魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。
『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
『注意情報・臨時』(暫定)
書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。
リンクは
>>2
スレ立て乙です
しかし、そこはせめてデートを断られた回数とかにしてやっておくれよぉぉぅ!!!
ともあれ、89スレ。次でとうとう90。卒寿ですよ、目出度いですね
そしてシガー氏とアルカディア氏とB・A氏の投下を全力で待ってるぜ!
では、先鋒、参ります。
「伊達眼鏡と狙撃銃」
注意事項
・ザ・シガー氏原案の短編連作『ソープ・ナンバーズ』シリーズからのスピンアウトです。
・長編一部、微エロ描写有り。シリアス気味。エロ描写は基本薄め。
・ネトラレ気味な描写とかも有るので、苦手な方はご注意を。
・NGワードはトリップでお願いします。
・原作『ソープ・ナンバーズ』からの設定改変、こじつけ解釈の部分も存在します。
・原作者のザ・シガー氏に最高の敬意を表して―――
*エロ描写は、このスレの普通のエロSSが普通のエロ漫画位だとすると、レディコミ位だと考えて下さい。
白い女の裸身に、男の指が這う。
女の体は、バストやヒップには美しい均整を保ちながら豊満な厚みを湛えているのに、括れたウエストは抱きしめれば折れてしまいそうな程細い。
およそ、男として産まれ落ちた者は誰しも一度は抱いてみたいと憬れる、極上の肉体。
男は、それを貪るように蹂躙する。
その掌に収まりきらないサイズの乳房を揉みしだき、尻を持ち上げ、秘された部分を愛撫する。
男の指動きは澱み無く、胸をまさぐる手つきだけ見ても、彼の今迄の女性遍歴が透けて見えるかのようだった。
その熟練の愛撫に呼応するように、女の体が跳ね、その喉からは嬌声が漏れる。
まるで、男が女の形をした楽器を演奏しているようだ。
「グリ…フィス、さ、ん―――」
女が助けを求めるかのように、男に手を伸ばす。―――男はその手首を掴んで、ベッドに押し倒した。
何か言おうとして開きかけた唇を己の唇で塞ぎ、そのまま舌を絡ませる。
その感覚に恍惚としかけた女の瞳が大きく見開かれた。唐突に、男が深く深く己の裡に侵入したのだ。
―――驚愕は一瞬、すぐに女の全身を快楽の洪水を襲い、忘我の境地に到る。
……薄暗い部屋の中、男が女を組み伏せ蹂躪する様は、肉食獣が容赦なく獲物を喰らうようなおぞましさがあった。
―――此処は『ソープ・ナンバーズ』ただ一晩の春を求めて男達が集う、ミッドチルダの不夜城―――
『伊達眼鏡と狙撃銃』 第三話:はじめてのおつかい
「もう、グリフィスさんったら非道いです! あたしがいくら待って、って言っても全然止めてくれないんですもん」
「はは、ごめんごめん。暫く来れなかったから、ちょっと熱が入りすぎちゃったかな?」
拗ねて見せるディエチに苦笑いをして、グリフィスは頭を掻いた。
「……それに、半分は君がいけないんだよ、ディエチ」
「―――え?」
「君みたいに素敵な女の子に出会ったのは、本当に初めてなんだ。途中で止めろって言われたって、出来る筈が無い」
グリフィスは眼鏡越しに柔らかく笑って、ディエチをそっと抱き締めて額にキスをした。
ディエチは何も言い返せず、顔を真っ赤にして俯いてしまった。
もごもごと居心地悪そうに「そんなこと言って、誤魔化されませんよ……」とだけもらす。
グリフィスは破顔して、幼い子供をあやすようにディエチの頭を撫でた。
「そう言ったって、君も随分楽しんでたじゃないか。ほら、ここもこんなに―――」
その言葉に、俯いているディエチの耳が真っ赤に染まる。
足繁く通った甲斐あって、彼女は随分初々しく可愛らしい反応を見せるようになった。
初めて抱いた時の、どうしていいか判らずおろおろし、不安げな目つきで見上げてきた態度が嘘のようだ。
「君は本当に可愛いよ、ディエチ」
グリフィスは胸中でほくそ笑む。この娘は、本当に思わぬ収穫だったのだ。
巨根向けという触れ込みだったので、籐が立ったガバガバの娘だろうと思っていたが、擦れたところの全く無い初心な娘。
それも抱き心地も中の具合も最高の上玉。縋るような上目遣いが嗜虐心をそそる、最高にグリフィス好みの娘だった。
「ねえディエチ、これが終わったら二人で食事にでも行かないかい? 夜景の綺麗のレストランを見つけたんだよ」
混じりっけの無い善意をその顔に貼り付け、グリフィスは優しく微笑んだ。幾人もの女性を虜にしてきた伝家の宝刀だ。
だが、ディエチは悲しげに顔を曇らせた。
「ごめんなさい、今夜はまだお仕事が―――」
「ああ、済まない、僕が無神経だったね。また誘うよ。君が暇な時に、二人っきりで」
グリフィスはしゅんとして下を向いた。
―――勿論、彼女のスケジュールなんてとっくに知っていたのだけれど。
がっくりと肩を落すグリフィスの姿は寂しげで、如何にも女性の庇護欲をそそるような有様だった。
今迄楽しげに談笑していたグリフィスが悲しげに俯いている姿に、ディエチは罪悪感を覚える。
「ごめんなさいグリフィスさん、折角誘ってくれたのに―――」
「いや、いいんだ。僕が軽率だったよ。大丈夫、この位じゃ僕の気持ちは変わったりしないよ」
ディエチを元気付けるように笑みを浮かべ、ガッツポーズを作ったグリフィスだが、その表情から寂しげな色は消えなかった。
居た堪れなくなり、ディエチは瞳に涙を浮かべてグリフィスに抱きついた。
「ごめんなさいグリフィスさん―――あたしを、いやらしい女だと思わないで……」
「馬鹿なことを言わないでくれよ。誰が思うものか。
この仕事が、君の姉妹達との絆だということは、僕も十分理解しているつもりだよ。
……でもね、その、男って、とっても嫉妬深い生き物だから―――
君が、僕以外の男の抱かれるのかと思うと、悔しくてどうにもならなくなる時があるんだ。
僕を、嗤ってくれよ。狭量な男だって―――」
ディエチは、グリフィスの腰に顔を埋めるように抱きつき、声を押し殺してすすり泣いた。
機動六課の実質上のNo.2であるグリフィスは、彼女達ソープ・ナンバーズの事情もかなり深い部分まで知っている。
そう、末妹達では知りもしないような部分まで。……尤も、知っていた所で最早何の価値もない事情なのだけれど。
彼女達は、例えるならば温室の花だ。外の世界を知らず、美しく大輪の花を咲かせている。
だが、一度寒風吹き荒ぶ外気に晒されれば、忽ち枯れ果てる脆弱な花だ。
彼女達は、ここでしか生きていけはしない。
「僕は時々、馬鹿な事を考えてしまうんだ。君を攫って逃げたしたい、どこか遠くで、君と二人で暮らせる場所を探して旅立ちたい、ってね。
はは、本当に馬鹿みたいだろう?
君の幸せは、ここで君の姉妹達と一緒に暮らすことなのに、僕の我が侭で君を攫ってしまいたい、なんて思ってるんだ」
グリフィスの瞳から、涙が零れた。透明な涙だった。
ディエチは、顔をくしゃくしゃにしてグリフィスを強く抱き締めた。
「あたしだって、貴方一人の女になりたいっ! どこか遠くで、貴方と二人で暮らしたいっ!
グリフィスさん、あたしを連れて行ってっ! 遠くに、二人っきりで暮らせるどこかに!
もう、ドクターも、姉妹のみんなも、誰もいらないっ! グリフィスさんだけ居てくれればいいっ―――」
グリフィスは、驚いたようにディエチの顔を見つめて言った。
「ディエチ、そんな軽率なことを言ってはいけないよ」
「グリフィスさん、あたしは本気です―――!」
グリフィスは真剣な顔でじっとディエチの瞳を見つめていたが、ふっ、と柔和に微笑んで、一枚の画像データを取り出した。
ディエチはそれを覗き込んで歓声を上げた。
「わあ、素敵なお船」
「僕の家のボートなんだ。外海でも平気な頑丈な作りをしていてね。
……約束するよ。いつか君を攫って、この船で連れていくって。僕と君の、二人の楽園へ」
「―――グリフィスさんっ……」
堕ちたな、とグリフィスは胸中でほくそ笑んだ。
これまでも何人もの女を食い物にしてきたが、ディエチは過去喰い潰してきた女達と同じ瞳をしていた。
崇拝の目。これから先、彼女は犬より従順にグリフィスに従うことだろう。ゲーム・クリアだ。
こうなってしまえば、女に大した楽しみはない。確かに体は極上だが、あと数回抱けば飽き果てるだろう。
それより、もっと刺激的な楽しみ方がある。
所詮は温室の花、外の世界に憬れたとて、独りでは生きる術など持ちはしまい。
姉妹達と離反させ、外の世界に連れ出して―――何処か異郷の地で、襤褸布のように、塵屑のように捨ててやろう。
温室育ちのお嬢様が、路頭に迷う様が目に浮かぶようだ。
売女風情が、キャリア街道を真っ直ぐに進むこの自分に釣り合うとでも思ったのだろうか。
どこかの世界の、貧民街の娼館近くにでも捨ててやろう。あのナリだ、3日もせずに襤褸襤褸になるだろうが、まあ売女にはお似合いだ。
―――詰まるところ、グリフィス・ロウランとは、そのような男なのだ。
想像するだけで、楽しくて堪らない。その日が待ち遠しくて堪らない。
……明日は、駄菓子程度に仕込んでおいたあの娘の所にしけこもう。そんなことを考えてながら、グリフィスは優しくディエチの頭を撫で続けていた。
「クアットロ、機動六課まで少しお使いに行ってくれないか?」
その一言が、事の発端だった。
彼女達の父、ジェイル・スカリエッティが気紛れに命じる些細な『お使い』。
スカリエッティを信仰しているクアットロにとって、その命に従うのは至極当然の話だ。
彼女は、死ねと言われれば即座に自刎する程にスカリエッティを信仰している。
「どうか往けと命じて下さいな、ドクター。貴方の命とあれば、如何なる苦行も厭いませんわ」
「愛しいクアットロ、君は聡明なのに、この話となれば何時だって依怙地になるんだね。
何度も言っているが、私は君達と単なるマスターとスレイブの関係には成りたくないんだよ。
あくまで人として、君達と付き合っていきたいんだ」
「なら、私だけでも。―――私はいつまでも、貴方の僕ですわ、ドクター」
スカリエッティは嘆息して肩を竦める。この話がこれ以上進展した試しが無い。早々に切り上げ、本題に入ることにした。
彼は、一枚の大きく分厚い封筒を取り出した。厳重に封が為されており、どこか物々しい雰囲気を醸し出している。
「なに、簡単な仕事だよ。機動六課に赴き、隊長の八神はやてに一等陸尉にこの封筒を手渡してくれればいい。
先方から何か渡されたなら持って帰ってくれ。楽な仕事だろう? 休日だと思って、のんびり行ってきてくれればいいんだ。
―――ああ、くれぐれも封筒は開封しないように頼むよ。それだけ守ってくれれば後は好きにしていい」
開けるものか、とクアットロは思う。スカリエッティの命令は彼女にとって絶対だ、万に一つも違える筈も無い。
それに、あの封筒の中身は、きっと自分にはもう何の関係も無い代物だという奇妙な確信があった。
「質問を、宜しいでしょうか? ドクター」
「ほう、興味深い。何なりと尋ねてくれたまえ」
「……何故、今回に限って私が仰せつかったのでしょうか?
このような重要書類の配達は、今まではウーノ姉様かドゥーエ姉様だけが任される、大切なお仕事だった筈ではありませんか?」
スカリエッティは、器用に片方の眉を吊り上げて、意味ありげな笑みを浮かべた。
「勿論、君がこの仕事を任せるに足る有能さを持っているからだよ。
―――それにほら、君、最近色々ストレスが溜まってるみたいだからね。外の空気でも吸って、気分転換でもしたらどうかと思ったのさ」
「……無用な心配をお掛けしたようで、申し訳御座いませんわ、ドクター。
私は常に万全たることが出来るように、自己管理は入念に行っておりますので―――」
スカリエッティは彼女の言葉を掌で遮ると、金の眼を細め、くつくつと陰鬱に笑った。
「虚勢を張っているのか、それとも自分では気付いていないのか。さてさてどちらにしても興味深いね、これは……」
「ドクター、私は本当に―――」
「ああ、君に思う処があるのなら、それは言葉ではなく是からの行いで証明してくれたまえ。
学問とは机上の空論ではなく、生きた実学でなければ面白くないからね。
兎に角、君はこの封筒を届けてくれさえすればそれでいいんだ。
その他のことは私は一切関知しない―――ということで良いだろう? では、宜しく頼むよ、私の可愛いクアットロ」
クアットロは不満げな表情を押し殺して、にっこりと笑顔で封筒を恭しく受け取った。
「謹んで承りますわ、ドクター。この書類は、必ずや私が不備なく不足なく配達致しましょう」
「―――ああ、宜しく頼むよ」
どこか儀式めいた、事務的なやり取り。別れの挨拶を適度に済ませ、二人は踵を反して帰途に着く。
背中越しに、スカリエッティの問いが響いた。
「クアットロ、君は今の私を軽蔑するかい? 大勢に与し初心を失った残骸、とね」
「全くもって有り得ませんわ、ドクター。貴方の選択は完全に正しいものでした。
私達はここで、新たな生き方を模索すればそれでいい。
―――それに、今時総力戦の殲滅戦なんて、騒々しいだけでちっとも美しくありませんもの」
「……そうか。この問いに答えたのは君が最後だよ、クアットロ。そして、これで回答は全員一致だ。
これで私は心置きなくソープランドの経営を楽しむことができる―――」
スカリエッティは笑った。大魚を逃してしまった少年のように少し寂しそうな、それでいて邪気の無い晴れ晴れとした笑顔だった。
与えられた任務は、恙なく終わった。
部隊長に面会を許されるまで盥回しにされることも、延々と待たされることも覚悟していた。
だが、予めアポイントが通っていたらしく機動六課に到着した途端、小さな空曹長に捕獲され、引きずられるように隊長室まで連行されたのだ。
機動六課はフレンドリーな雰囲気な部隊だとは聞いていたが、ここまでだとは前代未聞である。
形式ばった挨拶も程々に、書類の受け渡しなど5秒で済んでしまい、クアットロのミッションは完全にコンプリートされてしまった。
気合を入れて、朝早くから出てきた自分が馬鹿みたいだった。
その上、『折角だから、ゆっくり機動六課を見学して下さいですぅ』と、限りなくフリーパスに近い通行用のIDまで頂戴してしまった。
正午は、まだ遠い。
手持ち無沙汰になって、隊舎をうろうろと見学してまわったが、何処も彼処も和気藹々とした雰囲気で溢れている。
とても、軍籍の下に位置するだろう組織だとは思えない。
(……これなら、うちの妹達なら一日で攻め落とせるわよ)
そんな、剣呑な事を考えながら、当て所なく隊舎をぶらつく。
「うわっ、誰!? 今のあの美人!?」
曲がり角の向こうで、又してもそんな叫びが上がった。
―――さっきから、妙に擦れ違う男達の視線を集めている気がしてならない。
今日のクアットロは髪を下ろし、一片の隙も無いスーツで身を包んだ外交用のOL姿だ。縁の無いシャープな眼鏡が、彼女の知的な面を強調して見せている。
彼女に目を惹かれる男は少なくないが、当のクアットロはそんな男達を気にもかけず、訓練場に面した窓を覗いていた。
Knockout by buster. After that, arrests it"
「ほらほら、みんな、足を止めると直撃だよ〜〜〜っ!!」
「「ひいぃいぃぃぃぃっ!!」」
「……………………」
―――クアットロの中で機動六課の戦力評価が随分と上昇し、敵対を由としなかったスカリエッティの決断を高く評価したことを追記しておく。
さて。
特にこれといった出来事もなく、平穏無事に午前中の見学を終えたクアットロは、昼食を摂る場所を探して六課の裏庭を歩いていた。
昼食は予め用意していたパン一つ、彼女にとってはこれで十分である。
問題なのは日差しだ。夜の世界に住んで久しく、直射日光の眩しさがこんなに堪えるものとは思ってもなかった。
男性職員に声をかけられるのが鬱陶しくてラウンジから出てきたが、失策だっただろうか……?
胡乱にそんなことを考えていると、茂みの向こうに人の気配を感じた。
"The load by the silhouette control increases"
「まだこらえて。一気に撃つわよ……」
"All right.Barret V and RF"
空中に浮かぶ魔力弾が一斉に解き放たれる。
彼女の顔は資料で確認している。確か―――ティアナ・ランスターだ。
つい先ほども教導で高町隊長に追い回されていたのに休憩時間まで自主練とは、熱心なことだ。
機動六課、常軌を逸して和気藹々とした部隊ではあるが……決して、緩い部隊ではないらしい。二度、三度と射撃魔法が繰り返される。
誘導弾の数も、精度も、悪くない練度だ。これなら直ぐに実戦に出ても活躍できることだろう。
だが、それ以上に目を惹くのは、時折彼女が出現させる幻影魔法だ。
……同じ幻影使いとして、その、中々興味深い。
彼女は幻影使いとしても優秀のようだ。簡易スフィアを使用して回避訓練を行っているが、彼女の偽装能力には不釣合いだ。
最低限のAIしか搭載されていない簡易スフィアなど、簡単に騙し通せてしまうのだが、彼女自身それを自覚し、より高いレベルの仮想的を相手にしている。
とても優秀には違いないが、それでもクアットロからみればまだ詰めが甘い。
若く、純粋過ぎる。偽装し敵を撹乱する、老獪さというべきものがティアナには欠けているのだ。
ティアナは、自分の限界に挑戦するかのように、空中に誘導弾射出の為のスフィアを多数形成している。幻影と織り交ぜての一斉射撃を行うつもりだろうが―――
「……虚実が判り安すぎるわね」
気が緩んだのか、ぽろりとそんな感想が口から零れ落ちた。
「えっ―――!?」
そこで初めてクアットロに気付いたティアナが振り向く。集中が途切れたのか、制御を失った誘導弾が一つ、クアットロに向けて射出された。
「本っっっ当にごめんなさい! お詫びがこんなことで申し訳ありませんが、ここはあたしに奢らせて下さい!」
「こちらこそご免なさいね。練習のお邪魔をしてしまって。こうして大事も無かった訳だし、そんなに畏まられたら困っちゃうわ」
数分後、彼女達は六課のカフェラウンジで小さな卓に着いていた。
クアットロは前髪の先端が少々焦げてはいるものの、特に問題は無いようだ。
―――木陰からティアナの様子を観察していたクアットロである、制御から零れた誘導弾の一つを避ける程度は容易であった。
尤も、以前のスバルへの誤射を気にかけていたティアナはそうはいかない。
只管に恐縮し、クアットロに頭を下げている。クアットロにとっては、どうにも居心地が悪い状況なのだ。
「いえ、これも全てあたしの未熟が招いた事です……、お詫びくらいはさせて下さい」
しゅん、と肩を落として小さくなるティアナの姿に、クアットロは微笑ましさを覚えてくすりと笑みを漏らす。
意志の強そうな瞳、利発そうな喋り方。
「本当に気にしないで。私が後ろから驚かせてしまったのが全ての原因なんだから」
「お恥ずかしい話なんですけど、あたし、前にも仲間を誤射してしまいそうになった事があって。
それ以来、誘導弾の制御には気をつけていたつもりなんですけど―――今日は調子が良かったんで、つい調子に乗っちゃって……」
きっと、若さに任せて失敗も苦労もして、時には肩肘も張って、それでも前を進んでいく健全な少女。
クアットロは、羨ましさを己の裡に収めて、あくまで年長者として余裕を見せつつティアナに接する。
「ティアナさんぐらいの齢で、それだけの射撃魔法が扱える魔導師なんてそうそういないわ。
流石は彼のエース・オブ・エース、高町なのはの愛弟子ね」
「とんでもありません! あたしなんて隊長方から見ればまだまだヒヨコみたいなもので……。
なのは隊長なんて、9歳でAAAランクの実力を持っていたそうですし、あたしみたいな凡人なんて、比較の対象にもなりません。
―――あの、クアットロさんも随分魔法の事情にお詳しいようにお見受け致しますが、教導隊かどこかにいらっしゃったんですか?」
クアットロは苦笑する。使われること無く終わり、永遠に忘れ去られる筈だった知識が、こんな所で話の種となるとは。
「そんな大したものじゃないのよ。……昔、少しだけ部隊指揮をしたことがあっただけ。
小さな部隊だったわ。でも結局まともな実戦経験を積む前に解散になっちゃって。
張り切って色々勉強してたんだけど、それで全部パー。今のあたしは、昔取った杵柄でちょっぴり頭でっかちの一般人よ」
何か思う所があるのか、ティアナはクアットロの言葉を神妙な顔で聞いていた。
「私もちょっぴり幻影を勉強したことがあって、それで懐かしくなっちゃって。
それで、つい声をかけてしまったの。本当にごめんなさいね」
「―――“虚実が判り安すぎる”って、クアットロさん仰りましたよね。あれ、どういう意味なのか、宜しければ教えて戴けますか?」
「……―――」
一拍の沈黙。クアットロはいまだ手付かずのコーヒーをスプーンで掻き混ぜながら、ティアナに問い返した。
「ティアナさん、幻影を創る時、どんな事を心がけてる?」
「虚を実に、実を虚に、です」
「そう。幻術の基礎にして奥義ね。それは、とても正しいわ。でもね―――」
クアットロは、手元のコーヒーに、つ、とミルクを垂らした。
ゆっくりと、黒いコーヒーの水面に白いミルクが渦を巻く。陰陽の太極を描くように。
「だからこそ、ここの隊長格のような高位の魔導師なら、幻術と判った次の瞬間に、どれが虚でどれが実なのか、その未来位置を予測できてしまう。
そう、このコーヒーを眺めていれば、次に何処にミルクが流れるのか判るように。
“虚を実に、実を虚に”を単調に繰り返すだけでなく、次に虚を映すべき場所に実を移すような、更なる先読みが必要なのよ」
彼女はスプーンを留めることなくコーヒーを掻き混ぜる。
次第に、コーヒーとミルクは渾然一体と化して茶色い液体へと変化していく。
「それを繰り返して、どこか虚でどこか実なのか、誰にも解らない域まで高めるのが幻術の深奥。
―――なんちゃって、偉そうなこと言っちゃったけど、これも私の幻術の先生からの受け売りなの。私だって出来はしないのよ」
そう照れくさそうに笑って、クアットロは舌を出した。
呼吸まで止めて話に聞き入っていたのか、ティアナはぷはぁ、と大きく息を吐いた。
彼女は目を輝かせて尊敬の眼差しでクアットロを見つめ、大きく頭を下げた。
「ありがとうございますっ! とても良い勉強になりましたっ!
クアットロさん、凄いですよ! 今の説明もとても解り易くて、“出来る大人の女”って感じで格好いいです!」
そして、ティアナは声のトーンを落とした。
「……あの、内緒話なんですけど……本当は、あたしみたいな下っ端が言っちゃいけないことないですけど―――。
この機動六課って部隊はヘンな所ばかりなんです。
隊長達も副隊長達も、みんな揃ってSランククラス、類を見ないぐらいの大戦力を保有しているんですが、その癖仕事が少ないんです。
陸への出向や、救助活動の手伝いとか時々あるんですけど、機動六課単独の任務が殆ど見当たらないんです。
これじゃあ宝の持ち腐れっていうか―――あ、あたしとしては、自分を鍛えてもらえるので全然文句は無いんですけど―――。
きっと、管理局のお偉いさんから直接繋がってる、隠された任務があると思うんです……」
本当に、この少女は、頭がいい。
クアットロは舌を巻く。そして、彼女が次に言うだろうことも容易に予想できた。
「もしかしてクアットロさん、その、上からの連絡員だったりします?
魔法資材メーカーの方だってお聞きしましたが、物腰といい、目の付け所といい、とても資材メーカーの方には見えません」
ティアナは、悪戯っぽい上目遣いでクアットロを見上げた。
勿論、本当にクアットロが密命を帯びた連絡員なら首を縦に振る筈も無い。すぐに冗談として流すつもりだろう。
……それ以前に、今の彼女は只のソープ嬢なのだが、それこそティアナに告げられる筈も無い。クアットロも冗談で反した。
「―――よくぞ見破ったな、小娘! 知られたからには生かしてはおけぬ〜〜〜」
「きゃ〜、大変。殺されちゃう前に、誰かに手紙を残さなきゃ! ……ふふふ」
「あはは」
「あははははははっ!」
見つめあい、破顔して、二人で肩を竦めて笑いあった。
クアットロは、ティアナを微笑ましく思うと同時に、どこか自分に近しいものを感じていた。
例えば、ロジックを積み立てて物事を判断する思考法。例えば、素直になりきれず肩肘張ってしまう不器用な生き方。
「あたし、執務官になるのが夢なんです。まだまだ未熟ですが、執務官の試験に合格して、一線で働けるようになりたいんです。
ポジションはセンターガードなんですが、視野を広く持って戦況を判断するのがまだまだ苦手で……。
普段は見栄張ってクールぶってるんですけど、実はすぐに頭に血が上ってカッとなっちゃうんですよね」
照れくさそうに、ティアナは頭を掻く。―――ほら、やっぱり私に似ている。
「私はポジションで言うならフルバック担当だったんだけど、ツーマンセルでセンターガードの砲手の観測手を務めることもあったわ。
確かに辛いポジションよね。戦況を読みながら仲間に指示を出す。自分の判断が仲間の生死を分けることもあるんですもの」
ティアナは驚いて身を乗り出す。彼女は一枚のカード―――待機状態のデバイスを取り出した。
「クアットロさん、観測手もされてたんですか!?
これがあたしのデバイス、クロスミラージュです。基本形態がさっきの拳銃形態で、第二形態では近接戦闘用の魔力刃が伸びます。
―――第三形態が狙撃銃形態なんですが、まだあたしの手に余るんで封印中なんです。
本当は狙撃も練習したいんですが、狙撃は初心者は観測手とツーマンセルで行うらしくて。
今の相棒はフロントアタッカーで観測手というタイプじゃないので、練習に移れるのは当分先のことになりそうです。
……あーあ、クアットロさんみたいな方が観測手として指導して下されば、凄っごく心強いんですけどね」
一瞬だけ、夢想してしまった。―――狙撃銃を構えるティアナと、観測手として隣に立つ自分の姿を。
クアットロはコーヒーを口に運び、無意味な妄想を打ち消す。それは、自分には似合わない昼の世界だ。
「クアットロさんって、不思議な方ですね。何でも相談できちゃうんですもの。
あたし、初対面の人にこんなに色々なことを喋っちゃったの初めてです。
―――あたしも、クアットロさんみたいな格好良い大人な女の人になりたいです」
一瞬だけ、クアットロの仮面が凍りついた。いけない。それだけは。なにがあっても。
ティアナは恥ずかしそうに笑って俯いている。
クアットロは、自分がこの少女に魅せられていることをはっきりと自覚した。
その理由は明らかだ。
クアットロが心の奥底に抱きながらも、自分には必要ないものとして封印してきたif。
『もし自分が、普通の少女として生を受け、昼の世界に暮らしていたらどんなだっただろう?』
という空想を、形にしたかのような少女だったからである。
『―――クアットロさんって、不思議な方ですね。何でも相談できちゃうんですもの』
彼女にとっては、ティアナこそ不思議な少女だった。普段は固辞して去る筈の所をお茶に付き合い、歓談を楽しみ、見栄を張って講釈を垂れ―――。
いつしか、自分の歩めなかった道を歩む自分の姿を、ティアナに重ねていた。
ティアナは聡明で、不器用で、可愛らしく、微笑ましく、―――直視が出来ない位、眩しい少女だった。
内心を激しく揺られていることを隠しながら、クアットロは平静を装って他愛無い談笑を続ける。
「そういえば、ここには狙撃の専門の方が居ないわね。
高町隊長は最高に優秀な砲撃手だけど、狙撃とは少し趣が違うようだし……」
ティアナは、頬を染めて慌てたような仕草を見せた。
「その、元狙撃手の方ならいらっしゃるんです。エースと呼ばれた程の方なんですが、もう引退されちゃって。
―――でもでも、とっても素敵な方で、今も時々あたしの相談に乗ってくれたりするんです!」
なんて無垢で、判り易い反応。笑みを押し殺して意地悪げにティアナに尋ねる。
「それが、ティアナさんの恋人なの?」
ティアナの反応は劇的だった。両手を振って、オーバーリアクションにしどろもどろな弁解をする。
「そ、そんな恋人だなんて! 先輩にあたる人で、時々相談に乗ってもらったり、食事をご一緒させてもらったりしてるだけで、その……」
「その?」
「その、あたしの片思いです……」
彼女は胸元を押さえて、自分の心を確かめるように言葉を紡ぐ。
「齢も離れてるし、あたしなんて全然釣り合わない素敵な人だから……。
ううん、それ以前に、きっとあたしなんて女性として見てすらもらえていないと思うんですけど―――。
それでも、その人の恋人になれたら素敵だな、って、そう思ってるんです」
時々言葉を詰まらせながらも、声音に不安を滲ませながらも、ティアナは前を向いてきっぱりとそう言い切った。
そして笑った。少し照れくさそうな、それでいて強い意志を感じる綺麗な微笑みだった。
―――自分も、昼の世界に生きていれば、こんな瑞々しい恋が出来たのだろうか?
クアットロは、作り笑いが顔に貼り付いてしまった自分にはもう出来ない、心からの笑みを浮かべるティアナを見つめる。
―――凛として伸びた背筋、力強い瞳、精気に満ちたその全身。
同じ女であるというのに、どうして彼女はこんなにも自分と違っているのだろう。ちくりと嫉妬が胸を刺す。
ティアナの生き様は、クアットロが心の奥に抱いていた小さな夢、そのままだった。
彼女の恋を応援しよう―――クアットロは、そう決意した。
彼女の透き通った美しい恋が叶うのを、見届けたかった。
「ねえ、ティアナさん。私、もっと貴女のことが知りたいわ。もし良ければ、お友達にならない?」
「ははは、はい! あたしも、もっとクアットロさんとお話したいと思っていたんです!
あたしからお願いします! クアットロさん、あたしと友達になって下さい!」
クアットロは微笑みで応え、静かに右手を差し出した。
ティアナも、少しだけ遠慮がちに右手を伸ばし―――二人は、強く握手を交わした。
友など容易に作らぬ二人にとって、この日の出会いは正に得難き出会いだっただろう。
……この出会いが、お互いにとってどのような意味を持つのかを二人が知るのは、まだ先の話である。
機動六課の穏やかな昼休み、心地良い風が吹き込むカフェラウンジでの出来事だった。
―――そして、彼女は街を見下ろす。
眼下に広がる景色は、色とりどりのネオンに彩られた歓楽街だ。
窓ガラスに映る自分の姿は、派手なメイクで隈取った、ボンテージ姿のSM嬢だ。
これが、本当の私なのだ。そうクアットロは自嘲する。
今日は、昼の世界の余りの眩さにあてられて目が眩んだが、それを忘れてはならない。
自分を、あの少女と同じだなどと勘違いしてはならない。クアットロは、そう強く自分を戒める。
これが自分の本性。これが、自分の本懐。
自分など、所詮はこの小さな箱、ソープ・ナンバーズの4号室の中でしか生きられない奇形の生物なのだと。
「―――――――――」
馴染みの客が入室する。
顔を見ることすら厭わしい最低の客だが、今日は歓迎したい気分だ。
愛用の乗馬鞭を紅い舌でちろりと舐め上げながら、畜生以下と蔑む男を見下ろす。
「さあ、今日はどうして欲しいのかしら」
返答など解りきっているし、返答を考慮する気すら無いのだが、始まりの儀式として彼女は男にこう尋ねる。
男は、解りきった返答を聞き飽きた口調で寄越した。
「俺を打ってくれ。……打って、詰ってくれ―――」
言い終わらない内に、クアットロは乗馬鞭で男の胸を烈しく撃った。
忽ち、太い朱線が浮かび上がる。
腐りかけた魚のような目で、男は己の胸の蚯蚓腫れを見下ろした。床のタイルを見るのと全く同じ、興味なさげな視線だった。
二撃、三撃と鞭を振るう。
鞭が男の体を襲う度、男の体は痛みに震える。
肉体の危急に瀕した際に、全身の筋肉を強張らせる―――それは、生物として当然の反射行動だ。
ぎっ、と歯を食いしばる音。
この男は、決して痛みを感じている訳ではない。
そして、この部屋を訪れる大多数の変態と同様に、痛みに性的な快楽を感じている訳でも無い。
茫洋とした男の視線の先には、何も無い。彼の見ているものは、只の虚無だ。
この男は、痛みに耐えている。この男にとって痛みとは苦痛である―――苦痛であって尚、どうでも良いことなのだ。
「……この屑」
それは、SM嬢としてのクアットロにとって最大限の侮辱だ。
男の在り方は、絵描きに例えるなら、心血注いだ作品を尻拭き紙に使われるのと同じ事だ。
料理人に例えるなら、全霊を注いだ料理を豚の餌にされるのと同じ事だ。
クアットロも、SM嬢など、裏の世界の仕事であり、世間一般からは蔑まれるものだと理解している。
だが、自分の生きる道として、全身全霊を注ぎ矜持を持って行ってきた道なのだ。
クアットロは、男のペニスをピンヒールの踵で踏みつけた。
これまでにこの部屋を訪れたマゾ豚達は、それだけで歓喜の声を上げて欲望に滾る逸物をいきり勃たせるのが常だが。
男のペニスは、ふにゃりとだらしなくヒールの隙間から零れ落ちた。
「あははっ、インポ野郎、こんな役立たずの×××、ぶら下げてても仕方が無いんじゃない?
千切り取ってオカマにでもしてやろうかしら?」
自分は、ソープランドのSM嬢だ。そのことを誇りはしないが、蔑みもしない。
この道を歩む事に、後悔も無い。―――だが、別の道を歩む自分の姿を夢想することぐらい、許されるのではないだろうか。
ささやかな楽しみとして、あの少女の小さな恋を応援するぐらい、きっと許される。
クアットロは、最早同じ人すら思っていない男の体を乱暴に踏みつけながら夢想した。
―――ティアナの想い人は、どんな素敵な男性なのだろう、と。
BGM「悲しみの向こうへ」は各自でご用意お願い致します。
今作では、派手な魔法バトルとか無し、昼ドラ風の恋愛話というコンセプトです。
魔法攻撃は無くても、場合によっちゃ包丁とノコギリくらいは出てくるかもしれません。
>>ザ・シガー氏
グリフィスは初期構想から色々美味しい所を持ってくキャラとして製作しています。
時々書きながら扱いに困ることもある子ですが、そういう時には元祖ソープのザ・シガー兄貴の外道グリフィスを勉強させて頂いています。
>>司書様
お手数ですが、保管庫に保存の際に、投下のレスとレスの間の部分に、↓のラインに挟まれた部分を挿入して頂けますか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
内訳は、改行二つ、全角スペース5つと◆、改行二つです。
投下の番号が同じで「その1」「その2」となっている部分の間はそのままでお願いします。
度々お手数をお掛け致します。
さて、お次の職人様、どうぞ! 今夜は当分眠れそうにありません!
>>14 GJGJGJGJ!!!!
このクアットロ、大好きだー!!!
しかしディエチを泣かそうとする眼鏡男は許せんとわかった。
16 :
ザ・シガー:2008/11/20(木) 01:02:06 ID:NPyun8oH
最高だぜ……最高過ぎるぜ……GJ!!
同じ幻影の使い手として、同じ立ち位置として仲間を指揮する者として似通いながらも昼と夜・未来の執務官と夜の淫婦としてまるで違う生き方をするティアナとクアットロの対比と出会いが素晴らしかったです。
状況が違えば心を通わせる親友となれたという奇妙な二人の邂逅に、思わずドキドキしてしまいました。
しかし、同じ男(ヴァイス)に対する見方は完全に正反対。
片方は憧れと淡い恋心を抱きつつ、片方は最低の屑と唾棄しているというwww
今後、これがどのように恋愛絡みの話になるかまるで想像もできません、続きを胸躍らせて待っております〜。
あとグリフィス、最低だけど最高!
正に俺の理想像ですwww
17 :
B・A:2008/11/20(木) 01:06:32 ID:sL/S6jvw
>>14 GJ。
クアットロにときめく日が来るなんて思わなかった。
ヴァイスがティアナの思い人だって知ったらどんな行動に出るんだろう?
そしてグリフィス、色んな意味で覚悟した方が良いよ。ドゥーエ姉さまは全てお見通しだろうから。
さて、こちらもそろそろ投下いきます。
注意事項
・非エロでバトルです
・時間軸はJS事件から3年後
・JS事件でもしもスカ側が勝利していたら
・捏造満載
・一部のキャラクターは死亡しています
・一部のキャラクターはスカ側に寝返っています
・色んなキャラが悲惨な目にあっています、鬱要素あり
・物騒な単語(「殺す」とか「復讐」とか)いっぱい出てきます
・クアットロが悪女全開
・主人公その1:エリオ
その2:スバル(今回、出番なし)
・タイトルは「UNDERDOGS」 訳:負け犬
打ち込まれる打撃を紙一重で回避し、捻り込むようにストラーダを相手の横腹に叩きつける。
だが、ガリューは咄嗟に樹木を盾にしてそれを回避し、持ち前のスピードを活かしてエリオの背後に回り込む。
それをエリオは研ぎ澄まされた直感で探知し、拳を打ち込まれるよりも早くソニックムーブを発動、ガリューが盾に使った
樹木の幹を蹴って横っ飛びに攻撃を回避する。
(手強い・・・・・・密林戦じゃ勝ち目がない)
真横からのルーテシアの射撃を薙ぎ払いながら、エリオは焦燥感にも似た思いに駆られていた。
エリオはザフィーラ、ギャレットらと共に武装隊を率い、マリエル・アテンザとシャリオ・フィニーノの救出任務を命じられた。
カルタス達を治療するためにはどうしても彼女達の力が必要なのだが、2人は早々に管理局の変革に順応したグリフィスと違い、
強引な管理局のやり方に反発して地方の研究所に栄転という名目で左遷させられていた。そのため、警備もそれほど大がかりではなく、
救出自体は滞りなく成功したのだが、脱出の際にルーテシアが立ち塞がったのだ。
転送魔法が使える彼女は、どこで事件が起きても即座に駆けつけることができる。しかも彼女が呼び出す召喚蟲は森を知り尽くしており、
こちらが徐々に追い詰められつつある。そのため、エリオはあえて自分が囮になることを選択した。
この手の持ち回りは本来、生存能力の高いザフィーラが行うのだが、彼には救出した2人の護衛と転送魔法で味方を脱出させるという役目がある。
かといって指揮官のギャレットではルーテシアとガリューの相手をするには力不足だ。その点、エリオならば機動力を活かしたかく乱と
緊急時の離脱が可能である。
(エリオ、後2分で転送の準備が整う。それまで何とか持ち堪えてくれ)
(了解!)
ザフィーラからの思念通話が届き、エリオは痺れ始めた手でストラーダの柄を持ち直す。
今回は戦場が森ということで、フリードは連れて来てはいない。エリオは召喚師ではないため、キャロのようにリミッターをかけて
フリードを小型化させることができないからだ。あの巨体では目立つ上に、障害物の多い森の中では身動きも取れないだろう。
対してルーテシアもマリエルとシャーリーを生かして連れ戻さねばならないため、地雷王による殲滅戦が行えずにいる。
条件はほぼ同じであるが、サポート役の有無と地の利が僅かに向こうに味方していた。
これで援軍が到着したら、エリオだけでは押さえられないかもしれない。
(ギャレットさん、増援の気配は!?)
(それが、どういう訳か一向に現れる気配がない。いつもならとっくに包囲されていてもおかしくないんだが、
今日に限っては追っかけてきているのはその娘とガジェットだけだ)
(何か罠が?)
(警戒はしている。とにかく・・・くっ、警備ガジェットがまだ・・・・・とにかく持ち堪えてくれ!)
