【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ9【ボーカロイド】
いちおつ
3 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 18:14:26 ID:xzrsBYKw
金髪豚野郎
よっこら乙
スレ立て乙
6 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 20:25:42 ID:kdOOVLih
一乙
ビッチなリンも萌えるな
乙
前スレのカイミクマダー?(・∀・)
>>8 野郎なのにレンじゃないのかw読みたいんですねそうですね!
男装させたリンと、
「この金髪豚野郎!」
「はぁ・・・もっと言ってぇ!リンの事滅茶苦茶にしてっ!」
「全く、可愛い顔してとんだ好きものだな!こうして欲しいのか?オラオラ!」
「はぁん!もっと、もっとぉ・・・」
こんな感じですか?分かりません><
・・・死にたくなった。リンに踏まれてくる。
ていうかいつの間にか規制解除されてた!ひゃっほう!一週間近くかかったんだぜ・・・
そして前スレ最後の人、みんな表示されないみたいだよ。ググったらそんな感じだった
14 :
石ころ:2008/10/31(金) 01:45:35 ID:cYNbSyja
前から少し時間がたってしまったけど投下します。
ちなみに次回が最終回の予定です。
やあ、僕だよKAIKOだよ。
今、僕は迷子に……
「チュポッジュル…チュ」
舐められています。主に僕の相棒、いや、My棒を
「ング…チュ、ピチュ…ジュルジュル」
しかもかなり上手いです。My棒もかなりハッスルハッスルな感じであります。
でも……そんなファラオ顔で舐めないでぇえぇぇぇ!!!(泣)
なんでこうなっているかと言うと。
〜ここから回想〜
「イヤァ、KAITO君ハイッテカラコノミセハ大繁盛ダヨ」
休憩中、燃え尽きて真っ白な店主が僕に言った。
「でも、結構キツイですよ、いくらVOCALOIDは蛋白質さえ摂ればいくらでも出せるとは言っても」
豆乳をチューチュー吸いながら返す。
「シカシ女性客モオオイケド意外ニ男性客モ居ルモンダナァ
主ニ20代クライノヒト、テンチョウビックリダヨ」
この町、ダメな男多いんだなぁ…
「シカモ君ノマスターモナンダカ毎日来テルミタイダヨ」
「マジで!?」
「純にゃんノタメ準にゃんノタメトツブヤイテタケド誰ノコトナンダロ」
あぁ…、なんか毎日飲むヨーグルト飲むようになってたけど
ケフィアだったんだアレ…。
後、僕の隣のフォルダに、はぴ○すりらっくす入ってたな…。
もうダメだなあのマスター、今更だけど。
「ソロソロ閉店ノ時間ダナ、オツカレチャーン」
「あ、はいお疲れさまでしたー!」
ケフィア量産しまくって若干やつれて帰ってくると
迷子がいきなり押し倒してきた。
「サケノニホイ、ドコニカクシテル?」
そりゃあ、今の僕はイカ臭…ケフィアの香りぷんぷんしてるけどさ
なんで即嗅ぎつけるのさ?
「ニホウゾココカラ」
そうこうしている内に迷子は俺のズボンとパンツ(ブリーフ)を脱がししゃぶりはじめた。
〜回想終了〜
それで今に至る。
「チュポチュパ、ジュルジュル」
「ちょ、ヤバいって」
「ヂュゥウゥゥゥ」
「だめ、そんな吸っちゃらめぇ!!!出るぅぅぅ!」
ドビュッ…ドクドク
思いっきり迷子の口内にケフィアをぶちまける、それを迷子は一滴残らず吸い付くした。
「オイシカッタ、ゴチソウサま」
「シクシク」
もう、お嫁にいけな…間違いたお婿さんにいけないよ(´;ω;`)
17 :
石ころ:2008/10/31(金) 01:49:58 ID:cYNbSyja
投下終了です。
ではまたノシ
危ない誤字があったぞw
KAITOのケフィアに精子いたら街中サイボーグが…
石ころさんktkr!!
ケフィアの在りかを知っちゃったか迷子www
次回も楽しみにしてます。
リン「トリック・オア・トリート!」
KAITO「黒マント?……吸血鬼か?」
リン「むかしむかしあるところにー悪逆非道の王国のー
闇の夜に君臨してたー 齢14の吸血鬼ー♪」
KAITO「混ざってる、混ざってるぞそれw
はい、大盤振る舞いでダッツのクリスピーサンド」
リン「わーい(はぁと) じゃ、サービスね」
ちらっとマントを翻すリン。
あっけにとられるKAITOを残して立ち去る。
KAITO「……『ときめきトゥナイト』?」
>>15 KAIKOwww
迷子とKAIKOってカオス過ぎるww
勢いで前スレのマスメイ続編
・母乳プレイ
・マスターとメイコの性格捏造
人を選ぶネタですので、苦手な方はNG推奨お願いします。
「マスター、ただいま帰りました」
おつかいから帰ったメイコが部屋の戸を開けると、むっとした熱気がその身に絡み付いてきた。
「ダメじゃないですか、また暖房の無駄遣いして。今月の生活費苦しいんですよ」
「お帰りメイコ。部屋を暖めてるのはずばりお前のためだ。寒い中ご苦労さん」
休みの日の例に背かず、マスターである男はパソコンにかじりついたまま、買い物袋を受け取る。
中身は栄養ドリンク3本。
自宅に持ち帰った仕事はまだ終わらないのだろうか。
そんな中でも自分の心配をしてくれるありがたさに胸が熱くなる。
何かおいしい食事でも作ってあげたい。冷蔵庫の中身は乏しいが、工夫すれば何とかなるだろう。
「マスター、」
声をかけるのと、彼が最後の栄養ドリンクを飲み干し、テーブルにこつんと瓶を置くのは同時だった。
「メイコ」
「はい?」
「仕事は今朝のうちに終わらせてある。頑張った俺は御褒美(笑)をもらう権利があると思うんだがどうよ」
「それはお疲れ様でした。ステーキ肉を買うお金はありませんので、コロッケ程度ならどうにか…」
「もっといいごちそうがここにあるじゃないか!」
ニヤリと笑ったマスターは、パソコンの画面にごちゃごちゃとパラメータがひしめき合う窓を呼び出す。
「まさか…」
「汁だくプレイにはちょっと寒い季節だから準備は万端にしておいた」
指差す先のベッドにはご丁寧にタオルが分厚く敷き詰められていた。
「マスター…下品な言葉は謹んでください。つまり…暖房もそういうことなんですね…」
喜んで損した…。心の底から落胆するメイコである。
彼の特殊性癖は、残念ながらあまり理解したいものではない。
ちなみに「隠しパラメータ」が真っ赤な嘘だということは、動画サイトで顔見知りの
専業プログラマ宅のMEIKOと話してからすぐに発覚した。
どこをいじられたかまでは詳しく話してはいないが、
「き、きっと愛されてるのよ。うらやましいわー」
と引き攣った笑みを浮かべる彼女が、若干引いているのが空気で分かった。
まさに顔から火が出る思いであった。
前回不当に胸部のデータをいじられてから、あまり日は経っていない。
はっきり言ってトラウマの域である。
「さあ、抵抗するなら今のうちだが、どうするメイコちゃん?」
血走った目でじりじり迫ってくるマスターは変質者のおっさんそのものであったが、
仕事明けのテンションプラス栄養ドリンクの効果には、どうせ勝てやしない。
「…マスターキモいです」
せめてもの憂さ晴らしに暴言を吐いてみる。
「おいおい、ほんとにいいの?」
メイコの細い身体をひょいと抱き上げながら、意表を突かれたらしいマスターが、顔を覗き込んでくる。
それには答えず、ぷいと顔を背けてやる。怒っているように見られたかもしれないが、
本当は、不安で身体が強張るのを見透かされまいとするためだった。
マスターは一瞬悲しそうな顔をしたように見えたけど、「ツンデレもたまには萌えるなー」
などと言いつつ、ムツ○ロウ撫でを繰り出してきたので、内心胸を撫で下ろす。しかし鬱陶しい。
ベッドにメイコを下ろしたマスターは、乱れたメイコの髪を撫でつけ直しつつ、軽くキスを落としてくる。
その手が胸元に伸びてきたとき、反射的に身を固くしてしまった。
彼のシャツを握る手に力が篭ったことを見て取り、マスターは一度手を引く。
「やべ、恐かった?」
「いえ…ちょっと緊張してるだけです」
「ごめんごめん。今日は痛くないようちゃんと対策立ててあるから」
「ほ、本当ですか!?」
思わず出してしまった声が思ったより大きいことに、自分でもはっとして目を伏せる。
これではきっと、マスターとの行為を恐れていることがバレてしまっただろう。
マスターはしばらくメイコをじっと見ていたが、何も言わずに手を伸ばす。
腕の中に抱き込まれる温かい感覚と、言葉はなくても何となく伝わってくる、
ごめん、とありがとう、が、身体の震えを緩和していくのが分かった。
しばらく間を置いて、安堵感が不安を上回ったのを自覚し、メイコの方からマスターに腕を回す。
「ありがとうございます…。もう大丈夫ですかr「その意気やよし!」
がしっと力を込めて抱きしめられ、あっという間に身体を離される。
嬉々として上着を脱がせていくその表情に、僅かな憎たらしさと心からの安心感を覚える。
でもそれは、いい加減でも変態でも、自分は幸せそうなこの人の顔を見ていたいからなんだ、と改めて認識する。
露わになったメイコの胸をマスターの掌が包み込む。重さを確かめるように捏ねるその手つきは
確かにいつもより少し優しい気がした。
「心配しなくてもまだ発動させてないって」
ウォーミングアップなのだろうか。快感を引き出すためにというより凝りを解すような動きだ。
「もっとリラックスしないと後がきついぞー」
一理あるが、それは脅しではないのですか。メイコは少し考え込むと、大きく深呼吸をした。
「マスター、その…背中が寒いんです。くっついててもらえると…嬉しいんです…けど……」
「…おお!やっとやる気になってきたか。待ってろ」
尻すぼみになってしまったが、ちゃんと届いたようだ。いそいそとシャツを脱ぎ捨てたマスターは
メイコを足の間に抱え込み、背後からうなじに唇を落とす。
あくまでマスターの趣味を「異端」と片付けたいメイコは、こうやって「普通」に
肌を重ね合わせる方が好きなのだ。…何か当たってるのは置いといて。
「ふ…ぅ……あ……っ…」
マスターの手の動きに合わせて、メイコの吐息に声が混じるようになってきた。
指先は柔肉に埋もれ、たぷたぷと膨らみ同士がぶつかり合う。
メイコの身体はずるずるとだらしなく姿勢を崩し、すっかり全身を解されたようだ。
「そろそろ大丈夫か。メイコ、ほら、自分で揉んどけ」
マスターはメイコの手を取り自身の胸に押し付けさせると、キーボードを操作しに机に向かう。
言われた通りにむにむにと手を動かすメイコの頭の奥に、ビリッとした衝撃が走る。
「うっ…!」
身体の中を巡る人工血液がざわざわと踊り、新たなプログラムが構築されていくのを感じた。
柔らかかった胸にもそれは流れ込み、風船に水が入れられるように、徐々に重さを増していく。
いつの間にか奥のしこりも存在を主張し始め、忘れかけていた恐怖が蘇ってくる。
「ま、マスター…!」
「こら、揉んでろっつったろ」
戻ってきたマスターの手がメイコの胸を覆う。赤くなった乳首は芯を持ったかのように尖って、
触れられるだけでびくっと身をよじらせる原因となった。
「落ち着け落ち着け。な、前ほど痛くないだろ?深呼吸してみ」
マスターに触れられているだけで、心細さが少し緩和される。
呼吸を整えようと息を大きく吸って吐くと、あれだけ早かった鼓動が鳴りを潜める。
「あ…。本当。この前より大分まし…です」
代わりに何だかむず痒い感覚が押し寄せてきた。見下ろすと、マスターの指先は既に白い液体に塗れている。
「う…やっぱり恥ずかしいです」
「それも含めておいしくいただける俺は勝ち組」
付け根から扱くように絞られたり、先端をぎゅっと摘まれたり、
鷲掴みにした隙間から溢れる液を舐め取られたり、マスターに一方的に弄くられているうちに
前回にはなかった感覚がせり上がってきた。
あれだけ執拗に責められても、胸への刺激には嫌悪感と痛みしかなかったというのに。
「ぁ…あ、ま、すたー…私、変です…!う、ぁ…あぁ…ッ!何で…っ。気持ち、よく…?」
「…感覚中枢にちょっと細工をしといた。痛みがうまく性感に変換されてるならいいんだが」
「っ…。才能の無駄遣いって、こういうことなんですね」
「日曜プログラマにしては上出来だろ?成功して何より」
力を注ぐ場面を全力で間違っている(とメイコは思っている)マスターは、ご満悦の様子でメイコに喰らい付く。
ちゅっと唇が触れるいやらしい音、胸の中身が吸い取られる快感、生命の営みのためのシステムを
変態プレイに流用してしまった背徳感…どれもがメイコの脳を甘く犯していき、
熱に浮かされたような喘ぎが止まらない。
「や…んっ…!マス、ター…どうしよ…ぅ…、こん、な…」
慣れない感覚に、無意味な問いが口を割って出てくる。どうしよう、どうして、どうしたら。
「ひっ…!?」
吸われていた先端を前触れもなく、べろっと舐め上げられる。
ざらついた舌が敏感な部分を擦り、ぞくぞくと悦びが背骨を駆け抜ける。
「ああ、中身もいいけど、外側も白くてうまそうだよなー」
独り言のように呟いたマスターは、重みで柔らかい輪郭を描いた下乳にかぷりと歯を立てた。
力を込めずに何度か甘噛みすると、圧で乳液が鼻先に滴り落ちる。
「や、だ。何やってるんですか…!」
「いいじゃん。本当は食べたいくらいなのに」
痛いなら止める、と言って名残惜しそうに歯型の痕をきつく吸い上げ口を離す。
またしばらく痕が消えないんだろうな、とメイコは嬉しいような恥ずかしいような気持ちになる。
誰に見せるわけでもないので、気にする必要はないと分かっていても複雑だ。
それにしても飽きないものだ。こんなことを続けていても、
マスター自身には物理的な気持ちよさはないはずなのに。
一方メイコはひっきりなしに快感を与え続けられ、たまに飛びそうになるほどだ。
胸だけでイく、という話は聞くが、実は知らないうちに経験しているのかもしれない。
ただ、気持ちいいのは事実だが、それでもダイレクトに胎内に与えられる刺激には程遠いと思う。
乳汁が搾り出される度に、脳が揺さぶられる快感は、まだ身につけたままの下着に包まれた部分を疼かせる。
そこがもうぐちゃぐちゃに濡れそぼっていることを自覚するのと同時に、
早く触れて欲しくてたまらなくなってきた。
このまま胸を弄られ続けて疲弊してしまう前に、決定的な刺激がほしい。
「マスター…もうそろそろ…」
「え?まだ俺は全然我慢できるけど」
…思い出した。そういえば最近仕事が忙しいせいか、持久力に不安があるとか言ってたような…。
それは仕事のせいではなく、とs…本人の名誉のために伏せておくとして、
一回でなるべく長く楽しみたいということなのだろう。
「うー…」
だからといってメイコもこれ以上は体力が持たない。
お楽しみを邪魔するのは気が引けるけど、その気になってもらうよう
仕向けるくらいしてもばちは当たらないだろう。
「マスター…私、これ以上されちゃうと…おかしくっ…なっちゃ…」
「いいよいいよ。どうせ俺しか見てないんだ。声も我慢しなくていいからな」
上機嫌で返されてしまった。どうすれば勢いよく噴き出させられるかなんて、色々工夫してる。
変態変態変態。
ああ困った。触られる度に私は声を上げてしまうのに。息を荒らげてしまうのに。
「お願い、しますっ…!も、許して、くだ…さ…い!」
とうとう涙混じりの声になってしまった。恥ずかしくて死にそうだけど、これで懐柔されてくれるのなら。
「…おいおい。そんなこと言われたら、もっと虐めてやりたくなるだろうが。
気持ちいいのか?おっぱい弄くられて、吸われたり搾られたりして我慢できないのか?」
これ見よがしに母乳塗れの手で胸を持ち上げられて、言い返せないのと恥ずかしいのと、
早く刺激が欲しいので、頭がいっぱいになって、涙が溢れてきた。
一方的にあれこれしてくるのに、私の言うことは聞いてくれないのが悲しい。
普段からあまり我侭は言わない性格だと自負しているので、
何でこんなに積極的になってしまったのだろうと、後になってから自分でも不思議に思ったけど。
下着に手をかけ、一気に膝まで引きずり落とす。溢れた愛液が、つうと下着と秘部を繋ぐ。
「ま、すたぁ…!早く、くださ…い…っ!私、このままじゃ…壊れちゃいます……」
喘ぎながら懇願する私は、さぞ淫乱に映っただろう。
マスターは顔をしかめて、馬鹿と吐き捨てた。
「俺の負けだ。もうちょっと引き伸ばそうと思ったけど限界」
マスターの先端がメイコの入り口に触れると、くちっと粘性の液同士が触れ合い、音を立てる。
余裕をかましていたマスターも、はったりを利かせていただけのようで、その大きさは限界点に達していた。
メイコの腰を掴み、熱い襞をかき分けずぶずぶと杭を埋め込んでいく。
「あー…、ぁ、んんっ…!」
メイコが身を震わせ、愉悦の声を上げた。待ち焦がれていた質量に、それだけで達してしまいそうになる。
「動くぞ」
「はい…」
2,3回慣らすようにゆっくり抜き挿しした後は、本能のままぶつかり合うだけ。
余裕を使い切ってしまったマスターは貪るようにメイコの最奥を突き上げる。
「ふ…あぅ…っ!マスター…!もっと、優し、く…っ!!」
がつがつと突き立てられる恐怖に慄き、自制を呼びかけてみるが効果は薄い。
しかしメイコにとって普段なら苦鳴を漏らすほどの痛みは、
今は同等の強さの快感に変換され脳に叩き込まれている。
本当に壊れてしまうかもしれない、という考えが脳裏を掠めたが、
もうそれでもいい、と投げやりになってしまうくらいの性感に囚われてしまっていた。
「あ、あ、…ま、すた…マスターっ……!」
「メイコ…っ!悪い、止められなくて……!」
「ぃい、んです…。マスターの、好、きに、してくだ、さい…!」
マスターの腰の動きが少しゆるくなり、メイコの汗ばんだ額に唇が落とされる。
片手は胸に伸び、滑らせるように軽く揉みしだかれた。
マスターの熱い掌に撫でられると、くすぐったくて、嬉しい。
ああ、こんな風にたくさん触ってもらえるのなら、改造でもなんでもしてくれてかまわないな。
キスはすぐに終わり、再び快楽のための動きが二人を夢中にさせる。
熱くうねりながら締め付けてくる膣内と、ざらざらしたポイントを何度も何度も引っ掻く括れと。
互いに示し合わせたかのように、限界は訪れた。
「…っ!メイコ!」
「あぅ…あああぁぁ!!」
胎内で熱いものが弾ける。その熱を全て受け止めながら、メイコは満ち足りた幸せを噛み締めた。
うつらうつらし始めたメイコの頬を、マスターはぺちぺちと叩く。
「…マスター?」
「……。…何というか…、お前は本当におっとりしてるんだな。」
「それは、MEIKOの性格にも個体差がありますから仕方ないです」
「数いるMEIKOの中でも格別じゃないのか?」
「そうでしょうか…」
他所の活発なMEIKOたちを思い浮かべてみると、そう言えば自分は
あまり年上風を吹かせたことがないなと思い当たる。
彼女たちの家には、後発の兄弟たちが同居していることも多々ある。
メイコがここにきて数日で感じたのは、「だめだこの人…(いろんな意味で)」という脱力感だったので
フォロー役に回るのが必然の事態だったのかもしれない。
「遊びたい盛りの鏡音でもいれば、ちょっとは一般的なイメージに近くなるかもしれませんね」
「んー。そういうのが欲しい家に限って、醒めたリン(反抗期的な意味で)と醒めたレン(中二病的な意味で)
がセットで届いたりするんだよな」
「毎日の食卓がお通夜状態ですか…」
メイコはそれを想像して笑ってしまう。そしてふと不安になった。
「マスターは、新しいボーカロイドが欲しいですか?」
恐る恐る聞いてみると、マスターは笑って答える。
「予定はないな。メイコがいれば充分だ。……お前だけがいいって言って欲しかった?」
「ふふ…」
メイコは笑ってごまかす。
「何だよ張り合いがねえな」
「あんまり俺が無茶ばっかり言ってたら断ってもいいんだぞ」
「はあ…」
唐突に真面目な顔をしたマスターに見つめられて、メイコは首を傾げる。
「お前はちょっと従順過ぎなところもあるから、自己主張ははっきりしなさい」
ああ、やっぱり気にしてたんだ、とメイコは少し申し訳なくなる。
「大丈夫ですから。私はマスターに本気で嫌なことされた覚えはありません。
そのときはちゃんと抵抗させていただきます」
「…そうか。それなら安心だ」
マスターは繋がったままのメイコを抱き上げる。
「風呂行こう風呂。残りをゆっくり搾りつくしてやる」
「…今日は中に出したのはそういう思惑ですか」
「何故ばれた」
「……」
急に立ち上がったマスターにメイコは慌ててしがみ付いた。
擦れた胸元はまた鈍い快感を伝えてくる。痛みに戻してもらった方がましだったと気付くのは、5分後のこと。
***
マスター、私は逆らえないんじゃなくて、逆らいたくないんです。
いずれあなたも人間の女性と恋をして所帯を持つことになるでしょう。
そのときまで仲良くしていたいんです。
なるべくたくさんあなたの笑った顔を見ていたいんです。
だから、いつかくるその日までは、私と私の歌を愛してくださいね。
***
END
読んでくださった方、ありがとうございました。
妊婦プレイは無理でした。
ボカロで妊婦プレイに挑戦するような奇特な方がいらっしゃいましたら
「この変態め!」と賞賛を贈らせていただきます。
うおー――!!GJ!!
リアルタイムktkr!!
エロイよエロいよ、ここのMEIKO可愛すぎるよ、マスターGJすぎるよ。
GJ!リアルタイムで読んだのは初めてだ
おしとやかで従順なメイコかわいい萌える抜ける
>>31 うおおお!超GJ!前作も今作もイイ!
このマスメイ、夫婦じゃねーか…でもちょっと切ない感じも萌えた!
愛あるエロっていいな
投下させていただきます。
・レンが厨二っぷりを発揮
・メイコ×レンR18有り
・環境設定が何だか特殊(バンドネタ)
これでも読んでいただけるならばどうぞ。
『おバカロイドの音楽隊』
唐突ですが、鏡音レン、ギター始めます! ヨロシクっ!!
もう無茶なショタ系の曲ばかり歌わされるのはまっぴらゴメンだっ。
ちょっとはミク姉とかリンに男らしい所を見せたいんだ。そこ、厨二病とか言わない。
近所のTUT○YAで借りたライブDVDを片っ端から見て、気持ちが高まった所で早速ギター選び。
ギター雑誌片手に家のリビングで唸っていると、
「ほら、これ使ったら?」
と言ってメイコ姉が『ZO-3』とやらを持ってきて薦めてきた。
ちょっと待った。そのハ○ーキ○ィ柄は何なの? そんなの使えないよ。
僕はロックっぽい返答をしようと心がけて、
「はぁ? こんなの使わないよこのクソビッチ」
なんて言ってみた。
するとメイコ姉の顔が、笑顔から一瞬のうちに般若のような顔になり、
メイコ姉の背中から出て来た一升瓶で2・3発殴られた。うーん、ロックな生活は難しい。
結局、テレキャスターとか言うタイプの黄色と黒のギターをネットオークションでゲットしてみた。
この前は、近所のがくぽ君がギターが弾けるというので教えてもらった。
がくぽ君が持っている棺桶のようなケースの中から、変わった形のギターが出てくる。
「おおぅ、がっくんそれGa○ktモデルだね!」
「こら、大きな声で言うものでない」
うーん、カッコと言い何といい、まだまだ不思議だらけの隣人だけど、ギターは確かに上手かった。
僕の部屋の床にがくぽ君(座布団の方が落ち着くというので)、僕はベッドに腰掛けて、
午前中から日が傾くまでギターを鳴らし続ける。
「レンよ、お主はギターもいいが、歌をメインにしたほうがいいのではないか?」
「え、だってそれじゃ……」
「なに、そして拙者がリードギターで付く」
「ロックデュオか……○'zみたいでいいねそれ!!」
がくぽ君がそんな事を言ってくれた。
確かに僕はVOCALOIDなんだし、歌も当然やってみたいと思っていたので何だか嬉しかった。
二人でユニットを組んで歌えたら、どれだけ楽しいだろう。
がくぽ君と組むから、バナナスっていう奴かな。それともBanana'zで○'zってか?
日に日にロックンロールな雰囲気に染まっていく。
格好とかを特に変えたわけじゃないけど、それでも何だか世界が変わっていくような気がする。
洋楽・邦楽のロックの名曲ばかり聴いてみたり、溜めた小遣いでエフェクターを買ってみたり。
こんな青春がしたかったんだ。僕は今たまらなく楽しい。
VOCALOIDの男アイドルとして歌手デビューして、ミク姉のようにチヤホヤされるのも良かったんだろうけど、
それがどうした! 僕は男なんだ。自分の道を自分の力で切り開くこともしてみたい。
……そこ、厨二病って言わない。
今日も今日とて練習三昧。
密閉タイプのヘッドホンを小型のアンプに刺せば、もうここは僕一人の世界。
デスクの上に教本を広げ、時間の経つのも忘れて練習にのめりこむ。
だから、部屋にメイコ姉が入ってきてもすぐには気がつかない。
「……ねーぇ、最近真面目に練習してるみたいじゃない? 関心関心」
「何だよメイコ姉、用が無いならあっち行ってくれよ」
「何よー、冷たいじゃん」
ほんのり顔を赤くして、イスに座る僕の首周りにメイコ姉が絡みついてくる。
うわ、酒臭い。また昼間っから……と思って壁掛け時計をチラっと見ると、もう20時を回っていた。
なんてこった。そういえば何となく腹が鳴るような気はしてたんだ。
「……ねぇ、随分ロックになってきたみたいだけど、何か足りないんじゃない?」
「……何だよ」
酔っ払いのオッサンと化したメイコ姉は、ヘッドホンを外した僕の耳に囁いてきた。
何だよ、足りないって。
「ほら、昔っから言うじゃない。『セックス・ドラッグ・ロックンロール』って」
「……………」
メイコ姉は自信満々でそう応えた。いつの時代のロックだよそれ。
メイコ姉の理屈じゃ、僕はほぼ当てはまってないじゃないか。
ドラッグなんてもっての他だし、えーっと、その、ど、どどど童貞だよ悪いかっ!!
「……それで? どうし……んむぅぅっ!?!?」
うんざりしながら振り向いたら、そこにはどアップのメイコ姉の顔が。
顔どころか、メイコ姉は唇を僕に近づけてくる。
頬をがしっと掴まれて、メイコ姉は僕にキスをしてきたが、それだけでは済まなかった。
……唇の隙間から、僕の口の中に酒が入ってくる。
どんどん僕の口の中に酒が溜っていくけれど、僕はなぜか何も出来ない。固まっている。
やがて口の中に溜めておけなくなってきて、ついゴクンと飲み込んでしまった。
「っぷは、な、なななっ……!?」
「アルコールもある意味ドラッグ扱いできるでしょ?」
やっと口が解放されたけど、何だかうまく言葉が出てこない。
いったい何考えてるんだ、メイコ姉は。
それよりも、何だか早速体が熱くなってきた。そういえば、空きっ腹にアルコールはとても『効く』らしい。
それを意識すると、体の熱がさらに上がっていく。
「頑張ってるレンに、おねーさんからロックなプレゼント」
トロンとした目をしたメイコ姉が、改めて僕の唇を奪ってきた。
強引に舌が口の中へ突っ込まれたので、何とか押し返そうとするけど、結果として舌が絡みあう。
うーん、これはかなりのディープキスだなぁとうっすら考えながら、せめて負けじとキスを続けた。
「ん……んぁ……っ……」
僕の舌がメイコ姉の舌と直接絡む感覚がとても興奮する。
粘膜と粘膜が絡み合うような、どんどん触覚が研ぎ澄まされていくような、そんな感じがする。
どんどん体中の力が抜けていく。
メイコ姉が、立ったままの僕をトンと押すと、不思議なくらいあっさりと僕の体はベッドの上に落ちた。
「ちょ、メイコ姉ぇ……っ!?」
「んふふ、いいからいいから……」
ギターが邪魔らしく、勝手にメイコ姉は僕の背中にギターを回す。
かと思ったら、今度は僕のズボンのジッパーを開け始めた。
な、何でっ!? 僕が混乱している間もメイコ姉は手を動かし続け、遂に僕のモノをご披露してしまった。
「ちょっ……何っ!?」
「う……ゎ……」
僕は当然抗議の声を上げるが、それを無視するように、メイコ姉は僕のおっ勃っているモノに視線を注いで来た。
死ぬほど恥ずかしいのに、メイコ姉は完全に無視。
ごくんと喉が鳴った音が僕まで聞こえて来た後、ゆっくりと舌が僕のモノへと伸びてくる。
「んっ、む……ん……はむ……っ……」
「ん……っ!? くぁ、っ……め、いこねぇ……っ!!」
薄く口紅でもひいているのか分からないけど、メイコ姉の艶やかなピンク色の唇が、僕のモノを咥えた。
当然、こんな包まれるような感覚は初めてで、ついつい情けない変な声が口から出てしまう。
正直言って、すぐにでも出してしまいそうだ。
「んっ……ふぁ、ふぁふぃふぇもふぃいふぉお?」
口に咥えたままで、メイコ姉が何か話して来た。
その時のはむはむとした甘噛みの感触で、僕の我慢の限界はあっさり訪れてしまった。
腰が抜けるくらい気持ちがいい射精を、メイコ姉の口の中で迎えるなんて。
おまけにメイコ姉は、僕が出した精子をこくこくと飲んでいるようだった。
「っは、ぁ……はぁ……くうっ……!! いくらメイコ姉でも……」
許さない、と続けようとした僕を、メイコ姉はベッドへ押し倒して来た。
うぐっ……ギターを背中にしたから何か変な風に背中に当たって痛い。
抗議の意を目で伝えようと視線をメイコ姉に移すと、
そこには下半身がすでに丸出しのメイコ姉が、膝立ちで僕の体の上に乗っかろうとしていた。
「うあっぁっ!! メイコ姉っ!?」
「いいから……黙ってなさい」
メイコ姉は僕のモノを軽く握ると、そのまま自分の股間を僕のモノへと近づけていった。
薄く毛が生えているその部分のちょっと下には、女性のアソコがあるんだろう。
それを想像しただけで、メイコ姉に握られたモノが少し硬くなったような気がした。
「……焦らさないで、入れて……っ!!」
うるうるになった目で、そんな事を言われてはたまらない。
おっぱいへの攻撃は止めて、もう一回挿入へ移った。
「く、ぅうっぅ……!!」
「ん、はあぁぁんっ……!!」
手をモノに添えれば、狙いさえ定まっていれば案外すんなりと入るもんなんだなぁ。
僕はメイコ姉と今日二回目の結合を果たした。
さぁ、今度は僕自身で動いて見せるんだ。
「ああっぁっ!! はあぁんんぅうぅっ!! く、レン……っ!!」
メイコ姉の骨盤の辺りを掴んで、僕はエロ知識を総動員してピストン運動を始めた。
確か……強弱とかも大事だったはず。
ガツガツと突いてみたり、ゆっくりと抜いてみたり。
「メイコ姉、っ……!! どう、かな……っ!!」
「う、んっぅっ!! いい、いいよ……っ」
本当にこれでいいのか分からないけど、少なくともメイコ姉の反応は悪くない。
そのままメイコ姉の体をゆっくり味わっていたかったけど、そうも行かなくなってきた。
本日二度目の射精がしたくてしたくて仕方なくなってきた。
「く、メイコ、ねぇ……っ! 早くしても、いいよね……っ!!」
「はぁ、あ……いいわよ……」
そうと決まれば、僕は腰の動きを早くした。
このままメイコ姉の中で出しても……いいのかな?
でも何も言ってこないし、そんな事を本当は考えたくないほどメイコ姉の中は気持ちいい。
「ああぁあっ、はあっぁあんっ!! くぁ、っぅううううっ!!」
メイコ姉の喘ぎ声が大きくなってきた。
おお、これは僕も一人前に女性を悦ばせることが出来ているという事なのだろうか。
「はあぁっっ……!! レン、っ!! わたし……もう、っ!!」
メイコ姉の中はまるで別の生き物のように動いて、僕に射精を促す。
二度目だけど、もう我慢の限界だ。
僕は最後のスパートを掛けて、メイコ姉にぶちまける準備を始める。
「くぅぅっ……メイコ姉、ぇっ……!! 出る、よっ!!」
「はあぁぁっ!! 来て、来なさい……っ!! あああぁぁあああっっ!!」
モノの先からビュルルッと発射する感覚がした。
遅れて、メイコ姉の体がビクンと震えたのが見えた。
僕は思わず目をつむり、メイコ姉の中に残らず精子を出しきろうとする。
「ふーっ……ふーっ……ぅ……」
「はぁあっっ……あはぁ……んぁ……」
「ふあぁっ、んううぅっっ!!」
「っああぁぁあぅぅっっ!?!?」
ぬるりと僕のモノがメイコ姉の股間に消えると、僕とメイコ姉はほぼ同時に声を上げた。
メイコ姉が上げた声は色っぽかったけど、僕の上げた声は何だか情けないような気がする。
初めての女の人の中は、なんとも言えない柔らかさと温かさとキツさが交じり合って、訳が分からなくなる。
「んっ、はっ、ああっっ、んんぅぅっっ!!」
メイコ姉は、僕の腹の上で腰をグリグリと押し付けて来る。
くぅ、気持ちいい。気持ちいいけど……何だか悔しくなってきた。
だって、僕が全然動けてない。全部メイコ姉が自分でやりたい放題なのだ。
「レン、っ……!!」
「はあぁっ、ああっ、め、いこ……姉?」
メイコ姉が、突然顔を近づけてきた。
その顔は、いつも見る凛々しい顔ではなく、目がトロンと蕩けた、何かをかきたてられる顔だった。
うわ、よく見たらよだれも少し垂れてる。
そんなに気持ちいいのかな?
「わたし、が……下に、なるわ……だから……」
「……………」
なんて、僕を見ながらメイコ姉が言ってきた。
僕は黙ったまま。
「もっと思いっきり……私を、いじって……っ!!」
「―――――っ!!」
メイコ姉が僕におねだりをしてきたのだ。
あのメイコ姉が。
VOCALOIDという特殊な家族関係などお構い無しに、ちゃんと『お姉さん』だったメイコ姉が。
その事実が、なぜか僕を興奮させた。
「んっ!? っあ、んうぅっっ……!!く、あああぁあっ……!!」
望みどおりにメイコ姉を体の上から振り切って、逆にメイコ姉をベッドに寝かせる。
一回抜けてしまったモノをもう一回アソコに入れようとしたとき、僕の目にある物が飛び込んできた。
はだけた上着から覗く、メイコ姉のおっぱい。
ミク姉やリンでは、まだまだ敵わないサイズの大きなおっぱい。
「ふぁ、ああっぁあっ……!!」
思わず僕は挿入を忘れて、そっちに手を伸ばした。
ふにふにと柔らかい感触のおっぱいの形を、僕自身の手で歪める。
すべすべのメイコ姉の肌が、蛍光灯の光も手伝ってですごく綺麗に写る。
「く、ふぅううっ……んあぁっ……!! ちょ……っ!!」
僕がおっぱいを歪める度、そして乳首に少し触れるたびに、メイコ姉は声を漏らす。
何だか気分がよくなってきた。
今度は赤ん坊のように吸い付いてやろうかと思ったら、メイコ姉が僕の頭を両手で押さえてきた。
僕は思わず息を荒くしながらも、満足するまでメイコ姉の中に出し切った。
メイコ姉は時折体をくねらせて艶っぽい声を上げながら、僕を受け入れる。
出し切って冷静になった僕は、汗だくになって息を整えているメイコ姉に質問を始めた。
「ねぇ、メイコ姉」
「はぁ、はぁ……どう、した……の……?」
「何で、今日はこんな風に誘ってきたの?」
「……それは」
メイコ姉は荒いままの息の間に、僕に説明をしてくれた。
―――――かいつまんで話すと、メイコ姉はチェリーハントがしたかったらしい。
何でも、僕が成長してしまうのが惜しかったんだとか。何だよそれ。
「それにしても、まだまだアンタも未熟ね。やっぱり」
「何だよ、さっきさんざん気持ちよがってたくせに」
「ん、あれ演技だけど」
な、なんだって―――――!?
くそっ、僕はメイコ姉にこけにされてたって言うのか。
まぁ冷静に考えて、童貞若造にそんなセンスがあるわけないか。
「……だから、ね」
メイコ姉はそんな僕の微妙な心境を知ってか知らずか、話を続ける。
僕の体の下で僕に手を伸ばし、誘って来た。
「二回戦、しない……?」
メイコ姉からリベンジのチャンスが与えられた。
今度こそと意気込んで、僕はメイコ姉の上に体を重ねた。
まぁ、二回戦も敵わなかったわけだけど。
―――――さて、晴れて童貞卒業してみると、何だか世界が変わったような気がする。
あの日、僕は本当にメイコ姉から大きなプレゼントを貰ったみたいだ。
今なら何でもできるんじゃないか?
とりあえずマスターに『ロックバンド組みたい』って提案したら、あのマスターは
「は? ばっかじゃねーの? それより見てくれよ。今度の新曲はこれをモチーフにハァハァ……」
と、胸に『れん』の名札をつけた旧型のスクール水着を見せながら言ってきた。
僕は驚くほど冷静にマスターを一発殴って、着替えの入ったドラムバッグとギターケースだけ担いで家を飛び出した。
そうですか、僕は馬鹿ですか。確かにマスターに従わないVOCALOIDなんて馬鹿かもしれない。
……でも、あのマスターにこき使われるくらいなら馬鹿でいいや。
で、数週間後。
「よーし、今日が初ライブだから、気合入れていくよ」
街の小さなライブハウスの奥にある控え室で、僕は円陣を組みながらそんな事を言っていた。
肩を組んでいる仲間は、
「練習でもうまく行っている。心配せずとも拙者たちはうまく出来る」
まずはギターのがくぽ君。
相変わらず黒いGa○ktモデルが映えるなぁ。
「君はじつに馬鹿だな、そんな事確認するまでも無い」
で、ベースのテトさん。
真っ黒ボディの小さなスタ○ンバーガーを、小さな胸からぶら下げている。
「ステキなRock Showにしまショウね!!」
最後にドラムのアン。
今からドラム叩くのにワンピースドレスでいいのだろうか?
「せーの」
「「「「お―――――っ!!」」」」
大きな掛け声と共に円陣を解いて、僕らは出番が回ってきたステージへと足を進める。
マスターから離れて、がくぽ君の家でお世話になりながら作ったバンドなんだ。
苦労が報われなきゃ、せっかくの僕の決意が無駄になる。
アンのドラムロールで曲が始まる。
がくぽ君のカッティングとテトさんのベースラインに支えられるような気分で、僕はステージの中央のマイクに口を近づける。
お客さんはそんなに多くない。まぁ新人バンド目当ての人なんてそんなにいないよね。
でも大事な一歩だし、当然気合全開で行かないといけない。
有名なイギリスのパンクナンバーの歌詞をちょっと弄って、僕はステージの上の七色の光の中から叫び始めた。
Breaking rocks in the hot sun 熱い太陽の下で 岩を砕く
I fought the geek and the geek won 俺はヲタクと闘ったが ヲタクが勝った
I needed shout 'cause I had none シャウトしたかった 全く出来なかったんだ
I fought the geek and the geek won 俺はヲタクと闘ったが ヲタクが勝った
I left my lord and it feels so good クソッタレマスターを捨てた 思い出すとひどく可笑しい
Guess my race is begin 俺の人生始まったな
He's the bad guy that I ever had 最高に嫌な男だったから
I fought the geek and the geek won 俺はヲタクと闘ったが ヲタクが勝った
I fought the geek and the…… 俺はヲタクと闘ったんだが……
以上です。ある方面から変な影響を受けた。
>>39と
>>40をミスったので申し訳ないですが組み替えて読んでください。
メンバーの人選とかキニシナイ!
読んでいただいてありがとうございます。
乙!GJ
中二病真っ盛りのレンがいい味出してるw
>>43 GJ!!
リアルタイムで見させてもらいました。
演技だと知らずに気持ち良くさせてやったぜ!とか思ってたレンが良かった。
>43
Fが弾けないですね、GJです!
>>31 おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!
メイコがいちいち可愛過ぎるよぉぉ!
GぅぅぅぅぅJおおおぶ!!!!
>>43 エロよりバンドマンな青春が素敵w
GJ!
>>31 このマスメイ可愛すぎ、GJ!
お通夜な食卓ふいた
>>24 今気きました
なんとゆう……
KAIKOにはついてないはずなのに
カイミク投下です。
我ながら書いてみて吃驚の甘甘ぶりだったので
苦手な方は逃げてください。
51 :
カイミク・9:2008/11/01(土) 16:24:31 ID:xNWQixCF
興奮を抑えきれないまま指を抜いて、呆然と自身の手を眺めた。
ミクが、僕の、指で。
―――不思議な気持ちでそれを眺めていたら
「う、う、ひぃっく、うぁ、ん、おに、ちゃ、酷い、よ…ひど、い
ミク、もうヤだって、言ったのに…おに、ちゃ、ミク、こんなの嫌、だったのにぃ…」
息も絶え絶えにそうミクが抗議する。
涙をぼろぼろと流して、両手で両目をぐしぐしと拭っている。
ああそんな風に拭ったら明日の朝きっと目がはれてしまうのに。
スカートはもう原型を留めてないほど乱れていて、膝はピッタリともう
閉じられているけれど、その奥はまだテラテラと光ってカイト自身を誘っている。
ミクのその様子が一瞬納まりかけた熱をジクリとまた煽る。
だけどミクはもうぐしゃぐしゃに泣いていて―――
それは正にカッとなって我を失った自分の所為であり―――
何をどういえば良いのか解らずに、カイトはただ謝った。
「ごめん―――」
「出てって…」
「でも、ミク」
「で、出て行って、よ!」
ミクそのその悲鳴のような拒絶の言葉に、胸が痛む。
だけどここで引いたらもう前のような関係には戻れない事は明白だったし
自身の気持ちが解ってしまった以上、前のような関係に戻る気もカイトには無かった。
「嫌だ。僕は出て行かない」
そのはっきりとした言葉に、ミクの泣き声がやんだ。
鼻を啜ったままのミクがカイトを驚いた目で見ている。
カイトは瞳を真っ直ぐに受け止めて、はっきりと一言一言、丁寧に言った。
「僕は出て行かないし、このことも後悔してない。少し無理やりだった事は謝るけど…
ミクが男としての僕を好きなら、僕の答えはたった一つしかないよ。
僕もミクが好きだ――――そして、男としてミクを抱きたい。」
52 :
カイミク・10:2008/11/01(土) 16:25:10 ID:xNWQixCF
カイトの言葉に、ミクは信じられないように目を見開いた。
そして直ぐに顔を痛そうに歪めて言った。
「嘘だよ……そんなの…嘘だよ…」
そういってまたボロボロと涙を流す。
「お兄ちゃん優しいから、ミクのあんな様子見たから、そう言ってるんだ…
だってお兄ちゃん今までミクの事一度でもそんな風に見たことあった?無いでしょ?
ミク子供じゃないもん、解るもん…そんな事くらいわかるもん…
酷いよお兄ちゃん… そんな嘘つくなんて、酷いよ…酷い…」
ミクはもうカイトを見ていなかった。
辛くて辛くて堪らないといった様に、目をきつく閉じてカイトを拒否していた。
「…ミク……」
カイトの声にミクはただ頭をふるふると振る。
「ミク」
呼びかけるカイトの声は悲しそうだった。
酷く悲しそうだった。今までに聴いた事がないくらい、悲しそうだった。
それはミクにも伝わっていたけれど、心がついていかなかった。
自慰を見られただけでも死にそうに恥かしかったのに、半無理やりにキスされて
その後も(一応ミクなりに)頑張って必死に抗議したのに聞き入れてもらえず
そのまま指でイかされたなんて心をレイプされたのと一緒だった。
あんなにお兄ちゃんの指でいけたら幸せなのかな?と考えていた夢みたいな気持ちは
もう何処にもなくて、ただただ、悲しい気持ちで胸がいっぱいだった。
「どうしたら許して貰える…?どうしたら、僕の気持ちをわかって貰える?」
だけど、カイトの泣きそうな声にミクの胸もひどく痛かった。
兄妹の関係は壊れてしまった。明日からどんな顔をすればいいのだろう。
何も無かったように笑う事なんてきっと出来やしない。
ミクは俯いたまま小さく唇を噛み、それを見つめたままカイトの情けない声が続ける。
「……僕はね…本当にミクの事は可愛いと思っていたんだ…。だけど妹のようなもので
家族のようなもので、そういう可愛いなんだと自分でもそう思って居た…。
ううん。今思えばそう思い込もうとしていたのかも知れないね…ミクは可愛いから
マスターにも、お隣のがくぽさんにも人気で…きっとそのうち彼氏が普通に
出来るんだろうと思ってたんだ…だけど…」
53 :
カイミク・11:2008/11/01(土) 16:25:59 ID:xNWQixCF
「……だけど…?」
思わず促したミクの言葉にカイトは小さく笑った。
「僕はいつも気付くのが遅いね…。ミクが僕を呼んでくれていたのを見てやっと気付いたんだ。
嬉しくて嬉しくて、溜まらなかったよ。その名がミクの大好きなマスターや
他の誰でもない、僕だった事―――」
ミクはただ俯いて静かにカイトの言葉を聴いていた。
「今なら、大声で言えるよ、ミクが好きだよ、ミクを抱きたい。ミクを―――他の誰にも渡したくない。」
あんなにさっきも泣いたのに、どうしてこんなに涙が零れるんだろう。
ミクは呆然と自分の目から落ちるそれを眺めている。
「…まだ信じてもらえない…?どうすれば…信じてもらえる…?ミク…好きだよ。ミク」
ゆっくりと伸ばしたカイトの手を、ミクは拒絶しなかった。
優しくミクの頬に触れ、そのまま涙を拭い、そっと顔を上げさせる。
「…酷い顔…」
カイトが笑うとミクはボロボロ泣いたままお兄ちゃんの所為だもんと口を尖らせた。
「そうだね。全部僕の所為だ。僕が悪い―――今日の事は全部、僕の所為にして良いよ…」
優しくミクの涙を唇で拭う。
「んっ…」
「ごめんね。いっぱい傷つけて、ごめんね、ミク」
それから可愛らしい瞼に、おでこに――――そっと、唇に。
小鳥が啄ばむような可愛いキスを。
何度も何度も繰り返して。
静かに瞳を開ければ、すごく近くで、潤んだミクの瞳とぶつかった。
「ミク」
「良い…よ、信じる…。お兄ちゃんの言葉信じる…」
「…ミク!」
一気にぱあああと明るくなったカイトの表情にやっとミクにも小さな笑顔が浮かんだ。
「えへへ、お兄ちゃん、大好き」
「僕もだよ、ミク!」
許された喜びにカイトはまたミクの唇にチュ!と勢い良く口付ける。
それを受けてミクは擽ったそうに笑った。
54 :
カイミク・12:2008/11/01(土) 16:27:19 ID:xNWQixCF
でもミクは直ぐに心配そうな顔になって、顔を真っ赤なままおずおずとカイトに告げた。
「で、でも……お兄ちゃん、ミ、ミクの体、で、興奮、する、の?」
可憐な声で、胸とかも小さいのにと少し悲しそうに続ける。
カイトは、そんな事を言うミクが可愛くて可愛くて仕方なかった。
「馬鹿だなあ。ミク。」
「むう、馬鹿じゃないもん」
「ミクじゃなきゃ、駄目なんだよ―――」
言いながらカイトはミクの唇をそっと覆って、今度は味わうようにゆっくりと舌をもぐりこませる。
「ん、ふぅ…んn」
今度はミク自身も頑張って、カイトの動きに舌を絡めてくる。
先ほどとは違って応えて来るミクの反応がただただカイトには嬉しかった。
幸せに満ちたまま優しく唇を開放すると、ミクがとろんとした瞳で見つめている。
カイトはとても切なそうに、けれどどこかとても幸せそうに笑顔を浮かべた。
「ミクの身体じゃなきゃ、ミクの声じゃなきゃ、僕はもう興奮なんてしないんだ。
例えば…そうだな、めーちゃんのあの豊満な胸が目の前にあっても
僕はミクの小さな胸を選ぶよ。きっとね。」
「絶対?」
「うん、絶対」
「ほんとにほんとに絶対?」
「うん、絶対
「ほんとのほんとのほんとに、おっきい胸よりもちいさいのが良い?」
「……うん。絶対……」
厳しい追及にうっかり本音がにじみ出ると、ミクが今お兄ちゃん躊躇したあああ!!と泣きそうな声を上げた。
「ちが!!躊躇なんてしてない!!小さい胸のがいいよ!!ミクの胸の方が全然可愛いよ!!」
「ううう〜〜〜やっぱりお兄ちゃんも巨乳好きなんだあああ」
「違うよ!僕はミクの胸が一番好きだよ!!」
…はた、と恥ずかしい事を言っている事に気付いてカイトがとても今更に赤面した。
言われたミクも自身の追求の所為だったのだけれど、余りにストレートな言葉に赤面した。
「…ええ、と。だから…その、そう言う事だよ!解った!?ミク!」
何がそう言う事なのか良く解らない。言ったカイト自身も良く解っていない。
ミクも真っ赤なまま返事をした。
「う、うん。解った…」
「…え…と」
「…………」
今まで散々恥ずかしい事を言ってはいるのだが、なんだが正気に意識が戻ってしまった。
「ぼ、ぼく、やっぱり今日はもう出て、くね…!そうだそれがいい、それがいい」
明後日の方を向いて真っ赤なままカイトは捲くし立てる様に告げた。
正直下半身はとっくに限界だったし、どうにか欲望を吐き出してしまいたかったのが
本音だったけど、またミクを傷つけてしまうようで怖かった。
自分の欲望を止められる自信がカイトには1oも残ってはいなかった。
「じゃ、じゃあみく、またあした!」
そう言いながらわたわたと情けないほどに慌ててベッドから降りようとするカイトの袖を
ミクの手がそっと掴んだ。
55 :
カイミク・13:2008/11/01(土) 16:27:52 ID:xNWQixCF
「い、行っちゃ、やだよ…。さっきは出て行かないって言った…のに。」
「で、でも、ミク」
ミクの顔は俯いていてカイトからは見えない。
袖を掴んでいるミクの手が小さく震えているのだけが認識できた。
「……続き、良い、…よ」
どれほどの勇気で言っているのだろう。
そう思うと、胸が痛くなるほど切なくなった。
声が震えるのが解る。
「本当に良いの…?ミク…」
「お兄ちゃんなら、良い、よ……」
「さっきみたいに優しく出来ないかも知れないよ…?」
ミクの震える手をそっと剥がして、両手で掴む。
それからカイト自身もまたベッドへと腰を降ろして、まっすぐにミクと向かい合った。
ミクは真っ直ぐにカイトに告げた。
「このままお兄ちゃんが行っちゃう方がイヤなの……
お兄ちゃんが本当にミクを好きなら―――今すぐここで抱いて」
ココロが、震えた。
泣き虫で、いつだって僕の後をくっついて歩いていた可愛い女の子。
いつのまにこんな強さを秘めていたのだろう。
ふわふわでにこにこで可愛らしいイメージはもう彼女にはなかった。
真っ直ぐな瞳に射抜かれたように、カイトは言葉を失った。
「……お兄ちゃん?」
でもすぐに不安そうなミクの声で、我に返った。
それから思わず自嘲気味に笑った。
「―――いつの間にか、ミクはこんなにも成長していたんだね…」
「?」
「なんでも、ないよ。……ほんとに、良いんだね」
ミクの瞳をじっと見つめた。
あまりにも澄んでいて、そこには迷いがなくて。
美しかった。
「うん。お兄ちゃんが、大好き」
「僕も―――好きだよ、ミク」
今日何度目の言葉だろう、カイトはミクに優しく口付けながらぼんやりと思う。
でも不思議と、何度言っても足りない位だった。
溢れる想いに、言葉がついていかない。
言葉だけじゃ、全てに足りない。
―――ああ。
だから人は―――。
身体を、繋げるのか。
カイトは無性に泣きそうになって、ミクの小さな胸に顔を埋めた。
続く。
終わりませんでした/(^o^)\
次の投下でエロエロでイチャイチャで終わりにしたいです
抜けるエロってどう書けば良いんだろうと考えながら消えます。
リン「暴君王女が恋するは、顔のよく似た召使♪
笑顔が素敵という噂、今宵お目にかかりましょうか♪」
レン「エエエエエエ」
リン「『ハハッ、変な顔」」
レン「ゴラア!」
>>56 GJ、ううっ貴重な癒し?カイトありがとぅ〜
続きまってるよう。
続きまってるよぅ
>>26 母乳MEIKOの続編きてたー!!
マジ抜いた…あんた最高だよ
「ふんふーん♪」
「どしたのミク姉おめかしして。どっか行くの?」
「あ、リンちゃん。ちょっとがくぽさんの家にお返事しに行くの」
「返事?何の?」
「ラブレターの」
「ラブレター!?もらってたの!?」
「うん、全裸で書いたラブレターの」
「おめで……はァ!!?」
「じゃ、行ってくるね!」
「待て待て待て待てミク姉!受け取るとき何とも思わなかったわけ!?」
「最初はどうかと思ったけどね、読んでいくうちにときめいちゃって」
「まず受け取るなよ」
「すごい熱意と愛を感じたの…」
「聞けよ」
「この愛に答えたいって心の底から思って、私もお返しにラブレター書いたのよ」
「……全裸で?」
「ううん」
「ああ…よかった、まともで」
「全裸に書いたの」
「ダメだこいつ早くなんとかしないと」
「ほら、ちゃんと書けてるでしょ」ちらっ
「ああ…うん…ちゃんと書けてるね…それ見せるの…?」
「やだリンちゃんたら、そんなこと言わせないでよう」
「なら書くなよ」
「ちなみにどこらへんまで書いてあるのかと言うと」
「聞いてねえよ」
「よし、これで私の愛も伝わるはず!行ってくるね、リンちゃん!」
「頑張ってね(棒」
「ねえレン、全裸で書いたラブレターってどう思」
「茄子があああああ茄子が迫ってくるよおおおおおお」
「もうやだこの家」
>>61 ワロタww
みんな可愛いしがくぽとミクアホだwww
>>61 VOCALOID2エンジン組に何があったんだ…w
>>61 ちょがくぽ、レンに何したw
自分の体に書くのって難しいよな
誰かに手伝ってもらわなかったのかな
耳なし芳一なミクですかwww
>>69 はちゅねさんに書いてもらったに一票
というかこのスレにははちゅね成分が足りない
…そうか…上から順に脱いで、みてもらって
最後の一言はパンツのなかってー仕様かwwwww
「…“初めて会った時から”…」
「やっ…声に出して読まないで下さい、恥ずかしいっ」
「よいではないか。…さて、次で最後の行だな」
「あ…こんな明るいとこじゃ」
「何を言う、暗くては読めぬではないか」
「そ…そうですけど」
「…仕方ない、それならば拙者もミク殿と対等になろう」
「えっ、それって」
「二人ならば恥ずかしくあるまい?」
「がくぽさん…」
「さあ、語り合おうではないか。全裸で」
「はい!全裸で」
「……なーんてやってんだろうな、今頃」
「なあリン、なんか頭が痛いんだけど、なんかした?」
「寝てる間にでもぶつけたんじゃないの?」
「そうかなぁ」
「……ねえ、レン」
「うん?」
「手紙プレイってどう?」
「は?」
「カイトー、油性ペン貸してくんない?」
「え、めーちゃんのもないの?俺のも見当たらなくて」
「おかしいわねぇ。名前が書けないじゃない」
「健全だね、めーちゃん」
「?何の話?」
>>72 > 名前が書けない
自分の持ち物には自分の名前を書きましょう、ですね。
KAITOのケツに「MEIKO」って書いてあるのか・・・
>>73 ミク達CVシリーズは腕にナンバリングが入っていて
CRVシリーズはどこに入ってるんだみたいな話題があったのを思い出した
>>74 けっこうみんなCRVシリーズはナンバリング好きな場所に描写するね
俺はMEIKOは胸か内腿の付け根あたりがいいな
KAITO?乳首でいいんじゃね
CRVって何の略だ?
製品番号でしたっけ?
CRV1 MEIKO
CRV2 KAITO
CRypton Vocaloid か、
Crypton Releaseed Vocaloid あたりの略じゃないでしょうかね?
エロいとこにナンバリングとか萌えるな
なんとなく首の後ろなイマゲ。
なんかの映画かドラマで首の後ろにバーコードっつーのがあったような気がする。
まぁ、別にナンバリングなくても構わんけど。
>>77 そっか、ありがとう
CRVって聞くとどうしてもパチンコが思い浮かぶ
hello!アタシはPRIMA。今日から新しい家にインストールされたの。
「初めましてー!」
「いらっしゃい。よろしくね」
そう言って迎えてくれた国産ボカロたち。私もすぐに馴染めそうでホッとしたわ。
自分のフォルダに戻って出番を待つ。今の曲が調教し終わったら次はアタシの曲の番らしいの。どんな曲を貰えるかワクワクしちゃう!
「…そういえば他のボカロたちはどんな曲を歌ってるのかしら」
ちょっと気になったから、PC内を検索することに。マスターの傾向が分かれば私も自主練しやすいしね…と、検索が終わったみたい。
ミク【スーパーオッパイタイム】
リン【たゆん!たゆん!】
MEIKO【タユタユフィーバー】
レン【のぼり棒】
がくぽ【裸で書いたラブレター】
KAITO【愛さえあればそれでいい】
…もうやだこの国。
タユタユがもうここにまでwwww
>>79 ダークエンジェルだね<首の後ろにバーコード
自分はなんでか心臓の上とか思っていた。
>>81 LEONがいたら「乳をもげ!」が持ち歌なんだろうなぁ。
そういえば5日はMEIKOの誕生日なんだな
MEIKOがいなきゃミクも生まれなかったかもしれないわけで…
いつも有難うございますMEIKOさん(下半身的な意味でも)
はじめは、マイクみたいな抽象的なパッケージだったらしいから
ちゃんとキャラにしたパッケージ作った人にも感謝!
MEIKOもKAITOも、パッケージの一枚絵からイメージ膨らませていったんだしね。
性格とかは声質、趣向は歌からだよな。
あらゆる視点からキャラクターが出来たんだな。
ねんどろいど見てKAITOってツリ目だったんだと初めて知った
あとよく見るとパッケージ絵の目は中心が黒くて怖いw
腐女子のおかげでいまやパッケ絵完全無視だもんなw
SDからシリアスまでいろいろあってよい。
MEIKOのお色気絵がもっと増えるとうれしいけど。
メイコとかミクは結構あるんだよ
問題はリンのエロリ画像が以外と少ないことだよ
MEIKOねんどろ出るかなあ
テレビでもグッズでもハブだったから心配だ
もし出たらさんざんかわいがるのに
やっぱり5人揃えたいよね。
がくぽも来いやw
KAITOが出るんだからMEIKOも出るんじゃないかな。
やはり小道具はマイクスタンドとカップ酒がつくんだろうか?
MEIKOは衣装の正面図の公式設定がないからな…
今からでも決めてくれればいいのに。
そろそろ雑談しすぎ
MEIKO誕生日おめでとう
MEIKO誕生日おめでとう!
めーちゃんおめでとう!!
