夏目友人帳でエロパロ

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
取りあえず立ててみた。
文士、求む。
2名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 15:13:32 ID:4WLSABtS
   _,,....,,_  _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''>   ゆっくりしね!!!         <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
3名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 19:05:54 ID:WwDmUcB5
名取×柊でよろしく!
4名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 20:01:10 ID:9+wc7kAs
擬人化ニャンコで希望。
5名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:20:22 ID:EVQJRteF
いかんせん女(特に人間)が少なすぎる
緑川ゆき総合にしないか?
6名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 00:36:54 ID:wCU2oEMq
夏目×柊
名取、誰それ美味しいの?
7名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 03:58:42 ID:hlem+ACr
ここは夏目×JKにゃんこ先生で
8名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 21:57:57 ID:SEyOmw1y
あげ
9名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 01:25:26 ID:m8dyKYLX
>>5
国府さん×辛島(恋する乙女攻め)とか
クレア×セツ(百合)を妄想しろと?


鼻血が爆発した
10名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 15:22:17 ID:SsmSGI/R
擬人化にゃんこ先生×夏目を求む。
11名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 15:34:36 ID:kx0RiS6y
柊もいいけどみんなタキのこと忘れてないか
転校しちゃった委員長を除けば唯一夏目と同年代の人間の女の子だというのに
12名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 00:38:17 ID:I1SDEvrm
バアチャン×ヒノエで。
13名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 08:16:49 ID:ydw/roCf
夏目×タキorいんちょor各妖
名取×柊

子狐とJKにゃんこ先生も捨てがたい
14名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 10:47:41 ID:AXhXejBl
柊は名取と話してるときより夏目と話してるときのほうが
楽しそうに見える
というわけで夏目×柊
15名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 17:51:53 ID:ktInz8JL
JKにゃんこ
16名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 21:04:38 ID:45oOk2eX
タキはヒロインだと思い込んでる俺がいますよ
でもあえての夏目×とーこさん
17名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 21:21:57 ID:wo+2h7b1
もう夏目ハーレムでいいじゃん
18名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 03:57:15 ID:+fTR9mNs
夏目×子狐(幼女)はまだですか?
19名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 14:25:11 ID:IEsDZCkB
むしろ夏目×子狐(ショタ)でだれかたのむ
20名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 15:35:41 ID:OBKhG1h0
子狐が女の子だったら?

「夏目、一緒にお風呂に入りませんか?」
「ああ構わないよ」

〜五分後〜

「ってお前!?女の子だったのか?」
「何言ってるんですか、僕は男子ですよ」
「ふん、大方先の長くないと悟った親が女一人残すと危険だからあえて男として育てたんだろう」
「ってなんで先生はレイコさんの姿なんだよ!!」
「なんだ夏目、初なやつだのう。ほれほれ」
「ああもう、分かったから見せてくるな!」
「あの、夏目?足の間から生えてるこれはなんですか?」
「うわ!やめろ触るなって」
『貴志くん?大丈夫?なんか騒いでいるけど?』
「あぁはい、本当に大丈夫です」


こうですか?分かりません
21名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 16:47:12 ID:zos2zrBY

>20
ありです!!
22名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 17:20:21 ID:g/FM/4Hr
夏目と子狐(ショタ)は801行けよ
23名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 22:57:13 ID:IEsDZCkB
>>22
ふざけてみただけなんだ
正直すまんかった
24名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 23:44:08 ID:6I39QwMz
>>20
GJ!
その展開はすばらしいといえる。
25名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 21:21:11 ID:0HheGk2P
>>20を見て浮かんだ妄想のままに書きなぐった短文を投下させていただきます。
その前に注意を。

・子狐が女の子です。
・わかりにくい表現があります 例:男→おのこ

嫌悪感などを持たれた方はスルーを。
26名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 21:21:59 ID:0HheGk2P
母様は、わたしをおのこだと言っていた。
物心つくころにはわたしもそれを信じきっていた。

わたしには、夏目という友人がいる。
母様が亡くなって程なくして、わたしを助けてくれた人の子だ。

よく遊びに行くが、それとは別にこっそりと様子を見にいったことがある。
夏目は風呂に入っていたのだが、その姿を見て少し驚いた。
わたしには無い物が、その股の間に付いていたのだ。
わたしの場合、そこには一つ筋が通っているだけなのだけど、夏目のそこには、亀の首を伸ばしたようなものが付いていた。

あれは一体なんだったのか。
おのこであるわたしに付いていないものが付いている夏目は、おのこではなかったのだろうか?
それとも、おのこには本来あれが付いていて、わたしが変なのだろうか?
27名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 21:22:32 ID:0HheGk2P
いくら考えてもわからなかったわたしは、本人に聞いてみることにした。

「夏目。その股にあるものはなんなんですか?」と。

訊ねたときの夏目の顔は、暫らく忘れられないだろう。
一瞬あっけにとられた後、ギョッとしたような顔になり固まったのだ。
場に流れる妙な沈黙を粉砕したのは、夏目の傍らに座っていた巨大な猫――否、にゃんこ先生の爆笑だった。

一頻り笑った後、にゃんこ先生は固まったままの夏目を置いて、わたしを家の裏に連れこんだ。
まさか、そのまま人の姿をとったにゃんこ先生に下を引きずり降ろされるとは思っても見なかったけど。
すじが入ったわたしの股をみたにゃんこ先生は、少し意外そうな顔をして言った。

「お前、女だったのか」と。
28名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 21:23:14 ID:0HheGk2P
以上です。
お目汚し失礼しました。
29名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:44:14 ID:kBT3snZT
グッジョ

これ以外といけるネタなのかもしれない。
30名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 01:30:32 ID:yYNOPbp9
>>27
GJ
31名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 09:11:54 ID:MQGop8yd
子狐の性別変えるとか愚挙としか言いようが無い
32名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 09:17:59 ID:MQGop8yd
ちなみに人間に化けられるようになった子狐が女の子に化けるというならあり
33名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 19:43:04 ID:hgkf0W8G
「おーい、夏目ー」
「ん?何だニャンコせん……、えっと、……君は……?」
「いや、化けて見たものの何故か裸でな……スマンが服を貸してくれるか?」
「……いや、だから、……誰?」
「むっ!この馬鹿者!私を忘れるとはいい度胸だな!……夏目。」
「……えっ?ま、まさか……ニャンコ……先生……?」


ニャンコが可愛い女の子に化けたらってのを書こうとしたら……訳が分からなくなりました。
あと、>>27さん超ぐっじょぶです。
34名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 00:23:31 ID:67cJrrXG
レイコさんに化けた先生に逆レイプされて精を搾り取られる夏目
35夏目×妖(オリ):2008/10/05(日) 00:17:21 ID:yquCNGpF
小さい時から時々変なものを見てきた。他の人には見えないらしいそれは

妖怪と呼ばれるものの類

今は亡き祖母レイコも同じように妖が見えたらしい。
人は忌み嫌われた彼女は妖相手に憂さ晴らしに勝負を挑みはじめた。
そうして負かした妖に子分になる証として名を紙に書かせ集めた。
持つ者に名を呼ばれればけして逆らえぬ、契約書の束『友人帳』
遺品としてそれを受けて以来、妖に襲われたり名を返したりとてんてこまいの日々を送っている。
そんなある日その妖は俺の部屋を訪ねてきた。
面をつけているため顔は分からないが、俺と同じような年齢の女の子に見える。
もちろん同い年というのはありえないだろうが。
菖蒲とだけ名乗った彼女は黙りこくっていた。
「何か用か?」
「………」
「名を返して欲しいのか?」
「……」
「全くはっきりしない奴だな。私が喰ってやろうか…イタっ!!」
「何言ってんだ先生」
今俺が殴ったブサイク猫は自称用心棒のニャンコ先生。
本来は強力な妖らしいが依代として同化し普通の人に見えるため飼い猫として共に暮らしている。
「あの…夏目様?」
俺と先生のやり取りを見ていた菖蒲が口を開いた。
「あぁすまない菖蒲」
「夏目様にお願いがあるのです」
一体なんだろう?俺に力になれるだろうか?

「夏目様に抱いてもらいたいのです」

「なんだって―――!!」
「何だと―――!!」
藤原家に一人と一匹の叫び声が響き渡った。
塔子さんたちがいなくてよかった。さもなければ先生の声はバッチリ聞かれていただろう。
「とにかく訳を話してくれないか?」
菖蒲の話はこうだった。
死んで妖になってからというものの一行に成仏出来ない。
思い当たる未練はないかと思案したところ一つだけあった。
―それは自分がまだ処女だということ―
「でも何故俺の所に?」
「夏目様は女の妖の間でも有名です。妖にも親身に相談に乗って下さると。
そしてイケメンだということも」
「コイツがイケメンだと〜?お前達の目は節穴か?」
「いいから先生は黙っていてくれ」
「大体この私も本来の姿に戻ればだなぁ―!」
ふぅ…とにかくこの場ではどうしようもないか。
「少し考えさせてくれ」
とりあえずそう言うしかなかった。
36夏目×妖(オリ):2008/10/05(日) 00:19:00 ID:yquCNGpF
その晩夢を見た
学校だろうか、男子生徒達が話をしている。
『あいつ本当にキショイよな』
『ホントあんな奴誰が好きになるんだろうな』
『きっとまだ処女だぜ』
聞くに耐えない中傷。恐らく本人達は誰かが聞いているとは思ってもいなかっただろう。
しかし彼らはそれを遠くで聞く女生徒の存在に気が付いていなかった。

ハッと目覚めるともう夜が明けようとしていた。
―今のは菖蒲の夢か?
「――つらい思いをしたんだな」
誰からも理解されない孤独感、人が放つ言葉の暴力の痛みは俺もよく知っている。
俺で力になれるなら救ってやりたい。

「菖蒲、俺でよかったら相手になるよ」
俺が決心したその晩、菖蒲はとても驚いていた。
「夏目、お前本気か!?」
「こういうのも何ですが…無理なさらなくてもよいのですよ」
「いや、せっかく俺を訪ねてきてくれたんだ。菖蒲の気持ちを蔑ろに出来ない」
人間も妖どちらも見ることが出来る俺にしか出来ないこと。
それで役に立てるなら何だってしてやる。
菖蒲はしばらく黙っていたが掠れた声で一言だけ発した。
―ありがとうございます―

「ふふっ恥ずかしいですね」
「ああ、それと言っておくが俺も初めてなんだ、すまない」
藤原夫妻も寝静まり田畑のカエル達も鳴きやんだ深夜。
俺たち二人は布団の上で向かい合っていた。
先生は『どれどれ見届けてやろうか』と言っていたが追い出した。見られながらする趣味はない。
「そうですか、ではお揃いですね」
クスクスと菖蒲は嬉しそうに笑っている。俺までなんだか嬉しくなる。
「じゃあ始めようか」
「はい」
「でも菖蒲、一ついいか?」
「なんでしょうか?」
「よかったらその面を取ってもらえないか?」
菖蒲は未だに般若の面をつけたままだった。これでは少しばかりムードに欠ける。
「あの、構いませんが…あまりいいものでは…」
そう言いながらも菖蒲は面を外してくれた。
「菖蒲それは…!」
顔の左半分を覆うそれは見るだけで痛々しい火傷の跡だった。
「驚きました?昔まだ小さい頃でしょうか…これはその時についたものです。」
夢で見た中傷はこれが原因だったのか…
年頃の女の子にとって顔に出来た消せない傷跡がどれほどのものか。男の俺には想像もつかないが大変なことだったろう。
でも、それでも菖蒲はとても綺麗な子だった。
少女から女性へと成長する段階の幼さと艶やかさを含む顔。
月並みかもしれないが本当に綺麗な顔をしていた。
37夏目×妖(オリ):2008/10/05(日) 00:22:48 ID:yquCNGpF


「んぁ…いや、あんッ」
お互い衣服を取り払うと、キスも疎かに俺は菖蒲の体を触り出す。もう我慢の限界だった。
控えめだが美しい胸を揉みしだく。初めて触るそれは弾力があってかつ柔らかい。触っていて心地よい。
その中でも一箇所だけ桜色をした頂は固く自己主張をしている。
「ひゃん!あぁ…うぁんっ」
軽くそこを摘むと菖蒲の声が1オクターブ上がった。
感じてくれているのだろうか?この俺の拙い愛撫で。
「あ、の…ん、夏目様そこばかりでは、なくて…」
「あ、あぁすまない」
「ふふ、夏目様は胸がお好きなんですね」
自覚はないがそうかもしれない。もしかしたら母親の温もりを求めているのだろうか。
胸を触っていた手をそっと降ろしていく薄い茂みをかき分け割れ目に指を這わす。
既にそこはじっとりと湿っていた。
「うん、あ、あ…アンっ!」
菖蒲は恥ずかしさのあまり両手で顔を覆っているが漏れ出る媚声は止めようがないみたいだ。
「んっ…いやッ、ひゃああッ―夏目さ、まっ」
ぷっくりと膨らんだ秘芽を押し込むと奥からさらに淫蜜が湧き出てくる。
同時に腰が激しく上下する。
「なっ夏目…んぁ、さまゃん…そろ、そろ」
呂律も回らなくなってきた菖蒲が潤んだ瞳をこちらに向け訴えかけてきた。
上気し朱色に染まった顔は火傷の跡など感じさせないほど美しい。
俺は菖蒲を組み敷くと限界まで勃起した自分の怒張を蕩けきった割れ目へとあてがった。
「本当にいいんだな?」
最後の確認、これ以上はもう後戻りできない。俺も理性の限界が近づいている。
「はい、お願いします」
その言葉を聞き俺は腰を前に突き出した。
誰も受け入れたことのない秘唇を肉棒が少しずつ押し広げていく。
「んんっ、いや、あッん」
俺自身も初めて感じる女性の膣内に危うく暴発しそうになるもののなんとか踏みとどまった。
窮屈な中を突き進み輪ゴムを切るような感覚がした。
「あ、ああんんッッ」
「大丈夫か菖蒲?」
菖蒲目に涙を浮かべ破瓜の痛みに耐えている。
「だ、大丈夫です…あの全て入りました、か?」
「ああ、全部入ったよ。ちゃんと菖蒲を感じている」
「よかった…私も夏目様のを感じます」
「――本当に大丈夫なのか?」
「はい、確かに痛みはありますが何よりも嬉しいです」
「そうか、なら悪いけど動くぞ。これじゃすぐに果ててしまいそうだからな」
実際かなり危ない。それだけ菖蒲の中は気持ちいい。
38夏目×妖(オリ):2008/10/05(日) 00:24:13 ID:yquCNGpF
「あんっ、はぁ…あぁん、アっ」
技術も何もない。ただ本能のままに腰を動かす。
でも俺はもちろん組み敷かれた菖蒲も同じく快楽を味わっていた。
「な、つめ、あんッさま…私、おかし、くっ、なりそぅ、です、んっ」
菖蒲は小刻みに腰を震わせながらも、与えられる快楽を必死に耐えていた。
「いいんだよ、このまま一緒に…」
そこまで言うと、菖蒲の膣内がより激しく収縮し始めた。こんな動きをされたら俺ももう限界だ。
「あ、あああああンッッ――」
「うっ、菖蒲ッ」
体を大きく弓なりにした後パタリと動かなくなる菖蒲。
同時に俺も菖蒲に搾り取られるかのように欲望を菖蒲の最奥へと放出した。
そして疲れからか激しい睡魔に襲われる。
朦朧とする意識の中、菖蒲がありがとうと言うのが聞こえた気がした。


「おい、夏目起きろ。遅刻するぞ」
翌朝、先生の声で目が覚めた。
服はちゃんと着ているし布団も乱れていない。
そして菖蒲のは姿はなかった。
「あの妖ならとっくに成仏したぞ、お前に礼を言ってくれと言われた。とても幸せそうな顔をしていた」
そうか…それはよかった…
俺にも誰かを幸せに出来たのか。本当によかった。
でも、この先俺は誰かを愛せるんだろうか?誰かに愛されるんだろうか?
人が苦手だったこの俺に、人から忌み嫌われてきた俺に…
その時どういう訳か頭にタキの顔が浮かんできた。それが何故かは俺にはわからなった。
「で、夏目。妖との初体験はどうだった?」
「うるさいぞ先生。先生には関係ないだろ」
「照れるな、ほれ言ってみろ」
「そんなに聞きたいってことは…もしかして先生――童貞なのか」
「何だと――!!馬鹿にするな!私だって昔は…って何だその顔は―!」
「ははっ、わかったよ信じとくよ」

ここに来て俺は沢山の人に出会った。人の温かみに触れた。
レイコさんだって誰かを愛したから孫である俺がいるんだ。
このままならもしかしたら俺はこの先誰かを愛せるかもしれないな。
そうだろ―菖蒲―


終わり
39名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 00:30:19 ID:Exya74tt
うわーそーきたかー
原作の儚げな感じが良く出ておりました。
GJ!
40名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 03:37:48 ID:uJCLVzsh
(*´д`*)乙
41名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 15:51:27 ID:UZJMr68g
保守あげ
42名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 17:37:40 ID:8EnGUdVz
夏目もとうとうエロパロ板にwwwww

>>35-38
GJでした!
夏目のエロパロって全然浮かばなかったし夏目はそういうの疎そうだし
でも「いつかおれも誰かを愛せるのかな」っていうのとか原作の空気が出ててよかったっす
43名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 13:54:35 ID:LghI4NnR
過疎だな…アニメも第二期が決まったというのに
やっぱりマイナーなのかね
44名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 23:36:38 ID:7RFCp66u
2期は1期が始まる前から決まってたんだけどさ。
45名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 23:01:08 ID:wVZ8D1hp
元が少女漫画だから仕方ないだろ
人間の女キャラも少ないしな
46名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 01:19:51 ID:d6USTopI
ついにエロパロにスレが立つとはw
夜のあのシーンで夏目×蛍とかいけると思ったり

