【ティア】アヴァロンコードでエロパロ【預言書】

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609名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 02:23:39 ID:DSWFdPRq
ほすぅぅぅ
610名無しさん@ピンキー:2010/05/13(木) 14:28:42 ID:/4tdMAeT
うっすうっす
611名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 22:26:10 ID:XY4M4ZEj
ミエリの足に頬ずりしたい
612名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 15:31:23 ID:CYmGLAQX
ミエリの横乳ツンツンしたい
613名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 06:44:35 ID:nRU2REb3
保守
614名無しさん@ピンキー:2010/06/13(日) 09:13:54 ID:4wxtaVhY
捕手
615名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 22:42:24 ID:h2Y/YzP0
書きたい波がきたので、何か書こうと思います
後日投下しにきます
616名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:22:12 ID:e1yfjQYM
どなたか目を通してくれる方がいるのかな、と思いつつ
書いたので投下していきます。
ヒース×ティアです。
すでに恋人同士で、ヒースがティアの家に
寝泊りしているものと思ってください。同棲です。
617名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:22:38 ID:e1yfjQYM
「ほんとにそれでヒースさん喜ぶの?」
「間違いないわ。むしろ疲れが吹っ飛ぶはずよ」
 赤い髪をかきあげ、自信たっぷりにいうナナイは、
見事な胸を誇るようにしながら言い切る。
「ん、んー……?」
 だがこれまでの経験上、警戒がややでてきたティアは、
じっとりとナナイの瞳を見返した。
美しい、緑色の瞳が猫のように細くなる。
「別にたいしたことじゃないし、変な言葉でもないでしょ?」
「ええっと、ヒースさんが帰ってきたら、」
 うん、とひとつ頷いたティアは、さきほど教えてもらった言葉を反芻する。
「ごはんにする? おふろにする? それとも……――っていえばいいんだよね?」
 ごくごく簡単な話だ。帰ってきた大切な人を労わりたならば、
どうして欲しいかの希望を聞けばいいということだ。ただ、疑問が残る。
「それとも、のあとにはなにもいわなくていいの?」
 ナナイに聞いたのはそこまでだ。
 でも、ふつう「それとも」と言うならば、そのあとに何か続くのが
当たり前のような気がして、ティアはナナイに問いかける。
「そうそう。むしろそのほうがいいのよ。あ、いうときにはね、
 ちょっと首をかしげて見上げる感じでいうとなおいいわよ」
 自信満々、かつ楽しげにナナイがいうので、ティアは言われたとおりにしてみる。
「ん、っとー」
 ヒースが帰ってくるところを思い浮かべる。
 あの大きな身体が扉の向こうから現れて、自分をみつめた青灰色の瞳が
柔らかに和むところを。
「ごはんにしますか? おふろにしますか? それとも……」
 そういいながら、ナナイにむかっていわれたとおりの仕草をしてみる。
 きゅ、っとナナイが胸の前で手を結ぶ。頬がみるみる高潮していく。瞳が輝きを増した。
「ああもうっ、ティアったら可愛いわー! あの男にはほんともったいない!」
「うぎゅ、」
 ぎゅうとその豊かな胸を押し付けてくるようにして抱きつかれ、
ティアは潰されながら声を漏らした。苦しいが、ナナイの胸はひどく心地よい感触だ。
 すりすりと頬を摺り寄せられながら、ヒースさんもこんな風に喜んでくれるかな?
 とティアはそんな未来を想像して、へにゃと頬を緩ませた。
618名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:23:08 ID:e1yfjQYM
 そんなふうに昼の間によい助言を受けたティアは、上機嫌に魔女の館から帰ってきた後、
せっせと小さな我が家の中で動き回り、そのための準備に励んだ。そして。
「お風呂よし。ご飯よし、っと」
 指差し確認をしたティアは、満面の笑みで大きくひとつ頷いた。
 これでいつヒースがどちらを選んでも、充分に対応できる。
 あとは、ナナイにいわれたとおりに尋ねるだけだ。
 いつもならば、そろそろ城から帰ってくる頃合である。
 わくわくと悪戯をしかけた幼子の気分で、ティアはちょこんと椅子に腰掛け、
今か今かとその瞬間を待つことにする。
 ここ最近、ヒースはひどく疲れたような顔をしていることが多い。
きっと国同士のことはティアには考えも及ばぬくらい大変なのだろう。
そう、ドロテアとの話の中でティアは推測していた。
 だから、できる限りのことをしたかった。この家に帰ってきたならば、
心安らげるようにしてあげたかった。世界で一番、大好きな人だから。
 どんな風に喜んでくれるだろう。びっくりしてくれるだろうか。
 そんなことを考えて、鼻歌交じりに時間を過ごす。と。
 かちゃり、ドアノブが回る音が耳に飛び込む。
