ここんとこ2週間投下されてないな…
みんなどこ行ったんだろ?
今夜中に投下しますかね…
wktk
「よーい…ピッ!」
東小の体育の時間。5年2組の月曜日の4時間目は、みんなが大好き体育の時間。
5年2組の体育の時間は、いつも50m走から始まる。
今日は4年2組も加わっての合同授業。
もちろん、クラスの注目を集めるのは、この男。
「っしゃあっ!」
後ろの3人ははるか後方。
圧倒的な速さでフィニッシュ。
「5秒9!」
「さっすが橡浦!」
自己ベスト。
コンディションやスタートダッシュ、諸々がすべて完ぺきでなんとか出せるタイムとはいえ、
小学生でこのスピードは素晴らしい。
当然陸上の関係者ものどから手が出るほど欲しい逸材だが、野球一本、故に全ての誘いを断っている。
「あのチビの唯一の取り柄だもんな。」
「誰がチビだ?このデカブツが。」
「うお、いつの間に…」
遠くで悪態をついたつもりの山下の後ろに、突如現れる橡浦。
遠くにいたはずなのに、いつの間にかそばに現れる速さ。ハッキリ言って、勝負にならない。
「山下、勝負しようぜ!」
「えー?チビとやってくれよ…」
当然誰も橡浦と勝負したがらない。
標的は身長181cm、体重79kg、いかにも動きの鈍そうな山下が標的なのだが、
「6秒9!」
小学生で6秒台は普通に速い。
橡浦より1秒も遅いが、橡浦が異常なだけである。
「なーんで勝てないんだー!」
(そりゃ、一応スポーツやってるからなあ…ただデカイだけじゃねえし…)
「よーし、そろそろ終わりにするかー!
最後にもう1本だけやるか。やりたい奴!」
「もちろん!」
真っ先に橡浦がスタートラインに立つ。
こうなると責任のなすりつけ合いが始まる。
「お前行けよ!」
「お前も!」
(まーたか…)
土生は校舎からそれを眺めている。
ちなみにこの少年、足は速いが走るのはさほど好きではない。
「まったく…」
そして駆り出された双子コンビ。いかにも気の抜けた嫌そうな顔。
そんな中、スタートラインに向かって土を蹴る音。
「ユキ?」
「よーし、4人そろったな。」
橡浦の隣に立ち、静かに構える。
野球の時こそ明るいものの、普段はおとなしく、人と接することも好まない。50m走も手抜き。
だけど。
「よーい…ピッ!」
全力の彼女の走りは、速い。
やる気のない双子コンビを、あっという間に突き放した。
歓声が上がる。
わずか6秒ほどの世界に、皆がとりこになる。
「6秒3!」
「おおおおおっ!」
橡浦にとってベストなタイムではないし、ユキにとっては限界ぎりぎり。
でも、そんなの関係ない。自分と肩を並べて走るヤツがいた、それが橡浦には嬉しかった。
「ナイスラン!」
「…うん!」
恥ずかしそうに、ハイタッチをかわすユキ。
さあ、今日は楽しいソフトボールの時間だ。
給食と昼休みの休憩時間は連動している。
合わせて90分の休憩、土生は東小所属の光陵リトル全員を集めた。
橡浦、山下、黒田、そしてユキ。
クラスや学年の隔たりを超えて、5人が机を並べ、土生が給食を運んでくる。
「まあ、まずはこれだな。『華麗に舞い降りたノーヒッター』!」
「すごいよね…ラリナ。」
「理奈さんと違って、あたしなんか、16安打も浴びたからなあ…」
「それでも勝ったんだ。すごいことだよ。」
「…あ、ありがと。」
ふとした橡浦の言いまわし。土生は気にかかりつつも、
「ま、だからこそ俺たちも理奈に負けてられないって話だぜ。
とにかく、来週の大会のミーティングだ!」
「これは?」
「監督に頼んどいた。
こないだの巨神のスコアブック。ま、こんなの見ても分からないだろうから…」
巨神は1回戦はシードなので、実質昨日の試合のデータしかない。
監督に頼んでデータを取ってもらい、スタメンと補足情報をもらい、土生が要約。
「ほら、みんなで見てくれ。」
巨神 13−0 太洋(たいよう) (2回コールド)
1、8・鈴木(尚) 3打数3安打
2、6・二岡 3打数2安打1打点
3、3・新井 3打数3安打7打点
4、7・金本 1打数1安打
5、5・小笠原 1打数1安打2打点
6、9・高橋(由) 2打数1安打1打点
7、4・鳥谷 1打数1安打
8、2・矢野 2打数1安打2打点
9、1・下柳 2打数0安打
「太洋は守備に評価の高いチームのはずなのに…」
「得点経過も、なんかすごいや…とどめが新井の満塁弾か。」
「投手もフォアボール連発、か…」
その圧倒的な力の前に、制球も乱される。
まあ、もともとコントロールが今一つの理奈にはそんなに関係のない話ではあるが。
「…あれ?西村と白濱は?」
「その事だが。こっちに資料がある。監督が集めてくれた。」
「これは?」
「監督が練習試合での総合成績をまとめてくれた。各投手の特徴もまとめて書いてある。」
※ちなみに、分かりやすいように防御率や奪三振率はプロとおなじ9回基準としておく。
西村―白濱バッテリー 防御率0,66 奪三振率13,50
(とにかく剛球とカーブで押す。まあ、お前らならよく知ってるだろ。)
下柳―矢野バッテリー 防御率0,50 奪三振率2,00
(絶妙のコントロールとチェンジアップ、スライダーを駆使し、打者を手玉に取る。)
上原―阿部バッテリー 防御率0,25 奪三振率18,00
(球の速さは西村なみ。ストレートと落差の激しいフォークが武器の、リリーフバッテリー。)
「フォークか…厄介だな、打てるかなあ?」
「ハッキリ言えば、フォークはほとんど打てないだろう。
だが制球やスタミナ消費の点から、多用もできないがな。」
小学生でフォークは使う選手は殆どいない。
だが、落差とキレのあるフォークは、物にさえしてしまえばまず間違いなく打たれることはない。
プロでも、フォーク100%という配球で相手を抑えるクローザーは存在する。
「実質的なエースは上原という事になるが、さっきも言ったがフォークは長い事使えない。
千発は西村と下柳がローテを組んで、クローザーに上原が入る、という形になる。」
「じゃあ、次の試合では…」
「西村が来る、と考えるのが普通だろう。」
かつての仲間と、ついに戦う事になる。
おもむろに土生が牛乳を口に運び、
「まあ、とにかく勝ちにいくまでだ。この話はおしまい。」
もちろん、他の4人の心の中は、片付いているはずもないのだが。
強力打線に加え、剛の西村、柔の下柳、…えっと、そしてクローザーの西村。
勝てるのか?って思う。
でも、いちばんそう感じてるのは、間違いなく翔。みんなのために、気付かれないように必死に隠している。
「それじゃあ、ミーティング終了!
まあ木曜あたりにもう一度やると思うから、今はこの話は流していいぜ。」
言わなきゃいけない。
…でも、この話は、流してほしい。そうだよね、そう思ってるんだよね、翔?
「それじゃあ、あとは自由解散!
好きなだけ練習して、帰ってくれ。」
今日のリトルの練習は、こんな不安と隣り合わせのミーティングから始まった。…って、もう解散?
「え?か、解散って…」
「お前らの顔見てるとさ、なーんか嫌気がさすんだよな。なんでだろ?やる気がしない。
ヤル気だして練習してくれよ、どうせやるんならさ。」
遠回しに言われたって、その意味は分かるよ。
でも、しょうがないじゃない。
「うーん…じゃあ、今日は解散、マジで解散!練習、禁止!」
「え?」
「練習するな、まっすぐ帰れ!そんじゃあな!」
「あ、翔!」
バッグを持って、走っていった翔。
周りの目に気を止めず、あたしの脚も、自然と翔を追いかけてゆく。
「…どうする?」
「と、とりあえず俺たちだけでも…」
「そ、そうさ、土生さんは、俺たちに…」
「お前ら、さっさと帰れ。」
少しだけ盛り上がっていた雰囲気が、一気に静まる。
その声の主は、まぎれもなく監督自身。
「か、監督…どうしてですか!」
「土生さんは、俺たちにやる気を出させるために、あえて辛く当って…」
「…帰れ。」
いつもの監督じゃない。
凍るような背筋を感じるとともに、すごすごと帰り支度を始めた。
「あんな状態で、とても練習なんてできねえよ。」
練習を中断させた理由を聞いた。その返事がこうだ。
「でも、もう1週間もないのよ?少しでも上手くなるには練習するしかない!」
「心のショックってのは、意外とダメージがでかいもんだぜ。」
「でも…」
「100%意味のない努力は、しない。」
努力に無駄はつきもの。でも確かに、完全に無駄以外の何物でもない努力は、別。
ずっと翔に助けられてきたあたし達が、そんな努力しかできない。…情けない。
「…あいつらも、チームとしてまとまったと思ったんだけどな…」
ちょっとしたつぶやきが、あたしに重くのしかかる。
たまらなくなって、ソファーに突っ伏した。
「…悪い、言い過ぎた。」
「…そうだね、言い過ぎたね。」
…悪態をつかずには、いられなかった。
例え悪いのが、翔ではなく、あたしだったとしても。
後ろに置かれた、『週刊MAX』。そこには、笑顔で写っているあたしの姿がある。
「ん?どした?」
「…途中まで、一緒に帰ろ?」
帰り道が同じでも、ユキは人付き合いには疎い。
土生の練習禁止令で、暗い雰囲気の中、橡浦はチームメイトと帰る気にはなれない。
…夕陽の下で、初めてのユキとの帰り道、それも二人きり。
「…でも、なんでこんな大事な時期に…」
「ミーティングはしないわけにいかないだろ。
巨神との試合が決まったのは昨日。それより前にミーティングする馬鹿はいない。」
「…そっか、試合前日にミーティングして、今日みたいな事になったら…」
「さすが、あんちゃんだよ。」
最近、アップ時に2人でキャッチボールすることが多くなった。
最近、同じ位置で外野ノックを受けることが多くなった。
最近…一緒に話すことが、多くなった。
「ねえ、あたし…次の試合、登板あるかな…?」
「ある。」
「え…。」
即答だった。
「ユキちゃんはかっこいい。俺はそう思うな。」
「…。」
1回戦のあの試合。
自分を認めてくれた、橡浦隼人が隣にいる。
「…と…。」
「どうした?」
橡浦の一歩前に出て、向き合う。
「橡浦くんの事、…なんて呼べば、いい?」
バッティングセンターの明かりが、2人を照らしている。
ユキの頬は、2種類の紅に染まっている。
「ば、バット振りながら、考えていいか?」
困ったら、とりあえず先延ばし。
気持ちの変化についていけない時は、体を動かすのが一番いい。
そう思ってマシンを相手に打席に立ったのだが。
(あ、当たらない…)
バッティングに集中できない。
それを見ていたユキの心中は、いかに。
「お疲れさま。」
50球打って、ヒットは5本ほど。
「…。」
「ご、ごめんね、変な事言って。やっぱり、橡浦く」
「名字はやめろ。」
目の前の自販機。
財布の中の小銭を入れようとして、…やめた。
恥ずかしいけど、言いたい事がある。
それをジュースと一緒に飲み込んでいいものかどうか。
「それって…」
「…。
あー!言わなきゃなんないのかなー!」
「うん!」
「そこ、元気よく返事する場所でもないだろう…」
ちょっぴり真剣な目。
がらがらのバッティングセンター内での、2人の子供の小さな勇気。
「じゃあ…はいっ!」
チュッ。
「…え?え?え!!?」
「こういうことで、いいんでしょ?」
「そ、そりゃそうだけど、いきなり…」
「…そだ、今のキスで思いついた!」
おそらくはニックネームの事だろうが、どんなふうに思いついたのやら。
と思ったら、それは今発した擬音語からとったらしい。
「チュウ!」
「…へ?」
「ほー、勇気が新しく始めた野球のチームメイト、君なのかい。」
「は、はい…」
「どんな子供かと思っていたが、なかなかいい体をしてるね。
お遊びではないかと心配してたが、レベルのそこそこのようだ。」
以前一度話した事があったはず。ユキの親父さんは、ユキにスポーツを思いきりやらせる教育方針。
故に適当なお遊びではなく、そこそこのレベルのスポーツ集団でないと納得しないのである。
「リトルという事でレベルが高いとは思っていたが、勇気の話や君の姿を見て、安心したよ。
それに、最近ユウキは君の話をよくするし、ずいぶん明るくなった。」
「は、はあ…」
どうやら体格を見るだけである程度の身体能力は分かるらしい。
橡浦は華奢だが、スプリンターは足の筋肉はすらっとして無駄がない。
そこを見破れれば、確かに橡浦が俊足だという事が分かってもおかしくはない。
「ね、ご飯も食べていってよ、チュウ!」
「え?」
「そうしなさい、せっかく来たんだ。」
「はあ…」
半ば無理やり端原家に連れてこられた。
時間も遅いわけではないので、しぶしぶついてきたが…なんか後悔。
「…食い過ぎ…じゃない、食わされ過ぎた…」
栄養満点、食事内容はまさしくスポーツ選手にぴったりのメニュー。
だが、『たくさん食べて、しっかり動く』とかなんとか言われて、
…カロリー計算は度外視ですか?親父さん。
「てか、親父さんの前でもチュウって呼ぶなよ。2人の時だけにしてくれ。」
「ユキってニックネームだって、みんなから言われてるよ。他の人にチュウって聞かれたって、問題ないって。」
「ユキはほとんど代名詞…ていうか、最初に会ったときからユキって呼ばれてたろ。」
あーあー、止めても無駄だこりゃ。
…いや、そんな事より。
「なんで、『チュウ』、なんだ?」
「え?さっきキスした時、思いついたの。ほら、『チュッ』ってさ。」
「…それだけ?」
「それだけ。」
「…。」
恥ずかしくてたまらない。キスをそのまま名前にされたのだから。
絶対にニックネームの由来だけはばれちゃいけない。
…ト『チウ』ラハヤト、から取った、というのはユキだけの秘密。
投下完了。
今回は短めに。
暴走ボート◆z95s/qs7OM GJです!
