甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度3

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1名無しさん@ピンキー
ここは甘えんぼうな女の子のエロパレスレです
人前だろうと関係なしに抱擁や接吻、あるいは性交を求めてくる娘はもちろん、
恥ずかしがりながらもぺたぺた甘えてくる娘、
ある一定の条件を満たしたときに激甘化する娘、等々大歓迎です。

エロは必須ではありませんので、ラブラブオンリーな話もOK。ただし特殊なシチュを含む場合は事前に注意書きを。
なおこのスレを見て虫歯になった、糖尿病になったという方は保管庫へ行きましょう。必ず悪化します。
それでは、甘美なるひとときをお楽しみください……

過去スレ
甘えんぼうな女の子のエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182244124/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216485751/

保管庫
http://wiki.livedoor.jp/amae_girl/
2名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 19:27:46 ID:ShCXaxFV
スレたて乙!!
3名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 19:41:07 ID:13a7fuI3
>>1
4名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 20:15:05 ID:yZmbiK5G
>>1乙!GJ!
5名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 20:39:37 ID:/N4LYuNq
>>1
乙!
6名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:30:01 ID:LHKwhziF
>>1
ちゃんと甘がある
7名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:37:52 ID:Sr67vT1m
>>6
もう許してやれよw
8名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:10:18 ID:2x7B41Bx
>>1
9名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 17:06:28 ID:wP2ViFDz
>>1
乙。
10名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:37:31 ID:qVzUZV6K
普段から甘えてくる子と
普段は真面目だが二人きりの時にだけ甘えてくる子
どっちがいい?
11名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:56:21 ID:8dM5uM2Y
普段は真面目に甘えてきて、二人きりになるともっと甘えてくる娘が一番
12名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:51:06 ID:AJa2Yyht
>>10
後者

前にあった先生と生徒の話とかが特に好き
13名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 23:50:46 ID:1y+h1so8
>>11
「真面目に甘える」ってどんなだろう。

「こういう寒い日には、互いの体温で温め合った方がいいんです。
 分かったら、腕組んでるだけじゃなくて、もっとぎゅってしてください」
→論理的に筋道立てて甘える

「わたし委員長だから、みんなの前でべたべたできないじゃないですか。
 だから……手だけ。手だけつながせてください、ねっ?」
→堅物さんが遠慮しながら甘える

まぁ、いずれにせよ二人きりの時は盛大にちゅっちゅするわけだけど。
14名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 00:35:02 ID:RpBFyXPL
>>13
個人的には後者が好み
15名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 00:56:56 ID:9tuPb8yj
>>13
前者の場合はつまり、人前だと素直クールになるわけだな
16名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 15:56:10 ID:dspCRchG
>>10
つまり

「お兄ちゃん、かーえろ!」
「うわっ、妹! 俺の教室に来ちゃだめだって昨日言ったじゃないか!
ただでさえクラスメイトにシスコンだと思われてるんだからさ」
「んー? あ、そういえば昨日の夜に私のベッドの中で私を抱っこしながら言ってたね」
「いや、ちょっと待て。俺の社会的信用をどうするつもりだ」
「でもどうしてシスコンって思われたらだめなの? シスコンって妹のことが大好きなお兄ちゃんのことでしょ?
いつも私がちゅってしたら『好きだよ』って言ってくれるじゃない」
「ちょ、ちょっと妹、本当にやめよう。
これ以上みんなに聞かれたらお兄ちゃん、人間やめなきゃいけなくなる」
「ねえねえ、お兄ちゃん早く帰ろうよ? 今日はお母さんお仕事終わるの遅いんだって。
だ、だから今日も一緒にお風呂入ろうね?」
「さて、転居届と退学届の準備しなくちゃな」

な娘か

「兄さん」
「おう、妹。お前が俺の教室に来るなんて珍しいな。何かあったのか?」
「何かって……。兄さんが今日のお夕飯の買い物に付き合ってくれるって言ったんじゃないですか」
「あ……」
「……ふう。兄さん行きますよ」
「お、おい、すそ引っ張るなって」


キョロキョロ
「ここまで来れば誰もいませんね。に、にいさん?」
「ん? ってこんなところで抱きつくな!」
「今日はまだにいさんとあんまりくっついてないもん……」
「だ、だからと言ってだなぁ……」
「にいさん……にぃさん。ん……すきぃ」
「……お前、学校にいる時とキャラが違いすぎない?」
「だ、だってにいさんすきーって思っても他の人がいると、すごく恥ずかしくなって何もできなくなるんだもん。
ほんとは学校でもにいさんにちゅーとか、抱っことかなでなでとかいっぱいしてもらいたいんだよ?」
「ぐふっ!」
「きゃ。あ! にいさんが吐血してる」

な娘のどちらが好みかということですね?
17名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 16:49:49 ID:Qi2AzmDC
>>1

>>16
二人一緒じゃだめですか?
18名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 18:15:18 ID:oO0FvVk3
>>17
欲張りさんめ!









俺も二人一緒がイイ!!!!!
19名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 20:04:40 ID:bTpavjHz
前者を姉にして後者を妹で
20名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 21:33:00 ID:cf/m3o/G
>>19
お前はできる子
21名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 21:38:33 ID:rRniXaEN
>>19
いい考えだ
22名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 21:56:30 ID:Qi2AzmDC
>>19
お前天才じゃね?

ただ、なら両方とも姉がいいなと思う俺年上スキー。
23名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:14:11 ID:j/p9VlzL
前者が妹で後者が姉が俺の中のジャスティス。
24名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:21:41 ID:0DjS23lE
学校で姉がベタベタするの見て
自分もベタベタしたいのを必死に我慢
その分家ではすごい甘えてくる
姉がヤキモチやいて更に甘えてくる
風呂は前が妹後ろが姉で胸を使って洗う
寝る時もどっちと一緒に寝るかで喧嘩
25名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:27:31 ID:bTpavjHz
食事時は修羅場だな、左右からあーんってされるから
26名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:29:35 ID:qQ6xC3Cn
この時に男が開発した技こそ、後のグルメ・デ・フォアッグラである。
27日常系(1/3):2008/10/09(木) 00:17:39 ID:ZTrZgfp0
「あー!」
 土曜日の午後の、六畳一間のアパート。
 部屋で唯一豪華な三段冷蔵庫の冷凍室を、背伸びをして覗き込んだ蜂谷未都
(はちや みつ)が大声を上げた。
 髪をツインテールに束ねた、とても高校二年生には見えない幼い体躯の少女
である。
「んだよ、ミツ。いきなりでかい声出して」
 猫と一緒に狩りをするゲームから目を離さず、須賀楓(すが かえで)が尋
ね返す。天然茶髪の中性的な顔立ちをした少年だ。
 ここは楓の部屋であり、楓と未都は店子と大家の娘の関係であり、また幼馴
染みでもあった。
 その幼馴染みは振り返り、楓を指差した。
「カエデひどい! ミツのアイス食べた!」
「置きっぱにしてる方が悪い。さっさと食べりゃよかったんだ」
「う〜〜〜〜〜!!」
 未都が涙目でにらんでくる。
 楓は携帯ゲーム機のポーズボタンを押し、ため息をついた。
「……また買い直せばいいだろ。金なら出してやるから」
「……あれ、レアだもん。コンビニで最後の一個だったもん」
「違うアイスで」
「や!」
 どうやら相当にご立腹のようである。食い物の恨みは実に恐ろしい、と楓は
つくづく思う。
「ならどうしろと」
「デートしる!」


 翌日日曜日。
 繁華街の喫茶店に、二人はいた。
 やたら女性の多い、小綺麗な店だ。
「来た来たー!」
 スプーンを握りしめ、未都が喜びの声を上げた。
 彼女とその横に座る(普通対面だろうと楓はいつも思うのだが、未都はそこ
を決して譲らない)楓の前に、『そびえ立つ』という形容が相応しいパフェが
置かれた。
「……高く付いた。つーか何だそのパフェ。塔?」
 生クリームだかアイスクリームだかに、苺やチョコレートソースや突き立っ
たバナナやウェハースやらでもう何が何やら分からないパフェに、楓はうんざ
りした表情で呆れるしかない。
28日常系(2/3):2008/10/09(木) 00:18:44 ID:ZTrZgfp0
 一方の未都は目がキラキラと輝いていた。夜道だったら便利だろうな、と楓
は思わず現実逃避したくなる。
「すごいよねー、大きいよねー。頑張ろうね、カエデ!」
「うん、そこでグッと両拳を握りしめる意味が分からない。食べるのはお前だ」
「カエデも食べるの!」
 ズバッとスプーンをこちらに向けてくる未都であった。
「悪いがこんな巨大な山、遭難するのは目に見えている。君子危うきに近寄ら
ず。食べるのはお前一人だ」
「はい、あーん」
 絶対無敵な笑顔を楓に向けて、未都はアイスクリームの乗ったスプーンを楓
に突き出した。
「おいおい、人の話を聞いているか馬鹿娘? スプーンを突き出されてもだな」
「食べてくれなきゃ泣くよ?」
 そんな未都の目は、既に涙がこぼれ落ちそうなほど潤んでいた。
「畜生お前それ卑怯だから封印しろって何度も言ってるだろうがいい加減にし
やがれ」
 嘘泣きなのは分かっていても、それでも弱いのである。惚れた弱み恐るべし。
「分かった。今度から封印する。でも今は食べて?」
「お前の施しは受けん。こっちのスプーンで……おい」
 床に、金属片が落ちる音が響き渡る。
「あ、大変落ちちゃったね!」
「いや、落ちちゃったじゃねえだろ今明らかにお前意図的に手で払って」
「あ、代わりのスプーンいいですこの一つで」
 代わりのスプーンを持って近付いてきたウェイトレスに、未都が断りを入れ
ていた。
「っておいコラ何勝手な事してやがりますかこのチビロリ貧乳甘党娘」
「そのチビロリ貧乳が大好きなペド野郎なカエデに言われても痛くもかゆくも
ないもん。さあ一緒に遭難するの!」
「ってゆーか遭難は確定なのかよ!?」
「洞窟を発見したら二人で暖め合おうねもちろん裸で。意味的にはカフェオレ
注文なんだけど」
 裸の意味は分からないが、冷たいモノに温かい飲み物は確かに有効である。
「さりげなく自分の好物にしやがって」
「もちろんカップは一つで充分」
「アホかオレはホットコーヒーと注文するぞ」
「せっかくだからオレはこのホットコーヒーを注文するぜ!」
「やかましいわ!」
「まあとにかく食べよう。溶けちゃうよもったいないよ美味しそうだし! は
いあーん」
 どうやらそれは譲れそうにないらしい。
 諦めて、楓は未都のスプーンを口に咥える。

29日常系(3/3):2008/10/09(木) 00:19:46 ID:ZTrZgfp0
 そして自身もパフェを一掬い食べると、未都が再びスプーンを突き出した。
「カエデ、ちょっとスプーンを持って?」
「お前が持ってるじゃないか」
 一つのスプーンを二人で持ってどうするのか。
 まあ、言われたまま持ってみる。
 その楓を、未都は物凄く真面目な顔で見上げてきた。
「ケーキ入刀の予行演習もついでに」
「今すぐこのパフェに顔を突っ込まれたいかこの脳味噌シロップ漬け娘」


 翌週土曜日午後。
 再び、六畳一間のアパート。
「あー!」
 冷凍庫を覗き込み、思わず楓は叫び声を上げた。
 冷凍庫の中身は空っぽであった。
「カエデカエデ、そんな大きな声を出したら近所迷惑だよー。エッチな声はな
るべく控えてねってこないだママにも叱られたんだよ?」
 モンスターを繁殖させて勇者を返り討ちにするゲームから目を離さず、未都
が言う。
 楓は振り返った。
「あれはお前が大きいから……ってそんな事はどうでもいい! オレのアイス
食ったな!」
 未都はゲームを中断して顔を上げた。
「おいしかった!」
「天真爛漫な笑顔で答えてないで反省しやがれこの歩く甘味吸引器! あのア
イスはなー、レアだったんだぞ」
「うん、分かった! じゃあ今度の日曜日お詫びにデートしてあげるね!」
「いらねーよいい加減学習しろよもう遭難したくねえよ!」
「今度こそ登頂だ!」
「そう思うんだったらもっと楽なルートを探せ!!」


※空気も読まず発作的に書いた。
 オチはありません。
30名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:34:09 ID:2IREZo9c
マウンテンか
31名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:47:06 ID:MHE7gM0C
抹茶あずきスパ吹いたwww
GJ!
32名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:50:58 ID:Kb1z8GWW
マウンテンに彼女と行ったけど、煮込みパスタを前に険悪になったぞw
でもGJ
33名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:04:14 ID:3tQd01gb
重食喫茶ktkr
34名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:32:05 ID:zIfDaLrL
デートしる!
35名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:44:02 ID:pwhKI1eO
>26
らんまか、懐かしい
…甘溺泉で溺れて、水をかぶると甘えん坊になってしまう女の子という電波を受信したがどうだろう?
36名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:56:05 ID:u3BQXKTi
乙乙
彼氏めっちゃ冷めとるw
37名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 05:46:26 ID:bQrhYhxx
お前なんか、
新任の担任になった姉に毎夜「今日もよくがんばったで賞」を要求
されてればいいんだ!
38名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 10:52:09 ID:NuVf3FdC
>>37
「たいへんよくできました」な日は大変なことになりそうだな
39名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 15:56:19 ID:UecQ2qs4
>>37


「ゆーくんゆーくん、『今日もよくがんばったで賞』!」
「だーめ。義姉さんまた俺ばっかり指したから、今日は無し。」
「うー、じゃあ『もうすこしがんばりま賞』のちゅーは?」
ああ、結局こうやって甘やかしちゃうんだな、と思いつつも義姉さんに唇を

省略さr(ry
40名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 19:48:49 ID:mfrMmwak
>39

いいぞ、さあ続きを...
41名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 20:00:09 ID:wCk1Xxry
何故甘えん坊の男に対する呼び方は「○ーくん」が似合うのだろう
42名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 16:36:51 ID:NE6zx4oN
はちゃみつ…
43名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 18:08:00 ID:ZRYzRbyT
>>41
何って一つのアンサーだろう?
特に普段は苗字呼びの冷徹or現金なツンデレ娘が腕の中でじゃれ付くような心を許した幼馴染の前では「○ーくん」というのも甘えん坊になるのか?
44会話小ネタ〜伸ばし呼びの威力〜:2008/10/10(金) 19:38:06 ID:CgGhdAZs
「甘えとは精神年齢の低下と言い換える事ができるというのが私の持論だが、
 その際名前の一文字目伸ばし呼びというのは、低年齢時に用いられる
 特徴的な呼び方である故に、甘え時の呼び名として似合うと感じられるのだと考えられる」
「ほほぅ」
「というわけで、ここは一つ実践を」
「おう」
「……」
「?」
「……どうしたのだ?」
「どうしたって、何が」
「早く私の事を名前の一文字目伸ばしで呼ぶがいい」
「俺がかよっ!?」
「当然だ。私は甘えられるのは大好きだが、甘えるのは苦手。
 故に甘えるのはお前であって私ではない。これは当然の帰結だ」
「……苦手って……」
「さあ、早く」
「……けどさあ」
「なんだ?」
「苦手だからと言って、それから逃げ出して他人にお願いしてばかりで、
 お前はそれでいいのか?」
「なに?」
「それじゃあ、成長しないぞ! お前の胸みたひでぶっ!?」
「……むぅ。胸の事は余計だが、確かにお前の言う事にも一理ある」
「いてて……。だろ?」
「……しかしながら、苦手の克服の為に必要な条件を、現在満たせていない」
「ほう、条件とは?」
「まずは心の準備だ」
「いくらでも待つさ」
「では三時間程」
「……何か具体的だから逆に長く感じるな。まあ、それくらい待つさ」

 ――三時間後。
「心の準備はできた」
「おお? できたんかい」
「ああ、ばっちりだ」
「では早速」
「だが、まだ条件は満たせていない」
「……あと何があるんだ?」
「甘えるに足る相手だ」
「グサッ。何気にしょーっく……」
「私はお前に対して別にどういった事も無い気持ちしか抱いていないと
 断言して差し支えないくらいの感情しかないとはっきりと言えるが」
「言えるんかい」
「まあ別にこれは私の苦手克服の為の訓練のようなものなのでお前に
 対して特別な感情がなくとも特に問題は無いだろうからお前に思う存分
 甘える事にしてもよろしいだろうか否か」
「……読点が無い事にはあえて突っ込まない俺の優しさ。無論構わないよ、俺は」
「別に実際はお前に対して特別な感情を抱いているとかそういう都合のいい
 展開は特に用意していないので変な期待はしないようにしてもらえると
 嬉しいような悲しいような複雑な気持ちだが別にその事は意に介する必要は無い」
「あいあい。お前がカタカナ四文字で表現されるような性格の持ち主だって
 事はよくわかったから、他には?」
「…………」
「なんだよ」
「お前の名前を、私は知らない」
「ガーッデム!? まさか有りですかこの展開でそれはっ!?」
「何となく暇な時はここでこうしてお前と会話をして楽しんでいる私だが、
 そもそもお前の事はお前としか読んだ事が無いし、お前の事については
 何一つ知らない事に今になって気づいて軽く衝撃を覚えている。
 というわけで、できればお前の名前を教えて貰えれば嬉しいのだが」
45会話小ネタ〜伸ばし呼びの威力〜:2008/10/10(金) 19:38:14 ID:CgGhdAZs
「……ユウキだよ。ミシマユウキ。三つの島に雄々しい樹木」
「ありがとう、雄樹。私は……」
「知ってる。ミサエミサネ。美しく冴えて、未だ砂の子。ややこしい上に
 間違われやすそうな……けど、綺麗な名前だから、よく覚えてる」
「……またも衝撃だ。何故私の名前を知っているのだ、雄樹?
 名乗った覚えは無いが」
「そりゃぁ……お前、有名人だしさ」
「そうか……私は有名人なのか……まあそれは今はさして問題ではない」
「問題じゃないんかい。っていうか有名人の自覚なし?」
「私は極々平々凡々としたいち女子高生だ」
「いや、それは無い」
「それはともかく……これで私の苦手克服に必要な条件は揃った」
「おう、揃ったか」
「ああ、問題は……無い、と思う……多分」
「なんで段々自信なくなるかなぁ。名前の一文字目を伸ばして呼ぶだけだろ。
 俺の場合だと『ゆーくん』?」
「そ、そうなるな……」
「なんか、緊張してる?」
「それは……している、な。何せ、苦手なもので」
「甘えるのが?」
「う、うむ」
「甘えられるのは好きって言ってたよな?」
「うむ。姪っ子が丁度甘えたがりの年頃でな。可愛がっている」
「へえ。お前の姪って事は……可愛いんだろうな」
「……」
「あ、赤くなるなよ……俺も言ってからしまった、とか思ったけどさ」
「……」
「はい深呼吸してー」
「すーはー、すーはー、ふぅ……私は冷静だ。大丈夫だ。クールダウン……」
「はいオッケー」
「……すまない、軽く取り乱した」
「そんなんで大丈夫か?」
「大丈夫だ……とは、言い切れない、な」
「まあ、考えてどうにかなるもんじゃないし、さっさとやっちまえ」
「……う、うむ」
「よし、じゃあ、俺が1、2、3って合図してやるから、それで行け」
「な!? そ、それは……自分のタイミングでやらせて貰えると、その、
 ありがたいというか……」
「いくぞー! 1……」
「え、ちょっと待て!?」
「2」
「待てと言うに!」
「3」
「あー、もうっ!」
「はいっ!」
「ゆ……ゆーくん!」
「………………」
「ゆー、くん」
「………………」
「ゆーくん?」
「……言葉の暴力だ」
「え?」
「凄い威力で打ちのめされて、もう俺ノックアウト寸前……」
「え、え? え、え、え?」
「美冴さんっていうか未沙子さん」
「な、なんだ?」
「俺をKOした責任を取って……俺とお付き合いしてください」
46会話小ネタ〜伸ばし呼びの威力〜:2008/10/10(金) 19:39:43 ID:CgGhdAZs
ここまで投下です。
思いついたから書いた。反省はしている。
甘え分少なくてごめんね。
47名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 19:44:49 ID:nMlGxhTn
いいじゃないですか
48名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 20:29:42 ID:HcshFfmw
>>46
さあ早くその続きを書く作業に戻るんだ
49名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 23:38:09 ID:tpOA5H/r
甘さ控えめって、ここのスレの書き手、味覚障害のヤツが多すぎるぞwww
…味覚が麻痺してる位で良い作品が書けるのか?
50名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 23:50:45 ID:aEjrXtXo
というか書いてる当人は多少冷静に話の流れとか考えるから甘さがわからないんだ。
自分のエロ絵じゃ抜けないみたいな感覚だな。
51名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 05:42:26 ID:RjNMuA3Z
学校で休み時間の度に、こっちが椅子に座ってる状態で
・お姫様様だっこ
・対面座位
・あててんのよ
・猫になりきり
とかしてくる先輩を想像した

歯がなくなった
52名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 09:58:39 ID:RHmsUPlj
>>51
小学校の演劇クラブで発声練習に使った詩を思い出した
まったく関係ないが
53名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 10:47:36 ID:X84Y9wAj
>>51
背面座位でもたれてきたりそのまま腕を首に回してきたり、
なんてどうだ?
54名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 11:37:51 ID:5kiqmRmO
「せ、先輩、みんな見てますから……」
「私は先輩だ。文句は言わせん」
55名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 12:02:48 ID:oDog5Ri9
生徒会長ならさらに・・・
56名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 17:22:37 ID:j0BRxXUI
「か、会長・・・全生徒の模範となるべき方が対面座位で人の上に座るのは・・・」
「だから勉学や部活ばかりでなく、恋愛にも励むべきだと生徒達に見せつけているではないか」
57名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 18:56:21 ID:A7PFtai7
さっきから歯が痛いんだけど
58名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 19:01:00 ID:1mYmZz3e
>>57
奇遇ですね、私もですよ
何かこのスレに来て砂を吐く以上の甘々があると歯がいたくなるんだな…>>56とか諸に好みなシチュなんだけどw
59名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 19:23:40 ID:PbOEjacB
ぽっちゃり娘のSSが読みたいよぅ…
60名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 00:39:44 ID:+azjyZuz
>>59
わかった、俺が徹夜で小錦娘のSSを書き上げてやるぜ!
61名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 01:12:53 ID:kIvgYpWl
>>60
ちょww限度ってあるだろwww
というか、徹夜でそんなもん書いて一番後悔するのは自分だぞw
62名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 02:50:15 ID:dlYpzVyg
「KONISHIKIライブは通路を通れなかったため中止しました」の画像を思い出したw
63名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 13:36:27 ID:aHlCQ890
64名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 13:57:45 ID:g95U5aUa
犬系→時、場所問わず甘える
猫系→本当は甘えたくてしょうがないが素直になれない
リアルで犬猫見るとこう脳内変換する俺はもうダメかもしれん
65名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 14:36:50 ID:FvUmkgi9
ここってスレタイ通り評価も甘すぎだよね
ちゃんとエロありで書ける職人は避けてるような気がする
お汁粉に少量の塩があるとより美味しくなるようにたまには辛口のレスをしてみたら?
66名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 15:27:28 ID:SHP+Te0C
まるで甘いガムのような粘着ぶりだ
67名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 16:29:40 ID:mbsV6Mjt
>>65
確かにそうかもなしれないな・・・
辛いものと甘いものを交互に食べると旨いよな
68名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 16:43:06 ID:+azjyZuz
>>65
別にいいんじゃない?
気持ちは分からないでもないけど、辛口レスで荒れたり過疎った数多のスレを見るとなんともね

ついでに言うと>>1にあるようにエロ必須じゃないみたいだし、
このスレは元々こういう雰囲気なんだから本当に合わないなら、いっそのこと巡回ルートから外すのも一つの手

>>64
猫も甘えんぼな子はいるよ
ただ犬は人間のペースに合わせるけど、猫はマイペースだからそう見えるのかも
あんまりよくないんだけど飼い主依存という状態があってだね
69名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 16:43:29 ID:DXzwzy7D
よし、ちょっと胡椒をふってみよう
っ∴
70名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 17:51:17 ID:/NUG66Tg
へっ、へっ、へくちっ!
71名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 18:42:51 ID:wHjoWufV
くしゃみの擬音であまみを感じた…
72名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 18:58:37 ID:fOzs7suW
は、は、くちゅん
73エロ有り小ネタ〜風邪をひくのも悪くない〜:2008/10/12(日) 19:23:31 ID:ZwuZYgcL
 いつものように、俺達は二人で何となく過ごしていた。
 一人暮らしの俺の家に、麻紀(まき)がやってきて、特にこれと言って
一緒に遊ぶでもなく、何となく一緒に時間を過ごすだけ。
 俺と麻紀が出会ってから、何となく日課になっているこの時間。それが
とても心地よく感じられるのは、俺と麻紀が……その、いわゆる男と女の
関係になってからも何も変わらなくて――
「ヘックション!」
 なんてことを思っていると、突然何の前触れもなく、くしゃみが出た。
「……どうしたの?」
 本に目を落としていた麻紀が顔を上げた。
「いや、なんか突然鼻の奥がムズムズして……」
 なんだろう? 胡椒でもふりかけられたような……。
「ふぅん……」
 少しずり下がっていた眼鏡を押し上げると、麻紀は何かを探るような
目で俺を見つめた。別に、なんともないんだが……そんなに見つめられると、
少し照れるじゃないか……。
「顔赤いけど、ホントに大丈夫?」
 今赤くなったんだよ! ……と言うのも何か憚られ、俺は頭を振った。
「ふぅん……ちょっとごめんね」
「え?」
 あっと思う間も無く、麻紀の顔が俺の顔へと近づいて……こつんと音を
立てて、俺の額に麻紀の冷たい額が当たる。
「……熱い感じがする。熱、あるんじゃない?」
「……かも、しれない」
 最も、その熱の発生源はお前なんだが。というかお前の平熱だと、
俺の体温は常に熱く感じられるんじゃないか? 
「風邪なんじゃない?」
「そうかも」
 だがそんな無粋なツッコミを入れるような事はせず、俺は流れに身を
任せる。この展開は、恐らくは俺が狙ったような展開になるはずだ!
「じゃあ、暖かくして寝なさい。ご飯、作ったげるから」
 きたぁっ! 狙ったような展開きたっ!
「おかゆでいい?」
「ああ……お前が作ってくれる物なら何でも」
「もう、変な事言わないの。じゃあ、ちょっと作ってくるね」
 狙い一つ目、麻紀の手料理ゲットだぜ! 以前作ってくれたグラタン、
相当美味しかったんだが、何故かあの後手料理食べる機会に恵まれ
なかったんだよなぁ……通算二度目の手料理だ。例えそれがおかゆでも、
麻紀の作ってくれる物なら間違いなく美味しいはず!
 俺はベッドの上で、一人身悶えした。我ながらキモイ気がする。
だが反省はしない。何故なら嬉しいからだっ!
 そして小一時間後。
「お待たせ。梅干、大丈夫だったよね?」
 おぼんの上には湯気をたてたお椀。いい匂いのするお粥が入っている。
中心にはぽちんと小さな梅干が乗せられている。その酸っぱさと、
そしてお粥の美味さを想像して、俺の口の中には涎が溢れた。あ、やべ、
ちょっと口の端から零れちゃったよ……。
「そんな、涎垂らす程お腹すいてるの?」
 呆れたように麻紀は言う。しまった、みっともない所を……。
「何言ってんだ、麻紀の作ってくれたお粥だから、思わず涎が出ちゃったんだよ」
「もう、変な事言わないの。一人で食べられる? 食べさせてあげようか?」
「じゃあ、せっかくだし……食べさせてもらおうかな」
「はいはい」
 麻紀は少し笑うと、匙を手に取り、お粥を掬った。
「ふー……ふー……」
 ……ああ、何て幸せな光景だ。熱いお粥を冷まそうと、麻紀が一生懸命
匙にふーふーと息を吹きかけている。一生懸命なその姿が、微笑ましく、
普段割と凛としている麻紀とのギャップが可愛さを二倍増しにしてくれている。
「はい、あーん」
74エロ有り小ネタ〜風邪をひくのも悪くない〜:2008/10/12(日) 19:24:11 ID:ZwuZYgcL
 おおぅ、幸せ絶頂! まさか、あーんまでしてもらえるとは! 麻紀は恥ずかしい
からか、普段はそういうのほとんどしてくれないからなぁ……それでもまあ別に
不満は無いけど、だからこそ意表をついてこういう形で目の当たりにすると、
もう何というか辛抱堪らなくなってくる。いや、まあ、辛抱するけどさ。
「あーん……もぐもぐ……おお、美味いな」
 適度に塩気が効いて、ご飯も柔らかく解れ、病気の時でもいくらでも
食べてしまう事ができそうな、そんな美味いお粥だった。さすが麻紀だな。
「結構食欲はあるのかな?」
「ああ、まあ……それなりに」
 ……今更、実は風邪ってわけでもないですよ、とは言えないよなぁ。
 まあ、実際に風邪でも、麻紀のお粥なら鍋一杯でも完食しただろうけど。
「じゃあ、しっかり食べて、しっかり寝てればすぐ治るわね」
「うん、そうだな」
 治るも何も、という話なんだけどな、実は。
「じゃあ、もう一回あーんして」
「あーん」
 でも、俺はこの嘘を後悔しないっ! だって麻紀にあーんして貰えるなんて、
思ってもみない幸運が転がり込んできたんだからっ!
「あっ……」
 なんて事を考えていたのがいけなかったのか。麻紀が差し出した匙に
歯があたって、あらぬ方向に逸れてしまった。当然、載っていたお粥も
思わぬ方向に飛んでいく。
「ひゃっ!?」
 思わぬ可愛い声。主は、無論麻紀だ。
「ど、どうした?」 
「おかゆ……胸の所はいっちゃった……」
 大して胸の開いた服を着ていたわけでもない――というか、麻紀は
露出度かなり控えめの服を好む――のに、思わぬ方向に飛んだお粥は
思わぬ場所にジャストインしていた。
「大丈夫かっ!?」
 やけどしては大変だ。これはもう脱がすしか……。
「熱くはないから大丈夫……ふーふーしてたし」
「そ、そうか」
 俺の内心を見透かしたのか、そんな事を言って麻紀は俺に背を向ける。
 ちっ。
「けど気持ち悪い……ちょっと取っちゃうね」
 だが、神は俺を見捨ててはいなかった。麻紀は、背中を向けたまま、
身につけていた服に手をかけ、一気に脱いだ。素早くだ。
 ブラ紐と、透けるような白い肌が、俺の目の前に晒される。
「うわ……ブラの方まで何か濡れて……うぅ……」
 何回か俺との経験があるせいか、背中を晒す事には特に恥ずかしいと
言う想いも抱いていないらしい。まあ、全身あます所なく見られてる人間に
対して、今更背中を晒すのを恥らう必要は、確かに無いかもしれない。
 だが、俺としてはもう少し恥じらいを持っていてもらいたい!
「綺麗だな」
「へ?」
「綺麗だな、麻紀の背中」
「ちょ……もう、へ、変な事言わないでよ」
 少しだけ、声に動揺が伺える。ふむ、もう少しだな。
「変な事じゃないよ。本当の事だ」
 そうだ、本当の事だ。真っ白い肌と、女性美を体現したかのような
丸みを帯びた肩、背筋が軽く描く曲線。程よく肉のついたその背中の
触り心地は、その見た目に比例して、トンでもなく素晴らしい事を、
俺はよく知っている。
「……っ!」
 麻紀の、お粥のかかった部分を弄っていたらしい動きが止まる。
「背中だけじゃない。麻紀の身体は、指の一本一本、髪の一本一本、
 全部、余す所なく綺麗だよ」
「だから……変な事、言わないでよ」
75エロ有り小ネタ〜風邪をひくのも悪くない〜:2008/10/12(日) 19:24:31 ID:ZwuZYgcL

 麻紀の声に、力がなくなる。同時に、今更恥ずかしさを覚えたのか、
俺の目に晒していた背中も小さくなる。その仕種に、俺は無性に彼女に
抱きつきたい衝動に駆られた。
「麻紀」
 衝動に任せるがまま……俺は、麻紀に近づいた。
「ひゃぁぅっ!?」
 背中から、綺麗な背中を……綺麗な全身を、抱きしめる。
 思わぬ抱擁に、思わぬ可愛い声が再び上がる。声の主は……言うまでもない。
「肌もすべすべで、触り心地も抜群だよ」
 改めて、背中や腕に手を這わせ、麻紀の触り心地を確認する。
「へ……変な事……」
「ホントの事だ」
 身じろぎしていた麻紀の動きが、俺の真剣な声で、再び止まる。
「……風邪なんだよね?」
「ああ」
「こんな事して……酷くなったらどうするの?」
「運動して汗かいた方がいい、って言うだろ?」
「じゃあ、私に伝染ったら?」
「その時は……俺がお前を看病してやるよ」
「もう……ばか」
 その、呆れたような、だが嬉しさを含んだ声を合図に、俺は麻紀の身体を抱き上げた。




「……今日は、くっついてしていい?」
 ベッドに全裸となった麻紀の身体をそっと横たえると、彼女はそう言って俺の首に手を回す。
「ん?」
「だって……風邪、酷くならないように、暖かくしないと」
「ああ……そうだな」
 俺は、彼女にされるがまま、身体を密着させた。
 少し動きにくい……が、温かさが全身で感じられて、それだけで気持ちいい。
 普段は終わった後にしかこうやって肌と肌を密着させる事は無い。汗ばんでいない、
すべすべとした肌の感触は、新鮮な心地よさを覚えさせてくれる。
「それから……ちゅーして」
「え?」
「ちゅー。じゃないと、これ以上はしないわよ」
 これ以上はしないって……それは肌を通して伝わってくる熱から考えるに、
お前的にも無理なんじゃないか?  ……まあ、別にキスを拒む理由は無いけどな。
「でも、キスしたら……風邪、伝染るぞ」
「伝染ってもいいわ。だって……私だって、あなたに看病してもらいたいもん」
 ……うわ、なんだこの可愛さ。頬を赤く染めて、上目遣いで、ちょっとだけ
濡れた瞳で俺を見ながらの、呟くようなこの言葉。
 もう駄目だ。俺の理性は限界だ。
「じゃあ、するぞ?」
「……ん」
 瞳を閉じ、俺の唇を待つ麻紀。その姿もまた可愛くて、俺の理性はあっさり
限界を突破し、因果地平の彼方へと吹き飛ばされた。
「ん……ちゅむ、ぷは……んんっ、あむぅ……」
 唇を合わせると、すぐに麻紀が舌を伸ばしてくる。俺は遠慮なく自らの舌を
それに絡ませて、表から裏まで舌先を使って刺激する。
「ふぅ……んふ、あっむ、ちゅぅ……むちゅぅ、んぷぅ……」
 負けじと、麻紀も舌をうごめかすが、俺はさせじと上半身を動かした。
密着している為、手での愛撫は難しい。ならば密着している事を逆手に
取った愛撫を行えばいい……というわけで、俺は自分の胸板を使って、
麻紀の標準よりやや大きいおっぱいを擦った。
「んっ……!? んぅぅぅうん!」
 元々、おっぱいは麻紀の弱点の一つだ。そこを、普段の手による
愛撫とは違う新鮮な感覚に突かれ、麻紀は身体を震わせた。
76エロ有り小ネタ〜風邪をひくのも悪くない〜:2008/10/12(日) 19:24:41 ID:ZwuZYgcL
 当然、口元はお留守になっているわけで、俺はその隙を逃さない。
「んっ、んっ、んうぅぅ、んぁっ、ちょ、まって、ひんっ、ちゅぷっ、んむぁっ!」
 胸板で胸を愛撫しながら、口腔への攻撃は緩めない。待ってといわれても、
俺は待たなかった。待つ余裕がなかった、というのが正解だが。
 胸で胸を愛撫する行為は、俺にも結構な快感を与えてくれていた。
舌でのやり取りも言うに及ばず。男でも、胸って結構感じるもんなんだなぁ……。
「んぱっ、ちょっと、わたし、もう……いき、そっ……」
 何とか俺の舌から逃れた麻紀が、目に涙を滲ませながら、自分が
絶頂へと近づいている事を訴える。
「胸とキスだけでイキそうなのか?」
 まあ、わからんでもない。大して性感帯として開発していない俺の胸ですら
結構な快感を覚えたのだ。初めての時からもみまくってる麻紀の胸が
いかほどの快感に晒されたのかは想像に難くない。
 何よりも……密着している肌と肌が気持ちいーもんなぁ。
「うんっ、わらひ……イッひゃうのっ! イクのっ!」
 普段の凛とした姿はどこにも無い。新鮮な感覚と、俺の温もりに包まれて、
麻紀は一気に絶頂への階段を駆け上がっていく。普段から感度はいいんだけど、
これはやはり、くっついてしてるのが想像以上の効果を彼女に与えているらしい。
「んっ、んっ、イクぅ、イクっ、イクっ、あっ、あぁっぁぁあっ、んぁあああああぁぁああぁぁっ!!?」
 俺の腕の中で、彼女の全身が弓のように仰け反った。
「あ、ぅ……くっ……っは、ぅ……」
 そのまま、びくんびくんと何度か震える。
「だ、大丈夫か?」
 思わず俺がそう聞いてしまう程に、今日の麻紀のイキっぷりは凄まじかった。
 数十秒の硬直の後、脱力した彼女の身体を抱きしめると、力の入らない様子の
腕が、俺の身体を抱きしめ返す。
「あ……かふっ……くっ……だ、だいじょーふ……すごかった、けろ……だいじょーふ……」
 くたりと力の抜けた身体は、力なく俺の背中に回された腕は、風邪という設定の
俺の身体よりも、よほど熱かった。
「ちょっと休憩して、続きやろうな」
「……う、ん……わかっ、た……」
「しかし、お前がここまで派手にイクとは……」
「もう……へんなこと、言わないで」
「本当の事だろ?」
「それでも……いわないで……はずかしいから」
 ……あーもー、可愛いな、くそっ!
「わかった、言わない」
「ありがと……あとね、おねがい、してもいい?」
「なんだ?」
「ちょっと、きゅうけいの間……ぎゅーってしててほしいの」
「抱きしめてて、って事か?」
「うん……何か、あまえんぼみたいだけど……いい?」
「そのくらいならお安い御用だ」
 俺は麻紀の横に身体を移し、正面から彼女の背中に手を回し、抱きしめた。
「……あは……きもちいい……あったかいし」
「もう、なんか風邪治っちゃったな」
 なんだか、もう風邪だという設定はどうでもよくなってきていた。
 それよりも、この後はもっと思う存分麻紀を抱きたい。
「そう……? よかった。……でも、わたしは伝染されちゃったみたい」
「……確かに、凄く熱くなってるな」
「看病……してくれるんだよね?」
「……おおせのままに」
 そう言って、俺は麻紀の口を唇でふさいだ――
77名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 19:24:47 ID:lOGyFOPt
ぶぇっくしょいこんにゃろう!!
…お、おい、何だよ!こっち見るなよっ////
78エロ有り小ネタ〜風邪をひくのも悪くない〜:2008/10/12(日) 19:25:19 ID:ZwuZYgcL
ここまで投下です。
79名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 20:27:03 ID:lOGyFOPt
すまん盛大にかぶってしまった。
投下GJっす!
80名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 20:41:03 ID:wHjoWufV
このスレこの即SS化ってのがすごいw
GJ!!
81名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 21:29:35 ID:S808fJGV
ぶぇっくしょぃっ!
…おっと、鼻から砂糖の塊が
82名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 21:52:50 ID:jFdRbCly
ホント、このスレ見てると歯が痛くなるww
肉付きの良い娘に抱きつかれたら、これからの時期だと至福感倍増だろうな
83名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 22:33:13 ID:dlYpzVyg
GJ!
ただ、一つだけ我侭を言えば、麻紀の胸にこぼれたお粥を胸ごと主人公が美味しく頂く流れをちょっと期待してた
84名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 23:35:07 ID:/NUG66Tg
別に甘えんぼってわけじゃないけどいろいろあってその時だけ甘えんぼって新しいと思う
85名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 00:07:28 ID:5ckMdGs+
投下します
4レスほど。エロくはないです
86『博士と助手』:2008/10/13(月) 00:08:28 ID:5ckMdGs+
 フラスコやビーカー、理解の実験で使われる物から、素人が見たら何に使うのかわからない物で埋まった部屋。
 その片隅にある机で向かい合う青年と女性。女性と言うより、少女のような小ささである。
「あの……」
 対する青年の方が恐る恐る口を開く。その顔はひどく緊張していて元気が無い。
「新藤博士……研究をやめるなんて、どういうことですか?そうなったら、研究室は無くなるってことですか?そしたら助手の僕は……」
 声も若干震えている。今にも泣きだしそうだ。
「上野君、やめるわけじゃない。やるこはやるけど……」
 女性――新藤博士は一度ゆっくりとコーヒーを飲んだ。
「ちょっと、個人的にやってみたいテーマがあってね。そちらを優先させることにしたんだ」
 その言葉で上野はぱっと明るい顔になり、ほっと胸をなで下ろした。
「良かった。てっきり僕、助手をクビになるのかと思いましたよ」
「そんなに私の助手がいいのか?」
 新藤は助手の表情の変化にくすりと微笑みながら問いかける。
「そりゃもう!天才博士の唯一の助手ですからね!」
 上野は誇らしげに胸を反らす。
 新藤は博士という肩書きを持ちながら、まだ十九のまさに天才。
 そして上野は三つ年上ながらも、天才博士のたった一人の天才助手(上野談)に抜擢されたのだ。上野唯一の誇りである。
 年下である新藤に対して敬語なのも、博士と助手の関係もあるが、それには強い憧れと誇りからくるものだった。
「そういや、新しい研究テーマって何ですか?」
 すっかり元気を取り戻した上野は、何もなかったかのように質問する。
「それは、私にとって初めての領域になる」
 新藤は、先ほどの微笑みを消し、真剣な表情ではっきりと答えた。
 この答えに上野はいつもと違う気配を感じた。研究に対して彼女は真剣だがどこか楽しそうにしていた。だが今回はそれが無い。
 他を優先させなければいけない程の研究。そこまでとなると秘密裏にクローン人間、政府の依頼で軍事関係の最新兵器か、はたまたもっと危険な分野か。上野は想像して少し青くなる。
 彼は再び緊張した表情をとり、今一度質問する。
「それは一体何です?博士」
「えっと……」
 新藤は上野の質問に口を渋る。あまり言いたくはないのだろうか。
「博士、言って下さい。僕は助手です。博士がする研究のためなら、何でもやります」
 その声には震えつつも、新藤博士への信頼が込められる。
87『博士と助手』:2008/10/13(月) 00:09:25 ID:5ckMdGs+
「それに博士と研究するのは楽しいですし」
「上野君……。わかった」
 上野の言葉に、意を決した様子で新藤が口を開く。
「それは、うん……」
「それは?」
「それは……『上野君に対して最も効果的かつ効率的な好意の伝達方法』だ」
 上野は何か言おうと口をぱくぱくさせるが言葉が出ない。
「これは私にとっては、言葉にうまく説明できない。複雑で難解だ」
 まだ我に返らない助手をよそに博士は続ける。
「『上野君への気持ちをどうするか』と考えれば考える程、こう、なんというか……。他の事に身が入らなくてな」
 その為に研究をする。
 新藤博士の新しいテーマとは、要するに恋である。
 そしてこれは、遠まわしの告白である。彼女は自分で言っておきながらそれに気づいていない。上野にとってこれは、とても対応に困る。
「あ、あのコーヒー淹れて来ますね」
 彼は気まずい流れを変える為にマグカップを手にそそくさと立ち上がった。
(これでコーヒーを淹れる間に落ち着いて、その後どうするかだな……)
 上野は一人思考する時間ができてほっとする。が、白衣の裾を何かに引っ張られる。
「ん?博士?」
 おや、と振り返ると新藤が上野の着ている白衣の裾をぐいと掴んでいる。
「実験したいんだ……。仮説を実証したい」
「実験!?」
 新藤の裾を掴む手に力が入る。
「実を言うと、私はこの仮説には、あまり自信が無い。いろんな論文や、文献を読んだのだけれど、あまり……」
 さっきの真剣さはどこへ行ったのか、新藤は急にシュンとした。白衣を羽織る小さな体が縮こまる。
「ダメ……かな?」
 情けなさそうに俯いてもじもじする博士。
「いえ、ダメじゃないです!全然!」
 上野は今まで見たことない新藤博士の行動にダメとは言えない。つい、OKしてしまう。
「じゃあ、抱きつくぞ。いいな」
「え」
 音がするならば、「ぎゅっ〜」とするであろう強さで新藤は上野に抱きつく。
 さらに言えば、上野はコーヒーを淹れようと立ち上がっていたので、背中に抱きつかれた訳である。
88『博士と助手』:2008/10/13(月) 00:11:08 ID:cxc5UoqI
「何をしていらっしゃるんですか博士!」
「やはり、間違ってなかった……。こうした方が……いい。うん」
 新藤は戸惑う助手をよそにして、嬉しそうに背中にすりすり。
「質問に答えて下さい!」
 上野は顔を真っ赤にしながらなんとか新藤をはがして対面する。
「あっ、上野君実験中だぞ」
「これのどこが実験ですか!」
「上野君。キミが言ったんだぞ。研究のためならなんでもする、と」
「それは言いましたけど!これを実験とは言い難いのでは……」
「じゃあキミはイヤなんだな……」
 新藤はシュンとしながら、しっかり抱きつく。
「僕の意見無視じゃないですか」
 半ば呆れた口調だが、抱きつかれて照れているようで声が上ずっている。
「でも、どうだ上野君?今の気持ちは」
「そりゃあ、うれし……いや、ダメですこんな実験!」
 実験での助手の反応が良かったらしく、博士はふっと微笑んだ。
「実験は成功だ」
「じゃあ離れましょう」
「いやだ」
 新藤は子供のようにだだをこねる。この状態がえらく気に入ったらしい。証拠に先ほどから上野にすりすり。
「もっと強くぎゅっとしてもいい……よね」
 と言いながら上野の了解なしに抱きしめる力を強める。
「やめましょう。もう、実験成功なんですから、博士?」
 彼はもはや子供をあやしているように新藤を説得している。
 説得に彼女はすりすりを止めてじっと上野の目を見つめた。
「じゃあ、上野君の方から……」
「は」
「それで実験終了、だ」
 突きつけられた条件に上野の思考は停止寸前。
「私はこれでも恥ずかし……いんだ。だ、だから、上野君もしてくれないと……イヤ、だな」
89『博士と助手』:2008/10/13(月) 00:12:32 ID:5ckMdGs+
 新藤は顔を上野の胸にうずめてぼそっと呟く。言葉通りに恥ずかしい気持ちがあるのだろう。
 上野はショートしてしまいそうな思考を、なんとか落ち着かせるため目をつむる。
「上野君、どうかしたか?」
 新藤の瞳はじっと彼を見つめたまま。
「ぎゅっとは、してくれないのか?」
「そ、それはマズいですって」
「そうか……」
 残念そうな新藤の声を聞いて上野は罪悪感を覚える。
「じゃあ、だ、抱きしめてくれたなら……」
「はい?」
「キス、とか?いいんだぞ……?」
 突然すぎる提案に上野の頭は、ばんっ、と爆発した。慌てて新藤をひっぺがす。
 そしてそのまま回れ右。
「はは、博士、スイマセン!僕、帰ります!」
 これ以上ないくらいに顔を赤くして、どたどたと上野は研究室を出て行く。よほど動揺したのか途中、がちゃがちゃと機材を倒しながら。
 どうやら目をひらくのを忘れたらしい。最後には、研究室のドアにぶつかり、頭をおさえながら走って行った。
 走り去った彼を見ながら新藤は眉間にしわを寄せ、首を傾げる。
「ふむ、何がいけなかったのだろうか……。もしかして、今のは、じらしというやつか?なるほど……」
 彼女は一人呟いて、うんうんと頷
90名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 00:14:57 ID:5ckMdGs+
投下終了です。
携帯からなんで、変な所が多々あるかもしれません
91名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 00:33:28 ID:Xb5x8HN9
>>90
最後切れたぁぁ(´Д`)
携帯だとどうもコピーできる文字数に限界があるみたいなんだよね。
ラストが気になってしょうがない…!
92『博士と助手』:2008/10/13(月) 00:43:22 ID:5ckMdGs+
「ふむ、何がいけなかったのだろうか……。もしかして、今のは、じらしというやつか?なるほど……」
 彼女は一人呟いて、うんうんと頷く。
「次は、どうするかな」
 博士の研究が終わるのは、まだ少しだけ、時間がかかりそうである。



おわり
93名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 00:45:41 ID:6D/cGbuY
『上野君に対して最も効果的かつ効率的な好意の伝達方法』の検討方法ですか
学会発表なり論文化の際には、実験方法と結果の再現性が問題になるわけですが、
再現性確認の為に別の観察者(女子学生)が同じことやって、同じ結果になって博士が拗ねる展開ですね
わかります

…本気でこんな研究してるラボないものかねぇ
9490:2008/10/13(月) 00:47:01 ID:5ckMdGs+
本当にスミマセン!
文字数気をつけてたんですけどこんな事になるとは…
申し訳ないです
95名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 03:40:59 ID:F0ltrTlr
GJ!

全然気にしなくていいと思うよ
このスイートエクスペリメントの続きに期待!
96名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 04:45:53 ID:oYCNMTRE
僕の名前は甘エンポリオです!


というデムパ
97名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 05:33:23 ID:THe+TPTh
天然甘々姉  (1)
計算高い甘々 (1)
98名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 07:45:51 ID:7B8j7ZOf
>>94
GJ
博士の読んだ論文や文献が気になる
つか論文てことは他にも研究してるヤツがいるのかw
99名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 09:27:05 ID:45AikJCt
今月のbugbugの表紙の子思い出した
100名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 11:47:10 ID:7B8j7ZOf
101名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 21:29:58 ID:I14/Z0jF
>>92
GJGJ!
素直クール甘えいいな〜〜
102季節もので小ネタ:2008/10/13(月) 22:49:47 ID:Q2n1KbIF
『一足お先にハロウィン(後輩編)』

「トリック・オア・トリートっ!」
「……」
「ちょっと先輩無視しないで下さいよ」
「いやだって玄関開けたら悪魔のコスプレしてるからさ」
「ちっちっち、これはコスプレじゃなくて仮装ですよ。先輩ハロウィン知らないんですか?」
「いや、知ってるけどさ仮装とコスプレって一緒だろ」
「ぜんっぜん違います。本場アメリカでは職場に仮装していく人もいるんですよ。それに対してコスプレは――」
「わかったもういい。俺の考え方が間違ってたよ」
「それはよかったです」
「でもハロウィンはまだ先なんじゃあ」
「待ちきれないんで来ちゃいましたッ」
「よし、ちょっと待ってろよ。今お前の好きなお菓子探してくるから」
「あのっ普段なら嬉しいんですけど、今日は別の甘いものをもらいます」
「別の?」
「それは先輩にい〜っぱい甘えることですっ」
「へ?ってうわちょっと!!」
「へへ、今日はもう離しませんよ先輩」
「今日『は』じゃなくて今日『も』の間違いだろ」
「あれ?そうでしたっけ?」
「ふぅ…お前ってやつは。しかし悪魔のくせに甘えん坊っておかしくないか?」
「いいんですよ。悪魔にも色々いるはずです、多分」
「でもやっぱり天使とかのほうが良かったんじゃないか?」
「え、もしかしてこの格好私に似合ってないですかっ!?」
「いや、そんなことないよ。もんのスゴく似合ってる、可愛いよ」
「いや、そんな照れちゃいますよ〜でもそんなに喜んでもらえたなら来年は天使にしてみますね」
「そいつは楽しみだな。でもその格好も本当に可愛いぞ」
「……そんなこと言うけど先輩だってカッコイいです…ブツブツ」
「ん?なんか言ったか?」
「いえ!なんでもありません。大体誉めたって何も出ませんからねっ」
「あれ?ハロウィンてお菓子くれないとイタズラしていいんだよな」
「えっ!?やッん…先輩、イタズラってそんな…はんっ」
「イタズラにも色々あるからな。それにもう無理、我慢できなくなった」
「んぁ…もう、先輩ったら…やんっ…でもそんな所もだぁ〜い好きですよ、せんぱい…ぁあん!」




おわり
103季節もので小ネタ:2008/10/13(月) 22:51:30 ID:Q2n1KbIF
『一足お先にハロウィン(素直クール編)』

「トリック・オア・トリート!」
「………」
「…すまない、発音が悪かったか、TRICK OR TREAT!」
「………」
「おい、無視とは何だ?これでは私がただの変な女ではないか」
「いや、魔女のコスプレしてるだけで充分変だと思うぞ」
「これはコスプレではない。ハロウィンのための仮装だ」
「それ一緒だろ」
「いや違う。コスプレは明らかに日本文化といえるが、対してハロウィンはケルト人の収穫祭が起源とされ――」
「あぁ、もういい分かったから。だいいちハロウィンはまだ先のはずだ」
「時期尚早なのは承知だが他人よりも早く行いたくてな」
「お前ってやつは…待ってろ、菓子持ってくる」
「いや本来ならそうするものだが、あいにく私は甘いものを得意としない。」
「そういえばそうだった。それじゃあどうするつもりだ?」
「考えた結果、代わりに別の『甘さ』をもらうことにした」
「…別の甘さ?っうわ!?急に抱きつくなっ!」
「言っただろ『別の甘さをもらう』と、だから私は君に甘えることにしたのだ」
「まぁお前がこうやって抱きついてくるなら俺も嬉しいよ」
「喜んでもらえて私も嬉しいぞ。仮装したかいがある」
「それにしてもよく似合ってるな。その格好」
「可愛いか?」
「もちろん、かわいいいよ」
「…すまないがもう一度言ってくれ」
「まったく…まぁいいか。お前はかわいい」
「そうか。フランケンシュタインとどちらにしようか悩んだがこちらで正解だったな」
「なんでその二つで悩んだのかは知らないけど、魔女で本当によかった」
「しかし、こうやって触れあうのも良いものだな」
「…あのさ、俺もハロウィンしようと思う」
「構わないが…私は何も持ち合わせていないぞ」
「大丈夫。俺も別の『甘さ』をもらうから」
「別の?…んぁ、一体どこを触って、あぁん」
「俺にとっちゃお前は甘さの結晶だからな」
「まったく君は…でもそんなところも好きなんだがな、あぅ!」
「たまにはコスチュームプレイも悪くないだろ」
「だからこれはコスプレではないと、あッ…んはぁ」




おわり
104季節もので小ネタ:2008/10/13(月) 22:52:27 ID:Q2n1KbIF
終了です。
なんとなく二種類書いてみました。
どちらか一方でも気に入ってもらえれば幸いです。
105名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 22:53:54 ID:5LSw1oj0
俺トリックオアトリートって言った覚えないのにID:Q2n1KbIFから甘いお菓子もらっちゃったよ
106名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 02:10:30 ID:0mZsiZJt
ハロウィンなんて縁遠いと思ってた俺が馬鹿だった…

ハロウィン最高!
>>102 GJ!
107JR甘えんぼう:2008/10/14(火) 17:04:51 ID:pHm8msRO
JR甘えんぼうから、秋のお得な切符のご紹介です。行楽の秋、是非ご利用下さい。
カップル限定 青春スイート切符 ¥10000 有効期限 10日間 発売期間10/1〜4/1
この切符1枚で有効期間中、全国の寝台列車の一人用個室をカップルで何度でもご利用いただけます。
但し、経費節減のために暖房は付けません。ご了承下さい。
108名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 19:04:46 ID:4EOrW9d+
幼稚園の子供の世話に疲れて
家では子供みたいに甘える保母さん
109名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 21:59:55 ID:/99VbYlu
>>107
そんな切符発売されたら吹くぞw 
つーか企画者も絶対に甘えん坊彼女持ちとみた! 二人できっかり楽しむためにw
きっとすごい頭の回転の速いキャリアウーマンなやり手なんだけど、二人だけの時は不器用に甘えてくる娘(?)と予想してみる
 
110名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 23:32:34 ID:+Lqvt38/
>>108
あべつくもの漫画に似たようなのがある
「ボクらのななみ先生」って読み切り
111名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 23:45:37 ID:jVz2jlpR
>>109
いや多分企画者自身が甘えん坊なんだ。甘えるためには職権乱用も辞さないんだ!
112名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 00:13:50 ID:NgDabSQV
>>107
暖房代わりになりそうなのは1人用サイズの毛布1枚とかな

そのくせ何故かコンドームがダース単位で
備え付けられてたりしてそうな気がする
113名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 00:18:39 ID:AZkw1zmj
ローション買うこともできるが値段はシーツのクリーニング代込み
114名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 00:31:39 ID:AcnKvXFA
夕食付き
・オムライスにケチャップで二人の名前が書いてある。
・飲み物のストローは二股式。
・デザートは風呂場。なぜかゴムも一緒。

こうですか、わかりません
115名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 01:10:28 ID:vY6FaJxD
とりあえず

過去スレ
エロパロでエロネタ書いて叩かれた
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1211193709/
116名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 01:11:05 ID:vY6FaJxD
誤爆した……orz
NGにしておいてください……orz
117JR甘えんぼう:2008/10/15(水) 16:38:02 ID:5xNGMlvn
俺には甘えんぼうの彼女いるよ。
但し、脳内でだ!
118名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 19:58:26 ID:oA+FzK6q
俺にだっているぜ!
但し、二次元だがな!
119名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 20:49:42 ID:bHeSed+r
JR甘えん坊という単語を見て
じゃぱんあまえうぇい とか じゃぱんあまえらいん とか想像してしまった
後者は飛行機ですね
120名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 21:09:45 ID:NgDabSQV
>>119
>じゃぱんあまえらいん

ファーストクラスの上にスイートクラスがあるんですね
121名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 21:24:54 ID:iFlfcapp
>>107
CMのコピーは「そうだ、甘えにいこう」ですね?
122名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 22:08:58 ID:DJOazVBM
>>120
もはや空飛ぶラブホだな(笑)
123名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 07:37:59 ID:D6qMtCyG
大正時代に個室じゃない寝台車でダブルベッド仕様(二人床)を運行したら
案の定ヤりまくるバカが出て数年で廃止されたそうだがw
124名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 08:00:34 ID:CXqHOAKq
なんという大正桜に浪漫の嵐w
セックスしないで抱き合ってごろごろチュッチュしまくっていた
甘えんぼう女学生さんと学徒さんが割りを食ってしまったわけですね。
そしてそれ以降は狭い一人用の寝台車でチュッチュするようになったと。
そりゃ「まったく見てられない」と車掌さんも帽子を目深にかぶり直すわ。
125名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 08:57:37 ID:Pt8u9nhJ
その若き車掌さんの彼女は中々甘えてくれないクール娘だと見た!

同じ職場で実は甘えたい甘えられたいと常日頃思っていながら、寝台車でちゅっちゅするカップルを見て悶々としてるわけですね。
126名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 09:18:35 ID:YJuhbIPB
>>107

「ねぇねぇ、秋のお得な切符だってー。安いのかなー?お得かなーっ?」
「…ん?ちょうど連休に出かけようって行ってたから、それとっとくか?」
「わーい、旅行だー♪ じゅんくんと旅行うれしいなー」

と、いうわけで、あたしは大好きなじゅんくんと2泊3日で旅行に行くことになった。
「ねね、何度でもご利用いただけますってすごいね、どこまでも行けるね」
「そうだな、泊まる場所とらなくてもいいかも?」
貧乏性のじゅんくんは、安く済んだことがうれしいみたい

そして、1泊目…
「わぁ…せまいねー、思ったよりせまいねー」
「だから安いんだろ」
と、入った個室で、あたしは思いがけずうれしくなる
「せまいから、ぎゅーってしないとね♪ じゅんくーん、ぎゅーっ」
じゅんくんは、困った様子。
困らせてもいいんだー、誰も見てないとこならぎゅーってしても、おこられないもん
(外でもうっかりくっつこうとすると、顔を手のひらでどかされたりして、とっても悲しいのだ)

天井が低い個室なので、じゅんくんは立つとつらそうで座っている。
もちろん、あたしはその上に乗っちゃう。…重くないかな?だいじょぶだよね…?
じゅんくんは、大きいので、上にのっかると包まれているみたいな安心感があるの
男の人ってみんなこんなに大きいのかな?…あたしはじゅんくんしか知らないけど。
127名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 09:19:22 ID:YJuhbIPB
上に座ると、じゅんくんが腕をまわして、ぎゅーってしてくれる。
見上げると、目の前にじゅんくんの顔がある。…あ、ヒゲの剃りのこし発見〜
思わず、ざらざらーって撫でてみる。
と、じゅんくんがこっちをみる。
…はずかしいから、こっちみんなっ
目をそらすと、じゅんくんが視界から消える。
さみしくなって、ふたたび見上げると…じゅんくんはこっちをニヤニヤした顔でみてる。
「みるなぁーっ。あたしだけなの、みていいのは、あたしだけなのっ」
ニヤニヤした顔のまま、じゅんくんは
「みればいいじゃん」
と、あたしの頬を持ってじゅんくんのほうをむかせる。
「…ぷぷ。目が泳いでるよ、おまえ」
「やぁーっ、みないでっ」
といいつつ、誘惑に耐えられずじゅんくんのほうをみてしまう。
…と、じゅんくんが真剣な顔になってこっちをみていた…
…どうしよう、胸がいたいよ…
自然と目を瞑ると、じゅんくんが唇を近づける。

「……………ん……はぁっ……じゅん…く…」





と、こんな感じ?
このあと、隣室からあえぎごえが聞こえて、むらむらしちゃうはず、きっと。
128名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 13:09:02 ID:HLricZnQ
は、早く続きを!
129名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 13:25:14 ID:s9XIWbkf
銀歯まで溶けたぞ。どうしてくれる!
130126の続き:2008/10/16(木) 14:45:06 ID:YJuhbIPB
寝台って、どんなのなんだろって調べたんだけど、普通の狭い部屋?
そんなイメージでいいのかな?
それだと、あまりスペシャル感がでなかったよw



「……ん…はぅ………ちゅ…む…」
だんだん息があがってくる。なのにじゅんくんは唇をはなさない。
「……はぁ……も…もぅ…くるし……ぁ………」
キスをしたまま、じゅんくんが背中をなでると、あたしはなんだか
気持ちよくなってきてビクンとか体がふるえちゃう。
…やだよぅ。ただ単にぎゅーってしてたかっただけなのに
なんかヘンな気分になっちゃう……
「…はぁ…ぁん…………はっ!!だめ!おしまい!!もぅだめぇ…」
じゅんくんの手をどかす。だめ、これ以上さわらせちゃだめー。
「ハイハイ」
と、じゅんくんは、もう一度ぎゅって抱きしめなおしてくれる。
「ん……」
しあわせーな気持ちになって、ぎゅーってやりかえす。
じゅんくんの首筋に顔をうずめると、じゅんくんの匂いでいっぱいになる。
「おい、くんかくんかしない」
「えへへー、やだー」
といいながら、さらにぎゅーってひっつく。
あー、しあわせだぁー!!
131126の続き:2008/10/16(木) 14:45:46 ID:YJuhbIPB
くっつきあっていて、ふと気づいたら、なにかおしりの辺にあたるものがある。
…なにかじゃなくて、わかるけど。あったかい体温も感じるけどっ…
もうこれがなにか知らないわけじゃないのに、むしろ当たっているところから
伝わる体温に、安心できて、とても愛しい気持ちになるのに……
なのに、なんていったらいいのかわからない。
「じゅんくーん……」
ぎゅーって力をこめて、それから顔をあげて自分からじゅんくんにちゅーってする。
じゅんくんの舌があたしの中に入ってきて………

しばらくキスしていたら、いきなり電車が大きく揺れた。
「ひゃぅっ…ぁん……」
じゅんくんのおしりにあたっていたものが、揺れるたびに強くおしつけられて……
…なんだかヘンな気持ちになってきちゃったってば。
「目がトロンってしてきた。かわいい顔」
「…ばかぁ」
とは言いながら、もうスイッチ入っちゃったから、あたしは変態になる。
おしりに当たっているあったかいものを、上からなでる。
…おおきい。…あったかい。…じゅんくんだいすきだー。
じゅんくんとひとつになったときの幸せを想像して、うっとりする。
「じゅんくんっ……だいすきー」
132126の続き:2008/10/16(木) 14:46:46 ID:YJuhbIPB
「じゅんくんっ……だいすきー」
そういった瞬間、じゅんくんがあたしを押し倒した。
「ぁ…ん……」
ワンピースがまくりあげられて、下着があらわになる。
「やだぁ…みちゃだめー」
と、がばっと起き上がってじゅんくんの首にぎゅーって抱きつく。
「だーめ」
じゅんくんが、あたしの手をつかんで、動けなくする。
そのままブラをずりあげて胸の突起を口に含む。
「ふわぁぁぁん」
すでに敏感になっていたみたいで、予想外の刺激に思わず声をあげちゃう。
「…ここ、壁薄いからね、多分隣に聞こえるよ?」
「…むぅーっ……ぁ…ん……ぅー」
あわてて、手で口を押さえるけど、どうしてもちょっとずつ、勝手に声が出ちゃう。
「そうやって、手で押さえてるの見ると、もっと声出させたくなっちゃうよね」
と、じゅんくんが言って、下半身に手を伸ばす。
「ぁああ……!!!」
「なんだ、洪水じゃないか」
…どうしよう、声なんかおさえられないよぅ……
じゅんくんがあたしの下着を取り去り、じゅんくんも裸になりさらに愛撫してくれる。
133126の続き:2008/10/16(木) 14:47:49 ID:YJuhbIPB
「じゅんくん…おねがい…もぅ……」
「なに?」
「ばかぁ……わかれー」
ニヤニヤするじゅんくんの頭をポカポカッとしてから、じゅんくんをうらがえす。
…なんていうの?あたしが上に乗っちゃう姿勢。
それで上からうつぶせになって、じゅんくんの上にのった形でぎゅーってやると、
あたしの意思で密着し放題になるから、けっこうこの姿勢好きだったりする。
そのまま、なんとか挿入。
「はいったぁ」
じゅんくんでいっぱいになると安心感で涙がちょっとだけ出る。
「なに、痛かった?」
「ばかばか」
上からぎゅーってくっついたまま、ばかばかなんて言っても
全然説得力ないよね、きっと。

挿れたまま、じゅんくんが腰を動かす。
「ぁん……じゅん…く……はぁ……ぁあん……」
そのままキス。
あぁ…おかしくなっちゃう、どうしよう。
「ちょ…お前はあんまり動くなっ、出ちゃいそうでやばい」
っていわれても、止まらないんですぅー
「ぁん……ぁん……ちゅっ……はぅー…あぁぁ……じゅむ……」
ぁ…あぁ、いっちゃうっ………
「ああああーー!」
じゅんくんが同時にいった。中があつくなったからすぐわかる。
しあわせになって、じゅんくんにぎゅーってしたまま、唇をあわせる。

そのままの姿勢で、しばらくいて、ふと横を見て気づいた。。
「ねぇ…じゅんくん…お外が見えるのに、カーテン閉めなかったよ…」
134126の続き:2008/10/16(木) 14:48:36 ID:YJuhbIPB
長くなっちゃったし、あまり青春スイート切符 関係なくなってスマソ
ちなみに、1からずっと読んでるのに、初投稿でした
稚拙なのも、はじめてってことで許してください…
135名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 15:10:14 ID:HLricZnQ
甘くてエロいSS書いておきながら何を言うw
いやーGJ!
136名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 15:29:10 ID:V3gnZp3Z
練習スレにあまえらいんを書こうとした形跡がw
137名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 15:34:32 ID:Pt8u9nhJ
うまーい!あまーい!
GJ!!
平仮名が多いからかさらに糖度が高く感じるな。
女の子視点でエロって久々に見た。

だがこれが初投稿とは随分ビッグなルーキーが出現なされたな。
138名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 17:17:01 ID:pM1IZs65
何という新人糖
139名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 17:55:52 ID:e/erhh8O
お嬢様特急でググればいいんですね?
140名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 18:05:06 ID:VxFQpIkt
GJGJ!!
便乗して俺も>>124-125からの電波を受信して



『んぁ…いやぁ……』
今日も聞こえる客室からの媚声。
全く…もう少し声を抑えて欲しいものだ。
車掌を勤めてしばらく経つが車内の見回りの中でもここ寝台車だけは苦手だ。
カップル用のキャンペーンが始まってからというもののこのような客が後を絶たない。
無論我が社としても全てを見越してのことではあるが。
なんと表現したらよいか車内の空気が甘ったるい。
砂糖の類ではなく恋人同士の醸し出す甘い雰囲気に息苦しささえ覚える。
そもそも一体どうしたら恋人とこのように甘々になれるのか判らない。
私にも彼に甘えたい願望はある。私だって恋する乙女には違いないのだから。
しかし彼は受け入れてくれるだろうか?嫌悪感を与えてしまわないだろうか?
「やっぱりここにいたか」
振り向くと彼がいた。
ここで出会いそして告白された。私も彼に好意を抱いていたし、彼の誠実さに惚れ込み交際している。
しかし何故ここに?彼の担当はここではない。
「いつもより時間くってるからさ。何かあったんじゃないかと思ってよ」
いや、それはあまりも変だ。小さなトラブルなど日常茶飯事、少し遅れているからといって心配には及ばない。
まさか他に何か理由があるのか?
彼も男だ。ここに来てみたい気持ちがあってもおかしくない。恋人がいる前というのは納得いかないが。
「いや、お前言ってただろ寝台車は得意じゃないって。それが心配だから様子見に来たんだよ」
なんだと?私などに気を使うなんて。
「お前本当に大丈夫か?顔赤いぞ、ほら帽子取ってオデコ出しな」
……!!?彼のオデコと私のオデコがく、くっついている!?
「熱?ってわけでもなさそうだな。よかった」
あ…もう少しくっついていて欲しかったな…こういう時なんて言えばいいのだ?
くそっ自分の不器用さが腹立たしい。
そうこうしている間に彼は私に背を向け歩き始めている。
ええい、もうどうとでもなれッ
私は彼の背中に抱きついてやった。
「お前本当にどうした?何かあったのか?」
彼は驚いているが無理もない、私がこのような行動を取るのは今が初めてだからな。
男性の背中というのは広く触れあうだけで安心感を得る。
これは甘えるということになるのだろうか?
141名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 18:06:55 ID:VxFQpIkt
だとしたら…お願いだからもう少しこのままでいさせて欲しい。
「…わかったよ、もうちょっとだけな」
彼の優しさに思わず頬が緩んできてしまう。背中から抱きついて正解だったな。こんな顔は見せられない。
「あのさぁ今度二人共休みが取れたら旅行しないか?寝台列車で」
抜け目なく社員割引を使おうとするのが彼らしい。
旅行ではもっと甘えてみるとしよう。
そうだな…お口にあーんをしよう、荷物を持って貰おう。
他には……他に?
いかんな、思いつかない。これは独自で調べてみる必要がありそうだ。
彼の提案に対し肯定の意味を込めより一層しがみつく腕の力を強めた。



この後、離れるタイミングが判らず時間を喰い、そのため二人で上司から注意を受けたのはここだけの話だ。
142名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 18:07:50 ID:VxFQpIkt
とまぁ客室の外での車掌さん達の大して甘くない一時でした。
で、書いてから気付いたんだけど>>124-125って車掌だけが男だったな。女と勘違いしてたよ。
143名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 19:34:08 ID:MVqti7ug
………………
…………
……ッ、バンッッッザァァァァーーーイ!!

