オリジナル魔法少女陵辱スレ6【和姦も】

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1名無しさん@ピンキー
オリジナルの魔法少女のエロを扱うスレです。
陵辱に限らず和姦でもOK
魔法少女が陵辱しても全然OKよ

【前スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ5【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213170878/

【注意事項】
○sage進行でお願いします。
○職人さんは特殊嗜好の作品の場合は投下前に注意書きをお願いします。
○職人さんが投下しづらい雰囲気はやめましょう。供給があってこそのエロパロ板です。
○好みに合わない作品や意見はスルー(読み飛ばし)を推奨します。
○荒らし、煽り、広告はスルーしましょう。
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【過去スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ4【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208254990/
オリジナル魔法少女陵辱スレ3【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204801095/
オリジナル魔法少女陵辱スレ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187699066/
オリジナル魔法少女陵辱スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156666135/

【保管庫】
http://kuma.usamimi.info/magi/
2名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 15:10:07 ID:d6zXcCsl
ぬるぽ!
3外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/10/29(水) 15:11:02 ID:7zVYVd/t
うわっ、容量オーバーした
前スレラストの続きで1レスだけ続きます
4ナイトメアドリーム第四十三話 :2008/10/29(水) 15:12:21 ID:7zVYVd/t
『うん。彼のちんこの妖精はかなり優秀だね。もしかしたら、ちんこの妖精王かもしれない』
「うーん。それはいいんだが。何か問題ある?」
『うん。ちんこの妖精の僕の力を借りるということは、ちんこの業を背負うということだ』
「ちんこの業?」
『そう。命の源を生み出すちんこを万能の道具にするのは、それだけ業が深いということだよ』
「よく分からんが、ちんこの業を背負うと何がどうなるの?」
『ちんこの業を背負ったものは、ちんこの宿命を背負うってことさ』
「よし。分かった」
 まだよく分からんが、業だろうが宿命だろうが背負ってやる。
「ちんこを使うことが罪なら! 僕が全て背負ってやる』
『よし。じゃあ行くよ』
 そして。目の前のちんこの妖精が、大和の股間へと突っ込んでいった。
『ナイトメア☆ちんこ、発動承認』

 瞬間、真っ暗な玄室が眩い白光に包まれた。
「きゃっ!」
「えっ? 何!?」
「お兄ちゃんが!」
「マスター!?」
 魔法少女たちがそれぞれに驚き、目を丸くしてしまう。光の源は大和のちんこだった。
 へし折られたはずのちんこ。それがむくっと起き上がり、さらに肥大化していく。
腕ほどの大きさへと。
 光を発しながら、大和がむっくりと起き上がる。上半身を包む衣服がバッと裂けた。ズボンとパンツは脱いでいたのでこれで全裸。
さらにその背中から、ばっと黒い羽が生えた。コウモリの形の悪魔の黒い翼。悪魔時のヤマトの羽が、人間の大和の背中に生えている。
「これは……」アオイが呆然と呟く。「まさか……ダミちゃんと同じ?」
 全裸にでっかいちんこに背中に黒い羽。天使と悪魔の翼の違いこそあれ、その姿はダミアンを彷彿とさせた。
 光がやみ、微かに宙に浮かんだ大和が瞳を開く。力強い意志が宿る瞳。
 大和の声が力強く響いた。

「ナイトメア☆ヤマト・ちんこフォーム!」

(つづく)
5名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 17:29:12 ID:nWDizk0E
6名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 04:14:00 ID:gJnXKTJu
>1
since leo two

>4
前スレの、あの美味しい所で終わってしまったと思ってしまい、
危うく絶望して普通の女の子に戻ってしまうところでした。
次回はヤマトのアバレっぷりが楽しみだー。
7名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 15:01:43 ID:1XekK5AG
>>1乙です

最後だけが今スレに飛んでて何事かと思っちまったぜw
8名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 21:29:32 ID:12ZJs10X
>>1 新スレ乙です。

>>3 相変わらずのGJぶり、ナイスです!
ヤマトの(ちんこの)反撃、楽しみにしていますw


外道さんも帰ってきたし、ハミングナスカの中の人も帰ってこないかな〜
夏→冬は同人やってる人はかなり大変らしいけど。
9名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 00:09:59 ID:ba6/xz61
乙乙。いよいよ最終決戦か! と見せかけて真の強敵が……とかw
10 ◆vjCMMxTOIw :2008/11/01(土) 03:03:50 ID:SHYakh7e
前スレで「ある魔法少女の災難」を書いていた者です。
とりあえず新作の第一話を書いてみたので投下致します。


※相変わらず陵殺してますので、そういうのがダメは方はご注意下さい。
 しかしコレばっかですな私。
11擬似魔法少女達の災難 第1−1:2008/11/01(土) 03:05:44 ID:SHYakh7e
 コンクリートと強化ガラスに囲まれた試験場の中心。
 そこに、ショートカットの少女が立っている。
 年齢は高校生くらいだろうか。きりっとした目付きが気の強さを思わせる。
「それでは始めます。マギアを起動して下さい」
 天井のスピーカーから声が響く。少女は、右腕のブレスレットに左手を伸ばした。
 ブレスレットには光沢を放つダイヤルのようなものが付いている。それを、カチリと回す。
「変身」
 少女の身体が光に包まれた。

「魔力値は?」
 強化ガラスの向こうの少女は、長袖・ミニスカート・ニーソという衣装の上に金属のような光沢を放つプロテクターで身を固めている。
「下限1900、上限2200です。大きなブレはありません、主任」
 主任と呼ばれた若い女性は頷く。コンソールのマイクに口を寄せた。
「遠射テスト」
 少女は右手を標的に突き出す。
 掌に光が集まり、凝縮され撃ち出された。
 標的が粉々に砕ける。
「最大魔力値3000」
 主任はまた頷く。
「近接テスト」
 今度は、少女は腰に提げた棒状の物を手に取った。それが輝き、剣の形を成す。
 ボーリングのような鉄球が少女めがけて撃ち出された。
 しかし、少女はいともたやすく鉄球を切り裂いていく。
「最大魔力値3200」
「宜しい」
 主任は大きく頷いた。
「ご苦労様、若菜ちゃん。以上でテストを終了します」
 若菜と呼ばれた少女はブレスレットのダイヤルを回す。再び全身が光に包まれ、元の服装に戻った。
「お嬢様、以上の試験結果を持ちまして、擬似魔法少女システムの実用化が成されたと報告致します」
 主任は振り返り、椅子に座り黙ってみていた少女に報告した。
 歳は若菜と呼ばれた少女とさほど変わらない。艶のある黒髪が綺麗で、清楚で柔らかな表情の女の子。
 斜め後ろには影のような長身の男が寄り添っている。
「お疲れ様でした、滝川裕子主任」
 お嬢様と呼ばれた少女は丁寧に頭を下げた。滝川主任も恐縮したように礼を返す。
「これで魔物達に対抗できるのでしょうか。オリジナルほどの能力は発揮できませんが……」
 滝川は伺うような表情を見せる。
 少女は少し目を伏せ、答えた。
「擬似魔法少女システムは、人間から見れば超人的な力を持っています。ですが、個々で魔物に対するのは非常に危険。チーム戦なら充分渡り合えるでしょう」
 滝川は頷く。
 少女は言葉を続けた。
「元々魔物は戦闘向きの種族。しかもその能力は個体によって千差万別。それ故これまでは自立性が高く、群れることはあっても統制はなかったのですが……」
 ここ数ヶ月、各地で魔法少女の敗北が相次いでいるという動きを彼女達は掴んでいる。どうやら魔物同士での情報交換、連携による成果らしいのだ。
「魔法少女は確かに高い能力を持っていますが、個々バラバラに動いたのでは、いずれ赤の魔法少女のように敗北します。せめて組織化できれば」
「ですがお嬢様、この街の魔法少女はもう……」
 赤の魔法少女の敗死以来、この街に魔法少女は存在しないとされている。逆に、これまでにない強力な魔物が棲み付いている気配さえあった。
「戦わねばなりません。この街を護るためにも。……編成を頼みます、滝川主任」
 少女の言葉は重く響いた。
12擬似魔法少女達の災難 第1−2:2008/11/01(土) 03:06:54 ID:SHYakh7e
 どこかの豪邸の一室。
 応接間に4人の男がいる。ある者はソファーに深々と座り、ある者は酒盃を傾ける。
 その中で、痩身眼鏡の男が口を開いた。
「ようやく皆さんが揃いましたね。私プロフェッサー、喜ばしい限りです。いかがです、我等が王」
 一番若い男を振り返る。王と呼ばれた青年は頷いた。
「では早速はじめようか。まずは私からだ」
 その声に応じ、酒盃を手にしていた者が着席した。筋骨隆々の大男だ。
 王は言葉を続ける。
「赤の魔法少女を始末した。現在この街に、さしあたって魔法少女の存在は確認されていない」
「おお……」
 大男が呻いた。
「流石は我等が王!それで、いかがでしたかその魔法少女の味は?あれ程の強者なら、長くお楽しみになられたでしょう!」
 下卑た笑みだ、そう王は思ったが、表面には出さない。ただ微笑を表に貼り付けて返す。
「ヴァルキナスの方が戦果は大きいね。倒した魔法少女は二桁にのぼるそうじゃないか」
 別の壮年の男に話を向ける。響くような低い声がそれに答えた。
「麾下の魔物を二体一組とし、初戦は相手の力量を測らせ、二戦目で倒すようにやらせました。魔法少女達は単独行動が殆どですから、これは有効です」
「流石だよ。だが、多くの魔物はなかなかそれを理解してくれない」
 ヴァルキナスと呼ばれた男は軽く頭を下げる。
「で、バルバロス……」
 王は大男に向き直る。
「はっ、我等が王!卑しくも王に弓引く魔物どもを、俺の街から叩き出しましたぞ!」
 だみ声、しかもデカイ。王とヴァルキナスは無表情だが、プロフェッサーは危ういところで顔をしかめそうになっていた。
「そうか。その割に、損害が大きいようだが」
「連中は生意気にも戦上手ですから、しかし街は我等が…」
「討ち取った敵の魔物が少なすぎる。要するに、体よく翻弄されてるように見えるが?」
「ですが、街は…」
「敵が捨てた街を拾っただけじゃないのか。魔人の姫君の一党にはほとんどダメージを与えていない」
 バルバロスは言葉に詰まる。
「……今後も動きをよく見るんだ。正面から戦えば君はとても強いが、相手はそうさせないように動いているようだ」
「はっ!」
 頭を下げる。言うことはよく聞くのがまだ救いだ、とは他3者の共通した認識だった。
「まあ、折角集まってくれたんだ。何日かはここで休んでいくといい」
 王は彼等をねぎらい、散会した。
13擬似魔法少女達の災難 第1−3:2008/11/01(土) 03:07:34 ID:SHYakh7e
 魔法少女が姿を消したことで、魔物の動きを掣肘する者はいない。
 そうして、今夜も人気の無い公園で災難にあう若い女性がいる。
「な、なんなのよ……誰か、化物が、化物がぁっ!!」
 必死に逃げ回る後ろをカエルの化物のような魔物が追い回す。天敵がいないと知って、速やかに犯すこともなく時間をかけて嬲るつもりのようだ。
 長い舌を伸ばした。足を絡め取る。
「キャアッ!」
<ゲッゲッゲッゲ……もう逃げないノカア?じゃあ、お楽しみトいこうカあ。犯シて、嬲って、蹂躙して、死ネよおお>
 涎をたらしながら服に手をかけたその時。
「待て、化物!」
 鋭い声。魔物は振り向く。
 そこに、若菜と呼ばれた少女を先頭に10代前半から半ばくらいとおぼしき少女が合計5人並んでいた。
 全員が右手にあのブレスレットを装備している。
「総員、変身!」
「変身!」「変身!」「変身!」「変身!」
 光に包まれた。
<なン…だと…?まさか、魔法少女かア!?>
 それには答えない5人の武装した少女。
 若菜が剣を構え、飛び込んだ。
<小癪ナあ!>
 舌を槍の様に伸ばして迎撃、しようとした瞬間、魔力弾にはじかれた。
 他の少女が右手を突き出している。
 気を取られた一瞬で右脇腹を切り裂かれた。そのまま女性を救出される。
<てンめえ!!>
 頭に上った血は、すぐに冷めた。囲まれていたのだ。
「撃て」
 5人に包囲され魔力弾を立て続けに撃ち込まれる魔物。
<ば、ばかな、なんで5人も魔法しょゴギャアアアアア!!!!>
 やがてそれは灰となり、消え去った。

「やったぁ、大勝利!」
 初陣に圧勝した少女達。ポニーテールの一人がガッツポーズ。
「涼子、はしゃぎすぎはダメ。相手は私達のことを知らなかった。次は簡単にはいかない」
 若菜がたしなめる。
「わかってますよ、でも、なんか私達って正義の味方ってカンジですよね!」
 涼子はブレスレットを撫でながら笑顔で答える。
「……さっきの人、大丈夫でしょうか」
 ボブカットの少女が呟いた。小柄で一番年下に見える。13歳くらいだろうか。
「おっと、そうだったね、佳澄はよく気が付く!」
 涼子は佳澄と呼んだ幼い少女の頭を撫でると、襲われていた女性の下へ向かった。佳澄もそれに続く。この二人は仲がいいようだ。

「魔法少女が現れた?」
 プロフェッサーからの報告に王はやや驚いた表情だ。
「はい。ですが、妙なのです。やられたのは最下級の魔物なのですが……一度に5人もの魔力反応が。それも、魔法少女というのは些か弱い魔力で……」
「新人が一度に5人も出てきた、なんてことはあるのかな」
 プロフェッサーは首を振った。
「聞いたこともありません。……いずれにせよ、捨て置けない事態かと」
「そうだな。……ヴァルキナスのやり方でいってみようか」
 頷く二人。
「まずは一戦あたってみて推し量るのですな。欲を言えば、一人くらい捕らえておきたいものですが」
「細部は任せる。無理はさせるなよ」

 郊外にある研究所のような建物である。
 その奥まった一室にて、お嬢様と呼ばれている少女が報告書に目を通す。
「初戦は勝ったようですね」
 傍らの男が無言で頷いた。
「擬似魔法少女システムの核であるマギア……微弱な魔力しか持たない者でも、これを使えば一定の戦力にはなります……が」
 少女はブレスレットを手にとって眺めている。
「上級の魔物が出てきたら、5人揃っても敵わないでしょう。その時にはやはり私が……」
 肩に手を添えられる。見ると、傍らの男が無言で首を振っていた。枯れ木のような風貌に、悲しみの表情が浮かんでいる。
「心配して頂けるのはありがたいです。しかし、これは私の協力で作られたモノ。いざという時、自分だけ逃れることはできません」
14擬似魔法少女達の災難 第1−4:2008/11/01(土) 03:08:52 ID:SHYakh7e
 海に面した無人の工業団地で、また若い女性が襲われていた。
「ひゃあっ……おぶ、んぐぅ!…おぅ、ぶぼっ!!」
 攫われ、半裸に剥かれ、四つんばいにさせられ、半魚人のような魔物の肉棒を口に突っ込まれている。後ろからはモアイに手足が生えたような醜悪な魔物の剛直を突き込まれている。
「たすけて、…誰かぁ、はぉうぐっ!!」
 悲鳴は強突で打ち消される。わけもわからず異形の化物達に犯され、意識が薄れていく。
「そこまでだ、ゲス野郎!!」
 暗闇を切り裂く凛とした声。魔物達が辺りを振り返ると、5人の少女が円を成して彼等を囲んでいた。
「総員、変身!」
「変身!」「変身!」「変身!」「変身!」
 包囲態勢を敷く擬似魔法少女達。
<しまっタ!囲まれタぞッ!>
<どうヤらそのようダナ……>
 半魚人がぐったりした女を引っ掴み、少女達めがけて投げつけた。
「こいつッ!」
 注意がそれた一瞬をついて海に飛び込む。
「あ、待てっ!!」
「涼子、追ってはダメ!まずは、逃げ遅れたデカい顔野郎を叩き潰す!」
 若菜は半魚人を追おうとした少女を制し、目前の敵に集中させた。
 佳澄は物のように投げられた女性に目をやった。ぐったりしている。
(……許せない!!)
「構え!」
 若菜の号令。全員が右手を敵に向ける。
「撃て!」
 魔力弾の集中砲火。包囲した状態からの攻撃は、確かに有効な戦術だろう。
 じりじりと包囲陣を狭めていく。
<おガ!ごぎゃ!い、痛いんダナ!!>
 魔物の表皮は岩のように硬く、なかなか決定打を与えられない。しかし、確実にダメージは蓄積しているように見えた。
(重装甲タイプのようね……援護射撃の元、近接戦闘を仕掛けるべき?)
 若菜が射撃から近接戦闘へ移行しようとする。砲火が少し弱まった。
<そう簡単ニやらレはしない……んダナ!!>
 その一瞬、顔魔物が気合と同時に飛び上がる。負傷したにも関わらず、見かけによらない驚くべき跳躍力を見せ、倉庫群の奥へ逃走する。瞬く間に姿が見えなくなった。
「あいつ、早い!」
「逃がさない!」
 ポニーテールの少女がマギアのダイヤルを回す。
「キャストオフ!」
 プロテクターと一部の戦闘衣が弾けた。ほとんど水着のような姿になっている。
「待てーっ!」
「ちょ、ちょっと涼子!」
 軽量化したことで身軽になったポニーテールの魔法少女は一瞬で倉庫の向こうへ姿を消した。
「キャストオフ!」
 佳澄がそれに続く。スクール水着のような格好だが、ともかく機動性は高い。
「佳澄、待ちなさい!」
 慌てて若菜と仲間達が後を追うが、二人の姿は遠くになっていた。
 顔面魔物の動きは予想以上に敏捷だったが、涼子は確実に間を詰めている。後ろから佳澄が着いて来てることにも気がついていた。

 あの魔物には相当のダメージを与えた。追いつきさえすれば、必ず仕留められる。
 そう思って川を一つ飛び越えた。
「…あッ…!」
 後ろで佳澄の声が短く聞こえた。振り返る。
 いない。
 いや、正確にはいる。ただし、川の中へ引き擦り込まれている姿が。
 半魚人が小柄な少女の身体に抱きついている。
「……た……助けて、いやぁあっ!助けて、涼子ちゃああん!!」
 胸のあたりまで水面に浸かっている。もがくが、容易く水中に沈んでいく。
「こんなの、こんなのやだあ!!みんな助けてぇえええ!!!」
「待…」
 全身に衝撃が走る。
 逃げていたはずの顔魔物が、お腹に体当たりを食らわせてきたのだ。
 視界が暗転した。
15擬似魔法少女達の災難 第1−5:2008/11/01(土) 03:10:37 ID:SHYakh7e
 聞きなれた人の声が鼓膜を叩いている。
 だが、その声色は今まで聞いたことがないものだ。
「……ぃっぐ……うあ……や…やめて…………もう…………死んじゃぁ……あぎ………………」
 佳澄がうっすらと目を開けた時、真っ先に視認されたのは顔魔物の極太棒を捻じ込まれ、虚ろな眼で呻き声をあげているポニーテールの少女の姿だった。
「はむ、むぐぅ!?」
 次に、自分が猿轡を噛まされていて声が出ないことに気付く。どこかの地下室のような所へ連れ込まれたらしい。
「……か……すみぃ……いたいよぉ………たす……け……ぎひぃっ……」
<フゴッ!ホゴッ!せ、狭くてキモチイイんだナア!>
 激しく突き上げる度、水着のようなインナーに包まれた下腹部がボコボコと盛り上がる。がくがくと壊れた人形のように首が揺れ、ポニーテールが上下左右に振れている。
 既に何度も精を注がれたか、結合部からビチャビチャと白く濁った液が掻き出されていた。
 普通の人間になら耐えられないだろう。
 そして、彼女は変身状態にあるとはいえ、魔法少女ほど強い体にはなっていない。
<も、もう一発出してやるんダナ!!>
 ごつっ!!!と仮借ない一撃。骨盤にひびが入る。
「……ぃぎっ……」
 大きく目を見開く少女。全身が痙攣する。
 続いて大量の射精。またお腹が膨れ上がり。
「……ひゃ……ぁ………たしゅ………け…………みん…なぁ………………」
 その少女は、呆気なく事切れた。
<ナンダァ?そっちはモウ死んじまったのカ?>
<オカシイな、魔法少女はモット愉しませてクレルって聞いてたンダナ>
 名残惜しいという風に、でかい顔の魔物は涼子と呼ばれていた肉の人形を犯し続けている。
「ふーっ!んーっ!ひょうこひゃん!!りょうひょちゃん!!!」
 目の前で友人を陵殺され、泣きながら名を呼ぼうとするが、思うように声が出せない。
<オット、自分の心配ヲしたらどうなンダ?>
 半魚人がぐい、と佳澄の髪を掴んだ。
<オマエもあいつと同ジ目に遭うンだぜ?>
「ふぐぅ!いひゃ、いひゃああ!!」
 激しく首を振って暴れるが、がっちり身体を押さえつけられていて逃れられない。
<そうだよナア、いやダよなあ。じゃあヨ、オマエ達にツイテ知ってるコトを全部言え。そしタラ助けてヤルヨ>
 ニタア、と笑う魔物。
 佳澄は迷った。仲間を売ることになるのではないか。涼子は自分達を正義の味方と言ったが、そんなことをして許されるのだろうか。
 涼子の方を見やる。……死体となった彼女の子宮に、また白濁液が注ぎ込まれていた。死んでからも犯され続ける運命なのか。
「い、いいまふ、いいまふひゃら……」
 13歳の女子中学生はあっさり陥落した。が、半魚人は凄惨な笑みを変えていない。
<何、聞こえネエ。そうカア、言わないノカ。見上げたモンだが、望みドオリ犯してヤンヨ!>
 股布の上から肉棒を押し付ける。青黒く、歪なイボに覆われた醜悪な男根。
「むぐぅ!ひゃめへ、なんれ、ふがっ!」
<大体こんな格好して誘ってタンじゃねえノ?マ、どっちでもいい……イケドナ!!!>
 どずん、一気に抉り込まれた。
「もぐぅ!むぐ!んぐううう!!!!!!」
 スクール水着姿の女子中学生が魔物に陵辱されているようにしか見えない。
<ヤヒャハハハハ!!狭くてキツクて最高ダぜぇ!!!>
 歓喜の叫び声を上げながら、最初から激しいストロークで責め立てた。佳澄は激痛で思考が停止状態になっている。
<ドウダア、とっとと喋った方ガいいんじゃネエカ?ほっとくとイクラデモ中に出すゾ?俺の子でも産ムか?>
「ふぐぅ!?ひゃめげ、おぼぅほごっ!!」
 中に出す、という言葉で少しだけ我に返る。
 なんでこんな目に遭うのか、ちゃんと喋ると言ったはずなのに何故犯されているのか、魔物の子を孕まされるのか、それとも殺されるのか。
 絶望に沈み始めた頃、不意に口の拘束が外された。
「……っはぁ!いや、やめてくださ、あぎぃ!!」
 一段強く突き上げられた。
「言います、いいましゅからぁ!!もうやめ、あひぃ!!」
 泣きながら哀願する少女。嗜虐心が刺激されるが、このまま死なせてしまってもまずいので魔物は一旦動きを止めた。
<オウオウ、いい子だぁ。許してヤルから知ってるコトは全部言えヨ>
「はひ……言いますからぁ……おうちに帰して……」
 涼子の身体はうつ伏せに倒され、背後から覆い被さるようにモアイ魔物が激しく腰を振りたくっていた。佳澄は目をそむけ、たどたどしい口調で話し出す。
16擬似魔法少女達の災難 第1−6:2008/11/01(土) 03:11:55 ID:SHYakh7e
 自分達は、擬似魔法少女システムと呼ばれるシステムを用い、人工のガジェットを装備して戦っていること。
 ある魔法少女の協力で開発されたらしいが、自分はその魔法少女が誰であるかまでは知らされていないこと。
 また、他の擬似魔法少女達やスタッフの出自等も知らされていないこと。
 戦闘を指揮しているのは若菜と呼ばれるお姉さんのような存在だが、総指揮はお嬢様と呼ばれる別の少女が執るようになっていること。
 そして、彼女達の本拠地は……。

「こ、これ以上のことは……」
 話している間も肉棒は子宮口まで深く突き刺さったままだったが、動かないだけで彼女にとっては救いになった。
<ナンだ、あんまり知らされてないノカ?……隠してンジャねえよナ?>
 ごりゅっ!と一突き。
「ひっが…!!違います、ほんとに、ほんとに知らないんれすからぁ!!」
 ぽろぽろと涙を流しながら必死になって理解を求める少女。
<マ、この状況でウソつけるほど器用じゃネエヨな。ありがとヨ、有益な情報だったゼ>
 ずるり、と男根が引き抜かれていく。膣壁がめくれあがるような感覚に脳の奥が白く明滅するが、ともかくこれで助かった、そう少女は信じた。
 だが、勿論。
<じゃあお楽しみ再開トいくゼオラぁ!!!>
 ごじゅっ!!!引き抜かれかけた醜い凶器が、全力で抉り込まれた。子宮口をこじ開けて最奥まで貫通する。
「あぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!??なんで、なんで……ぐへっ!!あごっ!!いぎゃああ!!!」
 再び削岩機のようなストローク。今度は遠慮のない、殺すつもりの陵辱。
<生きて帰れルと本気で思ってタのかバカァ!?お嬢ちゃんも、そこのオトモダチみたいにナンダヨオオ!!!>
 一突き一突き毎に、命の火が弱まっていく。
<喰らえヤハアアア!!!!>
 奥で亀頭が膨れ、弾けた。
「ひぁぎあああああ!!!!………………中で、出て………つぃ……」
 全身に力が残っておらず、ぐったりした少女。
<オオ、オホォ……やっぱ未熟なガキん中はたまんねエエ……>
 腰を密着させて余韻を愉しむ半魚人。そしてまた律動を再開する。精液をたっぷり溜めた子宮を叩き、膨れ上がったお腹が揺れる。
 13歳でしかない少女はもう抵抗しなかった。意識が拡散し、闇に落ちていく。
 命の火が消えたのは、それから間もなくのこと。
 魔物達が、少女二人の亡骸を嬲り続けて愉しんだ時間は更に長かった。



 翌日の夜、変わり果てた少女達を写した写真が、彼女達の本拠地へ大量にばら撒かれた。


  ━To Be Continued━
17 ◆vjCMMxTOIw :2008/11/01(土) 03:17:08 ID:SHYakh7e
はい、お目汚しでございました。
なんというか登場人物増やしすぎですね。陵辱シーンだけ見て下さい。
そんでもって5人戦隊ではじめた擬似魔法少女、いきなり1たす2たすサンバルカン状態に。
物凄い雑魚っぷりです。
勢いで一話書いたので、二話の投下時期は未定です……。


劇中で書き忘れた。ポニ子さんは14歳。若菜さんは17歳。というつもりでした。
18名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 03:42:43 ID:d97RwF7j
まずはGJ!と言わせてください
趣味にど真ん中ストライクなんですこういうのって

因果応報
殺しているんなら、殺されもする・・・と
19名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 05:47:24 ID:394qb0r2
GJ!
ここ最近では一番楽しみな作品だよ。
それにしてもマギア実験シーンがテラG3システムww
そしてG3システムみたく疑似魔法少女もまた弱いww。このままだと魔法少女達陣営が弱すぎるwww


てな訳でこの事態を憂慮した魔法の国の女王が、魔法の国出身の優れた魔法少女達ばかりで組織した魔物狩りを任務とする近衛組織を結成するとか。
妖精女王の近衛を意味するティターニアズを名乗るその連中は
ミニスカナチス将校のような攻撃的なコスチュームで統一され、苛烈な弾圧を魔物にしていく…。

君は魔法少女の涙を見る…。



無いか
20名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 08:41:10 ID:SA74qIFi
暗いのも嫌いじゃないが、俺的には魔法少女ユリナの続きが読みたい
21名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 08:41:33 ID:GAnT9oLw
>>17
無惨な最期GJ!
22名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 10:01:33 ID:8umesnTj
> 魔人の姫君の一党
はぁはぁ、新たな勢力(性力)の予感w

>欲を言えば、一人くらい捕らえておきたいものですが
ああ、犠牲者が一人出るのか…とおもったら、もう二人も!
サンバルカン状態なんていっている場合じゃねーw

> 翌日の夜、変わり果てた少女達を写した写真が、彼女達の本拠地へ大量にばら撒かれた。
・・・知能の低そうな魔物に撮影なんかできるのかなぁ・・・?カメラ壊しそう。
モアイ・・・たたき壊すのが落ち。
半漁人・・・水で濡れまくりw

さぁ、この疑問に答えるために、撮影大会の描写を書くんだ!w
23名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 19:29:56 ID:IDZMyysT
しっかし独断専行かまして敗北、命乞い陵殺の顛末はまだしも、本拠地までゲロるとは本当に雑魚だなぁww
いっそ清々しいくらいだぜ

こういう雑魚の群を大軍を以て包囲した後に数の有利すらも奪ってすり潰すも良し

スパロボでマックス改造を施したユニットを敵の群に先行させるが如き、
超強力な実験個体を投入して無双状態にするも良し

そこに新たな魔法少女が救助に駆けつけて怒りに震える今週のガンダム00みたいな展開も良し
24名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 20:22:40 ID:3JdtoMJu
まさかこんなところでまだみてないガンダム00の話が出るとは思わなかった
25名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 01:19:01 ID:AFo0u0q8
死亡ENDより堕ちENDが好きな俺には、毎回の〆だけがどうしても辛いぜ!

でも読んじゃう。ふしぎ
26名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 02:07:21 ID:x1aawXeO
あっさり殺すより、もっとじっくりたっぷりって気はするな
27名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:09:01 ID:Xz5Cp5el
>>26
どれも名無しキャラな訳で、そんな物語にはこのあっさり感がよく合ってる気がする
名有りだともっと描写を濃くして欲しくなるけどね



28名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 20:09:50 ID:cimtPTdv
最近は名前が付いてるけどなw
29災難の人:2008/11/03(月) 21:58:14 ID:tsJ4dO6Z
旅先から携帯で書き込んでるので鳥なしで失礼します。
皆様、感想ありがとうございます。毎回投下の度にこんなヒドイ話で大丈夫だろうかドキドキしてるのですが、一話目は楽しんで頂けたようで安心。感謝の極み!

>>25
>>26
つまり、複数回にわたって責めて責めて壊すというわけですね。なかなかのワルよ。
貴方のような鬼畜をさがしていた!

そういえば名無しなんですが、まさしく一話使い捨てで消えていくはかなさを際立たせるためにそうしてました。レギュラーはちゃんと名前有りになってますし。
なんかわかってくれて嬉しいです。
擬似軍団もそうしようと思ってたのですが、人数を増やすと私が把握できなくなり、呼び分ける必要がでてきたので簡単ながら名前つけました。名字もない時点で扱いはお察しください。
>写真撮影
プロフェッサーは見た。
30名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 23:32:30 ID:AFo0u0q8
要は苗床ENDが好きってことさ。

うん、それはそれで死ぬより辛いけど。
31名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 07:19:34 ID:DFjhfUwF
>>29
>>写真撮影
>プロフェッサーは見た。

プロ「足を大きく広げさせて・・・そうそう。顔をこちらに向けさせて、いいよいいよ。
   そっちは逆さに吊ってみようか。片足で吊ったか。わかってるね、うんうん。」

こんなのプロフェッサーじゃないやい!
32名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 17:21:18 ID:DbvdBFFE
そういえばプロフェッサーって何を研究してんだろうね?
33名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 20:54:13 ID:DFjhfUwF
>>32
マッドな兵器開発(楽しいおもちゃw)とか、マッドな生物改造とかじゃない?w
34名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 19:23:31 ID:hnbIi6ra
>生物改造
お約束なネタだな

555ではクラブオルフェノクが改造生物にされてたし、
剣ではアンデッド2体融合してティターンが作られ
キバではホースフライファンガイアが人間に体いじらせてた
35 ◆vjCMMxTOIw :2008/11/05(水) 20:42:23 ID:O7aNYAUW
皆様こんばんは。
擬似魔法少女達の災難第2話「強襲!本拠地大決戦(仮題)」を投下致します。
珍しく人間サイドに死人は出てませんがヤってることはやっぱり陵辱ですので、苦手な方はご注意下さい。
36擬似魔法少女達の災難 第2−1:2008/11/05(水) 20:43:39 ID:O7aNYAUW
 時間は少し遡る。
 半魚人とモアイが擬似魔法少女二名の遺体を犯すのに飽きた頃、暗がりから一人の男が現れた。
「一部始終、写させてもらいましたよ」
<ウオ、プロフェッサー様>
<覗き見トハ、趣味が悪いンだな>
 デジカメを手にしているプロフェッサー。
「私としては生け捕りにして欲しかったのですが、殺してしまいましたか……」
 人生最後の数時間を最悪の形で過ごした二人の少女を見やるが、別段怒った風でもない。
「ま、私としてはコレが手に入っただけでもよいです、が……」
 ブレスレットを二つ回収。ひらひらと振りながら、去っていった。

「それで、どう見る、奴等の戦力を」
 魔物達の動きは早い。程なくして、彼等の王は報告を受けることになった。
「このマギアと呼ばれるブレスレットに込められた魔力が力の源になっているようですね。誰が扱っても同じ戦力になれるということです」
「魔法少女の変身システムを参考にしているようだが。君とは設計思想が違うようだな」
「マギアより、私のライダーシステムの方が優れています」
「お前、今ライd」
「王のベルトは王の為の物、比べるべきではありませんぞ。完成すれば、古の魔王さえも凌駕するお力を手にされることになるのですから」
「わ、わかった」
 咳払いひとつ。
「……古の魔王か。暁の深淵と呼ばれるそうだが、私は伝説でしか知らない」
「実在する魔物です。千年前の話ですよ。さて、それはさておき」
「相手の本拠地がわかったわけだな」
「いかがなされます?」
「……バルバロスが戦いたがっている。赤の魔法少女クラスでもなければ、手に余ることはあるまい」
「御意にございます。……ヴァルキナス様にはお命じになられないのですね」
「彼自身は仕事を選り好みしないが、先代からの王の代理人たる存在を軽々しく動かすのもな。魔人の姫君の動きも気になるから、今回は控えさせておく」
「御意」
 即座に出撃準備を整える魔物サイド。指示を与えた後で、王は私室に下がった。
 携帯が鳴る。
「私だ」
『裕子ですけど、ごめんなさいお仕事中でした?』
「いや、かまわないよ。どうかした?」
『ごめんなさい、今夜のことなんですけど、ちょっと急な仕事が入って…この埋め合わせは必ずするから!』
「いいよいいよ、こっちもちょっと仕事入りそうだったから」
『本当、ごめんなさい。……また連絡します、竜仁さん。必ず』
「あんまり働きすぎるなよー」
 電話を切る。ふぅと、溜息がひとつ。
「二重生活も、段々きつくなってきたな……」
37擬似魔法少女達の災難 第2−2:2008/11/05(水) 20:45:05 ID:O7aNYAUW
「で、俺にお鉢が回ってきたというわけか」
「バル殿にお任せする程でもないとは思いましたが……」
 慇懃に笑うプロフェッサー。
「技術提供した魔法少女がいるかもしれねえんだろ?だったら俺等のウチ誰かが出張った方がいい。王は正しいと思うぜ」
 意外に話はわかるな、そうも思ったが表には出さない。
「そうそう、バル殿にお渡ししたいものが……」
 そう言ってプロフェッサーは錠剤のようなものを取り出した。
「なんだそりゃ?」
「バイアズラと申しまして、バル殿の素晴らしいパワーを更に引き上げる薬です。もし魔法少女がいた場合、勝利後の役得の時にでもお役に立つかと。ご自慢の物が更にパワーアップ致します」
「……お前、王のベルトや人造魔物だけじゃなく、そんなくだらない研究までしてたのか。副作用とか怖いんだが」
「実は私自身で一度試してみましたが、問題なかったですよ」
 プロフェッサーの顔色はいつも悪い。
「説得力ねえぞ。……ま、貰っとくよ。擬似ナントカ相手に使ったら殺しちまいそうだがナア」
 受け取ると、バルバロスは去って行った。
「ほんとは試したことないんですけどね」

 舞台を擬似魔法少女サイドへ戻す。
 正面ロービーにて、仲間達の無惨な最期を見せ付けられ、擬似魔法少女達の大半は恐慌状態にあった。
「なんで……なんでよ!私達が力を合わせればあいつらに勝てるんじゃなかったの!?」
「こんな死に方なんて嫌よ……!」
 ただ一人、若菜だけは冷静さを失っていない。
「落ち着きなさい、渚、明日香!!」
 一喝され、渚と呼ばれたセミロングの少女、明日香と呼ばれたお下げの少女は一応黙り込む。しかし一度張り付いた恐怖の色は消せない。
 若菜は振り返った。そこには、お嬢様と呼ばれる彼女達のリーダーが食い入るように写真を見つめている。
 決して目を背けようとしないが、両手が怒りに震えているのがわかった。
 もっとも、ただ怒りに身を任せていたのではない。
(……考えなさい、黒崎綾乃!何故こんな写真をバラ撒いていったのか……そもそも、何故ここに……)
 結論は即座に導き出される。いや、遅いくらいだ。
 顔色を変える暇さえ惜しい。
「若菜さん!」
 混乱を切り裂いたその声が、一同すべてを黙らせた。
「戦闘準備を!」
 その一言で若菜も理解する。
 お嬢様──黒崎綾乃は内線を館内すべてに繋いだ。
「黒崎綾乃が命じます。総員、第一級戦闘配備に就いて下さい。間もなく魔物達の攻撃が予想されます。非戦闘員はシェルターへ。滝川主任、予備のマギアに氷哲を移して下さい」
「お嬢様」
 傍らに寄り添う男がはじめて口を開いた。聴覚より脳に響くような声。
 綾乃は答えた。。
「相当の戦力が予想されます。彼女達だけではまずいかもしれません」
「しかし、貴女は……」
 語を次ぐことができなかった。綾乃の瞳は何人にも冒し難い光を放っていたのだ。
「どうにもならなくなったら、須藤さん……」
 須藤と呼ばれた男は強く首を振る。
「それは」
「代償は私自身です。……そういう契約でしたでしょ?」
 慌しく迎撃準備が整えられる中、奇妙な主従二人は無言で視線を交わす。
 少なくとも、目前に迫った戦闘という事態は混乱を収めるのに効果的ではあるらしかった。
38擬似魔法少女達の災難 第2−3:2008/11/05(水) 20:46:20 ID:O7aNYAUW
 強力な魔力反応。
 ロビーの床下からである。
「正面からとはね……戦闘配置!変身!」
「変身!」「変身!」
 3人に減ってしまった擬似魔法少女。
 床が、抜けた。
 大穴から大男が二体の魔物を従え這い出てくる。
「あいつは……!」
 若菜が唇を噛んだ。二体の魔物には見覚えがあったからだ。
<ゲッゲッゲ……こチらは3、向コうも3。また愉しメソうだなあ>
<今度は、もうチョっと粘っテ欲しインだな>
 半魚人とモアイ型魔物。
 それを率いるのは一見人間に見えるが、発する魔力が尋常でない。
「渚、アレ測って!」
「は、はい!」
 セミロングの少女は腰に提げた片目の眼鏡のようなものを手に取り、左耳に装着した。
「魔力値12000…13000……嘘でしょ、まだ上がっていく……」
 血の気が引いていく。
「23000…24000……キャッ!」
 ボン!と音を立ててスカウターが煙を吹いた。想定外の魔力。
「主任、敵の戦力は!?」
 若菜が状況をモニターしているであろう滝川裕子に通信を送る。
『半魚人が3200、モアイが3500。…………大男は、概算で30000』
 ぎり、と奥歯を噛む音が聞こえた。勝てるわけがない。
 その大男は余裕の表情でこう言い放った。
「お前達二人でやってみろ。俺様が戦うまでもなさそうだ」
<魔物遣いが荒イでスなバルバロス様>
<まあ、楽勝だトは思うんダナ>
 3対2。これならなんとか……と若菜は思った。
 しかし、肝心の部下二人は再び恐怖に囚われている。
<まずハ……お前ダァ!!>
 半魚人がお下げの少女に飛び掛った。
「ヒッ」
「明日香、しっかりしなさ……」
 間に合わない、そう思った瞬間。
<ゴギャッ!!??>
 バンという空気の響きと共に、半魚人の顔の半分が吹っ飛んだ。
 音がした階段の上を見る。須藤が、馬鹿みたいにデカいライフルを構えている。
「微弱ながら魔力を込めた14.5mm銀弾だ。貴様のような雑魚には有効らしい」
 そして擬似魔法少女達に指示を出す。
「早く追撃を」
「は、はいっ!」
 明日香と渚が射撃体勢に入る。若菜は剣を構え突撃。二人の援護射撃の下、半魚人に達する。
<オゴギャアギャガ!!テメエ、テメエエエエエ!!!>
 無茶苦茶に腕を振り回すが、魔力弾を全身に喰らって動きが止まった。
「てぇぇええい!!!」
 一閃。袈裟に斬り下ろし、灰と化す。
<……許さナいんダナ!>
 モアイが突撃しようとする。
 再びBAMという音。砲弾は頭をいくらか削っただけだった。
「石頭め」
 次弾装填。足を狙う。止まった。
「早くしろ」
 再び二人が援護射撃、若菜が近接を狙いに行く。しかし。
「あーもーめんどくせえなお前ら」
 黙って見ていたバルバロスが、早くも痺れを切らして動き出した。
39擬似魔法少女達の災難 第2−4:2008/11/05(水) 20:48:12 ID:O7aNYAUW
 肉体を変容させながら一歩一歩前進してく。
 やがて現れたのは、牛頭の化物だった。
 少女達を戦慄させたのはその体躯もさることながら、股間にそそり立つモノであろう。
 これから彼が自分達に何をしようとしているのか、されたらどうなるのか、想像するのもおぞましかった。
<俺は優しくネエからなあ。勢い余って殺しちまうかもな!>
 プロフェッサーに貰った薬を口に放り込む。ドクン、と心臓が脈打つ。
<フォオオオ!?これはぁ!!!>
 魔力と筋肉がボンと膨れ上がり、それだけでなく股間の逸物までもが一回り大きくなっている。
 暴風が吹き荒れた。カメラが破損し主任の側から状況が把握できなくなった。
<こいつはすげぇ!バイアズーラ!バイアズーラ!>
「な、なんなのよ、アレ……」
<フゥ〜…フゥ〜…クワッ。女が3人、さぁて、頂くか……オマエはあの男を足止めしてろ>
<一人くラい残して欲しイんダナ>
<わかってるよ>
 モアイに盾役を押し付け、凶悪な魔物はまた一歩一歩少女達へ近づいていく。その度に、擬似魔法少女達も一歩一歩下がってしまう。
「さっきより魔力が上がってる……あ、悪夢だわ……」
「う、う、うわあああああ!!!!」
 お下げの少女が恐慌状態に陥り、無闇やたらに魔力弾を撃ちはじめた。
「明日香、落ち着いて…!」
「来ないで、来ないでええ!!!!」
 鋼板のような胸板に弾かれ、一発もダメージが通らない。
<ああ、痒いな。まずはお前からイクか?>
 身体の向きをそちらに変える。
「明日香、逃げてッ!!」
 一人が射撃を開始、若菜が突っ込む。
<そう焦るなよ。後で相手してやるから>
「ガッ……!」
 腕を一振り。かすっただけなのに若菜は壁まで吹き飛ばされた。
 刹那、階上から空気を叩くような発砲音。
<オット>
 モアイが素早く射線上に割って入る。また頭が少し欠けたが、それほどのダメージは無い。
<でかした、いい動きだ。あの剣使いはお前にやるよ>
 明日香の魔力弾が止まった。マギアのダイヤルが赤く点滅している。
「嘘、魔力切れ……」
 その場に座り込む。
 バルバロスが踵に力を込め、駆けた。一瞬で戦意を喪失した少女の前に立つ。
「……あ……ああ……」
 恐怖で見上げるお下げの少女の両手を右手ひとつで掴み、掲げる。
「いや……放して……」
 殺される、誰もがそう思った。
 だが、次の瞬間から彼女達が見たのは信じられない光景だったのだ。
 左手でインナーの股布を破り、腰を掴み、
 そのままどずん、と自らの巨大肉棒で股間を突き刺したのである。
「ァァアアギャいあがああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!???」
「…え?」
「嘘」
 3人が3人共、信じられないという表情をしている。
 戦闘中に、
 衆人環視の中、
 なんでもないことのように、犯す。
40擬似魔法少女達の災難 第2−5:2008/11/05(水) 20:49:42 ID:O7aNYAUW
「あんた……何やってんのよ……」
 若菜がよろよろと立ち上がり、怒りに震えだす。
「明日香を放せええええッ!!」
 剣がより強い輝きを放ち始めた。より力強く、長大な姿へと変貌する。
 一直線にバルバロスへ斬りかかる。
 同時に、渚も魔力弾を連続で放っていた。明日香に当たらないよう、背中に回りこんでいる。
<いい目だな>
 片腕を立てた。鉄のような皮膚へ刃を突き立てる若菜。
 ガキィンと、金属音が響く。
 それがまずかった。
「ひっぎひぃ!!」
 全力で斬り付けた時の衝撃が、バルバロスの肉棒を通して明日香の胎内へ伝わっていた。
 狭い膣内に凶暴なモノが隙間なく捻じ込まれているのだ。少し動いただけでも大変な苦しみがあるだろう。
 怯む若菜。渚の顔色も変わる。遅かった。
 牛頭魔物の背中に次々命中弾。
「あが、ひが、おあ、ああ、あ、やめて、死ぬ、死んじゃ、あぎひゃあ!!」
 助けようとした味方の攻撃が原因で、責め苦を受けることになってしまった少女。
 須藤も銃口をバルバロスに向けていたが、発砲できない。
<ヒデエな、おい>
 げへげへと笑うバルバロス。擬似魔法少女を抱きかかえたまま、片腕を振って若菜を弾き飛ばした。
「若菜さん、どうしよう……」
 渚が泣きそうな声で相談してくるが、若菜にもどうしようもない。
<オトモダチは助けてくれないらしいぞ、カワイソウニナア>
 串刺しにされたままの少女の身体を肉棒を軸にクルリと180度回転させる。
 また膣内がゴリっと抉られた。
「ひゃっぎ……いやぁ、抜いてぇ……見ない…で……」
 その表情を見せつけながら揺さぶり始める巨漢の魔物。
「あっ…いやっ、たすけ、がっ…!いぎゃっ、おねが、たすけて…あひっ!」
 泣きながら片手を伸ばして助けを求める少女。
「放しなさい…その子を放しなさい……」
 若菜はギリ、と奥歯をかみ締めるが、手出しできない。攻撃は通じず、むしろ明日香に苦痛を与えてしまうだけなのだ。
<じゃあ遠慮なく愉しませてもらうぜ>
 突き上げる速度が速くなる。段々明日香の泣き声も弱くなってきた。
「…ぁっひ……なんで……たすけて……くれないの……ぃゃあ……ひぎゃっ……」
 やがて。
<もうちょっと気張れ。しょうがない、俺が気合を入れてやんぜ!>
 両手で腰をがっちり掴み、華奢な身体を乱暴に上下する。糸の切れた人形のように、明日香はされるがままといった有様だ。
 そして。
<そりゃああああ!>
 地を蹴り飛び上がるバルバロス。意味するところは、若菜にもわかった。
「嘘でしょ……もうやめてあげてよ……」
 巨体が落下し、
 どんっ。
 床にヒビを走らせ、着地すると同時に少女の身体を肉棒へ押し下げた。
「っはァぎあいやああ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
 同時に夥しい量の精液がぶちまけられ、結合部から溢れ出す。耳をつんざく悲痛な叫び声はやがて弱まり、虚ろな眼でぐったりした状態となっていた。
<んー、お、まだ生きてるな。よしよし、これでもうちょっとは楽しめそうだ>
 再びゆるゆると腰を動かし始める。だが、明日香の反応はほとんどない。
「……あ……あは……ひは…………」
<もう壊れたのか。このまま連れて帰って産む機械にでもしちまうかぁ?>
「貴様は……どこまで……」
 剣を握り締めて立ち上がる若菜。
 一歩踏み出した時。
 ロビーを、冷気が駆け抜けた。
41擬似魔法少女達の災難 第2−6:2008/11/05(水) 20:50:53 ID:O7aNYAUW
<ん?>
 階上の扉が開いていた。
 黒髪の少女がつかつかと歩いてくる。
 一度須藤の前で止まった。
「お嬢様、おやめくださ……」
 無言のまま頬を平手で打った。
 そして、階段を降り始める。
 腕には青色に輝くマギアが装着されている。
『コイツは不完全なんじゃねーか、ご主人』
 マギアが少女に語りかけた。
「承知の上。他に手がありません。力を貸してください、氷哲」
 マギアが一度光った。
 左手を添える。
『行こうか、華麗に、激しく!』
「変身」
 ダイヤルを回す。
 黒崎綾乃の身体を白い吹雪が包んだ。
<そうか、こいつが魔法少女か!!>
 明日香を犯したまま片腕だけで構えるバルバロス。
 吹雪がバルバロスとモアイめがけて広がる。
<ウオオ!?>
<なんダナ……ヒィアア!?>
 思わず目を瞑った。すぐに目を開けたとき、手中の少女の姿が消えている。
 モアイは全身凍りついていた。
「医療班、早く」
 部屋の隅で綾乃が明日香を床に下ろしている。
 彼女の姿、基本的に擬似魔法少女に似ているが青色を基調とした意匠になっている。
 明日香を開放した綾乃は、放心状態の少女が搬送されるのを確認すると、氷のような瞳をバルバロスに向けた。
「生きて帰れると思わないで下さい、外道」
 右手に吹雪が集まる。
<おもしれぇ!次は貴様を犯してやるぜぇ!>
「……無理ですよ、ソレではね」
 左手でバルバロスの下半身を指し、抑揚のない声で言い放った。
<ンア?>
 自分のソレを見る。……凍っている。
<ナアアアアアアアア!!??>
「砕けろ」
 右手でパチンと指を鳴らす。
 バルバロス自慢のモノと、ついでにモアイが粉々に砕け散った。
<アンギャオアアアアアアアアアア!!!!キサマ、このアマ、やりやがったなアアアア!!!>
 信じがたい激痛と屈辱に逆上したバルバロスは綾乃めがけて突進した。一歩ごとに床を震わせる。
 巨大な猛獣がぶつかってくるが如き状況だが、綾乃は顔色一つ変えない。
 右手を振った。
 従えた吹雪が刃となってバルバロスに襲い掛かる。
<なんだと!?>
 慌てて身体を翻すが、右腕を肩口から斬り落とされていた。
<ばかな、俺の身体に傷を……俺の皮膚を裂き、肉を斬り、骨を断っただと……何者だテメエ!!!>
「貴様の様な外道に名乗る名はありません」
 再び右腕に吹雪が集まる。
「死になさい」
 その腕をバルバロスに向けようとした瞬間、突然吹雪が拡散されてしまった。
『まずいぜご主人、マギアってやつのキャパが小さすぎてうまくコントロールできねえや』
「くっ……」
 精神を集中させようとする。吹雪が集まったりバラけたり、一定しない。逆にバルバロスは好機と捉えた。
<なんだか知らんが、あの吹雪さえなければ……!>
「やめておけ、バルバロス」
 圧するような声。
 戦局は、もう一度動く。
42擬似魔法少女達の災難 第2−7:2008/11/05(水) 20:51:40 ID:O7aNYAUW
 誰も気がつかなかった。若菜は勿論、バルバロスも、綾乃も。
 いつの間にか若い男がそこにいたのだ。
<お、王……>
 バルバロスの搾り出すような声。
 綾乃の全身に戦慄が走る。
 まずい、すごくまずい。
「あれが、竜王……」
『ご主人、ワリィ、今の状態じゃアレ無理だわ』
 先程とは別格の相手がそこにいた。
 王と呼ばれた青年は周囲を見回す。
 擬似魔法少女には、一瞥をくれただけだった。
 綾乃を見る。
「……成る程、青のメイガスか。死んだと聞かされていたが、君ならばバルバロスじゃ荷が重すぎただろうね。契約器はマギアの中か?ふむ、その為の?」
 再び視線を動かす。
 須藤を目が合った。
 何も言わず、バルバロスに戻す。
「私も参戦するつもりで出てきたんだけど、帰るよ。さっきプロフェッサーから通報があったんだが、魔人の姫君の手勢が隙を衝いてきたらしくてね」
<しかし>
「とりあえずヴァルキナスを当たらせているから問題はないと思うんだが、なかなか出来る奴がいるらしいんだ。ま、君は使わないけど」
<王、みすみす目の前の獲物を見過ごすと!?王のお力なら一瞬で一切合切蹴りをつけられるでしょうに!>
 バルバロスの咆哮が響く。
「……私に逆らうのか?」
 声量こそ普段と変わらない。しかし、その声は聞くものを一瞬で凍りつかせた。バルバロスは巨体を小さく縮ませている。
「だから君は二流なんだ。何も気付かなかったのか」
 若菜は二体の会話の意味するところが理解できない。綾乃は理解できていた。
「帰るよ。腕と生殖器はプロフェッサーに補ってもらえ」
 それだけ言うと、二者は侵入経路を引き返して姿を消した。
 後には、青のメイガスと呼ばれた魔法少女、戦闘可能な擬似魔法少女二名、須藤の4名が残された。

「須藤さん」
 後片付けと、撤収準備に慌しい彼女達の本拠地。
 変身を解いた綾乃が須藤に責めるような視線を向けている。
「貴方がその気になれば、彼女を助けられたのではないですか?」
 カメラが壊れていたとはいえ、みんなの前で魔物に処女を散らされ無惨に犯された少女。
 生きてはいるものの、助け出した時には既に瞳に光がなかった。今後再起できるかどうかわからない。
 その男は、重く響く声で答える。
「お嬢様自らのご命令であれば。自分が戦うとすれば、お嬢様お一人のためと決めております」
 綾乃は唇を噛み、須藤を睨んだ。
「では命じます、次は戦いなさい!」
「敵よりも味方に多大な損害を及ぼすことになるかもしれません」
 綾乃は須藤の胸を叩いた。本気で殴りかかったというより、憤りの矛先を見失った結果の所作に見えた。
「だから、その時には、私を……」
 涙を流していることに気付いたのは須藤だけだった。


  ━To Be Continued━
43 ◆vjCMMxTOIw :2008/11/05(水) 20:59:21 ID:O7aNYAUW
はい、お目汚しでございました。
今回ちょっとソフトだったかなあと思わないでもないですが、次回ではまた鬼畜全開でいきたいと思います。
バルさんのチンコ粉砕したのは完全に勢い。あんなの予定になかったてか、ここで死ぬ予定でした。反省はしていません。
再登場時にはプロフェッサー特性のスーパーペニスを搭載して活躍してくれるでしょう。

>プロフェッサーのお仕事
ついでに他四名もまとめてみた。

タツヒト:魔物達の王。人間の血が半分混ざってるくせに存外容赦ない竜王様。
ヴァルキナス:先代からの重臣。王の代理人。一応、席順はナンバー2。
プロフェッサー:兵器開発・人造魔物開発・ドーピング等、お約束のマッド研究者。王の側近として雑務もこなす。なにげに激務。
バルバロス:バカ

こんな感じでしょうか。
44名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 22:27:31 ID:rJevY8ya
GJ!
次回、超wktk
45名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 23:31:20 ID:RNWr4B+g
>>43
GJ!

>バルバロス:バカ
ひでぇ!そこは「筋肉バカ」でしょう!
46名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 20:35:54 ID:I3wkTiTx
>珍しく人間サイドに死人は出てませんが

ふぅ、一安心。安心したところでふむふ・・・



鬼や!あんた鬼や!www
47名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 07:22:03 ID:godjcIOw
>今回ちょっとソフトだったかなあと思わないでもないですが、次回ではまた鬼畜全開でいきたいと思います。

えっ?ええぇ?!?!?ソフトォォオ!???!
十二分以上に鬼畜です。本当にあr
48名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 15:54:44 ID:XyXgRZ56
ソフトもソフト、大ソフトだろ
なにしろ本拠地に攻め込まれているのに、損害は入り口付近だけの死者なしですよおい

俺の予想だと首謀者二人は疑似魔法少女を見捨てて退去して、基地施設は壊滅、
残りの人員は一人残らず陵殺!新撰組!の魔物達の大パーティー
一人くらいは魔物の腕の一振りで下半身吹っ飛ばされて即死とかあるかと思った
そして後に残されたのは基地のあった場所に広がるクレーターとそこに突き立つ疑似魔法少女が串刺された十字架…

ぐらい悲惨な事になるってガクブルしてました
49擬似魔法少女達の災難 第3−1:2008/11/08(土) 13:35:59 ID:rkXN83ei
 寝静まった夜のビル街。
 そのビル群の上を、高速で跳びながら渡っていく男が一人。
 王とも竜王とも呼ばれる彼は、部下であるヴァルキナスの元へ向かっていた。
 場所はわかっている。大きな魔力衝突のある所だ。恐らくは、あの山の向こう。
「プロフェッサーか」
 いつの間にか、痩身の男が一人後ろについていた。アタッシュケースを持っている。
「我等が王、新しいベルトをお持ちしました」
 嫌な予感がした王は、問い返す。
「念のため聞くが、デザインは何を参考にした?」
「いい質問です。今回はちょっと趣向を変えてみまして、メットを被ることで変身が完成いたします。すなわち、ライダーマ」
「持って帰れ」
 即答した。
「ガンバッテツクッタノニ…」
「いい歳した魔物がメソメソするな鬱陶しい」
 (´・ω・`)な顔をするプロフェッサーを叱りつける。時には厳しくすることも必要だろう。
「では、王は一体どのような……」
「もう前と同じ形でいいから、頼むから作り直せ」
「畏まりました。王もお好きなのですね、オルタナティ…」
「早よ去ね!」
 プロフェッサーは恭しく一礼すると、引き返して行った。
 王はすぐに意識を切り替える。
「魔物でありながら、人間の女性を襲わない一党か……若い魔物にそういった個体が増えているとは聞いていたがな」
 彼自身も人間体でいる限りは普通の人間以上の性欲を持たない。
 いや、と思い返す。
「……人間にも異常性欲者は数多くいる。我々も彼等も、そう変わったものではないのかもな」
 決して共存はできないだろうが、とも思った。

 人家の無い山中。
 この場所を選んだのは、邪魔者が入るのを嫌ったためである。少なくとも、ヴァルキナスの方はそうだった。
 今の彼は謹厳な壮年の男の姿ではない。額から角を二本はやし、赤く染まった鋼鉄の如き体躯を持つ、鬼人体となっている。
 本来なら王に次ぐ実力を持つ彼だが、圧勝しているわけではなかった。
 身に付けた着流しは所々が破れ、些か血が滲んでいる。
 対する敵も、いくらかのダメージを負っているのは同様だった。
<驚いたぞ、よもや魔法少女でない人間でこれ程までにやれる男がいようとはな。若い女の方が魔力への親和性が高いと聞いていたが、卿のような存在もいるのか>
 ヴァルキナスと互角に戦っていたのは、黒いスーツに身を固めた人間の青年である。
<魔導師か。とうの昔に絶滅していたと思っておったが……>
「貴方こそ、流石は竜王軍にその魔物有りと言われた鬼人ヴァルキナス。貴方でなければここで滅する自信はあったのだがな」
<違いない。認めよう、卿は強い>
 互いに笑みを交わす。
 男の右手に火炎が発現した。
「行け。チェイサー」
 4発の火球となり、ヴァルキナスめがけて飛んでいく。ヴァルキナスは強大な金棒を振り回し、次々叩き落していく。
 ざっと足音がした。すぐ傍に男が接近している。
「焼けろ、インフェルノ」
 地に火炎が拡がる。鬼人は跳ぶ。
 男は右手をグッと固め、そしてヴァルキナス目掛けて突き出した。
「インターセプター!」
 光の矢が何本も放たれる。鬼人は金棒を水車のように振り回して弾いていくが、何発かは被弾してしまった。
<歳はとりたくないものだな。息が続かぬわ>
「貴方はまだ本気を出していない。待っているのか」
 気配を探知したのはその直後だった。
50擬似魔法少女達の災難 第3−2:2008/11/08(土) 13:36:46 ID:rkXN83ei
「現れたな」
 魔物達の王がそこにいる。
 彼はヴァルキナスの隣に降り立った。
「ご苦労。遅くなって済まない」
<勿体無きお言葉>
「で、アレが噂の魔導師か。ああいう人種は魔法を弄る技術はあっても戦闘は不得手と思っていたが、毛並みが違うようだ」
 一歩前に出る。
「バルバロスを翻弄しているのは彼の手腕に拠るらしいな。ここで潰しておくか」
「おいおい、竜王さんは擬似魔法少女を潰しに行ってたんじゃないのか。やっぱ狙いは俺の誘引かよ」
 ゆらり、と周囲の空気が歪む。王は人間体のままでも強大な魔力を発揮できる。
 それが、爆ぜた。
 地響きと衝撃。
 王の拳打を受け止める魔導師。
「驚いたな。人間が、私の拳を生身で受けられるものなのか」
「生憎、俺は武闘派でね」
 魔導師の回し蹴り。王は下がる。
「確かに人間にしては手強い。しかし、私に勝てるとは思ってないだろうな?」
「人間では竜王とまともに戦って勝てるワケがない。だから」
「だから?」
「悪いが、俺は逃げる」
 素早く懐からサングラスを取り出してかけ、地に魔力を叩き付けた。眩い光が溢れる。
<発光弾!?小癪な……>
 ヴァルキナスが視界を取り戻した時、魔導師と王の姿が消えていた。

「やっぱ簡単には逃がしちゃくれないか」
 逃げる魔導師、追跡する王。ヴァルキナスは追ってこない。
 2、3発火球を撃って見たが、王は回避どころか防御すらしない。一瞬の時間稼ぎにもなっていない。
「……調子に乗って王を引っ張り出したのは流石にまずかったか?」
 さてどうしたものかと思案する顔が急に険しくなった。
 もう一つの大きな魔力反応が前方から急速接近しているからだ。
「……あちゃー……」
 程なくして姿を現す。
 悪魔のような翼を持った、外見13歳くらいの未だ年端もいかない少女。瞳が夜空に赤く輝いている。
 王も姿を認めて足を止めた。
 やがて、その少女の姿をした魔物が魔導師の傍らに立つ。
「姫様」
「帰るぞ、破焔」
 破焔と呼ばれた魔導師が恭しい態度で頷いた。
 姫と呼ばれた少女は、王を見る。
「はじめましてだな、魔人の姫君」
「そなたが」
「竜王と呼ぶ者もいる。君の婚約者だった男さ、ティート嬢」
「……会うのは初めてのはずじゃ」
「破談にされてしまったからね」
「何ぞ、フラれた男がまだ追いかけてくる気かや?」
 くっくっくと笑う王。
「いや、やめておこう。姫君と魔導師二人を相手にするのは骨が折れそうだ。……破焔と言ったな、人間の本名ではなさそうだが?」
 魔導師が答える。
「今の俺の名前は破焔でいい」
「……人間でありながら魔物に尽くす魔導師か。奇妙なものだ」
 やがて姫君と従者は立ち去った。
51擬似魔法少女達の災難 第3−3:2008/11/08(土) 13:39:02 ID:rkXN83ei
 魔人の姫君は別の街に根拠地を持っている。
 帰還した二人は奥の私室にいたが、様相は先程とは大きく異なっていた。
「だーかーらー、何で出てきたんだよ!君自分の立場わかってんのか!?戦闘は俺がやる、君はここでドンと構えてていいんだ!」
 怒鳴っているのが破焔。魔導師は敬語を全く使っていない。態度もデカイ。
「私は貴方の力量を信頼してるけど、王を相手するのは厳しかったんじゃない?」
「俺なら逃げ切れてた!」
「どうだか」
 つーんとしてるのが姫君。二人っきりの時に限り、言葉遣いは完全に歳相応の女の子のものである。
 実際、魔人の証である翼を引っ込めた彼女は、普通の可愛らしい少女にしか見えなかった。
「……いいかよく聞けよティート、君は確かに強い魔力を持ってる。いずれはあの竜王に匹敵する存在になれると俺は確信している。だがな、今の君はまだ子供、人間で言うと中学生くらいだ。はっきり言って現状では俺の方が強いんだよ」
「……むー」
「むくれるな!」
 ギャンギャン吠える破焔。
「大体、万が一捕まったらどうするんだ!連中が女の子をどう扱うか……し、知ってるだろ!」
 言いながら、思わず囚われたティートが魔物達によって大変な目に遭わされる情景を想像してしまい自己嫌悪に陥る破焔だったが、必死でそれを隠した。
「破焔さんが護ってくれるから、大丈夫」
「〜〜〜!!!」
 暖簾に腕押し、悶える魔導師。
「あのなあ、俺は君の父上から、君を護るように託された。その為なら死んでもいい。竜王との婚約を破棄して敵対したのも、娘を想うが故の親心だろう。だが肝心の君がそんなフラフラしてたのでは護るものも護れない」
「ちょっと待って、今なんて言ったの?」
「んあ?いや、フラフラすんなって」
「その前」
「……君のお父上が婚約を破棄…」
「もっと前」
「君の為なら死んでも……あ」
「ソレもう一回言って」
「真面目に聞けェーッ!!」
 からからと笑う姫君に絶叫する魔導師。
「確かに、彼等に捕まったら貞操の危機なのよねー。……私は、その……破焔さんだったら、奪われてもいいんだけど……?」
「ば、バカなことを言うのはやめなさい!もっと自分を大切にするんだ!」
 言いながら、思わずティートを押し倒して犯してしまう情景を想像してしまい自己嫌悪に陥る破焔だったが、必死でそれを隠した。
「なによう、『ちゅうがくせいだって立派なおんなのこです』って言うんじゃないの?」
「そんな人として終わっとるロリコン哲学、どこで憶えたんだよ……」
 また頭を抱える。
「……わかりました。今回は、勝手に出てきたことを謝ります。ごめんなさい」
 充分遊んだティートは態度を変える。
「……いや、俺も言い過ぎた。ともかく、危ないことは勘弁してくれ」
「うん、わかった」
「じゃあ俺は擬似なんとかの情報を整理してくる。脳筋野郎との戦闘で損害が出たようだしな」
 扉の方へ歩いて行く。その背中へ、姫君は聞こえるか聞こえないかの声量で言葉を投げかけた。
「……心配してくれてありがとう」
 その言葉が、破焔に底なしの力を与えている。
 つまるところ、彼もまた紳士的なロリコンなのです。
52擬似魔法少女達の災難 第3−4:2008/11/08(土) 13:40:10 ID:rkXN83ei
 場所は変わって竜王サイド。
 プロフェッサーの手術室から、人間体のバルバロスが姿を現す。
 外見は以前と変わらない。
「よっしぁあ!腕もアレもなんかスゲエことになったぜ!見てろよ青のメイガス、次に会った時はコイツをブチ込んでヒィヒィ言わせてやるぜぇ!!……逃げた先知らねえけどな」
 本拠地を襲撃された擬似魔法少女達は姿を眩ましている。別の拠点に移ったのだろう。
 続いてプロフェッサーも出てきた。
「心配ありませんよバル殿。前回お渡しした薬は飲みましたよね?」
「おう、アレすげえ効いたぜ」
「実はですね、こんなこともあろうかと、精液から微弱ながら特殊な電波を発信させる成分を入れておいたのですよ」
「お前、段々何でもアリになっていくな……」
「報告では一人を犯しはしたものの、死なせてはいなかったようですね?うまくいけば残留精液から追跡できるかもしれませんよ?」
「ぉっしゃあ!だったら早速……ダメだ、王の許可が要る」
「我等が王は先見の明がおありです。先程、擬似魔法少女達の潜伏先が分かり次第、王自ら出陣されるとのご命令がありました」
「オオ」
「その前に、敵の戦力を減らす作戦を提案したところ、認められたのですよ。バル殿も戦っていいそうですよ?」
「オオ!流石は王だぜ!」
 狂喜するバルバロス。
「ああそうそう、お渡しするモノがあったのです」
 プロフェッサーは首飾りを一つ手渡した。
「今度は何だ」
「魔力の発散を抑える効果があります。バル殿は潜入が苦手のご様子。奇襲効果を高めるためにも、お使い下さい」
「……なんか、俺を実験台にしてねえか?ま、もらっとくよ」
 受け取ると、バルバロスは去って行った。
「ほんとに実験台なんですけどね」
53擬似魔法少女達の災難 第3−5:2008/11/08(土) 13:41:09 ID:rkXN83ei
 病室で傷ついた少女をずっと見つめていた。
 彼女がこのような目に遭ったのも、他二人が死んだのも、全て自分のせいだ。
 黒崎綾乃はそう思っている。それがトップである自分の在り方なのだ。自分が全責任を負わねばならない。
 竜王サイドの推測通り、擬似魔法少女達は三つある拠点の内の一つに移っていた。
 前回の襲撃に際し、ここはなんの被害も受けていない。なので彼女達はここの場所はまだ割れていないと思っている。
「お嬢様」
 滝川主任が遠慮がちに病室に入ってきた。綾乃は立ち上がり、二人で席を外した。
「氷哲はマギアに入れておいたままでよろしいので?」
「今はまだ。細かい調整は後でかまいません、私のマギアの開発を急いで下さい。でなければ、竜王に対抗できない……」
 人間体の状態でも勝てそうな気がしなかった。かつて、自分が魔法少女として戦っていた頃の戦闘力を以ってしても危ういレベルだろう。
「それともう一つ……」
「はい?」
「若菜さんのマギアを近接特化にチューンして下さい。彼女はそちらにかなりの適正があるようですから。……できますか?」
「そちらでしたらすぐにでも可能です。今夜中にはお渡しできるでしょう」
「……すみません。彼氏さんとのお約束も破ってしまったのでしょう?」
「お気になさらず。……ひと段落したら、休暇でも頂いて二人で旅行しようかと思うんです」
 技術開発陣にも多大な負担を強いている自覚はあった。しかし、命じなければならない。
 滝川主任は持ち場に帰り、綾乃は明日香の病室に戻った。
 ベッドの明日香は、半身を起こしている。
「明日香さん……意識が……」
「お……嬢…さま……?」
 魔物に陵辱された少女の瞳は、暗いままだ。
 綾乃は駆け寄り、明日香の細い身体を抱き締めた。
「ごめんなさい、辛い目に遭わせてしまって、本当にごめんなさい……」
 辛い目に。そうだ、自分は魔物に犯されて……。
「私、汚されたんだ……」
 抱き締める力が少し強くなった。
「どうやって謝ればいいのか、どう責任を取ればいいのかわかりません、ごめんなさい……」
 少しずつ少女の瞳に光が戻る。
「お嬢様、どうか、自分を責めないで……」
 抱き締め返す。
「……私がこうなったのは、私が弱かったから……」
「そんなことは」
「お嬢様、また、擬似魔法少女として戦ってもいいですか……?」
 身体を離す。綾乃を見つめる真っ直ぐな瞳には、力が宿っている。
「私思ったんです。あいつらを放置していたら、自分みたいな……いえ、佳澄ちゃんや涼子ちゃんみたいに殺される人だって次々出てくるんだって」
「それは……」
「そんなの許せないじゃないですか。だったら、私達みたいに戦える人達が戦わなきゃならないんです」
 強い決意だった。綾乃にはそれが崇高で侵し難いものに見えた。
「わかりました。……私も躊躇しません、今後は陣頭に立ちます」
「お嬢様がいてくれたら、どんな相手だって戦える。そんな気がしてきました」
 微笑みあう二人の少女。固い誓いを胸に、新たな戦いへ思いを馳せる。
54擬似魔法少女達の災難 第3−6:2008/11/08(土) 13:44:01 ID:rkXN83ei
 その夜のこと。
 人気の無い廊下を大男が忍び足で歩いている。
(俺は、こういうのは向いてないんだが……)
 バルバロスである。
 どうもプロフェッサーは楽しんでやってるんじゃないかという気がしてきたが、ともかく王に与えられた大切な任務である。手は抜けない。
「こちらバルバロス。擬似なんとかのアジトに潜入成功……連中は寝ている。繰り返す、連中は寝ている、たぶん」
 小声で通信機で報告する。失笑が聞こえたような気がした。
『バル殿、発信源はそのまま真っ直ぐです』
「ドアがあるぜ。部屋になってるようだ。で、どうすんだ?」
『まずは目立たないように…被害を広げておいて下さい』
「了解。被害、ね……」
 舌なめずり。
 静かにドアをあける。病室のようだ。ベッドで少女が一人寝ている。
「ビンゴ……」
 発信源は残留性液、すなわち、そこで寝ているのは前回犯した擬似魔法少女である。
 バルバロスは少女の前に立つと、牛頭の異形へと変化した。それでも魔力の発散は抑えられている。
 毛布を剥ぎ取る。
「……?え、何、キャッ…むぐ!」
<おっと>
 気がついて声をあげそうになった明日香の口を左手で塞ぐ。
 そして、右手で無造作に服を裂いた。
「むぐ、ふぐぅ!?」
 肥大化した右腕、不気味にウネウネと、のたうつ下半身の生殖器が目に入る。
(嘘、なんでこんな所に……これって夢!?)
<俺はフラストレーションが溜まってんだ、悪いが、殺すつもりで最初からクライマックスでいくぜ!>
 ずぶりゅ、と下半身のモノが突っ込まれた。ごりゅごりゅ膣内を突き進み、子宮口を抜け、子宮内に達する。
「ふぉぐ!?…おぐ、うぐ、ウグう゛う゛う゛う゛!!!!」
 口を塞がれ、悲鳴どころか息が満足にできない。悪夢ではなく現実だと認識した。
 だがこれは始まりにすぎなかった。子宮内に潜り込んだ先端が、四つに割れて内壁を押し広げはじめたのだ。
「ぉおおおうぐうぅうう゛う!!!」
 ボコリとお腹が膨れる。右腕が複数の触手に変化し、体中に絡み付いて腹をギリギリ締め上げる。その状態から、激烈な前後運動が始まった。
 バルバロスは本当に容赦していない。ギシギシ悲鳴をあげていたベッドが壊れた。そのまま床に押し付け、全身を叩きつける。
<オラオラオラオラオラァ!!同じ相手に二回も犯される気分はどうだぁ?>
「ほぐ!お゛ぐ!うぅああ!おご、む゛う!んぐぅ!!」
 引くと同時に子宮ごと引き下げる、奥を叩くと同時に子宮壁を内側から膨張させる。外側から触手がギリギリと圧迫を加える。
 抵抗など無意味だった。胎内から全身を突き抜ける苦痛の暴風に、身体が耐えられない。
 マギアの無い彼女は、つまるところ15歳の少女でしかないのだ。
(お嬢さま……助けて…………死、ぬ……)
 一突きごとに、交わした誓いが音を立てて砕けていく。
<どうした擬似魔法少女、このままだとまた中に出されるぞォ!?>
「むが、はめ゛……ぎッ!!」
<オラアアアアア!!!>
 潰されるのではないかと心配になるほどの一撃。同時に、最奥で射精。
(……ごめ…ん……なさ……い……………)
 希望も何もかも失われていった。
 少女の意識が漂白されていく。
 ぐったりした華奢な身体を責め立て続けるバルバロス。不意に、扉の方から物音がした。
55擬似魔法少女達の災難 第3−7:2008/11/08(土) 13:45:11 ID:rkXN83ei
「明日香ちゃん、まだ起きて……な、何!?」
 様子を見に来た看護婦だろうか。まだ20歳そこそこのようだ。
 右腕の触手が素早く伸びて、全身と首に巻きつき、手元に引き寄せる。
「あが……がは……!!」
 死なない程度に首を絞められ、声が出せない。
 必死になってもがくが逃れられない。
 バルバロスの股間から、もう一本の生殖器が伸びてきた。
「……あ、が、はがあぁあぁぁ……!!!!」
 ストッキングを引き裂き、下着を破り捨て、目を白黒させている看護婦に捻じ込んだ。
<ヒャハハハ、これだからやめられねえぜ!>
 化物と接したことが無い彼女は苦しみ、痛み、混乱と絶望とで無抵抗に陥っている。
 バルバロスのモノは大きく、また先程同様下腹部が膨れ上がるほどに圧迫している。
 首を締め付ける触手が緩む気配は無い。ギリギリ呼吸できるかできないかのラインで弄ばれている。
 彼女はその時点で失神してしまった。しかしお構いなしでガンガン叩きつけまくる魔物。
 バルバロスは二人の身体を思う様に嬲り続けていた。