「!」
 ティアは、椅子から勢いよく立ち上がった。
 全身を家の出入り口に向けた瞬間、僅かに蝶番を軋ませて開く扉。
「ティア、ただいま」
 ふわり、外の空気を絡ませて長身の男が入ってくる。
 その存在を身近に感じるだけで、とても幸せを感じる。
 ティアは微笑みながら、ひらりとスカートの裾を翻した。
「おかえりなさい! ヒースさん、ええと、その、」
 ててて、と小走りに近寄って、ヒースの逞しい腕をとる。
「ん、どうした?」
 ティアが何か伝えたいと察したのか、ヒースがほんの少し目線をさげてくれる。
 そんな風に、自分のことを気にかけてくれるヒースの仕草が、
たまらく恋しくてどきどきする。
 ティアは、ナナイの指導による仕草を懸命に思い出しながら、唇を開いた。
「ごはんにしますか? おふろにしますか? それとも……」
 ヒースを見上げ、小さく首を傾げて。言い終えたときに、きゅうと指先に力をこめる。
 どきどきとした胸から、ふ、と熱い息が勝手に漏れた。
619名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:25:30 ID:e1yfjQYM
「……」
 押し黙ったまま、ヒースがわずかに目を見開く。
 じっと、その瞳を見返すが――反応が、ない。
「……?」
 ティアも、黙ったままさらに首をかしげた。
 自分の言葉は、一言一句間違ってはいないはずだ。
 だが、ヒースは喜ぶどころか、眉ひとつ動かさない。
「――いいのか?」
「え? ひゃ……!」
 あまりにもヒースが動かないので、ティアが不安を感じ始めた頃。
 熱のこもった口調でそういわれたと思ったら、そっとヒースに手が腰に添えられた。
 する、と撫でられて変な声が飛び出す。ティアは、慌てて口を抑えた。
 ただ単に触れたというには、あまりにも色を含む指先の動きに身を捩ると、
つっと背筋を遡られて、ぞくぞくと肌があわ立った。なんだかとてもまずい予感がする。
 だって、これは夜に自分を求めてくるときのものによく似ている。
「ヒースさん……! あっ」
 急にどうしたのかと、その顔を見上げてティアは息を飲んだ。
 その精悍な面に、ゆるりと滲み出した色気に黙らせられる。
「君は、意味をわかってないのだろうが……」
「んっ」
 いつの間にか、ヒースの腕が腰に回っていてもう逃げ出せない。
 頬から首筋を撫でられて、ティアはぎゅっと目を閉じた。
「『それとも……』の後にはな、続きがあるんだ。知っているか?」
「え、だって、ナナイそんなこといってなかった……あっ!」
 いうつもりはなかったのに、ついついナナイの名前を出してしまい、
はっとティアは口をつむぐが、遅い。
「やはりあの魔女の入れ知恵か」
「ゃぁ……!」
 はむ、と耳が食まれて、ティアは反射的に逃げようと背を反らせた。
「それとも……の後にはな、『わたし』と続くのが定番なんだ」
 くつくつ、とヒースが低く喉の奥で笑う。
 はた、と今度はティアが固まる番だった。ヒースがそんなティアを覗き込んでくる。
「続けていってみろ」
「え、え……? んぅっ」
 むにゅ、と促すようにヒースの大きな手がティアの小さな胸を揉む。
 その先端が、服に擦れて微かな刺激に震える。
 ティアは眉を寄せてそれに耐えながら、言われたとおりにする。
620名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:26:28 ID:e1yfjQYM
「ん、ぁ……えっと、ごはんにする……? おふろに、する……?」
「それで?」
 ヒースが、動きをとめる。つられて顔をあげると、ヒースの笑みが深くなった。
「それとも……『わたし』……?」
 ねだるような仕草と一緒にそう言うのは、自ら最後の選択肢へと誘うに等しい。
「――って、〜〜〜っ!?!!?」
 言葉と、自分のしたことと、そしてヒースのこの行動の意味から導かれる答えに
ようやく気付いたティアは、言葉を失った。
 騙された。騙された! またナナイに騙された!
 かああ、と全身を赤い色に染め上げて、ティアは自分がとんでもないことをいってしまったと気づいた。
「で、オレはティアを選びたいわけだが……いいんだな?」
「う、ぅぅ〜……!」
 嘘です、間違いです、というのは容易い。
 そうすればヒースは残念そうにしつつも離してくれるだろう。
 だがそうされれば、ティアが耐えられない。
 すでに劣情の火を灯されてしまったのに、放置されたら、後々もっと大変なことになるに違いない。
「せっかく、ご飯もお風呂も用意したのにぃ〜」
 泣きそうな声でそういうと、ちゅ、と宥めるようにヒースが額に口付けてくる。
「運動をすれば風呂にはいりたくなるし、腹も余計に減るだろう。ちょうどいいじゃないか」
 だから、このままティアを選ばせろと暗に告げてくる恋人の厚い胸板を、
恥ずかしさ半分、怒り半分でぽかぽかと叩く。
「ヒースさんのえっちー!」
「君からの滅多にないお誘いだ。それを選ばなくてどうする」
 自信満々に、やたらといい笑顔でいうことではない。
「ううう、わかってたら言わなかったのに……!」
 後悔に項垂れるティアを、ヒースが軽々と抱き上げる。
「そういわれるのも、男として寂しいものがあるな」
 そんなことをいうわりには、覗き込んだヒースの顔はひどく楽しげで。
 なんだか悔しさを覚えたティアが、むむむと口を噤む前に。
「ん、んんっ……ふ、ぅん……」
 ヒースの唇がティアのそれを覆った。
 ついつい応えてしまうのを悔しく思いながら、ティアはヒースの首に腕を回す。
 たっぷりとした深いキスの後は、いつもぼうっとしてしまう。