思念通話が切れ、エリオは物陰から飛び出してガリューの背後から斬りかかる。
しかし、それは虚空に出現した紫色の魔法陣に阻まれ、穂先がガリューを捉える事はなかった。
すかさずガリューが捻りを利かせた右フックを放ち、エリオの頬を掠めていく。
「背中からなんて、卑怯だ」
「僕だってそう思うよ。これが試合だったら、絶対しない」
頬を伝う血を拭い、エリオはストラーダを構え直す。掠っただけで皮膚を切るとは、相変わらず恐ろしい拳速だ。
いくら技術を磨き、魔法を学んでも、異形であるガリューと自分の間には身体能力において埋めようのない差が存在する。
守ってくれる人も、共に戦うパートナーもいない今、自分1人だけでこの2人を相手にどこまで戦えるのか。
気づかぬ内にエリオは奥歯を噛み締めていた。
勝てないのだ。
相手を打ち倒す戦い方では、この2人に勝つことはできない。パワーもスピードもテクニックも、ガリューの方が一枚上手だ。
真っ向からぶつかり合っていては、どうやっても勝ち目はない。
ならばどうするか。
決まっている、主を叩くのだ。
魔導師ランクではルーテシアの方が上かも知らないが、彼女の本分は召喚であって戦闘ではない。
その防御魔法がどれほど強固であっても、自分の槍ならば確実に打ち破ることができる。
だが、それだけはできない。彼女のバリアを破るとならば、こちらも全力で挑まねばならないだろう。
その時、ルーテシアを殺さずに済ます自信がない。自分の得物は魔力噴射の推進力を利用して貫くものだ。
防御を抜いた瞬間、勢いあまってあの小さな体を貫いてしまわない保証はない。
ギリギリの手加減が可能な技量が、自分にはない。
(どうして・・・・・どうして僕はいつも・・・・・・・)
焦燥感が膨れ上がる。
いつも力が及ばない。
肝心な時に、求める結果を出すことができない。
彼女はすぐ側にいるのに、言葉が届かない。心は遙か遠く、伸ばした手は虚しく空を切るだけだ。
まるで、自分のしていることが無意味な行為であると言われているかのようだった。
彼女を束縛から解放するためにずっと鍛錬を続けてきたのに、それは全て無駄だったのだろうか。
もしそうなのだとしたら、もういっそこの手で彼女を殺して楽になった方が良いのではと、そんな考えすら浮かんでくる。
(ダメだ。それだけはダメなんだ・・・・・選んじゃいけないんだ・・・・・僕は・・・・僕はルーを・・・・恨んでなんか・・・・・)
その焦りが、僅かな隙を生んでしまう。
いつのまにか詰め寄られたガリューの拳が目前まで迫っていた。
バックステップを踏んで回避を試みるが、ガリューは冷徹な思考で追撃を仕掛けてくる。一歩踏み込んだ態勢からの回し蹴り。
受け損なえば頭がトマトのように潰れてしまうだろう。咄嗟に、エリオは踏ん張りの利かない態勢のままストラーダに命じた。
「フォルムドライ!」
《Form Drei. Unwetterform》
「サンダー、レイジッ!!」
雷光と疾風がぶつかり合い、大気が震える。神速で打ち込まれたガリューの蹴りは、エリオの渾身のサンダーレイジによって威力が削がれ、
辛うじて致命傷にまでは至らなかった。だが、蹴り飛ばされたショックでほんの一瞬、エリオの思考は断絶し、解き放たれた電撃が
指向性を失って暗闇の密林を駆け巡る。直後、地面が激しい地鳴りを響かせた。
「・・!?」
「これは・・・・・」
「ルー、危な・・・」
エリオが叫んだ瞬間、ルーテシアの足下の地面に亀裂が走り、巨大なクレパスが出現する。
偶然にも真下の地面が空洞になっており、制御を失った電撃が地面の脆い部分を刺激して落盤を引き起こしたのだ。
不意の出来事にルーテシアも対応しきれず、成す術もなく暗闇の底へと堕ちていく。ここからではどれほどの深さなのかわからないが、
飛行魔法の使えないルーテシアでは大けがを負う恐れがある。
ごく自然に、エリオの体は動いていた。
彼は起き上がり様に加速魔法を発動、主の危機にガリューが反応するよりも早く、クレパスの闇へと飛び込んで落下していくルーテシアの体を
抱き締める。当然、ルーテシアは嫌がって抵抗したが、それに反応を返す余裕はエリオにはなかった。
何とか左腕だけでルーテシアの体を抱え、ストラーダの魔力噴射でクレパスからの脱出を試みる。
「ストラーダ、カートリッジロード!」
《Explosion》
ストラーダからカートリッジシステムの起動が告げられる。しかし、肝心のサイドブースターが起動しない。
薬室からは空気の抜けるような音が聞こえるだけで、空薬莢すら飛び出してこなかった。
「弾切れ!?」
見る見る内に月光が遠ざかり、視界が暗闇に包まれていく。
後悔する暇すら与えられないまま、エリオはルーテシアと共に深い闇の中へと落ちていった。
□
頬を伝う冷たい感覚に、エリオは自分がまだ生きていることを実感した。
ゆっくりと瞼を開くが、光源がないのかそこは真っ暗闇だった。
不意に寒気を覚え、身震いする。横たわった体が地下水に晒されているのだ。恐らく、クレパスの下に地下水が流れていたのだろう。
そこに落ちたことで一命は取り留めたようだが、流されてかなり体力を消耗してしまった。
ザフィーラ達も撤退したのか、思念通話も繋がらない。完全に遭難してしまったようだ。
「ストラーダ?」
《・・・無事だ》
手元から聞こえた電子音声に、胸をなで下ろす。どうやら、起動状態のまま近くに転がっているようだ。
暗い場所は好きではない。小さい頃に親元から無理やり引き離され、研究所で実験動物扱いされていた時のことを思い出すからだ。
あの時は、拘束された状態で汚い部屋に転がされ、星すらも見られない生活を送っていた。
なので、ストラーダがいてくれることが少しだけ心強かった。少なくとも、今は1人ではない。
そこまで考えて、エリオは自分と一緒に落下した少女のことを思い出した。
「ストラーダ、ルーは?」
《魔力は感じられるが、正確な位置まではわからない。反応もかなり弱々しいな》
「この暗闇じゃ、探すのも一苦労か・・・・・・・仕方がない、こういうのは苦手だけど・・・・・」
意識を集中し、手の平に魔力を集めてボールのように固めていく。
変換資質を持つエリオは、純粋魔力の放出はあまり得意ではないが、どうにか苦労しつつも光り輝く魔力球を創り出すことには成功した。
これならば照明の代わりになるだろう。同時に、疲労しているリンカーコアを更に酷使したことで体力が一気に失われていく。
このような魔力の運用方法は本来、学校などで教わるのだろが、生憎とエリオは正規の教育を受けていないのであまり得意ではない。
少しでも早く恩人であるフェイトの力になろうと、基本よりも槍の扱いや魔法の習得に時間を割いてきたからだ。
つくづく、自分はスピードだけに特化しているのだなと自嘲したくなった。
「くう・・・・・ああ・・・・・・」
《エリオ、無茶をするな》
「これくらい・・・・・ううぅ・・・何ともない」
ストラーダを杖代わりにして何とか立ち上がり、周囲を見回す。
どうやら、研究所付近の森の地下には巨大な洞窟が広がっていたようだ。ここは地下水に流されてきた土砂が堆積してできた河原のようで、
目を凝らすと、対岸の淵に誰かが引っかかるように横たわっている姿が見える。
エリオは水に足を掬われぬよう慎重に浅瀬を渡り、横たわる少女の体を抱き起こす。
「ルー、ルー!」
「・・・・・うぅ・・・・・んうう・・・・」
「良かった、生きて・・・・・る・・・・・」
手の平の粘っこい感触に、エリオは恐る恐るわき腹に添えていた手を離して手の平を翻す。
そこには、真っ赤な血がドッペりと付着していた。
「ルー!?」
慌ててわき腹に光を当てると、どこかで切ったのか大きな傷口がパックリと開いていた。
冷たい水に晒されていたせいか出血は留まることなく続いており、暗い地下水が赤く染まっている。
一瞬、エリオの脳裏に血まみれで息絶えたキャロの姿が蘇った。
あの時もそうだった。意識を取り戻した自分が駆けつけた時、あの娘は無残にも体を切り裂かれ、
全身を血で染めながら横たわっていた。
「あ・・あ・あ・あ・・・・・ああ・・・・・・」
助けなければと、理性が訴えている。だが、それよりも遥かにどす黒い感情が、エリオの中で鎌首を持ち上げようとしていた。
この瞬間、エリオは不覚にも愉悦を感じていたのだ。
ああ、いい気味だと。
これは天罰なのだと。
こうなって当然だったのだ。彼女は多くのものを傷つけ、スカリエッティに協力して社会を混乱させ、
キャロの命を冒涜し、自分の言葉をも拒絶した。
死んだって誰も文句を言わない。いや、寧ろ死んで償うべきなのだ。
「・・・・・違う、僕は・・・・僕は・・・・・・」
一度でも自覚した感情から、目を逸らすことはできなかった。
ずっと自分に言い聞かせてきた。
恨んではならない、憎んではならないと。だが、心の底ではいつも憎しみの炎が燃えていた。
彼女はキャロを殺した。キャロはエリオに取って妹のような存在であり、気になる異性であり、大事なパートナーであった。
きっとこれから先も、自分はキャロと一緒に歩いていくものなのだと思っていた。
キャロという大切な存在を、彼女は自分から奪ったのだ。
それでも彼女を許そうとしたのは、キャロが彼女とわかり合う道を望んでいたからだ。皮肉にも、エリオのキャロへの思いが復讐を許さなかったのである。
だが、それももう限界だった。
スバルは自分の気持ちを誤魔化していることを見透かしていた。イクスという少女は自分が本心から目を背けていることを見抜いていた。
どんなに憎しみを抑えようとしても、あの忌まわしい光景が目に焼き付いている限り、なくなることはない。
何かの拍子に膨れ上がっては、こうして自分を苛むのだ。
「僕は・・・・僕は君を・・・・・ダメなのに・・・・・憎んじゃいけないのに・・・・・」
ゆっくりと、ストラーダの切っ先を少女の心臓に向ける。ストラーダの制止の言葉も耳には届かなかった。
ここには自分達以外に誰もいない。例え彼女をこの手で殺したとしても、自分が偽証すれば誰にもバレることはない。
「ごめん・・・・僕は君を、許せない」
もう限界だ。
誰かのために戦って、傷つくことが堪らなく辛い。本当は戦いたくなんかなかった。何もかも捨てて逃げ出してしまいたかった。
けれど、この少女の存在が自分を縛り付けている。この娘が存在する限り、自分は戦いから解放されない。
この娘の息の根を止めねば、これからも自分は戦い続けねばならない。
「・・・!?」
振り下ろされたストラーダが、少女の柔肌に達する寸前で停止する。
彼女は笑っていた。激痛に顔を歪め、死の恐怖を前にして、それでも彼女は不器用な笑顔を浮かべていたのだ。
「どうして、笑っているの?」
「前に、笑って欲しいって・・・・・だから、笑っているの・・・私に笑ってって言ったのは、あなただけだった。だから、笑っているの・・・・・」
「・・・!」
ストラーダを放し、苦しげな笑みを浮かべる少女の体を抱きしめる。自然と頬を涙が伝っていた。
「殺せない・・・・君はキャロだ。そして僕なんだ。そんな君を、殺すことなんてできない」
この娘は自分達と同じなのだ。拒絶されることが怖くて、傷つくことが怖くて、一人ぼっちが寂しくて。
けれど、それを表現する術を知らないから周りを傷つけてしまう。差し出された手をどうすれば良いのかわからないから、
怖がって拒んでしまう。それでも笑おうとする彼女に、エリオは亡きキャロの姿を重ねてしまった。
彼女もそうだった。強すぎる力のせいで忌み嫌われ、フェイトに引き取られるまではどこにも受け入れてもらえなかったらしい。
六課で過ごしていた時はいつも楽しそうに笑っていたが、稀にフッと寂しげな表情を浮かべることがあった。
あれは怯えだ。彼女の笑顔の裏には、いつだって現在の幸せがなくなることへの怯えがあった。
この娘も同じだ。眠ったままの母親との繋がりを失うことに怯え、それを知られまいと無理に笑顔を浮かべている。
そんな辛い笑顔を見せられては、もう自分には彼女を殺すことはできない。
「どうして・・・・・」
エリオの突然の豹変に、ルーテシアは戸惑いの色を隠せなかった。このまま自分は彼に殺されるものと思っていたからだ。
「どうして、泣いているの?」
「君が、笑いたがっていないからだよ」
疲れ果てた体に鞭を打ち、彼女を水の中から引き上げる。そして、傷口に手をかざして不慣れな治癒魔法を施していく。
完治とまではいかないが、出血を抑えて傷口を塞ぐくらいなら自分にもできる。
「わからない。あなたは、笑えって言ったのに」
「ルー、強がらなくても良いんだ。辛かったらないても良いし、苦しかったら叫んでも良い。僕はもう、君に憎しみは向けないから」
イクスの言葉には二重の意味が込められていた。1つは、自分が抱いている感情に嘘はつかないこと。
そしてもう1つは、何もかも1人で抱え込まないことだ。それは決して、憎しみの赴くままに復讐を成せという意味ではない。
エリオはずっと、キャロの遺志を引き継いで戦ってきた。しかし、それはエリオ自身の願いではない。
己の本心を自覚しなければ、許すことも殺すこともできずに苦しむだけだと言っていたのだ。
彼女が言っていた一歩を踏み出す勇気とは、隠し続けてきた憎悪を許容することだったのだ。
「僕は君を許せない、これは本当だ。けど、君を見捨てることはもっとできない。苦しんでいる君を見捨ててしまったら、
僕はもっと大事なものを失ってしまう。だから、僕は君を助けたい。これが僕の本心だ・・・・・・教えてくれないかい、君の本当の気持ちを」
「私の・・・・本当の・・・・・・」
胡乱げに暗闇を見つめ、ルーテシアはしばし思考を巡らせる。やがて、引きつったような笑顔が元の無表情に戻り、目じりから熱い雫が滲み出す。
「うん・・・・痛いよ・・・痛いのは嫌だ・・・・痛くて苦しくて、涙が止まらない・・・・・助けて・・・・」
涙で顔を歪めながら、少女は助けを求める。エリオは伸ばされた手に自分の手を重ね、優しく諭すように囁いた。
「助けるよ、何があっても」
応急処置を終えると、エリオは放り捨てたストラーダを回収して待機状態に戻し、ルーテシアを背中で背負う。
とにかく出口を探さなければならない。そうすれば連絡を取る手段もあるだろうし、彼女の治療もすることができる。
それにガリューだって、主のことを探しているはずだ。
足下に注意しながら、エリオは空洞内を吹く風を頼りに暗い地下道を川下に進んでいく。
この風に逆らって進めば、必ず出口に辿り着けるはずだ。
「あなたは・・・・・不思議な人・・・・・・」
背中の少女が、か細い声でエリオに囁きかける。
「私のことを傷つけないと言った。けど、私のことを憎んでいる・・・・なのに、私を助けてくれる。
わからない・・・・・・あなたのことが、私にはわからない・・・・・・・・・」
「僕も君のことがわからない。それが普通なんだ。どんなに辛くても、言葉にしなくちゃ、形にしなくちゃ誰もわかってくれない。
自分から一歩踏み出さないと、世界は何も変わらない」
「自分から・・・・・・・言葉に・・・・・・・・」
エリオを言葉を、ルーテシアは静かに反芻する。
3年前も、同じようなことを言われた気がする。けれど、自分はそれに耳を貸そうとしなかった。
いつだってそうだ。自分の方から一方的に要求を突きつけるか、言われたことをただ盲目的にこなすだけ。
傷つくことが怖くて、言ってもわかってもらえないだろうからと諦観して、自分は差し伸べられた手を拒絶してきた。
けれど、この少年はそれでも自分の力になろうと呼びかけ続けてくれた。
傷つき倒れても、決して挫けなかった。今だって、ケガをした自分を背負って暗闇から脱出するための出口を探してくれている。
自分とそう年は変わらないはずなのに、彼の背中はかつて共にいたあの騎士のように逞しく、大きく見えた。
温もりが、冷水で冷えた体を包み込んでくれている。
不思議な気持ちだった。
この少年は敵なのに、こうしてくっついているととても安心できる。
どうしてそんな風に思ってしまうのか、ルーテシアにはどうしてもわからなかった。
そして気づく。自分はこの少年のことを何も知らないのだと。自分の前に現れては、訳のわからないことを告げる目障りな敵。
今まではその程度の認識しかなかった。けれど、今は違う。自分のためにこんなにも一生懸命になってくれるこの少年のことを、
自分はもっと知りたいと思っている。
知るためにはどうすれば良いのだろうか。
答えはつい先ほど、少年自身が述べていた。
まずは、自分の気持ちを言葉にすれば良いのだ。
「・・・・・シア・・・・・」
「え?」
「ルーテシア・・・・・・ルーテシア・アルピーノ・・・・・私の・・・名前・・・・・」
「ルー・・・・・テシア・・・・・」
呆ける様に、エリオは告げられた名前を呟く。
それはエリオがずっと待ち望み続けた瞬間であった。
「・・・ルーテシア・・・・・ルーテシア・アルピーノ・・・」
「うん・・・・・」
「僕はエリオ・・・・エリオ・モンディアル。君の名前、絶対に忘れない」
「うん・・・・・忘れちゃ嫌だ・・・・1人は、もう嫌だ・・・・・・・」
悲しい呟きが、耳元で囁かれた。
やがて、ポツリポツリとルーテシアは自らの身の上を話してくれるようになった。
まだ赤ん坊だった頃に母親が死んでしまったこと。
物心ついた時には、既にスカリエッティの施設で暮らしていたこと。
そこで様々な実験や調整を受け、能力を強化されたこと。
それらはエリオが想像していたよりも遙かに過酷な人生であった。
エリオにはまだ、モンディアルの家で両親と過ごした記憶があった。けれど、ルーテシアは赤ん坊の頃からスカリエッティのもとで育てられたのだ。
彼女には楽しいと思える思い出が何一つない。自分と違って丁重に扱われていたようだが、繰り返される単調な日々はルーテシアから少しずつ
心を削り取っていったはずだ。そんな環境で育てば、こんな風に感情の発露が乏しい性格になってしまうのも頷ける。
ルーテシアは今まで、笑う必要がない世界で生きてきたのだ。
「君は、そんな生活を嫌だとは思わなかったの?」
「わからない。けど、ゼストやアギトが側にいてくれたし、ドクターも優しかった。それに、レリックを使って母さんを目覚めさせれば、
私にも心が生まれるってドクターが言っていた」
その言葉に、エリオの歩がピタリと止まる。
「ルーテシア、君のお母さんは死んだんじゃなかったの?」
「レリックを使えば、死んだ人を生き返らせることができるの。ドクターはそう言っていたし、ゼストもそうやって生き返ったって聞いた」
「ゼスト・グランガイツ・・・・・副隊長が言っていた騎士か」
どうして、死んだはずの人間が生きてスカリエッティに与していたのか、これで漸く合点がいった。
同時に、命を弄ぶスカリエッティに対する怒りと、そんな悪漢の甘言を信じ込んでいるルーテシアへの哀れみが込み上げてくる。
「ルーテシア、死んだ人を蘇らすのは不可能だ」
「どうして? ゼストは生き返ったって言ってた。レリックを使えば、ちゃんと生き返るってドクターも保証してくれた」
「死という現実は覆らない。どんな奇跡が起きても、どんなロストロギアの力を使っても、死んだ人は蘇らない。
仮に蘇ったとしても、それは全く同じ姿をした別人だ。心は・・・・・魂は、もうそこにはない」
首筋に冷たい感触が走る。ルーテシアが、魔法で作り出した短剣の先端を当てているからだ。
そうくるだろうと思っていた。彼女にとって、母親との再会が無に帰することはどうあっても認めたくないことのはずだ。
だが、自分は言わなくてはならない。死んだ人間が蘇らないことは、誰よりも自分がよく知っているのだから。
「僕も、一度死んでいるんだ」
「え・・・・」
「僕は2人目だ。死んだエリオ・モンディアルを蘇らせるために、僕の両親が違法技術を使って生み出した存在。それが僕だ」
「それじゃ・・・・あなたは・・・・・」
「オリジナルの遺伝子を基に生み出されたクローン人間。けれど、僕は「エリオ・モンディアル」にはなれなかった。
姿は同じだし、生前の記憶もある。けどそれだけだった。思いはそこにない。僕の中にあるのは空っぽで実感のない思い出、ただの知識でしかない。
僕だって最初は、それが自分自身の思い出なんだって信じていた。けど、思い返せば思い返すほど、虚しくなるだけだった。
実際に経験していないから、その時に抱いていたはずの感情までは思い出せなかった。僕は「エリオ・モンディアル」にはなれなかったんだ」
知らぬ間に、嗚咽が言葉に混じっていた。
想像を絶するその出自に、さしものルーテシアも言葉を失わざる得なかった。
エリオはずっと苦しんできたのだ。望まれて生み出されたはずなのに、自分は彼らの期待を裏切ってしまったのだと。
どんなに頑張っても自分は「エリオ・モンディアル」を真似ているだけで、本物ではない。
自分が自分ではない苦しみ。そんなもの、とても想像できない。
「僕は、ずっと偽物だったんだ」
「ゼストも・・・・・あなたと同じだったのかな?」
「わからない。ひょっとしたら、レリックなら完全な蘇生も可能なのかもしれない。けど、これだけはわかって欲しい。
僕達は生きている。全力で、悔いを残さないように、いつも精一杯生きている。それは、いつ死ぬかわからないからだ。
人間はいつか死んでしまうから、全力で前を向くことができるんだ。僕もキャロも、現実から目を背けることはいつだってできた。
けど、そうしなかったのは辿り着いた先にある答えを見たかったからだ。辛い境遇に負けない強さを手に入れて、
後悔しない人生を送りたかったからなんだ。だから、僕は死者の蘇生を認めない。認めてしまったら、後悔の意味がなくなってしまう。
死んだ人のために流した涙が、無意味になってしまう」
「あの娘が、蘇るとしても?」
「それでも僕は、あの涙を無駄にしたくはない。悔しいけど、こうして君と話ができるのも、キャロの死に涙した思いが
胸の中に残っていたからなんだ。僕だけの力じゃない。死んだキャロがいつも力を貸してくれていたから、今のこの瞬間があるんだ」
「よくわからない。私には、最初から何もなかったから」
「だからこそ、僕はスカリエッティが許せない。彼は自分の欲望のために命を弄んでいる。
赤ん坊を攫ってきたり、人工的に生み出した人間を改造して自分の言いなりになるように洗脳したり。
彼は人を人とは思っていない。ただの作品、道具、駒としか見ていないんだ」
「それは、いけないことなの?」
言ってから、ルーテシアは後悔した。
エリオ・モンディアル。人のエゴによって生み出された名もなき人形。
彼の存在が、逆説的にスカリエッティの悪事を証明している。
彼の不幸な身の上が、スカリエッティの罪科そのものなのだ。
「ごめんなさい」
「良いんだ。君は何も悪くない。悪いのは全部スカリエッティだ」
「けど、ドクターは・・・・・・・」
言いかけた言葉を飲み込み、ルーテシアは虚空へと目をやる。
微かだが、ガリューの気配を感じ取れる。彼がすぐ近くまで来ているのだ。
「エリオ、その角を右に行って。ガリューが近くまで来ている」
「わかった」
ルーテシアの言葉に従い、エリオは暗い角を右に曲がる。
すると、吹きつける風も少しずつ強くなっていった。出口が近いのだ。
「そのまままっすぐ・・・・・次は左に・・・・・」
「ルーテシア?」
「大丈夫・・・・・少し、喋り過ぎただけ・・・・だから・・・・・」
「待っていて、すぐに外に出してあげるから・・・・・・!?」
行き止まりにぶつかり、エリオは急ブレーキをかける。
風は壁の向こうから吹き込んでいた。どうやら、土砂崩れで出口が埋まってしまったようだ。
行く手を遮る壁は全体的に柔らかく、安易に土砂を除けようとすると落盤が起きる可能性がある。
だが、ルーテシアが言うにはガリューはこの壁の向こうにいるらしい。ならば、何とかしてこの土砂を取り除かねばならない。
だが、どうやって? 自分には、なのはのような砲撃で壁を撃ち抜くなどという芸当はできない。
メッサー・アングリフでは土砂の全てを取り除けないし、サンダーレイジは電撃が拡散するので落盤が起きてしまう。
手持ちの魔法でここから脱出できるものは、ただ一つをおいて他にない。
《紫電一閃だ》
「けど、あれは・・・・・・」
3年前、奥の手として用いながらも制御に失敗して自爆してしまった技だ。だが、あれならばこの土砂を一度に吹き飛ばすことができる。
ガリューやルーテシアにこの土砂を取り除く術はない、自分だけでどうにかしなければならないのだ。
「キャロ・・・・・・」
ルーテシアを地面に下ろし、左手首のケリュケイオンを右手で掴んで意識を集中する。
乱れていた思考が研ぎ澄まされ、耳障りな雑音は消える。そして、紫電が体全体から迸った。
「ルーテシア、ガリューを壁の向こうから下がらせて」
「エリオ?」
「僕が出口を作る・・・・さあ」
「わかった」
静かに瞼を閉じ、ルーテシアはガリューに下がるよう告げる。
そして、ルーテシアがそのことを伝えると、エリオは右の拳をゆっくりと振りかぶり、土砂の一点に狙いを定めた。
魔力光が増していき、暗闇が金色で包まれていく。
ここからは背中しか見えないが、その立ち姿は威風堂々としていて歴戦の騎士を彷彿とさせる。
理屈を抜きにした安心感があった。
エリオは、必ず自分をこの暗闇から救い出してくれる。
その思いに応えるように、エリオは迸る電流を拳へと凝縮する。
(この娘を解放する。これは、キャロだけの願いじゃない)
エリオにとって戦うことは失うことだった。
戦いによってキャロは命を落とし、フェイトは重傷を負った。
傷つくのが怖くて、大切なものを失うのが嫌で、エリオは心のどこかでもう戦いたくないとさえ考えていた。
けれど、自分が戦わねばルーテシアを救うことができない。
この手で守れるものがまだあるのなら、自分はそれを守るために戦いたい。
それが、己の憎しみを自覚したエリオが導き出した答えであった。
「紫電、一閃!」
裂帛の気合と共に放たれた拳が、吸い込まれるように土砂の壁を叩く。
直後、指向性が込められた電流が地響きを起こし、轟音を上げながら土砂を吹き飛ばす。
落盤は起きなかった。
許容量を超えた電圧で腕を焼き、関節を痛めながらもエリオは3年前に成し得なかった奥義を成功させた。
助けたい。純粋なその思いが、彼の力となったのである。
(眩しい・・・・・・)
差し込む太陽の光に、ルーテシアは目を細める。
彼女が見たのは、太陽をバックに微笑みを浮かべる少年騎士の姿だった。
自分を暗闇の中から救い出してくれた小さな英雄。
まるで太陽が必ず東の空から昇るように、彼はいつも自分のことを追いかけてきてくれたのだ。
エリオ・モンディアル。
その名前を、自分は決して忘れないだろう。
「さあ・・・・・」
「うん」
一歩、光の世界へと足を踏み出す。
冷たい風が顔に吹き付けてくる。
そこはのどかな高原だった。緑色の芝生に艶やかな紅葉、空は抜けるように高く、水色と白のコントラストを描いている。
耳を澄ませば小鳥のさえずりが聞こえ、目を凝らせば野を駆け回る野うさぎ達が見える。
とても穏やかで平和な世界。
こんなにも世界を綺麗だと思ったことは、今までなかった。
「綺麗・・・・・・でも、これもずっと続かないんだね」
「命にはいつか終わりがある。それは生き物だけじゃない。自然だってそうだ。
花は枯れるし天気も変わる。時間が経てば夜になるし、月だって欠ける。
けど、だからこそその一瞬がとても眩しくて綺麗なんだ。その時間を永遠にしてしまったら、
もうその美しさは見えなくなる。ただの色あせた灰色の世界だ」
「そんなのは・・・・嫌だ」
音もなく、ガリューがルーテシアの隣へと降り立つ。
別れの時間が来たのだ。
ルーテシアは自分と共には来てくれない。自分にとってルーテシアの解放が至上の願いであるように、
ルーテシアにとって母親の蘇生は何よりも優先せねばならない願いなのだ。
だから、彼女はまだこちらには来てくれない。
3年前から続く因縁に決着をつけない限り、自分達はどちらも前には進めない。
「ルーテシア・・・・・・・」
「・・・・ルーで良い」
「え?」
「私のことは、ルーで良い。今までどおり、そう呼んで」
「良いの?」
「あなたと話して、1つだけわかったことがある。私は今まで、ただドクターに言われた通りに動いていただけだった。
けど、自分を取り巻く世界を変えるには、まず自分から変わらなくちゃいけないんだ」
ルーテシアの足元に紫色の魔方陣が展開する。
長距離転送魔法だ。
エリオが黙って魔方陣の外に出ようとすると、ガリューが手でそれを制して回り込んでくる。
そして、無言で拳をかざして見せた。
それは再戦の誓いであった。
次に戦場で会った時、お互いの死力を尽くしてぶつかり合うことを誓う儀式。
エリオがルーテシアの解放を望み、ルーテシアが母親との邂逅を望むように、ガリューもまた3年前にお流れとなった
エリオとの決着を望んでいる。そうしなければ、自分もまた前に進めない。
3人の時間は、3年前から止まったままなのだ。その針を動かすためにも、自分達が納得できる結果が必要なのだ。
「ガリュー・・・・・」
「・・・・・・・・」
「うん、次は絶対に・・・・・負けない。僕は君に勝つ」
掲げられた拳に自らの拳をぶつけ、エリオは再戦の誓いを交わす。
その答えに満足したガリューは、静かに自身の定位置であるルーテシアの側へと戻った。
エリオも転送に巻き込まれないよう、魔法陣の外に出てルーテシアの言葉の続きを待つ。
やがて、ルーテシアはゆっくりと口を開いて言葉を紡いだ。
「どこまでできるかわからないけど、私は私でがんばってみる。だから、全部終わったら・・・・・・友達になってくれる?」
空中に浮かんだルーテシアとガリューの体が少しずつ消えていく。
彼女はこちらの返答を待っていた。
答えねばならないと思った。
難しく考えることはない。ただ、己のありのままの気持ちを言葉にすれば良いだけだ。
「ルー、僕達はもう友達だ。僕は・・・・僕はそう思っている。僕と君は、友達だ!」
言い終わる前に、2人の姿が虚空へと消えて魔法陣が収縮する。
消える瞬間、ルーテシアは微かに笑っているように見えた。
自分の言葉は、確かに届いていたのだ。
□
帰還したルーテシアは、傷の治療もそこそこにゆりかごの最深部へと向かっていた。
目当ての場所はスカリエッティが3年もの間、こもり続けている研究室だ。
ここに戻る途中、母親を預けている施設に立ち寄ったのだが、母と会うことはできなかった。
どういう訳か、母親の遺体はこちらに移送されたらしいのだ。その理由を問い質すためにも、スカリエッティと会わねばならない。
「あら、ルーお嬢様。戻られたのなら一声かけてくださいな。心配したんですよ」
慌しくコンソールを弄っていたクアットロがこちらの存在を認め、笑顔を振りまきながら近づいてくる。
何故だろう。前は羨ましいと思っていた笑顔が、今は張り付いたお面のように見えてならない。
「・・・・ドクターは?」
「生憎、ドクターとウーノ姉様は数日前からお出かけになられています。なので、ゆりかごの全指揮は私が取っているんです」
「そう・・・・・なら、クアットロがやったんだね」
ゆらりとクアットロの背後の空間が揺らぎ、光学迷彩を解除したガリューが首筋に爪を突き当てる。
「母さんをどこに隠したの?」
「あら、お気づきでした?」
「母さんはどこ?」
「知ってどうするんですか? まだお目覚めになっていないのに」
「ドクターに治してもらう。11番のレリック、あなた達が隠しているんでしょ?」
「あらあら、それもお見通しなんですか。本当、お嬢様には嘘ってつけませんね」
「ふざけないで」
感情を押し殺したルーテシアの声は、静かであるが故に迫力があった。しかし、クアットロは軽薄な態度を崩さない。
まさかと思い、ルーテシアはガリューに彼女の殺害を命じる。忠実な召喚蟲は言われるままに首筋に爪を突き立てるが、
クアットロは苦悶の表情を浮かべたまま髪の毛一本残さずに消滅してしまった。彼女のIS“シルバーカーテン”によって
生み出された幻影だったのだ。
「クアットロ!」
『そんなに焦らずとも、ドクターはちゃんとお嬢様のお母様を治してくださいますよ。
お嬢様が私達に言うことをきちんと聞いてくれればね』
「3年間、ずっとそう言っていたけど、ドクターは何もしてくれない。あなた達は、私を騙していたんだ」
『あら、随分と疑り深いこと。子どもは素直でないといけませんよ』
「黙って。ドクターが何もしてくれないなら、私が治す。時間はかかるかもしれないけど、私が母さんを目覚めさせてみせる。
だから、母さんと11番のレリックを渡して!」
『よろしいんですか? 失敗したら二度と目を覚まさなくなるかもしれませんよ』
「その時は・・・・諦める。私はただ、自分が納得できる答えが欲しいだけなの。だから、母さんを連れてここを出ていく」
『それはできません。お嬢様にはまだまだやってもらわないといけないことがあるんですから』
その瞬間、ルーテシアの意識が断絶し、どす黒い破壊衝動がこみ上げてくる。
バランスを失ったルーテシアの体がぐらりと揺らぎ、ガリューに支えられて何とか立ち直したルーテシアは、
頭を振って意識を集中させると、乱れた呼吸を整えようと深々と息を吸う。
この感覚には覚えがあった。3年前、エリオ達と戦っていた時に起きたのと同じものだ。
「これは・・・まさ・・・・」
意識を失ったように、ルーテシアはガリューの腕の中で動かなくなる。
それを確認すると、ISで背景に溶け込んでいたクアットロが怪しい笑みを浮かべながら姿を現した。
「コンシデレーション・コンソール。これがある限り、お嬢様は私達に逆らえませんよ」
ルーテシアを庇うように立ったガリューが、クアットロへと殴りかかる。しかし、その拳が届く寸前で背後に控えていたガジェットW型が、
鋭い両手の鎌でガリューの四肢を突き刺して床の上に貼り付けにする。もがけば刃がいっそう深く食い込み、激痛がガリューを襲う。
成す術もなく悶えるしかないガリューの姿を見てクアットロはほくそ笑み、鋭いハイヒールの踵で彼の横顔を踏みつける。
「そういえば、あなたは生意気にも人並みの知能を持っているんだったわね。けど、主からの命令には逆らえない。
お嬢様、こんな野蛮な虫、とっとと送還してくださいな」
ゆらりとルーテシアは起き上がり、ぶつくさと座標を唱えて詠唱を開始する。展開された転送の魔法陣に、ガリューの顔が絶望で歪む。
また守れないのか。
折角、エリオと心を通わせて最初の一歩を模索し始めたのに、そのささやかな勇気すら守ることができないのか。
否、それは諦観だ。
あの男は諦めなかった。敗北にめげず、懸命に自分達を追いかけてきた。ならば、自分も諦める訳にはいかない。
あの男との再戦を待たずして、ここで消える訳にはいかない。主だってそれを望まないはずだ。
深々と突き刺さる刃を凝視し、手足に力をこめる。主の幸せのためならば、手足の一本や二本など惜しくはない。
だが、手足を引き千切ろうとしていたガリューを制したのは他の誰でもない、ルーテシアからの思念通話だった。
(ガリュー、あなたは逃げて)
(・・・!?)
(こんな状態じゃ、あなたをこの世界に繋ぎ止めておくことも精一杯なの。だから、エリオに伝えて・・・・あの子なら、きっとあなたの力になってくれる)
一向に送還されぬことを訝しんだクアットロが、ルーテシアの顔を覗き込む。
瞬間、ルーテシアは残る理性を総動員してクアットロに体当たりを食らわし、最後の詠唱を完了させる。
「行って、ガリュー!」
魔法陣に吸い込まれるように、ガリューはここではないどこかへと転送される。
後は、彼を信じて抗い続けるだけだ。
「驚いた。まだ、それだけの理性があったなんて。こういうことがあるから、兵器に感情は邪魔なだけなのよ」
「私は、兵器じゃない・・・・・クアットロ、私の母さんを・・・返せ!」
渾身の力を込めて、ルーテシアは短剣を投擲する。フェイントも何もない凡庸な一撃。戦闘は専門外とはいえ、
戦闘機人であるクアットロならば避けることは容易い。だが、どういう訳かクアットロは微動だにせず、
短剣は易々と彼女の体を貫いた。瞬間、ガラスが割れるような音が響き、緑色の液体をまき散らしながらクアットロの姿がかき消える。
その下から現れたのは、破壊されたポッドの中央でうずくまる、容姿が自分とよく似た紫色の髪の女性だった。
その胸には、自分が放った短剣が深々と突き刺さっている。間違いなく致命傷だ。
「嘘・・・・そんな・・・・・」
あれは母だ。施設から奪われた母の遺体に、クアットロの幻影が被されていたのだ。
「突き飛ばされた時に入れ替わったんです。1つ良いことを教えてあげますね。あなたのお母様は死んではいなかったんです。
本当は仮死状態なだけで、適切な治療を施せば目を覚ましたんですよ。つまり、ルーお嬢様がしてきたことは全部無駄だったってことです」
「ムダ・・・・・今までしてきたことが・・・・・全部・・・・」
たくさんの人を傷つけ、物を壊してきたことが、全部無意味なことだった。
友達になれたかもしれない娘を殺してまでやろうとしてきたことが、みんな無駄だった。
「残念でしたね、お嬢様。あなたのお母様は今度こそ本当に死んでしまいました。他でもない、実の娘であるお嬢様自身の手で。ああ、何て悲劇なんでしょう」
背後のクアットロの言葉はもう耳に入らなかった。焦がれ続けた母親をこの手で殺してしまった。
その事実が重くのしかかり、激しい自責の念が込み上げてくる。
「いや・・・・・いやあぁぁぁぁぁっ!!」
そして、ルーテシアの心は粉々に砕け散った。
ほんの少しだけ見えた未来への希望は、非情な機械仕掛けのプログラムによって侵食されてしまう。
再び暗闇へと堕ちたルーテシアを見下ろしながら、クアットロは静かにほくそ笑んだ。
「ふふっ・・・・・あなたにはまだまだやってもらわなきゃいけないことがあるの。期待していますよ、可愛いルーお嬢様」
□
激しい衝撃と共に、ガリューは勢いよく地面に叩きつけられた。
全身がバラバラになってしまったかのような痛みに、意識が飛びそうになる。だが、何とか生きているようだ。
恐らく、転送先の座標に狂いがあったのだろう。クアットロの洗脳に抗いながらも転送を行ったのだ、無事に逃げられただけでも僥倖である。
今頃、彼女はどうしているだろうか。クアットロはまだやるべきことがあると言っていたので、生きてはいるだろう。
しかし、それもいつまで保つかわからない。最後の力を振り絞って自分を逃がしてくれたのだ、何としてでも彼女を助け出さなければならない。
だが、ガジェットに刺された傷の痛みと落下の衝撃でまともに動くこともできず、今は意識を保つので精一杯だった。
それでもガリューは必死で地面を這い、前に進もうとする。
エリオならば主を救ってくれる。彼と接触し、助けを求めなければ。
傷ついた彼の体を動かしているのは、主人への忠誠心だった。
「こっちだよ、こっちで大きな物音がしたんだ」
「待ってくれ、僕はそんなに早く歩けない」
「ああ、ごめん。ほら、肩貸して」
誰かが近づいてきている。
敵だろうか。
管理局ならば、自分のことを通報される恐れがある。そうなれば、その知らせはクアットロのもとまで届いてしまう。
かといって、面識のないレジスタンスでは問答無用で殺されてしまうかもしれない。自分は度々、彼らと交戦しては
多くのメンバーを血祭りに上げてきたからだ。
だが、その杞憂は次の一声で吹き飛ばされた。
「セイン、猟犬が何かを見つけた。人間ではないみたいだ」
這いずっていた体がピタリと止まる。
彼女なら信用できる。少なくとも、彼女は自分のことを知っているはずだ。
そして、クアットロとも繋がってはいない。彼女がレジスタンスとして活動していると、ゆりかごで聞いたことがある。
上手くいけば、エリオに主の危機を知らせることができるかもしれない。
「あっちだ」
「あれは・・・・・ガリュー!?」
「知り合いかい?」
「そんなところ。けど酷いケガだ。ガリュー、お嬢様はどうしたの? ガリュー!?」
懐かしい声に、ガリューは安堵の息を漏らす。
そして、自分を覗き込む水色の髪の少女に手を伸ばそうとしたところで、彼の意識は闇へと堕ちていった。
to be continued
32 :
B・A:2008/11/20(木) 01:25:27 ID:sL/S6jvw
以上です。
クアットロをまともに書いたのは初めてだったけど、何故か筆が進む進む。
癖になりそうだ。
そして微妙にプロットの練り直しが出てきた今日この頃。
いつだって長編は予定通りに終わったことないんだ。
投下乙!!
流石クアットロ!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜ!!(誉め言葉)
こいつはヤベェぜ……
一発目で上がったクアットロの株価が二発目で大暴落だぜw
なにはともあれ、アルカディア氏、B・A氏ともGJです。
二作続けてクアットロ様が素敵すぎる。
どっちのクア姉も好きだー。
36 :
ザ・シガー:2008/11/20(木) 02:29:05 ID:NPyun8oH
>B・A氏
ちょwww
分かり合えたと思ったら早速問題発生ですか!?
ああ、続きが気になって眠れん!!
という訳で投下行くぜ。
前スレに投下した「狙撃手と彼の灯火」の後編です。
今回はヴァイスがシグナム姐さんとエロエロだぜ!
狙撃手と彼の灯火(後編)
「ふぅ……」
ベッドサイドの薄明かりだけが照らす中、入浴を終えたヴァイスは濡れた身体を軽く拭くと服も纏わずに下半身にタオルを巻いただけの半裸の状態でベッドに腰掛けた。
先ほどまで湯気が立ち上るほど熱かった身体もこんな格好ではすぐにちょっとした肌寒さを感じてしまう。
だが股間の一部分だけは熱く熱を帯びていた。
言うまでもなくそれはこれから交わす情交への期待に他ならない。
シグナムは髪を乾かすのに時間がかかるというのでヴァイスは自分だけ先に風呂場から出てベッドで待っているのだが、何度味わってもこの緊張感は好きになれなかった。
早く彼女が欲しいという獣染みた欲求とがっつく自分を情けなく思う部分が交じり合い、ヴァイスの心に火と水のような相反する要素を混在させる。
だがこの精神状態がどう転がるかなんて分かり切っていた、どうせ結局最後に勝つのは獣欲の方だ。
シグナムのあの艶めかしさ極まる肢体を前にすれば男の理性など紙屑よりも脆い。
きっと自分は我を忘れて彼女の極上の肉体に溺れるのだろうという確信がヴァイスにはあった。
だが、彼にはそれが酷く気に入らなかった。
いつもそうだ、シグナムを前にすればあの極上の身体に溺れて一心不乱に彼女を貪る事しか出来ない。
彼女が優しくして欲しいなどと言ってもお構い無しに責め立てて、それこそ気を失う程に犯す事もある。
嗜虐的になりがちな自分にヴァイスは思わず独り言を呟いて自虐した。
「ダメだよなぁ、こんなんじゃ……今日くらいは優しくしねえと」
そう漏らした時だった、風呂場から聞こえていたドライヤーの音が止み濡れた足音が近づいてくる。
まるで熟し切った果実のように甘い香りが漂ってきたかと思えば、燃えるような緋色の髪を揺らした絶世の美女が現れた。
「すまん……待たせたな」
僅かに濡れた淡い桜色の唇から紡ぎだされる言葉と吐息さえ甘く感じる。
いつもはポニーテールに結われた髪はストレートに解かれて凛とした雰囲気を艶めかしさへと変えており、凄まじいプロポーションを誇る肢体はたった一枚のバスタオルで覆い隠されていた。
シグナムの放つそのあまりの色香に、ヴァイスは呼吸すら忘れて魅入る。
情交への期待の為かヴァイスを見つめる彼女の瞳は熱を帯びて潤んでいた。
視線が交錯するとそれだけで互いが淫らな欲望を滾らせている事が分かった。
期待と不安のない交ぜになったようなシグナムの熱い眼差しに見つめられ、ヴァイスは思わず顔を俯けて目を逸らす。
(やっべぇ……姐さん、綺麗過ぎる……)
これ以上彼女の瞳を見続けたら一気に理性がぶち切れて襲い掛かるかと思ったからだ。
しかしこれが不味かった。
下方に移動した視線の先には、身体を覆うバスタオルからはみ出た瑞々しい太股があったのだ。
むっちりとした素晴らしい肉付きを誇り、美しいラインを描く太股、白磁の如く白い肌は先ほどの入浴の為に淡く紅潮して芳しい色香を漂わせている。
欲情を抑えようと視線を移したのに、それがかえって逆効果を生み出し余計に性欲が昂ぶってしまった。
ヴァイスの腰を覆っていたタオルが著しく怒張を始めた肉棒に押し上げられ、股間に小さなテントを作り上げる。
そうすれば、自然とシグナムの視線がそこへ収束してしまうのも無理からぬ事だろう。
「……」
「……」
眼に見える彼の欲情の顕現に、シグナムは頬をさらに紅く染めて恥ずかしそうに顔を俯けた。
しばしの間続く沈黙、それを破ったのはヴァイスの方からだった。
「ええっと……とりあえず、こっち来たらどうっすか?」
「……ああ」
ヴァイスの言葉に蚊の鳴くような小さな声で返事を返すと、シグナムは彼の傍にそっと歩み寄る。
一歩また一歩と、距離が縮まる度に彼女から漂う蕩けるように甘い雌の香りが色濃くなっていくのを感じた。
雄の欲情を誘う香り、人の中に潜む獣を呼び覚ます危険な芳香がヴァイスの鼻腔を刺激。
そして、シグナムが目の前まで迫ればその匂いは最高潮へと達し、さらに彼女の火照る身体の微熱までもが空気を通して伝わってくる。
ヴァイスは表面上こそ平静を保っていたが、彼の中では雄の獣性が目の前の極上の雌肉への渇望に荒れ狂っていた。
それこそ、少しでも理性の抵抗が弱まれば彼は一匹の狂える野獣へと変貌するだろう。
シグナムをベッドに引きずり倒し、有無を言わさず彼女を犯し、嬲り、喰らい、貪り、精の尽き果てるまで徹底的にヤり狂う事は必定だった。
青年の身体からは自然と瘴気の如き気迫が滲み出る。
空気を伝わるヴァイスの獣性に温度が僅かに高くなるような錯覚すら感じた。
彼の様子が変貌しつつある事を察して、シグナムは少し身体を強張らせる。
欲情したヴァイスの欲する激しい姦通を想像すると、彼女の内には期待とも不安とも知れない感情が芽生えた。
気を失う程に激しく犯される事への恐怖、彼に愛される事への喜びが混在して美女の胸の中に混沌をもたらす。
そして彼女に伸ばされる男の腕。
シグナムは僅かに唇を噛み締めて来る陵辱への覚悟を決める。
だがそれは杞憂に終わった。
「ひゃっ?」
シグナムへと伸びた腕は、彼女を無理矢理引き倒そう等とはせずに優しく抱きしめながら引き寄せた。
将の口からは、普段の彼女らしからぬ素っ頓狂で可愛げのある声が思わず漏れてしまう。
そうして優しく抱き寄せられたかと思えば、次もまた優しく柔らかな手つきでベッドに寝かせられる。
白いシーツの上に燃え盛るように鮮やかな緋色の髪が、さながら火の河のように美しく広がって甘やかな香りを撒き散らす。
彼の突然の行動に、シグナムは目を丸くした。
この状況、ヴァイスならばきっと激しい行為を欲すると考えていた予想が打ち破られて、烈火の将は心底驚く。
「……ヴァイス……その、どうしたんだ?」
「別にどうもしないっすよ」
「いや……いつもはもっと、その……激しいだろ?……無理せず好きにして良いぞ?」
いつもとまるで違うヴァイスの対応に、シグナムは少し不安そうな色を表情に浮かべた。
もしかして自分が何か不手際をしてしまい、それで彼に無理をさせているのではないか? 将はほとんど杞憂と言える不安に駆り立てられる。
そんな彼女へのヴァイスの返礼は言葉ではなかった。
そっと、静かに顔を寄せたかと思えば、二人の唇が音もなく重なる。
ただ唇を触れ合わせるだけの優しいキス、だがそれは百万の言葉でも敵わぬ程に“愛している”という事を伝える愛撫。
時間にすれば数分にも満たぬ間、二人は心まで溶け合うような口付けに身を委ねた。
そして唐突に始まったキスは、再び唐突に終わりを告げる。
ヴァイスは最初顔を近づけた時と同じく、音も立てずにそっと顔を離した。
「別に無理なんてしてないっすよ。ただ、今日はこうしたいだけですから」
「そうかなの? いや……お前がそれで良いなら構わんが……好きにしろ」
「ええ、じゃあ好きにさせてもらいますよ」
そう言うや否や、ヴァイスは目の前の美女の肢体を覆っていたバスタオルに手をかける。
軽く結ばれた結び目を指で解けば、邪魔な薄布はいとも簡単に剥がされた。
「あっ……」
唐突に裸身に剥かれ、シグナムの口からは思わず小さな声が漏れる。
そうして現れるのは一糸纏わぬ極上の美女の裸体。
タオルを脱がした反動で面白いくらいに揺れるたわわに実った二つの乳房、最低限の脂肪を乗せてキュっと引き締まったウエスト、大きく張りのある美しいラインを誇るヒップ。
この世の男全てを虜にしてしまいそうな悩ましい肢体、その全てが露になる。
先ほどの入浴で普段は白磁のように白く美しい肌はほのかに紅潮して鮮やかな桜色に染まり、さながら一個の究極的な芸術品の如き美麗さを誇っていた。
何も遮る物がなくなった肌から漂う形容し難い甘く妖しい香りが鼻腔を刺激し、ヴァイスは思わずゴクリと音を立てて唾を飲み込む。
滾る獣欲が身体の内側で“目の前の雌をメチャクチャにしたい”と荒々しい咆哮を上げるが、それを制して彼は優しく手を伸ばした。
途端に、シグナムの唇からは小さく艶やかな声が僅かに漏れた。
「はぁぁ……」
銃のグリップを握り締めトリガーを引き続けた大きくゴツゴツとした指が、豊かに実った果実に触れる。
極上の柔らかさを誇るたわわな乳肉にヴァイスの指が沈み込み、乳房の形を面白いくらいに変えて行く。
シグナムの肌はどこもかしこも素晴らしいキメの細かさとスベスベとしながらも吸い付くような潤いを有するが、中でもこの胸は格別の手触りだった。
触ればその抵抗に一瞬張りをもって応えるが、すぐにそれは力に負けて柔い肉の内に沈み込む。
正に至高にして至福の感触、一度触れば病み付きになりいつまでも愛撫し続けたくなるような魔性の魅力に満ちた乳房にしばしの間ヴァイスは酔い痴れる。
「んぅぅ……はぁ……」
繰り返される乳房への愛撫に、烈火の将の口からは悦びの溶けた甘い声が漏れた。
やんわりと乳房全体を優しく揉みしだかれ、時折先端の突起を指先で擦られて、ピリピリとした淡い桃色の電流が背筋を駆け上り脳髄を蕩かす。
いつもはそれこそ苦痛と相半ばするような激しい愛撫だが、今日はソレとは打って変わったどこまでも優しいものだった。
甘い、それこそ脳髄の奥まで溶けてしまいそうな切ない愛撫。
徐々に身体の芯に先ほどの入浴とはまるで違う熱が生まれてくる。
股ぐらの秘裂がじわじわと熱くなり、汗ではない水気がしっとりと滲んできた。
シグナムがそれを意識した刹那、胸を愛撫していた片方の手がするりと下腹部に移動する。
豊かな乳房から引き締まった腹部をなぞりながら下降した指先が湿り気を帯び始めた秘所に到達。
そしてヴァイスは滲み出る果汁を確かめるように入り口を撫で上げた。
途端に、シグナムの口からは今までの比でない艶やかな声が溢れ出る。
「はぁっ!……んぅぅ」
全身に走る甘やかな刺激に、しなやかなラインを描く四肢が一瞬震えた。
その上々な反応を見て、ヴァイスは愛撫を僅かに強める。
乳房を責めていた手はもう少し力を込めて柔らかな乳肉を揉みしだき先端の愛らしい乳首を摘む、下腹部に移した反対の手は秘所の入り口を軽く弄りながら淫核を転がした。
愛撫の刺激が生じる度に、うっすらと紅潮した艶めかしい女体が反応して小刻みに震える。
決して普段は見る事の出来ない烈火の将の顔、それは彼女の中の雌(おんな)の顔だった。
シグナムが徐々に快楽の美酒に酔い始めた事を確信すると、さらにヴァイスは放置されていたもう片方の胸にも狙いを付ける。
そしてそっと顔を寄せたかと思えば、さながら母乳に餓えた乳飲み子のように吸い付いた。
「ふにゃぁっ!」
乳房に生じたとびきりの快感に、烈火の将は普段の彼女からは想像もできない甘えた声を発した。
最初はうっすらと濡れていただけの秘裂はもはや洪水のような様を呈し、愛撫を続けていたヴァイスの指がふやけるかと思うほどに蜜を溢れさせていた。
シーツにできた染みはまるで失禁でもしたかのように大きく広がっている。
目の前の女体が既に雄の欲望を受け入れる準備を完了している事は分かり切っていたが、ヴァイスはそれでもまだ挿入を行おうとはしない。
あと少し、あともう少しだけ愛撫を続ければ彼女が達すると踏んでいるからだ。
シグナム与えられる絶頂寸前の快楽を完全に登り詰めさせる為に、ヴァイスは愛撫の手をさらにもう一段階強める。
指先に力を込めて柔らかな乳房に指を沈ませて揉みしだくと共に先端の乳頭をキュッとつまみ、口に含んだもう片方の乳首はキャンディでも舐め溶かすように舌を這わした。
胸の先から走る快感の波にシグナムのしなやかな肢体が小刻みに震える。
だが、さらに下腹部から駆け抜けたモノはそれを大きく上回るものだった。
蜜壷に侵入した人差し指が卓越した愛撫の手管で探り出した性感帯、Gスポットに狙いを定めて執拗に引っ掻くように擦り上げ、それに加えて敏感な淫核を親指の腹が押しつぶす。
そうして胸と秘所の敏感な箇所を同時に責め立てられた瞬間、遂に彼女の快楽は決定的な崩落を起こした。
「はひゃぁぁあっ!」
背筋を駆け巡り脳髄を焼いた絶頂の電撃にシグナムは堪らなく甘えた声で鳴いた。
あっけなく達してしまった身体はその快楽に素直に反応し、全身をしならせ蜜壷に埋まっていた指をキュウキュウと締め付ける。
しばらくの間、シグナムはただ荒い呼吸をして汗に濡れた身体を震わせた。
「はぁ……はぁ……」
「姐さん、大丈夫ですか?」
僅かに焦点の合わぬトロンと潤んだ瞳で絶頂の余韻に浸るシグナムに、ヴァイスはそっと彼女の髪を撫でながら尋ねた。
少し気をやったかに見えたシグナムだったが、以外に意識ははっきりとしており彼の言葉にすぐに反応する。
「ああ……気にするな……それよりも」
「うあっ!?」
言葉と共にシグナムの手がするりと下に伸びると、硬く隆起して雄の欲望をこれでもかと体言していた肉棒に触れた。
ヴァイスが腰に纏っていたタオルは一瞬で剥ぎ落とされ、白魚のようにしなやかな指が男根に絡みつく。
熱く滾った男性器がひんやりとした女の指に握り締められて、その心地良い感触にビクンと小さく震えた。
ヴァイスの口からは思わず陶酔と驚きとが混じった声が漏れる。
「お前もそろそろコッチを満足させたいだろう?」
「ええ……そりゃまぁ」
彼の言葉に、シグナムは自分で両足を広げながら口元に微笑を宿してそっと甘く囁き返す。
それは普段の彼女からは想像も出来ないほどいやらしく、そして筆舌しがたい美しさを宿した媚態。
さながら猛毒のような効き目を持つ誘惑の罠だった。
「だったら、ほら……早く来てくれ……」
むっちりと素晴らしい肉付きをした白く美しい太股が左右に開かれれば、その間には少しのくすみも存在しない綺麗な桃色の媚肉が蠢いていた。
絶頂するまで愛撫された事により秘裂からはコンコンと泉のように愛蜜が溢れ出してシーツにシミを作り、いやらしい雌の発情した甘酸っぱい香りを漂わせてヴァイスを堪らなく誘う。
むせ返るような果汁の滴りから、そこから発する熱まで伝わってくる気がした。
薄明かりの中で己を妖しく誘う眼前の雌穴にヴァイスは思わず唾を飲み込む。
そして彼女のスラリと伸びた両足に手をかけると、ゆっくり自分の腰を突き出していった。
石のように硬くそそり立った肉棒が雄を受け入れる為の淫穴へと徐々に距離を詰め、ぬちょりと粘着質な音を立ててその先端で入り口に触れる。
その瞬間、互いの性器のあまりの熱さに両者の体が軽く震えた。
分かる、このまま身体を沈めて繋がれば凄まじい快楽が身も心も焼き尽くすと。
悦楽のもたらす陶酔への期待が二人の肉欲にさらに燃料を注いで燃え上がらせた。
「んぅ……はぁぁ……」
徐々に進み行く肉棒が濡れそぼった肉穴を掻き分けて突き進み、彼女の体内へと侵入を果たして行く。
与えられる快楽に、自然とシグナムの唇からは甘い吐息と切ない喘ぎ声が漏れる。
そして、ゆっくりと姦通を行使していた肉棒が遂にその全身を蜜壷へと埋めた。
「ぐぅ……それじゃあ、動きますよ……」
結合により与えられる快楽に呻きつつ、ヴァイスはそう言って腰の律動を始める。
ぐしょ濡れになった肉の穴を、石の如く硬くなった男根がゆっくりと抉りだした。
結合部からはいやらしい粘着質な音が響き、彼女の唇から零れ落ちる嬌声と重なり淫らな狂想曲を奏でる。
「ひゃぁっ……はぅんっ!……んぅ……ふあぁっ!」
腰の律動に肉壁を擦りあげられ、常の凛然とした様が嘘のようにシグナムは乱れた。
だらしなく開いた口からは唾液を垂れ流すと共に甘く蕩けるような喘ぎ声が漏れ、普段は凛々しい切れ長の瞳からは悦楽の悦びに涙を流して潤む。
汗により濡れる艶めいた肢体が肉棒に突き上げられる度に揺さぶられ、豊満極まる乳房の柔肉を大きく震わせた。
さながら発情しきった雌としか形容できぬ淫らな様、烈火の将でもベルカの騎士でもないただの女としてのシグナムの姿である。
ベッドに広がる長く艶やかな緋色の髪の中で雄に貫かれて乱れる様は、もはやこの世のモノとは思えぬ程に美しくそしていやらしかった。
だが圧倒的な快楽に悶えるのは彼女だけではない。
「ぐぅぅ……姐さん、もうちょい力抜いてください……これじゃ……すぐ出ちまう」
「そんなぁ……んはぁっ!……無茶なこと、言うなぁ……」
ヴァイスの訴えに、シグナムはまるでいやいやをするかのように首を横に振って応える。
彼女の蜜壷は凄まじい力で収縮を繰り返し、結合した肉棒をこれでもかと責め立てていた。
それは単に締め付けが強いなどと言うレベルの話ではない。
何箇所にも存在する締め付ける肉壁の蠢き、幾重にも幾重にも男根に妖しく絡みつき律動する肉ヒダ、さながら男を虜にする為に存在するかのような凄まじい快楽を与える淫穴。
シグナムの意思とは無関係に、一個の生命体のように彼女の秘所は雄を蕩かせる魔性だった。
その日まだ一度も射精を行っていないヴァイスには、苛烈と言って差し支えないほどの暴力的な快感である。
我慢できる限界を超えた悦楽に、彼の中の白濁が決壊するのは時間の問題だった。
快楽の頂きが近づくにつれてヴァイスの腰はどんどん動きを速く強く変化させていく。
腰が激しく動くと共に汗で濡れた肉同士が激しくぶつかり合い、泉のように果汁を溢れさせた蜜壷を肉棒が抉りこんでグチャグチャと音を立て、凄まじく淫靡で背徳的な音を奏でる。
もうすぐだ、もうすぐ最大最高の射精感が訪れる、ヴァイスはそれを求めてひたすらに彼女を貪った。
そして絶頂の頂きは、呆気ないほどにすぐ訪れた。
「がぁっ!」
苦痛とも取れるような呻き声を上げてヴァイスは全身を一瞬硬直させる。
瞬間、シグナムの体内に埋没した肉棒が欲望の白いマグマを吐き出した。
燃え盛る灼熱のような熱を帯びたソレが尿道を駆け上り、蜜壷の内部に凄まじい勢いで噴出される。
自分の体内に打ち出される精の勢いに、シグナムは耳までドクドクという音が聞こえてきそうな錯覚を覚えた。
「ふぁぁっ!……あつぅい……せいしがぁ……ヴァイスのせいし……ぜんぶわたしのなかにでてるぅ……」
火傷しそうな程に熱く煮え滾った精液を秘所で受け止め、シグナムは蕩けきった甘い声で喘いだ。
射精の熱と勢いが彼女にも絶頂をもたらし、その意識を欠片も残さず白く染め上げた。
何度も何度も脈動しながら吐き出せる限りの子種を吐き散らし、たっぷり十秒はかけてヴァイスの射精はようやく終わる。
膣では受け入れきれない凄まじい量の精液が性器の結合部から溢れ出し、愛液と交じり合ったそれはベッドのシーツに零れて大きなシミを作った。
「はぁ……はぁ……」
互いに迎えた絶頂の凄まじい快楽に、二人はただ荒く呼吸をしてその余韻のもたらす陶酔に浸る。
意識から理性が溶け出して桃色の愛欲に染まっていく。
しかし、絶頂を迎えたとは言えどたった一度の射精でヴァイスの肉欲が満足し尽くす訳もない。
彼の怒張は未だに硬度も大きさも失わず、“もっと犯したい”と無言の主張を続けてシグナムの蜜壷を貫いていた。
この事に、彼女は絶頂の余韻で意識を蕩かせながらもそっと手をヴァイスの背中に回して彼を抱き寄せる。
そして、まるで糖蜜のように甘い声で耳元に囁きかけた。
「ヴァイス……」
「姐さん?」
「我慢なんてするな……したかったら、好きなだけ私を犯して良いぞ?」
優しげで温かい微笑みを浮かべながら、シグナムは彼にそう促す。
それは淫婦のような妖しさと、慈母のような優しさが交じり合った形容し難い微笑だった。
ヴァイスは目の前の愛しい人が見せるその表情に一瞬息を飲んで魅入られる。
シグナムは自分をどこまでも受け入れてくれる、自分をどこまでも深く愛してくれる、その存在の全てを以って。
本当に心の底から彼女を愛しいと思った、恋しいと感じた。
そう思えば、いつの間にか唇と重ね合わせていた。
「ぴちゃ……んぅぅ……」
そっと触れ合わせ、軽く舌を絡めるだけの優しいキス。
でもその口付けにはどんな愛撫よりも深く心が繋がるような愛しさが込められていた。
しばしの間、二人は心も身体も繋げた。
一瞬の事なのに永久にも感じられる愛撫、互いに唇を味わうと二人はそっと顔を離す。
見詰め合う瞳と瞳、もう言葉なんていらなかった。
「ふあぁぁ……はぁぁあっ!……」
愛し合う二人の体温により空気は熱を帯び、吐き出される吐息にむせ返るような性臭を漂わせる。
後にはただ、蕩けるような雌(おんな)の嬌声に彩られながら、欲望と愛を混ぜ合わせた男女の睦み合いが続いた。
二人の契りは熱く激しかったが、ヴァイスは最初に立てた誓い通り最後まで優しく彼女を抱いた……
□
身も心も溶けるような愛欲の宴が終わり、うだるような熱気は引いて部屋の温度は僅かに下がった。
その肌寒さの中で暖を得るように、ヴァイスとシグナムは同じシーツに包まりながら一糸纏わぬ身体を寄せ合って肌を重ねている。
性交後の気だるげなまどろみ、漂う空気はどこか甘いように感じられた。
そして、シーツの中からはシグナムの少し上ずったような声が漏れる。
「んぅ……くすぐったいぞ……」
身体を寄せ合いながらヴァイスの伸ばした指に髪を撫でられ、シグナムはくすぐったそうに身をよじった。
そんな彼女の仕草にヴァイスは名残惜しそうにそっと指を離して囁くように尋ねる。
「嫌っすか?」
「別に嫌じゃないが……お前は本当に髪が好きだな」
「ええ……凄く甘くて良い香りして……触ってると気持ち良いんすよ……」
ヴァイスは少し疲れたのか、眠たそうにそう言いながらシグナムの髪を一房手に掬い指に間で弄ぶ。
彼の愛撫にシグナムはくすぐったそうに、でも気持ち良さそうに目を細める。
かつては自分の大きな胸も長い髪も、剣を振るうのに邪魔だとしか思えなかったが、今は違う。
一年以上前、ある日彼に想いを告げられて恋仲になってから、こうして愛でられる悦びを覚えて全てが変わった。
女である事すら鬱陶しいと思った事もあったが、そんな事今では想像もできない。
八神家の家族へ向けるモノとは似ているようでまるで違う、狂おしい程に愛しく恋しい感情、この世でただ一人の男にだけ注ぐ想い。
その情愛をたっぷりと込めて、シグナムはそっと囁き返した。
「そうか、なら好きなだけ触れ。私も悪い気はしない」
自然と彼女の顔には微笑みが宿り、声はさながら子をあやす様に優しげなモノになっていた。
甘い、それこそ骨の髄まで蕩けてしまいそうな空気が二人の間に満ちる。
いつまでもこのまどろみの中に浸かっていたいような気さえした。
だがシグナムはふと、表情と瞳に僅かに悲しみを混ぜて彼を見つめた。
薄暗がりの中でも意識できる視線の力に、ヴァイスは愛撫の手をそっと止める。
「なあヴァイス……」
「なんすか?」
「やはり……狙撃の任務は続けるのか?」
「……」
シグナムの言葉にヴァイスは黙りこくる。
その日の狙撃任務の最後に彼が倒れたと聞いてからシグナムは気が気ではなかった。
アルトからの連絡で彼の容態に問題はなく無事だと聞いても仕事にほとんど手が付かず、無理を言って早退し彼の家まで押しかけた。
それで帰ってきたヴァイスを迎えようと料理を作り風呂を沸かし、彼と何度も身体を契った。
それでも不安の影は消えない、心配で堪らない。
「このまま続けたらいつか身体を……下手をしたら心を壊すぞ? もうしばらくヘリパイロットだけでも……」
「姐さん」
不安そうな口ぶりで話すシグナムにヴァイスが一言、冷たく突き放すような響きの声で遮った。
彼のその言葉の残響に、シグナムの言葉は一瞬で止まる。
「ダメなんっすよ……今しか……今じゃないと……」
まるで内臓を搾り出すような声で、さながら地獄で懺悔するような声で彼は呻いた。
「一年前のJS事件の時……ティアナを助ける為にまたストームレイダーを握ってから、俺は決めたんです……もう二度と外さない、二度と引き金から指を離さないって」
彼が語るのは固く誓った決意、決して曲げる事を自分自身が許さぬ不退転の誓い。
かつて大切な肉親を傷つけたトラウマを完全に克服できず未だに悪夢にうなされようと、ヴァイスはもう絶対に狙撃任務から逃げる事を止めた。
それがどれだけ自分の心と身体を蝕んだとしても……
「姐さんが心配してくれるのは嬉しいですよ……でも、これだけは貫きたいんですよ……つまらない意地ってヤツを」
その言葉にはいったいどれだけの思いが、決意が込められていたのか。
この一年、彼と誰よりも時間を共にし、身も心も重ねてきたシグナムには痛いほど理解できる。
一度男が立てた誇り、どれだけ彼を案じたとしてもシグナムにそれを反故にする事は叶わなかった。
「そうか……ならもう何も言わん……」
彼女の唇から哀しげな残響が漏れると同時に、そのしなやかな腕がヴァイスを抱き寄せた。
極上の柔らかさと大きさを誇るシグナムの胸にヴァイスの顔が引き寄せられる。
肌が溶けてしまいそうな体温が、どこか甘い芳香が、静かに響く心臓の鼓動と小さな息遣いが、その全てが疲弊したきった男の心を癒す。
「せめて今は、辛い事を全部忘れろ」
温かい、単に抱きしめられた身体の温度の問題ではなく、自分に向けられる愛情の深さに心の底に熱が生まれるのをヴァイスは感じた。
その瞬間だけは全ての苦悩と疲弊がまどろみと共に溶け切り、ただ甘い陶酔に沈むことができた。
「すいません……姐さん……それじゃあ、今だけ……ちょっと甘えさせてください」
ヴァイスはそう言うと、彼女の胸にギュッと顔を埋めた。
包み込むような柔らかさと微熱が彼の意識を眠りの世界に誘う。
ヴァイスは決して逆らう事無く、その誘惑に負けた。
自分の胸の中で眠り行く彼を、シグナムはまるで乳飲み子をあやすように優しさの限りを込めて抱きしめた。
それは敵を焼き尽く猛き烈火ではない。
言うなればそれは灯火。
心の奥に温かく淡い熱を宿し、道に迷った男を照らし導く。
どこまでも深い愛を燃料に、優しく燃え盛る小さな炎だった。
甘いまどろみの中、灯火は愛しい男を抱いてただ彼の痛みを溶かしていた。
終幕。
46 :
ザ・シガー:2008/11/20(木) 02:48:07 ID:NPyun8oH
投下終了!!!!
