コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage12

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952名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 00:33:23 ID:3mbcwqcK
自分で書けばいいだろ
それよりそろそろ次スレ立てたほうがいいのか?
953名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 00:44:36 ID:aTfYwTfY
>>948
二期SE6巻でも拘らなさそうだったなシュナイゼルはw
954名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 02:44:09 ID:NA/7Q3Wt
シュナイゼルの口説きポエムきくと性別はもちろん
種別にも拘りなさそうじゃないか?
金色の毛に被われたて何の動物w
955名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 14:54:25 ID:9go2nH4y
ジェ「ここはSEネタを膨らませ、単車マンジェレミアの強化版、
   お手伝いマン咲世子と合体してストロングジェレミアという
   古式ゆかしい特撮ネタを!
   もちろん合体はエロパロ板的に全力で!」
咲世子「……ストロングザボーガーとかわかる世代が限定されすぎです。
     あとお手伝い”マン”って何ですか」
アーニャ「……最初に突っ込むところそっちなの?」
956名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 16:08:08 ID:3mbcwqcK
シュナイゼルからゼロがルルーシュであると告げられ、仲間にならないかと説得されるナナリー。
迷っていると、「じゃあ私が気持ちいいことを教えてあげよう」とあんなことやこんなことをされ洗脳完了。
終わった後にダメ押しで「ルルーシュとの戦いに勝ったらもっと気持ちいいことを教えてあげる」と約束。
だが、それはシュナイゼルの巧妙な罠だった。

こんな感じのを妄想したことはあるが、筆力がないっす。
957名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 17:09:39 ID:ar6MNhgo
>>955
お前のせいでジェレ咲世エロ読みたくなたー
自分ででも書きたいが如何せん時間が無くて泣ける
958名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 18:13:56 ID:xZQWNZhs
>>954
初めて聴いた時、シュナイゼル攻めの獣姦かと思ってしまった俺惨状…orz
性別どころか種別にまで執着が無いのも人としてどうかと思うので、ここでは普通に女とやって下さい

最近アリナナ流行ってきたなw
俺も読んでみたいけど
959名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 19:03:42 ID:9go2nH4y
>>958 こんなん?

ナナリー様のお世話や、スザ……ゼロ様へお仕えする日々の合い間を縫って、
久しぶりにランペルージ農園に戻る時間を捻出できました。
激変する世界の中、この農園だけは、自然の営みに任せたゆるやかな時間が
流れているかのようです。
最近ようやくなついてくれるようになったアーニャに、ナナリー様やジノ様
からのお土産を渡し、一緒に台所でお茶を楽しみます。
久しぶりの贅沢な時間です。ようやく帰って来れた、という実感が湧きました。
夕方には街まで農産物を出荷しに出かけていたジェレミア卿も戻られて、
3人で楽しく夕食を囲むことができました。
全く血のつながりない、家族、というのもちょっと異なる不思議な関係。
でも、私たち3人のつながりを表す言葉としては、家族というのが一番
相応しいのでしょうか。

夜も更けた頃、お風呂上りに食堂を通りかかると、火の気のない暗い窓際で、
ジェレミア卿が一人身じろぎもせずに佇んでいました。

「ジェレミア卿、ジェレミア卿?」
そっと声をかけても、全く反応せず、ただ視線を夜空に向けたままです。
……ああ、また思い出しているのですね。
最初は改造された部分の不具合かと心配したこともあったのですが、
彼は時々、深い追憶の中に沈みこむことがあります。
スザ……ゼロ様とともに、あの方の最も近くでお仕えしてきたのですから、
色々と思うところはあるのでしょう。
普段はアーニャの前ということもあって、快活な姿を崩しませんが、
時折一人になると、堪えきれなくなる時もありましょう。
私にも、わかりますから。