「は、ぁ……んんっ、」
 つ、とわずかに繋がっていた名残を示す唾液の糸を、ヒースがぺろりと舐めとる。
 びくっと身をすくめたティアにもう一度キスをして、ヒースが歩き出す。
 もちろん向かうところなんてひとつだ。
621名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:27:00 ID:e1yfjQYM
 寝台に降ろされ、そのまま押し倒される。
 覆いかぶさり、食らいつくように唇をあわせてくるヒースとの間で、
ぴちゃり、と舌先が絡む度に音がたつ。
 ティアが恥ずかしがることをわかっていて、ヒースはわざとそうやっていることは
もうわかっている。だが、ティアに、それに抗う術はない。
「ふ、ん……っ、あふ、ぅ……!」
 男の熱く厚い舌先が、探るように蠢くたび身体の力が抜けていく。
 頭の芯が痺れて何も考えられなくなる。舌が擦れる。気持ちいい。
 きゅう、とお腹の下が鳴くような錯覚に陥る。
 もうすでに、待ち望むように変化し始めた身体が恥ずかしい。
 心だけでなく身体も、ヒースを求めている。
 好き、と、うわごとのように繰り返しそうになるのを堪え、ティアはヒースに縋り付く。
 その間にも、ヒースの手は器用にティアの上を行き来して。
 すぐに衣服ははだけられ、素肌があらわになる。
 男に愛された痕が、そこかしこに残るティアの身体をヒースの視線が這う。
「ぁ、ゃんっ」
 ちゅ、と消えかけた痕に熱い口付けが落とされて、ティアはぴくんと肩を跳ねさせた。
「ちょっと待っていてくれ」
 そういって体を起こしたヒースが、身につけているものを外していく。
 篭手や鎧が外されていくたびに、あらわになるしなやかな筋肉に覆われたその身体を、
ティアは陶然と見上げた。
 どうしようもなく、格好いい。
「もお……」
 あまりにもヒースが好きすぎて、おかしくなってしまいそうだ。顔を覆って横を向く。
 みていられない。心臓が口から飛び出したらどうしよう。そんなありもしないことを考える。
「どうした?」
 やがて、不必要なものを取り払い終えたのか、ティアの身体に熱を持った肌が触れる。
 ちゅ、と肩に柔らかな唇が触れる。
「……だって、ずるいです」
「?」
 ぷるぷると震えながら、ティアは手の隙間からヒースを睨む。
 よくわかっていないその顔が、腹立たしくて愛おしい。
 ずるいずるいと連呼すれば、ヒースの瞳が細くなった。
622名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:28:06 ID:e1yfjQYM
「それは君のほうだと思うがな」
「そんなこと……!」
 そういわれる覚えはないと語気を少し荒げると、ヒースがやれやれと頭を振った。
 自覚しろといわんばかりのその仕草に、ティアが効果のない抗議をしようとした瞬間。
「君は、やることなすこと――いちいち可愛すぎるんだ」
「っ!」
 ぐいと手が顔から強引に外される。
「ティア」
 涼しい顔をして、当たり前のように寄せられる唇。
 幾度重ねても心地よさしかみいだせない口付けが、また与えられる予感に体が歓喜に満たされる。
 ティアは、ゆっくりと瞳を閉じていく。
「ヒースさん……好き……」
 唇が触れる間際に囁いた言葉に、ヒースの身体がひとつ、震えるのがわかった。
「――オレもだ」
 万感の想いがこめられた男の声に、背骨が鳴いた。きゅ、とその衝撃にティアは目を閉じる。
 そこからはもう、ティアはヒースになされるがままだ。
 口付けの後、申し訳程度に体を隠していた服はすべてとりさられ。
 節くれだった長い指に中心を探られれば、そこはすでに潤んでいて、ティアの恥ずかしさは増すばかり。
 身を捩ってそれから少しでも逃れようとするが、ヒースはそんなティアの痴態をじっくりと眺めている。
 くちゅ、と音を立てて指が増やされる。
「は、ぁ、んんっ……ぁっ、はぁ、ん」
 緩急のある指の動きに、腰が揺れる。
 気持ちいいけれどもどかしい。もっと、いっぱいにしてほしい。もっと、もっと。
「ヒース、さ……もぉ、だいじょうぶ、ですから……!」
「オレはもっと乱れる君がみたいんだがな……。ほら我慢するな」
「っ、あ、ああっ!」
 くりゅ、と蜜に塗れた指先が、ティアの敏感な部分が撫でまわし押しつぶす。
 きゅん、と力が入ってさらに狭くなった場所を、ヒースの指が出入りする。
 強い快楽に、ティアは細い喉を晒して仰け反る。
「ひぁっ、あっ、ぁあ――!」
 身体が勝手に動く。びくびくと、意識では抑えこめない痙攣が、ティアの快楽のほどを伝えている。
「ふっ、くぅ、ん……ぁ、はぁ、はぁ……」
 ティアは、シーツに皺が寄るほど握り締め、肩で息をついて心と身体を落ち着かせようとする。
 ぼんやりと涙で霞む視界を動かすと、ヒースと視線が絡んだ。
 欲に塗れた瞳を隠すこともせず、ヒースが僅かに赤い舌を覗かせて唇を舐める。
 達したティアを前にしてのその行為は、肉食獣のよう。
 食べられているのだと、改めて感じる。
「ぁ、あんっ!」
 指が引き抜かれ、足が抱えられる。
 まだ余韻の残る場所へと押し付けられる、大きく熱い楔に、自然と腰が引ける。
623名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:28:39 ID:e1yfjQYM
「ほしいくせに、逃げるんじゃない」
「や、そんなこと……! は、あんっ、くう……!」
 くつくつと笑ったヒースが、ぐいと体重をかけて侵入してくる。
 ティアは、息を飲んでそれを受け入れていく。
