前スレが512k越したので、立てました。
3 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 17:07:43 ID:4glXs/Oe
>>1-2 乙〜
めげずにまた投下しても良かですか(´・ω・)?
あ、そういや、あっちに投稿できなかった感想あったので、こっちに投下w
投下しようと思って、駄目だったから。
>>720 乙です!
なんか3人の力関係というかが見えるようなw
乙羽さん、千歌音ちゃんがフォローしてくれるだろうと踏んで、姫子さまに多少強く当たっても大丈夫だと思ってるんではw
しかし、現世の千歌音ちゃんもそうだったけど、「憧れの君」をうっかりやる羽目になると、大変ですな。
千歌音だけの姫子という言葉は、よいですね。さらっと言うほうも、すっと受け取れるほうも。
んでは。次作楽しみにしてますです。
>>4 dです〜
何か千歌音ちゃんに甘える姫子を考えてたらいじけた姫子が思い浮かんでしまったんです
では次作投下しちゃいます〜
乙羽さんは姫子に対しては千歌音ちゃんに比べて心が強いから
つい小言を言ったり怒鳴ったりするんだろうね…
あ、あとできれば前世での銀月を読みたいな…
前スレでは姫子さまがマコちゃんをだってけど
今度は普通に姫子さまが千歌音ちゃんを…って
爆弾投下予告
注意
1.しつこくまた前世です
2.日常のお話。ほのぼの系
3.エロなし
4.ほんのちょっとだけイズミさん登場
5.注意書きが少ないことが要注意
それではいってみよー
8 :
迷い猫@:2008/11/09(日) 18:49:49 ID:4glXs/Oe
学校を終え、姫子は真琴と2人で並んで帰っていた
笑い声をあげ楽しそうに談笑しながら、日の暮れた道を歩き屋敷の入り口が見えてきた
「あ…」
「どうされました、姫様?」
屋敷の入り口でピタリと歩くのを止め、振り返りじっと一点を見つめている姫子に真琴は問いかけた
すると姫子はにっこりと真琴を見た
「真琴、すぐに屋敷に入るから先に戻っててもらえる?」
「え?あっ分かりました」
少し不思議そうな表情のまま頷き、言われたとおり屋敷へと入っていった
真琴の姿が見えなくなったのを確認した後、姫子は踵を返し入り口の近くに生えている大きな木に近寄りしゃがみ込んだ
「おいで」
「……」
手を差し伸べ言うその視線の先には草むらに隠れるように小さくなっている黒い仔猫がいた
姫子は一目見た瞬間どうしてもこの猫が気になって仕方がなかったのだ
しかしその仔猫は姫子が優しく声掛けるも警戒心が強いのか、姫子から視線を離さずにピクリとも動かない
近くに生えてた猫じゃらしを振って気を惹こうもビクともしない
恐いのか時折「みゃあー」と鳴いている。座ったまま一歩近づくと、仔猫も素早く一歩下がってしまう
「お前、親と逸れてしまったの?」
言葉など通じないのに怯えているようなその仔猫に笑顔で言い続ける
一人立ちするには少し早すぎる猫のサイズ。姫子はどうしても放っておけなかった
優しく声を掛けても、おもちゃで誘惑しても真っ直ぐ自分を見据える不安そうな仔猫の目
その仔猫の目には見覚えがある
初めて出会ったときのあの子もこんな風に怯えていたっけ…
姫子は懐かしそうに目を細めた
「大丈夫、怖がらなくてもいいのよ」
愛情をこめ呼びかける。すると、ずっと縮こまっていた仔猫が立ち上がりゆっくりと恐る恐る姫子に近づいてきた
そして差し伸べられた姫子の手の平に甘えるように頭をすりすりと擦り付ける
姫子は自分を信用してくれたその仔猫を抱き上げその小さな顔をじっと見つめた
「少し小さいけど美人だね、お前も」
「にゃあーん」
可愛い声で鳴く仔猫。姫子は仔猫に似ている遠い昔ここに来たばかりのときの彼女を被らせていた
9 :
迷い猫A:2008/11/09(日) 18:51:58 ID:4glXs/Oe
「ただいまー」
仔猫を抱いたまま屋敷へと入り、草鞋を脱いで玄関に上がった
「あ…姫さ…」
「ん?」
自室に戻ろうと足を向けた時ふと誰かに呼ばれた気がして振り向いた
「お帰りなさいませ姫様ぁ〜っw!」
「あら、イズミ達」
姫子の帰宅に下女のイズミ、ミサキ、キョウコの3人が大きな声をあげパタパタと姫子に向かって駆けて来た
途中「きゃっ…!」と小さな悲鳴が聞こえたがイズミはそのまま姫子の前に立った
「お帰りが遅いのでどうしたのかと皆で心配しておりましたわっ」
「ごめんなさいね」
いつもと変わらず大袈裟過ぎとも思えるイズミらの出迎えに姫子は苦笑しながら応えた
「あら?どうされたのです、その仔猫」
「ん?ああこの子?表にいたのよ。親猫と逸れてしまって迷い猫のようなの」
姫子の抱く仔猫の存在に気づいたイズミに姫子は腕に抱く仔猫の背を撫でながら答えた
「ま〜可愛いですわねぇ」
イズミが仔猫に顔を近付けると姫子の腕の中に隠れるようにしていた仔猫が突然「ウゥ〜〜ッ!」と低い声で唸り声をあげた
爪を立て恐いのか怒っているのか毛が逆立っている
「ほらほら、イズミ達が大きな声出すから恐がってしまったじゃない」
「えぇ!?そ、そんなぁ〜っ」
姫子の言葉にぱっと猫から離れ困ったようにイズミは慌てた
仔猫を落ち着かせようと背を優しく撫で、おろおろと困っているイズミ達に姫子は微笑み
「そうだ、腹を空かしてるみたいだから魚でも用意してもらえる?」と頼んだ
するとイズミは表情をぱあっと明るくさせ「はい!分かりましたわ!」と台所の方へと嬉しそうに消えていった
10 :
迷い猫B:2008/11/09(日) 18:55:42 ID:4glXs/Oe
走って廊下を曲がっていくイズミ達がいなくなったのを確認し、静かになった廊下で姫子は振り返った
「千歌音、大丈夫?」
「はい…」
先ほどイズミとぶつかったあとずっと物陰に隠れていた千歌音が腕をおさえながら出てきた
「私を迎えに来てくれたの?」
気が小さく控えめな性格の千歌音に近寄り微笑むと、千歌音は顔をあげほんのりと頬を染める
「え?…あ、姫様が中々屋敷に戻られないから様子見てきてって真琴さんに頼まれて」
「そう、ごめんね。わざわざありがとう」
思い出したかのように答えた千歌音に礼を述べると千歌音もほっと笑顔を浮かべた
姫子の抱える仔猫に目をやり、「その仔猫どうされるんですか?」と訊ねた
「ん?あぁここで飼ってあげたいのだけど、お父様猫は好きじゃないのよね…」
少し残念そうな表情で仔猫を見ると、姫子を見つめていた仔猫が不安を読み取ったのか「みゃあー」と小さく鳴いた
安心させるように姫子は笑って仔猫の額をこりこりと指で撫でてやった
「明日村を回って飼ってくれそうな者を探すわ、この村のものは皆優しいし」
気持ち良さそうに目を閉じる仔猫を姫子は母親のような優しい目で見つめる
微笑ましいその姿に千歌音は心が温まっていく
11 :
迷い猫C:2008/11/09(日) 18:56:46 ID:4glXs/Oe
「お優しいのですね、姫様は」
見るもの全てを惹きつけるその美しい横顔をうっとりと見つめながら言う
かつて自分がここに連れられて来た時からもずっと変わらぬ姫子の優しさに胸の奥がきゅんと熱くなる
「弱いものは放っておけない性質なだけよ?」
千歌音の問いに顔をあげ笑みを浮かべながらさらっとそう答える
そう当たり前のように言えるところもまた姫子の魅力なのだと千歌音は思う
見詰め合う2人は互いに微笑んだ
すると姫子の腕に抱かれた仔猫が起き上がって「にゃあーん」と千歌音に向かって鳴いた
「お前、千歌音は恐くないのね」
「え?」
イズミの時とは違い興味津々で身を乗り出す仔猫を見つめ嬉しそうに言う
そして何か思いついたのか「じゃあ、千歌音に仕事をあげる」と千歌音を見た
「は、はいっ」と姿勢を正す千歌音にひょいと仔猫を渡した
「え?あ、あのー…」
仔猫を渡され目を丸くする千歌音ににっこりと微笑み
「あとで私の部屋でご飯食べさせるから、千歌音がこの子に餌を与えてやって」
「えっ…?わ、私がですか?」
驚く千歌音。姫子の部屋へは普段用が無い限り真琴以外は入ってはならない
その誰もが憧れ行きたがる姫子の部屋へと招かれ、胸の鼓動が早まる
頬を染める千歌音に姫子はゆっくりと頷いた
「だから、後で私の部屋にその子を連れて来てね?」
「…はいっ!」
姫子の誘いに千歌音は嬉しそうに頷いた
嬉しそうな千歌音に姫子も微笑み仔猫の頭を撫で「じゃ、ご飯もらってくるから」と言って台所へと歩いていった
その後姿を見送ったあと、じっと自分を見つめる仔猫に目を落とした
「良かったね、お前も姫子に拾われて」
「にゃあーん」
優しくそう呟いて自分と似た境遇の仔猫の頭を撫でてやった
そしてその後、仔猫に餌を与えながら仲良く遊ぶ2人の姿があったそうな
END
以上です
特に深い意味はないです。にゃんこが書きたかったんです、ごめんなさい
逆銀月っすか(´・ω・)
書けるような書けないような…
巫女の運命関係なしにただ一方的に千歌音ちゃんを襲うって感じなら思い浮かぶ
欲望で襲うって事?
姫子さまなら、巫女の運命関係なしにやりかねないけど。
姫子さまって、千歌音ちゃんに対して独占欲が強そうとゆうか…。
うん
嫉妬とかそんな感じ
全然まだ考えてないけど
自己犠牲的に隠し事してたのばれて、
姫子さまに誤解された上に、裏切られ
たというか、渡したくないという気持ち
が入り混じりの姫子さまに襲われると
いうプロットならあるw
前に書いた奴と結構が似ちゃうので、考え直してるけど。
何で姫子が千歌音ちゃんを襲うかが難しい
現世と同じ理由じゃ詰まらないんだよね
>>12 にゃんこはともかくイズミさん達3人が出たので満足です
前世でのその設定ではイズミさん達は千歌音ちゃん、マコちゃんと同じ下女なんですね
うん、前世での銀月…読みたいと思って…うーん襲う理由としては
欲望というか嫉妬というか…乙羽さんと千歌音ちゃんが急接近しすぎて
姫子さまが我慢できなくなって深夜、部屋に呼ぶとか…
その場合は乙千歌のデートとかも何度かして、姫子さまの寂しそうなシーンも入れないと
>>18 dです〜
勝手に下女にしちゃいました>イズミさん
あーそんな感じなら書けるかも
しかし文が上手く続くかどうかが…ビミョ
>>12 乙でしたー。
これで、他の家に子猫が引き取られて、しょぼんとしてる姫子さまが当分見られるとw
でも、二人とも猫に千歌音(自分)を重ねてみているところがなんともいえないかも。
元気な3人娘もそうですが、追いやられていなくなるまで隠れている千歌音ちゃんもまたかわいい。
二人の出会い編も見てみたい気がします。
>>20 dです〜
千歌音ちゃんは物陰からにゃんこ同様隠れて姫子を見てたのかと
2人の出会いは実は話の合間に入れてたんですがやたら長くなってカットしちゃいました
OKなら2人の出会いも書きたいですね
前世での2人の出会いは妄想でもいいですから銀月同様に読んでみたいです
まあ…千歌音ちゃんは弱い子だな…普段は下女同士でイズミさんに虐められてそう
>>22 自分の話でよければ書いちゃいます
あともう一つ自分が書こうと思ってるのは11話で現世の千歌音ちゃんが
月の社で姫子を待ってる間に前世の姫子と再会する話
どれも捨てがたし
>>23 期待してお待ちしてますのでどうか書いてみてください
特に前世銀月は楽しみにしてますね
>>23 >>20です。
出会い編はぜひぜひ。
> あともう一つ自分が書こうと思ってるのは11話で現世の千歌音ちゃんが
> 月の社で姫子を待ってる間に前世の姫子と再会する話
うぉっ。
月の社で再会する二人というのを考えたことがあるけれど、
これは考えたことがなかった!
どんな再会になるんだろう?
これは読みたいです。
ありがとうございますっ
じゃあ勝手ながら
@出会い
A逆銀月
B11話の月の社での再会
の順でお話書いてみます
一体いつ書き終えるのかはしこたま謎w
>>12 この千歌音ちゃん…六話でソウマに弁当渡したくても渡せない姫子みたいだ…
そうか、イズミさん達がいるからなかなか姫子さまに接近できないんだね…
>>26 楽しみです…純愛あり、修羅場あり…全部期待してます!
逆銀月か…その場合は現場に駆けつけるのは乙羽さんになるのかな?
別にソウマ役はいらないと思うんだけど
それもそうか、その場合乙羽さんが当て馬になりそうだし可哀想か
酔っ払いの人ですが
前世の2人の出会いは近々投下できそうです
逆銀月ってゆーか姫子に襲われる千歌音ちゃんの話も話は固まってるけど、まだ書いてません
何か理想やら妄想やら書いておいてくれたら使わせてもらうかもです
でもまぁソウマ役=失恋者は必要だと思うけどね
あぁそれとソウマは出しても当て馬、かませ犬にされるだけだから出さないほうがいいかも
今日の妄想(前世ネタ)
熱を出してぐったりしている千歌音ちゃん。
あまりに汗をかくので、抱き起こして水を飲ませたりするものの、意識が飛
んでますので、一苦労。
寝衣を取り替えて、汗を拭こうとはだけさせたら、熱で肌は上気してるわ、熱に浮かされた声が…
とよからぬことを想像してしまう姫子さま。
なんとか冷静になりつつ、着替えさせたものの、これじゃよろしくないと、
みんなが寝静まった頃に水垢離(だっけ?二話で千歌音ちゃんがやってたの)
で反省しているところに、やっと熱が下がって起きて桶の水を替えようとし
て通りかかった千歌音ちゃんがあわててとめようと背後から抱きついたとこ
ろでちょうど頭上にあった水がざばーっと二人をぬらすと言う妄想。
爆弾投下予告
注意
1.しつこくまた前世です
2.2人が出会った時のお話
3.エロなし
4.ほんのちょっとだけマコちゃんとイズミさん登場
5.注意書きが少ないことが要注意
それではいってみよー
「貴女が姫宮千歌音さん?」
それが身よりも無い私に向けられた第一声だった
「貴女は…誰?」
「姫子。来栖川姫子よ、よろしくね」
恐る恐る聞く臆病な私を安心させるように答え、差し伸べられ繋いだ手がとても柔らかかったのを良く憶えてる
「村の人から話は聞いたわ、私の村に行きましょう」
赤の髪紐が良く映える紅茶色の髪が印象的で気品のあるその姿は本当に眩しくって、まるで暗い部屋の片隅で塞ぎ込んでいた私を照らしてくれる太陽のようだった
「貴女歳は?」
「12…」
「じゃあ私と同い年ね」
「……」
そんな会話をしながら綺麗な格好の姫子にすす汚れている私が手をひかれる姿に村のものが唖然とする中、連れて行かれた先には綺麗な栗毛の馬がいた
「馬には乗ったことある?」
主人を待っていた優しそうな目の馬の首を撫でながら問われ、大きな馬を目の前にし「ううん、ない…」と私は不安げに答えた
「じゃあ私の前に乗って。ちゃんと掴まっていれば大丈夫よ」
姫子はにっこりと笑いながら馬に跨って手を差し伸べてくれた
そして少し戸惑いながらも姫子の馬に横向きに座り、私は生まれて初めて村を出た
優雅に駆ける馬の背にしばらく揺られ、私は姫子にしがみ付きながらようやく私は口を開いた
「あのー来栖川さん…」
「姫子」
「え?」
「『来栖川さん』じゃ長いから下の名前だけでいいわ、千歌音」
私を見つめながら親しげに名前で呼んでくれた時、思わず胸の奥が熱くなった
ドキドキして姫子の顔が見れなくって俯いてしまった私にクスリと一度だけ姫子は微笑んだ
「あともう少しで私の村に着くわ」
頷いた私は何も喋れないまま、結局村に着くまで姫子にしがみ付くことしか出来なかった
この時、自分の体が熱かったのは姫子にしがみ付いていたせいだけではなかった
それからしばらくして私のいた村よりも大きく活気のある姫子の村へと着いた
のどかな村の中を馬で駆け村の子供達が「わぁーい!」とこちらに向かって手を振る手に姫子は答えながら屋敷が見えてきた
「え…これが姫子のおうちなの?」
「ん?そうよ」
初めて見た姫子の屋敷の敷地は自分のいた小さな村の半分くらいあるんじゃないかと思えるほど広過ぎて、只ならぬ事態に私は固唾を呑んだ
そして馬を降り、場違いなような気がして逃げたしたい思いを何とか堪えながらそのまま馬倉へと姫子と一緒に歩いた
「あぁー!いたぁー!姫様ー!」
「ん?」
「?」
突然聞こえた大きな声にその声のする方向に目をやると、茶色い短髪の髪の元気の良さそうな女の子がこっちに向かって全速力で駆けてきた
「もう!勝手に馬に乗っていっては駄目ではないですかっ!」
その子は姫子の前で立ち止まりしかめっ面で言ってきた
「ごめんね、真琴。この子が走りたそうな目をしてたから」
真琴と呼ばれた怒ってる少女に対して姫子は苦笑し、自分の馬の鼻筋を愛しそうに優しく撫でた
「も〜姫様に何かあったら怒られるのは私なんですからねっ」
真琴は慣れているのだろうか、手を腰に当て頭を掻きやれやれと言った顔で答えた
そして姫子の後ろに隠れるように立っていた私に気づき、覗き込んできた
「誰ですか?その子は?」
「隣村の子よ。今日からこの屋敷に世話になるから色々と教えてあげてね」
「へ〜〜、そうなんだ」
好奇心にあふれた視線で見られ、人前に出ることに慣れてない私が姫子に縋るように隠れると察した姫子が真琴の前にすっと立つ
「真琴、そんなにジロジロ見ては駄目よ」
「え?あぁっはい!」
注意され慌てて姫子と向き合う真琴に、姫子は手綱を渡した
「じゃあこの子をお願いするわね。行きましょ、千歌音」
そして再び姫子は私の手を取り、屋敷の中庭へと進んでいった
「イズミー!いるのかしらー?」
屋敷の縁側に着き、広い屋敷の中に向かって大きな声で下女を呼んだ
すると奥のほうから足音がパタパタと近づき「お帰りなさいませぇっ姫様〜!」緑色のクセのある髪の少女が満面の笑顔で現れた
「私の着物出してくれる?この子に着させたいのだけど」
姫子が首を傾げながらお願いすると、イズミの表情が急に険しくなり姫子の後ろにいるみすぼらしい私の格好を不審そうな目で見た
「…?どちら様ですの?」
「隣村の子よ」
あっさり答える姫子にイズミは大きく息を飲み、信じられないとでも言うような顔になった
「い、いけません!姫様のお召し物をどこの馬の骨とも分からぬ者に着せるだなんて…っ!」
「いいじゃない、一着ぐらい」
「だ、駄目ですっ!」
息もつかずに捲くし立てるイズミ
私はそわそわして姫子に「姫子…別に私はこの格好のままでいーよ…」そっと囁いた
「ぬぁっ!あ、貴女…っ!姫様を呼び捨てで呼ぶだなんて何て無礼ですの!!?」
「……っ!」
聞こえてしまったのかもの凄い剣幕で叱られ、私は思わず恐くて姫子の背に隠れた
「このお方がどなたか…!」
「お止めなさい、イズミ」
言葉を続け小さくなっている私に近づいてくるイズミに姫子がすっと腕を伸ばし割って入り制止した
「で、でも…っ!」
「私の言うことが聞けないの?」
「い、いえ…そういう訳では……」
姫子の宥めるような口調に納得のいかないイズミの声も小さく萎んでいく
「誰でも始めは何も知らないものよ、まだ右も左も分からぬこの子にきつく当たらないでもらえる?」
「…はい」
そう言って反省するように頭を垂れた
「いいわ、後で自分で着物を選ぶから。おいで、千歌音。貴女のお部屋に連れてってあげる」
「…は、はい」
そして中庭を抜け、屋敷の奥にある離れへと連れて行かれた
離れへと着き、整頓された部屋へと入り用意してくれた座布団に向かい合うように座った
「すまないわね、引っ張りまわしてしまって。疲れたでしょ?」
「うーうん、大丈夫…」
「説明してなかったわね。今日からここが貴女の新しい家よ。貴女は体が弱いと聞いてるからこの離れが貴女のお部屋ね」
俯き少し疲れた私に姫子はにっこりと笑顔で薄々気づいていた事を言った
「と、言ってもまだお父様の許可もらってないのだけど…まあ何とかなるわ。私が説得してあげる。
だからお父様に会う前に私の着物を貸してあげるわ。イズミが五月蝿いから私のお古になるかもだけど」
あさっての方向を見ながら頬をかき、うんうんと頷きながら自問自答する
「前のおうちに置いてきた物はまた明日にでも取りに行くわ。あ、学校はどうしようかしら…
まだ教科書が残ってたと思うけど…って、千歌音?どうしたの?」
ずっと俯き口を閉じている私の顔を覗きこんできた。そして私はずっと気になっていたことを口にした
「姫子は…偉い人なの?」
「え?ん〜偉いというか、一応ここの村の村長の娘だけど…それがどうかした?」
私の問いに姫子は少し困ったように返した
「どうして…」
「?」
目に熱いものがこみ上げる。不思議そうに私を見る姫子の顔がぼやけていく
「どうして今日会ったばかりの見ず知らずの私にここまで優しくしてくれるの?」
腿の上に置いていた手を握り締め、目に涙を溜めながら声を震わせた
「私は体が弱くって力も無いし何も役に立たない、だから村の人たちだって私のこと厄介者だって思ってた。
それに学校にだってまともに行った事が無い、世間のこともよく分からない、姫子のことだって何も知らなかったのよ?」
そこまで言い終わると同時に私は唇を噛み締め、泣いてる顔を見られないよう下を向いた
親が居なくなった悲しさと、人から優しくされてる嬉しさと、無知で無力な自分に対して悔しさと苛立つ気持ちがぐちゃぐちゃに混ざり合ってしまい、
どう受け止めて良いのか分からずに混乱してしまっていた
すると泣いてる私に姫子は近寄り頭を撫でながら「今日ね…」とゆっくり口を開いた
「朝からとてもワクワクしてたの。きっと今日は楽しい事が起きるって。何の根拠も無いのに可笑しいでしょ?
でもね、いつもは真琴が起こしてくれるまで起きれないのに今日は屋敷にいる誰よりも早く起きたの」
口元に手をあてて楽しそうにクスクスと笑い、顔をあげぐるっと離れを見渡した
「ここの離れも全然使っていなくて汚れていたのだけど、今朝何となく掃除をしたの。
隅から隅まで一人で磨いて綺麗にしたわ。でもそれでも気持ちが収まらなくってね?
居ても立ってもいられなくて馬に乗ったわ、目的地も決めずにあても無く気の向くままに走ったの…」
そう目を細めながら言って、姫子はゆっくりと私の顔を見て笑い、優しく見詰め濡れた頬を指で拭ってくれた
「そしたらね、千歌音と出会ったの」
嬉しそうに笑う自分に向けられた姫子の笑顔
私はまた胸の奥がまた熱くなり自分の胸元を掴んだ
「素敵だと思わない?」
笑顔のまま言う姫子に私は顔が赤くなるだけで何も言い返す言葉が思い浮かばなかった
「理由にならないかも知れないけど、私は今日千歌音と会ったとき分かったわ。
今日私はずっと千歌音を探してたんだって。きっとこれは偶然なんかじゃないわ」
そう言いながらそっと壊れ物を扱うかのように優しく抱き締められた
姫子の柔らかな肌と温もりが着物越しでも良く伝わり、とても心地良くて、私の心の内にあった壁が取り壊されていく
「だから駄目かしら?千歌音はここに居たくない?」
「……っ」
耳元でそう問われ私はしばらく黙った後、姫子と離れたくなくて目をぎゅっと瞑り姫子を抱き返して首を左右に振った
私の返事に「良かった…」と姫子は安心したように私の背を撫で大きく深呼吸した
優しく撫でられやっと自分が居ても良い場所ができたのだと実感した私の目にまた熱いものがこみ上げてきた
すると「綺麗ね、千歌音は…」と姫子が小さな声でボソッと言ったような気がした
「え…?」
聞き取れなかった私が反応すると姫子は笑って「いいえ、何でもない」と首を振り体を離した
「家のことで色々と大変だったと思うけど、もう大丈夫よ。何も心配いらないわ」
髪を撫でながら、もう一度私に向かってにっこりと微笑んだ
「これからは私が千歌音を守ってあげる」
「…姫子っ!」
その言葉がとても嬉しくて…
私は堪えていたものがあふれ姫子に抱きついて、堰を切ったように大声をあげて泣いた
そして姫子は泣き止むまでずっと暖かく私を包み込んでいてくれた
「え?ここで働きたいの?」
それからしばらく経って、離れでの生活に慣れ始めた私の言った発言に姫子は目を丸くし驚いた
「色々と覚えなきゃいけない事もあるし、体も使うから大変よ?」
私の体を気遣い姫子は心配そうな顔で聞いてきたけれど、あの日泣き止んだ時からずっと決めていた私に迷いはなかった
「うん、分かってる。でも私も姫子の事を――……」
「千歌音?」
背後から聞こえた自分の名前を呼ぶ声に過去を思い返していた私の意識は現在に戻され、振り帰ると紅い陽の巫女の巫女服を身に纏った姫子が襖を開け立っていた
「どうしたの?そろそろ祝詞の練習が始まるわよ?」
「うん、分かった」
姫子に呼ばれ畳に座っていた私は立ち上がり、姫子の傍まで行くと「さ、行くわよ」と大神神社の縁側を歩いていく
ずっと追いかけきたその背中。自分の着ている紫の月の巫女の巫女服を見て、自分が姫子と同じ使命を担う対の存在である月の巫女で良かったと思える
「姫子」
「ん?」
私の呼び掛け振り返った姫子
その姿は初めて出会った時から変わらず誰よりも輝き眩しくて、歳を重ねより美しく綺麗になった
「私も姫子の事を守ってみせるわ」
守られてばかりじゃなくて、私も姫子を守りたい
泣き止んだ時に誓った何年経っても変わらぬその思い。私は笑顔で姫子に向かって手を差し伸べた
姫子もにっこりと微笑み、私の手にそっと手を重ねた
「そう、ありがとう。期待してるわね」
そして初めて出会ったときよりも少し大きくなった私達は固く手と手を繋ぎあい、境内の中を歩いていった
END
以上です
途中やけくそ気味でごめんなさい
もーちょっと千歌音ちゃんを捨て猫のようにしたくて、姫子以外の人に心を開けなくて
逃げたり隠れたり引篭もったりして姫子を困らせてたんですが蛇足っぽくてカット
あくまで出会いがメインだったのでこれが限界でした
次は逆銀月ですか
話のあらすじは出来てるんですが、なんとなーくこの話の続きっぽくなりそうなので
もしかしたら逆銀月の前に別のを1本書くかも…
もちろんちゃんと書きますけどね
>>41 あ、そういえばこの千歌音ちゃんは巫女の最後の儀式を知らないって事になってます
姫子は知ってます
いいですね、やはり前世での姫子さまはこうでないと
あと千歌音ちゃんが姫子を2人きりのときだけ呼び捨てってのもいいと思います
間違って人前で呼ぶとイズミさんみたいな反応が返って来るでしょうが…
ふふ、やはりイズミさんはこういうキャラでないと魅力が出ないかと、デレ顔もいいですけどね
マコちゃんはそういう感じでいいかと、今度姫子さま以外に話し相手のいない千歌音ちゃんの友達に
なってくれるのでは?
次回作を楽しみにしてます
>>41 乙でした!
千歌音ちゃんの混乱ぶりと本当におおらかというかお日様の姫子がよかったです。
逃げたり隠れたり引きこもったりの千歌音ちゃんもなんか見てみたいですね。
というか、あらゆる手段使ってもだめで、途方にくれてぼんやり縁側に座り込
んでいるのを見て、擦り寄ってくるのを捕まえるというのもまた妄想してみたり。
だって、変なところで悪知恵というか、おちゃめが働きそうなんだ、現世も前世も姫子って。
でも、本当に先に儀式を思い出したほうが、頑張っちゃってというのは切ない。
そのうち、抜け駆け無しという取り決めをする二人があったりするのかもw
>>43 dです〜
マコちゃんとイズミさんは好きです、乙羽さんもですけど
前世にはいないかも知れませんけどね…
彼女らメインで話を作るのも面白いかもですね
>>44 dです〜
そうゆう慣れるまでの日常も書きたいんですけどね
2人がそーゆー関係になるまでの経緯とか、それこそ最後の別れまで妄想している自分が恐ろしいっす
時代が違えど姫子も千歌音ちゃんも大好きッス
前世もオモローだけどそろそろ現世に戻らないとな〜とかも思ったり…
姫子さまの紹介についてはイズミさんが強引に間に入ったほうがしたほうがいいかも
イズミ「ええ、何十年と続く名家のお嬢様で私達、村全員の憧れの存在…それが来栖川姫子さまこと姫さまですわ
お分かりになって?」
姫子「イズミ余計なことは言わないでいいわ」
千歌音「そ、そんな方だったなんて」とかもありそう
>>45 自分も姫子、千歌音ちゃんは当然として
マコちゃん、イズミさん、乙羽さんは大好きです
現世か…逆銀月に現世千歌音ちゃんと前世姫子さまの再会
まではいまの状態を続けてもいいのでは?
>>47 その紹介にマコちゃんも付け加えると
真琴「いーじゃんイズミ、難しいこと言わなくても姫様は姫様なんだから」
イズミ「なぁっ!?貴女それでも姫様にお仕えする下女ですの?そもそも貴女はお言葉遣いですがねーガミガミクドクド」
姫子「あ〜また始まった…。おいで千歌音。向こうでお茶でも飲みましょ」
千歌音「え?え?あぁ、はい…」とかやってそう
はい、その2つは書かせてもらいますです
あとはネタ振り見て考えるかもですね
マコちゃんはあの言葉使いじゃないとね、下女であろうと…個性があっていい
イズミさんとはまた違う女の子って感じでさ
マコちゃんなら来たばかりの千歌音ちゃんにも気さくに話しかけるだろう
イズミ「ちょっと早乙女さん、そのお方は姫さまに特別扱いされすぎですわ…
ちょっと姫宮さん、貴女ねえ、姫さまがお優しいからって…っ!」
真琴「まあまあいいじゃん、だいたいイズミ、あんたはいつも姫さまにくっついてるしたまには
いいだろう、妬いて千歌音を虐めるなよ〜」
イズミ「わ、私は虐めてなどと…っ!」
どうもマコちゃんとイズミさんのやり取りは面白い
>>47 はい、期待してます、頑張ってくださし
ん〜朝からする質問じゃないとは思うんだけど
逆銀月ではレイープがいいのかドS姫子のどちらが良いのだろうか(´・ω・)?
銀月というとやっぱりレイプかな…
たまには激しいのがあってもいいと思うけど
でもドS姫子も読みたい…両方読みたいね
何か考えたら3パターンぐらいあってさ(笑)
どれを書こうか迷ってて
せっかくだから全部書いていいじゃないですか
皆、姫千歌が大好きなんだし
>>52 とりあえずリク通りレイープの方から書きます
ドS姫子は様子見てからにしますね
このスレはそんな荒れてないから、書きたければ好きなの書けばいい
随分と遠慮がちな職人さんたちだな
遠慮してる訳じゃないよ
ただ一方的に投げ捨ててるから一応周りの反応とかネタ振り見て書く順番考えてる
リク無視して気分次第ってのもあるけど
荒れてないとゆーか盛り上がってもないみたいなねw
好きで書いてるからいーんやけど
女性が誰かにしてあげる仕草で、一番萌えるというか、どきっとするのってなんだろう?
自分は、脱がすより、着せてあげるというのがすごい好きなんだけど。
エロくはないかな?
着せるとゆーことは…?とゆー事になるね
そのたうり。
すでに着ているものの上に羽織らせるのもいいんだけど、
素肌に着せ掛けるのもまたよいかと。
着せてあげてから、直すように手を滑らせてくれたらなおよし(おひ
もともと全部脱がすより、はだけた方が好きなのもありますけどw
ちらリズムきたーw
やっぱり気崩したところから見える、白い肌がね。段々…ね。
萌えるんですよ。
後は、かっちり隙のない着方してる人ほど着ている人ほど、そういうの恥ずかしがるし。
姫子とか千歌音ちゃんはどうなんだろう?
風呂場だったらぜんぜん気にしてないけど、他のところでは。
分かる。すっぽんぽんより着崩れたところでそういう行為が始まるほうがエロい
自分の中ではやや着崩れてフェロモン出してるのが姫子、きっちり着てるのが千歌音ちゃん
ってこれは前世の話だけど
前世では半脱ぎ状態で微笑む姫子さまに赤面な千歌音ちゃんが想像できる
それこそアニメのEDの一枚絵みたいな状況ですよ、自分にとっては
これから始まりますよー的なねw
すまん…今日はちょっと飲み杉だな
自分の中では、思いが通じた後の二人もそんな気が。
着崩した姫子とかっちり千歌音ちゃん。
んで、触れるのも触れるか触れないか位のがよいと。
意外に実際に触れられるより、それを予感させるだけでもどきっとしますしね。
話飛ぶかもだけど、やっぱ千歌音ちゃん受けの方が良いの?
ぶっちゃけ姫千歌より千歌姫の方が好きなんだよね(´・ω・)
まーどっちもイケるんだけどw
姫子好きなんす、姫子
千歌姫は銀月を思い出してしまって辛いから…
それに姫子にやられて頬染めたりする千歌音ちゃんが可愛いから
どっちにしろ前世も現世も来世も主に姫子攻め
だから銀月するならどうせなら前世がいいんだわ
個人的には、 姫千歌のほうが好み。
話の途中で、形勢逆転は幾らでもありだけど。
手を出す理由が、千歌姫だと結構考えちゃうかな。
自分ところの千歌音ちゃんは、姫子に罪悪感ばりばりだから手を出しにくい…妄想的にへたれてくれる。
抱きしめるからキスまでは考え付くんだけど。
やるなら、姫子のほうからの誘い受けかなぁ。
千歌音ちゃんなりに我慢はしてるらしいしw
ふっきれたらどこまでいくかはわからないけれど(笑)
>やるなら、姫子のほうからの誘い受けかなぁ。
それは分かる
千歌音ちゃんからムラムラ〜っとしても自粛しそう
だからそれを読み取る姫子を妄想するのが好き。なので俺っちの中でも基本姫子の誘い受け
千歌音ちゃんはSになりたいMだもの、きっと
>>68 ここ、千歌姫好きな人も多いはずだし、
あまり気兼ねしなくて、好きなもの書けばいいんじゃない?
まーそうなんやけどね
ただリクとかシチュ見てると姫千歌の方が多いからさ
書きたくないとかじゃないんだけど需要がないのかとは思ふわけさ
>>69 > だからそれを読み取る姫子を妄想するのが好き。なので俺っちの中でも基本姫子の誘い受け
結局、姫子のてのひらでころころ転がされてる千歌音ちゃんなのね。さすがお陽様。
> 千歌音ちゃんはSになりたいMだもの、きっと
…一瞬、噴いた。至極名言。納得してしまった。
姫子はどっちでもというか、極端から極端に振れても違和感ないかも。
需要はなー。一人でもそっちに嵌まってくれる人がいればいいと思ったほうが気楽かも。
んまー姫子は攻めでも受けでもどっちでも書きやすくて良し
ただ姫子が攻めに回ると変態的にエロくなるから大変
とゆーのは自分だけかもだけど
前世姫子さまは圧倒で…現世姫子は小悪魔風に攻めるだろう
どっちにしろ千歌音ちゃんは涙目になるな…
逆銀月だと姫子さまは千歌音ちゃんより激しく…怖そう…
>>73 ようは、そういうときになると、すぐに一杯一杯になってしまって余裕のない千歌音ちゃんと
余裕綽々でいろいろ遊べる余裕のある姫子ということですね?
そういう意味だったら、妄想できそうな気がする。
今一瞬、ソウマ君の予定表ばりに、今度姫子とそういう機会があったらどうしようと
頭の中で一生懸命台詞までシミュレーションしてる千歌音ちゃんが頭に浮かんだ。
千歌音ちゃんは前世も現世も姫子に弱いから
いつもデレデレになるよ
前世の姫子さまは強引気味に襲ってくるが
現世の姫子は潤った瞳で見つめながら誘惑してくる
うおぉぉぉぉ!あと少しで逆銀月書き終えそう
昼間に何書いてんだ!って突っ込みは無視して
今晩は出掛けてしまうのでまだこんな真昼間だけど投下おkですかー?
もちろんですよ…ここはSS投下スレだし
爆弾投下予告
注意
1.しつこくまた前世です
2.待ってました?銀月の嵐の逆転ヴァ−ジョン
3.とゆーことなのでレイープ。千歌音ちゃん襲われます
4.あまり鬱にならないようなENDにしましたが、読み手次第かも・・・
5.まさかのオロチ衆登場。全員ではないけども
6.ちょい役でカズキ兄さんも登場。初の男出現
それではいってみよー
80 :
オロチ、襲来@:2008/11/15(土) 15:07:12 ID:iF1adJkA
「千歌音ー、準備は出来た?」
玄関先で草鞋を履いた姫子は廊下に向かって千歌音を呼んだ
すると「はい、姫様」と、同じく準備をした千歌音が廊下から出てきた
そのままいそいそと姫子の隣で草鞋を履き、立ち上がった千歌音に姫子は満足そうに頷いた
「じゃあ大神神社に行って来るわね」
見送りの下女らにそう笑顔で告げ、玄関を後にした
今日は大神神社で祝詞の練習の日だった
姫子と千歌音の2人は村を出ていつもと変わらず談笑しながら大神神社に続く道を歩いた
祝詞の練習前に2人は手を繋ぎリラックスしながら歩くのが決まりだった
大神神社までだいたい半分くらいまで歩いただろうか、千歌音は視線の先に何かを見つけ、ピタリと足を止め「ねえ、姫子あそこ…」とその方向を指差した
「え?…あっ」
その指差した先に姫子も目をやると、道の傍らに蹲っている女性がいた
姫子は慌てて駆け寄り、千歌音もその後を追った
「貴女、大丈夫?」
「は、はい…少し、胸が、苦しくて…」
自分らとそう歳の変わらなさそうな髪を左右2つに結んでいるその女性は胸元を掴みながら苦しそうに答えた
額に大粒の汗を浮かべ、顔色が青ざめている
「そう…」
姫子は眉間を険しくした
素人目で見てもその様子はこのままでは具合が良くなるとは思えない
「姫子…」
心配そうに自分を見つめる千歌音に姫子は笑顔で振り返り「大丈夫よ、分かってるわ」と頷き、女性の肩に手を置いた
「あともう少し歩けば私の村に着くわ、そこに乙羽というまだ医者の卵なのだけど腕の良い者がいるわ。そこまで頑張れる?」
「はい…すいません」
女性が申し訳無さそうに頷いたのを確認した後、姫子は女性の腕を自分の肩にかけ女性の体を支えながらゆっくりと立たせ千歌音を見た
「千歌音、一旦私はこの人を村まで連れて行くわ。悪いのだけれど先に行って大神先生に説明しておいてもらえる?」
困ってる人を放っておくことが出来ない姫子の優しさに嬉しそうに頷いた
「ええ、分かったわ」
「すぐに馬で行くから」
「うん、待ってる」
笑顔の千歌音に姫子も笑顔で返し、女性を支えながら来た道をゆっくりと戻っていった
しばらくその姿を見守った後、千歌音は踵を返し一人大神神社へと続く道を歩いていった
81 :
オロチ、襲来A:2008/11/15(土) 15:08:40 ID:iF1adJkA
しばらく歩いていると急に空がゴロゴロ…と低い音をたて鳴り、千歌音は空を見上げた
「一雨来そうね…」
さっきまであんなに晴れていたのに…青い空はどんよりと黒い雲に覆われつつあった
千歌音は歩く速度早め、大神神社へと急いだ
「こんにちわ、大神先生」
大神神社へ着き、境内で2人を待っていた大神神社の神主大神カズキに挨拶を交わす
「やあ、こんにちわ。おや?来栖川君はどうしたいんだい?」
「それが……」
姫子の姿見えず一人で来た千歌音に問うカズキに先ほど道端で会った女性の話を説明した
すると納得したカズキは頷き笑顔になる
「ふむ、そうか。来栖川君らしいな。じゃあ来栖川君が来るまで姫宮君は部屋で休んでなさい」
「はい、分かりました」
千歌音はペコリと頭を下げ言葉に甘えることにし、着替えるために用意されている部屋で姫子を待つ事にした
「大丈夫かしら、姫子…」
大神神社の縁側を歩き、ポツ…ポツ…と空から雨が降るのを見てぽつりと呟いた
82 :
オロチ、襲来B:2008/11/15(土) 15:15:45 ID:iF1adJkA
ザァーーーーッ
襖の向こうの外から聞こえる雨音、時折ドォーン!と雷の音まで聞こえていた
とうとう本格的に振り出してしまった雨、静まり返っている大神神社の部屋の片隅でやけにその音が良く聞こえた
風邪も強く襖をきっちり閉じていもばたばたと揺れている
巫女服に着替え一人蝋燭を灯した部屋で姫子を待つ千歌音は心細く小さくなっていた
「姫子…」
この雨で立ち往生してるのかも…
季節外れの嵐に胸騒ぎがしてならない。自分の背にある三日月の痣が妙に疼く
その不安を覆い隠すように目を瞑りぎゅっと自分の体を自分の体を抱いた
その瞬間、冷たい風が吹きふっと部屋の蝋燭が消え、暗くなってしまった部屋で千歌音は顔を上げた
それと同時に背後の襖が突然スッと開き「お待たせ、千歌音…」と姫子の声がした
まさかの姫子の声に千歌音は驚き振り返り、縁側に立っている姫子の姿を目にした途端愕然とした
「姫子っ!?まさかこの雨の中駆けてきたの?びしょ濡れじゃない…っ!」
屋敷で着替えてきたのか紅い陽の巫女服を着た姫子は全身ずぶ濡れだった
床に雨が滴り落ち、髪は乱れ雨で頬に貼りついてしまい下を向いているので表情は良く見えないが、雨に打たれたせいなのか髪の隙間から見える肌が蝋のようにやけに白い
布を手に取り慌てて姫子に近寄り「早く体拭かなくては…!」と焦る千歌音に俯いたままの姫子はガッと両肩を強く掴んだ
そのあまりの握力に千歌音は顔を歪め、様子のおかしい姫子に「ひ、姫子…」と声を震わせながら名を呼んだ
すると姫子はそのまま千歌音にぐっと顔を近付けた
「ねえ…千歌音…」
「な…何?」
あと少しで口付けしてしまいそうなほど雨で冷え切った顔を近付けられ、千歌音は思わず頬が染まり顎を引きながら答えた
その表情に姫子はにやあっと口元に笑みを浮かべた
「私のこと好き…?」
「え…?」
突然の問いに千歌音は目を丸くした。姫子は楽しそうに千歌音の背に手を回し逃がさぬよう腰を抱いた
姫子の濡れた巫女服の水滴が密着する千歌音の巫女服につたい、ひんやりとした感触が千歌音の肌に広がっていく
巫女服が濡れていく不快感に千歌音は気持ち悪くて目を閉じてしまう
しかしそれはお構いなしと言わんばかりに姫子は千歌音の腰を抱く力を強め「ねえ教えて?…私のこと好き?」と、千歌音の耳元に問いかけた
「ぁ…う、うん。もちろん好きよ…」
うっすらと目を開き、きつく抱き締めてくる姫子に答えると姫子は抱く力を緩め、「そう、良かった…」とうっとりと千歌音を見下ろした
「それがどうした…んふっ!」
言いながら姫子から離れようと肩に手を置いた瞬間強く口を塞がれた
雨に濡れた冷たい唇を重ねられ背中がゾクッとし、千歌音の体が強張った
背中に回されていた手が千歌音の後頭部を押さえ、そのまま舌で千歌音の口を割っていき、千歌音の舌と強引に絡めあわされていく
「あむ…んふぁ…っ!…」
息つく間も許さないような濃厚な口付けに千歌音の姫子の肩に手を置いた力が強くなる
しかし姫子はビクともせず千歌音の巫女服の帯に手をかけた
83 :
オロチ、襲来C:2008/11/15(土) 15:18:20 ID:iF1adJkA
「や…っ!やだ!姫子こんな所で…っ!」
無理やり姫子から口を離し、帯を解き脱がそうとする姫子の手を止めようと掴む
しかし姫子の力は強く、そのまま押され後ずさりしていき縺れ合いながら部屋の真ん中でドサッ!と大きな音を立て押し倒されてしまった
「っ…!」
背中に強い衝撃を受け一瞬千歌音の息が詰まる。倒れた拍子に結んでいた髪紐が切れた
そのまま千歌音の上に圧し掛かった姫子は千歌音の下半身に手が伸び、少し脱げた袴下の上から千歌音の大事な秘所を擦りあげた
「んっ…やあっ!ひ、姫子っ…!」
突然触れた刺激に腰を震わせ、何とか暴走する姫子をどかそうと千歌音は手に力を込めるが、素早く姫子にその両の手首をダンッ!と押さえつけられる
「うぅっ!!」
手首が折れそうになるほど掴まれ痛みで千歌音が目に涙を浮かべ呻き声をあげる
姫子はそのまま千歌音を押さえつけ開きつつある胸元の隙間に潜り込み、柔らかな胸元にちゅう!っと口付ける
「ぁ…!いやあっ!やめて…やめてっ姫子ぉ!!こんなの嫌っ!嫌ぁっー!!」
頭の整理がつかぬ内に次々と始まる姫子の行為に耐えかねた千歌音は胸に感じたぬるっとした冷たい舌の感触にジタバタと精一杯もがき涙声で姫子に大声で訴えた
すると一度姫子の動きがピタリと止まったが、上に圧し掛かっている姫子は慌てもせず、にぃっと口元に笑みを浮かべたまま少し体を起こした
「…大きな声出しても誰も来ないわよ」
このまま騒いでは大神先生が来てしまう…そんな千歌音の心を読み取った姫子が勝ち誇ったように言った
「なっ…!」っと息を飲む千歌音。未だかつてない姫子の豹変振りに千歌音は恐怖でカタカタと体が震えだし、その姿に更に姫子の口端が上がる
「どうして?って顔ね、大神先生には少し寝てもらっているわ。私達の邪魔されないように…」
目を細め言う姫子の欲望に満ちた目に千歌音は蛇に睨まれた蛙の如く息を呑んだ。そのままガバッ!と凍りついている千歌音の巫女服を左右に開いた
露になった揺れ動く豊満な乳房に舌なめずりをし、顔を近づけた
「だから…たっぷり愛してあげるわ、千歌音…」
「…いやぁぁ!いやああああああーー!!」
泣き叫ぶ千歌音の声は虚しくも雷雨の音によってかき消されてた
84 :
オロチ、襲来D:2008/11/15(土) 15:24:16 ID:iF1adJkA
「ぁっ!はぁん!やあぁ…くふぅ!…んんっ!」
濡れた巫女服のまま動けぬようしっかりと覆いかぶさる姫子に乱暴に胸を両手で揉まれ、固くなってゆく先端を舌で強く吸い付かれ涙が止まらない
止めてほしい…こんなの、こんなの姫子じゃない…っ!
嫌がる自分に姫子は今まで決してこんな事をしたことがない
肌のぬくもりも感じられない冷たく一方的な行為に混乱する千歌音
その上で姫子は足を閉じられないように千歌音の両足の間に膝をおき、自分の指を舐めたっぷり濡らした後、袴下の中に手を滑り込ませ、まだ濡れ始めたばかりの千歌音の秘所に直接触れてきた
「ぁ!?あああぁ!いや!やだ!やだぁー!!やめてよぉっ!」
不意に秘裂を撫でられ腰が浮き、望んでいない行為を悲鳴をあげながら掴んでいた姫子の肩を歯を食い縛って一生懸命押しのけようとするが岩のように重い
その手を邪魔そうに姫子はぐっ!っと捻り上げた
「…うぅ!」
「往生際が悪いわよ、千歌音」
無駄な抵抗と言わんばかりに頭の上で細い千歌音の両手首を片手一つで押さえ嘲笑った
ポロポロと涙が零れ落ちる千歌音の目に絶望感が漂う
「本当…いい体してるわね」
乱れた月の巫女服、雪のように白い素肌、露になり自分の唾液で濡れる乳房、暴れもがき膝まで脱げ落ちた袴下、くびれた腰、唾液と愛液でゆらゆらと濡れた秘所…
上から順に舐めるように見る姫子の視線が恥ずかしくて、目を背けた千歌音の顔がかあっと熱くなる
途端、姫子は千歌音の割れ目をくちゅくちゅ!と強く攻めた
「んぁ!いやあっ!…んっ!…くふっ」
身を捻りながら抵抗するも、もがけばもがくほど姫子に強く攻められてしまう
力一杯抵抗していたせいか息がはぁはぁと絶え絶えになっていく
「もうこんなに濡れて、畳が汚れてしまったわ…淫乱な子ね」
「…っ!ち、違う!!」
言われた事もない恥ずかしい言葉を投げられ軽蔑するような眼差しに千歌音は必死に首を振る
しかし姫子は「そう?ここはこんなに大きく固くなってるのに?」と千歌音の秘核を親指でくりくりと弄る
「ぁあ!や、やめてっ!…んあっ!」
抵抗できず身動きの取れない受身の千歌音はそれに何とか耐えようとするが、姫子の指の動きは止まることなく攻め続け
ひくひくと千歌音の下腹部が痙攣していく
このままじゃまずい…!
しかし千歌音の体は心とは裏腹に快感を受け突っ張っていく
「っ!ああ!もう…ダメェェーーーー!!」
抵抗虚しく顎が上がり大きな声をあげ簡単に千歌音は姫子に絶頂に上り詰めさせられてしまった
85 :
オロチ、襲来E:2008/11/15(土) 15:26:35 ID:iF1adJkA
「はぁ、はぁ…うぅ…うっ…ぐすっ…」
くたぁっと脱力した体、荒い呼吸を繰り返しながら悔しくて唇をかみ締め泣いてしまう
両手首を捻られたまま涙を拭うことも出来ず、姫子から顔を逸らすことしか出来ない
「ここまで濡れたらもう大丈夫かしら…」
「…っ!な、何をする気なの…!」
体を起こして千歌音を見下ろしていた姫子のよからぬ発言に千歌音は足を閉じようとするが、その前に姫子に股の間に体割り込まれ袴下を剥ぎ取られ膝を立たせられてしまう
そして、姫子が取り出したものを見た瞬間戦慄が走る
「頂くわね、貴女の純潔を」
そう言って護身用に持っている短刀の鞘に口付けした
「っ!?だ、駄目!!私たち巫女は純潔じゃなきゃ…!!」
それを何に使おうとしてるのか分かった瞬間腰を引き、大きな声で必死に抵抗をする
世界を救うべく姫子と2人で課せられた陽と月の巫女の使命のために今までずっと守ってきた処女
どんなに愛し合っても、どんなに求め合ってもそこだけは大切に守ってきた
それは姫子が一番分かっているはずなのに…っ!
「もうどうでもいいではない…そんな使命のことなんて」
「え…?」
「私は千歌音だけがいればいい、世界なんてどうでもいいわ」
「正気なの…?」
いつも自分を引っ張って支え続けてくれた姫子がそんな事を言うなんて…
ゆっくりと言う姫子の疲れ切っている目が信じられない
「私はいつでも正気よ。このまま千歌音の全てが欲しいの
千歌音の純潔を奪えばもう千歌音は巫女の運命なんかから解放されるのよ?」
そう言って、短刀を千歌音の濡れた秘所にあてた
秘所にあてられた異物に感じたこともない圧迫感をうけ恐怖に駆られる千歌音の体が一気に固くなる
「だから…我慢してね」
「いや!ひめ…ぅっ痛っ…!あああああーーッ!!」
86 :
オロチ、襲来F:2008/11/15(土) 15:33:11 ID:iF1adJkA
「千歌音、大丈夫!千歌音っ!!」
誰かに抱きかかえられながら耳元で大きく名前を呼ばれ、頬を叩かれ千歌音はパッと瞼を開いた
「はぁ!はぁ!……ひめ、こ…?」
額に汗を浮かべ、肩で息をつき泣いていた頬は涙で濡れていた
ぼやけて見える視界の先に泣きそうなほど心配そうな顔をしている姫子の顔が見えた
瞬間千歌音の意識がハッキリとし先程までの惨事が脳裏を巡り裏切った姫子の暴行を思い出して「い、いやあああ!!」と、姫子から離れようと肩を掴んだ
気が狂ったかのようなの悲鳴とあらんばかりの力で拒絶する千歌音、しかし姫子はそれよりも強い力でぎゅっと覆うように抱き締めた
「大丈夫よ、落ち着いて」
さっきの力づくとは違い、包まれるような姫子の抱擁と優しい口調
姫子の巫女服も濡れておらず、太陽のように暖かい温もりを感じ千歌音は困惑した
「貴女は私と離れたあとオロチに襲われて幻覚を見せられていたの」
落ち着かせるように優しく言う姫子に千歌音はもがくのを止めた
じゃあさっきまでのは全て幻…?
良く周りを見てみれば自分は大神神社ではなく、月の巫女の巫女服も着てなく出掛けたときのままの格好で見知らぬ森の中にいた
姫子と別れたあと大神神社に真っ直ぐいったはずなのに…
嵐を呼んだ真っ暗な雲もなく、日はとうに暮れ満天の星空が広がっていた
「本当に…姫子なの?」
「えぇ、本物よ。ほら、触ってごらん」
泣きそうな千歌音の手を取り、自分の巫女服を少し開いて胸にある太陽の痣に直に触れさせた
触れた指先から冷たかった自分の体が温まっていくのを感じ、千歌音は目の前にいる姫子が本物だと確信し力を抜いた
自分だと分かってくれた千歌音に姫子は笑顔で頷き、
「私たちは罠に掛かったの、あの私が助けた女はオロチだったのよ」
「…そんなっ」
姫子の言葉に耳を疑い絶句した
あの女性がオロチ…?
信じられない千歌音に姫子は認めざるを得ないというように悲痛そうに頷いた
「屋敷に着いた途端暴れだして私の村も襲われたけど何とか食い止めたわ。それで急いで馬で大神神社まで行ったのだけど千歌音はいなかった
大神先生や真琴達総勢で手分けして行方が分からなくなった貴女を探していたの
胸の痣が疼く先を頼りにして千歌音を探し回ってようやくここで倒れて魘されている千歌音を見つけたの」
悔しそうに言う姫子、瞳の奥がゆらゆらと濡れている
「一人にしてごめんね。手遅れにならなくて良かった…」
生きてる千歌音を確かめるように声を震わせ強く抱き締めた
87 :
オロチ、襲来G:2008/11/15(土) 15:34:14 ID:iF1adJkA
「こんばんわ、陽の巫女」
突如背後から聞こえた落ち着いた女の声
姫子は顔をあげ怒りに満ちた目で振り返った
「…貴女が千歌音に幻を見せていたオロチね」
振り返ったその視線の先に黒い異国の服に身を包み、手に小さな十字架を持ち闇のように漆黒の髪のすらりとした肌の黒い眼鏡をかけた長身の女性が立っていた
「えぇ。私はオロチ二ノ首、ミヤコ。貴女が此処に来たということは、四ノ首はしくじったのね」
「あともう一歩ってところで五ノ首とやらが助けに来たわ」
殺気に満ちた姫子とは対照的にミヤコは「フフフ」とせせら笑いを浮かべている
そのミヤコの背後にぼんやりと3つ人影がぼんやりと浮かび上がった
「も〜あともう少しだったのにコロちんだらしないにゃーの〜」
「う、うっさいわね!ちょっと油断してただけよっ!」
「…役立たず」
喧しく騒ぐ3人に姫子は脇からサッと護身刀を取り出し、鞘を抜こうとした
しかし対峙しているミヤコは身動き一つせず「もう今日はこれ以上貴方達と一戦交えるつもりはないわ」と言った
その言葉と共に浮かび上がっていた3人のオロチ達の姿もパッと消えた
そして姫子に抱きかかえられている千歌音に目をやり、数かに笑みを浮かべ目を細めた
「気に入ったわ、月の巫女…また良い夢を見させてあげる」
「……っ!!」
ミヤコの言葉に千歌音の顔が一気に青ざめ身を竦める
「貴女、千歌音に何を見せたの!?」
震える千歌音の肩を強く抱き、声を荒げた
するとクスクスと笑いながらミヤコの体が闇と同化していき姿を消えてゆく
逃げようとするミヤコに向かって「答えなさいっ!」と更に声を荒げた
「ふふ、月の巫女が一番恐れていることよ…」
静かな声で楽しそうに答え腕にいる千歌音がそのミヤコの言葉に悪夢を思い出し、目を瞑り縋るように姫子の巫女服をぎゅっと掴んだ
その姿を確認した後「ではまた、陽と月の巫女…」そう言い残してミヤコの姿は闇に溶け見えなくなった
88 :
オロチ、襲来H:2008/11/15(土) 15:37:23 ID:iF1adJkA
「何よ…それ…」
訳が分からず、しんと静まりかえった森の中で千歌音を抱きながら呆然とする姫子は呟いた
「姫子…私、私ね、あのさっき…」
腕にいた千歌音が口を震わせながら事情の分からぬ姫子に自分の見せられた幻覚を話そうとした
しかし姫子は首を振り人差し指で口を開こうとする千歌音を制した
「いいわ、無理に話さなくて。ひとまず屋敷に戻りましょう。皆心配してるわ」
心に傷を負ったであろう今の怯えている千歌音から聞く必要はなかったし、ここに駆けつけ自分を見たときに見せた絶望した千歌音の顔を思い出すと逆に聞きたくなかった
笑顔で言う姫子に千歌音は安心したように頷き、姫子に体を支えながら立ちあがり、乗ってきた馬に先に乗せられた
千歌音を乗せた後、姫子は馬に乗る前に松明に火を点けた
『でもひょっとしたら、陽の巫女にとっては望んでいることかも知れないわね…』
突然聞こえたミヤコの声は耳ではなく、直接姫子の脳に響いた
驚き、まだどこかに身を潜めているのかと振り返り松明を掲げ虚空を見上げミヤコの気配を探った
「どうしたの?姫子…」
空を見上げどこか警戒してる姫子に不安げに声を掛け、姫子はそのまま上を向いたまま目を走らせながら返した
「千歌音、今何か聞こえた?」
「え?…な、何も聞こえなかったけど…」
自分にだけ聞こえたか…
姫子は張り詰めていた肩の力を抜いた
辺りにミヤコの気配はなく、本当に姿を消したようだった
「大丈夫?」
「ん?大丈夫よ、気のせいだったみたい」
心配そうに声をかける千歌音に姫子はにこっと笑顔で返した
そのまま松明を千歌音に渡し、馬に跨った
千歌音が恐れ私が望んでいる事…か
自分に向け絶対的な信頼を寄せる千歌音、その千歌音が巫女の最後の運命から逃れ生き残ることが私の望み…
ミヤコの言葉に心の奥底に隠している真意に触れられた気がして複雑な気持ちのままゆっくりと馬を歩かせた
END
以上です、今回は長めに言い訳させてください
まず先にいろいろ脱字と誤字があってごめんなさい
早く書き上げたくて見直しが疎かに…orz
あとタイトルが思い浮かばなくて●ヴァみたいだって事に投下してから気付きました
オロチが出てきてもロボはどこぞ?って突っ込みは無しで
ロボ出したら幾ら前世姫子でも生身の体では勝てませんし、現世同様盾として裏切りソウマを出したらブーイングでそうなので今回はロボの設定を無視しました
とりあえず分かりづらいでしょうが、アメノムラクモの復活を阻止しようと2人がミヤコらに襲われる話です
姫子と千歌音ちゃんを引き離しコロナは姫子を、ミヤコが千歌音ちゃんを襲います
で、千歌音ちゃんの精神を破壊してやろうとミヤコは幻の中で大好きな姫子に襲わせたと…
雷雲を見上げた辺りから既に幻覚に掛かってるイメージです
コロナは姫子(と、乙羽さんにマコちゃんら)にフルボッコにあい、レーコが助けに行きネココは多分お菓子食べて見てました
とまぁそんな少し神無月の巫女のストーリーにそった話にしちゃいました
レーコとネココは完全におまけ
レーコはともかくネココほっとんど出てこないから出しただけっす
ではごめんなさいでした
よかったと思いますよ…幻覚だとしても萌えます
行為も過激ですしね…できればもう少しキス行為を増やして欲しかったかな
あとコロナやレーコ先生出したのは正解だと思います…彼女達は好きな人も多いですし
乙羽さん、マコちゃんも加勢したみたいですね、イズミさんも…?
ミヤコ姉が見せた幻覚ってことで鬱にならなくてよかった…
まあほんとに姫子さまが千歌音ちゃんを襲うって話も読みたくはあるけどね
>>89 忘れてました、大神神社にユキヒトさんがいないのは現世とは違うキャラとして
またこれとは別の話でソウマとコンビで出そうと考えていたからです
あしからず
>>90 dです〜
確かにキス描写が少ないですね、ごめんなさい
実は姫子になりすましたミヤコが千歌音ちゃんを襲うって事で
はじめ話を書いてたからかもしれないです
ん〜やはり難しいですな
よかったですよ〜。
この後、千歌音ちゃんを優しく抱いてあげる姫子さまを妄想した。
「もう、怖がらなくてもいいのよ」って言いながら、千歌音ちゃんを優しく攻めると…。
あれだ、あの後姫子さまが今度は優しく抱いてあげるのでは?
最初は怯えていた千歌音ちゃんも安心して頬を染め瞳を閉じてきて…
>>92 いえ気にしないでください
次の前世銀月ではキスを増やしてほしい
かな〜って意見ですから
>>93 dです〜
自分の中ではあの後とりあえず屋敷に戻って乙羽さんに診てもらったあと
誰にも近づかぬよう皆に命じ離れで千歌音ちゃんを布団に寝かせる
千歌音が眠るまで傍にいると言い、ミヤコの最後の言葉が気になってる姫子は千歌音ちゃんに手を出さない
そのまましばらく経った後、ミヤコに見せられた幻を忘れたい千歌音ちゃんから初めて姫子を求めるってな感じに
皆の理想とかけ離れててすまん(´・ω・)
>>89 拝見しましたー。
とりあえず、ミヤコさんでよかったというかなんと言うか。話の流れから言うと、ミヤコさんまた
鏡見てニヤニヤしながら、次はどうしようかと思ってるんではなかろうか?