 夜明け前。
 最初に異変に気付いたのは、渚である。不運という他ないが、寝つきが悪かった彼女は夜の散歩の最中だった。
 セミロングの少女は、明日香の病室の扉が開いているのを見つけ、訝しげに近づいていく。
 中に入った。
 つんと鼻を突く臭気。汚濁液の水溜りの上に、放り捨てられた少女と看護婦。
「え…ぉぶ」
 変身する間さえなかった。
 まず口の中に一本触手をブチ込まれた。太すぎて呻き声も出せず、噛むこともできない。そもそも、硬すぎて少女の歯では傷もつけられないだろう。
 身体に衝撃が走る。当身を食らったと自覚した。薄れゆく意識の中、巨漢の魔物に四肢を拘束され、服を破られ、秘口に巨大なモノをあてがわれた感覚が、おぼろげに知覚される。
 それが身体を裂くように侵入しはじめた時、激痛で意識が引き戻された。
「……んぶ、うぶぅぅぅぅう゛う゛!!??」
 カランと音を立ててマギアが床に落ちる。必死に手を伸ばすが、届かない。
<ん?コレが欲しいのか?>
 バルバロスはマギアを拾って目の前で見せびらかす。
(……変身………へんしん……しなきゃ……)
 震える手を伸ばす。もう少しだ。
 ごちゅっ。
「むぼぉう!?」
 奥を突き上げられた。全身がビクンと震える。
<残念でした>
 マギアが粉々に砕かれた。最後の希望を断たれ、絶望が広がり始める。
 視界にピクリとも動かない仲間の身体が映った。その運命を悟った。しかしどうにもならない。
 多数の触手が体中を蹂躙しはじめた。
 膣内から子宮へ。子宮内、膣内で触手が割れて膨張しようとしている。
「ほぶ、ごぶ、おぶぅ……」
 なすがままに犯される少女。
<ギャハハハハ!こういうのはどうだぁ!?>
 柔らかなお腹を殴られた。
「がぶ」
 遠くなりかけた意識が一瞬戻り、そしてまた薄れていく。
<夜明けまで時間が無ェ、遠慮なくいくぜええ!!!>
 狂ったように少女を嬲る魔物。腹を何度も殴りつけ、胎内を抉りまわす。
 その後の運命は、既に息の無い二つの亡骸と同じであった。
56擬似魔法少女達の災難 第3−8:2008/11/08(土) 13:46:06 ID:rkXN83ei
<あー、こちらバルバロス、擬似魔法少女2名を始末しといた。一般人も一人やっちまったが、まあいいよな>
 3つになった遺体の横で一息入れている魔物。
『残る擬似は一名、それに青のメイガスでしたね』
<おー。あと男が一人いたが、ありゃタダの人間だろ。で、次はどーすんだ?>
『彼女達に発見させるのも面白そうですね。暫く放っておいてみてくれませんか』
<いい趣味してんなオイ>
 バルバロスは人間体に戻って身を潜めることにした。

 そして。
「……………………嘘…………なん……で……」
 明日香の様子を見に来た綾乃が、変わり果てた三人を見つけた。
 いずれも秘所がぱっくりと大きな口を開け、中から夥しい量の白濁液がこぼれ出ている。
 捨てられた人形のように無造作に放置された三人。開かれた瞳孔が虚空を見つめていた。
 綾乃は力なくその場に座り込む。
 自らの無力さに打ちひしがれる魔法少女。
 やがて駆けつけた若菜は怒りに震えていた。
 そこへ、悲痛な空気を台無しにする声で出てきた男。
「おう、なかなかいい声で泣いてくれてたぜ?次に犯し殺されたいのはどっちだ?」
 余裕のバルバロス。
 殺意の視線が二つ、彼に向けられた。


  ━To Be Continued━
57 ◆vjCMMxTOIw :2008/11/08(土) 13:50:11 ID:rkXN83ei
はい、お目汚しでございました。
陵辱パターンが尽きてきたのでシチュエーションで工夫しようかと思いましたが、なかなかうまくいきませんね。
もっとも私自身、極太突っ込んで「ひぎぃ!」系が好きなせいもあり、どうしてもソッチに傾いてしまいます。

鬼畜全開と言いつつまぁいつも通りのロクでもないお話でした。
思いつきで巻き込まれたモブ看護婦さんテラカワイソス(´・ω・`)
58名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 14:31:08 ID:/xVhqkI3
お、、鬼や・・・
てっきり心を奮い立たせて立ち向かう魔法少女が描かれると思ったら・・・

むごすぎる最後・・・
陵辱ってレベルじゃねぇ・・・
き、鬼畜や・・・凶悪や・・・


だがGJ!GJ!
   ∩
  ( ⌒)  ∩__
  / ,ノ   i 、E)
  / /    / /"
 / /_、_  /ノ
`/ /,_ノ`)//
(    /
ヽ   |good job!!
 \   \
59名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 16:41:35 ID:Kuo+NzD6
バルバロス…
疑似なんとかって…どんどんアホの子になってるwww
しかし陵辱の手際は良かった。実に良かった。
現場でこそ活かされるタイプなんだなw

潜入からの声を奪っての陵殺とかも必殺仕事人もびっくりなシチュで良かったGJ!
しかし弱っちい上にその変身すら奪われて陵殺…
しかもその前での再起を思わせる会話とか…
作者さんマジ鬼畜w
60名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 07:21:17 ID:Ud1UtX3K
うぅむ続きが気になる引き…
いつもの事ながらGJであります

モルモット扱いのバルサンがんばれ
王様が自らご出陣ということは、ここでヘタ撃つとピンチだぞ
61名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 08:45:28 ID:Qj09XG3z
>>60
いやいや最後はプロフェッサーに片目をマジックキャンセラーとかに改造されて、
王が自らの犠牲で人間と魔物を融和させた死後は、どこぞの元魔法少女とオレンジ畑でも耕すのかもしれない
62名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 19:51:28 ID:5xh7daug
話豚切りですまんがこういう凌辱する魔物が相手だと男の肩身が狭くなるな。
理性ではわかるが魔物と同類に見えてしまう魔法少女とか出そう。
無力だが純真で勇気のある少年の登場で救われるパターンもあるが人間の男も刈る魔法少女も出そうだな。
63名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 23:37:19 ID:dypD+dgt
>>62
大丈夫!だって死人に口な・・・

じゃなくて、ほら、その局地に至ったときにはすでに手遅・・・
でなくて・・・

あと、> 無力だが純真で勇気のある少年
死亡フラグ的な気もする・・・余計に傷口広げそうな・・・
64名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 00:21:06 ID:WwZFUsRL
魔物の陰謀によって異能の持ち主である魔法少女達を狩り出す現代の魔女狩りが人々の中で行われるように…
そしてそれに巻き込まれた純真少年は民衆の手によって命を散らす
そして駆けつけた魔法少女が目にしたものは十字架のてっぺんに晒された少年の生首であった…

その生首を胸に抱えて血の涙を流す魔法少女

「こんなものを守るために私は戦って(ry」
65名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 17:04:41 ID:irc/+lc0
愚民共だけでなく魔法の王国や天界の連中も嫌いなんだけど。
敵役が非道だから目立たないが連中のいざこざに純真な少女の正義感を利用されてるみたいで。
連中の争いの駒だよ。
66名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 19:01:59 ID:Ut/9SgGm
そういうときは自分が妖精さんたちの駒に過ぎないことを知って苦悩しつつもとあるきっかけで
自分が戦う目的や守りたい何かを見出す魔法少女という展開を妄想してハアハアすればいいと思うよ!
俺の場合挑戦して「この作品の登場人物は21歳以上で〜(ry」というエロゲみたいなテロップが
脳内で流れて挫折したが。
67名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 19:25:29 ID:J6s+BIfh
とりあえず◆vjCMMxTOIw氏が平成ライダー大好きなのは分かった
68名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 21:55:05 ID:irc/+lc0
組織や主義みたいな対立での政略や策謀とかどろどろしたのとか魔法少女の純真さと対照的で面白い。
ただそれだけだと救いがないので救済キャラもそこそこ欲しい。


救いがなくて凌辱BADENDでもOKだがw
69名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 01:23:33 ID:NM084lVX
もともとが魔法少女という存在自体がデウスエクスマキナばりの問題解決手段の持ち主
それを魔物の暴力や現実の幻想への逆浸食で夢の世界を汚すというのがこのスレの趣旨だからな…
半端な救済キャラなんかは興醒めかも
70名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 04:19:57 ID:IbxAXx11
9歳が半端だと!?
…ん、いや見間違えた失礼
71名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:48:13 ID:bobelIzQ
ちょっと投下するのが躊躇われるくらい作品のクオリティ高いですな
72擬似魔法少女達の災難 第4−1:2008/11/14(金) 01:26:38 ID:MH+Imfqj
皆様こんばんは。擬似魔法少女達の災難第4話いきます。
何をトチ狂ったのか、終盤で和姦なんてのを書いてしまいました。
前回自分で読み返してもヒデエなと思った反動でしょうか。
バルさんの陵辱も少しだけありますが、本当に少しだけです。
いちおう一話に一回は陵辱ないと落ち着かなくて……。
今回はいつも以上に難産だった気が。


「変身!」「変身!」
 戦闘態勢に入る綾乃と若菜。病室を移動し、試験場のような場所に来ていた。
 病室では戦いたくないとのことだが、思う存分暴れたいバルバロスもそれを了承、場所を変えたのである。
「じゃあ始めるかぁ……ウオオオオオオオ!>
 大男も肉体を変容させる。そして、錠剤をひとつ口に放り込んだ。
<見せてやるぜ……プロフェッサーから貰った新薬、ドーピングコンソメバイアズラだ!>
 肉体が更に膨れ上がる。血管が浮き出、目が血走り、逸物も天を衝く。
<フゥ〜…フゥ〜…クワッ。覚悟しろよ青のメイガス…犯して、殺して、そしたらもう一回犯してやるぜぇ>
 綾乃も若菜も、眉一つ動かさない。
 若菜の戦闘衣と武装は幾分シンプルなものになっている。というか、武器は刀が一振り、それだけだ。
 綾乃は前回と同じ。吹雪を周囲に展開させている。
<行くぜぁああ!!>
 地響きをあげながら突進してくるバルバロス。
「氷哲」
『おう』
 吹雪が綾乃を包む。
<この吹雪がやばい。変幻自在に襲ってくる!>
 右腕から触手が伸びる。幾本もの槍となり、綾乃を狙う。
「たぁあああっ!!」
 気合一閃、若菜が横合いから斬りかかり、次々叩き落していった。
 身のこなしはバルバロスが予想したよりもいい。
<……実戦で著しく成長するタイプか。面白ぇ!>
 最後に残った擬似魔法少女は雑魚ではないらしい。バルバロスが歓喜に震える。

 一人の青年が無人の廊下を歩いていた。共周りは連れていない。
 プロフェッサーには「急襲は少数精鋭でするものだ」と説明したが、別の意図もあった。
「非戦闘員まで無闇に殺すのは些か興が乗らないからな」
 魔物の王としての立場から、部下に無差別虐殺を禁じてはいない。士気の向上という点での有効性を認めてもいる。
 しかし彼自身の好みとしては、純粋に敵対勢力の抵抗を潰す以上のことはやりたくないようである。
 とりあえず、魔力反応がある方へ向かっている。
 大きなものが二つ、幾分小さなものが一つ。もう一つ、ごく微弱な反応がその近くにある。
「バルバロスめ……また青のメイガスにつっかけたのか。知らんぞ」
 王は呆れたような溜息をついた。
 ふと、立ち止まる。開いた扉の向こうに人の気配。魔力反応は無い。
「……無駄に殺すこともないか」
 横目に見ながら通り過ぎようとする、その足が、止まった。
73擬似魔法少女達の災難 第4−2:2008/11/14(金) 01:27:25 ID:MH+Imfqj
 中にいる女性と目が合う。向こうも、硬直している。
「……裕子、さん」
「竜仁さん、なんで、ここに」
 その部屋は何かの研究室のようになっていて、白衣を着た滝川裕子がそこにいた。
 難しい顔をした竜仁は扉をくぐる。まじまじと部屋の中を観察。
「何を、しているのです」
 裕子はまだ混乱していた。
「……君が、マギアをつくったのか」
 竜仁のその言葉を、彼女は信じられないといった表情で聞いていた。
「なんで、マギアを知ってるの」
 彼女にもわかりかけていた。普通の人間がこんなところを歩いているはずがない。だが、信じたくなかった。
「残念だ」
 竜仁のその言葉は本心からである。
「冗談、ですよね……そ、そうですよ!あいつらに脅されて無理矢理従わされてるんでしょ!?だったら私達と一緒に」
「いや、それも違う」
 はっきりと否定する。
「私が、彼等の王なんだ。そして、私自身も半分は魔物だ。残り半分は人間だが」
 その表現が、彼の葛藤をギリギリの所で顕にしている。表情こそは冷徹そのものでも、彼にも動揺はあった。
「そんな……嘘よ……だって、あなたはあんなに優しくて……」
 竜仁よりも動揺の激しい裕子には、そこまで読み取れなかった。
 彼は、微かに眉を歪めた。
「裕子さん、ここはもうすぐ陥ちる。……こんな形では言いたくなかったが、頼みがある」
 静かに語りかける。プロフェッサーがこの場にいたら止めただろう。
「どうか……私と一緒に、来て欲しい。君を失いたくない。私が、一生をかけて君を護ってみせる。だから」
 真っ直ぐな視線だった。裕子も落ち着きを取り戻していく。
「私と共に生きて欲しい」
 嘘偽りない本心だった。例え誰に止められたとしても、成し遂げる覚悟もあった。
 彼女は。
「……魔物にも、貴方のような優しい方がいるんですね」
 それは明確な拒絶の言葉。
「私達は多くの仲間を殺されました。自分だけ貴方の庇護の下で生きていくことは、できません」
「待て……恐らくは、君も、死ぬぞ」
 搾り出すような声。彼が人間らしさを見せるのは、これが最後になってしまう。
 裕子は静かに首を振り、そして微笑んだ。
「ありがとう。さようなら、竜仁さん」
 駆け出して行く。
 後姿が扉の向こうに消えた。
「……やはり私は、魔物としてでしか生きていけないのか」
 どうしようもない現実が横たわっていた。
74擬似魔法少女達の災難 第4−3:2008/11/14(金) 01:28:25 ID:MH+Imfqj
 斬り落としても斬り落としても次々生えてくる。
「あながち根拠のない自信でもなかったようですね。キリがない」
『どーするご主人?あんまり派手な魔法は使えないぜ』
 綾乃が腕を振る。吹雪が部屋全体に広がった。
 バルバロスの右腕が膨れ、そしてまた無数の触手が弾けた。
<鬱陶しい吹雪なんざ吹き飛ばしてやるぜァ!>
 振り回す。直に吹雪に触れた部分が凍りつくが、自ら千切り捨てる。
<突撃ぃあああああ!>
 そして、突進。生やした触手を盾にして凍る側から使い捨てる無茶苦茶な戦法。だが、確かに止められない。
「お嬢様!」
<もう少しだぜ魔法少女オオオ!!>
 左手を伸ばすバルバロス。もう少しで綾乃に届く。その瞬間。
「くっ…キャストオフ!」
 綾乃のプロテクターと一部の戦闘衣が弾けた。一瞬で視界から離脱する。
<チョロチョロしやがって!>
 僅かな間、視線を左右させた。
 刹那に。
 若菜が後方に機動している。斬り込む。
 奇襲。
<と、思ったか?>
 笑うバルバロス。右肩が膨れ、また触手。
「しまっ……」
 たちまち若菜が絡め取られた。両腕をきつく戒められる。刀こそ落としていないが、動けない。
「若菜さん!」
「くっ……放せ、この野郎!」
<メインデッシュは後でいいか……まずはお前から頂くぜ……>
 股間にそそり立つ凶器の直上に持ち上げられた。明日香の悲劇が思い起こされる。
「な!…よせ……キサマ……!」
「放しなさい!」
 綾乃が攻撃態勢で跳躍する。しかし、バルバロスは捕らえた若菜を前面に突きつけた。
<こいつに当たるぜ?>
 動きが止まった。
 バルバロスはニヤリと笑い、
<そらよ!>
 めりブチぼこっ。
「あっぎ……!う、ぐ、あが……うが……」
 そのままインナーをずらしもせず、若菜の中へ無理矢理捻じ込んだ。
 これ以上ない苦痛と共に処女を奪われたにも関わらず、叫び声をあげなかっことが若菜の強靭な精神力を示してしているが、それがバルバロスには喜ばしい。
<前菜だと思ったがなかなか楽しめそうじゃねーか!>
 身体の前で若菜を抱き抱えたまま、綾乃に近づいていく。
「若菜さん……」
<さぁどうする魔法少女、撃つか?それとも一緒に犯してやろうか?>
「……う……ぁがっ……お嬢……ひぁっ…様……わた、に……ぎっ!……構わず……」
 歩く度に振動が伝わり、擬似魔法少女が呻く。
 綾乃は。
「……わかりました。若菜さん、許してください」
 据えた目で綾乃が言い放った。
75擬似魔法少女達の災難 第4−4:2008/11/14(金) 01:29:26 ID:MH+Imfqj
 バルバロスの背筋に冷たいものが走る。
「加減はできません」
<……は?>
 右手を掲げる綾乃。吹雪の勢いが増す。
<お、おいちょっと待てよ、コイツ見捨てるのか?>
 綾乃は答えない。
<俺がその気になれば、子宮を突き破って殺すこともできるんだぜ!?>
 若菜の胎内の密度が急激に増す。
「…が……あが、が、が、はがああ、あがああ!!……お、おじょ……はや、ぐぅっ!!!」
 数本の触手がボコボコと暴れるのがわかった。目を背けたくなるぐらいお腹が波打っている。
<もういい!コイツは殺してテメエを>
「遅い」
 一瞬で半身が凍りついていた。
<な、こんな力を隠して……>
 若菜を串刺しにしていた凶器が砕ける。
 戒めから解き放たれた擬似魔法少女。
「……く……ぅあ……」
 床に座り込むが、すぐ立ち上がった。
 刀を構える。刀身を吹雪が包む。
「氷刃」
<ちくしょおおお!!>
 バキバキと凍らせた身体を砕きながら身を翻そうとするバルバロス。
「一閃!」
<グァッ……!!>
 ぼとり、と左腕が根元から落ちた。それでもなんとか間合いを取ったのはさすがとしか言いようが無い。
「……はぁ、はぁ……」
 下腹部を押さえ、刀を突きながらなんとか立っている若菜。
 かばうように、綾乃が前に出た。
<てめえら……一度ならず二度までも……ゆるさねぇ!!>
「貴様こそ、です」
 綾乃が止めを刺そうとした時、また、あの時の強大な魔力を感知した。

「バルバロス、何度目だ」
 王がゆっくりと歩いてくる。
「帰れ。後は私がやる」
 静かだが、有無を言わさぬ物言い。既に身体の一部が再生をはじめているバルバロスだったが、恐縮した風だ。
<も、申し訳ありません、我等が王>
「三度目は許さぬ」
 そそくさと退散する。
 一方、魔法少女サイドも動いた。
「若菜さん、下がって治療を受けて下さい」
「しかし、お嬢様お一人では!」
「その状態で戦えますか?」
 犯されたダメージが抜け切っていない。
「……お願い、退いて」
 小声で懇願する綾乃に、若菜は頷いた。やがて少し覚束ない足取りで退室する。
 対峙する綾乃と竜仁。
「……」
 魔法少女は閉じられた扉を氷で封印した。一対一である。
76擬似魔法少女達の災難 第4−5:2008/11/14(金) 01:32:16 ID:MH+Imfqj
 王は、綾乃を指差した。
「絶滅しろ、魔法少女」
 身震い。
 前回見た時も圧倒的なものを感じたが、今回はまた何かが違う。
「氷哲!」
 マギアが光る。キャストオフの状態から、元の状態に戻った。
 その刹那、指差していた王の手が開かれる。
「!!!!」
 衝撃。飛ばされる。背中から壁に叩きつけられた。
「……がっは……!」
 装甲を戻していなければ、今ので行動不能になっていた。
 そう知覚する間もなく、目の前で王が拳を繰り出している。
 危ういところで避けたが、暴風でまた吹き飛ばされる。
(……捕らえて犯す気さえない、迷いなく殺すつもり……!)
『まずいぜ、まずいぜご主人!』
「氷哲、あれをやりますよ……!」
 立ち上がった。
 マギアのダイヤルを回す。
『アレしかないよな、おっしゃ任せろ!』
 氷哲が青く輝いた。
 一気に広がった吹雪が砕け、白く輝く静かな粒子へと変貌する。
「……」
 王はただ見てる。表情に変化はない。
『余裕かよ、だが好都合だぜ!』
 マギアが点滅しているが、白い粒子は乱れない。
 綾乃が両手を突き出した。
「──エンジェル・ダスト」
 白い粒子が王に集中する。たちまち、その姿が埋没していった。
(たとえ外側を凍らせることはできなくても、気管から体内を凍らせていく!いかに竜王といえども……)
「これが切り札か」
 白い輝きの中心から冷たい声がした。
 直後、あっけなく振り払われた。
 魔力弾が飛来する。
 被弾、また壁まで吹き飛ばされてしまう。
「……お…ご…………」
 衝撃でマギアが外れ、変身が解ける。
「……なんて…化……物……」
 人間体のままで、この圧倒的な差。
「私には触れることすらできなかったな」
 勝つ見込みのなくなった魔法少女を処分しようと近づく王。
 その歩みが止まる。
 視線が部屋の片隅を射抜くように見ていた。
「……?」
 予想された止めが来ないことを奇異に思った綾乃もそちらを見る。
「……須藤さん」
 枯れ木のような男が、ひっそりとそこにいる。
「微弱な魔力は貴様だったか。で、貴様は、誰だ?」
 王の質問には答えない。男はただ綾乃を見つめている。
 口を開いた魔法少女。
77擬似魔法少女達の災難 第4−6:2008/11/14(金) 01:33:20 ID:MH+Imfqj
「……戦いなさい」
 少女は命じる。
「御意に、我が主」
 男は受諾する。
 部屋の空気が止まった。
 男の影が広がる。
 やがてそれが、男自身を呑み込みはじめた。
「やはり、魔物だったか」
 言いながら、王は生まれて初めての緊張感を自覚している。
 深く黒い影が、爆ぜた。
「!!!」
 影が伸びる。王は叩き落そうとしたが、力負けした。
 右手を取られそうになり、危うい所で後ろに飛ぶ。
「貴様、名はなんだ。王である私に迫れる程の魔物が何故こんなところにいる?」
 影は、ただこう言った。
<小僧、教育してやろう。本当の魔王の力というものを>
 竜王の表情が変わる。瞳が赤く輝いた。
 そして、彼の肉体も竜のそれへと変貌する。

 森林を駆け抜ける魔物が一匹。
 満身創痍だが、身体の再生は相当に進んでいる。
<ちくしょうちくしょう、あの魔法少女、絶対ゆるさねえ!!>
 逆上しているのはバルバロスだった。彼の頭の中は復讐しかない。
 だから、不意打ちを察することもできなかった。
<!!!>
 背後から連続の衝撃。思いっきり飛ばされ、前のめりに地を滑る。
<だ、誰だこの野郎!!>
 振り返った視界を炎が塞ぐ。
「いや、俺達は弱小勢力だからな。こういう機会を逃すわけにはいかなくてね、脳筋野郎」
<てめえは、姫君の魔導師!!!>
 炎に焼かれながらも立ち上がる。
「さすがはバルバロス、出来合いのインスタント魔法じゃ殺しきれないか」
<汚ねえぞ人間がああアアアアア!!!!>
「誉め言葉と受け取っておく。……折角の機会だ、俺の術でも試させてくれ」
 両手をパンと合わせる。
「 焔麓 」
 右手を突き出す。炎が凄まじい勢いで渦巻く。
<て、てめええ!!これで勝ったと、思……>
「 天落 」
 天を駆け上がった火炎がバルバロスめがけて逆落としに落ちる。
<わ、我が魂は、我等が王と>
「 浄陸 」
<共に在りィイイイイイイ!!!…………>
 右手を横に振る。火炎が消え、黒い炭となったバルバロスだったモノが残されていた。
 灰と化して少しずつ崩れていく。
「……まずは一体。問題は次だな、ヴァルキナスは多分俺と互角ぐらいだろうし……」
 ぼやきながらさっさと姿を消す魔導師。
 破焔は去り、後には灰だけが残っていた。
 ……。
「やれやれ……手のかかる方ですねえ。王は今頃魔法少女達を倒しているでしょうに」
 誰もいなくなった焼け跡に、いずこかに潜んでいた痩身眼鏡の男が一人。
「こんなこともあろうかと、核を移植しておいてよかったですよ。もう一回甦れますよ、バル殿」
 ホウキとチリトリでバルバロスだった灰をかき集めるプロフェッサー。その中から赤く光る石のようなものを見つけると、笑みを浮かべながら姿を消した。
78擬似魔法少女達の災難 第4−7:2008/11/14(金) 01:34:46 ID:MH+Imfqj
 綾乃は自分が見ている情景が信じられない。
 同様に、竜王も驚きを隠せないでいた。既に余裕の表情は無い。
 竜人体である彼が、敵対者を倒しきれないのははじめてのことだった。いや、倒しきれないどころか押されてさえいる。
 影が四方から迫る。
 竜王のブレス。影が一瞬だけ止められる。
 王は腕に魔力を溜め、解き放った。光に呑まれた影が消滅する。
 しかし、半瞬後には再び這うように広がっている。
 部屋中の半分以上を覆う影の中に、爛々と光る二つの白い球体が王を見据えていた。
<認めよう。貴様…いや、貴方が相手では、今は分が悪い>
 見切りをつけると王の行動は早い。
<二度までも潰し切れないとは予想外だったぞ、青のメイガス>
 壁を砕き、捨て台詞を残してあっという間に撤退に移っていた。
 後に残されたのは、黒崎綾乃と深く広い影の魔物。
 影が綾乃に伸びる。触れる寸前で止まった。
「いいんですよ」
 少女は微笑んだ。マギアを広い、装着する。
『……俺ぁ、フリーズ状態になっとくよ』
 変身した。
「この状態なら……乱暴にして下さっても多分耐えられます。それに、はじめてではないですから」
 かつて一度だけ魔物に敗北した記憶が甦り、自嘲気味に言った。それでも影は躊躇うように動かない。
 綾乃はそっと影の先端に触れる。
「貴方の衝動は私が受け止める、そういう契約だったでしょう?」
 影が弾けた。少女を飲み込む。
 『彼』は一度この姿で戦うと、魔物としての本能を抑えられなくなり、触れるもの全てに被害を及ぼす。
 故に、綾乃はその時に自らの身体を差し出すことで、須藤を使役するという契約を結んでいた。履行はこれが初めてである。
 視界は深い闇で塗り潰されている。ただ二つだけの光点が少女を見つめていた。
 両手を頭上で拘束された。服の下に影が入り込み、控え目な胸や、瑞々しい下腹部をまさぐっている。
 下半身で影が寄り集まって逞しい螺旋となった。
 そして、濡れてもいない秘所を抉りはじめる。
「…………っ…!!!」
 耐える。
 その表情を見て、更に動きが容赦なくなった。螺旋が回転しはじめ、奥へ奥へと不規則にうねりながら進んでいく。
「うあ、が、あ、はが、あああああぁぁぁ!!!!!」
 絶叫。苦痛で背中が弓なりに仰け反る。
 螺旋は子宮口でも止まらなかった。更に奥へ、奥へ。
「あがががが…く、ん、ぎぃ、ああああああああ!!!!」
 これ以上進みようが無い所に達した。そこからまだ上へ捩じ上げようと動く。
「まだ、あごあああ゛あ゛あが゛あ゛あ゛……!!!!」
 目を白黒させてもがく魔法少女。
 螺旋の動きが変わる。一度引いて、突く動作。
「ぐへっ……!」
 肺腑から空気を押し出されるような感覚。
 もう一撃。今度は子宮の奥を叩くと同時に、螺旋が膨らみお腹を押し上げる。
「ぉっご……!!!」
 ぼん、とお腹が膨れた。そして引くと同時に元へ萎む。
 もう一撃を加えた瞬間、苦悶の呻きを吐き出した口腔内へも影が侵入する。
「おぼぼうごぉ……!!」
 喉の奥も陵辱されはじめた。
 下が突き上げると同時に喉奥へも突き込まれる。
 綾乃は満足に呼吸することもできず、意味のない喘ぎを漏らし続けた。
 やがて、瞳の焦点がブレはじめた頃、ずるりと上下を犯していた影が引き抜かれていく。
「……ぉ……ごは………がはっ!!げほっ、げほっ…ま、待って…………」
 少女は引き下がっていく影に手を伸ばす。
「…遠慮……しなくて、いいんです。私は、大丈夫だから……貴方の衝動が治まるまで、私を、使ってくださ」
 言いきらない内に、また影が殺到した。
79擬似魔法少女達の災難 第4−8:2008/11/14(金) 01:36:27 ID:MH+Imfqj
 今度は粘体が秘口から子宮までをみっちりを満たしていく。明らかにもう入りきっているのに、風船に空気を吹き込むが如く、更に、更に。
「あひぃやあがはああああああああ!!!!」
 柔らかなお腹が妊娠したように膨れている。その奥で、粘体となった影がパチパチと弾けはじめた。最初は少しずつ、やがて胎内全域で。
「あぎゃ、ひぎ、ぎゃん!が、おが、や、ぎぃ、がおががああああああ!!!」
 微動だにできない手足が僅かに暴れている。
 身体の中での責め苦が一段落した。
「ま……まだ、だいじょう……ぶ……」
 息も絶え絶えなのに無理をして笑顔をつくろうとする綾乃。
 影が一本の太い棒ちなり、一直線に膣口から最奥までを貫通する。
「おがっ!!!!!」
 そして大きく引き、また突き殺すような勢いで叩く。
「がはっ!!!!!」
 何度も何度も最奥を叩いて責める。その度に、綾乃の細い体が痙攣する。
「……ま…だ……だいじょ……ぶ……れす………」
 虚ろになりかけた瞳で呟く。そしてまた影は主の身体を嬲る。
 それでも、その魔法少女はうわ言のように呟きながら彼を受け入れ続けた。

 夜が明ける頃。
 人間の姿に戻った須藤の腕の中にいる黒崎綾乃。
 犯し尽くされた秘所も口もだらしなく開いている。目の焦点は合っておらず、ひゅーひゅーと呼吸音のみが聞こえている。
 やがて攪拌された意識が少しだけ繋がり、少女は辛うじて笑顔を作り、彼に語りかけた。
「……ほら、大丈夫…だったでしょ……私は、生きてる…若菜さんも、生き残っていたみんなも……」
 僅かに残った力を振り絞って、掌を須藤の頬に優しく添えた。
「……ありがとう……」
 彼は犯し殺す寸前だった少女の身体を掻き抱き、その胸の中で泣いていた。少女は彼の頭を優しく抱き締めていた。


 ━To Be Continued━
80 ◆vjCMMxTOIw :2008/11/14(金) 01:39:15 ID:MH+Imfqj
はい、お目汚しでございました。
やっぱり和姦なんてガラじゃないね!
バルバロスは色んな意味で使いやすいキャラでした。

あと、平成仮面ライダーは死ぬほど好きです。クウガからキバまで。
木野アギトとかオルタナティブとか、かっこよすぎて死む。

>>70
私と一緒になのはスレに帰ろう。

>>71
私も全くの初心者として前スレから書き始めましたが、なんとかやっています。
さぁ、解き放つのです。
81名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 06:50:14 ID:g85zKkYs
今回もバロスGJ!
82名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 07:13:28 ID:VpVBRMUv
GJ!

GoodJob!GreatJob!そしてGodJob!
83名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 11:42:47 ID:eDCYbmR5
>>80
和姦ありってんでてっきり竜仁と裕子のぬるいエロでも入ってくるのかと思いきや、
元魔王と魔法少女との和姦、しかもコスでの腹ボコ有り…
これ、かなり良かった。朝の仕事前から読んだのを後悔するくらいw
綾乃、お嬢様で魔法少女で腹ボコヒギィに耐える和姦って最高すぐる
作者氏はあんまり自分を卑下しないで欲しいぜ。

元魔王も弱っちぽい影タイプってのも異形って感じが強く出ててカッコイイ
きっと竜仁みたく才能に恵まれなかった、雑魚時代からの生え抜きの猛者っぽい

そしてバルバドスさんwwww
復活とかwwwしぶといwwww
結構忠誠心とか厚いヤツなんだな
ますますオレンジフラグがw
きっと竜仁も馬鹿な子ほど可愛いのノリでほっとけないんだろうなw

いやぁ今回は読み応えがあった!得した得した
作者氏GJ!
84名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 19:10:47 ID:QxVnL91y
>>80
いつもながらGood Jobです
……あぁ、確かに魔法少女で9歳ですな……
何故性的嗜好の一つがバレたんかと不安に駆られましたわ

バルさん、復活したりとかやっぱりルークっぽいな
復活する幹部と言えばクロコダイルオルフェノクとか水のエルとか……
バルさんのその後が心配だ。犬とか拾ったら危ないかもしれんw
85名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 16:09:20 ID:9RBczY8J
>>80
オルタナティブをライダーと呼ぶのはやめてやってくれ…
デザイナーいわく仮面ライダーというスタンダードがなかったら
バイクヒーローはどんなデザインになっていたか?
というアプローチなんだし…(本編でも仮面ライダーじゃないと言われてた)
木野アギトは俺ライダーとしてデザインされてるからいいけど…
ええ、篠原信者ですがなにか?
86名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 18:15:20 ID:3nSk0e8U
バイク乗ってんならライダーじゃん
87名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 22:18:54 ID:48GMN5nA
ライダーなら俺の隣で寝てるけど?
88名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 22:44:27 ID:kvZs6nvU
キャス子さんは俺がもらっていく。
奥様は魔法……女。
89名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 23:02:41 ID:p8RH5v62
では桜は私がいただいて…うわなにをするやめr…くぁw背drftgyふじこlp;@:「」
90名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 01:01:00 ID:A245lfCy
ライダーだけで通じ合う辺り、魔法少女陵辱したい人には共通意識があるんですね。
91名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 01:27:46 ID:+WKXKLf4
>87-88
とりあえず藤姉は貰っておきますね。
92名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 01:58:00 ID:b5HYQEs6
どうぞどうぞ
93名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 20:17:25 ID:khCv+OpG
型月(肩衝にあらず)談義の流れを無視してエロ無し作品ちょっと書いてみたんで投下させていただきますね。
久しぶりなんで初見の方へ注意点をば。
エロないよ!昨今のニーズに反して主人公才能に溢れ過ぎだよ!更新遅いよ!
94エロ無し作品1/3:2008/11/16(日) 20:20:00 ID:khCv+OpG
たそがれ時、丑三つ時と怪異が発生しやすいと言われる時間はいくつかあるが、
陽光輝く日中をその時間帯として挙げる人はほとんどいないはずである。
だが、気が早すぎるのかそれとも只のKYか、その日は日中からある異変があった。
その速さは時速100キロに満たず、その場所は住宅地で、その容貌は老人ではなく少女の
ものではあったが、それでも尋常ならざる速度で駆け抜けるそれは怪異と呼ぶに相応しかった。
件の少女こと葵の表情には僅かに恥じらいの色があった。授業中に化け物の気配を感じて
授業を抜け出してきたからである。
ちなみに彼女が授業中に退席した際の口実はトイレであった。
体調不良では後で保健室に来ていなかったことが判明した際の言い訳が思いつかなかったからだ。
葵は別段エンガチョの烙印が猛威を振るうような年齢ではないのだが、
自己管理ができていないように思われるような気恥ずかしさがあったらしい。
そんな葵の耳に奇妙な音が届いた。しかもそれは化け物の気配に近づくほど大きくなっていく。
どこかで聞いたことがあるような不愉快な音だ。まるで虫の羽音のような……。
そう感じたのはどうやら間違いないらしく、近づくにつれ上方から聞こえてくることがわかってきた。
(右へ跳べっ!)
突如そう剣に叱咤され、遅疑なく反応した葵はそのまま勢いで転がりつつ跳ね起き、
さらに間髪をいれず剣を抜き放って戦闘態勢に移行する。
さっきまでいた辺りに視線を遣ると、そこには何かの液体が撒かれていた。
さらに視線を動かし怪物の姿を捉える。その姿はどうみても巨大な蚊のように見えた。
刺されたら全身が倍ぐらいに腫れ上がりそうである。妙な病気を持ってないといいのだが。
(いや、その前に血を吸い尽くされて干乾びるだろう定石で考えて)
剣のありがたくない予測はさておいて、厄介なのは相手が飛んでいることだ。
向こうがある程度近寄ってくれないと斬り付けることもできないからどうしても
守勢に立たされてしまう。
(仕方ないな、今回はお前の炎がどのくらい飛ばせるかを実践で測るいい機会だと思うことにしよう。
残念だが“今回は”血をあきらめることにする)
思いっきり未練たらたらの剣の発言に思わず葵は苦笑してしまったが、考えてみると
対抗する手段があることが判明したとはいえ依然として状況は厳しいのではなかろうか?
何かを飛ばす攻撃の際には流れ弾の存在は避けられない。
どのくらいかというとSLGでユニットを建物の上に配置すると回避率が上がったり、
職業軍人が誘導兵器を使っても誤爆が起きるくらい避けられないのである。
それはさておき、流れ弾により火災が発生したらしゃれにならない。
一方そんなことに斟酌する必要のない怪物のほうは気楽なもので、口吻からまたも液体を
葵に向かって撒き散らしてきた。
95エロ無し作品2/3:2008/11/16(日) 20:21:44 ID:khCv+OpG
葵はとっさに怪物に向かって駆け出し間合いをつめる。さっきまで葵のいた場所に液体
が振りまかれるのを一顧だにせず、左手に意識を集中させた。
掌に小さな炎が生まれ、徐々に大きくなっていく。
真下からなら、射線を確保できるはず。そう考え炎の飛礫を投げつけようとする。
(上からくるぞ、気をつけろ!)
再び剣に叱咤され、あわてて横っ飛びにかわす。集中が乱れて炎が消えてしまった。
思ったよりも攻撃間隔が短い、炎の形成と維持に意識が向いた状態で
攻撃をよけ続けられるか不安になる。
もっとも、避け続けることができたところで向こうがあきらめてほかの標的に向かって
しまっては意味がない。
さっさと倒すのは無理でも、どうにか相手を惹きつけ続けなくては……。
そう思った葵だが、まったく手段が思いつかない。
何しろこれまで蚊は避けるものであったから蚊を自分にひきつける方法など
考えたこともなかったのだ。
虫なんだから飛んで火に入ってくれればいいものを……などと無茶なことを考えつつ、
葵は小さな火の玉を投げつける。早く作ることを最優先したそれは威力も射程も
心もとなかったが、だからこそ投げつける際の制約が小さかった。
だが火球はあっさりとかわされて虚空に消えてしまう。
葵はそれを見届ける暇もなく、蚊の反撃を後ろへ跳躍することでよけた。
(飛び回る相手ではやはり広範囲に攻撃しないと埒が明かないか……
さっき大きな川の近くを通ったが、そこの上に追い込めば延焼の危険が少しは減るのではないか?)
速戦即決を好む性質の剣が少々焦れたように言う。
葵はその案の採用に躊躇した。有体に言えば追い込むことと遠距離を広範囲で焼き払う
ことの双方が実行できるか自信がなかったのだ。
かといって代案もなく、従来通りの撃ち合いを続けるほかなかった。
が、これはいささか葵に不利だった。相手の攻撃をかわしながら延焼を警戒しつつ
反撃するのはかなり神経を使う作業であったし、相手が撒き散らす液体のしぶきをよけるには
動きを見切って最小限でというわけにもいかない。
そして精神的に消耗すればするほど早くけりをつけたいという焦りが生まれてくる。
撃ち合いを続けるうちに葵は無意識のうちに過剰に力をこめていた。
過剰な力を制御するのは消耗した集中力。当然のように暴走し、炎が弾けた。
96エロ無し作品3/3:2008/11/16(日) 20:22:52 ID:khCv+OpG
(っ!)
思わずひるんだ隙を狙ったのか、それとも偶然か、直後に蚊が液体を吹き付けてきた。
とっさによけきれず、むき出しの二の腕に飛沫を浴びてしまう。
直後、耐え難い痒みに襲われた葵は堪らず近くの川へ走った。
こんな状態で火など起こせるはずもない。
橋から身を躍らせ川に飛び込むと、液体が洗い流されたか痒みが和らぐ。
人心地ついたと思った瞬間、追いかけてきた蚊がまたも液体を吐いた。
さすがに水に浸かった状態では飛びのくことができないのでとっさに潜ってやり過ごし、
潜ったまま橋脚のそばまで移動する。
水面から顔を出して周囲を確認すると、橋脚に背を預けるように立ち上がった。
自慢の黒髪はたっぷりと水を吸って重く、大きく開いた背中に張り付いて実に不快だった。
橋脚の陰に身を潜めつつ聞き耳を立てる。
羽音から察するにどうやら向こうはこちらを離れる気配はない様であった。
葵はほっと安堵の息を吐くと、呼吸を整え意識を集中させる。
足場は悪いが、延焼の危険のないここなら思い切り炎を放てる。
そう自分に言い聞かせた。
羽音が徐々に迫ってくる。葵は硬くなった唾を飲み込むと身構えた。
橋脚の陰から蚊が姿を現す。視界に入った蚊がかなり低い位置を飛んでいることを認識した
葵は、とっさに蚊の下の水面に全力で炎をたたきつけた。
爆発を思わせるほどの水柱が上がり、周囲が水しぶきに包まれる。
葵は左手で顔をかばいつつ、両足を踏ん張ってどうにか転倒を免れた。
飛沫がやや収まり、水柱に巻き込まれた蚊が水面でもがいているのを見て取る。
再び飛び立つ前に止めをささなくては。そう逸る心は炎を形成するのも面倒と思ったのだろうか、
葵は反射的に剣を投げつけていた。
無茶苦茶な回転をしつつ飛んだ剣は奇跡的に命中し、切り裂くというよりも叩き潰すように
蚊の息の根を止めた。
葵は周囲を探って怪物の気配がもう存在しないことを確認し、右手を突き出して手を開く。
剣が吸い込まれるようにその手に収まる……と思いきやそんなことはなかった。
代わりに、
(主を投げる従者がどこにいるというのだ。ゆっくり話し合う必要があるようだな……
さっさと家へ帰るぞ)
という苛立たしげな声が聞こえてきた。葵としては学校へ帰って授業の続きを受けたいのだが
とてもそう言い出せそうにない。
葵は無性に泣きたい気分になってきた。
97名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 20:28:31 ID:khCv+OpG
以上で今回のエロ無し作品は終わりです。うっかり何時ものNGワードは云々を書き忘れてしまいました。
この後の話し合いの内容はたぶん保管庫の2話目を参照じゃないかと思う。要はお仕置き。
98名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 20:49:27 ID:CQGjuJ6Y
>>97
GJ! 待ってたヨー!!
99名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 06:02:18 ID:6Qsuc+rB
葵は頑張るなぁ
100名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 08:13:55 ID:nTAr+X/j
100
101名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:24:39 ID:FQn5LK3z
なんか静かになったな……
102名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 13:37:42 ID:UxV+VGTG
最近魔法少女として忙しくてな……
103名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 13:53:28 ID:qrGa+Id+
早く犯される作業に戻るんだ
104 ◆vjCMMxTOIw :2008/11/22(土) 16:43:37 ID:irwL+PHe
魑魅魍魎跋扈する、このスレ
◆vjCMMxTOIwはここに居る
擬似魔法少女、爆散!(注:グロいのダメなので爆発はしません)

※例によって散華してますので、そういうのが苦手な方はご注意下さい。

【主な登場人物】
タツヒト:魔物達の王。人間の血が半分混ざってるくせに存外容赦ない竜王様。
ヴァルキナス:先代からの重臣。王の代理人。一応、席順はナンバー2。
プロフェッサー:兵器開発・人造魔物開発・ドーピング等、お約束のマッド研究者。王の側近として雑務もこなす。なにげに激務。
バルバロス:ばか。

黒崎綾乃:擬似魔法少女達を率いるお嬢様。青のメイガスとも呼称される魔法少女。
須藤:綾乃に仕える男。正体は古い時代の魔王。
滝川裕子:擬似魔法少女システム「マギア」の開発主任。竜仁の恋人だったが決別。
若菜:最後に生き残った擬似魔法少女。復仇を誓う。

ティート:魔人の姫君と呼称される魔物。竜王に抵抗するが、まだ幼い面もある。
破焔:ティートを支える人間の魔導師。
105擬似魔法少女達の災難 第5−1:2008/11/22(土) 16:44:47 ID:irwL+PHe
 山奥に設けられた開けた地にて、戦闘訓練に励む一人の人間と魔物がいる。
 一人は破焔。魔人の姫君に仕える人間の魔導師である。
 もう一方はその姫君。Tシャツにスパッツというラフな格好。瑞々しい幼い肌に汗が光っている。
 ティートは強大な魔力を拳に乗せて破焔に殴りかかった。しかし簡単にいなされて軽く投げ飛ばされている。
「魔力のコントロールは大分巧くなってきたが、もう少し考えながら動いた方がいいな」
「簡単に言うけど、難しいよ……」
「竜王配下の主だった連中は皆やっていることだ。あのバルバロスでさえもな」
「むー」
 軽く流し、一息つく。
「で、今度どうするの?」
「青のメイガスと手を組みたい」
 ティートは破焔の目を見返した。
「人間と、手を組む……」
「難しいことではない。……竜王が二度までも潰しきれなかったんだ、次は総力をあげて来るだろう。向こうも味方は欲しいはずだ」
 姫君は頷いた。破焔に向ける瞳には、揺ぎない信頼の色がある。
「貴方に任せる。今までもそれでうまくいってきたんだから」
「俺が交渉に出向く。すぐ戻るよ」
「魔法少女……か」
 ふと、ティートが遠い目をしている。
「どうした?」
「青のメイガスというのは、強いの?」
「まあ、本領発揮できるなら俺と同等ぐらいだ。契約器が使えなければ魔力半減だが」
「その、いつも思うんだけど。契約器っていうのはどうやって作るの?私も手に入れれば強くなれるのかな」
「やめろ」
 真剣で強い口調。ティートが一瞬息を呑んだ。
「アレを作るやり方は、外法だ。遠い昔、魔導師達が魔物に対抗するための苦渋の選択。今ある契約器はほぼ全てがその頃から受け継がれてきたものだろう」
 どこか遠い目になっている。その理由が知りたかったが、訊き難いものがあった。
「心配するな。もう何年かすれば、君はもっと強くなる。勿論その時も俺が隣にいる。それで充分じゃないか」
 眩しいものを見るように破焔を見上げるティート。その言葉を、信じた。

 こちらは竜王サイド。プロフェッサーが自信ありげな表情で、アタッシュケースを王に差し出す。
「出来たのか」
「お待たせいたしました、我等が王」
 ケースを開ける。ベルトが二つ入っている。
「稼働時間は?」
「30分」
「出力は?」
「装着者の1.7倍」
「例の機能は」
「本バージョンより実装されております」
「パーフェクトだプロフェッサー」
「感謝の極み」
 王はひとつを取り出し、眺めた。
「これならば暁の深淵とも有利に戦えるだろう」
「ひとつは予備としてお使い下さい。それと、我等が王」
「なんだ」
「バルバロス殿の蘇生はもうすぐ完了します」
 頷く王。
「わかった。ヴァルキナスも控えさせておけ。バルバロスが動けるようになり次第、次の行動を開始する」
106擬似魔法少女達の災難 第5−2:2008/11/22(土) 16:46:07 ID:irwL+PHe
 そして擬似魔法少女サイド。
 バルバロスと王の襲撃を退けたものの、甚大な被害を受けた彼女達はまた拠点を変えた。
 その中、滝川裕子は一人不眠不休で働いている。
 彼女の使命は、黒崎綾乃の契約器だった氷哲をマギアに移植すること。
 元の氷哲の「身体」は既に失われている。かつて、綾乃が魔物に敗北した時に致命的な損傷を受けたのだ。
 辛うじて氷哲の魂の保管には成功したが、それを移す器を作成する必要がある。
 マギアシステムはその研究途上で生まれた成果だったのである。
 これまでのプロトマギアでは氷哲の魔力を充分には発揮できない。専用を作る必要があった。
「滝川主任、少しお休みになられては……」
 綾乃が心配そうに声をかける。あの日以来、裕子の働き様は鬼気迫るものさえあったからだ。
「お嬢様、お体の方はもういいのですか?」
 前回、綾乃も相当激しく犯された。誰に、とは決して言わなかったが裕子はなんとなく察しがついている。
 ただ、口を挟むつもりもなかった。綾乃が決めたことだからだ。
「私はもう大丈夫ですよ」
 にこりと微笑む。その笑顔を、護りたい。
「……この戦い、負けるわけにいきませんから。何、もう完成しますよ」
 実のところ、働いていた方が気が楽というのもある。綾乃は綾乃で何かあったらしいことを感じ取ってはいたが、無理に聞こうとはしなかった。
 実際、裕子の仕事はいつになく早いのだ。完成間近というのも本当である。
 破焔が彼女達を訪れたのはそんな時だった。

「はじめまして。魔人の姫君こと、ティートの代理として参りました破焔と申します」
「黒崎綾乃です」
 会議室には上記二人と須藤、若菜が同席している。
「青のメイガスですね。ご高名はかねがね」
「姫の魔導師、或いは姫の守護者との名は私も聞き及んでおります」
 まずは軽い挨拶。
 しかし破焔はすぐ本題に入る。
「時間が惜しい……というより余り無いので単刀直入にいきます。我々と手を組んで頂きたい」
 部屋の空気が僅かに揺れる。若菜が何か言いたそうにしているが、綾乃の手前、抑えている。
「あなた方は魔物の集団を聞いていますが」
 恐らくは若菜が言いたかったことを綾乃はあえて代弁した。
「いかにも。ですが、我々は人を襲わない」
 彼自身が人間であることには触れない。個人的なことであまり意味が無いと思っているのだろう。
「何故です?」
「何故でしょうね。当方は専ら若い魔物で構成されていますが、何故か人を襲おうという欲求がそれほどないようです」
 若菜は疑わしげな表情を隠さない。綾乃はチラと須藤を見た。表情は変えていないようだ。
「信じていらっしゃらないのは無理もないですが……」
「自分達は安全だ、とおっしゃるのですか?」
「人が人を襲うよりは、幾分」
 確かに、人が人を傷つけ、犯し、殺す事件はままある。
「まあ実際問題、我等単独では竜王に勝つ自信があまりない。失礼ながら、そちらも同様とお見受けした。ならばどうだろうか、という話です」
「確かに」
 その通りだ。次にまた襲撃を受けたら、果たして凌ぎ切れるだろうか。
 そもそも既に二度、退けた形になっているのだ。次こそは王の威信をかけて潰しに来るだろう。それもごく近い将来に。
「さしあたって、我が姫様にお会い頂けませんか。その人柄をわかってもらえると思います」
「危険です、お嬢様」
 若菜だった。綾乃は片手を軽く上げて制する。
「会いましょう」
 決断は早い。破焔は心中で感嘆の声を上げる。
「果断ですね。竜王が動く前に話を決めてしまいたい。このまま自分にご同行願えれば一番よいのですが」
「お嬢様」
 若菜だ。流石にノコノコついていくのは心配だろう。
「若菜さん、ここで私を罠に嵌める理由がないです。それに」
 優しく微笑む。
「いざとなれば脱出するくらいの力は私にもありますよ」
 青のメイガスとしての矜持であろう。
 破焔は軽く頭を下げた。
「感謝します。貴女と……そちらの方のお力があれば、竜王とも戦える」
 破焔は須藤を見ていた。
107擬似魔法少女達の災難 第5−3:2008/11/22(土) 16:47:18 ID:irwL+PHe
 出立前。
 別室に若菜を呼び出す綾乃。
「お嬢様、本当にお気をつけ下さい。相手は竜王の敵とはいっても魔物達です」
「ありがとう。でも、何故かあの人は大丈夫という気がするんです」
 にこやかに微笑み返す綾乃。どうしてこの人はこんなにも優しく、包み込むような表情ができるんだろう、若菜が常々思うことだった。
「それにしても、せめて私か須藤さんのどちらかでも同行させては……」
「たまには貴方達も休ませなくてはなりませんから」
 本当は、須藤に関しては純粋に防衛上の理由による。彼の存在が敵に知れた今、その存在そのものが一種の抑止力になるだろう。
 攻めて来るとしても、戦力を整えるのに少しは時間が要るはずだ。
「若菜さん、折角ですから貴女も少し遊んできてはどうですか?」
「いや、私だけそんな……」
 首を振っている。
「たまには息抜きも必要ですよ?」
「でも、私は戦うことしか知らないですし、遊ぶといっても何していいか……」
「そんなことじゃダメですっ。貴女だって17歳の女の子なんですから、たまには街に行って気晴らしでもしなくては」
「はぁ……」
 正直、困る。
 しかし綾乃に両手を握られて力説されては反論できない。
「ですから、私の代わりに楽しんで来て下さい。ね?」
 なんとなく頷く。
 綾乃は若菜の素質を認めている。条件さえ揃えば、魔法少女にもなれるだろうと。
 同時に一人の女の子として親しみを感じてもいた。もう同年代は彼女だけなのだから。
 
「ふしゅるしゅりぃぃぃぃぃいいい!!!!」
 プロフェッサー研究所でおおはしゃぎするのはバルバロス。
「俺、復活!いやー、一時はどうなることかと思ったぜ!」
 喜びまくるバル。
「バル殿、甦ることができるのは一回だけです。もう次はないですよ」
「俺はこの命を我等が王に捧げると決めた。別に死ぬのは怖くねえが、気をつけとくよ」
 根はいいヤツ(魔物準拠)かもしれない、そう思わないでもない。
「全身から無数の触手を出せるようにしておきました。まさに全方位攻撃、死角はありません」
「また人の身体を好き勝手いじりやがったな」
「それから試験的にではありますが、右目をですね、魔法の構造を読んで解除する魔眼に換装してあります。まあ解読速度は慣れと本人次第ですから多重詠唱・高速起動されたら追いつかないかもしれませんが」
「オマエほんとに何でもアリだな」
 右目に手をやる。
「ま、何にせよ、次の戦いが楽しみだぜ!」
 つまりは戦闘狂なのだろう。ある意味、もっとも魔物らしい魔物といえる。
108擬似魔法少女達の災難 第5−4:2008/11/22(土) 16:49:22 ID:irwL+PHe
 若菜はおとなしく街に出た。
 とはいうものの、何をしていいのか全くわからない。
 服を見てもどれがいいのかわからない。
 とりあえず3,000円のCDを一枚買ったが、ここでは聴けない。
 仕方がないので映画を見て食事をして本屋を物色した、一人で。
「私、何やってるんだろ……」
 周囲を見れば、家族連れやカップルで楽しそうに行き交う人々。
 そういえば滝川主任も彼氏さんがいるんだっけと思い出したが、どんな人かは知らない。勿論別れたことも知らない。
 なんとなくショッピングセンター内のゲームセンターに入っていった。
 クレーゲームの筐体の前で足が止まる。猫のヌイグルミが積んである。
「…………かわいい」
 ふらふらと取り付き、硬貨投入。
 音楽が鳴って操作可能になるが、なんせろくすっぽやったことがない若菜。取れるわけがなかった。
「あう」
 呻いてまた硬貨投入。取れない。
 心底残念そうな顔をしてしまう。
 隣の筐体に誰か来た。見る。目が合ってしまう。
 自分と同じくらいか少し上の青年だった。
 青年は視線を自分の前の筐体に戻し、クレーンを操作しはじめた。
 そして、若菜が取ろうとしていたのと同じヌイグルミを吊り上げる。
(いいなあ……)
 思わず見てしまう。
 すると、青年は微かに微笑んでそのヌイグルミを彼女に差し出した。
「やるよ。欲しかったんだろ?」
「へ?」
 自分はそこまで物欲しそうな顔をしていたのか。そう思った瞬間、耳まで赤くなる。
「やややいいですよそんな悪いですって!」
「俺、取るのは好きだけど別に飾る趣味はないんだ」
 ひょいと若菜の前に置く。
「じゃ。まー頑張って」
 ひらひらと手を振りながら歩き去るその背中に。
「あっ、あの!」
「うん?」
「あ、ああ、ありがとうございまちだ!」
 噛んだ。
 青年が噴出す。
「いや、いいけどさ……君、もしかしてはじめて?」
「は、はい……あの、お兄さんはよく来るんですかっ!」
「……まあ、三日に一回は。今くらいの時間に」
 くすりとまた笑う。
「じゃね。気楽に楽しんでいきなよ。また会えるといいね」
「は、はいっ!」
 思いっきり頭を下げる。周りの視線は気にならなかった。青年が嬉しそうな顔で少し赤くなってることにも気がつかなかった。
 ただ、絶対また来ようとだけ強く誓っていた。
109擬似魔法少女達の災難 第5−5:2008/11/22(土) 16:50:29 ID:irwL+PHe
 帰路につく頃には、もうとっぷりと日が暮れてしまっている。
「ふわぁ……」
 なんだかんだで羽根を伸ばし、一日遊んだ若菜は軽く欠伸をした。
「帰ったらシャワー浴びてすぐに寝よ……」
 公園を横切る。既に人影はない中を、トコトコ歩いている。
「夜の公園って、静かだな……」
 風そよに揺れる木々のざわめきしか聞こえない。
 星空を見上げながら今日の一日を思い返す。
 たまにはこういう日があってもいい、そう思った。戦いを忘れられる日が。
 不意に、茂みから音がする。
 びくっとしてそちらを見つめる若菜。
 なんのことはない、一匹の猫が飛び出してきた。
「……なんだ、一瞬、魔物かと思った」
 言って苦笑する。自分は余程戦いの日々に慣れてしまったのだろうか。
 つい心が緩んで、植え込みを乗り越えて猫の後を追ってしまった。
「おーい、ドコ行ったー?」
 人に慣れない野良猫なのだろう、すぐに姿が見えない。
 暗闇の向こうに目を凝らす。
 そうやって、周囲への注意が全く無くなった時であった。
「……んッ……!?」
 不意に後ろから手が伸び、口を塞がれる。続いて身体に何かを押し当てられ、全身が痺れた。
 一瞬遠くなる意識の中で、スタンガンを押し当てられたのだと自覚する。
 両手を頭上で掴まれ、手錠をかけられた。そのまま茂みの奥の方へ引き擦り込まれていく。
「ふっ……むぅう……」
 身体が思うように動かず、されるがままである。やがて、草むらの上に引き倒された。
 テープのようなもので口を塞がれた。
 無言で覆い被さってきたのは、人間の男。暗くて顔はよく見えない。
(なん……で……?)
 ぼんやりとしたままの思考を必死で働かせようとするが、まだ頭がうまく回らない。
 シャツを胸元から引き裂かれた。男が荒々しい手付きで胸をまさぐりはじめる。
 同時にもう片方の手がスカートの中に伸び、下着をずりおろされた。
(嘘、なんで……)
 魔物に陵辱されたことはあった。しかし、今彼女を組み伏せているのは。
 秘所に固いものが押し当てられる。
「ん、むー、むー!!」
 さすがに身を捩じらせて暴れはじめた若菜。
 ゴッ。
「ングッ……!」
 拳が腹にめり込んでいた。そのままグリグリと押し付けられる。
「んむぅぐぐ……」
 苦悶に顔を歪める。抵抗しなくなったのを見た男は、肉棒を無理矢理捻じ込みはじめた。
「〜〜〜ッッ!!!」
(嘘よ……なんでこんな目に……)
 理解できなかった。
 誰かを護るために戦ってきたつもりだったのに、何故見ず知らずの男に犯されているのか。
 魔物と戦ってきた自分が、何故普通の人間に犯されているのか。
 変身した状態なら、簡単に跳ね除けられたはずなのに。
110擬似魔法少女達の災難 第5−6:2008/11/22(土) 16:51:59 ID:irwL+PHe
 やがて、男がハッハッと生臭い息を吹きつけながら腰を動かす。嫌悪感に顔をそむける若菜。
 男は顎を掴んで顔をこちらに向けさせると、すべすべした頬を舐め上げ始めた。頬から顎へ、喉から鎖骨、そして胸元へ、ゆっくりを舌を這わす。
 がっちりと抱きすくめて腰を振る。その動きと息遣いが早くなってくる。
(嫌、嫌だ……やめろ……)
 ゲーセンで出会った青年の顔が脳裏を横切って消える。
 抵抗しようにも両手が動かせず、変身もできない。
 男の動きが早くなり、短い呻きと共にひときわ強く腰が打ち付けられた。
「ふぐっ……むぅ……んうう……!!」
 じわりと胎内に広がる感覚。瞳から一筋の涙が流れてくる。
 男は数回肉棒を奥に打ち付け、一つ大きく息を吐き出すと、また猛然とストロークを再開した。
(早く……早く終わって……)
 抵抗を諦めじっと陵辱が終わるまで耐える若菜。
 反応が鈍くなったのが不満なのか、男はまたお腹を殴り始めた。
「ごっ……ふごッ!」
(こいつ……最悪だ……魔物と同じじゃないか……!)
 明らかな敵意と軽蔑の眼差しを男に向ける。
 視線が合った。中年でやや肥満気味の男は、反抗的な視線を受けてニタアと笑う。
 大きく拳を引き、思いっきり打ち下ろした。
「…っご…………!!!」
 下腹部に衝撃。全身が強張り、思わず膣内の肉棒を締め上げてしまう。
 ソレが歓喜に震え、また精が吐き出された。
(……また…中で……!)
 見知らぬ男に胎内を汚されていく。
 男はまだ満足しないのか、少女の身体を蹂躙し続けた。
 それからまた何回か精液を出され、ようやく男が行為をやめた時、若菜は放心状態で横たわり呻き声すら上げていなかった。
 男は立ち上がり、携帯でぐったりした少女の姿を撮影する。ふと、腕のブレスレットに目が行った。
「なんだこりゃ…?金になるかな、貰っとくよ」
 マギアを剥ぎ取る。途端、それまで反応がなかった若菜の表情が変わる。
「んむぅ、むーッッ!!」
(待って、それだけは、持って行かないで!)
 必死な姿を見て男は嗤った。
 若菜の腹を蹴り飛ばす。
「ほごッ!!」
 股間から精液を垂れ流しながらごろりと転がる少女の身体。
 屈辱で涙が滲んだ。
「じゃーな、夜道は気をつけるんだよお嬢チャン」
 ニタニタ笑いながら立ち去っていく男。ぼやけた視界の若菜。手錠をかけられたまま、もぞもぞと這うように追いかけようとするが、すぐに茂みの向こうに姿を失った。
(人間の男に強姦されて……マギアまで盗られて……私って何なの……)
 情けなさに声も出ない。
 その時だった。
「なんだテメエ……ばっ化物だ、誰か助けてく……ごぎゃあああぁああひいひァアアア!!!!」
 先程の男の絶叫が空気を裂いた。何か肉質のものが潰れる音が聞こえ、悲鳴がぴたりと止まる。
 若菜の全身が逆立った。なにか、とてもまずい予感がする。
 がさがさと茂みの向こうから何かが来た。その姿を認めた時、若菜の胸に、はっきりとした絶望が広がっていった。
<ゲッゲッゲ……わ、若いオンナのにおいがしタから来てミタが、オ、オメエ、そんなカッコして、おか、犯さレて欲しかったノか?>
 スライムの出来損ないのような魔物だった。ぐねぐねと形を変えながら這い寄ってくる。
111擬似魔法少女達の災難 第5−7:2008/11/22(土) 16:53:25 ID:irwL+PHe
「……フゴッ…ホゴッ……!!」
 見るからに低級の魔物だが、マギアが無い上、両手を拘束されている状況では戦うこともできない。
 必死になって起き上がり逃げようと試みるが、腰に力が入らず立ち上がれない。
<マ、ママ、マァそう焦んなヨ?たっぷりと、と、オマエさんが死ぬマデ付き、き、合ってヤッカラよ>
 べちょりと粘体に飛び掛られ、難なく押し倒された。既に男のものを受け入れた膣口に、ずるりと入り込まれる。
「ん゛む゛ぅ〜〜ッッ!!!」
 冷たい粘体がぐねぐね入り込む異様な感覚。嫌悪感に呻いてしまう。
(こ、こんな奴……変身さえできれば……)
<ほ、ホラ、ホラ、ホラ、ホラ>
 じゅるじゅると粘体が子宮の中へも流れ込む。容赦なく、大量に。
「ふも……もご……!」
 きつきつになった所で、一気に「吸い出す」
「〜〜〜゛〜!!!!」
 声にならない悲鳴。全身がブルブルと痙攣する。
<そ、そそ、ソンナに気に入ってクれたのか、かかか>
(ちょ、調子に乗るな……お前なんか、マギアさえあれば一撃で……)
 また大量の粘体を詰め込まれ、
「ぉう……おご……」
 一気に吸い出される。
「はぉうごっッ……!!!」
 その度につま先までビクビクと震える。
(変身できれば……へんしん……マギアが……)
 いつもの若菜なら楽勝できる相手。それぐらい、この魔物は程度が低い。
 しかし今の彼女はマギアを奪われ、身動きも満足にできない状況だった。どうすることもできない。
 魔物は詰め込み、吸い出す行為を阿呆のように何度も何度も繰り返した。その度に、少女の絶望が全身を侵していく。
 また、ガサリという音。焦点が合わなくなりかけていた若菜の目が見開かれる。
<オオ、楽しそうダナ、混ぜてくれよ>
 トカゲの出来損ないのような魔物。
<お、おお、おれの食べ残しデ、よけれ、ババ、ばな>
(……まだ……雑魚が一匹……)
 その雑魚にすら何もできない若菜。
 また胎内に粘体を詰め込まれた。何度も繰り返す内に量が少しずつ増やされ、お腹が大きく膨らんでいる。
 トカゲのような魔物がそのお腹を、無造作に踏みつけた。
「おごぅぶぐッッ!!!!」
 膣口から粘体がビチャビチャと押し出される。
 そしてまたぐちゅぐちゅと詰め込まれ。
<ここ、今度は、出ないようにに、押さえとくくくく>
 どずんと踏みつけられる。
「…………ふごぉおおおお゛お゛お゛!!!!」
 粘体は押し出されない。弾力でお腹のラインが少し下がるが、胎内の圧迫はそれ以上のものだった。
(……し、死ぬ……)
<キャッハハハ!!いいカオしてんじゃネえか!!オイ、そろソロ代われよ、直にブチ込んでヤるよ>
<じゃあおおお、おれは口の方でもせせ、責めてみる>
<加減しロよ。お前がやっタラ窒息するだろうが。……ま、別にイイケドナ>
<なががが、長く楽しみたいカララ、気をつけるヨヨ>
 口のテープが剥がされた。粘体が喉奥に入り込んでくる。
 下腹部からは引き裂くような感覚。人間とは比べ物にならない剛直に貫かれ、物凄い力でガツンガツンと叩き付けられる。
(嫌だ…………死にたくない……こんな所で……こんな奴等に…………まだやるべきことが…沢山……)
112擬似魔法少女達の災難 第5−8:2008/11/22(土) 16:54:23 ID:irwL+PHe
 股間に衝撃がはしる度、全身が浮き上がり背筋が仰け反る。視界が白滅して、意識が削り取られていく。
 涙が溢れ、止まらない。もう何も見えない。
(……お嬢様……ごめん………なさ…い…………)
 やがて振り出した雨に、肉を打ちつける音と、少女の呻き声が包まれていく。
 泥まみれになっても犯され続ける若菜。
 その呻き声が途絶えてからも、ぐちゅぐちゅという音は聞こえ続けた。
 若菜は、二度と帰ってこなかった。


 竜王の本拠。
「これまで連中には随分と手こずらされた。だが、これより全面攻勢だ。私の王としての力量を君達に示そう」
 王の前に、腹心が3者並んでいる。
「プロフェッサー」
「はい」
「バルバロス」
「おう!」
「ヴァルキナス」
「はっ」
 踏み出す。部下達もそれに続く。
「征くぞ、諸君」
 彼等の行動は、破焔達の予想を超えて迅速だった。


 ━To Be Continued━
113 ◆vjCMMxTOIw :2008/11/22(土) 16:57:31 ID:irwL+PHe
はい、お目汚しでございました。
ぼちぼちお話も佳境に入ってまいりましたよ。
擬似魔法少女全滅しちゃいましたが、タイトルはこのままで。
正規の魔法少女でない彼女達は、変身しなけりゃタダの人でございます。
114名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 17:01:36 ID:GU6V+UGU
リアルタイムktkr乙
115名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 18:47:26 ID:dnWJJT/6
>>113
若…菜…
根拠もなくまだ大丈夫と思ってたのに…
専用チューンの本領発揮すらなく退場
すげーよ…この展開は凄い!
魔法少女にはその例外など存在しないという、この断固とした陵殺ぶりには震えがくるぜ

そして最後の竜仁の号令…

バルバロスwwww何気に復活してるwwww

てっきり竜仁、他の二人には呼びかけて期待に目を輝かせるバルバロスの番には

「………。ゆくぞ!」

みたいにスルーすんのかと思ってたw
名前呼ばれて良かったねw
116名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 00:00:04 ID:O0C4VKOp
・・・
あいかわらず・・・ひどい(褒め言葉w)

疑似魔法少女の存在っていったいw
あげた戦果って、5人あわせても・・・あれ?一人一殺もできていない!?