恐らく未だかつて無いほどに力を入れて書いたヴァイシグ。
ただ甘いだけじゃなく、苦くて切ないモノを目指しました。
それを少しでも感じてくれれば幸いです。
外は寒いはずなのに、なんとアツイ投下ラッシュだ
お三方GJですた
GJGJ!
ヴァイシグSSはもっと増えて欲しいですねぇw
投下乙でした。
2種類のクワットロに甘く切ないシグナム…
朝から堪能させていただきました。
お三方に心からのGJを!!!
皆様GJ!!
>クアットロをまともに書いたのは初めてだったけど、何故か筆が進む進む。
>癖になりそうだ。
B・A氏が何かに目覚めたwww
3連発とはな…GJ
しかし自分の手で殺っちまうとか、このルーテシアはもうダメかもわからんね
>>14 ティアナとクワットロ、二人の正反対の女性のストーリー
二人がすべてを知った時、それぞれどんな反応をするのだろうか
GJ!!
>>32 外道だ…クワットロが外道すぎる
ここまで眼鏡が死ねばいいと思うのはリトラン以来か
三年前コンソールで操られた時を遥かに超えて心は壊れてしまっただろうな
もうエリオが殺してあげるしかないとか、そんな残酷な未来だけは回避してくれ…
エリオとガリュー、二人がどうするのかもう待ちきれない
GJ!!
>>14 GJ!!です。
クアットロ……あんたがシバキ倒しているのがティアナの意中の男ですw
それにしても珍しいですね、仲良くなるとはwww
こうゆうのもいいなぁ。実は敵対さえしていなければ意外や意外、あんなキャラとこんなキャラが
仲いいかもしれないってのがあるかもしれない。
>>32 Gj!!
だけど…
ルーがルーがああああああああああああ!!
畜生眼鏡め!絶対許さん!
次回をもの凄く待ち望んでおります
55 :
7の1:2008/11/21(金) 00:00:45 ID:iciKkvxZ
GJ こういう外道女王クアットロだったら、どういう殺し方しても良さそうだ。
なのはの愛弟子の♀オリキャラに、ゆりかごから脱出したクアットロが、子宮ごと
内蔵をぶち抜かれた上に、脳のAIの情報を抜かれて、マリエルに実験材料として
引き渡されるって話を書いたが、クアットロのキャラが立ってないんで破棄した苦い
思い出がある私としては、このクアットロが死ぬんでしたら、思い切り無様に殺して
いただきたい。
まあエリオやスバルが長悲惨な最期を迎えてクアットロ高笑いの鬱展開も良いかも
56 :
シロクジラ:2008/11/21(金) 00:37:40 ID:zLOXz61e
こんばんは、なんかこう、鬱なのか純愛なのか不明な物が仕上がったので投下を。
不幸な少女ってモチーフとして好きです……いや、それでもちょっとアレですが。
まとめのほうで感想くださった方、ありがとうございます。
スローペースですが、頑張っていきますのでよろしくお願いします。
注意事項
・TSです、ユーノ君が女の子です。
・クロノ×ユーノ エイミィさんとか義妹とかなのはとかカリムとか無視です。
・強姦、レイプアリ
・よって今回は鬱、嫌いな人はスルーしてください。
以上の事項に嫌悪感、忌避感がある人は、「司書長は女の子 その3」でNGをお願いします。
「司書長は女の子 その3」
なのはに追いついたクロノにかけられた第一声は、叱咤だった。
目に涙をいっぱいためた少女は、その美しい横顔に憤りを込めてクロノ・ハラオウンという青年を睨む。
びくり、と青年が肩をすくめたのも無理からぬ話だ。
「クロノ君! どうして私を追いかけてきたの?」
「それは、君が心配で――」
ついてきたんじゃないか、とそう言おうとして。
本心では、あの場に置いてきた“彼女”のことが気になっている自分に気づいた。
嗚呼、僕は――
「――来たわけじゃないな」
「……ユーノ君のこと、任せても良いの?」
なぜだか、とても素直な自分がいた。
(僕が今、守ってあげるべきなのは――)
――きっと、この子じゃない。
だから。
全力で首を縦に振り、頷いた。
「ああ。ユーノのことは僕に任せてくれて良い。
どんなことがあったって、僕らは友達だった――それだけで十分だ。
そうだろう、なのは?」
高町なのは――天使みたいな、昔の自分が一目惚れした笑みを浮かべて、目尻からこぼれ落ちた涙を拭いた。
頷くと、クロノの男らしい顔つきに向けて言葉を投げかける。
「もう……クロノ君らしいかな。
うん、ユーノ君をお願いね、クロノ君」
「ああ」
短く頷き返すと、青年は今来た道を引き返して駆け抜ける。
執務官として鍛えられた健脚は凄まじく、あっという間に彼の姿は見えなくなった。
なのはは、レイジングハートに話しかけ、微笑んだ。
「私ね、レイジングハート。とっても今、二人に幸せになってもらいたいの」
《マスター?》
偽りとは何だ?
性別を偽るのは罪か、咎か?
わからない。
硝子のように脆い心に意味はなく。
偽り続けた魂は摩耗した。
だから、ここにいる自分は抜け殻なのだ。
そう、彼に焦がれる資格なんて―――
「―――僕には、ないんだ」
そう嘯(うそぶ)いて、彼女は涙を目にためる。
偽り続けた数年の間に、大切なものは融けてしまったように。
でも、でも―――想い続けたあの時間は、嘘なんかじゃない。
その確信は胸を焦がす/偽り続けた自分という殻を破る。
割れた殻から溢れ出た黄身は……
「……でも、君が好きだよ、クロノ」
そう言って、彼女は――ユーノ・スクライアと呼ばれていた“少年だったもの”は、声を上げて泣いた。
長い金髪を衣服にうずめて、えんえんと泣き続けて、そうして、彼女が顔を上げて―――
―――扉は開かれた。
「……まるっきり子供だな、君は」
「え……ク、ロ、ノ?」
「驚くようなことなもんか。なのはがね、君に付いていてやれって。
でも、ここに来たのは僕自身の意思だ。それだけは履き違えてくれるなよ?」
ぽつり、と泣いていた少女が洩らした。
緑色の瞳に大粒の涙が浮かび、か細い声が溢れた。
「どうして……どうして、君は、クロノは……」
そう言うとがっくりと膝をついて顔を俯かせ、ユーノは涙をボロボロ零した。
上気した頬、泣き腫れた目蓋――薄く紅い唇が言葉を紡ごうとして、泣き声にかき消された。
ひぐっ、ひぐっ、とどもりながら、誰にも見せたことのない激情――女としての顔だ――も露わに、
彼女は塩辛くて熱い雫を零してひたすらに泣き喚いた。クロノは黙ってハンカチを差し出すが―――
―――腕を振り払われ、ユーノ・スクライアの痛いほどの叫びが、二人以外に誰もいない家に響く。
「?! おい、ユーノ――落ち着――」
「五月蠅い! 君だって、中途半端な同情心で僕に関わってるんだろう?!
今までだってそうだった――僕の経歴を聞いた途端、どいつもこいつも生温い目で僕を見やがって!
どうせ、君だって――“僕”のことを知ったらッッ!!」
「どんな事情だが知らないが、否定させてもらおう」
「何を!」
B・A氏GJ!!
断じてクワットロには裁きを与えて欲しい
エリオが自分には誰も救えないと悟ったうえでルーテシアを優しく殺し、自分の心も殺し
クワットロ、グリフィス達、ナンバーズ、スカをどこまでも苦しませて拷問し、殺す
そんなエンドが浮かんでしまった・・・
何とかしてルーテシアを助けてやって欲しい。
でもそれは平行世界でルーテシアの全てを助けたことの何倍も大変なこと。
だってこちらのルーテシアは自分の手で全てを犠牲にしても助けようとした存在を壊してしまったから・・・
平行世界でいけば、世界の全てを敵に回してでもルーを守ると誓ったエリオがルーを殺してしまったようなもの
・・・・・・これはやばい、すごくやばい。何とかハッピーへの道を模索してください・・・orz
怒りで昂揚したユーノの白い肌を、何だかとても美しいと思いながらも、クロノはずいっと屈んで彼女に顔を近づけた。
突然距離が縮んだ意中の男との接近に、顔を真っ赤にしながらも、ユーノは彼の瞳から目が離せない。
多分、普通ならば愛の囁きと言うべき言葉を、何時も通りとても憮然とした表情で。
この男は不器用で、だからきっと、どんな言葉も無骨なのだ。
「なぜなら――クロノ・ハラオウンは、君に一目惚れしたから」
「え――」
時が止まった。
ボロボロと涙の大粒が零れ、床を濡らして――ユーノの視界が滲んでいく。
景色も、こんなにも近くにあるクロノの顔さえも歪んで、まともに見えない。
歪んでいく視界の中――心には、こんなにも温かなものが芽吹いた。
やっぱり、泣きっぱなしはみっともないよな――と思いながら、ユーノは心の中、温かな感情を大事にしたい衝動に駆られつつ、それを振り払う。
ぞわぞわと嫌な感覚が這い上がり、吐き気がこみ上げる。彼の前で醜態は見せたくない一心で押さえ込むが……
クロノが彼女の細い華奢な肩を抱いて、顔色が悪いユーノの顔を覗き込む。
「おい、大丈夫か? 顔色が良くないぞ――」
「放して……くれ」
「馬鹿言うな、神経的な昂ぶりはよくないんだ、ちょっと見せてくれ――」
自分の暗部を覗き込まれているような、嫌な感覚に襲われて、ユーノは発作的に叫んだ。
それが破滅への道だと知りながら――偽る罪に耐えかねて、語られざる過去を声高に。
「やぁ! 放してくれ! 穢されているんだから……!
君に好かれる権利なんか僕には無いんだよ、クロノッッ!」
「何を―――」
「―――父さんに、犯されたんだよ、僕は!!」
煉獄の扉のように、それは開いてはならない禁忌だった。
だけれどきっと、それは開かねばならない苦痛。
振り返ろう、忌まわしい記憶を。
「母さん……死んじゃったの?」
幼い童の声が、葬儀場に響いた。既に葬儀は終わり、死者は炎によって灰へ還る。
母親譲りのほっそりとした美貌を見せ始めた、七歳ほどの娘に父親は悲しい笑みを浮かべる。
その顔には憔悴と苦悩の後が見て取れ、愛した女との別れを未だ惜しんでいるようだった。
まだ幼かった少女ユーノ・スクライアは、母の死が理解できずにきょとんとした顔をしていて、父の悲しみもわからずにぐるぐると廻っていた。
「行こう、ユーノ……母さんと最期のお別れだ」
そうして、何もわからないユーノを抱き上げると、ゆっくりと火葬場へ歩き出した……
ユーノの母は事故死だった。遺跡の発掘作業中の落盤事故で、突然命を落としたのだった。
その夜、父は泣きながら浴びるように酒を飲んだ。何時もはたいして飲まない真面目な父は、悲しみと酒に溺れていた。
その光景を、ユーノが「怖い」と感じたのは、あるいはそれから起こる悲劇を感じ取っていたからか。
ユーノが何故か怖気を感じながら眠りにつこうとすると……父の気配がした。
「父さん……?」
「ぁぁあ……×××……」
それは母の名前だった。とろんとした光のない目が、父に理性がないことを告げる。
本能が危険を叫び、反射的に後ろへ下がろうとした刹那のとき。
父の固い身体が少女の柔らかな肢体を押し倒し、酒臭い息を吐く口で、娘の唇を塞いだ。
呼吸が出来ない、自分に起こったことが理解できない――ユーノが必死に逃れようともがくが、男の体重に幼い少女の身体は無力だった。
酒精がユーノの呼吸器官に入り込み、味覚と嗅覚をアルコールが麻痺させ――父の手がユーノの股間をまさぐった。
無骨な指の秘所への侵入に違和感と痛み、そして痺れるような感覚を味わいながらユーノは喘いだ。
「ひぐっ……痛っ……やめ……」
―――暗転。
翌朝、ユーノは自身が処女を失ったことを悟った。悲しくもなく、ただ喪失感だけがあった。
腹の中―――子宮の奥深くに吐き出された白濁液が、どろりと股間から溢れた。
それが父の精液なのだと知ったのは、ずっと後のことで、その意味もそのときは知らなかったが。
穢された、とは何故か思った。
ユーノ・スクライアという存在の幼年期の終わりはあまりにあっけなく。
無邪気でいられるほど愚かでなかった彼女は、父と関係を持ったという事実に泣いた。
それからは地獄だった。
父は娘に手を出したという事実に深く傷つき、より深く酒を飲むようになった。
そして、決まって意識を失うほど酒を飲んだあとは……早熟な少女を抱いていくのだ。
お互いが、心に救いようがないほどの傷を負っていた。
ハツカネズミのように棘を生やしながら抱き合う父子は、絶望の深淵に飲まれていった。
瞳は深く澱み、光無い風景の中で交わりあう二人は、誰よりも深く肉体で繋がりながら、凍える檻の中で心は壊死しようとしていく。
温もりにはほど遠い寒さの中で、何度泣きながら汚されたことだろう、何度逝きながら穢されたことだろう。
やがて何も感じないように虚ろな心になりながら、身体だけは嬌声を上げていくのだ、苦しげに。
それは媚びを売るものでもなく、快楽への反応でもない。
魂が上げる苦悶の絶叫だった。
地獄の連鎖は、長老の訪問で終わりを告げた。
半ば狂うように娘にしがみついていた男は放逐され、少女は“男”として長老に育てられ始めた。
都会の魔法学院でも、少女は男として学院へ送り出された。それが苦肉の策だったのだとは、彼女も気づいていた。
女としての尊厳を犯された少女にとって、女でいることは耐え難いことだったから。
だから―――心を押し殺して、ずっと、ずっと生きてきたのだ。
重い沈黙が降りた部屋の中で、涙を流しながらユーノは全てを語り終える。
ごしごしと目元を手で擦り、エメラルドグリーンの瞳で愛しい男性の顔を覗き込んで、
すぐに目を背けて泣き笑いを洩らし、か細い声で、彼女は黙って俯いているクロノに謝った。
「はは……ごめん、クロノ。こんな話聞かせちゃって……
僕は汚れてるんだ、父さんに抱かれたあの日から――こんな僕なんかに、君が惚れて良いわけないだろ?
きっと、全部錯覚だったんだよ……だから、君と会うのもこれが最後だ」
「バカ……野郎……! 僕は、僕は――」
場違いな眼鏡は机の上で輝くだけだ。
何も映しはしないし、少女の瞳に男の顔が鮮明に入り込むのを拒む。
「何度も抱かれて、ずっと嫌で、でも誰も助けてくれなくて――」
堰を切ったように溢れ出たのは、負の感情。
嗚呼、何度過ちと告白を繰り返せばいいのだろうか。
それでも、壊れた人形みたいにもう一度喋ろうとし―――
「言うな、それ以上言うなっ!!」
―――強く、逞しい身体に抱きしめられていた。
青年の黒い髪と金髪が交差し、両腕が少女の細い身体を抱き寄せ、力一杯、筋肉質な身体へ押しつけている。
クロノの匂いが鼻孔一杯に広がって、少女は何とも言えない気分になったけれど。
彼の真意を計りかねて、首を傾げて左肩に乗ったクロノの顔に言葉を投げかけようとして、青年の身体の震えに気づいた。
震えている。怒りと悲しみと、それでも諦めようとしない意志の混ざり合った、強い震え。
「そんな記憶――僕が、クロノ・ハラオウンが忘れさせてやる――!」
「く、ろ、の……」
クロノの痛いくらい真っ直ぐな瞳、抱き締めてくれている熱い身体、傷を癒してくれるような錯覚を覚える言葉。
何もかもが尊くて、どうしようもないくらい痛みが激しくて―――少女は一度は泣き止んだはずの涙を再び零し始める。
「――だから、僕と一緒に生きてくれないかな。どんなに君が自分を卑下していたって……
僕は君が忘れられそうにないんだ、だから―――僕を好きになってくれ」
泣きながら、震える声を絞り出す。
「本……当、に……こんな僕で良いの?」
むっとした顔で――でもすごく優しい表情で――クロノはもう一度はっきり言った。
「“こんな”じゃないさ。君は多分、僕が見てきた誰よりも――可愛いから」
鼻水も涙も止まらなくて、喘ぐみたいに声帯は震えっぱなしで。
自分でも情けないくらい泣き続けながら、触れ合っている事実が嬉しくて、ユーノは目を閉じて青年にもたれかかった。
「ひぐっ……うぇ、ぇえ……クロノォ……僕も……」
「ユーノ? どうした、痛いのか?」
「うぅ……僕も、君が、好きだよ―――」
言葉は不要とばかりに二人は抱き合い続け、やがてどちらからともなく名残惜しそうに、少しだけ身体を離して相手の瞳を覗き込んだ。
潤んだ緑眼と漆黒の瞳がゆっくりと近づき―――二人の顔が完全に重なり合って、キスを交わした。
唇と唇の触れ合い―――その蕩けるような感覚に恍惚となり、ユーノは幸福を神様に願った。
(お願いです、お願いです――どうか、今このときだけは、邪魔しないでください――)
ふと、こんな心臓の高鳴りは初めてかも知れないな、と思いながら。
「ねえ、クロノ」
「ん?」
「シャワー、浴びる?」
その日、二人は産まれて初めて、愛しい人と契りを交わした。
64 :
シロクジラ:2008/11/21(金) 01:10:26 ID:zLOXz61e
終了ですー。
男装の理由を考えた末にこれになるというのは、病んでるなあ自分。
鬱が好きで好きで堪らない、人間のプリミティブな衝動に準じる最低最悪のろくでなし――。
ともあれ、ダークサイドから救われるっていいですねー。
ではでは。
不幸な生い立ちの少女GJ!!
なんという悲運なる過去、父親にレイプとか悲惨すぎだぜ。
それでもクロノの愛が救ってくれるのが心温まる、実に良い!
最初はユーノがTSって聞いて受け入れがたいイメージがあったけど、それが今では嘘のように自然に読めます。
シロクジラ氏の腕前に脱帽しました。
シロクジラ氏割り込み本当に失礼しました・・・
ユーノもクロノもようやく全てを打ち明けられたんだな。
特にユーノの方はすごく勇気が必要だっただろう。
次回はエロでしょうか。GJ!!
GJ!!です。
行為に入ったとき、昔取った杵柄ってのは嫌な言い方ですが、
床レベルはユーノの方が今は上かな?
前スレ
>>581 GJ。
何という勘違いを。
でもここまで言ってしまえば後は抱かれるだけ。
エリオは…据え膳は食っておくべきだと思うよ
てかエリオには断るすべがナイヨウナ
>>32 GJ。
そしてすごく欝です
なんとかルーを助けて欲しいけど絶望しか見えない…
ガリューの主従の絆とエリオの助けたいという思い。
それでどこまで救えるのか。いや救って下さい!
>>64 GJ。
そんな辛い過去があったとは…
でもクロノはそんな過去も含めて愛すると決めた。
きっと幸せになれるはずだ!
>>64 GJです! ユーノは女の子でも萌えますね。なのはの金髪キャラには被虐が似合う子が多いのでしょうか?
誤字らしきもの発見。
>>ハツカネズミのように棘を生やしながら抱き合う
これは、ハリネズミの間違いでしょうか? 違っていたら済みません。
70 :
シロクジラ:2008/11/21(金) 20:52:07 ID:zLOXz61e
う、うわああああああああorz
はい、その通りでございます。
ハツカネズミ>×
ハリネズミ >○
ですね。
司書の方、申し訳ありませんが拙作を編集の際は、上記の箇所の訂正をお願いします。
作業を増やしてしまい、まことに申し訳ありません。
うわあ、板が変わっていたことに気付かない間にいい作品が投下されている!
畜生いい話だ!
と、そうだった。カリム×ヴェロッサを投下しようかと思ったんだけど、
何か書いている内に書きたいのと違ってきたから、もう少し練り直してから投下させてもらう。
もう少し待って。
いや、板は変わってないから
何もないようだし、投下、いいですかね。
>>投下
カモンベイビー。
75 :
野狗:2008/11/21(金) 21:31:49 ID:BXl8T3SN
では。
魔法少女リリカルなのはIrregularS 第六話です。(全十三話予定)
捏造まみれです。
SSX前提です。
あぼんはコテで
レス数16
76 :
野狗:2008/11/21(金) 21:32:28 ID:BXl8T3SN
1
マリアージュ事件の終結後、ヴァイス・グランセニックをエリオが訪れていた。
来訪の理由を話したエリオに、ヴァイスは心底不思議そうな顔をしている。
「あー。話はわかった。わかったが、わからん」
「お兄ちゃんが訳のわからない事言うから、エリオさんが困ってるよ」
たまたま同席していたラグナが、エリオにお茶を煎れながら助け船を出した。
「ラグナ、お前は黙ってろ。これはな、男と男の会話なんだ」
「またそういうこと言って誤魔化す」
「誤魔化しじゃねえって」
いつまで経っても終わりそうにない兄妹のやりとりに、エリオは焦れてそっと言う。
「あの、それで…」
「あ、すまん。こいつが余計なこと言うから」
「余計なこと? そんなこと言うなら、もう掃除も洗濯もご飯作りもしてあげないよ。ティアナさんもアルトさんも、この前お兄ちゃんが大ポカやってから、
もう二度と来ないって言ってたんだからね」
「だから余計なことをっ!」
慌てるヴァイス。
「大ポカって何ですか?」
「お兄ちゃんね、二人と同じ場所同じ時間で待ち合わせしちゃったのよ。信じられる?」
「うわ……」
気をつけよう、と肝に銘じるエリオ。キャロとまだ結婚していなかった頃のエリオにとっては、ヴァイスの二股失敗は他人事ではなかったのだ。
「だからな、エリオ。お前の言いたいことはわかる。しかし、何で俺の所に来たかがわかんねえ」
指を折って数え始めるヴァイス。
「シグナム姐さん、フェイトさん、なのはさん、ヴィータ。スバルやティア、いや、ディードやノーヴェ、チンクだって、
お前さんの頼みなら嫌とは言わねえと思うんだが」
少し考えて、
「うん。ガリューってのもいたな。ザフィーラの旦那だっている」
77 :
野狗:2008/11/21(金) 21:33:04 ID:BXl8T3SN
2
さらに一人で勝手にうなずいて、
「後の二人はおいといて、こんだけの美女美少女からよりどりみどりで教えを請えるって、俺が替わって欲しいくらいだぞ、おい」
ラグナの冷たい視線にもめげず力説するヴァイス。
強くなりたい。それがエリオの望みだった。
しかし、何故自分の所に来たのかがヴァイスにはわからない。
「第一、俺の魔道師ランクなんざ、たかが知れてる」
「魔道師ランクは関係ないんです。僕は、男として強くなりたいんです」
「クロノ提督でも、ユーノ司書長でもいいと思うが」
「僕が、一番かっこいいと思った男の人ですから」
「お……」
「あ、お兄ちゃん、照れてる」
「ラグナ、お前ッ!」
「エリオさん。私が許可します。お兄ちゃんが断っても、私が許すから」
「ありがとうございます」
「お前ら、勝手に決めるんじゃねえって」
「お兄ちゃんに拒否権はありません」
「おいおい……」
魔法少女リリカルなのはIrregularS
第六話
「エリオの偽善 ルーテシアの高慢」
78 :
野狗:2008/11/21(金) 21:33:38 ID:BXl8T3SN
3
静かな場所だった。
自然あふれる森の中の一角。開けた場所に、テーブルがセットされている。そして、そこに座っているのはキャロとローヴェン。
キャロの前には茶と菓子が置かれている。
それを置いたのは、キャロの世話役としてあてがわれている戦闘機人だ。顔を見る限り、セッテタイプであることがわかる。
「同じ顔の人ばかりね。クローン?」
「いや、ただのコピーミス連中だよ。家事はこなせるので、数匹は始末せずに飼っているだけのことだから」
ローヴェンの説明にキャロは首を傾げた。
「コピーミス?」
「そうだよ」
「もしかして、貴方もコピーミス?」
「見てわからない?」
「わかります。貴方の中身がエリオでないことくらいは」
「確かに。僕はある意味エリオ以上だからね」
「人の中身に上も下もありません」
「あるとも。知力気力能力、呼び方は様々であるにしろ、上等な中身と下等な中身というのは歴然とした違いがあるんだよ」
キャロは、ローヴェンの後ろに従っている女性に視線を移した。
「その人は?」
「戦闘機人など、どうでもいいことだよ」
「戦闘機人……ナンバーズにそんな人はいませんでしたけど」
「そうだろう。彼女はオリジナルの戦闘機人だからね」
つまり、彼女はコピーではない。戦闘機人を作り出す技術の持ち主がローヴェンの近くにいるということだ。
「彼女の名はハーヴェスト。ナンバーズを“刈り取る”ための戦闘機人だよ」
「ナンバーズよりも強いんですか?」
「言うまでもない」
「ローヴェン、お茶の時間です」
ハーヴェストがローヴェンの前にカップを置いた。
「なぜだか知らないけれど……」
ローヴェンはカップを手に取った。
「この時間になると、お茶が欲しくなる」
そしてキャロに、カップを取るように促した。
「お茶ぐらい、つきあってくれてもいいんじゃないかな?」
「断れば、次は手を折るんですか?」
「頑なだね」
ローヴェンは一口飲んで、すぐにカップを置く。
「この数日は、君に危害など加えていないと思うけれど」
79 :
野狗:2008/11/21(金) 21:34:15 ID:BXl8T3SN
4
キャロはカップを取った。
ここに連れられてから数日が経過している。
ローヴェンの言うとおり、ここに連れられてきてからは暴行の類は一切受けていない。丁重と言ってもいい扱いだった。
折られた足も、高いレベルの治療を受けている。放っておかれているということはない。世話役も礼儀正しい者が数人ついている。
ただし、世話役が全員同じ顔の戦闘機人というのはぞっとしない。
セッテタイプ、ノーヴェタイプ、ディエチタイプ、セインタイプ、オットータイプ。五種類の顔しかないのだ。
「では、そろそろ日課の時間かな」
決まった時間に、キャロは映像記録を求められる。
自分の近況を伝える映像を作るのだ。ローヴェンの話では、エリオの部隊にキャロの無事を知らせるためだけに送られているとのことだが、
当然それを確認する術はない。しかし、キャロには映像記録を断る理由がないのだ。
話している途中で邪魔をされることはない。もし映像が加工されているとしても、いや、加工するつもりならキャロに喋らせる必要はないのだ。
ただキャロを普通に写すだけでいくらでも誤魔化すことはできる。
だから、キャロは素直に映像記録を取った。そしてその中でキャロは真実だけを話す。
自分がエリオのクローンに捕らえられていること。
両足を折られたこと。
その後の待遇自体は悪くないこと。
戦闘機人のコピーに囲まれていること。
新しい戦闘機人が一人だけいること。
捕らえられた場所はわからないので伝えようがない。
逃げだそうにも両足はまだ治っていない。
ヴォルテールは召喚できない。
召喚しようとすると激痛が身体に走る。そんな仕掛けの首輪をつけられている。
ただ、毎日記録していては言うことなどなくなっていく。
「きちんと毎日記録して、君が無事であることを伝えないとね」
その証拠にと、その日のミッドチルダで放送されたニュースの内容を言ってみせる。古典的だが、確実な確認方法だ。
「それから、少し遅れたけれど君に伝えることがある」
ローヴェンは、その日のニュースに目を通すキャロに言った。
「ニュース種にはなっていないようだが二三日前、ウェンディとガリューが死んだよ。死因はSLBだ。僕たちの頼もしい味方、なのはさんが殺してくれた」
キャロは無言でローヴェンをにらみつける。
「……嘘だと思っているんだろ。いずれ、証拠を見せてあげるよ。そこに、死体を並べてあげるよ。戦闘機人八体、蟲が一匹、クローン二人。
君とルーテシアに捧げるオブジェだ。それで足りないなら、聖王陛下や守護騎士、融合騎に幻影使い、クローンもう一人と第97管理外世界の人間二人もおまけしよう」
だから、今日の映像にテロップを一つ付け加えた方がいい。とローヴェンは微笑んだ。
「『ルーテシア、次は誰が死ぬ? スバルか? チンクか? ジュニアか? それとも、お前が寝取った男か?』
………いいな、これ。よし、ハーヴェスト、準備してくれ」
「かしこまりました」
立ち去るハーヴェストを見送ると、ローヴェンは思い出した仕草で自分の頭を叩いた。
「ああ、そうだ、キャロ。いいことを教えてあげようか。コピーなのはさんたちのことなんだけどね……」
80 :
野狗:2008/11/21(金) 21:34:49 ID:BXl8T3SN
5
予期せぬ来客に、エリオは戸惑っていた。
来客自体は想像の範疇である。いずれは来るだろうと思っていた。だが、まさかこの人が来るとは思っていなかった。
「久しぶりだな、エリオ」
「はい。まさか提督が来られるとは」
「君から見れば伯父さんみたいなものだ。君はフェイトの息子みたいなものだからな」
クロノ・ハラオウンはにこりともせずにそう言うと、来客用のソファに腰掛ける。
「報告は全て見せてもらった。ひどい話だな」
「自分の指揮経験不足が原因です。隊員たちは全力を尽くしました」
「そうじゃない」
クロノは五月蠅そうに手を振った。
「向こうの戦力、フェイクマザーの性能の話だ」
それで、とクロノはエリオの顔を正面から見据えた。
「正直な話、どうなんだ」
「初手は不覚でした。高町特佐、スクライア特佐、ナカジマ特佐のコピーが出てきたのは予想外でした。しかし、対策は立てています。同じ手は通じません。
それにコピーの戦力という意味ならこの三人を超える人材はないでしょう」
「それは、君の意見だな。データとしての事実が欲しい」
「できる者に説明させます。同席よろしいですか?」
「アルピーノ三尉か?」
「いえ、スカリエッティ・ジュニア主任研究員です」
「……そうだな。ここに来るときから覚悟はしていたつもりだったが……。呼んでくれ。ああ、それからもう一つ」
「なんでしょう?」
「エリオ、もう少しざっくばらんに話してくれ。肩が凝ってしょうがない」
「もう年ですよ、伯父さん」
「毒舌までユーノに伝染されたか」
「俺の毒舌は貴方譲りだと、フェイトさんには良く言われてましたよ」
「あいつは人を見る目がないんだ。結婚相手を見ればわかるだろ」
「少なくとも、引き取る子供を見る目はあったと思いませんか?」
「キャロのことなら、イエスだな。もう一人の生意気なガキのことなら、大失敗だ」
「一部隊を率いるまでになったのに?」
「しょげ返って、背中を丸めて座り込んで泣いている、と聞いたから見物に来たんだ」
言葉とは裏腹に、クロノの目は優しい。
「復活が早いな。もっとも、まだ座り込んでいたらぶっ叩いてやるところだ」
「復活した訳じゃありませんよ」
エリオは素直に言う。
「ただ、こういう時のコツを、師匠に聞かされているんです」
「シグナムに?」
「もう一人の師匠ですよ」
「フェイト……じゃないな。初耳だぞ、誰だ?」
「ヴァイスさんですよ」
81 :
野狗:2008/11/21(金) 21:35:43 ID:BXl8T3SN
6
「嘘をつけ」
「嘘……を?」
ヴァイスの言葉にエリオは顔をしかめる。
「自分に嘘をつくんだ。今の自分より、少し強い自分だと思って。一のことができるなら、二のことができると言え。十の力があるなら、二十の力があると言い切れ。
嘘をついて、自分を強く見せろ」
「でも、それって」
「いいんだよ。嘘で」
「でも、すぐにバレちゃうじゃありませんか」
「バレない嘘をつけ」
「そんな無茶な」
「バレないように頑張るんだよ。そうすりゃあ、いつの間にかそれが本当になる。十の力が二十の力になってる」
ヴァイスは両手を降参のように上げた。
「そうなったら次は、五十の力を持ってるって嘘をつけ」
手を下げる。
「いつの間にか、百の力持ちになってるぜ?」
何か言いかけるエリオを手で制するヴァイス。
「少なくとも、俺はそうやってきた。ま、どうしても越えられない壁はあったけどな、リンカーコアとか。だが、技術そのものは鍛えることができる。
鍛えることができるのなら、自分の嘘に近づくこともできる。違うか?」
「嘘に……」
「嘘って言葉に抵抗があるなら、『理想』って言い換えてもいいじゃないか」
82 :
野狗:2008/11/21(金) 21:36:21 ID:BXl8T3SN
7
「僕……俺は、嘘つきになることにしたんです」
「その言葉遣いも、その一環なのか」
「そういうことです」
「……フェイトが真剣な顔してな、『どうしよう、お兄ちゃん、エリオが不良になっちゃった』と、相談に来たんだぞ」
「あ、あー。そんなこともありましたね」
「まあ、いいだろう。強くなる方法なんて、人それぞれだ」
そこへ、ジュニアがディエチとヴィヴィオを伴って現れる。
「失礼します。……クロノ提督!?」
「…直に会うのは初めてだな、ジェイル・スカリエッティ」
ディエチが一歩前に出た。
「失礼ですが、ジュニアをお忘れです、提督」
「君は……ディエチか」
「初めまして」
「艦同士では、一度会っているけれどね」
「え?」
「君がゆりかごに乗っていたとき、僕はクラウディアに乗っていた」
ディエチは何を言っていいかわからず、ただうなずいた。
「さて、エリオ。彼らを同席させた理由を聞こうか」
「ジュニアは一流の科学者ですよ。特に解析能力に優れた才能の持ち主です。ディエチとヴィヴィオは彼の助手とでも思ってください。今現在の敵陣営について、
彼の解析結果を説明してもらいます」
「わかった、説明を聞こう」
あらかじめ準備していた資料をディエチが広げる。
「まず、敵陣営の目的と主犯格は不明です。今のところ最も確率が高いのはエリオローヴェンですが、確定はできません。続いて、敵陣営の戦力ですが、
現在わかっている限りでは主力はコピー戦闘機人、同じくコピーのなのはさん、フェイトさん、はやてさんです」
フェイクマザーの性能はすでに報告されている。
「しかし、フェイクマザーによる戦力の水増しには重大な欠点があります」
ジュニアは先だっての戦いで回収されたコピー戦闘機人のデータを出した。
「まず脳ですが、自我を司る部分の発達が著しく遅れているんです。いや、わざと未発達のまま置かれているといった方が正しいでしょう」
「自我が弱い、という解釈でいいのか?」
「はい。具体的には、単体行動には向きません。あくまでも集団の一部としての行動に限定されると言うことです」
「……つまり、集団戦闘でない、突出した個人による個別撃破には対応しきれない、ということか」
「はい。その意味では僕たち遊撃隊が有利です」
「なるほど。しかし、コピーなのはたちはどうだったんだ?」
ジュニアは新しいデータを示す。
83 :
野狗:2008/11/21(金) 21:36:56 ID:BXl8T3SN
8
「完璧なコピーはコピー元と同時に出現できません。精神的に干渉し合い、精神的に自壊します。念話が使える魔道師ならさらにその可能性は高まります。
同時に出現させるなら、互いの定義をずらすしかありません。僕と父のように、擬似的な親子関係を作り上げるのが一つの方法です。
あるいは、精神的に別の存在にしてしまうか、戦闘機人たちのように自我を抑え込むか」
「なのはたちには二つ目の方法を使ったのか」
「そのようです。しかし不十分な方法です。コピーたちの精神状態は不安定で、味方への被害を何とも思ってません。戦力としても不安定すぎて、
殲滅戦にしか使い道がないんです」
エリオの眉がひそめられるのを見て、ジュニアが説明を一旦止めた。
「隊長? どうかしましたか?」
「いや、なんでもない……ちょっと、嫌なことを思い出してね」
殲滅戦にしか使えない。
どこかで聞いた言葉に、キャロは全身が闇に覆われるような感覚を覚えていた。
「……息子がクローンだと知られて、捨ててしまった連中もいたね。うん、懐かしいよ」
キャロ? と語りかけながら、ローヴェンはキャロの頬に手を置いた。
「娘がクローンだと知って、捨てる親もいるかもね。部族の掟とか、有りもしない理由をでっち上げて」
「私は……」
「クローンじゃない?」
キャロは顔を上げる。
ローヴェンは笑った。
「根拠はあるのかい? むしろ君がクローンであれば、理由がつくんだよ。何故フェイトさんは君を拾ったのか。いや、君を選んだのか。
もう一人選ばれたのがエリオだと言うことを考えれば、とってもわかりやすいよね」
「……違う。私は……」
うなずくローヴェン。
「そう、クローンじゃない。クローンじゃないんだ。うん、そうだよ、君はクローンじゃない。安心したかい? 引っかけてごめんよっ! 君はクローンじゃないんだよ!」
嬉しくてしょうがない。ローヴェンは笑っていた。事実、嬉しいのだ。次の瞬間のキャロを想像するだけで。
「エリオ・モンディアルとは違う。君は真人間だ」
84 :
野狗:2008/11/21(金) 21:37:30 ID:BXl8T3SN
9
その瞬間、キャロの中でいくつかの事実が繋がった。
これは罠。ローヴェンの罠。でも、自分の想いもまた事実なのだ。
クローンだと言われ、否定したこと。
クローンでないと言われ、安堵したこと。
キャロは、青ざめた。
「君も心の中ではクローンをどう思っているかという事だね」
「あ……あ…………」
「最低だな。君の本性がよくわかったよ」
キャロは座っていた椅子から落ちた。両足が補助具で固定されているのだ。体勢を崩せば落ちるしかない。そして、泣いていた。
拉致されて初めて、キャロは泣いていた。自分の情けなさに。自分への怒りと、エリオへの申し訳なさに。
「最低な女だよ、君は。エリオに対して優越感を持っていたわけだ。自分は真人間だと。クローンとは違うのだと」
キャロは周囲の気配に顔を上げる。
コピーが全員、エリオの後ろに並んでいた。
「彼女たちは、もう君の世話はしたくないそうだ。仕方ないね、君のクローンに対する蔑視は、すなわちコピーに対する蔑視でもある。
腹黒い君の世話など引き受ける者はいないよ」
「違うっ! 私は……!」
「エリオも、どこかで気付いたんじゃないかな」
ローヴェンは一歩、キャロから離れた。
「ルーテシアには、そんな感情はなかっただろうからね。君と違って、ルーテシアは優しい子だよ。君のように外面を繕ったりはしないから誤解されやすいけれど。
君とは違う。ルーテシアはクローンを嫌がったりはしないよ」
「ルーちゃんが……?」
「僕なら、ルーテシアを選ぶよ。君に、騙されたりはしない」
「騙してなんて……」
「クローンに生まれなくて良かった。そう言ったのは君だ」
「言ってない! 言ってな……」
「でも、そう思ったんだろ?」
静かに、断固とローヴェンは言う。否定は許さない。口調に込められた殺気が、キャロの口を閉ざす。
「最低だ。君は」
これでもう話す事はない。それを宣言するかのようにテーブルを倒す。
何も言わず振り返り、歩いていくローヴェン。その背後をコピーたちが付き従う。
85 :
野狗:2008/11/21(金) 21:38:05 ID:BXl8T3SN
10
「現在の状況はわかった。一つだけ単刀直入に聞こう」
クロノはジュニアからエリオに向き直る。
「勝てるのか?」
「勝ちます」
エリオは言下に答えた。しかし、クロノは顔をしかめる。
「それもまた、嘘じゃないだろうな」
「勝てば、嘘じゃなくなりますから」
確かに、コピー戦闘機人相手なら充分な勝算がある。オリジナルナンバーズの方が強いだろう。
問題は、コピーのなのは、フェイト、はやて、そしてエリオなのだ。
「それに関しては、逆にこちらから提督にお願いしたいことがあります」
ジュニアの問いをクロノは制止する。
「ちょっと待った。先にこちらの用件を片づけた方が良さそうだな。まさか、提督直々に戦況を聞きに来ただけだと思っているのか?」
顔を見合わせる一同。言われてみればもっともだが、クロノの用事は戦況の確認だと全員が勝手に思いこんでいたのだ。
「いくらなんでも、それはないだろう。第一、それなら僕じゃなくてはやての出番だ」
クロノは一枚の紙を取り出した。
「命令だ」
エリオは受け取って一瞥すると、命令書を叩きつけかねないそぶりで立ち上がった。
「……こんなの、はいそうですかってあっさり受け取ると思ってるんですか」
「思ってないから僕が来た。落ち着け、その命令書は条件付きだ」
エリオは再び命令書に目を通す。
「……拒否権は一応あるんですね。命令というより打診ですか……ちょっと待ってくださいよ、これ……」
堪らず、ヴィヴィオがジュニアを肘でつく。
「わけわかんないよ、ジュニア」
86 :
野狗:2008/11/21(金) 21:38:38 ID:BXl8T3SN
11
いくら怖い者知らずのヴィヴィオでも、命令書を隊長の手から奪うのは躊躇するらしい。クロノの見ている前では尚更だ。
「隊長、命令の内容は何なんですか?」
「管理しているロストロギア、フェイクマザーによる対応だ。敵のコピーに対抗して、こっちもチンクたちをコピーしろと言ってきている」
「馬鹿なっ!」
「その通りだ。だが、一応、拒否権はある。条件付きだがな」
「条件って?」
「確実な勝利の確認だ」
「それで、提督が確認に?」
「そうだ。こちらの優位が確認されず、その上フェイクマザー使用の命令に従わない場合、遊撃部隊は新しい指揮官を迎え入れることになる」
クロノはゆったりと座り直した。
「そういうことだ。話を続けよう。コピーなのはたちを倒す目算はあるのか?」
エリオとジュニアは首を振った。
「長期戦になればわかりません。時間をかけてきちんと作ったクローンや元々タフな戦闘機人とは違い、生身のコピーは耐久力に難があるようです。
しかし、それは向こうも先刻承知でしょう。そもそも、壊れたら別のコピーを出せばいいだけの話ですから」
「加えて、疑問があるんですよ」
ジュニアがクロノの前に新しいデータを出した。
先日の戦いでの大きな疑問が二つある。
一つは三人の力。確かに強かったが、実際はあの程度の力ではないと、エリオたちは知っている。六課時代の力があれば、あの戦いはもっと早く終わっていただろう。
つまり、三人は明らかに本物よりもは弱いのだ。もっとも、それでも平均を軽く凌駕する力なのだが。
二つ目はデバイスである。レイジングハートもバルディッシュも魔天の書も三人は持っていなかった。ただの(強化はされていたが)平凡なデバイスだった。
ただし、はやてだけはシュベルトクロイツを持っていた。
コピーのデータがなかった、という可能性もある。しかし、三人のデータは揃っているのにデバイスのデータだけがないというのは不自然である。
「三人のデータを集めたのが、現在の敵ではない、と仮定するならつじつまが合うんですよ」
戦闘機人のデータは、スカリエッティが持っていたデータを見つけたとすれば説明がつく。おそらく、そのデータの中にフェイトのデータはあっただろう。
プレシア・テスタロッサの使ったクローン技術はスカリエッティからもたらされたものなのだ。その程度の繋がりはあっておかしくない。
バルディッシュは、フェイトが生まれてからリニスによって作られたもの。プレシアはほとんど関わっていない。
だからスカリエッティのデータには記録されていないだろう。
では、なのはとはやてはどうか。
「これは仮説ですけれど。スカリエッティと繋がっていた管理局の一部がデータを送ったとすれば?」
87 :
野狗:2008/11/21(金) 21:39:12 ID:BXl8T3SN
12
そもそも夜天の書はロストロギア闇の書である。簡単にデータをバックアップできる者ではない。そして、レイジングハートは管理局から来たものではない。
ユーノによってなのはに贈られたものなのだ。管理局側にはデータはない。
「キャロの話によれば、ストラーダとエリオ隊長はコピーされています」
ストラーダとシュベルトクロイツは管理局から出てきたものだ。当然データは管理局にある。
「はやてさんは闇の書事件で拘留されたとき、そしてなのはさんは撃墜された入院時に検査を受けているはずです。
そのときにデータを取られたとすればつじつまが合います」
「……俺のデータは、当然施設にあっただろうな。管理局が押収済みか……」
エリオが呟いた。
「レジアス、並びに三提督の死亡とともに管理局の闇は一掃された。過去のそのような事例があったとしても、現在の管理局には何の関係もない」
クロノは早口で言うと、一同を目で制する。
「というのが公式見解だ。僕の立場上、ここまでしか言えない」
これ以上は聞くな、とクロノの視線が告げている。
「そこまで聞けば充分ですよ、提督」
どちらにしろ、決定的に優位な情報などない。いや、あったとしても「客観性に欠ける」「信憑性に欠ける」と言われるのがオチだろう。
そして、フェイクマザー使用など、あまつさえチンクたちのコピーなどエリオやジュニアが認めるわけもない。
「僕がいなければ、フェイクマザーは扱えませんよ。少なくとも、最初の一体のコピーまでに三週間は必要でしょう」
「サボタージュは勧められんが……。ところでさっきの情報、裏付けはあるのか? 不確かなものでもいい」
「確実なものはありませんんが、臭わす程度のものならいくらでも」
「データのコピーを僕にくれ。その線で追求すれば、しばらくはこちらへの風当たりは弱くなる」
「すぐに」
「僕とはやてで連中の腹を探る。だが、確証がなければ所詮時間稼ぎだ。保ったところで一月は無理だぞ」
その間に決着をつけられるのか、とクロノは聞いていた。
もし決着がつかなければ、管理局の反対派閥が介入してくるだろう。そうなれば、戦いの帰趨がどうなるにせよ、エリオたちは使い捨てられる。
クロノは立ち上がった。
「言うまでもないだろうが、今の僕やはやての局内での政治的力は、昔ほどもない」
88 :
野狗:2008/11/21(金) 21:39:46 ID:BXl8T3SN
13
今のはやてやクロノの立ち位地はそういったものだった。より次元の高い立場に対応するために、あえてその位地を選んだのだ。
「わかってます」
管理局内の反対派閥とやり合うのは、自分たちでなければならないという思いは、エリオにもある。だが、今回に限っては相手が悪すぎる。
スカリエッティの遺産を得た敵なのだ。同じくスカリエッティの遺産である者ばかりの遊撃隊は、ただでさえ心証が悪いのだ。
反対派閥にとっては願ってもない展開だろう。
「敵をたたく。それ以上の解決策はないでしょう?」
確かに、と言ってクロノは笑った。
「これは何とか防いだとしても、別の形での嫌がらせはあると思ってくれ。下手をするとサボタージュもな」
「身内だけで固めているのが、ウチの強みですよ」
「その辺りは、僕らやはやてのやり方と一緒だな」
「しかし。正面で戦う部隊に背中から嫌がらせとはね」
「よくあることだ。かつてのアースラや六課に、嫌がらせがなかったとでも思っているのか?」
「……クロノさんやはやてさんの後を繋ぐのは、ティアナさんだと思ってたんですけどね」
「甘いな。ティアナはそうと知っていたからろ、さっさとフェイトの後釜になったんだ」
「次に会ったら文句の一つも言ってやりますよ。俺は、気軽な一騎士でいたかったのに」
「世の中は、こんなはずじゃなかったことだらけだよ」
「痛感してます」
それでは、とクロノは立ち上がる。
「……聖王陛下に戦闘機人、そしてスカリエッティの息子」
ヴィヴィオ、ディエチ、ジュニアを順番に見ながらクロノは大袈裟に肩をすくめた。
「……六課の名簿を見たときは、あんな混沌な名簿は空前絶後と思っていたものだけどな。あっさり越えてくれたよ、君らは」
「クローンと元レリックウェポンをお忘れですよ」
「まったく………なんて部隊だ」
エリオはクロノの先に立ち、ドアを開く。
「最高の、自慢の部隊ですよ」
「部下の前ではあまり言わない方がいい」
「仲間です」
ヴィヴィオとディエチにクロノの見送りを命じて、エリオは自分の席に戻った。
89 :
野狗:2008/11/21(金) 21:40:20 ID:BXl8T3SN
14
「さて、ジュニア。正直なところ、どう思う?」
「ノーヴェさんやディエチさんのデバイスの修理はまもなく終わります。あと、隠し球をいくつか準備できるかも知れません」
「頼む」
「それじゃあ、僕はラボに戻ります。ヴィヴィオはまだ僕の助手ですね?」
ジュニアはエリオの返事にうなずくと部屋を出た。
エリオは机に置かれたデータに目を通し始める。
その後ルーテシアに話しかけられてようやく、エリオは自分がデータに見入っていたことに気付く。
「どうした? ルーテシア」
「……怖いの」
ルーテシアは倒れるようにしてエリオにしなだれかかる。
「ルーテシア?」
エリオがその身体を受け止めるより早く、ルーテシアはエリオの肩を抱いた。
「……怖いの……ガリューもいなくなる……ウェンディも……キャロもエリオもいなくなりそうで……」
「大丈夫だよ、ルーテシア」
華奢な身体をしっかりと支え、エリオはルーテシアの顔を正面から見据えていた。
「ガリューもウェンディも元通りになる。キャロは俺が助ける。そして、俺は絶対にいなくならない」
「エリオ……」
エリオは再び、ルーテシアの身体を支え直した。
「ルーテシア。君は俺の有能な副官で大事な親友で、キャロの親友だ」
「うん。それは、わかってる……ただ、怖いだけ……」
ルーテシアは何も言わず、エリオの手を取る。エリオも何も言わず、その手を外す。
一歩、エリオはルーテシアから離れた。軽く首を振り、困ったように笑う。
「さあ、部屋に戻るんだ。さもないと、フリードに囓られるぞ?」
「囓られたら、ガリューが目覚めて飛んでくるかも」
エリオの手を借りず、押し出される前にルーテシアは部屋を出た。
90 :
野狗:2008/11/21(金) 21:40:56 ID:BXl8T3SN
15
自分から部屋を出たのは、せめてもの意地だ。部屋から追い出されるように出るなど、そんなみっともない真似ができるはずもない。
そしてルーテシアは、ドアを見た。まるで、その向こうにいるエリオの姿が見えているかのように。
……やっぱり、キャロじゃないと駄目なんだね。
……キャロは、私が助けるよ。
メガーヌ経由でルーテシアへと届けられた手紙。そこにはキャロの身柄を返す条件が書かれていた。
信じたわけではない。しかし、それが貴重な機会であることは間違いないのだ。そして、エリオに話せば止められるであろう事も間違いない。
……キャロには、今のエリオは救えない。今のエリオとキャロを救えるのは私だけ。
……キャロ……貴方にできないことが、今の私にはできるんだよ。
奇妙な笑みが、ルーテシアの顔に浮かんでいた。
優越感と敗北感、相反する二つの感情を混ぜ合わせたような複雑な笑みが。
それは時折、高慢な仮面のようにも見えていた。
……私は、貴方とは違う。エリオのために、役に立ってみせる。キャロとは、違うの。
……私は、貴方とは違う。
91 :
野狗:2008/11/21(金) 21:41:32 ID:BXl8T3SN
16
次回予告
ローヴェン「我らが女王よ、貴方への捧げ物です」
ハーヴェスト「我らが女王のために」
ロ「馬鹿どもが守った馬鹿どもの世界」
ハ「あきれ果てた見捨てるべき世界」
ロ「殺戮すべき世界」
ハ「全ては、女王の意のままに」
キャロ「なんで……どうして……貴方が……」
ルーテシア「この世界は、貴方の物じゃない」
ル「次回、魔法少女リリカルなのはIrregularS 第七話『殺戮すべき世界』 私たちは進む。IRREGULARS ASSEMBLE!」
92 :
野狗:2008/11/21(金) 21:42:15 ID:BXl8T3SN
以上、お粗末様でした。
殺伐としたタイトルだなw乙
94 :
7の1:2008/11/21(金) 22:20:59 ID:Y7gM8Dpn
野狗さまGJ
しかし次回は殺伐とした台詞を言いまくる連中勢揃いですね。
それぞれの作者さまの未来史で語られるリリカル世界に自分の作品の立ち位置を
決めるとしたら、勝者の変質しかないと改めて感じられる作品でした。
スカ勝利世界のリオ 野狗さまのエリオ さて自分のエリオはハラオウンの尖兵かな?