私の目線より高い肩に手をかけ、やわらかく揺さぶります。
「ジェレミア様、ジェレミア様」
何度か呼びかけると、ようやくこちらの様子に気づいたようです。
「……お、おお。すまぬ咲世子。少々ぼーっとしていたようだ。
 夕食があまりに美味なものでな、食べ過ぎてしまったせいかな。
 はははは……」
相変わらず下手な嘘をつく唇を指先で閉ざして、
首に手を掛け、胸元まで引き寄せます。
背が高いのは良いのですが、身長差が20p以上あると、
こういうときにちょっと不便です。
「久しぶりに帰ってこれたのですから、私の前でまで強がらないでください」
「……咲世子」
ジェレミア様の両腕がゆっくりと、でも力強く私を抱きしめます。
この包み込まれるような感触にも慣れ、心地よさを感じるようになったのは、
果たしていつ頃からだったでしょうか。
ちょっと不器用な抱擁。
でも、それ言えばあなた自身の生き方が一番不器用ですわね。
それをこんなやり方でしか慰められない私も。

御免なさいアーニャ。今日は私にジェレミア様を独り占めさせてくださいね。
お風呂上りで良かった、などと頭の隅で思ったのは、
メイドとしては横着なのでしょうか。

(...続きは(ry 全力でオレンジオレンジ(ry
960名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 19:04:26 ID:9go2nH4y
全力でアンカ間違えましたっ!
>>959>>957あてでしたっ!
orz
961名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 19:43:44 ID:0qCgzH49
オレンジオレンジオレンジオレンジ
962名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 21:13:34 ID:WfCOFLgy
>>959
GJ!
オレンジオレンジオレンジ・・・・オレ・・オレンジッジジジッツ
963名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 21:20:43 ID:hMblZHb7
次スレ
コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage13
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1231417195/
964名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 21:32:22 ID:xZQWNZhs
>>963乙!
965名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 21:44:00 ID:WfCOFLgy
>>963
966名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 21:55:11 ID:VJW7c5yP
>>963GJ!

>>905
そういやリフレイン中は幸せな記憶がループし続けるけど、その間の性的快楽はどうなるんだろ?
それも増幅されるのか、愛撫したところで別に何も感じないのか

まあ、悪夢版マオとのシーンを改変してナナリー相手に陵辱風味やろうとして、
悪夢版マオがナナリーの胸から生えてきたゼロさん(ルルーシュ&C.C.)に陵辱されるのも面白そうだがw
967957:2009/01/08(木) 21:55:31 ID:ar6MNhgo
>>959GJGJGJー!!
オレンジオレンジオレンジオレ(ry

そうやってすぐ文章に出来る才能羨ましいぜ…


>>963乙!
968名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 22:03:42 ID:LiO7rXiz
オレンジオレンジオレンジオレンジオレンジオレンジオレンジオレンジオレンジオレンジ
969名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 00:22:42 ID:kNcukUrb
>>966
こう考えるんだ
マオによるナナリー陵辱が前編。さぁ因子ゲットだぜ、という所でゼロ出てきて今度はマオが陵辱されるのが後編だと…
970名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 00:30:17 ID:h1uB4fut
>>969
一粒で二度美味しいじゃないか。
ゼロさんのが触手のように蠢いたり膨張したりしてマオを甚振るんですね、分かります。
971名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 08:08:47 ID:o/3mRPhc
>>970
ワロタwww
つーかこのスレにおいてゼロさんのは人外レベルで決定なんだなwwwww
ゼロさんのハドロン砲が火を噴くのが目に浮かぶようだ…

他キャラ含めてイメージ的にはこんな感じか?