とりあえず、合掌。
117名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 01:29:50 ID:mYpEauq0
ひでえwwwwwwGJ!!
もっと性的な意味で精神的に嬲ってほしいなあ
118名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 19:14:23 ID:82S5uDaG
てかマジにバルさんの目にマジックキャンセラーが付いてる−!?
作者さんノリが良すぎだwwwww
119名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 15:23:25 ID:nFQUgeJ2
この土日があまりに暇だったので、何か書いてみた素人同然の俺が通りますよ。

・導入部っぽいのでエロくない、状況の理解が難
・ムダに長い
・正直、自分でも何が書きたいのか分からない

この三つに耐えれる人だけ目を通してくださいまし。
120鋼の魔法少女:2008/11/24(月) 15:25:00 ID:nFQUgeJ2
「…………」
 黒と白を基調にしたモノクロな部屋の中、青年は『異常なモノ』が横たわるベッドを無言で見下ろしていた。
ここは自分の家。普通なら、ここに存在するのは自分と自分の所有物だけ……のはず。
 しかし、これは。これは自分でもなければ所有物でもない。
 ……これは、何なのだろう。

青年は静かに自問自答を繰り返していた。
 そうしている内に『モノ』が僅かに意識を取り戻し、うっすらと目を開け、擦れた声で言った。
「……たすけ…なん……て………よんでません……ね…?……」
 『助けなんて呼んでませんね?』
 確かに『モノ』はそう言った。だから、青年はそれに答える。
「はい。そちらの指示通り警察も救急車も呼んでいません」
「……そう……ですか……ありが…と……」
『モノ』はそう言ったのを最後に、目を閉じてまた動かなくなった。
「……………」
青年は再び沈黙。再び思考。
……やっぱり、どう見ても、どう考えても、これは、この『モノ』は。
「女性……しかも、少女ですよね」
目下で小さな寝息を立てている『モノ』は、間違いなく人間の少女なのだった。
さらに。
「結構出てますよね……」
 『彼女』は、何故だか胸の辺りから大量に血が漏れ出しているのである。
 身に纏うどこかの学校の制服であろうセーラー服が真っ赤に染まっていく。
「……本当に大丈夫なのでしょうか」
やはり、青年は自問自答を繰り返してしまうのだった。
121鋼の魔法少女:2008/11/24(月) 15:26:32 ID:nFQUgeJ2
 * * * * *

 がちゃり
「ただ今帰りました」
それは約一時間前、午後十時の事。大学への入学を期に、今年から一人暮らしを始めた青年―――西 東(にし あずま)は自宅のアパートに帰ってきた。
玄関のドアを開け、ただいまの挨拶をして、それから『見た』。
「……あなたが……家主さんですね……」
「…………」
アズマは目を擦ってみた。
「……恥を……忍んで言います……暫らく……ここに匿って……くれますか……?……」
「…………」
もう一度擦ってみた。
「!!………あなた、同業者じゃないですね……!? 魔力……感じない……
 じゃあ、この部屋の結界は……一体……」
「…………」
 アズマは目を閉じた。
教師になるために通学し始めてから一ヵ月、これといって大きな障害はなく、毎日はそれなりに楽しい。
 でも。
でも、意外に人間の精神なんて簡単にダメージを受けてしまうものなのだろう。
そういえば、両親の顔が少し恋しいような気がする。……ホームシックだな。
精神が病んでるから、胸に血を滲ませて、ひどく息を荒げて、玄関から続く廊下にばったりと仰向けに倒れている女の子なんて見えてしまうのだろう。

アズマはそんな結論に辿り着き、ゆっくりと目蓋を開いた。
「あなたっ……い、一般の人なのですね……!?」
「…………」
少女はよろめきながら立ち上がり、アズマの方にずりずりと近寄ってきていた。
少し釣り上がり気味の大きな紺色の目、余り手入れが行き届いていない同じく紺色のロングヘア、小さな背、膨らみが感じられない胸元を中心に赤色の面積が広がりつつあるセーラー服。
「こんな特殊な性癖を持った覚えはありませんが…」
アズマは未だ消えてはくれない、自身の深層心理的な想いが形になっているのであろう少女の幻影に嘆いた。
122鋼の魔法少女:2008/11/24(月) 15:27:53 ID:nFQUgeJ2
「……一般人の……厄介になるわけには……」
少女は小さな声で呟きながら、アズマの方向、玄関口に向かって胸を押さえながら蝿が止まりそうな速度で歩みを続けている。
そうか、出ていってくれるのか。やっと消えてくれるのか。
そうアズマが期待して、玄関口からどけようとした時。
「…うあっ……」
少女が前のめりに倒れかけ、
「おっと」
不覚にもアズマはそれを抱き留めてしまった。
「くっ………」
「……大丈夫ですか?」
『大丈夫ですか?』
幻影にならこんな質問しなかっただろう。
でも、今。ゼロ距離に居るそれは。
苦しそうに顔を歪めながら呻き、アズマにその体温を伝えてくるそれは。
もう妄想ではありえない、声をかけずにはいられない『リアル』なものであった。
「……大丈夫……です……」
少女が答える。
「……だい…じょ……ぶ……」
と、言いつつ。
「……………」
アズマの腕の中で動きを鈍らせていく。
「……やれやれ、とりあえず……」
とりあえず、アズマは。「よっ、と」
「……ふぇ……?」
少女を抱き上げ、奥の寝室まで連れていった。



どさり
「……っ……」
「いいですか。そのままじっとしていて下さい」
アズマは少女を自分が普段使っているベッドに寝かせた。そしてポケットからケータイを取出し言った。
「貴女が誰なのか、どうやってこの部屋に入ったのか、どうして血が出ているのか。
 それらはいずれ聞くことにしますが、今はとにかく救急車を呼びま―――」
「だ…ダメっ…!!」
少女が叫んだ。
「はい?」
「おねがい……救急車呼ばないで……」
「どうして…ですか」
「そ、それは……」
それっきり少女は口籠もってしまった。ただ、その半開きの目がアズマを見つめ、何かを訴えている。
「しかし、結構な出血量です」
「いいから……大丈夫だから……絶対助けは呼ばないで……」
123鋼の魔法少女:2008/11/24(月) 15:29:27 ID:nFQUgeJ2
「しかし……」
「おねがい……です……」
少女は目に涙を湛えている。
かなりワケありのご様子ですね? アズマはそう確信した。
だから。
「分かりました。そこまで言うなら……」
「た、助かり…ます…」
アズマが了承すると、少女は安心して意識を手放したようだった。

 * * * * *

「……ん、ここは……?」
少女は、目を覚ました。日の光が眩しい。
 なんだか眠る前の記憶がひどく曖昧としている。
 だが、首を動かせて辺りを見回すと、だいたい思い出した。
「ああ、そうか。私……」「おや、目が覚めましたね」
「あ…」
部屋の奥から感じのいい青年が出てきた。
少女はどこか後悔したような視線を彼に送る。
「よいしょっ」
 青年はベッドの傍の椅子に腰掛け。
「さて、色々聞きたい事がありますが」
 少女にかけておいた毛布を捲りながら。
「お怪我の方はどうですか?」
 ほとんど茶色に固まった血の跡の残るセーラー服を確認しながら聞いた。
「ええ……もう、大丈夫かな……」
「そうですか。良かったです」
青年はすっ、と立ち上がり。
「僕はアズマ。しがない大学生です。貴女は?」
「えっ……わ、私は……」 少女はまた口籠もったが、やがて何かを諦めたような顔になり、続ける。
「…私は、コウ。
 ……信じてくれないと思うけど、その…『魔法使い』…です」

 …………。
 …………。
 …………。

なんだか、様々な意味で静かになってしまった。
コウは、再度椅子に座り右手を顎にあてて何かを考えているアズマを見て、そう思った。
やっぱり、『これ』の説明は難しい。と思いつつ。
124鋼の魔法少女:2008/11/24(月) 15:30:49 ID:nFQUgeJ2
「あ、あの、アズマさ―――」
「光………ですか?」
「………は?」
沈黙に耐えかねてコウが口を開くが、しかし。突然アズマのよく分からない発言に遮られる。
「……違いますか」
「え、ええと…あの。ヒカリって何ですか?」
「何って貴女の名前ですけど。『光』と書いて『コウ』と読む……貴女の反応からするとどうやら違うようですが」
「…………」
いや、あの、あれ? そこはとりあえずどうでもいいような?
コウはかなり混乱しながら何となく気付いた。
この人は今まで出会った事の無いタイプの人間だ、と。
「香?幸?晃? ……皇?」
「ちょ、ちょっと待ってくださいアズマさん! 普通そこじゃないですよ!?」
 思わずツッコミを入れるが、アズマは「何が?」といった様子。
「私が『魔法使い』ってことにツッコミをくださいっ!」
「ああ、それですか」
アズマはマイペースに続ける。
「まあ、そんな事だろうと思ってましたから」
「な……?」
な、なんだこの人は?
 『魔法使い』というこんなに二次元的な存在を、こんなに簡単に受け入れるのか?
魔法使いコウは完全に怯んだ。
……まさか『あぶないひと』……?

「まず第一に―――」
「え?」
また突然、アズマが話し始める。
「このアパートのセキュリティです」
「セキュリティ?」
「そうです。中の上程度のレベルですが、貴女は引っ掛からずにこの部屋で倒れていました」
「…………」
「第二に。貴女は僕に『あなたは一般の人ですね?』と言いました。
 つまりこれは、貴女が『一般ではない』という可能性を示唆しています」
125鋼の魔法少女:2008/11/24(月) 15:32:22 ID:nFQUgeJ2
アズマは機械のような口調で続ける。
「第三。『助けは呼ばないで』。
 これは貴女が朦朧とした意識の中ですら何度も呟いていた言葉です。
 貴女は自身を公に知られたくないわけです。

 そして、第四。これが決め手なんですが……」
すっ、とコウの胸の血の跡を指差す。
「失礼ながら、昨晩見せてもらいました、傷跡」
「え、そうなんですか…? ……って服脱がせたんですかぁ!!?」
 顔を赤くして喚くコウに「捲っただけです」と微妙な断りを入れるアズマ。
「胸の真ん中にかなりひどい『抉られた』傷がありました。どうすればこんな傷をつけられるのか分からないような……そんな傷です。
 そして肝心なのは苦しんではいましたが、貴女がそんな怪我で余裕で『生存』していた事。
 ……さらに、今―――」
「きゃっ!?」
アズマはコウの服を一気に捲り上げた。
「もう、ほぼ完治してるんですよね」
おそらくAAカップ用のブラの中間、そこには乳白色の綺麗な肌があるだけだった。
「おっと、一時間前はまだ赤かったんですが。もう完治してますね」
「も、もう分かったから見ないでくださいよぉ!!」 まじまじと胸元を凝視するアズマに、すっかり赤面、涙目のコウが声を張り上げる。
「失礼しました」そっと服を戻す。「あ、衣服が破れてないのも普通でないと思いました」付け加えながら。
「まあこれらを総合して、貴女は超人や超能力者や宇宙人、それから魔法使い。
 そんな感じだと思っていまし―――」
「……ったですね……」
「……はい?」
「予想が当たって良かったですねぇっ!!!」

ゴチンッ!!!

コウの羞恥と怒りの左ストレートは、異常なほど綺麗にアズマの頭部にヒットした。
126名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 15:33:24 ID:nFQUgeJ2
今回はここまで。

『氏ね、駄文。何書いてんのかわかんねーよ』
↑これ以上の評価を頂けたら、ゆっくり続けたいと思います。
127名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 15:43:59 ID:nFQUgeJ2
何故か『一文字目の空白』が上手くいってたり、出来てなかったりしている…

ケータイからだとおかしくなってしまうのだろうか。
読みづらくてスマソ…
128名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 16:58:15 ID:b2G5FX6Y
タイトルの鋼ってどういう意味なんでしゃろな
129名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 19:29:51 ID:TDS4X0Wz
アズマさんがなんでこうマイペースなのかとか、コウの怪我は何によるものかとか
書かれないうちに終わられたら、その、困ります(要は続きもどうぞお書きください)
>>128
1生まれつき魔力を持たない魔法少女が戦うための武器
2母を生き返らせるために禁忌を(ry
3炭素と鉄を一定の割合で化合させた物質で硬く粘り強いが錆び易い
130名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 20:42:43 ID:b2G5FX6Y
じゃあくぎゅうが声やる全身鎧の妹とか出んの!?
そういうのもアリかも

変身してヒラヒラコス纏うとかの代わりに妹の鎧ボディを装着合体して、二心同体で戦う魔法少女姉妹ものとか


「このミスリル装甲の鎧!そんな豆鉄砲みたいな魔法じゃ傷ひとつつかないわよ!」
「…姉さん受け止めてるのは私の身体なんだから少しは避けてよぉ…」
131名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 15:06:01 ID:qzONsdZY
昔、双子の姉と弟が合体して
ふたなり魔法少女になる話を作ったけど、
脳内没になった
132名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 19:15:51 ID:QX6YK5HF
武人系敵幹部に魔法少女を陵辱させるにはどうしたらいいんだろう。職場でずっと妄想したのに
実はあの性格は凶悪な本性を嫌って強靭な意志で押さえ込んでた結果なグリニデ様(この人は狡猾型だけど)
ルートか、干戈を交えるうちに奇妙な執着心が湧いて別口の敵にとっ捕まってやられそうなところに颯爽と現れ
「貴様を犯るのはこの私だ!」ルートかの2つしか思いつかなかったorz
133名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 20:54:51 ID:5bjhTTBS
そもそも文化が違うとかで『敗者が勝者に身を捧げるは戦場の習い』とか言って普通に犯っちゃってもいいと思う。
本人はそうするのが礼儀というか…ちょっとうまく言えんがそうすべきものだという認識であり、終った後は丁重に返すとか。

そうでなければ、自分が当然の権利として犯さなければ他の外道系の奴が持って行くぜって言う状況で、ある意味仕方なくとか。
134名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 21:16:37 ID:0YHVb+Ov
>>132
不肖、臣は弱肉強食を尊ぶ者の敗者への礼儀は「食う事」であると存じます
あとはお分かりになられますね将軍?
135名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 23:17:37 ID:eptK/I0l
>>133
返さずに自分のモノにするに決まってるだろうJK
136名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 03:09:54 ID:Cl/oKKrZ
>133
そこでなぜかフラグ成立で魔法少女が武人の嫁にでひとつ
137名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 19:17:38 ID:CaS0CgMG
>>133
強いやつと遺伝子を残すことが男女間で最大の価値になってて、異性の相手を倒した場合抱くことが
相手の強さをたたえる最大級の賛辞に……とか?
138名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 20:07:46 ID:m2blNcYK
子分「子供を残したらその子供とも充実した闘いが出来ますよ?」
139名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 01:50:20 ID:GpITgKuo
最近保管庫の人見ないなあ。
140名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 04:47:22 ID:58b5hHhu
保管庫の人です
最近更新なくてすみません
141名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 21:41:07 ID:OseqyT6/
ニャル様無双な散華の復活を今でも待っている。
142名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 13:49:01 ID:h8ClRcRh
>>141
一応ホームページに3話まで掲載されてるけどね…
Schizo-fragments ってとこ
ハーレムスレ保管庫からいける
現在スランプ中とか… 頑張ってほしいなあ
143名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 01:08:20 ID:mqbzh81K
日曜日に一レスも無いなんて……
結構下がってるし、上げてみましょうか。
144名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 21:27:10 ID:wqrJbTfn
よし、あげてみようあげてみようw
145名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 01:30:08 ID:+sOBsE8Q
雑談でもしようぜ。
おまえらどの作者さんが好き?
俺はナイトメアドリーム。
新作まだかなあ。
146名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 01:38:38 ID:Sd2NPg3W
ブラッドサイズの人と魔法少女の災難の人かな
147名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 02:01:05 ID:+k8WB6xt
エロ無しの人。
148名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 18:11:02 ID:uCpD3GXf
断然、魔法少女の災難の人だな
読みたいものを読ませてくれたってのは大きい
149名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 18:16:52 ID:KUp2tduM
ブラッドサイズ復活希望
150名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 21:27:35 ID:cdV3hOrT
ハミング♂ナスカ好きでした…
復活なさってくれないかな
151名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 22:40:55 ID:twTw9KU4
ばななちゃん
152名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 22:59:11 ID:wrOCA1xV
スレ初の死亡EDを出した魔法少女センリのシリーズ化
153名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 01:54:55 ID:LmUfYmCz
あ、俺も待ってるんだよなー…やっぱりやめちゃったのかな、ハミングナスカのひと。
154名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 02:39:54 ID:wtp105ww
肉瓶魔法少女葵が2年前から更新止まってるがもう更新は無理かな。
所々伏線張ってるのに・・・
155名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 16:20:09 ID:I51BVcbg
一部鯖が永久規制のせいで書き込み出来ないんだよ
俺も規制くらってるから、携帯だし
156名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 16:22:53 ID:I51BVcbg
やっちまった
sage忘れごめん
157名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 22:13:52 ID:07GCpri7
魔法少女杏がSS小説のエロというか使える具合がTOPクラスだぜ。
陵辱描写のガチっぷりがやばい。なんか長いんよね
158名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 01:24:18 ID:XkiQMGMs
そういうのでは、ブラッドサイズも良かったんだが、しばらく見ないね
159名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 10:25:36 ID:w0zi/LKg
>>157
魔法少女杏は通常進行ルートとガチ陵辱のバッドエンドの二通りを書き分けてくるのが凄かった
160名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 23:42:51 ID:8pmHHdc9
ナイトメアドリームの情け容赦ないところが大好きーwww

ハミングナスカは戦闘アクションの描写が良い。
色々SS読んで来たけど初めてすげーと思ったわ。
続き来て欲しいー
161名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 10:59:01 ID:eF9cHjYg
魔王封印。
人類にとって脅威たる強大な力を有する本来ならば敵うべくもない魔族の王を
魔法陣、異空間などに封印し浄化する事で討滅する技法。

この難易度の高い魔法儀式を次々と成功させてきた七人のエリートバトル系魔法少女集団、チーム・デモンスレイヤーズ。

しかし突然封印してきた魔王が相次いで復活するという原因不明の事態が起こった。

これは不運な偶然か?人間界の淀みが起こした事故か?
それとも魔法少女の裏切りか?

事態を憂慮した魔法界の女王は一連の事件の調査を、一人の昔懐かしのお手伝い系ファンシー魔法少女へと命じた。

余りに畑違いの命令に困惑するファンシー魔法少女。
さらには驚くべき事に魔界の魔族からも事件のオブザーバーが派遣をされてきてコンビを組まされる事に…。

「はぅ〜なんでこんなことに〜(泣)なんかあのひとたち目つきからして違うよ〜」
「今更さ、倒されちゃった魔王サマなんかにポコポコ復活されてもウチも困るんだよね〜。
権力闘争で内部分裂なんてゴメンな訳。という訳で宜しくね、お花ちゃん」
「私はお花ちゃんじゃありません!フラワーミントっていうんです〜〜(泣)」
162名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 20:09:09 ID:LIoC1u9l
バチスタネタ吹いた
でもそういうサスペンスも見てみたい希ガス
163名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 20:38:11 ID:hgew6Dvd
そうか、バチスタだったかw
気付かなかったわ。
164名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 07:58:04 ID:8r5KN+50
ちょwwww本当だwwwwしかしバチスタってwwww
魔族の探偵役とか結構ハマってて読みたいw

エロはバトル系魔法少女達の過酷な戦いの日常描写とか、魔族探偵の触手尋問調査とか
フラワーミント(笑)とバトル系魔法少女達のジャンルが越えての触れ合いの中でのレズとか
そんな感じで挿入できそうだし
165名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 21:23:19 ID:yVbUWgoJ
パロディ大好き。
エロなくていいから読みたい。
166名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 18:37:12 ID:K7lSl8MX
たまには酷薄なとか、血のように赤い唇を吊り上げニィッととか枕詞のつく笑みを浮かべる魔法少女が見たい。
167名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 20:14:42 ID:jz5fGk+D
>>166
それ系のはエロゲーの魔法少女アイだね
3が出るって話だが芳しい噂は聞かないな
168名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 21:34:14 ID:yjhx/83u
スレではアイ惨って言われてるな。
169名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 23:26:23 ID:bLZ+6w4K
ユリナだったかユミナだったかもう忘れてしまったが続きが読みたい
奪ったリング(だっけ?)の力で妄想どおりのコスチュームチェンジとかさせて虐めたい
170名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 23:55:13 ID:q7XVxh6r
あれ?ここんとこ疑似魔法少女の災難の作者さんの投下が止まって…るよね?

次は魔人の姫君か綾乃か楽しみなんだけどな
171名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 01:42:52 ID:5uXm8j3S
試験中と見た
172 ◆vjCMMxTOIw :2008/12/11(木) 18:36:53 ID:d54b4zDy
災難の人ですー。
すみません、気長にお待ち下さい。
なかなか進まない……。

俺、次の投下ができたらアジア版Gears of War2とFallout3やるんだ…。
173名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 20:27:53 ID:7i1Hq8QS
>>172
ああ、良かった
ちゃんとここ見てくれてんだ安心したよ

苦戦中ならゆっくり書いてくれ
こっちはチームバチスタの栄光見たり、世界樹Uのドクトルマグスを魔法少女に変換したりして応援してるよ
174名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 19:32:52 ID:nLFt8RQK
>>172
>俺、次の投下ができたらアジア版Gears of War2とFallout3やるんだ…。

だめっ!フラグ立てちゃだめぇぇぇぇぇーーーーーw
175名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 00:12:15 ID:5KjsnFgo
あー終わったな fallout3やったら執筆作業なんてとてもやる暇なくなるよ
176名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 17:21:33 ID:lMnobhFw
吹っ飛ばされた魔法少女(というか戦うヒロイン全般かも知れん。節操ない俺)が
よろめきながらどうにか身を起こそうとする姿萌え。
表情は痛みでうっすら涙を浮かべつつも歯を食いしばって相手をにらみすえてほしい。
あとは(起き上がるために突いている)手を払ってもう一回倒れたところを踏みつけるもよし、
殺す価値もない、とかフラグたちまくりのせりふをはいて立ち去るもよし。
177名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 14:59:05 ID:Djq4tFfE
>>161
その事件の黒幕はズバリお供のマスコット君と見た

犯人「お供のマスコットなんて魔法少女の奴隷ですよ」
178名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 20:19:58 ID:I11+L59s
日本の伝統「犯人はヤス」
ですねわかります
179名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 22:57:14 ID:LMRoMnkb
スライムものの駄文ちょいと投下しますね。
煩悩と妄想と粘液だけで書いたんでストーリーとかほとんど無いです。
180魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 22:57:48 ID:LMRoMnkb
「エンジェリックハートミサイル! えぇ〜い!」
 高く幼い、しかし気合を込めた叫びが夜の路地裏に響いた。
 続いて閃光。ハートの形をした無数の弾丸が夜空に舞う。
「ぎゃあ〜〜〜〜!!」
 低い悲鳴と共に地に落ちていくのは、背中からコウモリのような翼を生やした小柄な男。
 全身が緑色に染まって、牙も爪も獣のように伸び、まるで昔話のバケモノのようだった。
「これに懲りたら、人間界での悪さはもうやめなさぁい!」
 ちょっと語尾が間延びした、それでも凛とした声で宣言したのは、まだ胸も膨らんでいない小さな女の子。
 ライトブルーのツインテール。くりっとした大きな瞳。興奮気味のせいか、頬は少し赤く染まってる。
 ひらひらのフリルで飾られた青い上着の胸の部分には、星の模様が入ったブローチ。
 スカートはチュチュのように大きく横に広がって、可愛らしい姿。
「さあ、どうするの?」
 少女は細い腕に握ったステッキを男に突きつけた。
 不思議な色に輝きがステッキの先に満ちて、ハートの形に変わっていく。
「次のハートミサイルは、手加減しないんだから!」
 無数のハートがステッキの先に集まり、細かく震動しながら大きくなり……
「ぎ…ぎぎぃーーーーっ!!」
 その緊張感に耐えかねたのか。男は跳ねるように地を蹴って少女に襲い掛かった。
 が、少女はたじろぎもせずステッキを振り下ろす。再度、閃光!
「……ハートコメットミサイィル!!」
 輝くハートが一点に集中し、怪物へと放たれる。
「ギギッ!?」
 飛びかかろうとした男の身体を、ハートの群れが包み込み……
「ひぃーーーーーっ!!」
 次の瞬間、男は光の中に消えていった。
 後に残ったのは沈黙と、淡い光のみ。
 少女はほっと一息つくと、クルクルっとステッキを回転させ、ビッ、と夜空に突き上げた。
「魔法少女エンジェル・ルーリィ! 魔物の侵略は許しません!」
 少女……ルーリィは勝利の雄たけびを上げ、可愛らしくポーズをとるのだった。
 これがここ数ヶ月の彼女のお仕事。
 魔法少女という非日常の任務。
 当初は戸惑っていた魔物との戦いにも、ルーリィはそろそろ慣れつつあった。
 が、
「っくしゅん!」
 夜の空気の肌寒さにはまだまだ慣れていなかった。
 小さく鼻をすすりながらルーリィは震える。
「うぅ…寒い。さっさと帰っちゃお」
 シュゥ……と、ルーリィの身体が光に包まれ、魔法少女の衣装が消えていった。
 かわりに現れたのは、白いワンピースの女の子。
 髪の色も黒くなって、どこにでもいる少女らしい外見。
 天野ルリ。
 それがルーリィの本当の名前だった。
「………?」
 不意に、ルリは視線を感じ、周囲をキョロキョロと見回す。
 あるのは夜の空気と、雨上がりの水溜り。
「……気のせいかな?」
 首をかしげて月を見上げ、ルリは家路に着く。
 彼女を見上げる視線が未だ消えていないことに、少女は気づいていない……。

 *
181魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 22:58:57 ID:LMRoMnkb
 彼女が「魔法少女」になったのは、ほんの数ヶ月前。
 両親共働きで留守がちの彼女の家に、ある日突然、現れたモノがいた。
 一言で言えば、天使。
 あるいは妖精。
 手の平サイズでフワフワ浮かんだ、二頭身の小さな生き物。
「ただいま〜」
 魔物を倒したルリが家に帰り着くと、家族の居ない家の玄関にお迎えが参上する。
「やぁ、ルリちゃん。首尾はどうだった?」
「大丈夫。大したことなかったよ、ポキちゃん」
 天使のポキはうんうん、と頷く。
「ルリちゃんも大分たくましくなってきたね」
「もぉーっ、女の子にたくましいは無いでしょ?」
 頬を膨らましながらも、ルリは悪い気分ではまい。
 家族と触れ合うことの少ない彼女にとって、ポキは大切な友達だった。
 ある日突然現れた天使。
 まだ幼いルリに彼の言う「天界と魔界の戦い」だとか「時空のよどみと人間界の因果律」だとかいう難しい話が理解できたわけではない。
 ただ、確かなことは三つ。
 人間界に「魔物」と呼ばれる奇妙な生き物が現れて、悪さをしているということ。
 魔物を元の世界に追い返せるのは、選ばれた「魔法少女」だけだということ。
 そしてルリにその魔法少女の素質があるということ。
 ついでにもう一つ、ポキは魔法少女を探して戦わせるのが仕事で、魔物を追い払わないと、ポキが偉い人に怒られるということ。
 この戦いの背景にどんな複雑な事情があろうと、ルリが魔法少女になった理由は、ただそれだけの単純なことだった。
「ねえ、ポキちゃん。あとどれくらい魔物さんを追い払えばいいの?」
「うーん、難しい質問だねえ。魔物はどんどん増えてるし…」
「この際、一箇所にみんなおびき出して一斉に追い払ったらどうかな?」
「それは危険だよルリちゃん。まだまだ強い魔物はたくさんいるんだから。
 特に最近は、魔法少女の力を盗んじゃうような危険な魔物も現れたらしいよ」
「へぇ……魔法少女の力を……?」
「うん。そういう連中はいきなり襲い掛かってきたりせず、
 じっくり相手のことを観察してから戦いを挑んでくるんだって」
「ふーん、怖い魔物さんもいるだぁ」
 感心したように頷くルリ。
 まさか自分が既に観察されているなどとは、夢にも思わずに……
 その夜は何事も無くふけていきまった。
 ルリはスヤスヤとベッドの上で寝息を立て、ポキは隣の机の上で転がって眠る。
 むにゃむにゃと寝言。いったりきたりの寝返り。枕に垂れた一筋のよだれ。
 無邪気そのものの寝姿。
 思えばルリにとって、これが最後の安らかな眠りだったのだ……

 *
182魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:00:04 ID:LMRoMnkb
「キャーーーーーッ!!」
 悲鳴が上がった。人に溢れた歓楽街。今度の魔物は一見するとコウモリそのもの。
 ただし、その尋常でないサイズを除けばの話だが。
 人間ほどもある巨大なコウモリが全部で5体。夕暮れ時の町を襲っている。
 学校帰りのルリがこれを見つけたのは偶然のことだ。
 普段はポキからの連絡を受けて、敵に関する情報を聞いてからの出動となるのだが…
「この場合、そんな悠長なことしてる場合じゃない!」
 魔物に襲われている人が居るのなら、何時だって魔法少女の出番だった。
「待っててね! すぐ助けるから!」
 ルリは細い路地に隠れると、懐に隠したステッキを天に掲げた。
「ネヨー・イデートキ・テカトン・モユジ! 魔法少女・エンジェリック・チェンジ!」
 呪文と共にステッキを中心にピンク色の光が広がる。
 ルリを覆う服が消え、少女らしい細身のシルエットが浮かび上がった。
 小柄な肩の輪郭、ふくらみのない小さな胸。丸っこいお尻のライン。
 光の中に舞うルリの幼い身体……
『……!? また……?』 
 奇妙な視線……。誰かが見ている……?
 やがて光はルリの身体に収束し、フリルのついた魔法少女の衣装を形成する。
 変身を終了し、身体を包んでいた光が拡散すると、その衝撃でスカートが少しひらめいた。
「っ……!」
 思わず裾を押さえる。
 周囲を見回す。
 誰も居ない……。
 そもそもみんな大通りの魔物に気をとられて、ルーリィを見ている暇などないはずだ。
「……そ、そうだ! そんなこと気にしてる場合じゃ……」
 慌てて駆け出す魔法少女。その拍子にまたスカートがひらめいて、可愛い純白のパンツがちらりと見えた。
 路地裏の水溜りがギラリと光る。視線はどこまでも、ルーリィを観察する……

 *
183魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:02:02 ID:LMRoMnkb
「こっちよ! こっちに来なさぁい!」
 大コウモリをルーリィは挑発する。
 ステッキに魔力を込めて振り回すのは攻撃のためではない。魔物の注意をひきつけるためだ。
 この場で戦うか、別の場所におびき出すか。ルーリィは後者を選んだ。
 ルーリィの得意魔法は魔力を収束して放つ射撃系。人ごみの中で使うには少々危険な能力である。
 ならば人気のない公園に誘い込み、そこで思う存分暴れる。魔法少女としての判断力も、彼女は成長しつつあった。
 一方の魔物たちに、彼女の意図を見抜く知能は無いようだった。5匹連れ立って彼女の逃げる先へと高速飛行する。
「よぉし!」
 木々の生い茂った公園の一角、ルーリィはきびすを返してコウモリたちを迎え撃つ。
 ぴちょん、と靴が水溜りに触れる。が、ルーリィにそれを気にしている暇は無かった。
「ハートブラスター!」
 宙に向けてステッキから光線を発する。と、コウモリたちは四方に分かれてかわした。
 そして空中から連続的にルーリィを襲う。
 横に飛んでひらりと身をかわし、ルーリィはコウモリたちを見上げた。
「こらーーっ! 降りてきなさぁい!」
 無論、その言葉に従う魔物たちではない。攻撃の一瞬だけ地上に降り、素早く空に逃げ帰る。
 一つ一つの攻撃は雑だが、こう数が多くては息をつくヒマも無い。
「はぁっ!!」
 大きなジャンプでコウモリの一撃をかわす。宙返り!
 ……意地悪な重力によってスカートが大きくめくれあがった。
 丸見えになる純白……と、ルーリィの身体が熱くなる。
「えっ……!」
 慌ててスカートを抑える。今度のは気のせいではない。確実に誰かが見ていた……
 コウモリたちではない。彼らは頭上にいる。今の視線は腰の辺りをじっくりと下から舐め上げるような……
「だ、誰かいるの!?」
 思わず地上を見下ろす。その隙を見逃すほどコウモリたちも馬鹿ではない。
 奇声を上げて襲い掛かる。
「きゃあっ!!」
 回避が遅れた。コウモリのキバが少女の首筋に迫る。が、一歩手前で見えない何かにぶつかった。
 魔法少女を守るマジックフィールド。生半可な攻撃でコレを突き破ることは出来ない。
 …とはいえ、被害が無いわけではない。
 攻撃に反応して広がるマジックフィールドは他の魔法より大きな魔力を消費する。
 そしてフィールドを展開するだけの魔力も無くなった時、魔法少女は無防備な肉体を敵の攻撃にさらすことになるのだ。
「くぅ……!」
 まとわりつくこうもりを引き剥がして離脱するルーリィだが、そこに2匹目、3匹目のコウモリが襲ってくる。
「やぁんっ!!」
 なんとか回避するものの、大きくバランスを崩してしまい、地面に手を突いた。
 自然、お尻を突き出すような姿勢になり……
「きゃあっ!!」
 またも視線……。お尻を隠すのに気をとられたのがいけなかった。4匹目のコウモリ!
「んんっ!!」
 振り返りざま、再びフィールドを展開するも魔物の重さには耐えられない。
「くぅっ……! ひゃっ!?」
 後ろに飛びながら尻餅をついてしまう。 
184魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:04:05 ID:LMRoMnkb
 と、ぴちゃん……と飛沫。尻餅をついたその場所に水溜りがあった。
 スカートの内側のショーツがずぶぬれになってしまう。
「や、やだっ、もぉっ!!」
 どこかで彼女を見ている視線…それが濡れてしまったショーツをじろじろ見ているようで…ルーリィは真っ赤になってしまった。
 だが今は戦いの中。
 素早く立ち上がり、次のコウモリをかわす。魔物の連撃がようやくとまった。
『今だ!』
 再びルーリィがステッキを振り上げた、その時……
 ずるずるっ……!
 ルーリィのお尻を何かがまさぐった。
「ひゃうんっ!?」
 ピンッと直立してしまうルーリィ。魔物がその隙に襲ってくる。
「きゃあぁっ!!」
 からだをひねって致命傷だけは避けるものの、フィールドがどんどん減っていく。
「な、何なの、これ……」
 ルーリィの顔に焦りが浮かび始めた。
 だが反撃に移ろうとするたびにパンツの中で何かが動く。
 その度にルーリィは腰をふりふりと動かしていやらしい感覚から逃れなければならない……
「あんっ、お、おしりのコレ…なんとかしないとぉ……」
 お尻に手をやると、ドロリと粘着質な液体がルーリィの小さな手の平に付着した。
「ひっ!?」
 魔法少女が青ざめる。こんなモノが自分のお尻を触っていたなんて……
「さ、さっき転んだときの…あの水溜り……?」
 ふとルーリィは思い出す。
 彼女が異様な視線を感じた時、いつも近く似合ったものは何だったかを……
「み、水溜りが、私のこと見てるの!?」
 その通り、と肯定するかのように、粘液がルーリィのお尻のスジを舐めた。
「ひぃぃぃぃっ!!!」
 思わずしゃがみこんでしまう。今までのような無作為な愛撫とは違う、お尻の一番恥ずかしい部分を的確に狙った一撫で……。
「や……やめてよっ! そんな、そんなとこ……」
 少女に出来るのはお尻を抑えることだけだ。だがパンツにしみこんだ粘液をそれで止められるはずはない。
 ちろちろ…粘液が少女のお尻を舐め上げる……その間にもコウモリの魔物たちは魔法少女に襲い掛かるのだ。
 偶然かどうか、コウモリのキバがルーリィのスカートを切り裂いた。
 辛うじて原形を止めたものの、もはや下着を隠すという役割を果たせない。
 それ以上に……着ている服を引き裂かれるという恥ずかしさが魔法少女に与えた衝撃は大きい。
「もう…もうやめて……もうやめてぇっ!!」
 羞恥の涙と共に、ルーリィの身体が光を放った。
 それは魔法少女の最後の切り札。感情と共に魔力を爆発させる…通称、イーボヤンの魔技!
「いやーーーーーーーっ!!!」
 光が爆発する。コウモリたちがその中に消え去った。
185魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:05:13 ID:LMRoMnkb
「はぁ…はぁ……」
 魔力を消耗し、肩で息をするルーリィ。
 もう次の魔法を使う余裕は残っていない。
「早く、早く帰らなきゃ……」
 立ち上がろうとした瞬間、絶望は襲ってきた。
 ちゅるり、とお尻を襲う感触。
「あっ……!?」
 そう、イーボヤンの魔技はあくまで彼女の周囲を爆発させる技。
 彼女の内側に入り込んだ粘液には何の打撃も与えていなかったのだ。
「や…やめて、やめてよぉっ!!」
 粘液は聞く耳も持たずにルーリィのお尻で暴れまわる。
 パンツと肌の間に入り込み、どろどろとその姿を変える。
 その度にパンツと肌の間に空気が刺さりこみ、ねちゅ、ぷちゅ…といやらしい音を立てる。
「は、恥ずかしいよ…こんな、こんなのやだっ!!」
 魔法少女として数ヶ月の戦い。それなりのピンチもあった。
 だがこういう方法で魔法少女の動きを封じる魔物は初めてだった。
 ルーリィが震える唇で荒い息をつく間に、彼女の足元は沼地のようにぬかるんだ地面に変わっていた。
 ずず…ずず…と、四方八方から水溜りが集まってくる。
 一つの巨大な粘液に合体しようとするのがルーリィにもわかった。
 何かのゲームで見たことがある。これはスライムという魔物だ…!
「はぁっ、はぁっ……に、逃げないと……」
 けれど、どこに!? どこに逃げてもパンツにしみこんだ粘液は離れてくれないだろう。
「あっ……!」
 ふと、彼女は気づいた。
 パンツを脱ぎ捨てれば……。パンツごと、取り付いたスライムをどこかに放り投げてしまえば…。
 そうすれば逃げられるかもしれない。
「でも……」
 ルーリィは躊躇った。
 コウモリの襲撃でスカートは破れ、下着が丸見えになってしまっている。
 もし下着を脱いでしまったら……。
「そ、そんなのダメ……そんなの恥ずかしすぎるよっ…!」
 もしそんな姿を誰かに見られたら……もう生きていけないかもしれない。
「なんとか、なんとかこのままで…倒さないと……!」
 ルーリィは、判断を誤った。
 ここで下着を脱ぎ捨てていれば、この先に待ち受ける地獄からも逃げられたかもしれないのだ。
 だが少女らしい純潔さと羞恥心がそれを許さなまった。
 性のことなど何も知らない少女。そんな少女だからこそ恥じらいの心は人一倍強かった。
 そしてその純粋さは魔法少女としての素質でもあったのだ。
 優れた魔法少女の素質があったからこそ…彼女は敗北するのである。
186魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:06:35 ID:LMRoMnkb
「こ、こんなえっちな魔物になんか、ま、負けないんだからぁっ!」
 ルーリィの目の前に、巨大なスライムが形成されていく。
 ゲームで見たスライムはせいぜい膝元ぐらいの大きさだった、こいつはルーリィと同じぐらいの大きさだ。
 ぬめぬめと光沢を持ち、ところどころに醜悪なイボが浮かんでいる。
 時折、表面からボコボコと泡を吹き出すのがまるで呼吸のようだった。
 目にあたる器官は見当たらない。が、その粘着質な全身が自分に対する強烈な視線を放っていることを、
 ルーリィは感じずに入られなかった。
「え、エンジェリッ……ク…あんっ…!」
 技を放とうにも、魔力はもうわずか。よほど集中していなければ攻撃魔法の一つも使えそうにない。
 だというのに、彼女のお尻には集中力を大いに乱す淫らなスライムのカケラが張り付いているのだ。
「ひぅ…え、えんじぇり…くぅ……はーと…み…さいる…」
 搾り出すような声と共に魔力を放つ。もはや攻撃ともいえないほどの弱弱しい光がスライムに吸い込まれ、消える。
「あ…ぁ……こんな…卑怯…だよ……くぅっ!」
 ゆっくりと、スライムはルーリィに接近する。
 そして水の触手を数本、少女の身体に巻きつけると、一気に自らに引き寄せた。
「あぁっ!!」
 にゅる…ちゅぷ……粘液が全身にまとわりつく。
 スライムに抱きしめられる…身体中を触られる……
 男の子と手も繋いだことも無いルーリィにとって、そのショックは大きい。
「や…やぁ…やめて…よ……」
 顔をそむけ、必死で引き剥がそうとする。だが引き剥がそうとする手も粘液をかきまぜるだけの効果しかない。
 そして…
「っ!!?」
 ぶちゅるっ……!!
 突然、スライムはルーリィの唇に殺到した。
「ーーーーーー!!!」
 粘液が唇をなぞり、吸い上げ、そして内側にもぐりこんだ。
 くちゅ…くちゅ…と、ルーリィの口内でスライムが蠢く。
『キス…されてる……わたし……ウソでしょ……』
 涙がこぼれる。
 ファーストキスだった。
 女の子が一番大切にしなければいけないモノ……そう思っていた初めてのキスを、スライムに奪われた。
 しかも不潔な音を鳴らしながら、遠慮なく口中を蹂躙していく……
「んっ、んぅーーーーーっ!!」
 逃れようにも逃れられない。汚い破裂音が舌の上ではじける。ねっとりとして苦い…。
『こんな……こんなキスなんて嫌……ひどいよ……』
 舌に絡みつき…そしてスライムは、ブクブク…!と、何かを口内に発射した。
「ーーーーー!!?」
 悲鳴すら上げられずに、ルーリィはそれをコクンと飲み込んでしまう。
 細い首筋を通って、不浄な液体がルーリィの中に入っていく。
『今…の、何……?』
 ほどなくして、ルーリィは自分の身体が熱くほてってくるのを感じた。
 と、同時にぴゅるりとスライムが口から引き抜かれる。
「けほっ…けほっ……な、何を…したの…?」
 頭にぽぉっとモヤがかかったような気持ち…。
 ルーリィは、これが全て夢ではないかと思うような朦朧とした意識の中でスライムに問いかけた。
 答えはない。かわりに、身体にまとわりついていたスライムが活動を開始した。
187魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:08:32 ID:LMRoMnkb
「あ…やぁん……!」
 スライムが吸い付くたびにフリルつきの魔法服が溶かされ、はがされていく。
 傷ひとつない綺麗な肌にスライムが触れると、それだけでルーリィは震え上がってしまった。
 誰かに触られるなんて考えたことも無かったお腹やうなじを今、魔物が舐め上げている。
「やだよ…恥ずかしいよ……やめてぇ……」
 涙声で訴える。ルーリィにできるのはそれぐらいだ。
 スライムは次々に衣服を溶かし…ついに胸の部分まで、その毒牙にかけようとする。
 魔法少女はその意図にようやく気づいた。まだブラジャーもつけていない胸。
 魔法服をはがされれば……守るものは何も無い。
「だめ…だめですっ、お願い、やめて、やめて!!!」
 じたばたと足掻いてもスライムに抱き寄せられた無力な少女。
 むしろそのはかない抵抗に興奮を覚えたかのようにスライムは幼い胸に吸い付いた。
「あぁぁっ!!!」
 ニュルッ……ちゅぅ……!!
 スライムが少し力を込めただけで、少女の胸を覆う服が溶け落ちていった。
 ふくらみの無いルーリィの胸。
 ただピンク色の可愛らしい乳首だけがピクピクと震えている。
「やだ…やだよ……ひんっ……は、恥ずかし…すぎて……死んじゃうよ……」
 キスを奪われ、胸まで見られて……
「どうして…こんな、こと…するの…いやぁぁっ!!」
 乳首をスライムが舐め回す。
 れろれろと…いくつもの舌で同時に舐められたかのような刺激が何も知らない少女を襲う。
「ひっ、いぃぃっ!! や、やめっ、アッ! あはぁんっ!!」
 膝が崩れ、スライムに体重を預けてしまう。
 ルーリィは驚いていた。
『わ、わたし、変な声、あげてる……えっちな声、出してる……』
 自分がこんな切ない声を出せるなんて……。
 自分でも知らなかったいやらしい声を、よりによって魔物に聞かれてしまうなんて…
「んっ、んっ! やめ…ぅンン……ッ!!」
『これ以上、えっちな声出しちゃダメ…ダメなんだからっ!!」
 必死で声を抑えるルーリィ。だが乳首をペロペロとされるたびに、今度は身体がぴくぴく震えてしまう。
「はぅ…あん…んっ、んんっ……」
『これ、これって、何……? えっちなこと、されて…からだ、ヘンに……?』
 先ほど飲まされた液体に、いわゆる媚薬の効果があるなどとは、夢にも思わない。
 ただ内側から溢れてくる淫らな…初めての感覚に恐怖を抱くだけだ。
 身体を左右に振って戒めから逃れようともがくものの、ペチャペチャと粘ついた音が響くのみ。
 そして魔物が乳首をちゅぅぅ…と吸い上げると……
「ひあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 抑えていた声もあっさりと漏れてしまった。
188魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:09:37 ID:LMRoMnkb
「あっ、あはっ、ああぁんっ!! やめ、やめて…ひぃぃっ!!!」
 その反応を面白がるようにスライムは幼い乳首を責め立てた。
「やんっ、あっ、な、なんで、こんなぁぁっ!!」
 幼い身体がのけぞって、声も裏返ってしまう。
『痒い…? おっぱいのとこ、ちゅうちゅうされちゃうと、痒くって…熱いよぉ……』
 感じる、という言葉を知らない女の子。自分の体を襲う快楽を痒みとし認識できない。
 そんな少女に対し、容赦なく乳首を吸い上げるスライム。
 粘液に拳を叩きつける少女の姿は、駄々をこねる子供のようだ。
「あんっ!!」
 と、不意に、ルーリィは解放された。
 身体がスライムの支えを失い、地面に落ちる。
 べちゃあっ!!
「あ……?」
 いつの間にか、地面はスライムに覆われていた。
 尻餅をついた腰が、スライムの中に沈む。
 地面のスライム。そして今まで自分を蹂躙していたそそり立つスライム。
 二手に分かれたスライムが、自分の身体を中心に融合しようとしている…
 まるで少女を押し倒すように…
「やめて…もう…許して…許してください……」
 倒すべき魔物に哀願する魔法少女。両手はじんじんと快楽の爪あとに震える胸元を隠し…
 いつの間にか、ステッキはスライムの沼の中に沈んでいる。
 スカートも破かれ、衣服はボロボロ。
 彼女の身体を隠す役目を果たしているのは、もう白いショーツだけだ。
 地面のスライムは彼女の脚を絡めとリ、股を大きく広げさせようとした。
「いやぁっ!!」
 必死で閉じようとする。内股で震える魔法少女。
 だがそれも徐々にスライムの力に開かされ…
 ちょうどM字に開いた、一番恥ずかしい格好で固定されてしまった。
「はぁ…はぁ……こ、こんな…こんな格好…!!」
 そして直立していたスライムが、その脚の間に向かって倒れこんできた。
 ゆっくりと、獲物の絶望を楽しむように……
「来ないで…来ないでっ!! お願い、お願いだから…!!」
 触られる…お尻より、胸より恥ずかしいところ……
「許してぇっ!!」
 ぬちゅぅ……ねとねととしたスライムが、まずはふとももにはりついた。
 ゆっくりと柔らかい内ももの部分を愛撫し…ルーリィのぷりぷりとした肉を味わった。
「ーーーーーっ!!」
 脚を閉じて追い払いたい…! だがM字開脚に固定された脚は動いてくれない。
 恥ずかしい場所を守ってくれない…!!
「あっ、んっ、ひぃんっ!!」
 腰をくねらせても、スライムの情欲をそそるだけ……そしてスライムはついにショーツに辿り着く。
189魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:10:51 ID:LMRoMnkb
「やめ…やめて……」
 ルーリィは胸を隠す腕のうち一本を放し、それを食い止めようと伸ばした。
 …だが、遅すぎた。
 ぬるり…と、スライムはルーリィのショーツの上を撫で回し…
「見ちゃ…やだぁ……」
 じゅぅ…! 焼けるような音と共に最後の砦を溶かしていった。
「ぁ…あ……!!」
 まだ毛も生えていない、一本の縦スジ。ルーリィの可憐な割れ目が晒された。
 やわらかそうな無垢な割れ目…誰の目にも触れず、誰にも汚されていない幼い秘所。
 一番恥ずかしい場所を丸出しにして、M字開脚で震えて泣いている少女。
「ひどい…ひどいよ……」
 魔法少女……。魔物と戦う正義のヒロイン。
 そんな役目に憧れていたはずなのに……。
「どうして…私、何も悪いことしてないのに…こんなのひどい……」
 今や恥ずかしい姿を見られて泣いているだけの女の子だ。
 そしてスライムは魔法少女のあられもない姿をじっくりと観察し、ひとしきり楽しむと…
 その腰に、割れ目に、一気に覆いかぶさってきた。
「い、いやっ、いやぁっ!!」
 割れ目を粘液が触る。
 ちゅくちゅくと、隅から隅までを覆っていく。
 大きく開かれた股は、それを受け入れてしまう。
「あぁっ、あひぃぃっ! い、いやっ、いやぁ…んっ!!」
 次はイボイボのついたスライムが割れ目にぴったりと身体を押し付け…
 まるでブラシのようにごしごしとルーリィの割れ目を磨き始めた。
「ーーーっ!!! っ! ぁ、あぁひぃぃぃっ!!
 電撃が走るような強烈な刺激……オナニーも知らない少女の割れ目にはキツすぎる愛撫だった。
 胸に回ったスライムが同じ愛撫を乳首にも浴びせ……ルーリィの身体は好き放題に陵辱された。
「こんなっ、あっ、あぁんっ!! もう、もうやらっ、もうやらぁっ!!」
 ろれつも回らなくなったルーリィに対し、スライムはさらに陵辱を続ける。 
 粘液が幼いルーリィの身体を吸い上げる。
 乳首も、そして割れ目も、初めて顔を出したクリトリスも… 
「ひぃぃんっ! やめ、やめれぇっ! おかしいの、ルリのからだがぁっ! おっ、おかひいよぉーーーっ!!」
 びくびくと跳ねる幼い肉体。彼女はまだ、絶頂に達したことが無い。
 だがその時が近づいているのを、本能的に悟ってしまうのだ。
「やら、やめてぇっ、ルリ、ルリもうダメなのぉっ!!」
 ルーリィは思わず両手で目を覆った。涙にまみれた瞳を……
 まるでそうすればこの悪夢が自分の目の前から消えてくれるとでもいうかのように。
 だが魔力を使い果たした魔法少女が、陵辱と言う現実から逃れるすべなど無い。
「ひんっ、ひぃっ、あぁっっ!!」
 ピクピクと身体がのけぞるたびに目を覆った両手がずれて、泣きべそをかいた顔が見え隠れする。
 手の平を無意識に握り締める。小さな拳で口元を押さえるような、切ない仕草。
 陵辱に酔う魔物が、沸点を超えるには十分な姿だった。
 ぐ…ぐ…と、割れ目を今までに無い圧力が襲う。
 同時に、お尻の穴にもそれは押し寄せた。
「あっ!? やぁ…ひぅっ、な、何? 何するのっ!? あぁんっ!!」
 まだセックスという言葉もしらない少女にとって、それは未知の侵略だった。
 ぐちゅ、ぐちゅ…と、汚い音を立てながらスライムが割れ目に、後ろの穴に入り込もうとする。
「あ…ぁ……!? ら、らめぇっ! そんな…嫌ぁぁぁぁぁぁ!!!」
 ようやくスライムの意図を理解するルーリィ。だが、どうすることもできないのだ。
 大きく開かされた股は、スライムの侵入を防ぐすべを持たない。どこにも逃げ道などない。
「やらっ、やだよぉっ! 助けて、誰か、たすけてぇっ!!」
 大粒の涙。そして…
190魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:11:54 ID:LMRoMnkb
 ぐちゅるるるるるるるっ!!!
「ひあぁぁーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
 スライムがその身体をルーリィの中にねじ込んだ!
 魔法少女の処女は呆気なく奪われた。それも前後同時に…
 ちくりと痛み…そして破瓜の血が流れる。
 だが、痛みは一瞬のことだ。
「あっ、あぁぁっ!! やめっ、あひぃぃぃぃっ!! これ、これ、ダメぇぇぇっ!!」
 ドクドクと粘液が入り込んでくる。
 柔らかなイボイボが、噴出される泡が、ルーリィの割れ目と、初めて異物を受け入れる膣内を刺激する。
「ーーーーーー!!」
 もう、ルーリィは意味のある声も出せない。圧倒的な衝撃と快楽に包まれていく。
 泡が膣内を擦り、どんどん入り込む。
「ひぁっ、しぬっ、死んじゃうっ、もう死んじゃうよぉっ!!」
 我慢しようにも一番無防備な格好にされたアソコは耐えることもできず、ただもだえてしまう。
 前後の穴で交互に泡がはじけ、押し込まれ、息も出来ない。
「くる、ひっ、あちゅくて、からだ、くるひぃのっ、もう、やらぁ…!!」
 泣きべそをかきながら、ルーリィは昇っていく。
 スライムの激しいピストンに、初めて快感を味わう幼い身体が耐えられるはずもない。
「いやぁぁっ、わっ、わかんないっ、もう、ルリのからだ、おかひぃっ、ひぐっ、んっ! こ、こんなのぉ、知らないよぉっ!!」
 いやいやと首を振るルーリィ。だが膣内をかき混ぜられて、首と同じようにビクビクと腰を振ってしまう。
「あぁっ! やらっ、やらよぉっ!!」
 腰をくねらせ、涙を流し、拳を弱弱しく握ったまま魔法少女はされるがままに喘ぎ悶える。
 やがてルーリィ自身も知らない、彼女の一番感じやすい場所にスライムは辿り着く。
 そこは彼女の膣の一番奥……。
 スライムはそこに粘液をこすり付け、舐め回し、吸い上げ…
「きゃんっ、あふっ、あっ、あ、ぁ、あぁぁらめ、もぉ、漏れ…るぅ……もぉ、もぉルリ……ルリ……」
 最大限にまでピストンを深く突き入れた!
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 ビクンビクンビクンビクン………!!
 M字開脚のルーリィが激しく痙攣した。
 生まれて初めての絶頂を、スライムの陵辱によって味わわされたのだ。
 それも、普通の人間なら生涯感じることの無いだろう激しすぎる絶頂を……。
 と、同時にスライムの身体から白い泡が吹き出した。
 まるで精液のように、それはルーリィの膣内に、奥深く射精された。
 ドクン……ドクン……ドクン……!
『熱…い…よ………』
 ルーリィが最後に感じたこと……。
 そして彼女は失神した。
 あまりの快楽に、耐え切れずに。
 スライムはそれから数分の間、哀れな魔法少女への中出しを続けた。
 ルーリィは抵抗することも出来ずに、身体を弄ばれた……。
 ドクン……ドクン……ドクン……!

191魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:14:16 ID:LMRoMnkb
「…………?」
 目を覚ます。と、天上が見えた。
 いつものベッド。パジャマの自分。そうだ、ここは自分の部屋だ。
 ルリが身体を起こすと、時計は20:00を指していた。
 あの戦いは、夕方だったはず……
「ややっ? ルリちゃん、何時の間に帰ってたの?」
 と、ドアを開けたのは天使ポキ。
「ずっと玄関で待ってたのに」
「あ…うん、ちょっとね……」
 どうなっているの…?
 誰かが運んでくれた? でも、それならポキがわからないはずは無い。
「ふーん? まぁ、今日は魔物が出たって話も無いし、ゆっくり休んでていいよ」
 魔物は、出なかった……?
『そうよ…きっと、そうなんだ……』
 きっと、夢を見ていたんだ。
 あのコウモリの魔物を見つけた時からずっと夢。
 私は学校から家に帰ってずっと寝てただけ…その間の、ちょっと変な夢……。
『私がえっちなことなんて、されるはず、ないもん……』
 と、ぞくり…と、股間を異様な感触がおそった。
 びくっ、とルリの身体が震える。
 けれど、きっと気のせい。
『ヘンな夢見たから、きっと変な気分になっちゃったんだ…それだけだよ……』
 布団を頭まで被って、自分に言い聞かせる。
『そうに…決まってるんだから……』
 そう思い込むことけが、ルリにとっての救いだった。

 家の外。
 天野ルリの家を見上げる、小さな水溜りがあった。
 月明かりを映したそれは、少女の煩悶を楽しむようにギラギラと輝き、液体の中に笑みを浮かべたようだった。

- 続く? -
192魔法少女とスライム:2008/12/16(火) 23:15:23 ID:LMRoMnkb
お目汚し失礼しました〜
193名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 23:23:44 ID:Hi9FFxdP
GJですよ〜ところで変身呪文って何か(単語のもじりとかの)意味があるの?
194名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 23:25:20 ID:vdewfDTV
呪文トカ適当デイーヨネ
195名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 00:02:03 ID:/54g4/pG
いいか、この世界には二種類のスライムがいる。
ひとつは魔法どころか物理攻撃でダメになる、殺されるためだけに生まれてきたスライム。
そして、もうひとつは……今、我々が目の当たりにした優秀なスライムだ。



まあ、要するにGJ。
196名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 08:14:34 ID:BTgErooV
>>192
君にかける言葉がGJ!以外に思いつかないのが悔しい
197名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 09:22:12 ID:G4mGueyO
その蝙蝠はまさか……
198 ◆vjCMMxTOIw :2008/12/17(水) 22:18:11 ID:7JQR7iLH
>>192
これは訓練されたいいスライムGJ!
えろいなあ、いいなあ……。

テンションあがったところで災難第六話いきます。
クライマックスへ向けて書きたいことを書いてったらいつもの倍の分量になったってか、バトル無駄に長すぎ。
みんなも好きな陵辱シーンは最後らへんですので、飛ばして呼んでください。
わたしもすきだ、陵辱。


【主な登場人物】
タツヒト:魔物達の王。人間の血が半分混ざってるくせに存外容赦ない竜王様。
ヴァルキナス:先代からの重臣。王の代理人。一応、席順はナンバー2。
プロフェッサー:兵器開発・人造魔物開発・ドーピング等、お約束のマッド研究者。王の側近として雑務もこなす。なにげに激務。
バルバロス:脳筋。

黒崎綾乃:擬似魔法少女達を率いるお嬢様。青のメイガスとも呼称される魔法少女。
須藤:綾乃に仕える男。正体は古い時代の魔王「暁の深淵」
滝川裕子:擬似魔法少女システム「マギア」の開発主任。竜仁の恋人だったが決別。

ティート:魔人の姫君と呼称される魔物。竜王に抵抗するが、まだ幼い面もある。
破焔:ティートを支える人間の魔導師。
199擬似魔法少女達の災難 第6−1:2008/12/17(水) 22:20:44 ID:7JQR7iLH
「征くぞ、諸君」
 麾下を率いて歩き出した王。一体の大柄な魔物がその横を小走りに追い抜き、王の前に出る。
「我等が王、お願いがあります」
 プロフェッサーとヴァルキナスの両者が一瞬動きかけ、やめた。
 後世、このエピソードについてヴァルキナスがプロフェッサーに「自分が足を引っ掛けるから卿は後頭部を殴りつけろ」などと囁いたという風に伝えられることがあるが、間違いである。
 戦場では怖いもの知らずのバルバロスも、ただひとつ、王の前では萎縮するのだ。
 じろりと王の視線がバルバロスを撫でる。背筋がこれ以上ないくらい伸びた。
「続けよ」
「青のメイガスを、是非、この、このオレに!!」
 たったそれだけの言葉を搾り出すのにありったけの勇気を必要としたようだ。軽く息があがっている。
「バルバロス」
 王の言葉は氷の刃のようだった。傍らのプロフェッサーまでもが身を固くする。
 何より、バルバロスは負け続きなのだ。客観的に見て、王の評価は下がっていると見て相違ないほどに。
 余りに出すぎた願いとさえ言える。
「お前は、二度敗れている」
 肺腑に突き刺さる。バルバロスは傍目にもわかるほど冷や汗を噴出している。
 だが、その重苦しい空気は次の一言で振り払われた。
「三度目は許さぬぞ?」
 バルバロスの表情が一気に晴れる。
「あ、ありがたき幸せ!!」
 命に換えても王への忠誠を証明する、彼は己の魂に固く誓った。
「攻撃目標は魔人の姫君達の本拠地だ。現在そこに青のメイガスが来ている。しかも、暁の深淵を伴わずに、だ」
「おお!まさに好機!しかしよくそんな情報を掴めましたな」
「プロフェッサーが一晩でやってくれた」

 危機が迫っていることにも気付かず、綾乃は破焔と共に魔人の姫君の隠れ家に来た。
 人里離れた山奥にある山荘。そこに、彼が全てを捧げる存在が居る。
「よく戻った。ご苦労」
 玄関先に迎えに出ているティート。周囲には目立たないように数体の魔物が警戒任務についている。
「はじめまして、黒崎綾乃と申します。本日はお招きに与り、誠にありがとうございます」
「魔将ガズカの娘、ティートです。以後お見知りおきを」
 数歩退いた所で魔導師はその情景を見守っていた。いつになく穏やかな瞳で視線を固定しつつ、頭の中は次の手を目まぐるしく組み立てている。
 綾乃はすぐに応接間に通され、ティートと向かい合って座る。破焔がパタンと扉を閉じた時、一つ息を吐いて表情を切り替えた。
「ふう、破焔、もういい?」
 やれやれという表情で頷く魔導師。ティートはパッと明るい表情になる。
「私、堅苦しいのは苦手なんです。コーヒーと紅茶どっちがいいです?あまり大したおもてなしはできませんけど。
それにしても、綾乃さんが親しみやすそうな人で安心しました。ここって男しかいませんから、なるべく歳が近い女の人とお話がしたかったんです。
あ、緑茶もあるんですけどどうします?そういやお茶請け何があったっけ」
 堰を切ったようにダラダラ喋るティート。綾乃は目を白黒させている。
「……黒崎嬢、まあ、なんというか、あまり気にしないで頂きたい。こういう子なのです」
「なによう、人をアホの子みたいに言わないでよう」
「君は黙っていなさい」
 綾乃はやりとりを聞いて噴出しそうになるのを堪えていた。
「仲が宜しいのですね。ただの主従ではないと思っていましたが」
「いやお恥ずかしい。もう少し厳しく育てるべきでした」
「私はあんまり主とかそういう立場にはこだわらないけど……でもねでもね、この人ってすっごく強くて頼りになるんですよ。
本気で戦ったら竜王でも何とかしちゃうんじゃないかって私は思ってるんです」
「無茶言うなよ……それを何とかするために黒崎嬢に来てもらったんだろうが」
「あ、そうか」
 ここでやっと本題に戻る一同。
 まずはティートから切り出す。
200擬似魔法少女達の災難 第6−2:2008/12/17(水) 22:23:17 ID:7JQR7iLH
「最初に申し上げておきますと、私は魔人の姫君などと呼ばれていますが、戦闘になればこちらの破焔の方がずっと強いです。だから、戦闘に関しては彼を主に考えて下さい」
 綾乃は軽い驚きを禁じえない。あっさりと部下の方が強いと認めたのだ。
「ティートのことですが、彼女は魔力そのものは恐ろしく強い。ただ使い方をまだ知らない。実戦ではあまりアテにならないと思って頂きたい」
 こいつも容赦ない。
「つまり、我等の主な戦力は私・破焔、貴女・黒崎嬢、それから古の魔王……暁の深淵」
「破焔さん、彼は」
「何らかの事情で戦いたがらないことは察しておりますが、彼を抜いては戦いにならない」
「……そうですね。それともう一人、若菜という私の部下も戦力になるかもしれません」
 彼女はまだ、若菜の末路を知らない。
「擬似魔法少女ですか……失礼ですが、竜王軍の幹部と戦うには」
「その若菜に関してのみ、素質を認めております。私と組むことで戦力化できると申し上げておきます」
「ふむ……」
 こめかみのあたりを指で軽く押している。
「すると……バルバロスは倒したから……ヴァルキナスを俺が、プロフェッサーを黒崎嬢と若菜さんに、竜王には暁の深淵をぶつければ勝算も生まれてくる……か?」
 そして、彼はバルバロスがチート紛いの復活を遂げたことも知らない。
「一応、竜王軍と拮抗するための手立てはいくつか用意してありますが、やはり深淵の力は早急に欲しい。黒崎嬢、我が手勢と貴女がたと統合する方向で話を……」
 言いかけた時、破焔の顔色が急変した。半瞬遅れて綾乃とティートも表情を変える。
 三人は一斉に戸外へ飛び出した。上空を見上げる。そこには。
「……早すぎる」
 搾り出すような魔導師の声。
 竜王が、麾下を率いて傲然と見下ろしていた。
「なんてこった。バルバロスまで居やがるのか。何で生きてるんだ」
 自嘲気味の呟きは可聴領域ギリギリ外に抑えた。
 綾乃も苦渋の表情を隠さない。
(氷哲は私専用のマギアへ移す作業中……プロトマギアしかない今では……)
「魔人の姫君よ」
 王の声。
「軍門に降るなら、寛大な処置を約束してもよい。貴女の部下は去るもよし、私の部下になるもよし。貴女自身についても手を出すつもりはない」
 寛大といえば寛大な条件だが、ティートは嫌悪の表情を隠さない。
 王が降り立つ。部下達もそれに続く。
 魔人の姫君へ一歩近づいた瞬間、彼女の部下が暴発した。
「竜王、覚悟!」「その首もらった!!」
 四方から若い魔物が数人、一斉に飛び出す。
「やめよ!退きなさい!」
 姫の絶叫。その声が響き終わらぬ内、王を遮るように動いたバルバロスの全身から無数の針状触手が突き出され、無謀な若者達を串刺しにしていた。
「……一度、叩き潰さねばならないようだな」
 王の妖気が変わる。
「竜王様が!」「おおお我等が王がアアアーッ!」「戦闘態勢にはいったーーッ!!」
 士気あがる竜王軍。
 破焔がティートを庇う様に前に出る。
「お前等ァアアアアーーッ!!!」
 大音声で呼ばわった。姫君側の魔物達が反応する。
「お前等の命、この俺に預けろ!!!!」
「おおお破焔殿!!」「我等が姫様のためなら、喜んで死にまするぞ!!」
 破焔の周囲にも手勢が集結。
 数の上でも戦力的にも竜王軍が圧倒的だが、破焔の鼓舞により姫君軍の士気も拮抗状態にある。
「破焔……」
「ティート、黒崎嬢、頼みがある」
 油断なく視線は王から外さず、小声で少女達に告げる。
「ティート、綾乃さんを連れて、全力で逃げろ。大丈夫だ。君が最大速力ですっ飛ばせば誰も追いつけない」
「それは」
「破焔さん、貴方はまさか」
 言わんとすることは余りに明らかだ。破焔自身と部下達を犠牲にして、ティート達を逃がそうとしている。
 決して視線を姫には向けない。僅かでも気を王達から逸らした瞬間、均衡が崩れる。
 王を見たまま、姫君に語りかけた。
201擬似魔法少女達の災難 第6−3:2008/12/17(水) 22:24:44 ID:7JQR7iLH
「早く行ってくれ。竜王軍全員を牽制しながら話すのは結構疲れるんだ」
「でも」
 優しく笑う。そして、なんでもにことのように言ってのけた。
「いや、そう深刻な顔されても困るんだが。そうだこうしよう。君の大鎌を俺に預けてくれ。必ず返す」
 一瞬きょとん、とした顔の少女。次に、クスっと小さく笑って見せた。
「わかった。壊さないでよ」
 そう振舞うことが、破焔を安心させることだというように。
 姫君専用の大鎌が手渡される。真紅に輝く玉石が眩しい。
「死んだら、死刑にするから」
 魔導師の頬に柔らかい感触。見なくても、誰の唇かはわかりすぎるほどにわかる。
「行きましょう、綾乃さん」
「よいのですか、ティートさん」
 姫は、精一杯の笑顔で答えた。
「私の魔導師は、人類最強ですから」
 綾乃の手を握る。
 ティートの瞳が朱に染まった。背中から悪魔のような翼が生える。
 魔力が膨れ上がった。風が突き抜ける。
 そして、二人の少女が飛び立った。
「さぁはじめようか、竜王。今の俺は神をも殺すぞ」
 破焔が構える。
 その時、バルバロス、続いてプロフェッサーが跳んでいた。
 狙いは姫君と魔法少女。王の指がそちらを指していたのだ。
 刹那。
「弾けろ」
 魔導師の周囲に大小様々な魔法陣が多数浮かび上がる。
「魔陣術の高速多重起動!?」
 魔法陣から無数の光条が放たれる。王でさえも反応できない奇襲。
 それらはバルバロスとプロフェッサーに殺到し、
 直前で、遮られた。
 鬼人化したヴァルキナスが身を挺したのだ。
「ごはっ……」
「ダンナ!」「ヴァルキナス殿!」
「構うな、行け!!」
 動揺は半瞬。すぐさまバルバロスとプロフェッサーは少女達の後を追う。
「ヴァルキナスも行け」
「しかし」
「彼等二人ではどうも不安だ。監督を頼む」
 王の命により、手傷を負ったヴァルキナスも続く。
 だが追いつけまい、破焔はそう見切った。それ程までにティートの魔力は高く、僅かの間にかなりの距離を稼いでいる。
「やってくれる」
 竜王は少しだけ部下達の背中に目をやり、魔導師に戻す。
 居ない。
 一瞬で後背に機動していた。王の周囲を無数の魔法陣が包む。
「いつの間にこんな……小賢しい!」
 腕を振って魔法陣を砕いていく。
「かかれぇーッ!!」
 破焔の号令。姫君側の魔物達が一斉に王へ襲い掛かった。
 反応して竜王軍の魔物達も破焔に殺到する。
 いくら意気軒昂といえども、並の魔物が何体束になったところで竜王には叶わない。同様に、破焔も竜王麾下の雑魚魔物を寄せ付けていない。
 魔導師は応戦しながら常に王への警戒を断たない。
 王も魔導師から視線を放さない。まだ何か仕掛けてくる、そう核心しているからだ。
 それはすぐだった。
 破焔が地に発光弾を叩きつける。
「姑息な……!」
202擬似魔法少女達の災難 第6−4:2008/12/17(水) 22:25:53 ID:7JQR7iLH
 上空へ舞い上がる。上昇しながら高速詠唱。
「天則 劫塞 光束」
 無数の光条が散り、竜王側の魔物達を撃ち抜いていく。そして戦場を視界に収め、両手を王に向ける。
「お前等!王を抑えろ!」
 捨て身で王に取り付く仲間の魔物達。次々に砕かれながらも王に肉薄。
 その真下に、巨大な魔法陣が発現した。
「お前達の死は無駄にしない」
「これは……魔竜封陣!?」
 王と、彼を抑えようとしている魔物達の足元から光の渦が巻き起こる。
「うお……うおおおおおお!!??」
 竜王の全身に衝撃が走った。
 分解されていくような感覚が突き抜ける。
「ティート様……万歳ー!!」「破焔殿、後は頼みましたぞ!!」
 散っていく仲間。纏わり付かれ、身動きの取れない王が光の中に飲み込まれていく。
 その閃光の中で、カチリという金属音。
 そして聞こえた王の声。
「変身!」
 倍増した魔力と共に、漆黒の装甲に身を包んだ王が飛び出した。そのまま破焔に突進する。
「王のベルトか…!」
 竜王の拳。受けきれない。メキリ、という耳障りな音の次に、骨が砕ける音が続く。
「ごぁッ……!!」
 血反吐を吐きながら吹き飛ばされた。地に叩き付けられ、ゴミのように転がっていく。
「非情にして非常なる策だったが、無駄だ。まあ人間にしてはやる方だが……終わりだな」
「終わり?」
 倒れた破焔から場違いなほど元気な声がした。
「くくくくく。これで勝ったつもりなのか、王よ」
 がばっと身を起こし、王へ飛び掛る。
「拳魔連弾!」
 拳に魔力を乗せた拳打。うなりをあげて王に迫る。
「! 存外に重い、が!」
 受け止めた。数センチ後ずさるも止まる。
『 Exceed charge 』
 王のベルトから起動音。両の拳が輝く。
「死ね」
 破焔の腹にそれがめり込んだ。再び大量の血をぶちまけながら飛ばされる魔導師。
「……フム。肉体を粉々に砕くつもりだったが、頑丈だな。まァ死ねば一緒か」
 背を向けて去ろうとした刹那、周囲に無数の魔法陣が発現した。ひとつに触れた瞬間、起爆。連鎖的に大爆発が王を包み込む。
「な、おごがああああ!!??」
 爆音の中で風を切る音を拾う。反射的にを右手を伸ばす。
 彼を狙う何かを掴んだ。
 すぐさま視界を取り戻す。破焔が大鎌を振り下ろしていた。王は間一髪でその柄を掴んでいたのだ。
「何故まだ生きている?」
 左手を一閃させる。魔力弾、破焔は難なくそれを避け、間合いを取った。
 王が半歩踏み出しかけてやめる。また魔法陣が足元に発現しているのだ。
「……そうか」
 ゆっくりと足を戻す。
「戦闘空域の随所に起爆型魔法陣を伏せているな。いつから仕込んでいた?」
「もう見抜いたか。外に出てすぐだ」
「凄いな。それにこれだけの大魔力、人間の許容量を遥かに超えている。空間の魔力を集束させる魔法を常時起動させているな?私の魔力も利用してるようだが。契約器や魔眼もなしに並列行使できるとはね」
「ご名答」
「普段の魔力などアテにならないか、凄い使い手がいたものだ。殺したくはない男だが……残念だ。その肉体、回復魔法というより、再生魔法か?そこまでドラスティックな使い方をしてるんだ、この場を凌いでも、君の肉体はもたないぞ」
「貴方の知ったことではない」
「それもそうだな」
 構えた。破焔も大鎌を構える。
「闘ろうか、最強の魔導師」
「よかろう、竜王」
203擬似魔法少女達の災難 第6−5:2008/12/17(水) 22:26:54 ID:7JQR7iLH
 綾乃を連れて高速飛行を続けるティート。後方から三つの大きな魔力が追跡しているようだが、追いつけるどころか差が広がっていく。
(凄い……魔力だけなら王に次ぐ程ではないか……)
 感心する一方で、ティートの身体が微かに震えているのもわかった。彼女の配下である魔物達の魔力反応が全滅状態になっているのだ。
 王と激突している大きな魔力は破焔のものだろう。それはわかる。問題は、その魔力反応が、時々極端な膨張を見せていることだ。明らかに、まっとうな闘い方をしているのではない。
「大丈夫です、綾乃さん。私の破焔は、今まで私に嘘をついたことはなかったんですから」
 無理をした笑顔だと誰の目にもわかる。しかし、どうにもできない。今は一刻も早く逃れるしかないのだ。
 ふと、微弱な魔力を探知する。
 前方に須藤がいた。
「あの方は……」
 さすがにティートは初見でも見抜いたらしい。少しスピードを緩める。
<このまま進んで下さい>
 頭の奥に声が響いた。須藤のものだ。
<お嬢様、氷哲の準備は済んでおります。ここは自分が防ぎます故>
「綾乃さん」
 ティートが逡巡の色を浮かべている。
「行きましょう。彼は竜王と互角です。……それに、彼は他人と共闘できるタイプではないのです」
 多分、ティートも巻き込まれる。それは避けたかった。
 去っていく魔法少女達。ややあって、バルバロスとプロフェッサー、ヴァルキナスが飛来する。
「げ、ありゃ古の魔王じゃねーか」
「あ奴め、ここは通さないということか……これは我等三体で」
「まあまあお二方」
 プロフェッサーが前に出た。
「ここは私が引き受けましょう。二人とも、お先へ」
 何を言い出すのかという顔のバルバロス。
「はァ!?おめー、バトルできんのかよ!?」
「当然ですよ。あなた方、若人達にお手本をお見せしましょう」
「若人?プロフェッサーよ、卿は何を言って……」
 同僚の疑問をよそに、プロフェッサーは暁の深淵に向かう。
「ご無沙汰ですねえ、古の魔王」
「久しいな、ラーダ。いや、今はプロフェッサーか」
「へ?あんたら知り合い?」
 驚きのバル。深淵は可笑しそうに笑う。
「小僧共は知らないのか。気が遠くなる昔、自分が取るに足らぬ影魔だった頃、お前は雑魚スライムだった……」
「昔の話ですよ。彼は、当時くすぶっていた私にちっぽけですが望みを与えてくれました」
 回想シーンはじまり。
 