幾ら幻覚と頭で理解していても、無意識に刷り込まれたらやっぱしばらくは姫子さま大変だw
これ以降、そういうときに、「本当の姫子さまなんだろうか?」とかおもったり。
やっぱり無理やりはお互いの会話とか反応見ないで進んでいくから、ドSなものだったらどう
なんだろうと思いながら読んでました。
>>95 > 千歌音が眠るまで傍にいると言い、ミヤコの最後の言葉が気になってる姫子は千歌音ちゃんに手を出さない
> そのまましばらく経った後、ミヤコに見せられた幻を忘れたい千歌音ちゃんから初めて姫子を求めるってな感じに
これはありじゃないですかね。
でも千歌音ちゃんも、自分の心が弱かったから、こんなめにあったんだと思うだろうから、素直に求めることが
できないかもしれませんな。(自分の心に(肉欲的に)姫子を思う気持ちがあったから、ミヤコに付け込まれた)
軽蔑されるの怖いだろうし、忘れたいという我侭で姫子が優しいのを逆手にとってというのもあるかもしれない。
幻影であったこと全部言わせて、上書きさせないと駄目かもw(外道?)
>>95 姫子さまが安心して眠る千歌音ちゃんを前に、おあずけくらってる犬に思えたw
もし千歌音ちゃんに求められたら、姫子さまが逆にあたふたしそうとゆうのもアリだな。
いつもは自分から求めてるのに、千歌音ちゃんからいざ抱いて欲しいとか言われて戸惑うとか。
千歌音ちゃんから甘えると案外姫子さまも頬染めて慌てるかもよ
ツンデレ風に「な、なにを言ってるのよ…ふ、ふざけるのはやめなさい千歌音///」
とかありそう、まあ本来は大胆な千歌音ちゃんに笑み零して受け入れるだろうけど
>>95 千歌音ちゃんが眠るまで側に居る姫子さま…萌えるなあ、寝顔に軽くキスして出て行くとか?
あと下女達に嫉妬で苛められてる千歌音ちゃんを姫子さまが助ける〜って感じのも読みたい
>>96 書いた本人よりまともな解読dです〜(笑
確かに千歌音ちゃんは素直に姫子を求める事が出来ないかもですが
そこは察したお日様のカバーで何とかしてくれるかと、無理矢理な話だけどw
自分の中で本編の8話で前世の記憶が甦った千歌音ちゃんが何で姫子を襲う事を思い付いたのかって感じで作ったわけであります
まさかの続きを妄想する皆に噴いて俺涙目w
千歌音ちゃんが姫子を襲ったのは
姫子に生きて幸せになってほしいから…切ないなあ
自分は姫子に必要ないとわかったからこその七話の涙なんだよね…悲しすぎる
まあ辛いからやはり姫子からの攻めが多いかな
せっかくだからオロチ、襲来のアフターも書こうかな
皆の意見も取り入れて書けそうな気がしてきた
>>98 苛められてってのも短いけどあるにはあるから書くかも知れないっす
前世の千歌音ちゃんとかイズミさん達に妬みや嫉妬をかってそうだしな
あ、さて…一応順番的に言うと次は前世姫子と現世千歌音ちゃんの再会のお話の予定なのだが
ドS姫子やら苛められて姫子救出やら前回の話の続きやらとネタが上がってますが
どれから書けば良いでっしゃろ(´・ω・)?
どれからでもかまいませんよ。
職人にお任せします。
>>104 ありがとうっ
じゃあ時系列的にオロチ、襲来のアフターから書いて苛められっ子千歌音たん、ドSもしくは再会のお話の順にしようかな
み、皆のネタ振りのせいなんだからねっ///!
前世ブーム恐るべしっ!
原作ぶっとばしてごめんね(´・ω・)
ここは妄想の世界だ、本編とか気にしなずに自分の神無月ワールドで書いてくれ
書けば書くほどネタが浮かぶ不思議(´・ω・)
今日何回目かもわからない最終話を見たけどやっぱ短いなぁ相思相愛期間がorz
千歌音→姫子は1話から散々見てきたけど千歌音→←姫子になってからをOAでもっと見たかったよ
もちろんそれだとアニメとしてのできがあれになるからあれで正解だったとは思うけど
相思相愛になってからの姫子→千歌音をもっと見たい今現在w
あの交差点で再び千歌音ちゃんに出会った後の姫子の千歌音ちゃんラブっぷりを想像するだけで萌え死ぬw
思想相愛期間が少ないからこその別れに泣けるんだけどね
少ない恋人関係の時間ってわかってるから姫子もわざもオーバーに振舞ったのでは
最終話で泣きながら謝罪して告白してたけどいままで傷つけた千歌音ちゃんを失いたくない
一心だったんだな姫子も…まあだからこそ再会後の姫子は大胆なのは確実だがw
前スレ落ちちゃった?
>>110 落ちちゃったみたいですね。
相思相愛の期間が短いから、姫子のあれもこれもってすごい早口で伝えたいこと一杯あるって
感じで見てて悲しかったな。あの場面。
逆にゆっくり目に話す千歌音ちゃんは、全部話したら終わってしまうんじゃないかという感じすらさせて。
なんか対照的に見えたのは、気のせいじゃないよね?
だからこそ、再会後はゆったりと二人の時間を楽しんで欲しいなと、おもったりする今日この頃。
(しかし、妄想は外道な方向に行くところが申し訳なくw)
やっぱ落ちちゃったか…
保管庫更新されてないから勿体無いね
周りにライバルがいない状態の千歌音ちゃんってどんなもんなのかね
>>112 ログはテキストで全部とってあるけれど、どうなのかなぁ。
確かに見た目にはライバルはいないかもしれないけれど、やっぱり転生前のあれは姫子に対していまだに悪いと
思い続けるだろうし、臆病だから、きっと無意識になんかしら理由をつけて不安なもの見つけてきそうで怖いw
そんな姫子の一挙一動に振り回されていればいいさw
そのたびに、姫子が説得とかいろいろやりそうだし。キスでごまかすのも多いんだろうなぁ。
一番のライバルは、アメノムラクモ(神様)だと、おもってたり。
>>107 煩悩は、尽きること無しです。
108なんて絶対嘘だっ
皆で保管できる保管庫もあるらしいね
自分のキャパじゃどうやって作るのか分かんないけど便利だと思った
あともう少しで投下出来そうなんだがやたら長くなってしまた…orz
wikiってみんなが保管できる形式は、荒らす人がいると大変なんだよね。
不慣れな人が万が一消してしまっても、前のバージョンに直せるからいいんだけど。
管理人の人が大変。管理人さんありがとう(御礼)
今の保管庫は、結構読みやすいので、気に入ってます。
結構過去ログのちょっとしたネタも結構拾ってみたいネタ転がってる…
かけるかどうかはともかくw
そうなんだ、安易に言ってスマソッ
ネタ振りあると更に妄想膨らむわぁ
書いてる側は間違いなく楽しんでる
姫子もいままで千歌音ちゃんを傷つけてたと知ったから別れが凄く辛いんだよね
だから千歌音ちゃんを失うのが怖くて強引にキスしたり腕組んだり好き、愛してると言ったり
必死な姿が悲しかったわな…千歌音ちゃんも16年くらい生きてきて
あの思想相愛の恋人同士の少ない時間は一番幸せな瞬間だったろう…
だからそれをゆっくり叶えてあげるのがこのスレなわけで
叶わぬ恋だから綺麗に見えるってのもあるけどね
だから幸せになってもらいたいわけなんだけど
うおー書き終わらん
叶わぬ恋だったからこそ、それが死ぬ寸前に叶ったことは感動すべきだよね…
だから千歌音ちゃんも姫子も泣きじゃくったあとに笑顔だった
てなわけでいまは以前よりも千歌音ちゃんにもうメロメロな姫子だからこそ…姫子攻めが多い
前スレと今スレの投下分保管しました
決してサボっていたわけではがgg
一気にやる癖がついてるものでスレ終了後保管という形が多くて申し訳ない
>>121 GJ
前書きまで保管するのか?
他の人は知らんが俺は読むと萎えるからいらない
SSだけ集めて読みたいからの保管庫なのに
せめて本文と離して欲しかった
>>121 GJ〜
ありがたや、ありがたや
姫子攻めかぁ
どーも姫子の誘い受けの方が思い浮かぶんだよなぁ
前世では姫子さまから激しく…
現世だと全然手を出してくれない千歌音ちゃんに業を煮やした姫子が軽くちゅっとキスして
誘いそうなんだけどな、押し倒してくれるのを待っている感じで
百合系の本など買い漁った姫子が夜、千歌音ちゃんを押し倒して
「千歌音ちゃん…私、色々勉強したの…」とか甘える声で囁くのも萌える
姫子が千歌音ちゃんにしてあげられなかったことを色々するのがいいよね
再開後はやっぱりたくさんたくさんデートをしてほしい
海、山、公園、遊園地、別荘、海外、お祭りその他色々・・
デートの最後は夕日をバックにロマンチックなキス
それはそれは今まで見たことのない美しいキスシーンだろうなぁ
結婚するまでは永遠の伴侶として幸せな二人の時間をいっぱい過ごしてほしいね
こうゆうネタは浮かぶんだけど文才がないから妄想するしかないorz
あの長い不意打ちキスを超えるキスシーンが実現するのか
姫子自身もわかってるからな、千歌音ちゃんになんでもしてあげたいって
泣きながら叫んでたし「私まだなにもしてないのに!」と
デートは盛りだくさんだろうな、遊園地は当然として2人のラブラブ旅行もね
はしゃいでる姫子を見て口元で微笑む千歌音ちゃんとか幸せそうで萌える
あと2人が姫宮邸内で見せる楽しいひと時もね
本編では悲しいことばかりだったし
>>121 ありがとうございます!
拙作はちょっとお願い事がありますので、後でご連絡いたします。
>>126 本編でも二人で眺めてるアルバムの写真は、千歌音ちゃんがいきいきしてるような。
あんな写真が増えるといいね。
逆に姫子から、千歌音ちゃんに写真の撮り方とかを教えてあげてもいいよね。
爆弾投下予告
注意
1.流れぶった切って申し訳ないがしつこくまた前世です
2.前回投下の話の続き、長くなってもうた
3.エロはほんの少し
4.姫子が男前過ぎる
それではいってみよー
130 :
陽の決意@:2008/11/20(木) 08:03:04 ID:6myuZgPU
森で千歌音を見つけた後、馬に跨った2人は村へと戻り、たくさんの明りを灯したままの来栖川の屋敷へと向かった
「ひ、姫様っ!」
「お帰りなさいませ!姫様!」
「皆っ!姫様が戻られたわよっ!」
屋敷の敷地に入ると屋敷で主人の帰りを待っていた下女らに出迎えられた
「ごめんね、無事見つけたから」
馬を降り心配そうな表情の下女らを安心させるように言い、千歌音を降ろしてやった
「誰か大神先生やまだ探してる者達に知らせの花火を打ち上げておいてもらえる?」
手綱を預け、そう言い残して少し疲れた表情の千歌音を取り共に屋敷の中へと入った
「乙羽さんは怪我人の治療に追われて手が離せないから部屋まで頑張ってね」
「入るわよ、乙羽さん」
乙羽の部屋につき、襖を開くとたくさんの医療器具に包帯と脱脂綿、消毒に使った焼酎の入ってる壷を片付けている乙羽がいた
「あ、お帰りなさい…ひ、姫宮さん!?」
姫子の声に振り返った乙羽は姫子の背後にいる千歌音を見て慌てて2人に駆け寄った
「あぁ良かった…!ご無事だったんですね 」
「すいません、乙羽さん…ご心配お掛けしました」
心底安心し、泣いてしまいそうな乙羽に千歌音は申し訳なさそうに小さく笑顔で返した
姫子は千歌音の肩を抱き「外傷は無いわ、だけど念のため診てもらってもよいかしら?」そう言って乙羽に千歌音を託した
千歌音を預かった乙羽は深く頷き「えぇ、勿論です」と真剣な表情で返し、姫子も任せたと軽く頷き返した
「落ち着いたようね」
「えぇ、ひとまず怪我人の治療は一通り済みました。重傷者がいなかったのは幸いですね…」
溜息をつきながら乙羽が言ったあと、千歌音の捜索から戻ってきた真琴が「失礼します姫様」と、姫子の傍に来た
「ご苦労様、真琴。どうしたの?」
「はい、大神先生がお見えになられてます。姫様にお話があると仰ってました」
「ありがとう、今行くわ。それより足の具合はどう?私を庇って切られた後簡単な処置しかしてないでしょう?」
心配そうに問う姫子に真琴は「こんなの大した事ありませんよっ」と言って怪我してる足をぺしぺし叩いておどけてみせた
「そう、でも後で乙羽さんに診てもらってね?貴女が怪我してると1人五月蝿いのがいるでしょう?」
自分に心配かけまいと振舞う真琴に微笑み少しからかうように言うと始め真琴は目を丸くしたが
「あぁ〜イズミですね…」とニコニコと笑顔を浮かべてる姫子から目を逸らし困ってる様にもはにかんでる様にもとれる苦笑いを浮かべながら後頭部を描いた
「んと〜〜、えへへ。はい、分かりました」
「ふふ。乙羽さん、悪いけど後で真琴の足ももう一度診てもらえる?」
「えぇ大丈夫、分かってますよ」
真琴の何とも分かり易い反応に乙羽もクスクス笑いながら頷いた
「じゃあまた後でお願いします、乙羽さん。では姫様、私は一度詰め所に戻ります」
そう言って一礼しそのまま去ろうとする真琴を姫子は「待って、真琴」と一度呼び止めた
「はい?」
「迷惑ついでに一つ頼まれてもらえるかしら?詰め所に戻ったら今日は皆色々と疲れただろうから全員にもう休むよう伝えて。
あと千歌音は休息が必要だわ。離れには誰も近づかせないでもらえる?」
「はい、分かりました」
振り返り笑顔で頷き去っていった真琴を見送った後、じっと自分を見ていた千歌音の肩に手を置いて微笑んだ
「じゃあ千歌音、私は大神先生と話しをしてくるから乙羽さんにちゃんと診てもらうのよ?
それから乙羽さん。診察が終わったらそのまま千歌音に湯に浸からせて休ませてあげて」
「貴女も疲れているのだから湯に入らないと…」
笑顔で言う姫子だが、今日一番に疲れているのは間違いなく姫子だった
オロチと戦い追い払ったあと怪我人を運び動ける者に指示を与え、すぐさま大神神社へと行き千歌音を見つけるまで休まず動きっぱなしだったからだ
「えぇ、落ち着いたら浸かるわ。千歌音を宜しく頼むわね、乙羽さん」
それを分かってる乙羽に姫子は心配かけぬよう返した
「…姫様」
去ろうとする姫子に近寄り淋しげな目で見つめる千歌音に「先に休んでなさい、千歌音」と優しく言い姫子は乙羽の部屋から去っていった
131 :
陽の決意A:2008/11/20(木) 08:04:40 ID:6myuZgPU
「遅くなってしまったわね…」
あれからカズキと会い千歌音を見つけ出し無事を告げ礼を述べ、今後の段取りを話し合い終わった頃には屋敷の中は暗くすっかり静まり返っていた
さっと湯につかり巫女服から寝衣に着替えた姫子が離れの方に足を運ぶと部屋の中は微かに明かりが灯っているのが見えた
ふと空を見上げると綺麗な今夜は三日月が夜空を照らしている
次の満月まで、もうあと少しね…
一度深呼吸してから千歌音の顔を一目見ようと離れの襖に手を掛けた
もうとっくに寝ているだろうと静かに襖を開くと、風呂を済ませ寝衣を纏った千歌音は俯き布団の上で体を起こしていた
「千歌音?ずっと起きていたの?」
少し驚いた感じの姫子の声に疲れた目をした千歌音が「姫子…」と姫子の方を見た
「どうしたの?横にならなくては駄目じゃない」
近寄り千歌音の脇に座りながら言うと千歌音は「うん…」と小さく頷いた
姫子に見守られおずおずと布団の中に潜り込み、横になり姫子の顔を見た
「安心なさい、千歌音が眠るまで傍にいるわ」
心配そうな千歌音の目に姫子はにっこりと微笑んだ
酷い一日だったわね…
千歌音から視線を外し目を伏せ、今日一日の出来事を振り返り顔を顰めた
とりあえず大した被害も無く何よりも千歌音が無事だったのだから喜ぶべきか…
『でもひょっとしたら、陽の巫女にとっては望んでいることかも知れないわね…』
脳裏をかすめるミヤコの最後の言葉
千歌音が恐れ、自分が望んでいること、か…
でも今はその事を考えるのは止そう…
雑念を振り払うように小さく顔を振り、瞼を開き千歌音を見た
ところが当の千歌音は眠るどころか目を閉じておらずさっきより少し目を伏せただけで黙り込んでいただけだった
「どうしたの?眠らないと疲れは取れないわよ?蝋燭が眩しいのではない?」
腕を伸ばし千歌音の枕元にある蝋燭を消そうとした
すると「…待って、姫子」と目の前に伸びた姫子の手首を掴んだ
そのまま布団から出て姫子に縋りつき抱きついた
「お願い、消さないで…」
「千歌音…泣いてるの?」
疲れているはずなのに…
抱きつかれ戸惑う姫子だったがカタカタと小刻みに震えている千歌音にもしやと思い、千歌音の背を抱き返し「眠るのが怖いの?」と肩に顔を押し沈めている千歌音に声を掛けた
すると、千歌音は強く抱きつき頷いた
「眠ったら、さっき…オロチに見せられた幻を、見ちゃうんじゃないかって…」
啜り泣きながら言う千歌音、肩に伝い着物を濡らす千歌音の涙が痛い
内容は聞かなくてもその幻に自分が絡んでいる事ぐらいは分かる
あの尋常じゃない魘され方と自分を見たときのことを怯え方を思い出し、姫子は悔しそうに眉を潜めた
132 :
陽の決意B:2008/11/20(木) 08:05:43 ID:6myuZgPU
しばらく黙り込んだ後、千歌音は体を離し向かい合う姫子に「姫子…」と名前を呼んでからそっと姫子の唇に自分のを重ね合わせた
千歌音…?
そのまま千歌音は姫子の首にすっと腕を回し、角度を変え優しく噛むような涙で濡れた口付けはほんのりしょっぱく、何よりも愛しくて姫子はゆっくりと目を閉じ受け入れた
何度かそんなゆっくりと顔を交差しながらの口付けを繰り返し、千歌音が口を開いてそのもう一つ先へと事を進めようとしたとき、姫子は一度口を離した
「駄目よ、今の千歌音には負担が大き過ぎる…」
少し寝衣が乱れ白い肩が肌蹴て見えている頬を染め目を潤ませた千歌音に、熱く込み上げかけてる自分の気持ちを押し殺し言い聞かせるように言う
そんな顔をしないで欲しい…
千歌音から求められ応えてあげたい思いと、千歌音の体の事を考えれば抑えなくてはいけない感情の葛藤が姫子を苦しめる
「大神先生がね、明日の朝私と千歌音の力でまたオロチに襲われないように村一帯に結界を張らなければならないって仰ってたの。とても体力を使うわ、だから今日は休まなきゃ…」
そう言って応えたい思いを断ち切るように姫子は固く目を閉じた
しかしそれでも千歌音はぎゅっと姫子の柔らかな肌に抱きついてくる
「ごめんなさい…でもっ!私…私は…!…忘れたいの。だからお願い、姫子…っ」
抱いて…と、小さく耳元で求められた
ぞくっと全身が粟立つような背筋を駆け上がる感情に、抑えていた姫子ももう駄目だった
ハァっと小さく熱い吐息が漏れる
「…分かった、でも辛くなったら言うのよ?」
そう言って千歌音を抱き返すと千歌音は力を緩め姫子の顔を見つめ涙を流したままコクリと頷いた
「千歌音…」
「んっ……」
2人の傍にある蝋燭の火が2つの影が一つになるのを映し出していた
133 :
陽の決意C:2008/11/20(木) 08:06:15 ID:6myuZgPU
揺らめく蝋燭の火が灯る冷えた部屋の真ん中で、布団の中の2人は美しい裸体をゆったりと絡み合わせていた
「はぁ…んっ…ふぁ……」
「…ん、千歌音……」
少し何時もと違う今宵の2人の営み
どこがと問われれば千歌音は絶えず目から涙を零し、いつもよりも姫子にしがみついて離れようとしなくて
その姫子もいつもなら泣くその理由を聞くのに、何も聞かずにいつも以上に千歌音に触れる手が優しい事だろう
「ひめ、こ…ぁ、っ…」
胸や秘所を優しく愛撫し千歌音の形の良い口から漏れる甘い声、焦点の合わぬ自分を見つめる目、紅潮した頬が自分の知るこの世の誰よりも美しい
姫子は千歌音の頬を伝う涙を口で拭ってやる
「…大丈夫?」
水の音がする秘部を愛する手の動きは止めず、空いてる手で髪を撫で聞いてみると猫のように体をしならせている千歌音は口元を緩め小さく頷いた
姫子は満足そうに微笑み、そっと千歌音の唇に口付けをするとそれに応えるように千歌音は姫子の背に置いていた手を滑らせた
「好きよ…愛してるわ、千歌音」
「ぁ…私もよ、姫子…ん…っ」
抱き締めあい、体を擦らせお互いの温もりを分け合いながら2人は誰にも邪魔される事無く愛を確かめ合った
134 :
陽の決意D:2008/11/20(木) 08:07:31 ID:6myuZgPU
「平気?辛くなかった?」
「…うん、平気よ」
少し乱れた千歌音の息が整ったあと、優しく問うと脱力した千歌音は目を細め笑顔で返した
「これで眠れる?」
その顔に姫子も安心し笑顔になり、頷き今にも瞼が閉じてしまいそうな千歌音に軽く口付けし体を起こした
「じゃあ体が暖まってる今の内に眠ってしまいなさい」
脱がした千歌音の寝衣を取って掛けたあと、布団から出て立ち上がり自分の寝衣を手に取った
「ごめんなさい…。今はこんな事してる場合じゃないのに…」
綺麗な背中の姫子の後姿に千歌音は少し後悔しながら言った
自分の我儘なのは分かってた。そして姫子に依存してしまってる自分の弱さにも
だからこそ応えてくれた姫子に対しての後ろめたさや、自分の無事を心配していた乙羽や怪我をしてしまった仲間たちへ罪悪感もあった
「いいの、千歌音に泣かれる方が堪えるもの」
しかし姫子は求めた千歌音の我儘を肯定するように笑って返した
「辛いことも悲しいことも分け合うって約束したでしょ?」
その優しさと包みこむような笑顔に千歌音は頬が染め、姫子は笑みを浮かべながら寝衣を羽織り帯を締め枕元に座った
「さ、早くお休みなさい。千歌音の寝顔を見ないと気になって部屋に戻れないわ」
優しく言い、よしよしと髪を撫でてやると急に千歌音が淋しげな表情を見せる
「…行ってしまうのは今だけ?」
「え?」
言葉の意味が分からなかった姫子が首を傾げると、千歌音は重い口を開いた
「練習を重ねて、一緒にアメノムラクモを復活させてね…」
「ヤマタノオロチとの戦いが終わったあと…そのまま姫子がどこか遠くに行ってしまうんじゃないかって―――」
135 :
陽の決意E:2008/11/20(木) 08:08:48 ID:6myuZgPU
思い掛けない千歌音の言葉に姫子の表情が強張り動きがピタリと止まる
「ご、ごめんなさい…縁起でも無いこと言って、私ったら何言ってるのかしら…」
口走った事に自分でも驚き口元に手をあて慌てて自分の言った言葉に対し謝罪の言葉を付け足した
「姫子は何処にも行ったりなんてしないよね?」
「……」
「姫子?」
何も言い返さず俯いたままの姫子の顔を覗き込むと、姫子は顔をあげにっこりと笑みを浮かべた
「えぇ大丈夫、私は何処にも行かないわ」
たとえ、月の社に封印されても千歌音を思う気持ちは、いつもそばに…
「もし離れてしまったとしても私たちの気持ちは繋がっているでしょう?」
運命に翻弄されても、きっとそうなのだと信じたい…
自分を見つめる千歌音の目にズキズキと胸の奥が痛む
目にこみ上げる熱いものをぐっと堪え、悟られぬよう精一杯笑った
すると千歌音も連られて笑顔になる
「うん、そうよね。ごめんなさい、もう寝るわ」
「えぇ、ゆっくりとお休み」
微笑んでそっと唇を重ね合わせると、千歌音は目を閉じ瞬く間に眠りへとついた
ごめんなさい…
千歌音が眠ったのを確かめたあと蝋燭を消し、手を握り締めそっと離れを出て行った
136 :
陽の決意F:2008/11/20(木) 08:12:56 ID:6myuZgPU
バシャアアァァァー
離れを出た姫子は屋敷の隅にある井戸に立ち、桶で掬った水を頭から何度も被っていた
水浴びには既に寒い季節
冷たい水で体を清めても、胸の奥の罪悪感は洗い流されないか…
全身水浸しになった姫子は浮かない表情で「ふう…」と白い溜息をついた
「この寒い中で身清めだなんて風邪引くわよ」
突然背後から聞こえた声。しかし姫子は微動だにせず濡れた前髪を掻き分けた
「貴女も途中までといえ聞き耳とは余り良い趣味とは言えないわよ…乙羽さん」
目を瞑ったまま振り返りもせず返すと、声の主の乙羽はすっと姫子に近付き月夜に姿を現した
「…気付いていたのね」
姫子が離れへと入っていったとき、気配を消した乙羽が物音立てずに襖の外で会話を聞いていたことに姫子は気づいていた
「離れには誰にも近づかぬよう言ったはずだけど?」
「私は貴女の下女ではないし、ここの屋敷の者ではないもの」
そう返す乙羽に、ごもっともと言わんばかりにクスっと笑みを零し振り返った
「そうだったわね。他の皆はもう寝た?」
「貴方と私以外は皆寝てるわ」
「そう」
持っていた桶を置き、水を切ろうと濡れた髪を絞るいつもと変わらぬ姫子に厚手の上着を差し出し「怒ってないのね」と話を戻した
すると姫子は上着を受け取って羽織り、ひょいと大きく肩を竦めた
「別に聞かれてはいけない事を話してた訳ではないもの。下女の誰かなら注意するけど、貴女は口が固いし」
薄々姫子と千歌音の関係に気づいてた乙羽に姫子は隠しもせずあっけらかんと答えた
その潔のよさと自分を信じてる純粋さに乙羽も「ごめんなさいね、そういうつもりではなかったのだけど。そう言ってもらえると助かるわ」と笑顔になる
しかし直ぐに深刻そうな表情に顔を戻した
「今一時的に癒してあげたとは言え、あの子の心の傷は相当深いわよ」
乙羽の言葉に溜息をつき、辛そうに頷き額をおさえた
「…えぇ、そうでしょうね。それでもあの子には乗り越えてもらわなくてはならないもの」
癒したり支えてやることは幾らでもできる。しかし最後は千歌音自身で何とかせねばならない
そうでなければアメノムラクモは復活せず甦ったヤマタノオロチに世界は破壊される…
それは世界の命運を託された姫子も千歌音も嫌でも分かっている
「でも今のあの子の精神状態では復活の儀を成功させる事は困難よ?」
姫子と千歌音が運命の巫女と知る乙羽は眉間にしわを寄せ警告するように言う
すると姫子は目を閉じ「大丈夫よ、何とかして見せるわ」と迷いなく力強く答えた
「それに…」
「それに?」
羽織った上着をぎゅっと握りしめ決意に満ちた目で夜空に浮かぶ月を見上げた
「いざとなったら例え私一人でもアメノムラクモを復活させて見せるわよ―――」
END
以上です
最後の乙羽さんとの会話はいらなかったかも知れないけどいれちゃいました
好きなんです、乙羽さん
では朝っぱらからすいませんでしたっ!
俺も乙羽さんは好きだよ、姫子と恋のライバル関係って感じでいいよね
愛し合う姫千歌も読めたし満足かな…イズミさんはやはり今回は出ませんでしたか
出たら出たで千歌音ちゃん怯えそうだしな…
それでも今度イズミさん出演希望で
GJすぎる…泣けるなぁ前世姫子の決意とかもう!
>>138 dです〜
イズミさんは今回はごめんなさい、怯えます間違いなく千歌音ちゃんw
出さないのも何だしなーと思ってマコちゃんにはにかんでもらいました
>>139 dです〜
何で現世の姫子が一人で復活させることが出来たのかな〜とって考えていたら
きっと相手(=千歌音ちゃん)を想う気持ちが強いからなんだと思ってこんな話になりました
前世も現世も世界を救うことよりもきっと千歌音ちゃんの方が大事だったのかと(´・ω・)
少しテンションダウンしてきました…orz
>>137 いつもありがとう!
なんか、そういや腹くくった女性ってすごく強かったなと改めて。
でも、この姫子さま、頑張りすぎてるから。ほんと心配で。
そういう方面では、千歌音ちゃんががんばって強くなってるのかな?
改めて保管庫見てみましたが、作品数にびっくり。
あんまりだーっと走ってしまうと、疲れてしまうのでは?
無理せず長丁場でのんびりとやってくださいませー。
ま、いろいろなものが読みたいのも正直なところですが。
ぼーっと眺めていたら、何故か屋根裏を冒険する姫子と
乙羽さんが頭に浮かんできました。(イズミさんたちから逃
げ回るのに)
>>141 dです〜
ちょっと頑張らせ過ぎましたかね
現世の千歌音ちゃんが頑張ってたので前世は姫子に頑張ってもらってます
ごめんなさい、悲恋好きなのです
あ、テンションダウンと言っても思うように書きたいのに文が思い浮かばなくて悶々してるだけです(笑
特に冒頭が難しい…
>ぼーっと眺めていたら、何故か屋根裏を冒険する姫子と
>乙羽さんが頭に浮かんできました。(イズミさんたちから逃
>げ回るのに)
一体どんな状態だw
>>142 悲恋が好きというのは、同意。見てると辛いし、心苦しいけれど、やっぱり好きかも。
>>ぼーっと眺めていたら、何故か屋根裏を冒険する姫子と
>>乙羽さんが頭に浮かんできました。(イズミさんたちから逃
>>げ回るのに)
>一体どんな状態だw
いえ、乙羽さんの用事をすべて千歌音ちゃんにまわして、
姫子の用事を全部イズミさんたちがやって、数日間。(意地悪されてるといえば、そうかも)
夜に離れに行こうとしても、その前に「すでに休んでる」とか
いろいろ理由を言われて、あえないので、煮詰まる姫子を見かねて、
屋根裏を使ってこっそり互いの部屋を交代しようと提案する乙羽さん
という感じかな。
「…これで貸し一つですね。来栖川さん(にっこし)」
「……絵も、本物もあげないわよっ」
「…一枚譲って下さったら、部屋に飾るのに…」
>>143 悲恋と言って置きながらにゃんにゃんさせてますがねw
姫子と乙羽さんもそんな感じで日常を過ごしているのも楽しそうで良いかも
次は苛められっ子千歌音ちゃんの話なんだけど
予定していた話に肝心のイズミさんが出てこないとゆー…
名前は出るんだが…
何かいーシチュありますかね?
同僚の下女に囲まれて苛められてる千歌音ちゃんを姫さまが助けていちゃいちゃ〜って感じの
当然お屋敷内の出来事なんだけど…乙羽さんの留守を下女が狙ってとか
そうか…イズミさんが苛めに加わらないのも珍しいね
>>145 うんにゃ、苛めてるのはイズミさんだけど表に出て来ないだけっす
間接的に〜みたいな
とりあえず自分が考えてたお話を書いて、投下してからまたリク聞いてみますか
なるほど、影で操る役みたいなのね、それもいいかも…イズミさん
ミサキ、キョウコも下女として姫子の御屋敷に居る設定ですよね?なら
頷けますね、投下を期待して待っています
>>147 裏って訳でもないっす
余りここで書くとネタバレになるので詳しくは言えませんが
期待は禁物ですっ
爆弾投下予告
注意
1.しつこくまた前世です
2.苛められっ子千歌音ちゃんってゆーか意地悪われてるだけ?
3.どこまで苛めていいのか分からないのでソフトです
4.エロはなし、ほのぼの
5.短い
アク禁くらい中です
小刻み投下になります
おのれocn…
「はぁ〜〜手が冷たいぃ…」
日の短くなった北風の吹く夕暮れ
トボトボと歩く真琴は両の指先を息で暖めながら嘆いた
その様子に隣に並んで歩いていた姫子は「本当、すっかり寒くなったわね」とクスッと笑った
「早くお屋敷で暖まりたいですね」
学校からの帰り道、赤く綺麗に色づいていた木々の葉は枯れ落ち、紅葉も終わりを告げ冬の訪れを知らせていた
「あ、見てください姫様」
「ん?」
村に入り真琴の指差すほうに目をやると元気に走り回って遊んでる子供たちがいた
「あんな薄着で遊んで。子供って元気ですよね〜」
「ふふ、本当ね」
上着を着てる自分らとは違い着物一枚だけで無邪気に遊んでいる寒さ知らずの子供たちの姿に思わず笑顔が零れる
微笑む2人の視線に気づいた子供たちが「姫さま〜おかえりなさーい!」と手を振ってきた
「風邪引かないようにねーっ!」
手を振る姫子の変わりに真琴が大きな声で返すと「はぁ〜い!」と返事を返し遊びを再開した
「子供って寒くないんですかね?」
「そお?真琴もあの子らと余り大差ないと思うけど?」
「え!?どういう意味ですかそれ??」
「ふふ、さあ?」
「も〜はぐらかさないでくださいよぉ!」
そんなこんな会話をしながら村の中を歩き、来栖川の屋敷の門が見えてきた
開けてる門の向こうで中庭に散らばった落ち葉を箒で掃いて集めている下女の後ろ姿が見える
「…あら?あれは千歌音ではない?」
「え?」
立ち止まり怪訝そうな顔で言う姫子に真琴も足を止め、目を細めて門の向こうを見ると、いつもは中で仕事をしているはずの千歌音が上着を着て箒を履いていた
日の暮れかけてる外の寒さに鼻を啜り、時折小さくくしゃみをしている様子に真琴はハッ!とした表情になる
「も〜!!イズミ達だ絶対!あいつら自分達が寒いからって!あの子に外の仕事させちゃダメだって言ったのに…!!」
体が弱い千歌音には体力を使う仕事と長時間外でする仕事はさせないように千歌音には内緒で下女らによく言い含めている
なのに外に出ているという事は余り働けない千歌音をよく思わない下女らからの嫌がらせに間違いなかった
止めさせようと門に駆け出そうとする真琴だが、その肩を「待って、真琴」と姫子に掴まれた
振り返ると慌てる真琴とは対照的に冷静な姫子は首を左右に振る
「今私と真琴が行ってはまた目の届かぬところで千歌音が標的にされてしまうわ」
「でもあれじゃあまた千歌音の具合が…」
姫子と千歌音を交互に見ながら心配そうに言う真琴に姫子は笑い、真琴の手を取った
「私に考えがあるわ。ちょっとこっちに来て真琴」
「え?あぁ〜!ひ、姫様!?」
ひゅうううーーと乾いた冷たい風が吹き、掻き集めた落ち葉の山が崩れカサカサと乾いた音を立てる
「くしゅん…!」
寒い…でも頑張らなきゃ…
慣れない作業に肩を縮こませ口元にあてた悴む手を息で温めながら、目をぎゅっと閉じ寒さに耐える
すると背後から「あら、千歌音。ご苦労様」と柔らかな声が聞こえた
振り返ると手に包みを抱えた姫子と真琴が立っていた
「あ…お帰りなさいませ姫様。真琴さんもお帰りなさい」
「はい、ただいま。落ち葉を集めてたの?」
にこにこと問う姫子に寒くて口が上手く回らない千歌音はコクンと頷いた
すると姫子も頷き、自分の後ろに立っている真琴を見る
「ちょうど良かったわね、真琴」
「はい♪」
「?」
何やら楽しそうな2人に千歌音は首を傾げ見ていると真琴から「はい、千歌音あげるw」と包みを渡された
あわわとそれを受け取るとゴツゴツとした塊が入っていてほんのりと甘い香りがする 「…さつま芋?」
中を覗き込むと丸々と大きなさつま芋が数本入っていた
姫子も自分の包みの中からさつま芋を取り出し微笑む
「さっきそこで美味しそうな芋が売ってたから皆で食べようと思って買ってきたの
蒸かすか焼くか迷ったけど、せっかく千歌音が落ち葉を集めてくれたのだから焼かない?」
「えぇ、そうしましょう!じゃあ薪と石も用意しないとですね」
姫子の提案に真琴が楽しそうに言うと、姫子は屋敷の方を見た
「イズミ達も隠れて見てるならこっちへ来て手伝ってもらえる?」
大きな声で言うと屋敷の中から「ひぃっ!」と短い悲鳴が聞こえ、わらわらとイズミとミサキ、キョウコの3人が転びそうになりながら出てきた
「えーっと姫様っ!これはですね、あの、そのっ!」
「あの、私たちは中でお仕事をっ!」
「ちょっ!先にお帰りなさいませでしょ!?」
姫子の傍に来るなり我先にと一斉に早口で言い出す3人に姫子は苦笑し「いいわ」と声を掛け制止した
「じゃあイズミは真琴と薪と石を、ミサキとキョウコは村の子供達を呼んできてもらえる?
子供達にも分けてやりたいから」
と、それぞれに役割を与えてやると
「はーい、分かりましたっ。ほれ早く行くよイズミっ」
「あ〜!お、お待ちなさい!」
「わ、私たちも参りましょうか?」
「ぇ、えぇ…っ」
銘々指示通りに散らばっていき、落ち葉の前で黙っていた千歌音は姫子と2人きりになった
「あの…私は何をすれば?」
1人だけ何も役割を与えられなかった千歌音が姫子に聞くと、姫子は「じゃあ一緒に芋を並べてくれる?」としゃがみ込み落ち葉の中に芋を置き始めた
千歌音も箒を置き姫子の横に座って、見よう見真似で芋を並べた
全て並べ終えると立ち上がり「危ないから下がってなさい」と千歌音を下がらせ、マッチに火を点け落ち葉の中に落とした
しばらくするともくもくと煙をあげゆっくりと火が大きくなると振り返り、姫子は寒さで鼻の頭が少し赤くなっている千歌音を見た
「寒かったでしょ?もっと近くにおいで」
笑顔で手を差し伸べると、千歌音は躊躇いながらその手に冷たくなった自分の手を重ね合わせた
柔らかくて暖かい姫子の手に包まれ焚火の前にもう一度しゃがみ込むと冷え切った体がじんわりと暖まっていく
「暖かい…」
繋いでない方の手の平を火にあてぽつりと言うと、コツンと肩に姫子が頭を預けてきた
ドキッとした千歌音の肩の上で姫子は微笑みゆっくりと瞼を落とした
「今夜も千歌音の部屋に行っても良い?」
皆の前とは違い、甘えるような声で言い繋いだ手に指を絡めた
「……////」
その姫子の言葉に千歌音は、かあっと頬が染まり恥ずかしくて手で口元を押さえた
緊張して何も言えず黙っているとパチッ…パチッ!と火の粉が舞う
返事が知りたい姫子が催促するように絡めた指を動かすと千歌音はこくりと不器用に頷いた
「良かった…」
安心し嬉しそうなその声に千歌音の心も暖かくなり、絡めた指を握り返しゆっくりと姫子の頭に頬を寄せた
「めげずに仕事頑張ってね」
「うん…ありがとう」
心が通じ合う2人は皆が戻ってくるこのほんの僅かな時間、暖かな炎と優しさに包まれていた
END
以上です
アクセス規制中で携帯からの投下だったので読みづらかったらすいません
Bが無いのはミステイクですw
苛めとゆーか嫌がらせですね、ドラマCDの時みたいな感じ
姫子が何気なく芋を買ってきて何も知らない振りをして全部千歌音ちゃんの手柄にして助けたって訳です
では失礼しました
こういうのはいいと思いますね、修羅場じゃなく微笑みやすい光景です
そうか、仕事を押し付けるって考えてもあったか…イズミさん達の思いつきそうなことw
空気を読める姫さまがよかったと思いますね、頬染めて慌てるイズミさんにミサキ、キョウコも可愛く見える
>>157 dです〜
あまりぶったりだとかして体に残るような傷をつけると流石の姫子もブチ切れるのでこんな感じにしました
露骨に助けると千歌音ちゃんがソワソワしちゃうし、立場も悪くなるし…
ワザと怪我させるっていう話もあるにはあったんですけど、あまり酷いとやっぱりイズミさんら屋敷から追い出されちゃうなーと
和解しても面白くないしw
まあ軽くなら千歌音ちゃんの見えないところで馬小屋の掃除だとかトイレ掃除だとかの罰を与えるのではないかと
連投で申し訳ない
とんでもない妄想が浮かんじまったんだ…
前世でも現世でもどっちでもいーんだが
2人のどちらかがネココに襲われ注射を射たれて半獣人化してネコ耳と尻尾が生える
もしくは本物のネコと化してしまうと言うおぞましい話が浮かんでしまった…orz
>>159 うは。なんというストライクゾーンw
姫子ならこれ幸いでなつきそう。
日向でゴロゴロ。千歌音ちゃんにゴロゴロ。
余りにゴロゴロやるものだから音羽さんに猫じゃらしで遊ばれそうな。
千歌音ちゃんならどうだろう?
最近の猫って首輪するのがデフォなんだよね。
猫耳千歌音ちゃんに首輪をしてあげている姫子妄想したら萌え死にそう…
うわまじでみたいっ
是非現世でっ。
> 連投で申し訳ない
> とんでもない妄想が浮かんじまったんだ…
>
> 前世でも現世でもどっちでもいーんだが
> 2人のどちらかがネココに襲われ注射を射たれて半獣人化してネコ耳と尻尾が生える
> もしくは本物のネコと化してしまうと言うおぞましい話が浮かんでしまった…orz
>
>
>>156 拝読しましたーっ
ああ、今年は焼き芋食べてないなぁ。
みんなで焼くのは、待ってる間も楽しんですよね。
釘はさせるし、思い出は作れるし、うまいなぁ。
…みんなに慕われるのは、やっぱり本人の振る舞いだと。しみじみわかります。
楽しく読ませてもらいました。ありがとう!
>>161 dです〜
楽しんでくれたならなによりっす
自分のイメージでは2人はまだキス止まりか初えっちいの…フガフガ
ネコ耳とかネコ化はかなりマニアックですが書いちゃっていーですか?
猫化だと、どうなるのかはまったく想像つかないけれど、
そういうマニアックも開拓してみるのも面白いかもね。
どっちが猫でも甘やかされるんだろな。
職人さん方いつも乙です
楽しく読ませてもらってます
>>159-160さんの妄想話、アニメ本編の中の
ワンエピソードみたいな感じで書いてもらえると嬉しいです
神無月は12話と短かったので(それが姫千歌の話に集約していて良かったのですが)
オロチ衆、特にネココ、レーコ、コロナの当番回が今一、若しくは無かったということもあり
ある意味ギャグ回というか、コミカルな話も見たかったのも正直なところです
勿論最後は猫から元に戻れる、というオチで…
>>164 >>160っす。
もともと
>>159氏のネタですので、
氏がどちらを書くつもりか次第かも。
自分でよければ、猫姫子はちょっと書いてみたいかも。千歌姫で。
猫千歌はちょっと理性が…w
>>164 いつもだなんて恐縮ーっ!
オロチいいですよね、オロチ
では現世の本編の途中のお話って事で書きます
で、自分の中では何パターンか大体話が固まってはいるのだけど、とりあえず完全に猫化から書きます
半獣人化の方はエロ満載になるのでそれはまた後で…ってことで
>>165 じゃあ自分は千歌音ちゃんが猫になる話を書けばいいですか?
>>164 本編途中だと、やっぱりちょっとばっかり切なくなりそうなのは、勘弁してもらうとして(待て
ちゃんとフォロー入れるけど。千歌音ちゃんの切ない顔好きなんです、ごめんなさい。
オロチの皆様は、コメディにしようかなと。
いまさらながらなんだけど
・半獣人化 猫耳・尻尾あり 本人の記憶意識完璧あり
・完全猫化 思考回路もすべて猫 記憶なし
つーこと定義してでいいんだよね?
>>166 それはうれしい限りっ。
前スレで
>千歌音ちゃんは甘えていいのかどうか悩んでる野良の子猫を想像してしまったw
って発言してた奴なのでw
って、こっちも完全猫化と半獣人化別にやったほうがいいのかな?(さらに待て
>>167 そこは投下前の注意書きで改めて書けばいいのでは?>猫設定
あまり設定をここで書くと気分を害する人もいるようなので
ちょいと自分の定義とは違うけど別にそれは全然気にしませんし
本編にそる話もよし、オリジでもよしかと
書き手が2人いるので全部の要望には応えられないかもだけど出来るだけ応えられるよう頑張ります
これから書くのでこれ入れてっ!ってあったらネタ振りしてください
CDドラマ聴きなおしているけれど、ほんと千歌音ちゃんって
姫子の一言一言に振り回されてるなー
なんでもないといわれて、平静装って落胆するところとかw
でも、結構何気ない台詞が萌える。
>>168 かぶらないことだけ祈っておくw
ミヤコさんは幻影
コロナはドール
ネココは注射
…レーコ先生の必殺技って何だろう?なんか欲しい…なんか似合うのないかな。
>>169 レーコ=未来日記
絵に描いた人物をマリオネットのように操るとか?
にゃんこ千歌音ちゃん
かあいいよう、かあいいよう
>>170 >
>>169 > レーコ=未来日記
> 絵に描いた人物をマリオネットのように操るとか?
それはありかも…面白い。
ちょっと変えて
自分の思ったことを、他の人の口を借りて言わせることができる。
そんな長くは無理だけど。レーコ先生体力なさそうで集中もきかなそうだし。
というのも思いついたwこれだと強力すぎるかな?
コロナにいわせたい事言わせまくるレーコ先生…馬鹿だ自分orz
>>26で宣言した月の社の再会は書かないの?
すぐ書かずに他の職人さんを牽制するような書き込みやめてほしいわ
ネタ被りいやなら先に宣言したもの書けば?
どれを書くかなんて書く人の自由じゃん
いつも読んでるだけで感想も言わずにいきなりそんな事神経を疑うし、待ってるこっちも気分悪い
読みたいなら読みたいって書けばいいのに
小学生じゃないんだから言葉選ぼうや
>>173 そんな事神経>そんな事言う神経
間違えた
>>172 …それ、すごい胸が痛い言葉かも。
書くといっていてもなんかの拍子で、それを書くペースが遅くなる、書けなくなることも結構
あったりするし。
数作品ちょこちょこ並列で書く人もいるから。
って…もしかして、
>>169 の
>
>>168 > かぶらないことだけ祈っておくw
の発言のことじゃないよね?念のため。
〉〉172
あんたがなんでそんな不躾なのか分かんないけど、百合スレでも似たようなこと書き込みしてただろ?
あんたの為に書いてる訳じゃないんだからさ
>>172 別に自分はネタ被りは気にしてませんよ、むしろ逆
再会の話だって忘れてないし
ただ書きたい話ほど煮詰まるもんなんす
だから気分転換に違う話書いたりもします、俺はだけど
あまりレスもないから書きやすい順で書いてたし、一応確認して
>>104みたいに返事くれる人もいるし
自分の妄想にノッてくれる人がいる方が需要あんのかなと思うし
少し疲れました
これで書くにも書けない訳だが
そりゃあびびるさ
何気に職人全員に釘刺したようなもん。
びっちゃいないけど、気力がね・・・・(´・ω・)
>>180 気力がへったらのんびりしてみるのもいいんじゃないっすか。
楽しみにしてるし。
ネタかぶりが怖いと言ってたら、人のネタに便乗するってことなん
か無理だしね。実際w
これからの季節、イベントものなんか書いたら確実にぶつかるし。
ただ、書くのが致命的に遅くて、季節外れになったりするのは、結構
聞く話ですorz
>>181 dです〜
そういえばそろそろ季節もののイベントが目白押しですね
頭の中では2人やマコちゃんとかがあんな事やこんな事してるけど、文章にするのは間に合わないですね
書いてる途中で止まってるのが何本かあるしってゆーかマジで何から書いていいのか分かんなくなってもーた…orz
文は進まないし、すこし休憩しますか・・・
マコちゃんのプレイも観てみたい気がするわ…
相手はイズミさんか姫子かな、流石に前世の姫マコは不味いだろうし
ネタ被りは気にせんでいいんじゃないの
別に早く書いた人間が偉いわけじゃないしな
ネタ被りは気にしてないなー
被ってもひょっとしたら注意書き書いて投下しちゃうと思うし。まだ被ったことないから分かんないけど
大体書く前に簡単な内容はここで書いてるしね
皆の妄想からネタが浮かぶことの方が多い
>>182 しばらく文章って書かないと、どうしても言い回しとか堅くなるから、数行でも妄想を
書いておくとネタ帳にもなるかと。
すでに書きかけのがある場合は、一日一度ざっと見直してみてると一文とか付け
加えやすくなったり。
やらなきゃじゃなくて、眺めて見ようで。
今日の妄想。
姫子にワルツを教えようとする千歌音ちゃん。
段々慣れてきて、よい感じになってきたときに、ふと一杯一杯にカウントを取っている
姫子に一瞬気をとられて、そのまま二人ですっころぶ。
失敗もいいよね。
>>186 自己レス。
ちょっと勢いで書いてから、冷静になってみた。
なんか余計なこと書いちゃいました。差し出がましい真似で
気を悪くされたら申し訳ないです。
>>182氏
188 :
182:2008/11/26(水) 01:31:45 ID:O2veiMWG
>>187 いいえ、気にしてませんよ〜
とにかく意気消沈しないように心がけますね
>>186 前世の姫子はワルツとか得意そうだよね
それを他の下女には内緒で特別に千歌音ちゃんに教えて…
ROM専多いのか、ここは?
どうだろう?
神無月も終わって落ち着いたし。
ありゃ、流れ止まっちゃったのか?
しかし、寒いね。
姫宮邸には暖炉はないのかなぁと、ふと思ったり。
田舎の洋館風の建物って結構あるよね。
焚き火とか暖炉の火って、人肌を綺麗に見せると結構思うんだけどな。
職人さん…
書き手のモチベーション下げること言う奴がいるからな
もうそろそろクリスマスですね
姫千歌の聖夜はもちろん・・あせfgh
姫千歌の聖夜か…千歌音ちゃんは姫子のために凄い計画立てたりしそうだな
2人ともサンタの格好をしてほしいな〜
本当は2人っきりがいいんだろうけど千歌音ちゃんは当日忙しそうだよね
ぜひ2人っきりになったら姫子がお口あ〜んで千歌音ちゃんにケーキを食べさせてあげてほしい
姫宮の主催するクリスマスパーティーには姫子も呼ばれそうだね
それで全てのイベントが終わって皆が帰って後片付け終えた後に
2人きりの…少ない時間だけど姫千歌だけのイブって感じで
姫宮主催のプレゼント交換とは別のプレゼントを用意してる2人とか…
クリスマス…
んじゃミサやってる教会に行ってさり気無くプロポーズ、もしくはそこで永遠の誓いをしちゃうってのも有りだね
冬のイベントというと、双子座流星群もそうだよね。
写真を撮ろうと夜通し、カメラを三脚に備え付けてわくわくしている姫子と
それにお付き合いしてる千歌音ちゃん。
風邪を引かないか(または二人っきりにはさせないと)と、定期的に暖かい
ものを差し入れしようとする乙羽さんとかw
クリスマスに千歌音ちゃんのピアノと姫子の歌とかでテープにとっておこう
かなとこっそり録音機材持ち込もうとする千歌音ちゃんとか。
この時ってまだレコードだっけ?CDあったっけ?
そういえば神無月ってどれぐらいの時代設定だっけ?
70〜80年代ぐらいかな・・
まあそれはいいとして教会で永遠の誓い又はプロポーズいいね〜
その後ロマンチックに深い深い誓いのキスをするっと
>>202 そういうネタは浮かぶんだ
だけど文にするのに他にも仕上げなきゃいけないSSが貯まっとるorz
やっぱりプロポーズは千歌音ちゃんからするんだろうか?
案外姫子からしそうだけど…
高級レストランに千歌音ちゃんを招待する姫子、そして…
「あ、あのね…千歌音ちゃんそのね…私とね…その…」
って感じで頬を染めて、そして千歌音ちゃんも顔を真っ赤にしながらゆっくり頷いて
それで夜景をばっくに長いキスを交わして…そのまま屋敷に帰らずに…
2人が屋敷内でいい雰囲気だと乙羽さんは聞き耳すら立てずに空気読んで離れるだろう
本編の影響からか2人に割って入るのは罪に等しいからな
とにかく2人が周りが邪魔することもできないくらい楽しそうにしてればいーよ
>>204みたいにたまには屋敷から出て高級ホテルとかで一夜を過ごすのもいいかもね
エロパロwiki久々にみたけど更新されたな
保管庫の管理人さん更新乙です〜
本日の妄想…
姫宮家所有のゲレンデにあるペンションに遊びにきた2人
スキーを楽しんだ後は暖を取るために暖炉の前で座ってココアをゴクゴク
夜は仲良く天体観測
就寝時は一緒のベットで(ry
…それ反則w
暖炉の前で大きなカップで、ココア飲んでるのがかわいらしすぎる!
冬の空って、空気が澄んでるから、満天の星なんだよね。
そんな二人を後ろから眺めてみたいっ。
姫宮の別荘に姫子を招くんだろ…そしてスキーを姫子に教える千歌音ちゃん
手となり足となり親身になって教えてくれる千歌音ちゃんに頬を染め意識しだす姫子と
そして別荘で熱くて長い夜を…もちろんベッドの上では姫子から大胆に誘います
「私、旅行だってスキーだって楽しみだったけどこれが…一番望んでたことなの」
「ひ、姫子…も、もう…」
と頬を染めて照れる千歌音ちゃんにキスして…って
想像しただけで萌えるわ
姫子「スキーでは教えられてばっかりだったけどベッドの上では私が教えてあげるね千歌音ちゃん」
千歌音「姫子・・だめっ・・んっ・・あっ」
そして翌日筋肉痛になるんですね、姫子はw
続いてクリスマスプレゼントの妄想…
姫子は手編みのマフラーとか手袋をあみあみ
千歌音ちゃんはー…?
姫子に何をあげるんだろ(´・ω・)?
千歌音ちゃんのクリスマスプレゼントは対姫子にどれだけの物を送るのか想像できない
姫宮の資金を相当注ぎ込むと予想する、ケーキは乙羽さんに作って貰うか2人の手作りで
姫子のクリスマスプレゼント…手編みのマフラーと優しいお日様の甘いキスを
あと最後に「千歌音ちゃん…私を貰って…ほら、プレゼントだよ」
と全裸になった姫子が千歌音ちゃんに抱きついてきます
>>91 ソウルイーターみたいに武器と職人みたいな関係になるとか?
でも801的になりそうな気がするから不安のほうが大きすぎるんだよなぁ
>>215 自分としては801にするつもりはありませんでした
ドラマCDの時みたいなギャグコンビで出そうとしてました
職業は植木職人とか酒屋とかけっこー適当で、ユキヒトと共に前世の姫子の屋敷に来たときに
千歌音ちゃんに一目惚れして…な話を書こうとしてました
時期的にはまだ早いけど乙橘学園での卒業式の話も面白そうだな
第2ボタンのこともあるし
>>216 口出しするようでなんだけど前世とはいえソウマが千歌音に惚れるのはすげぇ違和感がある
前世の姫子は現世とか立場も性格も全然違うからな
つうか前世姫子なら千歌音ちゃんにべたべたまとわりつくようなら
ソウマとか消しそうで怖い
>>215 だから没ることにしました
需要もなかったし、そこまで自分も書きたくなかったし
元旦は2人は巫女服ではなく振袖を着て欲すい
>>219 個人的にはソウマはオロチに立ち向かうレジスタンスのリーダーで、
ユキヒトは旅の吟遊詩人というのを想像した
ちなみにソウマの恋愛はなしという方向で
普通に脇役キャラでの登場だったってことですね
物語には大きく関係しない完全な
個人的には現世でも前世でもかまわないんだけど、千歌音ちゃん達をソウマ君並みにからかう
ユキヒコさんを一度見てみたいってCDドラマの若いって良いなぁ発言聞いて思った。
元旦は、カズキ兄さんに頼み込まれて、巫女さんのバイトをやってる二人もいいかなと。
おそろいの紅い袴もかわいいだろうなぁ。
振袖は、千歌音ちゃんお見立てだね。姫子のは。
ユキヒコって誰だw
すんません。ユキヒトさんだ
>>223 いやレジスタンスは脇役とは言えんだろ。ただ姫子への恋心がなければいいってこと
前世なら千歌音ちゃんの巫女服とか用意も全部姫子がするんだろうな
そういや、前から思っていた疑問。
あの巫女装束って、複数あるのかな?
本編でも千歌音ちゃんが3話で腕切ってるし、
繕いとか血の汚れとか乙羽さんがやってるのかな?
複数ある前提で(あの飾り石は付替えするとして)考えてたけど。
前世ではマコちゃんが乙羽さんの立場なんだろうな
で、乙羽さんが千歌音ちゃん好きな姫子さまのライバル
イズミさん達いじめっ子はそのままで
自分が書いてきた前世の話に仮にソウマが出てきたら
※植木職人の場合、そして姫子とマコちゃんと幼馴染
仕事後、来栖川の屋敷の縁側で茶を飲むソウマと姫子とマコちゃん
「はい、お茶が入りましたよ」
「お、すまないな、早乙女」
「ご苦労様ソウマ殿、いつもありがとう」
「いや大した事ないよ。でもここの屋敷の木は立派だから仕事のやりがいがあるよ」
…こんな感じでしばらく談笑
「じゃ、茶ももらったし。俺はそろそろ帰ると…」
そう言ってソウマが立ち上がろうとしたとき「姫様ーっ」と廊下の奥から声とパタパタと走ってくる音がし、なんだろうとその場にいた3人が声のする方を向いた
「姫様!この前姫様が拾った猫が身篭ったそうですって…ぁ!」
村人からの知らせを嬉しそうに告げに来た千歌音だった
しかし姫子が客人(=ソウマ)と話中だったと気づき、慌てて口元を押さえた
顔を真っ赤にし「し、失礼しました…!」と言ってその場から去ろうとするが、姫子が笑顔でそれを制した
「ふふ、大丈夫よ、彼は古くからの友人だから。今行くわ。それじゃまたね、ソウマ殿」
「え?あ!あぁ…ま、またな、来栖川…」
「真琴、ソウマ殿を門まで見送ってあげてね」
「はい、分かりました」
「さ、行きましょうか」
「は、はい…///」
そして姫子と千歌音ちゃん退場。縁側に残された2人
「じゃあ我々も行きますか!ってどうしたの?」
「え!?い、いやぁ〜…。なぁさっきのあの子もここの下女なのか?」
「千歌音のこと?あーそっか、ソウマ殿は千歌音と会った事がないんだっけ?」
ここでマコちゃんが簡単に千歌音ちゃんを説明(体弱い属性、故に外にもあまり出られない属性など…)
「千歌音、というのか…」
話を聞き終えた後、2人が去っていった方を見て小さな声で呟いた。その顔にマコちゃんが勘付きニヤつく
「はっは〜ん、さては惚れたか?ソウマ殿w」
「なぁ!?///な、なんでそうなる!」
「そうですかw図星ですかww」
「ち、違う!///お、俺はただあの子はここにいる下女とは違う感じがしただけだ…///!」
「とか言っちゃって、顔が真っ赤ですなw」
「あー!だぁーかぁーら〜〜///!!」
「(面白いwでもこれを姫様が知ったら…知らぬが仏ってやつ?)」
…とまぁこんな感じですた。ユキヒトさんもいたんですが長くなるので今回はカット
ギャグ話とかほのぼのな感じ
レジスタンスってゆーのもいいですね。オロチが完全に復活したときにはリーダーシップをとってくれそうなタイプですね、彼は
>>230のソウマ→姫子の場合
※同じく植木職人で、そして姫子とマコちゃんと幼馴染
仕事後、来栖川の屋敷の縁側で茶を飲むソウマと姫子とマコちゃん
「はい、お茶が入りましたよ」
「お、すまないな、早乙女」
「ご苦労様ソウマ殿、いつもありがとう」
「いや大した事ないよ。でもここの屋敷の木は立派だから仕事のやりがいがあるよ」
…と、ここまでは同じ
「じゃ、茶ももらったし。俺はそろそろ帰るとするかな」
「そう、じゃあ門まで送るわ」
門前まで一緒に歩き、門をくぐったあとソウマがちらっと姫子の少し後ろにいるマコちゃんを見てから姫子を見た
「あ、あのな、来栖川…。その良かったら次の休みに俺と…一緒に…///」
「え?なに?」
「だ、だから!俺と…///」
語尾がごにょごにょしているソウマ、頑張って姫子をデートに誘うと奮闘するがそこで「姫様ーっ」と声がし、3人が声のするほうを向いた
「姫様っ裏庭にこんな小さな犬が迷い込んできて、って…っ!」
両手に仔犬を抱えた千歌音だった
しかし姫子が来客中(=ソウマ)だと気づき、体が固まる
顔を真っ赤にし「し、失礼しました…っ!」とその場から立ち去ろうとするが、姫子がそれを笑顔で制する
「ふふ、大丈夫よ、彼は古くからの友人だから。その子腹を空かしてるわね、一緒に行くわ。それじゃまたね、ソウマ殿」
「…え?あ!あぁ…ま、またな、来栖川…」
「真琴、後はよろしくね」
「はい、分かりました」
「さ、行きましょうか」
「は、はい…///」
そして姫子と千歌音ちゃん退場。門前に残された2人
「…行っちゃったね、姫様」
「…あ、あぁ」
「まあ次があるって!ね?」
「…なあ早乙女」
「?」
「…お、俺は犬以下なのだろうか…」
「(う〜〜ん、ちょっぴし違うんだけど…知らぬが仏ってやつ?)」
あんま変わってないですけど何となく書いてみました
今更ですが前世の設定とかって公式知らないから勝手に妄想を膨らませちゃってます、すんません
そんなのは自由にしていいんだよ
俺だって前世なら姫子が皆のアイドルでお嬢様で乙羽さんの位置はマコちゃん
で〜の設定は好きだし、逆パターンって感じでわかりやすい、イズミさんも
取り巻きでときにはいじめっ子ってのもぴったり役
公式自体設定ってほとんどないんじゃ?
原作者のサイトに載っていたのだけ?
