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――ローアン下町の、街の入り口に程近い質素な家。
夜は薄暗くおぼろな光が僅かに窓から差し込むだけの部屋。
少女の嬌声と寝台のきしむ音が、その部屋中に響いていた。
寝台の上で、裸身の少女は男の上にまたがり、淫猥に腰を揺する。胎内に咥えこんだ
陰茎を熱い粘膜が包み込んでしごき上げる。
動きに合わせて、少女の薄茶色の髪が踊った。
「ティア」
少女を突き上げていた男が、彼女の名前を呼んだ。
下から見上げるいとおしい少女の身体は絶景だ。
武骨な指が彼女の胸の頂を撫でれば、可愛らしい肢体はびくんと反応する。
「気持ちいい、か?」
「は、はい…っ、ヒースさ…ん、あ、やだぁ、いい……とっても」
ティアはなんとかそれだけ告げた。下半身から伝わってくる快楽のせいで、何も
考えられなくなってくる。ただ肉体がこの悦びを味わうためにあるだけで、意識はどこか遠くに
消えていってしまうような、そんな感覚。
繋がった部分から聞こえる卑猥な蜜の音も彼女の羞恥を煽った。少女はとろけた表情で、
ただ口から甘い悲鳴をこぼすだけ。
「くぅっ、…ああ、はぁん……、あたって、あ…」
もっと気持ちよくなりたい。もっとこの感覚を味わいたい。肌を上気させて快楽に酔う
ティアの姿は、彼女のあどけない容姿のせいか背徳的で――そして淫らだった。
少女が体を動かすたび、膣壁が肉槍にきゅうきゅうと絡み付いた。さらに奥へと導くように。
お互い絶頂はすぐ近くに迫っていた。ヒースは彼女の腰を抱え込んで、下から力強く
内部をえぐる。
「いっ…ぁぁあッ、あああぁ!」
少女の声が喉から絞り出され、身体が震える。
気を遣るのと同時に、下の口が咥えていたそれを逃すまいとばかりに吸い付く。
内壁の締まりに、打ち込まれた楔は彼女の内で脈打った。
「っ、ティア……!」
激しい勢いで、熱い白濁が注がれていく。
自分の中にたっぷりと出された後、少女はがくりと男の逞しい身体の上に崩れ落ちた。
◇ ◇ ◇