VV:豆鉄砲
ルルーシュ、玉城、テンさん:デリンジャー
シュナイゼル、リヴァル、ロイド、マオ(本編):ニューナンブ
ジノ:デザートイーグル
スザク:44マグナム
ビスマルク:グレネードランチャー
ロロ、オデュッセウス:バズーカ
シャルル:アームストロング砲
ゼロさん(悪夢):シュタルクハドロン砲
972名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 18:02:42 ID:MALFSia2
全力で>>1

オレンジ農園のポンジュース飲みたいだす!
973名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 18:30:19 ID:la1in4C3
>>963


>>959
ヤベェェェェ!
萌えてまうやろぉぉぉ!
…いや本当に続きキボン
974名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 00:23:43 ID:1TGweBPl
>>971
ルルーシュのはウィンチェスターだと思う
ただし単発式
975名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 07:18:42 ID:Og0qsQiV
>>963
乙!

>>972
細かいことだが、ポンジュースは愛媛のだから和歌山のは違うな
976名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 10:55:42 ID:7zH2kp9+
>>966
麻薬類は有名な催淫剤でもある。
というか現在、数ある媚薬の内、確実に催淫効果が認められるのは麻薬だけともいわれる。
977名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 11:07:34 ID:2ZSjQaOI
>>976
でも悪夢マオのは麻薬じゃなく、相手のシナプスサーキットを弄る事で
麻薬(リフレイン)と同じ効果を得る能力だからな…

このスレ的には催淫効果あっていいけど
というか無いと困るw

悪夢版マオがゼロさんに陵辱された後、催淫効果くらってるナナリーはどうしよう…?
1:ゼロさん(但し人格・肉体共にCC)が慰める
2:アリスが慰める
978名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 11:50:29 ID:kBwApovI
>>969-970>>977
更に追加されたなw

前編:
マオによるナナリー陵辱
リフレインで弱らせて、催淫効果を与えてじっくりネチネチとナナリーを甚振る
ナナリーの方は劇中通り、過去の事を夢に見つつも、身体の方はいつも異常に敏感に責めを感じている
そしてイかされ、マオが「さあ因子ゲットだぜ」という所で…

中編:
脱がされたナナリーの胸からゼロさん登場!
ゼロさんのハドロン砲が火を噴くぜ!
触手の如く蠢いたり膨張したり、挙句の果てに鋼鉄のように硬くなるゼロさんのグロテスクなハドロン砲と、
ゼロさんの中のCCの持つ、女を熟知した責め・愛撫により、マオ散華

後編その1:
マオに対し、好き放題したゼロさん
だが、マオを撃退した事でザ・リフレインの効果は弱まり、廃人になる危機も去ったはずなのに、
ナナリーの身体の疼きは止まらない
そこでCCは、よがり苦しむナナリーを助けるために、ナナリーを愛撫する
流石にゼロさんの中にいるルルーシュの手前、極端な真似は出来ないが

後編その2:
マオの消滅を目の当たりにしたアリス
ナナリーを抱きかかえ、自分がナナリーを守ると決意する
しかし、ザ・リフレインの後遺症で、催淫効果がナナリーを蝕んでいた
そこでアリスは、よがり苦しむナナリーを助けるために、ナナリーを愛撫する事にした
最初は親友、それも同性相手にHする事に罪悪感と葛藤に苛まれていたが、
ナナリーを助けるために意を決して指や舌で愛撫していく

でも、ザ・リフレインの後遺症で翌日にはナナリーからその時の記憶は無くなっていた


新たにこんなのが頭に浮かんだ
979名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 12:17:28 ID:WmzFrgZ5
>>978
GJ!!これは燃える
980名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 13:11:09 ID:1TGweBPl
ゼロさんの主砲から放たれたほとばしるC.C.細胞でマオいろんな意味で昇天ですね
981名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 13:21:24 ID:7zH2kp9+
>>978
脳みそ腐れとるな← ※ 褒め言葉
982名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 17:21:45 ID:tJfYJkL7
今月号のアニメディアの表紙のルルーシュとナナリーがお揃いの石でできたアクセサリーを身に着けているのに萌えた
983名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 17:33:20 ID:kBwApovI
すみません、後編に関しては選択式でお願いします
わかると思うけど、シチュ的に両立や3Pは無理なんで