>>32
それなんて天狐空幻?
47名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 22:53:07 ID:QW87ptpy
斑に食われる夏目マダー?
48名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 00:51:09 ID:iUHRGB6T
レイコに化けた斑に食べられちゃう夏目なら妄想したことがあるが
49名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 18:56:35 ID:3R/cO8Xo
確かにレイコさんは魅力的だよね
でもやっぱりタキが好き
50名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 23:58:59 ID:IUadA7Ip
猫形態のニャンコ先生に「つるふか」したくてちょっかいを出すタキ
その結果先生の機嫌を損ねてしまい
逆に獣形態のニャンコ先生に「つるふか?」されてしまうタキ
51名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 02:12:32 ID:hy57nJr7
>>50
やべえそれめちゃくちゃいい
書いて書いて!
52名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 04:15:18 ID:Iy8f0yfy
夏目→タキ→先生希望
いやタキ→先生は恋愛的な意味じゃなくて。

なんとなく夏目は恋愛面でも真顔か笑顔でくっさい台詞をさらりと言えそうなイメージだ
53名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 13:27:58 ID:7B8At+dK
本とかテレビで知った言葉そのまま使っちゃいそうだよな
「今度海でも見に行きませんか?」とかwww
54名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 23:29:54 ID:RZOmR8o3
夏目多軌は大好きなのにエロが想像つかねえ
二人ともまつげ長いのでバタフライキスとかまでなら想像つくが
エロまでは想像つかねー
職人に期待します
55名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 01:10:01 ID:wuTOViOZ
夏目って人付き合いがすごく苦手そうだから
実際濡れ場になっても、女の子に対して
何をどうすればいいのかとか分からずに悶々としてしまうタイプだと思う

そこを優しくエスコートしてあげるタキ
56名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 01:18:42 ID:geztEADq
>>54
自分も想像つかないな
なんかめちゃくちゃ清純なおつきあいになりそうだよねwwむしろ周りがやきもきする。
ところでこのスレはエロくない作品はダメなのかな?
57名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 01:25:40 ID:wuTOViOZ
個人的には非エロでもSSの投下はうれしい
58名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 14:02:07 ID:BrhHbIpT
拙い文章で申し訳ないがスレ活性化を夢見て書いてみた。
夏目×タキで非エロ


「夏目くん、一緒にご飯食べよ」
昼休み。弁当箱を片手にタキが教室の入り口に姿を見せた。
「ああ、今行くよ」
「ヒューッ熱いねお二人さん」
「うるさいっ」
何かと人に絡まれるのはそう慣れるものでない。
野次る周囲を適当に受け流しながらタキの元へと急いだ。
「じゃあ行こうか」
ここで弁当箱を持ってあげるべきなんだろうか?
正直言って他人とどう接していいのか未だによくわからない。
今まで人と関わらないで生きてきたため、女の子はもとい自分の彼女ともなると尚更だ。
タキと正式に付き合い出したのはついこの前。まさか告白されるとは思ってもみなかったな。
付き合う、といったものの俺達の関係は以前と大きな変化はない。
せいぜい一緒に昼ご飯を食べたり、一緒に帰る程度だった。
「夏目くん今日も大丈夫?」
「ああ、大丈夫だよ。辺りに妖はいない」
校庭の隅の木の下。
俺達のいつもの場所。妖もこの辺りにはいないようで二人にとって邪魔の入らない場所だった。
「はい、どうぞ召し上がれ」
「いただきます」
タキの作ってきてくれた弁当は色鮮やかで食欲をそそられる。
「うん、美味しいよ」
タキの作るものはどれもが美味しい。以前クッキーを焼いていたこともあるし料理好きなのかもしれない。
「本当に!よかった」
ホッと胸をなで下ろし嬉しそうに笑う。
今でこそ当たり前となったが、自分の言葉で心底嬉しそうに笑ってくれることに最初は戸惑った。
そういえばカップルが恋人に食べさせるとかって聞いたことがあるが本当にするものなのか?
そんなことになったら恥ずかしすぎるな…
「夏目くん?どうしたの変な顔して」
タキが俺の顔をのぞき込んだその時だった。
驚いた俺の手から箸が地面へとこぼれ落ちた。
「ごめんなさい夏目くん」
「いやかまわないよ。俺が勝手に落としたんだから」
しかし困ったな。当たり前だが俺の箸が使えない今、残るはタキの箸しかない。
「あ、あのさっ、夏目くん、私が食べさせ―――」
え…?まさか、それって…
「あ、え…いや、ううん、何でもない。わ、私このお箸洗ってくるねっ」
顔を朱色に染めながらタキが慌てている。
「い、いいって俺が落としたんだから自分で洗ってくるよ」
急いで箸を拾い上げ、蛇口へ走った。
ああ言ったが赤くなった顔をタキに見られたくなかったというのが本音だった。
59名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 14:03:50 ID:BrhHbIpT


その日の帰り道、俺達は他愛もない話をしながら歩いている。
ちなみにあの後、結局互いに自分の箸を使って昼食を終えた。
タキと付き合い出してから悪い妖に会うことが減った。
それに不思議なことにタキといる時は名を返しと欲しい妖も現れない。
……そういえば先生も最近見ないな。
今の所問題ないが、何かあったらタキにも迷惑がかかるんだぞ。全く用心棒が聞いて呆れる。
タキは妖の恐ろしさを知っている。それなのに妖がつきまとう俺と一緒にいることを選んでくれた。
そんなタキの優しさが嬉しかった。
そんなタキの暖かい心にどんどん惹かれていった。
手でも繋いでみようか?いきなりそんなことをしたら嫌がるだろうか?
タイミングがわからないな…そっと何気なくやってもいいのだろうか?
そっとタキの右手に自分の左手を近づける。
じりじりと近づいていく二人の距離。いよいよ握ろうかと思った時だった。
焦りのためか握る前に手の甲同士が先にぶつかってしまった。
「きゃっ、な、夏目くん!?」
「ご、ごめん、タキちょっと躓いたみたいだ」
我ながら呆れるくらいのウソ。タキにもバレバレだろう。
何やってんだ全く…恥ずかしい。
顔が真っ赤になっているのを自分でも感じる。
「な、夏目くん?あの…」
タキが何か言おうとしたが口を噤んだ。よく見るとタキの顔も赤くなっている。
「………」
「………」
微妙な空気の中、結局黙々と歩くしかなかった。
こうなった時の対処法なんて俺は知らなかった。
「…じゃあ私、ここで」
「え、ああ」
気付いたらもう別れ道に差し掛かっていた。長いようで短い二人の時間。あっという間だ、いつも思う。
「じゃあまた明日ね」
先程の沈黙を振り払うかのようにタキが元気よく声を発した。
「ああ、また明日な」
つられて俺も元気よく返した。
また明日誰かに会える楽しみ。俺に会うことを楽しみにしてくれる人がいるという喜び。
タキが俺に与えてくれたものは計り知れない。
俺も何か返さないといけないか。でも一体何を?
そうだな…明日こそは手を繋いでみよう。まずはそこからだ。

60名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 14:05:08 ID:BrhHbIpT
おまけみたいなもの


「なんだい、あの二人は?焦れったい。私が手を貸してやろうか」
「落ち着かんかヒノエ。二人はまだまだ子供だ、こんなものだろう」
「…しかし夏目に彼女が出来るとはね」
「ふん。所詮人の子だ。それに夏目はレイコとは違う」
「それにしても斑、一体どういうつもりだい?」
「何がだ?」
「あの二人の周りの妖を事前に追い払ってやっているんだろう?
さらに名を返して欲しい妖には今ではなく夜訪ねるように言い聞かせている。
オマケに二人が昼食をとるあの木に結界まで張っているではないか。
斑ともあろう者が一体どういう風の吹き回しだ?」
「ふん、ただの気まぐれだ。それに私は用心棒だからな、それくらいはしてやるさ」
「………」
「ん?どうした?」
「いや、時はしっかり流れているんだね」
「ふん、何かと思えばババ臭いことを」
「なっなんだと!」
「本当のことを言ったまでではないか…って痛!?
こら尻尾を引っ張るな!おい、聞いてるか?ヒ〜ノ〜エ〜!!」

今度こそおわり
61名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 14:08:05 ID:BrhHbIpT
期待に添えてなかったらごめん。
これをきっかけに他の書き手さんが来て貰えれば幸いだ。
62名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:01:24 ID:+dT5djmi
>>61
GJ!!
二人を見て周囲がヤキモキする様が目に浮かぶよ
あとニャンコ先生が娘の恋の行方を見守る父親状態でワラタ
63名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 23:19:53 ID:sCENzdr4
>>61
GJです!
先ずはお触りから始めるんですね?
64名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 07:17:37 ID:sjqhr0w4
夏目 貴志よ。力が欲しいか?
その力を制御するだけの覚悟があるのなら、
王の力を与えてやる。

ギュィイイイイイイイイイイイイ〜〜〜〜ン!!!!

夏目「これは・・・。頭の中に力が充填されていくようだ!」

この力とは「ギアス」と言って、特殊な能力を使うことが出来る。
ちなみに私にはギアスは効かないぞ。よいか。ギアスを調子に乗って
使いすぎるなよ、大変なことになるからね。

夏目 貴志のギアスは、「妖力を高める力」+「癒しの力」の2つを併せ持つ。
ギアス発動時には、夏目 貴志の右眼に「緑色の鳥のような紋様」が浮かび上がる。
ギアスの使用方法はルルーシュと同じ。
65名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 13:16:05 ID:KZk2Ouc9
>>61
ありです。むしろGJ!
>>64
巣に帰れ
66名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 18:53:19 ID:AK0QpTD9
酔っ払った先生が拾ってきたエロ本を塔子さんに見つかって正座で怒られる夏目…
いや、なんでもない
67名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 23:29:37 ID:f9KFrePk
タキって誰よ?
68名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 02:14:52 ID:ziBl2vZi
>>66
別に怒らないんじゃないか?wwむしろ安心しそうだよw
69ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2008/11/08(土) 06:43:43 ID:kjgUFyIb
>>67
30トン以上のタンク車です。
貨車の称号の後ろは「ムラサキ」と分かれます。

ワム型貨車
「わ」は「Wagon」の「わ」、「む」は15トン積み貨車を意味する。
70ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2008/11/08(土) 06:46:57 ID:kjgUFyIb
ガタンゴットトン、、ガタンゴットトン、、ガタンゴットトン・・・
キンコーン!「ご乗車ありがとうございました。まもなく、滝、滝です。」
71名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 10:30:47 ID:fPpQdU/3
>>68
確かにあの塔子さんだったら逆に喜びそうだ。
赤飯とか炊いちゃったりwww
>>67
つ「コミックス五巻」
本名は多軌透な。透って男みたいな名前だけど女の子
72ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2008/11/09(日) 05:48:16 ID:0FAXQB25
ガタンガッタタン、、ガタンガッタタン、、ガタンガッタタン、、ガタンガッタタン、、ガタンガッタタン、、
ガタンガッタタン、、ガタンガッタタン、、ガタンガッタタン、、ガタンガッタタン、、ガタンガッタタン・・・
「まもなく、まもなく、夏目鉄橋を通過いたします。まもなく、夏目鉄橋を通過いたします。」

夏目線にて、キハ55+キハ40のレアな編成で運行していた時代・・・。
ルルーシュはキハ40系の方に乗車しており、車窓から景色を眺めています。
夏目線の勾配は国鉄の旧型気動車ではきついようで、気動車はケーブルカー並みの速度で走った。
73名無しは俺の嫁:2008/11/15(土) 20:56:35 ID:nEDbxD5P
燕をくれ
74名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 00:31:54 ID:Rkg0R1Js
それじゃあ柊はもらっていきますね
75名無しは俺の嫁:2008/11/20(木) 20:36:09 ID:BlFiMjVi
夏目×燕というのはどうだ
76名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 00:37:32 ID:CAUTQ3Gg
>>66
よりによって熟女もののエロ本だったので戸惑う塔子さん。
「まさか私の事を」と夏目に変な意識をしてしまったりw
77名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 16:14:01 ID:R8C74+un
なんか可愛いなそれ
でも熟はなぁ……
78ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2008/11/22(土) 18:41:18 ID:yZ9jalRK
夏目、お前、この焼酎を飲んでみるか?
身体がぬくくなるぞ。いいぞ。

焼酎は「ひむかのくろうま」。
れっきとした琥珀色の麦焼酎です。
79名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 00:41:01 ID:fhLv8bYk
>>76
「貴志君お話があるの…あの……ああ言うモノはね…貴志君も男の子だから仕方ないとは思うんだけど…ね?」
「えっ…?
(塔子さんは何を言ってるんだ……まさか、妖と喋ってる所を見られた!?)」
「私も…ほら、年齢的に……だからああ言うモノを見ちゃうと…」
「(ああ…完璧に見られてたんだ……塔子さんに心配かけたく無いけど、また前みたいにおかしな子扱いは…嫌だ)」
「だから……あの…どう言っていいのか分からないんだけど…」
「(待てよ……男の子とか年齢とか言ってたな…もしかしてニャンコ先生がバレたのか!?
あのニャンコめ…意外と渋い声してるからな…)」
「でもね、貴志君!…私は何も言わないから……見なかった事にするからね…その方がいいのよね?」
「うっ…それは……今はまだ言えませんが……いつか、決心がついたら…塔子さんには打ち明けます…ありがとうございます」
「(ええっ!決心がついたら打ち明けるだなんて……まさか本当に私のことを…)
だ、ダメよ貴志君!私達は…もう家族じゃない……それに、歳が…」
「(それってつまり……今直ぐに打ち明けて欲しいって事なのか…?
確かに塔子さんはもう家族だし……塔子さんみたいに落ち着いた人ならば信じてくれるかもしれない)
分かりました……実は…俺……」
「ええっ!まだ心の準備が…」
「俺…俺は――」
「ただいまー!」
「「!?」」
「どうしたんだ二人共?」
「な、なんでも無いのよ!
……貴志君の気持ちは分かったから…少し整理させてね…(ボソボソ)」
「えっ!?……はい
(まだ話して無いのに……もしかしたら塔子さんも…)
……塔子さんも…俺と同じなんですか…?(ボソボソ)」


と言う無限ループを妄想した
と言うか夏目と塔子さんはどう言う親戚だっけ?血は繋がって…るのかな?
80名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 02:45:51 ID:fIQhoMEm
>>79
これは面白いw

夏目の父方の遠縁らしい
つまり血は少しは繋がっているのかも
81名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 08:54:26 ID:ECIawlZK
いいね
夏目×塔子さん見たい。
82名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 00:09:24 ID:O4JNFEN7
塔子さんは滋さんにゾッコンだろ
あの夫婦って普段は会話は少なそうだけど
いつまでも新婚当初の初々しさを保っている気がする
83名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 03:20:46 ID:RsVmxtzx
そもそも夏目が熟女が好みって設定的にちょっとな
元の設定に無い要素を無理矢理持ってくるのは微妙
84名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 13:37:42 ID:b73zrgIU
>>83
この流れは別に夏目が熟女好きじゃなくて、塔子さんが勘違いで攻める
塔子×夏目
だと思う

夏目は流されやすいし、まさか塔子さんにいつもみたいな拳で拒絶するわけないだろう
塔子さん夏目が異様に心配→>>66>>76>>79→塔子さんが襲う→夏目快楽に溺れ……
と言う流れだと思う

でもこれだと、塔子さんなんたる欲求不満!?
85名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 14:33:58 ID:M+s43SAL
最近まで過疎ってたのにまさか塔子さんで盛り上がるなんてw
>>84
是非それで書くんだ
86名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 00:22:12 ID:IVxAMxc4
保守
誰か来てくれ
87名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 02:28:56 ID:D0TMOfEJ
二期までしばらくはこんば状態が続くのかな

「夏目」にしろ、「あかく〜」にしろ、この人の描く女子高生はかわいい
辛島の「声」は、エロネタで(媚薬効果的な意味で)使える気がする
一応緑川作品の話と言うことで、チラ裏スマソ
88名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 15:19:28 ID:QMqCghul
個人的に夏目はレギュラーに恋愛してるキャラがいないからやりにくいんだよな
ゲストキャラ達の恋愛はエロパロ書きにくいし
緑川総合とかだったらもっと職人来たかもしれん

と言いつつ、今月のララでタキの男装につっこむ田沼に萌えた
89名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 17:07:04 ID:QqQpUjHi
エロじゃない日常話ならまだ書きやすそうだなとは思うけどね
90名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 01:25:09 ID:uWe/mjPb
>>88
とりあえず、緑川さんファンの人は来てるだろうね。
緑川で検索してもだめで、もしやと思って夏目で検索して
スレが存在すること自体に驚いたw
91名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 23:37:49 ID:h40/cU3h
他の緑川作品の方がヒロインと相手がしっかりいるしなぁ。
でもヒロイン×その相手役よりは脇役との方が萌えてた。坂本と国府とか
92名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 00:35:11 ID:F+T8/jSZ
もういっそのこと緑川総合でよくね? 人集まるなら。
93名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 23:12:18 ID:MZU6mduk
そうだね。職人さんがそれで来てくれるなら夏目にこだわらなくていいと思うなー
94名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 01:23:07 ID:3bEPx9mR
仮に次スレが立つなら緑川総合にしたいね
他の人達に異論が無ければだけど

>>91
坂本と国府いいよね
辛島×国府も勿論好きだけど、この二人の空気もなんか好きだった
95名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 01:24:51 ID:3bEPx9mR
連投スマソ
次スレ云々は次があればスレタイを変えたい、このスレも
異論が無ければ緑川総合で色んな話が読めたらって意味です
96名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 01:28:21 ID:mSSvlXV6
タキは続で出るかなぁ
97名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 05:00:14 ID:8j8KhawQ
塔子さんは夏目がタキを家に連れてきたりしたら大騒ぎしそうだな
98ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2008/12/19(金) 07:33:26 ID:SdswqME9
おしっこを入れたタンク車を突放させるのか?
99名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 20:19:27 ID:/3SDLm87
塔子さんなら連れてきたその日のうちに赤飯炊いてお祝いしちゃいそうだな
100名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 23:02:48 ID:mJTKibQi
塔子さん「せっかくだからご飯を食べて泊まっていったらどうかしら?ね、多軌さん」
夏目「とっ、塔子さん!?」

こうですね、わかります
101名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 02:45:19 ID:qVQoPwDT
いちばん好きなのは蛍火カップルなんだけど
あの二人はあの話で完結してしまっているから、
エロなんてとんでもないな雰囲気なのがちょっとさびしい
102ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2008/12/21(日) 04:37:32 ID:/Ug7dLiO
突放とは、貨車や客車を機関車あるいは、両数が少ない場合には、
人力で思いっきり押して、その後にすーっと惰性ですべらせるように走らせることだ。
当然、危険を伴うから、鉄道会社によっては突放を禁止している会社もある。
103ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2008/12/21(日) 04:40:58 ID:/Ug7dLiO
タキ型貨車、コキ型貨車に付いている手で締めるネジ式制動装置

入れ換え作業をするとき、低速で走っている貨車を止めるとき、
もしくは、止まっている貨車が動き出すのを防ぐために用いる。
104名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 09:13:08 ID:Qbi7jRFp
友達として連れてきただけでも大喜びしそうだね。
貴志くんにも女の子のお友達がいるのね!みたいな。

万一彼女として紹介とかする日が来たりしたらどうなるんだ。
105名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 20:03:23 ID:E8+PcHQs
塔子さんは名取でさえ大きなお友達って喜んでたからなw
タキなんか連れてきたら目を輝かせながら大喜びするに違いない
106名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 20:17:11 ID:04XOeAgT
タキさんって言うのね!それで、二人はいつからお付き合いしてるのかしら?

