夏目線の急な下り勾配上で転動したタキと読んだ。
速度は90km/hを超えており、そう簡単には止まらない。
このままでは繭沢駅にある分岐点に衝突して脱線する!
誰か、タキを止めてくれーっ!!
タキが転動した原因は、タキを留置した際に、ウテシが手歯止めを
付け忘れていたため、機関車でかけておいた自動空気ブレーキの
圧縮空気が減少したことが故に、ブレーキの制輪子が緩んで、
それで暴走したと考えられる。留置する際には手歯止めは欠かせない。
※鉄道車両は下り勾配にて暴走したら、まず止まらない。怖いぞ。
EF63電気機関車にて碓氷峠を下っている最中に、速度が大幅に
超過してしまい、ウテシがブレーキ操作をするが、ブレーキが効かず、
最終手段である非常電制を使用したが、それでも止まれず、70km/hに
迫る速度で分岐点に衝突して脱線した事故もある。
※非常電制は電動機に過大な電流を流して制動させる最後のブレーキ。
もちろんこれを使用した場合には電動機は物理的に破壊される。
ただでさえ摩擦の少ないレール上では下り勾配ではそれだけ
すーっとすべっていってしまうと言われる。