1 :
名無しさん@ピンキー:
全てを出し切り、現実に戻りつつあった宗介がテッサを気遣う。ただ、テッサはそれには答えずに、宗介のペニスを口に含んだまま、ごっくんと精液を飲み、微笑んだ。
「サガラさんの精液、飲んじゃいました。お汁粉みたいに美味しくないどころか変な味ですけど、サガラさんの精子ですから」
そう言って、お腹をさする。精子を飲んで妊娠するわけはないが、今、胃の中では何億という宗介の分身がテッサの卵子を求めて動き回っている。その事実だけで、テッサは幸せだった。
「そのままじっとしていてくださいね。きれいにしてあげますから」
射精を終えてビクッと痙攣してはいるが、まだまだ硬さを保っている宗介のペニスをもう一度、口に含む。まだ鈴口から溢れている精液を舐め取り、亀頭も一緒に掃除をする。
イったばっかりで敏感になっているからか、ちょっとこそばゆいが、宗介はテッサがしてくれている行為に充足感を覚える。
「あんっ。ぜんぜん小さくならない……」
まだまだ臨戦態勢を解かない宗介の一物を見て、テッサは忘れていた下半身の疼きを思い出した。
まだイってない……。
それどころか、先ほどよりも濡れている。ぐちょぐちょになって、パンツにまでシミを作っているかもしれない。宗介のがほしい。テッサは宗介を見つめ、宗介もテッサの視線に気づく。
お互いが見つめ合えば、あえて言葉はいらない。自然とテッサは宗介の唇を求めて近づき、宗介もそれに応えて唇をテッサの方へ近づける。
「んっ…………」
はじめは唇と唇だけが優しく触れあう優しいキス。テッサのふにっとした柔らかい唇と、宗介のちょっと荒れた唇が重なり合う。テッサのファーストキス。一番好きな人に捧げることができたキス。もちろん、宗介にとっても。
「………………」
お互いが見つめ合って、また唇を重ね合う。今度はちょっとだけ深いキス。お互いがお互いの唇を舐めあう。何度かキスを繰り返しているうちに、舌と舌がぶつかり合う。舌と舌が出会えば、舌同士を絡ませ合うのには何も抵抗がなかった。
めいっぱい舌を伸ばして宗介の舌を求め、宗介もそれに応えて舌をテッサの舌の裏側に潜り込ませる。すごく気持ちよくて、ぼーっとして、口の周りがべとべとになるくらいキスを続けた。
「サガラさん、脱がせて……」
もう罰とか、お仕置きとか、仕返しとか、そんな感情はなくなっていた。もっと愛し合いたい。裸と裸で宗介を感じたい。心の中でだけ呟いた言葉が宗介にも伝わったのだろうか、キスをしながらぷちぷちとテッサのシャツのボタンを外していた。
パサッとシャツが腕から落ちると、テッサのほっそりとした肢体と、ふくよかなバストライン、白いブラジャーが宗介の網膜に飛び込んでくる。
初めて見る異性の下着姿。それはもう言葉にしがたいくらい美しく、何か踏み込んではいけない聖域にきてしまったかのような衝撃を宗介は覚えた。
「サガラさん……」
凝視している宗介にかけた一言が硬直を解かせ、宗介は最後の扉、ブラジャーのホックに手をかけた。テッサの秘密をかたくなに守っているかのように見えたブラジャーは、しかしながらあっけなくはずれ、優しく肩ひもを外す。
支えるものがなくなった布きれは、彼女の身体から力なく落下し、彼女の上半身を隠すものはなくなった。
「…………………………」
テッサのおっぱい。瑕一つない乳白色の肌にたわわに実った二つの丘がある。けっして大きいわけではないが、まんまるで形のいいおわん型。その中央にある桃色の乳輪と小さな乳首。思わず触ってみたくなるようなものが、そこにはあった。
「あんまりジロジロ見られると恥ずかしいです……。
あんまり、おっぱい大きくないし……」
今にも獣のように襲いかかってきそうな宗介の視線を感じて、テッサは両腕で乳房を隠す。恥じらいというか、引け目というか。頬を染めて拒絶する姿は、しかしながら、宗介の性欲を燃えたぎらせ、逆効果でしかない。
「綺麗だ……、テッサ……。も……っと、よく見てみたい……」
ここまで脱いでしまったのだから、宗介に見られたくないということはもちろんない。宗介を誘惑するのに効果があることもよくわかっていたし、触ってほしいという気持ちもある。
伏せ目がちに小さく頷いて両腕をおろすと、宗介はゴクッとつばを飲んでテッサのおっぱいに手を伸ばす。
「あっ……」
初めて触る女の子のおっぱい。想像以上に柔らかくて、手にぴったりと吸い付く感じがする。つきたてのお餅のような感触。人の身体にこんな柔らかいところがあったなんて、宗介は感動する。
「どう……ですか……? わたしのおっぱい。やっぱり、もっと大きい娘の方がいいですか?」
たとえば、かなめのように。そう言いたかったが、さすがに言葉は喉で止める。もし、肯定でもされようものなら、テッサは容易には立ち直れないほどのダメージを負うだろう。ただ、それは杞憂以外の何者でもないのだが。
「すごく……気持ちがいい……です……」
マシュマロをいじるように、宗介はテッサの乳房を揉んでいる。揉むたびに指に、手のひらにたぽたぽっとした感触が伝わり、微かにテッサの息が荒くなる。
「わたしも、サガラさんにおっぱいを揉んでもらって、すごく気持ちがいいです……」
宗介が力を入れるたびに、テッサのおっぱいが素直に形を変える。手にちょうどすっぽりと入る大きさ。C……にはちょっと足りないかもしれない。Bカップくらいだろうか。溢れるばかりのボリュームはないが、みずみずしく、張りのあるいいおっぱいだった。
このままずっと揉み続けるのも楽しいかもしれない。ただ、他のところも触ってみたいという気持ちもある。とりあえず、乳房から乳首に、愛撫の視点を移してみる。
「あんっ……」
テッサの小さな乳首を親指の腹で撫でると、今までより大きなあえぎ声が漏れる。そのままテッサの乳首を刺激し続けると、次第に乳首が硬くなってくる。同時に、テッサのあえぎ声も断続的に聞こえてくるようになる。
「はっあっぁっ……はぁはっはっ……んっ」
とろとろになりそうな表情で見つめてくる。不規則にビクッと身体が痙攣する。快感を飲み込むように唇をキツく噛んだり、だらしなく口を開けたり。勃起した乳首をコリコリとつねるたびに、ぎゅっと目を閉じる。
「サガラさん、それ……すごく気持ちがいいです……」
宗介が見下ろすテッサは、もう規律に正しい艦長ではなく、サカリのついた雌猫のようだった。快感に身をゆだね、より深い快感を欲求しようとする。自分でも意識しないうちに股と股を擦り合わせている。それも、宗介に気づかれてしまうくらい大きな動作で。
宗介は指でテッサの乳首を愛撫するのをやめ、勃起した乳首を口に含んだ。と、同時にテッサから強いあえぎ声が漏れる。
「あっ! あっ! あっ! あっ!」
手で愛撫されるよりも、宗介におっぱいをしゃぶられる方が気持ちがいい。温かい宗介の舌がテッサの乳首を嘗め回す。舌のざらざらとした感触と唾液がより一層、テッサに快感をもたらした。
「いいです! 気持ちいい……!」
手持ちぶさたになった手を宗介の頭に添える。快感の波に飲み込まれそうになりながら宗介を見下ろす。一心不乱におっぱいをしゃぶっている宗介。まるで赤ちゃんになったかのようだ。自分の赤ちゃんになったよう。その姿もまた、テッサに愛おしさを感じさせる。
テッサのおっぱいを嘗めながら、空いている手で宗介はズボンを脱がすために行動に移す。ちょっと硬いがボタンを外し、チャックをそっと下ろす。中からは純白のショーツが顔を出す。テッサがまだ隠している最後の聖地。
それを覆う薄い布が一枚。それもまた聖域の一つ。テッサの下着。シンプルではあるが、軽くレースでアクセントをつけているパンツ。男性用の下着とは絶対的に別の機能が付いているものが、やっと外気にさらされる。
「………………………」
「やんっ、恥ずかしいです……。またジロジロ見て……」
また、テッサは恥じらう。ただ、恥じらっても隠しきれないものがそこにはある。白いパンツに一筋のシミ。テッサの大事な部分から染み出してきたものであるのは疑いようもない。
(感じている……)
いくら朴念仁の宗介でも、それがどういうことなのかは理解できる。テッサが宗介のモノを受け入れる準備が整っている。それどころか、テッサの表情や仕草は宗介のモノを今すぐにでも受け入れたくてしょうがないようにさえ見えた。彼女の恥じらいとは裏腹に。
パンツの中がどうなっているのだろう。
想像は容易に付く。パンツのシミから見ても、中が洪水状態なのはわかっている。ただ、本当にそうなのか、確かめてみたい。それに、女の子のあそこがどうなっているのか、すごく興味がある。
ただ、宗介はいきなり脱がすということはしなかった。パンツの上からテッサの大事なところを優しく触れた。
「んっ……」
ビクッと素直に反応が返ってくる。シミに沿って指をなぞるたびにあえぎ声が漏れる。「んっんっ……あっ……はっ……んっ、あっあっ……」
気持ちいい……。自分でするのと全然違う……。
自分でするのと違って予想しない動きだからなのだろうか、それとも自分≠ナはないからか、けっして自慰では得られない快感を感じ始めている。
「サガ……ラさ……ん……。気持ちいいっ。パンツが汚れちゃうけど、気持ちいいですっ。もっと、もっとしてください……。直に、触って欲しいの……」
布越しでこんなに気持ちがいいのだから、直に触られたらそれだけでイってしまうかもしれない。ただ、テッサの身体は未知なる快感に踏み入りたくてしょうがない。
パンツが汚れる。そう聞いて、宗介はさすがに次のステップに移ることを決心した。もう既にパンツは十分汚れていたが、これ以上したら穿けなくなるかもしれない。それに、こんなに濡れてしまっているパンツを穿いていると気持ちが悪くならないのだろうか。
テッサの最後の秘密も見てみたい。様々な気持ちが交錯して、遂に宗介はテッサのパンツに手を掛けた。
またゴクッと唾を飲んでから一気にパンツを下ろした。布きれ一枚は宗介の力に抵抗することもなく、テッサのやわらかなお尻をするっと抜けた。おへそから下のライン、すべすべとしたなだらかな曲線の先にはさわやかな草原があった。
濃すぎることもなく、薄すぎることもない、五月の草木のような茂みが宗介の前に広がっている。
綺麗に整えられた陰毛。テッサの髪の毛と同色のアッシュブロンド。繊細でやわらかな毛並みがもう隠すものが何もないテッサの秘部を申し訳程度に覆っている。その最後の秘境に、宗介の指はたどり着いた。
「あっ、んっ……!」
ぬるぬるしてる。
濡れているのはわかっていたが、直に触って初めてわかることもある。濡れていたものはサラサラとしているものではけっしてなかった。テッサの割れ目から染み出しているものはすごくぬるぬるとしていた。
これが愛液……。宗介のペニスがテッサの膣壁をスムースに擦れるようにする潤滑液。彼女が宗介のモノを欲している証でもある。
くちゅ、くちゅっとテッサのスリットを撫でる。テッサのふにふにとした下の唇と唇を合わせるようにいじると、くちゅ、くちゅっと音がする。そのたびにテッサは小さくあえぎ、宗介の背中に回った手でぎゅっと抱きしめてくる。
「ん……ぁ……んん……ん……あっ!」
スリットをなぞっていくと上の方に小さな突起を発見する。そこに触った瞬間、テッサが悲鳴にも似たあえぎ声を発する。突起を触り続けると、「あっ! あっ! あっ! あっ!」と大きく痙攣しながらあえぐ。
テッサの陰部を愛撫しながら、キスを再開する。舌と舌を絡め合い、くちゅくちゅと音が漏れる。欲情するテッサの顔がキスを求めるように見えたから。
上の口も下の口もどろどろになっていた。もちろん、宗介のペニスも今日一番の猛りを見せていた。ギンギンに硬くなったそれは直接刺激を受けているわけでもないのにまた先走り汁を溢れさせ、今すぐにでもテッサの中に入りたいという衝動でいっぱいだった。
テッサももう準備は十分にできている。いや、もう我慢の限界でもあった。これ以上宗介に刺激され続ければイってしまっただろう。テッサも、宗介のでイきたい。お互いの気持ちが混じり合った瞬間、目と目が合い、そしてテッサが小さく頷いた。
テッサはベッドに横たわって、その瞬間を待った。
やっぱりすごく痛いんだろうか、ちゃんと入るんだろうか、小さすぎないか、それに、ちゃんと気持ちよくなってくれるだろうか、いろいろな不安が脳裏を過ぎる。
宗介は自分のモノを手に持って、テッサの入り口にあてがう。
くちゅ……。
宗介の亀頭とテッサの陰唇がキスする。
このまま腰を突き出せば、テッサの膣に入るのは容易だった。しかし、宗介は焦らすように、入口を擦るだけだった。
「あっ……んっ……んあっあ……サガラ……んっ……さ……ぁっ……んっ……早く……んっ……入れて……欲しいですぅ……んんっ……」
それは緊張を解きほぐすためでもあった。また、亀頭にテッサの愛液を塗りつけて、挿入しやすいようにするためでも。
十分に濡れそぼったのを確認して、宗介は膣口に進入を試みる。
ぬぷっ、
ぬぬぬ……。
宗介の亀頭が指一本分くらいの大きさしかない小さな膣口に沈んでいく。テッサの膣は十分に準備できてはいたが、やはり処女だけあって、そう簡単に宗介のペニスを受け入れようとはしなかった。心は宗介のモノを受け入れたくてしょうがないとしても、これはまた別である。
徐々にではあるが、強引に宗介のペニスはテッサの膣口を押し広げ、中に入ろうとする。
「はぁ……はぁ……んっ……あっ……」
眉を寄せてテッサは苦しみに耐える。ギュッとシーツを握りしめる。
「あっ!」
にゅるんと処女膜を通過してしまえば、あとは比較的スムースに根本まで入る。ただ、それでも狭い膣壁を亀頭が先頭にぐいぐいと押し広げる。
「テッ……サ……、大丈夫です……か……?」
テッサの苦悶の表情と、目尻に溜まった涙を見下ろして、宗介は気遣う。“初めて”が想像を絶するほど痛いものだと知識では知っていたが、男には理解しにくいものだ。
「大丈夫……ですぅ……。サガラさんのがお腹の中で、お腹の中でいっぱいに広がっている感じです……」
それがやせ我慢のたぐいであることに宗介は気づいていたが、テッサの膣はすごくあたたかく、何もしなくても宗介のペニスにぬるぬると絡みついてくる感じだった。このままじっとしていても十分に刺激的であるが、無性に擦りたくなる衝動に襲われる。
「動いても、いい……でしょうか……?」
コクっと小さく頷いたのを確かめてから宗介は自分のペニスをテッサの膣壁へ上下に擦り始める。
にちゃ、ぬちゃ……。
ゆっくりと、ゆっくりと抜き差しを始める。窮屈なテッサの膣の中を動くたびに、カリ首が膣のひだひだに引っかかる。
「ひゃっ、あっっん、んっ、ぅっ、うっ、ぁっ」
出して、入れて、出して、入れて。
ぐいっとねじ込むように腰を突き出す。
ぬちゃ、ぬちょと、擦れ合う時に音が漏れる。
根本まで注挿した時は子宮口に当たったような感触がある。
宗介の腰使いはそんなに激しいものではなかったが、経験の乏しいテッサには十分な刺激だった。
「あっ、あっ、いい……いいです……、サガラさんのが……あっ……お腹の中を……んっっ……かき……んっ……回している感じで……すごいですぅ……ぁっあっあっ……」
テッサの中はすごく狭くキツいが、さらにそこから宗介のペニスを締め付けてくる。締め付けるだけでなく、ぬるぬるとしたものが絡みついてくる感触もあり、快感に飲み込まれてしまいそうになる。
「テッサのなか、あたたかい……」
テッサが苦しそうに見えたとしても、もう腰は止まらなかった。テッサのなかがあまりにも気持ちがよくて、頭がぼーっとする。
もっと、もっと快感が欲しい。
もっと、もっとテッサと繋がりたい。
テッサにも気持ちよくなってほしい。
そんな気持ちが腰を突き動かす。
一心不乱にペニスを膣壁にこすりつける。
ぐちゅ、ぐちゃ、ぬちゃ、くぷっ……。
テッサを突くたびに、愛液が溢れ出る。
テッサのおっぱいが激しく揺れる。
テッサと目が合う。
おっぱいに手を伸ばして、乳房を揉みしだく。
すごく柔らかい……。
激しくあえぐテッサの口を、自分の口で塞ぐ。
どろどろになるくらい舌と舌を絡ませ合う。一つになれるものがあるとしたら、なんでも一緒になりたい。舌も、唾液も、身体も、ペニスと膣も、手と手も握り合って、快楽の頂に登り詰めていく。
「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ………」
急速にこみ上げてくる射精感を限界までこらえながら、テッサと登り詰めていく。
いつの間にかかいていた汗と、涙と、唾液と、愛液でぐちょぐちょになりながら、交じりあう。
「テッサ、好きだ。テッサ……テッサ……テッサ……テッサ……」
「サガラさん、わたし、もう……もう……」
お互いに絶頂がすぐそこまで迫ってきていた。腰を振って激しく注挿する。テッサも、無意識のうちに宗介の腰の動きに合わせて自分も腰を振っていた。
一段とテッサの膣がペニスを締め付けてくる。カリが激しく擦れだす。
「テッサ…イく、イく……」
我慢していた最後の一線が音を立てて崩れる。限界まで怒張していた宗介のペニスがテッサの膣でさらに膨れあがる。
「んっ……ん、……ああっ……もうだめっ、わたしもイッちゃう、イッちゃいます、ぁぁぁぁぁぁん………!」
どくっ……どくっ……。
テッサの膣の一番深いところで熱いどろどろの白濁液が激しく注ぎ込まれる。同時に、テッサも、テッサの膣も激しく痙攣している。
「あっ……あっ……。サガラさんのがわたしのなかで暴れ回ってる……」
最後の一滴まで出し切ると、宗介はテッサに覆い被さり、絶頂を超え放心しているテッサの唇を犯す。
「んっ、あむ……うっん……」
今日一番のキスに満足して、疲れ果てた宗介はテッサに完全に身体を預けた。
「えへへ……、すごく気持ちよかったです……」
宗介の腕の中で抱かれながら、テッサは呟く。
射精を終えても、まだ二人は繋がったままでいた。ほどよく小さくなった宗介のペニスが逆にテッサには一つになっているという感覚を強めている。
「いっぱい、いっぱいお腹の中をかき回された感じで……。イく瞬間、サガラさんのがすごく大きくなって……、どろっとした熱いのが注ぎ込まれた瞬間にびくびくっていっぱいイっちゃいました」
気恥ずかしいのか、宗介はちょっと赤くなりながら、無言でテッサの髪を手で梳いていた。
「サガラさんとできて嬉しかったです……」
「はっ、恐縮です……」
宗介の乳首をいじりながら、テッサが言った。宗介は相変わらず、どこを見ているんだかわからない表情で応えた。
「もう。普通にしゃべってほしいです。サガラさんは恋人にもそんな畏まったしゃべり方をするんですか?」
そう詰問されてしまえば、宗介はぐうの音も出ない。いくら好きな女性でも、恋人でも、上官相手だとどうしても普通にマオやクルツ、かなめと話すような言葉遣いをするとそわそわして落ち着かない気分になる。これはもう、何度も注意されて直していくしかないのだろうが。
「いいですよ。自然で。そんな不器用なサガラさんだから好きなんですから」
好きという言葉に反応して、宗介のペニスがむくっと大きくなる。
「あっん……。
うふふ、もう一回やりますか?」
さすがにまだ二人とも今の余韻を楽しんでいたかった。それがわかっていたからこそ、宗介はその問いに答えなかった………。
とりあえずこれで終わりです。
無駄に長い駄作を最後まで読んでくれてありがとうございます。
途中でスレの容量を使い切ってしまうとはすみません。
>>16 GJ
このスレで容量切れは当分先だろうけど、次からは気をつけてくれ。
なんにせよテッサエロイ。エロイテッサはさすがの行動です
18 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:43:09 ID:wmAy7Msd
ile-ida110811.jpg
スレ立て&エロSS超GJですYes, ma'am
テッサはいい子だからな。つ凾s)
で3Pはなかった・・・。
GJです!
次回作にも激しく期待!
続きまだかいなと前スレで3日も待ち続け、さっき容量満タンだと気がついた漏れは負け組み orz
GJだぜ
ぐは、俺も負け組だぜ。
もっと早くに気がつけばよかった…
同じく今気付いた…
続きはー?って書きこんで容量一杯て表示されて気付きました。
舐められて敬語で悶える宗介に萌えました!
俺も新スレ、今気付きました
職人さんGJ!
26 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 10:03:05 ID:STCzYvkv
3日くらい前に書き終えて、前スレ
>>891のテッサの人が終わってから投下しようと気を揉んでた俺も救いようのない負け組だな
多分俺みたいな職人さんが他にもいるだろうから、早く気付いてくれるといいんだが・・・ここの職人さんは上手い人が多いから、戻ってきてくれると嬉しい
それにしても
>>16さんGJ!
個人的にはバナナで練習したというとこが、グッときたぜ
投下します
レイプ物なんで注意
今までに嗅いだことのないような生臭さが鼻をつく。
男。男。男の群れ。
見た顔もいれば見たことのない顔もいる。
白い顔。黒い顔。黄色い顔。
様々な人種の眼差しが自分の肢体をまじまじと見つめているのだと思うと、嫌悪感で頭が重くなる。
その重くなった頭を押さえようとして両腕に力を込めると、それはあらがい難い力によってあっという間にベッド押さえ込まれてしまい、囚われの少女───カナメ・チドリは自分の置かれた状況をやっとのことで理解した。
やめて。お願い。やめて。
頭の中を埋め尽くす陰鬱な予想。数多の百足のような男達に犯されるという悪夢が、実は正夢だったと気付いて身震いする。
左右の二の腕にかかる食い込むような圧力が、百足の足の一本一本によって与えられているような気がして仕方がない。
首を左右に振って握られた腕を見ると、右には浅黒くて小指が欠損した手が、左には白くて体毛の濃い手が貼りついていて、百足の足ではないと安堵を覚えると同時に、これが酷く現実的なことなのだと悟る。
どこにでもあるような当たり前の話だ。
連れ攫われた姫が何の「被害」も受けずに、彼女の騎士に助けだされるなんて、そんな虫のいい話があるものか。
「貴様のせいだ。貴様のせいでスタルヒンが死んだ」
ベッドの足側の方から、そんな声が聞こえた。顎を鎖骨の中心にくっつけるようにして、視線をそちらに向ける。
そこには額に傷のある大柄な黒人の男がいた。
「我々に歯向かうあの男───サガラに殺されたんだ」
「ソースケ……?」
「そうだ。ソウスケ・サガラだ。スタルヒンは俺の無二の友だった男だ。そいつが貴様の元護衛に殺された。わかるか、俺が今何を望んでいるか?」
ズボンのポケットから簡素なナイフを取り出しながら、黒人の男はそう言った。
窓から差し込む月明かりに照らされて、ナイフの刃先が猫の眼のように光る。
「あたしを、殺したい……?」
恐怖で貼りついた上唇と下唇を強引に抉じ開けて、どうにかそれだけ言う。
「正解だ。俺が感じた絶望と同じものを奴に感じさせるには、それが最も手っ取り早い。
貴様を殺し、死体に凌辱の限りを尽くす。その白い肌にナイフで侮蔑の文字を刻み、豚小屋に放り込み、そこの肥太った薄汚い豚に貴様の死体を犯させる。
その後豚の精液にまみれた貴様のヴァギナに散弾砲を差し込み、下半身を吹き飛ばす。そして辛うじて残った上半身をハンマーでグシャグシャにしてから、飼料用の粉砕機にぶち込み、挽肉にして豚に食わせる。
その一部始終をサガラに見せた上で、最も苦痛を感じる方法で奴を殺す。それが俺の望みだ」
一息に言い切るやいなや、黒人の男の瞳が色を失い、天高くナイフが振り上げられた。
殺される。
そう思って身を捩ると、今まで以上の力で両腕を握り締められて、恐怖と痛みで短い悲鳴を上げてしまう。
振り上げられた刃先が光の線になって胸元に滴る。
一瞬が永遠に引き延ばされて、その時間の全てを、愛しい彼を思うことに費やした。
脆弱なワンピースとブラジャーを刃先が貫通し、ひやりとした感触が直に感じられる。
さよならソースケ、と心の中で彼の名を呼び、意識が霞の奥に消え失せようとした瞬間、
「だが殺さん。殺すなと命令されている」
と言って黒人の男は、ナイフの進行方向を肌の寸でで変え、白い上品なワンピースを乱暴に切り裂いた。
*
「彼女を殺すことは許さん」
スタルヒンの死を知って激昂し、カナメを殺そうと部屋に向かう黒人の男に、この邸宅を取り仕切っている女───サビーナ・レフニオはただ一言だけそう言った。
殺すことは許さん?随分と余裕を持った表現だ。黒人の男はそう思い、質問を投げ掛ける───殺すことは許さん───つまり。
「……殺さなければ、なにをしても構わない、と?」
この質問に彼女は、ただ沈黙を持って応えた。
*
「日頃の行いが災いしたな。ここの責任者は、貴様のことを快く思っていないらしい」
黒人の男の唇が醜く歪み、周りの男達がかすかに嘲笑を漏らす。
その間もナイフの刃先は下へ下へと進み、今まで異性の眼に触れたことのない肌が徐々に露になっていく。
双球の豊かな谷間が挑発するように張り出して、カナメの右腕を押さえているアジア系の浅黒い肌の男が鼻息を荒くしている。その臭気に当てられて、首筋に鳥肌がたつ。
切り裂かれたワンピースが辛うじて乳首に引っ掛かっているが、それもいつ落ちるかわからない。
「殺す以外で男が女に屈辱を与える方法の筆頭を、俺は今からやろうとしている───いや、俺たちは、だな。
俺がそのことをほのめかしただけで、これだけの男が集まった。どうやら皆、貴様のようなアバズレにてめぇの腐れマラを突っ込みたくて仕方がないらしい」
再び群衆から嘲笑が漏れる。
カナメは首を振り当たりを見回した。先ほどより人数が増えているような気がする。
雄の臭いがますます強くなる。吐き気がする。生臭い臭いが身体中にまとわりついてそれだけでもう我慢ならない。
女だ。若い女だ。挿す。犯す。孕ます。殺す。
そんな原始的な思考が臭いとともに漂ってきて頭がどうにかなりそうだ。
全身から汗が噴出して、大粒の汗が涙のようにカナメの頬を伝う。
カナメの耳元で泥濘を踏みつけるような音がする。強烈な臭気が鼻をつく。
その方向を振り仰ぎ彼女は今日初めて、まともな悲鳴を上げた。
「いやあぁぁぁああ!!あぁあああああぁぁあああ!!」
カナメの眼前に、汁まみれでいきり立った巨大なペニス寄せられていた。
カナメの左腕を押さえる毛深い白人の男の物だ。
いつ頃からそうしていたのだろう。
彼の左腕がカナメの二の腕を、左足が彼女の肘の辺りを跨ぐように押さえており、右手で自身の肉棒をせわしなく扱き上げている。
「ひっ……ひぃ……!汚い……いや……いやぁああ!」
あまりにグロテスクで卑猥な光景に顔を背けようとして、別の厳つい掌によって無理矢理肉棒に頬擦りさせられてしまう。
嫌悪感の余り表情が眼を見開いたままで凍る。
周りの群集が「噛み付かれるぞ」「いきなり汚ねぇな」などと口々に騒ぐが、口内に挿れられぬよう必死で歯を食いしばるカナメには虫の羽音のようにしか聞こえなかった。
白人の毛深い両手がカナメの長い黒髪を鷲掴みし、白い頬や引き結ばれた唇を、濡れた肉棒に擦り付ける。
それの先端から滴る汁とカナメの汗が混ざり合って卑猥な音と臭いを発する。
唇の隙間から滲み入ったその液が舌先に触れて、胃の底から別の液体が湧き上がってくる。
表情はそのままで、声も出さずにカナメは今度は本物の涙を滴らした。
「ハヒッ!ヒヒヒヒィヒッヒッヒハヒ……ヒヒッ……!」
白人の男が堪え切れないといった様子で卑屈な笑い声を上げた。
カナメの歯と唇の間に自身の肉棒を捻じ込もうと、彼女の顔面に腰を叩きつける。
彼女の唇の端から目頭の辺りを、粘液にまみれた裏筋が往復する。
肌理の細かい肌が熱い剛直に吸い付く。剛直が這いずった部分が焼けたように熱い。
痒くて痒くて仕方がない。
両手で顔を掻こうとしてもがくが、細い筋肉がわずかに痙攣するだけで、男の力には抗いきれなかった。
「ヒヒッ……ぁあ……ああぁ……」
白人の男が無様な喘ぎ声を上げる。限界が近い。
白人の男は自身の肉棒を口内に挿し入れるのを諦めると、今度は彼女の小さな左の鼻の穴に、肉棒の先端を押し当てた。
鼻の穴を押し広げるように亀頭がぐりぐりと擦り付けられる。
濃厚な雄の臭いを直接嗅がされて意識が遠退きかけた瞬間、白人の男の意図を悟りカナメの脳裏が絶望に染まる。
「……あああぁぁ」
白人の男の尻に力がこもり、背筋がわずかに痙攣する。尿道から濃厚な精液が吐き出されて、カナメの眉腔に注ぎ込まれる。
臭い。汚い。不味い。痛い。
鼻の奥の粘膜に精液が触れ、刺すような激痛が走る。
呼吸器を通って精液が口腔内に入り込み、いがらっぽさに咳き込んだ。
「あ、ぁがっ!……ぃや、げっげっあぁ……」
唾と一緒に精液が吐き出される。舌先に触れる精液の味と感触が気持ち悪くて仕方がない。
左の穴から絶えず精液が流し込まれ、右の穴から鼻水のように白濁した物が滴る。残りは飲み込んでしまった。
白人の男は艶やかな黒髪で粘ついた肉棒の先端を拭うと、満足気にため息を吐いた。
「ありがとよ嬢ちゃん。気持ちよかったぜ」
脱力しきって呆けたように四肢を投げ出し、浅い呼吸を繰り返すカナメに、彼はそう言葉をかけた。
「汚ねぇな」
「鼻水垂らしてやがる」
「よく見たらガキじゃねぇか」
「でも見ろよ。身体の方は凄いぜ」
「ぶち込みてぇ」
「お前のじゃ裂けちまうよ」
誰の声かもわからない。何を言っているのかもわからない。
耳がおかしくなったのか頭がおかしくなったのか、それすらもわからなくて、カナメはただ天井のシャンデリアばかりを見つめている。
すでに胸元ははだけ、豊かな乳房が群集の面前に晒されている。
ワンピースは頼りなさ気に肩にかかっているだけで、ショーツもナイフによって二つに裂かれており、下着としての機能を有していない。
汗で濡れてテラテラと光る陰毛と性器が丸出しになっていて、外気に触れて少し寒い。
「……ソ…スケ…ソース…ケソース……ケ」
うわ言の様に彼の名を呼ぶ。眼の焦点が合わず、目の前に差し出された肉棒すらぼやけて見えた。
様々な色の手が彼女の体に伸びる。
様々な色の肉棒が彼女の全身に擦り付けられる。
ぼんやりと半開きになった口に充血しきった肉棒が挿し入れられる。
カナメは噛み付くことすら忘れて、なされるがままになってしまう。
生暖かい口腔内で肉棒が縦横無尽に動き、頬の裏や歯茎、脱力しきった舌に蒸れた亀頭を擦りつける。
右の乳房が三つの掌によって揉みしだかれ、左の乳房に三本の熱い肉棒が挿入せんばかりの勢いで擦り付けられている。
たわわな乳房の間に脈打つ物が挟み込まれ、乳房の下部に腰を叩きつけられる。
無垢だが熟れた双球の間で熱くて不快な物が何度か往復し、程無くカナメの肉の中で濃厚な精液を吐き出した。
股間の茂みに十五本の指が添えられて、柔い肉烈を乱暴に弄ぶ。指先を唾液で濡らして、それを陰唇になすり付ける。
時折指先とは違う柔らかい感触が膣口を襲い、ほどなくカナメはそれが人間の舌の感触であると気付いた。
いつのまにか脱力しきった両足が持ち上げられ、彼女の一番大事な部分が押し拡げられている。
そこを何人もの男達の濡れた舌が愛撫するのだが、カナメは全く快感を感じていなかった。
度重なる乱暴に感覚が鈍化し、自身の股間に生暖かいものが這っているということしか感じられない。
時折浅黒いアジア系の男が「気持ち良いか?」「ここがいいのか?」「レイプされるのは好きか?」などとカナメに問い掛けるが、彼女は最初の質問に一言「気持ち悪い」とだけ答えると、それ以後一切喋ることはなかった。
様々な色の獣じみた男たちがひしめき合って、自分の肉体を弄ぶ光景が、ぼやけた視界を一杯に満たす。
時折喘ぎ声とともに熱い精液が白い肌に降り注いで、その部分が腐り落ちるような幻覚に見舞われる。
本当に腐り落ちてしまえいい。
こんなに汚れた身体などいらない。
彼女は心の底からそう思った。
「最悪の気分か?」
アジア系の男以外から投げ掛けられる久しぶりの質問に、カナメの鈍化した聴覚が僅かに反応する。
「これも全てあの男が悪い」
あの黒人の声だ。
この部屋の中を満たす喘ぎや悲鳴、嘲笑の声。
その中で彼の声だけが焼けるような怒りを孕んでいて、一層際立って聞こえる。
「あの男がスタルヒンを殺した。だからこういうことになった」
どこからかジッパーを下げる音が聞こえる。
「ところで、俺は昔本で読んだことがあるんだが、貴様の国の宗教、仏教には、輪廻転生という概念があるらしいな」
不意に全身を這いずる百足の感触が消え、男達が示し合わせたかのように一斉に身を引いた。カナメの周りに半径1メートル程の空間が出来る。
男達は円になって彼女を取り囲み、下衆な笑みを口元に浮かべ、何か期待に満ちた眼差しで彼女の身体───特に下半身を見下ろしていた。
その視線につられて下を向いたカナメの視界に、さっきの黒人の男が入り込んだ。
「死んだ人間の魂は然るべき過程と選別を得て、新しい生物へと生まれ変わるらしい」
全裸だ。極大の漆黒の肉棒が聳え立っている。
ついさっき人生で初めて雄の性器を目の当たりにして、たったの一時間ほどで十本以上の性器で弄ばれた。
その中のどの性器より巨大な肉棒。有に30センチは下らない。
こんなものに貫かれたら、あたしは───
男性に対する本能的な恐怖が刺激されて、カナメのぼんやりとした意識が急速に覚醒する。彼女は僅かに失禁した。
「わかるか?ここからが本番だ。哀れなスタルヒン。蛆虫より下等な貴様の護衛に殺されたスタルヒン。これは彼を蘇らせる儀式だ」
股間に圧力を感じる。
大事に今までとっておいた粘膜に、黒人の男の薄汚い切っ先が押し当てられている。
亀頭を馴染ませるように濡れた陰唇の上で、肉棒が蛇のようにうねる。
彼の先端から出る不快な汁と、カナメの汗や小水が混じり合って、ヒダの隙間でにちゃにちゃと淫らな音をたてる。
『豚の精液にまみれた貴様のヴァギナに散弾砲を差し込み、下半身を吹き飛ばす』
という彼の言葉が不意に想起されて、カナメはまるで本物の銃口が押し当てられているような錯覚に陥った。
「やめて……お願い……ごめんなさい、謝るから……ごめん……ごめんなさい」
唐突な物的な恐怖に、カナメは思わず謝罪の言葉を口走った。
「今から俺が貴様の腐れマンコにこのペニスをぶち込んで、全力で腰を叩きつける。思いやりや気遣いなどまったくない、最低最悪の方法で貴様を犯す」
黒人の男はまるでカナメの声が聞こえていないかのように、一方的に言葉を発し続ける。
「ごめんなさいごめんなさい」
「まるで物を扱うように乱暴に揺する。股間が裂けようとどうなろうと関係ない。乳房に歯を立てて乳首を吸う。血が出ようと悲鳴を上げようと関係ない」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「そして中に出す。何度も何度も中に出す。膣だけじゃない。アナルも口も。ありとあらゆる穴にペニスを挿入して、精液の海に沈める」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
蒸れた恥丘を濡れた裏筋が這いずる。
熱く弾力があるものに性器を刺激される快感と、これから行われるだろう事に対する恐怖がない交ぜになる。
この状況を覆す策を考えようとして、すぐに自分はただの小娘なのだと、そして、自分の周りにいるのは屈強な兵士達なのだと思い至る。
結局彼女は謝罪の言葉を述べることしか出来ない自分に気付き、ただただ「ごめんなさい」を繰り返した。
「俺が終わったら今度は他の奴が相手をする。この組織には貴様を犯したい男が腐るほどいるんだ。そいつらすべての相手をする。何日も何ヶ月も何年も」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「絶えず犯す。貴様の体調など関係ない。眠りたかったら犯されながら寝ろ。食べたかったら犯されながら食べろ。排泄したかったら犯されながらクソを垂れろ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「この行為は貴様が子供を産むまで繰り返される。そいつがスタルヒンの生まれ変わりだ。輪廻転生だ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「だが俺達は貴様が子供を孕もうと関係なく犯す。腹が出ていようと関係ない。流産しようと関係ない。出産中だろうと関係ない。出産しながら犯されろ。耐えられない貴様が悪い」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「すこし黙れ」
黒人の男はそう言うと、カナメの腹を力任せに二回殴った。
一発目で息が止まり、二発目で内臓が暴れる。
胃袋の奥から酸っぱい液体がはい上がってきて、唇の端から僅かにそれが零れる。鼻の奥に仙痛を感じて涙がとめどなく流れる。
ソースケ。ソースケ。ソースケ。
と彼に助けを求めようとするのに声は一切発することができず、ただ金魚のように口をパクパクとするばかりで。
そんな彼女を見てせせら笑う目の前の男が憎くて憎くてたまらないのに、これから大好きな人にあげるはずだったものを彼に奪われるのだと思うと胃の底から胃液以外のものまで───それこそ内臓ごと吐き出してしまいそうな胃痛に襲われて目眩がする。
膣口に熱くてぬめるものが押し当てられる。それだけで黒人の男は熱い溜め息を吐いて、酷く満足そうな表情をみせた。
きっとあたしを犯すのが嬉しくて嬉しくてたまらないのだ。
自分が憎む男の愛しい女を凌辱することが出来て、心の底から満足なのだ。
そう思うと憎悪で脳が焼けそうになる。
ソースケ。ソースケ。ソースケ。
とまた彼の名を声にならない声で呼んでみて
───こんなことなら彼にあげてしまえば良かった。レナードがあたしの部屋に来るのが一日遅ければ、あたしは彼の女になれたかもしれないのに───
と今更どうすることもできない願望が脳裏を過る。
秘裂に僅かな痛みを感じて、自身の柔肉を薄汚いものが引き裂こうとしているのだと気付き、彼女の脳裏が絶望に染まる。
ソースケ。ソースケ。ソースケ。
あたしの大好きな人殺しは今もどこかでその手を血で汚しているはずで、そんなあなただからこそ、最期まであたしに銃を撃たせようとしなかったのだと今更になって気付く。
ソースケ。ソースケ。ソースケ。
綺麗なままのあたしが大好きな彼は、彼自身の腕で抱き締めることさえあたしのことを汚す行為だと考える臆病な人殺し。
ソースケ。ソースケ。ソースケ。
今あたしは、ついさっき会ったばかりの男に、恋慕ではなく憎悪によって汚されようとしていて───綺麗なあたしを求める彼にどんな顔をして会えば───そもそも彼はそんなあたしのことを今まで通りに愛して───ならばいっそ───
悲壮な決意がさも名案のように脳裏を過り、切羽詰まった彼女はあっさりとその名案を受け入れてしまう。
「さよなら、ソースケ」
そう呟くように言って彼女は、満身の力で自分の舌を噛みちぎってしまった。
大きな血管が切れて血液が大量に吹き出す。
その血液と舌の切れ端が喉に詰まって呼吸が出来ない。
なんだ、舌を噛み切って死ぬってこういうこと?
鈍化した意識の中でカナメは変に感心する。
目の前で黒人の男が目を見開き、呆然とこちらを見つめている。
応急処置をするのも忘れて、時間が止まったかのように硬直している。
ざまぁ見ろ。あんたもうお仕舞いよ。絶対殺されるわ。誰にかな?サビーナかな?レナードかな?とりあえずアマルガムの連中に最低最悪の方法で殺されるわ。
いや、もしかしたら、ソースケに殺されるかもしれないわね───ソースケ───あたしの大好きな臆病な人殺し───もうあたしなんかのために、自分の手を血で汚さなくてもいいのよ───
と思った瞬間カナメは、自分の身体が、見覚えのあるライトバンの後部座席に横たわっていることに気付いた。
「ん……」
身を起こし周囲を見渡す。
ここはどこ?と誰かに聞こうとして、自分の目の前の運転席に、さっきお別れを言ったばかりの人物がいることに気付く。
ソースケ。助けに来てくれたの?
「いま何時?」
自分でもなぜこんなことを聞いてしまうのかわからない。
もっといっぱい聞きたいことがあるはずなのに、今の質問以外のことを聞くことが、酷く不自然なことのように感じられる。
「八時前だ。すこしは眠れたか」
「うん……」
彼の声色にこちらを気遣うような響きが含まれていて、これ以上心配させないように、とりあえず肯定しておいた。
「あのさ。着替えるから後ろ見ないでね?」
今着ているのは切り裂かれたワンピースではなかったが、未だにあいつらの薄汚い手と性器の感触が肌に残っているような気がして、早く服を脱ぎ去ってしまいたい気分になる。
「わかった」
「……でも困ったわ。着替えもほとんど持ってこなかったし。ハムスターのエサも心配だし。エアコンの電源切ったかも気になるし」
気になるわけがない。もう戻らないのだから気にしても仕方がない。
自分でもなぜこんなことを言ってしまうのかわからない。
ただ「前」はこう言ったから、なんとなく言ってみただけ。
リハーサルどおりに喋ってみただけで───って「前」ってなに?リハーサル?
この状況も問答もこれ以上ないくらい身に覚えがあって頭が痛くなってくる。
「また帰って来れるんでしょ?」
と言ってみて、そんなわけないでしょ!と自分で毒づいた。
でもこの時のあたしは、普段通りの日常がまだまだ続くものだと思ってたんだ。
ソースケと一緒に学校に行って、騒ぎを起こすソースケを蹴り飛ばして、たまに良いことをするソースケに夕飯をご馳走して。
そんな毎日がまだまだ続くと思ってたんだ、この時のあたしは。
あれ?この時ってどの時だっけ?
「それは……」
「なによ?」
「いや……」
隠さなくてもいいのに。あたしは知ってるよ。
ここにはもういられないってことを、ソースケ以上に知ってるよ。
昨日レナードがあたしの家に来た。
だから逃げてる。
とんでもないことになった。あいつら本気になったんだって。
そしてこれからもっと恐ろしいことが起こる。
メリダ島が落とされて、あたしの知ってる人がたくさん死ぬ。
あたし達を迎えにきたサントスさんも死んじゃう。
ごめんなさい。あたしのせいで。
それから陣高が襲撃にあって、キョーコが大怪我しちゃうの。
かわいそうなキョーコ。生きてたのは嬉しいけど、凄く怖い思いをさせちゃって、こんなんじゃ親友なんて呼んでくれないよね。
そしてソースケもレナードにやられちゃって、あたし達は離れ離れになっちゃうの。
「千鳥……」
わかる?あたし達離れ離れになっちゃうんだよ?
「……どうしたの?」
「なんでもない」
なんでもないわけないじゃない。
ソースケ言ったよね?キョーコが捕まって気が動転して、変に頭が良くなったもんだからやさぐれちゃったあたしに、ソースケ言ったよね?
二人だけで逃げようって。
ずっと考えてたって。
「嘘吐き……」
本当はこの時言いたかったんでしょう?
なにもかも捨てて、二人で逃げようって。
「千鳥?」
あたしと一緒ならなんでもできるんでしょう?
「あんたが今思ったことを、全部あたしに言いなさい。安心して。あたしは絶対拒絶なんてしない。あんたの望みを全部叶えてあげる」
今ここで二人で逃げることが、決して正しい判断でないことはわかってる。
だけど。
「千鳥……?」
「言いなさい」
そうしないとあたし達は、二度と会えないことになってしまうのだから───
終わりです。お目汚し申し訳ない
かなめはソースケの嫁だから、最期までやるのは心が痛むんでこの返で・・・
最後の方の文が雑なので捕捉しますが、アマルガムの邸宅でかなめが死んだ瞬間、例のデジャブでOMOの逃走中のシーン(p68のとこ)に戻ってきたってのを表現したくて・・・ウィスパリングの解釈が適当ですが、エロパロってことで大目に見てください
前回投下したときゲイツ様を軸に書く、と書いたんですがこのオッサン扱いにくくて断念しました・・・次回はレナードか宗かなの馬鹿話でも書こうと思います
では読んでくれた人、ありがとうございました
次回もよろしくお願いします
レイプと聞いてビビって薄目を開けつつ投稿を見守ってたが、
最後の方だけ読んで涙目になりました(チキン)
というかこのスレは何でこんな上手い人多いのか
投下が始まった時、かなめがレイプと聞いてカッとなって、
今宗介がレイプされる話書いてる
ギャグだが、書き終わったら投稿するわ
おしい、もうちょっとでリアルタイムだったのにぃ!
私的には実用には使えんですが、見事ですね。読み応えがありました。
既視感は解釈しだすとキリが無い訳が、パロで読むと、すごく面白くなりますね。
>>39です
脱いだズボンのチャックで挟まんように注意しながら読んでくれるとありがたい
ヨーロッパ某国での任務の後、全て片が付き、あとは明日正午前のミスリルからの回収を待つばかりとなった宗介、クルツ、ヤンの3人は、町外れのホテルで今は休んでいた
。
変則的なメンツでの行動だったが、万事上手くいった。
三人ともまだ気を緩めてはいないが、それでも幾分充足した表情で町で買った惣菜にありつく。
散らかされるのは必然的に一番年下の宗介の部屋で、用が済んだのだからさっさと眠りに尽きたかった宗介にはそれは至極迷惑な事だった。
ここ半年程の習慣で風呂も好きになったし、なにより明日は帰還したらそのまま日本まで飛んで、学校もある。
一刻も早く休息を取り、明日に備えたいというのに。
そんな不機嫌を顔にへばりつけた宗介を見ながらノンアルコールビールを飲んでも少しもウマくない。
ヤンもさっさと自室に帰って休みたいと思ったが、もう一人の同僚はそうではなかった。最年少隊員のこういう不機嫌はからかいでがあるとかで、楽しそうにしている。
いやしかし、ここは最年長の自分がしっかりしなくてはいけない。
「クルツ、皆疲れているし、そろそろさ…」
意を決して口を開いたヤンだったが、実際にはクルツ、と呼びかけたところで声はかき消された。
クルツが勝手に宗介の携帯をいじって大爆笑し始めたからだ。
「おまえこんなとこにプリクラ貼るかー!10年前の女子高生かよ!」
見るとクルツは宗介の携帯電話の電池カバーを外し、その内側に貼られた宗介、かなめ、友人達が写るプリクラをヤンの方に向けた。
「軍曹、モテモテだね!」
悪気無く行ったヤンに、宗介の冷たい視線が突き刺さる。背筋に冷たい汗が伝った。
「クルツ、返せ」
「お前でもマジでコレ、女の子五人に男一人って食べ方じゃねえか!何人とヤッた?わっはっは!」
「返せと言っている」
「おー、ちょっと赤くなったな。意味判るのかお前でも〜」
「怪我したい様だな」
「カナメとはどうなんだよ。奥手の軍曹もチュ〜〜位迫ったのか〜!?」
大盛り上がりのクルツに不安になってヤンは手元の空き瓶を再確認するが、どう見てもノンアルコールビールだ。何故こんなに盛り上がれるのだろうか。
「クルツ、その位にしとかないと宗介怒っ」
ジャキン、と宗介がナイフを取り出す。
「そ、宗介も落ち着くんだ!彼は性質の悪い酔っ払いみたいなモノで…」
「だーれーがー酔っ払いだ〜〜!で、どうなんだ宗介、チュ〜〜位迫ったのか〜!?」
「クルツ、君やっぱり酔ってるんじゃないか…?」
いかの燻製を口に咥えてヘラヘラ笑う同僚と殺意の波動を漲らせた宗介の間に及び腰で割り込んで、まあまあ、と両者をなだめる。
彼ら二人にケンカなんかさせたら、こんなボロホテル、すぐ倒壊してしまいそうだ。
「クルツ、今日はもうよしとこう。宗介も進展の無い仲を聞かれて怒ってるじゃないか」
「おい」
「宗介も悪かったね、疲れているのに部屋で騒いで。後でルームサービスでも取ると良いよ」
「バ〜ロー。俺は酔ってねーよ!」
「当たり前だろう!…ホントにノンアルコールだったのかなあ…あ、経費で落ちるからね!ルームサービス!」
普段カゲが薄い割に妙な存在感をかもし出すアジア人の同僚は、金髪碧眼の未来のオッサンを肩に担いで部屋から出て行く。
一人になって宗介はとりあえず飲み食いの後をさっと片付け、無意識にやっていたセーフハウスでのゴミの分別にむずがゆい気持ちになり、それからヤンの言った「進展の無
い仲」という言葉を思い出して沈んだ気持ちになった。
かなめとの関係は良好で、何も気に病む事などないのに。
そもそも東京で普通に生活していて何故人工呼吸をするのだ…?
いや、判っている。救命措置以外にもキスをする事はあるのだ。と言うか人生において、救命の為のキスと言うのは非常に稀な体験らしい。
では自分がかなめにキスするチャンスというのは、ほとんどないのだろうか。
「…」
粗方片付いた部屋の中心で立ちすくみながら、宗介は深々とため息をついた。
そして床からベッドにさ迷う視線は、ベッド脇のホテルからの規約を置いた紙で止まる。
『旅のお疲れを癒すマッサージサービス 内線0001
東洋医学のTUBOであなたを天国に』
ルームサービス、とはこれの事だろうか。
天国と言うのはまさか命をとったりはしないだろうが、何かの比喩表現と見るべきか。
ヨーロッパで東洋と言う文字を見ると「まがいもの」というフリガナが見える心地がしないでもないが、しかし、マッサージ。
(…ふむ、悪くない)
実際肩が少し張っていて、眠れば疲れは取れるだろうが何となく試してみたい気はする。
他人に体を触らせる事に抵抗がない訳はないが、興味があるのも事実だった。
宗介は受話器を上げて、内線番号と呼び出しボタンを押し込んだ。
程なく、男の声が出る。
「ハイ、フロントでございまス」
「すまんが、マッサージサービスを頼みたいのだが」
「…あ、ハイ。かしこまりました。10分ほどで伺いますが、何かご要望ございまスか」
「特には無い。だが初めてなので、出来れば熟練した者が良い」
「若い子でなくて」
「若者より年長者の方が良い」
少し対応の声色が気になったが、宗介はこちらの不慣れが恥ずかしい事なのかと気になって特に咎めない。
「左様で。お時間如何しましょ」
「一般的にはどの程度なのだ?」
「お人によってそれぞれですけど…60分てとこですかねえ」
「ではそれで頼む」
「かしこまりました」
電話を切り、ベッドに浅く腰掛けなおす。
そういえば、先にシャワーを浴びた方が良かったのだろうか。
とはいえ…明日の今頃には東京に戻って、かなめの機嫌さえ良ければ帰還報告のついでに彼女の手料理をごちそうになり、宿題を教えてもらい、洗い上がった洗濯物を受け取
り、ハムスキーに指を齧られつつエサやりをし、また明日…やりとりを夢想して口元にだらしない笑みの浮かびかけた宗介は、フロア内に現れた足音に我に帰る。
しばらくするとノックがあり、うながすと恰幅の良いおばさんが入ってきた。
「どーも、ご指名ありがとうございますー」
アフリカ系だろうか、それにしては顔立ちが西洋人のようでもあり、特定の国が思い浮かばない風貌だった。
何より目を引くのは、かなめ一人分位ありそうな大きなお尻だった。
人間こうも横に広がる者なのかと宗介がジロジロ見ていると、おばさんは意味ありげに笑った。
「とりあえず、やってもらおうか」
「ハイハイ。せっかちなぼうやねー」
「どうすればいいのだ?俺は全くの初心者なのだが」
「初めは誰でも初心者よ。ちゃあんと教えてあげるから、そら、横になって」
やはり他人の前であまり無防備な姿をさらすのは気が引けたが、相手から殺気や闘気は感じられない。
宗介はベッドの上にうつぶせに横になった。
「服は脱いだ方が良いのか?」
「お好きに」
「…そうか」
落ち着かない。一旦起き上がってシャツを脱ぎタンクトップ1枚になると、宗介の傷だらけの腕を見ておばさんがヒュウと口笛を吹いた。
「では、頼む」
落ち着かなくてうつぶせに寝転んだ宗介の背中に、肉厚な手のひらが差し伸べられる。
うたい文句にあったようになるほど女性は指圧の要領で宗介の背中をマッサージし、なかなか気持ちが良かった。
枕に顔を埋めながら、宗介は前回マットレスの上で眠ったのはかなめの家だった事を思い出す。
決して色っぽい事情があったのではなくて、疲れてテレビを見ながら居眠りしてしまった宗介が座っていたソファの上に突っ伏す様に寝転んでしまったので、かなめが上から
タオルケットをかけてくれたのだ。実際眠っていたのは二〜三分だったのだが、あれは心地よかった。
ベッドとソファを同じにしてはかなめは怒るだろうが、宗介には大差ない。
重要なのは、何故かは深くは判らないが、それがかなめの家だった、という事なのではないかと思う。
―思った途端、宗介の股間がピク、と反応してしまう。
(朝でもないのに落ち着きのない奴だ)
宗介はその部分を理性とは切り離された雄き野獣のように考えており、毎朝起き上がると仕方無しに擦ったりはしていた。
まあいい。マッサージが終わってからゆっくり処理しよう。しかし1時間も半勃ちは辛い…等と宗介がボヤボヤ考えていたら、突然股間を掴まれた。
「うっ…!?な、何を…!」
「心配しなくてもちゃんと気持ちよくしてあげるから」
おばさんはまた含み笑いを漏らす。気持ちよくだと?マッサージとは、一体…
「そこは、急所だ。揉まなくて良い」
「あら、こっちは嫌なの。じゃあ」
言うが早いか宗介のズボンは一瞬で腰から膝まで瞬間移動した。…脱がされた。
「なっ、何をする!やめ…!」
「あらもうこんなになって。よしよし」
手のひらで擦られ、睾丸をもまれ、尻を撫で回される。
先ほどまでかなめで想像しかけては我慢していた事を見透かされたかのように触られて、宗介は不覚にも反応の度合いを高めてしまった。
ぴん、と立ち上がったいちもつは外気にさらされ、腰を浮かせている為先端が微妙にシーツに擦れる。
勃起をやめたいのに頭からかなめの事がはなれず、そしてこんな姿を人前で見せるとは何事か。
「こ…こんな事をするために呼びつけたのではない!」
思わず宗介は叫んだが、彼女は怯える童貞にけらけらと笑い声を立てた。
「知らなくて呼んでしまったの。あらー」
「余分に払う。帰ってく…あうっ!」
唾液でぬらした女性の指が宗介の尻に少しばかり入り込む。未知の感覚への恐怖で宗介は久しぶりに「怖い」と思った。
「や、やめ…やめ…!」
「ほら、ここをこうすると…」
「う…ひっ…!」
女性が宗介の下に潜り込み、指で弄りながら分厚い唇で竿にしゃぶりついた。
――衝撃だった。
「あ、あっ、あー!!」
マスタベーションの回数ならば相応に経験を積んできた宗介だが、こんな風に他人の粘膜で包まれる事が凄いとは…予想外だった。
「ち、ちどり…すまない、千鳥…!」
心は号泣しながら、宗介は必死に謝罪する。あっけなく射精した自分を恨めしく思った。こんなに気持ちが良い射精は初めてだった。
惚けてビクビク射精を続けていると、宗介の下から抜け出したおばさんに仰向けに寝転がされる。
「好きな子でも居るの。あらあら。じゃあヤリ方覚えて帰って、やってもらいなさいな」
力を失わない宗介のいちもつが、すっぽりと口の中に収められていくさまを見せ付けられた。
「ひっ…んんん!」
相変わらず指が尻の中に埋め込まれ、それによって前が高ぶってしまう。これもツボという奴か…なら仕方が無い、勃起するのはきっと仕方のない事なのだと思い込もうとす
る。
そしてちょっと考えて見る。もしこれをしているのが千鳥であれば…
(いや、彼女はこの様な不埒な行為には及ばな)
「あ、や、やめろっ、で…出る!また出る!」
「ほーほ、だひなはひ」
頬の内側や分厚い舌、ぼってりした唇で縦横無尽に嘗め尽くされて、宗介はクロスさせた腕で頭を覆ったまま仰け反って射精した。
(千鳥…俺は…穢れてしまった…)
若くてきれいな男の子を存分にねぶりたおして満足したのか、おばさんは逆にチップを置いていきそうな位上機嫌で帰っていった。
放心して放り出されたままの股間にはタオルもかけてくれた、優しい人だった。
「う…千鳥…千鳥…」
涙は出ない。だが心は酷く傷ついた。貞操も傷つけられた。何よりこんな事知ってしまったら、これから自分はどうやって性処理をすれば良いのか。
おかずと言う名の対象に、脳内とはいえあんな行為を強要するなど…しかしもう、今までの様にエプロン姿でにこにこと微笑む、または嗜虐心全開でハリセンを振りかざす彼
女では抜けないだろう。
あまりの事で落ち込む宗介を、一部始終を隣の部屋からコップ盗聴していたクルツとヤンも何もいえなくなり、無言で各々の部屋で就寝した。
終わりです
所々盛大に改行ミスっててすんません
次回はこの事を知ったかなめが逆上して宗介をレイプする話、
ではなくて普通の宗かなにします
笑た
ソースケがいろんな意味で不憫w
しかしおばちゃんのキャラが良すぎだ
>>40です
あぁ!もう少し起きてればリアルで読めたのに!
最初のメンバーを見て「ホモ展開かよ……」とテンション下がり、マッサージのとこで「もしやTSRの千鳥似の娼婦!?」と勝手にときめいて、最後のおばはんで絶望した
正直吹いたけど、次は罪滅ぼし(?)に宗介が報われる話書かないとダメですよw
何はともあれGJ!次回も楽しみにしてます!
かなめにすがりついて泣きじゃくるソースケ。
それは
かなめ「どうしたの? すっごい顔色悪いよ? おまけに泣きそうじゃない。」
宗介「……実は、任務で向かった先で酷い目にあった。」
かなめ「んー、あたしに何とかできるか判んないけど、よければ相談に乗ってあげるから言ってみ?」
宗介「口にするのもおぞましい、PTSDになりかねないむごい事だ。
あれに比べれば拷問すらぬるま湯に感じられるだろう。」
かなめ「んー、じゃあ言わなくても良いから、あたしでできる事があれば言ってみてよ。」
宗介「では……一つだけ頼もう。」
かなめ「言ってみ言ってみ。」
宗介「一発やらせt(すぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱ……)」
ってかんじですかw
あ、、自分は
>>48じゃないっす念のため
いや、ポツリポツリと語るソースケにだんだんかなめの表情が険しくなって、
ハリセンと踏みつけのお仕置きはいって。
冷静になってみればかわいそうになって一転、母性愛モード突入。
一時間ばかりかなめのおっぱい吸えば立ち直るだろう。ソースケが立ち直るころには
かねめの方がいい感いいで出来上がっちゃってたり。
48ですが何か楽しい事になってるw
続きで千鳥に慰めてもらう話とか書いててもOKか?
落ち込んでおっぱい吸って元気になる宗介ってダメ過ぎていいなー。
ぜひ!ぜひともお願いします!バイト終わったんで全裸で待ってます!
>>55 うは!ぜひともお願いします
全裸にマフラーして待ってる
軍曹の場合、チドリとテッサの二股も問題ないんじゃないかと。
イスラム教徒だし。
イスラームが嫁を4人まで、っつうのは大昔の戦争でいっぱい
未亡人が現れた時の救済措置だったそうですよ
実際にはよっぽどの大富豪でもないと、一夫一妻だそうな
軍曹は高給取り(少々金の使い方に問題はあるが)だが出来んことはないが…
そんな器用な奴ならあんまり興味ねーなwとは思う
という事で
>>48ですが今日か明日また投下しに来ます
昨晩慌てて仕上げようとしたらまたギャグオチになってしまったので、
修正してからなんで、服来て待ってて下さい
軍曹の場合OMFでもあったが一人じゃないといけないっていう観念自体はあまりないっぽいな
にも係わらず千鳥(ほぼ)一筋ってのが凄いし、それが良いと思う
誰が言われるまでも無くそう結論づけたから。あとスレ違いかもしれんが、本編ハッピーエンド
で陣高やミスリルメンバーの前でOMOで約束?したキスして欲しいな。できれば深い方でw
この場合、チドリがテッサも嫁にしていいよと同意するかどうか。
セックルの回数まで折半になってしまうんだが。なんせ、平等に扱うって鉄則が。
合意なしで勝手に第二夫人はとれないから、チドリが決定権を握る。
イスラム世界じゃ妻同士の仲って大抵はいいそうです。
性知識のないバカ宗介という設定なら3P書くのも難しくないだろうけど、かなめの性格や「ソースケはあたしのもの!」感を考えると書きにくそう
寧ろ宗介×かなめ×テッサより、宗介×テッサ×マオ(マオが宗介を挑発して、テッサをけしかける的な)やバカ展開で宗介×恭子×瑞樹(かなめに嫌われないように、経験者の瑞樹を交えてエッチの練習とか)の方が書きやすそう
というか個人的な好みで、宗介とかなめがやる場合は誰にも邪魔されず心底イチャイチャして欲しいんよね・・・
身を引こうとするテッサと居たたまれないチドリ。
「自分はムスリムでありますから、問題ありません」
と例のあの口調でシレっと言う。
いや、チドリが救いの手を差し伸べるほうがいいな。
48です
ちょっと長くなり過ぎた上
>>52、
>>53のネタを全然生かせて無くて
申し訳ないが、投下させて貰います
言葉が解らなくて辞書で調べまくったが…文章って難しい
予定通り帰還する事が出来た宗介は、しかし、日本の上に脚を降ろせたと言うのにさっぱり気分がすぐれなかった。
当然である。昨晩、自分の大切な大切な…何かを失ってしまった。
(出来ればかなめに捧げたかった、初めての…いや、本質的に奪われた訳ではないが、しかしあのような…)
とぼとぼとセーフハウスへ戻る宗介の首筋にさわさわとした感覚があり、振り返る。
「やっぱり!ソースケ」
そこには、夕日の中、買い物袋を提げて微笑む私服姿のかなめが居た。
「姿勢悪いから別の人かと思っちゃった」
「…あ、いや」
「?」
何か言いかけ、宗介は口ごもる。
「なんでもない」
「?変なソースケ」
「そうか」
かなめに対して、どういった態度を取ればいいのか判らない。
出発前まで、自分はどうやって彼女と喋っていたのか思い出せなかった。
まるで、呼吸の仕方を忘れてしまったようだ…宗介は息苦しさを覚えて、無意識に上着の一番上のボタンを外した。
かなめはその様子を横目に収めて、少し頬を赤らめる。
「あ、ねえ…ゴハンって食べた?」
「…いつの食事の事だ?」
「…」
予想通りと言えば予想通りの答えだった。
かなめはこめかみにコツンと拳をあててちょっとため息をついてから、パッと顔を上げる。
「訂正!前にゴハン食べたの、いつ?」
「本日正午頃、携帯食料と水を摂取した。昨晩も食事を取った」
いつもよりはマシ、かな。かなめは今度はふーっと大きく息を吐き、それからとても落ち着いた表情で
「じゃあ、今、お腹減ってる?」
そう聞いてきた。
「そう、だな…肯定だ」
「よし、じゃあ、おいで!」
朗らかな彼女はとても眩しくて、余計に胸が痛んだ。
夕飯はとても旨かった。
いつもながらにほぼ無言の宗介は、それでも箸と口をひたすら動かし目の前にある物を全て平らげてしまった。
(良かった。ちゃんと食べてる)
かなめは先ほど外で宗介を見かけた時、彼が何かとても気落ちしている様に見えてしまい、胸騒ぎを覚えた。
もしかして仕事で何かあったんだろうか。
辛い目に遭ったの?それとも痛い事?悲しい事?