自分の中でそうだと思えば、それで良いと思うよ。
自分だって、妄想するのにいろいろ勝手に設定つけてるし。
あの二人を書くのに、一番書きやすい形にすれば。
ただ、そのキャラを好きな人がいるから、それだけ気をつけて。
自分の場合、うっかりするとどんどん姫子+マコちゃんが男前にw
ここでの前世話はロボ無しにしてるけどそれなら尚更ソウマを出してほしいな
オロチ連中と対峙したときミヤコのことをおばさん、ギロチのことをおっさん呼ばわりするのを見てみたいし(笑)
前世だからキャラ変更もありってことで
ソウマを出す場合は結構設定とかに気を使わないと荒れるからな
>>235 前世では生意気で口が悪いガキ系にするとか
ソウマって結構ガキっぽいし結構合いそう
個人的な妄想として、
前世はソウマも出すし、ロボじゃないけど神様たちは出したいなぁと思ってる。
ただ、ソウマ出す場合は、オロチに落ちる理由を考えないと…
圧倒的なオロチだけど、それでも二人で頑張るのが見てみたいから。
千歌音ちゃんとソウマの真剣勝負がみてみたい。
今生と違って、千歌音ちゃんソウマに対して引く理由も譲る理由もないし。
ただ、体力が問題だけど…居合やらせようかな…千歌音ちゃん
前世だと姫子とソウマの勝負になると思うがな
前世千歌音ちゃんは病弱だし…容姿以外は平凡だからな
SSでロボだすとドォーンだのドッカーンだのの音ばっかになるし、描写がムズかすいー
魔法なら書けるんだけどな〜
でも戦闘って書くの難しいけど楽しいんだよね
ソウマvs姫子で千歌音ちゃんが弓で援護とかは思いつく
前世ではソウマは普通に敵でもいいじゃないの
どうせ当て馬か空気にされるんだからそっちのがいい
>>240 キャラ的には「イライラするんだよ…」な凶悪犯罪者のような感じで?
チンピラっぽくするとか?
兄弟ともどもヤクザ者で賭博場やってたり、もちろんイカサマで
>>242 実の兄すらも役に立たなくなったら殺すような残虐でもいいよ
>>243 こんな感じか?
姫子達と戦い敗れ、這う這うの体でアジトに戻ってきたツバサを待っていたのは首筋に刀を突きつけた実の弟のソウマだった
「ソ、ソウマ…一体何の真似だ…?」
「油断していたとは言え、女2人相手に負けるような雑魚なんざ必要ないんでね」
「貴様…!実の兄のこの俺に牙を向く気か!」
「関係ないね、兄貴だろうが足引っ張る弱い奴には変わりねえ」
蔑んだ眼差し、冗談やこけおどしなどでは無くソウマは本気だった
冷たい突き放す言葉とともに兄の首筋にあてた刀に力を込めると、恐怖でツバサが震えだす
「や、止めてくれ…頼む……ソウマ…」
「へっ命乞いなんて見苦しいぜ、兄貴。とっととあの世に逝きな!!」
「ぐはぁーっ!!」
ツバサがへたれ過ぎた…orz
命を乞うツバサに対し「戦う者が命乞いをするものじゃないよ」って台詞もいいな
前世ではロボの代わりに錬金術バトルはどうだろ?
召喚獣とかもい〜なぁ
式神とか鬼神召喚でもいけるかな。
考えてみよう。
祝詞みたいなので。
パッと思いついた召喚獣
ツバサ…白狼
ミヤコ…狐
ギロチ…ゴリラ
コロナ…イタチ
レーコ…熊
ネココ…(やっぱり)猫
ソウマ…う、馬?
姫子&千歌音…鳳凰
んー何か違う(´・ω・`)
ツバサは白い龍でいいんじゃない。攻撃名は「滅びの爆裂疾風弾」
>>250 龍は思ったんだ。でも一匹狼って感じがしてさ
ヤマタノオロチも首8本のでっけー龍のような大蛇のようなイメージだったもんで
いつも仲の良い姫千歌だけどたまには夫婦喧嘩を見てみたいとふと思った
浮気疑惑(もちろん勘違いだけど)とかで
仲直りした後はいつもよりずっと激しい夜を過ごす二人
浮気疑惑とか面白そう…姫子とかが案外やきもち焼きかもよ
どっちの方に疑惑があるか、どこまで揉めるかで変わりそう。
聞き出したいけど、聞けないか、聞き出すまて追い詰めるか。
両方疑惑有りの勘違いをして
姫子「千歌音ちゃんにそんな浮気癖があったなんて知らなかったよ(怒」
千歌音「姫子こそあれだけ私のことだけって言ってたのに裏切るなんてひどい(怒」
しかし喧嘩した夜に久しぶりに一人で過ごした夜がお互いとてつもなく寂しかったのです
そして翌朝・・
乙羽さんと千歌音ちゃんのいちゃいちゃに勘違い嫉妬して
負けじとマコちゃんを誘い遊びに出かける姫子か…
「乙羽さん綺麗だもんね、もういい!」
そして千歌音ちゃんも嫉妬する
「そう…そんなに早乙女さんがいいの?わかったわ!」
でも夜には姫子から誘いベッドの上で仲直りと
浮気かぁ〜
あんま想像力がないから思い浮かばないなー
千歌音ちゃんがご飯の支度してるときに摘まみ食いして叱られる姫子をイメージした
夫婦喧嘩じゃないか・・・・
千歌音ちゃん、怒るというより黙り込みそうな気がする。
姫子は姫子で、今回はごまかされないぞって。
二人とも徹底抗戦決意するんだけど、夕方ころには寂しくなってどうしようって
お互い気にしてたりして。
喧嘩しても、お互い見えるところにいたらほほえましいかも。
それ後日聞いた乙羽さんとマコちゃんがため息つきそうだけどw
千歌音ちゃんは姫子浮気すると普通に「くっ…!」と唇噛んで「ちっ」と舌打ちしそう
姫子の場合は「千歌音ちゃん…酷いよ…」と泣く
まあ、自分達で微笑んで仲直りするか乙羽さんかマコちゃんが説明して誤解を解くと
もしどちらかに浮気疑惑が発覚したら絶望しすぎて(´;ω;`)ゥゥゥゥって泣いて
最終的に→orzってなりそう
お互いの勘違いって分かったら疑ったほうが物凄く謝りそう
月の再会の話と千歌音ちゃんが猫になる話を書いてたら久し振りに酔っ払いシリーズまで書きたくn(ry
2人が浮気ですか・・・・
意外に2人ともムキになったりとか?
浮気(誤解)って姫子って、懐きたがりなところがあるから、誤解されやすそうだし、逆に千歌音ちゃんは
そうそう懐かないから、そういう笑顔を見せる相手がいるということで誤解されそう。
というか、二人とも本心からの笑顔見せたら、普通の人は誤解しますってw
さて、予告させてくださいな。
注意
1.今度は
>>159氏発案、
>>164氏リクの獣人化。半獣人化してネコ耳と尻尾が生えるのが数人。
2.できるだけ本編意識したつもり。うん。つもりなんだ。すまない。
3.でも、性格ちょっと違うw
4.非エロ…かな?
5.もっと、もふもふすればよかった。
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263 :
踏歌@:2008/12/13(土) 16:16:34 ID:wkv+dxZp
「千歌音ちゃん、お姫様よかったねぇ。幸せになれて」
先日のオロチの襲撃のせいでできなかった文化祭の劇。
姫子が、もう一度、読みあわせだけでもとせがんで、最後まで二人で台本をあわせる。
最後の一言が終わると同時に、安心したかのように姫子がため息をついた。
なんだか子供のめでたしめでたしと聞いたときの顔のように見えて、かわいらしい。
「そうね。一休みしてお茶にしましょうか。もうすぐ休むから、カフェインは少ないほう
がいいわね」
千歌音はいつまでも眺めていたい姫子の顔から視線をはずし、乙羽を呼ぶべく呼び鈴を鳴
らした。
「お待たせいたしました。どうぞ」
「ありがとう、乙羽さん。今日はもういいわ、ありがとう」
「ありがとう、乙羽さん。」
今日の千歌音と姫子の夜食兼おやつは、乙羽のお手製のくず餅と京都から取り寄せたこん
ぺいとう。
紅茶党の二人にとっては珍しく、今日のお茶はほうじ茶。
大き目の湯飲みを二人とも両手で持ちながら、芝居の話に戻っている。
「好きな人にあんなこと言われたら、あんなふうにされたら呪いなんて解けちゃうよね」
「…姫子は、なんで姫の呪いが解けたと思う?」
うれしそうに菓子を頬張る姫子を見ながら、千歌音がふと思い出したように問いかけた。
小さな子供だったら、結果だけ知ればよいのかもしれないけれど、今だったらどう思のか
聞いてみたくなったから。
「え?え?王子様が魔女の力よりも、強く姫のことを愛したからじゃないの?」
千歌音の突然の問いに、必死に頭を働かせながら姫子はごく普通の答えをだした。
物語は現実とは違って、めでたしめでたしで終わらないといけないから。
安心して聞いていられるとしか思っていなかったから
「私はね…王子様の愛を受け止められたお姫様が、王子様の隣に立ちたい、一緒にいたい
という願いが、呪いを解く力になったような気がするの」
その答えにきょとんとした姫子だったが、もう一度頭の中で繰り返したらしく、満面の笑
みを浮かべてうなずく。
「そうだよねっ。王子様からだけじゃなくて、お姫様もそう思って、二人で呪いを解くな
んて…千歌音ちゃん凄いっ。私、そんなこと考えたこともなかった」
姫子が言い終わると同時に、遠くから鐘の音がなった。
姫宮邸の柱時計が、二人が寝る時間を告げている。
慌てて二人は残っているお菓子を食べ、こんぺいとうは懐紙に包んで自室に持ち込むこと
にした。
「王子様のキスで、自分に掛けた呪いも解けたらいいのにね…じゃ、おやすみなさい。千
歌音ちゃん」
「おやすみなさい。姫子」
互いにお休みの挨拶をして、姫子は千歌音の部屋のドアを閉める。
部屋を出るときに、千歌音に言った言葉を思い出して、一度、頭を小さく振った。
自分に掛けた呪い。
トラウマとかの類も解けたらいいなと思ったのだが、千歌音のその前の言葉を思い出すと
恥ずかしくて仕方ない。
「誰かに解いてもらうんじゃなくて、自分で解こうと思わないと駄目なんだよね。本当に
王子様の横に立つために」
両手で握りこぶしを作って、頑張らなきゃともう一度閉じた千歌音の部屋のドアに、ドア
の向こうの人から勇気をもらうように、頭をつけてから部屋に戻った。
264 :
踏歌A:2008/12/13(土) 16:17:51 ID:wkv+dxZp
薄暗い光と生暖かい空気。
黒い太陽と怨念だけが支配するオロチ神宮と呼ばれるその場所に、ミヤコの楽しげな声と、
ネココの悪戯をたくらんだ声が響いた。
「準備はできた?」
「大丈夫にゃーの」
この組み合わせはかなり珍しい。
ミヤコはご褒美とばかり、上機嫌な顔でネココの頭をなでているし、周りにいるほかのオ
ロチたちがあまりの気味悪さにさりげなく距離を開ける。
「あ、姉貴…さっきまで怒ってたよな?」
「なに?まだ懺悔し足りないの?」
「いいえっ、もう十分懺悔しましたっ。そうじゃなくて、その上機嫌なのは何でかなーと
思いまして」
ミヤコの言う懺悔の一言で、ギロチは思わず正座して恐る恐る原因を問う。
その返答はネココの方から返ってきた。
「新しいおクスリにゃのー。ネココとお揃いににゃるのー」
「本当にそのクスリ、効果あんの?」
「あー、コロちん、その眼は信じてないなー?試してみるにゃのー。えいっ」
疑いの目を向けるコロナに、あまり気にしていないかのような口調のネココが、注射器を
突き刺す。
その口調とは反対に、楽しそうな眼で注射器の中身が減っていくのをみて…歯を見せて笑っ
た。
「おわりにゃーのっ」
「痛っ…なにすんのよ!この馬鹿猫!!…ってなに?何、皆見てるのよ」
苦痛の声を上げたコロナの様子を見たオロチ衆の視線が、彼女の姿…こげ茶色のピンとたっ
た耳と、同色のしなやかな尻尾に集まる。
「…猫」
「…確かに猫だな」
「…猫、猫いうなーーっ」
「効果が出たので、じゃ、どっちの巫女を襲うか決めましょうか?」
「ちょ、ちょっとまって、これいつ治るのよ!」
耳と尻尾がいきなり生えた人間を、効果が出たのでという一言でスルーされてはかなわな
い。
あわててコロナが話を切った。
訳のわからない薬で、このままこんな姿になってしまったら、アイドル生命は終わりだ。
運がよかったら……やっぱりそれは考えたくない。
キワモノアイドルなんてコロナの趣味じゃない。
「んー。コロちん、自分のこと好きにゃ?」
「そりゃ好きに決まってるじゃないの。じゃなかったらアイドルなんてやってらないし」
「じゃ、二、三日なのにゃ。よかったね、コロちん」
「…戻らない場合もあるわけ?」
興味がない風にあまり参加していなかったレーコが、突然そんなことを聞いてきた。
きっと漫画のネタにすることを思いついたに違いない。
「自分が嫌いで、治りたいと思わなきゃ、ずっとこのままにゃーの。オロチの呪いはすご
いのにゃ」
「絶対ね。ならいいわ。治らなきゃ後で締め上げるから」
得意気に話すネココの首に手を掛けて、揺するだけ揺すって気がすんだらしい。
コロナが手を離して、ミヤコの話に戻すべく、姿勢を向きなおす。
「…山月記…ね」
レーコがぽつりと言った声は、誰も気がつかずそのまま無視された。
265 :
踏歌B:2008/12/13(土) 16:19:59 ID:wkv+dxZp
「…話がそれたけれど、もう一度戻すわよ。で、陽の巫女と月の巫女。どっちを襲うのが
よいかしら?」
「はいっ、俺、絶対陽の巫女っ。猫耳に尻尾。ちっこいし、胸ないし、やわらけーし。あー
鎖巻いて散歩してー」
ミヤコの言葉に真っ先に提案したのは、ギロチ。
身体に巻いた鎖を手の中で遊ばせながら、すでに手元にその姿になった陽の巫女を想像し
ているらしく、手近に居たコロナを抱きしめて、頬擦りして…平手打ちを喰らった。
「月の巫女。彼女さえ抑えれば、あとどうでもいい」
「陽の巫女がいいにゃの。膝枕ふかふかにゃの」
「好きなほうにしたらー?」
レーコがこの先のことを考えて提案するのに対して、ネココは自分が膝枕をやってもらう
基準で選ぶ。
さらにすでに被害にあったコロナは、すでにどうでもいい…らしい。
「月の巫女さえ封じれば、後は七ノ首さえ無視すればツバサ様のご意思のとおり……ここ
までまとまりがないと、仕方ないわね。出たとこ勝負で行きましょう。いいわね?」
ミヤコはオロチ衆の参謀らしく計算して…した様に発言した。
が、二人でないとアメノムラクモの封印が解けないとなっている以上、どちらでもよい訳
で。
「それ、作戦いわない…」
「だまりなさい」
「ごめんなさい…」
レーコの突っ込みには、間髪入れずにミヤコが黙らせる。
しかし素直に謝ってきたのは、何故か耳を伏せ、シュンとなったコロナのほう。
いつもより大きなミヤコの咎めの声にびっくりしたのだろう。
こういうところは猫なのかも知れない。
陽の巫女と月の巫女。
どちらかが異形のものになるのかはわからないが、どちらにしても楽しめそうだ。
ミヤコはそう結論付けて実行の機会を狙うべく、鏡を覗き込んだ。
「そうね。明日の誰彼時。場所は…大神神社裏手の山ね」
「えーっ。あたし、この格好で行くの?!」
コロナが大声で抗議したが、別に困るものではないだろうと、他の面々は無視し、思い思
いの暇つぶしに帰っていった。
266 :
踏歌C:2008/12/13(土) 16:21:58 ID:wkv+dxZp
「姫宮!来栖川を頼む。例の場所で落ち合おう」
ソウマのその声に小さくうなずいて、千歌音はオロチを追ったソウマの後姿を見送った。
二人の気晴らしになればと、カズキが神社の裏手にある山に散策を勧めたのは、数時間前。
紅葉にはまだ早いが、最近休日をすべてアメノムラクモの復活に費やしている二人にとっ
ては、平日とはいえ、久々の穏やかな太陽の日差しを浴びて、息抜きができた。
そんな時間の終わりに、オロチに出会ってしまったのだ。
先ほど視界に入ったオロチたち。なんかいつもと違うコロナとネココ。
その二人がソウマから二人を引き離す囮と気がついたのは、彼の姿が見えなくなってから
すぐのことだった。
「二ノ首…ミヤコに、ギロチにレーコ…」
「私、大神君呼んでくる!」
姫子のその声に、千歌音は行かせたほうが良いのか、とどめたほうが良いのか一瞬迷う。
走れば姫子の脚でも数分かからずに、先行したソウマがいるはずの場所にたどり着けるは
ず。
実際、得物らしきものを持っているのは千歌音のみ。
それに普通の道ではなく、足元が安定せず木が生い茂っているこんな獣道のようなところ
では、弓などは使えず、懐剣に頼るしかない。
自分はどうなっても気にもならないが、姫子を護りきるのは難しいだろう。
「わかったわ。姫子お願い。気をつけてね」
姫子が走り去った後を確認して、その道を護るべくオロチたちの前に立ちふさがった。
3対1では防戦一方で、いつかは力尽きる。
それも相手はまるで千歌音をからかうように、全力ではなく傍からみたら鬼ごっこのよう
なものを楽しんでいる様にも見える。
少し千歌音に触れて、またもとの場所に戻る。
その繰り返し。
どのくらい時間がたっただろうか?
わずかに聞こえた獣の声にミヤコがふととまり、上を見上げるとにこやかに笑う。
隙を見逃さず切りかかろうとした千歌音の腕を、ギロチの鎖が絡めとり動きを封じる。
「そう、かかったのは小鳥さん…貴女じゃなくて、残念だったわ。月の巫女様」
からかうようにミヤコが、動けない千歌音の傍に寄り、耳元で囁く。
首筋に感じる吐息に込められた意味を感じて、今までの判断が間違っていたことを知らさ
れた。
それになぜ姫子を逃がしたときに、あの方向だけ誘うかのように開いていたのか。
「まさか、陽動?」
「さて、あっちは終わったようだし、今日はこれで帰りましょうか?」
「そうだな。あー連れていきてー」
「それは今度。月の巫女にも見てもらわないと…だめ」
「じゃあね。月の巫女様」
千歌音の問いも聞かず、オロチたちは、好き放題のことを言い残し闇に溶けた。
「どういうこと?姫子に何が?」
三人が消えた空間を眺めても、何の意味も持たない。
まずは姫子に何が起こっているのか、ソウマには会えなかったのか。
先ほど姫子が向かった方向へ、荷物を持ち直して千歌音は走り出した。
267 :
踏歌D:2008/12/13(土) 16:23:56 ID:wkv+dxZp
「姫子!どこにいるの?返事をして!」
千歌音が何度呼びかけても、返事が聞こえない。
数分も経たずに、ソウマと落ち合う場所に着く。
すでに待っていたソウマは会ってないというし、姿もないのでまたもとの道を引き返す。
がさりと足元の茂みが動き、白いものが目の前に現れる。
にこやかに、カラの注射器を持ったオロチがいた。
「姫子?」
「遅かったのにゃ、見張り番疲れたのにゃ」
ネココはゆっくり伸びをすると、陰に隠れていた茂みを指差した。
「何日間、足止めできればいいんだもん。でもどうなのかにゃ?戻る気あるのかにゃ?楽
しみにゃーの」
千歌音が投げつけた懐剣を、ネココはダンスを踏むように軽くステップを踏んで躱すと、
虚空に飛び上がり、黒い光に消える。
ネココが指差した茂みを掻き分けると、確かに姫子が倒れていた。
「姫子?姫子!」
千歌音の声が聞こえる。
姫子も返事をしたいのだが、意識がぼんやりとしていて声の聞こえた方に顔を向けるのが
精一杯。
「ごめんなさい…また…貴女を護ってあげられなかった」
千歌音の謝罪する声が聞こえるのと同時に、姫子の身体が抱きしめられる。
なんでもないよと伝えたいのだが、咽喉の奥でくぐもった声がとまる。
眼を開けても、千歌音の服の色しか見えない。
いつもより心地よい千歌音の腕の中の感触。
これはネココから受けた痛みによって、身体が変えられてしまったせいだろうか?
変えられた?なんに?
姫子は、自分が異形の姿に変えられたことを気がついていない。
いつもよりはっきり聞こえる千歌音の心臓の音。
姫子自身、それに気がつく前に、千歌音の腕の暖かさと心臓の鼓動に導かれて眼を閉じた。
268 :
踏歌E:2008/12/13(土) 16:27:23 ID:wkv+dxZp
にぎやかな音といい匂いで、姫子は眠りから起こされた。
うっすらと眼を開けると、目の前には心配そうな千歌音の顔。
どこか痛くないか、気持ち悪くないか聞いてくるが、そんなことを言われる理由がわから
ない。
ゆっくり身体を起こし、千歌音が手を引いてくれるがままに、ベットの上にちょこんと座
る。
その姿に安心したように、千歌音がいつも以上に頭などを撫でてくれる。
そんなに子ども扱いしないで欲しいと、膨れてみようかと思ったのだが…
どこか泣いているみたいに見えた千歌音の様子に、言うのはやめた。
違うといえば、いつもよりも周りの音がよく聞こえるような気がして、何より部屋の中の
空気の動きまで…千歌音の手の動きだけで部屋の空気が動くのすら感じられる。
その空気の動いた先を眼で追ってみると、千歌音の指が部屋の隅にある姿身を示していた。
そこに映っているのは、姫子の姿。
琥珀色の髪に肩を丸め小さくなっている身体。
特に代わり映えしないいつもの[来栖川 姫子]の姿のはずだった。
「え?なにこれ…」
頭の上のほうに動くもの…これと似たものはよくみる猫の耳。
それに視線を下に向けると、ふらふら不規則に揺れている一つの物体。
「…猫…の耳と尻尾だよね…これ」
言いながら、ふにふにと自分で引っ張ってみる。
とりあえず、痛い。
と、言うことは、これは作り物で千歌音が茶目っ気をだして、着けたものではないだろう。
決して千歌音がそのようなことをしないというわけではないが、それはどちらかというと
乙羽のほうだろう。
「な、何で?」
姫子の顔から血の気が引いた。
苦しそうな千歌音の声が、記憶から引き上げられる。
−−ごめんなさい…貴女を護ってあげられなかった
あの時、何で千歌音が謝るのか理解できなかったが、彼女はあの時自分の姿を見ていたの
だ。
この異形の姿を。
それでそれを姫子には認識させないように、抱きしめてくれたのだ。
「千歌音ちゃん…」
勇気を出して、千歌音のほうをみる。
その視線に気がついた千歌音も姫子をまっすぐに見て、いつもと同じような姫子の大好き
な穏やかな笑顔を返してくれる。
「…千歌音ちゃん、こんな姿なのに、嫌じゃないの?」
「どうして?姫子を嫌がる理由がないもの」
そう即座に返事を返した千歌音の声は、まったく動揺も蔑みも同情の色もなく普段どおり
の声。
「だって、あのオロチの術に掛かって…オロチになっちゃったかもしれないのに?」
「それはないわ…私にはオロチの気配が感じられない。誓ってもいいわ」
「こんな人でも猫でもない…変な姿なんだよ?気持ち悪いよね?」
「どうして?だって、姫子は姫子だもの」
いくら否定的な言葉を姫子が口にしても、千歌音の声音も言葉もまったく変わらない。
あえていつもと違うところを言うのなら、姫子の頭や耳を、眼を細めながらうれしそうに
撫でてくることか。
この間、振り払ってしまった原因の髪の先には触らないように気をつけながら。
269 :
踏歌F:2008/12/13(土) 16:28:37 ID:wkv+dxZp
姫子もなでられていると、千歌音の手の暖かさについうっとりとしまう。
耳をぺたりと伏せ、眼を閉じてしまいたくなる誘惑に駆られる。
が、先ほどからもう一つ気になっていることを聞いてみる。
「…何で千歌音ちゃん、ずっと頭、撫でてるの?」
その言葉に無意識だったのか、慌てて千歌音が身体を引き、万歳の形にして手を放す。
「あ、あの…その…ふかふかして撫で心地が…」
珍しく、いつも冷静な千歌音の頬に少しだけ朱がはいる。
どうやってごまかそうか思案している顔から、段々肩を小さく丸め、申し訳なさそうに眼
を伏せて、ごめんなさいと小さな声でつぶやいた。
「えーと…」
姫子は自分の耳と尻尾をなでてみて、首をかしげる。
それほど毛並みがいいとか、手触りが良いとかは思えない。
千歌音がいっているのは、ぬいぐるみとかそんなものと一緒じゃないかなと思う。
それに自分ではまだ受け入れられないのに、それを撫で心地がよいとか、褒めてくれて。
受け入れてくれたことの方がうれしくて。
意識して尻尾を振ってみる。尻尾は思い通り動かせる。
ぱたぱたと二回振ってみて、千歌音の手の上にぱたりと置く。
「…尻尾も…なでていいよ…」
予想もしなかっただろう言葉に、千歌音が眼を丸くした。言った姫子もその言葉に顔を赤
らめる。しばらくお互いに黙り込む。
千歌音は手渡された形の姫子の尻尾をゆっくりとなで、姫子はその優しい感触に眼を細め
る。
「あ…このままずっと寝巻きのままじゃいられないよね?学校とかどうしよう?」
ふと姫子はまだ自分がパジャマ寝起きのままだったことに気がついて、尻尾をなでたまま
の千歌音に相談を持ちかけた。
巫女の使命とか…こんなのんびりとしてはいられない。
けれどもこの格好で表に出たら、ちょっとした騒ぎになりかねない。
「今日は土曜日だから…学校は何とかするわ、大丈夫。服の件は乙羽さんにお願いしてい
るから」
「土曜日?私、何日寝てたの?」
千歌音はそれには答えず呼び鈴を鳴らすと、数分後、乙羽が包みを持って部屋を訪れた。
「お嬢様、こちらになります。何かまた足りないものがあれば、お申し付けください」
「ご苦労様、急がせてごめんなさいね…あら?全部乙羽さんが仕立ててくれたの?乙羽さ
んに任せて正解だったわ…本当にありがとう。」
睡眠不足らしく、眼が充血している乙羽が千歌音に包みを渡す。
包みを解いた千歌音が驚いた様子で乙羽に声をかける。
いつも以上に優しく、ねぎらいの気持ちが込められた声に、乙羽もふっと表情をやわらか
くする。
「お嬢様の服では、少々サイズ的に不具合がありましたので、私が簡単ではありますが…」
「ち、千歌音ちゃん?これって?」
「ええ、貴女の服よ。気に入ってくれるといいのだけれど」
姫子はちょっとはしたないと思ったが、包みの中を覗き込むと数着の肌着とスカート等。
「…これ…」
姫子が寝ている間に採寸をしたのだと、当然のように千歌音と乙羽は口にする。
「来栖川様…まことに申し上げにくいのですが…」
「はい…なんでしょうか?」
乙羽が改まっての言葉に、反射的にその場に正座をして次の言葉を待つ。
「先日と比べまして…少々サイズが…」
言葉の裏にある「太られましたか?」というその言葉に、真っ赤になった姫子は布団の中
にもぐりこみ、小さく縮こまる。
千歌音はそんな様子を申し訳なさそうな顔をしながらも、クスリと笑った。
270 :
踏歌G:2008/12/13(土) 16:40:20 ID:wkv+dxZp
「…姫子、今日は家にいたい?」
「千歌音ちゃんはどこかに出かけるの?」
「ええ…儀式を…やっておこうと思うの」
食事も終わり、食後のお茶を楽しんでいるときに、千歌音がそう姫子に聞いてきた。
儀式…アメノムラクモの封印を解く復活の儀。
今まで二人で何度か行ったが、まだ復活までに到っていない。
「……」
あの儀式は二人でも大変だ。千歌音にいつも負担をかけている姫子はうつむいた。
こんな身体だったら、今度こそ大変なことが起きてしまうのではないだろうか?
「…姫子は、どちらでもいいのよ。私は一人でやってみるから」
「え?無理だよ!二人でも大変なのに…千歌音ちゃん一人だったら!」
姫子の言葉は最後まで続かなかった。
千歌音が真剣な表情で、姫子の唇を人差し指で押さえ、話を止めたから。
「ただの挑戦よ。もしも…もしもよ。私たち二人のうちになにかあったら…一人でも封印
が解ける可能性を探しておかないと……」
その言葉で、千歌音があることを危惧していることを察した。
大神 ソウマが、巫女の側から離れること。
すでにオロチと敵対しているものの、オロチ全員をいっぺんに敵に回して勝てるとは限ら
ない。
それに今回みたいに、引き離されてしまうこともありえる。
もっと最悪の可能性…もある。
姫子の身体がふっと千歌音に引き寄せられた。ぎゅっと抱きしめられる。
「今度は間違えない…失敗しないから…私に何があっても、貴女は絶対護るから…」
その言葉が真実であること、それが彼女の決意であることは、今までのことでも容易に姫
子にもわかる。
けれども、その裏に何かが隠されている。
そんないつもとは違う声に聞こえて、不安になってくる。
先日、二人で入浴した際に、気がついてしまった。
大分薄くなって小さかったけれど、千歌音の身体についたいくつかの内出血の痕。
左腕の傷を初め、彼女自身気がついていないだろう傷跡がいくつもあった。
何度も生身の身体で、オロチの襲撃から身を挺して護ってくれた結果の傷。
「私もついていく。ついていくけど…絶対、無理しちゃだめだよ?約束してくれる?」
「ええ。ちゃんと大神先生の指導の下で、絶対無理はしないから」
千歌音に無理はさせたくない。
けれども彼女の決意を踏みにじりたくないから、姫子はこういうしかなかった。
ありがとうと千歌音が言い、ゆっくりと姫子の頬に千歌音の頬が摺り寄せられる。
暖かい感触。
珍しく今日は千歌音が甘えてくれるような気がする。
いつもより二人の距離が縮まっているようで、不謹慎ながら何故かうれしかった。
「さぁ、それだったら出かける準備をしましょうか?」
「うん」
乙羽が用意してくれた服のうち、どれを着ていくか千歌音の見立てであわせていく。
「姫子、これでよいかしら?ちょっと窮屈でごめんなさい」
「うん。大丈夫。おかしくない?」
「尻尾は大神神社に着いたら出して良いから…ちょっと腰に手を回すわね」
かなり淡いシーグリーンのブラウスに、乙羽の作った青磁色のスカート。
腰の辺りが隠れるように、クリーム色のスカーフを巻く。
後は、耳が目立たないように白い帽子をかぶせて用意ができる。
「可愛いわ。姫子」
「ありがとう、千歌音ちゃん」
「じゃ、行きましょうか」
いつもと変わらず差し出される千歌音の手に、今日は躊躇をせずに手を重ねることができる。
今日は後ろとついていくのではなく、きっとすぐ隣を歩けるのもいつもの姿と違うせい。
いつもこうできれば良いのに。何か伝えられれば良いのに。
そう思って握った手をぎゅっと握ってみて、振り返った千歌音に小さく笑いかけた。
271 :
踏歌H:2008/12/13(土) 16:41:53 ID:wkv+dxZp
日差しがやわらかく、そこらをなびく風も心地よい。
草の青い良い薫りが、心までゆったりさせてくれる。
ふわり。たし。
ふわり。たし。
べし。
二方向で、似たような音が上がる。
一つは、ソウマが片手に握った猫じゃらしを振ったのに反応して、姫子が手を伸ばそうと
して空ぶった音と、同時に揺れた尻尾にユキヒトがかまおうとして失敗して地面を叩いた
音。
儀式の間で行われている儀式の緊張感と比べて、外の光景はあまりに平和でのどか過ぎた。
ついでに最後の音は、姫子がバランスを崩し、顔から茣蓙に突っ込んだ音。
「ふぇぇ…」
情けない声を上げて、姫子は自分の顔をこすりながら、茣蓙から身体を起こした。
今すぐ下にあるアメノムラクモが封印されている儀式の間では、千歌音が一人であの過酷
な儀式を行っているのに、自分のこの様子は何だろう?
のんきに日向ぼっこをしながら、遊びに興じている。
こんな格好だから、猫の本能のほうが強いのだろうか?
結局、儀式の間には入らずに、姫子はソウマとユキヒトと三人で、入り口付近に茣蓙を引
いて儀式の終了を待つことになった。
オロチの呪いの可能性がある姫子を結界内に入れることに、カズキが反対したのが一番の
理由。
姫子自身も大神神社は大丈夫だったものの、儀式の間の結界には足を踏み入れることがで
きなかった。
大神神社で待つことも考えたのだが、万が一、オロチの襲撃があった場合、二手に分かれ
ているのは不利だというソウマの意見と、儀式を行う千歌音も姫子が近くにいたほうが儀
式中に何かあった場合に手助けしてもらえるという希望があったので、ここで待つことに
したのだ。
272 :
踏歌I:2008/12/13(土) 16:42:32 ID:wkv+dxZp
そこまでぼんやり思い出しているときに、姫子の尻尾と耳がぴくりとうごいた。
耳を立て、あたりを伺うと、全身がぞくりとした感覚に包まれる
柔らかい日差しの中に、少しだけ混ざった暗い…妖気。数瞬遅れて何かの足音が聞こえる。
「大神君!」
姫子がソウマを呼んだと同時に指差した方向に、何の疑いも持たず、ソウマが駆け出して
いく。
姫子も一緒に駆け出そうとしたが、儀式の間の入り口のほうに意識を向けた。
かすかに聞こえてくる、疲れ果てているであろう千歌音の読み上げる祝詞の声と、封じら
れた神々の怨嗟の声が、電撃に身を変えて彼女を打ち据えようと迫ってくる音。
身体は儀式の間に拒まれているのに、何故か内部の様子がわかる。
千歌音の所作の一つ一つまで感じ取れる。
「千歌音ちゃん…」
姫子は神域に拒まれないぎりぎりの場所に座り込み、意識を集中する。
ユキヒトが自分の身を護ってくれるように、ソウマが消えた方向に立ちはだかる。
姫子は眼を閉じて、ゆっくりと言葉を紡ぎだした。
以前、簡単な言葉だからと千歌音が教えてくれた祝詞。
少しでも彼女の力になるように、高く低く韻を踏みながら何度も繰り返す。
「ひと、ふた、み、よ、いつ、む、なな、や、ここの、たり
ふるべ ゆらゆらと ふるべ」
こんな異形の身になりはてて、陽の巫女の力があるのかわからない。
が、胸に当てた自分の手が暖かくなるのを感じる。
陽の刻印が力を示しているのだろうか?
どうか、少しでも千歌音の力となりますように。
声だけでも傍にいられますように。
そう願いながら、儀式の間から聞こえてくる祝詞にあわせて姫子も祝詞も変化する。
二人一緒に覚えた祝詞。
アメノムラクモの封印を解く祝詞。
一柱一柱、古の役として、約定を持ってアメノムラクモを、その力を正当な巫女に渡すた
めに神々の名を上げ、その荒ぶる力を助力の力にしてもらうべく希う。
何度か繰り返した後、何かがはぜる音が何度か響く。
その音を、その場にいた誰よりも先に姫子の耳が捉え、そのままその音が示す結果を伝え
ないといけない人に叫んだ。
273 :
踏歌J:2008/12/13(土) 16:43:24 ID:wkv+dxZp
「千歌音ちゃん、危ないっ!」
儀式の間に姫子の声が響いた。
反射的に体ごと振り返った千歌音の身体に衝撃が走り、続いて乾いた音が二つ地面に落ち
る。
その後に一房の髪が地面に落ち、衝撃に耐えられなかった身体がぐらついて膝を着いた。
アメノムラクモを縛り付けている封印の剣の一本が、二つに割れて千歌音を襲ったのだ。
「姫宮君!」
心配して駆け寄るカズキを、千歌音は心配要らないと深呼吸をしてから立ち上がる。
「来栖川さんの声に振り返らなかったら、咽喉を掻き切られていましたね」
首の辺りで途中で切れた髪を持ち上げ、苦笑する。
ここで咽喉を斬られて倒れることになんかなったら、さぞかし使命を与えた神たちはあき
れることだろう。
そもそも封印がそうやって襲い掛かること自体が、何か理由があるのだろうか?
「僕には…声は聞こえなかったが、来栖川君が君を引き寄せたように見えたのだが…」
「え?」
そういえばいつから姫子の声がしていたのか、千歌音はわからなかった。
そもそも姫子は、この儀式の間に入れなかったというのに。
姫子のか細い声では、いるはずのところから声など届くはずがないのに。
いつからか姫子もそこにいて、共に儀式を行っている気になっていたのだ。
儀式の前に感じていた一人で儀式に向かう恐怖から、いつの間にか解放されていた。
「姫宮君、今日はもう無理だ。外が騒がしいのも気になるから、もう終わろう」
「はい…そうします」
千歌音は残る封印を見つめ、こぶしを握り締める。
姫子を護るといいながら、その力のない自分へのもどかしさを感じて、理由を社と封印に
問いかける。
カズキにわからないように、力の入らない身体を壁にもたれかけながら、ゆっくり階段を
上がっていき…上の声が聞こえるところで足が止まった。
「…来栖川、サンキュ助かった」
「ソウマ君、無事だったの?」
「ああ、取り逃がしたけど…あの六ノ首、やっぱり来栖川を狙ってきてたんだな。」
「ソウマ君…ありがとう」
「いや、戦ってるときに、来栖川の声が聞こえてきてさ、元気貰ったんだ」
姫子とソウマの声。
千歌音が儀式の間にいる間に、オロチの襲撃があったのだ。
それをソウマがまた撃退した。
いつものことだが前もって想定できたはずなのに、なんで姫子を大神神社に…少しでも安
全な場所に避難させておかなかったのか。
自分の傍にいて欲しいというわがままで、また危険にさらしてしまった事実に千歌音は自
分の唇をかんだ。
今は外に出て行けない。あの二人を見たくない。
「姫宮君?」
急に足を止めたのに不審がったカズキが歩み寄って、顔を覗き込もうとしたのを、少しだ
け笑みを浮かべて心配をかわす。
「外で声が聞こえたので、ちょっと気が抜けてしまいました。すみません」
「上に上がったら、ユキヒコ君に案内させるから休むといい。君はよくやった」
小さく頭を下げて謝意を伝えて、そのまま足元だけ見て上ることにした。
地下のこの場所よりは、お陽様の世界は今の千歌音にはきっとまぶしすぎるはずだから。
彼らの顔を見ずに神社に戻って、休ませてもらおう。
274 :
踏歌K:2008/12/13(土) 16:46:08 ID:wkv+dxZp
「千歌音ちゃん?大丈夫?」
姫子の声が聞こえたような気がして、千歌音が眼をあけて声のしたほうに顔を向けた。
「私…?」
「疲れてたんだね。すぐ寝ちゃったんだって」
私のこと看病してくれてたもんねと、姫子がベットの中に手を差し入れて、千歌音の手を
握ってくる。そのあたたかい感触に、千歌音の表情も和らいだ。
あたりはすでに薄暗く、何故か先ほどまで記憶のあった大神神社ではなく自室の風景。
「乙羽さんが迎えに来てくれたんだよ。私も大神先生との話で、今帰ってきたところ」
掛けられた毛布から腕を出してみると、着ていたはずの巫女装束から単衣に着せ替えられ
ていた。
「ごめんなさいね。心配をかけたみたいで……」
「ううん。それよりも大神先生から聞いたよ」
その姫子の言葉に千歌音の胸の中が冷えたような気がする。何を言ったのだろうか?
それが表情に出たのかわからないが、先ほどより姫子の声が優しくなった。
「一本封印が解けたんだって?すごいね。千歌音ちゃん」
「ええ…姫子がいてくれたから、途中から祝詞をあげてくれていたでしょ?」
その言葉に、姫子がほっとしたような眼をした。
「入り口から離れてたから、声が届くか心配だったんだ。よかったぁ」
「それに剣がとんだ時に、危ないって叫んでくれたでしょ。あれがなかったら…」
その言葉を口にした途端、かすかに姫子の眼が光ったのを、千歌音は気がつかなかった。
「髪が切れてる…」
「そ、それで大神先生の話は?なにかわかったの?」
姫子の手が、途中で切れた髪の一房を持ち上げて、いぶかしむように眼を細めた。
珍しく声音に冷たい物が混ざった気がして、千歌音は髪に触れている姫子の手から逃れる
ようにベットから上体を起こし、あわてて話題を変えようと先ほど話題に出たカズキの話
を持ち出した。
姫子だけに話しても問題ないということなら、多分姿のほうの話だろう。
ネココが打った注射の中身。
仮に何かの薬剤が含まれていたにしても、不可解なことが多すぎる。
そう思って、あの日のうちにカズキにオロチに関係なく伝承なども含めて調査を依頼した。
「もしかしたら、私に問題があるんじゃないかって…」
「どういうこと?」
「戻りたくない何かがあるんじゃないかって。大神君も変な事いってたの。今日襲ってき
たのは六ノ首で、「まだ解けてないんだ。よほど自分のことが嫌いなのかにゃ」って言わ
れたって」
275 :
踏歌L:2008/12/13(土) 16:47:57 ID:wkv+dxZp
「戻りたくない訳があるの?」
今の話をまとめると、解けてないことに理由があれば、オロチの呪いは姫子の希望。
自分がその原因になっているのではないかと、何か負担をかけているのではないかと不安
になって、千歌音がかけた問いかけに、姫子は一回小さくうなずいて、それから首を横に
振った。
「戻りたくないというか、変わって良かったなと思うことはあったの」
それはどういうことなのか?それを聞こうと言葉を選ぶ前に、姫子の言葉が続く。
「でもね。今は元に戻りたいの」
「え?」
「千歌音ちゃんが、嘘ついてるから」
あ、まただ。
先ほど聞いた姫子の冷たい声音。
いつものお日様のような暖かい声じゃなく、強い光。けれどもその光は冷たくて怖い。
何かを暗いものを暴くための光だ。例えるなら、オロチの太陽。
「さっきから血の匂いがするから気になってたの…」
首に触れようとした姫子の右手から逃げようと、千歌音が首を無意識にそらしたとき、何
かがはがれた僅かな痛みが首に走る。
無意識にその痛みに触れようとして、その手が先ほど止まった姫子の手に掴まれる。
変わりに姫子の左手がそこに触れ、その結果を千歌音の目の前にさらす。
緋の色。
「無理はしないでって、そう言ったよね…」
「違う…これは…っ!」
気がつかなかっただけなのだと言おうとして、言葉がとまる。
湿った音が、千歌音のすぐ傍で鳴ったから。
一瞬、姫子の眼が獣の眼に見えて、押し当てられた生暖かい感触に、咽喉を噛み切られる
かと思って、思わす身体を硬直させる。
けれどもそこを這う舌の感触は優しく、むしろ別の千歌音の感情を掘り起こす。
シーツを思わず握り締めて、その感触から逃れようとするが、吐息が漏れるのが押さえら
れない。
「私がいなくても、千歌音ちゃんは何でもできちゃうから…置いていかれるのは嫌やなの…」
そうじゃない。姫子がいるから…姫子があの温かい眼で見てくれるから…
「姫子が…姫子が声を掛けてくれたから…髪の毛とこの傷ですんだの!」
「姫子がいてくれないと…あの場にも居られなかった…儀式なんて…」
千歌音は姫子を引き剥がして、大きなため息をついた。
駄目…姫子が…綺麗な無垢なお姫様が…こんなことをしている。
微かに千歌音の血がついた唇に、視線が止まって離せない。
想像もしてなかったことに動揺して、本当だったら言うはずのない、胸に仕舞って置かな
いといけない自分の弱さをもらしてしまう。
こんなところを見せてしまっては…姫子に頼ってもらえなくなってしまう。
「そうなの?そっか……」
引き剥がされたことで、きょとんとしたような姫子の声が聞こえる。
いつもの姫子の声。その声に安堵する。
姫子は千歌音のその様子を気にすることなく、棚から最近置きっぱなしの救急箱を取って
くる。
「あ、首…手当てしないとね。ちょっと待ってて」
先ほどまでの冷たい声の姫子が今の姿の姫子の本当なのか、この見慣れているはずのお陽
さまのような姫子が本当なのか、うまく千歌音の中では判断できない。
「さっきの私も今の私も本当の私だよ、千歌音ちゃん」
「…姫子?」
「自分を獣だって、普通の人間じゃないって思うことで、自由に言えるのかも」
首元で薬を塗り、ガーゼを当て、軽く包帯でとめる。
姫子の表情は千歌音のほうからは見えなかったが、声はあまりに真剣で、千歌音は一言も
逃さず聞き取ろうと神経をすます。
276 :
踏歌M:2008/12/13(土) 16:49:10 ID:wkv+dxZp
「千歌音ちゃん。私のこと頼りにしてくれるの?」
「ええ」
「いないと困る?」
「居てくれないと、多分…いえ、私は何もできないわ」
「私のこと…好き?」
「…ええ」
姫子の求めている好きが、友情なのか、愛情なのかどちらかはわからないけれど。
そもそもなんで、そんな質問をしてくるのか千歌音にはわからない。
どんな表情で今のことを聞いたのか身体を心持ち離して、姫子の顔を覗き込もうとしたが、
すっと背のほうに隠れてしまう。
「キスしても、かまわないくらいに?」
「え?姫子?キスって…?」
「千歌音ちゃん…前に言ってたよね。お姫様の呪いが解けた理由って、王子様の愛を受け
止められたお姫様が、王子様の隣に立ちたい、一緒にいたいという願いが、呪いを解く力
になったって」
確かに先日、そんなことを言ったような気がするし、それについて姫子が何かを納得して
いた様な記憶も千歌音にはある。
けれども、先ほどまで隠れるようにしていた姫子が、いつの間にかベットに片膝を着き、
至近距離で眼を潤ませているかが、千歌音には理解できなかった。
誘っているようにも見えて、正視ができない。
「お願い、キスして欲しいの…私…千歌音ちゃんの隣にいたいっ…」
ずるいと千歌音は思ったが、その考えを打ち消すように口元を押さえて頭を振った。
先ほどの首筋に姫子が舌を這わせたのは、開きかけた傷跡の血を舐め取ってくれただけな
のに。
それに反応して官能の色を求めたのは自分のはずなのに、自分だけ高ぶらせておいてとい
う勝手な気持ちが離れない。
それなのに、キスをして欲しいなんて…姫子がそんなことを言い出すなんて。
いつもだったら挨拶程度のキスを贈って終わりにできるのに、こんな状態で自制などでき
る自信がない。
「本と…」
本当の王子様は、大神さんがいいのではないの?
そういいかけたのだが、千歌音には言うことができなかった。
こんな姫子への邪な思いを持っている自分の口付けで呪など解けるはずがない。
自分への嫌悪で、眉をひそめた千歌音に姫子が声を掛ける。
「千歌音ちゃん…やっぱりいいよ。気持ち悪いよね…」
千歌音の胸にすがり付いていた手を離して、身体を離そうとした姫子を許さず、もう一度
軽く背中に手を回す。
こくりと千歌音の咽喉が鳴った。
本当は、触れたくて仕方なかったのだ。
今までだって姫子の意識がないときに、何度触れようとしたかわからない。
「…本当に私でいいの?初めて…でしょ?」
本当は違う。オロチがはじめて襲ってきた日にずるいやり方で口付けた。
でも、姫子は覚えていないだろうから、もう一度確認する。
「千歌音ちゃんだったらいいよ。だって、あの時だって…学園祭の時だって、私のこと見
つけてくれたもん」
「千歌音ちゃんは…何でも見つけてくれたから…大事なものも、宝物も全部…だから…」
277 :
踏歌N:2008/12/13(土) 16:51:31 ID:wkv+dxZp
もうこれ以上聞いても同じ。もう十分以上に、理由はもらった。
覚悟を決めるしかない。千歌音は姫子の顎に手を掛け、覗き込んで笑いかけた。
姫子のほんの少しだけ身じろぎしたが、眼は逸らされなかった。
「好きよ、姫子」
身構えて固くなってしまっている姫子の背や肩などに、子供をあやすように軽く触れていく。
姫子が少しでも、気持ちを落ち着けてくれたらと思う。
「…好き…大好きよ。大好き」
何度も繰り返すその告白に、姫子も笑みを返した。
「千歌音ちゃん…本気に聞こえちゃうよ?」
「そう思ってくれていいわ…どうせ、呪いが解けたら姫子はきっと忘れてしまうもの」
そう返した声に、自嘲と諦めの色が混ざったのに姫子は気がついただろうか?
どうせ姫子にはこの言葉は届かないのだ。お芝居の台詞にしか聞こえないのだと。
欠片でも言葉に込めた真実に気がついたのなら、世間の常識から決して外れようとしない
怖がりな姫子は逃げてしまうだろうから。
そうして二度と自分には笑顔を見せてくれないだろうから。気がついて欲しくない。
姫子の唇に唇で軽く触れて、すぐに離して様子を伺った。
半身を起こしてヘッドボードにもたれかかった姿勢では、姫子を抱き込むのはバランスが
悪いが、今さらベットから出て体勢を整えるのも、少し気恥ずかしい。
そのまま姫子の腕を引き、体勢を不安定にさせてもたれかからせる。
「愛しているわ…姫子」
もう一度、今度は先より深く口付ける。
先ほどと違って、目も軽く閉じ身を預けてくれる姫子の様子に、千歌音も安心して少し湿っ
た姫子の唇に人差し指を滑らせながら姫子にねだる。
「口、開いてくれる?」
千歌音のお願いに、顔を紅くしながらも姫子が答えてくれた。
唇を合わせる瞬間に姫子から漏れた吐息の甘さに、いけないと思いつつも酔いはじめる。
情欲を混ぜないよう、優しい気持ちだけ伝えたいのに、自制が効かない。
奥深く舌を差し入れ、口内を優しく撫でてから、姫子の舌に触れて、反応を待った。
おずおずと触れ返して、答えてくれた姫子の舌に優しく絡ませる。
何度か息を継ぎながら、姫子の体の力が抜けるまで、千歌音は姫子を離さなかった。
「千歌音ちゃん…」
やっと口付けから開放された姫子が、上気した声で千歌音の名を呼んだ。
その声で姫子のブラウスのボタンをはずそうと手を掛け、首筋に唇を落とそうとした自分
の姿を認識できた千歌音の動きは止まる。
「あ…」
これ以上はいけない。姫子が許してくれた範囲を超えてしまう。
自分が何をやったかは理解できた。
しかし姫子がそれを理解したかそれがわからなかった。怖くて姫子の顔を見ることができ
ない。
拒否の色を浮かべている姫子の顔を想像しただけで、関係が終わってしまうことをしでか
した自分を軽蔑していることを想像しただけで怖い。
けれども、ここで急に身を離してしまったら、それを余計強調するようで、それもできな
かった。
今のところ制止の声も引き剥がされもしないから、最悪の状態になっていないはず…そう
であることを願う。
「ごめんなさいね…ちょっとだけこのままでいてもらえる?少しだけでいいから…」
姫子の肩口に千歌音は額を乗せ、姫子の身体に刺激を与えないように、できるだけゆっく
りと息を継いだ。
ブラウスのボタンに手を掛けかけた、右手を握りこんで左手で押さえこむ。
元に戻るためとはいえ、姫子から求めてくれただけで、受け入れてくれただけでも満足す
るべきだ。
心の中で呪文のように何度も繰り返して、何とか情欲が表に出ないように心を落ち着かせ
ようとする。
278 :
踏歌O:2008/12/13(土) 16:52:23 ID:wkv+dxZp
動かなくなった千歌音の背中に手を回して、姫子は満ち足りた気分にさせてくれた口付け
を思い出していた。
合わせられた唇から千歌音の震えが伝わってきて、強要させてしまった罪悪感が浮かんで
きたが、優しく撫でてくれる手や、息をつく為に離される度にささやかれる少しかすれた
告白の声。
優しく姫子を見つめる瞳。
千歌音のその時間は、すべて姫子に捧げられていて。
あれを演技だと思いたくなかった。
あわせられた唇や差し入れられた舌からは、暖かい気持ちだけが流れ込んで、今まで抱え
てきた心の中の嫌なことやトラウマを流し出してくれたような気がする。
どんなに手放そうと思っても、離れなかったものたちが。
どんなに礼を言っても、きっと足りない。
なのに、腕の中の千歌音は動けなくなっているから。
咎める声を待っているかのように、怯えているから。
千歌音の背中に回した手にぎゅっと力を込める。
千歌音から貰った、満ち足りた暖かさをわけてあげたくて。
「ありがとう、千歌音ちゃん。あぃ…」
姫子の愛しているよと言う言葉は、千歌音に最後まで伝えられただろうか?
お姫様が王子様に言った芝居の言葉ではなく、自然に伝えたくなった言葉。
早く元に戻って、千歌音の隣に立ちたかった。
元に戻れなくても、自分にできることで彼女に喜んで欲しかった。
思っていること、言いたいこと一杯あるのに。
段々体が重くなってきて、まぶたも重くなってくる。
千歌音の言うとおり、次に眼が覚めたとき、今のことを忘れてしまっても。
「おやすみなさい。私はここにいるから…」
いつも安心させてくれる、大切な千歌音の声と優しくなでてくれる掌。
いつかこの気持ちを千歌音に全部伝えよう。
そう思いながら、姫子は手を握ってくれた千歌音の手に自分の指を絡めて、ゆっくり意識
を手放した。
279 :
踏歌P:2008/12/13(土) 16:53:14 ID:wkv+dxZp
ゆっくりと千歌音の腕の中で丸まるように、眠っていた姫子が眼を覚ます。
添い寝をしてくれていたらしい千歌音も、姫子の体が動いた気配で眼を開けた。
眼が覚めたときに姫子が不安にならないように、背中に回っていた手がゆっくり離れ、す
でに消えた耳の名残を惜しむかのように頭に触れる。
全部が夢であったように、普通の[来栖川 姫子]に戻っているようだった。
「ごめんね、千歌音ちゃん…あんなことさせちゃって…」
姫子が唇を軽く何度か指でなぞった後、千歌音の腕の中ですまなそうに謝った。
「え?」
「だって、女の子同士なのに…無理やりお願いしちゃって…」
やっぱり昨日のあの会話は、姫子には覚えていられなかったらしい。
ちょっと千歌音は安心しながらも、どこかであの自分を抑えない姫子も好きだったから、
寂しさを覚える。
「…姫子が元に戻れたのだもの。十分、価値はあったわ」
隣にいたいからと、姫子が逃げないで前を見てくれた。
覚えてはいてくれなかったけれど、あのときの姫子は本当をくれたから。
千歌音も礼を言いたいくらいだったが、変に思われそうだから今は口にするのをやめた。
「あなたが望んでくれるなら…笑ってくれるなら何でもするわ…姫子」
その言葉がうれしくて、けれども何か伝えたいことがあったのに、忘れてしまったような
感じが悲しくて、姫子の眼から涙がこぼれる。
そんな姫子を泣き止むまで、何も言わずに千歌音は抱きしめ続けていた。
280 :
踏歌Q:2008/12/13(土) 16:54:15 ID:wkv+dxZp
「ただいま、千歌音ちゃん」
「お帰りなさい、来栖川さん。遅かったけれど何かあったの?」
ここ数日離れていた、普段どおりに戻った日常。
「ちょっと街まで行ってきたの。後で千歌音ちゃんの部屋に行ってもいいかな?」
姫子がごめんね。遅くなってという顔をして手をあわせると、心配そうだった千歌音の顔
もふっと緩んでいつもの温かい笑顔に戻る。
「ええ。何かあったの?」
「ちょっとこの間のことで…すぐ行くから待っててね」
途端に千歌音の表情がほんの少しだけ変わるが、その表情を見る前に、すぐ着替えてくる
からときびすを返した。
「はい、千歌音ちゃん。これ…」
姫子は千歌音の部屋に入るや否や、いそいそと手提げかばんの中から街で買ってきた包み
を取り出して、貰ってくれないかなという表情で千歌音の手に包みを載せた。
部屋に入ってからどこか不安げな千歌音の表情が、戸惑いの表情に変わっていく。
「私に?」
「うん、あけてみて?」
小さくうなずいて、千歌音は包装紙を丁寧にはがしていった。その中には琥珀色の毛の猫
のぬいぐるみ。
「…姫子、これ…」
「千歌音ちゃんが撫で心地が良いって言ってくれたから…一番近い毛並みの子を探してき
たの…もしかしてぬいぐるみ嫌い?」
姫子が部屋の中を見回しても、千歌音の部屋にはぬいぐるみなど一つもなくて、子供っぽ
かったかと思ったけれど、初めてあの姿の自分の頭をなでてくれたときのあのいつもより
幼い笑顔をまた見たくて、つい買ってしまった。
気に入ってくれたなら、とてもうれしいけれど、受け取ってくれるだろうか?
「ありがとう…大事にするわね」
千歌音はそう言って大事そうに胸に抱きこんで、ゆっくりとその猫の背を撫でた。
姫子が期待した、笑顔を見せながら。
以上です。
って、ENDマーク忘れてますな。いつものことながら。
せっかく猫姫子だったのに、もったいないような気が。えぇ。
お騒がせしましたっ
いや、切ないね千歌音ちゃん…想いが通じない、女の子同士だから難しいよね
でも、だからこそ千歌音ちゃんに感情移入したし全アニメキャラ内で一番大好きです
あとコロナ出してくれたのは嬉しいな…オロチ衆で一番大好きなんで
今後はマコちゃん登場を希望で
>>282 どうもー。
お互いに好きだけど、自分にだけはその好意は向けられないと思い込んでる
二人というのがなんか好きで。
第三者からは、どうみてものろけです。御馳走様でしたwみたいになってれば
いいのだけれど。
折角おいしいシチュ譲ってもらったのに、大外したみたいで申し訳ない限り。
どうしても、TVみたいに始めっからオチまでやって見たかったので。
マコちゃんは…投下できる機会があったらよろしくです。
このタイトルは、一月ですなw
ちょっと早かったか。
抱き枕というと、姫子をマコちゃんがという話から、
千歌音ちゃんが姫子をというのもみたことがあるけど、
姫子が千歌音ちゃんを抱き枕にするというのはありえ
ないかな?
ありえなくはないんじゃ?
まー抱き枕ってゆーよりかはおっぱい枕の方がしっくりくるけど
前世なら普通にあり、まあいまでもありか…
姫子が無邪気な笑顔で「おいで…千歌音ちゃん」
って言って頬染めた千歌音ちゃんが「…え…ええ」って
いまの姫子は千歌音ちゃんのためならどんなことでも出来るだろ
最終話を観てる限り、まああれは転生前ってこともあり慌ててたが
抱き枕もいーけど膝枕もいいよね
姫子のあんよに千歌音ちゃんが頭乗っけてすやすや眠るシチュが見える
耳掃除してあげるわけじゃないけど
千歌音ちゃんのあんよに姫子が頭のっけてすやすやしてる絵が浮かんだ
千歌音ちゃんの膝枕だとおっぱいで顔が見えない(・З・)
姫子と出会う前に乙羽さんの膝枕でお昼寝する
千歌音ちゃんを想像した自分は異端?w
中学生時代だったら…あってほしい。
>>290 ってゆー夢を乙羽さんが見て寝ながらニヤニヤしてるのを千歌音ちゃんが偶然見かけて
頭の上に?マークが描かれている絵が浮かんだ
292 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 11:11:20 ID:AAEgBTrk
でもお嬢様やら学園のアイドルやらで忙しい千歌音ちゃんが姫子の胸の中に居るシーンを想像すると萌えるな
立場上無理なんだろうが乙羽さんに抱かれながら眠る千歌音お嬢様も…
でも姫子が観たら大嫉妬するんだろうな…
乙羽×千歌音ちゃんか〜久しぶりにいいのう
ふとした疑問。
ちゃんと乙羽さんは、休暇を取っているのだろうか?
ぜんぜん休まない乙羽さんに、年度末の労働時間
の締めをまとめていてキレた千歌音ちゃんが一年分
まとめて休暇とらせたりしないんだろうか?
その間、「お嬢様」と呼ぶの禁止とかw
>>292 乙羽さんの腕の中で、眠る千歌音ちゃんはみてみたい。
そういや怖がりって本編で言ってたけど、具体的にこれと
いう意味ではなく、臆病って意味だったのかな?
とは言っても、怖くても頑張って克服しようとするんだろうけど。
ああ、そういや、学生さんは期末試験は終わったのだろうか?
学生時代はテストの点数を賭けに使って、負けたほうが言う
ことを聞くとかやってたけど、乙橘のお嬢様たちはそんなこと
しないかw
人ごとに個性があって楽しそうな気がする。
普段はお嬢様と呼ぶが二人きりで仕事以外は「千歌音」と呼び捨て
「今日も疲れたでしょう。来なさい」と胸の中に千歌音ちゃんを…と妄想した
>>294 「私に休みなどありません」と言われそうだな
たぶん乙羽さんは千歌音ちゃんの為に尽くすことが全てだと思ってそう…
ところでイズミさんとか成績はどうなのかね…宮様見習っていい成績残そうと努力してそうだが
成績といえばソウマも頭良いって設定なんだよな。人は見かけによらないものだ(笑)
一話で「全国模試のトップランカー」って言われてたっけ?
学校の成績と空気が読めるってのは違う
両方備えてる千歌音ちゃんは凄い
>>298 ソウマは良くも悪くも根っこはガキだからねぇ
ソウマが大人じみた性格や行動したら千歌音ちゃんも苦労してないしな、設定上仕方ない
久しぶりにマコちゃんメインを読みたい気がする、相手は姫子かイズミさんで
もちろん姫千歌は大本命で大好きなんだけど…
まあ肉ばかり食べるのもね、たまには野菜も欲しいかと
ネココメインの話はどうしてないの?
あの最終話の不意打ちキス観たら姫子攻めが多くなるのも頷ける
あのときの姫子大胆でエロイもん
>>302 コロナメインを希望したい
エロ以外でならソウマが実父に虐待されていたころの話を読みたい。内容は超ダークで
ネココはエロというより、愛でたいかな。
ちっこくて。抱き枕にちょうどよさそう。
でも注射は嫌。あの注射どのくらいの量が入るんだw
なんかやっぱり、オロチ衆より巫女側のほうがどろどろして
る心の闇が見え隠れしてるのがなんともw
そうオロチ側を、軽く書いてあるから、しょうがないんだけど。
ネココって相手がいなくね?
個人的には濃厚なやつがみたいな
ネココがレーコロに比べ人気がないのは相手がいないからだろう
下手すればミサキとキョウコと同じかそれより下かもな、ネココ
相手役にしても、ギロチは微妙なところだしな
あと、これは個人的な考えなんだが、見た目ロリ過ぎるのも要因の一つなんじゃね?
そういやネココの実年齢って20代後半だっけ?
ネココの場合、あの身長差が妄想しにくい原因だな。
>>309も書いてたけど、ロリっぽくて手を出しにくいかも。
エロだと。
しかし…クリスマスまであと一日か…。
あの二人は、あったかく過ごすんだろうな。
転生後だったら、ミヤコは年に一度の多忙の日だろう。
きっと今頃当日2人で過ごす部屋のツリーの飾り付けでもしてるんじゃね?
お手て繋いでデートして欲すぃ
きっと今頃当日2人で過ごす部屋のツリーの飾り付けでもしてるんじゃね?
お手て繋いでデートして欲すぃ
>>310 んじゃあさその忙しいおばさまへのご褒美としてツバサ様とのデートなんてどうだ?