と、塔子さんっ!!??
107ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2008/12/22(月) 09:26:02 ID:bkQKABRy
タキとは、タンク車で、35トンを超えるもの。
2軸ボギー車。
108名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:13:05 ID:531D89up
うっかり、タキを孕ませてしまい。塔子さんに正座させられて怒られる夏目。
109名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 19:18:36 ID:C/px3U/3
と見せかけて育児本をあげたり名前をどうするのか考えだしちゃう
110名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 23:04:31 ID:zhJTsBif
JKニャンコ先生はノーパン&ノーブラだと勝手に思ってる。

ニャンコ先生のことだから人間の女の体は熟知してるけれど
衣服に隠れて見えない下着のことまではさすがによくわからんので
化ける時に形作らず、セーラー服の下はきっとスッポンポン。

更に言うと、着痩せするタイプなので隠れ巨乳。
脱げば「どこにそんだけのもの隠してたんだぁぁぁぁっ」と
驚くほどの双丘がいきなり現れる、きっと。
111名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 00:40:12 ID:QCNqcT8D
アニメでは委員長残ってるから
タキ対委員長の女の戦い的なオリジナル話ないかしらん
112名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 01:46:47 ID:VqKSAatg
>>111
それにヒノエとJKニャンコ先生も加わってハーレムギャルゲー展開
…なわけないかw

夏目にもっとはっきり矢印出してるような女キャラがいれば
夏目とJKニャンコ先生が親しそうに話してるのを見て胸ズキンっていう
ベタな三角関係展開とかも期待出来るんだろうけれど
そういうのも本編じゃ望めそうにないからなぁ。
職人さんどうかおぬがいしますだ。
113名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 01:50:43 ID:5rLVckAK
>JKニャンコ先生

ネコミミで迫ったりして。
114名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 01:51:19 ID:QQ3USeEu
おおエロパロスレあったんだ
115名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 10:34:24 ID:PLdK1v0R
>>113
猫シッポも追加で
116名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 21:20:38 ID:3vAvFx37
夏目の家に美少女が来る

なんか成り行きでセックスをする

朝起きたら美少女の姿はなく代わりに酔っ払ったニャンコが…
117名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 21:36:03 ID:VqKSAatg
>>116
それ読みてeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
118ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2008/12/31(水) 04:49:25 ID:VF8EqaYc
そして、ルルーシュが蜃気楼で突放したタキに夏目はグモられるのですね。
理解できます。※鉄道関係の用語あり。
119名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 16:34:15 ID:I6Yl3L2Y
あけおめことよろ

しかし夏目は
まねきねこ状態のニャンコ先生とニャンニャン
優美な真の姿(斑)のニャンコ先生とモフモフ
そして美少女なJKニャンコ先生ともきっと××

実に羨ましい正月過ごしてんなぁと思ってみたり
120名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 23:24:24 ID:6IUTciQI

新年も夏目友人帳エロパロでよろしく
ヒノエがJKニャンコ先生と夏目にレイコの面影を見て、3P突入ネタ希望
121名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 21:12:44 ID:NXLB6v2T
二期始まりましたね
OPにタキが出てるだけでハァハァしてしまった
本編に出てきたらどうなるのか怖いな
122名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 21:23:14 ID:gpUcbYIi
二期は、黒ニャンコ&紅峰&女子高生ニャンコ先生の
萌えキャラ揃い踏みな回から始まって幸先良いっすね。
この三匹に夏目も加えた乱交が読みたいです。
123名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 21:46:15 ID:eUY1zhNM
エロとか抜きに白黒ニャンコが可愛いすぎる。我が家にもああいうの欲しいもんだ。
それにしてもタキはまだー?
124名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 23:22:32 ID:zK9BgcGA
久しぶりに聞いた塔子さんの声はやっぱりエロかった。
125ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2009/01/07(水) 05:49:03 ID:HCqE5grh
ルルーシュと夏目 貴志でToque Converter Really Stuck

両者のおしりを頑丈な綱で結び、二人でエンジンを吹かして、
どれだけ引っ張れるかを調べるテストです。
※二人ともエンジンと液体変速機に大きな負荷がかかりますので、
短時間のみに切り上げること。
126名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 21:33:02 ID:mHc4PjMO
ふぅ…ファンブック買っちまったぜ。
それで夏目が15才ということを初めて知った。
127ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2009/01/08(木) 06:13:47 ID:U2nbTqH1
アゲハチョウ、モンシロチョウの羽化にて、
羽根が伸びきらないうちに乾いてしまったり、
何らかの原因で羽根が伸びきらなかったりすると、
そのチョウはもう空を飛べない。

飛べないチョウは、ほかの蟲や小動物や鳥などの餌になる運命だ。
128ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2009/01/08(木) 06:19:11 ID:U2nbTqH1
似たような羽化の失敗はトンボにも見られる。
トンボだって、ヤゴから羽化したては4枚の羽根は
濡れていてしわくちゃだ。それを伸ばすと伴に
しっかり乾かしてからやがて空を飛ぶのだが・・・。

何らかの原因で羽根が伸びきらないうちに乾いてしまうと・・・。
そのトンボはもう空を飛ぶことは出来なくなる。
トンボにもこういった悲惨の個体もある。
129名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 16:56:46 ID:ojyF818f
3件まわってもファンブックが売り切れだった。
田舎は入荷数が少ないのか?それとも人気だから?
130名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 20:30:24 ID:1FplnRzY
名古屋の外れのTSUTAYAには普通にあったけど
131名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 21:23:28 ID:HK6KjReV
いざとなればネット通販
夏目は女キャラ少ないようで妖を含めれば結構豊富だよね。
個人的には人魚(笹舟?だっけ)とか好きだな。夏目が「可愛い」って思ったキャラだし
132名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 02:49:40 ID:aYTBTdAc
>>131
妖も女キャラのうちだと考えると
妖憎んでるくせに女の妖ばっかり式にして従えてる名取が
なんか凄く鬼畜でやらしくエロパロ的に使えるキャラに
思えてきてしまうw
133名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 19:37:14 ID:YQktk8Um
夏目:ニャンコ・三篠
名取:柊・瓜姫・笹後
的場:七瀬
確かに名取は恵まれてるな。でも柊には手を出していないと信じたい
134名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 22:15:49 ID:CTIBOe6V
タキ萌えなのに夏目とのエロが想像できねぇw
田沼とタキ…とかどうだろう
135名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 00:29:04 ID:+h6mxedT
>>134
最初夏目のことを相談してたのにいつのまにか・・とかありえそうだよなw
136名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 01:01:21 ID:jxU7L/ll
西村のこともたまには思い出してあげてください
137名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 01:02:14 ID:wwLfolq7
夏目は人に対して心を開かないからな
138名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 02:56:50 ID:NXgRs1dG
>>137
そこのへんに女妖怪or女の姿をした妖怪が
夏目には足を開くきっかけがあるわけですねエロパロ的に
わかります
139名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 09:46:42 ID:MF7Roe32
つまり子狐ですねわかります
(私の脳内では子狐は女の子)
140名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 14:16:48 ID:aLDmiseO
祟られてるのはタキ自身だから
タキにもお腹に字が書いてあるのではないかと確認しようとする夏目

までは想像できた
141名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 15:07:19 ID:k78ZJtUT
>>140
君のおかげで
タキ「ごめんね夏目君…でもこれ、舐めたら消えないかな…?」
って言って夏目の腹に舌を(ry

まで想像できた
142名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 15:07:59 ID:NXgRs1dG
いや夏目にはそんな甲斐性ないっしょ?
むしろタキ自ら腹の字を見せた後で
「夏目くんのような妖力の強い人に×××してもらえれば呪いを祓えると聞いて(大嘘)」
と迫り、空気読めない夏目が見え見えの嘘に騙されると
143名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 18:10:48 ID:wfPeqI6z
ドリィ×セツは萌えすぎて死ねる
144名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 21:16:38 ID:uNfQkPPf
「夏目くん…本当にするの?」
「タキの呪いを解くためだ。俺がやるしかない」
「で、でも本当にこんな方法で?」
「先生だけが言うなら疑わしいけど、ちょびも言っていたからな。合理的なんだろう」
「(それってあんまり当てにならないんじゃあ…)」
「じゃあいくぞタキ」
「ちょ、ちょっと待って夏目くん。心の準備が」
「呪いが悪化したら大変だろ?早くしないと」
「う、うん…」
「よし、始めよう」



何があったかは想像に任せる。俺にはこれが限界
145名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 21:34:47 ID:jxU7L/ll
夏目さん、ノリノリじゃないっすかw
146名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 22:46:57 ID:JiG4H4rq
>>143
同志
147名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 22:48:09 ID:+h6mxedT
そうか、その妖怪は純潔が好みだからそうじゃなくすれば・・・!
いいな、その設定、いろいろ使えそうだ
夏目にはいつか透って呼んでやってほしいな



ところで地味に斑×レイコが萌える。
ヒノエのそんなにレイコに受けたかったのかとかを考えるとそうとう惚れこんでいたように思えるw
148名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 00:26:42 ID:U3Acd5y7
まさか、愛用のバットをっ!?
149名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 00:38:52 ID:T9JQ9sL2
>>147
レイコの方も斑に何度も勝負汁と言ってきたっていうから両思いでは?
むしろ初めのうちはレイコから積極的に迫ってったのかもしれない。
斑=ニャンコ先生の性格からして勝負事好きそうなのに断り続けてたって事は
斑は「惚れた女には絶対暴力はふるえない」タイプなんだろうか?
二人に寿命の差とニャンコ先生の封印さえなければ
絵に描いたようなツンデレケンカップルになってたかもと想像すると楽しいし
もちろん、お互い矢印向けたまま、ついに交わることなかったって悲恋パターンも
それはそれで萌える。
150名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 20:13:48 ID:wlK6nUwh
嘘ではなく本当にセックルで祓わなきゃならないヤバい妖にとりつかれて…
と言うパターンでもいいな>夏目とタキの初めて

「夏目くん、お願い助けて……私、夏目くんならかまわないから…」と、涙目で訴えるタキに夏目も奮起
そのままぎこちないながらも突っ走るも良し
あたふたして上手く行かずJkニャンコ先生かヒノエに手伝ってもらうも良し
151名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 00:14:07 ID:aJ4dptAj
または妖力の強い者の精を飲まなければならない、でもいい
呪いにすれば何でもありになるな
それにしても夏目とタキがセックルするとどっちが主導権握るかね?
152名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:30:03 ID:JwemnqBj
>>150
むしろ冷静にちょびひげが観戦してそう……w

夏目はいざというときの行動力があるんで、はじめての主導権は握ろうとしそうだな
タキは普段見えないのでいないと思っていて、夏目は妖怪たちのフォローでなんとか遂行。
事後にタキが気づいて陣描いて妖怪の姿発見して呆然、とかだとあんまりか・・・?
153名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 00:23:22 ID:pyLz1Mw+
夏目初めてのセクロス中
「あれ?上手く入ら…あれ」
「な、夏目くんっ、そこちが、う」
『コラー!!』
「きゃっ!」
「うわっ!せ、先生!?」
『夏目お前何をしている!今のは尻の穴ではないか!まったく心配だから静かに見届けようと思ったのに…いたッ!』
「指摘してくれたのはありがたいが、何故か納得いかないな」
『な、なんだとー』
「俺とタキのことに口を挟まないでくれ」
「(ダメ…ニャンコ先生を抱きしめたいけど今は不謹慎すぎる…)」

もう無理…これ以上は俺には書けない。夏目は難しい
154名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 00:45:25 ID:T4OE3O2F
ちょ、タキの心中笑えるw
そんなことしたら向こう三年は夏目が落ちこむw
155名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 01:47:56 ID:Pmy1OtH4
GJ!
そんな時までニャンコ先生かよw
156名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 01:59:50 ID:sGPa6M7E
>そんな時までニャンコ先生かよw

夏目は、恋人はおろか他人とまっとうに関わってもこれなかったから
童貞間違い無しとふんでたんだけれど、そう考えるとJKニャンコ先生に
既に奪われてる可能性も高いな
タイヤキのかわりにお前を食わせろと言ってw
157名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 02:44:14 ID:R6OYzhGk
タキワロタwwww

>>156
板が違うw

>>143>>146
仲間
ドリィ→セツの描写はほんと萌える
ドリィの黒い部分も理解した上で素直にドリィを慕ってるセツがかわええ
158名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 15:43:15 ID:UxZ/xMVJ
本スレでもちょっと出てたけど
温泉回のアニメはJKニャンコ先生きぼんぬ

でも現実には無理だから
このスレの職人さんどうかプリーズ
159田沼視点:2009/01/14(水) 23:05:32 ID:Z5Y/9d5G
二組の夏目貴志と五組の多軌透が付き合っているらしい。まことしやかにそんな噂が校内に流れ始めた。
多軌透は結構な美少女との話だが誰とも口を聞かないらしく謎が多い。
そんな彼女と夏目はどういういきさつで知り合ったんだろうか?
また妖が関わっているんだろうか?
もしかして彼女も見えるんだろうか?
まさか彼女が妖……いや、それはないな。おれにもはっきり見えるし、皆にも見えている。
だとすると妖絡みか…夏目が最近会いに来ないわけだ。
そこまで力がないおれを巻き込みたくないという夏目の気持ちはよく分かる。
でも何か力にはなれないのか?妖の見える見えないに関係なく一人の友人として。
いや、そもそも夏目がおれを友人としてくれているかよく分からないが。
「おい田沼」
振り向くと夏目がいた。噂の彼女も一緒だ。
「タキ、おれの友達の田沼だよ」
友達…?
「はじめまして田沼くん。ねえ田沼くんは見えるの?」
こう聞くということはやっぱり彼女にも見えるんだろうか?
「少しだけだよ、夏目みたいにはっきりとは見えない。」
「そう…でも見えない私とは違うんだね」
見えない?だとすると彼女は一体何者なんだ、まさか本当に夏目の彼女なのか?
「ここじゃ何だから、家に行かせてもらってもいいか?そこでちゃんと話すよ」
「ああ構わないよ」
「悪いな田沼」
「ありがとう、田沼くん」
単純に嬉しかった。
夏目が俺を友達と紹介してくれたことも、妖の話を教えてくれたことも。
夏目は前に比べて少しずつ変化している。
彼女の存在なのかどうかは別としておれは彼女に感謝しないとな。
妖とは違いおれと夏目で全く同じように見えるから。
〜〜〜〜〜〜〜〜
「ところで二人は付き合っているのか?噂が流れてるぞ」
「「えぇ!?」」
「い、いやタキとは別にそういう関係じゃ…なあタキ?」
「う、うん。夏目くんは色々と力になってもらっただけで…」
慌てふためく二人のリアクションが妙に面白かったのは黙っておこう。
「田沼、誰からそんな噂を」
「おれも聞いただけだよ。知り合いは女子高生から聞いたって言ってたな」
「女子高生?」
「偉そうな口調でこの辺じゃ見ない制服の人って言ってたぞ」
それを聞いた夏目が小さく「先生め」と呟いた理由はおれには分からなかった。



勢いで書いた。二次は慣れてないから色々おかしいかもしれんが…
上にある温泉JKニャンコと全く関係なくてすまんよ
160名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:11:50 ID:Jre57d4t
>>159
GJ!
夏目とタキは西村も怪しむくらいだからなにか噂立ってもおかしくないよな
161名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 23:59:52 ID:oKBt79Z2
ほのぼのしうていていいなあw
162名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 14:54:19 ID:2ewpYZU5
西村からいろいろ聞いて、タキって男子に人気あるのか…とかようやく気づく夏目とかw
タキは呪い解けてもう喋るようになっただろうけど、
ちょっと近寄りがたい夏目くん&ミステリアスな多軌さん
という組み合わせがクラスも違うのに仲良さそうにしてたら気になるよな、そりゃ。

ところで文化祭でナンパされるタキを助ける夏目(&田沼)とか見たかったです先生
163名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 21:28:29 ID:aGFgcOb5
>>159
そして田沼家からの帰り道は、互いに意識しあっちゃっうんですね
164名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 23:09:00 ID:PliXBeyu
>>162
文化祭といえば、男装タキと夏目でなんかできないものだろうか
いっそのことセーラー服着せてレイコさんに・・・
165名無しさん@ピンキー:2009/01/15(木) 23:19:28 ID:xD6QWriu
>>164
そこにJKニャンコ先生を乱入させ
女装夏目と双子のような美少女コンビに
男装タキで、性別逆転倒錯エロを
166名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 00:27:04 ID:E22TrwOf
人生(妖生?)経験豊富なニャンコ先生なら
男だろうと女だろうとメロメロにさせてしまうような
超絶テクを持っているに違いない

というわけでJKニャンコ先生×タキ(つるふかプレイ)を妄想する日々
167名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 00:31:57 ID:Htw6LiYm
>>166
ニャンコ姿の間に布団に潜り込みいつの間にか…ですね、わかります

エロ話じゃなくて申し訳ないが
6巻読んで夏目はタキと結婚すれば幸せになりそうだと思った
その代わり生まれてくる子供はかなりの妖力だろうけど
168名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 05:29:00 ID:WBcIg7Wj
>人生(妖生?)経験豊富なニャンコ先生なら
>男だろうと女だろうとメロメロにさせてしまうような
>超絶テクを持っているに違いない

これは確実だろうね
人間や妖を文字通り食い殺す前に、性的な意味でも食ってたに違いない
169名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 15:21:07 ID:zzBm15S5
唐突だけど、オッパイの大きさは

ヒノエ>紅峰=JKニャンコ=レイコ>塔子>柊>いいんちょ>タキ>七瀬

じゃないかと妄想してるんだけど、どう?