彼は自分に弱音なんて吐かないだろうけれど、それでも何とか癒したい、それを許して欲しい、と強く願った。
(出来る事は、まー、食べ物位だけど)
人間の三大欲求の一つである食欲を満たす、というのは、大事な事に違いない。かなめはつとめてそう思うようにする。
(そー言えば三大欲求って食欲と何と何だっけ…睡眠と…尿意?いや、違うか…でもガマン出来ないもんね)
考え事を始めてしまったかなめは目の前の事がおろそかになり、ふと気がつくと宗介は食事を終えて食器を片付け
ようとしていた。
「あ、いいわよ置いといて。やるから」
「いや、世話になりっぱなしでは申し訳ない。俺がやろう」
「んーでも」
茶碗を運ぼうとする宗介の手から茶碗を取り上げようと、触れる。
「疲れてるみたいだし、ソースケ。お茶入れるから…」
ね?と念を押そうと彼の顔を見上げると、彼は、目を見開き…読めない表情で、かなめを見ていた。
「…ソースケ?」
「いや」
す、とかなめの手を避けて、再び宗介は茶碗を持ち上げる。
「片付けは、やらせてくれ」
「ん…」
しぶしぶ、といった感じで承諾し、仕方ないのでかなめはお茶でも入れることにする。
(やっぱりソースケ、何かあったのかな)
普段ならば「あたしがやるってんだからあんたは大人しく座っときなさい!」とでも言うところだったが、どうにも
調子が出ない。
食器洗いを終えた宗介にほうじ茶と煎餅を出したが、彼は三口ほどお茶をすすっただけだった。
何か言おうか、何て切り出そうか…かなめが逡巡していると、宗介が喋ろうと一拍呼気を吸い込み、ちどり、と言う。
「な、なに?」
務めて明るく顔を上げると、そこには読めない表情をした宗介。
「そろそろ失礼する」
「え?」
「とてもうまい食事だった。…ありがとう」
お礼を言われたはずなのに、
(あたしなんでこんなに悲しいんだろう)
喋らないと、何か。かなめは思ったままを口にする。
「ねえソースケ、…何かあったんでしょ?」
「!」
「言いにくい事なのかもしれないけど、そんな…そんな顔されたら、あたし、心配しちゃうよ。…メーワク…?」
「い、いや…」
ももの上に置いた両の握りこぶしの内側は汗びっしょりで、俯き、宗介は言葉を搾り出す。
「君には、関係のない事だ。気にしないでくれ。俺の、個人的な…」
「ソースケ」
呼ばれてびくりと肩を震わせた彼は、やっぱり酷く傷ついた様に見える。
「あのね、ソースケ。…心配だよ…」
「千鳥…」
顔を上げた彼女に真っ直ぐ見つめられて、宗介はもうどこにも逃げ場が無い事を悟った。
ここで話を打ち切って辞去すれば、きっとかなめは怒るだろう。
それはいつものハリセンを振りかざして、又は複雑な関節技ではなくて―もっと、心の奥から。
かと言って、自分の胸のつっかえを、どう彼女に話せばいいというのか。
あまりに困難だ。だが、少しでも説明をしなくては彼女との信頼関係が根底から崩れてしまいそうで。
意を決して、宗介はかなめをまっすぐ見据えた。
「言葉にするのは、とても難しいのだが」
「うん…」
「その…昨晩」
思い出すのもおぞましい。
(俺は…俺はもう…)
「マッサージ屋の女に、cockを…」
「?」
突然日本語に英語が混じったのは宗介がそれに関するふさわしい語彙を持たないからで、かなめは「コック、何の栓?
…ASのレバーか何か?」等と思ったのだが、宗介のあまりに陰鬱な表情にまさか、と思い当たる。
「…弄ばれ…俺は…」
「え、ちょっと…それって…」
項垂れ、握り締めた拳を振るわせる宗介はみじめなもので、そんな彼を見てかなめは何故だか酷くイラついた。
cock、日本語でいう隠語の様なものだが、ペニスの事だ。
つまり、宗介は、任務中に…?
「何よ…そ、それって、フーゾク…とかに行ったって事…!?」
語り口からすれば、それは任意ではないのかもしれない。
だが、現実に「弄ばれた」などと言うのならば。
「部屋に呼びつけたのだ…そしたら…」
「呼っ…ソースケ、仕事に行ってたんじゃなかったの?」
「無論そうだ。だが、任務も終了し、宿で…部屋まで来て施術するというので…そうしたら…」
あんなことされるとおもわなかった。搾り出すように告白した宗介に、かなめの胸中は揺さぶられる。
(そんなのって、ないよ…)
「…なんで…?」
(あたし以外の人間に…)
「千鳥…」
(何をされたって言うのよ、アンタは…)
何故か、は、はっきり説明できない。でもかなめは確実に、怒りを感じていた。
どんな形であれ他人に体を許した、宗介に。
「ねえ、なんで…?だって、ソースケがホントに嫌なら、そういう事になる前に逃げられたでしょ?」
「それは、勿論そうだが…」
かなめの事を考えて勃起したのを目ざとく見つけられ弄り倒された、とは、言ってしまって良い物か。
「ソースケ、…何されたの…?」
「む?」
恐る恐る、といったふうに宗介が顔を上げると、かなめは…眉間にしわを寄せ、苛々とした表情をしていた。
彼女を見ていると喉の奥が絞まって呼吸がし辛くなり、背筋をひやりと冷たい汗が伝う。
「いや、その…女性が…」
「女の人だったんだね。いくつくらい?どんな感じの人?」
かなめは、自分の冷たい声と質問をなぜか他人の物のように遠く感じながら、宗介への尋問を開始した。
「年の頃は…解らんが、30代半ばから40代半ばではないかと思う。容姿は…その、失礼に当るかもしれないが、
西太平洋艦隊軍医のゴールドベリ大尉、彼女に少し、似ていた。もっとも髪はドレッドではなく、後ろで一つ
くくりにしていたが」
「そう。どうして呼んだの?」
「…最初は俺の部屋でクルツ、ヤンの三人と食事をしていたのだ。クルツがふざけるので、ヤンが連れて部屋を
出て行った。その時、宿のルームサービスを取るといいと、助言があったのだ」
「誰から?」
「…ヤン伍長からだ」
ヤン、と聞いてもかなめの頭にはハッキリした像は浮かばなかった。ただ、まあ会えば解るかな、とは思う。
「ルームサービスってどの位種類があったの?」
「わ、解らん。目に付いたのがマッサージだったのだ。電話で依頼した」
かなめは何も言わない。沈黙に耐えかねた宗介の言葉は、徐々に言い訳じみてくる。
「その…本当に、そんな事をするのだとは思わなかったのだ。信じてくれ」
「でもイロイロされちゃったんでしょ?」
「色々…いや、そ…」
頬杖をついて、ずい、とかなめは前のめりになる。目は全くの無表情だ。
「まずどんな事をされたの?」
「…最初は、うつ伏せに寝転び…ごく普通の背中のマッサージだったのではないかと思う。だが、俺の股間の
隆起を目ざとく見つけ…おそらく柔術か何かではないかと思うのだが…仰向けにされ、股間に触られた。あとは、
一瞬でズ、ズボンを脱がされ…」
ただ単にひっくり返されただけだったのだが、被害者意識からか宗介は少しづつ話を大きくしてしまう。
「隆起?」
「ぼ、…勃起していたのだ」
「その人に興奮したの?」
「違う!…その、生理現象、だ」
「ふーん?」
それ以上聞かれていないのだから、答える必要はない。
でも、先ほどからかなめに冷たい視線で見つめられるとどうにも調子が狂ってしまう。
「き、君の…」
言わない方が良いのだろう。全て告白すれば、きっとかなめに軽蔑される…なのに、口が止まらない。
「君の事を考えていたら、勃起した。それで…治めたかったのだが、触られるとどうしても余計に考えてしまって
…その、抵抗を…きちんとすべきだったとは思う。だが、不可抗力だったのだ」
「随分言い訳するのね」
両腕で体を抱くようにしてかなめは宗介をじっと見つめる。
少し怒りが収まった。
(あたしなんだ…)
目も、冷たさは消えていつもの生気が戻っている。
怒りは収まったが…今度は苛々が爆発しそうになる。
(なによ、じゃあなおさら…そんな事されるんじゃないわよ!)
「結局、…どこまでされたの?」
「…言うのか?」
「言いなさいよっ。…も、もしかして最後まで?」
「いや!…最後、と言うのは膣内射精の事だな?…そこまでは、ない…だが、その…口唇愛撫を受けた」
「こうしん?」
「俗に言うフェラチオと言う奴だ。君の事を考えていろと言われた物で、もうその後は…と、止まらなかった。
二度射精したのだ。それで終了した」
少々都合よく改変はしたが、事実は一通り話した。
宗介はどうにか呼吸を落ち着け、あらためてかなめを見る。…驚いた。かなめはもじもじと気恥ずかしそうに、
頬を赤らめていた。
たしかさっきまともに見た時は恐ろしく冷たい表情で自分を不快な物でも見るような…それこそ「洗ってない
犬の臭いがする」と罵られそうな位、冷たい目をしていたのだが。
(俺の記憶と勘が間違っていなければ、彼女のこの態度は…)
「千鳥?」
「そ、ソースケ…ねえ、それって…ソースケにとってショックな事だったんだよ、ね?」
「あ、ああ!そうだ。…軽々しくする行為ではないし、その、とっておきたかったのだが」
誰に、とは言わない。かなめも聞かない。
「ね、ソースケ」
かなめは立ち上がり、ソファを指差す。
「あっちに座って…な、…慰めて、あげる」
既にかなめは顔を赤らめ息も絶え絶えで、有り体に言ってその様子は宗介の興奮を掻き立てるものだった。
「ふっ…ん、…んぅ」
「ちど…んっ…」
二人並んでソファに座り、宗介はかなめにされるがままのキスを受ける。
耳を撫でながらキスされて、かなめの右手は宗介の股間をズボンの上から撫で回す。
時折押したり強く擦ったり太ももをつーっと撫でたりするので、既に宗介はがちがちに勃ち上がっている。
宗介はかなめを抱きしめる事も、止める事も出来ず、ひたすら甘くて無理矢理なキスに耐えた。
かなめの舌は宗介の口の中で好きなように動いて、緊張して突き返す事も出来ない宗介の舌に優しく絡む。
下唇を甘噛みされて吸われると、反射的にかなめの上唇を同じ様に吸い返してしまう。
かなめに笑われた気がして羞恥に気がおかしくなりそうで、どうにでもなれという思いで宗介はかなめを
強く抱きしめた。
「は…んんっ…」
覆いかぶさるようにソファに押し倒し、真上からかなめの口を貪る。
唾液が溢れてだらだら垂れてかなめの髪や首筋を汚したが構わない。
かなめの手は、依然宗介の股間を揉んだり弄ったりしていた。
「ちどり、ちどりっ」
「ん…そーすけ、元気…出た?」
唾液でぽってりと濡れた唇に名前を呼ばれると背中の芯が震えた。
「ま、まだだ…まだ出ない…」
「そ。じゃあ…どうしよっか?」
何したい?と聞かれて、宗介は目線で訴えてしまう。
二人の体の間でつぶれてひしゃげてそれでも尚とても柔らかい、乳房に触れたい。
「どこ見てるの」
「君の乳房を」
「ばーか…」
笑いながらかなめは、自分の両肩を掴む強張った宗介の手をとって自分の胸に誘導する。
手のひらで触れるととんでもなく柔らかくて、宗介はめまいを覚えた。
「直に触りたい」
「…良いよ」
もうかなめの手は宗介を導いてはくれない。恐る恐る衣類の下に手を差し込み、持ち上げる。
かなめの胸はなだらかな三角形の布に包まれていた。
中心に止め具がついていて、あてずっぽうにいじるとぽろんと外れる。
乳首は自分の体にもついているはずなのだが…なぜかかなめの乳首は、見た瞬間頭の芯が沸騰したような衝撃をもたらした。
そうして次の瞬間から半時ほど、宗介は一心不乱にかなめの乳を吸い続けた。
「ソースケ、…そんなに吸っても何も出ないよ…?」
「んっ…ふ…はあっ…」
「…おいちい?」
「うん…ん、む」
口の中で上下の歯が硬く勃った乳頭を挟み込み、ざらついた舌に先端を擦られる。
外気にさらされた方も指先で弄ったり、腋の下から頂点へ、手のひらをぴったり当てられ何度も何度も撫でられ、
かなめの息も宗介の息も荒れて乱れて行くばかりだった。
ようやく満足した宗介はかなめの谷間に顔を埋めて、汗の臭いをかぎながらきつく目を閉じる。
(何をしているのだ、俺は…)
薄目をあける。かなめの乳首が視界に入る。指先でいじると、すっかり脚を開かされていたかなめの両足が、宗介に
ぐっと絡みついた。
「…ね、しよっか…」
「千鳥…」
宗介は夢見心地だったのが、一気に現実に引き戻された。
「その…俺がされたのは、口唇愛…撫…で」
「そーすけ、…したくないの?」
「そういう訳ではない。しかし…い、いいのか?」
「ダメなの?」
「いや、俺の方は問題ない…だが、その…まだ君の口からはっきり聞いていないのでな」
「?何が?」
「君は俺の妻になるつもりはあるのか?」
向かい合わせに抱き合って、興奮の度合いが解り切っている体勢で―それで、聞く事か。
「ば、ばかっ」
「馬鹿ではない。重要な事だ。いいや、千鳥。君が俺の妻となるつもりでないのなら…俺の精子はやれんぞ」
「そ、そんな事言って、知らない人にびゅ〜ってしちゃったくせに!」
「あれは俺の本意ではない。良いか千鳥、俺はこれから君を孕ませる事になるだろう。しかし君がきちんと俺の
庇護下に入り、ともに家庭を築いてゆく覚悟がないならば」
「は、孕ませるってアンタ…」
避妊など毛頭無いという事か。
「もう、うるさい!ぐちゃぐちゃ言わないで…」
既見感が宗介の意識を襲った。
「あたしに…されちゃいなさい!」
狭いソファでごろんと仰向けにされた宗介の下から、かなめは素早く抜け出した。
「こ、こうされたんでしょ!?」
ズボンを膝まで一気に脱がされ、既にそびえ立っていた熱い棒をぱくん、と咥えられ、口の中で弄ばれる。
昨晩の悪夢と今の天国―か地獄かは判らない、その情景が重なってはブレて、幻覚のようにぐにゃぐにゃと揺らめいた。
暖かい、狭い、ぬるぬるとしたかなめの口腔内で、宗介は―
「あっ…」
「んふ…っ」
暴発したかの様な射精はかなめの喉の奥まで飛び込み、飲みきれなくてドロドロと口から溢れ顎を伝い、胸まで零れ落ちた。
その様子に心底興奮を覚えた宗介は、同時に浅ましいおのれの欲望に絶望もした。
濃い精液にむせるかなめの背をさすってやりたいのに、きっと手を伸ばせばそんな事ではなく…荒々しくまさぐり、
残っている衣服を破ってでも彼女の体を裸にしてしまうだろう。
「…千鳥、大丈夫か」
「ん…ヘーキ。うぇー、変な味」
「変な味なのか」
うえ、げほ。とむせて顔を拭うかなめの手を取り、ぱく、と口に運ぶ。
「…確かに変な味だ」
「な、何舐めてるのよ!…自分のでしょ!」
かなめが怒るので、宗介はそれ以上舐めるのをやめた。
ティッシュで顔の飛沫を拭き取り胸元を拭うかなめに、宗介はそっと近づく。
「千鳥」
「わっ!何!?」
「もう一回射精したぞ」
「え、何が?」
「昨日だ。先ほどの君の推測、こういう事をされた、というのには、あと一回足りない」
「…ソースケ」
「何だ?」
ずるずるとくるぶしまでずり落ちたズボンで股間を放り出したまま、ちょっと常識では考え難い格好で至極マジメに
そういう事を言う人が、かなめの好きになった人。
あんまりなので面白くなってしまって、かなめはとても甘い気持ちになった。
「あと一回だけで、いいの?」
「む?いや、そ…」
「ね、いいの…?」
「よ、くは…ない、のだが。あ、ちど…ううっ」
理性的に、順序立てて。そうは思うものの、かなめの手のひらが恥ずかしげもなく宗介の股間に押し当てられて、
思わず呻いてしまう。
棒立ちのままかなめにされるがままになり、宗介はいちもつを手で擦られ、顎や頬、唇にキスを受けて程なく再び
射精してしまった。
二人の視線は床に飛散した精液に注がれる。
「おしまい?」
「む?」
かなめを見ると…彼女はトロン、と見たことがないようなうっとりとした表情だった。
「ねえ、2回ピュッってしたよ?…おしまい?ソースケぇ…」
「お、おしまいでは…ない」
床の掃除をしなければいけないのに、そう思いながら宗介は吸い寄せられるようにかなめを腕の中に抱え込むと
しっかりと唇を重ね合わせた。
身を任せるかなめは両手で宗介の尻を撫でて、真似する様に宗介もかなめの尻を撫でる。
柔らかくてむちむちしていて、指先がどこまでも沈んでいく様な心地だ。
「ふうー…ん、むっ」
ちゅっちゅと吸い合いながら、股間を相手に擦り付ける。
かなめはスカートをたくし上げると下着越しに宗介の肉棒に擦り酔った。
「…なんか、あたし…だめかも…」
「だめ、とは?」
「そーすけ、あたしの事…変な子だって思わないでね?」
「何」
質問は遮られ、かなめは宗介のくちびるを奪ったまま自分のパンツをずり下ろした。
「ん、んんっ」
宗介のペニスを掴んで自分の方に向かせると、膣口に宛がう。
「千鳥…!」
「い、入れたら…痛いのかな…」
すり、と擦れるたびに激しい衝撃が全身を遅い、宗介はもう立っていられない。
かなめを半ば抱え上げるようにしてダイニングテーブルへもつれ込み、彼女をその上に仰向けに寝そべらせる
と大きく脚を開かせた。
濡れて慎ましく揃った黒い毛と、傷も穢れも無い桃色の性器にめまいがした。
「い、挿れるぞ…!」
「あ、待って…そっ」
ずんっ、と突き立てられた瞬間の衝撃はハンパではなかった。
自分の上に覆いかぶさるようにしてのろのろと腰を動かし始めた宗介は、かなめの出血にも落涙にも
気付かない様子だ。
「あーっ、ち、ちどりっ!うあ、あ、あ」
気遣いのない宗介のふるまいにかなめは必死に耐える。
もうちょっと、ちょっと位は気持ち良いかと思った。なのに。
(い、痛いし…苦しいし…ソースケムカつくし…!)
かわいらしさのかけらもなく、只かなめの股を使って自慰するような宗介にかなめはムカムカとした
気持ちを抑えきれない。
やがて射精して退いた宗介は、この時やっと、異変に気付いた。
かなめの膣から溢れる液が、ピンク色にあわ立っていた。
「…?」
いぶかしんで顔を極限まで近づけ臭いを嗅ぐ。…血と精液の臭い。
「いたたた…っしょ、と」
テーブルから起き上がり宗介を支えに立つかなめの股からコポリ、と血混じりの精液が流れ出た。
「ち、千鳥…俺のペニスは出血したのか…?」
「…違うわよ、ばーか」
「では、その血、は…」
青ざめてかなめを見つめる宗介の視線は今更で、いじわるしたくてかなめはぷいとそっぽをむく。
「初めてだったんだもん!」
「し、止血を…いや、どうやって止めるのだ!?ともかく千鳥、傷口を心臓より高く…」
「キャー!!」
ごろん、とひっくりかえされたかなめは俗に言うまんぐり返しの体勢で、かかとで宗介の頭をなぎ払う。
「ぐっ…なかなか痛…」
「へ、変な格好させないでよ!」
「いや!そうではな…うっ…」
「また大きくなった!ヘンタイ!」
「違うぞ千鳥、これは決してそ、う…うっ…」
結局ひとしきり怒ったかなめは宗介に担がれてベッドに連れて行かれ、朝まで二人とも部屋から出てこなかった。
長々と失礼しました
ところで他の職人さんはここに投下した作品って基本的に投げっぱなしですか?
凄く勿体無い気がするのですが…自分でサイト作って収納しとくのってありでしょうか
WIKIで誰でも編集可能にしておいて。編集のしかたが分かる人のうち
時間がある人が随時あげていく方法がある。
>>79 なるほど、ありがとうございます
まとまった本数になってきたのでサイト作るのもありかなと
思ってたもので。WIKIのほう、調べてみます
このスレ限定じゃないけどエロパロ板のまとめサイトならすでにありますよ
http://red.ribbon.to/~eroparo/ ↑このサイトのライトノベルの部屋にフルメタのコーナーがあります・・・が、フルメタ専門のサイトがあるのは個人的には嬉しいですね
俺もこのスレに駄文を投稿したことがありますが、このスレの専門サイトがあるとモチベーションが違いますよね!スレ活性化のためにも頑張って下さい!
それにしても続編GJ!
なぜか口唇愛撫という表現で吹いた・・・よかったなぁ宗介・・・
ぬぅ、被った orz
リロードするべきだったか
うむ、堪能させてもらいました!
投下します
全裸で待機中に電波を受信しました
初めて書いたフルメタssなんでおかしいところは勘弁してください
玄関のドアを開けた瞬間、かなめは悲鳴を上げた。
「千鳥、待っていたぞ」
確かに宗介は待っていた。むっつり顔で、正座して。ただし全裸で。
彼はG19をひざの上において、ご丁寧に股間を隠していた。
「なにやってるのよ!痴漢、変態、レイパー!」
「どうした、急に。昨夜、君は俺の全裸を見ていたではないか。
見ていただけではなく上に乗って……」
かなめの顔がみるみる赤くなった。
確かに昨夜は上に乗って、あんなことやこんなことをして
そんなことまでしてしまったが。
「どうした。顔が赤いぞ。病気なら医者に」
「やかましいっ!」
かなめは持っていたスーパーの袋(バナナ1房、牛乳1リットルパック1個、
キッチンペーパー1箱、牛肉150グラム、以下省略入り)を宗介の側頭部に叩き付けた。
げしっ。
宗介は床に叩きつけられた。全裸で。
なぜか、この期に及んで股間はG19でしっかり隠していた。
つつしみがあって立派といえないこともない。
だが、無論かなめは賞賛する気には全くなれなかった。
「あのね、あたしは女子高生なの。
裸の男を玄関先で見たら悲鳴を上げる義務があるのよ!
大体、帰ってくるなり裸を見せるってなんのつもりよ。
ひょっとしてあんた、裸を人に見せると興奮する性癖があるの?
露出狂なの?きもいわよ。最っ低!!」
「むう」
宗介は頭をなでながら、むっくりと起き上がった。全裸で。
「いや、俺はロシュツキョウとやらではない。一応イスラム教徒だ。
これにはわけがあるのだ」
「……。一応、わけとやらを聞きましょうか
どうせろくでもないんでしょうが」
かなめは極力、宗介の全裸を見ないですむように目をそらせた。
ベッドで裸は見ていても、玄関で見るのは気恥ずかしい。
かなめの常識では、玄関はそういうことをする場所ではないのだ。
宗介は生真面目な顔で説明した。全裸で。
「君が続きは買い物から帰ってきてから、と言ったではないか。
それで、クルツから以前、
日本では真剣に待つときは、全裸で待機すると教わってな。
こうして、君の帰りを真剣に待ちわびていたのだ。
しかし、全裸とは家の中でも不安になるものだな。
一応、銃は持っていたのだが、いけなかったのだろうか」
あのエロ外人か。余計なことを教えて。かなめはこぶしを振るわせた。
宗介は、そんなかなめを幾分不安そうに眺めていた。
ご主人様にしかられるのを恐れている犬のようにも見える。
彼は悪気はなかったのだ。悪気がなければ良いと言うものではないが。
それに露出狂でもなかったのだ。露出狂でなければ良いというものでもないが。
結局、帰りを待ちわびていたの一言が、かなめの勢いを殺いだ。
「あー、わかったから、とにかく全裸で待機はやめなさい。
あたしはそういうの好きじゃないの。
それより、早く服を着なさい。風邪引くわよ」
照れ隠しにわざとお姉さん口調になった。
「了解した。それで続きは」
宗介が恐る恐る尋ねてきた。
そういえば買い物に行く前に盛り上がって、
だけどかなめがスーパーの閉店時刻が迫っているし、明日は休みだしと
途中で打ち切ったのだった。
閉店間際の叩き売りで、牛肉を半額で捕獲した喜びのあまり、
すっかり忘れていた。
宗介は玄関先で熱っぽい目でかなめを見つめている。全裸で。
家を出る前にも彼はこんな目でかなめを見ていた。
そして、彼の手が、ジーンズ越しに太ももをそっと撫でて、
首筋にやわらかいキスが落ちて……熱がうっすらと体の中に戻ってきた。
宗介の手がかなめのあごを捉えた。無骨な指が繊細な動きで頬を撫でる。
「やだ。ここだと、恥ずかしいよ」
かなめはうつむいてつぶやいた。
宗介はむっつり顔で、堂々と反論した。全裸で。
「気にするな。君も全裸になればお互い同じ状態になる。
問題解決だ」
かなめは、ハリセンを取り出した。
エロくなくてごめんなさい
お粗末さまでした
文字通りの全裸待機 GJ!!
腹筋が崩壊しかけました。可愛いなあ二人とも…
>>88 全裸待機かわいいなあ!
いや、真剣に待ってる感じがして感動したwww
かなめが全裸待機してたらどうなったんだろうなあ
>>80ですが、WIKIはアダルト利用禁止のとこが多いみたいで、なかなか良いのがみつかりません
まとめサイトさんはありがたいがどうしても書きっぱなしになってしまうと申し訳ない
気がするので、もう少し色々探してみます
サイトやwikiに関しては全くの無知なので協力できないのが残念ですが、陰ながら応援しております
ちょっとした事故でTDDの魚雷発射管に閉じ込められた宗介とかなめ。
壁をたたいてモールス通信で救助作業中なのは知っているので、死ぬ心配はないものの
十分に減圧してからハッチを開けないと命がない、時間がかかる。
くらい発射管の中でいい雰囲気になる二人の様子がメンテ用の赤外線カメラで艦橋にはま
る分かり。
一刻も早く引っ張り出してしまいたいテッサと、これはチャンスでこの機会に二人をくっつ
けて宗介を厄介払いしたいマドゥーカス中佐の暗闘。
と、電波は受信しましたが、感度が悪いようで、詳細は職人さんに丸投げ。
空の発射管を宗介がチェック中にかなめがやってきてうっかりハッチを閉めちゃうとか。
外からしか開かないし、加圧のテストモードの実行中だったから気圧が上がってしまうとかさ。
10気圧に15分いたら減圧なしじゃ出てこれないんだそうだから。
考えてもみれば発射管よりバラストタンクの方が普通かも、
ちなみに現代の一般的な魚雷は直径61センチ
そんなもんなのか、戦前の巡洋艦じゃ発射管の中に人間が入って整備したってけど。
今でもそうなんじゃないの?
ただ二人は_
あと、深海作業する時の潜水夫の加圧はすごい時間を掛けてやるから
魚雷発射管みたいな急な加圧だと人間死ぬで
まあ、潜水艦だから閉じ込められる部屋には不自由ないってとこで。
職人さんお願いします。
当然関係ないのも待ってますぜ!
>>100が言ってくれたので、全然流れと関係ない季節外れ宗かなを投下します。
初心者なんで、読みにくいのはカンベンしてやってください。
102 :
新学期1:2008/11/23(日) 02:01:10 ID:u8MpRbPD
朝の京王線は混んでいる。
ニ学期初日のこの日、胸の前に鞄を抱くように抱えた千鳥かなめは混み合った車内で触れ合う体に居心地悪そうに身じろぎした。
といっても、かなめの体に触れているのは行きずりの見知らぬ人間ではない。
胸に抱えた鞄を挟んで向き合う位置にいるのは、かなめの護衛兼クラスメイトの相良宗介で、しかもかなめの背中には、通学鞄を持った宗介の腕が人混みから庇うように回されているので、今、かなめの体に触れているのは、ほぼ宗介だけだった
護衛という役目柄からも宗介との身体接触は多く、一学期の通学時も一緒の電車に乗り合わせていればこうして庇ってくれたこともなくはなく、こうした接触は目新しい事ではない。
……目新しくはなかったが、先ごろ、以前とは少し変わってしまった関係のせいで、かなめは、鞄の向こうにある厚い胸板や、背中に回された腕の太さや、…触れ合っている部分から伝わる体温や…宗介の匂い、そういったものを意識せずにいられなかった。
ガタンとカーブにさしかかった電車の揺れによろめいた体を力強い腕が支える。――ついさっきまで、この腕に抱かれ汗に濡れた体を重ねていた。
思い出すと息が詰まりそうになり、よろめいた拍子に、朝から遠慮無く肚の中に吐き出された宗介の精液が膣を流れ落ち、下着を汚した。
かなめは瞬時によみがえった彼の射精の瞬間の感覚に気が遠くなりかけながら、目の前で素知らぬ顔で自分を支える男を睨み付けた。
相良宗介は、混み合う電車の中、腕に庇った千鳥かなめから睨み付けられ、呼吸が止まった。
元々、人混みから守るために腕に囲い込んだだけで他意はなかったのだが、いったん触れてしまうと、腕の中のほっそりした体の体温とか、目の下にある白くて細い首筋とか、掠るように触れる肌のすべらかさや…髪から薫る匂い、そういったものを意識せずにはいられなかった。
知らなかった頃とは違う……。この甘やかな肉体とのまぐわいを知らなかった頃とは、どうしても違う。
以前は、彼女との接触のたび、多少の拍動や呼吸の異常を覚えても、何とかやり過ごせた事が、いろいろ知ってしまった今は困難だった。
かなめの睨んだ理由は解らないが、目元を赤く染めた表情には恐ろしさより色香の方を強く感じ、宗介は体の中心に湧き起こった衝動を逃がすため視線を反らした。
反らした視線の先には、半袖のブラウスから覗く細く腕があり、その肌の白さに目を射抜かれる。
抜けるように白い肌を見ると、制服の下の、彼女のうすくやわい肌の甘い味わいを思い出さずにはいられない。――ついさっきまで、その甘く柔らかな躰を存分に抱き締め、貫いていた。
貫かれる快楽に、濡れた紅い唇が喘ぎをこぼしながら己の名を呼び、豊かな白い胸元はあでやかな朱に染まり、しなやかな脚は腰に絡み、この細い腕は、己の背中をしがみつくように抱き締めていた。
夏休みの終わりに共にメリダ島の基地から帰還したその日の晩から、三日間、ずっと溺れるようにこの華奢で柔らかな体を抱いていた。
――記憶は連想を呼び、快楽を呼び覚ます。
103 :
新学期2:2008/11/23(日) 02:08:24 ID:u8MpRbPD
混んだ車内で抱き合うように寄り添う二つの身体の間に熱が篭もる…。
かなめの背に回された腕が、庇うため以上の意志を持って彼女の体を抱き寄せ、かなめはキッと咎めるように宗介を睨み直した。
睨みながら、胎内を流れ落ちる彼の欲望の残滓が、また、からだに遺る甘い感覚を呼び起こし、かなめは目を伏せまつげを震わせた。
ゾクリとするほど艶を帯びた表情に、宗介の腕が篭もった力で固くなる。
かなめが潤みを帯びた目で宗介を見上げ、キスせんばかりの位置で濡れたような色の紅い唇が言葉を刻んだ。
(ダ、メ)
音のない声を聞き取り、宗介は苦しそうに目を伏せかすかに頷いたが、かなめの背に回した腕の力はそのままだった。
二人の体の間の空気が、篭もった熱で上がっていく……。
「泉川〜。泉川〜」
降車駅で人波に車内から掃き出され密着した体が離れると、二人の間の熱い空気は霧散したが、それぞれの体内には持て余した熱が散らされることなく残っていた。
夏休みは終わり、欲望のおもむくままに自由に体を求め合う訳にはいかない。人目もあるし、学校も行かねばならない。時間割に拘束された身に熱を秘めたまま、二人は学校へ向かうよりほかなかった。
新学期の初日に授業はない。体育館で全校生徒を集めて行う始業式の後は、クラスごとのホームルームに清掃、そして、夏休みの宿題を幾つか提出し、それで終わりだ。
だが、月末に迫った文化祭の準備のため、生徒会役員であるかなめと宗介は直ぐには帰れず雑事に追われていた。
いくつかの雑事をこなし、宗介が生徒会室に戻ったのは昼過ぎのことだった。
部屋の中に居たのはかなめ一人で、宗介は扉を開けたきり足を止め、窓のカーテンを閉めているかなめを見つめた。
「終わった?」
かなめの問いに軽く頷き、宗介が問い返す。
「会長閣下たちは?」
「林水センパイとお蓮さんは多自連の打ち合わせで出掛けて、そのまま帰るって。ほかのみんなは今帰ったところ」
「そうか…」
後ろ手で閉めたドアにさり気なく施錠して、宗介は大股でかなめに歩み寄った。
「君も終わりだな?」
そう確認する宗介の目には、朝のままの熱がある。かなめは小さく体を震わせた。
「うん…。戸締まりもしたし、もう帰ろ」
言葉を返すかなめの目も、篭もった熱で潤んでいる。
「ああ……」
そう言いながら、互いの体に手が伸び、抱き締め合う。……朝からずっと、こうしたくて堪らなかったのだ。
「んっ…」
宗介とかなめは忙しなく幾度も唇を重ね合い、唇を離しては見つめ合い、見つめ合う時間すら惜しむように、
もどかしげにまたキスして舌を絡め、貪るようにキスを交わした。
最初から、絡めた舌が熱くて蕩けそうだった。――否。もう、とうからからだは蕩けている。
朝、電車で互いのからだを意識してしまってから。もしかしたら……その前、朝、繋いでいたからだを離したときから。
絡ませた熱い舌の間から唾液が溢れて二人の顎を濡らし、息を継ぐため唇を離せば、かなめの濡れた顎を宗介が舐め、くすぐったそうに身を竦めたかなめが宗介の頬を両手で捉えて彼の口の中へ舌を差し入れる。
かなめの舌が宗介の口内を舐り回して、それを捕らえようとした彼の舌を躱してするりと逃げ、唇を離すと、
逆襲とばかりに、また唇を重ねてきた宗介の舌がかなめの口内へ入り込む。宗介は、彼女の潤んだ舌の根本を舐ってすくい取った唾液を呑み込み、ちゅっと音を立てて一度唇を離して、またすぐに吸い着いた。
今度は己の唾液をかなめに流し込み、かなめがとろんとした目でそれを呑み込むと、待ち切れないように、また舌を伸ばして絡め合う。
息を継ぐ時間も惜しんで続ける深いキスに、いつしか、かなめはくたりと宗介に凭れ掛かっていた。
かなめをしっかり受け止め、抱き締める宗介の堅い筋肉に覆われた体の熱さが心地好くて、かなめはうっとり彼に体重を預けた。
9月に入ったとはいえ、まだ真夏並の気温で、閉めきった室内は蒸し蒸しと暑い。なのに、彼の熱い体に抱き締められる心地好さで、かなめにはそれを不快に感じることすらない。
宗介もまた、腕の中で蕩けた体の柔らかさに夢中だった。
宗介の長い腕がかなめの体を一周して、熱く大きな手の平がかなめの柔らかな乳房を弄り回している。もう片手は、かなめの腰を抱いて形の良い尻を撫でさすっている。
104 :
新学期3:2008/11/23(日) 02:10:32 ID:u8MpRbPD
「ソースケ…、だめ……」
そのまま彼の愛撫に身を任せそうになっていたかなめが、今いる場所が家ではないことを思い出して、慌てて唇を離して、切らした息の元苦しげに制止する。
その声を聞こえないふりをして、宗介の舌が、かなめの唇から顎へ、そして首筋へと唾液の流れた跡を追って、這っていく。
「ん…、ソースケ……、ここ、学校だよ?」
首筋に顔を埋める宗介の肩を、かなめが力の無い手で掴む。
「だからなんだ?」
宗介の熱い息が首の柔らかな部分に直接かかって、かなめはゾクリと体を震わせた。
「ぁんっ、……誰か来たら、見られちゃうよ……」
「施錠はしたぞ?」
肌の上で話す宗介の唇と息がくすぐったくて……気持ち好くて、体に力が入らない。
「んんっ……それでも、イヤ……。こわい……」
「こわい?」
「うん…んっ。…ね?…学校じゃ、キスまでにしよ」
「ふむ……」
宗介はかなめの首筋に唇を当てたまま考えた。
腕の中の柔らかな肉体は、既に熱く蕩けている。手に捉えた豊かな乳房の先端も固く尖っていて、時折、体を細かく震わせるのも彼女が感じている証拠だ。
そして、自分も……。股間の一物は、既にズボンの布地を窮屈そうに押し上げていて、今も、鼻面に立ち上ってくる甘い香りで目がクラクラする。
このままでは、とてもじゃないが止められない。
「……キスなら良いのだな?」
「うん。……って、ちょ、…あん!」
言うなり、首筋に吸い着かれて、かなめが小さく悲鳴を上げる。
宗介は首を反らしたかなめの胸元にくちづけながらボタンを幾つか素早く外し、柔らかな膨らみを下着の中から引っ張り出して、赤く色づいた乳首に吸い着く。
「やぁ!」
宗介の口の中で、固くなった乳首を熱い舌で転がされて、かなめが嬌声を上げる。
「ああん!…ダメ、だってば……んんっ」
足腰に力が入らなくて、自分だけでは立っていられなくなったかなめは、自分の胸元に屈み込んでいる宗介の背にずるずる縋って、懸命に彼を制止する。
だが、己を頼って縋ってくる、細く柔らかな重みは宗介の獣欲を煽るばかりだった。
「キスしかしてないぞ」
ぷくりと膨らんだ乳首を舌先でコロコロ嬲りながら喋ると、彼に縋るかなめの体がふるふる震える。
「そんなの、キスじゃ…っ!あん!やぁぁ!」
チュウウッと乳首を強く吸われて、カクンとかなめの体から力が抜ける。
宗介は彼女の腰を抱えてショーツをずり下ろし、手近な机にかなめを座らせた。
敏感になった熱い肌には殊更机が冷たく感じられて、かなめは尻の下の無機質な感触に居心地悪そうに身をくねらせた。
その間に、宗介はショーツから片脚を抜いてしまう。
「ソースケ、ダメっ!」
止める声に構わず、力の抜けた脚を難なく広げて、宗介はかなめの脚の間に顔を伏せた。
「ひっ!……やぁっ!」
既にとろんとした蜜を滲ませていた秘裂に、いきなりくちづけられ、かなめは全身に走った衝撃で仰け反った。
宗介は唇でかなめのを秘唇をこね回し、奥から零れる愛液を啜り、舌で秘裂をなぞった。
「や!ダ、メ…んっ!それ、…キスじゃ…ないっ…て、っ…、ああん!」
「口しか使っていないから、これもキスだ」
じゅるっと溢れた愛液を飲み込み、敏感な部分にキスしたまま喋る宗介に、かなめの息がひどく乱れる。
「そんなっ、はん……、ヘリク、ツ……あん、やぁぁ!…ダメ!ダメ!」
陰核を舌で探り出されて舐め回され、全身に電流のように広がる鋭い快感にかなめの体がガクガク揺れる。
「ソースケ、ダメ…、ダ…メっ……ひゃっ!……いやああ!!」
尖った核を吸われて、後ろ手に付いていたかなめの腕から折れるように力が抜ける。
105 :
新学期4:2008/11/23(日) 02:14:50 ID:u8MpRbPD
後ろに倒れ込みそうになったかなめの背に素早く宗介の手が回り、分厚い手の平が快楽に震える細い背を支えた。
耳元で、いつもより低い宗介の声が、乱れた熱い息で囁く。
「千鳥…、良いだろう?」
かなめは小さく身を震わせ、首を横に振った。
「千鳥……」
頑なに拒むかなめに焦れて、宗介は彼女の耳たぶを甘噛みして、震える細い背に指を走らせた。
「んんっ……」
つつっと背を這う固い指先に、鈍くじんわりした快感を感じながらも、かなめは再度首を横に振る。
「ダメ。うち帰…ってから、……しよ?」
震える息の合間に掠れた声で耳元で甘くささやかれ、宗介の息が乱れた。
「千鳥……。無理だ。俺は家まで保たない」
宗介は広げられたままのかなめの内腿に、己の下半身を押し付けた。
ズボンの上からでもはっきり分かる硬さと熱さに、かなめは頬を染めた。
自分を愛撫して宗介がこんなになったのだと思うと、からだの奥がじんと痺れる。
「ん……」
己の熱い体液がつうっと膣から流れ落ちるのを感じながら、
かなめは、うなじに唇を当て背や腰をさわさわ撫でるように抱いている男の肩をきゅっと掴んだ。
「だって……、ソースケ、一回で終われるの?」
「…………………」
痛いところ突かれて、宗介が顔を上げた。
正直に言えば、朝の通学電車の後から、彼女の小さな仕草の一つ一つにすら欲を煽られていた。
彼女とキスして素肌を味わい、甘い鳴き声も聞いてしまった今、たった一回で肉欲が収まることはないだろう。
――事実、彼女を初めて抱いてから三日もの間、この甘い肉体にずっと溺れていたのだ。
「ソースケ、いつもいっぱいするんだもん…。
ここで、長いこと、こんなコトしてたら、鍵閉めてあったって、先生や大貫さんが見回りに来て見つかっちゃうよ……」
「…………………」
挿れたいが、彼女の艶姿を誰かに見られることは、宗介自身も望んでいない。
「そしたら、もう一緒に学校通えなくなっちゃうかもしれないじゃない。あたし、そんなの……イヤ」
かなめが何よりこわいのは、それだった。
「……むう」
蚊の鳴く様な声でかなめの呟きに、宗介は唸った。
106 :
新学期5:2008/11/23(日) 02:18:00 ID:u8MpRbPD
「だから……」
頬を染めて言いさしながら、かなめは宗介のベルトに手を伸ばした。
「……千鳥?」
かなめは言い分は尤もで、彼女の言う通りにするならば勃ってしまったものをどう処理するか
思案していた宗介はかなめの意図が掴めず困惑した声を出した。
――ダメと言いながら、家に帰ってからと言いながら、これはどういう事だ?
ベルトを外してファスナーを下げた細い手が、宗介の股間に伸ばされた。狭苦しいところから開放された充血したペニスがブルンと震える。
「もう…、こんなになっちゃって……。これじゃ帰れないね……」
と、かなめは上目遣いに宗介を睨んで、屹立したそれにそっと手を伸ばした。
色香に満ちた目付きと仕草に、宗介は瞬時に彼女を押し倒して挿れたくなったのをぐっと堪える。
「………してくれるのか?」
かなめが無言でペニスをやわらかく握り、宗介は荒い息を吐いた。
「…キス……、するだけよ」
目元赤く染めた顔に拗ねた口調で言って、かなめは宗介の前に膝を付いた。
小さな唇を己の舌で湿し、少し躊躇ったが思い切って垂直に屹立したソレの先端にちゅっと、かなめがくちづける。
「っ!」
「きゃ!」
頭上から鋭い息を吐く音が聞こえたかと思うと、次の瞬間、かなめの口元で宗介の分身が跳ね上がって角度を変えた。
驚いて思わず声が出てしまい、宗介を見上げると、彼はバツが悪そうに顔を赤くしていた。
目が合って三秒ほど二人は見つめ合っていたが、同時にぱっと目を反らす。
かなめは、改めてビンと角度を上げたペニスを見つめ、その根本に手を添えると、もう一度くちづけた。
宗介が息を荒くしながら自分を見つめている視線を感じて堪らなく恥ずかしくなり、かなめは目を閉じてから、口を開きカリの部分を口内に含んだ。
根本を手で握り、カリを揉むように口を動かし、舌で先端の穴やその周りを舐めていると先走りの体液が滲み出てくる。
「んっ……」
まだ慣れない苦い味に顔をしかめながら、かなめはホッとした。
口で宗介にしてあげるのも、この三日で覚えた幾つかの行為の一つだが、それほどの回数をこなしている訳ではない。
体液が分泌されてきたということは、彼も気持ち好いのかと思うと、ホッとして……体の芯が熱くなる。
「はっ……、ちどり……」
宗介に低い掠れた声で切れ切れに呼ばれ、かなめはペニスを口に含んだまま膝を擦り合わせた。
自分を欲しがって宗介がこんなに股間を腫らし、自分がしてあげていることで宗介が悦んでいる。
――体の奥が熱くてじんじんして、唇に感じる熱さに、彼の声に、かなめの体の奥から愛液が滴っていく。
一方の宗介も、堪らなく高ぶっていた。
慣れないかなめのフェラチオは決して技巧的ではないが、されることに不慣れな宗介には、
他の誰でもない千鳥かなめが、己の股間に顔を埋め、己のものを口に懸命に愛撫してくれているという行為だけでも、目眩がするほどの刺激だった。
それに加えて、頬を染めながら己の無骨な器官を口に含んだ彼女の恍惚とした表情や、
もじもじと恥ずかしげに膝を擦り合わせる淫らで清楚な仕草で、もう脳が破裂しそうだった。
「ちどり……」
宗介は、震える声で彼女を引き起こして、机の上に押し倒した。
「や…!ソースケ!ダメだってば!」
ジタバタ暴れるかなめの豊かな胸に顔を埋め、宗介は熱い息を吐いた。
いい匂いがして、熱くて柔らかい乳房は柔らかいのに押し返すような弾力で、ものすごく気持ちが良い。
「わかっている。……俺も君にしたい。良いか?」
胸に頬ずりして弾力を楽しんでいる宗介をかなめは真っ赤な顔で見つめた。
「………千鳥?」
宗介が顔を上げると、かなめは真っ赤な顔のまま黙ってコクンと頷いた。
107 :
新学期6:2008/11/23(日) 02:20:22 ID:u8MpRbPD
生徒会室の長机の上で、宗介はかなめの顔を跨いだ。口を開けたかなめにペニスを銜えさせ、自分はかなめの股間に頭を持って行く。
俗に言うシックスナインの体位になって彼女の太腿を抱えて奇麗な脚を大きく開かせると、さっき宗介がキスした時よりも濡れて赤味を増した秘裂が目の前に広がる。
濃密な甘酸っぱい匂いを胸一杯に吸い込み、宗介は息を乱してそこに吸い着いた。
「んふっ……」
宗介の体の下でかなめがビクンと跳ねる。
「苦しいか?」
彼女を上にするべきだったかと、宗介は霞んだ頭でちらりと考えたが、かなめがペニスを口にしたまま首を振り、
彼の腿にしがみつくように深く彼のソレを呑み込んだものだから、僅かな思考など吹き飛んでしまう。
宗介は、かなめの濡れた秘裂を舐め回し、淫らに愛液を垂らす膣口に舌をねじ込んだ。
かなめが宗介の体の下でびくびく体を震わせながら、動きにくい姿勢を圧して懸命に顔を上下に動かし、口の中いっぱいを占めるほど大きくなったペニスを舐め回した。
荒い息とも喘ぎとも付かない呼吸に混ざって、ぴちゃぴちゃ互いのモノを舐め合う湿った音が響く。
互いの口に感じる性器の熱さに、自分自身も高ぶりながら二人は夢中で舐め合った。
宗介の方が限界が近く、彼はかなめの愛液を啜りながら無意識に腰を上下に振っていた。
「ぁん…、んむぅ……、ぅぅん……、はむ……」
漏れ聞こえるかなめの呻き声に宗介はますます高ぶり、腰の動きを早めた。
かなめは口の中を擦る熱いペニスに、気がおかしくなりそうなくらい感じてしまい、下からぎゅうっと宗介にしがみついた。
舐められている陰部だけでなく、さらけ出されたままの乳首が宗介の体で擦れるのも、すごく気持ちが良い。
かなめは口を大きく開けて、奥まで宗介を受け入れてやりながら、何とか絡ませた舌で先端を弄る。
「うっ!……ちどり、…出る!」
かなめがしがみついている宗介の腿にぐっと力が入るのを感じた瞬間、かなめの口の中で宗介がイッた。
喉の奥に熱い体液が放たれ、かなめは噎せた。
「ち、千鳥!」
宗介が慌てて起き上がる。
「大丈夫か?」
助け起こしたかなめの口の端から、宗介の精液がぽたぽた落ちた。
「ん……」
口を手で拭い、かなめは頬を染めて僅かに頷いた。
宗介が乱したかなめの制服の胸元からは、窮屈そうに下着を押しのけているひしゃげた乳房とその頂上でツンと立ち上がった赤い乳首が覗けていた。
下半身も、片膝にショーツの引っかかった足は広げられたままで、制服のスカートは腿の上まで捲れている。
「ちどり……」
かなめの乱れた姿と一連の仕草と表情に新しい衝動が湧き起こり、宗介はかなめを抱き締め、唇を重ねた。
「んっ……」
舌を絡ませると、相手のだけでなく自分の体液の味が混ざっていた。それに気付くと二人の体はカッと熱くなった。
のぼせてもっと求めようとした宗介の体を、かなめの力ない腕が押しやる。
「そーすけ、ダメ…。帰ろ」
「……まだ、君がイッていない」
乱れた制服の前を腕で覆いながら、かなめはふるふると首を横に振った。
「だめ…。あたし、これ以上、あんたに触られたら……おかしくなっちゃう」
宗介の背中がゾクリと粟立つ。
「千鳥…」
近付こうとする宗介から、かなめは身を引いてささやいた。
「お願い…。うち帰ってから……して?」
甘い蠱惑に満ちた声に、耳が痺れる。
「了解した。帰ったら、君を……たくさんイカせよう」
かなめが頬を染めた。
「……ばか」
二人はそれぞれ体を拭い、乱れた制服を直し――かなめが衣服を調えている間に汚れた机の清掃も宗介が済ませ、
縺れるような足取りで家路についた。
一応、ここまでです。
続きで挿入編も書こうかどうしようかと…
長すぎる気がしたので、ここまでで切りました。
改行よくわからんくて、お目汚しでした〜!
GJ!!!
学校でってたまらん(´Д`)
もし続きあるなら楽しみにしてます
GJ!!
是非続きをお願いいたします!!
こりゃあ
「赤ちゃんできちゃたみたい」
であわてる宗介も見てみたい気がしてきた。テッサの反応も。
>>108 GJ!!
正直興奮した
シチュエーションや描写もツボ突かれまくった
続きを強く要求する!
>>108あんた神だよ。さぁ、続きをお願いします!
>>111 宗助は貯金あるし全く問題ないような気が
平気で赤ん坊おんぶして登校しそうだ
でも、かなめは困りはてるよなあ…
ううむ、エロい。
素晴らしいですなあ。
108です。
誤字脱字をいっぱい見つけて凹みましたが、
レスくださった方々、ありがとうございました。
続き書けたら、また投下させて貰います。
>>108 何十年でも何百年でも待ってます!!
ところで職人さんへの評価が一段落してからその他の話題のカキコ、という
ローカルルールはこの板にはないのですか?
教えて偉い人〜
評価とか上から目線なことしない。
上から下からと言わず、後ろからでも何か言って貰えると嬉しいもんですよ
添削とかされたら、ちょっwwwってなるけども
ともあれここ最近の投下の多さは素晴らしい
>>108 続きすっげー待ってます!
もともとこのスレは住人が少ないから他の話題があまりない気がする
当然この前の魚雷管の話(
>>92)みたいのもあることはあるけど、そんなに多くはないんじゃないかな?
それと、これはローカルルールとは特に関係ないんだが、職人さんにはスレが他のことで盛りあがってても気にせず投下してほしい
なんかリクエスト話が盛り上がっちゃうと(盛り上がった方が良いんだが)それ以外のを投下しにくい雰囲気になってしまって、投下を見送っている人がいるような気がして・・・お節介だったら申し訳ない
宗介はSEXなんてしないよ
>>121 宗介「千鳥、SEXとは性別の事ではないのか?」
>>120 空気読みすぎて投下自粛…ありそうだな
職人様は神様なのだから
気にせずガンガン投下していただけるとありがたいですな
117です
では感想は好きな時に、ということで。
言いそびれた
>>48GJ!!を叫んで行きます。
<<118
咄嗟に適切な言葉が出ずに「評価」と書きましたが
この場合は「感想」ですね、すみません
>>114 確か貯金はボン太くんスーツに投資して…
前スレに投下したものの続きになる形で、以前から暖めていたネタをミックスさせて小話を。
あれからもう何回も宗介とセックスして、その都度、膣で射精された。生理が来ないのではないかと心配していたかなめだったが、今日、なんとか来てほっとする。
今は生理中だから宗介とはできないが、生理が終われば我慢させていた分、猿のように体を求めてくるのは想像に難くない。
かなめは手帳とにらめっこをする。日付の横に小さく書いた正の字。最初は痛かったり妊娠のことを考えていたために回数は少なかったが、痛みが薄れるにつれて回数が増えてしまっている。
このところはほぼ毎日のペースだ。これはさすがに多すぎるとも思うし、一日の回数も明らかに右肩上がりに増えている。
そりゃぁ、まぁ、気持ちいいし。
かなめは顔を赤らめる。ほぼ例外なく宗介から求められてのものだったが、あれから毎日夜ご飯を作りに宗介のマンションを訪れているのだから、かなめも下心がないとは言い切れない。
避妊して欲しいのだが、宗介はその素振りを見せない。このまま宗介とし続ければ、年頃の男女なのだから、妊娠するのは時間の問題だろう。
できる限り早く手を打たなければ破滅だ。かなめは生理が来たことで次こそは後悔しないために行動に移る。
薬局でコンドームを買うのはやはり恥ずかしい。瑞樹に頼んでもよかったが、数を考えれば自分で買うのが正解だろう。
宗介のことを瑞樹や恭子に知られるのも、まだ少し恥ずかしかった。いつかは話さなければならないのだろうが、もう少し時間が欲しい。
店員さんにどう思われただろうか。今時の娘ならこれくらい当たり前なのだろうか。自動販売機もあるにはあるが、こんなものを買っているところを外で見られる方が余計に恥ずかしいではないか。
どちらにしても、慣れの問題なのかもしれない。大人は普通に買っているはずなのだから。それに、妊娠検査薬を買うはめになることを考えれば、百万倍はマシだ。以前、あの馬鹿に買わされた薬局には未だに足を向けられないでいる。
「ねぇ、ソースケ。これ使って」
さっそくその日の夕方、宗介にコンドームを手渡す。なんだかえっちをせがんでいるみたいで気恥ずかしい。はしたない女だと思われないだろうか。心配ではあったが、宗介はいつものむっつり顔で箱を受け取る。
「ありがたい。大事に使わせてもらおう」
さっそく、その日の夜も宗介が求めてくる。キスをしているうちに胸に手が伸びてきて、愛撫されてぐっしょりと濡れたら「ねぇ、続きはベッドでして」と耳元で囁く。
お姫様だっこをされて移動するのもいつもの決まりだった。薄暗い寝室でことに及ぶ。
生の方が気持ちいいっていうけれど、どうなのだろう。今まで、生でしかしたことがないから、期待と不安が合い交じっている。もし、痛かったり、よくなかったりしたら、これから先、ずっと生でやることになるのだろうか。
そうなったら、今みたいにセックスするのは無理だ。安全日だけということになる。それは嫌だった。
宗介が入ってくる。いつもの宗介。安心する。コンドームを付けていても宗介を感じられる。一番薄いとかいうやつを買ってよかった。
宗介にお腹の中をかき回されるにつれて意識が薄れていく。気持ちいいということ以外に何も感じられなくなっていく。快楽に溺れる。宗介に突かれながら、何回も達してしまった。
宗介も何度も何度も体を震わせた。最後に力尽きて、ぐったりと倒れ込む。
おぼろげな意識の中で宗介の顔だけが見える。自分のか宗介のか区別がつかない荒い息だけが断続的に耳の中に入ってくる。宗介の体重を感じながら、キスを重ねる。少しずつ、こっちの世界に戻ってくる。
薄暗いいつもの寝室。宗介が幸せそうにまどろんでいる。股間からどろりと零れ落ちる液体。液体、液体……。
慌てて掬い取る。感触といい、臭いといい、これは宗介の。
半勃ち状態の宗介のものに手を触れる。ゴムは装着されていない。このぬらぬらとした濡れ具合を見ればそんなもの付けていなかったのは一発でわかる。しっかり使うといったのに、宗介は嘘をついた。そう考えるとふつふつと怒りが込みあがってくる。
「ねぇ、ソースケ。あたしがあげたコンドームはどうしたのよ」
返答次第ではこのままペニスを握りつぶす勢いで尋ねる。
「ああ、あれか。あれはジャングルで水筒をなくしたときに使うんだ。水が一リットルも入ってなかなか便利なんだぞ。って、痛いじゃないか千鳥」
ぎゅーっとほっぺをつねられている宗介。
「あ、ん、た、ねぇ。そんな軍人さんのトリビアなんてどうだっていいの。ちゃんと正しい使い方をしなさい」
「そんなこと言われても、他の使い方なんぞ知らん」
開き直る宗介にかなめはくどくどと説教する。ただ、それでもいまいち理解できていないようだった。
「ねぇ、あたしのこと大事でしょ? それなら、ちゃんとこういうのは使わないとだめだよ」
「むぅ。しかし、なぜいけないのかわからん。千鳥、俺の子供が欲しいのではなかったのか」
あまりもの直球にかなめはどぎまぎする。欲しいか欲しくないかと言われれば欲しいにきまっているが、今かと言われればそれは間違いなく否定できる。
「そりゃ、欲しいけどさぁ。でもまだあたしたち高校生なんだよ。赤ちゃんなんてできたら困るよ」
「なぜだ。千鳥と子供を養うくらいの貯金はあるぞ。ミスリルの賃金も、なかなかのものだ。一生続けられるものでもなかろうが、傭兵の働き口なんて、世界中に転がっている。
危険だというのなら、まっとうで安全な仕事を友人に斡旋してもらうつもりだから、千鳥は何も心配しなくていい」
言い方を変えればそれはプロポーズととれるわけで、かなめは素直に嬉しいが、だからといってここは譲れるわけではない。きちんと卒業したいのだから。結婚と子供はそのあとでいい。
「これは子供を作るための行為ではないのか」
「そうだけど……、好きっていう気持ちを確かめるためのものでもあるんだよ。お互いの愛を深め合うっていうか……」
単に気持ちいいから最近は癖になって、とは口が裂けても言えない。
「だいたい、ソースケだって気持ちいいんじゃないの?」
「うむ、確かに気持ちいいが、千鳥と子作りをしているからこそだぞ。単に快楽に溺れるというのはよくないことだ」
正論ばっかり吐きやがって。かなめは心の中でだけつぶやいて拳を握りしめる。
「とにかく、今度からコンドームはちゃんと付けてよね。あんたが嫌だっていっても、あたしがつけてあげるから。そうじゃないと、嫌だからね」
「了解した。千鳥がそう言うのなら、俺も異論はない」
ふふん、あたしの魅力とテクニックで宗介を快楽に溺れさせてやる。そして、宗介こそが子作りよりも快楽を優先させているのだと認めさせてやるのだ。かなめはそう決意をした。
これで終わりです。
うむ、想像以上に短かったな。
もうちょい書けばよかった。
>>133 長くなる分にはいくらでも大歓迎です
つーことでGJでした!!
溺れてしまえ!
GJ!!
ストレートに孕ませる気満々の宗介に
燃える(萌えるじゃないよw)ぜ!!
GJ!
千鳥のテクニック披露も見たいです!
GJ!
最後の宗介の台詞からして、既に千鳥の目的は達成されてると思った!
ウィスパードの知識で解剖学に則った愛撫とかしたらすげーんじゃね?
解剖学に沿ってってどんな感じだ?
>>133 GJ!!
宗介孕ます気満々ww
>>133 GJ!!
面白かった
中出ししまくりw
最近、職人降臨多くてありがたいな
ふもっふ
142 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 22:23:09 ID:+mB44hDG
せかんどれいど
人妻かなめエロすぎる
着物だしな
>>141>>142 ハルヒの小泉のあれって、フルメタが元ネタだったのかと今気付いたよ
駄文投下します
実践向きでないうえにマイナーカップリング、出落ち注意
水色の涼しげなスカートから伸びる白い足に別の白い足が絡み付き、艶やかな黒髪の人物をあっという間にベッドへと押し倒す。
投げ出された両手に別の掌が重なる。
相手を拘束する意味で重ねた両手は、黒髪の人物からも固く握り締められてしまい、どちらが束縛しているのか判然としなくなってしまう。
多分あたしもカナちゃんもお互いを捕え合って離さないんだ───と三つ編みの人物は思い、大きな丸眼鏡をかけた顔をこれ以上ないほど綻ばせた。
胸元の赤いリボンに自身のリボンを押し当てて、固いブレザー越しに相手の鼓動を胸で感じる。
恥ずかしいほどの早鐘を打つ自分に負けないくらいに相手の胸が脈打っているのに気付いて、身体の芯が熱くて熱くて堪らない。
その熱を溜め息とともに吐き出して、満足気に頬に頬を擦り付ける。
首を振るたびに緑のリボンがしきりに揺れて、中空に円を描いた。
頬擦りする相手がどんな表情をしているのか気になってすっくと身を起こすと、そこには熱に浮かされたように口を開け眼を細めた彼女の姿があって、いてもたってもいられなくなってしまう。
互いに求め合うのに手に入らないジレンマから解放されて独占欲の熱に満ちた視線がぶつかり合い、どちらともなく互いの名を囁き合った。
「カナちゃん……」
「レナード様……」
間。
「サビーナ……今の僕はレナードではないと言ったろう」
「も、申し訳ありません……キョ、キョーコ」
レナード・テスタロッサに間違いを指摘されて、サビーナ・レフニオは動揺しながらも、彼の現在の呼称を呼んだ。
*
ここはレナードの自室。時刻は夜の十時。二人は今現在、コスチュームプレイの真っ最中である。
一流の戦士でありながら、事務的能力にも事欠かないサビーナは、レナードにとって掛け買いのない大事な人材である。
数年前、新型機の性能テストも兼ねて、邪魔なワルシャワのマフィアを一つ潰した。その時に彼女を拾った。
若く、殺しに秀でた女だ。素晴らしい。
だが何よりも、眼が良い。
この世に絶望したような眼。
母親の子宮から生まれ出でて、その産道さえ絶望への道の序章であったというような、絶対的な闇。
だからこその無垢さ。
純黒の思想───だが自分なら、彼女の闇に救いの銀糸を垂らすことができる───彼女なら自分の忠実な信者になるだろう。
レナードは一瞬でそう悟り、サビーナは彼の思った通りに育った。
サビーナを初めて抱いたのは彼女を拾ってから半年が経過した、ある秋の日のことである。
とくに意味は無い。ただ性欲を持て余したから犯した。ただそれだけだ。
一日の業務を終えて報告をしに自室を訪れた彼女を、レナードはベッドに誘った。
彼女は事務的な口調で承諾すると、なされるがままになった。
彼女はその時既に処女ではなかったが、レナードにとってそれは些細なことだった。もともと掃き溜めにいた女だ。何人もの変態に犯されているに違いない。
だのにも関わらず彼女は自分から攻めようとはせず、腰の振りもいまいちたどたどしかった。
まるで今までこんなことは一度もしたことがないような覚束なさで、レナードの背を抱き、小鳥のように唇をついばむ。
「君はまるで、生娘のようだね」
レナードがそう言うと、サビーナは恥に満ちたような表情をして、
「セックスをするのは初めてです。今まで、レイプされたことしかなかったから」
と言った。
レナードは自分の言葉を僅かに後悔し、サビーナの肩を優しく抱いた。
丸い肩か僅かに震え、どこかから嗚咽が聞こえたような気がしたが、眼を閉じていたレナードには誰が泣いているのかわからなかった。
その夜からサビーナは、レナードの一番のお気に入りになった。
他の女を抱くこともあったが、週に一回は必ずサビーナを抱いた。
この日のコスチュームプレイも、そんなある日の出来事である。
*
サビーナにとってコスチュームプレイ───略してコスプレは初めての経験だった。
今まで服装を指定されたことさえない。毎回着のみ着のまま犯された。
だから今回、陣台高校の愛らしい制服と黒髪のカツラを渡されて、柄にもなく胸が高鳴った。
胸元に添えられた愛らしいリボンに、水色のブリーツスカート。
スカートを履くのも人生で初めての経験だった。
履いてみると股が涼しくて無防備な気分になったが、姿見にうつる自分の姿は、当たり前の少女の面影を色濃く残しており、サビーナは自分がまだ二十歳にも満たない小娘なのだと久しぶりに思い出した。
もちろんあの、愚鈍で生意気で愚かで馬鹿でどうしようもなく下劣な千鳥かなめのコスプレをすることは甚だ不本意だが、まぁ、仕方がない。
彼の心があの女にあることは知っている。今更どうにもならない。
それより重要なのは今彼に抱かれているのは、紛れもなくこのサビーナ・レフニオであるということだ。
彼がどう望もうと結局自分を抱くしかないのだ。
精神的にはともかく、肉体的に自分は、誰よりも深く彼と繋がっている。
今はそれだけでいい。サビーナはそう思った。
*
生葉のように潤ったものが枯葉のように軽く唇に舞い降りて、彼女はそれが彼の唇であると理解するより先に欲望のまま吸い付いてしまう。
彼の唇に上唇を甘く噛まれて唇の端から、思わず甘い溜め息が漏れる。
その隙を突いて彼の舌が獣のように割り入って、一つ一つの歯をまるで大切な宝石を磨くようにして舐めあげはじめた。
彼の舌はいつも甘い味がする。
舌でなくその唇も。前歯や歯茎さえも甘く感じられて、飴玉をねぶるように舌を這わせてしまう。
それに加えて今日の彼は、今まで嗅いだことのないデザインされた甘い香りを纏っていて、サビーナはまるで本物の女の子とキスをしているような厄介な気分になってしまった。
その倒錯的な思考を排するように唇を一旦離し、あの女の口調で問い掛ける。
「キョーコ、もしかして香水つけてる?」
「うん。この前駅前で買って来たんだー。ロリータレンピカっていうんだけど……甘すぎるかな?変かな?」
男がつけている時点で変です───という当たり前の事実に目が行かないくらい彼の演技は堂に入っていて、思わず「全然変じゃないよ」と言ってしまう。
ほっとしたように笑って「よかった」という彼の笑顔が眩しくて直視できない。
人を見下すような笑顔をすることが多い彼の、貴重な屈託の無い笑顔がこんな状況でしか見られない、ということを思うと頭が痛くなってくる。
それだけ常磐恭子に成り切っているのだな───と思い、彼女の口調などいつ調べたのだろうか───という疑問が頭を過る。
「こちょこちょ〜」
そんな彼女の疑問を吹き飛ばすようにレナードの手が脇腹で蠢く。
思わず彼女は「きょっひゃぁ!」という意味のわからない悲鳴を上げてしまい、その声に自身の頬を赤らめた。
ブレザーの下から彼の手が潜り込んで、鍛えられているがそれでも女の子らしいお腹をやわやわと揉む。
外気がブレザーの下に入り込んで少し寒いはずなのに、彼が触れた部分だけがじんわりと熱い。
その下にもっと熱く固いものが押し当てられているのに気づいて、眼前で揺れる三つ網の銀髪と長い睫という、女性のモチーフとのギャップにますます頭が痛くなってくる。
腿の間に突き刺さる触りなれた彼の感触に、彼はどこまで変態的な行為に及ぼうと結局はレナード・テストロッサなのだと悟って安心すると同時に、時折耳をくすぐる「カナちゃん」という熱い囁きに
―――自分にとっての彼が何時如何なる時もレナード・テスタロッサであるにもかかわらず、彼にとっての今の自分はあのいけ好かない女なのだ―――
と思い、脳裏を過るあの女の幻影に散弾砲をブチかました。
「あっはっは!」
痛快な幻覚と腹の上を這いずる彼の手のくすぐったさに、思わず笑い声を上げてしまう。
自分らしくもないと思い、女子高生に扮した自分にはお似合いではないかと思い直す。
そして女子高生は笑うものだと自分に思い込ませたのは、データの中で見た輝くように笑うあの女だと気づいて、もう一発散弾砲をブチちかます。
子猫を愛でるように這いずっていた彼の手が、サビーナの笑い声を切欠に獣のように荒れ狂う。
胸元のリボンに彼の右手が鉤爪のようにあてがわれ、切り裂くように解いてしまう。
乱暴だ。雄の本能を剥き出しにした手付きが、あの掃き溜めの町の変態どものそれと重なるのに、なぜもっと触れてほしいと願うのか。なぜもっと触れたいと願うのか。良くわからなくて歯噛みする。
その願いのままに、彼の熱い末端に自身の指先を這わせた。
それだけで彼の全身が気持ちよさ気にのたうつのが嬉しくて、更に激しく彼の剥き出しの野生を扱きあげてしまう。
女性用ショーツの下で充血した彼自身に絡みつくAS乗り特有の皮の厚い指先。
昔彼に尋ねたことがある───私のような無骨な女を抱いて楽しいのか―――そんな君だからこそ良い―――彼はそう答えた。
意味はよくわからない。だがあの女の指先はこんなに固くはないだろう。
それなのに何故あなたは私に、あの女の代わりを求める?