そういや3P以上も少ないな
984名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 17:41:06 ID:2ZSjQaOI
>>978
すげぇ…
ゼロさんのハドロン砲が火を噴くぜ!フイタwwwww

俺に文才や執筆力があればこれもSS化してるのに…
どうにも悪夢関連はこういうネタの段階でも十二分にエロく萌えたり想像力を掻き立てるのが多いから困るw
そしてこれらがSS化したらと思うと…
ゼロさんのハドロン砲から放たれる、高密度に濃縮されたCC細胞と、ゼロさんの巧みなテクニックで、
悪夢マオが幸福の中で昇天するのが目に浮かぶようだ

>>983
後編に関してはどっちもおいしいけど、欲を言えば2がいいかな
985名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 22:19:29 ID:iLuLaO0e
>>982
カプスレでやれ
986名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 02:25:34 ID:SLCN8Hg7
>>978
おもしれぇ
いじめっ子達に陵辱されているところをアリスが助ける展開も捨てがたい
987名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 17:50:02 ID:5UR0ZoNC
もしゼロさんのがポークビッツみたいなのだったら…
988名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 17:54:22 ID:G8xLXWHV
埋め
989名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 17:55:32 ID:G8xLXWHV
埋め
990名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 18:02:37 ID:G8xLXWHV
埋め
991名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 15:26:20 ID:9AXndHPj
テスト
992名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 15:27:12 ID:9AXndHPj
おっしまだ生きてる、ということで
埋めネタ
元ネタはCLAMPの画集の描き下ろしのスザクとC.C.から
エロの直接描写はなし

ルルーシュ死亡なのでご注意
993SNOW (1/6):2009/01/12(月) 15:28:09 ID:9AXndHPj

スザクが部屋に戻ると、そこには招かれざる客がいた。扉を開ける気配に彼女が振り返る。

「不在の間に入り込むなんて、遠慮がないね」
「鍵が開いていたんだ、何が悪い」

この宮殿に出入りする者で、興味本位で彼の部屋に入ろうとする人間はいない。
なぜなら皆、皇帝ルルーシュの命令でのみ動くという彼のギアスにかかっているのだから。
「明日からの服を持ってきてやった。お前のセンスは見てるほうが気の毒になるぐらい最悪だから。感謝しろよ」
言われてクローゼットを開けると、確かに様々な服が掛けられていた。潜伏する為、
行き交う人へ注意を与えないように地味な、しかし多少は多様性を求められる服。
「――――ありがとう」
彼は満足して微笑みを浮かべた。あとはこれに、ゼロの衣装があればいい。

スザクはクローゼットを開けたまま、内戸の鏡の反射で背後の彼女の様子を見やった。
初めて彼の部屋を訪れたC.C.はベッドの上で膝を抱えてじっと座っている。
彼女の服は最近新調したらしい、皇帝の衣装や自分のものと同じ趣向を凝らした黒いドレス。
以前は不思議な白い拘束着を着ていて、そんな彼女にセンスの善し悪しを言われる自分は、
どれほどその方面に疎いように見られていたのだろう。
そう疑問を浮かべた時、ちょうど鏡越しに彼女と目が合った。
気付かなかったふりをしてパタンとクローゼットを閉じる。

「何か他に用かい?」
座ったまま部屋を出ようとしないC.C.にスザクは訊ねた。彼が今腰掛けたのは文机の椅子で、
ベッドの上の彼女とは微妙な距離を保っている。
――彼ら二人の間には、ルルーシュがいなければならない。