>>126-127>>130-133
>>140-141

どちらもGJ! 素晴らしかったです!
あまりの甘さに口から噴き出た砂糖にキーボードが埋まりました!
144名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 20:15:56 ID:wP255BVd
年下より年上の甘えん坊のほうが破壊力高いよね
お姉さん系はやばい。
145名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 20:35:52 ID:tHb/QoIk
お二人ともGJ!!!

お陰で見ながら食べてたツナサラダがしょっぱく感じるぜ。
146名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 22:16:26 ID:Pt8u9nhJ
>>142
うはっ!俺の妄想がSS化されてる!
GJです。十二分に甘いです。
しかも俺が書き忘れた男女共に車掌設定までしっかりと………

ごちになりました!
147名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 23:45:09 ID:HLricZnQ
濡れ場入れたら長くなってしまった(´・ω・`)
もっと文才欲しい
148名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 23:48:41 ID:2t/ijrSs
>>147
とりあえずうp
149名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 00:05:10 ID:uuLSLRqD
では取り敢えず
・・・前スレのドジサンタ続き

今回から名前つけてみた
150休業の多い料理店〜休日前夜〜:2008/10/17(金) 00:08:41 ID:uuLSLRqD
(ふう。や〜っと今日の営業も終了!後はゴミを捨てて、伝票整理して・・・)

頭の中で残された雑務をこなす順番を決めながら
義隆はゴミ袋を両手に持ち、ゴミ置き場まで歩いていく。
ゴミを処分してふと夜空を見上げると、そこには神秘的に輝く満月があった。

「今宵もお月様は綺麗だな、と」
暫くそのまま月を見ていたい気持ちに駆られたが、勝手口があるキッチンから
何かが割れる聞き慣れた音がしたので仕方なく踵を返す。

キッチンに入ると2、3枚分の皿が砕けて散乱していた。
どうやら洗い終えた皿を運ぶ途中、つまづいて落としたらしい。

皿を割った張本人が可愛い子ぶって舌を出す。
「てへっ・・・またやっちゃった!」
「・・・これで36枚目か?」
「失礼ね〜35枚目よ!」
自分で割っておいて偉そうに胸を張るこいつの考えが全く理解できない。
ま、3日に1回のペースで何かしらを破壊されていると
もう店そのものを破壊されない限りどうでも良くなってくる。
慣れって実に恐ろしい。

「おら、さっさと片付けたら寝るぞ」
「ちょっと!心配してくれないの〜?」
「いや、とっても心配だ。いつまで店の備品が保つかな!」
「む〜〜〜!」
頬っぺたを丸く膨らませたままと愛美は箒と塵取りで割れた皿を片付け始めた。
愛美に皿を処分させてる間に伝票を整理し終えた義隆は先に職場である1階から自宅である2階へ上がりシャワーを浴びた。
湯槽に浸かっていると皿を片付け終えた愛美の姿が浴室の扉に映った。

「ねえ、私も一緒にお風呂入って良い?」
「ダメと言っても入ってくるんだろ?」
「もっちろーん!」
そう叫びながら一糸纏わぬ愛美は浴室の扉を豪快に開けると、
義隆が浸かっている湯槽に向かって飛び込んできた。
ドッポーンと大きな音がしてお湯が浴室に飛び散る。

愛美は暫く湯槽に潜っていたが、やがて某水陸両用の機動兵器よろしく水面から
姿を現すと義隆に抱きついてきた。

「まあなんだ、その・・・言いたい事は山ほどあるけど
とりあえず風呂入る時はタオルで体を隠せ。目のやり場に困る」
「え〜!いつもエッチする時は私の体を見てるのに?」
「たまにはTPOを弁えなさい」
「夜、自宅の浴室で二人きりなんだから全部クリアしてるよ!」
「親しき仲にも礼儀あり、だ」
「親しい仲だからこそ、こんなことが出来るんだよ!」
そう言った愛美は体を刷り寄せて義隆の右肩に頭を置くと手で義隆の胸に「の」の字を描いた。

(・・・いかん、浴場だけになんという冗談抜きで少し欲情してきた)
更に愛美が
「このままエッチ・・・しよ?」
と追い討ちをかけてくる。
151休業の多い料理店〜休日前夜〜:2008/10/17(金) 00:11:03 ID:uuLSLRqD
直ぐにでも愛美の言う通りにしたかったが、グッと我慢して愛美を湯槽の縁に座らせる。
脚を開かせると、愛美の下腹部中央に茂みで囲まれたピンクの割れ目と可愛らしいクリトリスが現れた。
クリトリスと割れ目を指で何度も往復すると、次第に割れ目の奥からジワリと液が染み出てきた。
その割れ目にしゃぶりついて沸いてくる液を存分に味わう。
強弱を付けて吸ったり、舌を入れて膣壁を舐め擦りながらクリトリスを指で軽く弾き、摘まみ、押し潰す。

「あ、んっ・・・くぅ・・・ん・・・あっ、あん!」
刺激を変えるごとに様々な反応を見せた。
愛美も次は何をされるのかという、期待と興奮に満ちた表情で義隆を見ている。
義隆は舌で攻めるのを止めると今度は指を二本愛美の膣に優しく挿し込み
舌では届かなかった膣の深淵を抉る。

「はぁん!ちょっ、それ・・・激し・・・はぁはぁ・・・ダ、メ・・・イクッ・
・・イっちゃうよぉ!」
「我慢しないで良いぞ?後でもっと気持ち良くさせてやるからさ」
そう言い残すと義隆はトドメと言わんばかりにクリトリスに吸い付き優しく噛んだ。

「ふぁ・・・きゃ!イクッ・・・はぁぁ・・・ぁん」
1度目の絶頂に達した愛美は両手で義隆の頭を掴んで恥部に押し付け軽く痙攣していた。

「はぁ・・・はぁ・・・は・・・きゅう〜」
イって全身の力が抜けた愛美は息を整えようとしたが
狭い浴室は半ば酸欠状態だったため、恍惚の表情をしながら義隆の胸に身を任せるだけだった。
胸に愛美の体重を感じながら義隆は愛美の黄金色の髪を撫でて慈しむ。

・・・義隆も息苦しくなってきた。やっぱシャワー浴びる前に換気扇を回しておくべきだったな。

ボーッとしている愛美を抱き抱えて湯槽から出る。
両手が塞がっているので愛美に扉を開けてもらい、ついでに濡れた体も拭いてもらう。
「大丈夫か?」
「・・・」
返事をするのも苦しいのか、愛美は相変わらず義隆の胸に顔を埋めているだけだった。

寝室に移動して愛美をダブルベッドに寝かすと義隆は酒でも飲もうと立ち上がろうとしたが
いきなり腕を引っ張られ愛美に覆い被さる形になると、そのまま愛美から口を重ねてきた。

「ずいぶん積極的だな」
突然の行動に驚いて愛美を見つめていると、潤んだ瞳で愛美が口を開いた。
「ねぇ・・・知ってる?狼男だけが満月の夜に変貌するんじゃないんだよ?女の子も変貌するんだから。
女の子は満月の夜になると、好きな人の前では発情しちゃうんだからね・・・」
152休業の多い料理店〜休日前夜〜:2008/10/17(金) 00:15:11 ID:uuLSLRqD
―――そう言えば今日は満月だったな
天井にある天窓を見るとそこには美しい満月があった。
再び愛美を見つめる

普段はサンタの衣装で体のラインは目立たないが、改めて見るとやはり綺麗な体をしている。
生乾きの髪から発せられるシャンプーの香りと、発情した愛美の姿を見ているだけで義隆の剛直がそそり立つ。
愛美はその剛直に気付くと、そっと握りゆっくりしごき始めた。

「もうこんなになってる・・・」
「そりゃお前が可愛いからな」
「嬉しい・・・私でこんなに興奮してくれるなんて・・・いっぱい気持ち良くしてあげるからね」
愛美はそう言って剛直を口に含むとストロークを開始した。

―――室内にピチャピチャと濡れた音が響く。
愛美の息づかいが荒くなるに従って義隆の射精感も限界に近づいてきた。

「ス、ストップ・・・これ以上されたら出ちゃうって」
「プハッ・・・我慢できなかったらこのまま出しても良いよ?
ん、君の・・・くちゅ・・・精液なら・・・ちゅ・・・全部飲んであげる」

普段の義隆なら喋るかフェラするかどっちかにしろと突っ込みを入れるが、今回はそんな余裕が無かった。

いつも以上にエロい愛美の魅力にすっかり虜になってしまった。

そんな愛美が与える快楽をもっと感じていたい、メチャクチャに犯したいという欲望が理性を上回った。
自然と腰が動き始め、愛美の口内で暴れまわる。愛美は少し苦しそうな表情をしたが
義隆の様子を見て状況を理解すると嬉しそうに目を細めて奉仕した。

「・・・っ!で、出る・・・!」
愛美の頭を下半身に押し付けて煮えたぎった欲望を解放する。
尿道から駆け上がる快感で意識が一瞬遠退くが、歯を食いしばって耐えた。

溜まったモノを出し終えて愛美の口から自分の分身を引き抜くと
唾液と精液が混じったものが糸を引いて垂れた。

「あは♪いっぱい出たね〜!ん・・・ちゅ・・・美味しぃ・・・出し残しも・・

全部、飲んであげるから・・・今度は下の口に君のミルクを頂戴・・・」
愛美はそう言って義隆を押し倒し、テラテラと鈍い光を放っている剛直を掴むと自分の秘所にあてがい、腰を降ろした。

ついさっき出したばかりだというのにまるで衰えを知らぬ剛直が
愛美の子宮の入り口にコツンと当たるのを確認すると義隆は愛美の尻を鷲掴み、
膣壁を抉り取るように腰を動かした。

「お・・・大きくて硬いのが奥に届いて・・・あん!そんなに激しく動かれると・・・
ダ、ダメッ!またイッちゃう!イッちゃうから・・・は・・・あぁぁぁぁぁ・・
・」
満月のせいでいつもに比べ何倍も感じやすくなっている為か、愛美は早くも2度目の絶頂に達した。
153休業の多い料理店〜休日前夜〜:2008/10/17(金) 00:18:54 ID:uuLSLRqD

肩で息をし、少し恨めしそうに耳元で義隆に囁いた
「動いたら・・・ダメ・・・って、言っ・・・たのに・・・」
「浴室でもっと気持ち良くしてやるって言ったろ?」
「イカされっぱなしで辛いから・・・少しだけ・・・休ませて・・・」
「ゴメン・・・俺ももう我慢できないんだ。
可愛いお前が淫れる所をもっと見たい。もっとお前を感じたいってな」


こんな事を言って我ながら恥ずかしい。それを誤魔化す為に再び愛美を攻めだした。
「もう〜・・・そんな事、あ!・・・言われたら・・・ん・・・・・・私頑張らなきゃいけないじゃない・・・」

腰を激しく打ち付けながら義隆は心に秘めた気持ちを全部吐き出した。
「ちょっとドジで、二人きりの時は凄く甘えん坊で
エッチの時はとっても淫らなお前が俺は大好きだ。・・・愛してる」
「わ、私もそんな君が大しゅき・・・きゃん!凄・・・い・・・奥がジンジンして・・・・・・
はぁはぁ・・・ア・・・アクメ辛い・・・し、死んじゃう・・・死んじゃうよぉぉぉぉ!」

「イキそうか?堪えずにイって良いぞ」
「ヤダヤダァ!意識飛んじゃう!!ひゃ・・・飛びたくな・・・あぁん!離しゃないで!
ギュって抱き締めて!わらひをギュってちゅかまえて!!」

射精感が高まりこれ以上のピストンは限界だった。
最後に剛直が膣から抜けるギリギリのトコから思い切り子宮口に叩きつける。


「俺もそろそろ・・・ほら!我慢せずにイっちゃえよ!!くっ・・・出るっ!」
「も・・・ダメぇ・・・イク、イッちゃう!!は・・・あぁぁぁぁぁ・・・」
愛美は背中を弓なりに反らすとそのまま死んだように動かなくなった。
愛美の胎内に射精を終えると、愛美は焦点の定まらない目で体をピクピク痙攣させていた。

行為の後始末をする為に愛美から離れようとしたが
「離れちゃやだぁ〜もっとギュってしてチューして・・・」
と意識を取り戻した愛美が脚でしっかり体をホールドしてきたので仕方なくそのままでいることにする。

優しく抱き締めながら頭を撫で、キスをして労う。
すぐに愛美は満足そうな表情で寝てしまった。

・・・俺も寝るか
脚によるホールドが解除されたので、愛美の横に寝転がるって目をつむる。

(朝、どっちが起きるの早いかな?)
そんな風に考えながら義隆は夢の中に落ちていった。
翌朝、義隆が目を覚ますとベッドには既に愛美の姿は無かった。
その代わりに開かれた寝室のドアの奥から小麦粉を焼く香ばしい匂いが流れてくる。
寝ぼけたまま厨房まで行くと、珍しく愛美が早起きして朝食を作っていた。
「あ、おはよう〜!!結構早かったね?まだ朝ごはん完成するのに少し時間かかるから、その間にシャワーでも浴びて来てね♪」
「せっかくの休日なんだから、お前ももう少し遅く起きても良かったのに」
「む〜〜〜分かってないなあ君は!
せっかくの休日だからこそ、早起きしてご飯食べて、い〜〜〜〜っぱいデートするんだから!ささ、早く顔を洗ってきてね!」

(そういえば最近愛美とデートしてなかったな。今日くらいアイツのわがままに付き合ってやるか!)
そう決心した義隆は良い匂いがする厨房を後にして、タオル片手に意気揚々と洗面所へ向かうのであった。
154名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 00:25:54 ID:uuLSLRqD
やあ (´・ω・`)

ダラダラと無駄に長い駄文を長い間読んでくれてありがとう。
このミックスパフェは義隆のサービスだから、まず食べて落ち着いて欲しい。

うん、自分でもちゃっちいって分かってるんだ。済まない。
ここはエロパロ板だしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、僕のここまでに至る駄文を読んだとき、君は、
きっと言葉では言い表せない「抜けない」みたいなものを感じてくれたと思う。

ドジなサンタがいても良いんじゃないか?そう思ってこんな駄文を書き綴ったんだ。
じゃあ、注文を聞こうか。
155名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 00:36:06 ID:V2aQcDl5
ではお言葉に甘えて、そのパフェを戴きながらこの続きを注文するとしよう

このシリーズは大好きだぜ
156名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 00:43:47 ID:oNTR8LB7
>>154
甘々SSを用意するだけじゃなく、失った糖分の補給まで用意してくれるなんて凄くGJ!
オーダーですか…

「実は常連にも甘々カップルが」

なんて無茶振りしてみたり。
157名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 17:48:23 ID:D+WdnZe1
不覚にも>>154でワロタw
パフェは・・・いいや。これ以上は虫歯増やしたくないし
158名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 21:27:46 ID:AydjjxqZ
「ただいま〜!おーちゃ〜ん。ぎゅっ!」
「うおっ!何すんだよ姉さん。ん、酒臭!?」
「へへ、ちょっとだ―けだよ?飲んじゃったぁ」
「ちょっとじゃないだろ!思いっきり酔ってんじゃん!」
「ん〜、もう動けないから部屋までだっこ〜」
「はいはい、わかったから」
「えへへ、おーちゃんにだっこ……」
「はい、部屋ついたからもう寝ましょう」
「おやすみのちゅーは?」
「姉さん明日も仕事早いんだろ?また今度」
「だめ〜、ちゅーしてくれなきゃ!」
「……」
「ちゅーう!ちゅ〜う!ちゅーう!」
「じゃあほっぺに……」
ちゅ
「ん、ありがと、おーちゃん」
「おやすみ、姉さん」
「む〜寝るまでいっしょじゃなきゃ、やだ」
「わかったから、はい、おやすみ」
「おやすみ、おーちゃん……」
ぎゅうぅ〜〜
「……姉さん、ちょっとくっつき過ぎ。って寝てるし」
「ん〜、だ〜いすき……むにゃむにゃ」
159名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 21:30:09 ID:AydjjxqZ
結局、姉に朝まで添い寝する弟でした。という小ネタでした。
携帯から失礼
160名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 21:33:09 ID:C7trulfO
やるじゃない
161名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 01:09:41 ID:SDtPCwcT
「お」で始まる名前が思いつかなくて文章に集中できなかったのは内緒だぜ
162名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 01:40:59 ID:FnGnda7J
はじめおにいちゃんの誤字かと思ったw


>>161
オサムとか?
163名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 03:21:03 ID:6uCU7uKp
最初に知ったのが名字で、名字をちゃん付けにして呼ぶのも有りだと思うんだ!
164名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 08:47:46 ID:doepp6qu
おーちゃんだから「おうすけ」だと思った。
165名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 11:25:01 ID:6uCU7uKp
>>164
物凄く数学が出来る魚屋さんですね
166名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 13:12:24 ID:bK/J1Xdz
おーちゃんと聞いて真っ先にオバQが浮かんだ俺は……
167名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 13:41:46 ID:mSXHxkKS
>>165
不覚にもwww
168名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 14:44:33 ID:pSMqZnaa
苗字かもしれない
大沢とか大島とか大崎とか
169名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 15:32:19 ID:FnGnda7J
姉なのに弟を苗字呼びとは新しい
170名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 18:32:19 ID:d2aLSy3o
>>169
むかし幼馴染
→母の再婚相手の連れ子として再会
→いまは姉弟

で何の問題もない
171名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 18:49:41 ID:KrDfNXj5
松沢オベリスクとかいうトンでもネームが浮かんだ俺はきっと疲れている。
172名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 19:10:28 ID:6uCU7uKp
>>171
とてつもなく夜床で強そうだw
173名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 19:45:19 ID:8ZM7ODqU
松沢オベリスク に一致する情報は見つかりませんでした。

検索のヒント:

キーワードに誤字・脱字がないか確認します。
別のキーワードを試してみます。
もっと一般的なキーワードに変えてみます。


>>171
お前はぷにぷにな女の子に抱きしめられながら12時間ぐらい寝た方がいい
174名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 21:14:11 ID:KrDfNXj5
「今日も疲れた……」
 いつも仕事から帰ってくる度に口にしてしまうこの言葉。
 つい最近までは虚しく響くだけだったこの言葉にも、今は応えが
返ってくるようになった。
「お疲れさまぁ」
 ……それが喜ばしい事なのかどうか、まだ俺にはわからないが。
「そうだ、俺は疲れた。故に寝る」
「えー、もう寝ちゃうのぉ?」
 俺に同居人ができたのは、先々週の事だった。
 冗談のような話だが……まあ、その、拾ったのだ。いやホントに。
「だったらわたしをギューってしたまま寝ていいよっ」
「……いや、ごめん、勘弁して」
 だって、普通『拾ってください』って書かれたダンボール箱に、
パッと見美少女が入ってたら拾うだろ、男として!?
「えー、なんでぇ? 癒し効果バツ、グンっ、だよ?」
「X-GUNネタって……お前歳いくつだ」
「乙女に歳を聞くなんて、デリカシーないなぁ」
 ……この会話だけでより一層疲れてきた。
「とにかく! 俺は疲れてるんだから、のんびり一人で寝かせてくれ!」
「えー、イチャイチャしようよー」
「より疲れるから駄目っ! ……だって、その、お前とイチャイチャしてると、さ」
「エッチな気分になって襲っちゃうから?」
「そうですとも!」
 そうですとも……拾ったその日に、誘われて欲情して襲っちゃいましたとも!
 見た目ロリなぷにぷに系で、やたら甘えん坊で幼く見えるのに、
その技っつったら、プロのお姉さん顔負けだよっ!? 誘い方とか堂に入ってるし!
 イチャイチャしながら寝てたら、いつの間にか彼女下にして俺が腰振る事に
なるのは目に見えてますよっ!? まさしく精魂尽き果てるわっ!
 まったく……何か聞かれたくないっぽいから詳しい素性とか聞いてないけど、
ちゃんと聞いた方がいいんだろうなぁ、やっぱり。
 まあ、それも明日以降の話だ。とにかく俺は寝たい。早く寝たい。
「じゃあ、今日は誘わないから……だから、ギュッとして寝るだけ。ね?」
 ………………。
 ま、まあ、このまま問答してても埒が明かないし、な?
 べ、別に実はこいつの抱き心地が凄い気持ちよくてヤミツキになってる
とか、そういう事は絶対に無いからな? ホントだぞ?
「ギュッとするだけだぞ……約束だからな」
「うん♪」
 とりあえず、軽くシャワーを浴び、二人でメシを食い、早々に俺は床に着いた。
「ほら、おいで」
「う、うん……」
 俺の身体によりそうように、彼女は体を横たえた。
「なんか……ちょっとキンチョー?」
「なんでだよ」
「だって……えっちぃ事無しで、こうやって男の人の腕の中に抱かれるのって、
 実は初めてだから、さ」
「…………」
 つまり、えっちぃ事有りだと相当経験ありまくりって事ですか。
 ……何かこう、俺が思ってる以上に複雑な事情がありそうだな、こいつにも。
まあ、そうでもなきゃ、あんな風にダンボール箱の中に入ってないか。
「……じゃあ、ギュッとしててね」
「ああ」
「……ずっと、離さないでね?」
「俺は寝相がいいから安心しとけ」
「……ずっと……ずっと離さないでいてくれる?」
 ……あれ? なんか、いつもと雰囲気違うな、こいつ。
「……ああ、ずっと離さないよ」
 俺の言葉に、返ってくる言葉はなかった。
 その代わりに、だろうか。俺の体を、彼女はギュッと抱きしめた。
 強く――強く。
175名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 21:14:43 ID:KrDfNXj5
というような夢を見ながら十二時間寝てくる予定です、大佐!
176名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 21:19:39 ID:8ZM7ODqU
だからなんでこのスレこんなにレスを元に書くのがこう早い上にクオリティ高いのかと。
おやすみGJ。



で、男と女、どっちが松沢オベリスク?
177名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 23:28:40 ID:RQwonQRZ


ウィキペディアから

オベリスク(obelisk)は、古代エジプト(特に新王国時代)に多く製作され、神殿などに立てられた記念碑(モニュメント)の一種。
オベリスクの呼称自体は後世のギリシャ人達がオベリスコ(串)から名付けたものであり、元来は「テケン(保護・防御)」と呼ばれていた。
ほとんどは花崗岩の一枚岩で作られており、四角形の断面をもち、上方に向かって徐々に細くなった、高く長い直立の石柱である。
先端部はピラミッド状の四角錐(ピラミディオン)になっており、創建当時はここが金や銅の薄板で被覆され、太陽神のシンボルとして光を反射して輝くようにされていたらしい。


つまり串→ティムコ→男
よって松沢オベリスクは男の可能性が高そうだ
178小ネタ(1/3):2008/10/19(日) 00:06:55 ID:ygPfcxQO
「まーくん、お話があります」
 帰宅早々おかえりの言葉もなしに強い調子で木神結花(きがみゆか)は言った。
 ポニーテールにフリルのついたエプロン姿。大江学園の制服を着ていることを除けば
そのまま若奥様といった雰囲気だった。
「どうしたんだ?」
 許嫁兼クラスメートである少女のちょっと不機嫌な様子に源正義(みなもとまさよし)
は首を傾げる。
 ? 何かあったか?
「お昼のことです」
「昼……?」
「風紀委員のお勤めご苦労様です。でも、でもでもっ! 私の目の前で別の女の子と手
をつなぐことはないと思うのっ!」
「手をつなぐ……?」
 思い当たることが無い。結花は何の話をしているのだろうか?
「亜紀ちゃんと! 手ぇ繋いでたもん!」
「あ、あぁ! 如月のことか……って、あれは倒れた所を助け起こしてただけだぞ」
「むぅ〜」
 そんなこと分かってるもん! でもでもまーくんが亜紀ちゃんと手繋ぐのはイヤだも
ん!
 と、うるんだ瞳とぷっくり膨らんだほっぺが物語る。
 正義と結花は互いの父親同士が決めた許嫁で同居を強要されていたが、正義と結
花もその縁談は嫌がってはいない。むしろ結花は正義にベタ惚れだった。
 かなり円満なプチ夫婦である二人だったが問題があるとすれば、結花の独占欲の強
さだった。
179小ネタ(2/3):2008/10/19(日) 00:07:32 ID:ygPfcxQO
「分かった、分かった……」
 もっとも正義も結花と付き合って長い。彼女の機嫌の取り方はよく心得ているつもり
だった。
「ほら、おいで」
 リビングのソファーの真ん中に座り結花を呼ぶ。
「うん」
 ぷくぅ〜としていた顔を逆転させ笑顔で結花は正義の元に駆け寄った。
 ちょこん
 正義のひざの上に慣れた様子で結花は腰かける。
「えへへ〜」
 結花のポニーテールが頬をくすぐる。少しこそばゆかったので正義は結花の頭を縛る
ゴムを解く。
「ふぇ、まーくん?」
「んー? どうした?」
「えっと、その……恥ずかしい」
 首筋に唇を埋めながら抱きしめると、結花は少し照れたようにつぶやいた。
「今さら恥ずかしがる仲でもないだろ?」
「そうだけどぉ…………♪」
 言葉と裏腹に嬉しそうな声音で結花は鳴いた。
「どうしたら機嫌直る?」
 答えは予想できていたが、正義はあえて聞いた。耳元でそっとくすぐるような声で優
しく囁く。
「ん〜。たっぷり甘えさせてくれて、優しくしてくれたら♪」
「りょーかい」
「ひゃん!」
 耳たぶを甘く噛むと結花が喜びとも抗議ともとれない声をあげる。
180小ネタ(3/3):2008/10/19(日) 00:08:27 ID:QmBsaJ/U
「耳噛んでなんて言ってないもん」
「じゃあ、どうして欲しい」
「き、キスして欲しいもん」
「どこに?」
 ボンッ!
 含み笑いで正義が言うと結花の顔は面白いほど赤くなる。
「どどど、どこにって……その……そりゃ口にだけど……他のところはね、寝る前に」
「ん」
 リクエストに答え正義は結花の唇を寄せる。朝晩1日2ケタは繰り返される口付け
は慣れたものだった。
「んぅ……ちゅ……ん」
「……ん……」
 何度も唇を交わし、互いの唾液が混じり合う。息が詰まるほど寄せ合って、やがて正
義の手が結花のエプロンの下に潜っていく。
「ひゃ、あぁ……まーくん」
 体をまさぐられ結花はくすぐったさではない別の感覚を覚えていた。拒絶の無い甘え
た声を漏らし結花は正義にすべてを任せていく。

 そんな二人を止めたのは何だか黒っぽい異臭だった。

「ん?」
「あ……」
「なんか焦げくさい……」
「お鍋火にかけっぱなしだった!!」
「え……」
 我に帰った結花が慌てて台所に飛んでいく。
 エプロンをしていたということは当然料理をしていたわけで……。
「大丈夫か?」
 結花を追い台所を覗くと何だか大部分が真っ黒になった肉じゃががぷすぷすと焦げ
ていた。
「ふぇ……」
 泣きそうな顔で結花は肉じゃがを眺めていたが、さいばしで一かけらじゃがいもを掴
み食べる。
「苦い……」
 さらに泣きそうになりながら結花は言う。
「こんなんじゃ、まーくんに食べてもらえないよ」
「どれどれ……」

 ちゅ

「大丈夫だろ、この位だったら全然食べれるって」
 唇に手をあて真っ赤な顔をしている結花に正義は笑いかける。
「まーくん……もうっ」
 苦いはずの料理はなぜか甘い味がした。
181名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 00:09:54 ID:jbgX4AMK
あめ〜な〜。
肉じゃがに砂糖入れすぎじゃね?
182名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 00:31:58 ID:olD+sK0p
入れすぎって言うか砂糖しか入ってなくね?
183名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 00:56:59 ID:Q3LhcwaE
ていうか肉じゃがじゃねえし
砂糖煮つめてるだけだし
184名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 00:57:23 ID:nghfVPeC
>>180
GJ!甘い肉じゃが食べたいw

立て続けで申し訳ないけど俺も小ネタ散布



「じゃあ次の交差点を左折して、コンビニの所で車線変更したら右折してね!」

えーっと・・・晴香さん?
さっきから他の教官と違うコースを突っ走ってる気がするんですが・・・

「えへへ〜バレちゃった?」
バレちゃったじゃないです。
終了時間までに戻らないとマズいんじゃないんですか?

「あ、その点なら大丈夫だよ〜!
今日君は追加教習を受けてるって事になってるから、後3時間は二人っきりだね♪」

冗談じゃありません。明日は朝から大学のゼミがあるんです
早く帰って・・・って晴香さん、なんでホテル街のド真ん中で補助ブレーキ踏むんですか?
つうかここ絶対に走行コースに無いよね?

「ホテル行ってくれないならずっ〜と補助ブレーキ踏んじゃうんだから!」

・・・そうゆうことですか
最初から俺に拒否権は無いんですね?
ニコニコしながら腕組まないで下さいハンドル掴めません
わかりました、ラブホテルに行けば良いんでしょ行けば!
ああ可愛いなこんちくしょう

「きゃ〜!私まだ仕事中なのにミっちゃんたらゴ・ウ・イ・ン♪」


その日、ネオン輝く建物の駐車場に数時間停車してる教習車があったとかなかったとか。



明日仮免検定なのに何やってんだ俺
185名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 01:14:30 ID:Cf7n7eIU
>>180>>184
超GJ
>>181からの流れワロタw
186名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 02:08:29 ID:17L32Pll
>>184
こんな話がリアルにあったなww
教官と生徒の性別が反対だったが
187名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 02:41:10 ID:Cf7n7eIU
>>186


「じゃあこの交差点左折したあと、コンビニ前で車線変更して右折な」
「は〜い!」

うん、なんだかんだでコイツは運転は悪くないな。
特に危なげなところも無し…………あれ?
「なあ夏実。僕は左折してって言ったんだが、なんでわざわざ難しい右折をするかな?」
「テへ!右と左を間違えちゃいました〜」
「いやいや、テへ!ってなんだよ。早くUターンして」
「はいは〜い」
右と左間違えるか、普通。
大体付き合ってる彼女の受け持ちになるって、どんな確率だよ………ん?
「………コンビニ過ぎたよ。今度こそUターンしなさい」
「Uターンのやり方忘れちゃいました〜」
「いやいや、キミ30秒前に完璧にこなしてたから……うわっ!」
急ブレーキのせいで少しつんのめる。危ない、減点だ。
?ここは……
「……ホテル街はコースに含まれてません」「大変です〜、道に迷っちゃいました〜。とりあえず休憩しませんか?」
「ダメ。いい加減にしないと僕が起こられるから……おい、ブレーキ踏むな」
「先生がコース変更しなきゃ放しません!」
うるんだ目で見るな。子犬のようにするな。頼むから必死に僕を見るな。

「……もう好きにして」
「わ〜い!修くん大好き〜!」
「わっ!バカ!アクセル踏みながら抱きつくな!」


………こいつ実は免許じゃなくて僕に甘えるのが目的だったのか?
188名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 02:43:14 ID:Cf7n7eIU
以上、甘さ控えめでした

>>186
稚拙だが、こんな感じだろうか?
189名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 02:46:17 ID:jbgX4AMK
>>186
あれ教官の年齢おっさん以上じゃなかったっけ?
190名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 02:47:50 ID:Cf7n7eIU
ん、一ヶ所だけ改行忘れた

「大変です〜
↑ここで改行。まあ大した問題じゃないけど
191名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 02:50:58 ID:Cf7n7eIU
>>189
教習所に行ったことない人間が適当に>>180を変換しただけです
見逃してください……orz
192名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 03:00:23 ID:Cf7n7eIU
×→>>180
〇→>>184

………俺もオベリスクを思い浮かべながら寝るわ
193覚書外伝・cool&sweet 1:2008/10/19(日) 04:11:57 ID:v4aYyI1m
前スレ845-848で書き間違えた『レナ』を書いてみた。
エロの前で力尽きた。
ちょっとスレチかも。
では投下、








突然だが、俺は今、これから来る客のためにカレーを作っている。

ピンポーン 

チャイムが鳴った。どうやら来たようだ。いいタイミングだ。
コンロをいったん切り、客を出迎えに行った。
玄関のドアは既に開いており、パッと見、中学生ぐらいの金髪ロールで蒼い眼の女の子
と執事服を着た線の細い男性が立っていた。
まぁ、見慣れた人たちなのであるが、
「遅かったわね。こうゆうときはすぐに出迎えるものよ。」
「お前は合鍵持ってるんだから、堂々と入ればいいじゃん。」
「はぁ、わかっていないわね。『親しき仲にも礼儀あり』よ。まったくだらしのない。」
溜息混じりのお説教モードに入るかと思ったとき
「すみませんが、私はこれで。」
「あれ、今日は坂本さん、あがっていかないんですか?」
「ええ。お嬢様をよろしくお願いします。」
執事兼ボディガードの坂本さんが自分からこいつの傍を離れるなんて珍しい。
「いいんですか?」
「君を信頼してるからこそ、ですよ。」
にやりと笑う坂本さんになにか他意があった気がしたのは俺の気のせいだろうか。
「いつまで私をここに居させるつもりかしら。」
不機嫌になった『女王様』が俺たちを睨みながら執事の退場を促した。
「ふふっ。では私はもう行くとします。」

坂本さんが居なくなると、急に抱きついてくる『女王様』。
全くいい加減にしてほしい。
「何してんの?」
「黙って私の頭を撫で撫でしなさい。」
とりあえず言われたとおり撫でる。
普段はほとんど冷たい表情しかしないくせに今はどことなく嬉しそうな顔になっている。

こいつは二宮・レナ・ブルーアイ
俺、東 雅幸 (あずま まさゆき)の幼馴染でもあり、
二宮グループの双子令嬢の妹のほうでもある。
レナを見てまず目に入るのは大きく釣り上った蒼い瞳、
そこから目線を引き顔全体を見れば
鼻、唇、耳、それらの顔の一つ一つのパーツがまるで作り物であるかのように
小さく美しい顔立ちが見えてくる。
その容姿はまるで人形のようだ。
だが、同時に誰も不用意に近づけない冷たい雰囲気と貴族のような気品も出しているため、
知り合いか空気を読めないやつ以外は話しかけづらいだろう。

こいつには人に有無を言わさず、従わせるカリスマ性みたいなものがある。
特に俺はよく命令されている。
はたから見れば、女王と下僕みたいだそうだ。

194覚書外伝・cool&sweet 2:2008/10/19(日) 04:14:50 ID:v4aYyI1m
こいつが俺に甘えてくるようになったのは俺の一人暮らしがきっかけだ。
俺が幼い頃、両親は飛行機事故で死んしまった。
しょうがないこととはいえ子供だった俺には辛い出来事だった。
引き取りたいという親戚もいた。
だけど俺は両親の思い出の残るこの家を離れるのが嫌で、一人暮らしを始めようとした。
もちろん、何もできないガキがほいほいと自活できるわけがない。
そこで手を差し伸べてくれたのが、親父の親友であった二宮グループの会長で
レナの親でもある二宮 智美 (にのみや ともみ)さんだった。 
ちなみに男性である。
智美さんからの資金援助があったとはいえ、
ついこないだまではただの子供だった当時の俺に家のことがすぐにできるわけはない。
子供ながらに俺が心配になったレナは、ちょくちょく俺の家に来て掃除や料理を手伝ってくれた。
そのおかげで今俺はそれなりの生活ができるようになっていった。
それには感謝している。だが、当時の『ご褒美はナデナデ』という約束のせいで
レナには甘え癖がついてしまったらしく、二人っきりになると途端に今のような状況になる。

そろそろ声をかけるとするか。
「レナ、カレーが冷めちまうからもう離れてくれないか。」
「今、離れようと思ったところよ。」
とかいいつつ、名残惜しそうにゆっくりと手を離すレナ。

食事の配膳が終わり、胡坐をかいて座るとその上にレナが座ってきた。
座ったことを軽くスルーしつつ、俺はカレーをスプーンですくう。
「何をしているの?」
「何ってカレーを食おうとしているんだよ。」
「最初は客人が料理を食べるものよ。食べさせなさい。」
「へいへい。」
カレーの乗ったスプーンをレナの口に近づけるとパクッとくわえ、口の中に入れると
まさにモグモグといった擬音が出そうな、かわいらしい感じで食べていた。
俺もカレーを口の中に放りこむ。うん、なかなかの出来だ。
「いたたたっ!なんだよ。」
突然、ふとももをつねられた。下を向くとまたレナが不機嫌な顔になっていた。
「勝手に食べないで。」
「勝手にって、俺が作ったんだから、別にいいだろ。」
「よくないわ。雅幸のご飯は私が食べさせるって何度言ったらわかるの。」
「いや、ガキじゃないんだし、そうゆうのはちょっと。」
俺の方を向き無言で睨みつけるレナ。
俺たちは自然お互いを見つめあうような状態になった。

なぜか俺の鼓動はスピードをどんどん速めていった。
なぜだろう。こいつの顔なんて見慣れているはずなのに。
いかんいかん何意識してるんだ俺は。
第一こいつは二宮グループの大切なお嬢様で恩人の娘さんだ。
手を出していいはずがない。
俺はレナから目をそらし飯を食うことに集中することにした。
その間、レナがいろいろ言ってきていたみたいだがあまり記憶に残っていない。

195覚書外伝・cool&sweet 4:2008/10/19(日) 04:18:35 ID:v4aYyI1m
レナより一足早く食事を終えると俺は
「じゃあ、風呂に入ってくる。」
と言って
あいつの顔も見ないでそさくさと居間から立ち去った。
湯船に浸かりながら俺は解決法を一人考える。
どうすりゃいいんだるうな。
あいつは俺とは地位が違いすぎる。
それにいつまでも今のままでいられるわけがない。
恋人でもないから甘えてくるなって断ればいいのかな。
でも、そうするとレナとは今までみたいな付き合いはできなくなる。
そこまで考えると自分がレナとずっとこのままでいたいと
願っていることを思い知らされた。
脱衣所で服を脱ぐ侵入者にも気づかず、延々俺は葛藤していた。

ガラリと音がする。
そこには体に一枚タオルを巻いただけのレナが立っていた。
「ななななななに、入ってきてるんだよ!」
「さっき、ちゃんと一緒に入っていいか聞いたわよ。」
しまった、食うことに集中してたから嘘かどうかわからん。
「嫁入り前の娘が男と一緒に入るもんじゃないぞ!」
黙りこむレナ。わかってくれたのか?
と思った俺が甘かった。
『女王様』は下僕の言うことなど耳に入らないようだ。
しばらくの沈黙の後、シャワーで体をひと洗いすると
怒ったような淋しそうな顔のまま、湯船の中に入ってきた。
この家の風呂は一人分が入るスペースしかない。
つまり、食事のときのように俺がレナを抱きかかえるような格好に自然となってしまう。
こいつの中では俺は男じゃないってことか。

一応布一枚挟んでいるとはいえ、相手の体温は感じてしまう。
その上、こいつの心臓の音が俺にも伝わってくる。
ドキドキドキドキ、どっちの心臓の音だかわかりゃしない。
俺がレナのお腹のところで手を組んでいると
レナはゆっくりとその上に小さく綺麗な手を重ねてきた。
そして、俺に背中を預けるようによりかかる。

俺の顔の前に近づいたレナの髪からのいい香りに心を奪われ、さっきの気まずい沈黙とは違う
心地の良い沈黙が二人のあいだに流れていく。
レナは上目遣いで俺を見つめてくる。
「雅幸、いいにおい。」
「そんなことは」
『そんなことはない。』そう言いかけた俺の唇は『女王様』に奪われた。
キスなんてただ唇を重ねるだけ俺はそう思っていた。
だけど、キスは、本当に好きな女の子とのキスはとても甘く、
俺の心はレナを、ずっとずっと、好きだったこいつを力いっぱい抱きしめたくなるほど
レナへの愛おしさで満ちていった。

レナは唇を離すと
「私の気持ちわかってくれた?」
俺は『女王様』に返事代わりのキスをしてやった。
「これでいいだろ?」
「うん。」
微笑みながら答えるレナ

さっきよりもっと多く脈打つ俺たちの心音、
まるでお互いの心臓が一つになろうとしているみたいだった。



終わり
196覚える人:2008/10/19(日) 04:24:42 ID:v4aYyI1m
間違えた。
>>195は覚書外伝・cool&sweet3な。

じゃ、ここに居過ぎて虫歯にならないように
つ 歯ブラシ
197名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 06:17:32 ID:xworrDTW
歯が溶けてゆくようだ
198名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 12:43:56 ID:ghGH9Mm/
ふぅ、まさか20代にして全入れ歯になるとはな
199名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 17:31:49 ID:nhIbl0Ek
乙。
なんかレベル高いな…
200名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 18:16:00 ID:MhpHRZ7r
GJ
前スレにあった女王様系甘えん坊か
201名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 18:25:55 ID:8PcKyD/Y
GJ!
覚書シリーズ待ってました
歯磨きしようにも歯がなくなっちまったぜ
202名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 20:18:08 ID:xvgXgHHc
「ゆーくん!歯磨き!」
「はい。自分でしなさい」
「むーむーっ!!ゆーくん!歯医者さんならたまには私にだってしてくれてもいいじゃない!ほらっ、あ〜んってしてるから♪あ〜ん♪」
「よくない。それに俺はまだ研修生だ。っていうかお前もだろ」
「………せっかく一生懸命勉強して歯学部に入ったのに………ゆーくんに歯磨きしてもらえないなんて、いままでの苦労はなんだったの?」
「随分不純な受験動機だったんですな、茜さんや。っていうか俺に歯磨き指導されてる幼い女の子に嫉妬なんて理由で誰が納得できるか」
「だってだって!ゆーくんの膝は私専用だもん!例え幼稚園児でも許せません!」
「してない。膝枕なんてしてない。診察用ベッドに寝てたのを横から遠目に見て勘違いした茜が悪い」
「で、でもでも!本当にショックだったんだからぁ!ゆーくんが見境無しに女の子に膝枕して、最後には小さい男の子にまで………!」
「やめい!俺がとんでも両刀使いに聞こえる!」
「あっ、そうだったね。ゆーくんは両穴使いだもんね♪」
「お口にチャック!」
203名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 20:21:18 ID:xvgXgHHc
「ゆーくんが歯磨きしてくれるまで出来ないもん♪」
「じゃあさっさとしなさい」
「だからぁ………あ〜〜〜ん♪」
「………わかったわかった。ほら、膝に頭乗せな」
「やた〜〜〜!!ごろごろぉ〜〜〜♪ほにゃ〜〜〜♪♪」
「ええい!頬擦りするな!動くな!」
「あん♪頭を押さえて無理矢理口を開けさせるなんてご・う・い・ん♪」
「うるさい。で、どんくらいやればいいんだ?」
「スベスベになるまで!」
「………それをどうやって調べろと?」
「それはぁ………ゆ、ゆーくんがぁ………キ、キスして舌で触ってくれればいいんだよぉ…///」
「(シャカシャカシャカ!)」
「ふわっ!?早くなったぁ」
「速攻で終わらせて調べるぞ」
「うん………隅々までしっかり調べてね♪」


おわり

ここの皆さんは歯医者さんに診てもらってるのに歯医者物がないかなと思い………
最近投下のレヴェルが高いから中々勇気が要った。

携帯なので変なとこがあったらスンマソ。
204名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 20:27:51 ID:a2EcjZkc
>>202-203
GJ!
十分甘いぜ
レベルなんて気にしないでどんどん投下しちゃいな
205名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 21:14:11 ID:pVZIAwYZ
このスレはレベルが高いなww
GJ!!!
206名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 22:00:48 ID:v32j+79V
いいね!GJ!!
207名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 23:56:31 ID:olD+sK0p
>>203
GJ!両穴使いにはフイタ。

が、しかし、内容が内容なだけに、実は>>203が歯医者で俺たちの歯を溶かしてウマウマなんではないだろうかと邪推してしまったw
208名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 00:10:48 ID:TaEAmwKi
人にして貰う歯磨きってすごい気持ちいいよな。うん。GJ.
209名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 05:35:42 ID:SR75sRyS
膝枕の耳かきも忘れちゃなんねぇ
210名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 06:45:08 ID:osGsfJ54
甘い甘いと騒いでる奴らに宣言しよう。
『女の子はお砂糖とスパイスと良いもの全部』でできた、天が与えし砂糖菓子なんだぜ。
211名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 07:09:39 ID:zlrMPGc1
ケミカルXは?
212名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 07:28:48 ID:unLr19Nq
>>210
がちょうの母さん乙
213名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 08:58:29 ID:0qSIFDnN
>>211
ラジカル化学2009
214名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 18:11:58 ID:HH2utP3N
投下します。博士と助手の続き
3レス。エロくないです
215『甘えによる親密度変化』:2008/10/20(月) 18:13:18 ID:HH2utP3N
 ある研究所のある研究室、新藤ラボ。
 突然の甘え実験から数日。新藤博士は何も甘える行動を起こしてはいない。パソコンのキーボードをカタカタと鳴らして論文を書いている。
 勿論、内容は「上野君に対して最も効果的かつ効率的な好意の伝達方法」ではない。
 仕事に勤しむ博士を見て上野助手は少し複雑だ。
 例の実験の次の日、上野は彼女にまた抱きつかれるのではないか、と不安半分、期待半分だった。
 だが、そんなドキドキも、新藤博士の「おはよう。この前の変な解が出ると言っていた解析、あれは君の入力ミスだぞ」の一言で消えた。
 あれは博士のいたずらだった。そう上野は考えておく事にする。
「でもなぁ〜」
 新藤博士は研究はしても、いたずらはしない。そういう人だと上野は助手として思う。
「あれは本気なのかなぁ」
 だとすれば、先日の実験で「上(略)法」は甘える事に帰着したことになる。ならば、さらなる研究ためと称して、博士は必ず甘えてくるはずだ。しかし、新藤は甘えてこない。
「やっぱ、違うよなぁ。はぁ……」
 ボヤキと一緒にため息をつく。好意を持っているのは博士だけでなく、実は助手も同じだったりする。
「上野君、何をぶつぶつ言ってるんだ?」
「うおぉっ!!」
 上野が思考に耽っている間に、後ろに新藤がいた。コーヒーでも淹れようと席を立っていたらしい。
「何か問題でもあったのか?」
「いえ!なんでもありません!」
 慌てて答える上野。博士の事を考えていましたとは恥ずかしくて、口が裂けても言えない。
「そう、ならいいんだけど。無理はしないように」
 一瞬不審がるも、くるりと背を向けて新藤は歩いていった。
 新藤の小さな後ろ姿を見ながら上野はまた悶々と考えた。例の研究は今も継続しているのか、と。
「ん?」
 ふと、上野は異変に気付く。新藤の頭、ちょうどつむじあたりに糸くずが付いている。
「新藤博士、頭に何か付いてますよ」
 頭の異変に気付いた時にはもう彼の体は動いていて、ぱっと新藤の頭を払う。彼女のショートカットの髪がさらりと揺れた。
216『甘えによる親密度変化』:2008/10/20(月) 18:14:18 ID:HH2utP3N
「ひゃぁ!」
 いきなり意識の外から触れられた事に驚いて、新藤はびくっと体を震わせる。
「えっ!な、なんかスイマセン!」
 上野の方も予想外の反応に戸惑う。
 もしかしたら、彼女の頭を強く叩いてしまったのかもしれない。いや、そうに違いない。
 と、上野は思ったらしく、何故か新藤の頭をわしゃわしゃ撫でる。
「あ、上野君……もっと優しく」
「あ、はい」
 混乱している上野は、言われたとおりに少し力を弱めて新藤の頭を撫でる。
「ダメ、もっと」
 この時、上野助手がもっと冷静ならわかるはず。今の状況が。新藤博士が。
「上野君、もっとゆっくりなでて、欲しい……かな」
 甘えモードになっていることに。
 そうとは知らず、上野は一生懸命に優しく、ゆっくりに、頭を撫でる。なでなでされて新藤は、目をとろりとさせ、ぽーっとしている。
「んぅ、上野君……」
 いつの間にか、新藤はしっかりと抱きついている。ここでようやく上野は気付いた。
「はっ、博士!なんで!?」
「上野君、わかったぞ。甘えには能動性と受動性がある」
 新藤はきりっとした博士の顔になって言った。いきなりなものだから上野は「はぁ、そうですか」としか言えない。
「わかりやすく言うとだな、この間、私が上野君に抱きついたように、自ら積極的にいくのが能動性甘え。今、君がなでなでしてくれているように、君が私に応えて甘えさせてくれる。これが受動性甘え、だ」
 新藤は新たな発見に、やったぞと言わんばかりの表情で嬉しそうに笑う。
「あの、まだ、やってたんですか?えっと、研究、を」
「何を言うんだ。『上(略)法』の研究は終わってないぞ」
 助手の質問に、当たり前だとばかりに博士は目をほそめる。
「そっか、これは良い事……なのか?」
 上野はそっと呟いて自問する。博士が研究を続ける事は、嬉しくもあるが、困惑もまだある。
 まぁ、少し恥ずかしいけど、これはこれでいっか。
 そう思いながら、彼は新藤の頭にぽん、と置いてそっと、丁寧に撫でた。
217『甘えによる親密度変化』:2008/10/20(月) 18:15:35 ID:HH2utP3N
 彼女は幸せそうな表情を浮かべて上野を見つめる。
「んん、気持ちいいぞ……うー君」
 頭を撫でる手がピタリ止まった。
「博士、今何て?」
 上野は抱きついている新藤を離す。新藤はいきなりの質問にきょとんとしている。
「うー君」
 それが何か問題があるのか。と言うかのように首を傾げる。
「上野君だから、うー君」
「いいですか博士、それ、絶対、絶対ですよ。絶対言わないで下さいね。絶対にですよ」
 上野は真剣に、絶対を強調して繰り返す。
「え、う、あ、あの……?」
 言葉の意味がわからずに博士はおろおろ。
「えっと、どうかしたのか?顔が赤く……それに」
「さあ!論文を仕上げないといけませんねっ!」
 上野は照れている。この前抱きつかれた時よりもはるかに。いや、今まで生きてきた中でも最高に。
 それ程うー君と呼ばれたのが恥ずかしがったのだろう。お前はトマトか、と言いたくなる程の赤い顔がそれを証明している。
「はいはい!さっさとしましょうっ!」
 上野は照れをごまかすためにしっしっと彼女を追い払う。
「もう、私の方がエライんだけどなぁ」
 不満をもらしながら、新藤はしぶしぶ自分のパソコンに向かう。
「何故だ、上野君は研究の邪魔をしたいのだろうか。うむぅ……いじわる」
 博士の研究が終わるのには、まだちょっとだけ、時間がかかりそうである。



おわり
218名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 18:16:33 ID:HH2utP3N
投下終了。携帯からお邪魔しました
219名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 18:18:38 ID:XTGT1fx4
ふむ・・・実に面白い。
220名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 18:27:42 ID:YgBfG4tu
いいねぇ
221名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 22:13:24 ID:v8suZIqD
わざわざ携帯からとは
GJっす(悪意はない)
222名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 23:20:28 ID:JxOrVtMu
>>218
GJ!
ここの大学探して願書出してくる。

>>219
研究室のSSだからってガリレオ自重w
223名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 00:12:00 ID:r09zCaLC
俺一昨年そこの大学落ちたんだよね
試験問題製制作委員に新藤博士が在籍してたらしくて
小論文という名の甘えSSがかなりの高配点であったなぁ

去年は小論文が試験科目から削除されてて無かったから受かったけど
どうやら俺が落ちた時の合格者達がこのスレに大量にいるらしい………
224名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 01:19:58 ID:r2f/08o4
無意識での行動って我に返った時にすごく焦るよね

俺、いつの間にかニヤけてた
でもいつニヤけたのかわからない
気がついたら口の端が上がってた
225名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 14:20:06 ID:cOt2SZMC
>>186
「はい、そこ入ってー」 路上教習でホテルに誘導 → 女子高生にわいせつ行為
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1199940470/
これだ
226名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 14:23:13 ID:PXrnxANS
わざわざご苦労
227名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 17:14:33 ID:r09zCaLC
[広辞苑]より

【甘える】
《自下一》
@甘みがある。甘たるくなる。
A恥かしく思う。てれる。
B馴れ親しんでこびる。人の親切・好意を遠慮なく受け入れる。


A分が足りてません!
以前あったスイートフレア並みのがほすぃ。
228名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 17:29:18 ID:hOvFdBcy
魔法少女のやつね
俺も読みたい
229名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 18:20:45 ID:Fu2cp0fO
>>227
むしろ@甘たるくなる

これを更に強化すべき
230名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 20:04:42 ID:r09zCaLC
>>229
つまり主人公の誕生日にケーキを作るのに自分の体を使った女体盛りにして、
とりあえず主人公がケーキ分を食べたら次は当然自分を食べてくれると思ってたんだけど
『さすがに甘たるくなった』と言われてガーンってしてたら
『でもこっちは別腹』ってことで結局完食されて心も体も甘たるくなる満腹な話のことですね。わかります。
231名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 20:28:24 ID:KyXoEOJH
誕生日は自分
232名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 22:09:24 ID:ILvbBnEq
>>230はもう一本書いてしまうべき
233名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 02:31:27 ID:OEjQHxb6
魔法少女というと
なぜかアンスコ・エミーが頭に浮かんで困る
234名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 12:54:54 ID:llhTIyx/
ここの住人のレベル高いなw
もう寒くなるし毛糸にくるまれて色んなことをすると言う妄想が思い浮かんだ
235名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 13:08:50 ID:mkBTjNzp
こたつで足コキ(ry
毛布にくるまって(ry
長いマフラーを(ry
寒さを吹っ飛ばすいちゃ(ry
236名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 13:53:51 ID:Ab4rsz51
くっついて人肌で暖め合いたいがゆえに、部屋の暖房を極力落とす捨て身系甘えっ娘
が、男が折れる前に風邪をひいてダウンしてしまい、
罪悪感を感じた男が寝ている甘えっ娘に添い寝してくれるむにゃむにゃ展開

な妄想が降りてきた
237名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 14:38:25 ID:kU7LGkb8
「寒い・・・温めて・・・」
238名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 22:59:39 ID:fGLKpgVq
「眠るなー! 眠ると死ぬぞー!(ピシッピシッ)」
「痛い。でも幸せ……」
「しっかりせんかー!」

【ちょっと寒すぎたらしい】
239名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 23:25:06 ID:VG/T/T4l
姉ってのは多少弟に対して淫乱でも構わないと思う。
240名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 00:22:10 ID:2GEVAp3W
わざと胸押しつけてからかったりとか
するとそのうちにムラムラと
241名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 00:35:38 ID:niM2C1Pq
で、やっぱりその後で照れて赤面しまくるのも捨て難い
242名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 00:42:20 ID:pEkGxOMz
このスレは流れが急変するから困る


「寒っ・・・この季節は夜冷え込むね〜」

私は自室のベッドの毛布に潜りながら、未だに冬用の布団を出してくれなかった母を少し恨んだ。
全く・・・可愛い娘を放っておいて夫婦二人で温泉旅行に行くなんて!
―――まあ愚痴っててもしょうがないよね。
とりあえず電気ヒーターをつけて暖まろうっと。

私は勉強机の下にあるヒーターを引っ張り出すとスイッチをつけた。
ヒーターが轟音を立てて稼動しだし、室内を暖めていく。

「はぁ〜・・・温いぃぃぃ」
クッションの上に座りながらまったりしていると、ヒーターが突然異音を発し稼動停止した。

「え・・・?ちょっと!まさか故障!?」
試しにヒーターを2、3度叩いてみたがうんともすんとも言わない。困ったな・・・

「う〜また冷えてきた・・・寒いぃ〜」
毛布の中で丸まりながら何か暖を取る物を探す。
一通り部屋を回って出てきた物は―――飴、チョコ、クッキー、パックの紅茶
・・・食べ物ばっかだった。

「はぅ・・・寒い・・・」
このままじゃ凍えちゃう。
なんとかして暖まらなくちゃ!でもどうやって暖まらろう・・・?

ふと窓を見ると、隣に住む秀哉が今まさに寝ようとしてる所が見えた。
それと同時に私は閃いた。

―――暖房器具で暖まれないなら彼で暖まっちゃおう、と―――

そして簡単に身仕度を整えた私は今、彼の家の前にいる。
そう言えばおじさんの出張におばさんも付いていってしまったって秀哉が言ってたっけ
突然押し掛けたらどんな顔するかな?

期待と不安を抱えつつ、私はインターホンを押した。
243名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 03:52:09 ID:nY9w3TBO
>>242
屋根づたいでいくと思った
ともあれGJ
244Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6 :2008/10/23(木) 05:16:28 ID:Fm0DQLC6
こんなん思いついた。

「寒くて甘い夏」

夏。
外では蝉がやかましく鳴いている。
気温は40度を超え、うだるような暑さ。
―のはずなのだが。

「寒うぅっ!」

いつものようにダラダラしようと幼馴染のこいつの家にやってきたまでは良かった。
確かにクーラーの効いた部屋、というのが目的だったんだが、いくらなんでもこれは効きすぎだ。
南極にでも来たのかと思ったぞ。

「ち、千砂…お前寒くないのか?」
「…寒いよ」
「だったらなんで
「だって!雅くんぜんぜんベタベタさせてくれないんだもん!」

そうだった。
こいつには昔からやたらとスキンシップを取ろうとする癖があるのだ。
しかしこの猛暑。流石にこうベタベタされると暑くてたまらないわけで。
最近は自粛してもらっていたのだった。

「だからね、こうすればまたくっついてもらえるかなって…
 ねえ寒いよ、あっためてよお・・・」

そう上目づかいで懇願されると、断らないわけにはいかない。
それに俺も正直寒さで限界だ。

「ったく、しょうがねーなー」
「ほんと!?ありがと!雅くんだいすきっ!
 すりすり〜。えへへ、あったかあい…」

思いっきり甘えた顔で体を擦りよせてくる。
氷点下とも思える部屋の中、人肌の暖かさと柔らかさが何とも心地よくて。
俺は理性が壊れそうになるのを必死でこらえる。

「ねえねえ、春も夏も秋も冬も…
 ずーっとくっついていようねっ♪」

俺は思わず苦笑した。ずーっとってことは、今年の夏の間中これが続くってことか?

―全く、地球に優しくないカップルだ。
245名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 06:01:43 ID:3nuGQzUB
鍋とおでんも忘れちゃならん
246名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 08:29:07 ID:lRXDwMzi
>>244
このカップルは環境省と環境保護団体にマークされそうだ

>>245
あと長いマフラーを二人で巻く程度では満足出来ないから、
大っきなセーターを編んで二人で一緒に着るのもありだな。
247名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 08:31:37 ID:lRXDwMzi
忘れてた
>>244GJ!
248名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 18:12:14 ID:MFuXcLok
>>246
『二人で一緒に着る』
これだけ読んで二人羽織を思い出した
というか二人羽織って最高じゃないか?密着度は高いし、お口にアーンも出来るし
249名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 18:29:16 ID:9xVevL77
>>248
女が前で男が後ろか
男が前で女が後ろか

それが問題だ
250名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 18:44:52 ID:e2d8qTmF
>>249
前者で。
何故か女の子が後ろ向きですが。
251名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 18:47:01 ID:pEkGxOMz
後者だと「胸が当たって・・・」→「当ててんのよ」とも関わりがありそうだ
252名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 18:48:47 ID:+rOoDags
「ちょ、入ってるって……」
「挿れてんのよ」

そんなお風呂場
253名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 22:25:09 ID:bT7x40J1
甘えんぼうはヤキモチ焼きじゃないとな
拗ねてるのをよしよししてあげるとぎゅーってくっついてくる。
254名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 22:37:08 ID:h3UpMIRJ
>>253
それを吉牛の法則という
255名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:25:26 ID:Xq4nHJDa
>>253
しかしヤキモチを妬かずに
「さっきあの子にしてたみたいにわたしにもしてっ!」
みたいな無邪気っ娘も悪くないと思わないか?