その憤りが唇から掠め出そうになるのに、彼の濡れた切っ先を弄ぶ自身の指は、更に激しく彼を弄んでしまう。
彼自身から出た汁で指先を濡らして、先端のツルツルした部分をくるくると愛撫する。
人差し指と中指の間に暴発寸前の「首」を挟んで、ぬるぬると刺激すると、握り締められた竿がまるで独立した小動物のように蠢いた。
快感に身悶える彼が背筋を反らしたのと同時に身を起こし、脚の間に彼を匿うような体勢───男女が逆の対面座位のような形になって、ベタついたものを必死でしごく。
「気持ちいい?」
「うん」
素直に応える彼の唇よりも、もっと素直な彼の下半身が愛おしくてたまらない。
「ぁぁああ……あぁ」
と喘いで天井を向いた彼の白い首が、まるで自身の掌で暴れる熱いものの裏筋に見えて、サビーナは思わずそこにしゃぶりついてしまう。
顎の線に沿って舌を這わせ、最終的に唇へと辿り着く。
薄紅を孕んだそれを本能のままに舐め、なぜか溢れんばかりに分泌される唾液を彼の口腔に流し込んだ。
「ま、待って……」
彼の制止の声を聞いて、サビーナがあまりに出すぎた行為だったかと後悔し謝罪しようとした矢先に、
「あ、あ、あっあっ」
身を震わせた彼の張り詰めたものの先から、勢い良く精液が吐き出されてしまった。
熱情が尿道を駆け上がる音が聞こえるのではないかという勢いで吐き出された粘液が、彼女のブレザーやブリーツスカート、放心したような顔面に白い濃厚な染みを作る。
夥しい量の精液がサビーナの顔にかかり、頬を伝うそれを彼女は無意識に舐めとった。
舐めとった彼の味を吟味するようにもごもご口を動かす彼女を見て、レナードはもはや我慢ならなくなってしまう。
「カナメ」
女性用ショーツからはみ出した彼自身を握りしめ、レナードは思わずそう口走った。
すぐに失態に気付いたが今更取り繕うのも馬鹿らしい───そうだ。僕はレナード・テスタロッサだ。常磐恭子にこんな立派なものが生えているはずがないだろう───と開き直って張り詰めた自身に手早くゴムの膜を被せる。
「キョー……レ、レナード?」
サビーナは彼の雰囲気の変化を敏感に感じ取り、寸でのとこで彼の呼び方を変えた。
彼は今、常磐恭子ではない。だが私はまだあの女のままで───何故か目尻から涙が溢れてしまいそうな気がして、彼女はきつく眼を瞑った。
「カナメ……」
うっとりとしたようにまた彼女の名前を呼ぶ。
「レナード……」
レナードと呼びつけで呼ばれることが心地好い。
ほとんどの人間は彼のことを尊称をつけて、もしくはMr.Agと呼ぶ。
自分のことをレナードと呼ぶのは一体誰がいるだろうと考え、反抗期の妹やゴキブリのようにしぶといあの傭兵の姿が脳裏を過る。
そして愛しいカナメ。カナメ。カナメ。
「あっ、やっ、あぁあぁぁぁああ……」
サビーナの柔肉にレナードの牙がめり込む度に内臓が少しずつ持ち上げられて、腹の底から甘い吐息が漏れてしまう。
カナメ。カナメ。カナメ。
目の前で痴態を晒すサビーナがいつしか誰だかわからなくなり、脳のどこかが麻痺するように、目の前にいるのは本物のカナメではないかと錯覚する。
「れぇ…レナードぉ……あぁ!んぁ!!」
根本まで納まった肉棒を、腹側の壁を掻くようにして激しく出し入れする。
そのような動き方を彼女が好むことをレナードは知っていた───当たり前だ。彼女とは何度となく肌を重ね合わせてきた。彼女の身体のことなら穴の奥まで知り尽くしている───と彼は思い、サビーナを代入するはずの「彼女」の部分にカナメの名を入れてしまう。
「カナメ。カナメ。カナメ」
相手に問い掛けているのか、自分に問い掛けているのかレナード自身にも判然としない。
ただそう囁くたびに目の前の彼女がカナメに近づくような気がして、熱に浮かされたようにただひたすらに囁やいた。
「あっあっあっあん!やぁ!ぁあ!」
自身の唇から漏れる信じられないような甘い嬌声に気付いて、サビーナの頬が更に赤く染まる。
なぜ私は今日に限って、こんな淫らな声をあげてしまうのか───こんなに甘い声を上げたことは今まで一度もない───だがあの女なら、こんな声を上げるのろう───
彼女はそこまで考えて、こんな時でさえ脳裏を過るあの女の影に散弾砲をブチかます。
彼の蒸れた熱いものが激しく子宮を突き上げるたびに、空想の散弾砲の引き金を引く。
消えろ。消えろ。消えろ。
と念じながらひたすらに散弾を撒き散らすのに、あの女は苦しむどころか、まるで自身のヴァギナが彼のものに貫かれたかのように身をくねらせ、熱い吐息を吐いている。
白く熟れた身体を捩り身悶えるあの女。
その下腹部に見慣れた肉棒が押し当てられているのに気付いて、サビーナは今にも発狂してしまいそうになった。
彼に触れるな。彼を誘惑するな。彼に溺れるな。
と憤り、睨み付けたあの女の唇が僅かに震えて───彼はあたしにゾッコンなの───という言葉を紡いだ瞬間、サビーナは、
「いやああぁぁぁあああぁあ!!!!」
という悲鳴とも嬌声ともつかない獣のような叫び声を上げた。
手にした散弾砲の煮えた銃身を握り締め、銃床を振り上げ何度も何度もあの女の顔面に振り下ろした。
肉と骨が潰れるえげつない音が耳に心地よい。
何度も何度も振り下ろす。
何度も何度も突き上げられる。
何度も何度も喘ぎ声を上げる。
自身の股間からほとばしる汁があの女の鮮血に見えて、時折降り掛かるその汁を思わず舐めとってしまう。
狂ったようにあの女を叩き伏せる自分に、狂ったように腰を叩きつける彼。
呵責の無い一突き一突きに子宮の奥が熱くなって、彼の末端と自分の中心が溶け合って、癒着してしまいそうになる。
「カナメ。カナメ。カナメ」
酷く真剣な瞳でそう呟く彼にこれ以上ないほどの憤りを感じるのに、なぜもっと突き上げられたいと願うのか。
「カナメ。カナメ。カナメ」
ごめんなさい。あの女はもう殺してしまったの───と思って、空想の銃床を持ち上げるとその下には見慣れた顔があって目眩がする。
頬を真っ赤に染めて口の端から涎を滴らせ喘ぎ狂う黒髪の女。
その女の黒髪の生え際から数本ブラウンの髪がはみ出していているのに気付いて、サビーナは今まで叩き伏せていた女が、コスプレした自分自身であったと、一瞬のうちに悟る。
握り絞められていた散弾砲はいつの間にか消えていて、代わりに目の前で乱れる自分自身の両手に、その掌を重ねていた。
雄としての本能など無いはずのこの身なのに、下半身に宿る熱を一刻も早く吐き出したくて、目の前の自分自身のヴァギナに、猛る欲望を叩きつけてしまう。
「カナメ。カナメ。カナメ」
と呟いたのが自分なのか彼なのかもわからない。
「カナメは僕のことが好きかい?」
という問い掛けがどこからか聞こえて、彼女は反射的に、
「わからない」
と呟いた。
わからない。何もかもわからない───わけがないだろ!
自分の唇から漏れた言葉に意識が収束し、朧気だった思考がやっとこ現世へと戻ってくる。
目の前でどこか拍子抜けしたような表情をする彼を見て───しまった。今の私は腹立たしいことにあの女の代わりだったのだ───と思い出す。
「あ……その……」
こんな時にあの女なら何と言うだろう。何と言えば彼は満足するのだろう───と考えてすぐ答えに辿り着いたのに、その答えを口にできない自分に頭にくる。
好きよ───と言えばいいのだ。
彼は自分が好きかと問うた。ならば答えは一つだ。
なのに彼の望むままになりたい自分自身は、不細工な嫉妬心から偽りの告白さえ紡げないでいる。
───ただのエゴから彼の望むあの女を演じきれない私は、なんて愚かな女だろう───彼に必要とされなければ、私は存在する価値すらないというに───言え、言ってしまえ───
悲壮な決意を持って上唇と下唇を抉じ開けて、震える声を上げようとして、
「じゃあカナメ。君の世話をしている彼女───サビーナは、僕のことをどう思ってるのかな?」
という彼のセリフと、知らず流れ出た涙を拭う左手によって言葉を遮られてしまって。
「……彼女はあなたのことが……好きだって、言ってたわ」
という自分のセリフに身体の芯が熱くなって、お腹の中でおとなしくしている彼自身を強く強く締め上げてしまう。
剛直がその締め付けに呼応するように、更に硬く熱くなる。
レナードは大きく息を吸い歯を食い縛ると、全身を波打たせて一心不乱に彼女の腰を突き上げた。
一際煮えたぎる柔肉が肉棒に絡み付いて、一突き一突きの度に理性の手綱を握る手が甘くなる。
レナードの手が乱れた黒髪に添えられて僅かに髪を梳いたかと思うと、地毛に人工の黒髪が絡みつかぬよう、優しくカツラを剥ぎ取られてしまって。
黒髪の下から現れたブラウンの髪は、漆黒の化学繊維との対比でまるで金糸のように見えて、彼は思わず、
「サビーナ。君は美しい」
と呟いた。
サビーナの両手が彼の後頭部を抱き締め、偶然に絡んだ小指が、三つ編みを止めていたリボンをあっさりと解きほぐしてしまう。
癖のついた銀髪が雨のように滴って、その先がサビーナの頬をサラサラとくすぐる。
「れぇ…なーど…さ、まぁ……あ、あっあぁぁぁ……」
と久方ぶりに普段の呼び方で彼を呼んでみると、その言葉の舌触りの良さに今更気付いて、もっと何度も彼の名を呼んでしまいたい心持ちになる。
「レナードさ、ま……レぇナード…様…ぁ…レなぁードぉ…様……」
と一言彼の名を呼ぶたびに、思わず彼の頭や彼の大事な部分を強く締め付けてしまう自分の身体が、恥ずかしいと同時に嬉しくて堪らない。
七度「レナード様」と呟いたところで彼の我慢は限界に達してしまい、腰振りを止め、自身の根っこを彼女の柔肉に深く埋めたかと思うと、
「サビーナ」
ただ一言そう呟いて、痙攣するように達してしまった。
自身の腹の中で弛緩と緊張を繰り返す彼自身を追い込もうと、無意識に内側がやわやわとほぐれ、もっともっととねだるように脈動する。
無数の舌が剛直の側面に貼り付き、内側へと引きずり込むように膣壁が蠢く。
その身動ぎをサビーナが達したのだと解釈したレナードは、ひどく満足気な溜息を吐くと、彼女の中に自身を残したまま目の前の肢体をきつく抱きしめ、耳たぶを甘く噛みながら「サビーナ」とまたしても彼女の名を呼んだ。
*
ぬくいぬくいといった様子で鎖骨に額を預ける彼の頭を抱き締めて、そのまま眠ってしまいたい。
このブレザーのままでは些か寝苦しくて、とっとと脱ぎ去ってしまいたいはずなのに、身を預けきった彼を押し退けるのがこれ以上無いくらい億劫で、彼女はただひたすら銀髪を指で梳いて、彼に甘えられるがままになっている。
デザインされた香料の香りに互いの体臭が入り交じって、真綿に包まれたように眠くなる。
「次はどうしようか」
という彼の言葉さえ朧に聞こえて、次とはいったいなんのことなのかと彼女は疑問に思った。
「サビーナはこの制服は嫌いかい?」
「いえ、嫌いではありません」
あの女と関係がなければ、この胸元のリボンもヒラヒラのスカートもとても物珍しくて。とても女の子らしくて。
「じゃあ次はサビーナはポーランドから陣代に来た留学生で、僕と出会うという───」
とここまで聞いて、漏らさず聞き止めたいはずの彼の言葉なのに、彼の体臭が誘う睡魔にはどうにも抗うことが出来なくて。
いつまでも馬鹿な妄想をする天才の彼に頭を預けながら、薄れいく意識の中───次はサビーナ・レフニオのままで抱かれることができる───ということにばかり思考が行って、その思考さえ次の瞬間には霧散してしまった。
終わりです。お目汚し申し訳ない
次書いたらよろしくお願いします
レナードがアホでかわいかったです!
もちろんサビーナも。ごちでした!
うおお!
すっげGJ!
二人ともキャラが原作らしさがあって凄いな
レナードも普通に考えたら無理ありそうな設定なのに
説得力を感じさせる文章でとても面白かった
素晴らしいものをリアルタイムで読んでしまった…
とにかくGJでした
ううむ、レナードも哀れな奴よのう…
GJ!
サビーナが本命でイイジャマイカレナードとオモタ
乙
カプもシチュもマイナーすぎて吹いたww
161 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 17:51:12 ID:ROC+Z/Yd
あげあげ
期待しつつホス
保守
今日も今日とて全裸待機
ホス
かなめは本当に美しいな…
BSイレブンでふもっふ始まったな。
ドラマガで次の巻の先行掲載もあったしな
ちょっぴりだけど
169 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 22:33:16 ID:4eTsMaB1
つかとらドラの亜美がかなめに見えるんだが俺だけか?
宗かなのクリスマスエロを書いてくださる
職人さんはおらんかのう
あ、ソースケにはクリスマス関係ないか
171 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 09:50:31 ID:3YUGUmFJ
ふもっふ〜
クリスマスにかなめと聞こうとして、CDからMDにダビングしてオリジナルの
メドレーを作っておくソウスケ。
しかし、選曲がみな硝煙くさい。
かなめとテッサの誕生日ほす
かなめとテッサ誕生日おめでとう!
ベリーメリークリスマス!!
「ねえ、ソースケ。今日は仕事とか予定は無いのよね。」
HRも終わって皆帰り支度をしている中、かなめは教科書をカバンに詰め込んでいた
宗介に声をかけた。
「ああ。問題ない。予定は空けてある。」
「そ。じゃあ、今日はあたしんちでクリスマスパーティするから、寄っていきなさいよ。」
本当は今日はかなめの誕生日なのだが、素直に祝って欲しいと言えないかなめは
クリスマスにかこつけて宗介に祝ってもらおうと考えていた。
だがそこは空気を読まないことにかけては定評のある宗介である。
「いや、俺はイスラームだ。キリストの祭りには参加できないのだが。」
「あたしんちだって仏教徒だから関係ないわよ。日本じゃ単なるお祭りなんだから。
単に飲んで歌って馬鹿騒ぎするの。OK?」
ついでにクリスマスイブは日本では恋人達の聖(もしくは性)なる夜でもあるが、
素直に言えないかなめはそれを飲み込んだ。
宗介は少し考え込んだが、やはり空気を読まずに答える。
「いや、一応とはいえイスラームとして教義に反する事は避けたい。」
「……あっそ。」
かたくなに断る宗介の態度に、かなめは不機嫌さを隠そうともせず、吐き捨てるように
言ってからカバンを手にして立ち上がった。
「じゃあキョーコ達でも誘うことにするから。お堅い軍曹様はせいぜい信心深くつつましく
過ごせば良いでしょ。」
「それは困る。」
「何が困るのよ。」
宗介は一つ咳払いをすると、真摯な視線をかなめに向けて言った。
「今日は大切な人の誕生日だ。俺は是非その人の……つまり、その……君の誕生日を
祝いたいと思っていたのだが。」
「えっ……ソースケ……」
その言葉にかなめの鼓動が高鳴った。
「その……ダメだろうか?」
「ずるい……ずるいよソースケ。」
かなめの目から少しだけ嬉し涙が零れた。
それをあわててぐっと拭うと、今度は100%の笑顔といつも通りの大きな声で答えた。
「仕方ないわね。そんなに祝いたいなら特別に許可してあげる。感謝しなさい!」
◇
その頃、メリダ島では……
基地をあげてのクリスマスパーティが行われていた。
地下格納庫の一角を空けて作られたパーティ会場では、有志の隊員による屋台なども
設営されていた。
SRTユニットもクルツ他の隊員が地上で捕獲してきた巨大な野豚を使った丸焼きを行い、
パーティの目玉となっていた。
そのパーティ会場の一角、こってりとした肉の山ののったテーブルを前にアッシュブロンドの
少女……テッサが猛烈なやけ食いを繰り広げていた。
「全く……はむ……らしかに……もぐもぐ……わらしとからめさんのらんりょうびは
一緒れすから……ろちらかは振られる事になるんれすけど……むぐ……らからって、
あっさり休暇申請をらしてかなめさんの所に行っちゃうらんて……んぐっ……そりゃ、
私は一回振られちゃってますけど……もぐもぐ……メリッサ、聞いてるんれすか?」
「はいはい。でもね、あの朴念仁に両方と上手く付き合うなんて器用なことが期待できないのは
あんただってわかってるんでしょ?」
「そりゃ、そうですけど……」
胸焼けしそうな肉の山を猛烈な勢いで片付けているテッサを呆れ顔で見ながら、マオは
3本目のバドワイザーを空けた。
4本目を取りに行こうとして椅子から腰を上げかけたところで、よく冷えたバドワイザーの
缶が目の前に差し出される。
「今夜一緒にどう?」
「却下。」
「つれないねぇ。」
縋る間もなく振られたビールの主……クルツは肩をすくめた。
「あんたパーティにかこつけてあたしをナンパしに来たわけ?」
「いんや、そっちはついででね。ほい、テッサに。」
そう言ってクルツは肉を頬張ったままのテッサにリボンのかかった細長い箱を差し出した。
「ハッピーバースデー、テッサ。」
「へっ? あ、ありがろうごりゃいまふぅ。」
口いっぱいに頬張っているせいでろれつの回っていないテッサの顔は頬っぺたがパンパンに
膨らんでいて、色気も何もあったものではなかった。
「あんたねぇ……クルツもテッサに手を出す気じゃないでしょうね。」
「いんや。今日の俺はしがないメッセンジャーボーイでね。そいつはソースケから。」
「えっ、サガラさんからですかっ!」
思い人の名が出たとたん、テッサは箱をひったくるように受け取ると包み紙を開いた。
中から出てきたのはビロード張りの箱に納まったアクセサリーと便箋が一枚。
「……なんて書いてあるの?」
「誕生日なのに同席できなくてすまない、せめてプレゼントだけでも贈ろうと思う、
自分は日本から君の幸せを祈っている、ですって……ああ、サガラさん……」
「はいはい、よかったわね。」
手紙を抱きしめて夢見心地のテッサを置いて、マオは席を立った。
クルツもその後を追う。
「あれ、あんたの入れ知恵?」
「姉さん……入れ知恵なんてひどいなぁ。俺はソースケにどうしたら良いか聞かれたから
アドバイスしただけだって。」
「まあ良いわ。あの子も喜んでるみたいだし……あとでかなめともめなきゃ良いけどね。」
「ところで……さっきは断られたけど、今夜一緒にどう? 考え直さない?
目くるめくような一夜にするぜ〜」
やらしい目つきでマオの肩を抱こうとしたクルツは、次の瞬間みぞおちに思い一撃を
食らって昏倒した。
それぞれのクリスマスイブが更けてゆく……
今日かなめとテッサの誕生日なのは忘れてたよ
罪滅ぼしに突貫で一本かいてみた
エロなしスマソ
そろそろなげっぱのやつも続き書かないとなぁ…
誕生日滑り込み更新乙ですー
エロなくても皆が幸せなクリスマス見られただけで
自分的にはおkです。ありがとう
乙!
確かに宗介なら、見たこともないオッサンの誕生よりも、かなめの誕生を祝うだろうねえ。
今度は逆に、かなめが宗介の誕生を祝うあたりを考えても萌えるなw
キリストはイスラム教でも預言者なんだが。
ただ、クリスマスの日を決めたのがカトリックというだけ。
異教徒と一緒に祝えるように冬至祭の日と合わせたんだそうです。
だから、この場合、かなめが正しい。
179です
>>183 マジな話をしてしまえばイスラム教ではそもそも誕生日を祝う会も教義に反するという話もあるので…
話の都合上、都合の良い解釈だけつまんでると思ってください
GJ!
宗介は教義で禁じられてる豚肉を堂々と食べるイスラム教徒だし
問題ないと思う
エホバみたいに誕生日を祝うことを許さないって教派もいるし
連中曰く、聖書内で誕生日祝ってるのは悪者だけだってw
厳密には誕生日じゃなくて誕生を記念する日なんだけどね。
だから、この日にキリストが生まれたってわけではないの。
証人はそこんとこ意図的に混同してるね。
非常にスレ違いになるが
そもそもエホバの連中は聖書を無理やり自分たちの思想に合うように曲解してっからな
権威あるものには従えって聖書に書いてあるというのに
エ、エロパロは?
まあ、ここからイスラムは一夫多妻制だから、泣く泣く身を引こうとするテッサに
かなめが助け船を出してやるという感動的なエロパロにつながるのだよ。
僕は書けないが。
その代わり…平等に愛してね。
セックスの頻度も平等だからね。
一日置きなんて寂しくてたえられないと3Pに落ち着くんだろう。
そして日を追うごとに青ざめやせ細っていく軍曹殿の姿が…
そして生命の危機が増すごとになお性欲は高まっていくんだよなぁ
……疲れマラだっけ?
そこは生理学の理論に基づく栄養補給で。
何しろ、ウィスパードだし。
なんか久しぶりに賑わっておりますな
ウィスパードの能力使って宗介をAV男優化かよw
加藤鷹みたいになりそうだ
腰骨すり減らしてがんばる宗介w
種馬化とも。
そういや3Pってありそうなのにここで読んだこと無いな
キャラ的に書きにくいのかね?
なんだかんだ言って三人とも真面目というか純情だからかな
>>198 ここには何度か投下したことがあるが、個人的にはかなめのせいで3Pが成立しにくい
宗介→かなめへの気持ちがはっきりせず、さらに性知識が希薄ってことにすれば3Pも書きやすそう
テッサ→状況を絞り込めば誰とでも、どんな変態プレイも書ける。むしろ普通のエッチが無理。ゴムが無いからアナルで、とか普通。兄貴も変態。
かなめ→宗介以外とはムズい(レイプは例外)。宗介が他の女を抱いているのを、黙って見てるかなめが想像できない。「ソースケはあたしのものよ!」的な?
3Pは文才がないと不自然になる気がする
それと、俺の中の宗介のイメージは「性豪おっぱい星人」だから、体力がなくて貧乳のテッサとは相性がどうも・・・あくまで俺個人の話です
>>199 「性豪おっぱい星人」
その言葉のインパクトが凄すぎてこっちまでそう言うイメージがつきそうだw
>>199 なるほど
原作中にもかなめのヤキモチ描写は散々あるし
確かに宗介が他の女とセックスするのを見てられるかなめってのはちょっと違う気がするな
テッサはなんか有りなんだけどな
職人側から見ると難しい設定なのかもな
うっかりスルーしちまったが
性豪おっぱい星人もなぜか納得せざるを得ないw
テッサが二番手の慎みを持ってる限りかなめは鷹揚そうだけど。
そういう慎みとか気づかいなら得意なはず。
かなめもストレスになるような気遣いは無用だしね。良くも悪くもおおざっぱ。
>>202 >性豪おっぱい星人もなぜか納得せざるを得ないw
全く持って同意。
なんか、宗介って絶倫な印象がありますな。
イスラームから性豪おっぱい星人への流れに吹いたw
206 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 22:30:00 ID:5yr32vcK
そういえばかなめってEカップなんだよなw
宗介が乳ばっかり触るから発育が促進されて・・・
の前からでかかったけどな
つーか宗介は掘られたから処男じゃないけど
童貞なのかな?
掘られたってどこに書かれてるんだ?
確かに経歴を考えれば掘られててもおかしくないけど・・・
掘られ主人公はベルセルクだけで充分
212 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 21:02:54 ID:+yyrBFSX
姦淫したら結婚て言ってたから童貞なんじゃないか?
酒と女に溺れることは愚かな行為と考えてるから遊んだことなさそうだ
あれで童貞じゃなかったら賀東の腕を疑う
>>212 ゲリラ同士でしごきあったりしゃぶりあったりはありそう
それを聞きつけたカリーニンが
そういうことをやると生き延びられないとかなんとか適当に説教したので
以後ソースケはそういうことをやらなくなったんだろうw
ブッシュワイフで童貞捨ててたと知られたらかなめに殺されるだろうな。
テッサも助けてくれなそう。
今頃千鳥は巫女のバイトが終わった頃か
巫女さん装束&姫はじめ&筆おろし
宗介縁起いいよ宗介
かなめもお屠蘇飲んでミイラ取りのドランカー再びで乱れるんだよ
218 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 21:59:40 ID:lyZM+CFU
そのころだと宗介はかなめが好きだということを自覚しているな
良い焦らし期間だ
ふぅ…ふももも…
ふもぉっ…ふぅぅ…
もっふる…もっふるぅ…
ふもぉおおおおおふぅううううう!!!
軍曹乙
ボン太君コスのままヤッてしまったのか?
長大だな…
馬並み
かなめまでボン太君着込んでたらヤダなw
ぼんたくんの性交って…
ボン太くんの中は当然二人とも全裸
ボン太くんスーツは二人にひとつだ
それ以外の支給品や私物はすべて一時没収とする
という電波を受信した
>>214 カリーニン×宗介かッ!?
腐女子か、貴様ッ!
>>226 ボン太くんが一匹、ポツリと横たわってゐた
ふもふ…ふもーふも・・・
横たわったままだったボン太くんがふとそう呟くと、次の瞬間
ぼふっ
ボン太くんの腹部が一瞬大きく飛び出したかと思うと元のように引っ込んだ
ぼふっ、ぼふっ、ぼふっ、ぼふっ、ぼふっ、ぼふっ、ぼふっ、ぼふっ
ふも、ふも、ふも、ふもふるぅ…ふもっ、ふもっ
リズミカルに腹部が膨らんでは縮むのにあわせてボン太くんの口から、悩ましげな声が漏れ始める
そしてそのサイクルは時間と共に早く小刻みになって行き、それにつれてボン太君の声も悩ましさと共に、激しさを増していく
ふぅ…ふももも…
ふもぉっ…ふぅぅ…
もっふる…もっふるぅ…
ふもぉおおおおおふぅううううう!!!
一際高くボン太くんが啼き声を上げると、一度大きく身体をそらせ、そしてぐったりと崩れ落ちた
その後・・・
しん、と静まり返ったそこには、ボン太くんが一匹、ポツリと横たわってゐるだけだった
了
※解説
ボンタ君スーツ(x1)の中に裸で入ったかなめと宗介が、
かなめに挿入して宗介が激しく腰を振り、
最後に二人一緒に昇天した様を書いてみた
ボン太くんの喘ぎ声として
>>219を引用させていただきましたw
上手く入らないと挿入はおろかお触りも難しそうだと思ったが、
やろうと思えば何でも出来るな
というかやっぱりボイスチェンジャーはONにしないと使えないのかw
問題はその行為を『何処で』やっていたかだ
下手をすれば出て来れない事態で誰かに出してもらう事になるんだぞ
メリダ島。出られなくなって共振でテッサに助けを求めるかなめと
思いっきり聞こえないふりをするテッサ。
そういや宗介とヤッてるかなめに
テッサが共振してしまうという同人誌がありましたな。
そのまま閉じ込めておいてやりたいとこでも、裸で二人っきりというのも許しがたい。
ジレンマに悩むテッサ。結局、最後は助けちゃうんだろうけど。
盛り上がってるとこ申し訳ないが、投下する
宗かなのやってるだけの話。千鳥一人称
ここには何度か投下してるけど宗かなは初なんで、おかしなとこがあったら言ってくれ。次回の参考にする
「千鳥」
寝たふり。寝たふり。
「千鳥……?」
寝てる。寝てる。
「……寝てしまったか」
そうよー。もう寝よーね。
*
目の前が真っ暗になる。
子宮を持ち上げるような深い挿入に息が詰まる。意識が途切れ途切れになって、深い穴に落ちるような浮遊感を覚える。
「千鳥……千鳥……」
と彼があたしを呼ぶ声が聞こえる。その声を頼りに穴を這い上がると、目の前に恭子から貰ったペンギン型の目覚まし時計が現れた。
針が刺すのは午前一時。夕飯を食べて、彼に抱き締められたのが昨日の午後八時。なんということだろう、もうすでに五時間もたっている。
朝の彼は酷く疲れた様子だった。目の下には薄く隈が入り、そのことを指摘すると彼は「なかなかタフな作戦だった」と答えた。
そんな彼をベッドに誘うのはどうか?と家で夕飯を食べさせてから思い、思案の末やはり帰したほうがいいだろうと結論を出した時に、何かに耐えかねた様子の彼に後ろから抱き締められてしまって───あとはもう、なし崩しに今にいたる。
毒を注ぐような濃厚なキスと、肌に掌を癒着させるような深い愛撫を互いに施した。
相当に溜まっていたらしい彼のあそこは、太ももを擦り付けただけで熱い精を吐き出してしまう。粘性の高いそれが、あたしの太ももや股間の茂みに絡み付いて、二人の肌の間でニチャヌチャといやらしい音を立てた。
その音を面白がって、わざと音がなるように彼の下半身に足を絡ませる。右膝を彼の股に割り入れて、茂みで右足のももをみがくように、腰を前後させる。
「ふふっ」
大事なとこが刺激されて、これはちょっと気持ち良いかもしれない。
「千鳥……止めてくれ」
たったあれだけで達した自分を恥じていた彼が、あたしと彼との間から上がる、卑猥な音に耐えかねて。
「ソースケはこういうの、嫌い?」
「嫌いとかそういう問題ではない……その、それは汚いだろう?」
「なによ、あんた自分で汚いって思ってるものをあたしの中に出したわけ?」
初めてだったのに。生でいいって言ったけど、中に出していいなんて言わなかったわよ───数ヶ月前の過ちが脳裏を過る。
別に嫌だとは言わないけど、もし出来ちゃってたら、どうするつもりだったのかしらね。
「い、いや、それは……」
ふふん、困ってる困ってる。
あたしのことで困っている彼は凄く可愛い。そう言えば、中で出したことに気付いて眼を白黒させてた彼もなかなか可愛かったなーなんて、当の本人には絶対に言えない。
可愛い可愛いあたしだけのヒーローは、どちらかというと痩せっぽちだ。
大男を素手でのしたり、四十キロの荷物を背負ってジャングルを駆けずり回る力がどこにあるのか、ウィスパードのあたしにもよくわからない。
引き締まった胸に頬を寄せて、深い桃色の乳首に舌を這わせた。舌先から心臓の熱いリズムが伝わってきて、舌が焼け落ちそうになる。きっとこの器官は、パラジウムリアクターなんて比較にならないくらいの力を秘めているに違いない。
「あんたってホント元気よねー。今回の任務は疲れたんじゃなかったっけ?」
先よりもさらに、熱さを増した彼自身を膝でこづく。出したばかりのくせに。朝はあんなに元気なかったくせに。ま、パラジウムリアクター以上なんだから仕方がない。
「前に言ったろう?君は俺に力をくれると。君がそばにいると俺は元気になるんだ」
「えっ?なんかそれって、意味違くない?」
と言った瞬間に世界が反転する。我彼の位置関係が逆転し、あっという間にベッドの上に組み伏せられる。
四つん這いになった彼と、仰向けになったあたしの間に空間が出来て、今まで触れ合ってた部分が少し寒い。彼の肌に触れたくて腰を少し持ち上げると、彼のツルツルした先端が、あたしの濡れた割れ目に触れて、少し焦った。
「焦らなくてもすぐに入れてやるぞ」
なっ、違うわよ!と反論の声をあげようとした唇は、彼の粘膜で柔らかく塞がれてしまった。
彼の長い舌に、口腔内を犯される。それに自身の舌を絡ませて、他愛のないお喋りをする。歯がぶつかり、どちらのものともわからない混じり合った唾液が、互いの口を行き来する。
気持ちいい。どうしよう。身体が溶けてしまいそう。
と、熱で浮かされた頭で思い、文字通り溶けだしてしまった秘部に彼の武骨な指が添えられて。
「むっ……んなぁ…やっむぅ……」
恥ずかしい声。恥ずかしい音。
添えられた指が円を描くように動いて、あたしの液と柔肉をこねくりまわす。
彼の親指が、あたしの一番好きなとこを執拗に擦りあげる。
熱い。痺れる。何か吐き出しそう。
あたしの気持ちいい部分さえ、彼に知られてしまっているのだと思うと、恥ずかしさと嬉しさで少し泣けた。
「ひっひぃ…ん……そ、そーすれ…も、もうちょぅらぁいぃ……」
と舌足らずに要求する。
彼の方でも挿入したくてたまらなかったらしく、速やかにゴムを被せると、あたしの大事な部分に先端をあてがった。
ピタッピタッと彼の先端があたしの柔らかい部分を叩く音が聞こえる。
見てる。彼に見られてる。きっとあたしのあそこは、本当にみっともないことになっているのだろう。あたしの出した汁でシーツが濡れている。今だっていっぱい出てる。少し前はこんなに出なかったのにな……宗介にエッチな娘だって思われたらヤダな。
前はお豆だってこんなに大きくなかったし、中のお肉だって、こんなに熱くならなかった。きっと宗介がいっぱい触るからいけないんだ。などと思い。
「入れるぞ」
と言われたので僅かに頷くと、下半身が壊れそうな勢いで腰を叩きつけられてしまった。
ズボッズボッともジュッポジュッポとも表現できない、信じられないくらい下品な音が部屋に響く。
いつもはポテチ食べながら漫画読んで、ダラダラとしてる自分の部屋が、彼といるだけでこんなにエッチな部屋に変わってしまうなんて。
瑞樹から借りた本によると、宗介の大事な部分は、日本人としては大きい部類らしい。それに体力があるから回数も多いし、最近コツを掴んだらしく、一回一回も長い。
腰の振りも激しい時は凄く激しいし、自分でもよくまぁ、彼の相手を出来るものだと思う。壊れてしまわないのが不思議なくらいだ。
最初は中々入らなかったし、凄く痛かった。それが今は疲れこそすれ、涎垂らして喘ぎ狂うなんて、淫乱な娘にもほどがある。こんな姿、宗介以外には絶対見せられない。
「や、やぁああ!しょ、しょほしゅけぇ!あ、んぁあ、あっあああぁぁあぁ!!」
とかホント頭おかしいと思う。
誰よ、しょほしゅけって?そんな奴あたし自身も知らないっての……でも、声出した方が宗介も喜ぶし、あたしも気持ちいいんだから仕方がない。
気持ちいいのは繋がってる部分ばかりじゃなくて、挿入されてるときに触られると、どこも弾けるくらいに感度が良くて、全身が性器になったような錯覚を覚える。
肩や腰を抱かれるだけでも気持ち良くて、身体中から出ちゃいけない汁まで出てしまいそうな気分になる。
特におっぱいを揉まれる時がヤバくて、たまに、母乳が出るんじゃないか思うときさえある。
しかも宗介ときたら、あたしの胸に興味津々らしい。疲れたときなんか、あたしの胸に顔を埋めて一時間くらいじっとしてたりする。抱き締められてるから逃げられないし、揉んだり顔を擦りつけたりもしない。ただただじっとしている。
彼の股にわざと太ももを当ててみると、ふにゃふにゃのままで、性欲とは別の部分であたしの胸が好きらしい。
でも今は違う。揉んでる。揉みしだいてる。
あたしが痛くないように力を調節しながらも、凄い勢いで揉んでる。
なんか凄い楽しそう。いいな。あたしも揉んでみたいな。宗介におっぱいがあれば、あたしも揉めるのにな……ってバカか、あたしは!
「あっひゃぁ!…あぁんん……そーしゅけぇ…ちょ…ぅあ…揉みすぎ……や、やぁあああぁああ!!!」
あー……こういうのちょっと恥ずかしいわー……。
あたしの股間の中のエッチなお肉が、宗介のを凄い勢いで締めあげてる。なになに、このいやらしすぎる絡み付き方?自分でもコントロール出来ないお肉が、宗介のあそこにしゃぶりついてる。
さっきよりも汁がいっぱい出て、ズボッズボッとかジュルルとかニュルニュルとかヌプッヌプッとか、本当にどうしようもないくらいお下劣な音が、二人が繋がった部分から聞こえて、あーもー……ちょっとあたしのあそこ、エッチすぎるんじゃない?
宗介のあそこがどんな形でどれだけ熱くてどれだけ硬いかを、あたしの大事な部分が覚えてしまって、オナニーしようにも自分の指じゃいけなくなって……いったいどうしてくれんのよ。
お腹の中のいやらしいお肉が、宗介の形に変型して、それが気持ち良くて仕方がないって……とんだ淫乱娘だ、あたしは。
宗介が前言ってた。
「君はイクと奥の方がキツく締まって、無数の唇についばまれるよう……」
最後まで聞かずにぶん殴ってしまったけど、あれはあれで、彼にとっての誉め言葉だったらしい。
あたしとするまで童貞だったくせに一体何を言っているのか。
要するに相性が良いって言いたかったらしいけど、もう少し言い方ってもんがあるでしょうに……。
「ぁあ……千鳥……俺も……ぁうっ」
暴れてる暴れてる。お腹の中ですっごい暴れてる……多分射精してるんだろうけど、ゴムの上からだとよくわかんないのよねー。
規則的に太くなるから多分そうなんだろうけど……初エッチで中に出された時は、痛くてそれどころじゃなかったしね。
ってかこいつ今「俺も」って言った。やーねー。なんかさ、自分がイッちゃってるのバレてるって恥ずかしくない?宗介をイかせるのは楽しいけど、自分がイッちゃうのがバレるのはどうも……まぁ今更なんだけど。
ってかこいつ、あたしがイッたときはほとんど一緒にイッちゃうしねー……っていつまで入れたまんまでいる気よ、こいつ。ゴムとれちゃったらどうする気?
「ソースケさーん、余韻に浸るのはいいけと、ちょっと……」
うわっ、ヤバイ……こいつまた大きくなってる……。
あーなんかまた眼ぇ血走ってるし、身体揺すってるしー、お腹ん中で動いてるし……。
とりあえずゴム換えてからにしてって言いたいのに、うまく言葉にならない。
イッた直後にまた刺激されるのは少し気持ち悪い。余韻を楽しむ間もなく突き上げられるのは、身体の芯がむず痒くなって嫌なはずなのに、しばらく揺すられるとまた気持ち良くなってしまって……ってまたおっぱい揉んでるし。
指の間からあたしのお肉がはみ出てちょっと形が卑猥で……痛くないし、触られるのも嫌いじゃないけど、おっぱいの形が崩れちゃったらどうすんのよ?あんただってイヤでしょう?
って今のこいつにそんな理屈は通用しないのよねー。
「ふっ……千鳥……千鳥……」
はいはーい。千鳥かなめはあんたの目の前で気絶寸前ですよー、ってダメだこりゃ。
また下の方から赤面もののお下劣な音が聞こえてくるし、下半身が勝手に動いて彼の性器にしゃぶりつくしで頭がどうにかなりそうだ。
「あぁ…やっあん、あ、そ、そーしゅけあ、あ、あぁ!んぁ!あああああ!!!」
だー、ヤダヤダ!
恥も外聞もない。呆けたような顔でバカみたいな声出して、あたしのあそこは勝手に動くしで、あたしはとんだ変態だ。
それとも他の娘もこんな感じなのかな?参考に見たビデオではもっと変態的なことしてたし、あたしなんてまだ慎ましい方よね、多分。
ってかこいつもこいつよねー。疲れてるみたいだから夕飯ご馳走してあげれば、夕飯以外の物までご馳走するハメになっちゃって。一回二回ですむかと思いきや、こんなんじゃまだまだっぽくて。
「千鳥、千鳥、千鳥」
はいはい、そんなに呼ばなくても、あたしはどこにも行かないっての。
むしろどっか行っちゃうのはあんたの方じゃない。三日も任務であたしのことほっといてさ、二日で帰ってくるって言ってたから死んじゃったのかと思ったわよ。
それがこんな元気満々でさー、あんた疲れてるんじゃなかったっけ?ってあたしがいれば大丈夫って?あーそー。
「千鳥、千鳥、千鳥」
あーもー、うっさいわねー。そんな切なげに呼ばないでよ。
安心しなさい、あんたの相手はこのスケベな下半身がしてくれるから。
好きなだけやりなさいよ……まったく、しばらくしてなかったから付き合ってあげる。でも、明日も学校あるんだから、ほどほどにしなさいよーっと。
*
とかなんとかしてたら、日付が変わって、もう午前一時。
「千鳥、千鳥、千鳥」
っていつまでこいつは、あたしの身体をいじくり回せば気が済むのか。
二時間くらい前から記憶が曖昧で、身体に力も入らない。やんわりとした拒絶の意志を込めてうつ伏せになったのに、二人の体液で濡れたお尻や、無防備な背中が彼のリビドーを刺激してしまったらしい。
脱力しきったあたしの腰を持ち上げて、後ろからパンッパンッ!って……汁の音じゃないけど、これはこれで下品な音よね……なんかさ、お肉とお肉が当たってるのがイヤでもわかってさ。
それに打ち付けられるたびにお尻の肉が揺れるのがどうも……おっぱいが揺れるのはいいんだけど、お尻がプルプル揺れるのは太ってるみたいでさ、ちょっと恥ずかしい。ま、四つん這いでガンガン突かれて、お尻の穴をガン見されるよりはましかな?
「…あ…あ…あ…やぁ…んぁ…やぁん…んぁ…」
突かれるたびに変な声でちゃうし最悪ー。
この格好だと彼のが凄く深く入ってくるし、引き抜くときお腹側のエッチなお肉と彼のが擦れて、どうしても声がでちゃうのよね。
ってか、絶対宗介意識してやってるし。確実にバレちゃってるよ、あたしがこれ好きだって。
「ぁあ…千鳥……もう、出そうだ……」
マジ何発目よ、こいつ。
二桁いっててもおかしくないし。もしゴム使ってなかったら大変よねー。きっとあたしのあそこ宗介のでベトベトよー。あたしのだけでもこんなぐちゃぐちゃなのにさ。
それにしても、そんなにあたしのが良いのかしらね……ぶっちゃけガバガバじゃない、あたしのって?宗介がいっぱい出し入れするから、最近ゆるくなってきた気がするのよね。
前より簡単に入るし、一回一回が長くなったのももしかして……もし本当にガバガバになっちゃって、宗介に飽きられちゃったらどうしよう……そしたらテッサにとられちゃうのかな?テッサはキツそうだもんね……やだな……ってマジ宗介激しすぎ。壊れたらどうすんのよ。
「あっ!くぅ…千鳥……はぁはぁ……」
出てる出てる。多分。ビクッビクッって太くなって、この内臓が押し退けられる感じ……嫌いじゃないわね。
ま、宗介気持ち良いみたいだし、まだまだキツいみたいね。
それにあんたは知らないだろうけど、あたしだって努力してんのよ?腰周りの筋肉を鍛えて、ゆるくなんないようにって頑張ってんの。
だからさ、宗介、ずっとあたしのそばにいてよ。あんたおっぱい好きでしょ?テッサよりあたしの方が大きくて気持ち良いわよ?……ってか最近また大きくなってきた気がするのよねー。多分、あんたがいっぱい揉むから……ってまだやるわけ!?
「……そ、そーすけ…もう、あたし無理……」
彼の方に向き直って、どうにかそれだけ言った。
ほら、その右手に持ったコンドームの袋を起きなさい。まだ破ってないわね?……そんな残念そうな顔しない。
「……何が無理なのだ?」
なーにしらばっくれてんのよ!
「……エッチに決まってるじゃない」
「……むぅ」
濡れた犬みたいにうなだれても無駄よ。もう無理だもん。明日も学校があるの忘れてない?ってかもう今日よ今日。こんなに疲れちゃったのに五時間くらいしか眠れないじゃない。エリート傭兵のあんたと違って、あたしはかよわい女子高生なの。
「……わかった。だがもう一回だけ駄目だろうか?ほらこのとおり、コンドームの袋も破ってしまったし……もったいない」
あんた今破ったでしょ?隠して破っても音でわかるのよ……そういう姑息なことするヤツとは、エッチしたくないわねー。
「この一回で終わりにすると約束しよう。だからお願いだ、千鳥」
真摯な眼差しでそんなことを言う彼が、うらめしくて仕方がない。
あんたの顔ってこういうとき卑怯よね。海の底みたいに深い瞳で見つめられると、あんたがしたいなら少しくらいって思っちゃうのよね……っていかんいかん!
「駄目か、千鳥?」
彼と眼が合わないようにギュッと瞼を閉じる。
眼を合わせてはいけない。彼の眼はあたしを魅了する魔法の瞳だ。
「千鳥」
声も聞いてはならない。
彼の声はまるで、砂丘を濡らす雨のようにあたしの身体に染み込むけれど、それに反応したら負けだ。
何も返さない。無反応。見ざる聞かざる言わざるの精神で、彼を全身で拒絶する。
「千鳥……?」
こうなってしまうと、彼のすることはいつも決まっている。
あまりに無反応なあたしに不安を覚えた彼は、あたしの口元に手をかざす。もう片方の手をあたしのお腹に置き、耳をあたしの胸に当てると、規則正しい心音と呼吸のリズムを聞きながら、
「……寝てしまったか」
と安心したように呟くのだ。そしてあたしにそっと布団をかける。
まったく、この体力バカときたらこうでもしないと止まらないんだから。
子供の頃から命懸けの取引を繰り返してきた彼は、日常生活では口下手で要領をえないくせに、ベッドの上では高い交渉力を発揮する。
もともと彼は知性のベクトルが一般的でないだけで、頭の回転が速いのだ。でなければとっくの昔に死んでいただろうし、僅か十七歳であの精鋭部隊の軍曹にもなれない。
見知らぬ土地でたった一人で、あたしみたいな電波女をあらゆる脅威から守る。そんな大変な任務を任されるだけ能力を有している彼の言動はいつも、至極理論的だ。ウィスパードとはいえ疲れ切ったあたしの頭では、たちまち言い負かされてしまうだろう。
だから寝たふりをする。狸寝入りを決め込む。
あたしに騙された軍曹は少しだけ落胆の溜息を漏らすと、あたしの身体を抱き寄せて、彼専用の抱き枕に変えてしまう。
抱き枕の胸元に顔を埋めた彼はぬくいぬくいと身を捩り、満足したようにあたしの下の名前を呼ぶ。
「かなめ」
変なところで臆病な彼は、こんな関係になった今も、あたしの下の名前を宝物のように、心の奥にしまい込んでいて。
「かなめ」
あたしそっくりの抱き枕にそう囁きかける彼の温もりは、自分だけの宝物の綺麗な小石を、誰にも見せまいと固く握り締める、愛くるしい独占欲に似ていた。
終わりです。お目汚し申し訳ない
次は
>>234さんのおかげで困難と思われていた3Pネタが思い浮かんだのでそれか、気絶したレイスにムラムラするレナード、もしくは、千鳥のコスプレをしたアラストルにムラムラするレナードの話でも書く
では、次回
ナイスです、乙!
宗介も見事なお猿さん振りですなあwww
アストラルにムラムラってレナードどんだけレベル高いんだよ!
で、投下GJでした!
宗介が純粋でいいなー。
千鳥もエロくて良かったです!
敵地にて監視カメラのある部屋で、
ふたりでひとつしかないボン太くんスーツを分け合い、
頭部→かなめ
胴部→宋介
を着る、という妙にある種のフェチっぽい図を想像した。
当然エロあり。
頭はより防御してほしいからかなめに、でも胴体は俺が体を張って守る、とか宗介に言われて、とか。
敵を油断させるためにあえてやらねばならん、協力してほしい、君の助けが必要なんだ、と説得されてのエチシーンとか。
カメラに最中の顔が映るのが嫌でボン太くんの頭だけかぶるかなめとか。
…うん、電波だな。
>>236 GJでした!
2人ともエロいうえに可愛いなぁ
こっそりコンドーム開けるソースケにワラタwww
>>245 GJ!!
年明け早々エロくて非常によかった
エロかなめ最高
>>245を一読して
>>245氏が恭子コス変態レナードの作者と瞬時に判断したw
3Pでも変態レナードでも楽しみに待ってる
GJ!!かなめだコレかなめだよ!!間違いなく千鳥かなめだぁ!!
>>250 今まで三人称のやつしか投下したことがなくて、せっかく今回は一人称でいってみたのに、こんなとこでバレるとは思わんかったです・・・
これはあの人じゃないか?とか、結構バレてんのかね?
>>252 何、気にするな
そういうのは気がついても言わないのが変態紳士(と淑女)の嗜みだ
>>248 胴部を宗介が装着したら、合体の時に困らないか?
局部露出的な意味でw
それとも下半身部分は外れる仕組みになってるのか?
そんなことばっかり気になるんだがw
いや、バレるのはかまわんのですよ
ただ、毎回エッチする話(エロパロだから当然)だからエッチの描写が似通ってきて「またこういう表現かよ」と退屈させてしまうんじゃないかと
正直「あの人か?」って覚えてて貰えるのは結構嬉しいんです
ただ、文体の癖や今回みたいな後書きみたいなもんでなく、同じ表現ばっかだからとかプレイが毎回一緒という理由でバレたんだとしたら、も少し違う言い回しを考えんといかんなー、と思って
>>255 実は同じ行為を似たような表現で書いても順番を変えるだけで結構違う風に見えるのだ。
>>256 キス→フェラ→アナル
アナル→フェラ→キス
なるほど、大分違うな
>>236 GJ!
言い回しに個性があることと、エッチ表現がマンネリであるかどうかは
別の話なので問題ない
次も楽しみにしています!!
>>255 >>250を書いた者だが
>>245の変態レナード趣向で気付いたので
本文だけでは全くわからなかった
なので気にしないで下さ
れ
個人的には例えパターンが似ている作品だとしても全く問題無いし
気にせずガンガン投下していただきたいが
職人側からすると色々気になるものなんだな…
書いて推敲して投下する労力と苦心は大変なものなのだと
職人のありがみをシミジミ感じた
>>253 無粋なマネをしてしまった
反省している
>>259 >>255の者です
覚えていてもらえてしかも「あの人か?」言われるのは、結構嬉しいもんなんですよw
ただ、便所の落書きのくせにこういうのもなんですが、どうせ匿名なのだから出来るだけ他と被らない表現でいきたいという未熟なエゴがあって・・・俺が勝手に気にしてるだけの話です
それに俺も「あの人か?」ってたまに聞いちゃいますしねw無粋というなら自粛しますが、気になるもんは気になりますから
あと俺個人の話ですが、特に根を詰めて書いているわけでもないので、そんなあらたまらんでもいいです。
むしろ俺の変態趣味の捌け口にこのスレを使っているわけで、むしろこちらこそお世話になっている立場っちゃ立場ですよw
しょほしゅけぇ
で吹いた
本文入力する前に送信しちまった…失礼した
>>260 気を悪くなさってないようで安心した
レナサビ、あの変態シチュでキャラに違和感が無かったのが凄かったので強烈な印象が残ってたんだ
ギャグ的な小ネタかと思いきや、読んでて痛々しく切なくなるし、凄えなと感心した
正直、レナサビには興味なかったが話自体が面白かったよ
ちと褒めすぎて気持ち悪いか?wだが率直な感想なんだ
SS書きさんがいるだけでありがたいぜ!
>>263 サビーナは本編ではニックオブタイムのデジャブくらいしか強烈なシーンがなかった(あとファウラーとの会話←ちょっと独り善がりに聞こえる)ので、捏造が楽でしたよ。武闘派ヤンデレみたいな
むしろ宗介やかなめのようなメインの方が、不自然にならないよう気を使いました
前、レイス×レモンを投下したことがあるんですが、レモンはともかくレイスは活躍のわりに色恋エピがないので、ベッドの上では好き勝手に書けましたし・・・イメージは女版宗介を大人にして、エスっ気を足した感じで
ってか俺の中でテスタロッサ兄妹は、ゲイツより変態なイメージなんですがw
>>263 前スレは全体的に上手かったうえに、結構賑わってたんですがね・・・
戻ってきてくれると嬉しいんですが・・・
変態なテスタロッサ兄妹萌え
前スレ
>>852から分岐した話です
元々こっちがまとまらなくて、とりあえずオチをつけて投下したのが前スレの奴でした
まとめサイトさんに上げて貰ってます、「家庭の医学」です
結局あんまりオチてませんが、にぎやかしに投稿させて貰います
「あのね、ソースケつらそうだから…このままじゃ家帰れないよね?だから」
前屈みになって宗介にぐっと近づき、越えてはいけない領域へそっと、踏み込む。
「もう一回だけ見てあげる…ソースケ、パンツ脱いで…」
「あ、う…」
下着を脱がされ、ぶるん!と弾けた刺激で限界付近だったものをまた放ってしまう。
かなめは白く汚れても構わず微笑んだ。
その表情が悪い感情から来ている様に思えて宗介は構えてしまうが、かなめは気にせず力を失い切らない棒をまた掴んだ。
「あつい…凄いね、何回もおっきくなるね…」
かなめの手の平が精液を絡めながら擦り寄ってくるので、宗介は目の前ががくがく揺れるような心地になる。
気持ち良くてどうにかなりそうだ。
「ち、ちど…千鳥っ!う…!」
最初よりは幾分噴出する量は減って来たが、その分なんだか訳が解らない位気持ち良くなって来て、その事に酷くとまどった。
最初は出ただけ、だったのが、段々違う感じが強くなって来ている。
(きもちいい…)
我慢の末の放尿とは訳が違う。こんなに気持ち良い事が世の中にあったとは。
「千鳥、もっと強くしてくれ…」
「…こう、なか?」
ぷるぷるとした肉の棒を両手で包み、上下に擦る。
宗介が見たこと無い位よがるので、かなめは困ってしまう。
「ねえ、そんなにいいの…?」
「はっ、うう…こ、肯定だ…脊髄が…とろけそうだ…」
こちらに押し付けるようにして上り詰める彼を、かなめはいよいよ口でくわえてみる。
鼻で息をすると、精液の臭いが喉の奥までいっぱいに広がった。
「んっ…」
舌先に触れた宗介の急所を吸いながら舐めると、宗介がのけ反ってまた射精する。
どろりとした液体が喉の奥に飛び込んできて少しむせる。
おしおきの気持ちを込めて根元を強く握ると、すっかり腰砕けになった宗介は女の子みたいな悲鳴をあげた。
「ほんとに…どんだけ出るの?」
「はあ…ちど、り…今のは…何だ…?」
呆けながら同じ事をもう一度して欲しがっているのが判って、かなめは口元の精液を拭きながら少し笑ってしまった。
さっきまで病気かもしれない、って怯えてたのに。
再びこちらに向けて角度を持ちはじめた宗介の股間を見つめながら、かなめはそろりと自分の下着に手を伸ばす。
もうぐじゅぐじゅだ。
「くちで舐めるの、キモチ良かったの?」
こくこくとうなづいてかなめの首筋に猛った棒を押し付けて、宗介は全くやめるつもりがないらしい。
「フェラチオ、って言うのよ」
じんわりと温まった体を持て余して、かなめは目の前の物に優しくキスしてからそっと囁いた。
「あたしも…なめて…」
言ってかなめは宗介の手をとると、自分のふとももまで誘導する。
少々はしたない気はしたものの、もう我慢できなくて、かなめは下着を横にずらして「ここ…」と指示する。
宗介は食い入るようにみつめていた。
指でそっと触れると透明な液でぬるぬるしていて、そのまま人差し指を割れ目に押し込むとぬるん、と関節ひとつぶん沈み込む。
かなめがか弱く鳴いたが苦痛は感じていないらしく、熱っぽい目で宗介をみている。
「そーすけ、お、…おちんちん、を、こっちに…」
求めに応じてかなめの上に四つん這いになって、顔を彼女の股に埋めてちゅくちゅくと吸うと、股間の方でもかなめの手と舌、
そして胸が宗介の下腹やふとももを刺激した。
赤く小さな舌が絡み付く。柔らかい袋を舌で押し、甘噛みしながら、ヘソの中を濡れた指で探るとかなめの額の辺りで竿が跳ね
させて宗介が反応を見せた。
かなめの胸の向こうにその様子を覗き込んで酷く興奮した宗介は、自分も負けじとかなめの性器をねぶる。
唾液ではないものがダラダラ流れ、呼吸もそこそこにヴァギナに舌を突っ込むとアナルに鼻があたった。
こちらも穴、だ。ならば。
「あ…んっ!」
べとべとの液で濡れそぼった人差し指で、ひくつく慎ましい穴をいじる。
かなめの体が緊張にキュウ、と締まる。
「だめ、そこ…だめぇ…」
だめと言うくせにかなめは口も手も仕事を放棄して感じ入っていた。
「千鳥、やめないでくれ」
「ん…ごめ、うぅんっ…!」
再び宗介の物を握ってみるが、全く集中出来ない。
おざなりに舌をはわすかなめに物足りなさを感じながら、彼女の性器をぐちぐちと弄っていた宗介は、突然気付いた。
「千鳥、挿入しよう」
「へ…?」
かなめが何を言われたか理解出来ない内に、宗介はかなめの上から退く。
寝そべって感じ入っていたかなめを起して四つん這いにすると、限界近くまでたぎる棒を彼女の股におしあてる。
「こうすれば君は感じているだけで良いし、俺は君の性器が弄り放題だ。…最高だろう」
「ひ、あ…!」
待って、というような動作をかなめがした様に感じたが、宗介はそれをあえて無視した。
後ろから挿入するのはいつか見たけだものの性交のようで、そう考えると興奮が増す。
角度を併せて手で握ったいちもつの先端をかなめの性器に埋めると、きゅーっと吸い込まれるような感触に襲われた。
宗介は一瞬怯み、そして意を決してかなめの中に突撃を開始した。
「ああっ!あ…ソ…」
かなめの両手が宗介の背を掴み、こわばる。
視界が真っ赤に染まったのは錯覚だろうか。かなめが泣いている気がするが構うことが出来ない。
「やっ…ソースケ、だ、だめ…だめぇ」
「く…ふっ…」
細い腰を掴んで揺さぶって奥へ奥へと打ち付ける。
入口できゅうと締め付けるかなめの口径は宗介を熱く包み込む壁と、奥でもちゅっと吸い付くような感触で刺激することをやめない。
宗介の赤黒い性器を必死に飲み込み、指で尻の穴を弄ると怖がるかなめの白い尻や背中を眼下に望みながら、宗介は度々意識が途切れそうになる。
かなめの中を行き来しながら、これがかつて同僚、仲間、周りの者たちから聞いた男女の行為かとうっすら理解した。
(…気持ちいい)
限界寸前の先端を一番奥にしっかり当てて射精すると、かなめの背筋がビクンと震えた。
まだもの足りず動けば接合部から出しすぎた液体が溢れ、ふとももに、そしてシーツに垂れて広がった。
「はあっ…千鳥、千鳥…!」
「そっ…も、ダメ…んっ…」
未だ威力衰えず、といった状態のいちもつを持て余し宗介が一度退く。
解放されベッドに横たわったかなめの膣から流れ出る物を見て、宗介は自分の中で何かが満たされるのを感じた。
「ちどり」
「…何?」
少しだけ首を動かして宗介を振り向くかなめの姿は目も唇も肩の角度もなにもかもいやらしくて、もう一度さっきのように
むちゃくちゃにしたいと思い、しかしそっと撫でて舐めてもうこのまま動かしたくない、とも思う。
「…気持ちよかった。凄く」
「ふうん…」
「君は、…どうだった?」
「…まだ、なんか」
わかんないよ、かなめは口の中で呟く。正直痛かったし、でも確かに痛いだけではなかった。
(何か、奥で…じんってしてる)
まだ股の間に何か挟まっているような感覚があるし、何より待って、と言ったのに聞き入れてくれなかった事は問い詰めてやりたい位だ。
でも。
「慣れてないから、だと思う、けど…何かはさまってる、みたいな」
「俺もまだ包まれている様な心地だ」
真正面からそう言って、宗介はまだ大きいままでいる自分の物をもにゅ、と掴んでいる。
「ばっ…、ばか!そーいう事…」
「いけないのか?」
まだ出そうなので扱きだした宗介からばっと目を逸らして、かなめは枕に顔を埋める。
「そーいうの!…あっ、あたしのいないとこでして!」
「…そうか」
見てくれたりしてくれたりしたものだから、てっきりかなめの前でするのは良い事なのだと思っていた宗介は少しショックを受ける。
ではかなめの居ない所、となると。
「千鳥、それではどこですればいいのだ?」
「…は?」
「居間か、玄関か…風呂場辺りが妥当だろうか」
至極マジメな宗介の涼しげな顔の下には力強く漲ったアレがあって、何と説明したものか。
頭を抱えたかなめに宗介は「頭痛がするのか?」と不安げに触れてくる。
股がじんじんしてるのも、その奥がきゅんとするのも、顔が赤いのもどきどきするのも、全部今の本当の事。
触れられた肩から「もっと!」と感じた事に正直に、かなめは正面の宗介をみつめた。
「ソースケ、したい…?」
「む?」
向けられた視線の雰囲気に、宗介は鼓動が突然早くなる。
放り出したままだった性器にかなめの指先が触れて、ちゅ、と柔らかく唇も重なる。
「もっとしたい…?」
「む、こ、肯定だ」
「じゃあ…おねだり、してみせて」
「お」
おねだり、とは要求の幼児語だったか。
焦りを感じながら、宗介は至極真面目に口を開く。
「…再度挿入を試みても良いだろうか」
「そんな言い方ダメ。…もっとかわいく」
「かわい…いや、無理だ」
「ムリじゃないよ。ソースケ、かわいいよ?」
ふふ、と笑って余裕しゃくしゃくといった様子の彼女は、もしかすると自分がこの難題に打ち勝てないと判っての態度か。
もう出来ないのか。もっとしたいのに。先ほどの、彼女の中でする射精をもう一度したい。
必死に頭を回転させて、宗介は再度、かなめに向かって口を開いた。先ほどの彼女の言葉を倣って。
「お、…おちんちん、を、君の…いや、その…!」
口元を手の甲で覆ってもう限界だと宗介は俯く。
「ちどり、はずかしい…」
健康的な肌色故、目視は困難だが、宗介は赤面していた。弱りきった彼の姿に自分の中に新しい火が着くのを感じる。
かなめは剥き身の彼にそっと触れた。
「今日はそれで合格にしてあげるね…ソースケ」
手のひらで倒すように押して、再び彼と自分の性器を密着させる。
かなめの笑顔は美しいのに、何故か背中がゾクゾクとして、言い知れぬ緊張に硬く目を閉じて宗介は再度の結合に震えて息を吐いた。
以下エンドレス、という感じです
スレ消費失礼しました
また何か書けたら投下させて貰います
乙&GJ!
最後、SなかなめにMな宗介いいなw
乙!
普通宗かなと書くが、
かなめが攻めでも十分成立するからねえ。
職人さんGJ!
二人ともにエロ可愛いところが実にいい
>>275 GJ!!
