保守
保守
理香の右手が、棒立ちの真吾の股間に伸びる。
真吾は動けない。
(私を見ておっきくしちゃったんでしょ?)
理香の勝ち誇った嘲笑が何度も頭に反響する。
恥辱に震えながらも、真吾は何一つ言い返せない。理香の肉体に激しく興奮している事実、それを見透かされている現実。
許容量を越えた無力感が頭に押し寄せ、目から溢れて涙になる。
許容量を越えた敗北感が胸に押し寄せ、喉から溢れて悲鳴になる。
「あっ…… あぁあ〜〜〜」
今や真吾は、蛇に睨まれた蛙だった。完全に理香に呑まれていた。
理香は真吾の情けない姿と声を堪能する。憎き男を色気でねじ伏せ、プライドを剥ぎ取った高揚感に理香の吐息も熱かった。
「部長ぉぉぉっっ!」
「キャプテン、しっかり!!」
「女なんかに負けないでくれーっ!!」
男達の、これまた無力な悲鳴をたっぷり楽しみながら、理香は獲物を美味しくいただくべく、ゆっくりとその右手を、痛々しいほど腫れあがり濡れそぼったペニスに伸ばし……
「真吾、左だ! 回りこめ!」
一際力強い声が響いたのは、その時だった。
太く、低く、良く通る声は、怒鳴ったわけでもないのに、ソフト部女子の歓声と野球部男子の悲鳴を貫いて、ベッドの上の真吾の元へ届く。
真吾の動きは素早かった。目の焦点すら戻らないまま、声に突き動かされるように左足を踏み出し、伸ばされた理香の右手をすり抜けるようにかわす。
「っ!?」
どう嬲り辱めてあげよう、そう考えていた理香の反応は大きく遅れた。伸ばした右手の外へ回りこまれた理香は、まったくの無防備。
「……なるほどね、友情かぁ」
中田が野球部副部長、正捕手・岡村寛太を見て嘆息する。
真吾の目に正気が戻った。真吾はそのまま、あられもない姿を晒した理香の右腕を抑えて一気に背後に回り、理香を抱きすくめた。
「っ…… ふぅん。センパイは、正面から勝負しても私には勝てないって認めるわけですか?」
一瞬、凍りついた理香。しかし、すぐに不適な笑いを取り戻して、嘲るように真吾を詰る。
「んなっ…… ば、バカ。そ、それは……」
動揺する真吾の腕が震え、緩む。理香はその隙を逃さず、真吾の腕を振りほどこうと彼の手首を掴む。
「真吾! 例え格下が相手でも、俺がド真ん中ストレート1本なんてリードをしたことがあったか!?」
しかし、理香の脱出が成る前に、岡村は鋭く真吾を叱咤した。
震えの止まった真吾の右腕はビクともしない。理香は思わず岡村を睨んで舌打ちをする。
「セコンドの有無は大きいわよねー。すぐテンパっちゃう素人さん同士の勝負ならなおさら。冷静に指示が出せる人がいるかいないかで全然違うわ」
「ま、そーゆことだな…… 松下対沢野自体は沢野が勝ってたかもしれないが、野球部とソフト部の勝負となると、話はまた別」
相羽が観客を見渡しながら、ニヤリと笑う。
「選手層の厚い野球部と違って、ソフト部は言ってみりゃ沢野のワンマンチーム。同好会の旗揚げから大会優勝、部への昇格。そのほとんどが、飛びぬけて優秀な沢野のおかげ…… この状況で、沢野の助けになれる人材が果たしているかな?」
「んうっ!?」
真吾の両手が、理香の両の乳房をわしづかみにする。理香がたまらず声を漏らした。
「いやぁっ、理香ーっ!」
「がんばって、理香さん!」
「理香さんなら、理香さんならなんとかしてくれる……!!」
ソフト部女子から悲鳴が上がる。
「真吾! 尻が来てるぞ!」
その悲鳴を切り裂いて、岡村の声が轟く。
「おう!」
応えるが早いか、真吾は素早く腰を引いた。ペニスに触れる寸前だった尻が、理香が突き出していたヒップが、空を切る。
「ちぃぃっ!」
取り繕う余裕もなく、いささか下品な理香の舌打ちが響いた。
理香はさらに手を後ろに回し、真吾のペニスを掴もうとしたが、真吾は理香の手の動きを見て悠々と身をかわす。
真吾のペニスが見えない理香に、その動きを捕えられるはずもなかった。
「難しいからね、アレ」
「素人さんにはムリだな」
「セコンドが誘導してくれたら、まだなんとかなるんだけどねー」
「それ、何の打ち合わせもなしにできることじゃないだろ」
虚しく空振りを繰り返す理香の両手を身ながら、BF部の二人が頷きあう。
理香の唇が歪む。嘲笑はすっかり消えていた。
「くっ…… ひ、卑怯とは言いませんけどねっ…… 後ろからじゃないと年下の女の子も襲えないとかっ…… 笑っちゃいますねっ……」
苦し紛れに悪態をつく理香に、今度は真吾が嘲笑を返す。
「あー、悪い悪い。こんな簡単に後ろが取れるとは思わなくってな。所詮は女か」
そして揉みしだいた乳房の頂点で、赤く尖った乳首を中指と人差し指で捕まえる。