橡浦君とユキちゃんもカップルになりそうで楽しみです。
さてこちらも遅くですが投下
属性として赤松君が優子にXXされるのと
今回鷲沢嬢と優子の絡みつきの55KBの長編になりました
では改めて第三話 とにかくキャッチ 戦乙女たちのプライド
ソフトボールの戦場に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、白と赤のユニフォーム。
短めのホットパンツからは白魚のような足を露出させ、豊かな胸もとを泥まみれにしながら激しく揺らして走るのがここでのたしなみ。
ここは東日本最強ソフトボールサークルリリアム。ここは、乙女たちの楽園にて地獄。
とにかくキャッチ 戦乙女たちのプライド
ACT12
そして私は今日もいつものように学校へ向かう。
勿論理奈と一緒に行くために理奈の家に向かうのだが、ふと見ると理奈家の玄関前に男の子が待っている様だ
(だれだろう?)
気になった私はその男の子に背後から近寄り、一気に背中から抱きつきながら声をかけてみる。
「あんた誰?家の前でなにしてるの??」
と誰だか知らないけど、籠絡を狙う意味でも私のおっぱいを思いっきりくっつけながら見知らぬ少年の素姓を確認する。
もしも理奈のストーカー、または昨日理奈達から聞いた下着泥棒だったら…
キンタマでも握りつぶせばいいか。
そう思い少し恥ずかしかったが股間にも手を伸ばし、少し玉袋の方に力をくわえ握る
もし叫べばどうなるか……私は少年のものにしては大きめなキンタマだなと思ったが
だが少年の方は下手をすれば小学生で女の子になると本能的な恐怖を持ったのか
少年は怯えた様子で私に話しかける。
「や…止めてください…俺…いや僕は怪しい者じゃありません……」
明らかな動揺とともに、私に対して男の子とはいえまだまだ発育途中なのか
可愛らしい女の子のような声…しかも怯えている声に私は少しどきっとしながらも
先ほどよりちょっとだけ強くキンタマを握り、搾りながらも軽く脅す様に
「自分の事を怪しいなんて言う奴はいないよね
まず最初にアンタ誰?幼馴染の理奈の家の前でなにしてるの?」
とその少年を問い詰めながらキンタマをころころ回すのだったが
「理奈?…あなたはもしかしてラリナの友達なんですか?
ボクもラリナ同様光陵に所属してる赤松雅人って言います!
本当にラリナと光陵の事を話そうって思っただけなんです!ふあぁっ!らめぇ!それ以上力入れられたら!!
出ちゃう!!もう許してください…ボクこのままじゃ学校に行く前にお漏らししちゃう!!」
赤松……あっ!そういえば土生や理奈昨日言ってたな
確かうちの小学校4年で光陵のショートやってるって……。
まずったな〜少しナーバスになりすぎたか
私は赤松のキンタマの感触が先ほどより膨らみ、竿もズボンはテントみたいに勃起してしまっていた。
更に言うと勃起したおチンチンの先端に触れているズボンが少しだけ湿り気を帯び
赤松の顔も蕩けそうなうえ。明らかに性的に女の子の様な吐息…本気で感じている吐息を洩らし
なんとか射精を…でも4年生だったらオナニーとかまだ知らない年頃だろう
それでも本能的にちんぽミルクをたくさん出さないよう堪えているって感じだった。
私はビンビンにしこった大きめな赤松のおチンチンを見ながらも
淫熱を帯び出したキンタマから慌てて手を離し、取り繕うように話しかける。
「あ〜ごめんねっ!君の事は理奈と土生から聞いてるよ
すっごく足速いんだってね赤松雅人君!!それとゴメンネ乱暴なことして
付属小との試合で理奈の下着を盗んだやつがいるって聞いたからついね!」
赤松は少しだけ名残惜しそうな呆けた表情をするも、なんとか呼吸を整え
ペニスを意識しないようにしながら
「あぁぁ…良かったボクの事ラリナや土生さんが話しててくれていて
これ以上触られたら…ぼくおしっこ洩らしてましたよ
ところで貴女は……ラリナの幼馴染って言ってましたけど…だれれすか?」
と私の素姓を聞いてくる。
確かにこちらから話してなかったな。
少し離れ赤松の正面に向かいあいながら
「私は石引優子
理奈の幼馴染で今はリリアムのキャッチャーをしているよ♪」
と微笑みまだ苦しそうな赤松の手を出して立ち上がらせる。
同時に玄関があき、理奈が玄関から出てくるのだが…私と赤松の二人を見て
奇妙な表情を浮かべたのは言うまでもない。
(ちなみに土生は赤松が来る事を知っていたので早めに東小へ行っていた)
そんな理奈の最初の言葉は
「雅人君が来るのは知ってたけど…いったいどうしたの?
なんか苦しそうだし…それに優子も来て何があったの?」
と全くどうしてって言葉だった。
で事情の知らない理奈を置き
「ごめん理奈。赤松君ちょっと色々あるから少し理奈の家で休ませてあげて」
と理奈の許可を取ろうと声をかけ
「何だか分からないけど…じゃあ雅人君私の家で少し休んでからね」
と理奈は赤松を家に招き、赤松はつかれながら理奈の家で休憩を取る。
勃起が収まる前にちんぽミルクをパンツの中に射精してない事を私は祈るのみだ。
で勿論私に対してどう考えてもお前がなんかやったろって表情をしている理奈は
「雅人君に何かやったでしょ!」
と私に雷を落とす。
勿論私のミスなのでストーカーか下着泥棒と間違えた事をちゃんと説明し
キンタマをこりこりいじくって脅したら、精通をしそうになった事を正直に話すのだった。
「優子〜〜あんたね〜
いくらなんでもそこまでしなくていいって犯人探しとか優子が危ない目にあったら私だって辛いんだから〜
それに改めて雅人君に謝ってよね!!」
と二度目の雷を食らうのだったが、正直にいえば大抵理奈は許してくれるし
何より私は理奈にウソをつきたくなかったのだ。
そして玄関から落ち着き勃起も収まった赤松が現れたので、私は改めて赤松に謝り許してもらったのだった。
ACT13
そんなこんなで私たちは三人パーティとしていろいろ話をしていた。
光陵はこれから春の前哨戦として西部リトルと試合をすることになったようだ。
順当にいけば因縁深い巨神とは三回戦目になるけど、その前に西部リトル
そして強豪として少し名前を聞いた事がある南海リトルが相手
流石に赤松は少しビビっているようだったが、やっぱり理奈はやる気満々で私もほほえましくなってくる。
「優子さん。所でリリアムもソフトボールで春の前哨戦出るのですか?」
と赤松が聞いてくるが、小倉監督も沙織も鷲沢副キャプテンも特にそういう話はしてないからな。
たぶん沙織が少しふれていた強敵に備えて本大会まで練習だろう。
「たぶん出ないだろうね…まず夏の東日本選抜本大会で優勝したら
秋に西日本大会優勝チームと試合らしいからそれまで温存だと思うよ」
と私は答えるが、更に私は理奈と赤松を励ます意味でも
「それと練習があるから西部リトルの試合は無理だけど
南海リトルの方は開けられそうだから応援に行くね理奈!それと土生や赤松君たちもね!」
と熱く声をかけるのだった。
そんなとき後ろから声をかけられる
「石引先輩おはようございます!」
私たちはおやって表情で振り向くとそこには
縦ロールの女の子
伊達眼鏡をかけた女の子
そしてロングヘアーのアクセントとして横にコンセントみたいに伸ばしている女の子
彼女達は私同様今年リリアムに入り、外野手として選出された天馬三姉妹
しかも4年でスタメン入りを果たすほどの逸材で今後のホープだ。
流石にまだ体が出来上がっていないため、通常練習だけで手いっぱいだが、一生懸命やっているのはみんな知っている。
ちなみに今私にお淑やかな挨拶したのは天馬三姉妹長女の泉ちゃんだった。
続いて天馬三姉妹二女の美咲ちゃんが私に対して熱っぽく、だけどはきはきと
「石引先輩♪今日もお美しい❤あっ申し訳ありません石引先輩
赤松君は見たことあるから知ってますけど、失礼ですが石引先輩の隣にいらっしゃる方は何方ですか?」
と確かに天馬三姉妹と理奈はまだ面識がなかったなと思い理奈の事を軽く説明し
それを聞いた天馬三姉妹三女の今日子ちゃんが
「石引先輩の幼馴染さんなんですか理奈さんって!