>>254
誰がうまいことを(ry
256名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 02:04:25 ID:GBOnjY66
>>254
あれ?
もしかして天才で有名な新藤博士じゃね?w
257甘えんぼう的な昼休みを妄想した。:2008/10/24(金) 13:42:22 ID:x5cO79cc
「……にゃー」
「あっ、猫だ。学校に居ちゃダメだぞ、つまみ出そう」

 休み時間になる度にちっちゃな先輩がふらふらやって来るので、追っ払おうと思ったらズボンの裾を掴まれた。

「け、けーくんの意地悪っ。もうケーキ作ってあげない!」
「俺の週末唯一の楽しみを奪う気ですか」
「私の休み時間の楽しみだもん。引き換えだよ」
「……脳内で世界大戦が勃発しました。ケーキを取るか平穏な学生生活を取るか」
「ははは惑え惑うがいい」

 何だかムカついたのでデコピンした。「うきゃっ」と可愛い悲鳴が出た。

「うぅ……第一、こうやって私が遊びに来て何の問題があるのよぅ」
「勝手に膝に乗るない。男子見てるから。ね。それが問題。だから下りて」
「先輩権限で却下でーす」
「何という横暴。この専制は間違いなく年功序列」

 いつのまにか専制が敷かれているようだった。

「ね、昼御飯だから。先輩もお昼でしょ。だから下りて」
「や。食べさせて」
「俺が食べれませんが」
「私が食べさせるから。口移し的な意味で」
「雛鳥ちゃうがな。ほらさっさとどいてどいて」
「……ん、そこ、もっと爪立てて」

 いつの間にか手櫛でさらさらと髪を解いていた。不覚。





「おいしい? ね、おいしい?」
「おいしいです」
「ね、ね、じゃ、ごほうび。ね」

 結局食べさせられて、ご褒美になでなでを要求される俺だった。







甘えんぼうたちのお昼はこんな感じと妄想したがgdgdになったぜフヒヒwww
258名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 14:40:28 ID:kcFzbnqq
なごむ〜

で?シリーズ2作目はいつかな?
259妹・優:2008/10/24(金) 17:36:24 ID:unD4xPK0
「お兄ちゃん、頭なでて〜」
夕食後に妹・優(優)は俺の部屋に入って来るやいなや、
俺に抱き着いてこう言った。
「お、おい、どうした急に」
「私も春ちゃんみたいに頭をなでて欲しいよ〜」

春(はる)ちゃんとは、お隣りに住んでいる5歳の女の子で、
俺と優が学校から帰ると、春ちゃんがウチに遊びにやって来る。
例に漏れず、今日も春ちゃんが遊びに来たのだ。

「私だって一生懸命鶴を折ったのになでてくれないし〜」
優はそう言って顔をぷくっとふくらませる。こういう仕草は結構かわいい。
「いや、だって…」
優はもうそんな歳じゃないだろ、と心の中で呟く。
きっと口に出したら泣かれるのがヤマだろう。
なんて言おうか迷っていると、そういう俺が気に入らないのか、
「私もなでて欲しいから頑張ったのに〜」
と、ポカポカ胸を叩いてくる。
俺は戸惑う反面ホッとした。優がこうする時はそんなに怒っていない時だからだ。

春ちゃんは幼稚園で鶴の折り方を覚えたと言って、
俺と優の目の前で鶴を折ってみせた。
覚えたばかりにしては、器用に作ったので、
「良くできたね」と春ちゃんの頭をなでてやったのだ。
それを見た優が、これは名案とばかりにせっせと鶴を折っていたから
何事だとは思っていたが…。
260妹・優:2008/10/24(金) 17:55:00 ID:unD4xPK0
「もしかして春ちゃんにヤキモチ妬いてるんじゃないだろうな?」
俺がポカスカ叩く優の手を制して尋ねる。5歳の子にヤキモチ妬いたら大変だ。
「別に妬いているわけじゃいけど、ただ…」
「ただ?」
「お兄ちゃんは、私のお兄ちゃんなんだから、頭をなでてくれないとダメなの〜」
「言っている意味が良くわからんが」
「だ〜か〜ら〜。お兄ちゃんが私をなでてくれればそれでいいの〜」
「………」
要は、口実は何であれ優もなでてもらいたい、と言うことか。
「はやく〜」
まぁ、優の甘えスイッチが入った以上、頭をなでるまでは解放してくれないだろう。
「…しょうがないな」
俺は意を決して、右手を頭に乗せ、優しく頭を撫ではじめる。

なでなで…。

「ん〜〜〜」
優の顔がふにゃりとなり、幸せそうな声を上げた。
力を抜き、徐々に俺に体を預けてくる。
「ふひゃ〜〜〜」
俺の胸に顔を埋め、体を蜂蜜のように溶かして行った。
…優、リラックスし過ぎだぞ。

とりあえず、一通りなで終えたので尋ねる。
「…もういいか?」
優が顔を少し動かして、とろけたまま声を発する。
「んぁ〜。ダメだよ〜。あと7回なでてくれなきゃ〜」
「は?」
「今日、お兄ちゃんは春ちゃんを4回なでていたじゃな〜い」
「………」
「だからお兄ちゃんは今日、私を春ちゃんの倍の8回なでないとダメなんだよ〜」
それは一体どんな理屈なのだろうか。
まぁ、優の甘えスイッチが入った以上、7回なでないと(以下略)。
軽くため息をついて応じる。
「はぁ…、わかったよ」
「ため息つかな〜い」
「はいはい」
「はいは1回〜」
「…ハイ」
「うむ、よろしい。それではなでてくれたまへ〜」
「…ハイ」

なでなでなでなで…。



後日、春ちゃんが面白がって俺のほっぺにちゅーとかしてくる事になるが、
それはまた別の話である。
261妹・優:2008/10/24(金) 18:11:05 ID:unD4xPK0
>>255を見て、変な電波を受信してしまった。

初投下で、文章下手くそでスマソorz
自分の文才の無さに悔しさが残るわ。
262名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 18:23:19 ID:M26f5aM6
sage忘れかな?とにかくGJ!
263名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 18:50:34 ID:gF0aEffh
GJ
続編予告とはやってくれるな
264名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 01:23:52 ID:eLx9rZ42
甘えたいけど甘えられない子が甘えるっていうss(エロなし)
………………………
ゆっくり目を開くと、目の前で伏せられた睫毛が震えていた。こんなにもまじまじと顔を見ることは初めてかもしれない。しかも至近距離だ。

「ん、ふはぁ…んむ」

苦し気なくぐもった声が聞こえたので、ちゅ、と一度軽く触れてから離れる。しかしすぐに薄く濡れた唇が惜しむようについばんできて、それだけでオレは昇天しそうなほどの興奮を覚える。

「も、もうやめましょう…になさん」

自業自得でありながら、あまりの恥ずかしさに耐えられなくなったオレは訴えた。すると彼女は悲しそうに眉が下げ、大きな瞳に涙さえ浮かべて。

「っ…やだぁ」
オレの服を掴んでわがままを言う子どもの仕草でいやいやするだけだった。

「だめ、もっとちゅーして…」

涙で潤んだ瞳でねだる。しかし背中を掴む手がかすかに震えている。
まいった。オレ今日死んじゃうかも。

………………………
ことの始まりは不思議なキャンディだった。

オレは彼女にずっと片思いをしていたのだが、我慢できずに告白した。最初は断られてしまったものの。オレの猛アタックで付き合い始めて2週間。恥ずかしがり屋な彼女を口説き落としてようやくここまでこぎつけた。

『あのっ…手、繋ぎませんか!?』
『え…っ!あぅ、…ごめん、ここ、通学路だし…誰かに見られちゃうかも…だから』
『そ、そーですよね!ごめんなさい!』

こんな感じで心に傷を負いながらも、(誤解しないでくれ。彼女は極度の恥ずかしがり屋で、俺はそんなところも含めて大好きなのである。)付き合う→一緒に帰る→手を繋ぐ→キスという風にステップアップしていったのだ。


そんなある日一緒に帰ってるところをたまたま目撃されてしまったのだ。寄りによってあいつに!

「可愛い子じゃん。頑張ったなぁ隼人」
「う、うるせーよ!バカ兄貴!」

だから嫌だったんだ!応援してくれるんだろうけど、恥ずかしいったらない!

「あ、これやるよ」
にやにやと渡されたものだった。詳細は知らないが兄貴はあやしい店でバイトをしている。どうもその店の商品みたいだ。

「これも忘れずに、な」
箱を投げられた。それはベッドに着地した。

「アメ?んだ、まだなんか投げ……!?!?」

ベッドの上に鎮座している物体。ばっちりしっかりコンドームだった。

「ば、バカヤロー!!!」

もしかしたら…いやいや、んなわけねーよなと思いつつ、わずかな期待を胸に。一応だな…。そっとポケットに忍ばせたのだった。
265名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 01:27:16 ID:eLx9rZ42
…………………
それから3日経ったのが今日だ。
テスト前と言うことで勉強会をすることになったのだが、まったく進まない。になさんがオレの部屋にいることが不思議で仕方なく、そわそわ落ち着かないのだ。彼女には集中しているから気づかれないようで…。
それをいいことにちらちらと観察してみる。

(手ちっちゃくて可愛い…今日は繋げなかったな、…)(あ、悩むと唇尖らせてる…癖なのかな…やべ、ちゅーしたい…!)(…細せーよな、甘いの好きっていってたけどちゃんと食ってるのかな…あ、そー言えば)

ポケットから入れっぱなしだった飴を取り出した。それをぼーっと見つめる。

(…やっぱそーいう系の道具なんだろうか、これ)


「隼人くん…?」
「はっはい?!?!」

急に呼ばれてドキドキしてしまった。

「勉強、しないの?眠いの?…飴、気になるの?」
「あ…えっと、これ、兄貴がになさんにって!」

とっさに出た言葉に自分で驚いてしまう。何を言っているんだオレは!になさんに危険なものを食わせるなんて!

「え…いいの?ありがとう!」

ぱあっと顔が明るくなる、甘いものが大好きなのだ。素直に感情を表すところが好きだ。

兄貴グッジョーーブ!!!!

(になさんが笑ってくれた!)

オレは内心でガッツポーズをとる。
最近ではふたりきりになることに馴れてくれたのかよく笑うようになったのだが、今まではほとんど喋らなかったり、黙り込んだりしていたから。すげー嬉しい。(オレの方はと言うとべた惚れで未だに敬語を使ってしまうのがよくないのだが。)

「いただきます」
「は!はい」

袋から取り出しただけで甘いにおいが部屋に広がった。

「ん、いちごあじらぁ」

口の中で転がしながら舌っ足らずに話す…可愛いいぃぃ!鼻の下は伸びっぱなしだ。

「おいしいですか?」
「ん、!……?」


呼び掛けにオレを見上げると、頬を染め上げふにゃりとしか表現出来ないような柔らかな笑みを浮かべた。
そして、急に…

「隼人くぅんっ」
「うわあっ!?」
いきなり抱きついて来たのだ!焦るオレを余所にすりすりと体を寄せて、目を細める。
266名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 01:28:06 ID:eLx9rZ42
…………………………
「にっ、になさん!?」
「ン、隼人くんの匂い…だいすき」

すんすんと子犬のように匂いを嗅がれる。暫し固まったままでいたオレだが、『体育でバスケをしたので汗をかいた』ということを思い出し、カァ、と頬に熱が溜まる。

「だ、だめです!汗臭いですから!」
「ううん、汗と、隼人くんの匂い…どきどきする…」

なんてこと言うんだ!人一倍恥ずかしがりなになさんが!

「だいすき、好きぃ…」
「うぅ…」

ぎゅうぎゅうだきついていたが片手を離すと、オレの手をとって指を絡められた。

「…?」
「今日ね、手。繋げなかったから…寂しかった。わたしね、ずっと…ぎゅーってしてほしかったんだよ、」

「すいません…」

そんな風に考えていただなんて全然気付かなかった。反省する。

「キスだって、まだ二回しか…してない」

人差し指で唇をふにと押される。直に指の感触。

「隼人くんの唇、やわらかくて…あっつくて、…気持ちいぃ」
オレとのキスを思い出しているのかどこか遠い目をしている。目はとろんとして、息は少し荒くて、唇は赤く色づいて…非常に…うん。

「…もーガマン出来ないよぉ」

目の前にになさんの顔が広がった瞬間、柔らかい唇が押し当てられた。
267名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 01:29:53 ID:eLx9rZ42
……………………
で、冒頭に戻るわけなのだ。

(になさんから!き。キス…!)

「ん、ンん…」

拙いけど一生懸命してくれる。きっと知識なんてないからただ唇をすり合わせているだけなんだろうけど、その感じがすごく嬉しくてオレを高める。

不安だったんだ。仕方なく付き合ってくれてるんじゃないかとか、無理してるんじゃないかとか。だからしつこく誘うことも出来ず、反省しきりだった。

でもやっとわかった。

(ああ…になさん、オレのことすげー好きなんだ)

それがくちづけからきちんと伝わってくる。嬉しくて、照れくさくて、胸の奥の方がじんわりとあたたかくなる。

「んん…ちゅ、」

だけどそろそろやばくなってきた。何がって、ほら…下半身が。
膝がもう少しでオレのたっちゃってるアレを擦りそうだったので離れようとすると、

「離しちゃ、やだぁ…」

だもん。

可愛いになさんを前にして、今まで耐えてきた我慢強いオレでも、プッツンきちゃうんだな。

「オレだってずっと…っ!」
「ひぁっ」

いつだって抱きしめて、いっぱいキスして…ずっと考えていた。
ただ嫌がらせたくなかったんだ。好きだから。優しいオレでいて、我慢していれば傷つけたりしないって思ってた。
だけど、いいんだよね?

首だとか耳だととか、今までキスしたことない部分に乱暴に口づけて、舐める。

「はぁ、ん…やら、くすぐったいっ」
「になさんの匂い…オレも嗅ぎたいです」

になさんからはいつも香水かシャンプーかわからないが甘ったるい匂いがする。オレはその匂いが好きだ。
耳の付け根や髪の生え際に鼻をこすりつけ、本能のままに思いっきり吸い込んだ。

「…ハァ、まじたまんね…」
「アァっ!」

思わず漏れた声にになさんの体は大げさなほど震えた。
首、弱いんだ。

「ここ、くすぐったい…?」
ツ、と指でたどりながら囁けば腕の中でまたビクビク波打つ。
「あ、いじわるしちゃや…んンっ」

ぴくんぴくんと反応しながらも離れようとはせず、力の抜けた指で必死にすがりついてくる。
あれ、なんだかいけそうな気がする。

少し暴れて剥き出しになった太ももに手を伸ばした。
268名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 01:31:53 ID:eLx9rZ42
「やっ…やだぁ、だめだよぉ…」
「どうして?」

そう問えば、困った顔をしてますます瞳が潤んだ。

「恥ずかしいもん…む、胸…ないし……がっかりして…嫌われちゃうんじゃないかって、わたし、」
「そんな!嫌いになんかなりません」
「ほんとに?」
「当たり前です!」

思わず力説してしまう。すると、泣き出しそうだったになさんがふわりとほほえむ。

「はやとくん、だいすき…」

うああああ!!!

「お、オレも、オレもだいすきです!」
「うん、…じゃあ、えっち…しよ…?」

最後の最後にすげー爆弾を落とされ、オレは意識を飛ばしかける。だが踏ん張って、ボタンを外そうとした手を止めて、おでこをくっつけた。

「その前に、もう一回キスしましょ…」
「ぅん…」

顔を上げて、ゆっくり目を閉じる。あ、この顔ほんっと可愛い…。そう思いながらあと数センチのところまで来た。ら。
になさんの瞳がぱっちり開いた。

「…へ?」

しばし見つめ合う。ああ、目あけたままディープっていうのもやらしくていいかも…なんて考えて、唇を近づけ…。

「いやあああああーーーっっっ!?!?」

数秒後、オレは右頬に平手打ちを喰らう。すげえ、さすがになさん。いい腕持ってるぜ☆

………

効果が切れたようで。やっぱりさっきまでのになさんの様子は、アルコールの入った飴の所為だったようで。母さん、僕の頬は、じんじんと熱いようで…。

でも、まあ。こんなことでめげるオレじゃないのだ!

「あ…あの、ごめんね…!痛い…?」
「へーきです!になさんからのキスを思い出せば回復できました!」
「ひいぃっ」
「ほんっとーに可愛かったです!遠慮せずいつでも甘えてくださ」
「いやあーっ!!恥ずかしいから忘れてーっ!」


おわり
269264:2008/10/25(土) 01:34:57 ID:eLx9rZ42
初投下してみた。
読みにくかったらすまんです。
270名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 01:49:21 ID:Fd6c7HGK
超GJ

にしても、ここって初投下の人を多いね。おれもそうだったが。
271名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 08:36:07 ID:HJTxbanz
GJ!こういうシチュもオツだわ

>>270
このジャンル縛りが少なくて書きやすいのかもね
272名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 09:08:06 ID:+vO4xQQ4
>>270
俺の歯に何か……穴のようなものがががが


小ネタ的なものも多いし、書きやすいのかもね。
273名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 09:39:00 ID:Pr281CFT
>>270
明らかに初ってのもあるけど
中には初とは思えない上手い人もいるよな

俺は四年目の若造だが中には超上手い大御所もいるし層が厚いな
274名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 00:39:02 ID:glY8zXkL
最近の朝の寒さときたら何なの。ねえ何なの。

ある日曜の朝、俺は体に染みついた習慣のせいで休日だというのに朝早くから眼を覚ます。
時計を見るとまだ朝の7時だ。朝食を作るのは俺の仕事だが、それにはまだ少し早い。
まだ十月だというのに、最近の朝はやけに寒い。今日だって布団の中でも身震い――
「あれ?」
毎朝の身震いするほどの寒さは、今日は全くなかった。逆に安心感のある温もりが体を包んでいる。
ベッドに横たわったまま目線を下げると、原因はすぐに分かった。
昨夜ベッドに入った時にはどこにもなかったはずの『抱き枕』を、なぜか俺はしっかりと抱きしめていたのだ。
「……姉貴、とうとう来たか……」
このマンションで一緒に暮らしている3つ年の離れた姉の千佳が、
俺の胸にうずくまるように幸せそうな顔ですやすやと寝息を立てていた。
姉貴の腕はしっかりと俺の背中にまわされ、俺も眠っている間に抱きしめ返していたらしい。
姉貴は毎年、朝が寒くなってくると、夜な夜な俺のベッドに潜り込むようになる。もちろん無断で。
普段からベタベタとくっついてきているのだから、俺が寝るときに一緒に寝ればいいのにと思うのだが、
本人いわく「寝静まってから潜るのがいい」のだそうだ。いわゆる夜這いの感覚でも味わっているのだろうか。
愚痴っては見たが、俺自身姉貴のこの行為には何の不満もない。むしろ今年もこうやって姉貴が来た事が嬉しくもある。
シスコンと言われようが一向に構わないッ!姉がブラコンなのに弟がシスコンにならなければ失礼だろう!
……少々熱くなってしまったが、とにかく、姉貴の体温と鼻腔をくすぐる髪の匂いが
覚醒したばかりの意識にとても心地がいいのは事実だった。
それから5分、いや10分ほど立っていたかもしれない。
この穏やかな朝を存分に堪能した俺は、姉貴を起こさないようにそろそろ朝食を作るか、とそっとベッドから起き上がれなかった。
身を起したその瞬間、姉貴の腕が勢いよく俺の服を掴み、ベッドに引き戻した。
「わぷっ!」
ぼふっ、とベッドに叩きつけられた俺の目の前には、にっこりとほほ笑む姉貴の顔があった。
「起きてたんだ……」
「うん。おはよ、かー君」
まだ半分寝ているような甘ったるい声を出しながら、再び俺の胸に顔を埋めるべくすり寄ってくる姉貴。
「おはよ、姉貴。で、なんで俺を引き戻したの」
まるで猫のように顔をすりつけてくる姉貴の頭をなでながら尋ねる。さらさらとした髪の感触が実に心地いい。
「んー、だって。今日日曜だもん。まだベッドの中でぎゅってしてても大丈夫だもん」
そう言いながら、多少力をこめて抱きついてくる姉貴。
おそらく今、彼女の肺の中は俺の匂いで満たされているのだろう。
姉貴いわく、俺の匂いを嗅ぐとすごく安心できるそうだ。さらに安眠効果もあるとか。
俺からすれば男の匂いなど何がいいのか分からないが。
275名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 00:41:43 ID:glY8zXkL
「つまり、もうちょっとこのままでいろと?」
苦笑いしながらそう言うと、姉貴が上目づかいで俺と眼を合わせ、無言で頷く。
ああ反則的に可愛いなチクショウ。
などと見とれていると、突然姉貴が体勢を変え、俺の上に覆いかぶさってきた。
姉貴の顔があと数センチという距離に迫る。
「ね、おはようのちゅー、まだ?」
「……今日も?」
小悪魔的な笑みで訊いてくる姉貴に、一応確認を取る。
本心としては、今すぐにでもその瑞々しい唇を奪う、いや貪ってしまいたいのだが。
「今日も!明日も明後日もその次の日も、ずーっと毎日おはようのちゅーは欠かさないの!」
頬をふくらませてそれだけ言うと、姉貴は自ら顔を近づけ、唇を重ねてきた。
「ん……」
最初は姉貴が「外国は家族もキスする」と言い出したのが始まりだった。
俺も別に嫌ではなかったので拒むことなく受け入れ、俺からキスすることも多々あったのだが……
最近はどう考えても、『家族のあいさつ代わりのキス』ではなくなってきていた。
互いの舌を絡め、唾液を交換し、口の周りを二人の唾液でべたべたにするキスは、
どう見ても恋人同士の激しいものだった。
「ん、はぁ……ちゅ……ぴちゃ……」
時折漏れ出る姉貴の扇情的な声は、俺を興奮させるには十分で、
気付けば俺も姉貴を抱きしめて唇を必死に貪っていた。
「ちゅぱ……んぅ……あむ……」
どちらからともなく唇を離すと、姉貴の舌から糸が引いているのが見えた。
「えへへ……おいし……」
とろんとした眼でにっこりと笑う姉貴。その表情がたまらなく愛しくて、頭を撫でてやりながら胸元に抱きよせる。
「んふふ……ねえ、かー君」
「うん?」
「……硬くなってる」
「っっ!!」
気づけば今俺の上に覆いかぶさっている姉貴の股の位置は、丁度俺の股間の位置だった。
つまり、現在俺の膨張した息子が姉貴の股間を下から押し上げている状態ということになる。
「なんで?起きたばかりだから?ちゅーしたから?おっぱい押し付けてるから?」
確かに今現在姉貴の大きな胸は俺の胸板を素晴らしい弾力で圧迫している……というか――
「いや、その……全部、かな」
「……ふーん」
微笑を浮かべながら、再びキスをしてくる。今度は軽く、唇が触れるだけ。
「じゃ、優しいお姉ちゃんが鎮めてあげましょー♪」
可愛い顔と声でそう言うと、姉貴は布団の中に顔を引っ込める。
「え、ちょっと姉貴――うあっ!?」
「うわ、もうこんなおっきく……」
「ちょ、姉貴!朝からは駄目だって!うあぁっ!!」

結局その後俺は姉貴に三度も抜かれ、朝食を取るのは、結局9時になってからだった。
「さっきごちそうさましたばっかなんだけどなぁ」
「うるさい!さっさと食べる!」


以上、投下終了。
普段SFとかしか書かないから難しいね、こういうの。
あとこういう姉持ってる人いたら下さい
276名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 01:01:27 ID:NpSctnTk
作品は非常にGJなのだが・・・

姉貴持ちの俺から一言




現実は非情である
277名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 01:04:23 ID:glY8zXkL
ならば妹持ちの投下主が反論させてもらう

キスとかは無理でも日常的にぎゅっ♪は可能、なのでおそらく望みはゼロではない
278名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 02:05:12 ID:NpSctnTk
なんて素晴らしい妹だwww
ツンツンな我が姉と交換してくれ、頼む
279名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 02:51:05 ID:lUO/Ae8w
>>276
リアル姉持ちは帰れよぅ!
280名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 03:11:50 ID:ewxbAdJt
ところでSSってセリフと地の文のどっち読んでニヤニヤする?
281名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 03:26:49 ID:R7wTK0eR
親父の前妻の子供で腹違いの姉がいる俺が通りますよ
282名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 04:44:37 ID:bNHtKkHg
エロの少ないスレだから油断したぜ
バイト中なのにフルスロットルした
283名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 05:12:01 ID:DqQPsU6o
・安産祈願
・健康祈願
・学業祈願
・恋愛成就
・交通安全

姉とか妹とか幼なじみの巫女さんとかと一緒にどうぞ
284名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 07:25:38 ID:P5hizkl9
>>281
通るついでに弾薬補給もお願いしたかったぜ
285名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 12:06:04 ID:ILax+kXF
「……実際に腹違いの姉がいるのに、大して何もねえよなぁ……」
 なんて独り言を迂闊に呟いてはいけない。
 何故なら、何気なく通りかかった本人に、それを聞かれたりする事があるからだ。
「何、亮人? 何かあって欲しいの?」
「げ、姉ちゃん!?」
 ガッデム。見事に聞かれてしまった。
「全く、アンタはいっつもいっつもエロい事ばかり考えて……あたしゃ
 アンタの将来が心配だよまったく……」
「べ、別に、エロい事なんか考えてねえよ!」
 実際は……まあ、その、エロい事を考えていたわけだったりするんだが。
 そんな事を正直に言ってしまえば、これからの家族生活に支障をきたしてしまう。
「じゃあ、何考えてたのか教えて」
「あ、えっと、それは……」
 ヤバイ。どう答えよう。どう答えればいいんだ。俺が戸惑っていると、
「そっか、やっぱり血の繋がってない姉には教えられないかー。
 お姉ちゃん寂しいなー」
 姉ちゃんはそんな事を言いやがる。
 軽い口調の言葉とは裏腹に、その表情には明らかな寂しさが見えて、
俺は思わず声を荒らげていた。
「ちょ……お前、そういう言い方するなよ!」
「……別に、私でエロい事考えても、いいんだよ?」
「え?」
 思わぬ言葉に、一気に怒気が冷め、代わりに胸がドキドキし始めた。
 ……なんて洒落を言ってる場合じゃなさそうだ。
「私だって、アンタでエロい事考えてるんだから……おあいこ」
「……姉ちゃん」
「何か、嫌だよね。もう五年になるのに、どうしても壁みたいなの
 感じちゃってさ……本当の姉と弟に、いつになったらなれるのかな、
 って思って……そしたら、何か凄く、寂しくなってきちゃうの」
 姉ちゃんの独白は続く。俺は黙って聞いていた。
「寂しいとね……誰かに抱きしめて欲しくなるの。その時、一番に思い浮かぶ
 のが、アンタの顔。壁があるから……だから、余計にアンタに近づきたくなるの」
 黙っているしか、なかった。姉ちゃんが、一体何を言おうとしてるのか、
俺には想像もできなかったから。血の繋がりの有無以前に、俺には
姉ちゃんは姉ちゃんでしかなく、エロい想像にしたって、あくまで
姉ちゃんが姉ちゃんだという前提で考えていた事で……。
「でも……近づきたいと思っても、近づきすぎたら姉と弟じゃなくなって、
 もっと壁ができちゃうって思って……でも近づきたくて……」
「姉ちゃん!」
「きゃっ」
 俺は、自分でも気づかない間に、姉ちゃんの身体を抱きしめていた。
「ちょ、ちょっと亮人……いきなり……」
「近づき、たかったんだろ?」
「そ、それはそうだけど……」
「抱きしめられたかったんだろ?」
「……うん」
 少し身じろぎしただけで、すぐに姉ちゃんは大人しくなった。
 その身体は、凄く温かくて、柔らかくて、いい匂いがした。
「……エロい事はできないけどさ、血は繋がってないけど、姉と弟だから。
 だけど、こうしてギュッと抱きしめてあげる事は、できるから」
「……ありがと、亮人」
 綺麗な黒髪に手を伸ばすと、姉ちゃんは気持ち良さそうに瞳を閉じた。
 まるで幼児のように、頭を撫でられる心地よさに、頬を緩めている。
「アンタと私は血繋がってないし、アンタも私もエッチな事ばっかり
 考えてる駄目な姉弟だけど……」
 目を閉じたまま、姉ちゃんは俺の胸に頬を寄せた。
「……アンタは私の、大事な、大好きな弟だよ」
「……姉ちゃんも、俺の、大事な、大好きな姉ちゃんだよ」 
 物凄く微妙な関係の、その扉を開きながら――
 俺達は互いの温もりを感じ続けた――
286名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 12:07:43 ID:ILax+kXF
どう考えても数日足らずで抱きしめるだけじゃ我慢しきれなくなりそうです。
本当にありがとうございました。
287名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 12:20:10 ID:9shuhoUV
続きいってみようか!
288名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 12:49:30 ID:glY8zXkL
続きは一週間後じゃなくて3日後の話で充分だろうな
下手すれば24時間後
289名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 13:31:17 ID:/a8ICz/6
>>285
ちっきしょうこの胸の高鳴りをどうしてくれるんだ!

24時間後の模様を教えてくれ
290281:2008/10/26(日) 13:42:37 ID:R7wTK0eR
GJ!
だけどごめん
実際は年が10ウン歳離れてるんだ・・・
291名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 13:49:47 ID:glY8zXkL
20と32

いや、いけるんじゃないか?
292名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 14:09:20 ID:NpSctnTk
知ってるか?
愛ってのは障害が大きければ大きいほど燃え上がるモノなんだぜ?
293名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 16:42:33 ID:Rs6cBWGT
うちの両親は父が母より12歳年上だぞ
だから干支が一緒w
294名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 17:43:38 ID:/K+IrRso
投下します。

非エロ・糖度低めデス…。
295名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 17:44:28 ID:ewxbAdJt
ウルトラの父と母なんて二万歳差だぜ
気にしないw
296いつものこと:2008/10/26(日) 17:52:46 ID:/K+IrRso
優太郎くん…、一緒に帰ろう…?」

教室の前で待っていた純(じゅん)が僕の姿を見つけると、
ゆっくり近づいて来て、少しおどおどした様子で尋ねてきた。

そう、これはいつものことである。

「うん。一緒に帰ろう」

僕は純に応じる。これもいつものことだ。

純の顔に混じっていた不安の表情が消え、ちょっと遠慮がちな笑顔になる。
そして「うん…」と頷き、僕の左側にすっと寄り添ってくる。

こうして、いつも通りの下校がはじまる。

クラスの連中も、一緒に下校しようと僕を誘ってこなくなった。
きっと彼らもこれが僕と純のいつものことであるとわかったからだろう。

校門を抜け、しばらく歩いていると左腕にかすかな重みを感じた。
見てみると、純の右手が僕の左袖をつかんでいた。
いや、正確には「つかんでいる」と「触れている」の中間くらいだろうか。
そう表現していいほど、か弱い力であった。

僕がそれを見ていることに気が付いたのか、純があわてて右手を引っ込め、僕か
ら顔をそらす。
見られたのが恥ずかしかったのか、それとも自分のした行動が恥ずかしかったの
か。
純は立ち止まって、今にも沸騰するのではないかというくらいに顔を真っ赤にし
て俯いてしまった。

(本当にかわいいなぁ)

僕はそんな純の姿を見て、思わず笑ってしまいそうになった。
笑うのを必死にこらえている僕の様子も、俯いている純には全然気が付かなかっ
たようだ。

297いつものこと:2008/10/26(日) 17:58:17 ID:/K+IrRso
僕は左腕を純のいる方向に少し動かし、「いいよ」と優しく言ってあげた。
その声に反応した純は、真っ赤なままの顔を上げ、僕の顔と左腕を交互に見比べた。

そして純の右手は、おそるおそる僕の左袖をつかみはじめた。
さっきと同じくらいのか弱い力で…。

「じゃあ、行こうか」
「うん…」

僕と純は再び歩を進め始める。
純が少しだけ安堵の表情を浮かべているのがわかった。

数歩進んでから、純は消え入りそうな声で、

「ありがと…」

と言ってくれた。
今度は立ち止まらなかったけれど、純はまた顔を真っ赤にして俯いてしまった。

(だぁぁぁ〜! ちくしょう! 何回見ても本当にかわいいなぁ、オイ)

僕は思わず純を抱きしめたくなる衝動に駆られるが、なんとか平常心を保とうと努める。
抱きしめると、恥ずかしがり屋の純を壊してしまいそうな気がするから…。

そう、これはいつものことだ。

純がそっと僕の左袖をつかんでくることも…。
純が僕の視線に気付いて、あわててつかんでいた右手を放すことも…。
純が顔を真っ赤にして俯いてしまうことも…。
純がか弱い力で、また左袖をつかんでくることも…。

そして、純が小さな声で「ありがと…」と僕に言ってくれることも…。

純と付き合い初めてからはずっと、ずっとこんなやりとりを繰り返していた。
298いつものこと:2008/10/26(日) 17:59:34 ID:/K+IrRso
名前の通り、純は本当に「純粋」な子だと思う。
この「いつものやりとり」だって、純が純でいてくれるから「いつものやりとり」であってくれるのだろう。

いつもの下校の道を歩き続ける。
ゆっくりと同じ速さで歩き続ける。
僕が右側、純が左側で…。
僕の左袖に、ずっと純の右手が添えられて…。

僕と純のまわりが、とても不思議な時間に包まれていく感じがした。
静かで、優しくて、穏やかで、心地よくて、そして幸せな時間…。

改めて思う。
僕は純と一緒に帰るのが大好きだ、と…。
僕は純と一緒にいる時間が大好きだ、と…。

そして、僕は純の事が大好きだ、と…。

そう思いながら純の顔を眺めていると、こちらに顔を向けた純と目が合う。
純は恥ずかしそうにしながらも、控えめな、けれどとても穏やかな笑顔を僕に送ってくれる。
まるで「私も優太郎くんの事が大好きだよ…」と言ってくれているかのように…


僕も純に優しい笑顔を送ってあげる。
僕も純の事が大好きだから…。

そう、これもいつものことだ…。
299296:2008/10/26(日) 18:00:52 ID:/K+IrRso
最初をミスってしまったorz

すんません。
誤字脱字は見逃してください。
300名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 18:14:55 ID:9Wtmo/M3
ああああああああああああああああああああ
  '⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩
 ヽ__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ  ⊂(。A。)
あああああああああああああああああああGJ


こういうかわいい子ホシス
301名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 18:52:54 ID:eHs0LCvN
たまらんのう!たまらんのう!
302名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 20:28:14 ID:BCylu/rh
ああ…こういう純恋愛モノも投下されてくるから良いんだよな
GJ!!
303名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 22:07:31 ID:P5hizkl9
>>296
うp主には申し訳ないが



3分間書き込みがなかったら、
純は俺の嫁
304名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 22:29:51 ID:4yUa7/nc
>>303
阻止失敗したぁぁぁぁぁ

つうかこのスレ投下量が半端ないなw

隊長!自分の口腔内は既に一面焼け野原であります!!
305名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 22:50:58 ID:MD1kqcUM
うp主(笑)
306名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 22:52:21 ID:ewxbAdJt
たかが3分程度なら嫁どころか大した接触すらあるまい

>>304
確かに勢いで書けるからな
ネタゲットしたら短編ならすぐ書き終わるし
307名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 23:08:18 ID:IYo79eZT
純ときいて正直801かと
すまんかった‥
俺歪んでるなぁorZ
308名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 01:22:05 ID:pPV7d13L
土日のこのスレは全くもって恐ろしいぜ……。
まるで甘味料の絨毯爆撃や!!
309名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 05:42:04 ID:cPOoXScP
GJぷりちー
310名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 13:22:16 ID:fOh7qOfw
投下します。
「いつものこと」の続編です。

相変わらず、非エロ・糖度低めです。
少々長くなってしまいましたが、ご了承ください。

それでは…、
311いつものはじまり:2008/10/27(月) 13:23:24 ID:fOh7qOfw
「優太郎くん…、一緒に帰ろう…?」

教室の前で待っていた彼女がそう告げていた。
頬を赤らめながら、おずおずとした様子で対面にいる僕の返答を待っている。

僕は彼女が尋ねてきた唐突な質問の意味も、現在のこの状況もまったく理解できずにいた。

「あの…、優太郎くん…?」

彼女が発してくれたかすかな声のおかげで、僕の記憶がまざまざとよみがえってくる。
ほんの数時間前の出来事だった。

告白。

今日の昼休み、僕は彼女に告白したのだ。
学校の屋上、晴れ渡った空の下で…。

僕の完全な一目惚れだった。まだ会話をしたことすらなかった。
それでも、僕は全力で思いを告げた。
彼女が声を何か発する前に全力ですべてをぶつけた。

僕は君の事が大好きだ、ということを…。
僕は君と付き合いたい、ということを…。
ただそれだけを、全力で…。

全身が熱くなった。彼女の顔も赤くなっていった。
僕と彼女の熱を冷ますかのように、僕と彼女の間を吹き抜ける風。

風が穏やかに消えていくとき、彼女は回れ右をした。
そして、僕に背を向けた状態でこう言ってくれた。初めて聞く、彼女のとても小さな声。

「はい…」

それだけ言い残して、脱兎のごとく走っていってしまった彼女。
屋上に一人取り残された僕。
告白に成功したのか失敗したのかがわからなくなるほど、僕の心臓は高鳴っていた。

312いつものはじまり:2008/10/27(月) 13:24:25 ID:fOh7qOfw
「優太郎くん…?」
「は、はい!」

思わず僕は大きな声を出してしまい、彼女がビクッとなってしまった。
彼女の呼びかけで、僕の意識は現実世界に引き戻された。

(そうか…。僕は彼女と付き合うことになったのか…?)
(それで確か、一緒に帰ろうって言ってくれたんだよな…?)

半信半疑で自分自身の記憶をたどりながらも、僕はそういう見解に達する。

「えっと、うん。一緒に帰ろうか?」

質問を質問で返してしまう自分がいる。もはや自分自身が信じられない。

「うん…」

彼女は小さい声でそう頷くと、遠慮がちに僕の隣に並んできた。
少しだけ顔を赤らめながら…。

僕は戸惑いながらも歩を進めはじめる。
彼女も僕に合わせて歩を進めはじめる。
お互いに遠慮しつつも、ゆっくり、ゆっくりと二人で並んで進む。

すれ違う生徒たちはみな、ちらちらとこちらを見ている。
ひそひそという表現が相応しいくらいに内緒話をしている。
僕と彼女のことなのだろうか、そうでないのだろうか。
そんな疑問が浮かび上がっては消えていく。

正直な話、そんなことはどうだってよかった。

僕はちらっと、彼女のほうに目をやる。
彼女は顔を真っ赤にして俯いていた。
けれど、彼女はちゃんと僕の歩調に合わせて、ぴったりと横についてきてくれていた。
僕はこの現実が現実でないような感覚に陥った。
313いつものはじまり:2008/10/27(月) 13:25:17 ID:fOh7qOfw
下駄箱で靴を取り替えて、僕と彼女は校舎をでる。
下履きに履き替えてもなお、彼女はずっと俯いたままだった。

校門を抜けて、歩道を歩きはじめる。
それでも彼女は俯いたまま。
さすがに僕はこの状況を何とかしたいと思いはじめるが、打開策がなにも思い浮かばない。

(どうしよう、どうすればいい?)

僕が必死に考えていたその時だった。

ふいに、左袖に違和感を覚える。
クリップが袖に引っ掛かっているような、そんな小さな違和感…。
なんだろうと眺めてみると、そこには手があった。

彼女の右手だった。
彼女の右手が僕の左袖をつかんでいた。
今にも離れてしまうのではないかというくらいに、弱々しく…。
彼女は俯きながら、僕の左袖と彼女の右手を眺めていた。

「えっと…」

僕がそう声を発すると、彼女は僕の顔を見て、ものすごい速さで右手を戻した。
彼女は立ち止まり、顔を僕からそらして真っ赤にさせる。

しばらくの沈黙。

そして、

「ごめ…なさい…」

風が吹けば消えてしまいそうな声で、彼女はそう言った。
僕はこの展開についていくことができない。

「えっと…」

314いつものはじまり:2008/10/27(月) 13:26:04 ID:fOh7qOfw
何も言葉が思い浮かばない。それでも、僕は必死に言葉を探す。

「えっと、あの、純…ちゃん?」

思わず呼んでしまった彼女の名前。
恥ずかしい話だがこれが、僕がはじめて彼女の名前を声に出した瞬間だった。

彼女がピクッと反応する。なおも僕は言葉を探し続ける。

「えっと…、その…」

すると、彼女が突然言葉を発してきた。

「純で…」
「え?」

小さいけれども、なぜか強さを感じる彼女の言葉。

「純…ちゃんは…、恥ずかしいから…、純って呼んで…?」

俯いたまま発した小さな声だけれども、僕は彼女の言葉を聞き取ることができた。
が、僕は彼女の言葉を理解するのに、だいぶ時間がかかった。
そして僕は、彼女が「純」と呼んで欲しいことにようやく気が付く。

「えっと、純…」

僕は彼女にそう呼びかけると、彼女はますます顔を真っ赤にさせ、両手で顔を覆ってしまう。
そんな彼女を見ていて、僕の顔もどんどん赤くなっているのがわかった。

(…って、呼び捨てのほうが恥ずかしくないか?)

また、沈黙。

校門を抜けてから10数メートル。顔を真っ赤にさせて、対面している男女が二人。
ぞろぞろと下校する人たちが、こちらを見ながら通り過ぎていく。
僕は、僕と彼女が注目の的になっていることにすら気が付かなかった。
315いつものはじまり:2008/10/27(月) 13:27:16 ID:fOh7qOfw
どのくらいの時間が経ったのだろうか。
体に帯びた熱も少しずつ引いてくる。徐々に冷静さを取り戻してはじめてきた。
僕は改めて考える。

(えっと、どうすればいいんだろう?)

しばらく考えた後、意を決して僕は左手を彼女の方向に少し動かす。

「えっと、純?」

僕の呼びかけに、彼女はまたもや体をピクッとさせる。

「その、手…、繋ぐ?」

その言葉に反応した彼女は、真っ赤な顔から両手を外し、少しずつ目線をあげる。
そして、潤んだ瞳を僕の顔に向ける。
しかしすぐに、視線を別の方向に動かす。動かした先は僕の左手だった。
また、ゆっくりと僕の顔に視線を向け、すぐに僕の左手に視線を戻す。

何回か繰り返した後に、彼女の右手がおずおずとこちらに出される。
彼女の右手がゆっくりと、ゆっくりと、僕の左手に向かっていき、そして…、

(…って、あれ?)

僕の左袖をつかんでいた。
またもや、僕の中の戸惑いが増えはじめる。

「えっと、純?」
「あの…、これで…」

彼女はそう言って、僕の左袖をそっとつかみつづけていた。
僕は必死に状況を整理しようと試みる。

(とりあえず、これでいいの、かな?)

予想していなかった展開に僕は少々混乱したが、彼女の「あの…、これで…」を理解しようと努める。

316いつものはじまり:2008/10/27(月) 13:28:10 ID:fOh7qOfw
「えっと、うん。じゃあ行こうか」
「うん…」

ずっと固まっていた足を再び動かし、僕と彼女は歩きはじめる。
僕の左袖に、彼女の右手が静かにつながっている。
まわりの人たちがそれを物珍しそうに眺めていく。
手を繋ぐよりももっと恥ずかしいような気がするが、それは気のせいだろうということにする。

ふいに、左側から彼女の声が聞こえてきたような気がした。
かすかだけれども、とても気持ちのこもったような声…。

僕は、彼女のほうを見る。
彼女は顔を赤くしながら俯いている。
でもどこか、ほっとしたような、そんな表情を浮かべて…。

僕と彼女は、ゆっくりと歩を進めていった。
何もしゃべらず、何も考えずに…。
ただただ、僕の左側に彼女がいる。
それを感じ取るだけで十分満足だった。

再び、僕は彼女のほうに目を向ける。
すると彼女も僕のほうに目を向ける。
自然とお互いの目が合う。
恥ずかしくなったけれども、不思議と彼女から目を逸らしたくはなかった。

すると彼女は少しだけ躊躇しながらも、僕に笑顔を送ってくれた。
控えめだけれど、優しくて、柔らかい笑顔…。
そしてこれが、僕に初めて見せてくれた、彼女の笑顔…。

僕も彼女に笑顔を送ってあげる。
僕も彼女の笑顔に応えたくなったから…。
そしてこれが、彼女に初めて見せる、僕の笑顔…。

新しいはじまりを告げる鐘がなったような気がした…。


317いつものはじまり:2008/10/27(月) 13:29:03 ID:fOh7qOfw
キーン、コーン、カーン、コーン…

重い瞼が開き、意識が少しずつ覚醒していく。
授業の終わりを告げる鐘が鳴っていた。
教室の中が一気ににぎやかになり、次々と帰り支度をはじめる人たちが増えていく。

どうやら、あの日の夢を見ていたらしい。

ぐっと伸びをして、僕も帰り支度をしはじめる。
少しだけ急いで荷物を整理していく。
教室の前にいてくれている「彼女」を待たせるといけないから…。

あの日以来、僕と純は毎日のように「いつも」を繰り返してきた。
晴れていても、雨が降っていても、「いつも」を繰り返してきた。
僕にとって「いつも」はもはや、なくてはならないくらいの、本当に大切なものになっている。

確かに、その日その日によって「いつも」は少しずつ変わってきている。
天候や季節、そのときの僕の感情や、純の感情も…。
でも、それでも僕は、それを「いつも」と呼んでいる。

「いつも」は少しずつ変わっていく。
でも、「いつも」変わらないものだってある。

僕は、純の恥ずかしがる仕草が大好きだ、ということ。
僕は、純の笑顔が大好きだ、ということ。
僕は、純といる「いつも」が大好きだ、ということ。

僕は、純の事が大好きだ、ということ。

教室を出る。
そこには純がちょこんと僕を待ってくれていた。

あの日から変わることのない「いつも」のはじまり…。

「優太郎くん…、一緒に帰ろう…?」

今日も、僕と純の「いつも」がはじまった…。





318311:2008/10/27(月) 13:30:56 ID:fOh7qOfw
投下終了。
相変わらずの誤字脱字は見逃してください。

次回、「いつも」シリーズのクライマックスを投下する予定。
期待しないで待っててくれ。
319名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 13:38:31 ID:uYBuCucC
>>318
うわーん
なんか上手く言えないけどスゴくイイヨー!
超GJ!
320名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 20:57:06 ID:k/TlwxHA
いいなあ!!
このヤロー!!
いいなあ!!
321名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 22:55:59 ID:+WD71M65
「人間湯たんぽ」という電波を発信したのはこちらの住人かね?
心も身体もぬっくぬくー!なんてSS、誰が書くもんか!
322名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 23:10:17 ID:Sb9tCn0l
どっちが湯たんぽになるのかな?
323名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 23:11:32 ID:G5ypNIKw
湯たんぽは気を付けないと低温火傷するから気を付けるんだぞ

今でも痕が残ってる
324名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 23:14:18 ID:v7+stwMr
>>322
どっちも
325名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 23:36:21 ID:cPOoXScP
ちんちんがやけどでいたいー
326前スレ782:2008/10/28(火) 00:08:25 ID:ZE+ylmif
投下します。非エロです。
327『傘』:2008/10/28(火) 00:09:23 ID:ZE+ylmif
「なんでこんなに時間かかんだよ。もう6時過ぎてんぞ」
「ユウジがテスト前にちょっと勉強教えてくれ、って言ったからでしょ!もう、あたしも勉強しときたかったのにぃ」
「お前の教え方が悪いんだよ」
「アンタがバカ過ぎなの」
「わかった。じゃあお前には、二度と勉強教えてもらわないから」
「こっちのセリフだよ。二度とユウジには勉強教えてあげないんだから」
 お互いにふん、なんてそっぽ向きながら帰り仕度をして、ユウより先に教室を出る。あぁ、中間テストが近いからってコイツに頼ろうとしたのが間違いだった。
 げた箱で靴に履き替えながら、外を見てみる。昼から降りだした雨が夕方を過ぎた今でもザーザーだ。傘の無い奴はずぶ濡れだろう。
 でも、俺は毎朝、天気予報をチェックするようにしている。だから傘を持ってきてるので大丈夫。
 やっぱり天気予報は見るもんだな。なんて思いながら傘立てから自分のものを取る。……そのはずだったけど。
 無い。俺のビニール傘が無い。
「え、ウソ?盗られた?」
 他には、折りたたみ傘みたいなちっちゃくて、赤い傘しかない。てことは。
「ユウジ、変な顔してどうしたの」
 追いついて来たユウが靴に履き替えながら俺に聞く。
「傘、盗られた……。ちゃんと置いといたのに……」
「そんなとこに置いとくのが悪いの。バッカじゃない?」
 おい、せめて慰めるとかしないのかよ。このやろ、腹立ってきた。
「じゃあお前どうなんだよ」
「あたしはちゃんと傘持って来たし、目立たないところに置いといたから大丈夫。アンタみたいなバカと違うの」
 コイツ、笑ってやがる……。ちくしょう、言い返してやりたいが、文句が浮かんでこない。
「で、ユウジどうするの」
「え?」
「傘、無いんでしょ」
 そうだった。ムカついてる場合じゃない。家まで距離があるから走るのはきついしなぁ。
「ユウジがいいなら……。あ、あたしの傘に、いれてあげてもいいけど……」
 急にユウはもじもじしながら、だんだんと小声になっていく。
「ユウジが、走って帰りたいんなら、別だよ?でも、あたしの傘大きいから、できたら、一緒にさ……あれ?」
 何でコイツ不思議そうに傘立てを見てんだ。今置いてあるのは一本しかないんだから、何がおかしいんだろ。あ、もしかして。
328『傘』:2008/10/28(火) 00:10:42 ID:ZE+ylmif
「……どうした?」
「傘、無くなってる。ちゃんと置いてたのに」
 その瞬間、俺は「そんなとこに置いとくのが悪いんだよ。バッカじゃねえの?」とさっきの仕返しに言いたくなったが我慢した。この状況じゃそんなこと言えない。
「どうしよう、盗られちゃった……」
 困った様子でオロオロしだすユウ。とりあえず落ち着かせないといけない。
「大丈夫だって、傘ならあるだろ?」
 安心のアピールになるかはわからないけど、傘立てに残っているちっちゃな傘を広げてみる。やっぱり小さい。これじゃあ一人でいっぱいいっぱいだ。これはユウに使わして、俺は走って帰るしかないかなぁ……。
「これなら、なんとか二人とも大丈夫かもね」
「え?」
「ねぇ、帰ろ?」
 さっきのオロオロどこ行った。というかこの傘のどこ見て大丈夫って確信があるんだよ。傘は一本しかないんだぞ。
「ね、こうして一緒にさ……」
 ユウは顔を赤らめながら、ぐいっと俺の右腕にしがみつく。
「お、おい!ユウ?」
「……傘、さして」
 そのままユウに腕を引っ張られ、二人で顔を真っ赤にしながら相合い傘で学校を出た。
 そのまま数分、感触とかが恥ずかしくて黙って歩く。けど、これじゃあ間がもたない。
「あのさ……ユウ。お前、大丈夫か?雨、濡れてない?」
「……大丈夫。ユウジは?」
「あー平気平気、大丈夫。濡れてない」
 実際、この傘じゃ小さ過ぎて、二人くっつくとどちらかの体半分がどうしても出てしまう。ユウに雨があたらないようにしていたら、ブレザーの左側はもうぐっしょりと濡れてしまった。まあ、ユウが濡れてないみたいだからいいけど。
「あのね、ユウジ……ちょっと、いい?」
「ん?」
「おんぶ……して欲しいなぁ」
 こっちをちらちら見ながら、恥ずかしそうに、俺にどうかなと聞いてくる。
「は?」
「だって!くっついたままだと歩きにくいし、狭いし、おんぶだったら……あたしが乗っかって傘させるし。そうすれば大丈夫でしょ?」
 おい、一体何が大丈夫なんだよ。
「はい!傘はあたし!ユウジはこれ!」
 さっと傘を奪われ、ユウにカバンを押しつけられる。
「じゃあ……乗るよ!」
 いきなり言われて慌ててカバンを腕に通して構える。これで準備万端。
「って、俺はまだいいとは言ってないぞ!」
「んしょっと!」
329『傘』:2008/10/28(火) 00:11:38 ID:ZE+ylmif
 ユウはそんなことお構いなしに、背中に乗ってきた。こうなったら仕方ない。落とさないようにしっかり背負う。
「んっ……。ユウジ、手、冷たい」
 なんで手なんだ。あれ、でもおんぶしてる訳だから手に感じてるこのやらかい感触は……。ふともも?しかも直に!?
「や、やらしい気持ちとか全く無いからな!」
「別にいいよ……おんぶしてって言ったのあたしだから。それよりさ……」
 別にいいよと言われても、背中にも柔らかいものが。
「もっと……くっつかないと、ね」
 俺の首にユウの腕が回される。顔が近いのが息遣いでわかる。みるみる自分の顔が熱くなるのが恥ずかしい。
 それより、背負う体温の方がずっと高く感じるのは気のせいだろうか。
「ん、やっぱり恥ずかしいね……」
「じゃあ下りろよ」
「やだぁ、……これがいいんだもん」
 ぎゅっと密着が増す。制服の肩がぐしょっとした。
「あれ?ユウジ、制服濡れてる」
「……気にすんな」
「バカ……ウソツキ」
 耳にかかる息がくすぐったい。それに熱い。
「でもね……」
 声と共に息が離れて、首の付け根あたりにユウのおでこがつくのを感じる。
「ユウジ……」

「……すきだよ」

 今、ぼそぼそと何か聞こえたような。
「え?ごめん聞こえなかった。もっかい言ってくれ」
「あ、えっ!あ、あたし何も言ってないよ!ホント!えっと……」
 いきなり首がぎゅっときつくなる。なんでそんなにアタフタしてんだよ。下ネタでも言ったのかコイツは。
 それより力弱めて……ちょっと、強い、苦しい……。
「とにかく今の、全部忘れて!あたし何も言ってないから!あ〜もう!なんで言っちゃったかなぁ……あたしのバカ!」
 わかったか、ら離して、首、が締ま……。も、もう……ダ、メだ、意、識が……。
「きゃあ!ちょっと、いきなり倒れないでよ!え、ウソ?ユウジ、大丈夫!?」

 結局、俺が気がついたときには、ユウが携帯でユウの母親に連絡。車で迎えに来てもらうことになった。
 車内で「どうしてユウジ君は気絶してたの?」と聞かれて、ユウは何故か耳まで真っ赤にしていた。
 俺はなんかわかんないけど、それを可愛いなと思う。
 相合い傘には向かないちっちゃな傘。
 天気予報で言ってたな。次に雨が降るのはいつだっけ。
 そのときが来るまでこの傘は、盗られないように大事に持っておくことにしよう。



おわり
330前スレ782:2008/10/28(火) 00:13:14 ID:ZE+ylmif
糖度低めですが終わりです。
331名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 00:25:08 ID:/X6xDU5O
いいねーGJGJ

俺は好きだなこういうの
332名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 04:22:50 ID:jV2D7gGh
これで糖度低めだと…
333名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 07:46:03 ID:AxRE9VUB
>>330
ツンデレか?
ただの『素直になれない子』か?
どちらにしろGJ!
334名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 14:17:21 ID:TAmklFWB
投下します。

「いつも」シリーズの続編です。
長くなってしまったので、区切って投下しようと思います。

相も変わらず、非エロ・糖度低めです。

それでは…、
335いつも、いつまでも(前編):2008/10/28(火) 14:18:18 ID:TAmklFWB

「優太郎くん…、一緒に帰ろう…」

教室の前で待っていた私は、優太郎くんの姿を見つける。
私は少しずつ近づいて、そう尋ねてみる。

緊張感が高まってくる。
胸が張り裂けそうになるくらいに苦しくなる。
不安で体が押しつぶされそうになる。
正直、うまく声を出せていたかもわからなくなる。

(もしかしたら、今日は一緒に帰ってくれないかもしれない…)

そんな考えが、頭をよぎっていく。

「うん、一緒に帰ろう」

優太郎くんが、そう私に応じてくれた。
優しい言葉と、優しい表情とともに…。

私の中から、不安や緊張感が消えていく。
同時に、暖かな感情が体中に伝わっていく。
安心感、安堵感、幸福感…。
私の表情がだんだん緩くなっていくのがわかる。

私は、小さな声で「うん…」と頷く。
そして、ゆっくりと優太郎くんの隣に向かっていく。

そう、私がいつもいるところ…。優太郎くんの左側…。

周りの人から見たら、何の変哲のない日常のやりとりに見えるかもしれない。
もしかしたら、優太郎くんもそう思っているかもしれない。

でも私にとって、このやりとりが「何の変哲もない」とは思えなかった。
336いつも、いつまでも(前編):2008/10/28(火) 14:18:57 ID:TAmklFWB
優太郎くんと私は、二人並んで歩いていく。
私は優太郎くんの左側についていく。
優太郎くんは私の足並みに合わせてくれる。
優太郎くんの優しさが、私の心に伝わっていく。

靴を履き替え、校舎を出る。
太陽の光と穏やかな風に、身を包まれる。
下校する人たちの話し声があちこちから聞こえてくる。
でも、私は不思議と静かなような気がした。

ふと前を見ると、男女のカップルが歩いていた。
右側に男の人、左側に女の人…。優太郎くんと私の位置と同じだった。

女の人が右腕を、男の人の左腕に絡ませていた。
女の人はすごく幸せな表情をして、男の人の顔を見ていた。
男の人は少々困りながらも、まんざらでもなさそうな表情をして、女の人の顔を見ていた。

(いいなぁ…)

私はうらやましくなった。前の二人がとても幸せそうな気がして…。
私も優太郎くんと腕を組んでみたくなった。
前にいる二人みたいに、もっと心を近づけて、もっと幸せを感じてみたくなった。

ちらっと優太郎くんのほうを見る。
いつもと変わらない、優しくて柔らかい表情…。
もしかしたら、私は優太郎くんと腕を組めるかもしれない。

ほんの少しだけ、私の右手を優太郎くんのほうに動かす。

(でも…)

そこまでして、私は怖くなった。
もしもそんなことをして、優太郎くんに嫌われてしまったら…。
もしもそんなことをして、優太郎くんと一緒に帰れなくなってしまったら…。

私の右手は、宙に浮いたままだった。
337いつも、いつまでも(前編):2008/10/28(火) 14:19:38 ID:TAmklFWB

校門を抜ける。
目の前にはまだ、あのカップルがいる。
相変わらずの幸せそうな顔…。
うらやましさが、どんどんと募ってくる。

私も優太郎くんと、何か繋がりを感じたかった。
ほんの少しでもいいから、優太郎くんと繋がりたかった。
どんどんと、そんな感情が押し寄せてくる。

固まっていた右手がまた、少しずつ動いていく。

(ちょっとだけなら…、いいよね…?)

私の右手が、優太郎くんの左袖をとらえる。
優太郎くんに気づかれないように、本当にそっとつかむ。
ほんの少しだけれど、でも優太郎くんと私の確かな繋がり…。

私は、優太郎くんの左袖と私の右手をそっと眺める。
改めて、私は優太郎くんと繋がっているという実感がわいて、とても幸せな気持ちになった。
と、同時に私の中から恥ずかしさが少しずつこみ上げてきた。

ふと、何かに気がつく。
視線を上げて、優太郎くんの顔を見る。
優太郎くんが少し笑いながら、私の表情を見ているのがわかる。

一瞬、私の思考回路が止まった。

次の瞬間、少しずつこみ上げていた恥ずかしさが一気にピークに達するのを感じた。
私はあわてて右手を放し、思わず立ち止まってしまう。
体中が熱くなり、顔も真っ赤になっているのがわかる。

優太郎くんと顔が合わせられなくなった。
今、優太郎くんと顔を合わせたら、多分、私は恥ずかしさのあまりに死んでしまうだろう。
338いつも、いつまでも(前編):2008/10/28(火) 14:20:12 ID:TAmklFWB

必死に優太郎くんと顔を合わせないようにしていると、

「いいよ」

と言う優しい声が聞こえてきた。
私はその声にも敏感に反応してしまい、体がピクッとなってしまった。

少しだけ顔を上げると、優太郎くんの左腕が私のほうに寄っているのがわかる。
もう少しだけ顔を上げると、優太郎くんの顔が見える。
優しく微笑んで、優太郎くんは私を見つめていた。

私はまた恥ずかしくなって、視線を下に持っていく。また、優太郎くんの左腕が見える。
まるで私を待ってくれているかのように、穏やかな感じのする優太郎くんの左腕…。

(つかんでいいってこと…、なのかな…?)

確信が持てない。
いつものように優太郎くんの左腕が私を待っていてくれているけれど、私には確信が持てなかった。

答えを求めるように、私は優太郎くんの表情をもう一度覗いてみる。
相変わらず優太郎くんは、優しく私に微笑んでいた。
何も言わずに、私を見つめている優太郎くん…。

(優太郎くん…、教えてほしいよ…)

私はそう思いつつも、また恥ずかしさがこみ上げてきて、優太郎くんの顔から視線をそらす。
再び視界にあらわれる優太郎くんの左腕。

(つかんでいいの…? わからないよ…)

確信を得ようと私は、優太郎くんの表情と、優太郎くんの左腕を交互に見る。
それを見ていくたびに、私の頭の中がごちゃごちゃになっていく。
339いつも、いつまでも(前編):2008/10/28(火) 14:21:42 ID:TAmklFWB

私の頭がパニックになっていく中で、ふいに私の右手が動いていく。
まるで、自分の意思があるかのように優太郎くんのほうに進んでいく。
ゆっくりと、でも確実に向かっていく。

本当は「いいよ」と言われて、すぐにでも優太郎くんの左袖につかまりたかった。
本当は「いいよ」と言われて、すぐにでも優太郎くんとの繋がりを感じたかった。

そんな私の意思を代表するかのように、私の右手が伸びていく。

私の右手が、優太郎くんの左袖に触れる。
もう少しで優太郎くんの左袖につかむことができる。。

その時だった。

ふと、よみがえってくる私の記憶。

さっき、前を歩いていた幸せそうなカップル。
腕を組んで、歩いていた幸せそうなカップル。
二人で繋がり歩いていた幸せそうなカップル。

それを見た私も、優太郎くんとの繋がりを感じたくて、優太郎くんの左袖をつかんだ。

でも、本当は…。
本当は、もっと繋がりを感じたかった。

また、よみがえってくる私の別の記憶。

「その、手…、繋ぐ?」

あの日、優太郎くんが言ってくれた優しい言葉。
その言葉に対して私が選択したのは、優太郎くんの左手ではなく、優太郎くんの左袖。
私は「あの…、これで…」と言って優太郎くんの左袖をつかみつづけた。

でも、本当は…。
本当は、優太郎くんの左手をつかみたかった。

ふと、伝わる暖かい感触。
私はこの感触で我に返る。

気がつくと、私の右手は優太郎くんの左手をつかんでいた…。
340335:2008/10/28(火) 14:23:54 ID:TAmklFWB
投下終了。

中途半端でサーセン。
あと、誤字脱字もサーセン。

近いうちに後編を投下したいと思いますので…。
341名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 14:43:25 ID:5D7f6o1D
一番槍GJ

………このまま生殺しだと!?
342名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 14:52:20 ID:sH/iSwfT
はぁはぁ、風邪ひいちゃうよぉ
343名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 16:13:21 ID:6Lllj8z1
もっと甘えさせてあげて!
344名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 21:41:14 ID:PqsqJLSa
乙だ

熱々おでんの大根と玉子を「あーん」で食べさせてくれる券
を12枚発行してやろう
345名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 21:49:42 ID:j1HacPaV
それ喜ぶの出川だけだから
346名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 22:11:29 ID:3UqMxs0H
火傷した場所をペロペロ舐めてくれるならいいよ。
347名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 23:06:33 ID:rvSYh3d+
あんなに朝寒いのに俺には抱き枕になってくれる姉が一向に現れない。この世界は狂っている。
投下します。エロというより色気?12禁ぐらい。


「風邪引きたい」
仕事から帰ってきたばかりの姉貴と一緒に夕飯を食べていると、姉貴がそんなことを言い出した。
「どうしたの?仕事でいやなことあった?」
少し心配になった俺は姉貴の顔を見ながら訊いてみる。
「ううん、仕事は楽しいよ。みんないい人だし」
「じゃあなんで?」
そう訊くと姉貴は箸を口にくわえたまま、恥ずかしそうにつぶやいた。
「……看病されたい」
「はぁ?」
「かー君に、一日中看病されたい」
「……はあぁぁ……」
心配した俺が馬鹿だった。溜息とともに一気に脱力する。
「朝起きたらふらーって倒れかけるところをかー君に抱きとめられて、
熱が酷いからってベッドまでお姫様抱っこで運んでもらって、
あとは口移しでおかゆ食べさせてもらったり、汗かいたからってタオルで体を隅々まで拭いてもらったり……」
「姉貴?姉貴ー。おーい」
どんどん妄想の世界に入っていく姉貴を必死で呼び戻すが、帰ってくる気配はない。
「それで夜は湯たんぽ代わりにかー君をぎゅってして……」
「いや、それ俺に風邪移るから」
箸でから揚げをつまみながら冷静に突っ込みを入れると、姉貴はさも当然のように
「だから次の日はあたしがかー君を看病するんだよ?」
と言ってのけた。
「ええ……俺今テスト期間中なんだけど……」
そう言うと姉貴はとても悲しそうな顔になり、顔を両手で覆って叫んだ。
「ひどいっ!変態シスコンのかー君ならあたしの風邪の菌もよろこんで貰ってくれると思ったのに!
かー君はあたしのカラダしかいらないんだっ!!」
「ちょ、おかしい!色々なものが間違ってるからそれ!」
348名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 23:07:06 ID:rvSYh3d+
その日、風呂場で。
小さなころからずっとそうしてきたように、姉貴と一緒に風呂に入っていたときのこと。
「姉貴、真剣な顔してどうしたの。早く湯船入らないと本当に風邪引くよ」
今俺は、頭と体を洗い終わったのに険しい顔をして一向に風呂椅子から立ち上がらない姉貴を、湯船に浸かりながら眺めていた。
先端から水滴を滴らせる髪や、濡れた肢体がとても色っぽい。
まぁ、大半は姉貴が動くたびにぷるぷると揺れる胸に目がいっているのだが。仕方ないじゃない、男の子だもの。
「むー、風邪を引くためにはここで行水を……でもかなり勇気が……」
「わざと風邪引くような子には看病してあげない」
また妙なことを考えている姉貴にきっぱりと言い放つと、それは大変だとばかりに急いで湯船に飛び込んできた。
「ぶわっ!」
ざぶんと水しぶきが上がり、俺の顔に直撃する。
「あはは。ごめんねえ」
けらけらと笑いながら、姉貴が首に腕を回して抱きついてくる。大きな二つの塊がふにゅっと潰れる感触があった。
「風邪なんて引いたって、得することそんなにないよ?」
姉貴を抱きしめ返しながらそう言うと、耳元でそうかなーと呟くのが聞こえた。
「だって……その、姉貴が行ってた看病の内容……」
「いつもしてる?」
「……うん」
お姫様だっこも、口移しも、体拭いてあげるのも、湯たんぽも。
全て姉貴が甘えてくるときにして上げているものばかりだ。何も体を弱らせてまでする必要はないだろう。
「して欲しいことがあるなら、姉貴が元気な時でもしてあげるよ?」
「かー君はシスコンだもんねー」
「姉貴だってブラコンじゃん……」
「んふふー♪」
なぜかブラコンといわれたことが嬉しいのか、さらに強めに抱きついてくる。体にかかる姉貴の重みが、とても心地よかった。
その後、姉貴の体に対して正直な反応を示している愚息のことをさんざんからかわれたのだが。
349名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 23:08:35 ID:rvSYh3d+
「……で」
「風邪引きました……ごめんなさい……」
翌日。目覚ましになったのは、姉貴のひどい咳だった。
抱きしめて寝ているから分かるが、体温がとんでもなく高い。眼も充血していて顔も真っ赤だった。
「はぁ……言霊ってのはこのことかな」
「うう〜、頭痛い〜……」
「はいはい、氷持ってくるから、大人しく寝ててね」
ベッドから起き上がると、手首をつかまれた。
振り返ると、姉貴がうるんだ目でこちらを見ている。目もトロンとしていて、風邪によるものとは言えなかなか反則的な表情だった。
「……できれば昨日言った通りの看病を……」
「姉貴が大人しくしてるかどうかによるかな」
「ぜ、善処します……」
俺は必死に理性を抑えながらそれだけ言うと、姉貴の手をベッドの中に戻し、俺は氷を取りに行った。

結局、この後俺は昨日姉貴が言った妄想の通りのこと+αをしてしまう。
別に理性が負けたわけじゃないぞ、姉貴が大人しくしてたからだぞ。
姉貴の「かーくぅん……」という甘い声に負けたわけじゃないからな!絶対違うからな!
それと、『姉貴の妄想の通り』とは俺が風邪をうつされることもちゃんと入っている。おかげでテストは後日補講。
+αの内容?さあね、ご想像にお任せするよ。


投下終了、お粗末君でした。
350名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 23:30:33 ID:AcemOlQ+
>>349
GJ!
あの〜私が風邪ひきそうなんですが・・・
351名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 23:35:13 ID:5D7f6o1D
GJ!