とても楽しませていただいた
なんだかんだで投下が続いてありがたい
275です
ちょっとでも楽しんでいただけたようで何より
投下、自分も常に全裸待機で待ってます
保守ついでに、小ネタを。
「おーい、相良」
少し離れた席で、最新の『ASファン』を真剣な顔で読んでいる相良宗介に小野寺孝太郎が声をかけた。
「なんだ」
「ちょっとこれ見ろ」
孝太郎は今ブレイク中のセクシー・アイドルの写真集を開き、宗介に向かって掲げて見せた。開かれているページはトップレスの少しきわどいショットだ。
「このコ、千鳥に似てると思うか?」
宗介はいつもとまったく変わらないむっつりとした表情で、カッチリ三秒ほど凝視したのち、一刀両断にあっさりと切り捨てた。
「まったく似ていないな」
それを聞いて『ほら見ろ』と孝太郎がふんぞり返り、隣にいた風間信二が『しゅん』と肩を落とした。
実は以前から、このアイドルと千鳥かなめが『似ている』『似ていない』で、信二と孝太郎は意見がわかれており、ちょうどかなめが友達とランチに屋上へ行っている今、これ幸いとばかりに宗介に聞いてみたのだった。
「相良くーん、どうして?結構似てると思うんだけど……」
納得いかないらしく信二が食い下がった。
「かなり違うぞ」
「そうかなぁ……でも髪型なんてそっくりだし、顔の作りも結構似てると思うんだけど」
「いや。髪も顔も違うが、なによりあきらかな相違点がある」
「へ?どこだろう?」
何気ない信二の言葉に、宗介は堂々と答えた。
「乳房だ」
――シーン。
宗介の声は、けして大きくは無かったが、のどかな学校の、のどかなメンバーの、のどかな昼下がりだ。
そんな場所に登場するはずの無い単語が登場し、それまでざわついていた教室が一瞬にして静まり返った。
「……は?」
あっけにとられた信二が呆けたような声をもらし、隣にいる孝太郎もぽかんと口を開けたまま固まっている。
「千鳥とその女の乳房には、明確な相違があると言っているのだが……どうした」
凍りついたままの二人に、宗介は怪訝顔を向けた。
「い、いや……その……」
「……見た、こと……ある、の?」
「肯定だ。決して頻繁に、というわけではないが……」
宗介は腕を組み、遠い目をした。
「なぜだか分からんが、千鳥は照明を点けることを嫌がるのだ。――だが、その女との違いを見極める程度なら、問題ない」
誰かがごくり、とつばを飲んだ。
二人どころか、クラス全員が聞き耳をたてている。
「確かに、大きさ自体は大差が無い。しかしながら形が違う。千鳥はもっと張りのあるふっくらした球形で、非常に美しい稜線を描いている。しかも、そのような微妙な下向き加減ではない。重力などないかのごとく堂々と上を向いているぞ」
宗介の声はいつも通り淡々としていたが、心なしか誇らしげな気がする。
「そして乳頭および乳輪だが、どちらももっと小作りでぷっくりしており、なおかつそのようなくすんだ色ではない。なんと言うのか……そう、桃だ。桃を彷彿とさせるよう美しい色合いだ」
宗介は、感慨深げにうなずいた。
(……ナイスおっぱい観察)
(相良君、サイテー)
(リアルおっぱい星人発見……)
(いいぞ、相良!)
張り詰めた空気のなかに、非難と賞賛の気配が混じる。
「その女のさわり心地は知らんが、千鳥のさわり心地は最高だ。正直に言ってその女など、物の数ではないだろう。さらに――」
どこか勝ち誇ったように語っていた宗介は、背後にそそけだつような殺気を感じ沈黙した。
背中に冷たい汗が流れ落ちる。
ぎくしゃくとした動きで振り返ると――
眼前に、鬼気迫る形相の千鳥かなめが仁王立ちしていた。
どす黒いオーラが全身からめらめらと立ちのぼっている。
「ち、千鳥……どうした? ……何をそんなに怒っ……」
かなめは無言のまま机を高々と持ち上げ、彼にたたきつけた。
崩れ落ち、ピクリともしない宗介を引きずり、教室を出てゆくかなめの後姿に、声をかけるものは一人も居なかった。(了)
おっぱいソースケGJすぎるぜ
なんというおっぱい星人w
GJでした!
さすが軍曹、観察力が違う
不純異性交遊で大問題になるとこだが、
会長閣下の寵児だから大丈夫なんだろう。
うむ、バカ宗介の本領発揮ですなあwww
GJ!宗介wwww
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
⊂彡
GJです職人さん
289 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 11:33:48 ID:EA7tO/7a
そろそろほす上げしとく
節分でエロ展開とかしねーかな
「千鳥、君の豆はずいぶんと敏感だな」的な
書いたので投下します
文量多めで前置きが少し長め
後プレイが少しマニアックなんで注意
ただいま電話に出ることができません。ご用のある方はピーという発信音の後にメッセージを録音してください。
ピーッ。
俺だ。相良だ。
千鳥、助けてくれ。
今動けない。
目も見えない。
もしこの留守電を聞いたら、合鍵を持ってセーフハウスへ来てほしい。
待っている。
*
「ってあんな留守電いれられたら不安になるじゃない!しかもあんたの部屋の前に来たら、中から凄い音が聞こえてくるし……もう少しちゃんと状況を説明しなさいよね!」
「す、すまん……だが千鳥、君の携帯のような普通の回線で多くの情報を伝えるのは、非常に危険だ。どこでテロリストが盗聴しているかわからないし、そんな連中に君の護衛である俺が、こんな状態だと知られるのは問題が……」
と弁解する相良宗介を見ながら、千鳥かなめは肩をすくめた。
バイトを終えて携帯の留守電を確認したときは、本当に驚いた。
タフな彼が護衛対象の自分にあんな切迫した声で助けを求めるなんて、余程のことなのだろう。
そう思って彼のセーフハウスに駆け付け、財布に入れておいた合鍵でドアを開けて、室内へと入り込めば。
「ソースケ、大丈夫!?どこにいるの!?」
物音に異常なほど敏感なこの部屋の主が、勝手にドアを開けられたにも関わらず一切の反応を見せない。
普段とは違う静けさと、姿を見せない彼に不安を覚えて彼の名を呼ぶ。すると弱々しい返答が部屋の奥から聞こえてきて。
「千鳥か?リビングだ……来てくれ」
「ソースケ……本当にどうしたぬぉっ!!?」
くぐもった彼の声をたどってリビングへと進むと、そこには──ボン太くんの頭をはめた泣く子も黙るエリート軍曹が、ベッドの下に両手を挟んでうつ伏せになっていて──ごめん、まったく意味がわからない。
「まったく……一体何があったのよ?あたしにもわかるように、常識的な表現で説明してくれる?」
「実は……」
着ぐるみの下からくぐもった声で語られる事の顛末は、真面目に聞くのも悲しくなるほど間抜けな話で、かなめは自分の護衛が彼でいいのだろうかと、半ば本気で考えた。
*
完璧だ、この完成度なら確実に売れる、と傭兵兼死の商人である相良軍曹は、自らの最高傑作の頭部を持ち上げて感嘆の溜息を漏らした。
単体急襲型ボン太くんver.3。
以前に売り出した量産型とは違う。プロ中のプロが部隊の先陣を切るために設計された、新モデルだ。
以前の量産型は火力と操縦性を重視した大隊向けの仕様であったため、大口の顧客にしか売れなかった。
隠密性と機動力を重視する少人数の作戦には不向きで、それが量産型の売上不振の原因となったというのがベルギーの軍需会社、ブリリアント・セーフテック社のマーケティング部門の見解である。
(……だが今回の単体急襲型は違う)
最低限の電子兵装だけを残し軽量化と、メンテナンスの簡易化を計った。戦場ではいついかなる時にマシントラブルが起きるかわからない。
今回の単体急襲型は基礎的な知識さえあれば、オペレーター自身でもある程度の改修が可能な設計になってる。
また、電子兵装を抜いた空間には最新型の衝撃吸収材が詰め込まれており、人体へのダメージはもちろん機材へのダメージも軽減する造りになっている。
例えアマゾンの蒸し暑さのなか一ヶ月以上、銃風雷火に曝されても最後の最後までオペレーターを見捨てない──そういうプロのツールを目指して造られた。それが単体急襲型ボン太くんver.3。
これならば小規模な部隊しかない小口の客にも売れるだろう。間違いない。二の鉄は踏まない。
宗介はセーフハウス内で分解したボン太くんを見ながら、一人ごちる。
「売れたら、今度千鳥にトライデント焼きを奢ろう」
きっと喜ぶ……宗介は不可視の尻尾を振りながら、うれしそうにサベージモデルの頭パーツを頭上に掲げた。
軽い。頭部の重量は以前の半分ほどだ。以前はその重さのために重心がずれ、容易に転倒を引き起こした。
「だが今回は違う」
彼はポツリと呟くと、頭にボン太ヘッドを装着した。
頭部の中に灯りはない。完全な闇。初代を除いたボン太くんシリーズは、カメラによる画像認識を行っていたため本体から電源をとらないと前すらも見えない。
しかし着け心地は悪くない。詰め込まれた衝撃吸収剤により頭部が安定し、激しく動いてもとれることはなさそうだ。
(なかなか良いできだ……これならば売れるだろう)
とボン太ヘッドを外そうとして。
(むっ?)
グイグイッ
(ふん!)
ミッチィッ!
「くぅあ……っ!」
ググッ!
ぎゅーっ。
ギギギ……。
「……はぁ」
溜息の末、彼は気の抜けた声で呟く。
「抜けん」
一人では無理だ……真っ暗なボン太ヘッドの中で遠い目をしながらそう悟った宗介は、胸元の携帯電話を取り出すと、いつも自分を助けてくれる護衛対象の番号を手探りで入力した。
*
「電話をして二時間後、君が来たので迎えようと立ち上がった際に、壁に立て掛けてあったベッドを倒してしまい、今に至というわけだ」
「なんでベッド立て掛けといたのよ」
「解体するにはスペースが足りなかったのでな」
「あぁそぅ」
状況説明を終えた宗介に、溜息混じりに返答するかなめ。
頭が痛い。大変なのはわかるけど、心配して損したわ──こめかみを揉みながらかなめは尋ねる。
「で、あたしはどうしたらいいわけ?とりあえずベッドどかす?」
「そうだな……いや、やはり先に頭を外してくれ。ベッドの下にはおそらく、各種武装が転がっているだろうからな。先に視界を確保して、俺が確認しながら動かさないと危険だ」
「危険ねぇ……」
彼女は部屋を見回す。
丸太でも分断しそうなゴツいナイフに、あからさまに怪しげな色をした小瓶。様々な大きさの弾薬や、まったく用途不明の鉄の塊が床に散乱している。
例の囁きは強力な演算能力や未来の技術は教えてくれても、武器に込められた意図を察知する能力、歴戦の戦士だけが持つ皮膚感覚は教えてくれない。
別に知りたくもないけど……彼女はそう思いながら、部屋の隅に置いてあった工具箱を自分の方へと引き寄せた。
「とりあえず工具箱を探してくれ。確か部屋の隅に……」
「もう見つけたわ」
「そうか。ならば中から赤い取っ手のドライバーを取り出して……」
彼の言うとおり工具箱を開けながら、かなめは溜息をついた。
まったく、こいつときたらいつもいつも余計な仕事ばかり増やして……もし帰りが遅くなったら、ソースケに夕飯の支度手伝ってもらおうかな?などと彼女は思いながら、赤い取っ手を握った。
*
「黄色の取っ手のドライバーでプレートを外して、緑のつまみを回して空気を抜いてくれ」
「つまみってこの醤油の蓋みたいな奴?」
「そうだ」
かなめは宗介の背にまたがり、うなじの上にあるつまみを右に捻った。
逐一質問しながらなので、時間はかなりかかりそうだが、確かに彼が言ったようにメンテナンスが容易な造りになっているらしく、素人のかなめでもなんとか解体することができそうだ。
「それにしても、なんか新鮮ねー」
「何がだ?」
「あんたにこうやって教えられながら作業するってのがさ」
「そうか?」
「そうよー。日常生活であんたがあたしに教えられるようなことがあると思う?度を超した戦争ボケのあんたが」
「……少しはあるだろう。例えば学校の自分の下駄箱に不審な点があった場合の処理、もとい爆破方法など……」
「それはあんた限定の日常だから……どうやったらあんたに、下駄箱の爆破が日本人の日常とかけ離れてるってことを教えられるのかしらね……」
「……むぅ」
まったく……かなめはまたしても溜息をつく。
自分たちにとっての日常と彼にとっての日常のギャップに目眩がする。当然彼の世界では自分は、常識知らずの小娘なのかもしれないが……と考えて、自分もあの囁きのせいで彼の世界に片足を突っ込んでいるのだと、かなめは不意に悟った。
日常生活だけではない。彼の世界でも自分は、彼に命令ばかりしている。
北朝鮮の山奥で、巨人に追われた街中で、あのハイテク潜水艦の中で、自分は彼になんと言っただろう。今は断片的にしか思い出せない。
だが彼の領分であるはずのことを、ウィスパードとはいえ自分のような素人が言うのは、彼のプライドを傷つける行為かもしれない──などと今はどうでもいいことを考えていたら、うっかりネジを彼の足の間に落としてしまった。
「あっ!」
「どうした、千鳥?」
「ううん。ネジおっことしちゃって……少し足開いてくれる?」
と言って彼の背にのったまま上体を反らして──そういえば、ソースケの上にのるのもあんまないわね……いつものられてばっかりだから──などと考えて一人で勝手に赤面した。
かなめの手が宗介の下半身へと伸びて、腿に触れる寸でのとこで静止する。
なんだろう。いつもキビキビとした彼が、妙に足をモジモジと動かしていて。
「……なによ。足開いてくれないと取れないんだけど」
「いや……すまん。今開く」
宗介が苦し気に身を捩る。
「もしかしてあたし重い?だったら退くけど」
「いや、そうではない……ただ……」
その先を言おうとして、彼はなぜか恥じ入ったように口をつぐんだ。そして両足を、腿をすり合わせるように動かし始めた。
「ただ、どうしたのよ?腕でも痛いの?」
「それは問題ない。はまってるだけで圧力はそれほどかかっていないからな……ただ……少し溜ってきたのだ……」
と言われて、かなめはやっとのことで悟った。
「もしかして……おしっこ?」
「……肯定だ」
ボン太ヘッドの中で耳まで真っ赤にして、宗介はそう答えた。
無理もない。ボン太ヘッドがはまってから、かれこれ三時間近くたっている。
実を言うとかなめがセーフハウスに到着したころには、大分切迫した状況になっていたのだ。しかし動けない。当然部屋の間取りは熟知していたが、床には激物や刃物、危険物が散乱していたため目隠しで動くのは危険だと判断した。
千鳥が来たら案内してもらおう……と思っていたが、まさかこんなことになるとは──この状況を甘く見た、彼自身の失策である。
「ど、どれくらい溜ってるのよ?」
「既に尿道の半ばまできている……ように感じる。千鳥、早く解体してくれ」
「早くって……後どれくらいかかるの?」
「俺がやれば後十分ほどで解体できるだろう。だが今の調子だと……三十分はかかりそうだ。ベッドも退かさねばならんしな」
「あんた我慢できそうなの?」
宗介は微かな俊巡のすえ、
「無理だ」
たった一言だけそう答えた。
*
「こらソースケ!観念しなさい!!」
「や、やめろ千鳥!俺は我慢できる!だから早く解体してくれ!!」
「さっき無理って言ったじゃない!なに恥ずかしがってんのよ!おしっこ漏らすほうが百倍恥ずかしいでしょうが!!」
「お、俺は漏らしたりなぞせん!こんな場所で放尿などできるか!!」
両手をベッドに拘束され、視界も失った百戦錬磨のエリート軍曹──のズボンを無理矢理下ろしにかかる──黙っていればモデル以上との呼び声高い、美しいかんばせの女子高生。
彼女の左手にはスーパーのビニール袋が握り締められている。
逃げる。のたうつ。はねのける。
鍛え上げられた肉体を最大限に活用し逃げ続ける彼。しかしそれも限界がある。
両手が拘束されていることもそうだが、切迫した尿意を我慢していることと、彼女を決して傷つけないという決意が、彼の動きを極度に制限する。
尻や腿に触れる華奢な手の感触で、相手のおおよその体勢がわかる。無防備な彼女を蹴りの一撃で無力化するのは、さほど難しくない。だがそんなことは論外だろう。
彼女が無防備に自分に触れてくれるのが嬉しい。こんな自分を信じてくれるのが嬉しい。それなのに彼女を泣かせてしまった。
苦い思い出が宗介の脳裏を過る。
すまない。知らなかったんだ。君がそんな痛がるなんて。
彼女が欲しい。彼女と一つになりたい。そんなエゴを彼女の細い身体に叩きつけた。
涙を流し歯を食い縛り、それでも「やめて」とは言わない彼女に甘えて、自身の精を奥深くまで注ぎ込んだ。
自分が感じていた快感と同じ物を君も感じていたらいいのに、という薄氷のような希望は、君の再奥から流れ出た赤いモノによって粉々に砕かれてしまって。
この世の何よりも大切な人を己の手で傷つけてしまった愚かな自分に、なぜ君は「ありがとう」と言ったのだろう──今でもよくわからない。
「うっふっふ〜、覚悟しなさ〜い」
両足をまたぐようにして拘束し、両手をワキワキと動かしながらかなめは、悪魔じみた笑い声をあげだ。
彼女の手がベルトにがかり、尻の半ばまでズボンをずり下げる。ズボンとともにトランクスも一緒にずり下がり、引き締まった、それでいて白桃のようにみずみずしい尻が露になった。
あまりの良い尻にかなめは一瞬たじろぐ。
「あ、あんた……結構可愛いお尻してるわね……」
ぉお……と感嘆の溜息を漏らしながら、尻を撫でまわすかなめ。
彼のお尻をこんなまじまじと見るのは、よく考えてみたら初めてだ……他の部分は傷だらけなのに、なぜお尻だけこんなツルツルなのだろう──と考えながら彼女は、目の前の尻をリズミカルに叩いた。
ぺぺぺンぺン♪
思った通り良い音がした。
「や、やめろ千鳥!衝撃で、出る……!」
「あ、ごめん。じゃ、下にビニール袋入れるからお尻持ち上げてくれる?」
もはや観念したらしい宗介は、黙って腰を突き上げる。かなめの鼻先に、宗介の良い尻が突き付けられる。
ズボンを膝まで下げ、股間の下にビニール袋を差し入れた。
かなめの位置からは直接、宗介のホースを見ることができない。恐らくこの位置で正しいはずだが、彼のホースは人よりも少し長いのだ。そして少し太い。
参考に読んだ本に、男の人のおしっこの勢いは女の人よりも強いと書いてあった。そのことを思い出し、意を決したかなめは、宗介の半ばまで硬くなったモノを躊躇いがちに握り締めた。
白い指。細い指。垂れ下がる絹糸のような華奢な指が、尿意によって硬くなった、それでいてまだ柔らかい性器に絡み付く。力んだ指先が竿に食い込み、とらえどころのないそれをにゅるにゅるとしごく。
小水とは別のモノが、玉の底から込み上がってくる。
「なっ、千鳥!?ナニをする!!?」
「ナ、ナニって狙いを定めてるだけよ!ってかあんたこそナニ考えてんのよ!……こんな格好で大きくしちゃってサイテー!」
「君が不用意に揉むからだろう?」
「も、揉んでないわよバカ!ちょっと強く握っただけじゃない!!」
憤りとともに更に強く握り締めれば、それはもう指先が食い込まないほど硬くいきり立っていて……ありていに言ってビンビンである。
「も、もう!バカなこと言ってないで早く出しなさいよ!」
と言ってかなめは、彼の先端にビニール袋の口を押し当てた。ビニールのシワが擦れて、デリケートな部分が少し痛い。
「……君が強く握るからなかなか出んのだ……少し緩めてくれ」
「あ、うん」
固く握り締められた指がほどけて、竿を優しく撫でるようになって。
「ち、千鳥……出る」
「うん……ってかそういう言い方やめなさい」
瞬間、宗介の先端から勢いよく小水が吹き出した。
ズババババババッ!
と信じられないような下品な音が聞こえる。ビニールと小水が激しく衝突しているのだ。
弾けた飛沫がかなめの手にかかる。生暖かさが少し気持ち悪いが、今離したら袋の中身がこぼれてしまう。
それに汚いからといって拒絶したら、彼が可哀想だ。そもそもこれは自分から望んでやったことだ。彼は最後まで嫌がっていた。
だから平気。ソースケのなら平気だよ、という意味を込めて、彼女は彼の腰を抱き締めた。
それにしても。
「……長いわね」
「仕方ないだろう……溜っていたのだ」
ボン太ヘッドの下から覗くうなじが、羞恥に赤く染まっている。
恐縮したような彼とは対称的に、下半身は元気に溜ったものを吐き出している。
袋が重くなってきた。最初はビニールに当たるズバババッ!という音だったのが、今は液体に液体が飛び込むジョボボボッ!という音に変わっている。
宗介は昔、女子トイレに盗聴器を仕掛けたことがあった。喫煙生徒を見つけるためだったが、かなめを含めた女子生徒達に烈火の勢いで怒られた。あの時は彼女達がなぜ怒っていたのかわからなかったが、今ならわかる。
なるほど。これは恥ずかしい……お願いだ。聞かないでくれ、千鳥──という願いが通じたのか、水流の勢いが幾分弱まってきた。
先端からチョロチョロと滴るのが宗介自身にもわかる。これはこれで情けないものがあった。そして止まる。
「いっぱい出たね」
ソースケのが溢れちゃいそうだよ……と続けて、彼女はビニールを彼の先端から外した。
「……そういう言い方は止せ」
「え、なんで?でも破けなくて良かったわねー。ペットボトルがあればよかったんだけど……」
いや、そんな大きくなったら入んないか……という言葉を飲み込んで。
「で、どう?」
「なにがだ?」
「すっきりした?」
「……屈辱的だった」
「あっそ。じゃ、トイレに中身捨ててくるから。ビニール袋はゴミ箱に捨てて構わないわね?それと、お尻下げちゃダメだからね?その……あんたの大事なとこまだ濡れてるから……後で拭いてあげるから少し待ってなさい」
「……了解した。早くしてくれ」
遠ざかる足音。尻を突き出したまま精神的にうなだれる宗介。
トイレの方から「うわー、たっぷんたっぷんねー」という聞き慣れた声が聞こえたが、今の彼にはどうでもよかった。
この時間が早く終われば良いのに──ただただそんなことを考えながら、彼は尻を天に突き上げたままで過ごした。
*
「……いつまであんた、大事なとこ膨らましてんのよ」
手を洗い、洗面所から戻ってきたかなめは、開口一番そう口走った。
言い付けどおり尻を突き上げたまま、リビングで待機していた宗介。
洗面所から戻ってきた彼女の視界に最初に入ったのは、白桃のように艶やかな尻と、その下から垂れ下がる野生剥き出しの剛直であり、彼女は見たままのことをそのまま口走った。
「仕方ないだろう……君に触られたのだぞ?……とにかく、早くズボンを履かせてくれ、千鳥」
「はいはい。でも、あんたの……それ、拭いてからだからね?パンツ濡れちゃうでしょ?誰が洗うと思ってんの?」
「だから俺が洗うと……」
「エコよエコ。パンツ一枚のために水出したら勿体ないでしょ?世界平和はよりよい地球環境から生まれるのよ。ミスリルの傭兵ならそれくらい考えなさい」
「む……むぅ」
怒涛の勢いで宗介を言い包めたかなめは、戸棚の上にあったティッシュボックスを手に取った。
中身を数枚抜く。濡らしたほうが良いだろうか?
彼のあそこは自分のあそこと同じくらいデリケートにできていて、彼のあそこは自分にとって、自分の身体のように大切なのだ──そのことに今更気付いて、彼に確認をとる。
「今から拭くけど、ティッシュで平気?濡らしたほうがいいかな?」
「いや、問題ない。そのまま拭いてくれ」
と言って腰を突き出す宗介。
腰を突き出しても、いきり立った先端が彼の顔の方を向いていたため、股の下からは拭くことができない。
仕方なし横に回り、彼の濡れた先端にティッシュをあてがうと、引き絞られた弓のように張り詰めたモノが弾け上がった。
「もう。動かさないでよ。上手く拭けないじゃない」
「す、すまん」
彼の大切な部分が傷つかないよう右手で固定すると、彼女はまるで国宝の彫像でも磨くかのような丹念な手付きで、張り詰めたモノをティッシュで拭いはじめた。
亀頭。カリ。裏筋。竿。それにはしる血管の一本一本。
こんな風にまじまじと彼のモノを見るのは初めてだ。そもそも男を宗介しか知らないかなめにとって、目の前のそれはまるで未知の生物のようであった。
人並みに知識はあるつもりだ。彼とする前にビデオで勉強した。しかしそれには全て、モザイクがかかっていて、大きさや大まかな形はわかっても肝心なところが見えない。自分の性器でさえ普通の形なのかどうか未だにわからない。
まして異性の性器など……今日は大胆に攻めたかなめであったが、普段の彼女はベッドの上ではおとなしく、宗介になされるがままになっていた。
よくよく考えてみたら、手で直に彼のモノに触れたのは今日が初めてである──ど、どうしよう、あたし……エッチな女の子の仲間入り?──とズレた羞恥に顔を赤くして、それでも彼女は拭うことを止めなかった。
「まだか、千鳥?早くしてくれ」
「ちょっと待って……ちゃんと拭かないと、病気になっちゃうから、ね?」
言い訳だ。彼女は自分に憤る。
確かにまだ拭くべきところはある。しかしそれが全てではなく、自分の中にある卑しい好奇心と情動の存在も否定できない。
思ったより複雑な造りをしていて驚いた。
暗がりで見た彼のあそこは、まるで煮えたぎる散弾砲の銃身のようで、見るからに熱く太く硬く──恐怖と恋慕が入り交じった暴力的な造形物で──今、手のなかにあるものとは似てもにつかない。
変にてかてかとして筋張った気持ち悪い形にも関わらず、彼のモノだと思うとなぜこんなにも愛嬌があるように感じるのだろう。
裏筋やカリ首など複雑な部分を丹念に拭う。
時にはティッシュで。時には素手で。彼女はそここそが、男を一番喜ばせる部分だとも知らずに、細く柔らかな指先を優しく這わせてしまう。
拭っても拭ってもどこかが濡れている気がして両手の指、十指をまるで卑猥な舌のように蠢かすと、やっとのことで彼女はティッシュを通して自身の指が、ベタベタに汚れていることに気付いた。
えっ!もしかしてイッちゃった?……いや、これってたしか……。
「ソースケ、ごめん!」
「なにがだ?」
「その……いっぱい我慢させちゃったみたいで」
濡れた指先を弄び、やっとわかった……これって、我慢汁だ。
「俺は我慢など……」
「してるよ。すっごい我慢してる……ずっと大きかったもんね。それってずっと苦しかったってことでしょ?」
「そ、それは……」
「今日はふざけ過ぎたわ……反省する……だから」
セーフハウス内でボン太ヘッドを頭にはめ、ベッドの下敷きになった彼を見たときは本気で呆れた。呆れたを通り越して怒りすら感じた。だから、少し彼にイジワルになってしまったことも否定できない。
「だから?」
「気持ち良くしてあげる」
かなめは宗介の股間を覗き込むと、蒸れた性器を両手で掴み、まるで搾乳をするようにしごき始めた。
*
彼女はセックスが嫌いなのだと思っていた。ただ自分が求めるから、仕方なく相手をしてくれるだけで──いつも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
それなのに彼女に精を吐き出したい衝動と、彼女の肉体ごと精神を独占したいという欲求を押さえられず、大切な彼女に無理強いしてしまう自分に腹が立った。
だと言うのに。
「よ、止せ、千鳥!」
「なんでよ?もしかして気持ち良くない?」
「いや……かなり気持ち良いが、と、とにかく止めろ!」
「だからなんでよ?まさか快楽に溺れるのはいけませーん、とかキリスト教みたいなこと言うんじゃないでしょうね?あんたイスラム教でしょ?ってかいつもあたしで、いっぱいいーっぱい気持ち良くなってるくせに……」
なぜか最後の方は小声になった。
そうだ。この男はいつもあたしの身体で、沢山気持ち良くなってるんだ。あたしに気持ち良くされるのが大好きなんだ。
そのくせ口ではカッコいいことばかり言って……下半身はこんなになってるってのに。
これはイジワルなんかじゃない。素直になれない彼の本当の願望を叶える、慈悲に溢れた行為だ。なんて。
「ぉあぁあ!ち、千鳥!!」
自分の敏感な部分を彼女の清い指が這いずるだけでも我慢ならないのに、不意に得体の知れない、柔らかく、暖かく、湿ったモノに包まれてしまい、彼は間抜けな声を上げた。
ぷりぷりとした感触の熱いモノが、剛直の側面を上下にしごき、溶けだしそうなくらい柔らかく濡れたモノが、張り詰めた先端を飴玉のようにねぶっている。
宗介は一瞬で悟る。
こ、これが噂の、フェラチオというやつか……!?
「くぅ……ち、千鳥!……止めろ、な、なぜそんなことをする……くぁっ!」
「ふぁっへ、にゅれてふぁいひょいちゃいひゃとおひょっちぇ……」
訳:だって、濡れてないと痛いかと思って……。
「く、く、くわえたままで喋るな、ぁあ、あっあ……あぃ!」
耐える宗介。攻めるかなめ。
さるった? 支援した方がいいのだろうか。
なんかいつもと逆で楽しいかも……と、蛇口から直接水を飲むような体勢で性器をくわえながら、彼女は思った。
味は不味くもないし美味しくもない。舌先で先端の割れ目を突くと、粘液が染み出てくるけれど、これと言って感想はない。強いて言えば、これが宗介の味なんだと思う。
「ひぃほひぃひゅい、しょひょしゅけ?」
訳:気持ち良い、ソースケ?
「……な、ナニを言って、ぅあぃ、ぬぉか、わきゃ、らんぁ!」
訳:なにを言ってるのかわからん!
と互いに新機軸の言語で語り合う。
かなめの小さな口内を、宗介の性器がいっぱいに占める。
溶けかけたバターのような舌が、ナメクジのように敏感過ぎる部分を這いずる度に、性器が破裂しそえなほどに張り詰めて、彼女の口内を圧迫する。
大きくなるたびに唇の端から、彼女と彼の混交液が溢れ出る。
溢れ出たそれが彼女の細い顎を伝い、首、鎖骨、ブラジャーを濡らす。その卑猥な液が彼女の乳首まで染みて、彼女は無意識に自分の豊かな乳房を揉んだ。
乳首の先端が愛しい彼の汁で濡れて、今までにないくらい勃起する。ブラジャーに擦れて少し痛い。
彼女は熱を逃がすように身を捩ると、襟元から左の乳房を無理矢理取り出して、いやらしい汁を肌に馴染ますように揉みしだいた。
左手で乳房を揉みながら彼女は、子犬が親犬の乳首を吸うような体勢で、彼の性器に必死にしゃぶりつく。
まるで唇と舌の力だけで性器にぶら下がるような勢いで、しゃぶりつく、吸い付く、からみつく。
しゃぶりつくしてやる。吸い付くしてやる。引っ込抜いてやる。
枯れるまで。死ぬまで。あんたがあたしのものになるまで──そこまで考えて、彼女はやっとのことで悟った──彼があたしを抱き締めるのは、あたしを彼のモノにしたいから、なのだと。
なんてことだ。今更過ぎる。
禁欲的な彼が、あたしを過保護なくらいに大切にしてくれる彼が、ただ気持ちいいからというだけであたしを抱くわけがないじゃないか。
不安だから。どこにもいかないよう、自分であたしを占めてしまいたいと思ったから──なんだ、あたしが彼に抱かれてあげる理由と一緒じゃないか。
性欲はある。抱き合いたいとも思う。だけどこれが、彼をつなぎ止める手段でないと、誰が言い切れるだろうか。
彼も結局はあたしと同じように相手のことを思って、勝手に思い悩んで──と思うと、花が咲くように嬉しくなって。
好き。
たった一言そう呟こうとしたのに、彼の大切なモノが口内を占めていたので声にならない。
けれど、彼の先端を這う舌先が何かを彼に伝えたのか、一際大きく彼が張り詰めて。
「あっあぁ、千鳥、んぁあっあっあっあぁ……ぁあ!」
「むぁ、むぅ……むー!むー!」
張り詰めたモノが口内で暴れだす。舌を這わせた割れ目がパクパクと動いて、いがらっぽい濃厚な汁が大量に流れ出る。
あっという間に口のなかが性器と彼の汁でいっぱいになって、歯や舌に絡み付く。
濃い。凄い匂い。喉がイガイガする──だけど、飲み干してやる。
頬をへこませて、一心不乱に吸い付いた。柔らかい内壁が熱い竿に密着し、玉の底から精を吸い上げる。
その口内の蠢きに反応し、一層力強く竿自体が退けぞって、かなめの上顎を持ち上げる。
絶対に離すまいと、柔らかく蒸れた唇と舌でしゃぶりつき、必死でしがみつくのに、結局はにゅるんと抜け出てしてしまった。
跳ね上がる瞬間にかなめの唇と性器の間に、白濁した橋ができて、彼女の放心したような顔にタパタパと降り掛かる。
かなめの頭が床へと落ちる。宗介の腰が小刻みに痙攣し、熱く濃い汁を吐き出しながら、彼女の顔の上に崩れ落ちた。
「はぁ……ふぅ…あっあっあぅ……あっあっあっあっ」
「むっむにゃ……むぅむぉ……ちょ…しょしゅけ……退い、て……苦し……」
ポカンと開いたかなめの口に、偶然にも蒸れた玉袋が滑り込んだ。舌で必死に押し出そうとするのに、宗介の身体が邪魔になって吐き出すことができない。
その間も彼女の鼻の横に押し当てられた剛直から、火傷しそうなほど熱いモノが溢れ出て、彼女の艶やかな頬や鴉の濡れ羽のような髪を白く汚していった。
あまりの快感ゆえに下半身に力が入らない。むしろ本能的に彼女の顔に強く強く、下半身を押しつけてしまう。
その下で玉を口に含みもがいていたかなめは、鼻と喉に彼の種を詰まらせ、酸欠で失神してしまった。
失神したのちも彼は精を吐き続け、彼女の上半身をぐちゃぐちゃに汚してしまう。
断続的な射精が三分程続き、やっと宗介は彼女が失神していることに気付く。
「ち、千鳥!しっかりしろ!!死ぬな、千鳥!起きてくれ!!」
と彼女の肩を足で揺すり、ほどなく目覚めた彼女に、
「出しすぎよバカ!服までぐちゃぐちゃにしてどうしてくれんのよ!!」
と怒られた。
頭にハリセンをくらう。だが、流石は単体急襲型ボン太くんver.3。最新の衝撃吸収剤のおかげでなんともない。
特に効いた様子もない宗介に腹をたてたかなめは、
「もう知らない!あんた一人でどうにかしなさい、じゃーね!!」
と言って顔中を精液でぐちゃぐちゃに汚したまま、ドアを開け、帰ってしまった。
たまたまマンションにつくまで誰とも合わなかったからよかったものの、もし知り合いにあっていたら変な噂がたっただろう。
「……千鳥」
結局彼が助けだされたのはその三時間後。
自宅で風呂に入り頭を冷やしてもどってきたかなめを、トライデント焼き五つで買収して以後のことである。
終わりです。ちょっと二人の頭が緩いけど、勘弁してください
本当はレナード×アラストル(千鳥のコスプレ)を書こうとしたけど、途中まで書いて悲しすぎる物語になったのたでやめた
では、またなんか書いたらよろしくお願いします
>>307 GJ
ワロタ 二人ともあほだなあw
しかしレナード×アラストル(千鳥のコスプレ)って、怖いもの見たさだが、悲しすぎるだろうww
おつかれー、GJ!
本文ももちろんよかったけど、(2人ともアホかわいい)
「レナード×アラストル(千鳥のコスプレ)」が強烈すぎるw
>>307 GJ!!
こういうアホエロでラブラブな話は大好きだ!
二人とも可愛すぎるw
311 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 00:33:31 ID:yqlFnDTF
GJ!
確かにバカップル振りがよく似合う二人ですなw
お前ら、最終巻がまだ出てないというのに元気だなw
GJ!!
愛のあるかつ実にエロパロらしい話だった
レナード×アラストル(千鳥のコスプレ)…もったいないような怖いようなw
>>307 GJ!!
オモシロエロかった
宗介の羞恥プレイわろたww
レナード×アラストルも読みたかったが、悲しすぎるんじゃ仕方ないかww
>>307です
アラストル(千鳥のコスプレ)は語弊があったかもしれない
要するにアラストルをもとに千鳥のダッチワイフを作って、泣きながら腰を振る話です
レス見てたらなんかもったいない気がしてきたんで、今から書き足して今週中にでも投下します
でも中身はお粗末なもんなんで・・・あと設定からしてアレですが、レナードのキャラが意識的に歪められとるので注意
>>315 おお!乙です
読みたかったと言ってみるもんだな
千鳥ダッチワイフ…すでに悲しさが滲んでくるw
投下楽しみに待ってる
>>315 設定だけでも泣けてくる…
全裸待機してます
GJ
GJ!!
エロかわええーー!
メチャ笑いました〜!
コスプレイもお待ちしてますvv
>>307>>315の者です
書き終えたので投下します
前回のより少し長く、前から4分の1くらいは前置き
エロ描写が遊びすぎて実践向きじゃない可能性あり
Plan 1211アラストルはアマルガムによって開発された最強の対人兵器である。
基本構造は第三世代ASと変わり無いが、体長は2メートル強まで縮小されており、コートなどでカモフラージュすれば人混みに紛れ、連れ立って歩くことも可能である。
その上動きは俊敏で、装甲は頑健。大口径の機銃を搭載しており、歩兵による撃退は困難を極める。
ある意味ではLD搭載型ASよりも、注意するべき代物であった。
そしてこのアラストルをもとにして新たなASの開発がニケーロの邸宅の地下で、銀髪のウィスパード──レナード・テスタロッサ個人によって進められていた。
彼の計画の「かなめ」となる人物を捕えてから、彼の日常は苛烈を極めた。
ある日は北へ、ある日は南へ駆け回り、ウィスパードの能力を活用することもあれば、自分の四倍は生きている爺さんと政治的駆け引きを展開する。
西に苦戦する部隊があれば自ら指揮をとり、東に凄腕のAS乗りが入れば、自らASに乗り込み敵を粉砕した。
そんな毎日の暇を見つけては、設計図に眼を通し、キーボードを叩く。自ら工具を取り、着服した部品を組み立てる。
なにぶんこれは極秘に進められていたため、手助けする人はほとんどいなかった。
ただ一人側近のサビーナだけには、計画のことは説明せずに協力を仰いだが、それも「局部の型取り」だけである。
それ以外は全て自分でやった。スパナを握り、頬をオイルで濡らすのは久々のことだった。
かなめを捕らえて二ヶ月がたったころ、やっとのことでそれは完成した。
「やったぞ」
彼は一言だけそう言うと、疲労のあまりその場に倒れこみ、横たわるASを枕に眠ってしまった。
彼は後に、かなめの心を捕らえて離さない、薄汚い傭兵にこう語っている。
「最後に言っておく。俺は全世界を敵に回してでも、自分の目的を完遂するぞ」
*
次の日の朝、彼は眼を覚ますと、目の前に横たわる「彼女」を見て、短い悲鳴を上げた。
なぜだ?なぜ彼女が……カナメ・チドリがここにいる?……しかも下着姿で。
と混乱し、ほどなくこの「AS」は自分が作ったのだと思いいたる。
そう、彼がここ数ヶ月、寝食を忘れて製作していたのは、彼が愛する千鳥かなめ嬢そっくりのASであった。
年頃の少年の性欲は恐ろしい。彼女を欲しいままにしたいのに、そう出来ないジレンマが、彼をこんな暴挙に走らせたのだった。
*
十歳の誕生日にレナード・テスタロッサは、世界は自分の物だと悟った。
自分が本気で望めば、どんな物でも手に入った。
十代にしてアマルガムのトップに立ち、類い稀なる美貌で、幾多の女に股を開かせた。
美女も醜女もいたが、どちらも自分に媚びいる態度は同じで、特別記憶に残るような女はいなかった。
金が欲しい、と思う必要のないほどの金を手に入れて、こんな紙切れに命を賭ける連中を、秘かに心の中で馬鹿にした。
馬鹿にするのに飽きると、そんな連中の存在すら忘れた。
ある日ふと周りを見回すと、眼に移る人間全てが、紐で吊された肉のマリオネットに見えた。
レナードは自分の手に、その紐の一端が握られていることに気付くと、自分は神だと悟った。
そんな彼の前に、唯一思うままにならない存在が現れた。
ヨブこと、千鳥かなめ。
ただウィスパードであるというだけで、他には雨が似合うことくらいしか取り得のない、ただの女だ。
美しい女だと思った。だが幾多の女を抱いてきた彼にとって、それは宝石の輝きの一種に過ぎず、ここまで恋い焦がれる理由にはならない。
強い女だと思った。そう思って唇を奪うと、儚いくらいの力で頬を叩かれた。
痣どころか痛みすら雨に流されるような、非力な張り手にも関わらず、今も雨が降ると、火が点いたようにジンジンと痛む。
頬に宿った炎が胸を焦がし、ある朝眼を覚ますと、股間が熱く燃え立っていることに気付いた。
彼女の名前を小声で呼びながら、張り詰めた物をしごく。が、それでは逝けなくなってしまった自分に気付く。
これが本物の恋かと頭でなく股間で理解した。
よりにもよってこんな扱いにくい女に惚れるとは──と自嘲気味に笑い、だからこそ惚れたのだと納得した。
この日からレナードは、ありあまる知識とありあまる性欲を糧に、前記したような暴挙に打って出たのである。
*
「僕は今日休みをとる。サビーナ、後のことは頼んだよ」
『お任せください』
地下室に備え付けた内線で、自分が今日休暇をとる旨を伝えるなりレナードは、汚れた作業着を素早く脱ぎ捨て、作業台に横たわる彼女におもむろに抱きついた。
鼻息荒く彼女の小さな肩を抱きしめ、我慢ならんといった様子でカクカクと腰を振る。
彼女の艶やかな黒髪に顔を埋め思いっきり息を吸うと、胸の中がそれだけで満たされて、張り詰めた先端から多量の我慢汁を滴らせてしまう。
なだらかな背中。吸い付くような肌。柔らかい尻肉に指を埋めてみると、予想以上の甘美な感触に心の底から驚く。
なんという肉体だ。素晴らしい。完璧なる美と官能とはこういうものか──とレナードは思い、ここにいたるまでの制作過程を回想した。
*
彼女を邸宅に迎えた際に行った健康診断のデータをもとに、素体となるアラストルの手足を切り詰め、ある程度の形を整える。
パラジウムリアクターを最新式の小型のものに換え、各間接のモーターも貧弱だが小型のものに換える。
彼女に出来る限り体に密着した服を買い与え、彼女の部屋の前にばれないように設置した、ラムダドライバの容器を成形する際に使われる高性能のセンサー測量機で、各部をミリ単位で密かに計測。
その数値をASのマッスルパッケージの耐久力を算出するプログラムをアレンジしたものに代入し、各部の肉の弾性を予想する。
その予想をもとに樹脂の配合や固める時間を調整し、リアルな感触を実現。
その樹脂を人体の形に成形し、アラストルに丁寧に張り付ける。
樹脂の下に電熱線を通し36度2分の温もりを与え、彼女の下着から採取した匂い成分を元に配合した香料を、丹念に肌に擦り込む。
擦り込む際に、しこたま彼女の胸を揉んだのだが、彼は一切の性的興奮を覚えなかった。
黒田清輝の裸婦像を見て勃起する奴がいるか?
モナリザの手を見て勃起する奴がいるか?──彼の精神はその時既に、芸術家の域に達していたのである。
まるでミロのビーナスの肌を研磨するように、彼の心はこの上ない崇高な満足感に満たされた──だのに今、目の前の双球を見つめる彼の瞳には、理性を焼き尽くすほどの劣情の炎が赤々と燃え立っている。
「…んぁ……れぇなーど……ぁあ!」
ブラジャーの下に手を差し入れ彼女の乳房を愛撫するする。彼女の人口声帯が震え、気持ちよさそうな喘ぎ声をあげる。
そして自身の声を恥じるように、両手で顔を覆い、イヤイヤと身を捩る。
ただのダッチワイフではない。これもまた天才中の天才、レナード・テスタロッサのアートであり、戦闘力はなくともベッドの上でネコを演じるには充分な能力を有していたのだった。
「はっ…はぁ……カナメ…」
と自身のアートに呼び掛けるレナード。
両手で豊かなシリコンを揉み、よりこだわりをもって成型した唇に舌を這わせ、息つぐ度に「カナメ」と呟く。
超小型のマッスルパッケージの唇を抉じ開けて、水と電解質を混合した、擬似唾液で濡れた電磁筋肉の舌に自身の舌を絡み付ける。
もっともっとと深く舌を差し入れ、彼女の歯科記録から作ったセラミック性の歯をしごくように舐めあげると、なぜか酷く甘く感じられて頭がどうにかなりそうだ。
プログラムの通りに彼の頬に手を添えて、口腔内を貪り返す彼女が、結局のところ合金とシリコンの塊であるとわかっているはずなのに、何故これほど愛しいと感じるのか。
自身が常軌を逸した変態であることは理解しているはずなのに、腰回りの柔らかく、熱い樹脂に肉棒を押し当てるだけで、果ててしまいそうになる自分に困惑する。
もっと長く楽しむために我慢しようと──こいつは機械だ──と念じるのに、まったくもって効果が無い。
何故だろうかと思いながら唇を離し、彼女の顔を見下ろすと、あどけない物欲しげな表情が視界に入り──その時不意に気付いた。
彼女は僕の娘なんだ。
彼女はレナードが全身全霊を賭けて作り上げた最高傑作である。そして、人間に最も近いASでもある。
自身の作品を我が子のように感じる一流技術者の感覚と、目の前で行われるあまりに人間らしい仕草が彼の父性を刺激して、彼は自分の娘を犯しているような感覚に捕われた。
「カナメ」
と呟いてみると、目の前のカナメそっくりの娘がコクりと頷く。
その瞬間、彼の天才的な頭脳が一瞬にしてとある物語を作り出した──。
僕とカナメ、母親似の美しい娘の三人家族
↓
ミスリルの残党に襲われる僕ら
↓
ソ「千鳥は俺のものだ!」
↓
追い詰められる僕
↓
カ「あなた!危なーい!」↓
カナメ爆死
↓
ベリアルで残党を粉砕
↓
レ「ミスリルを壊滅させたところで僕のカナメは、もう……」
↓
娘「お父さん元気出して……あたしがお母さんの代わりになってあげるから……」←今ここ
「カナメぇ……ふっ……くぅっ……」
レナードは泣いた。何故泣いているのか自分でもよくわからない。
カナメの死を悲しんで泣いたのか、娘の慈愛に感動して泣いたのか、自分の娘を犯す浅ましさに泣いたのか──それとも妄想と現実のあまりの落差に泣いたのか──なにもかもわからなくなって、レナードは泣きながら彼女の乳を揉みしだく。
「あっやぁ……れぇなぁあん…どぉ……ぁ!」
短く叫んだ彼女の肢体が、背を仰け反らせて僅かに痙攣した。
豊かな乳房が更に張り出す。強く掌に柔肉が押し当てられ、指の間から卑猥にはみ出る。まるで両手が彼女の乳房に飲み込まれるような感触を覚え、彼は慌てて手を離した。
離れた両手が下に下がり、ショーツのシミに触れる。
ショーツの中に手を入れて、悪魔の唇のような割れ目にそって指を這わせると、にちゃにちゃと淫らな音がなって、レナードに彼女が達したことを伝えた。
彼女の身体を辿るようにして下に移動し、彼女の濡れた秘部に顔を寄せる。
恥ずかし気に股を閉じようとする脚を無理矢理開かせる。それと同時にショーツを素早く抜き取ると、夢に見た彼女の性器がそこにあって、見ただけで射精してしまいそうになった。
いや違う。これは僕の娘の性器だ……。
と二重三重に勘違いしたことを思いながら、目の前の秘裂を観察する。
「……あんまり見るんじゃないわよ」
という恥じらいの声を聞きながら──形がサビーナのと似ているな──と彼は思った。
陰毛は彼女よりも濃く、色も違う。
しかし秘裂の色合いといい付き方といい、まるでサビーナと瓜二つである。鼻を突く潮風の匂いまで似ている。
盛りの大きな土手に舌の根元を這わせ、先端でブドウの皮を剥くように、彼女の好きな部分を執拗に攻め立てる。
味までサビーナに似ているじゃないか──吸うようにして皮を剥くと、その下から現れた真珠の大きさまでも彼女そっくりで、まるでサビーナを相手しているような気分になる───が、それも当然のこと。
なんせサビーナの性器をもとに、このオナホを作ったのだから。
外見状のデータだけでは、流石に性器の形状はわからない──だが、あの彼女なら実に素晴らしい名器を持っているだろう──と考えたレナードの女性経験の中で、最も良い性器を持っていたのがサビーナだった。
しゃぶるようであり絞るようであり噛み付くようである。
時に痛みさえ覚えるような膣圧と、濡れた和紙のように絡み付く柔らかく、熱く、大きなヒダヒダ。
なんど抱いても慣れない。
もう幾度となく彼女と肌を重ねているはずなのに彼は、毎度、童貞のように素早く果ててしまうのだった。
だから頼んだ。性器の型をとらせてくれと頼んだ。
頼んだと言っても、彼女のレナードへの崇拝っぷりは部下の中でもトップであったため、実質命令したのとかわらない。
「わかりました」
と二つ返事した彼女のズボンをショーツごと脱がし、あえて上着を着たままで型取りした。彼の趣味だ。
シリコンゴムを剥がしやすいよう、あらかじめ性器に離型剤を塗るのだが、奥の方を塗るために挿入した指に反応して、声を押し殺して涙目で喘ぐ彼女が可愛くて、二回いたしてしまった──ということをこの時、妄想に浮かされた彼は完璧に忘れていたのである。
妄想の海に沈んでいたレナードはパニックに陥った。
なぜだ。なぜサビーナに似ている?
という疑問が頭の中をぐるぐるまわるのに──サビーナ似の外見なら、きっと中身も似ているだろう──という期待で股間がこれ以上ないくらいに熱くなる。
その時彼の耳に、
「も…もぅいぃわよ……きて……」
という艶っぽい声が届いて、彼の中で何かの針が振り切れた。
中空を泳ぐ彼女の両手に掌を重ねて、上半身をベッドに強く縫い付ける。
無造作に開かれた股の間に腰を落とし、自身の先端をサビーナ似のそれに押し当てる。
濡れた秘裂にたぎる剛直を挿し入れようとして、両手がふさがったままでは上手く照準があわないことに気付く。
縫い付けていた両手を解放し、生の先端を柔肉に僅かに埋める。
待ち焦がれたといった様子で身悶える彼女の唇を、再び唇でふさいで、舌の動きだけで「愛してるよ」と呟き、そのことを証明するように奥へ奥へと腰を進ませた。
彼自身から出た粘液と独自開発のローションが混ざりあって、酷くみっともない音が上がる。
「あっはっ、気持ち良い、カナメ、気持ち良いよ」
「そ、そういうこといぃわ……ないで…ぁっああ!いぃやぁ!んぁ!」
赤い顔をして涙と唾液でグシャグシャになりながら身悶える彼女を見下ろして、レナードは天に祝福されたような気分になった。
素晴らしい。こんな完璧な性器が他にあるだろうか。この性器に一度踏み込めば、どんな聖人君子でも性の虜になるだろう──とサビーナのことをガン無視して考える。
まるで蛇壺だ。
牙を抜かれ鱗も剥がされ、もはやどちらが頭かさえはっきりとしなくなった、盲目の蛇。
その蛇が油に濡れて、壺の中いっぱいにひしめきあっている。
何匹も何匹も。大小様々な蛇が互いに絡み合い、歯の無い口で噛み付き合う。
すぼまった壺の口から入り込んだ侵入者に、闘争心だけを武器に絡み付き、精一杯の力で絞り上げる。
ただぬめるだけの口で蛭のように吸い付き、文字通り張り詰めた精を吸い付くそうと、身を硬くさせる──まるで毒壺だ。
先端の粘膜から染み入った毒薬が、脳を焼き、腰を振る以外の行為を彼に許さない。
「はぁ…ぃやぁぁあぁん、ぁあ!んぁ!れ、れなぁーどの、ぉ、大きいよぉ……ぁあ!」
実はそんな大きくもない。そう言うように設定したのだ。
「はぁ、はっ!……カナメ……君のが狭いんだよ……ん!」
そう言って、抜けるか抜けないかのとこまで自身を引き抜く。
カリ首が出口に引っ掛かり、彼女のいやらしい肉を引っ張っている。まるでタコのように亀頭に吸い付き、是が非でも離さん、といった風情だ。
レナードは抜けるギリギリまで腰を突き上げると、落下するように一気に腰を突き入れた。
「ひぃきゃあああぁああ!!」
甲高い嬌声が上がる。
狭まっていた肉が乱暴に押し広げられる。
まるで熱したナイフをバターに刺すように性器を突き刺し、ナイフの熱によって油が溶けだすように、愛液とローションが傷口から滴る。
彼女の薄い腹に手を置いて、やわやわと撫でてみると、彼女の中心で自身の欲望が暴れているのが、文字通り手に取るようにわかった。
そのことに興奮し、一心不乱に腰を振る。まるでそういう機械になったかのように、その他一切を排して腰を振る。
「ああ!あっ!いやぁあああ!!れぇなぁーど!こ、壊れちゃうぁやああああ!!!」
涙や唾液や鼻水、あらゆる汁で顔を汚して、赤子のように泣き叫ぶ。
普段の彼女からは想像できないような痴態だ──と考え、普段の彼女とは一体なんだ?と彼は疑問に思った。
そもそも目の前にいるのは誰だ。
「カナメ」
と呼び掛けてみると、
「レぇナードぉ……やぁあぁ!!」
と呼び返された。
しかし彼女はカナメではなく、自分の娘であるはずだ。
そして彼女の中心はサビーナのように、天女の柔肉に突き入れたかの如き気持ち良さを誇っている。
彼は密かに「アヴァロン」と呼んでいる──サビーナの中に突き入れる度、自分の三本目の足は、一足早くアヴァロンの大地を踏みしめるのだ。
造られたアヴァロンに自身の劣情を叩きつけながら、レナードは目の前の謎の女に問い掛けた。
「……君は、誰だい?」
「な、何を言って……ん、やぁ!」
彼女が口を開く間も、絶えず突き上げる。
より一層深く突き入れようと、背中に手を回して、腰を持ち上げる。その瞬間接合部から愛液がはねて、彼女の顔に降り掛かった。
「聞いているんだ」
「ん!……ち、千鳥、か、あっ!……かなめよぉ……きゃっ!」
「嘘つきは嫌いだよ」
不意にわかってしまった。配水管の詰まりがとれるように、全てのことが急激に腑に落ちてしまう。
疑問も何もない。自分は邸宅の地下室で、カナメそっくりのダッチワイフを作り、それに嬉しそうに腰を振っている。ただそれだけだ。
彼女の背中に手を回したとき、気付いてしまった。
より一層の快楽を得ようと、腰を持ち上げたときに感じた違和感。
絶えず仰向けのまま使用されたため、臀部の上にある、膣圧を制御するモーターの熱を逃がすことができず、異常な熱を発してしまった。
普通なら大したことはない。熱を持つといっても他より3℃高い程度で、それほど気にする必要はない──しかし、この危ういところで保たれていた空想と現実のバランスを崩すには、この程度の違和感でも十分すぎて──レナードは再び泣いた。
「うわああああああああああああああ!!!!!!」
雄叫び。そして射殺さんばかりの、激し過ぎる腰振り。
あまりに激しくて、自分の股間が痛い。だがそんなことはどうでもいい。
「いやぁあああ!!やめて、ぃや!ぁあんあ!い、痛い!んぁ!さ、裂けちゃうよぉ……やぁあぁ!!」
「裂けるものか!この僕が造ったんだ……耐久力は折り紙つきだよ!!」
両足を抱いて更に密着を強める。あまりに速いピストン運動のため、摩擦熱が発生し、それを冷却するためにおびただしい量の擬似愛液が溢れだす。
二人の接合部から湧水のように愛液が溢れて、二人の全身をあっという間にぐしょぐしょにする。
「ぁあん……こ、こんなにいっぱぁい…出ちゃって……や!んん……!」
まるでローションプレイだ。
濡れた両手で彼女の両乳を揉んだ。擬似愛液を馴染ますように丹念に、それでいて思いのまま乱暴に揉みしだく。
シリコンと生理食塩水の袋だと、今は正しく理解しているはずなのに、なぜこんなに気持ちが良いんだ?
ラムダドライバに精通した個体であるレナードは、流体に対する知識が飛び抜けていた。そのせいもあって、乳房の再現度は各パーツの中でもダントツで高かったのである。
「カナメ」
レナードはその乳房の間に顔をはさみ、くぐもった声でそう言った。
その声と動きに反応し、彼女の両手が、自身の乳房のわきへとよる。そして彼の顔を乳房でサンドイッチしたまま、圧迫しはじめた。
これも最初から設定しておいた動きである。
憧れだった。沖縄の学校に通っていたときに読んだ「ドラゴンボール」。
その中の亀仙人というキャラクターがこれと同じことをされていた。確か「パフパフ」と言ったか──ずっと夢だった。
だからだろう。貧乳の女も巨乳の女も抱いた。誰彼かまわずキスもした。しかしパフパフはできなかった。
パフパフは本当に自分を愛してくれる女にしてもらうと決めていた──なのに、今日レナードは、パフパフ童貞を失ってしまった──いや、これはダッチワイフだからノーカウントか?
……だかどうしようもなく気持ちが良い。
擬似とは言えアヴァロンだ。
完璧な乳だ。この乳を持っているからカナメ・チドリに惚れたのではないか?と問われれば、真っ向から否定することはできない。
完璧な膣だ。この膣を持っているからサビーナ・レフニオをそばに置いているのではないか?と問われれば、真っ向から否定することはできない。
これ以上は耐えられない。
今僕は、ダッチワイフ童貞を卒業する。
と決心し、顔を胸の谷間から外す。スパートをかけようと、抜けるギリギリまで腰を引いた瞬間──目の前の彼女が消し飛んだ。
生命の危機。人知を超えた集中力──時間の流れが緩慢になる。世界がスローモーションに見える。
見えないはずの物が見える。向かって右側から高速で殺到する、黒く鋭利なつぶて。それが目の前の彼女の頭に着弾する。そして粉砕。
これはなんだ?と思って緩やかな世界の中、目を凝らしてみると──それは先端の尖ったゴツいガトリング砲弾であった。
それと同じ物が目の前の彼女を削り取っていく。
レナードは絶望した。
*
総計1200発。アラストルさえ跡形もなく粉砕する金属砲弾の雨にさらされて、レナードは偶然にも、いや必然にも無傷で生き残っていた。
アラストルだけでなく、彼がのっていた作業台まで木っ端微塵に吹き飛んで、その残骸の上に力なくヘタリこむ。
全裸で茫然自失となった彼の耳に、ドゥルルンドゥルルンという不吉な回転音がとどく。緩慢な動きで音のしたほうを見やる。
狭い地下室に立ちこめる砂埃。反響する回転音。鼻をつく硝煙の臭い。
砂埃の合間から現われたのは、見慣れた人影で。
「レナード様、お怪我はありませんか?」
部屋の出入口には、携行型の大型ガトリング砲を小脇に抱えたスーツ姿のサビーナが、何食わぬ顔で立っていた。
未だ回転し続ける砲身と、そこから吐き出される煙を見れば、彼女がアラストルを粉砕したのは明らかである。
意味がわからない。なぜこんなことを?そもそもなぜ彼女はここに?