 男の中心と自分の中心を組み合わせることで生まれる快楽が、背骨を駆け上がった。
 シーツを握り締め、ティアは動き出したヒースに翻弄されるがまま、ただ鳴く。
 視線を向けると、繋がって溶けていきそうなところがみえる。
 最初は、あんなものどうやったって、はいるわけがないと思っていたのに。
 今はもう、その熱さも硬さも、動くたびに生まれる気持ちよさも、すっかり覚えてしまった。
 苦しいけれど、それすら悦びだ。
 自分の一番深いところを、ヒースだけが知っている。
 そう思うだけで、指の先から足の先まで、形容しがたい痺れが走る。
「きゃぁ!」
 膝が、胸につくほどに押し付けられる。
 持ち上がった下半身が不安定で、ティアは悲鳴をあげるが、ヒースはおかまいなしに腰を前後させてくる。
「あ、ひっ、やぁっ!」
 浅い場所、深い場所、好きなように突き入れられて掻き回されて、壊れてしまいそうだ。
 そのくせ、ヒースはときおりティアを気遣うような優しい仕草をみせる。
 もう、身体だけでなく、精神がおかしくなる。
「あ、ぁ、ん、いい……! きもち、いい……っあ! ヒース、さんっ、ん、ひーす……!」
 喘ぐ声は自分のものとは思いたくないくらいに、快楽を忠実にヒースへと届けていく。
 身を折って、ティアの口の端でこぼれかかる唾液をなめとったヒースが、わらう。
「それはこちらの、台詞、だな……! っ、く……!」
「ん、ふ、あっ……ぅあっ!」
 ぬるぬると擦れあう場所に神経を集中させれば、熱いヒース自身が脈打つのさえ、わかるような気がした。
「は……あぁっ!」
 眉を下げ、口を開いて、ひたすらに声をあげる。
「あ、いく……、いく、……もぅ……! いっちゃ、う、んっ」
 自分の全てを暴かれて、貪られ、奪われ。
 そのかわりに与えられるのは、確かな快楽。
 積み重なったそれが崩れるのが、近い。
 こんな風に身体を重ねるようになって、初めの頃はこれがなんなのかわからなかったけれど――もう、知っている。
 一番気持ちよくなる瞬間が、すぐそこに迫っているのだと。
 強く閉じた瞼の裏に、いくつもの星が明滅する。ヒースが、何かを囁いている。
 よく聞き取れないけれど、それはティアをさらなる高みに連れて行く。
「あ、あっ、も、あ、あああっ――〜〜〜っ!」
 びくん、とティアの身体が強く跳ねた。
624名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:29:01 ID:e1yfjQYM
 すべてが真っ白になる。収縮を繰り返すティアの中を、ヒースがさらに掻き回す。
 津波のような快楽の波にのまれて、ティアはぼろぼろと涙を零した。
「あん、く、いやっ、もお、だめっ……だめなのっ、うごいちゃ、やぁ!」
「く、ティア……!」
 逃げられないティアをさらに押さえつけ、ヒースが攻めたててくる。
 体液に塗れた場所と、肌がぶつかる音がする。
 自分を形作るものがその度ごとに、ひとつずつどこかへ溶け落ちていくよう。
「あ、ひっ……あうっ、ゃ、んんっ!」
「ティアっ! っ、」
 最奥に、ヒースの先端が押しつけられる。
 ぎゅうと身体を強張らせると、ヒースの腰が震えた。
 ぐちゃぐちゃになったそこに、どろりと広がる感覚。
 ヒースもまた達したのだと、ぼんやりとティアは思った。
「は、ぁ……はぁ、はぁ……う、んぁっ」
 ゆっくりと身体の力を抜く。
 熱を吐き出してもなお大きいヒースが、中から引き抜かれてティアは眉根を寄せる。
 額が撫でられて、やわらかな口付けが降ってくる。
 可愛い、可愛いと、言葉ではなく態度で伝えてくるヒースは、やっぱりずるい。
「うぅ〜……ひっく、うっ」
 ティアはべそべそめそめそと泣きだす。声をあげすぎて喉が痛い。
 なんてはしたなくなってしまったんだろう。
「自分で誘った結果だろう? 何も泣かずとも……」
 呆れたようにいいながら、ヒースが目尻を唇で拭う。
 言葉とは裏腹に、その仕草はひどく優しい。宥められて、余計に涙が溢れる。
 確かに、ナナイのいうとおりヒースの疲れは遥か彼方へと消えていっただろう。
 と、同時に、とても喜んでくれている。それはわかる。わかるけど。
 ちょっと……いきすぎな感はいなめない。
 自分が払う犠牲が、大きすぎた。
「だって、だってぇぇぇ〜……」
「まあ、今度からあの魔女のいうことを素直にきくなということだな」
「……はぃ」
 それでも、くすんくすんと鼻を鳴らし続けていると、ヒースが身体を起こした。
625名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:29:33 ID:e1yfjQYM
 離れられると、急に開いた距離に滑り込んだ空気が冷たくて心細くなる。
 慌てたティアが、視線を送る前に。視界が高くなる。体が重力に逆らって浮き上がる。
「ひゃっ!」
「さて、次は風呂だな」
 そういって、ティアをシーツごと抱え上げたヒースが歩き出す。
「あ! やだやだ、降ろしてくださいっ」
 このままでは連れ込まれる。
 危険を察知したティアは、ヒースの頬を両手で突っ張るようにして押した。
 が、そんなことで逞しいヒースがどうにかなるわけもない。
 ぐいぐいと押されながらも、びくともしないまま、ヒースが足を止める。
「なにをいっている。綺麗にしたほうがいいだろう、お互いに。湯が冷めるのも、もったいないしな」
「うっ」
 二人とも、べったりとどちらのものともつかぬ汗やら体液やらに塗れている。
 確かに放っておくわけにはいかない。お湯だっていつまでも温かいわけではない。