「どうやったって俺達は竜だの鬼だの上級魔物にはなれない。だったら、今の能力で満足するしかない、そうだろうラーダ」
「私等のような雑魚でも徒党を組めば満足できる勢力になれる、というのか。さしずめサティスファクション同盟だな」
「どでかい事をやって満足しようぜ!」

 回想終わり。
「あの頃からお前のセンスは最悪だったな、ラーダ」
(今もだぜ)(今もだな)
「そうして貴方はいつしか魔王と呼ばれる存在になった……ただ、強いだけの一匹の魔物に」
「では、今キサマが仕えている小僧は違うというのか」
「貴方には関係のないことですよ」
「確かにな!デュエル!」
「デュエッ!」
204擬似魔法少女達の災難 第6−6:2008/12/17(水) 22:27:57 ID:7JQR7iLH
 須藤の人間としての姿が闇に呑み込まれた。影が弾け、プロフェッサー達に襲い掛かる。
 プロフェッサーが肉体を変容させた。粘体のような姿に変わり、数本の触手を鋭く伸ばす。
 双方がぶつかり、砕けた。すぐに再生する。
<千年経つ内に、少しはできるようにはなったか?>
<千年経つ内に、随分と鈍ったのではないですか?>
 プロフェッサーがちらりとヴァルキナスに目をやった。意図を察した鬼人は、バルバロスを引っ張ってその場を後にする。
<やらせはせん!お嬢様の元へは行かせんぞ!>
 影が膨れる。
<おっと>
 対抗するプロフェッサーが卵のようなものを二個投げる。
<お出でなさい、ガイムウオ、イカジュホン!>
 オウムガイのような魔物と、イカのような魔物が現れた。
<チッ、人造魔物か!>
<あの二人は大事な同僚でしてね。魔王となってからは仲間など必要としなかった貴方にはわからないでしょうが>
<自分には護るべきものがある。悪いが昔のよしみも捨てさせてもらうぞ!>
 襲い掛かる圧倒的な影。
<理解できませんねえ。そう言いながらも貴方は彼女を二度も襲っているではないですか。いや魔物としては健全極まりない行為ではありますがね!>
 プロフェッサーも全身から触手を吐き出した。

 凄まじい情景と言う他ない。
 木々は薙ぎ倒されている。抉られたような地面。小さなクレーターがいくつもできていた。
 荒れ果てた只中に、王が立つ。彼がまとう装甲も随所に綻びが生じ、内部にもダメージが通っていた。
「……本当に、恐ろしい男だったな」
 惜しいという感情が再び沸き起こった。
 6回、破焔は致命的になりかねない攻撃を放った。恐らく王以外の魔物であれば、間違いなく6回共殺されていたであろう。
 その恐るべき男は、遂に力尽きたか片膝をついた状態で喘いでいる。肉体が崩壊寸前に至っているのだ。
「もういいだろう。君は私にとって最大の敵であった。もう充分だ」
「……まだだ、まだ『終わって』いない!」
 右手に魔法陣を発現させる。王は一足で破焔の前に立ち、叩き伏せた。
「……はが……!」
「君の苦痛は死よりも苦しいはずだ。いい加減、眠ったらどうだ」
「まだ終わってないと言った……」
 瀕死の魔導師が、バイザー越しに竜王の瞳を見た。
 唇が僅かに動いている。
 ぞくり、と竜王の背筋を怖気が走る。
(しまった……!)
「ペイントレード」
 王の全身を激痛が螺旋に駆け抜けた。今、破焔が受けている苦痛が、そのまま王へもたらされているのだ。
「貴様っ、これを狙って…ごぁああああ!!!」
「魔竜封陣で倒せていればよかったがな……」
 竜王が、はじめて膝をついた。胸をかきむしるようにもがく。
「があぁ……ぐはっ、がおいああああ……!!!」
「俺の勝ちだ、竜王……」
 渾身の力を振り絞って魔導師が立ち上がった。大鎌をかざす。
 それを振り下ろそうとした時。
「……超変身……」
 ベルトのバックルを抑えながら王が呟く。
 身体が膨れ上がった。漆黒の装甲に身を包んだまま、竜人の形を成す。
 そして、ひとつ大きく咆哮した。
「竜人体のまま、変身できたのか。化物め」
 悪態をついた破焔の身体が宙に舞う。尻尾の一撃をまともに受けたのだ。
<まさか、古の魔王を倒すための奥の手をここで使うことになろうとはな!>
205擬似魔法少女達の災難 第6−7:2008/12/17(水) 22:29:50 ID:7JQR7iLH
 追撃。地に叩き付けられ、ゴム毬のように跳ねる。
「 破竜 」
 その状態でありながら、破焔の右手はしっかりと王に指向されていた。
「 破咬 」
 業火の炎が発現。
「 破炎 」
 これまでで最大の魔力。巨大な炎がニ柱、交叉するように竜王に叩き付けられた。
 だが、爆炎の中から煙をあげながらも殆どダメージを受けていない竜王が姿を現す。
 口腔が開き、禍々しい牙を見せた。
 凄まじいブレスが吐き出される。
 魔力盾を展開する破焔。しかし、盾ごと激しく吹き飛ばされた。
 どさりと落ちる。そして、また立ち上がる。彼は最期まで立ち続けていたかった。
 もう殆ど魔力を感じられない。
 魔法陣をひとつ展開させた。すぐに弾けて消えてしまう。
<限界、だな。ここまでやったのだ。誰も君を貶めたりはしない>
「ク…クククク……」
 ぼろぼろになりながらも不意に笑い出す魔導師。
<何が可笑しい>
「刻んだ……貴方の真の力…確かに……我が魂に、刻んだ……」
 己の左胸に右手をあてた。光る。
<一体何をしている……?>
「貴方は知るまい…古の、魔導師たちが魔物に……対抗するために編み出した禁断の魔法を……」
 左手に握り締めた大鎌の玉石が輝きはじめた。
<貴様、どこまで考えて…>
「我が身は君の盾となる……」
 ガクリと身体が落ちかける。大鎌の柄を握り締め、耐えた。
「我が身は君の鎧となる……」
 視界が白く染まり始めた。
 ティートの笑顔が浮かぶ。
「我が身は君の剣となる……」
 声量は呟く程度しか出ない。肉体の死を目前に控えながらも、確かに契約の手順は果たされつつあった。
「……我が魂を、君に捧げる」
 玉石が一際強く光を放ち、思わず王が目を瞑る。
 再び目を開けた時、そこには何もなかった。
 大鎌が光体となって、主の下へ引き寄せられる姿のみが小さく視界に捉えられる。
「……見事だ、姫の守護者」
 やがて、人間体に戻った王も飛び立った。
206擬似魔法少女達の災難 第6−8:2008/12/17(水) 22:31:04 ID:7JQR7iLH
「破焔が死んだ」
 かすれたような声と共に、ティートが止まった。
「……破焔が……みんなが……」
 わかっている。それでも、もしかしたら王を倒して生還するのではないか、そう信じたがった。
 ここで止まってはいけないとわかっていても、震えが止まらない。
 自分のために、自分だけを残してみんな死んでいったのだ。
「ティートさん、しっかり!今ここで貴女が立ち止まってはいけません!」
 ありきたりの言葉しか出ないが、実際問題綾乃の言うとおりである。
 このままではやがて追いつかれる、そう思った数瞬。
 二つの大きな魔力が、来た。
「会いたかった……会いたかったぜ、メイガスゥゥゥ!!」
 絶叫しながら猛スピードで突っ込んでくるバルバロス。前回よりも明らかに魔力が上昇している。
「……まずい!」
 ティートを突き放す。
「変身!」
 マギアのダイヤルを回して戦闘態勢を取る。肉体を変容させ突撃してきたバルバロスと組み合い、そのまま飛ばされていく。
「綾乃さん!」
<貴女の相手は某がつとめよう、姫君>
 鬼人ヴァルキナスが立ちはだかる。
(相手は手負い、一気に片付けて綾乃さんを助けに行く……!)
 動いた。魔力弾を撃ちながら正面から突撃。
 ヴァルキナスは全てをかわした。背中に一撃、叩き込む。
「あがっ……!」
<戦闘経験はないもとの見える。今の某でさえも、倒せませぬぞ、お嬢さん>

 バルバロスに組み付かれたまま引っ張られていく綾乃。なんとか腕を外そうともがくが、魔物の怪力に思いようにいかない。
<テメェにやられた傷が疼く度、テメエをズタズタに犯す様を思い描いた!今こそそれを果たしてやるぜ!>
「離れなさい気持ち悪いっ!!」
 ゼロ距離で魔力弾。なんとか引き剥がす。
<痒いねェ。もしかして今日は本調子じゃねえのか?まあいいさ、テメエを犯して壊してやるよ!他の誰にも渡さねえ!>
「く……させるものですか!」
 まずい、と思った。氷哲抜きでパワーアップしたこの化物と戦うのは不利だ。
 それでも、やるしかない。
 魔力を冷気に変換。周囲に展開させる。
(長引けば不利……)
 冷気をバルバロスへ向ける。包み込もうとした。
「呑み込め氷界!」
 集中。
 バルバロスの右目が光る。
<……解析、魔壊掌!>
 右手を冷気の層に突っ込んだ。たちまち、彼を押し包もうとしていた冷気が四散する。
「なっ!?」
<魔法を解除させてもらったぜ!行くぞ!>
 突進。そして、彼は綾乃に届いた。
「キャアッ!?」
<捕まえたぜメイガス!>
207擬似魔法少女達の災難 第6−9:2008/12/17(水) 22:32:25 ID:7JQR7iLH
 抱きついた。そのまま地表へ押し倒す。
<呆気ないぜ。前はこんなもんじゃなかったろ>
 両手を頭上で拘束した。触手で地に縛り付ける。
「離しなさい、化物……!」
 あっさり捕らわれ、身を捩じらせる綾乃。しかしどうにもならない。
<やっとテメエを手に入れたんだ。逃がすワケねえだろう…が!!>
 ずむ、少女のお腹に拳が沈む。背中は冷たい土、逃げ場はない。
「ぁが………………!!!」
 口と目を大きく見開いて背中を仰け反らせる。
「がはっ……げほっ!こ、こんなことで私が屈するとでも」
<思ってねぇ…よ!>
 もう一発。今度は深く沈めた状態で、グリグリと押し付ける。
「……ぉご……が……ぁぁああ!!!」
 呼吸ができず、痛みからも逃れられずに身悶えする魔法少女。その姿がバルバロスの嗜虐心を刺激してやまない。
<夢にまで見たぜ……テメエを犯すこの瞬間をよ……!>
 腰に屹立する肉の凶器。それを、濡れてもいない秘所に宛がった。
 インナーも何も、破いてもずらしてもいない。ただその上から添えている。
「……く……!」
 避けようのない運命を自覚した。ただ、耐えることだけを誓う。決して屈しはしないと。
<いい表情だ。その顔を、苦悶に満ちた表情に変えてやる。そしてたっぷりとテメエを苦しめて殺して、そしてまた犯してやるぜ。テメエの身体だけじゃねえ、魂までもオレのモンにしてやる>
「やれるものなら……やってみなさい!」
<おらよ!!!>
 布地の上から押し込まれた。
 少女の肩をがっちりを掴み、一気に抉り込む。
 ごちゅっと子宮口に達した。
「…………ぃぎ……が、あ、あ、ぁああ!!!」
 歯を食いしばって耐える綾乃。
「な、何…この……程度?」
<いいねえ、そうこなくっちゃな!>
 ずるるるるるり、と引き抜く。下半身ごと掻き出されそうな異様な感覚。
「はごぉお……ぉお……!!」
<まだ音を上げるなよ?>
 再び貫通する。
「あごっ!!!!!!」
 角度をつけて突き上げられ、ぼごん、と下腹部が盛り上がった。
「……た、大したこと…ない……」
 またゆっくりと引き抜かれる。
 そして。
<オラァッ!!!>
 ごずん、子宮口をブチ開けた。子宮の奥を叩きつける。
「ひがぁあああ……あああああああ!!!!」
<いいねえ、いい声だ!たまんねえぜ!!>
 猛然と律動を開始した。巨大な体躯を持つ化物が、華奢な魔法少女を組み伏せて、全力で子宮内までを抉っているのだ。
「ぎっっっ!!!あがっっっ!!おご、ぐへっ!!!!」
 奥に叩きつけられる度、内臓が上へ押し出されそうになる。下腹部が盛り上がり、股関節が外れそうになる。
<辛そうだなあ、いたわってやるぜ>
「……いい気…に……ならない…で、むぶぅ!?」
 唇を貪られ、口のなかへ生臭い舌を入れられた。大蛇のようにのたうつソレが喉の奥にまで潜り込んでくる。
 息ができない。その状態で削岩機のようなストロークが継続されている。
「もぶっっ!!むぐっっっ!!ほごっっっ!ごむ、おぼぅお!!」
<いい感じになってきたじゃねえか。そろそろ一回出しておくか?>
 動きを早める。一際大きく引き、息を吸い込んで。
208擬似魔法少女達の災難 第6−10:2008/12/17(水) 22:33:25 ID:7JQR7iLH
<死にやがれぇえええ!!>
 どずぶっ。
「お゛ごぶぐぅうう゛うう゛う゛う゛!!!!!!!」
 叩き殺すような勢い。
 背中が折れそうなほど弓なりに反り返る。
 見開かれた瞳は、白く明滅する世界しか移さない。
 子宮の中で大量の精液がぶちまけられた。溢れ出た分がビチャビチャと股間を汚していく。
「……ほぶ……もごぅ……んぐ……」
 暴風のような陵辱を受け、ぐったりしている魔法少女。
(……まだ……まだだ、須藤さんに比べたら…この……程度…!)
 未だ光を失わない瞳に、バルバロスはニヤリと笑う。
<じゃあこういうのはどうよ?>
 腰に力を入れた。
 最奥までみっちり詰まった剛直の表面が震える。
「はご、おぼぼおおお……!」
 振動でまた苦悶の呻きがこぼれる。そして。
 めき。
「はぎお゛ごおお゛おお゛おお゛!!!!????」
 表面に、無数の凹凸が突然浮き上がった。少女特有の柔らかなお腹の上からもわかるデコボコ。
 一度浮き上がったかと思うと、それが引っ込む。同時に凹の部分がぼこんと浮き上がる。
 凹凸が交互に浮き上がり、引っ込む。内部からの責め。
「あぼ、おぼ、フゴッ!!うぎ、ぐへっ、い、ぎ、ぎぼがばあ゛あ!!!!」
 その状態で再度殺人的なストロークがはじまったのだ。さすがの綾乃も思考が焼き切れかける。
<ギャハハハハ!!楽しいよなあ、そんなカオが見たかったんだぜ!全く最高の気分だぁハハハ!!>
 仮借ない動き。いつ壊してもいいと思っているのか、少女の身体を押さえつける力も増してしまう。
 それが、また一つの悲劇を生む。
 めぎ。
「ぎゃひぃぃぃいい!!??」
 左肩の間接が外れた。
<おうおう、悪ぃ、力が入りすぎちまったぜ。かわいそうになぁ?>
 少女の半身を起こし、抱き締める。物凄い力で。
 左腕がダラリと垂れ下がった。
「あが、あがががががが……!!!」
 万力のような力で抱きすくめられ、全身が悲鳴をあげた。その間にも下半身は容赦のない突き上げを続けているのだ。
<もっと楽しもうぜ>
 右足に触手が巻き付けられ、ギリギリと引っ張られる。その状態で突き上げる方向をいろいろ変えてみた。
 一応身構えていた綾乃は、予想もしない方向に衝撃を受け、また悶える。
「あぐ、ぎひッ!…ぐぅえっ!ぎゃっ……!!」
 そして強めの一撃。
 ぎぎ。
「……………………!!!!!」
 右足の股関節。声も出ない。
 そして、子宮のあたりを思いっきり殴りつけられる。
「…………っが…………ごぁッ…………!!」
 ビクンビクンと痙攣を繰り返す。息が止まっている。
<このままダルマ同然にしてやってもいいが……>
 視界がぼやけはじめた。意識が遠のきそうになる。
(ここまで……なの……?)
 今まで何のために戦ってきたのか。
 青のメイガスなどと呼ばれ、多くの魔物を屠ってきたのは、一度魔法少女としてに力を失いながらもずっと戦ってきたのはなんのためか。
 こうやって、無惨に犯され殺されるために戦ってきたのか。
(裕子さん……若菜さん……ごめんなさい、戻れそうもありません……)
 若菜が既に殺されていることも知らない。
 知らないまま、彼女もまた逝こうとしていた。
209擬似魔法少女達の災難 第6−11:2008/12/17(水) 22:36:53 ID:7JQR7iLH
 その時。
「お嬢様!」
 聞きなれた声が鼓膜を叩く。ぼやけた視界に、一人の女性の姿。
「たきがわ…ゆうこ……さん?」
 手に何か持っている。
<仲間か?邪魔すんじゃねえ!>
 触手が伸びた。たちまち絡め取られる。滝川裕子に戦闘力はない。
 捕まる寸前、彼女は手に持っていたものを綾乃へ投げていた。新しいマギア。近くに落ちた。
「その人を……」
 瞳に力が戻り始める。
「離しなさい!」
 ありったけの魔力を両腕に集めた。戒めを振り払う。
<何ぃ!?>
 新しいマギアを拾った。右腕につける。
『待たせたな、ご主人!』
「変身!!!」
『行こうか!華麗に、激しく!!』
 綾乃の全身を吹雪が包む。彼女と裕子にまとわりつく触手は全て氷結し、粉々に砕けた。バルバロスは危ういところで離脱する。
<……凄ぇじゃねえか>
 魔力が凄まじく強力になる。吹雪を身に纏い、黒崎綾乃はよろめきながらも立ち上がった。
<青のメイガス……これがテメエの本当の魔力か!>
 バルバロスは思った。自分よりも、上だ。
 しかし、相手は右足と左腕が使えない。
<なら懐に飛び込んで!!>
 跳躍体勢。
 綾乃は右手に吹雪を集める。
 それが、一振りの剣の形を成す。
「凍てつけ、冷剣・氷雨白夜」
<ウオオオオオオオ!!!豪魔無敵拳んんんん!!!>
 バルバロス最大魔力を拳に乗せて叩き付ける。
 すれ違った。
 ぼとり、とバルバロスの右腕が肘から落ちる。斬り口から急速に凍結していく。
<ウガアアアア!!!>
 彼は右肩から先を自分でもぎ取った。
 全身から針鼠のように触手の嵐を噴出し、全てを綾乃へ突入させる。
<喰らい尽くすのはやめだ、一気に殺す!>
 青のメイガスは切っ先をバルバロスに向け、唱えた。
「──終界・鬼気冷霊氷雨白夜」
 綾乃に殺到する無数の触手、ただのひとつも彼女に触れられない。
 片っ端から一瞬で凍りつき、塵芥と化していく。
<解析開始!>
 右目の魔眼を使う。無力化してしまえばなんとかなるはずだ。
 そう思っていたバルバロスが焦り始める。
<……読み切れない……!>
210擬似魔法少女達の災難 第6−12:2008/12/17(水) 22:37:39 ID:7JQR7iLH

「多重詠唱・高速起動されたら追いつかないかもしれませんが」

 プロフェッサーの言葉が脳裏に浮かんだ。
 バルバロスの頭では処理しきれない膨大な魔力情報に溢れているのだ。
 右目の輝きが消えた。次第に、落ち着いた顔になっていく。
<……最初からこうすべきだったな。こんな小細工はオレらしくなかった>
 全触手を切り離す。左の腕を、構えた。
 綾乃は答えなかった。彼女の魔力同様、氷のような瞳を向けている。
 バルバロスが駆けた。残された全ての魔力を左腕に。
 横薙ぎに冷剣が彼を襲う。
<豪魔、無敵拳ンンンン!!>
 渾身の一撃を剣に当てた。冷剣が砕けた。
 だが左腕も砕け散る。壊れた所から急速に身体が凍り付いていく。それでも彼は止まらなかった。全身で綾乃にブチ当たる。
「がッ……!」
 華奢な身体が飛ばされ、背中から地に落ちる。
 追撃は来なかった。
 数秒間の静寂。
 青のメイガスがなんとか立ち上がった時。
 体当たりの姿勢のまま全身が凍りついたバルバロスが、塵となって粉々に砕け散った。
 後には、何も残らなかった。


 ━To Be Continued━
211 ◆vjCMMxTOIw :2008/12/17(水) 22:41:38 ID:7JQR7iLH
創業未だ成らずして バルバロス遂に逝く

はい、お目汚しでございました。
このまま勢いに乗って最終話の執筆に入ります。
俺、完結させたらアジア版Gears of War2とFallout3とFableUやるんだ……。
212名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 02:25:51 ID:Jg5H9rFd
そういえば、シリーズ最初に登場した魔物もプロフェッサーの部下だったらしいし、魔物サイドは組織的な活動をしているよね
対して魔法少女サイドは、擬似魔法少女シリーズになって、ようやく組織活動らしき物が描かれたけど、魔法少女としては実質、
青のメイガス一人を中心とした組織だし、赤の魔法少女なんて他の魔法少女が死んでも(表面的には)冷たく受け流してた

一人一人は強力だけど、個別に活動して各個撃破されるって、まるで魔法少女サイドの方が、悪役みたいな戦い方をしているなw
213名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 03:17:48 ID:iAwleB/t
古の魔王様が「判るかなぁ…? わっかんねぇだろうなぁ」
と言い出さないかドキドキだった。
214名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 08:40:20 ID:Y5QGgmhO
>>211
バル兄は相変わらず良い陵辱をしてくれただけにその死にはびっくりだぜ
魔法少女も魔物もコロコロ死んじゃうのねw
ただまだ綾乃は生きてるんでこれからさらに強烈な陵殺に曝されるのかと思うと期待が高まるね

ご覧の有り様だよ!のショックが薄れたよGJ!

しかし「プロフェッサーが一晩でやってくれた」とか噴いた
215名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 18:19:49 ID:BSuqKV7v
たまには魔物サイドもやられないと、緊張感がなくなるからね
何度も復活するのは、ラッキークローバーのワニポジションだったのかな?
216名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 19:33:08 ID:m+AcFGus
>>192
すげー良かったです! GJ!!
スライム系はいいなぁ。
もっともっとヌチュヌチュにして欲しいぜ。
羞恥系強めなので学校でもスライムとか
道端でもスライムとかお風呂でもスライムとか
今回できなかったノーパンとか期待したいんだぜ。


>>211
戦闘が派手すぎて面白い。
どいつもこいつも最強って感じで。

陵辱も最高でした。生き延びたか〜。
竜王は強すぎなのでバルみたいな相手の方が
陵辱感が出て面白そうだったんだけどな、ちょっと残念。

他のキャラが立ちすぎてヴァルキナスって誰なんだ
と思ってるのは内緒にしておこうっと。
217名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 22:08:54 ID:Xfb3lHUU
バルバロス・・・
筋肉バカで、脳筋で、場を和ます愛すべき馬鹿キャラだったのに(涙)

まさかプロフェッサーが武闘派・肉体派だったなんて!

ヴァルなんとかって・・・影薄しww
218名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 22:51:22 ID:97fCp0LW
やっぱ古の魔王は叩き上げの猛者だったか…
しかしプロフェッサー昔はスライムだったとはw
219 ◆vjCMMxTOIw :2008/12/20(土) 00:28:02 ID:Pw/DRfTu
災難の人にございます。
最終話が書き終わったので、早速投下致します。
ごらんの有様になりましたよ!!!


※例によって陵殺ありますので、そういうのが苦手な方はご注意下さい。

【主な登場人物】
タツヒト:魔物達の王。人間の血が半分混ざってるくせに存外容赦ない竜王様。
ヴァルキナス:先代からの重臣。王の代理人。一応、席順はナンバー2。
プロフェッサー:兵器開発・人造魔物開発・ドーピング等、お約束のマッド研究者。王の側近として雑務もこなす。なにげに激務。旧名ラーダ。

黒崎綾乃:擬似魔法少女達を率いるお嬢様。青のメイガスとも呼称される魔法少女。
須藤:綾乃に仕える男。正体は古い時代の魔王「暁の深淵」
滝川裕子:擬似魔法少女システム「マギア」の開発主任。竜仁の恋人だったが決別。

ティート:魔人の姫君と呼称される魔物。竜王に抵抗するが、まだ幼い面もある。
220擬似魔法少女達の災難 第7−1:2008/12/20(土) 00:30:23 ID:Pw/DRfTu
 青のメイガスが、倒れ込んだ。
「お嬢様!」
 滝川裕子が駆け寄り、抱き上げる。
「大丈夫です、少し疲れただけ……」
 綾乃は右腕で身体を支えている。
 左腕が力なく垂れ下がったままなのに気付いた。右足も引き摺っている。
「お嬢様、もしや……」
「この程度の痛み、なんともありません。私はまだ、闘えます」
 再び立ち上がろうとする。
「もうおやめ下さい……本当に、死んでしまいます……!」
(死ぬことは怖くない)
 とは言わなかった。心の中に秘めておく。
「そういえば、若菜さんはどうしています?彼女にも指示を出さねば」
「それは」
 言葉に詰まる。
「……まだ、帰ってきてないのです」
「えっ……」
 さっと顔色が変わった。
 責任感が強く、魔物への敵愾心も人一倍強い若菜がサボタージュしたり逃げることなどあり得ない。
 では、どうしたというのか。何かに巻き込まれたか。
「私のせいだ」
 考えられることは、そう多くなかった。
 立ち上がりかけていた綾乃が、座り込む。
「私が、彼女と一緒に行動していれば……いや、一人にしなければ……!」
 口元で手を押さえ、嗚咽を堪えた。
 裕子はかける言葉が見つからない。もう、誰も残っていないのだ。
 ややあって、綾乃が顔を上げた。何か決意の色がありありと見える。
「裕子さん、貴女はよくやってくれました。貴女がいなければ、戦えなかった」
「お嬢様、何を言って……」
「早くここから立ち去って下さい。貴女まで死ぬことはありません」
 裕子は首を振る。
「そんな、お嬢様を置いて行けません!」
「裕子さんは戦えない。貴女は充分に義務を果たしました。全ての任務から解放します」
 がさり、と音がする。裕子が振り返ると、ウゾウゾと低級の魔物達が集まってきていた。
<魔法少女ダぁ……魔力ヲ感じて来てミレバ、弱りきった魔法少女がいるゾォ……>
<女ぁ……犯ス……ゲヘゲハエヘへあめま>
「ひっ」
 裕子が青ざめた。間近で魔物に狙われるのは、はじめてなのだ。
「下がってて」
 右足を引きずりながら、綾乃が前に出る。
 右手を前に突き出した。
<オヨオホホ?こいつ、ヤる気……>
「呑み込め……氷界」
 冷気の嵐が突き抜ける。たちまち、這い寄る魔物達を氷づけにした。
「裕子さん……時を置かずしてまたああいったのがやって来ます。今なら離脱できます」
「し、しかし……」
「早く!」
 有無を言わさぬ綾乃の一喝。裕子は思わず一歩下がり、
「わかりました。ですが、私は私なりのやり方で彼等と戦います。……どうか、ご武運を」
 背を向け、駆け出した。
221擬似魔法少女達の災難 第7−2:2008/12/20(土) 00:30:58 ID:Pw/DRfTu
 木々の向こうにその姿が消えた時。
 綾乃は糸が切れたように倒れ込んだ。変身が解ける。
 マギアが、弱弱しく点滅している。
「氷哲……貴方もよく私を支えてくれました」
 深い亀裂が入っていた。バルバロスの体当たりを受けた時、氷哲も致命的なダメージを受けたのだ。
『悪ぃご主人、とうとう限界みてえだ』
 魔法少女は愛しそうに氷哲をなでる。
「出来の悪い魔法少女でごめんなさい。優れた魔法少女なら、もっと貴方の力を引き出せたはずなのに」
『いや、あんたは今までで最良の相棒だったぜ』
 微笑み返す綾乃。相棒の輝きが消えていく。
「ありがとう、氷哲」
『……じゃあな、綾乃』
 その輝きが消えた時。
 氷哲は、物言わぬ物質と化していた。
「……おやすみなさい」
 氷哲だったマギアの成れの果てに口付け。
 思えば、長いような短いような付き合いだった。
 古の魔王との戦いに敗れて陵辱され、危うく氷哲を失いそうになった時も、彼は決して主を責めようとはしなかった。
 その魔王だった男とも、もう会うことはないだろう。
 彼の忠誠と誠実に、もっと報いればよかった。
「でも、もう、終わり」
 そう一つ呟き、綾乃は。
 もったいぶったように近づいてくる魔物達の群れを、他人事のように眺めていた。

<お嬢様ああああああ!!!>
 暁の深淵の絶叫が木霊する。彼は、プロフェッサーとの勝負を放り出して逃走に移っていた。
 プロフェッサーは止めなかった。というより、触らぬ神に祟りなしと判断していたようである。
 そもそも勝つつもりで戦っていたのではない。二体の人造魔物を捨石に使ったのも、持久戦を考えてのことである。
 かつての主に独力で勝つより、消耗戦を強いて今の主が来るのを待つ。それは基本的に正しい。
 中途でデュエルを投げ出されるとは予想していなかったようだが。
<満足はしてませんが……まあ、よしとしますか>
 青のメイガスの魔力が消えかかっているのは彼も探知していた。恐らく、二度と戦えることはあるまい。
 そして、バルバロスの死も知っている。
 王が飛来した。プロフェッサーの隣に着地。
「……バルバロスが死んだようだな」
「はい」
 僅かの間だけ瞑目する。それが彼等なりの弔いであった。
「行くぞプロフェッサー。ヴァルキナスとも合流しよう。我々が勝ったのだ」
「はっ」
「恐らく……暁の深淵はもう我々の脅威にはならないだろう。多分私よりお前の方がよくわかると思うが」
「王、私は」
「今はこの竜王の片腕だ。私はそれに満足している」
 プロフェッサーは深く頭を下げた。心よりの敬意、それを、今の主に捧げた。
222擬似魔法少女達の災難 第7−3:2008/12/20(土) 00:31:54 ID:Pw/DRfTu
「魔翼撃翔!!」
 魔人の姫君の翼がはためく。暴風がヴァルキナスを襲うが、鬼人を覆う鎧のような闘気に阻まれ通用しない。
「ハァ、ハァ……くそっ!なんで、なんで通らないの!?」
 ヴァルキナスはほぼ無傷だが、ティートは衣服の所々が破れ、血がいくらか滲んでいた。
 すべてがかすり傷程度なのは、彼が手加減しているからに過ぎない。
<貴女の魔力は某よりも上ですが、使い方をご存じない。戦闘経験がないにしては見上げた闘志をお持ちだが、それだけではこの鬼人ヴァルキナスを倒せませんな>
 鬼人が前に出る。倍の距離をティートが下がる。
<ご安心を。殺しはしません。ただ、我等が王は貴女を妃に所望しておられる。一緒に来て頂こう>
「誰がっ!!」
 ありったけの魔力を集中させ、突撃。
<愚かな姫君だ>
 軽くいなされた。勢いあまって背中を見せてしまう。
 背後に大きな魔力を感じた。ヴァルキナスが巨大な魔力弾を撃ち出そうとしている。
<少し眠って頂く、魔人の姫君>
 放たれた。
 避けられない、思わず目を瞑る。
 その時だった。

 ──ティートッ!!

 聞きなれた声が聞こえた気がした。目を開ける。光体が猛スピードで飛来してきた。
 そして、魔力弾を叩き落す。
 その光体が、ティートの掌に収まった。
「……………………破焔?」
 手元には、愛する人に貸し与えた大鎌。
 玉石が燃えるような赤に輝く。
 誰かの意識が流れ込んできた。
 ティートは理解しつつある。破焔が、彼女に何をもたらそうとしていたのか。
『来るぞ!』
 警告。ヴァルキナスが金棒を振り回して接近していた。
 右腕が自然と動く。
 大鎌が一閃。
 鬼人の、片腕を落した。
<何っ!?>
 長大な大鎌が風車のように回転する。
 その回転が、ヴァルキナスの首筋へ。
 寸前で止められた。
「危なかったな」
 王が片腕で大鎌を止めたのだ。
「遅くなってすまない。だが、おかげで我々の勝ちは決まった」
<申し訳ございません、我等が王。このヴァルキナス、老いたようです>
「そうだな、ここからはこの若造に任せて欲しい」
 軽くヴァルキナスを押す。力はほとんど入れていないが、逆らい難いものを鬼人は感じた。
「私はバルバロスを失った。……更にもう一人失うのは避けたい。いい部下に恵まれたからな」
 ヴァルキナスは下がる。
 王は軽く手を振った。プロフェッサーは頷き、ヴァルキナスを連れて去っていった。
223擬似魔法少女達の災難 第7−4:2008/12/20(土) 00:32:47 ID:Pw/DRfTu
「やっと二人きりになれたな、ティート」
「軽々しく呼ぶな!汚らわしい!」
「……嫌われたものだ」
 肩をすくめる。
 次に、ティートが持つ大鎌を指差した。
「破焔だな」
「…………そうよ」
「彼は強かった。私に勝ったのだから」
「勝った……?」
 破焔は肉体を滅ぼし、王は健在だ。
「敗北感というやつは、生まれてはじめてだ」
 徐々に王の妖気が変わっていく。
「君は、どうかな」
 戦闘への気運。
『闘るぞ、ティート』
 破焔の声が頭の中に響く。
『君と俺は一心同体だ。何も恐れるこはない』
 ぎゅっと大鎌を握り締める。
『君と俺ならできる。二人の魔力を共振させ、変身するんだ』
「それって、リリカルなの?」
『ああ、とてもリリカルだ。そして、俺が、君の契約器だ』
 全てを理解した。
 全身に力が漲る。
「わかった……行くよ、破焔!」
 大鎌を正面に突き出し、横に持つ。
 竜王はベルトをカチャリと腰に巻く。
「貴女と私は!」
『二人で一つ!』
 ティートは玉石に左手を押し当てた。
 タツヒトはバックルに右手を押し当てる。
「変身!!」『変身!!』
「変身!!」
 少女の体を光が包む。
『イメージするんだ!君の身を守る、強い衣服の姿を!』
 光が収まった時。
 黒いゴシックドレスに身を包む、魔人の姫君の姿があった。
「最初に言っておくわ!私達は、かーなーり強い!」『その通りだ!』
「……ふむ、さしずめ、魔導少女といったところか」
 漆黒の装甲に身を包む王。その身体が、更に変容する。
<ならば私も、体裁を取り繕う必要は、ないな>
 変身したまま竜人体へ。
<竜鎧体……最初から本気で闘ろうか、黒の魔導少女・ティートよ>
 動いた。
 ほぼ互角の魔力同士が激突する。
 ティートの右腕に魔力の渦。王が間合いを取る。
<! おっと>
 空中で急停止。背中スレスレに起爆型魔法陣。
<破焔の戦術か>
 ティートの翼は大きくはためく。
「魔翼……撃翔!!」
 豪風が突き抜けた。王の動きが一瞬止まる。
「たぁああああッッ!!」
 大鎌を振り回しながら斬り掛かった。紙一重でかわす王。
 かわしながら、魔力弾を乱射。
224擬似魔法少女達の災難 第7−5:2008/12/20(土) 00:33:25 ID:Pw/DRfTu
<ファイア!!>
「シュート!!」
 同時にティートも魔力弾を撃っていた。
 両者の砲弾が交錯する。
 王は盾を展開して防ぐ。
<! 居ない!>
 一瞬でティートの姿が消えている。
 上空からの奇襲。逆落としの斬撃。
<早い!!>
 避けきれない。また盾で防ぐ。
 背中に魔力反応。
 ティートは一発の魔力弾を遠隔操作していた。正面から大鎌が盾に亀裂を入れている。背後には魔力弾が迫る。
 王の口が開いた。ブレス。
『ティート!』
「ぐっ……!」
 破焔の警告で、反射的に身をそらす。しかし今度はティートが避け切れなかった。吹き飛ばされる。
 吹き飛ばされながらも、左手を王に向けている。
「 破竜 破咬 ──」
 見上げる程に巨大な豪炎が発現した。
<その魔法なら一度見た!>
 王が両手を前方に構える。
「 ──破焔 !!!」
<竜王閃!!!>
 4柱の大火炎と、巨大な光の奔流が正面から激突した。
 ほぼ互角の魔力。ひたすらに押し合う。
「うぅ……うあああああ!!!!」
<こ、この力は……!!>
 僅かだが、王が押され始めた。
「ああああああああ!!!!!」
『頑張れティート、もう一息だ、押しているぞ!』
 破焔の声援にティートが微笑んだ瞬間。
『 Exceed charge 』
 竜王閃の勢いが増した。今度はティートが劣勢になる。
「負けない……破焔と二人で、私は勝つんだ!!!」
 優勢になりながらも押し切れない竜王。
 その王が、咆えた。
<私は……王だ!数多の魔物を背負う男が、たった二人に負けてなるものか!!!>
『 Exceed charge 』
 ベルトが火花を散らし始める。それでも王は魔力を引き上げ続ける。
 遂に、均衡が崩れた。
<私の……勝ちだ!!!>
 光の嵐がティートを呑み込み、勝敗は決した。
225擬似魔法少女達の災難 第7−6:2008/12/20(土) 00:34:13 ID:Pw/DRfTu
 魔人の姫君が目を覚ます。
 手元に「破焔」が無い。
「……うっ!!」
 全身に激痛が走る。
 ぼやけた視界が元に戻った。傍らで、竜人体の王が彼女を見下ろしている。
 ベルトは付けていない。
<君の相棒はあそこだ>
 指差す方向の彼方に、大鎌が転がっていた。先程の攻撃で遠くへ吹っ飛んだようだが、損傷はしていない。
<私のベルトは砕けた。だが、今回は私が勝った>
 そう言って、ティートに圧し掛かる竜人。
「ちょっと……何するのよ!」
<犯す>
 無造作に響いた竜人の声。思わずティートは身を竦めた。
<私が勝ち、君は負けた。それだけのことだ>
 押し倒し、押さえつける。
 ティートの外見年齢は人間で言うと中学生くらいものだ。
 当然、身体も幼く未発達である。
「やだ、放してっ!私の初めては、破焔にあげるはずだったのに!!」
<関係ない。私が奪う>
 スカートをめくり上げる。ガーターと、純白の下着が見える。
 無造作に破り捨てた。
「やめなさい!この変態、悪魔、鬼、化物!」
<少し黙っていなさい>
 ごすん。
 深くお腹を殴りつけた。
「う……ぉぇえ…ゲホッ!!げほっ!!」
 悶えている内に、鱗に覆われたモノが未成熟な膣口に押し付けられた。
「かほっ……う、嘘…………そんなの入るわけないでしょ…………」
<挿れるんだよ。まぁ君は魔物だから死にはしないさ>
 あまりに大きすぎるソレ。成人女性でも到底受け入れられはしないだろう。
 それが。
<ヌウオオオオオ!!!!>
 雄叫びと共に。
 めりグチュぶちぼこっ!!
「……あが、あがが、あぎあがあががががががあ゛ぎゃああがあああ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!」
 膣口をこじ開け、膣壁を削り、子宮口をブチ抜き、子宮壁まで一気に抉り込まれた。ぼん、と下腹部が筒状に盛り上がる。
「は……はひー…………ひー…………」
 声も出せず、喉の奥から奇妙な呼吸音のみが聞こえる。
 指先までブルブル痙攣する年端も行かない少女。人間ならここで死んでいただろう。
 だが、幸か不幸か、彼女は魔物だった。
<まだはじまったばかりだぞ、姫君>
 少女の胎内に埋め込まれた極太を一気に先端まで引っこ抜き、
<ヌン!!>
 ごずん。
 腰が砕ける程の勢いで叩き付ける。
「…………あ゛ひッ…………!!!!」
 肺腑の空気を全て押し出されたような、悲鳴とも喘ぎともつかぬ声。
 そのティートの蒼白な唇が、何かの言葉をひたすら呟いていた。
 瞳から涙がこぼれ落ちている。
226擬似魔法少女達の災難 第7−7:2008/12/20(土) 00:35:39 ID:Pw/DRfTu
「……めん……なさい……めなさい…破焔……」
<ん?>
「……ごめんなさい……破焔……ごめ」
 どずん。
「……ごへっ!!」
 子宮内に強突き。
 竜王に犯されながら破焔を想う少女の言葉が、強制的に中断された。
<君を犯しているのは私だ、破焔ではない。その事実は永遠に変わらぬ!>
「ごめんなさい……破焔……ごめんなさい……破え…えがっ!!!」
 そのまま、何度も抜いては突き、掻き出しては叩き付ける暴虐を繰り返す。
 時折、がっちりと細い腰を掴み、鉛筆削りでも使うようにティートの胎内をゴリゴリ抉りまわす。鱗が内壁に引っかかり、激痛が暴れまわる。
 その度に幼い少女は仰け反り、喘ぎ、痙攣する。
「あぎゃ、ひぎ、あがが!おが、ぎぃ、あぐ、がおががあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
 そして、ストロークの感覚が早くなってきた。ひたすら、一心不乱に打ち続ける竜王。
<出すぞ、君の胎内に私の子種をな!君の純潔を奪ったのも、君を汚すのもこの私だ、覚えておけ!>
「ぎゃっ!がっ!ぐへっ!……や、やめ、汚さないで、破焔が、私は破焔にぎヒッ!!」
 竜人は大きく息を吸い込んだ。
 膣口まで引き抜き、
<ウオオオオオオ!!!!>
 雄叫びと共に、突き刺される。
「………………ごア゛っ………………!!」
 また目と口が大きく開かれた。折れそうなほど身体全体が反り返る。
 そして、子宮内へ直接灼熱のマグマが注ぎ込まれた。
「ああ゛あ゛あ゛あ゛あ熱いあづい熱゛い抜゛いて抜いて゛ェエ゛エ゛エ゛エエ゛あああああアア゛アア゛!!!!」
 高温の精液が凄まじい勢いで子宮壁を叩き、恐ろしい量であっという間に胎内を埋め尽くす。
 下腹部を内側から押し上げ、そして膣口から溢れ出て噴出す。
 身体の内側に感じられる耐え難い熱さと苦しさに、全身を暴れさせるティート。
 その数分間に渡る射精が終わった時、妊娠したようにお腹を膨らませた少女はただ口をぱくぱくさせるだけだった。
<おい>
 ぐちゅ、とタプンタプンになった子宮を小突く。短い呻きを発し、ティートの焦点が合った。
<どうだ、仇に子種を注ぎ込まれ、汚された気分は>
「………………さない」
<ん?>
 前にもこんあことがあった、そんな思いを王は抱く。
「……許さない、絶対に許さない。貴方の子なんか孕まない。胎内の精子を殺す魔法だってあるんだから!何度ひどい目に遭わされても、貴方には屈しない!」
<ほう>
 確かに、前にも似たようなことを言うヤツがいた。
 竜人は姫君を抱き寄せた。無理矢理唇を重ねる。
「む、ムグゥ!?」
 勿論ファーストキスだ。無造作に奪われた少女の瞳に、また涙が浮かぶ。
 だが、竜人は感傷に浸る間さえ与えなかった。
<ゴオッ!!!>
 喉奥へ、ブレスを撃ち込む。
「ご!お゛、お゛!!??あぎィはが、お゛が、ギャあが、ごあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」
 どさりと華奢な身体を投げ出した。
 両手で胸を掻き毟り、転がりまわって苦悶する小さな少女。
「おご……が……がは……はぁっ!はぁっ!ハッ!ハァッ!!……ゲホッ!ゲホッ!!」
 蹲り、何度も咳を繰り返す。竜人はその前に立ち、グイと前髪を掴み上げた。
「痛ッ……許さない、絶対に許さないんおぶぅ!?」
 唇を輪って剛直が突っ込まれた。
 太すぎるそれは、少女の小さな口を思いっきり開かなければ入らない。噛み付こうにも、大きすぎて、また鱗が固くて思うようにいかない。
227擬似魔法少女達の災難 第7−8:2008/12/20(土) 00:36:26 ID:Pw/DRfTu
<別に吸ったり舐めたりしなくてよい。こちらの好きなように喉を犯す>
 しっかり頭を掴み、激しく前後に揺さぶった。
 極太で長大なソレが口の中を埋め尽くし、喉の奥を叩く。
「ごぶっ!おぶっ!んぶぅ!?むぶ、おご、もぶ、ぐぶぅ!!」
 満足に息ができず、酸欠になりそうな苦痛。仇に無理矢理口淫奉仕を強制される屈辱。
 それでも、敵意に満ちた瞳を王に向けている。
<いい目だな>
 不意に鱗棒の先端が震える。
 また大量の熱液が噴出した。
「はぎおぶぅ!!!???」
 焼けるような感覚が喉を通り抜ける。ブレスを注ぎ込まれた痛みが治まっていたいのだ。
<飲み込め>
 口を放そうにも、深く喉を突かれた状態で頭を固定されていて動きが取れない。
 窒息を避けるには、飲み下すしかなかった。
「もぶ……ごぶ……んぶ、ング……ごぶぅッ……!!」
 飲みきれない分が口の端からこぼれ、落ちる。
 やがて、竜人がやっと己を引き抜いた。
「ゲホッ!げほっ!……オェエ、うぉえ………ぅぇ……」
 口を押さえてえずく姫君。
 その少女を、竜王はまた押し倒す。
<人間と違って乱暴に扱っても死なないだろうからな。私が満足するまで付き合ってもらおう>
 そしてまた、凄惨な陵辱がはじまった。

 何時間経ったのかわからない。
 全身の感覚が乏しい。
 下半身にひどい鈍痛があるが、それが自分の身体なのかどうかわからなくなってきた。
 それでも死なない強い生命力を感謝するべきなのだろうか。
「ひぁ…………はひ…………ひ……ぃ……あっ! あ、はぎっ……!」
 ティートはまだ犯されていた。
 膣口はぱっくり開き、竜人の化物じみた生殖器を受け入れている。
 あたり一面が白濁液に満たされ、少女自身もくまなく濡れていた。
 そしてまた、子宮に熱撃を喰らう。
「ひ、ぎ、あ、が、あ、あ…………!!」
 短く痙攣しただけでぐったりしてしまった。結合部からまた汚濁液が溢れてくる。
<これくらいでいいか>
 ピクリとも動かなくなった少女を放り捨て、王は人間体に戻った。
「私が憎いか?」
 返答はない。小さな胸がかすかに上下している。一応、生きているようだ。
「憎いなら、何度でも私を倒しに来い。いつでも受けて立とう」
 身を翻す。一度だけ振り向いた。
「私も、何度でも君を犯す。私の子を産む気になるまでな」
 若い竜王はそう言い残して立ち去った。
 後には、徹底的に陵辱し尽くされ、壊れた人形のように捨て置かれた魔人の姫君が横たわっていた。

 この後、竜王と魔人の姫君は何度も戦いを繰り返すことになる。
 ティートが敗れズタズタに犯されることもあれば、王が敗北し命からがら逃げることもあった。
 だがそれは、また別の話になるだろう。

228擬似魔法少女達の災難 第7−9:2008/12/20(土) 00:38:12 ID:Pw/DRfTu


 もう一人の魔法少女の末路を記す。
 黒崎綾乃の最後の戦いは、戦いと呼べる程のものでもなかった。
 魔物の群れの第一波は退けた。しかし、それだけで彼女の魔力は底を尽いたのだ。
 この時点で彼女は、どこにでもいる普通の女の子と何ら変わりない。
 その綾乃に、知能の低い低級魔物が殺到した。
<ヒャハハハハァ、女だ、犯ス>
<犯す、ころス、むさぼル>
<痛めつケテ、なぶる>
 めぎ。
 ごぎ。
「……ぎっ……!」
 まず左肩と右足の間接を外された。これで、這って逃げることもできなくなった。
 次に、口と秘所へいきなり突っ込まれた。そのままガクガク激しく揺さぶられる。
「……んぶ……………えぶ…………」
 綾乃はほとんど抵抗しなかった。されるがままの獲物に物足りなさを感じたか、魔物達は暴力行為に出る。
<オラァ!もっと鳴けよアマァ!!>
「ごっ!!……おぼ、ぶ!!…………………」
 背中を蹴り上げ、下腹部を殴りつける。殴られた瞬間は短い呻きが漏れるものの、やはり反応は鈍い。
 魔物達は狂ったように暴行と陵辱を重ねていく。
 綾乃の生命の火は弱まっていったが、そんなことに配慮する魔物などいない。
 ある魔物は荒縄のような触手で全身を縛り上げた。雑巾を絞るように、汚濁液を溜めた下腹部を絞って他の魔物がまた子宮に精液を出しやすくした。
「……ひぎ……あひ……ひぃ……い……いぶ……あ、あ、あ………」
 その責めでも、青のメイガスだった少女は悲鳴らしい悲鳴をあげなかった。
 ただ虚ろな瞳を虚空に向けている。
 またある魔物は、ドリルのような生殖器で膣内を抉り回した。
「……あぎ……あ、あ………ひぎ……………あが……」
 時折痙攣するものの、あまり変わらなかった。
 そしてまたある魔物は、子宮の奥まで突っ込んだ触手から電撃を放った。
「………っ……っ…………っ………」
 半開きになった口からえずくような呼吸音が漏れるだけだった。
 業を煮やした魔物が、並外れた極太棒を無理矢理捻じ込んだ。突き破るようなストロークを加える。
「…………………………」
 人形のように四肢をダラリとさげて揺さぶられるだけで、もう反応はなかった。
 それでも魔物達は一人の少女を飽くことなく犯し続ける。
 早い段階から少女の意識はなかった。
 散っていった仲間達に心の中で詫びながら、魔物達の暴虐を一身に受ける。
 名も知らぬ、取るに足らない魔物達から何時間も何時間も肉体を嬲られ続け、
 黒崎綾乃は、夜明け前に泥にまみれた死を迎えた。
229擬似魔法少女達の災難 第7−10:2008/12/20(土) 00:38:56 ID:Pw/DRfTu

 黒い影が暴風となって突き抜ける。
 その場に居た魔物は一撃で粉々に消し飛んだ。
 影魔は、物言わぬ人形と成り果てた少女に影の腕を伸ばす。
 ガラス細工を扱うように、そっと腕に抱く。
 そして、森全体を震わせる雄叫びをあげた。
<お嬢様>
 押さえきれない感情が、ただ一つの言葉となって溢れる。
 死して尚も蹂躙され続けた少女の亡骸を懐に抱く、古の魔王。
「どこへ行くつもりだ?」
 いつの間にかそこにいた、今の魔王が声をかけた。
<……どうもしない>
 暁の深淵が答える。
<なにもしない。ただ、誰もいない所で時を過ごす>
 暫しの間。
 竜王が口を開いた。
「そうか」
 影が沈んでいく。綾乃を抱いたまま、深い闇の中へ。
<お前は戦い続けるがいい。自分は、全てに飽いた>
 須藤は深く響く声を残し、彼が生涯ただ一人大切に想った女性と共に消えていった。
「さらばだ」
 竜仁も去る。竜王としての自分に帰るために。
 その後、暁の深淵と呼ばれた魔物は、永遠に姿を現すことはなかったという。

 こうして、一つの戦いが終わりを告げた。



 ━END━
230 ◆vjCMMxTOIw :2008/12/20(土) 00:53:35 ID:Pw/DRfTu
はい、お目汚しでございました。

終わってみれば竜王様テラ主人公。
人間とのハーフであることを逆に意識して、より魔物らしくあろうとする若き王よ。
頑張った甲斐あって、議論の余地なく大勝利です。無惨に敗れ去ってこそ、魔法少女。
もうちょっと裕子との絡みも描くべきでしたが……二人とも生き残ってますし、いずれ再会することもあるでしょう。
みんな大好きバルバロスはまさか終盤まで生き残るとは思ってませんでした。
当初は典型的なかませキャラでつくったはずなのに……ナヅェダ。
最終的には彼が一番のお気に入りです。ほっといてもキャラが勝手に動く動く。
プロフェッサーもお気に入りでした。この二人がイチ押しでしょうか。
ヴァルキナスは空気。ごめん、バル&プロがキャラ立ちすぎて君を目立たせる余地がなかった。

ちなみに
>>218
>やっぱ古の魔王は叩き上げの猛者だったか…
実は>>83様を参考にして設定をいじりました。
当初は最初っから強い魔物のつもりだったという。変えて正解だったと思うのです。

はじめて災難一作目を投下した時はシリーズ化するなんて夢にも思ってませんでしたが、一応完結することができて嬉しく思います。
読んで下さった方々、感想下さった方々、本当にありがとうございました。
皆様なしでは途中で挫折していたでしょう。
重ね重ね、厚くお礼申し上げます。

次回作は全く何も考えてませんが、思いついたら単発でも投下してみようと思います。
では、また。
231名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 01:10:06 ID:JpMsR1OB
本当に魔法少女一派はダメな子揃いだねw
総大将からして、完全な咬ませタイプのバルバロスと実質相討ちとわ…
232名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 01:29:31 ID:oyQIrdnA
>>230
GっっっっJ!!!!

見事なまでの魔法少女陣営、全滅!

割と戦力は揃ってた筈なんだがここまで圧倒的に義務感で魔王やってるような竜仁にむちゃくちゃやられると
綾乃なんか結構長く出番があって好きだったんでなんか悔しいなw

ああ…これが負けて敗北する辛さって事なんだなぁって身に沁みるよ

あっさり敗北とこういうあったものが崩れる敗北、その両者を描けたね

これからも期待してるよ乙でした!




ちなみに俺、>>218>>83も「負け方までも受け継いだ云々」も俺なんだw
ほんと災難の作者さんとは旨い酒が飲めそうだw
233名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 13:05:46 ID:Utwx4Cz1
今全部読んだが……魔法少女がこれほどまでに完全敗北するのは逆に清々しいものがあるなあw
個人的にその後の王とティートの戦いの行き着く果てが気になるところ
でも今はとにかくGJ&お疲れ様でした!
234名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 14:53:13 ID:WIIBOzhC
キャラ死亡展開が苦手な自分ですが最後まで楽しく読めました。お疲れ様でした。
235名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 16:00:01 ID:VSm75bPC
>>230
>みんな大好きバルバロスはまさか終盤まで生き残るとは思ってませんでした。
某ケタロスな断末魔をあげておきながら何事もなく復活、普通に戦列復帰は噴いた
てっきり記憶喪失になって大和とか言う仮名をつけられて普通の女の子と
仲良くなって「いいことをすると天国にいけるんだってな」とかいって
死亡フラグを立てると思ってたのに……

あとGJっす
236名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:45:57 ID:eCzeuqgr
やっと終わったか
お疲れ様です
237名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 20:03:59 ID:SjDHbPob
魔法少女、一人一人は竜王の幹部と同等以上の力があったというのに・・・w
238名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 20:53:17 ID:Vhr7+mxT
赤と青以外は命乞いまでする雑魚だったじゃん

しかも綾乃はマギア未完成で実力発揮できたのは最後の最期、
しかも手足折れてのベストコンディションとはほど遠い状態
元魔王は戦闘時は理性なくすから合流できないし
本来組織力やらチームワークが魔法少女サイドの売りなのに完全にお株を竜王軍にとられて擦り潰された感じだね

さて次にどんな魔法少女達がめちゃくちゃにされるか楽しみなんで、色んな魔法少女達を雑談しようか
239名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 23:11:37 ID:u5AKG5JN
悪の組織が求める強い魔力を秘めた遺跡を守る魔法少女だが実質的に防衛システムの端末扱いで
常時レイプ目(遺跡の操り人形)
240名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 23:16:38 ID:v/JgVljm
魔力補給はもちろん触手型デバイスで行うわけだね。
241名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 01:36:22 ID:BYBOkSP2
悪の組織がトレジャーハンターぽいナイスガイ集団で殺すよりも救おうとするんだな
242名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 09:36:23 ID:tgmTqfqG
それで敵とラブラブに
243名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 14:13:07 ID:bmIkhtCP
でも愛の逃避行に至る前に
遺跡を守る自称正義の集団に本心がバレ
再洗脳(という名の徹底的な凌辱)を加えられたりするわけですね
244 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:15:36 ID:xTqzxVGb
最近の流れで投下します
前半エロなしです
245 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:16:16 ID:xTqzxVGb
地元の人間ですら滅多なことでは踏み込まない深い森の奥。
獣道すら定かではないそこに、今初めて道と呼べるものが形作られていた。
直線状に次々に切り倒されていく大樹たち。
それをなしているのは屈強な男たちではなく、およそそんな作業とは縁遠そうな1人の少女だった。
服装はごく一般的なセーラー服。
年の頃は10代前半だろうか。
活発さを想像させるショートの髪と可愛げのある顔立ち。
だが、今はその魅力が半減されてしまっていた。
その顔に浮かんでいるのが、いかにも不機嫌そうな表情だからだ。

「あー、もう動かないもの切っててもつまんないのよ!」

誰にともなく悪態をつきながら右手を一振り。
それだけで目の前にあった木々がなぎ倒される。
もちろん、そんなことは普通の少女の細腕でできる芸当ではない。
それを可能にしているのは、彼女の手にある大剣だった。
刃渡りだけでも持ち主の身長を越えるそれは、まるで熱したナイフでバターを切るかのごとく易々と大樹の幹を切断する。

「だったら、むやみに自然破壊するのよそーよ。
 仮にも君は世界を護る魔法しょ――ぎゃん!?」

不意にうまれた変声期前の少年の声が硬質な音と悲鳴に上書きされる。
原因は少女が手近な石に大剣を振り下ろしたせいだ。
それも刃ではなく峰で、である。

「い、いたた……ちょ、ちょっとマリカちゃん無茶しないでよ!」

少年の声が涙声になっている。
そしてよく見ればその声が出るたびに大剣の柄に埋め込まれた宝玉がかすかに明滅を繰り返していた。

「なによ、別にこれぐらいで折れたりしないでしょ。
 仮にも魔導器なんだから、グラムは」

先ほどの意趣返しのつもりなのか、仮にもにアクセントを置いて少女――マリカが言い捨てる。

「折れなくても痛いものは痛いんだよ!」

そんな持ち主の虐待に魔導器は悲痛な叫びをあげることしかできなかった。
246 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:16:49 ID:xTqzxVGb
「だいたい、なんであたしがこんな雑務やんないといけないのよ。
 あたしは合法的に戦闘ができるっていうから魔法少女なんてもん引き受けただけで、じめじめしたダンジョンハックなんて趣味じゃないっての。
 あーあー、こんなことなら家でガンダム無双2でもやってりゃよかった。
 まだザクの方が切り甲斐があるって」
「だから、これも大切な任務なんだよ。
 もし敵に奪われたら大変なことになるんだから」

彼女たちの目的は、この先で見つかったという遺跡の確保だった。
そこに眠る力がどんなものであるかを調べ、もし危険なものであるなら回収もしくは破壊することが今回の任務内容だ。
それは、これまで直接的な戦闘ばかり担当し、自身でもそれを気に入っていたマリカには不本意な任務。
もちろんこれは遺跡の探索となれば守護者との戦闘も想定されるが故の人選だったのだが。

「――と、ちょっと待って」

全く変化のない光景の中、無造作に進めていたマリカの足を止めたのは大剣からの制止の声だった。

「なによ?」
「結界だよ」

あいも不満げな主人の声に簡潔に答えるグラム。

「結界? 特になんにも感じないけど」
「そりゃそうだよ。
 パッと見でわかる結界なんて、そこに護るべきものがあるって宣伝してるようなものだしね。
 結界は高度になればなるほど、その存在を――ぎゃん!?」

再びの悲鳴。

「な、なにすんのさ!」
「いやー、またなんか長くなりそうだなーと思って。
 それに微妙に自慢されてるっぽかったし」
247 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:17:23 ID:xTqzxVGb
「とにかく、結界があるんだったらバーストいくよ」
「え、ちょ、本気なの!?」

軽々しく告げられた言葉にグラムが動揺を露にする。

「まだ先に何があるかもわからないのに魔力を消費するのはまずいよ。
 時間さえかければ普通に解呪できるんだから――」
「時間かければって、どんくらい?」
「た、たぶん2時間もあれば……」
「はいはい、バーストいくよ」
「マリカちゃん!」
「敵に奪われたら大変だって言ったのグラムじゃん。
 はい、さっさとバーストするする」

マリカの言葉にグラムは言葉を詰まらせる。
一応筋らしいものは通っていない事もないが、本心はさっさと帰りたいだけなのが明らかだったからだ。
それでも、最終的には持ち主の判断に従わざるをえない。
いくら言ったところでマリカが考えを変えないことは半年程度の付き合いでもよくわかっていた。

「……わかったよ、バースト!」

やけくそぎみのグラムの叫び。
直後、グラムの刀身が青みがかったほのかな光を帯びる。
それは見る見るうちに強さを増していき、数秒も待たずして直視できないほどの光の塊となっていた。

「結界ねぇ……」

まりかはそう呟きながら、光の剣と化したグラムを振り上げる。
そしてそこで一旦動きを止めた。

「……まあ、安直だけど光の壁でいっか」

変わり映えしない森の光景に赤みがかった光の壁のイメージを投影する。
通常時でもありえないほどの切れ味を見せるグラムだが、この状態であればおよそ実体のないものですら切り裂くことができるのだ。

「せーのっ!」

止めていた動きを再開させ、一気にグラムを振り下ろす。
次の瞬間、景色が一変した。
248 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:18:42 ID:xTqzxVGb
「で、なんで先客がいるのよ。
 これじゃあたし無駄足じゃない」

結界によって隠蔽されていた遺跡。
その入り口で魔法少女を出迎えたのは、これもまた1人の少女だった。
当然、結界に護られていたここにいる時点で一般人のわけがない。
所々が鉤裂きに破れたズタボロの衣服。
それだけ見ればここに至るまでに戦闘でも行ってきたかのようだが、隙間から垣間見える白い肌には傷もなく、長く艶やかな黒髪にも乱れはない。

「てことは、ファッション、なんだよね。
 ……理解できないけど」

手には鎖付きの大鉄球。
その鎖は全身を何重にか巻きつかせた後、地面に垂らしている。

「ここより先には進ませない」

抑揚のない声。
焦点が合っているのか定かではない両の瞳。
整いすぎた顔立ちも合わせ、人形のような印象の少女だった。

「いや、あたしも魔法少女なんだけど、あなたもそうなんでしょ?
 だったら――」
「ここより先には進ませない」
「マリカちゃん、無駄だよ。
 たぶん誰かに操られてる」
「操られているって、敵に?」

一応尋ねてはみたものの、それ以外には考えられない。
だが、もしそうなら問題だった。
その場合、おそらく操り主は彼女が後続を足止めしている間に遺跡を探索するつもりなのだろう。

「一応確認しておくけど、殺しちゃっていい?」
「マ、マリカちゃん!? 彼女は操られてるだけなんだよ?」
「でも敵に操られるような雑魚なんでしょ?
 助けても無駄なんじゃない?」

あまりといえばあまりの言葉。
それでも短い付き合いながらグラムはその裏に隠された主の感情を読み取っていた。

「マリカちゃん、もしかして怖いの?」
「はぁ!? なんであたしが怖がんないといけないのよ」
「だって、人と戦うのは初めてでしょ」

魔法少女として敵との戦闘は何度もこなしてきた。
だが、これまで対峙してきた敵は侵略者であり、姿も人のそれとは似ても似つかぬものばかりだったのだ。

「わかった、おもいっきり戦っていいよ」
「――ッ!」
249 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:20:26 ID:xTqzxVGb
でも、それじゃ――そう言いかけてぎりぎりのところで飲み込んだ。
いくら魔力による防護があるとはいえ、切断力に特化したグラムはそんなものを無視して相手の体を切り裂くだろう。

「心配しなくても、僕が接触の瞬間に力を抑えるから大丈夫だよ。
 切ること以外は専門じゃないけど、気絶させる程度の衝撃くらいはだせるから」
「……グラム」
「だから、マリカちゃんはいつものように存分に――ぎゃん!?」

またしても石に叩きつけられるグラム。

「な、なにすんのさ……」
「勝手に人の気持ちを決めつけないでよね。
 まあ、あんたが勝手に力を抑えるっていうならそれでもいいけど」

叩きつけられた時の激痛。
そのせいで彼は気がつかなかった。
その瞬間、マリカの唇が確かに短い言葉を紡いだことを。
250 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:21:14 ID:xTqzxVGb
「立ち去らないなら――殺す」
「やれるもんならやってみなさいよ!」
「――砕け」

物理法則を無視した初速で鉄球が打ち出される。
それをマリカは――、

「切り裂け、グラム!」
「え、ちょ!?」

――正面から迎え撃つ。
石の時とは桁違いの金属音が鳴り響き、その代わり今度は悲鳴の方はなかった。

「……なんで切れてないのよ」
「――――ッ!?」

主の不満げな声に返答はない。
鉄球は切断されこそしなかったものの明後日の方向に弾き飛ばされ、しかし次の瞬間には鎖に引かれて少女の手へ舞い戻っていた。

「――――む、無茶しないでよォッ! 避けようと思えば避けれたでしょ!」
「口答えの前に質問に答えてほしいんだけど」
「だ、だって、向こうも魔導器なんだよ! 魔力を防御に回さなかったら僕の方まで砕かれちゃうよ!」
「フン、敵と相打ちもできないなんて、とんだ腰抜けね」
「――砕け」

