某国の姫君の憂鬱の続きはまだ?
携帯アプリの勇者死すにも粘着高貴いたよ
そうなの?
高貴と言ってもお姫さまとは限らないし、相手も従者とは限らないわけで。
ストーカーの方はどうなのかな?
確かに色々と被ってるな。
過疎ってるな
保守しておこう
保守
保守
66 :
1/4:2009/07/21(火) 15:04:56 ID:9n4zXoYb
題目:良家の武芸ひとすじの女の子にストーカーされる少年
東京ドーム4個分の邸宅に招かれた児童たちは一様にして驚きの目を隠せなかった
なにせただのお誕生日会と言われていたのにこの有様だ
日本芸能、由緒正しき仕来たり然としたかのような城作りの門戸は子供達にはあまりも大きすぎた
大きく、分厚く、重く、そして大雑把すぎた・・・それは正に石塊だった!
とうの主人公である今日のお姫さまはイスの上にこじんまりと座っていた
子供たちはヤ○ザに監禁された人質のようなこわばった顔をしてガチガチに座っていた
全身黒づくめのスーツに固めた巨漢が四方に立っているせいもあってか終始パーティーは和やか・・・
では無いもののなんとかしのぎ切れるくらいの温かさは保っていた
うたげも始まってお姫さまが持ち前の武芸を見せ始める頃にはみんな肩の力が抜け、笑顔が自然と前へ出てきた
一角で暇を持て余している少年はそんな悠長なうたげには興味はなく
ただひたすら食い物とアリに興味を示していた、いわゆる小二病の発症である
と、その時、草陰から一人の女の子がでてきた
それか彼女との初めての出会いだった
さっきは武道をしてたのに今はここにいる
どうやら勝手に抜け出して隠れているつもりらしい。それから数十年・・・
少年は学生になり朝の電車ラッシュにもまれていた
「おーい、待ってよ〜」
まただ、少年はそう思った
また奴がくる、なんの憶測もなくあの日からとんと会わなくなっていたのに
急にこのところ再来するようになってきているあの武芸っとこのハーフのお嬢さんだ
これまた馴れ馴れしい。
ガシッっと腕をつかまれたかと思うとグイッっと引き寄せられ
対面早々豪快に口を開く「おはようございます!今日も良い天気ですね」
「いや別に良い天気ちゃうし!君と俺いく先ちがうし、ごにょごにょ・・・」
ともかく付きまとうのだ、結果的にラッシュにもまれて関係のない電車に乗せられてしまうハメは
逃れたものの、気持ちの面では沈んでしまっていた。良いとこのお嬢さんというだけで反論もできない
67 :
2/4:2009/07/21(火) 15:07:52 ID:9n4zXoYb
「おーい、待ってよ〜」
まただ、少年は思った
昼メシ時、学内では弁当持参、食堂向かい、および便所の三派に分かれているが
食堂へ行く途中の開けた道で呼び止められる、もちろん彼女は同学生ではない、一体なんなんだろう
「こんにちは!午後も良い天気そうですね!おや?これからお昼ですか」
息を弾ませ、真っすぐな瞳でのぞいてくる
「ああ、これから食堂でパン買うところだよ」無難な返答をする
「じゃあ!私が買ってきます!ちょっと待っててくださいねー!!」
言うが早いかもう走り去る背を前にドタドタと過ぎ去ってゆく
手が省けて良いが、やはり正体は不明。
「おーい、待ってよ〜」
またか、少年は思う
今度は教室まで顔をのぞかせてくる
当然のごとく教室内はグループごとに暗黙と分かれていて
半数は男女別で雑談を楽しんでいる、残りの者は奇声を発し夢のドライブを果たすか
突然の睡魔に襲われ机につっぷしてしまうという奇病にとらわれる、自分はノーマルなので
その境界線を行き来するグレー色の使徒でもあるかのような役目をはたす、今もちょうど媚売り
程度の付き合いのための番長グループからの手招きを受けるところだった、そんなさなか彼女は
堂々と現れ手を引き、気を引き自分を廊下の方へといざなうのだった、用も無いのに・・・。結果的には
面倒くさい付き合いともおさらばできたし良しとするべきか・・・するべきか・・・無邪気な瞳が興味深そうにこちらをのぞく
68 :
3/4:2009/07/21(火) 15:10:52 ID:9n4zXoYb
「おーい、待ってよ〜」
え!うそっ。少年は死んだ(精神的に)
なんせ今日は休日だ、しかも振り替え休日だ
奴がいるはずが無い、だってここは俺んちだし
今は部屋にエロ本が散らばってるし、けだるい午後の日射しの中だし
行きたくないけど今日しか売ってない限定ものを買いに行くためにドアを半分開いたばかりだ
そんな断末魔からの声のささやきのような呼び掛けが自らの耳に入ってくる訳が無い、しかし
現実にはもう後ろから彼女がテクテクと付いて来ていた、信じられない、非常識な、ストーカーだぞ
「なあ・・・」思い切って問う
「ん?なんでしょう」
「なんで付いて来てるの?」
「あなたどこへ行くの?」
少々噛み合わない会話の中、赤裸々と語った先にはまた「私が買いに行ってあげます!」という一文字
