1 :
名無しさん@ピンキー:
スレの賑わいを祈りつつ、1乙!
どう考えても早いからね
前スレの
>>970あたりが次スレ作成な
それまでここは放置
レス番号は足りてるけど容量がやばいみたいよ
>>1 乙っていうストーリー
>>1 乙
>>4 書き込み文字数の多いスレは1000行かなくても容量オーバーで書き込めなくなってしまうんよ
だからレス数的にはまだ残ってはいても新スレは立てられた
つまり前スレはそれだけ投下が多かったって事でありがたいことだ
>>1 乙
前スレは豊作だったな
自分の作品を投下する前に満足してしまいそうだったw
誰でも最初は知らないんだからおちょくるなよ〜
俺も言われるまで容量がそろそろだってことに気がつかなかったし
雑談にキックロおフェラネタの続きktkr
>>前スレ931
梓の遠距離委員長攻め→ナイグスのトラップに性的な意味で引っかかり返り討ち
椿の母性にのぼせたマカがマウントポジション→天然癒し系で手玉に取られイイコイイコ返り討ち
ジャクキム「教えて!マリー先生v」→あらあら先生の方が教えられちゃって返り討ち
女生徒が体育後シャワー室でガールズトークキャッキャウフフ→大人組が乱入し保健体育の実技で返り討ち
百合もあると思います
(合体ミズネとブレアはイラストで見たことあるよ)
前スレ書き込もうとしたら512k超えてるから書けないと出た
どうみても501だが…まあ埋まったにこした事はない。
とりあえずマリーと梓の百合プレイに一票
もちろん便器の上で
椿ってなんであんなエロいんだろう……
〜前略〜
「スカートちゃんと持ってろよマカ」
マカの顔を見続けながら、ソウルはにやりと笑った
「・・・むっちゃ恥ずかしいんですケド・・あっ」
照れ隠しに小さくつぶやいてみたがとたんに甘い刺激が走った
目を合わせたまま、ふっくらと柔らかい下着を軽くなぞる
指で押し付けると、ぬるぬるとあたたかい感触に下着がすべる
「どうしたんだよこれ?」
フッと鼻で笑われて、マカは羞恥に首を振りソウルの視線から顔を背けようとするが
ソウルはマカから目を離さないで、下着の上から二本の指でぬるぬると芯を挟むようにもむ
「んあっんんっっ・・・はあっ・」
「コリコリしてるなあ どうした?」
「・・なん、でもっ・・ないっ・・・・・!」
薄く笑ったまま、ソウルはマカの唇に軽くキスをして、顔をシャツの中にもぐらせる
薄い胸の頂きを口に含む 淡い色の乳首は柔らかくソウルの舌を刺激する
「ひゃっ!やっソウルぅ・・ああっ」
「かわいい」
下着の隙間から指を入れて、濡れた唇を軽く掻き混ぜた
〜中略〜
グチュッグチュッ
「もうだめソウルっ!気持ちいい・・・・ふあぁ・・」
ずるっずるっと、ペニスでマカの膣中を掻き混ぜると、快感に堪える様にしがみついてくる
「やあっ!今っエッチなことしてるっ ソウルのがっ!入ってるのぉっ! んはああっ!」
挿入に息を乱されながら甘い声を上げる
「ふあっ!!んっんあっ・・・こすれるのぉ!」
「お前そういうこと言うと興奮するんだ?」
「やっっちがっ!!はああソウルっ!気持ちいいのっ あっああああっ、やっ!もっとおおぉ」
膣への刺激に夢中になったマカはソウルの腰に足を絡ませる
自然、深いところで繋がり動きやすくなったソウルは挿入のスピードを上げた
〜後略〜
「エクスカーリバー」
投下までのつなぎに、、 お目汚しだったらすまん
あまりと言えばあまりのオチ!
復讐せねばなるまい!
オチが
>>13と同じキッド組の3P書く!
〜後略〜
「ドクッ ドピュッ」
あたしはイった。エクスカリバー(笑)
にすればよかった…
あっくそっその手があったか
〜前略〜
「……うぅ……せっかく苦いの飲んだのにぃ……」
「だからおれはやめようと言ったんだ」
「キッドも唆されてんじゃねぇよ。怒られんのはアタシなんだからね!」
二人を小突きながら現場検証に向かった。案の定、死神様の研究室に入ってゆく二人。……ったく、キッドの野郎、普通は良い子なのにパティになんか吹き込まれるとすぐ乗っちまうのが悪いとこだ。
「……この瓶ラベルが……読めないな、何だこの字」
「抑制相殺薬、と魔女文字で書いてある」
「なんだそりゃ」
「つまり感情の、その、抑制を解く薬だ」
「……なんでそんなもん飲んだんだ?」
「あ、はいはいはーい!キッドくんの口から言うのは気まずいんであたし代弁〜」
「はーいパティさん」
「キッドくんねぇ、おねーちゃんが好きなんだってぇ。でも恥かしくって言えないからー、お酒飲んだ勢いでって思ったんだけどねー、見つかんなかったからぁ、それを代わりにィー」
「……ごめん、お姉ちゃんよく意味がわかんないんだけど」
「んもー、だからぁ、キッドくんが!おねーちゃんとエッチしたいのよう!」
ぶは。
思わず吹き出した。
キッドが。
「わーばかばか!そこまでは言ってないだろう!勝手な捏造するなパティ!」
「えー、でもだってつまりはそういう事でしょー? コクハクってさぁ」
「ええいお前の頭のフリーダム具合をスッカリ失念しておったわ!」
「あっひっどーい。この薬見つけたときキッドくんノリノリだったくせにィ!」
「それ以上にお前がノリノリだっただろうが!おれの口に瓶を突っ込んだのを忘れたとは言わさん!」
……あ、アホらし……
「……まあ、経緯はともかくこのことは死神様にキッチリ報告するから。正座の練習でもしてろよ二人とも」
「スパイに重要機密を握られてしまった!捕まえろキッド二等兵!」
「何故おれがお前の部下なのか突っ込みたいがイエッサー!」
上半身がパティ、下半身がキッドと、急にしがみ付かれて思わず倒れこんでしまった。
「わー、薬棚の前で暴れるんじゃない!倒れてきたらどうするんだ!劇薬だってあるんだぞここ!」
「敵前逃亡の為リズ少佐の身柄を拘束するであります!」
パティの目がぐるぐるになっていた。もちろんキッドの目も依然ぐるぐるだ。ヒィ〜!
「て、敵前逃亡ってなんだよもう〜。ふざけんのも大概にしとけよ二人とも!そろそろ怒るからな!」
「そうだリズ!まだ返事を聞いてないぞ!」
「あー? 何のことだよぉ?」
「キッド二等兵!ゆーちょーな上官殿はまだ状況を把握されておらん!お教えして差し上げろ!」
「……しかしパティ軍曹!自分にはその勇気が今ひとつ出ません!」
「ばかものぉ!それでも軍人かぁ!歯を食いしばれぇ!粛清してくれる!」
〜後略〜
「エクスカーリバー」
くだらねえwwwwてかうぜえwww
18 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 21:48:10 ID:FPmy8f+z
つまんねw
GJ!!といって欲しかったんですね
分かりますm
19 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:42:48 ID:TOBWw0l5
マカ、椿、ブレア、トンプソン姉妹での百合乱交とか
エルカ×メデューサ、
アラクネの元に入り込んでたエルカがアラクネに見つかって
陵辱されたり(百合で)
梓とナイグスもいいな、どういうふうに繋げるかが
難しいけど
うーん、やっぱり百合しか思いつかない
梓はマリーの体内の蛇を取るために、うそっぱちの医学書片手にあちこちほじるとか
ナイグスは軍隊チックな尋問かナースで医療プレイじゃね?
受け的には
失恋したマリーを慰めつつ身体も慰めるとか
白衣メデューサ攻めのナースナイグス受けとか?
個人的にはリズ受けも捨てがたいものがある
たまに急に静かになるよな保守
避難所であがってた狂気マカとソウルとかラグナロク舌プレイとか見たい
どちらも濃厚なエロが見れそうだ
ラグナロクの舌なんか入れたらガバガバになっちゃうよ・・・
狂気マカはヤンデレ
フリー×エルカのしっとりしたのとか
キッド←リズ←パティ的なものが激しく見たい
リキッパのギャグならなんとかするがフリエルのしっとりは難しそうだな
26 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:04:57 ID:Hvmzzdxi
リキッパってポケモンいそうだ(笑
ラグナロクは触手やらもできるだろうし、クロナ苛めには最適だな
すまんあげちまったorz
ちょっとキムとジャッキーに踏まれてくる
リキッパって略称に吹いた
イタリア料理にありそうだと思った
イタリアの課外授業で浮かれてたソウルが微笑ましかったので
ソウマカ投下を星に祈ってみる
29 :
25:2008/11/16(日) 14:33:59 ID:MleeZO0S
リズとキッドとパティの3P出来た
・ギャグ
・エロまで長い
・リズ総受け
おkすか? OUTの人は25を脳内不可視で。
30 :
25:2008/11/16(日) 14:35:14 ID:MleeZO0S
君に花を贈るのに何か理由がいるのかい。
1
てなことを、キッドが言うんだよ。
ぐるぐる目で。
「……またヘンなもん食ったな?」
二人の襟首を捕まえて洗面所に連れてゆき、洗い桶に二人の顔を突っ込んで背中をバシバシ叩いた。……ナニが悲しゅうて土曜の夜にこんな事しなきゃならんのか。
「お、おねーちゃん!く、首絞まってるぅー!」
「吐け。おらパティ、お前もだよ。吐きな。吐きなさい!……あっお前らの口なんかヘンな匂いする!また死神様の部屋に忍び込んだんだろ!あすこにゃチョコレートもブランデーもねぇよ!」
「やめんか!ボタン飲み込んだ幼児じゃあるまいし!」
「三歳児だっていっぺん怒られたら懲りるわ!ほら!吐け!吐かんか!」
びしばしドツきまわして、やっと観念したのか二人が喉の奥に指を突っ込んでげぇげぇ吐き始める。
「……うぅ……せっかく苦いの飲んだのにぃ……」
「だからおれはやめようと言ったんだ」
「キッドも唆されてんじゃねぇよ」
二人を小突きながら現場検証に向かった。案の定、死神様の研究室に入ってゆく二人。……ったく、キッドの野郎、普通は良い子なのにパティになんか吹き込まれるとすぐ乗っちまうのが悪いとこだ。
「……この瓶ラベルが……読めないな、何だこの字」
「抑制相殺薬、と魔女文字で書いてある」
バツが悪そうにキッドが眉を下げて小さく注釈をつけた。
「なんだそりゃ」
「つまり感情の、その、抑制を解く薬だ」
「……なんでそんなもん飲んだんだ?」
訊ねると、隣りで大人しくして他パティがキッドの頭を押さえつけて左手をぶんぶん振り回した。……いいって、そんな無駄なオーバーリアクション。
「あ、はいはいはーい!キッドくんの口から言うのは気まずいんであたし代弁〜」
「はーいパティさん」
呆れて指差すとパティが度肝を抜くような事をさらっと言ってのける。
「キッドくんねぇ、おねーちゃんが好きなんだってぇ。でも恥かしくって言えないからー、お酒飲んだ勢いでって思ったんだけどねー、見つかんなかったからぁ、それを代わりにィー」
アタシは額に手を当てていわゆる『あちゃぁ』のポーズでまだ続けようとするパティの言葉を遮った。
「……ごめん、お姉ちゃんパティの言ってる意味がよくわかんない」
「んもー、だからぁ、キッドくんが!おねーちゃんとエッチしたいのよう!」
ぶは。
思わず吹き出した。
キッドが。
「わーばかばか!そこまでは言ってないだろう!勝手な捏造するなパティ!」
慌ててキッドがパティの口を塞ごうとする。
31 :
25:2008/11/16(日) 14:35:51 ID:MleeZO0S
「えー、でもだってつまりはそういう事でしょー? コクハクってさぁ」
そいつをスルリスルリとかわしたパティが頭の上にでっかいはてなマークを浮かばせている。
「ええいお前の頭のフリーダム具合をスッカリ失念しておったわ!」
「あっひっどーい。この薬見つけたときキッドくんノリノリだったくせにィ!」
「それ以上にお前がノリノリだっただろうが!おれの口に瓶を突っ込んだのを忘れたとは言わさん!」
まだ他愛もないケンカを続ける二人を蚊帳の外に追いやられたあたしがボーっと見ている。……あ、アホらし……
「……まあ、経緯はともかくこのことは死神様にキッチリ報告するから。正座の練習でもしてろよ二人とも」
付き合ってられんと、くるり背を向けたのはやはり不味かったのかもしれない。
「スパイに重要機密を握られてしまった!捕まえろキッド二等兵!」
「何故おれがお前の部下なのか突っ込みたいがイエッサー!」
恐るべき反応速度で上半身がパティ、下半身がキッドと、急にしがみ付かれて思わず倒れこんでしまった。
「わー、薬棚の前で暴れるんじゃない!倒れてきたらどうするんだ!劇薬だってあるんだぞここ!」
「敵前逃亡の為リズ少佐の身柄を拘束するであります!」
アタシの両腕を掴むパティの目がぐるぐるになっていた。もちろん腰にしがみ付いて両足を封じ込んでいるキッドの目も依然ぐるぐるだ。ヒィ〜!
「て、敵前逃亡ってなんだよもう〜。ふざけんのも大概にしとけよ二人とも!そろそろ怒るからな!」
ジタバタもがきながら声を荒げるアタシの腹の上でキッドが叫んだ。
「そうだリズ!まだ返事を聞いてないぞ!」
「あー? 何のことだよぉ!? つかどこ触ってんのキッド!」
「キッド二等兵!ゆーちょーな上官殿はまだ状況を把握されておらん!お教えして差し上げろ!」
「……しかしパティ軍曹!自分にはその勇気が今ひとつ出ません!」
「ばかものぉ!それでも軍人かぁ!歯を食いしばれぇ!粛清してくれる!」
「わー!ストップ!ストォップ!お前らの戦争ゴッコは分かった!把握した!だからとにかくどいてくれぇ!」
ぐるぐる目のパティが振り上げた拳がキッドの顔面に狙いを定めたのを振りほどき、とにかくこの馬鹿馬鹿しい状況を打破せんと立ち上がりたくても、さすがに子供二人が本気で抵抗する力を振りほどけるほど乙女にパワーはない。
「敵からの停戦申し入れでありますパティ軍曹!」
「うむ、自己犠牲を由とした見事な作戦勝ちだキッド二等兵!貴様は現時刻を以ってキッド上等兵に格上げとする!」
……まだ続くのか? お前らの軍隊ゴッコは。一体何の漫画読んだんだ……
32 :
25:2008/11/16(日) 14:36:41 ID:MleeZO0S
「……ここまでして笑い事で済ませて貰えると思うなよ……!」
よくは解らんが、とにかくアタシは捕虜という事になったらしい。どっから出してきたのか、長いロープで両手両足を縛られてベッドに寝転がされている。
「反抗的な態度ですパティ軍曹」
「うむ。では軍法会議を開廷する。有罪。閉廷」
「東京裁判よりもひどい判決を初めて目の当たりにしましたパティ軍曹」
「ばかな。
>>13を最初に読んだ我輩のドキワク感からの失望を思えばこのくらい」
「どんだけソウマカ好きなんですかパティ軍曹」
「そんなことはどーでもいい!
今問題はこの捕虜の処遇である!内通は重罪、何か妙案はないだろうかキッド上等兵。おねーちゃんをキュウと言わせるチャンスだよ!」
いつものキャハハ笑いがこんなに恐ろしいとは。過去シバいた連中もこんな気分だったのかな。アタシは上手くまとまってくれない頭の中でぼんやりそんなことを考えた。
「ではお約束のエロ拷問は如何でしょうパティ軍曹殿」
「さすが思春期真っ盛りだキッド上等兵。考える事が無駄にいやらしい」
「恐縮です」
お前馬鹿にされてんだぞ、本気で照れてる場合かキッド。
「……せめてエロか拷問かどっちかにしてくんねーか……」
ぐるぐる目の二人にずいずいと迫られ、ほんとになんだかやばい雰囲気。特にパティは加減っつーのをしないからなぁ……キッドの謎の勢いも怖いものがある。……逃げよう……
「ようし、わかった。とにかくこの手と足を解きな? 話次第では死神様に上手く取り成すことも吝かではないよ?」
猫なで声で、キッドに視線を定めてそう言う。こういう時は揺り幅のデカい奴から篭絡するのは兵法の基本!……影響されてんなぁアタシ……
「うっ」
「キッドは良い子だもんな? 本当はこんな事したくなかったんだろう? アタシには解るよ。悔い改めて罪を償うんだ。今ならまだ間に合うとも。さぁキッド、ロープを解いておくれ」
「……うううう……」
ぐるぐる目のキッドがだらだら汗をかいている。葛藤でアタシの腕を押さえつけている手に少し力が失われた。……うし、もうヒト押し!
「今ロープ解いてくれたら寝るまでずっとよしよししてやるよ」
「騙されるなキッド上等兵!そいつぁヒレツな罠だよッ!死神様寝室潜入作戦のことを忘れたの!?」
パティの声にはっとした顔でキッドが抜きかけていた力を両手に込めた。……チッ!いらんことを!
「……そうだった……危うく色仕掛けに騙される所だったわ」
「前だっておねーちゃんが間に入ってくれるって言ったから素直に自首したのに全っ然!助けてくんなかったじゃん!ダメだよ、おねーちゃんは敵の情婦なんだから!」
「ひ、人聞きの悪いことを言うな!つーかパティお姉ちゃんをそんな目で見てたのか!? 泣くぞコラ!」
「これで解ったでしょ!スパイに情けをかけちゃダメなの!
さぁてリズ少佐? 貴官には最早逃げる術はないぞ。観念してエロ拷問を受けるがいい!」
ニヤニヤ笑いながらパティがGパンのボタンを外してジッパーを下ろし始めた。おいおいおいおいおい!!
「ちょ、ちょ、ちょ……!ストップ!やめろ!コラパティ!洒落になんねぇっておい!ズボンずらすなバカ!やめろ!やめろっておい!ちょっとキッドお前も止めろよ!冗談キツいぞおい!」
じたばたじたばた身体を揺すってもがくアタシの腰からズボンの感覚がどんどんなくなっていく。ああっやだやだやだぁ!!
「なにぼやっとしてんのキッド、セーター脱がしちゃいなよ。解剖♪カイボー♪」
「し、しかし……嫌がってるぞ?」
そうだっ!いけキッド!がんばれっ!パティの暴走を止めるのは君だっ
33 :
25:2008/11/16(日) 14:37:28 ID:MleeZO0S
「喜んでたら拷問じゃないでしょ!いいからやっちまいな!今日お姉ちゃんのブラジャーはフロントホックだから取りやすいハズだよ!」
「ふ、ふろんとほっくってなんだ?」
「胸の谷間んとこに留め金があるブラジャーの事だよ。童貞にも外しやすい親切設計なのさ」
わー!わー!ばかばかばか!子供に何てこと教えてんだよ!
「勉強になるなぁ」
何の勉強だオイ!お前にゃまだ早い!お子様は水着アイドルの乳でも見てろ!
たどたどしい指がセーターの裾をめくり、するすると登ってくる。ひえぇぇぇ!
「キッド待て!ストップ!ウェイト!それ以上はダメだ!いかん!やめなさい!それ以上やるとほんとマジでイカるぞ!ぶん殴る!ほんとだぞ!やめろ、だめだ、やめ……やめてぇ!」
首をぶんぶん振ってどうにか逃れようと足掻くのに、キッドの手はじっくりゆっくり確かめるようにアンダーウェアごと赤いセーターを持ち上げる事を止めはしない。
「ふふふ、どうだキッド上等兵。こういう趣向は嫌いではあるまい?」
「パティ軍曹、自分はなんだか変な趣味に目覚めてしまいそうです」
「やだぁ!やめてぇ!はなせー!こらー!ばかー!」
ひんやりした外気に肌が触れて、ゾクゾクした。暴れすぎてうっすら汗をかいていたのもその一因かもしれないけれど、やっぱ裸の自分の目の前にいつもの顔があるというのが一番のような気がする。
「おおー。これがリズのおっぱいかー」
「お姉ちゃんの胸って形が整っててキレーでしょー。んじゃー今度は下半身ねー」
「ギャー!!やめれー!!それだけは、それだけはダメー!もうお願いやめてぇぇぇ!」
「んふふーダメー。そーれご開帳ー!」
ずるりん、と腰に最後に引っ掛かっていた下着ごと膝の辺りまで一気に下ろされてしまった。
「きゃあぁぁぁぁぁ!!うそお!? やだぁあぁぁ!!キッド見るな!見るな!見るなぁぁあ!」
渾身の力を振り絞ってジタバタジタバタ暴れまくる!もう力のセーブなんかやってる場合じゃない!全身全霊込めて暴れまくってやる!!
そう思うのに、両腕には絡まったセーター、膝には硬く縮められたGパン。そして足先にパティの体重、縛られた手首はキッドの腕でベッドにガッチリ縫い止められている。
唯一自由に動く腰でさえ、一糸纏わぬ今となってはベッドに沈ませる以外に隠しようがない。
「お姉ちゃん下の毛濃いー。やーらしー」
「おー。やはり髪の毛と同じ色なんだなー」
「ひぃ〜ん……なんてことすんだお前らぁあぁぁ!もー怒った!断然怒った!こーなったら変身してやるゥ!」
怒りに反応して肌が光る。淡い桃色の光が全身を包み……
「いーけど、変身解いたらもっとすんごい事になるよ? 具体的には椅子を使ったM字開脚に」
「M字開脚ってなんだ?」
「だからこう、椅子の足に人間の足をくくりつけて、無理矢理開かせんの」
「……そいつは変態的だな」
「コレくらいで変態なんて言っててどうすんの?」
何だバカ野郎!聞き捨てなんねぇなコンチクショー!
「ねぇキッド。足の親指と親指の間、見たくない?」
「……いや、その、なんだ。後学の為に是非拝見したい」
「ひっ……!」
「じゃあキッドくんに女性の神秘を講義してあげましょー!……すると、足を上げさせないといけないねぇ……あ、あすこのシャンデリアにロープ吊って……端をベッドの宮に通して腕のロープと結ぶか」
まるでテントでも張るかのようにパティがキッドに命じてあたしの身体を押さえつけさせ、シャンデリアにロープを引っ掛けた。
……ちゃんす!集中力が散漫なキッド一人なら跳ね除けられるッ!
34 :
25:2008/11/16(日) 14:38:28 ID:MleeZO0S
パティがベッドを離れた瞬間に、アタシはぐいっと身体を捩って全力で身体を起そうとした……が、二人に押えられてたときの二倍くらいの強さでベッドに押し付けられているような錯覚さえ起きる凄まじい圧迫感があたしの魂の上に乗っかっている。
「リズ、無駄な事はやめろ。身長差を補って余るほどの力量がある事を忘れたか? 下手に暴れてパティの機嫌を損ねたら嫁に行けん身体にされるぞ……案ずるな、隙を見て逃がしてやる」
切れ長の目が痺れる低い声を響かせて、耳元で唸った。自分の耳に押し付けられているキッドの冷たい耳が異次元みたいでヘンな感じだ。抱きしめられてる腕は細くて、どうしたらこんなすごい力が出るのかサッパリ解らない。
「お、おまえ、正気か? い、いつから」
「正気というのは違うな。この薬は飲んだ人間の一番抑制されてる感情を解く作用がある。
パティは普段リズに遠慮してる部分が開放され、おれは普段戒めてる……その、なんだ……せ、性的欲望が……開放されてるだけだ。二人とも最初から正気だよ」
「尚最悪だろそりゃ!一ミリも救いようがねぇ薬だなオイ!」
「魔女の薬なんてそんなもんだ」
「ちょっとー二人だけで愛語ってんじゃないよー? あたしも混ぜてよぅ!」
パティの声が聞こえて、足首を縛っているロープがぐいいっと軋む音を立てながら持ち上げられる。
「あわわわわっわっわ!あわわ!!」
シャンデリアがぎりぎりぎりぎり嫌な音を立てている。ゆっくりゆっくり両足が持ち上がっていく。なんだなんだなんの変態プレイだこらぁ!!
「あんまし力入れたらあのシャンデリアおっこっちゃうからね? お姉ちゃん」
「ひっひぃぃぃぃ!やめろ!パティ!ちょっと、ほんとマジで……ッ!
やめて!やめて!こらばかキッド!やめさせろオイ!ナニ期待に満ちた目で太ももに釘付けになってんだテメェ!」
「リズの足ってムチムチしてて……実にエロいなぁ」
うるさい!どうせパティよか胸はちっさいのに足は太いよ!ほっとけばか!
「やぁ〜もうお願い〜やめてよぉおぃおぃおぃ……こ、こんなかっこやだぁ!恥かしくて死にそーだー……!」
高高と足が上げられ、腕はピンと伸ばされて、ロープが一本に括り付けられた感覚があって、最早身動きが取れない。少しでも力を入れて身を捩ろうものならシャンデリアが嫌な音を立ててゆらゆらと揺れるのだから。
ぼろぼろ涙が出てきた。ああもう情けない、何だこんな格好!最悪!最悪!こんなんなら薬中のバカどもに犯された方がずっとマシだ!
「見ないで……!キッド、お願い、見ないで……!」
声が震える。息が切れる。呼吸が上手く出来ない。本気でヤダ。あの金色で切れ長の目がバカみたいな格好で身体を折り曲げている自分を見てるのかと思うと涙が止まらない。
「ほいほい。ではパティ教授の女体の神秘講座〜」
「わーパチパチパチ」
ノリノリかキッド!テメェ覚えてやがれ!!絶対、絶対にぶん殴ってやるぅぅぅぅ!
「えー、今見えてるこれが大陰唇でーアリマス。で、この奥にあるぴらっとなってんのが小陰唇。で、ここが尿道で、このぷくっとなってんのが陰核。いわゆるクリトリスですな」
「ハイ教授。クリトリスってのは医学用語です」
「あ、そうなの? 知んねーよ。あたしが知ってんのはお姉ちゃんが夜ここ弄んのが好きなこととー」
「ななななななな!!」
上手く声にならない。何、ナニを言い出すんだパティ!つかお前起きてたのかよコノヤロウ!
「弄りながらキッドキッドっつってうっせーことかなー」
「ぎゃああああああああああ!!」
「ヨカッタネ、キッド。両思いで」
「……なんだろう、この言い表せないほどの複雑な気持ちは……」
「ぎゃああああ!もうしぬ!死ぬ!舌噛み切って死んでやるぅぅぅ!」
シャンデリアもM字開脚も知ったことか!もうダメ!もう限界!もう死ぬしかねぇぇぇぇぇ!!
「わぁぁぁ!あ、暴れるなリズ!落ちる!マジ落ちるから!シャンデリア落ちたら皆来るぞ!執事長なんか飛んで来るぞ!そうなったらおれたち3人身の破滅だ!落ち着け!落ち着け!
じ……自慰なら!お、おれだってしてる!全然恥かしい事じゃない!大丈夫だ!落ち着け!」
35 :
25:2008/11/16(日) 14:39:15 ID:MleeZO0S
「あははははー。キッドくんドサクサに紛れてスゲー発言〜」
「のん気に笑ってる場合かパティ!足押えろ!リズが引き付け起こしてる!」
そこまでは覚えている。でもその後ふっと周りが暗くなった。無理な体勢で押さえつけられて呼吸もままならないから酸素が足りなくなってブラックアウトしちゃったんだろう。
情けない話だ。
いちおーお前らのお姉ちゃんなんだけどな、上手くいかねーや。
死神様には悪さをしたら叱っていいって言われたけどさ。アタシもそんな大層な人間じゃないし、どっちかっつーと甘やかしちゃうタイプだからなぁ。パティもそーやって育てちゃったし。
イタズラばっかする二人も、それはそれでかわいいなぁと思う。
パティがアタシ以外の人に懐いたのはキッドが最初だし、キッドが屋敷の人間以外に心を許したのもアタシら姉妹が最初らしいって話を庭師さんに聞いた。……だからってちょっと甘やかしすぎたかな……
「……ん……」
ぼんやり目が覚めて、自分の手と足に結ばれてたロープの感覚は最早ない。服もきちんと着ているし、丁寧に毛布までかけられていることを確かめ、ズキズキ傷む頭を少し持ち上げて片目の瞼を開いたら。
「あっ、あっ……あっあんっあっ!」
真っ赤な顔で喘いでるパティが見えた。
かきん。そんな音が耳の奥で聞こえたような気がする。そのくらいどうしょうもなく身が凍った。短い髪がゆらゆら揺れて規則正しく左右に動いている。
「キッド、キッド、キッドぉ……!」
聞いた事もない甘く切ない声がパティの、あのパティの唇から漏れている。
ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ……泥を踏むような水音。粘性の高い物が二つぶつかる音。その音だけで胸がひどく高鳴ってズキズキ小さく痛んでいた頭にガンガンひどい騒音が鳴り響く。
ゆっくり、ゆっくり、せめて動く目玉だけをギロリと下へ動かした。アタシは寝そべっているので、つまり左の方へ、ということだが。
パティの白い肌と同じくらい白い肌の誰かの腰が見えた。パティに打ち付けるように動く、誰かの腰が。
「呼んだか? パティ」
その誰かは優しくそんな風に問い掛けた。アタシはこの声を知ってる。忘れたくても忘れられない、この声の主を。
「もっと、もっとぉ……もっと、してぇ……!強くして、強く、もっとぉ!」
「……まったくお前はわがままだな」
「らってぇ……きもちいーんだもん〜キッドくんのおちんちんきもちーんだもん〜〜!」
「は、はしたないことを言うんじゃない!」
「でもエッチなこと言うとキッドくんおっきくなるよ? 言って欲しいんでしょぉ?」
「〜〜〜〜ッ!息もさせん!」
胸がドキドキドキドキ暴れ狂ってる。全身水でもかぶったみたいに汗が噴き出して、額も首も足の裏もぬるぬる滑って気持ち悪い。なのに身体は錆び付いたみたいに動かなくてものすごく疲れる。
たん、たん、たん、たん、たん。肌を叩く音。しゃっくりみたいなパティの呼吸。はぁはぁと男っぽいキッドの吐息。……ああ、やだ、やだ、やだ!見たくない!聞きたくない!ここに居たくない!!
なのに目は釘付けになったみたいに顔の見えない二人の身体から逸らせない。闇に薄ぼんやり浮かぶ白い肌、漆黒の背景に飛び散る汗、窓から差し込む頼りない月の光がやたらに憎かった。
「あっ、あっ、あっ!あっ!ああぁ!あ、あー!あー!あーっ!」
瘧のようにパティが身体を細かく震わせたかと思うと、突然視界にキッドの顔が入ってきた。パティの身体に沈み込むように倒れ、それでも二人の身体はまだ艶めかしく動いたままだ。
「どうしたパティ、強くした途端にそのザマか? おれをイカせてくれるんだろう?」
「あっやっやだ、やだぁ、やだ、あっあぅあぅぁうっぅぅぅぁぁ〜……!」
大きなパティの胸がつぶれ、キッドの薄い胸板を抱きしめている。強く、強く、強く。
瞼を閉じられないならせめて、と視線を逸らそうとした瞬間、金色が見えた。
弱い月の光に照らされた二つの金色の瞳が、あたしの視線と確かに絡んだのだ。
「!!」
36 :
25:2008/11/16(日) 14:40:36 ID:MleeZO0S
お互い声など出ない。心臓が止まる。息が止まる。世界が止まる。
その一瞬みたいな永遠の時間を打ち破ったのは、パティの蕩けるような悲鳴だった。
「あっ!やぁだぁ!キッドくんまたおっきくなったぁ……もうだめだよ、これ以上おっきくしないでぇ……あたし壊れちゃうからぁ〜!」
ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ。泥を踏む音。鼻水を啜るような。
ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ。ベッドが軋んでいる。振動でおかしくなりそう。
「いく、いく……!いっちゃう……!」
「イけ!パティ!存分にイけ!!」
「うん、いく、いく、いくよぅぅぅ〜〜〜!」
がくん、と振動が収まったかと思った。でもそれは一瞬で、頬を打つ様なパシパシという音が何度も響いてキッドのうめき声とパティの嬌声が小さく上がって……あとは、大きな二人分の呼吸。
長いような、短いようなため息と息切れのデュエットが収まったと気付いたのは、いつもの声のキッドが声を掛けたときだ。
「……リズ」
最初、寝てる振りをしようと思った。返事をせずに、寝てる振りを押し通そうと思った。
「……起きているんだろう?」
キッドの声は普通で、なんでもなくて、教室に居るブラックスターに話し掛けるみたいないつもの調子だった。アタシはそれが何だかワケもなく怖くて、ただ小さく縮こまる。
「少し前に……二人で父上の部屋から持ち出したワインを飲んでて……まぁ、こうなった。パティは冗談半分だったと言うけどな、やはり責任は取ろうと思ってる」
「……へぇ」
胸が痛い。刺されたみたいに胸が痛む。声を出すのも億劫なほど。
「そいつぁ、オメデトウ。キッドが18歳になったら是非嫁にもらってやってください」
「ところがパティは頑なに『あたしは愛人でいい』と抜かすんだ。
おれがリズの事を好きで、リズがおれの事を好きで、パティはおれとリズの事を好きで、それで丸く収まると抜かす。……お前、コイツにどーゆー教育をしたんだ?」
「……すんません……アタシ何しろ学がないモンで……」
「――――――――――――軽蔑するか?」
長い沈黙。
何が言える?
少なくともアタシには何も言う言葉が見つからない。だってそうだろ、何を言えばいいんだよ?
「――――――おれを、見捨てるか?」
もう一度キッドが低い声で尋ねた。怖れが透けて見える。お前の悪い癖だ。
「見捨てたいね、いっそ」
そんなことできる訳はないのに、見捨てないとすぐに答えるのが癪で遠回りな言い方をした。少しぐらい、このくらい、意地悪したって罰は当たらないよなぁ死神様。
「アタシはこれでも意外に男関係真面目でさぁ!結婚するまで絶対清い身体で居たいワケ!そりゃパティにはパティの価値観があるさ。
でもね、でもやっぱそんなの頭で解ってても府に落ちない!納得しろったって無理!酒に酔ってとか許せる訳ないよキッド!」
「……そうか」
「でも!」
小さく諦めたように呟くキッドの言葉に無理矢理被せた。
「……ほんとは違うんだ!パティにキッド取られたみたいですんげぇ悔しいの!今スッゴイ嫉妬してんの!アタシだめなお姉ちゃんだぁ〜全然素直に喜んであげらんないよォ〜!」
ぶわっと涙が出てきた。ああもう、情けない。なんだこれ、もう、ワケわかんねぇ!
「キッド〜アタシのこと捨てないで〜アタシだって愛人でいい〜セックスだって別にしなくていいからぁ〜側に居たいよぉ〜」
だあーっと涙が噴き出す。鼻水だって出てくる。冷や汗も止まらない。干からびちゃうんじゃないかってくらい体液が大フィーバーしてる。
37 :
25:2008/11/16(日) 14:41:55 ID:MleeZO0S
「す、捨てるか!お前達に捨てられる訳ならまだしも、おれがお前たちを捨てる訳が解らん!」
「だ、だってぇ……アタシ達銃じゃん? 鎌にはなれないんだもん〜!いつか捨てられるんでしょ〜?」
「……ばかな。父上だっていろんな武器を持ってるじゃないか。おれがメイン武器を銃にして何がいけないんだ?」
「だ、だって、アタシら、鎌特有の退魔効果ないじゃん〜」
「……それはソウルが頑張ってくれる。お前たちがその生を全うするか、おれを捨てる日まで……おれのメイン武器はお前たち姉妹だ」
アタシはあの日を幻視した。
目つきが悪くて身なりのいいガキがひょこひょこ一人でブルックリンの裏路地を歩いていたあの日を。パティを突きつけ、いつもの様にあり金全部出せと脅したあの日を。
死神様じゃなくて、神様ってのが居るのなら……あの日あの時、この子を脅すのを止めさせないでくれて本当にありがとうよ。
「うん……が、頑張って、デスサイズになるよぉ……死ぬ気でなるからぁ……!」
絶対になってみせるから……捨てないでねぇ……!アタシはやっとの事で掠れる声を絞り出してそう言った。誓いのように。
「……期待している」
優しい声がして、力強い声がして、アタシはなんだかほうと溜息を吐きたいような気分。
「――――――隣に行っても、いいか?」
キッドのセリフに返事もせずに、ずるずると身体を引きずってアタシは二人の側に身を寄せた。冷たい二人に毛布をかける。二人がアタシに掛けてくれた毛布を掛ける。
「キッド、コレだけ守って。アタシ達のどちらも一人にしないって。二人とも平等に、公平に、シンメトリーに扱って。
パティだけ贔屓しないで、アタシだけ除け者にしないで。パティだけ死地に連れてかないで。アタシだけ庇ったりしないで。三つで一つ、それだけは約束して。それだけ守ってくれたら……アタシ達姉妹は地獄の底でもキッドに付いてく」
アタシの長い台詞をキッドがフン、と鼻で笑った。
「一体誰に向かって言ってる? 任せておけ、世界をバランスよく美しいシンメトリーにしてやる。お前たちを世界の中心に据えて、最高の左右対称にな」
頼もしいな、とアタシが笑う。
さすがキッドくん言う事が違うね、とパティが笑う。
よせよせ、煽てても何も出んぞとキッドが笑う。
「…………」
「…………」
「いよっ。丸く収まったみたいだねぇ」
『いつの間に起きてたんだお前は!!』
「ウぉウ、うォう。音のシンメトリー!……ステレオ?」
「ぱぱぱぱパティ!……ど、どっから聞いてた?」
「ん? 全部。キッドくんにイカされた位で失神とかしないよー」
うわーさり気なくひどーい。
「でもやっぱさすが死神だねえ。生かすも殺すも気分次第ってカンジ。お姉ちゃんもしてもらってみな? この世の終わりと始まりが見えるよん」
「……し、信じらんない……パティお前……なんつうことを……!」
「あー、あと言っとくけどあたしキッドくんに処女切られたんじゃないからね? つかお姉ちゃんがバージンとかマジ引くんですけど。ブルックリンで処女とか絶滅種だと思ってた」
キャハハハハハ。気楽な笑い声がキッドのベッドルームに響いて、アタシとキッドが思う存分脱力したのは言うまでもない。
38 :
25:2008/11/16(日) 14:43:15 ID:MleeZO0S
「ちうわけでキッドとお姉ちゃんの結婚式やりましょー」
「キッド、いいからもう殴れコイツ」
「いやだ。触ったら致命的な何かが染る気がする」
パティの目はいまだぐるぐる。キッドの目はさすが死神、毒物をスッカリ無効化してしまったようで、元に戻っている。
「はいがっちんこー。キッド!ホラ、下半身ホールドして!逃げちゃうよ!」
「リズは結婚まで清い身体を守るそうだぞ」
「はぁぁぁ〜? 夜な夜なあんたの名前呼びながら股濡らしてる女のドコが清い身体だぁ!構わん、許す!犯せ!精液で刻印してしまえ!どーせお姉ちゃんはキッド以外に股開かん!」
「……キッド、お前こそどーゆー教育してんだよ……こんなパティお姉ちゃん知らんぞ?」
「コレおれのせいか!? 断じて違うぞ!最初からこんなんだった!濡れ衣だ!」
「うっさい腰抜け!お前は同棲までしてんのにキスも出来ないどっかの魔鎌か? 押し倒せ!夢見てたんだろこのシチュエーション!男になれ!
刈り取って貰いたがってる魂を待たせるなんてアンタそれでも死神!? バシッと決めてみせろ!」
宥め賺し威勢良く畳み掛けるみたいな口上。お前はなつかしのバナナ売りかなんかですか。
「……こいつ放っておくとヤバイ活動家とかになりそうだな……」
「ううう、パティ……お前一体普段何を抑圧してるんだ……」
お姉ちゃん情けなくって涙出てくらぁ!
「パティ、聞け。おれはその気の女を辱めるのは好きだが、本気で嫌がる女をどうこうするのは趣味じゃない。リズはこんなに嫌がってるじゃないか、濡れてもないところに突っ込むなんて下手しなくたって流血沙汰だ。
そんな初体験おれだってヤだぞ」
キッドがなんとか切り抜けようと割と苦しい言い訳で、それでも冷静にパティを宥める。がんばれキッド!負けるなキッド!勝利は目前だぞっ!
「パンツ脱がしてみ。一切濡れてなかったらあたしも諦める。でもびしょびしょになってたら……いいね、キッド」
「えっ!? ちょ、ちょっとおい!」
再びアタシの腕がパティに押し付けられて動きが著しく制限された。確信に満ちたニヤニヤ笑いのパティの目が怖い。怖すぎる。
「…………下着を確認したらパティは納得するんだな?」
「約束する。おとなしく手を引く。……濡れてなかったらね」
「待てキッド、流されるな!むちゃくちゃだぞソレ!」
「他にどうやって納得させるんだ? 何度も言うけどこいつは正気なんだぞ」
そのワリにはえらい楽しそうだなテメェ!唇がヒクついてんぞボケが!
「アタシ結局キッドに恥ずかしいとこ見られるんじゃん!意味ないだろソレ!」
「上の方は見ない……し、下着を見るだけだ」
そっちの方が百倍針のむしろなんですけどぉおぉぉ!!
「そら、ぱ・ん・つ!ぱ・ん・つ!はっやっく!はっやっく!」
「煽るなぁ!!わっばかばかキッド!だめ、やめて!ばか!エッチ!やめろってもうイヤ!あほー!!」
39 :
25:2008/11/16(日) 14:44:52 ID:MleeZO0S
ずるん、と引き摺り下ろされた下着。再び外気に晒される下半身。……もうどうにでもして……
「……ほら、それ、掬って見てみ?」
キッドの指が腿に触れる。細い指が肌に触れる触れるもどかしい痛痒感が腰をどうにかしてしまいそう……ああ、もう……!
「すっごいじゃん、ぱんつ糸引いてるよ……どんだけ期待してたんだよって話だよね。……どう? これでもまだ嫌がってるって言うわけ? キッド」
「あ、あほか!妹と男のセックスなんて衝撃的なもん見せられたらそら興奮するわ!せん方がどうかしてる!」
「だ、だが……リズの意思は尊重してやりたい」
「だーかーらー今から結婚式するんでしょー。ちょっと早回しで同時に初夜が来るだけだよー。モーマンターイ」
けらけらけらけら高らかに響くパティの声には全く罪悪感なんてものは存在しない。
「プロブレムあり過ぎる!やめて!アタシまだ心の準備が!」
「お姉ちゃんってここぞって度胸がないよねー。それってダメだよ、後ろ向きな自分を変えてみようとは思わないの?」
「ええい!処女喪失したら暗い性格が明るく変わるんなら世の奥様方はみんなポジティブシンキンじゃーい!」
アタシの必死の反抗に、こっちを説得するのは諦めたのだろうか。少し低い声を咳払いで整え、キッドの方に改まって向き直ったパティが口を開いた。
「……どうキッド。する? しない? アンタの胸先三寸で全部決まるけど。
言っとくけどここまでしてやめちゃったら頑固なお姉ちゃんのことだから一生処女で通すよ。それか通りすがりのどーでもいい男にぺロッと食べられておしまい」
「う、う、う、う……」
「チャンスは今この時だけ。好きなんでしょ? 奪っちゃいなよ。おれの物だって、シルシ付けちゃえばいい。誰にも渡さないって誓いを立てなさいよ。……男でしょ?」
パティ……お前ホントに日常何に不満を抱いてるんだ……お姉ちゃんは心配だぞ……
宥めて賺してパティの話術に完全にはまっているキッドがまたあのぐるぐる目になっている。……これ、よく見たら狂ってるんじゃなくてアンシンメトリーに酔っ払ってる時の目じゃないか?
「……おいキッド。一つ聞かせてくれ。お前、ホントにアタシのコト……す、好きだったのか?」
「何を今更」
「うるさいパティ黙ってろ」
「へぇ〜い」
「パティとセックスしたんだろ? それってアタシにはちょっと意味不明なんだけど。好きな人以外と簡単にセックスできるのか? お前はそーゆー奴なのか?」
「あ、あれは……」
「初回の酒に酔っ払ってってのはまあしょうがない。年頃だしな、不問にしよう。でもその後は? 今さっきは? ちがうだろ? お前普通に正気だったじゃないか。
死神は毒物だの薬物だの無効化しちまう特殊体質なんだよな? さっきの薬だって効いてた振りしてただけだろ? 正直に答えな、怒らないから」
一寸の隙も許さぬ怒涛の勢いと押し込みでキッドの言い訳を封じる。
「…………よ、よく気付いたな……」
え… 終わりでいいのか? つづくんだよな?
期待してる…ぞ?
来週のアニメでシュタイン×マリー、シド×ナイグス、シド×梓な
サービスショットありますように。 切に希望。
>>42と魂の共鳴
今週は子供組の青春日記で甘酸っぱい気分になったので
(★の初恋がマカとかだったら萌ゆる、恋愛5歩手前くらいが萌ゆる)
来週はここで大人組の性春日記を期待したい
予告だとシュタマリとシド関係は結構期待出来そうな気がする
ブラックスターが最後、本気でマカをぶっ飛ばした所が男同士の友情のようでいいな。
お互い本気でぶつかれる相手なんだろうな。
はてさてブラックスターは本当に男の友情状態なのかはたまた…?
45 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 02:27:14 ID:JOrsR909
椿がテクニシャンにアヒィアヒィ言わされちゃうのがみたい。★との組み合わせも好きだが、どうもテクニシャンというよりは早漏の予感…
正座で待ってて…いいんだよね?
29よ、あなたは前スレのキックロの方なのですか?
いや、こんなこと聞くのは野暮ってもんだな。正直に言おうじゃないか。
あなたの書く文に惚れました。リズの心理描写とかまじスゲェ。
このトリオでこんなに萌える日が来るとは思わんかったよ。
続くのかな?
規制かな?
空気を読まずミフアン読みたいと言ってみる
もしやのがっかりオチ!?
50 :
フリエル:2008/11/18(火) 20:12:37 ID:OCS1m6rc
25氏の投下を待ってたんですが、まだのようなので
単発モンのフリエル投下させてもらいます。
ちょい甘めかな。 CP駄目な人スルーよろ
51 :
フリー×エルカ:2008/11/18(火) 20:14:08 ID:OCS1m6rc
エルカが帰宅したその時、俺は焦げついた鍋を金属たわしで思い切りこすっていた。
なんでまた鍋が焦げ付いたかっていうと、それは俺が出来もしない料理なんぞやろうとしたからで、なんでまた
料理なんぞやろうとしたかっていうと、そりゃ俺が居候だからだ。
鬼神阿修羅が復活した時、メデューサは死に、契約は解除されたはずだった。俺は行きたければどこにだって行けた。
つまり、本当の意味でフリーになったというワケだ。だが、自分でもなぜだか分からんが、俺はエルカの部屋に
転がり込んだ。エルカもあえて、俺を追い払おうとはしなかったしな。俺たちは意外とウマが合うんじゃないかと
俺はそう思ってる。
力を込めて最後にひとこすりすると、タワシを放り投げ、タオルで手を拭きながらエルカの方を振り返る。
『ただいま』の一言もないなんて彼女らしくなかった。
「こりゃ、たまげたね。なんて顔色してやがる」
「……」
エルカは俺を見もしないで、ソファにふらふらと歩み寄ると、どさりと腰掛けた。えらく青い顔をしている。
「おい、どうした?」
さすがに心配になって、訊ねながら近寄ると、エルカは口をへの字に結んでじろりと俺を見上げた。
「生きてたのよ、あいつ」
「あいつ…?」
「メデューサよ」
ふぅ、と鼻から大きく息を吐き出して彼女の横に腰を下ろすと、エルカは相変わらず青い顔でこちらを見た。
「あんまり驚いてないみたいね?」
「――ああ、まぁな…。あれほどの魔女があっさり死ぬとは思えんからな」
「ゲコォ… なによぉ全く……やっと自由になれたと思ったのにぃ……」
「それで? メデューサはなんだって?」
「最悪よ…… アラクノフォビアに潜入しろって…… ゲコォ、こんどこそ、わたし殺されちゃうかも……」
エルカはひどく情けない泣き声を上げた。
「まぁ、その……なんだ、あまり落ち込むなよ。俺も一緒に行ってやるから…な?」
ポリポリと頭をかきながら俺が言うと、エルカはきゅっと眉を寄せて上目遣いに俺を見る。なんだか頬が
さっきより血色良く…っていうか、赤くなってるみたいだが、気のせいだろうか。
「あ、当たり前でしょッ! そんな簡単に自分だけ自由になろうなんて虫が良すぎるわよ……」
ようやく気持ちの落ち着いたらしいエルカは、くんくん、と鼻を蠢かしたかと思うと顔をしかめた。
「ちょっと!何よこれ! フリーったらまた鍋、焦がしたわね! 一体いくつ焦がしゃ気が済むのよ!?」
「ああ…今日のメニューはシチューと決めてたんだ。――だが、気づいたね…俺は料理名人じゃねぇえ!」
やれやれと肩をすくめて、エルカは大げさにため息をついた。
「まったくしょうがないわねぇ… サンドウィッチと野菜スープでいい?」
52 :
フリー×エルカ:2008/11/18(火) 20:15:54 ID:OCS1m6rc
そんな訳で、エルカが飯を作っている間に俺は風呂の用意をし、一緒に晩飯を食った後、順番に風呂に入った。
俺が後だと風呂を綺麗に洗わないってんで、エルカが俺の後だ。いつもと変わらない夜が更けていった。
風呂上りにビールを飲みながら、ぼんやりとTVを見る。画面を見てはいるけど、心は別のことを考えてた。
生きていたというメデューサのこと。これからアラクノフォビアに潜入するということ。魔女の争いなんざ、まるで
興味はないはずなんだが、それでも係わり合いになろうとしている自分は一体なんなんだと。ちょっと考えれば
本当の理由は見えてきそうなもんだが、今のところ俺はあえてそれに気づかない振りをしてる。
飲み終わったビールの缶は、力を入れず握っただけで、あっさりと潰れてしまう。その潰れた缶をサイドテーブルに
そっと置くと、俺はいつものようにソファにごろりと横になった。エルカは客用寝室を使っていいと言ったのだが
俺はそれを断り、居間のソファで寝ている。元々雨露がしのげればいいだけだし、監獄にいた時のことを思えば
少々狭いソファで寝るのだって極楽みたいなもんだ。
ごろりと仰向けになって、窓越しにいかれた顔つきの月を見上げていると、微かな物音がした。何かと思って
そちらを見ると、驚いたね、エルカの寝室の扉が開いて、中から彼女が出てきた。まぁ、一応妙齢の男女が
一緒に暮らしてるワケだし。一旦風呂から出ちまって寝巻きに着替えたら、彼女がこんな風に姿を現すこと
は滅多にないんだ。
部屋の明かりはもう消していたから、月明かりが射し込むだけの部屋はもちろん暗かった。だが、俺は知っての
通り元来、夜行性ですこぶる目はいい。だからエルカが着ているのが、なんと言うんだか知らないが、ピラピラして
しかも若干透けてるようなうっすい布着れ一枚だと知ってドキンとした。俺の目にかかると色まではっきり見えやがる。
ピラピラの下でぷるりと揺れるおっぱいのさきっちょが薄いさくらんぼ色をしてるのまで見えて、めまいがしそうだ。
静かに歩いてきたエルカは、俺が寝転がってるソファと向かい合わせになったソファに腰掛けると、小さな声で
『まだ起きてる?』と聞いてきた。
「ああ… 起きてるさ」
喉になんかひっかかるみたいで咳払いしたいが、それを堪えてなんとか普通に答える。
「そういえばね… さっき言い忘れたなーと思って」
「何を?」
「アラクノフォビアに行く時だけど、ミズネ達も一緒だから」
「ミズネ?……ああ、あのお色気おっぱい魔女か」
「……」
俺が何気なく言った一言で、なぜかすごく雰囲気が険悪になったような気がするんだが?
「やっぱりそういう風に思ってるんだ」
「――何が?」
「ミズネのこと」
「――え?」
「フリー、ああいうのが好きなんだ」
「え、え?」
俺が目を白黒させてると、エルカはソファからすっと立ち上がった。その顔つきは静かだったけど、なんだかやけに
怒ってるように見えた。
53 :
フリー×エルカ:2008/11/18(火) 20:17:29 ID:OCS1m6rc
「メデューサのことだって、そうよね。 さっき生きてるって言った時、フリー何気に嬉しそうだったし……」
「なっ……」
「お色気たっぷりだもんねっ! 私と違って!」
「……」
「とにかくッ 今度の計画が無事に終わったら、あんたここを出てく訳だし。ミズネとでもメデューサとでも好きに
すればいいと思うわけよッ ゲコォッ」
そう言い放って、部屋に戻ろうとするエルカを俺は反射的に遮っていた。
「おいッ! ちょっと待てよ!」
ソファから跳ね起きて、彼女の前に回りこんだはいいものの後が続かなくて困り果てる。勢いで掴んでしまった手首は
やけに細くて、ちょっと力を入れれば折れてしまいそうだ。
「お前さん、何か勘違いしてないか。俺はだなぁ… その… 決してそんなつもりじゃ……」
「……」
「アラクノフォビアに行くっていうのも、あれだぞ… 別にメデューサの為じゃない…つうか、まぁそのなんだ契約は契約と
してだ。俺を直接、脱獄させてくれたのはエルカ、お前だからな。お前さんを危ない所に一人では行かせたくないというか
… ん?なんか言ったか?」
「痛いよ… 放してよ……」
力説する余り思わず、握った手に力を込めちまってたようで、俺は慌てて謝ると手を放した。俯いて手首を擦ってる
彼女の頭のてっぺんを見下ろしながら、俺はなんともいえない気持ちになった。こいつはちょっとやばいかもしれない。
「まぁ、あれだ…。とにかくこの潜入計画が一段落するまでは、俺がお前さんを守ってやるさ」
「フリー……」
「そっ それに、あれだぞ。俺がお色気好きとか、そりゃあんまりな言いがかりだぞ! 俺はどっちかっていうとだな…」
思わず口ごもると、エルカが上目遣いにこちらをチラリと見上げた。月明かりの下で青みがかった銀髪がさらりと揺れて
甘いシャンプーの香りがした。
「ああ… そうさ… お前みたいな華奢な女の方が好みなんだ……」
次の瞬間、ほっそい身体と甘い香りがいっしょくたになって俺の腕の中に飛び込んできて、何も考えられなくなる。
54 :
フリー×エルカ:2008/11/18(火) 20:19:58 ID:OCS1m6rc
「フリー、ああ、フリー……」
「んっ」
思い切り唇を塞ぐと、エルカが口の中で小さくゲコォ…と呟いた。
柔らかくて甘い唇を思う存分味わい尽くす。舌を捻じ込んで、喉の入り口から舌の裏側まで余すところなく舐めまわす。
頭ン中で嵐が吹き荒れてる。ちゅ、ちゅ、と粘着質な音が響いて、まるで唇同士がくっついたみたいに離れない。
無理やりにその唇を引き剥がすと、エルカは肩で大きく息をしながら俺の胸の中に倒れこんできた。彼女を抱いて
さっきまで寝ていたソファに座り込む。大きく開いた脚の間に彼女を座らせ、そっと背中から抱きしめる。長い綺麗な
髪を掻き分けて、白いうなじに唇を押し当てると、エルカはぞくりと身を震わせた後、ふっとため息を吐いた。
「考えてみたら俺、200年以上ご無沙汰だ。やり方を忘れたかもしれないな」
「バカ……」
舌の先でうなじをそっと舐め上げながら、薄っぺらな布着れをエルカの肩からすべり落とす。両手を前に回すと、片方の
指先で鎖骨を撫でて、もう片方の掌でそっと胸の膨らみを覆う。
「でも大丈夫、ああ、平気さ……」
「ぁ… んん」
「だって、エルカの身体ときたら、こんなにエロくて可愛いからな…」
エルカのおっぱいは小さいけれど、マシュマロみたいに柔らかくて、そのくせ芯にはぷりっと反発してくるハリが感じられる。
周囲からじっくりと揉みこむと、その頂上はたちまち硬く尖りだした。
「んっ… あっ…」
「リハビリなんて必要ないさ……」
耳朶に口を付けて囁きながら、両の乳房を揉みしだくと、エルカは切ない吐息を漏らして、たまらないように身悶えした。
ゆっくりと揉んでは、指先で乳首をちょいと摘む。今度は爪の先で乳房に螺旋を描きながら、頂上の硬く立ち上がった
乳首をも爪の先でひっかいてやる。
「ぁッ あッ あッ」
小刻みに喘いで、ぴくぴくと身を震わすエルカの、今度は両足の間をすっと撫で上げる。一番奥の盛り上がった部分を
布越しに触れると、気のせいかじんわりと熱を持って湿り気を帯びている。薄い布越しに触れた恥毛の感触に、もう
我慢が出来なくなる。さっきから俺のそこはパンパンではちきれそうになっていて、ジッパーにきちきちと押さえつけられる
痛みから早く解放してくれと訴えていた。
一旦腕から放したエルカをソファに仰向けに寝かせて、俺はその横で立ったまま服を脱いだ。下着をひき下ろした途端、
勢いよく跳ね返ったペニスが下腹をポンと打つ。それを見ていたエルカが喉の奥で息を呑んだ。
「や… フリーの、スゴイ……」
大きな瞳が欲情に濡れてきらきらと輝いていて、それを見た俺もたまらない気分になる。早くエルカの中に突っ込みたくて
たまらないが、そんな小僧みたいな真似、みっともなくて出来たもんじゃない。第一、俺のは自慢でもなんでもなくて、本当に
デカイから、しっかり感じさせ、濡れさせて柔らかくしてやらないと、エルカの大事なとこを傷つけかねない。
55 :
フリー×エルカ:2008/11/18(火) 20:22:17 ID:OCS1m6rc
エルカの肌はすべすべと白くて、しみ一つない、本当に綺麗な肌だ。その感触を楽しみながら、どこもかしこも撫で回す。
手だけじゃなくて、唇と舌でも味わい尽くす。太ももをぎゅっと掴んで、乳首を赤ん坊みたいに吸い上げたら、エルカは
高い声を上げて身を仰け反らせた。段々、何も考えられなくなっていくみたいな様子のエルカが可愛くてたまらない。
どうして今まで我慢できてたんだろうな……、自分でも不思議に思いながら、エルカの膝を掴んで大きく広げる。
エルカの奴はもうめちゃくちゃ濡れてて、ちっさいパンティが股間にぺったり貼り付いて、毛やなんかいろんなものが
見えちまってるのが、卑猥すぎて眩暈がする。ちょっと荒っぽく剥ぎ取ったら、びりっと音がして、どこか破れちまったみたい
だが、こればっかりは勘弁してもらうしかない。
大きく広げた脚の間には、200年以上夢に見た光景があった。エルカのそこの毛はふんわりとした銀色に渦を巻いて
普段閉じてるはずの襞が大きくほころんで、その真ん中にちっさな入り口がまるで息をするみたいにぴくぴくと蠢いている。
そしてそこがきゅっと締まったり、ふぅとほころんだりする度に、とろとろと透明な蜜が吐き出されて、それが尻の穴の方まで
キラキラと輝きながら零れ落ちている。
たまらずしゃぶりついて啜り上げると、甘くむせ返るような雌の匂いがした。その味と匂いで俺の分身はたまらず悲鳴を
上げだした。痛いほどに疼くそこをぎゅっと握り締めると、先走りの露がたらたらと先端から零れ落ちる。
もうこれ以上我慢したら、どうにかなりそうだ。愛液を吐き出してる狭い入り口に押し当てて、俺のモノで上下に擦ると、
エルカはいやいやをするように首を横に振った。
「挿れるぞ、エルカ」
「あっ… んんん… げ、げこぉ…」
くっと腰を一振りしただけで、ペニスはあっさりと飲み込まれていく。俺とエルカ、両方の潤いに導かれるみたいにして。
「−−んっ!」
「あぁ…ん、あーっ!」
やばい。気持ちよすぎる。柔らかい。熱い。とろけそうなほど熱い。尾骨の端っこから駆け上がる射精感…そしてスパーク。
弾けとんだ俺の欲望の塊がエルカの中でどくどくと脈打っている。堪えていた息を大きく吐き出して、俺はエルカに体重を
かけないように気をつけながら、長々とした射精を楽しんだ。
「…え? まさか… フリー?」
「ああ… そのまさかさ… 200年の監獄ライフが祟ったようだ… あっさり達してしまったさ!」
「ちょ… 何ソレ、自慢げに…」
薄目を開けて、非難するような目でこっちを見るエルカをぐいと突き上げる。
「えッ… あっ きゃ……」
まだ勢いをまるで失わない灼熱の杭で、彼女の中をぐるりと掻き回すと、ヌチャリと粘着質の音が響いた。
「出しちまったからって、もう出来ないなんて誰が言った?」
「あっ ゃあ……」
エルカの背に手を回して、ぐいと抱き起こし座位の姿勢になる。より深く繋がった部分を味わうように、何度か内部を
抉ると、エルカのそこもひくひくと締め付けて気持ちいいのを伝えてくる。
「はっ、エルカ… なるべく優しくするつもりだったが……」
「あっ フ、フリ、 フリー…… 」
腰を掴んで下から大きく突き上げると、エルカはしなやかな上半身を思い切り仰け反らせて、細い悲鳴を上げる。
「すまん… もう止まらないぞ……」
56 :
フリー×エルカ:2008/11/18(火) 20:24:56 ID:OCS1m6rc
対面座位でエルカの奥深くに精を放った後、繋がったまま再び彼女を押し倒す。びっしりと汗を浮かべた白い胸を
両側から思い切り真ん中に寄せて、両の乳首をいちどきに銜え吸い上げる。その間もひとときたりとも抽迭は止めない。
「あっ ぁあ ひゃっ ううん……」
「エルカッ… エルカ…」
細い足首を掴んで思い切り広げ、上から突き下ろす。
「あっ ぐッ くぅっ やっやっ やぁああああああああっ!」
エルカの悲鳴にはっと我に返る。いかん、いかん、このままじゃ彼女を本当に壊しかねない。一呼吸置いてから、エルカの
片脚を肩に掛けて、ゆるやかにピストンを繰り返しながら、結合部に指を這わせる。
繋がった周りはエルカの愛液と俺の吐き出したものでぐちゃぐちゃのヌルヌルだ。パンパンに広がって俺を受け入れている
薄い花弁をそっと伸ばすように愛撫する。ゆっくりゆっくりと抜き挿しを繰り返しながら、硬く尖ったクリトリスをそっと摘み
あげると、エルカはまるで身体に電流が走ったみたいにびくびくと反応した。そのままクリトリスをやわやわと揉みしだきながら
棹の角度を変えて、尿道あたりを擦り上げた。
「エルカッ… エルカッ」
「あっあっあっやぁあああッ! フッ、フリーーーーィイイイイ!」
最奥から熱い蝋みたいな液体をじゅわっと湧き出させながら、エルカは俺の首っ玉にかじりついてきた。そのまま身体全体
を不規則に痙攣させた彼女は、次の瞬間がくりと力を抜いて崩れ落ちた。どうやら意識を飛ばしてしまったようだ。
俺もまた、不規則な締め付けと熱いうねりに耐え切れず、3度目の精を放ってしまう。
エルカの上で大きなため息をついて、俺は彼女の中からゆっくりと棹を抜き出した。熱く濡れてほかほかと湯気が出そうな
ソレはまだまだ物足りぬとでも言いたげに猛り狂っている。だが、いくらなんでも今日はこれで打ち止めだろう。
言うことを聞かないそいつを乱暴に拭った後、俺は浴室でタオルを濡らし、それでエルカの身体を丁寧に拭いてやった。
破れたのはパンツだけかと思いきや、どうやら夢中で引っ張ってしまったらしく、彼女の寝巻きも破れている。
仕方ないので俺のシャツを羽織らして、ぶかぶかの袖を捲り上げると、起こさないように気をつけながら、
彼女のベッドまで運んだ。
「おやすみ… エルカ……」
そっと囁いて、静かに額にキスするとエルカは口の中で小さくゲコォ…と呟く。
ランプの灯りの下で見る彼女はまるで子どもみたいな顔をして眠っていた。
--------------------
以上です!
読んでくれた方どうもでした。
>>50 リアルタイム投下キテター!超GJ!
フリエル萌えるよフリエル
あなたが神か! なんという超絶乙! いやらしい!いやらしいよエルカ!
うおおおお、GJ!
エルカのゲコォがこれほど萌えるとは脱帽だ!
ところで今週のアニメ見てて思ったんだが、最初夢に見るほど怖い思いした
シュタイン博士にマカがあんなに懐いてるのは何故なんだぜ。
期待してまうやろー…!
ああああ理想のフリエル!いい!GJ!
こーゆーフリエルが見たかった・・・!
62 :
25:2008/11/19(水) 13:02:18 ID:ezJX6zG3
>>30-39 の続き
「ナメんなよ、伊達に死神様の次にお前を見てんじゃねぇ」
どうなんだ。脅すようにドスを効かせてもう一度聞く。その声にまさか怯えたわけでもないだろうが、かすれる声でキッドが唸る。
「し、正気だった。薬の効果もほんの数分だけだ……洗面所に連れて行かれたときには既に無効化していた」
「……ふうん……で、お前は正気のまま、正気でないパティとヤったってのか」
「しっつれぇねぇお姉ちゃん!あたしはずーっと正気だよっ!ちょっと正直になってるだけ!」
力なく項垂れるキッドとは対照的に、漲る元気と沸き立つ熱気で鬱陶しいパティが口を挟む。
「無駄に、だろ。いいから黙ってろ。
アタシはな、そのお前の根性が情けないよ。そりゃ年頃だぁ。パティみたいな肉感的な女がウェルカム状態ならそらぁフラフラ行っちゃってもしょうがないわ。分かる。
でもその同じ口でアタシのこと好きだって言えるか? 言ってて恥ずかしくないか? お前の信念ってのはその程度のモンなんか?
だったらフツーにお断りだ。そんな男にアタシの処女はやれん。ポタージュスープで面洗って出直しな」
パティを押しのけて淡々と説教開始。死神に元ヤンキーが説教してるなんて世界でここだけだろうな。
「…………リズの言う通りだ……おれは肉欲に負けた最低のチンカス野郎だ……!」
「違うよぅお姉ちゃん。あたしが頼み込んでしてもらったの。だぁって、お姉ちゃんに取られちゃうみたいで悔しかったんだもーん。
だからさ、キッドのドーテーから10回はあたしに頂戴? 後は全部お姉ちゃんにあげるから」
手紙の時節のあいさつ文みたいな定型でキッドが凹み、パティがフォローを入れる。うちでは良くある光景とは言え、改めて考えると異様だなこの構図。
何も知らないマカが見たら驚くだろうか。取りとめもない事を考えている頭がはっと覚醒した。イヤイヤ今問題はそこじゃない。
「い、いや、そういう問題か? 好きな女の前で他の女抱くとかマジ意味わかんねぇんだケド」
「だってお姉ちゃんキッド全然相手にしてないじゃん。キッドなりに色々アピールしてんのにさー。不憫だよ、勇気出して膝の間に座ってんのに普通に頭よしよしとか。キッド5歳の子じゃないんだよ?」
パティのフォローも随分上手くなったもんだ。問題点をそれとなくずらして衝撃的な事案を挟み込んでアタシの気を逸ら……
「ええええ!? あれ構って欲しかったんじゃないのか!?」
「うわー最悪だな乙女。あんたオカーちゃんですか」
「起き抜けにほっぺスリスリとか何だと思ったんだ?」
「……いや、普通に寝ぼけてるんだと……」
いつも早起きなキッドが珍しいなとは思ったけどさ……
「きゃははははは!だめだこりゃ!……ね、キッド。分かった? こーゆー人なんだってば。無理無理!さっさと押し倒しちゃわないとほんとどこの馬の骨とも知れない悪人に孕まされちゃうよ!」
へらへら笑うパティと対照的に、今度はキッドが真面目な声と顔を出して改まる。
「…………肉欲に弱くて胸糞悪い反吐野郎だが、さすがに好きな女をよその男に掻っ攫われるのを黙って見てて平気なほどのヘタレじゃない……という辺りで妥協してもらえると嬉しいんだが……」
「答えになってないだろ!なんだそれは!アタシは浮気とか絶対に許さないよ!パティだろうがマカだろうが椿だろうが隠れてこそこそやったら命はないと思え!」
「なんでそこにマカだの椿だのが出てくるんだ」
63 :
25:2008/11/19(水) 13:02:58 ID:ezJX6zG3
「うううううるさい!言葉のあやだばか!いいか!パティとする時だってちゃんと言え!事後だっていいからちゃんとアタシにわかるようにしてくんなきゃ絶交だかんな!」
「………………いいよ別に!あたしは気にしないもーん」
ヘラヘラ笑いを崩さないパティの声に覇気がない。このアタシに見え見えの嘘つきやがって!