95 :
7の1:2008/11/21(金) 22:21:55 ID:Y7gM8Dpn
スカ勝利世界のエリオでした。すみません。
>>92 GJ。
ルーはもうある意味エリオの事を諦めてしまったんだな
だから敗北と優越を感じてしまった
でもまだチャンスは作れそうな気もする。がんばれ!
>>92 予告見る限りではまさかのルーテシア裏切り?
しかしキャロの気持ちもわからんではない。
例え大切な人が病気やら障害をわずらっていたとして、そんなこと気にしてない。愛してる。
そう口にはしてもいざ、自分がそうだったと言われるとショックを隠せない。
そういう意味では本当にエリオの事を理解できるのはルーテシアとしか思えない。
まあエリオがキャロを裏切ってルーテシアとくっついても元あるべき姿になったと思ってしまうだろうな。
GJ!!!
GJ!!です。
コピーナンバーズが自我が薄く、対応が拙いといっても、その物量は脅威だろうなぁ。
ディエチ一人に、10人で足りなければ20、30と増やしていけばいいし。
完璧なコピーで指揮官タイプを作られるとさらに強くなるだろうし。
100 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 12:10:07 ID:B+N4A2Py
101 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 12:11:18 ID:B+N4A2Py
>>94 123 :名無しさんなのね〜:2008/11/21(金) 23:26:16
なのはエロパロスレに沸いた7の1っていうのがイタい。
管理局アンチして、ユーノだけは違うみたいな作品書いてるけど、
当然のことながら、作品に対して碌に感想ついてない。
ユーノ厨って、こんなんばっかりなのか?
すずか×アリサのエロって需要ある?
需要のあるなしなど関係ない、自分の書きたいモノを書く、それが職人ってもんだぜ。
あと、少なくとも俺にはあるとだけ言っておく。
とりあえず投下しますね
すずか×アリサ エロ
中学時代
基本的におバカ?です
「おじゃましま〜す」
「は〜い。今お菓子とか用意してくるね」
挨拶も程ほどに勝って知ったるすずかの部屋に足を踏み込むアリサとニコニコ顔のすずか。
二人は小学校時代からの友人であり、なのはたちを加えた仲良し五人組で行動するのがお約束となっていた。
しかし、なのは・フェイト・はやての三人が本格的に局入りしてからは任務の都合からかアリサとすずかの二人だけになることが多くなった。
これはそんなある日、月村すずかとアリサ・バニングスの秘密の話。
「負けた〜!!」
「あはは、また勝っちゃった」
万歳のポーズをしてゲームのコントローラーを放り出すアリサと。隣でニコニコ微笑んでいるすずか。
すずかは姉である忍の影響もあってか対戦型ゲームは意外に得意だったりする。負けず嫌いのアリサが挑戦し、すずかがそれに応える。
これが二人の間ではお決まりのパターンとなっていた。
「ごめんねアリサちゃん、ちょっと用事があるから下に降りてるね。すぐに戻るからのんびりしててね」
「うん、分かったわ」
そういってすずかが部屋を後にすると急にシンと静まり返り、アリサは外界から遮断されたような錯覚に陥る。
本来の使用人数に対して部屋が広すぎるのが原因だが、それでも寂しさよりも暖かさを感じるのは主の人柄故だろう。
「だるー」
アリサがだれきった表情で室内を見渡していると、ようやくすずかが戻ってきた。
「おまたせ、アリサちゃん」
「おそーい、いつまで待たせるきよ」
アリサはすずかの姿を確認してすぐに復活した。そしてすずかの手元に目を向けると何やら見慣れないものが握られていた。
「ねえ、それ何…?」
アリサは目の前の物体を指差し問う。視線の先では蛇や土中の生き物を連想させるそれがウゾウゾと妖しくうごめいていた。
「これ?リリカル棒MK−Uっていう楽しいおもちゃだよ。お姉ちゃんに作ってもらったんだ」
おっとりした笑顔のまま白状するすずか。アリサとて子どもではない。形状と動きからして”それ”が何であるかは知っているので使う事態は避けたい。
「それをどうする気?」
「もちろん使うんだよ」
「いつ?誰が?」
「今、私とアリサちゃんが」
>>101 なのはエロパロスレに沸いた
>>101っていうのがイタい。
7の1氏アンチをコピペして自分だけは普通のアンチとは違うみたいな書き込みしてるけど、
当然のことながら、批判するのにも他人の言葉を借りなきゃいけない程自分の頭が悪い事に気づいてない。
エロパロのアンチって、こんなんばっかりなのか?
ザザザッ…!!
「あんた何考えてるのよ!」
アリサは音を立てて後ずさるが壁にぶつかり追い詰められてしまう。
そこにすずかが覆いかぶさるように迫ってくる。すずかの表情はいつもの深窓の令嬢たるそれではなく、情熱に浮かされた不安定なものものである。
「いつかアリサちゃんとこうしたいって思ってたんだ…」
「そういうのは大好きな人にとっておきなさいよ!!」
「大丈夫、私はアリサちゃんのこと大好きだよ…それともアリサちゃんは私のこと嫌い?」
「そりゃ好きだけど、そういう意味じゃなくて…」
アリサの抵抗も空しく、すずかが唇を重ねてくる。小鳥のような啄ばむキスを何回かした後に舌を口内へ侵入させた。
「ん…んちゅ…はあはあ、アリサちゃん…」
すずかはそのまま舌を這いまわしアリサの口を味わっていく。舌や唾液、果ては歯列まで、その全てを確かめんばかりに行為を進める。
静寂に包まれた室内に二人の舌が絡み合う音と唾液の交わる水音だけが切り取られた世界の全てと言わんばかりに響き渡った。
唾液を交換する内にアリサもスイッチが入ったのか自ら舌を絡ませて求めるようになっていた。
「あっ……」
しかし無情にもすずかは一旦密着しきった身体を離した。
「すずかぁ……」アリサはすずかに唇を離されて切なげな声を上げる。だが言葉以上に潤んだ瞳と朱に染まった頬が正直に物語っていた。
「少し我慢してねアリサちゃん、そしたらもっと愛してあげるからね」
そういうとすずかは自分の服を脱ぎだし、アリサの服も脱がせにかかった。
「す、すずか…」
「ア。アリサちゃん…」
ベッドの上で生まれたままの姿で向かい合う二人。これから始めようとする行為のせいか二人の身体はぎこちなさに包まれていた。
「なんであんたまで緊張しているのよ!!」
「だって私も初めてなんだもん…」
やりとりこそいつも通りだが,纏っている空気はかなり異なるものになっている。
「ん、んん…」
「ん……」
本日二度目のディープキスを交わす。今回はさっきと違い、アリサも最初から積極的に動いていく。こぶになった糸のように舌が絡まりあい、飽和した唾液が二人の口元から
だらしなく垂れていく。二人が舌を出し合うと銀色のアーチが出来上がった。存分の互いの味を堪能したことを確認すると、共にベッドに倒れこむ。
二人分の体重を受けてベッドがギシリと音を立てて歪んだ。
「アリサちゃんの身体、綺麗…」すずかが思わず感嘆の声を漏らす。ここ数年で急激に成長した胸部から細身の腰、そして大事な場所に至るまで、アリサの肢体は太陽の加護を受けたように輝いていた。
「ちょっと、あんまジロジロみないでよ」
アリサはすずかの視線を追いかけ、咄嗟に腕でそこを隠す。均整の取れた身体にそのポーズは西洋に絵画を思わせる美しさを内包していた。
「恥ずかしがらなくていいんだよ…」すずかはそういうとアリサの鎖骨に優しく口付けをした。
「ふわ…ああ…!!」
すずかが唇を押し付け、チロチロと舌で舐める度、アリサは嬌声を上げる。
「ふふ…アリサちゃん可愛い」
すずかは優しく微笑むとアリサの全身にキスの雨を降らせていった。
鎖骨、胸、、腹と順々に降りていくと、遂にアリサの大事な所に辿り着いた。
「すごいよ、アリサちゃん…」すずかはアリサの髪色と同じ金色の薄い茂みを掻き分けて割れ目を押し広げる。
「いやあ……」
アリサは自身の痴態とそれを見られた恥ずかしさから駄々っ子のようにイヤイヤをする。
「大丈夫だよ、すぐに気持ちよくなるから」
すずかは宥めるように言うとアリサの膣に指侵入させた。
「あれ…?」
すずかは指で中を弄りながら首を傾げる。手探りでアリサのポイントを見つけようとしたが、初めてのことなので上手くいかないようだ。
「あ…ちょっと…やめ…!!」
しかしその不慣れな動きがアリサの快感を揺さぶり、そのまま絶頂へと駆け上がっていった。
「はっ…ふあああ……!!」
アリサは声にならない叫びを上げる。力を入れて絶頂に耐えようとするが、すずかの攻撃が止むことはなかった。
「アリサちゃんのここ、さっきからキュウキュウ泣いてるよ」
アリサのそこはくわえ込んだすずかの指を離すまいときつく収縮している。すずかが指を引き抜くと栓が外れたように止め処なく蜜があふれ出していた。
「すずか、焦らさないで早くしなさいよ…」
アリサが口調こそいつも通りに命令するが、そこに彼女本来の迫力は微塵も感じられなかった。
「ふふ…ちょっと待っててね」
そう妖しく微笑むとすずかは自らの秘部にバイブ〈リリカル棒MKU〉を挿入する。それを馴染ませるともう片方をアリサの秘部へ導いていった。
「あっ…」
くちゅ、という水音とアリサの吐息が混ざり合う。
「大丈夫、アリサちゃん?」
「ええ、思ったより痛くないのね」
すずかの気遣いに落ち着いて答えていく。迎えた痛みが予想より小さかったのか表情も硬さがなくなっている。
「よかった、じゃあ動くね」
そう言うとすずかは弓をひきしぼるように下半身をゆっくり戻し、同じくらいゆっくり挿し込んでいった。
「アリサちゃん気持ちいい?」
「いいよ、すずか…もっと強くして…」
初めての異物の侵入を許したアリサのそこは押し返すようにバイブを締め付けてきた。しかしいくら締め付けてもすずかのモノはあくまで擬似。
感覚までは共有出来なかった。その分を取り戻さんばかりに二人は密着していく。共に抱き合い、一緒に絶頂へと向かって行った。
「アリサちゃん、私…」
「あたしももう限界よ…」
口と口、胸と胸、そしてそれぞれの大事な所をぶつけ合い感覚を共有していく。そして二人に電撃が駆け抜けると快楽に抱かれて眠りに落ちていった。
「この、この、すずかのバカーー!!」
事を終え、意識を目を覚ましたアリサが真っ先にしたことは顔を赤くしながら手当たり次第に物を投げることだった。
アリサは生まれたままの格好で、その度に二つの丘がゆれているがそれを指摘して地雷原に突っ込むほどすずかは無謀ではなかった。
「アリサちゃん、落ち着いて」
すずかがまあまあと宥めるが、一向に効果はない。しかし当のすずかは既に服装を整えている辺り抜け目ないというかなんというか…
「落ち着けったってあんた、あんな…」
アリサは先ほどまでの痴態を思い出したのか再び、温度計のように全身を赤くしていく。
「またしようね、アリサちゃん」
「うるさい、うるさい、うるさあーい!!誰が二度とするもんかー!!」
平和な月村邸にアリサの怒号だけが木霊した。
あとがき
すずかって案外攻めもいけるよね、とか考えてたら一気に電波が降りて書き上げてしまった。後悔はしていない。
ノリノリで攻めるすずかと攻められなれてない故になすがままにされるアリサを書けて大満足です。
当初の予定では忍やノエルも参戦させるつもりでしたが、収拾がつかなくなりそうなので止めときました。
>>110GJ
下らない内容で割り込みしちゃって本当にすみません
半年ROMってます
投下乙、アリすずGJ。
良いね良いね〜、お嬢様の淫らな戯れ良いねぇ〜♪
>>106 ageてる時点で物凄く分かりやすいスルー対象なのになんで触っちゃうかねこの子は……
114 :
7の1:2008/11/22(土) 17:29:38 ID:CssG+9cx
お嬢様の秘密様、GJです。
すずか×アリサ バーニングアリサ大炎上は面白かったです。
こういう話が書けないだけに、楽しく読まさせていただきました。
職人さんの勝手ではあるんだが、
感想のみの時はコテはずした方がいいと思うんだぜ
116 :
ザ・シガー:2008/11/22(土) 17:50:41 ID:y0KJpodS
さぁて、最近寒いし暖房代わりに投下でもするか。
っつう事で18:00くらいに投下するぜよ。
またもやメガネが活躍するエロSS、今回はグリフィス×スバルだ。
「そんなありえないカプ信じられない!」って人は頑張ってスルーしようね?
「スバルのエロが見たくてしょうがねえ!」って人は楽しんでね?
あと、今回はメガネがあんまり黒くないから、その辺をどうか踏まえたうえでお願いします。
部隊長補佐と彼の子犬
麗らかな朝日が照り、小鳥のさえずりが小気味良い音色を奏でる、そんな爽やかな朝。
少女は気だるい倦怠感を伴いながらも眼を覚ました。
「んぅぅ〜……もう朝か」
かけていたシーツから身体を出して少女はうんと伸びをした。
背筋を伸ばせば、とても15歳とは思えないほどに豊かに実った胸の二つの果実が揺れ、日ごろの運動で養われたしなやかな腰のラインが艶めかしいくびれを見せる。
朝日に透ける短く切りそろえられた青く美しい髪、そして幼いあどけなさを残す美貌と相まって、一糸纏わぬ少女の裸体は形容し難い艶やかさを誇っていた。
少女の名はスバル・ナカジマ、機動六課スターズ所属の若きストライカーである。
普段なら相部屋であるティアナと迎える朝だが、今日彼女が眼を覚ましたのはいつもの機動六課の隊舎ではない。
ここは六課隊舎とそれほど離れていない住宅街のマンション、とある青年士官の部屋である。
スバルはまだ眠気の残る目蓋を少し擦ると、隣りでまだ寝息を立てていた男に視線を移した。
ベッドの上でシーツに包まっているのは機動六課の若き部隊長補佐、グリフィス・ロウラン。
昨晩交わした情交の疲労が残っているのか、青年は未だ眠りの世界を漂っていた。
しばらくグリフィスを収めたシーツの膨らみを眺めていたら、ふと“寝顔が見たい”という衝動に駆られて、スバルは彼の包まっていたシーツを少しめくる。
すると、そこには穏やかに寝息を立てる恋人の姿があった。
「なんだかいつもと印象違うなぁ……」
穏やかに眠るグリフィスの顔に手を伸ばし、髪と頬を優しく撫でながらスバルはそう漏らした。
ある日好きだと言われて、それを受諾して、二人が恋人になって一ヶ月と少し。
共に夜を過ごし、朝を迎えるのはこれが初めてではないが、こうして自分が先に眼を覚ますのは初めての事だった。
機動六課で見せる理知的で怜悧な顔、二人でいる時に見せる優しく包み込むような笑顔、そしてベッドを共にする時に見せる少しいぢわるな顔、グリフィス・ロウランは様々な顔を持つ。
だが、今彼が見せている顔はそのどれとも違うものだった。
穏やかな眠りにつくその表情は無防備であどけなく、どこか母性本能をくすぐる可愛らしさがあった。
「やっぱりメガネがないからかな? いつもより可愛いなぁ♪」
グリフィスはいつもメガネを外さず、一緒に入浴する機会もあまりなかったスバルには彼の素顔が新鮮で、思わず彼の頬や鼻を指で弄る。
中性的なグリフィスの顔はとても男性とは思えない肌をしており、スベスベとしてとても触り心地が良かった。
まるで興味のあるオモチャを前にした子犬のように、スバルは夢中になってその感触を堪能する。
しかし、寝ている時にそんな事をされれば、無論人は寝ていられない訳で。
「んぅ……ん?」
「あ、起きた?」
「なにしてるのかなスバル……」
「えっと〜、朝のスキンシップ?」
「……」
少し小首を傾げながらそんな事を言うスバルに、グリフィスは明らかに呆れたような顔をした。
「まったく、君という子は……朝からイタズラするのは止めてくれないか?」
「ダメ?」
「ダメ」
「ぶぅ〜」
いじけたように頬を膨らませるスバルの姿は、彼女の幼げな美貌と相まってとても愛らしいものだったが、グリフィスは冷静に一蹴する。
そして、眼を細めながら枕元に手を伸ばした。
だが、非常に弱いグリフィスの視力は即座に目標を捕捉する事ができない。しばらくの間、彼は手探りで探すが、寝起きの状態ではそれが叶わなかった。
「スバル、悪いけどメガネ取ってくれないかな?」
「うん、良いよ」
スバルはそう答えると、枕元にあった彼のメガネケースに手を伸ばした。
黒い革張りのそれを開ければ、角ばった形の見慣れたメガネが姿を現す。
そして彼に手に渡そうとした刹那、スバルの胸にちょっとしたイタズラ心が生まれた。
少女の口元にはニンマリとした笑みが浮かぶ。
「はい、メガネ」
「ああ、ありが……と?」
グリフィスがスバルの手の上のメガネに手を伸ばした刹那、途端に少女の手が遠のいた。
あと少しで指が触れるというところで、丁度拳一つ分後方へと移動する。
もちろん、これは人為的に発生した現象であることは言うまでも無い。
グリフィスは少し恨めしそうな視線をスバルに向けた。
「スバル……」
「えへへ〜、たまにはグリフィスさんの困った顔も見たいから♪」
スバルは少し舌を出してイタズラっぽい笑みを見せると、そのまま一歩グリフィスと距離を置いた。
そしてその豊満な胸の前でブラブラと手にしたメガネを揺らした。
「ほらほら、こっちだよ〜♪」
「このっ」
イタズラ好きの子犬が見せる挑発に、グリフィスはおぼろげな視界を頼りに手を伸ばした。
だがスバルは彼の手が迫る寸前にひらりと回避して逃れる。
早朝のベッドの上で、しばしの間恋人同士の他愛ない鬼ごっこが繰り広げられた。
「はい残念〜♪」
いくら男と言っても、視力がかなり悪いグリフィスが頑張ったところで近接格闘戦に秀でたベルカ式の使い手であるスバルに追いつける訳が無い。
少女は追いすがる青年の手を余裕で避ける。
しかし、これが思わぬアクシデントを生み出した。
「っと、うわっ!」
視界の利かない青年は、少女翻弄に体勢を崩して倒れてしまう。
シーツに絡まったグリフィスの身体が、音を立ててベッドの脇に転がり落ちた。
目の前で起こった突然の事故に、スバルは慌てふためいて彼に駆け寄る。
「だ、大丈夫、きゃっ!?」
だがその心配は単なる杞憂だった。
駆け寄ったスバルの腕に倒れたグリフィス伸ばした指が絡みつき、彼女をそのままベッドから引き摺り下ろす。
床の上に落ちた自分の方に少女を引き寄せると、彼は見事な体捌きで組み伏せて押し倒した。
突然の事に驚いて眼を丸くしているスバルを、グリフィスは勝ち誇ったような優越の視線で見下ろす。
先ほどまで少し困り気味だった瞳は今や嗜虐の黒さに満ち溢れていた。
「ズ、ズルイ〜! 騙したの!?」
「ふふ……力任せに戦うだけが戦略じゃないよスバル」
そう、全てはグリフィスの策略だった。
わざと自分からベッドの下に落ち、自分を案じて近寄るであろうスバルをさながら巣にかかった獲物を襲う蜘蛛のように絡めとる。
彼女の純心で疑う事を知らない性格を熟知しているからこその作戦だった。
無力にも罠にかかった獲物に青年は妖しいまでの微笑みを浴びせる。
彼のその表情、そして眼差しにスバルは背筋を寒気にも似た感覚が駆け上るのを感じた。
普段はメガネのレンズ越しに見ている彼の瞳、それが裸眼で視線を浴びせるだけで身動きができなくなる。
あまりにも強すぎる視線の力、眼力とでも呼ぶべき魔の眼光だった。
彼に見つめられる中、スバルはまるで巨大な肉食獣を前に丸裸で突き出されたような錯覚すら感じた。
この魔性の瞳で縛られれば、スバルに抵抗する力なんて欠片も無くなる。
それを察したのか、グリフィスは目の前の少女に向けていた瞳をそっと細めると静かに顔を寄せた。
「んぅぅ……ちゅぷっ……んむぅっ!」
唇が重なるや否や、グリフィスは即座に舌を捻じ込むとスバルのそれに絡みつかせて舐り始めた。
一方的で攻撃的な愛撫、だが少女の快楽のツボを抑えた的確極まりない責めが開始される。
いきなり口付けを奪われて驚き、抵抗しようとするスバルだがそれは叶わない。
先ほどの魔眼の力で四肢に力が入らず、ただされるがままにグリフィスに弄ばれる。
そして、雌を貪る彼の魔の手が口付けだけで終わる筈も無く、次いで妖しく蠢く指がスバルの柔肌で踊った。
たっぷりと実った乳房と引き締まった下腹部を、こそばゆいながらも快感をそそる絶妙な愛撫でなぞられる。
性感帯という性感帯を知り、柔肌の感じる箇所を熟知した素晴らしい前戯の手管に少女の下腹部は昨晩の情交を思い出したかのように疼きだした。
子宮が熱を帯び、蜜壷からは止め処なく愛蜜が溢れ出し始める。
そして、長いような短いような時間、唇を淫らな口付けに嬲られたスバルは身体が肉欲に蕩けた頃ようやく解放された。
「っぷはぁ……」
二人の間に、つうと一本の透明な唾液の糸が橋をかけた。
与えられた快楽に思考を蕩かせたスバルはボーっとその銀糸を見つめる。
その様は彼女の普段の爛漫とした屈託のない姿からは想像もできないほど淫らで、妖しいほどに美しかった。
スバルのその艶姿に思わず口元に優越とした笑みを浮かべると、グリフィスはいつのまにか奪い返したメガネをかけつつ彼女の瑞々しい太股に手を伸ばした。
むっちりとした素晴らしい肉付きの白い太股を左右に開けば、少しの汚れもない秘所が姿を晒す。
粘着質な果汁、雄を受け入れ誘う為の蜜を垂れ流しているそこは、まるで“早く犯して欲しい”と言っているようにヒクヒクと淫らに蠢いていた。
そして無論、既に臨戦体勢を整えていたグリフィスの股間の魔根は早速目の前の獲物を貫かんと狙いを定めている。
「さて、それじゃあ悪戯が好きな子犬には……しっかりオシオキしておかないとね、スバル」
「ふぇ?……ちょ、ちょっと待って、ひゃはぁぁんっ!!」
スバルが言葉を言い切るより早くグリフィスは腰を沈めた。
硬く大きくエラの張った肉の槍が少女の体内に抉りこまれ、肉壁の粘膜を擦り上げて快楽と言う名の暴力を刻み込む。
何度も何度も彼に貫かれ、犯され続けたスバルの身体は既にその快楽の暴虐を悦ぶ事しかできない。
硬くいきり立った肉棒が愛液で溢れる淫穴を掻き乱し、開発された性感帯を的確に刺激しながら力強く律動を繰り返す。
その度に少女のしなやかで美しい肢体が面白いくらいに跳ねて踊った。
口からは、さながら楽器の如く快楽に合わせて甘い嬌声が木霊する。
ミルクを溶かし込んだかのように白い肌が汗に濡れ、淡い桜色の唇から心地良い雌の音色が鳴り響く。
今のスバルはどこまでも淫らで、そして美しかった。
昨晩散々味わったにも関わらずグリフィスはすっかりと嗜虐のスイッチをオンにして目の前の媚肉を貪る。
「ま、まってぇ……ふにゃぁっ!……いきなり……はうぅんっ! はげし、すぎるよぉ……」
頭の中を蕩かせ、理性と嗜好を甘く染め上げる快楽の暴力にスバルは喘ぎながら哀願した。
全身を駆け抜ける恍惚の電流に瞳からポロポロと涙を流して縋るように上目遣いでグリフィスを見つめる様は、実に彼の嗜虐心をそそる素晴らしい姿だった。
隠しきれぬ本心からの暗黒の笑みを僅かに口元に滲ませてグリフィスは笑う。
「待つ? ダメだよスバル、そうしたら“オシオキ”にならないだろ?」
まるで死刑を宣告するかのように、一切の異議申し立てを聞く耳を持たないような口ぶりでそう言うと彼はさらなる責めを開始した。
スバルの耳たぶに唇をやったかと思えば舌を這わせて吸い付くと、そのまま彼女の柔肌を舐め上げながら首筋を降下する。
少女の敏感な性感帯を刺激しつつ、下へ下へと移動した彼の口はそのまま大きく実った乳房の果実へと到達。
そして迷う事無くその先端の鮮やかな桃色の突起へとむしゃぶりついた。
無論、膣を抉る肉棒の律動は少しだって緩めていない。
下半身はまるでそれが一個の快楽装置のように動いては、身体で記憶した少女の性感帯を擦りあげて徹底的に快楽を刻み込む。
秘所から生まれる快感の濁流に胸の先端に走る甘やかな電流が合わさって、スバルの脳に蕩けるような陶酔が生まれた。
「ひゃぁっ! だめぇぇ……むね……はにゃっ!……さきっぽかんだらぁ……らめぇ」
逞しい肉根で膣を貫かれ、敏感な胸を弄られたスバルはだらしなく蕩けきったいやらしい顔で口元を唾液を濡らしながら哀願する。
だが少女の顔にそして声には決して完全なる拒絶はない。
まあそれも当たり前だ。
何度も何度も、それこそ数えるのが馬鹿馬鹿しくなるような睦み合いの果てに彼女の身体は既に快楽と言う魔毒の味を覚えてしまっている。
抵抗など所詮表面上のポーズに過ぎず、心の奥底と快感に従順な身体は隷属と支配を求めて淫蕩に溶けていた。
だから少女の顔には縋るような哀願の中に、“もっともっと”と、さらなる辱めを求める顔が混じっている。
それは普段のスバルからは想像もできない淫靡な様、発情した雌犬のような色に狂った姿だった。
グリフィスは自身の手で深い快楽の奈落に堕ち果てた少女の姿に胸中でほくそ笑みながら、口の中に含んだ乳首をカリっと甘咬みした。
「ひあぁうぅっ!!」
『“ダメ”? そう言う割りに、身体は随分と素直に喜んでるじゃないか』
姦通の手を徐々に強めながら、青年は念話で声をかけながら少女の心を辱めるように心に囁いた。
それは甘く脳髄を蕩かすような魔の言葉だった。
『胸弄る度にスバルの中、僕のをキュウキュウ美味しそうに締め付けてるよ? 本当はもっと苛めて欲しいんでしょ? 君は本当にいやらしいなぁ』
「ち、ちがうもん!……んぅぅっ……わたしそんなエッチじゃ……ふぁぁっ!」
淫らな女と言われ、スバルは必死に否定しようとしたがそれは叶わない。
理性的な言葉を重ねようとしても、それらは全て圧倒的な快楽に塗り潰されてかき消される。
口中の乳頭を甘噛みするのと同時に、グリフィスはさらにもう片方の乳房を鷲掴むと荒々しく揉みしだき始めた。
快感の波が神経を疾駆し、健康的でしなやかな美少女の肢体が面白いくらいに跳ねる。
出る所は出ているのに他の全ては素晴らしく引き締まったスバルの身体が、快楽と言う名の指揮の元に淫靡に舞う様はどこまでも官能的。
自分の与える快感に従順に応える子犬はグリフィスの心をどす黒い悦びで染め上げた。
自然と彼の行う責めの手にも力が入る。
手持ち無沙汰だった青年の腕が、鮮やかにくびれたスバルの腰に絡みついたかと思えば、そのまま彼女を一気に持ち上げた。
「ふぇっ!?」
スバルは突然の事に可愛い声を上げて疑問符を浮かばせる。
グリフィスは腰に絡ませた腕を以って、性的な結合はそのままにスバルの身体を抱き起こして体勢を変位させた。
二人の体位は互いに対面から抱き合うような交合の形、対面座位に変わる。
そして体位が変わるや否や、グリフィスの指は早速次の責めへと移行。
肉棒に思うがままに蹂躙される蜜壷の後方、本来は排泄に使われる不浄の淫穴に妖しく指が接近する。
グリフィスの指はその先で触れた菊門を、最初はゆっくりと輪郭をなぞった。
そっと優しく、それこそ羽毛が触れるようなタッチで外周を解す。
「んぅぅ……ふぁぁ……」
肛門への緩やかな愛撫がもたらすむず痒いような刺激にスバルはくぐもった声で喘ぐ。
身体を重ねる交合が唐突に甘く優しくなり、スバルは思わず“このまま終わるのか”とさえ考えた。
だがその思考は一瞬で破壊される。
次の瞬間、今まで優しく菊門を撫でていた指はそれまでの愛撫が嘘のように強引にそして暴力的に侵入を行った。
深く肛門へと入り込んだ指は、内部の腸壁を抉るように引っ掻いて暴虐の限りを尽くす。
加えて膣を犯す肉棒までもが激しい腰の動きと共に荒々しい交合を再開したとあっては、スバルに与えられる快楽は天上知らずに跳ね上がるより他は無い。
「ひぃいいああぁっ!! らめぇっ! うしろぉ……あひゃぁっ!……うしろはらめぇぇ……」
今までも十分に乱れていたスバルだが、肛門への侵入が開始されてからはさらに加速度的に淫らな色が彼女を蝕んだ。
襲い来る快楽によって既に呂律は上手く回らず、身体はグリフィスの行う陵辱に従って震える。
腰がズンと少女を突き上げられて濡れた肉同士がぶつかり合う淫らな音が耳を打ち、肛門を指が嬲り乳頭を舌が転がす度にスバルの悦楽はどんどん高まっていく。
そろそろ肉欲の宴を燃え滾らせようとしているのか、肉棒が膣の内壁腹側の性感帯であるコリコリとした感触の一点Gスポットを的確に擦りあげた。
「いぅうああぁっ! らめぇ……んぅっ! もう……イくぅ……」
もう限界だった、これ以上は耐えられない。
乳房・肛門・膣、様々な箇所を嬲り辱められ、巨大な絶頂の頂が近づきつつあった。
目の前にチカチカと白い閃光が見える錯覚、声も思考も神経の一本一本までもが甘く蕩けるような快楽の暴虐。
腰の突き上げが互いの肉と肉を激しく擦り合わせ、狂おしいまでの悦楽を高める。
そして最高の力を込めた一突きが放たれた刹那、全てが決壊した。
「ひぎぃいああああぁっ!!……ああぁぁああっ……」
悲鳴と思える程の嬌声、少女の喉から甘い叫びが木霊する。
瑞々しくしなやかな四肢が絶頂の反動に震えあがり、全身が痙攣したかのように強張った。
同時に収縮した膣肉の締め付けに、グリフィスも欲望を吐き出す。
まるで白いマグマ、性欲の灼熱がスバルの体内へと吐き出されて秘所の粘膜を白く染め上げる。
否、白く染まるのは体内だけではなかった。
絶頂する身体に粘り気を持つ熱い精を撃ち放たれ、脳髄の思考すらも白く染まりきる。
「しゅごぉ……あちゅいのが……おなか、やいてるぅ……」
圧倒的な絶頂の余韻の中、体内を焼き尽くすような精の熱に、スバルはただ快楽に蕩けきった甘い声を漏らした。
□
寝覚めに激しい睦み合いを終えたスバルとグリフィスの二人は、さっそく行為でかいた汗を流すべくシャワーを浴びに浴室へと向かった。
そして、二人は一緒にシャワーの熱い水滴に打たれているのだが、スバルは不機嫌そうに頬を膨らませていた。
「……」
「スバル? その……そろそろ機嫌直してくれないかな?」
「待って、って言ったのに……全然待ってくれないし……グリフィスさんのエッチ」
先ほどの朝一番の情交で散々に責められた事が不満だったのか、スバルは少し頬を膨らませて不機嫌さをアピールし、恨めしそうな目で彼を見つめた。
だがいくらそんな目をしたところで、子犬のような美少女の仕草は愛くるしいとしか言い様がない。
それにスバル自身、本気で怒っているのではないので自然と漂う雰囲気も情愛が滲み出たものだった。
グリフィスはそんな風に拗ねる彼女に苦笑しつつ、そっと腕を絡めて抱き寄せると優しく頬に口付けを落とした。
唐突なキスを受け、スバルは嬉しそうにされど恥ずかしそうに顔を真っ赤に染める。
「ほら、機嫌直して? ね?」
「もう……そうやってすぐ誤魔化すんだから……」
言葉を続けながら、少女はそっと彼の首に腕を絡めて引き寄せる。
そしてそれが当たり前の事であるかのように、二人の唇は優しく重なり合った。
触れ合う唇と唇、それは舌を絡める事もない戯れの穏やかな愛撫。
しばしの間、時を忘れてキスで繋がると、スバルはおもむろに顔をそっと離した。
「キス一回じゃダメだよ、もっとたくさんたくさんしてくれないと許してあげないんだから」
子犬のように可愛らしい少女は少し舌を出して、悪戯っぽい笑みを浮かべながら彼にそう言った。
彼女のその要求に、グリフィスもまた口元に笑みを浮かべて囁くように言葉を返す。
「ああ……それじゃあ、たくさんしてあげないとね」
彼の唇から零れた残響はどこか甘い響きを孕んでいた。
そして言葉が浴室の壁を反射した時、二人は再び口付けで結ばれる。
蕩けるような朝の睦み合いは、まだしばらく終わりそうにもなかった。
終幕。
124 :
ザ・シガー:2008/11/22(土) 18:18:45 ID:y0KJpodS
はい投下終了。
ナカジマワンコの姉を書いたのならば妹も書かねばならない、なんかそう思ったので書いたぜ。
姉のギンガは調教し尽くして淫らな雌犬奴隷になるのが似合うけど、妹のスバルはひたすら可愛がって愛でる子犬、って感じが俺のイメージなのですよ。
どちらにしても美味しくいただける、ナカジマ姉妹の高性能っぷりには書いてる俺自身もびっくりさ!
あと、グリフィスが黒ずんでないのはメガネをあまりかけてなかったからだね、きっと。
ザ・シガー様
GJ。子犬のようにじゃれるスバルに萌えさせていただきました。
飼い主?に従順なあたりも犬っぽくて最高です。
そしてグリフィスは今回珍しく綺麗なのかと思ったらやっぱり黒いw
何はともあれGJでした
>>92 GJ!
これはキャロにとっての試練かもしれないとオモタ
エリオは妻を助けた上で全てを守ると決意した
ルーテシアはどんな手段であっても自分だけができる方法でエリオを助けると決めた
一方キャロは自らの醜い思いを出してしまった
もし試練を乗り越えられなければ愛する夫を奪わる。
恐らくそんな感じの
次回にも期待!
>>124 眼鏡があんまり黒くない……偽者だっ!
冗談はさておきGJです。姉とはまた違った甘い可愛がりにニヤニヤしてました
さて、次は誰が眼鏡の毒牙にかかることやら
>>125 ひたすらGJ!!
エロカワイイよスバルw
なんか偽者っぽいが、そこがまたグリフィスの魅力さぁ!!
そしてスバルが居ないことをいいことに
ティアナはヴァイスの所に居るに違いないッッ!!11!
1年くらいROMったんだ。
もう、投下しても…… いいよね……
でもまずエロなしの短編から。
登場する人:なのはさんと、彼女をよ〜く知る男2人
>>125 このスバルは萌え死ねる。
もう、尻尾をパタパタ振っている姿が目に浮かぶ。
GJです。
>>128 なるほど、そしてエリオはキャロとルーテシアに取り合いされているのか。
その片隅では、
ケリュケイオン「ストラーダにあなたみたいな年増は不釣り合いです」
アスクレピオス「お子様はこれだから。女は傷ついた男を包み込む包容力が大事なのよ」
ケリュケイオン「私の方が付き合いは長いから、彼のことは隅々まで承知しています、おばさま」
アスクレピオス「ベルカ式の私の方が彼との相性はいいのよ、お譲ちゃん」
とデバイス同士が火花を散らしているとw
「まったく…… なぜ僕が君なんかの愚痴に付き合わなきゃならないんだ?」
ぼくだってきみなんかと食事とは、あんまり本意じゃないけど。
どういうわけかぼくの周囲は女の子ばかりでね…… 話の性質上きみしかいないんだよ。
「まあ、僕は日頃君にだいぶ無理難題をぶつけているからな。たまにはいいさ」
一応自覚はあったんだね。何よりだ。
「だが、君が愚痴とは珍しい…… よっぽどおもしろい話なんだろうな」
それは知らないが、まあ聞いてくれ。この前野暮用でなのはの居室に行ったんだが、彼女は出てこない。
仕方なく、鍵が開いていたから入っていったんだけど……
「ちょっと待て」
どうかした? 何か変かな?
「……いや、いい。続きを」
そうしたら、まあその、タイミングの悪いことに、彼女は着替え中だったわけだよ。
「おいおい、何だよそのタイミング。このラッキースケベ。淫獣」
そこまで言わなくてもいいじゃないか。
「で、どこまで見た?」
双曲線ってのは、まったくもって不思議な図形だよね……
えっへん、そんなことはいいんだ。問題はその後だよ。
当然、ぼくは動揺した。彼女に咎められると思った。非難を浴びると思った。
……でも実際にはこうだった。
『あ、ユーノ君。頼んでたもの持ってきてくれた?』
『……うん』
『じゃ、そこに置いてもらっていいよ。じゃあね』
『……わかった。じゃあね……』
こんな具合さ。どう思うよクロノ。
「……なんも言えね」
実際ぼくもリアクションに困ったんだが。
「普通は、『キャー、ユーノ君のエッチ! バカ! 淫獣!』とか言って、
アクセルシューターの1つや2つ飛んできてもおかしくないようなものだが」
それも恐ろしいけど…… 今回はあとからじわじわ来たね。
結局のところ…… あなたは飼い猫の前で着替えるとき、羞恥心をおぼえますか? ってことだよね…?