結果的には楽した訳だけど毎回、違ったものが来てしまったりするのはなんでかなぁ、MDコンポって言ったのに
100万もするオーディオ音響セットが届くのはなんでかなぁ、おき場所ないよ
69 :
4/4:2009/07/21(火) 15:14:24 ID:9n4zXoYb
「おーい、待ってよ〜」
うそだろ、少年は驚愕した
なんせ今日は面接日、しかも寝過ごした
髪を整えて食パンのカドをかじりながら声高々に「いってきまーす!」と
ドアを押し開けたばかりだというのにこの体たらく、今日は大事な日、一刻も争えん
高給な場所は限られている、美人なおっぱいが限られているように、パイは限られているのだ
「おい、そこをどけ!自転車に乗れない」「ねーねーちょっと待ってよ、今日はどうしたんですか・・・?」
鬼気迫る形相を鬼の様にしながら迫っても清涼なる涼やかな顔は何事もなかったようにすまし通してきた
「あーだこうだ言えん!今日は忙しいんだ」「え?面接ですか?そんなんのいいですよ、今日は遊園地行きませんか」
それから殴る蹴るの押し問答になる位の緊迫したやり取りが続いたが相手の合気からくるアスファルトめがけての宙投げは
見事に少年の心と腰を折った、そののち遊園地どころではなかったので必死の抵抗をしたが妥協の末なぜか道場に招かれ
色々と歓迎された、後日一流の会社に自分の名前がしっかりと面簿に記されていたことは言うまでもない、破棄したけど。
「なあ・・」
「はいなんでしょう?」
「君って何なんだろう、俺が何か悪い事したなら謝る、だからもう許してくれ、こんな有様はもうごりごりさ・・・」
「でも、私・・・」ポッ、頬が赤くなる
「初めて見たときからお慕いしてました、あの草原から出てきた時あなたがいたんです
あなたは私のように武芸一筋という訳でもなく、かと言って何かに一筋という訳でもなく
ただひたすら小さな虫を見ていました、そのとき思ったんです、これだ!って
木を見て森を見ず、森を見て木を見ず、見ずともに見る、そんな天地一体の領域の頂きにいるあなたはおっきいなぁ、って・・・」
ニコニコしながら話す彼女に、少年はそんな奴そこらへんにゴロゴロいる。なんてバカなことを言っているんだ、と思った
日に日にスキンシップの過剰になってくる彼女に逃れるだけの健脚と、抵抗するだけの上腕を手に入れるまでにゆうに
10年かかったことは後の話、試合ならずとも死合、死闘を繰り広げるまでになったのは15年後のことだった・・・。
保守
>>69 gj
実は名のある電波系作家様とお見受けするがいかがか?w
乙
う〜ん、なんて言うか・・・日本語って難しいな!
乙
独特だな
乙
ミスだと分かってても「数十年後」で吹いた
保守
保守
77 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 08:02:39 ID:2yMlPxMp
地味な……
保守
保守
たまにはあげ
保守
保守
このスレまだあったのかw
粘着されてぇええええ
高貴、というのがちょっとハードル高いかもしれん。
保守
お姫様スレじゃ駄目なのかw
87 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 05:16:40 ID:VAkmyCpx
投下ないな
つまらん・・・・
保守
いいスレと思うのでSS書きたいのにネタが出てこない
保守
ほ
93 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 20:54:29 ID:Otl0aTze
粘着って具体的には?
94 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 23:38:46 ID:0gKlToFB
期待age
95 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 05:57:41 ID:b6QYXFU0
保守
保守
保守
保守して意味あるのか
保守していなさるのは高貴なお方に違いない。
「こんな良スレ、落してはいけませんわ。わたくしが保守してあげましょう」と
粘着していらっしゃるのだ。きっと。
101 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 22:56:00 ID:QLGMSJPH
萌えました
源氏物語では六条の御息所か。
遠くから生き霊だけ飛ばしてくるような方はちょっと
104 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 21:09:15 ID:ht1KI3iK
高貴な女性にストーカーされたいですな
なんか家の向いで工事してると思ったら豪邸が建ってたりするんですね