ささやかな衣擦れの音とともに、C.C.はぎゅっと膝を抱える手を強めた。
派手な衣装で小さく座り込んでいるのは何か滑稽だったが、これが今の自分たちの本当の姿だ。
「ルルーシュが、眠らないんだ」
彼女は小さな、けれど他に無音のこの部屋ではちょうど良い声で話し出す。
「一緒に眠りについても、一時間もせずに起きてしまう。うなされて起きるんだ。
 死が一歩一歩近づく恐怖、その瞬間に開く冥府への扉、そして死後に全否定される自分……」
そこまで言って、C.C.は寂しげに首をかしげた。口元には薄く遣る瀬ない笑みがある。
「もう駄目かもしれない。食事もほとんど摂らないんだ。あいつは不摂生でぼろぼろの体を、
 なんとか精神力で保たせている。今は周りに私達もいるしな。けれどお前が明日去って、私も去れば、
 傍にいてやれるのはジェレミアだけだ」

彼の体に緊張が走った。わかってはいたことだった。スザクは膝の上で右手を握りしめた。時間がない。
「計画は、前倒しかい?」
「ああ、来月の謁見集会は行うよ。ジェレミアと私で説得する」
994SNOW (2/6):2009/01/12(月) 15:29:17 ID:9AXndHPj

C.C.は腰のベルトをいじりだした。物憂げな視線をそれに落として、独り言のように喋る。
「……もっと時期を置いて、ゼロレクイエムの後に禍根となるかもしれない、
 粛正しておける者達を片付けておきたかった。それに、あいつの生きる時間もなるべく延ばしてやりたかった」
長く連れ添った男の死を、離れた場所で見送ろうとする彼女の、強さも弱さも彼にはわからない。
ユーフェミアとの別れは突然すぎて、嘆きは憎しみへと一瞬で昇華した。今残っているのは、
周囲の追随を許さなかった彼女の行動力と、最期まで人々の為を思った慈母のような優しさへの畏敬の念。
前皇帝を滅ぼした今、もう会えることはない。

そう遠く想いを馳せているスザクを、C.C.は真っすぐに見上げた。
「……そしてお前の、最後の自由を遂げさせたかった」
「はは、君にそれを言われるなんてね」
もう諦めていたことだ。スザクはそう笑った。もともと自分には自由なんて存在しなかったように思う。
厳格な父親の元で育った時代も、日本の行く末を案じて自らの手を彼の血に染めてからの人生も、そして今も。
いつも何かに囚われていた。罪、義務、正義。これからは、この国というものに永遠に囚われる。
「自由か……」
憧れた言葉。けれど一瞬の自由よりも、彼には大事なものがある。
彼ら兄妹と過ごした幼い日々。学園で得た友人や仲間との様々な出来事。お転婆な姫君。
それらの思い出は、彼にとってまやかしのような存在である自由よりも、尊くて愛おしい。

愛……、愛ね。

「ねぇ」
スザクは顎に手をやってC.C.に訊ねた。以前から不思議だったこと。
「君は、俺が憎くはないの?」
「っ!」
彼の言葉に、身を大きく乗り出してCCはスザクを振り仰いだ。
言葉に詰まるその唇は、細かく震えながら開きかけ、しかしすぐに引き結ばれる。
言い返さない彼女に、スザクはこの機会にと言いたいと思っていた事を畳み掛けた。
「愛してるんだろう、ルルーシュを。本当はどうしても守りたいんだろう? 君なら出来るはずなんだ」
どちらのものかわからない気管を空気が流れる音が、雑音のようにヒュウと響く。
震える彼女を見つめる彼の目には冷徹な光が宿っていた。
コードを継ぐ不老不死の女。ルルーシュの恋人、その共犯者。
肝心な事はいつも言わない奴なんだ、とルルーシュは呆れて言っていた。その彼も、再来週、自分が。

「でも俺はルルーシュの命を奪う。これは彼の望みであり、この世界の明日の為」
C.C.は聞きたくはないというように、耳を塞いでいやいやと首を振った。揺れる彼女の瞳からは涙が溢れた。
「……だから、君の望みは叶わない」
「ちがう!」
彼女の絶叫が部屋中に反響する。とめどなく流れ続ける涙はぽたぽたとシーツを濡らした。
それを見て、スザクの中にも僅かな後悔の念が湧く。
「……泣かないでよ。そんなに強く言うつもりはなかった」
「ちがう、ちがうんだ。私の気持ちは……」
彼女は手の甲で涙を拭った。肌の湿り気に髪の毛が絡みつき、彼女の顔には影を作る。
そこから覗くぼんやりとした二つの瞳。薄く紅い唇が動き始める。