という疑問が頭の中をぐるぐる回る。如何にウィスパードと言えど、今の状況はさっぱり理解できなかった。
サビーナは150キロ近くあるガトリング砲を、よっこいせ、と床に置くと、レナードに向かって歩きだした。
歩きながらスーツを脱ぎワイシャツ姿になる。ズボンのチャックを下げ、無愛想だが上品なショーツが露になる。
ズボンとショーツを一緒に掴み、一気に下まで引き下げると、産毛のように細いブラウンの陰毛が露になった。
くるぶしに引っ掛かったズボンとともに靴を脱ぐと、近くにあった椅子に脱いだ物を掛ける。そしてそのまま歩きだす。
未だ状況を理解できないレナードの前に、上はワイシャツと赤いネクタイ、下は黒い靴下を除いて丸裸というあんまりな格好のサビーナが、仁王立ちで立ちはだかる。
蒸れた陰毛が彼の鼻先で揺れる。
「失礼いたします」
サビーナはそう言うと、呆然とした彼の口にいきなり指を突っ込み、自身の指を唾液で濡らした。
そしてその濡れた指で、自分の性器をちゅくちゅくと刺激しはじめる。何食わぬ顔で。さも当然と言った動きで。
いつも通りの無愛想な顔で──しかし、彼の唾液が自身の敏感な部分に触れている。それだけで身体の芯がむず痒くなって、時折眉根を寄せてしまう。
ポカンと開いたレナードの口とサビーナの性器を、彼女の指が無造作に往復する。
最初は股間を撫でるようであった彼女の指が、次第に指先を細めて、自分の体内へと侵入しはじめる。
再奥からにじみ出た汁でベトベトになった指を、レナードの口に入れ、唾液を掬い取ると、それを下の唇で飲み込むようにして、体内へと指を押し込む。
もう片方の手もレナードの口に入れ、指先を濡らす。その濡れた指で自らの芯を剥き、彼の唾液を馴染ませるように柔らかく擦り始めた。
「……ぅん!」
短くサビーナの身体が痙攣し、仁王立ちしていた内股をやや粘性を帯びた汁が一筋流れ落ちる。
尿意に似た快感によってやや内股になった膝の頭から、その淫靡な汁が伝い落ちて、努張した彼の性器に滴る。
敏感な先端で汁が弾け、ポカンとした彼をよそに下半身がビクンッ!とざわめいた。
「申し訳ありません。汚してしまいました」
と言って彼女は、胸ポケットからハンカチを取り出して、銀食器を磨くような手付きで彼の顔を拭った。
「綺麗になりましたね」
互いの体液で汚れたハンカチを丁寧に畳むと、胸ポケットにしまい込む。
その一連の動きを見ても、彼女が一体なにをしたいのか──当のレナードにはさっぱり理解できない。
どうにか自分を取り戻しだした彼は、やっとその疑問を口にしたのに、
「サビーナ……君は一体なにを──」
「では、失礼いたします」
という彼女の一言で遮られてしまった。
レナードの肩にサビーナの左手が乗る。
右手が彼の下半身に伸びて、張り詰めたモノを握り締めたかと思うと、彼女の真のアヴァロンにあっという間に飲み込まれてしまった。
「ぅっあぁああぁあ……!」
「レナード様、気持ち良いですか?」
人工的に作られたシリコンの塊とは違う。本物の人間の熱と柔肉に包まれて、レナードは急速に追い詰められていく。
彼女の両手が肩に回って、彼の銀髪を抱き締める。それと同時に下半身の充血した柔肉が、彼の芯を抱き締めた。
まるで無数のサビーナに抱かれたような感触が、レナードの股間を襲う。
彼女の大切な部分には、汗で濡れたサビーナが裸でひしめき合っていて、破裂寸前の雄が侵入してくるのを待ち構えていたのではないかと思った。
擦れ合う女性特有の柔らかな肉体と肉体。サビーナとサビーナが裸のままで抱き合って、レズビアンのように互いの身体を貪りあう。食うような勢いで互いの身体を舐め合って、器用な指が敏感な部分をねっとりと刺激する。
汗と唾液、下半身から滴るいやらしい汁に濡れ、顔を上気させ喘ぐ彼女らの間に、自分の雄臭い性器が割り行って──その自身の身の丈はあろうかという巨大な性器に、サビーナ達が蒸れた身体を擦り付けているような──そんな感覚が彼を襲った。
レナードの腰の上で、よっこいせよっこいせと、腰を揺するサビーナ。
特に技術があるわけではない。ただひたすらに、性器が素晴らしいのだ。
彼女の引き締まった尻肉が彼の膝に当たり、ぴたんぴたんと情けない音を上げる。
「ひっひっひぃ……うっあ!あ!ああ!あっ!」
「れ、レナード…さま……ぅん…かわいぃです……」
まだ五往復しかしていないにも関わらず、レナードはもはや堪らんことになってしまった。
剛直がサビーナの蜜壺から抜けそうになる度に、小さなサビーナが「抜いちゃダメ」と言うように、カリ首に腕を回して抱きつき、絶対に離すまいとするのだ。
裏筋を両手でギュッと掴み、カリに歯をたてる。痛いくらいに締まる。
実際に彼の顔に押しつけられた彼女の、みずみずしい果実のような乳房と、腹の中で剛直を抱き締める、彼女らの肉体が重なる。
煮えたぎる竿に彼女の乳房や、引き締まっているが華奢な腹、股間の土手と陰毛が擦れる。
それが気持ち良いというように膣全体が実際に蠢いて、彼自身を更に追い詰めていく。
「ぅん……先ほどお借りした唾液……お返ししますね?」
サビーナが激しく彼の唇を吸う。
相手の唇を引きちぎらんばかりの強烈な吸いつきと、犬のような乱暴な舐め方。
顔の下半分をあっという間に唾液で汚す。激しく顔を動かしたので、眼鏡が少しズレた。だがそんなことはどうでもいい。
唇の間に彼女の舌が割り入って、唾液を彼の口内に流し込んだ。唇の端から互いの交ざり合った液が流れ落ちる。
その滴った唾液を舐めとるようにサビーナの頭が移動し、それにつられて腰がストンと落ちた。
ズルゥ……と根元まで飲み込まれて、剛直の四方をサビーナに囲まる。彼女らはニヤリと笑うと、剛直に股間を擦り付けて自慰をし始めた。
ポールダンスをのように足を絡ませ、腰を上下させる。慈しむように白い頬を擦り付けたかと思えば、実際に彼女がしたように犬のように舐め始めた。
幻聴が聞こえる。
肉棒に絡み付いたサビーナ達が、口々に何かを囁いている。
「大好き」
「はなさない」
「ずっと一緒にいて」
目の前の彼女は何も言わない。ただひたすら息を荒げ、不器用に腰を振っている。
彼女のこんな言葉は聞いたことがないし、彼女の性格と立場を考えれば言うはずも無い──これはきっと自分の思い上がりが生んだ幻だろう、とレナードは考えた。
「ぁ…ああ!ぅっ……ふっ…あああぁぁ!」
「ぁあ…!ぅん!……またお口が…汚れてしまいましたね……んぁ!」
膣内の柔肉が無数の手や足、舌のように絡み付き、発射寸前の肉棒をしごきあげる。
腰を僅かに回すだけでジュルリジュルリ……と淫靡な音がたち、涎のように接合部から愛液を滴らせた。
サビーナの腹の中の彼女らの腰が激しく、淫らに動き、我彼を追い詰めていく。
やがて愛液に濡れた小人達が絶頂に達する。腰を小刻みに痙攣させ、目の前の巨大な肉棒を力一杯抱き締め、柔らかな、それでいて引き締まった肉体をこれでもかと押しつける。
急激な膣の収縮。柔肉がやわやわとほぐれ、それでいて万力のように肉棒を締めあげた。
愛液が大量に溢れて、彼の玉の底から精が湧き上がり──先端から濃厚な種を吐き出してしまう。
「うっあ……ぅう、あ、さ、サビーナ……あぁあぁぁ!!」
「ひゃぁ……ん!…れぇ、レナードさ、ま……やぁぁぁぁ……」
腹の中のではサビーナ達が白濁液にまみれ、歓喜のダンスを踊っている。膣壁がやわやわと蠢き、最後の一滴まで残さず搾り取ろうとする。
小さなサビーナが互いに手を繋ぎ、マイムマイムを踊りだす。締め付けが緩んだかと思えば、再びすぼまって、硬く勃起した乳首を肉棒に擦り付ける。
亀頭の先がパクパクと開き、ダラリと精液が溢れ出る。
その汁を彼女ら総出で、犬がミルクを飲むような形で舐めとりはじめる。それに刺激されてまた出る。それを飲み干す。出る。飲み干す。その繰り返しが三分ほど続く。
レナードの銀髪が過労で更に白くなった頃になって、サビーナは、
「大量に出ました。健康状態は良好です」
と言って腰を浮かした。
引き抜かれる肉棒に追いすがるように、小さいサビーナ達がカリ首に手を掛ける。それを無視してチュポンと引き抜くと、それに刺激されてまたしてもダラリと精液が溢れ出た。
それを見た彼女は彼の前に、ぺたんと女の子座りをすると、彼の元気が無くなりかけたモノを口に含んだ。
一気に根元までくわえ、頬をへこませズズズッと吸引する。カリ首に唇を引っ掛け精液を舐め取った。
自分の性器にも大量の白濁液が残っているにも関わらず、サビーナは胸元から先ほど使ったハンカチを取り出すと、レナードの下半身を拭い始めた。崇拝する彼の大切な部分だからと、不潔にならないよう丹念に拭う。
そんな彼女を見下ろして、彼はやっと、ずっと聞きたかったことを口に出した。
「なぜ、だい……?」
「いつまでも濡れたままにしておくと菌が繁殖して危険ですから」
「いや、サビーナ、そのことでは──」
「は、失礼しました……いえ、貴方の大切な部分が、いかにも苦しそうだったので……処理を……いけませんでしたか?」
「いや、ありがとう……気持ちよかったよ……身体は大丈夫かい?」
「はっ、今日は偶々安全日でしたので、問題ありません」
「そうかい。安心したよ……」
いや、そのことではなくて。
「君がなぜここに……なぜガトリング砲を……?」
肉棒を拭い追え、股の下から手を回して肛門周辺を拭いていた彼女は、さも「ああ、そのことですか」と言った表情でレナードを見上げた。
「貴方が本日休暇をとっていたのは知っていたのですが、Mr.カリーニンから通達がありまして──」
「通達?」
「えぇ。手製のボルシチを用意したので、時間があれば自室に来てほしいとのことです。時間は指定されておりません。本日中に行けば問題ないかと思います」
「その報告をしに僕の部屋に……それで?」
「私がドアをノックした瞬間、部屋の中から貴方の叫び声が聞こえたので、非常事態と判断し突入しました。地下室への入り口が開いていたので、忍びより、置いてあったガトリング砲を使って──」
「置いてあったガトリング砲?」
サビーナ専用のエリゴールも、大型のガトリング砲を装備していたことを、レナードは不意に思い出した。
非常に重く、使いかってが悪い武器だが、彼女はガトリング砲が気に入っていた。撃つとスカッとするらしい。
それにしてもガトリング砲──この部屋はアラストルの部品しか置いていないはずだか、まさか──彼女が入ってきた地下室の入り口を見やる。
そこには案の定、アラストルに搭載する予定の、M9の頭部チェーンガン並みの破壊力を持つ化け物ガトリング砲が転がっていた。
使い方を間違えば脱臼ではすまない。
「よく使えたね……それにしても、やりすぎじゃないかな」
「貴方が拘束されているように見えたため、危険と判断し、粉砕してしまいました……申し訳ありません」
危険なのは君だよ……という言葉を寸での所で飲み込む。
「いや、僕の身を案じてのことだからね……気にしなくていいよ」
「ありがとうございます」
と言ってサビーナは、拭き終えたハンカチを胸ポケットにしまった。
不潔だと思ったが、レナードは余計なことは言いたくなかった。
何故なら彼女の嘘を、彼は見抜いていたからである。
「サビーナ、少しじっとしてくれないか?」
放置されたレナードの作業服を取りにいこうと立ち上がりかけた彼女を、彼は呼び止めた。
彼女の胸ポケットからハンカチを抜き取り「君も拭いたほうがいい」と言って、ハンカチを彼女の股間にあてがう。
「貴方にこんなことをさせるには……」
「気にしなくていい。僕がしたいからするんだ」
中指の先で股ぐらの柔肉を圧迫すると、ドロリと精液が流れ出た。それを掌で掬い、テラテラと光る唇をハンカチで拭う。
──貴方が拘束されているように見えたため、危険と判断し、粉砕してしまいました──
嘘をつくな──レナードは考える。
常に冷静な君が、裸で抱き合う男女を見て、危険だと判断するわけがない。
覆い被さっている側の僕が、拘束されているように見えた──そんな訳がない。
地下室に来たまでは本当だろう。
雄叫びに似た悲鳴。現実に絶望した僕の叫び声は、君の鋭敏な耳に、助けを求める泣き声に聞こえたかもしれない。
だが君は、凍り付いた水面のように揺るぎない精神で、目の前の痴態を眺めたはずだ。
僕がカナメを抱いている。
それを心の底から理解したはずだ。全てを正しく理解したはずだ。
たった一つ、僕が抱いていたカナメが、ダッチワイフであったこと以外は。
許せなかっただろう。崇拝の対象に抱かれている女が、カナメであることが許せなかっただろう。
今彼女を殺したら、自分がどうなるかわかっていたはずだ。
もし本物のカナメを君が殺していたら、僕は君を同じように殺したと思う。
彼女を殺すことで僕がどう思うか──君がどうなるか──そして世界がどうなるか──全てを正しく理解した上で、君は彼女を殺す判断を下した。
君は女の本能にしたがい、戦士としての全能をかけてガトリング砲の引金を引いたはずだ。
殺す。
だがそうはならなかった。もとよりそうなるはずがなかった。
彼女は生きた特異点だ。死ぬはずが無い。必然的な偶然が折り重なって、彼女の盾となるだろう。
だから僕は安心して、君にカナメを任せておけるのだ──そこまで考えて、レナードはポツリと呟く。
「嘘つきは嫌いだよ」
彼の唐突な物言いに、困惑した表情を浮かべるサビーナ。
そんな彼女をよそに股間を拭き終えたレナードが、スッと立ち上がる。
彼女の胸ポケットにハンカチを収め、手を洗おうと地下室の洗面台へと向かう。蛇口を捻り、手を水にさらす。
嘘つきは嫌いだよ。だが、まぁ──
「君のことは、嫌いじゃないけどね」
彼のその言葉は流れる水の音に隠れて、スーツを着ていた彼女の耳には届かなかった。
「サビーナ」
蛇口を絞り、彼女の名を呼ぶ。
「はい」
「パフパフという言葉を知っているかい?」
「知りません」
「じゃあ、今夜教えてあげるよ」
彼女を振り返り、胸に視線をそそぐ。
ツンと突き出して感度の良い、理想的な乳房だ。しかしそれほど大きくはない。
果たしてパフパフできるだろうか──とレナードは悩んだが、この後食べたボルシチによって彼は腹を壊し、パフパフを教えるどころの話ではなかった。
終わりです。ちょっと長すぎた。次書くときはもう少し短めにします。
次は多分アホアホの宗かなか、ガウルンとこの双子でも書きます。
では、また。
GJ!
前半、ちょwwwレナードwアホすぎるwwwww
後半、レナ×サビいいな。
オチ、ぱふぱふはどうしてもやりたいんかw
いや、アホレナードにしこたまワラタw
おつかれさまでした。
レナードwwwww なんというブラックテクノロジーの粋を集めたダッチワイフwwww
芸術家とか色々声を殺して爆笑した。かなめ型ダッチワイフが消えた時には勿体ないと思ったがwww
GJでした。
GJ!!
これでもかと盛り込まれたネタと詳細かつ想像を刺激するエロ描写が素晴らしい
そしてレナードとサビーナとオチのアホさ加減がナイスすぎる
ボルシチは断ればいいのに…w
乙です!
サビーナこえぇぇぇぇぇ!
普通なら女にモテまくっているレナードがダッチワイフを作るなんて話はあり得ないはずなのだが、
何故かレナードって未だ童貞臭さの残る奴なので、妙に面白いですwww
しかも兄妹でボルシチの餌食とは、哀れよのう…
>>337 すげえええGJ!!
エロも良かったが、もう読み物として非常に読み応えがあった
ネタが随所に散りばめられていて素晴らしかった
←今こことか芸術家とかパフパフとか吹いたww
書き足しているとはいえ、これを封印するとかありえねええ
投下してくれてよかった
参考に聞きたいんだが、このスレの住人は全員、今んとこの最新巻「せまるニック・オブ・タイム」まで読んでいる、と考えていいんだろうか?
もしかしてアニメしか見てないって人もいたりするのか?
>>343 俺も原作全巻、アニメ全話、Σ全巻持ってます。
舘尾版は持ってないが。
346 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 01:37:12 ID:zsZnhOMr
はーい、アニメしか見てませーん!
しかも現在、ふもっふがまだ放送中なので全部見てませーん。
質問を書き込んだあとに「ここに辿り着いて常駐するような人が、原作読んでないわけがないな」と気付いたが、
>>347のような猛者もいることを知って、ありがとう、大分参考になった
次書くときはその返も考慮する
ここでネタバレ等についてのレスは記憶に無かったから
ほとんどの住人が原作既読組みと勝手に思ってた
しかし、アニメ放送したばっかだし未読組みもいて不思議じゃないか…
スパロボしか知らないって猛者もいるかも知れないぞ
知らなくてもネタバレ上等な方も結構来てるかもね。
そんな俺は燃えるワンマンフォースで宗介がクラマと戦って宗介が倒れたトコまで。以降は読んでいない。
自分はふもっふとワイド版のコミックしか見てないけど、ネタバレ上等で楽しませてもらってるよ
レナードなんか元キャラ知らないのに、ここのおかげですっかり変態さん確定してしまったw
アニメから入って、その続きから原作を読んでる感じ。短編もだいたい読んでる。ギャグもいいが、サイドアームズの方が好みだな。
>>352 > レナードなんか元キャラ知らないのに、ここのおかげですっかり変態さん確定してしまったw
ごめん。
アニメから入って原作は全部読んだ
漫画は飛び飛びです
レナードは嫌いと言う人が多いが、ここのおかげで何だか憎めない奴に思えてきました
哀れな奴、のが正しいかもしれませんがw
おもしろいので問題ないです
>>353 ここのレナードは変態だけど、なんだか不憫でヘタレでかえって情がうつってきたよw
知らないキャラでもSS読んで興味持つこともあるので、気にせず投下してほしい
ここの職人さんたちの作品は、ありえないようなシチュでも説得力あるからすげぇ
356 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 14:02:15 ID:qRUj+skN
テッサのスクール水着でお願いします
最近そーすけが好きすぎて妄想がとまらないw
テッサでハァハァ
358 :
宗かな好き@心男体女:2009/02/18(水) 23:16:20 ID:z6sWBZ3Z
突然ですが、倉庫にあった宗介×白かなめの続編きぼんぬ。(2ちゃんねるは初めて参加します;)
まずはsageよう
意味分かんなかったら半年ROMれ、な
>>358 2ちゃんでは初心者やクレクレ、コテハンは叩かれる傾向がある
自分を語り過ぎるのもウザがられる
まずはこのスレを最初からよく読んでみることがスレの空気を読む第一歩だ
わからない言葉はGoogleで調べてくれ
もし18歳未満なら子どもは寝ろ
361 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 09:20:30 ID:iAXLHaZC
↑この二人は半可通。パソコン使いこなしている=2に入り浸ってるの類。
久しぶりにひどい自演を見たな……もう突き抜けて怖さすら感じるわ
空気を読まずにぬるくて短い宗かなを投下していきます。
ソースケ、やめて。
彼女を背中から抱きしめて肩口に顔をうずめる彼に、かなめは言った。
「…無理だ」
「片づけもの、まだいっぱいあるんだから」
「俺も手伝うぞ」
「あんた一人じゃできないでしょ」
言ってしまってから唇を噛みしめる。これではそうなると許したようなものだった。
彼と体を深く交えたあとすぐには立ち上がれないのも、適当なところで拒めない
のも自分のせいだ。
「できるのなら、いいのか」
首筋にふれた唇から舌先がのぞいて、舐められた首をすくめる。
「っ、も、だめだってば」
「…千鳥」
押しつけられた硬いものも、うなじにかかる彼の息も灼けるように熱い。
身体の芯が疼いて立っていられなくなるのは時間の問題で、かなめはすがるよう
に自分の体に回された宗介の両腕に手をかけた。
彼らの中では小柄な方ではあっても、鍛えられた傭兵の腕がその程度で外れるわけなど
無いのは承知の上で、ここで引かれたら困るのは自分の方なのに、押し切るのは彼という
形にして彼に甘えてしまっている。
「いいか」
「――…っ」
何で、知ってるんだろう。
抑えた声に耳元で囁かれると弱いのは、彼には内緒にしてた筈だった。
頭は横にふったのに、薄手のニットごしに右の乳房をやわく掴んでいた彼の指先に
一瞬力がこもる。
自分はもっときちんとしてられると思ってたんだけど、と下着の内側にすべり込む
厚い手により感じる場所を探り当てられ指先を沈めてこられて、腰を浮かせた彼女は思う。
たった数日離れただけで、よりによって自分の体がこんなことになるなんて。
くぷ、と押し込まれる指が増えて、かなめはびくん、と背を反らせた。
「や、ぁう」
自分のものより日に焼けて太くて爪の短い、節の大きな指を思い浮かべる。
二本、入ってる。
「あ、あぁ、あ」
入り口の突起をさすり中をかき回していた彼の指が出し入れされる度に背が反って、
ごつい節や短い爪の形まで感じるくらい入り口が狭まってくるのが自分でも
わかってしまった。
「あ、あっやめてソー、スケっ」
もうぬるぬるするものが床にも垂れてきそうで、もっと何か恥ずかしいものが
奥の方からあふれてきてしまいそうで怖くなる。
がくがくと力の抜ける膝が折れる前にソファに横たえられ、濡れた下着を爪先から
ぬきとられて、彼女は強く目をつぶった。
「はぁ、ん…」
重ねた唇を貪るようにしゃぶり舌をからめられる。
足の付け根を押し広げ、彼を求めて熱く脈打つ箇所へ先を挿し入れた彼の動きが
ほんの少しの間、止まる。
来る。
「!あ、あ、」
深く呑み込む水音がするほど奥まで一気に貫かれて、彼女は喉をのけ反らせた。
自分のものより日に焼けて太くて爪の短い、節の大きな指を思い浮かべる。
二本、入ってる。
「あ、あぁ、あ」
入り口の突起をさすり中をかき回していた彼の指が出し入れされる度に背が反って、
ごつい節や短い爪の形まで感じるくらい入り口が狭まってくるのが自分でも
わかってしまった。
「あ、あっやめてソー、スケっ」
もうぬるぬるするものが床にも垂れてきそうで、もっと何か恥ずかしいものが
奥の方からあふれてきてしまいそうで怖くなる。
がくがくと力の抜ける膝が折れる前にソファに横たえられ、濡れた下着を爪先から
ぬきとられて、彼女は強く目をつぶった。
「はぁ、ん…」
重ねた唇を貪るようにしゃぶり舌をからめられる。
「やだっ、ソースケ、や、…あぁああ」
指よりもっと太く熱いものに最奥の行き止まりまで何度も何度も突き込まれて、
腰が勝手に彼に向かって打ち寄せてしまう。
視界がぼやけて真っ白になって、手足を絡みつけるようにして彼に全身でしがみつく。
奇妙な形に張り詰めた彼自身にまとわりついたやわらかな肉壁はその度にずるずると
引きずり出されて、快感に敏くなっていた柔い襞は痺れてひくつき、次を欲しがって
熟れた果肉をもみ潰しているかのように蜜をあふれさせている。
「あっぁあん、いやああっ」
自分を求める重い体にのしかかられて、嵐のような荒い呼吸を真上に聞く。
異様に我慢強くて寡黙な彼ですらこんな風になってしまうなんて、といつも驚くけれど、
きもちよくてたまらなくて我慢が出来ないのは自分も同じ、いやそれ以上だった。
なんで、…こんなの、充血した粘膜がこすれてる刺激にただ反応してるだけの
生理的なものじゃないの。
こんなはしたなくてみっともないとこ、ソースケにしか見せないんだろうけど。
ならどうしてソースケには平気なの。
なんでソースケはこんなあたしが平気なの。
「そーすけ、やん、あっあああ、い、イっちゃうぅ、もぉやあぁイかせてっ」
「く、ぅあ、千鳥、っ」
ソースケは、あたしをこんなふうにしたがるよね。
あたしに、こんなふうになっちゃうよね。
こんな壊れたみたいなの、なんでこんなにきもち、いいの。
行き止まりに先端を強く押し当てられ、固いものが内側から弾けるようにどくどくと
熱いものを迸らせる。
脈打つように更に何度か太くなったのを腹の中いっぱいに感じて、彼女は突っぱるように
伸ばしたももの付け根を細かく波打たせた。
千鳥、と呼ばれてしばらく呆けていたことに気付いたかなめは、もう、と潤んだ目の
まま頬を膨らませ、思いきりじゃれついてくる大きな犬を撫でるように、汗だくの
ぼさぼさ頭を指先ですいてやる。
雨の中の野良犬を連想させられる固いさわり心地は相変わらずで、まっすぐ自分を見ている
彼の眼差しは目を閉じている間中思い浮かべていたものとまるで変わらなかった。
ねえ、…あたしの何がそんなに好きなの。
あんたのホントに欲しいものなんか、あたし持ってないかもよ?
言葉をかけられるのを待つ風情の彼に、本当のことは言えなかった。
「…片づけはあんた一人でやってよね」
宗介は深く安堵の息を吐いてぐしゃぐしゃに乱れた姿の彼女を全身で抱きしめると、
了解した、と答えて飽かず彼女の唇を深く求めた。
以上です。お目汚し失礼いたしました。
GJ!!
あまあまですな←千鳥が
お互い骨抜きになってる感じが好きですvv
GJ!&乙でした
かなめかわゆすなぁ
事後のかなめにじゃれる宗介もかわいくて好きだ
GJ!!
なんか、片付け物する前にもう何発かやりそうですなw
すみません、
>>366、書き込みに失敗していますorz
お手数ですが以下と差し替えで御覧いただけると助かります
「やだっ、ソースケ、や、…あぁああ」
指よりもっと太く熱いものに最奥の行き止まりまで何度も何度も突き込まれて、
腰が勝手に彼に向かって打ち寄せてしまう。
視界がぼやけて真っ白になって、手足を絡みつけるようにして彼に全身でしがみつく。
奇妙な形に張り詰めた彼自身にまとわりついたやわらかな肉壁はその度にずるずると
引きずり出されて、快感に敏くなっていた柔い襞は痺れてひくつき、次を欲しがって
熟れた果肉をもみ潰しているかのように蜜をあふれさせている。
「あっぁあん、いやああっ」
自分を求める重い体にのしかかられて、嵐のような荒い呼吸を真上に聞く。
異様に我慢強くて寡黙な彼ですらこんな風になってしまうなんて、といつも驚くけれど、
きもちよくてたまらなくて我慢が出来ないのは自分も同じ、いやそれ以上だった。
なんで、…こんなの、充血した粘膜がこすれてる刺激にただ反応してるだけの
生理的なものじゃないの。
こんなはしたなくてみっともないとこ、ソースケにしか見せないんだろうけど。
ならどうしてソースケには平気なの。
なんでソースケはこんなあたしが平気なの。
「そーすけ、やん、あっあああ、い、イっちゃうぅ、もぉやあぁイかせてっ」
「く、ぅあ、千鳥、っ」
ソースケは、あたしをこんなふうにしたがるよね。
あたしに、こんなふうになっちゃうよね。
こんな壊れたみたいなの、なんでこんなにきもち、いいの。
行き止まりに先端を強く押し当てられ、固いものが内側から弾けるようにどくどくと
熱いものを迸らせる。
脈打つように更に何度か太くなったのを腹の中いっぱいに感じて、彼女は突っぱるように
伸ばしたももの付け根を細かく波打たせた。
あまりにもGJ
>>372 乙であります
GJ!
ここの職人さんはやはり上手い方が多いな
上手い言い過ぎて新規の職人さんにとってハードル上げてしまう気もするが
どうしても言いたくなる
ハードル上がったところで投下します
内容はアホアホのそーかな
長さはこの前んとこにあるアラストルのやつくらい
あと前置きが長い。エッチ描写は最初の出オチ部分と、最後の本番部分のみです
「かなめ」
彼女の名を呼びながら、熱い谷間に自身の欲望を埋め込み、左肩に担いだ両足をキツく抱き締める。更にキツく。彼女の谷間が自身の精を絞り上げるのを欲して。
「ソースケ」
肉の内側に彼の脈動を感じて、仰向けになった彼女は、安心したように彼の名を呼ぶ。
今日も満足させることができた──というひどく臆病な思考が脳内を席巻し、どこにも行かないでと言うように、彼の頭へと手を伸ばす。
彼は彼女の間から、自身の欲望をズルリッ……と引き抜くと、両足を肩から下ろし、伸ばされた両手を硬く握りしめ、彼女の身体をベッドに縫い付けた。
彼女の肩に顎をのせ、耳たぶを甘噛みする。舐める。味などない。ただ軟骨のようにコリコリとしていて、感触が面白かった。
彼女の肢体に指を這わすと、どこも指が埋まりそうなほど柔らかいのに、ふと猫のように戯れてみたら、こんな面白いモノを見つけてしまった。
彼女に怒られない程度に耳たぶを、前歯や唇、舌先で弄ぶのが、最近の彼の余韻の楽しみ方だった。
「んぅ……もう。くすぐったいってば……ほら、早くゴム取らなきゃ病気になっちゃうよ?」
というお叱りを受けて、彼は不承不承耳たぶを解放し、未だ熱く張り詰めた股間を見下ろした。
肉棒の上に被せられたゴムの先端が、彼の種によってぷっくりと膨れている。
彼女の言うことも最もだろうと思い、自身の先端に手を伸ばすと──その彼の手よりも早く、絹のように細く緩やかな指先が、彼の本能を柔らかく包み込んだ。
「あたしが取ってあげる」
と言って彼女は、濡れた銃身の先端を軽くつまみ、ずるずるとゴムを引っ張り始める。
「いや、いい……俺が──」
という声は、背筋を蟻の群れが這い上がるような快感によって遮られてしまって。
彼の先端が膨れて、ゴムの膜をみっちりと引き伸ばす。
「うわー、ヘンターイ。あんたこういうのでも気持ちいいの?」
からかうような調子で彼女は言った。
今日は最初から最後まで彼にリードされてしまった。そのことが少し悔しくて、こんな遊びに興じてしまう。
「よせ……そんな取り方だと、ゴムの口から中身が出てしまう……」
「別にあたしがシーツ洗うんだからいいじゃない。うりうり〜」
ローションと精液で濡れたゴムの幕が、彼の表皮をねっとりと巻き込みながら、焦らすように引き抜かれていく。
張り出したカリ首に、ゴムの輪が引っ掛かった。それを外そうと白い指先をゴムと肉棒の間に差し入れたときに、敏感な粘膜を少し引っ掻いてしまったらしく、彼の欲望がビンッと跳ね上がる。それと同時にゴムがちゅぽんと抜けた。
「……うっ」
「ソースケって……可愛いね」
と言った彼女の唇が、恥じらいに頬を染めた彼の唇に、やんわりと舞い降りる。
小鳥が枝にとまるほどの儚さで、うっすらと触れると、彼の方から鷲のように力強く吸い付かれてしまって──ああこれは、今夜はまだまだっぽいな──と彼女に、明くる日の倦怠感を覚悟させた。
だがもしも、彼が本当のエッチを知っていたら、倦怠感どころではすまないだろう。
左手に握りこんだ、未だ温もりの残る避妊具を薄目で眺め、彼女は心の中で懺悔する。
──ごめんね。ソースケ。
「かなめ……その……もう一回ダメだろうか……?」
唇を離し、申し訳なさそうな顔をしながら彼は言う。
そんな風に恐縮ばらなくてもいいのに、と彼女の指先が再び股間に舞い降りて、ヌルヌルと充血した竿をしごき始めた。
それを肯定と受け取った彼は、枕元に置かれた正方形の袋に手を伸ばす。
それを見て彼女は──別に着けなくてもいいのに──と酷く申し訳ない気分になる。
「ソースケとするの久しぶりだもんね……でも、これが最後だよ?」
「……了解した」
多少物足りない様子だが、仕方がない。調子にのると夜が明けるまで終わらないから。
だけど、だけど──新たなゴムをつけ、準備万端の彼の下で、彼女は再び懺悔する。
「入れるぞ、かなめ」
「……うん」
彼は彼女の両足を左肩にかつぐと、引き締まっているが肉付きのよい太ももの間に、自分の欲望をねじ込んだ。
彼女の整った陰毛に裏筋を這わせ、我彼をこれでもかと追い込んでいく。
「……ぅん……そ、ソースケ……気持ちぃい……?」
「あぁ……気持ちいいぞ……き、君の中はいつも……温かい……」
激しいピストン運動。彼の太ももが彼女の尻に当たり、ピタンピタンと音をたてる。
「そう……ぁ、あたしも……気持ちいぃよ……」
でもね、ソースケ──
自身の露出した芯を、彼の熱いモノが這いずる快感に身を委ねつつ、彼女はまたしても懺悔する。
「はっ……はぁ……かなめ、もう……出そうだ……」
「……いぃよ……出して、ソースケ……」
「あぁ……かなめ、かなめ……うっ」
彼は彼女の太ももの間で、本日六発目の精を吐き出した。
彼女は懺悔する──ごめんね、ソースケ。あんたがエッチだと思ってやってることは、厳密に言えばエッチじゃないの。
既に心の通じ合った女と肌を重ねているにも関わらず、性知識に疎い彼は、彼自身の認識とは違って、実質的には童貞だった。
*
スマタ。
このプレイの存在を千鳥かなめが知ったのは、相良宗介と心が通じあい、肌を重ねる一ヶ月前のことである。
美容院に置かれた主婦系雑誌。その本のその手のコーナーに、偶々スマタの記事を見つけてしまった。
見つけたところで特に感想はない。へー、そういうやりかたもあるんだー、と頬を赤らめるのが関の山で、特に心惹かれたというわけではない。
だが記憶には残った。
「どこに入れるのかわからん」
宗介はそう言った。
かなめは驚愕した。
互いの想いを伝えあってから二ヶ月後──かなめの部屋、ベッドの上、初々しい愛撫を互いに施してあって、いざ!という段になって、相良宗介(童貞)は確かにそう言った。
爆弾発言からさかのぼること一時間。
初めて彼の大切な部分を見たときは、あまりの大きさに戦慄した。
あんなモノが入ったら、自分は死んでしまうのではないか──と性知識に宗介ほどではないが疎い、千鳥かなめ(処女)は及び腰になる。
どどどどどーいうこと!?……おちんちんってあんなに大きいの?小指くらいだと思ってたのに……小指だって少ししか入んないのに、あんなのじゃ壊れちゃうわよ……。
想像と現実のギャップに涙目になる。
実のところ宗介のナニは中の上と言ったところで、大きいくはあっても驚く程ではない。ただかなめの認識が間違っていただけである。
「ソースケの……おっきぃ……ね」
と言いながら恐る恐る触れてみる。硬くて熱い。
本当は柔らかくて、ぐにゅぅって入ってくるとか、そういうことはないらしい。
「そうか?……その、君のも、大きいな……」
かなめの豊かな乳房を見つめながら、宗介はそう言った。
あれは触れてみるとどういう感触がするのだろう?どういう匂いがするのだろう?どういう味がするのだろう?──と妄想する度に、さらに肉棒が熱く張り詰める。
きゃーっ!さっきよりおっきくなってるー!──と彼女は心の中で悲鳴をあげた。
よく男性器のことを比喩でウナギというが、そんな可愛いモノではない。
もっと狂暴で頑健なモノ──言うなればウツボだ。海のギャングだ。
恐怖と好奇心から、彼の股間から目を離せない。先端の割れ目から垂れた我慢汁が、まるで獣の唾液のように見えて、かなめの背に鳥肌がたった。
「すごいね……」
生唾を飲み込む。
彼のがウツボなら、自分は貝だ──まるで天敵に睨み付けられた獲物のような気分になる。
死ぬ。本気で死ぬ。股が裂ける。内臓が潰れる。ナイフで刺されるのとかわらない。処女とか関係なく血が出る。ダメ。止めよう。とりあえず今日のところは──そこまで考えて、かなめは自分の馬鹿さ加減に失望した。
「そうか……?」
かなめの反応に、宗介は不安気な声をあげた。彼の視線が、彼女の伏せられた長いまつ毛に注がれている。
かなめは思う──今日のところはってなに?何日か日をおけば、彼の大切な部分が小さくなるというのか。そんなわけがない。いつまでたっても大きさは一緒だ。
大きいからできない。ならばこのまま一生抱かれないのか?ありえない。彼以外の誰にも、この身体に触れることは許さない。
目の前の彼は、憧憬に直接的な欲求が伴った初めての男だ。憧れの先輩や華やかなアイドルとは違う。見ているだけではダメだ。触れたい。交じりあいたい。自分の最も近しい人であってほしい。そう心から願った。
貫かれたいと思った。あまつさえ彼の子を欲しいとさえ感じた。
自分を抱いていいのは彼だけで、彼に抱かれるのは自分だけであってほしい──そう思ったからこそ、今二人は、こんな霰もない姿で見つめ合っているのではないのか。
かなめは深呼吸をする。腹を決める。
大丈夫だ。入るように出来ているんだ。自分のアソコは思っているより伸びるに違いない──と自己暗示をして、彼の裸体を抱き締めた。
だというのに……。
「えーと……もう一回言ってくれる?」
「……だから、入れる場所がわからんのだ……」
宗介はうつむいた。
また無知なとこを見せてしまったと、恥ずかし気に視線を落とし、シーツの染みを見つめている。
「下半身をあてがうということは知っていたのだか……見たところ、俺のペニスが入るようなスペースが見つからない。セックスとは……女性の下半身の……ある部分でペニスを摩擦するものだと認識していたのだが……もしかして違うのか?」
「えっと……うん……間違ってないけど」
彼の露骨な言い方に頬が赤らんで、二の句がつげない。
「ならばどこに入れればいいのだ?……もしかして肛門に入れるのか?」
「ち、違うわよバカ!」
「ではどこに……?」
「だから、その……」
いきり立った彼の股間。清水の舞台から飛び降りるような勢いで、覚悟を決めたのに、妙なところで出鼻をくじかれてしまう。
*
それで結局『太ももに挟んで擦るのがエッチ』だなんて……。
放課後、生徒会室に一人きり──机に突っ伏して、かなめは深い溜め息を漏らした。
覚悟は出来ていたはずなのに、彼のあんな間抜けな言葉で呆気なく瓦解してしまうなんて──自分はなんて馬鹿なことをしてしまったのだろう。
初めて太ももの間で果てて、想いを遂げた満足感に満ちた彼の顔を思い出すと、胸がチクりと痛む。
嬉しそうだったなぁ……。
もし彼が真実を知ったら、一体どういう気持ちになるだろう。
自分に置き換えて考えてみる──初めてのエッチ。激痛を耐えて彼の熱情を受け入れたというのに、残念、本当に挿入されていたのはちんちんではなく、青々としたキュウリでした──死にたくなるんじゃないだろうか?
考えれば考えるほど自分の行いが非人道的な行為に思えてくる。かなめは突っ伏したままで頭を抱えた。
「君に触れたい」
「抱き締めたい」
「何か言ってくれ」
「君はいい匂いがする」
「君がそばにいると俺はよく眠れる」
「キスをしたくなった」
「髪をとかさせてくれないか?」
「君に会いたいんだ」
「手を握ってもいいか?」
「明日もし予定がなければ、俺と……」
「君は温かい」
「離れたくない」
「耳を触らせてくれ」
「今日は朝まで一緒にいてもいいだろうか?」
彼女の頭の中を、彼に言われた言葉がぐるぐると回る。最低の気分なのに、思わずニヤニヤしてしまう。
「愛してる」「好きだ」なんていう抽象的な表現を、彼はほとんど使わない。そういう感情の存在は知っていても、具体的にはよくわかっていないのだ。
彼女に向けられる感情全てをひっくるめて、愛情と言うのだろう──と宗介は理解していたが、はっきりしない言葉は使いたくなかった。報告は簡潔明瞭に、これは情報伝達の基礎である。
思ったこと、感じたことを、そのままを口に出す──だからこそ胸がつまる。
無骨極まりない言葉には、あらゆる不純物が含まれていないのだろうと思うと、彼女の身体の芯が、溶けるように熱くなった。
だというのにあたしときたら……。
彼の過去や今の状況は受け入れられても、彼の肉棒が受け入れられないとはどういう了見だろう。
これでも頑張っている。彼とエッチ(擬似)をするようになってから、彼にみっともないと思われないように、ムダ毛の処理も前よりちゃんとやっている。
気持ち良くできるように勉強だってしているし、生理の周期だって最近はノートにメモっている。
生どころか挿入もしていないけれど、オギノ式で安全日もチェックしている。自分の身体のことだ。しっかりしなくてはいけない。
避妊もする。無理な体位はしない。彼が頑張りすぎるようだったら、ちゃんと自制させる……でも、一番最初のエッチ(擬似じゃない)は、生で、したい、かも──などと窓からの夕陽に照らされながら、彼女は考えた。
それにしてもソースケ遅いなぁ……。
壁にかかった時計を見やる。只今六時十二分。
「防犯体制のチェックをしてくる」と言った彼が、生徒会室を飛び出したのは三十分前のこと。
まったくこんな可愛いあたしを待たせて……「先に帰っていてくれて構わんぞ」とは言ってたけど、帰れるわけないじゃない。なんであんたがいる時まで、一人で帰んなきゃいけないわけ?
……それにしても、まさかチェックって、危ない罠でも仕掛けてくるってことじゃないでしょうね?──とまたしても溜め息を付いた瞬間、時計の下──黒板に書かれた日付が彼女の目に入った。そして気付く。
「……今日って安全日だわ」
──ってことは。
「何が安全なのだ?」
かなめの呟きに宗介が返す。
かなめはいつの間にか背後に立っていた宗介に驚いて、椅子から転げ落ちそうになった。宗介の手が背中に伸びて、彼女の身体を力強く支える。
「大丈夫か?」
「う、うん、大丈夫だよ……ソースケ今戻ってきたの?」
生徒会室の黒板と反対側にある扉。かなめの死角の扉から宗介は入ってきた。
別に忍び込んだわけではないのだが、思考の海に沈んでいた彼女は彼の侵入に気付くことが出来なかった。
「そうだが……脅かせてしまったようだな、すまない」
「ううん、いいの。あたしが勝手に驚いただけだから……ありがとねソースケ……助けてくれて」
かなめは宗介のワイシャツを掴むと、彼の胸板におでこを擦り付けた。
温かい。がっしりしてる。いい匂いがする。
花のように甘いわけではない。ただどうしようもなく安心する。
体臭と硝煙が交じり合った匂い。物騒な香りだ──なのに彼のものだと思うと、酷く好ましいように感じられて──きっと彼のせいで、頭のどこかがおかしくなってしまったのだろう。
「かなめ」
宗介は酷く柔らかな言い方で彼女の下の名を呼ぶと、彼女の艶やかな黒髪に額を埋め、満足気に息を吐いた。
その湿った空気がかなめの耳に触れる。くすぐったくて身を捩る。
彼に包まれた安心感と、今日は安全日だということが、かなめの背中を押した。彼女はある決心をする。
「ねぇ、ソースケ」
彼の腕の中から彼を見上げる。
「今日、家にくる?」
今日は大丈夫だ。絶対に遂げてみせる──そんな決心とともに唇から言葉が掠め出た。唇が熱い。瞼が震える。
後戻りなど、もうしない。
*
「馬鹿な」
事の真意を聞いた宗介の第一声は、そんな驚愕の表現だった。
かなめの寝室──二人とも既に裸で、ベッドの上で向かい合っている。
普段なら大きな電気を消して、薄暗がりの中でいたすのだが、今回はことがことだけに電気は消していなかった。
明るい所でお互いの裸を見せ合うのは初めてのことだったため、宗介はかなりワクワクしていたのだが、事の真意を聞いた後の宗介は、傍目には酷くショックをうけているように見えた。
「ごめんなさい……」
殊勝な面持ちで懺悔するかなめ。
「いや、気にしなくていい。しかし……信じられん。君は何か勘違いをしているのではないか?」
驚愕の事実を突き付けられた宗介は、自分の股間とかなめの股間を見比べて、再び「信じられん」と漏らした。
明るい室内で自分の股間をマジマジと見つめられ、かなめの頬が羞恥に染まる。
ぺたんと女の子座りをしているため性器が丸出しになっているわけではない。陰毛も綺麗に整えられているが、じっくりと見られるのは恥ずかしい。
「本当のことなの。今までしてたのは……スマタっていうやり方で……ゴムをつけなくても、あれじゃ子供は出来ないの」
かなめは股間を隠すように、内股を擦り合わせる。
「そうなのか?」
「そうなの。ソースケから出る液体はね……その……せ、せーえきって言って、それがあたしのお腹の中にある卵子……人間の卵にくっつくと子供が出来るの」
「なるほど。俺はてっきり、あの動きに意味があるのかと……その、せーえきか?あれは小便や汗のような排泄物で、体や布団を汚さないようにコンドームを着けているのかと思っていた……避妊具だというのは理解していたが、なるほど、そういうことか」
納得した様子で、うんうんと首を縦に振る宗介。そして続ける。
「つまり、今まで俺達がしていたのはスマタという行為で、セックスではない。そして正しいセックスとは、君の股間の部分にある穴に俺のペニスを挿入、摩擦し、中でせーえきと呼ばれる液体を吐き出すことなのだな?」
「そうよ。ソースケ……今まで騙してて、ごめんなさい……」
「別に謝らなくていい……俺が知っているべきを知らなかっただけだ」
うなだれるかなめ。慰める宗介。
自分がこういう風に謝れば、彼は慰めるしかないだろうことを、彼女は理解していた。それでも謝る。自分は卑怯な女だ。彼の優しさに甘えてばかりいる愚劣な女だ。だが、他にどうしろというのだろう?──かなめは思い悩む。
そんな苦悩を知ってか知らずか宗介は、かなめの目元に滲んだ涙を手で拭い、うなだれた頭を励ますように抱き締めた。
「かなめ、顔を上げてくれ。怖かったのだろう?無理もない。男の俺には理解できないこともあるが、異物を体内に挿入するのだ……怖くて当然だと思う。そもそも、今言ったやり方が正しいということが、まだ信じられないくらいだ」
いつの間に彼は、こんなことを言うようになったのだろう?──とかなめは疑問に思った。
凄い男だ。銃風雷火に曝されて、圧倒的な彼の能力に戦慄した。
私情を排した合理的な思考。激痛を無視して動き続け、目的のためなら自身の肉体すら躊躇なく投げ出す──それを可能にする、鋼のように頑健で、鉛のように鈍い精神に触れて、酷く虚しいように思った。それと同時に温めたいと思った。
発達した考え方や思考力と比べて、なんと幼い情緒だと彼女は思った。
正確な年齢はわからない。だが十代後半であろう彼の物言いに、時折幼稚園児のように幼い言葉が差し挟まれるのが、どうにもむず痒くて──平均的な十代ならわかって当然のことがわからない──そんな彼がいつの間にこんなことを言うように──。
急速に成熟していく。自分の身近なところで。
たった一年ほどの付き合いなのに、まるで子供の頃からの幼なじみのように感じる。目尻に涙がにじむ。
「大丈夫だ。かなめ。これから頑張ればいい。俺はむしろ、君が自分の身体を大切にしてくれていることと、俺を受け入れる決心をしてくれたこと……それがとても嬉しい」
そんな彼の成熟した言葉が胸に染み込んで、どうしようもなくなってしまって──ああ、もう、ダメだ。
「かなめ?」
かなめは宗介の背を掻き抱いて、
「びぇーーん!わぁああぁーーん!ぇーえぁーん!んにゃーぁーん!!」
と、麗しの女子高生してはどうかというレベルの泣き声をあげた。
幼児退行。まるで幼子だ。引き締まった胸板に豊かな乳房を押し付け、両足で彼の腰を抱いた。他意はない。ただただ拠り所が欲しくてしがみついた。
急激な彼女の変化に、宗介は今までの落ち着いた様子はどこへやら、ひたすらオロオロとして彼女の背や、艶やかな髪を撫で続ける。
「びゃーぁあああーん!ひぐぅ……えーん!あーん!んにゅあぁいぃーん!!」
「おぉ、落ち着け、かなめ……なぜ泣く?俺は平気だぞ?それとも俺はまた、なにかまずいことを言ってしまったのか?」
「ち、ちがぅぁあやーん!ひっふっ……しょ、しょすけがぁええぅあぇーん!にゃーひぅやーん!!」
以前よりも更に魅力的になった彼女の肢体が密着し、宗介の下半身はエラいことになっていたが、顔をぐしゃぐしゃにして泣き叫ぶ彼女は、そのことに気付くことができなかった。
*
かなめは二十分近く泣き続けた。むせび泣き。たまらず咳き込む。宗介はただただその背中を、優しく撫で続けた。
あらゆる脅威から、この愛しい人を守りたいと思った。だから抱き締めた。強く優しく。彼女が安心するように──なのに何故自分は、こんなに激しく勃起しているのだろう?
宗介は宗介で、無性に泣きたくなってしまった。
かなめが泣き止んでから十分後、お互いの身支度を整えて再び向き合う。なぜか互いに正座だった。
「……じゃ、見せる、ね」
涙で目元を赤くして──それどころか頬、耳まで赤くしてかなめは言った。
宗介に膣口の場所を教えなくてはいけない。できれば自力で見つけてほしいところだが、そうもいかない。初エッチ(擬似)のとき彼は、見つけられなかったのだから。
足を崩し体育館座りになる。これで股を割ればいい。
そうすれば目の前で顔どころか股間まで真っ赤に充血させている彼に、大切な部分が見えるだろう──だけど、だけど。
「かなめ?」
ヤバイ。凄い恥ずかしい──こんな明るい場所で、こんなモノを見せる。その行為に脳が焼けそうになる。意志に反して、太ももが硬く閉ざされてしまってどうにもならない。
馬鹿だな、あたしは──と、彼女は額を膝に当ててうつむいた。
「どうかしたかの?」
「その……足が、動かなくて……緊張しちゃったみたい」
うつむいた彼女の顔が羞恥に歪む。
淫乱だと思った。挿入口を教えるためとはいえ男の子の前で、自ら股を開くなんてふしだらすぎる──スマタなどと言う行為に及んでおきながら、かなめはそんなことを考えた。
そこに、天の助け。
「……動かんのなら、手伝おう」
「えっ!?」
宗介の言葉にかなめは顔を上げた。
手伝う?なにを?決まっている。彼は股を開くのを手伝うと言ったのだ。
なんてスケベな──と彼女は思ったが、自分で開くよりはマシかもしれないと思い直す。
「どうした?」
「ううん……じゃ、お願い」
「了解した」
宗介は前に乗り出すと、両手でかなめの両膝を掴んだ。その瞬間、かなめの身体がわずかに硬くなる。
膝など何度となく触れているのに、彼女は何を緊張しているのだろう?──彼はそう思ったが、構わず腕に力を入れ、股を徐々に広げていった。
かなめは後ろに重心を置いて、両手をベッドにつき上半身を支えた。
膝が肩幅ほどまで割られている。彼の視線が自身の股間に注がれているのがわかる。
触られたことはある。表面を指先で愛撫されたことはある。だが、こんな風に注意を向けられたことはなかった──順番があべこべになってしまったが、だからこそ恥ずかしい。
やがて股が、完全に開かれた。
「ぉお……」
宗介が感嘆の溜め息を漏らす。
整った芝生のような陰毛の下に、ルージュが引かれたように赤い、潤んだ唇がある。
その周りがぷっくりと盛り上がっていて、今までそこに裏筋を這わし、快感を獲ていたのだと今更悟った。
彼は言う。
「綺麗だ」
造形的にどうかは知らないが、そこが愛した相手の、しかも自分を受け入れてくれる場所だと思うと、宝石のように美しく思えた。
羞恥から愛液が漏れ、秘肉がてらてらと光っている。みずみずしい。熟れた果実のようであり──肉汁が滴る、極上の生肉のようにも見えた。
美味そうだ──彼の肉棒が煮えたぎり、生唾のように我慢汁を滴らせる。
「ばか……あんまり見るんじゃないわよ」
爛々とした彼から顔を背け、俗に言うM字開脚をしながらかなめは言った。
彼女の耳に生唾を飲み込む音が届く。
性器の間近にあるのだろう──彼の口が吐き出す荒い息が、秘肉に染み入って、それだけで達しそうになってしまう。
「見ないとわからんだろう……触ってもいいだろうか?」
「……どうぞ」
何度も触れたことがあるにも関わらず、宗介はかなめに許可を求めた。
ついさっきこの部分が、女性の尊厳に関わる部分だと知った。許可も得ずに触れるのは、尊厳を踏み躙る行為かもしれないと、宗介は考えた。
「では……」
宗介の人差し指が、唇の外周をなぞるように触れる。
かなめはゾクゾクと背筋を昇る快感に、歯を食い縛って耐えた。彼の全神経が自分のエッチな部分に注がれている。それだけで頭がクラクラする。
にちゃり……といやらしい音がする。外周をなぞっていた指先が、徐々に中心により、唇の裏側を揉むように弄り始めた。秘裂の下部に小指の先をあてがい、宗介は疑問の声をあげる。
「……ここに入れるのか?」
濡れた秘肉に指先を僅かに埋め、柔肉の中で上下にピクピクと動かしてみる。
「ぁ…んぁ……そ、そうだよ……そこにソースケのを、入れ、るの……」
彼の指先が与える快感を噛み殺しながら、彼女はどうにかそう言った。
「……ここに本当に入るのか?」
ほぐすように指先を動かす。入れるのはここで間違いないようだが、未だに入るというのが信じられなかった。
小指が第一間接まで入らない。奧が急激に狭まって、異物を押し出そうとしてくる。それでいて時折、指をへし折らんばかりの勢いで、強烈に圧迫してくるのだ。
果たして入るのか?入ったとしても、ペニスが押し潰されてしまうのではないか?──宗介は不安になる。
「入るわよ……そういうふうにできてるんだから……多分」
「多分?」
「だって入れたことないもの……今は狭いかも知れないけど、ソースケのが入れば伸びるから大丈夫よ」
「伸びる、のか?」
小指を穴から出し入れしながら、宗介は疑問に思った。
確かに柔らかい。
溶けだしそうなほどに柔らかく、実際溶けだしたかのように、愛液を滴らせている。
小指を引き抜き、両手の親指を唇の淵にあてる。本当に伸びるのだろうかと親指で唇を左右に開いてみると、今まで隠されていた粘膜が露になった。
美しく桃色だ。熟れた果実のように割れている。
頬の裏側に似たその部分は、確かに伸縮性を感じさせたが、自分の性欲を受け入れるには足りないように思えた。
「確かに伸びるようだが……あまりに細くて浅い……俺のを入れたら裂けてしまいそうだ……それに、君のここは酷くデリケートなようだし、無理に入れたら傷つけてしまうのではないか?」
「傷……まぁそーねー。少し傷つくかな?多分血だってでるし……」
「血が出るのか!?」
彼の驚愕の声を聞いて、彼女は失言に気付いた。
彼が破瓜にともなう不都合を知らないことは、彼が膣の存在を知らなかったことと、今までの物言いから十分予測できた──だがあえて教えなかった。自分をことさら大切にする彼が、不都合の存在を知れば、挿入するにあたって酷く戸惑うだろうから──今のは失言だった。
「あ、うん。血っていっても少しだけだよ?かすり傷みたいなもんだから」
失言の回復のため、言葉を尽くす。彼に変な負い目を感じさせることはない。
「痛みは?」
「入れるときだけで、そんな大した痛みじゃないはずよ」
「……大した痛みだからこそ、君は今日まで躊躇っていたのではないのか?」
痛いとこをつく宗介。
壊滅的に空気が読めない彼だが、状況と言動の矛盾を察知する能力には、かなり優れていた。不用意な嘘はつけない。
「そう、だけど……もう覚悟を決めたから……平気。それに個人差があるっていうし、あたしは痛くなかったり血がでないタイプかもしれないもの」
「保証はないのだろう?それに血はでなくとも傷は確実につく……俺は君を傷つけるようなことはしたくない。護衛としても……俺個人としても」
宗介はかなめの性器から手を離すと、自分の膝に手をついてうつむいた。さっきまでギンギンだった彼の股間が、今は酷くしおらしくなっている。
自分の肉棒が彼女を傷つけるために努張していたのだと思うと、自分が酷く矮小で卑怯な存在のように思えた。
異物の挿入などという生易しいものではない。まさかセックスが、相手の肉体を傷つける暴力的な行いだったなんて──彼は全身で萎縮してしまった。
「ソースケ……」
縮こまってしまった宗介の肩に、かなめが両手を置いた。
うつむいた彼の顔を覗き込み、年下の弟を諭すように、言葉を続ける。
「確かに少し傷つくし、痛いと思う……でも良いんだよ?女の子はみんなこうなの。初めてのエッチのときは、みんな血が出ちゃうの」
宗介は顔を上げない。
かなめは肩に置いた手を滑らせて、彼の頭を抱き締めた。豊かな乳房に彼の顔が埋まる。
心地よい感触に包まれて脳がとろけそうになったが、彼は歯を食い縛ってどうにか「しかし……」とだけ言った。
「どうせ避けられない痛みなら、あたしはソースケにしてほしいの。ソースケに初めての人になってほしいの……ソースケじゃなきゃイヤなの」
彼女は言うか言うまいかためらって。
「……それともソースケは、そういうの重たくてイヤ?」
他の男の人にさせた方が、気が楽?──言外にそう含めて、宗介の頭を強く抱き締める。
彼は彼女の胸の中でかぶりを振った──馬鹿な。ありえない。君を他の男になど──本当は胸から顔を上げたかったのだが、彼女の腕がそれを許さない。
彼は乳房に顔を埋めたまま、モガモガと口を動かして「そんなわけがない」と言った。
言葉に意味を付加するように、彼女の背に腕をまわし、乳房に顔をより深く埋める。
「嬉しいよソースケ……じゃ、ソースケがして。ソースケがしてくれるなら、あたし頑張れるから……あたしソースケのこと大好きだから」
「……おれもふぁ。かまめ」
胸の谷間で、彼が何事かを言った。言葉が耳をかいさずに、乳房を通して心臓に染み入るような気がした。
顔中に感じる彼女の感触に、彼の股間が反応してあっという間にいきり立つ。
彼女の膝にいきり立った先端が触れる。
彼女は忍び笑いを漏らした。
「あたしのせいでソースケのが大きくなっちゃうのは、結構嬉しいよ」
彼女のその言葉で、彼の中の何かが免罪されたような気がして──今度泣くのは宗介の番だった。
涙も泣き声も出さない。ただ心だけをぐしゃぐしゃにして、彼女の身体にしがみついた。
彼女はあらあらと宗介の頭を優しく撫で続けたが、太ももに密着した肉棒の感触と、胸の間に挟まった子犬のような彼のギャップに、なぜか笑いが込み上がってきて、それを耐えるので大忙しだった。
*
「コンドームを着ける」という宗介の申し出は、かなめの「今日は安全日だから生でいい」という言葉で、速攻却下された。
「だが万が一があるだろう?」
「ちゃんと計算してあるから大丈夫よ。それにゴムだって完全に避妊できるわけじゃないから。抜けちゃうこともあるっていうし」
「しかし一応着けたほうが──」
「いいってば。だいたい万が一出来ちゃっても、ソースケが責任とってくれるでしょ?」
こう言われてしまってはどうしようもない。
宗介としては孕ます気満々だったのだが、高校生だということを考えて避妊を奨めたにすぎない。彼は内心ほくそ笑んだ。
「……入れるぞ」
「うん。きて……」
膣が筒状の器官であることは、先程の確認から知れていた。
ならば最適な侵入角度が存在するはずで「不都合」の回避には、その角度を保つことが必要だと宗介は考えた。
角度を見ながら、膣口に亀頭を押しつける。
ぬめる肉の膜に粘膜が包まれて、先端が焼け落ちるほど敏感になる。
粘液と粘液が弄ばれる音が耳にこそばゆくて、かなめはキツく目を瞑った。
「はぁ……」
亀頭の半分ほどが埋まった時点で、宗介の理性の手綱がゆるくなる。
今さっきここが、彼女の尊厳に関わるものだと知ったはずなのに、一思いに突き入れたい衝動が心臓を掴んで、動悸ごと握り潰そうとしてくる。
その衝動を押さえるように自身の欲望を強く握り、ゆっくりと秘裂に押し入れていく。
まるで傷口に指を捻りこむような気分だ──そしてそれを欲する自分自身が、宗介には信じられなくなってきた。
「ソースケ……気持ちいいの……?」
「……あぁ」
油断すれば破裂してしまいそうな性器の先端が、壁に突き当たる。
ゆっくりと圧壊すべく圧力をかけると、生肉を引き裂くような感覚が股間を襲い、急に抵抗が弱くなる。
何かを突き破った勢いもそのままに、腰を突き入れると、肉棒が根元まで彼女に飲み込まれてしまった。
熱い湯に突き入れたような心持ちになる。
湯の水面に肉棒を叩きつけ波を立てる。その揺り戻しが肉棒全体を圧迫し、今までにないほどの吐精感が彼を襲った。
「いやあああああああああっ!!!」
射精寸前になった彼の耳に、強烈な悲鳴が届く。
今まで股間に注いでいた視線をあげると、かなめが自分自身の肩を抱いて、痛みに顔を引きつらせているのが視界に入った。
彼女は宗介の視線に気付くと、健気にも歯を食い縛り、悲鳴をどうにか飲み込む。
最初は少し気持ち良かった。でも、途中から身を引き裂くような激痛に襲われて、悲鳴を上げずにはいられなかった──絶望したような顔をする宗介に、かなめは涙を滴らせながら笑いかける。
「ごめん。驚かせちゃったね……もう、平気だから、続けて」
涙を流し浅く息を吐きながら、そんなことを言う彼女を見て、宗介の脳裏が後悔に染まる。
「……いや、無理をするな。今、引き抜く」
と言った彼が腰を引き掛けたとき──彼の肩が彼女の両腕に、彼の腰が彼女の両足に抱き締められてしまって。
「ダメだよソースケ……さ、最後までやらなきゃ。あたしの初エッチなんだから、全部してくれなきゃヤダよ?」
「しかし……」
「最初っからわかってたことだもん。痛いのはソースケのせいじゃない……でもこんな中途半端でやめたら、ただ痛いだけのエッチなんか……サイテーの思い出になったら、ソースケのせいだよ?」
ソースケのせいだよ?──という言葉が彼の頭の中で反響する。頭が痛くて泣きそうになる。
「女の子の初エッチを、サイコーの思い出にするのが、男の子の任務なの。こんなとこで止めたら、任務失敗だよ?……ソースケは強いんでしょ?あたしの知ってるソースケは途中でやめたりなんかしない」
彼女は大きく息を吸って、
「してくれなきゃヤダよ……最後までしてよぉ……」
と絞り出すように、涙ながらに言った。
その表情は、あの銀髪の男に唇を奪われた時のものに酷く似ていたが、神ならぬ宗介にはわからなかった。
目の前の彼女を泣かせているのは誰だ?──宗介はそう思い、すぐさま犯人は、煮え切らない臆病な自分自身であることに気付く。
彼は何を言うべきかわからなくなって、ただ無言で腰を振り始めた。
ゆっくりと、だが確実に腰を前後させる──自分に技術などない。痛くないようにすることなど不可能だ──だからこそ、彼女の望みならなんでも叶えたいと思った。
彼の動きに満足して、痛みに耐えながらも幸せそうな表情をするかなめが、彼にとっては救いだった。
「ひぁ……ひぃあっ、ソースケ……ふっうぁあ……!」
「ぁあぁ……はぁ……かなめ……」
目の前で苦し気に悶える彼女を尻目に、快感から喘ぎ声をあげてしまう自分に腹が立つ。
スマタなど比較にならない。信じられないような快感だ。
蜜壺内のヒダが、肉棒を出し入れする度に、濡れた和紙のようにヌルリと粘膜に絡み付く。
膣口ギリギリまで引き出すと、逃がさないと言わんばかりに柔肉がカリ首にしがみついて、吸盤のように吸いつくのだ。
それでいて再奥まで突き入れれば、外に押し返すように強烈に締め上げてくる。カリ首にコリコリとした肉壁が丁度あたり、押し潰すような勢いで、肉棒全体を締め上げる。
事実、射精寸前の宗介がまともに腰を振れているのは、あまりの膣圧に輸精管が押し潰されているからであった。
「あっあぁ……かなめ、かなめ!」
「そ、そぉすけ……うっ、あぁ!す、好きって……愛してるって、言って……」
「す、好きだ……愛してる。君を離したくない。死ぬまで一緒にいてくれ……!」
自身の言葉に興奮して、知らずうちに腰振りのスピードが上がる。
背筋と腹筋、身体全体を駆使して、一心不乱に腰を叩きつける。ももとももがあたりビタンビタン!とスパンキング音を上げる。
その瞬間、かなめの身体がベッドが深く沈み込み、宗介の腰が引かれるのと同時に跳ね上がった。
かなめの腰がベッドから浮く。空中に放り出された彼女の下半身を肉棒にぶら下げ、抜けるギリギリのところで再び腰を突き入れる──バスケットのドリブルのように、尋常ならざる激烈なセックス。
ズプッズプッと卑猥な音を股間が鳴らす。
汁が飛ぶ。かなめの腹にかかる。
その汁に血が混じっていることに気付いて、宗介の眉間にシワが寄った。
「あ、あたしも、そ、ソースケのこっ、と、好き……大好き……!」
息も切れ切れに彼女は言う。
この頃になると痛みも薄れ、鈍痛と快感が同居するようになってきた。スマタとは言え何度も股間を刺激されていたため、当初の激痛のわりに慣れるのは早い。
好きだ。愛しすぎる──下半身をこれでもかと堪能されているにも関わらず、胸の底から言葉に出来ないくらいの愛しさが込み上がってくる。
彼女は彼の背にまわした両手を、頭の方にずらすと、物言わぬ唇にキスをした。
彼の腰振りに対抗するような勢いで吸い付く。むしゃぶりつく。衝撃で離れそうになる唇を、舌と舌で中空で繋ぎ、彼女は何事か言った。
「もっふぉ!もっと、愛してるって言って……!あぁんやああぁ!!」
「愛してる、好きだ、好き過ぎて……言葉が見つからん……!」
言葉を発しながら唇をふさぐ。
舌でお互いの口内をまさぐりながら、それでもなお愛の言葉をささやき続ける。
キスなどという高尚な言葉では表現できない、野蛮過ぎる求愛行動──喋りながらむしゃぶりついたため、宗介の舌にかなめの歯が偶然食い込んだ。血が出る。
唾液と血液の混合液が、お互いの唇の端から流れ出る。
口内を占める血の味にかなめは驚いて、唇を離そうとしたが、宗介の腕が後頭部にまわって強制的にキスを続行された。
この程度君が受けた痛みに比べれば、なんてことはない。むしろもっと痛くして、血を流さなければ、心の折り合いがつかないくらいだ──そんなことを言いながら彼の舌が口内をまさぐる。
その言葉を理解したのかしないのか、かなめの舌が彼の舌に、傷口を消毒するように絡み付いた。
あんたやっぱバカなんだから──そんなことを舌先で伝えて、彼の血を舐めとる。
「はっはぁ……かなめ、ぁあ……ぁあぁ……」
「そ、ソースケ……血が、出て、るよ…やっ!んぁ……あぁん!」
「ふっ、くぅ……!そんなもの知らん……」
呼吸が苦しくなったので唇を離す。
彼の口元からダラリと血が垂れて、彼女の腹を穿つ。
その血液が下っ腹に流れて、破瓜にともなって流れた彼女の血と混じりあった。
彼の血で濡れた部分がじんわりと熱い。唇を紅くして息を吐く彼が、痛々しいとともに愛しくて、彼女の膣が強烈に肉棒を抱き締めた。
「ぁあぁ……!かなめ、かなめ!かなめ!」
「ひっ!やぁ……ぅん!そーしゅけ!そぉーすけ!きゃっ!あぁ!あぁんやああ!!」
膣壁がときには硬く、ときには柔らかく肉棒を抱き締める。
その度に先端がミチミチと張り詰めていく。更に硬く、更に熱く張り詰めて、彼女の内側を強く強く摩擦する。
コリコリとしたヒダが肉棒の出し入れの度に、カリ首に引っ掛かる。
裏筋の敏感な部分に吸盤のように膣壁が吸い付いて、玉の底から精を搾り取ろうとしてくる。
「いやぁん!…ぁう!しょすけ……いいぁあ!やぅん!あぁんやああん!」
まだ痛みはある。それでもなお興奮と快感が不都合を押し退けて、かなめは嬌声を押さえることが出来なかった。
乳房を張り出して、背を仰け反らせる。
彼の先端が触れてほしいところにこれでもかと擦りつけられて、快感の波が背筋を這い上がる。
その波が肺の空気を押し出して、彼女は短く悲鳴を上げた。顎をガクガクとさせて、全身を痙攣させる。
膣壁がざわざわと蠢き、肉棒全体に小さな指を這わせ、くすぐるように追い詰めていく。
快感に呆けて彼は腰を動かすことが出来ない。
それにも関わらず彼女の蜜壺の中がいやらしく蠢いて、じゅるりじゅるりと卑猥な音をたてた。
「あっ」
宗介は一言そう漏らすと、限界を越えて酷使された肉棒の先端から、濃厚な精を吐き出した。
根元まで埋まったモノが、彼女の奥深くで膨らんで、子宮を内臓ごと持ち上げる。
白濁液が最奥に注ぎ込まれ、今日が安全日であるにも関わらず、かなめは自分が妊娠してしまうように錯覚した。
「あっはぁ……すごいね、そーすけは……ぅん!すご、い……あっあっ…んぁ……ひぅっ……!」
精の濁流が最奥の壁を強く叩く。彼の強い生命力を感じる。
脱力し彼女の胸にしなだれかかる彼とは対照的に、下半身の方は未だ、強く強く精を吐き出していた。
規則的に尻の筋肉が痙攣し、かなめの穴から肉棒を抜き差しする。大量の精液と愛液に満たされた蜜壺から剛直が出し入れされ、ジュッポッジュッポッと下品な音をたてる。
「かなめ……ちゃんと最後までできたぞ」
「ぅん……よくできました……嬉しいよ、ソースケ」
未だ痙攣し続ける彼の背を、痙攣し続ける彼女の腕が抱き締めた。それに応えるように、彼の手が彼女の頭を抱き締める。
嗚呼どうしようもない──問題は山ほどある。
敵はたくさんいる。世界の中に、身体の中に。我彼ともに明日も知れない身空で──だというのに、どうしようもなく幸福な気分だ。
この世界の中で今の自分達は、最も幸福なつがいだろうという確信がある。
「ソースケ、舌切っちゃったね……ごめんね」
宗介の頬に手を添えて、頭を上に持ち上げる。
切れたと言ってもそう大きく切れたわけではない。血はすでに止まっている。
かなめは唇の端についた血を、指先で擦った。
「君のと比べればどうということはない。もっと痛くしてもらって構わんくらいだ」
「ヘンタイ」
「なぜだ?」
「痛くされたいとか言う人は、ヘンタイなの」
「別に痛いのが好きなわけではないぞ。ただ君にされるのなら構わんというだけだ」
「どんな言い方をしてもヘンタイはヘンタイよ」
「そうか?……では、君はヘンタイは嫌いか?」
「嫌い」
「俺は?」
「好き。大好き」
かなめは宗介の胸におでこを擦り付けた。
硝煙の香りが薄れて、代わりに彼女の香りが刷り込まれている。
宗介の身体が戦争から遠退いて、かなめの世界に近づいたような心持ちになる。
いつか全ての問題が解決したとき、彼が自分に最も近しい存在でありますように──そんな願いをこめてかなめは、宗介の胸に自分の頬を擦り付けた。
終わりです。展開がスローだったんで、次はもうちょい話転がす
次はアホアホのそーかなか、もしくは、
ガウルン「カァシム〜と穴兄弟になりたいねぇ」
→双子来日
の流れで行くわ
では、また
おおお!GJGJ!!