「飼いフェレットか……」
それ以上ぼくに打撃を与えないでくれ。
「いいじゃないか。これからもお咎めなしに見放題。役得だな」
待てよ。これでもぼくは真剣なんだ…… ふざけないでもらえるかな?
「……わかったよ」
で、ぼくはどうしたらいいんだ……
その点を、貴官にうかがおうと思ったわけです、提督閣下。
「閣下はよせ。気持ち悪いんだよ」
いえいえ、妻帯者かつ子持ちでいらっしゃる。
わたくしめのようなチェリーからすれば神や聖王様にも等しく……
「待て。淫獣などと言ったのは悪かった。謝るからそんな卑屈な言い種はよしてくれ」
……ふう。一応ぼくは自分が男の子だというつもりなんですけど。
「要は、彼女が実際のところ、そう思っているのか、知りたいわけだろ?」
まあ、そういうことかな。
「それならいい方法がある」
それでぼくは、友人の言ったようにしたわけだ。
なのはが無限書庫に、ぼくが貸したものを返しに来る。
そのときに……
「ユーノ君いる〜? 入るよー」
ほら来た。
「このまえ借りたもの返しに来たよ…… と……」
彼女の動きが止まった。当然だろう。
このときぼくは『着替え中』だったのだから。
友人の彼が言うには……
『君も彼女の前で脱いでみろ』
何を言っているんだ?
ぼくは、エース・オブ・管理局員にわいせつ罪の現行犯で逮捕してもらうつもりはないんだが。
『まあ聞け。君のときと同じく、着替え中を演出するんだよ。
彼女が乙女であるのなら、
彼女が君を男の子と思っているのなら、
何らかのリアクションがなされることだろう』
なるほど。この際、なのはが「乙女」であることに疑いは挟まないことにしよう……
そういうわけで、ぼくは彼女の反応に注目。
「びっくりした〜」
これは…… いけるか…?
「なんだユーノ君か〜」
……『なんだ』って、なんだ。
「女の子が着替えてるのかと思って、焦っちゃった」
おーい、ぼくは男の子ですよー。
「よかったー、ユーノ君で」
何がよかったんだろう…… 全然わからないや♪
「これ返すよ。置いとくね。じゃあね」
……じゃあね。
そういうわけだよ提督閣下。
「……本日はスクライア大先生に、小官から一杯おごらせてください」
一杯で足りるかな…… 今日のフェレットの胃袋は、見た目より大きいかもしれないからね。
おしまい。
ユーノ君は気の置けない家族でヨカッタネ的なお話でした(嘘)
スレの流れが競合したかな?スマン
GJです!
個人的にはかなり本編よりな気がする。
138 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 03:39:19 ID:gizjg6l+
なのはの行動は本編の際限度が高いのだが、ユーノの独白の口調に違和感を覚える。
なにはともあれ、ご苦労様
GJっす!
もうユーノはなのはを押し倒すしかないんじゃないか、これ?
ユーノかわいそうだけどこの関係はこれはこれで萌えるな
GJ!!
何だかんだ言っても付き合いのいいユーノとクロノの腐れ縁っぷりが良かったです
こういう相談に乗ってくれる友人はやっぱイイものですね
GJ
ありがとうの一言もないなのはには違和感あるが、天然ってこんな感じだっけ?
クロノとユーノの付き合いのよさはガチ
本編もこんな感じだし、なかなかいんじゃね?
ユ「(着替え中)わっ誰だ!」
ク「き、君か!は、早く服を着たまえ!」
不覚にもラッキースケベで吹いたwなんだよそれ
て思ったら同じ人ネタか。懐かしい。
ほのぼのとしていてこういうのも良いっすね。
ユーノが女の子でクロノにばれた話がまた読みたくなってきた
読みたきゃ勝手に読めばいいじゃないか
>>91 遅レスですがGJ!
まさかのルー子裏ボスか
でもエリオは何としてでも戦って勝つことを決めた
その時彼女はどうするのか
てかエリオとルー子がくっつけば(ルー子が裏ボスの場合)満面解決になるような。つかむしろくっついてまえ
>>110 GJ!
リリカル棒MKUにワロタ
うるさい言ってるにもかかわらず、このあともアリサは求め続けてしまうのが容易に想像できる
高町なのは→クロノ・ハラオウン
フェイト・テスタロッサ→クロノ・ハラオウン
で切なくなり、
フェイト・T・ハラオウン→クロノ・ハラオウン
八神はやて→クロノ・ハラオウン
で盛大にフイタ
なのは→ユーノでやったら、ちょっと感心した。
ノーヴェ → チンク が最強過ぎた
またスレと関係無い話題を……オットー→ディードとディード→オットーの微妙な差に吹いた
そういう話題で盛り上がるのはやめれ
高町なのは→ユーノ・スクライア どんまい
ヴィヴィオ→ユーノで和んだ
なにこの流れ
いい加減にしとけよ
ヴァレンタインよりもクリスマスだろ。
ネタ的に考えて。
俺はたぶん、卒論の追い込みだが。ミッドの人たちは仕事だろう。
なのは→ユーノでやったら、ちょっと感心した。
釣れますか〜?ちょっと、あからさま過ぎですよぉ。
釣られてるぞ
うん、知ってる
知ってるならなんで反応するの?
>>158 そもそもクリスマスの概念がないだろうな
二次創作で気にする必要はないが
そういえばバレンタインの時もそんなレスあったな
166 :
ザ・シガー:2008/11/23(日) 22:10:43 ID:YFa21XOj
さて、せっかくの日曜に投下ないのも寂しいのでコツコツ書き溜めてたSSでも投下しましょう。
ラグナとオリキャラがメインの非エロ・ギャグのSS投下します。
まあ、言うまでもないかも知れませんが、ラグナのキャラ崩壊やメタネタが多いですのでご注意を。
病んでる少女 マッドネス・ラグナ 「嗚呼、愛しのお兄ちゃん」
ラグナ・グランセニック、武装局員兼ヘリパイロットの兄を持ち、ミッド市街の学校に通うごくごく普通の12歳女の子。
品行方正・成績優秀、多くの生徒に羨望と恋慕を抱かれる美少女である。
まあ……少なくとも彼女の事を良く知るごく一部の友人はそんな事欠片も思ってはいないが。
むしろラグナの友人は彼女の事を最悪のイカレ少女として認識していた。
その理由は彼女が寝起きする学校の寮での朝の風景から見ていただければよく分かるだろう。
私立ナイスボート学園の学生寮、その中の一室にラグナ・グランセニックと彼女と相室であるメアリー・スゥの部屋はある。
そして時間帯は早朝、まだ多くの生徒は眠りの世界に浸っている中、甲高い女の嬌声が響き渡った。
「ああぁんっ! お兄ちゃん……ダメよぉ……はぁん♪ そんなぁ、ラグナ壊れちゃうぅ……ムニャムニャ」
どこの淫乱痴女かと思うような淫蕩かつあられもないセリフを寝言で連呼するところからラグナの朝は始まる。
もしもあと少しだけ壁が薄かったならば彼女のぶちきれっぷりが全校生徒に知れ渡っているのだろうが、幸か不幸かそれはなんとか免れていた。
一体どんな淫らで破廉恥な夢を見ているのか、ラグナは著しく寝巻きを着崩れさせながら身体をくねらせて甘えた声で鳴き叫ぶ。
「はひゃ〜っ!……お兄ちゃぁん……もっとぉ……もっとしてぇ、ラグナの○○○にお兄ちゃんのぶっとい○○○もっとぶちこんでぇ♪ ムニャムニャ……」
蕩けるような甘い声でアヘ声を喚き散らすラグナ、もし男が聞けばそれだけで僅かに股間を滾らせてしまいそうな淫靡な声であるが、残念な事にここにいるのは同級生の女の子である。
ラグナと相室の丸いメガネと三つ編みが年頃の少女らしさをかもし出している少女、メアリーはこめかみに血管を浮き上がらせながら目の前のベッドで毎度の痴態を演じている親友を見下ろしていた。
同じ部屋になってから既に一年以上、メアリーはそれこそ毎朝ラグナのこの嬌声で叩き起こされているのだ。
最初はとまどい、徐々にいらつき、今では毎朝激怒している。
とりあえずメアリーは毎朝使っている愛用の角材を手に腕を振り上げた。
その角材は先端が既にラグナの血で真っ赤に染まっていり、彼女をどれだけ長い間ぶん殴ってきたかよく分かる程だ。
正直に言って、とても年頃の少女が行う行為ではないがメアリーは一ミリの躊躇もなく腕を振り下ろした。
「いい加減にせんかい、このブラコン変態がぁっ!!!」
「へぶぅああっ!!」
振り下ろされた角材がラグナの額にめり込み、美少女の美しい肌から夥しい鮮血を迸らせた。
可愛らしい女子学生が朝っぱらから行うにはあまりにスプラッターでバイオレンスな一幕、だがこれが彼女達の日常である。
「いったぁ〜い……ヒドいよぉメアリー……こんなに殴られたら頭がバカになっちゃうぅ」
流血する額を抑えながら、ラグナは涙目になって親友に恨めしげな視線を投げかけた。
しかしメアリーはこの程度で目の前の痴女が死ぬなどとは毛ほども思ってはいない。
「バカ言わないでちょうだい、あんたがこれ以上ヤバくなる訳ないでしょ」
「ううぅ……親友がいぢめる〜」
「はいはい、分かったからもう起きなさい」
っとまあ、ちょっと病んでる美少女ラグナ・グランセニックの朝はいつもこうして始まるのだった。
□
まあ、今日の学校でのラグナもいつも通りだった。
いつも通り、授業中に『お兄ちゃん、ハァハァ』とふしだらな妄想に耽り。
いつも通り、休み時間にトイレに篭って『お兄ちゃんらめえ〜!』と叫びながらいけない一人遊びを興じ。
いつも通り、昼食のおかずにヴァイスの写真を眺めて『お兄ちゃんの……凄くしょっぱくて苦くて美味しいよぉ♪』と言いながら危険極まる想像と共に昼食を咀嚼した。
ちなみに、彼女の近くにいたメアリーはこれまたいつも通りにひきつった笑みを浮かべていたのは言うまでもない。
そして放課後を迎えた二人は、とある場所に足を運んでいた。
「ああ、生のお兄ちゃん、ハァハァ」
ヤバいくらい息を荒くしたラグナの視線の先にはヘリを整備する彼女の兄、ヴァイス・グランセニックの姿。
そう、ここは言わずもがな機動六課の隊舎である。
「ちょっとラグナ! 流石に管理局に施設に勝手に侵入するのは不味いわよ!」
もちろんだが、危険極まりなく病んでるラグナの抑止剤として友人のメアリーが一緒なのは言うまでもない。
茂みに隠れながらヴァイスを盗撮しまくっている友人に、彼女はさっそく突っ込みを入れる。
だが当のラグナはそんな言葉など聞く耳持たず、『ハァハァ、お兄ちゃん、可愛いよお兄ちゃん』などとほざきながら完全にトリップして兄の姿に魅入り、唾液といけない汁を垂れ流していた。
「人の話を聞かんかいこの変態がぁ!!」
「ほべぇあっ!」
変態性全開のラグナにまたもや炸裂する血塗れ角材の一撃、美少女の頭から噴水の如く血が溢れた。
「いったぁい……なにするのよぉ〜」
「あんたがヤバイ事してるから突っ込んでるのよ」
「別にヤバくなんかないよ? ただの兄妹愛だよ?」
「十分ヤバいわよ、頼むから管理局の施設に盗聴器と盗撮用高性能小型カメラを設置するのは止めなさい。ばれたらテロリスト扱いで逮捕されるわよ?」
下手をすれば一緒に来た自分まで逮捕されかねない、メアリーは肝を冷やしながら友人を必死に説得した。
だがその程度でこの変態が黙る訳もない。
「何言ってるの! 逮捕が恐くてお兄ちゃんは愛せないわ!」
なんて言うかもう……メアリーは本気でこのイカレ女を一片殺した方が良いんじゃないかと思った。
そして丁度そんな時だった、ラグナの表情が豹変したのは。
「んなっ! ア、アレはぁっ!!」
「へ、なに? 今度はお兄ちゃんが脱いだか?」
「違う! アレ見て!!」
視線を向けた先には、なにやら一人の少女と会話しているヴァイスの姿。
それは茶髪の短めの髪をした、どこか子犬のような印象を受ける愛らしい少女だった。
少女はなにやらヴァイスと楽しそうに談笑している、そして無論だがラグナはそれをまるで悪鬼の如し形相で見ていた。
「アルトの野郎〜! 私のお兄ちゃんに馴れ馴れしくしやがって〜!!」
「へ? アルト? あの人知ってる人なの?」
「アルト・クラエッタ! 階級は二等陸士で通信士兼ヘリパイロット! 私のお兄ちゃんに昔から同じ部隊でくっ付いてるクソ虫じゃあ!!」
まるで極道の怨霊が乗り移ったかの如く怒り狂いながら叫ぶラグナ。
そのあまりの迫力に突っ込むこともできず、メアリーはただ度肝を抜かれた。
とりあえずメアリーは彼女がこれ以上ぶちきれないように宥めるしかなかった。
「ま、まあ落ち着きなさいよ」
「ぐぬぬぅ……ちきしょう、あの女ぁ……帰ったらさっそく呪ってやるぅ」
ヴァイスとアルトの会話が終わるまで、ラグナは終始不吉な事を呻いていた。
二人の会話は本当に他愛ない雑談だったのか、すぐに終わってアルトはその場を後にする。
ようやく平和な盗撮タイム(?)に戻るかと思われたが、そうは問屋が卸さなかった。
またしてもヴァイスの下に少女が現れたのだ。
それはオレンジ色の髪をツインテールにした、ちょっと気の強そうな美少女だった。
「あれはティアナぁ! あんのメス猫め……お兄ちゃんに馴れ馴れしくしやがってぇ」
「ちょ……今度は誰?」
「あのクソメス猫はティアナ・ランスター! スターズ分隊所属のセンターガード! 将来の夢は執務官志望!!」
「……随分詳しいわね」
「敵を知り己を知れば百戦危うからず! お兄ちゃんの周囲にいる害虫共の事は毛穴の数まで熟知してるわ!!」
「……ああ……そうですか」
なんかもう、メアリーは突っ込む気力がなくなりつつあった。
目の前のイカレ女のぶち切れっぷりは想像の斜め上を第一宇宙速度で突き抜けまくっている。
常識的思考と理性を持つ自分ではあまりに抑え難い狂気であった。
仲睦まじそうに談笑するヴァイスとティアナの姿に、ラグナは血が出るほど唇を噛み締め手を握り締めて睨みつけていた。
「ぢぎじょう〜!! 殺す! 絶対に殺すぅううう!!」
「ちょ! 落ち着きなさいって」
「離して! この手で殴り殺してやるんだから!!」
「本気で殺しそうで恐いわよ! マジ止めなさい!!」
とりあえず、メアリーは飛び掛りそうな勢いのラグナを羽交い絞めにして必死に押さえつけた。
危うくラグナの拘束が解けてティアナに飛び掛りそうになったが、寸でのところで二人の会話が終わり、彼女はその場を後にした。
殺人未遂及び殺人事件が未然に防げた事に、メアリーはホッと胸を撫で下ろす。
だがしかし、神は無情にも運命を弄び新たなる火種を投下した。
ヴァイスの前に今度は、鮮やかな緋色の髪をポニーテールにした凄まじいプロポーションの爆乳美女が現れる。
「あれはシグナムぅ!! またしてもお兄ちゃんをそのウシ乳で誘惑するかぁ!!」
「ちょ! また!? 少しは休ませてよ!! ってかまた新キャラなの!?」
ラグナは兄に近づく美女に、メアリーは自分に過酷な運命を課す神に呪いの言葉を吐いた。
「で、今度は誰なの? ってか凄い美人なんだけど、あと胸凄いわね」
「あんのデカパイ魔人はシグナム! ライトニング分隊副隊長、階級は二等空尉! 八年前からお兄ちゃんをあのだらしなく垂れたウシ乳で誘惑しているいやらしい雌よ!!」
「ああ、そうなんだ……ってか、あんたの兄ちゃんの周りは恵まれてるわね、ギャルゲの主人公みたいだわ」
メアリーは、名前を“岡崎”かなんかに変えた方が良いんじゃないかとも言おうとしたが止めておいた。
それにしてもシグナムと言う女性は美人だった。
燃え盛る炎のように鮮やかな緋色の髪、比較的高めの身長とその美しさを強調するかのような爆発的なプロポーション、そして切れ長の瞳に麗しい美貌。
とてもじゃないが、12歳かそこらの自分たちのチンチクリンボディでは勝てる要素が微塵も見当たらない。
というか、そもそも実の妹でその上オツムが狂いまくってるラグナでは相手にされる訳がないにも程がある。
だがしかし、クレイジーシスターラグナにそんな理屈が通じる訳もないだろう。
兄狂い少女の双眸は大好きなお兄ちゃんを惑わす(ラグナ主観)ウシ乳魔人の姿に怒りのレベルが最高潮へと達する。
「もう許さないわ……あの乳女……殺す」
そう言うやラグナはスカートの中に手を突っ込み、中に仕舞い込まれていた長大な鉈を取り出した。
それはもはや刀剣と呼んで差し支えない刃渡りを有し、身幅・厚みもたっぷりとした豪壮なる業物。
刃は妖しいまでの輝く青白き刃紋が覗いて職人の腕を思わせる。
ラグナはそんな物騒な代物を構えてシグナムに殺気をこれでもかと込めた視線を注いでいた。
「ちょ! そんなもんどこに仕舞ってたの!? ってかナニする気なのぉ!?」
「ウシ乳を屠り去る」
「危ないよ! 止めなさいよ!」
「安心して、これでも私はベルカ無双コガン流大目録術許しの腕前……ふふ、あんな乳風情に負けはしないわ」
ラグナは明らかに正気を失った曖昧な目をしてそう言うと、鉈を担ぐような形で構えた。
コガン流必勝の構え、どうやら殺す気マンマンのようだった。
「違うわよ! そういう問題じゃなくて、こんな場所でんなモン振り回したらどうなるか分かってんの!?」
「妹道は兄狂いなり、ただお兄ちゃんに近づく雌に近づき鉈を振り下ろすばかりなり」
「狂うな!」
もう言葉でいくら言ってもこの女は止まらない、そう導き出したメアリーはついに友人を止めるために己が得物に手をかけた。
血濡れの角材を脇に構えて臨戦態勢を整える。
「どうやら……言葉でいくら言ったところで止まる気はなさそうね」
「そんなモノで止まるほどお兄ちゃんへの愛は安くないのよ」
「ならあたしのヒテンミツルギ流で物理的に止めてあげるわ」
片方は大好きなお兄ちゃんの為に、片方は友人を殺人の現行犯で逮捕させない為に、二人の乙女は互いに譲れぬ戦いの道を選んだ。
ラグナとメアリー、互いに護身術として剣術の流派を極めた二人の実力は伯仲している、まともにぶつかり合えばどちらが勝ってもおかしくはない。
周囲に漂う気迫はまるで触れなば切れんとばかりに鋭く、そして鉛のように重くなる。
だがしかし、ここに一つ両者の戦闘力を明らかに隔絶する点が存在した。
それは二人の手にした得物。
メアリーが手にしているのは角材なのに対し、ラグナが手にしたのは豪壮・長大で鋭い刃を持つ鉈である。
いくら硬く良質な樫で出来ているとは言えど所詮は木、業物として鍛えられたラグナの鉈“七蝶念仏”が相手では不利極まりないのは説明するまでもない。
だがしかし、メアリーには策があった。
目の前の兄狂いを一太刀で倒し伏せる最大の秘策が……
メアリーはふと、ラグナに向けていた視線を横に逸らす。
戦いの場に合って相手を視界から外すとは何とした事か? 狂人のラグナからしても明らかに異常な行動である。
自然とラグナの眉が疑問に歪む。
そして次の瞬間、メアリーはあらぬ方向を見つめながらある言葉を呟いた。
「あっ! ヴァイスさんだ」
「え!? お兄ちゃん!?」
兄の名を呼ばれ、ラグナは音速もかくやと言わんばかりの速度で顔をそちらに向けた。
だがそこに兄の姿はもちろんなく、代わりにメガネをかけた男性局員の姿があるだけだった。
「アレ?」
そう呟いた時にはもう遅い。
次の瞬間、全力で疾駆し距離を詰めたメアリーの角材から渾身の一撃が放たれる。
大上段に振り上げられた角材が空気を切り裂きながら、ラグナの頭部へと超高速で下ろされた。
「リュウツイ閃!!!」
「ぽぐぅああっ!!」
メアリーの口から澄んだ声で技の名前が叫ばれ、ラグナの口からは酷い断末魔の叫びが漏れる。
衝撃に頭蓋が悲鳴を上げ、脳髄をたっぷりと揺らされたラグナはそこで意識を失って倒れ伏した。
そして、友を打ち倒した少女は一つ呟きを漏らす。
「ああ……今日もまたつまらぬモノを殴ってしまったわ」
変態で兄狂いの友をまた今日も打ち倒し、ただ虚しさの中でメアリーは虚空を見つめる。
そして一息つくと、メアリーは物騒な得物をとりあえずラグナのスカートの中に詰め込み彼女を引きずって学生寮へと歩いて行った。
回りの視線と肌を撫でる風が、妙に冷たいと感じた。
終幕。
173 :
ザ・シガー:2008/11/23(日) 22:26:07 ID:YFa21XOj
投下終了。
シグルイネタ多くてすいません。
まあ分からなくても通じると思うので、思い切って入れてしまいました。
しかし、ラグナにせよティアナにせよシグナムにせよ、ヴァイス関係のネタは自分よく書くなぁ。
あと書いてないのはアルトだけか。
GJ!
ラグナ怖可愛いよラグナ。
ところで、
>>彼女と相室であるメアリー・スゥ
名前を聞いただけで何か、胸をさし貫かれるような思いがするのは何故ですか?
え? 身に覚え?
なんといってもアルトへの愛が足りないっ!(まて)
ナイスでしたー。
やばい、ラグナ壊れてるよ、ラグナ。
将来ティアナとラグナのダブル鉈シリーズが襲い掛かりそうで怖いよ。
とりあえず鬼畜眼鏡をしっかり出している辺りに貴方のこだわりが見えるw
ヴァイス、よくよく考えるとギャルゲー主人公立ち位置だよなぁ。
暗い過去持ちで、トラウマありで、美少女な妹に、長年の付き添いドジっ子系後輩に、凛々しい巨乳上官に、ツンデレ才能豊かな同僚って、どこのギャルゲー?
鮮血ENDにならないことを祈りつつ、次回も楽しみにしてますw
GJ!
このヴァイスは「岡崎」じゃなくて「伊藤」に改名すべきだと思う。
クロノ、ヴァイス→エロゲ型
ユーノ、エリオ→エロ漫画型
だねえ。
だってクロノはモノホンのエロゲしゅっしn
>>174 一時期、彼女が大いに関係するようなSSがこのスレでも大量発生しましたからねぇw<メアリー・スー
それはともかくGJ! ラグナ…ムチャシヤガッテ(AAry
何が一体君をそこまで狂わせたんだ…兄への愛? いいえ妄執ですw
>>173 妹道は兄狂いなり!
良いものを見せていただきました!!
>メアリー・スゥ
その名を聞いて脳髄を締め上げるような苦しみが走った!
黒歴史であるッッ!!
>>173 GJ!
シグルイネタもそうだけど、一歩ネタのよそ見に吹いたw
>>182 ルート次第じゃヴァイスが記憶喪失になるじゃないかw
しかも手術をした後は・・・・・・。
あなたたち! ここは人生の話題はするところではないわよ!
186 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 20:01:26 ID:X5V9AFHC
>>184 シグナムは智代じゃなくて杏だとおもってる。
188 :
B・A:2008/11/24(月) 20:46:39 ID:HWRGS/7o
ヴァイスはなのはに「嫌いにならないでくれぇ」と。
ってゲーム未プレイだから実際にこのシーンあったのかは知らないけれど。
では、書きあがったんで投下いきます。
注意事項
・非エロでバトルです
・時間軸はJS事件から3年後
・JS事件でもしもスカ側が勝利していたら
・捏造満載
・一部のキャラクターは死亡しています
・一部のキャラクターはスカ側に寝返っています
・色んなキャラが悲惨な目にあっています、鬱要素あり
・物騒な単語(「殺す」とか「復讐」とか)いっぱい出てきます
・クアットロが外道です
・SSXネタもあります、未聴の人は気をつけて
・主人公その1:エリオ
その2:スバル
・タイトルは「UNDERDOGS」 訳:負け犬
保護されたオーリス・ゲイズを見て、少しやつれたな、とクロノは思った。直接の面識はなかったが、映像などで彼女の美貌は何度か拝見している。
しかし、今の彼女は実年齢よりも10年は年を取っているように見える。理知的な瞳は自責と後悔の色で染まり、肌も土気色だ。
薄いブラウンの髪にも白髪がいくつか混じっていた。
「随分と、ご苦労なされたようですね」
「提督の方こそ、少ない戦力でよくぞここまで・・・・・・」
「仲間に恵まれただけです。あなたの方こそ、地上の戦力をお一人でまとめられたではありませんか」
「父の名を使わせてもらいましたから。ですが、折角集まった同志達も今は散り散りになってしまいました」
オーリスは父であるレジアスの思想に影響されながらも、客観的な視点を失わない聡明な人物だった。
JS事件が管理局の敗北で終結し、父親の派閥の人間が局内で台等し始めた時も、彼女だけは強行政策を是とせず、
異議を唱えていたのである。確かに故レジアスは平和を求めて悪事に手を染めていた。そうしなければならない事情は確かにあった。
だが、それは誰の命も失われない平和な社会を作りたかったからであり、自ら争いを起こすためではない。
ましてや、人体実験や素材となる魔導師の栽培など愚の骨頂であると。亡きレジアス中将の忘れ形見である彼女の言葉は、
暴走を始めたレジアス派閥に取って最後の良心であり、それを危険視した強硬派は彼女の謀殺を企てたため、
オーリスは地下に潜ることを余儀なくされた。そして、信頼のおける仲間と共に打倒管理局のための戦力を集めていたのである。
クロノ達と違って積極的な行動こそ起こしていなかったが、別世界の反抗勢力も取り込んだことでその規模は管理局と十分渡り合えるほどに
なっており、何れは頃合いを見て一大反攻作戦を決行するつもりであったらしい。
だが、彼女達の組織は一夜にして瓦解してしまった。
「放して頂けますか、いったいあなたの身に何があったのか?」
クロノの言葉に、オーリスは辛そうに顔を俯かせる。
多くの仲間を失ったのだ、それも無理はない。だが、今の自分達に彼女の精神状態を気遣う余裕はない。
こちらの掴んだ情報が確かならば、管理局は最悪の兵器を手に入れたことになるのだ。
辛いかもしれないが、話してもらわねばならない。
「ゲイズ補佐官、あれを再建したというのは、本当なんですか?」
「・・・・・・・はい」
喉の奥から絞り出すような声で、オーリスは答える。
「私達は、山岳部で反攻作戦のための切り札を建造していました。入念な偽装を施し、資材の搬入や人の出入りにも気をつけていたつもりでした。
けど、襲撃は起きてしまった。あの夜のことは決して忘れません。月明かりのない夜の暗闇にそびえ立つ白い威容。
あの巨体を前にして、私達は成す術もなく敗退しました」
仮想ディスプレイが開き、そこに紅蓮の炎の中で暴れ回る威容が映し出される。
それは巨大な虫であった。力強い両腕はひと振りで多数の空戦魔導師を薙ぎ払い、放たれる魔力砲は大地を赤く染めていく。
発せられている咆哮は大気を震わせ、果敢にも撃ち込まれる砲撃は強固な外骨格の前に虚しく散っていくだけだった。
更にその周囲には、5体の巨大な甲虫が飛翔し、電撃でレジスタンス達を焼き払っている。
白天王と地雷王。
どちらも、ルーテシア・アルピーノという召喚師の少女が使役する召喚蟲だ。
「突然のことでした。どうやってあそこを突き止めたのかは知りませんが、管理局・・・・・いえ、スカリエッティはピンポイントで
私達の基地に襲撃を仕掛けてきました。無論、こちらにも相応の戦力はありましたが、あの巨大な虫が相手では敵いません。
前線は呆気なく突破され、追い詰められた我々は基地の最奥に籠城する以外に抵抗の手段はありませんでした。
固く閉ざされた扉は物理と魔法の双方によって守られているので、数人を転送魔法で逃がす時間は稼げます。
ですが、残る大多数の者達を逃がすことはできず、その場に残さねばなりません。私は誰を逃がすべきか、
そして誰を残すのか。それを決断せねばなりませんでした。その時です、あの戦闘機人からの通信が入ったのは」
オーリスの表情に怒りの色が浮かび上がってくる。
あの耳に突き刺さるような声は忘れたくても忘れられない。可憐な出で立ち、鈴を転がしたかのような美しい声、
すれ違った異性が思わず振り向いてしまうような美貌。だが、その見かけに騙されてはいけない。
もしもこの世に悪魔が存在するのだとしたら、それは紛れもなく彼女のことを指す。
『レジスタンスのみなさーん、無駄な抵抗は止めて、出てきてくれませんか?』
『つれないですねぇ。なら、一番偉い人を引き渡してくれたら、他の人達は見逃してあげても良いですよ』
『わあ、情熱的。でもよく考えてくださいね。ここで彼女を逃がしても、あなた達は逃げられない。
1人の命で大勢を救うか、1人のために大勢が死ぬか。どっちが賢明は判断でしょうねぇ?』
『そうそう、どうしてこの場所がばれたかわかります? 実は、あなた達の中にスパイがいるからです。
信じられない? うぅん、仲間を信じる強い思い、感激しちゃう。けど、仲間だからって敵にならないとは限らないんじゃありませんこと?
あなた達だって元は管理局の局員。言わば、同胞に武器を向けているんですよ。前は仲良く並んで戦っていたのに、
今は戦場でデバイスを向け合う敵同士。あなた達が一番わかっているでしょう、絶対的な絆なんてものはこの世にないって。
親しい隣人が、大切な家族が、愛を語り合う恋人が、それが敵にならないなんて、誰が言い切れますか?
ましてや、あなた達はテロリスト。裁かれる側の人間。自分の命の安全と幾ばくかのお金のためにすぐ隣りにいる仲間を
裏切らないなんて、誰が言い切れます? さあ、誰が裏切り者でしょう? あなた、それともあなたかしら?
私が一言撃てと言えば、その手のデバイスが火を吹くかもしれませんよ。あなたが、或いはあなたの背後の人が、
生ある未来を奪わないなんて、誰もわかりはしません。さあ・・・・・・撃ちなさい』
その瞬間、室内は地獄へと変貌した。
クアットロの一言と共に放たれた一発の銃弾。その乾いた銃声が引き金となり、パニックを起こした者が周囲を攻撃し始めたのだ。
射撃魔法が数人の体を撃ち抜き、実弾の雨が壁や天井に穴を空ける。滅茶苦茶に振り回されたアームドデバイスが無関係な者達を巻き込んで赤い血で染まり、
それらを鎮めるために動いた者達も戦うことを余儀なくされる。たった一発の銃声がドミノ倒しのような連鎖反応を起こし、地獄絵図を描く。
そんな中、オーリスは必至で錯乱する部下達を止めようと呼びかけていた。
彼女は見ていたのだ。実弾デバイスの引き金を引いた男。彼の姿が虚空に消えていく瞬間を。
裏切り者など最初からいなかったのだ。クアットロはこちらが投降しないことを最初から見抜いており、
幻影を使って同士討ちをさせるという悪辣な趣向でテロリストを殲滅しようとしたのだ。
自らの話術で疑心暗鬼を煽り、緊張を張り詰めさせる。そして、タイミングを見計らって潜ませていた幻影に
騒ぎを起こさせれば、後はダムが決壊するようにパニックが起きる。
存在しない裏切り者を恐れて暴れる同志達は、指導者であるオーリスの言葉にも耳を貸そうとしなかった。
そして、流れ弾から彼女を守るために、冷静さを保っていた者達がオーリスを安全な場所まで転送させたのだ。
「私には、混乱する彼らを止めることはできませんでした。私の言葉は彼らに届かず、
共に父の理想を成そうと誓いあった者達が死んでいくのを、ただ黙ってみていることしかできなかった」
「あなたのせいではない。誰だって、死の恐怖を感じれば平静でいられなくなる。
それに今は、奴らに鹵獲されたアレをどうするか、対応策を練らなければ」
クロノはディスプレイを弄り、別の映像を映し出す。
それは、山岳部に据え置かれた巨大な砲塔を大勢のスタッフが整備している姿を捉えたものだった。
オーリスを保護した後に派遣した偵察部隊が収録してきた映像だ。
「最初に見た時は、まさかとは思いましたが・・・・・・・・」
「はい、アインヘリアル。反攻作戦の切り札とするべく、我々が密かに再建・改良したものです」
それは、かつてオーリスの父であるレジアス・ゲイズが地上防衛のための手段として建造した魔導兵器であった。
JS事件の際にスカリエッティの戦闘機人の手で破壊されてしまったため、一度として使われることはなかったが、
オーリスはそれは局から持ち出した資料を基に独自の改良を施し、反攻作戦の切り札として再建していたのだ。
「よくぞこんなものを・・・・・・・・」
「スカリエッティの技術提供によって技術開発で不利益を被った民間企業、強硬派に反対する穏健派、それらの出資によって新型アインヘリアルの
開発は行われました。詳しいスペックは私も把握していませんが、もしも開発コンセプト通りの性能を発揮するのだとしたら、
地上から衛星軌道上のゆりかごを狙撃することも難しくありません。詳しい資料は、こちらに」
そう言って、オーリスは懐から1枚のディスクを取り出す。それは、脱出の際に新型アインヘリアルを開発した技術者達から託された
アインヘリアルの設計図であった。
「これが完成したら、管理局はミッドチルダ全土を狙い撃てるようになるという訳か」
スカリエッティが強大な兵器であるゆりかごを自らの安全のための抑止力として利用していたからこそ、
無事に今日まで抵抗運動を続けることができたのだ。だが、もしもアインヘリアルが完成したなら、
管理局はゆりかごに匹敵する戦略兵器を手に入れることができる。スカリエッティと違って彼らは容赦しないだろう。
目障りなテロリストを、アインヘリアルの砲撃で一網打尽にしようとするはずだ。
何としてでも、開発が完了する前に破壊せねばならない。
その時、諜報活動のために地上に降りていたヴェロッサから、クロノ宛てに通信が入った。
『クロノ君、実はクラウディアに乗船させたい者がいるんだ。けがをしていて、すぐに治療しないと危ない』
「信用できるんだろうな? こっちの動向を探るためのスパイという可能性は?」
『身元ははっきりしている。セイン曰わく、姑息な手段は死んでもしない漢だそうだ。いや、雄というべきか・・・・・』
「雄?」
『何れにせよ、スカリエッティ側に何か動きがあったようだ。ザフィーラなら通訳も可能だろうから、敵の内情を知るためにも彼には恩を売っておきたい』
そう言って、ヴェロッサは後ろでセインに担がれている人物を映し出す。それは、四肢から血を流し、文字通り虫の息となった人型の虫であった。
□
意識を取り戻した彼女は、自分の手足が拘束されているのを見て、敵に捕まっていることをすぐに理解した。
拘束を解けないか試しにもがいてみたが、手足はピクリとも動かなかった。どうやら対機人用の拘束ベルトのようだが、
単純な腕力ならばナンバーズでも随一である自分の力でも破れないとは、相当の代物だ。今の状況を知る手がかりはないかと記憶を読み返したが、
フェイト・T・ハラオウンが振り下ろした魔力刃を受け止められずに吹き飛ばされたところで記憶は途切れていた。
どうやら、その時に機能不全を起こしてしまったようだ。いったいあれからどのくらいの時が過ぎ去ったのか、
ドクターや姉妹達は無事なのか、何一つわからない。
彼女が途方に暮れていると、扉が開いて何者かが部屋に入ってきた。
「すみません、手伝わせちゃって」
「いいえ、みなさんが頑張っていらっしゃるのに、私だけ遊んでいる訳にはいきません」
「お客様なのですから、ごゆるりとしてくだされば良いのに・・・・・あ、その箱はそっちの棚にお願いします」
覚えのある人物の声に、ハッ頭を上げる。忘れもしない妹の姿がそこにあった。
「オットー、ディード・・・・・・」
「セッテ?」
「セッテ、目を覚ましたの?」
「ああ・・・・2人とも、ここは? それにその格好・・・・・・」
2人の格好を見て、セッテは眉をひそめる。彼女達が着ているのはナンバーズの戦闘服ではなく、管理局が支給している陸士隊の制服であった。
ただし、オットーは男性局員用の制服を身に纏っている。そしてどちらの制服からも階級証は外されていた。
「あの、そろそろフリードに餌を上げる時間ですから、私は失礼しますね」
「はい。お手伝いありがとうございます、イクス」
朗らかに笑いながら立ち去る少女に、ディードは薄く微笑みながら手を振った。
セッテとオットー、ディードの3人は兵器としてより効率よく運用するために、感情を抑制されている。
だが、ディードの表情にはほんの僅かではあるが、その抑制されているはずの感情の色があった。
傍らに立つオットーも、目覚めたばかりの自分のことを心配そうに見つめている。
己の記憶にない2人の姿に、セッテは強い違和感を覚えた。
「体、何ともない? マリエル技師官の腕は確かだけど、君は3年間も眠っていたんだ。生身の部分に不調とかはある?」
「問題ない。それより、ドクターは? ゆりかごはどうなった?」
何年眠っていたのかは然したる問題ではなかった。自分は機械、ただ使役されるだけの道具だ。
いつどこで朽ち果てることになろうと、『後悔』するなどという感情の発露は起きない。
それよりも、造物主であるスカリエッティがどうなったのかの方が重要だ。健在なのなら合流して指示を仰がねばならないし、
逮捕されているのなら助け出さねばならない。死亡していた場合のことはあまり考えたくなかった。
「ここはラボではないな。聖王のゆりかごか?」
「違う。ここは次元航行艦クラウディアの整備室で、ゆりかごじゃない。セッテ、落ち着いてよく聞いてほしい。
僕達は、ドクターを裏切ったんだ」
「・・・!?」
2人の口から語られた空白の3年間の出来事に、セッテは無言で顔をしかめた。
ゆりかごと聖王の権威を使って管理局と聖王教会を沈黙させ、誰にも手出しをさせない環境を作り上げる。
それはトーレから聞かされていたドクターの目的が実現したことを意味していた。
それによって質量兵器や非人道的な研究が横行するようになり、管理局が未知の技術やロストロギアを求めて侵略戦争をしていることは
セッテにとってどうでも良かったが、2人とセインがドクターを裏切り、レジスタンス活動に身を投じているということが不思議でならなかった。
ナンバーズはジェイル・スカリエッティの手で生み出され、彼に忠実に従う兵隊だ。
円滑な作戦行動の遂行のために人間らしい思考は持たされているが、その本質は戦車や戦艦と同じく兵器でしかない。
オットー達の造反は、彼女のアイデンティティを揺さぶるには十分な出来事であった。
「正気なのか? 戦闘機人が主君を裏切るなど・・・・・・」
「戦闘機人だって人間だ。確かに僕達は、戦うために生み出されたのかもしれない。
けれど、その力をどう使うかは僕達自身の意思で決められるはずなんだ。」
「ドクターのところにはそれがない。あの人にとって私達は1個の作品。
優秀な能力は伸ばしてくれるし、成果にはそれ相応の称賛を与えてくれる。
そして、役目が終わればスクラップとして破棄されるだけ」
「それがどうした? 戦闘機人ならば当然のことではないか」
「そうなのかもしれない。けど、僕はディードにそんな目にはあって欲しくないって思った」
「私も、オットーには生きていて欲しい。だから、2人でここにいるの。2人で生きていける世界を作るために」
「理解不能だ。お前達の戯言に、私まで付き合わせるな」
「セッテ!」
らしくもなく声を荒げながら、オットーはセッテに詰め寄る。
その表情は、泣いているようにも怒っているようにも見えた。
「君を保護したのは、レジスタンスのエリオ・モンディアルだ。3年前に、母親を傷つけた君を彼は許しているんだよ。
彼が助け出さなければ、君はラボの崩落に巻き込まれて死んでいたんだ」
「私は敗北した、負けた戦闘機人に存在価値はない」
「君にだって、譲れない思いは・・・・・守りたいものはあるはずだ。兵器だから、道具だからって考えるのを止めちゃいけない。
自分が何をしたいのか、どう生きたいのか、自分の頭で考えるんだ」
「放っておいてくれ。私にはそんなものはない」
聞く耳は持たないとばかりに、セッテは2人から顔を背ける。
これ以上は何を言われても答える気はなかった。
「・・・・・・・・・」
「オットー」
「・・・・・・・また来る」
扉が開く音が聞こえ、2人の足音が遠ざかっていく。
あんなに感情を爆発させたオットーを見たのは初めてだった。
それほど付き合いが長い訳ではないが、自分の記憶にある彼女はいつも無表情で抑揚のない喋り方をする少女だった。
なのに、今では感情を表現する術を身につけ、目には涙すら浮かべるようになっていた。
わからない。
どうしてあの時、彼女は泣いていたのだろう。
いったい、何に対して泣いていたのだろう。
考えても、答えは見つからなかった。
(馬鹿な。私は機械だ、思考など無駄だ・・・・・無駄なんだ)
考えることを止め、セッテは静かに瞼を閉じた。
自分は戦闘機人、戦うための兵器だ。だから疑問を持つことなど無意味なのだ。
命令がないのなら、何もせずに眠っていれば良い。
それでも、フッと思ってしまうことがある。
もしもトーレならば、いったいどのように答えていたのだろうかと。
□
オットーの胸中は複雑だった。
セッテにああは言ったものの、彼女自身の中にはまだ造物主であるスカリエッティへの忠誠が僅かばかりに残っていたからだ。
あんな男でも生みの親だ。どれだけ悪行を積み重ねていて、どんなに救いようのない狂人であったとしても、
ひょっとしたら分かり合えるのではないのかという思いがまだ燻っている。
だが、スカリエッティへの絶望がそれは無駄なことだと告げていた。
自分達だって、最初からレジスタンスに協力しようと思っていた訳ではない。寧ろ、隙があれば逃げ出してゆりかごと
合流するつもりだった。しかし、偶然にも彼らが暴いたスカリエッティの悪事を目にした時、造物主への怒りと絶望が湧き上げてきたのだ。
彼はナンバーズという戦士を造り上げるために、多くの失敗作を生み出していた。
天才といえど万能ではない。特にナンバーズの場合はISが発現するか否かは完全にランダムなのだ。
望むべき能力を見い出せなかった失敗作達は破棄され、襤褸雑巾のように捨てられていくしかない。
その果てに、自分達がいるのだ。
それを知った時、2人が最初に想像したのは失敗作の烙印を押されて処分される自らの半身の姿だった。
それは凄く嫌な気持ちだった。
自分が能力不足で処分されるのには耐えられる。だが、かけがえのない半身を蔑ろにされることは、
どうあっても許容できなかった。
自分達は常に2人で一緒でなければならない。その絆が断ち切られることなど、絶対にあってはならないのだ。
それが、2人が造物主に弓を引こうと思った理由だった。
「今は、目覚めたことを喜びましょう」
「うん・・・・・けど、何とか説得しないと・・・・・・」
ディードに支えられながら、オットーはセッテが目覚めたことをマリエルに伝えようと彼女のもとに向かう。
艦内が何だか騒がしかった。武装局員達がデバイスを手に走り回っていて、何かが暴れているようない音が聞こえる。
音の出所は、転送ルームのようだ。
このまま行けばその前を通り過ぎることになるので、2人は何となくそちらに足を向けてみることにした。
そこには、見知った人型を押さえつけているセインの姿があった。
「落ち着いて、ここは大丈夫、安全なところだから・・・・・・」
「・・・!!」
暴れているのはガリューだ。彼がやったのか、壁際には数人の武装局員が倒れている。
外傷は見られないが、かなり手酷く投げ飛ばされたようだ。完全に白目を剥いている。
「セイン姉様、これは・・・・・・」
「あ、ああ、2人とも、良いところに・・・・わぁぁっ!? ほら、オットーとディードだよ、知っているでしょ」
「・・・・!!!」
「かなり気が立っているね」
片手を振るようにしてオットーはISを発動。プリズナーボックスを応用したバインドでガリューを拘束し、身動きを封じる。
何だかわからないが、今の彼には近づかない方が無難かもしれない。多分、手足のケガのせいでかなり過敏になっているのだ。
人間と同等の知能があるといっても彼はあくまで虫だ。虫に野生というものがあるのかは知らないが、
手負いならば当然、警戒心も強くなる。
「すみません、どいてください・・・・どいて・・・・・」
「ああ、エリオ様」
ディードが一歩譲ると、人混みをかき分けてエリオが飛び出してきた。
「ガリュー!?」
「・・!」
エリオの存在を認め、ガリューは拘束された状態のまま起き上がろうとする。
負傷で手足に力が入らない状態なのにもがこうとする様は、見ていて何だか痛ましい。
「オットーさん、バインドを解いて!」
「え、でも・・・・・」
「良いから!」
「・・・・・了解」
念のため、プリズナーボックスをいつでも展開できるようにしてからガリューの拘束を解く。
床の上に投げ出されたガリューを起こそうと、エリオは彼のもとに駆け寄った。
だが、ガリューは差し伸べられたエリオの手を振り払うと、ジッと彼の眼を見つめながら両手を床の上に着いた。
「ガリュー・・・・・その姿はいったい・・・・ルーに何かあったの?」
「・・・・・・」
エリオの問いにガリューは答えず、たった1つの動作で自らの思いを彼に伝えようとした。
彼は、自らの頭を床の上に下ろしたのだ。
手足を貫かれ、出血で衰えていく力を総動員し、自らの無念を吐露したのだ。
ガリューをよく知るエリオにとって、その衝撃はとても言葉では言い表せなかった。
彼は忠義の騎士だ。主の命に従い、主のために死ぬ。愚直なまでの武人としての生き様に、エリオは尊敬の念すら抱いていた。
その彼が、大勢の敵の前で満身創痍の体を引きずり、頭を垂れている。
伝わってくるのは無念と後悔だった。
再戦の約束を交わし、決着がつくまで敵であり続けることを願った相手に頭を下げる。
誇り高いガリューからすれば、それは屈辱以外の何ものでもないだろう。召喚蟲としてのプライドと、騎士の誇りを侮辱する行為だ。
しかし、エリオは彼から伝わってくる強い覚悟を違うことなく受け止めていた。
ルーテシアの身に何かがあり、彼自身にはどうすることもできない事態に陥ったのだ。それだけは、言葉を交わさなくともわかる。
そして、敵に情けを請わねばならないガリューの屈辱と鋼の覚悟を。
血だらけの体で頭を下げるその姿は、有無を言わせぬ美しさすらあった。
「わかった」
静かにエリオは立ち上がる。そして、そっとガリューに手を差し伸べた。
「一緒に、ルーを救い出そう」
「・・・!」
ガリューの伸ばした手が、エリオの手と重なり合う。
立場は違えど、1人の少女を守りたいという意思は同じ。
故にこの協定は必然のことであった。
□
地上から転送されてきた宅配物を小脇に抱えながら、チンクはヴァイスの部屋へと向かっていた。
宅配のヴァイス・グランセニック宛てになっており、品物名には貴金属と書かれている。
どうやら、ヴァイスが通信販売で購入したもののようだ。常に自室に閉じこもっていて、
外出した際も任務以外では別行動など取らない彼がこんなものを買っていたとは知らなかった。
だが、宛先を衛星軌道上のゆりかごにしてしまっては宅配業者が困惑するということを彼は気づかなかったのだろうか。
機密保持と安全のためにゆりかごにアクセスできる人間は限られているので、わざわざ地上本部に届けられた荷物を
こちらから出向いて受け取りに行かねばならなかったため、配達予定日を3日も過ぎてしまっている。
「欲しいものがあるなら、言ってくれれば取り寄せたものを。何が入っているんだ、これ?」
ボヤキながら、チンクはヴァイスの部屋に足を踏み入れる。少しばかり機嫌が悪いので、断りはなしだ。
「ヴァイス・・・お兄ちゃん、荷物が届いていたよ」
「あ、あああ・・・・・わ、悪いな!」
部屋の隅っこでボーっとしていたヴァイスが、大慌てでチンクから荷物を奪うと、周りを気にするように視線を巡らせる。
「お兄ちゃん、欲しいものがあったら私に言ってと言っておいたのに」
「あ、ああ・・・・けど、これだけは自分の力でな・・・・買いたくて」
そう言って、ヴァイスは包装を破いて中から小箱を取り出した。
手触りが柔らかそうな青い箱だった。写真で見たことのある、婚約指輪を保存しておくものに似ている。
(え・・・・・)
一瞬、チンクの脳裏にウェディングドレス姿の自分がタキシードを身に纏ったヴァイスと、ヴァージンロードを歩いている姿が想像される。
だが、自分達は仮にも兄妹であるということを思い出し、その変な想像を振り払った。
「ラグナ?」
「な、何でもない」
「そうか。具合が悪かったら言えよ」
「だ、大丈夫。それより、その箱・・・・・・・」
「あ、ああ。これはな・・・・・・」
ゆっくりと、箱の蓋が外される。
中にあったのは、双三角錐の宝石のイヤリングであった。向こう側が透けて見えるくらいの透明度で、色は血のように赤いワインレッドだ。
何となくレリックを連想してしまうのは、色が同じだからだろう。だが、同じ色のはずなのにどこか違うようにも見える。
この宝石には、レリックの持つ妖しい輝きは感じられない。どちらかと言うと、見ていて安心感を覚える。
「3日過ぎちまったけど、誕生日プレゼントだ」
「誕生日?」
「忘れたのか? お前の誕生日だよ。ほら、付けてやるよ」
チンクが反論するよりも早く、ヴァイスは彼女の小さな体を引き寄せて両耳にイヤリングを付けていく。
耳が千切れるかもしれないという恐怖から、チンクは動くことができなかった。
「ちょいと大人過ぎるかとも思ったけど、お前だっていつまでも子どもじゃないしな。
こういうのもたまには付けてお洒落しないと」
「あ、ありがとう・・・・・・・・」
そっと耳元に手をやると、イヤリングの宝石が微かに揺れる。
その重みが、何だかとても胸を締めつけた。
「本当は、外に買いに行きたかったんだが、まだちょっと1人じゃ怖くてな。
誕生日プレゼントを通販で買うなんて、何だか情けなかったが」
「そ、そんなこと・・・ないよ。うれ・・・しい・・・かな」
「そうか? 何だか照れるな。そういや、何歳になったんだっけ? 9歳・・・あれ、13歳か・・・・・まて、
そういや今年は何年だっけ・・・・・・俺は18歳・・・ちが・・24・・・でもなくて・・・・・あ、あああ・あ・・・・」
「お兄ちゃん!」
「ラグナ・・・俺・・・俺は・・・・・ああぁぁっ!!」
「大丈夫、何も怖がることはないから。私はここにいる、ヴァイスお兄ちゃんの側にいる。ね、だから安心して」
混乱し始めたヴァイスの体を抱き締め、チンクは彼を落ち着かせようと耳元で囁く。
ヴァイスは目の前の妹の存在を求めて腕を伸ばし、まるで赤子のように嗚咽しながら身を縮こまらせる。
その姿は、まるで救いを求めて許しを乞う罪人のようであった。
「俺は・・・・俺は悪くない。俺のせいじゃない俺のせいじゃない俺のせいじゃない俺のせいじゃない・・・・・・」
「大丈夫、お兄ちゃんは何も悪くない。何にも悪いことはしていない」
最近はめっきり減ったフラッシュバックが起きたのだ。彼と出会った直後は、それこそ毎晩のように蘇った記憶の断片に苦しみ、
錯乱しながらチンクのことを求めてきた。破綻寸前の彼の精神をギリギリの境界で保たせているのは、
妹のラグナを演じているチンクなのだ。彼女の存在が、彼の危うい精神の均衡を保っている。
だが、それもいつまで続くかはわからない。
ヴァイスは外の世界に目を向け始めている。自分で記憶の中の妹に誕生日プレゼントを買うとしたのがその表れだ。
やがては嫌でも失ってしまった記憶を取り戻すだろう。そして、自分の前からいなくなるのだ。
それが何だか、寂しく思えてならなかった。
(お兄ちゃん、か・・・・・・・)
ヴァイスを落ち着かせて部屋を後にしたチンクは、1人自問する。
彼が話をしているのは幻想の妹であり、彼が見ているのは夢の中の妹だ。
だが、彼の望む妹像を演じている内に、チンクの中でヴァイス・グランセニックという存在はどんどん大きくなっていった。
自分は戦うために生み出された戦闘機人。しかし、このまま彼のもとでラグナ・グランセニックとして生きる道もまたあるのではないだろうか。
そんな馬鹿な妄想すらするようになった。
「あれ、チンク姉。どうしたのそれ?」
「あ、ノーヴェか」
訓練室帰りのノーヴェに呼び止められ、チンクは我に返る。
「あいつのところに言ってきたんだよね。それ、貰ったの?」
「え、あ・・・・ああ・・・・付けたままだったか」
ヴァイスから貰った誕生日プレゼント。
本来ならば、彼の本当の妹に渡されるべきそれを、まだ付けたままだった。
罪悪感から、チンクは取り外そうと手を伸ばす。だが、ノーヴェの次の言葉で思い直してしまう。
「似合っているね、それ」
理由はわからないが、その言葉がとても嬉しかった。
もう少しだけ、その喜びに浸っていたい。
罪悪感は消えなかったが、ほんの少しだけ気持ちは軽くなった。
□
ガリューがクラウディアに保護されてから半日後、クロノは新型アインヘリアルへの襲撃作戦を立て、
部下達を招集した。今回はあの巨大な召喚蟲をも相手にしなければならないかもしれない。
きっと、今まで以上に過酷な戦いになるだろう。実動部隊の面々が誰1人として欠けることなく
帰還してくれることを、クロノは願わずにはいられなかった。
「・・・・以上が、オーリス女史が話してくれた経緯だ。この新型アインヘリアルは軌道上のゆりかごを
狙撃するために改良が施されており、然るべき場所から撃てば地上の約7割を射程に収めることもできる。
これを放置していては、今後の我々の活動に支障が出る恐れもある。よって、明朝0400時を以て奇襲をしかけ、破壊する」
仮想ディスプレイに、地形図と偵察部隊が収録した現地の映像が映し出される。
咆哮を上げて暴れ回る白天王の姿に、それを見ていたエリオは少しだけ胸が痛くなった。
「予想される敵の戦力は戦闘機人とガジェット、召喚師の少女が1名。山岳部故に戦車は見られないが、代わりに5体の飛行型召喚蟲と
1体の大型召喚蟲が出てくる恐れがある。それに、新型のガジェットらしきものも確認されている」
新たに映し出されたのは、飛行型のガジェットU型によく似た兵器だった。
だが、似ているのは形だけで大きさは倍以上ある。搭載されている火器もU型のものより大型のようだ。
恐らく、空中での高速戦闘を主眼において開発された新型の質量兵器であるとユーノが補足してくれた。
実戦のデータを取るために試作機が配備されているのだろう。
「似たようなコンセプトの兵器が第97管理外世界にあるから、こいつのことは以後、『戦闘機』と呼ぶことにする。
見たところの無人機のようだけど、人が乗っていない分速力はガジェットの比じゃない。十分に注意してくれ」
「以上のことから、今回は空と陸の二面作戦を展開する。なお、アインヘリアルの付近には強力なAMFと対転送魔法の
ジャミングが仕掛けられているので、離れた場所から進軍するしかない。陽動となる空はシグナムとアギト、ディード、オットー、
エリオとフリード、そして・・・・・ガリューだ」
ガリューの名前が出たところで、どよめきのようなものが生まれる。
仮にも敵だった者を重要な作戦の戦列に加えるのだ、動揺が起こるのも無理はない。
だが、誰も異論を挟もうとはしなかった。この場にいるメンバーの大半は、一度は管理局と争い合った者達ばかりだからだ。
それに、エリオが如何にルーテシアのことを助け出したいと思っているかを知らぬ者は誰もいない。
その彼が信頼しているのならば、自分達もガリューを信じよう。ほとんどの者は、そんな風に考えていた。
「地上の本隊はギャレットとザフィーラ、スバル、カルタス。ギャレットとザフィーラは部隊を率いて進軍し、
アインヘリアルを破壊する。外部の装甲は厚いが、機関部を狙えば破壊できるはずだ。更に管制としてリインとティアナをつける。
2人には後方から空と陸の連携を補佐し、各武装隊やクラウディアとの連絡や敵戦力の分析を行ってもらう。ここまでで何か質問は?」
「アインヘリアルの破壊が任務なのですか? 制圧ではなく?」
「その通りだ、ギャレット。確かにあれは強力な兵器だが、それを我々が手に入れたら管理局も本腰を入れて攻撃してくるだろう。
スペック上は軌道上のゆりかごすら狙撃できるんだ、最悪の場合はスカリエッティが動く。彼だって、自分に振りかかる火の粉は
払おうとするはずだ」
ゆりかごに頭を押さえられている以上、あんな目立つ代物は格好の的だ。
ばらしてから別の場所で一から組み立てる時間も予算も自分達にはない。
「ですが、それは今も変わりません。作戦行動中にゆりかごから砲撃されることは?」
「そのためにシャマルには別行動を取ってもらっている・・・・・・ユーノ」
クロノに促され、ユーノは仮想ディスプレイにゆりかごの資料らしきものを映し出す。
離反の際に彼が無限書庫から持ち出してきたもののようだ。
「ゆりかごの次元間跳躍攻撃は確かに厄介だけど、あれは2つの月の魔力を使わなければならないほど消耗が激しい。
しかも、一度使ってしまえば10分間のチャージタイムが必要になり、その間はあらゆる攻撃に対してゆりかごは無防備になってしまう」
「そこで、シャマルには我々が動く情報を各地の反抗勢力に流してもらう手筈になっている。
彼らもゆりかごは快く思っていないはずだから、我々の動きに合わせて動くはずだ。
そうなればゆりかごも彼らを警戒して動けなくなる。僕らを狙えば彼らが、
彼らを狙えば僕らがそれぞれの目的を達成できる。危険な賭けだが、やるしかない」
思惑どおりに事が運ばなければ、空の彼方から砲撃されて跡形もなく消し飛んでしまう。
だが、誰一人として逃げ出そうとする者はいない。
管理局と袂を分かつと決めた時から、彼らの心は一つであった。
「では、2400時に現地付近の基地へ諸君らを転送する。それまでは、第一警戒態勢のまま待機。以上、解散」
□
会議室を後にしたエリオが医務室で治療中のガリューを訪ねようとしていると、背後からスバルが駆け寄って来た。
真剣なその表情に、エリオはまた彼女が復讐云々について話そうとしているのかと思い、身構えてしまう。
「エリオ、戦う前に教えて欲しいことがあるんだ」
「何ですか?」
「エリオは、まだ救いたいの、あの召喚師の女の子のことを?」
「当り前です。放っておけないんです、ルーのことは」
「それは、キャロがそう望んだから? フェイトさんがそうしろって背中を押してくれたから?」
それは再会した時に投げかけられたのと同じ質問だった。
どうしてルーテシアを救おうとするのかと聞かれ、自分はキャロがそう願っていたからだと答えた。
そう、自分は3年前からずっと、キャロの思いに囚われてきた。
分かり合えぬまま、無念の内に死んでいったキャロ。
友達になりたいと思っていた少女に殺されたキャロ。
とても大切で、大好きだったキャロ。
彼女の思いを引き継ぎ、エリオは戦ってきた。
けれど、今は違う。
いつまでも過去に囚われたままではいけない。それこそ、キャロは望んでいない。
だから自分は前に進みたいのだ。ルーテシアを助け出し、過去の自分に決着をつける。
これは、そのための戦いなのだ。
「僕が助けたいから助けるんです。誰かに言われたからじゃない、僕自身の意思です。
僕は、ルーテシアをスカリエッティの呪縛から解き放つ。あの娘は頑張るって約束してくれたんです。
新しい自分に変われるように、前を向くって。だから、それを阻もうとする人を僕は許せない」
「そう・・・・・なら、助けよう」
ポンと、スバルの手がエリオの肩の上に置かれる。
意外な反応に、エリオはポカンと彼女の顔を見上げる。
そこにあったのは、3年前に機動六課で何度も見ていた子犬のような笑顔であった。
だが、その笑顔にはどこか陰りがあった。
そういえば、スバルはスカリエッティに操られたギンガを救い出すことができなかった。
きっと、ルーテシアを亡き姉と重ねているのだろう。だから、エリオの願いを認めてくれたのだ。
「ちゃんと聞いたよ、エリオの本心」
「スバルさん・・・・・・・」
「私は地上だから協力はできないかもしれないけど、応援している。頑張ろう、お互いに」
「は・・・はい!」
力強いエリオの頷きに、スバルもまた腕を上げて応える。
スバルのためにも、絶対にルーテシアを救い出さなければならない。
それが自分の新たな一歩になると信じて、エリオは誓いを新たにするのだった。
□
その一部始終を影から見守っていたイクスは、嬉しそうに微笑んでいた。
「自分を解き放ったのですね、エリオ」
本心を押し殺し、強い思いで心を塗り固めてしまっていては前を向くことができない。
かつての自分もそうだった。自分がいなくなることが世界のためであると信じ、
戦うことを避けてきた。そんな暗闇から自分を救ってくれたのがスバルだ。
彼女の言葉が、身を挺した行動が、自分に生きたいという欲求を蘇らせてくれた。
「うっ・・・ううぅ・・・」
不意に訪れた眠気を振り払い、イクスは壁に手を着きながら2人に背を向けて歩いていく。
最近、眠気が訪れる感覚がどんどん短くなっていっている。目覚めた時に起きた機能不全が原因だ。
きっと、遠からず自分は目覚めることのない眠りにつくことになるだろう。
「まだです・・・・・・この世界の行く末を・・・・・・スバルが安息できる日を見届けるまでは
・・・・・・・・まだ、眠る訳には・・・・・・・・」
拳を握って爪先で手の平を抉り、薄れていく意識を覚醒させる。
僅かに残っている痛覚が、今はとてもありがたかった。
to be continued
201 :
B・A:2008/11/24(月) 21:04:56 ID:HWRGS/7o
以上です。
このヴァイスを書いていると自分が鬱になってくるから困る。
次回からかなりのキャラを動かさなきゃいけないで大変だ。
一話で収まれば良いけど。
とうとう決戦の時か
ルーを救おうと決心してくれたのは嬉しいけど肝心の本人が…
揺れ動くナンバーズの心も気になる
誰が仲間になってくれて、誰が最期まで敵として戦うのかも見物
GJ!!