「パティだってキッドのこと好きなくせに!お姉ちゃんが知らないと思ったら大間違いだぞ!お前らのことは死神様の次に知ってるんだから!」
言って今日初めてパティの顔が歪んだ。大きな瞳がこぼれんばかりにウルウルしている。……馬鹿な子だよ、全く。
他のやつなら騙されたかも知んないけど、アタシを誰だと思ってんの。お前のたった一人のお姉ちゃんだぜ、わかるよそんなもん。
「――――――わかった。必ず言う。事前にも事後にもちゃんと言う」
そんなアタシたちのやり取りを一瞥しただけで全てを承知したのか、キッドが静かな声で約束した。
「あと!アタシはもんのスゴイ嫉妬深いから!自分でもビックリするぐらい嫉妬深いんだからな!そこんとこよーく覚えておきやがれ!」
「ああ。ついでに意外とヒステリー気味なのも覚えておく」
「あと、あと……さ、最初の一回は、二人でお願いしたいんだけど」
「あーひっどーい。早速あたし除け者ー? 泣いちゃうよーシクシク〜」
うそつけ!もうさっきの涙引っ込んでんじゃねぇか!相変わらず切り替え早ええなお前!
「……だ、だって……やだよぉ!あんなヘンな声出しちゃうのパティに聞かれるのやだぁ!」
「あたしの顔は見たクセにー。いーじゃん、お姉ちゃんのイキ顔見せてよ」
ぬるりと唇が割られて、ビリビリする熱っぽくて苦い下が入ってきた。……ひどい、アタシ、最初は好きな人って決めてたのに……いや、合ってるのか? いや、いや……も、いいや、わけわかんねぇ……
泡立つ唇の端にだらりとよだれが細く垂れた。パティ、お前、キスうめぇなぁ……
「……なんだろう、ものすごくいけないものを見ている気がする……」
うふふ、という艶っぽい笑う声が聞こえて、頭の上でパティが手招きをする。ゆっくり動く次々折りたたまれては開かれる白い指がひどく淫らだと思った。
「おいでキッド。仲間に入れてあげる」
ふらふらと魅入られたようにキッドが濡れたパティの唇に吸い寄せられてゆく。……むかつく。
「キッド!最初はア、アタシにしろっ!アタシにしないならヤラせてやんねぇ!」
くひひひぃ。パティが笑う。お姉ちゃんってばホント単純〜。
「そらキッド、男を見せるとこだよ」
パティが腕を押さえてた力を抜き、指を絡ませるように手を握った。パティの手がいつか行った砂漠の砂みたいに熱い。
「……リズ、目を閉じろ。そんな凝視されていてはやりにくい」
慌てて瞼を閉じたら、キッドの素直な女は好きだなと言う声が聞こえた。身震いする。わななく。肌が粟立つ。顔が引きつる。魂が震える。たったそれだけのことなのに。
「――――――タバコはやめた方がいいな」
はいやめます。もう一生吸いません。死神様に薦められても絶対手を出しません。
緊張しすぎて実感がわかない。これならさっきのパティのキスの方がよっぽど印象に残る。そんな感じだった。触れるだけの素っ気無い唇と唇の接触。言葉にするだけの感想も無いなんて。
暖かいキッドの口が離れて、そっと目を開け尋ねた。
「……おわりか?」
「わっわるかったなっ!かっ加減が!……いまいちわからんのだ……じ、自分からしたのはこれが初めてなんだから!」
珍しく照れて慌てたキッドの顔がかわいくて、いじらしくて、いとおしくてどうにかなってしまいそう。
「じゃあもう一度。今度はキッドの好きにしていいから」
んまー!お姉ちゃんったら大胆!パティの囃す言葉に自分の頬がさらに赤くなった気がする。
言葉もなくあごをくいと持ち上げられて奪われるというのが的確なキスをされた。お行儀のいいさっきのキスと違って半開きの口からキッドの唾液が注ぎ込まれる、舌と舌を絡ませてする深い深いヤツ。……上手いじゃん。
耳元で二ちゃ二ちゃ、ねチュねチュ、よだれの混ざり合う音がする。
64 :
25:2008/11/19(水) 13:04:04 ID:ezJX6zG3
その音に陶酔してたら、キッドの腕がもぞもぞおなかを伝って右の胸を触った。アタシはビックリして唇を離そうともがいたけれど、それを許してくれるつもりがないようだ。
「んぁあぁ……!」
鼻に掛かった声が思いのほか生々しくてぞくぞくする。やだ、なんて声だしてんの!?
自分のあげる声に戦々恐々してるアタシを歯牙にもかけず、キッドの腕はさらに動く。今度は……
「んー!!んーっ!!んんー!!」
腰を伝ってお尻を通過し、ビキニラインを悠々と辿ったキッドの指が当たり前みたいにそこに埋もれた。
「……っ……噛むことはあるまい」
「キャー!キャー!キャー!どどどどどこ触ってんだテメェエェェェ!」
自在に口の中を暴れていた舌に齧り付いてしまったことを、キッドに指摘されてようやく理解した。けれどそんな悠長なことはどうでもいい!
「……どこって……お」
「言わんでいいいぃぃぃ!」
「どうしろと言うのだ」
ため息交じりのキッドの声は年上ぶってて非常に滑稽なのに笑っている暇なんかねぇ!
「キスの次が二点攻めって何だばかやろう!なんなのそれなんなのそれ!エロ本の読みすぎだぁぁぁ!」
「耳年間の処女ってめんどくせーだろキッド」
パティの呆れたような含み笑いみたいな声が妙に腹立たしい。うっせーうっせーうっせー!
「それ以前の問題なような気もするが」
「おねーちゃん、キッドの方が経験者なんだからさ、ここは一つ死んだと思って身を委ねてみてはいかがでしょうかね? まあお姉ちゃんがどうしてもと言うのならあたしがお手伝いする鬼畜コースも御座いますが」
にやにや笑いのパティさんの謎の迫力に押し負け、言ってる言葉の恐ろしさも相まってアタシは唸り声に似た返事を搾り出すしか方法がなかった。
「……委ねる方向でお願いします……」
「力を抜いて楽にすればいい。痛くもしないし、無理矢理したりしない。やめろといえばすぐに止める。遠慮せずに……」
「あー、ダメダメ。そんなん何の意味もねーよキッドくん」
「し、しかしリズの緊張を解いてやらねば」
「ふっ、浅はかなり死神の息子!こーゆーときはね」
ぼしょぼしょ。耳打ちするパティに眉を顰めるキッド。
「そ、そんなことでいいのか?」
「疑うなら言ってみそ。効果覿面だよん」
「ん〜……リズ」
パティに何を吹き込まれたのか、きりっと眉を吊り上げて神妙な顔つき。な、なんだよ見つめんなよ……て、照れるじゃねぇか……
「ひゃ、ひゃい!」
「愛してるぞ」
まっすぐ見据える視線とキッドの短い言葉にへなへな全身の力が抜ける。ぐらぐら世界が揺れる。ドキドキ胸が躍る。自分で自分の身体を支えることが出来ない。まるで背骨を取られたみたいだ。
「ね?」
65 :
25:2008/11/19(水) 13:04:59 ID:ezJX6zG3
「し、しかし……これはおれの心臓にも悪いな。頭痛がしてきた」
「ほらお姉ちゃん。キッドが困ってるよ、助けてあげなきゃ」
耳に側にパティのこしょこしょ声がジーンと響く。
「いいいいえるか!ばか!」
「キッド喜ぶよ? ほらっハズかしがんないでサ!」
「〜〜〜〜〜っ!」
ああもうヤケクソだ!どうにでもなれ!後のことなど知らん!
「き、キッド……ア、アタシのこと……か、可愛がって?」
ぎゃー!もうむり!ムリ!むり!無理!アタシの柄じゃないよ!もうだめ!顔から火が出そう!
目ン玉がぐるぐる回ってるみたい。頭痛はひどくて心臓の音が耳鳴りとシンクロしてる。このまま世界が終ったってアタシはしばらく気付かないんじゃないかって状況だ。
で、その状況を打破したのは誰あろうキッドその人であった。赤い顔を隠しきれぬまま、白磁を思わせる綺麗で温かな肌がアタシの胸に押し付けられてキッドの重みが迫ってくる。
「自分でそう言ったからにはもう嫌だの止めろだの聞かんからな、覚悟しろ」
きゃあああああああ!もうダメ、失神しそう!
「パティ、リズの口を押さえてろ。こう喘がれたのでは外に声が漏れてしまう」
自分では声を出したつもりがないのに、キッドが顔をしかめて言い合わせたかと思うと、パティの両手がアタシの口をぎゅっと押さえつけてしまう。
「んんー!んっんー!」
「キャハハハお姉ちゃん!くすぐったいよぉ!」
「リズはいけない娘だな、初めての癖にこんなにして」
チクショー!ノリノリだなキッドてめぇ!お前ヘンな趣味持ってんじゃねーか!? そんなとこ優しく弄るな!器用に触るな!気持ちいいだろうがあああああ!
「キッドくん、処女の癖にアソコ触られて腰動かすよーなヤツにはおっしおき!おっしおき!」
「無論だ」
「どうする? お姉ちゃんちょっとの事じゃ降参しないよ?」
「……ふむ、ではこういうのはどうだ」
まだ彼の指が一度しか入った事の無いそこにキッドの燃えるような性器が宛がわれて……
「んー!んんー!んんんんんんー!!」
アタシはもう必死で抵抗する。恥も外聞も知ったことか、ただただ頭を支配するのは恐怖、恐怖、恐怖!
「いいのキッドくん。生はやっぱマズいんでね?」
「今まで散々生でやってたお前が言うな」
「あたしはちゃんとピル飲んでんもん。抜かりはねーよ」
「そ、そうなのか?」
「やっぱガキねぇ。お姉さんが居ないとなーんにも出来ないんだから。ほれ、コンドーさん」
「おー。これが噂の男性用避妊具という奴か」
「はいはい感動はいいからとっとと装着する。やり方は知ってる? 付けてあげようか?」
「ぶ、無礼な!そのくらいちゃんと理解してる!」
「この場合誉めるべきなのかしらん。ま、いいけど手持ちそれ一個しかないからね、破いたら大惨事っしょ。ここはお姉さんにまっかせなさい!幻の大技見せてあげましょー!」
66 :
25:2008/11/19(水) 13:05:32 ID:ezJX6zG3
「し、しかし……これはおれの心臓にも悪いな。頭痛がしてきた」
「ほらお姉ちゃん。キッドが困ってるよ、助けてあげなきゃ」
耳に側にパティのこしょこしょ声がジーンと響く。
「いいいいえるか!ばか!」
「キッド喜ぶよ? ほらっハズかしがんないでサ!」
「〜〜〜〜〜っ!」
ああもうヤケクソだ!どうにでもなれ!後のことなど知らん!
「き、キッド……ア、アタシのこと……か、可愛がって?」
ぎゃー!もうむり!ムリ!むり!無理!アタシの柄じゃないよ!もうだめ!顔から火が出そう!
目ン玉がぐるぐる回ってるみたい。頭痛はひどくて心臓の音が耳鳴りとシンクロしてる。このまま世界が終ったってアタシはしばらく気付かないんじゃないかって状況だ。
で、その状況を打破したのは誰あろうキッドその人であった。赤い顔を隠しきれぬまま、白磁を思わせる綺麗で温かな肌がアタシの胸に押し付けられてキッドの重みが迫ってくる。
「自分でそう言ったからにはもう嫌だの止めろだの聞かんからな、覚悟しろ」
きゃあああああああ!もうダメ、失神しそう!
「パティ、リズの口を押さえてろ。こう喘がれたのでは外に声が漏れてしまう」
自分では声を出したつもりがないのに、キッドが顔をしかめて言い合わせたかと思うと、パティの両手がアタシの口をぎゅっと押さえつけてしまう。
「んんー!んっんー!」
「キャハハハお姉ちゃん!くすぐったいよぉ!」
「リズはいけない娘だな、初めての癖にこんなにして」
チクショー!ノリノリだなキッドてめぇ!お前ヘンな趣味持ってんじゃねーか!? そんなとこ優しく弄るな!器用に触るな!気持ちいいだろうがあああああ!
「キッドくん、処女の癖にアソコ触られて腰動かすよーなヤツにはおっしおき!おっしおき!」
「無論だ」
「どうする? お姉ちゃんちょっとの事じゃ降参しないよ?」
「……ふむ、ではこういうのはどうだ」
まだ彼の指が一度しか入った事の無いそこにキッドの燃えるような性器が宛がわれて……
「んー!んんー!んんんんんんー!!」
アタシはもう必死で抵抗する。恥も外聞も知ったことか、ただただ頭を支配するのは恐怖、恐怖、恐怖!
「いいのキッドくん。生はやっぱマズいんでね?」
「今まで散々生でやってたお前が言うな」
「あたしはちゃんとピル飲んでんもん。抜かりはねーよ」
「そ、そうなのか?」
「やっぱガキねぇ。お姉さんが居ないとなーんにも出来ないんだから。ほれ、コンドーさん」
「おー。これが噂の男性用避妊具という奴か」
「はいはい感動はいいからとっとと装着する。やり方は知ってる? 付けてあげようか?」
「ぶ、無礼な!そのくらいちゃんと理解してる!」
「この場合誉めるべきなのかしらん。ま、いいけど手持ちそれ一個しかないからね、破いたら大惨事っしょ。ここはお姉さんにまっかせなさい!幻の大技見せてあげましょー!」
67 :
25:2008/11/19(水) 13:06:04 ID:ezJX6zG3
「気遣いがとんだ仇になったわ。SM雑誌など読んどらん!」
「スナイパーの一言でSM雑誌なんて言葉が出るとは……語るに落ちたなキッドよ」
頭の上で引っ切り無しにやり取りされる会話が全く頭に入ってこない。ただただ、激痛、激痛。
「どうよキッド、想い人の身体は。聞くまでも無く全然余裕ゼロで笑える顔なんだけど」
「ビリビリ痺れるみたいで一ミリも動かせん。気を紛らわせてないと一瞬で果てそうだ」
「ギチギチ? あたしよか身体おっきいからもちっとスムーズかと思ったんだけどな」
「ギチギチ。パティみたいに柔らかくないしぬるぬるでもない。とんでもなく狭くてとんでもなく締め上げられてる。……本気できついぞこれ」
「お姉ちゃんタンポン入れたことないの? マジで初貫通? 指も入れたこと無いわけ?」
こくこくこくこく。必死で涙ながらに訴える。もう擦れた叫び声さえも出ない。
「どっしぇぇぇ……そら痛いわぁ……まさか我が姉が天然記念物級の処女とは……得したなキッド」
そこかぁぁぁぁ!!心配する事はそこかァァァァァ!!
「大丈夫お姉ちゃん。キッドそんなにスゲーおっきいワケじゃないから、切れたりしないって」
「地味に傷付いたぞパティ」
「いやいや、歳相応だってこと。それに今本気じゃないっしょ? キッドの本気はスゲーよー。マジで腰立たなくなるもん。初心者の癖にちょー生意気なんだから」
「お前はおれをいきり立たせたいのか萎えさせたいのかどっちだ!」
「傷物にならない程度に狂わせちゃって?」
「難しい注文だ」
キッドの腰が動く。引き攣る痛みを例えるならものすごーく重い物をお腹の上に重石されてる感じとでも言えばいいのか。強い力で押し潰される息苦しさが時々鋭い痛みをつれてきて息が出来ない。
痛みに麻痺したそこは重苦しく痺れていて、なのにキッドの温かさがどこか心地いい。
「いた、いた、いたぃぃぃ!動くなぁぁぁ〜」
はっ、はっ、はっ、自分の呼吸がしゃっくりみたいに、水に溺れた子供みたいに、短くて必死で酸素を求めて天井まで届きそう。
大きく見開いた目にはキッドの部屋の天井をバックに、笑い顔のパティと眉を思いっきり下げて瞼を閉じたへの字口のキッド。口々に何かを言っているような風だけど、何にも聞こえない。分かるのは自分の命がけの呼吸音だけ。
キッド、そんな泣きそうな顔すんなよ、お前気持ちいいんだろ? ならいいよ、アタシはそれならこんくらい我慢してやるから。もっと嬉しそうな顔しろって。
太ももが汗で擦れる。キッドの骨盤があたって少し痛い。ところどころ冷たくて、驚くほど熱いキッドの肌。思いつきで自分の身体の上で踊る男の子の背中に指を滑らせてみたら、汗でべっしょり濡れている。
よくよく観察したらさらさらの髪が汗でところどころ頬や額に張り付き、光の粒が滴っていた。
「リズ、リズ、リズ、リズ」
耳がようやく拾った音が自分の名前。何かに急きたてられるように、あの声が甘く歪んでアタシの名前を呼んでいる。
「なに、キッド」
「好きだ。ずっとこうしたかった……」
68 :
25:2008/11/19(水) 13:07:08 ID:ezJX6zG3
ああそうかい。今度はパティの力添えがないときに聞きたいねそのセリフ。
キッドの必死のセリフになんだか母性みたいなモンが擽られて、思わず笑みがこぼれた。かわいいねぇ。
「嬉しいわ、キッド」
思わずつられてしおらしい言葉で答える。サービスのつもりだったんだけど。
「〜〜〜〜ッ!?」
腰が思わず浮いた。ようやく小康状態になってたキッドが刺さってる場所の痛みが復活したのだ。あまりの激痛に言葉が吹っ飛ぶ。
「あははは。お姉ちゃんダメだよ。キッドって言葉に弱いんだから。
嬉しいこと言われるとそうなるの、すごいっしょ。スキッて言ってみ? もっとスゴくなるぞぇー」
もういい!そんな豆知識どうでもいいからコイツをどうにかしろパティぃぃぃ〜!!
おかしくなる。頭がおかしくなる。痛みと同じくらいに腹の奥がジンジンジンジン痺れている。コレが何かは解らない。ただただアタシの頭の中をぐちゃぐちゃにかき回す鈍痛に似た何かが身体中を暴れ狂っていた。
許して。これ以上はもうだめだ。狂ってしまう。
頭の中が一刻も早く終わることを望んでいるのに、心臓がキッドの身体を求めるようにもっともっとと早鐘のように急かす。気付けばキッドの背に両腕を回し、しっかりと小さな死神にしがみ付いていた。
「あぅ、あうぃいぃぃ!いやっいやっいやっ!」
顔を振る。髪が口にまとわり付く。息が出来ない。顔が見えない。
「あっばかっ!ばか、ばか、ば……あっ!あっ!あっ!あっ!」
キスがしたい。金の目が見たい。名前を呼んでよ、キッド。
「やだやだやだやだやだ、なんかおかしい、おかしいぃぃ!!あそこ、おかしいよぉぉぉ!」
足の指から手の爪の先、頭のてっぺんからおしりの終わりまで、体中のどこもかしこも電気が走ってるみたいにビリビリする。何かを探してずっと帯電している。
「やだ、やだ、こわい!こわい!こわいよキッドォおぉぉぉー……!」
そこまでで自分の声が終わった。
よだれと汗と髪の毛でドロドロの唇に熱いものが走る。ぬるりと何かが口の中をうごめいて、やっとキッドの舌だとわかった。唇はぴったりキッドの唇で寸部の狂いなく塞がれて、悲鳴がただの振動になった。震える頬と耳が痛い。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
ああパティ。今やっとお前の言ってることが理解できたよ。
確かにキッドのアタシの中でビクビクと脈打ってる。心臓の鼓動の神妙さとは全然違って、キッドが蠢く痙攣は獰猛で、荒々しくて、胸を掻き毟りたい衝動に駆られる。蕩けるなんてとんでもない。ライオンに噛み付かれてるみたいだ。
怖ろしい、のに。あんたを離したくないよキッド。……アタシ、狂っちゃったんだろうか?
「あ、あ、あ、あ……キッド……すごい……!」
「ああ。すごいなリズ。お前が動いてる」
ため息みたいにキッドがそう一言漏らした。
「ばっ……!ち、ちがう!お前のが動いてんだよ!アタシじゃない!」
まだホワイトアウトしている眼前に、にやりと笑ったキッドの顔がドアップで現れて言うことには。
69 :
25:2008/11/19(水) 13:08:32 ID:ezJX6zG3
「そうか? では確かめてみようじゃないか」
両肩をぎゅうと掴まれて寝ていた体制から急激に起こされたものだから、くらくら眩暈がした。
「どう? おねえちゃん」
高々と抱き上げられたアタシはパティのくすくす笑いも意に介す事が出来ず、ビクビクわずらわしくヒクつく股間を思わず押さえて真っ赤になってしまう。
「答えは聞かずとも解るぞ」
「鬼!悪魔!鬼神!死神!」
「どうした、それで罵倒のつもりか」
「……大好き」
がくん、と腕の力が抜けたキッドの上に圧し掛かってやる。
「――――――反則だろ、そういうの」
「このアタシを手玉に取ろうなんて十年早ぇんだよクソガキ」
窓の外が白んできている。
もうじき小鳥が起き出してきてピーチクパーチク騒がしくなるだろう。すいよすいよと眠るパティを脇に置いてぼんやり外の景色に思いを馳せる。……ああ、タバコ吸いてぇな……
「なぁキッド。身体に負担かけてまでピル飲んだり、意味の薄いコンドーム常備してたよーな女が生でやりたがる意味って、わかるか?」
思いつきの言葉を吐き出して、ふうとため息をついた。別に確信があったわけじゃないけれど、なんとなく、返事を期待している。
「――――――ここで解ると答えるのは無粋な男なのかな?」
果たして望んだとおりにその答えが返ってきてアタシは訳もなく笑ってしまった。
「いいや。そういうのをCOOLってんだ」
「では解ると答える以外にない」
左手にパティの指が絡んだまま、右手にキッドの手が添えられている。その遠慮がちな手のひらをアタシはいそいそと引き寄せた。
「もう鬱になっても死にたがるのはやめろよな。……必ずアタシたちが側に居るから」
「――――――そうだな、口に出してこれ見よがしに宥めを乞うだけに留めておくことにしよう」
「安心しな、毎回律儀に突っ込んでやるよ。気力が尽きるまで」
かわいい人。アタシのかわいい人達。守ってやるよ、守ってください。いつまでも。
ま、手始めに若いお前らが寂寥性性行為依存症にならないように監視するところから始めるかねぇ。苦笑いでキッドの手に唇を当てて、もう一度毛布の中に潜り込んだ。
庭の木陰でキッドが本を読んでいる。
傍らにハーブティ、木製のテーブルセット、頭にはキラキラ光る三本の白い線。
アタシは昨日キッドが差し出したフランネル草とは違う赤いガーベラの花を一輪携えて、スカートを翻す。
「……どうしたリズ」
「はい。花」
「…………なんだ、急に」
終わり。
70 :
25:2008/11/19(水) 13:12:13 ID:ezJX6zG3
正座して待っててくれた人ありがとう!
ギャグのつもりがこんな有様で本当にごめんなさい
71 :
25:2008/11/19(水) 13:18:02 ID:ezJX6zG3
うおっ
>>65と
>>66二重投稿にナットル!……すいません脳内で間にコレ入れてください……
ビリっとアルミパックが破かれて何ともいえない生ゴムの臭気が鼻先にちらつく。
薄紫色の丸い輪っかをパティが口に含んだかと思うと、そのままキッドの性器をぱくっと飲み込んだ。驚いて唖然としているアタシが声を出すことも忘れて口をあんぐりあけていると、ゆっくり涎を啜り上げる音と共に現れる薄紫色に変身したキッドの性器が現れた!
「おおっ」
「ほい、出来上がり」
「すっげぇ……何がどーなってんだ?」
「やっぱ病気怖いかんねー。ほら、売春宿に一時期リリーっての居たじゃん。あいつに教わった」
まるでパチンコの飛ばし方を教わった男の子のようにあっけらかんとパティが答える。
「自衛手段ってヤツ? まぁ最後までつけてる奴なんて稀だけど」
アタシの知らない所でパティにも色々あったのかな。これでも色目使うアホを蹴散らして過保護に育てたつもりなんだけど……まぁ、男好きする身体だもんなぁ、チチでけーし……
「キッドに会ってからはコンドーさん買う必要無くなっちゃってさ、だからそれが最後の一個」
大事に使ってね。パティがいつもの笑顔でそう言った。
「当然だ。そしてこれから先お前が自衛手段を買う機会は無い。……一生な」
うっへぇ……すっげー告白……。
「お姉ちゃんも毎月重いんでしょ? 医者教えてあげるから飲みなよ、不順もなくなるし。そんで生の威力に腰砕けになるとイーよ。直接キッドに愛されてみ、病み付きになるから」
自分の中でキッド自身が“のくのく”いってるカンジ、知りたいでしょ? 多少のテレを含みながらパティが衝撃的な告白を続ける。……おいおい、お前そこらの娼婦よりヒデーこと言ってるぞ……
「……ヤな言い方するなぁ」
「脳味噌蕩けそうになるくらいきもちーのに。
さぁ、さ、雑談なんかしてちゃケーキが可哀想。キッド、入刀準備OK?」
「あの、あの、マジですか? マジですか? ちょっとパティ、本当にマジなのかよ?」
「大マジ。大丈夫大丈夫、セックスしてりゃ不安とか孤独なんか一瞬で吹き飛ぶんだから。ねぇキッド」
大股開きに膝小僧が割られて、悲鳴を上げようとした口が強く押し付けられる。
「〜〜〜〜〜ッ!!」
「キッド」
「うむ」
「やれ」
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
グズッという音が聞こえた。身体の中を通ってくる肉の切れる音。すごい音だ。まるで耳元で聞こえたみたい。そんで、生理の一番重いときみたいにズンと下腹部を襲う鈍痛。引き千切れそう。
「〜〜〜!〜〜〜!!〜〜〜〜〜〜〜〜!」
「パティ、口を押さえるのを止さんか。リズの顔が青くなってるぞ」
「屋敷中に響き渡る悲鳴が聞こえていいのなら離すケド……」
「しかし窒息してしまわんか? せめて何か噛ませるとか……」
「うお、猿轡とかキチク過ぎ。オメー普段どんなエロ本読んでんだよ。スナイパーか」
うおおお足が痺れても正座で待っててよかった超GJ!神GJ!
禿げた!なんかもう色々全部禿げた!
リキッパかわいいよリキッパ
それぞれが姉で兄で妹で弟なんだなと思うとスゲー萌えるよー
73 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 18:26:33 ID:Wugt/Fpj
フリエル超GJ!萌えまくった!
早漏かと思いきや、絶倫なフリーww
リキッパも続き正座で待ってる!
74 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 18:29:44 ID:Wugt/Fpj
うわ、リロってなかったごめん!
リキッパ続きキテター
ありがとう!ありがとう!
リキッパ待ってたよリキッパ!
超GJ!30の冒頭が最後に繋がっててすごい好きだ。
続き来ねー、フリエル可愛い羨ましいーって
血流滞った足で泣いてたら続きが来てたもんだから余計に嬉しい。
25、書いてくれてありがとう。あんたの書く文やっぱ好きだ。
72、りーぶに相談するんだ!俺もしてみるから!
『オイ!てめぇークロナぁ!!』
「あふぇ〜?」
『しりとりすっぞ!!』
「唐突すぎるよぉ〜…」
『うるせえっ!いくぞ!!“きくらげ”』
「げ…げ………“ゲタ”ッ!」
『た…“逮捕!!”』
「ほ?…ほ……………………ほ………」
『ほ?』
「ほ………“ホトトギスぅ”」
『そこは“保守”だろテメェー!!!(怒)』
「痛い!痛いよ〜」
保守
>>76 不覚にも笑ってしまったw
ついでにラグナロクがいきなりしりとり始める事になんか萌えた
クロナ空気読めないクロナかわいいよクロナw
いつもは広い行間ってむかつくんだけど
今回は連中の微妙な沈黙つか間をちゃんと感じたw不思議だw
マリーちゃんの可愛さは犯罪的だと思うんだが。
内部調査官とのラブラブエロもしくは
ツギハギ博士との汁だくエロを希望、はげしく希望。
ああ、でもアラクネと椿のおっぱいも捨てがたい。
ナイグズさんもいいんだけど、キャラが掴み難いのが難点かなぁ…
来月出るガイドブックとやらで、キャラの情報が
もう少し得られたらいいんだがな…
原作の進み具合からするとマリーの武器化姿は
アニメの方が早く見れるんだろうか
>>76のラグナロク、クロナのアホな保守ネタが初投下だったンだけど
今ちょうど
>>79希望のマリー絡みの何か書いてるから
その前にリズのパロ(エロ無しスマン)
を近日投下するンで半裸で待ってて下さい
やり方間違ってたらごめんなさい!!
ダレモイナイ オキニゲスルナライマノウチ
椿と★の話ですー
エッチはしません。苦手な方はスルーどうぞー
『彼は、自分が自分であって良かったと、時々思う。』
椿が襖を開けたとき、彼は無言で横たわっていた。彼にしては珍しく鼾もかかずに静かに椿に背を向けて。
ねぇあなた一体どうなさったのですか
と、彼女は尋ねたかったのをぐっと我慢して瞳を逸らした。
蒸すような夏の日に、彼は時々こうなるのだ。全ての思考を放棄して、全ての行動をやめてしまう。さながら路傍の石のように。
長い髪が彼に掛からぬよう身にまとわり付かせながらひたと彼の側へ座り、彼の名を呼ぶ。暗黒の世界、と。
「今日は暑いし、お昼ごはんは素麺なんてどうかしら」
氷水の中で泳がせた白線に、生姜を摩り下ろして軽くあぶった海苔を細切りにして、葱と一緒につゆに落とせば暑さなんかきっと吹き飛ぶ。椿は無邪気にそう笑いかけた。
「椿」
「はい」
名を呼ばれ、簡潔な返事を返す。いつもの通りに。
しかし彼はいつもの通りではなく、彼女の肩を掴んで力づくで引き倒した。瞳孔を大きく見開き、何事かとうろたえる彼女の唇に無作法なぬるさが這った。
「ちょ、ちょっとブラックスター!」
あまりのことに気の動転した椿が咄嗟に唇を離して声を上げた。が、その声もあえなく途切れる。
「んむっ・・・・!!」
もう一度彼は同じように椿の自由を唇後と奪う。
眉を顰め、それ以上の反抗は無駄と悟ったのか彼の成すがままを受け入れる椿の方から力が抜けた。まるで椿の木がその花を落とすように。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・っ!」
頬が真っ赤に高潮している彼の顔は呼吸こそ乱れていたけれど、椿の目にはそのほかに形容のしないような昏い目をしていた。光の輝きのない、そんな目を。
『ブラック・スター』
黒い星。彼の名前。漆黒のまなこは椿の全てを引き寄せるかのような引力を発して、椿の瞳を何も語らぬまま見据えていた。
「俺、へんだろう」
ふと耳に届く彼の声は彼らしくもなく沈んでいて、低く掠れている。
「なんでかな、夏になるとこうなんだ。勝手に、身体がこうなる。昔からだ、椿に会うよりもっと前、死武専に引き取られて物心付いた時にはもうこうだった。暑い夏の日
にせみの音や照り返す地面の熱さ、むっとする夕立の予感。湿気っぽい空気なんてもうてんでダメなんだ。そういうのに中てられると居ても立ってもいられなくなる」
頭の中が真っ白になって自分の身体が自分のものじゃなくなるみたいになるんだ。彼が独白のように言って、椿の豊満な胸に額を当てた。
「椿、お前も、その辺歩いてるやつも、クラスの連中も全部同じになる」
人形みたいに見えて、躊躇いなく殺したくなっちまうんだ。怖ろしい言葉を吐き出しているという自覚は誰よりもあるのだろう。彼は震える声で何とかそれを吐き出すよう
にして言ってしまう。
「やっぱり俺は星族の、人殺しの」
「いいえ違うわ」
続けようとした彼の言葉を遮り、椿は彼の頭をぎゅっと抱き潰すように己の胸に沈めた。
「ブラックスターは私にキスをしたかったのよ」
そしておっぱいを触りたかったのよ。解ってるわ、エッチねブラックスター。ばつが悪いもんだからってそんな言い訳を並べてもダメよ、私には解ってるんだから。
「寝転んで拗ねた振りをして構って欲しかったのよね? いいわ、いっぱい構ってあげる。特別にむ、胸を触ってもいいわ。で、で、でも、服の上からだけよ? 優しくしてくれなきゃイヤだからね!」
彼の手を自分の胸にそっと導き、椿が彼の手の甲に指を置きながらどうぞ、と彼の汗の匂いがする耳元で囁いた。
「・・・・そうか、俺は椿のおっぱいが触りたかったのか」
「そうなんでしょ? だから私が厚着してるとつまらなさそうな顔するのよね?」
「う〜む・・・・確かに椿の谷間が見えてないのはつまらん」
「今日だけ、特別なんだから」
優しく触ってね、という椿の声を聞き終えた彼は慎重に慎重に、さらに慎重を規して5本全ての指にゆっくり力を込めた。熟した桃の実をもぎ取るように、そっと、そっと。
「あっ・・・・!」
「い、痛いか?」
「ううん・・・・違うわ・・・・っ」
「じゃあどうした?」
「・・・・・・・・・・・・ばか、聞かないでそんなこと・・・・!」
鼻に掛かるような甘い声であっあっと小さくかすれる彼女の濡れた声が何度も聞こえて、彼はそのたびに薄く指から力を抜く。
「き、気持ちいいのか? こうされるの」
「・・・・・・そうよ・・・・ブラックスターに触られてるところが・・・・き、きもちいいの・・・・・・っ!」
潤んだ瞳が朱に染まったかんばせに二つ瞬いている。彼はそれを認めた次の瞬間には秋の木の実のように真っ赤に色付いた唇に吸い付いていた。
「アアッ!」
腰が砕けそうな間抜けな声が途切れ途切れに聞こえて、彼は霞が掛かったようにはっきりしない頭を振り、一度大きく呼吸を整える。
「椿」
「は、はい……」
お前乳首立ってんぞ。素っ頓狂な声を上げてげらげらげら、といつもの調子で笑った。
「何期待してんだよ、こんな昼間っから。俺よか椿の方がよーっぽどエロエロじゃん!」
真っ赤な顔で目を白黒させる椿を置き去りにして、彼は台所の方へ歩いていった。
「素麺だっけ? 俺様がスペシャルなヤツを作ってやっから椿は器とか用意しとけ」
「わ、私も手伝う・・・・!」
立ち上がろうとした椿の足がもつれ、畳の上にどたりと倒れ込んでしまったのを台所からそれが当たり前のように彼が言う。
「おっぱい揉まれた位で腰が抜けるよーじゃー、俺の武器は勤まらんなー」
ひゃっはっはっはっは!明るい笑い声が部屋に響いて、椿はまだ自分の胸に残るたどたどしい彼の指の軌跡をむずがゆく思い出し、声も出さずに笑った。
なんか改行がヘンな上に短くてスイマセン。
>>82 いやいや、そう恐縮しないでくれ。可愛い二人ですごく良かった!
ブラックスターが弱味見せるのって椿だけなんだろうな。
で。その余韻をぶち壊す勢いで大変申し訳ないんだが
近頃の博士の弱体化が個人的に寂しいので、つい勢いで懐古的に書いてしまった…
神降臨までの暇つぶしになればうれしい。
「は…っ、あ…ダメ…ッ、こん、な…」
クチュクチュとひそやかな音が響く。
頭の中では、私のあそこを博士が触っている、そんな妄想がひろがっていた。
いけないことしてる…
そう思いながら、自己嫌悪に陥ってみるけれど手を止めるには至らなかった。
頭の中の博士が私のことを悪い子だっていってる。
そんな想像上の言葉でも、わたしはぞくぞくと背筋を震わせ、新しい愛液をこぼして指を汚した。
愛液を纏った指をそのまま勢いよく奥まで突き刺した。
とたん走る電流、私の指なんて細いし長さもぜんぜんだけど。
それが博士の指だって想像したら、たまらなかった。
「っんぁああっ」
きゅ、と中が締まるのを感じる。
でも手を止めることなんてしない、きっと博士はこんなところで休ませてはくれないんだから。
ちゅぐちゅぐと酷い音をたてて、指を抜き差しする。なかで指とあそこが擦れてすごくきもちがいい。
これは、博士の指。
博士が、私を苛める指。
そんな風に思いながら、どんどん高めていく。
ああ、なんてこと。シーツがお漏らしみたいになってるわ。
気がついたら、頭の中の博士が。
「本当にどうしようもないな君は。その歳でお漏らし?こんなにだらしのない子だとは思わなかったな」
なんて、ヘラヘラ笑いながら見下してる。
「あ…あ…っ、ごめ…なさっ、ごめんなさい…っ」
謝りながらちいちゃなお豆さんをきゅっと摘む。
びりりと背筋を駆ける。
ああ、私ったら、なんて…
「随分いやらしいね、マカは」
聞こえた声に振り向く前に私は一際強く指を締め付けた。
お尻の下でまたシーツのしみが広がっていくのを感じる。
鮮やかなそれは幻聴だったのか、それとも。
おもらしきぼんぬ
んじゃやってみます。
リズ組のパロです↓
どうぞ
〜死刑台屋敷〜
「知りたい…知りたいぃい…」
「ウェヘヘヘヘ♪♪どぉしたのお姉ちゃん??」
「なんで皆は平気なのっ!?あたしはもぅ耐えらんないよ!」
「ぉおおねーちゃん落ち着いて(汗)ハイ深呼吸して一回落ち着こ♪スーハー」
「スーハー……ふぅ、ありがとパティ。お姉ちゃんがネ、気になってネ、夜も眠れないのはね…」
「ゴクッ…」
「死神様の 素 顔 が気になって仕方ないんだよおぉぉおぉ〜!!」
「なあんだ」
「えぇっΣ!?なんで!!パティは気にならないの!?」
「だってどうせ死神様の仮面はずそうとしても、カ○シ先生のマスクをはずせ!の回みたいにグダグダになって、最後は結局マスクの下にもマスクとかベタなオチになるだけだも〜ん♪」
(パティが言ってるのは
最近ブラックスターから借りた忍者アニメの話しのようだ、私には分からない)
「うぅ…でもやっぱり知りたい。知りたいからこんな作戦たてちゃいましたー!さてパティ!今日11/23は何の日だ?」
「うぇえと…バーゲンセールの日?」
「ちっがう!今日はあたしの誕生日でしょ!!」
「ウヘヘヘ♪忘れてた」
「ひどぃ…お姉ちゃんは泣きそうです」
「で、お姉ちゃんが誕生日するからなんなの?」
「死神様を誕生パーティに呼ぶんだよ、今回は家族水いらずでキッド+死神様+あたし達で!」
「どさくさに紛れて仮面はずすの?」
「そう!」
「おねーちゃん頭イイッ♪んヘヘヘヘヘ」
(流石我が妹だ、ノってくれた)
「うしっ!じゃあキッドにも参加してもらうか!!」
〜死刑台屋敷キッドの部屋〜
「…お前らそんな事のために父上を呼んだのか」
「ななななんだよっ(汗)いいじゃねーか別に!」
「…つかキッドってアレ…?死神様の素顔知ってんの?」
「いや知らん」
「ホラーーー!息子にまで知らせない程だよ!スゴい秘密があるんだってこれはッッ!!」
「ウエヘヘヘ♪キッド君も一緒にやろ〜」
「全くもってバカバカしい、俺はやらんぞ」
「は〜んそぅ…そうだよネ〜…実は自分の父親の顔がスッゴいブサイクとかだったら悲しいもんネそうだよネ〜」
「………貴様父上を愚弄する気か?」
(ハイ1人追加〜)
「今夜のパーティ中に素顔を見たヤツの勝利!キッドVSトンプソンシスターズで!」
「望むところだ死神の知性を見せてやる」
「ウヘヘヘヘ♪♪」
ギィ…ガチャン。
「ウィ〜〜〜ッス!ちょッス!うっす!たっだいまぁ〜」
(スタートぉ!!)
ズダダダダダダタ!!!
「な、なにぃ!」
「およょ〜?」
(キ、キッドが猛ダッシュで玄関先に?何をする気だっ!)
「あ、キッド。たっだいま〜♪」
「父上ええぇぇぇぇおかえりなッッッッすぁあぁいぃいいぃぃぃぃ!!」
(瞬間キッドは飛んだイヤ飛び付いた、普段のキッドならこんな親に甘えるようなマネは絶対しない、なら理由は1つ)
『デス・スティール!』
死神様の仮面にキッドの右手が伸びた
「アイツ…!何が死神の知性を見せてやるだよっ!超強行突破じゃねーか!!」
キッドが仮面に手をつけた瞬間…
「死神チョオオオォプ!!!」
ドォッゴッッッッッッ!!!
「Σええぇぇぇぇえぇぇ!?!?」
キッドの頭に手がめり込んだ、そしてキッドも床にめり込んだ
(なななななな!?どどどーゆー事?やっぱり素顔は秘密なのか?そんなに知られたくないのか??)
「あ、ゴメンねキッド。頭に“蚊”がとまってたから」
(Σウソこけーーッッ)
リズは心の中で叫んだ
「ウヘヘ♪死神様おかえり〜」
パティが挨拶と同時にキッドを運ぶ、キッドは気絶したようだ
「お、おかえりなさ〜い」
「ややぁリズちゃん、お誕生日おめでとさん♪」
「ハハ…あ、あざーす」
白目をむいたキッドを無理矢理イスに座らせパーティが始まった
『ハッピバースデートゥーユーハッピバースディトゥー(割愛)』
「問題はココからだ…パティ!!」
「うん♪」
ドドンッ!!!
死神様に特に大きく切ったケーキを突きだした
「どんどん食べてネ死神様、あたしらダイエット中だから〜」
「パティちゃんはそう見えないけど?」
(バッ!パティよだれを拭きなさい)
「んじゃ遠慮な〜くいただいちゃいま〜す」
(死神様は自分のドクロ顔を自らお面と言っていた、食べるには外すしかない)
「さあどうする、どうする?どうするぅぅぅ!」
ケーキを刺したフォークは入っていった…
死神様の鼻の穴に
「そこ口かいっ!!!」
思わず叫びそうになったが、そういえばシド先生と茶を飲んでる時も鼻穴から入れてたよーなー…
「どんなに3つの穴を覗いても真っ黒で、口も眼も見えないしぃ…」
「おねーちゃん…」
「フ…フフフフフ…フフ…甘いなリ…ズ」
「Σはっ!キッド眼が覚めたのか?」
「父上っ!!」
「んん?」
「ケーキも食べた事ですし…一緒に風呂に入りませんか!?お背中流しましょう!」
Σななななにいぃーーー!!?
「まさかキッドに背中を流してもらう日が来るなんてねぇ(涙)…んじゃ頼もうかしら〜♪」
『計 画 通 り』
キッドは笑っていた、通常の8倍の黒い笑顔で
(確かに…息子に背中を流してもらうなんて、全国のお父さんなら誰でも嬉しがるスキンシップだ)
「でもウチらが一緒に入るのは恥ずかしいし…///」
「お姉ちゃん、キッド君達もう大浴場に行っちゃったよ?」
「クソォぉぉぉ…」
〜首つり大浴場〜
カポーン。
そこにはタオル一枚のキッドがいた
「この年で父親と風呂に入るのは多少恥ずかしいが、背に腹は変えられん…リズの分までこの眼に焼き付けてやろう」
ガラガラガラ〜
「きたっ!!」
死神様が入ってきた
いつもの格好で
「なぜだああぁぁあぁあ!!!」
(どおぉいう事だ!?俺も父上と同じ格好をしたことがあるが、それはコートで破れたり燃えたりしたというのに…)
死神様はフツーに頭を洗っている
死神様はフツーに体を洗っている
キッドは疑問を抱えて背中を洗っている…
「いやぁ〜いい湯だねぇ♪キッド?」
「ボンボベブベ、ビビブエ(泣)…」
〜女湯〜
「ちょ、おねーちゃんそれ犯罪!」
「ダメ!どうしても見たくって………てかこの壁高すぎだろっっ!!」
男湯と女湯を隔てる壁は8m以上あった
「ハァ…」
「はぁ…」
「ゥエヘヘヘ♪」
(見事に全滅か…)
「もう寝るか…」
「解散だな…」
リズとキッドは自分の部屋へ帰っていった
「ゥヒヒ♪」
パティは何故か屋敷のセキュリティ管理室に足を運んでいた
―プッゥン―
死神様の部屋に監視カメラを仕掛けたパティはモニターを凝視していた
「ヒヒヒヒ…」
チェンジ黒パティ!
『そんじゃ寝ましょかね〜』
「うっしゃ〜!!おらぁツラ見せやがれコラァ!!」
『喝ッッッ!!!』
バキン!
モニターが音をたてて割れた
ザァ―――
「!!…ンだよチクショウ!なんで寝る前に喝いれてんだよボケッ!!」
「それはね…」
ヒッ!
「悪い子に“喝”をいれるためだよ…」
イカツイ頃の死神様がそこにいた
「ギヤャァアァアアァアアァァア〜」
〜完〜
終わりです。
タイトルいれ忘れた…鬱だ…死のう…
『リズの好奇心』だったのに…
僕はホント…ダメだ……死のう…
次こそマリー関係の、エロ書くんで健全なる精神の男子許して下さい
改行多すぎスマン
なんか賑わってて良いなw
リキッパ萌える…
しかしそろそろマカが恋しくなる頃
投下が豊富で嬉しいことこの上ないな
>>95 えっ…つい最近
>>86がシュタマカ投下してくれてるぞ
ええのうええのう、みんなかわええw
シュタマカも萌えた、イイ。
死神さまのマスクを外せ!はふつーにありそうでワロタw
アニメディアのドラマCDで外そうとしてたよ
やっとマリーとシュタイン出来たので、微調整も兼ねて今日の放送すこし前に投下します
未熟だが許してくれ
100 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 13:55:03 ID:NCFcDRsR
100
全裸で待っている
そういえばシュタマリは色々妄想できるのにまだ投下されたことなかったな
んじゃまたやってみます
シュタイン×マリーです
どうぞ↓
カタカタカタカタ・・・
デスシティー郊外
ツギハギ研究所………。
そこには研究所の主であるDr.フランケン=シュタインが熱心にパソコンと、向き合っていた
「ふぅ…、とりあえず明日の対抗授業のプランはこれくらいかな…」
(アラクノフォビアとの決戦は避けては通れないだろう………。魔女アラクネにジャスティンと互角に戦える力を持つ幹部メンバーか…)
「まだまだ問題は山積みだな…」
彼は軽くため息をつくと、カフェインを摂取するために台所へ向かった
「えぇと…コーヒーは…」
KILLLLL!KILLLLL!!
「?」
(こんな時間に…電話…?)
すでに深夜3時を回っているハズだが、もしかしたら何か大事が起こったのかもしれない
ガチャ…ン
「…もし…もし…?」
【バラバラバラハバаЭアЖγ∵亜≒θガЮщΞ―――――!!!!】
「なッッ!!?」
ガチャンッッッ!!!
「くそっ…!また狂気がっ!」
KILLL!KILLLL!!
切ったハズの電話がまだ鳴り続けている
「〜〜〜〜〜ッ!!」
半開きになった冷蔵庫から血があふれだし、床には鬼神の象徴である三つ目がこちらを睨んで離さない
「やめろ…頼むから…やめてくれ!」
(俺は他の職人達と違う…どちらかと言えば俺は鬼神の卵側に近い、いや…死武専にいなかったら確実に狩られる側だっただろう)
こ の 狂気 に 支 配 さ れ て
「いやだやめバラバラにし違うっ!!俺は全部バラバやめてくれぇ!!」
(誰か…俺は…助け……)
ギイィ………
パチッ。
「・・・シュタイン?」
「……マ…リィ?」
ドアを開き入ってきたのはデスサイズで同居人のマリー・ミョルニル
「ちょっとぉ…大丈夫?ぁ〜んもぅ〜コーヒーこぼしちゃって…冷蔵庫も開けっぱだし〜何かあった?」
「別に…少し目眩がしただけだ」
「十分問題あるでしょっ!徹夜ばっかりしてるからよ!ホラ〜あたしがコーヒー入れてあげるからぁ♪座りなさいって」
「ハイハイ…」
「“はい”は1回!!
………テヘヘ〜…///先生ぽかった?」
「ハハ…」
こんなやりとりにホッとする。
イカれた俺にマリーの素直さは良い緩和材になる・・・
「マリーってなんで結婚出来ないのかね?」
「ブハッ!そんなのアタシが知りたいわよっ!!」
「馬鹿にしたワケじゃない…俺から見てもマリーは気がきくし場を和ませる力がある……。」
「俺の計算では、一般女性の結婚に必要なスキルを十分に持ってるハズなんだが…計算を間違えたかな?」
「うぅ…計算すらできないあたしの結婚率ぅ〜…早く引退したいのにぃ〜」
「いざとなったらもらってやるから」
「グスン…バカ…」
なんて…冗談を言ってみる、俺も生涯独身だろう
「は〜ぁ…何かしょっぱくなっちゃった、砂糖入れてくる」
こんな奇人な俺に良くしてくれる人達がいる、なのに俺はそれを壊してでも自分の興味の先にあるものに手を伸ばそうとしている。
「まったく情けないな…」
それでも誰かに止めてほしかった。この狂気を。
先輩が娘と楽しく過ごしているのを見て…
(俺もあんな風になりたかった)
自分が狂ってるのは一番知ってる、異常だと。
だからこそ普通になりたくもあった、周りと同じならどんなに楽かと…!
俺を理解し接してくれた先輩やマリー達がいなければ…待っているのは孤独と孤立だけ
スクッ……
気がついた時すでに俺は、マリーの後ろに立っていた
「ん?どしたの?シュタイ…ッ!!!!」
俺は………自分の唇を…。
…マリーは顔を真っ赤にしていたが俺は意外と冷静だったやはりおかしいのか
「シュ…タイ…ン…」
「………。」
「ちょ…な……ぇと…」
「前に……」
「え?」
「前に戦った魔女が…俺とよく似てたんだ、研究の為なら他人は道具…自分の子供でさえも」
「………」
「似てるからわかった、奴は俺と同じで“愛”なんてわかるわけがない、己のエゴに従い…合理的なら子も捨てる、俺も一歩間違えば」
「ちがう…」
ギュッ…
「あんたがそんなヤツじゃないのは、アタシが一番知ってるからぁ…」
彼女の目にうっすらと涙が浮かんでいた
「…マリー…」
「辛かったら…アタシが慰めてあげるから…んっ」
俺はもう一度唇を重ねた
「すまない…」
「一人でなんでも抱えこまないで」
「…ありがとう」
「フフッ♪前にさ、シュタインとスピリットさんが共鳴連鎖のチームから外れた事あったでしょ?覚えてる?」
「あぁ…俺が二つ星に昇格したからチームを外れたアレ?」
「そう!あん時すっごい悔しくて急いで昇格しようとパートナー焦らせちゃって♪」
「で、結局二つ星に昇格できなくて翌日女子トイレの便器が全部壊されてたアレ?」
「Σうっ!…よく覚えてるわね…」
「懐かしいな、あの時はなんであんなに急いでたんだ?」
「…あんたはわかってないだろうけど、アタシの……初恋だったあんたに…追いつきたくて」
「そうだったのか…」
・・・・・
ものの数分だが、二人の主観では長い沈黙が続いた
「ねぇ…シュタイン、もうこんな時間だけど…さ…」
「ん?」
「その…いいよ今日は…い、いまのいいはそーゆー意味じゃ」
バサッ!
最後まで言わさず俺は彼女を抱き締めた
「マリー」
「…ぅん」
「ふぁ…ぁんっあ…!」
マリーの部屋で俺は体を重ねていた
彼女の豊満な胸を、優しく愛撫し口を口で塞いだ
「んっちゅ…じゅるちゅ…っはぁ!」
舌と舌が絡みあうそれは快感だった、彼女の唇はとてもやわらかく…俺は何度もキスをした
(シュ…タ…ィン…)
彼女の服を脱がしあらわになった乳房を思いきり口に含み…吸ってみる
「きゃ!ぁあっ…んぁっ…んん……」
彼女は体を反らせて反応した
硬くなった頂きを舌で
もて遊び舐めまわした
「ハァ…ハァ」
荒い吐息を吐くたびに俺の気持ちも高まっていった
「はっ…はぁ…はぁ」
彼女の息は甘く…体から発せられる香りに俺もたまらなくなってきた
(マリー…は…こんなにスタイルも良いのに、なぜモテないんだろうな…)
下着に手をかけ…溢れでる愛液を確認すると、白く柔らかい脚をなでて
脚の間に指をいれた………
「ふっ…くぅ…ああぁ!」
すでに愛液でべちゃべちゃだったが指を激しく動かすともっと濡れてくる
甘い嘆きにもう限界だった…
自分のものを取りだしてマリーの腰に落とした
「いい…か……?」
「ひっく…ぅん…来て…」
俺の体がマリーの体を貫いていった
グヂュググ…ズチュ…
「〜〜〜っ!!んんぁっ!くぅ…あっあっ!!!あぁんッッ!!!」
キツイが…暖かくて…たまらない気分になる
目に涙が溢れて…眼帯からも涙がこぼれていた
腰に手をやって腰を動かした
「ああッッ!はぁあっ!!あん!ぁん!!シュ…タ…イ…ン…ぅっ!!ああっ!」
普段聞かない恥ずかしい声におかしくなりそうだ
声を引き金にして俺の限界は崩れた…
「マリィ……〜ッ!!くっ!!!」
「ぁぁん…シュタインッッッッ!やああああぁっ!!ああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
ドクドクドピュッ…
お互いが汗だくで全ての欲望をぶちまけた
「はぁ…ん…」
「マリー…」
「…?」
「あ、愛してる…///」
「ふふ♪ょく言えました…」
彼女の額にキスをして俺達は眠りについた
終わり。
終わりです。
やはり俺はエロは無理だ…短いし…
パロだけやりたい…そんな根性がダメだ…死のう
…←多くてスマン
改行しないと“間”が表現出来ないな
またいつか何かやります、ありがとうございました
シュタマリGJ!
GJ!
ふだんピンク板なんて覗かないので、こんなスレの存在知りませんでした。
ソウルとマカのラブラブな話が読みたいなあ。
もしや前スレとかにあったのでしょうか?
いいのがたくさんあるよー
>>1の過去作品保管所と接してみよう
多分ソウルとマカが一番投下されてるんじゃないかな
クロナも一時期盛り上がったのに、何故かマカクロが無いことに泣ける
実際は大丈夫なんだけど、一見、百合萌えって
ここで大丈夫かな?って心配つか先入観ある人もいるんじゃね?
マカクロはネタなら雑談スレでもちらほらでてるから
需要はけっこうあると思うけど
>>107 シュタマリGJ!!
マカクロ百合ネタは大歓迎だよ
>>107 待ってましたシュタマリ!!
GJGJ!!
マリー可愛いなぁ
ときどき急に人いなくなるよね保守
狂気がらみのソウマカ読みたい…やっぱり難しいのかな。黒血ネタ。
マカ攻めでもソウル攻めでもおいしくいただくつもりなのだけれど。
このままじゃ、また保守ネタ書かなきゃいけなくなるぞ保守
たまにはリクエストで誰か★×TUBAKIを
保守がてらちょっと質問。
エロ書くにあたって、ちょっと疑問な事があります。
いわゆるマ●●とかチ○○とかクリ△△△的な局部描写は
きちんと文章で書いたほうがいいんですかね…?
ちんこでもまんこでも好きなように書きゃいいとしか言えん
保守として書いてみる。★椿。
エロがない。一応原作49話を基にしてみた。
初投稿だからかなり下手です。
―気が付いたらもう、止まらなかった。
「…椿ちゃん、これはどういう事かな?」
私の下でブラック・スターが私に問い掛けた。
「…どういう事かしらね?」
正直、自分でもよくわからなかった。
この闇も星もすべてブラック・スターのもの。
でもね、貴方にとって私が星で在れる事。
そう言ってくれた事。
それが本当に嬉しかったの。
貴方の中に居られる事。
それが私の願い。
『ちゅっ』
わざと音を立てて唇を合わせた。
「今日はやたら積極的なんだな。どうなっても知らねーぞ」
「…どうぞ、ご自由に」
自分の顔が火照ってくるのがわかった。
貴方を信じて、傍に居ること。
それが私の、何よりの幸せ。
星空の下、少し寒いけど。
少しだけ、二人だけの世界。
誰もいなさそうなところで、狂気ソウル×マカ。
(のつもりでしたが、ソウルが単なる可哀相なヒトになったような)
初投下です。エロ書いたのも初めて。何かいろいろ変なことをしていたらすみません。
エロはぬるめで、しかも中途半端ですが、これでも書いてて顔から火が出そうだった…。
後半は、マルチエンディングな感じでお好きなほうをどぞ。
122 :
121:2008/11/30(日) 17:32:48 ID:Fi7Jsomi
『今宵、月は見えずとも』
その日、マカ・ソウルとキッド組は課外授業にでていた。
「これで魂回収完了だな」
揺らぎながら降りてくる三つの魂に手を伸ばしながら、キッドは隣に立つマカに笑顔を向ける。
しかし、まだ赤い鎌を手にしたまま立ち尽くす少女からの返答はない。
――カランッ
乾いた音がして、マカの手から鎌が落ちる。
「…マカッ」
マカの上体がおおきく揺らぐ。地面に落ちた鎌から光が走り、パートナーである少年の手が
マカに伸ばされる。だがその手が届くより先に、少女の肩を支えていたのはキッドだった。
「マカッ、どうした?」
パートナーの声に応えるように、マカがうっすらと目を開く。
不安に揺れる赤い瞳が正面からのぞきこむ。いつもなら自分を支えているのは
この瞳の持ち主であるはずなのに。肩に置かれた手の違和感に少し戸惑う。
「…キッど…?」
そこで、またふっつりと気を失った。
「…ケガをしたようだな。安堵と痛みで気を失ったんだろう」
キッドにかかえられたマカの顔は青ざめ、痛みに耐えるように眉根をよせている。
「俺のベルゼブブで一足先にマカを死武専に連れ帰ろう。
…そんな顔をするな。大丈夫だ」
同じくらい蒼白な顔でパートナーを見つめるソウルに声をかけてから、
キッドは掬い上げるようにマカを腕にかかえた。
「お前たちは、後から来い。魂はきっちり一人ひとつ回収だぞ」
「さ、ソウル、パティ、あたしらも早く帰ろうぜ。マカのケガも心配だしさ」
「…ああ」
ケガを負わせた。ケガを負ってたことにも気づけなかった。そして。
―――かかえてやることすらできなかった。
自己嫌悪と嫉妬の嵐で眩暈がする。ケガをしたパートナーを心配することより、
そんな思いが先立つ自分に反吐がでる。
きつく握ったこぶしを、ジャケットのポケットにつっこんで隠した。
「おい、ソウル?キッドにまかせておけば大丈夫だって」
「さっきのマカとキッド君、お姫さまと王子さまみたいだったねー♪」
二人に背を向けて歩き出す。聞こえないように小さく吐き捨てた。
「…くそったれ……!」
123 :
121:2008/11/30(日) 17:38:20 ID:Fi7Jsomi
その夜。
「ん」
マカは、のどの渇きを感じて目を覚ました。枕元の時計に目をやれば、深夜2時をさしている。
「お水、飲みたいなー…」
どうやらケガをしたところが熱をもったのか、体全体がなんとなくふわふわとした感じだ。
パジャマのすそを少しまくってみる。足にまかれた白い包帯が、月明かりにぼうと浮かんだ。
「…どうしようかな」
一通りの手当てをすませ、全治一週間だとナイグス先生は言っていた。
『足をつくとまだ痛むかもしれない。家に帰るのはかまわないが、無理はするなよ』
ちょうど手当てが済んだ頃に戻ったソウルの顔を見て、なんだかわからないけれど、
とても悪いことをしたような気持ちになったことを思い出す。
「台所までくらい、いいよね」
「ふうっ」
コップの水を一気に飲み干し、テーブルに置く。部屋に戻ろうと振り向いたところで、
肩をつかまれた。
「何してんだ」
「あ…、ソウル。その、喉がかわいちゃって、お水を…」
「何で俺を呼ばないんだよ」
「こんな夜遅くだし。これくらい大丈夫かなって」
「大丈夫かどうか決めるのはお前じゃない。俺を呼べって言ったろ」
苛立った気配に少し怯えるように下を向いたマカの耳元に、ソウルのため息が届く。
「…部屋、戻るぞ」
瞬間、体ごと引き上げられて、気がつけばマカはソウルの腕にすっぽりとおさまっていた。
「そ、ソウルっ」
「何だよ」
「肩貸してくれれば大丈夫だからっ」
「こっちのほうが楽だろ」
「だ、だって恥ずかしいしっ…!」
「キッドにされた時は嫌がらなかったくせに」
「あれは、気を失ってたからでしょー!?」
「夜中に騒ぐな」
マカチョップでもくれてやろうかと思ったけれど、ソウルのいつにもまして
不機嫌な態度に圧されて、押し黙る。ソウルは両手でマカを抱えたまま
器用に部屋のドアを開け、その苛立ちを隠さない表情とは裏腹に、
そうっと優しい手つきでマカをベッドに横たえ毛布を引き上げてやる。
124 :
121:2008/11/30(日) 17:39:40 ID:Fi7Jsomi
「もう、寝ろ」
そうしておいて、マカのベッドの脇に腰をおろした。
「…ソウル?何してるの?」
「また勝手に起きて、うろうろされると困るからな」
「もう寝るってば」
「信用できない」
さすがにムッときて、上体を起こしソウルを睨みつけた…が、
それ以上に射るような視線をよこしたソウルに、心臓がびくっと跳ね上がる。
「…ソウル、ねえ、どうしちゃったの?…おかしいよ。
ケガしたことそんなに怒ってるの?ごめんね、もっと強くなるから」
気づけば月の光は雲に遮られ、暗闇の中でソウルの肩が震えたのを感じた。
「……から」
「え?」
「お前が俺を呼ばないから」
「だって起こしちゃ悪いとおも」
「違う!」
強い力で肩をつかまれた。
「なんで俺を呼ばない?たよりないからか?弱いから?」
ベッドの端にいたソウルがいつの間にか覆いかぶさるように目の前にいる。
「いつだってお前は強くなりたいって言う。俺に守られているのは嫌だって言う!
…俺が、キッドみたいに強くないから…!」
「何言ってるの?私はソウルと一緒に強くなりた」
「だから、俺を呼ばなかった。そうだろ?」
ゆっくりと近づけられた顔。
「それでも!お前は俺の職人で!俺のパートナーだ!俺のだ!俺の…」
重ねられた冷たい唇。振りほどけない視線。暗く燃える紅。
ふいに狂気の淵を覗き込んだ気がして、マカは呆然とソウルを見つめていた。
A:エンジェル・マカ降臨、純愛エチー編
B:暴走(ソウ)ル・エキスプレス、陵辱エチー編
125 :
121のA:2008/11/30(日) 17:43:53 ID:Fi7Jsomi
『アナタノオト』
どのくらいの時間が経過したのか。いや、ほんの一瞬だったのかもしれない。
「ソウル……どうして、泣いてるの?」
「泣いてなんかいない」
肩をつかむ手は相変わらずくい込むように強く、マカを見据える目は暗く燃えている。
でも、震えている。その肩が、その魂が。
気づかなかった。気づかないふりをしてきたのかもしれない。
強張っていた体をほぐすように微笑む。先ほどまでマカを刺し貫くかと思われた
ソウルの視線がはじめて揺らいだ。
マカは手をあげて、自分のパジャマのボタンを上から三つ外した。ソウルは動かない。
左肩におかれていたソウルの右手に触れる。もう力は入っていない。その手をとり、
ゆっくりと自分の胸元に誘導した。ソウルの手がマカの胸に触れたとき、一瞬ビクリと
緊張したのがわかって、マカはそっと笑った。
「…何、してるんだよ。同情か」
「前にソウルが言ったんだよ。俺を、感じろって。だから、今度は私を感じて」
「俺には魂は見えない」
「違うよ。もっと簡単なこと。聴こえるでしょ?私の音」
…トクン、トクン、トクン
「私、ここにいるよ。ソウルの隣にいつもいるよ」
ごめんね。気づかなかったね。あんなに何度も魂を重ねてきたのに、
あんたがそんなに孤独だったってこと。
知ってしまったら、いけない気がして。気づいてしまったら、その先に
あるのは別れだけだと思うと怖かった。そう、パパとママのように。
でも、ソウルはパパじゃないし、私だってママじゃない。
ソウルがソウルの魂全部で私を求めてくれるように、私だってソウルを
失いたくはない。ほんとのところはまだ恋愛とかよくわからないけれど、
それでもこれは愛なんだと思う。
ソウルの頬に手を伸ばして、そっと口づけた。もう冷たいキスじゃない。
もう片方のソウルの手がためらいがちに背にまわされ、それに応えるように
マカはソウルの首に手をまきつけた。閉じられた唇を割って柔らかい舌が
差し入れられ、初めて知るその感触にマカの鼓動が早くなる。
「マカの音がする」
「うん。ソウルもドキドキしてるね。さっきよりずっとドキドキしてる」
「…うるせ」
照れた頬。先ほどまで目の奥に宿っていた暗い焔はもう消えていた。
ソウルはマカのパジャマの残りのボタンに手をかけようとして、ふとためらった。
「いいのか?」
「うん」
小さいけれど、はっきりと頷く。
「あ、でも、足痛いから、その、あんまり無茶は…んっ…」
パジャマがはらりとベッドに落ち、首筋に優しいキスの雨が降り注ぐ。
「ソウル」
名前を呼ぶ。
「ソウル」
何度も。何度も。
126 :
121のB:2008/11/30(日) 17:48:14 ID:Fi7Jsomi
『カルタグラ』
冷たくて、暗くて、重い。黒い部屋の外に広がるあの暗い水みたいな世界に似てる。
たった一つの光を求めて、すがりつく。独占欲の発露の仕方といえば、こんなみっともなく
喚きながら、好きな女を犯すことだなんて、サイテーだな、俺。こんなの全然、クールじゃねぇ。
頭のなかの葛藤は、しかしまったく意味をなさなかった。堰を切ったように噴き出した
黒々とした感情をとめるすべはなく、一度の口ちづけはさらに劣情を煽る。
強張って固く結ばれた唇を無理やりこじ開け、舌を差し入れる。執拗に絡めて、吸い尽くす。
「…んんッ…、やぁっ…!」
マカの抗議の声を無視して、そのままパジャマのボタンを乱暴に外した。寝ていたせいなのか、
下着はつけていない。耳朶を唇で弄びながら、マカの胸に指をはわせ、その頂をなぞる。
マカの体がビクリと震えたのがわかった。ソウルの体を跳ね除けようともがくが、ケガを
しているせいかうまく力が入らないようだ。
ソウルの指は相変わらず胸を這い回り、敏感な部分を刺激するうちに、その中心部にある
小さな突起が少しずつ硬くなっていく。
「ひゃ…っ」
突然与えられた濡れた感触に驚いて身をよじる。いつの間にか降りてきたソウルの舌が、
ピンク色の乳首をなめあげていた。自由になったソウルの手がゆっくり動いて、パジャマの
ズボンを引きおろし、ショーツの上からマカ自身に触れる。そのまま下着越しに
まだ小さな花芽を擦りあげ、欲望のままに布地と肌の隙間に指をのばす。
くちゅ、と湿った音がする。
「や…、お願い。やめて…」
「やめて?嘘つくなよ。お前、こんなに濡れてるぜ」
こんなことを言いたいんじゃない。いい加減にしろ。心の奥のほうから聞える声を
振り払うように、さらに激しく指を動かした。
「…はっ…ぁ…や……」
大きな瞳に涙をにじませ、嫌悪と裏腹の快感に必死に耐えている表情が、ソウルの
加虐心を煽る。それと同時に、心の大事な部分を冷たく凍えさせてゆく。
堕ちるなら一緒に堕ちればいい。マカのほかには誰もいらない。狂気の底で尽きるまで
愛し続ける。それで、満足か?ああ、満足だ。
「なあ、俺の名前を呼んでくれよ、マカ」
夜明けはまだ遠い。
127 :
121:2008/11/30(日) 17:51:27 ID:Fi7Jsomi
終わりです。
なんか、やっぱり、すみませんでした。。
読んでくれた方いたら、ありがとうございました。
121さん、ありがと〜う
>>121マルチエンディングGJ!