オンタイムで焦れ焦れしながら読ませて頂きました
エロの描写も宗介とかなめのやりとりもツボでした!
ご馳走様です
GJ!エロイ!
ついにリアルタイムで遭遇しました!
スマタには笑いますたw
ごちそうさまです、マジで。神だらけだ。
しっかりエロいのにグっとくる描写もあって、GJ言うだけでは足りん
次も全裸で正座して待ってます!
GJ!
笑い(スマタ)あり、ラブあり、エロじゅーぶん!!
堪能しました!!
次も待ってますvv
398 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 00:34:31 ID:98rAkqR1
最初のスマタでどうなることかと思いましたが、
甘くエロいソーかなを楽しませて頂きました
GJ!
凄ぇ…!!
神を見た
>「カァシム〜と穴兄弟になりたいねぇ」
ガウルンがアホの子みたいでワロタw
このスレは原作が次で最後かも知れないのに、あんまり壮悲観が無いね
だからこそでしょうが
原作が終わったらメインのそーかなはともかく、レナード×サビーナとかレナード×アラストル、レイス×レモンなんて書く気が起きない
だからこそ、今のうちに書いとかなきゃいかんのよ
>レナード×アラストル
これは今の時点でもスゲーと思ってるけどなw
403 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 21:35:16 ID:98rAkqR1
ソースケもボン太君を改造して(ry
宗介がASのフィギュアを買う話があったので、それを元に千鳥人形を作る話
→宗介はフィギュアを作った時点で満足しそうなので断念。
ウィスパードかなめが宗介(の下半身)型のバイブを作る話
→かなめはバイブが他の人に見つかったとき、上手く開き直れなさそうなので断念。ってか個人的な好みで、かなめは自慰をするけど、あんまり気持ち良くなれないタイプ。
ガウルンのために作ったカシム人形をかなめが見つける話
→ガウルンのお下がりをかなめが使うのはキツいので断念。
ゲイツのエリゴール(コダール?)にち○こを着けて、マオ機、もしくは双子(姉)機をファックする話
→抜ける要素が見つからないので断念。
しかし、ラムダドライバの神経フィードバック(MMDでレーバティンがベヘモスに踏み潰されたとき、宗介が重さを感じてたあれ。p327)を歪曲解釈すれば、あるいは。
テッサが宗介人形を作る話
→ミスリルにはアラストルがない。むしろ宗介人形が欲しくて悶々とするテッサの方がグッとくるため断念。
レナードが千鳥人形を作る話
→動機、施設ともに十分。
他人にばれても「作ってみたんだ」とかシレッと言いそう。むしろ自分からかなめやサビーナに見せに行きそう。そして爆砕。
→GOサイン
誰か書いてくれ。俺は無理だ。
>>404 いや、レス読むかぎり
あなたなら書けそうな気がするんだがw
406 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 13:41:48 ID:/r/vir4P
白かなめって大分前の作品じゃないか
このスレは現在、かなりの書き手不足に襲われているから、これの書き手さんがいるかどうかさえ微妙だな
職人の数はわからんが、以前より投下は増えた気がするけどな
一時期の前スレは全裸保守の嵐だった
やはり地上波放送の効果なんだろうか
ありがたいことだ
>>408 俺は去年の11月ごろこのスレに来て、変態レナードや頭悪いそーかなを投下しているにわか者だが、
自分が投下した分を抜くとあと2、3人しか書き手さんがいないように思う
他のエロパロスレは見ないのでよくわからんが、他のとこもこんな感じなん?
俺は地上派ではなく原作→レンタルDVDの流れだが、サビーナが動くのみたいから四期待ってる
読者はいるんだ!多分たくさんいるんだ!!
いつも全裸で拝啓してます
自分もなにか投下できるよう頑張ります!
動くナミや動くファッキンジジイ共も観たいねえ。
あんまり投下しまくっているとこいつアホだなと思われそうで
名乗りを上げた事は無いですが、前・現行スレの保管庫に自分が投下
した奴(むちゃくちゃ短いのも併せて)、10個ありました
確かに職人は少ないようです…
そしてこの場を借りて、保管庫の更新作業してくれてる方、ありがとう
>>409には、いつも楽しませて貰って感謝してる
なんだか寂しそうなんで、あほあほ宗かな投下します
元気いっぱいな相良君が一晩がんばり通し、明け方千鳥さんを失神させてしまった翌日――いえ、当日の夕方のことです。
おイタの過ぎた相良君は、夕方になってやっと目を覚ました千鳥さんにセッ●×は週一回と宣告されてしまいました。
それを聞いた時、相良君の頭の中に
ガガーン!!!
と戦車砲の直撃を受けたごとき大音量の轟音が鳴り響きました。
しかし相良君は例えおイタが過ぎようとも歴戦の戦士です。
真っ直ぐ立っているのが困難なほどの衝撃に耐え、反撃を試みました。
すなわち
「週に一回など無理だ!君とするようになる前、自慰ですら週三回はしていたのだぞ」
と、千鳥さんに食い下がったのです。
千鳥さんはすんごい冷たい目で相良君を睨みました。
「なによっ?あたしを抱くのはオ●ニーの代わりってワケ?あんたなんか、勝手に一人でサカってればいいのよ!なによ週3って!…やらしい!」
まったく男って!
と千鳥さんはお冠です。
だけど相良君は引き下がりません。
当然です。
彼にとっては死活問題です。
「前はもっと回数は少なかったのだ。増えたのは君のせいだ」
「何があたしのせいよっ?あんたが勝手にムラムラしてるだけでしょ!」
「違う!君が胸の谷間が覗けそうな服を着たり、短いスカートやズボンで脚を見せつけたりするから、だから、俺は…。俺は君のそんな姿を見るとせずにいられなかっただけだ」
千鳥さんはばばばばっと赤くなりました。
「な、なによ、そ、そんなの…言い掛かりよ……!」
相良君に言い返す千鳥さんの声はイマイチ迫力がありません。
それもそのはず。
相良君の主張は、相良君の都合……というか年頃のオトコのコの事情なのですが、千鳥さんはそれがちっとも嫌でないのです。
むっつり顔でドコ見てナニ考えてたのよ!?
と責めようと思っているのに、相良君が自分の胸や脚を見てドキドキしていたのかと思うと、クチ元がふにゃっとなってしまうのです。
でもここで甘い顔をしてはいけません。
千鳥さんは顎をツンと反らして緩む口元を隠して、一生懸命冷たい声を作って相良君に言いました。
「あんたが勝手にしたくなってるだけじゃない。自分の事なんだから自分でどうにかしなさいよ」
千鳥さんは自己制御しろと言ったつもりでしたが、相良君は自己処理しろという意味に取ってしまいました。
相良君はむっつり顔で難しい顔をしました。
「自分でするのは最近時間が掛かるのだ。仕事であちらに行っている時に、君の事を思い出して収まらなくなってしまった時は止むなく行うのだが、俺の手は君の膣に遠く及ばない」
「……誰がンな話してんのよ!!」
すぱこーん!
千鳥さんは真っ赤な顔で相良君をハリセンで殴り飛ばしました。
相良君がコマのように回転して地に倒れ臥します。
「あたしはガマンしろってたのよ!」
相良君がのそっと起き上がります。
「それは無理だ。君に欲情するのは俺の意志の力では止められん」
「…ナニえばってんの、あんた……」
胸を張って言う相良君を千鳥さんは半眼で見つめます。
だけど、その頬は綺麗な桜色に染まっています。
「プロフェッショナルのくせに自己管理出来ないっての?」
「うむ…。面目ない。自己制御の効かない分野があったとは俺も驚いている」
「……ん、もお!!」
千鳥さんは桜色の頬で唇を尖らせました。
そのカオで相良君の心臓が跳びはね、体のうち彼が自己制御出来ない器官もカタく緊張してしまいました。
「………」
黙って相良君は一生懸命、深呼吸を繰り返します。
そんな相良君に気付きもせず、千鳥さんは尖らせた唇から甘く緩んだ声で語りました。
「しょうがないわね。…ソースケが、どーしてもガマン出来なくなったら…、あたしが……し、してあげるわよ」
「し、して…とは……」
相良君がゴクンと唾を呑み込みます。
「挿れて良いのか?」
「違〜う!」
バシン!
すかさず千鳥さんのハリセンが唸ります。
「痛いじゃないか」
「やかまし!週イチって言ったでしょ!」
「では、何をどうすると言うのだ?」
「ナニって、だ、だからあんたのを…て…で……(ごにょごにょ)」
「て?」
千鳥さんがぱっと顔を上げます。
「だから、あたしが手でしてあげるって言ってるの!」
千鳥さんにしてみれば、朴念仁極まりない相良君が千鳥さんの事を考えるとガマンできないらしいとか、千鳥さんのカラダで相良君がいつも凄く気持ち良いらしいとか、そんな事を聞いてしまったものだから、もう胸がワクワクドキドキきゅんきゅんになってしまったのです。
でも相良君にはお灸をすえなくてはなりませんし(躾は大切です)、だいいち、千鳥さんの体も保ちません。
それで言ってしまったのですが――
「千鳥…。意味がわからないのだが」
相良君は乙女な千鳥さんの決死な覚悟のセリフを、ぼーっと聞き返すのです。
クヌヤロー
と千鳥さんがまなじりを吊り上げます。
「あたしが手であんたの節操ないナニをアレコレして、びゅってせーえき出して上げるって意味よ。……なによ、そのカオ?不満なワケ?」
なら自分でやんなさいよ、と吐き捨てるように言った千鳥さんに相良君はもじもじ言いました。
「不満がない訳でもないが、自分でするよりいいし、君がしてくれりというのは、その…感謝するのだが……」
らしくもなく語尾をごにょごにょさせる相良君に千鳥さんは苛つきました。
「なによ?はっきり言いなさい!」
相良君はゴホンと咳ばらいして、少し頬を赤くして、いつもの口調でこれ以上はない明確さでハッキリ言いました。
「勃った。早速だが頼む」
十数秒の沈黙ののち、真っ赤になった千鳥さんが何事かを叫びながら、ハリセン・拳・おみ足を総動員して相良君をしばき倒し、そうして相良君を引きずるように奥に連れて行き、後から相良君の呻き声だけが聞こえて来たということです。
短いですが、プロローグなんでこれくらいで。
こんな調子のあほ話でも需要あるなら、続き投下させてもらいます。
ところで4期は自分も切望してます!
長編もやってほしいが、短編のあれとかこれも是非みたい!
>>393の職人さんにGJ!!!と言いそびれたので今言う
「破瓜が怖い」から「スマタ」が出るところが正に神
以前投下されておられた宗かなから遡った話で嬉しかった
自分も前スレから数回投下してるのが、ここは職人数が少ないのか?と気になって
人気作品のエロパロスレ数件回ってみたが、このくらいの職人数でどうも平均くらいなんじゃないかと思う
むしろ投下が月1〜2回あって途切れないし、レベル高い・話を最後まで仕上げる職人さんが
多くて豊作の方かも
よそは小ネタか小ネタの元を出して「誰か書いてくれ」依頼やエロパロらしい話題ではあるけど
投下以外でレスが消費されていくパターンが多い
そして保管庫の維持・更新作業してくれてる方に自分もお礼が言いたい。
ありがとうございます!!
>>417 GJ!!
絶倫で我慢の聞かない宗介と何だかんだで彼を甘やかすかなめが可愛い
ほぼ同時の書き込みだったようで割り込まずに済んで胸をなで下ろした
どうか続きをよろしくお願いします
>>417 GJ!
文体がこのスレにあんまなくて斬新で、それゆえに二人のアホさが際立ってワロタ
自慰三回って少なくね?って思ったけど、そういえば宗介は自制心の強い傭兵だったんですよね……
このスレのせいで忘れてた。あなたのおかげで思い出したよ……続編まってます!
>>410 10個て!このスレ内では誇っていいと思います
多分読んだことあんだろうなー……その節はお世話になりました
>>418 >>393の者です
ありがとう。あなたみたいな人がいると、モチベーション上がっちゃうね!
それと以前投下された宗かなってのはどれのことで……?
>>236のかなめ一人称の奴でしょうか?
それにしても保管庫の方にはほんとお世話になってます
初めて投下したのがまとめられてた時は、全部まとめてくれてるとはいえ、かなり嬉しかったです。保管庫があるとモチベーションが違います
今後ともよろしくお願いします!
>>417 童話みたいなホノボノした文章なのに何やってんだw
かわいーなー。続きも楽しみにしてます!
>>420 >
>>410 > 10個て!このスレ内では誇っていいと思います
> 多分読んだことあんだろうなー……その節はお世話になりました
安価ミスった
>>412です
なんかもう、宗かなと来たらアホと
相場が決まってきましたなあw
>>417 アホかわいい2人にGJ!!
続き待ってるよー
>>393 >>409 >>412 ほかこのスレの職人のみなさん、いつも楽しませてくるてありがとう!
ここが良スレになってるのもあなたたちのおかげです
変態レナードの次作も待ってる
>>418です
>>420 それは秘密にさせて下さい
文体が毎度定まらないタイプだもんで名乗らないようにしてるだけですが
すみません
実は投下するのも未だに怖くて仕方がありません
>>418です
>>420 それは秘密にさせて下さい
文体が毎度定まらないタイプだもんで名乗らないようにしてるだけですが
すみません
実は投下するのも未だに怖くて仕方がありません
>>420です
>>418 >
>>393の職人さんにGJ!!!と言いそびれたので今言う
> 「破瓜が怖い」から「スマタ」が出るところが正に神
> 以前投下されておられた宗かなから遡った話で嬉しかった
↑この文に対しての質問だったんですが・・・
実を言うと
>>393の奴は特に遡った話とか意識してなかったんです(完全に独立した話のつもりだった)
だから「以前投下されておられた宗かな」とはどのエロパロのことを言っているのだろうと思って
> それと以前投下された宗かなってのはどれのことで……?
>>236のかなめ一人称の奴でしょうか?
って書いたんです
すいません、ちょっと説明が下手でしたね
それにしてもバレるのイヤって人もいるんですね
俺は逆です
「もしやあの人?」みたいなレスを見ると、毎度ニヤニヤしてます
ちょっと質問なんだが、Gガンダムネタってこのスレの人には結構通じるかな?
>>428 「ひとの恋路を邪魔するヤツは〜、馬に蹴られて地獄に落ちろ〜!」
「石破ラブラブてんきょー驚け〜ん!!」
とかですか?
……ネタバレになるのか?これは(^^;)
>>429 なんというか、ガウルンをGガンダムファンってことにしたくて……ほら、宗介とドモンって同じ声優じゃないですか?
いいと思います〜vv<ガウルンGガンファン
楽しみにしてます!
432 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 00:25:19 ID:LtwIUTEm
かなめ=レインも面白いと思うけどやるかな?
412です
>>427 バレるのが嫌と言うより、自己主張して寒い奴と思われやしないか
ビクビクしてましたと言うのが本音かも
でもこのスレに居る職人さんにはいっそ、ばんばん自己主張してサイトとか
同人誌とか作って欲しい位だ
実際作るとなると大変だろうけどなー
紙に印刷された縦書きの文章で読んでみたいと思うよ
434 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 02:17:31 ID:9o26WZru
ぬぅ、Gガンネタをやられてしまうか orz
まあ、筆が止まってるおいらに文句言う資格無いですが
楽しみに待ってます
最終回はGガン並みのハッピーエンドにして欲しいよ
愛で地球(というかかなめ)救って欲しい
>>430 楽しみにしています
というか、あと一冊で本当に終われるのかが疑問だ
上中下巻の大ボリュームで
どっかのミステリーのごとく煉瓦ブロックもしくは弁当箱状のものになっても全然かまわない
それくらいなら分けて同時発売にしてくれ
読む時手がしびれそうなほど分厚いのはさすがに嫌だw
分けると割高になるな…
まあ手が痺れるよりいいかw
442 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 20:15:08 ID:VYHXgTSJ
表紙や巻頭の絵が増えるから分冊でもOK
すまねえ無駄に上げちまった
仮に上下巻だとしても、全てはおさまらんだろうから、サイドアームズで補完してほしい
バニの生前や千鳥の中学時代、ガウルンにまつわる話とか……
あとOMO後の陣高の話がドラマガに載ったらしいが(読んでない)それは長編と短編、どっちよりなのかと
>>444 あれは思いっきり長編
長編の最新刊の冒頭部分だけを先行掲載したものだよ
投下します
・宗介×ユイラン(妹の方)
・長い。この前のとこそーかなスマタの1,5倍くらい。20レスくらい
・エロは全体の4分の1くらい。前から3分の2くらいのとこから
・ユイランがバカ。頭お花畑。キャラづけは「ありえない授業4」を参考
・Gガンダムの話多い。でも知らなくとも問題なし
「お金持った?偽造パスポートは?それと拳銃はどれにしたの?日本は湿度が高いから、ちゃんとメンテしなきゃダメよ?あと警察がうるさいからナイフもあまり大きいのはダメ……うるさいからって簡単に殺しちゃダメよ?お姉ちゃんと約束よ?」
「わかってる。お姉ちゃん、約束」
「うん。約束……あとちゃんと報告書書いてメールで送ってね?先生が見たいって言ってたから」
「うん。じゃ、行ってくるね」
「いってらっしゃい。気を付けてね、ユイラン」
こうしてユイランは、日本へと旅立った。
*
From ユイラン
To お姉ちゃん
Title 報告書
○月○日(はれ)
今日の午後日本に着いたよ。
お姉ちゃんが言ったとおり少しむしむしするけど、思ったほどじゃなくてぽかぽかしてるよ!
カシムが住んでるっていうたまがわ(漢字わかんない)まですごく遠いから、今日は先生に貰ったお金でホテルに泊まりました。
スゴくきれいなホテル!
ルームサービスのてんどんっていうサクサクしたのがお米の上にのってるやつが美味しかったから、日本に来たときは先生も食べたらいいよ!って先生は日本のこと詳しいよね。
あとトイレもスゴい!
よくわかんないボタンがいっぱいあって、押して遊んでみたらびゅーって噴水みたいに水が出た……顔がびしょびしょになった。目的がわからない。鼻うがいにでも使うのかな?スゴいね日本!
○月○日(くもり)
今日はカシムン(昨日考えたカシムの愛称。先生の名前に似てるね!)が住んでるたまがわに行くよ!
今ぐんまってとこにいるんだけど、電車の乗り方がわかんないから駅にいたおじさんに聞きました!そしたらお嬢ちゃんキレイだねだって!
だから私のお姉ちゃんの方がもっとキレイだよって言いました!偉いでしょ!?
あとスゴいのがね、ちゃんと電車が時間通りにくるの!
マークのとこにもピッタリ止まるしスゴい!プロだね!この電車の運転手さんはASに乗ればいいのに!
で、東京(これは漢字わかるよ!)につきました。
めちゃくちゃ人がいて、この中からカシムン見つけるの大変だな……でもガンバル!先生のためにガンバル!
あとぎゅーどんっていう甘塩っぱいお肉がお米にのってるやつが美味しかった。わかった!最後にどんってつくご飯はみんな美味しいんだ!
○月○日(はれ)
今日はカシムンが通ってるじんだい高校を見に行きました。
カシムンは見つかんなかったけど(今日はいないみたい。ミスリルの任務かな?)かなめっていう女の子は見つけたよ!写真で見たとおりめちゃくちゃキレイです……でもお姉ちゃんの方がキレイだよ!
学校の中はあまり見れなかったけど、見た感じ普通っぽいです。でもところどころにトラップの跡があって、戦士の勘が危険を知らせてくるよ!……襲うなら下校中がいいかもです。
あと通学路の下見のとき本屋を見つけたので、先生の好きなGガンダムのDVDをお土産に買いました!
カシムンの声ってドモンに似てるんでしょ?スゴいなーカッコいいなー。カシムンせきはてんきょーけん!って言ってくれないかなー?なんか襲うのが楽しみになってきたよ!ワクワク。
ps.通学路の下見で電車に乗ったとき、太ったおじさんにお尻を触られました……スゴくムカついたけど、お姉ちゃんと約束したから殺してないよ!両手首の関節外して、蝶々結びしただけだから!ユイランも前より大人になったんです!
○月○日(くもり)
スゴいなードモンは。だって指ぱっちんしてガンダーム!って叫ぶと、後ろからガンダムが出てくるんだよ!?
私も指ぱっちんしながらガウルーン!って叫んで、先生呼び出せないかな?出来るかな?やってみようかな?やってみるね!ガウルーン!出来ませんでした。
それより今日はやっとカシムン見つけたよ!
かなたん(かなめの愛称。かなめーるとどっちにしようか迷ったよ!)もキレイだったけどカシムンもスゴくカッコいいです……でも先生の方がもっとカッコいいよ!
早く襲いたいなーどんな襲い方がいいかなー?一緒にラブラブてんきょーけんやってくれないかなー?
接近すれば勝てると思うけど、距離を置くと難しそう……だってカシムンめちゃめちゃ飛び道具持ってるもん。使い方も上手いし。
ま、とりあえず今日の下校時にダンプカーぶつけてみます!死なないかな?大丈夫だよね?だってマスターアジアの弟子だもんね!?
ps.もうすぐ香港を灰にする日だね!お姉ちゃんガンバってね!
ちゃんとコダールの冷却装置と排熱板メンテしなきゃダメだよ?じゃないと先生みたいにオーバーヒートしちゃうからね(笑)
○月○日(雨)
うわーっ!カシムンスゴいです!
昨日の夕方ダンプカーのアクセルに細工して、リモコン操作で特攻させようとしたら、特攻させる前にタイヤに鉛玉打ち込まれました!
なんでわかったんだろう?……タイヤ打ち抜いたあとかなたんに叩かれてたけど、カシムン大正解だよ!元気出して!
今日の朝も下駄箱にパイプ爆弾仕掛けといたのに、下駄箱ごと爆破処理されちゃうし、ライフルで狙っても射線に入ってこない。
通学路に設置しといたトラップも回避されちゃうし……悔しいけどトラップに関しては私よりカシムンの方が上だなー……どうやったら殺れるか……いや、殺しちゃダメなんだよね。
そのくせかなたんのパンチはくらうんだよね……これは、アプローチの仕方を変えたほうがいいかもね!
あと通学路のゲームセンターの、機械の腕でお人形さんをとるゲームで、カシムンみたいな顔した(しかめっ面だけどかわいい!)ワンコのぬいぐるみを取りました!しかも二つも!先生に一個あげるね!お姉ちゃんにはボン太くんっていうふかふかのあげるね!
じゃ、お姉ちゃんは香港を火の海に出来るように、先生は手足が生えるようにガンバってね!あたしもガンバルよ!
へっへー、今秘策を考えましたー。
○月○日(くもり)
やったー!カシムン捕まえたよー!
今回はちょっとアプローチを変えてみました!ヒントはかなたんのパンチ!
あれだけ注意深くて鋭いカシムンが叩かれちゃうってのは、かなたんに対しては危機感のスイッチが切れるようになってるんだと思うんです!
だからかなたんの名前を語って、睡眠薬入りのお弁当をカシムンに渡しました!
直接渡したわけじゃなくて、カシムンのマンションのドアノブに袋かけといたんだけど……中にお弁当を、外にメッセージカードを貼りつけてね!
『そみすはへ
きぬうは めんなにににいて ごぬんわ
かなぬ』
訳:そおすけへ
きのうは あんなにたたいて ごめんね
かなめ
って書いたメッセージカードを!
日本語は喋れるけど書いたことないから、下手くそだけど、ガンバったんだよ?
それにお料理だって先生以外の男の人に作ったことないから、スゴいガンバった!
象を一滴で昏倒させる薬の、味がわからなくなるようにチョー濃く味つけしたし、それでいておいしいようにガンバった!
……お願い!食べて!食べてカシムン!
ってお祈りしたら、学校から帰ってきて袋のメッセージカードを読むなり、ソッコー食べたよ!笑顔で食べたよ!笑顔もかわいいよ!
でも残念でしたー!バカめーっ!かなたんのお弁当じゃありませーん!本当はユイランのでーす!でも食べてくれて嬉しいよ!ありがとうカシムン!
今現在カシムンは玄関の前に寝てます!
今から襲うよー!めちゃめちゃにしちゃうよー!
じゃ行くね!
先生は手足生えるようにデビルガンダム細胞探してね!お姉ちゃんは明鏡止水の心でコダール乗ってね!
終わったらメールするね!
*
両手を背中で手錠で拘束され、うつ伏せでベッドに寝かされたカシムン──こと相良宗介軍曹は、自身の体たらくに絶望し溜め息をついた。
身体が水を吸った綿のように重い。弁当を食べてからの記憶がない──おそらくあの弁当に薬物が──なんという迂濶だろう。
彼女があんなに字が下手なわけがないし、そもそもやることが不自然すぎる。だというのに、あの時の自分はこれ以上ないくらいに舞い上がってしまって──穴があったら入りたい気分だ。
「うぅっ……」
呻きながら仰向けになると、見慣れない天井と見慣れない壁が視界に入る。
窓は厚いカーテンで締め切られている。時計も家具もないシンプルな部屋だったが、壁になんらかの絵が貼られていた。
ノートの切れ端に描かれた幼稚な絵だ。人のようでもあり直立した熊のようにも見える。とにかく想像力の欠落した宗介には、理解不能の絵画である。
鈍重な肉体をもう半回転させ、視線を床へと移したとき、宗介は初めて彼女の存在に気付いた。
肩口で切り揃えられた黒髪と白刃のように鋭利な横顔──黒を基調とし濃い赤のアクセントがついた上着と、タイトなミニスカートをはいた少女が、床にうつ伏せになって何事かしている。
状況から察するに、この少女が自分を拉致したのは明らかだ。それに拉致したということは、今のところこちらに危害を加える意志はないのだろう──宗介はそう思い、注意深く彼女に声をかけた。
「目的はなんだ?」
声を出すのも気怠い。
吐いた息を取り込もうと肺を膨らますと、甘い汗の匂いが鼻をくすぐる。おそらく目の前の少女がこのベッドを普段使っているのだろう。
して、当の少女と言えば聞く耳持たず、うつ伏せのまま両膝を曲げて、足をパタパタとさせながら何事かしている。
床にぬいぐるみと色鉛筆が転がっている。何か書いているらしいと彼は考えた。
満を持して、今一度聞く。
「俺を拉致した目的を知りたいんだが……?」
「ちょっと待ってて」
少女は足をパタパタさせてそう言った。
待っていろと言われれば、待っているしかない。
足は自由だが身体は怠いし、手錠の鎖がワイヤーでベッドに繋がれている。身を起こすことくらいは出来ても、ベッドから離れることはできない。
床に横たわる少女は、相変わらず無心に何か書いている。
ひどく無防備な姿だが宗介の間合いには入っていない。
張り出した尻やスカートの下から覗く太ももは、エリート傭兵の宗介から見ても見事なバランスで鍛えられており、彼女は戦闘のプロだろうと彼に気付かさせた。
「できた」
少女はすっくと立ち上がった。
手にノートの切れ端が握られており、何か絵が描かれている。彼女はその絵を見て「かっこいぃ」と呟くと、宗介の眼前にその絵を差し出した。
「見て」
謎の絵を突き付けられて宗介は困惑する。
壁に貼られた絵と同様に幼稚な筆致だ。人間の顔を書いたもののようだが、一見すると化け物のように見える。前衛的過ぎる。美的センスが死んでいる宗介でなくとも、誰もが首を捻る代物である。
絵の右下に「ゆいちん」と書かれている。恐らく彼女の名前だろう。
「ドモン」
少女は化け物を指差してそう言った。
彼女の表情筋は宗介に輪をかけて硬いものだが、幾分得意気に見えた。
どう?似てるでしょ?──と言わんばかりの表情だが、ドモン自体を知らない宗介にはなんのことかわからなかった。
「そうか……ところで何が目的──」
「ねぇ、せきはてんきょーけんって言って?」
彼の疑問を無視して続ける。
「なに?」
「せきはてんきょーけんって言ったの。イヤならゴッド……シャイニングフィンガーでもいい」
「……なぜだ?」
「シャイニングガンダムの顔が開くとこが好きだから」
「いや、そうではなく……なぜそんなことを俺にさせようとする?」
「ドモンがそう言うから」
少女はそう言って宗介の顔を覗きこんだ。
目と目が合う。瞳と瞳が合う。
深い色だと宗介は思った。まるで研磨された黒曜石のような瞳。それでいて血濡れのナイフのように赤く、妖艶に色めく。
眼球が半透明の物質であることを忘れさせるような、底の見えない色合いに見つめられ、宗介の背に冷たい汗が流れた。
「やっぱり似てる」
溜め息をつくようにして彼女は言った。
見惚れたといった風情で頬を赤らめ、息を乱して彼の顔をまじまじと見つめる。
少女の吐息が宗介の鼻先へと流れる。彼女の甘い香りを嗅いで、彼は──このベッドはやはりこの女が使っているのだ──と確信した。
ということは、ここはタイガースマンションから南西150メートルにある、スワローズマンションの一室──と宗介は推察する。
──自分が狙われていることは直ぐにわかった。
かなめの護衛の自分ではなく、相良宗介個人に用があるというような眼差し。任務と趣向が入り交じった、黒猫のようにねめつける視線を、常に背中に感じていた──案の定下駄箱には不審物が、通学路にはトラップが仕掛けられていた。
監視の気配とトラップの趣味趣向が似通っていることから、相手が単独犯であることが伺える。恐らくトラップは得意ではないのだろう。普段は直線的な手段が多くて、あまり慣れていないように見えた。そういう癖が見える。
そして上記したものが正解だとした場合──自分がもし単独で、ある訓練された傭兵を拉致する場合、どこに拠点を置くか──その最有力がスワローズマンションだった。
以上のことは既にダナンに報告済みである。明朝のの定時連絡がなければ、ダナンから増援がくるはずだ。
ベッドの甘い匂いから、ここが目の前の少女(犯人)の拠点であることは間違いない。
ダナンの増援はセーフハウスの後すぐにここ、スワローズマンションに来るはずである。
自力での脱出は困難。相手の目的がわからないが、移動する気配はない。おそらく今晩はこの部屋に拘束されるだろう──もちろん自分が生きていればの話だが。
ならば自分がすべき今の最優先はなんだろう?──宗介は考える。
今の自分にできることは少ないが、犯人が目の前にいる以上、かなめの安全はある程度保証されている。他の脅威はレイスに任せる。能力に疑問が残るが、今の自分よりは役にたつだろう。
また、最終的にどうするかは知らないが、今のとこ犯人は自分に危害をくわえる気はないらしい。
ならば一番の危険人物であるこの少女を、この場に止めること──それが今できる最優先であると考え──宗介は呟いた。
「……せきはてんきょーけん」
彼女の興味を、出来る限りひいた方がいいだろう──宗介はそう結論づける。
少女が眼を丸くして「そっくり」と感嘆の声をあげた。
鼻と鼻が触れ合うほど顔を寄せて、彼女は「もう一度言って」と言った。
黒曜石の瞳が宗介の顔をこれでもかとねめつける。
左目の下にある涙ボクロが、第三の瞳のように見えて、再び彼の背に冷たい汗が流れた。
しかし吐息はこれ以上ないくらい甘い。
「せきはてんきょーけん」
「もっと大きな声で」
「せきはてんきょーけん!」
「すごい」
少女の両手が宗介の後頭部にまわる。彼は逃げようと身を捩ったが、結局逃げること叶わず、彼女の腕にとらわれてしまう。
少女は彼の頬に頬擦りして「似てる」「かっこいぃ」「本当にドモンみたい」としきりに囁いている。
擦り付けられる頬が柔らかくて温かい。
絹のような黒髪が彼の鼻先に触れて少しくすぐったい。
触れた髪先からベッドと同じ、甘い匂いがして、宗介は敵に抱き締められているにも関わらず、心のどこかで脱力してしまった。
「録画するから、もう一回言って」
宗介の頬を堪能したあげく、少女はそんなことを言った。
身を起こし、上着のポケットから携帯電話を取り出す。使い慣れないらしく両手で不器用に携帯電話を操る。カメラの使い方がわからず、眉根にシワがよる。
「違う……これも違う……これ?……も違う……これ、かな……?」
やっと合点がついたようで、少女の表情が幾分和らぐ。
その時彼女の足に何かが触れた。彼女はベッドから降り、床から何かを拾い上げると、それをぎゅっと抱き締めて「カシムン」と呟いた。
しかめっ面の犬のぬいぐるみだ。頭頂部に黒いタテガミが生えており、少女はそのタテガミに顔を埋めた。
「カシムン……?それはもしかして俺のこと──」
「もう一回言って」
自分の過去の名を呼ばれ疑問の声を上げた彼を無視して、少女はベッドに身を投げた。
ベッドの上に二人して、仰向けで寝転ぶ。少女の腕が宗介の肩にまわって、彼の身体を引き寄せた。
彼の右頬に彼女の左頬がぴたっとくっついて、反対側の頬にぬいぐるみがくっつく。少女の顔とぬいぐるみが、宗介の顔をサンドイッチした。
少女は携帯電話を眼前に掲げると、携帯電話のカメラに二人と一匹の顔がおさまるように、位置を調整した。
「もう一回言って」
宗介の頬に自身の頬をぎゅーっとくっつけて、少女は今一度言った。
「カシムという名を誰から聞いた?」
「言って」
「教えてくれなければ言わん」
「先生」
「なに?先生とはどこの誰──」
ティロン♪
「録画ボタン押しちゃったから、早く言って」
「……せきはてんきょーけん!」
「シャイニングフィンガーも。あと最後にヒートエンドってつけて」
「しゃいにんぐふぃんがー!ひーとえんど!」
少女は録画終了ボタンを押すと、ベッドから立ち上がり、動画のデキを確認しはじめた。
宗介の声の間に少女の声が入ってしまったが、それはそれでいいらしい。「ひーとえんど!」の部分を気に入ったらしく、何度もその部分を繰り返している。
「すごい……ありがとう、カシムン」
「だからそのカシムというのはどこの誰に……そもそも貴様の目的は──」
なんだ?──と言おうとした瞬間、彼女の携帯電話が鳴った。
『ふらいんぐいんざすかーい!たかくはばたけなんたらかんたらるるーららー♪』
と宗介には聞こえたが、それがGガンダムの主題歌であることは、少し前までアフガンにいた彼にはわからなかった。
『しゃいにんぐふぃんがー!』
のところで少女は右手を突き出すと、小さく「……ヒートエンド」と言った。そして電話に出る。
「はい……ユイランです……あ、お姉ちゃん……うん、まだ……ガンダムごっこしてた……すごく似てる……うん……大丈夫。オギノ式で計算した……完璧……うん……」
話の内容はわからないが、とりあえず彼女の名前が「ゆいちん」ではなく「ゆいらん」であることがわかった。
「うん……うんうん……てんどんも写真送るね?……うん……先生?わかった……カシムンなら起きてるよ……先生、身体の具合は……はい…はい……わかりました。今かわります」
少女──もといユイランは、携帯電話を自身の耳から外して、宗介の耳に押し当てた。
「先生がカシムンと話たいって」
と言いながら彼女は、宗介の耳と携帯電話の間に、無理矢理自分の耳を入れた。彼の額に彼女の頭がゴリゴリと擦り付けられる。「なにがしたいんだ?」宗介は思わず聞いた。
「私も先生の声聞きたいから」
「……そうか」
多分この女はこういう女なのだろう──いささかの諦めとともに溜め息をつく。ユイランのまつ毛がチクチクと宗介の目蓋をくすぐる。
訝しみながらも電話の声に耳を傾けると、
『久しぶりだなぁ〜カァシムゥ〜』
既にこの世にいないはずの男の声が聞こえてきた。
「……先生とは貴様か、ガウルン」
驚いたが声は荒げない。
こんな業界だ。死んだはずの奴が生きていて、生きているはずの奴が死んでいる。そんなことがまかり通る。
二人の声を聞きながらユイランは「ドモンとマ・クベが喋ってる……」と意味のわからないことを呟いた。
『なんだ、あまり驚かねぇんだな〜。これでも極上のサプライズを用意したつもりなんだが。
まぁそうだ、ユイランの言う先生ってのは俺のことだよ……それにしてもヘタレたなぁ〜……昔のお前なら毒入り弁当なんぞ食わなかったろうに。これもやはり、あの嬢ちゃんの影響か〜?』
あの嬢ちゃん──宗介は痛いところを突かれて、何も言えなくなってしまう。
昨日今日と彼女にしこたま殴られた。確かに勘違いも多いが、今日に限ってはかなりの確信があった。現に今俺はこんな窮地に陥っている。
だがそんなことは彼女にはわからない。自分が間違ってようと正しかろうと、結局彼女は自分を叩くのだ。
確信があっただけに、本気で意気消沈した──そんな時に当の彼女からの弁当とメッセージ──食うなと言うほうが無理な話である。
『あの娘はダメだ。どんな力があろうと、結局平和ボケしたその返の小娘とかわらねぇ〜……つまらんガキだ。わかるだろう、カシム?あの嬢ちゃんは、お前にとって毒だよ』
「貴様の存在の方が俺にとっては毒だろう」
ミスリルではコダールをヴェノム──猛毒と呼称している。
『毒にもいろいろな種類があるんだよカシム……あそこの暮らしはお前には毒だ。水清ければ魚棲まず……お前はこちら側だ。多少毒があった方が過ごしやすい。あの娘は邪魔だよ』
「……千鳥に危害を加えれば、貴様を殺す。今度こそ。間違いなく」
『早とちりすんなよ。さっき言ったろう?どこにでもいるつまらんガキだ、と……あの娘を殺したところで、お前は別のつまらん女を見つけるさ』
「俺はそんなことは──」
『俺はお前のことならなんでもわかるんだ。なぜなら同類だからな』
ガウルンは含み笑いを漏らす。
『どれだけ善人面をしようと、お前はこちら側の人間だよ。俺が保証する……お前は他人のことなどどうでもいいと考えている……実のところどうでもいいんだ。あの娘のことなど。所詮30億ある穴の一つにすぎねぇ……お前が興味があるのは、あの娘の近くにいる自分さ』
宗介は何も言わない。
ユイランが耳元で「ドモンも喋ってくれなきゃつまんない」と駄々をこねた。
ガウルンが続ける。
『だから別のもんを奪う……今からそこにいるユイランがな。お前から取り返しのつかないものを奪うよ』
「なにを奪うというんだ?命か?」
『馬鹿が。そんなありきたりなもんじゃねぇよ。もっとお前が奪われると、覚悟してなかったものだ。まぁユイランは上手いからなぁ〜、その返はサービスだ。せいぜい喘息の豚のようにヒィヒィ喘げ……おっ、なんだ?……カシム、ちょっとかわるぞ』
「……なに?ちょっと待て。どういう意味──」
『カシムン?』
間を置いて、女の声が聞こえてきた。
聞きなれない声だが、誰かに似ていると宗介は思った。
「誰だ貴様?」
「お姉ちゃん」
宗介の疑問にユイランが答える。
彼女が喋るたびに温かい吐息が唇に触れて、宗介はとてもいけないことをしているような気分になってしまう。
『とーほーはあかくもえている!って言って』
姉らしき女が電話越しに言った。
「なに?とーほーは……なに?」
『とーほーはあかくもえている!』
「とーほーはあかくもえている!」
『似てる。バイバイ』
ガチャ、ツー、ツー。
電話が一方的に切られる。
どうやらこの姉妹は姉の方も大分アレらしい。頭が痛くなってくる。
ガウルンといいこの姉妹といい、自分はイカレ野郎と縁があるらしい──だが今はそんなことを悩んでいる場合ではないだろう。
宗介は、今の会話を携帯に録音して「とーほーはあかくもえている!」の部分ばかり繰り返し聞いているユイランに問い掛けた。
「つまり貴様らの目的は……一体俺から何を奪うことだというんだ?」
「童貞」
ユイランは宗介の方を見ると、さもなんでもないことのように呟いた。
仕草と言葉のギャップに宗介は今一度問い掛ける。
「なに?もう一度言ってくれ」
「童貞」
やはり童貞と聞こえる。
「今からエッチするの。私上手だから、とろけるくらい気持ちいい……ちんちんなくなっちゃうかも」
髪を掻き上げてユイランはそう言った。
宗介は話の飛び方にも驚いたが、あのクソ野郎に童貞だとばれている自分が酷く悲しい存在に思えた。
*
髪を結って二つのお団子を作る。
「かわいい?」
「あぁ」
いかにも中華娘といった髪型のユイランが、宗介にそう問い掛けた。
宗介の方はただ聞かれたから肯定しただけだったが、ユイランの方はそれなりに嬉しそうである。
とんでもないことになった──今更になって宗介はそう思う。
今から自分は目の前の女とセックスをするらしい。いや、セックスではなく逆レイプだ。ふざけている。自分はやりたくない。
死ぬ覚悟は出来ているが、童貞を失う覚悟はできていない。そんな覚悟ができていたら、とっくに愛しの彼女に捧げている。
「チャイナドレス忘れちゃった……」
頭は中華娘でも、首から下は普段着である。
「ならばしなければいいのではないか?」
「ううん。先生の命令だからする」
ユイランは上着の内ポケットから小刀を取り出して、その側面で自分の唇をピタピタ叩いた。
顎を引く。上目遣いで宗介を見つめる。
「それにカシムンかっこいいし」
内ポケットからもう一本小刀を取り出して、刃と刃を擦り合わせながらそんなことを言うユイラン。
「……なぜナイフを抜く?」
「ナイフがないと服脱がせられないから」
意味がわからん──宗介がそう思った瞬間、ユイランの刃が銀の線になって、彼の身体に振り下ろされた。
鈍重な身体に鞭打って、上半身の力だけで肉体を跳ね上げる。跳ね上がる反動を利用して、ユイランの腹に蹴りを放ったが、膝でブロックされてしまった。
なんだいきなり?セックスとはこんな暴力的な行為だったのか?──宗介は的外れなことを考えながら、ベッドの上で上体を起こす。
手錠がワイヤーでベッドに繋がれているため、立ち上がることは出来ない。
「動かないで。ちんちん切り落としちゃう」
ユイランが襲い掛かる。
宗介の後ろは壁。手には手錠とワイヤー。
かわせない。ならば──宗介は身を捩りズボンを膝まで下げると、左足を振り払い、ズボンの脚部でユイランの右腕を絡めとった。
背に回った両手でシーツを引っ掴み、身体をベッドに固定する。
右足でユイランの足元を払い、左足一本で彼女を投げとばそうとした瞬間──ユイランの左手から光の線が走った。
投擲。放たれた小刀が宗介の右内ももを浅く裂く。
痛みに一瞬動きが止まり、その隙を逃すようなユイランではなかった。
ズボンを振り払い胴タックル敢行。
宗介の腹にしがみつき、彼の左足を両足で、右足を内ももに肘を押し当てることで拘束する。
ユイランの肘が宗介の血で汚れる。
「お姉ちゃんと一緒に買いに行った服なのに……いきなり何するの?」
「……それはこちらの台詞だ」
珍しくもっともなことを言う宗介。
「服を脱がせようとしただけ。カシムンが暴れるから血がついた」
彼女はベッドに刺さった小刀を抜いて、無造作に放り投げた。
「普通に脱がせばいいだろう?」
「先生が、カシムンは無理矢理脱がされる方が興奮するタイプだって言ってた」
「……あの野郎」
怒りに拳を握り締める宗介。
期せずしてズボンは脱げ、戦闘によって多少興奮しているが、これは意味が違う。
あのクソ野郎の含み笑いを思い出して身体を震わす彼の内ももに、突然柔らかく濡れたモノが押し当てられた。
ゾクゾクする。宗介は驚愕の声を上げた。
「な、なにをしている!?」
「カシムン怪我しちゃったから、舐めてる」
宗介の内ももの股関に近い部分──ボクサーパンツの下から血が流れており、ユイランはその血をチロチロと舐めていた。
傷は浅い。切り裂かれた瞬間は焼けるように感じたが、今はほとんど痛みはない。むしろくすぐったい。
ユイランの薄い唇が傷口に吸い付く。吸い付いた内側で舌がくちゃくちゃと動き、傷口をやわやわとくすぐる。
ユイランの頬がボクサーパンツの上から、宗介のペニスに押し当てられる。
計らずも頬擦りするような形になったが、宗介にはたまったものではなかった。
「や、やめろ!もう平気だ!血はもう止まっている」
「本当だ」
ちゅぽんという音をたてて、ユイランの唇が内ももから離れる。
彼女は傷口に人差し指を這わせて「良かった。血がいっぱい出て死んじゃうかと思った」と言った。
「俺は敵だ。別に死んでもかまわんだろう」
「ダメ。今から私とエッチするから」
「ならば……セックスをしたあとに殺すのか?」
「殺さない。カシムンが死んだらガンダムごっこができなくなるし、カシムンはかっこいぃ。カシムンは誰かに殺されるまで生きて」
宗介は少し考える。だが結局。
「意味がわからん」
ユイランは宗介の股の間から、彼の顔を見上げて「私もよくわからない」と言った。
「そうか」
「うん」
ユイランは宗介の太ももを枕にすると、そのままベッドに横たわった。
彼の膝の皮をつまんで「伸びる伸びる」と言いながら指で弄んでいる。意味がわからない。酷く無謀な行為だ。
この体勢なら、両足を彼女の首と肩に回して、肩固めを極めることができる。
敵を前にしたプロにあるまじき彼女の行為だったが、なぜか宗介は肩固めをする気にならなかった。
「カシムン」
「なんだ?」
「手錠外してほしい?」
宗介は驚いた。
もちろん外してもらいたい。だが彼女の目的がわからない。懐柔工作か?と宗介は考えたが、今の時点でも十分懐柔されているような気がした。
「外したら暴れるかもしれんぞ」
と言って、無防備な彼女をそのままにしている自分に気付く。
宗介は無理矢理理由付けをした。
「……今俺が何もしないのも、貴様がそう言うのを期待してのことかもしれん。より確実な方法を求めて、チャンスを見送っているのかもしれない」
「別にそれでもいい。私は強いから、カシムンが暴れても平気。カシムンはまだ睡眠薬の影響が抜けてないし、手錠を外す瞬間は私が背後をとってる」
「だとしてもマイナスしかない。悪戯に危険を増やすだけだ。
手錠を外す瞬間、貴様が背後をとっていると言っても、外す瞬間貴様の手は手錠と鍵で塞がれている。
見なくても位置はわかる。俺が貴様の手首を掴んでしまえば、女の貴様と薬の影響があるが男の俺……どちらが有利かわからん。
それに俺は免疫が強いから、すでに薬が抜けているかもしれんぞ。怠そうにしているのはブラフかもしれん」
なぜ自分がこんなことを言ってしまうのかわからない。
頭のどこかでもう一人の自分が「馬鹿野郎!」「やめろ!」と騒ぎ立てる。だが口が止まらない。
膝の上から彼女が自分を見上げている。この女は敵だ。わかっている。殺す必要があれば殺す。
だが嘘は吐きたくなかった。理由はわからない。とにかく裏切るような真似はしたくなかった。
馬鹿馬鹿しい。敵に対して裏切るも何もない。
畜生、俺は馬鹿だ──宗介は自分を叱責する。
彼はポツリと漏らした。
「外す意味がない」
「意味ならある」
膝の皮で遊びながら彼女は言った。
「何があるというんだ?貴様は俺とセックスをすればいいんだろう?それだけならこのままでも可能だ」
「抱き締め合わないとエッチじゃないから」
「は?」
抜けた声。異国の言葉を聞いた気分だ。
「ぎゅーってしないと気持ち良くならない。気持ち良くないエッチは失敗だからダメ」
ユイランは身体を転がすと「ぎゅーっ」と言いながら宗介の胸に抱きついた。
ワイシャツに頬を擦り付けて、両腕で力一杯締め付ける。
熱い。引き締まっている。それでいて柔らかい。
彼女の鼓動が自分の胸をたたくのが、この上なく心地いい。
彼女は言う。
「気持ちいい」
「そうか」
「カシムンは気持ちいい?」
「そうだな」
自然に言葉が出た。
敵だということを一瞬忘れた。
抱きしめられて酷く安心した。そのことに狼狽したが、すぐにどうでもよくなった。
「手錠外していい?」
外してもらうのはこちらの方なのに、なぜ彼女は許可を求めるような言い方をするのだろう?