 そのとおりだ。
 でも不安に駆られたティアは、顔を引き攣らせて問う。
「な、なんにもしませんよ……ね? ね?!」
 もう今日はいろんな意味で、自分は使い物になりそうにないのだと訴える。
 ふむ、とヒースが目を細めた。
「そうだな、君がそういうなら何もしないが……」
 ほっと、ティアが息をついたのも一瞬。
「だが、もし君が欲しいといったなら――その時は、覚悟してもらおう」
「っ!」
 に、と男の色気たっぷりにヒースに微笑まれて、ぼんと頭に血が昇る。
 そんなティアの様子をにやにやと眺め、ヒースが再び歩き出す。
「とりあえず、ここまでした責任をとって、ちゃんと綺麗に洗ってやろう。ティアはおとなしくしているだけでいいぞ」
「はぅ……」
 それはもう、好き勝手にするという宣言に等しい。
 どんな建前があろうとも、ヒースに触れられれば、ティアは堕ちるしかない。
 きっと、すぐに自分は言わされるのだろう。
 「欲しい」と。
 上機嫌に扉に手をかけるヒースに抱え上げられたまま、この後のことを想像し――ティアはかくりと項垂れた。
 だが、これからどうされるのかという淡い期待があるのも事実。
 ほんの少し考えるだけで、じんわりと身体の奥に熱が戻ってくるのがわかる。
 でも、このままいいようにはされないもん!
 とりあえず、できる限りの抵抗を試みることを、無駄だと知りつつ心に誓う。
 今宵二度目の戦場になるであろう場所は、ふわりとあたたかな湯気で、そんなティアを出迎えた。
626名無しさん@ピンキー:2010/06/25(金) 23:29:58 ID:e1yfjQYM
以上です。
お邪魔いたしました〜。
627名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 00:18:53 ID:xZCXCyxW
>>626
……グッド。堪能しました〜。
強引なのに優しい将軍と、
初心なのにエロいティアの対比がたまりませんw
628626:2010/06/28(月) 23:06:35 ID:3d1b+Fcu
>>627
読んでくださってありがとうございましたー!
そういっていただけて嬉しいです。
629名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 07:18:44 ID:BvahSNPL
おおっ!GJ!
630名無しさん@ピンキー:2010/06/30(水) 18:45:38 ID:gjOXHnyw
おっつおっつ^ω^
631名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 18:57:52 ID:6pYh+ZVy
GJ!素晴らしいものを読ませてもらった。
この後の風呂場で一戦、食後にはデザートとして再び頂かれるんですね
632名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 18:52:10 ID:bem4Vfgy
ほしゅ
633名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 02:31:57 ID:hW4BXUap
>>605様の帰還に期待
634名無しさん@ピンキー:2010/08/17(火) 20:09:21 ID:3Q973rDM
保守
635名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 13:19:37 ID:Xp33StNe
636名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 21:43:38 ID:Z7a3XRbY
ティア可愛い……!
637名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 12:15:24 ID:6UedGwnq
ヒロインのがみたいなと、ふと思った
638名無しさん@ピンキー:2010/09/04(土) 21:17:38 ID:P2OBe9CK
続編って出ないかなぁ〜〜?
639名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 11:55:48 ID:rmxfUZck
ほしゅ
640名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 01:25:10 ID:MAqI82Ju





641名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 21:27:39 ID:zZp7L1dm
保守
642名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 21:10:05 ID:dHBXXUxF
保守
643名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 17:51:09 ID:AcTsu7+D
644名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 23:05:14 ID:sjMipjZl
ほしゅ
645名無しさん@ピンキー:2011/01/06(木) 00:02:10 ID:L4xbXsiF
ティアのぺたーんなところをヒースがむにむにする話を書きたくなったので
書こうと思います
たぶん本番なしになるけど書ききるために投下宣言しておく
そのうちくる!