それと理奈さんは久美様とまたタイプの違うピッチャーって話ですけど今度よかったら
投球を見せてもらえませんか?」
と元気よく今日子ちゃんは理奈に投球を見せてくれとおねだりしてみる。
それを見た泉ちゃんが
「今日子!はしたないわよ」
と注意し
美咲ちゃんも
「理奈さんだって光陵の試合とかで忙しいんだからわがまま言わないの今日子」
と叱る
ちょっとへこんだ今日子ちゃんは
「はーいお姉ちゃん。
でも理奈さん。リトルトーナメントが終わったら私たちと練習試合考えてくださいね」
と諦めて後日にでもと話を振る
理奈と赤松は苦笑交じりだが
「うーん。じゃあ中井監督とかに話をしてみるから
理奈の方もリリアムの監督さんに話してくれない?私だけじゃ何とも言えないし」
と私にも話をふってくるが、確かにしばらく光陵は練習試合出来るかどうか分からないけど
改めて私の眼でも理奈や土生たちがどれだけの力を付けたのかは気になり
「わかった!それじゃあ私からも小倉監督とかに話をしてみるから
正式に決まったら練習試合してみよ!ソフトボールルールでも野球でも何とかなるし」
と前向きな発言をすると
「わーい!石引先輩大好き〜」
と猛然と今日子ちゃんが私のおっぱいめがけて
今日子ちゃんのふくよかなEカップバストが私の胸に押しつけられる。
それを見た美咲ちゃんは悲鳴を上げそうな顔で
「ああっ!石引先輩の胸ぇ…じゃなくていきなり道で石引先輩に抱きつかないの今日子!!」
美咲ちゃんは今日子ちゃんに雷を落とすのだった
ACT14
学校も終わり私は部屋でユニフォームをかばんに入れ、今日も元気よくリリアムに行く準備をする。
さてと昨日は楽しかったな…学校ではいつも一緒だけど、プライベートでゆっくり理奈と話ができて…
まあ土生って恋人候補がいつの間にかできているのにはびっくりしたけど。
それにしても土生良く理奈の家に行くのかな?まさか同棲…まさかね〜
まあ土生の家庭の事情とかは全然知らないけど、まあ理奈のお父さんに許可はもらってるから
たぶん土生も家の人から理奈の家に遊びに行く許可はもらっているんだろう。
土生の家の人って理解のある人なんだろうな…
私は悔しいが理奈にとって一番大事な人なんだろう土生に対してぼんやり考えていた
そして私も
踏ん切りって意味では私にとっても良かったかも
もしも理奈がフリーだったら、どうしても必要以上に気をかけちゃいそうだったし
今理奈は光陵のエース。そして私はリリアムの正捕手。
だから少なくてもマウンドにいる時一番見なきゃいけないのはリリアムのエース久美なんだ。
強豪として常に勝つために……。負けたチームの誇りとかも背負って。
改めて強豪に籍をしかもスターティングメンバーに選ばれた重みを噛み締めるのだった。
そして私は家を出て
手荷物をしょいながらリリアム所属の証であるブレスレットを装着し
西小前にいる天馬三姉妹やリリアム所属の先輩。同期の同級生・下級生などと合流し
東小地区にあるリリアムのグラウンドへ急ぐ。
西小・東小が抗争関係にある以上東小児童に絡まれないように固まって私たちは行動する。
もっとも取り決めとして抗争と無関係な児童やリリアム・光陵などスポーツチームを巻き込まないと
うちの学校の6年生リーダー八坂先輩と谷川先輩
東小のリーダーさんと沙織がみんなで決めたルールなため、せいぜい東小地区の児童から
変な目で見られるくらいしか実害がなかったし、リリアムからもたびたびよほどの事がない限り抗争などには近寄らないことときつく言われているのだ。
そうこうしているうちに私達はリリアム・グラウンドに付き
IDカードを係員さんに提示して、そのカードでロッカーなどを開け
さっそく私はユニフォームに着替える
私は薄手のアーミーシャツとジーパンを脱ぎ、下着のみになると
短めなショートパンツとユニフォームを装着すると、まず最初にブリーティングの時間が待っている。
そこに待っていたのは小倉伊織監督と沙織、そして鷲沢副キャプテンが中央に立ち
今日のメニューや今後の予定をつらつらと沙織が…というより
本来小倉監督がするべき話を全くせず、沙織と鷲沢副キャプテンに全てしゃべらせている。
「…で話は以上です
皆様他に連絡する事とかありましたらおっしゃってくださいな」
と話が終わりメンバーの話を聞こうと沙織が切り出す。
やっぱり春の大会には不参加を決め、夏・秋の為全力を出し切るようだ。
!!そうだっ…せっかくメンバー全員居るんだったら。
私は手をあげて発言の意志がある事を沙織たちに伝える。
それに気が付き声をかけたのは沙織ではなく
「おっどうした石引?何かあんのかい??」
と男らしい口ぶりで鷲沢副キャプテンが私の意思を拾ってくれる。
「はい。少し個人的なことなんですけど私たちも無関係ではなさそうですので…」
と私は会釈を鷲沢副キャプテンや沙織・小倉監督を見つめて発言する。
「どうしたの優子?私たちにも関係するって?」
と今度は小倉監督が私を見て何かしらという表情を浮かべる。
周囲も少しざわついているようだったが…まあみんなこの事で気を付けてくれればいいか
意を決して喋る。
「はい。この間私の幼馴染の下着を何者かが盗んだという事件が発生しました
その幼馴染やチームメイトから心配されたのでそういった事が起きたことを報告します」
さらに周囲がざわつく…それはそうだろう
下着泥棒なんて基本的に男の変態が性欲、または商売の道具として使用するものなのだから。
「それで…具体的にはどういった状況で起きたのですか石引さん?
差支えがなければ詳しく教えていただけませんか?」
と沙織も詳しく状況を聞こうと詰め寄ってくるのだった。
「わかりました。では詳しくお話しします、実は……」
そして私は具体的に理奈の名前を出し、光陵と付属小の練習試合中何者かが
理奈の下着を盗んだと告げるのだった。
「そんな事って……」
鷲沢副キャプテンの表情が暗く重い物となる
それはそうだろう…鷲沢副キャプテンは付属小のソフトボールキャプテンを務めている
付属小の事はあまり知らないが、いいところの子息の通う学校の上。野球とソフトボールの試合があった以上、先生たちも多くいただろう。
まず部外者が立ち入れるとは私だってとても思えず、余程の凄腕というわけでもなければ
学校関係者としか思えない。
鷲沢副キャプテンは身内に下着泥棒が出て苦しいのだろうと私は思った。
「それにしても一体誰が下着泥棒なんて…」
「怖い……」
「うちは大丈夫だろうけど、付属小のセキュリティを破る位のプロだったら……」
周囲は皆不安の声でざわざわしている。
こうなる事は織り込み済みだけど、話とかないと怖いからね。
でも流石にみんな不安な表情なのを察したのか…ここはびしっと小倉監督が締めてくれる。
「とりあえずみんな身の回りはより注意しましょうってことね
まず浮き足立つ前に点検・チェックは怠らないようにすれば何とかなる!
みんな?他に話とか連絡事項はない?ないんだったらいつも道理練習するけど!!」
と話を切り替えてくれる
おっとっといけない!もう一つ連絡したい事があるんだった。
「すいません監督
先ほど言った光陵なんですけど…たまに練習試合組むってことですが今度機会があれば
やってもらえませんか?いろいろと面白そうだと思うんですが」
と私も空気読んで話を変えてみる
「ええー。いまさら光陵と試合しなくても〜」
と横を見ると久美が嫌そうな、つまらなそうな何とも言えない表情で発言するが
そんな久美の発言を遮って小倉監督が
「いやいや久美。最近戦力強化されてるみたいよ光陵♪
それに先輩❤おっと失礼中井監督も本気だったら馬鹿にはできないわ
OK優子!!近いうちに中井監督から私からも頼んでみるわね」
と超ノリノリで私の発言を受け入れるのだった。
そしてとくに意見が出なかったのでミーティングは終わり、早速練習のためグラウンドへと移動する。
そんな移動中久美からちょっと嫌そうなつらで
「何で光陵なのよ優子〜
よりによってあんたの幼馴染が超剛速球ピッチャーってことは何とかボールの取れそうな
土生とバッテリー組んでるんでしょ?
そりゃ私も色々あって落ち込んでたあいつをけちょんけちょんにしたって仕方ないけど〜」
落ち込んでた?
そっかあ…まだ聞いてなかったな土生に…どういう経緯で沙織や久美と知り合いになったとか
それにクラスメートとも言ってたし何か知っているのかな?土生には悪いけど久美に対して
「土生…何かあったの?」
と聞いてみる。
「ふーリリアム絡みで土生の事は話したくない。でもこれだけは知ってた方がいいかも
優子は土生とも知り合いになったみたいだから」
と久美は打って変わり真面目な顔で土生の事情の説明を始める
「土生って両親が蒸発しちゃったんだって。だから光陵の中井監督が今親代わりになってるの
それにこれは土生から聞いたと思うけど
土生の先輩が巨神に引き抜き食らって一時期土生はすっごく落ち込んで
光陵もろともしばらくダメダメになったのは知ってる」
と久美は語るのだった。
「…そうだったんだ。だから……」
道理でやたらと料理が上手だったんだ…両親の事を全く言わないし触れないから薄々私も変だと思ったけど。
でもそんな土生のどん底状態を救ったのはやっぱり……理奈だよね。
そんな改めて理奈の前向きさが土生を救ったのだと思うと胸が熱くなる。
そんな理奈パワーに驚きながらも久美は今度ニヤニヤし
「まあのこのこ巨神の引き抜きに乗った裏切り者4匹全部私が昔……」
と巨神に移籍した土生の先輩に対して言いかけるが
「久美。人の触れられたくない話をむやみに話したり、過剰に自分の事を誇るのは高慢というものですよ」
と沙織が後ろから現れ優しく、だけど厳しめに注意する。
「はわわっ!すいませんお姉さま」
「失礼しました!!」
私達は沙織から釘をゴツンゴツン叩かれるような恐怖を感じ急いで謝る。
そして前半パートのメニューをこなし、休憩時間!