宗介は酷く申し訳ない気分になって、結局「好きにしろ」と言ってしまった。
*
金具がかち合う音がして、宗介の両手が自由になった。
彼は凝りを解そうと肩を回した。結局彼女の手首は掴まなかった。
これからセックスをするというのなら、チャンスは何度もある──そんなことを理由にして、自分は最後まで彼女に手を出さないだろう──と宗介は思う。
「脱がせて」
宗介の前に回って彼女が言った。
「首を締めるかもしれんぞ」
「鍛えてるから平気」
「……そんなわけがないだろう」
と言って結局締めない。
宗介の手が襟にかかる。特徴的な服だが脱がし方はわかった。似たような作りの軍服を任務で着たことがあった。
「脱がせてくれとは……貴様は子供か?」
「いつもお姉ちゃんがしてくれるから、カシムンにしてもらいたくなった……それに子供じゃない。今年で16」
「そうか」
「カシムンは?」
「多分17歳のはずだ」
上着の前が開かれる。
白い薄手のタートルネックを着ているようだが、ブラジャーの線がない。抱きつかれたとき酷く柔らかかった。恐らくはノーブラだろうと宗介は推察する。
「多分?」
「俺には戸籍がない。見た目から推測しただけだ。もしかしたら貴様より年下かもしれん」
「カシムンは年下の方がいい」
「なぜだ?」
「私にはお姉ちゃんがいるから。弟が欲しい」
「例え年下だとしても弟にはならんだろう。貴様と俺には血の繋がりがない」
貴様とだけでなく、誰とも繋がりはないが──そんな言葉を飲み込んで、上着を肩から下ろした。
薄手の生地が肢体にぴったりと張りついて、形の良い乳房を強調している。
乳房の先端がぷっくりと盛り上がっている。いかにも柔らかそうで、人を惹き付ける魔力がある──その先端に伸ばしかけた手を、宗介は寸でのところで引き戻した。
「別に触ってもいいのに」
ユイランがどこか寂しげに言った。自分の乳房を両手で包み込んで、やわやわと揉んでみる。生地と乳首が擦れて気持ちが良い。
「まだそういう段階じゃないだろう」
「段階?」
「俺は初心者だが、セックスにはある程度の段階……流れがあると聞いた」
クルツ知識である。バーでの下らない会話。いつも宗介はクルツのそういった会話を、侮蔑の言葉で遮っていたが、彼も結局は男であった。
そんなことを考えたことのないユイランは困惑した。本能の赴くまま。それが彼女のスタイルである。
「そんなものあるの?」
「あくまで聞いた話だ。この分野に関しては貴様の方が詳しい。俺は熟練者の意見にしたがう」
ユイランは人差し指を唇に当てて少し考えた。
このまんまバカスカやるつもりだったのに、変なことを言う男だ──ならば何がいいだろう?と考えて、
「頭撫でて」
と彼女は言った。
頭の二つのお団子をポンポンと手でたたく。
「それはセックスに関係あるのか?」
「多分ない。でも触られたくなった」
「そうか」
と言って宗介が頭に手を伸ばしたと同時に、ユイランの手もまた、彼のワイシャツへと伸ばされた。
「なにをする?」
頭に手を置いて問い掛けた。
「撫でられてる間暇だから、カシムンの服を脱がす。あとお団子崩れないように撫でて。いつもお姉ちゃんにやってもらってるけど、今日は私がやったから。崩れたらイヤ」
「……了解した」
宗介の指先がユイランの髪に注意深く触れる。
なぜか両手だ。人間の頭を撫でるというより、犬や猫の頭をワシャワシャするような手付きだが、撫でられる経験に乏しい彼には仕方のないことだった。
彼女は彼女でそれなりに満足そうである。少しでも長く撫でてもらえるように、ゆっくりとワイシャツのボタンを外していく。
「そこかゆい。掻いて」
「ここか?」
「そうそこ。もっと強く」
「強くしたら髪型が崩れるぞ」
「じゃあいい。我慢する」
「そうか……しかし上手いものだな」
「何が?」
「この髪型だ。よく編み込まれている。手先が器用だ。これなら良いAS乗りになれる。あとボン太くんに似ている」
「ボン太くん?」
「あぁ。愛らしさと力強さを兼ね備えたマスコットキャラクターだ」
「ボン太くんなら昨日ゲームセンターでとった」
ユイランは背後を振り替えると、床に放置されたボン太くんのぬいぐるみを指差し「欲しい?」と言った。
「あぁ……しかしいいのか?」
「いい。私は手先が器用だから、あの機械の腕でお人形さんとる奴すごく得意」
「UFOキャッチャーか?」
「多分そう。カシムンは?」
「……俺はゲームセンターに出入り禁止になっている」
シューティングゲームの筐体に鉛玉をたたき込み、出入り禁止になった宗介。
そんな彼を出入り禁止にしない陣台高校がおかしい。
「ワイシャツとTシャツ脱がすから手を上げて。でも頭撫でるの止めちゃダメ」
「……無理だ」
「じゃあ我慢する……手、上げて」
宗介は視界が塞がれることも顧みず自然に手を上げてしまう。
ユイランの手がTシャツの裾を握り、一気に捲り上げる。Tシャツで視界を塞がれて宗介はやっと重大なミスに気付いたが、結局なにも起こらなかった。
パンツ一丁になった彼の胸にペタペタと触れながら彼女は「私も脱がせて」と言った。
宗介の腕が腰に伸びて、スカートのホックを外す。それをずり下げようとして、ショーツのゴムに指が引っ掛かったが、彼は悩んだすえスカートだけを脱がした。その間もユイランはペタペタと彼の胸板を触っていた。
「もちもちしてる」
宗介の胸板の感想だ。
「そうか。では手を上げてくれ」
「うん」
ユイランが手を上げる。
胸周りの腱が引っ張られて、宗介の目の前で乳房の形が変形する。それだけで彼のペニスが半ばまで硬くなった。
宗介の手がタートルネックの裾を握り、一気に捲り上げた。
下乳に生地が引っ掛かったが、構わず振り抜く。引っ掛かりがとれた瞬間にたゆんっと白い乳房が落下した。揺れる。プリンのようプルプル揺れる。宗介はその様を凝視する。
色素の薄い乳首だ。先端が硬く凝固していて、乳揺れに合わせて上下に揺れる。宗介はその動きを目で追う。
下半身が尋常じゃないくらい煮えたぎる。
「まだ?」
今にも乳首にしゃぶりつかんとする宗介を、ユイランの一言が止めた。
お互いに万歳したままで向かい合う。しかも片方は目隠しだ──落ち着け。落ち着け自分。まだこれから触れるだろうが!──つい先まで逆レイプだなどと考えていた男とは思えない。
「パンツはどうするのだ?」
ユイランを脱がした宗介は、横目でチラチラと彼女の乳房を見ながらそう言った。
ユイランの方と言えば一切隠す気がない。白無垢の如き乳房をこれでもかと張り出して、ビンビンになった彼の股間を見下ろしている。彼の先端が僅かに濡れている。
「立って。同時に脱がし合う」
とユイランは言った。
特に意味はない。ただ今まで平等にやってきただけに、片方づつ性器を出すのは少し違う気がした。
ベッドの上に二人向き合って立つ。
互いの下着のゴムを掴んで、同時に下ろしていく。ユイランの肘が宗介の前腕に当たる。曲げた膝がぶつかり合って、バランスを崩しそうになった。
「思ったより難しい」
ユイランの正直な感想。
腕と腕が乳房をよせあって、深い谷間を作っている。それを見て宗介の股間がエライことになる。張り出した亀頭がボクサーパンツに引っ掛かって、更に脱げにくくなる──という負のスパイラルが発生した。
「やめるか?」
「ううん。最後までやる」
そう言うとユイランは、一気にパンツを膝までずり下ろした。
ゴムに引っ掛かった先端が跳ね上がり、我慢汁をユイランの乳房と顔に飛ばす。口元に飛んだそれを、彼女は無意識に舐めとった。
彼女の動きにつられて、宗介の腕が落ちる。ショーツが下がって小ぶりの尻がプリンと張り出した。
膝と膝が当たる。不安定なベッドの上。今度こそ二人はバランスを崩し、ベッドの上に倒れ込んでしまった。
ユイランが上に、宗介が下になって重なり合う。
互いの下着が反動でベッドの下に落ちた。
二人は衝動的に抱き合った。
宗介の胸板にやわな乳房が押しつけられて、くにゃんと変形する。ユイランの薄いお腹に濡れた欲望が押しつけられ、ただそれだけで玉の底から精が沸きあがる。宗介は歯を食い縛って耐えた。
性欲だけではない──馬鹿な。ありえない。彼女は敵だぞ。
今この瞬間にも、こちらが殺されるかもしれない危険な相手だ。プロ中のプロだ。
そんな女を離したくない、もっと触れ合いたいと考えることなど──そんな理性とは裏腹に、目の前の肢体を彼は、すがりつくように、力の限り抱き締めてしまう。
「私を殺す?」
不意なユイランの質問。
彼女の手が宗介の背に吸盤のように張りつく。
「……命令があれば」
絞りだすようにそう言った。言外に「命令がなければ殺さん」と含める。
「貴様は?」
「カシムンと一緒」
「そうか」
「そうよ」
ふーっと二人して深く息を吐いた。
深く深く息を吸い込んで、深く深く息を吐き出す。互いの腹が膨らんだり引っ込んだりして、ユイランの身体が浮き沈みする。
その動きが面白くて彼女は「ふわふわする」と言いながら宗介の上ではしゃいでいる。
彼は彼女の頭を慈しむように撫で付けた。
カシムンと一緒──その言葉を聞いて、宗介は酷く安心した。
近い。今までに感じたことのないくらいの同一性を、目の前の少女に感じている。
ただの機械だ。殺せと命令されれば考えるより先に殺してしまう。だがそれ以外の部分では好きにさせてもらう。
幸いこの無表情だが無邪気な彼女を、殺せという命令は受けていない。彼女をどうしようと、彼女にどうされようと自分の勝手だろう。
そして彼女は、俺と通じろという命令を受けている。
ガウルンの命令だというのが癪だが、それ以上に彼女と深く繋がりたいと思ってしまった。
ここでこのまま抱かれて、何事もなかったかのように彼女を見送る。
彼女を殺すか生かすかの判断など、自分のような下っぱがすることではない。そして、下っぱが誰とセックスをしたかなど報告する必要はない。
なに一つ問題はない。
誰も損をしない。
例え誰かが損をしようと、結局自分はこの女を抱くだろう。
次会ったときはどうなるかわからない。殺すのか殺されるか。
ただ今、この瞬間だけは。
もうクルツのことをどうこう言えんな──と宗介は思いながら、ユイランの頭を撫で続ける。
「カシムン」
はしゃぐのを止めてユイランが言う。
「なんだ」
「唇舐めて」
ユイランはあんぐりと口を開いた。
整った歯と可愛らしい舌がのぞく。
「キスをしろということか?」
「違う。この前唇切ったから。舐めて」
硬いものでもぶつけたのだろうか。仕事が仕事だ。口元に銃口をねじ込まれることもあるだろう。
唇など自分の唾液で十分消毒できそうなものだが、彼女が望むなら断る理由はなかった。むしろしたい。
「どこが切れてるんだ?」
「唇の裏のここんとこ」
ユイランは唇の端を人差し指で捲り上げた。
桃色の粘膜に白い線が入っている。治りかけの傷だ。
宗介は彼女の耳の下に手を添えると、角度を合わせて舌先で傷口を突いた。白い線にそって舌先を這わる。
「くしゅぐっちゃい」
ユイランは何事か言った。
彼女は眼を閉じない。その特徴的な眼差しで、じっと宗介を見つめている。
宗介も眼を閉じない。最初は傷口を視認するために開いていたが今は違う。魅入られて閉じることができない。
黒曜石の瞳がこれ以上ないくらい近くにある。血濡れたように赤いのかと思ったら、それは火の照り返しに似た赤さだと気付いた。もう冷たい汗はかかない。
傷を辿る舌先が口腔へと落ち入って、迎える舌先と蛇のように絡み合う。
ちゅぱちゅぱと音を立てて彼女の口腔をまさぐると、まるで毒のように脳を焼かれてしまった。
唾液などただの電解質のはずなのに、彼女のそれは酷く甘い。宗介は傷口のことなど忘れて、ただ一心不乱に吸い付いた。
ユイランの腕が彼の吸い付きに応えるように、彼の後頭部に回る。
奥歯の辺りまで彼の舌が割り入って、口腔内を犯されるような、それでいて彼の舌にしゃぶりついているような。
睫毛と睫毛が触れ合う距離。互いの瞳を時折睫毛が突くはずなのに、なぜか目蓋を閉じることができない。瞬きすら惜しい。
まるで黒曜石の瞳だ──とユイランは宗介と同じことを考えた。彼の黒曜石に自分の瞳がうつりこむ。
合わせ鏡のように無限に続くそれを見て、彼女はまるで彼が考えることが、手に取るようにわかってしまうような気がした。
酸欠にみまわれて、どちらともなく唇を離す。互いの唇がてらてらと光り、その間に唾液の橋が出来た。
「治った」
「そうか。よかったな」
「うん」
キスの間ずっと眼を開き続けた。瞳がしょぼしょぼする。ユイランは宗介の胸に抱きついて、大きな眼をしばたたかせた。
このままここで眠ってしまいたい──彼女はそう思ったが、煮えたぎる欲望を下腹部に感じて、自分の任務を思い出す。任務といってもすでに、公私混同甚だしいが。
器用な指先を彼の背中から下半身へと這わせて、涎を垂らすほど飢えた毒蛇を、しなやかに包み込む。
「温かい」
焼け付く肉棒を握り締め、ユイランはそんなことを言った。
宗介の方と言えば、握られた、たったそれだけで射精しそうになる自分を諫めるのに必死である。
潤滑油は充分に滴っている。彼のだけでなく、彼女の股間から滴ったものが雄臭い男性器に絡み付き、溶けだしたアイスのようにヌルヌルしている。ただこのアイスは熱い。
「硬い」
充血した先端に指先を食い込ませる。血液でパンパンに張って骨のように硬い。
今にも射精寸前と言った風情だが、果たして中に入れたらどうなるのか。ユイランはかなりわくわくしてきた。
両手で絞るように刺激する。表皮とその内側が擦れて、頭が真っ白になるほど気持ちいい。ぎゅっぎゅっぎゅっと三回圧迫したところで、彼の我慢は限界に達し、先の割れ目から白濁液を吐き出そうとした。
「まだダメ」
ユイランの手が強烈に肉棒を圧迫し、射精を強制終了させられた。
それでも圧力に負けた精液が、びゅっ!と隙間から噴き出す。ユイランの白い身体に水滴がタタッと降り掛かる。大した量ではないが、精液に濡れた部分が焼け落ちるように熱い。
彼女は自身の手や腕についた精液を舐めとった。乳房にもついていたため、それを舐めとろうと舌を伸ばす。だが届かない。
「カシムン」
ユイランは尻を痙攣させて身悶える彼に声をかけた。
肉棒は未だ破裂寸前である。あんな強引な止め方をされて、変な病気になるんじゃないかと彼は思ったが、どうにか「なんだ?」とだけ言った。
宗介が身を起こす。ユイランは彼の膝に座るような形になった。
「カシムンのついちゃった。舐めて」
ユイランは自身の乳房を持って、宗介に差し出した。
風でたゆたうような不定形の物体が、手の平の上にのっている。表面が波打つように揺れている。宗介は魅了された。病気のことなど忘れた。
瑞々しい白桃を思わせる乳房だ。全体的に色が薄く、乳輪も小さい。触れれば崩れてしまいそうなほどか弱いのに、先端は重力に逆らってツンと上を向いている。
この少女は今まであらゆる汚いことを、その身体でしてきたはずだ。だというのに、なぜ乳房はこれほどに清いのだろう──どこに触れてもそうだ。
身のこなしや反射は戦士のそれなのに、どこもかしこも、自分が触れたとこから腐り落ちてしまいそうなほどデリケートに見えて──そんな肢体に自身の精が降り掛かっているのが、許せない。
宗介はユイランの腰を抱くと、前のめりになって舌を突き出した。
柔肉に先端が僅かに埋まる。触れた先の柔らかさを確かめるように、乳房をそっと舐める。
ゾッとするような快感が乳房から背筋を這い上がり、ユイランは苦し気に身を捩った。身に籠もる熱を逃そうと、宗介の頭をワシャワシャする。
精の雫石など最初の一舐めで舐めとった。変な味だと思ったが、次いで触れた彼女の味に直ぐ様忘れた。
乳房の上端から乳輪の横を通り、下乳を突き上げるように舐めると、目の前の乳房がプリンのようにぷるぷる揺れた。脳が揺れたような気がした。
ユイランはそんな彼の頭をワシャワシャするのに飽きて、武骨な髪を三つ編みにしようと悪戦苦闘している。
肌の上を這いずる彼の舌が酷く心地いい。自身の乳房がぷるぷる揺れて、それが彼を興奮させているのだと思うと、悪くない気分だった。
白い肌を這っていた舌が、やがて色素の濃い部分へと辿り着く。その突端のコリコリした部分を赤子のようにしゃぶると、三つ編みをしていた彼女の手が止まり、何かに耐えるように宗介の髪を鷲掴んだ。
「どうした?」
「ううん。なんでもない。もっと舐めて」
「了解した」
決して傷つけないように丁寧に舐める。乳首を舌先で転がして、桃色の肌をくすぐるように弄ぶ。
勃起した先端を唇ではむように引っ張ると、餅のように乳房が伸びた。お碗形の柔肉が三角錐に変形し、ちゅぽんと乳首を離すと、またぷるぷると揺れて元の形に納まった。
ざらついた面でべろんべろんと乳首を愛撫すると、その度にユイランの手に力が入り、彼女は「ふぁぁあぁ……」と妖艶な息を漏らす。
宗介の髪を無造作に掴んだことで、短い髪で器用に編んだ三つ編みがとけてしまった。
「マスターアジアの三つ編みが……」
ユイランは残念そうに呟いた。
「マスターアジアとはなんだ?」
「ドモンの師匠」
「……ドモンとはなんだ?さっきから言っているが、正直まったくわからん」
「ドモン・カッシュ。ネオジャパンのガンダムファイター。すごく強い。かっこいい」
ネオジャパンもガンダムファイターという言葉も聞いたことがなかったが、とりあえず強いファイターだということはわかった。
ユイランはベッドの下に手を伸ばし、床からさっきの絵を拾い上げた。
「これがドモンの絵」
「この赤いのはなんだ?」
額らしき部分に赤いラインが入っている。
「ハチマキ。私も同じ色のハチマキ持ってる」
ユイランは脱ぎ散らかされた上着のポケットをあさると、赤くて細い帯を取り出した。ヒラヒラしている。
「それはハチマキというより、リボンという物ではないのか?」
「そうかもしれない。私はいつも髪につけてる」
「ならリボンだろう……」
と言った宗介の脳裏を、赤いリボンが似合う彼女の姿がよぎった。
宗介は首を振る。彼女の幻影を振り払う。今は目の前の少女のことだけを考えよう──彼はそう思い、ボン太くんにリボンを巻いていたユイランを抱き締めた。
存在を確かめるように強く抱き締める。そうでないと目の前の、自分に似た彼女が、自身の願望が生んだ幻覚のように心許ない存在に思えてしまって。
「カシムン」
宗介の背をペタペタ叩いてユイランが言った。ボン太くんがベッドから転げ落ちる。
「なんだ?」
「カシムンとしたい」
「そうか」
「カシムンは?」
黒曜石の瞳が宗介をまっすぐに見上げる。
彼女の細い顎が、彼の胸を突く。沸き立つ鼓動がそこから伝わってしまうような気がした。
「俺もしたい」
暴れる心臓とは裏腹に、流れるように言葉が出た。これで良いと思った。
ユイランは宗介の胸にぴたっと頬をあてがうと「やった」と呟いた。
*
コンドームが無い。宗介は焦ったが、ユイランが言うには「オギノ式は日本のいい部分」だから生でいいらしい。
意味はわからない。基礎体温法、カレンダー算出法など、宗介には未知の言葉がユイランの口から漏れる。なんとなく釈然としなかったが、宗介は納得した。
「かちかち」
限界を越えて張り詰めた男性器に、指先でぺたぺたと触れながら彼女は言った。仰向けになった宗介にまたがって、彼の大切な部分を弄ぶ。
滴る液で指先が粘つく。粘ついた手で肉棒をにゅるにゅるしごくと、先端からトロッと我慢汁があふれ出て、更に彼女の手を汚した。
宗介はそのようになってしまう下半身が恥ずかしくて、薄目で壁の方を見ている。
「硬いのはいいこと。お腹の裏側にゴリゴリ擦れると気持ちがいい。ヌルヌルもいっぱい出たほうが、激しくしても痛くないからいいこと」
彼の羞恥を気遣っての彼女の発言だったが、色々な意味で彼を追い込んでしまった。
宗介の体液で濡れた指を、自身の性器にあてがう。濡れた指先がすぐに馴染んでしまうほど、その蜜壼は熱く煮えたぎっていた。ユイランは「ぅうん」とくぐもった声をあげる。
下半身が疼いて、足の間から愛液を滴らせる。
「私もいっぱい出てる。これもいいこと」
「……そうか」
ユイランは膝立ちになって、自分の蜜壼を、宗介の肉棒の真上にもってきた。
「ほら、びちゃびちゃ。だからカシムンのも恥ずかしくない」
と言いながら彼女は、陰唇を指で開き、綺麗な桃色の粘膜を宗介に見せ付ける。
産毛ほどの薄い陰毛が愛液に濡れて、肌に貼りついている。その肌さえも透けるように白くて、彼女はこんな部分さえ清く見えるのか、と宗介に思わせた。
ひし形に開かれたねっとりした内部から、愛液がこれでもかと滴る。
ひし形の頂点のとこに、濡れた真珠のような部位があり、ユイランはそれを摘んでやわやわと揉んだ。彼女がそれを擦るたびに、ひし形から愛液が滴り、宗介の欲望を濡らす。
「そこを擦ると気持ちいいのか?」
「気持ちいいよ。カシムンのちんちんと一緒」
努張した下半身を見て、宗介は酷く納得した。
「なるほど。俺と一緒か」
「うん。カシムンと一緒」
そして今から、もっと一緒になる──と呟いて、ユイランは腰をゆっくりと下ろしていった。
左手で陰唇を開きながら、右手で肉棒を押さえて押し入れていく。粘膜と粘膜が触れる。触れた部分の体温が一気に上がったような気がした。
「ふぅぁあぁぁぁあぁ……」
ユイランが気の抜けた声をあげる。欠伸のような声だが、彼女なりの喘ぎ声らしい。
彼女の体内にじゅぼぽっ……と肉棒が埋まっていく。まだ半分ほどしか入っていない。しかし宗介はシーツを掴み、全力で射精を耐えねばならなかった。
ユイランはその地点で腰を八の字に回して、膣壁と亀頭をゴリゴリと擦りつけている。どうやらそこに性感帯があるらしく「やっぱり硬くていい」と言いながら、白い頬を赤らめ、腰を振っている。
宗介はその恍惚とした顔と動きだけでたまらなくなってしまい、シーツを更に強く引っ掴んだ。その瞬間シーツがずれ、ユイランの膝が滑る。計らずも腰がストンと落ち、肉棒全体が一気に挿入された。
「ふゃあん……!」
「ふっくぅあ!」
不意に再奥を叩かれユイランは、戦士らしからぬ嬌声をあげた。気合いで耐える宗介。
ガチガチの肉棒が奥の敏感な部分に丁度触れる。宗介の長さはユイランにとって適当だった。
「カシムン、の……すごくいい……ぅん……ぅん…ぁっ、そこ…ぅやぁ……」
「ぅくぁ……ちょっと待て…出てしまぁ……ぉおっ!」
ユイランは、宗介が童貞だということも忘れて激しく腰を上下させた。
ジュボッジュボッと下品な音が上がる。再奥の壁に宗介の先端が適度に当たり、ユイランは意識が遠退く。掻き毟られるような快感。無心の腰振り。あふれ出る愛液。
腰振りに合わせて、無垢な乳房がたゆんたゆんと揺れる。宗介は目を皿のようにしてそれを見つめた。
思わず手を伸ばす。ウブな乳房を鷲掴みにする。指の隙間から肉がはみ出るほど柔らかい。思う様に揉みしだき、硬く勃起した乳首をくりくりといじる。
その快感が電撃のように脳を焼き、ユイランは一瞬動きを止め、イッた。
「か、カシムン、の…ちん、ちん……す、すごく、いぃ…ぁっぁあぁ…ぁぁふぁ……」
「お、俺も、だ……」
彼女の動きが止まった隙をついて、宗介の先端から濁流が溢れる。
今まで彼が我慢できたのは、睡眠薬の影響と、ユイランがずっと肉棒を刺激し続けたからであった。
再奥まで突き入られた性器が膨らんで、より強く敏感な部分を擦る。あふれ出る熱い精液がユイランの中を満たす。膣が収縮し肉棒に圧力をかける。互いの接合部から互いの混合液がドロリッ……とあふれる。
「カシムン、ので、お腹いっぱい……なんかポカポカする……」
ユイランが宗介の胸に倒れ込む。細く息を吐く。
体制が変わることで、また違った部分が刺激される。背中側の柔肉に、射精したにも関わらずビンビンの肉棒が押し当てられ、これはこれで気持ち良かった。
ユイランは腰を小刻みに動かして、一番気持ちいい部分を探す。動かすたびに接合部から濃厚な精液があふれ出る。ジュポンジュポンと悲惨な音が股関から立つが、彼女は特に気にしなかった。
やがて一番良い場所を見つけると、彼女はそこがよく刺激されるように腰を振り始めた。
宗介の身体にしなだれかかったまま、腰から下だけを動かす。腹と腹が当たってピタンピタンとなる。
「カシムンの、思った、とお、り、すごく、いぃ……」
上半身は脱力しきっているが、下半身は貪欲に彼の肉棒にしゃぶりつく。まるで別の生きもののように蠢いて、雄臭いそれを堪能しようとする。
ユイランは宗介の顔の横に両肘をついて、彼の顔を正面から見下ろした。
「だから、もっと…いっぱい……しよ……?」
真っ正面から真っ直ぐな視線で素直な感情をぶつけてくる。
意志などないかのように動かない表情とは対照的に、彼女の言葉はどこまでも本能に忠実だった。
普通なら口籠もるようなことを、そのまま口にする。なんともわかりやすい。それが宗介には心地よかった。
「あぁ、しよう」
気が付けばそんなことを言っていた。
ユイランの顔が落ちて、彼の首筋にキスをする。純真無垢を形にしたような乳房が、彼の胸板にすりつけられる。
彼女の動きに合わせて、身体中の筋肉が硬くなったり柔らかくなったりするのに、乳房だけはいつまでたっても柔らかだった。互いの乳首が擦れて、彼女はまた「ふぅあぁ」と欠伸のように喘いだ。
彼女の下の唇が男根をくわえこみ、精を吸い付くさんばかりにしゃぶりつく。
事実さっきの射精は、宗介にとって人生最大のものだった。蜜壺の奥まで彼の種で満たされて、汁気の多い音がたつ。
一発で出し切ってしまったように思う。しかし勃起がおさまらん。生存に関わる神経が異常に興奮している。なぜか?──宗介は考える。
「抱き締めて。その方が気持ちいぃ」
ぺたんぺたんと腰を動かして彼女は言った。
彼女の言うとおり抱き締める。
「もっと強く。ぎゅーっと」
強く抱き締めてみると、こちらから抱き締めているはずなのに、抱き締められているような心持ちになった。
視界の端で髪の団子が揺れる。混じり気のない純粋な黒髪だ。汗とシャンプー、そして僅かに硝煙の匂いがする。宗介はいい匂いだと思った。
美しい女だと思った。整った顔立ちだ。刃のように鋭いかんばせ。薄い唇は酷く官能的で、光を透過しないかのように深い瞳は、こちらの欲望を見透かしてくる。
暗殺者として理想的なバランスの肉体と、暗殺者らしからぬ白無垢の如き柔肌。氷のような色合いを焔のように騒つかせる。
だがそれだけが、彼女を自分に欲させる理由ではないだろう──宗介は自覚した。
「ぅふぁあぁぁぁあぁ……やぁあ…んぁ……」
ユイランは口をあんぐりと開けて、絞りだすように喘いだ。膣壁がざわざわと蠢いて、体内におさまったモノを搾乳するように刺激する。
宗介は彼女の尻肉を掴むと、自分の股間に押し付け、肉棒を根元まで突き入れた。
下腹部と下腹部が密着する。陰毛と陰毛が強く擦れて砂を潰すような音がする。ユイランの産毛が硬い陰毛に絡み付いて数本抜ける。その痛みすら押し流す快感に身を委ねて、彼女は目の前の身体にしがみついた。
宗介の肌に彼女の指が食い込む。その痛みが快感の波を更に揺り動かし──彼はたまらず射精した。
「ぁあくぁっ!」
射精と同時に身体を反らせ、彼女の膣を突き上げる。
「カシムン、は……いっぱいで、る、から…すご、い……んぅ……」
宗介が射精する音が、膣を通して彼女の耳にとどく。
射精する彼にかまわず彼女は腰を振った。精液まみれの蜜壺に性器が何度も突き入れられて、奥へ奥へと種を押し込む。
二人の接合部からダラッと精液が溢れ、互いの陰毛に絡み付いた。濡れた陰毛が充血した真珠に擦れて、ユイランは甘い声を上げてしまう。
「ふぁぅ…んぁ……」
「気持ちいいのか?」
「うん……すごくいい。もっとしたい」
「そうか」
ユイランが唇を突き出す。そこに宗介が吸い付く──彼女は舌まで薄い色をしている。桜色のそれに絡み付くと、まるでサクランボのような味がして、果実の皮を剥くようにねぶってしまった。
ここは淵だ──宗介は思う。
もう二度と彼女とは抱き締め合えない。そもそもこんな自分では、誰かと抱き合うことなど、もう一生ないのかもしれない。
我彼共に明日も知れない身空だ。会うことさえないかも知れない。会ったとしても、今度は殺しあうかもしれない。
彼女はあちら側の自分だ。もし自分が少佐と出会わず、ガウルンに拾われていたとしたら──自分も彼女のようになったのだろう。
それが悪いとは思わない。
今の自分にとって奴は、憎きクソ野郎だが、目の前の彼女にとっては尊敬する先生である。もし自分が彼女と同じ道を歩んだなら、ガウルンのことを先生と呼ぶだろう。そうなるだろうとわかってしまう。
彼女は違う世界の自分だ。本来なら出会うわけがなかった。
自分の世界と彼女の世界。同一平面上の二つの世界の接点に立って、偶然にも抱き締めあってしまった。
今離したら二度と出会わない。互いの世界の淵を歩いて、今度は互いに離れていくだけだ。
世界の淵を歩いていけば、いつか一回りして同じところで出会うかもしれない──だが、その前に自分は死ぬだろう。もしくは世界が壊れてしまうか──終焉の気配が背中に貼りつく。
だから今だけは──と思った。
その発露が精を出し切らんとする、股間の異常勃起なのが虚しいが、それで無邪気な彼女が喜ぶのなら、悪くないと思えた。
「カシムンはおいしい味がする」
変な日本語だ。
「そうか。君もそうだな」
「カシムンと一緒?」
「あぁ。一緒だ」
せめて今夜だけは──そう思って宗介は、またしても彼女を抱き締めた。
*
冷えた室内で、宗介は一人で身支度を整えた。
ユイランはいない。彼が目を覚ましたときには既にいなかった。
宗介は溜息をつく──呆気ないものだ。だがそれも当然だろう。彼女は任務で自分と寝たのだ──夢から覚めた気分だ。
通学鞄はキッチンのテーブルに置かれていた。装備を確認する。特に変わりはない。ノートや教科書はもちろん、手榴弾や拳銃もそのままにされていた。
カーテンを薄く開けて、外を覗き見る。雨が降っていた。鞄の中に入っていた時計を見ると、今が朝の四時半であることがわかった。
一晩中抱き合った。あの清い身体に、十度精を吐き出した──彼女にとっては大したことではなかったのかもしれない。だが自分にとっては、なにかが変わってしまうような体験だった。
宗介は自分の首を撫でた。そうすると彼女の感触がありありと甦るのだった。
彼女の荷物がなくなっていたが、壁に貼られた絵はそのままだった。最初は何の絵かわからなかったが、今ならわかる。赤いハチマキ。全てドモンという奴の絵だろう。
その中の一枚が剥がれ落ち、ベッドの下へと潜り込んだ。宗介はその絵を取ろうとしゃがみこむ。その時ベッドの下にボン太くんを見つけた。
引っ張り出す。彼女がくれると言ったボン太くんだ。しかし額にリボンが巻かれている。おそらく忘れてしまったのだろう。
「……どうするか」
宗介は考える。
ボン太くんはともかく、このリボンは彼女のものだ。出来れば返したいが、今から追って間に合うだろうか。
そもそもどちらに行ったかわからん──いや、おそらく駅方面だろう。彼女はここまで電車で来たと楽しそうに語っていた。帰りも電車の可能性が高い。
宗介はリボンを握りしめる。もう二度と合わないだろう。しかし、今はまだ昨晩の延長ではないか?──そこまで考え彼は、女々しい自分に苦笑した。
馬鹿馬鹿しい。昨日のことは昨日のことだ。さっさと忘れろ。彼女もそう思って、自分が起きるよりも早くここを出たのかもしれないだろう──そんな考えとは裏腹に、宗介は玄関へと迎った。
馬鹿馬鹿しいと考えることが馬鹿馬鹿しいと思った。
女々しくて結構だ。あれだけのことをしておいて、何も言わずに帰ろうとする彼女に、何か言ってやりたい気分だ。
会えるかどうかはわからない。だが、追わなければ確実に会えない。
今追わなければ確実に後悔する。ならばいっそ──結局自分もただの男だ──と思いつつ玄関を開ける。
さっきよりも雨が強くなっていた。駅の方向を眺める。
彼女が見えないだろうか?──そう思って目を細めると、通いなれた通学路。駅に程近いところで──絶望の火の手が上がった。
*
ここにはいられないとユイランは思った。
最後の一滴まで精を絞られた宗介は、疲労と睡眠薬の影響で、気絶するように眠りに落ちた。
彼女は彼によりそって寝顔を見つめた。気まぐれにキスをして、気まぐれに抱きついた。
彼の腕を持ち上げて自分の頭を撫でさせる。彼を自分専用の抱き枕にかえて、一時間程気ままに過ごした。
『君たちが奪ったコダールを返してくれないか?今すぐに返してくれれば、命は保証しよう』
「ふざけないで。私にとって先生の命令は絶対。命令は実行する」
『だがその先生も、いつまで生きれるかわからない。命をかけてまで義理立てする必要はないんじゃないかな?
……これは僕の趣味じゃないんだが、もし捕まれば死ぬだけではすまないよ?君か姉、片方が捕まれば、もう片方を釣るための餌にされる。これがどういう意味かわか──』
最後まで聞かずに通話を切った。気に入らない。何もかも見透かしたような口ぶり──レナード・テスタロッサ──だが本当に奴は、何もかも見透かして、今の電話をかけてきたのだろう。
おそらく自分がここにいることは、ある程度バレている。
まだスワローズマンションまでは絞りこめていないだろうが、程近いところまで迫っているはずだ。
ここにいれば彼を巻き込む──ユイランは手早く着替えをすませる。
まだ彼のモノが股に挟まれているような気がしたが、かまわずショーツをはいた。
カシムンは誰かに殺されるまで生きて──ユイランは宗介の寝顔を見つめて、彼に言った言葉を反芻した。
カシムン、私の方が先に死にそう。
「バイバイ」
意識のない宗介に手を振って、ユイランは玄関から飛び出した。
*
馬鹿な娘だ──レナードは一人ごちる。
正確な位置がわからなくとも、渡航手段がわかれば容易に捕まえられる。彼女の来日方法から、彼女が電車を使うのは明らかだ。
今回連れてきたアラストル二台を、多摩川駅の西口と東口に一台づつ配置──案の定彼女は網にかかった。
西口で戦闘が始まる。
「できれば生け捕りにしたいけど、無理なら殺しても構わない」
『ラージャ』
東口から合流したアラストルに、レナードはそう命令した。
西口のアラストル一体では、手に余る相手だ──負けることはないが、逃げられる可能性はある。流石はガウルンの懐刀。一筋縄ではいかない。
ユイランが電柱の影からレナードに発砲する。しかし東口のアラストルが射線に割り入って、弾丸を弾き飛ばした。
二台のアラストルは今ユイランの持つ火器では撃退不可能である。関節にナイフを差し入れれば破壊出来るかもしれないが、人間とASでは馬力が違いすぎる。
接近戦は分が悪い──そう彼女が思った瞬間、東口のアラストルが助走をつけて跳躍した。
浮き上がったアラストルに向けて発砲。しかし頑健な装甲に弾かれて、ダメージを与えることができない。
アラストルが腕部機関銃を乱射しながら、電柱に肩からぶちかました。電柱が粉砕される。
ユイランはギリギリでかわしたが、電柱の破片で右足を殴打した。
「つっ!」
折れてはいない。だが動きが一瞬止まる。
その隙をついて、もう一体のアラストルがユイランに襲い掛かる。豪腕一線。彼女はそれを、倒れこむことでかわすと、空いた脇めがけて50センチの大型ナイフを振り上げた。
「おおおおおっ!!」
気合い一閃。アラストルの脇に刃先が深々と刺さる。
しかし切断することは出来なかった。半壊した腕が大型ナイフに絡みつく。ユイランの動きが拘束される。
電柱を粉砕したアラストルの機関銃が、ユイランに向けられる。
ダメだ。死ぬ──ユイランは絶望するよりも、なぜか酷く納得した。
自分の死に様などこんなものだろう。そう前々から思っていた──彼女は諦めて、発射寸前の機関銃を見据え──その下。アラストルの足下に転がる、物騒極まりない塊に気付いた。
ユイランは身を捩り、強引にアラストルの背後へと回り込む。
もう一体のアラストルが味方ごと彼女を撃ち抜こうとした瞬間──足下の手榴弾が炸裂した。
大音響とともに機体が弾け飛ぶ。アスファルトの上に火柱が上がり、水溜まりを蒸発させた。
爆炎がユイランに押し寄せたが、アラストルの陰になって難を逃れる。
壁にしたアラストルに、爆炎と味方機の破片が直撃する。爆炎によって視覚センサーが破損し、大小の破片によって左半身が大破した。
それでもなお、アラストルは腕の機銃を持ち上げる。その瞬間に銃声。剥き出しになったパラジウムリアクターが、正確に撃ち抜かれた。アラストルは完全に沈黙した。
本来なら機能停止後、自爆装置が作動しボールベアリングを撒き散らすはずなのだが、今回はレナードの護衛という性質上、自爆装置は不活性化していた。自爆にレナードが巻き込まれては意味がない。
アラストルが崩れ落ちる。ただの鉄の塊だ。
「誰だい?」
爆炎を超高性能の防弾コートで防いだレナードが、火柱の向こうに問い掛けた。
レナードの声につられて、ユイランが火柱の方を見やる。
そこにはバイクにまたがった男がいた。
爆風のよりもどしで髪が逆立ち、額に巻かれた赤いハチマキが揺れている。
少し間をおいて、男は言った。
「俺の名はドモン・カッシュ。ネオジャパン所属のガンダムファイターだ。悪いが、その女をこちらに渡してもらおう」
男はレナードに銃口を向けた。
もう既に雨は止んでいる。
*
考えるより先に駆け出していた。
嫌な予感どころの話ではない。確信をもって言える──あの火花は彼女に関係している。
スワローズマンションの階段を駆け降りて、駐輪場のバイクを盗んだ。宗介とて凄腕のSRT。バイクを動かすのに鍵など必要ない。
爆発が見えた地点まで、徒歩なら5分、バイクなら1分かからない。
10秒で鍵を騙し、強制的に火を入れる。放り投げるようにバイクを引きずって、駆け乗りながら考えた。
あの爆発が彼女と関係しているとすれば、一体誰と戦っているのだろう?──彼女はアマルガムの人間だ──ということは?
「ミスリルか?」
アクセルを握る手が、異常に汗ばむ。
ここで自分が彼女を助ければ、明らかな造反だ。軍法会議どころか、その場で射殺されるかもしれん。
「畜生」
宗介は悪態をつく。
ミスリルは裏切れない。だが彼女をほっとくことも、またできない──その時になってやっと彼は、自分の手に握られたリボンの存在に気付いた。
風になびく赤いリボンを見て、宗介は呟く。
「……俺はミスリルの相良宗介ではない。ネオジャパンのドモン・カッシュだ」
バイクを運転しながら器用にハチマキをする。
騙すのは相手ではない。
このハチマキが騙すのは、女一人守れない腑抜けた自分自身だ。
*
○月○日(あめのちはれ)
やったーっ!任務完了したよー!
感想は帰ってから言うけど、一言で言えばスゴいよかったです!カチカチだったよ!流石はマスターアジアの弟子だね!鍛え方が違います!
でもその後が大変でした。
なんか連中に場所がばれちゃって、ユイランがだーいキライなレナっちに襲われました!スゴくヤバかった。死んじゃうかと思った。だってロボットが二台もいたんだよ?
大変!ユイランピンチ!ってとこに、な、なんと!あのドモンが現われたのです!
ドモンスゴく強い!ユイランが刺しても全然倒せなかったのに、一発でドカーンって!せきはてんきょーけんだ!スゴい!生で初めて見たよ!
お姉ちゃんにも見せたかったなー。あのゴッツイロボットがね、一発でね!スゴい!あのくらいじゃないとデビルガンダムヘッド倒せないんだーって思った。
で、ロボットを倒したあとドモンのバイクに乗せてもらって、途中まで運んでもらいました。
バイクに乗りながらいろんな話した。なんかカシムンと話した内容と似てたけど、多分気のせいかなーって、そんな感じのこと言ったら、なんとドモンはカシムンと友達らしいよ!なるほど!だから似てるんだ!ユイラン納得しました。
でね、だからね、ドモンに頼みました!カシムンに伝えてって頼みました!
*
「なにを伝えればいいんだ!?」
向かい風の影響で声が聞こえにくい。バイクを運転しながら、宗介は大声で言った。
彼の背中に抱きついているユイランが、彼よりもさらに大声で言う。
「また遊んでって!カシムンとまた会いたいって!!また一緒にガンダムごっこしようって伝えて!!!」
言い終えてユイランは、宗介の背中にぎゅっとしがみつく。昨晩何度となく触れた背中を思い出し──カシムンはドモンと本当にそっくりだ──と彼女は思った。
しがみつく腕の必死さに、宗介の胸がつまる。彼はたまらず言った。
「ああ!また会おう!また一緒にガンダムごっこしよう!!だから頑張って生きろ!!!」
彼は慌てて付け加える。
「と!奴なら言うと思うぞ!」
「本当に!?」
「本当だ!!」
「本当に本当!?」
「本当に本当だ!!」
「じゃあ!あとでカシムンにこれ渡して!!」
*
ps.先生、お姉ちゃんごめんなさい!お土産で持っていくはずのボン太くんと、DVDうっかりカシムンにあげちゃいました……。
だってまたガンダムごっこするから、カシムン、ドモンの台詞覚えた方がいいと思って……ご飯当番1週間ユイランがやるから許してね!
終わりです。
異常なスロー展開ですまんかった。今から読む人は、多分30分くらいかかるから、気を付けたほうがいいです。
次は多分アホアホのそーかな?もしくはユイランに可能性を感じたので、もう少し短い姉妹もので。
では、また
真にGJ
なんというか互いに愛情を持たない素直クールな二人がことに及ぶシーンがよかった。
GJ!!
バカを書いたら天下一品ですなあ。
GJ!!すばらしかった!!
なんだこれは…
出ない原作への飢えさえも癒しあまつさえエロであるところの要するにユイランかわいいよユイラン
GJ!!
485 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/10(火) 17:25:46 ID:i9NpBwH1
KYで申し訳ないのですが、エロ以外でフルメタの小説スレはありますか?
>>485 たぶんないんじゃないかな
ガンダムみたいな専用板がある作品ですら、純然なエロ無小説スレはないくらいだし
>>485 地道に個人サイトの二次創作を探すしかないと思うよ。
ただここ数年フルメタ二次創作界は衰退の一途をたどっているから……。
再アニメ化でもすりゃあな・・・
25〜50話かけてVMC以後をやってくれたら嬉しいが、どう考えても現実的じゃないしなー
新規視聴者のために3話くらいシリアス、ラブコメ半々くらいの世界観の説明回を設けて、VMC以後を10話ちょっとに強烈に圧縮して放送とか(全部で15話くらい)……それでもキツいな
490 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/12(木) 00:13:01 ID:kJduAOKd
アニメでVMCはやってほしいかな、やっぱ・・・。宗かなもそうだけど、中佐の潜水艦バトル見たいし。
ナミ好きの俺涙目
唐突ですが
規制が解除されたので、相良君の一週間の続き投下します。
相良君の禁欲生活が始まって、今日は、その4日目です。
千鳥さんに週イチと宣告されたのは日曜日。今日は木曜日。
次にセッ●×させて貰えるのは日曜日です。挿れて良い日まで、あと3日です。
協議の結果、相良君が日曜日に仕事が入っている時は前倒しでして良いことになっています。
だけど、急な仕事が入った時は、後ろへズレるしかありません。今度の日曜日に仕事の予定はないので、相良君は、毎日、ひたすら招集がかからないことをアラーの神に祈っています。
挿れて良い日が延びるのは、もはや生命の危機を感じるほどです。
千鳥さんの白魚のような手でして貰うのも非常に気持ち良いのですが、――気持ち良くて相良君はすっかり虜になり、ついつい毎日して貰ってるのですが、やはりメインディッシュではないのです。
豪華な前菜を毎日食していると、かえって飢えが募る然ものなのです。
して貰っておいて図々しいです。しかも、全然、禁欲になっていませんが、相良君は真剣です。
今も苦手な古文の授業中だというのに、授業にちっとも身が入りません。
藤咲先生の講義を聴いていたはずなのに、気がつけば、前の席の千鳥さんの背中をじっと見つめるばかりで、先生の声は耳を素通りし、黒板に文字が書かれていたことすら気がつかない有り様です。
これは注意力を必要とする偵察を専門とする相良君にとって、由々しき事態です
ですが、そのことにも気付くことすらなく、相良君は熱い視線を千鳥さんに注いでいます
一方、千鳥さんもそんな視線に気付くこともなく、熱心にノートを取っていました
古典の苦手な相良君に質問された時の事も考えて、千鳥さんはとても真面目に授業を聞いているのです
相良君が見つめる千鳥さんのほっそりした背中を綺麗な黒髪が覆っています
千鳥さんの真っ白な背中に、背骨や肩甲骨が織り成す窪みが淡い陰を落としている様は、それはもう美しく悩ましいものなのです
その白い素肌が、黒絹のような長い黒髪から垣間見えたら、もう生唾をゴックンと飲み込むしかありません
千鳥さんは髪もさらさらで気持ち良いのです。相良君はコトとコトの合間にそれに指を絡めてもてあそぶのが大好きです
頭の中にしっかり保存されている立体映像(匂い・触感つき)を、繰り返し再生していた相良君の目の前で、窓から入って来たそよ風が長い黒髪をふわりと揺らしました
さわやかな風が、微かな甘い薫りを、相良君の鼻に届けてくれます
そして髪の揺れる様は行為の始まりに千鳥さんが恥ずかしそうに首を振った弾みで舞う様によく似ていました
最初はさらさら揺れるように舞う髪は、相良君が丸くて白い胸のてっぺんで可愛いらしくふくらんだ赤いツボミを手や口でいじくると激しく波打ち、
次いで千鳥さんの大事なとこを手でさわさわしたり舌でペロペロしたりすると、乱れて舞い散ります。そうして、大きく育った相良君のムスコを挿入すると、
千鳥さんが甘えたようにイヤイヤと頭を振るのに合わせて、激しく乱れた黒髪が相良君の腕に絡まり、
「アン!アン!」と鳴く千鳥さんと一際激しい運動を繰り返すと、やがて
「ソースケぇ…、あたし、も……っ、ダ、メェ〜…アアン!」とか言う声の後、白いシーツに乱れ広がった黒髪の真ん中に千鳥さんが落ちていくのです
「……っ!」
一部始終を思い浮かべてしまったせいか、相良君のきかんぼうなムスコが自己主張をはじめてしまいました
さすがに授業中なことを思い出し、相良君は懸命にムスコを宥めようとします
ですが、千鳥さんに威張って言ったとおり、相良君はコレを自己制御出来ないのです
しかも、目の前には千鳥さんのほっそりした後ろ姿…
また、窓から入って来た風が千鳥さんの髪を揺らします
しかも、今度はちょっと強い風です
呆然と見つめていた相良君は拳をかたく握り、俯いて、その色香に耐えました
そしたら、風で少し乱れた髪を千鳥さんがさらっとかきあげて直したのです
相良君は懸命に耐えましたが、これには堪え切れず喉の奥で呻きを漏らしてしまいました
「……ウグゥ!」
その声を聞き付け、千鳥さんは椅子から跳び上がりそうになりました
相良君のその声は、千鳥さんがよく知ってるものでした
千鳥さん自身も気が遠くなりそうなとき、耳たぶ近くや胸の上、それにうなじや背中に、熱い息と一緒に吐かれる声なのです
(ナニやってるのよ、ソースケわ〜!)
千鳥さんは赤くなって青くなって、慌てて周りを見回しましたが、どうやら聞こえたのは千鳥さん一人だったようです
(後でとっちめてやる!)
千鳥さんは怒りに燃えて決心しました
授業が終わり、学級委員の千鳥さんの号令がかかります。
「起立ーっ!れー!」
『礼』のいの字が言い終わる前に千鳥さんはくるりと後ろを振り向きました。
そして、やたら良い姿勢で一礼している相良君の耳をぐいっーっと引っ張りました。
「痛…」
いじゃないか、と得意のセリフを千鳥さんのドスのきいた声が遮ります。
「来なさい」
すわった目で宣う千鳥さんにぐいぐい耳を引っ張られて、相良君が教室を出ていきます。
(相良の奴、今度はナニをやったんだ?)
お馴染みの光景を遠巻きにささやき交わすクラスメイトの声を無視して、千鳥さんは廊下に出ました。
「カナちゃん、相良君が何したか知らないけど、お仕置きもほどほどにしたげなね」
親友のキョーコちゃんの優しい言葉にも返事しません……返事出来なかったのです。
いろいろ素っ頓狂な事をしでかす相良君ですが、根は真面目な硬派少年なのです。
その相良君がこともあろうが授業中に(しかも厳しいので有名な藤咲先生の授業中です)、むっつり顔で発情していたなどと恥ずかしくて誰にも言えません。
相良君の事で千鳥さんが恥ずかしがる必要はないはずですが、千鳥さんは不思議に思うこともなく、ひたすら恥ずかしくて、いたたまれません。
なのに、相良君ときたら、自分のことくせに平然としているので、憎たらしくてたまりません。
千鳥さんは恥ずかしさと怒りで顔を真っ赤にして、大またでずけずけ相良君を引きずって行きました。
化学室の前まで来ると人気がないのを確認して、千鳥さんは、ドンと相良君の背中を両手で押して部屋の中にほうり込みました。
「何をする…」
鍵を閉めて素早くカーテンをシャアッと閉めている千鳥さんに落ち着かなげに相良君が言います。
千鳥さんが閉めたカーテンを背にくるりと振り向きました。
「見せなさい」
すわりきった目でものすごく低い声で言う千鳥さんの背中でメラメラ炎が燃えています。
「…何をだ」
相良君はじりじり後じさり、千鳥さんと距離を取り、キングコブラとマングースのように向かい合いました。
「今…、授業中何してたの?」
千鳥さんは相良君を睨みながらどこからともなくハリセンを取り出し、ピタピタ自分の肩を叩きました。
相良君の額から、たらっと汗が流れ落ちます。
緊迫感が溢れ返りますが、相良君は平坦な調子で千鳥さんに答えます。
「……授業を聞いていた」
千鳥さんの頭の辺りでぷちっと何かが切れた音がしました。
「とぼけてんじゃねーわよっ」
千鳥さんは大またでずけずけ相良君に近寄りました。
相良君は千鳥さんの方を向いたまま後ろへいざります。
怒れる野性動物に背を向けるのは自殺行為だからです。
脱兎のごとく逃げ出したいのをこらえたのはアッパレですが、相良君はあっという間に千鳥さんに壁際まで追い詰められてしまいました。
ヤモリのように壁にへばり付いた相良君のベルトに、千鳥さんは無言で手を伸ばしました。
「千鳥、いかんぞ。学校でそのようなことは…」
千鳥さんの白い手が相良君のベルトを緩め、ズボンのチャックにかかります。
「いかん!千鳥!神聖なる学び舍で…」
チーと千鳥さんの細い指が相良君のチャックを下ろします。
「淫らな、…行いは…」
千鳥さんの繊手が相良君のズボンをくつろげます。
「慎まなければ……、くっ」
緩められた制服の下からにょきっと、相良君の非常に元気のよろしい状態のいちもつが現れました。
(^^)/はろー
「……………」
黙ってだらだら顔中から脂汗を流している相良君に千鳥さんが言います。
「……ナニよ?これは?」
相良君は答えます。
「ペニスだ」
「……………」
すばーん!
千鳥さんはハリセンで相良君の横っ面をはたき倒しました。
「誰がンなこと聞いてるのよ!?あたしはっ、なんでンナ状態になってるのか聞いてるのっ!」
真っ赤な顔で怒鳴る千鳥さんに相良君が真面目な顔で答えました。
「勃起したからだ」
すぱぱーん!!
再度ハリセンが唸ります。
「だから!なんで勃ってんのか聞いてんでしょーが!あんた授業中にナニしてたのっ!?」
「……何もしていない」
「何も?何もしなくて、こんななるワケ!?」
そんなわけあるかい!と、千鳥さんはチラッとカオを出してる相良君の分身君に目を走らせました。
(^^)/はろーー
さっきより大きく、更に上向きになっているように見えます。
「……………」
千鳥さんは赤い頬を更に染めて目を反らしました。
「本当に何もしていない。ただ……敢えて言うなら……君の背中を見ていただけだ」
「……は?」
「君の背中を眺めていたら勃った」
「へ……?」
相良君のむっつりほのかに赤い頬を見て、カーッと千鳥さんの白い首筋から頭のてっぺんまで温度計が上がるよう真っ赤に染まってしまいました。
「君の背中を眺めていたら、いろいろと…性行為中のことを思い出してしまってだな…、その……君の肌触りとか、匂いとか」
「な、な…!」
千鳥さんは耳まで真っ赤です。
「君の柔らかさや喘ぎ声や熱さや、よがり狂う様も思い出してしまい、そこに君が髪を…ぐわっ!」
すぱぱばぱん!!とハリセン3連打後、ドカッと腹に膝蹴り、グガッと顎にアッパーを流れるように相良君に叩き込み、千鳥さんは真っ赤に染まった顔で、地に沈んだ相良君の前に仁王立ちしました。
「ナニ思い出してるのよ!?ソースケのバカ!エッチ!スケベ!ヘンタイ!!」
千鳥さんの前で仰向けに倒れた相良君の股間のいちもつだけ、千鳥さんに向かってもの言いたげに立ち上がっています。
(^^)/はっろーー
目の前で相良君が転がっているものなので、どうしてもそれが目に入ってしまい、千鳥さんは、また顔を赤らめて目を反らしました。
相良君のソレは千鳥さんを欲しがって、そのように自己主張しているのです。
そのことを意識してしまうと千鳥さんの心臓はドキドキしてしまうのです。
「そうは言うが、千鳥…。仕方あるまい。もう4日も君と性交していない」
ムクリと起き上がった相良君に言われて、千鳥さんはまたまた真っ赤になりました。
いくらそういう仲でも、あからさまに言われると恥ずかしくて仕方ないのです。
「で、でも、毎日手でしてあげてるじやない。昨日だって5回もっ…!」
そうなのです。
あれから、相良君は毎日何回も千鳥さんにねだるのです。
しかも回数を重ねるごとに時間は長くなり、いろいろエスカレートしているのです。
「それなのに授業中に出しちゃうなんて!あんた、節操なさすぎよ!」
「…出してない」
ぼそっと反論する相良君をジロッと睨み、千鳥さんは相良君の股間で自己主張してそそり立つモノを直視しないようにしながら相良君の下着にを触りました。
「…濡れてるじゃない」
相良君のこめかみを一筋の汗がつうっと流れます。
「……出そうになったが我慢した」
千鳥さんの額に青筋が浮かびます。
「つまり…ちょっとは出しちゃったんでしょ?」
「………出してない。…少し……出てしまっただけだ」
すっぱあーん!
千鳥さんのハリセンがまたもや閃きます。
「ヘリクツはやめなさい!…あたしがどんだけ焦って恥ずかしい思いしたと思ってんのよ?くぬっ…くぬぬっ!!」
いつものように尻を蹴飛ばそうとしたところ、千鳥さんは相良君の元気のよろしい状態を保ったままのムスコに目を留め、ハリセンビンタに変更しました。
ソレ周辺に刺激を与えるのは、恥ずかしくって出来なかったのです。
無抵抗の相良君の頭に二段タンコブの山を3つこさえ、両頬が赤く腫れ上がるまではたき続けたところで、千鳥さんはようやく折檻を止めました。
止めたのは気が済んだからでなく、単純に休み時間が残り少なくなったためと疲れたためです。
千鳥さんは肩でゼエゼエ息を切らせながら相良君に言い聞かせました。
「とにかく!もう授業中に発情しちゃダメよ!分かった?」
相良君は赤く腫れ上がった頬でむっつり答えました。
「努力はする。だが確約は出来ん」
「ダメっつってんでしょ!」
「そう言われても、前にも言ったが俺はコレを制御出来ん」
「…あんたねぇ!」
相も変わらず堂々と胸を張らんばかりの口調の相良君に、千鳥さんの美しい額にビキビキ切れそうな血管が幾筋も浮き上がります。
「君を見ていると、どうしてもしたくなるのだ。仕方あるまい」
淡々と言う相良君に千鳥さんはぷいっとそっぽを向きました。
「あっそ。じゃあ、もう見ないで」
「そうはいかん。それでは君を守れない」
言葉だけ聞いているとカッコ良さげですが、股間を露出させ、しかもそこに通常の形状でないモノがそそり立っている状態では、どうにもしまりがありません。
千鳥さんはイライラと腕時計を見て言いました。
「んもぉ!この話は後!とりあえず、あんたはソレどうにかして教室戻んなさい。次の授業始まっちゃうよ。あたしは先に戻ってるから…」
「待て、千鳥」
相良君から離れて先に化学室を出ようとした千鳥さんの腕を相良君が掴みました。
「なに?」
「話が違う」
「…なにが」
「俺がしたい時はしてくれると言っただろう?」
「は……?」
千鳥さんは絶句しました。
相良君がじいっと千鳥さんを見つめています。
「し、したい時って……」
千鳥さんは相良君に腕を捕られたまま視線をやや下げて、相良君の体のある一点を見つめ
(^^)/は〜ろ〜〜
ぱっと視線を反らしました。
『したい』とゆうのが、これ以上なく分かりやすい状態です。
「……ここ、学校なんだけど……」
「だから?場所の指定はなかったはずだが?」
答える相良君の瞳が期待でキラキラしています。
しかも背後で見えない犬尻尾までパタパタ振られています。
「し、指定してなくったって、学校なんかじゃイヤよ…」
無茶な要求なのに、千鳥さんは断ることに何故か罪悪感を覚えてしまい、声に勢いがありません。
一方、相良君は張りのある声ですっぱり言い切りました。
「問題ない」
「あるってば!誰か来たらどーすんのよっ?」
相良君は目をキラキラさせながら千鳥さんに言いました。
「誰も来ない。さっき君が鍵をかけたし、次の授業でここが使われる予定はない」
「だ、だけど……さっきっ、あんた自分で神聖な学校でそんなこと、つってたじゃない!」
「望ましいことではないがやむをえん」
「やむをえんって……あんたねぇ!」
「ここに俺を連れて来たのは君だぞ。このような密室で君と二人でいたら収まりようがない」
悪びれもせず当然の言う相良君に千鳥さんはムッとしました。
「あたしのせいにしないでよ!そんなん全部あんたのせーじゃない!…見境なく発情して!みっともないったら!」
冷たく言う千鳥さんに相良君はむっつり心外そうに言いました。
「俺は…見境なく欲情しているわけではない。君にだけだ」
千鳥さんは顔をぶんぶん振って顔が赤くなるのを隠しました。
「あーっそ!あたしといて、そーなるんだったら一人になれば『問題ない』でしょ!あたしは出てってあげるから自分でやんなさいよ!こんなとこで…あたしはイヤよ!…は、な…っ……」
離してと、千鳥さんは腕から相良君を振り払おうとして、相良君のカオが目に入り止まってしまいました。
相良君は、この世の終わりのようにガッカリしたカオをしていました。もし、この場に他の人がいても無表情なむっつり顔にしか見えなかったでしょうが、千鳥さんにはわかってしまうのです。
それが、あんまり情けないカオだったもので、千鳥さんは思わず止まってしまいました。
「俺は……ずっと耐えていたのだが。君が、ダメだというから…。代わりに君がしてくれるというから……。今も、君がここに俺を連れて来たのはてっきりそのためだとばかり……」
相良君は化学室に来てから、千鳥さんに叱られながら、ずうっとワクワク待っていたのです。
ところ構わず、こんなふうになってしまったことを恥ずかしく思う気持ちは相良君にもあるの
ですが、千鳥さんは相良君のカラダの状態に気がついて、教室から連れ出し、こんな二人っきりの密室に連れてきたのです。
あのような約束をしている以上、当然、してくれるはずです。恥ずかしがりながらも、相良君の胸(とアソコ)は期待にふくらみました。
千鳥さんの手で脱がされてしまったりしたので、興奮も募る一方です。
学校で欲情してしまったので、千鳥さんに叱られるのも折檻されるのも仕方ありません。
でも、叱るだけ叱ったら、後できっと千鳥さんはしてくれるはずです。相良君は、千鳥さんの折檻に耐えながら、すぐにでも千鳥さんの手をカチカチになっている自分に導きたいのも耐えて、じっと待っていたのでした。
それがイヤと言われてしまい、……。相良君は哀しくて仕方ありません。
「あー…もお!」
千鳥さんは頭をがりがりかきました。
相良君がこのように時と場合を選べないほど追い詰められている、そんなやりたいサカリの男の子の気持ち(というか性分)など、乙女の千鳥さんが知る由もありません。
だけど、千鳥さんは、しょぼくれた野良犬のような風情の相良君をほっとけないのです。
「…ん、もお!」
千鳥さんはドンと、いささか乱暴に相良君の胸に身体をぶつけるように抱きつき、相良君を壁に押し付けました。
「千鳥?」
次の折檻かと身構えながら、それにしては妙な体勢だったので相良君が不思議そうに千鳥さんを呼びます。
千鳥さんはその声を無視して、相良君の胸に顔を隠して相良君の下の様子を窺い見ました。
心の底からガッカリしてても、相良君のきかん坊のムスコは、頬を染めた千鳥さんの表情や仕草に欲しい欲しいと我が儘いっぱいに起き上がったままでした。
千鳥さんは、そっと手を伸ばして、相良君の言うことすら聞かないソレを片方の手のひらに握りました。
この数日ですっかり手にも馴染んだ相良君の熱くてカタい器官がピクンと千鳥さんの手の中で跳ねました。
「っ!は……」
同時に相良君がため息を漏らして、千鳥さんの腰をぎゅっと抱えます。
「…声は出しちゃダメよ」
すぐ外は廊下です。
熱くビクビクうごめく相良君を手のひらでそうっと撫でながら千鳥さんが注意すると、相良君は頷きながら、千鳥さんの耳元に熱い息を吐きました。
その熱さに千鳥さんのうぶ毛がそそけ立ちます。
千鳥さんは相良君の見た目より厚い胸板に自分の胸を押し付けスリスリしました。すると、手に握った相良君がグンとカタさを増します。
千鳥さんは相良君に豊かな胸を押し付けたまま、揃えた人差し指と中指で親指と輪を作り、かたーくなった相良君の根元をきゅっと締めるように掴みました。
「ぅ……」
声を押し殺してる相良君に千鳥さんはささやきます。
「時間ないから…集中しなさい」
そう言って、千鳥さんは相良君の元気ないちもつの根元から先っちょへ向かって、指の輪を狭めながらしゅこしゅこ扱きます。
「ああ…、ぅっ!」
吐息と一緒に千鳥さんの手の中の分身君も跳ねさせながら答えた相良君の手が千鳥さんの腰から這い下ります。
そうして下りた相良君の手が千鳥さんのお尻をむにっと鷲掴みしました。
「!…ち、ちょっと!」
「時間がないのだろう?…この方が早くイける」
千鳥さんのピチピチしたお尻を相良君の大きな手が、むにっむにっ、ふに〜と揉んで掴んで撫で回します。
「あ、あ……。もぉ!」
いやらしい相良君の手の動きを、千鳥さんは唇を噛んで声をこらえます。
(なによ〜!最初はちょっとシュッシュッてしてあげるだけでビュッてしちゃってたくせに〜!)
そうなのです。初めてしてあげた時など、立派にそびえ立った相良君を千鳥さんがおそるおそる手に取って、そうっと前後左右を撫で回しただけで「ウッ!」と言ってビュッとなってしまったのです。
なのに、回数を重ねるごとに相良君はそれだけではイカなくなりました。
(やっぱり…あんま気持ち良くないのかな……)
男のヒトがどうされたら気持ち良いのかよく分からない千鳥さんは、実はひそかに気にして一所懸命いろんな工夫をしているのですが、あまり効果がないようで相良君はなかなかイきません。
本当は、相良君は千鳥さんに少しでも長く触ってて貰いたくて、すっごくガマンしているのです。回数を重ねるごとに要領を飲み込み、相良君は長くガマンしていられるようになっていましたが、その一方で、千鳥さんの攻めには磨きがかかります。
だが、相良君はあっさりイッてしまうわけにはいかないのです。
柔らかくてあたたかい千鳥さんの手が、相良君のカタい分身をきゅっと握りました。大きくなっている時の相良君のいちもつは、千鳥さんの小さな手のひらには収まりません。
千鳥さんは片手で優しく握り締め、手からはみ出た部分に、もう片手の指を浮き出た血管に沿ってするする滑らせ、先端の穴の周りを細い指先でくるくる弄ります。
「ぅ……」
相良君はこらえます。堪えて、千鳥さんのお尻をぎゅっと抱き寄せ、もう片手を自分の胸に押し付けられている豊かなふくらみに伸ばしました。
ぎゅむっと制服越しに柔らかい半球を掴みます。
固い制服の布地越しでさえ、千鳥さんのオッパイは蕩けるように柔らかです。
相良君は息を荒くして、手に余る大きなふくらみをぎゅむぎゅむ揉みしだきました。
「んっ……」
相良君の大きな手のひらでお尻やオッパイを強く揉まれて、千鳥さんは思わず声を漏らしてしまいました
鼻にかかった千鳥さんの甘い声に、堪えきれず溢れた先走りの相良君の液体が千鳥さんの細い指を濡らします。
「千鳥。じかにさわりたい」
「んっ、ダメ……」
すくい上げるように千鳥さんの柔らかい乳房を揉みながら、探り当てた先端の固くなっている部分を相良君は制服の上から指に挟んで弄くり回します。
「……吸いたい」
「だ、め……。んんっ」
「何故だ。昨日はさせてくれただろう」
最初の頃は千鳥さんがしてくれるのを、ただ大人しく受けていただけの相良君ですが、回数を重ねるごとに自分からも千鳥さんに触るようになっていました。
お尻や腿を撫で回し、オッパイを揉み、しゅこしゅこ扱くのも相良君の腿に跨らせて、オッパイに胸を埋めながらしてもらったりもしました。
千鳥さんにしてもらっててもイかずにガマンしていると、相良君から千鳥さんに触っても、千鳥さんは怒らないのです。
千鳥さんに触りたくて仕方のない相良君にしてみれば、これはガマンするより他にありません。
さすがに服を脱がせようとすると抵抗するのですが、ついに、昨日は、上だけですが脱がせることに成功したのです!
服を脱がせ下着も取って、ぽろんとこぼれた奇麗な丸いオッパイを直に触って舐めて吸って顔を埋めたりしたのです。
その柔らかさとあたたかさを思い浮かべるだけで、相良君の分身は力を増しました。
「ちどり…」
相良君は千鳥さんの首筋に顔を埋めてねだりました。甘い芳しい薫りに目がくらくらします。
「だめよ、んんっ!」
首筋に相良君の熱い唇で触れられて、千鳥さんがふるふる首を振ります。
「学校じゃ、そんなの…だめ……」
相良君は無言で、千鳥さんの首筋をちゅっと吸い上げました。
「あ!」
「ぅ!」
千鳥さんが思わず熱くてカタい相良君をぎゅうと強く握ってしまい、相良君も思わず出しそうになります。
出そうになった相良君は、尚のこと強く千鳥さんの肌を吸ってしまいました。
「ソースケ、だめ!跡付いちゃう……」
甘やかな千鳥さんの声に、相良君はお尻を抱えていた手をスカートの下に伸ばします。
「そー、すけ、…ダメ、だってば……」
きゅむっきゅむっと相良君の熱い分身を擦りながら、千鳥さんが制止します。
震える千鳥さんの声にたまらず、相良君はスカートの下の張りのある太腿を撫で回し下着の上からむっちりしたお尻を握りました。
もちろん、もう片手はオッパイをしっかり揉んだままですし、唇は首筋に吸い着いたままです。
「そーすけ……」
頼りなげな声と共に千鳥さんの汗ばんだ柔らかな手のひらが、熱くてカタイ相良君にすがるように握ります。
「……くっ!」
いろいろたまらなくなり、千鳥さんの柔らかな身体に絡み付くように抱きついたまま相良君が、呻きました。
びゅっと出された白く濁った体液が、先端を握っていた千鳥さんの手を濡らします。
「っ…」
相良君は心地良い放出感の中、千鳥さんの柔らかい肌に唇で触れたまま、肩から大きく息を吐き出しました。
そうして、千鳥さんの肌に鼻面を押し当て、吐き出した息の分、千鳥さんの匂いを吸い込み、また満足気に息を吐きました。
千鳥さんのナカではないとはいえ、自分でするのと違い、千鳥さんにして貰って出すのは充ちたりた気持ちになれるのです。
問題は…その充足感が長続きしないことなのです。
相良君は、こうして柔らかくて甘い千鳥さんの肌に触れていると、どうしても、すぐにもっと欲しくなってしまうのです。
首に熱い息を吐かれてしまった千鳥さんが小さく震えます。あちこち触られたり揉まれたりして、そして……、相良君の熱い体にこんなに密着していると、本当は、千鳥さんのカラダだって火照ってきてしまうのです。
そこに、相良君にこんなことをされてはたまりません。
「んっ…、もう離れてよ」
千鳥さんは肩に乗せられた相良君の顔を押しやって離れようとしましたが、手が両方とも相良君がピュッと出したモノで濡れてしまったせいで使えません。
仕方なく肩を揺らして相良君を促します。
「ああ……」
千鳥さんの意思は出来るだけ尊重したいと常々思っている相良君は、名残惜し気に千鳥さんの胸とお尻を掴んでいた手を緩め、千鳥さんの温かく柔らかな首筋から顔を起こしました。
でも、千鳥さんの赤く染まった頬や潤みがちな瞳を見てしまい、思わず緩めた腕で千鳥さんを囲い込んでキスしてしまいます。
「んっ!」
濡れた手で相良君の制服を汚してしまいそうなのをおもんばかって、咄嗟に逃げそこねた千鳥さんをぎゅっと抱きしめ、その甘やかな唇を相良くんはねっとり味わいます。
優しくねぶるような甘いキスにうっとりしかけた千鳥さんですが、相良君の大きな手で再びお尻を抱え込まれてむっとなり、ダンと相良君の足を思い切り踏ん付けました。
「む?」
キスを止めた相良君を千鳥さんが上目づかいに叱ります。
「んもぉ!いい加減にしなさい!」
「むぅ…」
渋々千鳥さんを離した相良君から、素早く離れた千鳥さんが忌ま忌ましそうに言います。
「ちょっと…ティッシュ出して」
両手が濡れててそれすら思うように出来ないのです。
相良君は言われたとおりポケットからティッシュを取り出し、ついでに千鳥さんの手を拭ってあげました。
白い繊細な造りの手のひらを、肌の白さとは全然違う白く濁った液体がまだらに染めています。
「…………」
自分の体内から出たモノがべったり千鳥さんの手を汚している様子に相良君はそわそわむずむずした気持ちになりました。
相良君の優しい手つきに千鳥さんもちょっと落ち着かない気分になります。
「…ありがと」
一通り拭って貰ってもなんだかベタベタしてる気がして千鳥さんはてのひらを鼻に近づけてみて、顔をしかめました。
……相良君のアレの臭いがしたのです。
相良君がそんな千鳥さんの仕種に、胸がいっそう、そわそわむずむずしてしまいます。
手に残る臭いに困った千鳥さんは、はっと気付きました。
ここは化学室なのです。実験器具を洗うための水道があるのです。
千鳥さんは隅っこの水道へ足を向け、ぼうっと突っ立ってる相良君に言いました。
「あんたも早くソレ拭いてしまいなさい」
「…ああ」
相良君は頷きましたが、千鳥さんにソレと呼ばれた物体は、千鳥さんのいろんな表情や仕種に、再び自己主張をしようとしています。
「…………」
相良君は千鳥さんに背をむけて、きかんぼうのムスコをしまい込みます。
「出来た?」
チーとチャックを上げた相良君の斜め後ろから千鳥さんがそっと相良君の前を覗き込みながら聞きました。
「…うむ」
ベルトを締め直しながら相良君は千鳥さんを見ないように返事しました。
「もう学校でおっきくしちゃダメだからね!もう…、学校なんかじゃ、絶対してあげないんだから!」
頬を染めて言う千鳥さんの横顔をうっかり視界の隅で見てしまい、相良君は慌てて目を逸らします。
「…うむ。努力する」
千鳥さんを見てしまったら、相良君の体の中心にいるきかんぼうの物体は体の一部のクセして相良君の静止も聞かず、再び激しく自己主張することでしょう。
「ほんとにもう…気をつけなさいよ?」
これでも、目一杯、気をつけて努力もしている相良君に千鳥さんはきつく言います。
「わかっている」
「わかってない!あんた全然控えてないじゃない!」
「…わかってはいるが…仕方なかろう。何度も言うが俺はコレを制御出来ないのだ」
主に、君があんな顔やこんな顔やそんな仕種をするせいだぞ。
という呟きは、心の中だけおきます。
そんな相良君に、千鳥さんは容赦ありません
「制御できないとか言って、あんた我慢する気がないんじゃない?回数多過ぎてあたしだって手が痛いんだからね!」
叱られてシュンとしかけた相良君の犬耳がピクンと反応します。
「痛いのか?」
相良君の問いに千鳥さんがぽっと頬を染めます。
「…そーよ、あんたのせいで腕がすっかり筋肉痛よ」
この4日間、千鳥さんは何度も何度も相良君にしてあげました。
普段あまりしない動かし方で、慣れない動きで、そして……相良君の大事なところですから、力を入れすぎないように緩め過ぎないように、それはそれは気を遣って優しく、繊細に動かしていたのです。
そんなことを繰り返したものですから、千鳥さんはすっかり筋肉痛になっていたのです。
「それはすまなかった」
「悪いと思うなら控えてよね!」
「それは確約出来んが良い案がある」
「……良い案〜〜〜?」
千鳥さんが疑わしそうに目を細めました。
なにしろ、相良君ときたら、目をきらっきら輝かせているのですから…。
「君の手が痛まない方法だ」
「……なによ、それは?」
千鳥さんが気が進まなさそうに聞いたところで相良君が片手を上げて千鳥さんの言葉を遮ります。
「予鈴だ」
キーンコーン、カーンコーン…
相良君の声に被ってチャイムが鳴ります。
「その話は家に帰ってからにしよう。教室にすぐ戻らねば」
「ちょっと…」
「ぐすぐすするな、千鳥」
先に立って言った相良君に千鳥さんの頭の配線がプチッと切れます。
「…誰のせいでこんなとこ来たと思ってんのよ!?」
ぱっかーん!
相良君の言いように腹を立てた千鳥さんは相良君を後ろから殴り倒して、先に教室に戻ってしまいました。
プンプン怒って教室に戻って来た千鳥さんと、遅れて頬を腫らし頭に幾つもたんこぶをこさえて戻った相良君を見て、
クラスメイトのみんなは、その二人が短い休み時間中にそんなことをしてきたとは夢にも思わず、「またか」とささやき交わすだけでした。
相良君の禁欲生活はまだ続いているようですが、とりあえず、ここまでで。
改行少なくて読みにくいのは、適当に読み飛ばしてください。
全く相良君ったらいくら相性が最高だからって一週間くらい我慢できないとだめだよっ
GJ
GJ!
自己主張する宗介のいちもつにワロタw
なんだかんだいいつつ、宗介に甘いかなめかわゆすなぁ。
GJ! いい案はまあ見当はつくけれどもなぁw
いや〜GJです!!
なかなかエロいのもグーですが、
>(^^)/は〜ろ〜〜
にはたっぷり3分笑わせて貰いましたwww
>>503 GJ!