もちろん異論は認める
170名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 16:49:29 ID:NZVgD13K
ヒノエや紅峰は着物だからよく分からないけど俺もそんなもんだと思う。
委員長とタキは殆ど一緒かもな。胸を気にするタキも見てみたい

というか七瀬入れるのやめれw
171名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 17:29:25 ID:zzBm15S5
>というか七瀬入れるのやめれw

そこんとこは、ほら「七瀬は実は美女なんだけれど、普段は的場によって
老婆の姿に変えられてしまってる」と妄想してw

七瀬は、的場の力でなきゃ元の若い姿に戻してもらえないのと
的場の人知を超えたテクニックで完璧M奴隷に調教されてるので逆らえない
口調からわかるように、元は男勝りの女性だった七瀬だけれど
そういう女を調教するのがなにより好きな的場によって
「く…くやしいっ…でも…感じちゃう…」な肉体に
的場は所かまわず七瀬に奉仕させてもけして中田氏はしない
半殺しにして嬲り回した女妖怪の中に出して、その女妖怪を即行殺して終了
(的場の血というものを考えたら
人間の女に手出して妊娠させてしまうしまう訳にはいかないから)

なんていう鬼畜な的場を受信しますた
172名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 00:57:36 ID:JoKoHIUp
>>167
>6巻読んで夏目はタキと結婚すれば幸せになりそうだと思った
これ自分も思ったよ。
この二人だとなんかすごいほのぼのした家庭になりそうだなwいつまでも初々しい感じで
個人的にカイみたいな子と子狐みたいな子が生まれてニャンコ先生が遊び相手にされてへとへと、
という図がおいしいなとか思った。正直すまん。
173名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:27:17 ID:hBDCFYCu
自分も原作読んで夏目と多軌の
初々しさに萌えたwww

多軌の呪いが解けた場面で


「ありがとう夏目君」
「夏目でいいよ」

あの時俺は、何故『夏目』でいいよ
と言ってしまったのだろう。
俺は多軌に呼び捨てにされても
構わないと思ったから、そう伝えたのだが
あの日以降も、多軌は俺の事を

「夏目君」

と呼ぶ。きっと多軌の事だから
『君』を付けてしまうのだろう。
それならば、

「貴史でいい」

と、言っていたらどうなっていただろう?
彼女は、俺の事を

「貴史君」

と呼んでくれていただろうか?
今頃になってから後悔してしまう。

それはきっと、俺が彼女の事を
好きだからなんだろう。


という自分でフラグを折ってしまい、
落ち込む夏目を受信した。
174名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 01:34:02 ID:gLmHO0En
そして、ちょびひげに「貴志くん」と呼ばれるわけですね
175名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 19:04:28 ID:n7LRuMmQ
自分も六巻読みなおした。特に「なごむなぁ〜」の箇所にニヤニヤ。やっぱり夏目とタキは好きだわ。
それを踏まえて>>173-174に思わず笑ってしまった。
そういえば先生はレイコとは呼ぶけどタカシとは呼ばないよな。
176名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 23:05:48 ID:OhYdv6I4

夏目   食われる専門

田沼   童貞

田沼父  修行により悟りを開いて煩悩を絶ちました

名取   強姦に見えて和姦

的場   SMじゃないと勃たない

滋さん  塔子さんのおかげで今でも毎晩(やりすぎるから子供が出来ない例)

ニャンコ オールマイティ

ヒノエ  女の子専門(夏目のぞく)


以上、攻め役の属性を妄想してみました。
177名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 00:40:23 ID:boj7z+uD
的場はドSな感じがする、タキとかに出会ったら
どーなるんだと。どうするんだと。
178名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 01:47:45 ID:0Ba8HcID
的場の求める究極SMにタキ(普通の人間の女)は耐えられんと思う。
たぶん的場は四肢切断プレイが前戯がわりぐらいの変態は極めてるかと。
やはり的場の相手は無難に(?)人間より再生能力があるであろう女妖怪で。
お約束だけどタキは夏目の見てる前で的場の式にリンカーンでどうでしょう?
179名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 02:26:38 ID:0Ba8HcID

的場攻めに関して自己レス。

でも、的場を仇と狙ってた女をレイプとか精神的に超鬼畜シチュなら人間相手でもいけるかな?
恋人がわりの式を目の前で殺された女を式の死体の横でレイプ。
復讐に燃える女が的場を殺そうとしても返り討ちにして更にレイープ。

そのパターンをタキでやるなら、夏目を殺したと見せかけてタキの復讐心をあおって返り討ちレイプ。
屈辱のあまりタキが舌噛んで死のうとすると
「死んだら、夏目クンの仇は討てないよ」と囁いて思いとどまらせて更にレイープ。
諦めずに何度も的場に挑むが、かなうはずもなくそのたびに犯されるタキ。
やがて的場のテクニックに肉体が開発されて行き……その事を的場は容赦なく指摘して言葉攻め。

肉体的にも精神的にも追い詰められ嬲られまくる事に耐えられず
タキはそのまま精神崩壊して人形のようなM奴隷になるか
精神崩壊の寸前で夏目とニャンコ先生が助けに来てハッピーエンドになるかはお好みで。
180名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 13:48:21 ID:sfFG1XqD
実際に夏目とタキだとまず手をつなぐところから大変そうだけどw
田沼とか西北あたりが周りでやきもきするww

>>173
名前で呼んでほしければ夏目も下の名前で呼べばいいと思うんだ
ってか透ってせっかくかっこいい名前なんだし誰か呼んでほしい
181名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 14:55:21 ID:dAcFWm0c
ちょびひげが「透さん」とか呼ぶんですね。
タキがすでに名字って感じがしないけどな。いつまでもタキと夏目くんで呼びあってそう。
〜以下俺の妄想〜
彼女と結婚してからしばらくが過ぎた。
朝起きると先生ではなく彼女がいる。
呼べば応えてくれる人がいる。
嬉しくも気恥ずかしい毎日だ。
「タキ……あっ」
「あー!またタキって呼んだでしょ。結婚したんだよ私達」
またやってしまった…
ずっと長い間、それすら結婚する前の日まで「タキ」と呼んでいたんだ。
つい慣れ親しんだ名前で呼んでしまう。
「悪いなタ…いや違うんだ。ちゃんと呼ぶから…と、透」
名前というのは特別だ。
友人帳に名を書かれた妖だけでなく人間にとっても同様に大事なもの。
「ねぇ、夏目くん。今日お天気もいいしどこか出かけない?」
ん?今の言葉…何かがおかしい。
「なぁいま夏目くんって呼ばなかったか?」
「え?あっ、しまった私いま夏目くんて呼んじゃった……」
俺だけじゃない。彼女もまだ昔からの癖が抜けていない。
「ごめんなさい…私、自分のことばっかりで」
「いや構わないよ。それに、今までと無理に変える必要もないんじゃないか?」
「それは駄目よ。私たち夫婦なんだから」
夫婦か…改めて言われると体がくすぐったい。
「まあゆっくり慣れていこう。時間はあるんだから」
「そうだね…た、貴志くん」
塔子さんたちからも呼ばれていたが彼女に呼ばれるのは特別な感情が生まれるな。
やっぱり名前は誰にとっても大切なものなんだ。

冒頭に戻ると無限ループになりそう
182名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 16:59:13 ID:5pXBz5xV
>>180
処女と童貞って感じだからなあ
マジで出刃亀妖怪の介入がなきゃ清い関係で終わってしまいそうだ
夏目は妖怪対処以外の事もニャンコ先生に教わる必要あるなw
183名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 17:24:05 ID:Z5d2vaCl
>>181
純粋すぎて涙出てきた

いっそ結婚するまで二人は清い関係のままでいてほしいな…
しかしエロパロ的にはそうはいかんざき
初々しい初セクロス読みたい
184名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 17:45:29 ID:JNGHEqFx
だからこそ色情や愛欲の妖怪にとりつかれてとか
名取や妖怪たちがちょっかいだして…と言うシチュですよ
美少女好きのヒノエも名前呼ばれるのを待ってますw
185名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 00:11:04 ID:U07lFDNI
>>179
思うんだけど、能力のある人の子がかならずしも能力あるわけじゃないよね
夏目の様に隔世遺伝という可能性もあるし、
的場の場合、なるべく次代にもちゃんと能力のある子を生ませるとか、
逆にたくさんつくって跡継ぎを競わせるためとかでたくさんの子が必要になってきそう。

そうなると昔代々お祓い家業をやっていた家で素質があるタキなんかかっこうの的になりそうな気が・・・
七瀬というわけにもいかないし、女妖怪と子どもが出来るかはわからんしw

というわけで的場×タキなんてのも面白そう。
まあ、的場×柊なんてのも萌えるけどさw


186名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 02:56:15 ID:yU2cDnG5
的場さんは攻めキャラとして使いやすそうだね。
187名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 04:08:08 ID:cEZO2M8E
>>182
ハグあたりで幸せになってそうな二人だしwいやそういう空気も好きだけどね
夏目はいざというときには男らしさを見せてくれると思っている
だがプロポーズとかタキからされて嬉しいけどちょっと複雑、みたいなのも見たいw

>>185
夏目の親は能力なかったのかな?両親については全然出てこないからわからないね…
ただレイコさんみたいに疎外されてた、とか言及がないから普通のひとだったのかな
188名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 05:33:04 ID:vLgGFevy
>>185
女妖怪との間に子供ができたとしても的場一門の系統からして
それを正式に跡継ぎにはしなさそう…
実はレイコはそういう理由で表向沙汰にできないまま
本家からなかったことにされた的場の血筋だったりして。

的場が出てきて以来、鬼畜攻め候補としてやや影が薄くなったけれど
完璧鬼畜攻めな的場と違ってプレイの後に優しさを見せるS攻めとして名取も推したい。
お痛をした女妖怪を裸で大通りに晒して、もしも見える人間がいたら丸見えだよと
お仕置きするプレイぐらいはやってほしいな。
189ルルーシュ ◆3fidl2y0e6 :2009/01/19(月) 06:51:06 ID:/vGeksTI
夏目 貴志とギンコとウルトラミキサーでミックスして、夏目ギンコにしてみた。
190名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 11:17:46 ID:rgzzTMp+
妖も妖力の強い人間との間になら子供を作れるとか…

幼少の頃、レイコはロリコン妖にレイプされ妊娠
十数年かかって、子供として生まれ出ようとした妖を自分の命と引き換えに浄化して出産。
生れ落ちた子は普通の人間として育つが(妖成分を全て浄化した故に妖力は無い)
隔世遺伝で夏目貴志には妖力が宿った。
レイコが人とあまり関わらなかったのは、普通の人間から気味悪がられていたためもあるが
妖を身に宿す自分が長生きできないのを知っていたため、自分と係わり合いになった「人間」を
悲しませたくなかったから。(妖はのぞく)

んなふうにエロパロ的につじつま合うように妄想してみたけど
原作はそういった陰湿レイプネタはやらんだろうから、この展開にはまずならんだろーな。
191名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 22:51:11 ID:E6UH35vr
確かにレイコの話はあるけどおじいさんの話題はまるでないからな。
強ち>>190も間違ってないかもしれん
192名無しさん@ピンキー:2009/01/21(水) 02:22:12 ID:l6eKFPyJ
レイコの死の謎か・・・・
そもそも明らかになるのかも怪しいな
193159:2009/01/21(水) 22:51:29 ID:ujuKKzKQ
駅前のゲームセンターの前を通りかかった時、何気なく中を眺めるとそこに夏目がいた。
珍しいな。こんな所にいるなんて…しかも一人で何してるんだ?
中に入りそっと近づいていく。没頭しているのか夏目は気づいていない。
UFOキャッチャーの前、夏目はそこで格闘していた。
景品がやたら可愛い猫のぬいぐるみなのが気にかかるな。
夏目はガラスに張り付きながら距離を確認し、狙いを定めボタンを慎重に押す。
猫の首にアームが引っかかりゆっくりと持ち上げ…あ、落ちた。
「くそ…」
夏目は軽く舌打ちしながら財布を取り出す。また挑戦するらしい。
「おい夏目」
「…!?ああ、田沼か」
声をかけられ驚いていたがおれと分かり安心しているようだった。
「珍しいな、夏目も来ることがあるんだな」
「いや、今日が初めてだ。一緒に遊ぶような友達なんていなかったからな」
まただ。夏目は重いことをさらりと言う。
「おれでも誘ってくれればよかったのに」
「あー…いや、悪い。そうだな田沼なら問題ないか…」
夏目はまた何かを隠している。根が優しいからか嘘をつくのは上手い方でない。
「タキの誕生日が近いんだ。何か渡そうと思って…」
「それでUFOキャッチャーか?」
夏目にしては悪い選択ではない…か?正直おれも女の子へのプレゼントなんて思いつかない。
「可愛いものが好きって言っていたんだ。それにしてもなかなか取れないんだな…」
「何回も挑戦してるのか?」
「ああ、かれこれ二千二百円使ってる」
「夏目…」
「田沼はこういうの出来るか?」
「そうだな…最近はやってないけど多分取れると思う。取ろうか?」
「………」
「夏目?」
「いや、いい。ただ…コツを教えてくれないか?」
予想通りの答えだ。
夏目は何でも自分でしようとする。今回はおれが取ったら意味がないから例外だが。

「そこだ夏目!」
「よし、行け!……やった!」
通算三千四百円目
とうとう猫のぬいぐるみが夏目の手の元にやってきた。
他のぬいぐるみと同じはずだがずっと狙っていたそれは特別に見える。
「ありがとう、田沼」
「気にするな。俺も楽しかったし」
それにしてもここまでしていて夏目は多軌さんと付き合っていないつもりだろうか?
おれからしてみれば付き合っているとしか言えないが…じれったいな。
嬉しそうにする夏目を見てふと思った。


ゲーセンで四苦八苦する夏目という電波を受信したので性懲りもなく再び書いてみた。スマン…
194名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 00:12:32 ID:04/zaOpL
ほのぼのな話なのに
クレーンゲームの中になぜかエロい景品が紛れてて…
と言う展開を期待してしまった自分、死ねばいいのに
195名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 00:26:21 ID:NT4Onr9g
そんな仲の良さげな田沼&夏目を電柱の影で見つめながら
「私もいつか夏目君とUFOキャッチャー…」とハンカチを噛み締めるタキ
196名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 01:13:12 ID:gV+hP/Cm
タキなら既にニャンコ先生等身大人形を自作してそうだw
でも斑の姿はまだ見たことないよね?
どんな反応するんだろう
197名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 01:18:37 ID:XmJB/tQv
斑化したらあの陣が無いとタキは見えない
198名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 01:29:07 ID:o/OMkFGF
>>193
超癒されましたー。
GJ。
199名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 02:22:46 ID:hMKrlHdC
>>193
GJ 二人を見守る感じの田沼がいいね
ぜひタキに渡すところが読みたい

>>196
見たことあると思ってたんだが。
呼んではならぬの最後に陣に夏目背負って飛び込んできた斑を見てびっくりしてなかったっけ?
200名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 03:01:15 ID:o/OMkFGF
にゃんタキか斑タキ読みたいなあ。
201名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 03:25:56 ID:iNHv1Wj0
ここはお約束としてタキが抱きしめているうちに
ニャンコ先生がJKになってそのままレズプレイ突入でしょう。

>>193
GJ!!!!
でも、できれば次回は創作板の方でも書けるものじゃなく
エロパロ板的発展が欲しかったり。
202名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 04:36:21 ID:rDREj+Q3
ほのぼのは好きです
でもエロいのはもっと好きです

名取あたりが女妖怪をゲットできるUFOキャッチャー作ってくれないかの?
上手くキャッチできた人間は、その女妖怪の主人になって好きなようにできるというもの

と、ここまで書いて思ったが、わざわざそんな設定新しく作らなくても
友人帳って女妖怪に命じていくらでもエロいことできる便利なアイティムだったっけ
そりゃ悪用したい人間、わんさといるわw
203勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/01/22(木) 06:41:21 ID:c57iAAlF
UFOキャッチャーを積んだコキを突放すると読んでしまいました。
タキは確か、タンク車で35トンを超えるものですよね。

タキにUFOキャッチャーは積めません。
UFOキャッチャーをコンテナに積み込んで、コキに乗せるというなら理解できますが・・・。
204勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/01/22(木) 06:43:03 ID:c57iAAlF
名取って、羽美さんのことかな?
205名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 07:19:23 ID:cYZ1Pau/
jkにゃんこ先生と夏目が仲良さそうに歩いてるのをタキが見て、焼きもち焼いて夏目を逆レイプしちゃうという電波を受信した
206名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 07:39:06 ID:o6VHpoGt
「タキはわからんが夏目は餌にできる」ことを聞いて
妖を封印したあとでも気にしてた多軌がニャンコ先生に味見される

まで想像できた
207名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 09:47:54 ID:04/zaOpL
>>205
ニャンコ先生は、夏目にとってはじめての友人みたいなもんだからなあ。
正体は妖怪だし、見かけ美少女女子高生でも女と意識せず男友達のノリで
接するだろうから、それを第三者が見たら
「あの遠慮しぃの夏目クンが、女の子とあんなに親しそうにするなんて」
とうつるだろう。
タキに限らず嫉妬から逆レイプネタには使えるな
あるいはニャンコ先生の方が先に夏目へ矢印だしてる子の気持ちに気づいて
わざとJk姿でからんで嫉妬させ、そういう方向に行くよう仕向けたりして。
208名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 03:14:13 ID:+WYHif2p

JKニャンコ先生かわいいよJKニャンコ先生

彼女(?)はケモノ系ヒロインのうちに入るんだろうか?
なぜか猫の発情期に左右されて発情してたりしたら萌え死ぬる

とりあえずアニメでもっと出番増やしてほすぃ
209名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 03:16:05 ID:fOgQcEOa
あの性格だからありえるかもな

それにしてもあの妖描どんだけ暇なんだw
210名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 03:33:44 ID:1rajCPre
暇をもてあますついでに
夏目の用心棒だけでなく
性欲処理も引き受けてしまえ
体位は騎乗位がイイ
211名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 04:19:58 ID:2dOLRWbN
久しぶりに夏目読み返して名取×柊で萌えた

温泉旅行でお湯被った柊を風邪ひくらかって拭いてあげる夏目に
「放っておいて構わない」
なんて言ったのは、柊を触られたくないとかいう嫉妬から…
とか、どうだろう?