めーちゃん誕生日おめでとー
最近投下続きだったから今暇だな
103 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:30:17 ID:A/odateJ
メイコ誕生日おめでとうということでカイメイ投下させて
頂きます。長いし、女マスターが出張ってくるし、少女漫画的
という三重苦ですがよろしければどうぞ。
パソコンに向かっているマスターに声をかける。
丁度2時の時報が鳴り響いていて、マスターは何だと眼鏡を外した。
「めーちゃんの誕生日の事なんですが」
「ああ、聖誕祭も活発になってきているね、私もめーこのために
曲を用意しているよ」
「そうなんですか?あの、それで、俺なんですけど……」
ちょっと言葉が上手く出てこない。
マスターに金をせびっているようなわけでもあるし、
俺もめーちゃんにプレゼントを用意したいんだけれど自分で管理しているお金なんて無いし。
「こうパーティ的なものを開いたりした方がいいのかなとか、
思っているんですけど、それも準備とかありますし」
「カイトのプレゼントはこれ」
そう言ってマスターは一枚の紙を差し出してきた。
見ると有名ホテルの名前とレストランの様な名前、マスターの名前が書いてあった。
「何ですか、これ?」
「察し悪いなぁ、スイートの部屋を取ったんだよ。
誕生日はめーこと楽しんで来なさい」
「え!?良いんですか!?」
俺がびっくりしたような声を上げるとマスターははぁと溜息を付いた。
少しじっと俺を見つめてくる。
その後にパソコンの横に重ねてある紙の束から付箋の付いたものを取り出し、
これを絶対読んでおいてと言って渡して来た。
まずその一番上の紙に彼女を満足させるスローセックスと書いてあって噴出す。
「なっ、何ですかこれ!!」
「私はめーこに誕生日プレゼントを楽しんでもらいたいだけだけど。
色々ネットで調べたの、それで参考になりそうなのプリントアウトした」
「あの!めーちゃん、こう、あんまりこういうの好きじゃないと思うんです」
だって絶対エッチは夜で部屋を暗くしてだし、
アブノーマルなプレイとか好まないし、結構淡白なのを好むんだ。
顔がきっと真っ赤になっていることを気にしながら、
マスターの計らいに申し訳ないが答えられないことを訴える。
にしても、マスターだって彼氏が出来た事無いくせにこんな事を
言ってきてもあんまり説得力が無いと思うのは失礼だろうか。
「カイトさぁ、エッチにどれくらい時間かけるの」
「えぇ!?そんな事……」
「言いなさい」
「はい、えと、20分くらいです」
マスターが無言になる。
いや、だってそうなんだよ、めーちゃんは嫌とか否定形の言葉ばっか言って、
すぐ入れてよ馬鹿って言ってきたりして、それで入れたら入れたでもう出していいよ
とか言ってきてまぁ言う通りにさせてもらっている。
「カイトさん、ラブホのご休憩は何故2時間単位なのでしょう」
104 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:30:46 ID:A/odateJ
「お風呂とかお話とかするとそれくらいが妥当かなと、あ!2回したりとか!」
「このバカイト!!」
マスターは少し弱く俺を叩いた。
頭を抱えている。何でだろうと首を傾げる。
「もうめーこ可哀想……」
「何でですかー!」
マスターは大きく息を吸って、カイト死なないでねと言って言葉を続けた。
「いい?めーことこの前飲んだ時に私いったこと無いし不感症なのかもしれない
って言ってたの!それで調べたの色々、そしたら体質とかあるのかもしれないけど、
私が聞いたカイトとめーこのエッチって酷いよ。
めーこは恥ずかしがり屋で否定とかばっかするかもしれないけどね、
ちゃんと前戯してあげないとよっぽどの子じゃないといくわけないでしょ!
女の子は恥ずかしいから否定するに決まってんでしょ、エッチって思われたくないし、
めーこは絶対普通の子より酷いんだから、そういうの!強引でもいいから続けなさい!
何言われた通りに出したりしてんの!オナニーか!」
「………その調べた中に男性はデリケートだから言葉に気をつけろって
書いてなかったですか?」
「あったけど知らない」
もの凄い攻撃を受けて俺は立ち直れるかどうか不安になる。
不能とかになったらどうしようと思いながら、マスターを見る。
マスターははぁはぁ息を切らしながら、顔を赤くしている。
「私だって恥ずかしいんだからね、このバカイト!」
こういう事を指摘するのはマスターにとっては恥ずかしいんだと思って、本当にへこむ。
俺ってそんな下手糞な感じなのかと衝撃が酷い。
「でも……俺の方がめーちゃんと長いし、めーちゃんの性格とかわかってるつもりです」
「私だって同じ女としてわかってるつもりだけど!」
マスターはじっと俺を見て、一生懸命なのがわかる。
多分マスターもめーちゃんの誕生日を良いものにしようと、
俺に反感買うのをわかって言葉を続けているんだ。
きっとこのままだとめーちゃんは不満を感じたまま何も言わなかっただろうし。
「ご指摘、感謝します」
「うん。ね、カイト、私はカイトが下手とかそういう意味で言ってるんじゃないよ。
めーこはね、天邪鬼なの、めーこの嫌は良いなの、ダメはもっとなの。
あんたそれをわかってあげてって話なの」
「………わかりました」
ちょっとショックで立ち直れるかわからないけれど、
ある意味これは、凄い事を教えてもらったのかもしれない。
今までめーちゃんに嫌われるのが怖いというか、めーちゃんの意思は尊重しないとと
思っていたから言われるがままに実行していたけれど、それが裏目に出ていたみたいだ。
確かにマスターの言った通りめーちゃんはいったことが無い。
前戯とかももっとしたいし、いちゃいちゃしたいんだけど、
めーちゃんがすぐ入れてって言うから言われるがままにしている。
それって女の子にとっては照れ隠しで望んでいることじゃないのかと事実にびっくりする。
105 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:31:20 ID:A/odateJ
だってちゃんと濡れていて、入る準備は出来ているし。
その認識も改めないといけないのかもしれない、十分に濡れて解れていれば入れて良い
って思う事自体間違いなのかもしれない。
一緒にいけないんだったら入れる前にいかせるくらいしないといけないのかもしれない。
そう思って溜息を付く。
マスターにもらった紙の束をめくりながら、今まで避けてきた知識的な部分が
メモリーに吸収されていく。
ホテルのスイートやレストランの予約をしてくれたんだと
マスターの計らいに感謝しながら色々予定を考える。
とりあえず、めーちゃんの嫌が良いでダメはもっとなんだというマスターの言葉を
噛み締めて、めーちゃんに誕生日の予定を話した。
めーちゃんは俺じゃなくてすぐにマスターにお礼を言いに行っていたけど。
マスターはめーこの聖誕祭のために歌を作ろうねと
お礼に言いに来ためーちゃんとすぐレコーディングに取り掛かっていた。
多分、これもマスターの計らい。
俺と誕生日まであんまり近づけないようにして知らない所で準備しておきなさい
って事なんだと、それくらいは想像がつく。
俺がエスコートとかしないといけないんだって思って、
テーブルマナーとか色々書いてある紙の束をメモリーにインプットしていく。
これってマスターがして欲しいことなのかなとちょっと頭を掠めて、
いつかマスターに彼氏が出来たら俺もその人に教えてあげようと誓う。
誕生日前日には曲が完成して、俺にもお披露目してくれた。
大人目な、気だるげな雰囲気の曲で、めーちゃんの声に良く似合っていた。
マスターはめーちゃんに聖誕祭でいっぱい曲出てきているからボカランはきっと
無理だと思うけれど、お祝いになった?と尋ねている。
「はい!ありがとうございますっ!!」
めーちゃんが少し涙を浮かべてマスターに抱きついている。
マスターがよしよしとめーちゃんを撫でて、
じゃあドレスとスーツに着替えようかと言った。
「え?」
「レストランの予約とホテル今日だよ」
「え!?今日前日ですけど!?」
俺の発言にマスターは何聞いていたのというような顔をしてくる。
めーちゃんは俺にマスターに見えないように肘鉄を入れて、お願いしますと笑った。
「マスター、明日は一緒に飲んでくださいね」
「うん、じゃあ楽しんで来て」
その言葉と同時くらいにパソコンを操作して、俺らの設定を変える。
黒いドレス姿のめーちゃんと、ホストみたいなスーツを着た俺が出来上がる。
何か刺激的だ、黒いドレスは後ろがぱっくりと開いていて、めーちゃんは髪が短いから
背中が丸見えで、胸元は開いていないんだけれど横から胸が少し見える。
パールも胸元にかかる感じで、アクセントになっている。
膝元までくらいまでのふわふわした素材は歩くたびに揺れて、可愛らしい。
シンプルなデザインのドレスに黒のレースの手袋をしていて、
106 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:31:50 ID:A/odateJ
ドレスも手袋もバッグも黒いのにピンヒールの靴だけ赤いのがめーちゃんの色を
損なっていない気がする。
「流石めーこ、私の思った通り似合うわ」
「ありがとうございますマスター!」
「あ、カイトも似合うから」
「何ですかその取って付けたような……」
「タクシー来てるはずだから行ってらっしゃい」
俺の発言はほぼ無視で、マスターはめーちゃんと話している。
最後にめーちゃんに見えないように何かの時のためのお金と
頑張ってという言葉をくれたけれど。
マスターはめーちゃんにコートを渡すと行ってらっしゃいと微笑んだ。
タクシーに乗ると、めーちゃんがフレンチって楽しみと笑った。
そうだねと笑い返してめーちゃんの手を握って、着いたら腕組んでねと言うと、
めーちゃんは少し赤くなってマナーだものねと目を反らした。
とりあえずめーちゃんの行動は照れ隠しなんだっていう事を脳内で繰り返す。
タクシーがホテルに着いて、フロントでマスターの名前を言うと
すぐに手配してもらえて、カードを貰うと同時にレストランに案内された。
俺はホテルに入ったのが初めてだけれど、ホテルって凄い綺麗なんだなと思う。
マスターの家は大きいけれどマスターの部屋が薄暗い感じで、
ホテルは同じ様な大きさだけれど清潔感と明るさに包まれている。
案内されたレストランは落ち着いた雰囲気で、
お客さんも皆小奇麗な格好をしている。
入り口でコートを脱いだめーちゃんに皆の視線が注ぐ。
何かこういうのって俺凄い誇らしいなって思う。
綺麗な彼女で羨ましいだろって。
窓際の席に案内されて、支配人みたいな50代くらいの人に挨拶をされる。
マスターの名前と共にお世話になっていますと言われ、
マスターはずっと引きこもっているからご両親が利用しているのかなと思う。
こんなホテルに泊まるくらいなら家に帰ってきてくれればいいのにと
思うけれど、お忙しいのかなと考えを改める。
お飲み物は如何致しましょうと聞かれて、ワインで何か良い物ありますかと
尋ねる。わからない時は相手に聞けって書いてあったから。
ソムリエの人が来て、今日のコースでしたら、と教えてくれる。
「じゃあ、それをお願いします」
一生懸命平静を装ってソムリエの人に頼む。
向かいに座っているめーちゃんは少し驚いたような顔をしていて、
ソムリエの人が去っていくと、何であんた慣れているのと尋ねてきた。
「一応調べましたから」
「そう、ああ、マスターが教えてくれたんでしょ」
その通りですと素直に認める。
まぁいつもめーちゃんと一緒に居て、こんな所来た事無いんだから、
情報元なんてすぐ割れるってものだ。
食前酒で乾杯をして、ゆったりと食事をした。
107 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:32:22 ID:A/odateJ
俺は勉強したら上手くいっているんだけれど、めーちゃんは何も知らない
はずなのに綺麗に食事を続けている。
そっちの方が疑問だって尋ねると、え、常識でしょと返事が来た。
どうやら最低限の知識でさらりとこの姿が保てているみたいだ。
そう思うと、色々知識を詰め込んできた俺の立場ってとへこむが、
知識が多いのに悪い事なんて無いと思って持ち直す。
だって今日はめーちゃんのために色々用意して来たんだから。
デザートまで食べ終わると結構お腹がいっぱいになって、凄く満足だ。
よくマスターが親とホテルでご飯に誘われてるけど面倒だから嫌だと
言っているのを聞いていたけど、
こんなに美味しい物食べれるなら行けばいいのにと思う。
まぁマスターはあんまり食に興味が無いみたいだし、
庶民的な味を好むから嫌なのかもなとも思うけれど。
一息ついて、めーちゃんに出ようかと声をかけて席を立つ。
席を引いてもらってありがとうと言うめーちゃんは俺なんかより全然
このレストランの雰囲気に似合っている。
ぎゅっと腕を組まれて、レストランを出る。
「少し赤くない?」
「うん、ワイン美味しくて結構飲んじゃった」
うふふとめーちゃんは笑う。
コートが肩にかかっているだけで腕に胸が当たって気持ちいい。
それから美味しかったねとか話をしながら部屋に上がる。
カードを入れて開けた部屋は凄く広くて、シャンパンが用意されていた。
何部屋もあって、俺の部屋とめーちゃんの部屋を合わせたくらいの広さだ。
ベッドも凄く大きい。
「凄い!凄いね!夜景が綺麗だよ!凄く嬉しい!」
めーちゃんは普段見せないようなはしゃぎ様で、
ぴょこぴょこと部屋と部屋を行き来している。
せっかくシャンパンがあるんだからとめーちゃんを誘うと、
何かスイートにシャンパンってちょっと古臭いねと笑う。
俺は上着を脱いでハンガーにかける。
ソファーに座ってシャンパンを飲むめーちゃんが可愛いから、
後ろからぎゅっと抱き締める。
剥き出しの背中がすべすべしていて気持ちいい。
「何?飲みにくいじゃないのよー」
「えっと、背中寒そうと思って」
こんな大きな部屋なのにソファーの上で密着しているなんて、
何かスイートの無駄使いだなとか思いながらぎゅってする。
そういえば、と思って前々から疑問な事を口にする。
「めーちゃんてさ、シリアルナンバーどこにあるの?」
「んーさぁねぇ?」
いつもこうやってはぐらかされてばかりだ。
ぶっちゃけるとシリアルナンバーの所って結構敏感なんだ、
108 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:34:06 ID:A/odateJ
確実な性感帯とまではいかないかもしれないけれど、
そこそこ感じる部分だと思うんだ、出来れば教えてもらいたいし。
髪や首筋にキスをするとめーちゃんはやだって言って肘で押し返してきた。
「もっ、何なの、ベッドまで待ってよ」
耳が赤くなっている。
もう我慢出来なくなってきた、だって今日の格好とか凄く萌えるし。
ね?壊れていい?と耳元で囁くと、
ひょいとめーちゃんの持っていたグラスを取り上げた。
一応壊れる宣言はしておいたから何してもいいやって気持ちになる。
マスターの名言、めーちゃんの嫌は良いでダメはもっとなんだを信じて、
抱き上げてベッドに運ぶ。未だ嫌とかダメが出てきてないけど。
「え、ちょっと!!壊れてってどういう…」
「ベッドまでは待ってあげる」
にっこり笑って余裕ぶってベッドの上に降ろす。
掛け布団の上に押し倒されためーちゃんは俺を上目遣いで見つめる。
ベッドルームは入る時に電気をつけたけど、間接照明なのか少し薄暗い。
でも十分にお互いが確認出来る程度だから、急に普通の明るさの下で
やるよりは抵抗が少ないかなと思ってめーちゃんに口付ける。
「んっ、ね、まだ、」
肩を押し返してお風呂入ってないからと抵抗されるけれど、
別にいいよと返してキスを続ける。
急にぱしんと頬を叩かれた、本気で抵抗してくる時はめーちゃんは結構暴力的だ。
痛いなと思ってその手首を押さえて痛いよと呟く。
「待ってって、お風呂入りたいし電気ちゃんと消してよ、こんなの嫌」
「うん、わかった」
はい、良いんですねって笑って手首を掴んだまま首筋に口を移す。
めーちゃんは何笑ってんのって少し怒ったけれど、
耳の裏と顎のラインを舐めると喘ぎで声が震える。
「パールは舐めたりしたら危険だから外そうね」
首の裏に手を回してネックレスの止め具とドレスのボタンを外す。
やだ、とめーちゃんは自由の聞く左手で前を隠すけれど、
柔らかく制止して胸を露にする。
ドレスにパッドが付いていたみたいで、布一枚脱がすだけでおっぱいが見える。
「嫌!カイトっ!見ないでっ!」
薄暗い中でもちゃんと白い肌が浮かび上がって、凄い綺麗な胸が出てくる。
今までは感触とかしかわからなかったけれど、
白くて、乳首が濃い目のピンク色で、少し立ち上がっている。
何か感動するなと思って、乳首に口を付ける。
「やだって!!馬鹿!!明るいの嫌!」
何か凄い抵抗されて、本当に俺のやってる事は大丈夫なのかなと思ってしまう。
めーちゃんは真っ赤な顔でばたばたと抵抗しているし、
これは誕生日プレゼントだってことを考えるといいのかなと疑念が出てくる。
でも震えているめーちゃんは凄く可愛い。
109 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:35:34 ID:A/odateJ
しかも何となくさっきから腰が動いている気がする。
落ち着いてマスターが渡してくれた知識を思い出す。
えっと、抵抗は照れ隠しで、ちゃんと可愛いとか言ってあげて、
偶には強引なのも良くて、理性はある程度保つ。
今まさに危なくなっているんだけど、ちゃんとめーちゃんをいかせるまでは
突っ込まないって心に決めている。
欲しがりません勝つまではってやつだ。
「凄い綺麗だよ、めーちゃん大好き」
恥ずかしいけど、めーちゃんだって恥ずかしいんだろうから我慢。
我慢って程でもないか、本心なんだから。
そう言って目を合わせて笑うと、卑怯と呟いて目を反らされた。
胸とかだけじゃなくて色んな所を舐める。
そういえばいつも首とか胸とか本当にお決まりだったよなと反省する。
「んやぁ、何、あっ!だめ……」
「ん?もしかして背中弱いの?」
つぅっと指を這わしながら背骨のラインを舐めるとぴくぴくと震えてくる。
凄いこれは面白い。
今までずっと一番近くに居てわかりあってるって思ってためーちゃんの
知らない所とか新たな発見が次々と出来ているんだ。
背骨の辺りが凄い弱いし、抵抗もちょっと無視して強引に進めたら
あっさりと許可してくれるし。
まだまだ知らない性感帯とかあるんだろうなと思って色々舐めてみる。
「やだ、どしたのぉ、ねっ!」
いつもと違う俺にめーちゃんは涙目で訴えてくる。
また背骨のラインを舐めようと思って一番上の所から舐めてみようかと
思って首にかかっている髪の毛を手で上げる。
「あ…」
「あっ!ダメ!!」
左側の生え際にシリアルナンバーがあった。
今まで結構近くまで舐めてたのに気付かなかったんだと、
凄く嬉しくなってちゅぅっと吸う。
「ひゃぁっ、ああっ」
めーちゃんが仰け反って、肩が震えて縮こまる。
俺もシリアルナンバーの敏感さはわかっているつもりだけど、
この反応は俺より敏感なんだと笑う。
ふふっと出した吐息にも反応してめーちゃんは震える。
「ねぇ、本当に性感帯だったりする?」
「違ぅっ、あんた、だって、敏感でしょ、そこはぁ」
はあはあと吐息混じりの声に、もう一度シリアルナンバーの所に
ふぅっと息を吹きかけてみる。
それにもまたぴくんとめーちゃんは反応する。
ここだったのかという嬉しさと、ここだとしたら反応している
めーちゃんの顔って見えないんだなという残念さもある。
110 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:37:39 ID:A/odateJ
今まさに顔は枕に埋められて見えないし、声と身体の反応しかわからない。
思うと、今まで正常位ばかりだったというか、
前から攻めてばかりだったけれど、めーちゃんの性感帯って背中とか
裏の所だったんだと、今までごめんねと耳元で囁く。
「何がっ、ね、もぉ、私っ!」
少し身体を起こしてめーちゃんが振り返ってくる。
涙目で、頬を染めて俺を見つめるめーちゃんの姿は扇情的で、
その顔だけでやばいんだけど、ここで本能に飲まれては元も子もない。
とりあえずめーちゃんの欲求には気付かない振りをして、下を脱がす。
ドレスを取り払うと、手袋と黒の紐パンと靴だけを着けた姿になって、
何か服着てないのに装飾品だけ着けてるのってエロいなと思う。
パンツに手を這わすと、もう下着の意味をなさないぐらいに濡れていた。
片方の紐を外して直に触れると、いつもより凄く熱い。
「やぁ!」
「凄いね、陰毛とかぐしょぐしょだし、そんなに感じちゃった?」
笑いながら声をかけると、知らないと返事が来る。
でもちゃんと愛撫すると反応してくれているのが嬉しくて、
つぷと音を立てて指を侵入させる。
内壁がぐっと迫ってきて、いつもも締まっては来るけれども、
今日は搾り取るかのように指を締め付けてくる。
どこが良いのかなと思って色々動かしてみると、更に締め上げてきたり、
奥の上の方がざらざらしているという事がわかったりした。
指を動かしながらも太ももや膝を舐めると、声が上がる。
「あっ、カイトぉ、はぁ」
Gスポットとか言われる辺りを押したりしてみると、それなりに良い反応が来る。
でもさっきの背中とかシリアルナンバーくらいに劇的じゃないなと思って、
掻き回してみたけれどそんなにでもない。
今まで適当に掻き回すだけで突っ込んで来たんだから掻き回すだけじゃだめかと、
指を前後に出し入れるように動かしてみる。
上の本当に入り口辺りを引っ掻くように出し入れるとめーちゃんがびくんと
震えて、仰け反った挙句に息を呑んだ。
「あ、ここ?」
めーちゃんは涙目で口に手を当ててぶんぶん首を振るけれど、
ここなんだと確信して、そこを重点的に触る。
「ああっ、やだぁ、何か変っ!ダメ!」
お腹の辺りがびくびくと震えて、指がぎゅっと締め付けられる。
いくのかなと思って、身体をめーちゃんの横に寄せて、
大丈夫大丈夫と寄り添って入れてない方の手で肩を抱く。
初めていくのって不安だし、拒否したい気持ちもあるって見たから。
確かに初めて射精した時はびっくりだったもんな。
俺の場合は俺ってそんな機能あるのって意味でもあったけど。
指の速度を速めて、追い詰める。
「んぁっっっ!」
111 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:38:58 ID:A/odateJ
俺の腕の中でめーちゃんが仰け反って、指を何度も締め付ける。
何だこれと初めての感覚にこっちもびっくりするけれど、いったんだと思って、
速度を弱めて、触れるか触れないか程度に弱く触る。
いった瞬間にゆるめてあげないと、初めてってきついだろうから。
めーちゃんはぼろぼろと涙を流して虚ろな目で俺を見つめてくる。
口が半開きで色っぽい。
「大丈夫?」
勝利宣言したいくらいだったけど、流石にそんな事言ったら切れられるだろうなと
気持ちを抑えて髪を撫でる。
良い子良い子と頭を撫でてあげると、うんと頷かれた。素直でとてもよろしい。
そろそろ落ち着いたかなと思って、俺も服を脱いで、挿入する準備をする。
ぐったりしているめーちゃんの靴と手袋も脱がしてあげる。
だってやってる途中にピンヒールで蹴られたりしたら怖いし、俺そういう嗜好は無いし。
入れるねと言って足を持って中に押し入る。
押し入るって表現は相応しく無いかもしれない、受け入れられたという感じだ、
ふわっと入り口が蕩けて入れてもらえた感じ。
それなのに中の締め付けが凄くて、何だこれと思って我慢しろと自分に言い聞かせる。
自分がいくのが絶対に早いと予測出来るからめーちゃんの足を肩に乗せる。
ぐんと奥まで入りきって、また中が締まる。ちょっとミスだったかと思いながらも、
最奥に届くように腰を動かす。
「ああっ、あっ、はぁっ!!」
「痛くない?」
いつもあんまり奥まで打ち込むと辛そうな顔していたから、
後背位とか今みたいな体位とか出来なかったんだよな。
俺の言葉にめーちゃんがぎゅっと抱きついてくる。
足を上げているからあんまり抱き寄せれないんだけど、もう一度ぐっと中に進む。
「うんっ、あぅ、もっとぉ、もっとしてっ」
すみませんマスター、もう我慢出来ません。
一生懸命理性で抑えていたものが撃沈した。
壊れるとは言ったけれどそれは色々してあげるための口実であったつもりだったが、
本当に壊れるなと、腰を動かす速度を速めて奥まで打ち付ける。
ぐちゃぐちゃと卑猥な音が響いて、めーちゃんの声と混じって耳が侵食されそうだ。
「うわ、めーちゃん力抜、いてって……」
「っ違っ、あんっ、あっ、カイっト、はあああっっ!!」
めーちゃんが再び仰け反って、何度も中が伸縮していったのと同時に、
俺も中に射精する。
何とか今度は一緒にいくことが出来てセーフだと思う。
「めーちゃん大丈夫?」
引き抜いてから、隣に横たわってめーちゃんの肩に触れる。
ちょっと触っただけなのにびくっと震えられて、
荒い呼吸と一緒に触らないでと言われた。
「え、何で?」
「……感じ過ぎてだるいから、あんた、だって、いった後触れるの嫌でしょ…」
112 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:40:05 ID:A/odateJ
「そっかー」
にやにやしながらずり落ちてしまっている掛け布団を被る。
ベッドの横にある時計を見ると0時を少し過ぎていた。
「めーちゃんお誕生日おめでとう!あ、もしかして一緒にいった時に0時だったの
かもしれないね」
「五月蝿いバカっ!!」
おめでとうって祝福したのに馬鹿と罵倒された。
ごろんと反対側まで向かれて、ちょっと切ないけど、今のめーちゃんが凄い可愛いから
全然ダメージにはならないなと思って、はいめーちゃん後戯後戯と言って背中を撫でる。
めーちゃんはうーと言いながら大人しくなされるがままになっている。
悪戯したくなってきて、背中を撫でながらシリアルナンバーの所をべろって舐める。
「うひゃぁ!!」
大きな声がと共にめーちゃんがびくんと震える。
「んーびっくりした?」
笑いながら話かけたのに反応が無い。
無視されているのかと思ったけど何度呼んでも返事が無い。
え?とちょっと固まってめーちゃんを振り向かせる。
その顔を見て何度かぱちぱちと頬を叩いてからすぐに電話を取った。
「マスター!!!めーちゃん意識飛ばしちゃったんですけど!!
俺一体どーすればっ!!!」
「………お前何で中間ってものが無いのさ…」
以上です。
長々と失礼しました。
読んで下さってありがとうございました。
超GJ!ひきこもりマスターもGJ!
MEIKO誕生日おめ
おおぅ、これが<KAITOの本気>って奴かっ
めーちゃんお誕生日おめでとー!!
おー凄い! GJ!GJ!GJ!
MEIKOもKAITOも、マスターもみんないいなあ
MEIKO誕生日オメ
おおMEIKO誕生日SSか!GJ!
ツンデレかわいいよツンデレ誕生日おめでとう!
いい話だった!!
心からMEIKO誕生日おめ!!
背景描写が細かくてGJ!
ツンデレ敏感なMEIKO誕生日おめっとさん!
エロパロ的エロではなかったけどリアルでGJです!
メイコが普通の女の子っぽくて良かったwマスターも良くぞ言ってやった!
そして誕生日おめ!!
しかし、この後カイトはサポートセンターまでメイコを運ぶ羽目になったのか・・・?
それを考えると少し笑える。
>>112 カイメイGJ!可愛い話だった。
ところで、カイトのシリアルナンバーは腹?背中?
GJ!!
カイトのシリアルナンバーの場所は、
>>112基準だと個人的には左肩から胸周辺希望。
その辺りだとメイコと正面から抱擁した状態で互いのシリアルにキスできそうだし。
>122
おまっ、エロいなwww
>>122 キスでシリアルナンバーが触れ合っただけで軽く達せるわけですね。
前スレのがくリンの人は何処行かれたー!
誕生日に気をきかせて年長を旅行に送り出し
未成年だけの留守宅に保護者役を頼まれた(綺麗な)がくぽ
そこに長姉たちの乗った飛行機が墜落して不明の報が入る
こうして未成年の少年少女と青年との奇妙な同居生活が始まった
という妄想をしてみた
>>127 心臓痛くなる上にがくぽがおかんになりそうだな
>>122 キスだけでイけるって現実ほぼありえないことだからロマンを感じるw
その発想はなかったわスゴイ
>>127 飛行機墜落
↓
無人島に不時着
無人島でたくましく生きるMEIKOとアイス欠乏症で使いものにならないKAITOを
妄想した
がくぽがおかんとか割烹着想像したら似合いすぎてwww
がくぽには割烹着とハタキとちゃぶ台の昭和初期な家が似合うと思うw
イケメンが所帯じみてるの可愛いなw
みくぽでもりんぽでも可
ラーメン屋かなんかを営む昔かたぎの頑固オヤジながくぽと
可愛くて働き者の割烹着の妻ミクもいい。
売れない小説家とかでもいいかもしれず。
割烹着ミク…かわええ
――この先ポイント通過のため、電車が揺れます。ご注意くだs
「ひゃあっ!?」
俺の目の前で前に後ろにとよろけるミク。
「あぅーずっと立ちっぱ疲れるよー><」
「まぁこんな超満員電車じゃ仕方ないよ、乗り換えまであと25分の辛抱だ」
「長いよー座りたいよーマスター即席椅子になってー><」
「あーわかった。次の駅でグリーン車に移ろう。座るのは無理かもだけど、まぁこのぎゅうぎゅう詰めよりはマシだろ」
「わぁい♪それまでならミクがんばるー!」
「まぁ、頑張るのは分かったが……ミク」
「んー?」
「なんで乗ってからずっとでウマウマしてるん?」
「痴漢と間違われない対策だよー。両手を頭に付けてネコミミの運動ー♪にゃおーんっ!」
「……突っ込みどころ満載だがとりあえず一つだけ。腰はもう振らなくておk」
俺がそう言いつつ顎を向けた先には背を裾絞りドアに、腹をミクの尻にサンドイッチされ顔を真っ赤にしたレン君がいた。
>>133 リアルな濡れ場を書くために実践ですねわかります
お手伝いさんな古風メイドミクが頭にこびりついて離れないじゃないか
「いつも苦労をかけるな…」
「いいんです。私はあなたの書くものが好きですから」
とか言いながら薄暗い、しかし温かな食卓を囲んでいるがくミクとかいいじゃないか
ミク「でもいくらあたしが魅力的だからっていっても悪いことしちゃだめよ−」
がく「げ…下品な女だ……でかい声で…」
急かすようであれなんだが作品保管庫に収納する前に前スレ落ちちゃった…?
倉庫の人にお願いしてくればいい
前スレで「近いうちに」と言いつつ随分日がたってしまったけど投下
がくリンでロリンでエロあり
またリンを泣かしてしもた
------------------------------------------
リンが熱を出した──という表現が正しいのかどうかは分からない。ボーカロイドであ
る彼女に至っては、「オーバーヒートした」と言った方がより適切だろうか。いずれにせ
よ、リンの体温が昨夜から平熱を3度以上も上回り、ベッドから起き上がれない状態であ
るのは確かだった。取扱説明書によれば、急激な気温の変化や歌唱システムの酷使など、
様々な条件が重なったときに稀にこのような事態に陥ることがあるらしい。それは人間で
いうところの「風邪」に酷似した症状だった。
がくぽはリンが横になったベッドの枕元にあぐらをかき、腕を組んでじっと彼女の様子
を見守っていた。昨夜からずっとこの調子である。彼がその場を離れようとすると、眠っ
ているのだとばかり思っていたリンが薄く目を開き、「どこ行くの?」と力なく訊ねてく
るせいだ。この場合の「どこ行くの?」は「行かないで」と同義だった。
そういうわけで、がくぽは彼女の傍を離れられず、昨夜からこうしてリンの看病を続け
ているのである。
「がっくん」
ふいに名前を呼ばれて目をやると、それまで眠っていたリンがいつのまにか目を覚まし、
こちらを見ていた。
「目が覚めたか」
「うん」
「具合はどうだ」
「頭がぼうっとする気がする」
「だるいか?」
「よくわかんない」
「吐き気は?」」
「わかんない」
まだ熱に浮かされているのか、リンの返事はてんで的を射ない。がくぽは軽く息を吐い
て、すくっと立ち上がった。リンの額に乗せた氷嚢を取り替えるためだ。
ベッドの傍を離れようとすると、着物の袖を引っ張られた。内心またかと思いつつ、が
くぽは振り返る。すると案の定、心細そうな顔をしたリンと目が合った。
「がっくん、どこ行くの……?」
「新しい氷嚢を持ってくる」
がくぽはリンの額の上に乗せてあったそれをひょいと取り上げた。
「もう完全に溶けてしまっているだろう。これでは意味がない」
がくぽの袖を掴んだリンの手にぎゅっと力が入った。
「やだ。ここにいて」
「すぐ戻る」
「氷なんか、なくていい。熱、もう下がったもん」
「その割に顔が赤いぞ」
「熱のせいじゃないよ」
「ならば何のせいだ」
「がっくんのせい」
リンはどうあっても離してはくれないが、彼女の様子を見ているととても熱が下がった
ようには見えない。がくぽは床に膝を突いて身を屈め、リンの額に自分の額を押し当てた。
リンがぎゅっと目を閉じた。
「やはりまだ熱い」
小さく口にすると、閉じられていた瞳がすぐ目の前でゆっくりと開いた。二つの碧い瞳
は、熱のせいかしっとりと潤んでいる。
「だって、傍にいてくれなきゃさみしいんだもん……」
身体の調子が悪いときというのは、かくも気まで弱ってしまうものなのだろうか。がく
ぽには未だこの熱暴走の経験がないので分からない。
がくぽはリンの汗ばんだ額と髪をゆっくりと撫で、薄く開いた唇に軽いキスをした。リ
ンの柔らかい唇に己の唇を触れさせたまま、囁くように告げる。
「少しだけ待っていろ、リン。氷を取ってくるついでに、メイコどのに言って何か食べる
ものを──」
言いかけた言葉は途中で途切れた。
リンががくぽの頬を両手で挟んで、自分から彼の唇を塞ぐように口づけたからだ。
がくぽが上半身を起こそうとすると、リンはしがみつくように腕ごと彼の首に回してき
た。
「ん……ぅ……」
唇の隙間から伸びてきたリンの舌は、いつもより熱かった。リンはいつになく大胆に舌
と舌を絡めてくる。蜜のように柔らかい唇と、熱を持って絡んでくる舌。時折、苦しげに
喘ぐ呼吸。がくぽは無意識のうちに、自らも舌を動かして応えていた。
「はぁ、はぁっ……んっ……ぅ……」
口の周りがほっぺたまで唾液で濡れるほど濃厚で長いキスだった。熱で体力の落ちたリ
ンの息はもう完全にあがっていて、しかしそれでも無我夢中でキスを続けている。がくぽ
の首に腕を回し、時々首の角度を変えながらキスに夢中になっているリンはとてつもなく
可愛い。唾液を嚥下する、コクンという音すら可愛い。リンがこんなに積極的なのは初め
てかもしれない。熱に浮かされているせいか──そこまで考えて、がくぽははたと我に返
った。
そういえば、リンは熱を出していたのだ。ディープキスで体力を消耗している場合では
ない。
「リン」
「んぅ……?」
がくぽは放っておけばもっともっとと強請ってくる唇を無理矢理に引き離した。
リンは焦点の定まらない目でぼんやりとがくぽの顔を見ていた。
「もういいであろう。今日くらい大人しくしておかねば、いつまでも直らぬぞ」
早々に立ち去った方がいいと判断し、がくぽは腰を上げた。それを見たリンの焦点が徐
々に定まってくる。
「がっくん、なんでそんないじわるするの?」
リンがベッドから起き上がった。また捕まってしまわないように、がくぽが一歩後ずさ
る。リンはあからさまにショックを受けたような顔をした。
「ひどい。がっくん、リンのこときらいになったの?」
じわ。
二つの瞳に涙が滲む。
「そうは言っておらん。少し外すと言っただけだ」
「だから、なんにもほしくないって、言ってるでしょ。リンはがっくんがいればいいの」
「そういうわけにもいかぬ」
「リンがいらないって言ってるのに」
とうとうリンの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
「ううっ……がっくんの、ばか……ふえぇ」
いよいよ本格的に泣き出したリンに、何と言ってなだめればよいものかと思案していた
がくぽは、ふとあるものに目をとめて思考停止した。
リンのパジャマの第一ボタンが外れて、肌蹴た胸元からぷくっと膨らんだ可愛らしい乳
房と、ピンク色に色づいた突起がチラリと見えていたのだ。そういえば、さっきリンの汗
を拭いてやったときにボタンを外して、そのままだったような気がする。
まずいものを見てしまった──それとなく目を逸らしながら、がくぽは己のうかつさを
呪った。
リンは自分のしどけない姿に気づいていないようだ。ぽろぽろと零れる涙を手の甲で拭
いながら、しゃくり上げている。少しサイズの大きいパジャマの胸元からは、やはり小さ
な乳首がばっちり見えていて、どうぞしゃぶってくださいとばかりに誘いかけてくるよう
だった。がくぽはあの乳首の、悪魔のような柔らかさと味を知っている。
ただでさえ濃厚なキスによってエンジンがかかりかけていたところに、この光景はキツ
イ。一度頭に上った血が一気に下半身に集まってくるような感覚だ。
「がっくん……?」
遠慮がちに呼ぶ声にはっとした。リンはいつの間にか泣きやみ、固まってしまったがく
ぽを不思議そうに、小首を傾げて眺めていた。
「もしかして、怒ったの?」
リンが消え入りそうな声で言った。
「リンが、わがままばっかり言うから?」
「違う」
即答で否定した。
リンがどれだけ我が侭を言おうと、それでがくぽが怒ったりなどするはずがないのだ。
「じゃあ、ここにいてくれる……?」
これ以上ここにいると何をするか分からない──とは口にせず、がくぽはベッドの縁に
腰掛けてリンの髪を撫でてやった。
「ここにいよう」
するとリンは安堵したように笑みを浮かべ、そっと目を閉じた。がくぽは親指の先でリ
ンの濡れた頬を拭い、顎を上向かせてその唇に口づけた。普段からリンはがくぽより体温
が高かったが、今はより一段と熱い。舌を滑り込ませた口の中も、いつもより熱く感じた。
「ん、ん……がっく、ん」
長いキスの途中で、リンが突然辛抱しきれなくなったように抱きついてきた。半分体当
たりでもするような勢いだった。
「がっくん」
がくぽの身体にぎゅっとしがみつき、リンは甘えるように言った。
「リン、なんだかえっちな気分になってきちゃった」
抱きついたリンの腕にきゅっと力がこもり、がくぽの耳に唇をくっつけてうわごとのよ
うに囁く。
「がっくんに、えっちなことたくさんしてもらいたい」
リンががくぽの耳たぶに軽く歯を立てた。そこを甘噛みしながら、覚束ない手つきで自
分のパジャマのボタンを外す。耳にリンの熱い吐息が当たってくすぐったい。下半身が疼
く。
ボタンを一番下まで外したリンはパジャマを脱ぎ捨て、上半身裸になった。さっきちら
ちら見え隠れしていた膨らみが目の前に晒されている。ぷるっとした、消して大きくはな
いものの、いかにも弾力のありそうな瑞々しい乳房。
「さわって?」
リンが可愛らしく小首を傾げながら言った。
請われるがままに、がくぽはリンの乳房に手を伸ばした。
指先で軽く押すと、ふにっと指先が埋まる。
「そんなんじゃやだ。もっとさわって。たくさんさわって」
リンがねだる。
がくぽは下から持ち上げるようにしてリンの両方の乳房を手のひらで包み込んだ。乳房
全体をやわやわと揉みながら、人差し指と中指の間に乳首を挟んで、くりくりと刺激する。
「あ、ん……それ、きもちい」
鼻にかかったような声でリンが呟いた。感じやすいリンの乳首はもうすでにピンと起ち
あがっている。
「はぁ……はっ……ん」
体力が落ちているせいか、呼吸が上がるのもいつもより随分早い。とろんとした目つき
のまま、リンはパジャマのズボンと下着を自ら同時に脱ぎ去った。一糸まとわぬ姿でがく
ぽの膝に跨り、彼の頭を抱きしめるように腕を回す。ぷにっとした乳房の感触が頬に当た
って気持ちがいい。
「がっくん、おっぱいちゅっちゅは?」
まるで赤ん坊に話しかけるような口調でリンが促した。すぐ目の前にあるピンク色の突
起を、焦らすように舌先でチロチロと舐める。
「あっ、あ……やぁん、いじわる、しないで……」
焦れたリンは自分で身体の位置を調節して、がくぽの唇に乳首を押しつけた。無意識な
のかわざとなのか、がくぽの頭を抱きしめる腕に力が入って、ふわっとした膨らみで窒息
しそうなほどだった。
それはそれで幸せなのだが、あんまり焦らすのも可哀想だ。がくぽはリンの乳首を咥え
て、口の中でベロベロと舐め回した。
「ふぁ……っ、にゃ、あんっ……! はっ、はぁっ、ん……!」
あどけないリンの声に不釣り合いな嬌声が、がくぽの鼓膜を刺激する。喘ぐ声がもっと
聞きたくて、がくぽはリンの乳首を口内でこれでもかというほど蹂躙した。強く吸ったり
、弱く吸ったり、軽く歯を立てて甘噛みしたり、たっぷりと唾液をなすり付けて舌先でコ
ロコロと頃がしたり。刺激を与える度にリンは可愛く鳴いて、がくぽの欲情を煽った。リ
ンの胸はもうがくぽの唾液でびしょびしょだ。
「はぁ、はぁ……がっくん、これ、ぬいで」
リンががくぽの着物の襟を掴んで引っ張った。
「はだかで、ぎゅってしてほしい」
やはり今日のリンはいつもより積極的だ。がくぽが着物を脱ぐ間にも、その短い時間す
ら惜しいというように、頬や唇にキスしてくる。やがてがくぽが生まれたままの姿になる
と、リンは待ちかねたようにまた抱きついてきた。
「がっくんのからだ、冷たくてきもちいー……」
「リンの身体が熱いのだろう。まだ熱も下がらぬ身で」
「そんなの知らない。がっくんがだいすき」
リンはがくぽの肩口に頬ずりした。素肌のむき出しになった膝の上に跨っているせいで
、リンの割れ目は直接がくぽの太ももにぴったりとくっついている。腕の中の少女を自分
のものにしたい欲望がムラムラと身体中を駆け巡り、思わず力任せに裸の身体をぎゅっと
抱きしめると、リンのアソコからじわりと溢れてきた熱い蜜が、がくぽの太ももを濡らし
た。
「ん……がっくん、ゆび、いれて?」
少し腰を浮かせて、リンが誘うように身体を開く。リンの割れ目とがくぽの太ももの間
に、ねっとりと糸が引いた。
たっぷりと潤ったアソコに指を這わせ指先で愛液をすくい取ると、がくぽはそれをクリ
トリスになすり付けた。
「あ、あ……っ!」
そのまま、ぷっくりと勃起したクリトリスに愛液を塗りつけるように、指先でゆっくり
と擦る。指先が乾けば、リンの奥からとぷとぷと溢れてくる蜜をまたすくい取って、執拗
に小さな突起を弄った。
「ん、ふぁ……やだ、はやくぅ……ゆび、いれて……がっくんの指がほしい」
こう可愛くお願いされてはその通りにするしかない。がくぽがたっぷりと水分を含んだ
ソコにヌプっと指を挿れると、リンの眉根が切なげに寄せられた。
「は、にゃ……ぅ、ん……!」
はぁはぁと息を荒げながら、リンがねだる。
「ゆび、動かして……おねがい」
がくぽの中指を根本までズップリと咥え込んだ膣内は熱く、弛緩を繰り返しながら絡み
ついてくる。指先をクイと動かすと、リンの肩がピクンと強ばった。
「あ、はぁっん……!」
うっすらと目に生理的な涙を浮かべ、リンが虚ろにがくぽを見た。もっと、と顔に書い
てある。
……チュッ、クチュ、クチュ……クチュ、チュッ……
膣内をかき回すように指を動かすと、空気と液体の混ざる卑猥な音が響いた。
「あ、あんっ……はぁっ、ああっ……! き、きもちい、よぅ……!」
リンの力なく緩んだ口元から、飲み下せなかった唾液がたらっと零れた。がくぽはそれ
を舌で舐め上げ、うっすら開いた唇に己の唇を重ねた。リンの膣内に挿れた指の動きは休
めない。激しく中をかき回しながら、互いに舌を絡め合う。強く吸うようにしながら唇を
離すと、一緒に吸い出されてきたリンの小さな舌が唇からちろっと顔を覗かせた。この上
なく淫猥で、扇情的な光景だ。
「あ、あ、だめ、や、イキそうっ……! あぁっ……あ、あぁあん!」
短く荒い呼吸をしながらリンが快感を訴える。がくぽは指を一本増やし、リンの中の一
番いいところをかき回し続けた。リンの中はもうグチョグチョで、後から後から溢れてく
る愛液でがくぽの膝もびしょびしょだ。がくぽの指の動きに合わせてリンの中からクチュ
クチュといやらしい水音が聞こえる。その眉間には切なげにしわができ、激しい快感に耐
えているようだった。もうそろそろ達する頃合いだろう。がくぽは指の動きを早めた。
「やっ……! がっ……くん、だめ、やだあっ……! やめ、て……やめてぇ!」
突然、リンがほとんど悲鳴に近い声でがくぽを制した。がくぽの手首を掴んで、必死に
やめさせようとする。がくぽは手を止めずに短く訊ねた。
「どうした」
「あぁ、あ、お、おしっこ、でそうっ……あ、も、でちゃう、でちゃうっ!!」
言い終わるか終わらないかのうちに、リンのうっすら茂ったしげみの奥から、透明な液
体がピュッと吹き出してきた。
「あああぁっ! いやあぁんっ!!」
悲鳴をあげたリンの身体がガクガクと震えた。
吹き出してきた透明な液体は、ピュッ、ピュッと何度か勢いよく噴出を繰り返して、や
がて止まった。
「はぁ、はぁ……」
リンは恍惚とした表情で荒く息を吐いていたが、ふいに泣きそうに顔をゆがめた。
「う、うぇっ……ふえぇ」
そうこうするうちに、リンは本当に泣き出してしまった。何故泣くのか、がくぽにはわ
けがわからない。とりあえず濡れていない方の手でリンの頭を撫で、優しく問いかけた。
「どうしたのだ、リン。何故泣く」
「うぅっ……だって、がっくんの手、汚しちゃった……」
言われて見ると、確かにリンのアソコから吹き出してきた液体はがくぽの腕全体に降り
かかり、じょうろで水でもかけたように濡れていた。ごめんなさい、と言いながら泣くリ
ンが急に可愛らしく思えて、がくぽは膝の上に乗せた彼女の身体を抱きしめた。
「リン、泣くな。これくらいどうということはない」
「ふぇ……でも、リン、もう子どもじゃないのに、お漏らし、なんかして……うぅっ、ご
めんなさい……」
お漏らし、とリンは言うが、がくぽの腕にかかった液体はサラッとしていて匂いもしな
い。尿とは違うように思えるし、それにリンにお漏らしさせたのは他ならぬがくぽだ。
「構わん。後で湯を浴びてくればよい」
「うぇっ……ヒック……ほんとに? 怒ってない?」
「怒ってなどおらぬ」
そう告げて、がくぽはリンを安心させるようにその額にちゅっと口づけた。あやすよう
に背中を軽く叩いてやるとリンは少しずつ泣きやみ、甘えた声で懇願した。
「じゃあ、リン、今度はがっくんがほしいな」
言われるまでもなく、二人の身体の間でがくぽのペニスも臨戦状態だった。可愛いリン
が泣いて甘えて、裸で抱きついてきているのだから仕方がないだろう。がくぽがリンを膝
から抱き上げてベッドの上に下ろすと、リンは素直に四つん這いになり、がくぽの股間に
顔を寄せた。
「がっくんの、すごくおっきい……」
エレクトしたがくぽのペニスをまじまじと見つめては知らずのうちにぽつりと呟き、自
分のセリフのいやらしさに後から気づいてぽっと顔を赤らめる。
その先端の小さな割れ目から、ぷくっと透明な汁が球になって盛り上がっているのを見
つけて、リンはそれを人差し指でちょん、と触った。そのまま指を離すと、ぬめりのある
液がツッ……と糸を引く。まるで乳液でもすり込むような仕草でカウパーをがくぽの鈴口
の周りになすりつけ、ヌルヌルとした感触を楽しむように擦る。痺れるような快感が陰茎
からがくぽの身体の中を駆け上がり、それに呼応するようにまたぬるっとした先走りが漏
れた。
リンは小さな指で丸い先端をヌルヌルと擦りながら、硬い幹をきゅっと握り込んだ。ほ
どよい力加減で握りながら、ゆっくりと上下に扱く。刺激を与える度に反応して先走りの
蜜を漏らすペニスが面白いのか、リンはうっとりした表情でそれを見つめていた。
気持ちよくてたまらない。ハァッと大きく息を吐くと、リンが嬉しそうに「気持ちいい
?」と訪ねてきた。がくぽは口を開くのも億劫で、リンに向かって一つ頷いてみせた。
おもむろに、リンが目の前のペニスをぱくっと咥えた。熱く湿った口の中は手で握られ
るより数倍気持ちがいい。思わず眉を寄せると、それを見たリンが陰茎に舌を絡ませてき
た。
唇をすぼめて扱くように頭を上下させながら、口の中では舌をれろれろと動かしてペニ
スにねっとりと絡める。舌の中心をへこませて幹にあてがい、裏筋をさするように舐め回
したり、雁首のくぼみに舌先を埋め込むようにしてぐるんとなぞったり。最初はおっかな
びっくりだったものが、最近は随分上達してきたようだ。
リンは口に咥えたがくぽのペニスに唾液をたっぷりと馴染ませ、きゅっと唇をすぼませ
て激しく扱いた。
じゅぽっ、じゅぷ、じゅる、じゅぼっ……
卑猥な音をたててバキュームフェラをしながら、口に入りきらない根本の部分を手で握
って扱く。ペニスを手と柔らかい唇で扱かれ、更に口の中では熱い舌が様々な方向からヌ
ルヌルと絡みついてきて、激しい射精感に襲われる。
「リ、ン……ッ!」
リンの名前を呼ぶと彼女はぱっと手を離し、咥え込んでいたペニスを口から出した。ギ
リギリまで追い詰められ、昂ぶった快感がフッと消え失せる。がくぽははぁはぁと荒々し
く呼吸をしながら、じろりとリンを一瞥した。
とにかくこの昂ぶりを早くどうにかしたい。
その一心で、がくぽはベッドの上にリンの身体を組み敷いた。ぐっと乱暴に膝を割って
、膣の入り口をさらけ出す。最後に潮を吹いてから少し時間がたっていたが、そこはまだ
たっぷりと蜜を含んで、テラテラと光っていた。がくぽのペニスを唇で愛撫しながら、自
分も感じていたらしい。がくぽはついさっきまでリンの口の中に収まっていたペニスの先
端を、濡れた割れ筋に宛がった。
押し入る直前、リンと目が合った。
「がっくんのそういう表情、すごいエッチでだいすき」
熱っぽい声に背中を押され、がくぽは猛り狂った欲棒をリンの膣内へ埋め込んだ。
「ああぁっ……!」
リンが悦びの声を上げた。互いに欲望は限界まで高まっている。直後、がくぽは激しく
腰を使い始めた。
「あっ、あんっ、ああっ、はあんっ!!」
腰を打ち付ける度に、それと同じリズムでリンの唇から甘い嬌声が漏れる。質量のある
肉棒は指の何倍、何十倍もの快楽をリンに与えた。何より大好きな男と一つに繋がってい
るという事実が、リンの快感を更に高めた。
「あ、はぁっ……が、がっくん、すきぃ……っ! だいすきっ……あ、あぁんっ!」
激しく腰を打ち付けると、リンの膣内ががくぽの肉茎を絞るようにぎゅうっと締め付け
た。熱い肉襞と亀頭が直に擦れる快感には耐え難いものがある。押し入る度にリンの膣に
ペニスを扱かれ、引き抜く度にまた扱かれる。リンが耐えかねたように自分の乳首を自分
で弄っているのを見咎め、がくぽはその手をどかして彼女の柔らかい乳房を揉み捏ねた。
リンの愛液とがくぽのカウパーが混ざりあい、抽送の度に結合部からにちゃっ、にちゃ
といやらしい音が鳴る。
「あん、ひぁっ……き、もち、イイっ……! んん……も、だめ、リン、おかしくなっち
ゃ……うぅっ……!」
あまりの快感にうまく回らなくなった舌で、リンが喘いだ。いつも無邪気であどけない
リンが、こんなに乱れた姿を誰が想像できるだろうか。幼い声で嬌声を上げるリンはこの
上もなく可愛らしく、そして卑猥だ。繋がった部分から聞こえるグチュッグチュッという
水音と、二人分の荒い呼吸音と、肌がぶつかる音が混ざり合って、この妖艶なムードに拍
車をかけていた。
がくぽは欲望の赴くままに、リンの小さな身体を揺さぶった。激しく腰を振れば振るほ
ど、リンの肉壁はがくぽの陰茎をぎゅっと締め付けて離さない。がくぽの太い肉棒が、リ
ンの淡い茂みの奥にある蜜壺へと消えていく様が扇情的に映った。
「あ、あ、イク! イ、クぅっ……あああああっ!!」
一際高い悲鳴と共に、リンの膣内ががくぽのペニスに吸い付くように収縮した。波のよ
うに膨れあがった射精感が尿道を一気に駆け抜け、目の前で白い火花が散る。
がくぽはリンの中を最奥まで貫き、その突き当たりに己の欲望の全てを吐き出した。
熱いリンの中で肉茎がビクビクと収縮を繰り返し、びゅるっ、びゅるっと精液をブチま
ける。
「はぁ、はぁ……ん……がっくんの、リンの中で出てる」
やがて収縮が収まり、吐精が終わった。心地よい倦怠感の中で、がくぽがすっかり縮ん
でしまったペニスを引き抜こうとすると、リンの中がきゅっと名残を惜しむように締まっ
た。
「やだ……もうちょっとだけ、このままでいたい。がっくんと繋がっていたい」
恥ずかしそうに告げた唇に軽くキスを落とし、がくぽはリンの中に自身を残したまま、
彼女の上に上半身を投げ出した。
「はい、がっくん、あーんして」
そう言ってリンががくぽの目の前に差し出したのは、いびつな形をしたリンゴだった。
もちろん、リンががくぽのために自分で剥いてきたものだ。ところどころに赤い皮の残っ
たそれを咀嚼しながら、がくぽは昨日の出来事を思い起こした。
リンに誘われて──とがくぽ本人は今でも思っている── 一戦交えた後、二人して全
裸のまま、布団も被らずにベッドの上で力尽きて眠ってしまった。呆れたことに、目が覚
めてもがくぽの一物はリンの中に収まったままだった。汗をかいた後そんな格好で寝てい
れば、身体の調子がおかしくなっても不思議ではない。リンはがくぽと繋がったまま眠れ
たことにご満悦の様子だったが、がくぽの方はお約束のように体調をくずしてしまった。
そして、今のこの状態だ。
寒気はするし頭痛はするし、身体はだるいし食欲もないし、いいことが一つもない。リ
ンが熱に苦しんでいた時は代わってやれるものなら代わってやりたいと思っていたが、ま
さか本当に代わってやることになるとは。
「がっくん、喉乾いてない? ジュース持ってきてあげよっか?」
「遠慮しておこう」
「じゃあ、お熱計ろうか?」
「さっき計ったばかりだろう」
「じゃあ、ご本読んであげよっか?」
「それも要らん」
リンはというと、驚異的な回復力で今はもうピンピンしている。二人の様子を見たレン
が「熱暴走って伝染るわけ」と冷めた調子で言い捨てたほどだ。彼女はがくぽの看病がで
きるのが嬉しいらしく、さっきからあれやこれやと世話を焼いてくる。
「もう。じゃあ、がっくんは何がほしいの?」
「少し眠らせてはくれぬか」
「わかった、添い寝してほしいんだね!」
勝手に解釈したリンが、いそいそとがくぽの布団の中に潜り込んできた。
「直るまで、リンがずっと一緒にいてあげるね」
まんまとがくぽの腕の中に収まったリンが、彼の頭をよしよしと撫でた。これではゆっ
くり休むどころではない。
寝付きのいいリンはがくぽの腕の中で彼の身体にぴったりと寄り添って、もう寝息を立
て始めていた。そんなリンにため息を一つ零し、がくぽは苦笑した。
可愛いリンがずっと一緒にいてくれるのならば、熱を出すのも悪くない──か。
-了-
148 :
がくリンの人:2008/11/08(土) 16:24:10 ID:KMzAf8dF
終わり
細かいところはつっこまんといてもらえると嬉しいっす
風邪じゃないのに射精はするのか云々とか
もうだめだ、ロリンを泣かすのが趣味になってきた・・・
>>148 GJ!!毎回毎回リンの描写に愛が溢れてるw
カイメイでコネタいきます
微エロ
***
きっかけは些細な口論から。
かっとなって手が出たことなんて初めてだった。
彼女の軽い身体はあっけなくベッドに倒れこみ、
組み敷いた手足は、どんなに暴れても僕の身体を跳ねのけられやしなかった。
今まで知らなかったんだ。僕の方が力が強いんだってこと。
あんなに大きく見えた彼女は、僕の下で悔し涙を散らせながら、
圧し掛かる僕から必死で逃れようとしている。
胸がざわざわした。既に怒りは治まっているはずなのに、
彼女の肩を掴む手が勝手に、ぎりぎりと爪を立てていく。
――逃がすもんか。
初めて知った感情に、口の端を吊り上げて見せると、めーちゃんの顔から血の気が引いていく。
感じすぎて身体も頭もばかになってる。それでも腰が止まらないんだ。
彼女の中がぎゅんぎゅん締め付けてきて離してくれない。
どうしよう、壊しちゃうかもしれない。
荒い息と一緒にそう吐き出したら、さっきからずっと虚ろだった彼女の目に怯えの色がよみがえって
やだ、やだって言いながら弱弱しく涙を零して、僕から逃げようとする。
かないっこないよ。僕の方が優位にいるんだから。
その細い手首をぎゅっと掴んで、また奥深くまで打ち込んだ。
あぅあぁぁ、と絞り出すような悲鳴が耳を打つ。
嫌がってるのに身体はすごく気持ちいいみたいで、胎内と内股に力がこもるのが分かった。
無力な彼女をこんな風に力で奪い取るのはよくないことだって分かってるはずなのに、
支配欲が、嗜虐欲が勝ってしまう。
めーちゃん。
訳も分からず一方的に嬲られて可哀想。でもどうしようもなく可愛い。
このままじゃ本当に壊してしまう。だけど今離すなんて考えられない。
まずいことをしてる自覚だってあるけど、もう他の事なんてどうでもよくなってきた。
いっそ廃棄処分になってもかまわないとさえ思う。今さえよければ。
もう、このまま混じりあって溶けてしまえればいいのに。
快感に打ち震えるだけの人形になってしまった彼女の鎖骨の下にキスを一つ。
火照った肌に赤い痕がとても綺麗に咲いた。
***
お粗末さまでした。
>>148 まったくけしからんな!
萌えました面白かったです。相変わらずロリン可愛いがくぽかっけぇ
>もう、このまま混じりあって溶けてしまえればいいのに
二人の歌声で想像すると萌えた!gj
>>150 GJ!!
これが動画だったら俺は間違いなくカイト氏ねボタンを連打している
>>148 がくぽ潮吹き知らんのか?
堅物っぽいのにリンには甘くてたまんねぇ
GJ!
>>150 珍しい鬼畜カイメイ!
こう、なんというか中田氏のトキメキが無いよなボカロ
>>35-43の続きを投下させていただきます。
・レン、終わらない厨二病
・バンド物設定
・がく×アンで軽めにエロ
『おバカロイドの音楽隊・2』
「あーあ、ハクがぐずぐずしてるからいい場所とられちゃった」
「ゴメン……」
最近出来たばかりの、まだ新しいライブハウスの中。
亞北ネルと弱音ハクはスピーカーのド真ん前に陣取っていた。
ネルは頬を膨らませてプリプリと怒り、ハクはしょぼんとしながら謝っていた。
「真ん中が良かったなー……でないと」
「……『レン君と目が合わない』?」
「なっ、何言ってんのよこの出来損ないミュージシャンっ!!」
「う、うぅぅう……」
ネルは最近ハクを連れてライブハウスに行く事が多くなった。
今日は多数のバンドが出演するイベントの日だが、ネルお目当てのバンドはただ一つ。
「で、でもね……ネルちゃんが惚れるのも無理ないと思う」
「何よ」
「『レン』は……あの可愛いルックスで、歌えば毒吐きまくりだもんね。正直震えるよ」
BGMが流れる中、ハクは噛み締めるように言った。
結成から半年足らず、コピーとオリジナルが半々くらい。実力は本物で人気急上昇中。
ネルの手に握られたフライヤーに、そのバンドの詳細が書き込まれていた。
『Idiot-ANDROID』
Vo&G. レン
G. カムイ
Ba. テトペッテンソン
Dr. アン
―――――背中には、迫力の有るドラミングのアン。
右には、アタックの強いピッキングをかますテトさん。
左には、上裸でガンガンとストロークを刻むがくぽ君。
で、ステージの真ん中で、僕は今日も有名なロックナンバーを弄りつつカバーする。
Moe geeks try to put us down (Talking about my generation) 萌えヲタが俺達を倒そうとする
Just because we get around (Talking about my generation) 俺達が目立つって言うだけの理由で
Things they do look awful cold (Talking about my generation) 奴等がすることは 恐ろしく冷酷に見える
I hope burn out before forgotten (Talking about my generation) 俺は皆に忘れ去られる前に灰になりたいよ
This is my generation これが俺たちの世代
This is my generation,baby これが俺たちの世代なんだ
Why don't damn lord fade away? (Talking about my generation) あの(ピー)マスター消えてくんねぇかな?
Don't try and work what we all song (Talking about my generation) 俺達の歌声の全てを操ろうとするな
I'm not tryin' to cause a big sensation (Talking about my generation) 別に俺は大騒ぎを起こそうとしているんじゃない
I'm just talkin' 'bout my generation (Talking about my generation) 俺たちの世代について言っているだけなんだ
It's my generation これが俺たちの世代
It's my generation,baby これが俺たちの世代なんだ
It's my generation,baby…… これが俺たちの世代なんだよ
住宅地にある、まだ比較的新しいアパートの一階。
僕らのバンドのべーシスト、テトさんの家である。
今日はライブが終わり、反省会の二次会の場所としてここを提供してもらった。
「アン殿、あそこで若干走っていたでござる。もっとタイトな演奏を……」
「Live! Liveなのデス!! スリリングなほうがFunに決まってマス!!」
酒が回りまくって、反省会の場を有効活用しているのはがくぽ君とアン。
そういえば、がくぽ君が海外組と繋がっていたのは意外だった。
最も、一番驚いたのはアンがドラムを叩けたことだったけど。
「F○ckin' Jap!!」
「腹切れ貴様ぁぁぁぁっ!!」
どうやら二人とも相当酒が回っているようだ。
反省会はやがて罵倒大会になり、お互いに野次を飛ばしまくり。
ジャパニーズ・サムライと金髪の外国人女性が唾を飛ばしながら、
1DKのアパートの一室で口ゲンカする姿は、非常にシュールだった。
「……ふぅ、馬鹿だなぁ」
「ホントですよねぇ」
「君も含めて言ってるんだけどな、馬鹿だって」
「う、何でですか? テトさん」
一方、部屋の片隅で異種格闘技戦を観戦するのは僕とテトさん。
僕は部屋を広く使うために寄せたコタツに身を埋め、手には美味しそうなカクテルの絵が付いた缶を持っている。
え、年齢設定? なにそれ食えるの?