マリカとグラムのやりとりを遮るように第二撃。
今度はマリカも回避を選択し、鉄球が通り過ぎた隙に接近を試みるが――、

「あーもう、戻りが早すぎ」

ただの鎖付き鉄球ならともかく、魔力で強化されたそれは打ち出しもさることながら戻りが早すぎて飛び込めない。
かといって接近しなければマリカの側は攻撃すらできないのだ。
いかにそのサイズに反し重さを感じさせないグラムとはいえ、投擲用には作られていない。
敵の武器とは違い戻ってくるような機能は持っていなかった。
仮に投げるとしても1回限り。
万が一にも外せば後がない。
結局、マリカは相手が隙を見せるまで防戦一方に回らざるをえなかった。
251 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:22:05 ID:xTqzxVGb
鉄球の射出と引き戻しのセットが十数回は繰り返されただろうか。
全て回避してはいるものの、全く自分からは攻め込めていないことにマリカは焦れ始めていた。
結界の事もそうだが、元来待つのは苦手なのだ。

「マリカちゃん、落ち着いて」
「うっさい、気が散る!」

自分の声も逆効果でしかない。
グラムはそう考えたが、マリカにはマリカの考えがあった。
確かに鉄球の戻りは非常識に早く、射出されたのを見て避けてからでは飛び込むだけの余裕がない。
なら、どうするか。

「射出のタイミングを読んで、避けながら飛び込むしかないでしょーよ」
「マリカちゃん……」

その呟きにようやくグラムも真意を悟る。
とはいえ、魔力で撃ち出される以上、相手は通常の予備動作を必要としていない。
意志一つで繰り出される攻撃のタイミングを読むとなると、それこそわずかな魔力の揺らぎを感じ取るしかなかった。

「……すごい」

これもまた結界の件でわかることだが、普段なら魔力の感知に関してはグラムのほうに分があった。
だが戦闘中だけは。
戦闘中に限って言えば、野性的とも言える直感でマリカはグラムにすらできないことをやってのける。
改めて、グラムは彼女を選んだことが正解だったと思い知らされた。
後はもう少し、普段から彼への扱いを考えてほしいものだったが。

「……あと少し」

グラムの囁きどおり、最初の頃に比べ回避に余裕ができつつある。
相手は気づいているのかいないのか、ただ棒立ちのまま淡々と鉄球を撃ち出すだけだ。
傍から見れば、魔法少女同士が訓練しているだけにも見えかねない光景。
それが続いたのは、それから数撃分だけだった。
252 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:22:42 ID:xTqzxVGb
そろそろいけるだろうか――そう考えつつ横っ飛びから着地した瞬間、右足に違和感が走る。
一瞬だけ視線を下ろせば、右の足首に鎖が巻きついていた。

「――しまっ!?」

当然のことながら鉄球を回避するときは、それを繋ぐ鎖にも絡めとられないように注意は払ってきた。
だが今マリカの足に絡み付いているその鎖は地面から生えているのだ。
おそらく鉄球に繋がれた側とは反対側が地中を進んできたのだろう。
よくよく観察してみれば、そちらの側が地面に接しているはずの位置がちょうど相手の背後に隠れるようになっていた。
とはいえ、相手に直接投げかけるならともかく、地中からピンポイントで出すとなると――、

「まんまと誘い込まれたってことっ!?」

――回避しながらタイミングを計っていた自分に対し、相手はこちらを誘導するように攻撃を仕掛けていたことになる。
回避に余裕ができていたのは、あえてそちらに避けやすいように調節されていたから。
悔しさに唇を噛み締める。

「けど、こんな鎖くらい! 切り裂け、グラム!」

グラムを振り上げ、一息に叩き付ける。
だが――、

「グラム、なに鎖相手にまで手加減してんのよ!」

鎖には傷一つ付けられない。
マリカは最初それを、グラムが戦闘前に宣言したとおり力を抑えているせいだと考えた。

「違う、マリカちゃん、この鎖も魔導器だ! それも強い!」
「――縛れ」

グラムの言葉を証明するように敵の魔法少女が一言を発すると、それだけで右足が全く動かせなくなった。
ありえないほど強力な接着剤で地面に貼り付けられたかのように。

「ちょ、あいつの魔導器は鉄球でしょ!?」

予期せぬ事態に当惑するマリカ。

「――砕け」

そこへ容赦なく撃ち出される鉄球。

「さすがにこれは不可抗力よね!」

それをすんでのところでグラムで弾き飛ばした。
253 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:23:20 ID:xTqzxVGb
「バーストは無理だけど、ただ使うだけなら複数持つこともできるんだよ」

さすがに今回は仕方ないとわかっているグラムは、この仕打ちに文句を言わない。

「なんで、そんな大事なこと黙ってたのよ!」
「ご、ごめん、でも普通は魔導器のほうが1体1の関係を好むからありえないはずなのに」
「ありえないって言っても、現にこうしてあるじゃない」
「だから、ごめんって」

口論の間にも鉄球は撃ち出され、かろうじて弾くことを繰り返すだけ。
グラムの刀身への負担もさることながら、足を動かせない以上衝撃を丸ごと全身で受け止めないといけないマリカも楽ではなかった。

「これ、本格的にまずっ」

加えて鎖は鎖でじりじりと足を這い上がってくる。
なんとか押し返そうと魔力を高めるのだが、押し返すどころか止めることすらできず、多少進みを遅めるのが精一杯だった。
回避を封じられ、もしこのままいけば鎖が上半身にも及び防御すらできなくなる。
そんな無防備な状態で破砕の魔力を込められた鉄球を受けたらどうなるか。
想像するだけで寒気が走った。

「グラム、バーストいくよ」

意を決したようにマリカが告げる。

「で、でも、それじゃ……」

確かに通常形態では届かないこの距離からでも、バーストモードならば届くだろう。
けれど、バーストモードになってしまえば力の加減など一切できない。

「力温存してても負けたら意味ないでしょーがっ!」

マリカはグラムの躊躇を魔力を使い果たすことへの不安だと思ったようだが、本当のところ彼はマリカに人を切らせたくなかったが故のためらいだった。

「本当に切れるの? 操られてるだけなんだよ?」
「……なるほどね」

グラムの悲痛な声に、マリカは対照的に笑みを浮かべる。

「心配しなくても、切るのはあいつじゃない」
「え、でも……」

他に切る候補を考えるが、1回しか使えない以上鎖を切ることにバーストは使えない。
254 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:23:55 ID:xTqzxVGb
「あいかわらず、戦闘中は抜けてるのよね、あんた」

必死で考えるグラムに呆れたような声をかけるマリカ。
その笑みを苦笑いにシフトさせつつも――、

「切るのはあいつを操ってる力! あんたなら切れるでしょ!」

共に幾度もの戦いを潜り抜けてきた相棒への信頼を込めた叫びを放つ。

「――うん!」

その信頼に応えるべく、グラムが強烈な光を放つ。
言われてみれば簡単なことだ。
だがそれを言われるまで気づかなかった自分を恥じるのは後にする。
今は全てをマリカに預けることに専念した。

「せーのっ!」

長さ10メートルにも及ぶ光の柱となったグラムを構え、相手の全身にまとわりつく何本もの糸をイメージする。
そこまでいけば、後は振り下ろすだけだった。
255 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:24:29 ID:xTqzxVGb
「はー、さすがに今回は焦ったわ」
「お疲れ様、マリカちゃん」
「あんたもね、まあ、本番はこの先なんだけど」

とりあえずの障害を排除したとはいえ、この先には彼女を操っていた敵がいる可能性が極めて高い。

「ま、それもしばらく休んでからだけど」
「そうだね、じゃあ、おやすみなさい」

それだけ言い残し、グラムの宝玉が光を失う。
魔力を回復させるために休息に入ったのだ。

「さて、あたしは……」

マリカもまた魔力はほとんど使い果たしてはいるものの動けないほどでもない。
まずは気を失っている少女を連れて目立たないところにでも移動しようかと考えて、ふと力なく地面に投げ出された鎖を手に取った。

「一応あたしでも使えるんだよね」

敵の動きを封じる鎖。

「便利は便利だけど、動けなくなった相手にとどめさすってのは趣味じゃないんだよねぇ」

そうマリカが呟いた瞬間――、

『貴様の趣味など関係ない!』

――頭の中に声が響き、手の中の鎖が息を吹き返したようにのた打ち回る。
唖然とするマリカの全身に一瞬で絡みつく無骨な鎖。

「う、動けな――ッ!?」

そしてマリカは、先ほどは右足だけだった感覚を、今度は首から下の全身で味わうことになったのだった。
256 ◆2RioCiXngQ :2008/12/23(火) 17:25:12 ID:xTqzxVGb
前半は以上です。
257名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 17:41:38 ID:kEVBqW8O
鎖が触手みたいに責めていったら凄い事になりそうw
鋼の硬度で何本もアソコに殺到して魔法少女をヒギィさせるのかと思うと興奮してきた
後半に期待してるぜGJ!
258名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 18:17:55 ID:SfOR5ODs
GJ!
>抑揚のない声。
焦点が合っているのか定かではない両の瞳。
整いすぎた顔立ちも合わせ、人形のような印象の少女だった。
その上黒髪ロングで色白とかツボ過ぎて困る。
259名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 16:57:58 ID:jk8Ipro9
GJ!
俺も災難の人に感銘を受けたのでちょっと設定してみた。

天地魔法帖

人類の間に欲望と悪徳が蔓延していることを嘆いた神は、ついに裁きを下すことにした。
人間の精神からあらゆる欲望と悪徳を消し去る『浄化』の魔法によって、全人類の罪を購わせようというのである。
人類の欲望を力の源としている悪魔たちはこれを妨害しようと、人間の精神を欲望の泥沼に沈めて二度と這いあがれなくさせる『堕落』の魔法を持ち出した。
天界と魔界の緊張が高まれば、最終戦争が始まる。そのハルマゲドンを避けようとした両者は、以下のような協定を結んだ。
人類の未来は人類によって決定されるべしとの観点より、天界と魔界はそれぞれ人間の代理戦士を立てる。
天界が敬虔な少女に力を与えた、10人の魔法少女。
魔界が欲望に正直な男に力を与えた、10人の魔人。
戦場は日本。互いに全滅するまで戦い、最後に勝ち残ったのが魔法少女ならば、全人類に『浄化』の魔法がかけられる。
逆に勝ち残ったのが魔人なら、今後1000年間は浄化の魔法を封印する。
魔界側の意外な妥協が功を奏して、この協定は双方に受け入れられた。
こうして、人類の未来を定める神と魔の代理戦争が始まったのだった……

と、設定だけ書いて投げっぱなしもなんなので駄文ながら書いてみた。
こういう小説書くのはじめてなので温かい目で見守ってほしい。
あと、まだエロなしで。
260名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:02:55 ID:jk8Ipro9
夕暮れの暗くなり始めた時間帯を、逢魔が時と人は呼ぶ。
天の光と地の闇が拮抗する時間帯……それは、神と魔の戦いにはぴったりの時間。
そんな薄暗がりに包まれた小さな公園で、向かい合う少年と少女――

「あんたが魔法少女か」

横柄に少年が言う。高校の制服をだらしなく着崩した、それが格好いいという自意識を持ってもおかしくない程度に整った容姿をしている。

「そういう言い方は好きではありません。正義の味方と呼んでください」

生真面目な口調で少女が言った。神学系の高校の制服を丁寧に着こなし、穏やかな風貌を飾る黒の長髪は夕闇の中で不思議な優しさを醸し出している。
全体的に華奢な細身だが、それでもどこか包容力があるように見えるのは温かな雰囲気の制服の効果だけではないだろう。

「なんであんたみたいな黒髪の美少女がキリスト教徒なんだ。巫女さんだろ普通」
「あなたの言う普通は理解しがたいですが、神の愛は人種の隔てを設けません」
「欲望にまみれた人間は断罪するのにか?」
「人間を苦しみから解放することも神の愛です」

互いの会話は平行線。もとより、話し合いを楽しむつもりもない。
少女の前に光が、少年の前に闇が弾けた。

「アクセスッ!」

少女が光の中から両手持ちの拳銃のような銀色に輝く武器を引き出し、高く掲げて高らかに叫ぶ。
少女の全身を光が覆い、一瞬だけ裸身が見えるものの溢れる光は劣情の視線から少女の純潔を守る。

「光の使徒、ソラス!」

そして、光が弾けた後にあったのは、銀色に輝く法衣に包まれた少女の姿。

「うおおおおおおッ!! ファアアリドゥウウウ――ンッ!!!」

同時に少年も高らかに詠唱(?)。闇を身にまとい、黒き鎧に包まれた全身を現す。

「氷の戦士、コキュートス!」

両者は戦闘態勢をとり、身を深くして睨み合う。
261名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:08:01 ID:jk8Ipro9
先手を取ったのは、コキュートス。地面に手を突き、闇のオーラを自分の影にたたき込む。

「行け、氷の蛇よ!」

彼の影が蛇へと姿を変え、光の位置を無視した動きでソラスに迫る。

「そんなもの!」

ソラスは跳躍してかわした。彼女の背後にあった木の根もとに氷の蛇が食らいつくと、天に届こうという大木が氷の彫像に変わる。

「今度はこちらの番!」
「それはどうかな」

跳躍の頂点で銃を向けるソラスに向けて、コキュートスは含み笑い。
次の瞬間、凍り付いた木の張り出した枝から氷の蛇が飛び出し、空中で一直線に迫った。

「くぅ!」

ソラスは身をひねって銃口を蛇に向け、引き金を絞る。眩い輝きを放つ光の弾丸が蛇の顎を撃ち砕くが、攻撃の機を逸した少女はタイミングを崩して着地してしまう。
その隙に、両手に氷の槍を出現させたコキュートスが、言葉とともにそれらを投げ放つ。

「欲望がなくなったら、どうやって子供を作るんだ? お前は人間を滅ぼすつもりか!」
「正しい愛情のもとに行われる行為には、神の祝福が与えられるでしょう!」

地面を転がるようにして槍をよけながら、律儀にソラスが言い返した。よく見ると、顔が赤い。
別に想像したわけでもなかろうに、愛の行為を語るだけで羞恥を覚えるたぐいの少女なのだ。

「神に認められた愛の営みを羞恥するか! それは背教というものではないのか!?」
「わ、わたしにはまだ早いって神父様もおっしゃってました!」
「って高校生だろ、君!」

天然ボケに思わず素で突っ込むコキュートスの、わずかな隙。
その瞬間、ソラスは銃口をコキュートスに向けて一気に撃ち放つ。

「どうわっ!」

身をひるがえしたコキュートスの背後にあった遊具が光の奔流の中に消し飛ぶ。
262名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:09:37 ID:jk8Ipro9
「殺す気か……」

本気で青ざめたコキュートスが、地面を走りながら魔力を発した。
彼が大地に刻んだ足跡が氷となり、女性が嫌がる黒くてカサカサと動く生き物の姿をとってソラスに迫った。

「きゃあああああああ!?」

これにはひとたまりもない。Gの脅威にパニックになった少女はなりふり構わず銃を撃ち、氷を消し飛ばした後も悲鳴を上げながら連射する。
その隙に、コキュートスは地に手を当てて大技を仕掛ける。

「氷の牢獄!」

瞬間、ソラスの周囲の地面が氷結して隆起した。

「なっ、なに!?」

一瞬で周囲を氷の壁に囲まれた少女がうろたえる。とっさに銃口を氷の壁に向け、光の弾丸を撃ち放った。
人の姿を映す鏡のように磨きあげられた氷の壁によって、なんと光の弾丸は跳ね返された。愕然とする少女の法衣の胸元に吸い込まれるように光の弾丸が直撃し、細い体は跳ね飛ばされて氷の壁に叩きつけられる。

「がはっ……」
「鏡は光を反射する。君に勝ち目はない」

氷の壁の向こうから、コキュートスの勝ち誇った声。
ソラスは胸元を押さえて荒い息をこぼしながら、それでも銃をしっかりと握った。

「なぜです。なぜ、欲望を捨てられないのです」
「執着するからこその欲望だろうが。人類を進歩させてきたのもそれだ」
「これからは神の教えが人類のよりどころとなるのです!」
「誰がそんなことを頼んだ!」
「力なきすべての者の願いです!」

ソラスは力強く叫び、銃を高く掲げた。その銃口から発せられた光は弾丸として飛翔せず、ぐんぐんと輝きを増して眩い刀身と化した。

「鏡が光を反射するなら、光の剣が生み出す灼熱は氷の壁を溶かして斬り裂く!」

銃を縦横に振り回し、光の銃剣によって氷の牢獄を切り刻む。
バラバラになって崩壊した壁を一閃で吹き飛ばし、少女は牢獄から飛び出した。
が、そこでソラスは驚きに動きを止める。
263名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:12:31 ID:jk8Ipro9
視界には、不敵に笑うコキュートス。それが、……たくさん眼前に並んでいる。

『本物の俺は体の表面を氷でコーティングしているだけだ。さあ、どれが本物かわかるかな?』

どこからともなく声がするが、場所はわからない。だが眼前に無数に並べられた氷像のどれかの中に本体がいるのはまちがいない。

「そんなもの、まとめて薙ぎ払ってしまえば……」

横に銃剣を振りかぶったソラスは、不意に別の可能性に気づいた。

(彼の言うことが嘘で、この氷像の群れの中に本物がいなかったら? 大技を使った隙を見逃してくれるはずがない!)

少女は剣を構えたまま、横目で周囲をうかがった。
すると、左前方にちょうど人が一人隠れられる程度の大きさの氷の塊。斬り飛ばした氷の牢獄の断片にしては大きさも位置も不自然。

(あれだ……!)

ソラスは銃口を氷の塊に向け、光の刀身を撃ち出した。宵闇を切り裂く流星の如く、刀身が氷を刺し貫く。

「やった……!」
「お前頭いいな。俺ほどじゃないが」

その瞬間、少女の真正面の一番近くにあった氷像がぬっと手を伸ばし、抵抗する間もなく細い首を握りしめると凄まじい力で締めあげる。

「お前が馬鹿だったら俺が危なかった」
「くぁ……!?」

そんなバカな、と言いたげな声を漏らす。
コキュートスは、ソラスが片っ端から氷像を砕いて行く気になれば真っ先に撃ち抜かれる一番危険な場所で待ち受けていた。
悪魔の使途がそんな殊勝なまねをするわけないというソラスの深読みを読みきったコキュートスの戦術勝ち。
264名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:15:52 ID:jk8Ipro9
コキュートスの強靭な両手が少女の細首を絞り、じたばたと暴れる可憐な肢体を影から生まれた氷の蛇が縛る。

(そんな……ここまで……なの……)

全身を絡めとられ、朦朧とした意識の中でソラスは呻いた。
まだ右手は銃を離していないが、ひときわ太い蛇にねじあげられているために敵に向けられない。
が……震える銃口の先にきらっと何かが光を反射したように見えた瞬間、彼女は残った力を振り絞って光の弾丸を打ち出した。

「無駄なことを」

コキュートスの嘲笑。敗北する寸前の少女の無駄な抵抗と見えた。だが少女が見出したのは、先ほど斬り裂いた氷の牢獄の断片。
地面に斜めに突き立った氷片の鏡のように磨かれた表面で光の弾丸は跳ね返された。
そして、勝利を確信したコキュートスの無防備な横腹に見事に直撃した。

「がぁ!?」

漆黒の装甲の表面で炸裂した光の弾丸はその破壊力を発揮し、コキュートスは吹き飛んだ。

「かはっ、助かっ、うっ」

全身を縛る氷の蛇を振り払い、ソラスは地面に両膝と両手をついて喘いだ。喉がひりつき、体の芯まで凍えきって凄まじい吐き気に襲われる。
だが、コキュートスが絞め技でなく打撃や槍で攻撃してきていたら反撃の機会もなく敗れていた。そう考えればこのくらいのダメージは軽いと思わなければいけない。

一方、吹き飛ばされたコキュートスも脇腹を押さえてのたうちまわっていた。銃弾の衝撃もさることながら、全身に浸透した少女の聖なる力は悪魔の力を肉体と魂から引きはがし、耐え難い痛みを与えている。
心と体が悪魔の力を手放せば、聖なる力はもう何の痛苦も与えない。それが直感的に理解できたが、コキュートスは歯を剥いて立ち上がった。

「まだ、ぐはっ、まだだぜっ。はっ、ぁあ!」
「なん、のぉ!」

ソラスも潤んだ瞳をぬぐい、荒い息を響かせながら身を起こす。
互いに満身創痍の姿で、二人は妙にすがすがしい笑みを浮かべて最後の魔力を練り上げた。

「あなたにも神の祝福を」
「お前にも悪魔の享楽を」

互いに体を支える力もなく、ただ前のめりに倒れるように走る。

「浄化ッ!」
「堕落ッ!!」

光と闇が激突し、凄まじい波動が公園を完膚なきまでに吹き飛ばす。
その波動の中で、ソラスとコキュートスの意識も白と黒に染め上げられた。
265名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:21:23 ID:jk8Ipro9
……と、いかがだったでしょうか。

山田風太郎とかジョジョとかを感じられれば嬉しいやら悲しいやら(富野もリスペクト)。

続きを書く気力はないので、このまま消えるのは惜しいと思う奇特な外道がいたら適当に続きを書いてやってください。
266名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 20:10:20 ID:GTGMahiE
そう言われてもなあ・・・
267名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:48:24 ID:y5AIONGL
他人に続きを書いてもらっても絶対何かしら違和感覚えるから続きが見たければ自分でどうぞとしか……
アイディアが気に入っても自分ならたぶんアイディアパクッて換骨奪胎したもの書くだろうし。
268名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:59:25 ID:dIUKxmU4
他の人が続き云々とか余計な事書かなければ、
たとえこの後が続かず音信普通になっても
このパートはパートなりに評価してもらえたと思うんだ

だからこそ、あえてGJと出来れば続き期待してると言っておきたい
269 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/25(木) 17:20:19 ID:yxA5uuJy
クリスマスネタを投下します。
270 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/25(木) 17:20:50 ID:yxA5uuJy
「メリークリトリス!」
「ひ、ぎぃ!?」
頭の悪いかけ声と共にクリトリスに巻きついていた極細触手を一気に引き抜かれる。
そうすると独楽回しの要領で最も敏感な肉粒の全周をくまなく刺激された少女が短い悲鳴をあげた。
全身を絡みつく触手に持ち上げられ、手足を中途半端に広げた状態で拘束された魔法少女。
身にまとっていた黒と白のゴスロリ風衣装は無残に破り捨てられ、かろうじてその残骸が散々浴びせかけられた粘液で所々に貼りついている程度だ。
だらしなく半開きにした口からは浅い呼吸がせわしなく繰り返され、唇の端から零れる唾液にまで気を回す余裕は皆無だった。
涙と汗と唾液、そして触手の粘液でドロドロになった顔は緩みきり、数刻前までの凛々しさは既に影も形もない。

「そろそろ限界ですかねぇ」

息も絶え絶えな少女のように触手の主がそう呟く。
おおまかには人間のフォルムをとってはいるが、その背からは無数の肉紐があふれ出していた。

「それじゃ、最後はこれでいきましょうか」

その言葉と共に先ほどまでクリトリスに巻きついていたそれと同じくらいの極細触手が少女の目の前に突きつけられた。
それを見た少女の顔には恐怖と歓喜の入り混じった表情が浮かぶ。
それもそのはず、その触手は太さこそ先ほどまでのものと似ているが表面は全く別物だ。
びっしりと繊毛に覆われたそれで行われる“独楽回し”による激悦は、今までの滑らかな表面の触手でやられていたそれとは比べ物にならないだろう。

「や、やめ……て、ほんとに、おかしくなっちゃうよぉ……」
「だったら、私のお願いを聞いてくれますかね」
「き、きく、きく……なんでもききますから、それだけはぁ……」

化け物の言葉に、少女は必死の形相で首を縦に振る。

「そうですか、では――」

それを見て化け物は要求を口にする。

「――そろそろ演技はやめていただきましょう」
271 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/25(木) 17:22:29 ID:yxA5uuJy
その言葉に少女は最初何を言われたかわからないとばかりに、ぽかんとした表情を浮かべた。
だが――、

「肉体操作に特化した魔法少女。
 感覚を遮断し、肉体反応だけ演出して相手の隙をうかがう。
 さながら娼婦を装った暗殺者みたいですねぇ」

――そこまでずばり言い当てられて、観念したかのようにその顔から一切の表情を消し去った。

「いつから気づいてたの?」

その唇から紡がれる声も、全く平静なものに戻っている。

「あなたの右耳に潜り込んでいる触手。
 それは別に耳掃除がしたくて入れているんじゃないんですよ。
 私はそこから相手の思考を読み取ることができるんです」

もっとも、こうして直接接続しないといけない以上戦闘では使えませんがね、そう化け物は自嘲気味に笑う。

「だけど、わたしにとっては天敵ね」
「そうですねぇ。
 実際、この力がなければ見抜くことなんてできませんでしたよ。
 ただでさえ我々は自分の責めに絶大な自信を持っているところに、肉体反応まで完全に再現されたら騙されずにはいられないでしょう」

化け物は捕らえた少女を殺す前に犯しぬく。
その原則を逆手にとって、少女は今までに数え切れない数の敵を葬ってきたのだ。
272 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/25(木) 17:24:19 ID:yxA5uuJy
「それにしても、その力もさることながら、全てを見抜かれても一切動揺しないその精神力こそ真に恐るべきものですねぇ。
 まあ、いくら感覚を遮断しているとはいえ、あなたぐらいの年頃の娘が
 我々のようなものに体をいいようにされ続けてきたわけですから、そりゃあ心も凍りつきますか」
「挑発なんてしても無駄。
 あなたが何をしてもわたしの体は何も感じないし、あなたが何を言ってもわたしの心は何も感じない。
 あなたにできるのはさっさとわたしを殺すことぐらい」

表情一つ変えずにそんなことを言う少女。
対して化け物は唇の端を釣り上げた。

「そう早合点しないでください。
 先ほどあなたは私を天敵と表現しましたが、それは実際的を射ているんですよ」
「……何を言っているの?」

相手を欺き続けて今まで勝利を掴んできた少女と、心を読むことができる化け物。
その程度の認識で彼女は天敵と表現しただけだったのだが、彼はそれ以上の意味を感じたらしい。

「まあ、百聞はなんとやらといいますし、1回の経験は百見にすら勝るでしょう」
「――――は、ぁぎぃ!?」

空中に釣り上げられた少女の体がびくりと痙攣する。
半ば白目を向いた少女は、我に返ると初めてその表情を本当の意味で崩す。

「ようやく、素の反応を見せてくれましたねぇ。
 今まで誰も見たことのなかったそれを見ることができたと思うと感慨深いものがありますよ」
「な、なにを、、したの……」

平板だった少女の声にわずかな震えを帯びている。
その表情もかすかではあるが揺らぎが見て取れた。
273 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/25(木) 17:25:04 ID:yxA5uuJy
「これもまた、耳のそれの力です。
 思考を読み取るだけではなく、こちらから直接脳に感覚を送り込むことができるんですよ。
 今のが混じりけなしの純粋な快楽」

得意げな解説、そして――、

「さすがに最初はよくわからなかったでしょうから、次はちゃんと味わってくださいよ」
「まっ! ―――――ぃッ!?」

――再びの衝撃。


「ぁ、は、あ……は、ぁ」

これはたまらなかった。
いくら肉体操作に特化した魔法とはいえ、脳の働きそのものを停止させることはできないのだ。
あくまで脳に達する前に遮断するだけで、そこへ直接送り込まれる感覚までは防ぎようがない。
少女の唇から新たな唾液が一滴零れ落ちた。

「いかがですか、初めて味わう快楽は」
「ひ、ぁ、だ、だめ、このままじゃ……」
「ふむ、どうやら感覚遮断の魔法が途切れたみたいですねぇ。
 では、ここからは体全部で味わっていただきましょう」

ヴァギナとアナルに突き刺さったままだった触手が律動を再開した。
膨らみかけの乳房はふもとを触手に絞り上げられ無理やりボリュームを演出される。
その頂点には先端に口を持った別の触手が貪りついてきた。

「だ、めぇ! とめられない……とめられないのぉ!」

必死に精神を集中させ魔法をかけ直そうとするが――、

「ぎ――ぃ、ぁ! これもうやめてぇ!?」

――それを脳に直接送り込まれる快感が邪魔をする。
274 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/25(木) 17:25:55 ID:yxA5uuJy
どんなに心構えをしていても、なす術もなく頭を白く染め上げられる。

「それでは、最後はやはりこれで」

その言葉と共に目の前に突きつけられる繊毛をまとった触手。
今度こそ、本心からの恐怖が少女の顔に貼り付いた。
今、かろうじて責めを受けてない場所。
最も敏感な場所。
そこに、繊毛触手が巻きついてくる。
それだけで気が繰りそうなほどの刺激が脳を焼いた。

「や、やめ、おねっ、おねがいっ、だからぁ!」

涙とよだれをまき散らしながら懇願する魔法少女。
それを見て、化け物は満足げにうなずいた。

「やはり、いくら迫真のそれと言っても演技と本気では違いますねぇ」

そして――、

「メリークリトリス!」

――頭の悪いかけ声が再び響き渡ったのだった。
275 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/25(木) 17:26:26 ID:yxA5uuJy
以上、クリスマスネタでした。
276名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 18:34:22 ID:C13yUXb0
グゥレイト!
脳神経責めとか凄いのキタ!さり気にゴスってのも大きい
GJ!
277名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:08:27 ID:dxqjAexy
>>274
頭の悪いかけ声w
自信家な少女が屈服させられるシチュ、サイコーです!
278名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 22:36:23 ID:JSj3To2M
なんという完全度w
279 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:08:12 ID:WEPNhpmR
時期ネタをひっぱるのもあれかと思いますが、続きを思いついたので投下します。
続きといっても世界が一緒なだけで責める方も責められる方も別ですが。
ちなみにちょっと汚いかもしれませんので、ご注意ください。
280 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:08:49 ID:WEPNhpmR
12月25日未明。
いかに年に一度の聖夜とはいえ、さすがに駅前の通りからも人気が失われた頃を見計らったようなタイミングで町に異変が発生した。
同時多発的な魔力反応の出現。
これに対し町を護る魔法少女たちは、それぞれの反応が比較的弱めであったことも考慮して、各人が各個に敵を撃破することを選択した。
迅速に魔物を駆逐し、少しでも被害を少なくするため。
だがその判断が結果として取り返しのつかない結果を招くことを、彼女たちの誰もがこの時点では知る由もなかった。
ただ1人、数時間前に敗北し既に囚われの身となった少女を除いては。
281 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:14:00 ID:WEPNhpmR
「ハハハッ、効かねえなぁ!」

少女が放った合計5つの魔力弾は、何の効果も発揮しないまま敵の鎧に弾き散らされ霧散した。

「ちっ、これじゃ牽制にもならないねっ!」

燃えるような真紅のチャイナドレスをモチーフにした戦闘コスチュームに身を包んだ少女が舌打ちと共に飛び退る。
一瞬の後、彼女が立っていた場所には轟音を響かせながら敵の一撃が叩きつけられた。
彼女の家から最も近い位置に出現した魔物。
それは西洋風の全身鎧に身を包んだ存在だった。
見るからに頑強なその姿は伊達ではないらしく、戦闘が開始されてからまだその鎧にかすり傷一つ付けることができずにいた。
魔力そのものは先に感じたとおり大して強いものではない。
攻撃も、ただ突進してきてガントレットに包まれた腕を叩きつけてくるだけの単純なものだ。
もちろん当たればただではすまないだろうが、仲間内でも屈指の体術を誇る彼女ならば回避はそれほど難しくなかった。

「だから効かねえって言ってんだろぉ! 噂に効く魔法少女ってのも大したことねぇなぁ!」

何度目かの光弾はやはり効かない。
もはや防御姿勢すら取らずに突っ込んでくる巨体。

(鎧のないところを狙おうにも、あれじゃどうしようもないね)

当然、いかに全身鎧とはいえ動くためには少なくとも関節部には多少の隙間が存在するはずだった。
だが戦闘中にそこまでの繊細な操作は不可能だ。

(あの子なら……)

今は別の場所で戦っているはずの、特に仲のいい1人の魔法少女のことを考える。
魔力弾の形成、誘導に数いる魔法少女の中でも圧倒的な才能を見せる彼女。
彼女なら針のように細くした魔力を、いかにその見た目を裏切る速さで動き回るこの相手であっても的確に鎧の隙間に滑り込ませることができるだろう。

「ま、ないものねだりしていてもしょうがないね。
 あたしはあたしのできることをやるだけ」

そう呟き、口元に笑みを浮かべる魔法少女。
敵はもう間近に迫っている。
今までなら、とうに飛び退っているはずのタイミングだった。

「おぉ!? やっと観念したかぁ!」

だが、今回は魔法少女の方が下がらなかった。
この戦闘が開始されて以来初めての、手が届くほどの至近距離。
282 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:14:38 ID:WEPNhpmR

「一発で殺さねぇように加減はしてやるからなぁ!」

両腕を高々と振り上げ吼える魔物。
そのがら空きの胴に、少女はむしろ緩慢とすら言える動きで手のひらを当てた。

「ハァ? なにやってんだよ、おまえぇ!」
「ハッ!」

とうてい攻撃とは呼べないゆるやかな動作と、それとは対照的に裂帛の気合を込めた鋭い発声。
魔物の耳障りな高笑いが――、

「へぶぅ!?」

――奇妙なうめき声に塗り替えられた。

「勘違いしてるようだから、教えてあげるね」
「か、勘違い、だとぉ……?」

腕を振り上げたまま動かなくなった魔物の頭部からは、搾り出すような途切れ途切れの声。

「あたし、魔力弾は苦手なの。
 牽制程度には使えるかもって、一応覚えたけど」
「な、んだとぉ……」

少女が魔物の腹に当てていた手をどける。
そこにはやはり傷一つ付いてはいなかった。

「あんたの鎧も硬いけど、前にやったドラゴンの鱗に比べたら大したことないね。
 ま、あたしにはどっちにしても意味ないけどさ」
「ま、まさか……お前が、あのドラゴンスレ――」

魔物の言葉が途切れる。

「さ、皆の援護に行かないと。
 全部が全部、こんな雑魚なら助けにいくまでもないけどね」
283 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:15:18 ID:WEPNhpmR
ただの鎧の飾り物と化した魔物に背を向け、周囲の魔力反応を探る。

「一番近いのは……、っ!?」

彼女から最も近い場所にある反応、それは正に彼女のすぐ後ろに存在していた。
とっさに振り返る――いや、振り返ろうとする。

「おせえよぉ!」

だがそれが叶う前に、背後から巨大な手のひらで両腕ごと胴を掴まれ持ち上げられていた。

「――か、はっ!」

肺から空気が搾り出され、腕の骨が軋みをあげる。
あまりの力強さに、このまま握りつぶされるのではないかという恐怖が少女の脳裏を過ぎった。

「おっと、やべぇやべぇ、ホント人間ってなぁ脆いなぁ」

緊張に身を強張らせるが、すぐにいくらか力が緩められ、少なくともすぐに殺されなかったことに少女はかすかに安堵を覚えた。
とはいえ、一瞬の死の恐怖が過ぎ去ってしまっても、すぐさま別の不安が浮かび上がってくる。
それは少女にとっては下手をすると死よりも恐るべきものだ。

(……けど、殺されなければ好機は巡ってくるね)

込み上げる陵辱への恐怖。
それでも先ほどそのまま握りつぶされていれば、逆転の可能性はそこで完全に潰えている。
それに比べればまだマシだと、少女は自分に言い聞かせた。

「勘違いしてるようだから、教えてやるよぉ」

自分が放った言葉を嘲笑混じりにそのまま返される。
その屈辱に唇を噛み締める少女だったが、続く言葉に思わず耳を疑った。

「おまえの技はわかってたんだよぉ。
 だから! この俺が! ここに来たのさぁ!」
「な、んだって……!?」

突如視界を完全に塞ぐほどの至近距離に、顔まで完全に覆うタイプのヘルメットが現れる。
だが自分の体は未だに背後から鷲づかみにされたままだ。
だから最初少女は自分が掴まれたままで体を反転させられたのかと思った。
しかしすぐにその推測が誤りであったことに気づかされる。
284 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:16:09 ID:WEPNhpmR
「そ、そんな……」

ヘルメットには当然中から外を覗くための隙間がある。
そこから逆に中を覗き込んだ少女は絶句した。
そのヘルメットの中に当然あるはずの頭がない。
空のヘルメットが目の前に浮かんでいるだけだ。

「透明人間、ってわけじゃあねえぜ! そもそも人間じゃねえけどなぁ!」

慌てて身を捻り背後を見る。
そこにあるのは伸ばした右手で彼女を掴み持ち上げている鎧の姿。
先ほどまでヘルメットがあった場所にも、本来あるはずの敵の頭はなかった。

「お前の技は、どんなに硬い鎧も鱗、魔力的な障壁すら無視して相手の肉体を破壊するんだろぉ?
 けど残念だったなぁ、俺にはその中身がないのさぁ!」

触れ合うほどの距離から放たれる鼓膜を破りそうなほどの大音量。
勝ち誇った魔物の高笑いに、腕ごと鷲づかみにされている少女は耳を塞ぐことすらできなかった。

(よりにもよって、こんなのが相手だなんて……)

たまたま一番近くにいた敵が、自分にとって最も相性の悪い相手だった。
一瞬はその不運を嘆きかけた少女だったが、直後、敵が先ほど放った言葉を思い返して、今までにない恐怖を味わう羽目になった。

「ま、まさか……」

震える声は萎むように小さくなって途切れてしまう。
言葉にすればそれが本当になってしまうようなそんな不安がそうさせたのだ。
だが――、

「やっと気づいたかぁ? そうだよ、今お前たちは全員が一番苦手なやつと戦ってんだよぉ!
 魔力が弱ぇから、バラバラに戦っても勝てると思ったんだろぉ? ざぁんねぇんだったなぁ!」

少女のせめてもの努力をあざ笑うように、魔物は最も残酷な現実を彼女に突きつけたのだった。
285 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:16:48 ID:WEPNhpmR
「け、けど、どうしてあたし達の能力が……」

彼女とて今まで敗北こそ喫した事はないものの、戦った魔物を逃がしたことが皆無というわけではなかった。
だからその相手から技の性質が漏れる可能性はなくもない。
ただしごく少数の例外を除いて、個人主義に走りがちな魔物同士が手を組むことはなく、
まして自分がおめおめと逃げ帰ったときのことを他者に話すような魔物がそういるとも思えなかった。
加えて、この魔物の言葉を信じるうならば、彼女たちの魔法少女としての特性だけではなく家までも知られていたことになる。
それは逃がした魔物からは流出しえない情報のはずだった。

「んー、なんでもそいつは他人の頭の中を覗けるんだってよぉ。
 んでよぉ、お前たちそれぞれの弱点はわかったけどよぉ、自分じゃそれでも勝てねえからって俺に持ちかけてきたのよぉ。
 最初は他のやつの命令なんて聞く気はなかったんだけどよぉ、
 1人1匹、格上の魔力を持ったやつを食えるっていうから話に乗ってやったんだが大成功だったぜぇ!」
「こ、このぉ!」

一本一本が彼女の腕ほどもある指に手のひらを当てて得意の魔法を連打するが――、

「だから効かねぇんだよぉ!」

当然、内部を破壊する彼女の魔法は空のガントレットには意味がなかった。
元々苦手とする魔力弾を弾かれるのとは絶望の度合いが違いすぎる。

「た、助けにいかないと! この、放せ! 放せぇ!」

そんな状況でも少女の脳裏を過ぎるのは、戦闘中にも頭をかすめた親友の顔だ。
全ての対戦が仕組まれたものなら、彼女もまた敗北を喫している可能性が非常に高い。
助けにいかなければ、ただその一心で少女はもがき続けるが、締め上げる手は一向に緩む気配がない。

「人の心配してる場合じゃねぇだろぉ!」

視界が暗闇に包まれる。
目の前に浮いていたヘルメットが一度上昇し、彼女の頭に被さってきたのだ。
286 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:17:43 ID:WEPNhpmR
被ったとは言っても向かい合った状態からそのまま向きを変えずに来たせいで前後が逆になっていて、中からは全く外が窺えない。

「頭だけじゃねえぜぇ!」

一瞬だけ体が解放されて、次の瞬間には全身が鎧に包まれる感覚。

「し、しまっ……」

悔恨の声がヘルメットの中で反響する。
もしかすると今の一瞬が最後のチャンスだったかもしれない。
視界を奪われていたとはいえ、それを逃した代償は大きかった。

「ん、く、ぅ……」

元のサイズが違いすぎてブカブカだった鎧が急速に縮み、全身を締め上げてくる。

「おっとぉ、またちょっとやりすぎたかぁ?」

だがそれも数秒、潰されるような圧迫感が消え、完全に彼女の体格に適したサイズに調整された。
そうやって完全な鉄の檻と化した鎧は、彼女から指一本分の自由すら奪い取る。

「人間てなぁちっちぇなぁ!
 だいたい、見りゃあわかったけどよぉ、お前女のくせに凹凸が少なすぎだろぉ!」
「だ、だまれぇ!」

全方位から響いてくる大声だけでも頭が割れそうだというのに、あからさまな侮蔑に心まで割れそうだ。

「このっ! このぉっ!!」

駄目元で内側からも魔法を放ってみるが、駄目元は所詮駄目元だった。
287 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:18:23 ID:WEPNhpmR
「そんなに肉が欲しけりゃくれてやるよぉ!」
「――ひ、ぃ!?」

直後に右手の辺り、それまで冷たく硬質だった鎧の内側に生暖かく柔らかい感触が発生した。
ぬるぬるとした粘液をまとった細い管状の何か。
ミミズで満たされた水槽に手を突っ込んだかのような感触に、少女は生理的嫌悪感から喉を引きつらせて短い悲鳴を上げた。

「こ、のぉ!」

再びの魔法。
手の回りでぶちゅぶちゅと音を立ててミミズがひき潰される。

「おお、痛ぇ痛ぇ、よかったなぁ、初めてダメージを与えられたぜぇ!」

明らかな嘲笑。

「けど、こんなもんいくらでも出せるんだけどなぁ!」

その言葉通り、確かに魔法を放てばミミズは潰せるが、次の瞬間には何事もなかったかのように新たなそれが湧き出してくる。
それどころか――、

(き、気持ちわるいぃぃ!?)

今度は上半身全体からミミズが生まれ、少女の体に襲いかかってきたのだ。

「んぷ、ん、や、やへ、おぇぇ」

ヘルメットの中も例外ではない。
無数のミミズが口といわず鼻といわず耳といわず雪崩れ込んできた。
ただ普通のミミズと違って、それらは一つの意志に従って活動している。
何匹かに舌を絡めとられて持ち上げられ、無防備に晒されたその裏側を別のミミズにくすぐられる。
穴に入り込めなかったミミズたちも、その鬱憤を晴らすように少女の柔らかな頬やうなじに自身の粘液を擦りつけてきた。
288 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:19:08 ID:WEPNhpmR
先ほど魔物から揶揄された薄い胸も放置されていたわけではない。
その細さを活かしコスチュームの隙間から易々と忍び込んだミミズの群れは、
かろうじてある弾力を楽しむようにのた打ち回った。
そして代表するように2匹のミミズがその頭を小さな乳首にこすり付けてくる。

「ふ、んぶぅ、ぁ!」

しばらくそうやって刺激することで勃起させると、こんどは複数の腹で挟み込んで一気に摩擦。

「ふぅぅぅぅぅ!?」

頭の中で経験したことのない感覚が弾けた。
その敏感さゆえに普通なら痛みを感じてもおかしくないほど動きであっても、ミミズがまとう粘液のせいで快感だけが純粋に引き出される。

「ちっちぇぇわりに敏感だなぁ! おっと、ちっちぇぇ方が敏感なんだっけなぁ!」

(このままじゃ、まずいっ!)

魔物の言葉に内心歯噛みしながら、必死に打開策を練る。
全身からの、特に胸から断続的に送り込まれる鋭い刺激に思考を寸断されながらそれでも必死に頭をめぐらせた。

(そ、そうだ!)

天啓のように1つの考えが浮かんだ。
彼女の魔法――どんな硬い鎧も鱗も無視して内部で魔力を爆発させる――は右の手のひらを起点として発動する。
だがこの状況ではせいぜい右手首のあたりまでのミミズしか潰せず、そもそも本体である鎧には全く効かない。

(だけど、高めた魔力をそのまま放つだけなら――)

それなら右手だけでなく全身からも可能だ。
地獄に垂らされた蜘蛛の糸。
少女は無我夢中でそれに手を伸ばした。

「あああああぁぁぁ!」

ミミズに蹂躙されている口から必死に雄叫びを上げ魔力を暴走寸前まで高める。
そして――そのまま一気に全身から爆発させた。

「うおおぉ!?」

魔物の焦りをにじませた声は、少女には演技に聞こえなかった。
289 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:20:31 ID:WEPNhpmR
「――ぎぃぃぃ!?」

突如股間を襲った激痛に少女はたまらず悲鳴をあげた。
一瞬状況がつかめず当惑するが、視界を覆う暗闇にすぐにそこが魔物の中だと思い出させられる。

「あ、ぐぅ! お、お尻にぃ!?」

股間にまた激痛。
それが尻の穴に無数のミミズが潜り込んでいるからだとはすぐにはわからなかった。
何匹もがより集まり、1匹の太い触手と化したそれが情け容赦なく少女の肛穴を犯してくる。

「な、んあで、なんでぇぇぇ!?」

一瞬前までと状況が繋がらない。
確かに自分は逆転の一手を思いつき、それを実行に移したはずだった。

「おまえ、バカかぁ! 鎧の中で生の魔力を放出したら、一番ダメージ食らうのはおまえ自身に決まってんじゃんかよぉ!
 んで、勝手に気絶しやがるから、こうやって起こしてやったんだよぉ!」

それまで以上の激しさで腸内のミミズ柱が暴れまわる。

「やべ、やべてぉっぉぉ!? 」

結果的には自滅になった攻撃は、それでも纏わりついていたミミズだけは薙ぎ払えたらしく口は自由になっていた。
だが今度は腹が破れそうな勢いで体内を蹂躙され、自由になった口は憎むべき敵に許しを請う程度の役にしか立たない。

「だけどよぉ、俺もちぃと痛かったのは事実だからなぁ!
 おまえも中からめいっぱい出される辛さってもんを味わってみろよぉ!」
「お、おぶぶぶぶぅぅぅぅ!?」

菊穴を無理やり押し広げていたミミズ柱が一瞬さらに膨れ上がり、直後に灼熱の体液を吐き散らす。
あまりの勢いにものの数秒で腹は満たされ――、

「お、げぇぇぇぇえ!」

――あろうことか口と鼻から大量の白濁液が溢れ出していた。

「もったいねぇことすんなよぉ! んじゃあ、出口のないとこに入れるしかねぇなぁ!」

普通ならショック死してもおかしくない暴虐の中、股間に新たな感触。
290 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:21:04 ID:WEPNhpmR
新たに形成されたミミズ柱がどこを狙っているかを悟った少女が声をあげようとする。
だが未だに止まらぬ精液噴射がそれを阻んだ。

「目を覚ますまでこっちはとっといてやったんだから、ちゃんと味わえよぉ!」
「―――――――ッ!!!」

情け容赦なく処女穴を穿たれる激痛に少女は目を見開いて耐えるしかない。
いくら粘液をまとっていても太さがひどすぎるのだ。
胎奥を一息に突かれ、コスチュームの上からでもわかるくらいに腹が膨れ上がる。

「濡れ方がたんねえなぁ!」

今度は子宮に灼熱の精液を浴びせかけられる。
魔物が言ったとおりに出口にないそこで無理やり注ぎ込まれたそれに、少女の体は妊婦さながらに仕立て上げられていく。

「おぉ、そうだ、最後にこれだけはやれって言われてたんだっけなぁ」

ミミズの一匹が無残に押し開かれた陰唇の上部にあるクリトリスに絡みつく。

「――っ!?」

その刺激に少女が腰をびくりと震わせた。
そこから独楽回しの要領で一気にミミズが引き抜かれる。
落雷にあったような衝撃。
それが、限界だった。
肉体的にも精神的にも蹂躙する子宮の精液詰めに加えて、最も敏感な場所への攻撃。
内圧に負けて腹が破れるより先に、少女の心が弾け飛んだ。
吐き出せない子宮の代わりとでも言うように、ごぷりと最期に一度口から白濁をこぼし、少女の意識も白く染まったのだった。

「ハハハッ! メリークリトリス!」

そして、決め台詞はやっぱり頭が悪かった。
291 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/28(日) 18:23:59 ID:WEPNhpmR
以上です。
やがてお互い手を組まないはずだった魔物たちの中から生まれた稀有なこの協力関係は
メリークリトリス団と呼ばれ他地域の魔法少女に恐れられたのですが、それはまた別の話です。
292名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 20:50:08 ID:QLib0DrW
テラGJ!
293名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 20:59:29 ID:9pNXs5Av
GJはGJなんだが、最後の最後で吹かされたww
294名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 21:18:12 ID:SJVJf0Tf
GJ!!
しかしなんだな、いつぞやの竜王軍といい最近は組織的に動く魔物が増えてるみたいだな。
いいぞもっとやれw
295名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 21:54:53 ID:yydIPd6B
>んー、なんでもそいつは他人の頭の中を覗けるんだってよぉ。
>んでよぉ、お前たちそれぞれの弱点はわかったけどよぉ、自分じゃそれでも勝てねえからって俺に持ちかけてきたのよぉ。
>メリークリトリス団

読唇術、非戦闘員……
つまり
ラスボスはサンタクロースだったんだ(AAry
296 ◆UQRH0/Bng. :2008/12/29(月) 08:07:32 ID:shAPxt2e
えろなし投下します。
297 ◆UQRH0/Bng. :2008/12/29(月) 08:08:01 ID:shAPxt2e
魔法少女 紅藤 燐 の最期 〜プロローグ〜

紅藤燐 最後の勝利

 穂邑市立小学校 6年2組 6時間目

 「皆さんもご存知のように30年前に起きた大災害"マナ・バースト"により世界の人口は10分の一にまで激減しました。
突如として世界に出現した"魔力"という未知のエネルギーによって人類の文明は滅んだのです。

 わずかな人々が生き残りましたが彼らの生活も苛酷なものでした。
 魔力によって変化した動植物いわゆる"魔物"たちが人類に襲い掛かってきたのです。
 かつてのような科学文明を失った人類にはもはや魔物に対抗する術はありませんでした。

 一方的に蹂躙されもはや滅びるしかなかったのです。

 しかし!!
 私たちは今もこうして生きています。
 それどころか緩やかにではありますがかつての文明を再建しつつあります。
 これが何故なのかわかる人は居ますか?」

 初老の教師の質問に生徒たちの何人かが手を挙げる。
 
 「それでは、東君」

 「はい、紅藤さんがいるからです。」
 当てられた男子生徒は斜め前方の女子生徒を上気した顔で見つめながらそう答えた。

 教室の生徒たちの視線が紅藤と呼ばれた少女に集中する。
 
 

 その少女は美しかった。
 腰まで伸びた艶やかな髪はあくまでも黒く。
 そのみずみずしい唇はほんのりと桜色。
 だが最も印象的なのは小学生とは思えないほどの強い意志を秘めたその瞳だ。
 彼女の名は、紅藤 燐。
 この穂邑市を護る魔法少女である。
298 ◆UQRH0/Bng. :2008/12/29(月) 08:08:58 ID:shAPxt2e
黄昏時、燐は自警団のメンバーとともに町外れで待機していた。
 国道沿いに魔物の集団が穂邑市へ向けて移動中との報告を受けたためである。
 
 簡素な貫頭衣を着ただけの燐にAK自動小銃を持った自警団員が話しかける。
 「今日もよろしくたのむよ。」
 「もちろんよ、街の平和を守るために私たち魔法少女がいるんだから。」

 その後、完全に日が沈みあたりが暗くなったころに魔物たちが姿を現した。
 その数は数十体に及ぶ。
 そのほとんどが下級に分類される雑魚であるが、一体だけ中級種が混じっていた。

 魔物の姿を確認すると自警団員たちは臨戦態勢をとる。
 
 そして燐は下腹部に手を当てると子宮内にある魔晶によびかける。
 「炎の紅玉よ私に不浄のものを焼きつくす力を!
 バーニングシフト!!」

 その掛け声とともに燐の全身から炎が噴出し身にまとっていた貫頭衣を焼きつくす。
 一瞬あらわになる燐の肢体。
 すらりと伸びた手足、きゅっとくびれたウエスト、引き締まった小ぶりなヒップ。
 そしてまだ膨らみ始めたばかりの小ぶりなバスト。
 未成熟な少女の体が揺らめく炎の中に踊るさまは倒錯的な色気をかもし出していた。

 炎が燐の体に纏わりつくとそのまま固形化、戦闘衣へと姿を変える。
 手にはラバーのような質感の紅いグローブ。
 足には同様の素材のブーツ。
 そして、体を覆うのは紅いラインの入った白のハイレグレオタード。
 その薄い布地は服というよりもまるでボディペインティングのようですらある。
 事実、乳首や股間の割れ目どころか乳輪の形までくっきりとわかるほどだ。
 しかも、背中が大きく開いた上にTバッグなので後ろから見ると裸同然というきわどさだ。

 最後に残りの炎が集まると双頭の杖へと変化した。
299 ◆UQRH0/Bng. :2008/12/29(月) 08:09:39 ID:shAPxt2e
 燐は杖を構えると魔力を込め呪文とともに解き放つ。
 「フレアアロー」
 燐の魔力が杖によって変換され炎の矢と化して魔物へと突き刺さる。
 炎の矢を受けた蛇型の魔物はその一撃で絶命した。
 
 その後も燐は立て続けに炎の矢を放ち次々に魔物を屠る。
 討ちもらした小物には自警団員のカラシニコフが火を噴く。
 自警団と魔法少女の連携により魔物の群れは瞬く間にその数を減らしていったが、中級種だけは炎の矢も銃弾も物ともせず突進を続けていた。

 その中級種、トラの頭を持つ獣人が100mの距離まできたところで燐は砲撃をやめると手にした杖をいったん炎へと還元する。
 そして今度は手甲へと変化させた。

 「ガアアァァァ!!」
 獣人が爪の生えた手を大きく振りかぶり燐へと突進する。
 その巨体が生み出す破壊力の前ではいかに魔法少女とはいえ弱冠12歳の燐の体などひとたまりもないかに思われた。
 
 しかし、燐は右手に魔力を収束させつつ跳躍、右の掌打をカウンターで獣人の顔面に叩き込んだ!!

 「フレア・ストライク!!」

 次の瞬間虎の顔が炎に包まれるとあっという間に燃え尽き首無しの胴体だけが残されていた。
 同年代の少女たちと比べ長身とはいえ、12歳の美少女が自らの数倍の体躯を誇る獣人を掌打の一撃で倒したのである。

 周囲の自警団員はその光景を見て狂ったように自分たちの戦女神の名を叫ぶ。

 「リーン! リーン!!リーン!!!」
 「リーン! リーン!!リーン!!!」
 「リーン! リーン!!リーン!!!」

 この日の勝利は、紅藤燐にとって最高の勝利であった。
 彼女は死ぬまでこの日のことを忘れることはなかった。





 そしてこれが、魔法少女紅藤燐にとって生涯最後の勝利となったのである・・・
300名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 09:33:10 ID:KaMbaxDx
終わりなら終わりと言っておくれ
301名無しさん@ピンキー:2008/12/29(月) 10:02:16 ID:C25Pw/nz
激ダサの普段着と変身コスのギャップが鮮やかだな
あと力の源が子宮の中にあるっていうのが、これからの凄惨な責めを期待させるよ

バトルを描いての強さ描写に変身シーン、そして弱点らしきものの提示
そしてタイトル通りの暗い結末を予想させる締め
王道の前フリなんで続きの投下待ってるよ〜
302 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:16:55 ID:WpvlifWn
>>290の続きです

続きと言ってもほぼ同じ時間の別の場所の話ですが。
虫がわらわらとかダメな人はご注意ください。
303 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:17:37 ID:WpvlifWn
抜き身の日本刀を携えた薄い水色のパジャマ姿。
そんなアンバランスな格好で、少女は夜の住宅街を駆け抜けていた。
彼女が目指す魔物の反応は、複雑に入り組んだ路地の奥に存在している。
前代未聞と言える魔物の同時出現。
ただ数に反比例するように個々の魔力反応は弱く、中でも彼女が目指す相手は最も弱いものの1つだった。

(……時間は無駄にできない。
 一気に倒して次にいかないと)

敵の数は多く、1人1殺では到底足りない。
1戦1戦に時間をかけていては被害は広がるだけだ。

(ここからなら余裕で間に合うはず)

道は込み入っているが、家から近いために土地勘はある。
まだ魔物の姿は見えていないが、あと30秒も走ればたどり着けると判断した少女は魔法を発動させた。
彼女を取り巻く周囲の全てが凍りつく。
時を止める魔法。
それが、少女の力だった。
304 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:18:32 ID:WpvlifWn
「――ッ!?」

最後の角を曲がった袋小路の最奥で、ついに魔物の姿をその目に捉えた少女は驚きのあまり思わず足を止めてしまった。
それもそのはず、その魔物の姿は少女の予想を大きく外すものだ。
せいぜい6歳程度にしか見えない小柄な体。
ボリュームのあるブロンドや街頭の光を受け青く澄んだ瞳、路地には不釣合いな豪奢なドレスが西洋人形を髣髴とさせる――それがこの魔物の姿だった。
路地の奥、停止した時の中でその魔物も例外ではなく動きを止めている。
それが人形のようだという印象をさらに強くさせた。

(……けど、この反応は間違いない)

万が一にも勘違いは許されない。
慎重に何度も気配を探るが、間違いなく目当ての魔力反応の主はその幼女だ。

「……なら、切るしかない!」

人の姿そのまま、それも幼い子どもの姿をしたものを切ることへのためらいを振り払うように、あえて言葉を口にする。
その外見の幼さはともかく、敵が人型であること自体は彼女にとっては悪いことではなかった。
時を止める――そのあまりに強すぎる魔法の代償とでも言うように、彼女はそれ以外の魔法が一切使えない。
一番初歩の魔力弾すら放てず、変身すらできないのだ。
故に魔物が夜中に現れれば、こうしてパジャマ姿のまま戦闘に望む羽目になる。
そして彼女にとって最大の武器が時を止める魔法であることは疑う余地がないが、最終的に攻撃するのは手に持った普通の日本刀一振り。
それだけにあまりに体の大きな魔物や、そもそも斬撃が効かないスライムタイプを彼女は苦手としていた。
路地奥であるため前者でないことは想像できていたが、もし後者なら他の魔法少女に連絡して別の相手に向かおうとすら考えていたくらいだ。
だから敵が人型であるというのは、彼女にとってはむしろ望ましい条件。
あくまで精神的なものを除けば、だが。

「――これが、私たちの使命だから!」

心の悲鳴を無理やり押し殺し、少女は敵へと突進した。
もうすぐ魔法が切れる。
時間を止めていられるのは彼女にとっての1分間。
移動と確認で消費した分を差し引けば、残りは10秒程度だろう。
それでも、駆け寄って刀を振り下ろすだけなら充分すぎるはずだった。
305 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:19:08 ID:WpvlifWn
最後の一歩を踏み込み魔物の体を間合いに入れる。
左右には塀があるせいで横に薙ぐことはできず、少女の細腕では下からの切り上げだと威力が足りないかもしれない。
故に少女が上段からの打ち下ろしを選択したのは当然の帰結といえた。
だが――、

「なっ、なに!?」

――あとは振り下ろすだけというところで、いきなり腕が動かなくなる。
実際には力を込めれば多少は動かせるのだが、すぐに反対に引っ張るような力が働いて引き戻されてしまうのだ。
動揺しつつ振り仰げば、愛用の日本刀を握る両腕にかすかに街灯の光を反射する何かが絡み付いている。

「糸!?」

至近距離からよくよく目を凝らしてかろうじて見える程度の細い糸。
だがその細さに反して、彼女がいくら力を込めてもそれはちぎれることがなかった。
予期せぬ事態に焦りだけが募っていき――、

「わっ、びっくりしたぁ!」

――舌っ足らずな甲高い声が目の前から聞こえてきたとき、それは最高潮に達したのだった。
306 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:19:47 ID:WpvlifWn
「へぇー、誰も姿を見たことない斬殺鬼っていうからどんな人間かと思ってたんだけど、こんな普通の人だったんだぁ」

見るもの誰もが自然と警戒心を解いてしまいそうな無邪気な笑顔。

「あっはは、でもホントーに他の魔法は使えないんだぁ。
 ざんねんだねー、炎でも出せればすぐに焼ききれるのに」
「くっ、このっ!」

もはや腕はどうしようもないと悟った少女は、せめてもの抵抗と蹴りを放つ。
だが他の魔法少女と違い身体的には普通の少女と大差ない少女の蹴りなど、仮にも人外の存在である魔物には通じなかった。

「わっ、……と、あぶないなぁ」

言葉とは裏腹に簡単に受け止められ、挙句の果てに――、

「あ、足が!」

――戻そうとした足は掴まれているわけでもないのに相手の手から剥がれなくなってしまう。

「こういうわるいあんよは、こうしちゃえ!」

魔物が手を振ると振り上げた足がそこに固定されてしまう。
よく見れば腕と同様に相手の手が触れていた足首の辺りから塀の上辺に糸が繋がっていた。

「ついでにこっちも!」

そこからさらに魔物は腕を一振り。
それだけで今回は直接触れられたわけでもないのに反対の足が引っ張りあげられ、反対側の塀の上部と糸を介して接続される。

「や、こんな体勢っ……」

まさに蜘蛛の巣に捕まった蝶のように、腕を振り上げた状態で両足をVの字にして宙に固定される。
懸命にもがいても糸が外れることはなく、ブランコのようにゆさゆさと前後にわずかに揺れるだけ。
魔物に向けて股間を無防備に晒す羞恥姿勢に、少女の顔が赤く染まった。

「そんなに腰ふっちゃってー。
 おねだりしなくても、ちゃんとしてあげるってばー」
「そ、そんなこと思ってない!」

左右に大きく開かされた足の中心に、幼女そのものの短いぷにぷにした指が添えられた。
そのまま上下にゆっくりと往復運動。
パジャマと下着が間にあるため刺激そのものは強くはないが、布越しでも股間を触れられる恥ずかしさに少女は脳が沸騰するような思いだった。
307 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:20:33 ID:WpvlifWn
「な、なんでこんな、こと!?」
「あれぇ? 負けた魔法少女がおかされるってしらないの?」
「で、でもあなたは、――んぅっ!?」

それまで優しく撫でるだけだった指が、浅くではあるがいきなりわずかに沈められる。
この不意打ちに少女はたまらず息を詰まらせた。

「あはは、あたしが女の子だからおかされないって思った?
 でもざんねん、それはそれ、これはこれっていうでしょ」
「っ、ぁ、それ、やめて――つっ!」

痛みも感じないほどごくごく浅い場所での前後運動。
挿入というよりも入り口を指で押している程度の動きでも、初心な少女には酷だった。
そのまま貫かれるかもという恐怖は拭いきれない。

「あれれ、もしかしてお姉ちゃん自分でしたこともないの?」
「あ、当たり、前っ! だから、指、どけてぇ」
「ふぅん、そうなんだぁ」

魔物が自分の願いを聞くわけがない。
無駄と知りつつの台詞だったが、彼女の予想は裏切られた。

「……ぇ?」
「どしたの? やめてほしかったんでしょ? それともまだしてほしい?」

相手が素直に指を離したことに一瞬呆気に取られたが、その後の確認は少女は慌てて首を横に振った。

「でも、お姉ちゃん、あたしが相手でよかったねぇ。
 他のやつだったら、あたしのうでよりふっといのをいきなり入れられてたかもしれないよぉ」
「――――っ!」

一瞬その状況を想像して、あまりのことに身震いする。
思い描くだけでも恐ろしいのだ。
実際の痛みは文字通り想像を絶するだろう事は容易に予想できた。
308 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:21:27 ID:WpvlifWn
「今ごろ他の人はわんわん泣いちゃってるんじゃないかなぁ。
 でもお姉ちゃんは心配しなくてもいいんだよ。
 あたしも女の子だからかなぁ、痛いことされてる女の人見てもあんまり気持ちよくないんだよね」

(そ、そうだ、耐えてればきっと誰かが……)

自力での脱出はもはや無理と諦めていた少女の心に一筋の光がさす。
それを表情から読み取ったのだろう、魔物は意地の悪い笑みを浮かべた。

「あ、今、他の人が助けに来てくれるかもって思ったでしょ? むだだと思うなぁ」
「そ、そんなこと――」
「だってぇ、いっちばんよわよわなあたしがこうして勝っちゃってるわけだしー」
「そ、れは……」

確かに魔物の言うとおり少女は完膚なきまでに敗北した。
だがそれは相性が悪かったからだ。
どんな攻撃も向かってくるものなら時を止めれば回避は容易。
それ以前に、接敵する前に時間に止めてしまえば、その最初の攻撃すらない。
それが彼女の戦い方だった。
対して蜘蛛の糸はもともと戦場に張られていたもの。
飛び込んだのは自分。
それでは時間を止める魔法は何の意味もなかった。

「けど、そんな偶然が……」

今この町で行われている全ての戦闘で起こるわけがない。
そう続けようとした言葉はますます笑みを深くした魔物の言葉に遮られる。
そして、彼女は他の魔法少女たちと同じ絶望を味わうこととなった。
309 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:22:11 ID:WpvlifWn
「あはは、ようやくあきらめた?」

真実を知り悄然とする少女に対して魔物はどこまでも楽しげだった。

「うふふ、あたし魔法少女とするの初めてなんだぁ。
 今までは普通の人間としかできなかったし、
 してる途中でも魔法少女がきたらほったらかして逃げないといけなかったから、ストレスたまってたんだよね。
 さ、続きしよ」

そのまま満面の笑みで少女の顔に右手を伸ばす。
ピンと伸ばされた人差し指が唇に触れる。

「はい、あーんして」

そう言われても、何をされるかわからない状況で素直に従えるわけがない。

「あたしはさっきお姉ちゃんのお願い聞いてあげたのになぁ。
 ま、かってにするからいいけど」

指先がすっと肌の上をすべりあごの先端に、そして一度離れてそのまま鎖骨の間にまで下ろされるとその動きに引かれるように少女の口が強制的に開かされた。

「……ぁ、がっ!?」

見えなくともあご先と胸上を糸で連結されたのは間違いなかった。
そうやって開かせた口の中に魔物の指が潜り込んでくる。

「ひゃ、ひゃめっ!」

唾液を攪拌され、舌を弄り回される。

「いやですよーだっ! さっきあたしのお願い聞いてくれなかったから、もうお姉ちゃんのお願いも聞かないことに決めちゃったから」

散々舌をなぶり回して、ようやく指が引き抜かれる。
だがそれで舌が解放されたわけではなかった。
舌先に糸がつながれ、口の外、その限界まで引き出されてしまう。
310 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:22:55 ID:WpvlifWn
(な、何をする気なの……?)

相手の意図が見えず困惑する魔法少女。
魔物はそのまま数歩下がり、天を指すように右手を真っ直ぐ上に向ける。
その右腕、大量のフリルに飾られた袖の下がもぞもぞとうごめき始めた。

「――!?」

袖口から薄い煙のようなものが湧き出して魔物の小さな手を包み込む。
その煙はやがって糸を伝って、少女の突き出された舌へと移動を開始した。
ある程度まで近づき、その煙の正体が見て取れた瞬間、少女は心の底から震え上がる。

(ク、クモ!?)

煙に見えたのは微小な蜘蛛の大群だった。
1匹1匹があまりに小さく、加えて数が多すぎるせいで遠めには煙に見えたのだ。

「あ、お姉ちゃん虫とかダメな人? でもだいじょーぶ、すぐに好きになるよ、きっと」

そんな言葉が信じられるわけがなかった。

(こ、こないでぇ!)

とっさに魔法を発動させる。
それで確かに蜘蛛の進行は止まった。
だがそれはただ単に恐怖を味わう時間を長くさせただけだ。
意味のあることは何一つできず、ただ恐怖に震えるだけの1分が過ぎて、また蜘蛛が動き出す。
そして、ついに最初の1匹が糸を渡りきり舌の上に乗り込んでくる。
311 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:23:27 ID:WpvlifWn
小さすぎて最初の1匹では特に何も感じなかった。
ただそれはあくまで肉体的にはの話だ。
肌に触れられただけでも半狂乱になりかねないのに、よりにもよって舌に。
あまりの光景に目を閉じるが、数が増えればさすがに肉体的にも蜘蛛の存在を感じ取ってしまう。
次々に乗り込んでくるそれらは、後続に押し出されるように口の中にまで入り込んでくる。
口を閉じて防ごうにも、せいぜいあごも舌も数センチ動かすのがやっとの状態ではそれも不可能だ。

(く、口っ、口の中にクモが、クモがぁ!?)

こらえきれず固く瞑ったまぶたの端から涙がボロボロと溢れ出す。

「あーあ、けっきょくお姉ちゃんも泣いちゃったねぇ
 でもあんまり動かない方がいーよ。
 その子たち、怒るとかんじゃうから」

(い、いやぁ!?)

魔物の言葉に必死で体の反応を抑えようとする。
だが――、

「ま、おとなしくしててもかんじゃうけどねー」

――実に嬉しそうな声と、舌全体を襲うかゆみに、少女は声にならない悲鳴をあげた。
312 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:24:09 ID:WpvlifWn
「それじゃあ、脱ぎ脱ぎしましょーね」
不意に胸の辺りに魔物の手が触れる感触。
すぐにその手がパジャマの上着のボタンを外し始めたことには気がついたが、だからといって何ができるわけでもなかった。
舌は未だに固定されたまま――どうやら糸の反対側はどこか別の場所に繋がれたらしい。
そうやって自由になった両手で、魔物は苦もなくボタンを外していく。
少女にはもう目を開ける勇気もなかった。

「ばばーん! うわぁ、おっきいねぇ」

パジャマの前が開かれ、そのまま下着がたくし上げられる。
冬のさすような冷気に肌が晒され少女は身を震わせた。

「あは、さむい? そりゃあさむいよねぇ。
 じゃあ、あったかくしてあげる」

小さな両の手のひらが乳房にあてがわれ、やわやわと揉み解される。
見た目だけなら自分の半分にも満たないような幼女に胸を揉まれる恥辱。
少女は寒さとは別の意味で身を震わせたが、魔物はそれすら寒さのせいだと考えたようだ。

「うーん、おっきすぎてあたしの手じゃ疲れちゃうかも。
 だからこっちにも……」

手のひらの動きが止まった。
だがそれで少女が楽になったわけではない。
その代わりとでも言うように少女の手が触れている周辺から生まれたむずがゆさが乳房全体へと広がっていったのだ。

(ま、まさかまさかまさかまさか……)

そのかゆみには覚えがあった。
それも直前にだ。

「ひ――ぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ!!!」

信じたくなくて思わず開けてしまった目。
そこに映るのは蜘蛛に覆われた自分の胸だった。
313 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:24:46 ID:WpvlifWn
(うああ、熱い熱いぃ!)

蜘蛛の牙には何かの毒があったのか、ほどなくして舌と胸が燃えるような熱を持ち始める。

「いいでしょー? その子たちにかまれると、どんなとこでもちょーびんかんになっちゃうんだよぉ」

止まっていた手のひらの動きが再開される。

「ふひぃぃ、ふあああ!?」

動き自体はさっきまでと同じ単調なもの。
それでも刺激は段違いだった。
胸いっぱいにつまった快感を力任せに搾り出されるような愉悦。

「あほ、おお、おあああぁ」

(ダメッ! これ、ダメェェエッ!)