羨ましいけど……うちのバカ妹じゃあなぁ………
352名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 00:06:35 ID:WKNZxTSt
河原木志穂が頭の中に出てきた
353名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 01:05:12 ID:71Q06GPb
>>
349
GJ!しかし本当に最近甘甘な投下が増えて嬉しい限りだ。お陰で血糖値
が急上昇中だから困る。
354『アツアツおでんも悪くない。』:2008/10/29(水) 07:48:55 ID:9g9pLvQs
>>344>>346の電波を受信してこんなの書いた。
では、投下



目の前にある俺のものではない手。
その手は箸でアツアツおでんの大根をつかみ、俺の顔に近づいている。
まずい、このままだと当たる。
しかし、背中でもごもご動いている俺の彼女のことを考えると避けることはできない。
そう思っているうちにおでんはどんどん近付いてくる。
3、2、1、0、   
「熱っ!」
俺の声に反応した彼女が慌てて箸を降ろし、俺と一緒に入っている羽織から顔を出した。
「ともくんっ!大丈夫?」
「どうせこうなるだろうと思ったから、二人羽織なんて嫌だったんだよ。
あー、あっつ〜。」
「だって、二人羽織すればともくんといちゃいちゃできると思ったんだもん。」
羽織から脱出して、しゅ〜んとなりながら答えるリーナ。
「そうだ。ヤケドしたところ舐めてあげるね。」
「ちょ。」
俺が何か言う前に、リーナは俺の頬を舐めはじめる。
だが、それはおでんが当たったところではなかった。
自分の彼女とはいえ、かわいい女の子がピチャピチャと音を立てながら、
顔を舐めてくるのはさすがにドキドキする。

「この辺で合ってる?ともくん。」
「い、いや、もっと右だ。」
「うん、わかった。」
そうリーナは答え、俺の唇に近づく。
重なる二人の唇。そして、俺の口の中にリーナの舌が入ってくる。
彼女の舌は俺の舌を絡めとるように動き、俺もまたその動きに答えた。
片方の舌が動くたびに、もう片方も負けじと動き、
互いが互いを求め、さらなる快楽を味わおうと、
徐々に混じってくるリーナの嬌声をBGMに二人の舌が深く激しく絡みつく。 

俺達が唇を離すと俺とリーナの舌の間でお互いの唾液が糸を引いていた。
俺がディープキスの余韻に浸っていると、リーナがうっとりと微笑みながら
「ヤケドは治った?」
と訪ねてきた。
「いや、全然治ってない。むしろ悪化したみたいだ。」
「私もともくんのヤケドがうつっちゃったみたい。」
リーナを抱きしめながら、耳元で俺はこう囁いた。
「俺もお前のヤケド治してやらないとな。」
リーナは顔を赤く染めながら「うん。」とだけ答えた。



終わり

355あとがき:2008/10/29(水) 07:53:12 ID:9g9pLvQs
ぱっと書いたから、展開が急なのは勘弁してくれ。
では、またよいネタがあったら、お会いしよう。
356名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 09:00:28 ID:a41ScdjW
ま、待て!行くな!冷静になれ!
こんな寸止めで立ち去るだと…!?
早く続きの作業に(ry

GJ
357名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 19:09:18 ID:71Q06GPb
>>355
GGGGGGJ!

この静寂・・・投下するなら今のうちか?
358The President's Woman 魅惑の甘えコマンドー:2008/10/29(水) 19:13:07 ID:71Q06GPb
あ・・・ありのまま起こった事を話すぜ・・・

友人から借りたR指定のDVDを返す為に家を出て歩いていると、彼女であるリサ
(最近転校してきて付き合い始めたハーフの娘なんだが可愛すぎるんだこれが!!)
が廃ビルに入っていくのを見掛けたんで、注意しようと後を追ったら
いきなり黒いスーツにサングラスのゴツイお兄さんに捕まって、こめかみに銃を突きつけられた。

じ、自分でも何が起こったのか解らねぇ・・・治安の悪化とかそんなちゃちなもんじゃねえ
もっと恐ろしいものの輪片を味わったぜ・・・


と、まあ自分に起きた不可解な出来事を脳内で変換していると
俺を盾にした黒いスーツの男が大声を出した。

「おい嬢ちゃん!大人しく出てこねぇとこの兄ちゃんの頭に風穴が開くぜ?」

安全装置を外す音が聞こえ、拳銃が一層強く押し付けられる。
俺が銃を突きつけられてるのを確認したのからか、物陰から様子を窺っていたリサが現れた。
冷たい目で黒スーツの男を睨んむ真希を見て俺は
(ああ、クールなリサも可愛いなぁ・・・クーデレ!クーデレ!)
なんてアホなことを考え・・・てる場合じゃねえぇぇぇ!!

「リサ!出てきたらダメだ・・・逃げろ!!」
「るせぇ!てめえは黙ってろ!!へへへ、変な真似すんなよ嬢ちゃん。
大事な彼氏を死なせるわけにはいかねえだろ?」
「・・・」
暫しの沈黙の後、ようやくリサが口を開いた。
「・・・追いつめられて人質を取るなんて諜報員としては三流ね」
「んだと!?」
馬鹿にしたような発言で男が激昂して銃をリサに向けた。

「このアマ!さっきから調子乗りや、ガッ・・・!」
ほんの一瞬の出来事だったので何が起こったのか本当に解らなかった。
バチッと音がしたと思ったら男が床に突っ伏していた。白目を剥いて泡を噴いている。

「ちょっとショックを与え過ぎたかなぁ?」
リサの手には2本の電極が飛び出した小さな鍵のようなものが握られていた。

自由の身となった俺は呆然としたまま立ち尽くしていると、いつもの優しい顔になったリサが話しかけてきた。

「しゅーくーん!大丈夫〜!?怪我はない?」
「え・・・えーっと・・・何が何なのかさっぱりわからん。夢でも見てんのか俺?」

「夢なら良かったんだけど、残念ながら現実なの。
今からわけをじっくり話・・・あ、通信だ。ちょっと待ってね」

引き締まった顔になったリサはそう言うと黒い長方形の無骨な携帯電話を取りだし耳に当てた。
・・・やっぱ甘えんぼうでもクールでも可愛いよな〜
359The President's Woman 魅惑の甘えコマンドー:2008/10/29(水) 19:15:43 ID:71Q06GPb
「報告。目標を確保・・・はい。目の前で気を失っています・・・
ええ、技術班にもう少し出力を押さえるようにお伝えください。死んでしまっては意味がありませんから。
・・・はい。私からは以上です。・・・実は折り入ってお願いが
・・・えっ?パパがそんな事を・・・はいっ!ありがとうございます!大統領!!」

そう言ってリサは電話を切ると俺に振り返り満面の笑みを浮かべる。
いつもの甘えんぼうなリサだ。
「今、大統領に報告したら新しい任務と休暇を兼ねてこのままで良いって!やったね♪」

「ちょっと待った」
「な〜に?」
「お前が何を言ってるのかさっぱりわからん。任務?休暇?・・・つーか大統領って???」
「しゅーくん、大統領もわからない程おバカさんだったの?・・・きゃ!」

ムシャクシャしたのでデコピンしてやった。反省はしていない。

「アホ!俺は説明しろって意味で聞いたんだ!!・・・で、これはどうゆうことなんだよ?」
「痛たたた・・・ん〜、何処から説明したら良いかな?」
「最初からだ」
「分かった!でもその前に・・・」

そう言うとリサは足をピシッと揃えると、両手を広げて動きを止めた。

「なにしてんの?」
「お仕事ガンバったで賞のご褒美としてギュ〜ってして♪」

まあリサのお陰で助かったようなもんだしな。
「あ〜はいはい」

俺は真希を力強く抱き締めると頭をワシワシ撫でた。

「えへへ・・・幸せ〜!このまま溶けちゃいたい・・・」
「溶ける前に説明な」
「はぁい」
放っておいたら本当に溶けそうなリサに説明を促す。
大雑把に言うと、彼女の話は以下のようなものである。


ウチの親父「ところで私が発明したこの新素材を見てくれ。どう思う?」

国家&悪い奴ら「凄く・・・画期的です・・・」

悪い奴ら「警備が厳重じゃなければ博士を奪えるのに・・・悔しい・・・!ビクンビクン」

国家「おっと、警備を厳重にし過ぎてしまったか。いつまでも博士に近寄れないだろう?」


―――で、代わりに俺を誘拐して親父の頭脳と新素材を脅し取る計画してるを察知した合衆国が
俺を護る為にリサを送ってきたというわけだ。

更にリサは何故自分が護衛役に抜擢されたのかも教えてくれた。

どうやら彼女の家族は先祖代々内政や外交では解決出来ない問題を秘密裏に解決する
大統領お抱えのエージェントで、本来なら彼女の父親が俺を護衛する予定だったが
腰痛で動けない為に彼女が代役になるよう命じられたらしい。
360The President's Woman 魅惑の甘えコマンドー:2008/10/29(水) 19:20:01 ID:71Q06GPb
「そうだったんだ・・・」
事情を把握した俺はリサの頭を撫でながら少し不安になった。
任務を終えたのなら、リサは帰国してしまうのではないか?
俺と付き合っていたのは任務の一環だったのではないか?と。

だがすぐにそれは杞憂である事を知った。
「本当は任務が完了したから帰国しなきゃいけないんだけど・・・その・・・初めてしゅーくんに会った時から、
しゅーくんに一目惚れしちゃったし、離ればなれになりたくなかったから・・・
その事を大統領に相談しようとしたら、パパは私達が付き合っているのを知ってたみたいで、
大統領に進言してくれたみたいなの。
『まだ100%安全なわけじゃないから、休暇を兼ねてリサに引き続き護衛させてくれ』って。
大統領も『若いうちはいっぱい彼氏に甘えなさい』って快諾してくれ・・・」

「つまり、リサと別れなくて良いって事なんだよね?」
そう確認すると彼女は赤くなりながら頷いた。

「・・・」

「しゅーくん?」


「・・・イヤッタァァァァァァァ!!」
喜びを我慢出来ずに叫びながら、抱きしめたままのリサをブンブン振り回す。

「ひゃ!ちょ、ちょっとしゅーくん!!
嬉しいのは分かるけどそんなに回さないで!!目が、目が回る〜・・・」


ゴメン、少しやりすぎた。
目を回してキュ〜っとしているリサを抱えて公園へ行く。
道中、近所の奥様方にお姫さま抱っこしている所を見られてヒソヒソ話されたがキニシナイ。
361The President's Woman 魅惑の甘えコマンドー:2008/10/29(水) 19:22:19 ID:71Q06GPb
公園に到着しベンチにリサを座らせる。
今のうちに何か飲み物を買ってこようと立ち上がろうとしたら、リサに腕を引っ張られベンチに尻餅をついた。

「・・・行っちゃヤダ」

「何か飲み物買いに行こうとしたんだけど・・・」

「飲み物よりしゅーくんが側にいてくれる方が良いもん」

今日一日で色々なリサを見たけど、あ〜!何でこんなに可愛いんだろうな?
わかったわかった!もうずっと側にいてやるよ!


「ねぇしゅーくん?」
「どした」

「確かに私は任務の為に来日したけど、
今はしゅーくんの事がだーい好きなんだからね!
浮気しちゃヤダよ?」

エージェント相手にそんな無謀な事はしないって。
つーか浮気する気なんか更々ないし。

「大丈夫だよ。俺はリサ一筋だから」
安心させるようにそう言って頭に手をポフッと置く。
「でも心配だなぁ・・・しゅーくん意外と学校の女の子にも人気あるし・・・そうだ!」
何か閃いたのかリサがポンと手を叩いた。
「緊急の任務で呼び戻されない為にも、しゅーくんを他の女の子に
取られない為にも、既成事実を作っちゃう?」

そう言うとリサは軽やかにベンチから飛び上がりニヤニヤしだす。

「リサ・・・既成事実ってまさか・・・」

リサは俺の腕を引っ張り走り出す
満面の笑顔で。俺の家の方向を指差しながら。

「決まってるでしょ?・・・子作りしよ・・・ね?」

ああ、可愛いなぁ〜・・・もう俺の完敗でいいです。
何人でも作ってやるさ!サッカーチームを結成出来るくらい頑張ってやるさこんちくしょう!!
362The President's Woman 魅惑の甘えコマンドー:2008/10/29(水) 19:26:03 ID:71Q06GPb
「報告します・・・はい。リサは目標との接触に完全に成功しました。
今のところ順風満帆です。これでリサが身籠れば、全てが計画通りにいきます。

邪魔な他国のエージェントは情報を引き出した後、まとめて処理します。
・・・ええ、産まれた赤子は我が国の国籍になるよう仕向けます。

これで彼の父親も、新素材の応用技術も我々が独占することに。
我が国の権力は揺るぎないものになるでしょう。

リサにエージェントとしての知識を叩き込んでいた甲斐がありました。
当の本人達はなにも知らずに慈しんでいれば良いのですから。

引き続き監視を続けるために、私も日本へ。
経過報告は随時するつもりです。

ええ・・・では、失礼致します。


――――副大統領」
363名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 19:28:20 ID:71Q06GPb
おしまいです。
最後は余計だったかも・・・おもいっきりMGSみたいだしorz
364名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 19:29:11 ID:P9zDReXC
>>363

GJ!!
俺もこの流れに乗って投下するぜ!!
365名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 19:29:54 ID:P9zDReXC
というわけで、投下します。

「いつも、いつまでも」の後編です。

それでは…、
366いつも、いつまでも(後編):2008/10/29(水) 19:30:40 ID:+QTNSBV6

(あ…れ…?)

何で私の右手が、優太郎くんの左手をつかんでいるんだろう。
私の頭の上に、疑問符が浮かび上がる。

もう一度、確認をする。
私の右手が、優太郎くんの左手をつかんでいる。
私の目が、その光景を捉えた。それは間違いない。

(私の右手が…、優太郎くんの左手をつかんでいるんだ…)

ようやく私がしていることを、頭で認識した。しかし、まだ理解することができない。

これは、夢か。それとも、幻か。
私の頭の中が、現状を把握しようとフル回転している。
それでも、現実を現実として受け入れられない私が、ここにいる。

そこまで考えたとき、ふいに声がかかった。

「えっと、純?」

声の主を探すように、私の視線は上にあがる。
すると、少し顔を赤らめて、明らかに困惑の表情を浮かべている優太郎くんの顔が見える。
何で、優太郎くんはそんな表情をしているんだろう。

私の右手が、優太郎くんの左手をつかんでいるから…?

わたしのみぎてが、ゆうたろうくんのひだりてをつかんでいるから…?

わたしのみぎてが…、ゆうたろうくんの…、ひだりてを…、つかんでいる…?

………。

あ……ぁ……。ああぁ………。

あぁあ…、あああああぁあああああああああああぁああああああああああああああああ!!!!
367名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 19:32:05 ID:jSD+Xz8A
携帯からGJ!
368いつも、いつまでも(後編):2008/10/29(水) 19:32:21 ID:+QTNSBV6

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

声にならない声を上げる。
優太郎くんの左手から、高速で右手を離す。
顔が真っ赤になる。体温が急上昇する。汗がどっと吹き出てくる。
それでも収まらない、この混乱。この恥ずかしさ。この焦り。

あぁ…、どうしよう。どうすればいい、私。
優太郎くんを困らせてしまった。焦らせてしまった。
いやいや、それより優太郎くんの手を勝手につかんでしまった。
私は袖をつかんだつもりだったのに、どうして手をつかんでしまったの、私。

もう、自分で何を考えているのかわからない。
困っているのか、恥ずかしいのか、混乱しているのか、焦っているのか…。
もう、自分で何をしているのかわからない。
動いているのか、悶えているのか、暴れているのか、叫んでいるのか…。

体温がさらに高くなる。全身が熱くなる。私の顔がもっと熱く、赤くなっていく。
もう我慢できなくなるくらいに、私の中がめちゃめちゃになっていく。

そのとき…、

ふっと、体の力が抜けていくのがわかった。
あれだけ、混乱していた私の頭が何も考えられなくなる。
目の前が急に白くなっていく。

優太郎くんが何かを叫んでいた。
私に向かって、大声で叫んでいた。
でも、私の耳にはその声が聞こえなかった。

視界がどんどん狭まっていく。
優太郎くんの顔が見えなくなっていく。

(優太郎くん…)

私は、気を失ってしまった。
369いつも、いつまでも(後編):2008/10/29(水) 19:33:29 ID:+QTNSBV6

………。

あの日の昼休み。
机の中に入っていた、彼からの手紙を見て、私は屋上に来た。
そこには、彼がすでに私を待っていた。

おどおどしながら、私は彼に近づいていく。

すると、彼は叫びはじめた。
とても大きな声で叫びはじめた。

私がはじめて聞く、彼の声。
正直、声が大きすぎて何を言っているのか、さっぱりわからなかった。

でも何故か私の心に、彼の言葉がじわじわと伝わってくる。

彼は、私の事が好きだ、ということ。
彼は、私と付き合いたい、ということ。
それだけがとても大きく、とても強く、私に響いてきた。

彼がすべてを言い終わったとき、私は感動していた。
こんなにも、心の中に伝わってくる言葉があったなんて、と…。

私の顔が赤くなっていくのがわかる。
彼が、私の姿をじっと見ている。
私は恥ずかしくなって、彼に背を向けた。

私は、彼に私の答えを告げた。
答えはすでに、決まっていた。
私もずっと、彼のことが好きだったから…。

「はい…」

恥ずかしくなって、私はその場を逃げ出した。彼に構わず走り続ける。
聞こえてくるのは、私の無規則な呼吸音と鼓動だけ…。
走れば走るほど、どんどんと周りが白くなっていくような気がした…。
370いつも、いつまでも(後編):2008/10/29(水) 19:34:19 ID:+QTNSBV6

目が覚める。白い天井が見える。

(ここは…、どこだろう…?)

私は、私の体を起こそうとする。そのとき、

「純…」

私を呼ぶ声がする。いつも聞いている優しい声が…。
声のする方向に顔を向けると、優太郎くんが私の顔を心配そうに見つめていた。

「優太郎くん…」

自然と、優太郎くんの名前が声になった。
優太郎くんは、なおも心配そうな表情で私の顔を覗き込んでくる。

「純、大丈夫か?」

優太郎くんは、私にそう問いかける。
私は、何が大丈夫なのかがわからなかった。
でも、とりあえず私は大丈夫そうだったので、体を起こして優太郎くんに告げる。

「うん…、大丈夫だよ…」

上半身が地面に垂直になって、ようやく気がつく。
ここがベッドの上だということ。ここが保健室の中だということ。
私は、保健室のベッドの上で眠っていたのだ。

(でも…、何で…?)

急に、先程の出来事を思い出す。
私が優太郎くんの手をつかんでしまったこと。
私が恥ずかしさのあまりに、気を失ってしまったこと。

それらを思い出して、また私の体温が上がっていくのがわかった。
371いつも、いつまでも(後編):2008/10/29(水) 19:35:10 ID:+QTNSBV6

私は恥ずかしくなって、また俯いていると…。

ふいに、優太郎くんの姿が見えなくなった。

直後、全身から暖かな感触が伝わってくる。
柔らかい匂いが私の鼻腔をくすぐってくる。

抱擁。

私は、優太郎くんに抱きしめられていた。

「よかった…。本当によかった…」

私の横から優太郎くんの声が聞こえてくる。私に、じわじわと伝わってくる彼の優しい言葉。

「うん…」

その言葉に、私は頷く。

私はようやく、優太郎くんに抱きしめられていることを認識する。
とても強く、けれどもとても優しく…。
何故か私は、恥ずかしくなかった。
手を繋ぐことよりも、よほど恥ずかしいことをしているのに、それでも私は恥ずかしくなかった。

私の心に広がっているのは、とても暖かな感情。とても柔らかい感情。
それらが、私を幸せな気持ちにしていく。

「ありがとう…」

自然と口からこぼれた私の言葉。
優太郎くんは私の言葉に呼応するかのように、私の背中をなでてくれた。

(ありがとう…、優太郎くん…)

もう、何も考えられなくなる。
私は目をつむって、長い時間、完全に優太郎くんに身をゆだねていた。
372いつも、いつまでも(後編):2008/10/29(水) 19:36:07 ID:+QTNSBV6

優太郎くんと私は、保健の先生に一礼をして保健室を出た。
保健の先生は苦笑していた。
優太郎くんと私は、並んで歩きはじめた。

ふと、あることに気がつく。
優太郎くんがここまで私をはこんできてくれたのだろうか。
背負って、それとも抱っこをして優太郎くんは私を保健室まで…。
そう考えていたら、私は申し訳なさと恥ずかしさがこみ上げてきて、また自然と俯いてしまった。

すると急に優太郎くんの足が止まった。私も足を止める。

「えっと、純?」

優太郎くんのその呼びかけに対して、なんだろうと俯いていた顔を少しずつ上げる。

「その、手…、繋ぐ?」

あの日、優太郎くんの言った言葉と同じだった。
私のほうに、少しだけ動かされる優太郎くんの左手。
こちらを見つつも、少しだけ赤らめて恥ずかしい表情をしている優太郎くんの顔。
私はまた、これらを交互に視線を向ける。

でも、今度は悩まなかった。

私は右手を、優太郎くんの左手に近づける。
ゆっくりと、ゆっくりと、でも今度は自分の意志で確実に…。

私は、優太郎くんの左手をつかんだ。そして、そっと握ってみる。
すると、優太郎くんも私の右手をそっと握り返してくれた。
優太郎くんの左手は、さっきつかんだときよりも暖かいような気がした。

「じゃあ、行こうか」

優太郎くんが、顔を赤らめながらそう言った。

私も、顔を赤らめながら「うん…」と頷いた。
373いつも、いつまでも(後編):2008/10/29(水) 19:37:04 ID:+QTNSBV6

優太郎くんと私はゆっくり歩いた。
お互いの手を握りながら歩いた。
二人の繋がりを感じながら歩いた。

二人とも、黙ったまま校門を再び抜ける。もうすでに、日が沈んでいた。

私は優太郎くんの横顔を、ちらっと眺めた。
あの日から変わらない、優太郎くんの優しい横顔…。
優太郎くんの横顔を眺めているだけで、私は幸せな気持ちになった。

ありがとう。
私は心の中でそう思った。

私と手を繋いでくれて、ありがとう。
私を抱きしめてくれて、ありがとう。

私のありがとうは止まらない。

あの日から、私が手を繋ぐのをずっと待っていてくれて、ありがとう。
あの日から、私とずっと一緒に帰ってくれて、ありがとう。
あの日から、いつも私と一緒にいてくれて、ありがとう。

心が熱くなっていく。

私に告白をしてくれて、ありがとう。
私をずっと好きでいてくれて、ありがとう。
私に優太郎くんの優しさをくれて、ありがとう。

私に…、私に…、

私に「大切なもの」をくれて、ありがとう。

私は立ち止まった。優太郎くんも立ち止まる。
偶然にも、そこは私がさっき気を失った場所だった。

私は意を決して、優太郎くんに顔を向け、口を開く。
優太郎くんに、伝えたいことがあるから…。

「優太郎くん…」

私に、幸せをくれた優太郎くんに伝えよう。
告白されたときから、伝えたかった私の気持ちを…。
優太郎くんに一度も言っていなかった私の気持ちを…。

「あのね…」

いつも、いつまでも優太郎くんから優しさをもらいつづけたいから…。
いつも、いつまでも優太郎くんと一緒にいたいから…。
いつも、いつまでも優太郎くんと幸せを感じたいから…。

いつも、いつまでも優太郎くんが私を好きでいてほしいから…。

「大好き…」
374366:2008/10/29(水) 19:38:07 ID:+QTNSBV6
投下終了。

超長文になってしまったことを許してくれorz
375名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 19:47:28 ID:gp5CTT0d
GJGJこれはいい!!
376名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 20:56:27 ID:oc9KL5n/
ああああああああ!
GJGJGJGJGJ!!

……ふぅ、あまりの甘さに取り乱してしまった…さて、甘さを中和しに醤油でも飲むか……
377名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 21:05:17 ID:1g10LWhT
GJすぐる
つーかこの24時間で投下多すぎw
俺の歯から骨から一切合財が絨毯爆撃を受けてるんだがwww
378名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 21:18:37 ID:qIIs5rJd
剣道一筋で部長をやってるような人が
実は乙女チックなことに憧れてて
初めてを人を好きになったら
頑張ってお弁当作ってきたり
顔真っ赤にしながらお姫様抱っこやキスをおねだりしてきたり
徐々に積極的になってHになっていく。
クラスの男子から嫉妬され、ファンクラブの女子からも敵視される。

こういう設定は頭にすぐ出てくるのにそれを文章にしようと思うと
何も浮かばなくなる。
379名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 22:41:12 ID:w/LCJ4gb
>>378
てめぇ!





どうしてそれを書かないでいられるんですか!
380『甘えん坊には気をつけろ』 その一:2008/10/29(水) 23:02:24 ID:4JiC653W
>>354の作者だが、悪い
訂正個所発見した。
>>354 
×訪ねる→○尋ねる

あと>>358 真希って誰?

では、>>356ご期待のエロシーン投下




俺は服の上から彼女の控えめな胸に触れる。
「ともくん。」
赤みを帯びた顔でビクッと反応するリーナ。
どうやら、さっきのディープキスでスイッチが入ってしまっているようだ。
撫でるように胸の上で手を動かし、またキスをする。
「かわいいよ。リーナ。」
ゆっくりと上着のボタンを外し、彼女のブラジャーを露わにする。
そこにあったのは、リーナのイメージにぴったりの
ファンシーなデザインのブラジャーだった。
この前のときの黒いブラジャーは子供のような彼女とは
アンバランスな感じがよかったが、やっぱりこうゆうのもリーナには似合う。
俺がしばらく見つめていると、
「新しく買ってみたんだけど、子供っぽすぎるかな?」
とおどおどとリーナが尋ねてきた。
「いや、よく似合ってるよ。」
「ほんと?」
リーナはみるみるうちに嬉しそうな顔になった。
油断している彼女の隙を付き、俺はブラジャーをすかさずずらし、
顔をだした小ぶりな胸を舐める。
何度繰り返してもこの胸の高まりは薄れようはないだろう。

「ひゃん。そそんないきなりなんてずるいよ。あんっ。」
嬌声を出しながら抗議する彼女を無視して、俺は胸への愛撫を続けた。
そして、リーナの腕が俺を逃がさないように俺の頭を抱きしめてきた。
いつもどうりすぐに陥落するリーナ。
「ともくん。もっと、もっとしてぇ。」
俺はその要求に応え、ぷっくりと膨らんだ小さな乳首を何度か甘噛みした。
「ひゃうん。ともくんのえっち。」
俺は愛撫を止め、リーナに顔を近づけた。
「俺はヤケドを治してるだけだよ。エッチなのはリーナの方じゃないのか?」
顔を真っ赤にしながらこう答えた。
「うん。だから、もっといっぱいして。」
ゆっくりと足を開き、リーナは俺を誘う。
俺は誘われるまま、彼女の女の部分に顔を近付け、できるだけゆっくりと深く
もう一人の彼女に刺激を与える。
「んんっ。あんっ。」
リーナは嬌声を抑え込もうと身をくねらせるが、
その行為は逆に普段より艶っぽさを醸し出し、俺の鼓動を速める。
381『甘えん坊には気をつけろ』 その二:2008/10/29(水) 23:05:09 ID:4JiC653W
「ともくんっ。わ、私ばっかり気持よくなると悪いから、
ともくんにもしてあげるね。」
リーナは喘ぎながら、そう言いだした。
「ああ、頼むよ。」
「じゃあ、仰向けになって。」
指示通り俺が仰向けになると、リーナは俺の顔に性器を近づけたまま、
ズボンのファスナーを開き、十分すぎるほど怒張した俺のモノを見つめ、
感想を漏らした。
「もうこんなにおっきいんだね。」
「すっごくかわいくてエッチな彼女がいたからな。」
「ふふっ、じゃあ始めるね。」
彼女がくわえるとリーナの唾液が俺の息子を包み込んだ。
もちろんそれだけでは終わらず、
口を離すと今度は舌を使い、ぴちゃぴちゃと舐めはじめる。
その一連の行為はどんどん俺と俺の分身を悦ばせてくれた。
そして、行き着く結果は、
「リ、リーナもう出るっ。」
ぴゅるっと勢いよく俺は射精した。
この位置だと確認はできないが俺の精液は彼女の顔にかかったみたいだ。
リーナは俺の顔から退き、微笑みながら自らの性器を開き、
「ともくん、今度はここでして。」
その微笑みは娼婦のように、女神のように俺なんかでは
抗えるはずのない魅力を放っていた。

俺はリーナを無言のまま押し倒し、彼女の中に俺のモノを突っ込んだ。
「………ぁあん。挿れただけなのに気持よさすぎるよぉ。ともくぅん。」
無論それはリーナだけではない。俺と何度も交わった今でも程よい締め付けを
してくる彼女の膣からの刺激を俺も味わう。
「ああ、そうだな。」
自然と腰が動き俺の分身は彼女の中を貪ろうとピストンを繰りかえす。
そのたび、俺を逃がさないように彼女は俺を締め付け、
絶え間なく快感を与えてくれる。

「ねぇ、ともくん。いつもみたいにだっこしてくれる?」
「もちろん。その方が俺も気持ちいいからな。」
そう言って俺はリーナを抱きかかえ、いわゆる対面座位になり、向かい合った。
それとともに俺の息子はリーナの中により深く侵入した。
お互いの性器を再び刺激しあう。
「んぁあ、イクときはやっぱり、ともくんの顔が見えてないとね。」
今までの快楽によってとろけきった眼差しで呟き、リーナは動き始める。
俺の胸板にリーナの胸がこすれ、文字通りお互いの体が重なり合う。
俺の分身から精液が放たれるののそう時間はかからなかった。
「リーナ、中に、中に、出すぞ。」
「うん、いっぱいい〜っぱい出してぇ。」

「ともくん。今日はとっても気持ち良かったね」
「俺はなんか疲れたよ。」
「だめだよ。今日は危険日なんだからいっぱいえっちしないと。」
「え?それってどうゆうこと?」
「もんど〜むようだよ。え〜いっ。」
その言葉と共にリーナは俺に襲いかかってきた。

結局、その日は、五回も搾り取られました。
みんな、甘えん坊には気をつけろ。

382『甘えん坊には気をつけろ』 あとがき:2008/10/29(水) 23:09:03 ID:4JiC653W
ちなみに>>380->>381>>354の続きな

エロシーン初挑戦なんで、拙い部分をあるかも知れないが、
楽しんでもらえれば幸いだ
383名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 00:51:18 ID:Zcl7hquo
>>378
10年くらい前のエロゲに少し近いキャラ居たなぁ

・登校中、主人公とぶつかる転校生(秘密にしてるが、前の学校では剣道部主将)
・乙女チックで可愛らしい女の子になりたがっている(しかしよく失敗する)
・シナリオが進んでフラグが立つと、主人公が他の野郎共から嫉妬の嵐
・付き合い始めて間もなく、手作りのクッキーを焼いて持ってくる
384名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 01:32:25 ID:xr0MRyWT
>383

七瀬留美しか思いつかん…。
あってる?
385名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 01:55:05 ID:H3vSxPVf
 ――ブォン!
 竹刀が風を切る音が道場に木霊する。彼女はただ無心に素振りを続けていた。
 そんな姿を僕は格好いいと思っている。僕はお世辞にも格好いいと言われるような
タイプではないので、そんな彼女の姿をある種の憧れにも似た感情で、たたじっと
見つめていた。
 数刻の後に彼女の腕が止まった。
「お疲れ様です、都さん。」
 僕はそう言って彼女に近づき、タオルを手渡してあげる。
「あぁ、ありがとう…忍。」
 未だに彼女は僕を名前で呼ぶことに気恥ずかしさを覚えているようだった。剣道に
勤しんでいる時の彼女は確かに凛々しいが、普段はどちらかといえば純粋で、可愛
らしい人だと――付き合い始めてから気がついた。尤もそんな感想を彼女の前で口に
出してしまえば、きっと真っ赤になって俯いてしまうだろうから口には出せないけれど。
「今日も素敵でしたよ。」
 格好いい、というよりも素敵と言った方が彼女は喜ぶ。やはり女性だけあって格好
いい、と恋人に言われるのは微妙な感慨を覚えてしまうのだろう。僕が情けないという
話は置いておいても、だ。
「そ、そうか? ……ありがとう。」
 顔を赤くして、都さんは僕から視線を逸らした。
 まったく、可愛い人だなぁなんてそんな惚気じみたことを思ってしまう。
「いつもすまないな。」
 そう言って都さんは僕にタオルを差し返した。
「いえ、彼氏なんですから、これくらいの役には立ちたいですよ。」
 というよりかは剣の道で頑張る彼女を応援する方法がこれくらいしかないのだ。もし
僕がスポーツ万能の超人であれば、彼女の練習相手くらいにはなれるのかもしれない
けれども、インドア派代表の僕にそんな芸当ができるわけもなく。
「……あぅ。」
 しかしどうやらこの台詞は殺し文句だったらしく、彼女は真っ赤になって俯いてしまって
いた。失敗した。こうなると彼女はしばらく照れっぱなしになって言葉が出せなくなって
しまう。彼女といられる貴重な朝の時間をこんな風にロスしてしまうのは、僕としては残念
でならない。
 ゆっくりと、彼女が回復するまで待つ。
「あ、あの、その、な。」
 数分後、彼女は顔をあげて口を開く。
「私は、お前がこうしてくれて、す、すごくうれしいんだぞ?」
 恐らく恥ずかしがり屋で照れ屋な彼女がこんな言葉を出すのには、相当な勇気がいるの
だろう。そうしてまで彼女がこう言ってくれたことが、僕にはたまらなく嬉しかった。
「ありがとうございます。そう言われると救われますよ。
 僕にできることがあれば、遠慮なく言ってくださいね。」
 だから僕は彼女がまた赤くなってしまうであろうことをわかっていながらも、誠意をもって
お礼を言いたかった。
「――!」
 都さんはただでさえ赤く染まっていた頬を更に朱色に染め上げて俯いた。
 これは放課後まで話ができそうにないかもな、そんな風に思った時のことだった。
「じゃ、じゃあ1つ御願いしても……いいか?」
「えぇ、いいですよ。」
 予想外のことに驚きつつも、僕は即答した。
「あ、あのな。あの」
 彼女は恥ずかしそうに、でも頑張ってこう告げた。
386名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 01:56:01 ID:H3vSxPVf
「あ、ああああ、頭を、ナデナデしてくれないか?」
 ――あぁ、これは反則だ。
 僕はそう思った。
 撫でてくれないか、ではないのだ。ナデナデしてくれないか。
 この差は大きい。女子剣道部主将で、個人戦ではIHにも出場していて、凛々しい姫君などと
地方紙で神格化されているような剣道小町の彼女が、こんな風に甘えてくれるなんて、全く
反則にも程がある。
「……や、やっぱり駄目だったか?
 子供っぽい御願いだったか?」
 あまりの破壊力に声を出せなくなっていた僕の様子を見て、彼女は失敗したと思ったらしい。
世界の全てから見放されたかのような寂しげで不安そうな表情で僕を見つめている。
 全く、これだから僕ってヤツは。
「そんなことはないですよ、全然。」
 そういって彼女の頭を撫でる。実のところ僕は身長がそう高くないために女子にしては長身
な彼女とは背がそう変わらず、頭を撫でるのが少し難しいのだがそんなことを気にするなんて
この状況でできるはずもない。
 彼女は相変わらず頬は赤いし、恥ずかしさのあまりかやや俯きがちではあるものの、幸せ
そうに目を細めて口元をほころばせていた。
 見ているこちらまで幸せになりそうな、そんな表情だった。
「こんなことでよければいつでも言ってくださいね。
 その方が僕も嬉しいですから。」
 ひとしきり撫でた後、僕はそう言って手を戻した。
「い、いつでもいいのか?」
 そう問うた彼女の瞳は輝いていた。
 まるでご主人様の帰宅を喜ぶ犬のように、なんて形容したら彼女は怒るだろうか。
「えぇ、いつでも。」
「ま、毎日でも?」
「勿論です。」
「ま、まいにち――」
 そう呟いたまま彼女は固まり、
「み、みやこさん!?」
 そしてそのまま恥ずかしさと喜びのあまり(後で本人がそう言っていた)崩れ落ちたのだった。


>>378
なんかこんな感じのを思いつくがままに書いてみてしまった
イメージを崩してしまっていたらすまない
387名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 02:30:04 ID:Fx+ZDb6Y
GJ
388名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 03:16:03 ID:Zcl7hquo
>>384
あってる

<チラ裏>
スレとはあんま関係ないけど、俺をツンデレスキーにしたきっかけのキャラだった
そのせいか、俺好みの甘えんぼう属性はこのスレでの例え方ならスイートフレアみたいなの
</チラ裏>
389名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 08:48:21 ID:nyOQx0+g
>>386
朝食の食パンが練乳あんこトーストになってしまったではないか!
390名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 09:30:46 ID:OXgQETCo
GJ一本とられたわ

えーとティッシュティッシュ
391名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 09:33:32 ID:Zs04RnaD
998.32

+29.35

(+3.03%)
392名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 09:35:51 ID:Zs04RnaD
誤爆
スマン
393名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 10:42:48 ID:oaDEx99m
GJ!!
剣道娘+甘えん坊ッ!!
こんなに素晴らしい組み合わせだとは…ッ!!

>>391
り、理数系甘えん坊だー!!
394名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 12:05:41 ID:/SVeRQDA
>>393
理数系甘えん坊書こうと思ったら素直クールと区別がつかなくなった(´・ω・`)

「こうやって腕を背中に回すことによって、接触面積が3.03%増加するのだよ」
395名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 16:25:44 ID:L0ENBZjf
甘えんぼうはあらゆるジャンルを包含しうる概念なのだよ!
396名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 17:48:11 ID:nO3gwWB1
スレの雰囲気をぶった切って投下します。

「いつも」シリーズ最終話です。

相変わらずの非エロ・糖度は…皆さんの判断にお任せします。

それでは…、
397あたらしいいつも:2008/10/30(木) 17:49:01 ID:nO3gwWB1
「優太郎くん…、一緒に帰ろう…?」

私は、教室から出てきた優太郎くんの姿を見つける。
そして、少しずつ近づいてそう尋ねてみる。

この言葉を、緊張した面持ちで言っていたこともあった。
不安に押し潰されそうになりながら言っていたこともあった。

でも今は、それほど不安に感じていなかった。
何故だかわからないけれど、大丈夫だろうと思っていた。

「うん、一緒に帰ろう」

優太郎くんが私に応じてくれる。
私は嬉しくなって、自分の顔が緩んでくるのがわかる。
私は「うん…」と言って、優太郎くんの左側につく。

(手…、繋いでほしいな…)

私はそう思い、立ち止まったまま、優太郎くんの顔を覗き込む。
そして、少しずつ右手を優太郎くんのほうに差し出してみる。
大丈夫だとは思っていたけれど、やっぱり少し恥ずかしくなって、体をもじもじとさせてしまう。

優太郎くんは、そんな私を見ていたからなのか、少し笑っていた。
そして私に優しく微笑んで、優太郎くんも左手を少しだけ私のほうに動かしてくれた。

私は伸ばしていた右手で、優太郎くんの左手をそっとつかんでみる。
思ったとおり、柔らかくて、暖かい感触…。
少し握ってみると、優太郎くんも握り返してくれた。

今、私の顔はものすごくふにゃっとなっているだろう。
そんなことは私自身が一番よくわかる。
だって、こんなにも嬉しいのだから…。こんなにも幸せなのだから…。
優太郎くんが、私と手を繋いでくれているのだから…。
398あたらしいいつも:2008/10/30(木) 17:50:22 ID:zN12Fp4u

「じゃあ、行こうか」
「うん…」

優太郎くんと私は、手を繋ぎながら歩きはじめる。

相変わらず、優太郎くんと私を見て、ひそひそ話をする人が結構いる。
「校門前で毎日ラブコメをしているカップル」ということで、学校内外で非常に有名になっているらしい。
優太郎くんと私のやりとりを見るために、毎日校門前で張っている生徒もいるということを、最近知った。
思い返してみると、確かに恥ずかしいことをしていると思う。
優太郎くんと私は、すれ違う人たちと顔を合わせないように、廊下を通っていった。

下駄箱で靴を履き換える。
そして靴を履くために離していた、優太郎くんの左手と私の右手をまた繋げる。
優太郎くんと私は顔を見合わせて、笑顔になった。
どちらからともなく、また二人で歩きはじめる。

ふと目を前に向けると、男女のカップルがいるのがわかった。
私は前にいる二人をどこかで見たような気がした。
男女のカップルは腕を組んで、幸せそうに歩いていた。

(いいなぁ…)

私はうらやましく思い、優太郎くんの顔色を伺った。
相変わらず、優太郎くんは優しそうな表情をしていた。
私は、もう少しだけ優太郎くんのそばに近づきたいと思った。

体を優太郎くんのほうに近づけていく。
ゆっくり、ゆっくりと、躊躇しながらも近づけていく。

不安や恥ずかしさ、緊張感は確かにある。
でも、私はそれでも優太郎くんに近づきたいと思った。

あの日、優太郎くんが私を初めて抱きしめてくれた日から、私は少し変わったような気がする。
何かが弾けたというか、何かが吹っ切れたというか…。
よくはわからないけれど、優太郎くんに少しずつ近づけるようになった。

肩と肩、腕と腕、体と体がそっと触れ合う。
じわじわと、優太郎くんのぬくもりが伝わってくる。
暖かくて、幸せなぬくもり…。

優太郎くんの顔を見てみる。
少しだけ顔を赤らめながらも、私に微笑んでくれた。
きっと今、私も同じような顔をしているのだろう。

399あたらしいいつも:2008/10/30(木) 17:51:10 ID:zN12Fp4u

何で、あの日から私は変わったのだろう。

あの日、優太郎くんと初めて手を繋いだから…?
あの日、優太郎くんが私を抱きしめてくれたから…?
あの日、優太郎くんが私の事を好きだということを改めて知ったから…?
あの日、私が優太郎くんの事を好きだと伝えたから…?

きっと、答えはわからない。

わからなくてもいい。
あの日があったから、今がある。
それだけでいい。

最近、私はこう思う。

何で、もっと早く優太郎くんと手を繋がなかったのだろう、と…。
何で、もっと早く優太郎くんに私の気持ちを伝えなかったのだろう、と…。
何で、もっと早く優太郎くんに近づかなかったのだろう、と…。
そうすれば、もっともっと幸せな気持ちを味わうことができたのに…。

きっと、答えはわからない。

わからなくてもいい。
今、私は幸せを感じているのだから、それでいい。

私はこうも思う。

私が、ずっと恥ずかしがっていたから、今があるのだと…。
私が、ずっと優太郎くんの左袖をつかんでいたから、今があるのだと…。
私が、ずっと同じことを繰り返していたから、今があるのだと…。
少しずつ、少しずつ優太郎くんに心を近づけていったから、今があるのだと…。

私が優太郎くんを好きで居続けて、優太郎くんが私を好きで居続けてくれた。
だから、幸せな今があるのだと…。
400あたらしいいつも:2008/10/30(木) 17:52:41 ID:zN12Fp4u

校門を抜けてすぐの所で、私は立ち止まる。
優太郎くんも、私に合わせて立ち止まってくれる。

そう、これはいつものことだ。

私は、優太郎くんの顔を見つめながら、口を開く。

「優太郎くん…」

私が前に、気を失った所で…。
私が初めて、優太郎くんに思いを告げた所で…。

「あのね…」

あの日から、ずっとしているいつものこと…。

「大好き…」

私は、優太郎くんに私の気持ちを伝える。
少しだけ、顔を赤くしながら私の気持ちを伝える。

優太郎くんは、そんな私を抱きしめてくれる。
優しく、柔らかく、それでも強く、私を抱きしめてくれる。

そして、優太郎くんも優しく私にこう言ってくれる。

「僕も、純の事が大好きだよ」

そう、これもいつものことだ…。
優太郎くんと私の、あたらしい「いつも」…。
401397:2008/10/30(木) 17:55:25 ID:zN12Fp4u
投下終了。

「いつものこと」を投下したときは、まさかシリーズものにするとは思っても見なかったが…
まぁ、喜んでもらえたのなら幸いです。

拙い文章で申し訳なかったです。
何か、アドバイスを頂けたら嬉しいです。

402397:2008/10/30(木) 17:57:23 ID:zN12Fp4u
投下終了。

最初はシリーズものにするとは思っても見なかったが…
まぁ、喜んでもらえたなら何よりです。

拙い文章で申し訳ない。
何か、アドバイスを頂けたら幸いです。

403名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 17:58:25 ID:0UXg0bol
GJ!

アドバイスというか………毎回ageてるのはなにか理由があるのかな?
404397:2008/10/30(木) 17:58:44 ID:zN12Fp4u
投下終了。

今まで、読んでくれた方にものすごい感謝です。

何かアドバイスを頂けたら幸いです。
405名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 18:00:22 ID:nO3gwWB1
おおう、連投してしまったorz

最後の最後で、痛恨の誤算…
406名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 18:08:12 ID:nO3gwWB1
>>403
どうもです。

いや、ageてるのにはまったくを持って理由はないです。
407名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 18:28:18 ID:Fx+ZDb6Y
ならsageたほうがいいよ
荒らしがくる可能性があるから。
408名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 18:31:54 ID:nO3gwWB1
>>407

了解。今度からそうするわ。
409名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 19:27:18 ID:wnbWeKXU
>>402
短期間で完結おつかれGJ!!
こういう静かなのもいいなぁ

そういえばsage進行ってどこにも書いてなかったな
410名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 00:26:17 ID:HVOr60PF
暗黙の了解ってやつ。
411名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 01:21:34 ID:3sv6zkkY
>>394
> 「こうやって腕を背中に回すことによって、接触面積が3.03%増加するのだよ」

これ読んだら、俺の脳内で理系甘えっ娘が奇怪な演武を始めたんだが。

「……それが、前に言ってた“アマ=カタ”って奴?」
「そうだ。基礎の動きをマスターするだけで、接触面積は120%増加、
不意のキスの可能性も63%上昇する。では、さっそく実践といこうか(ぎゅっ)」
「いやあのさ、これって単に抱きついてるだけにしか見え――んん!?」
「(ちゅっ)やはり計算は正しかったな。ふふっ」

……自分でもさっぱり意味が分かりませんごめんなさい。
412名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 02:36:58 ID:yxvY2nIl
「お前に足りないものは、それは〜 情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!
 そしてェなによりもォーーーーーーー甘さが足りない!」
まあこのスレの作品読んでこんな台詞吐けるやつがいるなら見てみたいな
413名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 02:52:33 ID:mF6L4hUL
その道一筋!で生きてきた人が恋した時の試行錯誤してるとこが可愛いな。
好きな人の為に初めて料理を作るとか、デートで可愛い服着たり
414名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 07:47:49 ID:W99O8r8R
>412

なんというラディカルグッドスイート
415名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 19:49:44 ID:Av6EJvUc
>413
誰がうまい(ry
416415:2008/10/31(金) 19:50:50 ID:Av6EJvUc
間違えた
>414ね
417名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 21:27:18 ID:W99O8r8R
>415

ラディカルグッドスイート局部限定とかいうとんでもデムパを受信した俺を許してください。
418名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 03:06:25 ID:Y41mYSrk
>>413
産まれて十八年間、剣道に明け暮れていた女の子が、初めて好きになった相手に試行錯誤しながら甘える話ですね。

「きょ、今日は君の分もお弁当を持って来たんだ。
一緒に食べてくれる…よな?」
と絆創膏だらけの手でお弁当渡されたり

「ど、どうだ?
こんな可愛いらしい服を着たこと無かったんだけど…。
似合うかな…?」
なんて上目使いで見つめられて、素直に褒めたら

「…可愛いなんて言ってくれたの、君が初めてだよ…」
と俯き加減の女の子にぎゅっと手を握られたり

「私は、君の事が、その…す、好きだ!」
とデートの最後に不意打ちでキスされるんですね!わかります!
419名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 03:48:38 ID:JZkPbfwC
さあ、褒美は存分に取らすから早く続きを!!
420名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 08:53:51 ID:UuUx23iK
そういう子は昔から抑制されてた分
一線越えちゃうとエロエロになって
部活が終わって人気の無くなった剣道場でしちゃったり
Hの最中に何度もキスねだってきたり
女友達に変なこと吹き込まれて
首輪はめて犬プレイとか目隠しプレイしたり

終わった後も
「中に出してくれてもよかったんだぞ・・・?」って言われて
2試合目開始
結婚した後もずっとこんなかんじ
421名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 10:42:20 ID:Wf26cePf
子沢山になりそうだな
422名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 20:54:57 ID:qcmP6LT8
>>412
兄貴繋がりで

『甘える』…そんな言葉は使う必要がねーんだ。
なぜならオレやオレたちの仲間は、
その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際に相手に甘えちゃって
もうすでに甘甘だからだ!だから使った事がねェーーーッ!
『甘えた』なら使ってもいいッ!

という電波が
423名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 23:55:20 ID:XLDMew/5
スタンド ザ・グレイトフル・スイート
能力   周囲の人間を甘えんぼうにする

・・・何の役に立つんだこのスタンド     
424名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 00:09:23 ID:87EEyCtT
>>423
このスレに限った話だが これ以上の力はない
425名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 00:11:16 ID:KmGF6Wj0
「私は我慢するのをやめるぞ、男ー!」
がばっ♪

426名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 00:23:44 ID:/LpoNqD+
「男君にベタベタ甘える」「男君をメロメロにする」
『両方』やらなくちゃあならないのが甘えんぼうのつらいとこだな…
覚悟はいいか?私はできてる

ぎゅっ♪
427名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 00:31:14 ID:bWMACjbk
や……やつは「甘えんぼう」になったんだ……!我々……男は、あ……「甘えんぼう」にだけは勝てない!甘えられるしかないんだ!
428名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 01:16:04 ID:/MMWtbH6
>>423
よう、俺
多分、使用法はこんな感じだ




「ふっふっふ。ザ・グレイトフル・スイート発動。」
「な、なんだ、このスタンドは、ま、周りのカップルがイチャイチャしだしたぞ。」
「これで私が抱きついてもみーくんは恥ずかしくないよね。」
ぎゅっ♪
「…………お前『覚悟』してるんだよな。俺に甘えるってことは、
俺に甘えられるかもしれないって『覚悟』してるんだよな?」
なでなで
「……うん。」
ぎゅう〜
すりすり

ちゅっ♪




ちょいと違うか


429名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 02:53:43 ID:H52gBUs1
J○JOでいけるなら○斗もいけるだろう

「どいつもこいつもニャンニャンニャン!
何故よ!何故私に甘えようとしないの!!

甘えろ!甘えろ!私は彼女だぁ〜!!」


・・・スレ違いだな、すまん
430名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 08:22:41 ID:bWMACjbk
『甘えたいっていう本心はあるけど恥ずかしかったり、性格が災いして素直になれず羞恥に悶える』
って女の子がいるよな。ツンデレだ
それと遠いような近いようなのが甘えっ娘

で、甘えっ娘には当然相手がいるんだが
このスレには甘えっ娘を中々甘えさせてくれなかったり、
恥ずかしいのかあんまりポジティブには甘えさせてくれなかったり
余裕の表情で軽くあしらったりする男が多いな

たまには甘えっ娘の甘え度に勝るとも劣らないほどの『甘えられたがり』な男がいてもいいと思うんだ
イチャイチャベタベタなカップルがさ
誰か頼む


……スレ違いか?
431名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 10:23:48 ID:76j/heb1
>>430
別にスレ違いではないと思う

ゲームの話で恐縮だが「こいびとどうしですることぜんぶ」みたいな感じか

あれはセリフが臭すぎていまいち合わなかったが
432名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 10:38:13 ID:+OVwsXof
女「き、今日はよく頑張ったわね。ご褒美をあげるわ。ア、アンタ甘やかすのが好きなんでしょ?
  今日は私を甘やかす権利をあげるわ。か、勘違いしないでよ? あくまで御褒美なんだk
男「ほ、ほほ本当に!? らっきーーー!!」

がっばーーーー! ごろごろちゅっちゅごろちゅっちゅなでなですりすりぷにぷになでなで

女「ら、らめぇ、甘やかしすぎらよぉ……きゅんってなっちゃうのぉ……っ」
男「ダメ! まだ甘やかす!! うおおお好きだーーー!!」
女「うう……もうとろとろになっちゃったよう……おねがぁい、えっちしてぇ……」
男「だめ! まだまだ甘やかーーーす!!」
女「いやーーーんっ」


…………みたいな感じかな。ふぅ。
433名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 10:45:16 ID:+OVwsXof
ちょっと違ったか。


すりすり、ごろごろ

男「女ちゃんってさ、甘えるの好きだよね〜」

ちゅっ、なでなで

女「男くんだって、甘えられるの好きでしょ〜」

ちゅっ、ぺろぺろ、すりすり

男「うん。甘えられるの大好きだよ」
女「えへへ、私も甘えるの大好きっ」

ちゅっ、ちゅっ、すりすり、ぷにぷに、ごろごろ

男「今日はずーっとこうしてようか」
女「さんせー。お昼も出前にしちゃおうよ」
男「電話してる間も甘えてくれなきゃやだよ?」
女「うんっ! えへへー大好き〜」
男「僕もだよ」

んんー、ちゅっ☆


…………みたいな感じかな。ふぅ。
434名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 10:59:09 ID:XDDepqe7
朝っぱらから糖分大量摂取させやがって………
435名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 14:37:30 ID:bWMACjbk
>>432>>433
それだ!バッチリだ!!
自分はこういうのが一番書きやすい
436名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 15:39:28 ID:bO/d1gnt
>>433>>434
砂糖盛大にふいちまったじゃないか
なんてGJなものを投下してくれるんだ・・・
437名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 18:11:07 ID:0nTtqRgB
いいね、甘えっ娘が満たされてるシチュは和むわぁ
438名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 20:32:07 ID:GZO3wjVt
>>435
それは今執筆中と考えてよろしいか?
439名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 21:26:05 ID:1nFMLxT7
シュトレンというお菓子があるらしい
これからの季節にぴったりだ
440名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 23:25:52 ID:XM4zTf0R
甘いっていうかもう砂糖そのものじゃん。
ここは糖尿病予備軍の集会所ですか?
441名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 01:04:45 ID:rb+6LGFb
予備軍じゃねえし、末期患者だし
442名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 01:20:03 ID:u6WMRD9d
そしてかかりつけの医者が甘えん坊で結局治らないんですね、わかります
443名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 01:55:34 ID:AX5H/Je5
骨折して入院したら、担当医や看護師が全員甘えん坊で、甲斐甲斐しく世話までしてくれる。もちろん性欲処理まで全部。

という電波が飛んできた
444名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 02:02:11 ID:TcUO8M7f
完治してるのに退院させてくれないんですね?わかります
445名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 02:09:43 ID:rb+6LGFb
「もう俺完治してますよね?」
「だーめ♪あたしたちが治ってないっ♪」
446名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 02:42:37 ID:AX5H/Je5
当直の時の担当医や、夜勤の看護師達がベッドに潜り込んできて、仮眠という名の添い寝をするものだから、いつの間にか個室でキングサイズのベッドに移動させられてるとかな
447名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 06:09:20 ID:Sj0IfLZE
愛の触診という名の甘〜い診察
448名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 10:11:27 ID:ar++/rVl
もはや食診
449名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 11:44:46 ID:AX5H/Je5
>>448
誰がうまいこと(ry

それなら、看護師はむしろ甘護師か
450名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 13:11:14 ID:3ZMg/cTM
>>449
誰がうま(ry

ここは本当に素晴らしいスレだな!
451名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 13:31:29 ID:ar++/rVl
病院がこんなんだったら子どもの『お医者さんごっこ』がとんでもない
もとい、スバらしいものになるなwww
452名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 15:54:46 ID:ei1uJLC0
「じゃあ聴診器を当てるので服を脱いでください」
「はい」
「…うん、…うん、…うん。はい、後ろ向いて下さい」
「はい」
「…うん、…うん、…うん。ちょっとそのまま待って下さいね」
「え?何か悪いところでも…」
「そのまま、待って下さい」
「は、はい」
「………」
「先生?」
「ぎゅ〜〜〜」
「先生一体何を、ちょっ、なんで裸なんぐ!」
「ん…んちゅ…くちゅ……ふぅ…病院内ではお静かに」
「はい…」
「ん〜…すりすり…くんくん…」
「先生…いつまでこうしてれば…」
「…では次は触診します。ズボンを脱いでベッドに寝て下さい」




という妄想をしたがこれではただのエロ女医か
453名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 17:04:40 ID:qkRF33Zi
艶女医ですね
454名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:53:27 ID:ScSD7ut4
風邪を引いた彼氏のために看護婦姿で
455名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 19:31:23 ID:dU7Ec1VL
俺は白衣姿の方がいいな
456名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 20:25:42 ID:ar++/rVl
入院してきた彼氏に食診する甘護師

小児科病棟の子ども達に伝染

大人の真似をしたいおませな女の子が真似

隣のベッドの男の子に食診

歴史は繰り返される
457かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 20:46:28 ID:WdoMR90Q
こんばんは、三連休最後の夜ですね。
以下に投下します。
話は前スレでちょっと投下したやつの続き物。
男子高校生と六歳上の保健医さんの話です。
458かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 20:47:46 ID:WdoMR90Q
『休日の過ごし方』



 その日は両親が友人の結婚式に泊まりがけで出かけたため、家には朝からぼくしか
いなかった。
 日曜日だしこれはチャンスなのかなあ、とトーストをかじりながらぼんやり考えていると、
玄関のベルが鳴った。
 朝から誰だろう。ちょっと億劫に思いながら玄関まで行く。
 鍵を外して扉を開けると、ぼくより少し小さな人影が勢いよく跳び込んできた。
 咄嗟に抱き止めると、人影は嬉しそうに笑った。
「おはよー、青くん!」
「い、伊月さん!?」
 跳び込んできた相手は、幼馴染みの仲村伊月その人だった。
「んー、今日も一日一青くんっ」
 謎のフレーズを発しながら、ぼくの頭に頬を擦り寄せる伊月さん。
 薄手のブラウス越しに柔らかい胸の感触を受けて頭がくらくらしたが、なんとかこらえて
問いかける。
「ど、どうしたの? こんな朝早くに」
「今日は一日時間あるので、こないだの続きをしに来ましたー」
 伊月さんはあっさり答えた。
 この間の続きとは、やっぱり保健室の続きのことなんだろうか。
 親もいないしチャンスだとぼくも思う。
 でも、まさかこんな朝早くに来るなんて思いもしなかった。
「というわけでお邪魔していいかな?」
「あ、あの、伊月さん」
「何?」
「まさか、今からするわけじゃないよね?」
「……したくないの?」
 うわあ、やる気満々だこの人。
「朝からそういうことするのはムードに欠けると思う」
「……そっか。ごめんね。私、先走っちゃった」
 反省反省、と伊月さんはぼくの体から離れた。
「一日青くんの好きにしていいっていう約束だったから、できるだけ早い時間から側に
いようって思ったの。だから青くん、何でも言ってね」
 そんな魅力的なことを言って、彼女は笑顔を向けてくる。
 魅力的だけど、同時に悪魔的な誘惑だとも思う。のめり込むと魂まで奪われそうな。
 伊月さんなら奪われてもいいかなって思うけど。
「ちょっと待ってて。まだごはん食べてないんだ」
「あ、そうだったの? ごめんね、やっぱり早かったかな」
「いいよ、あとトースト半分だし。それより今日は時間あるんだよね?」
「うん、明日の朝までフリーです」
「……デートしない?」
「もう、反応薄いなー……デート?」
 伊月さんの目が輝いた。
459かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 20:49:13 ID:WdoMR90Q
「せっかくの日曜日だし、二人でどこかに出かけるのもよくないかな?」
「私ボウリング行きたい! 今日こそ夢のパーフェクトを」
「前回のスコアは61だったような」
「あのときは二割しか力出してなかったの! 本気出せば五倍で行けます」
 五倍なら約300。計算は合ってる。
「じゃあちょっと待ってて。すぐに食べ終えるから」
「食べさせてあげようか?」
「トースト半分でされても虚しいだけだよ」
 ダイニングに戻ると食べかけの冷めたトーストが寂しそうに横たわっていた。ぼくは
それをひっ掴み、牛乳と合わせて一気に喉の奥に流し込んだ。
 それから急いで歯を磨き、部屋に戻って身支度を整える。そんなに着飾る必要はないと
思い、ジーンズにチェックのシャツと動きやすい服を選んだ。
 部屋の鍵掛けを確認して伊月さんに声をかけると、なぜかキッチンから顔を出した。
「お皿洗ってたの」
「え? 別によかったのに」
「ううん、洗いたかったの。少しでも奥様気分を味わおうかと」
「……」
 嬉しそうな顔でさらりと言われて、ぼくは恥ずかしくなった。
 このまま付き合いを重ねていけば、伊月さんとそういう関係になるのも十分にありうる
ことだ。
 気恥ずかしく思うと同時に、彼女がそういうことを考えているのが嬉しくもあった。
「じゃあ行こうか」
「うん」
 ぼくが右手を差し出すと、伊月さんは小さな手でしっかり握ってきた。
 何度も受けてきたその感触は、包まれるように柔らかく温かかった。
460かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 20:51:26 ID:WdoMR90Q
      ◇   ◇   ◇

 誰かと街中を歩くとき、手を繋ぐのはどういう場合か。
 誰かが小さな子供なら迷子にならないように。目や足のよくない人なら支えになるように。
恋人なら愛情を求め合うように。
 伊月さんは間違いなく愛情を求める方だ。ぼくより六つも年上だけど、ぼくの前では
隙だらけな程に甘えてくる。
 恋人として、幼馴染みとして、それはとても嬉しい。
 ただ──昔と比べるとその様子はまるで別人なので、たまに違和感を覚える。
 昔は普通に頼れるお姉さんだった。いや、今が頼りないわけじゃないけど、隙はほとんど
なかったと思う。
「考えごと?」
 はっと気付くと伊月さんが覗き込むように見つめてきていた。心配そうな表情にぼくは
慌てて首を振る。
「何でもない。ちょっと昔のことを思い出してただけ」
「昔のこと?」
「前の伊月さんは手の繋ぎ方が微妙に違ったなあとか、まあそんなことを」
「……どう違った?」
「うーん、形がどうこうってわけじゃないけど、感触が違ったと思う。昔はもっと遠慮がち
だったような」
 伊月さんの目が丸くなった。
 それから小さく笑みを浮かべる。なんだかおかしげな笑みだった。
「ふーん、今は遠慮が足りないと?」
「え? ……い、いや、そういう意味じゃなくて」
「そんな失礼なこと言う青くんには、罰としてもっと遠慮なく接してあげましょう!」
 そう言うと、伊月さんはぼくの右手におもいっきり抱きついてきた。
「うわっ」
「青くんの腕相変わらずほそーい」
 たっぷりとした量と柔らかい感触を併せ持った二つのふくらみが、二の腕辺りに押し付け
られる。何度となく繰り返された行為だけど、その気持ちよさは格別で飽きることはない。
 でも街中でされるのはさすがに恥ずかしい。
「伊月さん、くっつきすぎだよ」
「え? 気持ちよくなかった?」
 気持ちいいですが歩きにくいです。
「腕組むのはいいけど、体重かけられたらちょっと歩きづらくて」
「もう、青くん頼りないなあ。『支えてやるからバッチ来い!』ってくらいの心構えは
ないの?」
「すいません、体育3です」
「……五段階評価?」
「……十段階評価」
 昔から運動は苦手だ。体も人より弱いし、その上偏頭痛持ちだし。
 伊月さんは心配そうな表情になった。
「ボウリング、やめる?」
 ぼくは苦笑した。
「2、3ゲームくらい大丈夫だよ。それに、ボウリング行きたいんでしょ?」
「……うん」
「じゃあ行こうよ。伊月さんがしたいならぼくもしたい」
 伊月さんは嬉しそうに笑うと、また腕を強く抱き締めてきた。
 ぼくは柔らかい感触にどぎまぎしながら、伊月さんの歩調に合わせてゆっくりと歩いた。
461かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 20:53:23 ID:WdoMR90Q
      ◇   ◇   ◇

 頭程もある青い球が床の上を転がっていく。
 投球者のフォームは以前よりもずっと滑らかで、逆ピラミッド状に並んだ十本のピンの
真ん中を完璧に捉えているように見えた。
 だがピンは思ったように倒れてくれず、左右に割れるように三本のピンが残った。
 それを見て伊月さんはあうう、と奇妙な声を漏らした。
「またスプリット……」
 これで四度目だ。1ゲームでは多すぎる回数と言える。
 残ったピンの内、左の二本を二投目に倒して、伊月さんは第9フレームを終えた。
「球が真っ直ぐ行きすぎなんじゃないかな。筋は悪くないと思うけど」
 ここまでで伊月さんのスコアは83。一見低いけどガーターは出してないし、第一ゲーム
とは大違いだ。スコアも既に上回っている。
「ラストでスペア取れれば100超えるかもね。頑張って」
「超えたら褒めてくれる?」
「うん」
「抱き締めてぎゅってしてくれる?」
「それはちょっと……頭撫でるくらいなら」
「じゃあ、ストライク取ったら?」
 伊月さんの問いかけにぼくは少しだけ迷った。
「……抱き締めればいいの?」
「うん! できればキスもしてほしい」
「そ、それはさすがに恥ずかしいけど……わかった、いいよ」
「本当? 頑張る!」
 恥ずかしさを除けば、そもそもぼくにデメリットのない申し出だ。伊月さんが喜ぶなら
別に受けてもいいと思った。
 ぼくの番が終わった後、伊月さんがいよいよ最後の投球に入った。
「ほっ!」
 気負いすぎたのか、球は中心から微妙にずれた。
 しかしそれが功を奏した。ピンアクションが綺麗にはまり、十本のピンが勢いよく一掃
された。
 見事なストライクだった。
 ぼくが驚きに固まっていると、伊月さんが振り向いて会心の笑顔を見せた。
 Vサインまですると、一気に駆け寄って抱きついてくる。
「青くんっ!」
「い、伊月さん、まだ終わってないよ!」
 頬を擦りつけて甘えてくる彼女をぼくは慌てて押しとどめた。
462かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 20:56:50 ID:WdoMR90Q
      ◇   ◇   ◇