ACT15
「ちょっといいか石引?」
と基礎体力作りで干からびた体を洗うため軽くシャワーを浴びていた私に対して
鷲沢副キャプテン自ら話しかけてくる。
汗と泥がかかっていたがそれでも鷲沢副キャプテンの体は
まず日焼けがたくましくその褐色肌の下に隠された猫のように柔軟なたくましい筋肉に包まれた四股
引き締まり艶やかな色合いな褐色の腹部
野性味あふれた美しく顔立ちと艶やかで獅子の鬣みたいな短い髪
だけど女性らしい膨らみを立派に持ち合わせており、日焼けを免れた為か
白く美しいおっぱいと同様にきゅっとほどよい筋肉美に溢れ締まった綺麗な白いお尻
乳首も褐色の肌とはまるで違う真紅のルビーみたいな小粒のものだ
そんな沙織とはまた違う魅力を副キャプテンに感じながら
「どうしたんですか?鷲沢副キャプテン」
と私は鷲沢副キャプテンがいつになく硬い表情のまま、私に要件を伝える話し。
「野村理奈の事だけど…リリアムに引き抜けないか話して見てくれないか?」
と意外な事に理奈を光陵からリリアムへと引き抜けないかとの話だった
私は突然の事に驚いていると矢継ぎ早に鷲沢副キャプテンから
「石引と大泉が上手くいっている事は私もみればわかる
でも石引だったら野村理奈の球がどれだけ凄いか知っているだろ?
野村理奈が入団したら基本的なことすべて私が面倒みる!
だから野村理奈を光陵からスカウトするのを手伝ってほしいんだ」
熱心に鷲沢副キャプテンは私の肩をしっかりつかみ理奈のスカウトを勧める。
身ぶり手ぶりが大きくなるたび鷲沢副キャプテンの胸もたゆんたゆん艶めかしく揺れ
短めな陰毛も少し揺れるも、話は続き。
「石引と大泉は全国レベルだ!!
だけど剛速球持ちの野村理奈がうちに入団すればリリアムはもっと強くなる!
ピッチャーの二枚看板が整えば私や沙織が打ちさえすれば絶対に負けないし
去年の虎にだって勝てる!」
虎?去年って?
まあ虎はいいや…沙織は待てば相手の方が出てくるって言ってた。
それより鷲沢副キャプテンの力が強まり方が少し痛くなってくるほどになってきて
ちょっとまずそうになってきたので私からも口を開く。
実際もしも理奈がリリアムに入団したとしての仮定。あくまで仮の話として。
「確かに…理奈だったらリリアムに入っても、剛速球投手として十分通用すると思います」
そう正直な実力で理奈ならリリアムでも投手として十分通用すると言い切る
そんな私の答えに鷲沢副キャプテンは
「やっぱり!じゃあ今度あいている日に私と石引の二人で野村理奈の家に行ってスカウトしに!!」
とても喜んだ表情になる鷲沢副キャプテン。でも私は…私は話を続ける。
「ただ理奈は決して全てできる選手じゃありません。
剛速球を投げれるとしても、ミーティングは土生達から指導を受けているとはいえ
打撃はとても勘定に入れられるものではありません…それに……」
私は鷲沢の表情が曇り出したのをはっきり確認しながら一息つき言葉を述べる。
「それに理奈は小さい時からずっと野球一筋でした。
いまさらソフトボールに鞍替えする事はあり得ないでしょう
鷲沢副キャプテン。申し訳ないですがその話を理奈が聞いても迷惑がるだけです」
はっきりと…子供のころからの理奈の意志を組んで無理だと告げる。
今度こそはっきりと鷲沢副キャプテンが苦虫をつぶした表情となり
「待ってよ石引!あんたは野村理奈と一緒にリリアムでやろうとは思わないのか?
幼馴染だったら大泉以上に息が合うだろうし、打撃はだめでも守備は問題ないんだろ?
それにさっきも言ったけど打撃の方は私が面倒みるから大丈夫だって!!」
といつもの鷲沢副キャプテンらしくなく私に食い下がって肩を乱暴に揺らし
私の94cmのバストがぶるんって揺れて、鷲沢副キャプテンの86cmのおっぱいと当たり
破裂音がシャワールームに響く。
そんな様子に近くでシャワーを浴びていた
天馬三姉妹やレギュラーなどがこちらを見出してきた。
たぶん久美と沙織は奥の方で今ごろ楽しんでいるんだろうな…
私は弱り顔のまま
「鷲沢副キャプテン。ここで話しても埒が明きません。
とりあえずこの話はまたあとで…理奈がどれだけ野球に打ち込んでいるかとか説明しますから」
と話を切り上げシャワールームから出ようと
鷲沢副キャプテンに背を向けるが後ろから鷲沢副キャプテンから声がかかる
「待ちな石引!光陵に野村理奈の生かしきれるキャッチャーがいるのか?
もしいたとしても人員が乏しい光陵でやるよりうちの方がいいとは思わないのか?」
っ!私はつい腹部が重くなるような感じを覚えて振り返ってしまう。
流石にそれは光陵の侮辱、強いては理奈が選んだものの否定だと思ったからだ。
どうしてそこまで理奈の選んだ道に鷲沢副キャプテンが茶々を入れたがるのか
理解に苦しみながら、私は言い返す。
「だから…今理奈とバッテリーを組んでいるのは私ではなく光陵の土生です!
それに理奈一人で勝てるほど試合は甘くない事は鷲沢副キャプテンだってわかるはずですよ!!」
私は思いっきり思いの丈を鷲沢副キャプテンに告げる
私はリリアム入団直前時。理奈の意志を組んでリリアムには誘わなかった
本当はずっと一緒にバッテリーをやっていきたかったけど
理奈が望まないのに誘ったところで無意味な軋轢が出来るだけ
確かにあの時まで私は理奈と久美の球を比べていたけど今私は久美のパートナー
そして理奈と土生を見て、いま理奈がパートナーとして必要としているのは私ではなく
土生だってはっきりわかったから恋愛対象としてもう理奈は見ないし変に固執しない。
でも大事な親友なのは間違えない。
だから私は自分のメンツ以前に理奈の想いを守りたかった。
それでも鷲沢副キャプテンは引き下がらず、なるだけ人のいなさそうな所に私を押し込み
「…ちょっと待ってよ……土生土生って?
私も土生を見たことあるけど男の子だよ?なのに大丈夫なのか?
あんな爆乳でかわいくてとってもいいにおいのする女の子だよ?送りオオカミに化けるんじゃ」
と少しおかしなことを言い出す
もしかして鷲沢副キャプテンって純粋に戦力として必要というよりも個人的に理奈の事。
それにいい匂いのする女の子って…
なんで?理奈達光陵があくまで試合したのは付属小の野球部で鷲沢副キャプテンのソフトボール部ではないはずだ。
まさか…でももしかしたら……私は嫌なことを考えてしまう
でも念のためカマをかけてみるか…もしそうだったら鷲沢副キャプテンは昔の私だ。
「少なくても私は土生と理奈がいる時直接話したことがありますが
土生はいきなり送りオオカミになって理奈を襲うなんてことはあり得ないでしょう。
なにより今理奈を守れるのは私じゃなくて土生なんです!理奈の下着だって!
お気に入りの赤いブラジャーとサンベローナのキャミソールとかだって守れるのは!」
と土生だったら下着泥棒からも理奈を守れると強く言ってみる
鷲沢副キャプテンはカッとしながら私の胸を乱暴に揉みながら反論するも
「そんなはずはない!
あの子の…野村理奈の下着は白い102cmのブラジャーに
いい匂いの染み込んだサンベリーナのキャミソーあっ!!」
鷲沢副キャプテンは悟った。私がわざと挑発しぼろを出させたことに
自分が理奈の下着を盗んだ…少なくてもあの場で理奈の更衣室に忍び込んだのが自分だと認めてしまったのだ。
やっぱりそうか…変な意味で当たっちゃった私の勘
確かに鷲沢副キャプテンならロッカールームにも入れるだろうし、いても普通にしてればまず怪しまれない。
すっかり鷲沢副キャプテンは私の胸を揉む力も無くなり、手ブラのように私の胸を隠していた。
そんな鷲沢副キャプテンを見つめて
「鷲沢副キャプテン……貴女も理奈の事…」と呟く。
私は怒りというより驚きを感じていた…こんな近くで理奈に対して恋い焦がれてた人がいたなんて。
しかも沙織と対等に渡り合える人がこんなバカげたことを…
そんな感慨を持っていると突然鷲沢副キャプテンが私を押し倒してくる。
「何で?何で二度も??しかもよりによって野村理奈の幼馴染のあんたが
野村理奈のブラジャーを私が盗んだことを見抜くなんて……」
突然抑え込まれ身動きが取れない…それに鷲沢副キャプテンは強引に私を抱きよせ。
「落ち着いて…止めてくだ…ああっ」
しゃべらせないようにキスを交わしてくる。
沙織とは全然違う力強いキス……でも今は感じるよりも恐怖が勝ってしまい懸命に振りほどこうと動いていくも
今度は副キャプテンの右中指が私の割れ目へと差し込まれていき
指のはらで私のクリトリスをいじりながら、指先はピアノのようにとんとんとあそこっを叩く。
左手は勃起しかけている乳首を丹念にしこり、もっと乳首を肥大化させながら
自分を騙した罪人の私を嘲る様に鷲沢副キャプテンは
「沙織や大泉に仕込まれた体なんでしょ石引の体って
もうとろとろの愛液がでてきてる!!なんてスケベなのあんたの体って」
と文字通り嬲るような愛撫を続け、実際彼女の愛撫で私の体はしっかり責めを喜んでいる。
確かに鷲沢副キャプテンの愛撫は沙織並みといってもいいくらいとても上手い
リリアムでも鷲沢副キャプテンのファンは多く、かわるがわる副キャプテンに
抱かれているという話も理解できると思った。
あそこから濃い愛液が流れ、乳首もしっかりとしこりきっているのがその証だ。
でも…それ以上に今の鷲沢副キャプテンに抱かれるのは嫌…凄く……嫌
たぶん鷲沢副キャプテンは私石引優子個人というより理奈の幼馴染としての私
もっというなら理奈の代わりで私を抱いているだけ…
そう思うと体は感じても心まで隷属するのはあまりにも惨めとしか思えなかった。
だから私は体をくねらせながらそれ以上愛撫されないように動きながら
「あふぅ♪駄目ですそれ以上は!
こんなことしたって余計鷲沢副キャプテン惨めになるだけです!
理奈が今見てるの私たちじゃないんです!!」
と必死で鷲沢副キャプテンをなだめてみる
だけどやっぱり何か足りないのか私の思いは鷲沢副キャプテンに届かず
むしろもっと愛撫は激しさを増し、副キャプテンの指が私のクリトリスを強くつねってこねまわし
つい私は「ひゃぁ!」って声をあげてしまい腰が抜けてしまう
あぅまずい…これじゃあ完全に抵抗できない
本気でこのままじゃあ理不尽に鷲沢副キャプテンに…シラフならまだしもこんな形のHなんて
そんな私を完全に押し倒した彼女は私の愛液まみれになった指を私の唇に差し込み、私に私が流した愛液を無理やり飲ませながら。
「そんなかっこつけたって思いっきり私の愛撫で喜んでるじゃない石引は!
野村理奈とこういう事したいってこんな淫乱なあんたなら絶対思ったはずだ!!
なのに何でそこまで野村理奈を私の…私たちのリリアムに引き入れようとするのを拒むんだ?