「私が欲しかったのはお前なんだよ、スザク」

そう言い切った彼女の言葉にスザクは耳を疑った。
995SNOW (3/6):2009/01/12(月) 15:30:20 ID:9AXndHPj

「な……」
なにを言っているのだ? 続けようとした彼の問いかけは、彼女の言葉に呑まれた。
「何故、私がお前と契約を交わさなかったのか、考えた事はあるか?」
C.C.はベッドの上を膝立ちで進み、スザクへと近づこうとする。ゆらゆらと距離を縮める彼女に、彼は息を呑む。
「あるわけない……俺は……」
「私が契約した相手はこれまで、力を持て余し暴走して破滅するか、死ぬかのどちらかだった」
ベッドカバーは惨めに依れて、彼女の周りに徐々に波を作る。
「これでも結構堪えているんだよ」
永い時の呪縛を含ませる声音でC.C.は咽喉を鳴らした。
「シンジュクゲットーでお前達に出会った時、お前と契約することも出来た。
 契約すれば、お前のことだ。身内に銃で撃たれることもなかっただろう。――でも私はお前を選ばなかった」
彼女は寝台のへりに腰掛け、二三歩歩けば彼に手が届きそうな場所にいる。その表情には憂い。
「お前をギアスの虜にしたくはなかったから」
まぁ、ルルーシュのギアスにはかかってしまったけどな。と彼女は寂しげに笑った。
しかし今気付いたような顔をして、今ならギアスキャンセラーのジェレミアもいるか、とぽんと手を打つ。

そして彼女は伸びをするように姿勢を直した。橙色をした深い色の瞳で彼を見る。
「叶うなら一人の人間として、お前と接したかった」
「…………あの時、君とは初対面だったじゃないか。なのに、どうしてそこまで……」
「ちがうんだよ!」
そう呟いたスザクに、C.C.は大きく声をあげ、彼女の表情が急に華やいだ。
今までの暗い表情からは一変し、彼を眩しそうに見つめる。こんな彼女は見たことがなかった。
「私は一度、マリアンヌに言われて戦前の日本に来た。その時、神社の裏の森でお前を見て何かを感じたんだ」
C.C.は両手を組んで、その胸に押しつけた。
瞼を緩く閉じて微笑みを浮かべるその姿は、幼い少女が夢見るような仕草で。

「長い間生きていたら勘も冴える。一瞬でわかるんだ、失いたくない人だと」
――彼にも予感がした。彼女はこの告白のために今ここにいる。
「だから、私はルルーシュと契約した。お前と因縁の深い男。
 ブリタニアに反逆しようとする日本に捨てられたはずの皇子と。
 もしかしたら、ギアスで身を滅ぼすかもしれない少年……、でも私のコードを引き継いでくれるかもしれない……。
 私を不死の呪縛から解き放つ力を持つ鍵。――そして私たちは共犯者になった」
ゆっくりと目を開けて、彼女はスザクへと手を伸ばした。彼に手を取れというように。

彼は目の前に差し出された指先を、微動だにせず茫然と見つめた。
「その中には、知らない間に、俺も組み込まれていたというのか……」
頷くように彼女の細い指が折り畳まれ、その手は彼の目線と虚空を捉える。
「あいつの望みは自らの死でゼロレクイエムを完遂すること。それは私たちの最終目的と同義だ」
言葉と共に力なく下ろされた彼女の手は波打つベッドカバーに触れる。
「私の選択は間違っていなかった。自らの望みを達する見込みのある者と契約したこと。
 その間あいつの手足となって黒の騎士団で行動したこと。思考エレベーターでシャルルの手を拒んだこと」
彼女が元凶。そのフレーズが頭をよぎって、彼は歯を食い縛った。
996SNOW (4/6):2009/01/12(月) 15:31:22 ID:9AXndHPj