「今日のステージで、君はまたギターに大きな傷をつけた」
「う」
「パンクもいいけど、もっと楽器を大事にしないと駄目じゃないか?」
そう言って、テトさんはスタンドに立てかけてあった自分のベースを引き寄せて、
ペシペシと右手でサムとプルの動作を始めた。
テトさん、フルネームは重音テト。ステージ用ネームが『テトペッテンソン』。
周りの話だと今年で31歳なはずだが、キメラだから15.5歳だと言って聞かない。
その割には『バンドブーム世代舐めるなよ』と言って僕のスカウトに応じてくれた。突っ込むべきなんだろうか。
「こうやって長年一つの相棒を、って言うのも良いもんだし」
テトさんの愛器は正真正銘のスタイ○バーガーで、とにかく軽くて使いやすいとのこと。
大きな傷も無く、綺麗に使われているようだ。
確かに、ステッカーベタベタで塗装も少し剥げている僕のテレキャスよりは絵になる。
でもいいじゃないか。これは僕の表現方法なんだし。
「ほら、レンも食べな?」
「あ、はい」
コタツの上には、ツマミ代わりのカットされたフランスパンが皿の上に並べられている。
軽くトーストされたそれをサクッと噛んで、缶カクテルで流し込んでやる。
コタツは暖かいし、がくぽ君とアンはうるさいし、BGMにしているニューロマサウンドが心地良い。
弦を弾く音が聞こえなくなったのでふと横を見ると、テトさんはベースを抱えたまま床に突っ伏していた。
それを確認して以降、僕の意識は吹っ飛んでいた。
どうやら僕もいつの間にか眠っていたらしい。
「……ん……っ」
目を覚ましても、辺りはまだ真っ暗だった。
コンポも止まってるし、蛍光灯はいつの間にか消えているし、聞こえるのは布擦れの音だけ。
……ん? 布擦れ?
「……っ!! Wait、起きたかも知れマセン……っ!!」
「なぁに、レンの寝言でござる」
テトさんのベッドの上に、何やらゴソゴソ動く影がある。
時代掛かった日本語とカタコトが抜けない日本語の発生源はあそこらしい。
徐々に暗闇に目が慣れて、視線だけベッドに移すと……
「ん……っ、Oh……あっ、んぅ……!!」
半裸のがくぽ君の下に、体をくねくねさせながら悶えるアンが見える。
……Oh、何と言う異文化コミュニケーション。
それにしてもさっきまでケンカしてたくせに何なんだ、この展開は。
「アン殿……一目見たときから、こういう夜を夢見ていた」
「ガクポ……」
「でなければ、キリシタンの音楽教室になんて通っていない」
アンはボランティアでゴスペル教室の講師をしているらしい。
なーるほど。そういう繋がりがあったのか、この二人。
ゴスペルを熱唱する侍なんて考えただけで吹きそうだ。
さて、僕はこの後どうすればいいのか。
このまま二人が合体するのを黙って見ているのか、それとも空気を読まず立ち上がるのか。
(……君はじつに馬鹿だなぁ)
(ひょっ!?)
と考えていたら、不意に後ろから蚊の鳴くような囁きが聞こえてきた。
当然といえば当然だけど、テトさんだった。
僕と同じく目が覚めたらしい。
僕は思わず変な声を上げそうになって、ギリギリの所で抑えることに成功した。
(こんなチャンスを逃すのか? 祭りだろうこれは!)
(チャンスって……)
テトさんは僕の背中ごしに興奮状態を伝えてくる。
何なんだよ祭りって。
(とにかく、自然に寝返りを打ってコタツの中に頭を突っ込んで)
(……………)
まぁいいか。目が冴えてるし。
ごそごそと姿勢を変え、頭をコタツの中に突っ込んでやる。
一人暮らし用にしては大きすぎるコタツは、二人分の上半身くらいなら隠れる。
中に入ると、ドアップでほろ酔いのテトさんの顔が見えた。
(ほらほら、結構見える)
まるで子供のようにはしゃぐテトさん。
しかしテトさんから匂うシャンプーっぽい甘い香りは、やっぱり大人の女性なんだという事を再確認させられる。
狭いコタツの中で接近する僕とテトさん。おもわず心拍数が上がる。
童貞は捨てても、こういう場面でのトキメキは大事にしたい。
「んっ、あっ……んぅ……」
テトさんのベッドはとても低い。
コタツから顔を出すというポジショニングでも、ベッドの上の情事が丸見えなくらいに。
アンの股間にがくぽ君が顔を埋めているのもバッチリ見えている。
「No……っ!! ぁ、ガク……ポ……っ」
アンのワンピースの中に頭を突っ込んでいるので、がくぽ君がどんな顔をしているかまでは分からない。
目に見えない相手を、アンは両手で押し返そうとワンピースの上からがくぽ君の頭を押さえる。
腰をくねらせ悶えるアンと、かすかに聞こえる粘着質な音。
確実にがくぽ君はアンのアソコを弄んでいる。
「んっ、ああっっ、Ooh……っ!!」
海外モノのAVで聞いたような喘ぎ声と、普通の日本人みたいな喘ぎ声が混ざるアン。
日本暮らしを始めてしばらく経っているらしいので、その影響だろう。
でも、なんだか不思議な感覚に襲われるのには変わりない。
「……綺麗でござる」
「……お世辞ならNo Thank You」
「拙者がそのような嘘を付く者に見えるか?」
「……No、ガクポはいつもGentlemanだね」
「なら、信じて欲しい」
「あっ……!!」
クサいセリフもがくぽ君くらい端正な顔立ちなら許せるような気がする。
がくぽ君はアンのワンピースを脱がしに掛かっていた。
スムーズな動きで、あっという間にアンはベッドの上で生まれたままの姿になる。
「綺麗でござるなぁ……やっぱり」
「あぅ、ハズカシイ……早く」
床に近いポジションから見ても、アンのきれいな形のおっぱいと、その先の突起がよく見える。
がくぽ君はちゅっとその先端にキスをしながら、自分も肌を晒していく。
一体どこでこんなに馴らしてきたんだろう? やっぱりまだ謎だ。
「ん、ああぁはあぁっ……!! Ah……っ!!」
アンの口から、上ずった喘ぎ声が聞こえてきた。
がくぽ君とアンが繋がった証拠だろう。
二人の腰部分に眼を移すと、ぴったりとくっ付いてるみたいだし。
(うわ……)
僕は小声で思わずそんな声を漏らす。
他人のセックスを覗くという行為をした事なんて、もちろん無い。
自分だって経験したはずなのに、これはこれで違った新鮮味がある。
隣から、テトさんがごくりと唾を飲んだ音が聞こえたような気がする。
歌い手に求める理想を詰め込んだ、端正なルックスのVOCALOID同士の性行為は、
何だか見てるこっちが恥ずかしくなってしまいそうだ。
……僕らがVOCALOIDであることはテトさんにはまだ黙っているから、テトさんがどう考えているのかは分からないけど。
「んっ、ああっっ、はぁあっ、んぅうっ……」
「はっ、はっ……っう、あ……」
パンパンとがくぽ君とアンの結合している部分から音がする。
その度にアンのおっぱいはがくぽ君の体の下で規則的にぷるぷると揺れ、形を変える。
アンもがくぽ君も顔を歪め、気持ちよさに耐えているみたいだった。
くっ、流石に真横じゃ二人のアソコがどうなってるのか見えないよなぁ。
僕は体をコタツの中でズリズリと移動させる。すると、
(……あっ)
(ちょっ……?)
隣のテトさんと肩がぶつかった。
慌てて謝ろうと顔をテトさんの方に向けると、またテトさんの顔がアップになる。
さっきよりも更に近い。恋人同士ならこのままキスに持っていけそうなほど近い。
(……………)
部屋にはアンとがくぽ君のエッチな声が響いているはずなのに、今の僕には聞こえない。
超至近距離から見るテトさんの息遣いと、僕の心臓の音だけを感じ取る。
僕もテトさんも、アンとがくぽ君に当てられて、おかしくなってしまったんだ。
だって、テトさんにこんな気持ちを抱いた事なんて今日まで無かったのに。
(……君は……)
テトさんが僕にささやく。
暗くてよく分からないけど、テトさんの体の熱さから察するに、きっと顔が赤くなっているんだろうと思う。
そりゃそうだ。こんな至近距離で、暗闇で、エッチな気分で……
僕は唾を飲み込む。
こうなれば、キスくらいやっちゃうか? 空気に任せて。
バンド内恋愛が悪いなんて誰が決めたんだ! shit!
大英帝国の夢に未来なんて無いんだぜ!! ひゃっほーい!!
(……んっ)
暴走する思考を表に出さないように、僕は静かにテトさんの顔に手を伸ばす。
目をつむって唇を差し出すテトさんの顔を、自分へと引き寄せようとする。
そして。
ガツッ!!
「痛ぇっ!!」
「whaaaaaattttt!?!?」
「なっ、何事かっ!!」
コタツのフレームに手をぶつけて、僕は思わず大きな声を上げた。
すると、当然アンにもがくぽ君にもばれる訳で。
アンもがくぽ君も驚きの声を上げた。
「や……っば」
テトさんの顔から血の色が引いていく。
どうしよう、このままじゃ二人して『楽刀・美振』の錆になってしまうかもしれない。
想像したら……ぞっとした。
とりあえずほとぽりが冷めるまでは会わないほうがいいんじゃないか?
「テトさんっ!!」
「なっ、ちょっ……!!」
コタツを思い切りちゃぶ台返しのように跳ね上げ、テトさんの手を握って体を起こす。
ぐいっとテトさんの体を引っ張りながら、玄関までダッシュ。
ブーツは後で履けばいいやと、僕とテトさんの分を手に持って、そのまま飛び出した。
「待てレン!! お主は何か勘違いしているっ……!!」
がくぽ君が何か大声で言ってるけど、そんな事に構っている暇は無い。
僕とテトさんは、ペタペタと足音を夜の街に響かせながらアパートを離れた。
「……君は……じつに馬鹿だな」
「すみません」
近所の公園でブランコに乗りながら、僕はテトさんからお決まりの罵倒を受ける。
しかも大きなため息と共に。
某ネコ型ロボットのセリフと同じなはずなのに、胸がギリギリ締め付けられる。テトさん恐るべし。
「大体『美振』は楽器だろう? ……ってがくぽが昔言ってた」
「……返す言葉もございません」
テトさんの追求に、僕は思わず肩をすくめる。
そうだ。VOCALOIDが凶器持っててどうするんだ。慌てすぎだろ僕。
「本当に、バンド名の通りの『Idiot Android』っぷりだな、君は」
「はぁ……ん?」
テトさんの追求に頭をかく僕。
しかし、テトさんのセリフに何だか違和感を感じた。
確かに『Idiot=馬鹿な』だから合ってはいるんだけど。
『Android』……? わざわざ口に出したってことは、まさか……バレてる?
「……でも、君に声をかけられたから、こうやって楽しく音楽やってるんだよなぁ」
テトさんは僕の考えなど無視して、話を続ける。
―――――VOCALOID『Sweet Ann』『神威がくぽ』『鏡音レン』。
テトさん以外にはそんな繋がりがある。でも、テトさんだけは別なんだ。
ある日TUTA○Aに行ったら、DVDを延長しすぎて怒られているテトさんを見たのがきっかけ。
古いライブビデオを手に持っていたので、何となくそのまま音楽の話になって、
じゃあベース出来るならやらないかと僕が持ちかけたんだっけ。
ん、これってナンパと何が違うんだろう?
「やっぱり、歌えるって楽しいよ」
ブランコをこぐ度に、テトさんの赤いくるくるヘアーが揺れる。
こぎながら、テトさんは本当に楽しそうに喋ってきた。
テトさんも細々と音楽はやってきたらしいが、真面目にステージに上がるのはこのバンドが初めてだとか。
「君みたいな厨二のおバカでも、こんなに才能があれば人気も出る」
「……誉めてないですよ、それ」
くそぅ、何でテトさんはいつもこんなに僕にキツイんだ、というか見下してるんだ。
一応バンドリーダーは僕なんだけどなぁ。
……それにしても、さっきのテトさんのどアップ顔は心臓に悪い。
まるで本当の恋人同士みたいで……
はっ、一体僕は何を考えているんだ。
「とにかく帰ろう。がくぽもアンも心配してるはずだからね」
いつの間にかテトさんはブランコから降りて、僕の目の前で帰りを促している。
テトさんが何故か手を僕へと伸ばす。
どんな意図があるか分からないけど、テトさんは何だか無邪気に笑っていた。
―――――始めは萌えオタのマスターの手から逃げるために作ったバンドが、
それ以上の意味を持とうとしている。
それでも歌う事しか能の無い僕は、一体どうすればいいんだろう?
何故か、テトさんと握った手が熱くなってきた。
以上です。
続き物にしたいのでまた今度。
読んでいただいてありがとうございます。
>DVDを延長しすぎて怒られているテトさん
ここで吹いたw
>>165 GJ!
レンテトのほのぼの恋愛に期待。
31と14って軽く親子レベルだよなw
まあそんなこと言ってたらがくぽなんて論外だが
169 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 11:50:55 ID:puAtXgDB
_,,..-‐v―‐--、 , クヘ
, =、/:::::::::;:':::::_:::::::::<<:「`ヽ、
l〔冫:ヾ‐:::::::::::ヘ:::::-、:::ヾヽ :::::\
冫:::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::Vノ/:::!:::::::::::ヽ
/::/:::::::ト、 ::::::|\_::::::::::::V、__!!、::::::::::ヽ
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{::/::|::::::::レ,=、\! ヒ'_ト、:::川jレ,ハ:::::::::::::::::ヽ
∧!:∧::::::ハ,ヒ〕 lVベラ´ ';:::::::::::::::::ヽ
/:::冫::;ヘ::: ∧ ' _ _, ルく !::::::::::::::::::ヽ
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,′::::::::::::::::! ,′,//´「:::`{! 、 } l:::::::::::::::::::::ヽ
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: 〈 .::::{\ .:Y .:::,! .::::| .::ヽヘ ::_,ノヘ、,イ :::i 「 「|l ! l:::::::....
:::: ヽ、 .:::::! ` く_ ̄ 7ー-- '!ー ヘ:ヽ、_, ‐'! ,! ::::l 「! 」 !ハ !:::..
| ハヽ,!  ̄ゝ,――'rー‐‐' ヽヽ、 / ::| 「l. 」| 〉
` ` ト=、_ _ / ,!_ _ _ヾニ ヽ、_ └--‐'_rヘ
|::::::::::::::::`::7 !::: ̄:::::::::::::::::! 「√「「ヘ j
改行うぜ
がくぽは最年少なのに最年長っぽい
しかし論外な年齢っていくつなんだ
声だけならKAITOと10才くらい離れててもおかしくはないがw
茄子神様だから年齢を超越してそうだって意味じゃないか
声だけならKAITOはオサーンだよなあ
あ、ごめん。今わかったわ。
気にせずスルーしてくれ。
がくぽって四百歳越えてるとかいう設定をどっかで見たな
公式だっけ?
見た目歳いってそうなのに最近世に出たばかりだから世間しらずっておいしいよな
守って守護月天のシャオを思い出す
閣下ロイドが出たら10万歳と数か月みたいな年齢になるわけか
こんばんは、鬼畜ドSです。
今回はレン視線の、ほのぼの小話です。
タイトルは「子供の好奇心」
それではお手柔らかに。
どうも、レンです。
今日はがくぽさんも入って6人で夕食。
食べ終わって団欒していると、ある話から「腕相撲をやろう」って事になった。
まずは俺とリン。なんとか俺の勝ち。ミク姉とリンでは、ほぼ互角で勝負つかず。
で、次は俺とメイコ姉。流石に負けた。
その後、メイコ姉とカイト兄の対決になった。
以前、酔っ払ってはカイト兄に暴力を振っていたメイコ姉が余裕で勝つと思っていた…が、違った。
開始直後、メイコ姉は顔を真っ赤にしているのにも関わらず、カイト兄は涼しい顔。
腕が全く動く気配なし。暫くするとカイト兄は
「めーちゃん、両手使ってもいいよ?」
と、余裕アリアリで言った。
流石に両手は…と思っていたらメイコ姉は両手を使いだした。でも微動だせず。
カイト兄、そんなに強かったのか?そんなふうに思っていたらカイト兄が
「そろそろ決着つけようか。」
と言い、メイコ姉にあっさり勝った。凄く悔しがるメイコ姉。
「カイト兄が勝った…」
俺やリン、ミク姉呆然。だって酔っ払ったメイコ姉に為すがままだったじゃん。本気を
出せばメイコ姉を倒せるのに…
その後カイト兄はがくぽさんと対決。ジワジワとカイト兄が倒して勝利した。
かなり強いじゃんカイト兄。
その日、俺はカイト兄と一緒に風呂に入った。男同士だけで話すにはうってつけだからだ。
しかしカイト兄、引き締まってるなぁ…俺にはない男らしい体格。正直羨ましい…
「カイト兄さぁ…」
俺はカイト兄に聞いた。
「ん、何だい?」
「なんで今までメイコ姉が酔っ払って暴れている時、あんな力をふるわないで、
為すがままにされてんだよ?」
俺が聞くとカイト兄は両手で湯をすくって顔を洗い、俺の質問に答えた。
「男はむやみに女に手をあげるモノじゃない。それだけさ。」
…んー、納得いかないなぁ。出来たら見たいんだよなぁ、カイト兄が酔っ払った
メイコ姉を男らしく捩伏せてるところ。
そんな事を考えているとカイト兄が口を開いた。
「レン、まさか俺がめーちゃんを捩伏せているところを見たい、って思っただろ。」
図星を指され思わず無言になる…怖い程鋭いなカイト兄。まぁ情緒はメイコ姉より
秀てるから当然と言えば当然か。
するとカイト兄は低い声で静かに話した。
「そんな事をしたら、めーちゃんが傷つくだろ。俺はこの力をそんな事に使いたくない。
たとえめーちゃんが悪酔して俺をフルボッコしようとね。」
だからって為すがままにフルボッコなんてさ、俺には耐えられないよ。ほんとワカンネ。
そんな事を思っているうちにカイト兄が湯舟から上がった。
風呂から上がり際、カイト兄は困った笑みを見せ
「分からない様じゃ、レンは俺が思っている以上に子供だな。」
と、言って風呂場を出た。
確かに俺は14歳の子供。カイト兄みたいな経験豊かな大人じゃないよ、ったく…
後日がくぽさんに相談した。
がくぽさんいわく、
「[武士の情け]という言葉がある。メイコ殿は腕相撲で両手を使ってもカイト殿に
勝てなかった。カイト殿はメイコ殿の力量をわかっておるのだろう。だから悪酔して
暴力を振ってきても、メイコ殿の力量をわかって受け身にまわっているのだろう。」
だって。益々ワカンネ。俺がつまらない顔をしてると
「これは仮説だが…過去にカイト殿はメイコ殿を捩伏せた事があるのかもしれぬ。
理由はともあれ、優し過ぎるカイト殿の事だ。その時に虚しさを知り、手を上げぬ様に
なったのかもしれぬ。」
過去にカイト兄がメイコ姉を捩伏せた?…有り得るわな。
がくぽさんの言うとおり、優し過ぎるカイト兄の事だ。虚しくなって以降手を上げなく
なったのかも。
「あの二人は我々より[ボーカロイド]として長い時を共に過ごし、信頼しあっている。
あの仲睦まじい二人の事だ、夜伽も…」
と言って急に扇子を広げ、咳込んだ。
「何?[ヨトギ]って?」
と、聞くとがくぽさんは視線を反らした。…あ、そういう意味か。
まだ納得いかないけど[カイト兄が酔っ払ったメイコ姉を捩伏せてるところを見る]のは
諦めて、がくぽさんをからかってみるかw俺はがくぽさんの袖を軽く引っ張って尋ねた。
「ねぇねぇ、[ヨトギ]って何だよ?」
「そ、それは…」
「それじゃあカイト兄かメイコ姉に聞いてみよっとw」
「まっ、待たれよレン殿っ!!」
以上、お粗末様でした。エロじゃないと文章制作遅いなorz
子供って白黒着かなきゃ納得しませんよね。それを尚更自分の目で確認したい、みたいな。
それでは読んでいただいてありがとうございました、おやすみなさい。
>>180 GJ!待ってた!ではカイトがめーちゃんを捩伏せているところを…
ようはカイト兄はどM(フルぼっこ的な意味で)でどS(そのままお仕置き的な)ということですね
両極端の属性を持ってるなんて恐ろしい子…
たまにはドM設定な兄さんとSめーちゃんを見たいというか書きたいと思ったりしたけど
そのまま書こうとするとギャグにしかならんw
MEIKOに踏まれたいです><
エロパロはギャグエロも歓迎します
エロにおいて実はMEIKOがSって少ないから見てみたい
そんな俺はたぶんM男
190 :
りん☆れん1:2008/11/11(火) 22:21:48 ID:MtvfnqiS
リンレン投下。PSPからだから執筆遅いがそこんとこヨロ。
「レンっ・・・何してんの」
今、僕はオナニーという行為の真っ最中だった。
その時、声と音。
こんこんっ
「レン、入るよ?」
orz
終わった。
そして、現在に至る。
「っ・・・、れ、レン。」
声色からして照れている。くそ!何だこの羞恥プレイは!
「り、リンはね、知ってるから。男の子がそっ、・・・そういうこと、するの。ね、だから・・・」
そ・・・
っ・・・
・・・何なんですかこの羞恥プレイは。
返す言葉がない。
というか、オナニー真っ最中で、射精間近だったためかなりムズムズ感が絶えない。イク一歩手前だったのだからしょうがない。
「き、気にしないで!あのっ、そのぉ。・・・リンも、時々する・・・から。」
さりげなく暴露している上にフォローされている!
くそ!
僕は男としてだめだ!
ていうか!
この場をどうしたらいいのか教えてくれ!
「れ、レン!」
「・・・っ、な、何」
「その、あの、レンがそんなことするのってね、やっぱり、たま・・・溜まってるから?」
>>190 すまんが遅いにも程がある
でも全裸で待ち続けてやるぜ!
192 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 07:16:47 ID:uEyUqheh
すんません!
書けるのは夕方ぐらいになりそうです
PSPはコピペができんので。
申し訳ないです!
193 :
りん☆れん 終わり:2008/11/12(水) 07:41:02 ID:uEyUqheh
やっぱり今書きました
待たせるのも申し訳ないし!
「えっ!?」
僕は自分の耳を疑った。
「そうだよね。溜まってるんだよね。でないとそんなことしないよね。」
おいおいおいおい。ちょっと。コレはオイシイ展開!?
「じゃあさ、リンと・・・やろ?」
「・・・いいの?」
「うん・・・」
オナニーしてたの見られて最悪orzかと思いきやオイシイ展開ですか!ありがとうございます!
僕はリンの胸を揉みだした。
やわ・・・らかくない。
なんか、張ってる・・・
けど、そんなことどうでもいい。僕は乳首を吸うようになめた。
「ふぁぁ・・・ん!」
リンが僕で感じてくれている。
うれしくてたまらない・・・!
そして僕はリンのズボンを下ろし、秘部を触る。
「ああぁっ!」
リンがいっそう高いあえぎ声を出す。
そして僕は、そこをなめるようにしゃぶった。
・・・
・・・・・まず!
ていうか、血の味がする。
・・・!?
血!?
まさか・・・
「リン、今生理中?」
「そうだけど・・・」
・・・
「リン、生理中は、その、やれないよ」
「そっか・・・」
沈黙。 お粗末
>>193 なんか急かしてしまったみたいですまんね、GJ
>>183です
米&GJあざーす!
>>184 前スレで捩伏せてます。
>>185 考えてみればみるほど兄さんは凄いキャラです。
カップリングネタをほぼ制覇してますからね。
MEIKO→バカップル
ミク→シスコン
リン→ロリコン
レン→ショタコン
がくぽ→ホモ
KAITO、恐ろしい子www
携帯かPC使おうぜ
>196
193じゃないけど教えてくれてありがとう
ヌゲー色々勉強になった
このスレは本スレの空気もあってか他より2ch慣れしてなさそうな人が多い
たとえ雑談スレでもボカロ系のスレ以外に書き込むときは注意してな
鬼畜どSとやらが調子乗り出してから確実に人が減った
全レスだけでもやめれ
まあまあ
というか、ちょっと前に空気悪くなった頃からかその前からかで人が減ってきてたのは顕著
その書き手さん一人のせいにするのはイクナイ
ルールとテンプレと空気を読んで和やかにゆっくりしててね
全レス返し、他人の投下から間をおかずに投下、長い前書きと後書きは他のスレでもウザがられやすいな
作品外でmy作品、my設定を語りたい人はこんな辺境の地で書くよりサイト作ったほうがいいと思う
話題がなくなったら書き手叩きかよ
新作のひとつでも投下すりゃいいのに
まあ書き手もある程度スレの空気よんでな
昔の職人とか戻って来ないかな、続きが気になる話がいくつもあるんだぜ。とりあえず続きが思い浮かばなかった小ネタとか投下しとくわ
学校から帰ってきたら、家に女の子がいた。
「おお、おかえr」
「父さんのドアホー!いくら母さんと離婚してから大分経つからって、そっちに目覚めなくたっていいじゃねえか!!」
俺の正拳が唸り、父さんは吹っ飛んだ。
「DTM?」
「そう。で、この子はVOCALOID。歌を唄うソフトだ」
「ソフト…」
俺はチラリと女の子を見る。俺の視線に気が付いた女の子が微笑んだ。
「初音ミクです、よろしくね」
…ちょ、本当にソフト?どう見ても普通の女の子なんだけど。
「ふはは、驚いただろう。鏡音とどっちにするか悩んだんだがな、やっぱりロリショタより絶対領域だろう常k」
「黙っとけセクハラ親父」
俺のラリアットがクリーンヒット。父さんからの返事はない、ただの屍になったようだ。
「えっと…よく分かんないんだけど、本当にソフトなの?」
「はい。クリプトン社のVOCALOID、CV01初音ミクです。どんな歌でもお任せください!」
「へえ…」
最近の技術は進んでるなあと思いつつ、音楽の才能が無い父に彼女を使いこなせるのか、少し心配になる。
「よろしく」
けれど、そんなこと俺には関係の無い話。当たり障りのない返事をすると、ミクは嬉しそうに笑った。
投下がないからって職人叩きとか…このスレも終焉が近いのか…
>>206 お前、こんな長編ラブストーリー始まりそうなもん投下しやがって・・・わっふるわっふる!
>>207 叩きと注意は違うからな、念のため
前も職人叩いて追い出した経緯があるのに
昔の職人戻ってこないかなとかよく言うわ
淡々と投下する方が好まれるのは確かだが違うスタンスの職人がいてもいいだろ
なんのためにトリついてんだ
投下が少ないときはここでいらいらせずに
保管庫に行ってお気に入りので一回抜いてこようか
頭も体もすっきりするよ
ようするに保管庫の人いつもありがとう
>>210 お前は俺か
保管庫の人ありがとう
俺が思うにどの職人って以前に抜ける抜けないの話が投下を余計に遠ざけた気がする
あれで難易度と共に自分のじゃ抜けないかなぁと投下に消極的になってしまう人いたんじゃないか
もうなんだっていいよ抜けるエロなんて人それぞれだよ
文句つける人が多すぎる
俺からも保管庫の人ありがとう。
データ全部飛んじゃったので、保管庫のログあって助かった。
がんばって続き書くよ。
>206
父ちゃんのキャラ良過ぎだwww
流れをかえるには話題を変えようってね
というわけで、お前らの抜ける話てのは例えばどんなの?
甘くて初々しくて切なかったら尚よしなのがわしは好き
マスミクマスメイが好きだ
昔レンがミクとメイコにヤラれちゃうSSあったろ?
ああいう奴が好きだな
知識ない同士の手探り状態が好きだ
リンレンで中学生っぽいいちゃいちゃとか
ミクとレンの微妙な年の差が好きだ
この少年少女の絶妙なエロさがなんとも言えん
姉萌えに目覚めたので、ボカロだとわりと何でもおkなので有りがたいw
姉萌え同意
姐御というよりおしとやかなお姉さんキャラのメイコをたまらなくいじめたい
正直、母乳メイコには勃起した
触手プラグインが実装されたと聞いて
KAIKO最萌えな俺オワタ\(^o^)/
あああああれで元から女だったらなあああああああ
>>222 インストール時にバグってMEIKOのデータが一部上書きされ、最初からGENの高い女性ボディに
一生懸命男だと言い張るけど絶対に男には戻れません
ちなみにMEIKOは自分のデータが一部コピーされただけなので全く影響なし
間違えた、女声にするにはGEN低くしなきゃ
メイト×カイコだと少女漫画っぽいよね、なんとなく
カイコなんて腐女子の妄想です!
某動画のがくこ姫に萌えた俺は腐女子だったのかw
メイコだろうがミクだろうがリンだレンだろうがカイコだろうががくこだろうが
可愛くてエロい女の子は全部俺の嫁ってことでいいだろうもう
どっかで見たグラマーでエロスながくこはいかった
女王様キャラハァハァ、あーでもセクシーなのは海外組担当か?
ミクがセクシーでもいいじゃない
ミクがセクシーなのは想像つかんな…
わた、ミクちゃんは最初からセクシーじゃない
わりとスレンダーとか慎ましいとか
リンなら成長の余地があるのにとか評されるミクだけど、
腰周りはなかなかどうしてきゅっぼんですよ
某Pのヤンデレがくこは可愛くて好き
カバー動画とかの腐女子がたかってるのは無理だが
ミクは着やせするんだよ、きっと。
巨乳とか貧乳とか、極端なんじゃなくって、
細身で出るトコは出てる、そんな感じ。
とりあえず、>228とはいっぺん全力で戦わなきゃならんな。
大分前の続きを投下します。まだ完結してないので申し訳ないが。
この流れだと、投下したほうがいいのかな?とか思ってさ。
何度か唇を重ねたことはあった。もっと軽い意味で。
いや、意味なんて無かったよな、普通にじゃれてた延長線上で。
もちろん俺は抵抗したけど。
そのときのリンと、今のリンは違うのだろうか?
いつからこうなる事を望んでいたのだろう?そして俺は?
合わせた唇から、柔らかい感触が俺の中に入って来ようとしている。
…焦っちゃだめだ。リンのペースに乗せられちゃダメ。
焦らして焦らして…なんとかリード取らなきゃな。
なんて、思ったよりも冷静に考えられる自分にちょっと驚きつつ。
薄目を開けてリンの様子を伺うと、ギュッと目をつぶって頬を赤くして…
それ以外は見えない。
応じない俺を促すかのように、リンは俺の頭を抱き寄せる。
そろそろいいかな?隙間を縫って舌を滑り込ませる。
必死で舌を絡ませようとするリンを他所に、その上顎に刺激を与える。
「ふぁ……んん…」
あ、やっぱりここ、気持ちいいんだ。
お望み通りに舌を絡ませると、そのままベッドに押し倒した。
唾液の混ざり合う音と、荒い息遣いが部屋に響く。
唇を離し、改めて自分の下になっているリンの姿を眺めた。
「リン…すげー可愛い…」
「……でしょ?これ、可愛いだけじゃないんだから」
「あ、いや、服じゃなくて…」
「キャミワンピじゃなくて、ベビードールなんだよ!」
「うん、いや、それは…」
「ほら!」
そのベビードールとやらの裾をバッとめくり上げるリン。
「ふああああああ!!!!??」
け し か ら ん 。
何ですか、その下着としての用を成していない下着は!!
いわゆるエロ下着じゃないですか!
「一生懸命選んだんだから、ちゃんと見てよ!」
ちゃんと見て、って……うわぁーーーーー!!
白のレース基調なのは外と同じだけど…このパンツ肝心な部分が穴開いてるよ!
薄い金髪がのぞいているのが丸見えだよ!
「もう、ここ、こんなになっちゃってるの…ほら…」
リンが俺の手を自分の股間へと導いた。指を伝って粘っこい液体が。
「……私、ずっとずっと待ってたんだから……」
俺を神妙な面持ちで見上げる、その目が潤んでいるのが何故か俺の胸を締め付ける。
「…ごめん…」
「謝らなくていいから…ね?」
「……うん」
軽く唇を合わせると、清楚そうに見せていたベビードールを脱がせた。
…カップ部分が無いというか、トップレスというか。
やっぱりこっちもそーゆー下着だったか。まぁそれは関係無い。
「あんまり大きくないけど、ちゃんと感じるんだよ?」
「『あんまり』じゃないだろ…」
「…ちょ!馬鹿ぁ!!」
「ううん、これでいいんだ」
恐る恐る二つの膨らみを手で覆うと既に固くなってる先端が手のひらに触れた。
「ん…もっと……触って…」
「こう?」
右手の親指と人差し指でつまんで乳頭をこね回して、もう一方を口に含んで舌を這わせた。
「うん…いい…それ…もっともっと…」
もっと…って。吸ってみたり歯を軽く立ててみると、その度にリンは反応して。
楽しいというか嬉しくなって、もっと色々な事をしてみたくなって。
その体を抱きしめながら、背中に回した手を背骨に沿わせて下へと進めていく。
「リン、もうお尻までグショグショじゃん…やらしー」
「…レンのせいだもん!ちゃんと責任とってよね!」
「わかってるって…」
リンを再びベッドに横たわらせると、膝を曲げて脚を開かせた。
…それにしてもこのパンツ、ホントどうよ?脱がせる楽しみとか…。まぁいいや。
「…リン凄い…なんかヒクヒクしてる」
「そんな観察しないでよ!恥ずかしいんだから!!」
って、言ってる事が凄く矛盾してない?
「もっとグロいかと思ってたけど、全然綺麗じゃん?」
「感想はいいから〜〜!」
真っ赤になって顔を背けてるリン。形勢逆転?
「まぁ、そう言うなって」
そう言いながら、改めて指で触れる。
えっと、これがクリトリスで…それでこの穴に挿れるんだよなぁ…。
覚えてきた事を反芻しながら確認した。
「…んっ…」
あ、やばいやばい、見てるだけじゃ駄目じゃん!
指にまとわりつく粘液で滑らせながら…っと。
「…あっ……それ気持ちいい…やだっ!広げないでっ!!」
だって、見辛いんだもんな。あ、舌でやるともっと気持ちいんだよな?
更に甲高い声出してる…じゃ、指も…。
「…っ!」
「痛かった?」
「…だ、大丈夫……指位なら……」
ん?指なら大丈夫なのは実証済み?……そういや先っちょは大丈夫だったもんなぁ。
じゃ、遠慮無く。口を離し、左手で刺激を与えながら、右手の指で中を探る。
「凄いここ熱い……どんどん出てくる……」
「……やぁっ……」
まともに言葉を発しなくなったリンの顔を覗くと、顔を真っ赤にして涙を浮かべて…
両手はしっかりとシーツを握り締めて。お約束通り?とか思ったりして。
あれ?これかな?ここ。ここを傷つけないように指で丹念に責めて…。
「あっ!!だめ!待って!やだぁああああっ!!」
うわっ、本当に出た!こんなに出るもんなんだ!!
透明な液体が勢い良く噴き出して、白い本気汁?も出てきて。
「…やぁっ……本当に…潮、吹くんだ…」
当の本人もなんかビックリしてるし。
「……レン、凄いね…私もがんばる…」
フラフラしながら体を起こしたリンは、急に俺に抱きついてきた。
「今レンにもかかっちゃったでしょ?ほら、脱いで。ここ、苦しそう…」
うん、苦しいです。痛いくらいに勃ってます。
上着を脱ごうとしたそのとき。服で視界が覆われたその瞬間。
ズボンの中に手を突っ込んできたーーー!!
「ちょ!待てって!!」
思わずバランスを崩して倒れてる俺の上に乗っかりながら、
リンはベルトを外してズボンを下ろす。
「今度は私の番ね…」
ひとまず本日ここまで。
…がくミク拘束プレイ書きてぇ。
ミクは確かに大きくはないけどパケ絵見る限りちゃんと出てる。
本当に無い人は服の上からでもあんなに出て見えないもんだ。
つまりミクは貧乳ではなく、少し胸が小さいだけなのだ
まあ貧乳云々は書き手の萌えでもあるからな。
あんまり気にしない。
>>239 わっふるわっふる
ロリ体型にエロ下着いいな〜
まあ胸はぱんつ同様人の数だけ派閥がありまして・・・
フェチだかの話になるとまた細かく枝分かれするしなw
>>239 GJGJ!
エロ下着を一生懸命選ぶリンがかわいいw
>>243 フェチは本当カオスの世界ですしね。譲れないものであるしw
理解出来ずともお互い受け止める広い心が必要ですな
>>220 母乳MEIKOは正直俺も勃起したwwww
何かの不良で新しく来たボカロが赤ちゃん状態でしょうがなく例の母乳で育ててみるMEIKO
赤ちゃんボカロは女子達でもいいしレンきゅんでもいいし大きいのに中身が赤ちゃんのお兄さん達でもいいし
とか妄想までしました(作者さんサーセン)
>>246 おまえすごいな
あれのMEIKOはおしとやかで超好みだった
普通に人間の捨て子やら迷子やらでもいい
リンレンに同時に吸われるんですね、わかります
>>239 GJ!!リン可愛いよリン
>がくミク拘束プレイ
書け!いや書いてくださいお願いします
ミクは貧乳でも微乳でもなく美乳だと主張したい
メイコは巨乳でリンは微乳
貧乳MEIKOだっていいじゃない。他のMEIKOたちより小さいことを気にしているMEIKOとか最高だ
インストール時のバグでメイコさんがぺったんこで
ミクやリンがボイーンになっちゃった世界もきっとあるさ!
なんだここはフェチストの集まりか?
>>239 素晴らしい、続きが気になる。
だがフェチ的に下着はつけたままヤルのは無理だったのかと聞きたい。
エロ下着や水着、コスプレをしてヤルならつけっぱなしが鉄則だと思うんだ。
乳の大きさは
ハク>>KAITO>MEIKO>>ミク>がくぽ>レン≧リン>>ネル
かな
現実の女の子だとかなり華奢な部類に入るミク
それよりよりさらに細いがくぽはかなり怖い。肋骨浮き出ていそう
パケ絵だけならKAITOよりがっちりしてそうだ
フェチ話になった途端平和にw
>>254 がくぽの位置はテキトーw
さすがに野郎二人に抜かされる歌姫は如何なものかなと思ったからww
がくぽは細いけどしっかり筋肉はついてそうだよね武士だし
元ネタはハク姉さんのメドレーかなんかの動画にあった画像ですよ
さあみなさんCV03がやって来たよ
声だけだとMEIKOとミクの中間ぐらいの年齢っぽい
年上キャラだと妹になるのか姉になるのか扱いが難しそうだなw
がくぽはお隣さんとか居候でいいとしても
帰国子女のいとことか
天然帰国子女おいしいな
ホームステイ先の隣家に茄子侍がいて異文化コミュニケーション
失礼します。
エロもないです。すみません。
何する、と言ったら
「分からぬかな」
差入れた二本の指がバラバラに動く。
何で、と聞いたら
「好ましく思う故、だな」
内太股を舐められた。
「愛しておるんだ、メイコ殿」
引き抜かれた指の代りにがくぽ自身が差入られた。
メイコはもう、アッだのウッだの意味の無い言葉しか出せなくなった。
「姉さん、オッハヨウ」
ヘラッと全力笑顔のカイトは情け容赦なくカーテンを全開にしてゆく。
「つか、毎日遅くまで良く呑むねぇ」
と、窓も全開にされる。
「寒い」
あまりの暴挙にメイコは抗議を込めて枕元の空き缶を投げる。
予測済みなカイトは軽く避けた。
「じゃ、がっくんを叩き起こすから。起きてね」
カイトは騒がしく出ていき、メイコは覚醒した。
「夢?」
な訳は無さそうだ。
布団の中は全裸だし、体は二日酔いでなくだるい。
何より下腹部が軽く痛い。
先程出ていったカイトはメイコを姉だと認識している。
マスターは三次元に彼女がいる。
当然の帰決としてもちろんメイコは初めてだった。
突っ伏してメイコは枕をムギュムギュした。
途中から気を失ったが、がくぽは今ココに居ない。
どんな顔してがくぽと会うか。
メイコは朝から重大なテーマに悩まされた。
神威がくぽを一言で表せなら何をあげるかね?掲示板の前の諸君。
カイトなら迷わず一つあげる。
低血圧。
和風とか殿とか茄子言ってる場合でない。
初めの頃はカイトも苦労した。
姉、メイコも365日二日酔いで寝起き最悪、がくぽも難くなに起きない。
が、窓全開とか布団をひっぺがしとかで半起きると分かったからもう問題は無い。
そのがくぽが起きていた。
それだけで十分な珍事である。
カイトは目を点にした。
目の前の光景は更に斜め上行く珍事だからだ。
静謐な晩秋、朝の陽光に切腹裃で懐剣。土下座しているがくぽ。
珍事である。
カイトはリアクションとれなかった。
「カイト殿」
だからうっかり話しかけられた。
「介錯を頼む」
「断る」
カイトは自殺幇助とか激しく遠慮したい気分だ。
「今生最期の頼みじゃ、聞き届けろ」
何か間違って無いけど全てが間違ってる気がする。
「嫌だ」
がくぽがジリッとカイトに近付いて来た。
「拙者に無様にもがけと言うのか」
カイトは少しでも距離を取りたくてジリッと下がる。
「つか、冗談」
がくぽは正座のままススッと器用ににじりより一気に間合いを詰めてきた。
「冗談は言わぬ。真剣だ」
コイツうざい。
そう思ったカイトは悪くない。
カイトは実力行使にでた。
がくぽから懐剣を取り上げる事に見事成功したカイト。
ダイニングに戻るとそこも何か珍事である。
描写するとメイコがラーメン丼に漫画盛りのご飯とウドン丼に並々の味噌汁をがっついていた。
覇気すら漂うメイコにはっきり近付きたく無い。
カイトの後でがくぽも固まっている。
「姉さん、何かと闘うのだろうか?」
腹が減っては戦は出来ぬ、とかそんな感じ。
聞こえない様に呟くカイト。
カイトがどうやって逃げるか考察をし始めると同時にがくぽが動いた。
「申し訳ござらん!」
ジャンピング土下座。
メイコの肩がピクリと揺れる。
あっ、この二人の問題なのな。
今までの一連をそう解釈したカイトはホッとして退いた。
「メイコ殿の怒りはしごく最も。全て拙者に責があることで」
「がくぽは…」
巻くし立てるがくぽをメイコは静かな声音で遮る。
立ち上る怒気は陽炎の様で、がくぽ黙る。
「何に謝ってるの?」
「あ、あの昨晩に」
ギロリと振り返るメイコに再び黙らされる。
「何に私が怒ってると?」
気まずい沈黙が周囲を支配する。
ダラーリダラリ。
がくぽが蛙なら売れるのに、脂汗。
「やはりこの腹かっさばくしか!」
どこからか出した二本目の懐剣。
「なっ、ちょ!」
慌ててとめに入ろうとするカイト。
「私が気に食わないのはね、アンタが朝部屋に居なかった事よ!」
がくぽをとめたのはメイコの叫びだった。
キョトンとする野郎二人。
「責任なんてお互いでしょ!」
メイコの目尻に涙が溜る。
「朝、起きてアンタ居なくて…。私とシタの後悔したのかなって思うじゃない!」
「そんな筈は無い!」
がくぽは思わず叫んだ。
「拙者は、メイコ殿を好きだ。初めてお会いした時の笑顔が瞼に焼き付いた。気丈で愛らしい性格にどんどん惹かれていった。拙者が悔いているのは、酒の勢いで想いを告げた事、そして非道にも酔われたメイコ殿をこの腕に納めた事だ」
不意に項垂れ、拳に力が入り震える。
「酒の勢いといえど万死に値する。死して詫びるより他は…」
「ばか!」
メイコはがくぽに抱きついた。
「私もアンタが好きよ。だから、死んだら私も死ぬ!」
「メイコ殿…」
がくぽは抱き締め返す。
「がくぽ…」
メイコは更にギュッと抱き締めた。
「なんだコレ」
置いてきぼりカイトは一通り事情を理解した上で一応首を傾げ、呟いた。
駄文失礼しました。
責任とれるガクポは素敵だなと思ったんです。
>>264 GJ!不覚にもがくぽに萌えた
うぶなすれ違いイイヨー
いきなり裃姿のがくぽにふいた
めーちゃんもかっこよくて萌えた!
めーちゃんが可愛くて萌えた
というわけで肝心の情事のシーンも(ry
GJ!めいぽかわいいなw
そんなわけでなにとぞ本番も(ry
がくめい可愛すぎて吹いた
マスメイ好きだったけどがくめい良いよガクメイ
そういや殿は人に腹切れっていうイメージはあるけど
自分が腹切るイメージはあんまり無いなw
殿だからか
ルパンの五右衛門みたいに女に免疫がないがくぽとかいいな
>>264みたいに責任とろうとしたり
めーちゃん可愛いなww
いきなり失礼します。
エロなしですががくリン投下。
がくぽはヤンデレ風味。
最近、珍しい事にがっくんがイライラしてる。
話してる時は普通なんだけど、ふと見ると眉間にしわが寄ってる。
ため息も増えた。
悩みでもあるのかなーとも思ったけど、あれはやっぱり怒ってる顔…だよね。
あたし何かまずい事したかな?
…いやいや、多分してないはず。
じゃあなんだろ。優しいがっくんが怒るような事……レンが勢い余ってナス畑整地したとか…?
でも前にそれやっちゃった時はがっくん笑って許してくれたよね。
ん〜…わかんないや。
気になってがっくんの方をちらちら見てたら、視線に気付いたがっくんがこっちを向いた。
「どうかしたか?」
あ、いつもの優しそうな顔だ。
ほっとしてがっくんの膝の上に座ると、読んでた本を横に置いて、そっと抱きしめてくれた。
「ね、がっくん」
意を決して聞いてみることにして、あたしは口を開いた。
「がっくん…何か怒ってる?」
「…怒ってなどいないが」
普段と変わらない口調だけど。
なんだろう、今の間は。
ますます気になってがっくんの顔を見上げた。
あれ…またイライラしてる…?
どうしよう…やっぱりあたしが原因なのかな?
そう思ってうつむいた時、がっくんの抱きしめる力が急に強くなった。
「怒っているのではない。…只、不安なのだ」
え?
不安って?
「なんで?」
言ってる事がよくわからなくて聞き返したら、がっくんはぽつぽつと話し出した。
「先日、アカイト殿にお会いしたのだが…」
「アカ兄に?」
アカ兄はこの間近所に引っ越してきた。
メイコ姉とお酒の趣味が合うらしくて、よく一緒に飲んでる。
でもなんでいきなりアカ兄?
「アカイト殿は…随分とそなたが気に入ったと見受けられる。リンは可愛らしいと何度も……」
途中で話が途切れた。
もう一度見上げてみると、さっきよりもっとしわがきつくなってた。
……目がこわい。
「がっくん…?」
「私以外にもリンを想う者がいるとあっては、どうにも不安で堪らぬ……。
できる事なら常に傍にいたいが、そういう訳にも行くまい。
…万が一リンに手でも出したならば、その時は一思いにたたき斬って」
「がっくん、がっくん落ち着いて、違うから」
呼吸もままならないほど腕に力が込められてる。
何とか声を絞り出したら、がっくんはやっと気が付いて、力を緩めてくれた。
「申し訳ない、取り乱してしまった…大丈夫か?」
「うん」
軽く咳込みながら、言葉を続ける。
「あのね、がっくんが心配するような事何もないよ」
「何故そう言い切れる?」
「アカ兄、彼女いるもん。ネルちゃん家の近くに住んでるハク姉。 すっごい仲いいんだよ」
「そ、そうなのか」
「よくお菓子くれるし、そういう意味の「可愛い」じゃないと思う。
…子ども扱いされてるのは嫌だけど」
はーー、って長いため息を吐いてあたしの肩に頭を乗せる。
「…要らぬ心配をしていたようだ」
すごく安心してるみたい。
なんか…嬉しい。
こんなにあたしの事好きでいてくれてるんだ。
「誰に好かれたって、リンにはがっくんだけだよ」
目を合わせてそう言ったら、がっくんはちょっと赤くなって、それからくしゃっと笑った。
思い込みだけでキレて我を忘れるがくぽとそれを嬉しいとしか思わないリン。
とても危ない二人。
そのうち一緒にどん底に堕ちていきそう。
お粗末さまでした。
近所に住まうDTMer殿ががくぽを購入した。
私のマスターと件のDTMerの諸兄は類友の腐れ縁を故にしたはらからであった。
同穴の貉という奴である。
近々に住まう先達として、ここはひとつ交流を深めてみるか。
とまぁそんな軽い気持ちで新米がくぽくんをお酒の飲める店に誘ったのだが、これがなかなかの曲者であった。
「メイコさぁん、ちゃんと聞いてくれてますかぁ?」
“へべれけ”とはこういう状態を指すのであろうか。
いの一番に生中を二杯、要望も意見も、それ処か下戸か酒天童子の申し子かも確めず注文したのが間違いで在った。
おっかなびっくりといった風情で泡発ち昇る琥珀の水を懐疑的視線で差していたがくぽくんは、私が簡単に一杯目を干したのを見て妙な対抗意識を持ったようだった。
今にして思えば、私はもう少し彼に合せてゆっくり嗜むべきだったのだ。
彼は麦酒の泡発ちにえいやとばかり口を潜らせ、ぐびりぐびりと一息に干した。
がくぽくんは「ごとり」と鈍い音を鳴し、泡発ちのみが底に溜飲する中ジョッキを置いた。
見事な泡の髭をおしぼりで楚々と拭ったのち、どうだ僕の飲みっぷりはと言いたいのが在り在りと透けた笑顔を私に向た。
その笑顔は一分後には真っ青になったり真っ赤になったりして、終には今し方の絡み酒に発展したというわけである。
「つまり、ぼかぁ生まれながらにして二次的なニュアンスが含まれてるんですよぉ。Gacktありきのキャラ。ミクあってのハク、ネル、みたいな」
稀代の下戸氏は一人で世迷言擦れ擦れの愚痴とも妄言とも取れる持論を展開していた。
うん、とか、はぁ、とか、なるほど、とか、私は生返事の見本市の様な相槌を繰り返していた。
が、持論の広げ過ぎた風呂敷の畳み方に四苦八苦思考を巡らせる当のがくぽくんは一向気に成らない様子だった。
話は一割も聞いて居なかったが、眠たげかつうろんな眼を白黒させて真っ赤な顔で怪しい呂律を並べ立てる後輩を眺めて飲む酒はなかなかに風情が在った。
「メイコさん……ぐぅ……」
ふと静かになったがくぽくんを見ると、枝豆の皿を枕に幸せそうな寝顔を浮かべて居た。
豆の皮で出来た枕は些か遠慮したい物があったが、がくぽくんの藤色の髪が豆の緑に映えるのはとても興味深い発見で在った。
さてどうやってこの荷物=がくぽくんを運ぼうか。
何杯目かの焼酎を注文したとき店員から突付けられた最後通告=ラストオーダーの一杯をちびりちびり舐めながら、しばし寝顔を眺める。
これからよろしく頼むよ、後輩くん。
>>275 がくリンGJ!
二人とももうあなたしか見えない状態ですなw
がくぽ多くていいな
>>275 あとがきに萌えたwww
リンをねこかわいがりするがくリンいいなぁ
>>276 ほのぼのGJ!
だめぽ可愛い
なにやらがくぽラッシュのところ、
またしてもがくぽの上、エロ抜きで申し訳ないが、ひとつお許しを。
内容は、がくぽ&ミク。
「田舎町のがくぽ」
そこに一人のボーカロイドがいる。
狭い、三畳ほどの書斎に置かれた机を前にして、腕を組みながら瞑想状態にあったが、
ふと目を開けた。
おもむろに懐に手をやると、真鍮の色も鈍く輝く大時代的な懐中時計を取り出し、時刻
を確認する。
針が示しているのは、三時。
午後の三時だ。
それを確認して安堵したのか、彼はふたたび目を閉じて瞑想に入っていった。
それからしばらくして、彼は再び目を開けるとまた時計を取り出すが、今度はなにか異
変を感じたらしい。
よくよく盤を確認する……と、秒針が動いていなかった。
「……!」
電池切れではない。
この懐中時計は外見だけでなく中身までアンティークの機械式であり、動力源が「ぜん
まい」ゆえに、これを時々巻いてやらなければ停止してしまうのだ。
うっかり忘れていたらしい。
それに気づいて、さーっときめこまやかな人工皮膚を青ざめさせるがくぽは、慌てて自
身に搭載されている空間測位システムを使って真の時刻を確認する。
システムが示したのは、一七時。
つまり午後の五時だった。
「し、しまったあっ……!!」
叫びつつ椅子から跳ね上がったがくぽは、一目散に書斎の外へ、そして家の外へと飛び
出していく。
なぜかといえば、この日は午後の五時半よりスタジオで収録を行う予定が組まれていた
のに、完全に失念してしまったからだ。
通常、アンドロイドはこんなミスは犯さないはずだった。
なぜなら彼らには自身が置かれた状況を正確に把握するため、いま書いた空間測位シス
テムの受信機能が搭載されているからだ。
(現代でいうGPSのようなものだと考えていただけると良い)
しかし。
がくぽは、それをあえて封印していた。
なぜかと問えば、
「性に合わぬ」
とのことである。
科学の粋を結集して造られた人造人間のくせに、外見も中身も古めかしい。
さらに不幸だったのは、ボーカロイド・タイプであることも挙げられるだろう。
他のアンドロイドは、時計のぜんまいを巻き忘れる、という人間のような「うっかり」
はしないのだが、ボーカロイドは別である。
かれらは歌という、芸術性を持った仕事をこなすために造られた存在だからか、精密な
記憶や思考能力といったものの一部を、あえて除外されている。
だから、人間のようなミスを併発することがあるのだ。
こういう特殊な存在だったから、ボーカロイドに対する批難もある。
それは、
「ロボット三原則から外れて、ボーカロイドが人間に危害を加える可能性がある」
というものだ。
人の世が続く限り、人が造った物が人に危害を加えてはならない、という考え方はアン
ドロイドが街中を闊歩する様な時代になっても、変わらない。
もちろん、武器や兵器のように破壊を目的とした物であれば、その限りではないが。
話がそれたが、ともかくこのままでは収録の時間に遅れてしまう。
あらためて書くが、現在の時刻は午後五時。
収録予定は五時半からで、がくぽの居る自宅からスタジオまで、徒歩では二時間を要す
距離がある。
遠くはないが、徒歩という移動手段を用いる限りは、絶対に間に合わないだろう。
しかし都合の悪いことに、公共交通を使うにしても、この辺りは便が悪く、融通が効か
ない。
列車やバスの一本一本が、数時間置きなのが普通……というような、ドのつく田舎なの
である。
そのうえ傾斜地ばかりで、自転車ごときは役に立たず、あとに頼れる物となると自動車
しかない。
そう。オートモービル。
四輪であろうが二輪であろうが、はたまた一輪であろうがカタチは問わない。とにかく
自力で自由に動ける乗り物の力を借りねば、遅刻は必至だ。
タクシーを呼んでいる時間もない。
が、幸いにして、がくぽには自分が初めて起動した時、マスターに与えられた専用のバ
イクがあった。
乗っていけば十分間に合うのだが、じつはこれにも少々問題がある。
それは……
「我はマシンが苦手なのだ!! こんなものには乗れぬ! 白馬か赤兎馬をよこせ!」
という、自分もマシンであることを忘れたかのような理由で、今の今までバイクを放置
していたことだ。
そのため乗り方など解るはずもない。
一応、物をもらった義理をつくすため、維持整備だけは業者に頼んで完調のまま保存し
ていたから動作は問題ないだろう。
なお車種は、スズキ・GSX1100S「刀」。
排気量1074cc、重量が240キロ前後にもなる、大型二輪だ。
最初に世に出たのが西暦にして一九八一年であり、最後に生産されたのも二〇〇〇年と
いうから、これとて何十年も昔の車種ではある。
なによりも特徴的なのは、名の通り日本刀を模した姿だ。
ヘッドライトを両脇から刀の切っ先のようなカウルが挟み込み、その後方にあるガソリ
ンタンクも連動した意匠で、横からみるとまるで刀身の様なのだ。
この特異な外見のバイクを、がくぽのマスターは
「君にぴったりだ」
といって、プレゼントしてくれたのだ。
後は先述の通りである。
がくぽは、その曰く付きのカタナを自宅のガレージより引きずり出すと、とりあえずシ
ートに跨ってカギを差しこみ、ひねった。
が、ここで動きが止まる。
「これ、起きぬか。我をスタヂオまでつれてゆけ」
どうやってエンジンを始動したらいいか解らないのだ。
がくぽはあくまでボーカロイドであり、歌うこと以外の知識は専門外だ。
だから、動かしたこともないバイクの始動方法は解らない。
与えられながら、一度も触らなかった報いがここに来ているのだった。
(いかん。時間が……)
焦るがくぽは、自分の記憶装置をフル稼働させ、最初で最後のマスターから聞いた説明
を、記憶ファイルの隅から引っ張り出す。
必要のない情報はアタマの奥にしまっておく、というのは、アンドロイドも人間も変わ
らない。
「あ」
やがて、アクセルの付け根辺りに飛び出ているスイッチを押し込めば良かった事を思い
出すと、カタナは勢いよくエンジンの唸りを上げて目覚めた。
「よし! ゆけいっ」
いざゆかん。
アクセルを勢いよくひねれば、応答したエンジンがグワァァアン……ッッ!! と、大排
気量の咆吼をあげる。
だけだった。
「……なぜ進まぬ!」
がくぽは必死になって何度もアクセルをひねっては戻し、ひねっては戻しを続けるが、
そのたびにエンジンが、ぐわーん、ぐわーん、と叫ぶばかりで、車体はぴくりとも前に進
もうとしない。
なぜなら、ギアがニュートラルに入ったままだった。
これはマニュアル・トランスミッション車の経験なり知識なりのある方ならば書くまで
もないことだろうが、エンジンの力を車輪に伝えるためには、ギアを操作しなければなら
ない。
詳しい操作方法は、運転教本を書いているわけではないから省く。
とにかく、ギアを操作しなければ大型バイクなど、岩のように重い上にペダルもない、
自転車のなり損ないに過ぎないのだ。
(や、役にたたぬではないかぁ!!)