分からない…私にはまったく理解できないよ!5年の土生なんかより私の方が絶対野村理奈を守れるのに!!」
私はつい鷲沢副キャプテンをけがさせたくないと思い、少し吐き気がしたが押し込められた指を喉奥まで迎え入れるも
土生に対する対抗心・そしてひた向きなだけど一方通行としか思えない理奈に対する想い
それらが入り混じった思いを鷲沢副キャプテンは私にぶつけてくる。
痛いぐらいにおっぱいを揉み・徐々に高度を下げ腹部をなでながら臍のゴマを弄るように嬲り
さらに完全に勃起したクリトリスを潰す位ににぎにぎし、さらに蜜まみれなあそこに指を三本もじゅぶじゅぶ入れてカクテルでも作る位にかき回す
確かにうまいけどそれ以上に私は気持ち悪くなってくるが、そんな状態だからこそ私は確信を持った。
完全に鷲沢副キャプテンは自分を見失っている、そうとしか思えないセックスだった。
息も絶え絶えに私は
「やぁぁ…もう嫌です…離してください……」
とこれ以上はできないとふらふらしながら私は言うが鷲沢副キャプテンは
「嘘ばっかり!あんた膣凄く私の指を加え込んで…どこまでもいやらしい体!!」
と聞く耳持たず私のおまんこに指をさらに深く突き刺していく
まずい!!本当にまずい!!これ以上指を挿入されたら私乙女じゃなくなっちゃう
「ひぃぃぁぁ!!ダメっそれ以上指をさされたら…処女膜が破けます!!
お願い…許してください!!それだけはいやぁぁぁ!!」
こんな形で処女を失うの?冗談じゃない!!でも私はもうろくに動けない……
そんな恐怖が全身を包み込み気がついた時は叫び、恐怖のあまり失禁と涙まで流してしまう。
流石にそこまで私が嫌がるとは鷲沢副キャプテンも予想外だったのか
「おい!落ち付け石引!!私だってそこまでシャレになんない事はしないよ!!
落ち付けって!!お願いだから!」
と私に落ち着くよう促すが今の今だけに乱暴で、一度高ぶった自分の精神は
私自身でもコントロール不能となり。
「怖い…今の鷲沢副キャプテンこわい…こわいよぉぉ…たすけてくみぃぃぃ!!」
と一番のパートナー久美に泣きつき大声をあげたままただ泣いてしまう。
だが幸か不幸か私たちの周囲には誰もいなかった
いなかったのだが物凄い駆け足の音が聞こえる
その足音は私の声の方向へ大急ぎで近寄ってくる
「どうしたの優子! っ!!鷲沢副キャプテン…なにしてるんですか……」
現れた少女は驚きと次の瞬間には憤怒の表情のままこちら…鷲沢副キャプテンを睨んでいた。
ロングヘアの美少女……彼女はツインテールを解いた久美だった。
流石に無理やり乱暴しているような状況に弁解しようと鷲沢副キャプテンは
「大泉…違う。石引が野村理奈のスカウトを頑なに認めないからついカッとなって…
いじめとかする気なんて……」
何でこうなったか説明する。
それを聞いた久美はさらに怒気を増し食って掛かる
私はべそをかきながら聞くのが精いっぱいだった
「副キャプテン…ふざけてるんですか?
リリアムのエースは私でバッテリーを務めているのはそこで怖がって泣いている優子よ!
なんでそこまで副キャプテンが野村理奈にこだわるか興味ないし知りたくもないけど
私が気に入らないんだったら直接私に言え!優子や野村理奈を巻き込むな!!」
怒りまかせにまくしたてる久美
本気で切れた久美を見るのは私も初めてだった
鷲沢副キャプテンも同様だったのだろう…しばし呆然としていたが
少なくても鷲沢副キャプテン自体私達バッテリーに問題点はないと分かっていたのだ
その為弁明を続ける。
「いや違う!私は決して石引や大泉の事を不要な存在だと思った事はないよ!
ただ大泉だってわかってるだろ?自分が速球派では無いって…
だから私は速球派の野村理奈をリリアムに引き入れたい!」
確かに鷲沢副キャプテンの思いは本当だろう…でも不純物が多すぎる
今の鷲沢副キャプテンでは絶対理奈の事でリリアムが大混乱になる。
久美は拳を思いっきり握り締めて殴りかからんほどの勢いだが、これ以上私と理奈と
そして鷲沢副キャプテンの問題に久美を巻き込めないと覚悟を決め
私は今にも倒れそうな体でべそかきの状態で少し呂律の回らないまま私は口を開く。
「久美…ごめん。こんな展開になっちゃって……
鷲沢副キャプテン……私の思った事をはっきり言います…
今の鷲沢副キャプテンは理奈に惹かれすぎて瞳が曇ってます…
それでは理奈どころか光陵やリリアム全てに迷惑をかけてしまいます……」
苦しい…気持ち悪い…でも副キャプテンが理奈のスカウトをごり押しなんてやったら絶対に禍根が残る。
それは理奈だって絶対に望まない事だろう…だからギリギリ残った意識で思った事を言う。
だけど副キャプテンは後に引けなくなったのだろう
「今は黙って石引は!野村理奈なら十分リリアムでもやっていける!!
それに…私野村理奈の事……好きになったのよ!
付属小のマウンドで投げ込んだあの娘の球を見て、あの娘が…野村理奈がどうしても欲しくなったの!!
この気持ちを別のチームだからなんてもう…ごまかせるわけがないでしょ!!」
と久美に対しても個人的に自分が野村理奈を愛していることを宣言してしまう。
それを聞いた久美は細かい事情は分からないが、それを私が諦めさせようとして副キャプテンが強硬手段に出たのかと取り
問答無用で鷲沢副キャプテンを殴り飛ばそうと拳骨を振りかぶるが
その拳は鷲沢副キャプテンに当たる前に止められる。
「お姉さま!!」
久美の怒りまかせに振り上げられた拳骨を沙織が横から手のひらで止めていたのだった。
「……納めなさい」
久美に対して母親のように優しく諭すように拳を引かせる
流石に沙織まで出てきて少し落ち着いたのか毒気が抜かれたのか、素直に拳を下げる
「わかりました…でも私は」
が久美の瞳はしっかりと鷲沢副キャプテンを睨んでいた
だがそんな久美を置いておき私に近寄って手を差し伸べ
「立てますか?石引さん?
でもこのコンディションでは午後の練習は無理ですね…医務室に休んでいてくださいな」
と医務室に行けと指示を出す
多少は落ち着いてきたのか…何とか立てそうな私は立ち上がり医務室に向かう
少しよろよろするも横で支えてくれているのは…
「大丈夫優子?私が支えるから医務室まで付いていくね…お姉さますいません……後の事は」
と久美は沙織に一瞥をし沙織と鷲沢副キャプテンを残したまま
私はシャワールームを出て、流石に全裸は無理なので
下着だけの簡単な姿のまま医務室に行くのだった
ACT16
そして私と久美は医務室に入る
そして久美は私を抱きながらてきぱきと久美はベットメークをして、私を寝かしつける
久美は心から私を心配した表情で
「優子。ゆっくり休んでてね…鷲沢副キャプテンの事はたぶんお姉さまか小倉監督が何とかするだろうし」
と声をかけてくれる
私も久美に対して
「ありがとう久美…いろいろ面倒かけちゃったけど、それと久美!聞いてほしい事があるの」
とお礼を言うが、今しかないだろうな…
私は久美を引き留める
「久美……前私が他の誰かを見てボールを取ってるって言ったよね…」
久美は今更そんな事って表情をするが私は「今だけは聞いて」と頼み
久美は私の寝ているベットに座り込んで聞く態勢を取る。
「実は理奈なの…私の幼馴染で……私の…初恋の人で理奈のお母さんになりたかった、ただ一人の理奈」
私は自分と理奈の顛末を話す、以前の久美だったら怒って聞かなかっただろう話だったが
私も久美もあの時から結ばれて、お互いの意思などを許容できるようになっていた
「ふーん。でもまあ野村理奈はいま土生の事好きなんでしょ?
土生はどう思っているかいまいち分からないけど?」
と適当なあいずちだが話はちゃんと聞いてくれる
「そうだね…だから私は理奈の事を陰から守ろうって思ったの…理奈が理奈のままでいられるように
そういう意味では土生にも感謝してるかもね…料理では負けたかないけど」
とくすりと笑う…少し余裕が出てきたのかな…
「まあお姉さまが言ったように優子が野村理奈の事を吹っ切れたのは私にとってもありがたいしね」
と久美も微笑むがすぐに硬い表情に戻り
「それなのに今度は鷲沢副キャプテンが野村理奈に執着しだすなんて!
いったいあの人何考えてるの?
優子の話を聞く限り。まず野村理奈は野球をやめそうにないのに独りよがりにこだわって!
お姉さまに負けた人のくせに!!」
と鷲沢副キャプテンに対して怒りをあらわにし罵る。
そんな久美をなだめようと
「そんな事言ったらまた沙織に怒られるよ‘やたら相手の事を言うのは傲慢です’ってね!」
と笑いながら言ってみる。
久美はまだ固い表情で
「だって…乱暴な事されたんでしょ?
怒るなって方が無理よ…鷲沢副キャプテンは絶対リリアムから追い出して…」
とヒートアップする久美の唇を私の指で止め
「いや…私もあの時は怖かったけどもう怒ってないよ
ただある意味副キャプテンが昔の私のような激しい思いを理奈に持ってたんだなって
どうなるか分からないけど決着は私自身で決める。どんな事になっても理奈の事を本当に知ってほしいから…」
とある意味副キャプテンは鏡の裏返し的な存在。だからこそ諦めてほしかった
「まあいいや優子がそう言うんだったら。でもまた副キャプテンがあんたに乱暴したら
今度こそ殴るから…お姉さまが止めたとしてもね。
それじゃあ私グラウンドに戻るから。ゆっくり休んでてねっ」
そう言い終えた後で唇に軽くキスを久美はして、そのままグラウンドへと戻る。
残された私はゆっくり体を休め、心を落ち着かせる。
そうして暫くしているとノックが聞こえ、‘入るわね’と声がかかる
小倉監督か〜何の用だろうと思うも横になっている私に近寄り
「いろいろ大変だったわね優子」
と声をかけてくれる
監督…しかも私たちの大先輩に当たる人に対して下着姿のまま横になるのは恐縮だったが
寝たままで
「すいません小倉監督。ご迷惑かけてしまって…」
と詫びを入れるのだった。
そんな私に小倉監督は首をふって心配ないってジェスチャーを見せ
「平気平気。結構色恋でもめたりすることってリリアムだとよくあることだし
それにしても光陵の野村理奈ちゃんって罪な女の子ね。知らないうちに人の心を引きよせ愛を抱かせる
でもその愛はその人の為になる場合もあれば、むしろ足かせになる可能性もある」
と理奈に対して評価をする。
「理奈ってそんな魔性の女の子じゃないですって♪
現に理奈のおかげで土生は救われたようなものですし……」
少し笑いながら小倉監督にこたえるも
「でも…一度足かせになっちゃったんでしょ優子は?