ごめん、名取に夢見すぎだよね
212名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 05:35:38 ID:FrcBwHXE
いやいやぜんぜんあり
つか名取は「柊は他の男には絶対ふれられない」と安心しきってた所に
「そうか夏目がいたか」の不意打ちなわけだから

むしろそんな小さな嫉妬から
俺以外の男にふれさせた→お仕置コース(性的な意味で)希望
213名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 13:08:29 ID:vdAE2cNC
斑って見た目全然猫じゃないよね
大神のアマテラスっぽいし
214名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 13:33:43 ID:zUiDP4r8
どこぞのスレでも似たような話題になってたけど、斑は普通に白狐だとオモ

近所の稲荷神社に奉られてる白狐像を見るたび「斑=ニャンコ先生」とホンワカした気分になるw

斑=白狐姿のままで獣姦と言う罰当たりシチュも良いな。
215名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 18:54:01 ID:+WYHif2p
ニャンコ先生は招き猫に封印されてた後遺症(?)で
猫っぽい外見と癖が身についてしまっただけで本来は猫型妖怪じゃない。

つーか、ああいう白い犬型の妖怪っていったらまず稲荷神社のキツネが
思い浮かぶ人間は古い人間なのか?
今や白犬型妖怪と言ったら、まずゲームキャラってご時世なのか?
露神様が消えてしまうはずだわなぁ…。

>672 :風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2009/01/07(水) 01:10:48 ID:4g/f+OwF
>>あと招き猫の正体のデザインって大神のアマテラスまんまだと思います

>顔の赤ラインのこといってんの?
>あれは稲荷神社とかにおいてある白狐の置物が元だろ
>TK大神のほうが後に発売されてんじゃねーか

でも、いにしえの忘れ去られた神々の悲哀でエロパロってのも
それはそれでロマンチックで良いかもしんない…。
216名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 23:27:58 ID:7IAFAPUa
斑「私の真の姿を神と崇めた者は少なくないのに
覚えが無いとは許さん、精気を吸い取ってくれよう」
そう言って斑様は女子高生姿でお仕置きしてくれます
もちろん性的な意味で
217名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 23:57:07 ID:hqxvHWuk
>>212
それイイ!

つか名取にとって柊って初恋の可能性もあるよね
妖怪に苦労し、憎みつつも柊を求めてしまうとか萌えるわー
218名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 07:41:21 ID:bIaE2KTZ
>>217
名取&柊と夏目&JKニャンコ

主従の関係と飼い主&ペット
男×女の組み合わせと男×見かけだけ女で中身♂w
ほのかな恋情とほのかな友情(?)
いろいろ対照的で面白い組み合わせだよね
219名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 22:30:42 ID:MHi/w7cw
笹田の笹の字も出てこないんだな、このスレ・・・
220名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 23:03:14 ID:mScwEKa/
>>219
まあ原作では一話こっきりのキャラだからな
アニメではちょっとうざいという意見もあるくらいだし。
ただ上で上がっている夏目を逆レイプとかってJKニャンコ先生やタキより似合う気がするw
投下も期待してるよ
221名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 23:24:02 ID:akW6gtn2
>>219
まだ1スレ目の200番代だから、話題が出きってないってのもあるよ。
自分の好きキャラは積極的に話題に出してけばそれにのってくる人もいるさ。

自分的好きキャラはJKニャンコとヒノエと紅峰だけど
220の言うように人間キャラなら笹田かなと思うし
人一倍真面目そうなメガネっ娘いいんちょが、男に惚れるあまり
普段の姿からは想像もつかないようにエロエロで積極的に
なっちゃうってシチュは凄く萌える。
222名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 00:10:14 ID:D8BkVIw2
なんせ一話しか出てないから書きにくいよな>笹田
ただでさえ二次は想像で補う必要があるからなぁ。そこがまた面白いんだけどね。
アニメだと笹田→夏目になってるよな。タキが出たらどう動くか気になる
223名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 00:26:08 ID:KkFC0dww
笹田好きな人がいてうれしい。
自分、眼鏡属性持ちなんでちと気にはなっていたが、
原作だと一話こっきりキャラだったのか。
こりゃ、原作読まないとダメだな、知らないキャラ名も結構見かけるし。

俺はあと燕が好きかなー。
224名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 00:49:53 ID:yK/4/JvJ
>>222
勝手にライバル視されるタキが目に浮かぶw
225名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 03:36:48 ID:7A/oUqVt
タキ出たらやっぱなんらかのリアクションあるのかなあ。
下手に笹田を更なる空回りキャラにはしてほしくないけど、なんか反応あってほしいという若干矛盾した気持ちもあるw
226勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/01/25(日) 17:45:11 ID:rIz2QaVW
夏目線の急な下り勾配上で転動したタキと読んだ。
速度は90km/hを超えており、そう簡単には止まらない。
このままでは繭沢駅にある分岐点に衝突して脱線する!
誰か、タキを止めてくれーっ!!

タキが転動した原因は、タキを留置した際に、ウテシが手歯止めを
付け忘れていたため、機関車でかけておいた自動空気ブレーキの
圧縮空気が減少したことが故に、ブレーキの制輪子が緩んで、
それで暴走したと考えられる。留置する際には手歯止めは欠かせない。

※鉄道車両は下り勾配にて暴走したら、まず止まらない。怖いぞ。
EF63電気機関車にて碓氷峠を下っている最中に、速度が大幅に
超過してしまい、ウテシがブレーキ操作をするが、ブレーキが効かず、
最終手段である非常電制を使用したが、それでも止まれず、70km/hに
迫る速度で分岐点に衝突して脱線した事故もある。

※非常電制は電動機に過大な電流を流して制動させる最後のブレーキ。
もちろんこれを使用した場合には電動機は物理的に破壊される。

ただでさえ摩擦の少ないレール上では下り勾配ではそれだけ
すーっとすべっていってしまうと言われる。
227名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 22:41:01 ID:D8BkVIw2
「むむ?変なものが住み着いているな」
「先生…」
「まあ気にするな夏目。一々構っていたら身が持たんぞ」
「なんで俺には見えてしまうんだろうな」
「ふん、今更何を言っておる」
「せ、先生…!!」
「だから気にするなと言うのがわからんのか!!」
「いや、違うんだ…あれ見てくれ」
「ん〜?にょにょ!?」

さあ二人が見たのは?

1:藤原夫妻が仲良く手を繋いで歩いている
2:笹田がタキに夏目との関係を聞いている
3:ヒノエが夏目の部屋でオナニー
4:名取が柊と青姦
5:的場が七瀬と(ry
228名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 22:52:54 ID:DZbC4WJk
>>227
6:JKニャンコ官能DVD発売のお知らせ
7:紅峰が「斑様がつれないから…」と言って主様と不倫
8:子狐が「身体検査だ」と言われて悪い妖怪に苛められている
229名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 05:26:06 ID:TftPV5Uf
JKニャンコセンセイって夏目礼子そのものだよね
230名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 13:29:38 ID:1P648Buq
JKニャンコ先生の外見については、アニメスレの方でもいろんな説が出てたけど
やはりエロパロ的には
「斑が肉体の隅々まで見た女の中で一番印象に残っていた者の体を模している」
というふうに妄想してみたいところ。
231名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 16:18:09 ID:cbQNMmFG
礼子の相手って誰?
232名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 16:54:56 ID:1z6JfDno
>>231
原作ではまだふれられてない
個人的には斑希望
233名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 00:37:00 ID:MhO946Hu
玉ちゃん可愛かったね。
234名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 00:45:06 ID:VgZsrvdL
録画したのをまだ見てない俺涙目
代わりに大きくなった玉ちゃんが人間の姿で夏目の元に恩返しに来る話を妄想してる。
235名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 03:54:21 ID:p7lDTBD9
アニメは夏目と塔子さんが新婚みたいでなんかいい

一緒にニャンコの心配したり
御揃いの雪兎作ったり
頬を撫でられて照れる→「お土産買ってきます」
作ってみたの→美味しいですよ→もう一個→それは…失敗しちゃって…→本当に美味しいです→二人向き合って笑顔

失敗作を隠してた所とか塔子さんが可愛くなっていってます
236名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 04:52:32 ID:NLawRaRs
原作でもそこは泣けるところです
237名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 18:08:12 ID:NIWVLBfl
JKニャンコと人妻塔子さんと両手に花状態で同居中の夏目が
3PやりまくるSSはまだですか?
238名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 23:17:24 ID:MhO946Hu
>>234
期待して待ってる。
239名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 06:42:08 ID:YQ+4qVyB
夏目に性欲があるかと聞かれたらないだろうしな。
エロパロには向かない作品かも知れん。
240名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 07:26:15 ID:FJMGxdEI
お前あの年頃の男の子が性欲ないわけないべ
241名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 08:23:04 ID:J1Hd4P0p
性欲無いわきゃないが
友人すら作れなかった童貞確実少年がいきなり
しぶる女を華麗に口説いてセックルは困難だ罠

そこで妖力のある人間がセックルでお祓いしなきゃならない事態とか
JKニャンコ先生やヒノエの方で迫る
または彼女等がタキやいいんちょとのはじめてに協力する
(普通人には妖怪が見えないという設定が役立つ)
という夏目ならではの設定を上手く生かしてだね…
242名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 08:26:01 ID:EpoE/RZT
真っ先に夏目が妖に性的な意味で喰われると
243名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:27:28 ID:lcYKOjj5
夏目が何かにとり憑かれれば襲う夏目もできるんだけどなー。
精神も完全にのっとられて性格変わってもいいし、体だけ支配されてひたすら謝りながらレイプとかでもいい。
244名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:38:53 ID:4J/y0/sq
夏目が何かにとりつかれネタなら
夏目本人が女妖怪にとりつかれて逆レイプを
思い浮かべてしまうからなぁw
謝りながら襲うのも捨てがたいけど

あるいはとりつかれて美女に襲いかかったと思ったら
「ざんねん、それは私のおいなりさんだ」と
美女に化けてたチョビが正体あらわし
思わず萎えたショックで憑き物が落ちるギャグオチでも
245名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 22:56:12 ID:e0O7BMvp
塔子さんに筆下ろししてもらう夏目がみたい
246名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 23:04:41 ID:jK1Fum1X
そう言えば塔子さんは人妻でもあるんだな(当たり前だけど)
エロいな
247名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 00:23:24 ID:6tjo2++3
やさぐれてた頃の夏目が、そんな夏目を好きになった女の子に酷いことばっかしてしまうとか
夏目は愛情や、女の子を本当は信じたいけど、信じれなくて、酷いことばっかりして女の子の愛情を試そうとする哀れな子って感じで
248名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 00:23:41 ID:bDm/EqU8
「これは淫魔の妖だね」

この妖は、力の強い者から精を吸い取って
生きているらしく、たまたま近くで
陣を書いていた多軌の力に惹かれて
取り憑いたらしい。
多軌に取り憑いた妖の正体を見た
名取は、そう夏目に説明した。

この妖を祓うには、力の強い者の
精を与えなくてはならないらしく

「僕か夏目のどちらかが精を与えたら
妖は多軌さんから離れると思うよ」

と、名取は夏目に説明する。

「あ…あの精を与えるって…」
「言葉通りの意味だよ。簡単に言うと
セックスをするって事かな」

名取の発言に唖然とする夏目。
精を与えるという意味がセックス
という意味であれば当然である。

「名を返すとかではダメなんですか?」
「この妖は名を奪われている
わけではないよ。純粋に力を
手に入れないと生きていけないようだ」

友人帳に奪われた名を返す為に
多軌に取り憑いているのではないかという
夏目の願いも無残に砕かれてしまい、
呆然と布団に横になっている多軌を見つめていた。

「もしやりたくないなら僕が
しようか?妖を祓うのが僕の仕事だからね」

躊躇う夏目を気遣い、名取が声を掛ける。

「そ…それは」

名取の申し出に素直に頷けない。
当然である。多軌はまだ処女のはず
それを妖の為に好きでもない男との
セックスを強要するなど夏目には
耐えられない。
249名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 00:27:39 ID:bDm/EqU8
「夏目君…私の事なら気にしないで」

いつ目を覚ましたのか、妖に
取り憑かれた衝撃で気を失っていた
多軌が夏目を見つめていた。
心なしか、瞳が熱っぽく潤み
頬も朱に染まってきている。

「初めまして。僕は名取周一
君の事は夏目から聞いているよ」
「あ…初めまして。多軌透です」

名取に気づいた多軌は、起き上がろうと
したが身体に力が入らず、
息を荒げて布団に突っ伏してしまう。

「無理しなくていいよ。
起きているのも辛いだろうしね」

多軌の容態を察した名取は
起き上がろうとする多軌を制して
もう一度横にさせる。

「本題に入るけど、僕と夏目の話しは
大体聞いていたよね。妖から君を
解放するには、僕か夏目とセックス
するしかない。辛いだろうけれど
解ってくれるかな?」

名取の気遣う声色に、多軌はそっと頷いた。

「多軌いいのか?こんな事の為に…
好きでもない男と、せ…セックスするなんて」

多軌を見る事ができず夏目は
目を逸らせながら話し掛ける。

「夏目君、私なら大丈夫だから
そんな顔しないで…」

自分以上に辛そうな夏目に多軌は
胸がいっぱいになっていた。

「それに私…夏目君となら…」

そこまで言い掛けて多軌は我に返り
口を両手で押さえる。

250名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 00:30:12 ID:bDm/EqU8
その言葉に夏目は顔を上げて
彼女の顔を見る。
今度は多軌が顔を真っ赤にし
夏目から目を逸らせ口をつぐんでしまう。

「多軌…今の…」
「やれやれご馳走様…」

夏目が言い切る前に、真っ赤な顔をした
二人がモジモジしているのに察した
名取が肩を竦めて二人を見る。

「じゃあ、後はまかせたよ夏目
僕も他に仕事があるから」

そう言って名取はサッサとその場を
後にするのだった。



部屋に残された二人が、これを機に
お互いの気持ちを相手に伝え
何のかんのとにゃんにゃんしちゃうとか…。

皆の話しでこんな電波を受信した。
エロくなくてごめんなさい。

てか名取の一人称「僕」で良かったですか?
間違えてたらすみません
251名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 00:35:30 ID:bDm/EqU8
それ以前に設定滅茶苦茶ですみません
名取には友人帳の事言ってないですよねOLZ
252名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 13:41:51 ID:GRMJsGGX
そうだな、実にけしからん。罰として続きを早く書くのだ。
そうすれば今回は不問としよう。
253名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 22:49:21 ID:dxFuOiDO
>>251
GJ

さぁ続きを書く作業に戻るんだ
254名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 00:23:23 ID:hGFqB/Ts
名取の一人称は 「私」だね
「おれ」とも言ってるが最初の頃だけっぽいな

で、続きはまだですか
255名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 23:18:03 ID:PVAvoPv7
笹田「まずいわ。来週やつが登場する。こうなったら…
   “G-13型トラクターについて商談を求む”っと」
256名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 00:51:53 ID:o7euE8mB
夏目×多軌の続きです
遅くなってしまいすみません。エロ無しです。



名取が部屋から出ていってしばらく
二人は真っ赤になりながら無言で俯いていた。
しかし、そうしている間にも
多軌は身体の疼きを抑えられなくなり
息はどんどん乱れ、行き場を失った
淫魔の熱は目の前の男の精を欲しているのが
多軌の体を通じて伝わってくる。

「夏目君…私、夏目君の事…」

発端は淫魔に取り憑かれた事が原因だが、
自分自身が夏目を好きだからこそだと
伝えたい多軌は勇気を振り絞って声を発する。

「妖から話しを聞いていて、
ずっと貴方と話がしたかった
遠くからいつも見てた…知ってる?
夏目君、近寄りがたいんだけど
格好良いって、女子に人気があるんだよ」
「多軌…」

多軌の言葉に夏目は顔を上げ、
彼女を見つめた。夏目の瞳を
見ながら多軌は言葉を続ける。

「実際に貴方と話をするようになって
近寄りがたいんじゃなくて皆に迷惑を
掛けない為にわざと
そうしてるんだって知った…
本当は優しくて温かい人だって知った…
たくさんの夏目君を知っていく内に…私…」

全てを言いきらない内に多軌は
夏目に抱きしめられていた。

「ありがとう多軌…ここに来て良かった
塔子さん夫妻や田沼達に出会えて良かった
何よりも君に出会えて良かった…
多軌…好きだ」

夏目の言葉に多軌は目に涙を溜めながら

「私も…好きです…」

そう囁くと、二人は目を閉じて
唇を重ねていくのだった。


すみません…エロにならなかった…
この二人だと純愛になってしまう…
本当にすみませんorz
257名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 03:48:57 ID:NpWPrX1V
GJといわざるをえない!
258名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 10:53:17 ID:HbHppEUY
いいねいいねGJ
259名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 23:15:57 ID:fOGIWPa0
純愛からエロにいけばいいのさ!
260名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:10:00 ID:x9bC8nZl
投下します夏目×タマ(大人ver.です)