GJ!!
クアットロの外道っぷり、ガリューの武士蟲魂、セッテの復活、見所が多い中でも取り分け印象深かったのは壊れたヴァイス。
二度の狙撃ミスで完全に平静を失った姿が痛ましい反面、彼の身を案ずるチンクとの触れ合いが和みました。
出来れば二人はそこのまま穏やかに生きて欲しいとすら思ったりするが……それはありえないか。
しかしチンク、いくらなんでもウェディング姿を妄想するのは早すぎるぞwww
GJ!!
ヴァイスもすさまじく壊れてしまってるな
元に戻る可能性といえばチンクが一歩を踏み出すかにかかってる
ルーテシアは更に酷い
エリオが一歩を踏み出すと決めたけど、それでも元に戻る可能性は低い
それどころか説得した自分が簡単に殺されてしまう状態
二人とも何とかして助かって欲しい!
ヴァイスの壊れがひどいなぁ。
自壊という形で瓦解するか、その前に朽ち果てるのかもはや二択な予感w
でも、そんな彼が大好きだ! チンク×ヴァイスって斬新過ぎるww
いいぞ、もっとやれ!
次も楽しみにしてますー。
GJです。
ヴァイスとチンクの行方もさることながら、
本物のラグナが今どうしているのか、
具体的には、クア姉のおぞましい魔の手によって取り返しの付かないことになっていないか心配です。
GJ!
しかし今回目覚めたセッテもスカから離反するんだろか
一人くらい自身の意思でスカの元にとどまって葛藤しながらもエリオ側との決戦に挑むとかないんだろかとなさそうな妄想をしてしまう……
>205
そう斬新でもない、外見と隻眼がラグナを彷彿とさせるところからって感じでネタだけは言ってる人はいた
実際に見るのは初めてだがね
突然だが、オットーって、「胸がある描写」以外に「女」と断定できるエピソードあったっけ?
Gj!!
色々な運命が転がりだして、次回がすごく待ち通しくなってきました。
ルーテシアの騎士時代からファンな俺にはルーもセッテも仲間になってくれれば幸せですが、二人とも平行世界よりも条件が厳しすぎる…
ガリューが仲間になってエリスバが和解したのは嬉しいですが、不安要素も盛り沢山
とりあえず眼鏡くたばれは絶対に変わらない事実
212 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 08:27:24 ID:x/3u4iPS
>>211 本編でスカが「12人の娘たち」とか言ってる所とかは?
その後に、「全員を止めない限り私は蘇る〜」とか何とか言ってた気が。
他には
>自分のことを「僕」と呼んだり、胸の薄い体型やズボンを着用していることなどから
>性別がわかり難いが、れっきとした女性。エピローグでは、よく見ると胸がある
>ように描写されている事がわかる。クアットロの助言(?)によって姉妹達にも
>本当の性別は隠していた(StrikerS漫画版Episode-12)
とかもあるし
オットー実は男の子!、オニンニンの中にはスカ博士の種が。
逆ナンorイタヅラされてやっちゃった相手からどんどんスカ博士が生まれる。
なんてバカな妄想は俺だけで十分だ。
>>212 まあ、「12人の娘」に関しては、オットーを♂と仮定した場合
除→オットー
含→ギンガ(孕まされてる)
って予想もあったけどね
逆に男の子一人でもちょっとドクターを疑うかも知れないwww
>>215 ギンガ含みで除かれるならドゥーエじゃね?
長期間スカのところに戻ってないみたいだしクローンの植え込みはされてないと思われる
まぁどちらにせよ、タイプゼロはスカの技術が関わってはいるけど製作に直接スカが関わったわけじゃないから、12人の娘には含まれないと思われる
>>215 この書き込みを見た瞬間に
ガジェットに拘束されたギン姉が延々と精液流し込まれる図が浮かんだ。
しかもスカ自身は動きたくないからって、機械に精液生成させて極太の注射器みたいなポンプで腹が膨れるまで…
頭冷やしてくる…
オッケー把握した。
オットーは女の子。しかし、チンコの有無は確認されていない。
つまり、「ふたなり」は有りだな。よし。
というかオットーの性別なんて公式で出てないならもうどうしようも無いだろ
男でも女でもふたなりでも各自の好きな設定でいいじゃないの
静か過ぎる・・・・・
これくらいで静かって……
ここは司書長が女の子でも無問題のスレなんだ
オットーが男だろうがふたなりだろうがまったく問題なかろうて
そういえばここの元職人さんのサイトのオットーも男の子だったな
>>201 GJ!
ええ、本当にクワットロの外道っぷりに反吐が出そうなくらいです
娘が生き甲斐にしていた母を娘自身の手で殺させたり、兄がすごく大切にしている妹を目の前から消してしまったりともう外道としか言いようがありません
イクスが眠ってしまう前にスバルがエリオと和解できたのは安心しました
次はそれぞれの戦いの始まりですね。
クワットロ達大ボスが前面に出る可能性は少ないでしょうが、エリオ達に取っては勝利の形が違っても絶対に負けられない戦い。
すごくwktkしてきました。
クアットロだって
>>201 GJ!
しかし、クアットロの外道っぷりはいけてますね。
こういうタイプって、アニメだと最終回近くで意外にあっさり殺されるのがお約束なんで、
そういうのは避けてほしいです。
外道の極地ルートで行けば、スバルやエリオを嬲り殺しにして、おっさんコンビ(淫獣とerono)
をひき肉にして、ヴァイスを肉奴隷にでもしてくれれば、スーパー欝エンドの決定版になるかも
229 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 02:42:23 ID:SX1TVcDS
いつか書こうかと思うネタに関し聞いてみたい。
エリオの事が好きそうなナンバーズは誰になるかな。
今の候補はチンク姉で。
ちなみに自分もオットーは男であってほしい。
オットーを捕まえたシャマルが彼をお気に入りにして自分のモノにしてるって展開を妄想したいので。
日本語でおk
前に書いたけど、COD4の狙撃任務みたいにヴァイスを活躍させたい。
ただ、文才がないので無理だが。
文才あろうがなかろうが話は書ける
ていうか文才あろうがなかろうが、最初は上手い人の真似れ
素人も十本位書けばそれなりにはなるよ
まぁ、最初の一二本が山だけど
わかってるだろうけど、あくまでも真似であって
丸写しはダメよー。盗作になっちゃうからねー。
>>229 どうしても筋肉を鍛えるのが好きなトーレがフェイトさんとエリオを奪いあう様子が浮かぶ…
そんなわけでトーレを候補に
トーレなだけに肉便器なトーレさんが見t……いやなんでもない
ウェンディ、チンク、セッテは別のSSでエリオとくっついてるのを見たことが
あるようなないような
>>237 セッテは分かるけど、ウェンディとチンクってあったっけ
フラグが立ってる程度の作品なら見た事があるようなないような>5&11
セインなんかは弟的な意味で気に入りそうだと思う
セインとウェンディにはたっぷり過ぎるぐらい弟として可愛がられそう
エロだけならウーノとディードもあったような?
>>201 GJ!
エリスバの戦い、チンクの戦い、セッテの思い、クアットロ達の末路
見どころが多すぎます!
>>241 あったっけ…
詳細を頼む!
今カリム×ヴェロッサ書いてるけど、ヴェロッサってカリムの事なんて呼んでたっけ?
あと、話す時敬語であってる?
>>244 カリム、または姉さん。
話す時は普通。敬語ではない。
246 :
超硬合金:2008/11/26(水) 22:15:37 ID:jVKyxnM9
ご無沙汰しております。
一本書き上がったので、これから投下したいと思います。
247 :
超硬合金:2008/11/26(水) 22:16:15 ID:jVKyxnM9
注意事項
・機動六課で風邪が流行っています。
・微エロです。
・ヴァイティア、エリキャロ、ユーなの、クロフェです。
・ヴィヴィオは風邪がうつらないように、アイナさんの部屋でザッフィーをモフモフしています。
・タイトルは「体温のはかり方」
・お家に帰ったら、手洗いとうがいをしっかりしましょう。
その日、ティアナは体調を崩していた。
具体的にはベットから出た時点で、体温が既に三六度八分。
ルームメイトやちびっ子達に迷惑を掛けない為に、演習場に行ったらヴィータが一言。
「はやてとなのはとキャロが風邪引いたから、今日の早朝訓練は中止だ」
ヴィータ自身もはやての看病があるから訓練なんかしている暇がないそうだ。
そのまま立ち去ろうとするヴィータにスバルが只ならぬ形相で詰め寄る。
「なのはさんのお見舞いの品を買う為に、町まで行ってきて良いですか?」
スバルの願いは治安組織である時空管理局の理にかなっていない。
しかし、今はシグナムがシャマルのおかゆ鋳造を阻止しているが、そのままなし崩しではやての看病まで独占されるわけにはいかない。
スバルを諭すのは骨だと判断するや、早急にヴィータはそれを諦めて外出許可を出す。
因みに、ライトニングの隊長フェイトは一昨日から本局に泊まりがけの出張中。
ヴォルケンリッターがはやての看病に専念する為に、本日の機動六課で隊長格の戦力は夜勤明けで残業が確定した交替部隊副隊長ダット三尉(空戦AAランク、リミッター二ランク)唯一人となる。
「ついでだ、クラーケンダッツのアイスも買ってきてくれ」
「全種類、パイントで、ですね」
二人は互いの目的地に向かって駆けだした。
途端に虚しくなるティアナだが、そのまま官舎に戻るのも負けた気がするので軽く自主練をする。
そのお陰か、帰路の途中で最近気になる上官、ヴァイスと遭遇できた。
「お早うございます、ヴァイス陸曹」
「おう、お早うさん・・・何か顔が赤いけど、風邪でも引いたか?」
昔取った杵柄か、ヴァイスは精彩に欠くティアナの様子に一目で気付く。
「・・・え、えぇまぁ、ちょっと風邪気味みたいで」
因みに、ティアナの現在の体温は三七度一分。クールダウンもしっかりやったのだが、下がりきっていない。
ティアナの自己申告を聞いて、ヴァイスは自分とティアナの額に手を当てる。彼女が意地っ張りだと知るヴァイスは「ちょっと」というのが額面通りか確認しようとしたのだ。
スゥ
と、熱が吸い上げられるのを感じた後に、ティアナは自分が今何をされているのか把握する。何というか、とてもラブコメチックなシチュエーションだ。
そう気付いた瞬間に「ポン」と音がしないのが不思議なくらいに、ティアナの体温が急上昇する。
ザッと三九度。
「何がちょっとだ。スゲー熱じゃねーか」
「あ、その・・・これは・・・」
まさか本当の事は言えず、ティアナは口ごもる。
「言い訳は無用だ。ホレ、肩貸してやるから医務室に行くぞ」
お姫様だっこじゃないのが少しだけ不満だったが、ティアナはヴァイスの好意に甘えることにした。
□
その日、キャロは風邪を引いて寝込んでいた。
ルシエの村を追われた日のこと。
フリードの暴走を切っ掛けとした管理局との戦闘。
殲滅作戦に投入された、その結末。
熱の所為だろう、キャロは久しく見なかった悪夢に襲われた。
フリードも、ヴォルテールも居ない。
フェイトがまるで、殲滅戦を指揮した局員のように冷たい目で自分を見下ろしている。
追いかけても追いかけてもエリオの背中は遠ざかっていく。
耐え難い孤独にさいなまされて、キャロは目を覚ました。
知らぬ間にあふれた涙で視界が歪み、夢と現の境界線を曖昧にぼかしてしまう。
「キュクルゥ〜」
フリードリヒが心配げな表情でキャロの顔をのぞき込み、それで漸く夢を見ていたのだと理解する。
「ありがとう、フリード」
布団の中から両腕を差しのべて、小さく白い友達を抱きしめる。
「クルルルルルルルルゥ」
抱きしめてくれたお礼とばかりにフリードが、喉を鳴らしてキャロの回復を故郷の神様にお祈りする。
その優しさが嬉しくて、でも夢に揺り起こされた寂しさは未だに癒えなくて、フリードリヒを抱きしめる腕に力を込める。
だから、コン コンコンと控えめなノックの後に聞こえてきた声が嬉しかった。
「エリオだけど、キャロ起きてる?」
優しいあの少年が会いに来てくれたのだと思うと、胸がいっぱいになり「うん」というたった一言の台詞すら出なくなる。
「・・・・えっと、入るね」
もしかして眠っているのかも知れない。そう思いながらもエリオはもう一度扉の向こうで声を掛け、それから一拍おいてキャロの前に現れた。
手にしたお盆には、キャロからは見えないが小さな土鍋と卵焼きにミカンが三つ。それからフリードの為のドライフードが乗っている。
「あ、起きて・・・どうしたのキャロ、どこか痛いの?」
言われてキャロは泣いていることに気付く。しかし先ほどまでの寂しさはなく、心の中はぽかぽかと暖かい。
「ううん、そうじゃないの。ちょっと怖い夢を見ちゃって・・・でも、エリオ君が来てくれて・・・」
だからこれはきっと嬉し涙だ。
その言葉に少しばかり安心し、エリオは枕元のテーブルにキャロとフリードの昼食を置く。
「そう言ってもらえると嬉しいな。ところで、体調の方はどう?」
「うん、朝よりもだいぶ良いよ?」
気怠さや、汗でベタ付く下着の不快感はあるが、朝食後に飲んだ薬のお陰かそれほど苦しくはない。
「ちょっと、おでこ借りるよ」
エリオは言って、キャロの前髪を掻き上げる。
そして自分の額をこつんと当てる。
(エリオ君のおでこ、気持ちいいなぁ)
キャロは眼前に広がる深紅の瞳を見上げながら、この日一番の幸せな気持ちに浸った。
□
仲間内では有名な話だが、なのはは無茶をする人間だ。
何年も前の雪の日に撃墜されてからは自重するという行為を覚えはしたが、世間一般の基準に照らし合わせたならば、それは未だに不十分と言わざるを得ない。
例えば今朝にしても、はやての病欠を伝えに来たヴィータが脅し、宥め賺さなければ、三八度越えの体をおして、全力全開の早朝訓練を行っていたことだろう。
「もー、ヴィータちゃんも心配性なんだから」
そして今も、ヴィータがはやての看病に手一杯なのを良いことに、出勤しようとベットから這い出している。
桜色のパジャマのボタンを上から順に一つずつ外していく。
どうせ寝汗で気持ち悪いから洗濯するのだと、行儀の悪いことではあるが、彼女は脱いだパジャマをベットの上に放り投げる。
黒いインナーのエリから頭を出し、まだ結わえていない赤茶色の髪を両手で引き出す。
「なのは、ちゃんと良い子にして寝ているかい?」
ワイシャツの袖に両腕を通したところで幼なじみがやってきた。
「ユーノ君!」
思わぬ来訪者になのはは驚嘆の声を上げる。
「お久しぶり、なのは」
着替えの真っ最中だが、ユーノは些末なことと取り合わない。
「うん、お久しぶり。元気にしてた?」
なのはにしても、幼なじみのその青年との邂逅は嬉しい出来事で、顔を綻ばせる。
「うん、本局組はリンディさん以下全員健康そのもの。クロノなんてフェイトと久しぶりに会うからとか言って、いつもの五割り増しの資料請求するくらいだよ」
言って、肩を竦めてみせる。
なのははそんないつものやりとりに苦笑しながら、ユーノの手にしたバスケットに気付く。
中身はマスクメロンにパイナップル、バナナとリンゴ。ビタミンCが取れるようにとキウイとグレープフルーツも入っている。
どこからどう見てもお見舞い用のフルーツセットだ。
「・・・もしかしてヴィータちゃんから聞いたの?」
「うん『なのはが風邪引いたから、見舞いに来い。
なのはの奴、あたしがはやての看病で手が離せないのを良いことに、絶ってー休まねーつもりだから、代わりにお前が見張ってろ』だって」
ユーノの下手くそな物まねになのははまた笑う。
「もーヴィータちゃんたら大げさすぎだよ」
「そうでもないよ。事実なのははヴィータの予言通り、制服に着替えている最中だし」
「にゃはははは・・・それは、ほら。もう回復したから」
ユーノから目を逸らしつつなのはは答える。
しかしそれはユーノにとって想定内の反応で、なのはが目を逸らした隙をついて、両腕を彼女のワイシャツの下に差し込んだ。
「ふにゃぁ!」
脇の下から乳房にかけて感じる冷たい触覚になのはは水に落ちた猫みたいな悲鳴を上げて飛び退いた。
「ユーノ君!」
当然の非難を上げるなのはに、ユーノはしれっとした様子で答える。
「体温を測ろうとしただけだよ」
「そう言うのは普通おでこで測るんだよ!」
「体温計は額で測らないよね?」
「うん」
つい頷いてしまう。
「それと同じだよ」
「でも、女の子の服の下に無断で手を入れるなんてルール違反だよ」
ご機嫌斜めになのはは論ずべき点がずれていると指摘する。
「でも、なのはは言ったら体温を測らせてくれた?」
答えはノーだ。
なのは基準におけるちょっとの無茶は、友人達の目にはちょっとではないと、なのは自身も自覚している。
故に、体温を測るなどという客観資料を供する行為は回避しようとした筈だ。
「・・・ね、しょうがないでしょ」
ユーノの行為がなのはの為を思ってのことであり、自分にも非があることから、なのはは反論に窮してしまう。
だが、そのまま素直に頷くのはちょっぴりしゃくで、有り得もしない念を押す。
「・・・イタズラしないよね?」
「くすぐったり?」
「うん・・・」
「そこまで子供じゃないよ」
ムキになるなのはが可愛くて、ユーノは思わず微笑んだ。
微笑むその笑顔に、きっと自分は何と反論してもユーノに言いくるめられてしまうのだろう。なのははそんな確信を抱く。
だから、今更体温を測られることを拒むのは、むしろ負けを認めるような気がする。
「それなら・・・良いよ」
だからなのはは、はだけたワイシャツの袂を開き、ユーノは今度こそなのはを脅かさないようにと腋下に両手を差し込んで、
「お邪魔しました〜!」
それを目撃したスバルは盛大な勘違いと共に回れ右して走り去った。
□
「・・・クチュンッ」
フェイトがそんな可愛らしいクシャミをしたのは、第十六象限艦隊司令部が納められた本局第三八修繕ドックの、入り組んだ廊下の一角であった。
当初の予定ではこれから向かう先である第十六象限艦隊司令部での会議を含め、三日間で四つの担当案件に関する会議を行うはずだったのだが、
頼まれたら嫌とは言えない性格が災いして、広域次元犯罪対策会議を三十二時間耐久でハシゴしてしまった。
加えて、本局内の移動で使用したレールウェイで二時間ばかりの仮眠(居眠りとも言う)をしたのが裏目に出て、体調はかなり酷い事態となっていた。
だが余事にかまけた結果、出張本来の目的をおろそかにしては本末転倒も良いところだ。
ましてや、会議には義兄であるクロノも出席する。無様な姿をさらして、彼に恥を掻かせるのは耐え難い。
故にフェイトは、目の下の熊を隠す意味も含めて、少し厚めにファンデーションを塗って、全身を緊張させ真っ直ぐに、しかし慎重に人気のない廊下を歩いていた。
そして、無数に交差する廊下を右に二つ左に一つ曲がったところで、ある意味で最も会いたくない人物でもある義兄を発見した。
体調がばれないうちに逃げようかとも思ったが、そんなことをすれば疑いの目を持って見られてしまう。
ならばいつもと変わらぬように、と敬礼してみせる。
「お久しぶりです、クロノ提督」
第一線を退いた今も艦内にあってはバリアジャケットを脱ぐことのないクロノだが、司令部での会議に参加する為に、白いスラックスと肩飾の付いた黒色の制服を纏っていた。
「早かったな、フェイト執務官」
今、この廊下を見渡す限りに置いて人の気配はないが、艦長室などの外部から隔離された空間でない限り、組織人としての体裁を保つことはフェイトもクロノも共通の認識としている。
その辺がフランクなリンディやエイミィは、あくまで特殊な事例なのだ。
「僕はこれから司令部に向かうところだが、フェイト執務官もかい?」
「はい、レールウェイのダイヤが改正されていることを知っていれば、後一本遅らせることも出来たんですけど」
「ああ、うちの乗員達にも不評なんだ、あの改正は。乗り継ぎがすこぶる悪くなったからな」
クロノとフェイトは並んで歩く。
家族のこと、仕事のこと、話題は会議の始まるまでの一時間ではとうてい尽きない程にある。
だのにクロノはレールウェイの次に選んだ話の種は、健康のことだった。
「最近体調の方はどうだ、フェイト。無理とかはしていないだろうな」
上官としてではないその言葉に、フェイトは大いに慌てる。まさしくクロノの懸念を体現しているからだ。
「ドド、ド、ドうしたのお兄ちゃん。私はこの通り元気だよ?」
剰りに解りやすい反応に、クロノは足を止め深く溜息をつく。
「今朝ユーノがな、急用が出来たから追加の資料請求はするなと連絡をしてきたんだ。
で、一体どんな用件なのか聞いてみたら、なのはが風邪を引いたから見舞いに行くという答えが返ってきたんだ」
つまりは、クロノはフェイトの異変に気付いてそういう話題を振ったわけではない。それと知って、フェイトは安堵の溜息をこぼす。
「そして、尋ねてみたら我が妹君はこれでもかとばかりに心当たりがあるらしい。さぁ、吐いてもらおうか」
だが、もはや隠し通せない状況に陥っていることに変わりはない。
「・・・黙秘権は?」
恐る恐る尋ねてみる。
「無い」
「それじゃあ弁護士を・・・」
即答されて、仕方なく代案を提示する。
「ダメだ」
「そんな、違法捜査だよ」
苛烈を極めるであろうクロノの尋問に、フェイトは抗議の声を上げる。
「労働基準法違反を見逃すつもりはない」
詰め寄るクロノ。
思わずフェイトは一歩引き下がる。
「エ・・・と、予定よりちょっと会議が長引いたかな」
昨日と一昨日に入っていた三つの合同捜査会議は一件目が二時間、二件目が一時間、三件目は三〇分だけ予定時間より会議室を占拠することになった。
「それだけじゃないな」
あさっての方角を向き頬を掻きながら答えるフェイトに、クロノはさらなる自白を迫る。
「他はいくつか、関係する事件の担当者と打ち合わせをしたくらいだよ」
顔の向きを先ほどまでと一八〇度逆に逸らしながら、答える。
「いくつだ?」
クロノはもう一歩踏み込みながら尋ね、その分フェイトは後退る。
後退りながら臨時に参加した会議の数を頭の中で順に数えていく。
「ジュウ・・・一〇件くらいかな」
クロノは今一歩踏み込む。
「一の位を切り捨てじゃなくて答えられるな」
「・・・一六件です」
背を壁に貼り付けながらフェイトはうなだれる。
フェイトの告白に、クロノも怒る気が失せる。
「つまり、長距離出張した先で二徹という訳か」
重々しく吐き出されるクロノの言葉に、フェイトは何とか場を取り繕おうと、最後の地雷をふんだ。
「二徹じゃないよ、さっき仮眠をとったから!」
「どうせ、さっき乗っていたレールウェイで居眠りした程度だろ」
的確なクロノの指摘に、フェイトは左右に何度も視線を泳がせ、そして頷いた。
「全く・・・・じゃあ、改めて聞くぞ。体調に問題はないか? 僕を見て、正直に、そして正確に答えるんだ」
フェイトの視線を自分に集中させる為、クロノは綿の手袋をはめた両手を、彼女の頬の両隣、廊下の壁に突き立てる。
「何か、体がだるいです」
「それから?」
漆黒の瞳と深紅の瞳が、その視線を絡ませる。
「喉が、少しイガイガする」
「他には?」
フェイトの身を案じる故に、クロノはその顔に悲しみを湛える。
「頭もちょっと重いね」
「まだあるかい?」
もはや隠し立てする必要のないフェイトは、力無く笑いながら頷く。
「寒気がするかな」
その言葉にクロノは、壁に突き立てていた自身の右手を引き寄せる。
中指の先をくわえ、手袋を引き抜く。
「熱を測るぞ」
「? お兄ぃ・・・ヒャンッ」
フェイトの背骨を痺れるような刺激が走り抜ける。
クロノの右手は、フェイトのスカートの中に潜り込んでいた。
「直腸検診だ、だから脚を閉じないでくれ」
言葉にならなかったフェイトの疑問を察し、クロノは答える。
「そんな!」
ファンデーションは厚く塗っているのに、フェイトの顔に赤みが差す。
それは、羞恥によるものだ。
「いつも入れているから、正確な判断が出来る。それに約束する。今回は一本だけだ」
優しく語りかける彼の指は妹の柔らかい太股に捕らえられ、引くことも、進むことも出来ずにいる。
「ダメだよお兄ちゃん、ここ廊下だよ」
「別段、やましいことをしようとしている訳じゃない」
事実、クロノが為そうとしていることは、単に風邪気味のフェイトの熱を測ることだけだ。
「でも、こんなの、誤解されちゃうよ」
「誰も見ていないさ」
「でも、誰か来たらァンッ」
嬌声がフェイトの口から零れた。
頑ななフェイトにクロノは強硬策をとる。
フェイトの太股に挟まれているのは、正確にはクロノの右手ではなく、右の人差し指から小指にかけての四本のみだ。彼の親指は拘束されていない。
その、残された親指を器用に操って、レースのショーツ越しに縦に一度索敵したのだ。
「お兄ちゃんッ」
抗議の声。
しかし、彼女は脚の力を緩めない。
ならばもう一度。今度は先ほどの偵察情報と、今日まで調査してきた神秘の地図とを重ね合わせ、最大の弱点たる陰核を爪弾く。
「!!」
フェイトは、突き抜ける衝撃に、壁に預けていた背中を弓ぞりに反らす。
背中と壁面、その空いた隙間にクロノは素早く左腕を差し込んで、フェイトの体を自分へと倒れ込ませる。
「酷いよ、こんンンゥン!」
再び上げようとした抗議の声は、クロノの右手によって歓喜へと変わり、それを止めようとクロノの肩越しに両手で自らの口を塞ぐ。
「意地を張って、熱を測らせないフェイトが悪いんだぞ」
クロノの嘯く声がフェイトの耳朶を擽る。
「ンウンンンッウゥン」
喘ぎを零すまいと塞いだ両手は、抗議の言葉さえも閉ざしてしまう。
「我が儘を言っていると、そのうち本当に誰か来てしまうんじゃないのか」
クロノの囁きにフェイトの体はビクリと震える。
「人に、見られたくないんだろ?」
たった一枚の布地越しに秘所を嬲りながら、クロノは悪魔の如き甘言を吐き出し続ける。
「良い子だ、フェイト」
ふくよかな太股に拘束されていた右手が自由になると、クロノは褒めるように左手で妹の頭を撫でる。
一方で右の手は太股の付け根を伝い、ショーツの中へと滑り込む。
慣れ親しんだ菊座に指先が触れる。
「さぁ、力を抜くんだ。フェイト」
左腕はフェイトを抱きしめる。
「ンゥン!」
第一関節まで入り込む。
「んぁは、お兄・・」
第二間接まで遡上し、フェイトはクロノに縋り付く。
「あぁぁぁ」
鼻に掛かった鳴き声。フェイトの目に涙が浮かぶ。
その付け根まで挿入された中指を、フェイトの体は必死に追い出そうと顫動する。
クロノは目をつぶり、フェイトの体内に埋没させた自身の一部に意識の全てを集中させる。
「ふぁあアぁあぁァぁ・・・アん!」
体温を測り終え、ゆっくりと引き抜かれる中指に、フェイトはふやけた喘ぎ声を零す。
「うん、フェイト、熱はそれほど無いみたいだ。普段と同じくらいだな」
クロノは診断の結果を妹に告げる。
「だが、会議が終わったらゆっくりと休むんだぞ。風邪は引き始めが肝心だからな」
「・・・うん」
潤んだ瞳で、クロノの体温を感じながらフェイトは頷く。
しかし、二人は気付いていない。
クロノの知る直腸体温は、行為の果てに熱く昴った時のものであることを。
以上です。
一切の他意無しに他人の腋で体温を測る。そんな萌え?電波を仕事中に受信して約一月、どうにか文章になりました。
それにしてもこのスレは偉大です。
本来、私のクロフェ度はそんなに高くないのに「お尻を苛めるんならクロフェだよね」とすんなりと落ち担当が決まってしまいました。
では皆様、これからますます寒くなるのでお体にはくれぐれも気おつけてください。
クロフェはまだ書いたことないけど断言する。
きっと俺も、尻をかいてしまうんだろう。
ひと、それを洗脳と呼ぶ。
GJ!!
GJです!
久しぶりに短編を読んだ気がしますw
GJ
どいつもこいつも可愛すぎる
はやてがなかったのがちょっぴり残念だったけどなのはとキャロがかわいらしすぎる
あと黙秘権うんぬんは使い古されてると思ってたけど、それにつながる法関連のやりとり良いね
サイヒ氏最近どうしたんだろうな?
リアルで忙しいだけならいいけど、事故とかに遭ってないかちょっと心配。
>>264 エロパロ板でちょっと姿見ないと心配ってお前……
ストーカーじゃあるまいし……
前投下してて最近来てない職人さんはそれこそ山ほどいるが、みんな事故死してるんだろうかw
267 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 23:55:36 ID:lA6f+QWC
職人の代わりに愛甲さんが来たか
おかゆ鋳造に突っ込んだら負けなのか
まあ、シャマルさんだからな。
何でフェイトさんってアナルが似合うんだろうな
いや、エロノが似合うのか?
>>260 なんか、ずいぶん久しぶりに普通のなのはさんを見た気がするw
>>260 Gj!
どのカプも甘すぎるぜ
だがそれがまたいい
互いに愛する相手と励ましあい、助けあって生きる。これぞ至高
>>229 ディエチかセインなんていかがだろうか?
あんまり接点ないけど
エリオで別にいいと思うのだが…
>>229 自分は是非チンク姉でお願いします!
>269
お粥に食べられるよりはましさ。
>>229 セインで見てみたいものです
確かに接点少ないけど極秘任務で教会に暫く仕事で留まることになったりとかでも行けるような
セインとエリオの密会かw
セインの能力で鍵のしまっている部屋に侵入し……後は分かるなw
セイン「お姉ちゃんに任せとけ!」
エリオ「あ、セインさん、ちょ、そんな、そこは…ダメ! やぁん…!」
チンク「姉にも任せろ!」
エリオ「!?」
ギンガ「お姉ちゃんにも任せなさい!」
エリオ「!!?」
セインは年下相手にするとお姉ちゃんぶりそうな感じするな。
だから何で妄想の一番手がいつもエリオなんだ
ここはショタが多いのか?
っ男女比
>>283 同じキャラの話題が少し続いて、言いたい事が分からんでもない。
でもだからといって他人の好みにケチをつけて良い理由にはならん。
ならば自分から話題を振ってみてはどうだ? そのほうが建設的かつエロパロらしくて素晴らしいじゃないか。
とりあえず俺は軌道拘置所で看守の精液便所になってる拘置所組ナンバーズとか素敵じゃね?
と言っておく。
>>283 妄想の一番手も何もたまたまエリオ好きな職人さんが来て絡ませるの誰がいいかって聞いてるだけ
嫌ならスルーすればいい
それでも文句があるなら自分で書けばいいんでね
というかさすがに今回の
>>283は
>>229の書き込みとか見てないような口ぶりだし釣りなんだろうか……
俺見事に釣られてる?w
>>285 機動六課の女性陣+エリオには男性局員の性処理が義務付けされているってSSを書こうとして挫折したことはあるな。
名無しのチンポが書けないという弱点が発覚したんで。
エリオ単体の話題だったら、SSX版エリオ×ヴィータとか振りたいんだが
ナンバーズと指定されてたからなあ
身長差とか自分は成長しないのとかキャロの存在とか気にしちゃうヴィータに萌えたい
闇の書事件直後のヴォルケンズが過去の罪を不問にする代わりに性処理係とかも素敵だよな?
と俺も言っておこうか
陵辱系は好かんのでラブラブがいいです、
個人的にはエリオは子供すぎて受け付けない
ヴァイスとか好きだが…
>>283 シンプルなエロ妄想だとそれなりに出番があっていいポジションに付けてて
かつあまり角が立ってないキャラが一番使いやすいからだと思う。
エリオは3期舞台の範囲内じゃキャラの相関図内に組み込みやすいし
キャラの感触がエロ漫画の主人公みたいな奴だし。
軍関係のものは飛ばしてるは
ごめんね
まあ職人様の書きたい&書きやすいキャラで書いて貰うのが一番ってことだ
そこに文句つけるなら自分で書けと
まあ言い出しっぺはいつものエリオアンチだとは思うが
最近、南無阿弥陀仏のヒトみないな。
見ない人の方が多い気がするがなw
メートたんorもう一人の私の続き来ないかなぁ・・・
学生ですら今の時期は忙しいからな
内定決まったとか院浪受かったとかそういう人間くらいじゃないか今の時期暇なのは
内定決まった大学生ですが、今は卒論で忙しいです…
IDがエースだw
ちなみに院試受かった人間でも忙しいはず。
連投スマソ
つまり寒いから仕事探さず家に篭ってる俺の出番というわけか
内定取り消された俺よりましだ
こっちは掠りすらしてないぞ。
今年中にはなんとかしたい。
研究室から逃げ回っている俺が(ry
スレ違いな話は自重しような?
304 :
297:2008/11/28(金) 16:35:50 ID:YRCxsAcE
同類ばっかりww
書いてはいるけど、終わりが見えない卒論…
これは、学会の論文でスランプになっているユーノということでネタにできないだろうか?
タイトルは「机上の論争」でw
論文でストレスが溜まり、偶々来たなのは(ヴィヴィオでも可)にあたるんですね、わかります。
んで、最後には仲直りしてめでたし×2なほのぼの物って訳だな
246先生 ・ ・ ・ 『Cursed Lily 』の続きが読みたいです ・ ・ ・ ・
307 :
ザ・シガー:2008/11/28(金) 18:21:18 ID:R/4fWO7i
ああチキショウ寒い! 寒い寒い寒い!!
凍えちまいそうだぜコンチキショウ!!
最近寒いですねよ? 冷え切った心と身体を温める為にエロいSSの投下としゃれ込みますです。
内容は我らがロリ聖王ヴィヴィオたんが腐れ鬼畜眼鏡の手で淫蕩に堕落するというもの。
まあ、つまりはいつものシガースタイル。
グリフィス×ヴィヴィオのエロエロSS。
メガネが嫌いな人は目を瞑り、ロリエロスが好きな人は利目しよう。
部隊長補佐と聖王陛下
「あ、グリフィス君、ちょっと良いかな?」
始まりは高町なのはのそんな一言だった。
廊下で突然声をかけられたを青年、グリフィス・ロウランは手にしていた起動六課の予算案件その他諸々の書類の束を小脇に抱えると彼女へ向き直って顔を向ける。
「高町隊長、どうしたんですか?」
「うん、実は突然で悪いんだけどちょっと頼まれ事良いかな?」
「内容によりますが、いったいどうしたんですか?」
なのはの言葉を受け、グリフィスは片手で眼鏡の位置をそっと正しながら聞き返す。
理知的な瞳で見つめられ、彼女は少しばつが悪そうに苦笑する。
「えっとね……実は今日ちょっとアイナさんとザフィーラに用事があってヴィヴィオの面倒見てくれる人がいないの。それで今時間がある人を探してたんだけど……
グリフィス君、ちょっとの間だけ頼まれてもらって良いかな?」
なのははその爛漫さを込めた微笑と共にグリフィスにそう頼み込んだ。
普段の彼女からは想像もできないその縋るような視線に、僅かに胸の内に喜悦を感じながら彼は考える。
確かに今はそう忙しい訳でもないし、後からなのはを通してはやてにでも話を通してもらえば少々子守に時間を割いても問題ないだろう。
そして何よりも……
「ええ、大丈夫ですよ。後で八神部隊長に話を通しておいてください」
「本当!? ありがとうね♪」
「いえいえ、どういたしまして」
なのはとフェイトのプライベートな空間に入り込み、彼女達を“攻略”する為の糸口が掴めるかもしれないからだ。
グリフィス・ロウラン、端正で美しき容姿の裏側に淫靡で嗜虐的な顔を隠した青年は、悪意など欠片も感じられぬ優しい笑みで微笑んだ。
□
(やれやれ……これはちょっと誤算だったかな?)