646名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 00:08:14 ID:HyeRQWvx
>>645
期待
647名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 22:36:55 ID:kgpLkjsS
ということで、宣言どおり投下にきました。
本番なし。
二人はお付き合いしてませんが、むにむにします。



真剣な顔をした少女を前に、ヒースもまた真剣な面持ちで対峙していた。
時刻は夕暮れ。間もなく日が沈み、夜がくる。
場所はフランネル城の片隅に与えられた自分の執務室兼、自室のソファ。
先日、どうしてもヒースにきいてもらいたい相談があるから会って欲しいといわれ、設けた機会である。
そのときから、いろいろと想像はしていた。
最悪、「急な話ですが、明日、世界が滅びることになりました」、といわれても仕方がないとさえ考えている。
もとより、覚悟はできている。
皇子とともに平和な世を目指してはいるが、それはいずれ訪れる滅びの間まで、民が心安らかにいられるようにと
願ってのもの。いつまでもこの世が続かぬことは、魔王との戦いを経て理解しているつもりだ。
だが、やはり世界が滅ぶといわれたならば、動揺はかくせまい。
もやもやとそんなことを考えているが、ティアからは一向に話が切り出される様子がない。
細い指を絡み合わせて俯いたまま、動く気配はない。
それだけ深刻ということなのだろう。
しかし、ヒースは白黒はっきりさせたい性分だった。
それに、こんないつまでも生殺しの状態では精神によくないうえ、埒も明かない。
ヒースは思い切って、尋ねることにした。
「ティア……、オレに相談があってここへ来たのだろう? はっきりいってくれないか。
どんなことでも、オレは受け止める。ちゃんと考えて、君への助言をしよう。
そして、オレにできることならば、なんでもする」
徒手流派の師匠として、魔王と共に戦った仲間として。
ティアの大きな瞳が、ヒースの言葉を受けて潤んだ。ありがとうございます、という小さな言葉が、かすかにきこえた。
話す勇気をもってくれたようでよかったと、ヒースが内心頷いた次の瞬間。
ティアは、小さな両手を、小さな己の胸へと押し当てた。
わ、わたし……!」
胸の痛みを少しでも軽くするようなその仕草に、よほどつらいことなのかと、
次の言葉を待ちながら、ヒースは自然と息を殺した。
648名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 22:37:24 ID:kgpLkjsS
「胸が……ずっとこのままだったら、どうしよう……って! 私、私……!」
は? と声を漏らすことすらできない衝撃がヒースを襲う。
ヒースは絶句し、ティアはシクシクと泣いている。
何も知らぬものがこの瞬間だけを目撃したら、なんて深刻なことを話し合っているのだろうかと思うだろうが、
内容は胸。胸のことである。
きかなきゃよかった。
つい、そんなことをヒースは思った。
「あ、今きかなきゃよかったって思いましたね?!」
微妙な表情の変化に気付いたのか。ぎ、と目をつり上げたティアがそんなことをいうものだから、ヒースは肩を跳ねさせた。
「っ!?! あ、いや。そんな、そんなことはないぞ……?!」
「うそー!」
顔に書いてあるもん! と叫び、ティアは顔を覆った。
なぜバレたし。
そのあと、わんわんと泣くティアを宥め宥めて事情を聞いてみると。
とにかく、同世代の女の子にくらべて発育が遅いことを気にしているらしい、ということがわかった。
そして、大人になってもこんな状態だったらどうしようと、たまらなく不安になったらしいことも。
だが、それをなぜ男の自分に相談するのか。
そういう性的な対象ではないからか、それとも師匠として全幅の信頼を寄せてくれているが故か。
なんかもう、いろいろと考えていたことが馬鹿らしくなってきた。
しかし、年頃の娘にとっては世界が滅ぶのと同じくらいに大切かつ真剣な悩みなのだということは、
なんとか理解できた。納得はできないが。
ヒースは、顎に手を当てた。
649名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 22:37:56 ID:kgpLkjsS
「あ〜……、まあ、大きくする方法が、ないわけではないが……」
「!」
ばっとティアが顔をあげる。なんだか、水面に浮かぶ釣りの浮が、ぐんと大きな魚に引き込まれたような錯覚をもたらすほどの、
食いつきっぷりである。
「お、教えてくださいっ!」
内心苦笑しながら、努めて真面目な顔をしてヒースは一本指を立てた。
「まずは好き嫌いなく三食きちんと食べることだな」
ふむふむ、とティアが頷く。
「次に、適度な運動をすること。まあ、これに関しては問題ないんじゃないか? 日々冒険に出かけている君ならな」
うんうん、とティアが頷く。
「あとは牛乳を飲むといいかもしれん」
古今東西、よくいわれている一般的な回答だ。
「牛乳ですか……」
ティアが小さく首を傾げる。
「つまりだ、オレがいいたいのはな、身体が大きくなれば、そのぶんほかのところも成長するだろうということだ。
痩せすぎでは育つものも育たんぞ。健康的に大きくなれ」
「……そっか。そうですね! ナナイも背が高いですしね!」
ぽん、とティアが可愛らしく手をあわせて微笑む。そういえば、占い横丁の魔女も背が高い。
そして非常によい体つきだ。というか、彼女にその秘訣を聞けばいいのではないだろうか。
「まあ、もうひとつ方法があるが、それはあれだな……」