そんな発想なかったわ
ソウルは確かにヤキモチしそう、そしてマカは鈍感と……。
ちょっと読んでて恥ずかしかったのは秘密だ
130 :
115:2008/11/30(日) 20:21:08 ID:Emm93aOp
>>127 GJ!
前に狂気ソウマカ読みたいと言ってたので、すごく嬉しい。しかも2パターンも…
一粒で二度美味しかった、ごちそうさまでした。
121さん、ありがとうございます!
やっぱりソウルとマカ大好きだ。
ピンク板に迷い込んで本当に良かった。
12巻の道徳操作後キムジャッキー連合軍×オックス
実はオクキムのキスを目撃してたヤンデレハーバー×オックス
どちらか書きたいが需要はどうだろうか
ハーバー好きだから嬉しい。
だけど、数字系はちょっと、、
いや、本当に好きなんだよ。
ジャッキーも大好きなんで前者でお願いします。
楽しみにしてるね。
>>134 レスありがとう。
ログとかあさってみたら百合は大丈夫そうだったからどうかなーと思ったんだけど、
数字はやっぱまずいね。聞いてみて良かった。前者を進めることにするよ。
>>121 グッジョブ!マルチエンディングとな。その手があったか。
ソウマカをアリガトー!アリガトー!
>>133 現在投下のない数字板で再見!是非!
ハーバー×オックス、見てみたい!
キム×オックスも見たいな。
138 :
117:2008/12/02(火) 01:53:02 ID:CkgDPRJH
意見くれた方ありがとう。
実はオンラインでSSを書くのが初めてで、勝手がわからず…
SSスレも参考にしてみます。
ここは神職人が多いから刺激になるお(`・ω・´)
アニメで最近引きこもってるクロナのエロがそろそろ見たい…
みんな任務に行く前にお留守番クロナに一声かけてから行ってるはずだ
あえて★とクロナと言ってみる
そろそろリキッパ(だっけ?)が恋しくなってきた…。
神職人、再び降臨してはくださらんか。
>みんな任務に行く前にお留守番クロナに一声かけてから行ってるはずだ
かわいいなおい マカとかパティあたりにいってきまーすのハグされて
耳まで真っ赤になってるクロナとか目に浮かぶようだ
>140
よくわかってないのに女の子達の真似してハグってみたら
ラグナロクにカウンターで殴られるんですね。わかります。
>>141 そういう時はエロいネタをふるんだ!
俺?考え付いたら振ってるよ!
>>143 ごめんキックロしか浮かばん…
しかも先に避難所に投下しちゃったよorz
原作のイメージを踏襲してると特に
具体的なエロネタ思いつきやすいキャラと
なぜか逆に難しいキャラってあるな何故か
>>145 あーあるあるW
自分はクロナネタが思いつかない。ここで人気あるから読み手で満足してしまってるらしい。
あとマリーとデスサイズとBJは公式で相手(元だけど)がいるせいか
自分が書くより他人の観点で書かれた作品を読みたいと思ってしまう。
逆に思いつきやすいのは、上記以外の大人組かな…どいつもこいつもいかがわしく見える。
シドとナイグスをなんとかしてやりたいんだが、
いまいちキャラが掴みきれないんだよなぁ…
シュタイン博士×メデューサ…というか
シュタイン→メデューサに近いものを…
>>148とまったく同じ事を考えながらその二人のSSを書いてる最中なんだけど
ナイグスは饒舌じゃないせいか掴みにくくて、捏造の固まりみたいなキャラにorz
今月に出るらしい原作のファンブックに全裸で期待中。
ちなみに当方、前スレ484です。推敲が終わったら投下しにきます…
>>150 乙 楽しみに待ってる。
寒いから全裸もほどほどにな ほれ つ靴下
>>150 インフルエンザ流行ってるし、これも使うといい
つ マスク
>>150 頭をガードすると意外と暖まるんだぜ
つ目出し帽
>>150 なんというヌクモリティ やっぱ走って暖まるのが一番っしょ
つBJは私が殺しましたと書いてあるプラカード
ぺっちゃんこになって感電死している
>>150が見える
股間を靴下で隠したぺちゃんこの目無し帽マスク@前スレ484です。
ようやく死人×ナイグスが書けたので投下します。
タイトルは思いつかないので無題で。
・死人の名前は「シド」に統一
・二人の性格は原作やアニメとイメージ違ってるかも
・死人は生前ではなくゾンビ状態、腐ってる件は都合よく解釈w
・ほんの少しだけど縛り描写アリ
これらが苦手な人はスルーよろしくです。
文章を短くまとめるのが苦手なんで、長くなってスマソ
SS書いたのも長文をスレに投下するのも初めてで不手際があるかもだけど
作品は完成してるので一気に投下します。
157 :
156:2008/12/07(日) 22:46:41 ID:BERpMG6+
【プロローグ】
職人と武器。
親友であり、戦友でもある関係。
パートナーを組む経緯は様々だが、絆は一様に深かった。
元々仲の良い者同士がそのまま組む場合もあれば、性格は真逆だが戦闘スタイルのウマが合うというペアもいる。
名家の家柄ともなれば、親が見合いを勧める場合もあるらしい。
ある年に死武専が集計したデータによると、ペアは同性よりも異性で組むケースが若干多いようだ。
明確な理由は判らないが、自分に足りない部分を補った結果と言えるかもしれない。
もっと穿った言い方をするなら、職人と武器は戦いという吊り橋効果に晒され続ける関係である。
課外授業という名目での命のやり取りが終われば、一つ屋根の部屋で寝食を共にする。
そんな日常と非日常が混在した付き合い方を続ける年頃の男女が、一線を越えてしまったとしても誰が責められようか。
しかし、異性のパートナーが必ず恋愛関係に陥るかといえば、答えはノーだった。
アルバーン元夫妻のように結婚して子を成す者もいる一方で、ビジネスライクな付き合い方を選ぶ者もいる。
職人シド=バレットと、武器ミーラ=ナイグス。彼らはどちらかといえば、後者のタイプだ。
プロとしての冷徹さを要求される裏稼業を担う二人は、馴れ合いを避けるためか、私生活では敢えて距離を置いていた。
職人と武器。それ以上でも、それ以下でもない。特別な感情など、二人の間には存在しない。いや、存在してはならない。
戦う時は一心同体であり続けるために、距離を置く。あくまで他人であり続ける。
こういう矛盾した関係も、職人と武器にとって珍しい話ではなかった。
158 :
156:2008/12/07(日) 22:47:49 ID:BERpMG6+
【1】
「……ようやく仕留めたか」
シドは瓦礫の上に座り込み、頬にこびり付いた血を無造作に拭う。
それが自分のものか、敵の返り血なのかは判らない。切り刻まれた化け物の屍に負けず劣らず、自分達も傷だらけだった。
パートナーのナイグスも、疲労困憊といった風情で息を切らしている。
「案外、手間取ったな……。死武専へ戻る前に、応急処置を済ませておこう」
ナイグスはポーチから包帯と、フランケン=シュタイン博士から預かった胡散臭げな特製薬を取り出した。
死人ことシドは、既に”死んで”いる。博士によりゾンビとなった今は、普通の薬では治癒できないのだった。
「死んでからも、ケガをすれば出血する……律義なものだ」
三ツ星職人として死と隣合わせの任務から何度も生還し、「死人」という通り名は生前から既に定着していた。
本人もまんざらではないようで、死への恐怖を克服しつつも忘れぬよう、その名をタトゥーで刻み込んでいる。
「もし痛覚の無い体にされていたら、俺はもう一度死んでいたかもな」
痛みや恐怖があるからこそ、素早い危機回避ができる。博士もそれを見越した上で、わざわざ痛覚を残した状態で蘇らせたのだろう。
五感同様、日常生活や周りの状況も、もしかしたら生前とあまり変わっていないのかもしれない。
昼夜問わず墓場を離れて普通に生活しているし、死武専の連中も生前と全く変わらぬ態度で接してくれていた。
死神や武器に変化する人種、魔女に化け猫。その他諸々が跋扈するデス・シティーという世界では、ゾンビなど些細な存在という事か。
いずれにせよ、シドにとっては有り難い話だった。
「死人とミイラ。いいコンビじゃねぇか」
本当に「死人」となる前のシドが、ナイグスとパートナーを組んだ時に言ったセリフだ。
シドはプロポーズさながらにかっこよくキメたつもりだったが、ナイグスは爆笑した。
そういえば、最近ナイグスの笑顔を見ていない。
(決して無感情な女じゃないんだが……最近は殺伐とした任務ばかりだから、仕方の無い話だな)
暢気に回想を続けるシドをよそに、手慣れた様子で彼の左足首の裂傷に包帯を巻いていくナイグス。
爆薬やトラップだけでなく医療の知識も持ち合わせている最高の相棒は、死武専の保健医も兼任していた。
教職員にスカウトした当初は「柄じゃない」「子供には懐かれない」と散々渋ったが、今ではすっかりシドに劣らぬ生徒思いの先生である。
無差別攻撃技として二人が会得した”強制土葬”が、無茶しがちな生徒達を撤退させるために多用されているのは必然かもしれない。
「死神様への報告は済ませておいた。急いで戻ろう」
「待ってくれ、ナイグス」
手当てが終わり、立ち上がったナイグスの腕を、シドが掴む。
「……いつものを頼む。このままじゃ、帰るに帰れん」
腰の辺りにナイグスを引き寄せたシドは、テントを張った己を指さした。
159 :
156:2008/12/07(日) 22:48:47 ID:BERpMG6+
【2】
それは二人がパートナーとなり、初めて魂を狩った日から習慣となっている『儀式』だった。
激しい死闘の後は妙に、身体の奥底が熱く滾る。恐怖心や刹那の緊張感に快楽を見出してしまった代償だろうか。
しかしそれは狂気ではなく、もっと単純で本能的なもの……即ち性衝動。
堅気な性格の二人は、金を払って女を抱いたり、遊びで男と寝る事に積極的ではない。
手っ取り早く熱を吐き出す相手として、目の前の異性がたまたま適任だっただけの話だ。
肉体関係はあるが、恋人ではない。
滾った欲望を鎮め、溜まった熱を吐き出すための歪んだ儀式。
色恋や余計な感情抜きの、単なる排泄行為と割り切った、セックスというより自慰に近い性欲処理。
恋人ではないが、その分余計な感情とは無縁でいられる。それは清廉潔白で汚れに満ちた、大人の言い訳そのものである。
ナイグスは口元を覆う包帯を解き、シドのジッパーを咥え、徐々に下げていく。
既に屹立しているそれを口を含むと、魂の気配が完全に消えた戦場に、粘膜質な音が響いた。
シドの額に空いた風穴は依然そのままだし、眼球は壊死し、口唇に至っては既に朽ちている。それなのに、硬度を増す一方のそこは十二分に健在だった。
まるで、我々のただれた秘め事などお見通しだと言わんばかりに。
(……あの変態博士め……)
ナイグスはヘラヘラした顔を脳裏から追い出すように首を振ると、回り道せず、弱点のみを集中的に攻めていった。
あらゆる意味でシドを知り尽くすナイグスは、口中で熱と硬度を増すシドが限界に近い事を察知する。
「お前は、どうする?」
シドもまた、相棒の秘密は把握していた。彼女の背中の窪みに汗の珠が浮くのは、口ではない部分に自分を欲しがっている証拠だ。
敵の肉を切り裂く感覚を散々味わったナイグスもまた、蓄積された熱を一刻も早く吐き出したくてたまらなかった。
「そうだな……私も、頼む」
微かに息を荒げながら一方的に奉仕していたナイグスはそう告げると、口元の包帯を巻き直して表情を隠し、下肢と指先の包帯を淡々と解く。
そして、崩れかけた壁に手を添え、横の瓦礫に片足を掛けると、シドに向けて臀部を突き出した。
自らの指で拡げられ露わになったそこは、生理現象といえる程度に潤い、準備が整っていた。
160 :
156:2008/12/07(日) 22:50:17 ID:BERpMG6+
「……来い」
ナイグスの淫唇から漂う媚匂は強烈だったが、シドは自分を焦らすべく、まず背後から乳房に手を延ばす。
「前戯はいらない。死神様を待たせるな」
ささやかな遊び心をピシャリと制されたシドは小さく溜息をつきながら、いつものように後ろから、一気にナイグスを貫いた。
「んっ……」
ナイグスは子宮への衝撃に、微かな声をあげた。だが、表情は見えないままだ。男の本能としては、ぜひとも艶然とした女の顔を拝みたかった。
しかし、情事の隙に包帯を取ろうとすれば、彼女は露骨に睨んでくる。最悪、身体の一部を武器化して攻撃されかねない。
(そういえば、こいつを正面から抱いた事なんて一度も無かったよな)
互いの視界が阻まれない後背位の方が、万一残党に襲われた時に対処しやすいという利点も勿論あるが、ナイグスは行為の際に顔を見られる事を極端に拒むのだった。
よくよく考えてみれば、普通にベッドの上でした事も無い。キスをした事すら無い。
戦闘直後、今日のように敵の亡骸や煙を上る廃墟に囲まれ、そのまま貪り合うのが常だった。
足の痛みがだんだん増してきたシドは壊れた壁に寄りかかるように座り、上に跨がらせたナイグスを突き上げ、揺さぶった。
不意にいつもと違う体位を取られ、さらに奥へと侵入されたナイグスは、背を反らせた。それでも包帯を噛み締め、声は決して漏らさない。
(ふ、深すぎる……必要以上に消耗する前に、切り上げるべき……だな)
ナイグスはシドに蹂躙されている裂け目の上部にある弱点を自分で摘み、ブルッと大きく震えると、一人だけ先に達した。
糸の切れた操り人形のようにぐったりしたナイグスを抱え、シドはなおも腰をぶつける。
「く……っ!」
ようやく到来したシドの限界を悟ると、ナイグスは立ち上がる。そして再び口元の包帯を解き、自身から抜いたばかりのシドを咥え込んだ。
先に達した余韻を味わう事などさっさと放棄し、喉の奥まで達している陰茎を、一気に吸う。
喉を狭めて根元に軽く歯を立てると、間髪を入れず、その口中めがけて灼熱が迸った。
「ぐ……ぅんっ!」
ナイグスはシドの裏側に舌を這わせながら、根元からゆっくり絞るように、管の中に残る全ての欲望を余さず啜り上げた。
「……行くぞ」
「……ああ」
そしてナイグスは、その白濁を地面に吐き捨てると、何事もなかったように乱れた服を整え始めたのだった。
161 :
156:2008/12/07(日) 22:50:47 ID:BERpMG6+
【3】
下校時間はとうに過ぎているのに、教室は女生徒の黄色い笑い声と噂話で盛り上がっていた。
「相変わらずにぎやかな奴らだ……」
過酷な裏稼業から戻れば、教職員としての仕事が待っている。
シドは愛すべき問題児たちに説教するべく、教室のドアに手をかけた。
「でも、ナイグス先生って素顔は結構キレイ……というかカワイイ系、みたいな感じかしら」
(……ん?)
いつもならスルーするところだが、どうやら女生徒達はナイグスについて論じているようだ。
気が付いたらついつい気配を殺し、聞き耳を立ててしまっていた。
「授業中はキビシイけど、笑うとちょっとカワイイよね〜。体型も案外ボン・キュッ・ボン! で羨ましい……」
「おねーちゃん、負けてるかも〜♪ ぼよんぼよ〜ん!」
「うっさいなあ!! 今マニキュア塗ってんだから、ジャマすんなよ!」
(俺は盗み聞きなどしない……だがそれも、生前の話だ)
噂話は、聞かれるために存在する。そう自分を納得させたシドは、教室のドアを開けた。
缶ジュース片手に談笑していたのは、マカと椿とトンプソン姉妹だった。
ソウルは後ろの席で、付き合いきれないといった風情で音楽を聴いている。キッドは呆れて先に帰ったようだ。
「お前ら、もう帰って休め。明日の課外授業もキツイぞ」
「はーい」
教職員の務めを全うしたシドは、先程の少し引っ掛かる話題を掘り下げてみる事にした。
「……ところでお前ら、ナイグスの素顔を見た事があるのか?」
キョトンとした女生徒達は、何を今更という顔をしている。
「えーと……体育の授業中は、フツーに包帯取ってホイッスル吹いてますけど」
「一緒にシャワーも浴びましたし……」
「モチロンすっぽんぽんでね〜♪」
「何気に高そうな石鹸使ってんだよなー」
長年ペアを組んでいるシドでさえ、ごくたまにしか見かけないナイグスの素顔。
何か重大なポリシーでもあるのかと思っていたが、生徒達にはごく普通に晒しているというのは初耳だった。
「なーなーシド先生! オレ様、前から気になってんだけど〜!!」
天井にぶら下がり懸垂をしていたブラック☆スターが、いきなり降り立った。
シドとは物心ついた時からの付き合いであるブラック☆スターは、彼に対して非常にフランクな接し方をする。
その悪ガキが自分を”先生”などと呼ぶ時は、ロクでもない事を言い出す前触れだった。
「シドとナイグスねーちゃんって、デキてんの?」
『・・・直球かよッ!!!』
その場にいた全員が、一斉にツッコミを入れる。
「くだらん寝言は、死んでから言え。忘れ物するなよ」
質問をスルーしたシドは、さっさと教室を後にした。
煙を吐く程のゲンコツを喰らい白目を剥いたブラック☆スターをおぶった椿は、何度も頭を下げた。
(デキてんの? か…)
それを一番知りたいのは、シド本人かもしれない。
162 :
156:2008/12/07(日) 22:51:39 ID:BERpMG6+
【4】
午後の体育の授業を終えたナイグスは簡単にシャワーを浴び、ナース服に着替えてから保健室に戻った。
(……?)
無人の筈の保健室から漂う、ピリピリとした気配。ナイグスは服の中に仕込んだメスを構える。
「誰だ!」
一気に扉を開けると、シドがベッドの上に腰掛けていた。
「俺の前じゃ滅多に素顔を見せない癖に、生徒相手には無用心だな」
つい先程、死神様から一緒に呼び出しを受けた時、ナイグスはジャージ姿に素顔だった。しかし目の前の彼女は既に、キッチリ包帯を巻いている。
心なしかシドの機嫌が悪いのは、顔面に突き刺さったメスが原因ではないようだ。
「なら聞くが、我々が主に担当するミッションは何だ?」
「暗殺や潜入捜査……いわゆるスパイ活動だな」
「我々が顔を合わせるのは?」
「ここ最近は、任務の時だけだな」
「そういう状況で、あんたの前で常に素顔を隠す事を、どう思う?」
「…………当然の流れだな」
あっさり論破され脱力するシドに、ナイグスはさらに追い打ちをかける。そういえば彼女も、最近虫の居所が良くないようだ。
「この際だから言わせてもらうが、最近あんたは無茶し過ぎだ。この間のように大ケガする前に、私を敵に投げ付けてでも一時撤退して態勢を立て直せ!」
「なッ……、無茶はお前の方だろ。武器を置き去りにしてトンズラする職人がどこにいる!」
「なら、私を敵の急所に命中させろ! 私にだって中距離攻撃は出来る。最近あんたと常に同行している、梓には及ばないが……」
普段のナイグスは、決してこんな無謀な戦い方を提案しない。まして他の武器と自分を比較するような私情も挟まない。
今日のナイグスは、何か変だ。
そしてシドもつられるように、徐々に冷静さを失っていった。
「武器が職人を守るのは、当然の務めだ! 空気読めバカ!」
「男が女を守るのも、当然だろうが! 察しろバカ!」
「女はおとなしく守られていろというのか? 生ぬるいジェンダー論なんぞ、墓穴掘ってほざいてろバカ!」
「お前は充分強い! だがそれ以前に俺が勃っちまう位いい女だっつってんだバカ!」
この不毛な言い争いのきっかけは何だったのか……頭に血が上っていて、それすらも思い出せない。
これではまるで、痴話喧嘩ではないか。
163 :
156:2008/12/07(日) 22:52:45 ID:BERpMG6+
「言っておくが……」
ナイグスは、目を伏せてボソッと呟いた。
「確かに生徒に素顔は見せている。だが……あんな事は、シド以外とはしていない」
「あんな事って一体何の…………………………………………え、お前、今何言っ……」
あんな事。
そのキーワードの意味するところを理解するのに、少し時間がかかった。
「……他の男となんて、する気も無いんだ! 死んじまえ!!」
「当たり前だ! お前は俺だけにヤラれてろ! っつーか、俺はもう死んでる!!」
「最近は遠距離共鳴の話ばかりしやがって! どうせ私は超々近距離武器だ、あんた以外は視野に入らない! 悪かったな!!」
「俺の真骨頂は接近戦だ! お前無しで闘えるか! お前は俺のデスサイズだ!!」
「なら二度と死ぬな! もしまた私を一人にしたら、殺すぞ!!」
二人は死神様に忠誠を誓っている。
だがその割に、ナイグスをデスサイズにする事……言うなれば死神様の所有物にする事には、あまり熱心ではなかった。
「なかなか見つからねぇもんだなー、魔女ってのは」
「私らは現場主義者だ。デスサイズへの近道は他の連中に任せて、まずは悪さをする小悪党共から殲滅していこう」
死武専生時代の二人はそう言い訳しながら、嬉々として課外授業へ赴いた。
一心同体のパートナーに背中を預け、互いの持ちうる技術の全て……体術やトラップを駆使する暗殺三昧の日々。
それはたまらなく甘美で痺れるような日常。刹那的な快感を伴う、まさに殺伐だけどウキウキライフ。
あの頃は一緒に闘えれば満足だった。楽しいことだけ考えていればよかった。
だが、二人の間にはだんだんと、面倒臭い事情が付き纏っていく。それが多分、大人になるという事なのだろう。
「お前の目が黒いうちは、何度でも蘇ってやらぁ!!!」
シドはそう叫んだ瞬間、ここ最近持て余していたモヤモヤした気持ちに対する答えの一片が、何となく見えた気がした。
気が付けば、シドはナイグスを、保健室のベッドに押し倒していた。
「……何のつもりだ?」
ナイグスはベッドに押し倒されながら、なおもシドを果敢に睨みつける。
「俺達はこうして、普通にベッドでヤッた事なかったよな」
「やるって……何をだ」
「あんな事。」
164 :
156:2008/12/07(日) 22:53:23 ID:BERpMG6+
【5】
本音を言えば、ナース服を脱がすのは少し惜しい。
だが、今はジャマな存在でしかなかったので、スカートのスリットに手をかけ、一気に引き裂いた。
「こ、こら! 備品を破くな! ……って、どさくさ紛れに何を…」
シドは腰に付けているウォレットチェーンで、ベッドのパイプにナイグスの手首を縛りつけた。
そして、自分とナイグスを阻むもう一つの障害物……彼女の顔を覆う包帯に指をかけ、一気に引き下す。
「っ!」
万歳をするような格好で手の動きを封じられたナイグスの顔が、みるみる紅潮する。
その染まった頬や潤む唇を目の当たりにして、あれだけ散々抱いてきたナイグスが”女”である事にようやく気付いた自分は、バカかもしれない。
その唇を奪いたい欲望に、シドはあっさり負けた。だが、肝心の唇が自分には無いので、ナイグスの唇を丸ごと頬張るように貪る。
「ん……んうぅ〜……っ」
強引に舌を割り込ませると、ナイグスの抵抗が一層激しくなる。
しかし、彼女の脇腹に指を這わせて力が抜けた隙に、肩や腕から解けた包帯を拝借し、身体とベッドを結わえ付けるように固定してしまった。
(チッ、油断した……しかし、仮にも一回目のキスで、舌を入れるか? 普通……)
さりげなく特殊合金のワイヤーも絡ませてある。大の字に固定されたナイグスが身体の一部をナイフに変化させても、多少時間を稼げるだろう。
唇を味わいながら、シドは解けかかった包帯が辛うじて隠している、ナイグスの胸元で揺れる二つの半球に手を伸ばす。
「だ、駄……」
しなやかで筋肉質な体躯に反して、そこは柔らかい。しかし何度も揉みあげるうちに、次第にそれぞれの山頂が自己主張をし始めた。
ナイグスもそれに気づいているようで、自分ではなく変な触り方をするシドが原因だと言いたげに睨みながら、掌から逃れようと無駄な抵抗を試みる。
次第に荒くなるナイグスの鼻息に、甘いものが含まれ始めたのを察知し、シドは唇を解放した。無論、彼女の嬌声を聴くために。
胸元を覆う包帯の隙間から指を忍び込ませ、窮屈そうにツンと尖った突起だけを露わにする。
褐色の肢体に絡みついた白い包帯から覗く、紅潮した先端。そのコントラストに、危うく理性が飛びかけた。
そっと摘んだだけで、ナイグスはピクンと反応する。
少し強めに捻ったり、引っ張ったりするうちに、包帯から乳房全体が露出した。
「……見、見るな……あっち向いてろ!」
いつの間にか足の関節を外して緊縛から逃れたらしく、ナイグスはいきなり蹴りを繰り出してきた。
シドはその足を、小脇に抱えるように難なく受け止めた。そして、そのまま彼女の足の間に体を割り込ませ、大きく拡げさせる。
いよいよ最後の砦を、完全に陥落させる時が訪れたのだった。
「や、やめッ……あ、や」
シドはプレゼントのラッピングを解くような面持ちで、ナイグスの腰から下に巻き付いた包帯を解き始める。
外気に触れた空気の冷たさが、最も恥ずかしい秘密を暴かれた事をナイグスに自覚させていった。
濡れた包帯から現れたサーモンピンクの亀裂は、露にまみれて微かにほころんでいる。
その上に添えられた下肢の茂みは、きちんと手入れされていた。それは明らかに異性……つまりシドの視線を意識しての事で、そう考えると妙に興奮する。
背けた顔を枕に埋めるようにして、耳元まで紅潮させているナイグスを見ている内に、ふとシドは一つの仮説をひらめいた。
ナイグスはいつも前戯や愛撫される事を拒んで一方的にシドを攻め、扇情的な声や表情をひた隠し、服も自分自身で最小限度のみ脱いでいた。
もしかしたら彼女は、自分が攻められ受け身に回る事に、極度に弱いのではないだろうか?
165 :
156:2008/12/07(日) 22:54:31 ID:BERpMG6+
(思い立ったら、即確認……俺はそんな男だった)
秘部に右手を伸ばし、中指を挿れてみる。そこは今までとは比べ物にならないくらい、濡れていた。仮説は正しかったようだ。
一方ナイグスは、断続的に襞をひくつかせながらも、髪の中に仕込んだ糸鋸でウォレットチェーンを切断していた。
シドは慌てて、ナイグスの細い両手首を左手で封じた。
(油断も隙も無い……少し体力を削っておくか)
いつ手首を刃に変化させるか警戒しながら、シドはさらに人差し指もナイグスの蜜壷に侵入させ、2本指の抜き差しを繰り返す。
「んく……っ」
ぬめつく洞窟はどんどん熱と湿気を帯び、シドの指を締め上げていった。
「なぁ、ナイグス。俺は記念撮影する時、Vサインを欠かさない男だったよな」
「んうっ、嘘つけ! そんなダサい写真、見た事無……あ、くぅ……んっ!」
挿入した右手でVサインをするように太い指を暴れさせると、ナイグスの腰も合わせて揺らめいた。
シドはわざと音を立てながら指を抜くと、ナイグスの鼻先で再びVサインを作り、糸を引く指を見せつける。
(こいつ、いつもは人に咥えさせて黙々と出すだけの癖に……調子に乗りやがって!)
怒鳴りつけようと開いたナイグスの口に、シドは彼女の秘唇に入れていた指を突っ込んだ。そのまま舌や奥歯の横をくすぐる。
誰にも触られたことの無い意外な場所に性感帯を発見したナイグスは、混乱した。抵抗する力も一気に抜けてしまう。
その隙にシドは、再びVサインをナイグスの最奥めがけて、先程より勢いをつけて突き入れた。
同時に、いつも彼女が先に達する時に自ら弄っていた快楽のスイッチを、包皮越しに親指でせり上げるように圧迫する。
「〜〜〜〜〜〜ッ!!」
その刹那、スプリングにガタがきている古いベッドの上で、ナイグスが跳ねた。
プシュッという音と共に噴き出た潮が、シーツを濡らす。
(……もしかして、もうイッたのか?)
肩で息をするナイグスの目は虚ろで、足を拡げきったまま完全に脱力している。
シドの目の前には、淫らに咲き乱れる花弁が蕩け、口を開ききっていた。今なら何をしても反撃されないだろう。
シドはいつもナイグスがしてくれている口舌奉仕の返礼をする事にした。やられたら、やり返す。俺はそんな男だ。
「冷た……ッ!」
シドの舌が尖った花芯を弾いた時、思わず口にしてしまった言葉を、ナイグスは後悔した。彼は命と一緒に、体温も奪われているのだから。
一方のシドはさして気にする事もなく、平然と言った。
「すまん、やはり少し暖めないと辛いか……気遣いが足りなかったな」
「暖めるって、どこで……あ、んぅっ、まさか……ぁあッ!?」
長く冷たい舌が、今一番熱を帯びている襞をかき分け、奥へ奥へと侵入してきた。
固く強ばらせた舌先が内壁の性感帯を通過するたびに、ナイグスから涌き出る蜜はだんだん粘りを帯びてくる。
シドは充分に温もった舌先で、改めて敏感な芽をくじる。さらに前歯で甘噛みし、掠めるように嘗めたてると、とうとうナイグスは嗚咽を漏らし始めた。
「しかし、不思議だな……」
涙を滲ませて逃げ惑うナイグスの腰をガッチリ抱え、シドは冷静に呟く。
「ひんッ、な、あぁ、何が、だ……」
「体温は無いのに、味覚はハッキリ残っている。シュタインの技術は凄いと思わんか?」
(……あの倒錯淫行博士……研究所ごと爆破してやる!!)
ナイグスは、シュタインに対する怒りを爆発させた。
自分の顔がどんどん火照る原因を博士に責任転嫁している事を、認めたくない一心で。
166 :
156:2008/12/07(日) 22:55:35 ID:BERpMG6+
【6】
ナイグスのどこをどう攻めればどういう反応を示すのか、もっと試してみたい。
身体中を触り、舌を這わせ、蹂躙し、仰け反らせ、啼かせたい。
だが、ナイグスの中に入りたいという欲求に耐えることは、これ以上出来そうになかった。
第一弱点を探るにも、現在のナイグスは全身が弱点となっている。淫靡な尋問の続きは、次の機会に持ち越してもいいだろう。
この期に及んでまだ抵抗しようとするナイグスの両足をさらに拡げ、シドは彼女の中心へと狙いを定めた。
「た、頼む……」
シドの視線から逃れるように顔を背け、ナイグスは言った。
「いつもみたいに、後ろから来てくれ……」
消え入りそうなナイグスの声。
きっと任務であれば、公衆の面前で一糸纏わぬ姿になる事も厭わないと思しき、普段の気丈さからは想像出来ない姿。
そんな女の羞恥に塗れた哀願が、基本的に女子供に対して優しい筈のシドに嗜虐欲を宿らせてしまった。
「俺は、甘えは許さない……そんな男だ!」
顔を覆う腕を再びベッドに押し付け、最奥まで楔を打ち込んだ瞬間、ナイグスは声にならない声をあげ、またも達してしまった。
「ぁ……か、ああ……や、はぁ、ろぅんッ」
ジャスティン=ロウ直伝の読唇術を駆使すると、息も絶え絶えのナイグスは「馬鹿野郎」と言っている。後で刺されるかもしれない。
(……とは言ったものの、やはり女には……というか、こいつには敵わん)
シドは一刻も早く目茶苦茶にしてしまいたい獣欲をねじ伏せ、繋がったままナイグスが回復するのを待つ事にした。
実は自分もかなりギリギリの瀬戸際に追い込まれているのだが、男としては一旦挿れた以上、やはり自分より女をイカせる余裕を見せつけておきたい。
ここはひとつ、ごく普通の世間話でもしながら、休憩して落ち着こう。
「そういえば……今日の100m走の結果はどうだった? チーム編成の参考に聞かせてくれ」
「あ、あ、マ……マカのタイ、んぅ、タイムが縮ひんっ……はあぁ、ああ、あ、っ」
(・・・ヤバイ! これは逆効果かもしれん)
保健室のベッドで白昼堂々犯される保健医の、喘ぎ声で途切れ途切れになっている口から真面目ぶった話をさせるという、教職員にあるまじき背徳行為。
暢気な世間話で意識を散らすつもりだったが、逆に情欲を加速してしまった。
シドは生唾を飲み込みながら、己の迂闊さを後悔した。自分の血管の千切れる音が聞こえた気がする。もう我慢の限界だった。
腰を引こうとするナイグスの両足を肩に担ぎ、全体重を預けるように深く挿入する。
「うあっ! 待、って、またイき……ひぃあッ!!」
いつも少し埋まらずに根元が余るシド自身が、初めて完全にナイグスの鞘に収まった時、彼女はまた絶頂を迎えた。
シドはナイグスの背けられた顔を無理矢理正面に向け、その瞬間の表情を余すところなく観察する。
こんなに扇情的な顔をするのなら、包帯で隠したがる気持ちもわからなくはないと思った。
「ま、ちょっと待っ……さっきから、私、ばかりッ……身体、持たな、あっん、」
まだ一度も射精に及んでいないシドと違って、何度も絶頂に達しているナイグスの最奥は、どんどん敏感になり続けていた。
「すまん、もう……止められん……少しの間、いい子にしていてくれよ」
何度もイカされ切羽詰まっている一方でマイペースを崩さない職人に、ナイグスはだんだん腹が立ってきた。
今日はいきなり押し倒されたので、いわゆる予防措置は何もしていない。
ゾンビの子種に生殖能力があるかは不明だが、このまま膣内射精されるのは業腹だ。
「甘えてるのは……あんたも同じ、だろ!」
ナイグスはシドに絡めていた足を伸ばす。その途端、シドの身体が後ろに転倒した。
167 :
156:2008/12/07(日) 22:56:14 ID:BERpMG6+
【7】
(油断した……)
シドは天井を見上げる。
いつの間にかナイグスの足から伸びた包帯が、天井の電灯とベッドの足柱を経由して、自分をベッドに縫い付けていた。
ナイグスが器用に足指で包帯を引き結ぶと、シドの後ろ手は完全に緊縛された。
「あんたもまず、膣内より先に口で果てな」
ナイグスは肩で息をしながら、身動きを封じられたシドの怒張を右足の指で扱く。
自分の蜜と先走りを絡めた潤滑液で、輪を描くように先端やくびれも愛撫した。
「お、お前……どこでこんな事を覚えやがった……く、うぅ」
もう片方の左足指は、シドの根元を圧迫している。
「イケなくて辛いだろ? 私はあんたのせいで疲れて動けない。イキたいなら自力で脱出して、自分でしゃぶらせな」
シドとベッドを固定している包帯の締め付けは、たいして強固ではない。素直にナイグスに降伏すれば、簡単に外れる程度の拘束だった。
一方、ナイグスの足に絡みつく包帯は、彼女自身の太腿を貞操帯さながらにきつく閉ざしている。
ナイグスは形勢逆転にニヤリと笑むと大きく口を拡げ、屈服したシドのエゴが到来するのを待機した。
瀬戸際で妨げられた射精欲を満たすには、おとなしく白旗を掲げてナイグスの喉奥に待つ快楽を貪る以外に道は無いようだ。
シドは蝋燭立ての尖った飾りで包帯の結び目を解き、後ろ手に縛られたままナイグスの側ににじり寄ると、ためらわず口を犯した。
「んぐ、んっ……ちゅ、ず、かはっ」
身動きの取れないナイグスの代わりに、シドは自分で腰を動かした。
頭を激しく揺すられ、はしたない涎音を立てつつも、勝利を確信したナイグスはシドを思い切り吸い立て、彼の顔を見上げる。
しかしシドもまた、勝ち誇った顔をしていた。
彼は達した刹那、自身をナイグスの口から引き抜き、彼女の顔面に欲望の全てを射出したのだった。
びゅッ、びゅるッ、びゅるるッ! と、シドの腰が痙攣する度に吐き出されたそれは散々焦らされた分、かろうじて液体と呼べる程に濃い。
ナイグスの顔面で受け止めきれなかった精は、ゆっくりと臍を経過し、手入れされた叢のあたりまで滴っていく。
「熱……ッ!」
先程とは真逆の感想がナイグスの口から漏れる。男の欲望は、こんなに熱いものだったろうか。
168 :
156:2008/12/07(日) 22:57:25 ID:BERpMG6+
勢いにまかせてAV紛いの暴走をしてしまったシドは、今度という今度は死を覚悟した。
「あ、いやその、面目無い! 生前から一度やってみたくてな……は、ははは……」
「・・・」
しかし、俯いたナイグスは焦りまくる彼に対して、無言で右手を差し出すだけだった。
よく見ると手刀が武器化され、刃が蝋燭の灯を反射している。ナイグスは包帯で閉じられた太腿をもじもじと動かしていた。
褐色の肢体に糸引く白濁雨を浴びながら、ナイグスは多分、自分を強請っている。
この状況を目の当たりにして、理性を保てる奴がいるとしたら、そいつは種無しだ。
「ナイグスッッ!!!」
シドは腹の底から叫んだ。
自分の後ろ手を拘束する包帯を引きちぎり、ナイグスの刃で彼女の包帯を切り捨てたシドは、全速力で彼女に覆いかぶさった。
ナイグスの背後から、不穏な音が聞こえる。勢いに負けたベッドのバネが数本、完全に陥没したようだ。
「あああああぁぁッ!!」
一方的に押し倒すだけでは物足りない。抱きたい。抱き締めたい。
体面座位で抱き合ったナイグスは、自らも動き始める。互いの吐息で、二人は窒息寸前だった。
「あひッ、あぅ、ぃ……いつもあんたは、勝手ばかりしやがっ……て……!」
ナイグスはシドの背中に腕を回した。何かにしがみ付かないと、どこまでも陥ちていってしまいそうで怖かった。
背中に立てられた爪の刃がシドの朽ちた肉に食い込み、切り裂く。だがシドには、痛みを感じる余裕などなかった。
「いつも、あっ、そこ駄ッ! ……ん、一人で突っ走って……一人で死んで……」
シドの胸に顔をうずめたナイグスの表情は見えない。
「もう…………二度と死ぬな」
シドの胸を濡らす熱い雨は、果たして汗だけなのか。
「……悪かった。これからは、せいぜいいい子にするさ」
二人は初めて、同時に達した。
太陽が傾き始めるまで何度も何度も、互いを貪った。
上下前後、ありとあらゆる部分で繋がった。
絶頂の嵐が引いてからも、しばらく身体は繋がったまま離れなかった。
169 :
156:2008/12/07(日) 22:58:28 ID:BERpMG6+
【8】
今日が居残り生徒の少ない、課外授業が多い日で助かった。
しかし、保健室の備品はあちこちが損傷しまくっている。毎日クリーニングに出しているシーツはともかく、ベッドが壊れた言い訳を考えると頭が痛い。
意識が戻ったナイグスは、とりあえずシドの背中に付けてしまった引っ掻き傷の応急処置を始める事にした。
職業病というより、この傷をシュタインにだけは見られたくなかった。茶化された日には今度こそブチ切れるかもしれない。
ナイグスが身体を起こすと、名残惜しそうにシドと自分を繋いでいた体液が、糸を引いてはプツリと消えた。
「傷……」
「ん?」
「ちゃんと残ってるんだな、昔のも」
修羅の道を生き抜いてきた二人の身体は、様々な傷が少なからず残っている。
そういえば、落ち着いて互いの裸を見るのは初めてだった。
「これは全部、俺様の名誉の負傷だ。蘇生ついでに消されてたまるか」
「カッコつけるな。右腕の傷は、課外授業で一緒にコケた時のだろ? 私の左腕にも残ってる」
集めた魂が2桁に達した頃だったろうか。二人三脚よろしく拘束された状態で逃亡を図った二人は、敵前で盛大にスライディングしたのだった。
おかげで二人のタトゥーの下には、無様に連結した擦り傷が残っている。
「美化された思い出に水を差すなよ」
「悪かったな」
ナイグスが穏やかに笑った。こんな顔は、久しぶりに見る。
「……なぁナイグス。一つ聞いていいか?」
「構わん」
自分をかばった時に負ったシドの銃創を眺めながら、ナイグスは生返事をする。
「俺が死んでた間、寂しかったか?」
「自惚れるな。少し退屈だっただけだ」
ナイグスはシドの頬を拳で小突くと、プイと後ろを向いて寝てしまった。
170 :
156:2008/12/07(日) 22:59:36 ID:BERpMG6+
【9】
数日後。
久々の単独任務を終えたシドは、傷口を押さえたままツギハギ研究所へ直行した。
「ナイグスがいないと大変だね」
シュタインはタバコを揉み消し、麻酔と肉体蘇生薬入りのコーヒーをシドに差し出す。
「マリーと男子禁制の修道院へ潜入捜査だとさ。多分ガセだろうが、魔女が潜伏してるとタレコミがあったらしい」
シドとナイグスの関係は、あれからも相変わらず進展も後退もせず、以前と全く変化がなかった。
しかし、マリーの癒し系魂と尽きない恋バナに接すれば、ナイグスも多少は女らしくなるかもしれない。
ゴシップ好きな彼女に余計なことを吹き込まれる恐れもある、諸刃の皮算用だが。
博士はシドのケガを診るなり、顔をしかめた。想像以上に傷が深い。
「いくらゾンビが不死に近いとはいえ、無茶しすぎだ。損傷がひどければ魂も定着できない……滅びるぞ」
「大変なのは、皆一緒だ。生徒たちも、お前もな」
シュタインの内に潜む狂気の件は周囲からそれとなく聞いていたし、本人も隠そうとしていない。
「僕は一人だからいいんだ。とにかく、あまりナイグスを心配させちゃダメだよ」
「あいつは心配なんかしてないさ。俺が死んだ事自体、こだわっていないみたいだし」
「……君、ホントにそう思ってる?」
「俺がいつも着てる墓石モチーフのTシャツは、彼女からのプレゼントだよ。とんだブラックジョークだ」
シュタインは、やれやれ……と肩をすくめた。
「君の眉間に女神様が降臨した日も、君達は別行動中だったでしょ?」
そういえば、そうだった。確か些細な事で喧嘩したまま、単独任務に赴いたのだ。
「別に口止めされてないから言うけど、彼女、あの日は大変だったらしいよ。死神様とスピリット先輩の前で大泣きしちゃって」
「え……」
「挙句、今すぐ仇を討つって暴れたとか」
初耳だ。
ゾンビとなって再会した日も、ナイグスはいつも通り冷静沈着だった。
第一、淡々と任務をこなした後も生前と同じように、普通に『儀式』に及んでいたではないか。
(女の考える事はさっぱりわからん……俺は昔からそんな男だ)
ともあれ蘇った当日、スピリットにいきなりぶん殴られた理由だけは判明した。彼は女を泣かす奴にはトコトン厳しいのだ。
「まぁ君の前では、死んでもどうって事ないって顔をしてるみたいだけどね」
「何故……だ?」
「さあね。悲しんだら、死して尚戦う君の誇りを傷つける事になるとでも思ったんじゃないの?」
「……」
「まぁ、気になるなら直接聞くんだね〜ベッドの中で。さすがに保健室で……っていうのはどうかと思うけど」
シドは無言で、墓石を振りかぶる。シュタインはヘラヘラ笑いながら、懐から一枚の写真を取り出した。
「マリーから貰ったんだ。彼女たちの潜入先、本当は舞踏会だって知ってたかい?」
「はァ?! 俺は一言も聞いてねぇぞ」
鬼神復活後は妙にキナ臭い任務が増えた事もあり、二人は単独任務に就いた場合も情報交換を密に交わすよう心掛けている。
しかし今回の任務については、ナイグスの口が妙に重かった。それは気のせいではなかったようだ。
とはいえシドも、スピリットとキャバクラへ潜入した時は「女人禁制の施設へ行く」としか言っていないのだが。
「で、これがその隠し撮り写真。ナイグス嬢のドレス姿……見たくない?」
素知らぬ振りをしつつも興味津々なシドを見ていたシュタインの表情が、マッドサイエンティストのそれに変化していった。
「じゃあ、ちょっとだけ解剖させてくれないかな。ついでに生殖機能の増強もしておくからさ」
シュタインは、結局自分の脳天に落ちた墓石の下から、ドアを蹴り開けるシドに向かってヒラヒラと手を振った。
「報告ごくろ〜さん♪ 今日はもう帰っていいから、たまにはナイグスさんをデェ〜トにでも誘ったら??」
任務の詳細を報告しに行くと、シュタインとの会話を知ってか知らずか、死神様は脳天気にそう言った。
ナイグスはもうデス・シティーに戻っているはずだ。とりあえずこの写真をネタに、からかいに行ってやろう。
シドはポケットにねじ込んだ写真を、鼻歌混じりに取り出した。
171 :
156:2008/12/07(日) 23:00:42 ID:BERpMG6+
【10】
死武専に戻る途中、ラフな私服でウィンドウショッピング中のナイグスを見つけた。
「よう、お疲れさん。女の園は楽しかったか?」
ウィンドウに映るナイグスの顔は、シドを睨みながら憮然としている。
「……どうせ見たんだろ? マリーの撮った写真」
「あぁ、アレな」
確かに見た。
ビロードのドレスに夜会巻き、眼帯のかわりにライトストーンをあしらったモノクルを付けたマリーの隣に写っていた女性。
包帯で体型を変化させ、金髪のカツラに胡桃色のカラーコンタクトを施し、イエローオークルのドーランを塗った女性が、多分ナイグスだろう。
話によると、彼女はダンスや立ち居振る舞いも完璧にマスターし、薬で声色まで変えていたらしい。
そのプロ根性には素直に脱帽したが、ここまで完全に別人となっていては、もはや仮装の域だ。からかい甲斐が無くてつまらない。
溜め息をつくシドには目もくれず、ナイグスは食い入るように店内のディスプレイを覗き込んでいる。そこには色とりどりのビンが並んでいた。
「香水か……給料も出た事だし、欲しけりゃ買ってやろうか?」
「結構だ」
「たまには男に甘えても、バチは当たらんぞ」
こういうものに興味を示すようになったのは、マリーの影響だろうか。
「香りを暗号にした遠距離通信を考えたのだが、潜入時に気付かれるリスクが高いからな。断念した」
「…………」
包帯で覆われた口から紡ぎ出される色気のかけらも無い回答に、シドは苦笑した。
(やっぱコイツは、ちっとも変わってねぇな……)
172 :
156:2008/12/07(日) 23:01:36 ID:BERpMG6+
【エピローグ】
俺もナイグスも、そして俺達の関係も、生前とまったく変わっていない。
少なくとも俺は、今までずっとそう思っていた。多分ナイグスも同じだろう。
でも、もしかしたら、何かが少しだけ変わっているのかもしれない。そんな気がする。
「……私の顔に何か付いているのか?」
任務が終わり、飛び散った瓦礫と化け物の臓物に囲まれた廃墟で、俺達はいつも通り『儀式』に耽溺していた。
珍しく正面から俺に抱かれたナイグスは、俺が口中にぶちまけた精液を一滴も残さず飲み干した。
「向こうを向いていろ」
喉の奥に収まりきらず唇にこびりついたそれを舌で嘗め取る仕草に、果たして他意は無いのだろうか?
何にせよ自分の唇が朽ちてしまう前に、あいつの唇をキチンと奪っておかなかったのは、少し勿体なかったかもしれない。
−END−
173 :
156:2008/12/07(日) 23:02:25 ID:BERpMG6+
以上です、お目汚し恐縮でした。
もうちょっとSM紛いにネチネチいきたかったんだけど、
アニメで観たBREW争奪戦の二人が普通にかっこよくて理性が邪魔したorz
そんなわけで、エロ度低め(というか少なめ)で申し訳ない。
もしこのSSを読んで二人のイメージが悪くなったらすまん。
少しでも暇つぶしになったら幸いです。
>>156 おお!リアルタイム投下遭遇GJでした!
ドライでハードボイルドなところが、この二人らしくてかっこよい!
ナイグスがツンデレなのもイメージどおりだ!
>>156 フフ・・・・・恥ずかしい話ですが・・・・・・その、勃起してしまいましてね・・・・・・!
「なら二度と死ぬな! もしまた私を一人にしたら、殺すぞ!!」 って台詞で。
新たなる信仰の始まりに乾杯!乾杯!
設定が丁寧に汲み取られているし、キャラクターの掴み方も実に好み。
エロもロマンスも申し分なく、何より文章がきれいで読みやすく、非常に勉強になります。
どうぞこれからも高レベルな作品を書き続けてください。
負けてられん。負けてられんぞぉ。
>>156さん、すごい!GJ!
長さを感じさせない流暢な文章と表現力、羨ましいです。
内容もとてもよかった。彼ららしいと思いました。
ありがとうございました!
魂の共鳴連鎖で乱交パーティー
梓のキャラスレ、もしかして落ちた?orz
切ないのでシュタイン×梓でも書くか…
180 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 02:00:01 ID:s1zCdM0r
なんか廃れてきたな…
シュタイン×梓期待age
神がいる・・・GOD JOB!
ナイグスかわいいよナイグス
昨夜のレイトショー
まいっちんぐマリー先生が可愛い声で怒りながら
「全員呼び出しyo!」
おしおきプレイ的な何かに目覚めそうな自分がいた
いつくるかわからないブラックスター×マカのエロのために裸でまってるぜ
寒いぜ・・・・
そろそろオックスくんとハーバーとキムとジャッキーの乱交のターンが来てもいいと思うんだ
★関係は一度書きたいんだが、どうも前スレ52の
>「くはーーーーッ! きンもちイーーーーッ!!」
>「あーーーーーーーーッ! でるでるでるでるでるぞーーーーーーッ!!」
という無駄にうるさい★が頭をよぎってしまって俺には書けないw
だから一緒に全裸で神の出現を待つぜ!!
マカのおもらしも待ってるぜ
>>156のせいでシドが梓使うシーン見るたびにナイグスが改めてヤキモチ焼いてるだろうなーとしか思えなくなったw
他のスレでも、梓はシドに気がありそうだとか
シドが梓の武器性能に惚れ込みすぎてるとか
彼女にふられた日にゾンビが美女二人にチヤホヤされてムカツイたとかw
書かれてた気がするが、百合好きな俺としては梓の百合モノも読みたい訳で…
梓以外のデスサイズ(武器と職人両方の)の情報がもっと欲しいところだ。
マリーとBJはパートナーじゃなくて単なる元恋人なんだっけ?
シド、やたら梓のこと褒めてるもんなァ
千里眼凄い、とかさすが梓だ、とか
シドは人を褒めたり評価するのが上手いと思う
教師に向いてるし、モテるのも頷ける
何巻だったか、表紙のシド&ナイグスに萌えた。
ナイグスが意外にナイスボディなのと、シドに
手を預けてるのがたまらん。
192 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 20:03:16 ID:t9DXXEzB
ブレアたんXソウルも書いて下さい。
>>191 俺もその表紙で萌えた
あと、ギリコとアラクネの表紙とか
あの二人はエロい
あのギリアラ表紙だけ違う漫画みたいだww
濃ゆくて素敵ww
なんだ今日は死人祭りか?w
>>190 原作じゃ椿のパンチラにハァハァしてたくせに良い先生だと思う。
説教しながら無茶を見守ってるブラック★スターとの接し方が義兄弟ぽくて好きだ。
>>191 ナイグスの腰は、腰使いが凄そうで反則すぎる。
片手と片腕をシドに預けてる構図も燃える。
両乳をギリコに預けてるアラクネ、フリーとエルカも体格差バランスも萌え。
梓の女王蜂体型も捨てがたい。
メデューサ総受け待ってます
メデューサ総受けと聞いて
エルカのおたまじゃくしでぬるぬるおなぬー
ミズネ達に奉仕させる
ラグナロクの舌でべろんべろんされる(させる)
という受けとはなんか違うかもなのを思い付いた
フリーはエルカといちゃいちゃだからあえてださない
むしろフリエルのいちゃいちゃを聞いておなぬー
フリーエルカがいちゃいちゃしてるのを見て
「…退屈ね」
とか言いながらも顔が赤いんですね
なんというツンデレいやツンエロ
メデューサはシュタインとの絡みがエロかったわ〜
特に指で汗をつつつっと撫でるとこ。自分指フェチなんでww
レイト見たがトンプソン姉妹のやる気の無さに何か共感した
空気を読まずにいちゃエロ、ソウマカが投下されますよっと。
他のカップリングも好きだが俺に書けるのはやつらだけなんで・・・
ねちっこい前戯が描きたかっただけのソウル視点。
マカちゃんが自慰とかしちゃうのが嫌な君はスルーしてね!
夜中に俺は部屋を出る。毎晩必ず、我慢できずに。
なに、遠くに出かけるわけじゃない。目的地までは約5メートル。
男の我慢の閾値なんて、けっこうせまいもんだぜ。
なあ、分かってくれよ。
もう耐えられないんだ。
マカの白い肌に手を伸ばす。
びくりと震える頬が、闇夜に映える。
絹のようになめらかなそれは、溶けてしまいそうなほど柔らかく、繊細だ。
ごつい男の指を受け止めて、滑らかに滑らせる。
「な、なに・・・・?あ、あんまり・・・触んないで・・!」
夜中の侵入者に対する対応としては、あんまり合格点はあげられないな。その台詞。
あくまで強気な姿勢は崩さない。でも視線が微妙に俺からずれている。
かまわず俺はマカの頬を摩り続ける。緑の目が困惑を告げている。
もっとたくさん触れてみたい。
頬を撫でるだけで、とろけそうに気持ちがいいんだ。
裸のマカの肌に、俺の全身をこすり付けてみたい。
もっと体中にマカの肌を感じたい。
第二ボタンまで外れたブラウスの首筋に指を忍ばせる。
くすぐるように、指先で顎の下をひっかいた。
「あふ・・・・ひゃん・・・・」
のどの奥から耐えるような声。
実に・・・よろしくない。主に俺の体に。
胸と腹の間あたりから得体の知れないうずきが立ち昇る。
「いや・・・・っああん!」
首にばかり意識のいっている彼女の腰を、ふいに強く抱きしめた。
そのまま腰を撫でると、悲鳴が上がった。
「あ・・・いや・・・だめ・・・そ、そこ・・・そこ触んないで・・・!
腰はだめ!あ、あ、あ・・・・!!」
必死にマカは身をよじる。俺の手から逃れようと、可愛らしい抵抗を続ける。
だめだ、もっと触らせろ。
ブラウスを引っ張り上げ、直に腰を撫でた。
わき腹から背骨のあたりを優しく、甘くなで上げる。
手の平全体で、円を描くように、揉みこむように。
「あ!あ!あ・・・・っっっ!やだ!やだぁ!なんか・・・なんか・・・・おなかの奥がぁ・・・・
・・・もう嫌!触んないで!・・・ああう・・・・」
いつのまにかマカの仕草は、太ももをもじつかせるようなものに変わっていた。
赤い顔をして、荒い息をして、切なそうにももを擦り合わせている。
まるでトイレを我慢している時みたいに、必死な顔をしている。
それ、気持ちいいんだろ?もじもじすると、ちょっとだけ下着に敏感なとこが擦れて。
知ってるよ、お前、夜中にその突起を自分で撫でてるだろ。
爪の先で優しく引っかくのがお気に入りなんだろ?
気持ちよくて、でも恥ずかしくてタオルケットをかみ締めて、下着の上からいじめているんだ。
「・・・!!?馬鹿!そんなの知らない!知らないよぉ!!―――ばかぁ!!」
なんだよ、隠すなよ。下から上に撫で上げるの好きだろ?
気持ちよくなると足を突っ張って、ちょっとだけ腰を浮かせてするんだ。
こないだなんか、おしっこを我慢しながらしちゃったから、最後は漏れちゃったんだよな。
なあそんなに好き?自分でいじるの。
「・・・いや・・言わないでぇ・・・・」
恥ずかしさのあまり、マカの顔は真っ赤だ。いやいやと涙目で首をふる。
でもそうしながらもまだももを擦り合わせていた。
そのあまりの愛らしさに、俺はゴクリと生つばを飲み込んだ。
人にいじって欲しいと思ったことない?
俺なら自分でするよりもっと気持ちよくしてやれるよ。
さあ、想像してみ?そのかわいい突起を俺の指で思い切り擦り上げられるの。
きっとすげえ快感だぜ。腰がとろけそうになるよ。
十分に膨れたら舌でペロペロ舐めてやる。くすぐるように舌先で。つぶすように全体で。
「あ、あああああ・・・・・ううん・・・・!」
マカの体がぶるりと震えた。想像だけで感じるらしい。切なげに漏れる吐息。眉間には皺。
俺、部屋の前でいつも聞いてた。
お前が何してるのかなんて手に取るように分かった。
すげえショーだぜ。好きな女が自慰行為してて、喘いでる姿を戸の隙間から覗けるんだ。
毎晩コーフンしてぜんぜん寝れなかった。
「うそ!見てたの?!私の部屋、覗いてたっていうの?!・・・・ひどい!ひどい!ひどいよお!!」
マカの瞳からぼろぼろと涙がこぼれた。いやだ、酷いとわめきながら俺のシャツを掴む。
俺の手はまだ腰を触っている。
ひどい?俺に言わせりゃお前のがひどいやつだ。
何も知らない、汚いことなんてしないって顔してやってることはすげぇやらしい。
そのくせ俺が何も知らないと思って、ちょっとでもそういう素振りをみせると不潔扱いだ。
なあ、潔癖マカちゃん?キスしたいって言ったら気持ち悪い!って言い放ったの覚えてる?
「だって・・・だって・・・夜になるとぉ・・・・!」
夜になると?
「んあっ・・・あそこから、何か溢れてきちゃう。熱くてとろけそうな・・・うずいて指で押さえちゃうよぅ・・・・」
押さえるだけじゃねーじゃん。思いっきり弄ってるくせに。ココ。
「っ・・・!」
俺は足首をつかんで大きく広げるとそっと指を這わせた。
「あああああ〜〜〜!!っっっっつ!!」
想像以上にそこはびしょびしょだった。その上まだ溢れてきていて、ぽたぽたと愛液が垂れる。
ツンとする女の匂い。男を狂わせる麻薬の香りが充満する。
「あああう!ソウル!ソウル!だめ、だめぇ!!」
ああ、もう我慢できねえ。
俺はそこを中指で撫でながら、マカの服を全て取り去った。
なんという生殺し
>>201-203 普段は優等生なのに実はえろえろなマカたんがかわいい!
ソウル同様俺も我慢できねえです
>>201 GJ!!きっとソウル愉しんでんなw
マイナーカプ頑張ろうと思ってソウリズ挑戦してみたんだけど、挫折orz
ソウリズの投下待ってますw
208 :
207:2008/12/20(土) 19:32:22 ID:yo04U2Sc
ミス。“きっと”はスルーの方向で。
209 :
201:2008/12/20(土) 20:57:48 ID:KwHkqDQc
続きです。まだしつこく前戯。もうちょっと続きます。
マカの体を、今まで何度も何度も想像した。部屋の前で喘ぎ声に耳をそばだて、細いドアの隙間から覗く時は
その体のラインはほとんど見えない。
断片的に、蹴り上げた足の細さだとか振り乱す髪とかしか見えない。
だから頭の中で想像することしか出来なかった。声だけで自身を抜くしかなかった。
ああ、マカ。なんて綺麗なんだ。
白くて清らかで細くて、男の体と全然違う。
俺はしばらくその肉体に見惚れた。「ああうぅ・・・・」マカが呻いた。
「はあ・・・・・・・はあ・・・・」
荒い呼吸音が煩わしい。誰かと思ったら俺のだった。
やばい。興奮する。体中の血液が逆流する。下腹部と目の裏が燃えそうに熱い!
「・・・・?ソウル・・・?!や!!いやだ!」
小指だけ、マカの内部に押し込む。くそ、柔らかい。すげぇ・・・なんか・・・・とにかくすげえ。
「やだ、やだ、中は痛い!」
とたんにマカは暴れだす。「痛い!痛いんだって!さわんないで!!」
お前、自分で中はさわらないのか?
「そんなこと・・・・いたいんだもん・・・・・」
ひたすらクリを撫でてるだけなんか。慣れればもっと気持ちいいんだぜ?
「ソウル、もう退いてよ!もうやだ!」
さっきまであんなに蕩けていたくせに、マカは逃れようと本気で暴れだした。
ちょ、ちょっと、待て。ここまでしてお預けは酷すぎる。
暴れるな。さっきの約束、果たしてやるよ。
俺はマカの秘部に顔を近づけ、ちろりと舐めあげた。
「あっ・・・・!」
びくっとマカが震え、抵抗が止む。
いーだろ?もっと舐めてやるからな。力抜いとけ。
俺の舌の温度は少し低い。やや冷たい粘膜がマカの大事な部分を蹂躙する。
「ああっあああああっ!!や・・・きゃっんっ!」
何分かたつとコツが分かってきた。やっぱり強く舐めるより舌先でくすぐるようにすると反応がいい。
にやりと笑うと、快感ポイントとはずれる足の付け根ばかりをわざと舐めてみた。
「そ・・・そこ・・・じゃないの・・・・もっと上・・・を・・・・」
「あううう・・・・いや・・・さっきのとこにしてよぉ・・・もっとうちがわ舐めてよう・・・」
じゃあ舐めてあげたらもっかい中に入れていい?マカ。
涙がぽろぽろ溢ている。気持ちよさに体を明け渡して、マカは艶を放ちながら囁く。
「うん・・・うん・・・・入れていいから。もうちょっとなの。もうちょっとで・・・くるよぅ・・・・」
腰をよじりながら膨れた突起を俺の口元にこすりつけようとする。でもまだ駄目。
マカ、まだイっちゃ駄目だぞ。ちょっとでもイッたらもう舐めてやらないからな。
今度は人差し指を、さっきよりはやや太い指をマカの中にゆっくりと押し込む。
マカの喉がひゅっと音を立てた。
210 :
リラ熊:2008/12/21(日) 19:50:12 ID:jXKInb5X
・キドマカ
恋って何なの?
私のパパとママは離婚した。
どう考えてもパパが悪い。
ママという人がいながら、たくさんの女の人と遊んでいたんだもの。
ろくでなし。女ったらし。
そんな両親を見て育ったわけだから、私は恋をしたいと思ったことはない。
恋をして、それで、なんの得があるっていうの?
「恋を知らなければ、愛には繋がらない」
そんな考えを徒然とキッドくんに伝えたら、彼はさもおかしそうに笑った。
こんな変な話、ちゃんと耳を傾けてくれるのはキッドくんだけだ。
キッドくんはパパと違って真面目な人だ。さりげなく紳士だし。
そしてソウルやブラック☆スターとも違って、歳のわりに大人びていると思う。死神様の息子として、私達が知らない苦労を味わって育ったのかもしれない。
全く異種の男の人。
「どういうこと?」
「恋は、幸せの絶対条件だってことだ」
よく意味がわからない。
だって私には友達がいっぱいいる。
今のままでも充分幸せだもの。
「キッドくんは恋をしているの?」
「しているとも」
なんだか、置いていかれた気分だな。
211 :
リラ熊:2008/12/21(日) 19:58:48 ID:jXKInb5X
・キドマカ続き
キッドくんが好きな人は、どんな女の子かな。
「幸せ?」
「幸せだよ、その子のそばにいる時が一番」
想うだけで幸せなんだ、とキッドくんは目を細める。
体から愛しさが滲み出たキッドくんは、キラキラしていた。
「私には、無理だな」
「何故決めつける?マカだってきっといつか恋をする」
そうかなぁ。私が男の人とそういう関係になるなんて、全然想像出来ないんだけど。
唸っていると、キッドくんの手が私の頬に触れた。
…え、何するの。
「俺がマカに、恋を教えてあげようか」
…は?
キッドくんは私の耳元に唇を寄せ、聞こえるか聞こえないか、こんなことを呟いた。
「マカの初恋、是非ともいただきたいな」
(俺にとってそれ以上の幸せはないのだが、)
私が混乱して硬直しているのをいいことに、キッドくんは私の腰を引いてその胸に抱き寄せた。
ेमरके
今日のアニメみて、どれだけ椿が★のこと考えてあげてるか分かった。★椿みたいなあ…
214 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 01:44:47 ID:lNhdg6kN
ブ
レ
ア
職人さん(SSの)みんなありがとう
ドラマCD目当てにガンガンを購入したが、
次のマカ&ソウル編の予告はスピリットがある薬を入手するとある。
エロパロ的には惚れ薬か媚薬を希望したいところだ。
マカが普段言わないようなことを言うらしいから飲むならマカなんだろうな
マカソウル両方飲むらしい
性格逆転する薬とかかね?
220 :
207:2008/12/25(木) 00:14:13 ID:x0Jnei4P
また改めてソウリズに挑戦してみたんだけど…。
・エロなし←致命的w
・恐ろしいほどグダグダ。
・文章最悪
っていう最終的に何がしたかったのか分からない作品になった。
…それでも投下してみてもいい?
>>216 丁度そのネタ考えてたとこだわw
1作目のドラマもかなりやりたい放題だったから期待できそうだ
>>220 自分は読んでみたいので靴下ぶらさげとく
でもこの板、最近規制中だかアク禁じゃなかったっけか?