 昼食はボウリング場の近くにあったファミレスで済ませることにした。伊月さんはチーズ
ハンバーグにグリーンサラダとライスのセット、ぼくは和風パスタと若鶏の唐揚げをそれぞれ
注文した。
 やってきた料理を早速一口食べると、伊月さんは体を小さく震わせてから幸せそうな
笑顔を浮かべた。
「やっぱり運動した後の食事は最高だねー」
 たかがファミレスの料理でも、この満面の笑みを見ているとこちらもおいしく感じられる。
食事の味は共に食べる相手によっても変化する。
 伊月さんと一緒に食べるごはんはいつもおいしい。
「なーに? 私の顔に何かついてる?」
 ぼくがぼう、と見つめていると、伊月さんが楽しそうに尋ねてきた。
「……ご飯粒ついてる」
「え、うそ!?」
 慌てて確認する伊月さん。
「うん、うそ」
「……こら」
「伊月さんがあんまり楽しそうにしてるから、ちょっとからかってみようと思って」
「青くんのいじわる」
「……でも、楽しんでもらえてるならよかった」
 ぼくはしみじみと思い、呟いた。
 すると伊月さんが少し顔を曇らせた。
「……どうしたの?」
「うん……言ったよね。今日は青くんが一日私を好きにしていいって」
「あ……う、うん」
 いかがわしいことを想像してつい顔が熱くなる。
「けど、私ばっかり楽しんでいいのかなって、ちょっと考えちゃって」
「……」
「青くん優しいから私すぐに甘えちゃうし、今日ももうちょっと私が抑えた方が、青くん
楽しめるんじゃないかなーとか……」
「楽しいよ」
 らしくない伊月さんの言葉を遮って、ぼくは言った。
「え?」
「伊月さんと一緒にいられるだけで楽しい。伊月さんとデートしてるから楽しい」
「……」
「それに、伊月さんが楽しんでる姿を見るのが好きなんだ。伊月さんが笑ってるとぼくも
嬉しいし、……その、甘えられるのも、すごく嬉しい」
「……」
 伊月さんは放心したかのように固まった。
「だ、だから別に伊月さんに甘えられても、ぼくは全然困らないし、人前ではちょっと
恥ずかしいけど、もちろん嫌じゃないし、その……」
 ぼくは自分の言葉に気恥ずかしくなって、ごまかすように言葉を連ねる。
「青くん」
「な、何?」
 見ると、伊月さんはどこか困ったような顔で微笑んでいた。目が微かに潤んで見えた。
463かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:01:12 ID:WdoMR90Q
「もう……なんでそんなこと言うの?」
「え?」
「そんなこと言われたら私、もっともっと甘えちゃうよ」
 伊月さんはそう言うと、唐揚げを一つフォークで刺して、こちらに差し出してきた。
「食べさせてあげるね。あーんして」
「……」
 切り替え早いよ。
「あ、ごめん。ふーふーしてなかった。熱いよね」
「……恥ずかしいんだけど」
「さっき嫌いじゃないって言った。それともやっぱり嫌?」
「……いただきます」
 観念して唐揚げを食べる。ファミレスにしてはかなりおいしい。
 嬉しげな顔が視界に眩しく、ぼくは食べながら赤面した。
「はい、次は青くんの番」
 唐揚げを呑み込んだところでフォークを渡される。
「えっと……」
「ハンバーグまだ残ってるの。食べさせて」
 にっこり笑って口を小さく開ける。
 ぼくは苦笑いするしかなかった。
「はい、あーん」
「あーん」
 伊月さんは楽しそうにぼくが差し出したハンバーグをくわえこんだ。

      ◇   ◇   ◇

 午後からは特に何もしないで、二人で街を歩いた。
 適当に店を冷やかしたり、その辺りで缶コーヒーを買って飲み合うだけで楽しかった。
 途中、カツサンドを売っているのを見掛けて、伊月さんが何か思い付いたように買いに
行った。
「小腹空いちゃったし、どこかベンチか何かで食べよ」
 ちょうど駅近くの公園にベンチがあるので、ぼくらはそこに向かった。
 しかしベンチはお年寄りの方々に占領されていた。
「うーん、残念」
「芝生があるからそっちで食べよう」
「仕方ないか。うん、食べよ食べよ」
 芝生に腰を下ろしてカツサンドを取り出す。
 小さな紙箱の中から一つ取り出して伊月さんに渡す。伊月さんは一口食べると「うん、
上等上等」と一人ごちた。
 ぼくも一つ食べてみる。
「あ、おいしい」
 カツは厚いけどパンは薄く、柔らかい食感が美味だ。
 すると伊月さんがむう、と唸った。
「ダメだよ青くん。そういうときは『ソースの味って男のコだよな』って言わなきゃ」
「は?」
 言葉の意味を掴めない。確かにソース味が染みておいしいけど、……男のコ?
「知らないならいいんだけどね。やっぱりベンチで食べるべきなんだけど」
 何が不満なのかぼくにはよくわからなかったけど、芝生は芝生で気持ちいいと思う。
 ぽかぽかと暖かい陽気が撫でるような風と相まって心地よい。
464かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:03:04 ID:WdoMR90Q
「えい」
 唐突に声を上げて、伊月さんが後ろに倒れ込んだ。
 芝生の上に寝転がって、眩しそうに空を見つめている。
「服が汚れるよ」
「いいよ別に。上等な服でもないし、それに気持ちいいから」
 芝生は芝生で問題ないらしい。彼女にならってぼくも寝転がってみた。
 ふわふわとまではいかないものの、柔らかい感触は寝心地がよかった。
 芝の匂いが体に染み込むような、うたた寝したくなる空気が気持ちいい。
「のどかだね」
「うん」
 手を繋いで、並んで空を見上げる。飛行機が音を立てて飛んでいくのが見えた。綿毛の
ような白い雲は、日の光をはね返すように眩しい。
 伊月さんがぼくの体にくっついてきた。
「ふふ」
「なに?」
「ううん。ただ、幸せだなって」
「……うん」
 腕をぎゅっと抱き枕代わりに抱き締めて、伊月さんはんんー、と小さく悶えた。
 ぼくはその体をもう一方の腕で抱き寄せる。
 驚いたように体が硬直したが、すぐに力を抜いて身を預けてきた。
 こんなことを自然とやれるようになった自分に驚く。伊月さんの甘えっぷりがうつったの
かもしれない。
「このまま眠っちゃいたい……」
 うとうととした様子で伊月さんは呟く。ぼくは耳元で囁いた。
「こんなところで眠ったら風邪ひくよ。ちゃんと家に帰って寝ないと」
「うん……」
 目を閉じたまま頷く。
「帰ったら、一緒に寝てくれる?」
「……うん、いいよ」
 伊月さんはそれを聞くと嬉しげに頬を緩めた。

      ◇   ◇   ◇

 家に帰り着いてからぼくらはすぐにシャワーを浴びた。
 伊月さんは風呂場でもやたらくっつきたがった。柔らかい胸や太股が押し付けられる度に
襲いかかりそうになったが、このままここでしてしまうと食事さえ忘れてしまいそうで、
ぼくは必死に心頭滅却に努めた。必死になってる時点で果たせてないような気がするけど。
 浴室を出て着替えると、午後六時過ぎだった。食事どうしようかと訊くと、私が作ると
言ったので伊月さんに任せることにした。ぼくは米を洗ったり野菜を刻んだり、手伝いに
回った。
 ご飯、大根の味噌汁、ポテトサラダ、アジの塩焼き、豚肉の野菜炒めと、内容は比較的
簡単なものに終始したが、疲れていることを考えるとしょうがないと言えた。疲れていても
きちんとバランスのよいメニューに仕上げる辺り、さすが伊月さんだと思った。
 食事はどれもおいしかった。野菜炒めは唐辛子でピリ辛に作ってあって、ご飯がよく
進んだ。伊月さんはぼくの食べる様子を見ながらずっとニコニコしていた。
 さすがに後片付けまでさせるわけにはいかないと思い、伊月さんを強引に休ませた。
多少不満そうにしていたけど、やはり疲れているのか結局は素直に居間に引っ込んでいった。
 二人分なら食器はそんなに多くない。手早く片付けてぼくは居間に戻った。
 伊月さんはソファーで横になって眠っていた。
 静かな寝息を立てて、本当にぐっすり眠っていた。ぼくの接近にも足音にもまるで反応
しない。朝も早かったし、よほど疲れていたんだろう。
 綺麗な寝顔だった。改めて彼女が美人であることを認識する。
 こんなに綺麗な人が自分の彼女でいいんだろうか。年下で、特に何かを持っているわけ
でもないぼくなんかが。
 ……いや、卑下するのも失礼な話だ。彼女がぼくを選んでくれた。ぼくはそれを受け
入れた。それだけで十分じゃないか。
 眠っている伊月さんの傍らに腰を下ろす。今は下ろしている長い黒髪を撫でると、伊月
さんはくすぐったそうに身じろぎした。
 ぼくはその様子をかわいく思い、しばらくの間艶やかな髪の感触を楽しんだ。
465かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:06:30 ID:WdoMR90Q
      ◇   ◇   ◇

 伊月さんが目を覚ましたのは十時頃だった。
 ぼくはその間ずっと伊月さんの側にいて、本を読んだりテレビを見たりしていた。
 被せた毛布にしがみつきながら、伊月さんはソファーの上で大きなあくびをする。
「ごめんね、一人で眠っちゃって」
「疲れてたんでしょ。ごはんまで作ってもらったし、もっと休んでてもいいくらいだよ」
「んー、じゃあちょっとお姉さんの言うこと聞いてくれる?」
 伊月さんがいたずらっぽくお願いしてくる。何、と問うとにっこり笑って、
「一緒に寝てくれる?」
「……添い寝?」
「あ、そんなこと言ってとぼけるんだ。昼間にも言ったじゃない。一緒に寝てくれるって」
 『一緒に眠る』と『一緒に寝る』では、明らかに意味が違うわけで。
「明日学校なんですが……」
「私もだよ」
「一回じゃ収まりつかないかも」
「むしろたくさんしてほしいなー」
「……」
「……」
 伊月さんの目が期待するようにこちらを見つめている。
 ぼくは小さくため息をついた。
「……本当は、ぼくもすごくしたいんだ」
「うん」
「でも伊月さんが疲れているときに、無理をさせたくないんだ」
「遠慮しなくていいのに」
「それでも、さ」
「……ホント優しいね。青くんは」
「いや、単に度胸がないだけだよ」
「だろうね……青くん基本的にへたれだもん。日本ウェルター級三位くらい」
「ウェルターて」
「でもここぞというときかっこいいから王者にはなれないんだよね」
 それはいいことだと思うのですが。
「……遠慮はしなくていいの?」
「遠慮したらしばらくさせてあげないよ?」
「伊月さんの方が先に音を上げると思う」
「お姉ちゃんをナメるなよー。青くん禁止令が出ても三日くらいは耐えられるんだから」
「……」
 たぶん、本気で三日しか耐えられないのだろう。ぼくがいなくなったらこの人はどう
なってしまうんだろうか。
 いや、逆にこの人がいなくなったら、
「……」
 空恐ろしくなった。三日という期限つきなら大丈夫かもしれない。でも、一緒にいられる
保障がなくなったら、ぼくだって耐えられない。
「どうしたの?」
「いや……離れないようにしないとって思っただけ」
 耐えられないのはぼくも同じだから。
466かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:08:16 ID:WdoMR90Q
 ──ぱっ、と
 瞬間、伊月さんがぼくの手を握った。
「い……」
「ちゃんといるよ、ここに」
 小さな手が、その温もりでもって強く自己を主張してくる。
「私たち、きっとすごく相性のいいカップルなんだよ。青くんは私を受け止めて、私は
青くんを引っ張って」
「……」
「それで迷惑をかけることもあるけど、私たち『それがいい』って思えるでしょ? それって
絶対他の人に対しては無理だもん。お互いにこの人しかいないって思えるのは、すっごく
幸運なことなんだよ」
「……」
「でも、だからこそ私たち手遅れなんだよね。私には、青くんのいない世界なんて考え
られないから」
「……」
 ああ──そこまで想われているんだ。
 それはとても嬉しかった。きっと、同じだから。
「……ぼくも、一緒だよ」
 伊月さんは満面の笑みを浮かべた。
「なら、絶対に私から離れないでね。私も絶対に離さないから」
「わかった。約束する」
「うん。……キスして」
 ぼくは伊月さんの上体を抱き起こすと、桜色の綺麗な唇に優しく口付けた。
 愛しい想いをただその行為に乗せて。
467かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:11:28 ID:WdoMR90Q
      ◇   ◇   ◇

 ぼくらは抱き合いながらぼくの部屋に入った。
 伊月さんの体をベッドに横たえると、ぼくは彼女の上に覆い被さった。
 抱き締めて、髪を撫でて、顔のいたるところにキスをする。唇に、鼻に、額に、目尻に、
頬に、耳に、髪に、うなじに、愛情を送り込んだ。
 伊月さんはくすぐったそうに身をよじる。
「……青くんのキス、好き」
 うっとりと呟く伊月さんの顔は高揚したように赤みを帯びている。なんだか発情している
みたいだ。ぼくは軽く息を呑んだ。
 いつも伊月さんが主導権を握っていたので、こうして体を委ねてくるのは新鮮だった。
 本当にぼくの好きにしていいのだ。その事実がぼくを興奮させた。
 首筋から鎖骨に舌を這わせていくと、微かな喘ぎ声が耳元に届いた。パジャマのボタンを
外して白い素肌に直接触れると、よりはっきりと声が洩れた。
 白のブラジャーが煽情的に脳を刺激する。高鳴る心臓に突き動かされるように剥ぎ取ると、
形の良い綺麗な乳房がぼくの目を釘付けにした。
 誘惑するように揺れる胸を、半ば押さえ付けるように鷲掴む。
「んっ」
 色っぽい声がぼくの胸に染み込むように響く。マシュマロのように柔らかい感触が掌から
脳に強烈な刺激として伝わってきた。
 乳首に吸い付くと、はっきりと体が震えた。
「やっ、あんっ」
 もちろん乳は出ないが、吸い付きたくなるのはたぶん男の本能みたいなものだ。それに
気持ちよさそうな彼女の様子を見ると、もっと喘がせたいと思ってしまう。
 乳首を舌でチロチロと転がし、固くなっていく先端を甘噛みする。右手でもう一方の胸を
丹念に揉み込みながら、指で先を押し潰す。
「乳首、勃起してるよ」
 せっかく主導権を握っているのだからと、らしくもなく意地悪く囁いてみる。
 伊月さんの顔が真っ赤になった。
「……青くんのどS」
「たまには、ね。気持ちよくない?」
「ううん、気持ちいい……もっといっぱいさわって……」
 両胸をしつこく何度も何度も揉みしだいた。白い肌がほのかに上気し、まるで熟れた
果実のように桃色に変わる。こんなに柔らかいもの、どれだけ揉んでも絶対に飽きない
と思う。
 伊月さんが脚をもじもじと動かすので、ぼくは名残惜しいながらも右手を離し、下の
パジャマパンツの中に手を突っ込んだ。
 ショーツの中にまで右手を差し込み、股をまさぐる。ショーツはほとんどぐっしょりと
濡れていて、まるでおもらしをしているみたいだった。
 もちろんそれは尿ではなくて、彼女の愛液だ。胸を揉まれて興奮したのだろうか。
468かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:13:48 ID:WdoMR90Q
 秘部に触れると、染み出した温かい液がくちゅりと音を立てた。
「……このまま挿れてもいいくらいだね」
 伊月さんが恥ずかしそうに顔を背ける。
 ぼくはその様子を少し怪訝に思った。
「本当に恥ずかしいの?」
「……どういう意味?」
「なんか、伊月さんらしくないというか」
 伊月さんはきょとんと目を丸くした。
「いつもの伊月さんなら、こういうことしてもあんまり恥ずかしがったりしないから。
まさか演技してるわけじゃないよね」
 演技ならこちらのツボをよく突いてると思う。
 だが、伊月さんはそれを聞くと不満そうに顔をしかめた。
「……青くんの脳内では、いったいどんな仲村伊月像が描かれているのかな」
 ものすごく不機嫌そうに言われて、ぼくは自身の失言に気付いた。
「あ、いや、いつも余裕たっぷりだったから、その、」
「……私がするのと青くんにされるのとでは全然違うのっ!」
 真っ赤な顔で叫ぶ伊月さん。
「……攻められるのに慣れてないってこと?」
「だって、青くんいつもと違うんだもん。いつもはあんないじわる言わないのに」
 そんなに過激なことは言ってないつもりだが、なかなか効果があったらしい。
「嫌だった?」
「嫌じゃないけど、恥ずかしいよ……」
「こんなに濡れてるもんね」
 秘所の入口を強めに撫でると、伊月さんは「ひゃっ」と声を上げた。
「エッチしたくてうずうずしてるの?」
 中指を中まで進入させる。
「んっ、……それ、は」
 ほぐすようにかきまぜながら、膣の感触を楽しむ。
「エッチしたくて朝からずっと待ってたんだよね。セックスのためだけに早起きしてうちに
来たんだもんね」
「ち、ちが──あんっ!」
 指の腹で側面を擦ると、びくりと体が震えた。
「違わないよ。さっきから挿れてほしくて脚動きっぱなしだもん」
「んっ、そんな、こと……」
 ぼくはこんなにSだっただろうか? 普段とは違うやり方のせいか、ドキドキ感が全然
違う。
 伊月さんのあそこはもう全然弄る必要がない。愛液が洪水のように漏れ出てきて、中が
ひくひく痙攣するように動いている。
 指を引き抜いて、パンツとショーツをするすると脱がす。こもった雌の匂いが股の間から
漂ってきて、こちらの雄の本能を刺激される。
「もう、いいよね?」
 伊月さんはこくりと頷き、
「……やっぱりダメ」
「…………えっ!?」
 完全に臨戦態勢だったぼくは、予想外の言葉に固まった。
 意地悪しすぎたかな?
「……え、なんで? だって今頷いたのに、」
「……」
 伊月さんはじっとこちらを見つめている。
 その目はなんだか不満気で、ぼくはなぜか慌てた。自分の至らなさを責められている
ような気がした。
 しかし理由はわからない。
「……ごめん、やっぱり意地悪しすぎたよね。慣れないことするものじゃ」
「違うの」
 伊月さんは首を振ると、ぼくの服に手をかけた。
 服?
「脱いでくれないと、直にくっつけないじゃない……」
「…………」
 ぼくは急いで服を脱ぎにかかった。
469かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:16:26 ID:WdoMR90Q
 互いに生まれたままの姿になって、改めて向き直る。
 仰向けになってこちらを見つめてくる伊月さんの体はどこもかしこも綺麗だった。ほくろ
一つない白い肌に微かに浮く汗がやけに色っぽい。
「いれて……青くん」
 伊月さんの言葉に答える手間さえ惜しく、ぼくは一気に彼女の膣内に進入した。
「ああああっっ!!」
 嬌声が部屋に響いた。待ちに待っただろう逸物を、膣口から奥まで全体で締め上げて
くる。危うく出そうになり、ぼくはなんとか力を込めてこらえた。
「い、伊月さん」
「ひさびさのあおくんだ……あおくぅん」
 陶酔したように甘い声を洩らす伊月さん。
 中の具合は液でとろとろで、伊月さんにまったく痛みはないようだ。しかし締め付けは
精液を絞り取るかのようにきつく、どれだけ長く保たせられるだろうかとぼくは不安に
なった。気を抜くとあっという間に出てしまいそうだ。
「あおくん」
「な、なに?」
「ぎゅってして」
 両手を広げて期待の目を向けてくる。
 ぼくはゆっくりと伊月さんの上体を持ち上げて、抱き締めた。
「……」
「……」
 体が直に触れ合い、温もりが汗ばんだ肌を通して伝わってくる。
 性的な興奮とは別に、愛しい人の温もりにドキドキした。
 伊月さんは安心したようににっこりと微笑む。
「あおくん……だいすきだよ」
「……うん。ぼくも大好きだ」
 しばらく動かずに、ただくっついてお互いを確かめ合った。
「ドキドキしてるね」
「うん……そろそろうごいて」
「わかった」
 対面座位の体勢で、ぼくは腰を動かし始めた。
 相変わらず膣内は窮屈だ。絡み付く襞々の感触は性器が溶かされるような錯覚さえ受けて、
下腹部全体に強烈に響く。
 しかし愛液の量がいつもより多いようで、案外スムーズに動ける。
「ん、あん……あ、おっき……あん」
 そんな意識はないだろうが、間近でそんな声を聞かされるともっと激しくしたくなる。
 緩慢な動きである程度慣らしていくと、ぼくにも少し余裕が生まれた。これならちょっと
くらい激しく動いても大丈夫だろう。
 腰に手を回して文字通り本腰を入れた。
「きゃうっ」
 腰をぐいぐいと押し付けて膣内の感触を堪能する。硬い肉棒で内部をぐちゃぐちゃに
かき回しにかかる。
「やっ! あっ、んんっ! あんっ! はげ、し……あっ、あぁん!」
 一際激しい嬌声が上がり、こちらの興奮を助長させる。
 たまらなく気持ちいい。
 この世の何よりも気持ちいいとさえ思える快感に、ぼくはただ溺れていく。
470かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:18:48 ID:WdoMR90Q
「あおく……んんっ」
 すぐ目の前にあるみずみずしい唇を奪う。
「ん……んちゅ、あむ……んん……」
 吸い付いたといった方が正しいくらいに夢中でキスをした。唾液でべたべたになるのも
構わず舌を絡め合った。
 きつく抱き締め合うことで互いの胸が密着する。柔らかい感触の向こうに心臓の鼓動を
はっきりと感じた。伊月さんもドキドキしているようだ。当たり前だろう。こんな行為、
ドキドキしないでやれるわけがない。
 肉付きのいいおしりを鷲掴んで、さらに激しく腰を突き上げた。
「ふああっ! あんっ、あくっ、だめっ、やんっ、あっ、あっあっあっ、あぁっ!!」
 小刻みなリズムでひたすら腰を振る。亀頭が襞々に擦れて奥に突き当たる度に快感が
生まれる。陰嚢の奥がどんどんむず痒くなっていく。
「あおくん、きもちいいのぉ……もっと、もっとして……」
「伊月さん……伊月さんっ」
「あんっ、あっ、やっ、あっあっあっあっ、あぁっ、だめっ、いく、いっちゃうっ」
 甲高い声に合わせるように射精感が高まっていく。
「いくよ、伊月さん! 中に出すよ!」
「うんっ、あおくん、きて、きてぇっ!」
 瞬間、限界が訪れた。
 引き絞られた矢が放たれるように、膣奥で精液が勢いよく噴き出た。
「ううっ!」
「ああああああああっっっ!!!」
 伊月さんの絶頂の声が部屋中に響き渡った。
 精液と愛液が混ざり合う膣中で、ぼくは自分の性器を尚も動かし続ける。溜まりに
溜まった精液を出し切るように、びくびくと性器が震えた。
「んん……」
 余韻に浸る伊月さんはぼくの体にしがみついて少しも離れない。
 荒い呼吸を繰り返しながら、ぼくらはしばらく繋がったままでいた。
471かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:21:03 ID:WdoMR90Q
      ◇   ◇   ◇

 ようやく射精が止まり、気分が落ち着いてきた。
 逸物を引き抜こうとすると、伊月さんが腕に力を込めた。
「伊月さん?」
 ぼくは怪訝に思って尋ねる。
「離れないで……」
 絶頂を迎えて力が入らないのだろう。腕の力はどこか弱々しい。
 陰嚢の奥が再びうずいたような気がした。
「伊月さん」
「え? ……きゃあ!」
 中に挿さったままの肉棒をぐい、と突き動かすと、伊月さんは悲鳴を上げた。
「あ、青くん?」
「ごめん、またしたい」
 伊月さんはびっくりしたように目を丸くした。
「今日の青くん、すごいね……」
「ごめん、止まらなくて」
 伊月さんはクス、と小さく笑った。
 その笑みは子供のやることをしょうがないなあと許す母親のようで、しかしその奥には
嬉しさがはっきりと見えるようで、
「……ううん、私もしたい。だから、たくさんして」
 本当に嬉しそうに、彼女は笑った。
 ぼくはごくりと生唾を呑んだ。
「伊月さんっ!」
「あっ」
 許可をもらった以上、もう我慢はできなかった。
 小さな悲鳴が上がるのにも構わず、ぼくは腰を振り始めた。
 伊月さんもそれに合わせるように体をリズミカルに動かす。
「あおくん、あん、あっ、あっあっ、あおくぅんっ」
「ふっ、ううっ」
 獣のように互いを求め合い、ぼくらはその夜何度も何度も愛し合った。
472かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:22:21 ID:WdoMR90Q
      ◇   ◇   ◇

 別に深い何かがあったわけじゃない。
 ずっと弟みたいな存在だった彼を見る目が、ちょっと変わっただけだ。
 高校の頃、初恋の先輩が他の女の子と付き合っていることを知って、少し淋しくなった。
 泣かなかった。嫉妬もなかった。ただ、告白できなかった自分が悔しかった。
 せめて想いを伝えられれば、それだけでよかったのに。
 そんな思いにとらわれているときに、ある男の子が言ったのだ。
『お姉ちゃん、元気出して』
 近所に住む男の子だった。よく一緒に遊んだ相手だったが、私が高校に上がってからは
あまり会っていなかった。
 元気だよ、と答えると、彼は心配そうに顔を曇らせた。
『でも、淋しそうだよ』
 私は驚いて、しばらく彼の顔をまじまじと見つめてしまった。
 男の子は私の手を取った。
 私の手を包むにはその手は少し小さくて、けれどとても温かかった。
 昔遊んでいた頃は、私が彼の手を優しく握ってあげていたのに。
 私はその小さな手を、きゅっ、と握り返した。
 初めて私が彼に寄りかかった日──
「……たったそれだけのことだよ」
 横で眠る彼に言うでもなく、私は呟いた。
 その日からあなたを見る目が少し変わっただけ。
 手を握るときも意識が少し変わっただけ。
 特別って程のことはない。
 変わったのは唯一、私の心。
「大好き、だよ」
 私は彼の胸に寄り添い、かつてよりずっと大きくなった手を握った。
 温かい感触はどこまでも心地よかった。
473かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/11/03(月) 21:27:58 ID:WdoMR90Q
以上で投下終了です。
保健医設定より幼馴染み設定の方が強いですね今回は。
……食診、入れた方がよかったでしょうか。

それではまた機会があれば
474名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 21:30:01 ID:fHoj4ha3
RTGJ!(リアルタイムグッジョブ)

流石の一言です
ベテランから初心者まで幅広く受け入れるこのスレの懐の広さに感動
475名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 21:39:04 ID:96xr7NLX
GJ!
甘くて歯が溶け出したかと思ったら、最後の伊月さんの語りで切なくなってしまった


前々から思ってたんだが甘え合える幼馴染みコンビニに売ってないかな?
476名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 22:12:18 ID:x3aq/aCJ
GJ!!
隠し味のせいで、甘さが大変な事になってる…

475ほどの贅沢は言わんが、甘えん坊な年上の女性、通販で売ってないかな?
477名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 22:22:51 ID:ZdSRTZnF
お、かおるさとー氏か。超GJ

……口の中が甘ったるくてしょうがないから岩塩なめてくるわ
478名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 23:30:19 ID:1pYh/TaK
GJ!
ホントにいい作品をお書きになる…

>>475-476
甘えっ娘の価値はプライスレスだよ
479名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 00:02:16 ID:k7TyPEY0
>>473
GJ!!
甘すぎて歯が蝕まれました
480名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 01:04:33 ID:PeFB676X
>>473
GJ!

この三連休初日に風邪引いて、誰にも看病されずにひたすら寝ていた俺に甘え娘の加護を…
481名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 02:15:17 ID:M9R2nal9
即席で申し訳ない


「・・・もう、仕方ないな〜>>480君は」
某インターネット掲示板に書かれた文を見て七氏田 千夜(ななした ちよ)は苦笑しながら呟いた。

もっと早く言ってくれれば、私が連休中ずっと看病してあげたのに。
・・・今から行って少しだけでも看病してあげた方が良いのかな?
風邪なんだからお風呂入ってないだろうし、体拭いてあげなきゃ。
溜まってるだろうからあっちの方も処理してあげないと。

あ、でも>>480君の汗の匂いに包まれて添い寝も良いな〜!
おじやを沢山作ってフーフーして食べさせっこも捨てがたいし・・・



結局千夜は全部しようと決心すると冷蔵庫から手頃な食材を袋に入れて>>480の自宅へと向かった。


追記
:ななした ちよ=名無し達よってことで
482名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:16:29 ID:neotuaJJ
甘えん坊な彼女とおにいちゃん大好きな妹が彼氏の取り合い
483名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:21:36 ID:nhO2Qpdv
>>481
最後の一文で>>480の家に向かう大量の男を想像してしまったw

>>482
甘えん坊な彼女と甘えん坊な姉と甘えん坊な妹と甘えん坊な義妹と甘えん坊な生徒会長と甘えん坊な部活の先輩と甘え(ry
484名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:48:24 ID:3fYIW35B
「甘ったれるな!」が口癖の女性鬼教師
あとは分かるな?
485名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 23:33:48 ID:nKmgZxeH
「宿題なんて提出しなくても何とかなる――なんて思ってませんか?」
 先生はそう言ってゆっくりと教室にいる生徒達の顔を見渡した。
 時は帰りのHR、ウチのクラスで英語の課題を提出していない生徒が多いという話を
受けて、僕らの担任である倉田かりん先生がこうして説教をしているわけだ。
「そんな甘ったれた考えは、私には通用しませんよー。」
 こういう時の先生は怖い。表面上は笑顔で、声も間延びしているのだが、逆にそれが
恐ろしさを倍増していると言ってもいい。宿題をやってこなかった生徒は先生を直視でき
ずに顔を伏せてしまっている。可哀想にと思わないでもないが、自業自得だ。
「明日までにやってこなかった子達は――」
 笑顔で裁定を下す。
「終わるまで教室に残ってもらいますからね。」
 語尾に音符マークでもついていそうな声色で、非常の裁決が下りる。ウチのクラスの
いい所はこういう時でも不平の声が挙がらないことだろうか。……いや、えーっなんて
声をあげたものなら、もっと酷い仕打ちがくるであろうことを本能で理解しているだけか。
「それじゃ、今日のHRはおしまいです。
 寄り道せずにまっすぐ帰ってくださいね。」
 その言葉を合図にクラス皆が各々好きに動き出す。
「にしてもかりんちゃん、可愛い顔して相変わらず厳しいよなぁ。」
 先生には聞こえないように声をひそめ、隣の席の相原が声をかけてきた。
 ちなみに先生は短大出の若さと外見の可愛らしさのせいか、生徒の大多数からは
かりんちゃんなどとと呼ばれていたりする。
「まぁでも宿題をやってこないヤツが悪いってことで。」
 言ってしまえば自業自得なのだ。先生は確かに厳しいが、それは悪いことをした相手
に限った話であって、そうでない時は普通に優しく生徒からの信望も厚い。
 身内贔屓かもしれないけどさ。
「そうなんだけどさー。
 ――そういやお前、かりんちゃんとは元から知り合いだって言ってたよな。
 やっぱ厳しく注意とかされたりしてたのか?」
「……想像に任せるよ。」
 語れなかった。世の中には話してはいけないことというものが存在する。
「……悪かった。俺らじゃおよびもつかないような仕打ちを受けてたか。」
 どうやら僕の発言を肯定の意味で捉えたようだ。それでも構うまい。
「それじゃ僕はそろそろ帰るよ。」
「ん、ゲーセン寄ってかねぇのか。」
「悪いね、今日は用事があるんだよ。」
 正確にいうと用事はないのだが、早く帰らないととんでもない目に合うだけだ。
「オーケイ、了解。そんじゃ俺も今日はまっすぐ家に帰りますかね。」
 そうして僕は教室を出て家路についた。
486名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 23:34:22 ID:nKmgZxeH
 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 ――ガチャ。
 ドアの鍵が開く音がする。ちょうど夕食の用意も済んだので、僕は同居人を出迎える
ことにした。
「まーくぅーーーーーーん。」
 僕の姿が見えるや否や、先生がすごい勢いで飛びついてきた。
「ちょ、先生、危ないですって!」
 実際もう慣れてしまったから先生のタックル、もとい愛情表現を危なげなく受け止めら
れるようになってきたが、それでも万が一ということがある。
「大丈夫、だってまーくんが受け止めてくれるし。」
 いや、最初に飛びつかれた時は思い切り吹っ飛ばされました―ーなんて反論しても
意味がないことは先刻承知である。
「はぁ……。
 ホラ、夕食できてますから、着替えてきてください。」
「はーい――ってこのやり取り、何だか新婚さんみたいだよね。」
 上機嫌にそう言って僕から離れると、スキップでもしているんじゃないかと思ってしまう
ほど軽快な足取りで先生は部屋へと戻った。
「やれやれ、全く先生は――」
 僕と先生が出会ったのは僕が中学生の頃である。高校受験を控えた僕に、隣りの家の
お姉さんである先生が家庭教師として勉強を見てくれることになったのだ。そうして何を
間違えたのか、こうしていわゆる恋人同士になってしまったという漫画もビックリなお話な
わけ。
 夕食のおかずをテーブルに並べ終わると、部屋着に着替えた先生が居間に現れた。
「まーくん、今日の夕ご飯は?」
「なめこと豆腐の味噌汁に、煮魚、後は漬物ですよ。」
 ちなみにこの漬物、僕が漬けたものだったりする。
 両親共に仕事人間で夜遅くに帰ってくることが多いせいか、どうにもすっかり家事が趣味
になってしまっている僕なのであった。
「うーん、今日も美味しそ〜。流石、まーくん、いつ私のお婿さんになっても大丈夫だね。」
 先生が嫁になるという発想はないらしい。まぁ、こうして先生の家にご飯を作りに来ている
という通い妻、もとい通い夫じみたことをしているのだから仕方がないのかもしれない。
 ちなみに先生は現在一人暮らしをしているのだが、家事能力が壊滅的でこうして僕がご飯
を作りにこないと数日で栄養失調になるわ部屋は散らかしっぱなしになるわで、半同棲のよ
うな形で僕が先生の面倒を見ていたりする。
「それじゃ、食べましょうか。」
「「いただきます。」」
 まず煮魚の出来を確かめる。……うん、悪くない。僕の好みとしては煮魚はあまり甘くない
方がいいのだけれども、先生の好みに合わせて甘めに味をつけてある。
「う〜ん、美味し〜。」
 先生が蕩けきった表情で幸せそうな声をあげる。こうして全力で喜んでもらえると作る側と
しても嬉しいものだ。
487名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 23:34:53 ID:nKmgZxeH
「ホラホラ、まーくん。あーーん。」
 そう言って先生は箸で煮魚の身を一口分ちぎると、僕の前に差し出してくる。
「いや、自分の分ありますし。
 というか今僕も食べたから味わかりますし。」
「あーーーーんっ。」
 いつもの如く僕の反論は無視らしい。こういうことを毎日のようにされていると、わざわざ僕
の分と先生の分、皿をわける必要がないんじゃないかと思えてしまう。
 ともあれ差し出された先生の箸がプルプルと震えてきたので、僕は仕方なく「あーん」をされ
てあげることにする。……ほら、落としたら勿体ないじゃん? なんていう言い訳じみた言葉が
常套句として頭の中に思い浮かぶ時点で、僕も十分末期なのかもしれない。
「美味しいよね? ね?」
 目を輝かせながらそう尋ねてくる。これが素面なのだから恐ろしい。
「えぇ、美味しいですね。」
 自画自賛になるみたいで嫌なのだが、こう答えないと、「私が食べさせてあげたもの、美味
しくないんだ……」としょぼくれてしまうのだからどうしようもない。
「うんうん、だよね。まーくんの私への愛情が詰まってて美味しいよね!」
 愛情の部分が妙に強調されている。愛情で料理が美味しくなるのなら、先生が僕に作って
くれる料理だって美味しくなってくれても、いや、せめて人間がまともに食べられるものになっ
てくれてもいいはずだ――などということは思っていても口に出してはいけない。
「それじゃ次はまーくんが私に食べさせてくれる番だよね?
 あーーーん。」
 そういうと先生は、雛鳥が餌をねだるかのように口を開けた。雛鳥のように、というのは我な
がら言いえて妙だ。無垢な雛鳥は親鳥から餌をもらえないことなんて想像しやしない。先生も
僕がご飯を食べさせてあげないなんて思ったりはしないのだろう。
 全く、先生は卑怯だ。そんな表情を見せられて断れる男なんているわけないじゃないか。
 それでもほんの僅かの抵抗で「あーん」とは言わずに、先生の口の中に煮魚を入れる。もぐ
もぐと、なんていうかわいらしい擬音が似合う様子で、先生は僕の作った料理を味わって食べ
てくれる。
「うーん、しあわせぇ。」
「……良かったですね。」
 僕も幸せですよ、とは言えずに、軽く視線を逸らす。でも、そんな僕の照れっぷりも先生から
すると幸せの1つなのだと以前に聞いたことがある。
 全く、先生には適わないなぁ。
 こうして今日の夕食も円満なままに終わるのであった。 
488名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 23:35:47 ID:nKmgZxeH
女教師もので書こうとしてみたが、何だか少しズレてしまった気がしなくもない
だが私は謝らない
489名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 00:09:54 ID:Uu2lOb3M
>>488
俺の体は(糖尿病で)ボロボロだ!
GJです
490名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 00:11:48 ID:csqE0MC3
>>488
口元が弛みっぱなしになったんだが、責任をとってもらおうか
491名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 00:23:03 ID:qDl/GGKu
480だが

>>481
全然即席感がしないよおおおお!一気に風邪吹っ飛んだ!
みんな、風邪には糖分って新たな学説が発見されたぞ!
これは甘ノーベル賞間違いなしだ!

マジGJでした!
492名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:32:35 ID:EF2NlgRc
 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「まーくん、今日は泊まってくんだよね?」
 夕食の後、僕と先生は居間でテレビを見ながらのんびりとしていた。
「えぇ、今日は両親が帰ってきませんから。」
 僕の家では時折そういうことがある。先生と半同棲生活を始めてから、そういった日には僕が
先生の家に泊まるという暗黙の了解が成立している、もとい成立させられた。僕としては男であ
る以上持て余すものがないではないので、手放しに喜んでいいのかわからない状態である。
「と、いうことは今日は一晩まーくんに甘えたい放題……うふふふふふふ。」
 いつものことではあるのだけれども、こうやってだらしない笑みを浮かべて壊れられるのは僕と
しては正直怖い。
「ってそういうワケにもいきませんよ? 英語の予習と数学の課題がありますし。」
 課題はともかく、予習の方は普段毎日しているというわけでもないが、明日は訳文を読まされ
ることになっているので予習しないわけにはいかない。
「むー、予習も課題もしないでいいじゃない。」
「そういうわけにはいきませんって。」
 というか教師の言う台詞じゃない。
「大丈夫、まーくんの成績が悪くても私が何とかするし!」
 いや、できるわけないと思います。
 本当にこの人は、今日のHRで『宿題をしないで済むなんて甘い考えだ』と言い放った先生と同
一人物なんだろうか?
「ズルはいけませんよ。
 そういうワケでそろそろ勉強しに一旦家に戻ります。」
 ちょうど見ていたバラエティ番組も終わったところで区切りがいい。
「ぶー、まーくんは私より勉強が大切なんだ……。」
「いや、そういう問題じゃないでしょう。」
 冷静に突っ込む。
 尤も先生も本気で拗ねているわけではない。教師としても恋人としても、真面目に勉強しようと
いうのを止めはしないだろう。多分。
「今の内に先生も仕事を――」
「あ、今日やっておかないといけない分は終わらせてあるから大丈夫。
 ホラ、終わらせておかないとまーくんに甘えられる時間が減るし。」
「……そうですか。」
 動機が不純なことには突っ込まない方がいいのだろう。
「すみませんけど、すぐに済ませてきますから待っていてください。」
 ともあれ先生がこうして一緒にいられる時間を少しでも長くしようとしてくれたのだ、僕もさっさと
予習と課題を済ませてしまわなければ男が廃るというものだろう。

 ――そうして30分後、我ながら驚異的な速さで勉強を済ませて戻ってきたのだが。
「先生?」
 先生は見事に机に突っ伏していじけていた。
「うー、まーくん遅いよぉ。待ちくたびれたよぉ。」
 いや、これでもだいぶ急いだんですが。
「まーくんがいないと寂しいんだよぉ。」
 尚もうーうー唸りながら恨み言(?)を口にする。
 参ったな、本格的にいじけモードに入ってしまったようだ。こうなってしまうと機嫌が戻るまでに
だいぶ時間がかかってしまう。
「そうだよね、英語の加藤先生、美人だもんね。私なんかより――」
「それは、ないです。」
 これだけはキッパリと否定した。
 僕が好きなのは、その、……かりん先生だ。
「えへへー、ちゃんと否定してくれるんだ。」
 先生はそこで顔を上げる。その表情はにんまりと笑っていた。
 ……もしかして、遊ばれた?
「先生、それはちょっと卑怯だと思いますよ。」
 何がどう、とは言わない。言わなくてもわかってるだろうから。
「うーん、ホラ、愛情確認?」
 女性は往々にして愛情を確認したがるなんていう一般論を相原から聞かされたことがあるが、
先生も例外ではないらしい。
493名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:33:36 ID:EF2NlgRc
「それじゃこの後はずーっと一緒だねー。
 まずは先にお風呂に入っちゃおうか。お風呂沸かせてあるし。」
「じゃあ先生が先で――」
「駄目、まーくんが先。」
 見事に拒否されました。こうやってきっぱり拒否してきた時はどう僕がどう反論しようと受け付
けてくれないのだ。
「わかりました。それじゃ先にお風呂頂きますね。」
「うんうん、ゆっくり漬かっていってね。」
 ニッコリ笑って僕を風呂場へと送り出してくれる。
 ……おかしい。何かがおかしい。
 脱衣所で服を脱いでいる間そんな不信感に捉われていたが、結局何がおかしいのか気づけ
なかったので僕は思考を停止させて風呂を堪能することにした。
「ふぅ……。」
 親父臭いと我ながら思わないでもないのだが、お湯につかるとどうにもそういう声が出てしまう。
日本人の習性だろう、きっと。
「まーくん、お風呂、どう?」
 脱衣所から先生の声が聞こえる。
「いいお湯加減ですよ。ありがとうございます。」
 風呂場と脱衣所と遮るガラス戸越しの会話――こんなのも先生に言わせると『新婚さんぽい』
ということになるんだろうか。
 そんな風に考えながら曇りガラスの向こう側を覗いて気づいた。
「……先生、もしかしなくても服を脱いでいませんか?」
「うん、もしかしなくてもそうだよ。」
「Why?」
「お風呂に入るのに服を脱がないわけないでしょ。」
 当たり前のようにそう言い放った。
 そう、僕は気づくべきだったんだ。何で先生は僕に先に風呂に入るよう言ったのか。お風呂に
するのなら何で僕が家に戻っている間に先生が入ってしまわなかったのか。そして僕を風呂場
に送り出した時のあの笑顔。思い返せばヒントはこんなにあったというのに。
 まさか先生が一緒に風呂に入るだろうなんて思いもしなかったのか、それとも僕は無意識に
それを期待していたのか。
 そんなことを考えている間に、僕と先生を遮っていたガラス戸は開かれてしまった。
「さ、まーくん、久しぶりに一緒にお風呂に入ろ♪」
 今度は間違いなく音符マークがついていた。僕は慌てて自分の股を隠そうとするが、それより
早く先生は僕の足と足との間にもぐりこんでしまった。そして全てをゆだねるかのように背中を
僕の胸に預けてくる。
「広いお風呂はいいよねぇ、こうして二人で一緒に入れるし。」
 先生の言葉は半ば僕の耳をすり抜けていた。先生の乱入に驚いていたからというだけでは
ない。眼前に広がるこの光景も大きな原因であった。
 胸って、浮くんだなぁ。
 先生は背こそ小さいが、出るところは出ているし引っ込むところは引っ込んでいる。うん、この
表現は抽象的でいい。こういった部分も先生が生徒(主に男子)から好かれる理由の1つでは
あるようなのだけれども、僕はそういう話題を振られるのが好きではなかった。
 僕にも独占欲だとかそういうものはある。
「――まーくん、やっぱりおっきいねぇ。」
 先生の発言で我に返る。
「そりゃ、男ですから。」
 しかし僕は我に返る前に気づくべきだったんだろう。
「あ、うん、そうだけど、そうじゃなくてね。」
 先生の頬が赤く染まっている――って、あああああああ。
 僕の愚息はどうやら僕と違って素直らしかった。愚かな息子と書いて愚息というのは言いえて
妙だよなぁ!
「その、すみません。」
 小さくなれと思って小さくできるものでもなく、僕は謝るしかなかった。
「ううん、いいのいいの。おっきくなられなくても寂しいし、ね?」
 それは確かにそうなのかもしれないけれども、男の側からするとがっついてるみたいで何だか
情けない気持ちになるものである。
「……ねぇ、まーくん、しよっか?」
494名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:34:24 ID:EF2NlgRc
「え?」
 これまた情けなさを上塗りするかの如く僕は聞き返してしまっていた。
「実は私、半分そのつもりだったから。」
 そういって先生は肩越しに僕の顔を覗き込む。その顔は、お風呂に入ったからなのかそれとも
他の理由もあってかいい具合に赤く染まっていて、すごく扇情的だった。
 こんな言葉をかけられて、そんな姿を見せられて、欲望を我慢できる男なんているはずもない。
それに我慢する方が失礼だとも僕は思う。だから僕は素直に先生の細く魅力的な体を抱きしめ
た。
「まーくん……」
 切なそうに僕の名前を呼ぶ唇を、ついばむ。
「ん…あっ……んむ」
 舌と舌とが触れ合う。互いの口の中を舐めあう。愛おしむように、貪るように、僕らは呼吸も忘れ
て大人のキスを交わしていた。
「ぷは……はぁ〜……っ」
 唇が離れ、互いの唾液が糸を引く。
「キスしながら息をするの、難しいよね。」
「ですね。」
 呼吸を鼻に任せてしまうというのもいい手段かもしれないけれども、キスをしている中鼻息荒く
なってしまうのは流石に情緒がない、と僕は思う。
 キスはここで一旦終わりにし、僕は先生の胸に触れる。
「ひゃん!」
 可愛い声が挙がる。そんな可愛い声を出されると、男としては優しくするのが難しくなる。
 それでも僕は壊れ物を扱うかのように丁寧に先生の胸の感触を味わうことにする。
「ん……うぁ……んんっ。」
 乳首にも触れてないというのに先生の口からは甘い声が漏れる。先生の胸は大きくて形も良く
て、それでいて敏感だというのだから堪らない。
「先生、もう乳首がこんなになってますよ?」
 思わずこんな意地悪な言葉が口に出る。
「ん、言わないでよぉ。……ひゃうん!」
 ぷっくりと膨らんだそこを摘んでやると先生の口からは更に切ない声が漏れた。
「ひぅ……んっ……はぁっ……」
 次第に昂ぶってきたせいか、次第に先生の胸を弄る手つきが荒くなってくる。先生の嬌声も、
そんな僕の手の動きに呼応して段々と高くなってくる。
 僕の下半身も段々と納まりがつかなくなってきていた。
「先生、そろそろ――」
「うん、一旦湯船から出よ? のぼせちゃうし。」
 そう言って先生は湯船から出ると壁に手を突いた。
「まーくん、きて。」
 甘えるようなその声に、僕はしっかりと応えた。
「んっ」
 何度か僕のものを受け入れたことがあるというのに、先生の中は僕を逃すまいとぎゅうぎゅう
に締め付けてくる。こういうのを名器と言うんだろうか。生憎僕は比べる対象を知らないし、知ろ
うとも思わないから真偽はわからない。
 入れるだけでも気持ちがいいとはいえ、それだけで満足できるわけじゃない。僕はゆっくりと
腰を前後に動かし始める。
「んっ! うぅ…あっ! ひゃん! 」
 腰を打ち付けるたびに先生の口から甘い声が漏れる。
 僕は腰を動かしながら胸にも手をやった。
「ひゃうん、駄目! 胸、感じちゃうから、やぁ!」
「先生も、気持ちよくなってくれないと、困るんです、よ。」
 先生の柔らかい双乳をこねくりまわす。気持ちよくなってもらいたいと言いながらも、僕は自分
の欲望のままに先生の胸を蹂躙するだけだった。
495名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:35:10 ID:EF2NlgRc
「んあっ! あっ、ひゃうん!」
 それでも感じてくれるものらしい。先生の声はさっきよりも大きくなってきていた。
「あっ! 駄目! 胸、もう駄目! やぁん、胸、やめてくれないと、先イっちゃうからぁ!」
「それならっ!」
 僕も一緒にイケるようにしてしまえばいい。
 腰を動かす速度を上げて追い上げに入る。
「あんっ、やぁ、駄目ぇ、そんな激し――ひゃぁっ!」
 腰を打ち付ける音、結合部からの水音、その二つが嬌声に負けじと浴室に響く。
「ダメ、ダメ、もう、もう――」
「僕も、もう出そうです!」
 欲望のままに腰を動かしながらも、タイミングだけは間違えてはいけないと理性を振り絞る。
「ひゃう、ダメ、あん、ああっ、あぁーーー!」
「……っ!」
 中が痙攣し僕のものを搾り取ろうとする寸前、僕は愚息を引き抜いた。
 白濁液が先生の背中に飛び散り、汚す。
「はぁ、はぁ……あぁ……!?
 やぁ、だめ、見ないでぇ!」
 え、と疑問の声をあげる間もなかった。先生のアソコから、ちょろちょろと小水が漏れる。
「やぁ、いやぁ。」
 嗚咽を漏らす。
 涙目の先生、背中には僕の出した白濁液、そしてあそこから漏れる小水――僕は何故だかこ
の光景に興奮を覚えてしまい、目を逸らせなかった。
 ひょっとして、僕にはマズい性癖があるんじゃなかろうか。
「止まってよぉ……。」
 先生の泣き声とは裏腹に、しばらく先生の放尿は止まらなかった。
 そして興奮してしまった自分のナニを隠しながら、そんな先生を泣き止ませるのにはもっと多大
な時間がかかったというのは言うまでもないだろう。
496名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:35:41 ID:EF2NlgRc
 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「うぅ、穴があったら入りたいよぉ……。」
 泣き止みこそしたが、先生は未だいじけたままだった。
「先生、そんなに気にしないでくださいよ。」
 というか寧ろあんな状況で興奮してしまった自分が穴に入ってしまいたかったりする。
「だってぇ、だってぇ。」
 こうなってしまうともう駄々っ子と同じである。これじゃどっちが先生でどっちが生徒なのやら。
まぁ、普段からどっちがそうなのかわからないような言動が多い気もするけど。
「まーくん、嫌だよね? Hした後お漏らししちゃう恋人なんて嫌だよね?」
「そんなことで嫌になったりなんてしませんよ。」
 その言葉が偽りでないことを示すようにぎゅっと抱きしめてあげる。先生は気持ち良さそうに
身をよじらせるが、それでも尚続ける。
「でも、これがきっかけでまーくんが私としてくれなくなったりしたら――」
「だからそんなことはないですから。」
 更に頭を撫でてやる。流石に事が事なだけに(?)あっさり元気になってくれはしないようで
ある。
「うぅ〜。」
 こうなったらもう腹を括るしかあるまい。
「アレです。世の中には女性のそういう姿を見て興奮する人もいるんですから。」
 腹を括ったつもりでも一般論に逃げ込んでしまう辺りが僕の情けないところである。
「……」
 沈黙。もしかしなくても間違えただろうか。
「まーくんは、」
 そう思い始めたときに先生が再度口を開いた。
「まーくんは、興奮、した?」
 不安そうな表情で、上目遣い。こんな表情をされたら嘘なんてつきようがない。
「正直にいうと、少し、興奮しました……。
 すみません。」
 変態の烙印を押されようが構うまい。
「なら、いっかな。……まーくんが、興奮してくれるんなら恥ずかしくてもおっけーだよね。」
 複雑そうな声色ではあるものの、少しは元気が出たのであろうか。先生は僕の腕から抜け
出すとぎこちない笑顔を浮かべた。
 微妙な誤解がありそうなものの、先生に笑顔が戻るのならそれでいい。……いいよな?
「もう、寝ちゃおっか。」
「ですね。」
 何だかんだでもういい時間だった。
 折角泊まりに来れる日だというのにてんやわんやの内に時間は過ぎ去ってしまったようだ。
 一緒に寝室のベッドに横になる。これも先生の希望で押し切られた決まりごとではあるの
だけれども、今日はこれでいいだろう。
「おやすみ、まーくん。」
「おやすみなさい、先生。」
 寝る前の挨拶を交わしてから、唇を重ねる。
 ほどなくして、先生の口から寝息が漏れる。先生は寝つきが異様によく、こうして二人で一緒
に眠る時は、大抵僕は眠りにつくまでの間先生の寝顔を眺めていられるのである。
 眠りについた先生を起こさないように髪を撫でてやる。
「……んっ」
 気持ちよさそうに先生は僕の手に頭を委ねる。
「……まーくぅん、愛してるよぉ。」
 うっとりとした表情で漏れる寝言は、僕の名前だった。
 苦笑する。本当に、この人は。
「僕も愛してるよ、かりん。」
 彼女が寝ている時だけ僕が彼女を名前で呼ぶことは、多分誰も知らない。
497名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:37:19 ID:EF2NlgRc
>>485-487の続きを投下。
明日平日なのにこんな時間まで何やってんだ、俺orz

Hシーンを書くのは初めてなので色々とごめんなさい。
あと最後のは完全に趣味です。そっちもすまんかった。
498名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 03:21:55 ID:DNtqpVVk
おい、なんだこの成分は!?甘過ぎて目が冴えちまったぞ!!
どうしてくれるんだ?








GJ
499名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 04:04:03 ID:W52eLpCW
>>497
久々の良作にGJ 
500名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 05:03:38 ID:/kTyxQe1
一番甘く感じたのが最後の2行だった俺って・・・
501名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 08:40:32 ID:OzjcbYcc
>>497
ここのSSを読むとどんな目覚ましより目が覚めるな
GJ!
502名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 16:53:58 ID:vkrU0WAX
>497
GT!(グッド糖尿の意)
503名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 18:22:48 ID:mm5fT8hi
>>502
ったく変な言葉つくってんじゃねーよクソが



それはともかく>>497
GT!(グッド糖尿の意)
504名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 19:02:53 ID:DNtqpVVk
諸君 私は甘えんぼうが好きだ
諸君 私は甘えんぼうが大好きだ

公衆の面前で抱きつく甘えんぼうが好きだ
二人きりの時に豹変する甘えんぼうが好きだ
恥ずかしくてモジモジしてる甘えんぼうが好きだ
卑猥な妄想でニヤけてる甘えんぼうが好きだ
甘えられなくて悶絶してる甘えんぼうが好きだ
甘える為に策を巡らす甘えんぼうが好きだ
毎朝キスで起こしてくれる甘えんぼうが好きだ
ボーイッシュでがさつな甘えんぼうが好きだ
何だかんだで甘えんぼうが好きだ

布団で ベッドで
学校で 職場で
公園で 繁華街で
海で 山で

この世に存在するありとあらゆる甘えんぼうが大好きだ


彼氏の為に弁当を作ろうとエプロン姿で奮闘する所が好きだ
見映えは悪いが愛情を込めに込めたオカズを箸に取り「あーん」する時など心がおどる

生徒会長が会長室で書類の山に目を通している所が好きだ
彼氏に肩を揉まれるうちに盛り上がり乳まで揉まれてしまう時など胸がすくような気持ちだった

友達以上恋人未満の友人と大喧嘩した後の仲直りが好きだ
恋人に昇格し破瓜の苦痛に堪え謝罪と情愛の意を込め互いの名を呼び愛し合う様など感動すら覚える

甘えんぼうどうしで彼氏を取り合う様などはもうたまらない
「彼は私のもの!」と主張し彼の腕を組んだまま離れようとせず独り身から白い目で見られるのも最高だ

彼の事を思うがあまりに健気にも一人で慰めていたのを彼に見られギブアンドテイクを求める時など絶頂すら覚える

添い寝をするために彼氏の自宅へ忍び込むの所が好きだ
やっとの事で部屋に侵入したのに早々に彼に気付かれて叱られるばかりかお預けを食らう様はとてもとても悲しいものだ
甘えんぼうの攻めに押しきられて言いなりになる彼氏が好きだ
甘えんぼうのハグ攻撃に抱き締められ潰れた害虫の様に気を失いピクピクするなど萌えの極みだ

諸君 私は甘えんぼうを、天使の様な甘えんぼうを望んでいる
諸君 私が信仰している甘えんぼう属性諸君
君達は一体何を望んでいる?

更なる甘えんぼうを望むか?
情け容赦のない神のような甘えんぼうを望むか?
己の限りを尽くし彼氏を萌え殺す嵐の様な甘えんぼうを望むか?

『甘えんぼう! 甘えんぼう!! 甘えんぼう!!!』

よろしい ならば甘えんぼうだ
505名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 19:31:57 ID:Qqny86UO
長いことで
506名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 20:04:21 ID:rdeP9sjm
短大で教員免許って取れるの?
507名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 21:11:28 ID:Xtm/AosA
>>504
一行目から最後の行まで同意
508名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 21:29:46 ID:IkUPEwfM
>>504
少佐何やってんすかww

全面的に同意。
509名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 21:29:53 ID:EF2NlgRc
>>506
短大の教育課程のみで高校の教員免許を取るのは無理
教員資格認定試験を受けて受かれば免許を取れたけれども、
2004年度以降その試験は事実上廃止されたみたい
510名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 21:41:11 ID:8Mj7jJ7X
>>504
部下に甘えん坊な外すことのない恋の魔弾の射手がいるわけですねわかります
511名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 22:00:17 ID:rVO+WA2b
>>510
ああいう歯並びの悪いそばかす眼鏡っ娘に赤面されながら、例のいんぎん口調で甘えられてみたいものだ

決してマスケット銃で串刺しとかそのまま吸血とか酷いことはせずに、存分に愛してやるぞ
責めてやってるときに口汚いののしり声を上げてもいい、そんな悪いお口は塞いでやる

でも変態吸血鬼に吸血されながら思い切り喘いでたから、本人はアレで良かったのかなあ、
と場違いながら先ごろの完結に敬礼しておく
512名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 22:34:58 ID:OzjcbYcc
>>509を見て
『む、難しい漢字がたくさんある!?』

とかいうおバカ系甘えっ娘って既出か?
513名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 23:12:22 ID:qkYYp1Jp
>>512
既出未出かかわらず需要はここにあるぞぉぅ!
514名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 23:50:36 ID:SEJovi9m
>>504
全面的の同意だが特に「卑猥な妄想でニヤけてる甘えんぼう」が読みたいな。
このスレの甘えん坊たちは純粋なタイプが多いし。
515名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 23:55:12 ID:syMZuLrp
おバカ系…こんなのか?