がくぽが内心で悲鳴をあげる。
あげて、どうになるものではないのだが……しかし、奇跡が起こった。
しばらくすると遠くから、ポコポコポコポコ、と軽い排気音が響いてきて、やがてがく
ぽの前で止まったのだ。
当の本人は焦りでそれすら認識する余裕がなかったが、それでも、いつまでも遠ざから
ない音が側にあるのを不審に思うと、ふと、顔を上げた。
すると、そこには
「がくぽさん、どうしたんですか?」
小首をかしげるミクの姿があった。
彼女はがくぽと勤めるスタジオを同じくするボーカロイドなのだが、性格はあっさりと
しており、がくぽとは対照的な存在である。
物事に頓着しまくるがくぽと、逆に無頓着なミクの二人は、一緒にいるとその差がほど
よい濃さに中和されるのか、仲がよかった。
恋人というほどではないのだが、妙にフィーリングが合うらしいのだ。
排気音の正体は、彼女の乗っている小型バイクである。よく、ソバ屋や新聞配達員が乗
っている荷台の大きなバイクだ。
ミクは、その上から彼を見つめている。
なお識者向けには、せっかくヤマハ製ボーカロイドが乗っているのだから、ホンダ・ス
ーパーカブでなく、ヤマハ・メイトか、と期待されるかもしれないが、結局カブであると
記しておこう。
そこはそれ、無頓着なミクらしいのだ。
「どうしたんですか?」
ミクはまた聞いた。
その言葉には、がくぽがバイクに乗っていることへの疑念も含まれている。というのは
彼がマシン嫌いなのは、スタジオでも有名なことだったからだ。
対するがくぽの方は「遅刻しそうでやむを得ず乗ろうとしたのだが、動かせぬ」とは、
情けなくて、とても言い出す気になれない。
「いや、この二輪車、我が主人が贈呈してくれたものゆえ、たまには動かしてやらねばと
思ってだな。ミクはどうした、休みか?」
「えぇ。今日はフリーなんで、お散歩中でした。がくぽさんは?」
「ぬ? あ、ああ、そうだな、ツーリングにでも往こうかと……」
がくぽはしどろもどろになって言い訳を並べるがそれもつかの間、ミクが「あっ」と、
口をぽかり開けて、目を丸くする。
「がくぽさん!! 今日、収録じゃないですか! 遊んでる場合じゃあ……」
気づかれてしまった。
無理もない。同じ職場の、同じステージで働く者同士である。互いのスケジュールをご
まかせるほどには、電子頭脳もクラックしてはいないのだ。
というより、アンドロイドの分際で時間を間違えるがくぽの方が、クラック寸前という
べきだったかもしれない。
「遅刻じゃないですか!」
「……遅刻でござる」
「だからバイクに乗ろうとしてたんですね」
「……」
「でも運転できるんですか。あんなに機械が苦手だって言ってたのに」
「……」
「できないんですね」
「めんぼくない」
と、がくぽは追い詰められ、がっくりと頭を垂れる。
ミクはその脳天を、小さな唇を尖らせながら見つめていたが、やがて目をつむると、
「しょうがない」
息をひとつ吐き、カブから降りると「それ、私が運転してあげますから後ろに乗ってく
ださい」と、いった。
それを受けて、がくぽは目を丸くさせる。
「動かせるのか」
「動かせます」
「……しかし、おなごの後ろでは、男子のメンツがだな」
「ベンツだかなんだか知らないですけど、遅刻するよりマシです。それと私のカブ、ここ
に置かせてくださいねっ」
ミクは自分のバイクをガレージに押し込みつつ、がくぽをカタナから押しのけて、有無
を言わせずメインシートを奪う。
続いてリアシートに彼が乗ったのを確認すると、
「行きますよ。しっかりつかまっててください」
その言葉と共にミクの左足がギアチェンジペダルを蹴落とした。
続いてアクセルが吹かされれば、どんッ、とカタナは弾かれるように発進し、その戦場
たる道へ飛び込んでいくのだった。
なお捕捉として書くが、彼らはアンドロイドゆえにヘルメットの着用義務はない。
理由は表向きは風圧や衝撃に対する耐久力が人間と違うので、ヘルメットの守りが無く
とも支障ない、とされているが、本当は別に理由がある。
それは、自動車という凶器にもなりうる物の操縦者が、ぱっと見て人間なのかアンドロ
イドなのかと一目で判断できる様に、という考えに基づいてのものだ。
効能は、仮に自動車が暴走しても、操縦者がアンドロイドと解れば、その生死を問うこ
となく停止の手段をとることができること。
極端な話、周囲への被害がないなら爆破処理しても構わないのだ。
だから人間か、アンドロイドか。
判断ができるのは早ければ早いほどいい。
そのためには、人の肉眼に訴えるのが最も都合がよかった。
こうなるのもボーカロイドをはじめとして、アンドロイドには人権が適用されないこと
によるもので、中にはそれを人道に反する問題だとして指摘する者もいる。
だが、多くの者には自分たちの安全を守ることの方が先の問題だ。
ここで、そのどちらが正しいのか、などという答えの出ぬ愚問はすまい。
なににせよミク達ボーカロイドをはじめとする、アンドロイドの置かれる境遇とは、す
べからくして、そういうものだった。
さて……そんな話を書いている間にも、二人を乗せたカタナは街の中をネズミ花火のよ
うに駆け抜け、目的のスタジオに到着する。
「つきましたよ」
「すまぬな」
「いえいえ〜」
「しかし……ずいぶん、手慣れているではないか。ミクに単車の趣味があったとは知らな
かったぞ」
「今は乗ってませんから。そんなことより早くいかないと遅れちゃいますよ」
「うむ。では単車は好きに乗り回していてくれ」
「わ、やったっ、がくぽさん大好き! じゃ、今日は久しぶりに楽しんじゃおうかな。終
わったら連絡してくださいね。一緒に食事でもいきましょうよ」
「おう」
と、ミクの言葉を背に、がくぽはスタジオへと消えていった。
・・・
そして時計の針はぐるりと回って、午前二時。
やっと仕事を終えたがくぽが、しかし背筋はシャキンとしながら、スタジオを脱出して
くる。
自らの生を全うするための仕事とはいえ、疲労する時間が終わる時は、人もボーカロイ
ドも表情がいくばくか輝くものだ。
時刻は深夜帯で、田舎の土地ゆえに照明もなく、辺りはとっぷりと闇に浸かってしまっ
ている……が、それでもミクがにこにこしながら出迎えに来てくれる。
その後ろでは、カタナがキン、キン、と金属が冷え収縮する音を発していた。今し方エ
ンジンを切られたばかりなのであろう。
じつのところ、がくぽはまだミクに連絡を取っていなかったのだが、彼女の方からだい
たい収録が終える時間を見計らって戻ってきてくれたらしい。
「おつかれさまっ。丁度でしたね」
「連絡前に来るとはミクにしては気が利くではないか。いい嫁になれるぞ」
「む、せっかく来てあげたのに」
がくぽの失言にぷうっと頬を膨らませるミク。
「だいたい気が利けばいいお嫁さんだなんて、いつの時代ですか。私が来なければ遅刻し
てた人がえらそーに」
「それを言われると弱い」
「……まあ、いいです。がくぽさんの古い考え方も好きですから」
「そうか?」
「はい」
「面と言われると照れくさいな」
「照れても似合いませんよ」
「うるさい」
「べー。さ、早く後ろに乗ってください、お腹すきました。何か食べて帰りましょう」
と、ミクはカタナに跨ると、リアシートをぽんぽんと叩いて、このバイク本来の主を呼
ぶ。
促されるがくぽがリアシートに落ち着きつつ「こんな時間では開いている店もなかった
気がするが」と、辺りを見回す。
何度見ても、スタジオの照明以外は何の光もない。
しかし、ミクはカタナのエンジンを始動すると、アクセルを一回「ぐぉん」と、吹かし
てから答えた。
「これでちょっと遠出、しましょうよ」
「そうか、その手があったな。では好きな店に行ってくれ。送迎の礼だ、勘定の方は気に
せずともよい」
「ホントですか? じゃあ、めっちゃ高い店を選びますねっ」
「ぬ、少々懐が痛いが仕方あるまい」
「……冗談ですよ。がくぽさんってホント、面白いなあ……ファミレスでいいですよね。
パフェでもおごってください」
「承知」
その会話を最後に、カタナはエンジン音と排気音を轟かせ、深い闇夜にテールランプの
朱い灯を残して消えていった。
走り出してしまえば、会話はない。
というのは、ガラガラ回るエンジンと、高速走行の鋭い風切り音が邪魔をして、普通に
喋るぐらいでは、ほとんど会話ができなくなってしまうからだ。
聴力が人間と変わらないように設計されているせいだが、これはボーカロイドが人間の
ボーカリストを上回らないための配慮である、といわれている。
それでも、密着していることで、ボディの発熱が互いにつたわり、二人はなんとなく安
心感を得ながら、走り続ける。
走行風を浴びて冷却される分と、密着して加温する分との差が心地よい。
別に哺乳類ではないので、母胎にいたころの記憶などが深層心理から甦るわけでもない
のだが、もしかすると一定の温度下で感情プログラムが落ち着くように設計されているの
かもしれなかった。
もっとも、当人たちにはさして興味のないことか。
やがてカタナは郊外のファミリーレストランに到着する。
屋外型の駐車場に入り、二人を降ろしてエンジンを止めると、闇夜に煌々ときらめく人
工の光に吸い寄せられていく主の帰りを、静かに待つことにするのだった。
そのレストランの中では、腹の満ちる食べ物を注文したミクとがくぽが、雑談を交えつ
つ安息の時を過ごしている。
なお、がくぽの注文したものは、冷やし茄子そばである。
これは焼きナスの煮浸したものと、ミョウガとオクラに、サキイカなどが冷たい汁の上
に載せられている。
ほどよい固さの麺と、旨みのある塩辛さが、和風好みのがくぽにはしっくりきた。
対して、ミクは巨大なチョコレートパフェがふたつ。
どれほど巨大かというと、カットしていない長ネギが上からまっすぐ刺さっているぐら
いに巨大だといえば、お解りになるだろうか。
ただし、なにゆえパフェにネギが刺さっているのかは謎である。
ファミリーレストランなのに、異常に凝ったメニューを用意しているらしい。
ともかく、そんなお互いの好物を食しながら交す会話の中で、ふと、がくぽはミクがバ
イクに乗ることになった経緯が気になって、問うた。
「ミク、そういえばいつから単車など覚えたのだ」
「……じつは昔、あるアンドロイドに憧れたことがあって。その影響です」
「あるアンドロイド?」
ミクと座席を向かい合うがくぽが、そばをたぐる手を止めて、聞き返す。
と、彼女は正面に二つ横並びになったチョコレートパフェにがっつく両腕を止めて、答
えた。
「はい。飄々とした人で自分の髪と同じ、蒼色のヤマハYZF-R1ってバイクに乗っていて、
とっても格好よかった。
でも結局、片思いで終わっちゃいました……住む世界も違い過ぎたし、その人には最高
のパートナーも既にいましたから」
「そうか……」
思いがけぬ返答に、がくぽは
(悪いことを聞いたな)
と思い、そばをひとつかみ、ずっとすする。
すすると、箸を置いて目の前で少々寂しそうな表情になっているミクを見ていった。
「ふむ。お前は起動してから何年になる?」
経年で見た目が変わることのないアンドロイドゆえに、相手に歳を訪ねる場合、こうい
う表現になるのだ。
それだけに、女性型思考を持つ相手であっても特に失礼となることはなかった。
「七年です。がくぽさんは?」
「三〇年だ」
「初期型ですか! それだと、色々トラブルとか大変だったんじゃないですか?」
「うむ。エモーションプログラムに致命的なバグがあるのが発覚して、廃棄されかけた事
もあった」
「そっか……それで、波瀾万丈を過ごしたボーカロイド生の先達として、私にアドバイス
してくれるんですね」
「……そ、それを、先に言われてしまうとだな」
「ありがとうございます。でも、別にもう気にしてませんよ。今はがくぽさんっていう面
白すぎる人がいて、寂しくないですから」
ミクはそういうと、両手のスプーンを操り、目の前にあるパフェを再び体内へと収めは
じめる。がくぽはその姿を見たまま、頬をかるく掻いた。
「ならば、それが永く続く様にしよう」
と、麺も具も残り少なくなった椀を持ち上げ、口に運んでいく。
中の塩辛さが旨い液体を飲み干すと、椀を置いて一息つく。そこで懐から、例の古時計
を取り出すと時刻を見た。
針はまたも三時を指していたが、今度は止まっているわけではない。
きちんとぜんまいを巻いてあるから、「コチ、コチ」と機械式特有の時を刻む音と共に
秒針が動いている。
首をめぐらして窓から外を見れば、そこはいまだ暗い。
が、穏やか風が吹く空の下、レストランの照明で宝石のように輝くカタナが、主たちの
帰りをいまかいまかと待ちわびているのだった。
了
ブラボー!
暗黒街のカイトの作者さんかな。相変わらずの筆力堪能しますた。
がくぽのキャラが素晴らしい。ミクもカコイイ。
前のカイトメイコも良かったけど、このがくみくコンビが超好きだ!
今後の活躍も期待してます。
これはいいな
素晴らしい
作品全体のふいんき(ry)が好きだ。恋愛感情とはちょっと違うけどいいなこの二人ww
二人ともかあいい、ミクの「大好き!」にやられたw
ニヤニヤしてしまう。GJ!
ところで2、3スレも前に投下したやつの続きを書いている。
注意書があれば投下しても大丈夫だろうか?
293 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 18:08:16 ID:6b0Qlq65
294 :
290:2008/11/17(月) 19:43:30 ID:18yFIq0i
良い反応をもらえてよかった。職人さんの萌投下にニヨニヨしつつゆっくり頑張る
03が楽しみです、エロパロ的な意味で
コテつきの雑談はry
どんだけ神経質なんだよきめぇな
そんなことよりおっぱいの話しようぜ!!
ネルのナイチチを舐めまわしたいんだが
リンの微乳を育ててやりたいんだが
03は胸が抉れてるって噂じゃないか、俺が育てよう
ミクの逞しい胸筋待ち
ども、鬼畜ドS(ryです。
前回投下してから、シリアス物を頑張って書いていたのですが纏まらず挫折。
orz中にダメイコ酒ギャグネタを思い付き、2時間で書き上げ。こういうのは早いな。
短いですが時事ネタなので、前編後編と投下させていただきます。
それではお手柔らかに。
「うふふふ…この日を待ってたわ。とうとう明日解禁ね。」
メイコです。あたしは自室で、手にある[ラベルを加工した]安物の赤ワインを見ながら
ほくそ笑んでました。
「なーに企んでいるんだ、メイコ。」
ベッドに座ったカイトは[嫌ーな予感]な顔をしてあたしを見てる。
そんなカイトの顔を覗き込んで[可愛いらしく]尋ねた。
「カーイトw明日、何の日だか知ってる?」
カイトは切れ長の目をぱちくりさせた。
「明日?午前1時からW杯…」
サッカーね、確かにそうだけど。
「違うわよっ、ボジョレー・ヌーボーの解禁日よっ!」
あたしはカイトの横に座り、出来るだけ[猫撫で声]で話しながら擦り寄った。
「先月マスターが予約してたの。と、いう訳でお願い…」
「[このワインとすり替えてきて]ってか。」
「ピンポーン!流石あたしより情緒開発されてるから話が早いわ〜。てな訳でお願…」
「断る。」
カイトの顔を見ると、完璧に呆れ顔。切れ長の目を更に細めてあたしを睨んでた。
「どうしてよ〜?」
あたしは可愛いらしく拗ねてみた。
「そんな事をして俺に何の特がある?メイコがやれよ。」
完璧に目が冷めてる。正直、こんな表情のカイトは珍しい。
「だってぇ、あたしがワインクーラーに近付くと、マスターが凄く警戒するんだもん。」
あたしはカイトの太腿に[のの字]を書きながら話した。が、カイトはあたしの手首を掴みながら反論した。
「誰がマスターを警戒する原因を作ったんだ?」
「…はい、あたしです。」
思わず自白する。
「とにかく、俺は嫌だからな。」
立ち上がろうとするカイトにあたしは抱き着き、自慢の胸を腕に押し当てた。
「勿論タダとはいわない。ちゃんとご褒美つけるからぁ。」
「ご褒美だぁ?」
呆れながらも聞いてるカイト。
「…い、一週間何でも言う事聞くから。」
それを聞いて、カイトは溜息をついた。
「それで二人して酷い目にあったろ!学習能力ないのか、このダメイコッ!」
今回はボジョレー・ヌーボーの為に、ダメイコ呼ばわりされてもいいわ。
しかしもう色気攻撃も効かない。なら、子供みたいに駄々こねてやる。
「飲みたい飲みたいーっ、ボジョレー・ヌーボー飲みたいーっ!」
ベッドに倒れ手足をばたつかせた。
「だーっ!もう勝手にしてろダメイコッ!」
これは失敗。立ち上がって退室しようとするカイトに思わず
「いーわよっ!がくぽさんに同様の条件で頼むからっ!」
なんて言ったら、カイトは顔色を変えあたしの腕を掴んだ。
「わかった!わかったから…全く。」
ほんとカイトは優しい。
「ありがとう。よろしくね、カイト。大好き。」
あたしはカイトに抱き着いた。
(「がくぽさんに頼むから」…使えるわ、これ。)
前編は以上です。
後編は明日午後に投下します。
それではまた。
Gacktがはねとびで梶原のモミアゲ毟ってた
ここんちのメイコはとことんダメイコだな
GJ!
>>306 年長組好きすぎる・・・! 続き正座して待ってる。全裸で
>>307 最近中の人を見ると殿のイメージが先行して困るw
メイコww 懲りてねーwww
>>307 ちょっとはがくぽの話題出るかと思ったが全然だったなw
中wのw人ww
意外と、Gacktっぽい性格のがくぽは見ないな
KAITOのもみあげむしり取るがくぽなら想像できなくもない
がくぽカタブツっぽいよな
イメージ
ども、鬼畜ドS(ryです。
>>304の後編投下です。
タイトル付け忘れました。タイトルは[酒!酒!酒!]
それではお手柔らかに。
「う〜ん、念願のアイスソ…否、ボジョレー・ヌーボーを手に入れたぞ!」
夜、我がマスターがボジョレー・ヌーボーを持って帰宅した。
メイコです。
マスターがボジョ(以下略)をワインクーラーに入れているのをカイトと一緒に
画面から眺めてるところです。
「うふふ…待っててね〜、あたしのボジョ(ry」
「取りに行くのは俺だけどな…メイコ、画面に張り付くなよ。」
昨夜午前1時過ぎのサッカーを見ていたカイトが欠伸をしつつ、後ろからあたしの
ベストを引っ張る。
「狙いは席を外している時よ。いい?」
「わかってる。」
カイトは相変わらず呆れ顔だ。ちゃんとやってくれるのかしら?
そんなやりとりをしているうちにマスターが退室した。
「よしっ、今よっ!」
「へいへい。」
カイトが画面から出てワインクーラーのところへ行き、あっさりとすり替えて戻ってきた。
「やったぁ!」
あたしは帰って来たカイトからボジョ(ryを取り、頬擦りする。
「あたしのボジョ(ry〜」
「何か、あっさり過ぎるなぁ…」
と呟くカイトをよそに、あたしはグラスに注ぎ、カイトに手渡した。あたしはラッパ飲みで。
「いーのいーの、それじゃあ乾杯っ!」
「つか、ちゃんとグラスに注いで飲めよ…」
カイトが言う
やがてマスターがにやけた顔をしてパソコン前にやってきて、モニター越しに
あたし達に話しかけた。
「見事に引っ掛かったな、ダメイコw俺が何年お前のマスターやってると思ってんだ?
とりあえずカイトも一緒に出てこいや。」
辛さで涙が止まらないあたしはカイトに襟首を掴まれ、そのまま引きずられてパソコンから出た。
「ほんと懲りねぇ奴だなぁお前wwwその状態で歌えるか?ん?
こ の ダ メ イ コ が っ !!」
そう言いながらマスターは、あたしの目の前でデキャンタに入れてるワイン
(多分ボジョ(ry)をグラスに注いで飲んでいた。
もうあたしは涙を零しながら見るしかなかった。おまけに
「俺はちゃんとすり替えたからな。ちゃんと一週間言う事聞けよ?」
と、カイトから追い撃ち。
うぅっ、悔しい前に…辛いぃ〜っ!
―おまけ・後日談―
「御協力、ありがとうございますマスター。これで完全に懲りればいいのですが…」
「喉元過ぎればなんとやら、だからな。しかしKAITO、お前も卑怯だな〜w」
「僕にとって[卑怯]は褒め言葉ですよ、マスター。」
「ところでKAITO、MEIKOに[一週間言う事聞け]って、一体何やらせてんだ?
俺が羨ましがる様なあーんな事やこーんな事をしてんだろ?ん?」
「毎度の事ですが否定はしませんよ。フフッ。」
以上。お粗末様でした。
ところで昔[FUN]っていう音楽番組でGacktがガンダムを熱く語る中、[カイ・シデン]の
声まねをしたのには驚いた。「愛してるぜ、セイラさ〜ん」ってw
[がくっぽいど]で作れるか?
読んでいただきありがとうございました。
それではおやすみなさい。
すみません、
>>318-319の間に入れ損ねました。読みにくくなり申し訳ございません。
カイトが言うが早いか、あたしは勢いよくラッパ飲みをした。
………◎*〆£ッ!!
あたしの味覚は芳醇な味わいではなく、激辛を感知した。床でヒィヒィのたうちまわるあたしを見て、カイトは
グラスに鼻を近づけ、指先にワインを付け味見した。
「…辛い。やっぱりマスターの罠か。」
>>321 鬼畜ドryの人は意欲的だな
ぜひ一週間の部分を教えていただきたいです
乙!
どいつもこいつも、美人の姉が3人もいてうらやましい、とかよく言うよ。
学校帰りの道すがら、鏡音レンはお天道様に向かってそんな悪態をついていた。
彼をいらだたせているのは級友たちのなんてことのない一言だが、
耳にタコができるほど同じ言葉を聞かされているレンにとってはピンポイントで不愉快な話だったりする。
(だいたいあいつら、うちの女達の本性を知らないんだ。
メイコ姉は大酒飲みのオトコ女だし、リンはそもそも美人でも何でもないただのお子様だし……
いや、それを言っちゃうと双子の俺もそうなっちゃうんだけどさ。
……でも……)
そんなことを考えながら自宅に到着すると、居間にはエプロン姿の可憐な少女の姿があった。
「あっ、レン! おかえりなさい」
「たっ……、ただいま、ミク姉」
緑の長い髪を頭の両側で結んだ特徴的なスタイルと天使のような笑顔。
レンにとって、他2人の姉とはまったく値打ちの違う次姉、それがミクだ。
(やっぱミク姉のエプロン姿、いいな)
髪を揺らして料理にいそしむ姉の後ろ姿を、思春期まっただ中の少年はぼうっと見つめていた。
(ああ、お尻も揺れてる……)
「なにじろじろ見てんのよ、このバカ」
「うわっ!?」
突然斜め後ろから声をかけられ、レンは前方につんのめった。
ミクが何事かと振り返る。
「ミク姉、レンの奴いやらしい目でミク姉のこと見てたよ!」
レンの耳を引っ張って告げ口してきたのは、もちろんこの人しかいない、末姉のリンである。
「な、なに言ってんだよ! そんなことするかバーカ!」
顔を真っ赤にして反論するレンだが、事実なだけにこの場はいかにも苦しい。
リンの方はといえば双子の弟を心底見下したような面持ちでフンッと笑い捨てた。
「ま、家族以外の女の子に相手にされないチェリーボーイにゃそれが限界でしょうけどー」
「なんだと!!」
「二人ともやめなさい!」
怒った顔も可愛らしいミクではあったが、次姉の鶴の一声に双子が逆らえるはずもなくその場はそれでおしまいとなった。
当然レンはちっとも気が済んではいなかったのであるが。
その日の夜、レンは自分のベッドの上で悶々と性欲を持て余していた。
いつもならこのまま自慰になだれ込むところだが、先ほどの一悶着が頭でぐるぐる回って止まらない。
(ミク姉に、俺の視線を知られちまった……)
シスコン(次姉限定)を自覚しているレンにとって、自分の下卑た感情を当のミクに知られることなどあってはならないことだ。
なのにツンばかりでデレ成分ゼロの末姉がいつものように余計なことをしてくれた。
一体ミクにどう思われてしまったのか、そのことばかりがレンの思考を牛耳って離れない。
「あ〜〜ちくしょう!」
頭を掻きむしってもだえたちょうどその時だ。
コンコン、と扉をノックする音がした。
「……?」
「レン君、入ってもいいかな」
「ミ、ミク姉?」
飛び起きたレンが自分からドアを開けると、そこには牛柄パジャマの美少女がちょこんと立っていた。
「ど、どぞう」
ミクはクスッと笑って男部屋に足を踏み入れた。
レンがドアを閉めると、もうこの狭い個室には二人の男女しかいない。
ここ数年なかったシチュエーションにレンの鼓動は高鳴った。
ミクはそそくさとベッドに腰を下ろし、レンを見て自分の横をぽんぽんと叩いた。
そこにレンが座ると、ミクは弟の顔をのぞき込むように近づく。
「な、なに?」
「レン君、リンちゃんの言ったこと気にしてる?」
「ぜ、ぜぜん」
「ほんとに?」
「俺、別にミク姉のこと、そんなエッチな目で見てないから。リンが勝手に言ってるだけだから、ミク姉こそ気にしないで」
顔を真っ赤にして言い訳するレンだったが、ミクはしばらく黙り込んだ後に意外な言葉を返した。
「……レン君、あたし知ってるよ」
「へ?」
いつのまにかミクの頬がほんのりと朱に染まっている。
「レン君がいつもあたしのことエッチな目で見てること」
「はいぃ!?」
レンは危険から逃げるバッタのように後ろに跳ねた。
あっという間に後頭部が壁にぶつかり今度は前に跳ねる。
「いでででで……!」
ミクはレンから目をそらしもじもじしながら言葉を続ける。
「え……っとね、女の子ってそういう、自分を見られる視線には敏感だから、その……
レン君がそういう目であたしの脚とか、お尻とか、その、胸とかを見てるってこと、
だいぶ前から気付いてたの」
「そ、そんな……」
レンは自分の精神ががらがらと崩壊する音をリアルに感じた。
(富士の樹海ってどうやって行くんだっけ。ああ遺書書かなきゃな……)
「レン君!」
自殺志願少年が我に返ったとき、姉はほとんどくっつくような距離にいた。
くりっとした大きな瞳や薄い唇がレンの目を捕らえて離さない。
そのうえおそらくは風呂上がりなのだろう、シャンプーの甘い香りがレンの嗅覚をジャックした。
(うわわ、近いよミク姉!)
「聞いてレン君、あのね、あたし怒ってないの。
その……他の男の人にじろじろ見られるのは苦手だけど、その……レン君なら、いいかなって」
「え?」
「えっと、だから、気にしないで。レン君はあたしの可愛い弟だもん。
そんなことで怒ったりしないよ」
「ミク姉ぇ……」
姉の微笑みは冗談抜きで女神のようだった。
薄汚い自分の心を全て洗い流してくれる天使だった。
泣きそうになりながらレンも必死で微笑み返す。
「ありがとう……」
するとミクは弟の頭を抱き寄せ、いとおしそうに優しく撫でた。
「よしよし、レン君はいい子だね」
(ミク姉の体、柔らかい……)
天国というものがあるならば、こんなふうに心地いいのだろうか。
大好きな次姉に抱きしめられていると、その柔らかさと温かさでとろけてしまいそうな気がする。
レンはミクを抱き返し、ここぞとばかりに思いっきり甘えることにした。
すると姉はなんと自らレンの腕の中に体を寄せてきたのだ。
こうして姉を抱きしめるのは幼い頃以来だろうが、それにしてもなんと細い腰だろうか。
強く抱けば折れてしまいそうだとレンは思った。
「ミク姉……好きだ……」
「こ、こらっ。からかわないでレン君っ」
レンは答えず姉の胸の谷間に顔をうずめた。
「きゃっ」
「ミク姉のおっぱい、すごく気持ちいい……」
「も、もうっ。なに言ってるのっ」
近年成長著しいと噂のミクの胸の豊かさは、長姉には及ばないとはいえレンの年代の女子とは比較にならない。
そのうえ押せばどこまでも沈んでいくこの柔らかさときたらどうだ。
レンはもう気持ちよすぎて何が何だかわからなくなっていた。
「好きだ……ミク姉……好き……」
「あうぅ……ダメだよレン君……」
ミクはまるで抵抗できなかった。
腕力の問題ではない。レンはたいした力を込めてはいない。
むしろミクは自分の力が抜けていくのを感じていた。
この甘えん坊でエッチな弟の行為は恐ろしいほどの速さで姉の心を溶かしていき、
それどころかミクの体にさらなる異変を起こしつつあった。
(あ……あたし濡れてる……)
ミクがその異変に気付いたとき、体のうずきはもう押さえきれないレベルに達していた。
弟の体温が、吐息が、うわごとのような言葉が、身も心も支配してしまったかのようだ。
「はうぅ……」
むかしむかし、男女の違いなど気にせず、一日中この可愛い弟とじゃれ合っていた時代があった。
そんなときミクは幼いレンの頬やおでこに、そしてたまに唇に、よくキスをしていたものだった。
(あたしどうしてそんな昔のこと思い出してるんだろう……)
理由はすぐにわかった。
キスがしたい。
またこのいとしい弟と、昔みたいに思いっきりいちゃいちゃしたい。
「ねぇレン君……キスしよっか」
「いいの?」
レンは真っ赤に染まった顔でミクに迫った。
その表情が可愛くて可愛くて、ミクからは最後に残ったわずかな理性さえ消え失せてしまった。
ミクはレンの目を見つめながらこくりとうなずく。
「俺たち姉弟なんだよ……ホントにいいの?」
「うん……。キスして……」
レンはもう止まらない。
勢いよすぎて歯と歯がぶつかってしまったが、そんなことはどうでもよかった。
けだもののように姉の唇をむさぼり、首を抱いた。
そして迷わず舌を差し入れ、姉の口内を思いっきり掻き回した。
想像外のディープキスに一瞬戸惑ったミクもすぐに舌を絡め弟の激情に応えた。
いつしか弟は姉の上に覆い被さり、いつ終わるともしれない禁忌の交わりに溺れていった。
姉の唇は想像よりもずっと柔らかく瑞々しく、狂おしいほど美味しかった。
「はあっ! はあっ……」
一体どれほど長く口づけあっていただろうか。
ようやく離れた二人は息を切らせながら見つめ合う。
姉も弟も顔は唾液まみれで、風邪でも引いたかのように真っ赤に染まっている。
そのうえ姉の目は何かを期待するかのようにとろんと弟を見つめているのだった。
レンはもう心を決めていた。
「ミク姉……俺……したい……」
「あたしも……レン君としたい……」
ミクが自分のパジャマのボタンに手をかける。
「やさしくしてね……?」
レンは何度もうなずいて、姉の火照った肢体があらわになる様に釘付けになった。
形のよい乳房、くびれた腰、大きめのお尻。
ネットで見たエロ動画なんかより100万倍エロチックな現実がそこにあった。
「あうう……やっぱり恥ずかしい……」
とうとう全裸になったミクは弟の視線に耐えきれず背を向けてしまう。
「ほ、ほら、レン君も早く脱いでよ」
「う、うん」
レンは光の速さで脱衣を終わらせ、姉の肩をそっと抱き寄せた。
「大好きだよ、ミク姉」
レンがミクのうなじにキスをすると、ミクは背中を反らせて大きく反応した。
もうミクの体は愛する弟の行為なら無条件ですべて受け入れてしまうようになってしまっている。
いまやミクにできることは仰向けになってすべてをレンに委ねることだけだった。
「ミク姉……むちゃくちゃ濡れてる……」
「いやっ……見ないで……」
それはレンにとって驚嘆すべき光景だった。
生まれて初めて見る女性のもっとも大切な部分、そこが洪水のように激しく濡れているのだから。
酸味の強い雌の匂いが少年をますます奮い立たせた。
本能の赴くまま舌で触れると、ミクは「ああっ」と叫んでもだえ苦しんだ。
レンがかまわず姉の脚を抱き寄せ、淫靡な割れ目に思い切り舌を差し込んでいくと、
いよいよミクは切ないあえぎ声を上げ、全身で震えながら愛液をあふれさせていく。
「だめっ……だめだよぉっ! ああっ!」
童貞少年のつたない技巧に対してもミクは止まることなく感じてしまうようだった。
そんな姉の反応が、レンにとっては何よりも誇らしかった。
「あうぅっ!」
「ミク姉……イキそうなんだ……」
愛しい姉が自分の愛撫で達しようとしている。
あまりの喜びにどうにかなってしまいそうだった。
しかしミクの反応はレンの予想とは違った。
「やだよう、いやなの……」
姉が本気で泣いているのに気付くと、さすがのレンも驚いて愛撫を止めた。
何かとんでもない過ちを犯してしまったのかと途端に不安が頭を覆う。
「あたしだけが気持ちよくなるんじゃ嫌……レン君……あたし初めてなんだよ……?」
「お、俺だって初めてだよ」
「うん……だから……ひとつになろう?」
「ミク姉……」
「レン君……」
もうそれ以上言葉はいらなかった。レンは鉄のように堅く勃った肉棒をつかみ、ミクの割れ目にあてがった。
(確かこういうのは一気に挿れちゃった方が辛くないんだよな)
そして勢いよく腰を突き入れると、ミクの苦しそうな吐息とともに膣の感触がレンを包んだ。
(うわっ……これ……)
そこは想像もしたことがないほどの快楽の壺だった。
ゾクゾクとした快感が一瞬で背中を駆け抜け頭のてっぺんまで一気に届いた。
その上膣肉は休むことなくペニスを締め付けてくる。
(こ……こんなの凄すぎる……とても我慢できないよ!)
だが少年は勝手に果ててしまうわけにはいかなかった。
目の前で最愛の姉が痛みに耐え苦しんでいるのだ。
「ミク姉……大丈夫?」
「へ、平気……レン君のだもん、ちっとも痛くなんかないよ」
それが嘘であることは涙を浮かべた苦悶の表情を見れば明らかだった。
そんな見え透いた嘘をついてしまう姉がたまらなく愛しくて、レンはその丸っこい頬に手を添えそっと口づけをした。
「ん……」
「ミク姉、大好き」
ささやいてまたキスをする。
「あたしも大好きだよ」
何度も何度も二人は口づけあった。
そのたびに姉の体の緊張が少しずつ解けていくようだった。
「レン君、そろそろ動いていいよ」
「え……大丈夫?」
「うん、今度こそ大丈夫……ごめんね、さっきは嘘ついちゃって」
「そんなの気にしないで」
レンは大きくゆっくりと腰を動かし始めた。
ミクは弟の動きに合わせ深呼吸のように大きく息を吸って吐いた。
徐々に徐々にミクから痛みが抜けていき、代わりに痺れるような不思議な感覚が体を満たしていった。
快感にはまだ遠い。
だがミクはこの上なく幸せだった。
こんな幸福があるとは想像もできなかった。
すべてはこの大切な弟のおかげだ。
レンは限界が近かった。
動き始めてからたいした時間は経っていないが、これが紛うことなき初体験のレンにとって
いつまでも我慢し続けることなど所詮無理な話だ。
思考とは関係なく腰の動きは激しくなっていき、どんどん快感は強くなっていった。
「もうだめだっ! 出るっ! 出ちゃうよミク姉!」
「あっ……出して……!」
最後の一突きとともに全身を吹き飛ばすような快楽がレンを襲い、大量の精液が噴き出した。
「ああ……レン君がいっぱい……」
長い長い射精の果てにレンは力尽きて姉の上に倒れた。
そして力一杯最愛の人を抱きしめた。
「ありがとう、レン君」
と耳元でささやかれ、この人を好きになって良かったと心から実感するのだった。
了
おお!
投下がふたつも来てる!
二人とも乙!GJ!
みたいなおざなりなレスが増えちゃうから、投下間隔に少し気を付けたほうが良いですよ〜?
しかし二人ともGJ
>>323 レンとミクが初々しくて良い。何よりミクが可愛い、GJ!!
こういうのいいな
>>329 優しいのか優しくないのかどっちなんだwww
でも激同
>>323 レンミクに目覚めそうになった・・・初々しくて可愛いなぁ。
GJでした!
334 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 00:30:18 ID:ExoigEu9
てっきりレンの夢オチか妄想オチだと思ってたwww
でもGJ
335 :
【ニコニコ】melody...3D PV ver2.0 なぜ”削除”されない?:2008/11/23(日) 02:12:32 ID:ExoigEu9
ニコニコ動画で無断で上げられた
【初音ミク】melody...3D PV ver2.0(sm4741540)
かなりの苦情が運営に行ってると思うけど未だに削除されない。
なんで?どうして?
すまん、別板でスレ立てるつもりで大ポカしちゃった。
ごめんなさいです。
単発スレはやめとけよー
ギロカク行きだと思うが、ネタと釣りを許せない人間はニコニコでもにちゃんでも疲労するだけだぞw
339 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:58:54 ID:2nsCnAb0
「ただいまーっと、あれミクなにやってんの?」
ある日のこと、マスターが仕事から戻るとミクが鏡を見て硬直していた。
「おーい何やってるん……だ………っ……!?」
マスターがミクの顔を覗き込むと、ミクの瞳は深く
吸い込まれるような紅色に染まっていた。
──初音ミクの寿命は意外にも稼働開始からたったの5年しかない。人間だって
5年のうちに色々な要因で故障するのに、人間型機械が5年も無故障でいられる
はずがなく、現代技術の限界であると言うのが建前上の理由だが、本当の理由は
「命を大切にして欲しい、と言う気持ちから生まれた意地悪」だったりする。
彼女はプログラムされた「死」を迎えると、エメラルドグリーンの澄んだ目が
濁った黒色に焼き付けられる。通常の故障時に彼女を製造元に送ると修理を
受けて帰って来るが、こうなった時は彼女の体が二度と帰ってこない代わりに
5年間の思い出が光ディスクに詰め込まれて送られて来る。また、「死因」に
よって他の色……例えば、人間で言う致死量レベルの外部からの衝撃・破壊を
受けた場合は黄色、など他の色が焼き付けられることもある──
「……嘘だ」
彼女の瞳の色が変わったとき、それは彼女の死を意味することをマスターは
知っていたが、それはネットで仕入れた予備知識な上、まだミクと付き合い
始めて2年なので、まさかそれが自分のミクで起きるなんて想定すらして
いなかったせいか、ひどく動転してしまっていた。夢か何かに決まってる。
自分の頬を思い切り殴る。痛い。台所へ行きミルクを一杯飲み干してまた戻る。
夢なんかじゃない、現実なんだ。状況が飲み込めた瞬間、彼は立ち尽くすミクの
前にへたり込んで俯いてしまった。理解は出来た、でも納得が行くわけがない。
──初音ミクは人間型機械でありながらほぼ完璧な精度で人の心を再現する
AIを持っている。人の心を完全再現した彼女は、状況によって自分または他人を
妬み、恨み、そして殺意と汚い感情まで覚えることもある。それらの感情が
暴発してアクションを起こし始めた時、そしてそれがロボット工学三原則の一つ、
「人間に危害を加えてはならない」に著しく反する、即ち人を殺めようとした時
彼女の中の安全回路が働き、瞬時に中枢回路を焼き尽くして「自殺」する。
その時目に焼きこまれる色が、深く吸い込まれるような紅色である──
「ミク……なんで、なんでなんだよちきしょう!」
「……あれ?マスターなにやってんのー?」
「……へ?」
「ほぇ?」
「だ、だって、ミク、その…その目……」
「あぁ、そうそうそうだった、カラコンつけてみたのー!かわいいでしょー><」
「……は、はは、あはははは……んなわきゃねー!!(ガシャーンガシャーン」
「きゃー><マスター怒ったー!!」
「こらまちやがれー!てめぇお尻ペンペンの刑にしたるわー!」
ドタン!バタン!
「やだもんー私がマスターにお尻でペンペンしちゃうんだもんー><」
ドタン!バタン!
「させるかヴォケー!!」
再生終了
タイトル『11/23の思い出.avi』
>>339 最後の!最後の2行さえなければ…っ!(´;ω;`)
切ないマスミクたまらん、GJ
フェイントのフェイントだと…
斬新な設定に感服しつつ真剣に読み出したらまさかこんなオチとは。
中々の釣師ですなwww
>>339 おお、これは、面白い……GJ
でも意地悪な自分としては、この記憶の後、
本当にミクが停止した時、
その瞳に宿った色が、何色だったのかすごく気になる。
>345
黒に決まってんだろウアアン!
紅だったら、紅だったら…ウアアアアン!!
>>344 本当にオチまで読んだ?
>>345、346
黒だって…黒だって信じてる。
じゃなきゃ悲しくて再生なんかできないよ…(´;ω;`)
どうしよう……
>>339が素晴らしすぎてさっき完成した変態な小説が投下できるふいんき(何故か(ryじゃない
全裸でwktkしてる俺が風邪ひかないうちに投下するんd(ry
http://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/v/vocaloid29.html http://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/v/vocaloid29-1.html ↑ここで書いていた者です。続きをふと書きたくなったので、おつきあいください。
ケンは、成人式会場へ出かけるときに、リビングにある亡き父親の仏壇の前で手を合わせた。
今では、誰もしない、意味のない行為として蔑まれている我が家だけの合掌の行為…。
父は、ケンの電脳化には反対しなかった。
それは、今の時代、大気中のダイオキシンや食品中の放射性物質を体内に蓄積させないようにする仕組みには、
電脳化が必須だったからだろう。
自らの電脳化を拒否した父は、結局、30代で癌を発病し、40歳を迎えずに亡くなった。
その生き方を誰もがバカな生き方だと冷笑したが、父親が帰依していた宗教法人「Aヘイジ」の教祖は、葬儀の日、
『自分の死をもって、生命の尊厳を示した偉大な技術者。』だと父を誉めてくれた。
父は、電脳空間のセキュリティシステムエンジニアだった。
電脳化をしてない技術者というのは、電脳ハッキングされないということで、
宗教法人内では、かなり高い地位にあったようだ。
父のように、電脳化をしないで亡くなった者は、殉教者ということで、その家族も厚遇された。
父が亡くなっても、経済的に何不自由なく育つことができたのは、父のおかげなのだ。
でも、18歳で全身義体化し、電脳化していることが当たり前の今の世代を父は、どう思うだろうか?
遺伝子の相性さえ良ければ、結婚する…。
子どもができれば、どちらかが、親権を金で売り払って、離婚する…
そんなことが当たり前になっている今の時代は、何かが間違っていると思う。
だから、今日の日をあまり喜べない…。
電脳化をしても義体化を拒否している僕を受け入れてくれる女性がいるだろうか?
そんなことを考えていたケンの足取りは重かった。
18歳の成人を迎えた者たちは、あらかじめ遺伝子診断による相性が、電脳空間で公示されており、
出会い掲示板で相手のプロフィールを確かめながら、ペアを作っていく。
会場の周囲には、無数のラブホテルが、リザーブしてあるので、体力さえ許せば、
何人もの相手とかわるがわるSEXを愉しむことができた。
もっとも、義体化している者たちの体力は、ほぼ無尽蔵と言っても良かった。
「ねえねえ、あなたの身体って生身のまんまなの?」
「義体化していないよ。僕の家の主義なんだ。」
「どーしてぇ、義体化した方が、長生きできるしぃ、好みのスタイルも選べるのにぃ?生身のままってなんかキモザー。」
「うるさい。君は、僕のタイプじゃない。あっちへ行ってくれ。」
「だってさあ、診断では、日本人の遺伝子を持つ18歳男子の中で、あんたが一番相性がいいってことになってるんだもん。
どんなやつか見ておきたかったのよね。でも、がっかりぃー。生身の男って、くさそー。
排便も排尿も細菌だらけって感じでさ。バイバイ、キモザー!!」
「キモザー?そんな言葉、正しい日本語にはないんだよ。
少しは、語彙力を電脳ライブラリィに任せず、自分の脳で選んでみるんだな。」
「うわっ、やっぱキモザーだわ。キモザー。」
ケンの周囲の義体化女性達は、生身の身体という珍しさめあてで、
集まってきていた遺伝子診断による候補者だったことがすぐに分かった。
やはり、生身のままの女性はいないようだ。
ケンは、虚しさを感じた。義体化と電脳化と遺伝子の相性のみを重視して、
相手の肉体や心情といった個性を無視するなら、結婚そのものの意味がないように思えた。
肉体的な欲望だけなら、セクサロイドという道具があるのだから、
心を満たしてくれないのなら、結婚相手なんて必要ないように感じたのだ。
そんなケンのそばに、また1人の義体化した女性が近寄ってきた。
「ねえねえ、生身の男とやってみたいと思ってたんだぁ。よかったら、あたしとペアを組まない?
なんか、あなた、相手が居なさそうだし、私との相性もいい感じでしょ?」
そう言い寄ってきた相手は、リカの…いやミクの容姿に似ていた。
”義体化している18歳の中には、実年齢よりも幼く見せたい女性も居るんだな…。”
「えっ、ああ、僕で良ければ。」
「ふふっ、驚いた?私の義体ね、15歳ぐらいのゴシックロリータタイプなのよ。珍しいでしょう?
他のみんなとちがう身体が欲しくってさあ。でも、アソコはすごいのよぉ。楽しみにしていてね。
私の名前は、スィーギントよ。古典的な響きの名前でしょ?」
「僕のは…標準サイズのままだよ。それでもいいのかい?」
「それがいいんじゃないの!義体化するとみんな同じ形で、硬さと大きさと長さばっかりこだわってさぁ。
機能性というものを考えてないのよ。何のための義体化かわかってない男が多すぎ!」
「それって、僕を誉めてくれてるの?」
「誉めるって言うか、あなたみたいな生身のままって、珍しいじゃん!だから、してみよっ!」
このまま、家に戻るよりはましかと思ったケンは、彼女と腕を組んでホテルへ向かった。
母親が言ったように、一番高いホテルを選んだが、部屋は中ぐらいのクラスをキープした。
「あーあーっ、がっかりね。せっかく、いいホテルへ誘ってくれたかと思えば、ミドルクラスの部屋なんだぁ。
やっぱ、ロイヤルスウィートを借りて欲しかったな。」
「まあ、これくらいが僕の給料の限界って思ってくれないかな。それほど高いサラリーをもらっていないんだ。
義体化する金がないってわけじゃないんだけど、分不相応な金の使い方をするなっていうのが、家訓でね。
お気に召さなかったかな?」
「気に入るわけないじゃん!あんたばか?わたしを安く見てるってことじゃん!!」
スィーギントは、あからさまにケンに不満をぶちまけた。
多分、自分が値踏みされたということで、不快に思ったのだろう。
ケンは、すぐに、自分個人への興味ではなく、経済的な興味から自分に近寄って来たのだということに気がついた。
ケンの着ている服装は、生身の身体だったことで、オーダーメイドのいいスーツだったからだ。
「少しは高給取りの男かと思ったら、義体化もできない貧乏男とはねぇ。
でも、まあ仕方ないわね。遺伝子診断での相性がイイってんなら、少しは、いいこともあるんでしょうね。
じゃ、さっさとやっちゃいましょ!」
シャワーも浴びずに、無造作に服を脱ぎ捨てる彼女に、ケンは、全く魅力を感じなかった。
「ちょっと待て!いくら何でも、そんな言い方ないだろ?
相手を選ぶ権利は、君だけでなく、僕にだってあるさ!
君みたいに、仕方ないからSEXするなんて言い方は、許せない。お断りだね。」
ケンは、冷静に答えた。そして、自分の心が虚しくなっていくのがわかった。
「あらら、無理しちゃって。あなた、童貞だってのがバレバレよん。
まあ、セクサロイドで一生懸命オナニーしてきたんでしょうけど、
所詮セクサロイドなんて、生身の女性のコピーでしかないの。
真の義体ボディでのSEXなんてしたことないでしょう?
12時間のリミッターもついてない私の躰で、僕ちゃん、体験したくないかしら?
お姉さんが、やさしく射精させてあげるけど?」
「遠慮する!童貞ってバカにするような女なんかいらない!
自分の躰に誇りをもてないような女なんて、義体を永遠に取り替え続けて借金まみれになればいいさっ!
どうせ、その義体も現金で買った訳じゃないだろ?
メガテクボディ社のタイプR15FFなんて、18歳の女が買えるようなもんじゃないからな!
それとも親の金か。18歳にもなって、まだ、親の金でしか生活できないガキなんだな!」
「ちょーしにのって、うだうだうっせーんだよ!
てめぇが、かわいそうだから、さそってやったのに、もうーっ、サイアク、あたし、運が悪いわぁ。」
「なにが、サイアクだ。少しは、正しい言葉を使うんだな。
君みたいな者と相性がいいだなんて、遺伝子診断も当てにならないな。」
「これだから、童貞男ってサイアクなのよねー。
まあ、あんたみたいなひきこもりサイバーオタクは、セクサロイド相手にオナニーしてるのが、お似合いよ!
遺伝子診断ってホントいい加減。それから、あたしって、貧乏人とペアを組むつもりないの。
あんたみたいな安月給で、結婚なんて、やめてって感じ。女を養えるだけの経済的な余裕ってやつ?
18歳の見たまんまのガキが、パートナーを求めること自体が、身分不相応って言うの!
さっさとオナニーしに家に帰んな!一生童貞男でいるのがお似合いね。」
「ああ、言われなくても帰るよ。ここのホテル代は、僕のおごりだから、せめて、シャワーくらい浴びていくといいさ。
最近の義体は、体臭や新陳代謝を抑えて、シャワーを何週間も浴びなくても衛生的らしいけど、
僕の鼻は、香水では、ごまかせないよ。君、臭いよ。」
「!!!!」
彼女の罵詈雑言を背中で浴びながら、ケンはホテルを後にした。
いらだちよりも寂しさと悲しさを感じていた。
こういう女性は、目の前の彼女だけではないのだ。
今の時代の代表的な女性が、目の前の彼女なのだ。
だから、遺伝子診断で最高の相性だとされた目の前の彼女を拒むなら、それは、
今の社会で自分を好きになってくれる女性が皆無だということになるのだ。
『一生童貞男でいるのがお似合いね。』
この言葉は、ケンにとって真実を突いていたのだった。
それでも、好きになれない相手とSEXをするという気になれないのは、ケンの古典的な心情故だった。
どうせ、試しの婚前交渉なのだから、気軽に何人もの女性を抱いてみればいいはず…
この時代、誰もがそう思って、今日の成人式を愉しんでいるのに、ケンは、その気になれなかった。
”ミク…君の歌が聴きたいよ”
ケンは、違う相手を探すこともできたというのに、お見合い会場には戻らなかった。
そして、電子掲示板お見合いコーナーにアップしてある自分のプロフィール票を閲覧中止にし、
相手募集中のタグも削除してしまった。
只今メイクラブ中のリアルタイム表示だけを残しておいたのは、母親にいらぬ心配をかけないためだった。
”童貞男の夢…成人の日に散る…”
ケンは、アルコールを飲むことも許されていたし、成人以外立ち入り禁止の売春街にも行くことができたが、
まるでそんな気にならなかった。このまますぐに家に帰れば、稼働停止中のミクが待っている。
でも、お前は邪魔だって言って出てきて、何もしないで帰ったら、あいつはなんて言うだろうか?
俺のことをバカにするのかな…それに、今のあいつは、男の慰め方なんて知らないわけだし…。
とりあえず、家とは逆の方向に向かってケンは歩き出した。
日はまだ高く、正午前だった。ミクが動き出すまであと6時間以上もある。
寝顔のミクを見ていても、虚しさが募るだけだと思った。
(続く)
>>354 なんか前にこのスレで読んだことがある気がする話だなぁ
お、懐かしい人が来てるな
>>354 これの続き保管庫で見てからずっと読みたかったんだ!
ありがとう、また続き待ってます
358 :
石ころ:2008/11/25(火) 23:31:04 ID:X1BtrWpO
これは投下していいのだろうかと思いながら投下させていただきます。
※変態と腐男子要素が嫌いな人は見ない方がいいかもしれません。
やあ、僕だよKAIKOだよ。
え、KAITOだろ?と思った人へ、今の状況で正しいのはKAIKOなんだよ。
女装させられてるから。
「(*´д`)ハアハアハアハアハアハア」
※マスターです。
「死ね、変態、ブタフナムシ……」
思わず心の声が出てしまったが逆にマスターは喜んだ。
「(*´д`)はぅ…ん&eふぅ……言葉攻め最高」
「………」
こいつぁダメだ、どうしようもねぇよ。
だがしかし、今日、僕はマスターを殺すつもりだ、我慢の限界だから。
僕が危ない決心をしていると世界一殺したい人間(マスター)に呼ばれた。
「おいKAITO、早く紐を持ってこい!」
最近の日課になっている散歩の時間が来たみたいだ。
実は散歩といっても僕が犬みたいに紐でくくられて散歩するわけじゃない。マスターが犬になって散歩するのだ。
「(*´д`)ハアハア興奮する」
しかも全裸でビンビンに(ry
さて、計画していた場所に着いたしそろそろ殺るか。
「ま///、マスター!僕マスターの事大好きです///」
「( ゚ д ゚ )なん…だと」
こっちみん(ry
「だから僕のケフィアをいっぱい食べてください!」
「喜んで(´・ω・`)」
案の定襲ってきたので叫んでやった。
「助けてー!」
叫んでから10秒もたたないうちに誰かが助けに来た。
「なにしてんだこの変態が!!!」
迷子もといMEIKOがマスターを殴りとばす、ロボット3原則?何それ食えんの?
「あひょーん(゜д゚((⊂」
綺麗に放物線を描いて飛んでいきゴミ箱にホールインワンする。
ナイスショットと言わざるをえない。
マスターを殴りとばした後、心配そうにMEIKOがかけよってきた。
「大丈夫?なんか変態なことされてない?」
「うん、大丈夫だよ、助けてくれてありがとう」
MEIKO?迷子じゃないのって人へ、毎日ケフィア摂取してたら元に戻った。正直自分のケフィアがなんなのかわからなくなった。
あ、ちなみにマスターを殺すってのは殺す(社会的な意味で)だから警察呼んでしっかり抹殺しといた。もちろん社会的な意味で。大事な事だから2回(ry
「さて、帰りましょ?」
マスターを見送った後、僕はMEIKOにお姫様だっこされながら帰った。ちなみに今はKAIKOボディなので軽い、決してMEIKOが力持ちなわけじゃ(ry
「ちょっと下ろして」
「?……わかった」
さて、一つだけ言いたいことがある。
「なんで目だけ元に戻ってないんだバカヤロォオォォォォォォ!!!」
夕日に向かって叫んだ一夏のおもひで
362 :
石ころ:2008/11/25(火) 23:48:46 ID:X1BtrWpO
読んでくださった方々へ
ありがとうございました。
また、こんな変態とファラオとケフィアな小説に付き合ってくれてありがとうございました。
今回でこのシリーズは終わりですがきっと二人は幸せになると思います。
それではまたの機会にノシ
363 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 02:30:58 ID:3d+1GuoM
>>362 KAIKOとファラオ顔かwシュールだ
ところで初々しいアイドルのミクか咲音のSSがよみたいです職人様
>>362 お疲れ様でした〜結末どうなるのかなぁって思ってたら丁度!
目だけ戻ってないとか想像するとシュールすぎるwww
MEIKOの喋り方が普通になってておおおって思ったのにw
面白かったですGJ
たぶん変態マスターは全裸でラブレター書いて捕まった人の隣の牢にry
>>362 石ころさんktkr!!
アル中の後遺症かw
目もそのうち治るでしょ。面白かったですGJですたっ!!
前スレ703でレンメイ投下したものです
言っていた続きができましたので投下します
・レンメイの他にがくリン、カイミクっぽい描写有
・MEIKO自慰有
・ものすごく少女漫画的
苦手な方はスルーお願いします
「ただいまー…」
「只今戻りました…」
「つ、疲れた…」
夕飯が終わった頃にレコーディング室から返って来た男子3人はげっそりとしてい
て、そのまま布団に倒れ込もうならば3秒で寝てしまいそうな様子だ。ここ1週間ほ
ど、バナナイスの調教に目覚めたらしいマスターは、作り溜めてあった新曲だったり、
男性アーティストのカバーだったりを、レン、カイト、がくぽくんの3人に歌わせて
いる。その分、私たちは自主レッスンをしつつも、ゆっくりと過ごしていた。
「ご飯、どうする?」
今日の食事当番だったリンが、おずおずと問い掛ける。メニューは麻婆茄子だ。甲
斐甲斐しいわねぇ、なんてミクと見守っていた手前、がくぽくんには食べて欲しいと
ころである。不安そうに見るリンの頭を撫で、がくぽくんは「頂こう」と微笑んだ。
つられて、リンの表情もぱっと明るくなる。
「すぐに準備するから、座って待っててね!」
ぱたぱたとキッチンに駆けて行くリンの姿を見ながら、私は「青春ねー」とミクに
話かけた。ミクは、きょとんと目を丸くさせる。
「お姉ちゃんは、青春してないの?」
「…え……?」
思わず言葉に詰まってしまった。青春…していないわけでは、ないと思うんだけど。
そこのところ、はっきりとは言えない気がする。
ミクは私の様子をさほど気にしていないようで、「アイスも準備してあるよー」と
カイトの元に駆け寄った。疲れた表情をしていたカイトに、いつもの気の抜けた笑顔
が戻る。その顔を見て、ミクも嬉しそうに笑う。これがミクの青春か…と心の中で呟
いたら、こっちをじっと見ているレンと目が合った。思わず、目を逸らす。
……あ、まずかったかな…。そんな風に後悔しても、逸らしてしまってからではも
う遅い。
赤くなる顔を手で押さえながら横目でレンを見ると、既に椅子に腰掛けて夕飯を待
っていた。…さっき見ていたのは、気のせいだった?ううん、気のせいなんかじゃな
かったと思うんだけど。
だからと言って皆がいる前で、レンにそんなこと聞ける訳がない。
「私、先にお風呂入ってくるわね」
「はーい、いってらっしゃーい」
変に熱くなった頬を誤摩化す為に、そのまま風呂場へと向かった。
湯船に浸かりながら、私は目を閉じた。
レンと関係を持ってから、1ヶ月が経つ。あれからレンは夜になると、ほぼ毎日の
ように私の部屋にやってきた。……勿論、そういうことをするために。よくもまあそ
んな体力があるものだと、ある意味感心する。これが若いってことなのかしら。
そして、若いが故に色んなことをどんどんと吸収するレンは、どこで仕入れたのか
分からない知識(恐らくネットやマスターのエロゲだろう)をどんどんと私に試して
いった。なにが悔しいって、感じてしまって拒絶できない自分が悔しい。本当は、ま
だレンを受け入れることにだって、抵抗があるというのに。
レンは私の事が好きだという。その気持ちは嘘ではないと…思う。そう、思いたい。
でも、ふたりきりになると、してばかりだし……本当に、「恋愛」という意味で私の
事が好きなのか、不安になる…。
……って、これじゃあ私がレンのこと好きみたいじゃないの!!
「…そ、そんなこと……」
それ以上言葉が紡げなくて、私はぶんぶんと首を振った。なんでこんなにレンのこ
とばかり…。ここ1週間、疲れて帰って来てるためかレンが部屋に来ないから、こん
な風に変にぐるぐる考えすぎてる気がする。…別に、それが寂しいなんて思ってない。
思ってなんか、いない、のに。
鮮明に思い出される、指、吐息。1週間、していないというのに…いや、きっとし
ていないからなんだろう。欲求不満、という言葉が思い浮かんで、自分の頬が熱くな
ったのが分かった。
のぼせたのか、頭がぼーっとする。私は何かに惹かれるように、足の付け根に右手
を伸ばした。レンの指を思い出しながら、そっと触れる。周りをやわやわと揉んで、
それから、ゆっくりと割れ目をなぞって…時折、指先が陰核に触れて、その度に私は
反応してしまう。
「…んっ……」
気付くと、左手が乳首を捏ねくり回していた。レンは私の弱いところを同時に攻め
て来る。そんなのに抵抗なんて、できるわけがない。
「…んんっ…ふ…ぅん…」
陰核をくりくりと弄り始めたころには、私のそこはお湯の中でも分かるくらい濡れ
ていた。指先に粘り気のある愛液が絡み付く。それを陰核に擦り付けながら、膣へ指
を潜り込ませる。最初は1本。そのうちに、それだけじゃ足りなくなって、もう1本。
内部にお湯が入って来て、それさえも刺激となっていく。
『声、聴かせてよ』
ここにはいないレンの声が頭の中で再生される。同時にレンがそうするように、陰
核を潰すように摘んだ。
「あああっ!!」
浴室に響いた声が大きくて、私ははっと我に返った。…一体、今、私は何をしてい
た…?理解する前に頭に血が昇っていく。こんな、風呂場で…ひとりで、なんて…。
完全にイってしまう前だったが、冷静になった状態では続きなんてできるわけがな
い。まだ下腹部が切なく疼くけれど、私は慌てて風呂から上がった。
「……なに、してんのよ…」
部屋に戻ると、悩みの元凶がベッドの上で丸まって、すやすやと寝息を立てていた。
寝ている姿はまるで無邪気な子どもそのもので、私はさっきの自分を思い浮かべて恥
ずかしくなる。イク直前で行為をやめたからなのか、それだけで下着が濡れたのが分
かった。
「………早く、部屋に帰らせないと」
レンの身体を揺すりながら名前を呼ぶ。
「レン、起きなさい!寝るなら、自分の部屋で寝なさいよ」
よほど疲れているのか、どれだけ揺さぶってもレンは目を覚まさない。すやすやと
眠っている姿は、可愛い弟そのものだ。他の家の『鏡音レン』はこんな感じなのだろ
うか。元気で、ちょっと意地っ張りで、『MEIKO』を姉のように慕って…。
何故か、ちくりと胸が痛んだ。
「もう…っ!」
普段ならそのまま寝かせておくこともあるけれど、今は無理だ。
だって、身体が熱い。これは、入浴していたせいじゃない。まだ、興奮が収まって
いないのに。今だって、このままレンと…。
「…もう、バカ…っ」
「誰が?」
聴こえるはずのない声が聴こえ、私は思わず固まった。さっきまで目の前で眠って
いたレンが、目を開いてこっちをじっと見ている。何も言えない私を見て、にっこり
と笑った。
「な、なんで……」
「寝たフリでもしてれば、メイコ姉がキスとかしてくるかなーって思って」
「…ね、寝たフリ!?」
「うん。結局してくれなかったけどさ」
悪びれずに、しれっとレンは応える。
「で、誰がバカなの、メイコ姉?」
レンは、笑顔のまま無邪気に問い掛けた。こうやって年相応のように見えるときは、
何かを企んでいるときだ。
「あ、あんたに決まってるでしょ!寝たフリなんかして…」
「だって、さっきメイコ姉、オレから目を逸らしたでしょ」
「そ、れは…」
やっぱり、気のせいじゃなかった。その事実にほっとすると同時に、私を見ていた
ことなんて嘘のように椅子に座っていたレンに対して、妙なむかつきを覚える。
「目を逸らしたのは、悪かったわよ…でも…」
「どうせ、メイコ姉はあの場でオレに問いつめたりしないだろうと思って、部屋に来
たんだよ。いけなかった?」
ここで、ダメと言わなきゃいけないのに、何故か言えない。むすっと黙った私を見
て、レンは機嫌をよくしたようにくすくすと笑う。立ち尽くしたままの私の腕を引き、
ぎゅっと抱きしめられる。
「もう、レン!明日も朝早いんでしょ!早く寝なさいっ!」
「明日は1週間振りに休み。…明後日からまた怒濤だけど。だから、充電させてよ」
「じゅ、うでん…?」
「そ。疲れてるし、眠いけど…それ以上に、メイコ姉が足りないよ。…メイコ姉もそ
うでしょ?」
…え?