223 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 02:24:41 ID:8c4kK6tr
224 :
ソウリズ:2008/12/28(日) 01:52:58 ID:kJzSSIWB
とりあえず投下OKみたいだから、靴下にそっと忍ばせておく。靴下の日から大分経っちゃったけど。
期待はしないほうがいいよ。
レコードから落ち着いた雰囲気のジャズが流れ、話し声ががやがやと響く。
席について品の良さそうな料理を口に運ぶ者もいれば、突っ立ってグラス片手に雑談する者もおり、
来たばかりなのか、辺りを見回しながら徘徊する者も見られる。
今夜はデス・ザ・キッド主催のパーティーが開かれ、主に死武専に所属するものが集められていた。
「暇そうだな。」
ぼーっと辺りを虚ろに眺めていた時に、リズは呼びかけられる。
「ソウルか。」
振り向く。ソウルだ。気づけば彼はリズの隣に立ち、だらしなく壁にもたれ掛かっていた。
同じようにリズも壁にもたれる。そのわずかな衝撃はグラスの中身を少し揺す。
お互いの間に特に交わされる会話もなく、二人はそのまま楽しそうに騒いでいる様子を眺めた。
マカにしつこいように付き纏うスピリットに、
忙しなく暴れまわっているブラック☆スターとリズ。その二人を心配そうに見つめる椿とキッド。
クロナは少しずつながらももくもくと皿に詰まれたご馳走を口に運んでいたが、途中ブラック☆スターとリズに巻き込まれて
引きずれた。
その微笑ましい情景を眺めるだけでも十分楽しくはあったが、せっかく呼びかけてきてくれたのだから、話し相手になってもらおう。
「…いい曲だな。」
リズは曲を示すように上を見上げて呟く。バックに流れる優美なジャズに耳を済ませた。
「だろ。お気に入りだ。」
パーティーに使われるレコードを持ってくるのは大抵がソウルの仕事で、彼の判断で選曲してもらっている。
ソウルはそう自慢そうに言うと、グラスの中身を口に運ぶ。
濃厚なワインが味覚を支配した。ふぅーと息を吹いて、口に残るアルコールを追い出した。
「それにソウルのピアノも加わったら、もっと凄ぇんだろうな。」
リズはわざとらしくピアノのある方向を向いた後、
そのまま期待の膨らんだ表情を作ってソウルを見つめてきた。ソウルはその表情に露骨に嫌そうな態度を取って
「だから、人に聞かせるようなレベルじゃねぇって、前にも言っただろ?」
と返したが、リズはせがみ続けてみる。
225 :
ソウリズ:2008/12/28(日) 01:53:58 ID:kJzSSIWB
「いやいや。確かに不思議な感じだったけど、ありゃ十分弾けてるレベルだって。」
私ピアノできないからよく分かんないけど。とも付け足して。
ブリュー争奪戦での共鳴連鎖で頭に響いてきたソウルの旋律は、脳裏に焼きついて離れない。
奇妙な音程に規則性が読めないリズムで、何かを引きつけるような力を持っていた。
もう1度耳にしてみたい。あの演奏を聞くことができれば知らないソウルの何かが分かる様な気もしたのだ。
「駄目なもんは駄目。」
そっぽを向いてそう言い捨てられた。
ソウルはそのまま向いた方向に向って足を進める。
「どこ行くんだよ?」
機嫌を悪くさせてしまったと思って、冗談が過ぎたかとリズは少し反省しながら呼びかけた。
「外。風に当たってくるだけだ。」
ソウルは振り向かずに答えた。出口に近づくほど、ひんやりとした冷たい空気を感じる。
空を見上げれば口から血のようなものを滲ませる痛々しい月とご対面。
冷たいぐらいの風が心地よい。欠伸が漏れた。
「悪かったな。」
後ろからリズが来た。どうやら先程のことについて謝罪をしているらしい。
夜風で靡く長髪は美しく、彼女をより一層妖艶な存在にしていた。
「別に。」
そっけなく返す。ここの静かな雰囲気と、後ろから聞こえるにぎやかな雰囲気を比べると、中々対照的だった。
「そういや、お前とおうやって話すのって、何気に初めてじゃね?」
リズの言葉を聞いてはいたが、ソウルはそのまま振り向かずに空を見上げたまま。
「…そんな感じもする。」
思えば、確かにリズとはそれほど話した覚えはなかった。簡単な受け答え程度の会話しか覚えがない。
特に話す機会もなかったし、元々あまり親しいわけもなった。
「いい景色だな。」
空を見上げては、リズは思わず呟く。夜空に煌く無数の星達は、見事なまでの輝きを放って存在を主張させていて、
その姿は身内の暗殺者を連想させる。
青紫に佇む夜空に、綺麗な輝きを見せる星達。これほどまでの美しい景色は、中々珍しい。
騒がしいパーティー会場の方から、マカの大声が聞こえたと思うと、鈍い打撃音が響いて、スピリットの泣き叫ぶ声へと繋がってった。
後ろを振り向いては、お互いにクスっと笑う。
226 :
ソウリズ:2008/12/28(日) 01:55:16 ID:kJzSSIWB
あまりの鬱陶しいしさにマカが痺れを切らしたのだろう。マカの持つ分厚い本は側面に蒸気をあげ、スピリットの脳天はくぼんで頭は地面に叩きつけられてめり込んでいる。
心配してシュタインかナイグスを探すのは椿とキッドをよそに、ブラック☆スターとリズはそれを見てげらげらと笑う。
クロナははしゃぎ疲れてその辺に転がっていた。ラグナロクは全く関係ないというようにのんきに飴をしゃぶり続けている。
「そういえばお前、マカとは進展あったのか?」
リズの唐突な問い。振り向いたソウルの表情は、演奏を要求した時よりも嫌悪を表していた。
「だーれがあんなチンチクリン。」
ため息をついて吐き捨てる。
「その様子じゃ特になし。か。」
相手の反応を確認しては、リズは少し残念そうに俯く。その様子を見たソウルはなにやら煮え切らないものを感じる。
「勘違いしてんじゃねぇぞ。俺はあんな奴女としては全く眼中になんかねぇ。」
「またまた。意識ぐらいしてるだろ?」
リズはからかう様にソウルに近づいて指を向ける。ソウルはむっとするも上手い起点が効かず
「な、何言ってんだ。俺はアイツとパートナーなだけだ。そういう意識持つ訳ねーじゃねーか。」
と返すしかない。
「それに、選ぶ女のタイプぐらい俺にだってあるんだよ。」
苦し紛れにそう続けた。
「へぇ。どんなんだ。」
聞いてみようじゃないかと上から目線で言ってくるリズ。ここで反抗を止めればなぜか負けたことになってしまう。
「えーと…COOLな奴。」
「漠然としすぎて分かんねぇよ。」
テンポよくツッコミまで入れられてしまう始末。頭の中にある想像をもう少し分かりやすく伝わるように、文章に当てはめようと努力した。
「うーん…凛としてて、大人っぽくて、落ち着いていてかつ存在感のある…」
そこまで言いかけて、ピタッと言葉が止まる。リズも最初は言葉が途切れた理由が分からず、苛立って速く答えるように促そうかと思ったが、ソウルの閃いたような視線をこちらに向けられて、苛立ちは不安へと変わった。
どうやら形勢は逆転した模様。
「な、なんだよ?」
ソウルはリズにゆっくりと近づく。
彼女の顎に手を添えてみた。ビクっと体を反応させて逃げ出そうとしたらしいが、それは腰に回るソウルの左手によって拒まれたようだ。
──────そこでリズもようやく気がついた。
227 :
ソウリズ:2008/12/28(日) 01:56:06 ID:kJzSSIWB
凛としていて、大人っぽい雰囲気を漂わせる、落ち着いた様子の存在感ある女性。
それはまさに、自分とピッタリ重なった。
「なんで今まで気が付かなかったんだろうな…。近くにこんないい女がいたのに。」
感づいた時、かなり顔に出ていたらしい。ソウルに耳元で囁かれる。体にぞぉっと鳥肌が立ち、かつなにやら甘い感覚にも襲われた。
(いやいやいやいや…!!いくらなんでも展開が速すぎるだろ!!)
不敵な笑みを浮かべるソウル。対するリズの顔は紅く火照り、後悔と不安と恐怖の感情に教われいた。
「…なんてな。」
耳元で告げられると、即座にソウルはリズを解放した。
ポカンとするリズ。何がおきたのか分からない。
ただ確認できたのは、ソウルの唇がにやりと歪んだことぐらいだった。
ソウルは腹を抱えて笑い出す。リズはだんだんと自体が理解出来てきた。
「!!…てめぇー!!騙しやがったな!」
叫び声が今度は外のほうから広がり、騒がしいパーティー会場へと響く。
リズの心は羞恥と怒りと悔しさが混ざってなんてもいえない心境だった。
「悪い悪い…。いや、お前迫られると意外と無抵抗なんだな。」
笑い声も同じように会場へと響いていく。ソウルのだ。入り口から近い人達は何事かとこちらを見回すが、どちらもそれに構う余裕はなかった。
ちょんちょん。
笑い転げているソウルの肩が突付かれる。
「ごめ…ちょ…今…無理」
爆笑真っ最中のソウルはそのまま応答せずに地面をどんどんとたたき出す。
ちょんちょん。
もう1度突付かれる。
「だから…無理…って」
ソウルは顔を上げる。さっきまで怒声を浴びせていたリズの表情が凍り付いていた。
「ソウル…。ご愁傷様。」
ソウルに手を合わせて祈るしぐさまでしている。さすがに意味が分からない。
混乱するソウル。そんな中、また肩を突付かれる。
ちょんちょん。3度目とあっては、振り向くしかない。
「はいはい。分かった分かったっ………」
…振り向いた瞬間に目にしたのは、まさに鬼神とも呼んでいいかもしれない存在が底に立っていた。
返り血の付いた分厚い本を片手に、緑の瞳に炎を滾らせて。
「マカさん、いつから…ご覧になっていましたか。」
「最初から、最後まで。」
──────ソウルが目を覚ましたのは、次の日の翌朝だった。
後半面倒くさくなったのがここまで露骨に表れるとは。後悔はしている。
面白かったGJ。
だけどリズが二人居る気がす
ごめん。多分パティと間違えたんだと思う。
後改めて自分の見てみると、本気で酷いことに気がついた。誤字も結構あるし。
ブラックスターと絡んでるのはパティだな多分
ソウルとリズの絡みが面白いとは嬉しい誤算
ソウリズよかったGJ!
DEATHCITY COFFEEの扉絵見てソウルとパティもいいなと思った
あとソウルとトンプソン姉妹とかいっそ武器四人とかの絡みも見たい
蛇母さんとパッチワーク博士の話なんてどうだい?
はかせ めっちゃ れいぷ (される
>>232 待ってるから是非!
メデューサ様のエロが読みたいです…
除夜の鐘が鳴る前に道化師→マカが読みたいなんて煩悩飛ばす
道化師に攻められて精神的にも肉体的にも落ちていくマカが見たいです
・蛇母さんとパッチワーク博士の話
・創立記念前夜祭
・博士が変態でヘタレ
・蛇母さんが外道萌え
・残酷描写があったりなかったり
・嘘設定乱舞
おkすか?
236 :
232:2008/12/31(水) 16:26:24 ID:LI45vFwB
狂気フィーバー
1つまらない事をお尋ねになるのね、博士。
「そうですか? 先生だってつまらない事を仰る。たのしーパーチーですよー」
もっと豊かなことを考えましょうよ。男はそう言ってシャンパンのグラスを煽る。意外に小心者なのか、それともこちらとの距離を推し量っているのか。……どちらだってこちらに大した意味は無いけれど。
「豊かなこと? そうね、では進化のお話なんていかが?」
「オウ、エヴォリューション!いいですねぇ。変革ってやつですか、実に華々しい!」
ケラケラへらへら白衣の男が笑う。光る眼鏡は白く天井を映していて向こう側は見えない。
「だがね先生、そいつは諸刃だ。追い求めれば自滅ですよ」
「あらそれは保守だって同じですわ。外に向かうか内に向かうかだけの違いならば、私はベクトルを外に向けますわ。だって知らない世界って素敵じゃないですか」
楽団の楽器は楽しげに鳴り響き、人々は行き交い、子供たちは笑っている。
ダンスをひとしきり付き合った後に、シュタインが手を引いてつれてきた壁際。何故手を振り払わず付いて来たかと言えば、指輪に光る“時の宝石”を試すのもいいかと思ったからだ。
力づくで洗脳するも良し、唆して取り込むも良し、理解を得れればこれ以上ない戦力になる。
もしも失敗したところで、この“時の宝石”で時間を巻戻してしまえば、起動から発動までの記憶を失いはするけれど「宝石が失われたことでこの分岐点より先にキャンセルしなければならない事象がある」という事は解る。
……魔婆さまの所から盗み出した魔道具の箱の片隅から見つけた時は使い所のない道具だと思ったけれど、鬼神復活に十分の慎重を期したい今ならば保険程度にはなるわ。
「……素敵?」
「ええ、楽しくて豊かな未来」
肩越しにシュタインが低い声で尋ねた。私は保健医の顔で笑う。
「ぼかぁ、背中の開いてるドレスを着てる女性がダンスを踊ってくれる今より幸福を求めるほどゴーマンじゃないんでねぇ。指が肌に触れてるのに貴女は笑っている、これ以上の幸福って何です?」
「……いやですわ、酔ってらっしゃるの? まるでデスサイズ様みたい」
ぎゅっと眉を寄せて嫌そうな顔をする継ぎ接ぎの頬が歪む。
「落ち込むような事を言わんで下さい、セクハラですよ」
シュタインは手近のシャンパングラスを取り、もう一度煽った。なんとも気の弱い行動、まるでハイスクールの少年のようじゃないか。
「秩序があり、法が布かれ、理が生きている。これ以上の幸福ってのは何だ? 信賞必罰で困るのは悪人だけだ」
グラスから離れるか離れないか……つまり他人に唇を読まれない絶妙の角度……でシュタインの低い声が聞こえた。
……フフン、芝居がかった真似をする。
「悪を定めるのが一人だけってのはお粗末な二次元論だとは思わないの?」
「正義を闘わすに値する相手はいつも正義だけだ、主人が変わっても尻尾を振る倫理だの道徳だのに興味は無い」
グラスがテーブルに置かれる。丁寧な仕草は確かな理性を感じさせるのに十分で、この大根役者の腹の底を窺い知るには不十分だった。
「では博士の信じる正義ってなんですの?」
237 :
232:2008/12/31(水) 16:26:56 ID:LI45vFwB
2愛ですよ、センセ。
俺はそう言って笑った。少し飲み過ぎたのかもしれない。ポーズとはいえ、もう4杯目だ。正気を飛ばすほどでないにしろ、視界を浮つかせるに事足りる分量ではある。
「……ますます、デスサイズ様みたいなことを仰るわ」
ころころと鈴の転がるような余所行き声で魔女が笑う。吐き気さえする、その顔の裏側でどれだけの人間を虐げてきたのか。
「だから、それだけは勘弁してくださいよ。僕はね、ナイーブなんだから実際」
眼鏡を押し上げてそれとなく周りを見回す。とりあえずは誰もこちらを注視している様子はなく、右側には開け放されたままの扉、左手の近くにはメデューサの腕。我ながらナイス配置と言える。
「あらだって。子供たちに解体するぞなんて本気で言う人間が愛などと……笑ってしまう」
「……バレてましたか」
「私たちみたいな希少種の生き物は同種を見抜く力には優れているんですもの」
ギラリと蛇女の目が光る……おお、怖い。
「私と一緒にいらっしゃい、見せてあげるわ。あなたの望む世界を」
「……俺の望みがお前に解るか」
「自分と同じなら。」
汚い笑い方をする女だと思った。粘着質で居丈高で演じることに罪悪感など欠片も持たない、屑に類する気味と胸糞の悪い自分と同じ笑い方をするから。
俺は息を少し吐き、吸い、整えるようにあ、あ、と声を出した。
「死神さまぁ、僕ちょっとメデューサ先生と風に当たってきますんでぇ〜」
脳天気な大声を出して距離にして10メートルも離れてないところに立っていた死神様の視界をこちらに向けた。仮面の向こうで眉を顰めたのだろう、一拍置いてからゆるゆると近づいてくる。
「ちょっとちょっとシュタインくぅん、初っ端からトばし過ぎじゃな〜いのぉ?」
既にへろへろじゃないさ〜。相変わらずのひょうきんな口調を携えて、それでもメデューサの射程距離内からは外れ、いつでも反撃できるだけの間合いは取りながら死神様が近づいた。
「いやー、美人が隣に居ると照れちゃって照れちゃって、間が持たなくて飲みすぎちゃいましてぇ」
「とかなんとか言っちゃってェ、美人に介抱されようって魂胆じゃな〜い〜?」
「付きましては、この下の書斎、お貸しいただきたいんですけど、いいですかねェ」
「あー、いいよォ。キッドがベッド運んでそのままにしてるハズだから横になってくればぁ?」
「やだなぁ死神様、夜風に当たってくるだけですよォ」
「バルコニーじゃ出来ない会話を楽しんでくれば〜。でもぉ、いちおーココ学校だからぁ、保健の実践授業はカンベンねぇ〜」
はっはっはっはっはっは。……素面なら絶対出来ない会話だなコレ。死神様ももしかして結構飲んでんのか? 妙に明るすぎるぞ。
「えっ、いや、ちょっと……!」
断る隙など与えずにメデューサの腕を掴んで引きずった。ダンスを踊るときと同じように。
「こ、困りますわ博士!わ、私にもいろいろと都合が……!」
「まぁまぁいいじゃありませんかセンセ、大人の会話というやつをしましょうよ」
238 :
232:2008/12/31(水) 16:31:11 ID:LI45vFwB
3殺されたいの?
ドアが閉まると同時に演技をやめた。自ら人目を遮るなどと、愚かなことを。
「舐めるなよクソ魔女が、どんな質問もするのは俺だ。お前はただ俺の質問に馬鹿みたいに答えていればいい」
「馬鹿に質問の意図がわかるかしら」
私は神を手櫛で梳かして彼から少し間を取る。ソウルプロテクトを解除するわけにはいかないけれど、それでも最悪のシナリオに目を通さないわけには行くまい。
「12年前の話だ。いや、13年前かな。お前、髪が長かったろう」
「………………。」
「そしてそのさらに6年前、前で捻ってる髪が無かったはずだ」
「………………。」
「13年前は確かサラと名乗ったかな」
「………………。」
「19年前はイブと名乗った」
「……何の話だかさっぱり。なぁにそれ、夢でも見たの」
自分の胸が嫌な音を立てて鳴り出した。血管が泡立っている。居心地が悪いのに、どこかわくわくしていた。人間というやつはこれだから面白い。
「夢? そうだな、夢を見たのだろう。
イブは美しい女でな、ただ普通の少年だったその子は魔女に呪いでもかけられたのか、イブを永遠に追い求めるようになったよ。怪しげな薬の満載されてる棚が立ち並ぶ薄暗い部屋を今でも思い出す」
げぇ、と堪らなくなったのかシュタインが嘔吐く。記憶操作魔法で封じている記憶にアクセスするのは相当の苦痛と吐き気をもたらすというのに、ご苦労なことだ。
「はぁ、はぁ……失礼。イブは俺が8つの時に家の隣に越してきた下宿人でね。良くしてくれたよ、読みたい本があればなんでも手に入れてくれた、知りたいことがあれば事細かに説明してくれた。俺の性格の一端をイブが作り上げた。たった2年やそこらでね」
袖口で顎に伝う汗などを拭い、シュタインは呼吸を整えながら続ける。
「ある日イブが俺を自分の部屋へ招いた。故郷へ帰らなくてはいけないから、最後のお話しをしましょうとね。10や11の男の子が大人の力に敵うわけはないだろう?」
げ、げふ、げぇ。今にも吐瀉せんばかりに激しく胃を痙攣をさせて、シュタインが身体を折り曲げる。こういうのを人間は痛ましいと表現するのかしら。私にはちっとも解らないけれど。
「……退屈な話だわ。博士の幼少期のトラウマの話をどうして私に?」
「質問をするのは俺だ、黙って阿呆みたいに突っ立ってやがれ!」
ようやく身体を伸ばして深い隈が出来て窪んだように見える見開かれた瞳がこちらを見据えた。
「それからさ、イブに恋焦がれる少年はイブを思い出すたびにこうして堪らない吐き気に襲われるようになった。20年近くたった今もね。それはいいさ、べつにいい」
何度も何度も呼吸を整え、汗だくになりながら粘着質の唾液を袖口で拭う格好が、獲物を前に舌なめずりする恐竜のようにも見える。……フフ、可愛らしいこと。
239 :
232:2008/12/31(水) 16:33:16 ID:LI45vFwB
4俺が訊きたいのはサラの意図だ。
「単刀直入にいこう。13年前、何故再び俺の前に現れた」
落ち着け、落ち着け……こんなチャンスは千載一遇だ、ここで取り乱してどうする。俺は必死に自分の身体に言い聞かせて精神を鎮めた。
「さぁ」
にやにやと笑う眼前の女にともすれば飛び掛って解体してやりたい欲求が全身から吹き出す。目をえぐって口に手を突っ込み、食道を引きずり出したい。だが落ち着け、俺の目的はそれじゃないはずだ。
「町でたまたま見かけた知り合いの青年が、ようやく懐いた人のいいパートナーに逃げられて全身を切り刻んでる傷跡を見て哀れにでも思ったんじゃないの」
「ふざけるな!魔女が!」
「あら、魔女にもいろいろ居てよ。研究熱心なのもいれば放蕩三昧なのもいる。人に情けをかける魔女だって居るかもよ?」
解っている。こいつは俺の魂のバランスを崩そうとしているだけなんだ。優しい言葉を掛け、緩んだ隙を突いて俺を取り殺そうとしている。そんなことは百も承知なのだ。
「情け? 情けだと? お前記憶力がないのか? サラが俺したことを知らぬ存ぜぬが通るとでも思っているのか!!」
「17だったかしら、16だったかしら。うふふふ……美味しかったわよ、若い内臓」
ズク、と脇腹に痛みが走ったような気がした。幻肢痛というやつだ。そもそも内臓に痛点はないのだから、痛むというのはおかしな話のはずなのだが。アンチ・ファントムペインとでも名づけようか。
「何故殺さなかった」
「放っておいても死ぬと思ったのよ」
「何故俺の両腕を潰さなかった」
「ばたばた間抜けに暴れまわるいい格好が見たかったのよ」
「何故俺だったんだ」
「人間にしては随分頑丈で頭が良かったからね。魂もいい色をしていたわ。それに」
「……それに?」
一拍置いて青いドレスが夢のようにゆらりと揺れた。
「好みの顔だったから」
ほほほほほほほほほ!魔女が高笑いをする。見開いた縦長の瞳孔がひゅっと糸のようになった。俺はそれを認めた瞬間には既にメデューサに飛び掛っていた。やつの後ろは分厚い壁。万が一破られたとしても足止めには十分だ。
「いやだシュタイン博士ったら、乱暴はおよしになって」
「貴様、貴様っ!貴様ぁぁ!」
「どうした小僧。いたぶられて逆上したか? そう言えば私が部屋を出る時叫んでいたわね。行かないでくれ、愛してるとかなんとか……フフフ、あれ、本気か?」
「黙れ!殺すぞ!」
「面白い、やってみせろ」
19年間、一度だって夢に見ない日はなかった薄く知性的で冷たそうなそれが自分にもたらされていた。その、想像よりは少しばかり暖かくて潤んだ口紅の味がする唇は……もう一度俺を地獄の淵から突き落とす。
240 :
232:2008/12/31(水) 16:35:57 ID:LI45vFwB
5女の髪と男の内臓を混ぜ合わせて
ホムンクルスを作ろうと思った。人の子を浚ってきて教育するのは2年間の観察実験で非効率的だと判断したからだ。人間の理というのは例え一時期でも魂が受け入れれば再教育には困難を極めるだろう。
私はもっと根本から、本物の、誰もが影響を受けざるを得ない、完璧な狂気を持つ鬼神を作りたいのだ。何者も付け入る隙のない、完全な発狂。それには人間の影響を一切遮断した状態で教育するしかないと考えた。
「シャンパンを飲み過ぎたのね。思考がめちゃくちゃだわ」
それには自分で作るしかない。だがロートルのホムンクルス製造は穴だらけで全く実際的ではない。ならば新しいホムンクルス生成技術を確立するしかないと、様々に実験を重ね、やはり人間の細胞が必要という仮説が立った。性染色体は数種類あったほうがいい。
「初恋の女があの時と同じ姿で目の前に現れた白昼夢に惑っているの?」
実際にシュタインが何を考えているのか、私には解らない。解ろうとも思わない。
「ねぇシュタイン、私と一緒に行きましょう? 魂の開放を願っているはずよ」
このまま身体で篭絡できるのならこんな手軽なこともない。時間の猶予はまだ残っている。全て取りこぼさず浚って行くのもいいか。
「出来ればあなたの意思を尊重した」
そこまで言って終わった。
私の言葉が。
絹を裂く音。悲鳴のような。見上げる男に顔に深い影。そして肩に筋力、瞳に理力、唇に魔力。
ヒュプノ・ボイスとでも言えばいいのか。シュタインの声が私の脳を揺らした。まずい、と思った時には既に術中に嵌っていたのかも知れない。
「……ひどいわ博士。このドレス高かったんですのよ? もうパーティに戻れないじゃありませんか」
シルクのドレスの胸元に無骨な男の手が滑った。たかだか人間風情が魔女の肌に触れるとは。
「パーティ? く、き、貴様の求めはそんなものじゃない……」
魔力の宿る声はまだ聞こえている。魂を揺さぶるシュタインの低い声。痺れるような呻き声。
そうだ。この声が好きだった。この引きつるような苦しげで押しつぶされそうに震える声。少年の頃に聞いた甲高くあえぐそれもいいけれど、声変わりしてしわがれた潤いのない声もいい。
年甲斐もなく少し興奮していた。わくわくと胸が躍っている。
ねぇシュタイン、私が何故ここに来たか解る? 解るわけはないわね。そう、解らなくていいのよ。一生解らなくていいの。ねぇシュタイン、私が何故16のあなたの前に現れたか解る? 解らないでしょう? 当たり前だわ、それでいいのよ。
たった一度の賭けだった。
そして私は賭けに勝ち、子を生んだ。
生まれた子を色々いじくって貴方の外見的特性を一切排除した。髪も染めて、顔や体型が似ないよう食事も制限した。唯一、垂れ目だけはどうしようもなかったけれど。
「ねぇシュタイン……楽しませてくれなくちゃイヤよ……!」
あの時自分の髪とお前の内臓で作ったホムンクルスを完成させていればもう鬼神は出来ていたのかしらね?
あの時この時の宝石があれば、きっと使っていたに違いないのに。
241 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 19:59:49 ID:g/2khLKl
GJ!
242 :
232:2008/12/31(水) 23:55:32 ID:LI45vFwB
6薄暗い研究室は俺の原風景だ
何故この研究者の道を選んだのか。何故解体欲が他の何よりも突出しているのか。何故追求せずに居られない性格なのか。自分でも良くはわからない。元々そういう性質だったのだろう。それを育てたのは間違いなくこの目の前の女なのだろうが。
16の頃、つまりスピリット先輩が結婚した日の深夜、自棄の祝杯で気持ち良くなっていた俺の前に一人の女がふらりと現れた。女の髪は長くて少しばかり険のある美人だった。
化粧と髪型で印象が全く違ったけれど、イブだということはすぐに解った。なにしろ夢にまで見るほどの熱の入れようだったから。
だが彼女はサラと名乗り、行く当てがないので一晩泊めて欲しいと俺に懇願した。
「私に出来ることなら何でもいたします」
正気か? と思った。深夜徘徊する酔った未成年にいい年の成人が掛ける言葉とは思えない。
「お姉さんチェリーボーイキラー? だったら残念、俺新品じゃないの」
アハハハハハ!笑って取り合わない俺にサラと名乗ったイブはそれでも食いついて離れない。
俺は彼女が本当にイブかどうか確かめたくなって(何しろ本当に全然印象が違ったから、顔のそっくりな別人かもしれないと思ったぐらいだ)部屋に招いた。今思えば我ながら怖いもの知らずにも程がある。
それから後は……16の男のすることだから、まあそのう、あれだ。アレ一本しかねぇよな。
したさ。
ああしたさ。
玄関で押し倒して逃げようともがく女の口に引き出物のハンドタオル突っ込んで、完全に強姦状態。生のまま突っ込んださ。酒に酔うと上手く勃たないって話を聞くけど、ありゃ嘘だなと思ったぐらいにギンギンだったよ。
……ああ、思い出しただけで吐き気がする。こいつは魔女で最悪の人間性だけれども、無条件で土下座したい。すいませんすいません若気の至りです。
「……覚えてるかメデューサ……いや、サラ。
俺がアンタに始めて声を掛けられた時、逃げようとしたことを。俺はね、イブが大好きだった。それが操作されたものかどうかは知らない。だけどとっても好きだったんだ。
――――――なのに何だあの化粧は!チークが濃すぎるし、口紅ももっと年を考えて色を選べ!アイシャドウなんか特にひどい!あれじゃオカマだ!」
「……はあ?」
「俺は化粧っ気のないシンプルな女が好きなんだよ!イブみたいな知性溢れるちょっと冷たい女が!」
「……シュタイン、お前、酔ってるな?」
「酔ってない!あの時をトレースしたみたいなこの状況になど断じて酔ってなどいない!」
叫んでもう一度キスをした。小さな形だ。あの時見上げた女はこんなに細く小さかったのか。
俺の頭の螺子は少し調子がおかしいようだ。酒の所為でもなく、状況の類似でもなく、過去を取り返そうとしているのでもない今のこの自分が何をしたいのかちっともわからない。
ただ青いドレスが俺の手によって引き裂かれ、毟り取ったブラジャーからまろび出る小ぶりな乳房の突起が硬くなっていて、だから、どうにかなってしまっているのだろうか。白い肌。あの時と同じように。……笑える、女の胸を見て勃起できるほど自分に性欲があったとは。
「この前口に突っ込まれたハンドタオルは無理に拭われた化粧の味がしてどうにもかなわなかった。今日は」
それ以上何を言わせる気もなかったので、俺は更にもう一度唇でくだらない文言の出る穴を塞いだ。
243 :
232:2008/12/31(水) 23:56:41 ID:LI45vFwB
7いやよシュタイン、こんな格好!
このセリフを口に出すのはそう言えば二度目だったような気がする。右足を高々と上げられ、まるでフレンチカンカンでも踊るように無体な格好。
「そうですか、その割にここは随分びしょぬれですが」
「ちょっとやめて!馬鹿じゃないの!ドレスだけじゃ飽き足らず下着まで破る気!?」
「うはははー。いいですねぇ、パンティ・ストッキングが破れる音って」
腿の裏側にほお擦りしながら人差し指が膝裏を辿っている。ビリビリナイロン糸が切れる音。背中に冷たいデスク。ああ、視線を向こうに向けたら柔らかそうなベッドが見えるのに!
「センセーはシルクがお好きなんですねぇ〜今度プレゼントしますよーアンサンブルの下着セット」
下着の上から性器を擦られて思わず声が出た。それを聞き逃さなかったシュタインが嬉しそうな顔をしてビクビク動くそこを執拗に指でこねくり回す。
「凄いですねセンセ、いやらしい匂いがしますよ。13年前より芳醇な香りだ」
「そんなわけあるかぁ!」
「いえいえ。センセの身体に関して実地・妄想・言及、あらゆる分野で俺はトップレベルの研究者ですよ」
「……へ、変態……!」
「んー。なんともココチイイ呼称!」
さあ片手を自由にして差し上げます。俺のエクスカリバーの封印といてください。弾んだ声が馬鹿なセリフを形作って私に突きつけられた。……死武専のノリ大キライ……
ベルトを片手で外すのは骨が折れる。幸いにもシュタインは細身なのでさほど労することなくバックルが浮いてベルトを何度か揺らす。……ズボンのテントがスゴクいや。なにを隆々とおっ勃ててんのよこの解体バカ!
かしゃんとバックルが音を立てて落ちたと同時に古風な水色と白の縦じまの下着(今の子は知らないかしらね、昔は猿股なんて言ったのよ)が現れて、もう目を覆いたい。ああ頭痛がする……
「心配ないですよ、ちゃーんとシャワー浴びてきてますから」
のん気な声。テイルスネークでぶっ飛ばしてやろうか。
「舐めるのお好きでしたね。貴方の喉奥の粘膜を思い出すたびに腰が疼きますよ」
顎の間接を強く捻るようにこじ開けられて歯も立てられない。自分でも間抜けだと思う。酷い顔をしているのだろうな、今。
「うごぇ!」
「ははは、たまりませんその顔芸。素敵なカンバセが台無しだ。……あれぇ、泣いてるんですか? 何か悲しいことでもありました? それとも歓喜の涙ですかぁ?」
喉に思い切り突っ込まれているから、鼻で呼吸することさえかなわない。馬鹿みたいな硬度のディックはあの頃と変わらぬ乱暴さでくっちゅくっちゅと小刻みに揺れている。この私にここまで傍若無人に振舞えるコイツの根性はある意味で賞賛に値するな、全く。
ぼーっと具体性が崩壊してきた頭に構っていると、喉の下り坂がぐっと膨らんだのが分った。顎がぴりぴり痛みを感じている。……ああ、そういうことか。なんてヤツだ、本当にこんなのが教職員やってていいのか。
そこまで考えた時。喉の奥が爆発した。
244 :
232:2008/12/31(水) 23:57:57 ID:LI45vFwB
8首を振ってください、激しくしてもいいですよ
「げはっ、ゲホ、ゲホげほげほうぇぇ……!」
唾液と精液とがぐちゃぐちゃに混ざったヨダレが白く泡立って女の口から垂れている。ひどく咳き込んでいるのを眺めていると自分の下半身をズーンと走る快感が増すような気がした。
「いい格好だセンセ。生徒が見たらどんな顔をするかねぇ」
俺はまだ女の足を高々と上げたままだ。くるくるデスクの周りを回りつつ、様々に彼女の身体のそこここに指を突っ込んではねじくり倒した。いやらしく糸を引く下着は破らず、布を押し込むようにかき混ぜる。
「はぁっ、はぁっ、はぅぅ……!」
「何期待した顔してんですかセンセ、やーらしいね」
指を動かすたびに熱いそこの音が鳴る。ああなんてはしたない。俺の夢にまで出た女がまんこグチュグチュにしてるなんて絶望するね。何勝手によがってるんだ。ブチ殺してやろうか。
「……下着、破いちゃ駄目なんでしょ?」
耳元でささやいてやったらゴクリ唾を飲む音がした。ひひひひひ!だらしない!みっともない!お前も所詮唯の肉塊だ!つまらないタンパク質の集合体でしかない!
「ハハハハハハハ!いいザマだなクソ魔女!何故今誘う!何故あの時連れて行ってくれなかった!」
濡れた布を無理やり引きちぎる音が乾いているのはどうしたことか。
「20年前ならお前の役には立たなかったろう!なら13年前は!? あの日お前にしがみつく俺の身体を刺しさえしたのに!何故俺を殺さない!俺はあんたが居なけりゃ何を解体したって足りやしないんだ!」
乾いている。心が乾いている。もうずっと前から。
「俺の脳をいじったのか!? 俺のどこかを壊していったのか!? 何故こんなにアンタが恋しいんだ!?」
孤独などもう慣れた。一人ぼっちでも構わない。そう本気で思えた頃、アンタは俺の目の前に現れる。
「……ふ、ふ、ふふふ、ふはははは!シュタイン!貴方本当に面白いわ!」
両肘をデスクに突き立てることででようやく体制を保っている濡れた股全開の女が大笑いした。
「いいわ、許してあげる!どうぞ、好きなだけ犯してくださいシュタイン博士!この身体をご自由に!お気の済みますように!あははは!最高よ貴方!ここまで予想を裏切らない男は初めてだわ!」
……涙?
「離れられなくしてあげる。そういう魔法をかけてあげる」
私が博士に掛けられたのと同じ魔法を。そう言って魔女が俺の腰をひきつけた。すると飲み込まれる剛直が柔らかく血の通う肉に埋もれてゆく。
「あ、あ、あっ!」
「何を驚いているのシュタイン? 貴方これを望んでいたんでしょう!」
さあねじ込んで!あの時みたいに子宮に沢山キスをして頂戴!あの後、三日三晩頭がおかしくなったわ!膣をかき回して貴方の精子を啜って何度もオナニーしたのよ!さあ、力一杯私を犯して!
半狂乱に腰を動かす彼女の足を掴んでいた手から力が抜けた。身体がぶるぶる震えている。
吐き気がするなんて初めてだ。
狂喜で。
「は、は、ははははは!ついに正体を現したなこの淫乱魔女め!お前は汚らしいサキュバスだ!リリスだ!メフィストフェレスだ!」
245 :
232:2008/12/31(水) 23:58:51 ID:LI45vFwB
9魔法の指輪
身体がぽかぽかと暖かい。否。灼熱に焦がされるよう。涙が溢れる。自分だけが世界の全てのはずだった。何もかも思い通りにいかなければならない。この身体の隅々でさえも。
「あぅあうぃあぅあぃあぃぃぃ〜っ」
答えが一つしかない幾何学の問題集が一番好きだった。いつも必ず同じことが起きる化学実験が好きだった。予測範囲から外れない物理法則が好きだった。笑うのは思い通り事が運んだ時だけと決めていた。
「うふっあヒィ……!ん、んんん〜んんーッ!」
小さな子供に懐かれたのはあれが最初で最後。物静かで引っ込み思案の本の虫だった。白い髪は柔らかで柄にもなく接触欲が沸いた。頭が良く少し大人びたことを考える……普通の人間の子供だったのに。
「だめよ、だめ、だめシュタイン、もっと、もっと強くして!狂うくらいに!もっと!」
涙が汗の粒を巻き込んで流れる。ドレスに染み込み損ねたよだれの飛沫がデスクに飛んでいる。そういえばここは死神の書斎だとか言っていたな。こういう時は人間風ならばご愁傷様といえばいいのかしら?
「魔女が狂うと!何になるんだ? 鬼神? 大魔女? それとも」
あの頃のおちびちゃんの舌が顎下を嘗め回す。ずるずる煩わしい音を立てて何度も強く吸う。跡をつけたいらしかった。まるで乳飲み子のようじゃないか。あの解体至上主義者が!
「魔女が狂うと天使になる。破壊を悔やみ再生を願い、そして天に昇るのよ」
熱に浮かされそんなことを口走った。本当に狂っているらしい。
「では」
身体に痛いほど吸い付いて離れなかった男がふっと私のわきの下へ手を差し込み、身体を持ち上げて言う。
「あんたはずっと魔女で居てくれ」
天に昇らず、地上に居てくれ。男がそう言う。私は唯呆然とそれを聞き、体液でまみれ火照って臭気を巻き上げる身体をそのままに顔を手で覆って慟哭した。
この苦痛から逃れたくて、狂った自分が恐ろしくて、シュタインの全身から吹き出す愛が怖くて、私は必死で継ぎ接ぎだらけの身体に捕まった。苦しくて初めて泣いた。いとおしくて初めて泣いた。
「魔女にも色々居る。破壊欲に支配されない者も、再生を司る者も、人間の理で動く者さえ居る。私にはそいつらの葛藤など下らない物だと常々思っていた。……いや、思い込もうとしていた……シュタイン、貴方のせいで!」
壊れてしまう。自分の理由が壊れてしまう。愛など理解してしまったら。
「狂わせて!魔女でなんかなければよかった!」
「狂うな!あんたが魔女でなけりゃ会えもしなかった!」
抱きしめられて身が焦げそう。全身に水ぶくれが出来てゆくみたい。痛い!痛い!痛い!
なだらかに曲がる背中も、汗でぬるぬるになった首筋も、強く打ちつけられる骨盤も、時々不浄に押し込まれる中指も、何もかもがぬくもりで溢れていて。
私は怖くなった。
もうこの人なしで生きてゆけない。
そう思ったから、指輪を使った。
何もかもなくなってしまえ、と思いと魔力を込めて。
246 :
232:2008/12/31(水) 23:59:43 ID:LI45vFwB
10パーティ会場ですよ
はっとしたメデューサ先生に俺は声を掛けた。グラスを取り落とそうとさえしている。
「えっ? ……あ、はい。そ、そうでしたわね」
改めて彼女は呼吸を整え、ふうとため息をついてこちらに笑いかけた。相変わらず抜け目のない女だ。
「ごめんなさい、少し飲みすぎたみたいですわ」
ふっと手を頬に添えた彼女の顔から一瞬血の気が引いたのを俺は見逃さなかった。
「……どうかなさいました? センセ」
「ゆ、指輪が……」
「……ああ、そういえばドレスと同じ色の指輪をなさっておいででしたね」
どこかに落としたのかな? 俺はさほど興味もなくきょろきょろと義理で辺りを見回してみた。もちろんその時でさえ彼女を視界から完全に外すことはしない。一瞬の隙を付いて何をするかもしれない女だからな。
「ちょっと失礼、お化粧を整えてきた時に置き忘れたのかも……探してまいりますわ」
そそくさと会場から青いドレスが消えて、俺はまたシャンパングラスを煽った。今日は随分酒が進むな。メデューサが化粧臭いからかな。
「……魔女のやることはよー解らん」
金色のスパークリングワインのグラスへ手を伸ばして、何故か少し可笑しくなった。また古いことを思い出したものだ。
「ありゃ。もう帰ってきたのシュタインくん」
「やあ死神様。……帰ってきたって、なんです?」
「いや、さっき……あれ? メデューサ先生は? 二人で風に当たってくるって、引っ張ってったんじゃなかったっけ?」
「やだなぁ死神様、もう出来上がっちゃってるんですかぁ? いくらなんでも早すぎますよォ」
はっはっはっは。俺はいい機嫌になってワイングラスを死神様に手渡した。
「私はアルコールなんかソッコー分解しちゃう体質だからあんま飲んでも変わんないんだけどねー」
でも折角だからカンパーイ。死神様がワインをこちらに傾ける。チン、とグラスが鳴った。
「――――――あ」
「んー? どーしたのシュタインくん」
「あ、いえ。なんか、思い出しそうな気がして。今……なんだろ」
「乾杯で思い出す思い出なんてロマンチックだねぇ。どこの美人さんとの思い出?」
「あ、いや、そういうの、あんま得意じゃなくて。……ここだけの話、女の人とまともに付き合ったことないんですから俺」
「……うっそだぁ。学生の頃のモテモテぶり、バレてないとは思ってないでしょー?」
「いえいえホント。女の子ってどーもニガテで」
「あらあら意外だねぇ。……忘れられないヒトでもいるわけェ? 酒の席の話じゃん、ざっくばらんにいこーよぉ?」
死神様がけらけら楽しそうに笑いながらちょんちょん肩を叩くので、俺は笑って応えるしかない。
「忘れられない名前は二つばかりありますよ。……ま、そのうち一人に腹部刺されたりしましたけどね」
グラスをぐーっと煽ってぷはーと一息付いたら、死神様の仮面の裏が絶句しているのに気付いた。
「……うわー……や、やるぅ……」
……話振っといてそうあからさまに引かないで下さいよ、死神様。
オワリ
GJ!良かったよ
GJ!
これぞエロパロ!
GJ!
ヤンデレカプ最高です!
正月からイイもんみた。ヤンデレのご来光だよ
理想の二人で萌えで目がつぶれるとこだ
ソウルとマカの姫始めはどうだったのだろーか?
鬼畜GJ!
この二人好きだから最高だ
253 :
リラ熊:2009/01/04(日) 02:37:22 ID:ZSz7tneM
・キドマカ続き
何が起こったのかさっぱり理解できない。
気付いた時にはすでにキッドくんの腕の中にかっちり閉じ込められていた。
硬直しているのをいいことに、今度は耳に舌を差し込んできた。
ぬめり。
ぞわぞわと背骨が震え、流石に悲鳴を上げて彼を突き飛ばそうとした。
が、出来ない。
その力強さに、頭のどこか冷静にで彼も男なのだと実感する自分がいた。
「キッドく…!な、にして」
「マカ…」
ちゅ、と可愛らしい音を立ててキッドくんは何度も私の首筋に口付けてきた。
間近で感じる彼の呼吸は些か荒い。
私の呼吸もつられて乱される。
「は、ふ…っ」
「いい顔だ」
混乱しながらもちらりと彼を見ると、いかにも悪そうな表情をしていた。
おかしい、キッドくんはこんなことする人じゃなかった。
さらに彼は私のネクタイの結び目をほどく。
まずい。そろそろ本気で抵抗しなくては!
彼の行動の意図は理解できないが、ここは教室だ。
二人きりとは言え、いつ人が入ってくるかわからない。
「こんなこと止めて!何考えてるのよ!」
「大丈夫だ。じきに気持ち良くなる」
だから、大人しくして。
そう言ってキッドくんは私のシャツのボタンに手を掛け、あっという間に開いてしまった。
キドマカ続きキター!!ワクテカして待っております!!
255 :
リラ熊:2009/01/04(日) 10:03:30 ID:ZSz7tneM
・キドマカ続き
「きゃああああ!」
嫌だ。怖い。恥ずかしい。
キッドくんは私の叫びなんか耳に入ってない。
押し倒されてされるがまま動けない。
どうしてこんなことになっちゃったの。
ブラジャーは外されて、未発達の私の胸が彼の前に晒された。
ひどいよ、
キッドくんだけは違うって…信じてたのに。
彼はゆっくりと私の胸を揉み始めた。
涙が零れ落ちる。
「マカ、泣くな。こっち向いて」
まともに彼の顔が見れなかった。
水分で視界が滲んで、世界が歪んで見える。
彼は今、好きな人がいると言ったばかりだ。
それなのにどうして私にこんなことするの。
やっぱり男の人はみんな、女なんか抱ければそれでいいの?
ただただ、悲しい。
一瞬、視界がはっきりと映った。
すると意外なことに、目の前の彼がとても痛々しい表情をしていて、思わず驚いて「えっ」と声を上げてしまった。
ごめん、
キッドくんは呟くように言った。
キッドくんは優しい手つきで私の頭を撫でる。
あ、れ…?
よく見ると、耳まで真っ赤だ。
服を全て脱がされて丸裸にされてしまったけれど、気にならなかった。
彼が泣きそうだと気付いたから。
「好きだ、ずっと好きだった。マカ」
256 :
リラ熊:2009/01/04(日) 10:36:45 ID:ZSz7tneM
・キドマカ続き
キッドくんの唇が私に触れる。
(ファーストキス、なんだけど)
どんどん深くなる。角度を変えて侵食される。
無意識の内に、私もそれに答えていた。
キッドくんの言葉が脳裏によぎる。ぐるぐると。
(好きだ、ずっと好きだった。マカ)
「ん、んぅ」
キスしたまま、キッドくんは足を私の股に絡ませてきた。
びくり、と反応する私の身体。
拒絶ではなかった。
快感が私を駆り立てている。狂気に少しだけ似た快感。
私は彼のズボンのチャックに手を伸ばした。
未知への扉。
恐ろしさと同時に触れたくもあった。
257 :
リラ熊:2009/01/04(日) 17:50:35 ID:ZSz7tneM
・キドマカ続き
マカが俺のモノを取り出した時、目を疑った。
熱に浮かされたような、妖艶な眼差しをした彼女。
無理やり犯そうとしているを俺を軽蔑しているのだろう?
職人のマカの力なら、本気を出せば俺から逃げることなど容易い筈だ。
それをしないのは、友人を傷付けたくないという気遣いからか?
心優しいマカ。
その優しさを利用して、今から彼女を犯す。
もう我慢の限界だった。
ソウルと親密になっていく彼女を見るのに耐えられなかった。
ソウルだけではない。彼女を取り巻く男は皆敵に見える。
俺は彼女の秘部の入り口にペニスを当て、そのまま進まずにゆるゆると腰を振った。
258 :
リラ熊:2009/01/04(日) 18:14:35 ID:ZSz7tneM
・キドマカ続き
いつかは必ず処女を卒業する。
確かにそう思っていたけれど、まさかこんなに早いとは思わなかった。
しかも、その相手がキッドくん。
ついでに場所は教室か。
あんなに恐ろしかったのが嘘みたい。今は身体中、内も外も熱を帯びていて挿入を待ち構えている。
キッドくんのペニスが添えられた時、堪えきれず喘ぎ声を発してしまった。
濡れている。女の本能なのかな。
キッドくんが突然こんな行動に出たのは何か訳があるに違いない。
今は、理由を聞くなんて野暮なことしない。
入り口で擦れるペニスがじれったい。
腰が自然と揺れる。
「…入れたい、」
そう言うから、私はただ頷いた。
緊張して、恐怖が蘇る。
瞼をきつく閉じて、キッドくんの肩をぎゅっと掴んだ。
「…っ!」
「あああっ!!!」
想像を絶する痛みだった。
259 :
リラ熊:2009/01/04(日) 18:32:44 ID:ZSz7tneM
「…は、ああ、痛、いっ」
「優しくするから、頑張れ」
励ますくらいなら入れたりするな。
自分で自分を叱る。
とうとうマカの初めてを奪ってしまった。
歓喜する。そして大きな罪悪感。
こんな罪を犯したところで真にマカを手に入れられるわけがない。
痛みに耐えて涙を流すマカに、心臓の鼓動が加速する。
今彼女は、何を考えているのだろう。
マカの手がふらふらと力無くさ迷っていることに気付いて、その手を取った。
「深く息を吸って」
「…や、あ、ああ。キッドく…」
マカの膣内は初めてとは思えぬ程心地よかった。
多少締め付けが激しいが。
みるみるうちに蜜が溢れてきて、唇の端が上がった。
俺を感じている証拠だ。
「うあ…っ!キッド、ま、待って」
「無理な願いだな」
欲望のままに腰を強く打ち付けた。
さらに深く繋がって、問答無用で突きまくる。
ぐちゅ、くちゅ。
卑猥な音に尚更興奮した。
260 :
リラ熊:2009/01/04(日) 18:53:59 ID:ZSz7tneM
男なんて卑猥でサイテーなやつばかりだ。
ソウルもブラック☆スターもどうぜパパみたいにエロエロなんでしょ。呆れるよ。
男とはいくら友達であろうと一線を引いて付き合ってきた。
ソウルとは二人暮らししているけれどただのパートナーっていうか親友っていうか寧ろ家族だ。男女関係なんて有り得ない。
キッドくんだって、例外じゃない。一人の男の子だ。
なのにいつも通り一線を引かず、どんどん踏み込んでしまった。
死神様の御子息だから?他の奴らにはない気品があるから?
安心しきっていたのかな。
その結果、私は…
「ふ、あ…ん!ひゃああっ」
ぐちゅぐちゅぐちゅ。
キッドくんの腰は滑らかに動いて私の中を掻き回す。
痛みを感じている暇はない。喘ぐだけで精一杯。
気持ちいいのだ。私、キッドくんを求めてる。
的確なポイントを突いてくるし、愛撫も堪らない。
自分が何故素直に彼を受け入れたのか、それは知らない。
心の奥底で眠っていた興味本位だったのかもしれない。私くらいの年になると女でもオナニーとかセックスとかの行為を過敏に知りたいと思ってしまう。
彼のペニスが大きくなるのがわかって、私は自ら腰を振ってやった。
彼にもっと快感を与えるために。
261 :
リラ熊:2009/01/04(日) 19:12:09 ID:ZSz7tneM
シンメトリー以上にマカを愛してる。
そんなこと言ったらリズなんかは卒倒するだろう。
「…くっ、」
「あ、や、んん」
マカが腰を激しく動かし始めた時、俺のペニスははちきれんばかりに膨張した。
なんだ、どうしてだ。
あんなに拒んでいたのに。
これじゃまるで、マカは俺を求めているみたいじゃないか。
都合よく錯覚してしまう。
俺もマカも同時に激しく腰を振った。
この世に生まれて、経験したことのない快感が俺を襲っていた。
こうして愛するマカを抱いている。
ぐぐっ、と血液が沸騰するような感覚に陥る。
「出すぞっ、マカ…!」
「キッ、ド…っ!!!」
どくどく。
とめどなく射精された精液は、マカの中に入りきらないほどだった。
262 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 19:38:27 ID:9HrJ5Mx1
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ
263 :
リラ熊:2009/01/04(日) 20:58:40 ID:ZSz7tneM
「…はぁ、はぁ、は、」
浅い呼吸しか出来ない。酸素不足で死にそうだ。
出された…。
キッドくんの精液が、私の中でくすぶっている。
熱い。これが『イク』ってことなんだ。
…異世界が見えた。
キッドくんのペニスはまだ硬度を失っていない。
さて、どうするのかな。
「…中出し、してしまった」
「どうしてくれるの」
「、すまない…」
本当に申し訳ない顔をしているキッドくん。
小さい子供みたいで笑えた。
私を抱いたこと、後悔してるの?
今更でしょ。
ふわり、と包むように優しく抱き締めてあげる。
いい匂いがする。
香水かな?すごく落ち着く香り。
「キッドくんのしたいようにしなよ。ここまで来たんだから」
彼は驚いて目を丸くした。
自分でも何言ってるんだろ、と思う。
でも、あと少しだけキッドくんと繋がっていたかったから。
あの絶頂をもう一度味わいたいから。
「いいんだよ、キッドくん」
キッドくんは、また泣きそうな顔を見せた。
どうして…
問い掛けようとした刹那、キッドくんの唇に私のそれは塞がれた。
目を閉じる。
キッドくんの熱が伝わってくる。
また鼻がつん、と痛くなって涙が込み上げた。
キッドくんが息を飲むのがわかった。
怖いんじゃない。苦しいんじゃない。
キッドへの言葉に出来ない想いが涙と一緒に溢れた。
264 :
リラ熊:2009/01/04(日) 21:50:02 ID:ZSz7tneM
マカが泣いた。
俺はまた不安になって、至近距離で覗き込む。
するとマカは綺麗に微笑んだ。
「キッドくん、待たせないで」
悪戯っぽい調子でくすくすと笑う。
その涙の意味はわからない。
「好きだ、」
あの日からずっとずっとずっと。
君は覚えていないだろう、本当に昔のことだから。
永遠に伝えることはないと思っていた。側にいれるだけで満足だと。
駄目だった。俺はどうしようもなく欲張りなんだ。
俺は最後に向けて夢中で腰を振った。
先ほど射精した精液が絡みつく。
二度目の絶頂がやってくる。
「う…っ」
「あああああっ!」
マカは俺にしがみついたまま気絶してしまった。
刺激を受け続けた彼女の身体はぐったりと疲れきっている。
ペニスをマカの中から抜くと、床に横たえてから俺の上着を着せてやった。
これから先、どうなるのだろう。
マカに憎まれるのは何よりも怖い。しかし、それ相応のことをした。
マカは俺を、信頼してくれていたのに。
己の欲に負けて大切な彼女を裏切った。
静まり返った教室は、皮肉なほど寂しかった。
265 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 00:21:05 ID:fdTAKgV0
いいね、神じゃね?
267 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 12:08:35 ID:sZtkQzCg
132
今日の放送…泣いた
アラクネ様エロすぐる…
アラクネ様のエロさといいマカクロナの可愛さといい、よかったのぅ
マカの細腕が片手で回りきっちゃうクロナどんだけ
か細いんだよハァハァ
なんというマカクロマカ回だったんだ
誰かマカクロ書いてくれー
273 :
リラ熊:2009/01/06(火) 11:11:49 ID:0w58zWiZ
エロ無し
「クロナ」
「何?マカ」
可愛い可愛い私のクロナ。
まだ私がどんなにあなたを愛してるか知らないのね。
無防備な笑顔にいらいらする。
額と額をくっつけてみた。睫が擦れ合うくらいの距離。
「マ、マカ近いよ…」
「そうだね。でも仕方ないよ。クロナの可愛い顔が大好きなんだもの」
クロナの頬が桜色に染まる。
その顔を見せるのは私だけにしてね。
「私のこと好き?」
「僕はマカが大好きだよ」
ふぅん。嬉しいな。
「なら、キスして」
「キ、ス…?」
私は目を閉じてクロナの唇を待った。
ねぇ、クロナ。
私あなたを私だけの物にしたいの。
あなたが他のみんなの前に晒されるなんて嫌なのよ。
274 :
リラ熊:2009/01/06(火) 18:26:31 ID:0w58zWiZ
マカクロ続き
「キスって何?」
「唇と唇をくっつけるの」
「どうして?」
「…」
思わず吹き出してしまった。
無垢なこの子にはまだ早いかな。
「まぁいいや。でもクロナ、約束して。クロナの初めてのキスは私にちょうだい」
「よくわかんないけど…いいよ」
「ずっとそばにいてね」
「うん!」
心臓からどろどろとした血が吹き出している。
クロナ、クロナ、クロナ。
約束破ったら許さないから。
出会ったばかりの頃のこの子は、私がいないと何もできなかったのに。
私がクロナの世界の全てのはずだったのに。
前よりもよく笑うようになった、友達もたくさん増えたね。
…でもそれは、誰のおかげだと思ってるの?
ねぇ、クロナ。
「マカ、帰ろう」
「うん」
差し出された手を取った。
夕日で赤く染まった道を二人で歩く。
繋いだ手が、愛しくてしようがない。
守ってあげる…
私が、クロナを縛るしがらみ全てから。
だから、
「大好きよ、クロナ」
私を一番に愛して。
-END-
GJ!ヤンデレマカも良いな
276 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 16:24:21 ID:6mN40bZf
キドマカの続きは?
277 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 18:26:23 ID:O6QC1Ve2
278 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 18:48:45 ID:vNMDAbfa
ブレマカ書いてほしいです
279 :
リラ熊:2009/01/07(水) 21:00:19 ID:6mN40bZf
・ブレマカ
「あっ、はっ、いやぁ…っ!」
「にゃあん、マカ可愛い〜」
ソウルくんが外泊するって聞いた時、チャンスだと思ったわ。
しめしめ…、ソウルくんてば油断しすぎなんだから!
ぶーたんと二人きりして、マカの貞操が無事で済むと思ったのぉ?
夜はまだまだこれからにゃ。
マカ、気持ちよくしてあげるね。
「マカぁ、もっと顔見せて〜♪」
「ブっ、ブレア!!あんたちょっと…あぁっ、」
なでなで。
太股を優しーく触ってあげると、面白いくらい反応する。
「マカってばエロい♪あん、ブレア興奮しちゃう〜」
「っ、ふざけんな…っ」
そういう屈辱的な顔も最高よ。
濡れ濡れになったアソコに指を突っ込むと、マカは高くて細い悲鳴を上げた。
アニメで男の子っぽい感じなあれだし…
需要ないかもだがラグナロク×女クロナ落としてく
今日は何でこうなっちゃったんだっけ、とか
今日は何をしてしまったんだろう、とか
考える余力も思い返す余裕もないまま、与えられる愛撫に、僕はただ震える。
「ひっ、あ…ラグ、ナロク…!!」
服を思い切り捲し上げられ、頭を枕に押さえつけられた。
突然の乱暴に咄嗟に抵抗してしまう。余計に殴られることなんて分かり切っていたのに。
「テメークロナァッ、暴れんじゃねぇよ!」
「だ、って、ラグナロクが、痛っ、痛いよ…」
案の定、大きな拳が数回僕の頭に振り下ろされた。
そのまま腰だけを高く持ち上げられ、大きな指が、そこに触れる。
「いや、やだ…やめてよラグナロク…あ、ああっ!」
制止の叫びにも無視を貫き通し、ぐり、とラグナロクの指が僕のナカに入ってきた。
痛い。けど、痛み以上に僕を蝕む、気持ちいいものの名前を、僕は知らない。
それを紛らわすために必死に枕にかじりついて、軋むくらいにベッドに縋り付いた。
「らぐっ、ひゃあん! あ、やだぁ!」
「うるせーな! その口縫うぞコラァ!」
「ひあ、そんな、やだよ、接し方、わかんな…っ」
捲り上げられたお腹が寒くて、夜の冷たい空気との接し方が分からない。
それよりも、ラグナロクに触れられるところだけは熱く火照って、溶けそうになる。
「はぁっ、ねぇ…もういいでしょ、ラグナロク…僕、もう……」
振り向いて、肩ごしにラグナロクを見上げる。
真っ黒な体は闇に紛れて見えないけど、見えたって表情なんかないから同じことだろう。
けれどなんだか心細く感じてしまうのは、ラグナロクの口数がいつもより少ないせい。
暗闇は好き。誰とも接しなくていいから。
でも、ラグナロクが苛めてくる夜は、不思議な気持ち。
僕が僕じゃなくなるみたいだから。
「何余所事考えてやがんだテメー!」
「ひゃあああっ!!!」
深くまで指が入り込んで、目眩がした。
頭がクラクラして、気持ち良い。何で気持ち良いのか、わかんない。でも絶頂がすぐそこに迫ってきていることは分かる。
「ひぁ、ふゃ、やぁん!」
目の前の光景が弾けて、荒々しいくらいの陶酔感に意識ごと沈み込んでいった。
苛められることには慣れたし、ラグナロクがしてくることはほとんど僕への嫌がらせっていうことも分かっている。
なのに、こんな夜はおかしくなる。
「……はぁっ、……んっ」
絶頂に達しても、体の疼きが止まらない。
GJJJJJJ!
快感に弱いクロナかわええ・・・
285 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 20:14:42 ID:RjwoQrur
神?
GJ!!
クロナは性的に苛めたくなるな
ラグクロ読みたくて着たのでナイスタイミング!俺!
ほんとクロナってどっちなんだろうな…
でもクロナが男だったら結構かわいそうじゃないか?マカにはソウルがいるし…
だから女の子の仲良しだと思っていたんだけどなぁ
アニメ見てないけど男の子っぽいのか…
ラグクロGJ!!!
自分は漫画の女の子っぽいロリクロナ好きだ
アニメももちろん好きだけど
新EDのシュタマリが良かった
久々のラグクロ萌えたGJ!
アニメはスタッフが男だと思い込んでるからな…原作の方の登場が待ちどおしい俺
>>288 最後のマリーの取り乱しっぷりも良かったよな
じゃあ俺はあえて、男前過ぎる真っ向口説きっぷりだったロリメデュ×シュタインに萌えときますね。
ん?それコメントでてるのか?
>>289 なら原作者がやりたい放題させるとは思えないからやっぱり男の子なのかな。。。
アニメのクロナは精神男の子で体はふたなりだと本気で思ってる。
だってお尻は完全に女の子の骨格だし、女の子座りしてたし
293 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 02:26:47 ID:iN/p8T1B
間違えた上に上げちまったスマソ
>>290 ロリメデュよかったな。かぼちゃぱんつw
アラクネと阿修羅は赤ちゃんプレイでもおっ始めそうな雰囲気だったな
俺も優しく手コキされたい
無関係な女の子の体に傷はつけないけど、パンツは見る死武専。
嫌いじゃないぜ。
メデューサ拷問したら体の持ち主の女の子の意識をわざと外に出してくるだろうから、一粒で二度美味しいな。
>>295 今週もこの2人はエロかった
一瞬事後かと思ったぜ
なんだかんだで今までアラクネさまモノ見たことないな
阿修羅とかもいいがギリコ相手でもエロいのではと思う
事後っていうか、鬼神の手がアラクネのスカートの中に入ってるっぽくて
どきっとした。これから始めちゃいますかーって。
なんとなく騎乗位しか想像できん→アラクネ
あと新ED、エルカの太腿が非常にいやらしくてどきがむねむねした件。
>>156を読んだ後に新EDを見ると、死人が腹上死したみたいに見える件。
そしてアラクネ×ギリコを読みたい件。
ガンガン付録のドラマCDは聞いたー?
マカ&ソウル編は惚れ薬っていうかモテ薬な話でした。
アラクネさまの乳にボンズは力を入れすぎだな
だがそこがいい
BJとマリーの接点がアニメじゃ未だにないがそこんとこはどうなんだろうな
>>291 スタッフというか監督がそう思い込んでるらしい
アニメでそうなら原作で女にしようーとか作者ノリになりそうな気がw
クロナが女の子と仮定して、ラグクロが好きなんだけど
ほかのものとしたら誰がいいかね?
前スレの神(保管庫参照)のおかげで
今やすっかりキックロもといキッド×クロナが大好物に
やっぱりキックロなのかな〜
307 :
リラ熊:2009/01/15(木) 22:56:42 ID:OK/12n0Y
ブレマカ続き
ぐちゃ、ぐちゅくちゅ。
快感に支配され本能のままに喘ぐ少女。
私の指使いに翻弄されながらシーツを握り締める。
マカのクリトリスは柔らかくて可愛らしい。
あ〜、もう我慢なんてしてらんない。
「入れちゃうわよ♪えいっ!」
「な、何を…?あああっ!!!」
マカの膣内に尻尾を突っ込む。
私はいつも女の子を犯す時、必ずこうして楽しむの。快感が共有できないのが残念だけどねぇ。
「あっ、やだぁ…っ!!!」
大きなお目々からは涙がぼろぼろ流れている。可哀想だけどやめてあげない。
私は巧みにマカの中に収まった尻尾をくねらせて絶頂へと導く。
マカは息をするのも苦しそう。
308 :
リラ熊:2009/01/15(木) 23:11:12 ID:OK/12n0Y
ブレマカ続き
勢いよく押し入っては抜いて、また入って。
粘着音がリズムよく響いて胸が高鳴る。
「イッて、マカ」
とうとう最奥まで突っ込んだ。
「ひゃ、あ、あああああ!!!」
痛いくらい私を締め付けたかと思うと、マカの体はガクッと力が抜けて気を失ってしまった。
頬に残った涙の跡をベロリと舐める。
…しょっぱいにゃ。
尻尾を見ると血とマカの愛液でべとべと。処女膜を破った証拠。
ずっとソウルくんが妬ましかった。マカと信頼しあってるのはよくわかる。
それに、気付いてしまったの。ソウルくんはマカが好きなんだって。
焦った。真っ向勝負したって勝てるわけない。だから犯した。
好きだもん。マカが大好きなんだもん。
「私の物になってよ、マカ」
絶対誰にも渡さないから。
私だけの、お姫様。
-END-
309 :
リラ熊:2009/01/15(木) 23:24:23 ID:OK/12n0Y
美しい。
そのしなやかな体に、思わず唾を飲み込んだ。
「ふぁ、うあ、あぅあぁ!!!」
「本当に初めてなのか?感度良すぎるぞ」
「馬鹿ぁ、止めてよキッド!!!」
一度服を剥げば現れる豊かな胸。
鷲掴みにして先端を弄ぶとクロナは顔を真っ赤にして暴れる。
腰を激しく動かしてやればすぐ大人しくなるのだけれど。
「あっ、あっ、あ」
「最高だ」
俺のペニスは一層膨らんで、クロナの膣を内から刺激する。
「…あっ、大きくなった」
「熱が冷めるまで付き合ってもらうぞ」
>305
名作はいつまでも記憶に残るですね。わかります。
リラ熊氏のフットワークの良さに脱帽
いつもありがとう
311 :
リラ熊:2009/01/17(土) 00:38:09 ID:r4JnsrrN
>>310 好き勝手しているだけなのに…こちらこそありがとうございます(^-^)/
みなさんに負けじと私も頑張って書いていきます。
312 :
リラ熊:2009/01/17(土) 00:58:08 ID:r4JnsrrN
キックロ続き
こんなことしたくない。痛い。怖い。
目の前のキッドはまるで別人だった。キッドなのに、キッドじゃない。
飢えた獣のような。
そんな目で僕を見ないで。
「う、うぅう」
「…いいぞ、まだまだだ」
キッドの声はびっくりするくらい低くて暗い。不気味な笑みに僕は体を堅くした。
あ、あ。男の人って信用できない。
助けて、誰でもいいから。
「マカ…」
飛びそうになる意識の中で呼んだ名前。僕の心は自然とマカに助けを求めた。マカは僕をいつだって助けてくれるから。
するとキッドは急に力強く僕の胸を掴んだ。
「痛ぁ…ッ!おっぱいがぁあ、」
「マカ、マカマカって五月蝿いんだ!!俺を見ろ、クロナ!」
キッドは僕の唇を奪って、そのまま口内に侵入してきた。逃れられない…。舌が絡み合う。
ぺちゃぺちゃ。
駄目だぁ、おかしくなっちゃうよ。
キックロ続き期待
自分も続き待ってる
315 :
リラ熊:2009/01/18(日) 12:11:24 ID:mYYlsNij
キックロ続き
「ん、は…」
生気を吸い取るように唇を、舌を貪る。
ああ、このまま食べられちゃうのかなぁ。
キッドは僕の口から舌を抜くと、濡れた僕の唇をゆっくりと舐めあげた。
「んふ…」
あれ…?なんでだろう。キッドの唇が離れて、少し寂しいと思った。
「物足りなさそうな顔をしているな」
「違、う、違うよぉ…ッ。ああん」
「…っ。締まり良すぎるな。俺が保たんわ」
僕の体はもうされるがまま。
キッドのおちんちんが僕の中で暴れてる。
どうしよう。痛いのに、なんで気持ちよく感じてるの?