大きく開けた口の端から、唾液塗れの小蜘蛛がぼとぼとと落ちていく。
それらは追い出された怒りを晴らすように胸を責める一団へと混ざっていった。

「はなひへ、はなひてぇ!」
「ふぅん、はなしていいんだぁ」

胸を揉む手が放される。
荒れ狂う波のようだった快感が一旦過ぎ去り、少女はわずかな安堵を得、すぐにそれが嵐の前の静けさだったと思い知らされた。
魔物の手に覆われていたところにまで小蜘蛛の洗礼を受ける羽目になったのだ。
空白地帯があっという間に埋められていく。
そしてその中央には――、

「あーあ、普通の肌でもすごいのに、もともと敏感なとこかまれちゃったらおかしくなっちゃうかもねぇ」

しこり立った乳首があった。

「あ、あああぁぁぁぁぁあ!!」

少女の絶叫が路地裏に響き渡る。
314 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:25:20 ID:WpvlifWn
敏感すぎる2つの突起が爆発したかのような衝撃。

「ほえ、あはぁ、いひぃ」

断続的に弾ける快感。

「あひ、い、ぃぃ?」

そのタイミングが、あるものと連動していることに少女は蕩けそうな意識の中で気がついた。
あまりの快感に喉から勝手にほとばしる声。

「あ、気がついた? えへへー、ちょっとつなげてみちゃった」

胸の中心、これ以上ないというほど真っ赤にしこり立った乳首から、いつのまにかそれぞれ1本の糸が伸びていた。
その先は、舌先と正面の塀を繋ぐ糸の途中に連結されている。

「おほぉ、あ、ひぃっ!」

襲いくる快感に喘げば、乳首がピンと引き絞られ新たな快楽を搾り出される。
それがまた言葉にならない声をあげさせ、あとはその繰り返し。
もはや自分自身で肉悦の泥沼にはまり込んでいく少女の姿を、魔物は楽しそうに見守るだけだ。
小蜘蛛たちも糸を伝って徐々に少女の体を離れていく。
残されたのは前をはだけさせられ宙吊りになった少女の体。
露になった肌を桜色に火照らせ、その表面を涙と鼻水と唾液と汗に濡らして街灯の明かりを反射させている無残なオブジェ。

(とま、とまれ、とまってぇぇぇ!)

少女の内心の叫びもむなしく、ビクビクと震える体は無限に快楽を掘り出していく。
時折防衛本能とでも言うべきものが魔法を発動させるが、責め手が自分自身である以上それには何の意味もなかった。
最初に軽く触れられただけであとは放置されているパジャマのズボンの股間部分は、とうにその色を濃くしている。
それでも、魔物は少女が連続する絶頂で気を失うまで、一切手を出そうとはしなかった。
315 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:27:13 ID:WpvlifWn

「お楽しみ中のところ申し訳ありませんが――」
「んー?」

不意に背後から声をかけられ、幼女の姿をした魔物が完全に気絶した魔法少女から視線を外し振り返る。
そこにいたのは中肉中背の取り立てて特徴のない男だ。
その背後に西洋風の全身鎧が立っている。

「どしたのー?」
「それが、少々まずいことになりましてねぇ」
「まずいことって、誰かまけちゃったの?」
「ええ、まあ。
 やはり実戦に絶対はないということですねぇ」
「ハッ、こんだけお膳立てされて負けるようなやつがバカなのよぉ!」
「まあまあ、仲間なんですからそう言わないであげてください。
 それでですね、そこの娘をお借りしたいのですが……」

鎧の放つ大声に軽く顔をしかめながら、男の提案を吟味するように幼女は唇に人差し指を当てて小首を傾けた。
だが、やがて――、

「んー、ま、いいよ」

そうあっさりと言ってのける。
これには男の方が面食らったようだ。

「よろしいのですか?」
「なんか、あきちゃったし。
 また今度、別のを用意してくれるんでしょ?」
「ええ、それはもちろん」
「だったら、これはあげる」
「ヨッシャァ、じゃあ遠慮なくいただくぜぇ!」

再びの大音声。
そして全身鎧が一瞬でばらばらになった。
316 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:28:05 ID:WpvlifWn
解放されたチャイナドレス姿の少女が地面に倒れこみ、代わりに宙吊りになっていたパジャマ姿の少女の全身に鎧が装着される。
その衝撃で糸は全て切れたようだ。
再び完全な形となった全身鎧は耳障りな音を立てながら着地した。

「オシ、んじゃあいってくるぜぇ――っておまえ、入れてねえのかよぉ! こいつぁラッキーだぜぇ!」

鎧の中から少女のくぐもった悲鳴が響き始める。
どうやら手付かずだった穴に無理やり挿入されたようだ。
気を失うまで続けられた上半身責めで濡れそぼっているとはいえ、
そもそも人間には受け止めきれないサイズを押し込まれれば、その痛みたるや想像を絶していた。

「はいはい、犯すのは構いませんが、また殺さないようにしてくださいよ。
 あとそのままではさすがに無理でしょうから、顔の部分を開けてください」
「んだよぉ、何する気だよぉ!」

それでも言われるがままに面頬を上げる。

「あ、ぎぃ! あがああ、ごわれ、ごわれるぅぅ!」

泣き喚く少女に向けて、男は背中から1本の触手を伸ばし鎧の中へと潜り込ませる。
やがて――、

「オ、オオォ!?」
「うわっ!?」

鎧と幼女、2人が揃って驚きの声をあげる。
鎧は自分が包んでいる少女の体の変化に、幼女は露出した顔の変化にだ。

「まあ、こんなところでしょう」

1人落ち着いている男が触手を引き抜いたときには、少女の顔は地面に横たわるチャイナドレスの彼女のそれと瓜二つになっていた。
317 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:29:26 ID:WpvlifWn
「おまえなんてことすんだよぉ! せっかくでっけー胸だったのによぉ!」

鎧の言葉通り、装着直後は盛り上がっていた鎧の胸部が今ではほぼ平らになっていた。
それはつまり体格までも鎧の中と地面の上の少女が同じになったということだ。

「仕方ないでしょう。
 それに次の彼女は先ほどまでのその娘以上に大きいはずですから我慢してください」
「そっかぁ、おお、それなら我慢してやらぁ! んじゃ、今度こそ行ってくるぜぇ!」
「ああ、服は適当に破りとっておいてくださいよ」
「おうよォ!」

再び面頬を下ろし、くぐもった少女の苦悶の声をまき散らしながら鎧が走り去っていく。
それを見送り――、

「あいつ、バカよね?」

幼女がつぶやき――、

「バカですねぇ」

男が深く深く頷いた。
と、そこで男は何かを思い出したように走り去った鎧の背中に向けていた視線を幼女に移す。

「そうそう、一応確認しておきますが、あなた、ちゃんとあの決め台詞は言ってくれましたよね?」
「へっ? あ、ああ、あれね……うん、言った、言ったよ……ちゃんと」
「嘘ですね?」
「だ、だってさー、ちょーかっこわるいじゃん、あれ」
「な、なんてことを言うんですか! あれは私たちの結束の証! いわば象徴なんですよ!
 はい、復唱してください! メリークリトリス!」
「えー……」

急上昇した男のテンションに、露骨に顔を歪める幼女。

「言わないなら、もうこれ以上一緒には――」
「そ、それはダメ! もう! 言えばいいんでしょ言えば、メリークリトリス!」
「声が小さいッ! もっと腹から搾り出して! はい、メリークリトリス!!」
「メリークリトリス!!!」

そうやって、夜の路地にやけくそになった幼女の叫びが木霊したのだった。
318 ◆HIXBnJFhFE :2008/12/30(火) 00:29:59 ID:WpvlifWn
以上です。
319名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 11:19:29 ID:+KE+Hr+s
>>318
今日も明日も忙しいんでまずは取り急ぎこれだけは言わせてくれ



忙しいであろう中の執筆と投下GJ!
オマイによいお年を!
320名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 12:19:55 ID:huh+Zh2F
>>318
GJ! どうか来年もよろ
321名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 09:11:53 ID:wQv1PFGP
※エキス吸引攻撃は今見直してみるときわどいかもしれません
※前後編です
322ロリコンバスターズ(1):2009/01/02(金) 09:12:31 ID:wQv1PFGP
 急激な少子化の進む日本社会。けれど、それに反比例して、日本のロリコン人口は増加の一途を辿っていた。
 ロリ一人につき、ロリコン十人が群がるロリコン群雄割拠時代……。
 ロリコン同士で獲物を奪い合う生存競争の中、一人のロリコンが争奪に打ち克つため、個体としての突然変異を果たした。

 ――"変体"の始祖である。

 それに触発されるように、"変体"への群体進化を果たす重度のロリコンたち。
 "変体"の性犯罪数の激増。だが、"変体"の跳梁を食い止めるべく、ついに立ちあがった者達がいた。

 魔法戦隊スイーツ。
 それが、悪に抗う戦士達の名だった。


☆ ☆ ☆


「んなぁああっ!?」

 ぢゅぞぞぞぞぞぞっ!
 あたしは容赦なくお尻の『エキス』を吸われて、思わずのけぞった。
 膝が折れそうになって、歯を食いしばり、あわててブレードを杖代わりにして持ちこたえる。
 だけどまだ、ぢゅぽ、ぢゅぽ……とあたしのお尻の穴にもぐりこんだ"変体"の触手はあたしのエキスを吸引してきていた。

 魔法戦士スイートプディング。それが、魔法戦士に変身したあたしの名前だ。
 腰まで伸びた髪に似合う、白くふわふわの甘ロリ系ドレス風のコスチュームに、白くておしゃれなブレード。
 今いるのは、夕暮れ時のデパートの店内。あたしはそこに出現した変体を一掃するために派遣されたのだ。

「こ、この……変態ぃ……ッ!!」

 あたしがキッと見返るとそこには、変体群のボス、ニキビメガネの男の人がいた。吸引触手持ちの変体だ。

「そうだよ、変体だよ。そ、それにしても、ふへへ……や、やっぱりちっちゃな魔法戦士の中身はおいちいなぁ……
 この甘ったるくてコクのある味わいは……んー……エキスソムリエ的に、プディングちゃんは東京生まれの小学五年生ってとこかな?」
「くっ……!」

 ニキビメガネの舌は長く太く伸び、割れ、それが触手となってあたしのドレスの中に殺到してきていた。
 触手の先はタコの口みたいになっていて、それがあたしの……お尻の穴と、おしっこするところと、おっぱいと脇の下と……。
 とにかく、ドレスの隙間から忍び込んだ触手があちこちに吸い付き、きれいなコスの下で今まさにその大量の触手が蠢いている。
 しかも、今戦っている相手はニキビメガネだけじゃない……他の変体たちもあたしに群がり、容赦なくイタズラ攻撃をしてきた。

「スイートプディングのおっぱい、結構発育良いね……? ふにゅふにゅで気持ちいいよ……」
「やだっ! あ、あっちいけ、このスケベ男……ッ!」

 あたしのドレスの胸元から手を入れて、ふにふにと生乳を揉んでくるいやらしい変体。
 あたしは撃退しようとブレードを振り下ろそうとしたが、その途端、またお尻の中身を吸われてがくんと膝が折れる。
323ロリコンバスターズ(2):2009/01/02(金) 09:13:15 ID:wQv1PFGP
「やぁっ! ……こ、こんなの卑怯だ……ッ!」
「スイートプディングはもう俺のスイーツだよ……どのエキスも甘くておいしいや……」
「んっ、ひぅうっ……!」

 ニキビメガネの触手が、一斉にあたしの身体中のエキスをじゅぽ、じゅぽ……と吸いはじめる。
 先ほどから同じだった。基本的にはねちねちと味わうように、そして、あたしが抵抗すればずぞぞぞっ、とむしゃぶるように。
 そのたびにニキビメガネはヒクヒクと身震いして、ついに……今度は恍惚とした顔で剥き出しのおちんちんをこすりはじめた。

 それを見て、あたしはかあっ……と耳まで赤くなる。

「変態! あ、あたしの中身、オカズにするなぁ……ッ!」

 あたしは、あたしのお尻の穴の中を執拗に吸いまくる触手を爪をたててつかむ。

「ふぁ……っ、んっ、く……!」

 必死に手に力を込め、にゅぽぉっ、と触手を引き抜く。お尻に激しくこすれて、背筋がゾクッと震えた。
 あたしは触手を投げ捨て、ブレードを構え直す。だけど、その直後、捨てた触手が、にゅるんっ、とすぐにお尻の穴に入り込む。
 そしてまた、激しくしつこく粘着的に、まるで報復するかのようにエキスを吸引しまくってきた。

「ひぁああっ!? い、いい加減、にぃッ……し、しろぉ……ッ!」
「うほっ……プディングたん、魔法戦士のくせにすげーエッチぃ顔なんだけど?」
「うるさい! あんたたち、オトナくせに女の子をよってたかって……ふぁあぁあっ!?」

 あたしは不意打ちのエキス吸引をくらって、思わず膝を震わせ、はしたない声をあげてしまう。

「はぁ……スイートプディングは正義の味方のくせにすっごくヘンタイなことされちゃって、やらしいね……?」

 その隙に、ニキビメガネが目前に迫っていた。そして、ニヤニヤ笑いながら、あたしのふわふわのスカートを指先でつまんでめくる。
 その下にあるのは、白いハイソックスにガードル、そしてオトナっぽいシルクのショーツ……。
 だけどその真っ白なスカートの中に巻き付く触手の山。ショーツにもぐりこむ、ニキビメガネの二本の吸引触手。
 それを見て、周りからいやらしい笑い声がする。ただの野次馬だった人たちが次々と覚醒、変体化して、あたしににじりよってくる。

 そして、ついに、ニキビメガネの触手が――ちゅぱ、ちゅぱ……とあたしの……おまんこに吸いついてきた。

「やだっ、やめろぉ!」
「へ、へへ……メインディッシュだよ、スイートプディングちゃん……」
「やめっ……やめてって、言ってるでしょ……ッ! はぁっ、く……このっ……!」

 あたしはブレードを手放してまで、両手でおまんこに吸いついてくる触手を引き剥がそうとした。
 だけどその触手はびくともせず、強い力でショーツの中にもぐりこみ、あたしの蜜をちゅぱちゅぱ吸いながら割れ目にもぐりこむ。
 しかも、ブレードがなくなったのをいいことに、他の変体たちはあたしのおっぱいやお尻を求めてドレスの中に手を入れてくる。

「魔法戦士は処女じゃないとまるっきりパワーが落ちちゃうらしいね。へへ……」

 まずい! このニキビメガネ、魔法戦士の弱点を知ってる……!
 だけど、触手が引き抜けない。このままじゃ……このままじゃあたし……!
324ロリコンバスターズ(3):2009/01/02(金) 09:13:56 ID:wQv1PFGP
 その瞬間だった。
 黒い光が目の前を一閃する。あたしを取り囲んだ変体たちの動きがぴたりと止まり、一斉に倒れ込む。

「何だ!?」

 ニキビメガネが叫ぶ。倒れた変体たちの触手は泥になって溶け、ただの人間に戻ってゆく。
 その泥をぐしゃりと踏みしめ現れたのは、小柄な身体のラインをくっきりさせる黒いスーツに身を包む、ショートボブの大鎌使い――。

 スイートティラミスだった。

「ティラミス!」

 あたしがその名を呼ぶがはやいか、ティラミスは無言で地を蹴った。
 這うような姿勢から振りあげる黒鎌であたしにまとわりつく触手を両断すると、返す刃でニキビメガネを斬りつける。

「おおっ……!?」

 ニキビメガネがのけぞって、そのまま尻餅をつく。シャツの胸元がざっくりと裂けていた。

「よくも俺の触手を……ってうぉおっ!?」

 ティラミスはニキビメガネの台詞をガン無視で突撃していた。身体ごと振り回した鎌で、首をすくめたニキビメガネの髪を刈り取る。
 ニキビメガネはしばらくその場にへたりこんでガクガクと震えていたが、すぐに這いずるように逃げだしていった。

 そうして、あっさりと戦闘終了。
 ティラミスは鎌を肩にかけてすたすたと帰ろうとする。あたしは急いで追いかけその肩をつかんだ。

「ちょっとティラミス、一切のコメント拒否!?」
「コメントって何」

 ティラミスが振り向く。可愛いアニメ声だけど、すごくそっけない。

「感謝の言葉を言うヒマくれたっていいでしょ」
「そんなの欲しくないから」
「……」
「ただ」
「ただ、何?」
「ただ、できればもうちょっと真面目に戦って欲しいんだけど」
「真面目に戦ってるよ」
「エッチな事されてただけじゃないの」
「……」

 ティラミスは鎌の先で、倒れている元変体達を指し示した。
 すると男の人たちは少しずつ、起きあがりはじめていた。当然、もう変体じゃあないけど……あたしたちを見る目はいやらしい。
 魔法戦士の武器はあくまで浄化のためのもの。相手は殺さない。だからもちろん、男の人達げ変体だったころの記憶は残る。
 そう。あたしにエッチなイタズラをしたその記憶と、体温と匂いと味と感触も。
325ロリコンバスターズ(4):2009/01/02(金) 09:16:51 ID:wQv1PFGP
「一度女の子の味を知ったら、ロリコンは覚醒しやすくなる。来年以降、変体はもっと増えるわよ」
「う……そうなのかな……」
「バトル中にもエッチなことされてるだけだから、やたらロリコン達を覚醒させるだけだし」
「……」
「落ちこぼれるのは勝手だけど、わたしたちの足を引っ張らないで」

 ティラミスは慰めの言葉もなく、鎌を肩にかけて、歩き去ってゆく。

 ………
 ……
 …

 あたしはしょんぼりとしたまま、しばらくそこに立ち尽くしていた。


☆ ☆ ☆


 魔法戦隊スイーツには、基地がある。基地というより、事務所といった方がいいかもしれない。
 ある高層ビルのフロアにある、見た目にはふつうのオフィスだ。
 あたしは日曜の休みを利用して、久々にオフィスにやってきていた。そこの端末で、スイートティラミスのデータを調べるためだ。

 年齢は10歳……ティラミスはあたしの一個下だった。一方、スイーツランキングは全国2位……。
 ちなみにスイートプディングのランクは最下位。わかってはいるけどやっぱり落ち込む。

「おー、来てたのか、落ちこぼれ」
「何だいきなり失礼な!」

 あたしがグワーと怒って振り返ると、通信員の高村さんが笑っていた。
 髪型テキトーで太ってて汗っかきで……変体によくいるタイプだけど、熟女好きで小さな女の子にはまったく興味がないらしい。

「この前の戦いでは散々だったな、甘粕。あれだけ変態な変体は久々だよ」
「でも、逃がしちゃったから、あいつとはまた戦うことになるかも……」
「ま……たとえ今回倒しても、最悪の場合、翌春には覚醒だけどさ」
「わかってるけど、それ考えるとやる気なくなってきちゃうよ」

 端末の電源を落とす。

「あ、そうだ。そういえば、高村さん」
「ん?」
「その吸引野郎だけど、あんまり放っておかない方がいいかもしれない。あいつ、魔法戦士の弱点知ってたんだ」
「ああ、処女喪失すると急激にパワーダウンするって……?」
「うん」

 高村さんは考え込んだ。

「うーん……だったら、討伐隊を送り込んでみた方がいいのかな……とりあえず、上には言っておくよ」
「お願い」
「ところで、もう帰るの?」
「うん。でも、せっかくここまで来たんだし、なんかスイーツでも食べてから帰るよ」
「それだったら、ちょうどスイーツが余りまくってるんだ。好きなだけ食べていけよ」
「わ、ほんと。食べる食べるっ」

 あたしが喜びのあまり手を叩いたとき、突然、通信室からべつの通信員が飛びだしてきた。

「みなさん、来てください。大変です!」
「どうしたの?」
「先刻、秋葉原の変体掃討に向かったスイートショコラが撃破され、……変体達に……」
326ロリコンバスターズ(L):2009/01/02(金) 09:17:54 ID:wQv1PFGP
 言葉は続かなかったけど、その意味はわかった。あたしたちは通信室に駆け込む。
 そこにあるモニターには広い歩行者天国の映像が映し出されていた。信号の監視カメラの映像だった。
 そしてそこには、車道の中心に群がる変体たちと、その中で……いじめられるスイートショコラの姿があった。
 ブルマー風コスチュームで、金属バット風の武器を持った魔法戦士だ。何度か一緒に戦ったことがある、ボーイッシュな女の子。

『んっ、や、やだよぉ、ボクのこと、もうおちんちんでいじめないで……!』
『だめだよ。ショコラたん。ボクっ娘魔法戦士のショコラたんはもうお兄ちゃんのモノなんだよ……?』

 ショコラはブーツだけ残して裸にされ、変体達の中心で、エッチな顔をした変体の膝の上に乗せられていた。
 そしてその小さなおまんこの中には、男の人のおちんちんがぬっぽりと……収まって、執拗に身体を揺すられている。
 にゅぽ、にゅぽ……と出し入れされるおちんちん。そのたびに変体は間抜けな声を漏らして、ショコラをじっくりと味わっていた。

『はあ……幸せだよ……まさか、スイートショコラの処女おまんこで童貞喪失できるなんて……』
『んっ、あ……おっぱい、ふにふにってしないで、んんっ……!』
『おっぱい気持ちいいの? おっぱい触ってあげるたびに、ショコラたんのおまんこ、きゅっきゅって吸いついてくるよ』
『やだぁっ……!』

 ショコラは口に手を当てて、真っ赤な顔で一生懸命、変体のいじめに耐えていた。
 だけどもう、今のショコラには九歳の女の子以上の力はない。あとはただイタズラされ……最悪、変体に誘拐されておもちゃにされる。

『はぁ……ショコラたんのおまんこあったかくて気持ちいいから……も、もう出ちゃった……』
『えっ。……え、あっ、んっ……な、何……ボクに何してるのっ……!?』
『子作りだよ。出来ちゃった結婚しようね、ショコラたん♪』

 変体はぎゅうっとショコラを抱きしめて、気持ち良さそうな顔で、たっぷりとその中に……射精していた。
 ショコラちゃん、まだ九歳なのに……あんなに、ちっちゃいのに、まだ赤ちゃんだって作れないのに……あんなに……。

 ……うわ……。
 あたしははじめて、セックスでいじめられる他の魔法戦士を目の当たりにして、呆然としていた。
 これは……かなり、ショックだ。変体がムカつくとか、ショコラがかわいそうとか、そういう気持ちがごちゃごちゃになる。

 映像の中では、まだショコラとくっついている変体に、他の変体たちが文句をつけている。
 変体がしぶしぶショコラからはなれると、今度は別の男の人が、震えるショコラにむしゃぶりついていった。

「甘粕!」

 高村さんに肩を揺すられる。それで我に返った。

「え、な、何!?」
「悪いけど、救出に向かってくれ」
「あ――う、うんっ。わかったっ」

 あたしは急いでモニターから離れる。通信室を飛び出そうとすると、

「ああ、それとっ」

 と高村さんが呼び止めてきた。

「この数でお前一人じゃキツい。スイートティラミスに救援を要請しておくから、安心して行ってくれ!」

 ティラミスに……。あの冷たいキャラは苦手だけど、四の五の言ってる場合でもない。

「わかった! 行ってきます!」

 あたしは頷いて、通信室を飛びだした。
327名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 11:17:08 ID:j8RmP50w
いきなり今年初めての力作の投下GJ!

プティングの本名の酷さと、ショコラがゴスロリじゃなくてブルマと金属バットなのに吹いた

やっぱり魔法少女ときたらロリだよなwwww
そんな俺も変体で地味にメガネニキビという単語が心に突き刺さっているが気にしないぜ!
328名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 11:25:32 ID:11BzXPIc
魔法少女が似合うのはティーンエイジだってどこかのステッキも行ってたしな。

GJGJ。続き期待しまくるぜ
329名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 18:13:32 ID:j8Kt5q9/
年明け早々にこんなGJなことがあったりするからこのスレは止められない
変体する変態wwww
330名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 21:37:01 ID:EM3IEd1o
こ、この変態!

GJ!
331名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 00:37:16 ID:aJm9TBcV
>>180〜の続編投下しますね。
エロ以外のシーンがちょい長めかもです。
332魔法少女とスライム:2009/01/03(土) 00:37:57 ID:aJm9TBcV
 学校のグラウンド。子供たちが伸び伸びとドッジボールにふけっている。
 太陽は高く雲は無い。冬とはいえ、子供たちが走り回るのに何の不都合も無い天気だ。
 ピリピリとホイッスルが響き、体操着姿の男子女子がにぎわう。
 お勉強の苦手な彼らにとっては楽しい体育の時間である。
「はぁ………」
 白いため息をつき、体育座りでそれを見つめる少女がいる。
 天野ルリ。またの名を魔法少女エンジェル・ルーリィ。
 子供たちの輪を寂しそうに見つめている。
 先週までの彼女だったら、あの輪の中に入って一緒に遊びまわっていただろう。
 何の悩みも無く、純粋そのものの笑顔で。
 そう、今彼女の目に映っている彼らと姿で……。
『どうしてこんなことになっちゃったんだろ……』
 ルリはじっと座っている。脚をぎゅっととじたまま。
 心なしか、顔が火照っている。
 ぶるぶるっと震えて膝を抱える。少しでも動かすと、何かが溢れてしまいそうだった。
『やっぱりあの日変な夢……見たから……?』
 未だ『夢』だと思い込んでいるあの日の戦い。
 スライムに犯された悪夢の日以来、少女は自分の肉体の、微妙な変化を感じ取っていた。
 いつも『それ』は突然襲ってくる。
 あの『夢』の中でされたように身体中を舐め上げられるような感覚。
 とりわけ、小さな胸とお尻、そして脚の付け根の当たりを、溶かすような熱い感覚が襲ってくる。
「はぅ……!」
 その度にルリは座り込み、震えてしまうのだ。
 教室で座っている間ならごまかしもきくが、体育の時間ではごまかしようもない。
 だからあの日以来、ルリは体育を休みがちだった。回りには風邪といってある。
『だけど、いつまでこんなこと……』
333魔法少女とスライム:2009/01/03(土) 00:39:01 ID:aJm9TBcV
「うはwwwwwサボリの天野いたwww」
 と、誰かが声をあげた。ふっと顔を上げる。クラスの男子たちだった。
「お前、今日もサボリかよwwwマジありえねwwwww」
「体育の時だけ急に風邪ひくとかどんだけだよwwwwwww」
 意地の悪い男子たちがムダに草を生やす。シュンとうつむくルリ。
「どうやら何も言い返せないようですwwww」
 どう言い返せばいいのだろう? どう説明すればわかってもらえるだろう…?
 自分の身体が…いやらしい感覚に襲われているなんて……。
『お願い…早く行って……』
 もし声でもあげてしまったら。男子たちに恥ずかしい声を聞かれてしまったら。
 そう思うだけで耳まで真っ赤になってしまう。
 その気持ちが連動したように体の疼きは高まっていく。
「はぁ…はぁっ……!」
「ちょwww何こいつwwww」
「ちょっと、やめなよ」
 一つの声が男子たちの笑いを遮った。
 冬空を刺すように、凛と響く力強い声。
「よってたかって女子を苛めるなんて、キミたちサイテーだね!」
 男子たちを睨みつけるその声の主は、おかっぱ頭の女の子。
 鼻の頭を擦るその仕草はボーイッシュという表現が良く似合う。
 胸やお尻の発育はよろしくないが、すらりとした肢体は健康そのもの。
 体操着姿がぴったりの、はつらつとした少女だった。
「そんなに女の子を苛めたかったら、次はボクが相手になろうか?」
「マコトちゃん!」
「やべっ、穂乃尾だ!」
 ポキリ、ポキリと拳を鳴らす少女……マコトの姿に、慌てて逃げ出す悪ガキども。
 あまりに狼狽したために靴が片方脱げる少年までいた。
「あーあだらしない。シンデレラっなんて柄でもないだろうにさ」
 マコトはそれを拾い、野球のピッチャーのように振りかぶって第一球、投げたっ! 
「忘れ物だよっ!」
 ごつん、と逃げていく後頭部に直撃。高笑いのマコト。ぼーっと見上げるルリ。
「おとといおいで、って奴だよね」
 マコトはルリに振り向くと、ニコっと太陽のような笑顔を見せた。
「ルリちゃん、大丈夫だった? またあんな奴らが絡んできたら、いつでも助けてあげるからね」
 まるで正義の味方のような台詞に思わずルリも笑みをこぼした。
「う、うん……マコトちゃん、ありがとう」
 だがその直後、再び例の疼きがルリの割れ目を襲う。
「っ!!」
「ど、どうしたの? 大丈夫!?」
「だ……大丈夫……ちょっと…トイレいってくるから……」
 ルリは内股で逃げるように駆け出した。
『どうして、こんなことになっちゃったんだろ……』
 胸の中で再び呟く。
 魔法少女がえっちな気分にされて、友達に助けられるなんて……
 情けなさでいっぱいだった。
334魔法少女とスライム:2009/01/03(土) 00:40:08 ID:aJm9TBcV
 *

 学校が終わり、家に帰るや否や、ルリはお風呂に駆け込んだ。
 まるでお漏らしでもしたかのように濡れてしまった割れ目を、一刻も早く洗い流したかった。
「はぅ……」
 今までまじまじとみつめたことも無い大事な場所。そこがじわりと湿って、とても汚らわしい…。
 シャワーで洗い流す。と…
「っ!!」
 ぴくんと腰が揺れてしまった。
 水流が割れ目を刺激して、幼いあそこを責めたてるようで……夢の中でスライムにされたことを思い出してしまったのだ。
「あ…やだぁ……」
 目をつぶって必死で首を振り、湯船に飛び込む。
 幼く綺麗な素肌が湯船に浸かる。温かい液体の中でじっとしていると、再びあの夢のことを思い出してしまった。
 身体を粘液が包み込み、胸を、お尻を、あそこを舐め回して……
「はぁ…う……た、ただの…ユメ、なのに……」
 自分の身体を抱きしめ、もじもじと震える。まだオナニーも知らない彼女にはそれ以上、何もできなかった。
「はぁ……はぁ……っ!」
 お風呂に入るたび…いや、おしっこをした時もそう。アソコをネバネバしたモノが出入りした感覚がフラッシュバックして震えてしまう。
 段々とあのことを考える時間が長くなっていく。早く忘れたい、と思えば思うほどに。
『誰かに相談できたら……でも、誰に?』
 真っ先に浮かんだ天使のポキ。魔法少女としてのルリの最大のパートナーだ。
 だが…
『言えない……絶対言えないよ……』
 えっちな夢を見て以来、体がえっちな感じになってしまうの。どうしてかな? などと、女の子が口に出せるはずがない。
「はぁ……ルリ、どうなっちゃうんだろ……」
「大変だよルリちゃん、ルリちゃ〜ん!」
「ひゃあっ!?」
 おもわず湯船に沈み込む。扉ごしにポキの声だ。
「あれ? どうしたのルリちゃん」
「な、なんでもないよっ!」
「そお? ならいいけど……。早めにあがってくれる? 実はまた魔物が出たみたいなんだ」
 ぞくり、とルリの背筋を冷たいものが流れる。
 同時に股間はじわりと熱くなった。
 あのユメを見て以来、初めての戦い。
『まさか……うぅん、違うよ。アイツがでてくるわけない……』
 必死でその可能性を振り払う。
 魔法少女は戦いを前に、初めての恐怖を覚えた。

 *
335魔法少女とスライム:2009/01/03(土) 00:41:22 ID:aJm9TBcV
 シン、と静まり返った夜。月光が窓から注ぐ。
 青白く浮かび上がる大理石の台の上で、天使の像が佇む。
 魔法少女エンジェル・ルーリィは肌寒さを堪えながら周囲を見渡した。
 深夜の博物館は冷える。彫像たちも寒さに凍りついたように冷徹な眼差しで唯一の訪問客を眺めていた。
 フリルのついた可憐な衣装と魔法のステッキ。ライトブルーのツインテール。
 寒々とした無機質な空間に魔法少女の姿だけがくっきりと浮かび上がっている。
『結構強力な魔物の反応がするんだ。多分、この辺を荒らしてる魔物の本拠地じゃないかな』
 ポキの言葉を思い出す。
 情報が本当だとすれば、決して油断はできない。
「落ち着いて……じっくり戦えば大丈夫!」
 強くステッキを握る。
 ルーリィの足取りが絵画展示室を横切る。
 ふと、大好きな絵の中に閉じ込められた女の子の話を思い出す。あれは何かの童話だったか…?
「そういうおかしな魔法を使う魔物さんじゃなければいいんだけど」
 歩くたびに独り言が増える。
 紛らわすためだ。
 恐怖を。そして体の疼きを。
「大丈夫…大丈夫なんだから!」
 凍えるような寒さの中、アソコだけが熱い。それを堪えて一歩踏み出す。
 ふわりと広がったスカートの中で、パンツと割れ目がこすれてしまう。
 内股になって少しずつ、ゆっくりと歩を進める。
「はぁ…は、はやく、魔物さん、退治して……帰らなきゃ……」
 ぽぉっと頭がぼやけてくる。その瞬間、何かが頭上から舞い降りた。
「!!」
 咄嗟に前に転がってかわす。そのまま広間までかける。
 十分な距離をとると、舞い降りた"何か"に身構えながら彼女は声を張り上げた。
「だ、誰なの!? 悪い魔物さんなら、エンジェル・ルーリィが許しませ…んっ!!」
 構えた脚がピクンと内側に傾く。急な運動をしたせいで、パンツと割れ目が擦れてくっついたような感触になってしまった。
 だが敵を目の前にして、服を直しているヒマなどない。
「で、でてきなさいっ!」
 このまま戦うしかなかった。
「ギッ…ギギィ……!」
 暗がりから這い出てきたのは、以前にも戦ったことのあるコウモリの羽を生やした人間。
 コウモリ人間、あるいはデビリッシュと呼ばれるタイプの魔物だ。
 羽やキバ、爪といった部位を除けば見た目は人間だが、見た目ほどの知性は無い。
 ただ、個体によってかなり身体能力の差がある点が特徴である。
『アイツじゃない……そうよ、だってあれはユメだったんだもの……』
 緊張は解かないものの、ルーリィの心をなぞった感情は紛れも無く安堵だった。
 ここでデビリッシュを退治して、それで任務成功。スライムの影に怯える必要は無いのだ。
「さぁ、きなさぁい!!」
336魔法少女とスライム:2009/01/03(土) 00:43:14 ID:aJm9TBcV
「ギギィッ!!」
 飛び掛ろうとするデビリッシュにバックステップで距離を離し、杖の先から桃色の波動を打ち出す。
「エンジェル・ハート・アロー!」
 ハートの矢が敵を射抜く…かと思われた。だが、防御体制に入ったデビリッシュはその波動をかき消した。
「そ、そんな…!?」
 このタイプの敵に魔法を防御されたのは初めてである。普通ならばガードの上からでも相手を弾き飛ばせるだけの威力があるのだ。
 嫌な予感がちらりと脳裏をよぎる。万が一でも敗北したなら……再び悪夢が蘇る。
「そ、そんなこと…あるわけないっ!」
 戦い方を切り替える。魔法の矢に込める力を小さくして、かわりに数を増やす。強敵と戦う際に彼女が用いる戦法だった。
「ミニマムアロー・乱れ撃ち!!」
 続けざまに矢を放つ。だが…
「ミニマム…はぅ…あ、アロー…くぅっ!!」
 狙いが定まらず、半分はあらぬ方に外れた。
 矢を打ち出すため、踏み込んだ脚の付け根がじゅくじゅく…と、再び疼き始めたからだ。
「はぅ…あっ!?」
 飛び掛ってくるデビリッシュ。再び距離をとるが、飛び道具を活かせる距離までは逃げられない。
「え、えいっ! エンジェルスパーク!」
 魔力と共にステッキをなぎ払う。魔物の接近を阻むルーリィの牽制攻撃だ。
 杖の先で魔力が弾け、一気に接近を狙っていたデビリッシュを弾き飛ばす。だが、威力はさほどでもない。
 すぐに臨戦態勢に戻り、接近する隙をうかがう。
 魔法少女はじりじりと間合いを離しながらステッキを伸ばし、敵の動きを封じる。
「はぁ…ぅ……ん!」
 またもピクリと体が揺れてステッキが下がった。デビリッシュが好機と見て駆け寄った。
「す…スパークぅっ!!」
 ギリギリで魔法を発動し、なんとかはばむ。と同時に、ほとんど逃げるような動作で大きく背後に下がった。
 下がった拍子に尻餅をつく。デビリッシュは飛び上がり、座り込んだ魔法少女を上から奇襲する。
 ルーリイがステッキを天に掲げたのはそれと同時だった。
「ライジングハート・アタック!!」
 ルーリィの周囲から聖なる波動が柱のようにそびえ立つ。頭上のデビリッシュはまともに喰らい、そのまま飲み込まれるように上昇していった。
「静なるかな、沈黙の王よ!」
 カッ、と閃光が走り、柱が爆発する。それで終わりだった。
 溶けるようにデビリッシュの体が消えていく。
「や、やった……」
 飛び道具で牽制し、飛び掛る相手を叩く。接近戦の苦手なルーリィが最も得意とする戦法である。
 だが同時に最も集中力を要する戦い方でもある。
 体の疼きに耐えながら対空のタイミングを誤らずにしとめられたのは、半ば偶然といってよかった。
「はぁ…も、もうこれ以上ダメ…はやくかえんないと……」
 戦闘でのダメージは無い。だが下半身は燃えるように熱く、もう立つこともできそうにない。
 内股のまま座り込んで、荒い息をつく魔法少女。
 その彼女の前に、新たな影が立ちふさがった。
「えっ!?」
 倒したのと同じような姿のデビリッシュ。だが影は二つ。
「ま、まだいたの!?」
 二体のコウモリ人間が牙をむき出しにして笑った。満身創痍の獲物…彼らの目にはそう映ったに違いない。
「く…くぅ…あんっ……」
 立ち上がって構えようにも、体がソレを許さなかった。
『ど、どうして…? 動かなきゃ、動かなきゃやられちゃうのにっ!』
 座り込んだままずりずりと這うように後ろに下がる。
337魔法少女とスライム:2009/01/03(土) 00:44:23 ID:aJm9TBcV
「ギギィッ!」
 デビリッシュが迫る。
「え、エンジェリック・ハート・ミサイィル!!」
 ルーリィは杖を伸ばし、魔力を発動した。無数のハートが敵に向かって放たれる。
 牽制用のアローとは違う、本来ならばとどめの大技だ。
 だがあえてルーリィは初手から放った。今の状況を覆すにはこれしかない。
「キィーーーーッ!」
 絹を切り裂くような奇声を上げてコウモリ翼が飛ぶ。空以外に、逃げ場は無い。
「ライジング!」
 視線が合う。異形の悪魔と、可憐な少女。
「ハート!」
 ステッキが天を指す。異形が恐怖に歪む。
「アターーーーーック!!」
 光の柱が立ち上る。悪魔が波動に飲まれていく。
『勝った……!』
 だがその直後、ルーリィは気づいた。光の中に見える敵影は一つ。
 もう一つの影、もう一つの牙はどこにいるのか?
「ギィ……」
「あっ……!?」
 それは目の前にいた。
 腕を十字に組み、身体を守った姿勢のままで。
 ハートミサイルを避けずに防御して、今、技を放った体勢のまま無防備なルーリィの目の前にいるのだ。
「どうして…耐えられるなんて……」
 答えはない。獣人の肉体がルーリィの幼い肉体と重なり、そして一気に押し倒した。
「きゃあーーー!!!」
 光の柱も消える。どさりと床に落ちたもう一体のデビリッシュも、再び立ち上がる。
「は、離してぇっ!!」
 両肩を捕まれ、顔を近づけられる。獣のニオイがいっぱいに広がった。
 チロリ、と頬を舐める。それはあのスライムから受けた仕打ちを思い出すには十分な刺激。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
 泣いて暴れてもデビリッシュの腕力は振り切れない。頬から顎へ。喉へ。そして胸元へ。
 獣の舌が幼い柔肌を舐め回す。
「やめて、やめてよっ! お願い、やめ……てぇっ!!!!!!」
 ピンク色の光が彼女を包んだ。
 危機に陥った魔法少女の最後の切り札。イーボヤンの魔技。
 魔力が爆発する。
 …かに見えた。
 だが
「あ…あっ!?」
 ペロリと平らな胸に下を這わすデビリッシュ。魔力は何も引き起こさない。
「な、なんで…きゃあっ!?」
 考える時間は無かった。乱暴な手つきで魔法服の胸元を破り捨てる獣の爪。
 成長前の幼い身体が外気に触れる。もう少しで乳首まで見えてしまいそうだ。
「や…助け……」
 恐怖を知ってしまった少女ほど脆いものはない。これから何をされるのか、分かるからこそ絶望は色濃く襲いかかる。
 獣はルーリィの腹のあたりにまたがるような姿勢になり、魔法少女の可愛い顔をじっくりと眺めながら舌を動かす。
「おね…がい…だから…」
338魔法少女とスライム:2009/01/03(土) 00:45:48 ID:aJm9TBcV
 と、脚を誰かが掴んだ。もう一体の敵だ。
 こちらは脚を無理矢理開かせると、パンツの前に顔を持っていき、クンクンとニオイを嗅ぐ。
「や……! み、見ちゃ…恥ずか……ひぃんっ!!」
 白いショーツごしに顔を押し当てられる。
 そしてグリグリと顔自体を使ってルーリィの秘所を擦り始めた。
 既に濡れていた魔法少女の割れ目はぴちゅ、ぴちゅっ、と水音をあげ……
「ひぃぃぃぃっ!! あっ、あぁぁぁぁぁっ!!!!!」
 強制された快楽がルーリィの割れ目を襲う。
 ハァハァと荒い息をつく魔獣の、その息さえもが彼女のアソコを蹂躙するようで…
「あんっ、やぁっ、こんなっ、こんなの違うぅっ!!!」
 泣きながら首を振る。スライムにされた時と同じ感覚。…だが、アレはユメだったはずなのだ。
「ゆめ…ひぁあっ、なの、に…あはぁあぁっ!!」
 逃げるように。それとも押し付けるように。ルーリィの腰が揺れ動く。
 上半身を責める悪魔も、長い舌を伸ばして服の中をまさぐっていく。
 白く柔らかい肌を赤黒い触手のような舌が這っていく。
 汚らしい唾液を垂らし…小さな、まだ子供のままの胸にくるりと撒きつくように…
「こ、こんなのウソ……全部、ユメ……あっ、あんっ!」
 ピンク色の乳首に撒きついた舌が、きゅ、きゅ…と優しく締め付ける。
「やだよ…おっぱい…やぁん……」
 力なく拒絶するルーリィ。だが乳首への柔らかい愛撫に気が遠くなってしまう。
『ルリ…なに、されてるのぉ……。おっぱい、でない、よぉ……』
 だがすぐに現実に引き戻される。
 引き戻したののは、股間を責めるもう一体の愛撫だ。
 既にパンツごと湿ってしまった魔法少女の股間を、容赦なく吸い始めたのだ。
「ーーーーーーーー!!!」
 ずちゅるるる…ずちゅっ、ずじゅぅっ…!
「ーーーっ! あっ、あっ、ひあっ、やらあぁぁぁあぁぁぁ!!!!」
 涙とともに、びくん、と体が跳ね上がった。
「あっ、あはぁっ、漏れて、漏れちゃうよぉっ!!」
 びく、びく、びくっ……幼い魔法少女から愛液が流れ落ちる。
 無理矢理に絶頂に押し上げられた幼い身体は、獣の思うがままに恥ずかしい姿をさらす。
 一滴残さず獣の口が吸い上げてく。
 その吸い上げる刺激がさらなる快感を小さな身体に強要し……
「やめっ、あっ、やめて…ひぃっ! と、とま…あぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 絶頂が終わらない。恥ずかしがりやの少女にとって、それは地獄だった。
「もぉ、もぉ…あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 獣の口が思い切り割れ目を吸い上げた。と、同時にルーリィの腰がビクビクと振るえ、意識が真っ白になった。 
『もう…ダメ…なんだ……』
 涙と共に魔法少女の誇りも意地も、全て零れ落ちていく。
『ルリ、もう、何も……』

 *
339魔法少女とスライム:2009/01/03(土) 00:46:51 ID:aJm9TBcV
 その時だった。
「待てっ!!」
 博物館に凛とした声が響きわたった。
『誰……?』
 ルーリィには、周囲を確認することも出来ない。
 だが、高く通った、やや幼いその声には聞き覚えがあった。
「てやぁっ!!」
 衝撃が響き、ルーリィの上半身を責めていた獣が吹っ飛ぶ。
「このっ! 離れろっ!!」
 続いてもう一撃。下半身の獣も消えた。
 不意に解放されたルーリィは、絶頂の余韻と、疲労と、そして驚きのため、動けない。
「キミっ、大丈夫!?」
 そばにかけよった誰かの、おかっぱ頭の黒髪だけが見えた。
「あ…ぁ…?」
「ちょっと待っててね! あいつら、ボクがやっつけるから!」
 少女は身構える。獣人たちはようやく立ち上がったところだ。
 赤いヘアバンド。おかっぱの黒髪。赤いマントまでは魔法少女然としていたが、それ以外はまるで体操服のような姿である。
 腰にはどう見てもブルマー。健康的な素足が夜の空気に映える。
「格闘魔法少女・バーニング・マコ! 遠慮なくいくよっ!!」
 名乗りを上げた新しい魔法少女を、ルーリィは呆然と見上げていた。
『マコト…ちゃん……?』
 そこにあるのは彼女のクラスメート、マコトの姿に違いなかった。
「はぁっ!!」
 魔法少女マコは両の掌を天秤のように上に向け、魔力を集中させる。青白い光が掌に集まった。
「出ておいで、ボクの炎!」
 ボゥっ、と両手から炎が噴き出す。デビリッシュたちはそれに戸惑うように一歩、下がる。
 彼女は両手を頭上で合わせ、炎をさらに巨大化させる。そして
「炎っ!!」
 一気に振り下ろした。凄まじい熱風と共に炎が獣たちに襲い掛かる。
 片方は避けた。もう片方はガードを固めた。ルーリィに見せたのと同じ戦法だ。
 だが、炎を放つと同時にマコは敵に向かって駆け出していた。
「ギギッ!?」
 飛び上がった一体が、敵を見失って一瞬、空中に静止する。
 いっぽうガードしたデビリッシュは、ガードを解いた瞬間、目の前に迫っていた魔法少女に驚愕する。
「はっ!」
 と、マコが消えた。否、沈み込んだ。
「グランド・B・A!」
 一瞬にして脚払いに切り替えた彼女の技をデビリッシュは見切れない。脚を崩される。続いて大腿部に拳が刺さる。
 さらに沈み込んだ姿勢からマコは両手を床につけ、逆立ちから顔面への足技を放つ。
「シックスB!」
 ブルマーから伸びた柔らかな脚で右、左と続けざまに顔面を打つ。
「えいっ!!」
 敵が怯んだ隙に逆立ちからハンドスプリングで飛び上がり、空中から炎の拳を叩き込む。
 爆音。炎は一瞬でデビリッシュを焼き尽くし、そのまま消滅させた。断末魔すら無い。
340魔法少女とスライム:2009/01/03(土) 00:48:02 ID:aJm9TBcV
「さあ、次はそっち!」
 マントを翻し、飛び上がったもう一体に向き直る。
「ギギィッ!!」
 一旦地上に降りた獣人は、仲間が一瞬でやられたのを見て慎重に間合いをとる。
 マコは逆に一気に間合いを詰めた。
「たぁっ!」
 鋭いジャンプ。魔物はガードを固める。だが一瞬の後、魔物は違和感を感じた。
 来るはずの攻撃が来ない。魔法少女は、彼の頭上にいた。
「メークリィ・JD!」
 正面からではなく、後頭部をかすめるような蹴り技。
 したたかに頭を打たれ、よろめいた隙に魔法少女は次の動作に移っている。
「グランド・C!」
 着地と同時に振り返ってアッパーを叩きつけ、さらにくるりと一回転。
 両手を合わせ、ハンマーのようにして敵に叩きつける。
「ロック・A」
 デビリッシュが大きくよろめき、ガードに徹しようと腕を十字に組む。
 その内側に、マコの鉄拳は迫っていた。
「はいっ!」
 内からガードを崩すショートアッパー。これでボディはがら空きになった。
「はぁぁぁぁっ!!!」
 炎を纏った拳が重い連撃を叩き込む。一つ、二つ、三つ、四つ……炎が四肢を噛む。
「てやっ!」
 力強い蹴りが獣人を空中に跳ね飛ばした。そしてマコは炎を宙に掲げ、回転しながら飛び上がる。
「そぉれっ!!」
 掌から放たれた炎が空中のデビリッシュを焼き尽くす。炎の中に魔物の影が消えていく。
 マントがめくれ上がり、炎の起こした風にたなびく。
 元々あどけない少女の顔が赤い火に照らされて、より幼く浮かび上がってみるようだ。
「よくやったね、ボクの炎」
 掌の上の炎に語りかけ、スッと魔力を閉じる。炎が消え、柔らかな掌だけが残った。
「凄い……」
 一連の戦いを、ルーリィは呆然と見上げていた。
 マコが戦う間に、なんとか座った姿勢まで身を起こし、着衣の乱れも整えた。
 破れてしまった胸元だけはどうしようもないが……少なくともパンツが濡れていることには、気づかれずにすむはずだ。
 一度達してしまったためかどうか、割れ目の疼きもおさまってくれたようだ。
「ねえ、キミ、大丈夫だった?」
 敵に対する厳しい視線とは裏腹に、穏やかな口調でマコはルーリィに振り返った。
「キミも魔法少女なんでしょ? ボク、自分以外の魔法少女って初めて見たんだ……って、アレっ?」
 戦いが終わり、ようやく彼女も気づいたようだ。
「ルリ…ちゃん?」
「やっぱり、マコトちゃんなんだ…!」
 偶然の再会に驚き、そして喜ぶ魔法少女たち。
 その影でもう一人。いや、もう一体。
 再会を喜ぶモノがいた。
 トロリ、と粘液が流れる。
 再びめぐり合った獲物。そしてもう一人。
 初めて味わう新しい獲物との遭遇。
 ソレは歓喜に震えながら二人の魔法少女を眺めていた。
 この戦いはまだ、終わらない。
 いや、始まってすらいない……

 - 続く -
341名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 00:49:37 ID:aJm9TBcV
以上、お目汚し失礼様でした。
342名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 01:23:11 ID:sEuu7Gc0
乙乙。年始早々、二本も作品が来てうれしいぜ
343名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 01:25:26 ID:A7M/xBB/
GJ!
新たな魔法少女強ぇェェェェェwwww
久しぶりこのスレで圧倒的に強い魔法少女を見た気がする
344名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 02:02:31 ID:zlOyBxVE
年始早々飛ばしてるな、GJ。
345名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 09:37:12 ID:RtX15YOn
KOF好きなのかw
俺も好きだぜb
346名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 14:43:36 ID:gxTmwA42
ものすごい久々に保管庫更新キテル━━━━(゚∀゚)━━━━!!
乙であります!
347名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 14:51:02 ID:NFjppOoO
乙です!更新うれしいですよ
348名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 23:42:27 ID:a1VcZZQ/
>>342
一瞬ダブルゼータって読めちまったよ
349名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 23:51:40 ID:3KoTqrpV
乙乙乙
Z Z Z

トリプルゼータ
350名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 00:28:11 ID:mBkHra1w
トリプルゼータってコロニーレーザーにガンダムの頭だけが付いてるだけだったりして

マップ兵器ならぬインターミッション兵器



しかし昔は戦略級攻性魔術を使う魔法少女とかって自分一人でニヤニヤ妄想したりもどかしい思いをしてたりしたもんだが
リリカルなのはでやっちまったんだよなぁ
つくづく凄いよな
351名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 01:00:02 ID:6WwqWxNc
ここで戦略と戦術の違いについて語るべきか
否か。
StSまだ見てないので強いこと言えない身だが。
352名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 02:56:55 ID:PbRUqgJw
俺も三作目は全く見ていないが、二作目までのノリで悪ノリを続けているなら、戦略でも合ってそうな気がする
353名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 05:18:05 ID:ryE2BeAk
見ないほうがいいよ・・・・・・。
354名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 10:14:17 ID:uNn3HCZy
>353
ロリじゃなくなったからと言う理由ではなかろうなw。
感想Blog巡りした感じだと、内容を自分で咀嚼せずに上っ面だけ見てミソクソに言ってる連中が多かったんだよな、アレ。
355名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 14:10:16 ID:93ispYR4
逆に3作目しか見てない俺
356名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 15:17:10 ID:h4ucsiTt
2作目までしか見てないな

3作目は登場キャラが多すぎて何なんだか…
人数が増えすぎなのも考え物だな
357名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 16:23:27 ID:uKbbAHv8
ただ見てるだけでも面白かったシリーズの続編が
咀嚼しないと面白さが解らない話だとというのなら
それは批判が出て当たり前だと思うんだが…
358名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 17:28:08 ID:73SUWuBb
三期は三期で面白くはありますが、やはり二期が神すぎた気が。
あと、恐らくこれは一番大事なことだと思うのですが、なのはさんは9歳しかありえないとしてもフェイトそんは9歳も19歳も両方イケると思うのです。
いや私の嫁であるはやても何歳であろうと見目麗しい(生足とか)ですが。
…お目汚しでございました。
359名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 19:10:27 ID:gMxKx5iP
>>354
正直言うと、一期の頃から余り楽しめなくて、惰性で二期を見たので
三期までは保たなかった
360名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 20:36:53 ID:tmYhS1nn
戦略級魔法っつうと大軍や軍需物資を自在に転移させる魔法……どう見ても悪役です本当に(ry
とりあえず衛青軌道上から宇宙服姿で大威力魔法をぶっ放す魔法少女は自分は見たくない。
361名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 23:09:02 ID:Ndipx9ia
>>360
>衛青軌道上

変換ww
地球は青いからOKか!?
362名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 00:05:15 ID:5I07t6rN
>>360
>衛青軌道上

さては古代中国史が好きだな?
そして霍去病より衛青の方が好きだろう?……俺もだ。
363名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 07:14:33 ID:SmhzIjeF
まあこのスレ的な視点で見てりゃ面白かろ
364名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 07:38:40 ID:jiW/tSfp
凌辱ないからダメだろ、このスレ的にはw
365名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 14:15:32 ID:v1+jN6gv
戦略級魔法は使えても近接護身系はさっぱりな奥手の魔法少女が
敵特務部隊の奇襲を受けて拉致され
戦略級魔法が発動しないがゆえに総崩れとなっていく自軍の惨状をモニタで見せ付けられながら
敵軍仕官に凌辱されるっっていうのはどうだ
366名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 14:24:17 ID:ra9QRe+6
はやて陵辱と申したか
367名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 15:03:23 ID:K17EoIoZ
つまり…水爆搭載爆撃機が戦闘機に奇襲されるようなものですね?

近接兵装がないって…ベトナム戦争前期のアメリカ軍機じゃあるまいし…
368名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 17:47:44 ID:oAtPQ91A
直接あの作品を見て無いので人から聞いた話なんだが

>>366で名前が出てる八神はやてって子は主人公達属する課の部隊長なんだが、
遠距離攻撃凄いが近距離では「(接近戦があまり得意では無い)新人にも負ける」と明言してるらしい

「非殺傷設定の魔法」とか「バインド魔法」とか「拉致って洗脳」とか、要素的にはいいネタあるみたいで
本編でリョナ分少なくても妄想のベースにするにはいい感じなんじゃないかと話を聞いていて思った
369名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 21:01:01 ID:cQvKH2Wb
まあ魔法少女が接近戦が得意とかって納得できるようなできないようなw
370名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 22:35:37 ID:j/NLJYU3
大魔王の魔力なら天地魔闘の構えが究極の技となる
371名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 22:46:46 ID:zhqCAoDl
肉体言語を駆使する魔法の国のプリンセスとか
372名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 23:44:39 ID:q42L2zsr
  天地魔闘vs肉体言語 ファイッ!
373名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 00:22:25 ID:7pZ/bL9w
>369
え?魔法少女って戦闘ではバーサークして
「死ね死ね死ね死ね死ねぇーーー!!」って叫びながら
ロッドで触手ブキ切っていくのがデフォなんじゃないのか?
374名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 00:40:40 ID:Jomg1hGG
ダウンした相手に飛び道具重ねてテレポートでガード不能を狙うのが真の格闘魔法少女
375名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 01:47:49 ID:SmVNu0je
某運命の赤いアクマな魔術師は接近戦・格闘得意だったな…
376名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 02:33:42 ID:UfDtGaQm
ごらんの有様以外わからんの
377名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 02:39:55 ID:KHGAIkjs
>376
>370・・・ダイ大のバーン様。ってか魔法少女関係ないw
>371・・・大魔法峠
>375・・・Fateの遠坂凛
>374は俺もわからん
378名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 02:43:36 ID:RAQpoMwF
アテナだろ
379名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 02:45:04 ID:+ZjQ7R1X
>>377
>>370
ヒント:なの○さん

こうやって見ると、「型破りな魔法少女」はあらかたパターン出尽くしてるのかな?
あえて王道狙いも新鮮でいいかも試練ね
380名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 04:13:47 ID:m30wmhtm
魔法少女といいつつ
実のところ美少女超能力バトルモノみたいなのは最近ちょっと食傷ぎみでわある
特殊なんちゃら魔道の体系的理論がどうとかとかのやたら説明系もアレだし
もっと適当でご都合主義チックでかまわんと思うんだが
魔法なんだし
381名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 09:46:22 ID:w2QfLnIG
実際、そこまで多いかね?
本当に設定てんこ盛りで説明過多なのものはそんなにないぞ。
厨のでかい声に踊らされてあれもこれもダメに見えてないか?
382名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 10:24:04 ID:Gne2ZiJZ
>>380
そこで美少女土地神産土神様の出番ですよ
383名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 10:47:53 ID:CsPlVPpa
説明過多は自分でハードル上げてる感じだからな
跳び越えれれば名作になる気がする

気合いでなんとかなったりする方が書きやすいし読みやすいが
384名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 11:52:43 ID:HT8klAmU
だからって、黒魔術の娘マジカル・ヴィベリ(原著:アレイスター・クロウリー)ってのもねぇw
防衛白書までやっちゃった国だから、やれば出来るのか?
385名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 18:40:40 ID:221/k2nO
触手スレや寄生スレも何気にオリジナル魔法少女が豊作なんだが。
あっちの作品もココの保管庫に入れられんモンかねぇ。
386名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 19:02:53 ID:7egJO6d5
型破りな魔法少女ねえ……。超大規模召還魔法でマスコンバットでもやるとか。
だがしかし正直魔法世界の戦術自体想像がつかない。大規模攻撃魔法があるなら
密集態勢にならない現代戦に近いものになりそうではあるけど……。
387名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 19:26:13 ID:y0OIKtsZ
近接攻撃専門→敵の懐に飛び込んで各個撃破を狙うor制空権獲得
遠距離攻撃専門→ミサイル挺みたく間合いギリギリから攻撃して、反撃される前に後方退避
後方支援系→補給、応急処置、連絡、各種補助魔法

型破りな魔法少女…防御特化型とか、暗殺専門とか…?
388名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 22:04:45 ID:Cx8xelhe
>>387
型破りな魔法少女…
・ジェノサイド系
致死魔法・毒系魔法を敵勢力に対して披露。
条約などの制限がなかったり、対策法が知られていなければ効果絶大。
ただし、もう魔法少女じゃないw
389名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 22:17:47 ID:/EVulWxs
型破りな魔法少女といえば。ほらあれだ。

"ノイシュヴァシュタイン桜子"

だろう。
公式で『変身魔女っ子ヒロイン』とされているから大丈夫。
390名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 23:24:21 ID:UGBT/vlp
いっそ原典回帰して戦わない魔法少女の方がありかもしれん
魔法でお菓子をつくって子どもたちに配ったり、近所のトラブル解決したりするんだけど
魔法使う人にしか見えないお化けみたいなのがいてそいつにボコボコにされる。

魔法使わなければそいつらに会わなくて済むんだけど
少女が魔法使えないことによって困る人たちのために魔法少女やめられないみたいな義務感があるとか
391名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 00:47:32 ID:klxnUhkT
おいちゃんたち、なんかちゅまんない!
392名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 05:47:41 ID:KD+t7LCd
>>385
作者の希望があればこっちの保管庫にも突っ込みますが
妥当な方法としては
向こうの保管庫にリンクを貼らせて貰って
こっちのスレに該当する作品がどれかをリンクの注釈辺りに記述って感じですかね

両方ともログは取ってるスレなのでdatを置いとくとかも出来ますが
393名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 13:02:56 ID:/pqU0FpR
武器を作る魔法しか無い魔法少女
A地点からB地点に物質転移させる魔法しか無い魔法少女
半径15キロの全事象の観測が可能な魔法しか無い魔法少女
広域結界魔法しか無い魔法少女
筋力強化の魔法しか無い魔法少女

こんなチーム
筋力強化の魔法少女が居なくなったら瓦解決定
394名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 14:38:14 ID:PKBVSPIy
いやいや得てして物語ってそういう場面から始まるもんだろ
辛うじてチームを纏めていたリーダーのリタイアによって落ちこぼれの烙印を押されて、やさぐれる魔法少女達…。
そんな末期の空気を漂わせる部隊に新たなルーキーが補充されるという朗報が!

これでまた戦える、大切な人を守れる。
俄かに活気を取り戻す部隊であったが、やってきたのは何と昔懐かしの非戦闘タイプの魔女っ娘であった。

「私みなさんのお手伝いをします!」
「あぁん?!てめぇみてぇな飴玉みてぇなガキは用がねぇんだよ!お家帰ってコンパクトでも眺めてろ!」

意気込む新人であるが、期待を裏切られた落胆から辛くあたるメンバー達。

シャワー室でタオルでくるんだ石鹸で殴られたり、使い魔の散歩を地雷源で散歩させられたり。
脱出の箒に乗せてもらえず取り残された上空を爆装したファントムが飛んだり。
脱走兵狩りの黒人4人に囲まれたり。


しかしひたむきに頑張る姿にいつしか態度を軟化させていく一同。

しかし戦局は悪化の一途を辿り、ついには魔物達の総攻撃の日を迎える。
絶望しかないと思われていたが魔女っ娘が自らの能力とチームの個々の才能を意外な形で活かした驚くべき策を口にする。
今役立たずのアバズレと馬鹿にされていた彼女達がその名を返上すべく立ち上がった!


