【おお振り】おおきく振りかぶってエロパロ9球目

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205名無しさん@ピンキー
昼休憩ももうすぐ終わり。
練習場へと向かう少女の背中に声がかかった。
「篠岡」
「あ? 阿部君」
彼は何を話す風でもなく、二人は無言のまま並んで歩いた。
うららかな春の陽射しと風が心地良い。
用事があったのではないのだろうかと篠岡がそっと隣を伺うと
阿部は青空を見上げていた。
「いー天気だな」
「うん、練習日和だね」
「眠くなってくらァ」
他愛無い会話を続けるうちにグラウンドの入り口に着いた。
カチャン、と音をたて開いた戸を持った阿部が立ち止まり、振り返る。
篠岡の目をじっと見つめてからおもむろに視線を外しぼそりと
「誕生日、おめでとー」
それだけ言うとさっさとフェンスをくぐって行ってしまった。
「あ……ありがとう」
思いがけないことばに惚ける篠岡が半ば無意識に呟いたお礼の言葉に
阿部は足を止めずに軽く手をあげて応えた。
後ろから表情は見えなかったけれど耳が真っ赤だった。