なんで僕…勝手に腰が揺れて、「もっともっと」って思ってるんだろう。
「ああん…」
「クロナ」
キッドはまた僕の唇に噛みつくと、ニヤリと笑った。そして身を引いて一気におちんちんを抜いた。脱力感と喪失感が襲う。
「キッドぉ、抜いちゃだめぇ…」
「いい子だな、それじゃほら」
キッドは僕のおっぱいの間に熱くて堅いモノを差し込んだ。キッドは僕の手で上下に動かせと言う。
ふにふにクロナいいよいいよー
続ききてたー
たどたどしい言葉づかいのクロナかわいすぎる・・・
キックロはそこまで接点無いのにどうしてこんなに萌えるのか
319 :
リラ熊:2009/01/19(月) 00:51:10 ID:clMPp+02
キックロ続き
僕がおっぱいを擦り合わせると、ちょっとずつキッドのモノが喜んでるのがわかる。全然萎えない。キッドって顔に似合わずエッチなんだ。
僕のおっぱいはキッドから出るドロドロの液体で汚れてる。コツを掴み始めた僕はキッドにもっと気持ちよくなってもらいたくて一生懸命揺さぶった。
キッドが唸り声を上げてる。キッドの顔にはもうさっきまでの不敵な笑みは無かった。
「ふふふ、キッドぉ、可愛い…」
「く…、黙れっ」
形勢逆転だね。
おちんちんの根元をぎゅっと、絞るように掴んでそのまま頬張ってやった。
ざまぁみろ〜。
頭がガンガンする…
僕が、僕じゃなくなる。どんどん壊れていくのにゾッとした。
神GJ
そういえばキックロの接点ってどこだっけ?いま単行本貸していて思い出せないわ
ざまあみろ〜。ってかわいいな〜GJ!続き楽しみだ
キックロの接点は黒龍編のバトルとパーティーのときだな
>319
絶壁でパイズリ+ユラケタ?襲い受クロナとは新しい…!GJ!
>320
4巻幽霊船でケンカ後、8巻のパーティーで二人で話してたりとか?
★にはキョドるクロナがキッドだけ呼び捨てで呼んでたり体触られても
大丈夫なのはなぜだろう?とは思ってた。
323 :
リラ熊:2009/01/19(月) 15:19:15 ID:clMPp+02
パーティーのキックロ萌えた(・∀・)
夜にまた続き書くから待っててね!
リラ熊氏いつもGJ!
ただなるべくある程度書き上げてから投下して欲しい
書き手のリズムにまかせてやって貰った方がいいよ
あまり読み手が指定すると過疎る原因になる
いま彼しか連載してないしさ
ただ、一回投下終わったら終了宣言入れてくれれば他書き手も投下しやすいだろう
>>321-322 そいやーキックロの接点ってそこだけかw
死神の息子と魔女の娘ってロミオ&ジュリエットみたいで萌える
死神息子と魔女娘の禁断さがすげえいい
マリー先生と男の子クロナを今日の放送中妄想した
327 :
リラ熊:2009/01/19(月) 20:17:49 ID:clMPp+02
キックロ続き
パンッ。パンッ。
キッドのおちんちんを挟むのは楽しい。
強く叩くとびゅっ、びゅっ、って液体が飛び出す。出ろ出ろ、いっぱい出ろ!そうだ、一滴も残さないで出させてあげよう。なんだかすごくやる気が湧いて、僕はキッドを押し倒した。キッドの上に乗っかって、おっぱいでおちんちんを潰しまくる。
びゅっ、びゅっ。
(それでいいのよクロナ。死神の子を懲らしめてあげなさい)
合点了解です、メデューサ様。
頭の中でメデューサ様が僕に命令する。幻覚?僕の狂気が勝手に創った模造のメデューサ様?
(イカしてあげたら?くすくす…)
最後の一撃。思いっきり叩くと、噴水みたいにドロドロが飛び出した。
「うああああっ!!!」
かすれたキッドの叫びに、僕の狂気が渦を巻いた。
(情けないわ、死神の子のくせにねぇ。あなたもそう思うでしょうクロナ?)
『死神…』
キッドは死神様の息子。それに引き換え、僕は。魔女、メデューサ様の…
僕とキッド。光と影。正反対の二人は、相容れない。
328 :
リラ熊:2009/01/19(月) 20:22:24 ID:clMPp+02
キックロ続き
畜生、と苦々しい調子で舌打ちした後にキッドは僕を突き飛ばした。
とっさのことだったから、キッドのモノは僕から瞬時に解放される。
肩を震わして浅く息をするキッド。僕はそれをじっと見ていた。
次に、僕自身の体を見た。ぐちゃぐちゃの裸。精液まみれの手のひら。
燃えるように火照っていたほっぺたがさっと冷たくなる。
あ、
あ、
あああ
「僕…なんて、こと」
霧が晴れるように、ぼんやりしていた脳ミソが静けさを取り戻した。
お願いだよ話を聞いて。こんなの僕じゃない。きっと狂気に操られていただけなんだよ。
最初に手を出したのキッドだ。僕はキッドに犯されたんだ。被害者だ。
求めてなんかいない!
「共犯だ」
キッドの、僕の心を読み取ったような言葉に、真っ暗な絶望に突き落とされた。キッドは、気持ちを読み取りにくい表情している。金色の瞳が、言い訳を咎めているみたいだ。
…思い出したくない。
キッドに突かれるあの感触を。
今更何を言ってもどうにもならないの。一方的に攻められるのが悔しくて、仕返しに組み敷いたのは本当だから。キッドを上から見下ろして、興奮してたのも本当。
「…やってくれたな」
「ごめんなさい、キッド、ごめんっ」
「何を謝ってるんだ?」
返ってきたのは、予想外に朗らかで優しい声。
勇気を出してちらりとその顔を盗み見ると、穏やかな空気を醸し出すキッドがいた。
329 :
リラ熊:2009/01/19(月) 21:21:30 ID:clMPp+02
キックロ続き
絶対怒られると思った。女の子がエッチなのはいけないことだから。
「怒ってないの?」
「いや怒るって…。逆だろう?怒るのは、お前の方じゃないのか」
僕はそんな、別に。戸惑ったけど…キッドはキッドだから。
「どうしてそんなに嬉しそうなの、キッド」
さっきの苦々しい表情は消えた。いったい何が起こったんだろう。キッドは俯き加減で頭を掻く。
「驚いて…突き飛ばしてしまったけど、確かに嬉しかった。無理矢理したのにクロナがやたら積極的だから」
「ほへ…」
「なぁ、クロナ。気持ちよかったか?」
…気持ちよかった。で、でも僕、頭がついていかない。口が開かない。
キッドから離れたい。
それなのに。キッドは僕をぎゅーって抱き締めた。
「クロナ、」
「う…っ」
ずっと誰かにこうしてほしかった。一人は嫌だ。マカや、キッドや、みんなに出会うまではいつも寂しかった。いつか大好きな人と一つになりたいって願ってた。
「気持ちよかった…」
キッドの胸の中で縮こまる。キッドが「そうか」って、満足そうに言った。
「それだけでいいんだ」
キッドは僕の体をそっと横たえると包み込むように覆い被さってきた。
何も考えられないけど、キッドが僕を必要としていることが嬉しい。たとえ、僕たちの行為が最大の禁忌だとしても。
脚を自分から開いて大事な所をキッドに見せる。そうすると、とっても大きくなったキッドのおちんちんがすぐに入ってきた。
全部入りきった時、僕は思わず悲鳴を上げた。
待ちきれなかったと言うように激しい律動が始まる。
330 :
リラ熊:2009/01/19(月) 21:30:10 ID:clMPp+02
今日はこれにて投下終了(≧∇≦*)
私キックロ初めてですがすんごい楽しいです!また明日(・ω・)
キックロ乙です!
この二人たまらん
やってることはすげぇのに、精神的には稚拙なアンバランスさがイイ!
クロナはただの女の子だともったいないよーな気がしてきた
ふたなりっこ(胸は微乳)てこのスレ的にどう?
>330
乙乙 ごち。キッドクロナは設定の妙が特にいいね。
原作もアニメ並に仲良くしてる描写とかもっとあればいいのにな。
>333
自分は何がきても美味しくいただけるからイイと思うけど
(クロナ儲にはふたなり好き多そうなイメージあるw)
このスレってわりとノーマル傾向な雰囲気だから、
ちょっと特殊そうなネタは避難所に投下後、ここに注意文つきの
誘導リンク貼ってもらったほうが、もめなくて済みそう。
リラ熊氏GJ!
設定の妙たしかにー
>>325言われてみれば本当は狩る側と狩われる側だしロミジュリだなwもゆる。
ふたなりっこ自分は平気、と言うよりヨイヨイw
ふたなり属性とか無いけどクロナはふたなりが良い
ラグナロクは男扱いしてるっぽいけど
お尻は女の子だし、たぶん両方ついてるんだよ
一人称“ぼく”なのにスカートなのはそういうことだよ
と思うと夢が広がる
フタナリの定義が気になる
栗の変わりにチンチンだと思っていたんだが
(玉はなし)
普通はどうなんだろう
よし、じゃあ俺それ(フタナリの定義)で話し書く
フタナリの定義か…
>>337なら女の子だけどチンチンが生えてますって印象
玉がある場合は男の子だけどまんこもありますってかんじになるんじゃないかね
クロナは中身が男の子っぽいから後者かと思ったけど
スカートはいてるからよくわからないや
クロナほど性別不詳なこは珍しい
日替わりで男と女の体入れ替わりとか
相手の性別(欲望)に合わせて変幻自在とか
魔改造されてる魔女の子供なんだから
どんな設定もありだな
エロ漫画における一般的ふたなりのイメージは
まんまんの上の方にちんこがある感じだろう
クリも普通にある。性感帯全部ある方が楽しい
玉はなんかあったら女の子の方使うのに邪魔そう
普通なんてあるわけない。ふたなりの時点で普通じゃないんだから。
同人やアンソロでもいろんなタイプが散見される。
玉有り・玉なし・クリチンコどれでもいいと思う。
大事なのはそれが気持ちよさそうに見えること。それだけ。
じゃあとりあえず
誰か性感帯全部責められて
トロントロンになるクロナの話描いてください
お尻、まんこ、ちんこ(尿道)全部に魔道具突っ込まれてビクンビクンしながら
「イかせて下さい!」ってポロポロ泣くクロナin死神による魔女裁判とか、
僕の体、もしかしてみんなと違うの?って
思春期全快で誰かにオロオロ相談したりするクロナとかですね。わかります。
ふたなり熱が…ハァハァ
淫らさも二倍な気がする。ちょおみてえええええ!
347 :
232:2009/01/21(水) 21:13:51 ID:LqM+++hN
一年はキックロに始まりキックロに終わると申します。
く´
___ _Σ 申さない。
冂| | |
| .|7 _(∵)_ JanaiJanaiイイJANAI!そんなスレが一個あったってイイJANAI!
凵'__> レN ∠,
└──i / 頭ちょー悪い話落としてもいい?
./ 〈
レi ∧} ハンパなく長いしキッドが「原作者が引付を起こしかねないレベルの変態」ですが。
7 /
_,,z' く/_ あとフタナリ注意警報発令っていうストーリー。
・はい
ニア ・いいえ
その他の諸注意
・キックロ+ラグナロク
・特殊性癖でいちいちグロい
・ラブラブで恥ずかしい
・クロナが容赦なくモッテモテ
348 :
232:2009/01/21(水) 21:17:13 ID:LqM+++hN
立派な長いすには上等なビロードが張られていて、柔らかすぎず固すぎず、かといって肩肘を張る必要がないくらいには使い込まれ手入れのなされた古い家具。
いい感じに薄暗い落ち着いた部屋は濃いブラウンと更に濃い赤が基調になっていて、目の前にいる年頃の女の子にはちょっと重厚すぎるかな、という気がする。
「どう、いい色だろう?」
アンタはうちのご主人と同じくらい色が白いから、濃い色の方が映えるんだろうけど。暗いキャラメル色の長い髪がさらさら音を立てて流れる。どこからともなくどこかで嗅いだことのあるいい匂いがした。
「アタシはこの金色が好きなの」
嬉しそうに金の刺繍がたっぷり入ったダークブラウンのカーテンを背にした彼女が言った。彼女の爪にも同じ色が乗っている。キラキラ瞬くように光った長く固い爪は、自分の薄くて子供っぽい形と違ってずっとセクシーだと思う。
「きっとアンタも気に入るよ」
アタシのラッキーカラーなんだ。爪の先に刷かれる金色はオレンジ色のランプの光を受けて雫のように煌いている。彼女のうっとりとした青い瞳と同じように。
「す、すすてきな色だね。ぼ、僕もこの色、好きだよ」
「……そうかい」
彼女の憂いを含んだ少し翳る表情に僕はドキッとする。僕は元々女の子と喋るのはニガテだ。というか、ラグナロク以外と感情のやり取りをした事がほとんどないので、人間全部、ニガテなのだけど。
「大切にしてくれ。アタシのラッキーカラーだから」
もう一度彼女が言って、僕の手の甲にキスをした。
「あ、あわわわわ……!」
慌てる僕の手をぎゅっと握って、眉を顰めた彼女が笑う。
「おいおい、ダメだって。まだ乾いてない。
乾くまでこのソファで寝てること。いいね? じゃ、もうじきキッドが帰ってくるからここで待ってな」
シャラシャラ鳴るストラップが付いたハンドバッグにマニキュアの瓶を放り込んで、彼女が立ち上がる。
「ど、どどこへ行くの?」
「よ・あ・そ・び」
その途端に部屋にあった柱時計の重苦しいベルの音が11回鳴った。
「おねーちゃん!今なら執事室に誰も居ないよ!」
「オッケー。んじゃ繰り出すとしますかね」
こそこそ声の渋いトレンチコートを羽織った彼女の妹がドアの隙間から顔を出し、踵の音も高らかに彼女がドアに向かって歩き出した。
「いいい、いいの? ぼ、僕だけ屋敷に残すなんて、し、し死武専に怒られるんじゃないの?」
僕は彼女に命じられたまま、ソファに寝転がって声を上げる。ソファの背もたれの陰になって彼女の姿なんて一切見えない。
「……クロナ」
「は、はい」
「明日、アンタの爪に塗ったマネキュアが剥がれたり寄れたりしてたら、お姉ちゃんは怒る」
「えっ?」
「大切にするって約束だよ。アタシのラッキーカラーなんだから」
バタン、とドアが閉まる音がして、ドアの向こう側で足音が遠ざかる。
「?? ど、どういう意味だろうねラグナロク」
僕はパートナーに尋ねてみるけれど、彼は僕の背中の傷から出てくる様子は微塵も無い。いつもは嫌と言ったって無理矢理にでも出てくるくせに、なんだよ。
僕は天井に手の平を翳し、ランプに透かすように指を広げた。真珠のように深く輝く金色の10本の指の先に光る色。着飾ることも装う事もしたことのない僕もなんだかウキウキとしてくる。
ゆっくり動かすと、ぬめるような光の加減にうふふ、と笑みがこぼれた。
「きれい……まるでキッドの瞳みたい」
349 :
232:2009/01/21(水) 21:19:43 ID:LqM+++hN
自分で言ってはっとした。
『アタシのラッキーカラーなんだ』
彼女は言った。そう言った。
「…………そっか……僕がここに居るってことがどういうことだか……知ってるんだ」
だから彼女は気を利かせて、夜遊びと称してこの屋敷から出て行ったのだ。
「――――――浮かれて、バカみたいだね」
マカの家に泊まったことを僕がぽろりと零した次の週末、つまり今日なのだけれど、キッドとトンプソン姉妹が『先週がマカん家だったなら、今週はうちだ』と招いてくれた。
夕食が済んでしばらくまどろんだ後、キッドが死武専に用事があるから二時間ほど出てくる、とふらりと出て行ってしまった。
「あれ嘘なんだよ。ホントは死武専にある自分のコレクションルームに恍惚としに行ってるの。ちょっとキモいよねー。でも日課だからカンベンしてやってよ」
パティが窓の向こうで小さなボードに乗ってぶっ飛んでゆく真っ黒のはためくローブから目を逸らさずに言った。
「ききき、キモイなんて思わないよ」
あわてて否定した言葉を聞いているんだか聞いていないんだか、パティは闇夜に溶ける黒い点から視線を外さない。
「神経症? 強迫観念っての? あたしにはわかんないけど、キッドくん真面目だからさぁ」
逃げらんないしね。ぽつぽつ、詩を諳んじるようにパティが長いまつげをぴくりとも動かさずに言う。独り言のように。僕はその横顔を見て酷く切なく思う。
知ってる。この顔、僕、知ってるよ。
――――――――同じ顔だ。人を、あの人を、恋しく思う……僕と。
大人っぽくて優しいリズ、可愛らしくて楽しいパティ、それに比べて捻くれてちっともいい所のない僕。惨めになってくる。
胸を掻き毟りたい。
絶叫して全身をどこかへ打ち付けたい。
ああラグナロク、僕と共鳴してくれ!悲鳴で!
「……爪に塗ったソレが汚くなったらあの髪の長いねーちゃんにぶっ殺されるぜ」
服の中でラグナロクがぼそりと言った。
「なんだよ、さっきは返事もしなかったくせに」
「テメェ、何か勘違いしてるだろう? 俺様はテメェのカウンセラーでもお友達でもねーんだ」
「……解ってるさ」
「慰めて欲しいのなら他をあたりな」
「慰めてなんか――――――」
そこまで言った時、ドアが開いた。ノックの音は聞き逃したみたいだ。
「うん? あいつらはどうした」
「りりり、リズとパティなら、その、えっと……で、出かけるって、さっき」
「……ったく、どうやって執事長の目を盗んだんだ……出て行ったのは何時ごろだ?」
「じゅ、じゅ、11時ぴったりに」
「――――――なるほど、巡回開始の時間か。ではこれからはもう少し早くに帰るとしよう」
キッドがクロナの右側の一人掛けのソファに腰を下ろす。ふわっと空気が動いて、キッドの香りがした。
「十分にくつろいでいるらしいな」
人の悪い笑みを浮かべて彼が少し笑った。僕はハッとして自分の体勢を思い出す。
「ちちちちがうよ!こ、これは!リズがマニキュア乾くまでこの格好で居ろって!」
「……ほう? どれ」
免罪符を突きつけるように両手を突き上げて慌てる僕の手を取り、キッドが身を乗り出した。
「なるほど、今しがた塗ったばかりのようだな」
何かに擦れたら一大事だ、とキッドが立ち上がって僕を見下ろす。
「この色は見覚えがある。リズがせがむもんだからおれが買ってやったんだ。その場で組み合わせて色を作ってくれるって代物だったから、一点ものだぞ」
350 :
232:2009/01/21(水) 21:21:20 ID:LqM+++hN
顔に深い深い影が差していた。
キッドの服は真っ黒のYシャツ。真っ黒のズボン、真っ赤なタイ。髪も黒い彼は殆ど黒尽くめでランプの光さえ物ともしない漆黒の形をしている。暗闇に慣れているはずの僕でさえゾクゾクと背筋が総毛立つような迫力。
「お、おお怒ってるの?」
「何故そう思う?」
「だ、だだだだって、りりりリズとの思い出の品をぼぼぼ僕がつけてるから」
ずいぶん言葉の突っかりも減ってきたと僕自身思っていたのに。癖がぶり返すほどの圧迫感。
「怒るなんてとんでもない。リズを褒めてやりたいくらいだ」
そこまで聞いたら、身体が浮いた。
「あ、ひえぇぇん!むゅ〜……」
叫び声も殺されて、僕は両手を天井に突き出した格好のままキッドに抱きかかえられ、部屋の中にある螺旋階段を上がってゆく羽目になった。
声を出したくても出せない。両手はリズに塞がれて、キッドの両腕を撥ね飛ばすには勇気の要る高さだから……なんて言ったらラグナロクは笑うだろうか。
……哂うだろうな。
器用にドアを開け、二階の客間に二つあるベッドの片方に下ろされた。ビリビリ痺れてものが考えられなくなってる熱い肌に、冷たいベッドカバーが心地よかった。
「クロナ、抱くぞ」
低い声。忙しない呼吸。釣りあがった目に、口角の持ち上がった唇。キッドの興奮してるときの顔だ。
「………………すす、好きにすればいいいいじゃないか」
ふん、とあらぬ方を向いた。胸がドキドキしてるのを知られたくなかったから。
「ではそのようにしよう」
最初、仕掛けたのはラグナロクだった。色仕掛けで死神野郎を誑かせ、と言われた僕は最初その意味が良くわからなかったけれど、つまりメデューサさまが時々人間の男を使って僕にする折檻と同じことというのが解って、すごく嫌だったけれど従った。
“折檻”は気持ち悪くて痛くて嫌だったけれど、やってる間は頭の中が真っ白けになって、何も考えなくて済むことを知ってたから。
死武専で取調べを受けて、メデューサ様が死んだことを教えられたばかりの僕は、本当に空っぽで頭の中がめちゃくちゃでマカも鬼神も何もかもどうでも良くなって自棄になっていた。僕の世界の全てだったメデューサ様が、死んだのなら。
『ねぇ死神くん、僕と楽しいことしない?』
ラグナロクが僕の声を操って彼に掛けた第一声。僕は自分の手がスカートの重さを知っているのに、どこか遠くでそれを見てるような気分だった。
不思議なんだよ。ラグナロクが僕の身体を操ってるわけじゃないのに、全然現実味がなくて、身体はいつもみたいに熱くなってるのにちっとも真っ白になれない。ガラスの箱に閉じ込められたみたいに。
『……なんだ、お前、泣いてるのか』
僕の身体の下で眉を顰めた彼がそう尋ねた。僕の身体はいつもと同じように跳ねて絶好調だったのに。
ちょっと筋肉質の腕が伸びて、僕の身体が引き倒され……胸に抱かれたときのことは多分一生忘れないんじゃないかな。そのくらい驚いたよ。
『おかしな奴だな、強姦してる方が泣いてどうする』
涙なんか当然出てない。顔だって笑ってる。声すらはしゃいでいるのに、キッドはそう言って僕の頭を撫でた。
僕は笑顔の形に固まった顔のまま、出ない涙を堪えながら、笑い声を出し続けて、泣いた。
悲しくて泣くんじゃない。悔しくて泣くんじゃない。嬉しくて泣くんじゃない。
でも、泣いた。
それから僕はラグナロクがキッドをいたぶる算段をする度に血が踊るのを抑えなくてはいけなくなった。……血が踊る、なんて皮肉な慣用句だ。
僕は神様も、地獄も、奇跡も信じない。
僕が信じられるのは目の前にある現実だけ。
だけど、今の僕は神様も奇跡も信じてしまいそうだ。
351 :
232:2009/01/21(水) 21:22:46 ID:LqM+++hN
襟が開かれる。両方の中指にはめられている指輪が冷たくてゾクゾクする、それを彼は知っていて、勾配のない僕の胸に押し当てるのだ。
僕の目を見ながら。
「………………。」
少し首を傾げて金の目が僕を覗き込んでいる。言葉は発しない。どちらかが降参して口を開くまで。
「………………。」
僕の手はベッドの枕留めのパイプを掴んで離せない。爪に細心の注意を払う。リズとの約束を破りたくない。
「………………。」
彼はそれを知っているのか、今日は腋をくすぐったり舌を這わせたりはしない。その代わりに、執拗に首筋と耳を舐めた。ビチャビチャぐるぐると音がする。ぞわぞわ背筋が狂いそう。
「………………ッ!」
意地で声を殺す。嫌いだけど得意なんだ、コレ。
「……わかった、今日はおれの負けだな」
声がして、食いしばってた歯が舌で割り開かれ、たくさんの唾液と生ぬるいベロが僕の口の中を這い回る。甘いような、酸っぱいような、不思議な味。
「んあぁぁ……んぷいゅ……!」
相変わらず変な声が出る。キッドが唇を離す瞬間は、いつも。
頭がくらくらする。何も考えられない。真っ白になるんじゃないのに。キッドで頭の中がオーバーフローするみたい。ズキドキ眉間が煩くて仕方がない。
「……服を脱がす間も惜しい。直ちに足を開け、クロナ」
「――――――――ズイブン興奮してるね」
「もちろんだ、この屋敷にお前がいるんだぞ。
精神安定を図るためにコレクションルームに二時間も居たのにちっとも治まらない」
ベルトの金具がこすれる音とチャックと衣擦れの音がいっぺんにした。歓喜とも恐怖とも取れるものが背筋を駆け抜ける。ああ、また、あれが僕の中に入ってくるのだ!
「き、き、キッド!キッド!まって!ちょっとまって!」
「断る。もう待たん。これ以上待ったら発狂する」
膝が乱暴に開かれて、思わずパイプを握っている手から力が抜けた。それを目敏く見つけたキッドが電光石火の速さで手で押さえる。
「まだ乾いてもない爪を台無しにしたいのか?」
言うや否や、キッドの剛直が満足に濡れてもいない僕の中に進入したのが判った。声も出ない。
「〜〜ッ!!」
痛い。苦しい。突っ張る感じ。いつもならしつこい位に弄って僕にせがませるくせに!
「〜っ!〜〜!!」
動くな、と言おうと思えば言えたのかも知れない。けれど結局言わなかった。こんなに早急に求められたことが今までなかったからかな。それともキッドがちょっと不自然なくらい興奮してたからかも。もしかしたら僕自身、キッドの屋敷という要素に酔っ払っていたとか。
理由はわからないけれど、雄雄しく突き上げる彼の身体が、服の上からしっかり掴まれた腰や背中が、はぁはぁと途切れては繰り返すキッドと自分の吐息が、僕の身体を変えてしまう。
痛みに怯えて縮こまるいつもの僕の身体はどこかへ消えてしまって、快感と安楽を求めて自分自身に貪欲に振り回される。まるで他人のそれのように。
352 :
232:2009/01/21(水) 21:24:18 ID:LqM+++hN
「あっあっあっ!……〜〜き、ど、き、っど!」
なのに、自分の口から出るのは
「いやぁ……め、らめ、もっ、ゆっく……っ!」
蕩けるような呂律のはっきりしない
「あひ、ぁひぁぁ……あぁぁ〜…いぃぇ、いぇ、いぇぇ〜……!」
獣みたいな鳴き声ばっかり。
胸がドキドキする。キッドの心臓みたいにばくばくばくばく……恥ずかしい!
ぶちゅずちゅにゅちにゅちゅくにゅくちゅぬちゃねちゅ、頭がおかしくなりそうな粘液のこすれる音。コイツ、わざと音を出すのが好きなんだ。その音が恥ずかしくて嫌だと言ったその日から。
「――――――――クロナ」
「あぁ…………な、なに?」
「死神の嫁になる覚悟はあるか?」
そう言えばゴムつける暇もなく突っ込みましたねキミ。
「あるわけないだろ!」
「薄情なことだ」
「バカかてめぇぇぇ!抜け!切り刻むぞ死神野郎!!」
「ははは、お転婆めががさつ言葉を使う。これは仕置きが必要だな」
「ば!……やめ、やめろ!あっ!イヤっ!うそうそうそうそ!!」
音が早くなる。ぐちゅぐちゅぐちゅという肉を踏む音がやけに大きくなった気がする。お尻から背中を伝って頭の芯の感覚が滲んでイカれてワープする。駄目駄目駄目だめー!必死に肘で彼の顔を突き放したりした健闘空しく、叫び声さえ取り上げられてしまった。
身体は弓のように反らされ、高々と持ち上がった頂点から扇に開く自分の足。その間に正座するように折りたたんだキッドの足、上半身は僕の身体に覆い被さり、大きく開いた口に指を突っ込まれて舌を押さえられて、声も出ない。悔しくてパニックで何度か指を噛んでやた。
「戯けが、女の顎の力で死神の身体が傷つくとでも思ってるのか。それともおれを浮かれさせるのが目的か?」
「やあぁぁあ!がひゃー!はへぇぇ……うひゅぅぅ〜……!」
ぬチュ、と音がして僕の身体に差し込まれていた性器が力づくで引き抜かれて身体を急に横にされた。開いてた足が急に閉じられて変な違和感。腿に抜き差しされる熱い死神のペニス。
死を司る存在に性器があるなんて変なもんだな、という初回の自分の感想が何故か脳みそから引っ張り出された。
「ん、ん、ん……〜はぁ……あ、あ”ぁぁ……!」
キッドの変な声。どんどん抜けていく力。じんじんうるさい自分のあそこ。
「す、ま、ん……イカせる余裕、なかっ……」
余計なお世話だよ、と嘯く余裕はこっちにだってない。全身を駆け巡る余韻を振動する脳髄で堪能している最中なんだから。
足の間が気持ち悪い。お腹とか太腿とか、ぬくいヨダレみたいなのが垂れている。ああもう最悪。
敏感な肌が粟立ってるみたいで笑いそうだなぁとぼんやり思ってたら、左の胸の先端に吸い付く馬鹿がいた。
「わ、わぁぁぁ!ば、ばか!も、もう!なに、すんだよ!またいっちゃうだろ!」
「手がパイプから離れないならまだ余裕がある証拠と取っていいな?」
ぬれん、ぬりゅんとひたひたの舌が乳首を転がし押し込んで弄ぶ。
「鬼!アアア悪魔!」
「死神だ」
353 :
232:2009/01/21(水) 21:26:59 ID:LqM+++hN
ぴくぴく、ブルブル、肉体のそこここが快感と悦びで痙攣して飛び跳ねている。皮膚の下に小人でも這いまわるかのように。僕はそれが煩わしいのに鼓動が求めて止まない。
「あ、あ、あ……!あぁ……っ!くへゅぅぅぅぅうぅー……」
鎮まる気配のないキッドの軌跡に耐えて堪えて我慢していると、僕にしか分からないうねりが身体の中を波打った。どくん、と、まるでオシロスコープが波形を記すみたいに。
あ!あ!あ!だめ、いけない!そう思った僕が一番知っている。どうにも出来ないことを。
「楽しそうだなぁ、死神野郎」
ウンザリした表情で面倒くさげな声を絞り出し、背中の傷から這い出した黒光りするラグナロクが僕の身体の状況を一瞥しながらキッドをからかった。
「……たまにはおとなしく引っ込んでいたらどうだ」
これまたウンザリした顔でキッドが僕の身体から少し距離をとる。
「満足そうに遊んでるガキから人形を取り上げるのが趣味なんだよ」
ビチャリと長いラグナロクの舌が唾液と共に僕の胸に降ってきた。生ぬるくて、鉄のにおいがする。自分の血液なのだから、当然なのだけれど。
「ら、ラグナロク、ごめん。勝手なことをして悪かったよ」
「何故謝る!クロナがラグナロクに詫びねばならんことなど何も無いはずだ」
「だ、だって、この身体は僕のだけじゃないし」
僕がそう言ったら、キッドの表情がぐっと険しくなった。睨みつけるように僕の背後を見ている。
「そうだぜぇ、クロナ。お前の身体は俺様のモンだよなぁ? お前は俺様の言う事だけ聞いてりゃいい。そうすりゃ快も不快も思うがままに与えてやる」
つつぅ、と太く重い舌が腹から胸へと辿る。修道服の下で動くラグナロクの舌が生臭くてちょっと嫌だったけれど、もうそれすら慣れっこになっているので声も出す必要がなかった。
ラグナロクの太い指は僕の手首ほどもあって、自分の体温と全く同じ温度の大きな手に捕まえられるのは実は嫌いじゃない。
「フン、人形遊びとはよく言ったものだ。そんな安堵の表情なんぞ見飽きたわ。
全身で絡みつく獣のようなクロナの顔を知ってるか? 幼い頬でおれの名を呼びながら腰を振るクロナの顔を見たことあるか? 瞼を涎塗れにしておれの下半身から離れないクロナなど、無気力なクロナを翻弄することしか能のないお前には考えも付くまい」
勝ち誇ったようにキッドが腕組みしながらラグナロクを見下してそんなことを言った。
ああ、そりゃあ想像を絶する。
そんな覚えないもの。
「ハァァアァ!? フカシ入れてんじゃねぇぞ死神野郎!」
ラグナロクが僕の抗議を耳に入れる前に僕の頭を肘で踏んづけて乗り出した。
「嘘かどうか指を咥えて見ているがいい、クロナがおれを求めるところを」
ドン、とラグナロクを突き飛ばして僕をその胸に掻き抱いたキッドが僕に聞こえるか聞こえないかという小さな囁き声で早口に言った。
「屋敷で主人に恥をかかせんでくれよ、お客人」
知らないよ!……と、言えるような根性が欲しい。もしくはここから逃げ出す脚力が欲しい。
キッドはお屋敷に居る時、凄く堂々としててサマになっている。使用人や高価で重厚な家具に囲まれている立ち振る舞いが自然で、どこか何にも怖れを見せないメデューサ様に似ているような気がする。
僕はそれを見ていて、ああこの人は本当に高貴な人なんだなぁという思いを新たにした所に、これだもの。
居丈高に傲慢を振りかざす。……いや、別に、こういう人に接するのは慣れてるからいいけど。
「……………………。」
僕は声を出さない。
「……………………。」
そういう遊び。
354 :
232:2009/01/21(水) 21:28:53 ID:LqM+++hN
「……………………。」
指が性器に差し込まれる。中身をかき回されるのは不愉快じゃない。キッドの爪の形を粘膜で知る。少し憂鬱。視界がぼやける。息が上がって恥かしい。背後にはラグナロク。魂の波長はいつも通りピッタリ離れない。
こうしていると明日を見紛う。肌が引き攣る。嗚咽が出そう。
「おいクロナ、お前、その身体しか見せないのか?」
ビクッっと自分の意識とは別の場所で身体が震えた。
「……なに?」
キッドの低い声。怒ったような。
「まぁお子様の死神野郎にはそれがお似合いだな。なんだ、ガッカリだぜクロナ。やっぱりお前は俺以外には心を開いたりしないんじゃないか」
ヒッヒッヒッヒ。底意地の悪い笑い方をするラグナログの影が僕の視界に被さってゆく。
「やっとお前も俺様以外に信じる奴が出来たのかと感慨深く眺めていたのに」
ラグナロクは嘘を付く。僕にだけ見抜ける嘘を付く。僕に優しい言葉をかけるっていう嘘を付く。
「……し、信じてるよ!マカも、キッドも、死武専のみんなを信じてるよ!」
「嘘だね。少なくとも俺と同じくらい信用してるのなら見せるはずじゃねぇか、自分の本当の身体をよ。見せた事ないんだろう? 死神野郎が気持ち悪がると思ってるんだ。本当の身体を晒したらもう二度と抱いてくれないと考えてる。俺様にチンケな嘘なんざ通用しないぜ」
またビクッと身体が唸った。気持ち悪い、二度と抱かれない、ラグナロクは僕の嫌がる言葉をよく知っていて、一番のそれを選んで僕に突きつけるのが本当に上手い。
「……どうやら苦し紛れのハッタリではなさそうだな」
キッドの金色の丸い瞳孔がすうっと小さくなって、眉がガンと吊りあがる瞬間を見た。
「クロナ、見せるんだ。お前の身体に唾液の掛かっていない場所があるなどデス・ザ・キッドの沽券に関わる」
「や、やだよ!絶対気持ち悪がるもの!」
「お前の尻の穴でさえ喜んで舐める男になにを言うか」
「きききキミの変態ぶりはこの際問題じゃない!」
「……やだなぁこの会話の当事者なの」
珍しくげそっとした表情を作った漆黒の魔剣。気が合うね、ラグナロク。
「とにかくいいから見せろクロナ!例えお前が急にエロマンガみたいなバランスのなってない巨乳になろうが、8分の5頭身の幼女になろうが、体積が8倍になろうが絶対に引かない!」
拘るね、8に。
「問題なのは魂だ!姿形などでおれが引くか馬鹿者!」
背後でラグナロクの歯がギラリと光ったのが分かった。獲物を捕らえたって、そういう笑い方。
そして僕も笑う。魂を必死で揺さぶる目の前の死神のゾッとした顔が見たくなった。
……本当は違うのかもしれないけれど、僕にはこれ以外の表現方法が分からない。見たかったのは本当なんだ、本当に、彼が、僕の身体を見る顔が見たいと思ったんだ。
「言ったね。なら目に焼き付けなよ」
想像して。
考えうる最高の地獄を。
孤独、嫌悪、汚泥のように張り付く苦痛、取り返せない過去、思慕、圧迫、暗闇、恐怖、欲求。僕は狂うしかないのだ。そういう風に作られた。そういう世界に落とされた。狂わない僕に意味はないそうだ。唯一愛すべき母親がそう言うんだ。狂え、狂え、世界をひっくり返せと。
トランスする。頭の中を自分の事で一杯にする。ラグナロクの両手に捕まりながら身体をくねらせ、性器を弄る。頭の中の地獄から逃げるために肉体を狂わせる。コントラストでようやく正気を保つ為に。
「ほら、よく見てキッド。目を逸らしちゃ嫌だよ」
355 :
232:2009/01/21(水) 21:31:06 ID:LqM+++hN
僕の修道服はラグナロクが形作っている。何度も破いているうちに変な芸当を覚えた彼が、一つ指を鳴らせば重い生地に化けた彼の身体の一部がドロドロと黒い血に戻る。
襟の白いカラーと腕の袖口を残して僕の身体がキッドの目の前に晒された。いつもは恥かしくて嫌だけれど、今日、この時だけは特別に気分が高揚している。
指で性器をえぐり出す。粘液の粒が散らばってシーツに軽い音を立てた。
「あっ……イッ、あいぃぃぃ……っ!」
嬌声も間抜けで嫌いだ。自分の悦んでる声なんか吐き気がする。なのに今は誇らしい。
僕の股を凝視するキッドの目は真剣そのもので、胸のどこかが勉強熱心な彼にきゅんとしている。その隣りで舌を思い切り出して嘔吐の真似事をする僕も居るけれど。
ずるずる鎌首をもたげるそれがヴァギナの少し上から顔を出し、僕の手のひらの中に収まる。こういうフリークスは珍しいとメデューサ様が僕を見て声を上げて笑った事を覚えている。惨めで暗い記憶。さあキッド、僕を蔑んで悲鳴を上げろ!
「……すばらしい……」
「――――――はへぇ?」
鼻から出た声が消えるか消えないかという間にキッドの饒舌が炸裂した。
「素晴らしいぞクロナ、お前の性器をここまで間近で見るのは初めてだが、ほぼ完璧にシンメトリーだ!小陰唇というのは筋肉が無いから普通は形が乱れるものなのだ!
だが見てみろ、色といい形といいここまで見事な女性器をソウルが色々貸してくれた文献でさえおれは見たことがない!」
「……え、あの、いや……ちゃんと見てた? 僕、ちんこ生えてますよ?」
「そんなものおれにだってある!」
…………それは大問題なんじゃ……
「お前とんでもない奴とまぐわっちまったなァ」
「……ギャフン……」
左右対称左右対称とはしゃぐダメ神さまは僕の股座にいきり立つ男性器に目もくれず、僕の背中には黒髪を見下ろしながらダメだコイツ早く何とかしないとと呟く相棒、M字開脚のまま襟が開いただらしないカラーと袖口だけという酷い格好の自分。
……何だこの空間。
「きききき、キッド……ぼ、僕の身体気持ち悪くないの?」
「どこが」
「……いや、だから、僕アンドロギュヌス(半陰陽)なんですケド」
「だから?」
「コレが胸ない理由なんだよ?」
「……どうも話がかみ合わんな、はっきり言ったらどうだ」
「だだだ、だから!みんな僕のことを女の子だと思ってるでしょう!? 違うんだよ!女性器の方がおまけなの僕!おしっこする時こっちからするんだよ?」
「ふうん。まあそういう事もあるだろうな。人体の神秘は誠に奥深い」
うんうんと頷きながらキッド。
「そーじゃない!そーじゃないよ!分かってる!? キミ今まで男とセックスしてたんだよ!マカなんか男とベッドで寝てたんだよ!これ凄くない!? ねえ!? 僕がおかしいの!?」
「おれはあんまりそういうの気にせんな」
「気にしろよ!!頭に虫ワイてんじゃねぇのか!? 裏切りもいいとこだろこれ!!」
「魂というのは」
冷静なキッドの声にひゅっと息を呑む。
「素直なものでな、どんなに表面を取り繕っても性質ってやつは隠せないんだ。
マカがお前をベッドに招いた理由もなんとなく分かる。彼女はおれなんかより数倍いい奴なんだ。
死神の子も魔女の子も魔法使いの猫も差別しない。捻くれ者の魔鎌も兄殺しも人殺しの末裔も頭の悪いヤンキーだって平等に扱ってくれる。浮気性の父親だって心の底ではちゃんと尊敬してるんだぞ」
356 :
232:2009/01/21(水) 21:32:11 ID:LqM+++hN
優しい声が辛くて、苦しくて、痛くて、声が出ない。
「おれはさほどいい奴じゃないから、心のどこかでお前を信用してなかった。いつかおれを裏切るんじゃないか、おれを捨てるんじゃないかっていつもビクビクしている。
だからクロナの一世一代の大告白が『ちんこ生えます』でよかったよ。ホントはマカが好きですとか言われたら史上初の死神の自殺者が出るところだった」
「〜〜ぃうっぅぅぅぅ〜〜〜……!」
両手で顔を覆う。みっとも無い泣き顔を封じた筈なのに、指の間から漏れる慟哭が殺せない。
「ここが空いてるんだから飛び込めば良かろう」
くっと少しだけ引っ張られて、あとは倒れこむみたいにキッドの胸にしな垂れかかった。苦しい、苦しい、苦しい。息が出来ない。喉が張り合わされたみたいに、小石が詰まったみたいに、熱いものが込み上げて来るみたいに。
「ううううううううぅぅ……!!」
「………………。」
声を出したら負けの遊び。
愛してるって言う遊び。
身体を弄る夜の遊び。
どれも悪くなかった。刺激的で面白かった。恥かしくて照れるのも笑いのうちだった。
僕の髪をキッドが撫でる。黙ったまま、僕の肩に暖かいその手を回し、心臓の鼓動を訊かせる。むず痒くて怖くてたまらなく不安になるのに全然動けない。ああ、キッド僕を呼んで。僕の名前を呼んで!
ただそれだけを念じる。思いを捧げる神を僕は信じないけれど、何かを拝みたいような心境。
「き、き、きっど」
「……なんだ」
「もっと、もっと言って!」
「何を?」
「クロナって、名前呼んで!」
「なんだ、クロナ。どうした、クロナ。この泣き虫クロナめが」
「もっと!もっとだよ!足りない!全然足りやしない!」
「クロナ、クロナ、クロナ、クロナクロナクロナクロナクロナクロナクロナクロナクロナ!!」
僕は神を信じない。どんなに誓っても祈っても助けてくれなかった神様なんて信じない。だけどこの神経質で容赦の無い小さな死神だけは信じてもいい。裏切られても殺されてもいいから、信じていたいと、そう思った。
「許さねぇぜクロナ、そんなママゴト」
地獄ってのがもしあったとしたら、そこから聞こえる声ってのがコレだろうという声が背後でする。かと思ったら頭を易々と掴まれてもう二度と離れないって程くっ付いていたキッドの身体から剥ぎ取られてしまう。
「や、やだラグナロク!離して!キッド!やだ!やだよぉ!」
「……おい魔剣」
ジタバタ暴れる僕を小脇に抱えたラグナロクに、キッドが意外なほど静かな声で見得を切る。
「なんだね死神」
「哀れみさえ感じる。お前はクロナの何だ? パートナーですらないのか。彼女の何を知っていた? この我慢強いクロナの泣き顔なんて見ておきながら、まだ足りないというのか」
にやっとラグナロクが笑った。ラグナロクは声を上げて笑う。美味しいものを食べた時、僕を存分にいたぶる時、自分の思い通りに事が運んだ時。でも彼が静かに笑うのは――――――好敵手が現れた時だけだ。
GGGGGGGGGGGGGGGJJJJJJJJJJJJ!!
キャラ巧いなぁ!!
って途中だけど規制引っかかった?
やばい・・・・最高すぎる
ほんとキャラそれぞれが魅力的だな
お姉さんなリズも
変態キッドも
くるくる表情の変わるクロナも全部萌えた
ラグナロクの立ち位置が絶妙
クロナフタナリ発覚からキッドの反応の場面がかわいいw
GJ
…ゴクリ(固唾を呑んで見守っている)
な、なんというラブラブ…!しかもところどころで笑かしやがって…!
この二人、元々の設定もそうだけど、SだったりMだったり、うぶくなったり大胆になったり、
絶妙にやりとりが入れ替わるっていうか満ち引きする波が出来て凄く会話が面白いのな。
キックロに萌え殺される…殺されてしまう…!
GGJJ!すごくキャラ掴んでいて面白い!
原作読み込んでるなぁ好きなんだなぁと思った〜!!いいいいい!
最近は設定が変わってしまったのかと思うぐらい大人しいから忘れていたけど
キレてひどい言葉遣いになったりしてたんだよねえクロナは
作者が女の子に趣旨替えしたと思いたい。
アニメで死武専のノリについてけずに困惑してる蛇かわいくね?って話しに来たら神クラスの職人来ててびっくり
GJ
362 :
338:2009/01/22(木) 07:48:51 ID:CPN1AOXp
「死神、クロナが極限状態のときにどちらを呼ぶかわかるか? 俺には判るぞ、コイツは絶対にラグナロクと俺を呼んで俺に縋る。絶対にな」
「……試すか?」
「絶望して自殺しちゃイヤだぜ死神くん」
応える代わりにキッドが僕の腕をつかんで引っ張った。ものすごい力、あの細い腕のどこにこんなパワーが宿っているというのか。
「い、痛いよゥ!」
声を上げた瞬間に全身が凍った。……凍る、という表現は正確ではないかな。止まる、と言えばいいのか乾く、と言えばいいのか。動く事を禁じられる。瞬きでさえ。
「あへぇえ!」
くちびるだって動かない。いつもは口だけは必ず動かせるようにするラグナロクが!
「おいおいクロナ、暴れるから爪が寄れちまってるじゃねぇかよ?」
猫なで声で耳元の大男が優しく問いかける。ゾクゾク背筋が蠢いている。
「姉ちゃんに怒られちまうな? そら、これ以上寄れないように」
動かせない腕がゆっくり自分の意思とは別の命令で伸びてゆく。そしてまたパイプをぎゅっと握った。
『わかったよラグナロク。君の命令なら全部聞くよ。なんたって一心同体だからね』
自分の声がした。口が勝手に動いて喉が自動的に震える。いつものラグナロクの声色じゃない。僕の身体を完全に支配してしまっているのか!
「フン、下らない音遊びだな。意思のない言葉だと返事だけで判るわ」
溜息のようにキッドが言った。僕のみっともない身体に手を伸ばしてガラス細工に触れるように指を絡めてゆく。とろとろ滴る死神の唾液が僕に絡み付いてゆく。目が逸らせない。生ぬるい唾を延ばすように二・三度扱かれた。
「あひぃぁ!!」
「そうだクロナ、反逆しろ。お前の身体の主人を思い出せ」
うるさいな!ふざけんな!僕の身体は僕のものだ!誰がお前らなんかに自由にさせるか!
自分でも珍しいと思うくらいカッと頭に血が上った。僕の身体を好き勝手に弄くる奴らが急に腹立たしく思えて、いつまでも僕が大人しくやられてばかりいると思うな!と怒鳴りつけてやりたい気分だった。
「嫌いだ!」
声が出ていた。
二人がきょとんとした顔でこちらを見ている。
「僕はキミ達のオモチャじゃない!痛いのも苦しいのももうイヤだ!」
身体は動かないのに、声が出る。顔は動かせないのに、涙は零れてゆく。心臓は勝手に動くのに、頭は凍ったまま。
「なんで仲良くしてくんないのォ!? やだよ、喧嘩すんのやだよ、怒鳴り声も嫌い!従わされるのもイヤ!無理矢理捻じ込まれるのなんかサイテーだァ!!」
僕が喚き散らすのを終えてはぁはぁうぐうぐ声にならない嗚咽に溺れているところに、まずキッドの笑い声が聞こえた。その次にラグナロクの引き笑いが聞こえた。
混乱した僕が口を開こうとした瞬間に僕の体はふわっと浮いてキッドに抱きかかえられた。身体の自由は無いままに。
「無理矢理捻じ込まれるのが最低? 面白いことを言うな、では何故こんなにもおれが締め付けられねばならんのか説明が欲しいところだ」
ぐいと足が開かれて、ほんの少し鎮まっていた裂け目が割り広げられたと思った時には既に遅かった。ビクビク意思では止められない痙攣が断続的に繰り返される。
「あひぇっ!」
「ほら、動いているのが判るだろう? さすがにこれがラグナロクの仕業とは思えないが?」
「当たり前だろう死神。俺様が出来ることなんて、このくらいのモンさ」
「いひぇあ!?」
慇懃な仕草で尻肉を持ち上げるように掴み、ラグナロクの舌がポンプみたいに蠢いて、お尻に突き刺される。ぎゅぽ、ぎゅぽ、と音がする度に吐き気に似たものが込み上げて来る!
363 :
338:2009/01/22(木) 07:49:29 ID:CPN1AOXp
「いやぁああ!?なに!?なんなのラグナロク!」
「涎をケツにな。グリセリンより安心だぜ、なんたって動物性由来だから」
「いいいやァ〜……!やだぁーー!なんれ、なんれそんなこと……!」
声が掠れる。震える。がたがた身体が揺れている。
……揺れている?
「やらっ!ちょっと!キッド!やめて!今動かないでェ!」
「おれを好きと言うなら腰をとめてやろう」
「俺様を好きと言えば身体を自由にしてやるよ」
自分の悲鳴と同時に二人が楽しそうな声を上げた。子供みたいな無邪気さで。
「やめて、ホントに二人とも、もうダメだよ、トイレに行かせて!」
がくがく揺らされる身体がシェイクされて頭が狂いそう!お尻が熱くて股が大きく広がっているのが不安で仕方ない……のに、なのに、痛いくらいに勃起している自分が悔しくて腹立たしい。
「ならば言え、どっちが好きだ?」
「そうだクロナ、早く決めろよ。クソ塗れのベッドで寝る気か?」
ラグナロクに言い方にぞっとした。視線を必死でめぐらせてベッドの脇にWCの看板を掲げたドアを思い出す。さすが豪邸、客間にいちいちトイレがあるとはなんて素晴らしい造り!
「ああ、許して、許して、どっちかなんて決められないよ!」
「だめだ。さあ答えろ、キッドと」
「まさか一心同体のラグナロクの名を袖にはしないよなぁクロナ」
「さあ」
「さぁ」
『どちらが好きだ?』
台詞が重なって、僕の頭はついにプッツンしてしまった。
「ら、ラグナロクーっ!」
余りの大声に驚いた二人が力を抜いた途端、脱兎のごとくトイレに駆け抜ける。
力一杯ドアを閉めたあとの狭いトイレの中で聞くラグナロクの高笑い。
「ゲシシシシ!ざまぁねぇな死神野郎!あっさり捨てられてご愁傷様!」
恥かしい、聞かれたくない、用を足す音なんて!いつもならラグナロクはトイレなんかで出てきやしないのに、真っ暗の闇の中でも視線を感じて全身が瘧のように震えて止まらない。
「やだぁ、見ないで、聞かないでよォ〜!」
「ぎゃはははクロナ!いい格好だぜぇ、変態の死神野郎なら泣いて喜ぶんじゃないのか!?」
情けなくて恥かしくて盛大に涙が出てくる。下る音はまだ聞こえていて、身体の中のものが全部出てるみたいだった。声を上げて泣きたい!
「……ふふふ、クロナ……流石のおれも今のは少々堪えたぞ……」
心臓が止まる音って聞いた事ある? ガン、て、ほんとに、ガンって音がするんだよ。今聞こえたもの。
ぱっと電気がついて、狭い箱に光が溢れる。箱の中で間抜けに座っている酷い顔の僕を見下ろすようにキッドがドアを開けたのだ。失礼とか痴漢とか、そういう罵りを思いつきもしなかった。だってあんまり堂々としてるんだもの。
「だって、だって……!ほんとに、漏れちゃいそうだったんだもん〜!
キッドが止めてくれてもラグナロクが主導権返してくれなきゃ僕動けないんだよ!?」
364 :
338:2009/01/22(木) 07:50:14 ID:CPN1AOXp
我ながらものすごいのん気な抗議だと思った。でも、根本的な怒りが込み上げて来る前に矢継ぎ早という風に目まぐるしく事態が深刻化していって、脳みそがちゃんと処理してくれない。
「いいや、嘘だな。お前は所詮そういう女だ。おれを弄んで最後には捨てる」
「ちょちょちょっと!? 何の話だよ!? そもそもキミは最初僕達に脅されて無理やり……」
「僕たち? 僕たちだと? ……そうか、おれの立ち入る隙など最初からないということか」
「だから何勝手に納得してるのさ!?」
「仕置きだ、クロナ。金輪際おれの命令以外きけない体にしてやる」
乱暴に腕を引っ張られて、思わず本気で手を振り払った。だってまだトイレ流してもないんだよ!お尻だって拭いてないしね!?
キッドの目が本気で怒っているような気がして一瞬焦ったけれど、ラグナロクが僕たちの間に強引に割り入ってきて視界が遮られた。
「言うねぇ死神。この俺様を差し置いてこいつを調教しようなんざ100年早ぇ」
「フン、身動きを封じるだけのお前にクロナに悦びを与えられるのか?」
「粋がるなよ死神野郎、毎晩こいつの身体を慰めてやってんのは誰だと思ってんだ?」
「クロナの体におれの体液の這ってない場所などない」
「クロナの体に俺の指の入ってない穴なんかねぇ」
二人の舌戦がヒートアップしている間にとりあえずお尻を拭いて水を流した。コレで一応一安心。ふうと息をついたらようやく脳が演算を終了したらしく、二人の会話の内容が理解できた。
「ちょっとなんなんだよ二人とも!冗談にしても度が過ぎる!」
「ではクロナをイカせるのが遅かった方が手を引くというのはどうだ。おれが勝ったら金輪際おれがクロナを抱いている間の干渉を禁ずる。お前が勝てばこれから先は全てお前の思うとおりに動いてやるよ」
「はん、ずいぶん俺様に分のいい勝負だな? 禁じられたところで身体の中からクロナを操るなんざ容易いことだぜ」
「お前は守るさ。普段下に見てるおれごときに負けた挙句に不正など出来るほどプライド低くは見えんのでな」
「――――――勝負方法は同時挿し。お前は前、俺様はケツだ」
「よかろう。同時挿しならクロナが絶頂に達した瞬間が3人同時に判断できる。実に公平だ」
「ちょっとちょっとちょっと!!」
「心配するな、必ず生まれてきたことを感謝させてやる」
今まで見たことも無い程むちゃくちゃいい笑顔でキッドが親指を立てる。
「そうじゃない!やだよなんだよそれ!普通にされるだけでもやなのになにお尻って!馬鹿じゃないのキミ達!しんじゃうよ!」
「良かったなぁクロナ、さっきの浣腸が無駄にならなくて」
これまた見た事もないくらい優しく微笑むラグナロクが僕の頭と腰をゆっくり撫でた。
「ラグナロクのばかあああああ!」
共鳴する相手もなく、悲鳴だけが狭いウォータークローゼットに響く。
あっという間にひょいと抱え揚げられたかと思うと電気が消えてまた闇に逆戻り。光に慣れた目に薄闇は恐ろしくて、どうやって引っ張り出されたのかも解らぬまま正常に空間認識が出来たときには自分の口からカエルを踏み潰したような酷い声が出ていた。
「ぐがぁぅえぇぇあ!」
夕食のビーフストロガノフ(パティの得意料理なのだそうな)がそのまま口から出そう。
「おいクロナ、もちっと色気のある声を出せよ」
ラグナロクが背中でひっひっひと笑う。胸をつかんでいる大きな手が突起を引っ張って痛痒い。お尻に差し込まれているラグナロクの身体の一部は自在に動いてて、まるで触手だ。
365 :
338:2009/01/22(木) 07:51:06 ID:CPN1AOXp
「やめ、やめて、ラグ、なろ、ク!……なか、うごい、出ちゃ…っ…!」
「ぐるりと全部確かめてやった。中にもう何もねぇよ」
完全に浮いてる顎がぐっと力一杯反らされてラグナロクの降るような唾液に鼻を塞がれてしまった。喉に流れ込んでくる大量のラグナロクのゾル状の体液が生臭くて僕は酷く嘔吐いてしまう。
「げへゅ、ぐひゅ、がはぉ!」
「おお、可愛そうにクロナ」
芝居がかった口調であの大きな口をあけて、ラグナロクが僕の口に幾筋もの触手を伸ばし、鼻の穴や口から直接ヨダレを掃除機みたいに吸い取る。ぞぞぞぞぞ。重苦しい振動が脳髄に響いて、そのたびに息が楽になって、嬉しい。
「げほ、げほ、げほっ!」
普通に咳払いが出来てホッとする。酸素万歳。
「クロナ」
「はい?」
声がした方に顔を向けた途端にバクッと音がしてキッドに鼻を吸い付かれた。そのまま無理やり彼がしたことがすごい。
ずるずるずるずる!
「ぎへぇぇぇぇぇぇぇ!」
信じられない!何その対抗心!絶対間違ってるから!そんなの全然嬉しくないから!!
ぷは。満足げなキッドの顔がどうだと言わんばかりで、僕は気絶しそうになった。喉も鼻もすっきり爽快ですごく死にたい。耳がつーんてする。泣いていいですか。
「……やるな死神……俺でも今のはちょっと躊躇するぜ……」
「クロナの鼻水ぐらいいくらでも飲むぞおれは」
神様
仏様
アラー様
名も知らぬあまた犇めく八百万の神様たち
その全部に文句をつけたい。僕がいったい何をしたって言うんだ? これが何かの罰なのか。だとしたらお前ら全員僕の敵だぁ!!
「あふぇ、あひぃん……んは、んは、んんん〜!」
ずくずく振動は続いていて、骨盤がどうにかなってしまいそうなことを思い出したからそんなことすぐ忘れちゃったけど。
「どうしたクロナ、いつもよりずっと気持ちいいらしいな。中がゴリゴリ音を立てているぞ」
キッドが無体なことを言って、少し冷たい手を、僕の、股間の、それに……!
「いへぇやぁぁぁ!!」
これ以上ないくらい敏感になっている僕の外部性器がキッドの指に包まれて、優しくもどかしく擦られた。
「ははは、すごいな。ソウルの柄くらいになってる」
楽しそうに笑うキッドが憎かったわけではない。説明の出来ない感情がそう命令したから、途切れる呼吸を振り絞って声を出す。諦め半分脱力半分そこに少しの安堵と期待を振りかけた僕はキッドの胸に頬を寄せた。
「キッド」
「何だクロナ」
「僕のおちんちん、舐めてくれる?」
ぶはっと頭の上で噴出す音が聞こえた。二つ。
『ななななななななな!!?』
366 :
338:2009/01/22(木) 07:52:03 ID:CPN1AOXp
「ラグナロクも舐めた事ないんだよ。気持ち悪がってさ」
尿道に細くした指を差し込まれた事はあるけどね、とは敢えて言わない。実際ラグナロクの舌が僕のアレに這った事はないのだからまあいいだろう。
「勃起はするけど射精はしたことないの。ガラクタなのさ。憐れに思ってくれるのが本当なら、舐めて射精させてよ」
少し笑って言う。
怯んだのが判る。
ざまぁみろ。
たじろぐキッドが面白いと思った。
苦虫を噛み潰して飲み込んだみたいに眉間に皺を寄せたキッドが渋い声で唸ってる。あはは、楽しい。
「……よかろう」
――――――はェ?
阿呆みたいな声が勝手に出た。
「舐めてやる」
耳のなかが乱反響しているみたい。
――――――ナニヲ?
「クロナのペニスを」
――――――だめだこいつ、本物の変態だー!!
「いひへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!たたた助けてラグナロクーっ!」
慌ててキッドの身体を突き飛ばし、シーツの上を転げるように逃げた。本気で。
「うわっ!寄るなクロナ馬鹿!この変態!変態!染る!キモチワリーこいつらぁあぁぁ!!」
「いやー!引っ込まないでぇぇぇ!独りにしないでええぇぇぇ!」
霧散し始めたラグナロクの腕をしっかと掴み、僕はもう死に物狂いに程近く悲鳴を上げた。
「離せ!きもい!変態性欲者が!触るな!噛み付くぞコラァ!」
ものすごい形相で威嚇したと思ったら、しぽんと軽い音を立ててラグナロクが背中の傷に丁寧な蓋をして引っ込む。ううう裏切り者ォ!
「き、キッド、落ち着こう。冷静になれ? な? 男性器だよ? そんなもん舐めてどーすんの?」
ずりずりと後ずさる僕。
「射精させる」
じりじりと前のめる彼。
「ばばばばばばかじゃないの!! しないっつってんだろ!? まぁ気を静めよう? キッド、自分の股間についてるのと同じ物ですよ? 気持ち悪いよね? ナシだよね? 常識で考えて?」
「睾丸がないからさほど奇異には写らん」
しれっと言い放つキッドの顔がようやく闇に慣れた目にうっすら見える。ド変態がいますよー!ここに涼しい顔して恐ろしい事を言い放つ凶悪な変態がーッ!!
「いいいいいやあぁあぁぁああぁぁああぁぁ!!」
絶叫した。気持ちいいくらい絶叫した。金色の目がいつも通りつまらなさそうに半分になってて、壁際に追い詰められていたのにようやく気付いた。いつの間に僕の腰の下に手を突っ込んディスカー!
「んぐっんむ〜〜!!むぃ!むぃ!むいぃぃぃぃ〜!!!!」
片手で口を押さえられ、片手が腰からあっという間に肛門に至っていた。全身全力で反抗するのに、上手く力が分散されない。なにこれ、なにこれ、なにこれぇ!?
ずぐぐぐ、と恐らく中指が僕の内部に侵入した。ラグナロクの涎が残っているのか、割とスムーズで簡単に吸い込まれるように。
「あふぇ、あふぇ、えひぃぃぃぃ……!」
367 :
338:2009/01/22(木) 07:52:58 ID:CPN1AOXp
うそだ、うそだ、うそだ。なんで、あそこでもないのにこんなぐぢぐぢ音するのぉ? ねちねちかき混ぜられる音がして腰が痺れて動けない。痙攣する二つの性器がゾクゾクしている。
「ふぅん、前立腺は普通に機能するんだな。或いは睾丸は内部にあるのかもしれない」
キッドがお尻の中の何かを確かめるようにまたグリグリと指をかき回した。もちろんそんなもの構ってる余裕はコチトラにはないから、必死によく通る鼻で呼吸するだけ。
「良かったなクロナ、上手にすれば射精できるぞ」
キッドが親切な顔でにっこり笑った。うふふ、なにその天使の笑顔!死神の癖に!!
「いいいいいです!結構です!したくないれすぅぅぅ!」
両手に渾身を込めて口を塞ぐキッドの手を引き剥がして悲鳴をあげた。
「時にクロナ、爪はどうした。そんなに強く力を込めては歪んでしまうのではないか?」
はっとして両手の爪を確認する。酷い有様、目も当てられないほどに寄れて擦れて跡がついているじゃないか。自分の顔が見る見るうちに真っ青になるのがわかった。
「あーあ、リズ悲しむだろうなぁ……一点ものだからもうどうやっても手に入らない」
「う、う、うううぅぅぅ〜どどどどうしよう〜!」
暗澹たる気持ち。こんなに悲しい事はない。あんなに頑張って守ったのに。
両手を顔に当てて涙が吹き出る寸前、キッドの軽い声が聞こえた。
「さて取り出したるはこのマニキュア瓶」
ピンク色にうっすら光るキッドの片手に、彼の目と同じ色をした形も全く同じ瓶がちょこんと乗っていた。まるで魔法のように。
「あんまり気に入っているらしいから、内緒でもう一瓶作らせておいたんだ」
「……そ、それ、どっから出したの?」
「ここは企業秘密としておこう。……それより、取引に応じるか?」
「な、何をすればいいの?」
「何もしなくていい。むしろ何もするな」
「はぁ?」
「おれがお前のペニスを射精させるまで身動ぎを禁ずる」
「いへぇあぁぁ!?」
「おれの気が済んだら爪に色を塗ってやろう。どうだ、いい取引だろう? 丸儲けじゃないか」
「や、やだ、やだ、やだよ!……だってそんなっ……いいいいやだよ!」
「女性器を舐められるのは好きなくせに、何故そんなにペニスは嫌がる」
「ペニスペニス連呼するな!このド変態が!イヤに決まってるだろ!ホモかよ!」
「……ふうん、つまり、女としておれに仕置きされたいのか」
にやーっと死神が悪魔の顔をして笑う。
「じゃあ両方の性器を同時に可愛がってやる」
涙が
飛沫になって
どことも知れないところに
散った。
「いやあああ!? やああああああああああ!!」
368 :
338:2009/01/22(木) 07:54:10 ID:CPN1AOXp
真っ赤なタイを無造作に襟から引き抜き、暴れる僕の手首を縛る。
「本気で仰け反るお前の身体を支えるのは片手じゃ足りなさそうだからな」
両腕の環の中に頭を通してキッドが意地悪く笑いながら言った。
あとの手順はいつもの通り。足を開かれて、つまびからかにされたそこに、キッドの直立が宛がわれて、確かめるように押し入ってくる。掠れてひび割れて、なのにどこか濡れている声が骨に響く。
「あ゛っ、あ゛っ、あ゛あっ……!」
口の端から涎の筋がツーッと走った。溺れているみたいに息が出来ない。見開いた目が乾いているのに涙が溢れて止まらない。
「……どうしたクロナ、入れるときにそんなに力んでは痛かろうに」
いつもよりひどく興奮しているみたい。ずきずき痛い男性器が空気に触れているのがとても怖かった。時々キッドや自分の身体に触れると飛び上がりそうに疼く。
「……恥かしくて死にそう……!」
「そうだな、ラグナロクに尻を犯されてるより締め付けてる。見えるか? ほら、ペニスがぴくぴく動いてるぞ」
「き、ド……許して……もう、やだぁ〜!」
「不思議なもんだな、お前の中に居るのにペニスをいじるというのは」
「聞けよこの変態死神!」
腰が融けてドロドロに糸を引く。キッドの少しひやっとする手はじっとり汗ばんでいて、丁寧に包まれる過程が見てもないのに刻々と脳裏に更新された。柔らかくて繊細な指の仕草に急かされて、思わず何度も腰が浮いてしまう。
「は、ははっ……クロナ、よさんか、そんなに腰を振ってはおれがもたん」
嬉しそうなキッドの声もどこか遠い。
「気持ちいいか? おれがペニスを触るのがそんなに気持ちいいのか?」
意地の悪いキッドの台詞さえ意に介せない。
「返事をしろクロナ。快感を貪るのに感けておれのことを忘れてくれるなよ」
そんな声が聞こえたから、決死の覚悟で僕は叫んだ。
「大好き……!」
息が出来ない。
息が出来ない。
息が出来ない。
マカが僕の手を握ってくれて、嬉しかった。でも同じくらい怖かった。どうしたらいいか解らないくらい身体が震えた。
堪らなく嬉しいはずなのに、マカの温かさが、マカの笑顔が、マカの気遣いが、重たくて申し訳なくて、辛かった。こんなに素敵な世界に繋がるものを、僕は何も考えず切り刻んでいたのだ。ただ命令に従う為に。ただメデューサ様に捨てられない為に!