みたいな
395名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 17:03:41 ID:QcFCwbhG
別スレの魔法少女だが。

前衛、スレッジ・ハンマー
中衛、弓と魔法とナイフ(?)
後衛、アンチマテリアル・ライフル

…え、あれ。魔法少女?
396名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 22:26:32 ID:H2C35AOI
>>395
もうそのくらいでは驚かない罠
397名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 23:55:19 ID:4HHKguKs
むしろ普通
398名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 01:03:37 ID:XtjwXlJz
むしろ、地雷仕掛けて暗殺したり飛行機爆破して目標倒しても驚かない。
399名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 10:00:05 ID:dAzz4kr3
ビラ撒きや街頭演説で民衆を煽り、悪の組織を追い詰めていくってのはどうだ
400名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 10:27:14 ID:17UTMYQL
>>399
その過程で男達を路地裏に連れ込んでヤラせるのと引き換えに支持を得る、
文字通りのビッチな魔法少女しか想像できないw
401名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 11:56:24 ID:aC3FWCQd
どうも、以前『天地魔法帖』を書いた者です。その節はお騒がせして申し訳ありません。
やはり自分が考えた設定で他人に書いてもらおうなどという虫のいい考えはおこがましいものでした。気を悪くされた方には謝罪申し上げます。

ということで侘び代わりというわけではないですが、前回の続きのシーンを書きます。
こういった小説を書くことは初めてなので至らないことも多々あるかと思いますが。
>>268氏に感謝とともに捧ぐ。
402天地魔法帖:2009/01/09(金) 12:03:23 ID:aC3FWCQd
光の使徒ソラスの「浄化」の魔法と、氷の戦士コキュートスの「堕落」の魔法が激突し、猛烈な爆発とともに戦場の公園から二人は弾き飛ばされた。

やがて、凄まじい苦痛の中で、コキュートスは意識を取り戻した。

「ぐ、あ……ああ……」

全身の血液が沸騰するかのような激痛に身をよじりながら、周囲の景色を確認する。

そこはソラスと必殺技を激突させた公園から大きく離れた裏路地だった。

そして、今コキュートスが感じているのは、ソラスの弾丸に撃ち抜かれた時と同じ、聖なる力が悪魔の力を肉体から引きはがしている痛み。

彼の全身から黒い魔力が抜けて行き、魔力の根源でもあった欲望も次々に揮発してゆく。まさに、「浄化」と呼ぶにふさわしい効果が起きていた。

「俺は負けたのか……」
「その通りだ」

不意に、重々しい少年の声。顔をあげると、ぼんやりとした黒い霞のようなものが漂っていた。

「お前、悪魔ジフリトか? なんでそんなにぼやけているんだ?」
「そうではない。欲望を浄化されつつあるお前の眼が我を映さなくなっているだけだ。欲を持たない者に悪魔を見ることはできないからな」

コキュートスに力を与えた悪魔であるジフリトは、感情の揺らぎを持たない声で続ける。

「浄化の魔術によって、お前から悪魔の力と欲望の心は完全に消滅する。じきに俺の声も聞こえなくなるだろう」
「そうか……」

そのことを惜しむ気持ちも、浄化の力によって消えていく。全身の苦痛が収まっていくと同時に、まるで植物にでもなったかのような、かつてない穏やかな気持ちが訪れる。

「こんなことを言うのはお前に悪いが、これも悪くないな。なんだか、執着という言葉が無意味になっていくのを感じるよ」

ほとんど見えなくなった悪魔の姿に、コキュートスは呼びかける。

「……酷い侮辱だな」
「そうか?」
「俺と二度と会えないのが、そこまで嬉しいか」

悪魔が拗ねているのだと気づいた途端、コキュートスは穏やかに笑った。笑いの感情までは浄化されていなかった。

「お前の姿が見えなくなっても、お前の声が聞こえなくなっても、お前のことは忘れないさ。コンビニの肉まんをおごってやったこともな」
「……ふん。あらゆる美食を極めたこの我に、大量生産の作り置きを食わせるとは無礼な奴だとしか感じぬわ。貴様もさっさと忘れてしまうがいい」
「まったく、お前って嘘つきで、意地っ張りな奴だな。悪魔だからかな……」

その言葉にジフリトは返答したかもしれないが、もう悪魔の声は聞こえなかった。
403天地魔法帖:2009/01/09(金) 12:04:55 ID:aC3FWCQd
完全に浄化されてしまった彼は、魔人コキュートスからただの少年に戻り、むくりと半身を起してその場を立ち去る。

「久しぶりに実家にでも帰ってみるかな……」

やけに小さく見えるその背中に、悪魔ジフリトは呼びかける。

「たとえ大量生産品であっても、お前と共有した食事は格別の味わいがあった……」

もはや相手に届かないとわかっているので、その声にはかつてないほどの惜別の響きがあった。

「お前についた嘘は最後まで明かさずにおくか」

悪魔は、浄化された少年に一つだけ嘘をついていた。

彼は確かに浄化の術を浴びせられてしまったが、決して敗れたわけではなく、本当は相討ちだったのだということ。

それを彼に教えてしまったら、「堕落」の術に囚われた少女を救おうとしただろうから。

「さらばユウト。人間の……いや、人魔を問わず、我が初めての親友よ……」

余談ではあるが、この後の少年の人生をいかに記す。

彼は実家の農業を手伝いながら勉学にはげみ、やがて海外の発展途上国に農業技術を伝えるためのNGOに参加する。

そして彼は無数の貧しい人々に生活の糧を得る技術を惜しみなく捧げて一生を送る。

また奴隷の解放などにも力を尽くし、とある中東の貧困国である大富豪に囚われていた女性の奴隷たちを解放した際に、その中でももっとも過酷な凌辱を受けていた女性に求婚して妻とした。

その女性は長い年月を男の欲望の捌け口とされて過ごし、ありとあらゆる男の欲望にさらされた体には無数の傷痕と拷問凌辱の痕が刻まれていた。

さらにその体には子供を孕めない処理をされていたが、彼はその女性だけを生涯愛し続け、ともに天寿を全うした。彼と妻の墓には長い年月が経っても花の絶えることはなかったという。
404天地魔法帖:2009/01/09(金) 12:06:43 ID:aC3FWCQd
一方……コキュートスが吹き飛ばされた方角の逆側の裏路地に、ソラスも同じく倒れていた。

「はう……あうっ……」

こちらも苦悶といっていい声を漏らし、必死に身をよじっているが、よく見ると顔も息も上気し、もじもじと手足を地面に擦るしぐさは意図せずとも艶やかだ。

純白の法衣に包まれた肢体がもがいている様子は、まるで蜘蛛の巣にかかった蝶のように哀れな美しさを示していた。

「苦しい……変な気持ち……」
「聞こえますか、ソラちゃん」

ソラちゃん、というのはソラスのあだ名ではなく、空という彼女の本名である。

そして、その名を呼ぶのは、彼女に力を与えた天使、ベアトリスであった。

「て、てんし……さま……どこです、どこに……」
「私が見えないの?」

ソラが必死に宙を目で探す。天使は彼女の目の前に浮かんでいるのだが、既に彼女の瞳に天使の姿は見えていない。

「欲望に堕ちた瞳で天使を見ることはできない……じきに私の声も聞こえなくなるでしょう」
「たすけてください……てんしさま……くるしいんです……」
「ごめんなさい。あなたを救うことはできないんです……」

ベアトリスは苦しそうな顔をうつむかせた。

『堕落』の魔術に汚染された魂から無限にわき出る情欲は、たとえ『浄化』の術を使っても消し去ることはできない。

むしろ、魂にこびりついた欲望を引き剥がそうとするあまり、魂を八つ裂きにして破壊してしまうだろう。

堕落と浄化、相反する二つの術を同じ人間にかけたら、待っているのは死ですらなく魂の破滅なのだ。

「堕落の術には、たったひとつだけ解除の方法があります。それは、異性に心から愛されること……」

心の底からの愛だけが、魂を汚染する堕落の術を消し去ることができる。

「てんし、さま……?」
「欲望に汚染された人間には神の奇跡も届きません。あなたにはこれから過酷な運命が待っているのだと思います……謝ってすむことではありませんが、本当にごめんなさい……」
「そんな……」
「耐えてください。私たちがあなたにできることは、この戦いに勝つことです。そして全人類に浄化の魔法をかければ、あなたに酷いことをする人もいなくなります」
「わたしのためではなく、すべての力なき人のため……あなた様の勝利を、お祈りいたします」

それだけが、敬虔な心と聖なる力を失ったソラにできる全てだった。

「あなたの祈りは、私たちにとって百万の兵よりも心強い味方となるでしょう……」
「私の祈りを連れて行っていただければ、どのような試練にも耐えることができます」

天使が何か返答したかもしれないが、堕落の魔術はついにソラの汚染を完了させ、彼女にはもう天使の姿を見ることも声を聴くこともできなくなってしまっていた。

敬虔な心に裏付けられた彼女の魔力が消失し、光の使徒の法衣が消え去ってソラは高校の制服姿に戻ってしまう。

そして、神の守護を喰い尽くした堕落の魔術は本格的に彼女を責め始める。
405天地魔法帖:2009/01/09(金) 12:09:33 ID:aC3FWCQd
「ひッ……」

びく、と彼女は身を痙攣させた。今までに感じたことのない電撃のような感覚が彼女の全身に走ったのだ。

「ぁ……や……!」

本能的に身を丸めるが、そのたびに服や下着の感触が彼女の全身を撫で、全く未知の感覚を呼び覚ましてゆく。

幼いころより神の教えを守って過ごしてきた少女にとって、生まれて初めて体験する快感と肉欲はあまりに刺激的過ぎた。

体内をぐるぐると熱い血が駆け巡り、これまで意識したことなどなかった服の感触がたまらない切なさで彼女を責めた。

「あっ……あうっ……」

必死で全身を縛るように両手で体を抱きしめ、亀のように丸まったままきりきりと身悶える。特に刺激の強い胸や股間を指でぎゅっと抑えるというミスを犯し、目の前が真っ白になって体が跳ね上がる。

「だ、だれかっ……たすけて……」

彼女の必死の願い、そして祈り。だが、『堕落』に汚染された少女の祈りは最悪の結果をもたらした。

「なんだあれ?」

その場に偶然通りかかった男たち……その実、堕落の魔術の瘴気に無意識に呼び寄せられた三人の男が、彼女を見つけてしまったのだ。

この男たちはこの近辺を根城にしている性犯罪者のグループであり、瘴気が最も影響しやすい類の人種だった。

「ふぁ……や、やっ、見ないでください……」

ソラは自分の体がどうなってしまったのか把握していないが、今の自分の姿がとても恥ずかしいものであることだけは間違いなかった。

だが男の目から逃れようと身をよじるたび、肉欲に燃え上がった体は服の刺激に痙攣してあられもないダンスを演じてしまう。

「うわ、こんな可愛い子がなんかエロいことになってる……」
「この制服、確か神学校のお嬢様が着るものじゃないのか?」
「ってことはひょっとして、これって俺たちへの神様の贈り物じゃね?」

悶え苦しむ少女を熱っぽい瞳で観察する男たちが、そんな身勝手な結論に達した。

その考えは、完全に的外れとも言えない。神様の贈り物ではないが、悪魔の術が無垢な少女を男たちの餌として差し出したのだから。

そうと思いこんだら、男たちの反応は手早かった。
406天地魔法帖:2009/01/09(金) 12:10:44 ID:aC3FWCQd
「大丈夫かい、お嬢さん?」
「ふぁ……?」

それは男の気持ち悪い猫なで声だったが、人を疑うことを知らない少女は警戒を解いて男を上目使いに見上げる。

「俺たちは、その、医者、っていうか、いや君に合わせると天使の使いなんだ」
「てんしさまの……?」

それは男のただの思いつきのでまかせだったが、ソラはその言葉で完全に警戒を解いてしまう。

「たすけてください……からだがへんなんです……くるしいんです……」

彼女の苦悶を示すかのように、艶やかな長い黒髪が乱れて着衣も乱れていた。

そして、上気した頬と熱い吐息を漏らす口元、涙をぽろぽろこぼしながら上目使いに男を見上げる幼さを残した美しい顔を見れば、悪い男でなくとも一瞬で理性を吹き飛ばされてしまっただろう。

「オーケイ、助けてあげるから言うことを聞いて」
「は、はい……」

三人の男がソラを取り囲み、まるで申し合わせたかのように一斉に服をはぎ取りにかかった。

「っ!? や! やだっ!」

上着をはぎ取られたところで呆然としていた彼女が抵抗を始める。だが、生真面目に閉じられたシャツのボタンを男の指先が器用に一つずつぷちぷちと外していくのを、彼女の細い手では止めることはできない。

それでもシャツを必死で引っ張って抑えようとしたら、他の二人が彼女の手をきつく握った。

「ふあっ!?」

触れられた肌から電撃のような刺激が走り、ソラの全身から力が抜けた。

「や……だ……」
「いい子だ。そのままおとなしくしててねー」

従順になったソラを男たちはばんざいさせてシャツを脱がし、膝を掬うように抱き上げたかと思うとスカートのホックをはずして抜き取り、さらに靴と靴下も卵でも剥くようにつるりと奪い去ってしまった。
407天地魔法帖:2009/01/09(金) 12:12:10 ID:aC3FWCQd
「いや……」

飾りっけのない白いブラとショーツのみの姿にされてしまったソラは、羞恥で顔を真っ赤にして子供のようにいやいやをする。

だが熱で火照った白い肌は男の視線に炙られるように微熱を発し続け、ソラの意識は朦朧となって涙の溜まった瞳が焦点を失う。

調子に乗ってブラも取ろうとした男たちだったが、ソラがぎゅっと目を閉じて抵抗するそぶりを見せたのであきらめ、一人の男がジャンパーを脱いで彼女にかぶせた。

ぶかぶかのジャンパーを着せられるとソラの華奢な肩のラインが際立ち、前が閉じられていないので幼げなおなかが丸出しになって、ふとももを隠すこともできない裾から素足がのぞくという、下着姿よりも格段にエロティックな格好になってしまう。

「じゃあ、あっちに救急車が止めてあるからね―歩こうねー」
「は……い……」

男はソラの両脇を手で持ち上げて立たせると、彼女の手を引いて歩きだした。

完全に従順になってしまったソラは、ふらふらとした足取りで男に従って歩き出す。

途中で男たちがたわむれに彼女の胸や太腿を撫でる。そのたびにびくっと体を痙攣させるソラだったが、けなげに崩れそうになる膝を震えさせながらも歩き続ける。

彼女の倒れていた裏路地から男たちのミニバンが止めてある路地まで、彼女の歩みでも五分とかからなかったが、その間に男たちのいたずらを受け続けたソラの精神は限界に達し、憔悴の極みにあった。

「はーい到着―。今ベッドを用意するから待っててねー」

男たちはミニバンの窓に慣れた様子でカーテンを引き、後ろの座席を倒してスペースを作った。

その間に、他の男が手慣れた様子でソラから剥ぎ取った制服を畳んで段ボールに入れている。

そして男たちは手に手にソラを抱きあげて、車の後ろに寝かせた。

「はあ……はあ……」

ほとんど喪心しているソラは、ジャンパーを脱がされてブラに手をかけられても今度は抵抗しなかった。

男たちが、まるで宝物でも取り出すかのようにそっとブラを外して引っ張ると、ソラの年の割には豊かな乳房が待ちかねたかのようにぽろんと零れ出た。

まるで雪のような白さと果物のような瑞々しい弾力を兼ね備えたふくらみの先端で、小さな赤く色づいた蕾がふるふると震えている。

それは、膨大な肉欲のとりことなっていながらも、自らではどうすることもできない少女を象徴するようだった。
408天地魔法帖:2009/01/09(金) 12:13:37 ID:aC3FWCQd
「あ……っ」

さすがにこれには正気を取り戻して隠そうとするソラだったが、男たちが目を血走らせてソラの手を頭の上に引き上げると、用意されていたベルトで座席に縛りつけてしまった。

「なにをするの……」

ようやく何かおかしいと気づくソラだったが、すでに男たちにはその場を取り繕う余裕はなかった。

男たちは問答無用で少女のショーツを引きずり下ろすと、びっくりした彼女が足を閉じるよりも早く彼女のぴったりと閉じた割れ目に指を差し込んだのだ。

「ひああーっ!」
「おおっ、これは……」

既に濡れそぼっていた秘所への強引な侵入に、ソラが身をよじって絶叫した。すらりと伸びた素足をばたつかせて必死の抵抗を試みる。

それすらも気づかず、男はソラの中をコリコリと指でいじめながら、興奮の声を上げる。

「あうっ、いやぁっ、やだああぁーー!」
「この子、処女だぜ……きれいな膜がある……」
「マジかよ、おい……」
「間違って薬でもやったか、それとも同級生か誰かに嵌められたか? ま、どっちでもいいけどな」

ソラの、高校生にしても幼すぎる下半身を責めながら、男は口笛を吹く。

「い、いててっ」

男たちは股間に激痛を覚えて、ほとんど同時にズボンを下げた。同時に、かつてないほど怒張した自分の分身を見て少し呆然とする。

「お前の息子ってこんなにパワフルだったっけ?」
「まるで怪物だろ……」

男たちの股間は、それこそソラの腕くらいの太さはあるのではないかと言わんばかりに猛烈な勃起を起こしていた。おそらく生身の人間としては世界最大レベルだろう。

それは、ソラにかけられた『堕落』の魔術の効果だった。彼女の吐息や愛液に含まれた『堕落』の魔力が男たちに作用し、ほとんど魔物化といっていい変化を及ぼしたのだ。

「やべぇ、無尽蔵に込み上げてくる……こりゃあ、ヒィヒィ言わせるくらいじゃ済まないぞ」
「間違って殺しちゃうかもな」
「でも、これすぐに処理しなきゃ俺たちが逆に死んじまうぜ」
「や……やぁ……」

既に叫ぶ気力もないほど衰弱したソラに、男たちが覆いかぶさる。

「君、キスしたことある?」
「ふぇ? な、ない、です……」
「ありがとう」

男の一人が嬉しそうにソラの唇にしゃぶり付いた。桜色の凛々しい口元を懸命に引き締めるがあえなくこじ開けられ、男のナメクジのような舌がソラの口腔を蹂躙する。

「あむっ!? ひぐっ」
「お、おいしい……ファーストキス最高……」
409天地魔法帖:2009/01/09(金) 12:15:46 ID:aC3FWCQd
「あーあ、始まったよ。まあ、取り分はいつもの通りだ。お前が首から上で、俺は腹から下の前側」
「そんで俺は後ろ側をもらうぜ」
「おっぱいは?」
「「みんなのもの!」」

抵抗できない哀れな獲物となったソラの体を、男たちが嬉しそうに取り分ける。男たちそれぞれ嗜好する部位が異なっているために、これまでうまくやってこれたのだ。

「じゃあ、おまちかね。欲しがってたものをくれてやるぜ」

ソラの前側を貰った男が、人外レベルに怒張した一物を彼女の小さな割れ目に押し当て、ソラが事態を理解するよりも早く一気に刺し貫いた。

「ふぐむうーっ!」

男に唇をぴちゃぴちゃと味わわれていたソラが、身を跳ね上げて絶叫した。憔悴しきった小さな体のどこにこんな力がと思うほどの激しい痙攣が起きた。

哀れ、『堕落』の魔力に汚染されきったソラの身体は、男の一物に処女を奪われたと理解する間もなく、少女の許容量を遥かに超えた快楽の前に生まれて初めての絶頂を迎えてしまったのだ。

ソラは肢体をビクビクと痙攣させ、瞳から光が消えた。全身がピンと張りつめたように緊張し、そして壊れた人形のように弛緩して投げだされる。

生まれて初めての陵辱、そして絶頂に、少女の心は完全に壊れていた。

だが、そこで終わらせてくれるほど、男たちも『堕落』の魔術も優しくはなかった。

「おいおい、入れただけでこれかよ」

ソラを犯している男は、彼女のきつい膣内の感触を存分に楽しみながら、腹部に浮き出た自分の怒張の形を子宮の上から撫でさすり、投げ出された乳房をコリコリと苛めた。

「ひっ!」

半ば反射的に声をあげて、ソラの体がとび跳ねる。

心が壊れてしまっても、無限の肉欲に囚われた肢体は解放されることなく、男たちの陵辱の前に木の葉のように裸身を蹂躙されるしかない。

子宮内をかきまわされるたびに、ソラの体は絶頂を迎えて狂ったように舞い踊った。
410天地魔法帖:2009/01/09(金) 12:17:26 ID:aC3FWCQd
「あーあ、もう壊しちゃったよ。早すぎー」

彼女の唇をしゃぶっていた男が不満げに言うと、自分の股間の巨大なものをソラの小さな唇に無理やりねじ込んだ。

ほとんど顎が外れかけるのにも構わず、激しいピストンで少女の喉を犯していく。ソラがくぐもった悲鳴を上げるが、むしろそれを楽しみに聴きながらさらに律動を早める。

それと同時に、ソラの秘所を味わっていた男が身をひねり、少女の体を浮かせた。

その隙間に待ちかねたように彼女の後ろの権利を得ている男がソラの背中側に滑り込み、小さな尻肉を割り開くと小さなすぼみに自分の破裂しそうな棒を勢いよく突っ込んだ。

ソラが目を限界まで見開き、全身を引き付けのように痙攣させる。心が壊れた人形となっても耐えがたい責めであった。

そして、まさに人形のように揺さぶられるソラに、男たちはほとんど同時に射精した。彼女の喉から、膣から、直腸から、おさまりきらなかった莫大な白濁液が噴き出す。

「こ、こんなに出た。自分でもびっくりだ」
「しかも、全然萎えねえよ。あと何発でも出せそうだ」
「こりゃあ、ソラちゃんには長い入院が必要だね」

『堕落』の魔術に汚染された男たちは満足げに吐息し、そして次なる凌辱を即座に再開した。

ソラの、すでに心の崩壊した瞳から、ぽろぽろと涙がこぼれて行った……



一晩中、そのミニバンからは男たちの荒々しい声と少女のか細い悲鳴と泣き声が途絶えることはなかった。

そして翌朝、ソラを乗せたまま、そのミニバンは走り去った。

彼女のその後の人生を簡単に記す。

彼女は男たちの長い凌辱で完全に精神を破壊され、その後の人生を性欲処理のための奴隷として生きる。

『堕落』の魔法によって何十年も若さと美しさを保ち、不能の男にも絶倫の精力を与えることができた彼女は、無数の男たちの間で売買され、時には彼女を巡って殺し合いすら起きた。

そして彼女を手に入れた男たちは、次々に過酷な凌辱を考え出しては彼女を犯し、ありとあらゆる欲望を叩きつけた。

この世にある凌辱で彼女が受けていないものはなく、この世にある拷問で彼女にくわえられなかったものもなく、犯された回数は百万回を優に超えたと言われている。

そして彼女は数十年後、ある中東の貧困国の大富豪に買い取られ、そこで激しい凌辱を受けながら奴隷としての人生を終えることになったのだった。
411天地魔法帖:2009/01/09(金) 12:24:10 ID:aC3FWCQd
読み返してみると……後半が魔法少女全然関係なくなってしまっていますがお許しあれ。

最近の魔法少女は敗北したら殺されてしまうことが多いけれど、それはかわいそうなので救済をかねて後日談をつけました。

世界の行く末を賭けた戦いの後日談というのも間抜けな話だけど。

とりあえず、今日はここまで。甲賀忍法帖で言えば弾正とお幻の相討ちあたりの位置です。

自力で書き進めて次がいつになるかわかりませんが、ネタ提供などは喜んで受け付けます。スピンオフなどもしてもらえたらうれしい限り。

10人対10人で、続きの予定もさっぱりできていないので、何人かは勝手に使われてもぜんぜんかまいませんので。

それじゃ。
412名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 12:49:36 ID:ddExsrFJ
地の文は一行ごとに空白行を設けて、台詞は空白をあけずにつなげてるのかな?
読みやすいようにっていう配慮だと思うけど、さすがにちょっと、隙間が開きすぎていて、逆に読みにくくなってる気がする
心意気はありがたいけど、別の工夫のほうがいいと思った
413名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 14:52:07 ID:17UTMYQL
>>411
救いってw
いや寧ろ相討ちでありながらもこうも明暗が別れて、その二人がその果てで添い遂げるってのは皮肉なのかなんなのか
とにかく不思議な余韻のある話になったな

ソラスのエロは力が喪われれても魔法少女コスであって欲しかった
そいで無責任なパンピーに痴女扱いされたり、うわこの服スベスベしてて手触りサイコーヒャッハー
とか言われる陵辱とか

何にしてもちゃんと話はできてたしエロくもあった
改行云々は俺は気にならなかったな
横書きだから悩むところではあるしね
そんな訳で作者さんお疲れ様!GJ!
414名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 20:36:06 ID:XziqxBdB
天地さん乙です
まぁ、敗北後の殺害ネタは個人的には俺も好きじゃないからご都合主義でもいいからこういうのもいいと思うよ
もっとも少年少女が戦う時点でチャイルドソルジャーの後味の悪さは避けられませんが
偶には昔みたいな非戦闘系の魔法少女とか誰か書いてくれないかな・・・・・・
415名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 21:22:09 ID:SWCaNc9N
しかし、数十年後の世界でも、人類は変わらぬ社会を築いているところを見ると
神魔の賭けは未だに決着が付いていないか(考えにくい)、最後の二人が相打ちになったか、賭けそのものが反故になったんだろうな
甲賀忍法帖みたいに、最後に生き残った奴が情に流されて、「勝ったのは相手陣営ですよ」とか嘘の書置きしたせいで揉めたか
416名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 23:58:11 ID:42xoZ7fg
百万回以上犯された末に運命の相手とハッピーエンドとか大好物です。
GJでした。

気負わずにまた書きたくなったら書けるだけでいいから書いていってくれ。
417名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 04:25:58 ID:UCGkB0dA
忍法帖はエロスというより、最早ギャグにしか
感じられないのが多いんだよなw
そこがいい所でもあるのだけど。
418名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 07:07:29 ID:QAEnPeu3
男子中学生の妄想シチュみたいな、変なエロが多いんだよな>山風
微笑ましいというか、時代性もあるんだろうけど、素朴なエロスだよね
419名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 07:58:11 ID:7Zz3kn3B
つか最近は何でも厨房だ厨2だ言って
無条件に見下して悦に浸るむきもあるが
物語の基本は厨房的自己満足妄想の発露でいいと思うんだよね。
重要なのはそれが他人から見てもエンタテイメントになるくらい昇華されているかどうかであってさ。
420名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 08:05:12 ID:lKje4Qee
まぁその重要な部分が抜けてるから言われるんじゃないかと思うけどな。
421418:2009/01/10(土) 09:01:31 ID:hvpJgBIr
>>419
あのぉ・・・
>>417-418が言っているのは、山田風太郎作品に描かれるエロ描写の素朴さ(?)についてであって
物語の内容や、鍵となる異能力設定について言っているわけではないのだが・・・

ていうか、山風先生は異能力バトルの元祖ですよ?
そこにケチつけるなんて大それた真似、この世の誰にも出来ませんぜ?
422名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 12:12:58 ID:Afld94hh
良いよな、山風
横山光輝すら、山風の築いた道を歩いたようなものだしな(漫画という異なる表現方法だが)
423名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 12:31:33 ID:Mje/9YUd
山田先生なら娯楽時代劇だろjk
そう考えていた時が私にもありましたと言うかリアルタイムで思っております
424ロリコンバスターズF (1):2009/01/10(土) 13:34:07 ID:tCyhJmBA
 東京・秋葉原。
 日本最大最悪の"変体"多発地区であり、同時に最も多くの魔法戦士が敗れ去ったスイーツの墓場。
 魔法戦隊スイーツは当エリアを日本国内で唯一、最大危険度の「U−12」に設定。絶対防衛戦略区域と位置づけた。
 "変体"始祖の生誕地であり、――通称『聖地』。関東圏の勢力を巡って日々、魔法戦士と変体とが激戦を繰り広げている。

 そして今日、聖地の戦史にまた、新たな1ページが書き加えられようとしていた――。


☆ ☆ ☆


 アニメイト秋葉原店の屋上。あたしは甘ロリドレス風コスチュームを風になびかせ、立っていた。
 ケータイから聞こえてくるのは、本部通信室で秋葉原をモニターしている高村さんの声だ。

『いいか? スイートプディング。今回はただ、スイートショコラを救出すればいいだけの話じゃない。
 ロリコンは女子児童に一定以上の興奮を覚えると覚醒に至る。彼女の公開レイプは変体の爆発的増大を誘引するんだ』

 歩行者天国を見ると、変体たちは歩道まであふれかえり、その中心でショコラがとっかえひっかえおもちゃにされていた。

『特に今日は人の出入りが多い日曜日だ。下手をすれば、第3次秋葉原会戦を誘発しかねない』
「……秋葉原会戦……」

 あたしはごくりと唾を飲み込んだ。
 話には聞いたことがある。第1次会戦ではスイーツ側が敗れ、町からあふれ出た変体が全国に広がってしまったこと……。
 そして、第2次会戦ではスイーツが関東圏の全戦力を投入して、やっとのことで変体の暴動を食い止められたこと。

『救出が遅れれば遅れるだけ自体は悪化する。可及的速やかにショコラを奪還しろ』
「……やるだけやってみる」
『よし。だが、お前にとっては初のU−12戦だ。落ちこぼれが無理をしすぎるなよ』
「落ちこぼれっていうな!」

 あたしがケータイに怒鳴ると、高村さんは笑った。

『とにかく、今回はスイートティラミスを頼れ。もう秋葉原に到着しているはずだ。
 事態悪化を見据えての増援投入も決定されたから、お前たちは援軍到着まで持ちこたえてくれればいい』
「わかった」

 ケータイを閉じる。白のプリンブレードを構えて、ふうっと息をはく。
 見渡す限りの変体たち。そこから聞こえてくるのは、苦しさと甘さが混じりあったショコラの声。
 怖い……この中に飛び込むのは怖い。あたしもショコラみたいにされるかもしれない……その不安を噛み潰す。

「聖地がなんだ! あたしがやってみせる!」

 あたしは自分に言い聞かせるように叫ぶと、屋上から飛んだ――が。

「んごっ!」

 ドレスの首根っこをつかまれ、屋上に引き戻される。思い切りお尻を打って、痛みに転げ回る。
 そんな、あたしの下にやってきて、冷たい瞳で見下ろすのは――黒く薄い、ライダースーツ風コスの鎌使い。

「あなたは何もしなくていいから」

 スイートティラミスはそう言うと、あたしの顔の横に大鎌の柄をコツンと突き落としてきた。
425ロリコンバスターズF (2):2009/01/10(土) 13:34:42 ID:tCyhJmBA
「て、ティラミス!? いきなり何するのっ!」
「このU−12であなたは足手まといになるだけ。お色気振りまいて変体増やされるくらいなら、いない方がましよ」
「……そんなこと……!」
「何度も言わせないで」

 ティラミスは面倒臭そうに言うやいなや、さっさと屋上を飛び降りてしまった。
 とっさに屋上の端から駆け寄って見下ろすと、歩行者天国の変体カーペットにぽっかり穴が空いている。
 それは、ティラミスの着地点だった。変体群に突入するやいなや、大鎌の乱舞で次々とまわりの変体を斬り伏せたのだ。
 たちまち、まるでモグラが土を掻くかごとく、ショコラの下に向かうティラミスの進路に沿って、変体たちがごっそりえぐられてゆく。

 す、すごい!
 あたしは素直に感心した。これはまさに、ティラミス無双だ!
 たしかにこれなら、あたしなんて足手まといにしかならない。おでん缶食べながら観戦でもしてたほうがマシだ……。


☆ ☆ ☆


 あたしがおでん缶を手に屋上に戻ってくると、ティラミスはもうショコラの下に到達しつつあった。

「すごいなあ……」

 あたしは感心しつつ、おでん缶のふたをあける。三色おでんを食べて、残ったようじで具をちまちまと口に運ぶ。
 うん……意外とおいしいけど、これはすぐ飽きる味だ。うずらの卵をカレー汁にひたしてから、あむっと丸ごと食べる。

「んふー、たまごおいひぃー」

 あたしはほっぺたに手を当てて、ニンマリと笑みをこぼした。
 飽きやすい味とはいえ、やっぱり卵は別格だ! ただ、高カロリーが難点だけど……。
 歩行者天国をのぞくと、ティラミスが変体を掻き分け、ようやくショコラを確保できたようだった。
 ショコラに肩を貸し、殺到してくる変体たちを大鎌で斬り伏せながら、ティラミスは退路を拓いてゆく。

 ――と。
 ティラミスの歩みが突然、止まる。

 何だ? あたしはようじで歯をしーしーしながら、目をこらした。
 そしてその直後だった。変体たちが一斉にティラミスとショコラに襲いかかり、二人の姿が人の波に呑まれ見えなくなる。

「ティラミス!?」

 あたしは観戦気分を一発で吹っ飛ばされて、思わず叫んだ。
 同時にケータイが鳴る。本部オフィスからの電話だ。出ると、高村さんが言った。
426ロリコンバスターズF (3):2009/01/10(土) 13:35:23 ID:tCyhJmBA
『プディング、まずいことになった!』
「何があったの!?」
『こちらでも事態が把握できていない! とりあえず、モニターの映像を回す!』

 ケータイの画面が、監視カメラの映像に切り替わる。変体たちにのしかかられる、ティラミスとショコラの姿が映し出される。

『ど……どういうつもり……!』

 ティラミスがうめいている。何故か、肩を貸すショコラを睨んでいた。
 一方のショコラは、精子まみれの顔を歪めて、おずおずと言う。

『だ、だって、こうしなきゃ、ボクのこと誘拐して、おもちゃにするって……言われて……』
『な……そ、そんな子供だましに……っ!』

 ところで、ティラミスのライダースーツ風コスは、ボトムの丈がホットパンツのように短い。
 そしてショコラが不自然に伸ばしている手先は――何故か、その切れ込みから手先をもぐりこんで――

 まさか! あたしはハッとした。変体のやつら、ショコラを脅してティラミスの処女を!?
 ガシャンッ、とティラミスが構えていた大鎌が地面に落ちる。処女を奪われ力を失い、片手で支えきれなくなったのだ。
 たちまち押し寄せる変体たちはショコラを奪い去り、残されたティラミスに群がりその小さな身体に次々と不埒な手を伸ばしてゆく。

『すげ……あの最強戦士の一人がすっかりラブドールだよ……w よしよし、可愛いね……?』
『んんっ! よ、よしよしとかいって、わたしのおっぱいをなでるなッ!』

 魔法戦士の力を失ったティラミス――そのたった二本の細腕で押し返すのに、変体たちはあまりにも多すぎた。
 逆に両手両足を押さえこまれ、ついに一人の変体がティラミスのスーツの前を開くジッパーに手をかける。

『このままじゃエッチぃことできないから、スーツぬぎぬぎしようね……?』
『こ、この変体ども……こんなことして、ただですむと思うな……!』

 変体はゆっくりと、まるでいたぶるようにジッパーを下ろし……ティラミスの柔肌が少しずつ、あらわになってゆく。
 おっぱいが、おへそが、そして……ティラミスのむっちりとした……おまんこが。
 それは、女のあたしですらはっとするほど白くてやわらかそうでむちむちで……まるでスイーツみたいに美味しそうな裸だった。

 だけど、ティラミスはそれでも弱味を見せなかった。ぎゅっと唇を噛んで、目をつむっている。
 男の人たちはそんなティラミスを見下ろしながら、デレデレといやらしく鼻の下を伸ばして……薄く笑っていた。
 そして、みんなが匂いをかいでいた。ティラミスの……小さな女の子の甘い匂い。それはあたかも、本当のスイーツのような……。

『へ、へへ……スイートティラミスの裸、ぷにぷにしててマジうまそ……』

 そのとき、一人の変体が全員の意見を代弁した。

 それが――合図だった。
427ロリコンバスターズF (4):2009/01/10(土) 13:36:01 ID:tCyhJmBA
『うあぁああっ!』

 まるで申し合わせたかのように、変体たちがティラミスの素肌の部分にむしゃぶりつく。
 監視カメラの映像では、すっかりティラミスの身体は覆い隠されてしまった。ただ、時折、ティラミスの赤い顔がのぞくだけだ。
 聞こえてくる音声のほとんどは、ティラミスの悲鳴、そして、変体たちがティラミスのなめらかな肌を舐め、吸い、しゃぶる音だった。

 それは……大勢の男の人が、皮を剥かれたたった一個の桃の果実に吸いつくかのような――そんな光景だった。

『ちゅむちゅむ……ぷはぁ。おいしいよティラミスちゃん、最高だー』
『ひぅうっ! おっ、おへそに顔突っこんで、したっ、やめっ……ふぁあああっ!』

 大勢の唇から懸命に身体をのけぞらせるティラミス。その幼い裸にしつこく吸いつきながら、変体たちは口々に勝手なことを言う。

『ちゅぱ、ちゅぱ……ねえ、俺、ティラミスちゃんお持ち帰りしちゃっていい? 俺のラブドールにしちゃっていい?』
『やっ……やだぁっ、こんな、こんなの……ブーツ脱がして、足舐めっ……ん、ゆるさない、んっ……ゆるさないからあっ!』
『つかお前、そんなことよりだれがティラミスちゃんのはじめての男の人になるかが今は問題だろ? むちゅ、んちゅ……うめ……』
『やっ、ら……脇の下、とか、だめっ……も、こんな、こんなヘンタイなの……ッ――く――きゃふっ! きゃうぅっ!?』

 甲高く、甘い鳴き声。あたしは思わず口に手を当てた。ティラミスの顔がひどく色っぽくなり、切なく震える。
 まさか……まさか、ティラミス……大勢の男の人にあんなヘンタイちっくにいじめられて、い……イっちゃ……!?

 と、とにかく助けなきゃ!
 あたしはようやくその考えに思い立った。ティラミスとショコラをなんとかして助けなきゃ!
 おでん缶を投げ捨てて、代わりにプリンブレードを握り締め立ちあがる――

 にゅるんっ。

 そのときふいに、膝の辺りに妙な違和感が走った。なんだと思い、見下ろしてみる。
 すると、あたしの足には、ぬめぬめしたピンク色の触手が後ろから巻きついていた。その先端はタコの口のようになっていて――。

 これは――この触手はたしか――!?
 触手の正体を悟るやいなや、両手両足に同じものが巻きつく。たちまち身動きがとれなくなって、後ろから抱きしめられた。

「また会えたね。俺のプディングたん♪」
「ッ!?」
「来てくれると思ってたよ……やっぱり俺とプディングたんは運命の糸でつながってるのカナ……?」

 おそるおそる、振り返る。するとそこには、こないだ戦ったニキビメガネが口から触手を伸ばして笑っていた。
 そして、あたしは気付いた。ティラミスは処女を奪われて無力化させられたけど、その魔法戦士の弱点を知ってるのは……!

「ま……まさか、あんたがショコラちゃんをそそのかしたの!?」
「そうだよ。ただ、こんなにはやくスイートティラミスに復讐できるとは思ってなかったけどね」
「どうしてこんなこと!?」
「もちろん、プディングを俺のお嫁さんに迎えるためだよ。こないだ戦ってからずっとプディングの事が忘れられなくてさ……」

 ニキビメガネがあたしの耳元にそっとささやいてくる。ゾクッとして肩が震えた。
428ロリコンバスターズF (5):2009/01/10(土) 13:36:52 ID:tCyhJmBA
「け、結婚……!? あたし、まだ11歳なのに何言ってるの!?」
「11歳だからいいんじゃないか……ほ、ほら、邪魔者もいなくなったことだし、俺達の結婚式を始めようか……?」

 拘束されたままのあたしの身体が、ひょいと持ち上げられる。お姫さま抱っこの格好だった。
 ニキビメガネはあたしを腕に抱きながら、ゆっくりと歩き出していく。プリンブレードを触手でもぎとられ、捨てられる。

「どこにつれていく気!?」
「もちろん、式場だよ。だけど、その前にお化粧をしてあげようね……?」
「おけしょ……お……ッて、あ、やだ……っ、ふっ……くぅうんッ!」

 あたしは奥歯を噛みしめて、ドレスの中になだれこんでくる吸引触手の猛威に耐えた。
 細い触手はおしっこの穴や、耳の穴にもぐり……太いのはお尻の穴に、余った触手はおっぱいや脇の下に吸いついてくる。
 そして、ニキビメガネはあたしの穴という穴ににゅぽにゅぽと触手を出し入れしつつ、うっとりとささやいた。

「大好きだよ、プディングたん。可愛いよ、大好き、大好きだよ……」
「ひぐっ……う、や……やだあ……っ!」

 こんな状況で大好きだなんて……こんな変態な告白、嫌すぎる! でも耳をふさぐ手は動かせない――
 そう思った瞬間、ぢゅぞぞぞぞぞぞっ! と身体中のエッチな穴から……特にお尻の穴はしつこく激しく……エキスを吸引された。

「んなぁああぁああっ!?」

 あたしはニキビメガネの腕の中で跳ねるが、今はただ大きな声を出して悶えることしかできない。
 はやくティラミスを助けなきゃいけないのに……こんなところで生ジュースにされてる場合じゃないのに……ッ!

「はぁ……やっぱり、プディングのエキスが一番おいしいや……原液のカルピスみたいに甘ったるくて……」
「ふっ、ざぁっ……ひっ、ぐぅ、う……! ふ、ふざっ、ける……なぁ……!! こんなことされて、結婚な……んか……ッ!!」

 ニキビメガネはあたしのジュースを味わいながら、屋上からアニメイトの店内に戻る。そして、ゆっくりと階段を下りていった。
 四階、三階、二階……アニメグッズだらけの店内で、呆然とする客を尻目にあたしをお抱っこしながら下に向かう。
 そしてヘンタイちっくにいじめられるあたしを見て、店内の客が次々と覚醒。ニキビメガネの後に、ぞろぞろと続く。

「ほら、みんなが俺とプディングの門出を祝ってくれてるよ……」
「やだ……こんなのやだ、もっ……ひぁあぁあっ!? なっか、中身吸いながら、出し入れするっ、んなぁあっ!?」
「あ、プディング……ほら、見てごらん? プディングの友人代表が一足先に結婚式を楽しんでるみたいだね……?」

 ニキビメガネが、一階の自動ドアの前に立つ。戸が開き、変体の満ちる歩行者天国に連れ出される。
 そしてそこでは、変体に囲まれたティラミスが……白いおなかを苦しそうに上下させて、こちらを見ていた。
429ロリコンバスターズF (6):2009/01/10(土) 13:37:22 ID:tCyhJmBA
「……す、スイートプディング……?」
「ティラミス! 大丈夫……」

 ティラミスはライダースーツ風コスの前を開かれたまま、おっぱいからおまんこにかけて、唾液塗れにされていた。
 そして今もまだ大勢の変体がちゅぱちゅぱとティラミスの桃色の乳首に、脇の下に吸いついて、さらに……。

「……あっ、んぅ……」
「ティラミスのお声、すごく可愛いよ。いっぱいエッチぃことされて気持ちよくなっちゃったのかな?」
「そ、そんなこと……っ!」

 小さなおまんこにおちんちんを出し入れされるたび、ティラミスは口を押さえ、赤くなってうめいていた。
 ティラミスを犯しているのは……変体ですらない、どさくさにまぎれたただの男の人だった。
 にゅぷ、にゅぷ、とティラミスを味わいながら、だらしない顔で笑っている。

「ティラミスとのエッチ、俺はすごく気持ちいいよ……? クールなキャラなのに膣内はぽかぽかだね……」
「ッ……!!」

 ティラミスは恥ずかしそうに唇を噛んだが、もうまともに抵抗する力も残っていないようだった。
 抵抗と呼べるのはただ、男の人が調子にのっておちんちんを深く押し込んでくるたび、震える手で胸を押し返すくらいのことだ。
 そして、まもなくその男の人は――10歳の女の子の中で、だらしなく果てた。

「お、おほぉお……スイートティラミスが可愛いから、いっぱい出ちゃうよ……」
「くっ……う……!? い……いくら射精したって、わたしは受精なんてしないんだから……ッ!」

 腰を痙攣させてまで、男の人はじっくりとティラミスの中に精子を注ぎ込んでいた。
 ティラミスが腕で身体を引きずって逃げようとすれば、その腰を掴んで射精おちんちんを挿れ直す。 

「や、やべ、まだ精子止まんね……すげ……魔法戦士に膣内射精するの気持ち良すぎ……っ」
「ひぅっ……こっ、子供っ、相手に、夢中でセックスするなんて……ふあっ……は、恥ずかしいと思わないの……!?」

 や……やだ……。あの男の人……まだ10歳のティラミスを膣内射精でいじめるなんて……ッ!
 あたしがおもわず目を逸らした――そのときだった。

「披露宴の時間だよ、スイートプディング」

 ニキビメガネの声が耳元で聞こえた。
 それと同時に、がくんっ、と両足を触手で持ち上げられた。次に両手も引っ張られ、ニキビメガネの首に腕を回させられる。
 そして、あたしはニキビメガネに向かって両足を開き、まるで首に抱きつくような格好にされてしまった。
 さらに忍び寄る一本の細い触手が、あたしのショーツを――くっと横にずらす。
430ロリコンバスターズF (7):2009/01/10(土) 13:37:57 ID:tCyhJmBA
「っ……や、やめて、はなしてよっ!」
「頬が染まってるよ、プディング……。そんなに俺と結ばれるのがうれしいの?」
「そんなわけないでしょ! バカ! スケベ! 変態!」
「そんな風にツンツンされると、俺、逆に興奮してきちゃうよ……」

 ……むちゅ。
 湿った感触が、あたしの……おまんこに押しつけられる。
 だけど、それは触手じゃない。ニキビメガネの――おちんちんだった。
 ニキビメガネは手をつかってゆっくりゆっくりとそのおちんちんを割れ目にこすりつけてくる。

「っあ……ま、まさか、あたしとエッチするつもり……?」

 あたしはごくんと固い唾を飲み込み、言った。

「そうだよ。俺とプディングは結ばれちゃうんだよ……こ、子作りだよ……?」
「……ッ!! あたし、赤ちゃんなんて作れないよ!」
「へえ……じゃあ、毎日膣内射精して子宮いじめまくってあげるね……? そしたら、きっとすぐ初潮が来るよ……ふへへ……」

 こ、こいつ……最低のオトナだっ!
 あたしは目の前のニキビメガネをキッと睨みつける。
 だけどニキビメガネはそのお返しに、にゅぷっ……とおちんちんを割れ目に押し込んできた。

「んんっ! やだぁ……!」
「プディングのおちんちん容れ、すっかりとろとろだよ……。
 エキス吸引されまくってこんな濡れちゃうなんて……やっぱり俺達、相性が最高なんだね……?」
「か……勝手なこと言うなっ! んっ……やぁ……っ」

 にゅぷぷっ……と、ニキビメガネがあたしの中にゆっくりと入ってきた。
 とろけきったあたしのおまんこは、びっくりするほどすんなりとニキビメガネを包みこんでゆく。

 やだ……やだよ、こんな変体がはじめての人なんて……!
 そうは思うけど、あたしにできるのはただニキビメガネを受け容れることだけだった。
 そして、ついに……。

「スイートプディングが……俺のはじめての女の子だよ……?」

 ニキビメガネが耳元でささやいてきた。そして、あたしを両腕でぎゅうっと抱きしめてくる。
 あたしたちは抱きあうように密着して――そして、ニキビメガネのおちんちんはあたしの一番奥まで、ぬっぽりと収まってしまった。
431ロリコンバスターズF (8):2009/01/10(土) 13:38:27 ID:tCyhJmBA
 は……入ってる……
 あたしの中に、ロリコンのおちんちんが……はっきりとわかっちゃうよぉ……ッ!!

「や、やだぁあ……ッ!」

 あたしは思わず、腰をもじもじとさせた。するとニキビメガネはかえって気持ちよさそうな顔をする。

「プディングとのセックス……はぁ……気持ちいいよ……にゅるにゅるで……」
「きっ……気持ちいいとか耳元でゆうなぁっ!」
「何言ってるの? プディングは気持ちいい女の子なのに……」
「ゆうなって、言って……んにゃあっ!」

 にゅぽ、にゅぽ……。
 ニキビメガネがじっくりと腰を動かして、あたしを味わってくる。
 当然、あたしは身動きなんてとれないから、ただ、おちんちんを出し入れされるたびに身体をよじるだけだ。
 ニキビメガネはすごく気持ちよさそうな顔をしてて……あたしを見るエッチな目つきが、めちゃくちゃいやらしい。

 あたしの……小さな女の子の身体で気持ちよくなってる……。こいつ、ほんとの変態だ……ッ!

 さらに、そんなあたしたちのエッチを見て、周りの変体たちもますます興奮しはじめていた。
 しかも最悪なことに、あたしたちのエッチは変体たちのオカズにされて……そのはけぐちになったのはティラミスだった。
 変体たちはティラミスの身体を使ってオナニーすると、ティラミスの裸に直接射精しまくって、そして――。

「あ、あなたたち、一体何するつも……ひぁあぁあっ!?」

 むぢゅっ!
 精子まみれの身体のまま、思いっきりライダースーツのジッパーを締められるティラミス。
 こ……これはいやだ。かなりいやだ。服の隙間からあふれでる精子。ティラミスがスーツを開こうとするが、すぐ強引に閉じ返される。

「きゃうぅっ!?」とのけぞるティラミス。
「すげ……スイートティラミスが精子漬けのラブドールにされちゃってるよ……w」
「お、俺、スーツの上からティラミスたんいじめちゃおーっと……」
「ぐっ……やっ……やめなさい、この……ふっ、くぅ……っ!」

 変体たちにスーツの上からおっぱいをなでられ、おまんこをもみくちゃにされ、そのたびに精子がスーツのあちこちから漏れる。
 さらに、首元や股間の隙間からスーツ内に精子を直接注入され、ティラミスは終わらない精子地獄に悶え苦しんでいた。

「や、やだ……こんなの、やだよぉ……!」

 あたしは頭を振った。途端、にゅぷぅっ、とおちんちんを一番奥まで押し込まれて甘い鳴き声をあげてしまう。
 そして、急に、にゅぽにゅぽにゅぽにゅぽとペースを上げて突きあげられてあっあっと出したくもない鼻声が放たれる。
432ロリコンバスターズF (9):2009/01/10(土) 13:39:02 ID:tCyhJmBA
「大丈夫だよ、スイートプディング。君は、他の誰にも渡さないからね……」
「っそ……んっ、そんなっ、ふにぃっ、い、っいみっ、あんっ、意味じゃ……ああっ!」
「はあ。プリンたん……ねえ、これからプリンたんって呼んでもいい? いいよね、夫婦だもんね……?」
「やっ……だぁああっ……! ひぅっ、んっ、なぁあっ……」

 はぁはぁはぁとニキビメガネの荒い息遣いが耳に吹きかかる。くすぐったいというよりはずかしかった。
 あたしとのエッチが気持ちよすぎて興奮してるんだ……。あたし……あたしまだ、小学五年生なのに……ッ!
 目の前がかすんでいく。おなかの中がかあっと熱くなる。呼吸するので精一杯になる――

「プリンたん、プリンたんのおまんこ、ひくひくしてるよ。い、一緒にイこうね、ねっ、ねっ?」
「やっ、んっ、ふっ、ふに、ふにぃっ、も、やめっ、れ、ひゃめれぇ、ええっ……!!」
「も、もう我慢できないよ。イっちゃうね? プリンの子宮をロリコンの精子でいじめちゃうね……?」
「そんなのだ、……め、……〜〜〜ッ!?」

 びゅるるるっ!!
 あたしの中に思い切り射精が放たれ、それと同時にあたしはのけぞった。
 頭の中が真っ白になって、子犬の悲鳴みたいな声がほとばしった。ひくひくっ、と腰が震える。
 そのあいだも、ニキビメガネはあたしを抱きしめて、びゅうぅうっ、びゅうううーっ……と膣内射精を楽しんでいた。

「ぷ、プリンたん……イっちゃったんだね? ヒクヒクおまんこに射精するの、すごく気持ちいいよ……」
「っ……や……やだ……ぁ……」

 ぴくっ、ぴくんっ、と身体を震わせながら、あたしはぎゅっと唇を噛んだ。
 それでも射精は止められなくて……最後の一滴まで、たっぷりと精子を注ぎ込まれてしまう。
 そうしてようやくあたしは触手から解放されて、地面の上にくたっと仰向けにされた。そして、にゅぽぉ、とおちんちんを抜かれる。
 こぷこぷっ、とあふれだす精子が、アスファルトにいやらしい染みを作ってゆく。

「んっ……!」
「へへ……。プリンたんとの初夜セックス、気持ちよかったよ……♪」

 あたしのシロップと精子が混ざり合った糸を引くおちんちん。だけどそれは、みるみる大きくなっていって……。

「あ、もう大きくなっちゃった……も、もっかいしよっか……w」
「っ……! ふ、ふざけるなあ!」

 あたしはふらふらの身体に鞭打って、起きあがる。そして、とにかく逃げようとする。
 だけどすぐ足に触手を絡まされて倒された。それでもアスファルトに爪をかけて身体を運ぶ。すると、指先に何かが触れた。

 それは、スイートティラミスが先ほど、落としてしまった大鎌の柄だった。

「ハァハァ……プリンたん、プリンたんの子宮まだいじめたりないよぉお」

 後ろに迫ってくるニキビメガネの声。
 もちろん、処女を奪われた今のあたしに抵抗する力なんて残ってない。
 だけど……だけど、このまま何もせずにニキビメガネのおもちゃにされるくらいなら……!
433ロリコンバスターズF (10):2009/01/10(土) 13:39:31 ID:tCyhJmBA
「このっ……」

 大鎌の柄をつかみ、振り返ると同時に渾身の力でそれを持ち上げようとする――。

 スパン。
 途端、ニキビメガネが伸ばしてきていた吸引触手が一斉に千切れ飛んだ。

「……は?」

 呆然とするニキビメガネ。そしてたちまち、ニキビメガネはがくんと膝から倒れて触手が泥となって崩れる。

 何だ?
 ふと、手元を見下ろしてみる。そこには、ひどく軽い大鎌が握られていた。
 力を失ったティラミスでは持ち上げることもかなわなかった大鎌だ。なのに、今はひどく軽い……。

 見回してみると、ほかの変体と、それにティラミスまでもが呆然とあたしを見ていた。

「……ま……魔法戦士の力を失ってない……?」

 精子漬けにされたティラミスが、肘で身体を押しあげながら、言った。

「まさか、あなた……」
「……何?」
「まさか、 元 か ら 非 処 女 だ っ た の!?」
「はあああああああああああ!!!?」

 あたしはおもわず大声を出してしまった。そんなの覚えがない!

「プディング、後ろ!」

 そのとき、ティラミスが叫んだ。振り返ると同時に大鎌を放つ。迫っていた変体が吹っ飛んだ。
 ふらふらになったティラミスがそのすきにあたしの所に駆け寄ってくる。倒れかかった肩を支えてやる。

「……あなたの場合」とティラミスが言った。「魔法戦士の力が残ってるといったって、落ちこぼれに代わりはないから……」
「なんでいきなり毒吐かれなきゃなんないかな!」
「そうじゃない。わたしがサポートするから、あなたが戦って。……今はあなたが頼りなの」
「わかってる。でも、そっちこそ大丈――」
「右!」

 ティラミスが叫ぶ。あたしは右回りの回転斬りを放つ。飛びかかってきた変体を叩き斬った。
 そしてあたしは四方八方から迫り来る変体をティラミスの管制に従って切って裂いて断ちまくった。
 もうあんまりにも忙しくて自分が何をしているのかわからなくなったころだった。変体たちが突然、動きを止め、一斉に空を仰ぐ。

「スイートプディング」

 後ろから、呼ばれた。振り向くと、彼女も変体たちと同じように上を見ていた。

「……何? どうしたの?」
「援軍よ」

 きょとんとして見上げた空には――降下してくる魔法戦士たちのパラシュートが、空一面に咲いていた。
434ロリコンバスターズF (L):2009/01/10(土) 13:39:58 ID:tCyhJmBA
☆ ☆ ☆


 あの秋葉原戦から、数日後のスイーツオフィス――。
 あたしは応接室でスイーツを食べながら、高村さんにたずねてみた。

「ねえ、あたしが処女じゃなかったってどういうこと? 身に覚えがないんだけど」
「うーん……問題は膜があるかどうかだから……」

 高村さんは茶を飲みながら唸った。

「どういうこと?」
「ティラミスが指で処女を奪われたみたいに、セックス以外でも膜を失うきっかけは色々あるってことだよ」
「たとえば?」
「たとえば、激しいひとりエッチとか」
「!!!!!! ……ふーん」
「だけど、非処女で魔法戦士としてまともに戦えるなんて、処女だったらどれくらい強かったんだろうな甘粕は」
「処女膜を復活させる機械とかないの? そうしたら、あたしも――」

 ピリリリリッ。
 アラームがオフィスに響き渡る。女子小学生が不審者に遭ったときによく鳴らされるあれと同じアラーム音だ。
 すると、制服を着た通信員の女の子が、すぐに応接室の扉を開いた。

「変体群が出現しました。U−12です」
「……また秋葉原か!」

 高村さんがこちらを向く。

「甘粕。すまないが、先行して出撃してくれ」
「わかってる!」

 高村さんが応接室を飛びだしてゆく。あたしもそれに続こうとした途端――

「うごっ!」

 通信員の女の子に首根っこをつかみ引き戻され、あたしは一瞬、息が止まった。

「いきなり何するんだよっ!」
「今のあなたの実力じゃあ、U−12に突入しても何もできないわ」
「大丈夫だよ。だってあたし、え……エッチされてもパワーダウンしないもん」
「そうね。ゲリラ戦ではカスでも、絶対に無力化されないあなたはU−12戦のエースになりうる。だから、これを――」

 そう言って女の子が投げてよこしたのは、通信員の使っているのと同じインカムだった。

「これは?」
「あなたのための新装備よ」
「新装備? これをつければ、エースになれるってこと?」
「そうよ。だって……」

 通信員の女の子は、ショートボブを揺らして微笑んだ。

「だって、このわたしが直々にサポートするってことなんだから」
「ああ」とあたしは苦笑した。「そういうこと……」
「そういうこと」

 ティラミスが頷く。あたしも頷く。そして、互いに手を小さく掲げる。

「――じゃ、いってきます!」

 そして、軽くハイタッチを交わす勢いそのまま、あたしは応接室を飛びだしていった。
435名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 14:33:56 ID:Afld94hh
・・・終わり?
436名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 14:52:41 ID:UCGkB0dA
投下gj

>>419
例えば、くノ一忍法帖より
忍法「人鳥黐」
「この男の精液が風にさらされるや否や、みるみる膠のように粘稠化して、それを踏んだ馬の蹄すら釘づけにするほどのものになる」
「彼の精液には凄まじい膠着力を持つ粘素が、きわめて大量に含まれるとみえる」

忍法「肉鞘」
上記精液で自分の体をコーティングし、あらゆる打撃を受け流す鎧にする

忍法「穴ひらき」
同じ女と二度交わると、その女は死ぬ。
「これを現代の医学で強いて説明すれば、アナフィラキシー現象であろうか」

注:1960年の作品です

山風が時代を超えた天才なのは確実だけど、
ちょっと↑あたりでエロスを感じるのは厳しいw

同じくノ一忍法帖でも、忍法「百夜くるま」なんかはそそられるけどね。
なんにせよ、未読の人は山風作品マジお奨め。
437名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 14:58:52 ID:YfES+glN
GJ!

>>424のくだりでB7Rを思い出してニヤニヤ
438名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 17:03:58 ID:z1FgwVCm
ロリコンGJ!ばんざい
しかし11歳というのはちょっと大きいんだよね
やはりロリータというからには2,3歳ぐらいがちょうどいい
よちよち歩きの魔法幼女を捕まえてファック!死ぬまで膣内射精!最高ー
439名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 19:16:04 ID:JoDWxcsk
そこまでは、ちょっと…
440名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 19:54:45 ID:Cr00eMUU
>>438
それはペドだ。せめてランドセル背負ってるあたりだろう、ロリは。
441名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 21:04:43 ID:TQ/EUbtZ
多分>>438は釣りだと思うw
442名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 22:39:41 ID:7Zz3kn3B
なんか煽りで「こんなスレのキモオタどもが云々」とか書くための
前ふり用自作自演カキコに見える>>438
443名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 22:57:31 ID:hkXyZacC
てか、「変体」ってワザと?
「変態」じゃなくて?
444名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 23:09:51 ID:WRb8NYJ4
>>443
本文を読めばわかると思うが?
445名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 08:35:13 ID:34hi/gM+
>>443 の理解力の低さに泣いた
446名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 10:25:23 ID:EVHhrGlU
>>434
GJ!!!

しっかし相変わらずキモオタロリ変態共の描写が上手いなぁwwwww
敵の描写が上手いとやっぱバトルも陵辱も引き締まるね
ただ陵辱書くってだけだで相手を手抜きのやっつけにすると
ただ魔法少女があんあん言ってるだけみたいな印象を残しがちになるからな

あとロリ魔法少女をスイーツに例えるのは秀逸なアイディアだと思うし

魔法少女の災難の人の連載が終わったものの、スライムの人といい忍法帖の人といい
このスレの職人さんは腕利きばかりだな
447名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 20:18:16 ID:dMK86qP9
Fってことはこれで終わり?
448名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 15:41:39 ID:FaLJ09j9
>>434
GJ! 厳密にはロリ萌えスレの守備範囲かも知れないけど、これは良いものだなぁ
ロリといえば魔法少女ユリナちゃんの続きもまだ待っている漏れガイル
449名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 16:29:45 ID:lr6jK1Ee
厳密にもなにも徹頭徹尾ここの該当作だろう
こんな良いの他スレには渡せないな
450名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 17:20:43 ID:b6cc5aSg
>>434は最近他スレで見かけた気がする
451名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 23:29:08 ID:jSKNGsf6
>>450訂正

>>434の人の作品
452名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 19:12:22 ID:RPvtUAxZ
こんな魔法少女は欝だ。魔法の存在が一般に知られるのを防ぐために、死んでしまった場合は
死体は魔法界か何かに強制転送された上、周囲の記憶も消去されるようになっている。
たぶん死んだ魔法少女の魔法の素質のある友人が違和感を感じて調べまわっているうちに敵に襲われて
力に目覚める魔法少女ホイホイ展開。とか言いつつ保守。
453名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 20:45:48 ID:/bIl782/
それどこの統和機構だよwwww



ん、こんな時間に誰…
ガチャン



(この回線は切断されました)
454名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 18:40:38 ID:ENTP0XI/
お、おい…何が起こったんだ?
455名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 01:53:30 ID:SWWkk2F2
俺もこんな魔法少女は嫌だ的なの考えてみた
事の発端は一人の魔法少女が危険物保持、公共物損壊などの容疑でお巡りさんに補導された事だった。
彼女の保護者であり、重度のロリコンであるとある生命科学方面を中心に多彩な才能を有する科学者は交番で拘留されていた魔法少女から魔法少女とそれに敵対する魔物の存在を知る。
――それから十数年後
魔法少女対魔物という図式に新たに割り込む存在が現れた。
ヒトクローン技術によって生み出された人造魔法少女である。
彼女たちは最新の科学技術と解析された魔法技術によって作られた装備を用いて魔物の殲滅とそれぞれ異なる魔法少女の保有魔法術式の蒐集を目的としていた。
目的達成の為、その数とクローン特有の連携によって圧倒的戦果を挙げていく人造魔法少女たち。
連敗を重ねる魔物、次々と仲間を捕らえていく魔法少女。
その行方は!?
456名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 03:58:12 ID:g47OoaTP
魔物からのレイプによる妊娠を防ぐため、戦隊のサポート要員から事前にレイプ&中出しで
受精してから戦闘に赴く魔法少女というネタを思いついた。

「お兄ちゃん…なんで?ずっと信じてたのに…」
「これもお前のためなんだ…あ…でるでる…」
「ヤダ…やだぁぁぁぁぁぁ中はダメ…赤ちゃんできちゃうからぁぁぁぁ!?」

これ以上は妄想が続かなかった
457名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 07:16:42 ID:K05PO/2H
>>456
そのサポート役の違いで鬼畜にも和姦にもなりそうだな


ま、トンボ形クリーチャーに襲われたら受精卵掻き出されて無意味だがな
458名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 13:35:17 ID:1SgxoE5t
グロいな…w
459名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 23:37:22 ID:GjNZ0j5V
ちんこの形は中をかきだす為にあるってエロ同人が言ってた
460名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 16:44:11 ID:utURW9P7
かきださなくても、魔物精子で受精卵を犯せばいいじゃん。

あと、受精卵はひとつとは限らない。
461名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 19:25:05 ID:5f8JWQ1K
一方悪の組織の魔法少女は子宮を全摘出されていた……ら悲惨だな。
462名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 21:27:29 ID:GxgyMSlY
>>461
俺は悪側だったら子宮に魔物を飼っている方が効率的で、簡単だからそうするな。
魔力をそこで造らされて、魔力足りなくなったら無理矢理快感責めで魔力補充とかいいな
463名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 23:36:48 ID:/h4zv4U/
>462
胎内からの強制的な魔力補充に快感が伴うのか、快感で魔力がチャージされる体質なのかどっちだろうw
464名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 18:30:41 ID:rAvizjFU
魔法少女に古代から伝わる闇のカードゲーマーとかは含まれるのだろうか……?
465名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 19:50:20 ID:MnH3vN57
罰ゲームはスーパー触手タイムですね、わかります
466名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 22:41:50 ID:KnQ86/uL
あげよう
467名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 00:49:50 ID:68jT7Zw7
我々はいつまでもみなさんのお帰りをお待ちしております
468名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 03:51:32 ID:rFQ8eBKz
凄く気に入ったので描いてみた。というのはこのスレ的にはアリなんだろうか?
あとどこにうpればいいのかスゲェ悩んだ。

ttp://nijibox.ohflip.com/futabafiles/001/src/sa32993.jpg
469名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 04:24:58 ID:wbk9Tte3
イイヨイイヨー
470名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 05:09:23 ID:rFQ8eBKz
ごめん。下げ忘れてた。
471名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 06:59:11 ID:HzcVz8yI
>>468
ここのSSの挿し絵だから有りだよ有り
あの滅茶苦茶にされてる感がよく出てる
472名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 12:42:02 ID:4EL2f2mj
貧乳成分多めの作品だったが、ポニーの子は胸ある方だったか
473名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 21:44:49 ID:6BJlOCE3
とりあえずナイトメアドリームとハミングナスカの続きを待ってる。

信じているze…
474名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 22:00:33 ID:MN4woBLW
ブラッドサイズ・・・
475災難の人:2009/01/31(土) 23:27:02 ID:h0ZoFsPv
>>468
ディ・モールト!!ディ・モールト(非常に 非常に)いい!!
お兄さんそういうのを待ってたんだ!!
いい感じに大変なことになってますな。まさにこんな有様。
いやはや素晴らしい。作者冥利に尽きまする。もっと見たいくらいです。

全くの余談ですが、
>>14 10行目くらいのイメージはコレ
              ____________
       .         | しまっタ!囲まれタぞッ!
               └-、r──────────
             /!
         ______,イ//_____________イi                , 
    _, r '' " "      _,._,._,._,._,._,_,._, ~`''ー-.、          //
 _,r''""◎  ヽ     _,._,._,._,._,.  _, - 一 - ,_,._,.._,..  ~`''=´  |
  ゙ヾ,,      |   _,._,._,._,._,._,._,. ;: ィヽ:::.      ゙i.-‐'''"  \  ヽ
 ∠´___     ノ_,._,._,._,._,._,._,._,._,._.r´:゙i゙i::::. 、- ─- ,゙i       \ ヽ
      ~`''ー-.、__________________.|::::::i|::、ヽ::::::::/゙i::...i     ┌─────
                 i     |::::::|::゙i :::::::::〈:.  7 ヽ    | どうヤら
              F、;ニニニニ.|:::::::|:::::.    ヽ:::. ヽ ゙i   |そのようダナ・・・
            .,;-‐'′     .|:::::::|:::::::    i:::::. ヽ i   レ──────
           /        ,|::::::::|::∪.   i, 、ヽ::::;i i.
            /        _,,ノ|::::::::|::::::::.    `''''''''´ i
        ,/       ,;-‐''′` !、、ゝ:::::::::. 、 -=三=-i
        .i'  /_,,;-‐''′     ゙:|:::i:::::::::::.       i
        .i   `i             |:::i:::::::::::::.       i
         |    |          |:::゙i::::::::::::::.      i
        |   ,!            .!:::.::゙i;;;;;;;;;;;;;;.____、ゝ
        |  ,ノ             ヽ::::::::::::::::::::::::::::.... ...:::゙i
476名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 01:48:29 ID:lr6laSOD
しまった!魚はそれで良かったのか!

ところでコスチュームのもうちょっと細かい描写があると描き易かったり。
戦隊もの的な色とか。
477災難の人:2009/02/04(水) 23:59:55 ID:8mFoV9AQ
タンノ君みたいなのに犯し殺されたら死んでも死に切れないだろうなw


コスチューム設定、おぼろげなイメージしかなかったですから……。
読んでる貴方のイメージでどうぞとか。
擬似に関してはマントの無いフェイト・テスタロッサ(9歳)とかトリガーハートとかを足して2で割ったような…。
露出多いね、うん。
キャストオフしたらほぼスク水だけになります。犯してくれと言っているようなものだぜ。
色は白が基調。+青。カラーイメージ的には……ソルテッカマン2号機?
量産品なんで基本みんな同じ色です。若菜だけ少し違ってもいいか。
ちなみに、近接特化若菜はフェイトさんのソニックフォーム。

綾乃は露出が減って、どっちかっつーと擬人化エンジェランに近いイメージが。
基本色は青。

綾乃軍団は人工の装備品なんでメカメカしいです。

どっちもレオタというかスク水とかの上にゴテゴテと衣装やらプロテクターが乗かってる感じ。
あと、これは非常に重要なことなのですが、ほぼ全員ニーソ装備です。
よく見たらエンジェランって白タイツじゃんという気もいますが、都合よく脳内改変してください。

あ、魔人の姫君だけは黒ガーター。

自分で書いててワケわかんなくなってきたぜ……。
478名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:00:25 ID:vmBD9QR5
悩殺天使アマネちゃん

「天音ちゃーん、パンが焼けたよー」
「はーい、今行きまーす」
 お気に入りのウサギのパジャマを、制服に着替えていると、1階からホワイトさんが声をかけてくれた。

「おはよう、天音ちゃん」
「おはようございま〜す」
 階段の下には、白髪交じりの髪と、すごく大きな体のホワイトさんがいた。
 私は、大きな背中の後について、食卓にむかう。
 キッチンテーブルには、ホワイトさんの同居人、千鶴さんと、その愛犬、シェパードのバターがついていた。
バターを足元に侍らせて、座っている千鶴さんの姿は、テレビのCMみたいですごく素敵だ。
長い黒髪と、ゆったりした服を着ているのに、はっきりとうかがえる綺麗な体の線が羨ましい。 
「おはよう、天音さん」
 千鶴さんが素敵な笑顔で微笑みかけてくれる。
「ワウッ」
 バターは相変わらず元気だ。
「おはようございます!」
 ホワイトさんは千鶴さんの隣、私は二人の向かい側の席に着く。
 私の前には、焼きたてのトーストと、ヨーグルト、サラダに目玉焼きが美味しそうに盛りつけられている。
でも残念なことに、テーブルの真ん中に、ホワイトさん特製のジャムが置いてあった。
今日はジャムの日かぁ…。
「さぁ、いただきましょうか」
「いただきます」
「ワフッ」
「……」
「ん?天音ちゃん?」
「あ、はい、いただきま〜す」
 いけない、バターまでお行儀よく、いただきますをしているのに…。
私は慌てて、いただきますをした。
「あっ、ダメよ、天音ちゃん。ちゃんとジャムを塗らなきゃ」
 ばれちゃった。
 特製ジャムを塗らずに、トーストを食べようとした私は、千鶴さんに優しく注意された。
「で、でも…」
「せっかくホワイトさんが作ってくれたのよ。女性の体にはいいんだから、食べなきゃダメよ」
「は〜い…」
 私は、週一のペースで出される、このジャムが、どうも苦手だ。
嫌いなにんじんやピーマン、時には玉ねぎまで食べてくれる(注意:犬に玉ねぎを与えてはいけません)バターも、
このジャムだけは見向きもしない。
 白い色は奇麗だけど、甘く味付けしてあるのに、うっすらしょっぱくて苦味もあるのだ。
 でも、千鶴さんは何事もないように、口に運んでいる。
 私は、千鶴さんのトレーナーを大きく盛り上げている膨らみと、自分の襟元を見比べた。
女性の体にいいという千鶴さんの言葉が、心に突き刺さる。溜息をつきながらジャムを塗った。
「どうだい、天音ちゃん、美味しいかい?」
「は、はい。おいひいです」
 正直ジャムはどうしても好きになれないけど、他のご飯はとても美味しい。
私の答えに、ホワイトさんの笑顔が浮かんだ。

479名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:02:24 ID:hM55Vmjj
「いってきまーす」
「道に気をつけるんだよ」
 ホワイトさんに見送られて、家を出る。
 ジャムにてこずったので、ちょっと遅れ気味だ。急がないと。
 通学カバンを抱えて、通学路を駆け抜ける。
 学園の時計台が見えたところで、
「あっ、周原さん、ごきげんよう」
「ごきげんよう」
「冴子ちゃん、由美ちゃん、おはよー」
「周原さん、おはよう、ではなくて、ごきげんようですよ」
「あっ、ごめんごめん、蒲田さん、宇佐美さん、ごきげんよう」
 私に声をかけてくれたのは、白鳳学園のお友達、蒲田冴子ちゃんと宇佐美由美ちゃんだ。
 私と違ってお嬢様な二人は、幼等部から通っていることもあって、学校の決まりである挨拶を自然にできる。
今年から通い始めた私は、まだちょっと照れくさい。
「それにそんなに走っては危ないでしょう」
「大丈夫だよー、周原さん、運動上手なんだよ」
 ストレートのロングを、きっかり分けておでこを出している、学級委員の冴子ちゃんと、
三ツ編みおさげでのんびり屋さんの由美ちゃんのかけあいは、息がピッタリだ。
 家が田舎で、近くに学校が無かった私は、進学にあたって、奨学金のある白鳳学園に、ホワイトさんの所へ下宿しながら通うことになった。
エスカレータ式の学園では、皆友達が決まっていて、なかなか馴染めなかった私に、
今の調子で、一番最初に声をかけてくれたのが、冴子ちゃんと由美ちゃんの二人だった。
 冴子ちゃん達といっしょということは、時間に間に合ったということだ。
私達は、他愛の無いおしゃべりをしながら、ゆっくりと校門をぬけた。

480名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:05:55 ID:vmBD9QR5
 ホワイトさんの作った――ジャムの入っていない――美味しいお弁当を食べ、
睡魔と闘いながら迎えた6時限は、歴史の時間だった。
 担任でもある社会の先生が、少し興奮した様子で、
新校舎の建設予定地から出土した土偶を、みんなに見せてくれている。
土偶の体には、欠けた部分が無く、優美な曲線を保っていた。
作られた時代を考えると、とても貴重なものなのだと思う。
歴史にあまり興味の無い私でも、先生が興奮するのが分かる気がした。

キーンコーンカーンコーン

「ああ、もう終わりか。出土した土器は、しばらく校長室の前に展示されることになったので、皆もこの機会に、よく見ておくように。よし、委員長」
「起立っ、礼」
 授業が終わり、皆バラバラに席を立って行く。
「そうだ、周原、帰りに校長室に行くように。…ああそうだ、ついでに、これをお返ししておいてくれ」
 冴子ちゃん達と帰ろうとしていた私に、先生が土偶を渡しながら言った。
 きっと、奨学金関係のお話だろう。
 私は、長くなると悪いので、二人に先に帰ってもらうことにして、土偶をしっかり抱えて校長室に向かった。


「失礼します、周原です」
「入りなさい」
 校長室のドアをノックすると、校長先生の返事があった。
私は、重い立派なドアを押して、中に入る。
「ああ、それを持ってきてくれたのかい。そのあたりに置いて、掛けなさい」
「はい」
 言われたとおり、応接机に土偶を置いて、校長先生の向かいに腰かける。
ふかふかのソファは、座る面が広く、後ろにひっくり返りそうな錯覚を覚えるほど、柔らかくお尻を受け止めてくれた。
深く座ったせいで、少し捲れてしまったスカートの裾を、さりげなく直す。
「どうだね、ジャンのところは。上手くやっているかい?」
 ジャンはホワイトさんのファーストネームだ。
校長先生と知り合いな関係で、下宿をやっているのだ。
「はい、ホワイトさんには、優しくしてもらってます」
「そうか、そうか。…それで、早速なんだが、君の奨学金には国の補助金も入っていてね。
君に書いてもらって、提出しなきゃならん書類があるんだが、うっかりしていてね。
今日中に役所に持っていかないといけないんだ。すまないが、今、書いてくれるかね」
 校長先生は、恰幅のいい体を、申し訳なさそうに少し縮めている。
「あ、はい。分かりました」
「ありがとう。簡単なことばかりだけど、分からないところがあったら声をかけてね」
 校長先生はそう言うと、ソファから立ち上がり、私の後ろの棚に飾ってある置物を磨き始めた。
481名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:10:29 ID:hM55Vmjj
カリカリ
シュッシュッ
 校長室には、私がペンを走らせる音と、校長先生が何かを擦る音だけが聞こえる。
黙っているのは、少し居心地が悪かったけど、早く書きあげるために、黙々とペンを滑らせた。
 三枚ある書類の、一枚目は、家族構成や実家の住所などの基本事項、
二枚目は、ホワイトさんの下宿の様子や、環境への私の感想などありきたりのものだったが、
三枚目にきて、私の手が止まった。文章の意味、というより何が書かれているのか、全く分からなかったのだ。

 その三枚目の書類には、

 O       OO   _O
/\OTZ   ζξ  O_ N
OTZλ OLΛ       \⊥Λ  

 こんな形の記号とも図ともつかない文字が、永遠続いていたのだ。
「オー…ティー…ゼット…?校長先生、なんだか変な紙が混ざってます」
「ん?どれどれ、ああ、これは周原さんが好きなものに丸をつければいいんだよ」
「好きなのって、どういうことですか?」
「分からないかい?じゃあ、一つずつ説明してあげよう。
いいかい、まず一つ目は後背位だね。二番目は正常位、
三番目は後背立位、四番目は騎乗位……」
「こ、校長先生!一体何を……」
 校長先生は、私の肩越しに、一つずつ指さしながら、とんでもない事を言い始めた。
校長先生の口から出た言葉は、どれも漫画のエッチなシーンで出てきたものばかりだ。
「……というわけだよ。周原さんは、どれが好きかな?」
「何を言ってるんですか?こうちょ……、きゃあああぁぁぁぁっっ!」
 のしかかる様にして、背中に徐々に近づいてくる校長先生の体温と、
異様な気配――すぐ後ろにいるのに、まだ何かを擦る音がする――に、
怖くなった私は、校長先生から離れるため、ソファから立ち上がり、
後ろを振り返って――悲鳴を上げた。
 ついさっきまでグレーのスーツ姿だった校長先生が、いつのまにか素っ裸になっていたのだ。
 大きく張り出したお腹の下、ソファの影になったところで、右手が何かを擦っている。
 何を擦っているのか考えたくない。
「だめだよ、そんな大声をだしちゃ。さあ、落ち着いて座りなさい」
 馬鹿を言ってはいけない。落ち着いてなんかいられるものか。
 私は、すぐさまドアに駆け寄り、脱出を図る。
グッ
「開かない!なんでっ!?」
 渾身の力を込めて開けようとしても、ドアはびくともしない。
鍵がかかっている時の、ガタつく感触もなく、セメントで塗り固めたように、全く動かない。
まるで壁を押しているようだった。
 私は、ドアを諦め、今度は窓の方へ向かった。
 幸い、校長先生は何かを擦るのに忙しいようで、こっちにくる気配はない。
「……っ!」
 窓に手をかけた瞬間、私は無駄を悟った。
明らかに鍵が開いている窓が、ドアと同じく、うんともすんとも言わないのだ。
ガラスを叩いても、固い無反応が返ってくるだけだった。
 それどころか、窓には私の姿がくっきりと反射して、
見えなければおかしい、明るい外の景色が一切見えなかった。
「だめだめ、出れないよ。周原さんはイデアルバイスの壁に囚われてしまったのだから」
「ひいっ!」
 窓ガラスに映る私の後ろに、校長先生のニヤケ顔が映る。
 湿った声が耳元で囁かれ、スカート越しに固い何かが押し付けられた。
「いやぁっ!」
 慌てて逃げ出そうとしたけど、今度は逃げ切れなかった。
校長先生の太い腕に抱えられてしまう。
「さあ、続きを書きなさい」
 私は校長先生に抱え上げられ、ソファの方へ連れられて行く。
運動には自信がある方だけど、倍近い体重の男の人を振り払うことはできなかった。
482名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:14:49 ID:hM55Vmjj
ドサッ
 校長先生は、私を膝に抱いたまま、ソファに座りこんだ。
 お尻に当たる感触が気持ち悪くて、前の方に逃げようとしたけど、
腰に校長先生の手がしっかり巻きついていてできなかった。
「ほら、早く書類を書いてくれないと、校長先生、困っちゃうんだよ」
「あの、書類を書いたら、外に出してくれますか?」
「もちろんだとも」
 何が起きているのかさっぱり分からないけど、
どうやらこの現象は、校長先生が引き起こしているらしい。
事態は全く飲み込めないが、校長先生の声は冷静で、
書類を書きあげれば解放してくれるという言葉には
若干の真実味が残されていた。
 私は自力での脱出を諦め、ペンをとった。
「ふむふむ、周原さんは正常位が好きなんだね」
 別に好きだというわけでは無い――というより、経験がないから好きも嫌いもない――けど、
とりあえず一番無難そうなものに丸をつけた。
「あの…、これで帰……」
「じゃあ、実践だ」
バフッ
 突如回転する景色とともに、私の背中は柔らかなクッションに沈んでいた。
「へっ…?…いっ、いやああああぁぁぁ!!」
 校長先生に投げられたと分かったときには、すでに私の膝に手がかけられ、太鼓腹が足の間に割り込んでいた。
開いた膝の間から、校長先生の股間で、大きくなったおぞましいものが、プラプラしているのが見える。
 股を開かせることに成功した校長先生は、そのまま私の体の両側に手をついてのしかかってきた。
尖らせた唇が、顔面に迫る。
「やめてぇぇっ!」
 私は校長先生の喉に両手をあて、突き離した。
「ごほっ、こふっ、あ、周原さん、何をするのかね?
君の好きな正常位だよ?」
 喉輪が決まって苦しかったのか、少し離れた校長先生が、
心底不思議そうな声を出した。
「いやっ、いやっ、いやぁっ!放してぇ!」
「アイタタッ、怖がること無いんだよ、周原さん。校長先生が優しくしてあげるから」
 滅茶苦茶に振り回していた腕が、肉厚の手に捕まってしまい、そのまま緩い万歳を強要される。
体重をかけて押さえつけられた腕は、どんなに力を入れても、ソファから離れない。
「ん〜〜〜」
私の抵抗を封じた校長先生は、再び顔を寄せてきた。
チュバッ
 とっさに顔を背け、唇は死守したけど、湿った感触が、頬に触れてしまった。
耳元で鳴る濡れた音に、鳥肌が立つ。
「ん?だめじゃないか避けちゃ。ほらもう一度いきますよ」
 校長先生は、私の右手を押さえていた手を離すと、私の顎を掴んで正面を向かせた。
 再度近づいてくる顔を突き放そうとしても、片手では支えきれない。
「いやっ、いやあぁぁっ!」

483名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:16:49 ID:hM55Vmjj
“落ち着いて、天音ちゃん!私を手に取って!”
 誰?
 焦らすつもりなのか、じわりじわりと迫ってくる校長先生の顔が、
息使いが感じられるほど近づいた時、頭の中に誰かの声が響いた。
“机の上よ!天音ちゃん!”
 机?
 ソファのすぐ傍にある応接机を横目で見やると、さっき持ってきた土偶と目が合った。
“そう!私よ!さあっ、私を手に取って!!”
 私は、頭に響く声に従って、校長先生を押さえていた右手を土偶に伸ばし、掴んだ。
“いいわよ!さあっ、私を………”

 私は土偶を――

ガコォッ!!