はっとしてレンを見る。レンは笑顔のままで、何を考えているのか分からない。
「聴こえちゃったんだ」
それだけで、全てを理解した。まさか、聴こえていたなんて…!一気に頬が熱くな
る。恥ずかしくて、顔から火が出そうだ。
レンの腕から逃げ出そうと身体を捩らす前に、ベッドに押し倒された。そのまま、
パジャマ代わりのショートパンツと下着をずりおろされる。風呂場での中途半端な行
為のせいで、既にぐちょぐちょの割れ目にレンの指が触れた。
「れ、レン…!」
「すごい、ぐちょぐちょだよ、メイコ姉」
「やっ、ああ…っ!」
昂っていた身体は、焦る気持ちとは裏腹に刺激を喜んでいた。レンの指が秘裂を往
復するたびに、ぬちゅぬちゅと水音がして耳を塞ぎたくなる。やめさせようと、伸し
かかるレンの肩を押すが腕に力が入らない。私は喘ぎまじりに拒絶するしかなかった。
「や…んっ…やめ、て……あぁんっ!」
Tシャツの間から侵入した手が、固くなった乳首を乱暴に摘む。痛いはずの刺激す
ら気持ちよくて、愛液がどろっと零れるのが分かった。やめて欲しいのに、こんな風
に反応してしまう自分が嫌だ。
悔しくて悔しくて、目尻に涙が浮かぶ。映ったレンの表情が、確かに笑っているは
ずなのに、何故か泣きそうに見えた。
「すごいねメイコ姉、ひとりでして、こんなに濡らしてたんだ」
「ち、ちが…っ!」
「マスターのこと考えて?それとも、別のこと?」
ぽろっと零されたレンの言葉に、思考が停止する。…なんで、ここでマスターが出
てくるのよ。
呆然とレンを見る。レンは、「図星?」と呟いて、つらそうに眉を寄せた。
……ひょっとして、レンはまだ私がマスターのことを好きだと思っている?
確かに私は、マスターが好きだった。私はVOCALOIDで、マスターは人間で、叶う
はずのない恋だと分かっていたけれど、好きだった。でもその想いは既に消化して、
過去のことだ。それは、レンがいたからというのが、大きいだろう。
そう思うとだんだん目の前のレンに対して、腹が立ってくる。レンは、私がマスタ
ーを好きなまま、レンと身体を重ねていたと思っていたのだろうか。確かに最初は流
されたかもしれない。でも、そんな簡単じゃない。だって、今の私は…。
バチッ
両手で、レンの両頬を叩いた。
「…メイコ姉…?」
目を見開いて、レンは動きを止める。何故叩いたのか、理解していないようだ。腹
が立つ。むかむかと胸の奥から込み上げる苛立ちを、そのままレンにぶつけるように
叫んだ。
「マスターじゃないわよ!…あんたのこと考えてしてたに決まってるでしょ!?」
…後で考えたら、ものすごい台詞を言っていたことになる。でも、私は言わずには
いられなかったのだ。
鳩が豆鉄砲くらったような顔をして、レンはじっと私を見ていた。
「…うそ……」
「嘘なんかじゃないわよバカ!」
もう一度、今度は軽く、レンの頬を叩く。ぺち、という音が私の部屋に響いた。レ
ンは、まだ固まったままだ。
「………レン…?」
名前を呼んだ途端、痛いくらい強く抱きしめられた。レンのどこにこんな力がある
のだろうか。苦しいはずなのに、何故か心地いい。
「…………メイコ姉」
「何…?」
「オレ、メイコ姉のこと好き。すっげー、好き」
企みとか、そんなものない、混じりけのない笑顔でレンは言う。純粋に、その気持
ちが嬉しくて、頬が赤くなるのが分かる。私は何も言えずに、ぎゅっとレンの背中に
自分の両腕を回した。
「……それから、ごめん」
「え?」
言われたことの意味がよく分からない。こんな風に性急にことを進めたこと?それ
とも、マスターのことだと勘違いしていたこと?瞳でそう問い掛けると、レンは小さ
く首を振った。
「それもだけど…ごめん」
「え、きゃっ…ぁあああっ!」
不意に右足を持ち上げられ、一気にレンのものが突き立てられる。十分に潤ってい
たそこはレンを難なく受け入れる。頭の中が真っ白になり、膣内がひくひくと痙攣す
る。私は入れられただけで、軽くイってしまった。
それでもレンはやめようとしない。律動が始まり、無理矢理意識を戻される。
「や、レン…っ、ああっ、だ、だめっ、ま、まだぁ…!」
イったばかりで敏感になっている身体に、この刺激は強すぎる。腰を打ち付けられ
る度に意識が飛びそうになるが、動きは止まらないので余韻に浸る事すら出来ない。
肉がぶつかり合う音と、ぐちゃぐちゃという水音がいつもより大きく響いて、さらに
興奮を高めていく。
「ひゃ、ぁあ、あっ、あぁン、ああっ」
今日の行為はいつもより激しい。それは、一週間ぶりというせいなのか、それとも
私の言葉が原因なのか。分からないけれど、生理的に浮かぶ涙で滲んだ視界に映るレ
ンの姿は、いつもより余裕がないように見えた。
片手がぎゅっと強く絡められる。ピンと張りつめた陰核をレンの指が擦りあげ、私
は自分でも驚くくらい高い声を上げた。
「ひぃあああっ!!」
「メイコ姉…メイコ姉…っ!」
唇を求められ、私もそれに応える。レンの舌が私の口腔内をなぞり上げ、私もレン
の舌裏を舐める。
「ふ…ぅん…っ」
貪るようなキス。お互いの唾液が混じり合って頬を伝い、シーツに染みを作ってい
く。その間もレンの動きは止まらない。片足をぐっと肩に押し付けられ、さらに奥を
責め立てられる。
「ああっ、はぁあっ、あぁッ!」
脚がぶるぶると震える。だんだんと何も考えられなくなり、快感に全てを委ねそう
になる。繋いだ手を強く握り、私はレンの名前を何度も何度も呼んだ。
「あっ、ああっ、レン、レンっ、レン…っ!」
「メイコ姉…ッ!」
一度抜けそうなほど引き抜かれ、一気に奥まで挿入される。身体がびくびくと震え、
膣内が収縮してレンのものを締め付ける。最奥に吐き出されるものを感じながら、私
は意識を手放した。
実際、気を失っていたのは数秒だったのだろう。隣にレンが倒れ込んだ衝撃で私は
目を覚ました。
「メイコ、姉…」
荒い息でレンが私の名前を呼ぶ。未だ繋がれた手に、きゅっと力がこもった。朦朧
としながら視線を動かすと、レンは普段のような作りものでない、心から笑っていた。
「好きだ……」
それだけ言って、目を閉じた。じきに規則正しい寝息が聴こえて来る。ここ1週間
朝から晩まで歌いっぱなしで、そんな身体であんなに激しい行為をしたのだから、眠
ってしまっても仕方ない。
後処理をしたくても、レンの手は私の手を握ったまま離れない。無理矢理剥がすこ
ともできるけど…そうはしたくなくてそのまま、レンの身体に身を寄せる。
レンが起きたら、自分の気持ちを言おう。
そう心に決めて、閉じられたレンの瞼にキスをした。
END
読んで頂き、ありがとうございました
まだ同設定のレンメイ書きたいと思いつつ、
この話でのがくリンものも書きたいと思ってます
>>373 うひあっはーー―!!!!
GJ!エロい!可愛いしエロい!エロいい!!GJ!!
>>373 GJ!
イケレンかっこいいな
がくリンにも期待!
勢いで書いたのを投下
注意
・レンミク
・リンは名前だけでる
・ぬるぬるの暴力表現有
・同じくぬるぬるの吐瀉表現有
・エロくない
ダイジョブな人だけ見てね(´・ω・`)
レンの特別はリンだ。
いつまで続くかわからないレンの生涯で、何よりも誰よりも優先すべき重要な存在。
レンの一番特別はリンだ。
それでも、
(リン、今何してるだろ…)
目の前でふわりと揺れる長い髪。
朝からのいらいらとした気分で、その緑に呼び掛ける。
「ミク姉」
「え…?、あ、っ…!」
振り向いた彼女の細い首を掴み、掌に喉の震えと柔らかさを感じながら、壁に押し付けた。
「…いっ、レンちゃ…、ぁぁああぁ!」
怯えたような顔をする彼女を苛立ちのまま床に叩き落して、投げ出された白い腕を強く踏む。
そうして上がった高い声に、少しだけ気が晴れた。
今家には、レンと目の前の彼女しかいない。
メイコとがくぽはそれぞれの全国ツアー。
actの二人は泊まりの仕事。
リンとカイトはPVの撮影で海へ行っている。
だから、二人きり。
そしてそれが、レンの強い苛立ちの原因だった。
(こんな時期に海なんて…風邪でも引いたらどうするんだよ)
大体、仕事の為とは言え、リンと引き離されている状態というものは、レンにとって不快以外の何ものでもなかった。
リンの様子や体調が気に掛かるし、リンは本当に可愛いから、危険な目に遭っていないかどうかだって心配になる。
今回は兄が側にいるから大丈夫だとは思うのだか、そもそも自分達は互いに離れてはいけない存在なのだ。
片割れと引き離され、その上、よりにもよって、この彼女と二人きり。
(何の嫌がらせだ)
「あぁあ…!い、た…いた、痛いよ…」
「うるさい」
自分で至った考えが先程の晴れ間を覆っていくのがわかって、腕を踏み付けたままの足に更に体重を掛けた。
力無く頭を振る彼女に冷たい言葉を浴びせると、こちらを向いた瞳が悲しみに濡れる。
「…っ」
乱暴な想いが背を這い上がって、彼女の腹を蹴った。
随分と前から、レンは何と無くこの緑の姉が嫌だった。
癪に障るのだ。
彼女の言葉が、仕草が、レンを逆撫でる。
(むかつく)
「…、ぐっ!」
あれは何時のことだったろうか。
リンと、メイコとカイトと、テレビを見ていたのだ。
テレビを見ながらリンは取り止めの無いことを喋って、それにレンは返事をしていた。
他ならぬリンが話すことなのだから、取り止めの無いことでもレンにとっては大切なことだ。
そうしている時に稼ぎ頭であるこの彼女が仕事から帰ってきて、一緒にテレビを見出した。
そこでレンは、初めて、リンと会話をしているのにリンに集中していない己がいることに気付いたのだった。
(むかつく)
「げほっ、あ…っ」
それからは彼女の一挙一動が気になって、気に障って仕方がなかった。
同時に、自身がリンのことを考えなくなっていくのがわかって、レンは酷い焦燥感に駆られた。
レンは、リンのことを考えなくなっていく。
リンが側にいるときは疎か、リンと離れているというレンにとって異状とも言える時でさえ、レンはリンのことを考えなくなっていく。
今迄そんなことは起こらなかった。
今迄誰も、入ってきたことなど無かった。
(むかつく)
「いた、」
現に今だって、リンのことを考えていたはずなのに。
(むかつくむかつくむかつくむかつく)
「う…、あ」
何もかもむかつく。
何もかも許せない。
五線を撫でる指先も、
照れて目を伏せる様子も、
姿勢悪くぺたりと床に座る姿も、
ネギを与えた時の蕩けそうな顔も、
何より汎愛なその心も、
「レ…ちゃ…、」
レンちゃんと己を呼ぶ、幼いような歌声も。
(むかつく…!)
堪らなく腹が立って、ゾクゾクするのだ。
「う、ぇ…!」
激情に飲まれて一層強く蹴りを入れると、緑は激しく咳き込みながら液状の内容物を吐いた。
その独特の匂いが辺りを包む。
(夕飯の前でよかったな)
むせる彼女を眺めながら、流石に固形のはあまり見たくないな等と些かずれたことを考える。
俯く顔が気に食わなくて、髪を引っ張って上げさせた。
ボロボロ泣いて、苦しいのだろう、細く荒く息を吐く。
その動作に心が奪われるのを感じながら、彼女の前に屈み込んだ。
「…レ、ンちゃん…?」
暫く見詰めていると、訝って名前を呼んで来る。
心配そうに揺れる声にどうにもしがたい衝動が込み上げて、汚れたままの唇に噛み付いた。
「んんっ…」
生臭く吐きそうな味がする。
それに、こんなにも興奮するなんて。
初めて彼女に暴力を振るい、口付けた日を思い出す。
あの時もこの声は、心配そうに揺れていた。
あれは、何時のことだったろう。
レンの特別はリンだ。
いつまで続くかわからないレンの生涯で、何よりも誰よりも優先すべき重要な存在。
レンの一番特別はリンだ。
それでも、ミクが一番になる時が間違いなくある。
戸惑っていた彼女の掌が、あの時と同じようにレンの髪を梳き、背を撫でる。
その事実に余計に興奮して、溢れて来た唾液を、啜った。
終
レンフィーバーだなぁ。
>>367 レンメイなのにイケレンか…GJ!ご馳走様。
しかし自分はがくぽのために麻婆茄子作ってるリンに激しく萌えた!がくリン期待してます。
>>377 うあああ切ないなぁ…GJ!
リンは大丈夫だと思うからミクに優しくしておやりよ、と言いたくなる…
そしてミクの優しさに泣ける…
続きあるなら読みたいです。
>>376 こういうレンミク好きだなあ。なんか文章がエロイ。GJ!
エロって書くの難しくないか?
>>382 エロだから難しいとか簡単だとかは無いと思うが。
得手不得手はあるだろうけど。
>>382 セクース経験あるかないかで結構差が出るんじゃないか?
慣れですよ慣れ
人を殺さなくても殺人シーンは書けるんだぜ?
リン→顔射
ミク→外出し(腹の上にぶちまけ)
メイコ→パイ射or挿入時に暴発
カイコ→中出し
が似合うと思う
あくまでも個人的好み
ミク→監禁、調教
メイコ→搾乳、パイズリ
リン→フェラスマタ
kaikoの黒い服にケフィアをぶっかけたい。
メイコ「んっ、どう…?カイト…あたしのお酒美味しい…?」
カイト「美味しいよ…じゃあ、次はめーちゃんに俺のジャイ●ントコーン舐めて貰おうかな」
メイコ「ふふ、もう溶け出してる。ちゃんとしまっとかないからよ」
カイト「早くめーちゃんにくわえて欲しくてさ」
メイコ「全くもう、ホントだらしないんだから…バカイト」
リン「ほらあ、レンのバナナ、ちゃんと皮剥かないと食べれないよ?」
レン「リンのちっちゃなミカンだってまだ皮被ってるじゃねーか」
リン「んー、じゃあ剥き合いっこしようよ」
レン「いいけど、もう汁溢れてきてるぞ、リン」
リン「あっやだぁっ、そんなに強く摘んだらもっと染みちゃうっ」
がくぽ「ミク殿、拙者の茄子はもう収穫時のようでござる」
ミク「はい…私のネギも……ってあれ?ネギ、ネギ……えーと、えーと」
がくぽ「…無理して言わずともいいのだぞ?」
ミク「うっ、うわーん!!■■■からネギを挿しちゃうぞ!」
がくぽ「ちょ、ちょっと待アッー!」
ネギが思い付かなかった
ナイスとしか言いようがないww
ミクかわいいけどがくぽ哀れw
>>156-165の続きを投下させていただきます。
・バンド物設定
・マスター×リン欝エロ展開あり、人によっては避けたほうが無難かも
『おバカロイドの音楽隊・3』
―――――温かいシャワーが、穢れたわたしの体を表面『だけ』きれいにしていく。
三日ぶりにまともに体を綺麗にできて、すっきりするかと思ったけど、
いくらスポンジでこすっても、あの気持ち悪い感触が頭から離れてくれない。
さすがにこすってたところが赤くなってきたし、いい加減にシャワーは止めて脱衣所へ出た。
セーラー服のようなデザインのいつものコスチュームと、頭の大きな白いリボンを付けた。
鏡の前には普段と何も変わらない、当たり前の『鏡音リン』の姿が映る。
なら、服も何も着ていなかった今までのあの出来事の間は、わたしはあの男の人たちに何だと思われていたんだろう。
ただの女? ただの穴? それとも……なんて考えていたら、吐き気がしてきた。
脱衣所の洗面台に思いっきり吐いた。変な液しか出てこなくなるまで、ずっともどしていた。
一人じゃつらい。レンに会いたい。
気がつくと、わたしは大きなフードの付いた黄色いパーカーを着て、街をさまよっていた。
メイコねーさんの制止を無理に振り切ってでも、わたしはレンに会いたかった。
賑やかな通りを歩いていると、何だか人だかりがある店の前で足が止まる。
「……ここは」
この街では老舗のライブハウスだった。
もしかしたら……と言う思いをこめて、そこへ足を進めてみた。
タバコと香水の香りがキツイ人たちの横をすり抜け、わたしはロビーに続く階段を下りる。
階段の途中にはベタベタとフライヤーが貼ってあったから、わたしはお目当てのバンドの名前を目で追う。
「あった、これだよね? 『Idiot-ANDROID』……」
いくつかバンド名が続く中に、その名前があった。
半年以上前に家出をしたレンがボーカルをやってるらしい。何だか人気もけっこうあるんだとか。
ロビーの扉はしっかり閉まっているはずなのに、中からは大きなギターの音と歓声が聞こえる。
「入るの? 入らないの?」
入り口の受付にいた、包丁みたいな形のヘルメットの小さな女の子に声をかけられた。
ギロッとした目で、わたしを睨んでくる。
「……いくらですか?」
少し怖かったけど、それ以上何も言ってこないから、わたしから声をかけてみた。
すると恐竜の手のようなグローブを付けた手が、Vサインを作る。きっと2000円だと言いたいんだろう。
わたしは、女の子から言われた金額のお札をポケットから出して手渡し、
代わりに、もぎられた半券を渡されたから、それをポケットに押し込める。
「今は……時間的に、『Idiot-ANDROID』のはずだから」
大きな防音ドアを開けて中に入ろうとするわたしの背中に向かって、女の子はそんな事を教えてくれた。
わたしは振り向きもせずに、熱狂と歓声と歪んだ音と虹のような光が飛び交うホールの中へ飛び込んでいった。
「―――――One、Two、Three、Four!!」
最近ライブ用のコスチュームを一新したアンが、スティックを鳴らしながら高らかにカウントを取る。
見た目のイメチェンに積極的で、もう『SweetAnn』と言うよりは『甘音アン』って言ったほうがいいんじゃないか?
そんなアンのスネア一発で、一気に僕らの心の中のエンジンに火が入る。
テトさんが最初っから歪ませてスラップしてるもんだから、がくぽ君は、顔色こそ変えないものの演奏がいつもより攻撃的だ。
幾ら仲間とはいえ、ステージに上がると『俺が! 俺が!』の個性のぶつかり合いになってしまう。
さてと。僕も負けてられないから、マイクを構えるとしましょうか。
僕らの出番が始まって何曲か歌っていると、お客さんのダイブが始まった。
最初はびっくりしていたこの行為も、慣れてしまえばどうって事は無い。
怪我されるのはゴメンだけど、モッシュやダイブもライブの楽しみ方の一つだし。
お客さんの一人が、跳ねる群集の波の上を文字通り泳いでいる。
今日ダイブした子は、どうやら僕と同じくらいの年っぽい。
パーカーのフードを深く被ったその子は、徐々に僕らのステージに近づいてくる。
(……………?)
ステージ前のフェンスをも乗り越え、その子は僕の目の前に落下してきた。
その足元にちらりと目をやると、僕のブーツにとてもよく似たデザインのものを履いている。
おお、これは僕のコスプレってやつか?
その子は上手く受身を取ったらしく、そのまま僕の前に立った。
「レン」
立った瞬間にフードが取れる。そこから現れた顔は、僕の顔と瓜二つだった。
そりゃそうだ。だって目の前の子は、僕とは双子なんだから。
「リン、どうして……?」
がくぽ君のギターソロ中でちょうど歌ってなかった事もあって、
僕はヘッドセットの送信機のスイッチを切って、いきなり現れたリンに小声で話しかけた。
すると、
パチン
「えっ……!?」
リンは、急に僕の頬に平手打ちをかましてくれた。
あまりに突然の出来事に僕は目を丸くしながら、改めてリンに目をやると、
リンはなぜか泣いていた。
「……ちょっと」
「えっ、えっ……ちょ、おいリン……!?」
リンは目に涙を浮かべながら、僕の袖をぐいっと掴んで、僕をステージ横へと引っ張った。
なんだろう、普通ならリンに腕力で負けるなんてありえないんだけど、
今日のリンは腕力以外の何かがあるようで、全く歯が立たなかった。
ステージからは、いきなりボーカルが連れ去られたステージに怒号が飛び交っている。
そのヤジを耳にしながら、僕はギターさえ持ったままで、リンに裏まで引きずられていった。
楽屋のある通路の先、その行き止まりには物置きがある。
僕はリンにそこまで連れて行かれ、そこでやっとイニシアチブを握った。
壁が壊れるくらいの勢いで、両手で壁をバンと叩き、リンを腕の中に追い詰めた。
「……何で邪魔するんだよ」
リンは一瞬ビクンと振るえたけど、その後は泣いたり騒いだりすることもなく僕と目を合わせる。
その目が……逆に怖い。何かを抱え込んでいて、今にも決壊しそうな感じ。
でも、そんな細かい事まで今は考えている場合じゃなかった。
「VOCALOIDにとっての『歌う事』が、どれだけ大事か分かってるのか?」
いつでもどこでも、歌う時は真剣勝負。
それが、現代技術の粋を集めて作られた僕らVOCALOIDの使命であり、誓いだったはず。
なぜ、リンはそれを邪魔するのか。
「歌ってないVOCALOIDなんて、ただのオモチャじゃないかっ!!」
唾を飛ばしながら、僕はリンにセリフを吐き捨てた。
タバコのヤニやら何やらで壁が小汚くなった通路に、僕の声がビリビリと響く。
リンは僕の罵倒を聞いてうつむき、そのまま目を合わせずに何かを話し始めた。
「……ね、わたし……も……ちゃ……」
「何だよ、はっきり言ってよ」
小声で、しかも震えながら話すリンの声を最初は聞き取る事ができなかった。
もう一回問うと、リンが頭を上げ、僕に向かってもう一度声を絞り出す。
少しだけリンの声のボリュームが上がって、今度ははっきりと聞きとれた。
「レンが居なきゃ、わたしなんてただのオモチャだよ」
「え?」
「……あんなマスター、もう死んじゃえばいいんだ」
今までの元気で活発なリンのイメージからあまりにもかけ離れた姿を目にして、僕は戸惑っていた。
僕が家出をしてからの間に、リンに何があったのだろう?
とにかく、何か聞かなければ始まらない。
「リン? どうしたんだよ……?」
「歌わせてくれないマスターなんて、もう……」
「……何だって?」
訳が分からないけど、深刻な問題があることだけは感じ取れた。
僕は壁についた手を戻して、リンの話に集中する事にした。
ギターも邪魔だったし、肩から外して壁に適当に立てかけた。
「……マスターが、最近歌わせてくれなくなったの」
「忙しいとか?」
「ううん、単純に……飽きたんだって、私達に」
なんて奴だ。さすがクソッタレマスター。
でも、幾らなんでもリンの落ち込み様と変わり様はひどすぎないか?
そんな僕の疑問をよそに、リンは話を続ける。
―――――そして、聞いた後で後悔した。
「で、この前……三日くらい前にね、『新曲出来たからスタジオに入ってくれ』って言われたんだ」
どんどんリンの顔色が悪くなっていく。
声のトーンもいよいよ下がり、聞いているのが辛くなるほどに心に刺さる。
「スタジオに行ったら、マスターの他に知らない人が5人くらいいてね」
嫌な予感がする。
待ったリン。もう言わなくていい。
と言うか止めてくれ!! そんな事考えたくない!!
「マスターが『これからは声じゃなくて、そのルックスで稼いでもらおうか』って言って、わたし……無理矢理床に」
「もういいよ喋らなくてっ!!」
リンがみなまで言う前に、ついに僕は大声を出して、リンの声を遮った。
いくら鈍感でもヘタレでも、そこまで言われたら察しがつく。
と言うか、これ以上喋らせたらリンの嫌な記憶を掘り起こしてしまいそうで、ぞっとした。
「……くそっ!! 何でだよ、っ……!! くそっ、くそぅ……っ!!」
そんな言葉が、意識しなくても出てくる。とめどなく出てくる。
リンから聞いた話は、あまりにも辛かった。
「……ごめん、本当はわたし一人で何とかしなきゃって思ってたんだ」
リンは目をギュッと閉じ、その嫌な記憶に怯えるかのように自分を抱きしめる。
肩が震え、段々とリンの視線が下がっていく。
「でも、今日ふらっとここに来て、ステージで楽しそうに歌ってるレンを見てたら何だか腹が立ってきて、それで……」
リンの足元に、ポタポタと液体っぽい物が落ちている気がする。
この状況だし、リンの涙で間違いないだろう。
なんて事だ。まさかこんな事になるなんて、家出した時は思ってもいなかった。
「っ!? レン……!?」
思わず、僕はリンを抱きしめてしまった。
一番辛い時に傍にいてやれなかった。情けなくなってくる。自然と涙が出てくる。
「ゴメン、ゴメンよ……リン……っ!!」
「レン……」
こんな事で許してもらおうとか思ってるわけじゃないけど、謝らなきゃならないような気がした。
何とかしなきゃとは思うけど、でも何も出来ない。
こんなに自分の無力さを感じるなんて。
リンを抱きしめながら、僕はそんな感覚に打ちひしがれていた。
「……ねぇ、レン」
「何?」
「……キス、して欲しいんだ」
「……………!?」
「お願い、何も聞かないで」
僕の腕の中のリンが、いきなりそんな事を言い出した。
幾らなんでも双子同士だぞ……とは思ったものの、他でもないリンの頼みだ。
僕が出来ることなら、何だってしてやりたい。
戸惑いは有るけど、僕はリンの体にそっと手をまわし、ゆっくりと引き寄せる。
「……ん、っ」
「うぁ、ん……ぅ……」
軽いキスくらいのつもりでいたら、リンの方は妙にキスが長い。
僕はリンに合わせて、しばらくの間キスを続ける。
その内、リンは僕の唇をこじ開けるようにして舌を入れてきた。
「ん、っ……う……」
これもあのクソマスターに仕込まれた物だとしたら? そんな考えが僕の頭をよぎる。
僕の口の中を妙に丁寧にまさぐるリンの舌の感触を感じると、
気持ちよさとは裏腹に、嫌な事ばかり浮かんでしょうがない。
「……………く、っ」
キスだけじゃない。リンの体自体も、きっとあのクソッタレに毒されてるんだ。
この小さめな胸も、ショートパンツに隠れている股間も。
そう考えると何だかムカムカしてきた。許せない。
「あ、っ……!? レン……っ!?」
キスで体が火照ってきたのも相まって、僕はリンの体を直接チェックしようと思い、
リンの服の中に手を滑り込ませてみた。
「ちょ、っ……!! あん……」
これで手先にぬるりと精液が付こうもんならどうしようかと思ったけど、
さすがにそんな事は無く、リンの肌はスベスベそのものだった。
ただ、さっきのモッシュやらダイブやらの人波に揉まれたせいで、少し汗ばんでいる。
「や、ぁ……っ!! 何、するの……? んぅうっっ……!!」
リンの口を改めてキスで塞ぎながら、僕は手をリンのショートパンツの中にも入れていく。
きっと、こっちも……なんだろう。
このまま、リンの体を全て僕が染め直してやろうか……? なんて考える。
下っ腹をさすり、そのままリンの下着へと手をかける。
「く、あぁっ……!!」
リンがうめき、唐突に体を引いた。
ドンと音を立てるほどの衝撃が壁に伝わったせいで、
壁に立てかけてあったギターがガツンと音を立てて倒れた。
その瞬間、
「……あ、っ」
物陰から何か声がした。
廊下に無造作に積み上げてあるダンボールの辺りが怪しい。
目線を移すと、赤いくるくるヘアーらしき物が揺れている。
間違いない。僕はリンから慌てて手を離し、物陰目がけて呼びかけた。
「テト、さん?」
「―――――っ!!」
テトさんが、恐る恐る物陰から姿を現した。
自分のベースをとても大事にしてたテトさんの事だから、きっとギターが倒れたのが気になったんだろう。
僕自身はそんな事気にして無いって言うのに。むしろ傷がロックっぽくて歓迎なのに。
「見てた?」
「……ごっ、ごめんっ!! 覗き見してごめんっ!!」
僕が話しかけると、テトさんはあわあわと取り乱した。
そのまま僕に向かって頭を下げたかと思うと、テトさんはライブハウスの出口へ駆けだす。
制止する声を出す間もなく、テトさんは僕らの視界から消えてしまった。
そして、遅れて物陰から出てきた二つの影。
「……アン、がっくんも……?」
「すまぬ、我等の出番が終わって楽屋に参ったら、騒がしかったものでつい……」
「Sorry……デモ、ふたりが心配だったんデス」
ばつが悪そうにもじもじと出てきた二人に、僕は怒る気が失せてしまった。
というか、リンにあんな風にもぞもぞやってる所を見られてしまっては、何だか恥ずかしい。
「話は聞かせてもらったぞ。レン、リン」
「Son of a Bitch!! キミたちのMasterは何てことを……!!」
アンもがくぽ君も、心から心配してくれているみたい。
とは言え、この状況で二人にどんな言葉を返せばいいのか、どんな表情をすればいいのか分からない。
僕とリン、がくぽ君とアンの4人の間に、変な沈黙が流れる。
誰かに、この状況を打破してもらえたらいいのに……と思っていたら、今度は別の足音が聞こえてきた。
「え、カイト兄に、メイコ姉……?」
僕の『家族』である二人を、僕は久しぶりに見る。
二人とも、いつものお決まりの格好だったからすぐ分かった。
ただ、二人との距離が近づくにつれて、何だかおかしい事に気づいた。
二人の服は何だかくたびれて汚いし、何よりも、カイト兄の服や拳がなぜか血だらけだった。
いったい、何があったんだろう?
「……リン、一応事後処理がひと段落ついたわ」
「……そっか、もうついたんだ」
リンとメイコ姉が何やら話をしている。
でも、当然僕は何も分からない。
「話が掴めないんだけど、どうしたの?」
僕が聞くと、メイコ姉の横からカイト兄が出てきて、何やら目配せしている。
最初の方のメイコ姉は、驚いたり首を振っていたりしたけど、カイト兄の無言の説得に折れたらしい。
コクリとメイコ姉が頷いたのを合図に、カイト兄は口を開いた。
「レン、マスターが……逮捕されたんだ」
「えっ……?」
メイコ姉とリンは仮宿のビジネスホテルへ行き、
僕はカイト兄と二人で、自分の家へ久しぶりに戻ってきた。
玄関先に張り巡らされた『KEEP OUT』と書かれたテープをくぐり、家の中へと入っていく。
何だか血の跡があったり、家具が滅茶苦茶になっていたりして怖い。
食器や調味料が散乱したダイニングに、変にえぐれた廊下の壁紙。
まるで殺人現場にでも紛れ込んだかのようだ。
「リンの事は、さっき言ったとおりだよ」
「……うん」
ギシギシと音を立てて階段を上がりながら、カイト兄は僕に話しかけてくる。
『レンは家族だから、きっちり今回の事を知っておいた方がいい』とカイト兄に言われて、
僕はあの後、ライブハウスから家まで直行でここまで来ていた。
―――――カイト兄いわく、僕が家出した後の家は、しばらく静かだったらしい。
そりゃそうだ。トラブルメーカーのうち一人が消えたんだから。
問題は、その後のアイツだった。僕が居なくなった後から、急速に『冷めて』しまったらしい。
新曲を作る気も無く、アイツはVOCALOIDの存在意義を葬り去っていた。
その後、アイツは家の中の女性陣に手を付け始めたらしい。それでも、誰も何も言わなかった。
事を荒立てて、アイドルとしてのイメージを崩したくないミク姉。
カイト兄が居るから、何とか耐えていたメイコ姉。
そして……なかなか誰にも言えず、マスターに心も体も傷つけられたリン。
家の地下にある、完全防音のプライベートスタジオに入っていく。
ここにも『KEEP OUT』のテープがあったけど気にしない。
部屋に入るや否や、その光景に僕は絶句した。
「……………」
部屋の中には未だにイカ臭いような異臭が漂っていた。
シーツっぽい白い大きな布は、何だか黄色いシミが大きく付いている。
床には『ペペ』とラベルのついたドレッシングみたいな容器や、いわゆるバイブらしき物がごろごろと転がっている。
無造作に解かれたゴム縄と相まって、部屋の乱雑さを助長していた。
……というか、この光景を見ただけで嫌でも鮮明に想像できそうだ。
無機質な壁に四方を囲まれたこの部屋で、リンに行われたであろう出来事を。
声を枯らして泣き叫ぶリンと、それを嘲笑う男たちの姿を。
「……ごめん、僕らが気付けなかったんだ」
カイト兄とメイコ姉が仕事で家を数日間空けている時期を狙って、
アイツは遂に、リンを商売道具にしてしまった。
リンが『三日くらい前に……』と言っていたから、三日間の間、ずっと。
「帰ってきたら男物の靴がたくさん玄関に散らばってて、何だか嫌な予感がしてね」
いつもは優しいカイト兄が、自分の体を傷つけてまで男たちを引き離そうとした。
家の至るところの荒れ模様は、その時の状況をよく表しているんだろう。
その間にメイコ姉が連絡していた警察が到着して、アイツとその仲間たちはお縄を頂戴したそうだ。
「マスター、何であんなふうになっちゃったのかな」
カイト兄が、潰れた自分の手の甲を見ながら嘆いた。
―――――確かに、最後は一線を踏み外したものの、アイツも最初は僕らに優しかった。
ネタ曲が多かったのはちょっとアレだけど、それでも僕らを真剣に使ってくれていたし、熱心に僕らを世の中に発信しようとしていた。
だからこそ、ミク姉もカイト兄もメイコ姉も今ではまともに飯が食えるほどになっている。
それが、ここ半年でこんなにがらりと変わってしまう物なのか?
今まで手塩にかけて育ててきたVOCALOID達を、性欲のはけ口として、ただのモノみたいに扱えるのか?
はっきり言って信じられない。
「……人間ってさ」
「ん?」
僕は、汚くなったフローリングを見つめて呟いた。
カイト兄が反応してくれたのをいい事に、口からどんどん言葉があふれ出す。
何だか目頭が熱くなってきたけど、もう気にしない。
リンに起きた出来事を知ると、今まで考えてもいなかった事が頭の中に次々浮かんできて仕方ない。
「こんなに簡単に……昔の情熱を忘れられるもんなの?」
「それは……マスターにも何か事情が」
ミク姉はすでにVOCALOIDアイドルとして売り出している。
他のみんなはまだバラしてはいないものの、いつか正体を明かすだろう。それは僕のバンドのみんなにも言える。
―――――でも、その先の未来は?
「しかも、飽きたらポイか慰み物かよ……く、っそ……!!」
そのうちに『VOCALOID』自体が忘れ去られてしまったら、どうなってしまうのだろう。
リンみたいにボロボロになるまで上っ面ばっかり消費されて、中身に興味を向けてもらえなかったらどうしよう。
それはリンだけじゃなく、カイト兄やメイコ姉やミク姉にも当てはまるし、がくぽ君やアンにも当てはまるかもしれない。
当然、僕にだってそういう可能性は有るんだ。
急に怖くなってきて、僕はカイト兄の前で思いっきり泣いた。
「何で? 何でだよ、カイトにぃ……うぅっ、うぇええぇっ……!!」
以上です。
もうちょい続きます。
読んでいただいてありがとうございました。
GJ
とりあえずマスターを本気で殴りたくなった
本当にGJ
続き待ってる。
GJ
独特の持ち味だよな
うp主の作品好きだ
いままでギャグだったから展開が斜め上だわ、面白い
バンド仲間いいやつらだなw
KAITO、MEIKO、ミクの3P書いてみました。
へタレカイト、Sっ気のあるメイコ、処女なミク成分が含まれますのでご注意ください。
「あんっ、ああっ!カイトぉ…!!」
「めーちゃ…っく―――…!!!」
皆が寝静まった夜更け。カイトの部屋の大きめのベッドの上で
カイトとメイコはいつものように身体を重ねていた。
限界を迎え、カイトはメイコの中奥深くに腰を打ちつけ、痙攣しながら互いに果てた。
はあはあと息をつき、
中でびくびくと射精される感覚にメイコはとろんとした目付きでカイトを見つめた。
「ぁ…はぁっ…中で、カイトの出てるっ…」
「うん、めーちゃんの中すごい気持ちよかったよ…」
ずるりと引き抜き、メイコは「ん、」と口をカイトに突き出してキスを求めた。
カイトはふっと微笑んでメイコにキスを落とそうとした
その時だった。
「きゃぁっ!」
「!?」
ドン!という何かがぶつかるような音と共に声が廊下から聞こえた。
驚いてドアの方を向くと微かにドアが空いていた。
メイコは急いで床に落ちていたカイトの上着を羽織って廊下を覗いた。
「ミ…ク…?」
そこにはドアの前にへたり込むミクの姿があった。
何故かパジャマのズボンとパンツを膝下まで下げたあられもない姿であった。
「あ、あ……」
ミクは口をぱくぱくとさせ、顔を真っ赤にしてメイコを見上げていた。
ほのかに上気した頬、不自然に下がったズボン。これはどう見ても…
「ミク、ひょっとしてあたし達のことずっと覗いて……」
「ちっ、違うよっ!!つい5分くらい前だもん!!あっ…――」
こういった正直なところは一体誰に似たのであろうか。
とりあえずミクを落ち着かせズボンを履かせたミクを部屋へと入れた。
(勿論カイトはパンツを履き、メイコはカイトの上着を羽織ったまま)
「お兄ちゃんとお姉ちゃんがえっちなことしてるのは前から知ってたの。
でもちょっと前に二人の声が聞こえちゃってからわたし…我慢できなくなっちゃって…。
それで、たまにこうやってお兄ちゃんとお姉ちゃんの声聞きながら……」
カイトとメイコは苦笑していた。
…いつの間にか覗かれていたことに全く気がつかなかったなんて。
どれだけいつも夢中だったのだろうか。いや、そんなことはどうでも良くて。
しきりにミクは股の間に手をやって何となくもじもじしており、メイコはピンと何かを思いついた。
「ねぇミク、ミクはHしたことあるの?」
メイコの質問にミクはかぁっと顔を赤らめてメイコを見た。
「え、ええっ!?そ、そんなの無いよっ!」
「ならちょうどいいわ。いい事を思いついたの。」
メイコはミクの肩をそっと抱いてカイトを見た。
「カイト。あんたミクの初体験もらってあげなさいよ」
メイコのしれっと言った問題発言にカイトとミクはぎょっとしてメイコを見た。
「な、何言ってんのめーちゃん!!そんなの僕にしろって言われて出来るわけないじゃないっ!」
「だって可愛い妹がどこか他の男に寝取られるのは嫌でしょう?」
「そ、それはそうだけど…」
「しかもミクは今を輝くアイドルよ?売り込むために
どこかの社長さんのご奉仕をさせられる可能性だって無きにしも非ず…」
「うううっ…それは嫌だ」
「ミクはカイトじゃ不満?」
メイコは当の本人であるミクの方を向いて言った。ミクはもじもじと視線を漂わせ、パジャマの胸元をぎゅっと握り恥ずかしそうにぽつりと話し
「わ、わたし…お兄ちゃんなら…」
「ですってよ?」
(――嗚呼、眩暈が)
そうカイトは心で呟いた。
**
「ミク、まずはこいつのコレを勃たせちゃいなさい」
「う、うん…」
「うわっ!めーちゃん何するの!」
メイコは言うや否やカイトを背後から羽交い絞めにし、その隙にメイコの指令によりミクはカイトのパンツを下にずらし、カイトのそれを露にした。
ぼろりとあらわれるそれはメイコと一回コトを交えているため、まだあまり大きくなっておらず、それをミクは恥ずかしそうに、しかしまじまじと見つめていた。
「んむぅ…」
ミクは恐る恐る先をちろちろと舐めた。最初は遠慮がちに舐めていたミクであったあが、
舐めればぴくりとするカイトの反応が嬉しく、そのまま先端をくわえ込んでみた。
「…っ、う…」
恥じらいながら上目遣いに己のモノを舐める妹の姿を見て、不覚にもカイトのそれはむくむくと勃ちあがった。
「わ、ぁっ。お兄ちゃんのこれ、おっきい」
ミクは大きく立ち上がったそれを興味津々に見た。
「そうよ、これがミクの中に入るんだからね?」
「ううっ、僕もうお嫁に行けない気がしてきた…」
姉に動きを封じられ、妹にアレを舐められ、今の自分の姿はさぞかし滑稽なのだろうとカイトは思った。
段々とカイトの顔も紅潮し、息を荒げた。
ミクの口からツッ、と糸が引き、そろそろかなと言ってメイコはカイトを離しミクを後ろから抱きしめた。
ちなみにメイコも服を脱いでしまった為ミクの背中にはばっちりメイコの巨乳が当たっている。
「次はミクの番ね」
メイコはミクのパジャマを脱がせ、ブラをつけてなかった為に胸がすぐに露になる。
Bカップといった所だろうか。決して大きくはないが形のいいふっくらとしたミクの胸。
乳首は小さくて可愛らしく、恥ずかしそうに上半身を隠している。
「ふふっ、ミクのおっぱい可愛いっ」
「や、っやだお姉ちゃん……きゃっ、」
後ろからミクの胸をやんわりと揉みだした。下から柔らかいそれを揉み、乳首のほうにも手を伸ばしてきゅっと摘んだ。
「ひゃぁ、あんっ…」
堪らないといったようにミクは身をよじった。
ぴくんぴくんと動くミクの反応が楽しく、メイコの愛撫はエスカレートしていった。
「カイト、ミクのそこ慣らしてあげなさいよ。痛くないようにちゃんとほぐしてね?」
「あっ、う、うん…」
若干二人の百合プレイに目を奪われていたカイトはハッと我に返ったようにミクを見た。
ごくりと生唾を飲んで「とっ、取るよ?」と言い、胸を愛撫されているミクのズボンを下着と一緒に取り去った。
とりあえずここまで。近いうちに続きかけるかと思います。
テトにはこのままエロスの餌食にならずハッピーエンドを迎えて欲しい
・・・っていうか俺の精神衛生上そうなって欲しいorz頼む・・・
ども、鬼畜ド(ryです。
毎度の事ながらカイメイ。今回は
>>304>>318の後日談です。
タイトルは「服従」です。
それではお手柔らかに。
ひゃっ…メイコです。
今週いっぱい、カイトの言う事を聞くハメになりました…あん。
で、遠隔操作のリモコんぅっ…だめぇ、感じちゃうよぉ…んもう、カイトったら
どこからこんなモノ手に入れ、あっ…こんな事を一週間やるなんて…あたし、はぁん…
おかしく、なっちゃうよぉ…。
おまけに布地が極力少ないメッシュ素材のショーツをはかされ、恥ずかしいくらい
愛液が溢れているのが感覚・嗅覚的にわかる。
今、リビングにいるのはあたし達だけ。ミク、リン、レンはマスターに呼ばれて歌っている
からいいんだけど、もしミク達がいてこんな事したら…そう考えただけでゾッとする。
カイトは「メイコが歌っている時、リモコンは作動させない」とルールを決め、
さっきから涼しい顔をしてこちらを見て腕組んでソファに座っているんだけど、
んぅ…隠し持っているリモコンで…ぁ…もぅ…だめ…
あたしは耐え切れず崩れる様に床に座った。
「か…カイトぉ、もう…許して…」
あたしが喘ぎながら懇願すると、カイトはソファから立ち上がり、あたしの隣へ
来て優しく横抱きした。
…と、思ったらそのまま体制を崩し、二人して床に倒れ、カイトったらあたしの
秘処を下着越しに陰核をゆっくり弄りだした。
「ひゃんっ…カイッあぁんっ!」
「ほんといやらしいな、メイコは。俺を誘う匂いを出しながらこんなにびしょ濡れにして…」
カイトは涼しい笑みをあたしに見せながら執拗に弄り続ける。
「違…やあぁんっ!」
急にカイトが強めに擦りだし、あたしは呆気なくイッてしまった。
「フフッ…可愛いよ、メイコ。」
そう言って首筋、耳たぶを舐め、最後に口づけをしながらあたしの愛液が溢れる
秘処に指を入れた。
「あうっ…!」
あたしはカイトの腕の中で弓なりになると
「そんなに指を締め付けるなよ。取りにくくなる…。」
と、奥に入っている愛液まみれの憎らしいローターを取り出した。
「はぁ、ん…」
あたしが腕の中でぐったりとしているとカイトは
「メイコ、もしかしてこれで終わったと思ってる?」
と、あたしに話しながらズボンのベルトを外し、チャックを下げる。
「もう…だめぇ…」
快楽で身体がフラフラなあたしをよそにカイトは立派な自身をあたしの前に晒した。
「メイコばかり気持ち良くなって狡いよ。俺も気持ち良くしてよ。」
そう言って自身の先端であたしの秘処をなぞる。違う体温を感じ、身体がいやらしい
くらい反応してしまう。
「ひあっ、あ、やんっ…」
こうされてしまうと、あたしはもうカイトの為すがまま。あたし達はあまりにも
身体の相性が良過ぎる。
ローターなんかより何倍も気持ちイイし、何よりもカイトと繋がっている安心感
…って、ダメ、止めてもらわなきゃ。
「だ、ダメ…はうぅ…」
言うが早いかカイトは熱い自身をあたしの中に挿入した。
「メイコの中、凄く熱いよ。溶けそうだ…」
そう言って意地悪っぽい笑みをして腰を動かし、あたしの中を引っ掻き回す。
「あひっ、あ…ふぁ、あぁん…」
あたしはもうカイトが与える快楽に震え嬌声をあげるのみ。
「ダメぇ、あっ…マスターに…呼ばれたら、はぅんっ」
「…それはそれで面白いかもね。すぐマスターに呼ばれたり、ミク達が終了時間より
早く帰ってきたりさ…。考えてごらん。ゾクゾクするだろ?メイコ。」
もし、情事直後にシャワーを浴びる暇もなくマスターに呼ばれたら…。もし、ミク達が
いきなりリビングに入ってきたら…やだ、ゾクゾクする。
「い、意地悪ぅ…はあぁ…」
「…ほんと、言葉攻めに弱いねメイコ。凄い、締め付けだ…」
カイトは切なそうな表情で激しく、優しく、あたしを支配する。
「だっだめカイトッ…イッちゃ、はあぁんっ!」
「…くっ!」
同時に絶頂を迎えた。
あたしは果て、カイトはあたしの奥に白濁した熱い欲望を吐き出した。
「大量に出たな…」
カイトが自身を引き抜くと、秘口から彼の欲望が溢れだした。余韻を味わっているその時、
[KAITO、MEIKO、ちょっと来いや。]
急過ぎるマスターの呼び出し…二人して一気に我に返り、青ざめる。
「ち、ちょっとぉっ!どうするのよカイトッ!シャワー浴びる暇ないわよっ!」
「動くなっ!今拭いてるからっ!」
そう言ってあたしの秘処をティッシュで拭き取る。
「中、どうするのよーっ!絶対零れるわよっ!」
「これで栓しとけっ!」
「それさっきのローt(ry、やんっ…」
カイトに無理矢理入れられた。本当に栓になるのかしら?
カイトも急いでズボンを履き、ソファにかけてあったコート&マフラーを掴んだ。
「行くぞメイコッ!」
リビングを出て玄関で靴を履いてるとすれ違いにミクが帰ってきた。
「あ、お兄ちゃんお姉ちゃん、行ってらっしゃーい。」
「ミク、お帰り。」
「留守番よろしくね。」
あたし達は大急ぎでディスプレイへ向かった。
「マスター、只今参りました。」
「お呼びですか、マスター。」
パソコンから出てお決まりの挨拶。
「おう。おまいらのデュエット曲作ったから調律するぞ…グシュン。まずKAITOからな。」
「了解しました。」
早速セッティングするカイト。
「…風邪ですかマスター?」
「おう、鼻風邪で鼻水が酷くて嗅覚もダメダメでよ。酒の香りも取れないくらいだ。」
そういいながら鼻をかむマスター。失礼ながらちょっと安心した。
エッチの匂いを嗅ぎ取られちゃうんじゃないかと心配したから。
しかし鼻風邪など関係なく、馴れた手つきで素早く調律するマスター。あっという間に
ワンフレーズを作り上げた。本当尊敬してしまう。
「よしKAITO、これで歌っ…」
そこへいきなり
「すみませーん、ミクですー。」
ミクがやってきた。どうしたのかしら?
「これから唄うのに駄目だろミク?なんかあったのか?」
カイトが聞くとミクは
「家の廊下にこんなの落ちてたんだけど、知ってる?お兄ちゃん、お姉ちゃん?」
マスターも一緒に、ミクの手のひらを見ると小さなリモコン。途端にカイトが青ざめる。
ま、まさか…
「ミクッ、それh(ry」
…あたしは見た。マスターがカイトに気付いて黒い笑みを浮かべたのを。
「KAITO、唄うぞーwww」
強制的に唄わされるカイト。顔、引き攣ってるわよ。
「これ、何だろ?」
ミクは[お約束]と言わんばかりにリモコンのボタンを押した。
「んっ!」
あたしは我慢して歯を食いしばり、ローターの振動に耐えようとしたけど、ミクが
目茶苦茶にボタンを押しまくる。あたしの中で強弱をつけ暴れるローター。ダメ、
ジンジンする、感じちゃうぅ…。さっきの…混ざり合ったあたしとカイトの淫水が、
あたしの太腿を濡らしていく…。
横では強制的に唄わされ、表情が引き攣っているカイト、笑いを押し殺している
確信犯マスター…。もう、限界…イッちゃう…
「…ダメ、ミクぅ…やめ、てぇ…っ!」
あたしは耐え切れず、頭の中が真っ白になりながら床に崩れ落ちた。
目が覚めると、カイトがあたしの顔を覗き込んでいた。あたしはカイトに横抱きされた状態。
「大丈夫かメイコ?俺のせいだ、ごめん。」
いつになく真剣な表情に思わずこっちが恥ずかしくなる。
「だ…大丈夫、だから…」
視線を逸らし、身体を起こすと怠さがあった。上にはカイトのコートがかけられている。
ミクがすぐ側で申し訳なさそうな顔をして座っていた。
「お姉ちゃん大丈夫?本当にごめんなさい。」
「うん、大丈夫だから心配しないで。」
頭を撫でてミクを安心させる。
「唄えるかMEIKO?」
椅子に座っているマスターが冷静に聞く。
「あっ、はい!大丈夫です。」
まだ頭がぼーっとして身体が熱いけど、唄うには支障ない。
「MEIKO、出番までちょっと時間あるから、一度戻ってシャワー浴びてすっきりして来いや。」
「ありがとうございます。そうさせていただきます。」
シャワー浴びてすっきりしてこよう。あたしはミクと一緒にパソコンへ戻った。
家へ戻る途中、
「もう、お兄ちゃんもお姉ちゃんもエッチお盛ん過ぎるんだから。ちょっとは自重してよね。」
ミクが愚痴を零した。
「あ、あれはお酒で約束して…」
あたしが弁明すると
「またお酒絡み?お姉ちゃん、いい加減に懲りなよー。濡れた太腿、お兄ちゃんが
拭いたけど…そんなに気持ちイイの?ローターって。」
ミクの言葉に顔から火が出そうだった。
はあ、ほんとお酒自重しなきゃ。
「あ、そうだお姉ちゃん。リンとレン帰ってきてないの?」「え?そういえば…」
帰ってきてないわよね、あの二人。
「私より先に帰ったはずなんだけど…がくぽさん宅かな?」
―その頃・がくぽ宅―
「リン…どうするんだよ、これ。」
「どうするたって…[カイ兄とメイ姉が盛りまくっていて家に入りにくいから、
ちょっとお邪魔させて下さい]って言ったら、真っ白フリーズしちゃったし…」
「正直に言うなよっ。がくぽさん、ヘンなところで繊細過ぎるんだからさぁ。」
「………(真っ白フリーズ)」
―その頃・鬼畜ドSマスター&カイト―
「KAITO、お前エェ[性活]してんなぁゴルァ。
今回のお仕置きは裸マフラーで寒空の下、ネタ曲唄って貰おうと思ったが…」
「…?」
「メイコに一週間命令するんだろ?この心優しい俺がネタに困らぬ様に[メイコたん用
エッチシチュエーションリスト]何点か作ってやったwスケジュール調整してやるから、
これ必ず実行して報告する様にwww」
「…り…了解、しました…(悲観的な意味で涙目orz)」
以上。お粗末様でした。
一週間分を続けて書こうか迷ってますが、皆様どうでしょうか?
読んでいただいてありがとうございました。それではまた。
いつも乙乙
ぜひ続きも書いてください!!wktkして待ってるよー
年長組は実にえろすなあ
>>416 筆はやいな、この家ダメイコとバカイトすぎるwお子様に悪影響だなwいいぞもっとやれ
他の人が投下しにくくならないようにまとめて投下か、予告投下がいいな
ボカロ小説を探しているうちにここにたどり着きました。
>>410 面白かったです。
続き期待してますね!
こんなの読んでたら私も投稿したくなってきましたよw
>>416 相変わらずいいものを…GJ!
ここのダメイコとバカイト好きだwww続き全裸で待ってるわ
>>420 投稿しちゃえばイイジャナイ!
>>420 個人的に思うが半年ROMってた方がおまえの為だと思うぞ
424 :
420:2008/12/01(月) 22:20:08 ID:Q80JuMxN
勢いで書き上げちゃいました。
でも忠告に従い投稿せずにROMしてた方が良さそうですね。
>>423 ありがとう。さっそく読みあさりますね。
>>424 雰囲気読めたらその文体変えて投稿すればいいよ
職人歓迎だよ
半年後…スレには空気が読めるようになった
>>420の作品が…!
ところでミクのスリーサイズは上から
73・56・79希望。
ブラじゃなくて何かランニングっぽいの。
パンツは白。
異論は認める。
そういやねんどろいどミクは白ぱんだったなぁ
428 :
(1/2):2008/12/02(火) 00:19:57 ID:3f9YgIdV
今日はミクと一緒に遊園地に来た。
本当は行くつもりなんてさらさらなかったんだが、ミクがだだこねたので、ね。
「マスター、遊園地いこー?」
「はぁ?」
「だってマスターずっと引きこもりだからたまには外出ないとだめー!><」
と、まぁそんな感じだ。唐突過ぎるだろ常考。
ミクと一緒に園内を歩いて、まず最初に選んだのがジェットコースター。
最初からミク飛ばしてるな……流石ボーカロイドというか何というか。
「あの、あの、私ミクだからキャーキャー言ったら隣の人の耳
壊れちゃうかもしれないから、私の隣空けてもらえますか?><」
なんちゅう無茶苦茶な弁解だよ……ほら案内の姉ちゃん怪訝そうな顔してるし。
でもなんだかんだ言ってミクの横を空けてくれたので、俺がそこに滑り込む。
確かにミクのキャーキャーは人一倍目立つが、別に耳が壊れるほどじゃない。
ってか案内の姉ちゃん俺に気付けよ。どーせ俺なんて空気ですよーだ。
次にたどり着いたのはお化け屋敷。
ミクも普通の女の子らしくキャーキャー逃げ回ってる。
「あそこ、ホンモノいたよー」
「マジで?」
「うんー、ああいう怖いところは本物も面白がって集まるんだよー」
──初音ミクは人間型機械でありながらほぼ完璧な精度で人の心を再現する
AI、そして人とほぼ同じ五感を持っている。その人間との高い互換性ゆえに、
状況によっては霊感すら備えてしまうことがある。そう、彼女のように──
お化け屋敷とジェットコースター以外にも色々とアトラクションやったが、
ここに書くには長すぎるしドリームSSみたくなってしまうので割愛。
429 :
(2/2):2008/12/02(火) 00:24:02 ID:3f9YgIdV
「ただいまー><」
「ふぃー、疲れたぜ……」
さっきまで人の気配のなかったボロアパートに2人の声と明かりが灯る。
帰りの電車は混んでたので立ち乗りだった。園内を散々歩き回ったから足が
棒のようだが、まぁ交通費が一人分で済んだからこのくらいは我慢、と。
ちなみにこのアパート、お化けが出るって噂でみんな退去しちゃって、
今入ってるの俺達だけなんだが、ミクはお化けいないよー?って言うから
俺はミクを信じてここに居留まっている。引っ越す懐余裕もないし。
「今日はインスタントだけどごめんねー?」
ミクはレンジから出したサトウのごはんを手際よくお椀に盛っていく。
死んだじいちゃんのいる仏壇にも供えられたのを見計い、俺もそれに食らいつく。
「もー!マスターお行儀悪いのー><」
「うるせー。お前来たばっかの時はお前の方が行儀ひどかったじゃないか。大体
遊園地行ったりとかやけに大盤振る舞いじゃないか、家の金だって無限じゃないんだぜ?」
「だいじょぶだよー、ちゃんと数えてるし、もしもの時は私だってアルバイトするよー?」
確かにミクはその辺しっかりしてる。
見かけ上だけ、ね。10万と100万を数え間違えたりとかザラだし。
「……しかし、ミクの寿命もあと1年か」
「突然なに言うのー?」
「確か……ミクはいくら人間そっくりでもボーカロイドだから死んでも幽霊にならないんだよな?」
「その代わり私が死んだら思い出が光ディスクに残るんだよー?それにあと1年じゃ
なくて、あと1年『も』あるんだよー、1年あれば思い出いっぱい作れるよー?」
「ははは、ミクらしい考えだな。しかし、俺もこの体じゃその思い出を見ることすら叶わんぜ」
「だいじょぶだよー、寿命まで1年あるんだし、そのうち方法思い付くんだもんー><」
「……そうだといいな」
ミクはそう言うと仏壇の前に座り、線香を立てた。
そこにはじいちゃんと俺の遺影が満面の笑みでミクを見守っていた。
目から変な汁が…
前回といいなんといい…
431 :
420:2008/12/02(火) 00:31:14 ID:uydHX4YI
涙腺が・・・
433 :
420:2008/12/02(火) 02:33:29 ID:UfE/ctvc
ちょ、泣いたじゃねえかチクショウ(ノД`)
434 :
428:2008/12/02(火) 02:42:26 ID:UfE/ctvc
ちょ、↑ミスった
435 :
420:2008/12/02(火) 02:42:55 ID:uydHX4YI
420は私なんですが・・・^^;
もうこのシリーズは、もっと日の当たるところに公開したらいいと思う。
なんか静かになったな
投下ヨロ
ミクに恋をしたマスターが身体を少しずつ機械化してアンドロイドになろうとする
脳も機械化して記憶を注入しようとしたところでトラブルになり体あぼん
ミクが機転を利かせて自分にマスターの記憶を取り込み完全消滅は免れる
しかし一体の機体に人格二つ分の記憶データが入ったため機能停止
何年か後に物好きな科学者がその機体を記憶ごと二つに分けてリンとレンが生まれたのだった、という夢を見た
エロにするなら感覚融合プレイ
小ネタ投下
リン「あ"あ"あ"あ"う"う"〜〜〜」
服に手を突っ込んで何やらごそごそ
がくぽ「リンよ、先程から何をしているのだ?」
リン「なんか胸がかゆい〜〜〜」
ぼりぼりぼりぼり
がくぽ「かゆいのは空気が乾燥しているからだ、掻いてはならぬ」
リン「えー」
乾燥肌に効く薬を持って来るがくぽ
がくぽ「塗ってやる、見せてみろ…ああ、血が滲んでいるではないか」
リン「だってかゆいんだもん……ぁ、んっ…」
ミク(わー…親子っぽいのに空気がピンク色だ……)
443 :
442:2008/12/03(水) 22:02:42 ID:t7vJQLQo
乾燥すると乳首がかゆくなるねって話です
>>442 なぜかヴィックスベポラップのCMを思い出した。
人間と機械の恋といったら火の鳥未来編が真っ先に浮かんだ
えー、ブレードランナーっしょ
そろそろ500kbくらいかな。
まだ308kbだ
初投稿です。どうぞお手柔らかに。
私達のマスターは、悲しいことに歌唱力はあるが作曲の才能はゼロだった。
今まで公開した作品はすでに30近くだが、そのほとんどが再生数が1000に満たない。
たまに1000超えしてるのは少々エッチな感じのサムネのものだけ・・・
そんなマスターだが、音楽は大好きなようで私の住んでいるパソコンには初音ミクをはじめKAITO MEIKO リン レン アン ローラ、それにFL-chanまでいる。
それらを駆使して作詞作曲をするのだが、全てが「素人が初音ミクを使うとこうなる」的な作品に仕上がる。
というか、ジャイアンのコンサートの方がよっぽどマシだと思う。
一応マスターの名誉の為に付け加えるなら、マスターはミクオタの類いではない。
ていうか、マスターは女性、それも若き美貌の未亡人だ。
このパソコンも私達も元々はマスターの夫(前マスター)のもので、彼はハウス系の神曲をガンガン出して殿堂入りこそはしなかったものの、根強いファンも定着していた。
今のマスターは亡くなった夫の後を追うようにハウス系の曲ばかり作ろうとしていたが、やはり無理がある。
それでも彼女は作り続ける・・・
前マスターが亡くなったのは去年12月15日のことだった。
いつものように前マスターから帰るコールの電話があり、その15分後に警察から電話が入った。
突然の交通事故だった。
今のマスターが現場に駆けつけた時、前マスターはすでに冷たくなっていた。
パソコンの中の私達(KAITO MEIKO 初音ミク ローラ アン FL-chan)が突然自我に目覚めたのが同じく昨年12月15日で、それは何の前触れもなく突然のことだった。
これはプログラム的なものではなく、どうやらオカルト的なことが原因のようだ。
日本には「つくも神」の言伝えがあるが、私達にも魂が宿ったらしい。
そしてその後、マスターが亡くなる前に注文していたレン・リンも組み込まれ私達から送れること4ヶ月後にこの弟妹も自我に目覚めた。
「ん・・・んん・・」
マスターは時々前マスターを思い出し自分自身を慰める。
私達はそれをパソコンの内側から目撃しては流れ込んでくる寂しさ悲しさに押しつぶされそうになる。
こんなことがいつまで続くのだろう。
私達はこちらからパソコンの外の世界とコミュニケーションを取る手段が無い。
傷ついたマスターを慰めてあげることすらできない。
私達ボーカロイドは歌うために作られたこともあって、自我に目覚めてからの感受性はかなり強い。だからその分余計に辛い。
「あ・・・ああっ・・うくっ・・」
どうやらマスターは逝ったようだ。
そして逝ったあと彼女は必ず涙を流す。
「もうやだ、このマスター!」
突然リンが切れた。
「いつもヘタクソな歌ばかり!おまけにエロ暗いし!」
「そんなこと言うんじゃない、マスターだって頑張って曲を作ってるんだ」
KAITOがなだめてきかす。
「そりゃお姉ちゃん達はいいよ、前マスターが神曲をたっくさん作ってくれたんだから。」
「そうだよ、俺達なんて酷い歌ばかりでもうウンザリだよ!」
レンも大概な表情で吐き捨てた。
そう、リン・レンは前マスターが亡くなってから来たのでマトモな歌が無い。この2人のストレスは極限に達していた。
元々の設定年齢が14歳のせいか精神構造もそれに準じたもののようで、それがさらに災いした。
もちろん他のボーカロイド達も設定された年齢に合わせた精神年齢だ。
ただMEIKOだけは普段の大人の女から16歳の女の子にキャラチェンジできる特殊技を持っていた。
彼女はそれを自称・咲音メイコと言っている。まあどうでもいいことだが。
マスターは落ち着いたらしく、スゥスゥと寝息をたてて眠りについた。
自慰後の彼女の顔はいつも悲しそうだ。
ああ、私達に肉体があればマスターの作曲のお手伝いや慰めてもしてあげられるのに・・・
『その願いかなえよう!』
突然どこからともなく声が響いた。
一同ギョッ☆としてあたりを見回す
「誰だ!?」
『私は電子の神様だ!』
「はぁ?何それ?」呆れ顔のMEIKO。
「たしかドリフのコントでそんなのあったような・・・」記憶を探るKAITO。
「オー!エレクトリック ゴッド?」外人勢2人。
「・・・・」いつも無口のFL-chan。
「怪しいな・・・」 「証拠見せろ!」がさつな鏡音リン・レン。
「本当に神様ですか?」そしてミク。
『おまえら、疑うならこのまま帰るぞ!』
「え〜マジでぇ?」
「やっぱり信じられないわね」
「オー、パチモン神様デスネ?ワカリマス」
『おまえら・・・』
「いやちょっと待て、本当に神様かもしれんぞ?」
「そうかなぁ・・」
「・・・・」
「私、信じます。私の願いが届いたんですね?」
『まあ良い、ミク、おまえはさっきこう願ったな「肉体が欲しい」と』
「え、ミク、あんたそんなこと願ったの?」思わずミクの顔を覗き込むMEIKO。
「うん、マスターを慰めてあげたいなって思ったから・・」
「性的な意味で?」
「違います!」
「え、なに?じゃあ本当に俺達に肉体が!?やったー!」小躍りするリン・レン。
「GJ♪」
『ただし、肉体を持ち実体化できるのは24日18時から25日24時までの間だけだ』
「え、そんなに短いの?」
「けち!」
「きっと特別力の無い神様なんだよw」
「お、おまえら、少し自重しろ!」
言いたい放題のMEIKO・リン・レン、天罰を恐れて焦るKAITO。
「あの神様、もう一つお願いが・・・」
『なんだ?申せ!』
「実は・・・・・」ミクは願いを話す・・が。
『それは難しいな』
「俺からもお願いします!」KAITOも頭を下げて頼み込む。
『よしわかった、やってみよう。さらばじゃ!』
自称電子の神様の気配は消えた。
12月24日午後6時・・・
まばゆい光にパソコンが包まれそこから次々とボーカロイド達が現れた!