ある日夏目が帰宅すると玄関の前に着物に身を包んだ女性の姿があった。
頭からは見覚えのある二本の角…まさかと思い夏目は口を開く。
「タマ…!?」
その声に驚き一瞬体を震わせ、女性は声の主を振り返った。
「やっぱりタマじゃないか。大きくなったな」
突然の来訪に驚くと同時に夏目は久しぶりの再会を素直に喜んだ。
「あーう、あー」
タマは何かを伝えようとするが言葉にはならない。
だが夏目同様にタマも再会を喜んでいるようだった。
「むむ!?こいつタマか?」
「ああ、家の前にいたんだ」
部屋に上がり先生とも再会を果たす。
さすがの先生もあまりの成長ぶりに驚きを隠せない。
別れた時はぬいぐるみ程度の大きさだったのに、今では夏目と大差ない。
顔立ちもすっかり大人になり美しかった。
「しかしなんで急に来たんだろう…?」
「案外お前を喰いにきたのかもしれんぞ」
「また先生の尻尾でもかじりに来たのかもな」
「なにー!!このもやし男がー」
「そう言う先生はブタ猫じゃないか」
例のごとく喧嘩…いや遊んでいる二人の様子を見ながらタマは笑っていた。
「夏目、今夜は飲み会があるのだ。お前がついていてやれ」
「えっ?せっかくタマが来てくれたのに?」
「もう面倒見は必要ないだろ。酒の方が大事なのだ」
そう言い残すと先生は窓から出ていってしまった。
「あのクソニャンコ…。ごめんなタマ」
「うー、あーあ」
そんな夏目を気にすることなくタマは笑顔だった。
その笑顔に思わず夏目もドキリとさせられる。
外見は大人の女性なのに言葉は喋れず、仕草もどこかあどけない。
「なんだかんだでまだ産まれてからそう経ってないんだもんな。当たり前か」
タマの頭を撫でながら夏目は呟いた。さらさらとした髪の感触が心地よい。
夜になっても先生は帰ってこなかった。このままだと朝方まで帰らないだろう。
待つことを断念し夏目は先に寝ることに。布団は一枚しかないため夏目は床で寝ることにした。
「あーぅあー」
「どうしたんだ?」
タマが袖を引っ張り布団を指さす。
「一緒に寝て欲しいのか?」
「うー」
笑みを浮かべながらタマは頷いた。
やっぱり寂しいのか…一人で生きてきて親の愛も知らず。夏目は一人考える。
誘われるままに布団にもぐると、日頃の疲れのせいか夏目はすぐに寝てしまった。
そんな夏目をタマは慈愛に満ちた表情で眺めていた。
261名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:11:32 ID:x9bC8nZl

真夜中、体にかかる重みを感じ夏目は目を覚ました。
「ん…うわ!?タマ??」
眼と鼻の先に均整のとれたタマの美しい顔。
吐息が鼻先をかすめ夏目は焦りを覚える。
「タマ?どうし…んんんむ!?」
突然に唇を塞がれ、それ以上の言葉は出せなかった。
深い口付けに夏目はただされるがままとなる。
口を割られ舌が侵入してきたかと思うと激しく口内を動き回っていく。
ようやくタマが口を離すとつばきが糸を引き月に照らされ銀色に光った。
「タマ…一体?」
今までのにこやかな表情ではなく艶めいた表情に夏目は見とれてしまった。
「な……つ…め、な…つ…め」
何かを伝えようと必死に言葉にしようとするタマ。
それは初めて口にした言葉だった。
再び、今度は軽く口を重ねると夏目の服に手をかける。
さっきのキスとタマの淫靡な姿に夏目の男根は硬く天を差していた。
「タ…マ、うぁ」
それを優しく握り上下させると言いようのない刺激が下半身を遅う。
そんな夏目の様子を優しく見ていたタマの顔が一物に近づいた。
「んむ、じゅる…むむん」
夏目の制止を聞くまでもなく怒張を口一杯に頬張り舌と唇で愛撫する。
くびれを唇で挟み亀頭だけを口に収めると、先端を舌先でちろちろと舐める。
徐々に漏れ出る先走りタマは喜びを覚えた。
男根を口から引き抜くと今度は自分の衣服に出をかける。
夏目はその様子をただじっと見つめていた。
「タマ…綺麗だ…」
服の上からでは分からないタマの女としての成長の証。
陶器のように透き通った白い肌が、整った乳房が、髪の同じ色の脚の間のささやかな茂りが夏目を魅力する。
「な…つめ」
直接体を重ね唇を合わせると今度はどちらともなく舌を絡めあった。
そしていよいよ、タマが夏目を跨ぎ先よりも一回り程大きくなった怒張を自身の秘裂にあてがった。
「う、あ、あん」
既に十分すぎるくらいに潤っていた姫割れはすんなりと夏目を受け入れる。
妖に処女膜というものはなく、ストンと腰を下まで降ろした。
「んあ…あぅ、あっ」
奥深くまで繋がりった二人を大きな快楽が襲う。
さらなる快楽を得ようと、夏目に気持ちよくなってもらおうと、タマは腰を動かし出した。
「ん、ん、あんっ、あぁ」
腰を前後上下に動かす度に淫らな水音が静かな室内に響く。
お互いの荒い吐息もはっきりと耳に届いてきた。
262名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:14:03 ID:x9bC8nZl

秘泉から際限無く湧き出る愛液は滑りを良くした。
夏目の胸に手を置き夢中になって腰を振るタマ。
その姿は見ているだけで達しそうなほど妖艶だ。実際に繋がっている夏目はそれの比にならない。
「タ、マ…もう…」
膣内で怒張が震えるのを感じ再度唇を重ねる。
「んああぁー…んあ、あ」
上下共に繋がった状態で夏目が射精すると、それを受けてタマも達した。
しばし二人は抱き合い余韻を味わう。快楽による喜びはもちろん心も満足していた。
「タマ…気持ちよかったよ。ありがとう」
頭を撫でながら夏目が囁く。
「な、つめ…あり、が、と」
その言葉を受けてタマも精一杯言葉を紡ぐ。
それは夏目への感謝の気持ち。
たとえ少ない時間でも自分に愛を分けてくれた夏目への恩返し。
見つめ合い気恥ずかしさの中で笑みを浮かべると、二人はそのまま眠りについた。
次の日、夏目が起きるとタマの姿はなかった。
再び大空を飛んでいったのだろうか。
「ありがとう…タマ。俺も君に愛をもらったよ。いつでも帰っておいで、ここは君の産まれた家だから」
着替えながら、どこかでタマが飛翔しているであろう空を見上げて夏目は呟いた。
「うぉ〜い、帰ったぞ、ヒック、なつめぇ〜」
しばらくすると顔を赤く染めた先生が帰ってきた。
「あれ?タマはおらんのか?んん?クンクン、この臭い…」
部屋に入った途端に独特の臭いに気が付いた先生が鼻を鳴らす。
「夏目、お前」
「いや、違うんだ先生」
首を横に振り慌てて取り繕おうする夏目。
「お前が思春期なのは分かっとるが、私がいない隙を狙って一人でするとはなんだ?バレないように上手くやれ。
同居人にもっと気を使わせるな。この馬鹿。だからタマも出ていってしまったんだろう?」
何やら勘違いをしている先生に安堵するが、このままでも良くない。
「違うって言ってるだろ!」
「隠さんでいい。誰を想像していた?やはりタキか?紅峰か?よもや塔子やヒノエではないだろうな?」
「いい加減にしろ〜!このアホニャンコ!!」
夏目のパンチが見事に命中して先生の頭にひよこが回る。
「ぐほッ!!高貴な妖である私に何をする」
「猥談に花を咲かせる妖のどこが高貴だ」
「言ったな、夏目…」
獲物を狙う如く先生の眼がキラリと光った。
またいつものように二人のやり取りが行われる。
いつもと同じことが出来る暮らし。
でもそんな当たり前の事が夏目にとって初めて味わう幸せの事だった。

おしまい
263名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:15:39 ID:x9bC8nZl
今更言うのもはばかられますがスレ冒頭で夏目×オリを書かせて貰った者です…
>>234を見て電波を受信。勝手に使って申し訳ないです。
濃厚エロまっしぐらも書いてみたいけど俺にはこういうのしか無理。許して
264名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:34:29 ID:F2m6w7Oq
エロなのにちょっぴち切ないのは何故
タマちゃんかわいいよタマちゃん

>>263
GJ!!またいい仕事を見せてもらいました
265名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 04:19:29 ID:HUyNKCXJ
GJ
タマちゃんかわいいよタマちゃん
美女に変身して恩返しネタは日本の心ですねw
266名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 06:03:22 ID:FcC5Z2pD
GJ
タマちゃんかわいかったなぁ…
267名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 09:24:31 ID:noE2zk3C
そしてまた夏目の所に卵を産みにやってくるエンドレス
268名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 09:46:22 ID:E4qBnwMs
営巣地として定着ですかw
そして夏目は毎回恩返しで良い思いができるわけですね、わかります
269名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 16:00:47 ID:fo1pvAHJ
くそっ乗り遅れた!!
>>263
とってもGJ。
で、タキと夏目の嬉し恥ずかしドキドキ初Hはまだかね?
270名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 16:33:28 ID:vebxRbcF
JKニャンコ先生と夏目の話希望
ありがち逆レイプでも、ほのぼのでもどっちでも
271名無しさん@ピンキー:2009/02/07(土) 17:29:40 ID:kQI/wcao
>>269
今書いてる 待たれよ
272名無しさん@ピンキー:2009/02/08(日) 15:22:59 ID:+IfPU/zP
ふぅ…全裸待機は寒いぜ
不躾かもしれんが>>271さんは>>263さんと同じ人?
273名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 18:08:43 ID:L4uyRFof
録画したアニメを見たが、やはりタキはかわいいな、うむ
塔子さんと委員長にも萌えたw
274名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 23:51:15 ID:R9hiS+Q+
アニメ見るまで考えたことなかったが、
呪いをかけた妖怪×タキもアリなんだよな・・・
喰ってやるの意味をそっちにとれば・・・
275名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 03:26:28 ID:TsDUq58P
夏目も食われちゃうのかw
276名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 07:57:48 ID:LiO9frtx
>>275
ニャンコ先生が女子高生姿になって夏目を食えばおK
277名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:14:11 ID:p6V0Exz3
多軌回観て夏目って自覚なく寝取りしててワロタwww

最初は廃校舎の妖に会いたがっていた
委員長が知らない内に夏目に気がある雰囲気
友人が惚れてる多軌と気づかない内に仲良く
藤原家では塔子さんと仲良く(NTRじゃないけど)

夏目でギャルゲー作ってほすい…
夏目になって女の子達とイチャイチャしたいです
278名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 18:47:31 ID:mCdpysUl
塔子さんを使って夏目を可愛がりたおしてやりたい
その度にあの困ったような照れた顔を堪能したい
279名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 20:42:16 ID:Yy4PQA2e
タキってもっとおとなしい感じの女の子かと思ってた。
280名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 20:50:50 ID:8wcufXaG
おしゃべりが好きな普通の女の子だからね。アニメは声が自分のイメージ通りでよかったよ
それにしても妖に祟られてあまり喋らないようにするのって大変だろうな
281名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 04:43:00 ID:0bzLOu8C
多軌は割とアクティヴだよね
行動派というか
アニメでは夏目の天然タラシっぷりに萌えたぜ……
282名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 04:46:22 ID:29qqMg+Z
しっかり者だけど少し変わってるんだっけ?>ファンブック
西村の誤解には吹いたがあれ回収するつもりあるのかな、どうなんだ
アニメで見ると夏目のタラシぶりが上がっている気がするw
283せっかくバレンタインだし:2009/02/14(土) 00:18:15 ID:qL8C92MM
「夏目くん!!」
学校の帰り道、夏目は家の近くまで来たところで多軌に呼びかけられた。
走って追いかけてきたらしく息を切らしている
「タキ…どうしたんだ?そんなに慌てて」
「はい夏目くん、これ」
不審に思う夏目に構わず多軌は鞄から包みを取り出した。
「今日バレンタインでしょ。学校で渡してもよかったんだけど…ちょっと恥ずかしくて」
目を逸らしながらほんのりと顔を赤く染めながら話す多軌を見て、夏目も少し恥ずかしさを感じた。
バレンタインなどまるで縁のない暮らし。もちろん初めての経験だ。
「あの…これ、私が作ったから…期待するほど美味しくないかもしれないけど…」
「大丈夫だよ、ありがとうタキ。貰えるだけで嬉しいよ」
夏目が笑みを浮かべながら包みを受け取ると多軌も笑い返した。

「ただいまー」
「おかえり貴志くん。あら?どうしたのそれ?」
多軌と別れ家に帰った夏目が持っている包みを見ての一言。
「い、いやこれは…」
焦る夏目を見て塔子は目を輝かせながら喜んでいた。
「よかったわ、貴志くんもちゃんと青春してるのね。そんな貴志くんに渡すのもあれだけど…」
一旦奥へと戻った塔子は多軌と同様に包みを持って現れた。
「はい、バレンタイン。こんなおばさんから貰っても嬉しくないだろうけど、よかったら食べてね」
「そんなことないですよ。本当にいいんですか?ありがとうございます」
思わぬ事態に夏目は驚いたが素直に喜んだ。

「おや?帰ったね夏目」
自室に戻ると迎えたのはニャンコ先生ではなくヒノエだった。
「ん?お前はなかなかの色男みたいだねぇ」
夏目が持つ二つの包みを見ながらヒノエはキセルをふかした。
「私も持ってきたんだけど…いらないかい?」
ヒノエは箱についた紐を指にかけクルクル回している。
「貰ってもいいのか?」
「本当はレイコに渡したいんだけどねぇ。その代わりだよ。お返しは高くつくからね」
ヒノエはふっと笑ったかと思うと部屋を出て行った。
一人になった夏目は三つの包みを机に並べる。身なりはどれも違うけれど温かいものを感じた。
「ありがとう」
誰に言うわけでもなく小さく呟いた。

「そういえば、先生の分は誰も用意してなかったな…」


この後先生に貰ったチョコを食べられるシーンが頭に浮かんだけど長くなりそうだしエロくもないからパス。
漫画準拠で笹田は抜かした。アニメ準拠だと夏目は4つも貰えるのか…うらやましい
284名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 08:09:18 ID:7W6mUQra
>>283
JKニャンコ先生はどうした
あとミスズからカエル型チョコを笑顔で渡されたら萌え死んでいたGJ
285名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 02:10:05 ID:DxqDIoIa
先生はおそらく強奪に近い感じで食い尽くすだろうな。
286名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 07:17:01 ID:37uf9D8z
ttp://moepic2.moe-ren.net/gazo/detail/files/detail60605.png

こーいうのが見たいw
これにタキも加われば最高なんだが。
287名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 08:17:29 ID:WvsBbEhj
>>286
ニャンコのパンチラぎりぎりぎりショットが良いv
いいなぁ、こんな感じでエロ無いかなぁ
288名無しさん@ピンキー:2009/02/17(火) 23:38:45 ID:erWkn4s9
特徴的な絵なんだが、他にどんな絵かいてる人だっけ?
289勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/02/18(水) 07:24:51 ID:Vkr/nfif
>>286
早くレイコにギアスをかけろ。

私は事前に夏目に「いざとなったらレイコにギアスを発動せよ」という
命令のギアスをかけておいたからな。

※勝 改蔵はギアス能力者同士にギアスをかけることも可能。
※ギアスを使うには、相手の目を合わせる必要がある。
290名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 21:04:45 ID:JlonUjPs
JKニャンコと夏目で書こうとしたら、どうやってセクロスまで持っていくかでつまった…
あのオヤジニャンコが頭をよぎると書けなくなる
291名無しさん@ピンキー:2009/02/19(木) 22:03:04 ID:gjtI6M1a
>>290
そこはなんとしても克服して書いてくれ〜っ
読みてeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
書いてくれるまで全裸正座待機して待ってる
292名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 05:43:01 ID:GdttG34e
>>290
酒を飲ませるんだ。
もしくはおまいが飲め。
293名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 00:35:18 ID:Nzr1l2Xj
夏目にJKニャンコ先生がじゃれているのを笹田、もしくは多喜が目撃して・・・

風邪を引いた夏目にプリントを届けにきた笹田・・・


とか、ぱっと思いつくシチュはたくさんあるな。
294名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 11:29:46 ID:oyjka6/9
早く俺をタッキタキにしてください><
295勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/02/21(土) 16:54:22 ID:wiKbOE/g
その前に弥 海砂にミッサミサにされる(www。
296290だが:2009/02/21(土) 22:03:07 ID:YSCF7duk
それはある日のことだった。
例のごとく夜中に飲みに出かけたニャンコ先生が夏目の部屋へと帰ってくる。
しかしこの日は少し違った。
「夏目殿〜」
窓の外から声が聞こえてきて夏目が外を覗くといつもの中級妖怪たちが手を振っていた。
「まったく…こんな時間に何の用だ?って誰だそれ!?」
よくよく見ると中級妖怪の背には女が背負われていた。
どことなく見覚えのある制服。
「斑様が酔い潰れてしまってようで…急に変化したかと思ったら眠り込んでしまったのです」
中級妖怪からニャンコ先生を受け取り夏目は部屋に戻った。
夏目は仕方なく自分の布団に寝かしつけた。
「まったく…なんて迷惑な用心棒だ」
ため息をつきながらちらっと布団で寝るその人を見やる。
よくよく見るとあのブサ猫が変化したとは思えないほど美しい。
息をする度に程よく膨らんだ胸が上下している。
はっと、夏目は我に返った。
いくら変化していて美しいとはいえ相手はあのブサ猫。変な考えを起こすべきではないのだ。
「…ん、夏目?私は?」
夏目が慌てて目をそらすとニャンコ先生が意識を回復した。
普段のオヤジ声ではなく清らかで凛とした、どこか勝ち気な声だ。
「飲み過ぎで倒れたらしいぞ、先生。起きたんなら早くどいてくれ。早く寝たいんだ――うわっ!?」
愚痴をこぼす夏目に彼女はいきなり襲いかかった。
押し倒される形で夏目は軽く頭を打つ。
どかそうにも手足を強い力で抑えられ動かすことはできない。
「離れろ先生、何してるんだ!!早く元に戻れ」
「ふん、堅いことを言うな。今日の私は実に気分がよくてな。特別に相手をしてやる」
「相手って何の――」
なおも騒ぐ夏目の口を彼女は自らの口で塞いだ。
深い深い接吻。夏目にとっては初めての経験。
しかし初めてのそれは甘いものではなく半ば犯されているに近い。
舌を差し込まれ口内を激しく侵略され、唾液を流し込まれる。
まだ酒気が残っていたらしく唾液を飲まされた夏目も心なしか酔ってきているようだ。
「ほう…なかなか立派そうだな。どれ」
唇を離した彼女は夏目のズボンを脱がしていく。もはや夏目には抵抗する気はなくっていた。
外気に晒される下腹部。
自己主張を始めた隠茎が彼女の眼前に突きつけられる。
「なかなか大きいな。体はひょろひょろのくせに」
隠茎に優しく息を吹きかけるとそれは所在なく震えさらに体積を増していった。
297名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:03:25 ID:5/3Lm15x
大食いで酒乱で音痴の加齢臭のブタ猫
298290だが:2009/02/21(土) 22:05:24 ID:YSCF7duk
彼女は口角を上げ悪戯っぽく笑うと隠茎に右手を伸ばした。
細く白い指が周囲に絡みつき優しく包み込む。
根元からゆっくりと上に扱くと先端からは先走りの液がにじみ出た。
「ん…やはりお前のは上手いな。美味だ、美味」
にじみ出たそれを空いた手ですくい口に含んで一言。どうやら妖力の強い者の体液は美味しいらしい。
気を良くした彼女はさらに扱いている右手の速度をあげていく。
その間左手は先走りを潤滑油の代わりにし亀頭を攻め立てた。
時折緩急をつけ、親指と人差し指で作った輪で雁首を重点的に刺激する。
言い表せないほどの快楽に夏目は声も出ず、ただ翻弄されるだけだった。
もはや意識は残っていない。ただ与えられる刺激に腰を浮かせるだけ。
その夏目の様子を楽しそうに眺めた彼女はいよいよ射精に導こうと手の動きを活発にした。
「う…、あ…」
短く声をあげたかと思うと夏目の隠茎が一際大きく膨らみ吐精した。
彼女は白濁液を器用に両手で受け止めたが、想像以上の量だったようだ。
溢れ出た白濁液が夏目の下腹部を汚すが彼女は気にすることもなく、両手に溜まったそれを口に含んだ。
喉の潤いを満たすように、味わうよう飲み干した。
「うむ、これは上手いな」
手にこびりついた精液を音を立てながら舐めとると彼女は満足し一人呟いた。
「さて…この後どうしたものか――ん?」
ふと夏目に目を向けると酔いのせいか眠り込んでしまっていた。
「ふん、今日はここまでか」
少しだけ不満そうに言うと彼女は煙と共にいつもの猫の姿へと戻った。
そして布団に潜り込むと夏目同様にすぐに眠りへとついた。