それに…今は奈津が野村理奈の虜になって、優子を傷つけた…」
とまるで千里眼でも見たかのように、何も話してないのに大かた察しが付いているようだった。
敵わないな…まだまだ小倉監督…いや小倉先輩には
小倉監督いわく自分は打撃の神様にはいまいち微笑まれなかった
だから守備の女神さまに微笑んでもらおうと、精いっぱい守備練習に打ち込んだって言ってたな。
その真骨頂がうちでまだまだ現役なIDプレイの基礎そのものなわけで
小倉監督の洞察力の高さでもある。
「それに…本当は私気づいてたよ
十中八九付属小の下着泥棒は奈津がやったってね
いつもだったら怒るのに明らかに動揺してたから怪しいって思ったし、光陵を口に出したら瞳が過剰に輝いていた。
それに野村理奈ちゃん絡みで優子が医務室に来た…幾らなんでも理奈ちゃんの引き抜き云々だけで
奈津は強引に押し倒すほど馬鹿じゃないし、大方優子が下着泥棒だって見抜いたからだと
完璧に確信したよ」
そこまで見抜けるなんて……
私は小倉監督に対して畏怖に近い感情を持つ。
普段ボケーってしているのは…半分ぐらい素だろうけど……。
「まあこの後決着をつけるんでしょ奈津と…
今の様子だったら…大団円になりそう…違うわね大団円にして見せてね優子!
優子と奈津とリリアム全てが喜ぶ大団円を待ってるわ」
と私の肩をぱんって叩き励まして、小倉監督は出ていくのだった。
ACT17
そんなこんなで私は一人でベットに横になっていると…
気がついた時には眠っていたらしく、練習終了のブザーが鳴り響くのを聞き
慌てて私はとび起きた!!
もう時間か…
実は医務室で迎えるのは初めてだったので少し新鮮な気分だが
少したってからノックが響いたので、ハーイと元気な声で返事をし招き入れる。
そこに来たのは…沙織だった。
そんな彼女をまっすぐ見つめて
「沙織…私の出番かな…それとも改めてって事?」
と沙織に対して聞いてみる
沙織は微笑みながら
「その調子なら大丈夫そうですね優子。
それじゃあ薄々私や小倉監督の意図は気付いていると思うので、ユニフォームを着て
グラウンドへ来てください…待ってますわ」
と要件を伝えるとさっさとグラウンドへ戻るのだった。
私はすっかり元気になった体で、更衣室にあった私のリリアムユニフォームを着て
グラウンドに移動する。全てのけりをつける為に
グラウンドには沙織と久美
小倉監督に鷲沢副キャプテンが待っていた
早速小倉監督がルールを説明してくれる
「やっぱり来た優子っ!!簡単に言うといつものように勝負だけど今日は少し変則だよ
優子と久美の二人がバッテリーを組んで、奈津と対決!!
五球勝負で安打三本以上なら奈津の勝ち。二本以下なら優子達バッテリーの勝ちよ」
なるほどね…確かに普通に打撃勝負よりもこれだったら
私はベンチに行きキャッチャー用のスタイルに完全防備を決め
みんなの前に現れる。
「なお奈津が勝った場合は野村理奈ちゃんのスカウトを私と一緒に中井監督に話に行く
優子達が勝った場合。奈津は野村理奈ちゃんの事を諦める
その条件でいいわね」
私達はその条件をのんだ…というよりも勝負が見てた
私はキャッチャーベースに陣を取り久美の正面に立つ
勿論バッターは鷲沢副キャプテンその人だった
‘リリアムの黒豹’というだけあり、プレッシャーを感じるが…
そんな鷲沢副キャプテンから私に話しかけてくる
「石引。私は野村理奈をリリアムにおいておきたい
どうしてもそれをあんたが嫌がるのなら…現時点で最強バッテリーの
あんた達を叩き潰してでも野村理奈を手に入れる」
と強い意気込みを感じさせるのだが…
私はただ一言
「させませんよ」とだけ言うだけだった。
そして結果は当然
「0/5…石引さんと久美のパーフェクトゲームです」
と後見人としての沙織が全ての結果を告げる
私は久美を信じ、あえて全てストレートの球を投げてもらうよう指示を出した
決して鷲沢副キャプテンを甘く見ていたわけではない
ただ鷲沢副キャプテンは理奈の球を追い求めるあまり、フォーシームである久美の投球の微妙な変化に対して蔑になり、全部見事な空振りに終わったのだった。
自分で言うのもなんだけど、今の鷲沢副キャプテンだったら何十回やったって結果は変わらない。
今リリアムにいる久美を信じぬいた私と、いま光陵にいる理奈の幻影を追い求めた
鷲沢副キャプテンに対して負ける道理は少しもなかったのだ。
「そんな…幾らなんでも全然大泉の球打てないなんて…」
完全な敗北に鷲沢副キャプテンはただ項垂れていたが、そんな彼女に沙織は近寄り。
「これだけやれば貴女にも身にしみてわかるはずですよ。鷲沢さん?
野村理奈さんと久美の球は全然違う
それを見抜けず野村理奈さんの剛速球と魅力に瞳を曇らせたのが敗因だという事に」
少し冷たい表情でハッキリと言い切るのだった。
「だから…完全に負けたのか…私は……くっ!」
そんな沙織の言葉を聞き、鷲沢副キャプテンは自分が理奈に執着しすぎて負けた事を悟る。
そしてこの勝負に負けた以上この理奈の引き抜き自体リリアム自体認めないという事も…
そんな鷲沢副キャプテンの肩を小倉監督が叩きながら
「約束よ奈津。それと…わかっているでしょ?これから自分がしなきゃいけない事」
と全ての始末を自分でつけろと言い放つ
鷲沢副キャプテンは立ち上がって私の方に近寄り
「いろいろひどい事してごめん石引。
それとあの事の始末も私が付けるから……」
と私に謝罪をし、理奈の下着を盗んだことの決着をつけると約束してくれる。
そして近くにいた小倉監督は
「じゃあ行こうか。
実は前もって中井監督に連絡してあるの
‘野村理奈ちゃんの事で話があるから今日は理奈ちゃんを早めにあがらせてくれってね’
今頃光陵のグラウンドで待っているはずだから急がなきゃ!それじゃあ沙織・久美
練習が終わったら後かたずけお願いね」
と小倉監督は残った久美と沙織に後の事を任せてグラウンドを後にする
私と鷲沢副キャプテンは急いで私服に着替えて、小倉監督の車に乗り込み
光陵の練習場に向かうのだった。
ACT18
スタジアム前には小倉監督の言ったとおり理奈が一人で待っていた。
気を使って一人で来てほしいと頼んでくれたのだろう。
土生とかいると話がややこしくなりそうだし、変な因縁が残るって配慮かな。
そんな私の考えをよそに、理奈の前に車を止めて彼女を助手席に小倉監督は迎え入れる
ちなみに私と鷲沢副キャプテンは後部座席だ
「こんばんは小倉監督。光陵の野村理奈って言います」
と助手席に座った理奈はまず初対面として小倉監督に挨拶をする。
「こんばんは野村理奈ちゃん。時間とらせちゃってごめんね〜」
と小倉監督も理奈に対して返事をし、車を発進させる。
「話は中井監督からある程度聞いてますがどうしたんですか?」
とよく分からない表情のまま私達を見て
「それに優子と……すいません貴女は…リリアムの方ですよね?誰ですか?」
と直接鷲沢副キャプテンの顔を知らない理奈は首をかしげてしまう
ただそれでも嬉しかったのだろう…今やっと一目ぼれした野村理奈に再会できて
後で忌み嫌われる可能性もあるとはいえ
「ああ…ごめん。私は鷲沢奈津
リリアム副キャプテンで付属小ソフトボールのキャプテンをしてるんだ」
と自分の素姓を説明し
「野村理奈…実はまえ光陵が付属小と練習試合を見たときあんたの投球を見て
一度話がしたかったんだ…あんな凄い球野球で見たの初めてだったから」
と熱く…だけどさっきまでの過剰過ぎる理奈への思いを完全に制御した
素直に自分の好意を理奈に伝える
自制心溢れる本来の鷲沢副キャプテンがいた
理奈はそんな鷲沢副キャプテン対して
「え〜上手ですね鷲沢さんって!そんな褒めたってなにもあげられませんよ」
と照れているそぶりを見せるのだった。
そんな会話を聞きながらまず小倉監督は鷲沢副キャプテンの家に止まる
少し鷲沢副キャプテンの表情が強張るが、意を決して家に入るのだった
流石に付属小に通っているだけあり、鷲沢副キャプテンの家は見た限りでもかなり広く
外装だけでもかなり高そうだった。
ボケッとしばらく家を見ていたら鷲沢副キャプテンは紙袋を手に持ったまま駆け足で戻ってきて
「すいません小倉監督取ってきました!」
と謝りながら再び車に戻るのだった。
理奈のブラジャーだろうな…この状況ではそれしかないと思うが、理奈のいい匂いが紙袋から少し漂ってくる。
そして私達は付属小近くにある小倉監督行きつけの喫茶店に入り
何で理奈に対してきてもらったかみんなで説明する
「……そうだったんですか。それで一人で来てほしいって」
全ての真相を知り驚きの表情のまま固まる理奈だったが
「ごめん!本当にごめん!!ブラジャー盗んで…本当に出来心だったの!!」
と机を頭でたたき割る勢いで当てて頭を下げる鷲沢キャプテンだったが
「鷲沢さん。そこまで私の事を思ってくれるのは嬉しいです
ただ鷲沢さん本人が自分で分かっていると思いますが、あなたの気持ちを受け入れられませんし
リリアムに入団しようとは全く思ってません。ですから頭をあげてください」
と鷲沢副キャプテンを宥め、手を取る。
「野村理奈……あんたは」
と鷲沢副キャプテンは…いや私や小倉監督も成り行きを見守るが
「だから正直に盗んだって言ってくれてうれしいって思っているんです
これからは同じスポーツマンとしてこれからよろしくお願いします鷲沢さん」
と鷲沢副キャプテンを許してくれる。
そしてもう一度鷲沢副キャプテンは頭をしっかり理奈へと下げ
「ありがとう…野村理奈。
これから光陵で活躍する事を応援するから…」
と心から鷲沢副キャプテンは理奈の今後の活躍を応援するのだった。
そして鷲沢副キャプテンにとっての禊は終わり、理奈と副キャプテンはメアドを交換したのち
家まで送ってくれるのだった。
まずは鷲沢副キャプテンの家前で車を止め、鷲沢副キャプテンをおろそうとするも、その前に言葉を交わす
「鷲沢副キャプテン。またあした」
「ああありがと石引。いろいろ迷惑かけたけど今度は先輩らしいところ見せてやるよ。それと…」
それと?何だろうなと思うが
「今度は負けない…選手としてまだまだ石引や沙織の陰に隠れている訳にはいかないよ
私だってリリアムの副キャプテン何だから。大泉にも言っといてね」
と改めて私に…いや私と久美に対して次からは本気の本気で向かっていくと言い切る。
ああ。こう覚悟を決めたのなら久美でも鷲沢副キャプテンを打ち取るのは相当困難だろうし
打撃や守備でもハイ・レベルな鷲沢副キャプテンだ…現時点でトータルを考えたらまだ私は及ばないだろう
だけどそんな選手が私達に対して改めて本気で向かい合ってくれると思うと胸が熱くなってくる。
「覚悟してます!でも私はもっとこれからも強くなりますよっ」
よ私も熱く鷲沢副キャプテンに返すのだった。
そしてそんな私を微笑みながら見て、副キャプテンは家に帰るのだった。
残った私を理奈も西小地区まで送ってくれて、私達をおろすと声をかけてくる
「それじゃあ野村理奈ちゃん。また試合できそうだったら改めてあいましょ!