今日と明日は2人にエロサンタの格好してほしいな〜
無駄にスカートの丈短いやつ
姫子「千歌音ちゃん、私達巫女なのにクリスマス楽しんでもいいのかな?」
千歌音「日本は多神教だしいいんじゃない?」
姫子「今日は二人でこれお揃いで着ようね、乙羽さんに頼んで貰ったの」
とサンタ服を差し出す姫子
千歌音「ええ…で、でもこ、これスカート短すぎないかしら?」
姫子「大丈夫だよ、だってうちの制服自体短いでしょ?ちょっと露出度高くなるだけだよ…千歌音ちゃんの太ももがね…えへへ」
千歌音「ひ、姫子…」
超ミニのスカートの裾を出来るだけ延ばそうと頬を染めている千歌音ちゃんに見とれる姫子可愛い
クリスマスぐらいはオロチだった者達にもいいことあってもいいかもな
ツバサと食事するミヤコとか、68位からランクアップしたコロナ、自分の思ったシーンを描くことが出来たレーコとか
あとソウマとツバサが乾杯するとかね。ソウマはホットミルク、ツバサはマッカランで
レーコ先生は、年末進行終わったかな?
精魂尽き果てて寝てるところに、コロナがプレゼント持ってくると。
ツバサとミヤコのデートも、ちょっと見てみたい。
うぅ…久々にマッカランと聞いて呑みたくなってきた。
週末にでも、買って来ようかな。
姫千歌がイブを楽しんでる一方でレーコロも楽しんでた
イズマコも昨日はやってたんだろうな
姫千歌は聖夜に何をプレゼントするのかな・・
やっぱり婚約指輪とか?
外出する時も恋人つなぎしながら腕組んで寄り添ってラブラブマフラーでw
千歌音ちゃんは婚約指輪に高級料理など色んな物を
姫子は自分と手編みのマフラーとお揃いのペンダントを
オロチ連中はケーキの上の飾りの取り合いでもしてるんじゃないの
>>321 追記
んでその取り合いでケーキをめちゃくちゃにしてしまったところにソウマが半額で買ったケーキを持ってきてくれて一緒に食べるんだけどまた飾りの取り合いをはじめると
ちなみにソウマを出したのはオロチが改心した後、少しは付き合いがあってもいいんじゃないかなと思って。それにソウマはオロチ衆では唯一ノーマルだし
最終話で千歌音ちゃんに不意打ちキスしたときの姫子綺麗だったな…
金色の髪と背景、キスがよく合ってた
姫子は金色というよりも亜麻色って感じかなぁ
ドラマCDの懺悔室で「栗色の髪をした〜」ってあったよな
ああ、栗色だったか…どうもフェイトさんと被るわ
しかし最終話の姫子ってまじ綺麗だよね…キスシーンも神秘的だし
ソウマを振ったときの満月をバックに…あれも輝いてた
前世編でソウマを出す場合、思いきって敵サイドでもいいかも
ただしオロチと敵対する存在だけどかといって巫女サイドの味方というわけではなく利用するって感じで
んで戦ってる内に巫女サイドとの間に奇妙な友情が芽生えて次の世では「姫子との約束」を果たすために味方になると
えっ、キバのアームズモンスターみたいだって?気のせいだよ、きっと
>>325-326 ちっが〜う!
千歌音ちゃんは「紅茶色の髪の、ちょっと背の低い・・・」と言ってる
姫子の髪の色は確かに紅茶色って感じだよね
髪の色もそうだけど瞳の色も好きだな。あの紫色の瞳
>>327 他にも傭兵とか、「巫女を殺したら王様にしてくれるって」と言いながら巫女を狙う無邪気キャラとか
やべぇ前世ソウマ=巫女の敵役とするのが楽しくなってきた
あの二人の髪と色は綺麗だ、特に千歌音ちゃん…ロングヘアって最高だな
前世でも盛り上がるためにもやはりイズミさん達3人娘の存在は必要だよなあ…
憧れ的存在であるお嬢様姫子に特別扱いされてる病弱な千歌音ちゃんに嫉妬して軽く苛める感じで、そしてそれを止める姫子
前世話ではギロ坊主が千歌音に惚れるの?
「よしよし〜千歌音ちゃん〜ああ!?太陽には興味ねえ」と惚れる、ソウマも惚れる
ソウマまで恋愛で絡ませる必要ない気がする
前世ソウマが興味あるのは戦いで得られる報酬だけ。んでいろいろあって巫女側との間に奇妙な友情が芽生えると
ソウマはただ巫女側として戦うだけ、二人とは一切馴れ合わないでも良い
「俺は戦うこと意外に興味はないし人と話すのことは嫌いだ」とか
前世にまでソウマを出す必要はないよ、前世まで男に絡まれるのは二人が可哀想
いやさ、カズキは出たんだからソウマも出したほうがいいんじゃないかなぁと
あの2人と絡ませなければいいわけだし。絡ませるとしても恋愛なしで
あ、自分が書いたやつか(´・ω・)>逆銀月
しょぼいSSですまなんだでした
姫千歌オンリーだけだと自分の拙い文章力じゃ限界があってカズキに出てきてもらったのデス
乙羽さんやイズミさんやマコちゃんにしても同様
ただソウマは出すと荒れちゃって空気悪くなりそうな気がして今まで出さなかった
現世と同じじゃ面白くないからヤクザちっくにして妄想を膨らませたりはしてるけど
>>340 ヤクザちっく。ひょっとして悪の軍団「ソウマ軍団(仮)」とか言うとか?
>>341 いんや、ちょっち違う
産まれてすぐ捨てられて、同じく昔親に捨てられた実の兄のツバサが拾いソウマを育てて一緒に両親殺しちゃう(いわゆる復讐)って〜みたいな
その後はいかさま賭博場なりしてるとかそんなん。山賊とか盗賊団でもいいんだけど
>>342 ほう、そうなのか
ということはソウマが「兄さんばっかりずるいよ。俺にも楽しませてよ」と笑いながら殺戮を行うとか?
>>343 うん、呼び方は兄貴でもいーし
それが一つのパターン
もう一つ考えてたのはやっぱり姫子と幼馴染で仲良しさん、しかしある日突然姫子の前から姿を見せなくなる
(親父の借金とか酒とか女癖の悪させいとかそんなんで村にいられなくなったとかそんな感じ)
ほんでもって数年後オロチ衆の一人として姫子と再会
びっくりするくらいグレてチンピラ化したソウマを説得しても改心しようとしない(更には千歌音ちゃんにも手を出そうとするでも可
腐れ外道と化したソウマに死んで後悔しろとばかりに姫子の手によって成敗(もしくは自滅
↑だから前世の記憶が戻った現世の千歌音ちゃんが姫子とソウマが上手くいってるのみてガビーンみたいな
うん、これはちょっとやり過ぎだと自分でも思ってる
あ、別に手を出すのは千歌音ちゃんじゃなくて姫子でもおk
今日は大晦日
屋敷の大掃除を終えた夕刻過ぎ、年越しの準備の為巫女である姫子と千歌音の2人は大神神社へと馬に跨り向かっていた
吐く息が白い冷えた道中。体の弱い千歌音を前に座らせて馬を歩かせる姫子はぎゅっと千歌音を胸に抱き寄せた
「千歌音、寒くない?」
優しく気遣い自分に向けられる言葉を耳元で受け、暖かな姫子の胸元に体を預けた体勢の千歌音は満足げに目を閉じた
「ええ、大丈夫よ姫子」
成すがままに身を委ね微かに口元を緩めている千歌音を胸に抱き、彼女の持つ蝋燭の灯りがこの暗い夜道で千歌音の横顔をいつも以上に美しく魅せる
美しい横顔を見詰め彼女の返事に姫子も満足げに目を細めた
「色々と忙しかったけど良い1年だった?」
「うん、とっても…だって……」
続けざまに問われても千歌音は目を閉じたまま姫子にしか聞こえぬ声で頷き答え、ゆっくりと顔を優しく見詰めていてくれる姫子に向けた
「姫子が…ずっと傍にいてくれたから」
少し恥ずかしそうに言った千歌音の思いがけない告白に姫子は目を見開いた
いつもなら自分が言う台詞をまさか千歌音の口からこんな年の瀬に聞くとは…
少し困惑する姫子だが自分を見る偽りの無い千歌音の純粋な眼差しとその潤んだ瞳で言う彼女のあまりの美しさに姫子は胸が高鳴りはぁ…と小さく暖かな息を漏らした
「千歌音…」
「ん…」
そのまま引き寄せられるように千歌音の唇に己のを重ね合わせた
それでは物足りないとばかりに姫子はぐっとより千歌音の腰を抱き寄せ深く口付けた
それに合わせるように千歌音も灯りを手にしていないほうの手で姫子に抱きついた
いつしか姫子は馬を止め立ち止まり、どちらともなく舌を絡めさせ始めた
合間に互いの名を呼び合い2人の唇が重なる音と小さな水音が辺りの静寂を破っていく
しばらくその甘い口付けを交わし、千歌音の反応を確認した姫子が耐えられぬように口を離すと互いの口の端から2人を結ぶ銀の光の糸が出来た
「はぁっ…千歌音、いいの?」
熱く高鳴る胸の鼓動を抑え少し頬に朱のかかった千歌音の頬に姫子は手を添え、許しを請うように尋ねた
見詰め合う2人
千歌音とて、その姫子の問いが何を指し、自分に何を求めているのか分からぬはずはない
まだ大神神社に行くには少し時間がある…
迷わずこくりと笑って頷くと姫子が嬉しそうに優しい口付けをくれ、再び見詰め合い「ありがとう…」と小さな声で返した
そして2人は馬を降り、木に手綱をくくりつけ手を繋ぎ森の奥へと消えていった…
ってゆー前世が思い浮かんだ
もちろんこの後は野外playなんだけど
とりあえずここまでで続きは大掃除が終わったら書きたいなー
前世ソウマだけどいっそ彼だけ現代の世界からタイムスリップしてきたというのはどう?
それなら事情を知ってるから姫子と千歌音の間には極力干渉しないし
あとは過去に行き過去の自分と接触すると宇宙が爆発するタイムパラドックスがなければいいだけだし
黒野鳥ガーみたいだなw
ますます自分の居場所が怪しくなりそう、ソウマ
それでも過去に行って前世の姫子と対談させるのは面白そう
はじめから姫子はソウマが別の時代のソウマって気付いてるって感じで
前世の姫子は千歌音ちゃんに手出したらというか馴れ馴れしく接してきたら
容赦なく切り捨てそうだな
あ、すっかり年明けてもーた…
あああああああけおめー!
まだあの2人は大晦日な
>>346の続き書いてみた
保管庫に保管なんて目的ではないのでご免なさい
「ここでいいかしらね?」
馬を降り人目のつかぬ森の奥へと歩き進んだ2人。月の光の差し込む、ほどよく開けた場所に辿り着いた
千歌音もそれで良いようで口元に手をあてたままこくんと頷くと姫子は辺りを見渡し、一番大きな杉の木に目をつけ千歌音を導いた
蝋燭の灯りを消し、千歌音の背中合わせに杉の幹がくるようにし、姫子は雪のように白い千歌音の頬を撫でた
本当に、この娘は月が良く似合う…
「…好きよ、千歌音」
瞳を絡ませゆっくりと愛しそうに言う姫子
千歌音は少し恥ずかしそうに、でもそれ以上に嬉しそうに頷き、添えられた手に自分の手を重ね「私も。姫子が好きよ」と返した
可愛らしい笑顔に姫子は口元が緩み、そのまま空いてる手でそっと千歌音の華奢な腰を抱き寄せ彼女の小さな唇に唇を合わせた
ただ角度を変え唇を重ねるだけを繰り返しているだけなのに溶けてしまいそうな口付け。体の芯が熱くなってきた千歌音は姫子の首に腕を回した
すると姫子の舌が口を割って入ってきた
「ん…、ぁ…はぁ…っ」
口を開き頬を染め一生懸命舌を絡め合わせる千歌音を薄目で見ながら、姫子の片手は着物の上から彼女の豊満な胸に触れた
ピクンと千歌音の体が一瞬強張ったが、優しい手付きの姫子に直ぐ力を抜いた
「ぁん…ん、むぅ…」
「千歌音、ちゅ…ん…っ」
下から掬い上げ弧を描くようにゆっくりと弾力のある胸を揉み解していくと、口付けの合間に漏れる千歌音の甘い喘ぎ声がつい姫子の手を強めてしまいそうになる
それを抑えながら一度胸を揉むのを止め器用に千歌音の着物の帯を解いていく
ぱさりっ…
続きは初詣のあとで?
おみくじ半吉やった…orz
これってどーなん?
んじゃ
>>350の続き
解けた帯が地面に落ち、口付けを交わしたまま千歌音は上着と着物を着たまま前が肌蹴た状態になった
そして姫子も自分の帯を解き同じく前が肌蹴た状態になり、千歌音が寒くないように一度抱き締めた
肌蹴た肌と肌が触れ合い、互いの体温が心地良く伝わる
「寒くは無い?」
労わるように背中をさすられ耳元で優しく囁かれた
吐く息は白いのに、体の奥が熱く寒いどころか少し熱いくらいだった
薄暗い月夜の下、首元に回した腕に力を込め「…うん、大丈夫」と小さく答えた
「寒くなったら直ぐに言ってね…」
「うん。…ぁ…くふ…っ」
囁きながら姫子の口は頬、首筋、鎖骨と降下していき、手はすっと着物の中に滑らせ今度は直に胸を揉み上げていく
口先が胸に辿り着いたときには桜色の蕾は既に硬くなっていた
舌を使ってその蕾をちろちろと舐めると、自然と姫子の両肩に置かれていた千歌音の手が少しもどかしいその快感にふるふると震え始めた
不意にちゅうっとその蕾を口に含むと「んあぁぁっ…!」と小さく啼声をあげた
まだ胸しか愛撫していないのに肩で息をし始めた千歌音が愛しくて堪らない
姫子の手は下腹部へと伸び、指で茂みを掻き分け案の定たっぷりと潤んでいた秘所で蜜を絡ませ割れ目をなぞった
超絶な快感に千歌音は体が仰け反り、腰が引け背後にある杉の木にもたれるような体勢になった
そのまま指でなぞるのを繰り返すと声も段々と艶が増し、姫子の官能を擽る
姫子は胸を愛撫するのを止め、目線を千歌音と合わせると肩で息をし俯いている彼女は目を閉じていたが目尻にほんの少し涙をためていた
空いているほうの指でぬぐってやると千歌音はうっすらと目を開き、浅く開いた状態のまま姫子を見た
本人は気づいてない何とも濃艶なその表情に姫子は魅了され、感情が昂ぶり背筋がぞくっとした
「…なあに?」
自分を見つめたまま何も言わない姫子にたどたどしい口調で問うと、しばし千歌音に見惚れていた姫子はにっこりと微笑んだ
「本当は年越しのお仕事を終えてから姫始めをしようと思ってたんだけど…」
そう言ってちゅっと軽く口付けを交わし千歌音の髪を撫でた
「年明け前にしちゃったなんて、千歌音の可愛さは罪ねw」
「/////!」
クスクスと楽しそうに笑う姫子とは対照的に千歌音は顔を真っ赤にした
何か言い返そうと口を開こうとした瞬間、ぐっと姫子の手が腰に伸び引き倒され姫子の体の上に倒れた
驚いて姫子を見ると先ほどと打って変わって真剣な表情をしていた
「本当はじっくり愛してあげたいのだけど、もうあまりゆっくりとしてられないわ。この体勢のままするわよ」
「え?…くぅっ!…あ、あ、あ…っ!」
立ったままでは千歌音の負荷が大きい
しかし言葉の意味が分かってない千歌音に姫子は不意打ち気味にさっきまで愛撫していた潤んだ秘裂をなぞった
くちゅくちゅと卑猥な音をたてる熱い秘所は気をつけなければそのまま密壷の中へと滑り込んでしまうほど濡れている
「あっ、ひ、ひめ…こ…っ!…あん、あああ!」
指の動きを早めると上にいる千歌音の腰がピクピクと動き出し口から嬌声が漏れ、そろそろ頃合かと姫子は刺激をぷっくらと大きくなった肉芽一点に集中した
「あん!ひめっ…こ!私もう…!あぁ!」
肉芽を撫でたりくにゅくにゅと押したりを繰り返していくと、千歌音の体が限界に到達しようと突っ張っていく
「…大丈夫よ、達しなさい」
普段と違う体位で美しく乱れる千歌音をうっとりと見詰めながら、より性急に肉芽を攻め続けた
「はぁ、ああぁ!――――っ!!」
ビクンと大きく体を震わせ、姫子の上で千歌音は達した
力無く荒い息のまま自分に覆い被さった千歌音を姫子は愛しそうにぎゅっと強く抱き締めた
これで最後
>>351の続き
「大丈夫、千歌音?」
「少し眠たくなったけど大丈夫よ」
「そう、良かった」
あれからしばらくして千歌音が立てるようになるまで少しだけ休憩した2人は乱れた着物を着直し馬の元へと戻り再び大神神社へと向かっていた
肌を刺すような冷たい北風も暖めあって間もない体には心地良いくらいだった
「あ、ねえ見て姫子」
「ん?」
「空に雲がひとつも無いの。きっと明日は良い初日の出が見えるわ」
目を輝かせながら空を指差す千歌音に釣られ空を見上げると確かに雲の姿は見えず星が散らばっていた
「本当ね。千歌音は今年の初日の出見た?」
「もちろん。私は今年もちゃんと見たわよ、姫子は寝ちゃってたけど」
「あら?そうだったかしら?」
「そうよ、せっかく大神先生が見に行っておいでって言ってくれたのに。揺すっても起きないんだもの」
「う〜ん、早寝は得意だけど夜更かしと早起きって苦手なのよねぇ」
千歌音の少し恨めしそうな視線から逃げるように明後日の方向を見ながら頬をかいた
すると何か思いついたのかパッと表情を明るくさせ千歌音を見た
「分かった、じゃあ寝ないようにすればいいのよね?」
「ぇ?きゃあ!?」
不可解な姫子の発言に首を傾げると馬の上でガバっ!姫子に抱きつかれた
「今年は初日の出が上がるまで千歌音と姫始めしようかしら」
「えぇっ!/////」
耳元でそっと囁くとまたも千歌音は驚き顔が赤くなる
胸の鼓動まで早くなっていくのも抱きついていると良く伝わり、姫子はニコニコと楽しそうに頬を緩め千歌音を放した
「冗談よ。さ、もう直ぐ着くわ」
満足げな姫子に何か言い返そうと千歌音は口を開きかけたが、子供のような無邪気な笑顔に脱力し、敵わないとばかりに微笑み体を姫子の胸に体を預け大神神社へと向かった
そしてその後無事年越しの仕事を終え、2人が初日の出を見るまでに何をしていたかは、太陽のみぞ知る
【終】
思いのほか長くなっちゃいますた
内の近所の神社の巫女さんは紅白の巫女服じゃないんだよな…FU●K!
では神無月好きの皆さんあけおめー!
姫子と千歌音の初詣話はないの?ソウマが神社の手伝いをしてるところも見てみたいし
どういう話がいいだろうか…お屋敷で乙羽さんのお雑煮を食べる二人とか
元旦に大神神社へ向かいお参りをしたりおみくじを引く二人とか
空気読めない天然姫子がソウマの目の前で千歌音ちゃんといちゃいちゃぶり見せ付けるとか
「うわぁー凄い人だねぇ」
「そうね、姫子逸れないようにね」
元旦ワイワイと初詣客で賑わう大神神社へと訪れた2人
混雑を避けるため早朝早く来たのだが、村に一つしかない村では余り効果が無かったようだった
千歌音は姫子と離れ離れにならないように手を繋いだ
「ご、ごめんね千歌音ちゃん。私が初詣は大神神社がいいって言っちゃったから…」
「大丈夫よ、仮にどこの神社へお参りに行っても三が日は混んでるもの」
こんな感じだろうか?
浴衣着たイズミさん達と「明けましておめでとうございます宮様」と挨拶され
姫子には「ふ、ふん…まあ今日だけは許してさしあげてもよろしくてよ?」と
マコちゃんなんて凄そうだな
浴衣とかw夏祭りじゃねえんだから振り袖だろjk
「姫子の着物、良く似合ってるわよ」
「え?だ、だってこれ千歌音ちゃんが選んでくれたから…。髪の毛だって乙羽さんが結わってくれて…」
「いいえ、そんなこと関係無いわよ。姫子可愛いもの。だからもっと笑って頂戴」
あ、違う?失敬した
神無月は女の子多いから、振袖眺めるだけでも楽しいよね。
イズミさんあたりは華やかな柄だろうか。
千歌音ちゃんは落ち着いた古典柄で、いいものなんだろうな。
姫子はちょっとにぎやかな柄もいいかも。可愛いし。
どうせなら、乙羽さんも着て欲しいと思うのは贅沢だろうか?
お屋敷内で年頃のメイドさん全員振袖着て、姫宮邸関係者
一同で初詣というのも壮観かも。
村名物になってたらそれはそれで怖いかもしれないけれど。
そうだよな、浴衣じゃなく振袖だわ…休みボケか俺
「ふふ…乙羽さんに頼んでお揃いにしてもらったの…私、千歌音ちゃんとなんでも一緒がいいもん」
と振袖に袖を通し千歌音にお披露目合いをする姫子…
「そう…ふふ、姫子…ええ、とっても似合ってるわ」
「そ、そんな…ありがとう…で、でもち、千歌音ちゃんこそ…な、なに着ても似合うよね///」
頬を染めてそう話す姫子に千歌音も頬を染めてしまう。
「くすっ…ありがとう、姫子にそう言ってくれて嬉しいわ」
「千歌音ちゃん…」
「姫子…」
自然と見詰め合った二人が唇を近づけようとしたときにドアが開かれる
「失礼します…これはっ…!…お二方とも大変お似合いにございます(新年早々べたべたと…き〜!小娘が…)」
「え、ええ…乙羽さん、ご苦労さまです」
「う、うん…私も」
突然の乱入者に慌てて離れる二人。
「乙羽さん、来栖川さんと初詣に大神神社へ行って来るわね」
「かしこまりました、行ってらっしゃいませ、温かいお雑煮をご用意し帰りをお待ちしております(椎茸三倍入りのね…うふふふ)」
こういう雰囲気も平和そうでいいなあ…
本編では姫宮邸って姫子居候初日以降はあまりいい思い出ないからな
しいて言えば十話くらい?
>>359 それは分かる、千歌音ちゃん=古典柄
姫子は髪の色があれだから紅い着物が似合いそう
どうでもいいけど毎年自分は男だけど袴着るけど結構いいもんだよ
>>359 もちろん自分が一番観たいのは千歌音ちゃんの振袖姿だけど
イズミさんのも観たい気がするわ…あの人のは派手そうで
ミサキ、キョウコが少し大人しめで、レーコ先生、マコちゃんもね
あと華やかそうなのは69位か、乙羽さんやメイドさん達、一般女生徒のも観たいなあ〜
イズミさんやコロナは浴衣や振袖は頬染めて少し睨んでツンデレ気味に着てそう
姫子「イズミさん…似合うよ」
イズミ「そ、そうですの…あ、貴女に褒めてもらっても…ま、まあいいわ」とか可愛い
「あ、千歌音ちゃん。あそこにいるのイズミさんじゃない?」
「え?どこ?」
「ほらあそこ!ミサキさんとキョウコさんも一緒だよ」
「ええ、見えたわ。本当ね」
少し背伸びした状態で辺りを見渡す姫子が見つけた先には確かに艶やかな振袖姿に身を包んだイズミ達がいた
するとその2人の視線に気づいた3人は千歌音と姫子の存在に気づき、千歌音がいると分かった瞬間人波を掻き分けこちらに向かってきた
「宮様ぁ〜〜ww明けましておめでとうございますぅww」
こーなるんかいな?
>>352 初日の出。
毎年見ようとして、一時間くらい前まで起きてるんだけど、
その後に爆睡してそのままなんで、見たことがない。
年が明けてからと思ったが、明ける前だったんですな。
無意識に誘いをかけてるようにしか見えない千歌音ちゃんと
我慢しきれない姫子もなんかほほえましいかも。
千歌音ちゃん、風邪ひきませんよーに。
>>365
自分が書けば?
正月(+クリスマス)ぐらいはソウマとツバサの乾杯小説があってもいいかも
もっともソウマは未成年なので酒ではなく九州・屋久島の縄文水で乾杯
面白いかもしんないけどここエロパロ板なんだよねぇ
エロなしでも百合漫画に野郎同士のSSって需要あるのかな?
しかもなんで縄文水?
「ただいま〜」
「あら姫子に姫宮さんお帰りなさい、お勤めご苦労様。あと明けましておめでとう」
「明けましておめでとうございます、乙羽さん」
「こちらこそ明けましておめでとうって乙羽さん…正月なのに実家に帰らなくていいんですか?」
「いいじゃない、実家に帰っても特に何かするわけでもないし。ここの方が大神神社にも近いし。ね?姫宮さん」
「え?いやあの私は帰る場所があるわけじゃないので…」
「はぁ…あとその右手に持ってる物騒なものは?」
「これ?日本酒」
「……」
「……」
「大丈夫、大丈夫w飲み過ぎなければ平気だからw」
「…とりあえず私達は寝ましょうか、千歌音」
「…そうですね」
日本酒ウマー
>>368 縄文水を選んだ理由。それはレーコ先生が恐怖の大王になってる作品でそういうネタがあったから
370 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 15:30:42 ID:70gdoGyJ
>>369 そうなんだ
正月・宴中
マ「姫様、もう少し飲まれますか?」
姫「私はもういいわ、お酒弱いもの」
千「……(じーっ)」
姫「千歌音、飲んでみる?」
千「え!?」
マ「姫様これ結構強いお酒ですよ?」
姫「大丈夫よ一口くらいなら、ほら」
千「(ドキドキ)……ごっくん!」
マ「あ、一気に飲んだ…」
姫「どう?美味しい?」
千「〜〜〜????」
乙「一気に飲んで顔色が変わらないだなんて案外お酒強いのかもしれないわね」
姫「ちょっとそう言いながら注がないでよ」
マ「いやでも確かに強いのかも。人は見かけによらないもんですね」
千「????」
千歌音ちゃんの運命や如何に
>>370 千歌音ちゃんつぶすなよーw
そういや、4話だっけコメンタリーに千歌音ちゃんはどう酔っ払うかって話あったね。
紅茶にブランデーを入れるシーンで。
顔色変わらずに、変な事言い出すとかなるんではないかと言ってた気が。
限界まで平気でパタッと行くのも怖いけど。
ネココは振袖でも七五三みたいな感じになりそう。
ミヤコ姐さんは、どだろ。はっきりした柄のほうがいいのかな?
オロチ衆の着物の見立てを何故かツバサ兄さんがやってたら
面白いかも。
ギロチの紋付はあのがたいだから似合いそうだな。うん。
372 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 18:02:00 ID:l7p9eKNj
酔った千歌音ちゃん…観てみたいがそれは千歌音ちゃんじゃないと言う気もw
前世では酔わされた後イズミさんから顔に悪戯とかされてそう
>>371 川澄さんがそんなこと言ってたな
酔ったら真顔で「姫子、大好きよ…」って口説き魔になると思う
ていうか、なってほしい
>>371 七五三。確かに(笑)でも753=名護さんよりはいいかな
千「ぐびぐび」
マ「本当に強いですね千歌音、淡々と飲んでるのに全然顔色が変わらないですよ」
姫「意外な一面だわね。それに比べてこっちは…」
乙「……うぅ〜〜ん、もう飲めないぃ…ムニャムニャ」
マ「酔っ払いですね」
姫「間違いないわね」
マ「潰すつもりが潰されましたね」
姫「まさかの返り討ちにあうとは思いもしなかったんでしょうね。ここで寝てしまったら寒くて風邪引いてしまうから部屋に連れていってもらえる?」
マ「はい、分かりました」
〜マコちゃん、乙羽さん退場〜
姫「千歌音、明日もあるしそろそろ御開きにするわよ」
千「ねえ、姫子」
姫「ん?なあに?」
千「寒くない?」
姫「え?…きゃあ!?」
千「ねぇ寒いんじゃなくて?私が暖めてあげるわ」
姫「ちょ、ちょっと!脱がなくていいから///ち、千歌音?まさか酔ってるの?」
千「いいえ、ちっとも酔ってなんかないわ。ね、だから早く」
姫「まっ待って!!分かったから脱がさないで!///」
千「だーめ、私が脱がしてあげるから手を離して」
姫「やっ!きゃああ!!」
マ「姫様ぁー!?どうされました?」
姫「っ!!?真琴今入ってきちゃダメ!!///」
姫子ー!はきっと半裸状態です、千歌音選手にマウントポジションとられてます
他の下女がいないのは帰省中ってことで
マ「え?え?どうしてですか?」
姫「と、とりあえず今はダメ…///!!いいって言うまで詰所で待って――んふっ!?」
千「ちゅっ…姫子誰と喋ってるの?私を見て」
姫「んんっ!…ぷはぁっ!ご、ごめんね///ちょっとだけ待って…って、ゃん!///」
マ「???(あれ?まさかお取り込み中?)」
千「あむ…ふふ、姫子の胸、唇と同じでとても甘いのね」
姫「そ、そんな事…///ん…っ!はぅ……ゃん…だ、だめぇ…!///」
マ「///(姫様声が色っぽいんですけどー///!)」
姫子貞操の危機
襖の外でマコちゃん大興奮
イ「ちょっと早乙女さん、なにをはしたない顔をなさってるんですの!?」
マ「ちょ、ちょっとイズミ、いまは駄目だっ///」
イ「なにを言ってるんですの?姫さまの部屋の前でわけのわからないことを…ん?」
姫「そ、そこはだ、駄目よ……やっ…やめっ」
イ「???…な、ひ、姫さま…?わ、私の姫さまがこのようなお声を…」
姫「い、いやぁ…や、やだぁっ」
イ「ま、また姫宮さんですのね?どうせあの方がまた姫さまを誑かしたに違いありませんわ///」
襖を開けようとするイズミさんを止めるマコちゃん
マ「い、いま入っちゃ駄目〜こういうときくらい空気嫁イズミ〜」
姫「ん…っ!はぁ、はぁ…///」
千「良い顔、ならこっちの方はどうなってるのかしら?」
姫「――――っ!?///」
千「やっぱり…もうこんなになってる」
姫「んっ、んん、ぁんっ!…はぁっ!そ、そこはだ、駄目よ……やっ…やめっ///」
千「いや。ねえ、我慢しないでもっと声を聞かせて?」
姫「ふぁ…!///……っ!?(うそ!襖の外に誰かいる!?)///」
千「姫子?どこ見てるの?こっち向いて、ね?…んっ」
姫「ち、千歌音待って!…ぁむっ!んふっ!んっ(マ、マズイ…!このままじゃイカされる…!)///」
頑張れ姫子
千「んっ…姫子、気持ち良いのね…」
姫「はぁっ…ゃん…ぁっ…!///(ダメ…!気持ち、良過ぎる…っ!)」
〜襖外〜
マ「っ///!(やっば…。私まで変な気分なって来ちゃった…!)」
イ「ちょ、ちょっと早乙女さん?息荒いんですけどどうしましたの…?」
マ「えっ!?///い、いやその…(もじもじ)…ご、ごめん!私もう無理だっ!///」
イ「え?あ!ぃやっ…!///な、何ですの急に…んっ!?///」
マ「ぁむ…!///はぁっ…!イズミ、少しの間大人しくしてて…気持ち良くさせてあげるから…///」
イ「んあ!…な、何を勝手なこと…///!!」
マ「シーッ!静かにしないと姫様に見られちゃうぞ?それでもいいのか?」
って勝手に進めてもいいのかな??
どうぞー
と思ったが、マコちゃんとイズミさん廊下!?風邪ひくぞと思ったが。
障子じゃなくて、襖だから別の部屋かw
…別の部屋だよね?
>>380 一応おいらの頭のなかでは別部屋w
許可でたから書くけど飲みすぎて寝落ちしたらすまんっ…!
イ「そ、それは…って早乙女さん!いやっ!ちょ…!帯解かないでくれます!?///」
マ「ごめんもう無理!///ん…っ!はぁはぁ!…イズミの胸、大きい…はむっ!」
イ「あんっ…!やっ…だめ…こ、こんなの、だ…めです、わ…!///」
マ「ちゅむ…っ!ほら…いつもみたいに足開いて…///」
イ「っ!?///も、もうですの!?や、やめ…!だめっ!ぁ!!…そ、そんな所顔近付けないで下さぃ!///」
マ「何今さら恥ずかしがってんだよ…綺麗だよイズミの此処。…ちゅ、ぺろぺろ///」
イ「ひゃあん!ぁ、あ、あん…!///」
マ「あむ…ちゅ、ほらもっと声抑えないとイズミのやらしい声姫様に聞かれちゃうぞ///」
イ「―っ!ん、んん!…ちょ、誰のせいで声が出てると…!///」
マ「あ、そういう事いうんだ。善がってるくせにwほれw」
イ「そんなこの程度で善がってる訳n…っ!?ああぁん、指はだめぇ…!///」
マコちゃんどんだけー
姫「ぁん、んんっ…っ!――///!」
千「?もう達してしまったの?」
姫「はぁ…はぁ…///(ま、まさか千歌音にいとも簡単にイカされてしまうなんて…
…ん?あれはイズミと真琴の声…?あっちもまさか…)」
千「姫子好きよ、大好き…」
姫「っ!?やっ…!んぁ!つ、続けざまはだめ、千歌音!ちょっと待って…っ!///」
千「?」
姫「はぁ、はぁ…///(危ない、危ない…)」
千「???…あぁ、そう。そういう事ね」
姫「え?…ってちょっと!///ちか、ね…!ちがっ…!んんっ!///」
千「ちゅ、ぁむ…指じゃなくて口が良かったのね」
姫「そ、そうじゃな…!///くっ、はぁ、あん!///(も、もう駄目…)」
千歌音恐ろしい子…!
数刻後…
姫「ま、真琴…もう入ってきていいわよ…」
マ「は〜い!(襖ガラガラっと開け)もういいんですか(色んな意味で)?」
姫「もう十分よ…。千歌音寝ちゃったし…」
千「スヤスヤ…」
マ「あ、本当だ。って姫様足元ふらついてますけど大丈夫ですか?」
姫「全っ然足に力入んないわ…(疲)何で真琴はそんなに元気なの…?」
マ「いやあ〜それはイズミが…ふがっ!」
イ「…それ以上言ったら刺しますわよ///(怒)」
マ「ぐ、ぐるじぃー!じめ゛ざま゛だずげれ゛〜!!」
姫「イズミ、そんなに強く首を絞めては駄目よ。
刺す以前に真琴の顔が青くなってるわ、だから…ほどほどにね?」
イ「はいwかしこまりましたわ姫様w」
マ「う゛〜ぞんな゛〜〜(泣)!」
姫「あ〜眠い…(腰も痛いし…)、じゃあ後片付けよろしくねぇ。
私も寝るわぁ〜おやすみぃ…」
そして翌朝…
千「わ、私もうここに居られません…///(大泣)!!」←記憶ありません
姫「はいはい、怒ってないから。泣かない、荷物持たない、出て行かない」
千「でも、だってぇ…!」
姫「大丈夫だから、ね?(しかしあれだけ飲んで二日酔いにもならないなんて…)」
マ「ねぇイズミ〜」
イ「…(無視)」
マ「しくしく…!」
イ「嘘泣きはお止しなさい(怒)!」
乙「あ゛〜〜〜頭痛いぃ…」
千「だ、大丈夫ですか?乙羽さん…」
乙「死にそぉ〜姫宮さん薬作って飲ませてw」
千「え?私がですか??」
姫「自分で薬煎じて飲みなさい(キッパリ)」
分かってる、たまにはこういうお馬鹿なのが突発的に浮かぶ自分は末期だと思ってるサ
次はオロチ衆かな
>>384 次はオロチ衆ってレーコロ?それともツバミヤ?
オロチ新年会中
※あまり深いことは考えず生温い目でお願いします
ギ「おら!飲めよ七の首ぃ〜〜!!」
ソ「や、やめろギロチ!俺はまだ未成年だ!っていうかお前まだ中学生だろ!?」
コ「別にいいじゃん、うちらオロチなんだし。あぁー!ちょっと六ノ首!私のお刺身盗らないでよー!」
ネ「もぐもぐw油断してる方が悪いにゃあの〜ww」
レ「…ダイエットになっていいんじゃない」
コ「レーコ何か言った!」
レ「…別に(地獄耳…)」
ミ「ツバサ様、お酒飲まれますか?」
ツ「うむ」
ギ「あ〜正月っても退屈だなぁ。カツアゲでもすっかな〜どいつもこいつもお年玉もらってんだろうし」
ソ「な!?お前何言ってるんだ!!駄目に決まってるだろ!」
ギ「だ〜〜っ!いちいちうるせぇんだよ七ノ首!姫ちゃんに振られたクセに!」
ソ「(ズキっ!)…き、貴様ぁ触れてはならん事を〜〜///!!」
コ「もう!!ちょっと暴れないでよ!外でやれ!外でー!!」
ネ「お餅美味しいにゃあの〜w」
レ「やれやれ…」
ミ「ツバサ様、もう一杯どうぞ」
ツ「うむ」
7人出すとカオスww
数時間後…
ギ「ぐおおぉ…んがー…」
ソ「うぅ……」←ギロチの足が鼻らへんにある
ネ「むにゃ〜もうお腹いっぱいにゃの〜…」
コ「あ〜〜〜飲み過ぎらぁ〜〜…」
レ「弱いクセして飲むから…」
コ「らによ〜、らんあ文句あるってーのぉ?」
レ「別に…(服まで乱れてるし)」
コ「あによ〜どいるもこいるもあたしの事バカにしれ〜!!…んっ!」
レ「ちゅ…あむっ…少し黙って」
ん〜自分で書いといて微妙…
私がソウマの立場だったらギロチを3発はぶん殴ってるな
それはそうとツバサとミヤコはいい感じで何より
某ホテル?
ミ「あむ、ちゅ…宜しかったんですか?んふ…弟公を置いてきてしまって…」
ツ「ああ。ん…っ俺に助けてもらってるようではあいつもまだ青い」
ミ「そうですか、それより今日のツバサ様のは元気になりませんね…」
ツ「…少し飲み過ぎたか」
ダメ兄貴
>>387 >>389 別世界でソウマがオロチ衆と一緒に戦うことになった場合、そういったことがありそうだ
んでロボ融合してパワーアップしても揉めは続くと
ギロチ「俺様にやらせろ」
コロナ「鬱陶しいわよ」
ネココ「気持ち悪いにゃ〜の」
レーコ「窮屈…」
ミヤコ「静かになさい」
ツバサ「やれやれ」
ソウマ「勝手に動くな!」
ムラクモ操縦時も息がピッタリな姫子と千歌音とは対照的に
ちなみに初融合時にソウマは「皮が剥けたぁ!?」と叫ぶと
どの時代、世界でもそうなんだけどソウマの位置って難しいんだよね
巫女側につくのかオロチ側のままなのかって
何かいー案ないものか・・・
というか前世はソウマが敵のまま姫千歌のムラクモに倒されたんだよね?
逆に見方だったオロチがいたかもしれない
例えばコロナ若しくはレーコが姫子若しくは千歌音に惚れてて現世のソウマみたいな状態になるとか
オロチ化しても惚れた巫女は殺さない敵キャラでいるとか
で、百合三角関係とか面白いかな〜と
ソウマ以外の首ね
まあツバサ、ミヤコ当たりは想像しにくいな
弟のソウマがオロチじゃ寝返る理由もないしツバサ様は
>>394-395 すまん、光の速さで早とちりした
んじゃソウマは完全に敵って事か
百合の三角関係とか凄いなw
姫子か千歌音ちゃんか…悩むな
立場的にはツンデレのコロナがいいんじゃないの?
どっちに惚れてるかは置いといてさ
ピンチになったら一回キスしたら助けてあげるwとかおっぱい触らせとか言うのとかね
千歌音ちゃんに惚れていて「た、助けてあげるから後でデートしなさいよ千歌音(その体では出かけるなんて無理よね…)」
姫子に対しては「あんたのことも一応助けてあげるわ、で、でも勘違いしないで!全ては千歌音の為よ」
コロナってクールなお嬢様とか合わない気がするから前世なら病弱な千歌音ちゃんに惚れるのでは
ときより千歌音ちゃんのことで姫さまと衝突もあり、特に前世銀月は凄そうだ
逆銀月だと姫さまがイズミさん達、側女に留守を出して
なにも知らずに屋敷に戻った千歌音ちゃんを襲う展開
で遠く離れたコロナ(?)がオロチの存在に気づいて屋敷へ直行
>>398 敵ソウマって描くとしたらどんな感じだろう?
希望1:イライラ解消のためにオロチになった凶悪男。「オロチってのは楽しいな。イライラがすっかり消えた」
同じオロチを盾代わりにしたり(例:ギロチ「てめぇ、何をしやがる…」ソウマ「近くにいたお前が悪い」)、
実の兄もちゅうちょなく殺害(例:ソウマ「あの火事はなぁ、俺が火をつけたんだよ。あんたを殺すためにな(中略)兄貴、今度こそ消えろ」)
希望2:原作同様姫子のためにオロチを裏切るが千歌音を敵視する策士系。「俺のことを好きにならない奴は邪魔なんだよ」
希望3:オロチ軍団のボスで食うことに執着し世界を食らおうとする。「巫女も世界もまとめて俺が食ってやる」
希望4:オロチの不甲斐なさから見限り、誰にも負けない悪の組織「ソウマ軍団(仮)」というふざけた軍団を作ろうとする。「悪の組織は永遠に不滅だ」
個人的には1か3を希望
>>403 あ、そっか。銀月ってオロチ化してるんだっけ
でもその後オロチ姫子と対峙してコロナ(?)どうするん?
>>404 その中なら自分も1かな
現世とは対照的な性格の方が面白いと思う
そんでもって自信過剰+女好きなら尚扱いやすい
さっきちゃんと大正時代の年号調べたんだけど1920年くらいなのね
何か勝手に江戸末期〜明治初期ぐらいの感覚でいたよ…orz
年末の規制中に投下しそこなったんだけど、巫女側に付くならこんなかなと思ってた。
無法者というイメージだったから、1かな。
大陸浪人やってました的なイメージでした。当初。
-----
「つまらないな…」
ソウマは、自分の掌をつまらなそうに、眺めながらそうつぶやいた。
掌には一人の少女の腕の感触が、いまだ残ってる。
昼間に街で出会った黒髪の少女。
どこかおどおどしたその少女が、数人の男に絡まれているのを助けたのだ。
別に正義感とかそんなものはどこにもなくて、満たされない飢餓感を欠片でも満たしかっ
たからだ。大陸にはそこらじゅうにあった命のやり取りという緊張感。
それがオロチになって、舞い戻ってきたこの島国にはない。
あっという間に、ゴロツキ達は逃げ去って、小さな声で繰り返しお礼を言う少女にも訳も
なくいらだって、ひねりあげた彼女の腕の細さに驚いた。
大陸で抱いた女でももっと線が細かったはずで、それよりも…いや、少しでも力を入れた
ら折れてしまいそうな感じがした。
そんな黒髪の少女が、ソウマの敵。月の巫女だということに、無性に苛立つ。
「つまらねぇ…」
これでは、オロチになった意味がないではないか。
殺し、殺される。そんな感覚を求めてきたのに、一方的な虐殺など、つまらない。
ふと思い立って、寝転んだ鳥居の上から、視線だけ一ノ首の鳥居に向ける。
こちらが殺気を少し込めてにらんでみると、あちらからも明確な殺気が飛んできた。
同時に空気を切り裂いて、数本のナイフが飛んでくる。
背中にぞくりとした心地よい感触。
ここに居るものの方が、獣と同じで殺すことに破壊することにためらいがない。そのため
らいのない相手と全力で戦うことができれば、この満たされない力に対する欲求が満たさ
れるはずだ。
オロチ衆をすべて殺せば、世界を思いのままに滅ぼせる最強の蛇。
オロチと闘うことができる。
そこまで考えて、にやりと口元を歪ませた。
巫女の側につけば、その望みは手に入る。オロチとなった欲を満たすことができる。
きっと楽しいに違いない。
「そうなれば、この世は少しは楽しいかもな。よし決めた。好き勝手やらせてもらうぜ、
兄貴」
それが決まれば、こんな陰気なオロチ神宮などには用がない。
兄貴にさっさと宣戦布告をして、地上に上がることにしよう。
-----
大正時代というと、関東大震災というのを思い出して、それもオロチのせいにできるかなと
思ったんだけど、微妙に介錯せんせのサイト見たらそれも微妙に違うんだな…orz
>>406 オモロー!
結構自分の妄想と近くてびっくり
自分とこのソウマさんはツバサの女=ミヤコまで寝取るひっどい弟です
大正って何か微妙だよね(´・ω・`)
>>407 大正時代は、個人的にだけど結構面白いエピソード多いと思う。
大陸の馬賊(日本人で有名な人が居たり)、露西亜革命前夜とか、
結構日本人が絡む海外ネタがあったり、日本でも退廃的な空気や
海外からいろんなものが入ってきたりで、明冶と昭和と異なる空気
がなかなか面白いかと。
自分が妄想してる千歌音ちゃんは、いいところのお嬢さんだったん
だけど、ある事件に巻き込まれて、女衒に売られて、姫子が居た村
に立ち寄ったときにに助けられたという設定だけど、これも大正〜昭
和初期じゃないと、難しいかなと思ってる。
日の目を見るかは非常に謎w
大正好きなんだよね。ただ単にw
モダンガールのコロナは、ちょっと可愛いかもしれない。
流行り物欲しさにちょくちょく港町に通うのもいいな。
>>408 なるほどね〜
でも言われてみるとそういう時代だったかもと受験勉強でヒステリックになってる弟の教科書の年表見ながら思った
新撰組とか坂本竜馬とかるろ剣が好きだったから幕末〜明治が好きで大正はスルーしてたな日本史
なんつーの?SAMURAIが好きなんす、全然関係ないけど
>>405 そりゃ千歌音ちゃん犯されたんだし激しい口論の嵐だろう
まあその後コロナが姫さまにフルボッコされるわけだが…
>>406 それいい、そっちのソウマのが個人的に好きになりそうw
ありがとう!
調子に乗って、さらにちょっと書いてみた。
絶対、さっき書いたソウマの性格から言って、オロチを倒した後はこうなるに違いない。
イメージ壊したらごめん。
--------
「これで終わりだな。陽の巫女、止めだっ!」
ソウマの渾身の一撃で、動きが止まったオロチを、アメノムラクモの剣が切り裂いた。
鈍い、が、臓腑の底にまで響くような咆哮と同時に、黒い球体が宙に浮き上がり、オロチ
はその動きを止める。
先ほどまでの騒然とした音が、一瞬で静寂に変わった。
「終わったわね」
「ええ…後は最後の儀式だけね」
二人の巫女は大きく息を吐きながら、そうつぶやいた。
とうとうそのときが来てしまった。
使命を果たした結果が、二人を自らの手で引き裂く残酷な儀式を迎えるとあっては、二
人の気は重く沈み込んでいく。
「待てよ。まだやることは残ってるぜ」
「え?」
「もうオロチは倒したのよ?後はオロチを封じるために…」
「いーや。まだもう一人居るぜ。最後のオロチがよ」
二人の沈んだ場にはそぐわない、楽しげな声がアメノムラクモの中に届いた。
先ほどオロチに致命傷を与え、止めを巫女たちに任せた男。
ソウマの声だ。
「オロチが最強だと思ったが、アメノムラクモはもっとすごそうだな。流石、周りに居る
こっちにも殺気がびりびりきやがる」
「ま、まさか?アメノムラクモと戦うという気なの?」
「おぉ、そのつもりよ。俺は一番強い奴と命のやり取りがしたくてオロチになったんだ。
その願いかなえさせてもらうぜ」
「やめてください!ソウマさん!」
「剣神と永遠に切り結ぶ夜というのも、乙だがな。てめぇらも二人きりの時間が欲しいだ
ろ?さぁ、どっちが最強か。さっさと決着をつけようぜ!」
ソ「よお、あんたらが陽と月の巫女かい?」
千「…!姫子…あの人…」
姫「ええ、分かってる。貴方、オロチの者ね…?」
ソ「ご名答。俺はオロチ七ノ首ソウマ」
千「…(この男の人、今までのオロチと違う…)」
姫「…!(何なのこの圧迫感、足が動かない…)」
ソウマゆっくりと千歌音ちゃんに近づく
ソ「しっかし、これはこれは…」
千「や…な、何ですか?」
姫「ちょ…!千歌音に近づかないで!」
ソ「随分と可愛らしい顔してるじゃねえか、お嬢ちゃん。
兄貴の命令で月の方を始末しろって言われて来てみたものの、殺すには勿体無えな」
千「…え?」
姫「な…」
ソ「決めたっ!今からあんた達の味方になってやんぜ」
千「きゃあっ!?」←肩抱かれました
ソ「陽の巫女感謝しな、月のお嬢ちゃんに免じてあんたも守ってやるよ」
姫「な、何言ってんの!?それに千歌音から離れて…っ!」
ツ『本気で言ってるのか?ソウマよ…』
千「(空から聞こえる…!?)」
姫「この声は…一ノ首!」
ソ「ああ。俺はいつでも本気だぜ。つー訳で今日から俺ら兄弟は敵同士だからよろしくな」
途中までだけど↑こんな無茶苦茶な会話が浮かんだ
>>411 >>412だけどすっげータイミング悪い時に台詞書いちまったぜい…スマソorz
ソウマさん随分男気ありますな
個人的な前世ソウマの味方ルートと敵ルート
味方ルート:オロチだけどオロチの使命には興味がなく気ままに生きる自由な男
姫子に借りができてそれを返すために協力。んで来世でも守るという約束をする
敵ルート:オロチの頭。他のオロチ連中を馬車馬のようにこき使う暴君
>>411 ダークなソウマはいい感じだけど千歌音を恋愛対称にするのはどうも違和感がありすぎる
前世でも姫子に惚れたルートでいいと個人的には思う
>>414 >>406と
>>411 だけど、なんか紛らわしかったか。
千歌音ちゃん恋愛対象じゃなくて、[こんな弱い奴と戦うのか]という意味で
だしただけです。
街で会ったのが姫子だったら、そのまま敵だったかもw
恋愛感情はどうかな?
二人に対しては、特にないんじゃないかな。
強い奴と戦いたいというだけの奴だから。
ちょっと蛇足だね。ごめん。
>>413 ぜんぜん問題なしっすよー。こっちもタイミング悪かったね。ごめん。
>>412だと、夜な夜な遊び歩いて、なんかあったら駆けつけるという感じかな?
けん制する姫子が大変そうだな。このソウマ。
>>414 むう、そうか。ならば…
ソ「久し振りだな、来栖川のお嬢さん」
姫「…ええ、本当ね。ソウマ殿…いや、オロチ」
ソ「相変わらず勘がいいねぇ。その通り、今はオロチ七ノ首さ」
姫「堕ちたものね…」
ソ「フッ、何とでも言いな。所詮あんたには俺らの気持ちなんざ分かりゃしねえ。
それより…随分と綺麗になったじゃねえか、色っぽいぜ」
と、ここで姫子えっちく抱き締め顔を近づけちゃって、姫子の平手打ちがバチコーーン!!
姫「気安く触らないでっ///!」
ソ「って〜〜!へへ、相変わらず元気が宜しいことで。怒った顔も可愛いぜ、姫子」
姫「馬鹿なこと言わないで!」
ソ「釣れないね〜、昔は良く一緒の布団で寝てたじゃないか」
千「・・・!(ガーーン!)」←物陰に隠れて聞いてた
姫「ちょ、ちょっと子供の頃の話でしょ///!」
違うか…
>>415 そう言ってくれると助かるッす
そこまで深く考えてた訳じゃないけど
千歌音ちゃんの汚れてない心に触れてく内に自分の汚れた心が浄化されていくって感じで
やっつけ過ぎだけど
あ、勝手に横レスしてすんませんです・・・
前世姫子ならソウマに容赦なさそう…普通に関係なく敵認識だろ
でもトドメさしそうな場面で千歌音ちゃんに止められる
「姫さまやめて…その手を汚さないで」「私に指図するの?千歌音」
「いえ、お願いです…」「…わかったわ、けれど…なにかあれば容赦はしないから」
>>414 前世の姫子ってお嬢様で村のアイドルって設定だよ
なんかソウマって平凡な子に惚れるイメージ強いから
前世だと病弱で顔以外は平凡な千歌音ちゃんに惚れそう…
ま、そこら辺は個人の自由でしょ
公式設定もないし
個人的にはどっちでもいいと思う
新学期初日…
マ「久しぶりの学校ですね〜」
イ「本当ですわね、まだ正月呆けが抜けませんわ」
姫「ふぁ〜…眠ぃ…」
乙「ちょっと!歩きながら寝ないでよ」
マ「姫様今日は一段と眠そうですね。朝も何度も起こしても起きませんでしたし」
イ「目の下にクマも出来てません?昨晩は寝るのが遅かったんですか?」
姫「ええ、書物を少々」
乙「嘘おっしゃい(ピシャリ)」
女学生の登校っていいよね
現世の千歌音ちゃんみたく車で送り迎えってのもお嬢様っぽくていーんだけどさ
千歌音ちゃんは歩いて登校してなかったっけ?
(1話、6話参照)
>>421 毎日じゃないってのはわかってるよ〜
ただ友達と楽しそうに登校する描写はないよな
挨拶したり、「取り巻き」みたいな人はいても
本当の意味での「友達」は一人もいなかったみたいね
そういう意味で言えば、姫子が始めての「親友」だったんだろうし
知り合ったあとは、出来ることなら二人で仲良く通学したかったろうね
でも友達以上の感情を抱いてしまった訳だけど
それを自覚したのはいつからなんだろう?
千歌音ちゃんは初めて会った日からじゃない?
本編ではサラッとしか出てないけど、海で遊んでる(っぽい)写真とかフォトコンに連れてってあげたりして尽くしちゃってるし
姫子も同じだったんだろうけどニブチンだったから残念ながら最終話で自覚したんじゃないかな?と我思う
初めて会った日だね、完璧お嬢様の初恋相手が女の子だと…
その後姫子と触れ合って行くうちにさらに想いが強くなった
千歌音ちゃんが本当の笑顔を見せるときは常に姫子が居たときだからね
姫子は最終話で初めて気づいたはずだが、いままでの千歌音ちゃんが姫子に対する
ときより大胆で完全にもう千歌音ちゃんべったりな気がする
>>420 これ観ると姫さまもたまにお迎えされたりしてたんじゃないかな?
マ「姫さま、鞄をお持ちします」
姫「ええ、よろしく頼むわね真琴…」
イ「あ、あの姫さま、私はなにをすれば…」
姫「そうね、明日は貴女にお願いするわ」
イ「は、はい…」
メイドさんも一緒に登校するという…姫さまも学校内でも取り巻き多いんだろうな
そーいやぁ昔鞄持ちって遊びやったなー
現世の姫子は意地悪されて常に持たされてそう
姫「イズミィ〜鞄持ってぇ〜」
イ「は、はい!喜んでお持ちしますわ!///」
乙「駄目よイズミさん、甘やかしちゃ」
イ「いえ!いいんですの乙羽さん!私は姫様の為ならーー」
マ「あああああああああーー!!!!」
姫「ど、どうしたの真琴!?」
マ「私忘れ物しちゃったんで先に行っててください!」
乙「え?今戻ったら間に合わないですよ!…って行っちゃったわね」
姫「真琴の足なら大丈夫よ。先に行きましょ」
イ「な、なんで私が早乙女さんの鞄まで…」
哀れイズミさん
所変わって来栖川邸、玄関先の廊下を雑巾がけ中の千歌音ちゃん
ふきふき…
千「ふぁー…(眠たい…。姫子も今日は眠たいだろな…)」
30秒後…
千「あ…いけない。寝ちゃ、ダ…メ……zzz」
さらに30秒後
マ「あ〜あったあった!良かったぁ〜。姫様の分のお弁当だけ忘れましたーなんてバレたら姫様に何て言われるか…ん?」
千「(-ω-`)ウトウト…」
マ「お〜い千歌音ぇ?寝てるの?」
千「(´-ω-`)グゥ…」
マ「…〜〜〜おいっ!こんな所で寝たら死ぬぞ!起きろーっ!!」
千「っくぁwせdrftgyふじこ(`+ω+´)!!?」
マ「だめだこりゃ…」
うん。特に意味は無いんだ、すまない
でも冬って異様に眠いよね
勝手なイメージだけど姫子はきっと寒さに弱い
千「きゃあっ…さ、寒っ…つ、冷たいわ」
イ「ちょっと貴女なにをとろとろやってますの!?」
千「ご、ごめんなさい…イズミさん、この雑巾冷たくて…」
イ「それも姫さまのお近くでこのような失態を…」
マ「ああ、またイズミが千歌音虐めてる〜」
イ「ち、違いますわ、わ、私はただっ」
千「早乙女さん、違うの…とろい私が悪いから…」
イ「っ…仕方ありませんわね、少し休んでいただける?め、迷惑ですわ」
千「イズミさん…あ、ありがとう…(体の弱い私のこと…)」
イ「勘違いしないてくださいませんこと?わ、私は姫さまの迷惑だから…っ」
マ「はいはい、千歌音行きな…」
千歌音が二人に頭を下げ戻ると。
マ「たまにはいいとこあるじゃん」
イ「あの子になにかあったら姫さまに叱られるのはどうせわ、私ですから…///」
イズミさんも最近悪役ばかり似合わなくなりました…
>>423 フィギュア付属の冊子だと、五月ぐらいの時点でも千歌音ちゃんは姫子への想いを自覚してなかったはず
でも微妙に記憶が曖昧だ…久々にフィギュア引っ張り出すかな
そういえば、ブックレットでも友情だと思ってたものが、それを上回るものだと気がついたときの衝撃はどうだっただろうかってあった気が。
友達いなかったから、友情だとおもいこんで接してたのかな?
あぁフィギュア欲しかった…限定版だけだよね。
小冊子ついてたのorz
三話、屋敷から出て一緒に登校するとき千歌音ちゃん幸せそうだったでしょ
姫子が特別だってのもあるが本当の意味での友達がいなかっただろうから姫子は
凄く大事な存在だったんだと思う、それでも友達以上の感情抱いてる千歌音ちゃんは
それだけでは満足できないわけで、だから四話で姫子がいなくなったときは
寂しくなったんじゃないかな
>>430 限定版だけだよ。むしろ小冊子のオマケでフィギュアが付いてるって感覚でした
神無月の小説が出版されるなら収録されるんじゃないかな。0話的な内容だし
でも本当に出版されるのかねぇ…
前世編ではオロチのおっさんの人間体も出してみてはどうでしょう?
イメージとしてはふたば幼稚園の組長園長、あるいは七つの人格を持つ元霊界探偵で
この流れと全く関係ないんだけど一つ爆弾投下してもいいですか?
どうぞー。
そういえば、8話の乙羽さんの回想しか千歌音ちゃん鞄持の話ないね。
やっぱり姫子意識して普通に登校するようになったのかな。
フィギュア情報ありがとう。やっぱりそうだよね。小説でるといいなぁ…
>>435 さんきゅ
丁度区切りのいい所まで書き終えたところだったからタイミング良過ぎて足が痺れた
次レスから行きマース
爆弾投下予告
注意
1.申し訳ない。しつこくまた前世です
2.千歌音ちゃんの初めての自慰の話
3.ここの注意書きが少ないことが要注意
イメージぶっ壊れる可能盛大
正直言おう、すまなかった
「今夜千歌音の離れに行くからね」
雪が散らつく冬の夜、布団の中で身を縮め、暖を取りながら千歌音は姫子の言葉を信じ待っていた
しかしそう言ってくれた姫子は中々現れない
ここのところ姫子は忙しく中々千歌音との逢瀬を出来ないでいた
どれぐらい時間が経ったのか
今夜こそはと辛抱強く待っていた千歌音もいつしか今夜もきっと無理なのだろうと諦め、何度も瞼を閉じ寝ようと試みた
なのに、気持ちと裏腹に頭はどんどんと冴えていく
「姫子……」
逢いたい切なさで無意識に名前を呟いた
同じ屋根の下に暮らしているのに身分の差が自分と姫子を隔てている
姫子はこの村の村長の大事な一人娘、自分は姫子に使える下女の一人でしかない
どんなに想いあい、愛し合っても天は2人を許してはくれない
それでも逢いたいからと姫子は来てくれるのに今はそれさえも叶わない
そう思うと胸がぎゅっと痛いくらい締め付けられ、こみ上げる涙を堪え千歌音は布団の中で背を丸め両肩を抱きしめた
違う…姫子なら、きっとこうやって抱き締めてくれる
苦しい想いを誤魔化すように自分を抱き締めてる手を姫子が抱き締めてくれるのと同じように動かした
すると耳元で「千歌音…」と優しく囁いてくれる姫子の声が聞こえるような気がしてはぁ…っと口から暖かい息が漏れる
苦しくて、熱い
胸の内は苦しいけれど体の芯が熱を帯びて、出口を求めて体内をぐるぐる駆け回っている
姫子を求める想いが自然と切なさに耐えられなかった千歌音をある行為へと導いていった
布団の中でもぞもぞ手を動かし、寝衣の隙間に手を入れ豊かな生の胸を覆う
そしていつも姫子がしてくれるように、ゆっくりと力をこめる
「ん…ぁ…」
柔らかさを感じながら、指がむにゅっと沈む
触れている手が姫子のものだと想像するだけで体は震え鼓動が早くなり、 手の動きも大きくなり下から掬い上げる揉んでいく
胸元の寝衣を広げ露になった乳房を今度は両の手で緩急をつけ揉み解していくといつの間にか胸の先端の蕾が固くなり立ち上がっていた
(好きよ、千歌音…)
閉じた瞼に映る姫子が優しく語りかける
「姫子ぉ…」
小さく息を乱し、先端の蕾をきゅっと摘んだ
「ふぁっ…!」
背筋を走る刺激に声を殺しているつもりだったが、少し開かれた唇から小さな喘ぎがつい漏れた
目が潤んでいき、頬が熱くなっていく
「ん……あ、あ、はぁん……っ!」
休めず手を動かし体をくの字に曲げ声も殺さず喘いだ
そして片方の手を離し、体のラインをなぞり下半身へと降りていく
体が、熱い……!