僕は卑怯者だ。僕は臆病者だ。僕は優しくされる資格なんてない。
なのに、この胸に仕舞っておけない悲鳴。
誰か助けて。
誰か、誰か、誰か。僕を助けて。独りの僕を救って。僕を……見てよ。
「クロナ」
急にキッドが僕の名を呼び、腕の環から頭を抜いて、乱暴に手首に結んでたタイをしゃくり取ってどこかへ投げ捨てたと思ったら、僕を強く胸に掻き抱いた。
「この胸に刻むから、もう一度心臓の近くで言ってくれ」
涙が鼻にまで溢れて、声にならない。
濁音ばっかりで意味の通らない言葉を何度も何度も繰り返した。キッドの鼓動がどんどん早くなっていく。その音に掻き消されるまいと、何度も何度も同じ言葉を口にした。まるで懺悔のように。
解かれた腕が掻き毟るようにキッドの背中に回っている。精一杯爪を立てて、二度と離れないくらいに魂をくっ付ける。共鳴させるんじゃなくて、ただ、くっ付けたい。くっ付きたい。きみに。
369 :
338:2009/01/22(木) 07:54:51 ID:CPN1AOXp
胸がドキドキして頭がくらくらしてあそこがズクズク疼いている。いつの間にかキッドが僕の中で激しく脈打っていた。
「……出してる……」
「あっ……当たり前だっ!あんな……あんな可愛いこと言われて!おれがイかないわけないっ!」
「……いいよ別に……もう、いいんだ……」
僕は神様も、地獄も、奇跡も信じない。
僕が信じられるのは目の前にある現実だけ。
だから、僕は今ここにいる神様も今ここにある奇跡も信じるよ。
この世界で生きてゆく事が僕にとっての地獄でも、僕はここに居る。ここに居たいんだ。
だって、君達がここに居るんだもの。
キッドが丁寧に塗ってくれた爪をランプにかざす。
きれいな色だ。とっても落ち着く。僕はきらきら輝くネイルを飽きることなく眺めては幾度となく指を動かした。
「おいクロナ」
僕の服はいつの間にかきれいに元通りになって身体を覆っていた。つまりラグナロクがちゃんと生成してくれたわけだ。
「なに、ラグナロク」
声をかけても姿は見えない。僕の身体の中から声を出しているみたい。
「お前がどんなに償ったところで、お前がしてきた事ってのは消えねぇんだ。お前や俺が殺した奴が生き返るか? 食っちまった魂が元あった場所に戻るか?
……希望をもつなクロナ。俺達の歩く道ってぇのは死神野郎のとは違う。少しの間重なっただけの道中に思い入れると、後が辛いぞ」
少し硬い声。少し哀れんだ声。少し……冷たい声。
「……ラグナロクは優しいね」
深い色で輝く十本の爪は今も濡れたように光っている。
「俺ァな、グヂグヂ泥沼で足踏みしてるテメェの性格がデェッ嫌えなんだよ!行くも戻るもしねぇで愚痴ばっか垂れやがって!そんな暇があるなら魂の一つでも取れっつぅんだ!強くなって誰も彼も黙らせちまえばいい!叩き伏せちまえばいい!迷うな!怯むな!振り返るな!」
いきり立つラグナロクは彼らしくもなく、ちょっと怒ってるみたいに見えた。……見えたっても、姿は現してないんだけど。
「僕はダメだよ。ラグナロクみたいに強くないもの」
失笑気味にため息をついた。そうだ、僕は弱虫で泣き虫でイジケ虫。ただの虫野郎さ。
「泣き言なんか聞きたかないねぇ!お前の出来ることは何だ!? 否定だ!否定しろ!目の前に立ち塞がる物、お前に害成す物、お前を挫く物、魔剣ラグナロクで切り捨てろ!お前は今までそうやって生きてきたんだろ!
前の主人はもう死んだ、今度はお前がお前の主人だ。好きに命令すればいい!」
魔剣が僕を煽るので、僕は思いつくままの言葉を口にした。
「……生きて、ここに居たい。みんなと死武専にずっと居たいよ」
数瞬あとに、ため息混じりにラグナロクが今までとは違う随分絞った声で言った。
「なら戦って奪い取れ。お前をここから引っ張り出そうとする奴を俺様を使って否定しろ」
ねぇラグナロク。あのまま一人ぼっちで居たら僕、死神くんがどうしょうもないヘンタイなのも、キミが僕の味方をしてくれる事もあるのも、リズやパティに優しくされる後ろめたさも知らなかったんだよね。
ああ、鬼神にならなくて良かった。
僕はもうすっかり薄くなってしまったキッドのタイで縛られた手首の跡を摩りながら、本当に心から、そう思ったんだ。
シックチックビニールバードの陰惨な世界 終わり
370 :
338:2009/01/22(木) 08:00:15 ID:CPN1AOXp
>>337 ……っていうフタナリがいいと思いました。俺は。
「そういえばキッドとの勝負、結局ドローだね」
「……あのヘンタイ死神とはどうも相性が悪い。いつか絶対切り刻んでやる」
みたいな会話するラグクロに弊社は漲ってきたんだが御社はどのようにお考えでしょうか。
もっと広がれキックロの輪!……しかし昨日の謎の書き込み不可はなんだったんだろうか。
リアタイktkr!!ktkr!!そしてクロナが流した涙と同じ数だけGJ!!超GJ!!
今迄フタナリは正直微妙、ソウルはフリエルオンリーだったのが、何か色々開眼しました!
笑わせ萌えさせ、そして最後には感動すらさせる御社の御筆力、感服敬服で御座います…!!
取り敢えず他人の鼻水啜る男を格好良いと思ったのは初めてですたw
神…神がいる…!
自分もフタナリはちょっと…と思ってたんだが大丈夫だったGJ!
キッド変態杉ワロタwww
GJ!! GJ!!!(グッドジョブどころでなくゴッドジョブな)
ふたなりはクロナの色々な意味でのあやふやどっちつかず加減を
表すのにとてもマッチするなー陵辱もいいけど愛されふにふに可愛いすぎる。
>みたいな会話するラグクロ
キッドに無自覚で嫉妬するラグナロクとか当社比萌え200%UPします
エロ神さまだ・・・!エロ神さまが降臨なされた・・・!
ふたなりクロナいいな
クロナは自分は男だっていいつつ
マニキュアみてふにふにしたりかわいい
でもなにげにクロナかなりすごいことされてるな
2本挿しハァハァ
変態を「汚らしい!」なんて自分に素直じゃない証拠です。
さーて来週のクロナさんは!
『フタナリはそんなに怖くなーい』
『それいけスカトロジー』
『鼻水を飲み干すのは愛の表現として間違ってる』
の三本です。んがんぐ。
>死神息子と魔女娘
かわいすぎてもうお前等できちゃった婚しろよって思った
キッドとクロナだけだと、接点ないしーフーンって感じだったんだが
死神の息子と魔女の娘というと沸点が吹っ切れるwなんだこれはw
>>377 わかる
自分も大して接点ないしなんで萌えるのかわからなかったけど
死神の息子と魔女の娘という設定をふまえるとかなり萌えるね
それにしてもクロナってエロいな
かわいそうだけどクロナは幼いころから
メデュ様のお仕置きで犯されまくってたりするといいなと思う
メデュ様もふたなり説キター!!
…ってちがう?w
それにしてもキックロは背徳的にもゆる。
キッドが開き直ってるのも良いけどイカンと思いつつ惹かれていたりしたらさらにヤバイw
ちがうw
がそれもまたよし
嫉妬ラグナロクに死神くんキッドと魔女の娘クロナの人外トリオは本当に良いな
>>338氏の綺麗すぎないセックル描写かなり好きだ
鼻水すすられたり浣腸されてスカトロ一歩手前だったりするのにどうしてこんなに萌えるのか
クロナがかわいいからか
なんだか蛇受けが読みたくなってきたな
アニメのかぼちゃパンツみて蛇様も受けいける気がした
おいおいw
なぜ大人ではだめなんだ、生粋のロリなのかw
大人じゃ駄目なんて誰も言ってないわよ
>>381 クロナ「お帰りなさいメデューサさま・・・あれ、なんでシュタイン博士がここに」
メデュ「紹介するわ、新しいパパよ」
シュタ「ヘラヘラ(トリップ中)」
ラグナ「新しいもクソも父親なんかこの家に居たことねーじゃん!」
メデュ「クロナに兄弟を作るのを手伝ってくれるそうだからスカウトしてきちゃった」
シュタ「ははは、止さないか子供の前で」
メデュ「というわけで研究室にこもるのでしばらく家を出てなさいクロナ」
シュタ「俺は別に居てもいいけど」
メデュ「あん!だめよシュタイン!クロナが見てるわ!」
ラグナ「少しは包み隠せお前ら」
クロナ(狂気が促進しているー!おそるべし鬼神ー!)
こうですか!わかりません!
>>385 それ見たら思った。
屈辱を感じながらの蛇受け
文章力のない代わりに俺は妄想力はあるんだが…くそう
妄想を書き込むのよ!力の限り!
神が何とかしてくれるかもしれん。してくれないかもしれん。
だが何もしなけりゃ確実にゼロだ!
388 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 20:36:13 ID:gOcZUf1v
>>387 お前良いこと言ったなwww
普通に感動してしまったじゃないかwwwwww
そして
>>386がんばれ!
この流れに吹いたwwww
じゃあ、アイデアだけ出すよ。空気読めない蛸でゴメンナサイ。
死武専サイドがロリ蛇様との交渉を決裂させて、死神様に内緒で蛇様を拷問したり、シュタイン博士特製ビヤクで・・・て話なんだが。
文章にして下さる人、キボンヌ?
↑アニメ展開だよね?確か。俺単行本持ってないんだ、重ね重ね申し訳ありません。
なーなーアニメみてないんだが初期クロナ以外にまだ、クロナは乱暴な男言葉時々つかっているのか?
あの設定(キレると乱暴な男言葉・こっちが本性?)は作者の中で無くなったような気がしていたんだけど…
原作ではあの設定なくなったぽいが
アニメでは39話でものすごいキレ方してたぞ
女派(ふたなり含む)なのであの設定は無くなってくれて構わないんだけど
キッドって多少Mな部分もあるから、ここぞと言うときにハッパかけてもらうために残されていてもちょっと良いかもと思った
結婚した後とか…
アニメはみてないからどんなすごいキレ方だったのか少しgkbr
アニメと原作、最近結構乖離してきてるけどあれはなんで?
アニメの終了予定とかそういう関係?
いや、原作のBJとマリーに萌えてたからさ期待してたんだけど。
おっぱいちらみせシーンとか。
>395
延々続いたりするジャンプアニメとかと違って今回は最初から放送1年間と決まってて
アニメは「俺たちの戦いはこれから〜」ではなくオリジナルで決着つけると監督談。
個人的には忠実にやってほしかったけど原作に追いついちゃうし。でも原作ストック
溜まったらOVAとか、ガンガンで他にヒット作品がでてなければ数年後に2期あるかもね。
気合入りすぎマリーとか見たかったなぁ。
>394
俺もクロナは女(ふたなり可)がいいなぁ。結婚しろw
アニメクロナの「だっせぇええええええ!!!」は良かった。
避難所もキックロ祭りで嬉しい限り。
しかしマンガしか読んでいないから、本性が乱暴な言葉遣いクロナはどうしても男に見えてしまって
特に攻めクロだとホモに見えてしまう…
先に書いておいてくれると気持ちにワンクッション置きやすいから嬉しい>職人殿
ん?それは避難所のことを言ってるのか?
ここに投下されたキックロのことを言ってるなら始めにワンクッションおいてあるぞ
400 :
395:2009/01/25(日) 22:58:01 ID:5LcdoHii
>>396 おおそうなのか! サンクス。
そういう心構えで見ることにしよう
アニメはアニメで アラクネ×ギリコとか アラクネ×阿修羅 とか
色々美味しかったからそれで万事よしとしよう。おっぱい好きや
401 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 10:28:53 ID:/8gHkWxW
401
荒くれは攻め?受け?書くわけじゃないが
今日のアニメを見て攻めでよろしいかと思った
ギリコが相手なら受けでも良さそう
なあに?この過疎は。ヒマすぎて失禁しそう
メデューサ様受が読みたい…
誰が攻めるんだよあの性悪蛇女を
まずそこから議論しようぜ
じゃあ俺本気モードのキリっとしたデスサイズ様に一票な!
もちろん性的な拷問だよ!
シュタインに魔力を一時封印された状態で、飢えた死武専の雑兵に一票。
難民の方のクロナ祭りにハァハァ
410 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 10:26:22 ID:7TsyONE6
朝っぱらから新作祈願上げ〜
ワッショイ(´台`;)
早朝にすまそ!
キックロ*激しくふたなり注意報
キャラ掴み切れてないので、不自然かもしれないス
413 :
キックロ1:2009/02/01(日) 03:40:03 ID:v/UnokIV
「お前はマカの事が好きなのか」
「どうなんだ」
さっきから忙しなく家具を移動させているキッドへ視線を向けるとクロナは呟くように返事を返す。
「…君の言うような好きではないよ」
「知っての通り、僕は男の子でも女の子でもないのだし…」
「ふむ」
聞こえたのか聞こえていないのかキッドは顎へ手を当てると、少し考えてからクロナに向かい言った。
「おい、そっちを持って手伝え」
無言でクロナは立ち上がると、キッドの反対側へ向かい大きなベッドを動かすのを手伝った。
「ここだ。…よし、完璧だ」
「これで漸く落ち着くことができる」
満足したように部屋を見渡すと、キッドは誇らしげに言った。そんな彼を見てクロナが信じられないといった様子で続
ける。
「よ…よくこんな状態で落ち着くとか…」
先程から隣の部屋からひっきりなしに声が聞こえてきていた。
しかも普通の声ではない。情交の際に出るような喘ぎ声だった。
隣にはマカとソウルが泊まっているはずだった。安宿の薄い壁は二人のくだらない喧嘩から仲直りの絡みまですべ
て筒抜けにこちらに知らせていた。
聞こえてくる喧噪にヤキモキしていたクロナの耳にマカの甘い声が響いてきたのはしばらくたってのことだった。
「どどうしよう。…良いのかなこんな…でも聞こえちゃってるの教えて上げた方が…」
耳をふさぐべきかどうかおろおろと落ち着かぬ様子で立ちすくむ。そしてわずかなショックを隠すでもなくクロナは呟いた。
「でも二人がこんな関係だったなんて…」
「性に対して興味が出始める年頃だ、常に一緒に居ればそう不自然な事でもあるまい」
さして歳の変わりもなく見える少年は人ごとのようにそう締めた。少年の整った横顔を見て、この人はいくつなんだ
ろうとクロナが考える。するとキッドはふいにクロナに向き直り言った。
「よしこちらも始めるぞ」
「始めるって何を…」
視線が合った事に動揺を見せるクロナの細い腕を掴み引き寄せると、移動したばかりのベッドへ押し倒す。
抵抗をものともせず慣れた仕草で服をはぎ取ると、必死に隠そうとする両手を押さえつけて組み伏せた細い身体を
見下ろした。
414 :
キックロ2:2009/02/01(日) 03:40:47 ID:v/UnokIV
「すばらしい」
細くあばらの浮いた胸は少女の膨らみを見せ、その下の薄い腹、無毛の恥丘を越えたあたりには
そこにあるはずもない少年の白いペニスが存在していた。
クロナの頭を常に悩ませている自分の性をキッドは賞賛する。それがクロナにとって不思議で仕方なかった。
「そんなこと言うの君ぐらいだよ…」
「みんな僕の事を気持ち悪いって」
「お前は男と女のちょうど中間にいる」
「その貴重さが判らない馬鹿者は放っておけばいい」
そう言うとクロナの胸に手を這わし、軽く回すように柔らかさを楽しんだあと、赤く色づく先端に口づけた。
「あっ、やめてよ」
子供のように乳首に吸い付くキッドの頭を引きはがそうと髪を引っ張るが、構わすキッドはクロナのぴたりと閉じられ
た足の間へ指をやった。
「止めてキッド、今はそんな場合じゃ」
肉の薄いクロナのももはいくら閉じようと手が入り込む隙間を十分に見せている。すぐに指先は濡れた秘裂へとたど
り着いた。
「なんだ濡れて居るではないか」
大きく指を動かすと、濡れた音が部屋に響いた。クロナの、普段は蒼白な顔が真っ赤に染まってゆく。
「なっ」
隣で繰り広げられている痴態が丸聞こえの中、正常で居られるほどクロナは大人ではない。
「いつから濡らしていた」
「そんな…だって…あ、やだぁ」
クロナの愛液をすくい取って、クロナ自身のちいさなペニスへぬりつけもみしだくとすこし熱を持っていたそれは、す
ぐに固く脈打ちだす。ふるえながら立ち上がった細いそれを、キッドは知った手つきで包み込むと責め立てた。
「あ、あぁ…やめ、やめて、やっ…」
逆手に扱かれてクロナが細い身体をもだえさせる。止めようとキッドの腕に手をかけるが動きを止めることはできな
かった。
「こんな風にしておいて止めろもないだろう」
冷静に見下ろされる様子がたまらなく羞恥心を煽り、責められている感覚がさらに身体を熱くさせていった。
キッドは絞るように小さな乳房を捕み乳首へ歯を立てた。閉じられないように足で押さえつけた内ももをなで上げて
、少年の部分と少女の部分を交互に責めていく。上下からの刺激にクロナが大きくかぶりをふって声を上げた。
「いや、いや…あっ…あぁ」
「どうした、隣の声に負けて居るぞ」
面白そうにキッドが笑い、指を濡れきった中へ突き入れる。緩く動かすと、クロナが再び声を上げた。
「さあこちらも楽しませてもらうぞ」
そう言うとキッドは服を脱ぎ捨て再び重なってくる。
少年の身体はまだ細くはあったが、明らかにクロナの肌とは違った硬質さをもっていた。
硬い身体に押しつぶされ、斜めに傾けた顔が降りてくる。クロナはその首へ腕を回すと重ねられる唇を吸って、
水音を立てながら柔らかい舌を絡め合った。彼と交わす口づけは好きだった。
それからすぐに細い足をすくい上げられてこちらが熔けてしまいそうな熱がクロナの狭間に宛てられる。
「あ、あ、君も熱い…」
「当たり前だ」
キッドも興奮していたことに少しだけ安堵したクロナは諦めたように力を抜いた。
「いくぞ」
ぬるりと少年の固くなった欲望が入り込んでくる。この瞬間はいつまでも慣れることがない。
眉根を寄せてクロナはそれをやり過ごす。
「ああっ…」
張り出した亀頭が前立腺をかすめて、身を堅くしていたクロナが背を反らせた。
「あっ、はぁん」
ペニスが膣を行き来するたびに、女には無い身体の奥にある部分が擦りあげられて、快感と共にクロナの
小さなペニスから涎が垂れてゆく。揶揄するようにキッドはそれを指先で先端へ塗り広げて言った。
「いやらしい身体だ」
「はぁっ、ああっ…やだぁ…」
ひどい言葉を浴びせられても、その声に含まれる熱と甘さにクロナの理性がとろけてゆく。
ゆるゆると振られる顔にキッドが優しく尋ねた。
「…はぁっ…クロナ、いいのか?」
上に乗る少年の熱くうわずった声を聞いてクロナはうなずいた。
クロナの素直な様子に満足したようにキッドは腰を抱え直した。リズミカルに注挿を繰り返し安宿のベッドがギシ
ギシと悲鳴をあげている。この音は隣から響いているのか、それとも自分の喘ぎと一緒に隣へ響かせているのか
クロナは濁った意識の端で考えた。
「…はぁう、…いい、きもちいいよう……あっああ…キッドぉ…」
閉じることを忘れた口の端から涎をながし声が止まらない。細い腰を振り立てて少年の動きに合わせるように
身体をくねらせた。
「どうしてこんなことをするの」
「俺にも判らん」
いつからか二人が身体を重ねる事となったのは 実に些細なきっかけだった。
キッドにもクロナにもまだその理由が判っては居ない。
。。。。。。。。
おっさんキッドスマソ。雑談にあるようなもっと余裕無いへたれキッドがみたい!
元ネタは雑談の655以下でした。使わせてもらいました、thx
GJ!!神様ありがとう!!
マカとソウルサイドも読みたい!!
うおおおおお!
控えめで淡々とした雰囲気なのに
なぜだか物凄くえろい・・・!
ふたりともかわいいなあ。ソウマカも読んでみたいな。
GJ!
ゴッドジョブ!
>二人のくだらない喧嘩から仲直りの絡みまで
>「みんな僕の事を気持ち悪いって」「お前は男と女のちょうど中間にいる」
とか特に素敵にキャラ掴まれて解釈されてると思います。ありがとう!
ソウマカ側もキックロの些細なきっかけってのも気になる。この組は
やることやっても、心のほうがまだうぶくて不器用なのとかたまらん。
先週のアニメで
マカ×クロナがキた。
マカクロはほんわかしたイラストはたくさん見かけるけど
エロはあんまりないよな
マカクロの中、失礼、キックロ妄想が止まらないハァハァ
タイトルでNGしてください
''''''''''''''''''''''
修道服をめくると、白い尻が現れる。
下着は先刻、クロナ自身の手によって取り除かれたのを見てはいたが、薄暗い部屋に浮かぶ白さが目にまぶしい。
服の上からも判るように細い身体にしては肉付きがいいそれは男の欲望をダイレクトに刺激する。
キッドは奥から突き上げてくるような熱を感じつばを飲み込んだ。それが思いの外響いた気がして続けて咳払いをする。
「あ…あんまり…見ないでよ…」
「すまん」
なぜか素直に謝ると、部屋に唯一の出窓の、狭い段差に捕まるクロナの細腰を掴み引き寄せ抑えた声で続けた。
「足を開け」
他人に命じることに慣れた口調にクロナは少しだけ眉根を寄せると、のろのろと足を開いた。冷たい空気が股間に入り込み、
濡れているそこが急速に冷えてゆく。
「すぐに、平気か?」
いつも、聞かないでほしいと思う事をキッドは聞いてくる。
クロナはわずかにうなずきそれを返事とした。
自分の淫らな身体はすでに受け入れ体勢がとれていると言うことをわざわざ本人に言わせたいのかと憎々しく思う。
キッドはそんなクロナの杞憂に気づきもせずに開かせた足のまま腰を上げさせると言った。
「しっかり捕まっているのだぞ」
興奮状態にある自らの男根を掴み出すと、キッドは尻の間にある少女の陰裂に押し当てた。
「…うっ…あう、あ…」
挿入の感覚にクロナが小さく呻き、窓枠を掴んだ手の甲に筋が浮く。
着衣のままむき出しの腰を突き出し、後ろからキッドに貫かれている自分を客観的に思うだけで身体が熱くなった。
挿入を果たすと、若い彼は、すぐに忙しなく動き出す。
「…あっ、…あっ、う」
単調な動きは少年がまだこういった事に慣れていない証のようだった。
「うっ…ん、あ、うんっ」
しばらくするとクロナの慣れた身体は的外れな刺激にも快感を見いだし小刻みに震え始める。
暗い室内に、窓ガラスが自分の惚けた顔を夜空に映し出し、霞んだ目でそれを見つめ返した。
「……ああ…はぁ…あっ、ぃ…」
気持ちいい、とは、何となく言いづらかった。
これがいつものように自分を蹂躙するだけが目的の相手ならば、構わず乱れることができたが、今はそうはいかない。
早く終われば良いと言う思いと、終わらないでほしいと言う気持ちがない交ぜになってクロナを悩ませ
彼の名前を呼んでみたいと思うが、いつもなんと呼んで良いのか悩んでいるうちに終わってしまう。
「んーっ…う、あ、あ…あっ…ん」
「ウッ…く、クロナ…」
ペニスが往復するたびに身体の奥にある性器官をかすめ、そこから熱いものがにじみだすような感覚にクロナは緩くかぶりを振り
手をついていた冷たい石壁に崩れると、火照った頬の熱が奪われてゆくのが判った。
後ろに聞こえる余裕のない荒い息づかいと時々もれてくる喘ぎ、腰を掴む掌の熱さがどうしようもなく身体を煽って
体内を擦られる快感にクロナのもう一つの性は堅く脈打ち、自分の勃起したペニスを扱きたい欲求がこみ上げてくる。
淫乱だ売女だと罵倒されたのならばやりやすかったが、この少年はクロナにそんな言葉を吐いたりしない。
しかし、今更なんと思われても構わないではないかと思った。
彼だって大人の目を盗みこうやって自分を犯しに来ているのだから。
クロナが伏せていた腕を自らの身体に回そうと手を降ろすと、骨張った細い指がその手を掴んだ。
「あ、やだ…あん」
クロナの手を退けると、キッドの掌は震えて勃ちあがる細い陰茎を掴む。
「ひぁっ…ん!」
「気付かんで悪かったな」
苦笑混じりに言われて耳まで赤くなる。柔らかく握り込まれたそれを緩く扱かれてクロナは背をたわませた。
「…はぁっん…」
ペニスの刺激に膣が閉まり、キッドは一瞬動きを止めると、腹に力を込めて再び動き出す。
「締めるな」
「ああっ、やだ…ぁん…触らな…で…」
指先で鈴口を探ると、ぬるぬるとした粘液があふれ、それを塗りのばすようにクロナの陰茎をしごいた。
「ああん、ぁ、だめ…はぁっ、やだ」
クロナは細い腰を律動と手の動きに合わせるように淫らに揺らめかせる。
「はっ…動くな、たまらんぞ」
片手で腰を支えていたキッドがうわずった声で呻き腰を掴む手に力を込めた。
クロナは、その手に行き場の失った自分の手を置く。その指の間に絡めるようにクロナが掌を重ねると
キッドがそれを掴むがごとく再び力を込めた。クロナはキッドの長い指を美しいといつも思っていた。
動きはさらに早くなってゆき、水音と激しい注挿で押し出された愛液がももを伝っていく。
「ああっ、ん、はぁっ、だめ、あっ、でちゃう…っ」
そう大きく喘ぐとクロナは背を反らせてキッドの掌の中へ吐精した。
クロナが達した後もキッドは手にしたものを扱き、掌からぽたぽたと白いものが床に水滴を落とす。
射精後のペニスへの刺激の強さにクロナが身体を捩ると、その手を封じるようにキッドの手首を掴んだ。
「やだっ、やっ、…あああっ」
クロナの爪が食い込むのを感じながらキッドは深く突き入れると声を上げた。
「ア、アアッ…く、いくぞ…」
少年のペニスが痙攣を繰り返し、クロナの中へ射精を始める。
放出を感じ、クロナの中で何かがはじけ軽い絶頂が細い身体を跳ねさせた。
「あ!…、ああ…あん…」
「う…」
搾り取るように収縮を繰り返すクロナの内部にキッドが呻き、二人の動きが止まる。窓側にうつぶせたクロナの背へ
キッドは胸を重ね、二人の呼吸が収まるのを待った。
身体を離すと糸が切れた操り人形の用にクロナが床へ崩れ落ちる。
キッドはその身体を起こそうと脇へ手をかけるが、クロナはうつぶせたまま動こうとしなかった。
諦めた手はやがて離れてゆく。
大きく息をつく音のあと彼が身支度を調えている気配を背にクロナは激しい倦怠感を覚え目蓋を閉じる。
それから再び聞こえた小さな嘆息の後、伏せたままのクロナに声がかけられた。
「クロナ」
黒い固まりのような細い身体は微動だにしない。
今夜は時間がないと言ったのは自分だったか、それとも少年の方だったか
そう言えば今日はキスをしてもらえなかったな。
顔を伏せたままクロナは漸く返事を返す。
「……も…良いでしょ、…出てってよ」
くぐもった小さな声は二人しか存在しないような静かな闇を伝いキッドへと確かに届いた。
わずかな沈黙の後、キッドが口を開く。
「…ああ」
彼は諦めたように目を伏せると、床にうずくまったままのクロナに言葉を落とした。
「おやすみクロナ」
それから、一拍おき、こう言う。
「…良い夢を」
うつぶせた腕の隙間から見えた靴がきびすを返し、扉を開けて出ていく。
石廊下を遠ざかる足音が徐々に小さくなって行くのを聞きながらクロナは小さく小さく呟いた。
「おやすみ、キッド…」
'''''''''''''''''''''
ヲハリ
リアルタイムktkr
ゴッドジョブ!!!!
キックロきてたー!
読みながら光景がリアルに浮かんできて
朝からハァハァしてしまった・・・。
気だるい雰囲気で淫らなクロナも
慣れてない上に偉そうだけど紳士なキッドもすごく良かった。
GJ
>422
GGGGJJJJ!!
二人とも遠慮しすぎ不器用でもどかしいのがたまらん
どうしてこんなことになったのか気になる
中出しされた精液つかってクロナ自慰してそうとか
ラグナロクに折檻されたりしてしまうんじゃないかとか
キックロの膨らみまじぱねぇ
このスレはじめてきてずーっと読んでたけど
>>50からのがたまらんわ…最高。
フリーとエルカ、いいわあ〜
エルカといえばアニメのエンディングこわいな
ギリコもエラいことになってるな。
仕事で忙しくためてた録画分をやっと見た
交渉が成立するかどうか牢屋で待ってるメデューサ可愛すぎる
珍しく冷や汗かいてたし
拘束中の待遇とか想像が広がるなあ
メデューサって強く見せてるけど実はMだったりすると萌える
自分がMだと気づいてなかったりしたらさらに萌え
名前もMだしなぁ〜
死神チョップで実はMに目覚めてたりしてw
死神はヤる時は厳つい頃に戻りそう。
何か書くにしてもアニメが終了するまでちょっと待ちだな、こりゃ。
来週が楽しみでやんす。
まだ二ヶ月あるんじゃないの?>終了
燃えたぎっているときが書き時!w
どうもこんばんは。
丁度神がお留守なので、エロが苦手すぎて一ヶ月程かかったフリエルでも置いていきます。
注意!
・初っ端からヤってます
・二人とも、まさかの別人
・甘々、いやまるで少女漫画(かもしれない)
苦手な人はスルーして下さい。
「ひ、っん、ん」
ゆるゆると、刺激を求め、肌を擦り付けて動く仕草が、なんだか愛おしい。
声を封じる為に銜えさせられた太い指に、物足りない快楽を貪り、吸い付きながら、エルカはゆるゆると揺られていた。
「うぁ、んん、んぷ」
まるで、男のそれでも銜えているかの様な様子に、フリーは脳を焼かれる。
発熱時の様に熱く重い脳みそは考えるのを止め、しかし未だ何処かで冷めている理性が、まだ幼子にしか見えぬ少女を強く揺さぶることを許さない。
指も自身もぬめる液体にふやけ、感覚をなくしている様にさえ思う。が、確実に快楽はじわじわと込み上げ、時たま当たる歯の感触に指先は震えた。
「っ、エルカ、大丈夫か」
耳元で囁いた彼女を気遣う言葉でさえ、坂を昇りきれない少女の背中を押すだけで、俄に強まる締め付けは、余計に己を高ぶらせてしまう。
しかし、紳士を自称する彼の性質か、己の絶頂を望む為か、気遣うことを止める気にはなれなかった。
「だ、ぃじょぶよ、ふっ、だからフリぃ、もっと……!」
フリーの腹に背中を任せた座位のまま、大人しくしていたエルカは、急に、力をなくした様に前へつんのめって、倒れてしまいそうになる。
救おうと腕を伸ばしたフリーは、意図せず強く己を押し込んでしまった。それを狙っていたのか、エルカは待ち構えていた快感に嬌声を上げる。
「ああっんう?ううう!」
瞬時に口を指で埋められたエルカの声は濁って、二人の体液で湿った空気に呑み込まれていく。
同時に強くなった快楽を捨て置けず、フリーはつい追いかけた。
呼吸する様に締まるエルカのそこは、その度に雌の香る液を吐き出してはフリーを求める。
しかし、やはりあまりに幼気なこの少女を無理に犯すことは出来ないと、大男は、エルカを挟んでベッドに押し付けている両の掌を握りしめた。
エルカは一度味わった強い快楽に心を奪われてしまい、動かないフリーに痺れを切らしている。
エルカはゆっくりと、小さな尻を男の腹に押し付ける様に動き出した。
今の彼女にはほんの羞恥も残ってはおらず、ただ快楽に対する真摯すぎる願望が渦巻いているだけだ。
そんなエルカの動きと脆すぎる快楽に、フリーは、もう十分だろうとどこか言い訳めいた思考を浮かべたかと思うと、それを何処かへ放り投げて、何処に落ちるかも確認しないまま、エルカの動きに答える様に突き上げた。
「あっフリ、っあ、あ」
随分と慣らされて、ずるずると滑るばかりの内側は崩れそうな熱でフリーを締め付ける。
「……っぐ」
今までずっとおあずけを喰らっていたせいか、ぴんと理性の糸を張りつめた状態のフリーには、少しばかり快楽が強すぎた。
ただでさえ狭い膣内が容積を窄めていることが、大きな楔を持つ彼を追い立てたのだ。
何とか持ち堪えねばと思いつつ、腰を止めるには気が引ける。快感保守と男のプライドのため、何かないかとフリーはエルカの身体を見回した。
色素の薄い髪がばらけて、火照ってほんのりと赤い白い肌に張り付いている。その髪の毛を背中から払い落とすと、打ち付ける腰を動かしたまま、エルカの背中に口付けた。そのままなぞる様に唇を動かしては、舌先を覗かせて這わせてみる。
「ひ、ぁぁああああ! あ、ちょっ……とフリ、ま、」
唇を押し付けた時はそれ程でもなかったエルカだが、一度舌を這わせればその声は一段と甘さを増していく。
「ぁっ、あ、ああああっ!!」
これは面白いと、今度は舌を広げて背中を舐めたフリーは、びくりと跳ねて涙を散らしたエルカにしたりと笑ったが、その身体が痙攣もせずに沈んでいることに気づく。
最悪の事態が脳裏を掠めたフリーは、涙を拭ってやりながら、その顔を少し傾けて表情を見た。
「だ、大丈夫か、エルカ」
ぎゅ、と瞼を閉ざした必死な表情に、今、なにより恐れていることが、彼女の意識喪失ではなく、彼女に嫌われることだと気づいて苦笑する。
犯り過ぎたのだろうかと、一旦自身を抜き取って彼女を仰向けに寝かせたフリーが心配げにエルカの顔を覗き込むと、突然鼻先を噛まれて思わず顔を引いた。
「……大丈夫なのか」
「あっ当たり前でしょ! 私をおこちゃま魔女だとか思ってもらっちゃ困るわ!」
少々呆れ声が目立つ声に、副菜として溜め息を添えたフリーは、口を尖らせるエルカを困った様に見下ろした。
自分が今まで彼女の為と思って気遣っていた部分は、彼女にとってはむしろ侮辱される心地で居たようだ。
その上、怒らせてしまっている所悪いとも思うのだが、やはりそれでも己の欲望は正直すぎる。
「……怒ったか?」
途端に大人しくなったフリーに、エルカは得意げに笑った。
「今から、私を大人のレディとして扱うんだったら話はベツよ」
「そうだな」
大きく頷いて見せると、フリーは何の前触れもなく中指を突き立て、蜜の溢れる膣中で全く手加減なしに暴れさせた。
高い嬌声を上げようと息を吸い込む瞬間を狙い、もう片手の指を、エルカの口に突っ込む。
「っはぅふぁっ、ん! う、ぅうううっ!」
膣中で指の出し入れと、中で折り曲げたり壁を撫でたりとを同時に激しく繰り返した。
もはや自分でも何をしているか分からない程の勢いでそこを嬲りながら、小さな胸の頂きにある突起を舐めとる様に吸い付く。
「ここは立派なレディの様だが、な?」
赤い亀裂の上にある、小さな粒を押しつぶす様に左右に動かし、逃げる粒を追回さんばかりにこねくり回す。
ぴんと身体を張り、声にならない声で快楽の度合いを示しながら、ぺたりと床に貼付けた背中を仰け反らせる。
薄水色の細い髪が絡み付いた白い喉が突き出され、思わず齧り付いたフリーに震えが伝わる程、エルカの喉は鳴っていた。
「ん、お前は甘いな」
一度吸い付いてから舐め上げると、絶頂とはまた違った様にぴくりと震える喉が愛おしい。それも、わざわざ己のモノであると示しているのであれば、尚更だ。
たった今、ついてしまった赤い印を指で撫でてやると、フリーは下に差し込んでいた指を抜き取る。
「俺は甘いものは嫌いじゃない」
そう言って、蜂蜜でも舐める様に己の指を舐めていく。
瞼の下から、僅かに黒目を覗かせていたエルカの視線は羞恥に塗れ、フリーのそれと出遭うと脱兎の如く逃げ出してしまう。
「わ、私が甘いわけないじゃない」
嫌いじゃない。その一言で、自分を抱いた理由が満月に因る発情だったことを思い出したのだろう。
私を抱いたのはそれだけの理由で、そもそもコイツは誰でも良かったのよ。
不貞腐れてやろうと、内心で怒りの原因を探していたエルカは、そのことに思い当たると直ぐに、腹を這う怒りよりも、喉を締め付ける悲しみの方が強くが沸き上がってきたことに気づいた。
滲んできた涙を、見せてやるもんかとばかりに、小さな怒りに任せて瞼を閉じる。
「だが、気づいたさ。お前は、俺が昔、気まぐれに抱いてみた女とは違う」
汗で張り付いた髪の毛を、無骨で太い指で払ってやると、フリーの指へ縋った汗が、指先で蒸発していく。
それすら惜しい気がして、額に指を滑らせる。
フリーの指先が、熱かった。
「な」
「好きだ。……ああ、好きさ」
二の句どころか、次の文字一つ継げず、エルカはただただ目を見開いた。その瞳が潤んでいることに気づき、フリーは目を細める。
そうして初めて口付けすると、首を持ち上げようとしたところで引き戻され、咄嗟に着いた掌がエルカの髪の毛を踏みつけた。
首に抱きつかれた体勢で擦り寄る、首筋の香に男が反応したが、目を閉じて堪える。
「本当? 私のこと、その、す、すす」
「本当さ。知ってるだろう、俺は正直な男だ」
「げ、ゲコォ」
着火音を立てて、顔を真っ赤に染めたエルカは、顔を隠す様に更に擦り寄ってきた。だが、これ以上は堪えきれないと、ゆっくりと腕を解いて横たえてやる。
そうして漆黒の瞳をじっと見据えてやると、エルカは一度可愛らしく拒否するように、視線だけ逸らしてみせる。が、それでも見据えてくるその瞳に観念したのか、以外にもあっさりと言ってのけた。
「私も好きよ、フリー。だからね、」
小さく言葉だけ落として、腕で目を覆ってしまったエルカの言葉を、元より耳の良いフリーが聞き漏らす筈もない。
言われた通りに、あちこちへキスしてやりながら、フリーはもう一度その身体を味わってやろうと、徐々に下へと降りていった。
おわり
Gggjjjj!!!
フリエルいいよいいよー!
ちょっと意地っ張りな感じのエルカに素直クールなフリー良いよなぁ!
ていうか、エルカってメデューサぐらいの大人だと思っていた…
これはよいフリエル! GJ!
うあああGJ!
フリエルかわいいよフリエル
どうも、438-441の者です。
>>442 私もそんな幼いイメージではないのですが、体格差や外見的年齢差が大きいから、その小ささをフリー視点で表すのに丁度良いかな……と使ってみたのですが。
原作のイメージ崩してしまっていたらすみません。
お褒めの言葉を頂き、恐縮です。
ありがとうございます!
イイヨイイヨーーかわいかった
エロが苦手ならむりくりいれなくてもいちゃいちゃしていればいいし、
またフリエルかいてな
2月14日にちなんでハバジャキ頑張ってみたけど、無理でしたorz
な俺が通りますよー
>>447なんだよーもっとがんばれよ〜
バレンタインSS来たのはクロナ別館のみかw
>>446のお言葉に狂喜して、またフリエルを書いてしまったので落としていきます。
注意!
・エロなし
・フリー×エルカ
・やっぱり少女漫画展開な気がします
苦手な方はスルーお願いします。
雨が降る。
落ちていく、無数の雨粒を眺めながら、エルカはゆっくり息を吐き出した。
最近は温かくなってきたと言うけれど、そんなの嘘だわ。だって、春になったのだったら、雨はもっと温かいもの。
吐き出した息も白かった。いや、もしかすればエルカの息が憤りに熱く湿っていただけかもしれない。
メデューサから受けた屈辱は計り知れなかった。自分でも内心がよく分からなく成る程悔しくて堪らないのに、それでも屈してしまう自分が情けなくて、何だか可哀想になってくる。
自分で自分を哀れむなんて、悲しすぎるわよ。
込み上げてきた悔しさを、雨に紛れさせた涙で少しずつ晴らしていく。遅い歩調で、わざと濡れる様に歩きながら、エルカは何とか気持ちを落ち着かせようとした。
「エルカ!」
誰だろうと今の心境を悟られてはいけない、と進めていた脚が、思わず安心してしまう声を聞いて、ぴたりと止まった。
呼び止められて止まった訳ではない。寧ろ、エルカは加速して、逃げ出してしまいたい気分であったのに、あまりにも自分を安心させてくれるその声に、思わず全身の力が抜けてしまったのだ。
立っていられることが、不思議な程に。
「エルカ、お前何もわざわざ濡れなくても、」
駆けて来ているのだろうか、フリーに踏まれ、逃げ出した水たまりの雨水達が、左右に散っていく音が聞こえる。
肩を軽く叩く雨音に負けないその音に、それ程気遣ってもらえているのかと、嬉しくなった。
「ん、そうか。お前はカエルだから、雨が好きなのか?」
エルカの横に並び、取り敢えずと大きな傘を傾けて、エルカから雨を奪う。
そのせいで涙がばれてしまうのを恐れて、エルカは頭を大きく振るった。犬の様な仕草につられて、濡れた髪の毛がフリーの腕へタックルを喰らわす。
同時に跳ねて来た滴に顔を顰めると、小さな傘を、エルカを庇う傘を持つ腕にかけ、やれやれと顔を拭う。
「おいおい、どうしたんだ」
「……ううん、なんでもないわよ。水浴びしてこうかなあって思ったら、思ったより水が冷たかっただけ」
「そうか。お、ほら。お前の傘持って来てやったぞ」
向き直って、見上げた顔が何だか遠い気がして、この紳士な大男に、何だか甘えたくなってくる。
「ね、フリー。私自分で傘持つから、フリーのに入れてちょうだいよ」
にっこり、自然と意識して作った笑顔を見て、フリーが言葉を止める。開きかけた口が閉じていく様を見ながら、苦手なのかしら、こういうの。と少しがっかりする。
「じゃあ、傘は持てないけど、あたしカエルになるから、肩に乗せてってちょうだい」
それならいい? 覗き込む様に顔を近づけて、そこで、フリーの視線が目尻をずっとなぞっていることに気付いた。
まさか、と思って、聞かないで、とそう心の中で願う。
僅かに強張ったエルカの表情を見て、フリーは余計な詮索はしないべきだと思い、己を見上げるエルカの額に、ぽんと手を乗せた。
「いや、カエルにならなくていい。少々狭くて濡れるかもしれんが、それでも良ければ入ってくれ」
うん、そう頷こうとしたエルカは、フリーの掌の温かさに、どうしようもなく涙が出て来て、隠しきれずにぽろぽろと零してしまった。
独りだって思い知らされた瞬間に、貴方は独りじゃないと私に思い知らせてしまう。
「フリー、あんたって雨男?」
咽びを堪えながら、エルカは俯いて聞いた。フリーは考えもせずにさあなと答える。
「絶対そうよ、あんたは雨男だわ」
気張った声が震えている。思わず、空いている片手でその肩を引き寄せると、その冷たさに眉根が寄った。
「だって、私の涙が止まらないんだもの」
傘を抱えたまま、縮こまる様にしてエルカを包み込むと、傾いた傘で自分が濡れるのも厭わずに、エルカが泣き止むまでそうしていた。
「……なあ、どうして泣いたんだ?」
エルカが泣き止むと、無言で帰路を辿った二人は、互いの家に着くと、その温かさに安心して、ほっと息を吐いた。
エルカは、泣き腫らした赤い目を、優しく細めてやっと自然に微笑んだ。
だからこそ、フリーは気になってしまったのだ。どうして、あんな風に泣いていたのかが。
「い、言われたのよ。私なんて、すぐ捨てられるわって。こんなちんちくりんで詰まらない女、貴方はすぐ飽きるって」
侮辱には慣れてしまった。けれど、どうしてもそれだけは、エルカは心の内で閉じ込めておくことが出来なかったのだ。
悔しかったわ。でも、私にはフリーを繋ぎ止めておく魅力なんてないし、そう続けながら、エルカは自分が恥ずかしくなって、ぎゅうと目を瞑る。
腫れかかった瞼が擦れて痛い。
「俺は、お前には飽きないだろうさ」
驚いて、エルカは瞼を開けた。不安そうに彷徨う視線が、フリーの視線に捕まって逸らせなくなる。
「なんでそんなこと、言えるのよ」
「お前は見てて飽きないからな。もし別れるなんてことがあるなら、俺の方が堪えられないかもしれん」
ゲコォ。やばいわ、すっごく。
エルカは嬉しくて、思いがけず持ち上がる頬を抑えようとして、何故か口が歪んでしまうことに気付きながら、喜びを抑えきれずに、フリーの腹に抱きついた。
「ああもう、大好きだわ、フリー」
まだ乾かない髪を撫でてやりながら、フリーは今夜、どのようにエルカを慰めてやろうかと思案していた。
あ、すみません。以上で終わりです。
エルカがフリーに関することで、一喜一憂してたらかわいいですよね。
ということで、失礼します。
GJ!
エルカ可愛いよエルカ
肩に乗ってくれても良かったが相合い傘も想像すると可愛いよな
フリエルもっと増えれば良いのに
アニメのクロナは男で確定か。
確定はしていないとおもうが、キッパリがホン命の俺は投稿作品が増えるためにもそのほうがありがたい
キッドにはいろんな意味で癒されるだろう姉妹が似合っていると思う
何でもいいけど他のカップリングを否定する発言はマナー違反だから
それだけは慎もうぜ
ん?別に否定はしていないんじゃ?
というかクロナ別スレのリンクはこっちに貼らなくていいのかな。
雑談には貼ってあったけど
サンキュー
クロナも好きだが最初の方の神の作品の影響ではまったキッドリズとかまたみたいんだよ
>>450フリエルきてたー!甘やかせ放題のフリーにデレエルカいいよー
>>455キッパリは好きだから見たい。
その内姉妹より背が高くなってカッコヨく成長すんだろうなーキッドは!
妄想はあるんだ
でも文章力がないから書けない
よしその妄想を箇条書きでもいいから書き綴るんだ
神が降り立つやもしれん
ジャスティン梓という電波を受け取ったわけだが、
梓って年下にはどんな口調だろう?
SS挑戦してみようと思うから、梓の喋り方教えてください。
>>463 仕切り委員長キャラをお前の脳内で構築しろ
すごく不鮮明な記憶の限りでは敬語以外見たことないな
つか口調解らんてお前どこでキャラ情報仕入れたんだ
アニメに沿ってマリシュタみたいです
梓の敬語は年上以外にも適用されるのかそこが問題だな
>>454 真相は闇の中で良いと思う。
2次でどうとでも出来る余地が残るのはいいことだw
設定で雁字搦めは楽だけど発展性はないからねぇ。
ここまで来たらハッキリさせないで欲しいなw
470 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 18:51:55 ID:ePvrT4ng
梓「あげます」
アニメの短髪ミフネが良かった。ミフアン神の降臨を待ってるぜ
472 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 20:47:27 ID:xDax3z9+
ソウマカが読みたい今日この頃
そういう時はネタを振れって母さんいつも言ってるでしょ!
変に狂気とかなくて、オラオラ言葉じゃない、
優しいソウルとマカの甘甘が読みたいわあ。
ソウマカってあまり需要ないのかしらね?
マカは漢になりつつあるからなぁ……
ドラマCDネタでパパを嵌める作戦の練習中にいい雰囲気に
なっちゃってそのまま…なソウマカ って思ったんだけど
ソウルの腹痛を思い出して断念。
ここはソウルがついた嘘で
477 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 13:02:03 ID:OwskeAz6
>>473 ごめんね、ママン
具体的じゃなくても平気かな?
マカがヒィヒィ言わされてるのが見たい
つまり抵抗したくてもできなくていやーん、ってやつ
オックス「メデューサに怪しい動きがあれば迷わず突く!!」 なんだかなぁ・・・
メデューサ「あ〜ら坊や、そんな粗末な物で突かれても先生困っちゃうなぁ〜」
幼女にすら粗末と言われるなんて…
でも実際あいつ粗末そうだなと思ってしまったw
野外での雷王をなめるなよ
獣だからな・・・
キリクって今まで無かったよなぁって思ったが相手がいないか
ファイアサンダーはおにゃの子だとしてもアウトだし
ファイアサンダーがミズネのように合体してだなry
あえてエルカ×メデューサと
エルカ攻めメデューサ受けを主張してみる
488 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 19:28:28 ID:IYDw7gdV
ブレアのエロはないようですね。
誰か、ブレアのエロを書いてください。
ブレアは猫フォームの時が一番萌えて困る
>>486 エルカがメデュに話しかけようと耳元に唇を持っていくと
メデュ「ひゃっ!?」
耳が弱いと判明。
面白がるエルカと抵抗しようとするが力が抜けていくメデューサ
・・・・みたいな?
491 :
博士とマカの(1/5):2009/03/16(月) 13:01:00 ID:hFheGe0o
※この物語はフィクションであり、実際の団体名、設定などとは関わりはありません
(ってーか著者も細かい設定知らない)
「とゆ〜わけでぇ、マカ君。頼めるかなぁ?」
ことの始まりは、私が退魔の波長を持っていると判明したことだった。
シュタイン博士は狂気の波長に大分侵食されていて、精神不安定。
そんな状況で、私に期待されたのは―――魔女の殲滅と鬼神の討伐の助力、そして、
シュタイン博士の狂気を和らげる役目だったのだ。
「でも、一体どう言ったことをするのか良く分からないんですけど……」
「だいじょーぶ。そこら辺はシュタイン博士が詳しいからねぇ」
「はあ」
デスルームに同席していたシュタイン博士の、メガネがキラリと鈍く光る。
「一応、君の同意を得ておかないと行けない」
「ええっと」
「『これからどんなことが起きても構わない。喩え君が途中で辞めると言い出しても、
それは無効で同意済み』と言うことを念書で残して欲しいんだ」
ひくっ
何だろう、これは。ちょっと尋常じゃない気配がするんですけど。
「ボクにとっては、まだ年端も行かない君にこんな役をやらせるのは偲びないしね。
断ってもらって構わないと思ってる」
「え? でも、それじゃあ……」
「シュタイン博士が戦力外じゃぁ困るんだよねぇ」
「死神様。あくまで彼女の積極的な協力がなくてはダメです。……くっ、邪気眼が! 治まれ!」
何。邪気眼って。しかもあから様に腕を抑えて。そんなところに狂気が関係ある訳が。
せめて頭を抑えてくれた方が説得力あるんですけどー。
「そっかー。そうだよねぇ。……でも、マカ君もさぁ、死武専を守りたいって気持ちはないのかなぁ?」
「それは…あります!」
「うん、良い返事だ。シュタイン博士を狂気から救うってことは、結果的に死武専を守ることに繋がる。そうでしょ?」
「そう……ですね」
「じゃあ、決まり。これに同意のサインを、ちゃっちゃと書いちゃって〜」
ペラリ
余り判然としないものの、状況的に書かざるを得ない訳で。
サラサラ
「んー、オッケー! じゃ、シュタイン博士〜」
「分かりました。……マカ君、こっちの部屋に来てくれ」
「その前に〜、死神ビーーーーームッ!」
死神様のヒョロヒョロした光線が、シュタイン博士に直撃する。
「なっ!?」
「大丈夫、心配要らないよ〜。ちょっとした仕込み、みたいなものだからさぁ」
喰らった本人は、プスプスと煙を出しながら、大したことはなさそうだった。
早足にデスルームから退出する博士に、私は不安を感じながら追従した。
パチン
部屋に入ってまずされたことは、後ろ手に何か嵌められたことだった。
「な、何をするんですかシュタイン博士!?」
「これから色々抵抗されるだろうしね。予め、面倒が少ないようにね」
「ハイィィィ!?」
カチリ
部屋の鍵も閉められた。
「安心してくれ。君に怪我をさせようと思ってるわけではない。まあ、多少傷付くかも知れないが……
その手錠も、プラスチック製の奴で、傷が付き難くなってるはずだ」
「で、でも、こんなの……」
「興奮するよ。これから君にすることを思うとね!」
バサリと、部屋に備え付けられているベッドへ押し倒される形になった。
博士が覆い被さって来て、そのまま、唇を奪われる。
「ん、んん〜〜〜っ」
胸に手を宛がわれ、軽く撫でるように揉まれる。
歯を食い縛って博士の舌の侵入を拒んでいると、両手で胸を揉まれ続ける。
もみもみもみ
「まだ余り大きくないんだね」
「こ! これからです! まだまだ成長期なんですから!」
反論した瞬間、即座に舌が入ってきて、口腔内を蹂躙して行く。
やばい……ちょっと気持ち良いかも。
舌で舌を押し戻そうとすると、絡められてしまった。
自分の失策に気付いて戻そうとした舌を、今度は吸われてしまう。
ちゅるちゅるとはしたない音が、顔を赤く火照らせる。
「や、やぁ……」
「美味しいよ、マカ君の唾液」
「どうしてこんなことを……?」
メガネを外し、目を真っ直ぐ向けて博士は語り始めた。
「退魔の波長は、離れているより近い方が効果が高い。
接していれば尚更だ。体液の交換も付随すれば、もっと効率も上がる。
そして、術者の精神的高ぶりによって、とても効果が高まるんだ。
我々肉体に縛られている人間にとって、純粋な精神励起では限界があるので、
このようにエッチなことをして、退魔の波長の効果を高めるんだ。分かったかな?」
「ええええっ!?」
「理解して貰えたようなので、続けようか」
「ちょっ、まっ!」
上着をはだけさせ、ブラジャーを擦り上げ、胸に吸い付いてくる。
「ん! んんんんっ!」
「可愛いおっぱいだ。味もなかなかのものだ」
ちゅぱ、ちゅぱ、とわざと音を立てながら胸を舐め、乳首を吸い、
並行して手で胸を愛撫して来た。
「こ、こんなの、おかしいです! 辞めてくださいシュタイン博士! お願いですっ」
私の抗議の声を全く意に介せず、胸の愛撫を続ける。
レロレロレロ
勃起した乳首を舌でいたぶり、胸を揉み、私の反応を楽しむように、目を見てくる。
「どうだい? 気持ち良くなってきただろう」
「気持ち良くなんて…っ! なってません!」
「まあ、そう強情張らずにさあ。楽しもうよ。ヒヒヒ」
何でこんなことになってしまったんだろう。
そう思っていると、博士の手がふとももを擦って来た。
なでなでなで
そのまま感触を楽しむようにゆっくりと進み、スカートの奥へと侵入してくる。。
「今日のパンツはどんなのだろうねぇ」
「し、知りません!」
さわさわと、スカートの中に手を突っ込んで遠慮なくパンツを触ってくる。
ペラリ
スカートを軽くはだけて、下着を凝視して来た。
「白のパンツで、ワンポイントのリボン付きか。……普通だなぁ」
「普通で悪いですか!? ちゃんと勝負用のだって」
「勝負用? ほお、そんなものを所有しているとはね。どんなのかい?」
「黒と赤の…パパから貰った…ひゃん!」
言い難いことなので口篭もっていると、パンツ越しにおま○こをなぞって来た。
「これもこれで、なかなか趣深いものだ」
博士の指が何度も秘部をなぞり、その度にパンツが透けて、性器の形が浮き出てくる。
「少し、濡れてるかな?」
「そんなこと! ありません!」
耳が赤くなり、頬が火照っているのが分かる。
「じゃあ、確かめないとね。……腰、上げてくれるかな?」
パンツに手を掛け、そう催促してくる。
逡巡した後、仕方なく私は腰を上げて脱がしやすくしてあげた。
つ…っ
軽くだが、確かに粘性の液体が、下着とおま○ことの間で糸を引いた。
「これはこれは! 結構興奮してもらえているようだねぇ」
「……ッ!!」
「いいよ、いいよ。その顔! 身体は正直だ。マカ君にはもっと気持ち良くなって貰いたいねぇ」
そう言って、顔を下腹部に埋める。
慌てて脚を閉じて締め出そうとしたけれど、遅すぎて却って首を挟み込んでしまう形になった。
くちゅ
「ひゃん!」
「良い声だ。ゾクゾクするねぇ。もっと聞かせてくれ」
ぬちゅ くちゅ くちゅ
まだ薄いヘアーを気にせず、口をおま○こにくっ付け、舌を膣口に侵入させて来る。
時折クリトリスを舌で持て遊んで、私を悶えさせた。
「らめれす…もう…ぁん……いぃ……うぅん」
「あ……んんぅ…そこっ!……や……ぁ……ん……」
10分? 15分くらい? 頭が蕩けておかしくなってきた頃に、博士のクンニリングは止んだ。
「も、もう…終わりです…? 気持ち良いのぉ……」
「そろそろ、本番と行こうか。ボクも限界だしね」
ずぶっ
急に痛みで、頭のもやが晴れた。
「痛ッ! シュタイン博士、何を!?」
「ふぅ、なかなかキツイ。……やはり、処女だったようだねぇ。少しだが血が出てる」
見ると、博士のおち○ちんが私の中に入っていて。
つまり、これは。……セックスしちゃってる?
そして少しだけど、私のあそこからは血が流れていた。
「いやぁ、やっぱり若い女の子の中は格別だねぇ。きつくて気持ちが良い」
「わ、私、シュタイン博士と……」
「こう言うことするのは久しぶりだし、少し興奮し過ぎちゃってアレが大きくなり過ぎちゃってるかもねぇ」
「そ、そんな……初めてが……」
「痛いかい? 少し痛みが引くまで、動かないでおくよ」
ぶるぶると震えている私に、優しくキスをしてくれる博士。
おでこに、まぶたに、唇に軽く。
耳を甘噛みし、耳の中に舌を入れ、首筋を舐め、喉を伝って、再度唇に、今度はディープキス。
胸を揉んでくれることに、もう嫌悪感はなかった。
気持ち良くて、段々と落ち着いてくる。
「大丈夫かい?」
「……はい」
「痛いのは?」
「まだ、ちょっと……でも少し動くくらいなら」
「そうか。……じゃあ、我慢しててくれ。痛くなったら、噛み付いてくれていい」
そう断って、博士は両手を私の指に絡ませ、動き始めた。
始めは小刻みに、やがて浅く、深く緩急をつけ始める。
「博士…っ、博士…っ」
「マカ! マカ!」
「博士ーっ! あ…いい……かも。ちょっと……ぁん、気持ち良く」
「滑りが良くなって来てる。……淫乱だな、マカは」
「イヤっ! 博士、そんなこと言わ……んっ!」
「マカ! いいぞ、そろそろ……」
「あん! 博士っ 博士っ」
「シュタインと呼んでくれ、マカ」
「…っ! シュタイン! シュタイン! いいッ」
「マカっ! マカっ! 出る……ッ!!」
とくんとくんとくん
動きが速くなった後、腰を深く沈めたまま、動かなくなった。
博士が射精しているのだ。
たっぷり3分はその状態で居て、ようやく離れた時には、結合部から赤み混じりの体液が流れ出て来た。
「少し痛かったかい?」
そう言って、プラスチック製の手錠を外してくれた。
「あ……はい。初めてでしたし」
「いや、そっちじゃなくてだね。手の方」
「え?……きゃっ!」
思わず、両手で顔を覆ってしゃがむ。
何てことだろう。恥かしいにも程がある。
「ともかく。ボクの狂気を静める為に、しばらくの間、こう言ったこと、頼むよ」
「……まだするんですか?」
「嫌かい? マカ君」
「……二人きりの時は、マカ、で良いですよ」
「……そうかい。じゃあ、ボクもシュタイン、で構わない」
「うっかり、普段の時も呼んだりしたら、大変そうですね」
「そうだな……フフフ、それはそれで面白そうだけどね」
「もう! そんなこと、絶対に辞めて下さいねっ」
「分かってるさ、ハハハ」
あれだけのことをしたものの、マカは明るさを失っていなかった。
取り合えず、対処法による大きな被害はないようだ。
(しかし、余り効果はないみたいだ…狂気の侵攻は大分深刻みたいだな。
これは、回数こなすしかないか?)
ToBeContinued!
お目汚し失礼しました。
そろそろアニメの方、終わりそうなのでその前にと思い…
そう断って、博士は両手で私の腰を掴み、動き始めた。
始めは小刻みに、やがて浅く、深く緩急をつけ始める。
「博士…っ、博士…っ」
「マカ! マカ!」
ぐちゅ ぬちゅ くちゅ ぬちゅ
ぬっちゃ ぬっちゃ くっちゃ くちゅくちゅ ぬっちゅ
「博士ーっ! あ…いい……かも。ちょっと……ぁん、気持ち良く」
「滑りが良くなって来てる。……淫乱だな、マカは」
「イヤっ! 博士、そんなこと言わ……んっ!」
奥の方が突かれたことで、反射的に膣を締め付けてしまう。
博士の、荒々しさと優しさの入り混じった挿入に、気を良くして脚を腰に巻き付ける。
それに応えて、博士は二度三度とキスをしてきた。
「マカ! いいぞ、そろそろ……」
「あん! 博士っ 博士っ」
「シュタインと呼んでくれ、マカ」
「…っ! シュタイン! シュタイン! いいッ」
「マカっ! マカっ! 出る……ッ!!」
とくんとくんとくん
動きが速くなった後、腰を深く沈めたまま、動かなくなった。
博士が射精しているのだ。
たっぷり3分はその状態で居て、ようやく離れた時には、結合部から赤み混じりの体液が流れ出て来た。
「少し痛かったかい?」
そう言って、プラスチック製の手錠を外してくれた。
「あ……はい。初めてでしたし」
「いや、そっちじゃなくてだね。手の方」
「え?……きゃっ!」
思わず、少し手首に赤みを帯びた両手で、顔を覆ってしゃがむ。
何てことだろう。恥かしいにも程がある。
「ともかく。ボクの狂気を静める為に、しばらくの間、こう言ったこと、頼むよ」
「……まだするんですか?」
「嫌かい? マカ君」
「……二人きりの時は、マカ、で良いですよ」
「……そうかい。じゃあ、ボクもシュタイン、で構わない」
「うっかり、普段の時も呼んだりしたら、大変そうですね」
「そうだな……フフフ、それはそれで面白そうだけどね」
「もう! そんなこと、絶対に辞めて下さいねっ」
「分かってるさ、ハハハ」
あれだけのことをしたものの、マカは明るさを失っていなかった。
取り合えず、対処法による大きな被害はないようだ。
(しかし、余り効果はないみたいだ…狂気の侵攻は大分深刻みたいだな。
これは、回数こなすしかないか?)
ToBeContinued!
間違えに気付いたのと、やや短いところを補った方が良さそうだったので、訂正で。
短時間で一気に書き上げると、やはり粗がorz
GJ!!今ちょっと密かにシュタマカブームが来そうなので嬉しかったw
今日の放送のラストシーン見てから妄想が止まらない
でも文にできないorz
狂気の波長に目覚めたソウル
密室
妄想の波長が暴走する。
あのソウルはマカ食っちゃいそうで良かったな
同じ妄想してたわ
「それじゃ、またやりましょうか〜」
「ええっ!? また!!?」
「マカ君も、雰囲気に流されたとは言え、気持ち良かったみたいだしねぇ」
「そんなことないですッ! ってか、この先どう考えてもエッチな状況にしかならなそうだから嫌っ!」
「嫌よ嫌よもなんとやらと言うしねぇ、フッフッフ」
あれから3日経ち、私は放課後にデスルームへ呼ばれた。
「ハロハロ、死神様」
「こーんにちは〜、マカくぅ〜ん」
相変わらず気の抜ける死神様の口調。
「それで、何の御用でしょうか?」
「わたしは〜、べーつにー?」
「……へ?」
フーっと、タバコの煙が、斜め後ろから噴き出して来た。
「用があるのは、ボクです」
「シュタイン!……博士!」
先日、この人に処女を奪われてしまったのであって、こうして面と向かうと気恥ずかしさで少し赤面してしまう。
「死神様。また……なので、お願いします」
「あっそう。了解〜 ビビビビビビッ」
間抜けな効果音を口で演出しながら、妙な光線を博士に浴びせる。
対して、博士は口を半開きにした状態でそれをまともに受け、しばらくして窄めた口からチョロチョロと煙を噴き出し始めた。……本当に大丈夫なのだろうか?