グリフィスは誰に対して言うでもなく、胸の内で一つ溜息交じりの言葉を漏らす。
当初はヴィヴィオを軽くあやしながらなのはとフェイトの部屋を物色する楽しみを味わえると思っていたが、その考えは一瞬で破られた。
なにせ小さな子供の相手とは予想以上に面倒だったのだから。
「なにぼーっとしてるの? グリフィスさんの番だよ」
「ん? ああ、そうだね」
少女の言葉に思慮の海に沈めていた意識を引き出し、グリフィスは早速手を動かした。
ヴィヴィオと二人で興じているのは簡単なテーブルゲーム、サイコロを振りコマを動かし勝敗を決する戯れの遊戯。
グリフィスは手にしたサイコロを転がし、出た目で己の行動を取捨選択する。
「4か、それじゃあ秘密裏に入手した多世界の生産ラインでガジェットを大量に量産。ガジェットの発生させたAMFで前線魔道師部隊の魔法攻撃を無効化。っと」
冷酷に、冷徹に、冷静に、グリフィスはボードの上に展開されたヴィヴィオの手駒を最良の手段で効率的に潰す。
子供相手という事もあって彼なりに手は抜いているのだが、流石は部隊指揮を行う部隊長補佐官、行う戦略は卓上の遊戯でも鋭いものだった。
だがこれがヴィヴィオには気に入らない。
遊戯版の上で一方的に蹂躙された少女は、グリフィスの無情なる戦法にほっぺを膨らませて可愛らしく不満をアピールする。
「ぶぅ〜、グリフィスさんずるい」
「まあまあ、そんな顔しないでヴィヴィオ」
「ふにゅ」
愛くるしい表情を見せる幼い少女に、グリフィスは優しげな微笑を浮かべそっと彼女の金髪を撫でた。
少しも痛んでいる箇所の無い、滑らかで美しいヴィヴィオの髪が彼の慣れた手つきで優しく梳かれる。
その愛撫の感触にヴィヴィオの不満そうだった表情が一瞬で霧散し、彼女はまるで飼い主に甘える子猫の如く気持ち良さそうにウットリと目を細める。
もし少女が本当に猫だったら、きっと喉を鳴らしているだろう。
そして、心地良いのはなにもヴィヴィオだけではない。
グリフィスもまた彼女の髪のもたらす極上の感触を指先で堪能し、心の内に堪らない愉悦を感じていた。
(容姿もそうだけど……髪質もまた素晴らしいな、この子は。将来が楽しみだ……)
グリフィス・ロウランは女が好きだ。
優しい言葉と嘘で塗り固めた茶番を用い、外道なる技術と道具を用いて女を快楽と愛欲の奈落に突き落とすのが好きだ。
自分と言う存在に堕落させ、犯し、嬲り、辱め、狂わせるのが好きだ。
徹底的に愛と色に狂った女のその様を胸中でほくそ笑みながら観察するのが大好きだ。
その経験と嗜好が導き出す、目の前の幼い少女は正に天性の素質を持っていると。
恐らくこのまま成長すれば将来は数多の男を虜にする美女になるだろう、そう確信を持って言い切れる素材だった。
(本当に良い……なんならこのまま……)
そして邪悪なる男の胸の内に、どす黒く濁った欲望が渦巻き始める。
喰いたい、目の前の一点の汚れも無い無垢な少女を、己が欲望の限りに汚し尽くしたい。
闇のように黒く、炎のように熱い滾りがグリフィスのその美貌の内側で猛り始める。
だが、そこで青年の内に存在した僅かな人間的部分が制動をかけた。
(いや……しかし、いくらなんでも僕が喰うには幼すぎるか……それになのはさんやフェイトさんにばれたら本気で殺されかねないし……)
この少女の義理の母親二人はSランク級の魔道師だ、もし下手をしたら殺されかねない。
女を堕とす際は大胆に、だがそれ以上に慎重に行かなければ。
そう考えた時だった。
頭を撫でられていたヴィヴィオが、気紛れに彼の膝の上に小さな身体を乗せてくる。
そして、その美しい金色の髪で思う存分に擦り寄ってきた。
「ねぇねぇ〜、次はなにしてあそぶ?」
左右で色の違うオッドアイの瞳で、ヴィヴィオは上目遣いに彼を見上げた。
鮮血の如く赤い紅眼、新緑より深い緑色の碧眼、魂を吸い込まれるような妖しさを持つ二つの瞳がグリフィスに無垢な眼差しを投げかける。
彼は一瞬、呼吸すら忘れて魅入られた。
そして思う。
(そうだ……ナニを迷う事がある? この僕が……)
一度は理性の制動がかけられた欲望が、再び獣欲の炎を灯して猛り狂う。
こうなってはもう誰にも彼は止められない。
グリフィスは目の前の極上の素材を料理する手段を考えながら、決して表にどす黒さが滲まぬように注意して微笑を浮かべた。
「そうだね、それじゃあ僕と“楽しい事”しようか?」
□
グリフィスが女を堕落させる際に用いる手段は大きく分けて二つある。
一つは正攻法、様々な経路で入手した相手に関する情報を元に会話と逢瀬を重ねてまっとうな恋愛関係を構築した上で落とすまともな戦法。
そしてもう一つは邪法、薬物・催眠術・強姦etc……常識や良識の範疇外の方法で犯し蕩かし狂わせる邪道・外道なる戦法。
この二つを上手く併用し、あらゆるアプローチから攻めるのが彼の手管である。
そして今日、純粋無垢なる聖王を攻め落とすのは多分に外道の側の法だった。
「んぅぅ……ふぁっ!」
ソファの上に座った幼い少女の瑞々しい桜色の唇から、とても子供が漏らすとは思えない程に艶めいた甘い吐息が零れ落ちる。
少女を襲うのはしなやかな青年の指。
彼の指はさながら独立した生命体の如くに蠢き、服の内側に入り込んでは滑らかな肌の家を滑って丹念に愛撫を行う。
一切の性快感を知らぬ肌が穢れた指先に嬲られて未知の快楽を刻み込まれ、その度にまるで奏者の演奏に応える楽器のように彼女は甘い声で鳴いた。
「どうだいヴィヴィオ? 気持ち良い?」
「ふにゃっ!……うん、でもなんだか……はんっ!……くすぐったいよぉ」
絶え間なく肌の上を滑る指先の、こそばゆいような感覚にヴィヴィオの口から出る言葉は喘ぎ声の混じったモノになり、瞳はトロンと潤んで悩ましい色を見せる。
グリフィスは少女の素肌の滑らかだがそれでいてしっとりとした感触を堪能しつつ、耳朶やうなじに舌を這わせて味覚の方も楽しんだ。
手馴れた愛撫が行使される度、ヴィヴィオの小さな身体は快楽への純粋な反応に何度も跳ねる。
これが愉快でたまらない。
陵辱を好む悪魔のような青年は、産まれて初めての性感に為す術も無く飲み込まれる童女の姿に胸中でどす黒くおぞましい微笑を浮かべた。
(子供相手でかなり量を抑えた筈なんだけど……まさかここまで乱れるとはねぇ……聖王陛下は天性の淫乱って訳か)
あらゆる状況であらゆる女を堕落させる為、グリフィスは常に何種類もの薬物を所持している。
軽度のものはアルコールから高度なものは見つかれば逮捕必至の違法なものまで、媚薬・筋弛緩剤・避妊薬、情交を彩る為のあらゆるモノをだ。
ヴィヴィオに服用させたのは薬の中でもかなり軽いタイプの媚薬。
子供相手という事もありそれをさらに水で薄めて飲ませたのだが、効果は当初の予定を遥かに上回るモノだった。
「んぅぅ……そこぉ……そこもっとこすってぇ」
「ここ?」
「はぅんぅっ!……うん、そこぉ……そこ、すごくきもちいいよぉ」
ヴィヴィオの要求通り、グリフィスは膨らみすらない彼女の胸の頂点に指を滑らせた。
小さな乳房の頂きに鎮座する桃色の乳頭を指の腹が擦り、爪の先でコリコリと引っ掻けば少女は堪らなく甘く切ない声で鳴く。
唇の端からだらしなく唾液を垂らし、美しい二つの瞳を潤ませる様は凄まじく淫靡だった。
表情だけ見れば今のヴィヴィオはとても子供とは思えないだろう、今の彼女はさながら生まれながらの淫婦の如く色欲に狂っている。
これは薬と身体との相性か? それとも彼女が生まれながらの淫乱なのか?
どちらとも判断することは出来ないが、少なくともヴィヴィオは幼いその身で既に快楽と言う名の甘い蜜の味を覚えつつあるという事は確かだった。
グリフィスは少女に更なる快楽を刻もうと、うなじを甘噛みし左手で胸を弄りつつ、残った右手を下腹部に向けて滑らせる。
ヘソのラインをまさぐられ、ヴィヴィオの身体が小さく跳ねるが気にしない。
そして腰元に手を伸ばすと、スカートをたくし上げてその中に侵入を試みた。
他の肌同様に滑らかな太股の感触を楽しみながら指を滑らせれば、しっとりとした湿り気を持つ布地に指先が触れる。
ヴィヴィオの穿いていた下着は、既に溢れた蜜でぐしょ濡れになっていた。
「へぇ、ヴィヴィオもうこんなに濡らしちゃったんだ」
「ふぇ? ヴィヴィオ……おもらししちゃったの?」
股ぐらが濡れていると言われ、ヴィヴィオは不安げな顔で青年に縋るような眼差しを向けた。
無論だが、彼女の年で愛液などと言う概念や知識は持ち合わせていない。
股から溢れる水分など尿くらいしか知らないのだから、自然と自分が失禁してしまったのではないかという懸念が彼女の胸に湧き上がった。
ヴィヴィオのその様にどす黒く嗜虐的な笑みを浮かべたグリフィスは、彼女の耳元に唇を運ぶと優しく嬲るようにそっと囁いた。
「違うよ、安心してヴィヴィオ。これはヴィヴィオの身体が“気持ち良い”って言ってる証拠なんだ」
「そう……なの?」
「ああ、だから気にしないでもっと気持ち良くなって良いんだよ」
そう言うや否や、グリフィスは下着越しに今までの比ではないくらい強い力で指先を幼い秘所を擦りあげた。
瞬間、今までとは比較にならない程強烈で甘い快楽の電流が発生し、少女の背筋を駆け巡って脳髄を焼く。
唐突に強すぎる快感に襲われ、ヴィヴィオは背を反らせて喘いだ。
「ひゃはぁっ!!」
目の前が白く霞むような錯覚を感じた。
全身が一瞬強くしなったかと思えば、次の刹那には弛緩して四肢に力が入らない。
脱力感と共に恍惚とした余韻が幼い脳髄と思慮を蕩かして、背徳的な淫蕩さに浸らせる。
これはヴィヴィオが産まれて初めて味わう“絶頂”という感覚だった。
未知なる快楽の波に、少女はただ荒く息を吐きながらぐったりと身体を弛緩させた。
自分の腕の中で無力に喘ぐ少女の髪を、グリフィスは指を這わせてそっと撫でる。
「はぁ……はぁ……」
「ん? もしかしてイっちゃったかな。この年でイくなんてヴィヴィオは凄いね」
「……イ、く?」
「ああ、物凄く気持ち良くなる事だよ。気持ち良かったでしょ?」
「うん……なんだかあたまがまっしろになって……すごかった……」
口元を唾液で濡らし、トロンと潤んだ瞳で見つめながらつたない口調でそう漏らす少女のなんと美しく淫らな事か。
グリフィスは自分の股間に血が集まり、熱く滾っていくのを感じた。
「それじゃあもう一回イっちゃおうか? 今度は僕も一緒に、ね……」
「ふあっ!?」
グリフィスの言葉がヴィヴィオの耳に届くや否や、彼は少女の穿いていた下着を一気にずり下ろしてその股の間に自分の肉棒を挟みこませた。
熱い、それこそ少女の柔肌が溶けてしまいそうなくらい熱く滾った肉棒が瑞々しい太股の間に挟まれ、流れ出る愛液に濡れて妖しく光る。
産まれて初めて見る男性器、その赤黒い肉の塊を突然股に挟まれてヴィヴィオは驚いた。
「ひゃぁっ!? コレ……なに?」
「見た事ない? おちんちんだよ」
「これがちんちんなの? すごく……おっきい」
「ああ、エッチな事をする時は大きくなるのさ」
「へぇ〜」
初めて見る男性器の異様に、ヴィヴィオはまじまじと感心しつつ好奇の視線を向ける。
だが少女にじっくりと観察する時間は与えられなかった。
「それじゃあヴィヴィオ、今度は僕と一緒に気持ち良くなろうか?」
「ひゃぁっ!」
唐突に始まった肉棒の律動の刺激に、ヴィヴィオは驚きの声を上げた。
幼い秘所から溢れ出る果汁でびしょ濡れになった肉棒が、少女の太股の感触を楽しみつつ膣口や淫核を擦り上げる。
先ほどの絶頂すら上回る快感を与えられ、ヴィヴィオは甘やかな声を上げて喘いだ。
しばらく軽く擦り上げる動作で少女に愛撫を行っていたグリフィスだが、唐突にその動きを止めると彼女の耳元にそっと唇を寄せる。
「ヴィヴィオ、ちょっと良いかな?」
「ふぇ?」
「こうしておちんちんを擦るとね、僕も気持ち良いんだ。だからヴィヴィオ、もっと力を込めて足で挟んでくれないかな?」
「うん……分かった……」
彼の言葉に了承の意を返すと、少女は細い脚にキュッと力を入れて肉棒を強く挟み込んだ。
性器と性器を擦り合わせる、これは俗に素股と呼ばれる形の行為。
少しのカサつきもない極上の滑らかさを誇る柔肌に包まれ、グリフィスは己が男根に形容し難い素晴らしい快感を感じる。
そして、思い切り腰を動かし始めた。
「ふぁぁっ! しゅごぉ……さっきよりも……はにゅっ!……しゅごいよぉ……」
与えられる狂おしい快感に、ヴィヴィオは呂律の回らぬ言葉で嬌声を奏で悶える。
燃えるように熱く、石のように硬い肉棒が膣口と淫核を擦り上げて少女を容赦なく責め立て、再び絶頂の頂きへと導いて行く。
今まで猛る性欲に晒された事の無い少女には過ぎたる快楽の泥沼、さながら底なしの快楽地獄。
だが悦楽に浸っているのはヴィヴィオだけではない。
彼女を責め立てるグリフィスもまた耐え難い快楽の水面に身を沈めていた。
「くっ……そうだよヴィヴィオ……もっと脚で強く挟んで」
「はぅぅっ!……んぅぅ」
グリフィスの要求に、凄まじい快楽に身を浸しながらもヴィヴィオは懸命に応えて脚に力を入れた。
そうすればどうだろう、えも言われぬ快感が肉棒に与えられる。
素晴らしいキメの細かさを持ちスベスベとしながらもしっとりと吸い付くような潤いを有するヴィヴィオの太股。
愛液で濡れるその太股で行う素股ときたら、下手な女と性交をするよりも遥かに気持ちが良かった。
正に名器と読んで差し支えない代物である。
二人はお互いに快楽を貪りながら、どんどん腰の動きを早めて目指すべき絶頂へと向かう。
肉棒のカサの張ったカリが膣口と淫核を擦り上げ、少女の瑞々しい太股が逞しい竿を挟み扱き上げた。
動きが加速すれば、濡れた肉同士が擦り合わされる粘着質な淫靡な音が響いて快楽を煽るスパイスとなる。
徐々に早まる互いの動き、快楽の決壊が近い事を如実に表すサイン。
そしてそれは呆気なく訪れた。
「ふにゃぁぁあっ!!!」
肉棒のカサが一段強く淫核を弾いた刹那、ヴィヴィオの口から堪らなく蕩けた甘い声が響く。
背筋を駆け巡り、脳髄を直撃した絶頂の電撃に幼く細い四肢が一瞬ビクンと震える。
その途端、太股に挟まれた肉棒も一層強い締まりを与えられて、グリフィスもまた己の絶頂感を解放した。
「くぅ……出すよっ」
小さくそう唸るように囁くと同時に、尿道から白いマグマが噴き出した。
勢い良く発射される精液のシャワー、青臭く熱いそれが少女の身体に撒き散らされて淫靡な白化粧を飾る。
意識までも真っ白に溶けそうな錯覚、二人は互いに迎えた絶頂の恍惚にまどろみの如く浸った。
「はぁ……はぁ……」
「どうだったヴィヴィオ? 気持ち良かったかい?」
「……うん……すごく……よかった」
快楽の余韻で完全に蕩けきったヴィヴィオは、彼の言葉に溶けた思慮でなんとか返事を返す。
息も絶え絶えに言葉を紡ぐその様は、淫蕩さと健気さが混ざり合った形容し難い愛らしさを誇るものだった。
グリフィスは迷う事無く、少女の可憐な唇に自分のそれを重ねる。
「んぅぅ……」
産まれて初めての口付けがヴィヴィオから唐突に奪われる。
そっと重なったキスは次第に軽く舌を伸ばして絡ませるモノへと変わり、色を知らぬ少女の口腔を淫らに汚した。
絶頂後の気だるさをより甘く蕩かす口付けが粘着質な水音と共に交わり、情交の終焉を飾る。
しばし唇を味わい合うと、グリフィスはおもむろに顔を離す。
ヴィヴィオが物欲しそうに舌を伸ばし、切なげな眼差しを向けてきたがそれは半ば無視した。
「どうだったヴィヴィオ? これがキスだよ」
「……すごくあまくて……きもちよかった……ねぇ、もっとキスして?……」
「ああ、良いとも。でもその前に僕と約束してくれるかな?」
「……やくそく?」
「ああ、今日の事は内緒、誰にも言っちゃダメだよ?」
「……ママにも?」
「うん、ママにも。それが守れるならもっと気持ち良い事、たくさん教えてあげるよ」
それは悪魔の甘言。
快楽と言う名の無限地獄に無垢なる少女を突き落とす外道なる罠だった。
だが悲しいかな、少女にそれを知る術などない。
ヴィヴィオに出来た事は、ただ快楽で蕩けきった思慮の元、彼の言葉に従って頷く事だけだった。
「うん、ヴィヴィオないしょにするよ……ないしょにするから……」
言葉を紡ぎながらヴィヴィオは身体を起こして彼にそっと倒れ込むように近づく。
そしてうんと背筋を伸ばすと、グリフィスの唇をペロリと舐めた。
「だからもっと……もっときもちいいことおしえてぇ……」
それは少女と思えぬ淫蕩極まる要求。
涙に濡れて潤みきった瞳で熱い眼差しを注ぎ、だらしなく開いた唇は唾液の筋を垂らして淫らに濡れている。
さながら夢魔か淫婦か、その姿は形容し難い色香に満ち溢れていた。
淫靡と背徳の熱に浮かされた少女の媚態に口元を歪ませてどす黒い笑みを浮かべると、グリフィスは彼女の要求に二つ返事で答えを返す。
「ああ、良いとも。それじゃあレッスン2と行こうか」
□
「あ、グリフィスく〜ん」
機動六課隊舎内の廊下を歩いていたグリフィスに唐突に声がかけられた。
声の下方向に顔を向ければ、爛漫な笑みを浮かべたスターズ分隊隊長高町なのはの姿。
太陽のように明るい笑みを浮かべて歩み寄る彼女に、グリフィスもまた優しげな微笑を浮かべた。
「おはようございます、高町隊長」
「うん、おはよう。この前はありがとうね、ヴィヴィオの面倒見てもらって」
なのはは心底嬉しそうに、青年に頭を下げて礼を述べた。
自分の義理の娘が淫らで嗜虐的な悪魔の手に堕ちたとも知らず、淫蕩と背徳の魔窟に囚われたとも知らず、ただ純粋な心で彼に感謝する。
好青年の皮を被った悪魔はそんな彼女の様子を胸中でほくそ笑みながら、顔に温和な微笑を張り付けてにこやかに笑う。
「いえ、あの程度でよろしければいつでも構いませんよ」
「本当? ありがとうね。ヴィヴィオも凄く喜んでて、“またグリフィスさんと遊びたい”って言ってたんだ。
もし良かったらまた今度面倒頼んで良いかな?」
その言葉の裏に隠された意思、あの幼い少女が母親を介して自分に伝えている要求。
それは陵辱を求める淫らな発作、それは辱めを欲する淫靡な餓え、それは快楽を求める劣情の溶けた渇き。
グリフィスは思わず口元を黒く歪めると、僅かに暗黒の混じった微笑を浮かべてなのはに笑いかけた。
「ええ、僕でよければいつでもヴィヴィオの面倒を見させていただきますよ」
終幕。
317 :
ザ・シガー:2008/11/28(金) 18:43:01 ID:R/4fWO7i
投下終了ですたい。
股間の一部分だけでも暖が取れればこれ幸いなり。
とりあえず、ロリ状態のヴィヴィオのエロ、しかも挿入はなしという需要の低そうなエロを狙って書いてみた。
しかしアレね、俺は基本的に年上でオッパイな女性が好きなのに、なんだか最近ロリ系でもガンガン書けるのね。
書き終えて自分自身で驚いてるよ。
このグリフィス、ちょっと殺してくるわ(ぇ)
そろそろどうにかしないと駄目だこの鬼畜眼鏡ww 駄目だ、早くなんとかしないとw
GJでしたー。
なんていうか、どんどんザ・シガー氏がロリに傾倒しているような予感w
どこまでこのグリフィスの毒牙が広まるのか恐ろしいです。
そして、ヴィヴィオこと聖王猊下かわええー。
久しぶりにいいヴィヴィオを見させてもらいました、GJ!
次回も楽しみにしてます!! ちなみに変態仮面をまだ待っているんだぜw
さすがシガー氏ロリコンでもなんともないZ☆E
それとグリフィスには誠死ね並のGJをおくらせて貰おうwww
やっちまった\(^q^)/
ちょっとグリフィスの弟子になってくる ノシ
>>317 うはあああああ、グジョオオオオオオブッ!
シガー様、あんたは神だっ!w
で、またもや気付いてしまった誤植w
>>308 つ 起動六課
322 :
ザ・シガー:2008/11/28(金) 20:05:02 ID:R/4fWO7i
GJサンクス。
うはwww しかしまた誤字かよwww
って訳で
>>308は保管庫に載せる際は。
廊下で突然声をかけられたを青年、グリフィス・ロウランは手にしていた起動六課のry
↓
廊下で突然声をかけられたを青年、グリフィス・ロウランは手にしていた機動六課のry
これでお願いします。
駄目だこのいたずら黒眼鏡、早く何とかしないと・・・あ、シガー氏には勿論GJを
しかし最近この眼鏡がおしおきされるSSを見たくなってきたんだぜw
こうなったら、鬼畜眼鏡に残された道はエリオしか………いや、なんでもない。
>>317 GJ!
グリフィス何て恐ろしい事を……ばれたら、切り落とされそうだな……
え、何をって?決まっているだろう……?(((゚Д゚)))ガタガタ
>>317 鬼畜なのに漢だグリフィス!
欲望のためには命を懸けるとは潔い! GJ!
なにげに兄狂いラグナのSSを読み返してたら、自分の彼女をかばうヴァイスと
「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」と鉈を構えて叫ぶラグナの光景が見えた・・・
星流れの構えのまま言うんだなw
330 :
ザ・シガー:2008/11/29(土) 00:25:01 ID:LuJtSdK4
>>329 (゜Д゜ )…………
ああ、では
>>308の該当部分は。
廊下で突然声をかけられたを青年、グリフィス・ロウランは手にしていた起動六課の
↓
廊下で突然声をかけられた青年、グリフィス・ロウランは手にしていた機動六課の
でお願いします。
ってか自分なにしちょるねん……やっぱりオッパイ成分が足りないからかしら。
OTZ
>>330 このクオリティでこれだけの誤字しかないのは寧ろ凄い気がします……
逆に考えて、「致命的な誤字が無いのはロリ成分のお陰」というのはいかがでしょう?
業務連絡です。
88スレ保管完了しました。
職人の方々は確認お願いします。
.,ヘ^^^フ) 、
<ヘ人ヽ> i、 <あらぁん、よくやったじゃない、
>>332 ,ノ、゚ヮ(゚.)l),_ヽ べ、別にあなたのために淹れてあげたわけじゃなくてよ!
とミ,・,彡つ `旦~
: ,{〉,、〈)ヽ、
んヽし'ー-ゝ
グリフィスを掘って懲らしめてやりたい
…… (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
質問!
カリムはなのはとフェイトは「さん」付けだったっけ?
何か違ってたような気が個人的にするのだけれど…
………一つだけ愚痴らせて………。
完成寸前で数ページが消えた………バックアップもない………涙
>>332 ありがとうございます。
励みになります。
344 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 02:44:18 ID:g+6qFBJN
前に書き込みした229の者です。見た所セインが一歩リードですかな。
考案したのはエリオがある人に恋をした話で。
その相手が自分だと勝手に暴走するフェイト、シグナム、キャロ、ルーに加えて
ナンバーズからも誰か一人出して勝手にエリオがいない所で競い合ってると言う話です。
ぶっちゃけメインはエリオとそのある人だからこの方達は裏話扱いです。
誰かは完成した時に。
>>344 エリオの恋するそのある人がめっちゃ気になる
上記の4人でもないとすると…
とにかく全力で期待
ガリューだな
アルフさんかもしれないぜ?
>ザ・シガー氏
微妙に今更な感想になるけど……この才能の無駄遣いめ!!
俺ちょっとグリフィスの弟子になってくる
リンディさんだよ
350 :
野狗:2008/11/30(日) 14:07:53 ID:OTLvqOtK
魔法少女リリカルなのはIrregularS 第七話です。(全十三話予定)
捏造まみれです。
SSX前提です。
あぼんはコテで
人によっては欝・鬼畜・グロ有り。
レス数17
351 :
野狗:2008/11/30(日) 14:08:40 ID:OTLvqOtK
1
ジュニアのラボの大型ディスプレイの前で、二人は顔を見合わせていた。
「どう思います? チンクさん」
「確かに似ているな。これはドクターの使っていたガジェットなのか?」
先ほどの戦闘で、コピー戦闘機人と一緒に現れたガジェットは、JS事件で使われた物と同じタイプだった。
「データがあればガジェットの製造自体はそれほど難しい物ではない。戦闘機人とは違う」
「問題はこの中なんですよ」
「中?」
「ええ。以前フェイトさんに聞いたんですが、JS事件で捕獲されたガジェットの中には父さんの署名があったらしいんです」
チンクは少し懐かしそうな顔になった。
「ああ……そうだったな。ドクターは自分の製造物に署名をするのが好きだった。ウーノ姉様やクアットロは最後まで反対していたが、トーレだけは賛成していたんだ。
戦う相手に名乗るのは悪くない、と言ってな」
しかし、署名があったとしても、過去にドクターが作ったものが使われているというだけで、なにかが証明できるわけではないのだ。
「その、あるはずの署名が、消されているんです」
「なんだって? 最初からなかったわけではないのか?」
「わざわざ、上から削って消してあるんですよ」
「消す必要などないはずだ。ドクターが作ったガジェットだとしても、当たり前すぎて隠す意味などない。証拠隠滅の必要性などないだろう」
「だから、これがメッセージなのかも知れません」
「署名を消したのがメッセージ? 私たちへのか?」
「ですから、一番父さんとのつきあいの長かったチンクさんを呼んだんですよ。何かご存じかと思って」
「つきあいと言われても困る。あの頃の私は、盲目的にドクターに従っていただけだからな」
「あの人は、そうは言ってませんでしたよ?」
「騎士ゼストの世話をしたのは任務だ。勘違いするな」
「……えーと。僕が言っているのはルーテシアさんのことなんですが」
そもそも、ジュニアはゼストに会ったことなどない。というより、ジュニアが生まれる数年前にゼストは死んでいるのだ。
「勘違いにしてもひどいですね、チンクさん」
352 :
野狗:2008/11/30(日) 14:09:17 ID:OTLvqOtK
2
チンクの口がポカンと開いた。みるみるうちに頬が赤くなっていく。
「わ、私は、別に、その……」
「誰にも言いませんよ、僕は」
「すまん」
「でも、そこで見ているヴィヴィオとディエチさんについては僕は知りませんから」
「なっ!?」
「あ、それじゃあ僕、ルーテシアさんに呼ばれてるんで、ディエチさんと出かけてきますから」
そそくさとその場を後にするジュニアを目で追うようにして振り向いたチンクに、困ったように笑って誤魔化すディエチと、
ニヤニヤと笑って手を振るヴィヴィオが見える。
「チンク姉。あの、あたしは、その、何も、聞いてないから」
それだけ言うと、ディエチはジュニアの後を追って行ってしまった。
後にはヴィヴィオとチンクだけが残される。
「……はやてさんの所だったかな」
「何がだ、ヴィヴィオ」
「アギトがいるところ。ちょっと、アギトに聞きたいことがあって。昔のこととか」
「……悪魔か、お前は」
「悪魔でいいもん」
ここにヴィータがいれば間違いなく青ざめて、「……お前、実はなのはと血が繋がってるだろ」と言っていたに違いない。
チンクはただ、大きく溜息をついただけだった。
魔法少女リリカルなのはIrregularS
第七話
「殺戮すべき世界」
353 :
野狗:2008/11/30(日) 14:09:49 ID:OTLvqOtK
3
指定された場所は、事実上廃棄処分に近い次元世界だった。資源調達先として選ばれ、採掘されきった地表は荒れ果てている。
草一つ生えていない荒野。呼吸できるレベルの大気があることすら不思議に思えるほどの、気の滅入る荒涼とした景色が広がっていた。
インゼクトの情報によれば、この周囲に警戒すべき物は何もない。
それでもルーテシアは、転移魔法を発動寸前の状態で待機させていた。何か異変が起これば、すぐにこの場から去ることができる。
そして、地雷王がルーテシアの背後に待機している。地雷王は地面からの異変を即座に感じ取ることができる能力を持っている。
これで今のルーテシアは上下四方、どの方角からの接近にも対応できる状態なのだ。
正面遠く、岩陰の向こうから約束の相手は現れた。
本当にエリオによく似ている。とルーテシアは思った。しかし、決定的な何かが違う。
本物とコピーとの違いとも、また違う。なにかもっと、根本的な何かが違うと感じられるのだ。
そして、そこには妙な懐かしさもある。
「一人かい? ルーテシア」
「貴方は違うの?」
ローヴェンは無言で手を挙げた。キャロを載せた車椅子を押して、ノーヴェのコピーが姿を見せる。
「キャロは一人では歩けないからね。補助が必要だ」
インゼクトがキャロの周囲を舞う。
「調べる必要はない。キャロを操ってなどいないよ」
「だったら、調べても構わないのでしょう?」
ローヴェンは無言で肩をすくめ、ルーテシアはインゼクトによる走査を続けた。
走査したデータは、ジュニアの元に送られ解析されている。ジュニアによる解析ならば、そう簡単に騙されることはないだろう。
即座に解析結果がアスクレピオスに送られてくる。
「薬物反応無し。脳波正常。外部から操作されている形跡無し」
(ジュニア、貴方の意見は?)
ジュニアは念話が使えないが、互いのデバイスであるアスクレピオスとグンツェグ=ローヴェンを媒介にして、密かに会話を飛ばすことはできる。
(キャロさんは精神操作の類は受けていません)
(わかった。待機していて)
(了解)
離れた場所で待機しているジュニアは、インゼクトからのデータをモニターしている。こちらの情報も逐一チェックしているはずだ。
万が一の場合に備えて、ジュニアは転送魔法の魔法陣上に待機してもらっている。
何か事があればすぐに逃走できるのだ。それに、ディエチが一緒についている。不用意に近づいたものはあっさりと狙撃されるだろう。
354 :
野狗:2008/11/30(日) 14:10:22 ID:OTLvqOtK
4
「車椅子は、一人で動かせるの?」
「もちろんだ」
「キャロ、こっちに来て」
「ちょっと待った。約束が果たされていない。キャロは君と交換のはずだ」
「約束は守る」
「転送魔法の使い手にそう言われても困る。せめて、君の足下の魔法陣は消してくれないか」
「キャロがこちらに来てから。せめて、今の距離の半分はこちらに近づいて」
キャロさえ取り戻せばそれでいい。ルーテシアはそう考えていた。
キャロは遊撃隊のメンバーではない。自分とは違う。犠牲者名簿に入るべき存在ではないのだ。
自分は、犠牲になることなど織り込み済みだ。自分が犠牲になることを恐れていては、前線に出ることなどそもそもできないではないか。
二者択一ならば、エリオはキャロを選ばなければならない。自分を見捨てなければならない。
そしてそれがエリオのためならば、自分は見捨てられても構わない。エリオのためになると言うのなら、自分はいっこうに構わないのだ。
どうせエリオとキャロに救われなければ、あの場でクアットロに使い潰されていた身なのだ。その二人のために捨て駒になるというのなら十二分に本望だ。
「交渉の始まり、と言ったところかな」
ローヴェンは困った仕草で頭をかき、ふとその動きを止めた。
「ルーテシアお嬢様!」
その隙を狙ったように声が聞こえる。
ローヴェンとルーテシアのちょうど中心、何もない地面から突然声が聞こえてきたのだ。
「お嬢様!」
ISシルバーカーテン
解除された偽装の向こうには、満身創痍の姿が。
引きちぎられたばかりのコードを身体にまとわりつかせ、あたかも実験対象とされていた場所から逃げ出してきたような。
そして、まだ血の滴る真新しい傷も見受けられる。
「……助けて……ください」
ルーテシアは、あまりに予想外な人物の出現に一瞬言葉を失った。
355 :
野狗:2008/11/30(日) 14:10:57 ID:OTLvqOtK
5
「クアットロ……」
そう呟きかけ、咄嗟にアスクレピオスを構える。
違う! ナンバーズの所に、いや、クアットロの所にいた経験がルーテシアに警告していた。これは違う。クアットロが助けを求めるなど、あり得ない。
しかも、このタイミングはあまりにもわざとらしすぎるではないか。
(ジュニア! 来ては駄目! 罠!)
「遅いですわよ、お嬢様」
クアットロが駆ける。その手は咄嗟に姿を現したジュニアへと伸び、
「母……さん?」
呆然と呟くジュニアの身体を切り裂いた。
「クアットロっ!」
一歩出遅れたディエチの叫びにクアットロは笑う。
「あらあらディエチちゃん、ますますつまらない子になっちゃったのねぇ」
「ジュニアッ!」
転送魔法をルーテシアは発動させようとする。
SONIC MOVE
「うすのろだな」
ローヴェンの打撃がルーテシアを地面に叩きつけた。
避けられるはずだった。いくら超速と言ってもルーテシアの魔法発動の方が早いはずだった。
クアットロとジュニアに気をそらされていなければ。
ディエチがイノーメスカノンを近接射撃用にモード変換する寸前、再びクアットロの姿が消える。
「……母……さん?」
切り裂かれた腹を押さえ、膝をついてジュニアは呟いた。
356 :
野狗:2008/11/30(日) 14:11:29 ID:OTLvqOtK
6
「どう……して?」
「どうしてって、いらない子ですものぉ」
虚空から響く声。くすくす笑い。
「追跡を少しでも誤魔化すために捨てていった絞り滓ですものぉ。まあ、管理局の物好きさんが拾ってくれたみたいだけどぉ、何に使ってたのかしらねぇ。
それとも、物好きなのはディエチちゃん?」
「黙って!」
叫び、辺りに銃弾をまき散らすディエチ。
「それ以上言わないで!」
「あら、なあに、ディエチちゃん。そこのお馬鹿さんな出来損ないは、ディエチちゃんのペットなのかしらぁ。だったらごめんなさいねぇ」
「なんで……なんで……」
ジュニアの身体から地面にしたたるのは、血だけではなかった。
「母さんに会えたのに……母さんに……」
「ねえ、そこのお馬鹿さん。やめてくれません? クアットロとしてはですねぇ、出来損ないがクアットロのお腹にいた時期全てが忘れたい過去なの〜♪。
策とは言え、こんなお馬鹿な出来損ないがお腹にいたかと思うと気持ち悪くてぇ、嫌なんですぅ〜♪」
「やめてクアットロ、お願い。ジュニアは、ドクターの子供なんだよっ!」
ディエチの悲痛とも言える訴えに、笑い声が重なった。
「はあ? そんなやつ、僕は知らない。知りたくもないけれど?」
ルーテシアを叩き伏せ、デバイスを突きつけたままのローヴェンが、吐き捨てるように言う。
「そもそも、僕はまだ子供なんて作ってない」
ディエチはローヴェンを見た。そして、押さえつけられたままのルーテシアもローヴェンを見上げる。
二人の瞳に、徐々に理解の色が広がっていく。
「貴方……」
「嘘……」
「僕はエリオローヴェンだよ。まあ……」
響く笑い。ルーテシアにもディエチにも覚えのある笑い方。
自分に絶対の自信を持った、狂気すら孕んだ笑み。
「本物の、ジェイル・スカリエッティ。そう呼んでもらっても構わないけどね」
357 :
野狗:2008/11/30(日) 14:12:00 ID:OTLvqOtK
7
ローヴェンに対するルーテシアの姿に、クアットロはこぼれる笑みを抑えることができないでいた。
インゼクトによる偵察は無視していればいい。ただ、気になるのはキャロを調べているインゼクトだった。
ルーテシアの能力では、キャロの外見は別として中までを調べることはできないはずだ。
インゼクトの能力は未知数だとしても、ルーテシアの方にはデータを解析する能力がない。
少なくとも、ナンバーズとして一緒に過ごしていた時期のルーテシアを考えればそのはずだった。
あれから成長したとはいえ、知識の基本はクアットロやドクターが教えているのだ。
しかし、考えるまでもなかった。少なくとも、ルーテシア以上の解析力を持った人材が邀撃隊にいる。
クアットロにとっては単なる出来損ない、本物のドクターを再登場させるための捨て石に過ぎない存在だったのだが、凡人からすればたいした才能に見えるのだろう。
ということは、出来損ないが近くにいる。
探す時間は限られている。だが、燻り出すのは簡単だろう。
どうせ世話をしたのは元六課の連中しかいない。ならば、ジュニアは感情とやらに左右されるに違いない。それを揺さぶってやればいいのだ。
幸い、自分はジュニアにとっては「母親」だ。吐き気を催す現実だが、それを利用しない手はない。
ほんの一瞬でいいのだ。自分に気を取られてジュニアが姿を見せれば、大いに手間が省かれる。
だから、クアットロはあえて姿を見せた。
もう、自分が生きていることが公になっても構わない。ルーテシアを手中に収めれば、予定の作戦は完遂できるのだから。
ジュニアが「母さん」と呼びかけた瞬間、クアットロは必死に感情を抑えていた。
……ああ、なんて……
……なんて、愚かなの……
笑い出したい、嘲りたい衝動を必死に堪え、クアットロはジュニアを攻撃した。
死したドゥーエから唯一受け継いだピアッシングネイルで。そして、軟らかい肉を切り裂く感触に一瞬、クアットロは陶酔する。
自らが生み出した者を自らが切り裂く愉悦にその頬は緩み、ディエチの声はその悦びを加速する。
……なんて素敵……
この瞬間のため、自分はここにいる。虐げ、嘲り、精神を打ち砕くために。
そのためにあの数年を耐えたのだと、今は言える。
屈辱の数年を。
あの日、ゆりかごで高町なのはに撃ち破られ、次に気がついたときは拘置されている状態だった。
ISは封じられていない。しかし、管理局が封じたつもりになっていることには気付いていた。なら、思わせておけばいい。
どちらにしろ、厳重な監視状態での脱出は論外だった。シルバーカーテンの幻影も、「幻影を使っている」という大前提の前ではほとんど意味がないのだ。
騙してこその幻術である。
その状況で逃げ出したとしても、今度はたった一人で六課を相手にすることになる。それはさすがのクアットロも避けたかった。
このときクアットロはすでに、ドクターに見切りをつけていた。というよりも、その時点でのドクターに見切りをつけ、次世代のドクターに託す目算をつけていた。
すなわち、体内に仕込まれたドクターの「種」である。クアットロは体内の「種」を三つに分離し、「処置」を受ける際にその内の一つだけを犠牲にした。
そしてクアットロは機会を待つことにした。追われることなく脱出する方法を探しながら。
その機会は、マリアージュ事件の直後に訪れた。
ギンガの差し入れたワインで、ドクターはドゥーエを追悼した。
ギンガの意志か、同じワインがウーノ、トーレ、セッテ、そしてクアットロにも届けられたのだ。
358 :
野狗:2008/11/30(日) 14:12:33 ID:OTLvqOtK
8
ワインを届けた係員……キューブはこう言った。
「……せめて対面くらいはさせてやっても良かったんだろうけどな」
その瞬間、クアットロの頭には脱出のシナリオが生まれたのだ。仮に失敗したとしても、自分にデメリットのない方法が。
クアットロは、体内に仕込んだ「種」の一つを成長させることにした。
運ばれた病院で、クアットロは逃げた。外ではない。下へ。地下へ。何かを隠しているはずの場所へ。
目当てのものがなければ、これはただの中絶手術と逃走失敗に終わるだけの話。しかし、クアットロは目当てのものを見つけた。
クアットロの知る管理局ならば、必ず保管しているだろうと予測できたもの。
管理局内部でも秘密にするために、あえて専門の保管施設ではなく病院の一部に隠されていたもの。
いわゆる、管理局の「闇の部分」が保管しているもの。
それは、ドゥーエの遺体。
クアットロは遺体を奪い、手を加え、爆破した。
管理局はそれをクアットロの遺体と思いこんでいたのだ。
戦闘機人が自爆した場所で発見された戦闘機人の死体の欠片。いったいそれを誰が、別の戦闘機人のものだと判断するのだろうか。
例えどれほど綿密な調査が行われていたとしても、それは戦闘機人の死体であることに間違いはないのだ。
そして、ドゥーエとクアットロの身体の細かな違いなど、スカリエッティ以外の誰が知るというのか。
それからクアットロは、二つの偽装を行った。
一つは、自らがドゥーエの死体と化すこと。
クアットロが自爆したことを知った「闇」はすぐにドゥーエの遺体をチェックした。
そこにいたのは他でもないクアットロなのだが、ISにより誤魔化されてしまうことになる。
その後、クアットロは密かに「闇」の主要メンバーを暗殺、自由の身となった。
主力のほとんどを失っていた「闇」の残存メンバーなど、クアットロにとってたいした相手ではなかったのだ。
二つ目は、スカリエッティの「種」を残すこと。それによって、自分の死をより明確なものに偽装できると考えたのだ。
クアットロの中にはすでに三つ目の「種」が準備されていた。残された二つ目の「種」は、今では「ジュニア」と呼ばれている。
クアットロにとってのドクターの真の後継者は、今、エリオの中に移植されていた。いや、エリオの身体が使われていると言うべきなのかも知れない。
クアットロにとっては、「ジュニア」はただの出来損ない。逃亡を補助するための囮に過ぎないのだ。
359 :
野狗:2008/11/30(日) 14:13:05 ID:OTLvqOtK
9
「……エリオのクローン……」
ルーテシアの呟きに、ローヴェンは肩をすくめた。
「君たちは知らないんだ。この身体の本当の意味を」
そして、腹を押さえたままうずくまるジュニアに向き直る。
「無様だな……同じ遺伝子の持ち主とはいえ、優等クローンと劣化クローンとではここまで差が出るのか」
ディエチはイノーメスカノンを構えたまま動けないでいる。
傷を負って動けないのはジュニア。ドクターの子であり、クアットロの子。自分なりに大切に育てたつもりだった。想いを込めて過ごしていたはずだった。
皆が、ジュニアを愛していた。
ドクターの頭脳と、ドクターにはなかった素直さと優しさを持った少年を皆が愛していたはずだった。ディエチも同じはずだった。
しかし、今、目の前には別のドクターがいる。クアットロとともに。
「ディエチちゃん。一緒に来るつもりなら、今からでも遅くないのよ?」
クアットロの姿がローヴェンの隣に現れる。
「温かく歓迎するわ、また一緒に、ドクターをお手伝いしましょう?」
「ディエチ……!」
ルーテシアがストラーダローヴェンから目を離さずに言った。
「ウェンディをあんな目に遭わせたのは誰?」
「別にいいじゃない、あんなお馬鹿さんどうなろうと」
クアットロの言葉に、ディエチは逆に落ち着いた。
悩む必要などないのだ。すでに、戦いは始まっていて、自分の立つ位置すら決まっているというのに。
「答えは決まっているよ、クアットロ。あたしは、ジュニアの味方だよ」
イノーメスカノンは明らかにクアットロとローヴェンに向けられていた。
「ルーテシアとキャロを離して。さもなければ、今すぐ撃つよ」
「本当に、つまらない子ねぇ、ディエチちゃん」
「そうかもしれない。だけど、これだけは譲れないんだ」
360 :
野狗:2008/11/30(日) 14:13:38 ID:OTLvqOtK
10
クアットロは動かない。ただ、ディエチを哀れむように見つめている。
「私が何も知らないと思っているの?」
「覚えているよ、クアットロ。知っているふりは得意だったよね」
「管理局に敗れて飼い犬になる。それは仕方ないかもしれませんけれどぉ、喜んでしっぽを振ることはないと思うんですけどぉ?」
「使い捨ても考慮に入れた消耗部隊。それが君たち遊撃隊への管理局上層部の評価だ。そして、六課を指揮していた八神はやても、
エリオの親代わりだったはずのフェイト・スクライアも、君たちとともにナンバーズを撃ち破った高町なのはすらも、何故遊撃隊の指揮を執らない?
君たちは、見捨てられている。それに気付かないほど愚かではないだろう?」
ローヴェンの言葉は続く。
「ただ使い潰されていくのが望みか? だったら、拘置されたままであることを由としているトーレたちの方がマシじゃないか?」
そこまでして、守るべき世界なのか?
二人の問いに、ディエチは即座に答えていた。
「知らない。あたしにはそんなことはどうでもいい。エリオがどう考えているかなんて、あたしは知らない。
八神はやてもフェイト・スクライアもあたしには関係ない。だけど、あたしはジュニアを守る。ジュニアが遊撃隊にいるのなら、あたしも遊撃隊にいる。それだけだよ」
そして、もう一つの望みを叶えるために、とは、今は言わない。
言葉を止めたディエチへ挑発するように微笑みかけながら、クアットロはジュニアに向けて指を伸ばす。
「だったら、その出来損ないに聞こうかしら? 貴方は、どうしてこんな世界を守るの? 遺伝子提供者への面当てかしら?」
「……父さんのことか? クアットロ」
ジュニアの言葉に、クアットロは首を傾げる。
「あらん、もうお母様とは呼んでくれないの? 愛しのジュニアちゃん」
腹を抱えたまま、ジュニアは顔を上げる。その表情は強ばって、凄惨とも言える笑みが張り付いていた。
「考えてみれば、あんたの子宮より、豚の子宮の方がマシだったかもね。まあ、試験管代わりにはなったみたいだよ、あんたの臭い胎内でも」
「……笑えない冗談よ」
「事実だもの」
「殺しますよ?」
「だったら、ローヴェンに頼むんだね。自分の手を汚さないのが好きなんでしょ? 嘘付き。自分の手を汚さないんじゃない、汚したくても汚せないんだ、
弱すぎて。あんたは、ナンバーズの出来損ないだもの」
361 :
野狗:2008/11/30(日) 14:14:11 ID:OTLvqOtK
11
ジュニアは笑った。まるで、スカリエッティのように。
「あんたみたいな出来損ないを二度と母さんなんて呼ぶか! 僕が次に母さんと呼ぶとすれば、たった一人だけだ!」
ジュニアの手が、側に立つディエチの手を掴む。
「……女の魅力ではウーノさんに劣り、戦力としてはトーレさんに劣り、工作員としてはドゥーエさんに劣る。そして策士としては六課に負けた事で明白でしょう?