遂に帯を解き寝衣をずらしてすーーっと指を太ももから形の良いお尻を走らせると姫子の舌で愛撫されてるようで、ぞくぞくするような快感が走った
自分で与えた快感で仰け反ってしまった火照った体を弄っていくと、益々姫子に全身を愛撫されてるようで気持ちが良くなっていった
「はぁ、はぁ…ゃ…だ、め…」
自分になのか、それとも自分にしか見えない姫子に言ったかは分からない
自分が布団の中で半裸状態なのも初めて自分を慰める行為をしている今の千歌音にはきっと分かっていない
そう言った内腿を撫でていた千歌音の手は熱をもった秘所へとゆっくりと上っていった
「あ……///」
柔らかな茂みへと辿り着く前に足の付け根は自身から溢れた蜜が伝っていた
(まだ触れてないのに、もうこんなになって…)
そう意地悪そうに言われると思うと羞恥で顔が紅潮してしまう
「や…そんな事言わないで…」
枕に顔を埋め小さな声で言う。しかし千歌音の指は退くことなくその蜜の溢れてる先へと更に奥へと進んでいった
くちゅ…
「んあぁ…っ!」
自分自身で初めて触れた秘所の刺激に堪らず喉が反る
すっかり濡れて潤う其処に触れると暖かいぬめりがあっと言う間に指にまとわりつく
そのまま足を開きほんの少し秘裂に指を滑らせてみただけで、まだ未熟な千歌音は体がビクン!と動いてしまう
それでも更に上下に指を滑らせ少し粘着質のある水音をたて、小さく「ん、あ…っ!」と喘ぎながら快感を味わっていく
姫子に触れられてる思うだけで達してしまいそうになるのに、更に高みを求める本能がぷくっと大きくなった萌芽を愛液をからませている自分の指の腹で擦りあげた
「くふっ!…ひめ、あ、あ、あんぁ…っ!」
触れるか触れないかの優しい指の愛撫に足が更に開いていく
そして固くなった萌芽を撫でたり押したりとくにゅくにゅと捏ね繰り回していくと、腰がカクカクと動いていき体がどんどん強張っていき絶頂へと導いていく
そして、今正に千歌音が達しようとしたその瞬間
「千歌音?起きてるの?」
「っ!!?」
音もなく襖が開き、背後から姫子の声が響いた
振り返るときょとんとした表情の姫子が部屋の中へと入ってきていた
「ごめんね、遅くなってしまって」
「いや…だ、大丈夫よ…///!」
自慰に夢中になってた千歌音は慌てて乱れた寝衣を調えようと、布団の中でもぞもぞと動きながら答え体を起こした
不自然なその動きに姫子は怪訝そうに首を傾げ千歌音横に腰を下ろし顔を覗きこんだ
「大丈夫?苦しそうな声がしたけれど。顔も真っ赤ね」
「え!?だ、大丈夫よ…っ!」
火照った頬まではどうすることも出来ず、バレてるのではと思う焦りと、今さっきまで自分が姫子と交わりを妄想しながら自身を慰めていた現実に後ろめたさを感じ思わず姫子から目を逸らしてしまう
その時、一瞬クスっと姫子が笑ったような声がした
するとぎゅっと背後から姫子に抱きすくめられビクッと千歌音の体が撥ねる
「いいのよ、隠さないで。さあ続きをして頂戴、千歌音…」
とりあえずここまで
あんま見直してないから文おかしいかも…
分かりにくいかもしんないけど、姫子には千歌音ちゃんオナヌーしてたのバレてます
一応続きがあってそれが前に言ってたドS姫子に続くんですが、それはまた改めてで
>>441 病弱千歌音ちゃんの必死さ現れて可愛い、今度は現世姫子のをお願いしたい
いまの姫子は前世姫さまに負けないほど完全に千歌音デレなので
千歌音ちゃんがテレビ見てたり他のことしていても
千歌音ちゃんの首筋、頬やら額やら常にキスして
そうな子…「やっ、ちょ、ちょっと姫子…」
「だめ、こうしていたいの…相手してくれない千歌音ちゃんが悪いんだからね?」と
>>441 寒いときには、人恋しくなるよね。
ついついそういうこともあるよね?
…でも、あのタイミング。
姫さま…貴女、出てくるタイミングはかってませんでしたかーっ
…初めてがとんでもないことになったようでw
でも寸止めはやっぱつらいとおもふ…
ということで、またたのしみにしてます。よろしくー。
千歌音ちゃんとのなにかあれが荒れて、下女を部屋に連れ込みそうだね姫さま
「真琴…はぁ…」
「やぁ、ちょ、ちょっと姫さま…千歌音に悪いです」
「あの子最近してくれないのよ…いいでしょ」とか
イズミさんなら喜んで招き入れられるんだろうな
>>442 姫子が千歌音ちゃんに多少強引な方がバランスがいいね
今まで千歌音ちゃんが引っ張ってきたから
千歌音ちゃんを無理やり押し倒して腕とか押えてキスしても千歌音ちゃんは内心充実感を感じると思う
「あの…千歌音ちゃん」
「ごめんなさいね、姫子いまは手が離せなくって…っ!」
と、拒む千歌音ちゃんを背後から抱き寄せ無理やり押しベッドへと倒す姫子。
「姫子……」
「私…」
と小さく呟いて軽い口付けを交わす。
慌てて触れてきた手を交わし手首を押さえつけた。
「あっ!」
「大人しくしなきゃ駄目だよ…」
「や、姫子っ」
「千歌音ちゃんは私が守るって決めたの」
「ひめ――」
それから先の言葉はお日様のキスが封じる。
そのまま姫子の手は千歌音の胸付近へ。
「んっ!?そ、そこは…だ、駄目よひめっ」
「じっとしててっ!」
大きな胸を左手で優しく揉みながら、首筋に軽くキスすると。
千歌音が「ひゃんっ!」と小さな悲鳴を上げる、そのまま姫子の手は
千歌音の着ていたネグリジェへとかかり…。
>>445 確かに、駄目とか言ってて内心の千歌音ちゃんは
どこか姫子に攻められて嬉しい気がする
というか最終話の不意打ちキス観ると姫子は攻めがすごい似合うんだわ
またも流れぶった切ってすまない
>>440の続きが出来たからとりあえず投下します
ちょっと後半雑になったのは申し訳ない
では次レスから
「っ!…///」
背後から耳元で囁かれた言葉に千歌音は硬直した
目だけを動かし真横にある姫子の口元を見ると楽しそうに緩んでいる
間違いない、絶対バレてる…!!
顔から火が出るほどの恥ずかしさにぎゅっと目を瞑ると姫子は千歌音を間に挟むように足を広げて座り千歌音の体をぎゅうっと更に抱き締め体を密着させた
「あともう少しで、…だったんでしょ?」
そうゆっくりと遠まわしに言い、体を擦り合わせる
背中に感じる姫子の胸の柔らかさに背筋がぞくぞくする
「はぁっ!…ち、ちがっ…私は…///」
「嘘。だってほら」
「んあっ…!」
言葉を遮られ寝衣の上からでも分かるほど浮き出て固くなった蕾を不意にきゅっと摘まれてしまい顎が上がる
千歌音の分かり易い反応に姫子の笑みが深くなる
「ご、ごめんな、さい…ん。はぁ、そんなつもりは…」
「別に謝らなくていいのよ、自然なことだもの」
目尻に涙を浮かべる千歌音に姫子は誤解を与えぬようとりわけ優しく返し微笑んだ
愛する人と毎日共に居るのに触れ合えないもどかしさ
そして愛し合う人との肌と肌を重ねることの喜びと幸福感を知るものならば切なさと恋しさで自慰の一つや二つあっても何ら不思議ではない
むしろ自分を求めていた千歌音のその行為が嬉しくて堪らない
「好きよ、千歌音」
不安を取り払ってやるようにそう言うと、後ろから両の胸を大きく揉みあげはじめた
弾力に富む胸を確かめているかのようなその手付きに千歌音の息が乱れていく
姫子の温もりと、優しい春のお日様のような匂い
胸に触れている手の感触が自分で揉むのよりも遥かに気持ちが良い
時折下ろしている髪から僅かに見えるうなじに姫子の唇を感じると千歌音の声にも艶が増していく
体が震え段々意識が遠のいていき千歌音の目が虚ろになる
いよいよ力が抜け姫子にもたれかかってしまった時、姫子の手が小さく肩で息をする千歌音の寝衣をめくり、両膝を立たせ足を開かせた
そして、姫子の手は千歌音の下腹部へと伸びる
しかし姫子の手は秘所ではなく無意識に姫子の膝に置いていた千歌音の右手を取った
そのままその右手を千歌音の更に潤いを増した秘所へとあてがう
「え…?」
さっき自分でしてたと同じように自分の指に感じるぬめりに千歌音は事態が飲み込めなかった
「ほら、さっきの続き。手伝ってあげるから」
「な、なに…?ふぁっ…あ、ひめ、こ…!やぁ!///」
姫子の言葉の意味が分からぬ千歌音の指を姫子は器用に動かすとくちゅくちゅと卑猥な水音が響く
見てみると股を開き指を動かしているのは自分ではないのに、姫子に操られた自分の指が自身の秘部を弄っている
「ぁ…!やだ、こ、こんなの、恥ずか、し…///」
姫子が来る前も似たような体勢だったのだが、自分の意思で動かしていないとはいえ姫子の前でしているようで恥ずかしくて足を閉じた
しかし姫子は挟まれた手の指を動かし千歌音の指で一番敏感な秘核を擦りあげる
「やんっ!そこ、いじっちゃ、だ、め…ぇ!あぁ、あ、あん!!」
「いいえ、弄ってるのは私じゃなくて千歌音自身の指よ。
さっきも私の事思いながらしてたんでしょ?」
「やっ///!い、言わないで…んんっ!」
堪らず体を仰け反らせ身悶える千歌音を受け止め、そのまま指の動きを止めないで愛撫を続けた
姫子の言葉が図星なだけに恥ずかしいのと、さっきの自慰のせいもあってか一気に上り詰めていき千歌音の体が強張っていく
「足、広げたほうが気持ち良いわよ」
懸命に閉じていた足がぷるぷると震えている千歌音に言うと、いやいやと首を横に振ったが僅かに足を開いた
すると指が動かし易くなり、千歌音もとい姫子の指の動きが激しくなると寝衣や布団に滴るほど蜜が溢れだす
「…っく!ふぁ!…も、う…イッちゃ…ぅ!」
息絶え絶えに甲高く喘ぐ千歌音
ヒクヒクと下腹部が疼きだし押し寄せてくる絶頂の波に頭の中が真っ白になっていく
しかし姫子は突如秘核に触れていた千歌音の手をパッと取り払った
「ああ…っ!?」
またも絶頂を迎える寸前でお預けをくらってしまい、思わず振り向き涙を零しながら切なげな目で姫子に訴えると姫子は笑っていた
そのまま体勢を変え恨めしげな表情の千歌音と向き合うように座り直した
「ひどい…!…んっ」
恥ずかしい上に寸止めという仕打ちに流石に文句を言おうと開いた千歌音の口を遮るようにそっと唇を重ね合わせた
今日初めての口付け
久し振りに交わした優しい口付けに千歌音はどんなに自分自身の手で自分を慰めても満たされないものがある事が分かった
自分が本当に求めていたものに気付き瞼を落とし力を抜いて姫子を受け入れた
啄むような口付けを交わし、一度口を離すと姫子は大人しくなった千歌音の涙を指で拭い乱れた寝衣に手をかけた
「あのまま達しさせてあげても良かったけど、やっぱり最後は自分がしてあげたいわ。それに…」
「…それに?」
「私よりも自慰の方が良いって思われたら困っちゃうし」
「っ!///」
くすくすと笑いながら自分の寝衣も脱ぎ千歌音をゆっくりと布団に押し倒した
布団の中で体が重なり合ったとき千歌音は思わず目を細めた
重なる姫子の柔らかな肌がこんなにも心地良いなんて
重みでさえ愛しく思える
愛しい人と温もりを分け合うただそれだけで満たされたような気がする
「ごめんね、意地悪して」
愛しげに髪を撫でてくれる姫子に千歌音は微笑み、首を横に振ってそのまま姫子のすべすべの背に腕をまわした
その笑顔に姫子も笑みを浮かべ今度は深く口付ける
更に体を密着させ舌を絡ませ合うと骨まで溶けてしまいそうだった
すっと姫子の手が胸と下腹部へと伸びた時、千歌音は恥ずかしそうに口を離した
「はぁ…姫子、私、もう、すぐ…」
「いいわ、今日は何度も愛してあげるから」
「でも…」
「大丈夫、明日はゆっくり休むように言われてるし。
真琴にも明日千歌音に休みを与えるようにしたから、明日私達はゆっくり寝てても平気なの」
「そ、それって…///」
いつもより長く一緒にいられる
こういう時姫子は自分の権限を惜しみなく最大限に駆使する
愛しい者に逢えない切なさを耐えていたのは姫子も同じだった
「せっかく久し振りにここに来れたんだもの。誰にも邪魔されたくないじゃない?」
「ひめ…んぁ!ん、あぁ…あんっ!」
それ以上の言葉は姫子の愛撫によって掻き消された
それからしばしの時間、2人の熱い吐息と布団の擦れる音が静かな冬の夜の離れの中に響いた
「ごめんね、疲れちゃった?」
「うん、ちょっとだけ…」
「もうこのまま寝なさい、私ももう戻らなきゃ」
あっと言う間に時間が過ぎ気がつくと障子の向こうが白み渡りはじめていた
そろそろ屋敷の下女らが起きてきてしまう
「次はいつ来てくれる…?」
たどたどしい口調で布団から出て寝衣を羽織りなおしている姫子に問う
忙しい合間を縫って来てくれてるのは分かっているが、いつもつい聞いてしまう
「なるべく早く来るわ、千歌音が自分で慰めてしまう前にね?」
「〜〜〜///」
にこにこと笑いながら返す姫子に千歌音は耳まで真っ赤になった
「ふふ、じゃあね。お休みなさい」
「お、お休みなさい…///」
しばらくはこれをネタにからかわれる…
襖を閉め姫子が出て行った後布団に潜り込み頭を抱える千歌音なのでした
終
以上です
もっと姫子をSっぽくしたかったんですが無理でした…orz
元々書いてた話が詰まって、突発的にいきなり書いたんで話が無茶苦茶ですいません
次は現世か来世にします
>>452 愛情に溢れた行為はふつくしいですねw
乙でした〜次も楽しみにしてます
>>446 そうそうそんな感じw
あと千歌音ちゃんに欲情しすぎてほぼ無言で無理やりってのも萌える
まあ普段優雅で気高い千歌音ちゃんが押し倒されて頬染めて恥ずかしげに視線を姫子から横に逸らしたりとかしたらそら誰でも欲情しますわよっていうw
そうゆう弱々しい千歌音ちゃんほどかわいいものはないw
今日は月がとても綺麗だったんで、眺めていたいと思ったのですが…
えぇいっ 寒すぎっ。
>>452 拝読しましたっ
別に姫子がいじめっ子じゃなくて、千歌音ちゃん可愛がろうとすると
結果として、からかうというかそうなるような気がするなとふと。
なんか、本編とか見てると思うのですが、千歌音ちゃんって自
爆癖ありそうな気がする…
楽しませてもらいました!ありがとう。
>>453 無理やり気味というか、展開に追いつけないでおろおろして
主導権を握られる千歌音ちゃんもいいよね。
虐めたくなるんだよね。なんとなく。
いろいろ論理的に説得してたんだけど、姫子に一言で本質を
言い当てられて黙る千歌音ちゃんも萌えそうな気がしてきたw
ふむ、つまりはどの時代の千歌音ちゃんも総受なのだね
今考えてるのはエロないけど百合スレにあったネタで前に少し書いてた
転生後のOL姫子と中学生から高校生に進学した千歌音ちゃんの2人が制服デートする話
千歌音ちゃんも最初は「やめて姫子っ…だ、駄目よこんなことっ」と抵抗してるんだけど
姫子に「好きだよ」とか「愛してるよ千歌音ちゃん…」
「こういうこと望んでる癖に」とか首筋で甘く囁かれて落ちそうだな
で、大人しくなった千歌音ちゃんみて再びキスとか再開する姫子と
千歌音ちゃんが総受けかというと、どちらかというと
リバ主張したい自分としては、複雑なり。
まぁ、そういう行為に理由をつけなくていい分(だって、
千歌音ちゃんが好きですむもんな)、姫子のほうが
書きやすいかな。
姫子受けは自分的には難しかった。でもまた機会が
あったら楽しかったし書いてみたい野望はある。あるともさ。
でもベットの中で抱きしめられるのは、姫子のほうが圧
倒的に好きなんだw
そうだねw
私的には日常生活に関してはむしろ千歌音ちゃんが引っ張るぐらいがいいかも
まあでも頼りない姫子が一生懸命千歌音ちゃんをリードするシチュも萌えるけどね
姫「(デート中の遊園地にて)千歌音ちゃん次は・・えっと・・あれ乗ろ!」
千「姫子、あれはさっき乗ったわ(姫子頑張って!)」
でも夜の営みだけは姫子リードでいてほしいなという
それに最終話からその後を想像する限り姫子の方がこうゆうのに関しては積極的っぽいんだよね
逆に千歌音ちゃんは素(演技以外)の時は幻影ミヤコ、最終話姫子と続けざまに陥落してる
どう見てもそっち方面には姫子以上にウブウブですよ、8話とか内心心臓バクバクでわけが分からなくなってたんじゃw
もーどっちが受けとか考えるのメンドイから同時攻めと考えたこともありました
460 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 00:34:33 ID:1uiaK91M
千歌音ちゃん攻めだとどうしても自分は銀月みたいな形になるんだよね
姫子攻めのほうが楽しく投下しやすいのがなあ…
自分が姫子で千歌音ちゃん幸せにしたいって思いながら描くからね
>>458 遊園地デートとかだと当然のごとく千歌音ちゃんリードするんだろうけど
でもなあ…千歌音ちゃんが姫子のいいように任せるかもしれないし
「次あれ乗りたい!」「あらあら…わかったわ」というふうに
「アイス買って来るからそこで待っててね」「私もついて…」
「だ、駄目だよ!私一人でできるもん、そ、それに千歌音ちゃんはわ、私の
か、彼女なんだから///」「ひ、姫子…え、ええ…ふふ、そうね」
なんて会話が、姫子はメリーゴーランドなんかも好きそうだ
姫子と一緒ならと…少し恥ずかしめに乗る千歌音ちゃんが想像できます
観覧車の中では優しいキスを交わしそう
>>460 千歌音ちゃんからだと、どうしても個人的には[記憶の底の罪(前世・現世ひっくるめて)]
が出てきてしまうから、ほんと抱きしめる以上になると臆病になってしまう。
可愛くて仕方ないんだけどね。抱きしめてなでて満足してしまうのは、どうにかしたい。
妄想するほうとしてはw
>>458 頼りないけれど、姫子の決めたことはほんとうれしそうにリードされてそうな。
特に遊園地とかって千歌音ちゃん行ったことあったのかな?
一応最終話の消えてしまったアルバムの中には写真あったけど。
(疑問といえば、その横の写真はマフラーを巻いた姫子だったけど…いつ?)
前に、傍にいられるだけで幸せなので、欲しいものは何もない千歌音ちゃんに
わがまま言って欲しい姫子が切れるというのを妄想したことがあるw
好きな人には、わがまま言って欲しいよ。ほんと。
>どう見てもそっち方面には姫子以上にウブウブですよ、8話とか内心心臓バクバクでわけが分からなくなってたんじゃw
確かにw
でも自分でどこまでやったか無茶やらなかったか記憶なしで、9話あたりで心配・反省モードだったりw
もしかして、その八つ当たりでオロチ衆を…w
そこらへんはみんな人それぞれなんだね>リード
遊園地デートか〜
千歌音ちゃんならランチに焼肉はないなw
ほどよく楽しんだ後高級ホテルでディナーってのが千歌音ちゃんっぽい
>>462 そりゃね、坊やとは違うよ
坊やのはデートというより家族での遊びのような感じだったし
あんなスケジュールたてられても困ると思う、ソウマのデート
姫子にしても千歌音ちゃんに抱かれたいって思うんじゃないかな〜、夜のギシアン
誘うのは姫子だろうけど
何かまたマコイズ書きたいな
>>464 お子ちゃまらしい初々しさ丸出しである意味可愛かったけどね
というかさソウマって良くも悪くもガキだったよね
典型的な彼女いない男の初デートって感じはしたね
姫子みたいなタイプの娘には映画館のほうがいーと思ったけど
千歌音ちゃんだと遊園地のあとは高級料理店で夜景を眺めながら姫子とディナーだろ
そしてマナーのわからない姫子を見てくすりと微笑んで手取り足取り教えたり
または「姫子の好きなように食べなさい、今夜は貸切にして貰ったから」と
食事の後は「屋敷へと戻りましょう、姫子」「ううん…私帰りたくない…千歌音ちゃんとホテルに行きたいな」とか
屋敷門前につくと先に歩く千歌音ちゃんの肩をトントンと叩いて振り向くと
少し背伸びした姫子のキスが待ってると…二人のデートは素晴らしいものになりそう
心から愛し合う同士だからとくにね
>>466 遊園地は別にいいとするけど昼食のチョイスがなぁ。せめてサンドイッチにしなさいっての
あれじゃデートじゃなくて家族サービスか友達との遊び感覚だ
結局馬脚を出すとはドラえもん風に言うなら「バカだねぇ、実にバカだねぇ」だなソウマは
>>467 まさに理想のデートだな
爆弾投下予告
注意
1.パラレルわーるど
2.エロはない
3.だいぶ話がめっちゃくちゃ
原作のイメージぶっ壊したくない方はスルーして下さい
昔ある所に来栖川姫子という紅茶色の髪をした可愛らしい娘がおりました。
幼い頃に両親を亡くした身寄りの無い姫子はイズミ、ミサキ、キョウコの住まう家へと預けられ一生懸命働きました。
しかし高飛車で意地悪な3人は毎日のように姫子をこき使い虐めていました。
「ちょっと来栖川さん、ここにまだ埃が残ってますわよ」
「は、はい!ごめんなさい…」
「ご飯まだですの?」
「あ、今作ってますんで…」
「も〜相変わらずとろいんですのね」
「ご、ごめんなさい……」
それでも心の優しい姫子は文句一つ言わず耐えていました。
そしてある日の夜、お城でダンスパーティーが開かれることになりました。
噂によるとそのお城に住まう王子様はとてもイケメンだとか。
噂を聞きつけたイズミらは着飾って姫子を置いてダンスパーティーへと行くことにしました。
「じゃあ来栖川さん、お留守番よろしくね」
「はい、いってらっしゃいませ」
「せっかくのパーティーですのに残念ですね、ドレスがないだなんて」
「はは…」
「ま、貴女の分まで楽しんでくるからご安心なさってね」
「はい、お気をつけて…」
イズミら3人を見送った後、一人家で待つ姫子は本当は自分もお城のダンスパーティーに行きたかったのです。
「行きたいなぁ、パーティ…。でもこんな格好じゃ入れてくれないよね」
しかしドレスを持ってない姫子は自分の薄汚れた服を見て諦めていました。
その時、突然部屋の中で声が響きました。
「行ってくればいいじゃない」
「え!?だ、誰??」
声のするほうを見るといつの間に部屋に入ったのか、月をバックに黒い法衣に身を包んだ綺麗な女性が立っていました。
「こんばんわ、姫宮千歌音よ」
腰まで伸びた艶のある漆黒の髪に白く透き通った肌の美しいその女性は手には何やら杖のようなものを持っておりどうやら魔女のようでした。
姫子はと言うとその彼女の余りに美しい笑顔に見惚れてしまい顔が火照ってしまっていました。
「行きたいのでしょ?パーティーに」
「え?///あ、はい。でも…こんな格好じゃ…」
「大丈夫よ、ほら」
「きゃあっ!」
千歌音が杖を振ると姫子の着ていた服は光を纏い忽ち鮮やかな真っ赤なドレスへと様変わりしました。
「わぁ、きれい…」
「とても良く似合っているわよ。さ、急いで」
千歌音のしなやかな手に引かれ家の外に出ると両親の形見と同じ大きな貝殻の馬車が用意されていました。
「さあこれに乗ってお城に行きなさい」
「で、でも…」
「大丈夫よ、これは今まで頑張ってきた貴女へのご褒美だもの」
「な、何で?何でそんなに私のことを知っているの?」
馬車に乗ったあと、姫子は千歌音に尋ねました。
すると千歌音は白い頬をほんのり赤く染め答えました。
「貴女のことずっと見てたの」
「え…?///」
千歌音の答えに姫子はまたも顔が赤くなり胸がドキドキしました。
「さ、早く行かないと貴女にかけた魔法は12時で切れてしまうの、それまでに戻ってこなくてはならないわ。もう余り時間が無いの」
千歌音がそう言うと馬車はお城に向かって動き出しました。
「ありがとう!千歌音ちゃん!!」
姫子は馬車から顔を出し千歌音に向かって何度もお礼を言いました。
「楽しんでおいで、姫子…」
手を振って姫子を見送り、馬車が見えなくなったときポツリと呟いた千歌音の声はどこか淋しげでした。
千歌音の用意した馬車はあっという間にお城へと着き姫子はパーティー会場へと急ぎました。
「うわ〜凄い…」
入るとそこは宝石箱の中のような世界でした。
初めて見る綺麗なシャンデリアに至る所に飾られた豪華な飾り付けに目を奪われました。
お洒落な衣装に身を包んだ貴族達が優雅に踊る会場の中にイズミらの姿も見えました。
しかしいざ会場に来たもののどうしていいのか分からずオロオロしていると黄色い声と共に1人の青年が声をかけて来ました。
「もしかして姫子か?」
「え?あ、ソウマくん?」
声をかけてきた青年は昔の幼馴染の大神ソウマでした。
「久しぶりだな」
「本当だね、でもソウマ君どうしてここに?」
「う〜ん、それが俺実は王子だったらしいんだ」
「えぇ!そうなの?じゃあ噂のイケメン王子ってまさか…」
ソウマらしいです。
通りでソウマの周りに黄色い声がすると思ったら…。
「な、何ですの!あの小娘私達の王子様に向かって!」
「本当っ!不躾にも程がありますわ!!」
至る所からチクチクと嫉みの視線がして堪りません。
「な、なあ、一緒に踊る相手がいないなら俺と一緒に踊らないか?」
「わ、私と?ダ、ダメだよっ!私踊ったことないし…!///」
「じゃあ外に行こ!外っ!!」
そう言ってソウマ王子は無理やり姫子をバルコニーへと連れて行きました。
「ごめんな、疲れたか?」
「ううん、大丈夫。でもびっくりしたソウマ君が王子様だっただなんて」
「俺もびっくりさ」
今回はそういう仕様だから仕方ないんです。
2人はそこでパーティそっちのけでしばらく昔話を楽しみました。
しかし今夜は月がとても綺麗で姫子はいつしか千歌音のことばかり考えていました。
「(千歌音ちゃんと一緒に来たかったなぁ…。)」
「あのさ姫子…///」
「え!な、何?」
「その〜良かったら俺と付き合っt…」
その時…ゴーン!ゴーン!と12時を告げる鐘が鳴り響きました。
「いっけない!もうこんな時間!?ソウマ君私帰らなきゃ!!」
千歌音との話を思い出し姫子は慌てて出口へと駆け出しました。
「な!?お、おい!姫子…!」
「ごめんねーっ!…きゃあっ!」
焦ったせいで階段で履いていたガラスの靴が片方脱げてしまいました。
しかし姫子は焦るあまり取りには戻らずそのまま追いかけるソウマを置いて馬車へと急ぎ家へと戻っていきました。
翌日。
何とか魔法が解ける前に帰れた姫子は、いつも以上に機嫌の悪いイズミらの言うことを聞きながら朝の仕事をしていました。
どうやら昨日のパーティーで王子様に相手にされなかったのが気に入らないようです。
しかしその王子を姫子が独占していたとは思ってもいないようで、会場にいた事すら気づいていないようです。
でも姫子は昨日の出来事が忘れられず夢見心地でした。
と、そこで家の玄関をノックする音が響きました。
姫子が出るとなんと大神ソウマ王子ではありませんか。
「探したぜ、姫子」
「ソ、ソウマ君…!?」
「え!王子様ですって!!?」
家中のものが玄関に集まる中、ソウマは昨晩姫子が忘れたガラスの靴を手に持ち姫子に履かせると当たり前ですがピッタリ合いました。
「あ、ありがとう!ソウマ君ここまで来てくれて…!」
あまりの感動に姫子の目に涙が浮かびました。
その可愛らしい表情に王子誇らしげに照れ笑い浮かべてます。
「いや、いいんだ。じゃあ俺と一緒に城にk…」
「これで私千歌音ちゃんにキチンとお礼が言えるっ!」
「は?」
「千歌音ちゃーん!いるんでしょ?」
ソウマの横をすり抜け空に向かって千歌音を呼ぶとすぐ返事が聞こえました。
「もう、ガラスの靴ぐらい良かったのに」
頬をかき少し困ったように苦笑を浮かべた千歌音が姫子の目の前に現れました。
昨日家に戻ったとき時間が過ぎても魔法が解けないドレスに驚いていると再び千歌音が現れ似合っているからとプレゼントされていたのでした。
しかしガラスの靴の片方を置いてきてしまった事を姫子は気にしてしまっていたのです。
「だってだって!せっかく千歌音ちゃんがくれたのに私置いてきちゃって…」
「泣かないで、姫子に涙は似合わないわ」
「うん、でもこれでやっと何も気にすることなく一緒になれるね」
「本当にいいの?私と一緒で…」
「もちろん!昨日言ったでしょ?私は千歌音ちゃんじゃなきゃダメなんだって!」
「きゃあ!ひ、姫子!///」
姫子ここで千歌音に向かってジャンピングハグ。
勢いあまって皆の前でキスまでしそうでしたが恥ずかしがり屋の千歌音ちゃんに慌てて止められました。
「あのー…」
完全に外野と化したイズミさんらも含むソウマ王子が2人の世界に入ってる2人に声をかけると千歌音ちゃんに肩を抱かれた姫子が幸せそうな笑顔で振り向きました。
「じゃあソウマ君、そういう事だから私千歌音ちゃんと行くね。イズミさん達も今までありがとう!」
「ご機嫌よう、皆さん」
そう言って千歌音が杖を振ると2人の姿が消えてしまいました。
こうして失くしたガラスの靴が揃った姫子は美しい魔法使いの千歌音と共に誰にも邪魔されることなく幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
以上です
何でこんなものを書いたのか自分でも分からない!
はじめマコちゃんを王子にしようと思ってたのに気がつけばソウマになってた
ソウマが当て馬以下になったけどそれは気にしてはいない
では、失礼こきました
一瞬不安でしたがめでたしめでたしでなにより
次はマコ王子を描いてくれ
私も似たような話を想像したことがある=神無月のシンデレラ
次は人魚姫なんてどう?
人魚姫:千歌音
王女(原作の王子):姫子
王子(原作の王子の結婚相手):ソウマ
魔女:ミヤコ
話は変わるがエロじゃないけどソウマがオロチの王になって他のオロチを馬車馬のようにこき使う話という電波を受信した
もちろん他のオロチは大反対するけど全員黙らされると
人魚姫も考えたんだけどね、王道かな〜って思っちゃって…
シンデレラも王道だけど…
↓次は赤ずきんちゃん(前世ヴァージョン)が思い浮かんだ
昔ある村に姫子というそれは美しい娘がおりました。
村長の娘である姫子は村中の者に慕われ人気者でした。
ある日姫子は離れた町にいる乙羽というお友達の家にお薬をもらってくるようお使いを頼まれます。
「え〜面倒くさい、真琴が行ってきてよ」
「そんな身も蓋もないこと言わずに行ってきてください」
しぶしぶ姫子は行くことにしました。
「じゃあ姫様、道草くっちゃダメですよ」
「はいはい、じゃあ行ってきます」
「お土産忘れちゃ嫌ですよ」
「…しっかりしてるわね」
その頃道中悪い狼達が姫子を待ち伏せていました。
「どうも、狼役のギロチっす」
「コロナでーす!」
「ネココにゃあの〜」
なんとこの3匹は草むらに隠れ通りがかった姫子を襲うつもりです。
「いいか、あともう少しで陽の巫女がここを通りやがる。俺達はそこで一斉に襲うんだ」
「OK!」
「了解にゃあの♪」
念入りに打ち合わせをしている模様です。
「へっへっへ。姉貴には手を出すなって言われたが俺が始末してやるぜ、陽の巫女」
一人の女性を3匹で襲うなんて何と悪い狼なのでしょう。
と、そこで人の気配がしました。
「っ!来たぞ!…ってあれ?」
パカラッパカラッパカラッ…
何と姫子は馬に乗っており、狼達に気づくこともなくあっという間に前を通り過ぎていってしまいました。
「うおおおーい!馬なんて聞いてねえぞっ!!!」
「所詮バカ筋肉はバカ筋肉か…」
「もう帰ってもいいのかにゃ〜?」
大きな声でギロチは吼えましたが姫子には全く届きません。
「?何かいたかしら?ま、いっか。早く用事すませて遊びたいし」
そう言って姫子は馬を走らせました。
「くっそ〜俺は諦めねえぞぉ!おい!先回りするぞ!!」
「え〜まだやんの?」
「ネココ早く帰りた〜い!」
あまり狼達は仲は良くないようです。
「こうなりゃ最後の手段だ!」
「もう最後の手段かよ…」
「最後の手段〜?」
あまり頭も良くないようです。
「今に見てろよ陽の巫女ぉ〜目に物言わせてやる…!」
「ほらとっとと行かないとまた先越されるわよぉ」
「ギロチン早く行こうにゃあの〜」
そして狼達は次の手段に取り掛かりました。
続く…かは分からない
>>476 その電波いいなぁ。
ギャグにするかシリアスにするかで、大分話は変わっちゃうかも知れないが。
好青年風を装いながら、オロチ衆にはむちゃくちゃ言うソウマもありかな。
どうせなら、オロチの世というのもいいなと便乗w
荒み切ったの好きだな…自分
さて、甘々妄想に戻ろうorz
電波ソウマかぁ…ギャグしか思い浮かばないな〜
だってあいつらギャグ専m…おわぁ何をする!
何かネタないもんか
>>479 んじゃソウマに別の生命体が憑依するというのは?
ケンカ好きな赤鬼、嘘と女が大好きな詐欺師の青亀、
人情家だけどマイペースな黄色の熊、無邪気だけど残忍なところもある紫の龍
Mソウマ「俺、参上」
Uソウマ「僕に釣られてみる?」
Kソウマ「泣けるで」
Rソウマ「答えは聞いてない」
んで途中で幼女になっちゃう少女やお尻が自慢のお姉さん、妙な紳士も加えてクライマックスジャンプ
>>480 追記
んで未来の孫も出てくるんだけどその孫は優秀だけど生意気で自信過剰、祖父のことも「好きな人にフラレた」だらしない人とバカにしてるところがあると
どうやって文章にすんだよw
「ふぅ…」
夜、自室でお仕事中の千歌音ちゃん。
一息ついた時ちょうど部屋をノックする音が。
「千歌音ちゃーん、お茶が入ったよ」
「ありがとう、姫子」
トレイにお茶を乗せた姫子が入室。
転生後、再会した2人はマンションで暮らしていた。
千歌音ちゃんの仕事机の横に座り、たくさんの書類の山を見る。
「お仕事終わりそう?」
「ん?ええ、あともう少しで終わりそうよ」
姫子の問いに一度書類に目をやり淹れてもらったお茶を啜りながら答えた。
「ご馳走様、美味しかったわ」
しばし談笑しお茶を飲み終えた後、仕事に戻ろうと机に向き直す千歌音ちゃん。
いつもなら姫子は仕事の邪魔をしないよう部屋を去るのだが、今日は席を立たず恥ずかしそうにもじもじしている。
「どうしたの?姫子」
「邪魔しないから…隣にいてもいい?」
恥ずかしそうに尋ねる姫子、千歌音ちゃんは断るはずがなかった。
「ふふ、どうぞ」
笑顔で返すと姫子も嬉しそうに笑った。
そして椅子に座りなおし千歌音ちゃんの邪魔をしないよう大人しく仕事を見ていた。
しばらくスラスラと万年筆の滑る音だけが響く部屋で姫子がそっと話しかけた。
「千歌音ちゃん…」
「なあに?」
「明日は一緒にお出掛けできる?」
子供が母親に甘えるような口調の姫子の言葉に千歌音はハッとした。
「(そういえばここの所忙しくってまともに姫子とゆっくり出掛けられていなかったっけ)」
姫子の為と一生懸命仕事するのもいいが当の本人が淋しくては意味がない…か。
千歌音ちゃんは万年筆を置き、姫子と向き合った。
「うん、行きましょう」
千歌音ちゃんの言葉に姫子の顔がぱあっと明るくなる。
「本当に?」
「ええ、姫子はどこに行きたい?」
「えーとね、私ね…!」
なーんて2人を妄想
そうそう、そういう二人を見ると心が和むなあ
お次は姫宮邸でしてくれないかな
姫宮邸ではあまりいい思い出ないから
千歌音ちゃんの幸せそうな笑顔を感じてみたいから
>>485 挑戦してみた
姫宮邸、玄関。
「じゃあ千歌音ちゃん行ってくるね」
「ええ、気をつけてね」
今日姫子は高校の旧友の真琴と遊びに行く約束をしていた。
「早乙女さんに宜しく言っておいてね」
千歌音も誘われたのだが、自分がいては真琴が気を使ってしまうと思い遠慮したのだ。
「うん!あまり遅くなる前に帰るね」
子供のような無邪気な姫子の笑顔。
さっきまで一緒選んでいた服がとても良く似合っている。
「大丈夫よ、ゆっくりしてきて?」
しかしいざ遊びに行く姿を見送るとなると淋しいと思ってしまうのは独占欲だろうか?
いつかのようにこのまま姫子がどこかに行ってしまう不安はない。
それでもまた1人で姫子の帰りを待たなくてはならない。
今自分はキチンと笑えているだろうか…?
ダメ…、今はちゃんと笑顔で姫子を見送らなきゃ。
「いってらっしゃ……んっ」
紡ごうとした言葉は柔らかな姫子の甘い唇によって塞がれた。
「ひめ、こ…?///」
突然のキスに千歌音は目を丸くしたが姫子はにこにこと笑顔のままだった。
「ねえ千歌音ちゃん」
「?」
「今日はちょっとしかいられないから…」
千歌音の手を包み込み、少し恥ずかしそうに口を開いた。
「今夜は一緒のベッドで寝ようね?」
千歌音の心を見抜いているかのような言葉。
暖かな手の温もりにお日様のような笑顔。
自分の中のちっぽけな孤独を取り払うのには十分だった。
「うん、待ってるわ」
迷いのなくなった千歌音の笑顔。
姫子も満面の笑みを送る。
「じゃあ行って来ます!」
「いってらっしゃい」
もうあの日のように1人で待つことも苦じゃなくなり、逆に楽しみになるなんて。
大きく手を振り去っていく姫子の後姿を千歌音はいつまでも見ていた。
別に姫宮邸じゃなくてもいーんじゃね?って突っ込みはなしで
姫宮邸だと別々のベッドで寝てそうだよね
一緒のベッドで寝るということは夜の営み込みということでおk?
別々か・・再会後屋敷で暮らす場合は別々なのかな・・。
毎晩姫子が千歌音ちゃんの部屋に夜這いに来て結局毎晩一緒に寝ることになりそうだがw
逆にウブウブな千歌音ちゃんが姫子の部屋に来るというのもいいなとふと思った
千歌音「姫子・・その今日はなんだかとても寂しくて・・だから・・」
頬を軽く赤らめながら姫子の部屋の入口でいずらそうに佇む千歌音
姫子「うんいいよ。今日は一緒に寝よ、千歌音ちゃん」
千歌音「ええ//」
頬を赤らめつつもとても嬉しそうな表情をする千歌音
姫子「その代り今夜は寝かせないんだから覚悟してよね千歌音ちゃん?」
千歌音「えっ!?ちょっと待ってひめ・・んんっやぁ・・」
その日も姫子に何回も逝かされた千歌音ちゃんでしためでたしめでたしみたいな
>>487 自分としては10話の添い寝みたいなイメージで書いてますた
姫子ががっつくのって自分は上手く書けないんだ、すまん
個人的には、別室のほうが好みかな。
「毎日行ったら、あきれられるかな?」とか「…行ってなんて言ったら不自
然にならないか」とか、行く前に葛藤してくれるとなおよしw
そういえば、昔友人と同居したらどうなるかという話題になったときに、
もしも喧嘩とか落ち込んだりとか疲れていてして、顔をあわせたくない
ときには、でっかい熊のぬいぐるみの首に「代理」とぶら下げておいて、
廊下においておいたら面白いって話になったことがある。
…この二人で、姫子が代理のぬいぐるみ抱えてすねてるのを想像したら、
なんか萌えたw
>>489 いーねえ、そういう初々しいの好き
姫子=ぬいぐるみは合うね〜
もしあの2人がちょっとした喧嘩とか誤解とかで気まずくなっちゃったとしたら、
千歌音ちゃんが大きなもっふもふのテディベアをプレゼントするとかね
「もう! 千歌音ちゃんなんて知らないっ!」
姫子は、一人、自室で怒っていた。
千歌音の屋敷でお茶をしていたとき、二人は些細なことで喧嘩をしてしまった。
いたたまれなくなった姫子は、泣きそうな顔をしながら、その場から走り去ってしまった。
呼び掛ける千歌音の声に振り返ることもなく。
ピンポーン。
「……? 誰?」
姫子は、チャイムに促されて玄関へと向かった。
「はーい。どちら様ですか?」
「宅配便です。お荷物を届けに上がりました」
姫子が玄関のドアを開けると、そこには巨大な白い箱があった。
目を丸くする姫子に、配達員が紙を差し出した。
「すみません。ここに印鑑かサインを」
姫子は、サインをするとき、ちらりと差出人名を確認した。
『千歌音ちゃんからだ』
姫子は、サインを終えると、玄関を通過出来るか否かというほどの箱を、
配達員二人に室内へと運んでもらった。
「こんなに大きな箱に、何が入っているんだろう……」
ピリピリとテープを剥がすと、簡単に箱を解体することが出来た。
「えっ!?」
箱が崩れ、姿を現した中身は、超巨大なテディベアだった。
かわいく尻をついてお座りをしているものの、高さは優に160センチほどはあろうか。
売っているのを見つけることすら困難な代物だ。
そのテディベアの首元には、一枚のカードをぶら下げていた。
姫子は、カードに書かれている文面に目を通した。
「さっきはごめんなさい 千歌音」
それは、千歌音からの謝罪メッセージだった。
「千歌音ちゃん……」
姫子は、ぎゅっ、とテディベアに抱きついた。
「ううん。私の方こそ、ごめんなさい……」
目を瞑ると、テディベアの温もりが、まるで千歌音のものであるかに感じられる。
「そうだ」
姫子は、急いで電話を手にした。
繰り返し聞こえる呼び出し音がもどかしい。
数度のコールの後、先方が電話に出た。
「もしもし、千歌音ちゃん。あのね、私――」
−終−
>>490を読んで即興で書いた。後悔はしていない。
かわゆすw
160cmって私よりでけえええええええww
マコちゃんと遊びに行く姫子を寂しそうに見送る千歌音ちゃんにキスして
「心配しないで?私は千歌音ちゃんが大好きだから」みたいなのは個人的にいいと思う
それもそれが姫宮邸だと更に嬉しいかな
それだと千歌音ちゃんを安心して乙羽さん達と接して姫子の帰り待ってそう
>>491 それもいいね、まああの二人が喧嘩とかなかなかしないだろうけどw
そうだね、だから
>>486みたいなの読めると嬉しいわ
千歌音ちゃんを安心させる一番の方法が姫子からのキスだと思うんよ
たとえ相手が女の子でも少し不安だろうし
喧嘩はなさそうなら…
「ごめんね、姫子」
心底申し訳なさそうな表情で玄関に立つ千歌音。
せっかく今日は姫子と一緒に出掛ける約束をしてたのだが、今朝になって千歌音に急な仕事が入ってしまったのだ。
「出来るだけ早く帰ってくるから」
「うーうん、平気。私は大丈夫だから!」
いつものように笑って千歌音を送り出す姫子。
文句も言わないからこそ辛い…。
「それじゃあ、行ってくるわね」
「うん、いってらっしゃい」
バタン…。
名残惜しげに千歌音が玄関から出て行き、1人玄関に残された。
トボトボと重たげに足を引きずりながらリビングに戻り、ソファーに腰掛けた。
「…ふう、仕方ないんだよね」
千歌音は由緒正しき姫宮家の大事な一人娘であり、跡取りでもる。
その千歌音に仕事と自分がどちらが大事かなんて天秤にかけさせるつもりはない。
十分すぎる程大切にされているし、愛されている。
だから笑顔で送り出すことが出来る。
でも…。
「淋しいよ、千歌音ちゃん…」
目にこみ上げる涙を堪え切なさを覆い隠すようにソファーの上で体を抱きしめた。
そのまましばらくいじけていると「ピンポーーン」と玄関のチャイムの音が響いた。
慌てて目元を拭い誰だろうと玄関を開けると大きな箱を持った宅配便のお兄さんが立っていた。
言われるままサインを済ませ荷物を受け取ったあとリビングに戻る。
「え?千歌音ちゃんから…?」
差出人を見てみると見慣れた字で千歌音の名が書かれていた。
何だろうと箱を開けると…。
「わぁ、可愛い…!」
中に入っていたのは白いふわふわの毛並のあるテディベアだった。
抱きしめたくなるほどの可愛さに取り出してみると一枚のカードがパラッと落ちた。
「…?」
拾い上げてみるとそこには『いつも淋しい思いをさせてごめんね』と書かれていた。
千歌音からの精一杯のお詫び。
1人で待つ自分を淋しがらせないように家を出た後わざわざ送ってくれたのだ。
その気持ちが嬉しくてテディベアを抱きしめると心がじん…と温まる。
「ありがとう、千歌音ちゃん」
そう言って感謝の気持ちを込めてテディベアの口にそっと口付けた。
ってすまん。
>>491と変わらんね…orz
姫子とテディベア。いいねぇ!
>>476 その話では魔女に酷い結末を用意したい
例えば逆に自分が海の泡になるとか。魔女の最期にはお似合いだ
>>479 んじゃクライマックスフォームにして一人漫才させよう
>>496 こういう二人を観ると自分も幸せに思えてくるから不思議だ
皆、千歌音ちゃんが大好きなんだな
でも、寂しそうな姫子も読みたい気分
一度前世姫子の切なき想いを読んでみたい
乙羽さんとの仲を嫉妬しながらも応援するという
前世編ではロボ出すの?個人的にはロボより錬金術のほうがいいと思うけど
んで各錬金術士たちには二つ名が与えられるの
太陽の錬金術士、来栖川姫子
月光の錬金術士、姫宮千歌音
確か、ロボって、その当時の人たちが一番にイメージしやすい形をとると
いうことだったような気がするから、もしかしたら、妖怪とか神話の出てく
る神々のイメージだったかも。(記憶違いだったらごめん)
鵺とか陰陽師が呼び出す鬼神なんかを個人的にはイメージしてるかも。
そこで、猫又とかだしたら、気が抜けるよね…orz
前世姫子の切なき想い・・・
「はぁ…はぁ…」
さんさんと雪が降り積もる夜、苦しそうな呼吸が響く来栖川家の離れの一室。
「大丈夫、千歌音?」
「はい…。何とか…」
姫子に見守られながら布団に寝かされている千歌音。
連日大雪が降るほどの寒さに体調を崩してしまっていた。
「…おかしいわね、全く薬が効かないだなんて」
同じく付き添っている乙羽も千歌音の額に手をあて険しい表情をする。
付きっ切りで乙羽が看病してくれているのにも関わらず、以前熱が高い状態が続いていた。
手ぬぐいを絞り額に置いてやると重苦しい空気の中乙羽が口を開いた。
「ここではダメね」
「え?」
「ここまで酷くなるなんて。今日は姫宮さんを私の部屋で寝かせるわ、目が離せないもの」
「…そうね、その方が良さそうね」
やや複雑な気持ちだが、この状態の千歌音を離れで1人寝かせるよりかは看病できるものの傍に居るほうが遥かにましだろう。
「…今、布団用意させるわね」
そう言って立ち上がり重い足取りで襖の方へと向かうと「待って」と乙羽が声を掛けた。
「それと、明日の朝もっと酷くなるようなら大おば様の所まで連れて行くから。いいわね?」
「…っ」
その言葉にピタリと姫子の足が止まった。
連れて行く…千歌音を……。
立ち尽くす姫子の脳裏にその断片的な言葉が何度も響く。
「私では知恵が足りないもの。…ってちょっと、聞いてるの?」
「…ええ、聞いてるわ。とりあえず今は部屋の移動をしましょ」
振り向くことなく力の入ってない素っ気無い返事を返し、そのまま姫子は離れを出ていった。
乙羽の顔を見ることが出来なかった…。
悔しさで唇を噛み俯いたまま屋敷へと戻ると、たまたま通り過ぎた下女に声を掛けられた。
「…姫様?」
「?あ、真琴――」
準備を済ませ真琴と共に離れに戻り乙羽に声を掛けた。
「乙羽さん、用意できたわよ」
「ありがとう。立てる?姫宮さん?」
「あ、私も手伝います!」
真琴と協力して肩を貸しながら意識が朦朧としてる千歌音を立たせ、ゆっくりと乙羽達が姫子の目の前を通り過ぎていく。
「…(…千歌音)」
―本当は自分が看てやりたい。
―苦しいのを取り払ってやりたい。
でも、自分にその力は無い…。
そう思う気持ちがいつもなら千歌音の為なら率先として動く姫子を動かせずにいた。
「(本当に辛いときに何もしてやれないだなんて…)」
でも今千歌音に触れてしまうと離れたくなくて涙が溢れてしまいそうで…。
伸ばそうとした手を固く握り締め、屋敷の中へと入ってく千歌音の後姿を姫子は・・・ただただ見ていた。
途中までだけど何か違う気が・・・orz
没ネタと没ネタをミックスしてはダメっすね
そうそう、そんな感じです、切ない姫さまを読みたかった
病弱な千歌音ちゃんのことをお互い思うばかりによく対立もしてそうだな…
乙羽さんに「貴女になにができるのです?」と言われなにも言えない姫さまとか
>>502 ちょっと違うけど
>>501の続き
あれから離れを出て自室へと戻った姫子。
何かするわけでもなく固く口を閉ざし布団の上に座っていた。
そのまま座っていると背後にある襖の向こうで人の気配がした。
「姫様、入りますよ?」
「ん…いいわよ」
乙羽と共に千歌音を運んだ真琴が部屋に入ってきた。
「千歌音は?」
振り返らず背後に座った真琴に尋ねた。
「はい、何とか落ち着いて寝ました」
「そう…」
「いいんですか?もう見舞いに行ってやらなくて」
千歌音が乙羽の部屋へと運ばれてからはまだ様子を見に行ってはいない。
どの下女にも優しい姫子だが千歌音はさらに特別目をかけているのは常に姫子に付き添う真琴は良く知っている。
しかし、今日はもう千歌音の顔を見に行くことが出来ないでいた。
「…私が行っても何も力になれないもの」
淋しげにそう言うと姫子はふと顔をあげ天井を見上げた。
「も〜、そんな事ない……姫様?泣いてらっしゃるんですか…?」
宥めようと姫子の横に並んだ真琴は真上を見ている姫子の目にキラリと光るものが見えた。
さっき屋敷で会ったときも様子がおかしいと思ったけれど…。
答えぬ姫子はあふれんばかりの涙を溜め、真琴の前で涙を流すまいと堪えている。
その姿に真琴の胸が詰まる。
そっと手を伸ばし姫子の肩を抱き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
「姫様、泣きたい時は泣くものですよ…」
切なく書こうとしたらマコ姫っぽくなってもーた!
でも9話(?)のイズミさんらに絡まれてる姫子をマコちゃんが救済して仲直りするシーンって好きなんだ
この後姫マコに突入するわけですね、わかりますw
こう観ると切ないなあ、姫さまも女の子なんだと…
千歌音ちゃんも女の子ってシーンを思い出すわ…
しかしマコちゃんはいつの時代でもいい子ですな
>>504 うお!その後のマコちゃんルートは考えてなかった
こいつぁーどうしたものか
現世の千歌音ちゃんもそうだけど、あんま最強過ぎるよりかは一部脆いところもあった方が良いと思ってる
それこそ姫子も千歌音ちゃんも青春まっしぐらの16歳の女の子だし、完璧に見えても実際は不完全でいてほしい
そんでもってそれを陰でカバーしてくれるのが乙羽さんやマコちゃんであってほしい
>>504の姫マコルートに突入してみた
姫子←マコちゃんって感じなのだけど、
姫子が千歌音ちゃんを裏切るわけない!!!!って人は見ない方向で…
「真琴…」
「あ…///姫、さ……ま」
一頻り泣き終えるまで姫子を抱きしめていた真琴は布団の上に押し倒され組み伏せられた。
しゅるると帯が解かれ、そのまま着ていた着物を脱がされても、真琴は抵抗することなく姫子を受け入れた。
「はぁ…んっ…ひゃう…!」
口と指で胸を愛撫され姫子の頭を抱きしめるが、姫子はそれをすり抜け腹まで下がり口付ける。
―分かってる、姫様は愛してる者にしか接吻をしてはくれない。
「あっ…!」
姫子の指が下腹部へと伸び陰裂を広げ、指にたっぷりと溢れている愛液を絡めながらなぞりあげていく。
―千歌音がこの屋敷に来て姫様が彼女に向ける眼差しに気づいてから自分の想いは永遠に届かぬものだと悟っていた。
「く…っ!ふぁ!はぁ…あ!」
くちゅくちゅと水音を響かせながら花芯を攻められ、自然と足が開き受け入れ態勢になる。
―でもそれで他の下女らのように千歌音を疎ましく思ったりはしない、自分の立場を良く理解している。
―自分とて千歌音ほどではないがお側役や良き相談役として姫様に優遇されているからだ。
「あっ…!んん!…あ、あ、あ…!!」
蜜壷に2本指が滑り込むと、圧迫感で背中が仰け反り甲高いあられもない声が止まらなくなる。
―姫様がそっと教えてくれた、千歌音は陽の巫女である自分と対になる月の巫女なのだと。
―純潔でなければならない彼女は処女を失うわけにはいかない。
―ならば自分がと思い、千歌音を想う姫様の気持ちを逆手にとって処女を捧げた。
「はぁ!ひ、め、さま!あん!あああ!」
咥え込んだ指で膣内を掻き乱され、親指で花芯を執拗に弄られ全身が強張っていく。
―ダメだと始めは拒まれた。自分が愛しているのは今もずっとこの先も千歌音だけだと。
―分かってる。
「あぁぁぁぁぁ!!!」
指を痛いくらいに締め付けて、真琴は達した。
―こんな時しか求められなくても、心から愛されていなくてもいい。
―それでも自分の体を姫子に委ねることで少しでも姫様の気持ちが楽になるのならば…。
―そこまでして姫様に抱かれたいと思う自分は滑稽でしかなくても、私は姫様を……
「ごめんね、真琴…」
情事を終え、着物を正す真琴に背を向け布団に横になっている姫子が謝ってきた。
謝ってほしくなんかない、そんな哀しい声なんか聞きたくはない。
…後悔してるなんて思ってほしくない。
「いいえ、元気出してくださいね」
だけど口に出してはいけない、表情にも出してはいけない。始めに誘ったのは自分自身なのだから。
姫子がこっちを向いてくれなくても真琴は立ち上がり、襖へと歩いていく。
「お休みなさい、姫様」
そう言って思いを断ち切るように襖を閉め部屋を出て行った。
こ、こんなので良いのだろうか…!
千歌音ちゃんには内緒でお願いします
そう、涙こらえても姫さまのお役に立ちたい、まるぜ現世の乙羽さんみたいに
切ないマコちゃんだな、でも体が許されてもキスはしてくれないのか…
>>507 >>でも体が許されてもキスはしてくれないのか…
うん、結果的に好きじゃなかったソウマさんキスして泣かれましたし
なのできっと千歌音ちゃんも同じだろうと泣いてもらう事にしました
>>506の続き
一方その頃乙羽の部屋へと運ばれた千歌音は…。
「はぁ…!はぁ…っ!ううぅ…!」
「っ!姫宮さん!大丈夫!?」
大人しく寝ていた千歌音が急に苦しそうに呻きだし隣で寝ていた乙羽が慌てて起き上がった。
「はぁ…!み、水……!」
高熱のせいで動かぬ体で必死に水を求める。
乙羽は千歌音を抱き起こし枕元に用意していた水の入った竹筒を千歌音の力なく開いている口へとあてる。
しかし…。
「…ごふっ!」
衰弱している体で上手く水を飲み込むことが出来ず、口の端から水が漏れ咽返ってしまう。
「…仕方ないわね」
そう言って乙羽は千歌音の口にあてていた竹筒の中の水を自分の口に含んだ。
「はぁ、はぁ…んっ」
熱で火照っている千歌音の唇に自分の唇を重ねた。
瞬間千歌音の体が強張るが、乙羽は構わず水が溢れぬようゆっくりと口移しで水を飲ませた。
千歌音の喉がこく、こくと水を飲み込めてる音が聞こえる。
口の中の水が無くなり、もう一度口に含み再度口移しで水を飲ませる頃には千歌音の体も力が抜けていた。
「柔らかいのね、貴女の唇は…」
しばらく口移しを繰り返し最後の水を飲ませる前に愛しげにポツリと言う。
この言葉はきっと意識の無い今の千歌音には聞こえてはいないだろう…。
さっきまで苦悶に満ちていた顔も水を飲んでからは幾分和らいだ。
その儚げな表情にあの姫子が溺愛する理由が良く分かる、羨ましく思えるほど。
2人の中を邪魔しようものならば何をしでかすか分からないくらいなのだから。
そう思うと可笑しくてクスっと笑った後、再び唇を重ね最後の水を飲ませた。
でも、ほんの少しだけなら大丈夫かしら…?
飲み終わらせたあと、そのほんの少しの悪戯心が乙羽を動かし、そのまま千歌音の口内を割って入り舌を絡め合わせ始めた。
すると千歌音の舌は抵抗せず、絡める乙羽の舌にほんの少しだけ反応をみせた。
深い口付けの合間に乙羽と千歌音の熱い吐息が漏れる。
あともう少しだけ…と思ったが千歌音が苦しそうに「うっ…」と呻き乙羽は口を離した。
「あ…」
口を離し眠っている千歌音の顔を見ると閉ざしている両方の眼から涙が零れていた。
「…参ったわね、泣かれちゃうなんて」
意識が無いから…と思ってたのにまさか泣かれてしまうなんてね…。
自嘲するように微笑み寝衣の袖で千歌音の目元と口元をぬぐってやり布団に寝かした。
「ごめんなさいね、好きな人以外は受け入れられない。って事なのよね」
分かってはいたけれど…。
そう思いながら布団に潜り込み溜息をついた。
思いつきで書いてたらいつの間にか長くなってる…!
保管庫に保管してもらうつもりじゃないので乱れ打ちですまない
でもちゃんと書き直してSSにして投下した方が良いのだろうか
>>508 なんか難儀な人に惚れちゃうと、こういうのでもいいから、
受け入れて欲しいってのがなんか理解できるかも。
逆に自分が一番だと、辛いって言うのはある意味あるかもしれないね。
マコちゃん、乙羽さんが…うーん。でも、それでも想い人の相手にはな
ることのできないポジションを確保しているからいいのか?
管理人さん、結構小ねたも拾ってくれてますし、上がりそうな気もするけど、
SSにするかどうかは、気分次第でいいかと。
乙羽さん、姫子の名前呼ばれなくて良かったねw(ひどいかも?)
さぁ、大きく息をすってーっ
「千歌音ちゃーん。姫子がうわ……うわぁ何をするっ!!」
>>509逃げてー!
結局続きまで考えてあったから一から書き直してSS化することにします
当初考えてた話と大幅にずれたけど、まあいっか
>>乙羽さん、姫子の名前呼ばれなくて良かったねw(ひどいかも?)
呼んでしまいましょうか(2828
寝言でも「姫子…」や「ああ…姫さま」とか呼ぶと
我慢できずに乙羽さん悲しすぎて泣きそうだな
ああ…なんと切ない
>>510 > >>乙羽さん、姫子の名前呼ばれなくて良かったねw(ひどいかも?)