面白かった
早く宗介に挿入させてやってくれw
続きがありそうで楽しみに待ってる
投下する
ベッドの下に宗介の腕がはまった話の逆バージョンみたいな感じ
あと宗介が少しクズ
「今日はエッチしないから」
「なぜだ?」
「明日マラソン大会があるから」
「マラソン大会とこれがなんの関係があるのだ?」
「……疲れちゃったら勝てなくなっちゃうでしょうが」
「俺は疲れんぞ。むしろ元気になる」
「あんたはそうでもあたしは疲れるの!とにかく今日はダメ!」
*
セーフハウスに帰ってから宗介は荒れた。
一週間振りの再開だった。四日で終了するはずの任務が、敵の予想外の反撃で一週間に伸びた。
サベージが一機?ふざけるな。M6が七機出てきたぞ──毎度のことながら情報部の情報は信用ならない。クルツの性にまつわる話の方がまだ信用できるくらいだ。
「……キスすらできなかった」
宗介は愛銃を磨きながら、一人ごちる。
因みにこの愛銃とはイチモツの比喩ではない。グロッグ19のことである。
許可を求める前に却下された。宗介はまだなにも言っていなかった。
それでもなお、何事かを察知したかなめは、彼の出鼻を挫くように「今日はエッチしないから」と言ったのだ。告白する前に振られた気分だ。
確かに彼女の言い分もわかる。だが疲れるのは、彼女が激しく動くからではないのか──と彼が考えた瞬間、彼の愛銃の先端から透明の液体が流れ出た。
因みにこの愛銃とはイチモツの比喩ではない。グロッグ19のことである。透明の液体とはクリーニング用アルコールのことである。
「気が立って集中できん」
宗介は愛銃のメンテナンスを中断した。椅子の背もたれに身体を預け、天井を見上げる。
別に今メンテナンスをしなければいけない理由はないのだ。メンテナンスならメリダ島で、ヘリを待つ間にやってしまった──ただこの溢れ出る活力を発散する場所を求めて、愛銃の手入れをしたに過ぎない。
宗介は手早く愛銃を組み立てると、動作確認を行った。問題ない。今すぐにでも発砲できる。因みにこの愛銃とはイチモツの比(以下略)。
彼は愛銃を皮のホルスターにしまうと、一息つこうとテーブルのコップに手を伸ばし、その中身をすすった。
「ぅごふぉっ!!」
たまらずむせる宗介。
なんだ今の焼け付くような感覚は──と手元のコップ、もとい瓶を見ると、それはクリーニング用アルコールの瓶であった。
今の自分はどこか冷静さを欠いているらしい──アルコールの小瓶を見ながら宗介は自分の迂濶さに失望する。
それにしても少しのんでしまった。飲料用ではないものを飲んで問題ないのだろうか?──その瞬間、宗介の脳裏を、あるクルツ知識がよぎった。
彼曰く、
『このスクリュードライバーならソースケも飲みやすいと思うんだよ……って変な勘違いすんなよ?俺は男には興味がねーんだ……あぁ思い出すぜぇ、ほら、俺ってかなりの男前だろ?そうすっと股間に尻尾生やしたマイノリティの連中がよぉ……。
あぁ、いや、お前にこんなこと言ってもわかんねーよなー、あ、そのスクリュードライバーってのは別名レディキラーってんだよ。
飲みやすいからよ、女の子にガンガン飲ませて送り狼になっちゃう〜みたいな?でもこの時に自分も飲み過ぎちゃうと、いざっつうときに硬くなんないわけ、ほら、その股間の尻尾がよ?ヤル気なくなっちゃうわけよ……。
これが情けなくてな〜、お前も気を付けたほうがいいって、まぁ、飲まねぇのか、本当つまんねー奴だな、お前は』
前半の話はいまいちよくわからなかったが、アルコールには性欲を押さえる効果があるらしい。
「ふむ」
宗介は自身の、半ば張り詰めた股間を見下ろして、一人頷く。
なんの気なしに小瓶の口に鼻を寄せてみると、脳の奥が熱くなり、幾分性欲が拡散したような気がした──が、いかんいかん、アルコールは脳細胞を破壊する。
彼は顔から小瓶を離すと、酔いを覚ますように首を振った。
──まったく……仮にクルツの情報が確かだとしても、アルコールはいかん。そもそも未成年の飲酒は法律に違反する──ではどうするか?──やはり自慰か?しかしそれは──かといってこのまま寝ても、夢精する可能性が高い──
と彼が心底どうでもいいことを考えていたとき、ズボンに入れていた携帯電話が激しく振動しはじめた。
ポケットから取出し液晶を見やる──メール着信、千鳥かなめ──いったい何の用だろう?そもそもついさっき、彼女の家から追い出されたばかりだ。
訝しみながら、宗介は携帯電話を開いた。文面を見やる。
From 千鳥かなめ
Title 無題
たしけて
気が付けば駆け出していた。
あくまで冷静沈着に。それでもなお全身の血が冷えきって、股間の膨らみはもう、悲しいくらいに萎んでいた。
*
メールを確認してから2分後、宗介はかなめのマンションのベランダに到着した。
カーテンの隙間から中をうかがう。人影は見えない。しかしどんなトラップが仕掛けられているかわからない──だが彼女は、もっと切迫した状況なのだろう。
宗介はメールの文面を思い出した。たった一言の淡白すぎるメール。変換もしていなければ、誤字もなおされていない──彼女の性格からは考えられないことだ。
宗介は生唾を飲み込む。
今踏み込むのは危険だ。そもそも彼女は既にさらわれて、ここにはトラップしかないという可能性もある──だがしかし、踏み込まんわけにもいかんだろう。
宗介は窓のとってに手を掛けた。鍵は開いている。音を上げないようにそっと開け、素早く中に忍び込んだ。
壁を背にして死角を消す。物音一つ聞こえない。気付かれていないのか、だれもいないのか。とりあえず、開け放たれたキッチンのドアの方へと向かう──その瞬間、寝室の方から何かを引き摺る音がした。
やはり誰かいる──拳銃を構え、寝室のドアに身をよせる。
人数はわからない。だがこれでかなめがここにいる可能性が格段に上昇した。
関節と筋肉、呼吸と心臓。自分の体内の全てがもっとも充実した瞬間を見計らい──宗介は寝室の中へと踊り入った。
「動くな!」
怒号とともに辺りを見回す。
相手の動きを封じるような威圧的な視線で周囲を見回し、
「動けないから呼んだのよ」
ベッドの下に両手を突っ込み、床にうつ伏せになった彼女を見つけた。
*
「……もう、本当に猿なんだから」
食い下がる宗介を追い出して、かなめはふぅと溜息をついた。
一週間もしてなかったのだ。彼の気持ちもわかる──自分だって求められて悪い気分ではないし、人並みに性欲はある──だがしかし、今回に限っては譲ることはできなかった。
なにせ明日はマラソン大会なのだ。
「負けないわよぉ〜、東海林未亜ぁ〜……!」
かなめは堅く拳を握りしめ、天高く突き上げた。
尋常ならざる闘争心を腹にためこんで、呼気とともにそれを吐き出す──彼女は回想した。
*
「千鳥さん、明日のマラソン大会で勝負よ」
放課後の生徒会室。来週の全校朝会の資料整理をしていた千鳥かなめに向かって、東海林未亜は開口一番そう言った。
硝子のハートのバスケ部部長兼、鋼の魂のミス陣高──何かとかなめに突っ掛かってくる、彼女の天敵である。
意味がわからない。未亜はミスコンで優勝したのだから、かなめに借りを返したように思うが──もともと努力家の彼女のことだ、かなめというライバル(一方通行的な)を得て、彼女の中で何かが燃え上がってしまったらしい。
「えぇと……ぶっちゃけあたし、マラソン大会は流して走るつもりなんだけど……」
だがかなめはヤル気がなかった。
ごく一部をのぞいてマラソン大会など、ただ疲れるだけのイベントに過ぎない。マラソンで身体を強くしよう!という思想には賛成だが、極めて消極的な賛成である。
「あなたのような体力バカが帰宅部だというだけでも我慢ならないのに、その上流して走る?そんなの許さないわよ?」
「た、体力バカって……いくらなんでも毎日走ってる東海林さんにかなうわけないし……」
「毎日走ってるのならお互い様でしょ?千鳥さん、あなた毎日そこの相良くんと走りまわってるじゃない。時には彼を引き摺り回してね……体力がないなんて言わせないわよ?」
「そうだ。君は体力がある。自信を持っていい」
かなめの斜め向かいで作業をしていた宗介が、自身の名が出たのを契機に話に参加してきた。
交友関係の狭い宗介だが、未亜とはわりと親しく接している。
当初それは、未亜のかなめに対する当て擦りだったのだが、今はそればかりではない──もともと人の好き嫌いの激しい未亜のことだ。気に入らない人間と親しげに話すはずがない──だからこそ腹が立つ。
「そうよね相良くん。千鳥さん、あなたは体力の権化よ。怪物だわ。だからこそあなたと勝負したいの」
「それは過大評価だと思うんだけど。それに別にマラソン勝負して勝ち負け決めても意味ないというか……」
「意味ならあるわよ。あなたはミスコンの借りが返せるし、あたしは自分に自信が持てる……それに相良くん?」
「なんだ?」
「相良くんは体力のある人って好き?」
いきなり何を言いだすのよ!──かなめの表情が引きつる。
「好き嫌いで言えば……まぁ、好きだな……戦いの基本は走ることだ。走れない戦士に勝利はない。極論すれば、技能も装備も無関係だ。誰よりも長く走れる者にだけ、戦いの女神は微笑む」
宗介の戦いとは当然、銃風雷火のマジモンの戦いだったのだが、なぜかかなめの耳には恋の戦いに聞こえてしまった。
*
「ソースケは、渡さない」
自分の部屋でたった一人、ポツリと呟いてみて、かなめは自分の馬鹿馬鹿しさに溜息をついた。
別にマラソンで負けたからといって、未亜に宗介がとられるわけではない。そもそもあの未亜が、宗介に恋心を抱いているかさえ定かでないのだ。多分いい友達なのだろう──物事に対する直向きさは通じるとこがあるかもしれない。
だというのにあたしときたら──ソースケがあんなことを言うから──軽々しく勝負を受けてしまって──全部ソースケのせいだ──
「……でも」
かなめは冷蔵庫を見やる。
あの中には今夜宗介と食べようと思っていた、桃の缶詰めが入っていた。
宗介はそのキャラに似合わず甘い物が大好きだ。彼が喜ぶと思って買っておいたものなのに、暴発寸前の彼にビビって夕飯も出さずに帰してしまった。
もともと夕飯をご馳走するつもりで彼を誘ったのだ。
今ごろ彼はセーフハウスで、干し肉とトマトを一人寂しく噛っているのだろうか?──そう思うと胸の底がしくしくと痛む。
もう落ち着いたかな?──かなめは制服のポケットから携帯電話を取り出した。なんだかんだとドタバタしていたため、未だ制服を着たままである。
彼の電話にかけようとして──うっかり携帯電話を落としてしまった。
クッションに跳ねて偶然にもベッドの下に滑り込む。
「あ、落としちゃった……」
と言って、ベッドの下に手を伸ばして──
*
「それで、ケータイ取ろうとしたら、ベッドの枠に肩がはまっちゃったわけ……」
かなめは携帯電話を落とした以後のことを、掻い摘んで説明した。未亜のことは言っていない。言う必要もないし言いたくもない。
「そういうことか……」
彼女はこういうところがある──と宗介は思う。
基本的にしっかりもので機転もきくが、ともすると酷く蛮勇だ。思いきりがいいと言えば聞こえはいいが、慎重さに欠けるところが彼女にはある。
だが無事でよかった──宗介は身体の緊張を解いた。冷えた血が再び熱を帯びて、彼の体内を回流する。
アルコールの影響か多少ボンヤリするが、大した影響はないだろう──それにしても彼女は、こんな肉感的な身体をしていただろうか?──ボンヤリした頭で彼はそう思った。
「メールはどう打ったのだ?」
宗介はかすれた声で言った。
「ケータイは掴めたから、手探りで打ったの。あんたの名前がさ行の一番最初で助かったわ。すぐ呼び出せた」
「そうか」
「うん。だから悪いけど、ベッド浮かしてくれる?……一人じゃ出れなくてさ」
「あぁ、そうだな……しかしその……君の…身体は随分と、その、綺麗だな……」
「はぃい?」
宗介の唐突な物言いに、かなめが間の抜けた声を上げた。
背中を反らせて尻を突き上げた──俗に言う「雌豹のポーズ」をしたかなめの尻を、宗介は穴があかんばかりに見つめている。顔が赤い。
安心したことで血行が良くなり、さっき僅かにふくんだアルコールが、アルコール耐性のない彼の脳を犯したらしい。
彼は饒舌に続けた。
「君は素晴らしい女性だ。こんな風に迂濶なときもあるが、基本的に思慮深く、こんな俺にでさえとても親切だ。ウィスパードなど抜きにしても、頭の回転が速くその決断力は傭兵の俺が驚くほどだ。
俺がまだ生きているのは君のおかげだ……改めてお礼を言いたい……ありがとう、千鳥」
「……はい、どういたしまして」
何でこのタイミングでこんなことを?──とかなめは思ったが、誉められて悪い気はしなかった。
だがそういうことは面と向かって言ってほしい──そう言おうとして、先に宗介の口から言葉が漏れる。
「……だから俺は君のことが大切なんだと思っていた。こういう言い方はおかしいのかもしれないが、能力と人格が君のすべてで、それに自分は惚れ込んでいるのだろう──そう思っていたが、どうもそれがすべてではないらしい」
宗介はそう言いつつ、ブリーツスカートの中に手を突っ込んだ。
可愛らしいショーツの上からやわやわと尻肉を撫で回す。不意の接触にかなめの尻に力が入る。幾分尻肉が硬くなったが、彼はかまわず撫で続けた。
「ちょ、ちょっと!いきなり何すんのよ!!」
「……最近クルツの言っていることがわかってきた。千鳥、君はとても綺麗だ」
しれっとそんなことを言う宗介。かなめは顔を赤らめ「はぁ?」と再び間の抜けた声を上げる。
その間も宗介の手はかなめの尻を撫で回す。その指先は彼女のことを知り尽くしていて、こんな格好で触られているのに全く気持ち悪くない──むしろ心地いいのが、彼女には屈辱的だった。
なのに、彼の珍しい、くさいくらいの愛の言葉に、強い抵抗もできないでいる。
彼女はもっと聞いていたいと思った。
「君の護衛任務についた時、クルツが君のことを綺麗だと言ったんだ。正直言って俺はよくわからなかった。整った顔立ちだとは思ったが、それだけだ。クルツがなぜ綺麗だ、かわいいと騒ぐのわからなかった」
「ふぅん、そぉ……」
その間も宗介は尻を撫で回す。ショーツの下にまで彼の指が潜りこんだが、かなめは特になにも言わなかった。
ベッドに腕を挟んだ女の尻を撫でつつ愛を語る男。甚だシュールな光景だが、突っ込みを入れるような第三者はこの場にはいない。
「そのうち君の魅力に気付いた。いつ頃かはよくわからないが、気が付けば任務以外の部分でも、君のことばかり考えた。
任務と関係ないところで、君を追い掛けてしまったこともあった……君は驚くと思うが、君が中学の先輩と遊園地に行ったときボン太くんに助けられたろう?……実はあれは俺なんだ。すまない。勝手につけてしまった」
「へ、へぇ〜驚いたわぁ……」
ボン太くんがあんたってことより、バレてないと思ってたことに驚いたわよ──という言葉を飲み込む。
「だがさっきも言ったが……ずっと俺は、君に惹かれたのは中身のせいだろうと──外見など関係ないだろうと、そう思っていたんら」
宗介は酷く真面目な顔でかなめの尻を撫でる。全身全霊。まるでろくろを回す陶芸家のような手付きだ。
「だが違う。中身だけれはない。なぜなら君は美ひい……君と肌をかさねるようになってわかった。君がエンジェルのコールサインで呼ばれている理由が……なるほろと、思う。君は俺の天使ら……君とこんな関係になれて、俺は幸福な男ら」
綺麗ら、ちろり──とあやふやな言葉で愛を語る宗介。手で尻を撫でるだけでは飽き足らず、ショーツの上から柔肌に頬擦りしている。
なななななんなのー?こんな時に限ってー!?──と動揺しながらも、何も言えないかなめ。その時、彼女の鼻先に刺すような香りがとどいた──これは?
かなめはある仮説を立てた。
「……ソースケ、もしかしてお酒飲んでる?」
「アルコールは脳細胞を破壊する……飲んれなどいない。口にふくんだだけら」
「口にふくんだだけでそんなんなっちゃったわけ?」
「そんなんとはなんら?俺はいつも通りだ……ただ君が普段より更に魅力的なだけら。かわいいな、ちろりは。いつだって君はかわいい」
そして普段よりもっと、君が欲しくなった──宗介はかなめに聞こえるか聞こえないかの大きさで、そう呟いた。
かなめの頬が紅潮する。
どうしよう、凄く嬉しい──なのにものすごくヤバーい予感がする──そしてその予感は的中する。
宗介の指がショーツのゴムにかかり、一気に膝までずり落としたのだ。
艶やかで肉感的な尻と、閉じられた割れ目が宗介の眼前にさらされる。
いきなり布がなくなって少し寒い──と思ったら、彼の鼻息が粘膜に触れて、溶けるように熱く感じられた。
「ぎゃーっ!なに脱がしてんのよバカァ!!」
今更のように怒号を上げるかなめ。足をばたつかせて宗介から逃れようとしたが、彼の両足が絡み付いて、呆気なく拘束されてしまった。
生尻にご満悦の表情で頬擦りしていた宗介が、なんてことないといった様子で言う。
「なにとは?……別に下着を脱がしただけらが?」
「そういうこと言ってるんじゃないわよ!なんでパンツを脱がせたかって言ってんのよ!?」
「さっきも言っただろう?……君が欲しくなったと」
かなめの耳に金具がかち合う音と、衣擦れの音が届いた。
なんの音だろう?と思い、直ぐ様それが、宗介がズボンを下ろしている音だと気付く。
彼のギンギンの股間が外気にさらされ、その先端が照準をあわせるように、彼女の尻にピタピタと当てられる。
「バ、バカァ!!なにしてんのよっ!?」
「ん?別にペニスを君の尻にあてがっているらけらが?」
「んなこたわかってるっつーの!!あたしが言いたいのは、なんでいきなりそんなことするのかっつってんの!?」
「いきなり入れたりなどせんぞ?まだコンドームもつけていないし、君はまだ濡れていない。入れるのは、充分に愛撫を施したあとら」
「そういうことじゃなぁーいっ!!」
激昂するかなめをよそに、宗介は注意深く閉じられた割れ目に指を押し当てると、やわやわと揉みながら左右に押し広げ始めた。
かなめは足を閉じてそれを阻もうとしたが、いつの間にか彼の両膝が彼女の足の間に入って、足を閉じるのを防がれてしまう。
雌豹のポーズをとった彼女の股の下に、彼のへそから下がストンと入り込む。
彼の湿った吐息が粘膜に触れて、彼の顔が間近によせられていることを彼女に伝える。視線すら感じる。
ア、アソコもそうだけど、お、お尻の穴ガン見されてる……!?──今更のように羞恥が五体を満たして、白い肌がほんのりと赤くなる。
「君はどこを見ても綺麗らな……」
頬の裏側に似た桃色の粘膜を凝視しながら、宗介は言った。
ぱっくりと割れた秘部の間から、薄い唇に似た肉のヒダが覗く。宗介は初めて見た。
かなめとは通算11回肌を重ねている。だがいつも薄暗がりの中で、猫のように忍んでいたしていたため、宗介はかなめの性器を間近で見たことがなかった。
そこまたしてもクルツ知識──彼曰く、
『女の子のアソコってのはどーも、いやーな形をしてたりいやーな臭いがしたりするもんなんだ……どんな綺麗な娘でもよ?あそこは腐ったジャガイモというか、魚の腸みたいな臭いがするもんなのよ……。
でもな、ソースケ!例え異臭を感じても、それを顔に出しちゃダメなんだ。間違っても股間の尻尾を萎えさせちゃいけねぇ!
何食わぬ顔で人舐めして、う〜ん、フルーティ!薔薇の香りがするぜっと……こんくらい言わなきゃいけないわけよ……これができねぇ男は女の子を抱く資格がねぇ!わかったな、ソースケ!』
クルツ、貴様の言うことはやはり当てにならん。彼女のは特に異臭などせんぞ──海の向こうの戦友に、心の中で訂正を求める宗介。
「そ、そんなとこが綺麗なわけ……!」
「いや、綺麗だぞ。柔肉の間に埋没していた陰唇部は、つやつやして血色がいい。みずみずしく潤って、綺麗な桜色をしてい──」
「そ、そういうこと言わないでよ!」
「ただの俺の感想ら。気にするな」
「気にするっつーにょっひゃあっ!!」
言い掛けた言葉が快感の波に押し流されて、謎の喘ぎ声に変わってしまう。
熟して割れた果実のような粘膜を、宗介の舌が注意深く這いずっている。僅かに溢れた膣液と唾液が混じり合って、ちゅぱちゅぱと悲惨な音が上がる。
彼の唇がキスするように下半身の唇を愛撫していて──そのことに気付いたかなめの脳裏を、極大の羞恥が焼き尽くす。
「やめて!舐めちゃダメ!き、汚いんだから……おしっこの穴が近いからダメ……!」
それにお風呂もまだ入ってない。
「君の身体が汚いはずないだろう?それに小便の穴が近いことくらい俺でも知っている。
らが君の性器が濡れているのは俺の唾液と君の膣分泌液のせいであって、小便を漏らしたわけれはない。安心しろ、ちろり……君の性器はとても綺麗──」
「ら、らからそういうこと言うなっちゅーにょ!!」
最近勉強した知識を得意気に語る宗介と、思いの外上手な愛撫に声を上ずらせながらも反論するかなめ。
ひし形に開かれた粘膜を濡れた舌が縦横無尽に這いずりまわる。時にはナメクジのように、時には蛇のように穴の奥へと押し入って、膣壁を引っ掻くように蹂躙する。
ひし形の頂点にある赤いブドウの粒を、舌でねぶるように愛撫すると、本物のブドウのように皮が剥けて敏感な果肉が露になった。
彼はそれを唇でついばむと、歯を立てぬよう、味わうようにやわやわとねぶった。
再奥から膣液が溢れて、汁気の多い音をたてる。
「あっ、やぁっ!……あまりお、音、立てな、いでよ!ひっ!……やだぁ……だめだよそーすけ……」
本当は大声で怒鳴りつけたいのに、性器がひくひくと疼くたびにしゃっくりのように息がつまってしまう。
足腰に力が入らずヘタリこみそうなのに、その下半身が彼の両膝の上に乗っかって無理矢理「雌豹のポーズ」をとらされている。
彼の舌使いや撫で回す指先はどこまでも優しいけれど、結局今やられているのはレイプと変わりないじゃいか──そうかなめは思うのに、特に強い拒否もできず、今の状況が全く嫌でない自分に酷く腹がたった。
「たくさん出たな。ちろり、やはり君の性器は綺麗──」
「それ、は、もうい、いっちゅーの……あっ!」
膣から顔を離した宗介は、膣が充分に濡れていることを確認するために、中指を膣口に深く挿入した。そして出し入れする。かなめの身体を知り尽くした指先が、彼女の好きな部分を摩擦する。
突き上げられた尻が痙攣し、膣壁が彼の指を強烈に圧迫する。
それと同時に愛液が溢れて、ジュッポジュッポという下品な音をさらに大きくさせた。
両手はふさがれて、無理矢理ショーツを脱がされ、一番大切な部分を好き勝手に舐められた挙げ句、突き上げられた尻に中指を挿入されて汁垂らして喘いでいる淫乱女──それが自分だ。
そう考えると尋常じゃなくムカつくのに、加害者が彼であるというだけで逃げられない、これも悪くないかなんて──自分はいつの間にこんなバカになったのだろう?──尻を突き上げて性器を指で犯されながら、かなめはそんなことを考えた。
「……もう充分だな」
宗介は膣口から愛液を掻き出すようにして指を引き抜くと、びしょ濡れになった手の平を見つめポツリと呟いた。
濡れた手でかなめの下半身を支えながら、自分の足を彼女の股の下から抜く。
彼女の膝が左右に割れて、がに股になって絨毯の上にヘタリこむ。その上から宗介が覆い被さって、尻肉の間にいきり立ったペニスを挟みこんだ。
愛液で濡れた尻の谷間で、煮えたぎる肉棒をにゅるにゅると上下させる。時折アナルに先端が押し当てられて、かなめは酷く焦ったが、互いの愛液で滑って挿入されることはなかった。
そう簡単に入ってたまるか!──彼女はそう思ったが、どうも触れられると落ち着かない。
「らいじょうぶか?」
短い呼吸を繰り返すかなめに、宗介は心配そうに声をかけた。
相変わらず呂律が回っていない──その癖、尻の谷間で肉棒を上下させているのだから手に負えない。
「……らいじょうぶ、じゃ、ないっつーの」
「そうか」
息も絶え絶えになったかなめの顔を宗介は覗き込んだ。
汗ばんだ額に髪が一筋貼りついている。唇が金魚のようにパクパクと開き、浅い呼吸を繰り返す。
髪の一筋を指で除けてみると、手の平に生暖かい呼気を感じた。
「息が苦しいのか?」
「そうよ……わかったら、ほっとい──」
かなめの何事か言おうとした唇が、宗介の唇に塞がれた。枯葉のように軽く、生葉のようにしっとりと唇が舞い降りる。
息が苦しいと言っているのになにを──と彼女は思ったが、唇の隙間から送られる彼の熱い呼気に気付いて──キスじゃない。これは人工呼吸だ。
かなめが息を吐く。宗介が息を吸う。
宗介が息を吐く。かなめが息を吸う。
文字通り呼吸を合わせてかなめの呼吸を宗介がサポートする。当てがわれた唇と、腹に当てた手の平で彼女の肺の動きを読み取って、絶妙な息遣いで呼気を送る。
別に疲れたから息が荒いわけではない。興奮による心因性過呼吸に近いそれは、呼気の再呼吸によってほどなくおさまる──宗介は戦場の経験でそのことを知っていた。
次第に深くなってきた彼女の呼吸に合わせて自身の呼吸を深くすると、肺の底まで彼女に満たされたようで。
吐き返す呼気はもうどちらのものかさえわからない。
互いの呼気が肺の隅々まで染み入って、頭の芯が酒を飲んだように熱い──とかなめは思ったが、それもそのはず、宗介の呼気には多量のアルコールが含まれていた。
熱病にうかされたように火照る自分の顔が恥ずかしくて、かなめはぎゅっと瞼を閉じる。
それと同時に唇が離れて、かなめは「あっ」と名残惜し気な声を上げてしまった。
「おさまったか?」
「……うん」
物欲しげに出してしまった一言が恥ずかしくて、彼の方を向くことができない。
視線を外したかなめをよそに、宗介は再び彼女の背後へと回り込む。
スカートを捲り上げられ、ショーツを剥ぎ取られた剥き出しの尻が、二人の体液でてらてらと光っている。
濡れた肉付きの良いそれを両手でぐにゃぐにゃと揉んでみると、肛門や乱れた性器が卑猥に変形して、股ぐらから失禁したかのように膣液が流れ出た。かなめは絨毯を濡らすそれを太ももで感じ、赤い頬をさらに赤くしてしまう。
足の付け根の二枚のヒダが、度重なる愛撫で充血し、体外へと僅かに飛び出している。宗介はそれを押し込むように中指を膣に挿入すると、再び激しく出し入れし始めた。
膣壁がざわざわと蠢き、膣液が滴る。宗介の掌に彼女の水溜まりができる。
「……も、もぅぃやぁぁ…ぅん、あ、あっん、ゃあ……」
激しいのにツボを完全にとらえた指姦に、かなめは物言うことすら困難になってしまう。やめて!と言いたいのに、全ては甘い嬌声に変わってしまって、宗介の興奮をさらに増幅させる。
中指が根元まで挿入され、その度に掌の水溜まりが尻を下から突き上げる。尻肉が波打つ。汁が飛び散る。
びちゃっ!びちゃっ!という汁気の多い音がかなめの耳に届いて、彼女は半泣きになってしまった。だが性器に注視する宗介は、そのことに気付くことができない。
「そ、そーしゅけぇ…あっ、やぁ……だ、め…こんなの……ぁん、ぃやぁぁ……」
痙攣する性器から中指が引き抜かれる。宗介はその濡れた手で、自身の肉棒をガシガシしごくと、いきり立ったそれにコンドームを被せた。
先日クルツの勧めで購入した0,02ミリの極薄タイプである。その上からしごいてみると、まるで直に触れているような感覚を得られた。
宗介は肉棒を濡れた手でしごきながら、かなめの視界に自身の股間を入れた。
「見ろ、ちろり。この前のものよりも更に薄いものら……これなら君も、もっと気持ち良くなるはずら」
ピンクのゴム膜に包まれた彼の欲望に、思わず彼女は生唾を飲み込んでしまう。
股間が疼く。すでに何度か逝かされてしまったが、彼の肉棒をおさめなければなんとも中途半端だ──だけど明日はマラソン大会が。
「き、気持ち良くても……薄くてもダメ……むしろ、薄いのはダメだから……」
本当に気持ち良くなったら、また足腰立たなくなるまでしてしまう。
「薄いと何故らめなのら?強度のことなら心配するな。すでに確認済みら……君は激しくされる方が好みのようらからな……コンドームを買う際は常に強度に気を付けているろ……」
「あぁもぅ……いろいろと違うっつーの……そもそも入れちゃダメなの……」
激しくされるのが好みなわけではない。
ただ初体験が彼のような性豪おっぱい星人だったため、激しくされないと物足りなくなってしまったのだ。
初めては痛くて大泣きした。初体験なのに苛烈に出し入れされて、股間が壊れるかと思った。
腰振りよりも苛烈に泣き叫ぶ彼女を見て、宗介は猛省した。勉強に勉強を重ねた。実戦に反省会を重ねて彼の技術は急速に熟達した。
もともと彼は手先が器用だ。ASなどという超ハイテク機械を自身の手足以上に操る。指先の感覚一つで機体の動き全てを把握するほどの皮膚感覚を備えていた。
また、ASのグラップリングはSRTでも随一の腕前であり──その能力はベッドの上でも遺憾無く発揮された。布団の中でも彼は最強のグラップラーであった。
最強のAS乗りは11回の実戦を経て、最強のCK乗りになっていた。因みにCKとはチドリ・カナメの略である。コーナーキックではない。
機体が壊れるか壊れないかギリギリの戦闘機動を可能にする第六感は、かなめの快感と不快感を分けるラインを敏感に察知する。
これ以上は痛い。しかしここは最高だろう?──他の誰にも、かなめ本人にさえも感じられないラインを、宗介ははっきりと感じることが出来た。
他の人間がかなめの性器をあれほど激しく扱ったら、彼女はあまりの激痛に悲鳴を上げていたはずである。かなめの性器は宗介にしか扱えないほど複雑に出来ているのだ。
宗介という最強のグラップラーを相手にして、かなめの肉体は計らずも彼専用に調教されてしまった。
宗介は最強のCK乗りであり、かなめの肉体は彼以外を乗せることを許さなかった──宗介以外の操縦を拒む、アーバレストと一緒である。
そして今宵、宗介はクンニリングスを覚え、更に完璧なCK乗りとなったのだ。
「ちろりはかわいいな。なんでこんなにかわいいのらろうな……ちろり、教えてくれ。なんれ君はこんなにかわいいのら?」
かなめの腰に抱きついて、肉棒を秘裂に擦り付けながら宗介は言った。
腰に回った腕がかなめの尻を持ち上げる。またしても雌豹のポーズだ──彼はこのポーズが気に入ったらしい。
半ば呆れながらも、かなめは言う。
「そんなこと知らないわよ……ってかそんなに可愛くないし、ソースケ言い過ぎだから」
「いや、君はかわいいろ。俺は女性経験が少ないが、仕事の都合上各国の美女を目にしれいる……らが俺がかわいいと思っらのは君らけら。そんな君がかわいくないわけないらろ?
それに最近君は、前よりももっと魅力的になっら……これは俺の気のせいらろうか?」
「それは……」
かなめの言葉がつまる。
もっと魅力的になっら──彼女には思い当たる節があった。
彼と肌を重ねる度に成熟していく己の肉体を、彼女はひしひしと感じていた。
もともとスタイルは抜群だったが彼に抱かれる度に、肌の肌理はさらに細かく、張り出した乳房はさらに大きくそれでいて柔らかくなお上を向き型崩れせず、腰はキュッとしまり、尻は肉感的に釣り上がり、体臭さえも何故か甘く──
身も蓋もない言い方をすれば、急速にエロくなっていく自分の身体。
彼とした後はあれほど疲れるのに、何故か体調もいい──以前なら息切れするところで息切れしなくなった。生理も前ほど酷くないし、朝も昔より簡単に起きれる。頭もよく回るし、理系以外も成績が伸びた。
五感が冴え渡り、視力が前よりも良くなった気さえする──これらが全て、彼とイチャイチャしてるせいだとしたら、とんでもない話だ──ということは、このまま彼とイチャイチャし続けたら?
「ちろり、君はとてもかわいい。そして君はこれからもっとかわいくなる。かわいくてきれいになる。それだけじゃなくてもっと賢くて、強くなる。ちろり、君はもっとかわいくてきれいで賢くて強い人間になるんら」
かなめの考えを呼んだかのような宗介の物言いに、彼女の身体が一瞬硬くなる──というより、自身の濡れそぼった性器に彼の先端が押し当てられて、緊張で身を硬くせざるをえなかった。
「らから君は俺が守る。これから君はもっとかわいくなるろに、それを阻むのは何人たりとも許さん。
君はもっとかわいくなって、幸せな家庭を築くのら。きれいなお母さんになる。そしてかわいい子を産んで、育て、かわいくてきれいなおばあさんになって、笑いながら死んでいくんら。
俺は君が、そういう人生をおくることを望む。らから守る。君に属する全てを、力の限り守りたいのら。俺の夢はそんな君を、ずっと見続けることら。それで充分ら。そのためなら命さえ惜しくないのら」
「……なによそれ」
いつになく情緒的で彼らしくない言葉なのに、かなめは目頭が熱くなる自分を押さえきれなかった。
なによそれ──勝手すぎる──人の人生を勝手に決めて、勝手に守って──他人事のはずのことを自分のことのように語って、その癖「幸せな家庭」に自分が入りたいとは言わない──見ているだけで満足──命さえ惜しくないなんて勝手すぎる──
それよりなにより彼の一番勝手なところは、こちらが何も言っていないのに、既にずっぽりと陰茎を膣に挿入しているところだ。
「……入れちゃダメって言ったのにぃいぃ……」
彼の話の腰を折ることが出来なくて、結局根元まで彼の肉棒をくわえ込んでしまった。
まだ彼は入れただけで動いていないのに、彼女の淫乱な膣が勝手に動いて、じゅくじゅくと卑猥な音を上げる。
「そーすけ、だぁめ、だってば……今日はだめなの……抜いてよぉ……」
力の抜けた声でかなめは言った。
あったかい。入ってるだけで気持ちいい──迎え入れた膣壁がじゅるじゅると蠢いて、張り詰めた肉棒をしゃぶるように圧迫する。
「……なぜ駄目なのら?もしかして、そんなに俺とするのが嫌なのか?」
「ち、違う!……んぁ…にゃぅう…あ、明日は、マラ、マラ、マラソンた、大会だ、から…ぁう…ゃあぁん……!」
質問しながらも、宗介はかなめの膣を激しく突き上げた。
あまりに激しい突き上げにかなめの膝が僅かに浮く。濡れた蜜壼は摩擦が少なくなって抜けやすいはずなのに、かなめの性器が猛烈な力でしゃぶりついて、宗介の肉棒を離さない。
「それは、先程聞いた。俺はなぜマラソン大会にそれほどこだわるかと聞きたいのら……俺の記憶によれば、君はマラソン大会にあまり熱意を傾けていなかったはずら」
「べ、へちゅに…ひゃん……やる気なにゃっちゃ……ゃあぁん、なかった、わ、けじゃ、ふぁあぁ…ぅん……だって、しょ、東海林さ、さん、に、しょ、勝負する、ことにゃぃ……なっちゃ……あぅん、ゃあん…!」
どうにか意志を伝えたいのに、あまりに宗介の腰振りが巧みで言葉にならない。
かなめは自分の性器が信じられなかった。ズッコンバッコンという擬音がぴったりあうような勢いで、めちゃめちゃに犯されているのに、全く痛くない──寧ろただひたすらに気持ちいいのだ。
もしかして、彼に犯されすぎておまんこおかしくなっちゃったのかな?──かなめは半ば本気で心配になった。
「そ、しょほしゅけぇ…は、激ししゅぎ…ぅあん…こ、ゃぅ…ま、お、おまんこ、こ、壊れちゃう、よぉ……あん!ゃあぁん……!」
「壊れたりなぞせん。俺は君の身体を傷つけるようなことは、絶対しない」
多少ムッとしたような声で、宗介は言った。
しかし彼女にこんな心配をさせるとは、自分はまだ訓練が足りないらしい──宗介は訓練の一環として、更に激しく腰を振る。
パンパンパンパンッ!と身も蓋もないようなスパンキング音が鳴る。かなめの耳に届く。その音が恥ずかしいのに、更に興奮してしまう自分が信じられない気分だ。
「東海林と勝負することは知っている。俺もあの時生徒会室にいたからな……」
「あっ、ふぁ……!そ、そぉしゅけ、いやぁ……そ、そここすっちゃあぁ、ん、ぁん……らめらって、やぁん……ふぅあ……」
宗介はペニスを根元まで埋めると、最奥の迫り出した膣壁に自身の最も性的な部分を擦り付けた。
他の部分より充血して少し硬い。コリコリとしていて、そこをペニスで刺激されるとかなめは甘い声を押さえることが出来なかった。
さっきから宗介はそこばかり狙っていた。かなめもそのことに気付いていたし、自分の性感帯が彼に知られてしまっていることが恥ずかしいと同時に嬉しかった。
肉棒がじゅぬゅっじゅぬゅと最奥を叩く度に、膣液が泉のように溢れて絨毯を濡らす。かなめは失禁したかのように流れ出る愛液に気付いて、自分は脱水症状で死ぬんじゃないかと少し不安になった。
「ぉ、おしっこ出ちゃっ、ぅん…やぁ、……じ、絨毯、ゃ、汚れちゃ、あぅん…やぁあぁぁぁ……!」
「小便ではないぞ。ただの膣分泌液だ……だが染みにはなるかもしれんな。安心しろ。俺が拭いてやる。調度血の汚れも落とせる強力な洗剤が手に入った。君の膣液など──」
「ぅ、うるぅさぁいぃ……しなく、て、ぃいぃ…やぁん、ぅんぁ…じ、自分で、しゅる、から…ふぁあぁ……あんっ!」
心底余計な申し出をする宗介。
いくらこんな関係とはいえ、自分の愛液の染みを彼に掃除させるのは恥ずかしい。そもそも彼にさせたら──血の汚れも落とせる?──絨毯の繊維がボロボロになりそうだ。
宗介は「そうか」と残念そうに呟くと、かなめの尻を鷲掴みして、彼女の腰を自分の股間に叩きつけた。
まるで性具のような乱暴な扱いなのに、全く痛くない。寧ろ肉棒の角度が変わり、違うところが刺激されて、かなめは涎を垂らして喘いでしまう。
一つ心配があるとすれば、宗介の腰でなく、膣液をだらだらと垂らすかなめの尻が動くため、膣液が飛び散ってしまうところか。
「あぁん…やぁあぁぁぁ…んぁ…ふぅん…そ、そーしゅけ、ぅん……あまり、お尻動かさない、でよぉ、あっ、あっ、あっ……!」
「何を言っている?俺は少ししか動かしていない……君が勝手に動いているのらぞ?」
確かに最初は宗介が揺すっていた。しかし次第にかなめの尻が勝手に動きだし、宗介の肉棒をしごき始めたのだ。
自ら欲して肉棒をくわえ込もうとする自分のヴァギナに気付いて、かなめの顔が更に赤くなる。それなのに腰が止まらない。理性とは別のものが脳を焼いて、尻を八の字に揺すらせる。
ずりゅっずりゅという卑猥な音が、自分の動きによってたつのだと思うと悲しくなってくる。
調教済みの下半身を振りながらも、かなめは言う。
「と、とにかく、にゅぅ、やぁう……ち、ちんちん、抜いて…あん!ふっ…んぁ…あ、明日は、ま、マラ、ソンな、なんだか、ら…やぁう…ふぁあぁ…んぁっ!」
「だからなぜなのら?なぜそれほど東海林との勝負にこだわる?……もしかしてミスコンのことを気にしているのか?ならばあれは君のせいれはない……俺のせいら……」
しょんぼりとした声とは裏腹に、股間は更に張り詰めて、腰振りも再開し始めた宗介。
互いの腰振りのタイミングがあって更に激しくなる。更に気持ちよくなる。
じゅぶゅっじゅぶゅと下品な音が上がり、彼の雄臭い部分が彼女の雌臭い部分をぐちゃぐちゃにしてしまう。
悲しい方向に勘違いをした宗介を放っておくことができなくて、かなめは観念した。
「そ、しょうじゃなぃ!…んにゃ…ひゃぅ……み、ミスコン、は、きゃ、関係にゃい……やんっ!」
「ならば何故……?」
「しょしゅけ、が、体力ある、おにゃにや…んぁ…女の子が、しゅき、好きだって、言った、からぁあぁ…ん、ぅんぁ……!」
好き──自分が吐いたその言葉が耳にこそばゆい。文脈は関係ない。ただ「ソースケ」と「好き」という言葉だけで、芯が熱くなってしまう自分の身体が憎らしい。
かなめのいやらしい性器が、宗介の肉棒を押し潰さんばかりに締め上げた。
上の口では「抜いてよ」と言って、下の口では「抜いちゃダメ」としがみ付く。全くどっちが本心だかわからない──多分両方なのだろう──かなめはそう思った。
「俺が体力のある女が好きらと言ったから……?」
「そ、そぅよ、悪い!?…あん!……ふぁ…もぅいやぁあぁぁあぁ……!」
「いや、悪くない」
宗介はかなめのなだらかな背にしなだれかかった。
肩胛骨の下に額を当て、汗を舐めとるように舌を這わせる。その快感が背筋を這い上がり、かなめの脳を犯す。
膣がきゅーっと締まる。密着する。その中をズボッズボッと肉棒が往復する。
「やはりちろりはかわいいな」
かなめの汗を舐めとりながら宗介は言った。
「ま、まちゃしょれ…?…ふぁ、ぅんぁ、いちゅも、言わ、ない、癖にぃ……あ、あんた、めちゃめちゃ、よ、酔ってるんじゃ、にゃいの…?…んぁ……!」
「不本意らが、そうかもしれんな」
「よ、酔っぱらい、にょ…ふぁあぁ……言う、こと、なんて、ひゃぅ、し、信用でき、ない、わね…あん!ゃあぁん!」
「本当のことなんらが……ならばどうすれば信じてもらえる?」
「じゃあね、じゃぁね!ふぁっ…そしゅけ、ぁっ、あ、明日から、ま、毎日、あぁん……あたしの、こ、と…ぅん!んぁ…か、かわいいって…言ってぇ……!」
「了解した」
宗介は深く息を吸い腹筋に力を入れると、今までにないくらいの苛烈な勢いで腰を振り始めた。
宗介の卑猥な部分が、かなめの最も卑猥な部分にキスをする。彼女の最奥が唇のように彼の先端をはむ。
ぶぢゅっぶぢゅと、この世で最も卑猥な音が上がる。それによって得られるのは卑猥な快感だ。
「……ふぁあぁ…ぃやぁぁあぁ……!」
かなめが押し殺した喘ぎ声を上げた瞬間、膣壁が捻るように蠢き、宗介の肉棒に搾乳するように絡み付いた。
絡み付いた恥肉が急激に肉棒を締め上げる。カリ首の裏でじゅるり…と濡れた膣肉が蠢いて──宗介はたまらす精を吐き出した。
「……うっ」
宗介は短く呻いた。
ここまでよくぞもった。普段なら入れただけで射精してしまうことさえあるのだ。なのにも関わらず、彼がここまで耐えられたのはアルコールのせいに他ならない。
宗介は根本まで肉棒を埋めると、より深くを求めてぐりぐりと股間を股間に押しつけた。その間も彼の先端からは白濁液が吹き出して、コンドームの先を膨らましている。
精液で膨らむゴムの幕を子宮で感じて、かなめは──こんなにたくさん我慢してたんだ──と思った。だからといって、この行いを許す気はないが。
最後の一滴までかなめの中で出し切った宗介は、名残惜しそうに肉棒を膣から引き抜く。膣口がカリ首に吸盤のように吸い付いたが、彼は構わず抜いた。ちゅぽんと悲惨な音がする。
「んぁ…やん……!」
抜けた衝撃でかなめは甘い声を上げた。
性器が疼く。かなめは今度こそ脱力して、絨毯の上にヘタリこんだ。腹が床に押しつけられて、かなめの股ぐらから膣液が滲み出る。
あれほど激しく犯され押し広げられたにも関わらず、かなめの性器は既に、貝のように硬く閉じられている。見るからに締まりが良さそうなそれは、見た目以上に締まりが良い。
宗介はその様を凝視した。柔らかくなりかけた肉棒が、先よりも熱く張り詰める。
「ね?……もぅいいでしょ?ベッドどかしてよ……」
かなめのその願いは、再び精の権化と化した宗介の耳には届かなかった。
*
結局その後宗介は、三回もかなめの股間を堪能した。
あらゆる角度からツボを押さえた突きをくらわされ、かなめは拒絶の言葉を吐くどころの話ではなかった。喘ぎ声しかでない。出そうとした声は甘い嬌声に変わり、何も言う気がないのに、反射的に喘いでしまう。
かなめの喘ぎと尻を叩く音、膣を陰茎が出入りする汁気の多い音が部屋に反響する。
そのまま犯されまくられて一時間が立ち、いい加減「雌豹のポーズ」に疲れたかなめは「おっぱいの形が変になっちゃうよ」とポツリと呟いた。
「な、なに?それはいかん!?なぜ今まで言わなかっら!?早くベッドをどかそう!!」
性豪おっぱい星人である宗介は、素早くかなめの中に最後の一発を射精すると、ベッドの枠に手を掛けて一気に持ち上げた。
かなめがその下から疲れ切った様子で腕を抜く。
ペタンと女の子座りになったかなめの前に宗介は屈みこむと、
「平気か!?おっぱいの形は?乳首は上を向いているか?ぽにょぽにょか?しこりなど出来ていないか?痣など出来ていないか?ふわふわか?もにゅもにゅか?今確認するぞ。少し見せてくれ!」
と言って、手早くかなめの制服を脱がした。
あっという間にたわわに実った乳房が露になる。見た目は特に変わりないが安心は出来ない。宗介は両乳房を鷲掴みすると、マッサージするように丹念に揉み始めた。
決して傷など残さん──形成外科の倍の情熱を持って乳房を揉み倒す宗介。時には鷲のように激しく。時には子猫を抱くように優しく──最強のCK乗りである宗介は、かなめのおっぱいの扱い方についても超一流だった。
かなめの方はかなめの方で、あまりに上手な乳揉みに、頭がぼんやりとして気持ち良くなってきてしまった。
かゆいところに手が届く宗介の乳使い。揉んで欲しいときに揉み、乳首をつねって欲しいときにつねる。おっぱいに触れるだけで宗介は、かなめの全てを理解した。
だがこれとそれは別の問題だ。
好き勝手に穴を使われて、こんなのレイプと変わらないじゃないか。気持ちいいとかそうでないとかは関係ない。強硬に拒絶しなかった自分にも問題があるかもしれないが、許さないんだから──かなめは拳を握り締めて、おっぱいを揉みしだく宗介を見下ろした。
「ソースケ、あんたねぇ、いったい自分が何したかわかってんの?」
無言で乳を揉みしだく宗介。
「本当にあんたって奴は……一度火が点くと止まらないっていうか……聞いてんの、ソースケ?」
無言で乳を揉みしだく宗介。
「おーい、相良くーん、聞いてますかー?」
宗介は乳を揉みながら寝ていた。
*
その後宗介はかなめの新技、ドラゴンスクリューからのレッグラリアートによって叩き起こされた。
「ばーかばーか、帰れー!」
とかなめに言われ、追い出される宗介。その日二人はそのまま会うことはなかった。
次の日、マラソン大会。
かなめは結局参加しなかった。未亜には「ごめん、急に生理になっちゃって」と言って謝った。訝しみながらも未亜は「しかたないわね」と言って去っていった。
マラソン大会は未亜が優勝した。かなり鍛えこんできたらしい。もともとヤル気がなかったとはいえ、少し悪いことをした気がする。
宗介と言えば昨日あんだけ出してレッグラリアートまでくらった癖に、楽々と優勝してしまった。
彼は瞬発力はそうでもないが、持久力は化け物だ。
数十キロの荷物を背負い野山を駆け回る彼にとって、手ぶら(最低限の武装済み)で舗装された道を走ることなど造作もなかった。陸上部の顔を潰したことになるが相手が悪すぎる。
かなめは複雑な気分だったが、とりあえず「おめでと」と彼に声をかけた。
照れたように「あぁ」と短く答えた彼を、不覚にもかわいいと思ってしまった。
その瞬間に宗介がぱっと顔を上げて、
「千鳥は、今日も、その……かわいい、な……」
と言った。
明日から毎日あたしのことかわいいって言って──昨日自分が言った言葉を、かなめはやっと思い出した。
まいった。こいつちゃんと覚えてたんだ──
その後かなめは宗介を夕食に誘った。当然「エッチは一週間禁止!」という条件付きである。
宗介は「当然だろう」と納得しながらも、痛くダメージを受けた様子だ──まぁ、三日くらいにしとかないと、後が辛いかな?
だけど、まぁ、少しは反省してくれないとね──一週間と言いながら三日後に許して上げようと思ったかなめは、隣の少年と足取り軽くスーパーへと向かった。
終わりです。お目汚し申し訳ない
次は多分、エムに目覚めて「罵ってくれないか?」とか言うレナードか、実はマオ姉さんは処女だということを隠してる女だったという歪曲解釈でなんか書く
では、また
投稿時初遭遇したああ
うぉおお大興奮!
宗介のナチュラル調教師っぷりがすごいw
なんだかんだ互いに愛あるから
レイポじゃないと思いたいぜ次回作も楽しみGJ
うおお!GJ!!堪能させて頂いた
ちろりも宗介もかわいいなっ!
ご馳走さまでした
GJじゃいい表せないぐらいGJ!
性豪おっぱい聖人やめれwww
遅レスだが禁欲的の人にもGJを!
投下に立ち会いたかったぜ。続き楽しみにしてる
つーかやっぱちろりもソースケもかわいいな。
GJ、乙
AS乗りならぬCK乗りだとかおっぱい星人っぷりに笑いつつ、
おばあさんになるまで見守る、でもそれはかなめの「傍」ではなく
幸せに笑っているかなめの「外側」でというあたりでちょっと泣けた。
宗介……つД`)
GJ!
これぞ和姦!そして傑作!
東海林さんはわりといいひとだと思いますた
>>527 イチモツとグロッグ19
最強のグラップラー、最強のCK乗り
おっぱいの形を心配してはじめて犯すのやめる性豪おっぱい星人ぶり
そこかしこで吹いた
そしてエロかった
しかも愛があった
愛とエロとネタに溢れた素晴らしい作品をありがとう
心から感謝する
次回作も楽しみに待っている
あかさたなはまやらわ
>>527 GJ!
今回も笑わせてもらいました!
それにしても、宗介もかなめもエロかわいいなあvv
ちょっと質問なんだが、サビーナの外見描写って、OMOの最後の方と挿し絵以外でなんかあるかな?
>>536 NOTでかなめが悪夢(?)を見たあたりでなかったかいな。
8
539 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/27(金) 22:58:59 ID:jdhrODYR
>>510(↓女の意見。生意気ですが言わせてください)
この話の未来の幸せな家庭と言うやつに、ソースケ(好きな奴)がいないのは
恋する女の子(千鳥)にとって、ムカつくことだと思いますよ。何故かと言う
と結果的に「俺は君と結婚する事はない」って、断言されてるみたいじゃない
ですか!話自体はスゲーイイし、エロもサイコー(愛も含めて)だけど女の心
情を入れてないのが惜しまれます。話は本当に凄く良かったです!
最後に、本当に生意気言って申し訳ありませんでした。
540 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/27(金) 23:12:25 ID:jdhrODYR
ノンジャンルの部屋にエロじゃないスレがありました!(フルメタは無かったけど)
返事は貰ってないけど、探してくれた人にはお礼言います!ありがとう!
>>539 敢えて言わせていただこう
半年ROMれ
>>539 思う所あるならば、自分の読みたいものを書いて見るといいよ
書いたことないとか書けないとかは置いといて、自分はこういうの読みたい!ってのを
ネタふり程度でもいいし
ちなみに自分は
>>510の宗介の見守るポジション告白に、うっかり涙腺緩みそうになりました
宗介のそういう悲観的な所が凄い良い
544 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 09:38:59 ID:znoN131d
本当にすみませんでした。半年ROMります。ごめんなさい。
>>539 >>510を投下した者です
千鳥が宗介の物言いに腹を立てる描写は
>>522のこれ↓
> なによそれ──勝手すぎる──人の人生を勝手に決めて、勝手に守って──他人事のはずのことを自分のことのように語って、その癖「幸せな家庭」に自分が入りたいとは言わない──見ているだけで満足──命さえ惜しくないなんて勝手すぎる──
↑これは千鳥の心理描写のつもりだったんですが、地の文に埋まってしまって分かりにくいかもしれませんね。次投下する際は改善します
また、この書き方だとムカつきの描写が弱いかもしれない。千鳥の心理をはっきり表現するなら、千鳥本人に「勝手なこと言わないで!」と言わせてしまうか、
最後のオチを「毎日かわいいって言って」ではなく「死ぬまでかわいいって言って(=死ぬまで一緒にいて=結婚?)」にした方が適切かもしれません。
俺としては千鳥が宗介の物言いに腹を立ててるというのを表現したつもりなんですが、書き方の問題で伝わらんかったかもしれんです。俺の文章力の問題です
また、宗介は基本的に未来に関して悲観的(TSR後は少し改善?)
自分が人殺しであること、これからも殺すだろうこと(そして殺人も状況によっては許されると考える、一般人←千鳥との認識の乖離)
自分がいつ死ぬかわからないこと、護衛の本分、日本社会への適応、
そしてNOTでのレナードとの会話から宗介は「千鳥の護衛として自分が適任であっても、千鳥を幸せにするには適任とは言えない」と考えているんじゃないかと
個人的にはそう解釈して、宗介にはああいう風に言わせました
ただ人によって解釈が違うんで、その返はまぁ置いといてください・・・
長文すまんかったです
>>539 リアなのか分からないけど
エロパロ板に出入りするならエロパロの空気に慣れようね
キャラの心理描写(特に女の子の)に重点を置きすぎると
スレによってはスイーツ小説だの書き手に腐女子はイラネだの
文句出て荒れる事もある
というかあくまで素人が趣味や好意で書いてくれてるだけのパロディなのに
気に入らない部分があった!!と吠えるのはお客様すぎ
好みじゃなければ自分で自分が100%満足いくSSを書けばいい
547 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 15:03:11 ID:tVVKQ3Rp
ありがとうございます。言ったことを気にしてたんで、そう言われると涙出るほどうれしいです。ありがとうございますを何万回言っても足りません。本当にありがとうございます!
545は解説してくれてるけど、
510は文章のなかで、そこらへん充分読み取れる文章でした。
それもわからんような読解力って……
いくら春休みだからって、子どもはこんなとこ来ちゃダメだよvv
作者の人は謝る必要ないぜ GJ
文章の楽しみ方は自分の読解力が問題
あと今回は社会性も問題かもな
ゆとり乙と言いたいのかw>社会性
>>547 sageはメール欄にsageって入れれば出来る
sageの理由はスレをエロパロ板のトップページに浮上させないため
目立つとあなたのような「荒しのエサになりやすく耐性の無さそうな人」に、
たかる荒しがこのスレを荒れさせて本来の用途に使えなくしてしまうことを避ける措置
あやまる言葉連発しただけで、人の言うこと聞いてないから、せめて皆を巻き込むな
新兵は素直に頭下げて物陰に隠れるのが生き残るコツだ
古参の意見をまともに聞かずに頭上げてたら狙撃される
ぶっちゃけ40代でも50代でも60代でも、この手のはいる>550
認めたくないものだな…自分自身の若さゆえの過ちというものを…
諸君にはぜひ
”
>>551のような大人、修正してやる”と鉄拳を…
>>539は
>>358のような気がしてならない…
そしてsageは厨避けの意もあるけど
ageた事によるスレの順番のソートでかかる鯖への負担を
極力減らす為じゃなかったっけ?
何か変な空気になってしまって投下し辛いかもしれないけど
作品書き上がってる職人様がいたらぜひ投下plz
個人的にはマオとクルツがみたいです
自分もマオとクルツをずっと待ってる。
ほとんど見かけないけど、書きづらいんだろうか…
あんな事になってしまったからやっぱり書きづらいのか…?
2人は性的な意味でどうにかなっちゃえよ!って思ってたら
いきなり春が来てて(しかもドピンクな)興奮してたら
巻の終盤でorz
しかしだからこそドピンクなクルツ×マオ姉を見たいんじゃい
フルメタ最終巻発売日決定か、これで盛り上がればいいが
>>556見て公式に飛んだが、そんな情報なかったぞ
エイプリルフールか?騙したのか?自分の見方が悪いのか?
>>556は可及的速やかにこの質問に解答せよ
>>556の真偽はわからんけど、Σがかなりの駆け足展開でNOTを消化しそうだから、最終巻発売が近いかもわからんね
読みたいような読みたくないような
賀東先生なら綺麗に終わらしてくれそうな気がするけど、アマルガム側は悲惨なことになりそうで怖い(特にサビーナあたり)
そんなことになったら、レナードで遊べなくなっちゃうよ
とりあえず宗介とかなめとアルが無事であって欲しい。いやほんとマジで
ただ無事でもリセット系(歴史改変でなかったことにする)ならばいっそ皆殺しENDの方が良い
パラレルワールドとはいえ、確かに彼らはその時代を生きていたのだから。それをなかったことにされるのはつらい
確かにリセットだったらフルメタの存在自体を頭の中からリセットしたくなる
まあ大丈夫だと信じてるけど
次なる作品の投下をまったり待つぜふもっふ
>>559 原作でかなめとアルが無事にEDを迎えてくれたら、俺、アルをメイドロボに移した物語を書こうと思うんだ
そりゃぁいい
リセットしてクルツを取り戻したいマオ姉さんとの死闘があるんだけどな。
NOTで宗介が「いつか武器の必要ない男になる」って言ってたから、アルは消えちまう気がするよ・・・
よくよく考えたら、そのセリフめっちゃ痺れるな
>>564 だから、アルをメイドロボに移植してry
>>566 クルーゾー似のメイドガイになって宗介の下着を洗濯したりするのか?
>>567 アルがいなくなって寂しそうにする宗介
↓
クルーゾー「サガラは昔の俺に似ている……放ってはおけんな」
↓
メイドガイスタイルで宗介の前にあらわれたクルーゾー
↓
宗介「ちゅ、中尉!?いかがされたのですか!?」
クルーゾー「中尉?何の話だ?俺はアルだ。レーバテインは大破したが、データをこのアラストルに落とすことに成功した。軍曹、いつまでも一緒だ」
とか言いだすちょびっつが好きなクルーゾー
↓
宗介「アル……」
クルーゾー「軍曹……」
↓
ハッピーエンド
なんだろう…悲しくなってきた
アルのイモちゃん化か。
ここの皆さんは既に知っているかもしれないが、最終巻がどうとか四期やんねーかな?なんて言ってたら、ハリウッドがフルメタの実写化の権利を買った件
573 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 21:35:53 ID:U6ihPBWo
宗介とかかなめとかはどこんかに居なくなって
クルツやマオやクルーゾーが主人公で正義の傭兵部隊ミスリルVSアマルガムだったりしたら笑う
>>572 軍隊ものならコケないだろ……
と思って買ったんなら既にコケている。
カリーニンはセガール。
・・・ミスリルいらね〜なw
576 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/08(水) 23:15:54 ID:U6ihPBWo
セガールは使っちゃらめぇw
セガールが出ると何でも「セガールの映画」になっちゃうし
セガールがキャスティングされた時点で敵全員死亡は確定だよw
かなめとかテッサのメンタリティーを欧米産がどう表現できるってんだ。
…とりあえず「極北からの声」メインでやればどうにかなるんじゃね?
かなめとテッサたんに変なの当てがわれたら許さない
マオ姉は変なのめっちゃあてがわれそうで不安
向こうのアジアンビューティーはよくわからんからな
確かに美しいが……うーん
とりあえずかなめと宗助は見事に欧米化されてるだろうな
マオ姉さんは欧米産で大丈夫。
>>580 地中海から西は全部アジアでオリエンタルでエキゾチックだからなあ
チャーリーズエンジェルの1人とかハリーポッターのチョウ役とか
正直キツかった
欧米人には見分けつかないだろうけど
日中韓でも微妙に顔の作りが違うから
日本人役には 可愛い 日本人使って欲しいけど無理だろうな
宗助は…男だからまあそう酷くはならないと思うけど…
ドラゴンボールの悟空が気弱な高校生って設定になってたのは本気で謎だった
せめてシティーハンターのジャッキーくらいの違和感でありますように
かなめのイメージとしては「初恋のきた道」のころのチャン・ツィーイーぐらい
だろうかな。あくまで外見だけ。
アラストルがシュワちゃんだったら見に行くw
カリーニンはスティーブン・セガール?
>>584 あまり関係ないけど、エロパロ書くときは
一昔前の川村ゆきえを脳内で脱がしてる
かなめ、テッサも普通に白人になる気がする
元々白人のはずのテッサが違和感ありそうだw
ハリウッドで実写化か…エロ的にはヒロインがどんな人種だろうと巨乳であることだけは譲れないな。
映画化したら話題性から原作読む人間いるだろうし
新規のフルメタ好きが増えるといいな
そして投下も増えますように
>>589 間違えて短編を読んでふもっふふもっふする人もいるな
エロなしだけど最終回の妄想かいてみたんだ
投下していいかな?
俺はおk
ハッピーエンド後かなめの家にて
かなめが台所でくつくつと何かを煮込んでいる。スパイシーな匂い、かなめが得意とするカレーだ。
宗介はその様子を後ろから見ていた。その後ろ姿はとても綺麗で愛おしく、
どういえば分からない気持ちが押し寄せてきた。
(これが・・・・・幸せと言うやつなのか?だとして、俺は許されるのだろうか?)
その幸せの気持ちと思い出される。今まで出会ってきた人。
巻き込んでしまった人、自分が死なせてしまった人たち。
メリダ島で死んだ仲間達、酷い目に会わせてしまった陣高の皆、それに常盤
ナムサクでの”ナミ”
(彼女は俺が殺した・・・・俺が)
そしてクルツ・・・・・・・・・
(こりゃぁ、将来いい女になるぜ!)
(熱くたぎった俺の愛を受け入れてくれる優しい彼女。やっぱこれ、大事よ)
(あんないい子を泣かせるか、普通?!)
(ちゃんと謝ってやれよ?)
(このタイミング。おいしすぎじゃねぇのか、)
(『ソースケ、大好きだよ☆』。『俺ぼだ。愛じてる』・・・・と来たもんだ。
やってられねぇよ、実際。もうおまえ、死ね。思い切り死んでしまえ)
(≪―彼はすでに死亡しています≫)
!!
(・・・・・・・・ちゃんと謝ってやれよ・・・・・・・)
すさまじい悲しみ、ここに彼女といられる幸せ、複雑な気持ちが彼を押しつぶす。
彼がそっと彼女に近づいていく、 彼女が振り返って何か言う前に彼はかなめを抱きしめた。
優しく、包み込むように。 それでいて、まるで不安がる子供が母親に頼るような力で
「えっ?、ソースケ??」
あの後、結局”そういう仲”として落ち着いたのだったが、流石に彼女もいきなりのことで困惑した。
「かなめ・・・・・・・・・、
俺は今まで沢山の人を殺してきた。関係のない人も、仲間も死なせた。力がないばかりに。
どうしようもなく寂しいんだ、悲しいんだ。それでも・・・・・
君とずっと一緒に居たい。ずっとだ、絶対に離れたくない。」
「俺にそんな資格があるとは思えない。恨まれてるだろう。
それでも、それでもなんだ!!俺には君しかいない。」
「ソースケ・・・・・・」
彼女は彼の腕の中でまわり正面から抱き合う
「ソースケには私が付いてるわよ、いつまでも。
私はもう貴方と・・・・ずっと一緒って決めたから、
私、うれしいよ。ソースケがここに、私のそばに居てくれてる事が。
貴方を愛してるから・・・・・」
背伸びをしてそっとキスをする。それはまるで初恋の、ファーストキス どこまでも甘く切ない・・・・・・・
違うとこで投下して、こちらにと言われたので、ちょっとだけいじりましたが。
多分まだまだ続く とりあえず反応を見ます。
青二才のペーペーなので、自分が良いなぁと思うのをそのとおりに書いちゃっただけですw
後日かなめがいよいよ・・・・・・・・
いいよ
クルツは多分生きてる
双子の弟が第2のクルツとしてよみがえるよ!
>>595 それなんてガンダry てかクルツ生きてるなら双子の弟出る意味ねぇw
まぁただの妄想だから、それとまだ続くから俺の妄想w
>>588 たしかに、あれはテッサの方がかなめよりメンタリティーで日本人ってとこがね。
欧米さんにそこが分かるんだろか。
それより、田園と商店街がある陣代高校近辺がブレードランナー化しそうで。
宗介「ヨーグルト味、4つくれ」
トライデント焼き屋の親父「2つで十分ですよ」
欧米が作るとなんで日本全土が横浜中華街になてしまうんだろう?
かなめはアメリカの大学生でミスキャンパスとかにされる予感
彼女にしたくない贈呈品ミスキャンパスか
あー少し上のエロなしを書いてみたと言った者なんだが
このスレを全て読んでみて、俺は何も書かないほうが良いと悟ったw
だけど妄想の続きのあらすじだけ大まかに書いちゃうぞ☆
あれから(
>>593学校いって(その前の日に宗介と一緒に夕飯の買い物してるときに常盤に会った)
皆に一斉に「「おかえりー!!」」と言われて涙ぐむかなめに
女性とから宗介との仲をあれこれからかわれてるうちに
宗介が傭兵と知ってる学生たちが冗談半分にやっぱすごいの?とかいって「初めてだったのに、わかるわけがない」
と思いっきりカミングアウトするかなめ、それにつられて妄想する小野Dと風間、突っ込むかなめ
そして色々といってしまうかなめに対して不純異性交遊はいけないと諭す神楽坂先生に
「好きだから」良いと言うが、そんなもんでは駄目だという先生に対して
怒ったように「愛してるから」とまで言い、宗介も自分を愛してくれてると言ってしまうかなめ。
駄目出しに小野Dが「俺と比べてみる?」なんて言い出して、自分の身体を許すのは宗介だけだと
自分の愛を同級生に顔を赤くしながら力一杯吐き出すかなめ
そんなかなめを妄想しました!w(宗介は会わせる顔がないと言ってきてない)
と長々とすみませんでした。
これを誰か昇華してくれないかなぁと無責任な事を思ったりしてますw
まぁ一言いうとですね、
宗介とかなめ可愛いよ!!!!!!! えぇ、二人一緒じゃないと無意味です
キモい
投下する
マオ、クルツ、宗介の不完全な3P
結構長い
「いやーよかったわねぇ、ソースケ」
「……なんの話だ?」
「またまた〜とぼけちゃって〜。クルツに聞いたわよ?あんたとうとうカナメと寝たんだって?」
「クルツめ……」
*
メリダ島の自室に戻ってからマオは荒れた。
ベッドに飛び込んで、抱き枕を締め殺さんばかりに抱き締める。腕を回して抱き枕の上部をホールドし、仰け反ってベッドの下にバックドロップを極めた。
「ぬかったわ」
彼女はベッドから上半身をずり落としながら、ポツリと呟く。
まさかとは思った。だが時間の問題かとも思い直した。日頃の彼らを見ていれば、いずれこうなるだろうと予見できた──しかし、鈍すぎる彼を知っているだけに、もっと先のことではないかなんて──自分はバカだ。
ソースケがカナメと寝た──つまりカナメは、処女を喪失したということだ。
「……まさかカナメに先を越されるなんて」
泣く子も殺すメリッサ・マオ鬼曹長(26)は、彼女の外面や内面とは裏腹に、未だ男を知らぬ生娘であった。
*
どいつもこいつもチンコがデカすぎた。
小さい頃からよくもてた。
黒く艶やかな髪に豊かな肢体。白く透き通るようでありながら、肌理の細かい肌と、猫のように釣り上がった大きな眼。
欧米人とアジア人の良いとこどりをしたようなスタイルの彼女は、男女問わず人気があった。
13歳のときに初めての彼氏が出来た。彼は銀行で働く黒い肌をしたロリコンだった。
知り合ったその日に付き合って、付き合ったその日に襲われた。
場所は彼の自宅のトイレだった。下半身を露出して迫る彼に、マオは父親の部屋から持ち出した銃を向けると「クソの海に沈め」と言っておもむろに発砲した。偶然にも当たらなかった。
恐怖のあまり失禁し、その場にヘタリこむ彼を見て、マオは大笑いした。涙が出るほど笑った。しかしその涙は石のように冷えきって、頬を伝う感触で自分が恐怖したのだと悟った。
その男は巨根だった。あんなモノを入れられたら死ぬと思った。だから撃った。
齢13歳。心の傷になった。
その後数多の男と付き合った。年上もいれば年下もいた。良い奴もいればクソ野郎もいた。だがどの男とも関係はもてなかった。
入れる寸前までは何度もいった。挿入とアナル、スカトロを除くあらゆるプレイをした。だがいざ挿入するという段になると、激しい吐き気と目眩を覚えて、全身で相手を拒絶してしまった。
どいつもこいつもチンコがデカすぎた。
中国系アメリカ人のマオにとって、異国のそれはあまりに巨大だった──いや、入れる気になれば入るのだろう。だが心理的外圧が頭をもたげて、最後の一歩を踏み出せなかった。