「んぁあああぁあああっ!」
擦りあげるように指を震わせると、理香の背中が撓って嬌声を搾り出した。
「ほれ、どうした? 『ごめんなさい。後ろに回るとかされたら勝ち目がないんで、放してください』って言ったら、放してやってもいいんだぜ?」
「誰がっ……! こんなもの…… んんっ……!!!」
身を捩り、ヒップを振り、手を真吾の腕にかけては、真吾のペニスを狙って後ろ手に回し…… 理香は懸命にもがく。
それでも真吾の豪腕はびくともしない。好き放題に、じっくりと揉みしだかれた乳房がジンジン痺れ、乳首が転がされるたびに脳髄で火花が散る。
「こんなっ…… このっ……」
理香の抵抗が弱まったのを見て取って、真吾は右の乳房を掴んでいた右手を離す。
そして、右手で左の乳房を掴み、右手一本で理香を捕えると、左手を理香の股間へと伸ばしていく。
「あ、あぁ……」
乳首をさんざんに嬲り、甚振った、真吾の長くごつい指。
その中指と人差し指が、これ見よがしにイヤらしく擦り合わされながら、股間の肉芽を目掛けて下っていく光景に、ついに理香が怯えた悲鳴を上げた。
「ははっ! 大丈夫。か弱い女の子にひどいことはしねーよ。ちゃんと優しくしてやるからな、沢野…… いや、リカ」
「〜〜〜っ!!」
「あ、テンパった。こりゃ決まりかな」
中田が呟く。
「手でクリトリスをガードするように、誰か指示出せば、まだ分からないけどな」
相羽が応える。
「いや、松下くんが責め責めに入っちゃって、コーフンしすぎたちんちんがガラ空きになってること誰か教えてあげれば、逆転KOじゃん?」
中田が苦笑して、女子ソフト部を見る。
「理香ーっ! 理香ーっ!!」
「効いてない! そんなの効いてないよ! 理香!」
「大丈夫! 理香さんなら…… 理香さんなら大丈夫です!」
相羽が苦笑し、中田が肩をすくめる。
同時に、真吾の指先が、悶える理香の股間に割り込んだ。
「いやぁぁっ!!」
男の嗜虐欲と支配欲をこの上なく満足させる悲鳴を上げて、理香が脚を閉じる。
しかし、真吾の指はすでに太股の柔肉をかきわけて、理香のクリトリスを挟み込んでいた。理香は捩り合わせた脚で真吾の指を後押しして、自ら肉芽を擦り上げてしまう。
「あァっ……! ァっ……!!」
ガクガクと、理香が痙攣し、全身が緊張した。切羽詰った嬌声が喉から搾り出される。
「ほら、イっていいぜ…… イかせてやるよ!」
会心の笑みを浮かべ、真吾は理香の乳房をもみしだいた。
「あ! ……」
股間に集中していた理香が、乳房から揉み出されたような甘ったるい声を上げて、くたり、と脱力する。
「これで…… 終わりだっ!!」
真吾は軽々と崩れる理香の体を受け止めて、乳首とクリトリスを指で強く挟みこみ、素早く擦り合わせるようにしてバイブレーションを加えた。
「おおぅ、教科書通りのカンペキなコンビネーションじゃん」
中田が手を叩く。
「あ…… あっ、あ、あ、あぁあーーーーーーーーーっっ!!!」
ぷしゃっ!!
完全に真吾に体を預けながら、理香が潮を吹いた。
「っしゃあ!!」
「やったぜぇぇ!!」
「真吾ーっ! ナイス真吾ーっ!!」
「う、うそ……」
「り、理香……」
「イヤーッ! 理香さーんっ!!!」
「ダウン! ダウンだ! ブレイク、ブレイク!!」
歓声と悲鳴が交錯するなか、相羽がベッドに上がって二人に駆け寄る。
息を荒げながらなおも指を震わせて理香を責め立てていた真吾は、相羽に気づくと理香の体をベッドに投げ出して、悠然とニュートラルコーナーへ歩いていく。
「真吾」
ニュートラルコーナーで、岡村が笑っていた。
「……寛太」
男達はに、と笑い合うと、お互いに手のひらを差し伸べ合う。
ぱぁん!
軽快なハイタッチがベッドに響いた。
「ワン! ツー!」
理香はベッドにぐったりと突っ伏したまま、豊かな胸を大きく狂おしげに上下させている。
ヒザが笑っているのが、応援席からでも見てとれた。太股がびくり、と痙攣すると、その間からとろり、と白く泡立った蜜が零れる。
「テン! イレブン!」
「あぅ…… ぅんっ……!」
相羽が正確なカウントを刻む中で、理香はベッドに横たわったまま、胸と股間を押さえて浅く早い呼吸を熱っぽく繰り返す。
女子の絶叫が上がった。
今回はここまで。
期待してくれた人に感謝。応えられたかどうかは分からないけど。
今夜のおかずは決まった。
たまんんねえええ
イクのと潮吹きは別々の生理現象
野球部対ソフト部は、もう続き無いものだと思ってたから嬉しい。一番好きなんだよな。
オナ禁中だったのになんてことしやがる! ありがとうございます!