「君は……後悔なんてしていない、と」
「ああ、そうだ」
彼女が立ち上がり、スザクは思わず顔を背けた。今の彼の顔はひどい表情をしているに違いない。
狭まった視界の端で、C.C.が動く。
「お前を守ることができたから」
気配が近づく。後ろから、しゃらんという音と共に首に両手を回される。
「あいつを愛してるなんて、言えない」
そういいながら彼の髪に、ふわりと顔を埋める。知らない香りが彼を包みこんだ。
驚きその手を振りほどくことができないでいる彼に、彼女は卵を温める親鳥のように擦り寄る。
「私はあいつと共にいたことで、希望と、人の温かさを取り戻した。あいつは真剣に私を求めてくれた」
その腕の力が強まり嗚咽が彼の背を揺らす。はっとして彼は顔を上げた。
「一瞬の身代わりに、というだけの理由であいつを選んだ私を」
彼の魂をゆさぶるのは、すがりつき、しゃくりあげる彼女の声。
「律儀な魔王! なのに私は……」

熱いものが彼のうなじを伝う。彼女は泣いていた。
「こんな嘘だらけの私が、あいつも愛したなんて言えない」
「君は……」
これが、愛ではなくて何だと言うのだ。疑うべくもない、彼女は。

先ほど狼狽えた自分を愚かに思う。スザクは怯えたのだ。彼女の愛という免罪符が失われたと思ったから。
一人でも、ルルーシュの理解者が、ルルーシュを愛してやれる者がいれば、彼は孤独ではない。
そうすれば彼の死は孤独ではなくなる。それは彼の命の灯し火を消す自分への、ただ一つの免罪符。

彼の無言の問いかけに、C.C.は今度は否定しなかった。
「私たちの命は、彼の命」
そう続ける彼女の声に、もう迷いの色はない。彼を抱きしめる彼女の腕の、温かさを感じる。
服の金具がまた鳴る。体の奥まで響きそうなその音は、心にこだまするように滲みゆく。
「だから、生きて、生きて、生き続ける」
これは言霊だ。

「――――共に、堕ちてくれるのか」
スザクは確かめたかった。
ルルーシュだけでなく自分も愛してくれるという彼女が、自分と同じ苦しみを共有してくれるのか。
そうだとしたら、彼女の苦しみも分け合いたい。そう思った。
そして恐る恐る彼女の腕に触れた彼の手に、しっとりとした指が絡められる。優しい声音が耳をすぎた。

「お前と、一緒なら」

997SNOW (5/6):2009/01/12(月) 15:33:24 ID:9AXndHPj



「何だって?」
「言ったろう、あいつの本当の名前だ」
「それはわかるよ。でもそれを何故俺に?」
「俺が死んだら、あいつの名前を知る人間が誰もいなくなる。それは、悲しい事だろう?」
前日の出来事だった。呼び出されて告げられたのは、その事。

無茶苦茶な彼の要求にスザクは苦笑する。
「後のことは、本当に俺に押しつけるんだね。彼女のことも、ナナリーのことも」
「他に任せられる人間がいないからな」
ルルーシュは小さく吹き出して笑った。青白いその顔に僅かに色が入る。
「あいつは、この世界で生き続けると言ってくれた。だからそれまで、よろしく頼んだぞ」



ルルーシュの情を彼女は知らない。彼に捧げたはずの名前を再び耳にするなんて、きっと予想だにしないだろう。
彼女を裏切ることになる彼の想いは、彼女の歪んだ愛の形を裏づけている。