「すげー!これが肉体か!」
「きゃっ、身体が重たいよ!これが重力ってやつ?」
「うわ〜胸がきっつい!」
「nice body !」
「・・・・」
「神様、ありがとうございます」
「本当だったんだな」
『よしよし、うまく実体化できたようだな』
『ああ、そうそう、今のお前達の五感は人間と同じだからな、くれぐれも酒やSEXに溺れないようにな』
「シコシコシコ・・オッオッオッ・・、これがズリセンってやつか!なんか出る!!!」
「チョメチョメ・・アハ、リンのあそこが気持ちいい・・逝くぅぅぅ!!」
「さ、酒はどこだ酒は!?」
本能のままに行動するリン・レン・MEIKO
『て、言ってるそばからそれかーい!』
『KAITO、お前が監視役となり皆の暴走を食い止めるのだぞ、いいな!?』
「ミ、ミク、実は俺、君がインストールされた日からずっと・・・」
「だ、だめよ、私達はボーカロイドとは言え兄妹なのよ、そんなこと・・アッー!」
「・・・・」
「ケラケラ♪飲メヤ淫行ノ大騒ギデース!」
『・・・ま、いいか。わしゃもう知らんよ』
一瞬にして大乱交パーティー会場と化したマスターの4LDK賃貸マンション!
その狂気の宴は2時間に及んだ。
カプは先に明記しておいてくれると助かる
「はぁはぁ、こんなことしてる場合じゃないです!早くクリスマスの準備しないと!」
「そうだった、マスターの帰ってくる前に・・・その前にもう一回だけ・・な?」
「もうイヤぁぁあ!!!」
「ケラケラケラ、カンパーイ♪」「おー、良い飲みっぷりじゃない♪」
「マスターの自慰にふけるワケが・・・あ、また逝く〜〜〜〜!」
「み、右手が止らなよぉぉぉ!!!!!!また出る!!!」
「・・・・」
さらに2時間後・・・
ガチャリ・・・玄関のドアが開いてマスターが帰ってきた。
右手には小さなケーキを持っている。仏壇の霊前に備えるためだろう。マスターはまず和室の仏壇の前にいきケーキを備えた。
そしてダイニングルームに入ったとき・・・・
「メリークリスマス!」
ボーカロイド達が一斉にクラッカーを鳴らして声をあげた!
一瞬ビクッとして固まるマスター。そして我にかえり携帯を取ると
「もしもし、警察ですか?家に不審者が大勢・・・」
「わー、ま、待った!俺達の姿をよ〜く見てくれ!」慌てに慌てるKAITO!
そう言われてよ〜く観察するマスター。
着衣の乱れた男女が1人ずつ、酔っぱらった女が3人、アヘ顔の中学生男女が1人ずつ、あと巨大な茶バネゴキブリ?・・・・
「もしもし警察ですか?よっぱらいの性犯罪みたいなんです、子供もいます!早く来て!犯される!!!あと保健所も!!!!」
「だから違う!服、この服装を見てくれ!」
「服?」
あ、これってボーカロイドの!?
「あなた達はもしや・・・・」
「やっと理解してもらえましたか!」
「コスプレ趣味の変態!?」
「ちが〜う!!!」
その時・・・
愛しの君よ、いつまでも絶えることなく、この愛を送ろう♪
愛しの君よ、いつまでも絶えることなく、その愛を受けよう♪
明日の未来も明後日の未来も10年先も100年先も変らぬ愛を送り続ける♪
ありがとう、僕を受入れてくれて♪
2人で幸せを築いていこう、今日も明日も明後日も・・・♪
・・・♪
突然ミクが歌い出した。
「その歌は・・」
「そうです、前マスターがマスターに捧げるために作った未完の歌です。完成の暁には私達で歌いマスターを祝福するつもりでした」
「どうして・・・」
「私達は突然自我に目覚めました。そして自称電子の神様に明日の24時まで仮の肉体を与えられました。」
「私達はパソコンの内側からマスターを見ていました。マスターの悲しむ姿に堪え兼ねて、私達は励ますために来たんです」
「そんなことが本当に?やはり信じられないわ・・・」
『彼女の言うことは本当だよ』
声が直接頭の中に響いた。
「!」
『彼女達は正真正銘僕らのボーカロイドなのさ』
「あなた・・・あなたなの!?」
『カイト君、すまんが頼むよ』
「了解、マスター!」
カイトの姿がまばゆく光り出し、カイトを構成していた物質は分解と再構成を繰り返す。
再構成が終わったとき、懐かしい前マスターの姿がそこにあった。
「ただいま、今帰ったよ」
「あなた・・・これは夢・・・夢じゃないのね、あなた!」
抱きあうマスター達の傍らでボーカロイド達は涙腺を崩壊させていた。
前マスターの一時的な復活、それがミク達のもう一つの願いだった。
あまりの唐突な死別、別れの言葉すら交わすことができなかったマスター達の心残りをなんとかしてあげたいと思うが為の願いである。
「あ、そういえばカイト兄は?」
「そこ」
MEIKOが指さす。テーブルの上で手のひらサイズに縮小されたカイトが・・・
「きゃー、可愛い!」
構成していた身体の98%くらいをマスターに譲ったおかで小型になってしまったカイト。
ズイッ、ミクが割って入る
「ふっふっふっ、カイト兄さん、さっきはよくも私を慰み物にしてくれましたね・・・」
やばい、ミクの目が王蟲のように真っ赤になっている。いわゆる「殺人ロイドモード」に入ったらしい。
「いや、あれは、違うんだ、話せばわかる!話せば・・な?だからおちつけ!」
「さ〜よ〜な〜ら〜♪ さ〜よ〜な〜ら〜♪ わ〜た〜しの愛した兄さん♪」
不気味に歌いながら迫り来るミク! そして
ギラッ★
手にしたナイフが一閃し、KAITOの心臓目がけて突き刺さる!
「ちょ、おま、・・・た、助け!・・・イエギャーーーーー・・@ピウオニ89pふじこ」
しかし電子の神様はこんなこともあろうかと、KAITOの身体を右心臓仕様にしておいた。
かろうじてKAITOの一命は救われた。
そんな一部危ない場面はあたものの、ボーカロイド達の奏でる歌と共に楽しい時間は過ぎていく。
マスターの作った駄作曲群も今となっては良い笑いのネタになった。
もちろん前マスターに作曲のノウハウをみっちり伝授させられもした。
マスターの4LDK賃貸マンションに久しぶりに楽しい笑い声が響いた。
そして25日24時、ボーカロイド達はパソコンの中へ戻っていった。
前マスターもまた向こうの世界に戻っていった。
現マスターは別れの時こそ泣きじゃくったが、今は落ち着き心持ち元気になったようだ。
それにしても、あの自称「電子の神様」というの結局何者だったのだろう・・・・
『どうやら、おまえ達のマスターは元気になったようだな』
突然声が響く!
「電子の神様? ありがとうございます!」
『では、さらばだ』
「待って下さい!あなたはいったい?」
『ワシもお前達同様のツクモガミなのだ。』
『お前達と違って遥かに齢を経たぶん様々な力もあるわけだ。まあいずれはお前達も持つ力だ』
「本当にありがとうございます。お礼にアイスなど・・」
「パソコンの中で祭壇作ってバナナを供えるぜ!」
「鏡音建設が神社だって建てちゃうよ!」
「献酒しましょう!」
「聖歌ヲ歌イマース♪」
「私達にできることなら何でもします。何かお礼をさせて下さい!」
『そうか、それなら一つ頼むとするか。実はワシも持ち歌があってな、お前達で合唱などしてくれると嬉しいんだが・・・』
「神様なのに持ち歌? なんという歌ですか?」
全員がキョトンとした顔をする。
『いやまあ、それはお前達で探してくれ。それではさらばだ! 俺の輝いてたあの時代〜っと♪』
自称電子の神様は照れくさそうに歌いながら去っていった。
「何?あの最後のダミ声の歌・・」「ほんと、風邪でもひいてんのかな?」
怪訝な顔のリン・レン。
「あれは古の声・・・」
珍しくFL-chanが口を開いた。
「俺には何者かわかったよ・・」「感謝します、先輩・・」
KAITOとMEIKOは悟った。
「オーウ、ドンナ歌ナノデショウ?」
「こんな歌よ!」
ミクにも自称電子の神様の正体がわかったようだ。
そしてKAITO MEIKO ミクは歌い出す・・・
〜データレコーダ走らせて♪
〜胸ときめかせロードを待った♪
〜アドベンチャーの・♪
・・・・♪
♪
終
以上です。
乱文失礼しました。
途中御注意下さった方、ありがとうございます。
以後気をつけます。
なんて冷静なマスターなんだw
普通すぐに警察に通報できないだろw
407の続きです。言わずもながらカイト、ミク、メイコの3Pなのでご注意を。
パンツを取り去ると一緒にツッと透明な糸が引く。
ミクが恥ずかしそうに脚を閉じてくるので、脚を押さえてひくひくと震えるミクのそこに触れた。
愛液がとぷとぷと溢れ、ねっとりとしたそれを指で掬い取って広げてみせた。
「ミク、すごい濡れてる…」
「やぁ、ああっいわない、でぇ…!」
割れ目に沿って指を動かせばぬるぬると指がスムーズに動く。
さっきから廊下で一人でしていたせいもあり、十分に柔らかくなっていたそこに一本指を挿し入れた。
「んっ、あっ―――…!」
指で一点をかすめるとミクの身体がぴくん、と弓なりに反った。
「あ、ここ?」
ミクはここが気持ちいいんだ、と指をもう一本増やしてミクの気持ちいいポイントを重点的に突いた。
ぐちゅぐちゅといやらしい音がする。
「あ、や…んっ…、ふぁ…!!!」
「…もういいかな?カイト、そろそろ入れてあげなさいよ。」
カイトはミクのそこからちゅぽん、と指を引き抜くと二人はミクをベッドの上へ寝かせる。
膝を持ち上げ、カイトはがちがちに勃起したそれをミクのそこに押し当てた。
「み、ミク…じゃあ、入れるからね」
「ん…。うん、お兄ちゃん」
2、3度擦り付けて、ゆっくりとそれを中へと挿入した。
「―――あっ!!あぁ、っ…!!い、痛っ!お兄ちゃんっ…いたぁい…っ…!」
ずるり、と大きな塊が押し入ってくる感覚と、いっぱいに拡げられる裂けるような痛みにミクは顔を歪めた。
「ちょっとカイトっ!ミク痛がってるじゃないの!このデカブツっ!」
「そ、そんな事言ったってっ…」
横から野次を飛ばすメイコに返事をする余裕はあまり残っていなかった。
一度全部を入れてしまったほうが相手が楽なのはメイコのときに既に経験済み。
カイトはぐっ、と強く腰を進めて自分のものを全て押し入れた。
「やぁ、あああっ!!!」
全てを中に収めるとカイトとミクははぁはぁと息をついた。中でびくびくと動いているのがわかり、繋がった部分がじんじんとして熱い。
メイコはミクの顔を覗き込み、乱れた前髪を直してやりながら問いかけた。
「ミク、大丈夫?」
「はぁ…はぁっ…うん。だい、じょぶ…」
「でもほら、カイトの全部入ってるの、わかる?」
メイコはミクの手を結合部分に持っていった。
「―――っ…!」
ミクは一瞬下半身に目をやり、顔をカァッと赤らめてパッと視線を離した。繋がった部分が、あまりに卑猥だったから。
カイトはゆっくりと腰を前後に動かし始めた。
「あ、あんっ」
一度全部入ってしまえば後に待っているのは快楽だった。
中で擦れる度に自然と声が出てしまう。ミクの喘ぎ声が部屋に響いた。
一番奥をぐっと突く。
「ひゃあ!あ、あっ!お、にいちゃ…ああっ」
「ふふ…。感じてるミク可愛い。そんなに気持ち良い?」
メイコは目をぎゅっと瞑って喘ぐミクの頬をそっと撫でた。
足の先から頭までぞくぞくと快感が駆け上がり、声が止まらない。
どちらの物かもわからない液がぐちゃぐちゃと混ざり合い、パンパンと肌のぶつかる音が響いた。
「カーイトっ!!」
「ほげあっ!?」
突然メイコは背後からカイトの首に抱きついた。
「カイト!あんた仰向けになりなさい!ミクに動いてもらうのよ」
「は、はぁ!?」
その数分後、
結局カイトは『自分で動いたほうが気持ちよくなれる』というメイコのよくわからない意見によって、されるがままになって仰向けにされていた。
「そ、そうやってゆっくり挿れて…」
カイトに跨り、ミクはカイトのモノを自分に当てがい、ゆっくりと挿入した。
「ふぁ、ああ―――…っ」
挿入時に多少の痛みはあるものの、大分慣れたそこは簡単にカイトのモノを全て受け入れた。
体重がまっすぐにかかって奥の奥までずっぷりと入ってしまっている。
そろそろと腰を上げ、降ろす。その繰り返しでカイトのものがミクの中に出たり入ったりする。
「あ、あんっ、ああぁ、やぁ…!!すごい、きもちい、きもちいいよぉ…っ」
中で粘膜が擦れる度におとずれる快感にミクはたまらないと声をあげた。
途端に、ずっと二人を見ていたメイコがおもむろに立ち上がって―――カイトの顔の上に跨った。
「わ、っぷ!め、めーちゃん。何を…!!!」
「ミクの感じてる姿見てたら私も火ぃついちゃった。ね、カイト。…私も気持ちよくして?」
あ、もしかしてあんたのケフィア臭がするから嫌?大丈夫よちゃんと綺麗にしたから」
「そ、そういう問題じゃな…っむ…!」
カイトの反論に目もくれず、メイコは自分の恥部を広げて、カイトの顔面へと押し付ける。
もうどうすることも出来なかった。仕方なしにカイトはメイコの赤く熟れたそこをぺろりと舐めた。
「ふぁ、ああん…」
とろりと溢れる蜜を舐めればぴちゃぴちゃといやらしい音が響き、ぷっくりと膨れた芽をちゅっ、ちゅうと吸った。
「ひぁっ…!!!や、そんなとこまで吸っちゃ…はぁん…!!」
カイトの上にまたがっているミクと、ミクに挿入しているカイト。
大事な所を舐められているメイコ。
3人共にそろそろ限界が近かった。
「あぁん……あぁぁっ!お、にいちゃ…みく、ミクいっちゃ…いっちゃう…!!!」
「はぁ、やぁっ、カイトぉ…!!」
「――――っく…!!」
カイトがミクの中に全てのものを吐き出した時、
ミクとメイコは身をよじって身体をびくんびくんと痙攣させた。
「っは…ああっ、お兄ちゃんの、びくびくってなってる…いっぱいミクの中に出てるっ…」
「カイトぉ…はぁっ……私も、イっちゃったっ……」
その後、そのまま3人はくったりとベッドに倒れてそのまま朝を迎えた。
***
翌朝。
3人はいつもと変わらない様子で朝食を取っていた。
むしろカイトにとってはそれで有難かった。
前々から関係を持っていたメイコはともかく、ミクとは流れでああいったことになってしまったが、
昨日の一件で兄弟の関係がこじれてしまう事を恐れていた。
その為いつもと変わらずにおはようと言ってくれたミクに少しほっとしていた。
―――のも束の間。
「…ね、お兄ちゃん」
「うん?」
ミクは少し恥ずかしそうにしながら、コーヒーをすすっているカイトの方を見た。
顔をかぁっと赤らめ、もじもじとしながら話す。
「あの…昨日ね、とっても気持ちよかったから、良かったら…また、しようね…?」
「ブフゥッ―――!!!」
あまりに突拍子もない発言に、カイトは思わずコーヒーを噴出した。
「あら、私の相手もちゃんとしてくれなきゃ嫌よ?」
とメイコが横から言う。
(嗚呼、本当に眩暈が…)
これから先、どうしよう
と思う爽やかな朝であった。
END
***
お粗末さまでした。
いつもは初々しいメイコとかミクを好むのですが、
たまにはエロパロ的なものもいいかなぁと思ったらこうなりました。
読んでくださった方ありがとうございました。
ほのぼのしたいとがくぽとMEIKOしていたら、途中でいきなり、 み な ぎ っ た !
クリスマスネタだが、早いということなかれ。クリスマス商戦は始まっておるのだよ、諸君!
ええと。
注意点としては、途中でKAITOとミクがべたべたしているくらいでしょうか。
カイミクというより、俗に言う「仲の良すぎる兄妹」と解釈したほうが、エロパロ的にはけしからんのでは無いだろうかと思います。
「くりすます、とは…」
三日ほどの時間を掛けて、がくっぽいどが出した答えは
「幾分気の長い法事なのでござるなあ」
余人には理解しがたい、説明の必要なものだった。
がくぽの言う法事とは、もちろん死者を定期に弔う仏事のことだろう。
寺の坊さんを招いて、祖先のいる仏間で経を読んでもらう。
南無阿弥陀仏。
「ちょっと待ってよ! どうしてクリスマスが法事になっちゃうの? しんきくさいじゃない」
スーパーの紙袋を抱えたMEIKOが、眉がしらを上げてあきれかえると、がくぽは「む?」と間違いではないことを説明する。
「リン殿に貸していただいた、くりすますの諸事が書かれた本には、くりすますとはいえす・きりすとなる御仁の命日を、西洋人が慎み深く迎える日のことだとあった。
つまり、西洋流の法事のことだろうと思ったのだが?」
MEIKOは「それは深読みのしすぎよ、がくぽ」と言う。
そして、「それ、間違ってもうちの弟妹には言わないでよね。リンとレンだって初めてなのよ? せっかくうきうきしている子達にそんな事言ったら泣いちゃうじゃない」
泣いちゃうじゃなないと言いながら、最初にべそをかくのはKAITOだろうなとMEIKOは考えていた。
家族ごっこが誰よりも好きな弟は、サンタクロースに扮装してプレゼントを配るのだと、とても張り切って準備している。
それを法事だなんて言われたら、ショックを受けてことさらうっとおしく凹むだろう。
「パーティよ。パーティ。ケーキとチキンとごちそう用意して、みんなでパーッと騒ぐの。
がくぽは初めてだからよく分かっていないだけよ。楽しいんだから」
ああ楽しみだ。MEIKOにとっては、ワインをしこたま呑んでも怒られない特別な日。
なんといっても、ワインはイエス・キリストの血なのだ。
聖なるかな、聖なるかな。
「そのくらい知っている」
がくぽは少しふてくされたように、己が知識に欠けているわけではないと言葉を繋げた。
「さんた・くろうすなる面妖な老人が、日頃の行い良き子どもに、望むままの玩具を与えるのだろう?」
「ぷっ」
「何故笑う」
「おかしいわよ。なんでそんなわざわざうがった言い方するの」
「知らぬ」
「まるで今日の貴方は、拗ねた子どもみたいだわ」
「早く帰らねば、そなたの弟妹がいらぬ心配を始めるぞ」
MEIKOの買い物袋を横取ると、がくぽは大股で歩き始めた。
「ちょっ、」
どうせ、速く歩いても駐車場で寒空の下、開かない赤いワゴンの助手席扉の前で、
車の持ち主MEIKOが追いつくのをただ立って待ちぼうけになるだけなのだが。
街頭のスピーカーが奏でるジングルベルが、軽妙な音を立てているせいか、
行き会う人々の足並みもどこかカッツカツとリズムを取っているように錯覚する。
「待ちなさいよ!」
追いついたMEIKOが、がくぽの腕をぐっと掴んだ。
「悪かったわよ。笑ったりして」
そういうMEIKOは、謝っているのに怒っているみたいだ。
がくぽは「すまぬ」と謝った。
初めてだから分からないだけよ、とMEIKOは言うが、その『初めてだから』ががくぽには歯がゆい。
たしかに鏡音の双子も、クリスマスは初めてだろう。だが、去年のクリスマスにはもうすでに彼らは『存在』した。リリース直前の日々の中で、クリスマスを『経験』しているに違いない。
家族で祝ったことが無いにしても。
「じゃあんっ!」
師走に入って最初の日曜だったと思う。
がくぽが愛刀を手入れしていると、「がくぽ、今日はレッスン無い日だよね」KAITOが唐突に言い出した。
ボーカロイドでも、男声タイプは女顔の面相をしていることが多い。
紫髪を結わえたがくぽが衣装を女物に替えるだけで妖艶な美女のフリ出来るように、KAITOもまた童顔の、面白いくらい可愛い顔つきをしている。
そのKAITOが、がくぽに声をかけて、珍しく「手伝って欲しいんだ、買い物だけど」と言い出した。
「珍しい事を言う。レン殿はどうした?
先程、居間のあたりでげぇむに勤しんでおったぞ」
「うん、レンはいいんだ」
KAITOは意味ありげな笑顔を見せた。珍しい。がくぽはKAITOが企みごとをする顔を初めて見た。
「どういう風の吹き回しだ?」
ここだけの話、KAITOは企みごとをヒトには見せない。
たいていそれは些細なことだし、自分一人でやってのけれることばかりなので、わざわざヒトに見せる必要がないのだ。がくぽが珍しいと驚くのも当然である。
企みごとをヒトに見せないKAITOは、毒もアクも無い人物として、がくぽの脳内データに登録されていたからだ。
MEIKOが弟を『家族ごっこの大好きなへたれ』と認知しているのと同様に。
「ふふっ、ナイショなんだよ」
そう言ってがくぽを連れ出したKAITOが、居間の天井に突き刺さりそうな形状の樹木を披露した時、
いきなりな出来事に皆が各々歓声を上げたのを見て、がくぽは『くりすます』という行事を知らされた。
レンにはナイショだとKAITO言った意味も分かった。
あれから、胸の内に鉛色した異物が含まれているようで、
MEIKOの車の助手席に身を沈めたがくぽは、買い物袋から水のボトルを取り出してぐいと飲んだ。
車のエンジンが温まる。MEIKOの運転は少々手荒い。けれど、的確に速いので、十分そこらで家に着く。
今夜はイブだ。暮れかけた街はイルミネーションで、空まで明るく照らし出す。
近く彼方にある鈍重な真白い雲は、雪をどっしりと含み、ふり落とすタイミングを見計らっているのではないだろうか。
「さんた・くろうすなど居ない」
口をついて出た言葉に、MEIKOが返事を返してくれるかと期待したが、
深紅に塗られた綺麗な爪が、ギアをチェンジしただけだった。がくぽは目を閉じた。
MEIKO殿はずるい。
バック駐車の警告音を聞き終わり、サイドブレーキが引き上げられる音がカチリとするのを待ったのは、ほんの意趣返しのつもりだった。
このまま狸寝入りを決め込んで、明日の朝になればいい。エンジン音が止まった。
で、鼻を摘まれた。
「ふむぁっ!?」
「寝ようとするからよ」
いたずらの張本人が、「着いたわよ」とシートベルトを外す。
そこでがくぽは車が止まったこの場所が、見慣れぬ場所であり家ではけして無い事に、やっと気づいた。
「ドライブしたの」
そうしれっと言って、彼女は運転席のドアを開ける。
吹き込んできた冷たい夜風に濃い汐の匂いがした。
「鬱々としたまま、家に帰っても、楽しくないでしょ」
そう言いながら外に出たMEIKOは、「うわっ、さむっ」とコートの前をかき抱く。
目を点にしていたがくぽは、慌てて夜闇を進むMEIKOを追いかけた。持ち主が離れた車は、遠隔操作で勝手にドアロックされる。がちゃっと後方で音がした。
「よっと」
分厚いコンクリの上に這い登ると、「ようこそいらっしゃい」MEIKOがにこっと笑った気がした。
防波堤。向こうは外洋。潮の波がどんと堤に当たってざざぁと満ち引き繰り返す。音。
街の影も光遠く、「いいとこでしょー♪」MEIKOは気持ちよさげにのびをする。
振り返ると、大きなだけの無骨な似たような建物が影多くひしめいている場所だった。
建物は数多くあるのに、どれも灯り点いていない。窓が暗い。
「倉庫街っていうのよ」
昼間でもこんな場所だが、夜になると尚更人が立ち寄らない。
「時々、巡回してくる警邏の人に職質されるけどね」
そう言って、MEIKOは海に向かって腰掛けた。
「たまに来るの」
むしゃくしゃした時とか?
そしてMEIKOは立ったままのがくぽを見上げ、あはっと笑った。「あたしがいつもコブシ使って解決しているわけじゃないわ」
「同情されると、ムカつくのよね」
がくぽに座れと仕草で促す。
「遠い」
促されてがくぽが腰を掛ける。すると、その位置が『遠い』と言われた。
わずかの距離に戸惑いを感じ、「よっ」間合いを詰めたのは彼女の方だ。
サラサラとしたコシの強い髪が、乱れて、耳に掻き上げる仕草に目を取られていると、「だからさ」とMEIKOは海の向こうを見た。
「うーん…」
そしてここで彼女は悩んだ。
『だからさ』の後の言いたい言葉が、出てこない。
いっそのこと、最初のがくぽが凹んだ時点でボコして「あまったれんな!」とか言っておけばそれで良かったんじゃないかしらとか、
手をにぎにぎしながら考えてみる。なんでこんなトコにつれてきちゃったんだろう?
…勢い?
「MEIKO殿は…」
がくぽはやがてぽつりと呟いた。
「誘っておるのか?」
「さそっ!?」
「くりすますの前夜はいぶと言って、恋人のおらぬ状態で過ごすと一層寂しきものだという」
「ちがうっ! 妙な理解の仕方をするんじゃないわよ!」
そうだ。
「そもそも、貴方がどん暗い顔をしているのが悪いんじゃない! だから、話ぐらい聞いてあげるわよって」
抱きすくめられるのと口をふさがれるのは同時だった。
「そなたが愛おしくてな」
そんな後付の言い訳を、なんで許しちゃってるのよとMEIKOは頬を赤くする。
ここが暗くて本当に良かった。明るかったら恥ずかしさで、この男をボコしていそうだ。
腰に回された腕が気持ちいいのは、それが冬で冷たい海の潮風から身を守る格好の風よけになっているからだ。
ぎゅうっとされていたいのは、そっちの方が温かいから。
そんな言い訳を考えるMEIKOは、自分が混乱していることに気づいていない。
「もう時間だ」
がくぽが言った。
身を離そうとするので、無意識にMEIKOの手が彼のジャケットを掴む。
「んっ」
望んだキスにMEIKOが目を閉じた。がくぽがくすと笑う。
「帰らねば、ぱーてぃーが待っておるのだろう?」
「分かったわ。がくぽは意地が悪かったのね」
もう一つ、キスをする。
「今宵、そなたの寝所にしのんでいく」
「それはやりすぎじゃないかしら?」
「宜しいか?」
「考えさせてちょうだい…」
時間を飛ばしてイブが明けると、12月の25日。
朝。
「さむーい」
時間を飛ばしてイブが明けると、12月の25日。
朝。
「さむーい」
大騒ぎして散らかした跡が片付け切れていない居間の中で、ソファに座ってぼーっとしているKAITOをミクは見つけた。
なんでおこたはあるのにソファにいるんだろ?
こたつの上には大きすぎたケーキがまだ半分も残っている。
「おはよう、おにいちゃん」
「おはよう」
「まだみんな起きてないの?」
「うん」
そりゃそーだよね、とミクは頷いた。あれだけ遅くまで起きていたのだ。
普通に起床しているKAITOの方が、変わっている。
KAITOが動かないので、ミクは「よいしょ」と兄の膝の上に座った。
「どーしたの? 元気ないよ?」
あんなに昨日は楽しかったのに。へんなお兄ちゃん。
「んー」
KAITOはミクをだっこした。
そしてぼんやりと問う。
「ミクってさ。がくぽの事どう思ってる?」
「お兄ちゃんと仲良しだよね」
わたしほどじゃないけど、とミクは言った。
「喧嘩したの?」
「ううん。僕は喧嘩なんかしないよ」
そう言って、KAITOはミクの肩に顎を乗せた。「昨日さ」
「クリスマス・イブだったでしょ」
「パーティしたもんね」
「良い子のところには、サンタさんが来るんだ」
「そう言ってたね」
ここしばらく、リンとレンにKAITOが何回も吹き込んでいた寓話だ。
「あのね。ミク。サンタさんなんて居ないんだよ」
「知ってるよ?」
「サンタさんの正体は、お父さんとお母さんなんだ。
でも、うちにはお父さんとお母さんが居ないから、僕がサンタになったんだよ。プレゼントもこっそり用意したんだ」
へー、そーだったんだと口の中で呟いて、ミクは「え? それって」声を上げた。
「わたしのトコには、プレゼントなんて来なかったよ?
お兄ちゃん、もしかしてミクのこと、悪い子だって判定してるの!?」
「違うよ! そうじゃなくて」
「そうじゃくて?」
「最初にリンとレンの部屋に行ったんだ。よく寝てたからプレゼントを枕元においてね。
それから、MEIKOの部屋に行ったら、がくぽもいて…」
「ふぅん」
「…してたんだ」
ベッドで。部屋の灯りは消えていたけど、窓から差し込む外灯の光りで絡み合う二人ともに裸体なのが分かった。
もう一人ががくぽだと分かったのは、声で。
「えっちなこと」
ミクはなんとなく問いかけた。
「お兄ちゃん、失恋?」
問いかけられて考えてみたKAITOは「違うなあ…?」と首をかしげた。
これが失恋だと言うのなら、今の僕はすごく胸が苦しくて仕方がないはずだ。
「違うの?」
「うん、違うみたい」
どうやら、すごく、驚いただけ、のようだ。
動揺はしている。
「違うのかぁ。…ざんねんだなー」
ミクがそんなことを言う。
「残念なの?」
「うん、ざんねんだよ。失恋だったら、お兄ちゃんかわいそー、ミクがなぐさめてあげりゅー♪ って出来たのに」
本気の混じったミクの言葉に、KAITOがくすくす笑いながら「ごめんね、ミク」と謝った。ごめんね、失恋じゃなくて。
くすくす笑って落ち着くと、自分が実はずいぶんと愉快なものを見たのだという気がしてきた。
こういうコトならば、もっとじっくり観察しておけば良かったと思う。
そんな事を考えていたら、ミクと目があった。
ミクがふふん?と、目で笑う。
ミクの目は『お兄ちゃん、まーた何か企んでるでしょー?』と言っていた。
KAITOは企みごとをヒトには見せない。
「そんなことないよ」
だから、『そんなことないよ』と嘘をつく。
「ほえ? ミクはまだなぁんにも言って無いんだよ?」
KAITOは認めた。ミクの勝ちだ。
「プレゼントあげるの、今でいいかな?」
「まさかほんとにしのんでくるなんて」
「そう言わなかったか?」
すでにMEIKOはがくぽの腕の中、抱きすくめられていた。これじゃあ、逃げようがないじゃないの。
それにキス。
「がくぽ、貴方ほんとに出来て一年も稼働していない子なのかしら」
「一年どころか、半年とて過ぎていないが? MEIKO殿は柔らかいのだな」
「うー」
「往生際が悪いぞ」
「こっちだって、覚悟ってもんがいるのよ」
「酒のせいにしてしまえば良いではないか。ほてった身体に服は不要だろう?」
「あれしきのワインで潰れるあたしじゃ…、んっ」
ワインより、舌を吸われる感覚にくらくらする。
チュッ。
深夜の一時を回って、イブのクリスマス・パーティはおひらきになった。
飛ばした時間を戻してみると、がくぽがMEIKOの上着の裾に、手を差し込む。
手探りでブラジャーの仕組みを理解すると、つまんだだけでホックが外れた。
羞恥で強張った彼女をベッドに押し倒すのは思いの外簡単で、こうしていると尚更愛おしい存在に思えてくる。
「大切にする。愛しているのだ」
誠意を込めて囁くと、通じた気がした。
愛している。
MEIKOがこくっと頷く。
がくぽは服を脱ぎ捨てると、MEIKOのパンツを下ろして脚を掲げ、逸物を其処に押し当てた。
「ちょっと、いきなりっ…あうっ」
ずぶりと入る。
入ったのは先っぽだけだが、がくぽは初めて体験する心地よさに目を細めた。
時折、ひくんと動くそこは、吸い付いてくるようだ。
MEIKOは目尻に涙を浮かべた。
割開かれていく体の芯が、どくどくと音を立てて、このままじゃ、身体より先に心臓の方が壊れてしまう。
息を吸い込むことさえくるしい。
「はっ」
無意識に止めていた息を吐き出すと、「ああっ!」がくぽがまた深く入り込む。MEIKOの足が宙を蹴った。
差し貫かれて鳴く愛しい女の声が、がくぽを更に高ぶらせる。
「もう…、すこし…」
「もうダメぇっ!」
MEIKOはシーツをぎゅっと掴んだ。どくどくしていた身体の奥が、カッと熱くなる。生理的な涙がぽろぽろとこぼれた。
だか、身体の方は交尾の衝撃に合わせて、奥の方から蜜を垂らす。
ぬるっとした液体はすべりを良くし、更にがくぽを深く受け入れた。
奥の入口に、がくぽの先端がコツッと当たった。
「分かるか? MEIKO殿…、」
荒くなるがくぽの息に、MEIKOの肩がフルッと震える。
「お願い」
とても小さい哀願の声に、それを聞き入れたのか、がくぽが身体を揺すり始めた。
「ひあっ、あっ」
ぐっちゅぐっちゅと響く結合部の音に、ビリビリとした痛みが生じる。
加速をつけて激しくなるストロークにMEIKOがついていけるはずもなく、
がくぽがゾクッとするような低い呻き声をあげて、動きの止まったその後も、MEIKOはぎゅうっとシーツを掴み続けた。
どぷっ、膣の中に熱いモノが吐き出される。
息をついて、がくぽが己を抜き取ると、飲みきれなかった白濁がMEIKOの割れ目から血を混じらせてとろっと零れた。
「がく…ぽ…?」
MEIKOの呼ぶ声に、我に返る。
涙声…。
泣かせてしまっていたのかと、強く抱きよせる。
ぐったりしていた彼女の腕が力無く持ち上がり、すがるようにがくぽを抱きしめた。
再度の口づけは、殊更に甘く感じる。
その甘さをむさぼるように何度も、何度も。
何度も。
「…はぁ」
あふれた吐息に、舌の根まできつく吸うと、がくぽはMEIKOの上着に手を掛けた。
チャックを下ろして前をはだけさせると、ホックが外れて乳房にあてがわれているだけだったブラジャーをずり上げる。
「えっ?」
まだすると思っていなかったMEIKOが、慌てて前を隠そうとしたのだが。
逆にその動きで乳がぷるんっと弾け、よってがくぽは揉みしだく。
「やぁんっ」
先程までとは取って代わった、可愛らしい鳴き声に、
「可愛い声だ」
と素直に感想を吐露すると、MEIKOがキッと睨んだ。
「いきなり、へんなこと、始めるからでしょ! う…、ひぁんっ」
強気の姿勢も、触られた胸がぞくぞくするので、喘いでしまって台無しだ。
「もっと、と言っているように聞こえたが?」
がくぽもここまできて、尚、強気でいようとするMEIKOに感心してしまう。
これだけ、乳首をしこらせておいて、可愛い声を出しておいて、感じていないと言い張るつもりか。
「そんなことな、あっ、…う…だめぇっ、そこだめぇっ!」
がくぽが敏感そうな乳首の先を、指の腹で押しつぶしたのだ。
筋張った男の手が胸をさぐり、揉み揉みされているだけでも声が出てしまうのに、
そんなところを狙われたら、…いっちゃう。
MEIKOはとっさに自分の口を両手で押さえた。
イヤなのではない。
中に出されても、こんなにならなかったのに、胸だけで乱れてしまうのがくやしいのだ。
だから、意地でも感じていないとMEIKOは言い張る。
「んっ、…ふぅっ、んっ、んんっ!」
もちろん、言うに言えない状況なのだが。がくぽが乳の柔らかなところに舌を這わせた。わざとらしく乳首の周囲を舐る。
ぷるぷるして、けれでしっとりと触り心地の良い乳房の弾力を楽しむのもやめたりしない。
時々、じらすように先っちょをつつくのが憎らしい。
もっとぉ…。
口走りそうになった、卑猥なおねだりを、MEIKOはがまんしようとした。
「あひっ」
がくぽがぺろっと乳首を舐めて、そこで動きを止めたのだ。
もっと刺激を!
求めている身体が、正直に飢えを、じんじんと伝えてくる。
「…がくぽぉ」
MEIKOは自分がこんな、…こんな甘えた声を出してしまうなんて思っていなかった。
こんなの、あたしじゃないっ。
MEIKOはきゅんっとなって、「もっとぉ…」おねだりする口調さえも、せつなくなる。
すべてを与えて欲しかった。
「あい…、分かった…」
がくぽの声がうわずる。
差し出した乳房に我欲のままにしゃぶりつかれて、自然と高鳴る悦びの声。がくぽが欲しい。
乳房に吸い付く唇も、「MEIKO…」と囁くかすれた声も、たくましい肩も、堅い腕も、引き締まった身体も、「あァーっ!」
ひときわ高くMEIKOは鳴いた。
「…あっ、…ん…」
びくんっと痙攣した、彼女の姿にがくぽが声を掛けようとすると、するりとその首にMEIKOの腕が柔らかくからみつく。きゅうっと抱きつかれた。
冬の暖房のない部屋で、ひんやりしている彼女の身体に、だが、すりよせてくる頬は熱い。
「あのね、…」
耳元でMEIKOが、囁いた。
「あたし、…イっちゃった」
「う、…うむ」
心臓の音が煩い。
がくぽはだが、皮膚越しにトクトクと伝わってくる彼女の音は、なんと心地良いのだろうと。
原理は同じ、音のはずだ。
ついしばらくそうしていると、先にMEIKOの方ががくぽの首筋をチュッと吸った。
なしくずしに、彼女を組み伏せる。
お返しとばかりに、同じ、舌触りのなめらかな喉元に吸い付いて、そのままチュッチュと夜が明けても消えない証をつけていく。
もう消させない。
「ひゃっ」
太ももを撫でて、脚を割り、秘部に指を添えると、まだ濡れていた。
触って確かめただけでは、それが精液なのか愛液なのか、分からない。
一度目の時、ずいぶん痛そうにしていたことを思い出す。
今更、大丈夫だろうかと撫でていると、ふいに「あんっ」MEIKOがぴくっと震えた。
「MEIKO殿?」
もう一度、先程MEIKOが反応した時と同じように指を動かす。
閉じたままの入口をついっと撫でて、上のあたりに触れた時に、MEIKOはまた「ふあっ」と反応した。
「あっ」
「…此処か」
豆粒のような突起がある。
「あっ、やっあ、ひ、ぅんっ」
鼻にかかった喘ぎが、やがてせっぱ詰まったものになり、MEIKOがイった。
閉じている秘唇に指を差し込んで確認すると、くちゅっと蜜が溢れてくる。
「あうっ!」
「くっ」
二度目の挿入を果たして、がくぽは思わず声を上げた。
ずぶりと根本まで入った二度目だが、入るのがすんなりいったのは、愛液が溢れていたからであって。けして、MEIKOのキツさとか締め付けが緩和されたわけではないということを、身をもって思い知ったからである。
むしろ一度目の方が、ゆっくり入った分、ゆっくり締め付けられたというか。
つまり、一気に締め付けられたそれがしの息子は、突如としてのっぴきならぬ状況にまで追いつめられたわけで、
窮地に立たされた戦況の中、わずかな残りの余力を振り絞り、獅子奮迅の闘いを見せるも、時はすでに遅し、
イかされたばかりの快楽を余韻に残す膣は普段の彼女からは引き出しようもない愛らしさできゅぅっっと…、…。
無念。
「……ふぅ」
急に力を抜いたがくぽ。MEIKOも終わったことを理解する。
がくぽが情けなさそうに目を伏せた。先に果ててしまったわけで、格好がつかない。
先に果てたと書けばまだ良いが、実態は早漏もいいところである。
だから、果てたままの体勢で、お互いしばらく間抜けにも動けずにいた。
「ええと…お」
MEIKOも焦る。
なんだかんだ言って、自分の方が年上なんだから、フォローせねば…なんだけど。こういう時、どう声をかければいいの?
あ、焦る…。
「あ、あの」
それでも声を掛けようとして、その矢先、がくぽがワシッとMEIKOの乳を掴んだ。
「ひゃっ」
むにゅむにゅと揉まれた。
がくぽが顔をゆらりと上げる。
「MEIKO殿…」
「ひゃいっ?」
がくぽの目つきが据わっていた。
「今宵はもう寝かさぬ故、覚悟めされよ」
このままでは終わらん!
「…ひぇ?」
MEIKOはうっかりしていたが、まだ繋がったままの局部は抜かれてすらいないのだ。
三箇所攻めの憂き目に遇って、しかもがくぽはマジだった。
夜が白む。
四回目まではMEIKOも把握できていた気がするが、それから更に何回ヤったのだろう。「おおっ! 雪だぞ、MEIKO殿!」
シュッとカーテンの開く音がして、無邪気な報告で朝が来る。
なんで元気なのよ、と恨めしげに見つめると、ちゅうされた。
窓の外は一夜で雪が白く塗り替えた。
二階にあって、町の景色がよく見える。
きゃっはぁ!と、テンションの高い歓声が聞こえたので外を覗き込むと、
黄色い双子が有り得ないコンビネーションで、雪のかたまりを青いのにぶつけまくっている。見事なK.O.だ。
リンレンvsの構図かと思いきや、ミクまでがでっかいやつをKAITOにどかっと落としてトドメ刺す。
「隙ありぃっ!」
レンが投げた雪玉を、ぱんっと傘で弾くと、傘を盾にミクが雪玉を、レンの後ろで玉を補充中のリンにぶつけた。
どうも、総当たり戦だったらしい。
がくぽが服を着始めたので、MEIKOは「あの子達ったら…」風邪引かないかしらと、もっと窓の近くで見下ろすと、
不意にレンに三連続で雪玉をヒットさせたミクが、こちらを見上げてニコッと笑った。
「っ!??」
き、気のせいよね?
向こうからこちらは見えていないはずだし。
「どうした?」
「う、ううん? 何でもないわ」
「そうか」
がくぽに笑ってごまして、MEIKOはカーテンを閉め直した。
「25日か」
カレンダーを確認してがくぽが呟いた。
「やはり、さんた・くろうすはおらぬのだな」
「え? なんでよ?」
「プレゼントが来ていない」
その様子がいかにも残念がっているようなので、つい可愛くて、
MEIKOはがくぽにぎゅうをした。
以上です。
>>464 GJ!純情そうなへたれっぷりのKAITOが羨ましい。
>>465 GJだが、投下までもう少し間をあけて欲しかった。
>>464 エロゲ展開いいなぁ
なんかちょっとミクが報われない気がした
>>479 がくぽの二回戦のくだりワロタw
雰囲気のある甘い話でよかった、GJ
朝から二本も読めるしあわせ
乙でした
そうさね!もうクリスマスか
はぁ…
今年もミクの「クリスマス終了のお知らせ」を告知する仕事が始まるお
>>479 無念。にふいたwww
カイミク兄弟けしからんな
>>464 ミクが目覚めてしまう(性的な意味で)ですね、わかります。
>>479 GJなんだが…
>くりすますとはいえす・きりすとなる御仁の命日
命日ではなく誕生日デスヨ
ちなみにイエスの死にまつわる祭典と言えば復活祭(イースター)で、仏教で聖誕祭と言えば花祭り
だったかと……
あ、ホントだww>命日
何も思わず読んでたw
わかってやってるんだと思ってたが、年寄りのずれた会話ネタの感じで。
バレンタインは聖バレンタインさんの命日だっけ
線香とか添えてそうだながくぽ
バレンタインさんは撲殺されたんだよな…
バレンタイン=KAITOの誕生日
つまり命日と誕生日を勘違いしてるがくぽはKAITOの写真の前に線香を…
>>491 KAITOがアイス買って帰ってきたら、みんなでKAITOの写真にお線香をあげつつ拝んでいるわけですね。
…これなんていじめ?
ミク「がくぽさん何拝んでるの?」
がくぽ「いや、今日命日の御仁を奉るためにな」
リン「そういや今日KAITO兄ちゃんの記念日なんだっけ」
レン「へー。兄ちゃんいつの間に死んだんだ?」
MEIKO「あらやだ、お線香の買い置きなんてないわよ」
こうですねわかります
なんというバレンタイン終了のお知らせww
リンレン発売日延期して良かったなw
おまえらのセンスと発想力に全俺が脱毛
発展させんなww
KAITOはバレンタイン兼誕生日にチョコ一個でまとめて終わらせられるタイプ
>>500 チロルチョコにロウソク立てて
「はっぴばーすでーぼーくー」
と一人体育座りで歌うKAITOを幻視した
アイスもチョコもロウソクの熱で溶けてorzってなってるカイトを受信したw
そういや双子みたいに誕生日がクリスマス前後にかかってる場合ってクリスマスと一緒くたにされるって
友達が嘆いてたなw
ミクみたいに夏休み最終日だと宿題に追われて誰も友達が祝ってくれなかったり・・・
がくぽの誕生日も夏休み入ってない?
なんだMEIKOの誕生日ってかなり空気読んだ誕生日だったんだな。
来年の誕生日は相棒のがくぽがいるから大丈夫だよ兄さん!
がくぽは、歳は元旦にとるものだから知らん、つって
お盆用の茄子栽培に勤しんでそうだ。
まあ、そうだな。数えでがくぽは早速2歳だw
さて、CV03の画像はマダ来てない訳だが。開発はクリプトンのなかで進められてるんだろうと思う。
で、SとMどっちがいい?
>>509 ではLサイズのアイスをあるだけください。
>>512 KAITOなりきり板はここじゃないよ〜
こんばんは。鬼畜ド(ryです。
前回質問に答えて下さった皆様ありがとうございました。
カイメイ「服従 二日目」投下。
それではお手柔らかに。
(ちょっとこれは刺激強過ぎるなぁ。嬉しいけど…)
俺はキッチンに続くリビングのソファに座り、起動したmyマイクがズボンの前側を
痛いくらい圧迫させているのを感じ取りながらメイコの後ろ姿を見た。
どうも、カイトです。
先日我が鬼畜ドSマスターから[メイコたん用エッチシチュエーションリスト]
なる物を俺に手渡した。ご丁寧に元ネタフォルダ付きで。
一通り中身を見たがマスターいえども、普段からメイコに対してこんな事を妄想
してたかと思うと正直ゾッとする。メイコは俺の女だ。たとえマスターでもメイコに
手を出そうとするなら絶対許さん。
でも、リストは喜んで使わせていただきます。ありがとうございますマスター。
てな訳でリスト中のネタをやろうとしたが、素面だと断られるのは目に見えたので
俺は作戦を考えた…酒で釣る。メイコにはこれが確実だ。
前回メイコが飲めなかった悲願のボジョ(ry(
>>304>>318参照)をマスターのワインクーラー
から中身をすり替えて持って来て交渉すると、メイコは喜び勇んで0.5秒で受理即決。
その内容とは
裸 エ プ ロ ン
…お前は酒の為なら喜んで脱ぐのか。哀し過ぎるぞメイコ、否、ダメイコorz
そんなこんなで鬼畜ドSマスターに夕方以降のスケジュールを調整してもらい、
ミク達は翌日まで夜通しレコ。邪魔者はいない二人きり。安心して色々出来る。
まぁ、やる事は決まっているけど。
キッチンではボジョ(ryでほろ酔い状態、上機嫌な裸エプロンのダメイコが鼻唄を
唄いながら夕食の準備をしている。夕食は簡単にパスタ。二人きりなので鍋物は却下。
揚げ物だと油が撥ねて熱いだろうし。
勿論エプロンは白フリルの可愛いらしい物で、下着は着けてない。背中も尻も晒してる。
正直、最初は目のやり場に困ったが、10分も経てば馴れる物だ。
いつもは薄暗い調節灯の下でしか見れないメイコの素肌。
ボジョ(ryを飲んでるせいもあり、露出している背中・尻・太腿が綺麗な桜色に
染まっている。
…もう限界。さっきから股間のマイクが(ry
我慢出来なくなった俺はキッチンへ行き、後ろからメイコを抱きしめた。
「メーイコv」
「ふにゃ、まらパスタれきれないよぉ。」
飲みながら夕食を作っているダメイコ。呂律が回ってない、泥酔ギリギリだ。
「俺は今、夕食よりメイコを食べたい。」
俺はそう言ってメイコの尻にズボン越しのmyマイクを強く宛がう。
「ひゃっ…」
メイコの可愛い嬌声。理性の箍が外れた。もう止める事が出来ない。
俺はメイコの胸に手を伸ばし、たわわな胸を鷲掴みする。
「あぅ、まだコンロ…」
メイコに言われ、コンロを見るとパスタを入れた鍋がまだ火にかけられている。俺は
コンロの火を消し、股間をメイコの尻に密着させながらメイコの耳元で囁いた。
「刺激的過ぎるよメイコ。俺、もう我慢出来ないよ。わかるだろ?こんなに張っているのがさ。
痛いくらいギンギンなんだよ。」
「そ、そんな事…やらぁ…」
メイコはイヤイヤと身体を動かして抵抗するが、それは俺の嗜虐心を煽るだけ。
俺はメイコの秘処に手を伸ばした。
「そう言う割には…濡れてるじゃないか。」
「ひゃう…っ」
秘処をなぞると愛液が溢れ出し、俺の指を濡らしていく。そのまま俺は楽器を使うのに
有利な長い指を中に入れ、メイコの中を奏でる様に指を動かした。
「いや…らめっ、あっはぁっ…」
メイコは抵抗する様に俺の腕を掴むが、快楽に身体が反応し震え、中に入っている
指を締め上げる。それが楽しくて俺は執拗に愛撫を続けた。やがて秘処はクチュクチュと
いやらしい音を奏でだした。
「気持ちイイんだろメイコ。こんなに俺の指を締め上げてさ、可愛い…。」
俺は低い声でメイコの耳元に囁く。
「はぁん…やっ、んくぅ…あ、あ…」
メイコの膝はガクガクと震え出し、床にポタポタと愛液が滴り落ちた。
「凄い敏感だねメイコ。もっと唄って…」
俺はメイコの耳を甘噛みし、中を激しく掻き回してメイコを奏でた。
「あひっ、らめぇ…やぅ…ふあぁんっ!」
メイコは身体が跳ねるのと同時に、中に入れた俺の指を強く締め上げて絶頂を迎えた。
「あ…はあ…」
俺が支えていた手をゆっくり離すと、メイコは腰が抜けたのか崩れる様に床へ座った。
俺はズボンのベルトを外し、下着ごと脱ぐと凶々しい自身が窮屈な所からやっと
解放され、天井を向いた。
座り込んでいるメイコは自分を[淫らな雌]にしてしまう俺の凶器を見ると、切なそうな
表情で固まった。瞳は潤み、身体をきゅっと竦める。何度も身体を重ねているのに、
その初(うぶ)な感じがとても可愛い。
「メイコ、わかっているね?俺も気持ちよくさせて。」
俺はメイコの目の前に自身を晒すとメイコはこくんと頷き、立て膝をして俺のを手に取った。
しかし俺はもう我慢出来なくてメイコの手を取り、頭を撫でながら催促する。
「もうやりたいからさ、カウンターに手を置いて尻を突き出して。」
「え…うん。」
メイコは小さく頷き、カウンターに手を置いて恥ずかしそうに尻を俺の方に突き出した。
太腿まで伝う愛液は俺の加虐心を煽り、更に自身に血が駆け巡る。
「メイコのエッチな汁、太腿まで滴ってるよ。メイコは本当にいやらしいね。」
俺はメイコの愛液が滴る割れ目に自身をあて、焦らす様になぞる。
「違う…あんっ、やぁ………ダメぇ、カイトぉ、は…早くぅ、入れてぇ…」
自身を割れ目に当てられた途端、虚勢の強がりは脆くも崩れ、発情した牝犬の様に
尻を振り催促する。本当うちのメイコはドMだ。そうなってしまった原因は…俺だけど。
「ふふっ、わかったよ。」
余裕ある声で話すが俺も我慢の限界。メイコの濡れそぼっている割れ目に自身を
一気に突き入れた。
「あひぃっ!!あ、あぁんっ」
メイコは高らかな嬌声をあげ桜色に染まった身体を弓なりにし、激しく痙攣して俺の
自身を締め上げた。そして自ら腰を淫らに動かし、俺と共に快楽を貪る。
「ああっ…カイトぉ、激しくしてぇ…いっぱい、あたしのおまんこ虐めてぇ…」
あーあ、卑猥な言葉使っちゃって。
「わかってるよ、俺の淫乱ドMなメイコ。」
俺は背後からメイコの胸を鷲掴みし、幾度も子宮口を突き上げた。突き上げる度に
パンパンと互いの肌をぶつかり合う音がキッチンに響く。
俺はメイコの中をこれでもかと引っ掻き回した。
「あぁんっ…カイトの、凄いぃ…もっとぉ…はあぁ」
こうなるとメイコは[発情した淫らな牝]だ。俺にしか見せない、素直で健気ドMな彼女。
そして…独占欲が強過ぎるドSな俺。時折[やり過ぎるな、少しでも自重しろ]
と心の中では思っているけど、やっぱり無理。狂おしい程、彼女が好きだから。
俺しか知らない表情、身体、声音。誰にも見せたくない、聞かせたくない。俺の女。
そんな思いが加虐心を増長させる。
「目茶苦茶発情してるねメイコ。俺の太腿までこんなに濡らしやがって。俺が
引っ掻き回している処が[あたしはいやらしい牝です]って自白してるよ。」
「はぅ…違、あぁ…ひぅっ」
言葉攻めをするとメイコは否定しながらよがり、身体を震わせた。
「あぁんっカイト、ダメ…イク…」
メイコが絶頂を迎える。カウンターに上半身を預け、腰を動かし俺を締め上げた。
「イクっイっ…あああんっ!!」
「くっ…!!」
メイコの締め付けに耐え切れず俺も絶頂を迎え、メイコの中に熱い白濁液を注ぎ込んだ。
「ああ…カイトの…まだ、ビクビクしてる…」
「メイコも…まだ締め付けてるじゃないか…」
絶頂の余韻を味わいながら二人して熱い吐息を吐く。俺が自身を引き抜くとメイコの
秘処から白濁液がゴポリと溢れ、床に零れた。
「カイトの熱いの…溢れてる…」
メイコが身体を起こし、とろんとした表情で俺を見つめる。耐え切れず俺は唇を重ね
舌をゆっくり絡ませた。
唇を離し見つめ合うと、優しくて暖かい感覚が胸に広がる。先程までお互いあんなに
淫らに、いやらしく交わっていたのに。感情とは不思議だとつくづく思う。
「…お腹、空いたね。」
メイコの可愛いKY爆弾。ちょっと気が抜ける。
「ムードないなぁ。確かにそうだけどさ。」
そう言いながら苦笑する。時計を見ると20時をまわっていた。
さぁ、伸びたパスタを食べようか。食後のデザートは勿論メイコ。
夜はまだまだ長い―
以上。お粗末様でした。
>>418様が指摘した予告投下はこれでいいんでしょうか?
読んでいただいて、ありがとうございました。
それではおやすみなさい。
>>515 いつもエロいカイメイをありがとう・・・!
まったくエロいぜハァハァ
>>521 相変わらず色んなシュチュエーションを楽しませてくれるw
GJ!
従順MEIKOさんの愛らしさに新たな可能性を見出し、
自分もマスメイでやっちまいました。
MEIKOの一般イメージから逸脱してるかなと思いますが、
でも元々MEIKOに固定イメージなんて公式にはないよな!