A「た、たんだいの…きょういく…か、かてい?」
B「いや、課程位自信をもって読めよ」
A「だ、だって難しいんだもん!!」
B「お前よく高校受かったな…」
A「うん、自分でもそう思うよ」
B「……まあ兎に角だ」
A「ん?」
B「いい加減俺の膝の上から下りてくれないか?」
A「え〜もうちょっとひっついてようよ〜」
B「そう言ってこの前の勉強会がおじゃんになったこと覚えてるか?」
A「君…激しかった……」
B「ええい!急にトリップするな!そんなのだから成績が上がらないんだぞ!!」
A「じゃあ………しよっか」
B「勉強を、だよな?」
A「ふふふ…わかってるくせに」
B「お、おい、ちょ、うわなにをするやめ(ry」


あれ、馬鹿っぽくないな
516名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:04:48 ID:iDOT2Ebm
流れを切ってしまいますが、ありそうで見なかったネタで1本書いてみたので投下
糖分は後半に集中していますので、「私は我慢弱く落ち着きのない男なのさ」
という方は後半まで読み飛ばしてしまってください
517名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:05:21 ID:iDOT2Ebm
「ふむ、今宵も夜風が気持ち良いのう。」
 姫様の長く艶やかな黒髪が風になびく。
「そうですね、姫様。」
 暦は既に長月。夏の暑さを優しく洗い流しくれる清涼の風が何とも心地
良い。
「……のぅ、爺。」
「何でしょうか、姫様。」
「今は姫様と呼ぶのはやめてくれぬかの?
 今の私はあくまで貧乏旗本のか弱い一人娘という設定なのじゃぞ。」
 それと知らぬ人間が見ればただの鉄塊にしか見えない巨大で無骨な刀
を片手で振り回す娘のどこがか弱いのか一度問いただしてみたいものな
のだが、そこは恐らく触れてやらないのが優しさというものであろう。
「それでしたら姫様、私めのことも『爺』と言わぬ方がいいかと思います。
 貧乏旗本の娘の元に仕える男などいませんからね。」
「むぅ……、そうは言われても爺は爺じゃからなぁ。」
 まるで理屈になっていない。そもそも姫様は私の本名を覚えているのだ
ろうか。
「でしたら私にとっても姫様は姫様です。」
 まぁ理屈が通らぬというのなら同じように返してやればよいだけのこと。
「ぬ、その返しは卑怯であるぞ。」
「卑怯と仰られても事実は事実ですので。」
 しれっとそう返してやる。姫様は不満そうな表情を浮かべていたが、それ
以上反論を続ける気はないようであった。
「して、今宵成敗する悪党は?」
「家臣の一人・直江一太郎に賄賂を送っている商人です。
 聞けば賄賂を渡す代わりに税から逃れているようで。」
「直江についての処分は?」
「既に済ませております。」
「流石爺、ぬかりないのう。」
「それが私の仕事ですから。」
 姫様の懐刀である私が、そのような輩を許すはずがない。
「では、褒美を授けよう。
 私の頭を撫でるがいい。」
 そういって期待に満ちたまなざしをこちらに向ける。全く、これではどちら
にが褒美を賜る側なのかわかったものではない。とはいえ、ここで姫様の
頭を撫でねばたちまちへそを曲げてしまうので、撫でぬわけにも参るまい。
「〜〜♪」
 姫様の頭を丁寧に撫でてやると、その表情は如何にもご満悦といったも
のへと変わる。何が褒美かと問われれば、この姫様の蕩けきった笑顔を
独占できることだと答えられよう。
 ほどなくして姫様の頭から手を離す。そうすると一点、物足りなさそうな
表情に変わるが、姫様が心の底から満足するまで頭を撫でていては夜が
明けてしまうというものだ。
「……ふむ、それでは褒美も授け終わったことだし、悪徳商人を成敗しに
 参るかの。」
「御意。」
 勇ましく刀を構える姫様に、私は恭しく傅いた。
518名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:06:28 ID:iDOT2Ebm
 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「お代官様、こちらが今回のお礼にございます。」
「ほぅ、これは……っ!」
 悪徳商人・竹中宗二郎の屋敷へと潜入してみれば、今日は今日とてまた
別の者に贈賄を渡ししているところだった。
 私は庭の茂みに隠れつつも様子を伺う。ちなみに姫様は私からの合図が
出次第中に入る段取りになっている。
「稀代の絵師、葛飾幼妻(ようさい)による八代将軍の春画にございます。」
「これは何と素晴らしい!」
 ……。
 あまりの阿呆らしさに思わず硬直してしまった。よりにもよって姫様の春画
が賄賂とは。これは姫様の目につく前に処分せねばなるまい。
「くくく、竹中よ。お主も悪よのう。」
「いえいえ、お代官様ほどではありませぬよ。」
 絶句しているうちに定番の盛り上がり方をしてしまっていたようだ。
 そろそろ頃合か。
 私はそう判断するや否や懐に忍ばせていた扇子を二人の間に投げ込んだ。
ちなみに扇子には姫様が直筆で「正義」と書いており、一部の民衆の間では
高値で売買されているとかいう噂がある。
「! 曲者!?」
「痴れ者め、姿を見せい!!」
 竹中の屋敷が騒がしくなる。彼奴が金で雇った思われる浪人達がぞろぞろ
と姿を現す。数は恐らく十程度。姫様一人でも何とかできる数だろう。
 こうして屋敷が騒がしくなることが姫様への合図だった。
 ――鈍。
 屋敷の門が重い衝撃音と共に粉砕される。実に姫様らしい派手な登場の
仕方である。近いうちに慎みというものについて教育して差し上げる必要が
ありそうだ。
「なっ!?」
 驚きの声を漏らしたのが誰かまではわからないが、そうした声をあげてしま
うのも無理はないだろう。齢十二程にしか見えない少女が身の丈の2倍はあ
る斬馬刀を振り下ろして扉を破壊する光景など、非現実的にも程がある。
「貴様達の悪行三昧、しかと見させてもらったぞ。」
 注目が集まる中、姫様は不敵で不遜な笑みを浮かべながらそう言い放った。
 いや、まぁ実際に見ていたのは姫様ではなく私なのですがね。
「な、何をほざくか、この小娘が!」
「大体貴様は何者だ! みすぼらしい服に貧相な体をしおって!」
 成る程、貧相な上にみすぼらしいというのは巧い言い回しだ。私は思わず
感心してしまったのだが、姫様はやはり大層ご立腹のようであった。
「今、私の体を貧相、といったか?」
 姫様の鋭い眼光が竹中を射抜く。
 本当に十六歳なのか疑わしくなる程度には貧相です、などとは思っていて
も口に出してはならない。
「ぬっ!?」
 姫様の殺気に満ち溢れた視線に竹中が怯む。
 しかしこのままでは一向に話が進みそうにない。そう判断した私は茂みの
中からさっと姿を現し、姫様の後ろに控えた。
「先ほどから黙っていれば失礼千万。
 あなた方、この方をどなたと心得ますか!」
 一喝。我ながら無理な話の進め方だとは思わなくもないが、あまり時間を
かけるのも好ましくない。主に姫様の気力的な面で。
「そのような卑しい小娘のことなど――」
「! だ、代官どの、もしやあの方は!?」
 宵闇の中とはいえ竹中は流石に気づいたようである。そもそも姫様の春画
を賄賂にするくらいならもっと早くに気づいてもよさそうなものである。
519名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:07:09 ID:iDOT2Ebm
「このみすぼらしい服装は世を忍ぶ仮の姿。
 しかし身なりがどうあれ、私の顔は忘れておらぬだろう?」
 世を忍ぶといってもあくまで侵入するまでであるし、しかもこうして自分から
明かしてしまうのだから、実のところあまり意味がない気もする。姫様曰く、
気分の問題らしいのだが、私には理解できそうになかった。
「!? そ、そういえば噂に聞いたことがあるぞ。
 彼の幼姫、八代将軍が悪行を犯す者に密かに天誅を加えていると!」
「そうです、お代官様。それでついたあだ名が確か――」
「「甘えん坊将軍!!」」
 姫様がずっこける。
「違うわ、このうつけ者共!!」
 いや、違わないと思いますよ。……最近口に出せない独り言が増えてきた
のは何故だろうか。
 しかし、全く何でこの人達はこうもうまく話を長引かせるのやら。
「竹中、貴様の悪事は既に直江から聞き及んでいます。
 賄賂、及び脱税の罪は重いですよ。」
 こうして私が無理に進行する羽目になるのもままあること。私は冷徹な声で
彼奴の罪状を告げてやる。
「ぐぬぬっ。」
 竹中が唸る。今しがた賄賂を渡す現場を抑えられ、しかも直江が吐き出して
しまったとわかってしまったのなら、言い逃れのしようもない。
「それとそこの代官、貴様の悪行についても後で調べさせてもらおうか。」
 冷静になった姫様の追い討ちに、代官が顔を蒼白にさせた。所詮は子悪党
といったところか。このまま下手にあがかずおとなしく捕まってくれればいいの
だが。
「こ、こうなってしまってはどうにもなるまい!
 野郎共、姫様を捉えるのだ!!」
「私を八代将軍と知って尚歯向かうか。」
 それもいいだろう、とばかりに姫様が斬馬刀を構える。
「将軍だろうと関係ない! 貴様を捕らえて我々の性奴隷としてくれるわ!」
 ……あぁ、何て低俗な。
 幸い姫様は何を言っているかよくわからないようである。このような低俗な
言葉を姫様が覚えてしまったらどうしてくれるというのだろう。
「お前ら、姫様を無事に捕らえられれば今までの5倍の給金をやるぞ。」
「「「イーッ!」」」
 浪人達が奇怪な声で竹中に応え、刀を抜いた。
「ふん、数は多いようだが、我が斬馬刀の一振りに耐えられる者がどれほど
 いるのやら。」
 そういって姫様は斬馬刀を轟と一振りし、門の柱を粉砕してみせた。
「「「……。」」」
 浪人たちは絶句し、固まる。確かにこの破壊力、なかなかどうして臆さず
挑めるものではないか。
「ひ、怯むな、貴様ら!
 今まで払ってきた給金のことを忘れたか!」
「「「イ、イーッ!」」」
 竹中の怒号に応え、再度浪人達が吠える。
 ――来るか。
 姫様も私も軽く身構える。だがしかし――
「「「イーッ!」」」
 ろうにんたちは にげだした。
「き、貴様らはー!?」
「……人望ないな、貴様達。」
 姫様が哀れみに満ちた目で竹中と代官を見やる。
「それでどうしますか? あなた方二人で姫様に立ち向かいますか?」
 軽く頭痛がしてきそうだったので、私は投げやりにそう問うた。
「……くぅっ。」
 竹中は悔しそうに唇をかみ締め、
「……あ、あはははは」
 代官は壊れたように笑い始めた。
520名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:07:45 ID:iDOT2Ebm
「……何だか締まらないが、これにて一件落着、なのか?」
「みたいですね。」
 こうして今日も絵戸の平和は守られた――何だか腑に落ちない結末を向か
えたのだった。

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「のう、爺や。」
「何でしょうか?」
 場所は変わって絵戸城、姫様の部屋の中。
 だらしなくはあるものの、姫様は私の足を枕代わりに床で寝転んでいた。今
日一日お勤めをこなしてきたのだ、今この時間くらいは気を緩めてもいいだろ
うという判断から注意はしていない。
「最近の悪党はこうだらしがないと思わぬか?
 もっとこう、悪者ながら格好よくて強いのがいても問題ないと思うのじゃが。」
「姫様、悪はいない方が民にとっても喜ばしいのですよ。
 強い悪などもっての外です。」
「そうなのじゃがのう……。」
 要はつまらないということなのだろう。姫様は外見だけでなく、考えもやや幼
い部分がある。とはいえ、これで政治の手腕、戦での強さは私でも認めざるを
えないほどなのだから恐ろしい。精神的にも成熟すれば稀代の名君になるだ
ろう。
「まぁ、良いか。
 ……そろそろ寝る。着替えさせてたもれ。」
「御意。」
 姫様の着替えも従者たる私の役目の一つである。というより私にしか任せな
い。好意故か何かの嫌がらせか、判断に迷うところだ。
 姫様の召し物を脱がせると、姫様の裸体が月光に照らされる。
 白く、綺麗な体である。
「……しかし、成長していない。」
 体の凹凸の話だけでなく、体毛の点においても。
「今何か言ったか?」
 私としたことが思ったことをそのまま口に出してしまっていたらしい。幸い姫様
の耳には届かなかったようなので、このまま知らない振りをしてしまおう。
「いえ、何も。」
 そう言って何事もなかったかのように寝巻きを着せてしまう。姫様のおかげで
女物の着物は大体着付けられるようになってしまった。偶に戯れで巫女服やら
外来の着物まで着たがるから、そちらに関しても知識がついた。
「それじゃ寝室までおぶるのじゃ。」
「畏まりました。」
 今晩はもうすっかり甘える気のようだ。こういったところも本当にただの少女と
何ら変わらない。私は内心で苦笑しつつも、姫様をおぶってやる。
 暗い廊下を進み、寝室の戸を開く。そして姫様を背からおろし、傅いて姫様が
床に入るのを見守る。
「私が寝るまでそこに控えておれ。」
「元より、そのつもりです。」
 ふむ、と満足そうに頷いてから姫様は目を瞑る。
 その愛くるしい顔をしばし堪能する。
521名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:08:19 ID:iDOT2Ebm
  四半刻ほど経った頃だろうか、姫様が目を開けこちらを見やる。
「……まだお眠りになっていなかったのですか?」
 珍しい。いつもはもう少し早く寝付くというのに。
「のう、爺。お前は私に手をかけるつもりはないのか?」
 何を言っているのだろうか、この人は。
「春画が出回るほどに『ようえん』な私の体に欲情せぬとは……嘆かわしい。」
 どうやらあの賄賂に気づいていたようだ。相変わらず変なところで目ざとい。
 それに妖艶というのには疑問を覚えざるをえない。確かに姫様には妙な色香
はあるが、せいぜい幼艶といったところであろう。
「私は寝るまでここで控えているよう命じられただけですので。」
 表情を崩さずしれっとそう応える。
「ふん、お主の愛情を疑いたくなるの――ッ!?」
 言い切る前に唇をふさいだ。勿論、私の唇でだ。
 少しの後、唇を離して私はこう言った。
「その言葉はあんまりですよ、姫様。
 私は愛も忠誠も全て姫様に捧げているというのに。」
 だからこそこうして仕えているのだ。
「……じ、自分で言っておいてくさいと思わんのか、爺。」
 そっぽを向いて姫様はそう問うてきた。
「全く思いません。全て事実ですから。」
 こういうことは恥ずかしがった方が負けなのだ。姫様はその辺りの駆け引きに
も疎い。あまり長けてしまわれても困るのは私なので、このままでいて欲しいと
切に思うが。
「……そうか。
 今度こそ、寝る。」
 そうやってそっぽを向いたまま姫様はそう告げた。その言葉に偽りはなく、す
ぐに寝息が漏れる。
 どうか姫様が良い夢を見れますように。
 布団をかけ直し、幸せそうな寝顔の姫様を眺めていたらそう願わずにはいられ
なかった。
522名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:20:00 ID:vbfDOquW
なんだ、こういうのでも何の問題もないじゃないか
523名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:28:16 ID:wTvw1D/x
前半で腹筋を全壊させて後半で歯を残らず虫歯にするとは・・・恐るべし
524名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:52:51 ID:yg39WlNR

これほどまで年齢の想像がつかないのも久しぶりだ
525名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 01:53:06 ID:F6lXv8s6
>>516
お前は時代劇好きの俺を萌えさせた





GJ
526名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 02:02:41 ID:599fWJMR
大甘越前の話はまだですか?
527名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 03:10:31 ID:Ac2ewu72
おおあまの皇子の活躍もお願いしたい
528名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 03:32:46 ID:vsS9/dFG
ところで…
甘えんぼうの、ぼうって坊だよね

つまり男の子な訳で…
529名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 04:11:48 ID:0zoOmCpG
>>528
「坊」には、「他人を親しみを込めて呼ぶ言葉」って意味もあるんだぜ。
530名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 04:13:45 ID:acTKBwZa
>>537
隣に住む10歳年下の幼馴染みの少年。
女子サッカー部に入ってる主人公の女子高生。
夕方遅くまで部活で、汗と土埃にまみれて家に帰ってくる主人公。両親が共働きのため主人公宅で両親の帰宅まで過ごす幼馴染みの少年。
部活の汗を流す主人公だが、甘えん坊の少年が駄々をこねるので一緒に入浴。
まだ、幼いので純粋に母性的な意味で甘える少年に対して、それに応えながらも
ふとした弾みで、抱いてしまう性的な欲望を必死に抑える主人公。

まで受信した。
531名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 05:19:06 ID:F6lXv8s6
>>528
なら「甘えっ娘」か?
532名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 07:56:55 ID:nQNzscAk
>>530
10年後にそのことをネタに今度は彼女が甘えてくる。
533名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 08:04:40 ID:yg39WlNR
>>528
それは違う!
『甘えん坊』を分解すると『甘える』『坊』となる。
『甘える』が「ん音便」で変化して『甘えん』となり、『坊』に前置修飾する形容詞となる
次に被修飾語『坊』の解釈だが、>>529の言った通りにこれは「男の子」ではなく「人」、特に「子ども」を表す
英語で「man」が「男性」ではなく「人類」を指すのと同じ様に………クドクド

理工学部なので違ったらご指摘を…
あと甘えんぼうと同義で『甘えたさん』という言葉もあるぞ?浸透してないが
534名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 08:22:13 ID:yg39WlNR
>>527
女の子版の天武天皇の話か………
535名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 08:47:02 ID:qWiHw8JD
そんなに字面を気にするなら、甘えっ娘でもなんでも呼べばいいさ
536名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 11:36:53 ID:WoVfTYHw
甘えん坊の甘えん坊による甘えん坊のためのテーマパークという夢を見た

アトラクションは全て甘えやすいようなシチュエーション及びロケーションで
レストランでは、あーんをするためにナイフとフォークは一組しかなく
ベンチなどはくっつかざるをえないように、全て狭めに作られている


…………こんな夢を見るようじゃ、俺も末期かなorz
537名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 12:19:48 ID:AsQ5byax
末期だと気付いた時、それがその道への第一歩だ。
538名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 12:20:18 ID:nUB0rWiS
学校の七不思議やら怪談やらで、得体の知れない何かから手紙が届くというのがあった。
そんなある日、僕のもとに手紙が届いてしまった。

『放課後に屋上まで、一人で来て下さい。  放課後の甘術師』

「…放課後の魔術師じゃなくて、甘術師?行くべきなのかな?」


お腹減ったからその勢いでやった。反省している。
539名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 12:26:05 ID:wlbgmd+a
早く本編を書く作業に戻るんだ
540名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 12:49:01 ID:qWiHw8JD
>>536
観覧車は片方しか椅子がなく、重心も悪い→抱きつかざるをえない
わかります
541名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 12:53:55 ID:AsQ5byax
>>538
あと30時間くらいはおまいにメシは食わさんぞ
542名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 15:39:55 ID:g4K/ij5x
>>533
「坊」はもともと「房」と同じように、僧侶の住居を指す言葉だった。「坊主」は坊の主、すなわち僧侶自身を指す言葉。
そこから「坊」だけでも僧侶の呼称として用いるようになり(「実厳坊」とか。尊称として「御坊」って言い方もある)、
そこから転じて小さい男の子を指すようになったんだろう。
僧体の小姓が「坊主」と呼ばれたこともその変化の一因かも。

現代では「坊」とついても、小さい男の子に限るわけではなく、もっと広く一般の人を指すように使われていると。
つまり女の子に対して「甘えん坊」と使っても、(少なくとも現代的な用法としては)間違いではないということではなからうか。

と電子辞書の広辞苑で適当に調べた。
帰ったら日本国語大辞典でちゃんと調べよう。
全く甘えん坊は奥が深いぜ!
543名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 16:08:10 ID:yg39WlNR
>>542
どもです

もはや甘えん坊の起源は人知の範囲を越えてるなw
だが日本が、兄である伊邪那岐命に妹の伊邪那美命が甘えまくって両想いになった結果、
創った二人の愛の巣が起源という国なのだからしょうがないw
544名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 17:00:53 ID:YDDU+vO0
>>543
私はひとつ余っている
私はひとつ足りない

この発想が好きだ
545名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 20:08:31 ID:WoVfTYHw
>>543を見た結果、甘えん坊による独裁国家、というフレーズが浮かんできた
546名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 21:03:35 ID:yg39WlNR
>>545
つまり糖総(とうそう)と甘坊長官(かんぼうちょうかん)による独裁で
甘えん坊の甘えん坊による甘えん坊のための国家と憲法、法律、条例がまかり通ってるんだな
547名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 21:30:25 ID:nUB0rWiS
屋上に来てみると、黒いマントに身を包んだ少女がいた。
「わっ!き、来てくれたんだ!?」
「呼んでおいて驚かないでよ。で、何の用?うちの生徒じゃないみたいだけど」
「あ、うん。実は…甘えさせてくれないかなって…」
「…え?」
「私ね、ずっと誰かに甘えたくて色んな人に手紙を出したの。
 だけど怖がって誰も来てくれなかった。私…何十年も独りぼっちだった」
この娘はいったい何者で何歳なんだろうという無粋な疑問は、彼女の悲しい顔に書き消された。
気付いたら僕は彼女を抱き締めていた。とても甘い匂いが僕の鼻を刺激する。
長い間独りだった為だろうか。その体は冷たく震えていた。
「きゃっ、あ、あの…?」
「辛かったよね。僕でよかったらいくらでも甘えていいよ」
「ほ、本当に?じゃあ、もっとギュッてして欲しいな…」
頬をピンクに染めながらの彼女からのリクエスト。もちろんしっかりと応えてあげた。
その後は頭を撫でてあげたり、頬を両手で包み込んであげたり、積極的に甘えさせてあげた。
気付けばもう夕日が沈みかけていた。そろそろ帰らないと。
「僕…もう帰らないと」
「お別れだね…暖かい想い出をありがとう」
潤む瞳に僕自身の顔が映り込むくらいに近付くと優しく彼女にキスをした。
さっき以上の甘い匂いが鼻だけでなく全身を刺激した気がする。
「え、ええ!?あ、あにょ、いや、あの〜」
「お別れじゃないよ。また明日も来ていいかな?僕、もっと甘えてもらいたいみたいなんだ」
「…う、うん!明日も来て欲しい!明日だけじゃなく明後日もその次の日も!」
何が起こったか分からず混乱する彼女が、ようやく僕の言葉を理解してくれたようだ。
涙を撒き散らしながら笑う彼女をまた優しく、そして強く抱き締めた。

早く明日にならないかな。
早く放課後にならないかな。
明日の放課後になれば…甘く香る屋上で彼女が僕を待っていてくれる。



>>539 >>541
腹が減って死にそうです。これで何か食べ物をください…。
548名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 21:38:22 ID:iDOT2Ebm
>>547
GJ
っ【ちくわ】
549名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 21:43:01 ID:WoVfTYHw
>>547
つ【カツカレー】
550名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:08:23 ID:uZuchHBS
>>547
つ【練乳アイス】
551名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:20:29 ID:nQNzscAk
占いをしてる彼女が
「彼女の頭を撫でてしてあげるといいでしょう。」
ナデナデ
「彼女を抱きしめてあげるといいでしょう。」
ぎゅー
「彼女にキスをしてあげるといいでしょう。」
ちゅー
552名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:03:20 ID:CArTxHjh
いつもより周波数の甘い電波でお届けします。
何に着想を得たかはお察しでお願いします。
というわけで投下。
553名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:03:57 ID:CArTxHjh
 俺の幼馴染はちょっとばかり変わり者だ。
「今日はいつもより甘めの電波を受信しています。」
 ほとんど抑揚のない声、相変わらずの無表情で彼女はそう言った。
「甘めの電波って何だよ。」
 とりあえず突っ込んでおく。
「多分糖度368.745GHzです。」
「……そうなのか。」
 いや、GHzって糖度の単位じゃないじゃん、とは突っ込むまい。
「で、それがどうしたんだよ、美鈴。」
「なので今日はちーくんと甘甘ラブラブ生活を過ごしたいのです。」
 甘甘ラブラブなんていう言葉をよくもまぁ平然と言えるものだ。
 とはいえ俺と美鈴も今では恋人同士、そういうのも悪くないだろう。
「まぁ、それは大いに構わないんだが――
 わざわざ教室で言うことか?」
 クラスの皆さんも美鈴の突拍子もない電波な言動には慣れたもの
で、生暖かい視線で俺らを見守っていてくれていやがる。あぁ、級友
の気遣いがありがたいぜ、ガッデム。
「この場合のガッデムは畜生と和訳するとしっくりきますね。」
「さらりと人の心を読むな!」
「愛という名の電波を受信しましたから。」
 だったら俺の恥じらいを受信して理解してくれ。
「それはともかくとしてイチャラブです、ちーくん。」
 そう言って美鈴は自分の椅子ごと移動し、俺の隣にぴったりとくっ
ついてきた。
「これじゃ弁当が食べづらいんだが。」
 ちなみにただ今昼休み。隣の席の悪友が親指をぐっと突き立てて
美鈴に席を譲るのが当たり前の光景となってしまっている、そんな
時間。
「いわゆる一つの『あーん』というものをしてみようかと。」
 お前はどこの巨人軍だ。
「いや、だからそういうのは流石に学校だと恥ずかしいって。」
「大丈夫です。皆さん視線を外してくれました。」
 うわー、ホント理解のある級友に恵まれてるなぁ。
 ……新手の苛めにしか見えねぇ。
「と、いうワケで――あーん。」
 差し出されたのはミートボール、俺的弁当四天王の一つに数えら
れているおかずだ。
 思わずため息が出そうになる状況ではあるのだが、もうこうなった
ら開き直るしかないか……。別にミートボールに釣られたわけじゃな
いぞ?
「……あーん。」
 声が小さくなってしまったことに関しては見逃して欲しい。だって男
の子だもん。
「美味しいですか、私に食べさせてもらった肉塊は。」
「わざわざそんな変な言い方すんなよ!
 うまさが半減すんじゃねぇーか!」
 普通に聞かれればうまいと答えてやったものを。
「いえ、ちょっとした乙女の照れ隠しです。」
「今更照れるのかよ!!」
 ダメだ、ツッコミが追いつかねぇ。
 ちなみに視界の端には、思わず噴出しそうになりながらも必死にこ
らえてこっちに気づいてないフリをしているクラス委員の背中が見えた。
こうまで徹底されるとありがたすぎて糞喰らえと言いたくなってくる。
554名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:04:29 ID:CArTxHjh
「というワケでお次はちーくんのターンです。」
「……はいはい。」
 もう何も突っ込むまい。
 よくそう決意するのだが、いつも1分も経たない内に突っ込んでしまう
のは何でなんだろうなぁ。
 マイ弁当箱からほうれん草のおひたしをチョイス。一口分箸でつまん
で美鈴の方に差し出す。
「ほれ。」
 だが美鈴は顔を近づけて口を開けようとはしなかった。
「? どうした?」
「古来より門を開けるには合言葉が必要だというのが定番です。」
「いや、意味がわからんのだが。」
「……。」
 だんまり。自分で考えろってことですか。
 口を開けない美鈴。門を開けるには合言葉。
 ……さいですか。
「ほれ、あーん。」
「あーん。」
 さしづめあーんが開けゴマってところか。それならそうとはっきり言って
欲しいもんだ。
「ちーくんの愛が美味しいです。」
「……ほうれん草に謝れ。」
 今度は俺が照れ隠しをする番だった。
「しかしこんなペースじゃ昼休みが終わる前に食べきれんぞ?」
 俺が突っ込んだり恥らったりするのがいけないのだが、それは敢えて
言うまい。
「そうですね。残念ですがこれは時間に余裕のある時にしましょう。」
 そう言ってあっさりと美鈴は俺から離れた。
 その反応も少し寂しい気もしなくはないと思ってしまうのは、俺の我侭
なのだろうか。
 チッと教室のどこかから舌打ちが聞こえたような気もするが、俺は気を
取り直して自分の弁当を自分で食べ始める。
「じーっ。」
 そんな擬音をわざわざ口に出されてもリアクションに困るんだが。
 美鈴は弁当を食べもせずにこちらをじっと見ていた。
「……今度は何だよ。」
「いえ、間接キスなんてちーくんのエッチスケッチワンタッチだなんて微塵
 も思っていませんとも。」
 あー、そういやそうなるのか。
「箸、交換した方がよかったか?」
「そんな滅相もありません。私はちーくんの唾液が付着したこの箸でお弁
 当を食べたいのです。」
 そう言って何事もなかったかのように弁当を食べ始める美鈴。その横顔
は何故だか少し嬉しそうだった。
「……まぁ、いっか。」
 もう何も気にせず食事に集中することにした。
555名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:05:00 ID:CArTxHjh
 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「きりーつ、きをつけー、れい。」
「「「さよーなら。」」」
 正味今時高校生にもなってこんな挨拶をする必要があるんだろうかと時
折疑問に思う。だが担任はこういうノリが好きだし、ウチのクラスは妙に理
解力のあるヤツらが多いしで、こうして実行されているわけなのだが。
「さて、ちーくん、一緒に帰りましょうか。」
 そんなとりとめのないことを考えている間に、美鈴は俺の横にぴったりと
張り付いていた。……いや、幾らなんでもそんな短い時間で移動できるも
のじゃないだろ。
「バイトもないし構わないんだが、お前、部活は?」
 意外なことに美鈴は演劇部の部長を務めていたりする。
「有給です。」
「部活に有給なんてないだろ!」
 部長がこんなんでいいのか?
「それは冗談で、今日は私がいる必要もないので皆さん快く『部長は彼氏
 さんとデートに行ってきてください!』と送り出してくれました。」
「……。」
 どんな部活だ、それは。どうやら理解があり過ぎてどうしようもない人間
はウチのクラスばかりに集まっているわけではないらしい。
「理解があるというよりかはひとえに私の人望でしょう、えへん。」
 ない胸を張ってみせた。
「自分で言うなよ、ったく。
 まぁいいや。それならそれで折角だしどっか出かけるか?」
 美鈴は部活があるし、俺はバイトがあるしで、実のところ学校帰りに二人
でどこかに寄るというシチュエーションは実のところあんまりない。折角の
機会なわけだし有効活用させてもらうのもいいよな。
「いえ、ちーくんの家でちーくんにベタベタしていたいです。
 性的な意味でも。」
「最後が余計だ!」
 どうしてこいつは教室の中で言うかな!
 勿論周りの皆様方はちゃんと聞こえていないフリをしてくれている。ただね、
皆笑顔を浮かべていて気づかれてるってのがまるわかりなんだよ!
「ちーくんが気兼ねしないようにという気遣いです。」
「いらんわ!」
 というかこいつにはわざわざ気兼ねをしようという気が起きない。
「でもちーくんは私に一つも何かするよう御願いをしてくれません。
 ちーくんが望めば大体のことはやってみせるというのに。」
 こいつがいうと本当に大体のことはやってのけそうで怖い。
「例えばどんなことをしてくれるってんだよ。」
「グラウンドに石灰で大きくハートマークを描いて私の愛情を表現するくらい
 は余裕ですね。」
「誰がんなこと頼むか!
 そもそも例えが変なところでピンポイント過ぎなんだよ!」
「それじゃ比較的普通なラインで――妹のように甘えてみたりですとか、姉
 のように優しく面倒を見てあげたりですとか、ツンデレプレイですとか、メイ
 ドのように甲斐甲斐しく奉仕してみたりですとか、ソープ嬢の――」
「いや、もういいから。」
 迂闊なことをいう前に遮ってみせる。そもそもそれらのどこが『比較的普通』
なんだろうか。
 しかし想像してみる。美鈴が妹のように――
「うん、無理があるよな。」
「失敬な、何なら試してみましょうか?」
「OK、採点は厳しくいくぜ。」
 どうせいつものように無表情・無抑揚でいくのだろうし、シュールな光景にし
かなるまい。
556名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:05:32 ID:CArTxHjh
 そう思い込んでいたから、俺は目を丸くすることになった。
 美鈴の表情がガラリと変わる。純粋無垢そうな瞳、ただ立っているだけなの
にそこからは幼さとあどけなさが滲み出ている。
「どうしたの、お兄ちゃん? 早く一緒に帰ろ?」
「なぁっ!?」
 声までもがガラリと変わっていた。いつもの抑揚のない声ではなく、とても感
情に満ちた声。その声を聞くだけでも『早く兄と一緒に帰りたくてたまらない妹』
の姿が幻視できてしまいそうだ。
「う、嘘だ、こんなのは何かのトリックだ!」
「どうやら納得していただけないようなので次にいきましょう。」
 作った声のままいつもと同じような口調で喋られるとどうにも違和感がある。
 そんな違和感をよそに、また美鈴の雰囲気がガラリと変わる。目つきは鋭く、
そして堂々とした佇まいに。それでいてどこかそわそわしており、頬も心なしか
紅潮している。
「仕方ないわね。……千歳、この私が一緒に帰ってあげる。
 さっさと準備なさい。」
 おぉ、何だかよくわからないがすごい! 照れ隠しだというのが何となくわかっ
てしまうこのギリギリの匙加減。もはや匠の域に達している。
「よく考えてみたらちーくんがツンデレを理解しているはずがありませんでした。
 失敗です。」
 と、元に戻る。そういやツンデレって偶に美鈴が口に出してるけど、それが何
なのか全然知らないな。てっきりお菓子か何かだと思っていたんだが……。
「いや、にしても凄いな。流石は演劇部部長。」
 ちなみに俺が美鈴の演技を見るのは初めてだったりする。毎度毎度公演の
たびに何かとアクシデントに見舞われて見に行けないのだ。
「まぁ私は台本を書いて演技指導するだけなんですけどね。」
「勿体ねぇな、おい!!」
 これだけの才能があるってのに、本当に勿体ない。その気になれば役者にだ
ってなれそうなもんだろ。
「ところでちーくん。ちーくんにしては珍しく大事なことを忘れていますね。」
「ん?」
「ここ、まだ教室の中ですよ。私にこんなことさせて恥ずかしくないんですか?」
 美鈴はわざとらしくニヤニヤと笑っている。俺は慌てて周りを見回すと、皆わざ
とらしく顔を背けてくれた。男共は『いいもん見させてもらったぜ。千歳GJ。』、
女共は『渋谷くんってそういう趣味があったんだ……。』というような表情を浮か
べている。
 もう嫌だ、こんなクラス。
「実はお前、俺のこと嫌いだろ……。」
「いえ、小学生の男の子にありがちな『好きな子ほど苛めたくなる』理論です。
 ちなみに苛めると書いて甘えると読みます。」
 そんな読み方をするのはお前だけだと断言しよう。
「あー、もう、さっさと帰るぞ。」
 そう言って美鈴の手を取り教室を出る。
「こんな状況になっても私を置いて一人で帰ろうとしないところにちーくんのラブ
 を感じます。てへり。」
 もう好きに言えばいい。俺は投げやりにそう思った。
557名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:06:17 ID:CArTxHjh
 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

「そんなわけでちーくんの家にやってきました。」
「誰に説明してるんだよ!」
 美鈴と付き合うようになってからホント喉が鍛えられたような気がする。
「はぁ……。で、何する?」
「ちーくんのお好きなように。」
 美鈴の定型句。普段は何かと翻弄させるくせにこういうことは俺に決めさせよ
うとする。尤もいつもそうという訳ではなく、時折美鈴の方からどうしたいという
具体的な希望が挙げられる時もある。そういう時は俺に拒否権があるかどうか
はともかく、美鈴の好きなように付き合うことにしている。
「そんじゃゲームでもすっか。」
「ファッキンです、ちーくん。」
 何故か不機嫌な声で反論された。珍しいことだった。
「……何かまずかったか?」
「全くちーくんはニブチンさんです。何のために私が今日下ネタを振っていたと思
 っているんですか。それで一人暮らしのちーくんの家に来たのならやることは
 一つしかないでしょう。」
「や、お前普段から下ネタ振ってんだし、そんなの気づくわけねぇよ。」
 冷静に突っ込む。
「それに、だ。幾らゴムつけてたって100%確実に避妊できるわけじゃねぇんだぞ?
 もし子供ができたらどうすんだよ。学生の身空できちんと面倒見てやることなん
 てできねぇぞ?」
「……。」
 沈黙。
 流石にキツく言い過ぎてしまっただろうか。しかし、いい加減にしていいことでも
ないと俺は思っている。
「……か、」
「か?」
「感動しました!」
 ……はい?
 美鈴の目は何故だかキラキラと輝いていた。演技というわけでなく素で喜んでい
るようではあるが……何でだ? さっきの発言に何か喜ぶような要素があったか?
「ちーくんがそこまで私との関係を真剣に考えてくれているとは思いませんでした。
 これはもう高校卒業と同時に結婚してしまっても問題ない勢いです。元より私は
 そのつもりでしたが。」
「な、何言ってんだよ!」
 何でさっきの発言からそういう発想になるのかわからない。
「ちーくん、さっき子供ができたら生むことを前提にして話してましたよね。
 しかもその子のことをきちんと心配するなんて、愛がないとできないでしょう。」
「……。」
 正味、意識してそう考えていたわけではないが、いや、無意識だからこそ図星だ
った。どこかに丁度人一人がすっぽり入れるくらいの大きな穴はないだろうか。
「でもちーくん。今の発言は男としては100点満点かもしれませんが、私の心情から
 すると90点です。」
「……あとの10点は何だよ。」
 投げやりに聞き返す。顔は多分さっきから赤いままだろう。
「確かにちーくんの言っていることは正しいです。でも、私だって肌と肌でぴったりと
 くっつきたいと思うことがあるのですよ? ちーくんはどうですか?」
「否定は、しねぇよ。」
「今日はちーくんとどこまでもイチャラブ甘エロしたいです。――ダメですか?」
 まぁ、何だかんだ言って、俺はこいつのお願いを断れたことなんてないのだ。
「わかった。でもまたしばらくは我慢な?」
 俺だって我慢してるんだよ、とまでは言わない。今更格好のつけようなんてないん
だが、それでも意地だ。
「流石ちーくん、愛してますよ。」
 そう言って美鈴が俺の胸に飛び込んでくる。俺は美鈴の華奢で小さな体を危なげ
なく受け止めてやる。
 少しの間、そうして静かに抱きしめあっていた。美鈴は何が気持ちいいのか、俺の
胸に顔をこすりつけている。
558名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:07:03 ID:CArTxHjh
「ところで、ちーくん。」
 美鈴が顔の動きを止めて、俺の顔を見上げる。
「どうしたよ?」
「今日はどんなプレイをご所望ですか?」
 ……台無しだった。何だかドラマみたいな良い雰囲気だったのに、それが一気に
ブチ壊されたような気分だ。
「縄もムチも低温蝋燭も、コスプレ衣装も、小道具も、私が家に取りに行けば一通り
 用意できると思いますから、大概のニーズにはバッチリ応えられますよ。」
「どんなこと要求されると思ってんだよ!!」
 というかそもそもどこでそんなもん揃えたんだ。
「いえ、備えあれば憂いなしという言葉もありますから。マンネリ化した性生活で
 ちーくんが私に飽きてしまっても困りますし。」
「寧ろそんなに用意されてることにドン引きして別れたくなってきたぞ……。」
「そんなことで別れるくらいならもう別れているでしょう。」
 ……確かにそうだが、自分で言うか? 確かに冗談だからいいんだけどさ。
「それに本当に、微塵も、変態的なプレイに興味がないと言い切れますか?
 神に誓って?」
 何で俺は彼女からこんな尋問を受けなきゃいけないんだろう。
「ないとは言わないです、はい……。」
 何だかもう自分が情けなくなってきた。何でなんだろう。
「というワケで私がちーくんの希望を何でも適えてあげます。さぁ、言ってみて下さい。」
 何でも、か。
 悪戯心が鎌首をもたげる。
「『何でも』OKなのか?」
「えぇ、私に二言はありませんとも。」
 逃げ道は封鎖した。さて、偶には俺が美鈴を困らせてやることにしようか。
「それじゃパイズリで頼む。」
 ニヤリと笑って美鈴の胸を見る。そう、美鈴は見事なまでに幼児体型。パイズリなん
てできるはずがないのだ。
「……ちーくん、最低ですね。」
「ははは、好きに言うがよい。何でもしてくれるんだろう?」
 珍しく美鈴から一本取れたようだ。もう何が目的なのかはわからないがとりあえず良
しとしよう。
「ちーくん、『勝った』と思っているのなら大間違いですよ?」
 ニヤリと美鈴が笑う。
「貧しい乳には貧しい乳なりの使い方があるのです。」
 そういうと美鈴は服を脱ぎ始めた。
「お、おい、何を――?」
「まーくんは服を脱いでベッドに仰向けになって寝ていてください。」
 何をするつもりかはわからなかったが、おとなしく言うことを聞くことにする。
 美鈴も服も下着も脱ぎ終えて、裸身を晒した。
「では。」
 そう言って美鈴は両足を広げて俺の膝辺りに跨る。そしてそのまま倒れ込むように上
半身を倒した。
「胸だけで挟めないというのならこうすればいいまでです。」
 美鈴の体と俺の体で俺のナニが挟まれる。確かに俺の一物は胸の辺りにきているの
だが、これは果たしてパイズリに当たるのだろうか。疑問に思えども口は挟むまい。
「んっ……。」
 美鈴は横から手で胸を寄せるようにしつつ、そのまま上半身を前後に動かし始める。
「な、なぁ、美鈴、その体勢は辛くないのか?」
 上半身を倒して俺にもたれかかるような体勢を取っているとはいえ、体重を全部預けて
いるわけではない。その状態を維持するだけでも辛いだろうに、体を動かしてまでいるの
だ。足にかかる負担は相当だろう。
「さっき、言った通りです。私は、ちーくんのためなら、何だってしますから。」
 上半身をスライドさせるたびに言葉を途切れさせながらも、美鈴はきっぱりそう言い切
った。
559名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:08:06 ID:CArTxHjh
 いじらしかった。それならもう何かを言うのも無粋だろう。俺は気持ちよくなることだけに
専念しよう。
「んっ……ちーくんの、おっきくなってきました。」
 嬉しそうに美鈴はそう言う。その頑張ってる顔が愛おしくて、気づけば頭を撫でてやって
いた。……動いてるから難しいんだけどさ。
「ちーくんが、悦んでくれると、……私も……んっ。」
 美鈴の胸が俺の体に擦りつけられているから、乳首が勃ってきたのがわかる。
「俺だけ気持ちよくなるってのも何だしさ、美鈴も気持ちよくなってくれよ。」
「その、言葉だけで、十分ですよ……ん。」
 スライドがほんの少しずつ早くなる。何だってこううまく調節できるやら。と、考えて気づく。
「……なぁ、もしかしてこう言われること、予想してたのか?」
 それで一人でこんなことの練習をしていたのだとしたら、いじらしすぎるにも程がある。
「んっ、愛、ですよ。」
 答えになっていなかった。受け取り方次第で肯定にも否定にも取れる。
「先走り、でてきました。」
 そう言って、俺のものが顔のところにくるように動かし、先のところを舐める。
「美鈴の体、気持ちいいからな。」
「そう言ってもらえると体の張りがいもあるというものです。」
 そう言って再度体を動かそうとするが、静止する。
「美鈴だけが頑張る番は、もう終わりだ。」
 そう言って美鈴を起き上がらせると、俺はベッドから抜け出してコンドームをつけた。
「……ちーくん、何だかんだ言って準備いいですよね。」
 そんな俺を見ながら美鈴はそう突っ込む。
「前に買ったのが残ってただけだよ。」
 ついでに時折『男の嗜みだから切らさないようにしとけよ』と悪友から押し付けられた物も
ある。
 しっかりつけ終えてから、今度は美鈴が横になっているベッドに戻る。
「ちーくん、キスしてください。」
「あいよ。」
 唇を重ねる。美鈴の舌が積極的に俺の舌をからめとろうとする。
「んっ……ふぁ……はぁ…んっ」
 俺も負けじと美鈴の舌を求める。そして次は美鈴の口内を慈しむように舌で撫でる。
「ふぁ……んちゅ……んんっ……」
 何度も何度も、お互いがお互いの口の中を、舌を撫で回しあった。
「んっ……ふぁ。」
 唇を離す。美鈴はキスだけでもう蕩けきった表情を浮かべていた。
「美鈴って、キス、好きだよな。」
 かねてから思っていたことを言う。普段はそうでもないのだが、Hの時は必ずキスを求めて
くるのだ。
「体だけじゃなくて口でもちーくんを感じたいんですよ。」
 臆面もなく恥ずかしい台詞を返された。
「それじゃ口以外も感じようか。」
 こっちもそれに合わせてやることにする。
「その台詞、何だかエロマンガなんかにありそうですね。」
 何だか泣きたくなった。 
560名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:08:37 ID:CArTxHjh
 ともあれ、俺が美鈴を全身で感じさせてやりたいのは真実。とりあえず先の発言は流して
首筋に唇を這わせる。
「ちーくん、えっちぃです――んっ。」
 何と言われようが構わない。幸い美鈴も何だかんだで感じてくれるようなので、首筋だけ
でなく、鎖骨の辺りなんかにもキスをしていく。
「ひぅ!」
 胸の辺りにキスをしたところで反応が大きくなる。小ぶりな胸の方が感じやすいという俗説
があるが、美鈴は実際胸の愛撫なんかに敏感に反応してくれる。
 キスから愛撫に切り替える。小さい小さい言っているが、それでもやっぱり女の胸をいうの
はやわらかいものなんだなとしみじみ思う。
「んっ……あぅ……はぁ……んん!」
 ぷっくりと膨らんだ乳首を軽く弾く。
「ひゃう! ち、ちーくん、乳首は――!!」
「そんじゃこっちで。」
 ダメだしされたので、もっと下の淡い茂みへと指を差し込む。
「ひゃう!」
「……何か、前戯の必要なかったみたいだな。」
 もうじっとりと濡れていた。
「ち、ちーくん、私はもう気持ちよくなってますから。……ちーくんの、入れてください。」
 流石の美鈴でもこういう時には羞恥心が働くらしい。雰囲気がそうさせえるのかもしれない
し、こっちのが萎えないようにそういう風に振舞ってくれているだけなのかもしれない。
「わかった。俺も、そろそろ我慢できそうにないしな。」
「なら、遠慮しないでちーくんの好きなように動いてくださいね。」
 そう言ってやわらかく微笑んでくれる。こういう時は、本当にズルい。
「ん。」
 短くそう答えると俺は自身のものを美鈴の秘所へとあてがった。
「ん……あっ…ああああっ!」
 狭い美鈴の中を一気に奥まで貫く。流石に初手からこうくるとは思っていなかったのか、美
鈴が大きな嬌声をあげる。
「やぁ、い、いきなり、こんな……ひゃうう!」
 そのまま落ち着かせる間も与えず、腰を動かし始める。
 相変わらず、きついな……っ。
 潤滑油が溢れているにも関わらず、なかなかスムーズに腰を動かせない。そのくせ中のひ
だは気を抜くと一気に搾り取られそうな感覚を味合わせる。こうして激しく突いてさっさと感じ
させてやらないと美鈴がイく前にこっちが果ててしまう。
「やぁ……あん…はぁ……ちーくん、ちーっくぅん!」
 美鈴が切なげな表情で何度も俺の名前を呼ぶ。俺はそれに応えてやるように唇を重ねる。
「はむ……んっ…ちゅっ……あぁん!」
 美鈴の腕が俺の背中に回る。そしてまるで俺を逃すまいとするかのように抱きしめてくる。
「んんっ……あぁ、も、もう!」
「俺も、俺もそろそろ。」
「ちーくん、ちーくぅん!」
「美鈴!美鈴!」
 お互いに狂ったように名前を呼び合う。
 お互いの結合部はもうぐちょぐちょだった。
「あぁ、イく、ちーくん、イっちゃう、イっちゃう……ひゃあああああ!!」
「……っ!!」
 美鈴の背が大きく反り、痙攣する。そして美鈴の中も収縮し、俺は精を放った。
「ちー、くぅん。」
 とろけるような甘え声を出しながら、再度美鈴は俺と唇を重ねた。
561名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:09:15 ID:CArTxHjh
 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 事が終わった後も、俺たちは服を着ることなく、ベッドで二人横になっていた。美鈴は俺の
腕をぎゅっと放すまいとばかりに抱きしめている。
「ホント、今日はベッタリなのな。」
「昼も言った通り今日はちょっと甘めの電波を受信しているんです。」
 だから甘めの電波って何だよ、と突っ込む気はもうない。これはこれでいいやと思っている
辺り、俺はもうとっくに美鈴にぞっこんなんだろう。
「ちーくん、ぞっこんってちょっと古くないですか?」
「お前にそれを言われたくないぞ……。」
 死語だとか古めのネタが大好きなんだよなぁ、こいつ。
「とにかく今日はベタベタしたい気分なんです。嫌ですか?」
「嫌じゃねぇよ。」
 素直にそう答える。
「流石ちーくん、器が大きいです。惚れ直してしまいそうです。」
 これで何回惚れ直しているんだろうなぁ、なんて思う。何でこんなに好いてくれているのやら。
「――ところでちーくん、一つ話し合っておかないといけないことができたのですが。」
 唐突にいつになく真剣な表情になり美鈴はそう言った。
「何だ?」
 こちらも頭をシリアスモードに切り替える。
「いえ、ちーくんが私との将来を真剣に考えてくれているようなので、『幸せ家族計画』について
 そろそろしっかり二人で話し合っておいた方がいいかと。」
「……。」
 OK、真面目になった俺がバカだった。
「子供はやっぱりサッカーチームが作れるくらいは欲しいですよね。お金に関しては私がある程
 持っているので、それを元手に自営業なり不動産なりで好きな時にいちゃいちゃできる環境を」
 尚も美鈴の『幸せ家族計画』の話は続いていたが、俺はそれを半ば聞き流すことにした。
 ――あぁ、ったく、今日も平和だよなぁ。
562名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 00:44:13 ID:2fVfp+Xu
乙。
563名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 01:26:24 ID:kaqKFet3
GJ!今日も俺の口内は異常なしだぜ!(西部戦線的な意味で
564名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 07:58:20 ID:Tqdy5meh
最近投下多すぎだろ・・・俺の歯がボロボロだぜ
565名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 10:18:50 ID:usDyrHKE
GJ!歯はボロボロ、身体は糖尿・・・どうしてくれるんだ!!

サッカーチーム・・・
11人なのか、22人で紅白戦か、それが問題だ
566名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 11:29:19 ID:B7IlLO0D
GJ!
昔監督に「チームは選手だけでは成り立たない」っていわれたよ
567名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 12:34:57 ID:fpljCr5u
監督 マネージャー オーナーその他もろもろですねわかります
サポーターがあってこそチームが成り立つなんて言った日には・・・
568名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 13:33:43 ID:CArTxHjh
GJありがとうございます
ちょいと短期間に一人で投稿し過ぎた感があるのと、ネタギレのため
しばし投稿を控えます

職人さんの投下をしばらくは全裸で正座して待とう
569名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 18:14:33 ID:2fVfp+Xu
570名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 20:05:35 ID:olFAcs0A
>>553
すっごいどうでもいい話だが、単発小ネタで投下しようと
何となく考えてた話の男の名前がちーくんだったので凄くびびったw


そして内容はgJ! なんつうか、エロい上に甘いとかずるいよ!w
あと、こういう軽妙な会話のやり取りは物凄い好きなんでおもしろかったw

またその内でいいんで書いてねー。
571名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 20:52:46 ID:kaqKFet3
>>569
kwsk
572名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 22:18:00 ID:72Yj2GPK
>>558
>「まーくんは服を脱いでベッドに仰向けになって寝ていてください。」


まーくん?
573名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 22:30:40 ID:6VJ1f9xd
>>569
何という甘甘
これはkwskと言わざるを得ない
574名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 22:34:11 ID:CArTxHjh
>>572
女教師ものでまーくんとか書いてたから多分どっかで間違うって思ってたよ!
575名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 00:35:15 ID:MtOhO80p
>>571 >>572

>>569じゃないけど、
邪武丸「氷室さんとキャスターさんと」
だとおも。
576名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 01:12:35 ID:wu2CRCM/
甘えんぼうな子が一番甘えられるシチュってなんだろ
風邪引いた彼氏を看病しにいくのは一方的にするだけだから
風邪引いて彼氏に看病されるほうかな
「ぎゅってしてくれたら治るのが早くなるかも」
「ちゅーしてくれたら(ry」
「えっち(ry」
577名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 01:19:50 ID:LEZnXKik
弱ってると頼みごとも断れなくなるしね
578名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 06:35:45 ID:9J+LEPtL
停電発生により密着
579名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 11:56:20 ID:QfR1/+N8
その後発電作業に移るんですね
580名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 15:00:44 ID:s7Jw6HTr
誰がうまいことを言えと
581名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 21:06:14 ID:TJgMbsI/
>>578-579を見て電波を受信した

ケータイ電話が擬人化した時代
人々が電話をする時は擬人化ケータイとハグしなければならなくなってしまった
で、電池が切れたケータイ娘を充電する方法がセクロスで
、繋がった部分を擦る事で自家発電!


うん、俺もうダメだwww
582名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 21:21:54 ID:+XH+umnF
「だっ、だめだよ持ち主さんっ!! そんなにされたらっ、やぁぁんっ!」

パリッ……パチパチッ……

「ダメなのっ、電気収まりきらないのっ、火花でちゃうのっ恥ずかしいのっ!
 真っ暗だから火花良く見えちゃうのっ! 恥ずかしいトコ見ちゃやだぁぁっ!」

パチッ! ……パチパチパチッ……

「バカバカ嫌いっ! 持ち主さんなんて嫌いなんだからぁっ! やんっ! ひゃぁんっ!
 あうううっ、ギュってしちゃダメなのっ! ギュってするなぁっ! ギュってされたらっ、
 ギュってされたらぁぁ……きゃうううんんっ! あああだめええイッちゃうよおおおおっ!!」

カッ……パチ……パチ……ッ  <<充電完了シマシタ>>

「ぁぅぅ……しゅきぃ……らいしゅきらよぉ……ちゅーって、してぇ……んむ、ちゅっ、はぅぅ……
 ……!? あ、う、う、ウソ! ウソだもん! 持ち主さん好きなんかじゃないもんっ!!
 あううう頭なでるなぁっ! じゅーでんしたくらいでっ、ひゃむっ、ちゅぅぅ……ぴちゅ……
 ……ズルイよぉ……ぐすっ……やっぱり、嫌いなんだもん……っ」

おしまい。
くぅ、電波の入りが悪いのかここまでなんだぜ
583名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 21:37:58 ID:eA/4uC+0
姫子乙
584名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 21:42:56 ID:oX6Yr96N
>>581
likelife思い出した
585名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 22:37:01 ID:wm2kPlgv
>>584
俺も俺も!

と、ここでふと疑問に思ったんだが、
ラブラブと甘えん坊の共存はここではないのか?
586名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 23:52:28 ID:1SdgRMxh
ケータイ捜査官連想した俺は異端
587名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 00:16:58 ID:DUpn1eEj
毎度のことながら
虫歯が絶えないな・・・

全く持ってGJだな
588名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 00:53:40 ID:q+kb0Wtz
>>585
全く問題ないと思うが。
ラブラブだからこそ甘えるんじゃないのかい?
589名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 00:57:49 ID:77jyBN+3
カップル前提のが多いから、告白までを書いてみようかなーと思ったところまではいい。

が、丸で過程が思い浮かばぬ
590名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:32:45 ID:yFaNSUjM
「き、君の事が好きだ!
君の事を好きになってから私の頭から君の事が離れないんだ・・・
授業を受けている時も部活をしている時も
家に帰ってからも毎日君の事ばかりを考えている・・・。
こんな事・・・生まれて初めてだ・・・。」

自分の文章力がこれが限界。
591名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:33:14 ID:6RmmAu8g
>>588
女の子がデレリンコでガーッていって
男もデレリンコでガーッといくのが
あんまないからさ
592名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:54:21 ID:q+kb0Wtz
>>589
関係無いけど幼馴染みスレの「シロクロ」はわりとこのスレ向けで且つ過程もあるよ

>>591
言われてみれば両方が甘甘なのは少ないね・・・・
まあ片方がクールだと文章的に彼女の糖度が引き立つんじゃない?
593名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 09:25:54 ID:+3fTr2kb
あまりにラブラブにすると書き手と読み手が死にたくなるんだよな
594名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 10:08:28 ID:oU6Jp9mF
失恋の痛みをここで癒してる者もいるんだぜ?
595名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 11:49:41 ID:6RmmAu8g
へぇ…
じゃあ俺みたいな二次厨は中々異端なのか
596名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 12:30:30 ID:HJs74I8J
>>595
俺は仲間さ…
597名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 17:58:07 ID:fXyY+374
>>578
ドイツだかフランスである年に出生率が大幅に増加したが、その10ヶ月前に大規模停電が起きていたらしい
598名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 19:18:08 ID:soir1KLW
>>597
確かニューヨークだったはず
都市伝説としては有名らしい
599名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 20:39:28 ID:oU6Jp9mF
要するに暗闇で甘い時間を過ごすのは全国共通って事だ
600名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 21:51:02 ID:6RmmAu8g
>>599
話の流れ的に全世界共通じゃないか?
だが甘えっ娘は
『暗闇だと顔が見えないからヤダ!』
みたいなイメージがある
601名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 22:05:40 ID:Krnw2zsZ
見えないからこそ
照れが無くなって
もっと大胆になるんじゃないか
602名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 22:29:56 ID:gTY0rgqi
甘えたいけど恥ずかしくて甘えられない、恥ずかしがりやな甘えっ娘には、
停電はまさに天恵なんだろうなw
603名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 00:08:22 ID:Nmh5ZN2h
名前呼びながらベロチューしまくるんだろうな
明るくなったらさっきのこと思い出して顔真っ赤にする
604停電ネタ:2008/11/10(月) 00:26:10 ID:NkOGNbHj
パターンそのいち



フッ(停電)

「うぉっ、停電か!」
「ま、真っ暗ー、お兄ちゃんどこー」
「まてまて、懐中電灯探すからそこ動くなよ」
「ふぇ…お兄ちゃん、怖いよぅ」
「大丈夫だって。確かこの辺に…あった、あった」

パチッ(懐中電灯を点ける)

「よし、これでOK…」
「おにぃちゃぁぁぁぁん!」(抱きつく)
「ぬぅおぁ!いきなりなんだよ、ったく」
「だってだってぇ怖かったんだもん…真っ暗で何にも見えないし…」
「もう怖くないだろ?」
「…怖からもっとぎゅってして」
「はいはい、わかりましたよ」

停電復旧までずっと抱き締めていましたとさ。
605停電ネタ:2008/11/10(月) 00:27:01 ID:NkOGNbHj
パターンそのに



フッ(停電)
「あ、停電…」
「見事なまでに真っ暗だな。懐中電灯探してくる」
「待って」
「なんだ?」

もぞもぞ

「私はこうしていれば大丈夫だから…」(身体を密着させる)
「お、おい。灯り無くて怖くないか」
「二人で一緒にいれば怖くないよ」
「そ、そうか…」
「うん。…ねぇ、もうちょっとこっちに寄って」
「はいよ」

もぞもぞ

パッ(停電復旧)

「お、復旧した」
「っ!」
「?…どうした?顔真っ赤だぞ?」
「はぅ…」

恥ずかしくてしばらく顔も見れないのでしたとさ。
606名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 00:29:10 ID:NkOGNbHj
パターンそのさん…は無い!
甘えんぼうって難しいな
俺の文才では角砂糖一個ぶんにも満たないぜ…
607名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 00:49:59 ID:rj25E2ge
パターンそのさん



フッ(停電)

「停電か…?真っ暗だな」
「ちょ、ちょっと!真っ暗で何も見えないじゃない!」
「ん?もしかして怖いのか?」
「ば…ばかっ!そんなことあるわけないでしょ!」(顔をつねって引っ張る)
「わかった、俺が悪かったから怒るな叩くな痛、イダダダダ!」
「ふんっ」
「まったく…じゃあちょっくらブレーカーを見てくる」
「え・・・ちょっ待っ」

バタン

「嘘・・・本当に行かないでよ・・・私が昔から暗闇怖いの知ってるでしょ・・・グスッ・・・ヒグッ」

ギューっ

「ひゃっ!」
「驚かせてごめんな。電気は朝までダメそうだ。まさか泣くなんて思ってなかったよ」
「バ・・・バカァ〜!!グスッ本当に、こ怖かったんだからね!」
「ごめんな。これで少しはマシになるか?」

チュ

「・・・もっと」
「?」
「さ、寂しい思いさせたんだから朝までギューってしてくれなきゃ許さないんだから!」



すまん!これは無かった事にしてくれ
608名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 00:55:40 ID:muGpw7vw
二人ともgj、角砂糖一つでも歯が痛く染みるんだが…
せっかくだから乗っかってみた

パターンそのよん


フッ(停電)
「え?停電かよ!お前大丈夫か?」

ぎゅーー

「なぁ今俺の腕にしがみついてんのってお前?」
「ち、違うよッ」
「その割には声が同じ方から聞こえてくるんだけど」

ぎゅぅーーー

「じゃあ今俺の背中から抱きついて来てるのは?」
「さ、さぁ?お化け…とかじゃない?」
パッ(停電復旧)
「お!直ったな」
サッ
「そ、そうだね。よかった」
「なぁちょっといいか?」
「なに?」
「なんでいつも暗闇の時だけ抱きついてくるんだ?」
「え?いや、それはだって……って違う!私じゃないもん」
明るい所だと甘えられない彼女でした

結局俺もグダグダになっちまった…スマン
609名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 01:10:42 ID:95wsaUCJ
>>606
お前の角砂糖は一辺が10cmなのか・・・・?

パターンそのさん


フッ(停電)


「ん?停電か・・・ってウワッ!?」
「キャー!怖いよー♪」
「暗闇でいきなり抱きつくな!ったく、懐中電灯はどこだ?」
「暗くて何も見えないよー♪怖くて身動きできないよー♪」
「いや、離れてくれないと懐中電灯が・・・・」
「ダメ、もう私に光はない。でもアナタが私を導いてくれる筈・・・!」
「うん、そうだね。だから懐中電灯をさが・・・・」
「ハッ!もしかしたら暗闇に乗じて押し倒されたり?キャー!おーそーわーれーるー!」
「華麗にスルーですか。コラ、顔を押し付けるな」
「まさかこの停電自体がアナタの仕業?私を犯すために?」
「奇遇だな、俺もお前が甘えるために停電を起こしたのかと考えていた」
「んー、困ったな・・・・でも据え膳食わぬは女の恥だよね♪」
「は?何を・・・・うおっ!?」
「というわけでコッチから押し倒させていただきまーす♪」
「据え膳も何もお前の自演だろうが!?」


翌朝
「なんでこんなところでヤらなきゃならなかったんだ・・・・」
「ねえ、今度さあ目隠しプレイやってようよ♪」
「・・・・お前実は猫の目じゃないか?」
610名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 01:12:40 ID:95wsaUCJ
先客が二人も居た!?
携帯だとツラいよ・・・・orz
611名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 01:53:50 ID:Nmh5ZN2h
停電

彼女を探しにいく

何か手に柔らかいものが

何か突起のようなものが

いじってると固くなってきた

電気がつくと息を荒くして顔真っ赤にした彼女が

続きはベッドで
612 ◆8pqpKZn956 :2008/11/10(月) 02:22:42 ID:iEIOUPxa
みんなGJGJ!

流れで四つ貰います。
軽く放尿あり、NGは酉か『停電の力』で
613停電の力 ◆8pqpKZn956 :2008/11/10(月) 02:26:14 ID:iEIOUPxa
そろそろこたつを出しても良いぐらいには寒くなった11月の夜。
本日のメインディッシュ、鮭のホイル焼きを箸で突きながら真奈美が言った。
「……今日、泊まっていくから」
「ん、ああ」
別に驚くようなイベントではない。恋人同士が一晩を共にするだけのこと。
彼女の家の両親は仕事のせいで留守がちであり、俺はこのアパートに一人暮らしなので文句を行ってくる人間は誰もいないのだ。
「はっは。今日は真奈美と久しぶりにいちゃいちゃできるわけだな」
「変態」
全く動揺することなく彼女は味噌汁をすすった。
「あら、美味しい。大輝、また腕を上げたわね」
「……どうも」
俺と真奈美は、幼なじみというほどでもないが、出会って七年、付き合い出して三年になる。
一人分を自炊するのは面倒臭いけど、外食するのはお金がもったいない。真奈美はそういって俺に夕飯を作らせていた。俺はそれが嬉しかった。
料理は好きだし、確かに二人分ぐらいの量があったほうが作りやすい。材料費が折半になるのも助かる。しかし一番の理由は……
「真奈美の笑顔が見れるからだよ」
「あっそ。じゃあもっと私を幸せにさせるような料理を作ってね。明日はカレーなんか食べたいかしら」
「飯を食いながら、よく明日のメニューの話なんてできるなあ」
「いいじゃない、別に。……ご馳走様でした」
真奈美は食器を台所に運び、その足でタンスに向かった。
……あまりの頻度でお泊りになるため、そこには真奈美のパジャマやら下着やらがちゃんと用意してあった。
下着を置きっぱなしにしているのだからなんだかんだ言って俺の事を信用してくれているのだと思う。
「じゃあ、お風呂入ってくるね。食器は後で私がやるから。置いといてくれればいいから」
「はいはい……背中でも流そうか?」
「こら。とっとと食べちゃいなさいよ、まったく」
やれやれと笑って真奈美は風呂場に言ってしまう。仕方ないので食事を再開した。

さて食休み、と本を読んでいると突然、部屋の電気が消えた。
俺の住んでいる激安アパートは風呂とトイレこそ別だが、あちこちがとにかく古い。
ヒューズ式のブレーカーだからすぐ落ちるし復帰がめんどくさいんだよな〜、と様子を見に行く。が、特に異常無し。
窓の外を見るに近所はみんな停電している様子だ。雷も鳴ってないのにおかしいな。
どこかで事故でもあって電線が切れたのだろうか。なんにせよ復旧を待つしかねえか、とその時。
風呂場から何やら声が聞こえているのに気付いた。慌てて脱衣所までくると磨りガラスの向こうがわに問い掛ける。
「おい、どうした」
「ど、どうしたって、暗いじゃないの!ブレーカー?ここアンペア低いんだからコタツとテレビと洗濯機と電子レンジとアイロンは同時に使うなってあれほど……」
「違うって。近所みんな停電してるみたいだ。どっかで電線切れたか、配電所の事故だな」
「そう、なの」
弱々しい声が帰ってくる。なんとも頼りない。
「真奈美、暗いの苦手だっけ?」
からかうつもりで聞くと、突然ドアが開いた。うわ、と声をあげる間もなく裸体に抱きしめられる。
「苦手よ!苦手っていうか無理!無理!!」
「わ、わかった。わかったから離れて……」
真奈美はうう〜、と唸りつつも身体を開放してくれた。そういえばこいつ、夜寝るときも豆電球消させないしなあ。
「……服、びちょびちょになっちゃったか……俺も風呂入るかな。真奈美は、どうする?もう上がるか?」
「真っ暗な部屋に一人でいれるわけないでしょ!」
……そんな偉そうに言われても。

614停電の力 ◆8pqpKZn956 :2008/11/10(月) 02:28:08 ID:iEIOUPxa
肌にはりつく服をなんとか脱いで風呂場に入る。僅かな月明かりにうごめく仄暗い水面は、確かに気味が悪い。
真奈美がぴったりくっついているせいで身体を洗うに洗えず、俺はすぐに湯舟に入った。彼女を後ろから抱きしめる形になった。
「……ねえ、大輝。居る?」
「いや、居るだろ。密着してるじゃん」
「う、うん……」
「……」
「……ね、ねえ、大輝?」
「なに?」
いつもの飄々(ひょうひょう)とした女性はどこへ行ったか。真奈美はか細い声で呟く。
「ちゅー……していいかな?」
クルリと腕の中で彼女が反転するのを感じる。俺は無言で唇を奪った。
「ふ……ん……ちゅ……」
顔が可愛い掌に固定され、口に舌が差し込まれる。震えるその指から、彼女の不安な心が滲んで俺に染み渡る。
「くちゅ……っは、大輝、んむぅ……んく……ふぁ…………む……」
は、激しい。いつもは真奈美はどちらかというと受け身なのだが、今日は貪るように求めてくる。
しっかり者ぶっているがやっぱり本来こいつは甘えん坊だ。身体の緊張をとかすため頭を撫でてやる。
「んちゅ、あ…………」
真奈美は一旦キスの手を休めると、俺の胸の辺りに顔を擦り付けてくる。
「ふにゃ……大輝ぃ、あったか……」
まったくこの娘は甘えさせがいがありすぎて困る。もっと愛してあげたくなったので顔をこちらに向けさせて再び口を塞ぐ。
「ふぁ、んちゅ、ちゅく、ああ、んあ……ん……」
真奈美は腕を俺の首に回し身体全体をくっつけてくる。
さすがに反応した俺自身に気付いた真奈美は、キスしながら腰をそれに擦り付けてくてくれた。
「……んふ、ん……ああ、ん……いい、これ」
お湯の中でお互いの秘部が擦れ合う感覚が気に入ったらしい。彼女はもうすっかりその気といった風だった。
「……真奈美、ここ座って」
「あ、うん……」
真奈美は俺の示した風呂桶のフチに腰掛けた。股をゆっくり開かせると、暗闇の中で性器がいやらしくぬめっていた。
「これは、お湯で濡れたの?」
聞くと真奈美ははっと息を飲んで、頬を朱く染めた、気がした。
「……たぶん、それだけじゃない、と思う……」
「じゃあ、もしかしてエッチな汁で濡れてるってことか?」
言い放ちそこに口づけする。
「ひゃ、ん…………そう、だよ……んあっ」
舌を割れ目に差し込んで溢れ出る愛液をすくいとる。指でもクリトリスを刺激してやると、真奈美の腰がビクビクと震えた。
「い、やあ……あ、あん、ふぁあ……ん」
気分が乗っているのか、はたまた暗闇への恐怖感による吊橋効果か、いつもより早く感じ入った声を出すようになった真奈美。俺は口で愛撫を続ける。
「んや……やあっ……く、ふ……うあ、ああ、あっ……いや、ベロ、良いよ!大輝、いい……ああ!」
そろそろいかせてあげたい。口を股間からはなし、代わりに小さいが形のよい胸へと移す。
「あ、やんっ、おっぱい、そんな、あ……ん……」
下ではクリトリスへの愛撫もやめていない。とどめとばかりに、割れ目の中に指を二本ほど沈めた。
「あっ!んっ、ふあ、ああ、うあ、指っ、指が、おっぱいも、あ、なんて、あ、い……」
もう限界か。中の奥の方を引っ掻くようにする。「あああっ!?いや、あ、ふぁ、ふ、ああ、ああああいいああああぁぁあぁあああ!!!」
615停電の力 ◆8pqpKZn956 :2008/11/10(月) 02:29:52 ID:iEIOUPxa
真奈美は盛大に達した。湯舟に倒れ込みそうになるのを抱き留めてやる。
「はあ……はあっ。……大輝ぃ、私、私、おちんちんで、いきたいよぉ……」
「ああ」
優しくキスをして浴槽を出て、真奈美を風呂場の床に仰向けて寝させた。
「両足を持って、拡げてみせるんだ」
「え、あ、う、うん……」
はあはあとまだ荒い息のまま、俺の言う通りに脚を抱き抱える真奈美。刹那、突然の光量に瞳孔が悲鳴をあげる。
「う……電気直ったか……」
「そ、だね……」
「ああ。真奈美の安心そうな顔も、ぐちゃぐちゃなアソコもよく見えるよ」
「え?……あっ、あ、ああああ!??」
明るくなって突然恥ずかしくなったのか真奈美が顔を真っ赤にするが、動揺して格好はそのままだ。
「い、やぁ、見ないで……」
「でも、明るいからしょうがないだろう?」
「あ、やだ、恥ずかしい、のに…………あ、ああ、大輝っ!」
突然様子がおかしくなる。混乱して、大事なところを隠そうともしない真奈美が、必死に腰をよじる。
「だめ、だめえ、ああ、だめなの、あ、んんんっ!」
何かと思っていると、なんと……彼女はちょろちょろとおもらしを始めた。突然の恥ずかしさにお腹が緩んだのか、放尿は細く長く続く。
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、ぁあぁぁあ、ぁぁ、ああ、あ……ん……や、ぁ、おもらし、しちゃった……ふぇえ……」
涙目になる真奈美に俺は正直興奮していた。泣くなよ、と瞼にキスをして囁いてやる。
「真奈美、大丈夫。可愛かったよ。……入れるからな?」
「あ……うん、入れて、はやく、きてぇ……」
たまらず一気に奥まで突き入れる。
「ひゃうううんっ!」
十分に出来上がっていた真奈美の身体はスムーズに俺を受け入れてくれる。
「ひゃあっ、あ、あふっ、んあああっ、ああ!く、ふ、あ、あん……あう、ふっああ!」
「真奈美っ」
「うんっ大輝!いいのぉ、あ、あん、やああっ」
真奈美も必死に俺を、快感を受け入れている。口角からよだれが零れていた。
「いい、よぉ、ああっ、どんどん、身体、あつくなってぇ、気持ちいいの、とまんなあああっ!」
胸も揉みしだきながら、ストロークも激しいく続ける。二人の空間が、心が卑猥な音と鈴の音のような嬌声で充たされる。
「あ、あひ、だめ、だよえぉぉ……くひぃっ、いいいい、やあああっ!
大輝っ!好きい!はあっはあっは……イッちゃうぅ!あふぁっ!エッチな音しゅごぃいぃ!そこっ、いいぃ!」
「こ、ここか?」
「ひゃあああっ!そこっ、そこイイ!!はっ、あっ、あんっ、奥、一番凄いとこ、当たってぇぇ、ほんろに、あたま、とんぢゃう!おかひくなるよぉ」
真奈美は虚ろな眼で俺を捉えると、押し付けるようにキスをしてきた。お互いに限界だった。
「真奈美っ、いくかっ?」
「うん、うんっ、イク、イクのお、イッていい?いい?」
「ああ」
真奈美の可愛い耳に口を近付けて言う。
「ぐちゃぐちゃになっていいよ」
ぞくり、という音が聞こえたようだった。
「あああ、あああん、ひゅっ、あうう、ああ、やああ、あ、ああああっ」
「真奈美!」
ついに頂点にたどり着き一番深くに打ち込んで欲望を吐き出した。
「いぐう!ひい、いあああああああいいああああああああぁぁぁいぁあああぁああああああ!!!!!」
長い絶叫が狭い風呂場に反響し、跳ね返り、お湯に吸い込まれた。俺はくたりとなる愛しい恋人を抱きしめた。
「…………あ、大輝、好、き…………」
余韻が、湯気に霞んで染み渡った。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

616停電の力 ◆8pqpKZn956 :2008/11/10(月) 02:32:31 ID:iEIOUPxa
さて、お互いにパジャマを来てお休みタイム。
先に布団で待っていると、あれだけ乱れていたのが嘘のように凛とした女性がやってきた。
真奈美は無言で部屋の電気を消して、わざわざ俺の布団に潜り込んでくる。
真っ暗になった部屋に違和感を覚え、尋ねてみた。
「今日は豆電球も消しちゃうんだな?」
俺の問い掛けに、ややあってから真奈美は答えた。
「私ね、真っ暗な方が甘えられることに気付いたの。顔が見えないのがいいみたい」
停電パワーかなあ、と擦り寄ってきた彼女を抱きしめると、胸板に顔を埋めてくる。
「暗いのは怖いけど……頼りになる変態がいるし」
そう言って彼女は笑った、ような気がした。
617 ◆8pqpKZn956 :2008/11/10(月) 02:34:01 ID:iEIOUPxa
投下以上
失礼しました
618名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 03:05:48 ID:rj25E2ge
リアルタイムGJ!!
619名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 03:18:11 ID:x0e2Fk+3
パターンそのご

「お……?」
 視界に突然の夜の帳が降りてきた。いや、夜の帳ならばまだ多少の光が漏れてくる事もあろうが、目の前に広がるのは明かりが欠片も瞬かぬ闇の色ばかり。
「あれま。水道まで止まってるとなると、こりゃ停電か?」
 洗っていた最後の皿を流しに置くと、俺は両手の水気を切ってエプロンの裾で軽く指先を拭った。そして、壁伝いに食器棚まで辿り着いた俺は屈んで下の扉から懐中電灯を取り出した。
 親父が再婚するまでは家事全般は全てを仕切っていた為か、俺は家の何処に何があるのか一番把握している。
 親指で電源を入れると、円い光輪が目に映った。よし、電池は切れていない。
 さて、それでは『救助』を待つ者の下へ向かわねばならぬのが俺の今の最優先事項であろう。
「お〜い、大丈夫か?」
「……」
 風呂場に行くと、ガラス戸の向こうから水滴が滴る音が聞こえてきた。
「何か停電みたいだ。まぁ、分かっちゃいるとは思うケド」
「……」
 俺の呼びかけにもウンともスンとも返って来ない我が義姉の応え。そんな義姉に苦笑して、俺は風呂場の扉を開いた。
「で、何で風呂場で蹲ってる?」
「……暗いの苦手だから、目ぇ瞑ってる」
 成程。目を閉じた暗闇の方がまだ我慢が出来るらしい。同い年とは言え、11月近く年上の義姉様にはその辺りが重要なのらしい。
「まぁ、水道止まってるけど、一応栓は締めてるよな?」
 俺の質問に、こくこくと背中まである長い髪が激しく揺れる程に義姉が頷く。
「……て、手ぇ握って下さいな」
 懐中電灯に照らされて、座り込んだ義姉が上目遣いに手を差し出してきた。
「……この儘じゃ動けません。助けておくれ、義弟よ」
「はいよ」
 細くて柔らかい手とは裏腹に、がっしりと掴まれる俺の指。
「義姉よ、俺の指に攻撃しないでくれないか?関節が悲鳴上げてしまいそうなんだが?」
「……無理。離したら今度は心が砕けるかも」
 「砕けそうなのは俺の指たちなんだが?」その言葉を気合で嚥下し、俺は義姉の手を取って何とか立たせた。
 そして何故、俺の胸に凭れ掛かってくるのか。
「……あぁ、立ち眩みが」
「よし、明日からは義姉の料理には鉄粉を入れてやろう」
「……そんな歪んだ愛情表現は願い下げます。家族はもっと支え合うべき」
 ならもっと俺の家事の分担比率を下げて欲しいと思うのだけれども、家事能力が皆無どころかマイナスに振り分けられている義姉にそんな提案をすれば逆に仕事が増えると言うは俺の経験則である。
「取り敢えず、リビングに移ろう。ここじゃ服が湿気吸うから」
「……うぃ」
 被災者確保。

「で、何で離してくんないの?明かり渡したでしょ?」
「……明かりも欲しいが、人恋いし。せめて停電が直るまで」
 二人でソファーに座っているのだが、手を握った儘の姉からは一向に離れる気配がしてこない。と言うか、アップで懐中電灯に顔を浮かび上がらせないで欲しい。夢に出そうなくらいに怖いから。
「……ならば、背中を貸しておくれ。義弟の背中は凭れ掛かるには丁度良いから」
「はいはい」
 背を向けると、ふわりとした香りと共に背中に包み込まれる様な温かさが広がった。
「……くふふふ。どうだ?女体は心地良かろう?」
 首に腕を回し、俺の頬に息が掛かる距離でニヤリと八重歯を覗かせてそんな事を言い放つ。
「さて、メニューに肉と牛乳も加える必要があるな」
「……疲れてるのなら、肩揉んでやんよ?」
「すいません、調子に乗ってました」
「……うむ、うむ」
 俺が降参した事に満足したのか、義姉は頭に顎を乗せて満足そうに頷いた。
「……良い匂いがする。くんかくんか」
「止めい」
「……止めない。この匂い好きだもの」
「……」
 屈託無くそう言ってのける義姉に、俺の方が恥ずかしくて口を閉ざしてしまう。
「……アレ?照れてる?」
 そんな俺の頬を突付きながら、得意そうな表情で俺を見下ろしてくるのだから性質が悪い。だから、俺は――
「はむっ!!」
「ひゃぁあっ!?」
 ちょっかいを出してくる指に噛み付いたのだった。 
620名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 03:18:54 ID:x0e2Fk+3
くあ、ちんたら書いてる間に投下が…orz
621名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 03:22:33 ID:x0e2Fk+3
GJ!
てか、風呂でとかもう、ナニやら
うん、こんな話が読みたかった(結論)
622名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 03:50:13 ID:ip0Zs1HA
>>617>>619
どちらもGJ!
623名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 07:46:39 ID:IzBMumMb
ここの住人は今すぐ無口スレに行けば幸せになれるかも
624名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 13:54:53 ID:p70Ep52C
ネタ一つでSS五つとは…
甘えSSのコンビニ
amaence storeとはここのことか
625名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 15:28:49 ID:Vpwlb9P9
停電のときにゴム探すのって無理だよな
てことは停電のときにやると必然的に生

結果>>597になるわけか
626名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 17:08:47 ID:muGpw7vw
停電のとき前の穴と後ろの穴を見分けるの無理だよな
ってことは停電の時にやると安全な確率は二分の一

結果>>597になるわけか
627名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 20:35:20 ID:WiNT6xkK
1.添い寝
2.全裸添い寝
3.ハグ
4.全裸ハグ
5.ひざ枕
6.白スクで一緒に風呂
7.ナデナデシテー
8.必殺甘え人
9.甘え式マッサージ
0.一緒に足湯

10面ダイスを振って決める甘え方

ついでにこの俺のレスの秒1桁で今日の夢決定
628名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 20:38:06 ID:pKWRHwMa
>>627
俺の夢もきめてー
希望は9
629名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 20:39:06 ID:eDCCxKqW
俺は半脱ぎ添い寝でお願いします
630名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 20:48:17 ID:Nmh5ZN2h
>>627
2つ転がしてEとHの組み合わせでお願いします。
631名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 21:55:03 ID:95wsaUCJ
>>627
テンプレ決定
0希望
632名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 22:14:20 ID:ZS1FbcRe
>>597
ニューヨーク大停電の時の都市伝説では?
633名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 00:11:07 ID:HPhm1SvO
甘えんぼうな子の対面座位は最高だが
少しSッ気のある甘えんぼうな子が
こんなかんじに騎乗位で指を絡めてやるのもありだと思うんだよ
http://www2.vipper.org/vip985690.jpg
http://www2.vipper.org/vip985700.jpg
634名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 00:48:24 ID:A2UFrkeN
>>617
エロ甘GJ!!