「俺もルルーシュも、最後に抱いた女性は君ということになるのかな」
「そうなのか? 別に私はこれから酒池肉林をして貰っても構わないが」
まだ熱の残る身体をくっつけながら、二人は暗闇に紛れて喋っていた。
彼女の言葉にスザクは困ったように笑う。しかし彼の腕の中から見上げるその目は真剣そのものだ。
「そんな俺たちじゃないってこと、わかっているくせに」
「ふ……、どいつもこいつも、律儀な男どもだ」
それ以上は彼女も言わなかった。小さな笑い声が彼をくすぐる。静かな時間がまどろみを誘う。

「ああ、そうだ。私からも言っておく」
一度閉じかけた双眸を再び開き、彼女は言った。あいつも言うはずだと思うが……と言葉を続ける。
「あいつの死体は灰も残さずに焼いてくれ」
「なぜ……?」
「後の馬鹿どもが遺伝子をいじくりだしたら……、それをあいつは危惧している。
 あいつはな、シャルルとマリアンヌの流れを汲む狂気の血筋は、
 次代に受け継がれるべきものではないと考えているよ」
ここまで徹底的だと、いっそすがすがしい。本当に嫌いなんだなぁ。スザクは唸った。
そういえばゼロレクイエムまでの間、子供をもうけたりはしないのか、とルルーシュに訊ねた時、
思い切り睨まれたことを思い出した。
「……でも、ナナリーは?」
「まさか、そこまで押しつけられないだろう。くれぐれも彼女に言うなよ。ああ、でも……もしかしたら……」
「……?」
言いよどんだ彼女が小さく首を振る。
「なんでもない。僅かな可能性を考えてみただけだ」
そう言って彼女は何度か瞬きをして目を閉じる。
そしておやすみ、と唇が動く様子を見終えると、彼も瞳を閉じた。

998SNOW (6/6):2009/01/12(月) 15:35:24 ID:9AXndHPj


彼が皇帝ルルーシュを喪ったこの宮殿に再び戻ってきた時、やはり彼女の姿は無かった。
残されていたのはゼロ宛ての一通の置き手紙。
『ちょっとそこまで行ってくる。お前の分まで自由を謳歌してくるから』
簡潔な文章の下には、SNOWという一つの単語、それだけだった。



パスワードを要求されるモニタに、S・N・O・W と打ち込むと、ディスプレイに映し出される世界地図。
そこには一筆書きの線をなす無数の点が存在する。
もし書き始めを辿ろうとすれば、それはフランスとドイツの国境付近、ストラスブールから始まる事がわかるだろう。
彼女の行く先は、ダモクレスを太陽に打ち落とした際、同時に打ち上げた人口衛星によって、
GPSシステムが4時間毎に追っている。
あの人工衛星が機能し始めた時、彼女はそこにいたのだ。

一年と95日、彼女が辿った足跡を刻み続けてきた。今、その一番新しい一点がきらめく。
南太平洋を北上するその航路は、ここに向かっていた。彼女が使ったクレジットカードの履歴から、
シドニー発の便に搭乗する予定だということはわかっていた。順調らしい。

あと5時間。彼女は真っすぐにここへ来るだろう。そしてこの部屋の前に立ち、扉を開ける。
そうしたら彼女へ彼は言うのだ。おかえり、と。
彼女は笑うだろうか、日に焼けることのなくなった彼の生白い顔を。
愛おしんでくれるだろうか、筋肉の落ちた彼の細い体を。
でも、一番に願っているのは。

ゼロレクイエムの結末、いや、あの別れの日から、ずっと焦がれ続けていた。本当の彼の名前。
彼女が呼んでくれさえすれば、それだけでいい。
それだけでこの仮面越しのモノトーンの世界が鮮やかな彩りに溢れる。
彼はそれを想像して身を震わせた。あと、もう少し。
そして、自分もまた彼女の本当の名前を呼ぼう。この世で彼のみが知る名前を。

「おかえり、――――」


  F I N
999名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 15:36:29 ID:9AXndHPj
お目汚し失礼しました。
このままさくっと次スレへ参りましょう。
1000名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 15:37:06 ID:9AXndHPj
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