翌朝。
「うわっ…なんだ俺、どうしたんだ!?」
ニャンコ先生よりも早く起きた夏目は自分の状況に驚きの声をあげた。
「夢精か?それなら何でズボンまで脱げてるんだ…?」
自らの精液を処理しながら夏目は思案する。
「何か夢を見たような…思い出せないな。まさか先生?」
はっと気づいて今なお布団で丸くなっているニャンコ先生を夏目は見やった。
「いや、そんなはずないな。やっぱり気のせいか」
夏目が下に降りていくとニャンコ先生は目を覚まし呟いた。
「酒もほどほどにせんとな。…夏目の精液は美味かったがな」


酒を飲ませてみたがやっぱり本番は無理だった。これを期に誰かが書いてくれることを願うよ。
299名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 23:10:42 ID:5/3Lm15x
ゴメン。更新しないで書き込んだら、割っちゃった。
300名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 01:15:27 ID:9oZ7Dzmf
>>298
なるほどそうきたか!>酒

いい仕事見せてもらいました。GJ!
301名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 06:44:18 ID:uYqLkUZw
GJ!
やはり夏目の童貞奪うのはニャンコ先生だろう
萌えました
最後は豚猫に戻るのもいい
シリーズものになるよう期待してます!!
302名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 11:23:50 ID:c/CbDsZC

GJGJGJGJ!!!!

ニャンコ先生エロカワイイよニャンコ先生

シリーズ化期待
次は本番だ!
303名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 07:12:06 ID:RrKtvoUi
ニャン夏って人気あるんだ…
やっぱ腐女子アニメだね・・・
304名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 09:07:03 ID:ibs36SVf
>> ID:YSCF7duk
GJ!
本番無くてもニャンコ先生がらしくて本当に良かたよ〜
妖にとって、妖力のある人間は美味いのなら、精液もごちそうなんだろうな
JKニャンコが味しめて今後も夏目を襲ってくれることを望むw


>>303
人気キャラ同士(人気投票一位二位)の組み合わせで
反響が良かったら腐女子アニメって
303は、どんだけ腐女子に萌えてるのかとw

マスゴミは腐女子をミーハー女ぐらいの意味で使ってたりするから
そういう広い意味で言や、少女漫画原作のアニメは
みんな腐女子アニメだけどなー

豚猫ニャンコ先生は男女を問わず萌え対象だろうし

豚猫かわいいよ豚猫…
305名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 11:22:38 ID:ewDIw5XW
JKニャンコは中身というか本体がアレだからなw
キャラとしては萌え対象かもしれないけど、
エロ方面で絡むには普通の女子より腐要素が格段に高いと思うよ。
306名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 11:35:03 ID:AVHEhevI
>>305
それ言い始めたら性別不明のタマちゃんだって似たようなもんだろう
同人の女体化ならともかく原作に出てくる性別あいまいキャラが腐要素に見えて
突っ込みたくなるような野暮は、このスレには来ないのが筋

中身はアレでふと思ったが、斑を慕う紅峰は
中身が斑様ならJKニャンコとのレズでも良いんだろうか?w
307名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 12:14:22 ID:l33Ws31v
ニャンコ人気だな

それこそ人気投票一位のヒロイン(爆)に
腐女子が嫉妬して文句つけてるとか?w

世界が嫉妬する豚ニャンコ


ともあれ、夏目とニャンコは同居してるんだから
この先も色々おいしいことできそうで期待大だが
元♂であるニャンコの設定を生かしてレズもイイね
308名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 13:01:32 ID:ewDIw5XW
>>306
いっそ性別が曖昧な方がどっちにも転べていい!と思ってみたりする。

つーかアニメ化からこっちセリフ部分が音声で再生されて困るww
JKニャンコなのに、うっかり巨顔ニャンコで再生してとんでもないことに…orz
309名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 13:21:42 ID:AVHEhevI
いっそ斑ボイスでJKニャンコとかw

いやそういうパターン(男声の美少女)にもマニアなファンはいると言うから、JKニャンコの可能性は広い

斑は女に化けて人間をおびき寄せ、文字通り食い殺した事もあるだろうから
過去話ならカニバリ鬼畜系もおKだな
310名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 15:34:07 ID:RrKtvoUi
ニャンコ先生声もろおっさんだし
中身男だと思うとどうしてもホモにしか見えない。きつねの子も男の子だよね?
原作だとニャンコ先生は性別不明なの?
「腐女子アニメ」は確かに余計な発言だったと思うので謝ります。ごめんなさい。
311名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 16:01:25 ID:4e6swKQj
>>310
まぁまぁ気にせずに
ニャンコ先生は元はオスだけど女装じゃなく完全に女の子に変身できるから
らんま1/2の女らんまみたいな感じかな?
女らんまは自分で「俺は男だ」と再三主張していたけど
パロ的には女の子キャラ扱いで801扱いではなかったかと
(むしろ女らんまエロを801ということにしたら大顰蹙)
まぁエロパロ的には自分が萌えられればそれで良いと思うので
設定上の性別にこだわらず、楽しんだもの勝ち
萌えられなきゃ静かにスルーで良いかと
312名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 16:03:30 ID:4e6swKQj
ごめん
メール欄からになってるのに気づかず上げてしまいましたorz
313名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 16:54:14 ID:rIduLmGn
そういや三毛猫の雄は遺伝的に正常な雄ではないんだよな
正常な雄の遺伝子もってると三毛の毛色にならないから

ちゅうことで和み画像として、世にも珍しい男の子の三毛猫
http://marsa-smith.jugem.jp/?eid=54

あと、子狐は「こんな可愛い子が男の子のはずないじゃないか」
という変態紳士用のキャラだと思うw
314名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 17:05:02 ID:AVHEhevI
>>313
志村〜志村〜
それを言うなら
「こんな可愛い子が女の子のはずないじゃないか」だw

まぁ妖怪はあまり性別にこだわらんと言うし
315名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 17:56:13 ID:RrKtvoUi
>>311
「少数派は黙ってろ」ってことですね。わかりました。
ありがとうございました。
316名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 18:46:22 ID:j6VyxReI
>>315
いちいちそういう嫌味ったらしい事は書かなくていいと思う
このスレだけでなく、どこでも自分の嗜好と合わないものはスルー推奨されてるよ
嫌なら見ないのが一番だから
317名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 19:43:41 ID:AVHEhevI
つーか複数カプ扱うスレでの基本マナーだわな>嫌なら黙ってスルー

それはそうと、もうすぐ豚猫ニャンコ先生のぬいぐるみが発売されるそうだけど
スカートひるがえしたJKニャンコのフィギュアも出てくれないかなあ?
とうぜんスカートの中身ものぞける作りでw
318名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 23:44:33 ID:dcG0ZX6K
>豚猫ニャンコ先生は男女を問わず萌え対象だろうし
タキだけです。

>スカートひるがえしたJKニャンコのフィギュアも出てくれないかなあ?
>とうぜんスカートの中身ものぞける作りでw
これはもう、素直にレイコさんでいいだろ。常考。


おまいらホントニャンコ先生好きだな。
319名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 00:18:57 ID:US68wjrD
もちろんニャンコ先生はアイドルですから

あとJKパンチラフィギュアは、豚猫のぬいぐるみとセットで買って
ギャップ萌えを楽しむためにも、レイコではなくJKニャンコでなければなのですよw
320名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 00:22:46 ID:dEdYsBnj
なんか今まで過疎気味だったのに盛り上がってるなw
まあ何はともあれ自分は可愛い娘が好きだ

つまり何が言いたいかというとタキと柊でハーレムを作るのは俺だ
321名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 00:44:45 ID:FEfNtWi5
>>320
一人じめイクナイ


まあ、JKニャンコのような「かわいいのに完璧な女ではない」という萌え属性は
理解できる人とそうでない人と好き嫌い別れるからなぁ
賛否で話題長引くのも無理は無いとオモ

オデコや三つ編みやメガネのダサ属性、貧乳やロリのような未成熟属性
かわいいのにティンコついてる、ふたなりやショタ属性
かわいいのに眉毛太かったりショートカットだったり大柄だったり
声が男だったり(笑)なボーイッシュ属性
そしてJKニャンコや乱馬みたいに、かわいいのに元は男属性

どっちかっつうとマニアな男性向け寄りの萌えかな?
(それに萌えてるのが男性だけという意味でなく、男性向け作品派生の
萌えという意味で)
女乱馬も、萌えてエロ描いてる人は男性作家が多かった気ガス


なにはともあれ、もうすぐ放送だ
322名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 02:13:27 ID:yC2+nPlV
あれ?これって萌えものじゃなくて単に感動ものの作品じゃなかったっけ?
323名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 02:34:16 ID:7sJKNFIM
感動モノでもかまわず食っちまう男なんだぜ
324名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 03:05:33 ID:/8pgpCsz
>>315が、タキか委員長を手篭めにする擬人化ニャンコ先生のSSを書けば
万事解決、天下泰平。
325名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 03:22:58 ID:US68wjrD
>>324
天才あらわる!
マジでそれは読みたいぞ!
315、SSひっさげてただちに帰還せよ


しかし今回の人魚は
めんこくかつ良い騎乗位でしたなぁ
326名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 03:49:46 ID:05QaB0lq
ちょっと思い付いたのだが…

色々あって学校の裏辺りで妖と濡れ場

笹田に覗かれる

笹田は妖怪が見えないから夏目は一人で…

笹田言い寄る

後妄想頼む…笹田じゃなくて塔子さんでもいいかも
327名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 04:19:41 ID:VlccksuB
>>326
それイイ
気付かぬ間に見えない女妖も交えた3Pに突入してしまえ

女妖が今回の人魚かJKニャンコだったら
覗いてる相手に気付いて、わざと姿を消し
夏目の一人H状態を見せつけ覗き相手を引き込もうとする
といったイタズラやりそう
328名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 19:02:19 ID:simforLO
誰か緋色の椅子の

ドリィ→セツ
陛下→セツ
ルカ→セツ
クレア→セツ

を書く勇者はいないか
329名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 00:45:00 ID:8/ffLXNy
>>328
なぜ
ドリィ→クレア
を入れなかったんだ

他の緑川作品だと、「あかく」の辛島の声ネタで
えっちな方向に持っていけないかと考えたことはあるが
清らかな交際しか妄想できなかった
330名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 00:55:48 ID:IrHGbCF7
「なんだ夏目、あの娘を録に満足させる事も出来ないのか
仕方ない。わしがお前の体に乗り移り、女の悦ばし方を教えてやろう」

「な〜に心配には及ばん。レイコなどわしのテクニックで何度となく
ヒーヒー言わせておったのだからな」

「ましてや『加○鷹の再臨ね』と言わせた程だぞ」


夏目×多軌エロが書きたいのだが、なかなか書けないので、
夏目に憑依して色々体で教えるニャンコ先生を妄想した。

331名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 05:26:34 ID:kfKml3nw
笹田VS多軌

が見たいな。
夏目をめぐって三角関係になるとか。
332名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 06:38:31 ID:CNPt0Nsu
>>331
対立してキャットファイトまでもつれこむも
いつしかレズプレイに…というやつですね
わかります

キャットファイト状態の時は圧倒していた側
(いいんちょより運動神経よさそうなのでタキの方?)が
寝技対決になったら、立場逆転して責められたりすると
さらに面白いかもしれない
333名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 13:40:05 ID:uZq3rXUn
330の夏目(先生入り)×多軌に期待
334名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 03:10:35 ID:1XFbUrrw
>>243さまの案をいただいて今夏タキを書いてるんだがエロ書くのはじめてだし長くなりそうだし微妙だ…でも頑張る。

宣言しなきゃ書き終わらなさそうだから書き込んでみた、すまん。
335名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 08:07:01 ID:wlEr3Et+
自分は先生入り夏目×タキ(先生交えての3P?)とキャットファイトものに挑戦中
同じく宣言しとかないと書けそうにないので便乗してカキコ
336名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 02:43:57 ID:BBUE9gDN
おまえらには期待している
337勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/03/02(月) 06:44:16 ID:MAfc0RIb
タキって、おしっこを入れたタンク車で突放かな?
夏目線は電化されていないため、貨物列車の機関車は
DD52ディーゼル機関車の重連で牽引する。

キハE120系気動車は30パーミル程度の勾配なら平気で
ガーッと50キロの速度で一気に登り切ってしまう。
しかし、ディーゼル機関車が牽引している列車ではまず無理だ。
このため、ディーゼル機関車では重連で牽引する。
338勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/03/02(月) 06:47:46 ID:MAfc0RIb
登り勾配上で貨車を突放したら怖すぎます。
鉄道は下り坂の方が一番危険と言われます。
何故なら、下り勾配では止まろうにもそう簡単には
止まれませんから。

ですから、夏目線で夏目駅で気動車が流転したら、
最悪の場合、カーブで転がって脱線という悲惨な事故となります。
このため、夏目駅で留置する場合には手歯止めは欠かせません。
339名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 07:21:45 ID:0pQGovDm
糞コテ氏ね
340名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 13:15:12 ID:E6xa9IPs
かわいそうな子を優しくスルーしてあげる心のゆとりを持とう
341名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 09:36:44 ID:j4tKSh2a
>>334-335
頑張ってくれ
楽しみにしてる!
342名無しさん@ピンキー:2009/03/06(金) 14:55:43 ID:qIDPvZXf
>>334-335
タキが斑状態なニャンコ先生にヘブン状態にされる妄想をしながら待ってます!
343名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 12:29:49 ID:kmlkgkw1
夏目がニャンコ先生状態になって、それを気づいてないタキが1日預かるとかそんな感じで
もちろん、お風呂にはいっしょに入るし、いっしょに寝ますが何か?
344名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 13:35:48 ID:D9wr/JI8
その間、あまっちゃってる本物のニャンコ先生は
おんにゃのこになってタキとレズなんですね
わかります
345名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 22:57:19 ID:pPivElTj
>>343
うっかり先生と中身が入れ替わるでどうだろうか
で、はりきって夏目に成りすまし豪遊する先生と
黒ニャンコのごとくしゃべれない封じをされた中身夏目のニャンコ先生に会ってタキ大フィーバーw

夏目は先生探しに行かなきゃと思いつつもタキに抱きしめられたりお風呂入ったり一緒に眠ったりと
なんだかほのぼのしちゃってあがらえなくて一緒に寝ちゃって
目が覚めるとタキの腕の中で眠る元に戻った自分、とかw
346名無しさん@ピンキー:2009/03/07(土) 23:37:01 ID:NJvAxF7j
いいなそれ。
俺は普通に夏目がネコになるってのを思いついた。
この作品だとほのぼのかしんみりの話が合うよな
347名無しさん@ピンキー:2009/03/08(日) 01:21:12 ID:nWi8j53/
夏目の中にニャンコ入るネタに手つけてる者だけど
ごめん、自分のはほのぼのにはなりそうにないなぁ
抜けない原作破壊殺伐ネタになりそうってか
思いのほか難しくて挫折しそうだ
ま、ニャンコを見て自分を奮い立たせてがんがる
(ほのぼのの書ける人は別口でがんばってー)
348勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/03/08(日) 07:32:18 ID:zZ1gv2z6
次は何のテストをやるんだね?