それと優子…くれぐれも野村理奈ちゃんを襲わないように!」
とふざけたことを言い出し
「襲いませんよ!」と私は返すも
「それじゃあまた明日練習がんばろー」
と口笛を吹きながら帰っていくのだった。
「変わった人だね小倉監督って……」
「うん凄く変わった人。でもああ見えて頭はかなり切れる人なんだよね」
と小倉監督評を二人で笑いながら言っているが、二人並んで家路につき
「優子。今日家に来るの?結構ご飯の残りあるから今日はちょっと…」
「ああイイよ。その内またパスタでも作ってもってくから宜しくね理奈」
と今日理奈はご飯を持ってこなくて大丈夫と言い
「それと私のブラジャー盗んだことはびっくりしたけど、一通り話して見て
鷲沢さんって言葉は乱暴だけど感じのいい人だね。緒方さんになんか雰囲気近い気がする」
「まあ私はそんな話したこと無い人だったけど
本来真面目な人で誰よりもリリアムの選手だって言うのに誇りを持ってる人だっているのは沙織から聞いた事があるの
だからもうこんな間違えしないから安心してね、それと…」
それから鷲沢副キャプテンの事を二人で話しながら
理奈に対して鷲沢副キャプテンの名誉のため庇おうとするが
「わかってるって。翔とかには全部話したりしないから」
とこの事をしゃべらないと言ってくれるのだった。
「それじゃあ優子また明日。それと家の前とかまで待ってなくてもいつも通り来てれば大丈夫だから」
「うんわかった。それじゃあ明日ね理奈」
と大事そうにり名は紙袋を抱えながら私と別れるのだった。
その後私はいつも通り、残りの宿題を済ませてからお風呂に入り
明日の為ゆっくり休むのだった。
投下終了ですがおまけ
天馬泉(てんま・いずみ)
154cm 56kg
84(E) 57 83
西小4年 ポジションはセンター
天馬三姉妹長女。お淑やか
天馬美咲(てんま・みさき)
151cm 53kg
81(E) 55 84
西小4年 ポジションはライト
天馬三姉妹次女。しっかり者
優子のファン
天馬今日子(てんま・きょうこ)
148cm 54kg
80(E) 53 83
西小4年 ポジションはレフト
天馬三姉妹三女。元気一杯
久美のファン
ちなみに名前の由来は
某ペガサス三姉妹と某百合ロボットアニメの意地悪三人娘を合わせてみました
そろそろラスボスを出しますよ
それとやっぱりKBが不味そうなので新スレを立てておきます
しばしお待ちを…
赤松登場w
微妙にキャラが違う気もするけど。
(そもそも、俺の小説のキャラは殆どキャラが被ってる気がする;)
こいつ、最初は雑魚キャラのつもりだったけど、
一気に主役級まで登りめたんだよなあ。
…それはそうと。
こっちのキャラを許可なしにいじめんといてください;
あと、久美はフォーシームではなくツーシーム。
フォーシームは普通のストレートです。
そんじゃ、こいつらと試合させてみますか…
一言お借りします
>>447 暴走ボート◆z95s/qs7OMさん宛に
すいません筆が進んで変な展開になってしまいました。
今度からはエロ絡みになりそうなときはちゃんと連絡します。他の作家様も同様ということで
それとツーシームとフォーシームをごっちゃにしてすいませんでした。
※業務連絡※
光陵とリリアムの試合に関して書いていただけるならありがたいです
光陵からしたらリリアムはレベルとして仮想巨神級の相手として扱っていただけたら嬉しいです
リリアムもラスボスがタイプとして光陵に近い一長一短タイプという設定です、勝敗はお任せします
それともう少し先ですけどまずくなかったらラスボスチームメイトの苗字・名前など
ある程度光陵メンバーのもじりにしてかまいませんか?
もう決まったピッチャー・キャッチャー・ライト以外あえて光陵メンバーと似たような名前や特性にしたいのですが
暴走ボートさんのご返事待ってます。では失礼を
>ツーシームとフォーシーム
野球の知識はこれから身につけましょうやw
ソフトボールにはくせ球はあってもツーシームが投げられるかと言われれば
何ともいえませんし…
>光陵からしたらリリアムはレベルとして仮想巨神級の相手として扱っていただけたら嬉しいです
とりあえず互角に扱う予定です。
>ある程度光陵メンバーのもじりにしてかまいませんか?
>あえて光陵メンバーと似たような名前や特性にしたいのですが
とりあえずその理由を聞かせてください。
ラスボスはいわば敵ですから、敵のモチーフにするのには何か理由があるはず。
逆に理由も無しにそれをされるのはちょっときついですね。
…巨人、阪神から取っている以上俺もあんまり人のことはいえませんが。
>>449 すいません本当にド素人で…
それと気を使っていただいてありがとうございます。
また理由としては読者の方がすぐ連想しやすいかなと理由ですが
あれから考えて暴走ボートさんに対し失礼になってしまいそうなので、名前のもじりは止めておきます
その件をはお騒がせしてすいませんでした。
あの雑魚キャラを連想できる人はいないと思うが…
こっちも野球関係者をもじっているわけですが、
雑魚キャラの実力は本物には遠く及ばないわけで。
どうせならソフトボール関係者からもじってみればいいのでは。
…有名なのは上野くらいしかいないか;
どうもこんばんはです皆様
後日談件ラスボス関係を投下…したいのですが思いのほか長くなってしまい
たぶんその四に跨ぐと思いますがお許しを
>>451 ご返信ありがとうございます
いえそうではなくて暴走ボートさんのメンバーみたいな奴って、読者の方が想定してくれたら
と思ったのですが、いろいろややこしくなるのが見えたのでやめました
ソフトボールに対してもまったくなので、適当にこれから名前を付けてみます。
では投下開始
ソフトボールの戦場に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、白と赤のユニフォーム。
短めのホットパンツからは白魚のような足を露出させ、豊かな胸もとを泥まみれにしながら激しく揺らして走るのがここでのたしなみ。
ここは東日本最強ソフトボールサークルリリアム。ここは、乙女たちの楽園にて地獄。
とにかくキャッチ 戦乙女たちの小休憩〜虎の挑戦状
ACT19
日曜日 朝
リリアムは今6年生チームと4・5年チームに分かれ練習形式の猛練習中である
(くっそーこの間と全然違う。流石に沙織お姉さまと限界まで競っただけあるという事か
鷲沢副キャプテンの実力って…)
4・5年生、いや年齢のカテゴリーに当てはめるのは実際適格ではない
リリアムの中でも1.2を争うほどの投手…大泉久美その人であった。
そんな彼女でも当然打たれる場合もある。
たった今ワイルドな少女…リリアム副キャプテン鷲沢奈津に安打を浴び、つい久美はホゾをかむ。
奈津の俊足で2塁まで押し切られてしまったからだ。
そしてなんとか2アウトを取っているとはいえ、2塁.3塁にランナーがおり
久美にとって最悪と言える相手が立ちふさがる。
その少女は髪を三つ編みにし優雅に、悠然とそびえる。
6年生どころかリリアム内で最大のホームランバッター神楽坂沙織その人だった
(よりによってお姉さまか…しょうがない、こうなったらお姉さまでも絶対打ち取らなきゃ…)
自分が一番に慕う沙織を前に、自分が最も信頼している女房役のキャッチャーに対して
「リードお願いね優子!!」
そう言ってキャッチャーボックスに入る少女…石引優子にボールを投げ
最適な計算をしてもらう
(2アウトか…相手は沙織……下手な球を投げればホームランだけど
流石に満塁になる以上敬遠も無理…幾らなんでもスタメンでは無いとはいえ5番打席の
先輩相手にハイリスクの行動はとれない、だったら打たせて取る!)
優子は久美に対してカーブを投げてもらうようサインを送る
スピードと球威そのものでは剛速球
すなわちフォーシーム・ファーストボールを使う投手と比べ若干見劣りする所がある反面
久美自体が打者の目線で変化するツーシーム・ファーストボールの使い手の上。
元々通常の変化球を得意とし、戦術として討たせて取る投げ方もできる。
(久美のカーブの切れなら…打たれても凡打に持ち込める……頑張って久美!)
そんな優子の覚悟を組んでか…久美も切れ味鋭いカーブを投げる
剃刀のような切れ味で曲がり、ストライクコースに飲み込まれる…はずだったのだが
バットの破裂音が響く
沙織は高々と外野に向かって飛び、全員懸命に走りだす
打撃の向かった先は…レフトだ!