>>633
有り有り有り有り有りーヴェデルチ
麻弓久々に見たな
635名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 00:48:32 ID:TavDg5Li
>>633
それぞれ元ネタをkwsk
特に下
636名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 00:51:34 ID:M+4dbZtD
>>633
実に有りだな

上は携帯からだと全部見えないが、関羽か?
下は麻弓か…懐かしいな
637名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 01:16:44 ID:tVwrCf7J
麻弓で思い出したけど、シャッフルの新作が出るんだってな。
まぁ関係ないけど・・・・・・・
638名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 04:28:44 ID:LvQc7i/H
>>636
かん・・・う?
639名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 05:30:51 ID:k7L5wkeg
一応確認してみるけど言うけど普通に恋姫の関羽だろ?愛紗のが通りがいいかもしれんけど
640停電プレイ失敗保守 1/1 にっぷし:2008/11/11(火) 05:33:30 ID:mnAnI2nv
やや古めのワンルームマンションに、一組の男女がいました。
男の名前は祐樹くん。女の名前は亜衣ちゃん。ラブラブなカップルです。
今も亜衣ちゃんがファッション雑誌をめくるその後ろから、祐樹くんが抱きしめてます。
お腹に柔らかく手を回し、身体を密着させて、肩に顔を乗せてほお擦りしています。
触れ合うのが好きな亜衣ちゃんも、くすくす笑いながらページをめくっています。
祐樹くんが亜衣ちゃんの耳をちろちろ舐めると、亜衣ちゃんの身体がぴくんと震えます。
亜衣ちゃんは上目遣いに振り返ると、祐樹くんとキスをしました。チュッ、と可愛い音がします。
手を離したカラフルな雑誌がぺらぺら倒れるのをほうって、亜衣ちゃんが祐樹くんに身体を預けます。
祐樹くんがぎゅーっと身体を抱きしめると、亜衣ちゃんはうっとりと瞼を閉じて頬を染めました。
チクタクと時計の針が進むなか、ゆっくりと、じんわりと、お互いの身体を温めあいます。
そうしていると、不意に、亜衣ちゃんが瞼をぱっちり開きます。何かを思い出したようです。

「あっ、そうだ……ゴメン、祐樹、ちょっと待ってて」
「ん? ああ。わかった」

もぞもぞ動く亜衣ちゃんから祐樹くんが手を離すと、亜衣ちゃんが立ち上がります。
靴下履きの足を動かすと、部屋の外に出ました。扉の向こうからゴトゴトと音がします。
祐樹くんがボーっと待っていると、少しして亜衣ちゃんが戻ってきました。

「ゴメン、椅子借りていい?」
「ん? ああ、いいよ」

何か高いところで作業をするのでしょうか。椅子を借りて持って行きます。
また待つことになった祐樹くんでしたが、少し不安になりました。扉をそろっと開きます。
するとそこには、椅子の上に立ってブレーカーに手を伸ばす亜衣ちゃんの姿がありました。
ふらふらとしたその様子は、怖くて放っておけません。

「なにしてんだ、亜衣」
「えっ、あー……、あー……」

祐樹くんの言葉に自分の行動を見られた亜衣ちゃんは、言い訳をしようとして、諦めました。
とぼとぼと椅子からおりて、椅子にちょこんと座ります。

「あの……ブレーカー、落とそうとして……」
「どうしてまたそんなことを」
「その、暗くなったら……もっと甘えられるかなぁって……思って……」

企んだことが申し訳なくて、バレてしまったことが恥ずかしいのでしょう。
小さくなって小さな言葉で言う亜衣ちゃん。祐樹くんは笑って亜衣ちゃんに近づきます。

「いつもだって甘えてるのに、これ以上どんなことがしたかったんだ?」
「えっと、それは……」
「それは?」

上目遣いに亜衣ちゃんが祐樹くんを見上げます。笑顔で尋ねる彼にドキッとします。
頬が染まってしまう亜衣ちゃんに、祐樹くんはそっとキスをしました。
ちゅっちゅっと唇を重ねたあと、舌をゆっくりと絡めていきます。
とろとろ、ざらざらした舌を舐めあうと、亜衣ちゃんは内股を閉じて身体を震わせます。
ちゅぱちゅぱと舌先を吸ったあと、頬を染めた祐樹くんはもう一度尋ねました。

「……で、どんなことが、したかったんだ?」
「それは……あぅぅ、それはぁ……っ」

もじもじした亜衣ちゃんが、目尻に涙を浮かべながら切なげに祐樹くんを見上げます。
祐樹くんが顔を近づけると、亜衣ちゃんは睫毛をふるふると震わせて、唇を差し出しました。
捧げるように差し出された桜色の唇を、祐樹くんはそっと摘むように唇で食みます。
はむはむ、くちゅくちゅ、れろれろれろ……キスはどんどんエッチになっていきます。
もじもじが耐え切れなくなった頃、亜衣ちゃんは椅子から崩れ落ちるように祐樹くんに抱きつきます。
そのまま床に寝転んだ二人は、ぎゅーっと強く抱き合って、鼻を鳴らしながら情熱的なキスをします。
停電プレイは失敗しましたが、亜衣ちゃんは大好きな祐樹くんに甘えることができました。めでたしめでたし。
641名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 05:34:37 ID:mnAnI2nv
やばい。流れを無視してしまったかもしれません。すみません。
恋姫無双はアニメしかしらないけど可愛い女の子てんこもりで好きでした。
642名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 08:42:45 ID:OFRDxY8Q
>>633
愛紗はSっ気はないツンデレだがな

>>641
とりあえずGJ!
恋姫アニメは若本も緑川もこやすもご主人様も出ないんだ………

が、原作のゲームはその一億と二千倍おもしろい
声優陣の豪華さ(特に男)にビビり

スレチだったな悪い
643名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 14:08:26 ID:os1U219z
>>640-641
GJ
今昔物語みたいでおもしろかったよ。
644名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 21:05:33 ID:lHB+Rbrh
闇格闘技「甘レス」
男女ペアでAP(甘えポイント)を審査し競う。
試合時間5分で対戦相手より多いAPを稼ぐと勝ち。
645名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 21:06:52 ID:uhu9oVQx
>>627
俺のも頼む
646名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:05:25 ID:P6Eg+/Je
>>643に妙に納得。>>640GJ!

つーわけで>>627の4か5でろー
647名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:24:16 ID:gUABqeN8
彼女は手を取って
僕のことをわかろうとしてくれていたんだ
彼女はいつもそこにいた

でも僕は遠くを見ていた
それで今日僕の元から離れて行ってしまった
僕はそんな一人ぼっちの男さ

僕には成功なんか訪れなかった
僕といても良いことなんかありゃしないから去ったんだ
昨日のだけだと思った
彼女は共に生きるという誓いを立てていたのだから

それが罪に見えるなら
他の男女愛するために
僕は罪を犯したまま彼女を愛し続けるよ。神が最後の日を言い渡すまで
648名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:25:20 ID:gUABqeN8
誤爆すorz
649名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 22:47:48 ID:os1U219z
あれ?おかしいな。目から汗が・・・・・・。
650名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 23:59:23 ID:n5/hbOPn
他スレに投下された、センヨウSの作者さんの作品を
関連作品として保管庫に掲載してほしいと思っているのだが、
そういうのはマナー的にはどうなのだろうか。
651名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 00:30:59 ID:+dvw0qmY
んー、基本的には幼馴染みの保管庫にあるからなぁ。気持ちはわかるが。
問題は練習スレにも投下した方だが・・・・
652名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 01:02:45 ID:tB5BfeX2
甘えんぼう+年上
甘えんぼう+年下
甘えんぼう+無口
甘えんぼう+双子
甘えんぼう+照れ屋
甘えんぼう+真面目
甘えんぼう+えっち

どれも最高だな
       
653名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 01:12:18 ID:uYPFVHMx
その中でも年下無口甘えん坊とかだったら俺死ねる
654名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 01:35:47 ID:GaQzCti3
黙ってぎゅーか

銀?
655名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 08:20:22 ID:38sSXKAM
>>652
甘えん坊+無双

に見えて何事かと思った
656名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 10:59:23 ID:OkyrulkB
>>655
つまり……
例えば軍隊とかで、十人を一度に相手にしても難なく勝てるような体さばきや銃さばきを持つ女鬼教官
でも訓練が終わると意中の訓練兵を部屋に呼んで、一晩中いちゃいちゃと……
で、そのせいで寝不足になった訓練兵は、翌日の訓練で失敗して怒られる、と。


………十人程度じゃ無双じゃないか
657名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 11:46:54 ID:Rq9sr5Ji
ある意味パワハラだな。
658名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 11:58:39 ID:FByKxTyC
成績優秀スポーツ万能、イケメンかつ家が超金持ちな生徒会長(男子)
憧れる女子生徒はそれはもうたくさんいるのだが、
会長に勝るとも劣らない才色兼備な美人副会長(恋人)が甘えつつ常に側にいるので
片っ端からハートブレイクしているような無双を想像してみた。
659名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 13:06:21 ID:+jruHA/G
甘えっ娘ハーレムを形成しつつ、
誰一人不満にさせることなく、きっちり全員の相手を完璧にする男を想像した。
660名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 19:37:53 ID:exOailyV
ふと思ったが、
ここでは甘えっ娘が出てくればハーレムも有りなのか?
661名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 19:39:32 ID:exOailyV
↑間違えた
ヒロイン全員が甘えっ娘ならばハーレムもアリなのか?
662名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 19:43:00 ID:OkyrulkB
個人的には全然あり
663名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 20:07:09 ID:+jruHA/G
>>661
むしろ誰か頼む
664名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 20:08:37 ID:tB5BfeX2
ナデナデしたら
もう片方にもナデナデしてあげないと拗ねちゃうよ
665名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 21:05:53 ID:DiDqMhXi
甘娘A「ナデナデシテー」
甘娘B「モットギュットシテー」
甘娘C「ファー、ブルスコファー」
甘娘D「キスシテー」
甘娘E「ソイネシテー」
甘娘F「イッショニオフロー」
666名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 21:32:23 ID:+jruHA/G
甘え当番制だなこりゃ…
667名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 21:34:18 ID:HMwEcYT5
まぁ待てw
ただえさえ1対1の状態で皆体がボロボロなんだ(砂糖的な意味で
ハーレムなんてやったら死人が出るぞ!ww






え?俺?
むしろバッチコイだけどな
668名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:15:00 ID:Sc5g9+z6
人前でベタベタと甘える子と、それを見て嫉妬して二人っきりなると甘えてくる娘

この二つを揃えればI'm Alright
669名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:17:35 ID:9sxtuc94
まず起きたら妹と姉と幼馴染がベッドですりすりしてたりしてて
リビングにいったら居候の従姉妹と未亡人の母親がぎゅーってしてきて
登校中に近所に住んでる小動物的後輩がぴとってしてきて
670名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:24:15 ID:uYPFVHMx
学校の教室で委員長が生活態度が〜とか文句を言いながらも甘えてきて
671名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:28:47 ID:2eYDhXju
体育で怪我して保健室行ったら従姉の保険医に甘えられて
672名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:35:11 ID:tB5BfeX2
昼休みに弁当あーんして食べさせられ
男子からは殺意の目で見られて
673名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:43:22 ID:+jruHA/G
休み時間に廊下で幼馴染みの妹に思い切り飛びつかれ
抱き付かれながら甘えられて
674名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:50:21 ID:e1ZDDTvp
風紀の乱れがと説教しながらと委員長に腕を絡まされて
675名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:55:27 ID:skC5NQ7h
なぜか生徒会に拉致されて生徒会長以下10人近くに集団で甘えられて
676名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 22:55:54 ID:OkyrulkB

部活に行くと二人っきりになった部室でマネージャーが擦り寄ってきて
677名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:02:15 ID:DomCFN0q
下校しようと昇降口に行ったらやたらなついてる後輩がまってて
678名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:02:50 ID:2eYDhXju
そこで俺はセーブして電源を切った
679名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:03:53 ID:P0XV5k7z
誰がうまいオチをつけろと
680名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:07:55 ID:+jruHA/G
たしかに上手すぎるオチだw
で、このCMのゲームの発売日はいつですか?
681名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:21:40 ID:IJDupG01
>>680
君が奮起すれば今日中に何とかなるかも
682名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 23:36:40 ID:9sxtuc94
>>680
頼むぞ!
683名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 00:57:47 ID:PjbIfoBp
四方八方からのあ〜ん攻撃から始まり、
出掛ける時には包囲あるいは腕組み権争奪戦、
帰ってきたら集団入浴に集団添い寝並びに抱き付き箇所争奪戦。


女の子同士の協定が結ばれていない場合、まさに天国と地獄。
684名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 10:21:41 ID:TGco4BvV
>>678は天才だと思いますw

保管庫止まってるな〜
携帯なのが残念…
685名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 18:54:12 ID:A8m/Vo+R
甘い作品が金平糖のように降り注いだから更新するの大変なんだよ、きっと
686名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 19:19:26 ID:Mvejtbgj
いままで更新を試みたものが
ソドムとゴモラの神話みたい砂糖に…
687名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 22:17:14 ID:leXtKMfl
688名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:44:55 ID:hh0C5DhB
>>687
是非
Z I P で く れ な い か
689名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 23:57:37 ID:fPbpfYaf
>>678
電源を切って振り返ると、3次元の>>669のメンツが
まだかまだかと順番待ちしてるんですね、分かります。

妹「おにいちゃんだ〜いすきっ!(ぎゅ〜)」
姉「あ、コラ!抜け駆けしちゃダメ!」
幼馴染「つ、つ、次は私なんだからね!」
従姉「………(ぎゅっとして…な目)」
従妹「わ、私も……(顔真っ赤)」
母親「後で一緒にお風呂入りましょ。背中流してあ・げ・る。」



んむ、ダメだ俺。
690名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 00:08:34 ID:zzeOtB+6
>>689
何をしている?
さあ、それを早く垂れ流すんだ
691名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 00:17:23 ID:xDMISaUK
>>687
詳細kwsk

>>690
申し訳無いのだが、今暫くの時を頂きたい。
今週は土曜までみっちり仕事なので…。
692名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 01:08:25 ID:VcEMAAMb
>>689
なぜ3次と限定???
二次キャラがゲームをする状況でも全然問題ないような…
好みの問題か?
俺の中ではここで起こることは全て二次だぜ

まぁまだ3次が出てくる>>689はまだまだ全然終わってないさ
693名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 01:21:26 ID:8jy3U7Zn
>>692
よう、相棒。
694名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 02:54:41 ID:Y0VgCIj0
>>692
二次元の中の三次っていう意味なんじゃね?
695名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 09:58:58 ID:VcEMAAMb
>>694
それは盲点だった
なるほど
696名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 18:05:43 ID:Ncm5ejS5
>>651
楽しみだなー
オレも土曜まで頑張るよ(`・ω・)ノ
697名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 18:48:15 ID:kjHVE+LU
SSを書こうと頑張ってるんだが……なぜか…なぜか、甘いセリフだけしか浮かんでこないんだ!
背景の肉付けができないよぅ……orz

紅葉ネタに、約一ヵ月後に迫ったクリスマスネタ…ネタはいっぱいあるはずなのに……
698名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 19:02:23 ID:nHE7rOKH
紅葉狩りに出かけて紅葉の木の下で
べろちゅーして顔を紅葉みたいに真っ赤にさせる彼女とか
クリスマスはミニスカサンタでご奉仕とか
正月にこたつで汗だくになりながらえっちとか
699名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 21:08:10 ID:VcEMAAMb
姫始めを1月1日にすると思ってた甘えっ娘が
元旦に彼氏から1月2日にするのが姫始めだと言われて、悶々としながら長い1日を過ごす。
しかもそんな時に限って彼氏がベタベタ甘えさせてくれるという寸止めSSとか
700名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 23:17:39 ID:Qd1NuDxI
むしろ「今年最初にするから姫始めなんだー!」と
1日の0時過ぎに彼氏宅に突入してほしい


大晦日から繋がったまま新年迎えてあけましておめでとうの
ちゅ〜とかもいいかもしれん
701名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 23:28:22 ID:kjHVE+LU
いやいや

新年になってすぐに振袖に着替えて初詣

あまりにひっついてくるので、我慢できずに野外で

その後帰ってから、初日の出まで何回も

そして主人公の腕枕に寝転がる彼女と一緒に、窓から初日の出を見る

だろう。
何が言いたいかというと、振袖とかの和服っていいよね。
702名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 23:49:48 ID:9aghVHDv
初日の出とともに絶頂というのも捨てがたい
703名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 01:06:04 ID:gXuk/md8
「いつも」シリーズではお世話になりました。
新しいのが思い浮かんだので、流れをブッタ切って投下したいと思います。

相変わらずの非エロ・糖度低めです。

それでは…、
704彼女は甘えんぼうのお嬢様 〜朝〜 :2008/11/15(土) 01:08:19 ID:gXuk/md8

今日も日が昇り、朝がやって来る。
第六感なのか、はたまた無意識の内なのか、起きなくてはいけない時間が迫ってくるのがわかる。

でも僕は、布団の中でウトウトしながら時間を過ごしていく。
僕は、特にこの季節になると、暖かな布団のぬくもりが大好きだ。
僕は、起きそうで起きないこのまどろみが大好きだ。
だから、今日も時間ギリギリまで寝るつもり…、だった。

「お早うございます。和秀さま」
「うわぉう!!」

優しく起こしてくれたその声に、僕は飛び上がらんばかりに跳ね起きた。
多分、リプレイで自分の姿を見たら、さぞかし滑稽だったことだろう。
少なくとも、下手なドッキリ番組よりはよほど視聴率が取れたに違いない。

しかし、そんな僕の様子も気にすることなく、満面の笑顔で朝の挨拶をもう一度してくれた。

「お早うございます。和秀さま」
「え…、あ、あぁ…、うん、おはよう…?」

僕の布団の横には、一ノ瀬 今日子(いちのせ きょうこ)が、正座でちょこんと座っていた。
そんな彼女の姿を見て、僕は混乱に陥った。

どうして彼女が僕の部屋にいるんだ…?

その答えに達するには、記憶を数日前まで遡らなければならない。

3日前、ひょんなことから僕は彼女を助けるという形の出来事が起こった。
それがきっかけで、僕は彼女と知り合うことになったのだが、話が長くなるので後日機会があればふれるとしよう。

おととい、僕は彼女から告白される。
僕からすれば、彼女は雲の上のような存在だったので、正直言って驚いた。
だが、断る理由が全くなかったので、もちろん即OKだった。

昨日、一人暮らしのアパートで、休日をダラダラと過ごしていると、突然彼女がやってきた。
聞くところによると、「これから俊英さまのお部屋に住まわせていただきます」とのこと。
瞬く間に彼女の荷物が運び込まれ、彼女が僕の部屋に住む環境が整った。
そんな一連の事柄に対して、僕が混乱している内にその日一日が終わった。

そして今朝、つまり現在に至る。
705彼女は甘えんぼうのお嬢様 〜朝〜 :2008/11/15(土) 01:11:07 ID:gXuk/md8
(…って納得できるか!! こんな状況!!)

僕の悶えっぷりを見ていた彼女は、やや「?」な表情ではあったが、それでも笑顔のままだった。

「和秀さま、朝御飯を作りましたので、よろしかったらどうぞ」
「え、あ、うん」

そう言われてテーブルを見ると、出来立ての朝食が心狭しと並べられていた。
見るからに美味しそうだ。

昨日同様、流れに身を任せて「じゃあ」と言ってテーブルに着こうとしたら、彼女が「あ、そういえば」と言って僕に近づいてくる。
「何事?」と思うよりも早くに、僕の視界が彼女の顔で一杯になった。

「ん…っ、ふぅ…」

彼女の吐息を感じたとき、彼女の顔が少し赤くなっているのがわかった。
暖かくて柔らかい感触が、口の周りに残り続けている。

「えっと…、欧米では朝起きたときに口づけをすると聞きましたので、それを真似てみました」

そんなこと言われても、困る。
どう反応すればいいのか、わからない。
僕の体と思考回路は完全に停止した。

自然に出来上がる、沈黙の時間。

「あ、朝御飯が冷めてしまいますので、お早めにどうぞ」

恥ずかしさとこの空気を一掃しようとしたのか、彼女は再び朝食を進めた。
思考が完全に止まっている僕は何も考えず、言われるがままにテーブルに着き、朝食を取り始めた。

彼女の作ってくれた朝食はきっとおいしかったに違いない。
そこらへんの旅館の朝食よりも、上回っていたかもしれない。
だけど、僕は全然料理の味がわからなかった。

ちらっと隣に居る彼女の方に目を向ける。
彼女は「これが食事のお手本です」とばかりに、とても礼儀正しく食べていた。
ただ、ある1点を除いては…。

何故か彼女の体は終始、僕の体にぴったりとくっついていた。
706彼女は甘えんぼうのお嬢様 〜朝〜 :2008/11/15(土) 01:13:22 ID:gXuk/md8

朝食が終わってからも、僕は何も考えずに学校の身支度を済ませていった。
さすがに、着替えのときは彼女に後ろを向いてもらうように言ったが…。(ちなみに起きたときには彼女は既に制服だった)
彼女も僕が身支度を終えるのに合わせるかのように、ぴったりと身支度を済ませていた。

「えっと…、じゃあ行こうか」
「はい。行きましょう」

部屋のドアに鍵を掛け終えた僕は歩を進め始める。
と同時に、僕の腕に彼女の腕が絡まった。
僕は彼女の方を見るが、彼女は何事も無いかのようにニコニコ笑っていた。

今まで平々凡々の生活をしてきた僕からしたら、この状況は異常といえる。
だが僕は、この状況がもはや異常だと思えなくなってきた。
ここ数日間で、湯水のように「ありえない事態」を経験してきたのだ。
だから、彼女と腕を組んで歩くことくらい、全然大したことではないように思えてきたのだ。

人間の適応性ってすごいなぁと思っていると、不意に彼女が声をかけてきた。

「あの、和秀さま?」
「え、何?」
「あの…、今朝の口づけ…、あれが私の生まれて初めての口づけ…でした…ので…」
「………」

(…って、ええええええええ!?)

いやいやいやいや、そんな事を急に言われても…。
というか、今朝の口づけってアレだよな。欧米がうんたらってヤツだよな。
それが…、ファーストキス!? そういうのは、もっと大切にするべきじゃないの!?
何というか、もうちょっとムードがあるときにっていうか…。

ってアレ? もしかして…、俺も…、アレが…、ファーストキス…?

(…って、ええええええええ!?)

どうやら今まで停止していた思考回路が動き始めたようだ。
ただし、今度はフル稼働という感じではあるが…。
自分を客観的に見ることができるようになったのも、人間の適応性なのだろうか。

これから、僕はどうなっていくのだろう。
今日1日の生活が不安で一杯になっていった、鈴木 和秀(すずき かずひで)17歳の朝であった。
707名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 01:14:48 ID:gXuk/md8
投下終了。

近々続編を書いていきますので。
708名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 01:38:24 ID:vNyCe9wk
若干素クール入ってる気がする
だがGJ
709名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 01:42:15 ID:TH+pqot0
これは続きを期待せずになんとする
710名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 03:10:16 ID:RMpNhiSw
素クールは結構甘えん坊成分含んでるからな
俺は大好きだ
711名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 05:07:46 ID:EiBYmRYv
突然だが、純愛スレの「海の日」はこのスレの需要を満たしててわりとオススメ。
712名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 09:03:50 ID:kC8fla3z
甘えんぼうなお嬢様なら執事とかメイドが色んなところ動かして
二人きりになれる環境すぐ作れるな
公共のプール貸切とか
713名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 09:20:47 ID:x2n90x08
むしろ無理矢理執事にさせられるとか
714名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 18:52:54 ID:7PA+da2a
お嬢様+甘えんぼう=無理矢理自分の側近に。


お嬢様+甘えんぼう+そういうことに権力を乱用できない恥かしがり屋=????
715名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 19:15:42 ID:etEcsfZM
気の利きすぎるお付のメイドさんがばっちりです
716名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 02:22:32 ID:c7z9/6As
わざわざ車で彼氏の家の前まで行って
照れながら手を繋いできて一緒に登校。
それを見ながら鼻血たらしてるメイドさん
717名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 08:15:25 ID:EXHySRU/
普段恥ずかしがりやで奥手or普段冷静でクールなお嬢様が真っ赤になって好きな人と組んで登校するところを写真に収めるメイドさん
718名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 08:21:14 ID:tgObapu1
あまりにお嬢様と主人公の仲が進展しないので、あえて主人公に甘えてみて、お嬢様の嫉妬心を刺激するメイドさん

そしていつの間にかメイドさん自身も主人公に甘えたくなって…
719名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 10:33:23 ID:JqLK8EGG
執事長に甘えるメイドがいたっていいじゃない!
720名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 11:16:12 ID:ZEWsEjwG
メイドは大勢いるのに執事は一人
お嬢様からもメイド達からも甘えられる執事もいいな
721名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 17:31:17 ID:1MZcRYON
・プリンセスガード隊長と甘えんぼう王女様
・近衛隊副官と甘えんぼう隊長
722名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 20:37:43 ID:TAfJOBgZ
個人的には男さんが上司の方が好みだな
723名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 21:39:33 ID:ZEWsEjwG
個人的趣味丸出しで言うと…
配属先は二人一緒ではないが両方隊長クラスで
女の子の方が甘えんぼうだからイチャイチャしてるのをたまにそれぞれの部下に見られたりして
『あの二人って付き合ってるらしい』
って噂されるのが好きだ
724名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 22:31:26 ID:M6uPgDPp
サウイウモノニ ワタシハナリタイ
725名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 22:37:37 ID:/E0QnWOo
>>723
両部隊の部下一同連名で、
部隊合同訓練願いが上申されるんですね、わかります
726名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 01:54:34 ID:wP65kSma
>>725
訓練終了後の親睦会でもボロを出さなかった二人が
宿営地の裏あたりで忍び会ってキスしているところに、水遁・土遁の術で隠れていた部下たちが一斉に現れて「おめでとー」

で、女性隊長に全員が鉄拳を喰らうんですね
727名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 06:50:45 ID:snR6wMUO
>>723-726を執事メイドの話として読んでたら世界観が全く分からなくなったぜ!
728名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 08:35:29 ID:IfYHoabz
>>726
その訓練で久々に幼馴染みと逢い引きしたり、
一目惚れしてカップルが生まれたりと
隊長達だけでなくとも色々盛り上がってるわけですね
729名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 11:47:28 ID:TpndYTcn
「良いか、貴様等! 今日の模擬戦は魔法隊第十二中隊が相手だ! それが何のことか解っているな! 今日こそは絶対に勝ちを狙うぞ!」
『オッスッッ!』
「九九戦全引き分けという、不名誉な記録を今日こそ終わらさせるのだ!」
『オッスッッッ!!』
「では、出陣っっ!!」

「さて、皆さん。今日の模擬戦は軽戦士隊第十一中隊が相手です。皆さんもそれが何を意味するか解っていますね?」
『はい』
「今日の百戦目でこそ、栄えある勝利を目指しましょう。皆さんのがんばりに期待します」
『はいっ』
「それでは、行きましょう」


 ……その日、ある意味伝説となった模擬戦が終わり、親睦会という名の宴会が佳境を迎えた頃、彼は一人、会場の屋上に腰を下ろしていた。
「となり、いいか?」
 麗しい女性の声が響き、ガチャリと鞘ぐるみ外された剣が音を立てて屋根の上に置かれた。
「ええ、いいですよ」
 彼が応えると同時に、彼女がそっと隣に腰を下ろす。
 その手が、肩口をさすってきて、思わず彼は痛みに顔をしかめた。
「あ、スマン。痛かったか」
「いえ、切られたときよりは、マシになっていますから。そう言うあなたは大丈夫ですか?」
 そう言いながら、彼は自身が放った打撃魔法を思い出した。
 魔力そのものを純粋な打撃力に変換する、魔法としては初歩の初歩だが、魔力量が膨大な彼が放ったそれは、破城槌レベルの衝撃があったはず。
 いくら治癒班がいる模擬戦とはいえ、少しやり過ぎたかも知れない。
「ああ、確かに、きいたな、アレは」
 そう言いながら、彼女が彼の手をそっと握って、自身の下腹部に静佳に当てさせた。
 滑らかな感触は、近年作り始められた合成繊維のものだからか、そんなことを思いながら彼はそっと彼女のおなかを優しくなで回していく。
「今日も、勝てなかった……」
「ああ……」
 彼女のおなかからそっと手をのかせた彼は、小さくため息を吐く。
 実際、軽戦士と魔法使いは互いを補完する関係にあり、間合いの取り方如何で互角になるとは言え、それでも、百戦百引き分けなど類を見ない。
「実際、これで毎回、査問会が開かれない方がおかしいしな」
 そういいながら、彼女がこてんと彼の肩に自身の頭を預けた。
 彼も彼女の頭をそっと撫でながら頷く。
「端から見ても、皆、本気で戦っているのが解るからでしょうね」
 実際、彼から見ても、また彼女から見ても、部下達が本気で戦っているのは、見ていて解る。
 彼と彼女の闘いにもそれは言えて。
「……でも、ユー君。あたし、ほんとでこれでいいのかな」
 不意に、彼女の口調が変わった、自信なさげだった押さない頃のそれへと。
 彼が苦笑を浮かべて、彼女を優しく抱き締める。
「大丈夫、リェンはがんばってるよ。他の誰も認めなくても、僕が認めるよ」
 そう呟く彼に、彼女はとても嬉しそうにかんばせをほころばせて、彼を抱き締める力が強くなる。
「ユー君、ありがと。大好き」
「僕もだよ、リェン」
 そっと抱き締めあい唇を重ねようとした刹那。
 彼と彼女は同時に顔色を変えて、飛び離れた。
「何をしている、貴様等!」
「君達、何をしているんですか?」
 かたや眦を上げて、怒りの形相。かたや、にっこり笑いながら目には感情を浮かべない。
 二通りの凄まじい形相に、屋根の上のそこかしこに一斉に気配が現れる。
 宙に浮かぶカップルや、屋根の模様の敷物の下から顔を出してくるカップル、さらには迷彩魔法&技術で身を隠していたカップル達。
 それらは言うまでもなく、彼の部下の女性達と、彼女の部下の男性達で。
『何って、隊長達のラブラブが見たくて』
 異口同音にそう言われて、顔を真っ赤にした彼女が立ち上がりながら剣を抜いた。
 一方、彼も音もなく立ち上がり、一言呟いて一本の杖を召喚する。
「……では、これから訓練を始めます」
「我らのコンビに傷一つでも付けられたら終了だ。出来るものならばな」
 個々では上がいるが、コンビを組めば国内最強と言われる彼と彼女の言葉に、部下達は一目散に逃げ出した。

 その時の模様が戯曲「素直じゃない甘えん坊」と題され演じられ、彼女が怒ったのは別の話。
730名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 11:51:14 ID:TpndYTcn
>>723>>725のネタを貰ってみた
糖度が低くてすまなかった
731名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 12:16:02 ID:IfYHoabz
GJ!GJ!!
もっとやれ

途中まで彼と彼女の設定を間違えてた
魔法使いの彼にメダパニをかけられてたようだ
732名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 20:20:18 ID:Zmx2t4Tb
http://www.vipper.org/vip994508.jpg
甘えるのが苦手な子は
彼氏が寝てる時がチャンスだな
733名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 20:38:33 ID:dumhM/2R
>>732
その画像についてkwsk
734名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 21:05:01 ID:6y4Nqk5L
>>733
放課後プレイだよ
電プレの4コマ漫画
735名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 01:46:09 ID:exxNbjbA
>>734
情報サンクス。ちょいと調べてみる

黒髪ストレートは捨て置けない…!
736名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 18:08:11 ID:1ksyv90V
黒髪ストレートというキーワードで

一緒にマフラーに巻かれてる黒髪ストレート大和撫子系甘娘

という電波が
737名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 19:45:18 ID:GHLi6Eo8
投下します。

「彼女は甘えんぼうのお嬢様」の続編です。

それでは…、
738名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 19:47:37 ID:oJCs3S4c
>>736
恥ずかしがり屋さんなのか鼻の下くらいまでマフラーに
すっぽりくるまっちゃうポニテの大和撫子が想像されたわけだが………
739彼女は甘えんぼうのお嬢様 〜午前〜:2008/11/18(火) 19:47:38 ID:GHLi6Eo8
「えへへ…」

肌寒い季節になった。
ポケットに手を入れて歩いている人も増えてきたように思える。
僕も寒さに対しては誰にも負けないくらい弱いという自負があるほど、冬が苦手だ。
いっそ冬が無くなればいいのにと思うこともある。
今日も、登校するのが面倒くさいと思うほどの低い気温だったのだが…。

しかし今日の僕は、全然寒さが感じられなかった。
その原因は、大きく分けて2つある。

まず一つは、直接的要因。
いくら厚着とはいえ、誰かと腕を組んでいれば自然とその人の体温が伝わる。
そのため、僕の腕を組まれている側の体はとてもあたたかかった。

もう一つは、間接的要因。
僕は現在、非常に緊張しているため、寒さを感じるほどの余裕がなかったのだ。
恋愛経験の疎い僕にとって、異性と腕を組んでいることに対しての緊張ももちろんあった。
だが、ここで僕が言っている「緊張」とは、もっと違うものであった。

想像してみてほしい。
例えば、目の前に腕を組んで歩いている男女のカップルがいたら、どう思うだろうか。
僕がその現場に遭遇したら、きっとうらやましく思うだろう。

では、その女性が非常にかわいくて、一方の男性が平々凡々だとしたら、どう思うだろうか。
おそらく僕は、その男性に嫉妬する、あるいは腹が立つなどの感情を持つだろう。
女性の人でも「え、なんで?」などと言った感情を持つのではないだろうか。

現在そういった、あるいはそれよりもさらに感情の入った視線が僕に向かって集中砲火されているのだ。
ましてや、隣にいる女性は学校内では超がつくほどの有名人。集中砲火に拍車がかかる。
これで緊張するな、と言う方がおかしいだろう。嫌な冷や汗が、僕の体からにじみ出ていた。

「ふふ…」

そんな僕とは対照的に、僕の腕を組んでいる女性・一ノ瀬 今日子はとても幸せそうな表情をしていた。
いつの間にか腕だけでなく体まで僕に密着させていた彼女は、周りのことなど目に入っていないようだった。
時々「幸せだなぁ…」などと、彼女自身が思っていることを無意識の内に口に出してさえいた。

そんな彼女の表情を見てしまった僕は、どうすることもできなかった。
ただただ、見慣れた制服姿の人たちと絶対に目を合わせない。それだけを必死に考えていた。

今日は、登校時間が永遠に感じられた。
740彼女は甘えんぼうのお嬢様 〜午前〜:2008/11/18(火) 19:49:05 ID:GHLi6Eo8

ようやくの思いで、僕と彼女は校門前にたどり着いた。
そのとき彼女は何かに気がついたようで、「あっ」と言って僕の肩から顔を離した。
僕も彼女の目線を追っていくと、校門の脇に立っている大人びた風貌の女性の姿が目に入った。
その女性もこちらに気がついたようで、僕と彼女に近づいて挨拶をした。

「お早うございます。今日子お嬢様、和秀様」
「椿さん、お早うございます」

椿(つばき)さんと言う女性から挨拶を受けた彼女は、お辞儀をしてそれに応えた。
しかし、その最中も彼女の腕は僕の腕にかかったままだったので、自然と僕も対面の女性に一礼する形になってしまった。

改めて椿さんという女性を眺めると、どこかで見たような気がした。
おそらく、昨日の「引っ越し」の際にいた一人だったかもしれない。
そう考えていると、椿さんはなにやら彼女に伝え始めた。

「今日子お嬢様、昨日お嬢様からお願いされていた件なのですが…」
「あ、はい。」
「旦那様にお話したところ、お許しが出ましたので、本日より変更できるよう手はずを整えました」
「よかった。ありがとうございます」

(一体、何の話をしているんだ…?)

「それから本日のお昼休みの件も、すべての生徒会役員ならびに部活動に対して連絡を致しました」
「何から何までありがとうございます、椿さん。本当に助かります」
「いえいえ。私からの報告は以上です。また何かありましたら私にご連絡ください」
「はい、椿さん。失礼します」

彼女は再び椿さんにお辞儀をした。僕もまた自然と、彼女に合わせて椿さんに一礼した。
そして彼女は、何が何だかわからないといった僕に、「さぁ、行きましょう」と促した。
場の流れに身を任せて、僕は彼女と腕を組みながら校舎へと向かう。
ふと振り返ると、椿さんは穏やかな表情でこちらをずっと眺めていた。

「先ほどの方は、小さい頃から私のお世話をして下さっている方です」

僕が疑問に思っているのを察してか、僕の肩にもたれかかりながら彼女がそう僕にそう答えた。

「あ、そうなんだ…」

僕は、若干あいまいな感じで返答する。
確かに僕の疑問が一つ晴れた訳だけれども、本当に気になるのは先ほどの話の内容の方だった。
聞いてもわからないかも知れなかったが、何か変な予感がしてならなかったからだ。
しかし何故か、僕は彼女にそれを聞くことはできなかった。
741彼女は甘えんぼうのお嬢様 〜午前〜:2008/11/18(火) 19:51:36 ID:GHLi6Eo8

校舎の中に入っても、彼女は決して僕の腕を離さなかった。
通学路よりも、僕と彼女に向かう視線が多くなり、密度も濃くなった。
けれど、それを意に介さない彼女と、完全に無視を決めていた僕はずんずんと廊下を進んでいった。
そうして僕と彼女は、僕の教室にたどり着いた。

(よし、これでこの状況から一時的に脱出できる!!)

確かに彼女と一緒いることは幸せだと思う。
これで幸せじゃないと言うほうがおかしい。
けれど、この状況下で彼女とずっといるのは体に悪い気がする。
少なくとも、昨日から続いている混乱を一人で考え直す時間が必要だ。

そう自分に言い聞かして、僕は彼女に告げる。

「えっと、じゃあまた後でね」
「え…、どうしてですか…?」

幸せそうな表情から一転、彼女の顔はすごく寂しそうな表情になった。

「え、だって別のクラスだよね?」

僕の記憶が正しければ、彼女は僕と同じクラスではないはずだ。
僕だってクラスメートくらい全員覚えている。

しかし僕のその質問に対して、彼女は何故かまた幸せそうな表情に戻った。
そして、彼女の口から驚くべき事実が発せられた。

「私も今日から和秀さまと同じクラスですよ?」
「………」

(は?)

「私のお父様がこの学校の理事長でして、私が和秀さまと同じクラスになりたいと、椿さんを通してお父様にお願いをしたんです。
 そうしたらお父様がそれを許してくれまして…。椿さんが今日からクラスを替える手はずを整えてくれたんです」
「………」
「ですので、今日から私も和秀さまと同じクラスなんですよ」

そう言って、彼女はにっこりと微笑む。
しかし、僕はそれどころじゃない。

(え…、どういうこと…?)

僕は、現在の状況を把握しようとするが、全くつかめなかった。

彼女の父親が学校の理事長だということは、学校にいる人なら誰でも知っている。無論、僕も知っている。
しかしその事実を出されても、納得いくことと納得いかないことがある。
まさに今がそれである。
742彼女は甘えんぼうのお嬢様 〜午前〜:2008/11/18(火) 19:56:33 ID:GHLi6Eo8

ぼん! ぷしゅー………。

僕の頭は、完全にオーバーヒートした。
頭も体も力を失っていくのがわかった。

そんな僕を彼女は優しく引っ張ってクラスの中に入っていく。
そして僕を席に座らせて、彼女はその隣の席に着く。
どうやら、今日から僕の隣の席は彼女になったらしい。

彼女は椅子ごと僕のほうに近づき、そして座ったまま僕に体を預けてきた。
登校時と同じような幸せな表情を浮かべている。

よく見知っているクラスメイト全員が、僕と彼女に視線を向けていた。
そして、全員困惑の表情を浮かべて、固まっていた。
誰一人として言葉を発さずに、固まっていた。
僕もずっと固まったままだった。

もうクラスメイトになにを思われても構わなかった。
どう思われようがどうでもよかった。
とりあえず僕は冷静になりたかった。

(神様…、僕は幸せです。幸せすぎて申し訳ないくらいです。
 そんな僕にも神様にお願いしたいことがあることを、お許しください。
 どうか、どうかお願いですから…、
 今から10分…、いや5分だけでも、一人で冷静になれる状況を作っていただけないでしょうか)

「和秀さま」

そんな僕の願いをよそに、彼女がすぐ横から僕に呼びかける。
みんなが黙りこくっているこの部屋の空気もまったく意に介していないようだ。
天然なのだろうか、それとも知っててやっているのだろうか…。

「これから、よろしくお願いしますね」

にっこりと微笑む彼女。
裏表が全くないような、悪気のないとてもかわいい笑顔…。

「あ、うん…」

僕はそう答える以外に、なにも言葉が思い浮かばなかった。

ぼや〜っとした頭の中で、一つわかったことがある。
校門前で、椿さんと話していたのはこの事だったのか、と…。
でも、それがわかってもどうにもならなかった。

生まれて初めて神様にお願い事をし、そして無残にもかなわなかった、鈴木 和秀 17歳の午前であった。
743739:2008/11/18(火) 19:58:54 ID:GHLi6Eo8
投下終了。
誤字脱字は許してくれ。

あ、あと言い忘れたけど>>704は、

 ×俊英さま
 ○和秀さま

です。スマソorz
744名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 20:20:47 ID:bRKs+8iZ
GJ
745名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 21:34:24 ID:oJCs3S4c
746名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 21:56:21 ID:v54QQ/59
>>669-678
おまいらのチームワークを称賛する
747名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:56:27 ID:vh4JHyWT
>>678
そうだな。ゲームは一週間に二時間って約束だな。
だからそろそろ再開してもいいぞ!
748名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 11:17:28 ID:KJo9bbsT
>>743
甘えん坊なお嬢様さいこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
クラスに毎時間見つめあったりはにかんだり手つないでたりピンクのオーラ発してたら!
他男子生徒の嫉妬がひどそうでうね
749名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 14:39:13 ID:82YWE8eg
お嬢様には白のガーターベルトが似合うな。
750名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 17:07:04 ID:vh4JHyWT
>>749
なにも白ばかりとは限らない、黒くたっていいじゃないか。
特に幼女体型のお嬢様が彼氏をその気にさせるために
恥ずかしいけどちょっと無理して使っちゃうとか


あと髪はウェーブが似合う
751名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 20:43:00 ID:YGl6WL9Y
甘娘に勝負下着は必要か否か
752名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:14:28 ID:fOka4l8F
ヒント:見栄を張る、ちょっと背伸びしてみる
753名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:20:59 ID:YAXm7fmO
暖めて


くれないか
754名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 22:49:48 ID:sKLIPb+5
無口なロリ子に、ぎゅっ……としてもらえ
755名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 23:31:49 ID:9NdaVuFE
>>753
俺も寒いから、ちょっと妄想代わりに


「……>>753、寒い?」
 そう言うと、彼女はそれまで以上に身を寄せてくる。
 既に腕を組んでいたのだから、今度はその控えめな胸や、やわらかな頬までが押し付けられることになった。
「……これで、私も753も暖かい……」
 そう言って笑う彼女の頬が赤いのは、決して寒さのせいだけではあるまい。
 そう思うと、もっと暖めてあげたいし、暖まりたくなるのは当然の帰結といったところか。
「……え、何…きゃっ」
 彼女の手をとってコートの中に引き込み、抱き締める。
 一着のコートの中で広がる、二人だけの空間。
「……暖かい。これなら、コート一着で済む、ね」
 問題はこの状態では動けないことなのだが、そんなことは互いに気にならないだろう。
 どちらにせよ、このまま動きたくなんてないのだから。
756名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 23:55:43 ID:82YWE8eg
>>753は最高です。
757名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:04:52 ID:fOka4l8F
>>753に嫉妬
758名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:13:08 ID:e8NYmLAx
「じゃあ>>753、ギュッてしてあげるね♪
…ねぇ>>753?体はそんなに冷えてるのに…
どうしてココはこんなに熱いのかな〜?」
759名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:17:14 ID:CfJkLOZO
>>753の人気に嫉妬

……俺も甘えっ娘に色々してほしい…今布団のなかだから、添い寝とか
760名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:28:07 ID:oDqMtVZV
>>756
これ見るとあっちの>>753を連想してしまう
761名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 01:33:25 ID:sPrW4Aqk
おいらはその命(ryの方を…。
762名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 19:40:23 ID:GZwa0WY5
甘えんぼうには三種の神器とかないのか?
763名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 19:54:56 ID:uLU7uHc/
キス
抱きつき
えっち
764名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 21:08:59 ID:PUKDAr9E
対面座位
なでなで
口移し
765名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 21:46:24 ID:CfJkLOZO
寝ている隣にいつのまにか入ってきて添い寝
衆人環視も関係なくあーん
愛を囁いてキスしながらの対面座位
766名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 21:50:13 ID:49Q2qCRU
節子、それ神器じゃなくて神技や
767名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 22:30:12 ID:CfJkLOZO
>>766
誰うまw
768名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 00:27:42 ID:XNKF2m5V
769名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 05:28:07 ID:lAG6nNCf
今みたいな寒い季節だと
布団の中での密着側位もいいと思うよ!
770名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 09:31:04 ID:zJkJuxbl
>>768
一番下kwsk
771名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 12:55:56 ID:9Tdx4S5V
>>770
久々にみつみの絵を見たな
一番下は超有名作のTo Heart2だ
右がこのみで左がタマ姉。真ん中はタカ坊。
AnothereかXratedか無印かはわからんがな。
772名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 13:19:19 ID:5nDpyxJw
アナザーデイズかな
773名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 13:33:12 ID:cEeX4Fui
一番上にやられたw
なでなでの威力おそるべし
774名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 13:59:08 ID:m+OWrzxs
一番上はLassの3daysかね?
775名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 15:02:19 ID:9Tdx4S5V
Hシーンは汁があった方がなんか甘い気がするのだが
776名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 15:14:02 ID:go/ApWjw
撫でて


くれないか
777名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:02:05 ID:KlGWxwpT
「ねえつっちー、撫でてくれない?」
二人ラスト(閉店作業)の日、パントリを閉め終えて、ホールの片付けをしていたら、店長が唐突に言い出してきた。
「あの…、何を言ってるか理解できないんすけど。」
卓上ポップを持ちながら唖然としてると、店長がこっちに近づいてきた。
「今日、つっちーのミス、カバーしたよね?」
「ですね。めっちや助かりました。」
そう、俺は今日ミスでお客さんを怒らせてしまい、店長がフォローしてくれたのだ。
「ね。だから撫でて。」
「いやだからなんでそうなるんですか?」
改めて抗議すると、さらに店長は近づいてきた。
「だから、フォローしてあげたお礼とご褒美に頭撫でて。って言ってるんじゃない。」
ただでさえ近かった店長の顔が、さらに近づいてきた。
「ご褒美って…そんな無理矢理な。」
そういうと、店長は俺から離れて後ろを向いてしまった。
「そっか、つっちーは忙しい中助けてくれた店長にお礼もしてくれないんだ〜。ふーん…減給届け書いちゃお。」
と言いながら、店長はレジに戻って行った。
「いやいやいやいや、流石にそれは無くないですか?」
ポップを机に置いて、慌てて店長を追い掛ける。
「なんで?」
「たしかにあれは俺のミスですけど、流石に減給は…」
「じゃあ、お礼とご褒美。」
といって、俺より小さい店長が見上げてくる。
頭を撫でるか減給されるか。
その二択を迫られたら解答は決まっている。
俺は恐る恐る店長の頭に手を置くと、やさしく撫でてみた。
「ん〜。」
すると、気持ちよさそうな顔をしながら、店長が俺に抱き着いてきた。
「なにやってんすか!?」
慌てて振りほどこうとするも、何故か離れれない。
「もっと〜。」
それどころか、さらに撫でを要求されてしまった。
「もっとって、とりあえず離れてください。」
「別に減るもんじゃないからいいじゃない。」
と、また見つめられる。
視線に「じゃなきゃ減給」と言う意味が込められてそうで、仕方なくまた撫ではじめる。
「ん〜。気持ちいい。しばらくよろしくね。」


>>776をみてこんなモノを想像した。
初めて書いてみた上に携帯からしかも駄文でゴメン。
778名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:43:02 ID:PD4vDez0
甘えん坊お姉さんか
大好物です
779名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 19:49:01 ID:N5+I5sFW
>>776
聞き覚えのあるヒールの音が、俺のデスクの前で止まる。
「まだ帰ってなかったの?新入りくん」
「オレのミスですから」
…入社して何ヶ月経つにも関わらず、先輩は俺を「新入り」と呼ぶ。
少々シャクに障るが、同期に比べ未だにミスばかりのオレにはふさわしい。
「…仕方ないわよね。あなたのミスだもの」
「………ハイ」
「じゃ、アタシ帰るから」
しかしオレに背中を向けた彼女は、一向に立ち去る気配を見せない。
タン!
急に振り向いた彼女、長い髪がフワリと踊る。
そして
「…先輩?あ、あの」
彼女は華奢な手で、オレの頭を幾度も撫でる。
「新入りくんへ、先輩からのご褒美」
―バカじゃないか。
そんな事を思いながらも、彼女の手の温かさに張りつめた気持ちが和らいでいく。
「…あ、ありがとうございます」
「どういたしまして、………>>776くん」

初なので許して下さい。
780名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 20:37:07 ID:oeS/eyY/
今日流れついたのだが
この甘さは本当に居心地がいいな

なんて油断してたらリアルに歯痛してきたw
知覚過敏で済んだがいずれ本気で虫歯になるに違いない
781名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 21:09:38 ID:9Tdx4S5V
俺なんて歯どころか最近骨にまできて
骨粗鬆症ヤバいぜ
782名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 21:45:51 ID:R132tB4L
二人共GJ!
どっちのパターンもたまらんな
783名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 21:48:49 ID:2ZboztPk
骨粗糖症
784名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:33:43 ID:CFu4a+E8
>>779の甘さが足りないと感じた上に唐突に沸いたので勝手に続き。

「アタシにもご褒美ほしいなぁ・・・」
「へ?」
「新入りくんからもご褒美くれないかしら?」
「な、なんだってー!」
「あら?アタシだって日ごろ頑張ってるんだからご褒美くらいくれてもいいとは思わない?」
「い、いや俺先輩にあげれるもんなんか無いですよ!?」
「あらそう?じゃあ、抱っこしてぎゅってしてキスしてくれればいいわよ。あ、すりすりもさせてくれたら凄く嬉しいわ♪」
「ちょ!先輩まってくださいよ!」
「これは先輩命令よ。抱っこしてぎゅーってしてなでなでとキスとすりすりをさせなさい。拒否は認めないわ。」
「横暴だ!職権乱用じゃないですか!しかもなでなでが増えてる!」
「拒否は認めないって言ったわよね?それとも・・・そんなにアタシのこと嫌い?」
「・・・負けましたよわかりましたよ!そんな涙目にならなくてもいいじゃないですか・・・」
「あら、嬉しいわ。やっとご褒美がもらえるのね♪」
「げっ嘘泣きですか・・・ひでぇ」
「フフッ男の子が一度決めたことでぐちぐち言わないの。」
「はぁ・・・先輩にゃかなわねえ・・・」
「早く早く♪ん・・・」


この後?先輩が手伝ってくれたんで予定より早く仕事が終わったから先輩と飯食ってその後先輩も食っt(ターン
785名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 22:50:37 ID:bsMJeuve
なんつーか、このスレって脈絡なくSSが沸くよなw
786名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 23:33:09 ID:rKDRPPcv
それがこのスレの良点であり、甘点であり、糖点なのだよ
787名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:00:01 ID:2qXlY+BM

「……義弟君や、唐突だが頭を撫でてはくれまいか?」
「ホントいきなりだな、オイ」
 隣でネットをしていたかと思いきや、家計簿をつけている俺にそんな事を要求してきた。
「てか、俺今忙しいんだけど?」
「……10秒で良いから、しておくれ」
 上目遣いに、それでも期待に満ちた目が真っ直ぐに俺を映していた。
「ったく、仕様が無い……」
 何でこんなに手が掛かるのか。同い年、しかもこれで一年近く俺より年上なのだから更に信じられない。
「ほら」
「……ン」
 こちらに向けられた頭を、俺はクシャクシャと撫でた。見た目の綺麗さを裏切らない、指に心地良い感触が伝わってきた。
「……えへへ」
 愛想笑いは苦手な癖に、こんな時だけは卑怯なくらいに破顔してくる。まぁ、俺も人付き合いが得意ではないからどうとは言えないが。
「はい、もう充分。これから家計簿つけなきゃならんから」
「……応」
 「……もっと、撫でてくれんのかね?」と来るかと思っていたが、意外にも義姉はあさっりと引き下がった。しかし、それを突っ込んで藪蛇になるくらいならばと、俺は家計簿への記帳を優先させる事にした。
「……何の真似ですか?」
「……ん?撫で撫で」
 いや、そうではなくて。何故に俺の頭を撫でる必要があるのか、と。
「……いつも頑張ってる義弟君にご褒美なのだ」
「頭が揺れるから、止めてくれない?」
「……しゅん」
 いや、口に出さんでも良いと思うのだが。
「……」
 無言で見詰めてくれるな。見た目は綺麗なんだが、義姉は無表情だと人形じみて怖い。
 斯く言う自分も、むっつり顔でいつも怒っているみたいに見えるらしい。ったく、なんでこんな俺に懐いているのかさっぱり判らん。
「あぁ、もう。後でな?」
 一息吐いて、俺は義姉の顔を覗き込んだ。
「……?」
「今は忙しいから、後で好きなだけ頭を撫でさせてやる。だから、少し待ってろ」
「……!?お、応っ!!」
 お預けの言葉の筈なのに、義姉の表情が途端に花やいだ。
「……えへへ〜。やっぱり、此処は甘え方の宝庫だ」
「ん?何?」
「……ううん、独り言」
 口の中で何かを呟かれたが、生憎と俺には聞き取れなかった。それよりも、今は家計簿を片付けたい。
「〜♪」
 隣で義姉君がお待ちになってるのだから。
788名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:04:12 ID:Ra12e8CV
急に投下の嵐w
皆GJ!
789名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:10:33 ID:qom/EHAf
「…………」
視線を感じる。
それは毎日の習慣で俺の部屋でパソコンをしにきた妹からだ。
家でパソコンのある部屋ってのは俺の部屋だけなわけで、今は無愛想な妹と交流する滅多にない機会だ。
しかし俺はいつも無言、無表情を通す妹との接し方がよくわからない。
いったいパソコンで毎日何を見ているのやら。
「…………」
まだ視線を感じる。
心なしか妹が近づいてきているような気がする。
「…………んっ」
妹が頭を突き出してきた。頭突きか。久しぶりのコミュニケーションが頭突きか。
「ん〜!」
ぐりぐりと頭を胸に押し付けられる。本当によくわからない。
ちょっと苦しくなってきたので頭をどける。
その時、久しぶりに妹の柔らかい髪を撫でた気がした。
「っ!」
妹は体をぴくりと震わせ部屋から出ていった。


その時俺は気付いていなかった。
妹の見ていたスレッドの名前を。
俺が頭に触れた時の妹のへにゃりと崩れた表情を。
790名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 03:24:38 ID:3Htby0br
まとめてですまないがみんなGJ!

しかし>>789はツボだ…
妹のためにも続きをぜひ…!
791名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 04:56:30 ID:+mcVL1QY
「え〜ん…歯が痛いよぉ」
「全く、最近甘えてばっかりいたからだろ。しばらくは甘えるの禁止な」
「そ、そんなぁ。甘えられないなんて私死んじゃうよ!痛たた…」
「駄目だ我慢しろ。…治ったら今まで以上に甘えていいから」
「ホント!?じゃあ辛いけど、頑張って治すね!」
「早く治せよ。俺もお前に甘えて貰えないのは辛いからさ」
「は〜い♪」
その後虫歯はすぐに治ったのだが、すぐに再発しちゃったのでした。
792名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 06:40:56 ID:79JX+J1E
・策士系甘娘
・ババァ言葉甘娘
・洋菓子職人甘娘
793名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 06:46:46 ID:l4hYPqB0
GJが追いつかないwww
昨日から今朝の未明までのSS、どれもこれもGJなんだぜ!
一滴一滴垂れてくる蜂蜜を舌先で受け止めてる気分だよ! GJ!
794名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 08:47:16 ID:Jq2lCE0/
寒がりな甘娘を暖める時期だよ
性的な意味でも
795名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 10:53:13 ID:Q7x8bRM2
>>792
>・ババァ言葉甘娘

「頭を撫でてくりゃれ」
「ぎゅっとして良いかえ?」
「わらわは寒いのじゃ。はよう暖めてたもれ」


こうですか
796名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 11:01:35 ID:fjHFIQAO
かんな(ryyyyy
797名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 11:02:39 ID:NryroQ7c
甘酒吹いた
798名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 12:21:26 ID:O3W00gpx
今時じゃかんなぎなのか
俺はホロかと
799名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 14:16:24 ID:SaCBSTmW
>>792の策士系?

「卵酒、熱いから気をつけろよ、美奈?」
「ごめんね。たっくん」
強気の私も風邪のときくらいは、しおらしい。
―という訳ではない。これは全て策略なのだから。
「熱い。ふーふーして」
「…仕方ねぇな」
そう、これが私の策!病気の人は心細くなる、故に私が甘えても不自然ではなくなるのだ。
「なんだか…目の前がクラクラするぅ」
「おい、美奈。大丈夫かよ…おっとっ」
「冷たくて気持ちいい」
倒れ込むようにぴったりと体をくっつける。
たっくんの匂い、体越しに響く優しい声、ひんやりとした大きな手は私の髪をサラサラと撫でている。
「ちょっ、美奈!お前熱上がってきてないか?」
「そかな?」
確かに本当に頭がぼーっとしてる。胸もドキドキして、体がやけに熱い。
「誰かにうつせば治るって言うけどなぁ。
…ん?美奈?オイ!」
―風邪をうつすなんて、そんな。そしたら、あんなコトやこんなコトもしなくてはならないし…。
それから…あ、あんなハズかしいコトもしちゃう…
「ふぁああ…だめぇ。
それは、まだ早いよぉ」
「美奈?」
遠ざかる意識の中、私の頭に浮かぶのは「策士、策に溺れる」という言葉だった。

なかんじだろうか。
800名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 14:33:55 ID:1RmtwFUo
>>799
いいぞ、もっとやれ

てか昨夜からの投下量すげーな・・・・歯磨きが追い付かないぜ
801名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 14:40:03 ID:79JX+J1E
>>799
砂糖水の池に溺れちまった
802冬の話:2008/11/22(土) 15:04:14 ID:DUDH2CGT
 ある寒い寒い冬の話…。
12月も半ばまで過ぎ、もう少しでクリスマスの季節だ。
部活帰りで、寒さしのぎにコンビニに入れば、
赤い靴下に、サンタクロースに、とクリスマス色全開だ。
……いやはや、どこも商魂逞しいといいますか、
「クリスマスポテチ」すら販売しているところを見ると
もはやなんでもありなのかって感じで……



とにかく、そんなクリスマスソングがあちこちから聞こえてくる
12月の寒い寒い夜。
家に帰ると、いつものように
「お帰り、お兄ちゃん〜」
と、ほわほわした声が聞こえてくる。
妹の瑞希だ。
中学生になって2年ほど経っても、胸のふくらみやちょこんとした背は
周りの子より若干発育が遅い(……らしい)
とたとたと廊下を歩いてくるさまはまるで子供の面影を、ちらちらと
ちらつかせている。

「お兄ちゃん、今日はお父さんもお母さんも仕事で遅くなるんだって。」
「なんだ、そうだったのか。……じゃあ、今までずっと家に
 一人だったのか。大丈夫だったか?」
「あーお兄ちゃん、また瑞希を子ども扱いしてー!
 ちゃんと洗濯物もしまったし、晩御飯もつくれたもん。」
「そうか」
「でも、お兄ちゃんが帰ってくるまで、すっごい
 寂しかったんだからねっ!」
「ごめんごめん、よくひとりでやってくれたね。いい子いい子」
「ま……また、お兄ちゃん瑞希を子供扱いするー……」
「いい子いい子はいやだったか?」
「……!?そっ、そんなことないよっ、もう……イジワル」
「悪い悪い、さぁ、晩御飯冷めないうちに食べちゃおっか」
「うんっ!」

にこっとした顔はいつ見てみ可愛いなと思ってしまう。
……別にロリコンなわけではない!断じてない!……はず。


続く!……のか?