「ぐああっ!」
“痛ああぁぁぁっ!!!”
思いっきり振り下ろした。

 鈍器が頭にクリーンヒットした校長先生は、衝撃で後ろにひっくり返った。
 体重の束縛から逃れた私は、必死で後ろに這い下がる。
“痛いじゃない!何するの!”
「はぁはぁ、えっ!?土偶が喋った?」
“さっきから聞こえてたでしょ!”
 鈍器、いや土偶が抗議の叫びをあげる。ますます混迷する事態に、おもわず土偶をとり落としそうになった。
“あっ、ダメっ、私を放しちゃ”
 そうだ、手ごろな武器を放してはいけない。
“武器とか鈍器とか失礼なこと言わないで!”
「あなた、私の考えてることがわかるの?」
“ええ、でも詳しいことは後。あいつが起き上がるわ”
「ググゥ、ギィ」
 見ると校長先生が、殴られた場所を押さえ、呻きながら立ち上がろうとしている。
しかも、その呻き声が尋常でない。さらには、心なしか、さっきまでより体が大きくなっているような。
“イデアルバイスに取りつかれた者はああなるの”
「それ、さっき校長先生も言ってた。今起きてる事は全部それのせいなの?」
“ええ、そう。そして、私はイデアルバイスを狩る者…”
「じゃあ、何とかして!」
“でも、それには、天音ちゃん!あなたの協力が必要なの”
 も、もしかして、これは全少女の憧れ、魔法少女というやつなのでは…。
“正しくその通りよ!”
「変身するのね!」
“そう!”
「呪文は!?」
“話が早くて助かるわ!呪文は『コケティッシュ・ファシネイション・メイクアップ』よ”
「コケ…何?」
“コケティッシュ・ファシネイション・メイクアップ”
「コケティッシュ・ファシネイション・メイクアップね」
“そう、じゃあ、わたしと一緒に、いくよ!”
「“コケティッシュ・ファシネイション・メイクアーーップ”」
484名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:19:11 ID:hM55Vmjj
パアアアァァァァァ

 私が呪文を唱えた瞬間、眩い光の粒が、霧のように全身を包んだ。
 不思議なパワーで支えられ、重力から解き放たれた体が、ゆったりと光の霧の中で浮かぶ。
 体の内側からエネルギーが湧きあがり、万能感が押し寄せる。
変化は感覚だけでなく、外見にもあらわれていた。
むず痒さとともに、手足がスラリと伸びていく。
慎ましかった胸も、どんどん膨らみ、ブラのホックが弾けた。

シュパアアアァァン

 光の霧が、一際明るく輝き、弾けると、白鳳学園の制服は、すっかり様変わりしていた。
窓ガラスに映る私は、ピンクを基調とし白の意匠を施した、
ミニスカートと一体型の肩を出した大胆なボディースーツに、
短い丈のジャケットを羽織り、真っ白なニーソックスと二の腕まである手袋を身に着けていた。
20cmは伸びた身長は170cm、千鶴さんのようなスラリとした体形に、思わず見惚れてしまう。
さっきまで抱えていた土偶はというと、土偶の意匠を残した――なんて悪趣味――ブレスレットに変わっていた。
これをメリケンサックのようにして戦うのだろうか?
“バカなこと考えてるんじゃないわよ”
「ごめんごめん。で、次はどうするの?」
 今や80kgぐらいだった体を、120〜30kgに膨らませた校長先生が、のそりと立ちあがった。
ちょっとやばそうだ。
“肉弾戦のイメージはそんなに外れてないわ。肝心なのは戦いの補助魔法が必要ってこと”
「また、一緒に叫ぶのね」
“そう。…うーん、あいつには…、よし、『≪無垢けき純白の白百合≫ペドフォリック・リリー』でいくわ”
「ペド……何?」
“ペドフォリック・リリー!いいわね、いくわよ!”
「うん!」
「“ペドフォリィーック・リリーーー!!”」

キュピャアァァァン

485名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:22:59 ID:hM55Vmjj
 私が叫ぶと、またしても光の粒が集まってきた。
 しかし今度は、光の霧は、全身ではなく下半身に集まっている。
 なるほど、キック主体でいくわけね。あの巨体には、やはり足技でないとダメージが無いってわけだ。
 光が集まり、股間を覆っているボディースーツが温かくなっていく。
手足が伸びた時の、むず痒さを感じる。場所が場所なだけに、ちょっと恥ずかしい。
“天音ちゃん、変身の間は、リラックスして変身のパワーに身を委ねて”
「う、うん、分かった」
 私は言われたとおり、目を閉じてリラックスし、浮遊感に身を委ね、かるく足を開いた姿勢で、むず痒い感触を受け入れた。
 恥ずかしい部分を中心に、腰が熱を持っていく。


シュパアアァァァン


 光の霧が弾けた。変身終了だ!
どう変わったのかな?
 私は閉じていた目を開いて――
「きゃあああぁぁぁぁぁっ!」
――しゃがみこんだ。
 体にぴったりフィットしていたはずのコスチュームが、おへその下のラインを境に、綺麗さっぱり消え失せていたのだ。
しかも、無防備に晒された股間は、去年やっと生えてきた…ヶ…まで無くなって、
正に生まれたままの姿になっている。
“グッド、グッドよ、天音ちゃん。その反応いいわ!”
「グッドって何!?元に戻してよぉ!」
“なんのための変身だと思っているの?校長先生には、今の状態が一番なの!
さあ、天音ちゃん、闘って!早くしないと、校長先生が戻れなくなっちゃう!”
「え、校長先生を元に戻せるの?」
“ええ、彼はイデアルバイスに、取り込まれているだけ。
一体化する前に、イデアルバイスを祓ってあげれば、いつもの優しい校長先生に戻れるわ”
「う〜〜、分かった…、私、闘うよ!」
486名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:25:00 ID:hM55Vmjj
 すごく恥ずかしくて、嫌だけど…、でも、ホワイトさんの下宿を紹介してくれた時の、
校長先生の優しい笑顔が戻ってくるなら…。
 私は、すっかり面変わりしてしまった、校長先生の獣じみた顔を見据え、すっくと立ち上がった。
 校長先生の血走った目が、私の頼りない下半身へ視線を注ぐ。
「ゴフゥ、フッフゥウウ」
 興奮したのか、校長先生の喉から、獣の鳴き声が漏れる。肥大した脂肪に、声帯を潰され、まともな発声ができないようだ。
 変わり果てた校長先生の姿を見て、ようやく決心がついた。
 校長先生、今助けてあげる。
「はあああぁぁぁっ!」
 先手必勝、私は羞恥心を心の片隅に追いやり、校長先生に向って駆け出した。
 まずは、巨漢の弱点、膝への一撃だ。
 突進の勢いを、急制動をかけることで、蹴り足に乗せ、ローキックを放つ。
シュパッ
 決ま――
ペチ
 風切り音の鋭さに反して、インパクトの衝撃は、拍子抜けするほど弱い。
 校長先生は、全く体勢を崩すことなく、やすやすと私の蹴り足を掴んでしまった。
「ちょっとぉ!全然効いてないじゃない!呪文、意味無いんじゃない!?」
“何やってるの、天音ちゃん?天音ちゃんの闘いは、これから本番じゃない”
「ど…ういう…こと!?」
 片足を掴まれ、力任せに引き倒されそうになるのを、ケンケンで堪えながら、尋ねてみる。
“いいこと、天音ちゃん。貴女が祓おうとしている、イデアルバイスは、
その人が秘めたる理想の暗黒面、満たされない欲求そのものなの”
「続きを急いで!」
“それを祓うには、欲求を満たしてあげるのが一番だと思わない?”
「それで?」
“校長先生の姿を見て、その欲求が蹴られることだと思うの?
貴女の恰好が、格闘に向いていると思うの?彼の欲求は、一目瞭然よね?”
「まさか……」
“そう、さっきの続きをしてあげればいいのよ!”
「いやあぁぁぁぁ」
 土偶の介入によって、変化したかに見えた事態は、全く好転していなかった。むしろ、変身前の体の方が、小回りが利いて動きやすかったぐらいだ。

487名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:27:28 ID:hM55Vmjj
「きゃあっ」
 ついに、遠心力にケンケンが追い付かず、床に倒れ込んでしまった。
仰向けに倒れた私に、すかさず校長先生が圧し掛かってくる。
 校長先生を押しのけるため、肩のあたりを蹴り飛ばそうとした脚が、逆に捕まえられてしまった。
 校長先生は、その巨重を生かして、無理矢理私の体を、屈曲させていく。
「ひいいっ」
 ちょんっ、と股間になにかの先端が触れた。
 確認したくはないけど、しない訳にはいかない。
 下目で恐る恐る、股間を見やると、つるつるのアソコに、校長先生の太くて長いものが、今まさに突き刺さろうとしていた。
 慌てて腰を捻って、矛先をそらす。
 しかし、校長先生の切っ先は、私の体の丸みに沿う様にして、再び入口へ向かてくる。
 捻り、そらし、あてがわれる。捻り、そらし、あてがわれる。
 屈曲がきつくなるにつれて、腰を捻るのが難しくなり、粘膜同士の接触が長くなってきた。
「いやっ、こんなの、いや!助けてぇ!」
 初体験が、こんな状況で、人外の存在になり果てた校長先生となんて、死んでも嫌だ。
半狂乱になって叫ぶ私の頭に、また土偶が語り始めた。
“落ち着いて天音ちゃん。変身後のその体『イデアルアバター』は、もとの貴女の体とは全くの別物なの。
例え何をされたとしても、貴女の体に、影響は何一つないわ。
貴女は、すごく精巧な、バーチャルリアリティゲームをしていると思えばいいのよ”
「バーチャルリアリティ?」
“ええ、確かに感覚があって、恥ずかしいだろうけど、貴女の体は無事よ。
でも、校長先生は違う。今の状態が続けば、一生その姿のままよ。……分かるわね、天音ちゃん。
校長先生を救えるのは貴女だけなの。耐えて、天音ちゃん!”
 人を騙すのに、欲望につけこむのは、せいぜいで小鬼、本当の悪魔は、良心を擽るものだ、
という田舎のおばあちゃんの言葉が脳裏をよぎった。が、土偶の言っていることは、嘘ではなさそうだ。
 私が一時、気持ち悪いのを我慢すれば、校長先生は元に戻れる。私が拒否すれば…。
 私は、両足に込めていた力を弱めた。
チュプッ
 変身後の体は、感覚だけは上がっていて、
入口で軽く重なり合った襞に、めり込んできた先端部分の形が、はっきりと分かった。
 我慢、我慢、我慢。気持ち悪いのをちょっと我慢するだけ。
 念仏を唱えるように、目を瞑って心の中で、自分に言い聞かせている私に、土偶がそっと囁いた。
“……気持ち悪くはないわよ?”

488名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:30:17 ID:hM55Vmjj
チュクウウウゥ
「んはああぁぁぁっ!」
 校長先生が、腰を進めた瞬間、目の裏で星が弾けたような気がした。
背筋を駆け上ってくる鮮烈な刺激に、自然と叫んでいた。
「くむうぅぅぅ!」
 呪文によって作り変えられたのか、変身後の肉体、イデアルアバターの内部は、成熟した容姿に似合わず、狭苦しい作りになっているようだ。
他の人のを知らないので、はっきりしないけど、恐らく人間としては最大級の大きさであろう、校長先生の肉棒が、狭所を押し広げてくる。
 暴力的なその行為に、当然伴うはずの痛みは、閃光のような刺激に置き換えられていた。
「何、これぇっ!?」
“サービスよ”
「そんな、サービス、いらなっ、ひいいぃぃぃっ!」
 校長先生のアレが、その長い体をズイズイと確実に潜り込ませてくる。
 大体積の侵入によって、巻き込まれていく、膣内の襞の一枚一枚が、イデアルアバターの鋭敏な感覚によって意識される。
肉質の通過によって、まずは襞の尾根が捏ねられ、徐々に引き伸ばされ、根元が引き攣るまで引っ張られる。
無数に折り重なる微細な肉襞、全てについて、その感覚を味わわされるのだ。
 しかも、全く痛くない。それどころか不快でもなく、
……快感といって差し支えない。
 勝手に反応した体が、弓なりに反っていく。
「ふくううぅっ、んんっ!!」
 私の奥で、終点まで辿り着いた、校長先生の先端が、コツンときた。
ひたすらに強烈だった刺激が、いきなり和らぎ、お腹の奥へじんわりと広がっていく。
 熱い余韻をしばし響かせた校長先生が、今度は来た道を引き返す。
「はあああぁぁぁっ!!」
 入ってくる時には、一枚ずつ嬲られていた襞が、今度は一斉に捏ね繰り反される。
しかも、僅かに奥へ向かっている傾斜を逆立てるように。
 イデアルアバターの知覚をもってしても――逆に、鋭すぎる知覚のせいで――、処理しきれない感覚は、
快感の予感を伴った痺れとなって、膣壁にわだかまっている。
 そして再び始まる挿入。
 校長先生の、一番太く膨らんだ部分が、私の一番狭い入り口をくぐった途端、
膣壁の痺れが溶け出たかのように、襞が潤み始める。
 ふやけた襞から、愛液を絞り出すようにして、侵入者が突き進んでくる。
 校長先生の太いものが、その身を、私の最奥にぶち当てて、ラッセル車さながらにかき集めた蜜を弾けさせる。

 巻き返し、絞り潰し、突き当たる。
 儀式めいて繰り返される律動は、衝突の度に、私の奥の性器を熱くさせた。
 コツン、コツン、とノックされる度、お腹の奥から、体中に広がっていく、じんわりした熱に浮かされ、何も考えられない。
最初感じていた恐怖や、予想された不快感は、どこかへ吹き飛んでいた。
489名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:32:37 ID:hM55Vmjj
「ああっ、あああっ、ああっぁぁぁ!」
 大きく張り出した返しによって、掻き出された蜜が、辺りを濡らす。
 カリカリと床を掻く手で、体を支え、校長先生が放つ、重い一撃一撃を受け止め、私は頭を振って喉を震わせる。
“あー…、盛り上がってるとこ悪いけど、イっちゃわないように気をつけてね”
「あんっ、んっ、…え?んんっ、…何?」
“だから、絶頂に達しないようにしてって言ってるの。
そのイデアルアバターなんだけど、校長先生の体と一緒で、欲求を満たすと消えちゃうの。
だから、彼より先にオーガズムに達しちゃうと……”
 校長先生は、欲求を満たすと元に戻れるのよね。じゃあ、私も……。
“察しのいい子って、大好き”
「いやあああぁぁぁ」
 私の喉から漏れていた嬌声は、今日、何回目か分からない、悲鳴に変わっていた。
「何で、そんなことを黙ってるのよ!?」
“だって、天音ちゃんが、こんなにエッチな子だと思わなかったんだもん”
 確かに盛り上がっていたのは、私だけど…、急に可愛らしくなった口調で、吐かれた正論が、憎たらしい。
“ま、とにかく、先に校長先生をイかせちゃえばいいのよ。我慢してれば、そのうちイってくれるわよ。簡単でしょ?”
「ああんっ、簡単…じゃ…んっ、ないっ!」
 土偶のサービスとやらで、異様に性感の高まっている体は、口論の間中続いていた抽挿にも、律儀に答えてしまう。
「ああっ、ダメっ、んんっ!」
 特に、この奥にぶつかってくる衝撃が不味い。子宮を揺らされると、体が勝手に性感を受け入れる準備をしてしまう気がする。
まずは、これをどうにかしないと。
 幸か不幸か、私をどんどん追い詰めていく官能を生む優れた知覚は、校長先生が、私の膣内で描く軌道を、正確に教えてくれる。
どうすれば、その矛先を、子宮口から逸らせるかは、簡単に分かった。
私は、一突きごとに、正確に内奥を捉える校長先生の突き込みをかわすため、反り返っていた背筋を、腹筋の要領で逆に丸めた。
 軽く浮かされた私のお尻の、やや斜め下から突き上げるようにして、差し込まれていた肉棒は、
わたしがブリッジを止めたことで、お腹側の壁に、先端を擦りつけながら行き来することになった。
 姿勢の変化によって、前の壁はより強烈に擦られることになったけど、捏ね回されつづけた襞は、すでに痺れたようになったままで、
今更、少々刺激が強くなっても、変わりはない。それより、挿入の締めくくりである衝突を、最奥の固いところではなく、
膣の中ほどの、柔らかい壁で受け止めることができるようになったのが大きかった。
 自分の欲求に素直に従っている校長先生は、僅かな体位の変化は気に留めず、そのまま腰を振っている。
 あとは、校長先生に少しでも昂ってもらって、先にイってもらうだけだ。
 男の人の興奮を誘うには、やっぱり……
「ああああぁっ!!んんんううぅぅぅ!ああんっ、あんっ、あああぁん!!」
“なんて声出すの、天音ちゃん。そんなに気持ちいの?イヤラシイ子ね”
 エッチな声を出して、校長先生を興奮させようとした矢先、土偶が口を挟んできた。
490名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:34:59 ID:hM55Vmjj
「うっ、くっ、…んんっ」
 冷静な声で尋ねられ、さすがに恥ずかしくなって、口を噤んだ所へ、
何かの拍子で、軌道をそれた突き込みに、奥を突かれて、鼻にかかった呻き声が漏れた。
“そう、それよ!天音ちゃん!校長先生が何を望んでいるのか、
何で私がペドフォリック・リリーの呪文を選んだか、よく考えて!”
 校長先生の望んでいること…
 校長先生は、何故私を校長室に呼んだのか。奨学金の事情があって呼びやすかったから?
いえ、違うわ。校長先生に呼ばれれば、生徒でも先生でも理由を聞かなくても、やって来るはず。
それなのに、おっぱいが小さくて、チビな私を呼んだのは?ペドフォリック・リリーの効果は?
そこから導き出される、校長先生の願望は……。

そんな…、校長先生がロリコンだったなんて…。

“天音ちゃん、そうじゃないの。校長先生が、こんな風になってしまったのは、あくまでイデアルバイスのせい。
それ以外の何ものでもないわ”
「んんっ、あうっ」
“彼が人格者であったのは、紛れもない事実。でも、人の理性には表裏があり陰陽があるの。
『良き先生』は行き過ぎれば『生徒との禁断の関係』へ、『小児性愛』は裏を返せば、『子ども好き』なのよ。
イデアルバイスさえなければ、校長先生は『子ども好きな良き先生』でいられたの。悪人ではなく、善人を狂わす、それこそがイデアルバイスの悪たる所以なのよ”
「ううっ、んんぅ…」
 じゃあ、校長先生の望みは…
“『可愛らしい生徒との禁断の関係』ね。付け加えるなら、『この学園の清楚な』を入れてもいいわ。
彼はアンアンうるさいスベタはお望みじゃないの”
 口の悪い土偶の解説を聞きながら、校長先生が普段何を考えていたのか、考えを巡らせるうち、
今自分を抱いているのが、人外の化け物ではなく、校長先生なのだと強く意識させられ、急に恥ずかしさが込み上げてきた。
 土偶に言われたからではなく、羞恥心から自然と口を噤む。視界に校長先生の裸が入っているのが照れくさくて、私は顔を横に背けた。
「フォボオオォゥ」
 一連の私の仕草が、土偶の言う、校長先生のツボに入ったらしい。
 雄叫びとともに、律動が一層激しさを増してきた。
「ああぅ…、くっ、んんっ、んはあぁ!」
 より深い所へという、牡の本能のなせる技だろう。校長先生は、私の両足を膝のところで束ねるように抱えると、大きく体を前に倒して、真上から私を貫いた。
「はあううん!あああっ、ああんっ!」
 再び角度が調節された膣道を、入口から行き止まりまで、校長先生がまっすぐ駆け抜ける。
 背骨を軋ませるような激しいピストンが、容赦なく内側の門を打ち、私は堪え切れない嬌声を上げた。
 両足を制されては、矛先を逸らすのは不可能だ。
 イかされてしまうかもしれない。
 靄り始めた意識の中、私はそれでもいいかもしれないとまで思い始めていた。
「あっあっあっ」
 衝突され、衝撃が弾ける子宮口の周りの膣壁が、細かく波打ち始めた。
変身が解ける予兆だろうか、光の粒が体の下から巻きあがる。

 イクっ。

491名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:37:18 ID:hM55Vmjj
 そう思った次の瞬間
「オブゥオオオッ!」
 悲鳴じみた、野太い雄叫びがあがり、摩擦を受けていた肉壁に、一際熱い液体が、浴びせかけられた。
 オウッ、オウッ、と呻きながら、校長先生が名残り腰を使う。私の狭い入口を、校長先生が通る度、粘液質の濁液が絞り出され、私の襞に塗りこめられていく。
襞の表面で、泡だてられた校長先生のミルクが、プチプチと弾けた。
「ああっ、あああぁっ、んんううぅぅぅ!」
 余韻を楽しんでいるような、無邪気ともいえる、校長先生のホイップを受け、私の性感は頂点に達した。
 舞い上がる光の粒子が私たちを包む。痙攣が全体に広がった膣内で、校長先生の最後の一滴が撃ち出された。


「周原さん、周原さん。大丈夫かね」
「ん…」
 肩を揺さぶられながら、声をかけられ、私の意識が、まどろみから浮き上がっていく。
「……こ、校長先生!?」
 目を開けると、すぐ傍に校長先生の顔がアップになっていた。
 思わず身構える私に、校長先生は少しキョトンとした様子で、
「いや、私も年かね。君が書類を書いている間に、うとうとしていたようだ。
随分待たせてしまったようだね。起してくれても良かったんだよ」
 校長先生は、普段の優しい笑顔を浮かべている。
 机を見下ろすと、書きあげられた書類が、2枚揃えられている。卑猥なことが書かれた、3枚目の書類は、どこにもなかった。
 どうやら、眠ってしまった校長先生が起きるのを待つうちに、私まで眠ってしまったようだ。
 さっきまでのは、もしかして夢?私ってば、なんて夢を…。
“違うわ、天音ちゃん”
 納得しかけた私の頭の中に、聞きなれた土偶の声が響いた。
 机の上に転がった呪具と、目が合う。
“呪具って何よ!失礼ね。まあ、いいわ。それより、成功おめでとう、天音ちゃん。
貴女のおかげで、校長先生は見てのとおり、元の優しい彼に戻ったわ”
 じゃあ、さっきまでのは、やっぱり現実…。
“ええ、自分の意思を保っていた天音ちゃんと違って、校長先生を操っていた、イデアルバイスが祓われた今、
彼はあの事を忘れてしまったけど、紛れもない現実よ”
 ……そうか、私あんな恥ずかしいこと、本当にしちゃったんだ。
 でも、申し訳なさそうに顔を覗き込んでくる、校長先生の人のいい表情を見ていると…
“気持ち良かったことだし、まあいいか、って気になる?…っぶべっ”
 校長先生の死角になるところで、呪具を叩いて黙らせる。
 校長先生を見ていると、優しい心を取り戻してくれたのが実感できて、少し救われた。
“こんなことをいっても、天音ちゃんが恥ずかしい思いをしたことの、償いにはならないかもしれないけど、
もし天音ちゃんが、失敗していたら、校長先生はこの後何人もの女生徒を毒牙にかけた、鬼畜校長として投獄されていたわ。
天音ちゃん、あなたは、校長先生だけでなく、他の女の子のことも守ったのよ”

 そう語ってくれた、土偶の声は、初めて聞く優しさに満ちた、穏やかな音色だった
492名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 02:02:54 ID:q+4TQpkX
校長先生はロリコンだけど変身してる状態では成人女性なのでは?
493名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 02:46:19 ID:Vr8/Qi7A
>>491
ああ…なんか久々に心が洗われるようなほのぼのとしたオチの良い話だなぁ




中身すげぇエロかったけどw
494hM55Vmjj:2009/02/05(木) 09:49:04 ID:hM55Vmjj
>>492
ロリコンの校長先生を、成人女性の体で落とすための補助魔法が
『ペドフォリック・リリー』なのだとご理解願いたい。
495名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 12:57:19 ID:vE7n7ru7
わけわかんねぇw
496名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 20:53:11 ID:uDTXHR/i
GJ!!!! なぜか、声が某トーマスで再生された…
大声で叫ぶ技名…とかそんな感じで
497名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 02:06:20 ID:5IcyUHW5
トーマスって…



え?戸田恵子?森本レオ!?
498名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 08:17:02 ID:XGipFoyS
コケティッシュ・・・プリティOミー?
499hM55Vmjj:2009/02/06(金) 16:21:45 ID:LdwyEHzL
>>493
ややバカっぽい感じの魔法少女にしたかったので、
痛いのはなしにしました。

>>496
トーマスw
土偶の方だよね?
天音ちゃんの方だったらどんな性癖だよってなるw

>>498
○ミーは意識の片隅にあった。
あと、メイクアップはセーラー服の人がやっぱり頭の中にあった。
500杏の人:2009/02/07(土) 01:23:30 ID:PXB6njbt
本当に久しぶりで覚えていない、そもそも知らないという方の方が多いと思いますが、杏の人です。
やっとのことで魔法少女杏の13話BADEND1が出来上がりました。
今のペースならブログに上げる必要もないと思いますので、こちらにうpさせていただきます。
過去の話は保管庫さんの方に載せていただいていますので、興味のある方はどうぞ。

話分からんし過去ログ読むのも面倒という方は、
3レス目からがエロシーンの予定ですので、そこからどうぞ。

それでは、魔法少女杏13話 BAD END 1です
501魔法少女杏 13話 BAD END 1-1:2009/02/07(土) 01:24:43 ID:PXB6njbt
閃光が走った。強烈な光に、辺りは白一色に染まる。
光が収まり出したのを感じると、杏はゆっくりと目を開いた。
視界が徐々に戻ってくると、その目には杏を庇うように立ち尽くす人影が映っていた。
「葵ちゃん……?」
杏のつぶやきが漏れると同時に、葵の身体は支える力を失いガクリと倒れる。
透が放った攻撃を葵はその身体で受け止めた。葵は能力の全てを使い果たして、その魔力を相殺したのだ。
それを見ても、杏は身動きがとれずにいた。今何が起きたのかを理解することを頭が拒んでいる。
「葵!!」
だから、葵の元に駆け寄ったのは透が先だった。力の抜けきった身体を抱きかかえ、叫ぶ。
「なぜ来た!?お前はもう自由だったんだ。もうこんな戦いに関わる必要はなかったのに!!」
葵は微かに口を開くが、言葉を発することはない。それでも葵は微かに微笑み、そしてそのまま息絶えた。

それを茫然と見つめていた杏は途方も無い脱力感に襲われた。
葵を救うことだけを目的にしてきたのだ。その希望が目の前で完全に潰えた今、一体自分はどうすればいいのか。

透は自分の中から何かが消えたのを感じた。それは人としての最後の心だったかもしれない。
透は魔族として生きることをやめ、もう一度人として生きようと思った。葵と共に。
だから、なんとしてもヴァイスを倒そうとしたのだ。それなのに、待っていたのは自らの手で葵を殺すという結末だった。
「俺は、間違ってたんだな……」
透は誰にともなく呟く。
自分はもう魔族なのだ。人として生きられるはずがない。なぜそれが分からなかったのか。
人として生きることを望んだ葵も、人に戻ることなくこうして息絶えたではないか。
だから、自分は魔族として生きるしかない。葵が死んだのは魔族が人として生きようとした罰なのだ。
そう自分に言い聞かせることでしか、透はこの悲しみから逃れることができなかった。
人であった時と同じ、弱い心を持っていることに気づかぬまま、透は人としての心を捨てた。
502魔法少女杏 13話 BAD END 1-2:2009/02/07(土) 01:25:18 ID:PXB6njbt
透はゆっくりと葵を床に寝かせると、杏に向き直る。
杏はそれに気づくと我に返って身構えた。
今は悲しんでいる暇は無い、モニカたちを守らなければいけないのだと自分に言い聞かせ、奮い立たせる
しかし、身体に力を込めようとすればするほど魔力が遠のいていくようだった。
「なんで?どうして力が……」
魔力は使うものの感情に左右される。
高ぶった感情が魔力を一時的に引き出すように、戦う意味を見失った今の杏には充分な魔力を扱うことができなかった。
透は何も言わずに杏に歩み寄る。その身体から溢れんばかりの魔力に、力ない杏は震え上がった。
もはや人であることを捨てた透の魔力は、先ほどよりずっと威圧的だった。
目の前で手をかざす透に杏は反応すらできない。
「あ、うっ……!」
透は感情のない顔で魔力を放ち、杏を縛り上げた。もう透に立ち向かえるものは誰もいない。

だが、透も同じく既に目的を失っていた。もう、ヴァイスを倒すことに意味など無いのだ。
これから一体どうするか、しばし考えを巡らせる。
「いやぁっ!!」
急に透は杏の頭を無造作に掴み、ずるずると引きずりながら歩き出した。
そのままモニカに近寄り同じように掴むと、何も言わずに飛び去っていった。
透の姿が見えなくなる頃、残されたカザミたちの拘束が解ける。
荒れ果てた家、連れさられた2人。身体が自由になったにも関わらず、3人は誰も動けずにいた。
503魔法少女杏 13話 BAD END 1-3:2009/02/07(土) 01:25:55 ID:PXB6njbt
モニカが目を覚ましたのは人気のない室内だった。
一体ここはどこなのか。崩れ落ち、苔にまみれた壁の奥には暗闇が広がるだけで何も見えない。
モニカのいる部屋だけ天井に光の玉が浮かび、仄かに辺りを照らしている
不意に身体が震えたことで、寒気に気が付いた。モニカは裸で壁に張り付けられている。
身体を縛るものは何もないのに身体が動かない。足も地に付いておらず、浮遊感が奇妙だった。
いつの間に気を失ったのかも定かではなかったが、透に連れ去れたことだけは覚えていた。
「目を覚ましたか」
気づかぬうちに透が姿を現していた。
反射的に裸の身体を隠そうとするが、目に見えない束縛はびくともしない。
「わ…私をどうする気ですか?」
モニカの震える声に、透は醜く口元を緩める。
「お前が想像してる通りのことだよ。分かるだろう?」
透は先程の戦闘の時とは全く雰囲気を纏っていた。まるで別人のような下卑た笑みを浮かべている。
モニカは赤面してしまう。乏しい知識しか持たないが、自分がどのようなことをされるかはおぼろげに理解していた。
「お前は仲間のうちでも一際ガキだな。処女か?」
透の言葉がモニカの心を抉るようにして嬲る。次いで透の指がモニカのへそに触れた。
「ひぁっ!」
モニカは声を上げて震え上がった。透の指は氷のように冷え切っていて、寒さに凍えるモニカの身体ですら冷たさを感じる。
指はゆっくりと下へと向かう。
「これなら初潮すら来てないんじゃないか?」
言いながら、指は下腹部を伝い秘部まで到達した
モニカは羞恥に目を閉じ顔を背けた。
「答えろ!」
何も言おうとしないモニカの顔を掴み、怒鳴る。
「も…も…もぅ…き、来て…ます…」
モニカは涙を浮かべながら答える。
透は顔をにやけさせながら納得したようにうなずいた。
「こんな幼い身体でも一応は女ってことか、なるほどな」
もういっそ死んでしまいたい。モニカは祈った。これから自分が嬲られる運命は決して避けられないのが分かっている。
504魔法少女杏 13話 BAD END 1-4:2009/02/07(土) 01:26:41 ID:PXB6njbt
「んむぅっ!!」
突然口を塞がれ、呻きが漏れた。透の口がモニカの小さな唇を丸ごと飲み込まんばかりに覆う。
舌が唇を、歯を、歯茎を一つ一つ嬲るように舐め、その凄まじい力はグッと噛み締められた歯をこじ開けた。
「ぅんんっ!!むぅぅっ!!」
絡み合う舌のおぞましさにモニカが反射的に噛み付いた透の舌は、ぬめり気を帯びながらも硬く、文字通り歯が立たない。
数分をかけて透の舌はモニカの口内を犯し尽くすと、ようやく満足したように口を離した。
唾が溢れ、モニカの胸に滴り落ちる。冷えた身体を伝う生暖かさにまた身体が震える。
「っはぁっ……っ!!は…ぅあ……」
息苦しさと気色悪さから開放されたモニカは身体の震えを押さえるように肩で大きく呼吸をする。
「安心しろ。お前は殺さずに生かしておいてやる。お前には仕事があるからな」
仕事。それが一体何かという疑問を持つ間もなく、透の両手が胸を覆った。
「ひぅっ!!!」
それは隆起に乏しい乳房を揉むというよりも胸全体を撫で回すように動く。
ゴツゴツした硬い手のひらが乳首を押し倒し、押しつぶす。
「そうだな……。どちらがいいか選ばせてやろう」
透は手を動かしながら話し始めた。
「苦痛と快楽だ。どちらがいい?」
「くあぁぁぁぁぁっ!!!」
急に痛みが走り、モニカが叫んだ。
右の乳首が引きちぎられそうなほどに抓られたのだ。
「この苦痛で苦しみ悶えるのと」
「あっ!んん…っ!」
刺激によって勃起した幼い乳首に透が吸い付いた。
不意の痛みによって過敏になった乳首を今度は優しく舐められ、僅かに場違いなはずの快感が顔をのぞかせる。
「この快感で狂うほどに悶えるのと、だ」
少し赤く腫れ上がった右の胸は透の唾液で塗れていた。
どちらも嫌だ。でも、選ばなければいけない。モニカは今の透の残虐性を理解していた。
モニカの苦痛も快感も、この男は心底楽しんでいる。答えなければ、その両方を与えるに違いない。
この横暴とも思える選択肢は、確かに情けをかけられたものなのだ。
505魔法少女杏 13話 BAD END 1-5:2009/02/07(土) 01:27:18 ID:PXB6njbt
「………か」
モニカの口が僅かに動いた。
「なんだって?」
透は顔をぶつかりそうなほど近づけて訊ねる。
その表情も行動も、どこか狂気を帯びていた。
「か、かい…らくで、お願いします」
きつく閉じた目からは涙が一筋零れ落ちる。
こんな状況で快楽に溺れるなど許されることではない、そう自分に言い聞かせようとした。
苦痛を選ばなければならない。苦しみに耐え抜き、抵抗をしなければならない。
しかし先程の痛みを思い返しただけで、とてつもない恐怖に襲われた。
だから快楽を選んでしまっていた。流したのは自分の弱さを悔やむ涙だ。
「いいだろう」
透は予想通りの結果に満足した。この少女が、先程のような苦痛をあえて選べるはずが無い。

透は手を目の前にかざした。モニカは何をするのかと怪訝な顔で見つめる。
透の手は奇妙に蠢き始めた。大量の魔族をその身に吸収した透の身体は自在に形を変える。
目の前に現れたのは一本の触手だった。腕よりは細く、しかし長い。
それは自在に動き、モニカの頬へと押し当てられた。
「じゃあ、まずはこれを舐めてもらおうか」
「……これを……?」
モニカは要求されたことの意味が分からなかった。
モニカの乏しい性知識ではこの触手がペニスを模したものであることも、フェラチオという行為にも思い至らない。
とにかく、言われたとおりにする以外に無い。モニカは眼前に移動した触手に舌を伸ばした。
舌が触れた触手の表皮は、かつて腕であったものとは思えなかった。
それは瓜科の食物を思わせる。微かに滲む液体には苦味があり、顔をしかめながら舐めあげた。
苦味に耐えながら舐め続けると、触手は硬度を増していった。
「よし、いいぞ」
透は触手をモニカの口から離した。
今の行為に一体何の意味があったのか、モニカには分からないままだ。
胸や秘部をまさぐられること。それぐらいを漠然と想像できただけだったのだ。
506魔法少女杏 13話 BAD END 1-6:2009/02/07(土) 01:27:55 ID:PXB6njbt
「次は咥えてもらおうか」
「ん゙むぅぅっ!!!」
触手が強引にモニカの口内に押し込まれた。
「むごっ!!ごぉっ!!」
深く入り込む触手に吐気がこみ上げるが、反射的にこらえる。
モニカは手足の指を苦しげに動き回らせた。
「どうせ、下手なのは分かってるんだ。こっちが勝手に動いてやるよ」
喉を突き破られるかと思った瞬間、触手は口元まで戻り、かと思うとまた奥まで入り込んだ。
「おごっ!!ふぐぉおおおっ!!
(苦しい……っ!!)
数分にわたるキスの時の息苦しさなど比較にならない。
モニカは口だけでなく、気管自体を塞がれる苦しさと吐気に襲われた。
「もがっ!!……っはっ!!ぅもごおおおっ!!!」
触手はピストン運動を繰り返し、段々とその速度は上がっていった。
「ぅげっ……ぁごぉぉおおっ!!」
はちきれそうなほどに触手が膨らんだ時、唐突に動きが止まる。
「もご?……んぇぇぇぇええええっっ!!!」
喉まで届く触手の先端が四方に広がった。
喉を無理に押し広げられる苦痛と不快感にモニカは声にならない叫びをあげる。
広がった触手の中心から伸びたいくつもの細い管のような触手が食道をこじ開け、勢いをつけて液体を放出した。
「むおおおおおっ!!!」
モニカは食道の内壁を殴るように打ち付けられる感覚に体中を打ち震えさせる。
「うごっぇええええええええええっ!!!」
触手が素早く引き抜かれると、自由になったモニカの喉から液体が吐き出された。
「ぅごほっっ!!ぇほっ!!」
モニカは苦しげに咳き込む。
苦しみとは裏腹に、吐き出された液体は少量で、多くは飲み下してしまった。
途端、モニカは身体の異変を感じる。身体が異様な熱を持っていた。
507魔法少女杏 13話 BAD END 1-7:2009/02/07(土) 01:28:28 ID:PXB6njbt
「ひぁっ!!!」
長く伸びたモニカの髪先が触れただけで、モニカの肌に快感が走った。
「効果は充分のようだな」
「んっ……効果……?」
「処女なんだ、何もなしで快楽に溺れろなんて無茶な話だろう?媚薬だよ。効能は感じた通りだ」
「ひゃあああああああっっっ!!!!」
透が指先で乳首をピンと弾いた瞬間、モニカの全身が波打った。
肌ですら快感が走るのだから、性感帯に触れられた時の快感は計り知れない。
「ふぁ……ぁぁ……」
モニカは快感の衝撃にどこかぼんやりとしている。
「おいおい、これぐらいでイくんじゃないだろうな?まだ始まったばかりだぞ」
今度は両方の乳首を抓みあげた。
「んぁあああああっっ!!!ふぁっ!!!ああああああっ!!!」
どこか甘みを含んだ叫び声が響く。モニカは乳首からの快感が体中を駆け巡っているように感じていた。
左手では乳首をいじったまま、透は右の乳首に歯を立てた。
「んい゙っ!!!いいいいいぁぁあああああっっ!!!!」
空いた右手は背中に回り、首筋から背筋を経て、柔らかな尻を撫で回した。
「いやぁっ!!!んあっ!!はああっっ!!!!」
右手がそろそろと菊門へと向かう。透は中指をぐいと押し込むと同時に、乳首を噛む歯に力を込めた。
「やあああああああああああぁぁぁぁっっっっっっ!!!!!!」
一際甲高い声が響き渡ると同時に、モニカの秘所からは液体が噴出した。
「ぁぁぁぁ……ふぁ……ぁ……」
引きつった身体が次第に緩むと声も勢いを緩め、荒く息をつき始めた。
「処女のくせに、尻の穴でイった上に潮まで吹くとはな。とんだガキだ、お前は」
透は声をあげて笑い始めた。強力な媚薬がモニカの感覚を狂わせていることなどお構いなしだ。
モニカはぼやけた意識の中で、今の自分を恥ずかしく思った。
透の罵りの言葉の意味は理解できないが、この未知の感覚の中に悦びが滲んでいたのは揺るぎない事実だった。
508魔法少女杏 13話 BAD END 1-8:2009/02/07(土) 01:29:01 ID:PXB6njbt
「あうっ」
モニカは突然拘束から解かれ、受身も取れずに地面に崩れ落ちた。
「う……はぁ……はぁ……っ」
(なんで?でも……今ならもしかしたら)
モニカは僅かな希望を見出した。
まだ魔力を奪われてはいない。渾身の力で走れば逃げられるのではないか、と。
もちろん可能性はゼロに近い。それでも走り出さなければ。
それは、このような行為を自分は求めていないことの証明になるような気もした。
心を決めると、モニカは走り出そうと足に力を込めた。
「あ……れ……?」
しかし、その足は走ることを可能としなかった。それどころか、立ち上がることすらもできない。
(なんで……なんで!?)
「あまりの快感に腰が抜けたか」
また笑い声が響く。透には分かっていた。モニカが逃げようとすることが。それができずに絶望することが。
「わたし……わたしっ!!」
力を奪われたわけではない。快楽によって自分は捕らえられてしまったのだ。
その事実にモニカは絶望し、ささやかなプライドさえも打ち崩された。
「さあ、続きを始めようか」
うな垂れるモニカの身体が、突然宙に浮く。そしてそのまま部屋の中央に投げ飛ばされた。
「うあああっ!!」
感覚が過敏になっているため、打った背中に激しい痛みが走った
「今、何に投げられたと思う?」
モニカは痛みをこらえるのが精一杯で、そんな疑問はどうでも良かった。
「つれないな。今までずっとお前を支えていてくれたというのに」
気にせず透は続ける。
すると、何もなかったはずの床にぬらぬらと醜く光る流体状のものが姿を現した。
スライムのようなそれは、一部は液体のようで、一部は固体のような定まらない形をしていた。
「こいつは透明になると、相手に知覚されずに動きを止めることができるんだ。まるで、自分が宙に浮いて固まってるみたいだったろう?」
見ているだけで吐気がするような外見のそれに縛られていたのかと思うと、気味が悪かった。
「こいつには働いた褒美をやらないとな」
え、とモニカが声をあげた瞬間、スライムがモニカに覆いかぶさった。
509魔法少女杏 13話 BAD END 1-9:2009/02/07(土) 01:29:38 ID:PXB6njbt
「いやぁぁあああああっっ!!!」
それは見た目以上におぞましい触感をしていた。
顔を残して上半身を丸ごと包み込まれ、撫で回すように動き回られる。
「ああああっ!!いやっ!!!いやあああっ!!!!」
モニカは気味の悪さで全身に鳥肌を立たせながらも、肌を、胸を、乳首を刺激されることで凄まじい快感に襲われていた。
「ひっ!!ゃああっ!!!」
自由なままの両足をばたつかせ、イヤイヤをする子どものように首を左右に振り回す。
スライムの愛撫は先程の透のそれよりも広い範囲を刺激していた。
喉元を、へそを、腋を舐めるように這いずり回る。
「あっ!!!はぁっ!!んああああああっっ!!!」
そのたびにモニカは敏感な反応を返す。
スライムは腰から這いずり、腿から足先にまで伸び始めた。
「ひゃああっ!!そんな……くすぐっ……はゃああああっっ!!!」
足の裏を、指を刺激する。さらに、菊門の中にまで進入した。
しかし、それでも秘所にだけは触れないままだ。
「いゃっ!!ひきっ!!くあああっ!!!」
全身をまさぐられる快感に悶えるモニカは、股間を突き上げる形で身体を反らす。
「なんだ?まるでここも犯してください、って頼んでるような格好だな」
こうなる形で身体を拘束させているのは自分であるのに、透は他人事のように言う。
そして、悶えるモニカの秘所に手を伸ばした。
「ひいいいあああああああああっっっっ!!!!」
モニカの猛烈な声があがった。透の指がクリトリスを捻ったのだ。
愛液が再び溢れ出た。あまりの快感に意識が飛びそうになり、口からはよだれがだらしなく垂れている。
510魔法少女杏 13話 BAD END 1-10:2009/02/07(土) 01:30:09 ID:PXB6njbt
「も…ぅ……もう、やめっ!!!やめ……やめて……っっ!!!」
モニカの口から懇願の言葉が漏れ始めた。
苦痛よりも快感を選択したのは、その方がマシだと思ったからだ。
しかし、度を越えた快感は苦痛にも等しい。モニカは結局、苦痛と快感で責められる選択をしていたのだ。
「駄目だな。お前の願いを聞く必要性もない」
透は全く取り合わない。
「俺はお前を犯しているんだぞ。苦しめることが目的なんだ。つまり、やめてという言葉はもっとやれ、という意味になる」
「そ……っ!!!そ…んなっ!!!!」
モニカを更なる絶望が襲った。
(これ以上、もっと?)
どれほどの快感になるのか。苦痛になるのか。もうモニカには見当もつかない。
「やれ」
透が言った途端、モニカの目にスライムの姿が飛び込んで来た。。
「もごおおおおおっっ!!!!」
スライムがモニカの全身を完全に包み込み、宙浮いている。
透に見えるようにするため、今は半透明の色をしていた。
「ごぼぼおおおおおおっっっ!!!おごごぉぉおおおおっっ!!!」
モニカは今や全身をほぼ隈なく犯されていた。
クリトリスを摘み上げられ、尿道に入り込まれる。喉を犯され、耳すら犯される。
「息だけはできるようにしておけよ、それから処女は奪うな」
透の指示通り、呼吸はできていたし、膣内に深く入り込むことはなかった。
スライムは喉から外へ繋がる小さな通り道を作り、そこへ空気を送り込んでいた。
「あがぁああああっ!!!うぇぇぇっ!!!!」
無理やり送り込まれる空気に気管が痛み、必死で息を吐けば、また空気が送り込まれる。
もはや、これは一種の拷問だった。凄まじい快楽と苦痛、息苦しさの中でモニカは悶え続ける。
「んおおおおおおおおおおっっっっっ!!!」
また一つ、モニカは絶頂に達した。
511魔法少女杏 13話 BAD END 1-11:2009/02/07(土) 01:30:45 ID:PXB6njbt
どさっ、と音がした。
宙に浮くスライムの塊の中から排泄されるようにモニカが床に落ちた音だ。
すでに、モニカがスライムの中で犯され始めて1時間が過ぎていた。
「はぁっ!!!!はぁっ!!!!はぁぁあああああっ!!!!」
モニカは必死で呼吸をする。もう何度死ぬかと思ったか知れない。
絶頂に達した回数は20を越え、心も身体も限界にまで達している。
「そろそろ最後の仕上げにするか」
透の言葉にモニカは耳を疑った。まだ終わりではないのか。
殺さないと言っていたはずなのに、自分はもう死にそうになっている。
次こそ死んでしまうのではないかという恐怖が襲ってきた。
しかし、モニカはもう起き上がることもできない。ただ透の次の行為を待つだけだ。
うつ伏せに倒れたまま、モニカはもう一度、今すぐ死にたいと祈った。
512魔法少女杏 13話 BAD END 1-12:2009/02/07(土) 01:31:16 ID:PXB6njbt
透は衣服を脱ぎ去った。股間にそそり立つペニスは常人のサイズではない。
静かに歩み寄る透の足音に、モニカは小刻みに身を震わせる。
透はモニカの両足の間に立つと、太ももを抱えあげた。
「あううっっ!!」
モニカは胸を床で擦られ、また快感に襲われる。
しかし、この後に待つ刺激に比べればそれもかわいいものだ。
「いくぞ、覚悟しておけよ」
透の言葉はモニカを脅えさせるだけだった。もちろん、それが透の狙いだ。
透はペニスをモニカの股間にあてがうと、そのまま秘所を一思いに貫いた。
「ああああああああああああああああああああああ」
絶叫に部屋が震えた。いや、それだけではない。今まさに透はその目的を果たしたのだ。
もう何度も絶頂に達していたモニカには、魔力が奪われるのを防ぐ力などない。
鋭敏になった感覚は挿入の瞬間に、苦痛と快感によってモニカを絶頂へと導いていた。
透はモニカの魔力を得、そして同時に限りない力を手に入れた。
その衝撃が、透の魔力の波動がモニカの絶叫と共に周囲を震わせたのだ。
「うぁああああっっっ!!!ひぎゃあああああっっっっ!!!」
魔力の増大で一回り大きくなった透のペニスが容赦なくモニカの膣を犯す。
それは子宮にまで容易く届き、モニカの感覚を焼き尽くそうとする。
「はがっ!!!!いぎっっ!!!ふぁあがあああっっ!!!!」
「く……行くぞ……」
凄まじい魔力の流れ込みのせいか、透のペニスは既にはちきれんばかりだった。
そして、透はその精液をモニカの子宮へと放った。
「いやっ……いや……いやあああああああああああっっっっ!!!!」
透が硬直して精を放つ間、モニカは叫び声をあげ、ビクビクと痙攣していた。
513魔法少女杏 13話 BAD END 1-13:2009/02/07(土) 01:32:24 ID:PXB6njbt
射精が終わると、モニカは力なく横たわった。
(これで……終わった……)
苦しみも、痛みも、快楽も、子宮内に精を放たれたことも今はどうでも良かった。
ただ、これでやっと終わったのだという安息感だけがモニカを包んでいた。

ぐい、とモニカの腕がつかまれる。
そのまま持ち上げられ、床に仰向けに投げ出された。
モニカは叫ぶこともできず、ただ透を不思議そうに見つめる。
透の股間のペニスが未だ衰えていないのを見て、モニカはその意図に気が付く。
「まさか……まさか……ぅ…そ……」
透は何も言わずモニカの上から覆いかぶさり、ペニスを挿入した。
「いやああああああああああああああああああああっっっっ!!!!」

その後、透の行為は13度の射精をしたところで終わりを告げた。
最後にはモニカは僅かな呻きをもらすだけで、ろくに反応を見せることもできなかった。
2度目の射精でモニカの子宮に精液は入りきらなくなり、精液は直腸内へ、そして最後に身体にぶちまけられることになった。
計14回の射精による精液の量はまさに人外のものだった。
モニカの身体は真っ白に染め上げられ、膣から、菊門から、口から精液を垂れ流し、精液の中に沈んでいた。
それでもモニカは辛うじて生きていた。透が魔力で身体を強化していたからだ。

透はモニカを残したまま部屋を後にした。次の相手が待っている。

/魔法少女杏 13話 BADEND 1  End
514杏の人:2009/02/07(土) 01:35:04 ID:PXB6njbt
以上です。次は13話 BAD END 2になります。

出てきた頃に短期間でうpしまくってブログに移ったり、
久々に出てきたらこちらでうpしたりと、ご迷惑おかけしますが、どうかご容赦ください。
今後はこちらでうpさせて頂く形にしたいと思いますので。
515名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 02:27:12 ID:pYtL+GLa
やばい。名前を見てもわからず、事態を理解した瞬間喜びで少し震えちまった。
数ある陵辱系小説じゃ杏シリーズが一番好きだよ。
復活ッッ!杏の人復活ッッッッ!!!
516名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 04:49:01 ID:I0wuSzKl
うぉおおおおおおっっ!!!!!!
ついに復活してるぅ!!!
GJ!
517名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 06:18:35 ID:+zA/cOAM
キタ━(゚∀゚)(。A。)(゚∀゚)━!!!
518名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 13:30:59 ID:uCYKDqix
相変わらずキンタマ飛び出るほどエロいね御大は(*゚∀゚)=3 ムッハー!!
単にずっこんばっこんするだけじゃなく、精神的な潰し方もパネェ

つかぬ事を覗うが、もしかして杏の人って以前触手スレでRasen系っぽい魔法少女シリーズ投下してた御仁と同一人物?
519名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 16:30:12 ID:3YcE+7Hp
多分違うよ
杏の保管庫には触手スレのヤツは収録されてないし
520杏の人:2009/02/08(日) 18:18:39 ID:l+tT6mrO
待っていてくださった方がいらっしゃったようで、ありがたいやら申し訳ないやらです。
ペースは速かったり遅かったり不安定になるかと思いますが、
何とか完結まではこぎつけるつもりですので、よろしくお願いします。

>>518
>>519で答えて下さっているように、その方とは別人です。僕もRaSeN好きですけどね。
521名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 22:13:53 ID:7s5GVMUv
杏の人はボクがこの板に来るきっかけになった人です。
522名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 22:58:01 ID:gjvA8rXH
今まで見てなかったけど触手スレもかなりの量だのう。
http://red.ribbon.to/~eroparo/contents/original12.html
523名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 09:25:20 ID:yqZS62zJ
なんかベルゼブブがでてきて凌辱する小説なかったっけ?
大分前から止まってるやつなんだけど・・
524名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 14:01:17 ID:o1QC25h0
なぶるスレのSSじゃない?
525名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 19:08:47 ID:4EWd47VI
>>523
それは正義のヒロインを嬲るスレの過去スレにあった「神聖騎士エルシオン」じゃないか?
あれは作者がダウンロードネット販売の商業に力を入れると言って休筆して
サイトにあったまとめも今では消してしまっている。以降音沙汰なし
気長に売りに出るのを待つ以外ないかも
526名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 19:29:29 ID:jUyAMSK5
触れただけでヤケドするスーツにチンコ押し付けても平気なお方が出てるやつだっけ?
527名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 19:35:07 ID:4EWd47VI
それそれw
528災難の人:2009/02/15(日) 08:17:27 ID:GRDYMwMQ
保管庫更新キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
自分の書いたヤツが載ってるを見るとなんかスゲエ嬉しいですw
乙であります!!
529名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 08:43:10 ID:vNOHyH1s
おお…保管庫更新GJ!
530名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 07:19:16 ID:2sSgle4a
居たら嫌な魔法少女

陵辱したら魔法少女がイク度に体の一部(鼻とか)が溶ける。
531名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 08:09:20 ID:BKCa3YTY
居たら良い魔法少女

陵辱したらイく度に服の一部がとける。
532名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 10:12:14 ID:ekHfZcQl
なるほど全部ではないのがミソか
533名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 22:12:20 ID:GyvyoiOa
>>530
最後はスライム化して陵辱したやつが死ぬまで絞りつくすんですね。
534名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 08:37:32 ID:WJw7FgW1
>>533
「私はその命は殺さない!その性欲を殺す!…魔法の国の女王よ…浄化を!」
535名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 09:32:06 ID:1egXouW6
殺さないといいつつ、あれをへし折って、ばっちり殺す(刺し違える)んですね
536名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 11:46:03 ID:XpeOypLA
>>533
いや、某小説であった遊女に扮し三時間で全身に回るよう強化された○毒を使い暗殺する毒くの一みたいな魔法少女が居たら嫌だなと
537名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 23:47:47 ID:N2Xyuhek
潮吹きでモンスターと悪の因子を消滅させる魔法少女がいるぐらいだし
毒殺ぐらいオッケーだろ。でも性病だけはかんべんな!

魔物の王様が○毒で死んだら目もあてられない。ある意味相打ちの美しい結末かもしれんが。
538名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 08:18:15 ID:jQy0s1k8
処女と童貞しか魔法を使えない世界で、
魔法を犯罪に使った男を挑発してわざと自分を犯させて(何故か逆レじゃ童貞のままだから)、
魔法を使えなくする魔女の漫画があった。
自分は脳の他はサイボーグ化してるから処女のまま。
だから体つきもその場で相手の好みに合わせて、自由に変えられる。
539名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:52:35 ID:im74/KvN
いつの間にかスレの容量がヤバい事になってますな
540名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:53:07 ID:NDnKXzz3
490KBwwww
541災難の人:2009/02/22(日) 01:55:05 ID:ZNDvOtkv
そしてさりげなく保管庫更新キテルー!
構想でOKでございますよ。
乙であります。
542名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 06:40:59 ID:DNkETblz
もう何年か昔だけど、一度読んだ魔法少女モノのSSを捜してる。
裏稼業でスナイパーやってる兄貴を、ある夜ホウキに乗ってパトロール中の魔法少女が偶然見てしまう。
殺しの現場を見られた兄貴は、その魔法少女が妹であることを気付かず彼女を狙撃してくる。

……ってところで第一話が終わってたんだが、どこのスレだったかまるで思い出せない。
続きが読みたくて仕方がないんだが、誰か知らないだろうか?
543名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 10:55:00 ID:JOQPUhr5
で、妹と気付かないまま処女を奪って、妹と判明したら近親相姦
妹は兄に近付く他の魔法少女を「お兄ちゃんどいて!」と排斥

・・・という続きがいいな
544名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 21:46:52 ID:TBMO6wFz
大切な人の目の前でズタボロのなぶり者にされるシチュにハアハア……と、言いたいところなのだが、
処女厨(ただし婆口調の人外ろりは非処女でも可)の俺には恋人だの友達以上の感情を持ってる腐れ縁の友人
つきの少女などをイメージすることを脳が拒否してしまうのだった。無念。
545名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 22:40:35 ID:Sejm54tP
俺は陵辱される対象としては好きなんだがしゃべる1人の人間として
扱うの困るな。頭の中で文章イメージしようとしても
陵辱描写が思いつくが少女からどんな台詞が出るか思いつかん。
関係性の構築が想像できんというかどうでもよすぎちゃうぜ
546名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 00:56:32 ID:aY8rDDb8
処女厨って、あくまでも二次元のみが対象なのか?
現実でもやっぱり処女がいいの?
547名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 01:43:36 ID:TDRuhqzN
一回くらいはリアルで処女のお相手をしてみたいものだな。
548名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 07:31:43 ID:/X/lOB9l
処女膜は実は狭くなってるだけ。
549名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 07:49:31 ID:Duw/VEd7
膜の問題じゃない と思う
550195:2009/02/27(金) 14:20:57 ID:80uxGvGD
「くぅ…放して……放しなさいよぉ…っ!!!」
某月某日、俺は魔法少女を捕らえた。
この街を荒らす悪の魔法使い集団と、それに対抗する正義の魔法少女達。
そんな争いは知った事ではなかったが、大量の魔力を持った獲物が、
しかも手負いの状態で俺のテリトリーにやって来るようになったのはあり難かった。
自らの研究の成果により魔力を喰らう超生命体となった俺だったが、何分、人間世界の生物達の持つ魔力は総じて少ない。
だが、こいつらの戦いのお陰で、死に掛けの魔物やら、ときには魔法使い集団の幹部まで、最高の獲物が手に入るようになったのだ。
そして、今、俺の目の前には、今までに俺が見たことも無いほどの潤沢な魔力を持つ少女がいる。
キラキラと輝く、フリルのたくさんついたピンクと白のコスチューム。
この服も、全て魔力によって作られているというのだから、驚きだ。
舌なめずりをする俺の顔を見て、魔法少女は怯えた表情を浮かべる。
「いやぁ…来ないでっ!!…来ないでぇええええっっ!!!!」
どれだけあがこうと、俺の触手は非力な彼女には振りほどけない。
全身からさらなる魔力吸収用の触手を伸ばして、俺は早速食事を開始した。
(魔力:100%)
「あっ…やだ……いや…舐めないでぇ……き、気持ち悪い……!!!」
ぬるぬると粘液を滴らせる長い舌を存分に使い、少女の全身を舐めまわす。
舌先から伝わる魔力は、予想に違わぬ甘露の味わいだ。
(魔力:94%)
「…そんな…服が溶けて……ああっ…や…そんなとこ…さわらないでっ!!!」
粘液は少女の服を構成する魔力を分解していく。
露になった少女の柔肌に触手を這わせると、汚れを知らないその体が怯えたようにビクビクと震える。
ツンと立った乳首は、感じているのではなく、単に体が緊張して過敏になっているだけなのだろうが、俺は構わず触手でそこを攻撃する。
(魔力:86%)
「や…やだ……いやぁ…おっぱい…いじめるなぁ……っ!!!」
敏感に反応する突起を、まだ幼い胸を徹底的に弄繰り回す。
少女の体はその責めに過敏に反応し、その叫びがそのまま魔力となって俺の中に流れ込んでくる。
「なんで…おかしいよぉ……からだ…力が抜けて……魔力がなくなってく……」
ようやく少女も自分の変化に気付いたようだ。
面白くなってきた。
(魔力:72%)
「…もしかして…こいつ…私の魔力を……ひぅ…くぁああああああっ!!!!」
気付いてももう遅い。
粘液に含まれた媚毒は既に少女の体を侵食している。
もはや、彼女の体はまともに立ち上がる事もままならず、俺の触手の僅かな蠢きにさえ快楽を感じるようになっている筈だ。
俺は満を持して少女の全身をありったけの触手で攻撃し始める。
(魔力:64%)
「…ひゃ…くぁああんっ!!…やらぁ…みみも…せなかも…やめへ…やめぇえええっ!!!」
首筋に、鎖骨に、おへそに、お尻に、背中に、耳に。
触手が体を撫で回すたび、少女の体はビリビリと震え、その瞳からは涙が零れる。
「ひゃめ…やぁ……もうゆるし……んぐぅ!?…んんっ……んくぅうううっ!!!?」
不用意に開いた口にも触手をぶち込んで、その舌を徹底的にねぶり、粘液をたっぷりと飲ませる。
媚毒はさらに少女の体に染み込んで、やがて少女のアソコはじゅくじゅくといやらしい汁をしたたらせ始める。
(魔力:48%)
「う…あぁ…からだ……へんだよぉ……」
未経験の熱にうわ言のようにつぶやく少女。
その秘裂に俺は触手をあてがい、くにゅくにゅと撫で回す。
「あっ…ひくぅんっ!!…やぁ…アソコ…熱いぃいいっ!!!」
知ってか知らずか、切なさに腰を小さく動かし始めた少女。
そろそろ頃合だろう。
秘所を覆うショーツに大量の粘液を塗りつけ溶解させ、俺はついに少女の膣内へと侵入を開始する。
「あああっ!!…な…やめてっ!!…いやっ…入ってこないで……あっ…痛ぅ…く…うぁああああああっ!!!!」
甘い蜜に混じる、少女の初めての証。その鉄の味を味わいながら、俺は容赦のないピストン運動を始めた。
(魔力:38%)
551名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 14:22:57 ID:80uxGvGD
「あ…ぐぅ……ひぅ…ああああっ!!…痛いのに…痛いだけのはずなのにぃ…なんで…ああっ…熱いっ…熱いよぉおおおおっ!!!!」
ガクガクと壊れた玩具のように少女の体が揺れる。
俺の激しすぎるピストンに彼女の体は軋み、悲鳴を上げる。
だが、そんな無慈悲な行為にさえ、媚毒に侵された少女は快感を感じ、嬌声を上げてしまう。
「駄目なのに…力、奪われてるのに……感じちゃいけないのに……私、なんで……っ!!!」
信じ難い自分の狂態に泣きじゃくる魔法少女。
触手に一突きされるごとに自分の魔力が弱まるのを感じながらも、それに抗う事ができないのだ。
抑えようとしても漏れ出てしまう声と、だらしなく口元をぬらすよだれ、舌を突き出し悲鳴を上げて少女は快楽に壊されていく。
やがて、少女の体は怒涛の如き快楽の前に、ついに限界を迎えようとする。
(魔力:20%)
「ああ…やだ…何かくる…きちゃうっ!!…今、イったら、コイツに力ぜんぶ奪われちゃうのに……いや…止まらないよぉ…っ!!」
俺に魔力を奪われまいと、身をよじり抵抗する魔法少女。
だが、今更無駄な事だ。快楽に溺れた少女の体に、もはや俺から逃れる術などありはしない。
最後の一滴まで、俺はこの少女を味わい尽くすのだ。
さらに大量の媚毒粘液を塗り込みながら、俺はピストンをさらに激しくする。
もはやわけも分からず、髪を振り乱し、泣きじゃくるだけとなった少女は、その強烈な快感によってついに絶頂の高みに上り詰める。
「…やらぁ…あ…イクぅ…わたしぃ…も…イっちゃ…ああっ…ひぁあああああああああっ!!!!!!」
ガクガクと痙攣を起こし、崩れ落ちる少女。
その体から、まだ溶けずに残っていた魔法少女のコスチュームが消滅する。
ついに彼女の体から、魔力を奪いつくしたのだ。
(魔力:0%)
「ああ…どうしよう……わたし…魔力…なくなっちゃった……」
力を失い、呆然とする少女。
だが、俺はその体を強引に起こして、再び陵辱を開始する。
「…いや…どうして…も……わたしには何も残ってないよぉ……」
彼女はどうやら理解していなかったようだ。
俺は、彼女を、『最後の一滴』まで味わうつもりだというのに。
(魔力:0% 生命力:97%)
そう、彼女の生命の最後の一滴まで、魔力に変換し味わい尽くすのだ。
「やだ…もう無理だよ…いや…いやああああっ!!!!」
552名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 15:58:42 ID:+JRMV3mV
GJ!
俺的にはむしろ生命力を吸い上げるとこからが本番だが
このスレ異様に死なすシチュが充実してるからな
こういうじわじわ消耗させるのは良いね
553名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 16:27:37 ID:CUYImbTw
えっ、おわり!?
554名無しさん@ピンキー
魔力→生命力吸収 続き

「あっ…くぅ…ひぅうんっ!!…やめておねがいやめてやめて……ああっ…へんだよ…わたしの体が…うああああっ!!!!」
魔力を根こそぎ奪われ、いまやただの人間と成り果てた少女の体を俺は容赦なく突き上げる。
それは性交渉とかセックスとか、もはやそういう次元の言葉で言い表せるものではなくなっていた。
突き入れるごとに、少女の膣内を抉り、攪拌し、生命力を強引に魔力に変換して奪い去る。
言うなればこれは獲物の肉を食いちぎり、咀嚼し、飲み込んで消化する、凄絶な捕食行為だった。
(魔力:0% 生命力:78%)
だが、生命そのものを削り取る陵辱に、少女の肉体は歓喜し、与えられる快楽に全身を震えさせる。
「きもちいい…こんな…おかしいよ……感じてる、わたし…だめなのに…きもちよすぎるよぉおおっ!!!」
死と快楽の狭間で、訳もわからず泣きじゃくる少女に、俺は一切の容赦をしない。
獲物の命を奪い取るには、何よりも激しい破壊が必要なのだ。
少女の膣奥を、子宮を、突き破らんばかりのピストンで、俺は蹂躙する。
まともな状態なら痛みしか得られない筈のその行為にも、少女の体は快感を覚えてしまう。
(魔力:0% 生命力:54%)
そう、死の瀬戸際にある少女の体にはもはやそれを回避する力はなく、せめてその苦痛と恐怖を和らげようと快楽を受け入れてしまうのだ。
「し…死んじゃうぅううっ!!…あたま…まっしろになって…きもちよすぎて…ああっ…死ぬぅううっ!!おかしくなって…わたし…死んじゃうのぉおおおお!!!」
憐れな少女は、自分の発した言葉が間近に迫った自分の運命だと理解しているのだろうか。
媚毒に侵された脳にもはやまともな思考力など欠片も無く、はしたない嬌声を上げ続ける彼女の声には知性の残滓も残っていないようだ。
ぐちゅぐちゅととめどなく愛液をこぼし続けるアソコは、さきほどまで処女だったとは思えないほど貪欲に俺の触手を咥え込んでいる。
口の中に触手を突っ込んでやると、少女はそれを拒む事無く、むしろ熱心に舌を使い奉仕してくる。
ああ、彼女はもう終わろうとしているのだ。
(魔力:0% 生命力:28%)
「ひはぁああんっ!!!ああっ…すごいっ…すごいのぉおおっ!!!…もっとぐちゅぐちゅしてぇえええっ!!!!」
やがて、少女からは異常な快楽に戸惑う言葉さえなくなった。
自ら腰を振りたくり、涙を流し声を上げ、破滅に向かって少女は加速していく。
俺は後ろの穴に、尿道に次々と触手を挿入し、さらに少女の割れ目を犯す触手の本数を増やす。
みしみしと軋む少女の体、呼吸が間に合わないのだろうか、少女の喉から漏れる声に異音が混じり始める。
だが、それでも少女の顔に浮かぶのは、もはや喜悦の表情のみだ。
「ふああああああっ!!!…突いてぇええっ!!!…わたしのおなか…やぶれるまで…ふといのでっ… めちゃくちゃにしてぇえっ!!!」
(魔力:0% 生命力:8%)
どうやら、少女の生命もあと僅かなようだ。
その甘露の最後の一滴まで逃すまいと、俺もより激しく少女を犯す。
突き上げて、突き上げて、かき混ぜて、少女のアソコが血を流すのにも構わず、さらに触手をねじ込んで、
アナルに挿入した触手をどんどん奥深く侵入させて、腸を這い登り、胃袋までも媚毒によって快楽器官に堕とし、食道を上って喉を犯す。
膀胱に溢れんばかりの媚毒粘液を、挿入した触手と尿道の隙間から逆流するのも構わずに、延々と注ぎ込み続ける。
「あふぅうううっ!!!ひゅごいのぉ…あああっ…きもひいいのいっぱいぃ…… もう…わらひ…わらひぃいいいっ!!!!」
全ての破滅を快楽に変換して、少女が艶かしくも歓喜に満ちた断末魔を上げる。
(魔力:0% 生命力:1%)
そして、蝋燭の炎がその最後の瞬間、最も激しく燃え上がるように、少女の体も最大限の生命力の放出と最高の快感の中で燃え尽きる。
「ひやああああああっ!!!…ああああああっ…イクぅううっ!!!イクイクイクイクイクっううううっ!!!…わらひ…イっひゃううううううううううっ!!!!!」
ビクンビクンッ!!!!!
弓なりに反らした少女の全身が激しく痙攣し、アソコから凄まじい量の飛沫を撒き散らしながら崩れ落ちる。
(魔力:0% 生命力:0%)
俺は触手をほどき、少女の体を地面に横たえる。
もう、貪り尽くされた少女の中には、一滴の生命力も残っていない。
「あ…くああ……いいの……すご…わたし……きもちいい……」
だが、少女が最後に浮かべた表情は幸福に満ちたものだった。