> 呼んでしまいましょうか(2828
複雑な心境ではあるだろうけれども、他の人よりも大人だろうしなぁ。乙羽さん。
今度居眠りしている姫子の鼻をつまんで、苦しがっているのを笑ってたり、姫子
にだけしいたけ茶をふるまったりして憂さを晴らす程度で済ませるかもね。
だって、姫子が絶対踏み込めない領域が専門で、病弱千歌音ちゃんが必要と
してる人だしね。
思った以上に、街医者の娘設定っておいしいポジションだったなw
おいしくなると思って妄想してたけど。
>>512 本当かなり使わせてもらってますです>乙羽さん医者の卵
随分暴走はさせてしまったけど、自分もイメージしてる根本的な乙羽さんは正にそんな感じ>他よりも大人
千歌音ちゃんを想ってはいても介入しないで憂さ晴らしとして悪戯したり、真剣な姫子に意地悪してからかう程度
あくまで2人を見守る傍観者みたいな感じ
そこらへんが自己犠牲派のマコちゃん(って勝手に仕立てただけだが…)とは違うと思ってる
ほら、アニメ本編でも姫子を追って足折っちゃったし。ってこれは自爆だけど
皆がみんな同じ想いだと話が進めにくくなっちゃうってのもあるけどね
しかしここまで前世の妄想が膨らむなんてびっくりだ
爆弾投下予告
注意
1.前世です。設定はいつも通り
(姫子=村長の娘、千歌音=病弱且つ姫子の下女
真琴=姫子の付き人、乙羽=医者の卵・姫子とは2つ年上のお友達・色々理由をつけて姫子の屋敷に居候中)
2.エロはほんの少しだけ(姫マコなので受け入れられん人はスルーで)
3.途中色んな視点から書いてるのでややこしいかも
4.ここに書いてある注意書きが少ない
>>501から思いつきで書き落としていたものをラストまで書いて、ほんの少しだけ書き直したものをSS化しました
なので重複してるけどごめんなさい
では、次レスから
「はぁ…!はぁ…!」
さんさんと雪が降り積もる夜、苦しそうな呼吸が響く来栖川家の離れの一室。
「大丈夫、千歌音?」
「はぃ…何、とか…」
姫子に見守られながら布団に寝かされている千歌音。
連日大雪が降るほどの寒さに体調を崩してしまっていた。
「…おかしいわね、全く薬が効かないだなんて」
同じく付き添っている乙羽も千歌音の額に手をあて険しい表情をする。
付きっ切りで乙羽が看病してくれているのにも関わらず、以前熱が高い状態が続いていた。
手ぬぐいを絞り額に置いてやると乙羽が口を開いた。
「ここではダメね」
「え?」
「ここまで酷くなるなんて。今日は姫宮さんを私の部屋で寝かせるわ、目が離せないもの」
「…そうね、その方が良さそうね」
やや複雑な気持ちだが、この状態の千歌音を離れで1人寝かせるよりかは看病できるものの傍に居るほうが遥かにましだろう。
「…今、布団用意させるわね」
そう言って立ち上がり重い足取りで襖の方へと向かうと「待って」と乙羽が声を掛けた。
「それと、明日の朝もっと酷くなるようなら大おば様の所まで連れて行くから。いいわね?」
「…っ」
その言葉にピタリと姫子の足が止まった。
―連れて行く…千歌音を……。
立ち尽くす姫子の脳裏にその断片的な言葉が何度も響く。
「私では知恵が足りないもの。…ってちょっと、聞いてるの?」
「…ええ、聞いてるわ。とりあえず今は部屋の移動をしましょ」
振り向くことなく素っ気無い返事を返し、そのまま姫子は離れを出ていった。
乙羽の顔を見ることが出来なかった…。
悔しさで唇を噛み俯いたまま屋敷へと戻ると、たまたま通り過ぎた下女に声を掛けられた。
「…姫様?」
「?あ、真琴――」
しばらくして準備を済ませ真琴と共に離れに戻り乙羽に声を掛けた。
「乙羽さん、用意できたわよ」
「ありがとう。立てる?姫宮さん?」
「あ、私も手伝います!」
真琴と協力して肩を貸しながら意識が朦朧としてる千歌音を立たせ、ゆっくりと乙羽達が姫子の目の前を通り過ぎていく。
「…(…千歌音)」
―本当は自分が看てやりたい。
―苦しいのを取り払ってやりたい。
―でも、自分にその力は無い…。
そう思う気持ちがいつもなら千歌音の為なら率先として動く姫子を動かせずにいた。
「…(本当に辛いときに何もしてやれないだなんて…)」
でも今千歌音に触れてしまうと離れたくなくて涙が溢れてしまいそうで。
伸ばそうとした手を固く握り締め、屋敷の中へと入ってく千歌音の後姿を…姫子はただただ見ていた。
あれから離れを出て自室へと戻った姫子。
何かするわけでもなく固く口を閉ざし布団の上に座っていた。
そのまま座っていると背後にある襖の向こうで人の気配がした。
「姫様、入りますよ?」
「ん…いいわよ」
乙羽と共に千歌音を運んだ真琴が部屋に入ってきた。
「千歌音は?」
振り返らず背後に座った真琴に尋ねた。
「はい、何とか落ち着いて寝ました」
「そう…」
「いいんですか?見舞いに行ってやらなくて」
千歌音が乙羽の部屋へと運ばれてから一度も様子を見に行ってはいない。
いや、見に行くことが出来ないでいた。
「…私が行っても何も力になれないもの」
そう力無く言うと姫子はふと顔をあげ天井を見上げた。
「も〜、そんな事ない……姫様?泣いてらっしゃるんですか?」
宥めようと姫子の横に並んだ真琴は真上を見ている姫子の目にキラリと光るものが見えた。
さっき屋敷で会ったときも様子がおかしいと思ったけれど…。
答えぬ姫子はあふれんばかりの涙を溜め、真琴の前で涙を流すまいと堪えている。
その姿に真琴の胸が詰まる。
そっと手を伸ばし姫子の肩を抱き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
「姫様、泣きたい時は泣くものですよ…」
「真琴…」
「あ…///姫、さ……ま」
一頻り泣き終えるまで姫子を抱きしめていた真琴は布団の上に押し倒され組み伏せられた。
しゅるると帯が解かれ、そのまま着ていた着物を脱がされても、真琴は抵抗することなく覆いかぶさる姫子を受け入れた。
姫子の部屋に小さな艶かしい声だけが聞こえる。
「はぁ…んっ…ひゃう…!」
口と指で胸を愛撫され姫子の頭を抱きしめるが、姫子はそれをすり抜け腹まで下がり口付ける。
―分かってる、姫様は愛してる者にしか接吻をしてはくれない。
「あっ…!」
姫子の指が下腹部へと伸び陰裂を広げ、指にたっぷりと溢れている愛液を絡めながらなぞりあげていく。
―千歌音がこの屋敷に来て姫様が彼女に向ける眼差しに気づいてから自分の想いは永遠に届かぬものだと悟っていた。
「く…っ!ふぁ!はぁ…あ!」
くちゅくちゅと水音を響かせながら花芯を攻められ、自然と足が開き受け入れ態勢になる。
―でもそれで他の下女らのように千歌音を疎ましく思ったりはしない、自分の立場を良く理解している。
―自分とて千歌音ほどではないがお側役や良き相談役として姫様に優遇されているから。
「あっ…!んん!…あ、あ、あ…!!」
蜜壷に2本指が滑り込むと、圧迫感で背中が仰け反り甲高いあられもない声が止まらなくなる。
―姫様がそっと教えてくれた、千歌音は陽の巫女である自分と対になる月の巫女なのだと。
―純潔でなければならない彼女は処女を失うわけにはいかない。
―ならば自分がと思い、千歌音を想う姫様の気持ちを逆手にとって処女を捧げた。
「はぁ!ひ、め、さま!あん!あああ!」
咥え込んだ指で膣内を掻き乱され、親指で花芯を執拗に弄られ全身が強張っていく。
―駄目だと始めは拒まれた。自分が愛しているのは今もずっとこの先も千歌音だけだと。
―分かってる、痛いくらいに。
―どんなに想っても尽くしても、決して姫様のその気持ちが揺らぐことはない。
―でもそれでも良いと思った。
「あぁぁぁぁぁ…!!!」
指を痛いくらいに締め付けて、真琴は達した。
―こんな時しか求められなくても、心から愛されていなくてもいい。
―それでも自分の体を姫様に委ねることで少しでも姫様の気持ちが楽になるのならば…。
「姫様…」
脱力した腕で姫子の頬に手を差し伸べるが、姫子はその手の甲に感謝の意を込めて口付けしてくれるだけで。
脱がした着物を手渡し、自分の乱れた着物を整えてしまう。
―でも、どんなに姫様が優しくて体を重ねることは許されても、心が重なることはない。
―それでも良いからと姫様に抱かれたいと思う自分は滑稽でしかなくても、私は姫様を……
「ごめんね、真琴…」
情事を終え、着物を正す真琴に背を向け布団に横になっている姫子が謝ってきた。
謝ってほしくなんかない、そんな哀しい声なんか聞きたくない。
…後悔してるなんて、思ってほしくない。
「いいえ、元気出してくださいね」
だけど口に出してはいけない、表情にも出してはいけない。
始めに誘ったのは自分自身なのだから。
立ち上がり、襖へと歩いていく。
「お休みなさい、姫様」
思いを断ち切るように襖を閉め部屋を出て行った。
その頃乙羽の部屋へと運ばれた千歌音は…。
「はぁ…!はぁ…っ!ううぅ…!」
「っ!姫宮さん!大丈夫!?」
大人しく寝ていた千歌音が急に苦しそうに呻きだし隣で寝ていた乙羽が慌てて起き上がった。
「はぁ…!み、水……!」
高熱のせいで動かぬ体で必死に水を求める。
乙羽は千歌音を抱き起こし枕元に用意していた水の入った竹筒を千歌音の力なく開いている口へとあてる。
しかし…。
「…ごふっ!」
衰弱している体で上手く水を飲み込むことが出来ず、口の端から水が漏れ咽返ってしまう。
「…仕方ないわね」
そう言って乙羽は千歌音の口にあてていた竹筒の中の水を自分の口に含んだ。
「はぁ、はぁ…んっ」
熱で火照っている千歌音の唇に自分の唇を重ねた。
瞬間千歌音の体が強張るが、乙羽は構わず水が溢れぬようゆっくりと口移しで水を飲ませた。
千歌音の喉からこく、こくと水を飲み込めてる音が聞こえる。
口の中の水が無くなり、もう一度口に含み再度口移しで水を飲ませる頃には千歌音の体も力が抜けていた。
「柔らかいのね、貴女の唇は…」
しばらく口移しを繰り返し最後の水を飲ませる前に愛しげにポツリと言う。
この言葉はきっと意識の無い今の千歌音には聞こえてはいないだろう。
さっきまで苦悶に満ちていた顔も水を飲んでからは幾分和らいだ。
その儚げな表情にあの姫子が溺愛する理由が良く分かる、羨ましく思えるほど。
2人の中を邪魔しようものならば何をしでかすか分からないくらいなのだから。
そう思うと可笑しくてクスっと笑ってしまう。
そして再び唇を重ね最後の水を飲ませた。
―でも、ほんの少しだけなら大丈夫かしら…?
そして飲み終えたあと、乙羽はそのまま千歌音の口内を割って入り舌を絡め合わせ始めた。
すると千歌音の舌は抵抗せず、絡める乙羽の舌にほんの少しだけ反応をみせた。
深い口付けの合間に乙羽と千歌音の熱い吐息が漏れる。
あともう少しだけ…と思ったが千歌音が苦しそうに「うっ…」と呻き乙羽は口を離した。
「あ…」
口が離れ眠っている千歌音の顔を見ると閉ざしている両方の眼から涙が零れていた。
「…参ったわね、泣かれちゃうなんて」
意識が無いから…と思ってたのにまさか泣かれてしまうなんてね…。
自嘲するように微笑み寝衣の袖で千歌音の目元と口元をぬぐってやり布団に寝かした。
「ひ…め……」
寝返りを打ち小さく想い人の名を切なげに呼んでいる。
あれから姫子が来なかったからか、夢でも探しているのだろうか。
「ごめんなさいね。好きな人以外は受け入れられない。って事なのよね」
―分かってはいたけれど…、興味本位でもこんな事しては駄目ね。
頭を掻き少し反省しながら布団に潜り込み溜息をついた。
翌朝。
振り続けていた雪も止み、空はすっきりと晴れ渡っている。
「姫様〜、朝ですよーっ!」
勢いよく襖が開き、いつものように真琴が姫子を起こしにきた。
「って、あれ…?」
しかしいつも真琴が起こしにいくまで寝ている姫子の姿はそこになく、布団はもぬけの殻だった。
どこに行ってしまったのかと思い渡り廊下に出ると馬小屋のほうに人影が見えた。
間違いないあの後姿は姫子である。
「姫様ー!」
「…ん?」
積もった雪の上を駆け姫子の元に行くと馬に餌を与えていた姫子が振り返った。
「お早うございます、姫様!」
姫子の前に立ちまずは朝のご挨拶。
昨晩のことなど微塵も感じさせない真琴の元気な笑顔。
姫子も笑顔を作り「お早う、真琴」と返し再び馬に餌を与えた。
「良く眠れた?」
「はい。姫様は眠れ……なかったんですね」
真琴の返しに馬の鼻筋を撫でていた姫子の手が一瞬止まる。
「…まあ、ね」
「………」
昨夜と変わらず元気のない返事に真琴は掛ける言葉が思い浮かばず俯いてしまった。
「それより千歌音の容態は?」
「あ、そうでした。それが―――」
やはり千歌音の容態は良くはならなかった。
幸い雪も夜のうちに止み晴れているため、千歌音は乙羽と共に乙羽の祖母の元へと連れて行かれることになった。
部屋で仕度をする乙羽の様子を眠れぬ夜を過ごした姫子は襖に寄り掛かりながら立ち黙って見ていた。
乙羽が大きな風呂敷に荷物を纏めたとき、ようやく口を開いた。
「…準備は出来た?」
「えぇ、もういつでも行けるわ」
「ん…」
するとずっと寝ていた千歌音が目を覚まし、姫子を見つけた。
目が合う2人。昨日千歌音の離れを出てから初めて顔を合わせる。
「姫、さ…ま」
縋るような眼差し。高熱のせいで潤んでる瞳がいつも以上に千歌音の儚さを引き立たせている。
「千歌音…」
名前を呼ぶと微かにだが笑ってくれる。
辛いのに、千歌音は姫子だけを見ている。
でも次に何て声を掛けてやればいいのか…。
必要以上に負い目を感じ言葉に迷っている姫子の脇から突然真琴がひょっこり現れた。
「乙羽さん、お馬の用意が出来たのでちょっとこちらに」
「ありがとう。今行くわ」
ちょいちょいと手招きする真琴に呼ばれ乙羽は荷物を持ちそそくさと歩いていった。
そして姫子の横に並ぶと小さな声で真剣に言う。
「何で昨晩あれから見舞いに来てやらなかったの?少しだけ時間をあげるわ。私じゃなくて、貴女にしか出来ないことがあるはずよ」
それだけ告げ、ハッと目を開いた姫子を置いて襖を閉め部屋に2人きりにさせられた。
自分だって会いに行きたかった…。でも一体私に何が出来るというのか…?
自分にしか出来ないこと…?
「姫子…?」
答えが見つけられず俯き立ち尽くしたまま動かない姫子に千歌音は横向きに寝転がってもう一度声を掛けた。
千歌音の声掛けに反応し、とりあえず枕元までいき座った。
じっと疑問の眼差しを向けている千歌音に悟られぬよう首を傾げてみせる。
「なあに?」
「どうしたの?元気ない、みたい…」
「……」
隠してるつもりが逆に心配されてしまった。
バレバレか…。
ふっと鼻で笑ったあと横たわる千歌音の額を撫でてやる。
「今日ね、乙羽さんが千歌音を大おば様のところに連れていってくれるって。
だから乙羽さんの言うことをちゃんと聞くのよ?」
「……」
しかし今度は千歌音の顔が曇ってしまう。
自分でも多少連れて行かれることを予想はしていたのか、掛かってる布団を肩まで引き寄せ隠れようとする。
「どうしたの?行きたくないの?」
布団に潜ってしまった千歌音の様子に姫子が問いかけると、顔をあげ涙声でこう言った。
「離れたくない…」
「…っ!」
真っ直ぐな千歌音の言葉に姫子は大きく胸を打たれた。
離れたくないのは千歌音も同じだった。
それなのに、私は…。
ようやっと乙羽が自分に言った言葉が分かった。
千歌音のために自分にしか出来ないこと、それは…。
迷いがなくなった姫子は「私もよ、千歌音」と言いながら手を取り包み込んでやる。
「でもね、ここにいては体は良くならないわ。乙羽さんでも駄目ならちゃんと診てもらわなきゃ」
千歌音自身もそれが分かっているのか、眉をひそめてはいるが頷いた。
体が弱ってるせいか少し幼く見える今の千歌音の仕草に笑みがこぼれる。
「元気になって帰ってきたらまた千歌音の絵を描いてあげる」
姫子の言葉に千歌音が瞬時に反応する。
「本当?」
「ええ。だから早く帰って来てね、待ってるから」
そこまで言うとさっきまで衰弱していた千歌音の表情が嘘だったかのように明るくなる。
千歌音の傍にいて励ましてやる。
姫子がすべき事はたったこれだけで良かったのだ。
それはどんな医学の知恵を用いた治療よりも病に効果があり、乙羽が姫子にしか出来ないと言ったのは千歌音が姫子の言葉を待っているからであって。
そこらへんの事を医者の卵である乙羽は本人達以上に良く分かっている。
「姫子…」
甘えるように名を呼び姫子の頬に手を伸ばす。
千歌音が口付けを求めるときのクセ。姫子は千歌音の手に引き寄せられるまま顔を近づけた。
こんなにも求められているのに、ちょっとした嫉妬のせいもあるが始めから姫子が負い目など感じる必要などなかったのだ。
千歌音の澄んだ蒼い目は自分自身だけを見ているのに。
「好きよ、千歌音」
「ん…」
お詫びの気持ちとありったけの愛情を込め、この世で一番愛しい者に口付けを送った。
その頃襖の外では…。
「…何とかなりましたね」
「…本当。これでも駄目ならその場に乗り込んで説教してやるところだったわ」
気配を殺し2人の会話の一部始終を外でずっと聞いてた真琴と乙羽はほっと息をついた。
もう大丈夫だろうと立ち上がり、スタスタと渡り廊下を歩く。
「…(やっぱいーなぁ、姫様の接吻…)」
「…(しかしあの唇一人占めって随分と贅沢よね…)」
お互いあさっての方向を見ながらやや解せない表情で歩く。
「…乙羽さん、私たちは人が良過ぎるのでしょうか?」
「…ん〜惚れた弱みじゃないかしらねぇ」
少し凹む真琴、苦笑する乙羽。想い人を支える側にいる似たもの同士の会話がほんの少しだけ痛い。
「乙羽さん、帰ってきたら今度甘いものでも食べに行きませんか?」
「そうね、姫子を置いて皆で食べに行きましょうか」
そう言ってくすくすと笑い声をあげ、こちらでも乙女らしい楽しい会話が弾んでいだ。
終
以上です
で、何がどうしたの?と聞かない方向で…
書いてる本人でも良く分からんかったです
でもとにかくまだまだ青い未熟者の姫子を書きたかったんです
今回は浮気はするわ、いじけるわで色々と罪作りな感じですけど
つーか一番可哀想なのはマコちゃんになっちゃった気が…
では読んじゃった人ごめんなさいでした
キスして泣かれた乙羽さんよりも慰めで抱かれてあげたマコちゃんのが悲惨かもしれんな
乙羽と真琴で思ったんだけど未来から彼女達の娘が来るというタイムな電波を受信した
乙羽娘「お母さんってこの頃からモップ使うの上手かったんだね」
真琴娘「現役の頃の母さんと勝負できるなんて嬉しいよ」
ついでにソウマの孫も出たら
ソウマ孫「祖父ちゃんがあの人から身をひいたの分かった気がするよ」
>>523 罪作りというか、全員の裏取ったら危ないですな。姫子w
と、いうかマコちゃんもイズミさんに絞られそうな気がするのは気のせい?
しかし、ここの下働きの娘さんの休憩時間の話、なんか聞いてみたい
ような気もするw
すいません、
>>515-522で書きそびれてしまった部分を少し補足をさせてください
これで姫子が慰めとしてマコちゃんを抱くことは金輪際無くなるかと
あと、マコちゃんもマコちゃんで姫子が弱ってるの分かってて部屋に行ってます
本人も姫子に抱かれるのを期待してしまっていたという…
ちゃんとそういう所も書かなきゃいけませんでしたね…orz
いい訳すいませんです
傷心のマコちゃんにこれからやっとイズミさんという愛しきツンデレと宜しくするような関係になる事を祈るばかり
>>524 寸止めにしとけば良かったー!と思ってるのは上に書いた通りもはや後の祭りですね
マコちゃん救済の話も考えなきゃいけませんかね…
>>526 確かに姫子危な過ぎますなw
でも初めの初めは姫子からマコちゃんを誘ったのではなくて、マコちゃんが姫子を誘った事にしたので
仮に姫子の立場が悪くなっても周囲にバラされる心配はないかなーと
それに2人とも自分らの行為に罪悪感はあるはずですから。千歌音ちゃんとか千歌音ちゃんとか千歌音ちゃんとか…
下女だけの話も面白そうですなw
姫子とのことでマコちゃんが泣き出した場合は
ツンデレ気味にイズミさんが慰めるのかな?
「早乙女さん?どうしたんですの?」
「イズミ?べ、別に…」
といいながら…涙が溢れてくる真琴。
「ちょ、ちょっと早乙女さん?」
「イズミ、少し胸かして」
「…はぁ、し、仕方ありませんわね、ほら」
と胸を大きく開けたイズミに飛び込み大声で泣き出す
マコちゃん…とか?
>>528 マコちゃん救済!
「はぁ…」
気だるそうなため息。
仕事の休憩中、いつもの元気はどこへやら。
真琴は屋敷の詰め所のちゃぶ台に突っ伏していた。
何故元気な彼女が元気が無いのかというと、事の発端は先日乙羽が千歌音の治療のために乙羽の祖母の居る町へと去っていった日。
あれから真琴は姫子に自室に来てほしいと呼び出されていた。
そして…。
『今までごめんね、私もう千歌音以外抱かないって決めたから』
これまでの関係に終止符を打とうとの話だった。
正直驚きはしなかった。
やっぱり姫子を笑顔にする事が出来るのは自分ではないのだとハッキリと分かってしまったから。
それに…初めからこうなる運命だったんだと、心のどこかで覚悟はしていた。
でも…。
『いえ、いいんです!私の方こそすみませんでした』
とその場では笑顔で言ってみたものの…。
「分かってはいたけどさー…」
いざ直接言われると結構ショックなものである。
初めから叶わぬ恋だったおかげで失恋の傷はあまり深くはないが、それでもやっぱり切なくてちゃぶ台の木目を指でぐるぐるとなぞりながらいじけていた。
「姫様も酷いよ、『真琴なら私より良い人見つけられると思うわ〜』だなんて… ブツブツ」
思い出すと泣けてくる。
「千歌音が帰って来てからまた朝起きるの遅くなってるし…。いや、まあそれはいいんだけどさ…ブツブツ」
ますますちゃぶ台に突っ伏し、腕で涙を隠そうとした。
「ちょっと!聞こえてますの早乙女さん!!」
「うわあああっーー!!イ、イズミ!?」
突然背後から大きな声で呼ばれ、振り返るといつからそこにいたのか、しかめっ面のイズミが立っていた。
「な、何…??」
心臓が飛び出すんじゃないかと思うほど弾む胸元を押さえながら尋ねると、イズミは呆れたようにため息をついた。
「とっくに休憩時間終わってるのに戻ってこないから呼びに来たんですのよ」
「え!嘘…!?」
イズミの言葉に休憩時間を計るために置いてある砂時計を見るととっくに砂は落ち切っていた。
「あ…」
「も〜貴女がそんなんでは他の下女達にしめしがつきませんのよ?」
「ご、ごめん…」
滅多にしない失態に額に手をあてながら謝った。
その真琴の様子に少し間を空けた後イズミが口を開く。
>>529続き
「一体どうしてしまったんですの?貴女らしくもない。ここの所余り元気もないようですけど」
そう尋ねたイズミの口調はさっきよりも柔らかかった。
しかし理由を話せない真琴は「……ちょっと、ね」と言葉を濁した。
「…まあ、理由が仰えないのならば無理には伺いませんわ」
もし聞けたらなと思ったが本人が言わないのであれば仕方ないと判断したのかイズミはそれ以上聞かなかった。
その返しに真琴は安心しほっとため息をつき立ち上がった。
「ごめん、今仕事に戻るから」
そう言ってイズミの横を通り過ぎたとき「ちょ!まだ話は終わってませんわよ」と呼び止められた。
振り返ると何故かほんのり頬を桜色に染めたイズミが口元を押さえながら言葉を続けた。
「で、でも、早く貴女に元気になってもらわないと…ゴニョゴニョ///」
「え?何?」
上手く聞き取れなくてイズミの口元に顔を傾けると小さく息を飲み益々イズミの顔が赤くなる。
「あ、あ、貴女が元気にならないと私の、お!お!お仕事に張り合いがないんですの!///」
「わぁー!大きな声で喋るなよ〜!」
開き直ったかのように大きな声で言ったイズミに耳を押さえながら文句を言うと、今度はぷりぷりしながら真琴の着物の襟をガシッと掴み歩き出す。
「あ、貴女のせいなんですからね!///全く調子が狂いますわ!///」
「えぇ!?な、なにが!??」
「〜〜〜っ!///いいから!お仕事に戻りますわよ!///」
「〜〜????」
訳が分からずイズミにずるずると引き摺られながら仕事へと戻る真琴なのでした。
その一部始終をたまたま近くを通りがかった姫子は物陰から見ていた。
「ちょっと姫子?貴女そんなところで何やってるの?」
「乙羽さん、青春っていいわねぇ」
「はぁ?」
うん、救済しきれてないね…
本編みてずっと疑問に思ってたんだけど、巫女の最後の儀式って
千歌音ちゃんが前世の記憶を取り戻すまでカズキも含め誰も知らなかったよね?
そんな疑問が実はこんな話が前世ではあったらな〜なんて勝手に妄想してみた
ヤマタノオロチを封じ世界を救うべくアメノムラクモを復活させるため、カズキの指導の下姫子と千歌音の2人は祝詞の練習を重ねていた。
今日も練習を終え、服を着替えて屋敷へと帰る仕度をし境内を出ると真琴が迎えに来ていた。
「来栖川君、まだ少しいいかい?」
「え?」
挨拶を済まし帰ろうとすると姫子がカズキに呼び止められた。
「君に話さなければならない事がある。いいかな?」
いつにも増して真剣なカズキの顔に姫子は事の重要さを感じ頷いた。
「千歌音、悪いけど真琴と一緒に先に帰っててもらえる?」
「はい、分かりました」
姫子に言われたとおり傍にいた千歌音は真琴の元へと歩いていき、2人が屋敷のほうへと歩いていくのを確認したあとカズキと姫子は再び神社の境内へと戻っていった。
「姫宮君にも話した方が良いのか迷ったんだが、まずは君にと思ってね」
神棚の前に向かい合って座り、カズキが口を開いた。
「今から話すことを姫宮君に話すかは君の自由だ。心して聞いてほしい」
重々しい声に姫子は「はい」と頷いた。
「前に君達に課せられた巫女の任務の内容を覚えているかい?」
「はい。千歌音ともに剣神アメノムラクモを復活させヤマタノオロチと戦い世界を救う、ですよね?」
その為に今日も復活の儀を成功させるため祝詞の練習を重ねている。
カズキの問いに迷いなく答えた姫子にカズキは深く頷いた。
「ああ、確かにそうだ。だが…まだ君達にはその後にも果たさねばならぬ最後の儀式があるのだ」
「え…?」
「これを見てくれ」
そう言って巫女の伝承が書かれた代々大神神社に伝わる大きな巻物を広げた。
以前これを見せながら姫子と千歌音に巫女の任務について話してくれたのだが…。
「あの日私が君達に説明したのはここまでだ」
ヤマタノオロチと戦う2人の巫女の絵が描かれているところにトンと指さした。
覗き込む姫子が頷くのを確認した後、ゆっくりと巻物を更に広げた。
目でそれを追って、巻物が全て広げられ最後に描かれてある絵を見た瞬間、姫子は我が目を疑い目を大きく開いた。
>>531続き
「…大神先生、これって」
「…分かるんだね、その絵の意味が」
動揺を隠せない姫子にカズキは悲痛めいた返事を返した。
最後に描かれていた絵、それは…。
ヤマタノオロチを倒した後2人の巫女は互いを刀で斬り合い、巫女の命を巫女の手によって捧げ、その倒れた巫女の命を供物とし魂と想いと引き換えに世界は再生される。
そして命を捧げた倒れた巫女は月の社に封印され、再生された世界でその存在は始めから無かった事として全ての者の記憶からも抹消されると書かれていた。
「私と千歌音、どちらかが犠牲にならなければならないんですか…?」
「……そうだ」
姫子の問いに短くカズキが答えると、膝元に置いていた手を固く握り締めた。
殺し合わなければならぬ納得のいかない残酷な運命に感情が昂ぶり肩が震えるのを必死に抑えている。
「16にも満たない君達に残酷過ぎる話だと思っている。だが、我々は君達2人に任せることしか出来ないのだ…」
無念そうに言うと、姫子は徐々に落ち着きを取り戻した。
「君にだけ話してしまってすまない、だが姫宮君に伝えるには酷過ぎると思ったのだ」
「いいえ。千歌音に話さなくて正解だと思います、あの子は優し過ぎますから。祝詞にも影響すると思います」
「…強いのだね、来栖川君は」
理解の早い姫子の心の強さと優しさにカズキは敬意を払った。
「さて、姫宮君にはどう伝える?この巻物を貸しても良いが」
そう言って広げた巻物を差し出すと姫子はそれを受け取った。
すると今日見せられた最後の部分を突然ビリビリ!と音をたて破いた。
「く、来栖川君!何を!?」
「ここの部分はもう必要ありません―――」
慌てるカズキに対し姫子は冷静に返した。
そして決意に満ちた目でカズキを見据えた。
「―――私が犠牲になります」
なーんてエピソードがあったら良いよね
前世といえばその時はソウマはやっぱり敵だったのかな?
でも過去のオロチの絵でオロチの首が一つだけ別の方向を向いていたことを考えると前世でも巫女側の味方をしたとも考えられるし
個人的には敵だったけど姫子との交流で情が芽生えて味方になり、来世でも味方になると約束したと妄想
別に裏切るもはソウマじゃなくてもいーんじゃない?って前に話題になった気が…
また、規制喰らったorz
>>531 > 本編みてずっと疑問に思ってたんだけど、巫女の最後の儀式って
> 千歌音ちゃんが前世の記憶を取り戻すまでカズキも含め誰も知らなかったよね?
> そんな疑問が実はこんな話が前世ではあったらな〜なんて勝手に妄想してみた
昔の大神神社には、あったから、どっかで手違いまたは隠ぺいされていたと考えてみてもいいかも。
そういう話もあるとは思うし、姫さまが破り棄てたのが現世で誰も思い出せない原因だとしたら、かなり罪作りW
個人的には、前世では双方知っていて、どちらがでもめる展開で妄想中。
前世で裏切るのはコロナかレーコ先生でいいじゃん、姫千歌とは百合関係って感じでさ
>>529 やっぱりマコちゃん慰めるのはイズミさんのツンデレじゃないとね
もしかしたらそれで二人が進展するかもしれないし
>>532 この続き読みたいな、姫さまが恨まれるために千歌音ちゃんを力ずくで〜
って感じで逆銀月で…
>>535 双方が知ってる話の場合は、FF6の運命のコインみたいに表が出たら姫子が、
裏が出たら千歌音ちゃんが犠牲になるって感じで決めることにして
姫子がイカサマして両表のコインを用意してワザと自分が犠牲になるように仕向ける話が浮かんだ!
ぶっちゃけ、前世ではソウマ以外のオロチが味方でも別に構わないけどそれでもソウマは悪に染まることはないと思う。あいつはそういう奴
同胞であるオロチにも属さず、かといって巫女に味方するわけでもない自由人って感じで
いっそエクスカリバーみたいな特殊キャラでもいいかも
539 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 21:55:06 ID:s5isd37b
いっそ前世のソウマはロボットはあるけど戦闘には興味ない少年でいいじゃん
「そんな危ないことなんで僕がしなくちゃいけないんだ!嫌だよ」と
>>529 >乙羽の祖母
大おば様じゃなかったか?
>>532 よく間違えるSS 書きがいるが、返事を返したは間違い
最近の前世の姫千歌話読んでるとネカマが喋ってるようにしか読めない
でっていう!
次のイベントはバレンタイン。
最近のバレンタインは、お友達用のほうが豪華なんだそうで…
確かに、飴よりチョコのほうが好きな子多いような。
昨日うとうとしているときに、浮かんできた電波。
なんか茶の間だかなんだかに大きいテレビみたいなのがあって、
それを前世とか過去の巫女さんたちが総出で、DVDのコメンタリー
っぽく解説しながら見てるんだけど、やっているテレビがちょうど8話
で、なぜか前世(大正)の千歌音ちゃんが何でそんなことになっている
のかと、詰め寄られて困っていた。
……そりゃ聞かれてもこまるよなぁと思ったところで電波が途切れたが、
なんて返したのか聞いてみたかった…気がする。
>>540 日本語の間違いは申し訳ない、自分でも思ってますた…orz
いつか言われるとは思ってたけど、とりあえず勢いで書いてはいけませんね
ちなみに祖母だから大おば(あ)様だったりしました、これもまた申し訳ないです
どうも自分のイメージする姫子が男勝りになってしまうのはきっと以前2525でみた前世のイラストのせいかも…
ナウシカみたいな強い女性像を描いてしまってました
もっと清楚な方がいいのですな
>>541 千歌音ちゃんが問い詰められてるところでそ〜〜っと逃げる前世の姫子が思い浮かんだw
>>543 前世については、設定がほとんどないからなぁ…
男勝りでも別に気にならないけどね。
ある程度、好きにしてもいいんでは?
介錯せんせいのサイトに載ってる前世の姫子を見てると、
強引で茶目っ気のある感じもするから、周囲の人泣かせの、
お転婆さんかもと第一イメージ。
だって、袴をスカートみたいに持ち上げるのは…どうかと思い
ますよ?>姫子
>>542 その前に節分があるじゃん
姫子と千歌音が仲良く鬼は外、福は内
鬼は乙羽、もしくはバイトで雇ったツバサで
特にツバサはバイト代貰えて豆も食えると一石二鳥。ついでに大神神社でソウマにも思いっきり豆をぶつけてもらおう
もしもの話しなんだけど、もし前世千歌音ちゃんが現世千歌音ちゃんのように何かがきっかけで(例えば7話の姫子とソウマのキスシーンのような)先に犠牲の事を思い出したら、どうなるんだろ?
やっぱり自分が犠牲になるとか言い出すんだろうな…(´・ω・`)
>>545 いや、今更だけどもう十分過ぎるほど好き勝手にやらせてもらっちゃってますね(汗
姫子に限らずだけど…マコちゃんとか乙羽さんの扱いがおかしい
神無月の巫女って言う作品への愛はあるんだけど…
前世ネタが多すぎてスレ違いな気もしてきたし…ムムム
>>546 節分だと千歌音ちゃんが大神神社まで出向いて高台から豆まいてそう
「宮様の豆まき」とかで何だかご利益ありそうだし
>>543 >祖母だから大おば(あ)様
大おばは祖父母の妹か姉
大おばあ様だったら曾祖母じゃないのか?
こういう常識が欠けたところがあるんで、
もしかして日本語を覚えたての外国人が書いてるのかと思った
男勝りが気になるんじゃなくて、喋り方がネカマっぽくて気持ちわるいんだよ
女と付き合ったことない男が書いていそう
>>549 分かってますよ
でもそこまで重要な人じゃないし、周りから尊敬されてるイメージで「大」つけただけってのも
あるから正直適当でした、すいません
あと申し訳ないけど自分は女です
文章的に分かってるものだと思ってたけれど…
とりあえず不愉快にさせてしまったのは申し訳なかったです
>>548 乙羽さんは普通に前世姫子の専属下女でもいいけどね
そしてその下にマコちゃん達が控えると
>>546 節分って、なんかシチュ的に盛り上がらないかなーと思って無意識に回
避してたw
そういうのもありだね。
なんとなく節分というと、恵方巻が頭に浮かんだ。
あれって、みんなで同じ方向向いて無言で食べてるの、傍から見ると
なんかおかしいw
豆まきじゃなくて雪合戦でもいいんだけど、オロチの面々と巫女側
(+乙羽さんとかマコちゃん、イズミさん含めて)でやったらどうなる
かと一瞬想像した。
気がついたら、何故か敵味方問わず、ソウマとギロチに集中攻撃が行って
そうな気がする。
カズキ兄さん、ミヤコ姉さん、ユキヒトさんはそうそうにあったかいところに
避難してそう…
>>547 思い出したら、いいそうだね。
体弱いから自分のほうがいいとか、もっと酷い事言えば、残っても長くは…
とかいろいろ理由はでっち上げで言い出しそう。
でもな、犠牲になるというのもありなんだけど、残されたほうに手にかけたと
いう罪を残していくというのもあるから、そこらへんはどっちが割り切る(諦め
て受け入れる)かだよね。
綺麗なままでいて欲しい、手を汚させたくないとかという理由で、斬るほうに回る
のを受け入れるというのもありだと思う。(個人的妄想にはこれを使ってたりw)
二人の関係次第だけど。
>>553 そうなったらギロチをガードベントにする腹黒ソウマを想像してしまった
「近くにいた、お前が悪い」
節分、前世来栖川邸にて豆まき大会中
姫「ねえ、千歌音も一緒に豆まきやらない?」
千「え?わ、私もですか!?」
乙「ほう…それで私にこの鬼の面を渡したのね?来栖川のお嬢様…」
マ「ははは…(黒いです!黒いですよ!乙羽さん…!)」
バレンタインは前世では病弱千歌音ちゃんが姫さまのために手作りチョコを
現世では姫子が乙羽さんに教わって一緒に千歌音ちゃんのために手作り作るんだろうな
前世話といえばミヤコも出てた気がするけどやっぱツバサに惚れてんの?
まぁ本編みたいにとんちんかんな愛じゃないことを願うけど
『はい。もう大丈夫ですよ、姫宮さん』
『ありがとうございます、乙羽さん。いつもすいません』
『フフフ。いいんですよ、別に。じゃあお薬を…』
「へえ、これはこれは…」
オロチ衆のアジトにてミヤコは自分の鳥居の上で姫子の屋敷の乙羽の部屋で診療中の千歌音の様子を鏡を通して窺っていた。
鏡に映る2人は姉妹のように仲が良い。しかしそれに対しミヤコは何故か顎を擦りながら薄笑いを浮かべていた。
「ちょっと二ノ首、何鏡覗いてニヤニヤしてるの?ってな〜んだ、月の巫女じゃん」
そのミヤコの背後からコロナが覗き込んできた。
しかし見ていたのが千歌音だと分かるとつまんないとでも言うように肩を竦めた。
だが鏡から目を離さないでいるミヤコの笑みは益々深くなっていく。
「なあに…ちょっといい事思いついただけよ」
うっとりとそう言うとコロナも目を細め「…へえ、また何かやらかすの?」と再び興味を持ち、ミヤコの横へと並ぶ。
「でも勝手なことしたらマズイんじゃないの?」
「いいえ、私が直接手を下す訳ではないわ。この美しい医者の卵さんにお手伝いしてもらうの」
そう言って鏡に映る乙羽の髪を愛しげに撫でた。
その異様なミヤコを横目で見つつコロナが「相変わらず考える事がエグイわね」と零すと、ミヤコはピタリと撫でるのを止めアジトの中で一番高い位置にある鳥居を恍惚と見上げた。
「ええ。でもそれもこれも全てはツバサ様の為、その為ならどんな手段だって選ばないわ」
以前思いついたネタ。ミヤコが乙羽さん操って千歌音ちゃんを襲わせるとか妄想してた
ミヤコはとんちんかんかは分かんないけど、この時はツバサに惚れてるで考えてた
ひょっとしたらめでたく結ばれてたかもしんないけど
是非続きを書いて欲しいんだが…しかしコロナってやっぱりいいなあ…
途中までは考えてあるんだけど最後迷い中なんだよね
姫子が助けに来るか、BAD ENDか、それとも違うラストか
もしその場に駆けつけたら、それこそ本当に(たとえ乙羽さんが操られていたとしても)修羅場だな…。
さすがに、前世姫子さまもキレるんじゃないか?
修羅場ですめばいいけど、最後まで行くかどうかどちらにしろ一緒にはいられ
なくなりそうだね。
操られたにしろ、信頼関係って意識で割り切れるもんじゃないしね。
特に身体を預けなきゃいけない治療って行為にかかわる関係は致命的かも。
結構難しそうなネタだね。ラスト考えるのは。
連投失礼。
操られるという話で、馬鹿ネタを。
以前、前世ネタとして妄想してたんだけど(現世でもいけるかな?)。
余りにオロチ衆に幻影だ、偽者だとだまされ続けてキレた巫女側がどうにか
やり返せないかと会議を開くという…色気も何にもなくてw
(ただ単に、いっぺん位逆にオロチ衆の誰かにそういうことをしたいなーという妄想)
都合のよさそうな神さまとか思いつかなかったんで…
狸とか狐かなぁ
>>562 姫子が駆けつけてくるって場面もいいかも…
まあ壮絶な修羅場になりそうだけど、途中までなら
姫子からの罵倒だけでその場は済むでしょうけど
最後まで行ってたら戦闘になるだろうね
>>563 仕返しターゲットは是非ともミヤコに。あのおばはんにはもう少しお灸が必要
>>565 追記
ミヤコへのお仕置きプラン
1:世界の支配者になったツバサが目の前で殺害されるという幻惑
2:ツバサとの性交という幻覚を見せられて路上オナニー
1は天国から地獄、2は夢の中の幸福という屈辱の現実
それは重い…
乙羽さん本人に自意識があるか、ないかで、修羅場になるかどうかきまるよね、きっと。
それとも操ってるオロチがすぐ近くにいるなら、どっちかが気がつくかも。
千歌音ちゃんが先にオロチに気がついて、姫子が踏み込もうとしたところでとめて
探してもらうというのも展開的にはありかも。
乙羽さんが葛藤しながら(自分の意思ではないとか)告白するのもありかもしれな
いがw
>>569 うんうん、中盤あたりはそういう展開があってもいいよね
問題はラストをどうするかだけが決まってないんだけども…
長くなりそうだから前編と後編に分けちゃうかも
ミヤコ姉が乙羽さんの言葉を使って怒りで我忘れ中の姫さまを挑発しそうだな
「取り込み中ですわ」とか云々で
>>570 長くてもいいです、期待してます
>>566 幻想世界で天国から地獄の刑は他のオロチにも使えそう
前世妄想が続いたからここで転生後妄想
姫千歌はいいとして、オロチ衆ってどうなったんだろね?
本編見てる限りでは綺麗なオロチ衆になってたけど
>>573 ツバサ:公園のベンチで煙草吸ってた。過去の事件の有無は不明だがソウマとは離れて暮らしてる
ミヤコ:シスターとして布教活動
ギロチ:ミヤコの手伝い
コロナ:かつてと同じくアイドル
レーコ:かつてと同じく漫画家
ネココ:猫たちと遊んでた
ここから話を描くとしたらミヤコがツバサと出会って恋におちたり、
コロナとレーコが仕事で、ネココとギロチがあることで出会ってそれぞれ凸凹コンビになったりとかするのかな
姫子、千歌音と絡ませるとしたらミヤコの教会に立ち寄ったり、ネココと一緒に遊んだりとかしそう
後、ひったくりに遭ったときツバサが助けてくれるとか
>>573 確か漫画版では、ツバサ兄さんはカズキ兄さん達と呑んでたよね。
コロナとレーコは乙橘の制服着てた気が。
>>568 ごめん、さらに一個忘れてた(一日経って思い出すな<自分)
そういう気持ちを利用されたとは言え、ある意味乙羽さん被害者w
ミヤコのせいでそうなったら、一瞬は乙羽さんに怒りを向けるかもしれないけど、
事情がわかれば、乙羽さんへの修羅場の気持ちも全部オロチ衆に行くようなと。
乙羽さんは巫女の運命とは関係ない普通の一般人だし、それに身内みた
いなものに手を出されたら、幾らなんでも姫子でなくてもキレると思う。
いや、切れなかったらそれはそれで怖い…ような気がする。
>>574-575 転生後は巫女の運命関係ないって事にすると元オロチ衆と絡ませるとなるとギャグしか思い浮かばないんだよね
平和だな〜みたいな。前世はギャグでもシリアスのどちらにでも発展させられるけども
ツバサ兄は漫画の方が好き
>>576 今その話の続きをがむばって書いてるのだが、恐ろしく長くなって色々カッティング中
いや書いてる本人は楽しんじゃってるんだけどさ
姫子と千歌音が初めて口紅をつける話なんてどう?
>>578 頑張ってください、慌てる必要はないですから
>>579 姫子はともかく千歌音ちゃんはもうつけてるだろうな…
ダンスパーティとか色々オシャレするだろうし
>>558の妄想の続きを途中までだけど書いたので投下しまっす。
注意
1.前世です。設定は下記の通り
(姫子=村長の娘、千歌音=病弱且つ姫子の下女)
(真琴=姫子の付き人、乙羽=医者の卵・姫子とは2つ年上のお友達・色々理由をつけて姫子の屋敷に居候中)
2.エロは前半はなし、エロパロ板なのにすまない。
3.オロチ衆はミヤコ・コロナ・レーコの3人が出ます。
4.バトル有り。拙いけど。武器は正直申し訳ない。
5.前に投下してあるオロチに襲われた話が少し混じってる。
6.それぞれの言葉遣いは生温かい目でお願いしたい。
もはやどうにでもなってしまえ!参ります。
『はい。もう大丈夫ですよ、姫宮さん』
『ありがとうございます、乙羽さん。いつもすいません』
『フフフ。いいんですよ、別に。じゃあお薬を…』
「へえ、これはこれは…」
オロチ衆のアジトにてミヤコは自分の鳥居の上で姫子の屋敷の乙羽の部屋で診療中の千歌音の様子を鏡を通して窺っていた。
鏡に映る2人は姉妹のように仲が良い。しかしそれに対しミヤコは何故か顎を擦りながら薄笑いを浮かべていた。
「ちょっと二ノ首、何鏡覗いてニヤニヤしてるの?ってな〜んだ、月の巫女じゃん」
そのミヤコの背後からコロナが覗き込んできた。
しかし見ていたのが千歌音だと分かるとつまんないとでも言うように肩を竦めた。
だが鏡から目を離さないでいるミヤコの笑みは益々深くなっていく。
「なあに…ちょっといい事思いついただけよ」
うっとりとそう言うとコロナも目を細め「…へえ、また何かやらかすの?」と再び興味を持ち、ミヤコの横へと並ぶ。
「でも勝手なことしたらマズイんじゃないの?」
「いいえ、私が直接手を下す訳ではないわ。この美しい医者の卵さんにお手伝いしてもらうの」
そう言って鏡に映る乙羽の髪を愛しげに撫でた。
その異様なミヤコを横目で見つつコロナが「相変わらず考える事が悪趣味ね」と零すと、ミヤコはピタリと撫でるのを止めアジトの中で一番高い位置にある鳥居を恍惚と見上げた。
「ええ。でもそれもこれも全てはツバサ様の為、その為ならどんな手段だって選ばないわ」
(大した忠誠心だこと…)
コロナは冷ややかな視線を送りつつ理解し難いわと首を捻った。
「…でも、それなら面白そうだし私も手伝ってあげてもいいわよ」
しかし手段を選ばないとなると面白いかもと思い遊びに行くノリで賛同すると、ミヤコはコロナに視線を戻した。
「そう。じゃあ、陽の巫女の相手でもしてもらおうかしらね。陽の巫女がいると邪魔だし」
「OK」
親指を立て了解すると、ミヤコは「じゃあ、はいこれ」と紙切れを渡してきた。
「何よこれ?」
「その偽の手紙で陽の巫女を誘き出すの」
「ふ〜ん、ここまで用意するなんて感心するわね」
「何事も下準備が肝心よ、私は無計画な弟とは違うから」
なるほど納得と頷き、少し離れたところにある鳥居の上で黙々と筆を進めているレーコに声を掛ける。
「ヲタク先生聞いてたんでしょー?あんたも手伝ってよ」
「……っ」
コロナの呼びかけにレーコは目だけチラッと2人に向け、再び視線を落とした。
「私はいい」
「はあ!?何でよ!」
素っ気無く断るレーコにコロナが食って掛かろうとしたがミヤコは「いいわ、今回は私と貴女だけで」と制した。
「必要以上に人数を集めることは無いし。それに貴女1人で陽の巫女を相手にするなんてどうって事ないでしょ?」
「フン!まあね。陽の巫女には借りがあるし丁度いいわ」
ミヤコの問いにレーコに振られてイライラしているのか腕を組んでそっぽ向きながら荒々しく答えた。
しかしミヤコはコロナの態度を気にする事無く言葉を続ける。
「でもうっかり殺しちゃダメよ、ツバサ様には内緒だから。とにかく時間を稼げるだけ稼いでほしいの」
そして再び鏡に視線を戻すと、今度は姫子と向き合い口元に手をあててクスクスと楽しそうに笑っている千歌音が映っている。
「そう、月の巫女が絶望する時間をね―――」
**********************
翌日。
「姫様ぁ?準備出来ましたか?」
「ええ、今行くから先に外に出てて」
昨日急遽隣の村から巫女の仕事の依頼状を受けこれから出発するところだった。
何でこんな急に?と始めは思ったが依頼主が大神神社の大神先生ならいた仕方なしと行くことにした。
「じゃあ乙羽さん、行ってきます」
「はい、お勤めいってらっしゃい」
草鞋を履き荷物を持って玄関まで見送りの乙羽に挨拶を交わす。
「千歌音、こっち向いて」
すると、「はい…」と乙羽のやや後ろにいた元気の無い千歌音が顔を上げた。
「乙羽さんの言うことちゃんと聞くのよ?」
本来ならば同じく巫女である千歌音も行くはずなのだが、つい最近まで体調を崩し寝込んでいたため今日は大事をとって家に残るようにと姫子に言われてしまったのだ。
(せっかく姫子と出掛けられると思ったのに…)
急だったから仕方無いとはいえ、元々は自分の軟弱さのせいなのだと思うと残念で仕方ない。
「はい…」と小さく答えると、姫子が少し困った笑みを浮かべる。
「千歌音がそんな顔してると出掛けられないわ、だから笑って」
そう言い最後に「ね?」と顔を覗き込みながら付け加えると、その笑顔に千歌音もつられて頬をほんの少し緩めた。
千歌音が笑顔になると満足げに顔をあげ、再び乙羽を見て「乙羽さん、千歌音を宜しくお願いしますね」と言おうとした時、大事なことを言うのを忘れていた事を思い出した。
「そういえば言い忘れたけど乙羽さん」
「え?」
キョトンとした乙羽にズイっと一歩詰めより、小さな声で低く言う。
「千歌音に手出したらただじゃおかないわよ」
「真剣な顔して何を言うかと思えば…。私をどういう目で見てるんですか、貴女は…」
「はは…」
千歌音でさえ反応に困ってるのに真剣そのものの姫子に流石の乙羽も少々呆れてしまう。
(しかしまあ嫉妬深いというか独占欲が強いというか…)
そう頭で思っても心の内ではそれほど千歌音が大切なのだろうと分かっている。
だが、それを素直に認めては面白くないと肩を竦め毅然とした態度を取る。
「ご心配なく、私は誰かさんと違って病み上がりの患者に手を出したりしませんから」
「〜〜っ!!」
「……///」
姫子が真剣だからこそついこうやって意地悪してしまう。
あっけらかんと答える乙羽にムキになって言い返そうと口を開こうとする。
しかしそんなこんなで玄関でもたもたしていたせいで外で待つ真琴が痺れを切らしてしまい「姫様ぁー!早く行きましょうよ〜」と外から訴えてきてしまった。
「くすwほら早く行かなきゃ。早乙女さんが寒いのに外で待ってるわよ?」
勝ったと言わんばかりに余裕な乙羽に姫子今日も完全敗北。
(勝てない、何故か勝てない…!)
「―っ!行ってきます!」
手を握り締め悔しそうに頬を膨らませたままピシャッ!音を立て玄関から出て行った
「ふう、やっと行ったわね。私に口で勝とうなんて10年早いわよ」
「ははは…(真琴さん八つ当たりされなきゃいいけど…)」
静かになった玄関で腰に手をあて無駄に勝ち誇ったあと乙羽はいつものやさしい表情に戻る。
「じゃあ姫宮さん、私はとりあえず部屋に戻るから何かあったら声を掛けてくださいね?」
「はい、私も今日はお休みをもらってるのでこれから弓道場に行きます」
千歌音はいつも守られてばかりではいけないと武道を始めていた。
剣技も護身の為と姫子や真琴から習い上達も早かったのだが、接近戦は体力の消耗が激しく元々体力の無い千歌音には不向きだった。
ならば弓ならどうかと試し打ちをしてみると意外な才能が開花した。
生まれながらの器用さと集中力の高さで見る見る内に腕を上げていったのだ。
「熱心なのは結構だけど、病み上がりなのだから余り無理しては駄目ですよ」
「大丈夫です、感覚が鈍ってないかどうか試すだけにしますから」
「分かりました、一息ついたら私の部屋で一緒にお茶でも飲みましょう」
「はいっ」
乙羽の誘いに嬉しそうに頷き、屋敷に残った千歌音は弓道場へ、乙羽は自室へとそれぞれ歩いていった。
**************************
オロチ衆アジト。
その一連の様子をミヤコとコロナは鏡を通し見ていた。
「手筈どおり陽の巫女が離れたわね。じゃ私はそろそろ行くわよ」
「ええ、余り熱くならないようにね。あと、油断は禁物よ」
「はいはい。分かってるわよ、油断禁物はお互い様よ。じゃ、よろしくねぇー」
ミヤコの忠告も軽く受け止め、手を振りながら自分の鳥居へと戻っていく。
自分の鳥居に戻らなくともその場で空間を渡って移動できるのだが、わざわざ一度戻りすぐ隣のレーコの鳥居を見る。
「レーコ、本当に行かないの?」
「…行かない」
コロナの再度の呼び掛けに未だ机に噛り付いて筆を走らせているレーコは答える。
見向きもしないレーコの態度に「チッ!」と舌打ちをし、不機嫌そうに背を向けそれ以上言葉を発することなくコロナは姿を消した。
コロナが去り、しん…とアジト内が静かになるとレーコは筆をぴたりと止めた。
「……」
そのまま口を閉ざし、物思いに耽けるかのようにコロナがさっきまで立っていた場所をじっと見ていた。
「さあ、そろそろ頃合ね」
そう言って1人鏡の前で様子を窺っていたミヤコが眼鏡を掛け直す。
「楽しませてもらおうかしら、お美しい操り人形さん――」
鏡に映った乙羽を見るミヤコの瞳が赤く光った。
********************
「ふう。さてと、そろそろお茶の用意でもしましょうか」
そう言って読んでいた本をパタンと閉じ、「今日は何を飲もうかしら〜♪」っと鼻歌交じりで立ち上がろうとした。
すると、どこからか視線を感じ何だろうと化粧台の方を見たとき、乙羽は目を見開き息を飲んだ。
「っ――――!」
ストン!!
的の真ん中に勢いよく矢が刺さると練習着用の袴を着た千歌音は構えていた弓を下ろした。
「ふう…良かった。あまり鈍ってなくって」
寝込んだ分を取り戻そうと気の済むまで矢を射ると予想以上の出来にほっと一安心した。
今日はここまでにしようと胸当てと弽を外し棚に弓を掛けようとしたとき、良く見ると弦が緩んでいた。
(ちょっと、練習し過ぎたかしら?)
あとで離れで直そうと矢筒と弓を持ち道場から出た。
一区切り付いたと乙羽に一声掛けようと渡り廊下を歩くと、中庭に1頭の栗毛の馬が歩いてるのが見えた。
姫子の愛馬だ。
千歌音は口元を緩め廊下を降りて馬へと近づくと、馬もまた千歌音に気づき近づく。
「もう、また抜け出したのね」
人懐っこく脱走癖のある姫子の馬の鼻筋をよしよしと撫でてやると甘えるように頭を摺り寄せてくる。
口元を見ると手綱を咥えていて、走るのが好きな姫子の馬は馬小屋から脱走するときは必ず口に手綱を咥えている。
遊びに行こうと催促するように千歌音に手綱を渡すが、勝手に下女の自分が主人の愛馬に乗るわけにいかず、馬を操ることも出来ないため「ごめんね、姫子は出掛けてるの」と申し訳なさそうに謝り馬小屋に連れ戻そうとした。
すると突然「きゃああああーっ!!」と屋敷の中から声が響いた。
(何今の…悲鳴!?)
声がした方を見た瞬間、背中にある三日月の痣が突如ビリビリっと疼く。
「うっ…!」
痺れるような痛みで一瞬よろめくが姫子の馬がそれを支える。
(間違いない、この感じ…オロチ!)
そう直感した千歌音は姫子の馬に持っていた手綱を手早く付けてやり、ぎゅっと顔を抱きしめてやる。
「お願い、姫子を連れ戻してきて…!隣の村に行ったの。まだそんなに遠くには行ってないはず。それまで頑張るから…!」
思いを込めてお願いし、首を撫でながら離れると馬は聞き分けたのか前足をあげ声高く嘶き、砂埃をあげ開けた門へと駆けていった。
(姫子が戻るまで何とか持ち応えなきゃ…!)
その姿を見送り気持ちを引き締めたとき、急に背後から視線を感じ慌てて振り返った。
「乙羽さん…?」
するといつの間にそこにいたのか縁側に乙羽が立ちこっちを見ていた。
「だ、大丈夫ですか…!?」と千歌音が慌てて駆け寄ると、乙羽はにっこりと微笑み「ええ、大丈夫ですよ」と落ち着いた様子で返した。
「乙羽さんっ!近くにオロチがいます!早く…!」
慌てて乙羽の腕を掴んで避難させようとするが乙羽は「そんな事よりも…」と遮り、逆に千歌音の手首を掴み引き寄せた。
「いっ…!」
骨が折れるのではと思うほど強く掴まれ小さく声をあげ顔を歪める。
「ダメじゃないですか、病み上がりなのに外に出ては」
ぞっとするほど冷たい氷のような乙羽の声に様子がおかしいと顔を上げた瞬間、赤く光っている乙羽の目の奥にゆらゆらと動いてる蛇のような物が見えた。
「お、乙羽さんまさか…あああぁぁーーっ!」
全部言い切る前に今度は「こんなに冷えちゃって」と手首をぎりぎりと捻り上げられ絶叫する。
目尻に涙を浮かべ叫ぶ千歌音に、乙羽はにいっと口端を緩めた。
「私の部屋で、じっくり看て差し上げますからね――」
***************
「……!」
突然胸の痣がズキン!と疼き足を止めた。
(何…?この感じ…!)
胸元を押さえ以前も似たような疼きを感じたことがあった気がしてならない。
「そしたらイズミがね、姫様…って、どうされました?」
話してる途中で立ち止まり、来た道を振り返っている緊張した様子の姫子に声を掛けた。
「すぐ戻るわよ、真琴」
「え?え?わわ!」
「胸騒ぎがするの、早く!」
訳が分かってない真琴の腕を掴んで急ぎ足で戻ろうとするが、突如行く手を遮るように人影が現れる。
「こんにちわ、陽の巫女」
「あー!あんたいつぞやのオロチ!」
目の前に現れたコロナに驚きながら真琴が指差す。
「確か四ノ首の……あら?名前なんだっけ?」
さっと身構えるが名前が思い出せず首を傾げた姫子に思わずコロナはずっこける。
「く…!コロナよ!コ、ロ、ナ!!これでも都じゃ有名なんだから!これだから田舎もんの小娘は!!」
「ちょ!あんたねえ!姫様に向かって何て口叩いてんのよ!!」
コロナの言葉に怒った真琴が飛び掛ろうとした瞬間、コロナの目が赤く光るのが見えた姫子が慌てて「ダメ!真琴!!」と腕を伸ばすが届かない。
「うるさい!雑魚は引っ込め!」
「きゃあああー!」
「大丈夫!?真琴!」
腕を払い風圧で吹き飛ばされた真琴に駆け寄って抱き起こし、キッと睨むがコロナは「ったくどいつもこいつも本当に気に食わないわ…」と言いながら睨み返してくる。
「悪いけど昨日からちょっと機嫌が悪いのよ、私は。…時間稼ぎだけだって言われてたけど気が変わったわ」
「時間稼ぎ…?って事はまさかあの依頼状は…」
「偽物って事よ」
ぶつけた頭を押さえながら言う真琴を立たせ、姫子は分かりきってるようにさらっと言い退けた。
「ご名答、さすが陽の巫女。察しが早くて助かるわ」
「つまり…私はまんまと誘きだされたって訳ね」
不自然だとは思っていたが悔やんだところで現況が変わる訳ではない。
良く考えれば分かることだったのに自分の迂闊さにぎりっと奥歯を噛み締めた。
「そういう事、月の巫女からあんたを離せれば良かったの。
でも今更それに気づいても遅いわ。ここから先へは行かせないわよ陽の巫女。あんたはここで私が――」
コロナから涌き出る赤黒い瘴気に姫子と真琴もそれぞれ護身刀を取り出し身構える。
「――ぶっ殺す!!」
続
いいと思います、期待通りです、こういう雰囲気は銀月を彷彿とさせますね
乙羽さんが操られる辺りで雨が降り出して雷も〜って感じなら嵐でもっといいかも
とにかく続き楽しみです
前世ソウマの職を考えてみた。職業はカメラマン、それなら姫子たちとも接しやすいし
ただし写す写真はどういうわけかピンボケ
>>590 カメラマン、ソウマを通じて姫子が写真に目覚めてそれが来世に繋がるのもあり
ぼちぼちバレンタインか。
現世の千歌音ちゃんって学園中から貰いそうだよね、それこそ逆バレンタインもありそう。
そんな事考えてたらこんな妄想が。
姫子も頑張って手作りチョコを作り渡そうとするが千歌音ちゃん人気ありすぎて近寄れず。
放課後まで結局渡せずしょげてショボンな気持ちに。
いっその事マコちゃんに渡してしまおうかとか迷いつつも結局自分が食べちゃおうと袋をビリビリ。
パクっと食べると甘くて美味しいけど口に入れれば入れるほどドンドン切ない気持ちに。
「千歌音ちゃん…」名前を小さく呟くと「呼んだ?」と突然背後に千歌音ちゃんが。
大いに慌てる姫子の横に座り「何してたの?」と質問。
チョコの梱包をバレない様に隠しつつ「ううん!何もしてないよ!本当だよ!」と返し、「千歌音ちゃん今日いっぱいチョコもらってたね…」とさり気無くポツリ。
すると千歌音ちゃんは「一つも貰ってないわよ?」と平然と返す。
びっくりする姫子に「正確には受け取らなかったんだけどね、全部丁重にお返ししたわ」と苦笑。
さらに驚く姫子が「ど、どうして!?」と聞くと「だって姫子以外から受け取らないって決めてたもの」と笑顔で返す。
姫子の顔が嬉しさで真っ赤になるが同時にハッ!とする。
「ご、ごめん千歌音ちゃん。…そのチョコなんだけど、実は…」全部自分で食べちゃったと言い切る前に千歌音ちゃんにちゅっと口を塞がれる。
驚いてる間に口は離され最後にペロっと唇を舐められ「チョコレートご馳走様、姫子」と千歌音ちゃん。
口元を押さえ「な、何で?」と姫子さらにパニック。
その姫子が可愛らしくって「チョコレート、ほっぺについてるもの」と満足げな笑みを浮かべる千歌音ちゃん。
その後はもういちゃついて下さい、して下さいみたいなね。
ミヤコはツバサに本命チョコを贈るだろうけどどんなチョコを贈るだろう
案外自分を模ったリアルサイズミヤコチョコを贈ったりして(笑)
>>592 どこの祥子さまですかw
うん、でも良いと思う
そういえば昔ハァハァスレに、素敵なバレンタインSSがあったな
>>593 ツバサがチョコ受け取るシーンとか想像できんw
「姫宮さん、外の国ではバレンタインっていう風習があるんですよ」
「へえ、そうなんですか」
「でね、乙羽さんが言うにはその日は好きな人にチョコレートを渡すんだって!」
「ふうん」
「でもどうやって作るんだろ?チョコレー…きゃあ!」
「千歌音は作って誰に渡したいの?」
「…えーと、それはその///」
「ねえ?教えて?」
「〜〜〜///」
前世でもいちゃいちゃ。
>>594 でも意外とちゃんと受け取って「上手い」って一言だけでも言うかも、ツバサ兄
>>592 うんうん、千歌音ちゃんならイズミさんとかから貰うだろうが丁寧にお断りしそうだな
前世だと逆もありそうだよね
「姫さま…ごほっごほっ」
今日はバレンタインデーだけれど…。
千歌音も密かに姫子のために乙羽さんに手伝ってもらい密かにチョコを用意しておいた。
だが、姫子の周りにはいつも取り巻きが…当然この日も。
千歌音と同僚の下女であるイズミ達に囲われ千歌音は近づく隙もない。
そしてその夜。
「千歌音」
「あっ…ひ、姫子さまごきげんよう」
「ごきげんよう千歌音」
千歌音の部屋を静かに姫子が尋ねてくる。
「ごめんなさいね、今日は…」
「い、いえ、いいんです…姫さまは誰からも慕われてますし…私なんて、
それに早乙女さんやイズミさん達から頂いてましたよね…?」
「違うわ」
「え?」
「いえ、正確にはまだ食べてないの…いえ、全部食べるつもりもないわね」
「姫さま…」
「分かるでしょ?貴女のチョコだけが欲しいのよ…私は貴女だけが欲しいの…千歌音」
「あ…あ、あの…あ、ありがとうございます…で、では…っ!?…んっ」
と姫子に渡すために用意しておいたチョコを取り出そうとした千歌音の手を止め唇を塞ぐ姫子。
「ちゅっ……あ、あの…」
「違うわ…千歌音、脱ぎなさい…塗らせた頂戴……いいわね?」
「は、はい…」
と指示に従い着物を脱ぐと頬を染めながら全裸になる千歌音、。
マコちゃんやイズミさんから貰ったチョコを固め皿に集めた物を千歌音の体に塗り始める…。
「うふふふ…食べさせて頂戴ね、千歌音…」
なんてこともありそうだな、前世の姫子なら。
バレンタインにイズミさんがマコちゃんを呼び出したそうです。
「お待たせイズミ、こんなところに私を呼び出して何か用?」
部活帰り呼び出された場所へと来たマコちゃん。待ってたイズミさんはカバンの中からあるものを取り出す。
「は、はい!これを差し上げますわ///」
真っ赤な顔であさっての方を見ながら可愛らしいリボンの付いた小包をマコちゃんへと突き出す。
「ん?何これ??チョコレート?」
受け取った小包の中から甘い匂いがし、くんくんと嗅いでみた。
「そうです!きょ、きょ、今日はバレタイン――///」
「お〜w!!」
イズミのチョコという言葉だけで感動し最後まで言わせる前にマコちゃん大喜び。
「か、勘違いしないでください!それは宮様にお渡ししようとしてたけどお渡しできなかったもので…ゴニョゴニョ///」
「(袋ビリビリ…)丁度良かったぁー部活終わって小腹空いてたんだよねぇ」
「捨ててしまうのも勿体無いですし、し、し、しょうがないから貴女に差し上げるだけであって…///」
「あ〜〜んww」
「ま、間違っても本命じゃなくて義理ですからね義理!ブツブツ…///」
「はむはむw」
「私の手作りを差し上げるんですから感謝なさい!///…って早乙女さん?」
「もぐもぐwん?なあに?」
「私の話聞いてました…?」
「え?あ、ごめん全然聞いてなかった」
「〜〜っ!!」
「あ〜美味しかった、イズミもお菓子作りすんだね。じゃあまたよろしくw」
「あ!ちょっとお待ちなさい!早乙女さん!!」
何か違うなあ
>>590 前世ソウマ。一日一悪をモットーとしており己の欲に忠実だがその悪事が何故か周囲に幸福をもたらしてるという悪キャラでもいいかも
>>596 やるねぇ前世姫子
みんなよくネタが尽きないな。
最近、自分の中でよく妄想してるのは以前書かれた姫子が猫化する話しを見てから、姫子か千歌音ちゃんのどちらかが朝起きるとなぜか幼児になっている。
大人姫子×幼児千歌音ちゃん
大人千歌音ちゃん×幼児姫子
どちらもデレデレで甘やかしそうだが…
そういえば以前、転生後の歳の差カップルで中学生千歌音ちゃんネタとかあったなぁ
自分が妄想したのは再会時、姫子23歳で新米の小学校の先生、そして千歌音7歳で小学2年生
ドジっ子な来栖川先生と、ちっちゃい癖にしっかりしているお嬢様千歌音ちゃんが
「世話が焼ける先生ね…」とか思いながらも、まんざらではない、といった話
エロい話は思いつかんがw
妄想は尽きないな〜
前世は予想以上に自分の中でヒットしたし
>>601 そこまで歳の差あると犯罪だなwwwwww
600
あいにく文才が…。
601
まあさすがにエロはな。
思いつくとしても、頬とか額にキスくらいか。
個人的には大人千歌音ちゃん×幼児姫子のが萌える。
千歌音ちゃんに思いっきり甘えたらいい。
年の差カップルだとキスが限界でしょ
>>581 続き待ってますね
>>592 >>598 前世も現世も二人のバレンタインデーは幸せそうだね…
>>597 そうそう、これ見ると和んでくるわ
ツンデレイズミさんもいいな…
てか本命は前世姫さまか現世宮様か
子どもの扱いに馴れてなくてちび姫子に翻弄される千歌音ちゃん萌え
バレンタインデーはやっぱりお互いチョコあげるのかな
渡そうと呼び出したはいいがお互い恥ずかしくてなかなか渡せなくて後ろ手で隠したまま
姫子先にどうぞ、千歌音ちゃんから先にと要件の譲り合いでいちゃいちゃするのを想像した
年の差もいいけどいっそ両方幼女にして小学生姫子×小学生千歌音、中学生姫子×中学生千歌音でもいい
普通にお互いチョコあげるさ、千歌音ちゃんは姫子や乙羽さん以外にも
イズミさん達親衛隊から凄いの貰いそう
でも姫子以外のは全て丁寧にお断りするんだろうな、乙羽さんのはわからんが
あと姫子は千歌音ちゃんだけじゃなくマコちゃんにも上げそう、ソウマには超義理を
ソウマにはチョコじゃなくていきなり団子かういろうを贈ればいい
>>605 それ凄く萌えるw
ちび姫子は元気いっぱいだけど、とても素直で優しい子な印象
>>609 朝起きて
「姫子朝よ、起きて」
姫子を起こしにいったら…
「…?ん?お姉ちゃんだあれ?」
「…え?」
姫子がちっこくなっていた、みたいなね
>>588 もしかして、ミヤコさんの幻術は、鏡がないとどうしようもないのかな?