803冬の話(続いちゃいました):2008/11/22(土) 15:20:56 ID:DUDH2CGT
晩御飯を食べ終わり、一段落しているところに

「ねぇ、一緒にお風呂はいろーよお兄ちゃん」

と甘えられて、今は一緒の湯船につかってい……
って話が飛躍しすぎだろ!!
俺が、散々拒否したくだりを説明してくれないと
妹と一緒にお風呂に入っているロリコン兄貴だと思われる!!
……って言っても、結局入ってしまっている自分を嫌悪さえする。

「……って、なんでそんなにくっついてるんですか!!」
「だって、お兄ちゃんのことがだいすきだからだよ」
「あのね……なんで年頃の女の子が、お兄ちゃんと入浴することはおろか
 抱きつくことに抵抗がないの!?」
「お兄ちゃんは……瑞希にギュってされるの……イヤ?」

散々言ってきたが、俺は決してロリコンなんかではない。
……ないが、……これはもうロリコンとかそうじゃないとか
関係ないと思う……バタンッ!!

「お兄ちゃん!?お兄ちゃん!!」


抱き着かれたり悩殺されたりで、なんかもうのぼせたらしい……


なんだかんだで続く

804冬の話:2008/11/22(土) 16:07:06 ID:DUDH2CGT
……ここは?

目を覚ますと、見慣れた自分の部屋の天井と、妹の顔が映し出された。
二人とも裸で、俺の方はかろうじて布団をかぶっている。

「お兄ちゃん!!大丈夫だった!?ごめんね、瑞希のせいで……」
「大丈夫」
そういうと、俺は瑞希のほっぺにキスして、毛布をかける。

「こんなに寒い部屋で裸でいたら風邪引いちゃうだろ」
「あうあう……お兄ちゃん」
なぜだか、瑞希は顔から湯気がでそうなくらい真っ赤になって
若干涙目になっていた。


「ありがとな。ほら、寒いだろ。いつもみたく抱きついていいんだぞ」
……言っておくが、別に深い意味はない。決してロリコンなわけじゃない!

すると、瑞希が首を横に振る。
一体どうしたのだろう?
「お兄ちゃんは、今好きな人がいるんだよね?」
唐突に切り出された話。
「気付いてるんだから……、もうすぐクリスマスで
 お兄ちゃんはその人に告白するんだよね?」
もちろん俺は動揺を隠せない。俺ってこんなに分かりやすいやつ
だったか……?
「だから決めてたの。お兄ちゃんとギュってするのも、お風呂はいるのも
 今日で最後にしようって。だからきいて……」
「瑞希……」
一瞬の静寂の後、瑞希がとんでもないことを言い出した。
「お兄ちゃんが付き合い始めたら、瑞希はなんにも邪魔したりしない。
 だから……せめて今日だけ、お兄ちゃんに身体で愛してもらいたい。
 お兄ちゃん、私の処女をもらって……」
「瑞希!?」
「お兄ちゃん、私、えっちなことだっていっぱい知ってるんだよ?
 お兄ちゃんには好きな人がいるからって、我慢して、ひとりで
 えっちなこともしてたんだよ。それでも、お兄ちゃんのことを考えるだけで
 胸がキュンキュンして苦しいの……。お兄ちゃん、今日だけは許して。
 お兄ちゃんは私のこと軽蔑したってかまわない。だけど、
 瑞希はお兄ちゃんのこと、ずっと好きだから。だから……
 お願い……お兄ちゃん、最後にお兄ちゃんとの思い出を下さい……」
虚ろな瞳からは涙が一筋流れている。
そのまま有無を言わさず俺に抱きついてきた。
無論、俺が拒絶できるわけはなかった。
「瑞希……嬉しいよ。俺が瑞希を軽蔑するはずないだろ」
「お兄ちゃん……ありがと」
やっと見せてくれた笑顔に俺は照れてしまう。
そして二人はどちらからともなく唇を重ね合わせる……。


続くかも!


805名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:12:20 ID:x5CFDpyq
これが俺達へのクリスマスプレゼントか
806冬の話:2008/11/22(土) 17:07:12 ID:DUDH2CGT
「お兄ちゃん……お兄ちゃん……!!」
電気を消した暗い部屋で
唇を触れる程度に重ねた後、互いに舌を絡ませ味わう。
初めてのキスでディープは、刺激が強く、
俺のものは、固く怒張していた。
それを瑞希が見つけると、それを恐る恐る握ってきた。
「う……あっ」
「痛かったらいってね」
そういうと、握っている手を上下に動かし、おれのものをしごき始めた。

「男の人って、こうされると気持ちいいんだよね?あったかくて硬いんだね」
「うう……そういわれたらこっちが恥ずかしいだろ」
「えへへ、ごめんね」
そういうと、不意に俺を仰向けにして、臀部をこちら側に向ける形になる。
69というやつだ。
「これでお兄ちゃん少しは恥ずかしくないかな?」
この体制だと妹の秘所が丸見えで、妙に意識してしまう。
俺のものがビクンと大きく跳ねる。瑞希は、んっと声を上げると、
「ふふ……お兄ちゃん、瑞希のお口に出していいんだよ」
といって肉棒を口に含む。
舌で鈴口と裏のスジのところを刺激し、顔を上下運動させ執拗に愛でる。
今までに味わったことのない快感に、一気に射精感が募る。
このまま出されてしまうのもなんだか情けない感じがして、
俺は、目の前の秘所に指をなぞらせ、舌で陰核をくりくりと弄る。
「あっ、お兄ちゃ…んっ!そんなとこ……あぁぁ!、弄っちゃイヤ……んん!!」
声を出さないようにしているのか、必死に俺のものをくわえ、しゃぶりつく。
しかし、声を殺すことは5秒も持たなかった。
「んっ、お兄ちゃん……もっと、もっとぉ……。んんっ!!せつないのぉ……
 お兄ちゃんに舐められると、あぁ……! 胸がキュンキュンしてせつないよぉ……あぁ!」
びくびくと小刻みに震えて快楽に耐える瑞希。一際大きく跳ね上がったときに
俺も、妹の口の中に射精していた。
同時に達したのだ。
「ゴクン。ハァ……ハァ……お兄ちゃん……。」
口の中のものを舌の上で味わい、嚥下した後、俺を呼び、
「きて……。瑞希の中に、お兄ちゃんの挿入れて」


そういうと、今度は自らが仰向けになり、股を遠慮がちに開いた。
その顔は、羞恥と高揚で赤くなってたのかもしれない。
電気が点いていないため、はっきりと確認することはできなかったか、
おそらく二人ともそうだったのだろう。



現在の俺の妄想力ではここが限界……。
初めてにしては頑張った方だと思うのだが……
続きは、想像するなり、誰かが続きを投下するなり、罵るなりして
自由にしていただいて構いませむので。


では最後に……
瑞希バンザーーーーーーイ!!

thank you!!



807名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 17:14:49 ID:YFY2RIN2
>>806
とにかくサゲた方がいいな
この雰囲気壊したくないし
808名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 18:36:44 ID:oRqIAA4t
男「先輩!先輩!はぁ…、起きてくださいよ先輩!」
もうホント勘弁して欲しい、俺が必死になって起こそうとしているのは俺より1つ学年の違う先輩、
そしてなによりこの先輩が俺の中の危険人物第一位なのだ、
…ん?何が危険だって?…すぐわかるさw
女「う〜ん、よく寝た、男、今何時?」
男「とっくに放課後ですよ、まったく…何回呼んでも起きないんだから」
女「ハハッwすまんすまんwまあそれはさておき、ホラ!」
男「なんですか?」
女「お前…、私と何ヶ月の付き合いだ?寝起きのチューに決まってるだろ!」
男「先輩、あんた馬鹿でしょ?あとまだ下校中の生徒もいるので大声で恥ずかしいこと言わないでください」
女「む〜、後輩が先輩を馬鹿にするか…、世も末だな…、つかここ屋上だから誰も来ないよ」
男「それでもでs」
女「そうだ!誰も来ないんだしなんでもできるじゃん!」
男「‥なんだか壮絶に嫌な予感が…」
女「男、キス…して?」

畜生!こんなこと上目使いで言われたら俺の理性が、
と、このように俺の理性を食べて行くとても危険な存在なのです☆
809名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 18:43:10 ID:oRqIAA4t
うわあぁァ嗚呼あァ亜ァあ!
ミスった(^o^;)
下書きを…書き込ん‥で、しまmt
よし!七輪と練炭を買って来よう!
810名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 18:49:20 ID:rauKl/Hw
>>806
24日の投下を全裸で待てということか
望むところだ!
811名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 20:38:04 ID:znafviBx
GJが止まらない!!
812名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 20:43:36 ID:6acfeanP
ここはいつからケーキバイキングスレに変わったんですか?

甘くて甘くて味塩瓶片手じゃないと見れないぜ!
813名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 21:05:13 ID:R+A2VOrQ
>>809
まて、練炭は時代遅れだっ!
今時は硫化水素だっ!
814名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 21:18:54 ID:OTGPRgvb
>>809
そんなことしたらお前の妹たちが泣くよ
815名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 21:39:59 ID:fb5ncx6+
>>809
死ぬ前に続きを投下してくれ
816名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 21:58:20 ID:mrIz2B90
>>799

>>792の策士系?

> 「卵酒、熱いから気をつけろよ、美奈?」
> 「ごめんね。たっくん」
> 強気の私も風邪のときくらいは、しおらしい。
> ―という訳ではない。これは全て策略なのだから。
> 「熱い。ふーふーして」
> 「…仕方ねぇな」
> そう、これが私の策!病気の人は心細くなる、故に私が甘えても不自然ではなくなるのだ。
> 「なんだか…目の前がクラクラするぅ」
> 「おい、美奈。大丈夫かよ…おっとっ」
> 「冷たくて気持ちいい」
> 倒れ込むようにぴったりと体をくっつける。
> たっくんの匂い、体越しに響く優しい声、ひんやりとした大きな手は私の髪をサラサラと撫でている。
> 「ちょっ、美奈!お前熱上がってきてないか?」
> 「そかな?」
> 確かに本当に頭がぼーっとしてる。胸もドキドキして、体がやけに熱い。
> 「誰かにうつせば治るって言うけどなぁ。
> …ん?美奈?オイ!」
> ―風邪をうつすなんて、そんな。そしたら、あんなコトやこんなコトもしなくてはならないし…。
> それから…あ、あんなハズかしいコトもしちゃう…
> 「ふぁああ…だめぇ。
> それは、まだ早いよぉ」
> 「美奈?」
> 遠ざかる意識の中、私の頭に浮かぶのは「策士、策に溺れる」という言葉だった。

> なかんじだろうか。
817名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 22:20:06 ID:SaCBSTmW
>>816

すまない。
何か気に入らない部分や表現があったかな。
以後、気をつけるよ。
818816:2008/11/23(日) 00:26:36 ID:2hPbZ1YI
>>817
俺の方こそ申し訳ない・・・
816はミスで、特にレスしようとしてたわけでもないんだ
どうか気にしないでくれ
819名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 00:32:23 ID:aM65zXFl
>>817
気にしなくていいと思う。
多分アンカー以外を消してレスするつもりが
書き込むボタンを押してしまったのだろう。
俺も時々やってしまうからわかるorz
820名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 00:34:48 ID:aM65zXFl
リロ忘れてたよ畜生!
821早退の理由:2008/11/23(日) 00:36:22 ID:W8LskE3o

あ〜、すんません、先生。
あの〜、大変申し上げにくいことなんですが、今日早退させて頂きたいんですけど…。
え、理由も言わなくちゃいけないっすか?
風邪ひいちゃったってことにしちゃ、まずいっすかねぇ…。
あ、やっぱダメっすか。そうっすよね。嘘バレバレっすもんね〜。
先生、本当に理由を言わなくちゃダメっすか。

はぁ〜、わかりましたよ、ちゃんと理由言いますから…。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

今から10数分前の事。俺は周りを警戒しながら食堂に向かっていた。
なぜ周りを警戒しなくちゃいけなかったかって?
それは、見つかってはいけない人物がいるからに決まっているじゃないか。
抜き足差し足忍び足で、ようやく食堂の渡り廊下までたどり着いた。
(ここまで来れば大丈夫だろう。我ながらよくやっているよ、ホントに)
などと思いながらほっと一息ついていると、後ろからよく知っている声で呼びかけられた。
「ゆうくん」
「は、はい!」
し、しまった! 素直に返事をしてしまった!
この声は俺のよく知っている声だ。見つかってはいけない人物その人のものだ。
どうする? 逃げるべきか? それとも、説得するべきか?
「ゆうくん」
「は、はい…」
どうしようか考えている時間があったら、行動しておくべきだった。
その短い時間で、声の主はすでに俺の背後までたどり着いていたのだ。
「ゆうくん、こっち向いて」
「は、はい…」
俺はゆっくりとだが、素直に振り返った。
だって怖かったんだもん。
怒っているとも悲しんでいるとも判断が付かない声質が、すっごく怖かったんだもん。
俺が振り返った瞬間に、その怖い声質の主が俺の胸に飛び込んできた。
「っちょ、ちょ…、あやか」
俺の呼びかけに応じないで、あやかは全身を俺に押し付けてきた。
頭も胸も腰も足も、触れられるところは全部触れてやらんとばかりに俺の体に密着させる。
「ちょ、ちょっと待ってくれ、あやか。とりあえず落ち着いてくれ」
こいつ…、俺の声が聞こえているはずなのに、全然聞こえていないふりをしていやがる。
それどころか、腕を背中に回しギューってして、さらに俺の胸に頭をスリスリしてきやがった。
うわ、2つの膨らみが…、膨らみが…、ってやばい、俺の理性が壊れかけてやがる。
しかも気付いたら、周りにいる連中が俺らをじーっとみていやがるし…。
とりあえず、こいつを俺から離さなくては…。
822早退の理由:2008/11/23(日) 00:37:11 ID:W8LskE3o

俺はあやかの肩をつかみ、引き離しにかかった。
すると意外にも、あやかは俺の腕の力に素直に従うように俺から離れた。
なんか拍子抜けした気分になったが、まぁそれはいいとしてだ…。
「あやか、とりあえず落ち着こう。色々したいことはあるだろうが、話をしてからで…、…むぐ…」
く、くそう。素直に離れたあやかに対して気を抜いたのがいけなかった。
俺の腕の力が弱まった一瞬の隙をついて、あやかは俺の口を塞いできた。
「ん〜〜〜!」
腕を首の後ろに回して、完全に俺の顔をホールドしていた。
加えて、あやかの舌が俺の口内に侵入し、絡めようとして俺の舌を追ってくる。
「ん…、んっん…(ちょ…、待って…)」
あやかは完全に俺を無視して、俺の口内を犯すことに夢中になる。
「ん、んぐん…(あ、あやか…)」
あ、あやか…。
あぁ…、見てる。見てるよ、みんなが…。俺、恥ずかしすぎてこの場から逃げ出してぇよ…。
うぅ…、あやか、早く離してくれ〜〜!
「ん…、んっ…、ぷはぁ…」
ようやくの思いで、あやかは俺を解放してくれた。
な、長かったぁ…。最高新記録じゃねぇか…?
俺が息を整えていると、あやかが言葉を発してきた。
「いじわる」
「へ?」
「どうして、私を避けるのよ」
「あ、いや…」
「ここまで来るのだって、私に見つからないようにこそこそと来ていたでしょ?」
「え…、何でそれを知って…」
「教室からずっとゆうくんをつけていたから」
今日わかったこと。あやかは俺より一枚も二枚も十枚も上手でした。
「なんでそこまでして、私を避けるの…?」
「いや、だって…」
だって、あなたが人目もはばからずにゴロニャンしてこようとするからでしょう!
いつだってどこだって、あなたは抱きつこうとしたりキスしようとしたりするからでしょう!
それが無ければ、俺だって逃げたりしないっての!
「私のこと、嫌いになった…?」
「そ、そんな訳ねぇだろ」
「じゃあ私のこと、好き…?」
「うっ…」
好きだよ…。好きだけどさ…。
周りがすっげぇ見てるんだよ、オイ。こんな所で「好き」なんて恥ずかしくて言えねぇっての。
でもあやかの奴、今にも泣きそうな顔してるしなぁ…。
………くっ………。
えぇい、しゃくらせぇ!
823早退の理由:2008/11/23(日) 00:37:55 ID:W8LskE3o

「す、好きだよ、あやかのこと…」
あやかの顔が、みるみるするうちに赤くなっていく。
周りの奴らも「おおっ!」との声が上がる。お前らは黙ってろ。
「ゆうく〜ん!」
「うわわっ」
笑顔のあやかが俺に飛びついてきた。
「ちょ、ちょ…、あやか、落ち着けって」
「何で?」
「とりあえず、俺から離れてくれ」
「好きなんだからいいじゃない?」
「いや、だから、人目が気になるっていつも言ってるじゃねぇか」
あやかは目をぱちくりさせて、俺の顔を覗き込んでくる。
「私は気にならないよ?」
「俺は気になるの!」
「…そっか」
あやかはようやく納得がいったのか、俺から体を離す。
初めからこの聞きわけがないのは何でだよ?
「ならさ、屋上行こうよ。あそこなら人目少ないでしょ?」
「あ、いや、屋上は…」
「じゃあ、科学準備室に行こう? 絶対に人来ないよ?」
「いや、そういうことじゃ…」
「あ、生物準備室のほうがよかった?」
「だから、そうじゃなくて!」
なんで俺たち、こんなところで漫才やってるんだろ?
「あ〜、何ていうか、学校はちょっと…」
第一ここで行き先を相談したところで、人目がなくなるはずがない!
ここで俺たちを見ている何人かは、絶対についてくるに決まってる!
「…じゃあ、家は?」
思いついたように、あやかがそう尋ねてきた。
「家ならいいでしょ?」
確かに学校よりは家のほうが噂にもならないし、断然いいけどさ。
って、バカバカバカ! 良いとか悪いとかそういう問題じゃないだろ!
…まぁそれはさておいて、家でいいって言えばとりあえず放課後までは凌げるか。
「うん、まぁ家なら…」
「やった! じゃあ帰ろ?」
「は?」
「早く家に帰ろうよ」
「い、いや…、ちょっと待って」
「? どうしたの?」
やばい、予想外の展開だ。こんな裏テクを使うなんてさすがはあやか。
しかしここでへこたれたら負けだ。まず落ち着け、俺。冷静に対応するんだ。
824早退の理由:2008/11/23(日) 00:39:23 ID:W8LskE3o

「え〜と、何で今、家に帰るんだ?」
「え、だって家ならいいって…」
「放課後じゃダメなの?」
「ダメ。待てない」
うぉ、強ええ。さすがはあやか。
だがここまで来た手前、屈するわけにはいかないのだ。許せ、あやか。
「いやでもさ、学生の本分は勉強なんだから、ちゃんと授業を受けないとダメだろう?」
「…何で、そこまでいじわるなの?」
「え?」
「私のこと、嫌い…?」
「そんな訳ないだろって…」
「じゃあ私のこと、好き…?」
「うっ…」
何? 何なの、このデジャヴーは?
ああもう、言えばいいんだろ、言えば! ギャラリーなんて、もう空気だよ!
「す、好きだよ」
「じゃあ、帰ろ?」
なんで、そういう発想なの?
ああでも、こいつまた泣きそうな表情してやがるし…。
くそう、その上目遣いは完全に最終兵器だよ。
………。
しょうがない。諦めるか。
「…わかった。帰ろう」
あやかの顔がぱぁっと明るくなる。
「うん♪」
その場をくるくると回って喜んでいる。そこまで嬉しいかね。
ギャラリーはと言えば…、あ〜あ、拍手しちゃってるよ。もうどうでもいいけどさ。

こうして、俺は今日早退すると決めましたとさ。めでたしめでたし。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

ってことなんすけど…。
ふざけんな? あ、やっぱりそう思います?
でも今日のあいつを怒らせるとホントに怖いんで、何が何でも帰らなくちゃまずいんですよ。
俺たち、義理とはいえ長年ずっと兄妹をやっている間柄だから、そういうのはすっごくわかるんで…。
なので、お願いします。今日だけは勘弁してください。
あ、マジっすか? いいんすか?
ホントにありがとうございます。やっぱ先生は、器がちがうなぁ〜。
んじゃ、これで失礼します。

え? 何でわざわざ早退することを伝えに来たかって?
なんとなく言いたかった、じゃダメっすかねぇ…。
825早退の理由:2008/11/23(日) 00:40:34 ID:W8LskE3o
投下終了

人前でくっつく系があまりないからやってみたが、自分の文才の無さにひどく落胆
826名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 00:43:41 ID:ade6XfJl
もう2レス目からすでに心の中でGJの嵐だったぜ。しかし……

>なんとなく言いたかった、じゃダメっすかねぇ…。

ちっくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
827名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 00:46:07 ID:4+mmWYYs
結局惚気たいだけじゃねぇかww
828名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 00:55:18 ID:ytCrb8km
なぜ先生が急にOKしたのか、そこに謎が隠されているような
その謎を暴こうとしてはいけないような悪寒がするんだぜGJ!
829名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 01:10:47 ID:aw4Ootfs
先生も兄がいたが・・・とか?
女前提なのはきにしない

なによりも、>>825GJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ!
830名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 05:33:29 ID:e185Dw/Z
GJ
義理の兄妹かわいいよ兄妹

そういやうちの母校じゃ遅刻早退はカードに理由とか記入して担任に提出だったな
831名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 07:45:15 ID:cf1PCCzn
卒論を仕上げる為に、三日連続で徹夜したせいか風邪をひいてしまったようです。
まぁ、ゆっくり布団でごろごろしてれば治るはずです。
おや、来客でしょうか?
正直おもてなしする気力はなさそうなのですが。

「楢崎せんせー!」
あぁ、聡美さん-わたしが教育実習で副担任をしたクラスの生徒さん- でしたか。
ちなみに彼女はこのアパートの管理人さんでもあるのですよ。
「誰に説明してるのー?」
や、なんでもありませんよ。
832名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 09:04:03 ID:cf1PCCzn
嗚呼、なんだか頭痛が本格的に酷くなってきました。
申し訳ないんですが、今日は一緒にいるとうつるから帰った方がいいですよ?
「じゃあ私添い寝してあげるね!」
はい……?

「病気の時って心も不安になるから、たまには先生も私に甘えてよ。」
それって聡美さんが甘えたいだけなんじゃ……?

「い、いいから!」
……まぁ、いいです。
それじゃ、お互い甘え合う事にしましょ。
833名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 09:20:38 ID:cf1PCCzn
「えへへ♪それじゃ、お邪魔しまーす。」
嗚呼、仮にも教師と生徒が床をともにするなんて……
我ながら教師失格です。
「まだ先生、教師じゃないじゃん。それに来年は私も大学生だもん。」
そういえばそうでしたね。
それにしても、こう密着していると悲しいかな、生理現象が起きてしまいますね。
「……あのね!風邪の時って汗かくといいんだよ!」
駄目です。私が健康でも無理です。
「……むぅ、まだ最後まで言ってないのに……」
そんなことは新婚初夜にやればいいんですよ。
「古風だなー。でも、そんな所も好きだけど♪」
834名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 09:38:26 ID:cf1PCCzn
暫くすると、聡美さんはすやすや眠って終いました。
まったく、他愛のないものです。
「ん……楢崎先生」
ふふふ、我ながら幸せ者ですね。

それにしても、彼女も随分変わりました。
ま、それはまた、別のお話であるのですが。
私もそろそろ寝ることにしましょ。
835名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 09:40:19 ID:cf1PCCzn
投下完了

微糖にも程がある。
836名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 13:02:05 ID:Ryu6Vfma
Nice Work!
ってか、これで微糖かよ・・・つくづくここのスレ住人は
味覚破壊の重度糖尿患者だぜーフウハハハァァーーー!!!
837名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 13:08:51 ID:bMP+qFwW
GJ!!
しかしすさまじい糖化ラッシュだな。
838名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 13:30:00 ID:c6LhnaWu
kis×sis読んでへこんでる俺に
誰か双子の甘えんぼうSS書いてくれ
839名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 16:21:53 ID:9k2ci8z4

>>838〜くん!」
「おわっ!?なんだよ香里・・・(汗)」
「すりすり〜えへへ〜」
「もうまったく・・・香里は甘えん坊なんだから」
「あーー!香里ずるいーー!!私も抱っこ抱っこー」
「し・・・栞!?」
「だーいすき(ハート乱舞)」
「もうまったく・・・しょうがない、二人まとめていたずらしちゃうぞ!」
「きゃー(ハート乱舞×2)」



みたいな感じ・・・。
俺の実話だったりする(悦)

840名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 16:35:01 ID:bH5Xl7Zu
ぶっ殺しますよ^^
841名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 17:11:37 ID:od0JHCMT
そうだよな実話だよな
……夢の中の。

そしてsage進行でよろ
842名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 17:31:30 ID:4+mmWYYs
>>837
なんという掛け言葉w
843名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 17:55:00 ID:9wu1H0od
看病にはお粥と「ふーふー、あーーん」とデコ合わせて熱チェックは必須
844名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:06:39 ID:AFf5qx2N
>>838
kis×sisとは何ぞや?
845名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:08:31 ID:M5NA+YcF
>>839
片方は川澄ボイスですね、わかります
846名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:37:27 ID:GiEWwhld
>>844
ヤングマガジンを月一で読むんだ
847名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 20:43:42 ID:kozvw/5h
kiss×sisな
間違えてるから
848名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 21:39:55 ID:QH+jcOGW
ここsageをよくわかってないやつが多くないか?
849名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 21:45:31 ID:kozvw/5h
専ブラ使ってないんじゃね?
850名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 22:32:52 ID:9pOXIRSt
まあ最近あんまりsage進行推奨もしなくなったからな
ほとんどのスレのテンプレにも入ってないし
851名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:17:02 ID:rFHNlD75
「なあ……頼むから下げてくれないか?」
「なんで?下げなきゃいけないなんてルールは無いよ?」
「いや、でも目立っちゃうじゃん。ほら、皆近づきにくくなるし」
「いいもん。見せつけてやればいいもん」

ぎゅ〜〜〜〜

「あー!もう!頼むからせめて座ろうぜ!体育館でまで抱きつくなよ!」
「だって姿勢低くすると抱きつきにくいんだもん」
「………モウ好キ二シテクダサイ」
852名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:22:59 ID:od0JHCMT
確かに前スレはsage進行でやってたような
このスレ雰囲気がいいし、それは壊したくない
853名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:34:31 ID:OtJzxRh7
このスレッドにいるのかどうかは不明だけど
ageられているスレには書きたくないSS職人もいるから
保守でもageられるのはちょっとと思うことがある
854名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:09:06 ID:ZOkd1O5c
じゃあやっぱりとりあえずsageようぜ
アゲるのは血糖値だけで十分だ
855名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:36:33 ID:Y7RtTMVo
2人公平に接すれば甘甘な3Pも可能かな

「あむ・・・んちゅ・・・んむ・・・ぴちゅ・・・んあ・・・もっとぉ・・・」
「あぁんずるい私もぉ・・・」
「んぅ・・・ちゅぱ・・・ちゅく・・・はむ・・・んむ・・・ふぁ・・・」

毎回どっちに挿入れるかでケンカしそうだ。
856名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:42:11 ID:cUAgHKAk
んじゃ覚えてたら次のスレ立てる人が「sage進行推奨」っていれとくことにしとく?
857名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:53:06 ID:ZOkd1O5c
初投稿が多いから2ちゃん初心者も多そうだな
メール欄にsageって入れることまで書いた方が良さそうだ

>>855
二人を重ねてダブルで素股は外せないな
858名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:54:24 ID:m2urCwlW
というくだらないことがきっかけで、
少しずつスレの空気はおかしくなっていくのだといういい例だね
859名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:02:29 ID:oUc9NNQz
全国の双子、それ以上が幸せになるために重婚を認めたらいいのに
860名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:08:33 ID:7EtUP17M
>>859
ハーレムスレの「双子さん」を読むがよろし。
861名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 02:23:46 ID:CqusRj31
ちなみに容量と1000と、どっちが先か微妙っぽいぞ。
862名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 08:02:06 ID:ZOkd1O5c
>>858
とにかく、下がってないぞ
863名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 08:35:20 ID:b6WcMdkB
>>862
言った直後にわざわざageる辺り、故意でしょ。放置でおk。
864名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 13:57:31 ID:8YiKfaxv
話ぶった切るけど、「甘えてくる女の子&それを好意と気付かずにスルーする男」ってのは
このスレ的には受け入れて貰えますか?
865名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 14:18:05 ID:+QRk4U8I
>>864
甘えがあるんだったらいいとおもうよ
866名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 14:21:36 ID:8YiKfaxv
>>865
了解
微糖ですが、出来上がったら投下します
867名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 17:23:15 ID:tKKUgdiy
>>851>>854
誰がうまいことを(ry
868名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 17:56:23 ID:ZOkd1O5c
>>864
個人的にはそれだと甘娘視点のがいいな
空回り系甘娘とは新しい
思い切り甘えモードなのに鈍感の鑑のような男は気付かず
甘娘は悶々とするのか
869名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 22:41:08 ID:Y7RtTMVo
鈍感だと拗ねて泣いちゃいそうだな
870名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 22:45:06 ID:TXLay5vx
甘娘視点って難しい。

小学生設定か小学生レベルの脳じゃないと…
871名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 01:17:24 ID:KfftPA//
>>870
甘えん坊になっていく過程をかけばいいんじゃね?
872名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 01:32:00 ID:V1f/xPZD
真面目な子が付き合い始めは照れながら甘えてくるけど
徐々に心を開いてくると積極的になってきて
二人きりになったらキスねだったり自分から誘ってくるとか
873名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 13:04:17 ID:ZVu2zaxu
>>872
普通の女の子を甘娘に調教するということか!
…だが不思議と全然凌辱的な響きを感じないな
874名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 18:46:28 ID:k6IESluD
心配性転じて甘娘に
875名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 02:59:22 ID:tCq7VidW
朝起こしにきてお弁当作って
入浴中に背中を流そうとして勝手に入ってきたり
女の子と話してると心配しちゃう
幼馴染の世話焼きお姉さんか
876名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 13:36:28 ID:YmF43u/Y
そのSSはいつ読めるのですか?
877名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 22:03:00 ID:tCq7VidW
甘甘な画像でSS書く人の材料になったりするかな?
文才ないからこれぐらいしか出来ないや
ttp://sukima.vip2ch.com/up/sukima001442.jpg
878名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 22:15:41 ID:qlW0oR2b
>>877
kwsk
879名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 22:41:53 ID:Xp5e1id4
>>877
これは副会長の和泉君に萌えるマンガです
880名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 18:56:48 ID:8kA7cQWJ
甘娘ワード
・ごろニャン♪
・えへへ〜♪
・しあわせ♪
881名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 19:14:16 ID:CVkOoY9u
甘娘擬音
・ぎゅ〜♪
・デレ〜♪
・ちゅ〜♪
882名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 19:41:27 ID:VtJTQvLf
甘娘のえっち
・べろちゅー
・指を絡めてべろちゅーしながら対面座位
・終わった後も繋がったままべろちゅー
883名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 21:18:54 ID:kYiv9QWV
投下します。エロはないのでご了承ください。
884名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 21:29:01 ID:kYiv9QWV
すみません。
何故かうまく投下出来ません。
885名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 21:40:45 ID:yv0IeRbE
一度に大量にカキコできないのはわかるよな?
886名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 21:43:25 ID:luGUHbFQ
>>884
Q1レスあたりに投稿できる容量の最大と目安は?
A容量は4096Bytes、一行字数は全角で最大120字くらい、最大60行
887スクランブルエッグ:2008/11/27(木) 22:48:34 ID:kYiv9QWV
豊かに波打つ栗色の髪に真珠色の肌。少年は柔肌を晒した少女を、いささか乱暴に揺さぶる。
「起きろよ!サクラ」
「……ちーちゃん?一緒に寝るの?いいよ、どぞ」
ブレザーに身を包んだ少年は、幼さを残すその顔を羞恥の色に染めた。
「おはよーのチュ♪してくれたら起きるー」
「……なら一生寝てろ」
これ以上は目の毒とばかりに、少年は部屋を後にする。階段を急ぎ足で降りると食欲をくすぐる香りに、頬がゆるむ。
「はよ、小梅。今朝のメシなんだ?」
「おはよう、千歳さん。
今朝はねぇ、シジミのお味噌汁とアジの干物。あと千歳さんの好きな甘めの玉子焼きです」
首筋にかかる程度に揃えた髪にはアンバランスなエプロン姿が愛らしい。
888スクランブルエッグ:2008/11/27(木) 22:50:00 ID:kYiv9QWV
「小梅の作るメシが何より楽しみだよな。母さん」
「そぉよねぇ、さすが藤代姉さんの娘だわぁ」
その藤代の妹である自分が家事が出来ない事を忘れ母の桃香は微笑む。
「このままお嫁にいらっしゃいな、ねぇ千歳。」
「そんな……おばさま。
わ、私は嬉しいですけど、千歳さんが……」
小梅は頬を朱く染めながらも、期待を込めた瞳で千歳を見上げた。
「えぇ!アタシは?」
突然、後ろから飛び付かれ千歳はうろたえる。
「ちょっ……!!サクラ!胸、当たってるっ」
「違うもん。あててるんだもーん!えへへ」
千歳の後頭部はむにむにとした柔らかいサクラの胸に挟まれている。
肩にかかる重量感と伝わる肌の温もり――そして何よりも
「お前なぁ、下着ぐらい着けろよ!」
そう、サクラの二つの丸み、透けるように白い肌と淡い色の蕾まで露になっているのだ。
889スクランブルエッグ:2008/11/27(木) 22:51:16 ID:kYiv9QWV
「パンツは穿いて……」
とサクラが言い終わるかいなか、ビュウッという音を立てまな板が跳んだ。
「ぎゃうっ!」
「あの、千歳さん、男の子は大きな胸が好きって本当なんですか?」
姉に向かってまな板をぶん投げた健気な妹は、小鹿の瞳を悲しみに濡らす。
「ちっちゃい胸の女の子は……イヤですか?」
「……かわいいなぁ小梅。気にしてるのか」
千歳が小梅の艶やかな黒髪を撫でる。小梅はトロンとした表情になり、ほんの少し千歳に寄り添う。
「……だって私、千歳さんがちっちゃいのイヤならどうしようかと思って」
「本当に好きなら気にしない思うよ」
「なら私も……いいですか?は、はぐはぐ」
890スクランブルエッグ:2008/11/27(木) 22:52:55 ID:kYiv9QWV
「サクねぇみたいに、私もぎゅっ……したいです。私はダメですか?」
可憐な少女のひたむきな想いに千歳は戸惑う。それを母桃香の、のんびりとした声が救った。
「あら大変、3人とも遅刻しちゃうわよ」
「ふ?あ、本当です!」
「小梅、早く支度しよう!サクラも拗ねてないで着替えろよ!」
「やっ!シャワー浴びなきゃ学校行かないもん!……一緒に浴びる?」
誘惑を無視した千歳は小梅のエプロンの後ろリボンをほどく。
「走れるか?小梅」
「はい、千歳さんと一緒なら頑張れます……」
千歳の話す声が首筋をくすぐる。しゅるしゅるとリボンをほどかれる感覚に、うっとりとする小梅を千歳の声が現実に戻す。
891スクランブルエッグ:2008/11/27(木) 22:56:40 ID:kYiv9QWV
「小梅!遅刻する!」
「はい!千歳さん玉子焼きだけは食べてください」
小梅は千歳の口に玉子焼きを運んだ。ふわりとした柔かさとやさしい甘さに顔がほころぶ。
「お口に合いますか?」
「小梅の作ったもんで、俺の口に合わないもんなんかないよ」
「ふぇ!やぁ……あぅう、うれし…れす」
くたんと小梅は床にへたりこむ。千歳が抱き起こそうとした瞬間、長く白い手が伸びた。
バスタオルをラフに巻き付けたサクラは、優しさとは程遠い笑みを浮かべ小梅を抱き起こす。
小梅はぷっくりと頬を膨らませ姉を睨みつけた。
「ケンカしてる余裕はねぇだろ!ちーこーく!」
姉妹はハッとした顔で時計を見た。――そのとき
はらりっ
「ありゃま」
「うおぉ……」
「あら、凄いわねぇサクラちゃん。メロンみたい」
「……うぅ、双子なのに、ペッタンコとむにゅむにゅは…不平等です」
サクラの二つの丸み、透けるように白い肌と淡い色の蕾まで露になっているのは先程と同じ。
異なるのはただ一点。
「パンツは穿いて……」
いなかった、だけ。

892名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 22:58:31 ID:kYiv9QWV
投下終了です。
基本的なミスだったようで恥ずかしいです。
申し訳ない。
893名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 23:30:17 ID:kYYBUpHm
>>892
GJすぎる!!!

ミスなんて誰にでもあるさ
そんなの気にせず、是非続きを書いてくれ、いや書くんだ!
894名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 00:11:10 ID:5YdGhZTJ
続きはマダですか?
895名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 03:24:04 ID:IStYpGWy
>>892

だが投下の仕方を教えてくれた>>886に一言くらいお礼述べるのが礼儀
896名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 05:35:53 ID:0x1WquiP
>>892です。
遅ればせながら>>886さん。丁寧に教えて頂き助かりました。本当にありがとうございます。
そして>>895さん。マナー違反で軽率でした。以後気をつけます。ご指摘感謝します。
897名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 12:41:22 ID:H3WI1vMF
なんか変なのが頭に浮かんだ。疲れてるのかな。
疲れてる時には甘い物がいいんだが、この内容は甘くないのでご勘弁。
 
「お兄ちゃん!何飲んでるの!?」
「な、何だよ急に?何って缶コーヒーだけど…」
「信っじらんない!」
「なんで怒ってんだよ?あ、缶じゃなくてちゃんと豆から挽いたやつじゃないと駄目とか?」
「違うの!その缶になんて書いてあるか分かる!?」
「え?…ブラック無糖…だけど」
「お兄ちゃんのバカバカ!うぇ〜ん、私の存在否定されたー!」
「おい、何なんだよ!俺が何か悪い事したか!?誰か教えてくれー!」
898名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 13:16:25 ID:FjLqfR6n
兄が悪い
899名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 13:41:49 ID:IStYpGWy
ああ、悪いのは兄だな
900名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 13:47:50 ID:yYtPlqTS
兄はやってはいけないことをやった
901名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 14:14:10 ID:CV9OXeOi
「……と見せかけてっ、私が糖分を補給してあげるー!!」
ぎゅー
「ちょっ、飲めな……っ、腕ロック! 腕ロックしてるから!!」
「抱きつきで糖分補給っ! さらに口移しで、糖度倍増っ!!」
「ちょ、ま、やっ、らめっ、んむーっ!!」
「ひゃらにべろちゅーれMAXほーひーひも匹敵ひゅる甘味を実現にゃー!!」
「くっ、こんな小さな妹なんかにっ! でも感じちゃうっ!!」

「ちゅぱっ……じゅるるぅ……。あれれ〜、お兄ちゃん、ズボンが膨らんでるよぉ〜?」
「ちょっ、触るなっ」
「私子供だからよくわかんな〜い。これな〜に〜? 何入れてるのかなぁ〜」
「それはっ、そのっ、……武器、武器のようなものが入ってるから! 危ないから!」
「ホント〜? でも、ぽかぽか温かいから、ぎゅーってして、すりすりしちゃう〜〜っ♪」
「ばっ、マジでやばっ……くぅぅっ」
「んーっ、ちゅっちゅっ……あはっ、ピクってしたの服越しにもわかるよっ、可愛い〜!」
「はぁーはぁー、くぅぅ、色即是空、空即是色……」
「なんだか窮屈そうだから、私が出してあげるね、お兄ちゃんっ」
ジィ〜〜〜、ごそごそ、ぶるんっ!
「きゃっ、ほっぺ叩かれちゃったっ! もう、暴れん坊さんなんだからっ。舐めて冷やしてあげるねっ」
「いやいやいや、ちょ、ま、はぅっ!?」

兄妹の明日はどっちだ!! 甘くないかな……御免っ。
902名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 14:14:15 ID:aM5DZ4s8
兄は罰としてMAXコーヒー1リッター一気だな
903名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 15:18:43 ID:fURo+tm5
ちゃらり〜鼻からMAXコーヒー♪
904名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 21:48:29 ID:LOWq0xj0
姉:「あ〜〜っとMAXコーヒー(ホット)が・・・・・・!!」
男:「に・・・二刀流」
妹:「250ml缶+250ml缶で200万甘えパワー!!
   いつもの2倍の口移しがくわわって200万×2の400万甘えパワーっ!!
   そしていつもの3倍のベロチューをくわえれば400万×3の、お姉さん
   あなたをうわまわる1200万甘えパワーだーっ!!ムチューっ!!」
905名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 21:50:37 ID:8RBmHNy9
ミルクを口移しで
906名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 22:40:43 ID:N46SNHv4
>>905
なんかそれエロいな
907名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 23:31:28 ID:wnFHTvU3
>>904
どこのロボ超人だよwww
そして牛っぽい人とか三つ編みの人とかと死闘を繰り広げるのかwww
908名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 23:45:13 ID:IStYpGWy
>>907
三つ編みって………
あれは弁髪と言ってだな…
ギャグだったらスマン
909名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 13:34:57 ID:AwdB6Fun
彼の前では甘えんぼうな三つ編み眼鏡委員長
910名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 14:34:43 ID:DPCmaPpb
>>909
彼のまえでは?
911名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 10:42:27 ID:O5oooife
かゆ



あま
912名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 12:16:15 ID:oziPkW4z
June 9, 2008
 今日、同じクラスの男子と掃除をした。 
 やたらにこにこしていたがきっとこいつも私を怖がってるに違いない。
 私をばかにして。
June 11, 2008
 今日、教師から風邪を引いたあいつにプリントを届けるように頼まれた。
 異性の部屋に入るのは初めてだ。どうやら一人暮らしらしい。
 何も食べてなさそうだったんで、おかゆを作ってやったら、あいつ、おいしそうに食べてる。
June 14, 2008
 あいつと弁当を食べた。あいつの弁当箱を見ると冷凍食品ばかりだった。
 また風邪を引かれては困るので私があいつのも作ることにした。
June 16, 2008
 あいつと話をしていると周囲から生暖かい視線を感じる。不愉快だ
June 19, 2008
 体がだるい、熱があるらしい
June 20, 2008
 昨日から寝たきりなんで、体が妙にむれる。
June 21, 2008
 母にあいつのこと話したら今度連れて来いと言われた。
 何か勘違いされているらしい。
June 22, 2008
 夜、からだ中 あついさみし。
 胸 さわったら へんなかんじ。
 いったいわた どうな て
June 23, 2008
 やと ねつ ひいた も とてもさみし
 今日 はらへったの、れいぞうこ のぷりん くう
June 24, 2008
 さみし さみし あいつ きた
 うれしい ちゅ
 すき です。
25
 すき

 だいすき
913名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 12:21:34 ID:2rWGanpa
なんて事はない、ただ修学旅行に行っただけだ。
四泊五日のオーストラリア旅行。
友達と青春を謳歌してきたわけだ。
だが、帰ってきた俺を待っていたのは、もぬけの殻の我が家だった。
時計の針は午後7時。
時間的には、両親や居候の従姉妹が居るはずなんだが…

「なんだこりゃ…」

リビングに足を踏み入れた俺は、テーブル上に開かれた一冊の日記帳を見つけた。
赤色の丁装のそれは、確かに従姉妹のものだったはずだ。

「うーん…見るべきか見ないべきか…」

日記を勝手に読むのはどうかと思ったが、結局読む事にした。



〇月×日
今日からうー君(海、という俺の名前を従姉妹はこう呼ぶ)が修学旅行に行きます。
行かないで、って言いたかったけど我慢しました。
えへへ、お姉ちゃん偉いでしょ?

〇月△日
うー君がいなくなって一日。
家にうー君がいないだけで泣きそうになった。
早く帰ってきてうー君。

〇月☆日
叔父さんと叔母さんが旅行に出かけた。
うー君に甘えたい。

〇月▽日
うー君うー君うー君うー君うー君
うー君うー君うー君うー君うー君
うー君うー君うー君うー君うー君
うー君うー君うー君うー君うー君
うー君うー君うー君うー君うー君


〇月□日
かゆ







あま
914名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 12:26:58 ID:2rWGanpa



いったい何があったのだろうか。
あまりに支離滅裂で、猟奇的とすら思えるその内容に、思わず背筋がうすら寒くなった。

「何があったんだ…雪姉ちゃん…」

そう呟いた直後、背後からドアの開く音が聞こえた。
それに内心跳びはねるほど驚きつつ、ゆっくりと振り返る。

「うー………君?」

いつもは綺麗にととのっている髪をボサボサにして、目は虚ろ、そんなまるで幽鬼なような従姉妹がいた。
その様子に後退りながら、恐る恐る声をかけてみる。

「ど、どーしたんだよ雪姉ちゃん!
髪、凄いことになってるぜ?」

雪姉ちゃんのプレッシャーに圧されて、声が尻すぼみに小さくなってしまった。

「うー君…
うー君、うー君だっ!」

目に生気が戻ったかと思う間もなく、雪姉ちゃんは俺に飛びついてきた。
雪姉ちゃんを受け止め慣れているので、転びはしないが、いつもより勢いが強くて少しよろけた。

「うー君うー君うー君っ!
さびしかったよぉ!
あまえたかったよぉ!」

俺の胸にごすごす頭を擦りつけながら、雪姉ちゃんは叫んだ。
なんだか申し訳ない気持ちになったので、とりあえず頭を撫でる。

「うー君…ヒック…」

叫ぶのをやめて、しゃくり上げ始める雪姉ちゃんをよしよしと宥める。
よく顔を見て見ると、まぶたがぱんぱんに腫れていた。

「五日間、放っておいて悪かった」
「…さびしかったんだから」
「う…ごめん」
「…いっぱい甘えたかったんだから」
「そ、それは…」
「…言い訳無用」

ぎゅっと俺を抱きしめる力を強める。

「罰として、五日間おもいっきり甘えさせて」
「…はい」

それから五日間、想像を絶する甘えが繰り広げられた事は、いわずもがなだろう。
915名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 13:05:41 ID:WKyuZgqB
甘い!甘いぞ!
916名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 13:22:12 ID:aSHHbzSU
>>912>>913-914
どちらも大変甘甘でございました。
917名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 13:41:57 ID:Fff2n+Bv
>912

俺もすきだぁぁぁー!!
918名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 16:11:43 ID:2dE1cnYF
ここの住人はみんなT(糖)-ウィルスに感染してるなw
919名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 16:52:13 ID:obWquCqh
『T(糖)型甘えん(『あまえん』ではなく『かんえん』)』
も最近流行ってるらしいな………注意しとこうぜ
920名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 19:58:02 ID:7t7gnn0w
この時期は感染力の強い、『A(甘え)型インフルエンザ』も流行りだすからな……
921名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 20:26:36 ID:O5oooife
「ってな訳で、予防注射に行こうと思います!」
一体どんな訳なんですか?
「やだなぁ、先生ったら野暮なんだから。そんな所も大好きだけどね♪」
……まぁ良く考えなくても一月の試験にインフルエンザ、なんて笑えませんからね。
解りました、病院まで送って行きますよ。
「何行ってるの?先生も採用試験近いじゃない。」
それはどういう……?
「二人分、お注射予約しときましたから♪」
922名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 20:34:31 ID:O5oooife
あの……やっぱり打たなきゃ駄目ですかね?
「駄目でーす。」
ほら私、体は丈夫な方ですし!
「この前卒論書いてて寝込んでた方は誰でしたっけ?私は役得でしたけど。」
う……、こーいう時だけ敬語にならないでくださいよぉ。
「ほら、もう先生の番きたよ!」
うぅ……行って参ります……
923名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 20:45:35 ID:O5oooife
ふぅ……
や、賢者になった訳ではありませんよ。
大人になってもあの感覚は慣れませんねぇ……
聡美さんは注射なんか、そつなくこなしちゃうんでしょうねぇ。
少し見に行きましょうか。

「……ごめん!そんなに痛かったぁ?」
「だ、大丈夫ですぅ、ぐすん。」
「その、痛かったら何かしらしてもいいのよぉ?」
「だってぇ、楢崎先生はもっと痛いだろうからぁ!」
帰ったら思う存分甘やかしてあげようと思うのですが構いませんねッ!
そして今日ばかりは自分の理性が抑えられるか不安です……
924名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 20:46:57 ID:O5oooife
相変わらず残念な上に微糖だぜ!
失礼しました。
925名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 21:33:01 ID:x1R2jdvE
甘えんぼうの予防注射=ぎゅーってしながらセックs
926名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 21:35:58 ID:lgD2XJpT
初めて出会った時の事は今でもはっきりと覚えてる。お母さんが再婚したいと言い出して、当時10歳だった私はそれに異を唱えなかった。
 その相手の連れ子と言うのが、今の私の義弟君と言うワケだ。
 目付きが怖くて気難しそうで、何とも無愛想な男の子だった。
『あら、美月ったら緊張してるのかしら?』
『いきなり家族が出来たと言われれば、そりゃ戸惑いもしますって。これから少しずつ慣れていけば良いさ。ほら、陽一も挨拶しろな?』
 なんて、お母さんとお義父さんは呑気に笑い合っていたケド、子供心にこれは一種の戦争なんだと思っていたりしたのだ。
 一応、私の方が誕生日が早かったから義姉と言う位置付けになった。だけど、私を睨んでくる義弟君にはそんな油断は命取りになると思っていた。
 だから私は、初めて義弟君と二人きりになった時にこう宣言したのだ。
『今日から私がお姉ちゃん。だから、私の事は名前じゃなくてお姉ちゃんって呼ぶの……!!』
『?……うん』
 よし、先ずは立場の上下を解らせてあげよう。その日から、私は義弟君に対してあらゆる行動に出る事にしたのだ。

『ほら、早く脱ぐ』
『お、お風呂くらい一人で入れるよぉ!!』
『一緒の方が早い。それに、義弟君には私の背中を流して貰うの』
『は、恥ずかしいよぅ!!お、お父さんお義母さん。美月ちゃんが〜』
『あらあら、仲が良いわね〜』
『そんなに恥ずかしがる様な事でもないだろう。さっさと洗い合ってこい』
『そ、そんなぁ!?』
『ほら、我が儘言わない。それに、お義姉ちゃんでしょ?』
 いつもはむっつり顔の義弟君が慌てるのが可笑しくて、私は良くお風呂に引っ張り込んでいた。
 まぁ、年齢的にも好奇心が旺盛な時期だったから、義弟君のを触ったり握ったり剥いたりと(最後のは少し泣かれた)散々玩具にしていた様な気がする。
 今思えば、あの時襲ってしまえば良かったと切に思うけど、生憎とお互いに性欲なんて覚える事が無かったのだ。
 知識も無くて、義弟君のおちんちんが大きくなった時なんかは触り過ぎて腫れたのだと勘違いして、二人で水で冷やしたりしてたのだ。
 他にも、(私の一方的な)おかずの奪い合いやテレビのチャンネル争い。テストの成績なんかも激しく競い合い、そしてその悉くに私は勝利を収めていたのだった。
 そんな事が暫く続いて、私はすっかり義弟君に恐れられる様になっていた。
 どうだ。お姉ちゃんは強くて偉いのだ。そんな風に、私は有頂天になっていた。
 あの時までは……。
927名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 21:36:50 ID:lgD2XJpT
『う〜……。ケホッ、ケホッ……。ずび……』
 あれから二年が経った。
 義弟君との力関係は相変わらずで、私は何かと姉貴風をぴゅうぴゅうと吹かせては義弟君を振り回していた。
『はぁ、選りにも選って今日風邪引くなんて……』
 38度。それが今朝の私の体温だった。
 そして、奇しくもその日は三泊四日の修学旅行の朝だったのだ。
『うぅ、修学旅行……』
 人付き合いが苦手な私でも、フラフラと何処かに出掛ける事は嫌いではなかった。修学旅行では男女のペアで見て回る事になっていたけれど、その相手はどうせ義弟君なのだから遠慮は要らない筈だった。
 お母さんもお義父さんも昨日からどうしても外せない用事が入っていて、帰って来るのは明日の夕方。それまで私は家に一人ぼっちと言うワケだった。
『義弟君、お姉ちゃんがピンチだよぅ……』
 熱に魘されながら眠り落ちる前に、何故か瞼に義弟君の姿が浮かんだような気がした。

『アレ……?』
 オデコに感じた冷たさに、私は目が覚めた。
 窓から差し込んでいる陽は高くて、時計を見れば時間はまだその日のお昼時。その儘部屋を見渡して、私は強烈な違和感を覚えた。
 一体、誰が私の看病をしているのだろうか。
『あ、起きたのか?』
『あ、え、う……?』
 ドアを開け、私の部屋に入ってきた義弟君に私は戸惑いを隠せなかった。本当は今頃は新幹線で移動中な筈なのに、どうして義弟君がいるのだろう。
『な、何で此処にいるの?修学旅行はどうしたの?』
『義姉が風邪引いたんで看病しに帰ります、って言って帰らせてもらったんだよ』
 当然とばかりに、義弟君が言い放った。
『それより、雑炊作ったんだが食えるか?』
 呆然とする私に、義弟君が土鍋と食器を載せたトレイをテーブルに置いた。蓋を開けると、美味しそうな匂いが湯気と一緒に立ち昇る。
『そんな、折角の修学旅行なのに……』
『でももう帰って来ちまったし、今更だろ?』
 雑炊を装いながら、義弟君が私に取り皿を差し出した。
『でも……、ううん。そうじゃなくて、どうして私の看病なんか……。だって、義弟君は私の事苦手だよね?』
『まぁ、苦手って言えば苦手かな?』
 骨の髄にまで叩き込まれた所為か、義弟君は私の顔を見るだけで困った雰囲気を出す様になっていたのだ。それでも、今の私の前には義弟君は自らの意思で居ると言うのだ。
『なら、私なんて放っておいて、修学旅行に行ってくれば良かったのに……』
『だったら、そんな寂しそうな顔してるなよ』
 なんだとぅ。お姉ちゃんは寂しくなんかない。そう思って言い返そうとして――、
『……ら?』
 涙が頬を伝って落ちた。
『あれ?何で、急に?お、っかしいなぁ……?やだ、……もう。何?』
 拭っても拭っても、私の涙は壊れたみたいに止まってはくれなかった。そんな私に、義弟君が華麗な一言。
『で?食うの?食わんの?』
 義弟君に、私のお腹が返事をした。
 うぅ、何たる恥辱。私は今後の仕返しプランを練りながら義弟君を見上げた。
『まぁ、修学旅行は行けなかったけど、俺らは俺らで旅行に行くか?貯めたお年玉使えば二人で何処かに行けるって』
『う……』
 義弟君がそんな事を言ってくると、お姉ちゃんはどうしたら良いのか判らなくなってしまうではないか。
『だから、早く風邪治せよ?な?』
 あぁ、畜生。
 私はこの時に義弟君に惚れたのだ。今まで私が築いてきたもの全部が一瞬でぶち壊された。
 一人が辛い時に、助けて欲しい時に現れるなんて何て卑怯なんだろう。こんな義弟君は、きっと他の女の子を沢山不幸にしてしまうに違いない。
 だから、被害が拡大しないように私が人柱になるしかないのだ。うん、それが良い。
 それが私の仕返しで。
 本当の幸せの始まりだったのだ。
928名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 22:06:47 ID:hnHn5kkw
>>927
さあ始まりは終わり、終わりは始まりだ

だから書いてくだしあ
929名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 22:27:08 ID:NyBEKeFZ
容量警告
930名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 22:44:48 ID:Oeb54d+8
>>927
終わり方がたまらなく好きだ、是非続きが読みたいがこのままでもいい気もするな……


で、容量って512KBまでだっけ?
次スレはまだ立てなくてもよさげなのかな?
立てた方がいいなら今回もお世話になったせめてもの恩返しで立ててくるけども
931名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 23:24:10 ID:PZmcjl2b
>>930
お願い出来るなら
932名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 23:29:35 ID:/t1X+UHa
>>930
最大は512KBだが500KB超えると書き込めなくなる。
という訳でよろしく頼む。

>>927
GJ、さあもっと甘えさせるんだ
933名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 23:31:06 ID:Oeb54d+8
実質500までなのか、なら早急に立てるとするよ

で、>>1の過去スレの一行前にsage進行を伝える旨の一文をくわえればいいかな?
934名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:05:52 ID:hE1yG3Gp
>>933
そういえばそんな話題があったな
加えていいんじゃないだろうか
935名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:06:35 ID:7Qbux0NP
よし、ではそんな感じですれ立ててくる
936名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:10:46 ID:7Qbux0NP
次スレ http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1228057798/
間違いがないか不安だけど立てたよ!何かご褒美ちょーだい!
937名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 00:31:24 ID:09TjDOYL

つバフェ
938名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 01:33:01 ID:bPkT0bOP
つ金平糖
939名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 11:10:41 ID:zMB4JMRq
つ 糖尿
940名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 12:48:47 ID:nzcPpJM9
つ夢をありが糖
941名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 13:01:40 ID:AgkkEd91
つご褒美娘
942名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 13:10:45 ID:bvh994XS
つ血糖
943名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 14:58:52 ID:bPkT0bOP
あいや待った!
この流れを作り出した>>937よ、『バフェ』ってなんだwww
944名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 16:16:50 ID:7Qbux0NP
バールのようなフェラ
945名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 17:31:24 ID:9STWoL8M
バイブオナニーしつつ、『やっぱり〇〇君のがいいよう……』とか言いながらのフェラ
946名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 17:49:27 ID:rzAsOdjr
普通にバキュームフェラでよくね?
947名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 18:44:45 ID:bvh994XS
>>946
名案だ
948名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 18:55:04 ID:iy7uCrW/
ヴァージンフェラ
949名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 21:20:46 ID:qv+XYR4b
一物にクリームぬってペロペロ
950名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 01:08:33 ID:6I+4opRR
お前らマジ最高
951名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 12:33:55 ID:rYPmTc0q
ブドウ糖「このスレも甘かったね」
オリゴ糖「次スレもあまくなるかな?」
果糖「きっと甘くなるよ!」
麦芽糖「もう既に甘くなってたりして」
砂糖「皆さんのお陰で次も甘々になりますよ」
乳糖「早く貴方に甘えた〜い♪」
952名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 17:05:58 ID:kEjYVTgs
メイドスレで甘いSSを発見
953名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 21:21:02 ID:3FrhLWVZ
次スレが立った記念に、甘えんぼうな女の子のエロパロスレが女の子になったようです。

貴方がパソコンに向かっていると、そこに、甘えんぼうの女の子がやって来ました。
とっても可愛らしい、もしくは美しい、実に貴方好みの容姿と性格の甘えんぼうな女の子です。、
女の子は貴方の膝の上に座って、上目遣いに、或いは後ろから抱きしめて耳元に口を寄せてきます。
触れ合った肌は洋服越しにさえ温かく、抱きつかれた貴方はドキドキしてしまいます。
長い睫毛、濡れた瞳。さらりとした柔らかな頬には紅が差し、相手の愛情を伝えてきます。
女の子は貴方に甘えながら、つやつやとした水菓子のような唇をそっと開きました。
瑞々しい唇から紡がれるのは、とても甘い、透き通るような旋律でした。

「あのね……メイドスレに、甘いSSが投下されたんですって……」と少し寂しげに。或いは、
「キミは、メイドスレに甘いSSが投下されたことを知っているか?」と怜悧に問い。或いは、
「ねーねー! メイドさんスレにあまーいSSが投下されたんだって〜!」と快活に言います。

花の香りのような甘さ。或いは、果物のような甘さ。或いは、砂糖菓子のような甘さ。
心とろかすような甘い吐息に混じって耳をくすぐる言葉に、貴方はゾクゾクと心を震わせます。
それは密着した肌の熱と彼女への愛情と混じりあい、脳髄が甘くとろけていくような心地がします。
甘えんぼうな女の子は、貴方の胸の高鳴りや熱く滾る情熱に気付いているのでしょうか。
すりすりと貴方の身体を優しく撫で回したり、突付いたりしながら言葉を続けます。

「私、その……くやしい、です。だって、私の方が……ずっと、甘えるのが好き、だから……」
「あ、いや。勘違いするな? 羨ましいわけではない。ただ、負けるわけにはいかないだろう?」
「いーよねー! 私も甘えたーいっ! もっともっともーっと! たぁーっくさぁん!!」

もじもじと訴えるように。或いは、珍しくうろたえながら。或いは、身振りを交えて屈託のない笑顔で。
甘えんぼうな女の子は、貴方に訴えながら、もう少しだけ、密着した身体をさらに近づけます。

  女の子は、ちょん、と、唇が触れるだけのキスをしました。
  しっとりとした唇の粘膜が伸ばされるように吸いつき、ふわりと離れていきます。
  女の子は耳まで真っ赤になり、手をもじもじさせながら、前髪で目元を隠して俯きます。


  女の子は、貴方の両手に自分の手を重ね、捕えるように掴みながら唇を重ねました。
  ぬるりと舌を差しこんで、そっと優しくかき回すように舐めてから、そっと顔を離します。
  じっと貴方を見つめる瞳は、理知的な輝きの奥に情熱の炎が濡れるように揺らめいています。


  女の子は、貴方の頭をぎゅーっと抱えこんで、ちゅっちゅっとキスの雨を降らせました。
  髪に、頬に、おでこに、こめかみに、耳の軟骨に、まぶたの上に、とにかくたくさんです。
  顔を離した女の子はニコニコと笑い、子犬の耳でもぴこぴこさせてるような錯覚がします。


女の子からのキスを受けた貴方は、甘く口当たりの良いお酒に酔ったように、くらくらとしています。
目の前の女の子を抱きしめたい、キスをしたい、愛の言葉を囁きたい、押し倒して全てを奪いたい。
そんな気持ちが一辺に溢れ出してしまって、咄嗟に動くことも喋ることもできません。
とにかく幸せで甘い気持ちに頭の天辺から足の爪先まで浸されて、天にも昇る心地に支配されています。
天上に流れる蜜の川から注がれるなめらかな蜂蜜に漬けられた果物のように、動くことができません。
そんな貴方に、女の子は言いました。

「だから、どうか私を甘えさせてください。誰にも負けないくらい。どのスレにも負けないくらい深く」
「だから、私はもっと甘えることに決めた。甘えの多寡で愛情が決まるなら、負けるわけにはいかない」
「だからね、もっと甘えるの! ぎゅーってして、ちゅーってして、もう絶対離さないんだからっ!」

女の子は、腰をもじつかせ、豊かな胸元を肌蹴ながら貴方にしなだれかかりました。
女の子は、自信ありげに微笑みながら、貴方の胸板にある敏感な場所をくすぐりました。
女の子は、屈託の無い笑顔のまま、ぺたんこな胸を押し付けるようにして貴方を押し倒しました。

そんなわけで甘えんぼうな女の子のエロパロスレは、もうちょっとだけ続くんじゃ。
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1228057798/
954名無しさん@ピンキー
終わりかけた甘えんぼうな女の子のエロパロスレに、一組の男女がいた。
赤いリボンで結んだ金髪ツインテールの女の子、彼女より少し背の高い男の子。
二人はこのスレという一つの世界の観測者として生み出された存在だった。
物に魂が宿るという考えのある世界では、ときおりこういった現象が起こる。
>>1によって創造されたこの一つの世界は、幸せのうちに終焉を迎えようとしていた。

男の子は終わりゆくその世界を、静かに眺めていた。
その脳裏には、ここで交わされた甘いSSや感想が浮かんでいるのだろう。

見守るようなその視線を横目で見ながら、ツインテールの女の子は沈黙していた。
甘えんぼうスレの観測者と生まれ、甘いSSを見続けた、甘えるのが好きな女の子。
しかし彼女は素直になれない性格が災いして、これまで彼と接触したことは一度もなかった。
たった二人、初対面で世界に産み出されて、仲良くなるには、この世界の寿命は少し短かった。

美しい金髪の少女は、彼と適度な距離を保ち、静かに流れていく甘えんぼうスレを見つめる。
そんな日常を過ごしていた彼女にとって、彼の観察もまた、大きなウェイトを占めていた。

彼は不思議な雰囲気がある少年だった。
ただ観客として眺めている自分と違い、どこか親のような瞳で、スレを見つめている。
それは彼の性格の穏やかさや優しさによるものだと、最初は思っていたが、今は少し違った。
彼女はいつしか彼に対して一つの仮説を立て、自分の中で信憑性を増していく考えに翻弄された。
距離を感じてしまい、仲良くなろうと、素直になれないながらも頑張ろうとした心が萎縮した。

そうこうしているうちに、ここまで来てしまった。
世界の終焉。その瀬戸際。端から静かに枯れ崩れていく黄昏の時。
何もしないうちに、何も聞けないうちに、ここまで来てしまった。
思い悩み、抱えこみ、後手に回ってしまった自分を呪いたくなる。

けれど――。
終焉を迎えつつある今だからこそ、燃え上がる心を彼女は感じていた。
どうせ最後なんだから、全てぶつけてしまおう。そんな気持ちになっていく。

ゴクリ、と咽喉を鳴らすと、彼女は、すぅ、と深く息を吸って、口を開いた。
「ねえ。貴方――>>1、なんでしょう?」
彼女の言葉に、彼は驚いたように瞳を見開いてから、スレから目を離して少女を振り返った。
その視線の先で、ツインテールを揺らした少女が、決意を瞳に宿して真っ直ぐに見つめている。
強く、けれども恐ろしさのない、潔癖で美しい瞳。返事を待たずに、彼女は言葉を続けた。

「貴方のスレを見つめる瞳は温かすぎるもの。私より長生きしてるみたいなことを言ったこともあった。
 ここは、貴方が作った世界で、……私もまた、貴方が作った存在。そうなんでしょう?」

確信があった。漠然とした嫌疑は、言葉にするにつれ真実として確かな質量を持っていくようだった。
ああ、本当にそうなんだ。彼女は思った。空気が、世界が、彼の瞳が、彼女の言葉を肯定していた。

世界は、今も静かに崩れていっている。
そんな中、彼女の胸の中に、戸惑いと、恐れと、募らせていた思いが交じり合う。
「私、は……」
戸惑いに、言葉が詰まる。けれど、彼に向かって一歩を踏み出しながら、決意して言葉を続ける。

「私は、貴方にとって理想の女の子だった? その通りに生まれることができた?
 私は貴方に甘えたい、けど……。……ねえ、私、貴方に甘えて、いいのかなぁ……」

心が潤んでしまい、泣き出したくなる。その気持ちを押し殺して、返事を待つ。
少年の返事は、小さな首肯と、躊躇いがちな微笑みと共に差し出された手だった。
それだけでわかった。彼もまた悩んでいたと。自分の都合で生み出した彼女を愛していいか迷っていたと。
少女は飛びこんだ。少年の胸の中へ。終わりゆく世界に残された時間は少ない。けれど悲しさはなかった。
彼女の願いは叶ったのだから。終焉に向かう世界で、>>1と少女は心が溶け合うほどの甘い時を過ごしていった。

ああ、願わくば。次の世界も愛と幸福と甘えで満ちますように。
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度4 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1228057798/