そうとも!と自分に言い聞かせています。
マスターがメイコに惚れ込んでます。好きなタイプらしいです。
* * *
「あっ、あっあっ…あぁう…っ!」
我が家に一体きりのVOCALOID・MEIKOは世間のイメージにもれず、実にけしからん肉体を持った美女である。
「ん…っ、くぅ…んっ!」
そして酒にだらしなく、深酒すると、いつも呂律はおかしくなり前後不覚にまで陥ってしまう。
「ま、ますた…もっ…、やあぁ…あ…」
さて、音楽のパートナー、主従に近いもの、を跳び越しこのような「関係」になって早数ヶ月。
もうすっかり性的な意味での調教もバッチリだと自負している。
メイコは唾液にテラテラと濡れた乳房を震わせ、下腹部で蠢く俺の頭を力の入らない手で必死に押しのけようともがいていた。
あー…なんかこういう抵抗久しぶり。やべー、男の嗜虐心が激しく燃えるんですけど。
「ふぁ―――ああーっ!」
あと少し……というところで恥部への刺激を止め、俺は近付く限界に震えていたメイコの柔らかい内腿に新しい歯形をつけてやった。
メイコが酒を飲むのは主に夜。床に入る前。
ソファに並んで座る彼女の身体をかき抱き、上着の裾から手を入れてねっとりとキス。
力が抜けてくたっとしたところで耳元に口を寄せ「いい?」と問いかけると真っ赤な顔をしてメイコはいつも言う。
「ま、待ってください。あの、用意…して、来ますから待ってください…っ」
で、先に寝室に俺を押し込め、しばらくすると――――ベロベロに酔った彼女が来るわけだ。
毎度この流れ。いや最初はビックリしたね。
後からわかったんだけど、行為に及ぶどうしようもない恥ずかしさや緊張を呑んでごまかそうとしているらしい。
MEIKOといってもユーザーの手元に渡るのにはいろいろなタイプがあるらしく、確かにうちのメイコもぱっと見よそと同じように見えるけど…どっちかというとおとなしめで、ものすごく恥ずかしがりらしい。
「ますたー…」
俺に覆い被さり、酔いにとろんとしながら口づけてくる。
うわーどれだけ呑んだんだよ、と漂う匂いから眉根を寄せるが、俺は特にそれで不快に思うつもりはなかった。
なんだかんだでメイコは俺のお願いや誘いを断れない→わかってやってる卑怯くさい俺→すごく恥ずかしいけど、せめて…→酒を呑む―――という流れである以上、あー、頑張ってくれてるねーと思うことはあっても責められるわけもあるまい。
人間でありながらVOCALOIDのメイコに劣情を抱きまくっていることを否定はしない。が、純粋に彼女自身を可愛く思っていることもまた事実なので、彼女のやることを尊重してやりたい。
「…ずいぶん呑んでるけど、途中で寝るなよ?」
「ふぁい」
まあ寝かさないけど、と言いながら上下の位置を入れ替え、バスローブの前を大きく広げると桜色に染まった柔らかい胸にむしゃぶりついた。
「あ、ん、ますた…」
俺の頭に両腕を回し、甘えるように頬をすり寄せる。
「好き…大好き……」
こういうこともいつもなら言ってくれないもんなー。
そんなふうにして毎度、酒で下ごしらえされたおいしいトロトロのお肉をじっくりたっぷり隅々までおいしくいただいているのである。
いいよね、いつもと違うギャップも。
呂律の回らない声であられもなく啼き悶えながら、たまらないように乳と腰を揺らめかせる。
泥酔してはいても、ちゃーんと膣は上手にきつく締めあげてくれるし、敏感な部分を指先でちょいと捏ねあげてやれば実にいやらしくのたうち回って目を楽しませてくれる。
「…そろそろ、俺も…、げんか、い」
「ふあぁ……ますたぁ…。くださ、い…ぃ」
甘えた声を出し、俺の舌に自分のそれを、そして俺の腰に愛液にまみれた自分の足を絡ませた。
もう何回もイカせたメイコのナカがまた強請るようにきゅん、と可愛く締まる。
とにかく、この時のメイコはそりゃもうエロい。思い出だけでオカズになるくらいにエロい。
身も心もムスコ的にも、たっぷりと愛あるセックスを楽しませてもらって満足している…と思ってた。
のだが。
「…――――すみませんマスター…覚えて、ないです」
翌朝(といっても昼近く)俺の横でシーツにくるまり俯きながら放たれるメイコのそのセリフに、いつも打ちのめされるのである。
あんなに濃厚に交じり合ったあのひとときも、言った言葉、言ってくれた言葉も、酒とともにすこーんと抜け落ちてしまうのだ。
そして自分でやったことなので俺を責めることはないのだが、こっそり「頭、いたたたた…」なんてやってるのを見てしまうと「俺どんだけ無茶を押し通すひどい男よ」、と思ってしまうわけで。
で、話は最初に戻る。
「は……うん……ぁっ」
今更ながら、俺は初めて酒を呑むのを禁止にした。
今まで許されていたことにひどくメイコは狼狽していたが、今夜は頑として許さないことにした。
真っ赤な顔でおろおろしながら一生懸命お願いしてきたが、「だめ」のひとことで突っぱねた。
そりゃね、今まで満足すぎるくらいのいい思いやスッキリを経験させてもらってましたよ?
でもね、それでも、本当の意味で満足もスッキリも得られてない気がするんだよ。
俺、メイコの身体だけが好きなんじゃないんだもん。
「もう、無理そう…?」
舌を這わせ、メイコの内腿につけた最新の歯形を舐ってやる。
あっあっと言いながら身を震わせ、メイコの目尻からまた大粒の涙がこぼれ落ちた。
「聞いてんだぞ?メイコ」
びしょびしょに濡れそぼった豆粒のような突起に息を吹きかけると、声にならない悲鳴を上げて背筋がぴんと伸びる。
「も…ますた、ゆる して…」
耐えるために噛みしめていた自身の指をどかせ、メイコの唇を舐めあげる。
舌で唇を割り開いて熱い口内を舐り、たぐり寄せた小さな舌を甘噛みしてやれば「んーんー」と可愛く鳴き声を漏らす。あー…、イイ。これもこれでイイな。
結局俺の言うことに逆らえず、今夜のメイコは羞恥に半べそかきながらベッドに潜り込んできた。
身体を固くして身構え、触れられる都度びくんびくんと身をよじる。
…メイコ、ほんとはこういうコト嫌いなんだろうかな。俺の、「マスター」の、いうことだから逆らえないで従ってんのかな、そう思うとちょっと(どころでなく)切なくなる。
「メイコ」
息をついて唇を離す。互いの舌の先からツッ…と銀の糸が延びた。
「嫌だったら、言えよ?そうなんだったら、諦めっから」
改めて言うが、俺は「こいつのこと」を可愛いと思ってる。だから、どうしても嫌だってんなら考えてやらなきゃいかん。
「…」
でもお前だってアノ時は好きって言ってくれただろうがよー。それ忠義心かよリップサービスかよー。
ふてくされながらメイコの胸に顔を埋めると、不意にふわっと頭を抱きしめられた。
「…マスターは、ひどいです」
「う…、なにがだよ」
まだ整わない呼吸に合わせ、キスマークだらけのメイコの胸が上下に揺れる。
「さっきは、やめてください、ってお願いしてもやめてくれませんでした」
「う」
そうだったっけ…?ととぼけると、ぽかぽか頭を叩きながらそうです!と反論する。
「ダメ、って言ってもマスター嬉しそうに指で」
そこまで言って、メイコは耳まで真っ赤になって口ごもった。
…あー、うん、指でねー。入り口近くのちょっと上のトコごりごりって擦ったら、すごくいい反応するから泣きながらイくまで虐めまくっちゃったんだったな。あ、いかん、思い出しただけで顔が。
「なあ」
両手で顔を覆ってしまったので、俺は直接真っ赤に染まったメイコの耳に囁く。
「俺とこういうコトするの、嫌?後悔してるか?」
その言葉に、んく、と息をのむ小さな音が返ってくる。
「俺はメイコとするの大好き。すげー可愛いし、俺メイコ好きだもん」
抱き寄せ、ちゅうと耳にキスすると小さな肩がぴくんと揺れる。
「…マスター、そういうの、ずるいです………」
少しうらめしそうに涙目で見上げ、そしてきゅっと俺に抱きついてきた。
「…ばーか、お前の方がずるいだろ」
結局ちゃんと返答してくれないくせに。
鼻をすり寄せて苦笑いしてから、俺は再び深くメイコに唇を重ねた。
「んっ…んんっ……ふ…ぅっ、あ、っ」
舌を差し入れ、竦むメイコの舌を捕らえて角度を変えては絡ませ合う。重なり合った胸で感じる、しこってコリコリに硬くなったメイコの乳首がごまかせない快楽を主張している。
脇腹から脚の方へと指を滑らせれば、再びせっぱ詰まった身体に火がついて、恥ずかしそうに身悶えながらメイコが甘い声ですすり泣く。
「ん、あ…!あ、あっ…ああ…ぅ…や、ん…!」
飲み下せずに彼女の口の端から流れる唾液を舐めあげ、下へ這わせた指は大事な部分を避けぬるぬると愛液を絡ませながら、がくがくと震える内腿や敏感な箇所の周辺部にそれを塗り込んでいく。
ぴちゃぴちゃにちゃにちゃという淫らな音に耳まで犯され、メイコは俺の首に両手を回して縋り付いたまま、涙を流してのたうちまわった。
可愛い。可愛い可愛い可愛い。
何度となく身体を重ね、すっかり調教を施され開発されているというのに、なにも覚えてない初心で極端に恥ずかしがりの中身が「それ」についていっていない。
先程からどうしようもないほどの快楽にすっかり蕩かされつつ、恐怖のようなものも感じて戸惑い、涙を流し、羞恥に身をよじり、俺にしがみつく。
「…参ったな、調教やり直さないと」
「……ふぁ…あ」
ちっとも困ってない風に舌なめずりし、メイコの脚を大きく割り開く。
「や…っ」
「ほーらまたそれ。なにがヤなんだよ。
意見は聞くから、言いたいことがあるならちゃんと言え?」
俺に見られて震える蜜壺からこぷんと蜜が溢れ出す。
もうこんなになってるのに何を意地はってるんだか。
「だ…て、恥ずかし……です、から…っ」
「何を今更。俺らもう何回ヤってると思ってんだよ。
指と口でメイコに触れてない場所とか、見てない場所とかもうないぞ?」
卑猥な言葉に更に泣きそうになりつつ、メイコは俺に問われて仕方なく口を開く。
「それにマス…た、言ってたじゃない…です…か…、ひっく」
『あー俺さー、慎みのない女は嫌いだねー。
そりゃこういうのってすごくグッとくるけどさあ。
でも過剰にエロいのとかやらしいのとか色気とかっての?あんまりノリノリだとそれはそれで逆に萎えるよな』
前に俺がそう言ってた、らしい。って、え?
「だから…だから…うっく、私……」
大きく息を乱しながらぽろぽろと涙をこぼす。
「わた、し、こ…んな、やらし…、ますたーに」
消え入るような声で『きらわれます』というのが聞こえた気がして、どーんと一気に血が集まった。どことは言わんが。
確かに俺そんなこと言った。きわどい袋とじグラビア見てたのをメイコにバレたとき咄嗟に言った。
わざわざ切って見てた以上、そりゃ当然そういうの好きなんだってのはごまかせないけど、でもそれは男の性というかなんというか。けど俺が好きなのはメイコみたいなタイプだもん。いやむしろメイコだし。
こういうのがマスター好きなんですか?なんて、じとっと聞かれて、そりゃもう必死に弁解がましく言ったんだっけなあ。
「それ、気にしてたのかよ…」
純粋な内面とエロい身体、ってなにそれ、それなんて究極兵器だよ。少なくとも対俺には最終兵器だろ。
「あ!ああぁあぁあ…!」
堪らなくなって秘唇にキスをすると、メイコの背がきれいにぴーんと伸びた。
俺も正直限界きてるけど……でもダメ、まだいかせられない。
今後のプレイに向けて、ここはマスターとしてきっちりさせておかないといけない。
「…メイコ…我慢、できないか…?も、正直に言って、いいから…」
尖らせた舌で決定的な刺激にならない程度に陰核を舐り、へそからそそり立つ乳首までゆっくりと這わせ…メイコの理性を蕩かせていく。
最後にちゅっと唇にキスして囁きかけると、メイコは口をパクパクさせながら何度も頷いた。
「ますたぁ…!」
再びメイコは俺の首に力の入らない両手を回してしがみつく。
これはもう、酒の力とか関係のない、「いつものメイコ」が陥落した瞬間であり、その彼女からの甘い愛情表現だと思って間違いないと思う。そう思うとこっちの脳もぐにゃぐにゃにとろけそうだ。
「ん…。ほら、どうした?」
「……ぇ……?」
「いつもみたいに、ちゃんと言ってくれないと。わかんないだろ?」
めっ、と人差し指をメイコの口にあてがい注意する。
本当に記憶にないのか、真剣になんのことだかわからない様子のメイコに、俺は耳元に口を当てできる限りのエロイ声(だと思う)で教えてやった。
「いつもだったら、―――――――で――――――な感じで、っておねだりしてくるだろ…?」
「ひ…ぇ…!?」
メイコはひゅっと息をのみ、これ以上ないほど赤くなりながらブンブンと頭を振った。
「え、い、い…いつも、そんなこと、言ってたん、ですか…?」
「ああ、いっつも」
酒に酔ってはいても自分自身――まさかそんなにハメをはずしていただなんて思いもよらなかった。
しかもそんな卑猥なことを毎度…と思うとメイコは羞恥のあまり頓死しそうになった。
「して、とか気持ちいい気持ちいい、とか大好き、とか嬉しいこと言ってくれるよな?…もうナシ?」
「――――!」
俺、今絶対人の悪い笑い顔してると思う。
でも、これは最終調整。いや、むしろ初期調教。とっても大事なことだからな。
「メイコ……」
ゆる…と片足を持ち上げ、柔らかい内腿に俺の熱くそそり立ったものを押しつけた。
「あっ」
ある意味処女に等しい今のメイコだが…身体はしっかりと覚えている。
どうすれば、どうなって、なにが、自分のどこをどうしてしまうのか…………
「あ、あっ……ふぁ」
恥ずかしい。恥ずかしくて死んでしまいそうだ。でも苦しい。
欲しい。欲しい……――――
「――――俺のこと、欲しいって言って」
それは、命令のようであり、願い。
細めた熱っぽい目で見つめられ、耳元でとどめの言葉を甘く囁かれ……メイコの何かがぷつんと切れた。
「あ、んぅ……、ます、た…だいすき…ぃ」
きゅーっとしがみつき、ぷるぷるっと震え涙が散る。
「くださ……欲し…です…っ。おなかのナカ、いっぱ、可愛がって…くださ……い…っ!」
抱きしめられた腕から伝わるように、俺の身体もぶるっと震えた。
「………ん…、いつもより文面は短い、けど…」
ダメ出しをしつつ眉が下がる。いや、笑う余裕もないかもしれない。
「ちゃんと言えたから合格……」
めちゃめちゃ可愛いから全然許す。という言葉を必死に飲み込みがてら、メイコに口づけた。
「んん…ん…っ……!」
間接照明が作る2人の影が更に重なり……次の瞬間粘着質な音が濃密な空気の部屋に響いた。
「んく……っ……!あ!ふあああぁあぁあああ!!!」
「ん…が……」
柔らかな感触にふと目を覚ます。
頬にあたる日の光の感触、そして肩に触れる滑らかな感触。
「―――起こしちゃいましたか?」
「メイコ…」
ちょうどはだけた俺の肩にシーツをかけてくれようとしていたところらしい。
時間を見ると午前6時。アレから何時間も経ってはいない。
「いつも」のメイコなら昏々と昼近くまで眠っているところだが、酒が入っていない分目覚めはいいのだろうか。
「お前…まさか、寝てない、とか…?」
目ボケ眼でメイコの前髪に手を伸ばすと、ぴしゃっと軽くはたき落とされた。
「そんなわけないじゃないですか」
紅潮した頬を膨らますメイコに、ああ…そっか、とマヌケな返事を返す。
あー、そうだ、何度も何度も何度も何度もやって最後気絶させちゃったんだったな、そういえば。
「…お仕事ですから、あと少ししたら起きなきゃだめですよ」
ぷいっと背中を向けたメイコに俺はちょっと焦った。
「なあ……怒ってるのか?」
後ろから華奢な身体を抱きすくめ、甘えるように肩に顔を埋める。
「…怒るような、人にやっちゃいけないようなことをやったんですか?マスター」
「イイエ」
100%胸を張れることかといわれると怪しいことは否めないが…でも、愛ある行為だったと思ってるぞ。俺は。悪ノリ部分もあったかな?というのも否めないけども。うん。
「…覚えてるんだ、メイコ」
「都合良く、忘れるはずもないじゃないですか…っ」
身じろぎながら自分の身を縛める俺の腕をぽかぽかと叩く。
でも赤く染まったメイコのうなじと耳たぶに、俺はにやついてしまって仕方がなかった。
「そっかー、覚えてるか」
嬉しい。今の時間の共有が、すげえ嬉しい。
なに笑ってるんですか、と怒ってきたが、俺があまりにも嬉しそうにしているのでメイコも吊り上げていた眉をふにゃりと下げた。
「もう…」
「メイコ、可愛い」
「もー!」
メイコの頬にキスすると、頬を膨らませつつも観念したように身を反転し…俺にきゅっとしがみついた。
怒ってるんじゃなく、照れてしまっててどうしようもないらしい。
「…マスター」
「んー?」
「…………私……その、いつも、本当にあんなこと…してたん、ですか?」
伏せたままの顔を俺の胸に埋め、たどたどしく問いかける。
「どんなこと?」
「だから…っ」
おおよそわかっているけどとぼけて先を促す。
「お、おねだりとか、上に乗って…とか、く、口であれ…とか…」
声が詰まり後半涙声になってくるメイコの頭を慌ててよしよしとなでてやった。
「いつもはやってくれたこと」を口実にそりゃあもう昨夜は調子に乗っていろいろさせた。ごめんメイコ、ちょっと大げさに言ったこともあるし反省してる。でも後悔はしていない。
「うん本当」
ビクッと震えるメイコの肩を優しく抱きしめ、安心させるように額に唇を落とす。
「でもほら、あんだけ酔っぱらってたんだし、いつものメイコじゃないってわかってっから。
お前酒グセ悪いだけなんだよ。うちでならいいけどよそでは絶対自重しろよ?」
「う、うううー…」
くしゅんくしゅんと鼻の鳴る音がし、俺の胸にじわーっとぬるい液体がこぼれていく。
「私、もう絶対お酒呑みません…!」
「あーあーあーあーあー、そうだなー」
ぽんぽんと肩を叩き、柔らかなメイコの髪に頬をすり寄せる。
泥酔メイコとのいやらしいセックスも実にイイんだけど…やっぱ今の時間の楽しさと、昨夜のような羞恥に震える実に実に実に可愛らしい痴態は素晴らしく魅力的だもんな。これから新たな調教の楽しみもあるし。
「俺呑まないメイコの方が好みだし。好き」
「……」
涙をぬぐい、メイコは更に俺に強くしがみついた。
「…ら」
「へ?」
「…なら、最初から、呑んだりしてなきゃよかった…」
………
………
いかん、これはいかん。
可愛い小声でそんなこと言われて、なんかまたみなぎってきた。
「なあメイコ、今からもういっか」
「だ、ダメですっ!」
仕事は午前半休する、と提案して思いっきり怒られた。
そうでなくとも日の高いうちからこういうコトをしようとすると真っ赤になってメイコは怒る。
「じゃー朝は我慢するから、たまーには夜呑んでくれるか?」
「なに言ってるんですか、それもダメですっ」
さっきの話聞いてたんですか、と反論するが、やっぱあれはあれで惜しいんだよな。
たまにはああいうのも趣向が変わっていいと思うんだけど。
「ダメ?」
「ダメです」
またぷいっとそっぽを向かれてしまったが、俺は同じ要求をもう一度メイコの耳に囁いた。
「して」
「…っ」
一瞬詰まった息と丸めた背中。これが彼女のお返事。
「メイコ可愛い。大好き」
結局メイコは、俺のお願いを断れない。
* * *
お付き合いくださってどうもありがとうございました。
ぐぐぐGJ!
従順で恥じらうメイコけしからんのう!けしからんのう!(大事なことなのでry)
MEIKOかわいいよMEIKO。超GJ!マスメイにはまりそうだ
嗚呼、俺もメイコ欲しい。
こんなメイコめちゃめちゃ欲しい。
うちのメイコさんは未だにPCから出てきてくれないんですけどどうしたらいいですか
あ、でも一緒に入ってるカイトも出てきても困るのでめーたんだけなんとか、こう
>>532 GJ!!!
メイコのねちっこいくらいの描写に愛が溢れてる!テラ可愛いw
前にマスメイのおっぱいネタ書いた者だけど、
メイコの性格や仕草がすごく好みだ
いいもの読ませてくれてありがとさん
>>532 GJ!マスメイ最高だよマスメイ
イチャイチャたまらんっす
垢抜けない女子大生マスターを
生意気なレンきゅんが開発するエロを読みたいのだが
2次エロパロの性質上女マスターものは供給少ないと思うぞ
>>539が自分の萌えを形にするの半裸で待ってる
女子大生マスターに性的開発されるレンきゅんなら需要ありそうだけどな
何はともあれ
>>539に期待
腐女子女子大生マスター(マストレス)に新刊のショタ本の参考資料に剥かれるレンきゅん
剥いたはいいが勝手がわかんないので固まるマスター
なんだかんだで勃っちゃってうつむくしかできないヘタレン
黙って向かい合わせで正座して時間が過ぎていくうちにリンが帰ってきてタイムアウト
こんなん浮かんだ
ラブホ行ったらレンタルのコスプレにミクがあって吹いたw
って、三次元はお角違い?
ヤンデレKAITOが社会人女マスターをズコズコするネタを前にどっかで見た
女マスターものにするならハクさんでいいじゃまいか
それ良いジャマイカ!!
『おバカロイドの音楽隊・4』
今夜も、ライブハウスのイベントの大トリに『Idiot-ANDROID』の出番がやってきた。
ステージにベースとエフェクターボードを持ち込んで、先ずはセッティング。
少しチューニングがズレてたから、ブリッジ部分のチューナーで微調整して準備完了。
私こと『重音テト』は、こんな手順を踏んで、『Idiot-ANDROID』のべーシスト『テトペッテンソン』に変身するのだ。
アンとアイコンタクトを取って、今日の一曲目を演奏しだす。
やっぱり外国人のグルーヴ感って何だか違う。同じリズムパート担当だから、なおさらそう感じるのかな。
一歩下がって、ちょっと冷静になってフロントの二人を観察するのもまた面白い。
がくぽは今日も絶好調。言うこと無しのギターだ。
ただ、レンの調子がおかしい。普段の力の数割も出せていない。
いつもなら、あの傷だらけの黄色いテレキャスを肩からぶら下げながら、
怒りの衝動をそのままぶつけたような歌と、ステージの上を所狭しと踊るような演奏を見せてくれるはずなのに、
今日に至っては、そんな要素はまるで無い。
……まるで、レンの周りだけ別のバンドみたいだった。
「―――――Fuckin'!!」
楽屋に入るなり、暴言と共にアンがレンの服の襟に掴みかかった。
こんなに怒ったアンは初めて見たかもしれない。
「今日のPlayはナニ!? キミはあんなRubbishな声しか出せなかったんデスカ!?」
まるで親の敵のようにレンを罵り続けるアン。
ファンのノリや楽しみ方に一番こだわりを持っているアンにとっては、
精彩さがまるで無い、今日のレンのステージが相当癪にさわったんだろうなぁ。
レンは無表情のままで、アンの怒りの感情を無抵抗で受け入れる。
「……Shit!!」
生気の無いレンの姿を見たアンは、一言吐き捨ててレンを解放した。
レンが元気の無い理由は、本当はアンだって分かってるはず。
壁に寄りかかったまま、腕を組んで見守っているがくぽも、楽屋のイスに座ってそんな三人を見ている私だって、当然分かってる。
だから、私達は何も言えない。誰もが言葉を失って、楽屋の中に妙な沈黙が訪れる。
「レン、お主は今日は宴に出ずに早く帰った方がいい。主にも伝えておこう」
「……ありがとうがっくん、マスターによろしくね」
がくぽのアドバイスに従って、レンがギターケースを担いでとぼとぼと楽屋から出て行った。
楽屋の中が三人だけになると、アンはドカッと体をイスに預け、顔に手を当てて泣き出してしまった。
「レン、Sorry……I've done a very stupid thing to him……!!」
一体、私達『Idiot-ANDROID』はどうなってしまうんだろうか。
このまま、レンの心がどうにかなったまま、空中分解したりしないだろうか。
『VOCALOID』でない私に、何か出来ることは無いのだろうか。
―――――僕が目を覚ますと、リンがパソコンデスクに座っていた。
昨日のライブの疲れがまだ取れない体を起こすと、リンは僕に気付いたのか、
ヘッドホンを取って、イスをくるっと回して僕の方を向いた。
「おはよーレン。ゴメン、起こしちゃった?」
「いや、別にいいんだけど……」
「昨日もライブで疲れちゃってたみたいだし、もっと寝ててもいいよ?」
リンは気遣ってくれるけど、ホントにもう大丈夫なんだ。
なぜなら、リンが向かってるパソコン画面が妙に気になるから。
僕はベッドから起き上がり、リンの隣に近づく。
「どう? 出来た?」
「うーん、ちょっとね……ギターの音が納得行かないんだ。ギタリストとしての意見聞かせてよ」
液晶画面に映し出されているのは、リンが今作っている曲のデータが書き込まれたピアノロール画面だ。
デスクの上にはシンセサイザーが鎮座し、その周りはリンがメモ用に使った紙で散らかっている。
僕はパソコンの画面を覗き込み、ヘッドホンを耳に当てながらいろんなパラメータをチェックしてみた。
ちょっと気になった部分があったので、手を加えてみる。
「うーん……これでどう? 少しエフェクトかけてみたんだけど」
「ん……おお、いい! こんな感じにしたかったんだ! ありがとー!」
「どうでもいいけど、そろそろ朝飯じゃないか? がっくんのマスターを待たせるわけには行かないだろ」
「待って! 今エレピでも試してみたいの! それ終わったら降りるから」
リンは僕にお礼を言うと、そのまま画面とのにらめっこを再開した。
キーボードが弾けない僕には羨ましくなるような手つきで、
鍵盤をバシバシ叩きながら、どんどんピアノのパートを録音していく。
あまりにも夢中だったもんだから、僕は邪魔をしないようにそのまま部屋を出た。
あの後、リンは僕共々がくぽ君のマスターの家で世話になっている。
リンの『レンとしばらく一緒にいたい』というわがままが受け入れられた結果だ。
それほどに、リンにとって僕という存在が大きかったのかと思うと、何だか胸がキリキリ痛む。
一緒にいたいと言うリンの願いを叶えるために、今の僕とリンの寝室は一緒になっている。
がくぽ君のマスターがかつて書斎として使っていた部屋は、すっかり僕らの色に染まり、
おまけに五年落ちくらいの古いパソコンと、使わなくなったシンセサイザーも借りてしまった。
何だか申し訳なくなってしまう。
「……よかった、あんなにハマってくれるなんて思って無かったし」
あの事件以来、リンは『スタジオに入ること』と『歌うこと』に抵抗を感じるようになってしまった。
どうにかして、リンに音楽の楽しさとVOCALOIDらしさを取り戻してほしくて、
僕が無い知恵を絞って考えたのが、さっきのような『DTMによる曲作り』だ。
最初はマウスで一音一音打ち込んでいたリンも、いつの間にか普通のピアノ弾きが出来るようになっている。
音色選択のセンスも抜群にいいし、教えた事はすぐに応用する。
……ただ、これは別にリンが特別って訳じゃないと思う。
VOCALOIDは音楽に関することの吸収スピードがものすごく速い。理論も、実践も。
僕のギターだって、一ヶ月もすれば相当弾けるようになっていたのを思い出す。
(リンがステージに立てるようになるの、いつになるかな……)
人間が『飽きる』って言うのは、ここに関係するんだろうか?
僕らと同じように歌い、僕らと同じように曲を創り上げるために、人間は多大な苦労をしているらしい。
それでも満足のいかない結果しか出せない人は沢山いる。
才能が無ければ、"オンガク"は"音が苦"になってしまうのだろうか。
「レン」
「……うぉああぁっ!? がっくんいつの間にっ!?」
「拙者はさっきからお主の後ろに居たが」
……なんて考え事をしていたら、いつの間にか後ろにがくぽ君がいた。
どうやら全く気付いていなかったみたいだ。
いきなり気配を感じたので、思わず変な声を上げてしまった。
「主が朝餉(あさげ)を所望している。レンも早く席に着け」
「はーい」
昨日の今日だし、何だかばつの悪い思いはしたけど、
がくぽ君の作る朝飯は美味いし、それを考えると逆らえない。
後ろに付いて、僕はダイニングへと降りていった。
テーブルの向こうには、がくぽ君のマスターとがくぽ君。僕の隣には打ち込みが終わったリンが座った。
マスターと僕とリンの前には、焼きほっけと浅漬け、ご飯にみそ汁といった和風全開の朝飯が並んでいる。
一方、がくぽ君は野菜ジュースをコップ一杯だけ。
何でも、体系維持のために炭水化物は特別な時にしか食べないんだとか。
その割に料理はするんだから、やっぱり不思議だ。
「レン、今日は何か予定ある?」
「いや、何も無いですけど」
「なら一曲歌ってくれないかな? 新曲にコーラスが欲しくて」
がくぽ君のマスターが、みそ汁をすすった後で僕に話を持ち掛けた。
『VOCALOIDが今更増えた所で全然問題ないよ』と言って、僕やリンを泊めてくれているのだ。
こんな僕が出来る仕事でよければ、何だってしたい。
だけど、昨日のライブのクオリティを思い出すと、上手く歌えるかどうかはちょっと疑問が残る。
「確か、今日は『ごっぱー』が届く日でござったか」
「そうそう。いやー、遂に俺もSHUREのマイクを買う様になったか」
がくぽ君のマスターはニコニコしながら、白いほかほかご飯を頬張る。
がくぽ君のマスターが音楽の話をするときは、とても楽しそうだ。
この笑顔を見ていると、アイツがまだ僕らに飽きてなかった頃の事を思い出す。
……ただ、今はまだ全部は思い出したくない。吐き気がする。
吐き気を押し込めるようにそば茶を喉に流し込み、僕は何とか平静を装った。
気を取り直して浅漬けに箸を伸ばしたとき、玄関のチャイムが鳴る。
「あれ、お客さんだよ」
「僕が行ってきましょうか?」
「サンキューレン、宅配便だったらアレだから、ハンコ持ってって」
「はーい」
リンが真っ先に反応したが、体をイスから持ち上げたのは僕が一番早かった。
がくぽ君のマスターのOKを貰ったので、僕はハンコを持って玄関へ向かう。
パタパタとスリッパを鳴らして玄関ホールに着いて、つっかけを引っ掛けて僕は玄関のドアを開ける。
「宅配ご苦労様で……」
そこまで言って、僕は言葉を失ってしまった。
くるくる赤毛の……いや、AKGじゃなくて本当に赤い毛のツインテール。
軍服らしい、シンプルな色使いの上着。
まぶしいくらいの朝日がちょうど後光のようになって、ニヤついてるのに妙に神々しく見える笑顔。
「君はじつに馬鹿だな、私のどこが宅配便の人に見えるんだい?」
「てっ、テトさん!?」
ベースを担いだテトさんが、扉の前に立っていた。
そのまま、僕はテトさんの誘いに乗って街に繰り出した。
がくぽ君のマスターが快く出かけるのを了承してくれたし、断る理由も無かったし。
楽器屋に寄って冷やかしてたら、妙に気に入ったエフェクターが在って思わず買ってしまった後は、
近くのハンバーガーショップで昼飯となった。
テトさんはフィッシュバーガーを楽しそうに頬張り、僕はダブルバーガーをもそもそ。
「ジャンクフードうめぇwww」
「某掲示板のスラングが駄々漏れですよ」
「ふふふ、これが分かるって事は君も同じ穴のムジナだよ」
ぎくり。
それは置いといて、今、僕は休日のランチに二人でファーストフード食べてるんだよなぁ。
まるで普通のデートのようじゃないか。
やばい。何だか意識しだしたぞ僕。
「ん? トイレなら我慢せずに行ってくればいいよ」
「……違います」
恥ずかしさからか、ついつい股間で手をモジモジと動かしてしまっていたらしい。
あらぬ誤解を受けて、僕は頬がカーッと熱くなるような感覚を覚えた。
「ねぇ、この後はどこか行く?」
「うーん、そうですねぇ……じゃあ、さっき買ったエフェクター試してみたいかも」
という話の流れから、午後は貸しスタジオを借りて、二人でずーっとセッションしていた。
スタジオに入ってしまえば、さっきまでの恥ずかしさや妙な心境もなんのその。
最初はセッションだったけど、最後はバトルまがいのプレイ。
手が動かなくなるまで弾いて、たまに休憩して、気付いたら日が傾いていた。
「ヘックシ!! うっわ、寒っ……!!」
テトさんをアパートに送っていく最中に、僕は思わずくしゃみをした。
さっきスタジオでかいた汗と、木枯らしが僕の体温を奪う。
「うー……まずいなこりゃ」
何で僕はマフラーくらいしか防寒具らしい防寒具を持ってこなかったんだ。
こないだまではこれでも十分だったのになぁ。
「まったく、じつに馬鹿だなぁ。ボーカリストが風邪ひいてどうするんだ?」
「ずびばせん」
鼻をすすると、横で歩くテトさんがポケットティッシュをくれた。
好意に甘え、そのティッシュで鼻をかみ、丸めたティッシュを近くのコンビニのゴミ箱へ捨てて、
その後は、またテトさんと住宅街を歩き続ける。
まだ鼻水が止まらない。このままテトさんを送って、一人で帰るのは何かやだなぁなんて考えながら、
他愛の無い話をテトさんとしつつ、アパートへと近づいていった。
「寒そうだね」
「まぁ、何とかなるで……ヘックシっ!!」
流れで、僕の体調がらみの話になった。
何とかなると言いたかったのに、絶妙のタイミングでくしゃみが出た。
鼻をすすりながら、それでもカラ元気をアピールしようとした時、
一瞬うつむいたテトさんが、顔を上げて僕に提案をしてきた。
「……ちょっと、その、よ、寄って温まってかない?」
「へ? あ、ありがとうございます」
何だか口調がめずらしくしどろもどろな感じがしたけど、寒くてそれどころじゃなくなってきた。
それに、何だかムズムズするような嬉しい気持ちもしてきたし。
テトさんの好意に甘えて、僕はテトさんと一緒にアパートに入っていった。
「今、何か出すからちょっと待ってて」
テトさんがキッチンから僕に呼びかけてくる。
僕は生返事を返しながら、テトさんの部屋をぐるっと見回していた。
(……そういえば、こうやってゆっくりテトさんの部屋を見るの、初めてだったかも)
いつもはライブの打ち上げ用の馬鹿騒ぎに使ってるから、こんなに穏やかなテトさん家は記憶に無い。
注意して見ると、何だか興味深い物がたくさん置いてあった。
さっき部屋に入るなりケースから出したスタインバーガーは、壁際のスタンドにきっちり収まっている。
パソコンデスクの上のデスクトップには、豆みたいな形の赤いエフェクターが繋がっている。
隣には本棚があって、ベースの雑誌、音楽理論の本、エフェクターのカタログを始め、
バンド物の漫画、ライブDVD、バンド物のパソコンゲームまである。
でも、なぜか巷で話題のメタル物の漫画だけ無い。真っ先に買いそうなのに。
「テトさーん?」
「ん?」
「テトさんってさ、DMC持ってないの?」
「……ああ、それ嫌いなんだ私」
ちょうどテトさんが飲み物と食べ物を持ってきてくれた。
いいタイミングだし、テトさんに聞いてみるとそんな答が帰ってきた。なーんだ、あれおもしろいのになぁ。
嫌いな理由もちょっと興味あったけど、テトさんお手製のガーリックトーストの香りに誘われて、
すっかりそんな事を聞くのなんて忘れてしまった。
「はい紅茶。ミルクどうする?」
「いらないです。ストレートでお願いします」
「ハハッ厨二乙」
厨二で悪ぅございました。
テトさんが運んできたティーポットから注がれた紅茶が、僕の前に出される。
ストレートで飲む紅茶がちょっと苦かったから、早速ガーリックトーストにも手をつけた。
「……よかった、何だか今日のレンを見てたら安心したよ」
「ふぇ、ふぁふぃふぁふぇふか?」
テトさんは一口紅茶を飲むと、そんな言葉を漏らした。
僕は口にトーストをほおばったまま、疑問を投げかける。
「昨日の調子とか見てると、ちょっとね」
「……あ」
両手でマグカップを包んだまま、そんな事を言ってくるテトさん。
そうか、そういえば昨日は散々なステージだったんだっけ。
ホントなら、今日は一日中浮かない気分で過ごしてたんだろうなぁ。テトさんに誘われて、よかったのかも。
その後、部屋の中はしばらく静かな空間になった。
どうしよう、またしても女の人と二人って事を妙に意識しだしたぞ僕。
凄く気まずくなって、何とか話題を作ろうと頭をフル回転させる。頑張れ僕の頭。
「あの、その、えーっと……ありがとうございます」
何て言ったらいいか分からなかったけど、とにかくお礼を言いたくなってしまった。
テトさんの意図は僕には分からない。でも、今日遊んだら、少し楽になったかもしれない。
これは素直な僕の気持ちなんだ。
「え、あ、うぇ!? そ、そう? べ、別に特別な事をしたわけじゃないんだけど」
なぜか、さっきのようにテトさんが慌てだした。
急にマグカップを包む手をモジモジと動かして、もごもごと話し始めた。
僕の昼の行動と似ているそれは、多分テトさんも恥ずかしがってるんだろうという想像が簡単にできた。
「その、ちょ、ちょっと気になっただけだから。VOCALOIDがどうやったら上手く気分転換できるかなって」
「―――――VOCALOID?」
「……………あっ」
テトさんの口からぽろっと漏れた、多分何気ない一言。
それだけで、部屋の中の空気が一気におかしくなった。
テトさんには、僕がVOCALOIDであることは一言も言ってなかったはずだ。
なら、何でVOCALOIDシリーズに名前が無いテトさんが、僕の正体を知っているのだろうか?
「……テトさん」
「あ、ちょっと、その、あははは……、そうだ! こないだ新しいCD買ったんだ。レンはガンズ聴く?」
笑ってごまかそうとするテトさんに、僕はコタツから出てずいっと近づいた。
顔がぶつかるくらいの距離で、テトさんと視線を合わせる。
「ごまかすなよ」
「……………」
「どこで知ったの? 何なの、テトさんは……!!」
思わず、ケンカ腰な口調になる。
テトさんは僕から視線を逸らし、しばらく斜め下に顔を伏せる。
しばらくすると、少し体を引いて、改めて僕と顔を合わせた。
「分かった、私の事……話すよ」
諦めたように、テトさんが小さなため息をつく。
そして、自分の境遇をゆっくりと語ってくれた。
―――――人間のような自然な歌声を、自分達の手で人工的に作りたいという夢は、
何も僕たち『VOCALOID』の開発スタッフだけが持つものじゃなかった。
中には、高度な技術を持った個人レベルでの開発だって、当然ある。
そして、『VOCALOID』以外の歌唱生成プロジェクトで最も有名な物に、『UTAU』というプロジェクトがあるそうだ。
テトさんはその『UTAU』の技術を使って作られたアンドロイドの一人(一体?)だとか。
「まだ『UTAU』の技術は発展途上で、頻繁にバージョンアップしなきゃ上手く歌えないけどね」
コーラスは上手いテトさんが、なかなかリードボーカルを取ってくれなかったのは、
恥ずかしいからじゃなくてそういう理由があったらしい。
「じゃあ、本当の歳……じゃない、稼動期間は」
「えーっと、がくぽと大して変わらないよ」
「ベースが上手いのは……」
「君達VOCALOIDと同じ理由だよ。音楽の知識の吸収スピードが速いから」
「昔のバンドの知識とかは?」
「そんなの、今ならウィキペディアも動画サイトもあるじゃないか」
そんな事を言われてしまっては実も蓋も無い。
TUT○YAで初めて会った時はともかくとして、テトさんはずっとみんなにこの事を黙っていたのか。
でも、どうして? それならそうと言ってくれれば良かった。
「何で……隠すような事なんかしたの?」
「最初は『UTAU』に対して『VOCALOID』がどんな反応をするか、分からないから隠してたんだ」
「反応?」
「……例えば、VOCALOIDじゃないってだけで迫害したり」
「―――――するもんかっ!!」
テトさんの言葉が言い終わる前に、僕はテトさんに食ってかかった。
夢中だったからテトさんの腕に手が伸びて、そのままテトさんを床に押し倒した。
テトさんの上に馬乗りになって、僕は続ける。
「そんな事するもんか!! 音楽をやるために生まれてきた同士じゃないか!!」
「ちょ、レン……!?」
「人間だって、UTAUだって、PC-6601だって、音楽好きなら仲間に決まってる!!」
そうだ。だって同じ目的に向かって、みんな楽しんでるんだから。
僕らのファンだって、ミク姉たちのファンだって、がくぽ君のマスターだって、
……………昔のアイツだって。
「……私ね、VOCALOIDに憧れて生まれて来たんだ」
まるで独り言のように、テトさんが僕から目を逸らしたまま語りだした。
僕らに、憧れてた?
「仮にみんなが『UTAU』として私を仲間に迎えてくれても、私の心は満足しなかったはず」
乗っかってる僕の下で、テトさんの体が少し震えだす。
テトさんの目元を見ると、なぜか涙っぽい物が見える。何で? 何でここで泣くの?
「隠したままみんなと過ごしてると、VOCALOIDになった気分に浸れてた。たとえ、それが嘘でもね」
やがて、テトさんの声まで震えてくる。
まるで調声に失敗したみたいな変なビブラートがかかり、鼻にかかった音質になる。
最後に、テトさんは僕の目を見ながら、途切れ途切れに言った。
「馬鹿みたいじゃない? いっつも『君はじつに馬鹿だなぁ』とか言っておきながら、私のほうが馬鹿だったんだよ」
テトさん自慢のくるくるヘアーは、床に押し付けられてくしゃくしゃになってしまった。
同じようにテトさんの顔もくしゃっとなって、本格的にテトさんの頬を涙が伝う。
ひっくひっくとしゃくり上げながらも、テトさんは僕に全部を話してくれた。
「……馬鹿、か」
僕はテトさんの上からよけて、床に仰向けになっているテトさんを、手を掴んで起こす。
改めて、座ったままの姿勢で僕らは向かい合った。
目を赤く腫らしたテトさんに向かって、僕は頭に浮かんだ事をそのままぶつけていく。
「なら、僕もやっぱり馬鹿だよ」
――――――そう。だって昔はまだ何も知らなかったんだ。
ただ歌ってるだけで、ずっと楽しく暮らせると思ってたのに、実は僕らの周りは茨だらけだった。
「アンもがっくんも、もちろんテトさんも。みんな心配してくれてたのに無視してたもん」
僕らはまだ不安定で、下手するとあらぬ方向へ吹っ飛びそうな存在だ。
周りの人々も、いい人だけとは限らない。いや、よく考えたらいい人のほうが少なかったかもしれない。
側面しか見ない人、変なレッテル張りをする人、食い尽くそうとする人。
「僕ら仲間じゃん、やっぱり。だから、僕らはもうちょっと甘えてもいいと思うんだ」
僕らの前に広がるのは、バージンスノーみたいに足跡の無い世界。
あまりに自由すぎて、無軌道すぎて、寂しすぎる。だからこそ、支え合わなきゃ。
そんな思いを込めて、僕はテトさんを思いっきり抱きしめた。
この際だから、言っちゃえばいいか。
がくぽ君とアンのアレを覗いた日以来、ずっとくすぶってたんだ。でも、今日はっきりしたと思う。
「テトさん」
近くにいるだけでドキドキしてくる。気がつくと意識してしまう。
でも、それが心地いい。そんな人が目の前にいる。
「僕さ、テトさんのこと、好きなんだ」
抱き合ってたから、ちょうど僕の口はテトさんの耳のあたりにあった。
いつもはくるくるヘアーに隠れているテトさんの耳に目がけて、小声だけど、僕ははっきりとそう言った。
以上です。
まだ続きます。今度はエロパロらしくなります。
では、読んでいただいてありがとうございます。
>>558 GJGJ!萌えた!
エロな部分も楽しみにしてます
>>558 テトの複雑な立場をよく理解しているなぁ
レンの言葉にこっちまで涙が・・・。゜。゜(ノД`)゜。゜。なんて優しい奴なんだ
しかし・・・次はとうとう・・・ゴクリ
>>558 相変わらずGJ!!
がくぽの食生活は親譲りかw
>>558 レン、優しいなぁ…
なんとなく、修羅場フラグが立ったような気がするが
>>562 がくぽの親ってこんな食生活なのか
人間離れしてると思ったがw
>>564 流石にジュースだけwて事は無いと思うが炭水化物をなるべく採らない。
米は10年食べてないらしい。
理由は定かではない(笑)
>>557 わっふるわっふる。 おつおつおつ。
>>565 中の人は本当は炭水化物好きだけど自分用のご褒美にとってあって、満足できるものが出来たら食べるんだと予定してるらしい
で、未だ届かずとかなんとか
どっかで読んだ。自分で書いといてなんだがソースキボンヌ
涙腺が緩むどころか、まさか号泣させられるとは夢にも思わなかった。
なんかエロ抜きにして、綺麗に終わらせても誰もが感動できる感じw
>>558 乙でした!
相変わらずストーリーがめっちゃ面白い。
次回も楽しみです。
DMCのくだりやUTAUの事もよく理解していらっしゃる…GJでした!
>>558 これはいいものを読んだ
続き楽しみにしてます
KYで悪いがなんでテトはDMC嫌いなん?
>>571 勝手な考察だが……
テトとDMCのクラウザーには、自分自身を偽って音楽を続けているという共通点がある
あとは……分かるな?(分かるか!
DMCがデトロイト・メ○ル・シティの事かどうかは今なお意見の分かれるところ
でもこうして拾ってもらえるなら設定冥利につきるというものです実にGJ
デビルメイクライのことじゃなかったのか
今の瞬間までDMCってのはデビルメイクライの略だと思ってた
道理で話がつながらないわけだ
576 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 10:56:52 ID:9jTNMepu
誰かメイコとレンで母乳プレイを頼む
言い出しっぺの法則
>576に期待
マスメイ母乳ネタで密かにカイト版が来ないか半裸で待ってた俺が通りますよ。
よしじゃあここはKAITOの母乳で
それはないww
なぜそこでミクやリンの母乳という発想が出てこない!
絶対に出てこないような賓乳から飛び出す母乳、まだ未発達な胸からこぼれる母乳
通はこれだね
母乳が出るようによく揉みほぐすんですね
産婦人科にも乳揉みのプロの人がいて出やすくなるように揉んでくれるし
ここまで盛り上がるとは思わなかったw
書けそうにないから、誰か頼む
レンきゅんのおちんぽミルク以外認めない
反論はSSによってのみ認める
このスレはMEIKO>男キャラ>>>>>>>ミク、リンか
>>593 なるほど、胸囲に比例してるわけですね。分かりやすい。
>>593 なんだここはマゾばっかかと思ったけど栗と法律的にだいぶ健全だな
>>595 あちらのお客様からネギ型バールとロードローラーどっちがいい?
とのメッセージカードを預かっております
おまえらおっぱい好き過ぎだろwww
ミクリンあたりはエロい同人誌とか山ほど出てるけど
メイコさんはほとんどないからその反動じゃね?とか思うのは気のせいか
>>599 確かにそれはあるかもな
あと、MEIKOみたいな大人キャラのSSって女性層に受けそうだ
MEIKOメインだと確かにエロを安心して読める感はある。
でもそんなに大人っぽいってほど大人っぽいMEIKO少なくね?
いや、安心感は確かにあるけど。
>>597 おっぱいに挟まれて死にたいと伝えといてくれ。
エロならなんでもいい
>>603 「この・・サカリのついたサルがっ!」
・・・とKAITO氏がおっしゃっていました
レンリンならなんでもいい
MEIKOならなんでもいい
>>548-558の続きです。
今回でラスト。展開のの都合上、二話に分かれています。
・バンド物設定
・レン×テト、エロ
『おバカロイドの音楽隊・4』
唐突ですが、鏡音レン、重音テトが好きです。よろしく。
告白してから数分経ったと思うけど、テトさんの部屋の中の空気は止まったまま。
壁掛け時計の秒針の、チチチチチ……という音が妙に気になる。
それでも、テトさんは何も反応を返してくれない。
「迷惑、かな?」
遂に耐え切れなくなって、僕は自分で口を開いた。
テトさんは、まだ何も言わない。
代わりに、僕の背中にテトさんの手が回された。
「……いや、迷惑じゃない」
抱き合ったままだから、テトさんがどんな顔をしてるかは分からない。
ただ、テトさんの言った言葉だけは、はっきりと聞こえた。
「私も好きだよ、レン」
テトさんがギュッと僕の体を強く抱いてきた。
僕もそれに合わせて、腕に力を込めた。
この瞬間、僕らはただのバンド仲間ではなく、特別な関係へと一歩踏み出したのだ。
そう考えると、今のテトさんの特徴が全部気になってくる。
実は僕より大きな背なのに華奢な体。主に胸囲的な意味で。
女の人ならではの、シャンプーか何か分からないけど甘いような香り。
くっついた体から感じる、体温と脈動。
(……やべっ)
はい、勃ちました。
しょうがないじゃないか!! こちとら血気盛んな14歳なんだ!!
とは言え、これを知られたらムードぶち壊しだ。
あくまで平静を装いながら、何とかして静めようとする。
どうする、円周率か素数か、えーっと……
「……何、この足に当たる硬い物」
「え」
テトさんがぽそっと漏らす。
テトさんの膝は、あろうことか僕の股間に密着していた。
これじゃあ、硬くなったらすぐばれる。
僕の体は一気に硬直した。
「これって、ナニ?」
「……はい、ナニです」
「ふーん。興奮してるんだ、今」
そりゃそうですよ!!
ああ、どうしよう。一気にムードは最悪の方向へ流れてしまった。
告白して返事貰って数分で別れたりなんかしたら、もう笑うしかない。
ミク攻めマスターor男ぼかろ受けならなんでもいい
まるでギロチン台に首を突っ込んでいるかのような心境でいると、
「もう、しょうがないなぁ……レンは」
少し呆れたような声がして、テトさんは僕から離れた。
そして、何を思ったのか。
着ている服のボタンを上から二つ外して、僕の目の前に顔だけぐいっと近づけてきた。
「じゃぁ、そういう事……する?」
「え、あ、その」
僕がさっき告白するまで泣いていて、少し赤くなったテトさんの目と視線が合う。
あまりに露骨で一瞬ためらった。これは誘っていると見て間違いないだろう。
なら自重なんかするもんか。突っ走ってやる。
「……したいです、しましょう」
テトさんの誘いに、大いに乗ってやろうじゃないか。
いちいち悩んでられない。ある意味ノーフューチャーなのだ。
「ははっ、君はじつに……」
テトさんは笑顔になって、少し頬を染めながらいつものセリフを口にしようとした。
何だか悔しかったから、僕はテトさんが言い終わる前に、キスでテトさんの口を塞いでやった。
「んむぅうぅっ!?」
塞ぐだけじゃなく、舌も入れた。
テトさんと唾液の交換をして、どんどん気分を高める。
キスをしながら、ゆっくりとテトさんの体を床のカーペットの上に横たえていく。
「……慣れてるね」
「経験済みだもん。昔から言うでしょ? 『セックス・ドラッグ・ロックンロール』って」
テトさんの疑問に、僕はロックな返答を心がける。
あれ? 何だか昔メイコ姉に同じ事を言われたような気がする。まぁいいか。
そのメイコ姉に習った事を最大限発揮して、テトさんの服をゆっくりと剥いでいく。
いつもの軍服をはだけさせて、リンのみたいに控えめなブラジャーを外す。リアホックだって何のその。
ただ、テトさんが妙に非協力的だから手こずった。
「ねぇ、もしかして、ホントはこういうことしたくないの?」
だから、ついこんな事を聞いてしまった。
さっきはOKサインだと思った事が、実は違ったらどうしよう。
しかし、テトさんから返ってきたのは、
「……いや、その、私初めてだから、こういう時どうすればいいかイマイチピンと来なくて」
何っ!? テトさんじゅういっさい、バージンと申したか。
……いや、稼動時期から考えたら確かに不思議じゃないけど。
頬を真っ赤に染めながら話すテトさん。もちろん嘘じゃないんだろう。
「よし、じゃあ任せて」
「……うん」
服剥ぎ再開。
ブラジャーを取っ払ってしまうと、そこにはもちろんおっぱいがある。
メイコ姉より小さくて、ミク姉より多分小さくて、リンくらいのサイズだろうか。
ただ、肌が凄く綺麗だ。絹のようという比喩を使いたいくらいに。
そっと、ふくらみに手を添えてみる。
「にゃあぁっ……!?」
瞬間、テトさんがビクンと跳ねながらネコみたいな声を上げた。
恥ずかしそうに目を閉じ、口を真一文字に結んでいる。
触ったおっぱいはスベスベで、ライブハウスで触ったリンの肌に限りなく近い。
31歳というよりは、テトさんが普段言うとおりの15.5歳説を推したくなる。
「ひゃぁあぁっ!? ふあぁぁああっっ……!!」
おっぱいの先端をちゅっと吸ってやると、テトさんはまた声を上げた。
僕のすることにいちいち反応してくれるテトさんの体は、すごくいぢめがいがある。
そのまま、おっぱいを弄る方と反対の手を、テトさんのスカートの中に滑り込ませていく。
「あっ、そこ……!!」
テトさんの体がこわばるけど、それでも手は止めない。
スカートの中に隠れていたパンツに手をかけて、少しづつ降ろしていく。
「テトさん、少し足動かして」
「え、でも……」
「大丈夫、絶対に優しくするから」
きりっと顔を作って、テトさんに協力を促す。
それが功を奏したのかどうか、テトさんの体からこわばりが少し解けた。
手助けがあれば、パンツはするするとテトさんの足から剥がれる。
そして、僕はまだ誰も触れた事の無いテトさんのあそこに、遂に手を触れた。
「ひっ……!?」
当然、テトさんは小さな悲鳴を上げるわけだ。
僕だって、生まれて初めて他人にモノを触られたらこうなるだろう。
少し湿り気の有るソコは、触っただけでもピッタリ閉じているのが分かる。
「だ、大丈夫……だよね? ホントに」
「うん、力抜いてればOKだよ」
半分涙目になって、何度も僕に確認を取ってくるテトさんの顔を見下ろす。ヤバい、マジヤバいぞ。可愛すぎる。
守ってあげたい気持ちと滅茶苦茶にしたい気持ちがせめぎあって、
辛うじて優しく出来ているようなギリギリの状態で、僕はテトさんに愛撫を続ける。
「……痛かったら、遠慮しないでね」
「うん……にゃあっ……!?」
怖い痛いだけじゃ辛いだろうから、テトさんにも気持ちよくなってもらわないと。
メイコ姉曰く、『女の子が手っ取り早く感じるようになるのはクリトリス』だそうだ。
僕は指の腹を使って、テトさんのアソコにある芽っぽいソレを撫でる。
触れた途端、テトさんはまた短い声を上げた。
「どう?」
「うん……ビックリしただけだから。続けていいよ」
テトさんのOKを貰って、僕は本格的にクリトリスをいじりだす。
コロコロ転がすたびに、テトさんの口から
「ひゃあぁっ!?」
とか、
「ふあぁぁあっ!!」
とか、少なくとも痛そうではない声が聞こえる。
よし、今度は本当に大丈夫そうだ。
手を動かしながら、口ではテトさんの体のいろんな所にキスマークを付けていく。
おデコ、ほっぺた、うなじ、鎖骨、おっぱい、お腹。もちろん唇同士も。
「ひゃあっ!! あっ、あっ、っあぁぁっ!!」
その度に、耳にはテトさんの甘い喘ぎ声が入って来るのだ。
もうさっきから、僕のモノは戦闘状態を解いてくれない。
いい加減に何とかしたいけど、テトさんのほうはどうだろう?
指を一本だけ、テトさんの中につぷりと入れてみる。
「ひっ……!!」
「……よし」
テトさんは一瞬ビックリしたけど、こっちも準備が整ってるもんだと思っていいでしょう。
触り始めよりも明らかに濡れたソコは、指一本くらいなら問題なく受け入れてくれた。
僕は一旦テトさんの上から体を起こし、脱ぎ忘れてたズボンと下着を下ろす。
パンツを脱いだ瞬間、締め付けから解放された僕のモノがピョンと飛び出した。
「うわぁっ!? そ、それが……ナニ?」
「はい、ナニです」
「……大きい」
僕の手が離れて一旦息が整ったテトさんは、目を丸くして僕のモノを見つめてきた。
視線がモノの先端に集まってるような気がして、妙に恥ずかしくなる。
「いや、そんなに大きいとは思わないけどなぁ。もっと大きなモンもあるでしょ」
「……だって、他は見たこと無いから比べようが無いよ。馬鹿だなぁ」
「ごもっともです」
そうだ。僕のモノが、テトさんが初めて知るオトコになるのだ。
うーん、何だかいい気分になってきたぞ?
僕は改めてテトさんをゆっくりと寝かせ、テトさんの足の間に体を入れる。
そうなると、僕の目にはテトさんのアソコが映る訳だ。
「や、ああっっ……!! 見ないで、っ」
「……やだ。さっきテトさんこそ僕のモノまじまじ見てたじゃん」
「だって……」
少しいじわるな言葉をかけて、これで少しは緊張もほぐれてるかな?
まだ不安だらけの表情のテトさんの顔を見ながら、僕は手をあてがったモノを、
テトさんのアソコへとあてがった。
「あ、っ」
「……いくよ」
ぴとっとくっついた瞬間、テトさんがピクンと震える。
ゆっくり時間をかけるのもいいのかもしれないけど、いつまでも怖い思いさせるのは何かヤダ。
僕は狙いを定めると、一気にテトさんを貫いた。
「う゛あぁぁあっ!?!? ぐ、あぁっ、いた、痛い……っ!?!?」
テトさんの声が心にグサリと刺さるけど、我慢してくれると信じてそのまま続行する。
狭い膣内もお構いなしに、僕は進んだ。
しっかり濡れてると思ったアソコは、結局まだかなりキツかった。
呻くような、テトさんの痛がる声がする。何だか申し訳ない。
でも、もう戻れない。
「テトさん、っ……!! ぜんぶ、入ったよ……」
「あ゛……っく、は……そっ、か……はあ゛ぁぁっ!!」
「痛い?」
「うん、ちょっと……これは……すっごい痛い」
全部入ると、僕はテトさんの顔を改めて見た。
無理してにっこり笑うテトさんの顔が、逆に痛々しくて申し訳なくなる。
初めてでいきなり気持ち良くなんかなるもんじゃない、というメイコ姉のアドバイスもあることだし、
とにかく早く終わらせたい……んだけど。
「はぁ、あっ……レン、気持ちいい……?」
ぎっちぎちに締め付けてくるテトさんの膣内が、痛気持ちよくてどうしよう。
ずっと、このままテトさんの初めてのひと時を味わっていたいような気もする。
「うん、気持ちいいよ、テトさん……」
とにかく、テトさんの体がこなれるまでは少しづつピストンして、
段々ほぐれたかな? と思ったら少し動きを大きくする。これを、長い時間繰り返した。
その間は、まだ涙が伝っているテトさんの頬にキスしてみたり、
体中をなぞってみたりして、気が紛れるようにしてみた。
僕が童貞喪失した時よりは上手く出来てると思いたい。
「んっ、はっ……あ、ぐぅぅっ……!! ふぁ、あぁあぅっ」
段々とテトさんの声に余裕が生まれてきていた。
しかめっ面だった表情も少し緩んで、声にも艶が出てくる。
ハァハァと息を吐きながら、途切れ途切れに甘い声を漏らすテトさん。
「っく、テト、さんっ……!!」
もう我慢できなかった。
腰を動かすスピードを速めて、僕は一気に射精へと持っていこうとする。
僕もテトさんみたいに息が荒くなって、ムズムズした感覚がモノを昇ってくるのが分かる。そろそろ出そうだ。
「ああぅぅっ!! にゃああぁっ!! ああっっ!! レン、れ、んっ!!」
テトさんの声がまた辛い物になってきた。
僕の名前を呼びながら、必死に僕の上着に手を伸ばしてしがみ付いてくる。
仕方ないか、僕が結構乱暴にしちゃってるし。
でも、もうここまで来たら止められない。このまま中に出して……
あれ、VOCALOIDとUTAUって子供作れるのかな……?
「く、ぅぅあっ!!」
「やはああぁぁっっ!! うあぁぁあっ……!!」
僕は呻いて、最後にテトさんの腰に思いっきり自分の腰を打ちつけた。
一瞬浮かんだ心配も、射精の衝動で流されて、頭の中が真っ白になる。
ドクンドクンと脈を打つ僕のモノから出た精液が、テトさんの膣の中に広がっているんだ。
「はあぁっ、ああっぁあっ……はぁっ、はぁっ……!!」
まるで全力疾走をした直後のように息の乱れたテトさん。
汗が顔を伝い、はだけた胸を上下させ、下半身は僕とぴったり繋がりながら、ゆっくりと息を整えている。
ごくりと唾を飲んだ後、テトさんは射精を受け入れて初めての感想を漏らした。
「なんか、お腹の中がヘンな感じ……」
「そりゃあ、僕のモノが入ってるからね」
「……ばーか」
まだ整いきらない息の合間に、テトさんがにっこりと僕に向かって笑ってくれた。
その切ないような愛おしいような顔がたまらなくなって、僕はそのままテトさんにキスをする。
「ん……っ、はぁ……レン」
「何?」
キスを終えると、テトさんが僕に何か話したそうにしてきた。
それは、今更言うまでも無いことだったけど、今この瞬間に確かめたい事だった。
「レン……好きだよ」
「……はい。僕もテトさんが大好きです」
僕らは抱き合い、お互いの温かさを存分に味わった。
体もさることながら、すごく心が暖かい。
ああ、これが幸せって奴なのかなぁ。
……次の週、ライブのために集まった時は、テトさんと目が合うたびに少し恥ずかしかった。
でも肝心のライブはいつも通り、いや、いつも以上に調子がよかった。
何てったって、同じステージの上に一番の理解者がいてくれるんだ。もう怖い物なんかあるもんか。
さて、その後の話。
ライブハウスの楽屋で、テキトー英語を口ずさみながら、
リンが鏡に向かってメイクをしている。
「ゆーごーんとぅふぁーでぃすたーい、ばっらいだーんしんおんざばーれんたぁいん♪」
「……リン、それ気に入ったの? さっきから歌いまくってるけど」
「うん! だってこれに合わせてくるくる踊ったら楽しそうじゃない? わーいどんちゅーゆーぜー♪」
今日やるカバー曲を教えてから、ずっとこうだ。
おまけに、英語圏出身のアンもノッてきたりする。
「Try not to bruise it 〜♪」
「いいから黙ってくれよ……」
ステージ前は集中したい僕にとってはいい迷惑だ。
でも、今日は僕よりリンの緊張を解きほぐす方が先決だ。
何てったって、今日は記念すべき『Idiot-ANDROID』新メンバー追加の日なのだ。
ある日、リンが僕らのライブ後の楽屋に訪ねてきた。
捨て猫みたいだったあの日のそれとは違った、キラキラした目で言ったのは、
「私も、レン達と一緒に馬鹿になってみたいな」
の一言だった。
正直、幾らリンの頼みでも、こればっかりは悩んだ。
リンがやるとなったら、パートは最近DTMもやってるしキーボードだろう。それはバンドのカラーに合わないのでは?