「それじゃ、行こうかマカ君」
「え? あ、はい」
デスルームに数ある鏡の中から、地下の個室行きのものへ近づく。
「ちーっす、報告に来ました」
その3つ隣のところから、私のパパであるデスサイズが出て来た。
「お、マカ。……博士もか」
「何をしている。行くぞ、マカ君」
博士は、嫌なものでも見るかのような視線をパパに投げかけ、さっさと鏡の中へ入ってしまった。私も後を追わないと……よっこらしょういち
「ちょい待ち。どこへ何しに行くんだ? それも二人で」
腕を掴まれてしまった。
「えっと……博士の狂気を祓うため、ちょっと……」
「そうか、博士の狂気を祓うためか。……何ィ!?」
耳元で、突然大きな声を上げられる。
「パパ、それは許さんぞぉ」
「許さないって……死神様公認なので仕方ないのっ」
ちょっと頬を赤らめ、ひょいっと鏡の中へ逃げ込む。
「待てって、オイ!」
それに続いて、デスサイズも鏡の中へ強引に追う。
「……あの。わたしへの報告は〜?」
死神はポツリと呟いた。
「さて、始め……何で着いて来たんです?」
「おい、コラ、てめぇ! オレの可愛い娘に何する気だ!」
部屋では、いきなり臨戦状態になっていた。
パパの喧嘩腰な態度に、おろおろしてしまう。
「何って、ナニですよ。貴方も分かっているでしょう? ボクの狂気を、彼女の退魔の波長で」
「んなこたぁどうでも良いんだ! ヤメロッ」
博士がフッと薄く笑う。
「死神様の決めたことへ逆らうことになりますよ」
「……ッ!!!」
パパは頭を掻き毟り、側の椅子を蹴飛ばし、机に両手の拳を叩き付けて歯軋りした。
「……何でマカなんだ!?」
「マカ君の母親が、彼女だからですよ」
更に拳を壁に向けて2度殴り付ける。
「……クソッ!!」
壁に寄りかかり、その身を自分で抱きすくめる。
「パ…パ…?」
「何も言わないでくれ、マカ。パパは…パパは…可愛い娘一人守ってやれないことに、
人生の無情さを感じ、たそがれてるんだ」
「どう言う、ことなの……?」
一瞬、何かを言おうと口を開けたけれど、何かを思い出したかのように停止し、
そのまま口を噤んでしまった。
「ああ。スピリットは彼女に口止めされてましたね」
「何? 何なの?」
「良いでしょう。ボクから説明するとしましょう」
「てめっ、おい! やって良いことと悪いことが…!」
「大丈夫ですよ。それに当人が知らないのも、不公平じゃないですか」
クエスチョンマークを浮かべながら、ベッドへ腰掛ける。
「ま、長くなりますから進めながら話しましょう」
そう言って、博士は私の隣に座り、胸を揉みながらキスをしてきた。
余りに自然だったので、不意を突かれてしまったけど、押し戻して抗議する。
「待って! パパが見てる!」
ちらりと、床に座り込んで俯いているパパを一瞥し―――
「見てませんから大丈夫ですよ」
「イヤイヤイヤ! 見える! すぐ見えちゃう! そんなのダメーーー!」
「……恥かしいんですか?」
全力で首を縦に振り、首肯する。
博士は意地の悪そうな、けれども満面の笑みでこう言った。
「なら、気持ち良さも倍増しますよ。それは詰まり、退魔の波長の効果も
アップすることが期待出来ますので、是非ともこのまま続けましょう」
反対の声を挙げようとする私の口を、博士は口で塞ぎ、舌を入れて来た。
もごもごと言葉になりきらない音が、唾液のかき混ぜられる音と共に部屋の中に響いた。
「ん……博士……ちゅぱ……ダ……ん……あぁん……」
私の気が逸れたことを確認し、博士は胸への愛撫を再開する。
もにゅもにゅもにゅ
頭の中に靄が掛かったようになった。
「直接触りますよ」
そう言って上着を下着ごと擦り上げ、肌を直接合わせてくる。
「ひゃっ」
「どうしました?」
「ちょっと……シュタインの手が冷たくって」
「ビックリさせちゃいましたか」
「ううん、良いの。それより、続けて…?」
潤んだ眼で博士を見つめ、催促する。
黙って肯いて、胸の裾野を擦り、乳首を摘んで、優しく、徐々に強く愛撫をしていった。
「……くんっ……んっ……いい……あぅ……ふっ……んんん……」
「おっと、つい夢中になってしまいました。話をするんでしたね」
そう言えば、そんなことだったような。
「まず、マカ。君の母親も退魔の波長を持っていました。
ですので、ボクの狂気を和らげるために、以前、今やっていることと
同じようなことをしてもらっていたんですよ」
ちょっとビックリ。でもまあ、納得は行くかな。
そんな話をしている時、博士は乳輪に舌を這わせ、言葉の合間に乳首を吸って来た。
「でも、スピリットと言う配偶者が居ましたからね。
心穏やかではなかったでしょう。
行為自体は、数ヶ月に一度程度でしたが、明らかに嫌がっていましたよ。
でもその方がボクも彼女も燃えるんで好都合でしたけどね。フフフフ」
ダメだ、コイツ。早く何とかしないと……。
「それでまあ、彼女はある条件を承諾し、デスシティを去った。と言うわけです」
「ある…条件…? …ぁん…」
「ええ。その条件とは、『彼女への責務を全て解放する代わりに、
娘に同様の能力が発現したらこの役割を継ぐ』と言うものです」
「え…エエッ!?」
乳首に吸い付く博士を引き剥がし、一旦距離を取る。
何、それ。信じられない!
「もしかして、それって……私、売られた?」
「そんなことはありませんよ。勘違いしてもらっては困ります。
最初に、同意を証明する書類へサインしてもらったでしょ?
あれにサインしなければ、死武専としても無闇に役割を継いでもらおうとは
考えていなかったわけですよ」
「でも、それって……。結局私、サインしたワケだし」
パチリと、スカートの留め金を外し、布を取り除く博士。
続いてパンツの中に手を忍ばせてきて、既に濡れている秘部へ指を侵入させて来た。
「ん……ちょ……やぁ……待って下さい」
「そんなこと言っても、ここはもう歓迎ムードじゃないですかぁ。
ヌレヌレでビチョビチョでトロトロですよ?」
「やぁ……あ……」
その言葉通り、既に胸への愛撫で盛大に濡れていて、私のアソコははしたない水音を立てていた。
「シュタイン…ダメ……パパが……」
「ん?」
その言葉に、俯いていたパパが顔を上げ、こちらを見てきた。
それはつまり、ベッドの上で繰り広げられている痴態を見られる訳で。
「イヤァッ! 見ないで! パパ、ダメっ。見ちゃダメぇ!」
「凄い締め付けだ! 指が千切れそうですよ」
「マ……カ?」
パパは驚嘆の声を挙げ、そのままこちらを凝視して来た。
「マカ! 凄いぞ、もうそんなに成長してたんだな。まるでママみたいだよ……。
パパは嬉しい!」
いや、嬉しいとかじゃなくて! 何でこっち見てるの!?
しかも何か、息荒いし。
「マカ、そろそろ行きますよ」
「え?」
「ボクの方も準備出来てるのでね、入れちゃいます」
少し体勢を変えられ、ベッドに四つん這いにさせられた後、パンツを少し下げられた。
ずぶぶぶ
以前よりスムーズに入ってくる。
「あああああっ! シュタイン!」
「マカ! 良いですか? ボクの方は……とても良いです! 最高にGoodで気持ち良いです!」
「嗚呼、嗚呼。マカが……」
パパが涙目になりながら、こちらを見ている。
そのことに強烈な興奮を覚えるけれど、博士はおかまいなしに出し入れを始めた。
「いいっ! くっ……キツイ……」
「あんっ! やんっ! あん! あん!! あ…! ん! やぁ… っ…! んふ…ん!」
この前みたいにゆっくりではなく、いきなり早いピストン運動から始まり、気持ちも身体も高ぶる。
「シュタイン! シュタイン! も…! ダメッ! イっちゃう! イっちゃう! イってる!? あ…あああっ!」
「膣中が痙攣してますよ。凄い……何度もイっちゃってますね」
息も絶え絶えに、喘ぎ声を挙げながら、何度も目の前が真っ白になる。
多分、イってるんだ。これがオーガスムス?
「マカ! マカ! 綺麗だ…」
「ああっ! 好き! 好きなのっ! シュタイン!」
「マカ! マカ! そろそろ…イク…ッ」
「来て! 来て! ああッ」
数えるのも面倒なほどのフラッシュアウトの後、博士のピストン運動は止まった。
何か、私の中に注がれているのが分かる。2度、3度と。
「……ふぅ。マカ、気持ち良かったですよ」
「シュタイン……もうヘトヘト」
ごろりと横になる私に、博士はティッシュを持ってきて、汚れた秘部を綺麗にしてくれた。
「一応、伝えておきますが……今のボクの精液に、子種はほとんどありません。
死神様の力で、一時的に殺してもらっているのでね。
ですから、中に出されても心配することはありませんよ」
あのヒョロヒョロの光線が、そうだったのかな?
忘れていたけど、生で中に男の人の…その…精液を入れられてしまうと、
妊娠の可能性があるんだった。
気持ちよくて気にしていなかったけど、博士はちゃんと考えていたんだ。
「ふふっ」
「? どうしました、マカ?」
「別にぃ。でも、ちょっとね」
「ん?」
「赤ちゃん出来ないの、残念かなーって」
「「ブッ!」」
博士と、そしてパパが吹いた。
「パパ! まだ居たの!?」
「お前にはまだ、早い!」
「早く、出てけ!」
「いいや、出て行かないね! パパは、マカの行動を監督する責任がある!
だから、これからはシュタイン博士との行為には同席させていただ」
「辞めて! そんなの絶対許さないんだからッ」
男女の行為の臭いが充満している部屋に、シュタイン博士の紫煙がたなびいた。
ToBeContinued?
投下します。
恐怖のない世界
不安とは何か?
恐怖とは何か?
それは目の前に存在するものが消えてなくなってしまうことにある。
人間であれ、その繋がりである形であれ…なくなってしまうのは、とてもとても怖いものだ。
そうだろう?
そのときに持っていた淡い感情も時間がたてば消えてなくなってしまうのだ。
想像するだけで恐ろしい。
だからこそ私は……。
考えるのをやめた。
「うぅ……ここは、私はどうなったの?」
アラクネは周りを見渡す。
頭を抑えながら、自分の先ほどまでのことを思い出していく。
そう、あれは…鬼神阿修羅が、自らの元にと戻ってきた。
彼は私のことを裏切らなかった。
そして、私は彼と供に世界を我が物にしようと考え
……貫かれていた。
私は身体を貫かれ、そして魂を……喰われた。
「……ここは、鬼神阿修羅の中だというの?」
アラクネの目の前に広がる世界は、あの誰もが恐れる阿修羅が持っている世界とは思えないほどの、
清清しく光に満ちた世界であった。
アラクネには眩しいくらいの太陽が輝き、森が生い茂っている。
彼の不安はここには存在していない、彼の中に、不安な要素となりうるものはすべてここにあるということか。
「まるで、理想郷のような場所ね。すべてが穏やかであり、厳粛な場所」
『厳粛、そうね?阿修羅にとっては全てが物足りている場所ですもの』
アラクネが振り返った視線の先に立っているのはメデューサである。
その姿は、復活した際に見た幼女の姿ではなく、成長した本来の姿の彼女がそこには立っている。
「あら?あなたも阿修羅に喰われたの?」
「……ククク。今言ったじゃない、ここは全てが満ち足りた場所だって。
それは中にいるものにとっても同じ、ここはあなたにとって全てが満ち足りた場所なのよ?」
メデューサはそういうと、アラクネに近づいてくる。
アラクネはメデューサが何を言いたいのか理解できずに、扇子を口元に当てて、近づいてくるメデューサに警戒する。
だが、メデューサはまったくこちらに対して攻撃をする様子もなく、そのまま、メデューサはアラクネの至近距離にと迫る。
「な、なんですの?あなた…これは」
「楽しみましょう?お姉さま、あなたが望んだ世界なんですから…」
「え?!」
そういうと、アラクネはメデューサの胸の中にと抱きしめられる。
アラクネの扇子が地面に落ちる。
肩にと顔を乗せるメデューサは、アラクネの肩にかかる、服を丁寧に剥いでいく。
肩から落ちる黒いドレス…そこから、垣間見える白き肌と人並み以上の胸。
アラクネは、そのメデューサの突然の行動に暫し、呆然としていたが我にかえる。
「あ…あなたは一体何を?!こ、こんなことをして……」
「あら?何を動揺することがあるの?
ここには、今は私達以外誰もいないのよ。
誰も見ていない、誰も聞いていない、恥かしがることも、常識に縛られることもないわ。
それに…ずっとこうしたかったんでしょう?
姉妹の確執。それは愛の裏返し……愛しさあまり憎さ百倍。
私もシュタイン博士とはそうだったわ〜。姉妹だけあって似ているのかしら?」
メデューサごときに動揺などは見せられない。
自分は、アラクネだ。
魔女であり、阿修羅を用いて世界を覆す。
その野望はまだ潰えたわけではない。
ここも脱出し、そして……。
アラクネが考えを纏めている間に、いつの間にか、自分は身ぐるみを剥がされた状態となっていた。
思わず、息を呑むアラクネ……。
「……どうしたの?ずっとあなたが求めていた世界を、拒むなんて……可笑しなお姉さま」
「や、やめなさい。メデューサ、あなたは、何を!」
抵抗しようとするアラクネの唇は、メデューサにより奪われる。
柔らかい唇同士が形を変えながら妖しい輝きを放つ。
アラクネは抵抗をしようにも、メデューサの勢いに押され、地面に押し倒される。
覆いかぶさりながら、メデューサはアラクネの口の中を犯す。
舌が入り込み、自らの舌を絡み捕るとまるで蛇のような動きをして絡み付いてくる。
幾ら逃れようとも、追ってきて捕まり絡まし解けないようにするように、舌同士を満遍なく塗りつける。
アラクネは、あまりのメデューサの攻めと、唐突な行動に、為されるがままだ。
「ンっ…ん…んむぅ、ふぅ…ンン…」
「ふぅ、ン…ンン……ンっ……」
メデューサの胸が胸にあたり沈められていく。
大きさで言えば、自分のほうが勝っている。
そのため、メデューサの胸が自分の胸を侵食するように白き肌に彼女の健康そうな肌の色が混じってくる。
身を捩るアラクネの口の中に流れ込んでくるメデューサの唾液。
舌を絡み捕られているために、それを飲み込んでいくしかない…これは男のものではない。
男のものであるなら、それは経験もある。
だが、それが女であり、しかも妹というのは、長い人生の中でありえなかったことだ。
「んぐぅ、んん…ふぅう…んふぅ……」
ようやっと舌が抜けていく…拷問だった。
だが、それと同時に、胸の内に燃え上がるようなものを感じたことも事実だ。
それが何なのかわからぬまま……自らの上に馬乗りになったまま、視線を絡ませるアラクネ。
しかし、そこでメデューサのペースに載せられていたことに気がつき怒りがこみ上げてくる。
「こんなことをして……ただで済むと思って」
「まだ事実を受け止めないの?さすがお姉さま……人間不審なところは相変わらずね」
手を伸ばし、メデューサの手がアラクネの顔の輪郭を撫でながら、顎で手を止めて自分のほうに顔を持ち上げる。
「でも、身体はしっかりと反応をしてくれている」
「ああっ!?」
メデューサが馬乗りになった状態で、身体を一度だけ前後に動かす。
するとアラクネの熱くなった部分に激しい刺激が走る。
思わず声と、そして先ほどの激しいキスを受けて混じった自分とメデューサの唾液の糸が宙を舞い、アラクネの白い肌にと落ちていく。
刺激を受けた先に視線をやると、馬乗りになっていたと思っていたそれは、足同士を絡み合わせ、
メデューサと自分の秘所がしっかりと重なった状態であることを示していた。
しかも、そこは互いの愛液に濡れている。
「お姉様、素直になってください。私達は同じ母体から身を生み出されたもの」
抱きしめるように身体を押し付けてくるメデューサ。
アラクネは思わず息を呑み、震える。メデューサの声は耳からじゃない。
魂に直接呼びかけられる声だ。
「容姿は異なるけれど……その魂は、同じ」
アラクネは自ら無意識に腰を揺らしていることに気がついた。
この目の前の妹を犯したいという声が頭から聞こえてくる。
「お姉様、魂の性交ってどんなものか感じたくありませんか?
きっとおぞましく、快楽的で暴力的、快楽を貪っているのか、貪られているのかも分からない、倒錯的な世界」
メデューサの声がどんどんアラクネの魂に浸透していく。
もうメデューサから視線をそらせない。自分の視界にはメデューサしかいない。
「……こ、これは夢よ。悪夢だわ。あなたとこんなことを…はあ、はあ…す、するなんてこと、ゆ、夢なのよ。
私はアラクネ…世界を支配し、狂気に葬る存在なのよ」
それでも、この悪夢を否定したい最後の魂の叫ぶが、彼女をそういわせる。
受け入れてはいけない、彼女の理性がそう叫ぶのだ。
「フフフフ……お姉様って本当に言葉と思っていることが違うんですね?私にはわかりますわ。
お姉様の思っていることが、魂が訴えかけていることが……」
メデューサは、舌なめずりをすると、今度は強くアラクネの身体を抱きしめて、唇を重ねてくる。
右手を右手で掴まれ、左手を左手で掴まれ、足を絡められながら、愛液同士の混ざる水音を奏でて激しく腰を振る。
固くなった乳首同士が潰れグリグリと押し付けられる。
「うぅぅぅっ、ふぅ、ンンン……ンン…」
「ンン…ン、ンン…ん、ふぅ…ンン……」
犯す、犯されたい、犯したい、犯されたい、犯す、犯し、犯され、犯そう、犯される、犯したくない、犯されたくない、犯す、犯したい、犯す、犯したい、犯されたい、犯される。犯されたくない、犯される
アラクネの魂の声が悲鳴を上げ始める。
もう…我慢が出来ない。墜ちる…墜ちてしまう……。
犯したい、犯される、犯す、犯せ、犯せ、犯されろ、犯される、犯し、犯す、犯せ、犯そう、犯そう、犯そう、犯されよう、犯されろ、犯されろ、犯そう、犯す、犯せ、犯そう、犯す、犯される、犯され……。
「め、メデューサ……お、犯して、私の魂を、犯して、犯させて…」
墜ちた。
「えぇ、お姉様。私の魂と絡み合い縺れ、解れ、食し、食され…自分がどこにいるかもわからなくなるくらいに……」
メデューサの喋る唇に自ら吸い付くアラクネ。
唇ごと口の中にいれる、だが、それもすぐに逆転され、今度は唇を飲み込まれる。
唾液が美味しい…メデューサが愛しい、欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい……。
「ああぁっ…ふあ、あ……」
メデューサの胸を強く握り、揉む。メデューサの悲鳴のような喘ぎ声。
もっと聞きたい。その間も、秘所同士の動きは早まっていく。
愛液は次から次にと流されていく。
もう、どっちがどっちの愛液かもわからなくなるほどになっている。
「ひゃあぁっ、あぁ…あっ……」
今度は自分の番、メデューサが白い肌の胸を強く揉み解していく。
上に持ち上げ乱暴に扱いながら、それを口に含み舌で巻きつけて吸う。
アラクネは、思わず、背をはって、声にならない声をあげた。
「め、メデューサ…ぁ、わ、私はぁ……」
「違うわ、今は、あなたがメデューサよ」
その声に驚くアラクネ。
目の前には自分がいる。
口元を唾液に染め、身体を互いの汗でベタベタにしながら、しきりに腰を振っている。
そして上になっているのは自分だ。
自分の前に現れる鏡。
そこには、メデューサとなっている自分が写っている。
思わず、自分の顔に触れる。
「魂の交錯の証。もっともっと繋がりあい交われば、私の気持ちを感じることもできる、私の記憶も、私のすべてを見ることができるわ。楽しみでしょう?魂の交錯って」
「あ…あぁ…もっと欲しいわぁ、あなたの魂!あなたのすべてがっ!メデューサ、いいえ、アラクネ?フフフ…もうどっちでもいい。犯したいの!犯されたいのよ!!」
「フフフフ……いいわ、存分に」
上に乗っかるメデューサとなったアラクネの腰の動きが激しくなる。
目の前にいる、自らの顔が快楽に歪む。
犯している・犯されている……その快楽を存分に受けながら、一気に絶頂にと上る。
「ああああぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!」
まるで天に昇る気分だった。潮を吹いて、互いの身体を濡らす。
汗と涙と唾液、そして愛液で強い匂いが互いの身体に放たれている。
しかし、そんな身体も、今のアラクネには愛しささえ感じた。
舌をだして、自らの身体とアラクネとなったメデューサの身体を二人は舐めあう。
こうして身体を触れ合っていることが心地良い。
「ちゅぱぁ、ちゅるぅ…んちゅぅ…ふぅ、ああっ!はあ…あむぅう」
「ああん!はぁ、はぁあぁ!…ちゅぱぁ、ちゅぱぁ…んむ…じゅるぅ」
互いの交じり合った秘所を舐め合い、飲み込んでいく。
すべてが美味しい、そして媚薬のように身体を火照らせる。
そう、私はここを弄られるのがすき、メデューサは?
そう、あなたもなのね…。話をしなくても、魂がそれを教えてくれる。
「フフフフ…だいぶ私達混じってきちゃったみたいね。お姉様?私、私はどっちだったかしらぁ…メデューサ?アラクネ?」
「何も考えなくていいわ。そのうち、互いを認識する言葉さえもいらなくなるんだから…。
私同士で楽しむこともできるし、アラクネ同士でも絡み合うこともできるようになるのよ。
そうなれば、もう何もいらないでしょう?」
そう…私はずっとずっとメデューサを愛していた。
大切なたった一人の家族。
だからだ。
だから裏切られたことが悔しくて憎くて仕方が無かった。
本当は私が直々に殺してやりたかったのに。
それが、今こうして魂を結合させ、1番身近にいる。なんて気持ちいいことだろうか。
もっと混じり合いたい、犯されたい・犯したいぃぃ……。
「あぁっ、あ、ふああ、あぁ、あぁっ!」
「うぅ…ふぅ、あぁっ、あはぁ…あぁ……」
私達は、しっかりと互いを抱きしめて目の前のものを犯している・犯されている。
下にいる彼女は誰なのだろうか?わからないけれど、その子をしっかりと包み、そして痛いほどに、自分も抱きしめられ、足を絡め体中をこすり付ける。
先ほどから何度イっても、私の欲求は止まらない。もっともっともっと……。
「「あああああああぁぁっっっっっ!!!」」
悲鳴のような声が聞こえながらも、既につぎの達する行動のために腰を動かし始めている。
達したい達したい達したい達したい……幾度も、何度でも上で、下で横で…私の瞳はもうメデューサでも、自分自身にすら見ていなかった。
ただこの永遠とも言える快楽の地獄の中に身を起きたいという気持ち……
そこには不安も恐怖もない。
あるのは安らぎだけ。
投下終了です。
もう少しで終わってしまうのが惜しい。
GJ!アラクネとメデューサとは新しい!
アニメ終わってしまうの惜しいですよね。
シリーズ構成を練り直して脚本家を変えて、またあの作画で見たい。
無理だろうけど。
50話のマカとソウルがエロかった・・・。
GJ!×2
シュタマカとメデュアラかwいいなー
こう言う変則的なもの
522 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 12:21:08 ID:z3foTuj1
もういらん…
鬼神×マカ
メデューサは三姉妹なんだよね?アニメでは結局触れなかったね。
阿修羅マカに目覚めた最終回
阿修羅×マカ
かなりいいですなぁ。レイーポ!
家に帰った後、どさくさに紛れて裸見られたことを思い出して
ぎこちなくなるマカとソウルでも妄想するぜ!
530 :
522:2009/03/31(火) 11:46:26 ID:qbq5CjiV
お口に合わなかった人が居たみたいで、ちょいションボリ
嗜好が違うのかも知れないのぉ
ポニテ・貧乳(微乳)・制服・着衣萌えなんじゃけんのぉすまんこった
アニメ、終わっちゃった...
キャラデザとか、ふともも的な意味で好みだった
あれがあったから、衝動的に書いた。反省はしてない(キリッ
>>529 それ、いいな。
ソウマカ好きな俺にはとてもいい。
>>529 お前の妄想、頂くよ!
言ってみただけですすみません
SSとか書けません
>>530乙gj!面白かったよー。
でも、やっぱり、ここはソウマカが多いってのもあると思う。それに、今、すごい人居ないしw
自分はいろんなカプを見てみたいんだけどね。
>>529 もうお嫁にいけない!とか騒いでチョップ連打するものの、
最終的には顔真っ赤にしながらボソっと「…責任とって」と
言い出すマカたんが鮮明に思い浮かんだ…
んでまたソウルがアニメのいつかの回みたいに「仰せのままに」とか言ってなんだことイチャカップルは
クロナが女なら意外にキッドが合うと思うが
原作ではキッドが異性で好きって言うのは誰
なんだ?リズか?
そんな表現されたこと無いけど、あるとしたら姉妹かマカなんじゃないか?
姉妹二人と結婚しそうだけどな。最終回で二人ともが双子抱いていたりして…。
ソウルは武器と職人が同棲してたりして
もろ擬似夫婦な設定がエロくていいと思ってるので
原作で本当の恋人や夫婦になってしまったら
そのエロさが半減する気がする。
まぁ、マカの父母のように、武器と職人関係から
恋人や夫婦になるっての珍しくはないんだろうから
最終回でなら結婚しますたオチはありだと思うけど。
>>538 死神ってやったりするのかね?あと魔女も
どっちも母ちゃんも父ちゃんも出てきてないから余計に
でもキッドもクロナも実子なのは確かだよな
まあ各職人武器組はそうなるとは思うんだけれど、あえてシャッフルしてたのしんでる
やっぱり全て判り合えているカップルというのも楽でいいんだろうけれど
恋愛ってお互いに判らなかったり理解できないミステリアスな部分が惹かれる要素になったりするからね〜
>>541その法則ならキッド組はお互い惹かれ合うベストな組み合わせになるなw
ちょうど二人居るしツッコミもボケもこなす。
★組とキッド組は姉さん女房か
職人同士でカプになりそうなのはオックス君とキムくらいかな
>>539 マカ夫妻は結婚出産後にシュタインとコンビ解散してマカママと組んだから
職人武器恋愛とはちょっと違う
主人公組三組はそのままその組み合わせでエンドだろうなw
死神が一夫二妻でも誰も文句言わないだろう。
>>545 コンビ解消後にママと組んでデスサイズなって結婚っつー流れかと思ってたわ
>>537 リズはパーティでスポーツマン系の青年に普通に逆ナンパしようとしてたり
ギリコにナチュラルに色目使ってたりしてたんで、
ああいう男っぽい年上が好みなんだろうなーと自然に思ってた。
だからキッドともしもくっつくならパティだろうなーと思うけど
クロナが女だったら、死神の息子×魔女の娘って組合わせには
無性に萌え滾るものを感じる、それはそれで面白い。
でも主人公3組は誰ともどうともくっつかなさそう。
恋愛絡めると絆がぬるっとしたものになってしまうし、そもそもそういう漫画じゃないしw
>>545 >>547 その辺の時系列のわかる巻ってあったっけ?
マカ父をデスサイズにしたパートナーがマカ母で
それ以前のマカ父のパートナーがシュタインって
ことしか記憶に無い
>>548それを言ったらエロパロの存在意義がw
ただキッドはイイ男に成長するだろうし中身も男らしい。
一緒にいたら今までの趣味とか全く関係なく惚れてしまうだろ。
ただリズはパティ大大大事だから姉妹二人とも愛してくれるような男でないと…その点キッドは最適だろう。
たしか今月号で、シドが★を拾ったの時に、シュタインが
「先輩のところ、こんど子供が産まれる云々」
と戦場でデスサイズとコンビで話していたはず。
(立ち読みなので少し曖昧)
>>551 その辺は単行本にも載ってたと思ったけど
武器と職人としての2人なのかどうかはあれだけじゃわからなかった
一緒にいたんだからコンビの確率は高いと思うけれど
まぁ過去話はこの先も出るだろうから、wktkして待つわ
補習のときのシュタインの口ぶりから、パパママはパートナーからそのままくっ付いたんだろうなと思い込んでた
あっくんは本筋と関係のないトコはうやむやのままにしそうな気もするけど
たぶん
>>547な流れでママが産休とかの諸々の理由でちょこちょこシュタインとコンビを組んだんじゃないかと思うのだが
いくら鬼畜死神様でも妊婦は戦わせないと思うぞ
>>548キドパティ考えたこと無かったし言われているのも知らなかった。
でも暴走特急のときのあれは萌えるし、真逆の二人はよくあるアンバランスカップルだな。誰か書かないか。
キックロ触手とか、中出しとか、レイプされるの読みたいです
それはキックロスレでたのみんしゃいw
キックロレスって
どのサイトかわかりませんorz
キッドパティは少しは流行ってもいい…
鶴の一声とか暴走特急とか原作14巻のアレとか、二人のやりとり好きだ
キッドパティとオックス君キムシュタマリ
誰か書いて!
3話のノリでキッドパティのエロコメとか読みたいです
誰か一緒にキックロレス探してください探してくれた人には好きなカップリングの小説を書きます!
誰か一緒にキックロレス探してください探してくれた人には好きなカップリングの小説を書きます!
>>ID:/v8hVsmw
クロナをいじ愛でるエロスレでも見てなさい。
もうみました
おなじみのメンバーでキッド宅に合宿に行って
たまたま運悪く入浴中のクロナに鉢合わせて女
でもあると気づいて焦るキッドを見てみたい。
クロナっておにゃのこ??
いやごめん、クロナは男の子なんだけどつい
悪乗りした。
569 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/04(土) 01:18:46 ID:D0WOYa+V
私も566さんに賛成です
クロナは♀で
570 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/04(土) 01:19:23 ID:D0WOYa+V
私も566さんに賛成です
クロナは♀で
>>566 「や、やめてよ!えっち!!」ですね。わかります。半端なく見てぇ。
アニメは原作と設定をいろいろ逆行させてたから原作は女だったりして。
つか雑談で人が戻ってきたのはいいけど職人投稿しずらくならない?
ネタ出しと雑談の境目は難しいけどどうせなら避難所使う手もあるし。
雑談ちと自粛する。
いや、雑談はスレの糧だろう。ネタももらうし…雑談自粛するスレは廃墟になるよ!
じゃあ半端なものだけど にぎやかしに投下してみる。
フリエル で、使い古されているネタで申し訳ない。
「フリー、あんたも物好きよね」
エルカは、廃屋の中にぽつんと置かれた、真っ赤な色のポップなソファーに深く沈み細い足を組んだ。
ポシェットからこれまた派手な色をしたキャンディーを一つ取り出すと
捻ってある包み紙をもったいぶるように開き、中身を口の中へほうりこむ。
「別に弱みを握られているわけでもないのにどうしてメデューサに付いているの?」
彼女の好きなラズベリーの味が広がり、満足したように微笑む。
「まあ、暇なんだろうけど」
細面の彼女の頬がキャンディーの形にふくらみ、見ている間それは左右に転がされてゆく。
フリーはそんな彼女を目の端に納め、廃屋の抜けた屋根から見える月を睨みながら返した。
「それもあるが、恩もある」
「牢から出してもらったって?律儀ね」
エルカはばからしい、と言ったように両手を広げる。
フリーはそんなエルカを一瞥すると、再び視線を戻し言った。
「ああ、俺は律儀な男さ」
そして一息置いた後にこう続けた。
「それに」
「お前が心配なんだ」
続いた言葉にエルカはあんぐりと口を空いたまま彼を凝視する。
フリーが視線に気づき、不思議そうにその顔を見つめかえした。
「ん?どうした?」
しばらくそんな顔でたっぷり見つめ合った後、エルカは膝を叩いてソファーから立ち上がった。
名探偵さながら腰に手を当てて、目の前の大男を指さす。
「わかった、女が欲しいのね」
「ずっと牢獄に入れられてたんだもんね、ご無沙汰だったんでしょ」
エルカはフリーに近づき、彼の襟口を引っ張ると顔を寄せる。
「良いわよ暇だし、抱かれて上げても」
フリーの厚い胸板を指で押して、自分のいたソファーへ座らせると、慣れた様子で男の膝へ腰を据える。
太い首へ手を回し、にっこりと微笑んだ。
笑顔を向けられたフリーは少々困った様子で言う。
「そう言う訳じゃない」
「じゃあしたくないの?」
「そう言う訳でもない」
エルカは口の端をつり上げて笑うと、一文字の口元へその柔らかい唇を押しつける。
男の歯列を割り、さっき、ほおったばかりのあめ玉を彼の口の中へ舌で押し込み顔を離した。
フリーは広がる甘酸っぱい味に眉を顰めると、ごり、と一噛みしてそれを飲み込んでしまう。
「せっかちね」
エルカは無邪気に笑い、フリーはまた複雑な表情をした。
「お前が欲しい」
「いいよ」
「でも本気にならないでね」
エルカはまた彼に微笑みを向けた。気に入らないと言ったようにフリーは口元をひき結ぶ。
「俺はいつだって本気さ」
「良いけどね…」
「俺が気に入らないか?」
少し戸惑ったように片手を上げてエルカは返す。
「そうじゃないわ」
「私は魔女だもん」
「本気になったら、あんたのこと壊しちゃうわよ?」
エルカは悪戯っぽく笑うと、彼の太い首を真一文字に斬る仕草をした。
フリーはそれに気分を悪くするでもなく疑問を口にした。
「今まで誰も愛したことはないのか?」
「そんなわけないでしょ」
エルカの愛した男達の結末がどうなったのかは気にならなかった。フリーは質問を続ける。
「寂しくはないのか」
「あんたに言われたくないわ」
一声不満そうに鳴くと、、エルカはなんの躊躇もなく楽しげな様子で続けた。
「それに魔女に生まれたのだから、それは仕方のないことなのよ」
フリーはそんなエルカを見ていたが、一息ついてこう言った。
「では俺も不死だ。問題はない」
不器用なヤツ。
エルカはそう思うと、首に回した手に力を込めた。
魔女はきっと総ツンデレ
エルカかわええ この二人は好きだなあ
乙!
フリエル好きだっ!エルカ可愛すぎるw
シュタメデュ・キッドパティ・ソウマカも読んでみたい
578 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 10:22:18 ID:X5jtqSV2
キックロ、ソウマカ、シュタメデュ、誰か書いて下さい お願いします。【全部エロ】
ずっとキドリズだと思っていたけど、意外とキドパティっているんだな。
しかしこの間からキモいのがいるな。
顔は「かわいい」なんだろうがお姉ちゃんがさんざん美しい言われてるから
美人姉妹になるんだろう
ロリフェイスに座った度胸、おまけにダイナマイトバディ
トップに立つ男の伴侶としては申し分ないか...ぬーん
パティ×リズのエロなら好物なんで書くけど
百合もここでいいのか?
582 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 19:37:56 ID:uHCoSnBh
チュンチュンとすずめのさえずりが聞こえる。
ソウルは清清しく目を覚ました。
「あ〜あもう朝か」と呟く。
何故か知らないがソウルの隣でブレアが寝ている。
ソウルは「なんでブレアがここに?」と疑問に思う。
ブレアはすーすーと小さく寝息を立てながら寝ている。
まるで子供のようだ。
ブレアの寝顔は意外とかわいいのです
猫耳が時折ピクッと動く。
ソウルはブレアの髪を撫でてみた。
それはもうサラサラで心地よい触り心地である。
「触り心地がいいな、このままずっと触っていたいな」
とソウルは思う。
ブレアはどんなパンツ履いてるんだ?もしかして履いてないとか?
ソウルはそんな疑問を抱き、確認しようとブレアに掛かっている布団をめくろうとした
「(いや、駄目だ見つかったら大変だから止めておこう)」
と、自分を抑える。
今日は日曜日だ。
しかもマカはいない。
このままブレアと一緒に寝ることにしよう。
END
つまらなかったり、文章可笑しかったらすいません。
作文が苦手なんです。
583 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 01:11:44 ID:TWdBGgi/
乙〜!
>>581原作でたびたびキドパテのフラグは立てられている気がする。
最終話に大人になった奴らがでていたらさりげなく3本線の子供を抱いていたり。
>>585 キドパテ書けってこれだけ言ってるのにカエルだかレズだか猫だか
誰も読まないものばかり上げやがってほんと使えねえ奴ばっかりだなw
>>585 14巻みてキッドパティいいなと思った
あとオックス×キムがかなり好きだw
>587
クレクレループこじきはいい加減だまれよ
そんだけ言ってて何故投下されないか分かってないんだろ?
書こうかな…
これはこれは職人様失礼しましたw
ようするにお前は路上のゴミにもマンセーしろって言いたいんですね
誰も興味ないんだよこじきはお前だw
>>590 つべこべ言わずさっさと書けオックスキムだかのゴミはいらない
メル欄ナナシといい…
ワザと空気悪くしたいのかな
春だけど気にせず鬼神マカハァハァ
怖がらせるのはどうなんだろう。
逆に鬼神がびびってるのがいいと思うんだ
やたら鬼神に付きまとわれるようになったりしてな
鬼神「そうか勇気を持てば恐怖を感じなくてすむんだな!どうやった持てるんだ勇気?なあなあ教えてくんない?ねぇってばー」
マカ「ああもうウッゼー!」
みたいな
アニメだけど、
阿修羅とアラクネなんかもいいね
>>590 是非書いてくれ
オクキム大好物なんだぜ。
でも保管庫見てもあんまりなくて寂しいんだぜ。
キドパティじゃなくて?嵐とか気にしないで職人には好きなもの書いて欲しいよ。
せっかく来ると思ったのに残念……………
キッパリ良かったからまた読みたいな
オクキムはリクエスト結構多いけど、まだ無いよね
アニメ終わって人減っちゃったからな…難しいか
人減ったっていうかクロナスレに職人もネタ師もごそっと移住したんじゃね
向こうは今だに3日に1,2度も投稿あるようだし。
保管庫見てると陵辱系はあまり無いようだけど
アラクノフォビア研究員に輪姦されるジャッキーとキムどうだろう?
603 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 23:31:10 ID:6e5MytWs
キッド組は双方欠けてるところがなさそうなのにお互い求めていて
お坊ちゃんとあばずれ(失礼)なのにぴったりとはまるギャップが良い。
映画のプリティウーマンみたいな。
今あのスレにいる職人は昔からいた神とは違うと思う。作風というか。
それにクロナと言うよりキックロオンリーだし。
何となくだけど。
今あのスレにいる職人は昔からいた神とは違うと思う。作風というか。
それにクロナと言うよりキックロオンリーだし。
何となくだけど。
あの職人達は何処へ
607 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/09(木) 23:55:02 ID:xnbzPokp
その日、マカは慌ててシュタインの研究室へと飛び込んだ。
そしてシュタインとマリーの姿を見つけ、叫んだ。
マカ「ソウルの・・・ソウルのおチン○ンが逃げたんですっ!」
シュタイン「・・・あ〜、なんですって?」
マカ「だから!ソウルのおチン○ンがぁ!」
シュタイン「マカ、君も年頃の女の子なんだから、そう連呼しなくてもね・・・」
マリー「まず、落ち着いて説明してくれる?」
数時間前
マカとソウルは鬼神の卵を狩るべく、課外授業に赴いていた。
課外授業は順調に済み、後はソウルが魂を食らうだけとなった。
ソウル「そんじゃあ、今回の魂謹んでいただきます!」
ソウルはさも美味そうに魂を平らげる。
マカ「これで今回の課外授業も終了ね。帰ろう、ソウル」
ソウル「あぁ、これでオレもクールなオレにまた一歩・・・うぐぁっ!」
マカ「ソウル!?」
ソウルは突然もがき始めた。
そして、足元のズボンの端から何かが飛び出して行ったのだ。
チンコ「チンポポッポー!!!」
それは金玉を脚とし、走って逃げさるソウルのチンコだったのだ!
下らないのは解ってるんだ。
書いてもいいかな?
609 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 11:45:30 ID:4mwUvJVw
マカ「それで、その、ソウルの、おチンチンがっ・・・!」
シュタイン「逃げて行ったと・・・」
マリー「なんて事なの、それでソウル君は?」
マカ「まだ廊下にいます。ソウル!何してんの早く来て!」
ソウル「こんなの・・・クールじゃねえ・・・オレは、いったい・・・」
シュタイン「とりあえず、ズボンとパンツを脱いで下さい」
ソウル「はぁ!?冗談じゃねえ!クールなオレ様がなんでっ!てオイ!やめろ!」
マカとマリーが必死でソウルの下半身を露出させた。
ソウル以外「こ、これは!!」
シュタイン「見事に無くなってますね」
マカ「うそ・・・まるで女の子みたい」
マリー「いえ、でも女の子の証がないわ」
ソウル「もう、死なせてくれ・・・」
610 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 11:47:11 ID:4mwUvJVw
シュタイン「これはマズイですね」
マカ「ソウルが女の子になっちゃう!?」
ソウル「おい、コラ」
シュタイン「いえ、それならまだ良かったんですが・・・」
ソウル「何が良かったんだよっ!」
シュタイン「今のソウル君には女の子の証もない。つまり、排尿器官が無いんです」
ソウル「そ、それがそんなにマズイかよ?」
マリー「いい?ソウル君。排尿出来なければあなたの体に毒素が溜まっていく。
最終的には死に至るのよ?」
マカ「そ、そんなっ!」
ソウル「クールじゃねえ」
シュタイン「とにかく、一刻も早くソウル君の逃げたマグナムを探す事です」
マカ「ソウルのおチンチンが逃げ出したのはこの近く、探さなきゃ!」
>>610 アホスwww
こういうのもタマにはいいな
>>611 ああ、こういうのってタマにはいいよな
タマだけに
クロナにくっついちゃえ
ちんこwww
614 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 18:40:49 ID:4mwUvJVw
その時、保健室のドアが勢いよく開かれた!
★「話は聞かせてもらったーっ!」
マカ「ブラックスター!(以下★)」
★「大変な事になったなぁソウル!だが任せろぅ!このビッグなオレ様が必ず助けてやるからな!」
ソウル「わかったから、頬擦りは止めてくれ・・・」
椿「私もお手伝いします」
マカ「椿ちゃん・・・!」
キッド「まったく、いつも騒がしい連中だな・・・」
マカ「キッド君も!」
リズ「下ネタは勘弁してほしいけどなぁ」
パティ「えへへへへ!チンポッポー!」
マカ「みんな・・・ありがとうっ!」
マカは感極まって流れる涙を拭うのであった。
615 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 18:43:14 ID:4mwUvJVw
↑訂正 ×保健室のドア ○研究室のドア 失礼しました。
シュタイン「いいですか皆さん?私の推測ではソウル君が食べた魂が、ソウル君のチンコに憑依したものと考えます
つまり、ソウル君のチンコはもはや別の生き物。
見つけ次第、捕獲して下さい」
★「よ〜し!皆でソウルのチンコを探すぞっ!!」
一同「おぉ〜!!」
マカ「さぁ、行こうみんな!」
一同は保健室から駆け出して行った。
シュタイン「いいですね、若いって。過ちを恐れないっていうか」
マリー「どんな方向にもパワフルですよね・・・」
一時間後
★「んだよ、ソウルのチンコは何処にいるんだ〜?」
キッド「まったく見つからんな」
リズ「つうか見つけたらどうすりゃいいんだよ。私は触りたくねぇぞ?」
ソウル「そりゃどういう意味だ!極めて清潔だぞ!オレのは!」
マカ「あぁ、もう!うるさいな!女の子だったら誰だって触りたくないわよ!」
パティ「そ〜せ〜じ〜!」
キッド「いや、男も触りたくは無いのだが」
椿「と、とにかく、根気よく探すしか・・・」
???「ぎゃぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
その時、何処からか乙女の断末魔が聞こえた。
3匹のミズネもいい
617 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 22:13:22 ID:4mwUvJVw
キム「う、ううう〜!」
マカ「どうしたのっ?」
ジャッキー「どうしたもこうしたも!いまキムの口に、チンコの化け物がっ!」
★「ソウルのチンコかっ!」
椿「★!シーっ!!」
ジャッキー「ソウルのチンコ!?じゃあ、やっぱり噂は本当だったのね!」
マカ「うわさ?」
ジャッキー「ソウル君のチンコが逃げ周ってるって!」
マカ「誰がそんな話を・・・っ!?」
オックス「ふふふ、僕だよ」
618 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 22:14:28 ID:4mwUvJVw
マカ「オックス君?」
オックス「偶然小耳に挟んでね。問題だよぉ、これは。
君みたいな優等生の相方がこんなハレンチな事件を起こすなんてね」
マカ「だからって!」
オックス「でも僕の思った通り、か弱き女子を襲った・・・なんたってソウル君の、アレだからね」
ソウル「どういう意味だ、テメぇ!」
ジャッキー「どうしてくれんだよ!」
ソウル「え・・・?」
キム「グス・・・もう、お嫁に行けないよぉ・・・私、飲んじゃったよ・・・全部、全部飲んじゃったよ・・・」
ソウル「そ、そんな・・・」
ジャッキー「マカの口に入るんならわかるよ、でもなんでキムなんだよおっ!」
マカ「わかんないよ!ていうか私の口にも入った事ないしっ!」
あほすぎワロタwwwww
アホなのに、キャラ総出演みたいになってきてオモロ。
マカも何気にとんでもないコト言ってるwww
621 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 01:19:17 ID:x4v1oaNg
この事件を受けて、死武専では特別警戒態勢がとられた。
死神様「全校生徒のみんな、ちーっす!
今、どうやら校内でソウル君の男の証が暴れちゃってるみたいね〜。
皆で協力して捕まえてちょうだい。
それと、女子生徒はことの他気をつけてねぇ〜ちゃお〜」
リズ「偉い事になってきちまったなぁ・・・」
椿「とにかく、手分けして探しましょう」
パティ「チンポッポー大捜索〜!」
★ 「よっしゃ!ところでソウルとマカは?」
キッド「マカなら、泣きながら走り去ったソウルを追って行った」
リズ「・・・放っておいてやろう」
椿「そう・・・ね」
622 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 01:20:43 ID:x4v1oaNg
校庭の片隅、マカはヘヤノスミスと化したソウルを発見した。
マカ「ソウル!皆で探してるんだよ?こんな所で何してんの?」
ソウル「オレはもうクールじゃねえ、チンコが無くなって・・・しかも皆でそれを探して・・・」
マカ「ソウル・・・」
ソウル「女のお前にはわかんねーよ!チンコがなくなった男がどんなに辛いかなんて!」
マカ「・・・・」
ソウル「それも、皆に迷惑かけて!見られて!マカにも!・・・もう終わりだ・・・」
マカ「マカ〜」
ソウル「??」
マカ「チョップっ!」
ソウル「あべしっ!!」
マカ「ソウル!いつも言ってたじゃない?姿形は問題じゃないって!」
ソウル「あ・・・」
マカ「オチンチンが無くなったからって魂と関係あるのっ?」
ソウル「それは・・・でも男の勲章で・・・」
マカ「男の勲章!?はっ、笑わせないでよ!だったらね・・・」
ソウル「!?」
マカ「女の証であるオッパイが万年ツルペタのアタシなんかどうなんのよ!?」
ソウル「ガーーーーーーーン」
マカ「ソウルには解んないよ!
椿ちゃんやリズとパティとお風呂に入るたんびに私がどれだけ惨めな思いをしてきたか!」
ソウル(何も言えねぇ・・・)
マカ「でも・・・ソウルがいつも言ってくれたから・・・姿形は問題じゃないって・・・」
ソウル「マカ・・・」
マカ「問題なのは、魂だって・・・だから、だから頑張ってこれたのに」
ようし、このままエロエロ展開に…はいれるのか?
624 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 10:39:04 ID:x4v1oaNg
マカは涙を拭っていた。
作画の都合か、マカの友人は揃って巨乳。
だって武器に変身したとき、乳がなきゃ絵的に変だし。
だからといって唯一の貧乳キャラを背負わなくてはならないマカ。
これが深夜アニメだったら戦闘中に服とか破れてセクシー路線もいけたのに、それすら許されない。
ならば脚でと穿いた短めのスカート。
だがそれは重力にも負けない鉄壁のスカートだった。
萌キャラとしては萌え要素少なく、
子供受けキャラとしては派手さが足りず・・・
マカの目からは涙がこぼれ落ちる。
それは、マカがずっと堪えていた涙だった。
625 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 10:39:47 ID:x4v1oaNg
ソウル「悪かった・・・全然クールじゃなかった」
マカ「ソウル・・・」
ソウル「姿形は問題じゃねえ」
マカ「問題なのは・・・」
マカ&ソウル「魂さっ!」
???「ぎゃあああああああああっ!」
その時、どこからか断末魔のような声が聞こえた。
マカ「この声、キッド君?」
キッドは完全に不意をつかれた。
なんと美しいシンメトリーなウィンナーだろう・・・。
それがキッドが最後に見た光景だった。
次の瞬間、そのウィンナーはキッドの股下に入り込んでいた。
そして、ズボンを突き破り、その汚れなきアナルを陵辱したのであった。
リズ「キ、キッドーーー!」
パティ「あはははは!掘られたぁ掘られたぁ!」
マカ「キッド君!」
キッド「あばばばばばばば・・・」
★「これは!」
椿「完全に池沼ね・・・」
ソウル「くそう、オレのチンコは見境なしかよ!」
626 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 22:37:34 ID:x4v1oaNg
次の瞬間である。
マカ「え・・・?地震?」
★「違う、これは」
椿「地下から何かが!」
天地をひっくり返したかのような爆音の後、地面から巨大な物体が突き出した!
チンコ「チンポッポーっ!!」
それは高さ10Mもあろうかという巨大なチンコだった。
マカ「お、大きい!」
シュタイン「これはマズイ」
マカ「シュタイン博士!」
シュタイン「あのチンコは人の体内に入り、そのエネルギーを吸い取るようです」
マカ「でもまだ2人しか!」
シュタイン「いえ、君たちがいない間にたくさん掘られてますよ。オックス君とかヒーロ君とか・・・」
マカ&ソウル「最悪だっ!」
627 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 22:38:11 ID:x4v1oaNg
★「オレ様の一物よりデカイなんて許さねぇ!椿!妖刀モード!」
椿「あ、でも///・・・はいっ!」
マカ「ソウル、私たちもいくよ!」
ソウル「おおよ!」
ソウルは魔鎌へと姿を変え、マカの手元へ!
マカ「お前の魂いただ・・・て、なんじゃこりゃあ!」
魔鎌へと変身したソウルの大きさは稲刈り用の鎌にも満たなかった。
マカ「私に畑仕事でもしろってか?」
ソウル「しょうがねえだろ!その、アレがないんだから!」
マカ「ちょ///じゃあ普段の大きさはなんなのっ!?」
628 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 23:00:33 ID:sdl0i6zy
支援支援
629 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 11:44:09 ID:GwBiBoDn
チンコ「チンポッポー!ドピュっ!」
★「うがぁっ!」
椿「★っ!」
巨大なチンコから乳白色でジェル状の液体が発射され★を飲み込んだ。
シュタイン「すごい量だ・・・」
マカパパ「おい、シュタイン。やるぞ」
シュタイン「仕方がありませんね、お仕事しますか・・・」
マカパパ「よっしゃ!(これでマカは安泰安泰安泰安泰・・・)」
ソウル「くっ・・・!」
その瞬間、ソウルは人間の姿へと戻り、巨大なチンコの前に立ちはだかった。
マカ「ソウル!」
シュタイン「何をしているんですか?はやく退きなさい」
マカパパ「未練がましいぞ!諦めろ!(これでマカは安泰安泰安泰安泰・・・)」
630 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 11:45:58 ID:GwBiBoDn
ソウル「これは、男としてじゃねえ。1人の武器としての行動だ」
マカパパ「何ィ?」
ソウル「オレは最強の魔鎌になるんだ。そして、マカの武器なんだっ!」
マカ「ソウル・・・」
ソウル「だからオレはコイツを失う訳にはいかねえ!」
シュタイン「なるほど、でも周りを見て下さい?」
ソウル「何っ?」
巨大なチンコの周りには殺気立った死武専の生徒達が構えていた。
ソウル「皆待ってくれ、頼む!クールに話せば解る!」
マカパパ「そこをどけ、ソウル!」
マカ「みんな、お願い!少しだけ待って!」
マカパパ「マカ!そこを退きなさい!」
マカ「嫌よ、だってこれはソウルの体だもん!」
ソウル「マカ・・・」
マカ「自分の武器を守るのだって、職人の務めでしょ?」
ソウル「・・・へへ、クールじゃねえな」
★「オレ様も同感だぜっ!」
マカ「★!イカくさっ!」
★「親友の一物を命がけで守る!こいつはビッグなオレ様じゃなきゃ務まんねぇ!」
椿「私も、守ります」
マカ「椿ちゃん・・・!」
631 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 23:17:37 ID:GwBiBoDn
キッド「まったく、世話の焼ける奴らだ」
ソウル「キッド!」
キッド「まぁ、こんなに美しいシンメトリーを破壊するのは気が引けるしな、それに悪くなかった」
ソウル「・・・・」
リズ「ったく、しょうがねえな」
パティ「えへへへへへぇ!チンポッポー!」
マカ「皆、ありがとう・・・!」
ソウル「ちくしょう・・・こんな・・・最高にクールだぜっ!」
その時、マカたちを巨大な魂の波動が包み込んだ。
シュタイン「こんな事が・・・!」
マカパパ「いったい何が起こってるんだ、シュタイン!」
シュタイン「マカちたちのソウルのチンコを守りたいという気持ちが一つになって・・・!」
― 魂連鎖!! ―
シュタイン「巨大チンコの魂を浄化していくっ!?」
マリー「みて!ソウル君のチンコが消えていくわ!」
マカパパ「奇跡だ・・・」
632 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 23:18:52 ID:GwBiBoDn
そして巨大チンコは魂の波動と共に消失した。
マカ「はあ、はあ、みんな大丈夫・・・?」
ソウル「あぁ何とかな・・・あれ?」
マカ「ソウル?」
ソウルは慌ててズボンとパンツを脱ぎ捨てた。
そしてそこには・・・
ソウル「戻ってる・・・ははは、戻ってるぞう!!」
そこには元通りソウルのチンコが付いていた!
★「ははは!やったなソウル!」
キッド「ふむ、これだけしっかり付いてれば大丈夫だろう」
ソウル「マカ!見てくれ!付いてる!付いてる象!」
マカ「う、うん///よかったねソウル///」
★「見ろ!椿!ソウルのチンコが戻ったぞ!イャッホーイ!!」
椿「ほんと///よかったね///」
633 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 23:21:31 ID:GwBiBoDn
シュタイン「いやぁ、よかったですね。ソウル君」
ソウル「おうよ!これでクールな男に戻れたってもんよ!」
シュタイン「ところでソウル君・・・」
ソウル「やっぱオレのチンコは最高にクールだぜ!」
シュタイン「学校の敷地内で下半身を露出させ見せびらかす・・・」
ソウル「チンコ最高―!・・・て、え?」
シュタイン「停学です」
終わり
大してエロくなくてごめんよ・・・
でも支援ありがとね。
乙!面白かったよw完走おめでとう
みんないろいろあほすぎるww乙です
このアホさ…きらいじゃないぜwww
個人サイトじゃ誰もこんなアホいのやってくれないしなww
2ちゃんだからこそ出来るこの自由さが好きだ
乙!笑い死ぬかと思った
乙!!本当に面白かった!こういうの大好きすぎるw
640 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 19:20:41 ID:1xh2Lbbz
1
シュタイン「つまり、2人はいま全裸です」
眼鏡の奥に、鋭い眼光を光らせながらシュタインは言い放った。
マカパパ「なん・・・だと?」
シュタイン「マカとソウルが戦った相手は特殊な波動を打ち出したようです。
その波動は相手の体を痺れさせるのですが、どういう訳か衣服も粉砕したようですね」
マカパパ「つまり・・・えっと」
シュタイン「武器と職人として共同生活をし、努めて信頼関係を築きあい、極めて健康で、
性に対し敏感な年頃である男女2人が、いつ助けが来るか解らない廃墟で、
この寒空のなか、全裸でいる訳です」
マカパパ「それじゃあ、2人は・・・」
シュタイン「早ければ今夜中に大人の階段を登るでしょうね」
641 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 19:22:01 ID:1xh2Lbbz
ソウル「駄目だ、着れそうなものねぇな・・・」
マカ「もういいよ、どのみちこんな廃墟にあるもの身に付けたくない」
ソウル「だな・・・ダニとかいそうだしな」
ソウルはマカが座っている柱の反対に腰を降ろした。
マカ「それにしても、やっかいな相手だったよね」
ソウル「あぁ、人様の着物を粉々にしやがって・・・」
マカ「あのコートお気に入りだったのに」
ソウル「でも、まぁいいじゃねえか。魂も手に入れたし」
マカ「・・・うん」
ソウル「・・・さ、寒いな///」
マカ「・・・うん///」
シュタイン「先輩、落ち着いて」
マカパパ「アホか!オレの、オレのマカが!野獣のような男と裸でいるんだぞ!」
シュタイン「そんな事言って、先輩だって自分の職人と結婚したじゃないですか」
マカパパ「それとこれとじゃ全然違う!マカは・・・マカはまだ子供なんだ!」
シュタイン「親はだいたい子供がいくつになってもそう言います」
マカパパ「マカ〜〜〜!!」
シュタイン「マリーが2人の衣服を持って助けに行きました。報告を待ちましょう」
マリー「・・・えっと、この辺・・・かな?あれ?」
今度はもう少しエロくなるよう頑張ります。
なので書かせて下さい。
うお楽しみだ…支援
643 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 21:04:36 ID:1xh2Lbbz
2
ソウル「へっくしょん!・・・さささ寒っ!」
マカ「ははは早く助け来ないかな・・・」
ソウル「なぁ、マカ・・・」
マカ「ななななに?」
ソウル「このままじゃマジ凍える・・・きょ、協力しねぇ?」
マカ「協力って?」
ソウル「・・・2人でくっついてりゃ、まだ温かいんじゃねえの?」
マカ「・・・!」
暗闇の中に、しばしの沈黙が流れた。
ソウル「・・・どうした?」
マカ「・・・でも、それは///」
ソウル「馬鹿、恥ずかしがってる場合かよ!第一、薄暗くてよく見えねぇよ!」
マカ「・・・変な事考えてない?」
ソウル「こんな状況で考えられるかよ。つうかお前だって変な事考えるなよ?」
マカ「なっ・・・!考える訳ないでしょう!」
ソウル「あぁ、もう!来るのか来ねえのかハッキリしてくれよ!」
マカ「ソウル!」
ソウル「あ?」
マカ「・・・目つぶって」
644 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 21:05:31 ID:1xh2Lbbz
マカパパ「マカはさ、いっつもオレに付いて来るんだ」
シュタイン「・・・」
マカパパ「パパ、ご本読んでって・・・」
シュタイン「・・・」
マカパパ「オレが1人で読んでごらん?て言うとさ、あいつなんて言ったと思う?」
シュタイン「・・・」
マカパパ「パパに読んでもらうのが好きなのって、ニッコリ笑うんだ・・・」
シュタイン「・・・」
マカパパ「オレはその時決めたよ・・・ずっと、ずっと傍にいてあげようって」
シュタイン「・・・」
マカパパ「マカ・・・」
シュタイン(マリー、遅いですね)
645 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 22:30:45 ID:AHHohVv/
ブレア「ソウル君、ブレアとにゃんにゃんしようよ\(^o^)/」
ソウル「そんなことするかよ、あっちいけ発情猫」
646 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 00:08:03 ID:49KWJy0G
3
マカ「目つぶってる?」
ソウル「あぁ」
マカ「本当に?」
ソウル「あぁ」
マカ「見たら殺す」
ソウル「つぶってるって!」
マカ「じゃあ、失礼します」
マカはソウルの両脚の間へ、ソウルの胸を背もたれにするように座った。
そして、ソウルの腕を自分の胸の前でクロスさせた。
マカは右手で胸を隠し、左手で股間を隠した。
マカ「もう、いいよ」
ソウル「お、おお」
マカ「これなら、お互い見えないでしょう?」
ソウル「お、おお・・・」
647 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 00:09:06 ID:49KWJy0G
ソウル(やっぱ、マカも女の子だな・・・いい匂いがする)
ソウル(それに、細いけど体も柔らかいな・・・)
ソウル(やべぇ、なんかドキドキしてきた)
マカ「・・・温かくなってきたね」
ソウル「あぁ、そうだな」
ソウル(オレ、緊張してる・・・ったくクールじゃないぜ・・・)
マカ「ねぇソウル・・・」
ソウル「な、なんだよ(いかん緊張がバレた?)」
マカ「・・・背中になんか当たってる///」
マリー「あれぇ?ここ何処かしら・・・」
新作きた!!楽しみにしてますw支援
649 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 00:41:42 ID:49KWJy0G
4
ソウル(しまったぁ!マグナムが温まって!)
マカ「・・・やっぱ変な事考えてたんだ」
ソウル「ち、違ぇよ!これはあれだ、そういうのとは関係無に!」
マカ「・・・」
ソウル「いや、確かに、その、こういう体勢だから、いや、あれだ!」
マカ「エッチ」
ソウル(う・・・なんだそのイタズラっぽい笑顔は)
マカ「あれ、否定しないんだ?」
ソウル「男は誰だってエッチだろ、つうかいい加減にしねぇと乳揉むぞコラ!」
マカ「・・・」
ソウル(やべ・・・勢いで言っちまった)
マカ「・・・・・・・・・いいよ」
650 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 00:42:48 ID:49KWJy0G
マカパパ「マカが5つのとき、一緒に遊園地に行ったんだ」
シュタイン「・・・」
マカパパ「そしたらマカのやつ迷子になっちまってさ」
シュタイン「・・・」
マカパパ「かみさんと必死で探したんだ。もしかしたらと思って迷子センターに駆け込んだら」
シュタイン「・・・」
マカパパ「そこにマカがいたんだ。心配そうな顔してさ」
シュタイン「・・・」
マカパパ「オレの顔を見ると糸が切れたみたいに泣きじゃくって・・・」
シュタイン「・・・」
マカパパ「オレの胸に飛び込んできたんだ」
シュタイン「・・・」
マカパパ「その時決めたよ、マカはオレが一生守ってやるって・・・」
シュタイン「・・・」
マカパパ「マカ・・・」
シュタイン(マリー、道に迷いましたね)
651 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 07:11:51 ID:j/N7PVgs
あ
652 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 10:19:24 ID:49KWJy0G
5
ソウル(どうする?どうしらいい?)
マカ「・・・///」
ソウル(ここで聞きなおすのはどうかと思うし・・・触らないのも男じゃねえ!)
マカ「・・・///」
ソウル(こ、これ以上マカを待たす訳にもいかねえ!畜生!どうしたらいい!)
小鬼「触っちまえ!」
ソウル(オレの意識に声が・・・またお前か!)
小鬼「お前、チェリーなんだろ?えぇ?女も知らずにクールな男だぁ?笑わせるね」
ソウル(マカは、マカはオレにとってそういう相手じゃねえ!)
小鬼「何故?なんであれ相手は女だぞ?しかも素っ裸!」
ソウル(マカと、そういう関係になりたい訳じゃねえんだよ!)
小鬼「じゃあ、貴様のマグナムはどう説明するんだぁ?」
ソウル(う・・・)
小鬼「こういうのは理性じゃねえ、本能に従え!」
ソウル(けどよ・・・)
小鬼「腹が減るから飯を食う、眠くなるから眠る、興奮するから女を抱く」
ソウル(・・・!)
小鬼「いいか?相手も同じ人間だ・・・同じ事を考えてるんじゃないのか?」
ソウル(マカが・・・?まさか)
小鬼「“いいよ”・・・そう言ったじゃねえか・・・」
ソウル(う・・・)
小鬼「獣になれ!ソウル!」
ソウル「マカ・・・悪いな」
マカ「え・・・」
653 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 11:43:15 ID:49KWJy0G
6
ソウルはマカの胸を隠す手をそっと払い、マカの左の胸に触れた。
小さな胸の柔らかさが、ソウルの手に伝わった。
薄暗い月明かりが、マカの小粒な乳首を照らしている。
静寂に包まれた廃墟に、2人の熱い鼓動だけが響いている。
ソウル「・・・柔らかいな」
マカ「わ、悪かったわね・・・小さくて」
ソウル「馬鹿、そんな事言ってねえだろ」
マカ「うん・・・」
マカの胸から高鳴る鼓動を感じた。
乳首は硬くなり、マカの息遣いが深くなっていく。
ソウル(マカ・・・感じてるのか)
ソウルはマカの首筋にそっと口付けをする。
それに答えるかのようにマカは顔をソウルに向けた。
2人は互いの唇をそっと合わせた。
654 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 11:43:58 ID:49KWJy0G
マカは体を隠すのを諦め、頬をソウルの胸に当てた。
そして指でソウルの胸の傷をそっと撫でた。
マカは未だにこの傷に対し自責の念を払えずにいたのだろう。
マカは愛しいものを宥めるように胸の傷跡に口付けをする。
その行為が、ソウルの最後の自制心を崩壊させた。
マカの体を左手で支え、唇を交わし、右手でマカの体を弄った。
マカの肌は艶やかで、柔らかく、とても温い・・・。
そしてソウルは、マカの恥じらいに満ちた秘部へとその手を伸ばしていった。
655 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 00:13:11 ID:hAS4i4rp
7
ソウルの手がマカのまだ生え揃わない陰毛に触れた時、マカがそっと脚を閉じた。
マカ「やっぱ・・・触る?」
ソウル「駄目か?」
マカ「恥ずかしい・・・」
ソウル「我慢しろよ」
マカ「・・・だって、濡れてるし」
ソウルは再びマカと唇を合わせる。
マカの体から力が抜け、ソウルに秘部を触らす事を許した。
ソウルはマカの奥深くに指を這わせた。
初めて触る女の子の大切な場所。
柔らかく、潤い、そして温かい。
次から次へと、ソウルの指にマカの恥液が伝って滴となっていく。
マカ「あっ・・・・」
マカの体が小さく反応し、声が漏れた。
ソウル「お前も、触れよ」
マカ「う、うん///」
マカは華奢な指で、そそり勃ったソウルの性器にそっと触れた。
亀頭部を指でゆっくり撫で、流れ出る我慢汁を拭った。
マカは初めて見る男のそそり勃った一物に興味が芽生えた。
揉んだり、突付いたり、撫でてみたり。
マカは興味津々に観察を続けた。
ソウル(うっ・・・ヤバイ・・・触りすぎだ!で、出ちまう!)
ソウルは勝負に出る事にした。
マカを床に寝かせ、覆い被さった。
656 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 00:14:05 ID:hAS4i4rp
8
マカ「ちょ、ちょっと待ってソウル!」
ソウル「何だよ?」
マカ「・・・最後までするの?」
ソウル「あぁ?ここまで来て何言ってやがる」
マカ「だって、どうやって避妊するの?」
ソウル「中に出さなきゃ、大丈夫だろ?」
マカ「でも、それでも妊娠するって何かの本で・・・」
ソウル「・・・お前、嫌なの?」
マカ「嫌じゃないけど・・・でも初めてだし、大切な事だし・・・」
ソウルはマカが本気で困った顔をしている事に気が付いた。
ソウルは改めて辺りを見回す。
朽ち果てた廃墟。
むき出しのコンクリートに、散らばった建物の破片。
雨が溜まった水溜りに月明かりが反射している。
そんな無造作な場所に横たわり、悲しげな顔をした全裸のマカ。
ソウル「・・・確かに、クールじゃねぇな」
ソウルはマカを優しく抱き起こした。
ソウル「悪かったな、オレとした事がクールじゃなかったぜ」
マカ「ううん、ごめんねソウル・・・」
ソウル「いいって、それに・・・」
マカ「・・・?」
ソウル「もう出ちまった」
マカ「うわ・・・」
ソウル「お前、触りすぎなんだよ。スケベ」
マカ「なっ///ソウルだって触ったじゃない、しかも無理矢理!」
ソウル「オレがいつ無理矢理触ったよ!そもそもお前が最初にOKって言ったんだろ?」
マカ「女の子のカラダ触っといて何その言い方?サイテー!」
ソウル「んだと・・・!」
657 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 00:17:34 ID:hAS4i4rp
9
マリー「はぁ、はぁ、やっと着いた・・・マカ!ソウル!」
マリーは廃墟の奥から言い争う2人の声を聞いた。
マカ「ていうかなんで見てんの?見ないでよ!」
ソウル「お前だって見るなよ!」
マカ「見てない!ていうか見せられた!」
ソウル「オレだって見たくて見てる訳じゃねえ!」
マリー「裸で喧嘩してる・・・なんだ、やっぱりまだ子供だったのね」
マリーはホッと息を付き、笑顔で2人の喧嘩を止めたのだった。
後日。
ソウル「ったく女ってのはよくわかんねぇ」
ソウルは今日も女子たちと楽しそうに会話をするマカを遠目に見ていた。
マカの顔を見ると、あの日の事を思い出し気まずい思いをする。
だがマカはというとあっけらかんとし、気にもしていないようだ。
学校の帰り道、仲間と別れ2人きりになったソウルは思い切って聞いてみた。
ソウル「なぁ、あの日の事、お前どう考えてる?」
マカ「え、あぁ、う〜んと・・・」
ソウル「・・・」
マカ「まぁ、私たち職人と武器なんだし。お互いの体の事知ってるのは悪くないんじゃない?」
ソウル「え?」
マカ「保健の授業の一環て事で、ね?」
ソウル「保健の・・・授業」
マカ「私夕飯の準備あるから先帰るね、じゃあ」
マカはそう言うと意気揚々と走り去って行った。
ソウル「まったく・・・」
ソウルは頭をかいた。
ソウル「クールじゃねえな」
走り去るマカの耳たぶが赤くなっているのを、ソウルは見落とさなかった。
それが夕焼けのせいなのかは、今は知る術もない。
終わり
アホ要素を期待していた方、申し訳なかったorz
だが、個人的には満足しているんだ・・・。
二人ともカワユス!!職人さん乙です。
乙!!!!