友情ってそういう意味だったのね。外野を使ってくるとは思わなかっただけに、読んでてテンション上がった。
あと、責められながらどんどん弱っていく理香の様子がこの上なくエロス。
決着ついてないみたいだからまだ続くのかな? 次も超期待させてください。
GJ
582 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 07:37:39 ID:FuVJgOv2
gj
ほす
全く動きがねぇな
芳野と祐一の熱戦が待っているさ
下馬評とかで盛り上がりたいところだけど
作者さんがやりにくくなるかな
今のとこ祐一が芳野に勝てる要素が見つからないな
芳野のパイズリにボコられる夢見てうなされながら夢精してそう
まぁ、今の時点で祐一がやってきたことといえば
自分の男性優越主義思想に弟を餌で釣って巻き込む
弟が負けて以降機嫌が悪く、半ば八つ当たりに近い形で後輩をしごく
交流戦ではそこそこ健闘するが敗退、結果的にトラウマを背負う
見下していた後輩になめきってかかり敗北
だもんなあ。そういうキャラなのはわかってるが、勝つには成長しないと無理だろ
そういえば弟で思い出したが、処女vs童貞のとき出てきた葵に紹介する話はどうなったのかな
真吾と理香はほんとにどっちが勝つか分からんね
祐一は次回芳野に負けたら副部長降格だな。
そんなプレッシャーもあり、パイズリ思い出して、
「くそっ・・芳野に負け・・うっドピュ!」とかやってそう。
覚醒しない限り、間違いなく次は挿入勝負でボコられ、パイズリで抜かれの失神KO、完敗だ。
どんな競技でも単純な力押しだけじゃ限界が見えてる。
一定以上のレベルの相手には通用しない。
ぱふぱふで呼吸をコントロールされ、スタミナを削られた祐一はとうとう芳野に力負けして組み伏せられる。
そして祐一の目の前にはロープが……
そんな光景が目に浮かんだ。祐一が選手として成長できるかどうか、興味深いところだ。
592 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 01:01:32 ID:qqjbilPt
ほす
ほす
594 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 17:39:00 ID:iCnBT2Rq
続きが見たいお
>>1の定義に反しない作品がスレ違いだと叩かれた以上、ガチンコファックという造語の意味自体が無い。
このスレはもう終わりだろ。
別に実力が伯仲してないとガチンコじゃないとかアホなことは言わんけど
作者が勝敗を事前に公言したら、それは読み手にとっちゃガチンコじゃなくて台本有りの出来レース、八百長試合と同じだろ
起きちまった事を正当化するより次スレとかのこと考えようぜ
本スレに戻るか?
問題は反省すればいいだけの話
アンチ側は
>>1に添っているものをスレから追い出そうとしない
擁護側は勝敗を公言した作品を投下しない
なんでもいいから荒らしたい人の筋が通ってない煽りには構わない
以上の点を自省して使えばいい
Mシチュスレが機能するなら本スレとそこでいいんじゃない
まだ本スレにゲーム厨(BFやSSに興味ない、スレ違いなくせに我が物顔な連中)がいるなら話は別だけど
こことMスレでいいんじゃない?
Mスレと本スレだと、Mの連中が俺らが本流だ!と主張したいがために戻ってくる予感がするので
それに賛成
本流とか傍流とかどうでもいいだろ
本流じゃない物を叩いて追い出したのはむしろこのスレ
なんでもありの本スレひとつで十分だと思うが
本スレが本当になんでもありならこんなことになってないだろ
ほしゅ
今、この国では大変なことがなっている・・・それは・・・・
鹿が増えすぎている!
しかたねーなー
【審議中】
608 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/16(木) 18:42:31 ID:KB2GA9q2
職人さんをいつまでもお待ちしてます
俺はまだB級ハンターエリアス対下級淫魔の続きを待っているんだぜ。
あと五年や十年は待っているさ。
SS全般に言えるんだが、これから盛り上がるってところで止まるパターンが多い希ガス
なんでだろうな
おそらく良い作品を書こうとするあまり始めからダッシュし過ぎて
中盤で息切れしてしまうためだと思われる。
これを回避するためにはまず全力でラストシーン
または一番盛り上げたい山場を書き上げてからそこに至る経緯を描画して行き、
作品が完成したら何度か読み返して矛盾点を潰し誤字脱字を修正して
投稿するという流れが良いのではないだろうか?
(本来)盛り上がる(はずの)シーンを書ききるだけの力が足りず、自分にダメ出しし続けた結果投下する前に折れるからとかかな。
所詮ヒマ潰しだろうから
お目当ての新作ゲーとか出たらそれで終わるんじゃない
読む方もゲームでもしながら気長にのんびり待つとしよう
投下されたら暇潰し程度にレスするさ