僕が出来損ないなら、あんたはそれ以下だ。そんな人が僕の母さんのわけがない」
「…………せいぜい、吼えてなさい。今の内に」
「……怒れば、ディエチさんに撃ち殺される。だから動けない。今なら、ルーテシアさんがいるからディエチさんは手を出さない。だけど、僕が狙われれば話は別。
ルーテシアさんを見捨ててもディエチさんは僕を助けるためにあんたを容赦なく撃つ」
賛同するように、ディエチはイノーメスカノンを揺らした。
「それが怖いから、あんたは動けない。なるほど、さすがは父さんの因子を受け継いだ中でも一番の役立たず。父さんが見捨てるわけだ」
突然、哄笑が響いた。
「くっくくくくっ、口では我らが女王の負けだ。出来損ないと言っても、さすがは僕と同じ遺伝子の持ち主だな」
「あーん、ローヴェン、意地悪ですわ〜♪」
ローヴェンの笑いが、クアットロに普段の調子を取り戻していた。
「だが、君たちを救いに来る者がいないのは動かしようのない事実だよ。ウェンディとガリューを失い、今またルーテシアも失う君たちを誰が助けるんだ?」
「簡単なことだよ」
ジュニアはローヴェンをにらみつけるように言う。
「なのはさんも、フェイトさんも、はやてさんの助けには来ない。理由は簡単だ、必要がない。僕たちが助けを求めていないからだ」
「この状況で?」
ローヴェンが嘲るように唇をゆがめる。
ジュニアの身体が上がる。腹を押さえた状態で、ぞれでも胸を張ろうとしていた。
362 :
野狗:2008/11/30(日) 14:14:44 ID:OTLvqOtK
12
「ギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張って、それでも、どうにもならないとき……」
ジュニアがしっかりと立った。
「助けを呼ぶとすれば、そのときただ一回だけだ。いいか、うぬぼれるなよ出来損ない。僕はお前たち相手に一歩も下がらない」
ローヴェンの笑みが消える。
「いいさ、ディエチに撃たせてごらん?」
「はい?」
首を傾げるクアットロに、ローヴェンは言う。
「ディエチが高町なのは以上の砲撃を撃てるというのなら、撃たせてごらん? 僕のシールドが、ディエチの砲撃をこの距離で防げるかどうか。
助けを呼ばないという力がどれほどのものなのか」
「撃てますよ」
ディエチは静かに告げた。意地もてらいもなく、ただ、事実を告げる淡々とした口調で。
「今のあたしなら、あの時のなのはさんと同じ砲撃ができる」
「ふーん?」
「クアットロにはわからない。ローヴェン、貴方にも絶対にわからない。
あのとき、ドクターやクアットロの計算ではあたしの砲撃がなのはさんを圧倒するはずだったのに、それでもあたしは負けた。
今なら、あたしにはその理由がわかるから」
バレットイメージ、ノーマル。
「なのはさんの強さは簡単、ただヴィヴィオのためだけの強さだったから」
チャージ レベルMAX
「ジュニアのためなら、あたしはなのはさんのような砲撃ができる」
ローヴェンの姿勢は変わらない。ルーテシアにデバイスを突きつけたまま、ディエチに対して斜に構えている。
クアットロが、いつの間にかローヴェンの横に寄り添うように並んでいた。
363 :
野狗:2008/11/30(日) 14:15:16 ID:OTLvqOtK
13
「ディエチちゃん、本当にその気になってるの?」
「クアットロ、もう貴方の舌先三寸ではどうにもならないんだよ」
「舌先三寸かどうか……」
ディエチが突然飛んだ。ジュニアを抱きかかえ、後方へと。
砲撃に備え、身構えるクアットロとローヴェン。しかし、ローヴェンはシールドを展開しなかった。
ディエチの飛んだ先、その地面にある魔法陣を見たのだ。
「ルーテシアを抑えろ!」
クアットロに指示を出したローヴェンがSONIC MOVEを発動、二人に迫る。
しかし、一瞬早く転送魔法が発動されていた。
デバイスは転送された後の何もない空間を薙ぐ。ローヴェンは即座に振り向いてそのまま、クアットロを振り払おうとするルーテシアに標的を替えた。
「舐めるなっ!」
雷撃を全身を浴びせられ、ルーテシアは悲鳴もあげずに昏倒する。
やや余波を浴びたクアットロは、それでも微笑んでローヴェンに目を向ける。
「……あの二人を逃がすのは、織り込み済みではありませんでした?」
「ルーテシアを捕らえたことと僕の正体、そして我らが女王クアットロの復活」
ローヴェンは槍を捧げるように構えた。
「その三つを出来損ないどもに伝えることができるなら、手足をもぎ取るぐらいはやっても良かったんだ。ディエチも含めてね」
「やっぱり、私は王女なんですかぁ。そうすると、王様は、貴方になるんですよねぇ〜♪」
「言うまでもない」
「ふふ、素敵ですわ。ところで、これはどうします?」
昏倒したままのルーテシアと、地に伏せて動けないキャロをクアットロは指さした。
「勿論連れて帰るさ。嫌だというなら、殺さない程度に壊してあげようよ」
「二人とも、嫌だとは言ってくれないんでしょうね。退屈ですぅ」
「いずれは壊すよ。徹底的にね。それまでは、我慢だね」
364 :
野狗:2008/11/30(日) 14:15:53 ID:OTLvqOtK
14
ミッドチルダ西にはケーシェンと呼ばれる街がある。クラナガンほどではないがそれなりに栄え、商業施設の多い、西の都とも呼ばれている都市である。
その都市の中心部にある倉庫が、数週間前から貸し切りになっている。借り主は最初に一度訪れたきり戻ってくる様子がない。
もっとも、レンタル料は前金でもらっているので管理人の手を出す領分ではない。
しかし、その日はさすがに様子がおかしかった。気味の悪い騒音と砲撃音が絶え間なく響いているのだ。
それでも管理人は何も言わない。なぜなら、最初の砲撃によって命を失っているから。
倉庫を中心とした無差別の魔法砲撃は都市中心部に深刻なダメージをもたらしていた。物的被害だけではない、人的被害も莫大なものとなっているのだ。
まず、倉庫の外壁がいきなりシールドのようなもので囲まれた。そしてシールド表面に、人一人が入れるほどの大きさの半球の力場が多数発生した。
その後、表面全体をみっしりと覆った半球状の力場は一斉に割れた。
瞬間、凄まじいばかりの破壊が始まったのだ。
PLASMA SMASHER
DIVINE BUSTER
HRæSVELGR
三種類の砲撃が街のいたるところを襲った。一撃ではない。複数、いや、数十の砲撃が街を襲ったのだ。
殺傷設定の砲撃は、建物だけでなく人の命もあっけなく消し去っていく。
数秒で、都市中心部は地獄と化した。
不幸中の幸いは、この砲撃が本当にランダムに行われていたことだろう。狙い打ちされていれば、生存者はゼロであったろうから。
辛うじて最初の数秒を耐えた人々は、自らの僥倖に気付き、神に感謝した。次いで、周囲の状況に気付き、嘆き恐怖した。
そして、砲撃の主を目にした者は、そのほとんどが嘔吐した。
そこには、ぶるぶると震える、百近い数の赤みを帯びた肉塊があるだけだった。その肉塊には、デバイスのようなものが突き立てられている。
だれも、それが何であるかを理解することができなかった。しかし、一つだけは理解できた。
それが、砲撃魔法を発動させた「モノ」だと。
クアットロに尋ねれば、彼女は言うだろう。
「たった一つの魔法、それも適当にむやみやたらと発動させるだけなのに、どうして人の形が必要なんですかぁ?」
それは紛れもなく、コピーなのだ。
高町なのは。
フェイト・スクライア。
はやて・ナカジマ。
魔法のためのリンカーコア、デバイスを保持する部位、それ以外の不必要な部分を全て削られた姿。
「はやてちゃん、なのはちゃん、フェイトちゃん、頑張ってくださいねぇ〜♪」
そう言いながらコピーのデータを入力するクアットロに、ローヴェンは大笑していた。
二人の望み通りコピーは任務をやり遂げた。そして数分と保たずに死んでいく。生存のための器官すら、コピーには用意されていなかったのだ。
生き残った人々は、腐るように溶けていく肉塊を呆然と見つめていた。
365 :
野狗:2008/11/30(日) 14:16:29 ID:OTLvqOtK
15
事件を知った管理局は、各地でフェイクマザーの捜索を開始した。隠されているものを事前に発見すれば悲劇は避けられるのだ。
エリオも、会議室に全員を集めて事件の報告書を読んでいた。
「……これか……」
同じものを読んでいたチンクがうなずく。
「間違いない。フェイクマザーを転送で送りつけられれば、陥落しない都市などないだろう」
ルーテシアの転送魔法を使えば、フェイクマザーを好きな場所へ送り込むことができる。
「すいません。あたしが……」
ディエチの言葉を制止したのはセインだった。
「ルーお嬢様は覚悟してたんだ。ディエチのせいでもジュニアのせいでもないよ」
ルーテシアは、事後報告の形で自分の行動をエリオに伝えていた。
キャロが救えず自分も連れ去られた場合は、ローヴェンのアジトの位置をなんとしてでも伝える。それが、ルーテシアの伝言だった。
「クアットロにもう一人のジュニア……か」
「オットーとディードが戻り次第、全員で集まってくれ。二人の報告を聞いてから、今後の方針を伝える」
訳のわからないディエチに、ヴィヴィオが告げる。
「二人は、セッテとトーレの所に行ったの」
「セッテとトーレの?」
「貴方達のコピーを作れっていう上からの命令は隊長が拒否したけれど、もしかしたらセッテやトーレのコピーを作ろうとするかも知れない。
だからオットーとディードが話をしに行ったの。この期間だけでも遊撃隊の保護下に入るようにって。二人が受け入れるなら、許可ははやてさんが何とかするって」
確かに、トーレとセッテの戦力は魅力的だ。コピーを必要と考える者も出てくるのだろう。今回の戦いでも、二人が協力してくれれば、と考えないでもないのだ。
「ウーノのコピーは戦力としては意味がないし、ドクターのコピーはいらないだろうしね」
ディエチはヴィヴィオに礼を言うと会議室を出た。
医務室に向かうと、シャマルがジュニアの手当を終えたところだった。
シャマルは、はやての手配でしばらくは遊撃隊に常駐するらしい。
「医療部門と、作戦面でのジュニアの補佐と考えてくれていいわ」
私は前線に立つことはできないから、と言って、せめてシグナムかヴィータちゃんが戻ってくれればもう少しお役に立てるのにね、と肩をすくめる。
「まさか。シャマルさんをここに常駐させてくれるように頼んだのは僕ですよ」
366 :
野狗:2008/11/30(日) 14:17:02 ID:OTLvqOtK
16
腹の包帯を確かめながら、ジュニアは事も無さげに言う。
「ちょうどいい。ディエチさんも聞いてください」
デバイスから、ホログラムを展開するジュニア。三人の真ん中に、とあるデータが提示される。
「これが、僕たちの切り札です」
シャマルが絶句し、ディエチは目を丸くした。
ディードはその光景に息をのんだ。
「ディードか」
無言のディードに背を向けたまま、トーレは声をかける。
「見ての通り先客がいてな。お前の相手はしばらく無理だ」
「構いません。よろしければ、応対を手伝いましょうか?」
「ふむ。そうだな、身内の気安さだ。頼もうか」
「はい」
ディードはトーレに寄り添うように背後についた。
「互いに、近接に特化した身だ。砲撃組を最初に潰すぞ」
「了解です」
トーレの向こうに見える、異形のコピーの群れ。地をはうもの、空を舞うもの、砲撃を放つもの。
それらは行動とISで辛うじてノーヴェタイプ、セッテタイプ、ディエチタイプだと判断できるに過ぎない。外見では、判別は無理に等しい状態だった。
ディードは知らず、これはケーシェンを破壊した三人のコピーと同じコンセプトによるナンバーズコピーなのだ。
ただ破壊だけを考え、自らの生存を全く考慮しない兵器。ある意味では、ナンバーズの完成型だろう。
ISライドインパルス
ISツインブレイズ
二人は、異形の群れの中へと飛び込んだ。
367 :
野狗:2008/11/30(日) 14:18:20 ID:OTLvqOtK
17
次回予告
トーレ「もう一度、セッテに訓練をつけてみたかったのだがな」
セッテ「機会はいつでもあります」
ト「気の長い話になりそうだ」
セ「すぐにトーレのいる場所へ辿り着きます。少しだけ、待っていてください」
ト「それは許さん。セッテ、おまえに頼みがある」
セ「なんですか?」
ト「フェイト・テスタロッサを越えろ。お前なら、できるだろう」
ト「セッテを頼む、オットー」
オットー「僕でなく、ディードに頼んで。僕は、もう……」
オ「次回、魔法少女リリカルなのはIrregularS 第八話『トーレの敗北 セッテの勝利』 僕たちは進む。IRREGULARS ASSEMBLE!」
368 :
野狗:2008/11/30(日) 14:18:59 ID:OTLvqOtK
以上、お粗末さまでした。
中書き(のようなもの)
ようやく真ん中を突破しました。
伏線回収と終幕に向けての展開が始まります。
今回のジュニアのセリフで「これって某特撮番組のOP?」と思った方へ。
あの歌詞が、今作の元ネタの一つでもありますので、どうかお見逃しを。
ああ、ようやく鬼畜アットロが出せた〜〜♪
GJ
あの作品は自分も大好きだったので読んでて納得。
GJ、あの作品ではチーム・ハーキュリーズが好きだった俺
何気に最終決戦に参加しているあたり侮れない
>>368 眼鏡があんなあっさり死んだことに疑問を持っていたがなるほど納得
しかし本当にコピーマザーは恐ろしいな
エリオ達はどう立ち向って、キャロルーを救出できるのか、ジュニアはゲスな母と決別したがどう立ち向かうのか、色々楽しみ
GJ!!
ふと思った
「これが、僕たちの切り札です」
シャマルが絶句し、ディエチは目を丸くした。
「どう思う?」
「すごく…大きいです」
ごめん
思いついて以降まともな見方が出来なくなりました…
「どう思う?」
「すごく…大きいです」
「あぁジュニアってそういう…」
>>372-374 「いいのかい、僕は守護騎士や戦闘機人だってかまわないで喰っちまう人間なんだぜ」
そんな展開はない。多分。
(いや、多分じゃなくて!!)
性的な意味で無限の欲望でした、ということでひとつ
>>368 GJ!!
敵は愛さえ知らずに育ったモンスターなのか
ウルトラママンたちはどれだけインフレしてるんだろう
GJ!!
前回の予告編を見る限りではルーテシアが裏切るかと思ったが、そうはならなくて良かった
普通にええ子や、もうエリオを奪ってokさ!
エリオコピーもただの分身体ではなく、裏にもう真の敵がいるかと思ったらラスボスに。
果たしてエリオは二人の妻を無事に救出出来るのか(違
379 :
B・A:2008/12/01(月) 02:28:43 ID:PV+J8UFy
>>368 GJ。
クアめ、まさかここで出てくるとは。
そして相も変らぬ外道っぷり。いったいどういう最期を持ってくるのか気になります。
それじゃ、こちらも投下いきます。
前回のレス見ていて、何だかラグナまでクアの毒牙にかかったみたいなのがありましたが、
単に出番がないだけです。ちゃんとクラナガンで平和に暮らしています。
兄は音信不通ですが。
注意事項
・非エロでバトルです
・時間軸はJS事件から3年後
・JS事件でもしもスカ側が勝利していたら
・捏造満載
・一部のキャラクターは死亡しています
・一部のキャラクターはスカ側に寝返っています
・色んなキャラが悲惨な目にあっています、鬱要素あり
・物騒な単語(「殺す」とか「復讐」とか)いっぱい出てきます
・クアットロが外道です(今回は悪女分控え目)
・名前のあるキャラが死にます
・11番が好きな人はかなり鬱だと思います
・SSXネタもあります、未聴の人は気をつけて
・主人公その1:エリオ(分量の都合で出番なし)
その2:スバル
・タイトルは「UNDERDOGS」 訳:負け犬
ずらりと並んだ面々を見回し、ウェンディは満足げに頷いた。
1ミリも乱れることなく整列しているのは、ウェンディが教導を行った教え子達だ。全員が戦闘機人であり、
扱いの難しいライディングボードを使いこなせるように訓練されている。実戦の経験こそないが、
彼女達はウェンディが自信を持って推薦できる強者達だ。
「良いっスか! これがひょっこのお前達に任された最初の任務っス! 管理局の地上防衛の象徴となるアインヘリアルの防衛、
これはとても名誉なことっスよ。胸を張るっス!」
これから初任務に赴く教え子達を鼓舞しようと、ウェンディは声を張り上げる。しかし、期待していた反応は返ってこなかった。
量産型の戦闘機人達はナンバーズの最後発組と同じく、感情を抑制されている。これは兵器としての運用効率を上げると共に、
生身の体を失ったことへのショックから彼女達を守るために必要な措置であった。仕方のないこととはいえ、
喜怒哀楽の激しいウェンディは人間性の感じられない彼女達に苦手意識を抱いていた。彼女達に戦い方を教えろと命じられた時は、
さすがに難色を示したものだ。だが、付き合っていく内に少しずつそれは克服されていった。確かに彼女達は人間性が希薄だった。
しかし、自意識がない訳ではない。自由時間に意味もなく空や炉端の花を見つめている者、家族の写真や思い出の品に執着している者、
訓練で良い成績を残した時、僅かに唇を釣り上げる者など、よく観察していれば彼女達の個性を垣間見ることができる。
何より、彼女達は人の身に戻れぬことを承知で戦闘機人となる道を選んだのだ。そこにはそれぞれの戦う理由があり、没個性な者など1人もいない。
それに気づいて以来、ウェンディは彼女達を一人前に育てるために持てる全ての技術を注ぎ込んできた。誰かに命じられるがままに生きてきたはずが、
いつしかウェンディは自分の後に続く者達を教え導きたいと思うようになったのだ。
「それじゃ、各自持ち場に着くっス。解散!」
ウェンディの号令で、彼女の教え子達はそれぞれの持ち場へと散っていく。無駄口を叩く者など誰もいない。
機械のように統率された動きだったが、ウェンディはその後ろ姿をどこか誇らしげに見送っていた。
「実戦経験のない新人か。大丈夫なのか?」
「大丈夫っスよ。あたしがしっかり鍛えたっスから」
不安がるチンクの言葉に、ウェンディは自信満々で答えて太鼓判を押す。長い時間を共にしていただけに、彼女の教え子達への信頼は本物だった。
「戦争の方に戦力を割かれちゃってるのがネックねぇ。怪しい動きをしている奴らもいるからゆりかごも使えないし。
ドクターがお留守なのを良いことにみんな好き勝手やってくれちゃって・・・・・・・まあ、私達とルーお嬢様がいれば何とかなるでしょう」
「ヴァイスのことを忘れるな、クアットロ」
「あんな人間、役に立つのかしらねぇ」
「クアットロ、あいつへの侮辱は許さんぞ」
「どうしたの、チンクちゃん。もしかして、あの男に恋しちゃったの?」
「本当っスか、チンク姉?」
「違う、私はただ、そういうのはよくないと言っただけで・・・・・」
「真っ赤な顔して言っても説得力ないっス」
「チンク姉、まさか本当に・・・・」
「ウェンディ! クアットロ、お前からも何か・・・・・・・・」
顔を真っ赤にしながらウェンディを窘めていたチンクは、クアットロが唖然とこちらを見つめていることに気づいた。
長年の付き合いから、チンクは彼女の胸中がどうなっているのかを何となくではあるが察することができた。
恐らく、驚愕と侮蔑。
戦士としての己に誇りを持ち、兵士として生きることを課してきた自分が異性に思いを寄せている。
古い付き合いだけに彼女からすればそれは意外なことであっただろう。そして、クアットロは戦闘機人が
人間らしい感情を抱くことを極端に嫌っている。軽口や作り笑いで取り繕ってはいるが、注意深く見ていれば
言動の端々にその嗜好を読み取ることができる。ドクターと自分よりも番号が若い姉達もきっと気づいているはずだ。
その嗜好は徹底していて、セッテ、オットー、ディードの最終調整の際に感情を抑制して人間味を削ることをドクターに進言するほどだ。
同じ姉妹に対してそれを求めてしまうほど、クアットロは人間味を毛嫌いしている。色恋沙汰などその極みであるだろう。
どうして彼女がそこまで人間味を嫌っているのか、それは自分にはわからない。だが、ずっと側で見ていて思ったことはある。
クアットロはまるで人形だ。
中身のない空っぽな人形。笑ったり冗談を言ったりするが、それが決して本心から出たものではない。
人間味を嫌う彼女自身から人間味が感じられないのだ。寧ろ、頑なに機械であろうとするセッテや双子同士の強い繋がりを持っていた
オットーとディード、自身に心がないと言って母親を求めるルーテシアの方が遙かに人間臭い。
もしかしたら、とチンクは考える。
もしかしたら、クアットロが嫌っているのは感情ではなくそれを取り繕うとする建前なのではないだろうか。
自身が本心を隠して生きていれば、当然のことながら考えてしまう。他の人間も、本心を隠して自分を騙そうとしているのではないのかと。
ならば彼女が真に求めている者は生の感情を剥き出しにできる相手なのではないだろうか。
そして、それは恐らく自分達姉妹の中にはいない。いれば彼女はもっと違う生き方をしているはずだ。
そう考えると、堪らなく悲しくなった。
「クアットロ・・・・・・・・」
チンクが言いかけた時、視界が赤く染まってサイレンの音が鳴り響いた。
何者かがアインヘリアルに向けて近づいてきていることを知らせる警報だ。
チンクは即座に思考を切り替え、余分な感情を殺して戦闘者の表情を浮かべる。
姉妹同士の談笑はここまでだ。ここからは、命と誇りを賭けた殺し合いの時間が始まる。
「ウェンディ、すぐに持ち場に戻れ。クアットロ、ここで全部隊の総指揮を頼む」
「りょうかーい。頑張ってね、2人とも」
クアットロに笑顔で見送られ、2人は出撃のために転送ルームへと向かう。
途中、警報を聞きつけてきたノーヴェが2人に合流した。
「ノーヴェ、腕の方はもう大丈夫か?」
「ああ、バッチリだ」
「そうか・・・・・・ノーヴェ、もしもゼロ・セカンドが出てきたら、相手はお前がしろ」
「え・・・・」
「あいつを倒せるのはナンバーズの中でもお前だけだ。少なくとも、姉はそう思っている。
自信を持つんだ、あいつにできてお前にできないことはない」
「チンク姉・・・・・わかった。ゼロ・セカンドはあたしが破壊する。チンク姉の方も、気を付けて・・・・」
「私にはヴァイスがいる、問題ない」
ポケットにしまっているイヤリングに手を当て、チンクは答える。
そうしていると、まるでヴァイスがすぐそこにいるようだった。今度の戦いでも自分達は別行動だ。
だが、その温もりがある限り、自分は決して負けはしない。そんな気がする。
(やっぱり恋しているんじゃないっスか?)
うっすらと頬を染めている姉を見て、ウェンディはそう思わずにはいられなかった。
□
管制室のモニターを前にして、クアットロはどのように対応すべきか考えていた。
敵は空からまっすぐにアインヘリアルを目指している。恐らく、これは囮だ。
厄介な航空戦力を引きつけ、地上からの進軍をアシストすることが目的であると思われる。
だが、それがわかっていてもクアットロは予備戦力を残すという選択肢を取ることができなかった。
襲撃を仕掛けてきた面子の中に、シグナムとオットーがいるのだ。
融合騎のアギトとユニゾンしたシグナム、そして広域攻撃が可能なオットーならば単体で数十ものガジェットを
焼き払うことができる。そして切り開かれた道を機動力に優れたディードと飛竜フリードリヒが突貫し、
アインヘリアルを破壊する。個人の能力頼みでギャンブル性は高いが、あの面子ならばそれを可能にするだろう。
主要な戦力を最前線に飛ばされたグリフィス・ロウランに奪われてしまったので、防衛の主力は完成間もない戦闘機人と
試作品の戦闘航空機である。こんなものでは、彼女達を押さえることもできない。
「グリフィス・ロウラン、後で覚えていなさい」
忌々しげに歯嚙みしながら、クアットロは待機させていたルーテシアに出撃を命じた。
母親をその手にかけ、完全に心を破壊し尽くされた今の彼女はクアットロの従順な奴隷である。
彼女には、リンカーコアが焼き切れるまで魔力を出し尽くして目障りなレジスタンスどもを蹴散らしてもらわねばならない。
今でも彼女を救い出そうと必死になっているあのエリオという少年が、生きた人形と化した彼女と対峙した時に何を思うか、
そしてどれほどの絶望を味わうのか、今から考えただけでも堪らない。
彼は泣き喚いて救いを懇願するか、それとも自分に敵意と憎悪を向けるか、救えぬと諦めてルーテシアをその手にかけるか。
これから起こるであろう結末を想像し、クアットロはほくそ笑む。
本当にここは楽しい楽園だ。ちっぽけな虫けらを好きなだけいたぶることができる。
だから、それを自分から奪おうとする輩には最大級の恐怖と絶望を味わった後に死んでもらわねばならない。
チンクが人形だと揶揄した作りものの笑みはそこにはない。あるのは悲哀と慟哭を好み、泣き叫ぶ弱者に更なる絶望を与えることを
悦とする悪女の微笑であった。
□
「今頃、スバル達はどうしているんでしょうね?」
「・・・・・・・・」
「どうしているんでしょうね?」
「・・・・・・」
「どうして・・・・・」
「知らん、私に聞くな!」
耳元で延々と囁き続けるイクスに苛立ちを覚え、セッテは思わず声を荒げてしまう。
何やら大事な任務があるとかでオットーとディードがクラウディアを離れることになり、
2人のしつこい説得から解放されると思っていた矢先がこれだ。このイクスという少女、
どうやら2人に自分の世話係を任されたらしく、何かと自分のもとを訪れては退屈させないためと話しかけてくる。
雑談など興味も湧かないので無視していれば良いと思っていたが、身動きの取れない状態で延々と意味のない質問を繰り返されては
堪ったものではない。
「お話しましょうよ。私、あなたともお友達になりたいです」
「そんなものに興味はない」
「どうしてですか?」
「私は戦闘機人、戦うための兵器・・・・・・つまりは道具だ。道具に感情や意思など必要ない。
仲間意識も友情も抱く気はない」
「ちょっと生まれ方が他と違うだけじゃないですか。私もスバルも、元々は兵器だったんですよ。
けれど、今では人間として生きています」
「なら、お前もタイプゼロも欠陥品だ」
兵器に必要なものは円滑に作戦を遂行する能力であり、臨機応変に対応できる合理的思考である。
感情や意思などはセッテにとって煩わしい雑念でしかないのだ。だから、兵器として生み出されながらも
人間のように振る舞っているタイプゼロには嫌悪しか抱けない。
議論はそこで終わりだ、とばかりにセッテはイクスから視線を逸らす。だが、イクスは狭いベッドの下を苦労して潜り抜けて
セッテの前に回り込むと、おもむろに彼女の額を指で弾いて眠ろうとするセッテを叩き起こす。
「・・!」
「これはでこピンと言って、聞き分けのない子をしかる時のお作法です」
「貴様、私に何か恨みでもあるのか?」
「いいえ。けど、自分のことを兵器だ、道具だと言っているあなた・・・・・まるで怒っているようですよ」
「馬鹿な、私に感情などというものはない」
「なら、私に仕えませんか? あなたが道具だというのなら、あなたの新しい主に私がなります」
「断る。私はナンバーズの一員、ドクターを裏切ることはできない」
「どうしてですか?」
「ナンバーズはドクターによって生み出された存在だ。我々に自由意思などなく、
主であるドクターが命ずるままに戦い、破壊する。それが戦闘機人というものだ」
「けど、自由意思がないなら私が道具として使っても良いんじゃないですか?」
「違う、私はドクターの・・・・・・・はっ!?」
反射的に答えようとして、セッテは自分の言葉に致命的な矛盾が潜んでいることに気がついた。
「セッテさん、道具は使い手を選びません。ですが、あなたは私を拒絶してスカリエッティに使われることを望んでいる。
それはもう、立派な自意識ではありませんか?」
ずっと機械であらねばならないと思い込んでいた。戦うために生み出された機械の体、兵器として求められたが故に
抑制された感情。自分が何のために生み出されたのかを、セッテは培養槽の中にいた時から知っていた。
父であるスカリエッティに、道具であることを望まれて生み出された存在、それがセッテという名の戦闘機人。
それをセッテは疑問に思うこともなく受け入れた。道具は反論などしない、疑問など抱かない、
ただ命令されるままに戦って死ぬ、それだけの存在。
それだけならば矛盾など生まれなかった。けれど、自分の中にはジェイル・スカリエッティという男への忠誠心が
植え付けられている。先天的にプログラムされたものなのか、或いは後天的な教育で培ったものなのか、
今となっては確かめる術はない。しかし、自分は「スカリエッティのために戦う道具だ」と、自分でも気づかない内に
己を定義付けていたのは事実だ。使い手を選ばないはずの道具が、自ら主を選ぶという矛盾が起きていたのだ。
「あなたは、ちょっぴりひねくれているだけなんです。私にもそんな時期がありました」
「・・・・・・だから、どうした」
静かに、セッテは言葉を紡ぐ。
「それでも私が機械として生きていくことに変わりはない。主を裏切ることなど、私にはできない」
「その考え方は、誰かに教わったものですか? それとも自分で考えて出した答えですか?」
「それは・・・・・・・・」
言葉が続かない。
セッテは生まれた瞬間から、既に知識と呼べるものを持っていた。
戦闘に関する経験も、過去に他の姉妹が蓄積してきた情報を引き継いでいた。
だが、姉妹達とともに日常生活を送るためにはそれだけでは不十分だった。
それらの情報の中から最適であると判断するための基準が必要だったのである。
そこでセッテは、教育者であるトーレの行動パターンを観察し、思考形態を模写することにした。
自分と同じく前線に出て戦う彼女は、常に効率を重視した行動を心がけている。
故に模倣することはそう難しくなく、合理的思考が損なわれることもないだろうという判断であった。
だが、本当にそれは客観的な判断によるものだったのだろうか。トーレの苛烈な性格に、
どこか惹かれるものがあったのではないのだろうか。彼女を模倣することが最も相応しいと、
自分は何を基準にして思ったのだろうか。
考えだすとキリがなかった。
何より、こんな些末なことに囚われて思考が停止していることがセッテには衝撃だった。
機械であるはずの自分が、今この瞬間に自身の存在について悩んでいるのだ。
「私だって兵器です。けど、私は人の死が悲しいと感じる心があります。
感情を持たぬはずのあなたには、人であることを嫌悪する心があります。感情と心はイコールでは繋げません」
「では、心とはなんだ? 人を人だと定義するものは、いったい・・・・・・・・」
「何かを成そうとする気持ちだと、私は思います。ですが、何かを成すための存在になってしまえば、
それはもう人とは言えません。かつての私、エリオ、そしてあなた・・・・・・・・ですが、今は違う。
私には見なければならない未来がある。エリオには、成さねばならない誓いがある。
あなたには、守りたいものはありますか?」
かつての自分なら、そんなものはないと答えていただろう。けれど、疑問を持ってしまった今は思考を止めることができなかった。
本当はただの兵器として生まれるはずだった。けれど、まかり間違って意思と呼べるものを持って生まれ出てしまった。
だが、自分には感情がなかった。他のみんなにはあって自分にはないもの。喜怒哀楽を判別するための規範が知識のどこを探しても
見当たらなかった。だから、最も好ましかったトーレを模倣したのではないのだろうか。
トーレは自分に最も近い位置にいた。ラボでの生活の仕方を教え、訓練の相手になってくれた。
自分にとって父と呼べる者がジェイル・スカリエッティならば、母と呼べる存在は間違いなくトーレだ。
自分は、子が母親に憧れるようにトーレの価値観を吸収して自己を形成したのではないのだろうか。
だとしたら、自分にとって守りたいもの、譲れない思いとは・・・・・・・・・・・・。
「・・っ・・!!」
不意にイクスの姿が視界から消え、セッテは現実に引き戻された。
床の上にうずくまっているのか、か細い呻き声が聞こえてくる。
異変を感じて呼びかけてみたが、答えは返ってこなかった。
「おい、どうした? 返事をしろ!」
「・・・うぅ・・・う・・・・・」
「返事をしろ、イクス! おい、誰か・・・・誰かいないのか!」
叫ぶが、整備室の扉が開く気配はない。拘束を引き千切ろうともがいてみたが、
拘束ベルトはビクともしなかった。これでは、イクスがどうなったのか確かめることもできない。
この時、セッテは生まれて初めて無力感という思いを体験した。
□
高速で飛来するミサイルを両断し、シグナムは戦場を駆け抜ける。
敵の戦力は着実に空へと集まりつつあった。その機影は視界に映るだけで既に50は超えていて、なおも増加していっている。
たった一台の大砲を守るためによくぞここまで集められたものだ。
(だが、手応えが感じられん。主力はガジェットと試作機ばかりか)
その試作機にしても、速力と火力以外は目立った脅威にはならなかった。確かに動きは速いが、エンジンの出力に機体が
振り回されていて小回りが利かない。懐に潜り込めば厄介なミサイルも使用できないので、側面か背後に回り込んで切り込めば
労することなく落とすことができる。
(いや、そんなに簡単でもないって)
シグナムの思考を読み取ったアギトが彼女の中で呟いた。
目視するのも難しい高速で飛び回る戦闘機に接近戦を挑むなど、正気の沙汰とはとても思えない。
一歩間違えれば機体とぶつかって胴体が引き千切れてしまうかもしれないのだ。ミサイルだってバリアジャケットを易々と貫通する
破壊力を持っているし、機銃斉射も受け続ければかなり魔力を消費される。もしもこの試作機が完成して量産化されたらと思うと、
アギトは寒気にも似た恐怖を覚えた。
「当たらなければ良いだけだ。それに、装甲はガジェットとそう変わらない。不意さえ突かれなければ倒せない相手ではない」
《Schlangeform》
錐揉み回転しながら蛇腹剣と化したレヴァンティンを振るい、こちらを包囲しようとしていたガジェットU型と戦闘機を
紙粘土のように引き裂いていく。爆散した破片はアギトの炎で焦がされながら遙か彼方の地面へと降り注ぎ、
緑の森に土色の煙が上がる。
(シグナム、戦闘機人だ!)
「来たか」
空を埋め尽くす量産型戦闘機人達。
ライディングボードに乗った者が20人、両腕からエネルギー刃を生やした者が10人。
その先頭に立っているのは資料で見たことのある赤髪の少女だ。
「合計31人。約3個中隊と言ったところか」
降り注ぐ機銃の雨を搔い潜りながら、シグナムはマルチタスクで自分と仲間の現在位置を確認する。
オットーとディードは右翼で戦線を構築し、双子ならではの息の合ったコンビネーションで向かってくる敵を確実に撃ち落としていっている。
あの様子ならば援護はいらないだろう。
エリオとフリード、ガリューは左翼にいた。彼らが相手にしているのは紫色の髪の召喚師だ。エリオが救うと誓った少女、
ガリューが己を捨ててまで仕えている主君。その戦いに水を差すのは野暮というものだ。
「戦闘機人が31人。良いだろう、相手になってやる!」
炎を纏わせたレヴァンティンを振り上げ、シグナムは戦闘機人達の相手をするために躍り出る。
あの馬鹿弟子の邪魔をさせるわけにはいかない。例えこの戦いがどのような結果になろうとも、
エリオはそれを受け入れて前に進まねばならないのだ。
「さあ、ここから先は地獄の悪魔も通行止めだ。通行料は貴様らの命で払ってもらうぞ!」
□
抜けるような青い空で、羅刹の如き迫力で刃を振るう剣鬼が教え子達と激闘を繰り広げている。
その苛烈な戦いを背景に、ウェンディは懐かしい妹達と再会していた。
「オットー、ディード・・・・・・生きていたっスか」
「ウェンディ・・・・・・」
「・・・・・いつかはこうなると、思っていた」
周囲をガジェットや戦闘機をレイストームで焼き払いながら、オットーは呟く。
レジスタンスとして管理局と敵対していれば、いつかは姉妹達と戦わねばならなくなることがある。
覚悟はしていたつもりだった。だが、やはり堪えるものがあった。
例え血縁でなかったとしても、彼女が自分達の家族であることに変わりはないからだ。
「2人とも、どうしてテロリストなんかと一緒にいるっスか!? チンク姉もノーヴェも心配していたっス。
さあ、戦いなんて止めてみんなのところに帰るっス」
「それは、できません」
「ウェンディ、僕達は自分で決めたんだ。君と一緒に戻ることはできない」
「どうしてっスか? また家族みんなで暮らせるっスよ。ウーノ姉もクア姉もきっと喜ぶっス。ドクターだって・・・・・・・」
「そうだね。そして、また戦わされるんだ」
目に涙を浮かべながら、オットーはレイストームを撃ち続ける。
光が敵を焼き捨てていく度に、彼女の心は痛みを訴えていた。
自分で戦うと決めたはずなのに、いざ姉妹を前にするとどうしても迷いが生まれてしまう。
3年前のように、また姉妹達と暮らせればどんなに嬉しいだろう。だが、それはできないのだ。
彼女達のもとへ戻るということは、再びスカリエッティの傀儡となることを意味する。
使いものにならなくなるまで戦わされて、最後には襤褸雑巾のように捨てられる。
そんな人生はまっぴらだ。そして、そんな人生を他の姉妹達が送ろうとしていることはもっと嫌だ。
「ウェンディ、あなたも見ているでしょう。あそこで戦っている戦闘機人達、彼女達には心がない。
都合の良いように使い捨てられるように、心を消されているの。あの体に施されている技術、
それを完成させるために何人もの罪のない人達が犠牲になっている。それをあなたは見過ごせというのですか!?」
「何を言っているっスか、ディード!? 人体実験なんて、3年前から何度もしてきたじゃないっスか!」
「あなたは、それを何とも思わないんですか!?」
「ドクターのすることにいちいち文句言っていたらキリがないっス! それよりも、みんなのところに戻るっス!」
「嫌です、私はもう・・・・・・あの人のところには帰りたくない!」
ディードの拒絶の言葉が、彼女達の亀裂を決定的なものへと変えてしまった。
ディードはオットーよりも感情表現豊かだが、それ故に苛烈さや一途さは強く、
スカリエッティのもとへ戻ることを非常に恐れている。この世に生み出してもらった恩は感じているが、
彼女の中では既に彼との決別は覆しようがないくらい根の深いものになっている。
「・・・・・・わかったっス」
ウェンディの固い声音に、オットーは咄嗟にプリズナーボックスを展開する。
次の瞬間、ウェンディのライディングボードから斉射されたエリアルショットが緑色の障壁に阻まれ、火花を散らせて霧散した。
そして、氷のように冷め切ったウェンディの声が風の乗って耳へと届く。
「2人とも、あいつらに洗脳されたっスね。わかったっス、ぶちのめしてお灸据えて、それからゆりかごに連れて帰るっス。
また、みんなで暮らすっス」
「ウェンディ!」
「もう聞きたくないっス!」
ライディングボードの先端に桜色の光が凝縮していく。砲撃でプリズナーボックスを撃ち抜く気だ。
「ウェンディ・・・・・・」
「オットー、もうやるしかない」
「・・・・・・・いくよ、ディード」
「IS、ツインブレイズ!」
「エリアルキャノン!」
戦わなくても良かったのかもしれない。
分かり合える道もあったかもしれない。
けれど、3年前に分かたれた道はもう交わることはない。
本当にそうなのか、疑問を持つことすら今の彼女達にはできなかった。
□
空での戦いが激化し始めた頃、地上でも新たな戦いが始まっていた。
「うおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「はあああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
唸りを上げるリボルバーナックルとジェットエッジがぶつかり合い、薄暗い森に赤い火花が散る。
弾かれるように距離を取ったスバルとノーヴェはそれぞれの得物にエネルギーを注ぎ込み、
放たれた魔力弾とエネルギー弾が互いに打ち消し合って白煙が視界を塞ぐ。
「スバル!」
「いかせんぞ、ラッド・カルタス!」
チンクはスティンガーを投擲し、手近な木の幹を爆破して樹木を倒してスバルのもとへ向かおうとしていたカルタスを妨害する。
「ナンバーズ、今はお前達の相手をしている場合ではないというのに」
「そうはいかん。AMF環境下でも100%の能力を発揮できるお前達は危険な存在だ。
私は、もうお前を過小評価したりはしない!」
再び投擲されたスティンガーをカルタスは回し蹴りで薙ぎ払い、そのまま木の枝に掴まってアクロバットの要領でチンクから距離を取る。
チンクの攻撃手段は短剣の投擲。樹木を障害にして攻撃を防ごうと考えたのだ。だが、チンクは周囲の樹木をオーバーデトネイションで
尽く爆破し、カルタスの隠れ場所をなくすとともに瓦礫で彼のローラー機動を封じようとする。
「言ったはずだ、過小評価はしないと」
「そうか。なら、ここでギンガの仇を討つ」
左腕のリボルバーナックルを起動し、カルタスは構えを取る。
どのみち、彼女達を放置していてはザフィーラ達の進軍を妨害される恐れがある。
ならば、ここは自分達が疑似餌となって彼女達ナンバーズを引きつけるしかない。
しかし、前回の戦いの経験が活かされているのか、チンクの動きは前と比較にならないくらい速く、鋭いものへと変わっていた。
それに、前回のように狙撃される恐れもあるため、一瞬でも気を抜くことができない。
(いるのか、ヴァイス・グランセニック・・・・・・・・いるとしたらどこに? どこから狙ってくる?)
不安を拭えぬまま、カルタスは拳を振るう。
彼は知らない。自身が脅威と感じている男が、すぐ脇の茂みの中に潜んでいることを。
□
ラグナ達の戦いが始まったのを見届け、ヴァイスは草木を揺らさぬよう慎重に茂みをかき分けながら
敵がやって来た方角へと匍匐で進み始めた。敵の2人は戦いに気を取られてこちらに注意は向けていないが、
ヴァイスは念には念を入れて水たまりや蜘蛛の巣などは避けて戦場から離れていく。
自分がここにいたという痕跡を残さないためだ。全身にツタや葉を巻いてカモフラージュしているが、用心するに越したことはない。
戦場では、敵に自分の位置を知られることは死を意味する。ジッと息を殺して狙撃の瞬間を待たねばならない狙撃手にとって、
自身の痕跡を消すことは必須科目であった。そして、痕跡を消す技術に長けるということは、その逆もまた然りということである。
地面の上に残された僅かな足跡、落ちている髪の毛、蹴飛ばされたと思われる小石、不自然に折れている植物の茎。
そういったものを手がかりにして、ヴァイスは敵がどこからどのようにしてやって来たのかを推測していく。
彼の見立てでは、敵の練度はかなりのものだった。相当な訓練を積み、実戦も経験している。
まともにやりあえば自分など1分と保たないだろう。だが、ゲリラ戦の経験は少ないようだ。
自然の中に息を潜め、身を隠す技術は辛うじて及第点といったレベルだ。
(俺は狙撃手だ。俺は俺にしかできない方法でラグナを守る)
今回の彼の任務はラグナの護衛ではなく、敵の司令塔と管制を見つけ出して指揮系統を沈黙させることだった。
空と陸との二面作戦を展開している以上、双方の情報伝達は非常に重要であり、これを断たれることは敵にとって致命的である。
円滑な情報のやり取りを阻害されれば連携も取れず、撤退のタイミングも計ることができない。
そうなれば、物量で勝るこちらの勝利は揺るがぬものとなる。
どれだけ魔法や科学が発達しようと、最後に重要な鍵を握るのは情報なのだ。
敵の進軍経路を見つけ出し、それを逆に辿って指揮の要である管制を叩く、それがヴァイスに課せられた今回の任務であった。
□
「ぶっつぶれろ、ゼロ・セカンド!」
「マッハキャリバー!」
《Protection》
ノーヴェの強烈な蹴りが展開された水色の障壁とぶつかり、激しい火花が飛び散る。
攻撃の重みが前回の比ではない。繰り出される技は無駄な力が抜け、より洗練されたものになっている。
認めたくないが、今のノーヴェは前回と別人だ。戦いに対する意気込みのようなものがより強く、
攻撃に込められている。
「お前はあたしが破壊する、チンク姉の前で無様な真似はもうしない!」
立て続けに繰り出される蹴りの連打を紙一重で避けながら、スバルはウィングロードに飛び乗って空中へと離脱する。
すかさず、ノーヴェもエアライナーを伸ばしてスバルを追撃し、戦いは激しいドッグファイトへと変貌した。
一撃の威力はスバルの方が上だが、ノーヴェの方が手数は多く、スバルは思うように責められずにいる。
拳は蹴りでいなされ、背後に回り込もうにも隙が見つからない。何とかして起死回生の一撃を叩き込まなければ、
どこかで致命的な隙を突かれて圧倒される。そんな恐怖感すらあった。
(なら・・・・・・・・)
不意にスバルの動きが止まり、度し難い隙が生じる。
あまりにも見え透いたフェイント。だが、それは正にノーヴェが攻撃を繰り出そうとする瞬間のことだった。
勢いのついた蹴りは止めることもできず、狙いすまされた飛び蹴りがスバルの胴体へと吸い込まれていく。
瞬間、スバルはウィングロードを解除。自由落下を利用して攻撃を回避するとともにウィングロードを再び展開し、
ノーヴェの背後へと回り込む。タイミングを間違えれば確実に死が訪れる危険な賭けだったが、スバルは見事それを成功された。
「一撃、必倒・・・・・・・・」
膨れ上がったディバインスフィアがノーヴェの体を捉え、凶悪なうねりを上げる。
至近距離からのディバインバスターだ、食らえば戦闘機人といえどひとたまりもない。
だが、己の死を前にしてノーヴェは笑っていた。そして、スバルを嘲るように呟いたのだ。
「OK、覚えた」
ナックルスピナーとは別の駆動音が大気を震わせる。それは、ノーヴェのブレイクギアが膨大なエネルギーの奔流を凝縮している音だった。
あろうことか、ノーヴェの爪先には球状のスフィアが構築させている。
禍々しい黄色のそれは魔力と戦闘機人エネルギーという違いこそあれど、スバルのものと非常によく似ていた。
まさかと驚愕しつつも、スバルは砲撃を解除することができなかった。今、隙を見せればこちらがやられてしまう。
迎え撃つ手段は、迎撃だけだ。
「・・・ディバインバスタァァァっ!!」
「ディバイン、バスタアァァァッ!」
裂帛の気合いと共に解き放たれた両者の砲撃が相殺し合い、衝撃で2人の体は吹き飛ばされる。
展開したウィングロードに着地したスバルは、信じられないものを見る目つきでノーヴェを見つめた。
今、彼女は紛れもなくディバインバスターを放ったみせた。自分が苦労して模倣した憧れの人の魔法を、
彼女は戦闘機人エネルギーを用いて再現してみせたのだ。
「痛・・・・・・・ブレイクギアが1個壊れたか。けど、これでチンク姉の言葉の意味も理解できた。
さあ、次はなんだ? リボルバーシュートか? それともプロテクションか? お前の全部を出し切れよ。
その尽くをあたしは奪い尽くして、それからぶっ壊してやる」
その時、スバルは目の前の少女が堪らなく恐ろしくなった。
打ち倒すべき敵、殺すべき仇としか考えていなかった。だが、彼女は明確な意思を持って自分に襲いかかり、
スバル・ナカジマという存在を超えようとしている。戦うための兵器でありながら、
誇りと信念を持って立ち向かってくるこの少女に、スバルは理解できない恐怖を感じた。
「何なんだ・・・・・お前はいったい、何なんだ!?」
「お前をぶっ壊す、ただそれだけだ!」
ノーヴェの声は自信に満ち溢れていた。
本気を出さねば自分がやられる。スバルの中で、彼女への畏怖はどんどん膨れ上がっていった。
□
ウェンディは確かに優秀な戦闘機人であった。だが、彼女の砲撃ではオットーのプリズナーボックスの結界を破ることはできず、
ディードの機動性と格闘能力を防ぐこともできない。加えて、レイストームはねじ曲がるように軌道を変化させながら死角を狙ってくるので、
ラインディングボードによる一面の防御しかできないウェンディは全ての攻撃を捌き切れずに傷ついていく一方であった。
「まだ・・・・まだっス・・・・・」
しかし、それでもウェンディは諦めずに残るエネルギーを総動員し、ラインディングボードを駆った。
彼女を突き動かしていたのは、3年前の楽しかったラボでの生活の記憶であった。
ウェンディにとってあそこで過ごした思い出はかけがえのないものだった。
トーレに辛い訓練を課せられ、セインと一緒にノーヴェをからかい、悪さをしてウーノやチンクに怒られ、それをクアットロと
ディエチが涼しい顔で見つめている。そして、新たなに家族として迎え入れられたセッテ、オットー、ディード。
あの楽しかった時間をもう一度過ごしたい。彼女の願いはそれだけなのだ。
オットーやディードとはそれほど長く一緒に過ごしたわけではないが、彼女達も立派な家族の一員だ。
人間性の希薄な教え子達にも個性と呼べるものがあることを知った今の彼女には、かつて抱いていた2人への苦手意識はもうない。
あるのはやり直したいという思いと、2人の造反を認めたくないという思いだけだ。
「もう止めるんだ、ウェンディ! 君のスペックじゃ僕達には敵わない!」
「黙るっス! まだ、まだ終わってないっス! もう一度、もう一度やり直すっス!」
「・・・・この、わからず屋!」
「ダメだ、ディード!」
オットーの制止も聞かず、ディードはツインブレイズの高速機動を使ってウェンディへと斬りかかった。
対するウェンディも砲撃のチャージを終え、迫りくるディードを迎え撃とうとする。
だが、両者の激突は突然の爆発によって阻まれた。
「なに!?」
「地雷王が・・・・・・」
ルーテシアの命で飛竜達と戦っていた地雷王が、金色の光を発しながら無差別に暴れ出したのだ。
耳障りな金切り音が空気を震わせ、迸る放電が敵も味方も焼き尽くしていく。
一匹は許容量を超えた発電に体が追いつかず、十数体のガジェットを巻き込んで自爆していった。
二匹は地面に落下し、戦闘を行っていたテロリストと戦闘機人を巻き込んで爆散した。
そして、まだ残っている二匹の内の一匹が、まっすぐにこっちに向かって突っ込んできている。
「ディード、危ないっス!」
咄嗟にウェンディは、ライディングボードでディードを突き飛ばし、地雷王の前に躍り出る。
直後、ウェンディは地雷王の自爆に巻き込まれ、乗っていたラインディングボードから滑り落ちて
遙か彼方の地上へと自由落下を開始する。単体では飛行能力を持たないウェンディに成す術はなく、
どんどん遠ざかっていく視界の向こうでオットーとディードが叫んでいる姿が見える。
ふと周りを見れば、切り捨てられた教え子達の残骸が自分と同じように地上に向けて降り注いでいた。
それぞれの譲れないもののために人の身を捨てた教え子達。彼女達もまた、自分と同じように目的を果たせずに散っていったのだ。
(情けないっスね。大口叩いておきながら、誰も生き残らせられなかったっス)
オットーとディードに固執せずに、教え子達のサポートに回っていればどうにかなっただろうか。
今となっては、考えても答えは出てこない。
「また、みんなで一緒に・・・・・・暮らしたかった・・・・な・・・・・・・」
最後に叶わなかった願いを呟き、ウェンディの体は地面へと叩きつけられた。
それが、常に陽気な笑みを絶やさなかった彼女の最期であった。
to be continued
393 :
B・A:2008/12/01(月) 02:46:19 ID:PV+J8UFy
以上です。
本来ならばエリオとルーテシアの絡み(性的にあらず)まで行きたかったのに、
分量の都合で次回に持ち越しに。前半部分がかさばり過ぎた。
ザフィーラとギャレットの登場シーンもキングクリムゾンする羽目に。
まあ、彼らは別に本筋に絡まないので削ったわけですが。
ノーヴェがDB使うのは前からやりたかったなぁと思っていたネタの1つです。
足で蹴るように放ちます。そして使った足のギアが壊れます。
そして今回でウェンディは退場です。心苦しいですが、実は生きていたとかなしです。
どうして地雷王が暴走したのか、それは次回になります。
・・・こっちでも死んじゃった、ウェンディ・・・泣
>>393 GJ!!
お、重い、重すぎる…
ウェンディ…
畜生、あの外道眼鏡めと本当に怒りを覚えた。
でもそのクアの言う通り、エリオがルーテシアを殺すフラグがまた立ってしまったのも事実。
エリオとルーテシアの絡みが見たいような、見たくないようなそんな複雑な気分でいっぱいだ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
なのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイなのはヲタキモイ
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