最後に脳裏に浮かんだ、確実に有効であるだろう手段を伝えるべきかどうか悩む。
「まだあるんですか?! なんですか、教えてください!」
身を乗り出すティアに、わずかに仰け反る。女の子ってすごい生き物だと妙に感心する。
「た、単純なことだ。揉めばいいらしいぞ。刺激を与える、ということだな」
押し切られるようにして、ヒースはそういった。これが、後に困った事態を引き起こす。
「揉む……」
ぺたり、とティアが自分の胸に手を当てる。薄い肩が小刻みに震えた。
650名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 22:38:20 ID:kgpLkjsS
「そんな、揉めるほど……ない、かも……」
そっちの心配か。
ヒースは、噴出しそうになるのをなんとか堪える。笑ったら、絶対にティアは機嫌を損ねるだろうから。
「まあ、好きな男ができたら、やってもらうといい」
緩みかける口元を隠しながら、ヒースがそう付け加えると。
「じゃあ、ヒースさんしてください!」
あっさりと放り投げられた爆弾発言に、ヒースは目を剥いた。
「はあ?!」
ひっくり返った声が飛び出したのは、致し方ないだろう。
ティアは、ぺかぺかとした眩しい笑顔で、とんでもないことを口にし続ける。
「私、ヒースさんのこと好きです! それに、できることならなんでもするって、さっきいってくれたじゃないですか」
いや、まあ、言ったは言ったが。そういう意味ではない。決してない。
「いや、まて。オレがいう『好き』というのはだな、君がいうような感情ではなくて
たった一人の相手を強く想うというか、そういう……」
「私、ヒースさんのこと好きですよ?」
「いや、なんというか……」
ヒースは、ついに頭を抱えた。いかん、完全にティアのペースにはまっている。
「君がオレを慕ってくれているのは嬉しいがな、そういうのと恋愛感情は違うはずだ。
よく考えろ。オレに触られるのは嫌だろう? な?」
「ええっと……」
何とか思いとどまらせようとするものの、ティアは顎に細い指先をあてて、わずかに首を傾げるのみ。
そして、数秒もたたぬうちに、ティアはほんのりと頬を染め、長い睫を伏せがちにして微笑んだ。
「は、恥ずかしいですけど……ヒースさんなら、嫌じゃないなぁって思います……」
そんなことをいうティアに対し、ヒースはこれ以上どうしたらいいのかわからなくなってしまった。
651名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 22:38:53 ID:kgpLkjsS
「……」
もうどうにでもなればいい。
そんな言葉が浮かんだ瞬間、ヒースのどこかが、ぷつりと切れた。
「わかった。してやってもいいが……後悔するなよ?」
きらきらとした期待に満ちたティアの瞳に見つめられながら、ヒースは目を細めて脅しのような最終確認をする。
「はい!」
ティアが、こくこくと頭を上下させた。
覚悟を決めて手招きすると、いそいそとティアがヒースに近寄ってくる。
そんなティアを、己の足の上に横座りで落ち着かせる。ティアの細い腰に腕を回して支えながら、
さてここからどうしようかと思っていたら、ティアがそっと服の裾をまくってくれた。
「えっと、お、おねがいします……」
実に協力的ではあるが、恥ずかしげな顔をしてそんなことをされたらなんだか物凄くいけない気分になってくるではないか。
いや、実際いけないことをしようとしているのだが。
ティアにとっては、医者に診断してもらうとかそのあたりと同じ感覚なのかもしれないけれど。
まったく、なんでこんなことになったんだと思いつつ、ヒースは手をティアの服の下へとすべりこませた。
「ん、」
少し冷たかったのか、ティアがびくりと体を竦ませた。逆に、ティアの体温によって暖められた空間が、ヒースには心地よい。
すぐに触れた乳房に、ヒースは痛くないように気をつけながら指先を沈めようと……。
「……」
というか、まあ、なんだ。
沈むほど、胸がない。
これでは確かになんというか将来に不安を感じてもしかたないようなー……。
かなり失礼なことを考えながら、ヒースはゆっくりと指を動かしはじめる。
「あ、はぅ……」
対するティアは、真っ赤な顔をして与えられる感覚に耐えるように唇を噛み締める。
まったくもって目の毒だ。しかし、それは甘く美味しい光景でもあって、視線がそらせそうにもない。
だが、まあ、沈むほど質量があるわけではないが、肌は吸い付くように滑らかだし、張り詰めたような弾力もちゃんとある。
触っていてまったく楽しくないわけではない。
これはこれで、なかなか。豊かな胸が好みではあるが、意外とこういうのもいけるもんだと新たな発見をひとつする。
そんな値踏みするようなことを考えながら、できるだけ揉むようにしつつ、手のひらで全体を撫で回す。
つん、と存在を主張しはじめたところに、ヒースの指先が掠めた次の瞬間。
652名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 22:39:22 ID:kgpLkjsS
「ひゃ……! あんっ!」
「……」
とたんにあがる悲鳴に近いティアの声。びりり、と鼓膜と一緒にヒースの背骨が震えた。
おそらく、世界ではじめて、ヒースだけが聞いたであろう、ティアの喘ぎ。
これはなんというか……物凄く。
「――いい。……っ!?」
ぼろっと零れたあまりにも素直な感想に、はっと我に返ったヒースは、慌てて口を噤む。
「……ふぇ?」
「な、なんでもない」
涙目になっているティアが視線を向けてくるので、小さく笑って誤魔化した。