「レフト!取れぇぇ!」
久美は大声でレフト守備の少女に指示を出す。
その少女は大急ぎで落下地点に走り込み、ダイビングでボールに飛びつくも今一歩届かない。
「しまっ!届かない!!でも久美様のためだったら!!」
ボールには届かなかったが、すぐに立ち上がりサードに返球し、なんとか1塁・3塁で沙織と奈津をとどめる。
1点取られてしまったとはいえ、2点以上取らせなかった少女の…天馬三姉妹三女。天馬今日子の意地が光る返球だった。
「ドンマイドンマイ!しまって行こう」
そんな好プレーをみて点を取られたのではなく、点を抑えたと元気付けるため
優子は声を上げるのだった。
そんな様子に相棒の久美や項垂れる今日子
そしてセンターを守っている天馬三姉妹長女天馬泉
ライトを守っている天馬三姉妹二女天馬美咲も優子の声援で励まされるのだった。
「ほーみんないい感じじゃない!」
ベンチで座りながら楽しそうに、リリアムの試合を見ている女がいた。
その女はかつてリリアムキャッチャーを務め。そして今愛するチームに監督として戻ってきたのだ。
その女の名は小倉伊織…リリアムを知りつくした存在と言っても過言ではない。
そして……
その隣には大規模な設備でその試合録画している技術部がいたのだった。
「さてと…このチームに貴女はどうやって挑むのかな? 桜ちゃん」
そんな風に誰ともいわず伊織は呟き、今日来るべき人を待つのだった。
ACT20
試合結果
6年生チームVS4.5年生チーム 6イニング結果は
5対3と流石に先輩としての貫録を見せたが、4・5年生サイドも十分善戦したといえよう
「ありがとうございました!」と試合が終わった後はお互いの健闘をたたえて固く握手を結ぶ
そしてお互いベンチに戻って反省会
「ごめんなさい久美様…私が届けば少なくても一点失う事はなかったのに……」
今日子は久美の期待に答えられなかったことに対して悲しげに謝罪するが
「いいえ…これは私のミスだから…今日子ちゃんは十分いいプレーだったよ」
と4年とはいえスタメンに選ばれるほどの好プレーを見せた今日子に対して、優子はなだめ。
「いやいや。これは打たれた私のミスよ。優子…今日子
お姉さまにコースを読まれた私のミス」
久美は自分が完全にコースを読まれたと思い、自分のミスだという。
そんな自分の未熟さを改めて見つめ、学ぶ。
一方6年ベンチも
「危なかったですわ…もう少し力が足りなかったら確実に凡打でした
流石に久美…それに懸命に飛びついた天馬さん。そして久美に対して最善策を提示した石引さん…」
と見事に打った沙織も内心ひやひやしていた事を吐露し
「流石に大泉と石引のバッテリーを打ち崩すのは大変だった…私でも確実に打てる保証がないものな」
と奈津の方も沙織に同意するのだった。
そんな反省会・あるいは相手の力を知り彼女達はもっと強くなっていく。
そんな中 伊織が全員を集め
「それじゃあかたずけって所だけど
実はね…ビックゲストがいるから部屋の御掃除みんなでやって!その間私はゲストを迎えに行くから」
と本日来客があると宣言し、リリアムメンバー全員残って清掃をしてほしいと言い出す。
流石にみな誰だ誰だとがやがやしだすも、流石にキャプテンの沙織が仕切り
「わかりましたわ小倉監督。それでは恥ずかしくない位にはかたずけて置きます」
と伊織に一礼し、メンバー全員スタジアムから廊下など、てきぱき指示を出し政争の準備をさせながらも、自分もグラウンド清掃を始める。
「ごめんねみんな。それじゃあ出発しまーす」
とそんな姿を見届け伊織は出発する。
ACT21
1時間後
清掃具合も完ぺきといえるほど全てぴかぴかとなり
汚れどころかホコリ・水滴すら完全になくなって、あとはゲストを迎えるだけとなっていた。
二人コンビで清掃をしていた優子と久美だったが大方掃除も終わり、一息交じりで話しこむ。
「誰なんだろうね…今日来る人って?」
まず優子に話しかけた久美だったが
なんとなく久美から誰が来るんだという表情となり
「分かんない。誰なんだろう?」
優子の方も全く見当がつかず、久美と同じような表情でオウム返しをする。
そんな二人に近寄ったのは奈津だった。
「鷲沢副キャプテン!誰が来るか知ってますか?」
と何か知っているのかなと優子が話しかけるも首を振り。
「いや私も知らない。ただ今日野村理奈が試合だな〜って思って話しかけに来たんだけど石引」
と優子の幼馴染。野村理奈が今頃リトルリーグの試合で活躍している頃だろうと話を切り出す。
そんな発言に久美の方は
「ま〜だ懲りてないんですか鷲沢副キャプテンは?
野村理奈なんてどうでもいいでしょう?光陵にいるんですし…一回戦目で負けるんだったらそれまででしょう」
と全く興味なしという表情で言い返すも、気にせず奈津は話を続け
「まあそういうなって大泉。
石引!確か聞いた話だとたまに野村理奈に対して料理持って行くんだって?
今日野村理奈疲れて帰ってくると思うからなんか持って行ってやんなよ」
と奈津は優子に対して野村理奈に対してなにか料理を持って行けと言い出す。
そんな奈津に対して優子も
「そうですね。今日リリアムの方は早上がりって聞いてますし
夜にでも理奈にパスタでも持って行ってみますよ。試合結果とか聞きたいですし」
とうれしそうに微笑み返すも、久美は露骨に不機嫌となり。
「はぁ?野村理奈料理作れないの?
あんまり甘やかさない方がいいんじゃないの?」
と冷やかすも、優子の方が久美に対して
「じゃあ久美は料理作れるの?
簡単な例で料理の大原則さ・し・す・せ・そ言ってみてよ」
と切り出してみる
「え?おぉ言ってやろうじゃない
酒・塩・酢・セロリ!・ソース!」
と大外れの答えを言い、奈津は大笑いで
「あーはっはっは!!違うよ大泉
砂糖・塩・酢・醤油・味噌で、出来るだけその順番に調味料を入れると味が染みるってことだろ石引?
ああもちろん文通り全部入れろってことじゃないよ大泉!」
と料理の基本さ・し・す・せ・その解説をするのだった。
「久美ったらぁ!酒とソースで間違える人はいるけどまさかセロリなんて言う答えが出るとは!
わぁっはっはっは」
そして横で大笑いしている優子を見て膨れる久美であった。
「もう!料理なんてまだまだできなくても困らないんだから
それよりも野村理奈ってリリアムでも本当に必要だったんですか?鷲沢副キャプテン?
野村理奈並みの剛速球選手ってソフトボールではいないと思うんですが〜」
ちょっとメンツをつぶされた久美は奈津をからかってやろうと言葉を出すも意外な返答が返ってくる
「いや大泉…石引…実を言うとな。
ソフトボールにもいるんだよ。野村理奈並みの速さの奴」
と、実際ソフトボールにも投球スピードが超小学生級と言い切れる、野村理奈並の球を投げる人間がいると言い出し。
「「え?」」
と二人とも驚きの声を上げる。
そんな驚きの声を上げる二人をよそに奈津は会話を続ける。
「いやね…去年。大泉はおたふくで寝込んじゃったからあの試合には出れなかったけど
その選手の前にほとんど討ち死に状態だった…何とか沙織が一矢報いたとはいえね」
とそのとんでもない投手の前にリリアムメンバーはほとんど打てなかったといい
「それに打者にしてもとんでもないやつがいた
守りは雑だけど打撃が凄くパワフルなやつで、私や沙織を越えたとんでもないのがいたの」
と打撃においてもリリアムの二枚看板と言える沙織と奈津を超える選手がいると聞き
誰だそれって表情に優子・久美ともなっていく。
そんな驚愕の表情を浮かべた二人を見ながら、奈津は息をつき
「まあ私が野村理奈に執着したのは元々野村理奈に一目ぼれしたこともあったんだけど
実際彼女たちを見て少し焦っていたのかもね」
と過去に失敗をした自分をさげすむように、他人事風に話し
「誰なんですか?その人たち…」
「お姉さまを超える相手って……」
優子・久美の二人とも顔を見合せつつ、奈津を見る
「沙織はまだ言ってなかったのか?
去年秋の本大会で優勝した関西のタイガーソウ……」
奈津は言いかけるが、その時伊織が大慌てでやってきて、リリアム全メンバーを集合させる。
沙織や近くにいた奈津もあわてて周囲に指示を飛ばし、集合させる。
近くにいた優子と久美は伊織の隣に女の子がいるのを確認した。
隣にいる可愛らしい少女は見慣れないユニフォームを付けていた
少女としか思えない風貌なのだが、意外と長身で体つきはしっかりし何より……
少女の胸は少年と言っていいほど真っ平らで、まるで胸がなかったのである。
その少女が今後の暴風第一号となるとはだれ一人として知らなかった…
ACT22
「こんにちは。私は小学5年生で関西のソフトボールチームタイガーソウルでライトをしている鈴木凛です!
リリアムの皆様の事は大河キャプテンや九条副キャプテン。そして春日監督から聞いてます!
今後ともよろしくお願いします!!」
それがその少女……鈴木凛の声であった。
そんな凛のさわやかな自己紹介が終わって伊織は
「ありがとう凛ちゃん。凛ちゃんは関東出身だけど今年関西に引っ越してきたばかりで
レギュラーに選ばれた精鋭よ。みんな拍手拍手!!」
と凛をからかっているのか称賛しているのか、それともその場のノリで言っているのは不明だが
凛に対して拍手を求め、みんな訳も分からず大きな拍手を送る。
その雪崩のような拍手の大音に
「や…恥ずかしいです。そんな皆さんに拍手されて…まだまだ若輩なのに……」
と照れているようだった。
そしてさっと伊織は手をあげ拍手を辞めさせ、次に移る
「それから。タイガーソウルの方から凛ちゃんを通じて挑戦状を持ってきてくれました
それをみんなでこれから見ようと思うから、急いでミーティングルームにいこみんな!!」
とミーティングルームに移動する。
ミーティングルームに向かいながら優子と久美…そして沙織の三人で固まり
久美は奈津から話を聞きかけたこともあり、沙織に聞いてみる。
「お姉さま。挑戦状って何なんです? タイガーソウルって一体…」
優子も久美同様状況が分からず、ただ沙織を見ていただけであった。
「やれやれ…彼女たちの方からやってくるとは……
去年私たちリリアムを破ったチームですよ」
と簡素にタイガーソウルはリリアムに勝ったチームだと宣言する。
優子は久美同様直接タイガーソウルを知らない為。
「それって…タイガーソウルはいったいどんなチームなんですか?」
と沙織に聞いてみるも
「それは鈴木さんが持ってきてくださった挑戦状を見ればわかりますよ」
といつもと変わらぬ微笑みを見せ安心させる。
そして鈴木凛が持ってきた挑戦状の入ったDVDをセットし、DVDの映像が始まる。
【やっぱり足りそうにないので
巨乳小学生をテーマにしたエロパロ その四 ■
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234795636/l50 で続きを投下します】
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
O 。
, ─ヽ
________ /,/\ヾ\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのサ
|_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \_________
||__| | | \´-`) / 丿/
|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
|_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/||
────────(~〜ヽ::::::::::::|/ = 完 =
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,.-―っ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人./ノ_ら~ | ・・・と見せかけて!
从 iヽ_)// ∠ 再 開 !!!!
.(:():)ノ::// \____
、_):::::://( (ひ
)::::/∠Λ てノし)' ,.-―-、 _
______人/ :/´Д`):: ( _ノ _ノ^ヾ_) < へヽ\
|__|__|__( (/:∴:::( .n,.-っ⌒ ( ノlll゚∀゚) .(゚Д゚llソ |
|_|__|_人):/:・:::∵ヽ | )r' ー'/⌒ ̄ て_)~ ̄__ イ
||__| (::()ノ∴:・/|::| ./:/ /  ̄/__ヽ__/
|_|_| 从.从从:/ |__|::レ:/ ___/ヽ、_/
|__|| 从人人从 ..|__L_/ .( ヽ ::|
|_|_|///ヽヾ\ .|_|_ /⌒二L_ |
──────── ー' >ー--'
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巛ノi
ノ ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノ')/ノ_ら ∧_∧ | いきなり出てくんな!!
、)/:./、 ( ´Д`) | ビックリしたぞゴラァ!!!
)/:./.:.(,. ノ) `';~"`'~,. \ ________
\\:..Y:.( ・ '' :, ,. -―- 、|/
_____ 从\、,. ,; .,、∴';. ・ ( _ノ~ヾ、ヽ
|__|_ _(_:..)ヽ:∴:@) ノ(゚Д゚ #) )
|_|__|_人):|:・:::∵ヽノ) (_(⌒ヽ''" `ー'
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|_|_| 从.从从:/ |__|::|ノ \ ミ`;^ヾ,)∃ < へヽ\
|__|| 从人人从 ..| /:/ _,,,... -‐'''"~ /ー`⌒ヽ、 (( (゚Д゚llソ |
|_|_|///ヽヾ\ ./:/ _ \ / /T;) /~  ̄__ イ
─────── ノ (, \/__/__,ノ|__`つ ヽ__/
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