脱走癖のある馬って、昔々の西部劇漫画を思い出しました。なんとなく。
後は、コロナさんがどうなるか次第かなぁ。頑張れ姫子。千歌音ちゃんも。
>>603 大切なのは、まず妄想っす。
文才なんて後から……。
そのくらいのちび姫子だったら、本当の両親に可愛がられた時期
なんだろうなぁ。
貝のペンダント出してきて、「お父さんが作ってくれたの」なんてにこっ
といわれたら、千歌音ちゃんいろいろ考えるだろうなぁ。
>>611 あ、分かる。
両親亡くして間もなくて親戚の家に預けられる前まで記憶も体も幼児化しちゃって
千歌音ちゃんを「お姉ちゃんが新しいママ…?」とかビクビクしながら聞く姫子を思い浮かんだ。
千歌音ママ誕生!
記憶も無くしちゃうのか…
それだと千歌音ちゃんが可哀想だな
確かにそれだとまた千歌音ちゃんの片思いになってつらいねぇ
逆だと見てみたい気もするが・・
あら。
やんちゃなちび姫子に母性本能擽られる千歌音ちゃんのつもりだったんだが。
うん、まあ
>>612で書いたのは自分の勝手な妄想だから。
でも記憶あろうが無かろうが、どっちがちびっ子化してもどっちもデレデレなのは間違いないだろうね
まあ転生後ってのは記憶ないのが普通だしな
まあちび姫子の一目ぼれ相手が千歌音ちゃん
ってのもいいんじゃない?記憶はそれから
思い出していけばいいしさ
当然ちび姫子も知らなくて「千歌音ちゃん」と呼ぶ
そういや、ちびの子って女の子でも
「将来は、おねえちゃんのおよめさんになるねっ。絶対待っててね」
って懐いた相手に平気でいうよね。
幼稚園の先生とか近所のお姉さんとかに。
あれ、返事に困ってた人多かったけどなぁ。
ちび姫子に記憶がなかったら、文字通り「初恋の人」になるわけだw千歌音ちゃん。
手は出せないけどw
記憶ありちび姫子だったら、本当に小悪魔だ。
子供の笑顔だけでも破壊的な威力なのに…千歌音ちゃん絶対に無理言われて
も勝てないorz
体と精神は幼くなっても、記憶は残ってて良いんじゃない?
ワルキューレとかみたいに
なるほど、大きくなったら千歌音お姉ちゃんのお嫁さんになるかw
でもさすがにエロは無理かなw
ソウマが体も心も幼児化して姫子をお姉ちゃんと呼んで慕うのを見て嫉妬する千歌音を想像してしまった
ちなみに幼児ソウマの性格はリュ○タロスみたいな感じで
幼児化話だけどツバサとミヤコ以外のオロチメンバーが幼児化して残った2人が子育てというほのぼの話が頭によぎった
>>620 リュ○タロスなソウマってすごい危険で千歌音にも容赦なく襲い掛かりそうだ…
でも前世ソウマでならいけるかも
幼児化かあ
さすがにエロは無理だけどほのぼのしてて面白そう
千歌音ちゃんの後ろにくっついて回るカルガモの赤ちゃんなちび姫子
実はやんちゃだったちび千歌音ちゃんとか
前世の次はこれか!
ちび姫子はなんとなく現世や前世と同じで攻め好きそうだな…
千歌音ちゃん困りそう…
そんな幼女姫子嫌過ぎる
せめて甘えん坊にして欲しい
「千歌音ちゃんおやすみのキスは〜?」とかおねだりしたり?
「お、お嬢様!?」
乙羽が夕食の準備をしようと厨房に入ると、そこにはエプロン姿の千歌音の姿があった。
「ごめんなさい乙羽さん、ちょっと厨房借りるわね。」
「それは構いませんが…あ、あの、いったい何を…?」
「姫子がお腹すいてるみたいなの、何食べたいって聞いたらオムライスが食べたいって言うから…」
と、ちび姫子のために頑張る千歌音ちゃんを想像。
お嬢様な千歌音ちゃんがちび姫子に家庭的な食事を作ってあげたいと乙羽さんに作り方を教わったり、夜はちび姫子に絵本を読んであげて、ちび姫子と一緒に眠るなど……
妄想が止まらない。
なんだかこういうの読むと微笑ましいな
本編での姫宮邸での二人って辛いシーン多いし
ちび姫子のために頑張る千歌音ちゃんいいなあ
ちび姫子も千歌音ちゃんのこと大好きみたいだしいい
ちび姫子から「千歌音ちゃん大好き光線」を浴び続けたら、千歌音ちゃん鼻血出して倒れちゃうんじゃないかと心配
幼女千歌音が大人姫子に「大きくなったら姫子お姉ちゃんのお嫁さんになるの」と恥ずかしそうに言うのもイイ
>>630 すごく…素敵です…
でも幼女千歌音ちゃんって6話や8話で出てきたけど、台詞が無かったからちび姫子より想像しにくい
一緒に入浴するのとか楽しそう
アヒルさんでも浮かべて
「お嬢様の背中は私が!」「千歌音ちゃんは私と入るんだもん!」と
千歌音ちゃん入浴時とか乙羽さんとちび姫子の言い合いもありそう
二人とも心から千歌音ちゃんのこと愛してるからな
>>631 小さい頃の千歌音って乙羽さんの回想で出てきたけど
木の上で読書って、お転婆なんだか大人しいんだか微妙だよな
言うなれば「利発なお転婆娘」みたいな?
木に登ったのって、お日様に近づきたいからだったよね?
…そのために木登り練習したのだろうか?
それよりも謎は、あのでかい本を持って、どうやって登ったのだろうか?謎。
首に本を包んだ風呂敷でもつけたのかなぁ…
風呂敷、唐草模様じゃなければいいがw
千歌音ちゃんが幼児になった場合でも、姫子と乙羽さんで取り合いになりそうだな。
姫子「千歌音ちゃんは私が見てますから…」
乙羽「いいえ、お嬢様のお世話はメイドの私が…」
ちび千歌音ちゃん(オロオロ)
2人の間で板挟みになって戸惑うちび千歌音ちゃん。
>>635 >お日様に近づきたいから
そんな設定あったっけ?覚えてないや…
でももし公式にはなくても、凄く千歌音らしい素敵な理由だね!
>>634 そんな感じかしら
大人しいんだけどやることは大胆的な
…あれ?でもそれって姫子のことなんじゃ(ry
>>635 そんなこと言ってたっけ?
「私、この木の上から世界を見下ろすのが好きだった」
とは言ってたが
まあいずれにせよ、その考えでも違和感は無いけど
あ、お日様うんねんは乙羽さんの話が載った小冊子だった。
本編じゃなかった…申し訳ないっ
ところでオリジナル小説ってオリキャラ出してもいいの?
というのも前世編では八の首もしくは七の首は別キャラでもいいんじゃないかなと思って
>>640 全然いーと思うよ
自分の場合妄想が行き過ぎてオリジナルどころか原型さえも無くなってるから
>>641 ありがとう
八の首は裏設定では乙羽だけどオリ設定では中学生ぐらいの少女(イメージCV:松元環季)
ソウマと同じく反オロチって感じで姫子や千歌音と絡ませようかなって。ついでにソウマとも(ただし恋愛関係には発展せず)
>>588の続きが一応出来たのでちびっ子ブーム到来の空気を読まずに投下します、すいません。
付け加えの注意書き
1.エロあり
2.全員性格がおかしいです。あと言葉遣いはごめんなさい状態。
3.今回はバトル有り、拙いけど。武器は正直申し訳ない。ロボは出ません。
4.レーコロ好きは見ない方が無難。
は?何これ?な展開多数あり。言い訳は後ほど…orz
>>588 ******************
「きゃあっ!」
ずるずると乙羽に引き摺られながら乙羽の部屋に連れていかれた千歌音は部屋に入るなり弓を取り上げられ背中を強く押された。
そのまま勢いで広々とした部屋の真ん中に敷かれている布団に足を取られドサッ!と前のめりに倒れこみ、腰に提げていた矢筒から矢が零れる。
起き上がらなくてはと慌てて仰向けになるも、それよりも先に乙羽に強く押し倒されそのまま口を無理やり重ねられる。
「ん!?んふぁ!…ん、ぅむ!んぁ!」
驚き頭を振り必死に離そうとすると、結んでいた紙紐がパラっと解け千歌音の長い髪が布団に広がる。
必死に乙羽を退かそうともがくが、圧し掛かる乙羽の体は尋常じゃないほど重くビクともしない。
「っはぁ!お願いやめて!目を、目を覚まして乙羽さん…!!」
何とか口付けから逃れ訴えるが操られていると思われる乙羽は全く耳を貸さない。
両の手首を抵抗する間もなく解けた髪紐で拘束され片手で押さえつける。
自分を見下ろす目つきもいつもの穏やかなものではなく、血に飢えた獣のようだった。
「こんなの嫌っ!お願いやめ―――つっ!」
いつまでもいやいやと喚き大人しくならぬ千歌音に乙羽が無言でパシィ!と頬を叩いた。
一瞬何をされた分からなかったが、口の中が切れ口内に広がる血の味とじんじんと熱くなる頬の痛みで目頭が熱くなる。
「フフ。ダメですよ、じっとしていなくちゃ」
大人しくなった千歌音に薄ら笑いを浮かべるとその見たことも無い乙羽の笑顔に体が硬直する。
(違う…乙羽さんはこんな事…!)
しかし頭でそう思っていても迫り来る恐怖に体中が震えてどうにもならない。
「これは、診察には必要ないわね」
蛇に睨まれた蛙のように動かなくなった千歌音から提げていた矢筒を取り払った。
残っていた矢も取り上げられ完全に丸腰になりどこか心許なくなる。
「さて、どこから看て上げましょうか?」
息が掛かるほど顔を近づけられ、思わず目を閉じ顔を逸らしてしまう。
恐怖で口が震え、両目から涙が溢れ出る。
「た、助け…んんっ!」
小さく助けを求める声も乙羽に顎を掴まれ再び口を塞がれ封じられてしまう。
そのまま強引に口を割られ、ぬるっとした乙羽の舌が千歌音の口内に入り込む。
「ぁむ、はぁ…っ…ん…!」
舌を無理やり絡めさせられ呼吸も許さぬような濃厚な口付けを受ける。
息苦しくて眉間に皺を寄せ離そうとするが顎をしっかりと抑えられていて儘ならない。
ようやく乙羽が口を離すと、千歌音は咽ながら呼吸を整える。
頬を染め口の端から垂れてる互いの唾液を拭うことも出来ず肩で息をする姿に笑みが止まらない。
「誰も助けに来ないわ、皆気持ちよく眠ってもらってるもの」と耳元で楽しそうに囁いた。
「そんなどうし…やんっ!」
口答えしようにもそのままかぷっと耳を甘噛みされ甘い声が出てしまう。
「良い声、敏感なのね」
「っ…!」
乙羽の言葉に恥ずかしくて声を漏らすまいと唇を噛んで耐えようとする。
それを嘲笑うように耳に息を吹きかけ何度も軟骨を噛み、時折ねっとりと舐めてやる。
乙羽の息遣いが嫌というほど聞こえ、震えと涙が止まらない。
「だから、心行くまで楽しみましょ」
首筋を口付け体を起こし千歌音が耐えている隙に上着を強引に引き剥がすと仰向けでも形の良い豊満な2つの乳房がぷるんと外に晒される。
揺れる胸には真新しいと思う赤い小さな花が散りばめられている。
姫子との、愛の証。
「へえ、これはこれは…」
「やぁ!見ないで…あぁ!!」
胸に熱っぽく向けられる視線に顔を赤らめ身を捩るが、押さえつけられているため意味は無く、ぐにゅっ!と強く鷲掴みされた。
「昨晩も陽の巫女とお楽しみだったのね?」
痛みで仰け反る千歌音を無視し胸を上下左右に揉み扱く。
(陽の巫女…やはり誰かに操られてる…!)
さり気無く言った乙羽の言葉を千歌音は聞き逃さなかった。
しかしそう確信し歯を食いしばり耐える千歌音の意思とは裏腹に胸の突起は徐々に固くなり自己主張していく。
それを乙羽の指の腹でくりくりと擦られ、十分固くなった時きゅっと摘まれた。
「んん!…あぁん!」
走ったぴりりっとした刺激に懸命に耐えていた甲高い声が出てしまう。
艶かしさが増してきた声にニヤリと乙羽の口端があがる。
「美味しそうな果実…」
舌なめずりしながら胸をぎゅっと絞り千歌音の固くなった蕾に口を近づけ大きく開いていく。
桜色の先端に生温かい息が掛かり、千歌音は目を大きく見開いた。
「いや…いやああああああーーー!!」
桜色の先端に乙羽の生温かい舌が触れた瞬間響いた千歌音の悲鳴。
その声を覆い隠すように屋敷の上の空はどんよりとした雲に覆われていた。
***************
「うぅ…!」
突然胸の字が痛み、胸元を押さえチラッと黒い雲に覆われている村のほうを見た。
(間違いない、千歌音が襲われてる…!)
一刻も早く屋敷に戻らねばと焦る姫子は戦いに集中できないでいた。
「姫様っ!」
「っ!」
真琴の声に顔を上げるとコロナの投げた数本の簪が自分に向かって投げられていることに気づき寸でのところで躱した。
しかしギリギリで躱した為、着物を袖をざっくりと切り裂いた。
気ばかりが先走る姫子に慌てて駆け寄り落ち着かせるように肩に手を置く。
「姫様ダメです、今は戦いに集中しないと…」
「…分かってる!」
しかし防戦一方で打開策を見出せず、気ばかりが焦る。
「もうじれったいわね!とっとと殺られなさいよ!」
気が立ってるコロナは休む暇を与えず更に簪を投げ付け、 散り散りに飛んで避けた。
だがあくまでコロナの標的は姫子でどんなに真琴が牽制しても執拗に姫子だけを狙う。
姫子も懸命に避けながら何とか反撃のタイミングを図るが、しかしまた胸の痣が痛み一瞬足がよろめいてしまう。
「危ない!姫様っ!!」
「っ!?」
その瞬間を逃さなかったコロナが姫子との間合いを詰めすぐ目の前まで来ていた。
真琴が間に入ろうと駆け出すがとてもじゃないが間に合わない。
(不味い避けられない…!)
しかしそう思った時には時すでに遅し。コロナに着物を掴まれそのまま地面に叩きつけられた。
「ぐっ…!」
胸を強く打ち息が詰まる。
起き上がる間もなく胸倉を掴まれコロナに軽々と持ち上げられてしまう。
目線が同じ高さになり、半目を開くと勝ち誇ったコロナの顔が見える。
「ふふ、やっと捕まえたわよ」
そう言って先のよく尖った簪を取り出し喉に突きつけられた。
何とかしようにも体が痛くて動けず、自らの窮地に体が強張る。
「バイバイ、陽の巫女♪」
勝利を確信し満面の笑みを浮かべ簪を力を込めたとき、姫子はぎゅっと目を瞑った。
「――!」
しかしコロナの簪が姫子の喉を貫こうとした瞬間、木の陰からコロナに向かって何かが投げ込まれ咄嗟にコロナは後ろに跳び、手が離された姫子は地面にどさっと落ち真琴がすぐさま駆け寄る。
「大丈夫ですか!?」
「…え、ええ。…でも一体誰が?」
「誰よ!!」
不快さ丸出しで投げ込んできた木の方に向かって吼えると、その場に居た全員の視線がそこに注がれる。
「邪魔させてもらうわよ」
「レーコ!?」
木の影から現れたのは五ノ首のレーコだった。
新たなオロチの出現に慌てて身構える2人だが、眼鏡の奥のレーコの視線は鋭くコロナに向かれている。
「心配しなくいい。私が用があるのは69位の方だから」
「68位よ!それよりノコノコ現れてきて一体どういうつもりよ!」
「貴女の相手は私がしてあげる」
「あんた、まさかオロチ(私たち)を裏切るつもり…?」
「…かも知れないわね」
殺気立ちながら睨みあう両者。
場に付いていけず完全に蚊帳の外の2人は困惑する。
「…ど、どうなってんの?」
「わ、分かりません…。あ!姫様!お馬が!」
「え?」
真琴の指差すほうを見ると、手綱だけをつけた愛馬がこちらに向かって駆けてきている。
真琴の手を借りて立ち上がった姫子の前に着くと落ち着かぬようにぐるぐると姫子の周りを回り、後ろから頭を何度も姫子の脇に潜らせてくる。
それはまるで早く背に乗るよう急かしてるかのようだった。
「早く自分の屋敷へ戻りなさい」
「え?」
コロナと睨みあったままのレーコが短く言う。
「早く戻らないと、月の巫女が大変なことになってるわよ」
「……っ」
「姫様!急がないと…!」
また罠かもしれない…でも今は迷ってる暇は無い。
そう思うや組んだ真琴の手を台にし愛馬の背に飛び乗る。
「真琴、私は屋敷へ戻るから大神先生のところへ行ってもらえる?」
「はい!」
「逃がさないわよ!」
コロナが走りだそうとした姫子と真琴に向かって簪を投げつけるが、レーコが姫子の前に素早く移動しそれを全て払い落とす。
「ちょっとレーコ!邪魔しないでよ!」
「あ、ありがとう…」
敵だったはずの相手に礼を言うのもおかしかったが、思わず姫子の口から感謝の言葉がもれた。
しかしレーコは表情を変えずチラっと姫子を見てすぐ前を向く。
「別に陽の巫女(貴女)を助ける訳じゃない」
「え?」
「月の巫女を私が助けても貴女が傷つくと月の巫女が悲しむから。ただそれだけ」
元々コロナと違って感情を表に出さないレーコ。さらに淡々とした口調のせいで感情まで読み取れはしない。
しかし言葉の意味に姫子は困惑してしまう。
レーコと睨みあっているコロナも僅かに顔を顰めている。
何て返せばいいのか迷っていると「姫様!早く!」と真琴に促され、結局言葉を掛ける事無く姫子は馬を走らせその場から去った。
「レーコ、まさか月の巫女に情が移ったとでも言うつもり?」
地を蹴る蹄の音が遠ざかっていき、レーコと2人きりになったコロナは静かに問う。
「…さあ」
「白を切るつもり?」
「貴女が私に勝てば、教えてあげる…」
そう言ってレーコは口を閉ざし、両指に彫刻刀を構えた。
「………これ以上は問答無用って事ね」
さっきまで強気だったコロナが少し淋しげな目でレーコを見た。
しかしそれでもレーコは表情を変わらない。
しばらくの沈黙の後、コロナは諦めたように溜息をつき自分もまた両指に簪を構えた。
「行くわよっ!」
「……っ!」
味方同士だったはずの両者が激しくぶつかり合ったとき、ポツポツと空からは雨が降りはじめた。
*****************
徐々に雨の音が強くなり、本格的に降り出そうとしていた。
雨が瓦を叩く音と、ちゅぱちゃぱと大きな音を立てながら胸をしゃぶる音がいやらしく響く。
「はぁ!…んあ、ああ!やぁ…」
乳首を強く吸われ乳房は形が歪むほど揉まれ、拒みながらも時折喘いでしまう千歌音。
それが逆に相手を楽しませていることに姫子との交わりしか知らぬ千歌音は分かるはずも無い。
「んああぁぁー!!――んむぅ!ん、ん、んぁ」
カリッと乳首を不意に歯を立てられ痛くて大きな声を上げるが、その口を再び乙羽の口によって封じられる。
さらに噛まれて痛む乳首を指で摘まれ、痛くて涙が止め処なく零れる。
しかしその痛みと同時に体に何かが登りつめていき背筋がぞくぞくして疼いてしまう。
それに気付いた乙羽が口を離すと、千歌音はくたぁっと脱力してしまう。
もう抑えられている腕に力は入らず千歌音に抵抗する力はもうほとんど残っていない。
「はぁ、はぁ…もう、もう止めて…」
痛くて苦しくて。
操られていると分かっていてもお願いだから届いてほしい…そう切に思いながら虚ろな目で哀願する。
「なぜ?まだまだこれからなのに」
「…やあぁん!だ、めえ…!!」
千歌音の股の間に手を入れ袴の上から秘所を手の平全体で撫でた。
途端千歌音の足が突っ張り大きくビクビクと下腹部が大きく反応する。
袴の上からでも分かるぐらい其処は熱を持ち潤いを持っているのが伝わる。
「凄いわね、私相手でもこんなに濡れてるだなんて。ぐしょぐしょじゃない。そんなに感じた?」
罵りながら袴の帯を解きはじめた乙羽に「はぁ!…く!ち、違うっ…!」と首を左右に振り震えた声で言う。
「貴女は…貴女は乙羽さんじゃないっ!」
自分の知る乙羽はこんな事などしない!と言うように怒り露にキッ!と睨みつけた。
「フフフ、反抗的な目だこと。でも残念、私は乙羽よ。貴女の良く知ってる如月乙羽」
「違う!乙羽さんは優し…いやああ!」
微笑み袴に手をかかり間髪いれず一気に脱がされ千歌音の短い抗議の声が響く。
履いている足袋の色と同じくらい真白いほっそりとした足、覆うものがなくなり剥き出しになった秘所がどんな状態かは考えたくもない。
(ダメ、どうにもならない…)
抵抗する気力をも使い果たし、肩で息をする千歌音の目からはただ涙が零れる。
「良い顔、もっと良い顔を見せて頂戴」
満足げにくびれた腰の曲線を撫で大人しくなった千歌音の閉じていた足を開かせた。
そして千歌音の下腹部へ顔を近づけようとした時途中で体を起こし外の方を見た。
「あら残念、お邪魔虫が来ちゃったわね」
途中雨に打たれながらようやく村へとつき屋敷の門を抜け、中庭まで進み馬から飛び降りた。
「お前は大神神社へお逃げ」
そう愛馬に告げ姫子は護身刀を鞘から抜き、草鞋を履いたまま静か過ぎる屋敷の中へと入るとあちこちに下女が倒れている姿が見えた。
(眠らされてる…)
その内の1人に近づき確認すると、不穏な空気が一番漂う乙羽の部屋へと一目散に走った。
自分の勘が間違っていなければそこにオロチは居るはず。
渡り廊下へと出て走り乙羽の部屋の前へと着く。
ガララッ!!
「千歌音!乙羽さん大丈夫!?……一体何をしてるの?」
勢いよく襖を開き、自分の目に飛び込んだ光景に愕然とした。
広い部屋の真ん中、乱れた着物の姿の乙羽が両手を縛られ下半身裸で上着だけを羽織っただけの千歌音を布団の上で抱き締めている。
涙でぐしゃぐしゃの顔で、涙が流れすぎて赤く充血した目の千歌音が痛々しい表情で自分を見ている。
一体何が起きたのかと理解しようとすればする程どんどん心拍数が上がっていく。
「うふふ、見て分からない?姫宮さんとお楽しみ中だったの。ねえ?」
「うぅ…あぁぁ!」
見せ付けるように千歌音の生の乳房を揉むと千歌音の口から悲鳴にも似た喘ぎ声が出る。
「あともうちょっとで気持ち良くさせてあげれたのに、フフフ」
煽る乙羽に全身の血が一気に遡る。
「っ!いいから千歌音を離して!!」
「ええ、いいわよ」
「きゃあ!」
頭に血が上る姫子を鼻で笑いながら立ち上がり千歌音の背中をドンと蹴った。
前につんのめる千歌音に姫子はすぐさま腕を取り抱き留め乙羽と十分間合いを取る。
とりあえず着ていた上着をかけてやり頬に張り付いてる髪を梳いてやりながら「大丈夫?」と問うと千歌音は姫子の胸でコクリと小さく頷いた。
「貴女自分が何したのか分かってるの!千歌音は貴女の事を信頼して――」
「ダメ姫子、乙羽さんは操られてるだけなの…!」
「え?」
怒りで我を忘れてしまいそうな姫子に千歌音が胸元を掴み止める。
すると乙羽の様子が一変する。
コロナが怒りを顕にしたと同じく体中に赤黒い瘴気を漂わせる。
『フフフ、そうよ。月の巫女――』
「っ!その声は…」
「ニノ首…」
乙羽の声に重なってミヤコの声が聞こえ、姫子と千歌音はハッと目を大きく見開いた。
千歌音の脳裏に血の気が引くような悪夢が甦る。
『お久しぶり、陽の巫女。相変わらず元気そうで何より』
「……全て貴女の仕業だったのね」
そう考えると全ての辻褄が合う。
重なるミヤコの声に冷静さを取り戻していく。
千歌音を庇うように乙羽に少しだけ背を向け、震えている千歌音を座らせた。
乙羽を警戒しながら固く結ばれた髪紐を刀で切りつつ小さな声で早口で言う。
「…千歌音、この部屋のどこかにオロチが隠れてるはず。私が時間を稼ぐから見つけて。一緒に乙羽さんを助けるわよ、いい?」
乙羽を助けるという言葉に千歌音は表情を変え相手に悟られぬ決心したように小さく頷いた。
乙羽を救いたい気持ちは姫子と同じだった。
目の色が変わった千歌音に一瞬だけ笑みを送り、姫子は再び片手で護身刀を構え乙羽と向き合う。
「返してもらうわよ、乙羽さんの体――」
『どうしようかしら?返してあげてもいいけど結構気に入ったのよね、このお嬢さんの体』
「なら、力づくでも返してもらうわ」
『どうやって?貴女がその立派な刀でこのお嬢さんの体を斬れば、この美しいお嬢さん自身に傷をつける事になるのよ?』
「……っ」
貴女にそれが出来るのかしら?と小馬鹿にした口調で返す乙羽に怒りで構える手に力が篭る。
楽しんでいる、こっちが手を出せないのを分かっていて。
例えここで乙羽を斬ったとしてもミヤコにダメージを与えることは出来ないはず。
だからこそわざと自分を煽り乙羽を斬らせようと仕向けているに違いない。
そう判断し相手の挑発に乗るのは思う壺だと、自分に言い聞かせ小さく深呼吸をする。
「それにしても随分と回りくどい事をしてくれるじゃない。偽の依頼状まで用意して。
それで自分は直接手を出さず、裏に隠れて他人を操るだなんて小癪な真似してくれるわね。
今回はなぜ巫女とオロチと何も関係のない乙羽さんの体を?」
『何故?フフ、月の巫女を誑かすのにこの女性が丁度良かっただけよ。とっても仲が良かったみたいだったし』
「…神経疑うわ」
『何とでも言ってくれて結構。全ては一ノ首ツバサ様の為。あの方がこの世界を手中にする為なら何だってするわ』
蔑む姫子だが乙羽はそれを誇りだと云わんばかりに言い、興奮しているのか自分の胸を弄り頬を染めうっとりと上気した表情になる。
(狂ってるわね…)
とてもじゃないが理解に苦しんだ。
しかしそう思う姫子が口に出すよりも先に後方から「…可哀相な人」と小さくも良く通る声が聞こえた。
『何…?』
「千歌音…」
ぼそっと呟いた千歌音の声に反応し顔を見ると、憐れむような表情に乙羽は眉を顰め、姫子も構えていた刀をすっと降ろした。
「それで自己犠牲のつもり?貴女のは単なる自己満足に過ぎないわ。そんなんじゃ愛されてる方もいい迷惑よ。
そんな見当違いな事言ってるようじゃ、さぞかし相手にされてないんでしょうね」
『だ、黙れ!お前に何が分かる!』
この場に似つかわしくないほど冷静で落ち着いた声で言う千歌音に図星なのか今までの余裕さを失くし明らかに動揺しながら言い返す。
『相手にされてないだなんてそんな事などない!この世の全てはツバサ様の為に存在する!ツバサ様こそ世界の支配者に相応しい!!だから私は…私は全てを捧げツバサ様に尽くしているのだ!!』
自分の考えは間違っていないと主張するようにダン!っと威嚇するように大きな足音を立て千歌音に近づこうとする。
「ダメやめて!千歌音に近寄らないで!」
これ以上千歌音には近寄らせないと乙羽に飛び掛り肩を掴みあいもつれ合う。
『邪魔をするな!陽の巫女!!』
「あああっ!」
しかしミヤコに操られた乙羽の力はすさまじく、簡単に腕を捻られ力でねじ伏せられてしまう。
手に持っていた護身刀も奪い取られてしまいそうになっている。
(このままじゃ姫子が危ない…!)
その時千歌音の目に乙羽の背後、部屋の一番隅にある化粧台の鏡に映る鬼のような形相のミヤコが見えた。
「っ!!姫子!下がって!」
「!」
『くっ!』
千歌音の言葉に振り返ると千歌音は座ったまま落ちてた弓と矢を取り構えていた。
鏡の存在に気付いた千歌音に乙羽の力が一瞬緩み、姫子はその隙をついて腕を振り払い後ろ跳びに千歌音の横へといく。
『させるかぁーーー!!』
逆上したミヤコが千歌音に向かって襲い掛かる。しかし千歌音が弓を射るほうが早い。
パキィィィーン!
乙羽の脇腹を通り抜け矢が鏡に映るミヤコの額に突き刺さり、大きな音をたて粉々に割れる。
『ああああああーーー!!』
すると乙羽もミヤコと同じく額を両手で押さえ、耳を劈くような絶叫を上げる。
体からは赤黒い大きな蛇のような瘴気の塊が抜けていく。
『おのれぇ…!月の巫女ぉぉー…!!』
そう叫ぶと瘴気は霧散し、ぴたりと絶叫が止むとぷつりと糸が切れたように乙羽の体は2人の目の前で崩れ落ちた。
****************
「…どうやら貴方達の計画は失敗に終わったようね」
「…そうね」
ミヤコの撤退を察したレーコの言葉に争うのを止め互いにすっと手にしていた武器をおろした。
「どうする?このまま決着つくまでやりあう?」
「……チッ」
実力はほぼ互角。しかし体力の消耗は前半姫子との戦いい時間を費やしたコロナの方が激しかった。
それを自覚しているコロナは手を握り締め悔しげに舌打ちする。
「覚えてなさい、私達を……私を裏切ったこと絶対に後悔させてやるから!」
憎しみに溢れた眼差しを向けそう捨て台詞を言い残し、コロナはレーコの前から姿を消した。
しかし去る直前コロナの目尻に涙が浮かんでいたのをレーコは見逃さなかった。
「……」
1人残されたレーコは無言で空を見上げた。
気が付くと雨はすっかり止み、太陽は沈みかけ反対側には月が輝き始めていた。
*************
騒ぎも静まり、来栖川の屋敷が落ち着きを取り戻す頃にはすっかり夜になっていた。
それでも屋敷の被害も怪我人も思った以上に少なかったのは不幸中の幸いであった。
後始末を終え千歌音が休んでいる離れへと着いたとき姫子の脳裏にレーコとの会話が過ぎる。
(あれは一体何だったのかしら、本当に裏切ったように見えたけど…)
結果的に助けてくれたとは言え味方だとも言いきれない。
しかし今はそれを考えるよりも心身ともに傷ついた千歌音を癒してやらねば。
そう思い襖を開け入っていった。
「姫子…乙羽さんは?」
自分の訪れを待っていた千歌音は心配げに尋ねた。
「大丈夫よ、酷く疲れてたけど意識もしっかりしてるし。でもやはり操られていたときのことは全く覚えてないみたい」
「…そう」
操られていたとは言え、互いにとっても記憶がない方が良かったと心底思う。
とは言えそう簡単に忘れられるとは言い難いが…。
俯き目を伏せた千歌音を姫子はそっと自分の胸元に抱き寄せた。
寝衣の袖から覗くほっそりとした手首には痛々しい痣が見えている。
「平気?痛かったでしょ」
労わる様に抱き締め優しく耳元で聞いてやる。
暖かな姫子の温もりに包まれると心が落ち着くのが分かる。
包み込む姫子の柔らかくて暖かい手に自分の手を重ねた。
「姫子、あのね…その…」
「分かってるわ、乙羽さんに何があったか話すつもりはないわ」
千歌音が全て言い切る前に姫子は優しく言う。
真実を知れば優しく責任感の強い乙羽の事である、きっと自分たちの前から姿を消してしまうだろう。
しかしそれは好ましい事とは言えないし、姫子も千歌音も望んではいない。
そもそも乙羽は加害者ではなく千歌音と同じく被害者である。
「怖い?」
「いいえ、大丈夫」
憎むべき相手を姫子も千歌音も互いに理解している。
「一刻も早くアメノムラクモ復活させましょ、今日みたいなことが2度と起きないように」
「…うん」
自分の胸元で笑顔で頷く以前に比べたくましくなった千歌音の額に優しく口付けた。
終
以上です。色々とすいませんでした。
自分でも何でこんな回りくどいもんを書いたのか途中で分からなくなってしまいました。
後半部分の姫千歌が一緒に戦うのを書いたのはそういう話が好きなだけです。
原作クラッシャーで申し訳ない。
レーコがオロチを裏切ったのはここのスレで「前世ではソウマじゃないオロチ衆の誰かが裏切るのもいい」っていうのを読んで使わせてもらいました。
個人的には裏切るならコロナの方が良かったんですけど冒頭でミヤコと一緒に悪巧みしてたのでレーコに裏切ってもらいました。
一応惚れた相手は千歌音ちゃんなのだけど理由部分は適当過ぎるのもあってカットしちゃいました、すいません。
あと自分はミヤコ好きです、あんなキャラにしちゃったけど。
では、読んじゃった人すいませんでした。
>>642 書き途中があったのでごっちゃになる前に先に投下させてもらいました。
気分を損ねられたら申し訳ないです。
自分を踏み台にしてどうぞ投下してください。
>>654 よかったですよ。
まさかのレーコの裏切りとか。
しばらくの間、何も覚えてない乙羽さんに何も言わなくても姫子の態度に出そうw
乙羽さん「姫子、よかったらお茶でも…」
姫子「……」
乙羽さん「姫子?」
姫子「………(`-ω-´)」
乙羽さん(わ、私何かしたかしら…?)
>>564 ん、良かったね、レーコ先生にしたのはよし
あと裏銀月(?)もエロくて良かったです
乙羽さんファンからしても操られ状態での行為で
嫉妬や欲望からではないので安心しました
乙羽さん攻めが最後までしなかったのは理由ありかな?
犯され後の千歌音ちゃんも観てみたかった気はする
レーコ先生が姫千歌に割り込むって展開も妄想できていいですね〜
「ちょっと五の首」
「なに?」
「千歌音に近づくとただじゃおかないわよ」
「……」
「ひ、姫子…その、一応助けてくれたんだし」
「駄目よ!わ、私は認めないわ」
なんて会話もあるな
>>654 やっぱりどちらかだけが頑張るんじゃなくて、どちらもうまくフォローしあってる
間柄って見ててにやりとしてしまう。相手への絶対の信頼が見えるところでは特に。
レーコ先生が裏切るのは、ちょっと意外だったけれど、(てっきりコロナかと)
ちょうどレーコ先生が裏切ったらと個人的にも妄想してたので、楽しく拝
見しました。
ミヤコ姉が好きなんですが、(それ以上に波乱を起こすなら、困ったときの
ミヤコ姉頼み)ツバサ兄がいる限り裏切るのは難しそう…
一度見てみたいものですが。
その場合、オロチに使われるツバサを見たくない一心で動くのか、悪の道か
ら更生させようとする熱い人になってしまうのか…にあわなそうw
レーコが離反か。この分だとコロナ、ネココの離反もありかも
ツバサ、ミヤコ、ギロチは難しいだろうけど巫女との戦いで「じゃあオロチやめるか」とすればいいし
しかしまぁレーコが離反したとなると前世ソウマの立ち位置が難しくなるな
かといってソウマが悪者なのはどうも似合わないし。オロチだけど自由を束縛されるのが嫌でオロチを離反というのでもいいかな
>>657 ツバサを操る黒幕を用意して真実に気付いたツバサと共に離反すればいい
話し変わるんだけど、本編の3話で姫子が怖い夢を見て千歌音ちゃんが心配して部屋に来る場面を参考。
姫子が子供の頃の夢を見て不安や寂しさから、ちび姫子になってしまう。
千歌音ちゃんが朝、部屋に行くとちび姫子発見。
千歌音ちゃん姫子を元に戻すために奮闘する(千歌音ちゃんの愛情で不安や寂しさを取り除いてあげる)
ここまで考えてみるけど…話し考えるのって、やっぱり難しいな。
突発的に浮かんだベリーショートな前世↓
「……いい?」
いつも姫子は私を求めるとき熱っぽい声で聞いてくる。
たまには意地悪して「今日はだめ」と答えてみようと思っても、自分を見つめるその目はとても子供のようで。
私はいつももちろんと、頷くことしか出来なくなってしまう。
「綺麗よ、とても…」
何度抱こうとも姫子は体の隅々まで愛してくれる。
体が弱い私からしてみれば太陽のような輝きを持つ姫子の方が綺麗だと思うのに。
けれどそう言い返す前にいつも微笑む姫子の口と指先に邪魔されてしまう。
「こっち向いて、千歌音…」
行為の最中時折私を呼んでは深い口付けをしてくれる。
そのまま思考が止まるような愛撫は続く。姫子は私の弱いところを知り尽くしている。
だから私は愛されるたびに姫子の腕の中で酔わされていく。
「はぁ、千歌音…」
必死にしがみつく私の頭を抱き締め、一度体を起こす。
まただ…。
ここ最近体を重ねるとき姫子の様子がおかしい。
おかしいと言っても変とかそう言うのじゃなくて、何て言うか…。
いつも私の余裕が無くなってくる頃に必ず同じ事を聞くようになった。
「入れてもいい…?ここに…」
そう言って姫子によってたっぷりと溢れだされている蜜壷の入り口に指をそっと宛がう。
しかし私達陽と月の巫女は純潔でなくてはならない。
だから初めて言われたときはふざけているのかと思っていたら、その目はものすごく真剣で。
でも、とても哀しそうだった。
「フフ、冗談よ」
今日も返答に困っていると笑って再び私の体の上に肌を重ねる。
でも本当に冗談なのか、それとも……。
しかしそう考える前に姫子に翻弄されてしまい忘れ去ってしまう。
「好きよ、千歌音…」
でも情事の余韻の残る体を強く抱き締めるとき、いつも私からは顔が見えない。
だから想いの込められた言葉を囁いてくれた声とは裏腹に。
ひょっとしたら抱き締めてくれていた時の表情は、もしかしたらとても哀しそうなものだったのかも知れないと。
月の社で姫子と最後の儀式を迎えねばならぬ今なら分かる気がする。
うん、特に意味は無い。すまんかった。
>>659 そおかな?
そこまで考えれてたら思い浮かびそうだけど
妄想を萌やすんだ!
前世読むと安心するよな…やはり千歌音ちゃんは受けがいい
でも前世でも姫さまが攻められるのも読みたい気がする
>>658 ソウマが悪役になってもいいじゃない(本編でも恋の悪役ではあるけど)
レーコロが裏切るパターンも存在するのならさ
>>659 そうそう。話を考えるのってマジ難しい
>>662 ソウマの悪役ってどうも似合わない気が…やるとしても単なる悪じゃなくて信念持った悪役がいい
例:幽遊白書の戸愚呂や北斗の拳のラオウ
文章にはできなくてもネタレベルなら幾らでも思い浮かぶんだけどね〜。
あんま本編でギャグっぽいの無かったから(ドラマCDはあったけど)、たまにギャグっぽいの書きたくなる。
ネタレベルで馬鹿話思いついて、途中まで書いて、後悔すること山ほどw
でも、ギャグとかコメディとか難しい…
オロチ衆だと結構動いてくれるw
オロチ衆扱いやすいよねw
自分の場合だとマコちゃんとイズミさんかなあ。あと乙羽さんとか>ギャグ要員
意外と千歌音ちゃんも面白いと思うんだよねw
まさかの姫子常識人
自分が妄想する千歌音ちゃんは、意外に冗談を真に受ける人。
明確に冗談とかたとえ話だよーって言わないと、額面通り受ける人。
でも、堂々として対応しているから、なかなか気づかれない人。
特に姫子とか言うことには、疑わずにそのまま鵜呑みにして、後で姫子が
慌てるとか妄想してる。(でも、ほめ言葉とかは……)
女の子の知り合いには、甘いんじゃないかと。
そういう話を今妄想中……馬鹿すぎてw
千歌音ちゃんからかったら、楽しそうだなと。
個人的には、姫子ってすごく常識人だと思う。
ただ、その常識と言うのが、恋愛とかなんか間違った漫画でつけてないかと
思うけれどw
一般常識だったら一番かもね。カズキ兄さんとかよりも。
オロチ衆だと、一番の常識人はレーコ先生のような気がするな。
言ってることはフリーダムだけど、実行はめんどくさがってあまり常識はずれ
なことはしなさそう。
立場が悪だったら、悪のお約束には忠実とか。
個性的な連中が多いだけに姫子はある程度はノーマルに思える
いーじゃない、みんな書いて投下しちゃえばいーじゃない!
やっぱりマコイズと乙羽さんは最低脇役でもいいから登場させたいなあ…
>>667 普段はクールで中身はデレな千歌音ちゃんも
たまに姫子の前では天然になるときあるんだよね
ドラマCDオロチ懺悔室で姫子を探しに来た
千歌音ちゃんの語る姫子は宮様補正が掛かりすぎだよなw
普段からかなり可愛い千歌音ちゃんだが
最終話の泣き顔+頬染めは反則すぎる
姫子からの突然キスや腕組みされたときも
頬染めてオロオロしてて可愛い
色んな要素がつまってるよね
全てが好きだわ…報われてよかった
>>671 あれ好きだわ〜w
初めて聞いた時どんだけ好きなんだよ!って突っ込んだもん
全然だめだ…。
大人千歌音ちゃん×幼児姫子を考えたけど、どうしても途中までしか浮かばん。
投下は無理かもしれない…。
ネタとしては浮かぶのにな…いざ文章にできない。
>>671 自分もあれ大好き
千歌音ちゃんの姫子に対するそこはかとない愛情がうかがえる
その後の
ミヤコ「は?」
でも吹くw
>>673>>675 ああいう姫子バカな千歌音ちゃんをもう周りがみんな知っていて
「あ〜、はいはい、分かった分かったw」みたいな反応がある世界も見てみたいんだよね
ミヤコさまの返しが「はて?いったい誰のことかしら?…ってここは交番じゃありません!」
ていうところで大爆笑だった
推定年齢4歳くらいのちび姫子と千歌音ちゃんがピクニックに出掛けるそうです。
「千歌音ちゃん、準備まだあ?」
姫宮邸玄関。小さい子犬の顔のリュックを背負った姫子がピョンピョン跳ねる。
「ごめんね、姫子。お待たせ」
姫子に急かされ早歩きで玄関へと向かう千歌音。
自分を見上げる姫子にしゃがんで目線を合わせて「はい、じゃあ帽子かぶって」と千歌音のお揃いのツバ付きの帽子を被せてやると姫子も嬉しそうにニッコリと笑った。
「じゃあ乙羽さん、行って来るわね」
「いってきまーす!」
「はい、お気をつけていってらっしゃいませ、お嬢様。それに来栖川のお嬢様も」
乙羽や大勢のメイドに見送られ、千歌音と姫子は親子のように手を繋いで出て行った
「ねえ姫子、リュックの中には何を入れてきたの?」
バス停へと向かう途中、小さなリュックに荷物をパンパンに詰めた姫子に聞いてみる。
昼食に食べるお弁当や飲み物、レジャーシート類は全部千歌音のショルダーバッグに入っている。
一体何を詰めてきたのか不思議だった。
すると姫子は口元に人差し指をあて楽しそうに千歌音を見た。
「ひみつぅw」
「えー?秘密なの?」
教えてくれない姫子に困ったように首を傾げても「うん、ひみつだよっ」と返される。
そんな楽しそうに言われてしまったら余計気になってしまう。
「どうしても?」
「どうしても!」
「じゃあ向こうに着いたら教えてくれる?」
「うん!」
そう約束し、笑顔の2人は手を繋ぎなおし更に歩いていった。
バスに乗って数時間、だだっ広い草原へと着いた2人。
少々早いがひとまず昼食をとろうとレジャーシートを一緒広げ、カバンの中から今朝早起きして乙羽と3人で一緒に用意したお弁当を取り出す。
姫子の好きなものがたくさん詰められたお弁当が美味しくて食も進む。
あっという間に食べ終え、後片付けをしている最中に姫子が千歌音のブラウスをちょいちょいと引っ張る。
「千歌音ちゃん、私お花の冠作りたい!」
目をキラキラさせ、白い花がたくさん咲いている方を指差す。
「ええ、いいわよ。いっておいで」
そう言ってやると姫子は「わあ〜いw」とはしゃぎながら走っていった。
読書を楽しみながらそろそろお茶の準備でもしようかと考えていると、頭の上にぽふっと何かが置かれた。
何だろうと取ってみると、背後から声が。
「それ千歌音ちゃんの分ね」
頭の上に花冠をのせた姫子が笑う。
「ありがとう、とっても上手に出来たのね」
作ってくれた白い花冠を被りなおし笑顔を送る。
「千歌音ちゃん絵本に出てくるお姫さまみたい」
その笑顔に幼いながらにも少し頬を染めた姫子が言う。
「姫子も。本物のお姫様みたいよ」
千歌音にそう言われると嬉しいのと恥ずかしいのが混じったような笑顔になる。
その笑顔がまた姫子の可愛らしさを際立てる。
「そろそろお茶にする?」
「うん!」
そして2人はお茶の準備を始めた。
お茶を楽しんでいると姫子が目を擦りだした。
「眠くなってきた?」
朝もいつもより早かったせいか目をしょぼしょぼさせ小さく頷く姫子に腕時計を見てみると、そろそろ姫子の昼寝の時間である。
姫子からカップを取り「さ、少し寝ましょうか」と言って、姫子を横にさせた。
上着を掛けてやり、添い寝してやると姫子は瞬く間に夢の中へと行ってしまっていた。
すうすうと規則正しい寝息に可愛らしい寝顔、張りのあるぷにぷにのほっぺはいつもついつい突付いてしまう。
愛しくて小さな姫子を抱き締めるととても暖かく、頬を撫でる風の心地よさに千歌音もまた夢の中へと落ちていった。
それからしばしば、ふと千歌音は目を覚ました。
眠りについてからそう時間は経過はしていない。
しかし腕の中にいたはずの姫子がいなくて、姫子に掛けていたはずの上着は自分に掛けられていた。
「姫子…?」
どこに行ってしまったのだろうと体を起こす。
すると目の前にお絵描き帳を広げ色鉛筆を手にした姫子が「あ、お早う千歌音ちゃん」と気づいた。
「お早う姫子」
すると姫子の横にある口の開いた小さなリュックに気づいた。
「リュックに色鉛筆を詰めてたの?」
「うん、クレヨンもクレパスも持ってきたんだよ!」
がさごそとリュックの中からクレヨンとクレパスを取り出し「ほらっ」と見せてくれた。
屈託のない太陽のような笑顔。
こっちまで笑顔にならずにはいられない。
「何を描いてたの?」
「あのね、千歌音ちゃんの絵を描いてたの」
「私を?」
姫子に近づきお絵描き帳を覗き込むと、幼いにしては上出来なほど自分の寝顔が上手く描かれていた。
「上手ね、嬉しいわ」
笑ってよしよしと髪を撫でてやると姫子が笑顔で抱きついてきた。
「千歌音ちゃん大好き!」
大好きと言う言葉に高鳴る胸。ぎゅっと小さな体を抱き返してやる。
「私もよ、姫子」
思いを込め、小さな彼女の小さな額にキスをした。
巫女の運命とか関係ないw
姫子は幼少時代お転婆っぽいけど千歌音ちゃんはやっぱり大人しい系なのかな・・
川遊びで姫子が飛び込んで千歌音ちゃん早くおいでよって言うけど初めてでまずはおずおず足を水につけようとする千歌音ちゃんなイメージ
泣き虫、弱虫、引っ込み思案?
でも乙羽さんと初めて出会ったときは木に登ってるからね
ビビるくらい活発なのかも
遊びに付き合ってる姫子がゼーゼー言ってる姿が目に浮かびます
本当の千歌音ちゃんがそれだったから幼女になればなるほど泣き虫、弱虫、引っ込み思案などが如実に出てた
でもそんな自分じゃいけないとテニスやピアノと様々な趣味を持ち色々な面で強くなっていって16歳千歌音に至るみたいな
>>679 乙〜!
すごくほのぼのした
こういうの大好き!
>>682 ふむ、短いけどこんな感じだろうか?
姫子とお散歩中。
公園に行くと、大きなゴールデンレトリーバー発見。
「あ、見てみて千歌音ちゃん。大きいワンちゃんがいるよ」
動物好きの姫子に手を引かれ犬に近づく2人。
「わあ、可愛いねえ」
「…う、うん」
しゃがんでお座りしている犬の頭を撫でる姫子。
しかし千歌音は自分よりも体の大きな犬が恐くて姫子の後ろに隠れていた。
「大丈夫だよ、とても大人しいから」
そう言われ片方の手は姫子の服を握り締め、ビクビクしながら犬の頭に手を伸ばす。
すると触れる直前突然「ワンッ」と吼えられてしまった。
「…っ!」
驚いて慌てて手を引っ込め姫子の後ろに隠れる。
(やっぱり恐い…!)
ぎゅっと目を閉じ恐くて震えている千歌音の肩を姫子は抱いてやりクスクスと笑う。
「違うよ恐くないよ、ワンちゃんは千歌音ちゃんと遊びたいんだよ。ほらっ」
おずおず目を開いて犬を見ると上機嫌そうに尻尾をパタパタと振りテニスボールを口に咥えていた。
そのまま犬は千歌音に近づき目の前でぽてっとボールを落とし、その場に再び座る。
「?」
テニスボールを拾い犬を見ると、期待に満ちた目で犬は千歌音を見ている。
「ほら千歌音ちゃん、あっちに向かってボールを投げてあげて」
「…う、うん。分かった」
犬と姫子を交互に見た後、姫子に言われるまま姫子の指差す方に向かってえいっ!と思い切りボールを投げた。
すると犬は飛んでいったボールを元気よく追いかけていく。
そしてボールを拾い軽快に千歌音の前まで戻ってきた。
「わあ、すごい…!」
「お利口さんだね、頭撫でてやると喜ぶよ」
感動しながら犬からボールを受け取り、笑顔の姫子の言う通りに再度犬の頭に手をやると吼えられることも無く撫でることができた。
「可愛いね、ワンちゃん」
「うん!」
ニコニコと笑う姫子に向かって嬉しそうに頷く千歌音。
すると犬が千歌音の白いマシュマロのような頬をぺろっと舐めてきた。
「きゃあ!はは、くすぐったい!」
恐怖心も消え引き攣っていた笑顔がすっかり綻んでいる。
楽しそうに笑い声をあげ犬とじゃれ合う千歌音の姿を姫子は目を細め満足げに見ていた。
引っ込み思案で小さくても姫子優先の千歌音ちゃん妄想してみた。
小さいお嬢さんの口調って、大人の口調を真似する子しか近くに居なかったから変かも…
-----
「ふわぁぁ…一休みしようかな?」
姫子は小さく伸びをして読んでいた本を閉じた。
ついつい夢中になって、随分と時間が経っていたようだ。
昼食が終わった後、千歌音はピアノを習うと言うことで、姫子は自室に帰ってきた。
それからずっと聞こえていたはずのピアノ音が何時の間に聞こえなくなっている。
まだまだ幼い千歌音のことだから、そんなに長くレッスンの時間はないだろう。
しかし、終わった後に姫子の部屋に来ると言うはずなのに、来ていない。
続けてまた他の習い事をやっているのかもしれない。
「でも、そろそろお茶の時間だから、呼びに行こうかな?」
あのくらいの子供だったら、遊ぶほうに時間をとることが大事だし。
稽古事よりも大切なことも沢山ある。
姫子が教えてあげられるのは、人に甘えることくらいだけど。
千歌音が姫子に何か希望を言うことは、ほとんどない。
何かを聞くと「姫子お姉さんは?」と聞いて、こちらが希望を言うと「私もそれがいいの」
とはにかんだ笑顔で同意する。
遊ぶのも、姫子が見本を見せてから。
そうでなければ、一人で静かに本を読んでいる。
一言で言ってしまえば、子供らしくない。
余りに反応が大人びていて、思わず大学で育児の本や幼稚園の先生を目指す人のための教
育論なんか大量に借りて真琴にあきれられたくらいだ。
部屋には暖房が効いているが、廊下はそれほどでもない。
椅子にかけてあったカーディガンを羽織って、廊下に出ようとしたところ、目的の人がそ
こに大きな本を抱えて立っていた。
「千歌音ちゃん?」
掛けたその声にほっとしたように、千歌音は顔を見上げた。
「姫子お姉さん…お仕事終わったの?」
姫子は視線を合わせるように膝を着いてから、千歌音がびっくりしないようにゆっくりと
抱きしめてその体が冷たいのに気がついた。
なかなか部屋から出てこない姫子の邪魔をしないように、出てくるのを待っていたのだろ
う。
「ごめんね。気がつかなくて。待っててくれたんだよね」
その声に小さく千歌音がうなずいた。
こういうところは昔の千歌音とまったく変わらない。何でも姫子を優先してくれる。
それがちょっとだけ姫子には哀しい。
「あのね…絶対、お仕事の邪魔はしないから…おとなしくしてるから…姫子お姉さんのお
部屋に居てもいい?」
千歌音は読む本だと言って、大事そうに抱えていた本を姫子に見せる。
本当に小さなお願い事なのに、それをなんと言おうかと迷ってドアの前で立っていたのだ
ろう。
そんなことは、幾らでも言ってもいいのに。もっと一杯わがままを言ってもいいのに。
「…駄目だよ、千歌音ちゃん」
姫子の言葉に、千歌音がしかられたように身体をこわばらせる。できるだけ優しく言った
つもりだったのに、やっぱり怖がらせてしまったみたいで。
「私のお仕事は、千歌音ちゃんと一杯遊ぶことなんだから。お仕事取り上げちゃ駄目」
「…姫子お姉さん?」
「千歌音ちゃんの時間があるときは、私の部屋に来ること。一緒に遊んでくれること。約
束できる?」
千歌音がおひさまの笑顔と言い、一番好きだと言ってくれた笑顔を作って、眼をぱちくり
している千歌音の頭をなでて約束させる。
姫子の言った言葉を、そのまま口に出して言い直して、やっと意味を理解したらしい千歌
音が先ほどの不安そうな顔から、満面の笑顔に表情を変える。
「うん。約束。絶対守るから」
今は約束することでしか、遠慮してしまって来てくれないだろうけれど。
でも、約束したからには千歌音は必ず守ってくれる。
少しずつ約束を積み重ねて、いつか約束がなくても居心地がいいから傍にいる。姫子の傍
にいたいといってもらえるようにしよう。
そう、もう一度心に決めて、まずは千歌音の冷え切った身体を暖めるべく、部屋の中に招
き入れた。
うぎゃぁ…かぶった…
>>684氏申し訳ない…
わんこ、確かに小さい子供にとっては、最初の障害で仲良くなりたい相手かも。
光景が想像できにやにやしてしまった。
大きなわんこの身体に頭乗っけてお昼寝するのも非常に萌える。
>>687 ドントウォーリー。気にしてないっす。
遠慮がちなちび千歌音ちゃん納得!
>>679さんに褒められて調子こいて書いといてあれだけど、幼女千歌音ちゃんって言葉遣いに迷う。
可愛いに決まってんだろーけど。
でもちび姫子のほうが扱いやすいかもって思っちゃう。
どんどん書いちゃってください。
ちび姫子でも、ちび千歌音ちゃんでも萌える…(*´Д`)=з
今朝プリキュアの新作を観て思ったんけど姫子と千歌音による変身ヒロインモノはどうだろう
ちょうど悪の軍団もいることだしさ、マスコットは…まぁなんとかすればいい
ちび姫子と千歌音ちゃんは一緒に入浴中のようです。
体を洗い頭をわしゃわしゃと洗ってもらいながら千歌音が留守中今日一日何をしてたか一生懸命話す姫子。
「でね、乙羽さんがね『好き嫌いはダメですよ』って言ったの」
「フフ、それで姫子はちゃんと椎茸食べれたの?」
「うん!」
得意げに頷く姫子が可愛いくて仕方がない。
「良く頑張ったわね、偉いわ」と褒めてやると満更でもなさそうに体をくねらせている。
ここで頭を流そうとシャワーを取り「目を閉じて」と言ってから泡を流した。
泡を全て流し終え紅茶色の髪を軽く絞ってタオルで束ねてやり、手を繋いで浴槽へと行く。
ちゃぷんと湯に浸かると広い浴槽なのに姫子は千歌音に抱っこを求めた。
千歌音は甘える姫子を軽々と抱き上げ、向かい合うように自分の体を跨らせる。
「でも何で今日は椎茸全部食べれたの?」
自分の首にくっついてた姫子に聞く。
普段も頑張って食べるのだがどうしても残してしまっていた。
千歌音も良くないな〜と思いつつも、いつか食べれるようになるだろうとついそれを許してしまっていた。
すると、姫子は体を起こし千歌音と向き合う。
「だってね、『好き嫌いしてると千歌音お嬢さまのようにキレイになれませんよ』って」
その理由に千歌音は目を丸くしてしまった。
しかし真顔の姫子にすぐ表情を緩める。
「今でも十分姫子は綺麗よ」
そう言ってスベスベの肌を抱き締めた。
「お風呂でたらアイス食べる?」
「食べるー!」
楽しそうな大浴場の会話。
更衣室でスタンバイしてる乙羽は姫子が羨ましくて涙していた。
頑張れ乙羽さん!
>>691 「ふたりは巫女様」
そして、変身するときには、二人がキスをするんですね。判ります。
>>692 風呂上がりに食べるアイスより甘い雰囲気にGJ!を送らせてもらおう。
千歌音ちゃんがちび姫子を寝かしつけるようです。
湯冷めしないうちに姫子をベッドに入れ、何冊か絵本を読んでやると姫子の目がとろんとしてきた。
ちょうど区切りも良く絵本を閉じ、「じゃ、電気消すわね」と枕もとの間接照明に手を伸ばすと「ねえ、千歌音ちゃん」と声を掛けてきた。
「私も大きくなったら千歌音ちゃんみたくキレイになれる?」
「え?どうしたの、今日に?」
上目遣いで聞いてくる姫子に首を傾げた。
「私ね、もっともっとキレイになってね、でね、大人になったらね―――」
眠気を堪えて一生懸命言う姫子にうんうんと相槌を打ってやりながら聞いてやる。
「――千歌音ちゃんのお嫁さんになりたいの」
ちっちゃい姫子からのプロポーズ。
思いもよらぬ告白に一瞬驚いたが、胸がきゅんとなり嬉しくて口元が綻ぶ。
「いいの?私で。姫子がお嫁さんにいける歳になる頃には結構な歳よ?」
恥ずかしそうに頬を染める姫子の前髪を指で掻き分けてやりながら尋ねる。
「私は千歌音ちゃんじゃなきゃやだ」
まっすぐ自分を見据え首を小さく振り答える。
「千歌音ちゃんは私がお嫁さんじゃいや?」
逆に心配そうに尋ねられてしまった。
嫌なわけあるはずもなく、ニッコリと笑う。
「いいえ、こんなに素敵なお嫁さんがきてくれるなんて嬉しいわ」
頬を撫でてやると姫子もニッコリと笑った。
「さ、もうお休み」
そう言って布団を掛けなおしてやると「お休みなさい」と言って姫子は目を閉じた。
寝つきの良い姫子はすぐ夢の中へ。
幸せそうな寝顔。
この子もまた記憶の片隅にあるかつての姫子と同じく、太陽のような輝きを放つ美しい女性に成長するのだろうと思う。
そしてその姿を目に浮かべるとその日が待ち遠しくて堪らなくなる。
しかしその反面今の姫子も子供らしくゆっくりでいいからスクスクと育ってほしいとも思う。
「好きよ、姫子」
そんな幸せを噛み締めながら、眠る幼い姫子の頬に口付けた。
甘ーーーい!