おそらく引き攣っていただろうが、今のティアにはわかるまい。
「もう少し、我慢できるか?」
「は、はい……。んっ、ふ、ぁ……」
「じゃあ、もうちょっとやってみるか」
どうやら、まだ頑張れるらしい。ティアの意向を確認したヒースは、手の動きを再開させた。
左右、どちらもあますところなく交互に、平等に可愛がるように。
そして、悪戯に先端をひっかくとティアが声をあげて身を捩る。
「ん、あっ……! あ、そこ……や、ぁ!」
「ここか?」
「あうっ!」
きゅ、とつまみあげる。びくり、と震えたティアが、体を丸めてその刺激に耐えようとする。見えないけれど、きっと服の下で淡い赤に熟れているだろう小さなそこを、くり、と指の腹ではさみながら転がす。
「ん……んっ――!」
今まで知ることのなかった感覚に、素直に反応を示すティアの姿は癖になりそうなくらい、蠱惑的だ。
うっすらと瞳のふちに涙を散らし、ティアがヒースをみあげてくる。ぞく、と体の奥底がざわつく。
653名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 22:39:43 ID:kgpLkjsS
「ヒース、さん……そこ、違う、んじゃ……? は、ぅ……んんっ!」
顔を上気させて、与えられるものを受け入れている。それが、たまらなく可愛らしくて。
「……いや、ここも大事だぞ?」
嘘ついた。
「そう、なんですか……? あん、ん……ぅ、ああっ……!」
ティアは、もうちょっと疑うことを知るべきだな、と。
たった今、ティアをだました張本人はそんなことを思いつつ、小さな胸を下から撫で上げる。
そうして、胸を大きくするための刺激を与えるという大義名分のもと、愛撫を繰り返していたのはどのくらいだったのか。
「あ……ヒースさ、ぁん……も、わた、わたし……ん……!」
なんだか、やめどきがわからなくなってきて、ヒースの意識が朦朧としてきたころ。
ティアがぐったりとしながら、そんなことを訴えてきた。
はっとヒースがわれに返った瞬間、ティアを支える腕にかかる重みが増した。
ティアの小さな唇から漏れる息が、すっかりあがっていることに気付く。慌てて手を止める。
「おい、大丈夫か?」
顔を覗き込んで尋ねると、ティアが力なく頭を振った。
どうやら初めてのティアには、いささか刺激が強すぎたようだ。度をこしてしまったらしい。
「よし、じゃあこれで終わりだな」
「……は、はい……」
なんとなく、名残惜しい気持ちを抱えながら、ヒースはそっと手を抜き去った。
「ふ、あ……っ、はぁ、はぁ……」
ティアが、細い肩を上下させて息をつく。
そのとろりとした表情が、まだまだ子供だと思っていたのに、ひどく艶っぽくみえた。ごくりと、喉が自然と鳴った。
もやもやと体内に燻り燃え上がりそうになるものから目を逸らしつつ、のぼせたティアをそっとソファに横たえる。
汗の浮かんだ額に張り付いた明るい色をした髪を、ヒースはそっと払った。
654名無しさん@ピンキー:2011/01/08(土) 22:40:37 ID:kgpLkjsS
ほにゃ、とティアが笑う。
「えへへ、これでおっきくなりますか? ヒースさん」
「ん……あ、ああ。きっとな」
よかったぁ、とティアが嬉しそうに笑う。よかったのはこちらも同じ。
もう少しあのままだったらやばかったような気がしないでもない。いろいろと。
ほっとヒースは息をついた。とりあえずは、これで終わったのだ。無事に。
いや、無事じゃないところもあるわけだが。
「少し、ここで休んでいくといい」
「はぁい」
よい子の返事をきいたヒースは、ゆっくりとソファから立ち上がった。
あまり意識しないように努めている無事でないところをどうにかするため、ふらり、部屋の扉へと向かう。
と。
「ヒースさん、どこにいくんですか?」
至極当然なティアの問いかけに、ぎく、と身体の動きを止める。
「あー……なんだ、ちょっと手洗いにな、い、いってこようかと」
あいまいに微笑んでそう伝えれば、ティアは安心したらしく、「いってらっしゃい」と言った後、ソファに再び身を預けた。
それを見遣って、次に自分の下半身に目を落とす。無事でないところは、その存在をちゃっかりと主張している。
ヒースは深々とため息をついた。男の性とは悲しいものだ。
ティアに欲情するほど飢えているつもりはなかったのだが、男とはそういうものなのだと慰めるように自分に言い聞かせ、
ヒースはぎくしゃくと部屋を後にした。
たまらない罪悪感と背徳感。そしてわずかだが確かに感じた快感に、身を苛まれながら。


ティアが自分で揉めばよかったのではないか――ヒースがそう気付いたのは、一人虚しく処理をした、そのあとのことであった。




以上です。
この後も、ティアからお願いされて断れず、いけないと思いつつ、
ぺたんをむにむにし続けるヒースと、ちょっぴり増えてきたティアが、
なし崩しにそういうことになったりする展開を妄想している。
熟れた果実をもぐのも楽しいけど、自分の手で育てたものを収穫するのって楽しいよね。
では失礼しました。
655名無しさん@ピンキー:2011/01/09(日) 15:34:04 ID:F8N7CyOh
これは良いロ○コン将軍とティア
656647:2011/01/17(月) 21:46:45 ID:Dvag52Zr
読んでくださってありがとうございました〜!
657名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:50:04 ID:NSMG7UAk
ヒースさんは人気だな!
658名無しさん@ピンキー
書き手に好かれてるぽいね>将軍