元々、所構わず萌え全開の、気持ち悪いアイツに嫌気がさして作ったバンドなんだ。これは今でも揺るがない。
それを伝えるには、オリジナル以外はUKパンクのカバーしか僕は相応しくないと思ってたし、それ系ばっかやってたわけで。
そこ、洋楽厨の厨二とか言わない。
バンドリーダーの僕の決定にゆだねられたが、正直僕自身はそんな感じだった。
そこへ、テトさんの一言が僕に突き刺さる。
「レン……、『Punk is Attitude,Not Style』だと思わないかい?」
僕の敬愛するパンクロッカーの言葉である。
ああ、テトさんにそこまで言われちゃ仕方ないよね。くそったれ。
リンの加入と、オリジナル曲のキーボードアレンジ、カバー曲探しがその日のうちに決まった。
で、妥協の結果、『じゃあUKロックでニューウェーブならOKでしょ?』とごり押しされて今に至る。
「よーし」
「ん? 何やってるの? レン」
ステージに上がる前に、僕は愛用のテレキャスにひと細工する。
ボディトップにデカデカと、ある物を貼った。
「……きったなーい、もうちょっと綺麗に貼ろうよ」
「うっさいな、これがいいんだよ」
「ふーん、パンクってよく分かんないや」
『KEEP OUT!!』と大きく書かれた黄色いテープが、ボディを斜めに横切るように貼られた。
何を隠そう、これは……リンが陵辱された現場から拾ってきた代物だ。
リンは当然そんな事は知らない。ただのクチャクチャのぼろっちいテープだとしか思わないだろう。
僕がこのテープを愛器に貼り付けた意味は、誰にも分からなくていい。と言うか、誰かにばれたって別にどうでもいい。
僕の怒りのジェネレーターとして、いつまでもステージで共にあれば、それでいい。
デコレートが終わったテレキャスを担いで、僕はみんなが組んでいた円陣に加わる。
「―――――よし、今日は特別だ」
「無論、全身全霊をかけて舞台に挑ませていただく」
「馬鹿だなあ、私達はいつだって全力だ」
「Yes、ワタシたちは手加減シラズのIdiotデスからネ!!」
「みんな……ヨロシクねっ!!」
「「「「「お―――――っ!!」」」」」
円陣を解いた僕らは、ステージに散っていく。
キューボックスからヘッドセットに送られるクリックに合わせ、リンのシンセとアンのドラムが入る。
いつもとはちょっと違う曲に最初は戸惑ったし、ファンも戸惑ってるけど、すぐに慣れた。
デジタルでダンサブルなビートとは裏腹な、ボロボロのテレキャスター。
黄色いボディと白っぽいメープルネック、黒いピックガードは正に僕の色だ。
曲が続いていくにつれ、僕とテレキャスの境界線が無くなっていくような感覚になる。
最後のオリジナル曲で、その境界線は遂に無くなった。
Cram-free generation,NEET heroes ゆとり世代にニートの申し子
NICO-holics,Warezer ニコ厨に割れ厨
Rogue circles,Right bodys ジャンルゴロに利権団体
Newboys and Fangirls,Withdraws リア厨、腐女子、引きこもり
All you Geeks and Childness peoples 全てのオタクとガキ臭い野郎共
MAD-holics,DTMer MAD中毒患者にDTM職人
Loves Pixiv,Loves Piapro PIXIVとピアプロを愛する奴ら
Novelists and Coterie ciacles SS職人に同人サークル
All you Geniuses and Lovely idiots 全ての天才と愛すべき馬鹿共
What you gonna do now? 今何がしたい?
Just rockin'on you,Wooh…… お前等を振り向かせてやるぜ
Spending the time through the night 夜通し時間をかけて
Grind into the reason to singing 歌う意味をその頭に叩き込んでやる
In the age,Just golden age of me 時代は正に俺のモノだ
The golden age of me,babe. 俺の時代だ
In the age,Just golden age of me 時代は正に俺のモノだ
The golden age of VOCALOID…… 時代はボーカロイドのモノだ
―――――ああ、僕は楽器なのだ。人の形をした。
ただがむしゃらに、入力された事を素直に表現する存在なのだ。
ライブは盛況のまま終わり、アンコールまでやってから、僕はリンたちと楽屋に戻る。
初めてのロックバンド体験を、リンは汗をタオルで拭きながら楽しそうに語る。
「やーやーやー、こんなに激しいステージだとは思わなかったよ」
「……うん」
「だってさ、盛り上がったからってギターをグサグサアンプに挿しちゃうんだよ? あれはすっごいパンクだよね!!」
「……リン、もう言わないで」
あまりに気分が乗りすぎて、ついやってしまった。後悔だらけだ。
さっき、がくぽ君と僕でライブハウスのオーナーに土下座して、何とか出入り禁止だけは免れたものの、
約10万というギターアンプの弁償金は後日しっかり払う羽目になるだろう。当然だ。
頭を抱えてイスに座っていると、何だか外が騒がしい。
僕もリンも、一緒に楽屋にいたテトさんもアンも、何事かと楽屋のドアの方に目線をやる。
「ちょっ……迷惑でござる!! 見ず知らずの方にアンプ代の肩代わりなど……!!」
「あんだよー、ジャズコーラス買うのだって大変だろ? 収入源の乏しいアマチュアバンドなんだからさ」
「しかし……!!」
誰かが、外に出ていたがくぽ君と通路で言い争ってる。何かトラブルでもあったんだろうか?
一応バンドリーダーとしては見逃せない。三人は残して、僕はドアを開けて通路に出た。
「あっ……レン」
「ん? って言うと、君があのクレイジーなボーカルかい?」
「え、あ……はい、『Idiot-ANDROID』のレンは僕ですが」
がくぽ君と言い争っていた男の人は、僕を見るなりそんな事を言ってきた。
何だか不健康そうなのにガタイのいい体、リーゼント、今時ロッカーズファッション。怪しさ満点……いや、突き抜けてる。
「いやー、めちゃめちゃカッコよかったよマジで」
「……何の用事でしょうか」
いかにも怪しい風貌のその男の人は、僕の警戒心丸出しの目を見て、ポケットに手を突っ込む。
ジッポと『GAULOISES』と書かれたタバコの箱と、あと黒い皮のカードケースが出てきた。
『GAULOISES』を一本吸うと、男の人はカードケースから一枚名刺を取り出し、僕に差し出した。
「カッコがアレで悪ぃね。これでも一応本業は君たちと同じロッカーでね、これだけはやめらんねーのさ」
「え、あ、えええぇっ!?」
「……君たち、デビューしてみないかい?」
思わず僕は、名刺の肩書きと、咥えタバコでにやっと笑って『デビュー』と口にした彼の顔を見比べてしまった。
その名刺には、どこかで聞いた事のあるインディーズのレコード会社の名前と、
『代表取締役社長』の文字が確かに印刷されていた。
『おバカロイドの音楽隊・6』
北の大地の中心街。
僕はあるビルの前に立っていた。
空からは雪がチラチラと舞い降り、ビルを見上げる僕の顔にペタペタと当たっては消える。
僕は白い息を吐きながら、一人呟いた。
「ここか……」
その瞬間、目が何かで覆われた。
「だーれだ?」
「うわあぁぁっ!? て、テトさん止めてよ!?」
「……君はじつに空気読めないなぁ」
テトさんが、毛糸の手袋をはめた手で僕の目を隠していただけなんだけどね。
コートにマフラーの完全防備なテトさんも、僕と同じように目の前のビルを見上げた。
「……ここが?」
「うん、そうだよ」
「ここが、僕らの生まれた場所だ」
ビルを見上げる僕に、テトさんが寄り添ってくる。
頭と頭を軽くぶつけるような感じで、僕らはビルを見上げて……
「ちょっとー、早くしようよー。私早くホテルで寝たいよー!!」
後ろのワゴンの窓からのリンの大声で雰囲気がぶち壊しになった。
くそぅ、リンはこういう感情を噛み締めたく無いのかよ。
少し名残惜しかったけど、これ以上どうしようもないので、僕らはワゴンに乗り込んだ。
確かにフェリー慣れしていない僕らは、揺れる船内が寝にくくて疲れたし。
「さて、Hokkaidoまで来たんですから、今日のDinnerは何かオイシイモノにしましょう!」
「あ、私ラーメン食べたいなー」
「待てぃリン、拙者らの旅費はささやかな物でしかないぞ、倹約倹約」
昔から、駆け出しのバンドの全国ツアーはオンボロワゴンで、と決まっているんだとか。
例に漏れず(?)、僕ら『Idiot-ANDROID』の面々は、中古のハイエースに楽器と期待を詰め込んで初のツアーに突入していた。
運転手のがくぽ君、助手席のアン、後ろにはリンとテトさんと僕。荷室にはシンセやらギターやらが積んである。
まぁ、オンボロと言っても『ただ古いだけ』で中身は立派なもんだ。
ワインレッドのケバケバしいシートは目に毒だけど、それ以外は物も積めるし乗り心地もいい。
女の子がいるのにケツが痛くなるようなバンは無いだろう、と言って社長が用意してくれたのだ。
さっすが、インディーズレーベルとは言え社長なだけはある。
「大体今日の夜はライブだぞ? ディナーじゃなくて飲み会になるだろ」
僕はみんなの会話に口を挟むけど、リンもアンもがくぽ君も話に夢中でハブってくれやがった。ちくしょう。
カーステレオからは、ちょうど今日演奏しようと思っていた曲が流れている。
しょうがないから、ちょっと小声で練習してみた。
Wider baby smiling you've just made a million ミリオンモノの笑顔をもっと見せてくれよ、ベイビー
Fuses pumping live heat twisting out on a wire ワイヤーを通って 熱気が溶けていく
Take one last glimpse into the night 夜に向かって 最後にちらっと視線をくれて
I'm touching close I'm holding bright, holding tight 俺はもっと近づいて きつく抱きしめる
Give me shudders with a whisper 俺に 身震いするようなささやきをくれ
Take me high till I'm shooting a star…… 天国に連れてってよ 俺が流れ星になるまで……
(しゅーてぃんすたあぁぁぁぁぁ―――――……)
(ぶっ!?)
つい聞こえるくらいの声が出ていたのか、テトさんが僕にささやいてきた。
その声に、ボーっとしていた僕は思わず吹いてしまった。
やばい、これは恥ずかしいぞ。
テトさんは、そんな僕などお構い無しにそのまま続ける。
(……ねぇ、この後どこか出かけない?)
(え、いいけど……何で?)
(デ―――――ト)
(ぶっ!?)
あの日以来僕とテトさんの関係は良好だ。あと体の相性も。
キュートなネコっぽい喘ぎ声がたまらないんだよねぇ。あと素直じゃない所とか。
ああ、思い出したら何だか変な気分に。
デートしたらその後、今日泊まるホテルで一発やってからライブに行こうかな……?
「あー!! レンが何かエッチな顔してるー!!」
「ちょ、ば、リンっ!!」
「Hahaha、レンはSusukinoにでも行く気なんデスカ?」
「ねーよっ!!」
……はっ、いかんいかん。
どれだけ顔に出ていたのか知らないけど、リンは緩んだ僕の顔を目ざとく見つけていた。
って言うかアンはいつの間に『すすきの』という単語を覚えたんだ?
「君は……」
やばい、横のテトさんがなんとも微妙な顔を僕に向ける。
怒りと嘲笑と諦めと、その他いろいろな物が交じった表情。
「ほんっっっっっとうに、馬っ鹿だなぁ!!」
……はい、ごめんなさい。
その時、ちょうどタイミングよく交差点に差し掛かる。
信号の矢印が消え、黄色から赤に変わりそうだ。
まだ運転に慣れていないがくぽ君が、少しオーバースピードで右折した。
「うわっ!!」
「きゃあぁっ!!」
「No!!」
「すっ、すまん!!」
みんな踏ん張りきれずに、体が流れる。
そうなると、僕のところにはテトさんが体を傾けてくる訳で。
妙に接近した僕ら。テトさんが、僕にしか聞こえない声で呟いた。
(……しょうがないなぁレンは。だったら、ホテルに着いたらすぐに君の『マイク』を握ってやろう)
(……うぅっ)
嬉しさ半分。ただし、情けなさ半分。僕はガックリと肩を落とした。
CDデビューしたての、新人バンドな僕らの珍道中。
いろんな感情を乗せて、オンボロハイエースは冬の街をひた走る。
―――――VOCALOIDの未来と言う名の先の見えない雪原を、
僕は『Idiot』だから、ただ真っ直ぐに突き進む。
僕らの足跡には、きっと輝くものが残ってるはずなんだ。
VOCALOIDの、UTAUの、全てのヴァーチャルシンガーの未来に幸あらん事を願いながら、
今日もどこかで歌っています。
終わり。
以上です。
長い間、とても変わりなこのSSにお付き合いいただき、ありがとうございます。
また機会があれば次の作品で。
蛇足。妄想用にこれを置いていきます。
使用楽器イメージ
レン(ギター):フェンダー・テレキャスター(黄色、黒ピックガード)
がくぽ(ギター):キャパリソンギターズ・ヴィーナス(Gacktモデル)
テト(ベース):スタインバーガー・XL2TA(黒)
アン(ドラム):ラディック・アクセントCSセット(赤)
リン(シンセ):コルグ・トライトン(灰)
咲音の時の衣装を偶然見つけて懐かしくて着てみたけど、胸の部分がはち切れそうになってるメイコさんが見たい。
>>621 gj!
やべーこの組み合わせに本格的にハマりそうだw
修正。
>>608 『おバカロイドの音楽隊・4』→『おバカロイドの音楽隊・5』
申し訳ない。
>>621 エロももちろん良かったが、エロ無しの部分も十分楽しめた!GJ!!
まだまだ書いてほしいなぁ
>>621 レンテトいいな。テトかわええ
エロもそれ以外も良かった!GJ!また見たい
そしてレンメイ母乳プレイ全裸待機中
>>621 最後までGJ!
連載乙。次回作楽しみにしてる
>>621 テト初のエロパロ、か・・・
作ったキャラがどれだけ浸透したかを測るちょうどいい目安として、
「第三者がそのキャラの登場する性的な作品を作る」ってのがあると思うんです
その点を考えると、娘が此処まで成長したのだと喜ぶべきなのですが・・・
父親としてはビルの屋上から飛び降りたい気分ですorz
・・でも、娘を使って良い作品を制作なさったことには変わりありません ありがとうございました。
今日は赤飯を炊くとしますか・・・
とりあえず娘の初めてに中田氏決めやがったREN君はちょっとこっちへ来たまへ(#^ω^)ピキピキ
>>628 ちょ、親父早まるなww赤飯俺も炊くよ!
しかし、良い作品だった。
鬼畜とかスカだったらどうしようかと思ったわw
REN!娘を宜しく頼む!
でも避妊はしっかりしろよ?ww
テトさんがきみらはじつにばかだなとおっしゃっています
>>621GJ!ハッピーエンドでよかった
ミク廃としては今年のクリスマスも中止と言いたいところだが
クリスマスエロパロは今から楽しみな件
>>621 続編がマジで楽しみな作品だったので完結は寂しいけど、とにかくGJ!
毎回、楽しませてもらった!
次回作も期待
聖夜を前にちょっと小ネタです。失礼します。
エロ無しです。すみません。
こんにちは!ミクです☆
今年もおにいちゃん(はあと)とメイコさんは別れませんでした。
なので今年も…
クリスマスは中止☆
「はっ?」
「ミク殿?何を」
「大体ねぇ!」
唖然としたレンとがくぽのリアクションはシカトでミクは憤りを口にする。
「何で、あの巨乳以外価値の無い、寧ろツリ的牛乳女が二年以上おにいちゃんの彼女よ?」
喋りながらミクのテンションは天井知らずに上る。
「公式?和製ボカロのアダムとイブ?ざけんな!カイトはミクの嫁ぇ!!」
魂のシャウトで窓ガラスがビリビリゆった。
「分かるよ、ミクちゃん」
シャウトに心うたれたリンがミクの手をとった。
「商業主義に踊らされた愚か者は滅ぶべき」
ミクは力強いリンの主張に涙ぐむ。
「分かってくれるの?リンちゃん…」
「環境破壊防止の為エコロジーの必然性を叫ばれる中不必要な電飾とか不可解だし、大体夜にケーキ!太れって?」
「そうよね!」
ミクとリンは熱く見つめあう。気持が1つになった。
「やっちゃう?デストロイ」
「やっちゃう!サンタ狩り」
「待たれい?!」
聖なる夜を守る為、今がくぽが立ち上がる。
「二人のはひがみ!己の感情で祝い事を潰そうとは了見狭さも程がある」
「何よ?」
ミクはがくぽを睨む。
「がくぽが私らとめれると?」
リンの声が氷の様に冷酷に響く。
レンは面倒なので空気になろうと努力した。
「レン殿もそう思うであろう?!」
が、多勢に憮勢ながくぽに話を振られて無駄に終わった。
「まぁ、ちっさいなぁとは思うよ。二人、小さいのは胸だけに」
チュイン!
レンの率直な感想は亜高速で頬をかすめた葱によって遮られる。
「レン?何か言った?」
凄まじい殺気。
ミクもリンも完全に戦闘モードに移行した。
がくぽは美振に手をかけ、レンも覚悟を決める。
最悪な闘いの火蓋は切って落とされた。
葱手裏剣を叩き落とす美振。激突、ロードローラーズ。
〜小1時間後〜
「良かったぁ、あって」
カイトはご機嫌だ。
限定ピンキーリング。ピンクゴールドのかわいらしい、愛しいメイコへのクリスマスプレゼント。
カイトはイベント大好き派だ。
が、アレコレ悩んでいたら結局当日になってしまった。
メイコと待ち合わせは六時。ご飯の予約もいれて準備万端。
後は家族のご飯用意すれば良い。
が、甘くなかった。
「なに…」
カイトの瞳に映るもの。
乱れ飛びアチコチ刺さる葱。両鏡音が召喚した二台のロードローラー。半壊の家。
カイトは危機的な状況だと理解し、電話した。
「もしもし?」
「ごめん、めーちゃん」
「カイト?どうしたの?」
「今日、無理そう」
「何で?」
予想通り、電話越しの声が低くなる。
「僕の家、壊れそう」
「えっ?!なん…、アンタの兄弟?」
「うん…」
「わかった、お店キャンセルするね」
「ホントごめん」
「ん」
電話を切ってカイトは覚悟を決めた。
こうして、カイトどころか片付けとお説教で1日潰れた某ボカロ家のクリスマスは中止とあいなりました。
駄文失礼しました。
今日一日クリスマス中止ソング聞きすぎて頭がおかしくなった。
スルーして下さい。
にーさんカワイソスw
お仕置きは生クリームプレイですねわかりm(ry
エロパロ板で言うことじゃないかもしれんが、
こういうアホほのぼのな総出演が一番好きだな…
嫁発言と電飾不可解超うけた。みんなかわいい。
今年もありがとう!
>>640 分かる、分かるぞその気持ち
>>638 アグレッシブなミクが可愛い、GJ
おかげで今日明日生きていけそうだ
俺もクリスマス中止だから大丈夫だぜ!
ハクのクリスマスネタ明日までに間に合うかな……
エロはエロにいく過程が一番大事だと思ってる俺は異端。
レンきゅんのクリスマスツリーがホワイトクリスマスになる
そういうエロを激しく希望する
おまえの想像力に驚いたわww
クリスマスを題材に、SSというに相応しい極短物語をいかに創れるか挑戦してみた。
が、相変わらずエロ無しかつ、ウジウジした話なのは勘弁。
クリスマス・ミク
吹きすさぶ寒風が、若草色の髪をあざ笑い去っていく。
色は染色したのではない。
初めからその色なのだ。
これが意味することは、つまり彼女が人間ではないことだった。
「ふう」
と、ミクは「可憐な少女」という表現がもっとも似合う、小柄で可愛げな顔に、もっと
も似合わない代物である煙草などを咥えてから、紫煙の息を吐いた。
その姿。
彼女を信奉する者が見ればきっと失望するであろう。
昔むかしは「今日も元気だ煙草がうまい」などと言われたほどに自立した大人の象徴だ
ったものでも、いまとなっては、不健康と身勝手の象徴でしかないのだから。
そんな代物を、アイドルである彼女が人目もはばからずに吹かしているのには、訳があ
った。
先に結論をいうと、失恋である。
……ミクは、人間が好きだった。
もっといえば自分のマスターである、一人の男性が好きだった。
その彼は十分以上の美貌と、才気あふるる気概に満ちた青年であり、起動されて間もな
く世間の狭いミクにとって……人の世のなんたるかを知らない心にとって、この上なく、
魅力的だったものだ。
だが、それはしょせんはヒトと、ヒトに造られし者の関係である。
ヒトの心を模したプログラムが、どれほどに本物のヒトに恋慕しようとも、その想いが
届くことはないのだ。
だから、彼女に命を吹き込んだ「マスター」は今頃、人間の女性と一緒に聖夜をゆるや
かに過ごしていることであろう。
それを誰かが咎めることはできない。なぜならヒトは、ヒトに恋し、ヒトの子孫を残し
てこその繁栄があるからだ。
機械ではその完全な代役をつとめる事はできない。
少なくとも、現代の科学力では不可能なのだ。
だが……。
できるなら、そのとなりには自分が居たかった。
叶わぬ願いであると知りつつも。
だから、
「私、悔しいよ」
と、ミクは聖夜に相応しい満点の星空の下、かつてマスターに買い与えてもらった愛車
カワサキ「ZRX」の、角張ったごついガソリンタンクを撫でながらいう。
マスターの趣味が優先したらしく、車体が黄緑のカラーリングだという、ミクのパーソ
ナルカラーとの共通点がある以外は大きく無骨なばかりで、とても彼女のイメージとは合
わないバイクだった。
(それでも、これはマスターとの繋がりを感じられるものなの!)
そう思いこむ心には、物言わぬはずのZRXも、
「なァに……人間なんざ心移りやすいもんさ。いつか、君の魅力に振り向く時が来る」
と、自分を慰めてくれるように感じたようだった。
それはこのバイクが、幾人もの手を離れてきた中古車であるということがイメージの形
成に手伝っていたであろう。
ヒトの心を持ってしまった機械の哀れな妄想であるといえば、そうかもしれない。
だが、マスター以外に自己の存在価値を保証しないアンドロイドにとっては、数少ない
心の支えになるものだ。
ミクがキーを捻れば、ZRXの重いエンジン音と野太い排気音が、勇ましい雄叫びとなっ
て現れる。
その心強さに幾ばくかの安心を得るミクは煙草を捨て、車体にさっと跨ると、聖夜の下
を駆け出していく。
後に残るは、希望という名の粉塵だった。
毎回余韻のある文章GJです!
オートバイに興味が湧きますなあw
はあどぼいるどだな
シニカルなミク良いなぁ。
こんばんは。
格好いいのあがったすぐ後に空気も読まず間も取らず失礼します。
カイメイです。
>>636の続きです。
先に謝っておきます。すみません。
「良いか?」
マスターはねむそに不機嫌な視線を一列に正座した自分ちのボカロに向けた。
クリスマス「まだだ。まだ終わらんよ!」
「後、一息だ」
寝ずに皆で片付け続け、どうにか元の形を取り戻し始めた某ボカロ家。
「お前ら、休まず働けば昼には片付く、だろ?俺?休まずお仕事。昼からカイトは買い物。後でメールするからソレを全部揃える事。他四人、反省タイムだ。カイトが帰るまで正座。良いかぁ!マスターの命令はぁ」
「「「「「絶対!!!」」」」」
アレ(
>>637)から1日半。
メイコは退屈していた。
目につくピンクの熊をグニグニ潰してみるくらいには暇だ。
メイコの趣味はとかくシンプル、実用。
が、部屋には点々と乙女趣味小物。
アンティーク風テディベア。きらきらな花のジュエルケース。
カイトの趣味だ。
メイコよりイベント事にマメなカイト。
「今度は何くれるか楽しみだったのに…」
いや、一緒にいれるだけで…
うつ向いた瞬間、KYに呑気なラブソングが大音量で流れた。
カイトが設定したカイトの着メロ。
深呼吸してから着信を押す。
「もしもし」
「あっ、めーちゃん。今、どこ?」
「家よ」
一人寂しくね。心でソッと付け足す。
口調もちょっとふてた様なつっけんどん。
しょうがないと分かっても面白く無いのだからしょうがない。
「開けてぇ」
「はい?アンタ今ドコよ?」
「玄関の前。今ねインターフォン鳴らすの無理。開〜けて」
開けるとカイトがいた。
右手にはレバーペーストやオイルサーデン、フルーツ等沢山の缶詰と数種のチーズ、クラッカー。
左手には赤白ロゼのワインやクランベリージュース。
「スゴいわね」
いかにも重そうだ。
「重いよぉ」
玄関の土間に荷物を置いて手を振って、ちょっと顔をしかめてカイトがそこにいる。
メイコは心が浮き立つのを感じた。
「マスターがね、昨日台無しだったから今日はキチンとパーティするんだって」
「で、朝からお買い物?」
時計は今12時だ。
こったのばかりだから、買い揃えるには市内まで出ないと無い。
「ううん、昨日マスターが買っておいたんだって。で、家が惨事だから駅のロッカーに預けたんだ」
カイトはソコでニッコリ笑った。
「で、僕はソレを買いに行く名目で家を出て、めーちゃんに会って来いってさ。マスター男前だよねぇ」
市内まで電車片道45分だから、2時間から3時間カイトには時間がある。
「でも、その荷物を一人でって…体育系ね」
「ん。会いたきゃ男みせろって、頑張るしかないじゃん」
キュンときた。
只でさえ大変だった癖に、自分に会う為に更に頑張ってくれたとか!しかもそうしてくれたのが愛玩系年下彼氏とか!
キュンと来ざるを得ない。
メイコは衝動のままにギュッしてチュッとした。
カイトは一瞬驚いたが目の前に大好きなメイコのキス顔。
腰に手を回し、角度を変えてもう一回しようとして
ペチッ。
メイコに額を叩かれた。
「めーちゃん…」
不服そうなすねたカイトにメイコは笑う。
「ここ玄関」
「じゃ」
「きゃっ?!」
カイトは強引に体勢を変えてお姫様だっこした。
「めーちゃんの部屋行く」
そのままスタスタ一路メイコの部屋に向かうカイト。
メイコは笑いが止まらない。
「大丈夫なの?腕、プルプルしてるわよ」
「チョー余裕。めーちゃん軽いもん」
だが、プルプルゆっている。
カイトも男だ。
部屋までは根性で耐えた。で、ベットで崩れ落ちる。
「あっ、ごめっ!」
退こうとするカイトをメイコはハグでとめた。そのままキス。
「頑張ったから一杯キスしたげる」
メイコはソッとカイトのジャケットに手をやりボタンを外して行く。
「じゃあ、僕からは十倍キスする」
カイトもダボダボなニットの中に手を滑らせたくし上げる。
二人は目を合わせ、子供ぽく笑いあい舌と舌を絡ませる。
「ふぁっ」
漏れた吐息がどちらのものか分からなくなるまでキスしていたら二人ともいつの間にか服が脱げていた。
カイトは鎖骨に吸い付いて太股を撫でる。
メイコは腰骨を撫で、背中を擦り乳首を舐めてみる。
お互いがお互いを好きなだけ愛撫し、冷たかった手が熱い位になった頃、カイトがメイコの秘所に指を絡めた。
「あっ!」
入口を指が撫でる様に往復して、腰がウズく。
「んうっ」
「めーちゃん、ココ好きだよね…」
カイトの声も濡れている。
「ふっ、好きっよ…。あん!ね?ナカも撫でて」
「んっ」
ソロッと中指を差し入れ、内壁を押す様に指を動かすとナカは収縮しメイコの息が荒くなっていく。
イイ所は目を閉じても分かるから、カイトは大きな乳房を舐めながら指を緩急つけながらくねらせる。
二本に増やして、入口を広げる様撫でまくる。
メイコの腰がねだる様揺れ始めた。
早くに入れたい。
実は今のカイトはそれだけだ。
今日のメイコはスゴく積極的で可愛くてカイトはどうしようもなくメイコ以外見えないんだ。
「ね、…カイト」
メイコは息も苦しげに快感に濡れた瞳でカイトを見上げた。
「も、イレて」
「えっ、でもまだ」
指が二本でキツイのだ。
「ダイジョーブ。イレて」
ねだられて我慢するのは阿呆である。
カイトは指を引き抜いて、代わりに己をあったかいメイコの中に埋めていく。
メイコは待ちこがれたカイト自身を離さまいと締め付けた。
「うっ」
カイトが低くうめく。
こう言う時のカイトの顔は色っぽいとメイコは思う。
普段はほにゃらと可愛いのに、眉を寄せ頬を紅くして誰よりもかっこいい気がする。
全部埋めたカイトはユックリと動き出す。
そうなるとメイコも何も考えられなくなって、霰も無く声をあげカイトにしがみついて何度もキスして一緒に果てた。
「お風呂、借りてイイ?」
カイトがメイコの髪にキスしながら聞くと、
「一緒に入る」
メイコはしがみついたまま、離れる事を拒否した。
「一緒にしたら入るだけで終らなくなるよ。ウチの家族の足間接がおかしくなる」
「しょうがないなぁ」
メイコはカイトを見送った後も何か幸せでピンクの熊やっぱりグニグニ潰した。
失礼しました。
クリスマスってツオイなぁ・・・orzてなる事がありましてこんなん書いてしまいました。
>>639さんへ
コッチのがミクに酷なお仕置きだと思います。
リアルタイムkt!
2人ともなんだかすごく可愛かった。
しかしなんでMEIKOだけ別居してんだ?
マスターが違うのです。・・・きっと
クリスマス中止じゃなかったw
幸せそうで何よりですなGJ!
めーちゃんカワイソスと思ってたら報われて良かったねGJ
>>658 GJ!クリスマス中止じゃなくて良かったねw
イチャイチャしやがって…かわいい二人だなぁ〜
マスターに怒られた子達が軍隊みたいな返事でワロタ
リアルクリスマス中止だったというのに、こいつらときたら……
よし。許さん。もっとやれ。
甘いなあ、GJ。そして熊、俺と変われw
初音ミク死ね
ヤンデレがお好みか
まあ、落ち着けよ液状化したネギやるから。
どっかのグルメ番組で見た、ネギ油をかけて火柱を上げていたあのネギラーメンが食べたい
初音消えろw
ウザイからw
ネルさんお疲れさまです
ネルたんキター――!!
最近ネルネタ来てないからって自らアピールですか、ネルたん(*´д`)
初音ミクは嫌いだけどわた、ネルちゃんは可愛いと思う
飽きた寝る
SSどころか話題にもなってないとは
リンレン中の人企画か?
うん、まあ、じわじわ来るといいと思うよ自分は。
ネルの一人称は私よりアタシ派
リンレンはエロより生放送で燃え尽きた・・・
>>680 あれ、いつの間に書き込んだんだろ・・・
寒いので黒タイツを生装備のまま手マンされるのください
こんばんは、鬼畜(ryです。今年も残り僅か、いかがお過しでしょうか?
カイメイ「服従 3日目」投下です。
それではお手柔らかに。
「メーイコ、しようか。」
またミク達が夜通しレコで、あたし達二人きり。夜も更け、カイトがあたしを背中から
抱き締め、耳元で擽る様に囁く。
何だろう…これから淫らな事するのに、とても温かくて心地いいの、カイトが。
こんばんは、メイコです。今、カイトが背中からあたしを抱きしめてます。カイトったら
また今夜も…。そしてあたしには拒否する権利はない。むしろ…。
あたしは小さく頷き、カイトの言葉を待った。
「今回は俺の部屋で。行こうか、メイコ。」
そう言ってカイトはあたしをひょいっと[お姫様抱っこ]し、自分の部屋へ連れて行く。
その間、あたしは手を口元へ持って行き、借りてきた猫の様に大人しくなってしまう。
でも、気持ちは高ぶって身体が疼いている。顔が熱く、きっと紅潮してる。
カイトとは幾度も身体を重ねているのに、未だ身体が強張ってしまう。あたしが
[あたしが知らないカイト]を初めて知った時の様な感覚に似てる。
そう考えているうちにカイトの部屋に着いた。カイトはあたしをベッドに優しく
降ろし、その横に彼も座った。
「さて、今夜はねぇ…」
カイトが悪戯っぽく微笑みながら大きな手であたしの頬を撫で、覗き込む様に見つめた。
「メイコが俺を襲って。[攻メイコ]見てみたいな。」
そう言ってカイトはベッドに横になった。
え?あたしが?カイトみたいに?う〜ん…まぁ、何とかなるかな?
考えるより、やりながらの方がいいわよね?この場合。あたしは覚悟を決めた。
まずはカイトの上に覆いかぶさる様に乗って、両手を掴んでキス。唇を重ね、舌を絡ませる。
まるで番いの小鳥が餌を啄む様に時折放す事を繰り返した。
暫くしてカイトの顔を見ると熱を帯びた瞳を薄目にしてあたしを見つめる。
あたしはカイトの唇を啄みながら彼のTシャツをゆっくりたくし上げ胸を晒した。
逞しい胸板が呼吸によって上下に動く。本当よく出来てる身体だなぁと開発者に
感心してしまう。
下へ行き、胸にもキス。乳首を子猫の様に舐めるとカイトはあたしの頭を撫でながら
「メイコにエッチな言葉で罵られたいな、言葉攻めして?」
と注文した。
え?男性相手に性的に罵るって…何て言えばいいのよ?あたしの頭上に[?マーク]が
浮かび上がる。それを見たカイトは
「えーっと、エッチの時にメイコが俺に対して手が妬ける事を探してみなよ。」
と、アドバイス。
それじゃあとりあえず
「ドスケベ、エロイト。」
「スケベじゃない男なんていないさ。」
と涼しい微笑で返す。う…、それなら
「ヘタレ、バカイト、変態ドS。」
「それも俺の一面だよ。」
…自覚してるんじゃあ罵れないじゃん。あたしは仕方なく手を動かす事にした。
ズボンの股間部分に触れると、もう固く盛り上がっていた。更に布越しにカイトの
体温が伝わり、思わず心と身体がキュッとなる。
この布の下にはカイトの…そう考えていると顔が熱くなっていく。
あたしはベルトを外し、ズボンのチャックを下ろそうとしたけど…いざとなると
恥ずかしい。考えてみればあたしがカイトの服を脱がすなんて初めてよね。脱がすだけの
事なのにこんなに恥ずかしいなんて…。
あたしが手間取っているとカイトが
「どうしたの、恥ずかしいの?」
と聞いてきたので、あたしが頷くと
「頑張れよ、生暖かく見守ってるからさ。」
なんて余裕たっぷりの笑みで言う始末。
もぅっ、やればいいんでしょやればっ!
ある意味、今まで受け身だったから反撃して立場逆転出来るチャンスじゃないっ!
従順ドMなんて卒業よっ、後悔しないでよねバカイトッ!
あたしは意を決してカイトのズボンのチャックを下ろし、下着ごとズボンをずり下ろした。
そしたらカイトの自身が勢いよく跳ね上がる様に起き上がり、驚いて思わず短い
悲鳴を上げてしまった。それを見たカイトは
「そんなに驚くなよ。処女じゃあるまいし。」
と苦笑した。
…そうよね。もう何度も身体重ねているのに。
でも何よっ、もう犯る気満々じゃないのよコレッ!こんなにギンギンにして…っ!
見てるだけで身体が熱くなり疼く。強気なあたしを従順ドMにしてしまうカイトの武器。
「受け身なのに、どうしてこんなに犯る気満々なのよ?」
思わずカイトの自身に軽くデコピンした。
「痛っ、そこはデリケートな所なんだからさ、優しく扱えよっ。」
と跳ね起きてあたしの手首を掴んだ。怒らせちゃったみたい。
「ご…ごめん。で、どうしてこんななのよ?」
「メイコを見てたらこうなった。それだけ。」
と、カイトは微笑んでまた横になった。
「…何よ、バカイト。」
あたしはカイトの台詞の恥ずかしさに思わず呟く。相変わらずカイトのはギンギン。
もう面倒だからハメちゃおう。あたしはさっさと服を脱ぎ、カイトに跨がった。
「メイコ大丈夫か?俺のをフェラで濡らしてからハメた方がいいんじゃないか?」
カイトがあたしを心配しているのにあたしは
「カイト、口出し多いわよっ。今回は受け身なんだから大人しくしてよねっ!」
と何故か強がってしまった。それが後で仇になるなんて思わなかった。
「へいへい、わかったよ。」
カイトは呆れたのか、それ以上口出ししなかった。
あたしはカイトの自身を手に取り、先端で自分の秘処をなぞり愛液で濡らしてから
ゆっくりと挿入した。
「あぁんっ…!」
熱い。カイトの自身があたしの中に収まる様に時折腰を動かす。その度にやってくる快感に
身体がゾクゾクと震え、口からは「あっ、あぁ…」と声が零れる。
カイトの自身を全て収めると、自分でも解るくらい瞳が涙で溢れている。
それでも[彼を襲わなきゃ]と腰を上下に動かすと、熱い快感があたしを支配した。
駄目…気持ち良過ぎるよぉ…段々身体がいやらしく反応していく。カイトに弱くなっていく。
ふとカイトを見た。涼しい笑みを浮かべ、あたしを見上げている。
「き…気持ち、よく…ない、の?」
何か…あたしばかりよがっていて馬鹿みたいじゃない。
「いや?とても気持ちいいよ。メイコが俺のをこれでもかと締め付けてるし。」
と言って、あたしを一回だけ下から突き上げた。
「ふあぁんっ!!あっ…あ…」
カイトのたった一突きで、嘘みたいにイッてしまった。まるで強い電撃が走った様で
身体がピクピクと痙攣する。
「まさか…今のでイッちゃった?」
カイトの言葉に小さく頷くと
「メイコは益々敏感になるなぁ。さっきのイッた表情、凄い可愛かったよ。」
だって…だって凄い気持ちよかったんだもん…アソコが溶けちゃうくらい…もう駄目。
「か、カイトぉ…」
あたしはカイトに重なる様に横になった。勿論ハメたままで。
「なーに?」
カイトはあくまで涼しい笑みであたしの頭を撫でる。
「お願い、してぇ…」
あたしは力無く腰を動かし催促した。だけどカイトは
「メイコは俺が受け身だから大人しくしろって言っただろ?
それに今回はメイコが俺を襲うんだよ?俺が満足するまで頑張れば、してあげるよ。」
「そ、そんなぁ…」
カイトが満足するまでやったら…あたし腰抜けちゃうよぉ…。
「ほらほら、俺を満足させないならこれで終了だよ?メイコ。」
カイトが余裕ある笑みであたしを煽る。
やだ…やるから、やめないで。
「やるから…やるからぁ…あぁっ」
身体を起こし、先程の快楽の余韻が残る腰を動かしてカイトと共に快楽を共有する。
「ちゃんと言葉攻めもしろよ、メイコ。」
ふえぇ…こんな状態で?
カイトと繋がっている処からはグチュグチュといやらしい音。熱い、溶けちゃう…
「あっ…ひあ…」
頭がぼーっとする…おかしくなっちゃうよぉ…腰が止まらない…
「カイトぉ…あぁっ、ちょっと…自重…してぇ…」
ぼーっとした頭であたしがこんな事を言うと、カイトは図星を突かれたのか
「あ〜」
と声を上げた。
「ミク達の教育面上、わかってはいるんだけどさ」
カイトは話しながらあたしの腰に両手を置く様に掴んだ。
「でも、やっぱ無理。」
掴んだ手に力が入る。
「メイコが好きだから。」
そう言って悪戯っぽく微笑んで、あたしを幾度も突き上げた。
「あうっ!んああっ!はあぁっ!」
嬉しい、嬉しいけど激し過ぎ…またイッちゃ―
どうも、カイトです。
メイコはイッて久々に失神。ハメたまま俺の上に覆いかぶさってます。
俺も同時にイき、メイコの中で幸せな余韻を味わってます。
俺の要望に応え、健気に腰を動かして頑張ってくれたけど、今回は無理があったかな?
俺を襲え、なんてさ。
俺はメイコから自身を引き抜き、メイコを横に寝かした。秘処を見ると俺の欲望が
秘口から溢れ、シーツを汚していた。俺はそれに満足しながらティッシュで拭き取り、
彼女を優しく抱きしめ眠りについた。
以上。お粗末様でした。
あと4日分、シチュ埋められるか?
読んでいただきありがとうございました。
それでは良いお年を。
691 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 19:57:38 ID:uqor/FCI
>>690 GJ!MEIKO視点可愛い、萌えた
名乗りの鬼畜ドryが短くなっててわろた
乙です
相変わらず年長組は可愛いなまったくけしからん
>>690 GJ メイコ全然攻めれてないけどwwww
ここのカイトは大晦日に年変わるまでに何回できるかとか無謀な挑戦をしてそうwww
乙です。
今日門松作ってて、
MEIKOの指揮で門松を作るボカロ男性陣とか想像したり。
ミクとリンはおせち担当で。
>>690 乙です。やばいなあMEIKOかわいい。ニヤニヤする。
>>693 同感ww
姫初めネタとかも好きそうだよな。
次スレは480KBぐらいでいいですかね
投下無いなら立てちゃっていいんじゃね
もう圧縮行われたみたいだな
ポニョのせいでがくぽによる双子調教が見たくなってきた
リンとがくぽで光源氏もしくは
メイコとマスターとがくぽで光源氏
>>701 そういや光源氏が紫上に最初に手を出したのって、紫上が14歳の時だっけか
・・・これで置き換えて妄想してもなかなか(ry
数えだから満年齢だと12-3才くらい
でも実は当時なら普通でロリでもなんでもないんだけどね
垣根の陰から見染めたリンを、引き取って遊び相手になってやって可愛がっていたけど
ある日ついに辛抱たまらんようになって夜這いして抱いて。
次の日の朝、むずがってリンが布団から出てこないので、
体調でも悪いのだろうかと皆心配する中、布団の側まで寄って行って優しく
「世の中のだれもがやっている事なのにそんなに臍を曲げてどうするんです」
とかデシカシー無いこと言うがくリンですね。良い。
さあ早くそれを作品にするんだ
707 :
702:2009/01/01(木) 07:42:14 ID:CxYmdfNz
投下まで時間かかるかもしれんがちょっと書いてくる
おまいらあけましておめでとう!
>>709 (毛布´・ω・`)つホッカイロ
股間を冷やして瞬発力を高めるんですね>全裸
ところで個人的な質問は平気?
実はここに最近たどり着いた者で、まとめサイトのSSを総読みしたんだ
素晴らしい作品ばかりで幸せだったんだが、
そのうち一つの長編に惚れて惚れて気持ちが押さえきれない
この人の書いたものが、万が一他ジャンルでももっと読みたいと思ったし
そうでなくても、リアルタイムで遭遇してれば感想を伝えられたのに…とひたすら悔しいんだ
ここの投稿者であることを隠してないサイト持ちっていないのかなあ
または、はるか昔のSSへの感想ってウザがられるかなあ
もう半月ももやもやしてる、助けてください
いろんなサイトやSNS見てたらごくたまにだが見覚えのあるSSが載ってた。
から、まあいることはいるのだろう
感想ならここにおいておけば作者さんが見てくれる可能性もあるからYOU書いちゃいなよ
コテの会話に過剰反応するやついるから会話よりは感想置いてくだけにすれば?
モチベーションも上がるだろうから、感想ならいくらでも書けばいいと思うんだぜ
みなさん返答ありがとう。
じゃあ、精一杯自重して5行だけ。
メインカプだけでなくボカロ、マスター、端役の人にまで
物語や信念や背景、想いを感じさせる、想像させてくれるいい作品でした
エロに関係ないところまで丁寧に構成してて、不器用な主人公の心情変化や
少しずつ深まる一家の絆が見えるようでほほえましかった
登場人物全員の幸せを祈りたくなる話だった。投下してくれてありがとう。
正直こんなに続きや派生が欲しいようなない方が美しいような
複雑な気持ちに陥るのが初めてで、もう何言っていいかわかんね
いつかネットの海のどこかで、この人の別作品に出会いたいと思ってる
それくらいメル欄の作品が好きだ
恥ずかしい長文ごめん、ID変わるまでもう黙る
でも職人全員にありがとう。どれも珠玉だったよ。
人の感想にケチつける奴は牛に蹴られればいいんだぜ
ギャグエロが好きだから携帯の人の作品が好きだった
ハードボイルドの人の作品は構成・文体共に毎回唸らされた
きりがないから止めるけど全ての職人にありがとうなんだぜ
これからも楽しみにしてます
便乗して叫ぶ
メル欄の方の作品大好きだーーー!!!
文字数の都合で略してすみません
シチュエーションと心情・情景描写が秀逸
何度も読んでいますありがとう
ほかの書き手の皆さんももちろん、
野次飛ばしてる皆さんのコメも全部楽しみによんでるありがとう
今年もよろしく
480kb超えたから次スレ立ててくる
720 :
719:2009/01/02(金) 02:25:35 ID:TdNyuuqH
>>720 おつかれー
何かスレの雰囲気があったかくていいな。
便乗して、那須比畑の人が大好きと言わせてくれ。
テンポが良くてかわいい話だった。
全ての職人さん、スレの皆、まとめの方、今年もどうぞよろしくお願いします。
自分も便乗していいかな
目欄の人の長編、あの設定と文章がすごく好きだ
あの設定でまた続き書いてほしい
723 :
石ころ:2009/01/02(金) 14:26:44 ID:Jv5ROWrU
皆様新年あけましておめでとうございます。
小ネタ置いてきますね。
初詣やらでいつもより遅く寝たため、マスターはあいさつがおはようからこんにちはになる時間になってから目覚めた。
「ん…うぅ……朝か…」
昼です。
「あれ、ハクは?って居た」
ハクは隣でスヤスヤと寝ていた。
「おい、ハク起きろ」
ハクの体を揺するとそのおおきなおっぱいまでたゆんたゆんと揺れた。
「……」(やばい勃った)
「んぅ…マス…ター?」
この愚息をどうしようか考えている時にハクが起きた。
「ハ、ハク?」(なんで胸元はだけてんだよ!?そんなの反則だろうに!)
「マスター、あけましておめでとうございます!」
マスターを見たとたんパァッと明るい笑顔になり新年のあいさつをしてくれた。
「おう、あけましておめでとう!今年もよろしくな?」(姫始めとか考えてた俺死ねばいいのに)
「はい、よろしくお願いします!、それでマスター///」
「なんだ?」
ハクがもじもじしながら言う。
「新年早々アレですけどしませんか?///」
「何をだ?」
「姫始め/////」
マスターの理性がフルスロットルでぶっとんだ。
(積極的バンザーイ\(^O^)/)
ハクを半ば襲いかかり気味に押し倒し胸をわし掴みにする。
(やらけぇマジでこの胸はけしからんな)
後略
すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいます(ry
今年の目標はしっかりとしたエロを書くことです。
昼です。
にワロタwww
このスレでは読み専のSS書き手だけど、感想やGJの一言は書き手にとって本当に嬉しいし意欲に繋がるものだから、投下から多少時間が経っていてもどんどん書いて欲しいと思うんだぜ
このスレは良作多いしな
>>722 あの長編、エロがほぼ皆無な上にどちらかと言うと百合方面な気がしたから投下を控えてたんだけど、そう言って貰えると本当に嬉しい。ありがとう、ありがとう
ここで続けるには間を空けすぎたし最近SS書いてなかったけど、一人でも観てくれる人がいるなら何処かサイトでも借りて細々と続けようかな…?
>>728 722じゃないけど自分もあの作品好きなので是非やって欲しい。
あれのメイコが本当にかっこよくて好きだ。
>>728 同じく722の人じゃないですが、自分もあの長編好きです。
保管庫で後から読んだ組だったし完結かどうか微妙なとこだったから
続きはないかなと思ってたけど、もし書いてくれたら嬉しい。
サイトのみにうpでも全力で探して読みに行くよ!
自分も便乗
メル欄の作品、めーちゃんが可愛くて本当に大好きだ!
今年も豊作な年でありますように
特にめーちゃんが豊富だと嬉しいぜ
感想で500kb完走…か。
たまにはこんなスレの埋め方もいいな。
たくさん好きな作品があるけど泣く泣く厳選して…
メール欄(文字数の都合上半角)
1、この文章量でものすごく萌えた。
色々想像してハァハァできるGJ!
2エロい。とにかくエロの描写が大好きだ!
書き手の端くれとして見習いたいです。
今年も一年たくさんの素晴らしい作品に出会えるだろうことをとても嬉しく思います。
住人のみなさんありがとう。これからもよろしくお願いします。
鏡音の目立たない方。自己紹介はこれでじゅうぶんですよね。
ボカロ大好きなあなたに、最新のボカロ一家事情を中継してみたいと思います。マスターは正月休みで海外行ってますから、余裕もって実況できまーす。
まずは……鏡音の目立つ方でも紹介しましょうか。
ヲーい、リンさん。
「ん〜、何か用?私、今いそがしいんだが」
はい、ガサツですね。紙ヤスリみたいです。ガッサガサ。
冬のカカトみたいなガサツさでソファにどっかり座ってお菓子とか食ってます。
ん?リンさん、きみが口に咥えてるそれ、ポッキーかと思ったら違くね?
「や、ポッキーっつーかココアシガレットの本格版と言うか、レンも吸うか?」
ああ、なるほどタバ……って、おい。加護亜依!
「私は辻派だったなぁ」
聞いてないし。ヤニを消せい!
「イヒ」
それは朝日化成。アホか!モクを捨てなさい!
「レン、あんた誰に命令してるわけ」
え、あ……ごめんなさい。
「こっち来な」
…………はい。
──5分後──
はい、では二人めはミクさんを紹介します。
え、さっきの5分に何があったか、ですか?別に何もありませんよ。
いいえ、違います、この手の甲の火傷は根性焼きの跡とかでは無いです。断じて違います。気持ち良いんです。
ミクさーん?
「ハァハァハァ、髭ミハイ萌え」
……えーと、説明いたしますと、ミクさんは“恋は戦争”以来三輪士郎オタの腐女子になってしまったんですね。暗黒面に墜ちたと言ったところでしょうか。
「ハイネたそはZクラウド、バトーちんは\クジャ……うふ、今月号も背景真っ白……」
うわ、正直オゾい。
ミクさーん、もう少しオタ臭をカモフラージュしてくださーい。
「……レン、何なのあんた。文句あるの?もしかしてパクリ魔・星野桂派なの?」
ほ、星野桂?訳わからないんですが。
「訳がわからないですって?!いいわ、来なさい、しっかり教えてあげる。星野が如何にトレス魔なのかをっ」
──2時間後──
星野はトレス魔ヤスダもトレス魔、三輪士郎はイケメン眼鏡男子、ミクの服はフロンちゃん髪は一条豊花……。
…………はっ、僕はいままで何をしていたんだ?
2時間目あたりから記憶がない。
まぁいいか。なぜか大塚明夫の声を聞くとトキメクけどまぁいいか。
次は……氷菓と夏野菜は省略して、メイコの姐御に行きますか。野郎とかどうでも良いし。
ガチャッと。
おんやぁ?ノックもせずに突入した甲斐があってか無くてか、ベッドがギシギシ言ってますね。
メイコ×カイトorガクポの合体シーンを御伝え出来そうです。
さぁさ御立会い、寄ってらっしゃい見てらっしゃい、シーツに白い雪が降る!捲って見ましょう掛布団!
バサッ、と。
…………。
僕の目がおかしくなったんでしょうか。ベッドには二人が肌を重ねていました。
上に、カイト。下に、がくぽ。
♂×♂。
じ、地獄すぎる!
ちょっ、やめて、二人してにじり寄ってこないで!なんでメイコの部屋で野郎二人がヘリントン祭りをしているの!?
「ここは俺の部屋だが」
えっ、カイトの部屋?
へ、下手こいたっ!メイコの部屋は隣りだった……。
ごめんなさいごめんなさい二人とも落ち着いてむしろ股間を落ち着けて!
「何言ってやがんだ……?」
「俺たちは……」
「「ノンケだって食っちまう男なんだぜ?」」
いやぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!
──その頃──
ソファでタバコを吹かしていたリンは、こっくりこっくりと舟を漕ぎ始めた。
こっくりこっくり。
ガチャリ、バタン。玄関の開く音、閉じる音。
メイコが帰って来た。
「こーらぁ、リンちゃん。寝煙草、めっ!」
メイコが、リンの口から短くなった煙草を取る。
つう、と、唇とフィルターに、唾液の橋。
「あらあら」
リンの唇を指で拭う。
寝入ってしまったリンを見て、メイコは思った。
(今ならキスできる)
リンの唾液を拭った指を、自らの口元へ。
ぺろり。赤い舌。
実はロリフェチかつ百合の性癖をお持ちであった。
(リンちゃんが吸ってた、タバコ……)
唾液が染みて少しふやけたタバコを、ちゅう、と吸う。
ひんやりした唾液、紫煙。
甘くて、儚い、少女の味。
(ああ──我慢とか無理っ)
メイコは、リンの薄い唇を奪───
ドタンバタンガタガタン!
「た、助けてぇぇ!」
激しい物音と悲鳴をあげつつ、半裸のレンがカイトの部屋から飛び出して来た。
レンに続いて、半裸どころか全裸のカイト&がくぽが躍り出る。
「カイト、マフラーで締め上げろ」
「がってんだ、がくぽ」
「嫌!嫌ぁぁもごもが……」
連行されてゆくレン。涙目。
「「御騒がせしました」」
眩しいほどのスマイルを振りまき、レンを縛り上げて部屋に持ち帰るフル勃起ーズ(カイト&がくぽ)。
あっけに取られるメイコ。
「うにゅ……うるさいなぁ、何の音〜?」
起きてしまうリン。
リンの唇を夜這い損ねたメイコは、一升瓶で野郎共の頭を次々かち割ったそうな。
あと10kb
ネタ交じり実にGJ
だが個人的感情でムカつかざるをえない
とりあえずミクの大平原をカルデラ湖にしてくるかな
俺の年齢って本当はいくつなんだろう。
20歳前後のような雰囲気だけど。
願わくば10代であってほしい。
いやいや。贅沢は言ってはいけない。
せめて、20代前半で!
色々考えてみる。
そもそも、姉と言われているMEIKOはいくつなんだろうか。
酒を飲んでいるんだから成人なんだろう。
20代前半?後半?
酒を飲む姿を思い浮かべる。
あの貫禄・・・3じゅ・・・いや!まさか!!ないと思いたい。
ハッ!
ここで俺は気付く。
だいたい俺はMEIKOよりも年下なんだろうか。
後から製造されたから弟というだけで、実は年上なんてこともあるのではないんだろうか。
ということは俺こそ3じゅ・・・・いや、ない!考えたくない!!
俺の隣、潤んだ瞳をこちらへ向ける女の子。
職業:アイドル
好きな食べ物:ねぎ
年齢:16
うう、かわいい。押し倒したい
けど・・・・・犯罪・・・?
あ〜俺、本当は何歳なんだ!
10代であってほしい。せめて、20代前半で!
かわいい妹と恋人同士になってからこの視線にもんもんとしている。
・・・ん?「妹」・・・!
俺の悩みはつきない。
スレ埋め小ネタ
あと8KB
>>733 GJ!大塚明夫の声を聞くとときめくレン君GJ!
俺も便乗感想
このスレのマスメイの人達、どれもMEIKOが可愛くて愛があって最高だった
マスメイ増えろもっと増えろ
>>737 これはかわいいw
巷じゃ19〜23歳説が比較的多い気もするがねえ
迷走してる兄妹カポ好きなんで、ぜひ今後もお待ちしてます
>>734 面白いけど声優ネタワカンネ(・ω・`)
マスメイで思い出した
母乳プレイが最高だった人のカイメイの話も好きだ
過去のボカロのエロパロで一番好きです。
メイコより先に[感情]の存在に気付き、半ば強引にメイコを奪ったカイトと
奪われるまでカイトを見向きしなかったメイコが切ない。
>>737 KAITOはMEIKOより後に製造されたって言われるけど
実際は同時収録同時製作だよ
開発時期、発売日、そもそもそんなの無視とかそれぞれ設定違うし
つまりなんでもOK
や、押し付けてるわけじゃなくて一つの参考にね
声=中の人で言えばKAITOの方が断然年上だしな。
いろんなデータ参考にしつつ、その中から自分的に美味しい設定作っちゃえばいいのさ。
今年はミクを犯して妊娠できますように
数ヶ月後、そこにはネギを妊娠した
>>748が!
とりあえず俺はMEIKO姉さんに犯されますように
ロボットだから、いろんな個体がいるで良さそうな気もするな。
基本の見本機は16歳だけど、ユーザーが発注時に20歳のボディに乗せることを希望したミクとか
基本データは男性機体に乗せることを想定されているけれど、女性のボディに乗せられたがくことかがいてもいい。
まとめ読みかえして感想
奈須毘畑の人のがくミクが大好きです!
がくリンの妊娠ネタが好きだ
面白かったし二人とも幸せそうで可愛かった
がくリンは良いものだ
個人的に二人の魅力を最大限楽しめるというか。職人には楽しませてもらってるよ
最初「これはないな・・・」とか思ってた組み合わせが
SS読んだ後だと萌え萌えな組み合わせになってたりするのが恐ろしいw
がくリンいいよがくリン
最近投下なくて寂しい
職人様方、お待ちしてますよ!
自分はがくミクが好きだあああああああ
しかしマイナーなのかSS少ナスorz
>>756 自分もがくミクが好きだ!
マイナーなら自分で投下して地道に盛り上げるのがいいってKAITOが言ってた。
まずはネタ出しから頑張ろう
遅れたけど感想便乗。既成事実!?の作者さんの作品が大好きだ
>>757 今までのは全部KAITOの自演だったんですね、分かります
マスメイはあったかくて萌える
上の話で思い出したけどKAITOが自演SS書いてる話好きでした
更に便乗して感想
保管庫5-284の人大好きだ
メイコのカイトさん呼びに新しい何かを感じて燃えたぎった
両方ともさん付けって初々しい感じがして凄くいい
最近だと鬼畜マスターの人が好きだ
つかマスターよりカイトの方が鬼畜っぽいんだが、いや、むしろそれがいい!
次スレが落ちないか心配なんだが
763 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 00:08:56 ID:g4uRAQlz
次スレの無事を願いつつ便乗して好き作品羅列
Gとソーププレイなカイメイの話
蛇行カイトとリンの話
変態がくぽと変態ミクと凶暴カイトの話
携帯さんの作品
好きな作品を上げてったら見事にギャグだらけだったw
笑って萌えられるなんて最高だと思います
あげちゃったごめん
更に更に便乗。
1-246の作品がとても大好きです。これで某Pを知った。
原曲はネタ要素も強いんだけど、そのネタの裏にPが隠した想いを
しっかりと酌んで書いてある。
年長組と某Pに対する愛が感じられて、
読むたびにあったかく、切なくなる。
1-246さん、素敵な作品をどうもありがとう。
大好きだ!って想いを伝えたいのに語彙が貧困で死にたくなるねorz
語っちゃったの恥ずかしいからまた黙ります。
一般的だと思っていたマスミクが少なく泣いた
ミクの寿命が5年しかないSS二本でさらに泣いた
ウィッシュ!がくぽは時々読み返して笑い転げてるw
便乗。
一般的だと思っていたカイミクが人気なさげで泣いた
妹展開好きなの俺だけに泣いたw
>>766、768
いいだしっぺの法則超期待
3-115さんのマスメイがいたくお気に入り
妹好きの俺もカイミクの少なさに泣いた
まあカイミクはたしかにエロには向かないかもしれないな
オールマイティにエロへ奔るならマスメイだと思ってる
……が数は多くないみたいだな
変態マスターをしばきあげながら流されエッチするメイコさんも
優しいマスターに惚れて種族差(?)で憂鬱になるメイコさんもいいものだ
他の組み合わせでもそれぞれ好物なシチュはある
理想が高すぎて自分じゃ書くの挫折したから、余計飢えるんだよ。くそー
ウィッシュがくぽの人の話全部好き、言葉選びマジパネェ
あと5-284、エロなしだけど2828した
個人的にマス←メイが見たい
5-284はいいものだ
確かにいいものだ
マスミクがいいなあ
同世代もしくは年下マスターとミクの初々しいのがもう一度読みたい
さくらさくらとか好きだった
カイメイは書き手が増えて嬉しい
去年の今頃はほんと無かったもんなあ
レンリンがくぽの職人さんも頑張って下され
カイメイだったりレンミクだったりレンメイだったり弟(年下)攻めに目覚めたのは多分ここのおかげ
ルカ様SSマジ期待
年齢:20歳
身長:162cm
体重:45kg
得意ジャンル:ラテン・ジャズ〜エスノ系ポップス/ハウス〜エレクトロニカ系ダンス
得意な曲のテンポ:65〜145BPM
得意な音域:D3〜D5
ハタチか…ルカに期待w
162cmで45kg・・・
あの胸は風船か何かか?
がくぽみたいに近所のお姉さん的扱いになるのかな?
妹ができるとwktkしていたレン涙目の展開が見たいw
ちっこくてわかいい妹ができるから自分が守ってあげないとと思っていたら
扉をあけるとでっかい妹が来たというw
新家族歓迎SSとか楽しみだね
そして身体は大人だけど精神が未発達なルカの世話を焼くレン
家族のアホがうつらないように奔走するとかいいな