これだよこれ、この千歌音ちゃんの嬉しそうな笑顔が観たいのだよ
>>693 まぁそんなところ。でもマスコットはどうしよう?
真琴はそのまま人間の友達にしたいから、やるとしたら乙羽かソウマだな
一番いいのは乙羽だけどソウマのマスコットも面白そうだし(イメージとしてはキバット)
>>695 実に素晴らしい
欲を言えば、千歌音ちゃんがもそっと照れても良いかも
ちび姫子の妄想は止まらない…。
屋敷も静まり返った夜更け。
仕事を終えた乙羽は自室でその日の仕事の日報を纏めていた。
すると、トントンとノックする音が。
「乙羽さん、入っても大丈夫かしら?」
「え?あ、はい。大丈夫ですよ、お嬢様」
千歌音の声にペンを止め、振り返ると千歌音が部屋へと入ってきた。
「どうなさいましたか?」
「ちょっと手伝ってもらいたいのだけど良いかしら?」
そして千歌音の後ろを連いて歩くと着いたのは厨房だった。
「え?ケーキ…ですか?」
こんな真夜中になんだろうと尋ねると千歌音の返事に驚いた。
用意された材料を見てみれば確かに所狭しとケーキの材料たちが。
「ええ、今日街に出て姫子に言われてしまったの。私と一緒に手作りケーキを作りたいって。
でも私お菓子作りはいつも乙羽さんに任せていたから、上手く作れるか不安で」
困ったように笑いながら乙羽と向き合う。
一瞬姫子という名にぴくっと反応するが、千歌音のその表情に「ああ、この方はいつもそうだ…」と、乙羽は思う。
「本当は1人で練習しようかと思ったんだけど…乙羽さんがいてくれた方が安心かなって」
表では文武両道、才色兼備の誰もが羨む完璧な人だと思われてる。
でも、その裏ではその期待に応える為に人目のつかないところで地道にコツコツと努力が出来る方なのだと。
「だから、手伝ってもらっても良いかしら?」
だから今回もあの小さな想い人の期待にこうやって私を頼りにしてきたのだろう。
それをとても誇らしく思える。
両手を合わせて恥ずかしそうにお願いする千歌音に、乙羽は我欲を捨て「はい、勿論です」と嬉しそうに頷いた。
翌日…。
「じゃあ、姫子ここにバニラエッセンス入れてくれる?」
「はーい♪」
仲良く肩を肩を並べてケーキ作りに励む2人を乙羽は影からじっと見守っていた。
我欲を捨てたとは言え、親子のような2人の後姿を見てるのは少々複雑な気分だった。
手際よく作っていき、厨房にスポンジケーキの焼けた甘い匂いが漂う。
千歌音がキレイにホイップクリームを塗り、姫子がフルーツを盛っていく。
最後に慎重に板チョコと動物の飴細工をのせようやく完成した。
「わぁーい!出来たぁw」
両手をあげ喜ぶ姫子。
そんな姫子を「良かったわね」と千歌音は頭を撫でてやる。
何事もなく無事に作り終え 、乙羽はため息をつきそっとその場から離れようとした。
すると「私乙羽さん呼んでくるー!」と姫子の声が。
慌てて偶然ちょうど厨房の傍を通り掛かったように振舞う。
「あ、乙羽さん!」
「あら、どうなさいましたか?来栖川様」
「こっち来て!こっち!」
グイグイと小さな手に引かれ厨房へ。
千歌音と目が合いちょっと気まずそうに苦笑いをするが、千歌音はニコニコと笑っている。
「見て見て!千歌音ちゃんと一緒に作ったの!」
さっきまで完成までを見守っていた2段重ねのケーキの前まで連れてかれ、「まぁ、とてもお上手に出来たんですね」と言おうと口を開いたがケーキを見た瞬間驚き口元を押さえた。
白いケーキにのせられた板チョコ。そこには…。
『いつもありがとう。乙羽さん』
とカクカクだが頑張って書いた痕跡のある姫子の字で書かれていた。
「千歌音ちゃんと一緒に乙羽さんのために作ったのぉ!」
ぴょんぴょん跳ねながら言う姫子。
予想してなかった自分へのサプライズに嬉しいのと驚いているのが合わさって思わず目頭が熱くなる。
すると千歌音がそっと言葉の出ない乙羽に近づき耳打ちをする。
「ごめんね乙羽さん、手伝ってもらったのに。姫子が初めて作るケーキは乙羽さんにって決めてたみたいなの」
「え?来栖川様が?」
「ええ」
千歌音が頷くと姫子が心配そうな顔で自分を見上げている。
「…乙羽さんケーキ嫌い?」
涙する乙羽に勘違いしてしまっているようだ。
乙羽は涙を拭いて「いいえ、大好きですよ」と返すと姫子の顔がぱあっと明るくなる。
手に用意していたフォークを渡し「食べてみて!」とお願いする。
乙羽はケーキの端っこをフォークで掬い上げ、ぱくりと口に含む。
噛めば噛むほど口の中に広がるクリームの味。
「おいしーい?」
千歌音に抱っこされ、わくわくしながら聞いてくる姫子。
昨晩千歌音に教えたとおりに作られたケーキ。美味しくないわけがない。
だけど、2人の気持ちの込められた分だけ甘みがましてとても美味しく感じる。
「ええ、とっても美味しいですよ」
こんな3人もありかなって思う。
自分もこういう千歌音ちゃんが好きだ、才色兼備で文武両道にお嬢様と
非の打ち所のない子だけど努力を怠らない恋する女の子だからな
しかし乙羽さんも切ないね…ほんと切ない人だ…
ちび千歌音ちゃんだと、どう姫子にプロポーズするんだろうか?
頬染めながら「私、姫子のお嫁さんに…」って告白するのかな。
>>702 1.姫子に巧みに言わされる
2.姫子の為だけのリサイタルを開き思い切ってプロポーズ
こんなのが思い浮かんだ
>>703 >2.姫子の為だけのリサイタルを開き思い切ってプロポーズ
ありえそうだな……
姫子に言わされる環境を作られるんじゃない?
「ほんとは私からしたいけど千歌音ちゃんが言わないと…だ、駄目だ」って
ちび千歌音ちゃんにそんな意地悪する姫子はイヤです><
ちび千歌音ちゃんはきっと、物静かだけど行動は活発な娘って感じだと思う
ちび姫子が千歌音ちゃんに質問があるそうです。
自室で読書中。
乙羽に淹れてもらった紅茶を啜っていると、トコトコと小さな足音が。
「ねーねー千歌音ちゃん」
「ん?なあに?姫子」
姫子の呼びかけに読んでいた本を閉じ、姫子を抱き上げ自分の膝に置いた。
自分を見つめるくりくりした目に思わず笑顔になる。
「『けっこん』ってなあに?」
「え?結婚?」
驚く千歌音にこくんと姫子は頷く。
読んでいた絵本にでも書いてあったのだろうか?
しばし窓の方を見ながら幼い姫子にも分かり易い言葉を言葉を考える。
「結婚はね、『好きな人とずっと一緒にいてください』ってお約束することよ」
そう向き合って言うと千歌音の言葉に姫子は「へえ〜!」ときらきらと目を輝かせる。
「姫子は誰と結婚したい?」
そんな素敵な顔を見せられてはこう聞かずにはいられない。
すると姫子は両手をあげ「千歌音ちゃあん!」とすぐ答えた。
子供らしい素直な反応。
期待してたとは言え実際にそう言われ嬉しさの余り自分の頬が熱くなるのが分かる。
姫子が大きかろうが小さかろうが姫子は千歌音の大事な姫子に変わりない。
ああ、幸せだなぁ…
そう千歌音が感動の海に浸っていると姫子は笑顔のまま話を聞いてとばかりに両手をぶんぶん振りだす。
「あと乙羽さんもー!」
「…え?」
姫子の言葉に一気に現実に戻された。
なぜ乙羽さんの名まで?そう思っていると姫子の暴走はさらに続く。
「あとマコちゃんも!」
満面の笑みで言う姫子。
おろおろと「あのー姫子…?」と声を掛けるが、幼女姫子は実に楽しそうである。
「あとねー、んとねー!」
「……」
指を折りながら一生懸命お友達の名前を挙げる姫子に千歌音完全に沈黙。
どうやら結婚は1人の人としか出来ない事を言い忘れてしまったせいで自分の好きな人の名前をいっぱいあげてるようだ。
「あとさんじぇすととねー。あれ?千歌音ちゃんどおしたの?」
「いや、いいのよ…優しい子に育ってくれて嬉しいわ」
自分の名前を一番に挙げてくれたとは言え、少々肩を落とす千歌音ちゃんなのでした。
頑張れ千歌音ちゃん!
ちび千歌音ちゃんには勢いあまって「だって私姫子と結婚したいんだもん!」とか言ってほすぃー
>>707 坊やの名前が呼ばれなかったのはお約束だな
八方美人なのがなんというか姫子らしいというかw
まあ最後にはちゃんと言うんだろうけどw
千歌音お姉ちゃんが最優先だって
乙羽さん、マコちゃんとかの名前出しといて
「でもやっぱり一番は千歌音ちゃんだよ」とお日様の笑顔で言われ頬染めるパターン
ちび千歌音ちゃんのネタぷりーず
時期ネタとして節分話を投下。と言っても小説というよりダイジェストだけど
『神無月の節分』
2月3日、節分の日。姫宮邸でも節分が行われることになった
屋敷に出た鬼は緑の髪をした男性。屋敷は男子禁制ということもあり姫子と千歌音を始め、
乙羽たちメイドも容赦なく豆まきを行い、見事鬼を追い出した
鬼を追い出した後、特性の豆と恵方巻きを仲良く食べる姫子と千歌音
姫子「豆も恵方巻きも美味しいね」
千歌音「乙羽さんが最高の材料で作ってくれたからね」
姫宮邸に早くも福が訪れた
おまけ
一方、追い出された鬼は大神神社に向かいましたがそこで祭りごとに熱中するタイプの黒髪の少年に思いっきり豆をぶつけられて退散したとのことです
ちなみに
>祭りごとに熱中するタイプ
というのはドラマCDの金魚すくいではしゃいでたことからそういうタイプなんじゃないかと思って書きました
ちび千歌音ちゃん…
トントン。
ある日姫子の部屋に遊びに来た千歌音ちゃん。
姫子は快く部屋に招きいれた。
「姫子お姉さん、これ読んで」
そう言って持ってきていたのは絵本の『かぐや姫』だった。
「うん、いいよ。じゃあこっちに来て」
手招きしベッドに腰掛け自分の膝をぽんぽんと叩いた。
千歌音は嬉しそうに姫子に近づき、抱っこしてもらってその膝に座る。
姫子は後ろから千歌音を抱えながら本を開き「昔々あるところに…」と読み始めた。
「…そしてかぐや姫は月へと去っていってしまいました。はい、おしまい」
本を読み終えぱたんと閉じた。
すると千歌音はう〜〜んと首を捻った。
「どうしたの?」
「どれくらいキレイだったのかしら?かぐや姫って」
幼いながらに絵本の中の『この世のものとは思えないほど美しくなった娘』のフレーズが気になったらしい。
「千歌音ちゃんとっても綺麗だからかぐや姫みたいに綺麗になると思うよ」
微笑んで将来間違いなく美人になる月の似合う小さな背中に言うと、くるっと勢いよく千歌音が振り返った。
「いやっ!」
「え?」
「私かぐや姫になんてなりたくない!」
「え?え?ど、どうしたの千歌音ちゃん?」
目に涙を浮かべ言う千歌音にどうしていいのか分からずオロオロとうろたえる。
「だって、私は姫子お姉さんとずっと一緒にいたいんだもん!」
かぐや姫は最後に月へと帰ってしまうから、かぐや姫になんかなりたくない。
千歌音のその言葉に姫子は心打たれた。
しかし言ってしまった当の千歌音はしまったとばかりにかあ〜っと顔が赤くなる。
「ご、ごめんなさい…!」と早口に言い姫子の膝から慌てて降りた。
そのまま逃げようとするがその手を姫子にパッと掴まり固まる。
ほんの少しの沈黙。
「こっち向いて、千歌音ちゃん」
とてもとても優しい声。
ドキドキしながらぎこちなく振り返ると、姫子は床に膝を着いて笑顔で泣いていた。
「ありがとう、千歌音ちゃん。私すっごく嬉しいよ」
少し驚いている小さな体をぎゅっと抱き締める、暖かな頬と頬を合わせた。
「私達は、ずっとずっと一緒だよ」
>>715 姫宮家の恵方巻には金粉が巻かれてそうだ
>>716 素敵だ…
やっぱり「姫子お姉さん」なのか
ちび千歌音ちゃんは「姫子」って呼ばなさそうだもんな
徐々に成長していく、ちび千歌音ちゃんが姫子に迫られる妄想ばかりしている。
逆の場合だと、大人千歌音ちゃんが中学生くらいの姫子に迫られるとか…。
「私、もう子供じゃないよ…千歌音ちゃん。」
「…っ、ちょっと待って姫子…!」
きっと年下の場合でも、姫子が攻めだと妄想。
逆だと「千歌音ちゃんに大人の遊び教えてあげるね」とかだろ
2人のセクロスが遊びだと!?
いや、そういうつもりでは言ってないけどね
姫子ならからかい気味に言いそうだ
九時からは「千歌音ちゃん…これからは大人の時間だよ…?」と頬染めてね
>>720 ちょっと違うかもしんないけど。
「千歌音ちゃん、入ってもいい?」
ドアの向こうから聞こえた姫子の声。
ベッドに腰掛けていた千歌音は「どうぞ」と声をかけるとドアノブが捻り姫子が入ってきた。
「卒業おめでとう、姫子」
笑顔で迎える千歌音。今日何度目かのお祝いの言葉に姫子は嬉しそうに笑う。
今日は中学の卒業式だった。
めでたく乙橘学園の進学も決まっており春から姫子は高校生になる。
「千歌音ちゃん。あの約束覚えてる…?」
千歌音の傍までいき、頬を染め口元に手をあて遠慮がちに尋ねる。
その姫子の垢抜けない仕草にくすっと千歌音は笑ってしまう。
「ええ、覚えてるわよ」
そう言って立ち上がり、更に一歩姫子に近づく。
鼻を掠める薔薇の香りに姫子はドキッとしてつい俯いてしまった。
しかし千歌音はその俯いた姫子の顎にそっと手を添え自分の方へと向かす。
「怖い?」
千歌音の問いに顔を真っ赤に染めた姫子は首を左右に振り笑った。
「姫子…」
「ん…」
そのまま重ねあわされた唇。
腰も抱き寄せられ更に体は密着し、ほんの少しだけ開いた姫子の口の隙間から千歌音の舌がすっと入ってくる。
熱い吐息を漏らし、絡みあう舌と舌。
子供のキスじゃなくて、大人のキス。
体中が痺れる様な情熱なキスから一度口を離すと光の糸が2人を繋いだ。
「私ね、ずっとこの日を待ってたの…」
潤んだ唇に千歌音に支えられながら夢見心地の姫子の顔。
「私もよ。ずっと姫子が大きくなるのを待ってたわ」
愛しげに前髪を指で掻き分け姫子の顔を良く見る。
以前千歌音に抱いてほしいと迫った事があった姫子。その時は「まだ姫子には早い」と断られてしまっていた。
「子ども扱いしないで」と駄々を捏ねたが千歌音は「姫子が中学を卒業したら」と前々から決めていたらしく、大人しくその日は必ずくるその日を待とうと指きりげんまんした。
そして迎えた今日、ゆっくりとベッドに押し倒され、自分の体の上に千歌音が覆い被さる。
期待と少しの不安に姫子の胸が高鳴る。
「電気、いらないわね…」
パチっと照明が落ちる音がし、服に手を掛けられ姫子は微笑みながら目を閉じた。
千歌音ちゃん受けじゃなくてスマソ。
いやいや、その場合は千歌音ちゃんが上に乗るのが筋ですよ
うん、ちび姫子の夢は千歌音ちゃんに抱いてもらうこと…
現世姫子もそれが夢かな?幻の想い人だもんねえ…
あと最終話で「千歌音ちゃんとならしたいよ」って台詞あるけどあれもポイント
それ以外の人とはもうしないからって意味もあるらしい
>>724 書いてから気付いて申し訳ないですが誤字が多いですね。
即興だったんですんません。
>>725 姫子受けが好きなんです。
ちびキャラネタ
「姫子に魂を分け与えたことで体も心も幼児化してしまい、姫子とキスすることで一定時間だけ元の姿に戻ることができる千歌音」
同原作者のワるきゅーレのパロだけど結構面白く思えるしキャラも当てはめやすい
姫子=和人
千歌音=ワルキューレ
ソウマ=秋菜
乙羽=真田
真琴=リカ
真田さんの「さん」は名前の一部だろ…
前にあったテディベアーシリーズ
「ん……」
カーテンの隙間から差し込む朝日にふと目が覚めた姫子。
広いベットの上、すっと手を伸ばすが隣にいるはずの思い人はそこにはいない。
「もう行っちゃったんだ…」
目を開き、もぬけの殻になった隣の枕を見ながら少し淋しげに言う。
『ごめんなさい、明日は朝早くに出なきゃいけないの』
昨晩申し訳なさそうに言った千歌音の言葉。
姫宮家の公務に追われる毎日、ここのところ多忙な日が続いていた。
それでも姫子は少しでも千歌音と一緒にいたくて一緒のベッドで眠りたかった。
我侭なお願いだと思ったけど、千歌音は嫌な顔せず笑ってそれを受け入れてくれて…。
でも眠る姫子を起こすまいと、そっとベッドから抜け出し出て行ってしまったに違いない。
「本当は起こしてもらいたかったんだけどな…」
ぽつりと呟き、シーツを手繰り寄せて体を起こそうとした。
すると、ころころと何かがシーツの中で絡まっている。
「あれ…?」
何だろうと胸元を押さえながら起き上がり、シーツの中に手をいれ丸っこい物を掴み取り出した。
「わあ、可愛い…っ」
茶色い肌触りの良い毛に覆われた姫子好みのテディベアーだった。
よく見ると首輪のところに紙が差し込まれており、取って読んでみると『今夜は早く帰るからね』と千歌音の字で書かれていた。
嬉しくてぼふっとベッドに倒れこみぎゅっとテディベアーを抱き締めると、微かに千歌音の匂いがする。
「待ってるからね、千歌音ちゃん」
ちゅっとテディベアーに口付け、千歌音の残り香を感じながら目を閉じた。
うん、特に意味はない
姫子をちびにさせれば良かったと少し後悔
>>729 GJ
本編でも千歌音ちゃん、いつ寝てるんだ?ってくらい、早寝早起きだよな
>>729 ああ、こういうの観るといいなあ…
姫宮邸は欝なイメージがあるから
屋敷で二人が愛し合ったりするシーンが
あると凄く嬉しい、ちび姫子もいいがこれもいい
流れとは関係ないけど
千歌音ちゃんが姫子の子供(雛子)を妊娠して
それを知って動揺してから落ち着くまでの姫子とか
大きくなったお腹に姫子が顔寄せて耳を澄まして
「あっ・・今赤ちゃん動いたよ千歌音ちゃん」
「ここに私と千歌音ちゃんの子供がいるんだね」
とか言って出産前の夫婦と同じようにラブラブするのをよく妄想する
でも文才はないw
幸せ家族計画の人帰ってこないかな〜
>>662 考えてみた
「あん、んっ…ぁ…!」
深夜、離れでの秘め事の最中。
小さな部屋で灯るは蝋燭のみ。千歌音は布団の中で千歌音は姫子の口と指で胸を愛されていた。
巧みな愛撫を受け口元に手の甲をあて快感に耐える。
互いに体中が熱く火照り、姫子がそろそろかと千歌音の寝衣を脱がそうと手を掛けた。
「はぁ…ねえ、姫子」
「ん?なあに?」
少し息を乱した千歌音に声を掛けられ顔を上げ脱がす手を止めた。
「姫子は…その、いいの?」
「え?」
言われた意味が分からずキョトンとすると、千歌音は顔を赤くする。
「だから、その…いつも私ばかり気持ち良くしてくれるから…姫子はどうなのかなって…」
視線を逸らしどもる千歌音にあーなるほどと察しがついた。
姫子に抱かれるときの千歌音はほぼされるがままのマグロ状態。
姫子はどうなのかとそんな疑問を持っても不思議ではない。
(ん〜十分気持ち良いのだけど。と言うか千歌音が気持ち良い顔してくれるからこちらも満たされているのだけれど)
千歌音の上で四つん這いになりながら考えた。
そう思うが千歌音がそう言ってくれるなら…体調も良いみたいだしたまにはいいかなと改め直す。
「気持ち良いわよ、ほら」
「あ…///」
千歌音の手を取り、寝衣の隙間から自分の秘所に触れさせる。
初めて触れた姫子の其処は自分ほどではないが濡れており、指に絡まる愛液にドキッとした。
「でも、もっと千歌音に気持ち良くして欲しいかも…」
ふうっと息を吹きかけ至近距離で囁いた。
垂れる前髪、乱れた寝衣から覗く鎖骨と胸のラインに、異様なほど色気を醸し出す姫子に思わずゴクリと唾を飲む。
そんな反応にくすっと笑い千歌音の腰を抱きごろんと体を反転させた。
「きゃあ!ひ、姫子…?」
体勢が逆転し、慌てて起き上がろうとすると再び姫子に手を掴まれる。
「もっと私に触って、千歌音」
「!」
そう言って今度はその手を自分の胸にあてる。
千歌音の手の平に広がる柔らかい胸の感触。
姫子は自分の胸を小さいと言うけれど、仰向けになっても十分なほど膨らみがある。
「お願い、千歌音」
いよいよ耳まで赤くしどぎまぎする千歌音に姫子は口元を緩めぎゅっと抱き締める。
「私を抱いて――」
姫子を抱いてみたいと思ったのは今日が初めてではない。
心の準備がいまいち出来てなかったけれど、互いに一糸纏わぬ姿になりいつも姫子にされてることを思い出しながら懸命に愛撫した。
「はん、あ、ゃ…!」
拙い愛撫かもと思う、だけど耳に届く初めて聞く姫子の嬌声が千歌音にはとても嬉しい。
ピンと固くそそり立つ先端を口に含み舌で転がすと姫子がぎゅっと頭を抱き締めてくる。
何だか顔が見たくなって体を起こすと、目に映る上気した姫子の顔がとても可愛く見えた。
いつも見てるはずなのに、今日は更に違うように見える。
なんかこう、守ってあげたくなるような…そんな感じに。
深く口付けし美しい曲線美を描く裸体を肩、脇、腰、臀部、裏腿の順に片手でなぞる。
すると姫子は体をよじり小さく笑い声をあげた。
「ごめん、くすぐったかった?」
口を離し姫子を見ると、楽しそうに首を振った。
「違うわ、千歌音の手つきが何かいやらしかったの」
「え!///」
くすくす笑う姫子に思いっ切り赤面した。
「そんなつもりじゃない」と弁解しようと口をまごまごさせている千歌音がまた可愛い。
満足げに目を細め姫子はそんな千歌音の細い首にすっと腕を絡める。
「…そんなに焦らさないで」
静かに言うと足を自ら少しだけ開き、千歌音にちゅっと口付けた。
合わさる唇に姫子にもっと気持ち良くなってほしいと心から思う。
頬を染める姫子に千歌音の指はゆっくりと下腹部へと降りていった。
くちゅ――
「っ―!」
「あ…」
茂みに触れた瞬間、姫子の顎は、くん!とあがり茂みの上からでも分かるほどさっき触れたときよりの倍そこは愛液にまみれていた。
とろとろと溢れる愛液はとても暖かく、自分の拙い愛撫でも姫子がこんなになってくれるなんて。
熱く潤む其処に触れるだけでこちらまで満たされていく。
ドキドキしながら指を進め秘裂をゆっくりと何度か撫でてみると、その動きに合わせて小さく甘い声を漏らしながら姫子の息が乱れていく。
「姫子…」
一度手を止め名を呼ぶと瞼をじんわりと開き千歌音を見て微笑んだ。
「その、気持ち良い?」
「とっても…」
ゆっくりと頷き千歌音と視線を絡める。
熱く甘えるような目、体を猫のように撓らせている姿は妖艶さを増している。
果たして自分もこんな風に姫子に写っているのだろうか?
そんな事を思っていたら首に回していた腕が背に回される。
さらに密着する熱く燃える互いの肌。
ちゅっと千歌音の細い首筋に口付けし、姫子がその先を求めている。
千歌音がそっと膨らんだ陰核を撫でると、姫子の体が大きく跳ねた。
「んあっ!は、ぁ…ぁん!」
甲高い声。
優しく犯す千歌音の指に姫子の声は徐々に余裕がなくなっていく。
いつも自分を愛してくれる指は背を這っている。
「はっ!千歌、音、ぁん…んっ!」
「っ……姫子」
どちらともなく求め合い重なり合う唇。
姫子の体が徐々に強張っていき、絶頂が近づいている。
そんな姫子に応えたいと千歌音の指は姫子の感じるところを的確に捉えていく。
「あ、あ、んぁっ―――――っ!」
きゅっと陰核を摘まれ、千歌音の背に強く指を立て姫子は達した。
余韻の残る姫子の上から退き、横に寝転がると脱力して力の入らない姫子と目が合った。
幸せそうな目。乱れた息を整えながらゆっくりと微笑んでくれる。
ちょっと疲れたけれど、そんな笑顔を見ては胸の奥がまた熱くなる。
「姫子…」
手を伸ばし、姫子の指と指を重ね合わせた。
すると姫子はそれに応えるようにきゅっと握り返す。
そして声には出さず「ありがとう」と口を動かし、ゆっくりと瞼を落とした。
了
流れぶっちしてすまんかったです
>>732 たしかに妊娠した場合当の妊娠した千歌音ちゃんは冷静で姫子の方が動揺しそうw
2人の子供が羨ましい
そして、産まれた子にテディベアを贈るんですね。わかります。
>>732 そうそうw
恥ずかしそうにちょっと視線を逸らしながらも
「できちゃったみたいなの・・姫子の子供」と冷静に言う千歌音ちゃんに対して
姫子はビックリ仰天してしばらく動揺しまくり
「昨日の夜激しくしちゃったからかな・・で、でもでも女の子同士じゃできないんじゃ・・あdfg」
二重の意味で動揺するだろうねw
>>738 頑張って考えてみたらひん曲がった!
姫子と一緒に暮らし始めた千歌音ちゃん。
住んで1年経った頃、千歌音ちゃんに異変が…。
「また陽性ね…」
これで2度目。
例の女の子の日が来なくなってちょうど今日で2ヶ月。
今まで一度も生理が遅れたことがないし、来なかった月など一度もない。
でも精神的に不安定でもないし、食事もちゃんと摂っている。ダイエットとは無縁なだけに生理不順になるとは思えない。
まさかと思ってこっそり買ってみた妊娠検査薬。
(2回とも陽性反応がでるなんて…)
トイレから出て自分のお腹を撫でた。
もちろん男性と交わったわけではない、千歌音が体を許すのは姫子だけでありその逆も然りである。
正直嬉しい。姫子との既成事実。
女性同士で出来るわけがないのは分かってはいるがふと脳裏を横切るはアメノムラクモの姿。
自分達の運命を司るあの神の力だと考えると納得できなくもないし、根拠はないが心のどこかでそう確信していた。
ただ、姫子がそれを受け止めてくれるかどうか……。
リビングに戻るとソファーの上で姫子が雑誌を読んでいた。
「あ、お帰り千歌音ちゃん」
戻ってきた千歌音に気づき、笑顔ですっと自分の隣を空けてくれる。
優しい気遣い。そんな姫子なら理解してくれるかもしれない。
姫子の隣に座り、千歌音は決心した。
「…あのね、姫子」
「なあに?千歌音ちゃん」
「その…私、デキちゃったかもしれないの」
「何が?」
「だから…姫子との」
「私との?」
「あ、赤ちゃんが…」
「えっ!?」
顔を真っ赤にして言った千歌音の告白に姫子は目を丸くした。
恐々と手に持っていた妊娠検査薬を渡すと、姫子は手にした雑誌を落とし泣きそうな表情になった。
その顔にあーやっぱり信じてもらえないのかも…。と不安がよぎる。
『で、でも私達女の子同士だよ!??』だとか『千歌音ちゃんまさか私以外の人と…』だとか次に姫子が言う言葉を考えると拒絶されるのではないかと恐くて目をぎゅっと閉じた。
「ありがとー!千歌音ちゃん!!」
「え?…きゃあ!」
千歌音の予想の遥か斜め上をいき姫子は突然抱きついてきた。
勢いあまって千歌音を押し倒しそうになってしまい慌てて離れる。
「あ、ごめんごめん。大事な体だもんね」
そう言って千歌音の肩を抱いてお腹をなでなで。
なんかもうデレデレモード。
「ひ、姫子…!疑わないの!?」
「え?どうして?」
姫子といえば姫子らしいかもしれないが、そんな信じきってる姫子に逆に千歌音が慌てる。
「だって!迷惑じゃないの?」
嬉しさと困惑が入り混じってぽろぽろと涙が出る。
たぶん千歌音自身自分が何を言ってるのか分かってない。
すると姫子はにこっと千歌音を安心させるように笑う。
「ちっとも迷惑なんかじゃないよ」
千歌音の目からこぼれる涙を指で拭ってやりながら姫子は優しく言葉を紡ぐ。
「私と千歌音ちゃんの子供なんだもん。とってもとっても嬉しいよ」
少し頬を染め言った姫子に、千歌音は自分の抱えていた悩みのちっぽけさに気づかされた。
いつもこの太陽の笑みに癒され救われてきた。
「ありがとう、姫子…」
落ち着きを取り戻し千歌音が笑うと、姫子も安心したように笑った。
「明日産婦人科に行くわ、ちゃんと確かめて来なきゃ」
自分のお腹を擦りながらそう言うが姫子は首を横に振った。
「うーうん、いるよ。私には分かる」
自信たっぷりに言い、屈んで千歌音の腰を抱き締めお腹にそっと耳をあてる。
「ここにいるんだね、私たちの赤ちゃん…」
とても嬉しそうな姫子の声。
まだ聞こえるはずがないのに。
くすっと笑ってしまう。でもそんな姫子が可愛くって頭を撫でる。
「名前…考えなきゃね」
「ええ、そうね」
そう幸せを噛み締め、2人はそっとキスを交わした。
FIN
>>741 言った傍からGJですww
やっぱいいですね〜イメージ通りですよw
姫子はもうちょっと動揺時間が長いかと思ったんですがやはりそこは変わったということでしょうかw
これから親としての責任感とか芽生えてくるんだろうか・・
>>741 GJ
いわゆる処女受胎ってやつですね、わかります
やっぱり妊娠するのは千歌音ちゃんの方なのか
昔あったSSでもそうだったし
>>742 なんか書いてたらそうなってしまいますた!
動揺したら千歌音ちゃんが落ち込むような気がしてもーて(´・ω・)
>>743 どっちでも良かったんですが、ネタ振りが千歌音ちゃんだったもので
母子手帳みてwktkしてる姫子が思い浮かびます
過去作のパクリって最悪だな
妊娠ネタなんて幾らでも被るよ
前世編の影響だけど過去編はどうだろ
8話で少しだけ描かれた千歌音と乙羽の過去や賛否両論かもしれんが幼少時の姫子とソウマとか
>>745 そんなつもりではなかったんだけどすんません
もう後の祭りだけど…
過去作とか全部読んでないし覚えてないから見直して来ます
>>748 乙羽さんの幼少時代が気になる!
いつから小姑のようになってしまったのだろうか
妄想書いてくれるから助かるけどね〜
>>748 ソウマは仮面ライダーごっこやってそう
過去編やるなら普通に千歌乙でいいじゃん
>>752 もろもろでw
ソウマのバイクがアニメではオフロードタイプだったのも中の人のためだったんだっけ?
>>745 こういう馬鹿が書き手を排除する。
人間、考えることは皆同じ。早いか遅いかだけ。
それじゃ、テディベア話を一番に書いた人以外はみんなパクリか。
盗作、剽窃ならいざ知らず「全部読んでから書け。過去作と一切かぶるな」というのなら、誰も書かなくなるわ。
おまえは、この世にある物語全てを把握しているのかよ。基地外過ぎだろJK
※ふたなりアナルモノです!
※苦手な方はスルーして下さい!!
「千歌音ちゃん」
ペニスをヘソまでそそり立たせ、姫子は人差し指で手招きをする。
「お尻の穴、ぐちゃぐちゃにしてあげる
姫子のちんちんで」
ああ、姫子…。
あのいやらしい姫子のおちんちんが、私のお尻の穴に入る…。
ピクン、ピクンと姫子のお腹の上で跳ね上がっているペニスは
まるで人差し指で私を誘っている様だった。
「知ってるよ、千歌音ちゃん。
千歌音ちゃん、お尻の穴でないとイけないんだよね」
「大丈夫、姫子は全部知ってるから」
私の姫子はそんな事を知らない。
知っていちゃいけない。
でも、私の望んでいる姫子は、私のお尻をほじくってくれる…。
私が泣いて許しを請うても、姫子は容赦なくその逞しいペニスで
私のアナルをメチャクチャにしてくれるだろう…。
これはミヤコの幻影。
堕ちてしまえば…私の望む姫子が…永遠に私を犯してくれる…!
「千歌音ちゃんは、姫子にお尻の穴を指でほじくられたいのよね」
「そしてあたしは、ソレをすぐに探り当てるわ」
「千歌音ちゃんの…ゼン…リツ…セン…!」
ひくううぅぅっ!
私のお尻の奥にある
白いクルミ大のコリコリとしたものに
焼き鏝がジュッと押し付けられた気がした。
おちんちんの根もとにある前立腺。
カーッと熱くなり、お尻の穴がぜん動する。
おちんちんが暴れ回り、ペタンペタンと私のお腹でリズムを鳴らす。
「ひくっ……あは…あ…」
先走り汁がピュッ、ピュッと吹き出す。
「うふふ…千歌音ちゃんかわいい!
姫子の『前立腺』って言葉だけで
軽くイっちゃったのね」
ぐいっ!
姫子は私を立たせると、目の前にある大鏡に
私の両手を突かせた。
「犯してあげる、千歌音ちゃん…」
ずぐっ…!!
愛撫も何もなく、私のお尻に容赦ない突き込み!
酷い…!
酷い酷い酷い!
姫子は私のお尻を、何だと思っているの…!
でも…でも…!!
「ひっ! ひいっ! ひめっ…
ああーっ! お尻いいいーっ!」
姫子に無理矢理犯されたい…!
夢…。
私の…夢だったの…!!
「あれっ? 千歌音ちゃんのお尻の穴、緩いよ?
お尻でオナニーとかしてるの?」
「ごめんなさいっ! ごめんなさいっ!
姫子に…お尻をぐちゃぐちゃにされる事を思いながら
毎晩お尻でオナニーしてましたぁあっ!
きゃあああんっ!」
「緩いよ…千歌音ちゃんのちんちん…
いいやっ、とにかく突っ込むね!
千歌音ちゃんっ、鳴いてっ、鳴いてねっ!」
目の前の大鏡に両手を突き、後ろからお尻を犯される私。
鏡には、姫子と私の顔が映し出される。
…ケダモノだ…私…。
涙を流し、涎を垂らし、舌を突き出して。
そしてもう一人。
ケダモノの上で腰を振っている…天使…。
凛とした笑顔で顔を上気させ
涎も涙も流さず、私のお尻の穴を犯してくれる天使。
美しい…。
交尾をしているというのに
グロテスクなペニスを私のお尻に付き込んで
腰を振っているというのに…。
その姿は聖なる者。
私の心の中にある姫子は、たとえペニスが生えていようが
不浄の穴におちんちんを突き込もうが
天使なの…!
だけど、その真下で快楽に歪んでいる顔は何だろう。
皆からは宮様と呼ばれ、生徒の手本となるべき私。
それが姫子のペニスでお尻をブズブズにされて
動物の様な声を出して姫子におねだりをしている。
「ぎひーっ! ひぎいぃぃん…うあぁ…いぢめて、いぢめてぇ!」
天使とケダモノ。
ああ…!
私の…望んだ世界…!
ずにゅっ、ぶちゅっ、ずろろろろおおーっ!
いやらしい音。
私のお尻の穴の音だ。
「千歌音ちゃんのお尻の穴、ゆるゆるだよ
あたしの事を愛してるって言うのなら
あたしのちんちんを悦ばせて。
そのお尻のあなを絞って、あたしのちんちんを悦ばせてよ!
これじゃトウフに突っ込んでるみたい」
「ああっ、ごめんなさい姫子…
でも…ダメなの…
もうお尻がグズグズに溶けちゃって
力が何にも入らないのぉ…あヒッ!」
ズン!
姫子は激しく突き込むと、そのまま動きを止めた。
「あ…ああ…?」
「こんな千歌音ちゃん…あたしの千歌音ちゃんじゃない」
パチン!
「きゃふうっ!」
尻たぶを叩かれ、身体が収縮する。
でもあまりの快楽に体中の穴という穴がだらりと開いてしまい
チロチロと失禁までしてしまった。
当然、姫子のおちんちんを悦ばせるべき私のお尻の穴は
デロリとだらしなく開いた穴を見せ
こんなお尻では、姫子を射精させる事は出来ない…!
「ごめん…ごめんね…姫子…
…ぐすっ…私のお尻…使えなくてごめんね…」
「もういいよ、千歌音ちゃんがどんなにあたしを愛してくれてても
あたしのおちんちんを満足させてはくれないんだよね…」
ずろろろろおおーっ!
「ひややあああっ」
私の尻を両手で突き飛ばす姫子。
その拍子に愛しいおちんちんが私のお尻の穴から
出て行ってしまった…!
「ああ! ああ!
おちんちん!
姫子…いやぁ…私の…お尻に…おちんちんをぉ…」
浅ましく尻を振る私を姫子は哀れんだ。
「ごめんね千歌音ちゃん。
愛があっても、おちんちんの気持ちよさがなきゃ
二人、やっていけないと思うの」
「違うわ! 愛が…愛があれば…」
自分のお尻が恨めしい。
ちょっとでいいから…姫子を悦ばせてあげたい…!
「…そういえば、にゃんにゃん言ってるロリ猫さんがいたわね。
あの子なら穴も小さいし…
うん、ロリ猫さんと遊んでくるねっ!」
「いやーっ!
私以外の女の子のお尻に
おちんちん突っ込んじゃいやーっ!」
とりあえず書きたいところだけ勢いで書いただけなので
一応これでおしまいです!
特殊なアレでしたが、不快な方は読み飛ばして下さい。
駄文、失礼致しました。
華麗にスルーした
姫千歌と三角関係にさせるなら乙羽さんとマコちゃんとどっちがいいかな?
前世編でレーコが裏切ったけどいっそオロチ衆全員裏切りはどう?
「オロチやってても給料が上がるわけじゃないしや〜めた」って感じで
んで部下が一人もいなくなったオロチがしかたなく最後の戦いを開始と
>>764 どっちでもいいが乙羽さんのが修羅場な感じがするなあ…
>>765 ナントΣ(゚Д゚)!
それで、全員姫子の屋敷に居候して姫子がぶち切れる絵が浮かんだ
>>766 何かギャグっぽいのが書きたくって
ラブコメじゃないけど
>>765 前世なら姫子とか警戒するだろうな
「千歌音に近づかないで、まだ貴方達を信頼はしていないわ」とか
>>767 ギャグっぽいのならマコちゃんが最適かも
一緒に暮らすうちに裏切ったレーコと千歌音ちゃんが急接近して、嫉妬する姫子が浮かぶ。
>>769 その2人が千歌音ちゃん争奪戦してるうちに乙羽さんがこっそり出し抜くんですね
>>767 働かざる者食うべからずなので働かせればいい
時期ネタいきます
千歌音ちゃん×姫子←マコちゃん、おまけで少しソウマ
ほのぼの系
放課後、珍しく緊張した面持ちの真琴は学園の門に寄りかかりながら立っていた。
そろそろ来るかな…?
ガサガサとカバンの中から小さな箱を取り出した。
今日はバレンタインデー。
本当なら女性が男性に愛を告白する日。そんでもってその想いと共にチョコを送る日。
だけど宮様こと姫宮千歌音のいるここ乙橘学園の場合はちょっと別だけど、それはさておき。
うん、まあ女の子同士で渡すのも不自然じゃないよね?実際自分も毎年部活の先輩や後輩からもらってるし。
そう思って学園の寮でこっそり用意した甘いものが大好きな親友のために作った初めての手作りチョコ。
だが想いを込めて作ったもののそれをどうやって本人に渡すのか悩んでいた。
クラスも同じなのに下駄箱にいれるのは激しく不自然。
かと言ってどこぞの漫画のように屋上に呼び出してもなんかそれも変。
でも面と向かって渡すとなるとやっぱどこか照れくさいし恥ずかしい。そんでもって緊張して絶対にぎこちなくなるのが目に見えてる。
だけどそんな変な風に渡して親友に自分の気持ちに気付かれたくないとも思う。
大体告白するなんて無謀な事するつもりは初めからない。
親友にはちゃんと宮様という背伸びしても届かない相手がいるし、あの2人の仲を邪魔するつもりも更々ない。
それでも…ただ、渡したい。
だからいつも喋るときみたいにさり気無くぱっと渡しちゃえば良いんだけど…。
そんな事を延々と考えていたらあっとゆー間に当日を向かえ、朝は結局自分が部活の朝練で渡せず。
昼は宮様との内緒の食事へ行ってしまって渡せず。
授業の合間も何だかんだで渡せず、とまあこんな具合で放課後になってしまったわけで。
まあ幸い今日は部活休みだし、うだうだ考えても仕方ない。ちゃちゃっと渡してしまおう!
そう開き直って自分の作ったチョコが入っている箱に向かって微笑んだ。
するとちょうど背後から聞きなれた笑い声が聞こえてきて振り返った。
校庭を歩く少し背の低い紅茶色の髪に赤いリボン。間違いない、姫子だ。
「あ、姫……!」
門から姿を現し姫子に声を掛けた瞬間言葉が出なかった。
自分の親友の隣を宮様が歩いていて、笑いあい楽しそうな仲睦まじい2人のその姿はまるで絵に描いたかのように綺麗で。
見たことのない2人の笑顔に一瞬で引き込まれていた。
えーと、宮様は前々からだけど姫子ってこんなに可愛かったっけ…?
いつも宮様の周りには取り巻きがいるはずなのに、誰も割って入ってこないのは多分姫子のあの太陽のような笑顔のせいな気がする。
隣で笑う宮様にしてもいつも以上に穏やかで、姫子に注ぐ愛情がひしひしと伝わってくる。
なんか見てるこっちの方が顔が赤くなってしまうようなそんな2人に見取れていると「あ、マコちゃん!」と姫子が真琴に気がつきこちらに向かって走ってきた。
まずい!と真琴は咄嗟に手に持っていたチョコをカバンの中に隠した。
「どうしたの?そんなところで」
「え?あぁ、別に何でもない、何でもないよ!」
訊ねる姫子に慌てて首を振って返した。
その不自然さに姫子が不思議そうに首を傾げると、何か思いついたのかはっとした表情になった。
「あ!まさかマコちゃん誰かにチョコレート渡すつもりとか?」
あんたにだよ!
心の中で突っ込まずにはいられなかったが、まさかそう答える訳にもいかず。
「え〜〜とまあそんなところ!部活の先輩と交換する約束でさ」
適当に思いついた嘘で笑いながら誤魔化す。
すると姫子はそれを信じ「へえ、そうだったんだ」と笑い、ほっと安堵のため息を心でつく。
「じゃまた明日ね、マコちゃん!」
そう言って手を振りながら少し離れたところで待っていた宮様のところへ戻っていった。
「ごきげんよう、早乙女さん」
「はい。ごきげんよう、宮様」
そして2人は並んで目の前を通り過ぎ学園の階段を降りていった。
遠ざかる2人の後姿に、カバンの中から渡すはずだったチョコの箱を取り出した。
柄じゃないのは分かってるけど、頑張って作ったんだけどな…。
少し残念に思う。
でもあの姫子の笑顔を見ては逆に渡すことなど出来なかった。
おどおどしてどこか頼りなかった姫子が、あの笑顔を出せるようになったのはきっと優しく見守る宮様が傍にいるおかげなのだから。
そんな2人を見て、何だか他人が踏み込んではいけない絆のようなものがあるのかもだなんて思ってしまう。
だからだろうかチョコは渡せなかったけど、どこか気持ちがスッキリとした。
「幸せにね、姫子」
口元を緩め晴れ晴れとした顔で夕焼けに染まる空を見上げた。
※おまけ
「何やってんだ早乙女?」
「あ、ジン様」
背後から声を掛けられ振り返ると、これまた学園の貴公子大神ソウマがヘルメットを持って立っていた。
「あ、ちょうどいいや。ジン様これあげる!」
処理に困っていたチョコを無理やり受け取らせ、「じゃあね!」と学園の階段を駆け下りた。
「え?ちょ!お、おい!」
驚くソウマが止めようとするが、そこはさすがインターハイレベルの脚力。
「言っとくけど義理だからねー!」とだけ言って真琴はその場から瞬く間に去ってった。
「……」
置いてかれたソウマ。
渡された箱を見るとバレンタイン仕様なのは一目瞭然。
しかしこれは勘だが多分これは自分のために作ってくれたチョコじゃないような気がする…。
「はあ…これで何個目だ」
ずっしりと重いカバンの中に溢れんばかりに入ってる姫宮に渡すことの出来なかった敗者達から押し付けられたチョコの群れの中に早乙女からもらった箱を押し込んだ。
中には本命で貰ったチョコもあるのだが、割合が1:9という現実。
「そして来栖川からはなし…と」
そう呟いて溜息をつきながらソウマもまたトボトボと階段を降りていった。
おしまい
以上です
違う、こんなのギャグじゃない…orz
またもどこかで方向性を間違えてしまいました
どうでも良いですがラストがあんなんですが自分はソウマ好きです
ケロロのバレンタイン話での冬樹みたいだなソウマ
最後のは宮様にチョコ渡しそびれたイズミさんでも良かったかも
>>777 そうなんですか!
ケロロは名前しか知らないっていうか90年代のアニメしか分からんです
>>779 簡単に説明すると冬樹という少年が学校でたくさんの女生徒からチョコを貰うんだけどそのチョコは姉の夏美のためのチョコだったという話
もっとちびっ子モノが読みたいです!
782 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 00:17:51 ID:LlT5UAQl
女同士でエロなんて馬鹿じゃないの?
783 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 00:39:07 ID:LlT5UAQl
妊娠vvとかするわけねぇだろ馬鹿が
ちっちゃい千歌音ちゃん
ある日曜日の日の事。
姫子は体が小さくなってしまった千歌音と共に姫宮邸の庭を散歩していた。
姫子は久々に千歌音と遊べるのが嬉しいのか、いつもより足取りが軽い。
その足に追い付こうと必死に千歌音は歩くが、遂に小石に躓いてその場にべちっと転んでしまった。
「ち、千歌音ちゃん!大丈夫!?」
ごめんね、ちょっと早かったね、と姫子は誤りながら千歌音を抱き起こすと千歌音はその瞳を僅かに潤ませながらも健気に「大丈夫だよ」と笑う。
しかしその膝からは血が滲んでいた。
「大丈夫じゃないよ。血、出てる」
そう言いながら姫子はスッと傷口に唇を寄せ、ぺろりとそこを舐め上げた。
「ひゃっ!」
その感触にびっくりしたのか、千歌音はびくりと体を跳ねさせる。
「や…っ、姫子、くすぐった…ッ!」
「じっとしてて」
千歌音は姫子の肩に手をかけ引き剥がそうとするが、子供の力が大人の力に勝てる訳もないく千歌音は姫子のされるがままになっていた。
やがて姫子がその唇を離し、にっこりと笑う。
「うん、消毒終わり。じゃぁ屋敷に戻って絆創膏貼ろ?」
「……」
「千歌音ちゃん?」
「…っ、ふぇ…っ」
じわりと千歌音の瞳に涙が浮かぶ。
「え?」
「ふぇぇえん!姫子のばかぁああ!」
「ど、どうしたの!?やっぱりどこか痛いの!?」
それから一時間弱、姫宮邸の庭にて泣きじゃくっている千歌音とどうしたらいいか分からずオロオロしている姫子であった。
姫子さん、犯罪です。
イマイチ良くわからないんだが、ある日突然千歌音ちゃんがちっちゃくなっちゃって記憶もその頃に戻っちゃったって事なのか?
…「姫子お姉さん」の方が良かったかな?
お姉さんよりお姉さまでしょ
あの家なら
まあそのうち姫子と呼び捨てになるんだろうけどw
>>784 あ、二人の認識した意味が違うのか。
ほほえましいw
身体だけ子供も可愛いし、完全に子供も萌える。
前に書いた時は距離感出したかったんで[姫子お姉さん]だったけど、[姫子姉さま]も捨てがたい…
姫千歌と絡ませるマコちゃんも観てみたいな
乙羽さんは結構観てきたしね、たまにはマコちゃん読みたいよ
>>784 いつ読んでもこの二人の触れ合い観ると微笑ましいな…
空気読まずに
>>653で前世レーコがオロチを裏切ったあとの続きを考えてしまった
※真面目に考えてませんので突っ込みどころ満載
※全キャラ崩壊。特に前世姫子はCOOL!な人と思ってる方はスルー推奨
※設定はもう色々と無視
789 :
姫様の受難@:2009/02/10(火) 00:05:45 ID:4IoZNBa9
あの襲撃から数日。
操られていた乙羽も無事回復し、千歌音もまだ休ませているが順調に回復していた。
「もう大丈夫ですね。明日から普段どおりに生活してもいいですよ、姫宮さん」
「はい。ありがとうございます、乙羽さん」
微笑みあう2人。
はじめ心にも傷を負った千歌音と乙羽との間に溝が出来てしまうのではと姫子は懸念していた。
しかしあの行為自体が乙羽の意思では無いのだと分かってるし、何より千歌音が自分自身にとって良き理解者である乙羽を信頼してるため何事も無かったように接している。
その2人の様子に千歌音の少し後ろに座って見守っていた姫子は安心し頬の筋肉が緩んだ。
しかし…。
「…で、なんでそこに貴女がいるのかしら?」
診療も一通り終え乙羽がいそいそと片付け始めたとき、首だけ振り返り部屋の片隅に同じくその一部始終を茶を啜りながら見守っていた人物に思いっきり顔を引きつらせながら問いかける。
「…いいじゃない、別に」
座布団の上に正座しながら自称元オロチのレーコがぼそっと返した。
その図々しい様な態度に姫子の頭の中でぶちっと何かが切れる音がした。
「全然良くないわよ!貴女オロチでしょうが!そもそもなんでうちにいんのよ!」
あの日姫子を助けてからレーコは勝手に姫子の屋敷に住み着いてしまったのだ。
つまりは居候。
「だって部屋空いてるし」
本人曰く帰るところがなくなってしまったらしい。けれど絶対にそれだけの理由じゃないと姫子は分かっている。
「私はまだ貴女を信用したわけじゃないのよ!」
裏切ったとは言え、レーコを信用し安心したところでいきなり寝首を掻くという事も考えられる。
その事を勝手に居座ったあの日からずっと主張し続けてる姫子だが、わざわざレーコから千歌音が見えない位置に座っているところを見ると、多分姫子が気にしてるのはそこじゃないだろうと乙羽は呆れながら見ていた。
「ふーん。でもあの日、陽の巫女を助けたのはどこの誰だったかしら?」
「……ぅ」
自分に向かって唸る姫子にレーコはこぽこぽとお茶を注ぎ足しながら一撃で黙らせる。
実際殺されそうになるところを助けてくれたのがレーコなだけにそこはオロチとは言え姫子は言い返すことができない。
それのせいで屋敷から追い出せないでいたりもするからレーコもだいぶ性質が悪い。
痛いところを突かれ小さく呻く姫子だが、しかしここでやられっぱなしになる訳にはいかない。
「分かったわ、じゃあ千歌音に決めてもらいましょう」
「え?」
790 :
姫様の受難A:2009/02/10(火) 00:10:58 ID:4IoZNBa9
姫子が言い出したことに千歌音が目を丸くした。
なぜここで私?
レーコが居座る原因をいまいち理解していない千歌音が「あ、あのー…」と声かけるが、その前にレーコが「いいわよ」とこっくりと頷いてしまった。
「で、千歌音はどう思う?五ノ首がこの屋敷に居ても良いの?」
「……」
ど、どうしよう…。
真剣な姫子の無茶振りに答えに困った千歌音は助け舟を求めるようにちらっと乙羽を見るが、「私はどっちでもいいです」と言うように小さくひょいっと肩を竦めるだけだった。
投げやりな乙羽にえー!っと内心慌てるが姫子は無言で回答を催促してくる。
「え、えーと私はその…どっちでも…」
「ほら、いいって言ってるじゃない」
「い、言ってないわよ!」
苦笑いを浮かべながら千歌音の出したどっちつかずの答えに姫子完全に動揺。
どうにかしてぎゃふんと言わせたいのだが言葉が見つからずあたふたする。
「ま、どちらにしても私貴女より強いし」
マイペースに茶を啜りながらさらっとレーコが付け加えると、姫子の様子が一変し部屋の中がゴゴゴゴゴ…といや〜な空気が流れる。
俯き懸命に怒りを堪えている姫子の指がわなわなと動いてるのを見て、また始まったかと乙羽の横でオロオロしている千歌音をそ〜っと自分の方に引き寄せた。
「月の巫女も、私が傍にいてくれた方が安心だと思ってるんじゃないかしら」
ぶち!
「あーもう腹の立つ!」
淡々と言うレーコの発言に我慢していた堪忍袋の緒が切れた姫子は勢いよく立ち上がり、護身刀を抜いて切っ先をビシッとレーコに向けた。
「貴女がいてくれなくたって千歌音は私が守ってみせるわよ!」
「やれやれ…一度痛い目に合わないと分からないようね」
それに対しレーコも面倒くさそうに立ち上がり眼鏡を掛けなおしながら鋭い目つきで睨み返す。
「…ごめんなさいって謝るなら今のうちよ、五ノ首」
「…その言葉そっくり返すわ、陽の巫女」
2人の間に走る緊張、正に一触即発の雰囲気。
しかしこの数日で何度目かのこの光景。争うレベルとしては小学生並み。
案外仲良いんじゃないかしら?
2人を止めようとあたふたしてる千歌音を引っ張りながら乙羽はそう思わずにいられなかった。
791 :
姫様の受難B:2009/02/10(火) 00:11:24 ID:4IoZNBa9
と、ここでその2人の衝突を予期して乙羽の部屋の近くに待機していた真琴ら数人の下女が慌てて部屋に乱入する。
「わー!いけません姫様!落ち着いて!」
「そうです屋敷が壊れてしまいますわ!」
「きゃあ!ちょ!ちょっと何するのよ!」
わあー!っと雪崩れ込んできた自分に仕える下女らに一斉に取り押さえられる哀れ姫子。
護身刀を取られ、畳に押さえつけられる姿はまるで立てこもり犯の現行犯逮捕のようである。
「離せー!」とキーキーと騒ぎながらもがく姫子らを横目にレーコはよっこらしょっと座布団に座りなおし再び茶を啜り始めた。
「ああ!今笑ったわね!」
茶を啜るときレーコの口元がほくそ笑んだのを見逃さなかった姫子は顔を真っ赤にする。
「ふう、弱い犬ほどよく吼える…」
「〜〜〜〜!!」
「あー!もう止めてくださいぃぃ!!」
一方乙羽と千歌音はと言うと、その日常茶飯事と化したどったんばったん暴れまわる部屋からさっさと抜け出していた。
「はーい、早く離れに戻りましょうね〜」
「い、いいんですか?あのままにしといて…」
時折がしゃーん!だとかどかーん!だのと大きな音が聞こえる乙羽の部屋を振り返りながら、千歌音の肩を押しそそくさと離れへと向かおうとする乙羽に戸惑いながら尋ねる。
「いいわ、後で来栖川のお嬢様に片付けさせるから」
「はぁ…」
お部屋じゃなくて姫子のことなんだけど…。
居候も増え更に賑やかになった来栖川の屋敷。
姫子の受難は続く。
了
これまた大変な仲間が加わったな(笑)この調子でソウマや他のオロチも仲間になったらさらに荒れそうだ
でもまぁ電王のデンライナーチームみたいににぎやかになって楽しいかも
面白いかも、いや、前世姫子はクールってイメージも強いけど
こういう熱血+ツンデレって感じもいいかもね
レーコ先生馴染んでていい、喧嘩するほど仲良いと言うしね
>>792 まあこれ以上増やす必要はないと思うね
おそらく姫子の屋敷も男子禁制だろうし
でもまあ…増えるとしたらコロナの可能性大か
前世千歌音ちゃんも、モテモテで大変だな。
今後は姫子、乙羽さん、レーコを含めた四角関係になるのか。
コロナ裏切り乱入&千歌音に惚れてて襲いそうになる
↓
で更に姫様嫉妬して千歌音をかけコロナと決闘みたいなのが浮かんだ
コロナも裏切るとしたらレーコをオロチ側に戻そうと試行錯誤してる内に
段々面倒くさくなってきて自分もオロチを裏切って姫子んちに居座るみたいなのを考えてますた
本編ではあまりギャグ的なのがなかったから今回みたいなのもたまにはいいかなと…
>>794 現世では姫子、乙羽さん、イズミさん親衛隊に信者に神無月ファンの多数にと前世よりモテ度は凄いが
前世でも千歌音ちゃん結構モテてるよね〜
レーコ裏切りでいろいろ妄想しているけれど、以外にギャグ、シリアス
どっちにでも使い道あるな。
ぶつ切りで話するから、いろいろ解釈(誤解)できるようにできるし。
レーコとコロナがぶつかるごとに
「今度こそ勝って、連れ戻してやるからっ!」
「…負けたら、こっち来る?」
と漫才やってるのを想像した。
…そろそろスレ容量上限かな?
コロナが裏切る話も観たいよね
今度はマコちゃんがミヤコ姉に操られて…
でも失礼ながらマコちゃんってそういうのは似合わないか…
すまん、せっかく前世話で盛り上がってくれたのに全然違うネタがあと少しで
投下できそうなんだけど、少し待った方がいいかな?
>>800 いいと思うよ!
ただ、長いと途中でぶつぎれ(今495kb)になる可能性があるから、
そこだけご注意を。
>>801 あーそうか、大して長くないけど責任もって次スレ立ててくる!
レーコが出てくると次はコロナっていうのはやっぱ王道なんですな
前回真面目に書いたのに今回
>>789でギャグっぽくなったのはきっとその反動です
姫子はあんな扱いで大変申し訳ない限り
前世オロチ話題だけど本編では裏切ったソウマは前世ではゲストキャラ扱いで、はぐれオロチやオロチじゃない人物で出した場合のネタ
1:『恐怖!オロチより怖い悪魔ナオトコ』
千歌音の双子の兄で幼い頃から千歌音をいじめては彼女の弱みを多く握って下僕扱い
その上、人前では好青年として振る舞い周囲を欺くと筋金入りの悪徳で性悪な男
姫子の説教でようやく改心…などするわけなく隙をついて来栖川家の私物を奪い売りさばき金に変えてトンズラ
全てが終わった後、「兄さんはやっぱり悪魔だわ!」と叫ぶ千歌音の脳裏を悪魔の姿で笑いながらまとわりつくというオチ
2:『はぐれオロチ』
オロチでありながらオロチに反するはぐれオロチ
本来は自身の自由のためだけに動くが、姫子と千歌音に命を救ってもらい彼女達に一度だけ恩を返した
ちなみに地方弁で喋る(関西弁か名古屋弁。ソウマ役の間島氏は名古屋出身)
3:『最強にしてトンデモオロチ』
オロチ最強の戦士だがとてつもなくクセがある性格でまともな意思疎通ができない
例をあげると、自分の真偽不明の武勇談を何時間にも渡って聞かせるなど、
何を言っても言われてもまるで気に介さず、寝る間さえなく相手の時を延々と支配し続けるという、
相当のウザさ
>>803 乙です。
オロチというと、一応原作(本編も?)千歌音ちゃんがオロチの巫女という扱いに
最終的になってたけど。
やっぱりオロチの巫女っていないといけないのだろうか?
剣の巫女と対になるオロチの巫女。
レーコとコロナがそういう役回りだったら…面白いかな?どうだろ。
…巫女装束が想像できないけど。
その場合はレーコロが巫女で友達が姫千歌ってのにしたほうがいいかもね
あるいわコロナがツンデレお嬢様でお屋敷のメイドが姫千歌
>>806 ごめん、わかりにくい文章だった。
姫千歌は剣の巫女のまま(本編どおり)
で、オロチ側にも巫女がいたらどうかなということを書きたかったんだ。
オロチ衆の中にも巫女みたいな役割の人(オロチを勧請)が居るという感じで。
一応オロチ衆って漫画版だと神官扱いだったけど。
そうか、ならコロナが月の巫女で陽の巫女が姫子でいいかも…
千歌音ちゃんは巫女として頑張る姫子を支える役でコロナをライバル視、ソウマは敵です
>>808 ソウマが敵扱いってのはどうもなぁ
オロチの使命には全く興味がない、はぐれ者(ゲスト系)でいいんじゃない?
電王のジークみたいに
そうだね、あまり姫千歌とは接点を持たない
場合によっては敵にも味方にもなるキャラとか?
ただ、戦い好きって感じのキャラでもいいよね
「理由なんてどうでもいい、俺は戦えればそれでいいんだよ!」とか
>>805 そこらへんの解釈が今いち分かんなかった>漫画のオロチの巫女
でも本編では千歌音ちゃんは空いてた八ノ首扱いなのかと思ってた
でもレーコとコロナがそうゆう役回りになって剣の巫女と対決ってゆーのは面白そう
>>804 >気に介さず
日本語の勉強しなおしてこい
>>812 あちゃあ間違えたか
でもさ、面白そうじゃない。オロチからも嫌がられる程のマイペースソウマ
インフレ防止にもなるし
前世編の新ネタを考えたよ
ツバサが姫子に惚れてオロチを裏切るという展開。んで同じく姫子に惚れてる弟ソウマと兄弟バトル
でも最終的には千歌音と姫子の愛に敵わず、身をひき彼女達を見守ると
そうそう、ツバサに惚れてるミヤコは嫉妬の炎を燃やしてパワーアップね
でも前世姫子は千歌音以外眼中にないぞ
ソウマに対しても「オロチに守ってもらわなくてもいいわ」
と言ってもおかしくないくらい強気で前向きお嬢様だろ
惚れるなら病弱で気の弱い千歌音にしたほうがよくね?
ツバサは強気で前向きな子の方が好きそうな気もする
ん、だから前世ではソウマは千歌音に惚れて
ツバサは姫子に惚れると…