ソウルとマカのやってしまうのか!?ていう非常に
危ういエロと合間に入るギャグがすごく絶妙で
面白かったですw最後の赤い耳でニヤニヤwwww
読みながら本当にドキドキしました。有難う
乙です!!
ちょーよかった!ニヤニヤとまんない。
ギャグも面白かったw
ちょっと来れなかった間に完走していたのかGJ!
凄く良かった!会話のテンポがすごく好きだ!
662 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 22:23:26 ID:OhEeCHiV
みんな感想ありがとね。
こっちも書いてて楽しかったwww
コテコテのエロは苦手だけど、楽しんでもらえて良かった☆
では3作目upしていきたいと思います。
やや長めだけど、日曜日までには完結する予定です。
663 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 22:25:51 ID:OhEeCHiV
1
ソウル「マリー先生・・・ダメだよ・・・!
オレは生徒で先生は先生で・・・!
マリー先生っ!マリー・・・うっ!」
夜中に突然目が覚めたソウル。
その息子はギンギンになっており、ソウルの意識は一瞬にして覚醒した。
鼻息が荒く、心臓の鼓動も凄まじい。
ソウル「ふう・・・今夜はまだまだ逝けそうだぜ!」
ソウルは鼻息荒く、次のターゲットを脳内検索した。
よし・・・次はっ!
ソウル「ブレア・・・止めろって・・・!
マカが帰ってくるだろうが・・・ブレ・・・ブレア!
ブレア・・・この、エロ猫が・・・!
はぁ!はぁ!はぁ!ブレア・・・ブレア!うっ!」
・・・ふう、ブレアめ。
しかし、何なんだ今夜は・・・この欲望、まだまだ納まりそうもねぇ!
へっ、しょうがねぇな。。
今夜はとことん付き合ってやるぜ!
さて・・・次はっ!
ソウル「椿・・・何だよお前、見かけによらず淫らな女だったんだな?
おいおい、こんな所でかよ?
はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・上手いじゃねぇか・・・。
いいのかよ?★に見られたらヤバイんじゃねぇの?
そうか、さてはむしろ見てもらいたいんじゃねぇの、お前?
はぁ・・・はぁ・・・うっく・・・はぁ・・・はぁ・・・
椿・・・椿・・・凄い乳だ・・・マカとは大違い・・・椿っ・・・うっ!」
・・・ふう、椿め。淫らな女だぜまったく。
さて、流石にオレの息子も・・・
何!?まだまだ現役だっていうのかよ!?
へへへ・・・しょうがない奴だな。
仕方ねぇ、次はっ!
664 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 22:26:31 ID:OhEeCHiV
ソウル「おいおい!2人掛かりは無理だぜ・・・!
リズ、パティ・・・オレは1人しかいねぇんだぞ?
はぁ、はぁ、はぁ・・・そうだ、仲良く分けるんだぜ・・・。
へへへ、これが姉妹丼って奴か。
悪くねぇな・・・キッドの奴、これ見たらなんて言うかな?
え、キッドよりオレのがいいって?
はぁ、はぁ、はぁ・・・そう、それいいよ!
もっと、もっと乳で擦ってくれ・・・あぁ!そうだ!・・・あぁぁっ!」
・・・ふう、トンプソン姉妹め・・・2人でオレを攻めやがって。
しかし、いい乳だった。
何だよ、まだまだ逝けるって?
まったくお前には付き合い切れねぇな・・・。
しょうがねぇ、次は・・・。
まずい、もうオカズがいねぇな。
う〜ん・・・あぁ!
665 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 22:27:32 ID:OhEeCHiV
2
ソウル「いい気味だ!メデューサ!
この魔女めっ!おらおら!
なんだよ、その満更でもない顔はよぅ!
このヘビ女め!
テメーには人権もねぇんだよ!
一生オレの性奴隷として遊んでやるからな!
感謝しやがれ!あひゃひゃひゃひゃ!・・・うっ!」
・・・ふぅ、メデューサめ。悪者退治は気分がいいぜ。
さてと、そろそろ寝るか・・・。
はぁ、何だよ今夜は。またかよ!
くっそぉ、マジでネタが無い!
こうなったら・・・!
ソウル「どうだ!驚いたかマカ!
まさかオレにこんな事されるなんてな!
へへへ!泣いても許されねぇんだよ!
マカ・・・!マカ・・・マカ・・・ねぇ」
なんか、盛り上がらねぇな。
なんか生々しいんだよな。マカは。
色気の問題か?
色気無いよな、あいつ。
ずっと一緒にいるから女として見れなくなってるのか?
なんか違うな・・・マカは。
う〜ん、そうだなぁ。
よし・・・次は!
ソウル「マリー先生!僕はもうマリー先生じゃなきゃダメなんです!
あぁ!マリー先生!はやく、はやく僕にマリー先生のオッパイを下さい!
オッパイ!あぁ!マリー先生のオッパイ!
最っ高にクールだぜ!あぁっ!」
マカ「ソウル、早く起きろ!学校に遅刻するぞ!」
ソウル「あ・・・」
マカ「・・・」
ソウルは気が付いていなかった。
もうとっくに朝になっていた事に。
そして、マカが部屋の扉を開けた事に。
ソウル。バカな子っ!!wwwwww
667 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 01:41:12 ID:u7IOs2Sl
3
床に落ちた布団。
無数に転がるティッシュ。
剥き出しの下半身。
そそり立った我が息子。
ドロドロと流れでる我慢汁。
そして、呆然と立ち尽くすマカ・・・。
ソウル「・・・」
マカ「・・・」
ソウル「・・・うっ」
その時、ドピュっと精子が飛び出た。
ソウル「・・・おはよう、マカ」
マカ「・・・ごめん///」
マカは静かに部屋の扉を閉めた。
ソウル「・・・うん」
668 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 01:42:02 ID:u7IOs2Sl
見られた!見られちまったぁ!
しかも決定的な瞬間をマカに見られたぁ!
あぁ、クールなオレのイメージが!
どうする!?どうしたらいい!?
何か言い訳するか!?
じゃあ何て言う!?
そうだ・・・!カルピス!
カルピスだ!
カルピスを・・・馬鹿かオレは!
まてよ、そうさ・・・何を慌ててるんだオレ?
オナニーなんて健全な男子なら誰でもするじゃないか!
そうだよ、うん。
優等生のマカなら保健の授業で勉強してる筈だよな!
よし!じゃあもうクールに堂々としてよう!
そうだ!オレは何も悪くねぇ!
669 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 12:26:24 ID:u7IOs2Sl
4
ソウル「いやぁ!いい天気だなマカ!」
ソウルは努めて爽やかに振舞った。
マカ「・・・そう?」
外は激しく雨が降っていた。
ソウル「・・・さぁ朝飯だっ!おぉ美味そう!いただきます!」
ソウルは塩を目玉焼きに振りかけ、豪快に食べた。
ソウル「うん!美味い!美味いぜ、マカ!」
マカ「・・・それ、お砂糖だよ?」
ソウル「ん・・・!?」
マカ「だから・・・砂糖かけたよ、今」
ソウル「・・・おう、そういえば甘いな」
マカ「・・・」
ソウル「・・・うん、甘い」
やばいぜ・・・勢いが止まった!
670 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 12:26:53 ID:u7IOs2Sl
ソウル「えっと・・・お!ヨーグルトじゃん!イチゴもあるじゃん!」」
マカ「・・・」
ソウル「これ浸けると美味いよな!イチゴヨーグルト!」
マカ「・・・」
ソウル「よっし!こうやって・・・」
その時、イチゴから垂れたヨーグルトがポタリポタリとテーブルに落ちた。
乳白色のそれは例のあれにとてもよく似ていた。
マカ「・・・///」
ソウル「・・・うん・・・美味い」
マカ「ご馳走様、私今日は用事があるから先行くね」
ソウル「そう・・・え、用事って?」
マカ「じゃあ行ってきます!」
ソウル「お・・・おぉ」
用事?・・・そんなの言ってたか?
あぁ、多分・・・嘘だな。
ふふふ、あれは凄い動揺してるな・・・マカ。
初心なやつだぜ、たかが射精シーンを見ただけで・・・。
いや、ショックだよね。
オレのがもっとショックだけど。
ソウルは1人、リビングで項垂れた。
外では雷が轟いていた。
おバカ過ぎるソウルwww続きwktk
672 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 19:31:49 ID:u7IOs2Sl
5
その日、学校は半日授業だった。
雨も上がったので、ソウル達は外へ昼ごはんを食べに行く事になった。
マカ「ねぇ、繁華街に出来たラケル・デスシティに行ってみようよ!」
リズ「お、いいね。平日だし空いてるかもな」
椿「わぁ、私も一度行ってみたかったの」
パティ「賛成だぞ!この野郎!」
★「ちょっと待て!なんだよ、そのラケ何たらって?」
マカ「この前オープンしたオムライスのお店だよ?今、すっごい人気なんだから」
★「オムライス〜!?うげっ!そんな浮ついたもん食えるかよ!」
マカ「オムライスの何処が浮ついてるのよ?」
★「大盛り定食屋の大森軒にしょうぜ!な!?」
マカ「えぇ!?そんなに行きたいなら★だけで行ってくれば?」
★「ソウル!お前も大森軒がいいよな!?」
ソウル「オレはどっちでもいいけど・・・まぁ、俺達は大森軒でいいんじゃね?」
正直、マカとは居辛いしな・・・
673 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 19:32:43 ID:u7IOs2Sl
椿「じゃあ、男の子は大森軒で、女の子はラケルって事で・・・」
マカ「うん、それでいいよね?」
一同「おぉ〜!」
★「よっしゃ!行くぞソウル!キッド!」
ソウル「おう!」
キッド(オレも食べたかったな・・・オムライス)
男子3人は大盛り定食屋の大森軒へと向かった。
オヤジ「おう!死武専のガキどもか!今日は何にするんだ!」
店の名物オヤジが3人を出迎えた。
★「オヤジ!今日はWカツ丼特盛りに挑戦するぜ!」
ソウル「オレ、焼きサバ定食ね。キッドは?」
キッド「あ・・・あぁ・・・えっと」
(くそっ!オムライスに目が行ってしまう!
でもここでオムライスを頼めば「何、実は行きたかったの?」的な目で見られるのは必至!
それは避けねば!あ・・・くそ・・・でもダメだ。
所詮オレは自分の意見もはっきり言えないダメな死神なんだ・・・)
★「なんだよキッド、早くしろよ!」
ソウル「なんで、涙目なんだ?」
キッド「オム・・・オム・・・オム・・・オムそば」
オヤジ「はい!オムそばねっ!」
キッドwww
675 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 00:06:00 ID:u7IOs2Sl
6
★「ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!うぐっ!オヤジ、水くれ!」
オヤジ「勝手に蛇口からつげ!」
ソウル「取って来てやるよ。キッド、お前は水飲むか?」
キッド「いや・・・だってそれ水道水だろ?」
ソウル「まぁな・・・」
ひたすら巨大なカツ丼をかきこむ★。
オムそばというマニアックな品を前にたじろぐキッド。
それにしても・・・男同士ってのはいいもんだよな。
オヤジ「これはサービスだ!はい!トロロ汁と白飯!精つけろよ!」
★「おうよ!サンキュー!オヤジ!」
キッド「こんなに食えるか・・・?」
ソウル「トロロ・・・汁・・・」
ソウルは今朝の出来事を思い出し、何とも憂鬱な気持ちになるのであった。
そして、その時ソウルの脳裏にある心配が過ぎった。
まさか・・・マカの奴、他の女子達に話してないだろうな!?
676 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 00:06:42 ID:lCLdV24W
★「ごっそさん!いやぁ食った食った!」
キッド「うぐ・・・食いすぎた、気持ち悪い・・・」
ソウル「大丈夫かキッド?」
キッド「家に帰って、胃薬を飲まねば・・・じゃあな」
★「おう!気をつけて帰れよ!」
ソウル「じゃあな」
キッドはそのままフラフラと帰って行った。
★「さぁて、この後どうするかな?」
ソウル「なぁ、★。今日お前の家行ってもいいか?」
★「おうよ!全然OKだぜ!」
ソウル「助かったぜ・・・今日はすぐに帰りたくねぇんだ」
★「何だよ?マカと喧嘩でもしたのか?」
ソウル「いや・・・もっと酷い」
677 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 00:08:33 ID:yS24RczC
7
2人は★の家に到着した。
椿はまだ帰っていなかったが、ソウルのお願いで★の部屋に案内してもらった。
ソウル「へぇ、結構綺麗じゃん」
★「散らかしとくと椿がうるさいからな」
ソウル「何処も同じだな・・・」
★「んで、なんだよ・・・その帰りたくない原因てのは?」
ソウル「あぁ・・・実はよ」
ソウルは躊躇いつつも、★に今朝の惨事を話した。
★「にゃはははははははっ!」
ソウル「笑うな!深刻なんだぞ!」
★は腹を抱えて笑っていたが、なんとか笑いを抑えた。
★「悪い、いやしかしなぁ・・・お前も案外マヌケだな?」
ソウル「くそ・・・じゃあ、お前は抜く時どうしてるんだよ?」
★「オレは暗殺者だぜ?常に気配に気を配りつつ抜いてる訳よ!」
ソウルは確信した。
単に椿が気を使って気付かないふりをしているのだと。
678 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 00:09:17 ID:yS24RczC
★「あ!そうだった、ソウル!」
ソウル「何だよ?」
★「へへへ・・・アレ、手に入ったぜ?」
ソウル「アレ・・・まさかアレか!」
★「そうよアレよ!」
ソウル「モロか?本当にモロだったのか?」
★「もう、丸見えよ!しかも上等の金髪姉ちゃんだぜ?」
ソウル「見せてくれ!」
★「へへへ!まぁ、待ってな」
★は箪笥の下段と床の間にある板をポコっと外した。
そこが★の宝の隠し場所なのである。
ソウル「さすが暗殺者だぜ・・・隠し場所に隙がねぇ」
★「・・・これよ!」
そこには光輝く洋モノ無修正ビデオ「金髪美女ナンシー淫乱の宴」があった!
679 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 00:57:52 ID:yS24RczC
8
ソウル「うおおおおおおおおおお!本物かよ!?」
★「当たり前だろ!?」
ソウル「あんな雑誌の小さい記事だから絶対ガセだと思ったぜ・・・」
★「まぁ、オレ様は普段の行いがいいからな!」
ソウル「貸して・・・」
★「貸して・・・下さいだろ?ソウル君?」
ソウル「貸して下さい・・・★様!」
★「しょうがねぇな・・・まぁ、マカには気をつけろよ?」
ソウル「ありがとう!ありがとう!★!」
★「でも絶対返せよな?」
ソウル「うん!絶対返すよ!」
ソウルは今朝の事も忘れ有頂天になっていた。
680 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 00:59:25 ID:yS24RczC
2人はその後、プロレス技の研究をしたり、有名歌手の歌真似に夢中になっていた。
そうこうしているうちに椿が帰ってきた。
椿「ただいま〜」
玄関の方で椿の声がした。
それを聞き、ソウルの顔色が青くなった。
そうだった・・・忘れてたぜ・・・。
もし、もしマカが女子達に今朝の事を相談していたら・・・!
椿「うわ・・・ソウル君来てるの?ねぇ、どっかにぶっかけてないでしょうね?」
これは酷すぎるか・・・
椿「あら、ソウル君。ねぇ、朝の自慰行為はあまり健康に良くないわよ?」
とか笑顔で言いそうで怖い!
椿「ねぇソウル君。お願いだからマカちゃんに変なもの見せないでね?」
これも、ちょっと困った顔で言ってそうだ!
ソウル「なぁ、★!ちょっと頼みがあんだけど!」
★「何だよ、いきなり?」
681 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 01:01:17 ID:yS24RczC
9
★「よう、お帰り椿!どうだったよオムライス屋は?」
椿「うん、とっても美味しかったよ。
ところで★、玄関に靴があったけど誰か来てるの?」
★「あぁ、ソウルが来てるぜ?」
ソウルはその会話を廊下の陰から聞いていた。
★に自分の事をさりげなく聞いてくれと頼んだのだ。
この反応で、マカが喋ったかどうか確認出来る・・・筈だ。
椿「え、ソウル君が来てるの・・・?」
ソウル(ゴクリ・・・)
椿「そう、じゃあお茶淹れて持っていくね?」
★「あぁ、いいよ。あいつもう帰るって言ってるし」
椿「そうなんだ、残念ね。お菓子も買って来たのに」
うん・・・大丈夫・・・だよな・・・これは。
ソウルはホッとした。
椿「あ、そうそう!ソウル君といえば!」
ソウル(ギクっ!)
ソウルの額から冷たい汗が流れ落ちた。
椿「今日マカちゃんから聞いたんだけど・・・」
ソウル(助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて)
椿「ソウル君てね・・・」
もう、無理だ・・・!いっそ、知らない方が幸せだ!
ソウル「おじゃましましたぁーーーーーーーっ!」
ソウルは全速力で玄関へと向かった。
椿「え!?」
★「何だよソウル!もう帰るのか!?」
ソウル「ごめん★!じゃあなぁ!」
ソウルはそのまま慌しく玄関から出て行った。
椿「な・・・なに?」
★「なんだあいつ・・・?んで、あのソウルが何だって?」
椿「うん!ソウル君ってね!」
682 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 12:45:59 ID:yS24RczC
10
ソウルは夕焼けの街を全速力で走っていた。
そして、家の近くの公園でやっと立ち止まった。
息を切らせ、ベンチに座ると涙が溢れてきた。
ソウル「酷えよ・・・マカ・・・皆に言っちまうなんて・・・っ!」
お前だって知ってるだろ、俺がクールな男を目指しているって事くらい。
なのに、もうそんなイメージ何処にもないじゃねえか!
あの椿の言い出し、間違いなく今朝の事を話すつもりだったんだ・・・。
そりゃあさ、お前がショックだったのは分かるよ?
でもさ・・・でもさ・・・ちょっと酷くない?
ソウルは決心したように立ち上がった。
ソウル「オレだって男だ・・・オナニーして何が悪い!」
ソウルは再び走り出した。
683 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 12:46:38 ID:yS24RczC
マカはその頃、家で1人ソウルの帰りを待っていた。
マカ「遅いな・・・ソウル」
やっぱり、今朝の事気にしてるのかな?
そりゃ、私だって驚いたし、動揺もしたけど・・・。
その時、玄関が開いた。
そして勢いよく何者かがリビングに走り込んできたのだ。
ソウル「マカ・・・!」
マカ「ソウル・・・」
ソウルはマカの顔を見るなり、再び涙を流した。
マカ「ど・・・どうしたの?」
ソウル「酷いぜ!マカ!」
マカ「へ・・・?」
ソウル「なんで皆に喋っちゃうんだよぉ!」
マカ「な、なに?」
ソウルはマカの肩を両手で掴み、グラグラと揺さぶった。
ソウル「オレにだって・・・オレにだってプライドくらいあるよ!」
マカ「だから何!?」
ソウル「なのに・・・なのに・・・なんで皆に喋っちゃうんだよぉ!」
ソウルはそこまで言うと、その場で崩れ落ちた。
そして、ひっそりと泣き出すのであった。
684 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 13:34:21 ID:yS24RczC
11
マカ「あ・・・ひょっとしてあの事?」
ソウル「う・・・うう!」
マカ「ごめん・・・そんなに知られたくない事だったなんて」
ソウル「もう遅ぇよ!マカの馬鹿っ!」
ソウルは手で顔を覆い、泣き続けていた。
マカ「ごめん!ごめんね?」
ソウル「何がごめんだ!常識的に考えればわかるだろうが!」
マカ「え・・・でも。お兄さんがいる事がそんなに恥ずかしい事なの?」
ソウル「そうだよ!当たり前・・・え?」
マカ「私、一人っ子だからさ。兄弟の話しされるのってそんなに恥ずかしいの?」
ソウルが出て行った直後の★&椿家にて。
椿「ソウル君って、お兄さんがいるんだって!」
★「・・・ふ〜ん」
椿「それで、そのお兄さんっていうのがね・・・」
★(ソウルの奴、早とちりしたな・・・)
685 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 13:35:18 ID:yS24RczC
ソウル「兄貴の・・・話?」
マカ「うん、今日ね。お昼の後みんなでお茶しに行ったの」
ソウル「はぁ」
マカ「そこで、トンプソン姉妹は仲がいいねって話しになって・・・
そしたら私たちって一人っ子多くない?みたいな話しになって・・・」
ソウル「はぁ」
マカ「そういえば・・・ソウルにはお兄さんがいるんだよって、私が言ったの」
ソウル「・・・へぇ」
マカ「そうしたら皆が興味持って、色々話した・・・まずかったの?」
ソウルは呆気に取られていた。
ソウル「・・・じゃあ、今朝の事は?」
マカ「今朝?」
ソウル「お前、オレのオナニー見たじゃん!その事は!?」
マカ「な・・・///そんな恥ずかしい事喋るわけないじゃん!///」
ソウル「じゃあ、お前喋ってないの?」
マカ「なんでそんな事を人に喋るのよ!
・・・ていうかさ、気をつけてよね?///」
マカは恥ずかしそうに忠告した。
686 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 14:41:27 ID:yS24RczC
12
ソウル「ははは、何だ・・・そうだったのか」
ソウルは全身の力が抜ける思いがした。
なんだよ、オレの勘違いかよ・・・良かったぁ!
マカ「何?ひょっとして私があの恥ずかしい現場を、皆に話すとか思ってたわけ?」
ソウル「まさか!んな訳ねぇじゃん!」
マカ「じゃあ、なんでさっきまであんなに怒ってたの!?」
ソウル「いやぁ、なんでって・・・」
マカは分厚い本を何処からか取り出し、左手にパシパシと角を当てていた。
ソウルはその様を見て、素早く土下座した。
ソウル「すみませんでした!完全に疑ってました!」
マカ「ほう・・・でも謝る事はそれだけ?」
ソウル「醜い姿をお見せして申し訳御座いませんでした!」
マカ「あぁ、分かってるんだ・・・ならまぁ、少しは手加減してあげんよコラ」
ソウル「・・・!」
マカ「マカ〜・・・チョップ!」
ソウル「ぐはっ!」
本の角が強烈にソウルの頭を凹ませた。
687 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 14:42:14 ID:yS24RczC
マカ「ふう・・・さぁ、夕ご飯にしよう?」
ソウル「痛ってーなぁ!クソ!」
マカ「でも、まぁさ・・・」
ソウル「あ?」
マカ「私も悪かったよ・・・恥ずかしい所見ちゃって///」
ソウル「お・・・おぅ」
マカ「さぁ、お腹空いた!ご飯ご飯!」
ソウル「へ・・・あぁ、そうだな」
やっぱり、お前とパートナーになって良かったよ。
オナニーのオカズにはならないけどさ!
マカ「ソウル?」
ソウル「なんだよ?」
マカ「やっぱ、もう一発殴らせて?」
ソウル「・・・読心術?」
そして、本日二度目のマカチョップがソウルの頭を凹ませた。
688 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 15:04:00 ID:yS24RczC
13
翌日。
今日は日曜日である。
ソウルはそわそわと自分の部屋でマカの様子を伺っていた。
マカは絶対に、休日は出かける!
その時が最大のチャンスだ!
時刻は午前11時・・・いつもなら何かしらの用で外に出る!
マカ「ソウル、ちょっといい?」
きた・・・!
ソウル「なんだよ?」
マカ「ちょっと出かけて来るからね?」
ソウル「おう、行ってこい!」
マカ「行ってきま〜す」
遂に、その時が来た!
ソウルは素早く部屋から出て、マカが確かに出かけた事を確認した。
そして、光速で部屋に戻り、ベッドの下を弄った。
ソウル「へへへ、やったぜ!ついにこれを見る絶好のタイミングがやってきたぁ!」
その手には★から先日借りた、洋モノ無修正ビデオが握られていた。
この家にはテレビとビデオはリビングにしかない。
故に、このビデオを見るタイミングは、マカが家から完全に留守の時でなくてはならない。
ソウルは意気揚々とリビングでビデオのスタンバイをした。
そしてズボンとパンツを脱ぎ捨て、仁王立ちした。
その息子もまた今か今かとそそり勃っている。
ソウル「まぁ、そんなに焦んなよ・・・時間はタップリあるんだからな」
ソウルは高鳴る鼓動を抑えつつ、再生ボタンに指を伸ばした。
689 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 18:50:43 ID:yS24RczC
14
キュイイン!
小気味いい機動音と共にテレビに映像が流れだした。
ソウル「さぁ!ナンシー!オレに秘密の花園を見せておくれっ!」
程なくしてお目当てのシーンが始まる。
確かに、まる見えだった。
ナンシー「オ〜!イエス!オ〜!イエス!」
ソウル「お〜!いえす!うひょう!
溜まんねぇぜ!こりゃあよう!
イヤッホー!!」
ソウルは歓喜のあまり小躍りしながら息子をしごいた。
ナンシー「ア〜!カマ―ン!ア〜!カマーン!」
ソウル「オーケー!ナンシー!今!今イクからよ!」
ソウルは様々なポーズを決めながら我が息子を扱いた。
興奮したソウルはテレビの音量を上げた。
ナンシー「オ〜!グレイト!グレイト!」
ソウル「いやぁ!グレイト!」
ソウルは今、まさに絶頂を迎えようとしていた。
マカ「ソウル・・・何してるの?」
勢いよく精子は発射された。
690 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 18:53:01 ID:yS24RczC
15
ソウルの体は一瞬にして固まり、恐る恐る振り向いた。
そして、その心は完全に冷え切った。
マカが小刻みに震えながら立ち尽くしている。
その後ろでは椿が顔を赤らめて俯いている。
リズが汚いものを見る目でこちらを見ている。
パティが珍しく真顔になっている。
ナンシー「オ〜、イエス!イエス!アァ〜!」
ナンシーは相変わらずエクスタシーを感じている。
ははは、ナンシー。ちょっと待った、ちょっと待った。
今から真面目な事を考えるからさ・・・。
試練てさ、何のためにあると思う?
そりゃもちろん、乗り越えるためだよな。
だからさ、頑張って生きてさえいれば・・・いつかこの事だって笑える日が来る筈なんだ。
よし、面白いじゃねぇか。この試練だってクールに乗り越えてみせるぜ!
ソウル「やぁ、みんな!皆で遊びに来たの?まぁゆっくりしていってよ!」
ソウルは爽やかに挨拶をした。
昼下がりの、穏やかな日差しがリビングに注ぎ込んでいる。
気持ちのいい爽やかな風が部屋を吹きぬけた。
部屋では、ナンシーの喘ぎ声だけがこだましている。
終わり
ちょっと長かった・・・?
でも年頃の男女が一緒に住んでたらこういう事ありそうだよね。
GJ!!!
面白かったよ〜!
乙でした!
ソウル自重wwなんかカワイソスだけど面白かったですw
ソウル……マカパパが知ったらどうなるやらw
694 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:33:45 ID:CKmlucMD
いつも感想ありがとね。
みんなに見てもらいたいお話はまだまだあるんだけど、
試験勉強をしなきゃいけないので、しばらくお休みします。
5月頭あたりから再開したいと思ってます。
これはエロ無しだけど、ちょっと作ってみたのでupします。
スレ汚しだったらゴメンね。
695 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:35:31 ID:CKmlucMD
マカ日記
1
○月×日△曜日 晴れ
今日はソウルと99個目の魂をゲットした。
これで残すは魔女の魂だけだ。
ソウルをデスサイズにしたら次は誰と組むのかな?
もっと紳士で、落ち着いてて、イケメンの男子と組みたいな。
○月×日△曜日 曇り
最悪だ。
魔女と間違えて猫の魂を狩ってしまった。
今までの苦労が全部水の泡だ。
全部ソウルのせいだ。
そうに決まってる。
○月×日△曜日 晴れ
今日は補習だった。
ソウルのせいで魂回収0個だから。
ついでにシュタイン博士という人にボロ負けした。
服まで脱がされた。
少しドキドキした。
いま思えば博士の頭のネジを外せば勝てたのかもしれない。
何にせよ、頭にネジが刺さってる人を私は初めて見た。
○月×日△曜日 晴れ
今日から担任の先生がシュタイン博士になった。
何故頭にネジが刺さってるのか気になってしょうがない。
今度後ろからこっそり抜いてみようと思う。
○月×日△曜日 晴れ
今日はソウルの馬鹿が転校生と喧嘩した。
転校生はキッド君といって死神様の息子さんだそうだ。
これは玉の輿のチャンスだと思ったら、全然好みじゃなかった。
がっかり。
○月×日△曜日 晴れ
課外授業先でソウルが大怪我した。
私にも責任がある。
しばらく大人しくしていよう。
そう言えばイタリアの本場パスタ食べ損ねた。
○月×日△曜日 晴れ
ソウルと喧嘩した。
最近のあいつがネガティブ思考なのが原因だ。
マジで腹が立つ。
明日あいつとロンドンまで行かなきゃいけないのが憂鬱だ。
椿ちゃんと一緒にいようと思う。
696 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:36:50 ID:CKmlucMD
2
○月×日△曜日 晴れ
ロンドンで椿ちゃんに怒られた。
ビックリした。
普段怒らない人が怒ると迫力がある。
私も少しは見習おうと思った。
そんな事より、変な狼男と戦って満身創痍だ。
おまけにソウルのせいで両手を火傷した。
腹が立つ。
○月×日△曜日 晴れ
今日は死武専の創立パーティだ。
ところが思わぬハプニングで中止になった。
鬼神が復活してしまったのだ。
お陰でせっかくの料理を食べ損ねた。
そもそもなんで学校の地下に鬼神がいたのだろう?
そう言えば学校の地下は思ったより広かった。
地盤が心配になった。
○月×日△曜日 晴れ
無理やりバスケに誘われる。
つき指してしまった。あぁ、痛い。
もう二度とやりたくない。
おまけに罰ゲームでパパと一日デートする事になった。
憂鬱だ。
でもまぁ、服とか色々買ってもらえるからまぁいいや。
○月×日△曜日 晴れ
パパとデートする。
パパは舞い上がっていたのでお財布の紐が緩かった。
おまけに荷物持ちまでやってくれた。
夕飯はシェラトンでフレンチのフルコースだった。
帰りはタクシーで家まで送ってくれた。
今後も定期的にパパとデートに行こうと思う。
○月×日△曜日 晴れ
クロナが学校に仮入学した。
詩のことでソウルに笑われた。
マジで腹が立つ。
お前の台詞のがよっぽど陰気臭いっつうの。
なにがクールだ。
欧米か!?
そう言えば今日ラグナロクにスカート捲りされてパンツ見られた。
こういう日に限って西友で買った安売りのダサいパンツを履いてた。
もっと可愛いパンツ履いてればよかった。畜生。
697 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:38:22 ID:CKmlucMD
3
○月×日△曜日 晴れ
キッド君の家でパーティだった。
ソウルにピアノを弾いてと頼んだら華麗にスルーされた。
マジで腹が立つ。
腹が立つと言えば椿ちゃんの料理は完食されたのに、
私の料理は結構残った。
なんで?
やっぱ見た目の問題だろうか?
この事実を皆に気付かれる前にラグナロクに全て食べさせた。
ラグナロクは残飯処理として使える事に気が付いた。
案外便利だと思った。
○月×日△曜日 晴れ
しばらく日記が書けなかった。
年増の魔女に体を動かなくさせられたのだ。
マジで腹がたつ。
こんど会ったら真っ二つに両断してやろうと思う。
入院中は暇で暇でしょうがなかった。
なによりトイレに行けないのがキツかった。
それと★に貰った飴を喉に落として死ぬかと思った。
本当にあいつは碌な事をしない。
あぁ、腹が立つ。
飴も不味かったし。
○月×日△曜日 晴れ
シュタイン博士相手にチームでの共鳴という練習をやった。
私は事故を装って★を吹っ飛ばした。
爽快だった。
でもその後オックス君の電撃技を食らってしまった。
痺れたけど大した事なかったので、立てない振りしてやり過ごした。
しかもお陰で腰痛が治った。
また今度やってもらおうと思う。
○月×日△曜日 晴れ
今日は★と喧嘩した。
思わずぶん殴ってしまったので、仲直りの印に一発殴らせた。
そしたら本気で殴られた。
今後★との付き合い方は考えようと思う。
○月×日△曜日 晴れ
ブリュー争奪戦に参加する。
なによりとにかく寒かった。
ところで、ブリューって結局なんだったのだろう?
せっかくスキーウエアを買ったので今度スキーに行ってみようと思う。
でもスキーにするかボードにするか悩む。
あ、それとデスシティ限定の死神様耳あてを何処かに落としてきてしまった。
高かったのに。腹立つ。
698 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:39:21 ID:CKmlucMD
4
○月×日△曜日 晴れ
メデューサが実は生きていた。
しかも今日死武専の正面玄関から堂々と出て行った。
やっぱりパパを幹部にしておく組織なんてこんなモノだよねと思った。
しかも驚くべき事に子供の姿になっていた。
私も年をとったら是非その方法を教えて欲しいと思った。
いったいどうやったのだろう?
○月×日△曜日 晴れ
今日はクロナが死武専を脱走してしまった。
私は一生懸命探した。
そしたら砂漠の穴に落っこちていた。
クロナの事情は分かったけど、武専に戻れるか心配だ。
そんな事より、私も穴に降りたせいで2時間も炎天下に放置されてしまった。
こんな事ならUVケアはしっかりとしておけば良かった。
○月×日△曜日 曇り
年増の魔女のお家を攻撃する事になった。
あのオバサンに雪辱を晴らすいいチャンスだった。
でもシュタイン博士とかクロナとか困った子の事が気になる。
なので★に全部任せて私は好きなようにする事にした。
まぁいいや。★だし。
でもこれって敵前逃亡?
銃殺刑?まさかね・・・☆
○月×日△曜日 曇り
今日はいい事あった。
シュタイン博士とクロナを助けてメデューサをやっつけた。
なんか負け惜しみ言ってたけど、よく聞こえなかった。
ていうか私強くない?
699 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:39:58 ID:CKmlucMD
5
3月30日 月曜日 曇りのち晴れ
今日は鬼神をやっつけた。
ソウルが役に立たなかったので私1人でやっつけた。
思いのほか弱かった。
それと私も武器化できることが判明。
ビックリだ。
みんな見てなかったし、今度の隠し芸大会で披露しよう。
4月1日 水曜日 晴れ
デスシティが元の位置に戻った。
暴れまわったせいで家の家具とかがメチャメチャだ。
火災でも地震でもないから保険がおりないそうだ。
腹が立つ。
こんな地盤が不安定な土地は嫌だから引っ越そうかと思う。
4月2日 木曜日 晴れ
功績が称えられ表彰される。
賞状なんていいから図書券が欲しかった。
今日見たら死神様が元の形に戻ってた。
死神様は何で出来ているんだろう?
そういえば今日こっそり自分の鎌で野菜を切ってみた。
思ったより切れなかった。
4月4日 土曜日 晴れ
クロナが退院したので家でパーティを開いた。
ソウルの実家から大量に送られてきたシャンパンで乾杯する。
気が付けばベロベロに酔っ払った。
みんなもベロベロになった。
★がゲロゲロ吐いて家のトイレを汚した。
腹が立つ。
空き瓶をマイクにして歌いまくった所までは覚えてる。
それと椿ちゃんのした事は忘れてあげようと思う。
4月5日 日曜日 晴れ
ヤバい。
クロナを迎えに来たシド先生に飲酒がバレた。
ついでに凄く気持ち悪い。
もう本当に飲酒はやめようと思った。
全部ソウルのせいだ。
4月6日 月曜日 晴れ
死神様の前で2時間こってり怒られた。
どう考えてもソウルのせいだ。
最後に死神チョップを食らった。
目が回るほど痛かった。
それだけ力があるなら鬼神もやっつけてくれれば良かったのに。
4月7日 火曜日 晴れ
結局、一週間の停学になった。
鬼神だってやっつけたのに。
普通の学校に転校しようかと本気で思った。
反省文書くの面倒だな。
700 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 00:42:07 ID:CKmlucMD
6
4月30日 木曜日 晴れ
鬼神をやっつけてから一ヶ月が経った。
今度は鬼神がいなくなったのをいい事に、
魔女達が集結して死神様の命を狙ってるらしい。
そんな事よりソウルがまた便座を上げたままにしていた。
本当に腹が立つ。
次やったら私の鎌で八つ裂きにしてみようと思う。
5月27日 水曜日 晴れ
最近、死武専の生徒が課外授業先で失踪する事件が相次いでいる。
とても物騒だ。
怖いから課外授業は近場に限定して、日のある内に帰ろうと思う。
ところで明日は28日なのでケンタッキーが安い日だ。
とても楽しみ。
5月28日 木曜日 晴れ
魔女達がこぞって死武専に襲ってきやがった。
お陰でケンタッキー買いそびれた。
マジで腹が立つ。
怒りの矛先を全て魔女達にぶつけてやった。
5〜6人は狩った。
ざまぁ!
5月29日 金曜日 曇り
なんか魔女達の魔法で世界が大変な事になったらしい。
魔界とかいうのに繋がって、凶悪な生き物が大挙してやってくるとか・・・。
世の中何が起きるか解らないなと思った。
6月1日 月曜日 曇り
ここ数日ずっと変な空で曇りが続く。
お陰で洗濯物が乾かない。
ソウルの靴下が匂って腹が立つ。
それに明日から魔界へ突入する事になってしまった。
「ちょっと早めの修学旅行みたいですね」と言ったら、
皆から白い目で見られた。
6月9日 火曜日 晴れ
今日は魔界大王をやっつけた。
ソウルが役に立たなかったので私1人でやっつけた。
思いのほか弱かった。
それと私はスーパー職人に変身できることが判明。
ビックリだ。
みんな見てなかったし、今度の隠し芸大会で披露しよう。
一応、終わり。
エロなくてゴメン。
では暫くサヨナラ☆
マカ性格悪ぅ・・・
髪乾かして、爪切って、ニキビにオロナイン塗ったら
無性にもう一度頭から読みたくなっって、
もう一度呼んだらやっぱりマカ性格悪かったけど面白かった。GJ
肉食系マカに、意外とはまりそう・・・
マカ…すぐ腹立つ〜www
椿なにをしたww
エロパロ的に考えると裸踊り、かマカを襲ってニャンニャン
「ニャンニャン」て…
百合はお嫌いですか?
言葉が古い
709 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 23:47:36 ID:RRh+zkOC
再開します。
今年の頭に書いたお話ですが、最初に謝ります。
さっぱりエロくないです。
「マカvsソウル」
1
年も明け、お正月真っ盛りのある日。
特にやる事もなく、マカはリビングで読書に耽っていた。
穏やかで、静かなお正月。
マカにとって理想的なひと時を送っていたのだが・・・
ソウル「マカ!なぁマカ!」
マカ「・・・なに?」
ソウルは外から帰って来るなり、高揚した表情でマカに駆け寄った。
ソウル「これ買ったんだ!」
マカ「・・・何これ?」
それは硬めのスポンジで出来たフニャフニャの剣のようなものだった。
ソウル「スポーツチャンバラやろうぜ!」
マカ「えぇ?やだよ、本読んでるんだから」
ソウル「運動しねえと体鈍るぞ!職人だろ?ほら、早く!」
マカ「・・・はいはい」
リビングの中央で2人は対峙した。
ソウル「いいか?頭か体に当たれば有効だからな」
マカ「うん」
ソウル「よっし!じゃあこいや!」
スパコーンっ!
言うや否やソウルの頭に強烈な一撃が入った。
マカ「今のでいいの?」
ソウル「お、おう・・・」
ソウル(やべぇ、油断したぜ・・・でも次はこうはいかねぇ!)
ソウル「行くぞ!オラ!」
スパコーンっ!
言うや否やソウルの頭に強烈な一撃が入った。
マカ「うん、慣れてきた」
ソウル「・・・」
ソウル「さて、と・・・そろそろ本気出すかな」
ソウルはジャケットを脱ぎ、柔軟運動をした。
子供の頃は地元で“チャンバラのソウルちゃん”と通っていたこのオレ様から
2本も取るとはな・・・だが、ここまでだっ!
ソウル「死ねぇ〜!」
ソウルはスタートの合図も無しにマカに襲い掛かった。
スパコーンっ!
ソウル「・・・」
マカ「あはは、また勝った」
710 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 23:48:09 ID:RRh+zkOC
2
オレとした事が。
すっかり自分を見失っていたぜ。
こんなに硬くちゃ剣は出ねぇ。
早く振ろうとすれば剣は鈍る。
そうじゃねぇ。剣は、天地と一つ。
そう、オレは無限だ。
ソウル「じゃあ、いくぜ・・・」
マカ「まだやるの?」
ソウル「オレの骸は、川に流すなり好きにしてくれ」
マカ「・・・な、何言ってるの?」
マカも人・・・人なり。
ソウルはこれまでに無い集中力を感じていた。
オレはかつて“理”を見ている。
おぉ、来た来た。この感じだ。
あぁ、なんだろうなこれ・・・目を閉じてもいいような。
そんなかんじだぜ・・・。
スパコーンっ!
ソウル「・・・」
マカ「ねぇ、やる気ある?」
ソウルは無言で自分の部屋に入っていった。
そして布団に包まり、シーツを噛み締め泣き声を殺した。
惨めだぜ・・・どうしようもなく惨めだぜ!
職人とは言え、同世代の女子にこうも打ちのめされるなんて!
あぁそうさ、オレはダメな奴なんだ!
もう、死んだ方がいいんだ!
いや、死なないにしてもだ。
なんとか、なんとかあの女に一泡吹かせてやりたい!
その時、ソウルの脳裏に閃くものがあった。
そうだ!アレなら!
711 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 23:48:47 ID:RRh+zkOC
3
マカは再び読書を楽しんでいた。
ストーブの温かさと、お気に入りの紅茶の香り。
そして、静かな昼下がりのひと時。
あぁ、こんな時がずっと続けばいいのにな・・・マカは幸せな気持ちだった。
ソウル「なぁ!マカ!オセロやろうぜ!」
マカ「・・・・」
ソウルは問答無用でテーブルにオセロの盤を広げた。
ソウル「じゃあオレは黒だかんな!」
マカ「・・・はいはい」
こうもうるさくては読書も出来ない。
マカは割り切って付き合う事にした。
ソウル「マカ!ルール解ってんだろうな?」
マカ「うん、知ってるよ」
ソウル「そうか!じゃあ手加減しないぜ!」
へへへ、後悔させてやんよマカ!
オレはかつて“オセロのソウルちゃん”と呼ばれた程の実力者。
この盤を真っ黒に染め上げてやんぜ!
10分後、盤は真っ白に染め上げられていた。
ソウル「・・・」
マカ「やったー完勝!」
ソウルは無言で自分の部屋に入っていった。
そして布団に包まり、シーツを噛み締め泣き声を殺した。
惨めだぜ・・・どうしようもなく惨めだぜ!
優等生とは言え、同世代の女子にこうも打ちのめされるなんて!
あぁそうさ、オレはダメな奴なんだ!
もう、死んだ方がいいんだ!
いや、死なないにしてもだ。
なんとか、なんとかあの女に一泡吹かせてやりたい!
その時、ソウルの脳裏に閃くものがあった。
そうだ!アレなら!
712 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 23:49:16 ID:RRh+zkOC
4
マカは再び読書を楽しんでいた。
ストーブの温かさと、お気に入りの紅茶の香り。
そして、静かな昼下がりのひと時。
あぁ、こんな時がずっと続けばいいのにな・・・マカは幸せな気持ちだった。
ソウル「なぁ!マカ!バトミントンやろうぜ!」
マカ「えぇ?やだよ。寒いもん」
ソウル「はは〜ん、さては臆病風に吹かれたな?」
マカ「は?」
ソウル「オレに負けるのが怖いんだな?そうだろ?」
マカ「全然?」
ソウル「・・・はい、行くよホラ」
ソウルは嫌がるマカを強引に引っ張り出した。
冷たい風が吹く中、2人は表に出た。
マカ「寒い!なんでこんな事しなきゃいけないの?」
ソウル「バカ!職人ならこの程度で弱音を吐くな!」
マカ「だって・・・さっきまで平和に本を読んでたのに」
ソウル「うるせぇ!いいか?いくぞ!」
へへへ、昔は“バトミントンのソウルちゃん”と呼ばれていたオレ様だぜ。
せいぜいオレ様のスマッシュを額で受けるんだな!マカ!
スパコーンっ!
ソウル「・・・」
マカ「寒っ!寒い〜!」
ソウルの額に見事なスマッシュが炸裂した。
ソウルは無言で家の中へと入って行った。
そして布団に包まり、シーツを噛み締め泣き声を殺した。
惨めだぜ・・・どうしようもなく惨めだぜ!
運動神経抜群とは言え、同世代の女子にこうも打ちのめされるなんて!
あぁそうさ、オレはダメな奴なんだ!
もう、死んだ方がいいんだ!
いや、死なないにしてもだ。
なんとか、なんとかあの女に一泡吹かせてやりたい!
その時、ソウルの脳裏に閃くものがあった。
そうだ!アレなら!
マカはリビングへと戻っていた。
せっかく温まっていたのにすっかり冷えてしまった。
マカはお茶を淹れるため、ヤカンに火をかけた。
やがてお湯が沸き、茶葉の入ったきゅうすにお湯を注ぐ。
緑茶の香ばしい湯煙が立ち上がった。
この茶葉は椿から貰ったもので、特に香りが素晴らしいのだ。
マカは湯のみにお茶を注ぎ、一口すすった。
マカ「はぁ〜」
凍えていた体が真から温まっていくのを感じる。
時間は静かに流れ、リビングは心地よい静寂に包まれていた。
やっぱりお正月はこうでなくちゃ。静かで、ゆったりした・・・
ソウル「マカ!ジェンガ!ジェンガやろうぜ!」
マカ「・・・」
713 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 23:49:50 ID:RRh+zkOC
5
オレとした事がとんだ失敗をしてたぜ。
頭も良くて運動神経もいいマカに真っ向勝負するなんて馬鹿だぜ!
ジェンガ・・・こいつに要求されるのは経験と集中力だ!
かつて“ジェンガの神童ソウルちゃん”の異名を持っていたオレ様が勝つ!
マカ「・・・いやです」
ソウル「なんでだよ!?」
マカ「だってそれ時間掛かるじゃん」
ソウル「いいだろ?だって暇じゃんか!」
マカ「私本読んでるもん」
ソウル「あぁ、そうかい!じゃあこの勝負オレの不戦勝でいいんだな?」
マカ「うん、いいよ」
ソウル「・・・」
マカは本を読み始める。
ソウル「・・・わかった。もしお前が勝ったら今晩の料理当番変わってやる」
マカ「ホント?ラッキー!じゃあやろう」
ソウル「よっしゃ!いくぞオラ!」
10分後。
マカ「はい、次はソウルの番ね」
ソウル「・・・」
いったい・・・どういうバランスで建ってるんだ。
あり得ないだろ、この形。
いやもう触っただけで倒れるって。
だが、だがここで負ける訳にはいかねぇ!
ソウルは震える指で奇跡的なバランスで建つジェンガの触診を始めた。
指先が少し触れるだけでジェンガはユラリユラリと揺れてしまう。
ソウル「はぅ!おぉ!あぁ!」
マカ「・・・はやくしてよ」
そしてソウルはようやく弛めのブロックを発見した。
ここだ、ここしかねぇ!
かなり際どいが、オレの経験上慎重に行けばやれる!
少しづつ、少しづつ・・・
そうだ、あともう少し・・・!
これをやり切れば、オレの勝ちだ!
ふひひひ、楽しみだぜ・・・崩壊と共にマカの顔が絶望に染まっていくのがなぁ!
あと、数ミリ・・・やったぜっ!
ガララララっ!
凄まじい音をたて、ジェンガは崩壊した。
ソウルの顔は絶望に染まっていた。
マカ「やったー!じゃあソウル、夕飯宜しくね」
ソウル「・・・」
ソウルは無言で立ち上がり、部屋へと戻って行った。
マカ「ちょっとソウル!これ片付けて行ってよ」
ソウル「・・・」
ソウルは無言で引き返し、無残に散らばったジェンガを片付けた。
そしてまた部屋へと戻って行った。
そして布団に包まり、シーツを噛み締め泣き声を殺した。
惨めだぜ・・・どうしようもなく惨めだぜ!
たかがジェンガとは言え、同世代の女子にこうも打ちのめされるなんて!
あぁそうさ、オレはダメな奴なんだ!
もう、死んだ方がいいんだ!
いや、死なないにしてもだ。
なんとか、なんとかあの女に一泡吹かせてやりたい!
その時、ソウルの脳裏に閃くものがあった。
そうだ!アレなら!
714 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 23:50:21 ID:RRh+zkOC
6
本の内容はいよいよクライマックスに入っていた。
名探偵に襲い掛かる数々のトリック。
食い違う証言。
しかし、ついに全てのピースが繋がった!
果たして犯人は誰なのか?
そして、その手口が明らかにされる!
ソウル「マカ!黒ひげ!黒ひげやろうぜ!」
マカは読書を止めない。
全神経を本に集中させていた。
マカ「・・・うん」
ソウル「よっしゃ!じゃあ始めるからなぁ!」
マカ「・・・うん」
ソウル「先攻はオレだかんな!よし・・・まずここだ!」
ガチョーン!
黒ひげは勢いよく飛び出し、床に転がった。
マカ「・・・うん」
ソウル「・・・」
ソウルは無言でそれらを片付け、部屋へと戻って行った。
(略)
そうだ!アレなら!
所詮マカは女!
多少卑怯な気もするが、もうこれしかねぇ!
名探偵の推理により、犯人は明らかにされた。
その手口は実に巧妙なものであった。
そして明かされる犯人の血塗られた過去。
それは、あまりにも切なく悲しいものであった。
マカは涙を拭いながらも活字を追った。
そして物語はエピローグを迎え、静かに幕を閉じた。
マカ「はぁ〜・・・悲しいお話だったなぁ」
マカは静かに本の余韻に浸っていた。
ソウル「マカ!ボクシングやろうぜ!」
マカ「・・・」
ソウルの手には赤と青のやたら大きいグローブが握られていた。
マカ「・・・いやです」
ソウル「なんでだよ!?スカッとしようぜ!」
マカ「べつにスカッとしなくてもいいもん」
ソウル「オレはスカッとしたいんだよ!」
マカ「私これからお昼寝するし」
ソウル「わかった!・・・もしお前が勝ったら、今月の夕飯当番オレがやる!」
マカ「・・・マジで?」
ソウル「う・・・ん」
マカ「じゃあやろう!」
715 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 23:51:22 ID:RRh+zkOC
7
2人はグローブを装着し、リビングの中央で対峙した。
へへへ、マカ。
お前は手強い相手だったよ。
だが、所詮ボクシングは腕力!
職人とはいえ、女子のお前がオレに勝てる訳がねぇ。
でもまぁ、泣かない程度にしてやるから安心しな・・・。
数々の雪辱!ここで晴らす!
ソウル「レディ!」
マカ「ファイトぉ!」
ソウルは左手を差し出した。
これに相手がタッチする事で試合開始!・・・の筈だった。
マカは素早く身を屈め、ソウルの懐に潜り込んでいた。
その次の瞬間、ソウルの顎に強烈な右アッパーが炸裂していた!
ソウルの体は宙を舞い、フローリングの床に叩きつけられた。
マカ「やったー!」
ソウル「・・・ま・・・て」
マカ「何?」
ソウル「今のは・・・挨拶だ・・・手を、差し出したのは・・・」
マカ「え、そうなの?」
ソウル「そ・・・そう」
マカ「なんだ。じゃあもう一回やる?」
ソウル「も、もう・・・オレは、ダメかもしれない・・・」
マカ「そっか、じゃあ私お昼寝するから。ソウル夕飯の支度お願いね」
マカはそう言うと床に転がるソウルを踏んづけて自分の部屋に入って行った。
ソウルは薄れ行く意識の中でこう思った。
今度実家からスーファミ持ってこよう。
ストUなら、絶対に、負け・・・ねぇ・・・
ソウルの頬に一筋の涙が零れ落ちた。
それは、燃え尽きた戦士の涙だった。
終わり
次回(GW明け)こそは必ずエロネタupします。
うん、きっと・・・
ソウルwwwwwww可哀想な子wwwww
ソウルあほすぎるwwwwww
普段ソウルは存在感が薄すぎて忘れられた存在扱いなので、フィーチャーされてると嬉しい
たとえどんな内容だとしてもwwwwwwwww
またしても、ソウルのあほっぷりwwwww
毎回オモシロネタありがとう!乙です。
GW明けのエロネタ楽しみにしとります。
そろそろ次来るか?
その前に次ぎスレじゃないか?容量が488だぞ
立つ前に落ちると面倒だからね
前から疑問だったんだが次スレてどうやって立てんの?
723 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 21:06:02 ID:/MEk9ADV
ご無沙汰です。
多分、恐らく、きっと、エロ系だと思います。
基本的にはいつものアホ展開ですので、悪しからず。
今日(1〜6)明日(7〜12)の前後に分けてupします。
ちなみに私も次スレの立て方わかりません。ゴメン。
1
マカ「え・・・みんなそんな事してるの!?」
椿「そんな事って?」
リズ「そりゃ、パートナーの夜の世話すんのは当然だろ?」
パティ「バッコーン!バッコーン!」
椿「マカちゃんだって、ソウル君に色々してあげてるんでしょう?」
マカ「え〜・・・と」
その日、時には女だけで遊びに行こうという事になった。
学校が終わり、話題のオムライス屋さんへランチに行き、
人気のファッションブランドのお店でお買い物を楽しんだ。
そして、休憩のために入った喫茶店で思いがけない話題になったのだ。
椿「それにしても、夜のお世話って大変ですよね・・・」
リズ「あぁ、わかるよ。キッドもあれで多趣味でさぁ・・・」
パティ「大変だぞこの野郎〜!」
マカ「夜のお世話って?」
椿「やだマカちゃん、夜は夜よ」
リズ「キッドの趣味には疲れるよ」
パティ「大変だぞこの野郎〜!」
マカ「???」
リズ「椿なんて大変だろ?★が相手じゃ」
椿「うん・・・この間なんて5回連続で。夜寝る間もなかったなぁ」
パティ「大変だぞこの野郎〜!」
マカ「えっと、だから・・・何の事?」
リズ「何って、おいおい、言わせんのかよぉ」
パティ「恥ずかしいぞこの野郎〜!」
椿「ほら、パートナーの下の事」
マカ「下・・・の事??」
リズ「なぁ、やっぱソウルも凄いのか?」
マカ「凄いって?」
リズ「下の事だよ」
マカ「さぁ・・・どうだろう?っていうか、え?なんで?」
椿「マカちゃん・・・まさか・・・」
リズ「世話してやってないのか!?」
パティ「無責任だぞこの野郎〜!」
マカ「待って待って!具体的に・・・何?」
椿「うそ・・・マカちゃん・・・!」
リズ「あちゃぁ・・・そりゃマズいだろ」
パティ「ソウルが可哀想だぞこの野郎〜!」
椿「だって、異性のパートナーが相手の、その、性的欲求を満たすのは当然でしょ?」
リズ「マカ・・・まさか、今まで何もしなかったのか?」
パティ「まさかね〜!」
マカ「・・・・・・・・・・・・・・・・」
一同凝視
マカ「ま、まっさか〜!」
724 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 21:06:38 ID:/MEk9ADV
2
一同「だよねぇ〜!」
椿「もうビックリさせないでよぉ」
リズ「あ〜驚いた!」
マカ「あははは、ごめん!ごめん!」
マカ(え・・・何?どういう事?
み、みんな、夜にそういう事してるの?
ウソ?あり得ない!?)
リズ「で、椿ん所はどんな事要求される訳?」
椿「ん〜だいたい手かな?ご褒美のある日は・・・お口で」
パティ「苦いぞこの野郎〜!」
リズ「いいよなストレートで。キッドは変な趣味でさぁ。あれ着ろだの、これ着ろだの・・・」
椿「それってコスプレって事?」
リズ「まぁね・・・でも結局の所、アナルなんだよねぇ」
椿「うふふ、それってキッド君らしいかも」
パティ「痛いぞこの野郎!」
マカ(な・・・・なんなの・・・・??この会話・・・・??)
リズ「んで、マカん所は?」
マカ「えっ!?」
椿「ソウル君て、どんな趣味なの?」
パティ「気になるぞこの野郎!」
マカ(どどどどっどどどっどどどどどうしよう???)
マカ「あ〜っと、そう、ソウルね・・・うん、え〜と・・・」
リズ「もしかして・・・言えないようなプレイなのか?」
椿「プライベートな事だし、マカちゃん無理しなくてもいいんだよ?」
マカ「ううん!全然、全然無理なんかしてないよっ!」
マカ(どうしよう?このままじゃソウルが変態にされちゃうっ!)
マカ「ふ、普通だよ!普通!うん!」
パティ「普通って?」
マカ「・・・・」
マカ「だから・・・その・・・あれ、りょ、料理作ったり・・・その」
一同「あ〜!裸エプロン!」
リズ「なんで男ってあんなもんが好きなんだろうな?」
椿「私も度々頼まれて困ってます・・・」
パティ「寒いぞこの野郎!」
リズ「キッドたら私たちの尻を並べてシンメトリーがどうのこうのって・・・」
椿「うふふ、キッド君らしいわね」
リズ「じゃあマカも大変だなぁ」
マカ「え?・・・あ、うん!そう大変だよ!寒いし!」
マカ(本当なんだ・・・本当に皆そんな事してるんだ・・・私が知らなかっただけ?
でも、信じられない・・・。
だって、健全じゃあ無い!
健全なる魂は、健全なる肉体と、健全なる精神に宿るって・・・学校で・・・)
725 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 21:07:07 ID:/MEk9ADV
3
リズ「でもあれだよな、なんだかんだ、命預けるのはパートナーだしな」
パティ「仕方がないぞこの野郎!」
椿「えぇ、いつも頑張ってるご褒美はちゃんとしなくちゃね」
リズ「そうだな・・・なんだっけ・・・えっと、健全なる美容は・・・ん?」
椿「それを言うなら、健全なる魂は、健全なる肉体と、健全なる精神に宿る。でしょ?」
マカ「っ!!」
リズ「そう、それそれ!」
パティ「ややこしいぞこの野郎!」
リズ「まぁ女として、すべき事をするって感じか?」
椿「そうですね、頑張らなくちゃ」
マカ「・・・・・・」
その後トンプソン姉妹と別れ、私は椿ちゃんと2人きりになった。
椿「さぁて、今夜の夕飯は何にしようかなぁ」
マカ「・・・ねぇ、椿ちゃん?」
椿「ん?」
マカ「ちなみに、ちなみにね?今夜は★に何をしてあげるの?」
椿「え・・・///」
マカ「ごめんね!ただ、その、いつも同じじゃあ、その、ソウルがさ、うん・・・」
椿「そっか。今夜はね、裸エプロンで料理して・・・久しぶりに、吸わせてあげようかな、と思って///」
マカ「す・・・吸わせるって?」
椿「内緒だよ?★、赤ちゃんごっこが大好きなの・・・///」
マカ「あ〜、そういう事///(わかるような、意外なような・・・)」
椿「乳首の形悪くなるから、本当に時々なんだけどね。マカちゃんは今夜どうするの?」
マカ「え〜と・・・」
マカ(多分、ソウルが今頃夕飯作ってる。普通に・・・)
マカ「あれ・・・新婚さん的な・・・サムシング・・・?」
椿「わぁ、素敵ね!じゃあ今夜も頑張ってねマカちゃん☆」
マカ「う、うん!」
マカ「・・・ただいま」
ソウル「おう、遅かったな。もうすぐ夕飯出来っから着替えろよ」
マカ「う、うん。ねぇソウル、夕飯やっぱ私が作るよ」
ソウル「あ?馬鹿、もう出来るって言ったろ?」
マカ「だよね・・・」
ソウル「それとも何か?オレ様の料理の腕が信用なんねぇってのか?」
マカ「違う違う!ソウルの料理美味しいよ!私大好き!」
ソウル「へっ、そうかよ。じゃあ、とっとと着替えて来いよ」
マカ「うん・・・」
マカ(いったい、どうすればいいんだろう?)
726 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 21:07:43 ID:/MEk9ADV
4
マカ「パク」(チラ)
ソウル「パク」
マカ「パク」(チラ)
ソウル「パク」
マカ「パク」(チラ)
ソウル「・・・なんだよ」
マカ「(ビクッ)何が?」
ソウル「何チラチラ見てんだよ?」
マカ「な、なんでもないよっ!ていうか今日のカレー超おいしい!」
ソウル「そうか?ちょっと薄かったかなと思ってた」
マカ「そんな事無い!うん、美味しい!超クール!」
ソウル「そ、そうかよ。なら良かった・・・?」
マカ(落ち着けマカ・・・変に気にする事ない!普通に、普通に・・・)
ソウル「ところでさ」
マカ「(ビクっ!!)」
ソウル「今日は椿たちと遊びに行ってたんだろ?どうだった?」
マカ「どどど、どうって?」
ソウル「どうって・・・いや、普通に楽しかったかって」
マカ「うん!楽しかった!楽しかったよ!」
ソウル「何処行ったんだ?」
マカ「えっと、えっと・・・そう、南口にあるオムライス屋さん行って、
死神通りのお店回って・・・喫茶店行ったかな!」
ソウル「なんだ、普通だな」
マカ「そう、普通。うん、超普通」
ソウル「そっか」
マカ「普通だよねぇ」
ソウル「おう」
マカ「本当に普通だった」
ソウル「だな」
マカ「普通で普通でしょうがないよね」
ソウル「・・・」
ソウル「お前、何か隠してね?」
マカ(ビクビクビクっ!!!)
ソウル「まぁ、別にいいけどよ」
マカ「やだなソウル!隠す事なんて何もないよ!ある訳ないじゃん!でしょっ!?」
ソウル「お、おう・・・」
マカ「ごちそうさまー!あ、食器洗面台に下げといて!私洗っておくから!」
ソウル「でも今日はオレの当番だぜ?」
マカ「いいから、いいから!ゆっくり休んでて!おやすみ!」
ソウル「え?もう寝るのか?」
マカ(あぁぁぁぁ〜本当にどうしよう?)
727 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 21:08:20 ID:/MEk9ADV
5
お風呂から上がり、鏡に写った自分の裸を見てみる。
肌は・・・うん、キレイだと思う。
でもこの胸がなぁ。
あ、でもこうやってグラビアアイドルみたいなポーズをとれば・・・
はぁ・・・何やってんだろ私。
もう寝よう。
こうやって電気を消してベッドに入ると今日の事を思い出すなぁ。
―でもあれだよな、なんだかんだ、命預けるのはパートナーだしな―
―仕方がないぞこの野郎!―
―えぇ、いつも頑張ってるご褒美はちゃんとしなくちゃね―
・・・結局、私だけソウルに何もしてなかったって事?
普通そういう事するものなの?
私が勉強や本の世界に入り込んでいる間に、皆は大人になってたって事?
第一、私がソウルに何が出来るって・・・
―「結局、アナルなんだよねぇ」―
無理無理!オシリに何かするなんて!
―「赤ちゃんごっこが好きで・・・」―
ソウルが赤ちゃん?つうかドン引きしちゃう!
やっぱ変だよ・・・うん、変だ!
きっと、別の形がある筈だよね!
よ〜し明日学校に行ったら別の子にも聞いてみよう!
考えるのはそれからでも遅くない!
女子1「私の所はいたって普通よ?69が基本だもん」
女子2「私の相方ドMなのよ・・・いっつも踏んでくれだの」
女子3「え・・・夜?その、私も最初嫌だったんだけど。あのね、スカトロって」
女子4「jidjiufhkspl@ls@・・・」
女子5「kdeuhdueflkps@ldpe@ppkjsn・・・」
女子6「djijfiehfeipwdlppwldw・・・」
etc・・・
私は走った。
1人になりたかった。
初めて知った。
椿ちゃんもトンプソン姉妹も、まだマシな方だって!
なのに、私は・・・私は!
728 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 21:08:51 ID:/MEk9ADV
6
マカ「どうしよう・・・何もしてないの私だけだったんだ」
地平線に沈む夕日を眺めながらマカは深いタメ息をつく。
知らなかった。
まさか死武専の生徒にそんな夜の世界があったなんて。
でもどうすればいいの?
私なんか何も出来ないよ。
色気なんか皆無だし・・・
胸も小さいし・・・
かといって、なんかされるのも怖いし・・・
マカ「あぁ〜、もう!」
マカパパ「マカ〜」
マカ「・・・パパ」
マカパパ「どうしたんだい?夕日を見ながら黄昏ちゃって」
マカ「・・・」
マカパパはいつもの調子でマカの隣にやって来た。
パパとママは職人と武器の関係だった。
という事はやっぱりママはパパに色々していたのかな?
マカ「ねぇ、パパ」
マカパパ「うん?」
マカ「パパがママと組んでた時、やっぱりママはパパに色々・・・してたの?」
マカパパ「えっ!?」
マカ「だって、ママはパパの職人だったんでしょ?だったら・・・」
マカパパ「あ〜うん!そうだねぇ、時々食事奢ってもらったりしてたかなぁ?」
マカ「そうじゃなくて・・・その、夜の話しだよ」
マカパパ「あは、あははははは!ほらマカ見てごらん!あの夕日の眠そうな顔!」
マカ「・・・パパ?」
マカパパ「そろそろ冷えて来たねぇ?中に入ろうか」
マカ「なんで?教えてよ!私だってもう現役の職人なんだから!」
マカパパ「・・・・・・・」
マカ「(ゴクリ)」
マカパパ「マカが産まれたんだから、そりゃ、人並みに・・・ね」
マカ「!!」
マカパパ「いや!違うよ!マカはね、ママと子供を作ろうと約束して出来た子だよ!」
マカ「(え、じゃあ何?私ってママのご奉仕の末に産まれたの??)」
マカパパ「決して偶然出来た子じゃ・・・いや、違うんだ!マカはパパとママが愛し合って!」
マカ「もういい・・・」
マカは踵を返し、早足に去って行った。
マカパパ「マカ〜!違うんだ!決して僕が避妊し忘れたからじゃなくてぇ!マカ〜!」
背後から聞こえてくる父の叫びで、マカは確信した。
今自分が悩んでいる行為の果てに、自分が産まれたのだと。
今日はここまでです。また明日!
729 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 23:01:07 ID:KFOZCYO7
乙です!
明日も楽しみに待ってます!
730 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/08(金) 09:49:25 ID:MaXiwVp8
乙です!自分も楽しみにしています!
今夜は自宅で全裸待機します!