勝 改蔵
「次は水中でのテストをするので、近くの思川に行こうと思います。」

夏目 貴志
「くっ!?冗談じゃないぜ。水中でおぼれかかったら、私が
人間であることがばれてしまう。それにしてものどがからからだ・・・。
あっ!?窓にUFO型の妖怪が!?」

地丹
「か、改蔵、見てはいけないものを見てしまったようだ・・・。」

勝 改蔵
「夏目さん!よくもえらいことをしてくれたな!開発ロボット001号はどうした?」
349名無しさん@ピンキー:2009/03/08(日) 11:25:54 ID:vxIa7TZJ
>>347
どんな作品になろうと構わん。
投下待ってるぞ
350桃と青空 1:2009/03/08(日) 15:26:20 ID:NzwmvZcV
夏目×多軌 投下します。
夏目の葛藤に気付かされた多軌が、体当たりでその解消に努める話。
薄味だけど一応エロあり。
非エロ部分が長いので、飛ばしたい方は9からどうぞ。

--------------------

「ごめんください。お見舞いに伺いました」
 玄関の戸がからりと開いた音と、続いて聞こえてきた優しげな少女の声に、藤原塔子は急いで立ち

上がる。
 出てみると思ったとおり、汗まみれの顔をつやつやと火照らせた少女が、ひんやり薄暗い玄関に立

っていた。
 彼女は塔子の顔を見ると、それまで自分の頬を片手でひらひらと扇いでいたのを慌てて止め、手を

目一杯突き出して袋に入った桃を差し出す。
「あの、これどうぞ! とっても甘いんです!」
 まるで真夏の青空のように溌剌とした少女の仕草に、塔子はつい破顔する。
「まあ、ありがとう。おいしそうね。でもこんなに気を使わないで。だって多軌さんの顔を見るだけでも、

貴志君は少し元気になるの」
「そうなんですか?」
 パッと顔を輝かせて少女は身を乗り出す。
「ええ。だからどうぞ何も持たずに来てちょうだい……あら、よく冷えてるわねえ。すぐ剥いて持って行

くから、一緒にあがっていって、ね」
「いえ、そんな。私はけっこうです」
「そう? 残念だわ。一緒に食べる人がいると、貴志君も少し食欲が出るみたいなんだけど……」
「あの!」
 喜んだり恐縮したりをころころ繰り返していた少女は息を止め、こくりと喉を鳴らした。
「えと。じゃ、あの……いただきます。すみません」
 小さな声で、でもとても嬉しそうに言うと靴を脱ぎ、玄関をあがった。そのままいそいそと階段に進む。
が、二、三歩進んだところで慌てて戻り、丁寧に靴を揃え直した。そして今度ははっきりと小走りに

なって階段を駆け上がっていった。
 やがて戸を開けて閉める音がした。
 ねだるような猫の声も賑やかに聞こえた。
351桃と青空 2:2009/03/08(日) 15:32:39 ID:NzwmvZcV

 話は日曜日に遡る。
 その日、多軌はいつものように割れ鏡の妖事件の際に描いた陣を消して歩いていた。
 もう随分前の事件だが、まだ後始末が終わっていなかった。なにしろあの時は必死で、できるだけ
多 く、と所構わず描いて歩いたのだ。場所をはっきり覚えていないこともある。それでも妖にとっても
人にとっても迷惑なものを、放置は出来ない。記憶を頼りに訪ねては一つ一つ消す地道な作業を、多
軌は根気よく続けていた。
 しかしその日多軌が消しかけた陣の中に見たものは、彼女にとってどうにも見過ごせないものだっ
た。
『夏目君、あのね、ワンちゃんが……とびきりカワイイふっかふかの、ちっちゃいワンちゃんの妖が!』
 目をウルウルさせた多軌がその妖について報告に来たとき、夏目は内心苦笑しながらその話を聞
いた。多軌はかわいいものに目が無い。特にふかふかと手触りの良い生き物が大好きなのだ。そう
いうかわいいものについて語るとき、普段は年齢の割に落ち着いて大人びて見える多軌が、途端に
年齢マイナス十歳くらいに見えるから面白い。
 まるで童女のように目をきらきらと光らせ、身振り手振りを交えての報告が続く。
「こう、耳がピンと立っていて、尻尾がくるくるっとしているの。色は一匹は茶色と黒のぶち。一匹は白
と黒。一匹は全部茶色。一匹は白と茶……」
「ちょっと待て、一体何匹いたんだ」
 それまで多軌を敬遠して箪笥の上に逃げていたニャンコ先生が、突然飛び降りて尋ねた。
「五匹よ」
「ごひき!」
 夏目は驚いた。集団でいる妖というものはそう多くは無い。二匹とか三匹ならまだしも、五匹とは珍
しい。
「で、その犬どもが何かしたのか」
 顔を顰めたニャンコ先生の問いに、今度は多軌が少し驚いたようだった。
「え? いいえ、別に……あ、でも」
 小首を傾げ考え考え話す。
「した、というわけではないのだけれど。でもちょっとその辺りの妖たちには嫌がられているように思え
たわ。犬たちの後から追いかけてきた妖が、忌々しそうにぶつぶつ言っていたのが聞こえたの」
「ぶつぶつ?」
「ええ。なんでもその犬達は、だいぶ前にとても強い妖怪の子分になったらしいの。そのことをカサに
着て、悪戯が過ぎることがあるみたい。たいした力も無いくせに、虎の威を借る狐と同じ、なんて言わ
れていたから」
「やはりな」
「やはり、って。ニャンコ先生、心当たりがあるのか?」
「ああ。五匹の犬と聞いてピンと来た。夏目、そのワン公どもを子分にしたのは妖ではない。レイコだ」
「え」
「やつらは元々そう力のある妖怪ではなかった。その上ちょっと阿呆でな、あっちで毟られこっちで騙
され、ろくな目に会っては来なかった。が、レイコのやつが面白がって少々の間面倒を見てやったも
ので、すっかり懐いた犬どもは自ら友人帳に載せてくれ、と言い出したらしい」
「なんてことを。自分の命を握られるっていうのに」
「まあ、レイコの子分だと名乗れば、こいつに手を出すのはまずいかな、と一瞬相手も考える。そこで
逃げるなりなんなり出来るなら、小物にとっては利は少なくない……が、主が死んだとも知らずに悪
乗りしているのは愚かだな。そのうち痛い目に会うぞ」
 夏目は顔を顰めると立ち上がった。
「多軌。悪いけど、その犬の妖のいたところに案内してくれないか」
「え? 今から?」
「うん。早い方が良い。何かあってからじゃ遅いんだ」
「わかったわ」
352桃と青空 3:2009/03/08(日) 15:34:41 ID:NzwmvZcV

 『レイコ』とか『ユウジンチョウ』という言葉は夏目とニャンコ先生の会話にはしばしば登場するものだ。
『レイコ』とは夏目の祖母で、『ユウジンチョウ』はその祖母の遺品らしいのだが、詳しいことは多軌
は知らない。その話題を夏目はあまり好まない様子なので、それ以上のことを強いて尋ねることもし
なかった。
 ほどなくして訪れた場所で、夏目は何かに聞き耳を立てるような真剣な眼差しになった。唇を噛み
締めじっと佇む。横顔が厳しい。いつ誰に対しても穏やかな態度を取る夏目だが、時折別人かと思う
ほどその表情は激しくなる。この前そんな彼を見たのはいつだったかしら、などとぼんやり思う。
 風の音と木の葉、草の葉のざわめき。それ以外、多軌には何も聞こえない時間が過ぎていく。ニャ
ンコ先生は蝶を追ったりバッタを食べたり、至ってのん気に構えているものの、一緒になってはしゃぐ
のも不謹慎な気がする。
 そうしてどれくらいたった頃か、夏目は顔を上げるとニャンコ先生を呼び、小声で指図した。
「先生。あの用水路の向こう。大きな榎が見えるだろう? こいつらの話によれば、あの榎の下藪に
巣があるらしい。そこまでオレが行っても良いけど、たぶん出てこないか逃げられるかするだろう。済
まないけど、ここまで追って来てくれ」
「なに? 私に牧羊犬の真似をしろというのか!」
「いや、牧羊犬だなんて。そんな賢くないだろう、先生は……なんだ、出来ないのか。なら出来ないっ
て素直に言えば良いのに」
「ふざけるな! 犬畜生ごときに遅れを取る私ではないは」
 唸るなりパッと姿が消えて、多軌は目を丸くした。
 いや、消えたのではなく常人の目には見えない姿に変化したのだ。それは理解している。こいつら、
と言ったのが、このあたりにいるであろう妖の声を聞いたものだということも、理解している。理解し
ているがやはり驚く。
 と。
「多軌。済まない。先生に何か美味いものをやりたいんだ。ここからなら七辻屋が近い。あそこの薄皮
饅頭を五個ばかり買ってきてくれないか」
「七辻屋の薄皮饅頭、五個ね。了解」
 それが自分を遠ざける口実なのだとは気がついたが、抗わずに立ち去った。
 見られたくないんだ、とはっきり言えば自分が傷つく、と配慮してのことだとわかっている。誰かの
困難には躊躇無く手を差し伸べ、共に悩み考えてくれる癖に、自分のこととなると途端に他人を遠ざ
けて、関わらないでくれ、と線を引く。そういう人だ。夏目貴志という少年は。
 その不器用な心遣いが、寂しくないといえば嘘になる。が、頑なな気持ちを敢えて抉じ開けてやろ
うと思えるほど、自分は彼を知っているわけでもない。知りたいという気持ちはあっても、そうすること
で傷つけてしまったらと思うと、やはり躊躇う。その点は彼と同じだ。気持ちがわかる―――
 そう思って素直に従った。
353桃と青空 4:2009/03/08(日) 15:36:45 ID:NzwmvZcV

 だが、戻ってきてみると大変なことが起きていた。
「どこへ行っていた」
 険しい顔のニャンコ先生が、前肢の傷をべろべろと舐めながらじろりと睨む。その傍らでは……
「夏目君!」
 夏目は固く目を瞑って倒れ伏し、声をかけても揺すってもぴくりとも動かなかった。見回すと酷い有
様だ。頬と腕には大きな噛み傷。服には無数の犬の足跡。靴も酷く噛まれたらしく穴が開いている。
「何があったの? まさか妖怪に殺さ……」
「阿呆。生きておるわ。ただ、あいつら思った以上に強くなっていてな。嫌がるのを押さえつけてなん
とか名は返したが、一度に五匹はさすがに無理があった。こいつは力を使い果たしてこの様だし、私
もすぐには動けん」
「私一人では運べないし……そうだ、藤原さんを呼んで来るわ。二人なら何とかできると思うから」
「それしかなかろうな」
「……待て」
 立ち上がった多軌の足を掴んだのは、倒れたままの夏目だった。
「気がついた? 良かった。待ってて。今、藤原さんを呼んでくるから……」
「違う。だめだ。塔子さんは―――だめだ。絶対」
 う、と呻き立ち上がる。支えようとする多軌の手は取らない。
「大丈夫だ……少し、眩暈がしただけだから……ゆっくり歩けば、このくらい……」
 だが五歩も歩かぬうちに、躓いて転ぶ。立ち上がろうと必死にもがくが、手も足も思うようにはなら
ないらしい。
 多軌は成す術も無くおろおろと、傍らに立つことしかできずにいる。
「はあ……まったく、阿呆でかなわんな」
 大きく溜息をついたニャンコ先生だったが、ふと視線を落とし、多軌が落とした包みを見つけた。
「これは?」
「薄皮饅頭よ。夏目君がニャンコ先生にあげたいって言うから、ついさっき買って来たの」
「そんなものがあるなら早く言わぬか」
 べろりと舌なめずりをした先生は包みを開けるとたちまち五個を平らげる。そして、これなら家までな
んとか、と呟くと、多軌に夏目の身体を少しだけ支えてくれと言った。
「帰るぞ、夏目」
 言われたとおりにした多軌は、ふっとニャンコ先生の姿が消えると同時に、自分の膝が軽くなったこ
とに気がついた。夏目の身体は宙に浮き、そのままするすると滑るように移動する。
「後は私が良いようにしておく。心配はいらん。帰れ」
 一陣の風とともにそんな声が聞こえたが、そのときにはもう、夏目の姿は遠くなっていた。
354桃と青空 5:2009/03/08(日) 15:38:49 ID:NzwmvZcV

 翌日から、多軌の藤原家通いが始まった。今日で五日。一日も休まず通うのを、藤原夫妻は大層
歓迎してくれた。だが。
「気にしなくて良いのに」
 部屋に入ると夏目は布団の中で困ったように顔を歪めた。
 昨日辺りから漸く少し持ち直してきたが、まだ目の下には隈が濃く、顔色も青白くて生気が無い。
それなのに塔子が桃を運んでくると起き上がり、恐縮して受け取っている。
 その様を眺めながら、多軌はここ数日で急に自覚するようになってきたある感情を噛み締め直す。
「でも……そういうわけにはいかないわ。いつもいつも、巻き込んでしまってばかりだし」
 多軌はそう答えると、思い出したようにポケットから茹で卵を取り出し殻を剥く。はい、と差し出すと、
ニャンコ先生はむしゃむしゃと貪り食いながら言い出す。
「そうそう。今回も元はといえばお前が持ち込んだ話だ。まさか、妖が絡んだら何でも夏目に持ち込め
ば良いと思……ぐえっ!」
「先生は黙っていてくれ」
 細い腕のどこにそんな力があるのか。横たわったまま拳一つで先生を黙らせた夏目は、慣れた様
子で自分の机の前に座った多軌に向かって言い募る。
「多軌。本当に良いんだ。今回のことは俺が悪いんだ。俺が深く考えず行動したからこうなっただけで、
多軌はただ、かわいい妖を見つけたから教えに来てくれただけじゃないか。何も悪くない。気にするな」
「……ありがとう。でも、夏目君のクラス、とても進みが早いもの。誰か手伝った方が良いでしょ?」
 多軌は帰る素振りを見せない。そのまま夏目のノートを幾冊か選び出すと、持ってきた自分のノート
からその日に進んだ単元分を丁寧に書き写し始める。
 クラスが違うと進み方ももちろん違うのだが、毎日二組がどこまで進んだか聞きに来るぜ、と昨日見
舞いに来てくれた西村と北本が、意味深な顔で言っていた。違うんだ、と否定しても訳知り顔の微笑
で返された。
 まずい、と思った。
 多軌は友人だ。数少ない『見える』ことを知る、そしてそれを奇異の目で見ない、かけがえのない友
人なのだ。恋人、などと誤解されては困る。大変に困る。自分が困るのではない。多軌が困る。
 入学当初、無口で付き合いが悪い子だ、と敬遠されていたらしい多軌。いくらかわいいからってあ
の態度は無いでしょう、とあからさまに嫌う女子もいたそうだ。その原因になった祟りから漸く開放さ
れ、本来の明るくてお喋り好きの優しい女の子にやっと戻れた。仲良しもたくさん増え、女の子同志
連れ立って歩く姿を見かけるたびに、こちらまで嬉しい気持ちになった。
 それなのに今更、自分のような薄気味の悪い人間が恋人だ、などと噂が立っては、多軌にとって良
かろうはずが無い。
 夏目は努めて元気な声を出す。
「大丈夫。治ったら田沼から借りるよ」
「田沼君は一組じゃない」
「西村だって貸してくれるし」
「それでも……あ、桃、残してる。だめよ、食べないと」
 振り返った多軌は先ほど塔子が運んできたきり、ほとんど手付かずのままにされている桃の皿を見
つけた。
 枕元に座り、手に取る。
「はい、あーん」
「え」
「食べさせてあげる」
「ちょ……やめてくれ。自分で食べられる」
 夏目は情けない顔で起き上がると半ば涙目で桃を食べた。
 つるんとしていて冷たくて甘い。たぶん、美味いな、といって笑うところだ。でも何か、喉に引っかか
る気がして上手く飲み込めない。おいしい、と素直に言えない。
 もそもそと桃を齧る自分をじっと見守る多軌の視線に、まっすぐ目を合わせることはとうとう出来なか
った。
 そんな自分を眺めるもう一つの視線が部屋の隅からあることにも、気付くことはなかった。
355桃と青空 6:2009/03/08(日) 15:40:56 ID:NzwmvZcV

「タキ」
 桃を食べる、たったそれだけの動作でも疲れたらしい夏目はすぐに横になり、そのままとろとろと眠
りに入った。
 静かになった部屋でせっせとノートの写しを続ける多軌に、突然声をかけたのはニャンコ先生だった。
「お前、夢を覗いてみないか」
「夢?」
「そうだ。こいつの」
 顎をしゃくった先には目を閉じて横たわる夏目がいる。
「こいつの今見ている夢がどんなものか、ちょっと覗いてみないか。面白いぞ」
「ふふ。そんなことけしかけたってバレたら、先生、また怒られるわよ」
 微笑んで、冗談に受け流そうとした。
 が、先生は、黒々とした丸い瞳で多軌の目の中を覗きこむ。じりっとにじり寄る姿に、多軌は気圧さ
れ少し仰け反る。
「かまわん」
「せんせ…い……?」
「怒られようとかまわんよ。それがこいつのためになるなら」
 先生の声が、耳に水が入ったときのようなぼやけたものになった。
 と、思ったときには多軌は暗くてぶよぶよとした空間に一人、立っていた。
(何? 何が起きたの? 先生?)
 うろたえて仕切りと見回すが、何も見えず聞こえない。肌に当たる空気がゼリーのように淀んで、質
感があるのに重さの無い、なんとも言えない空間だ。
(先生! 気持ち悪いわ。出して。お願い、ここから出して!)
 叫んだ声はそのまま暗闇ゼリーの中に融けていく。これは大変、ともう一度叫ぼうとしたそのときだ
った。
 奇妙なものが見えて、聞こえた。
『嘘つき』
『嘘つきは泥棒の始まりなんだぜー』
『せんせー、夏目君がまた、変な嘘つきます』
『夏目君、何でそういう気味悪い嘘をつくの!』
『お友達を恐がらせるの、そんなに楽しい?』
 小学生と思しき子どもたちと大人の影。そして彼らの作る輪の中に、一人佇む少年。
(あれ……夏目君?)
 色素の薄い髪と血色の悪い顔、特徴的な瞳、痛々しいほど細い手足。間違いない。確かに夏目の
幼い頃の姿と思われる。
 彼は唇を噛み締め拳を握り、自分を責める人々の真ん中に立っている。罵る言葉と謂れの無い中
傷と、異端のものを見る侮蔑の視線を絶え間なく浴びながら。その虚ろな面に浮かぶのは、諦めな
のか、悲しみなのか。
 と、今度は反対側で声がした。
『頭おかしいんじゃない』
『どうしたの?』
『夏目がさ、一つ目の黒い服着た子どもがいるって言うんだ』
『天井に張り付いてこっち見てるって』
『ぷっ。馬鹿みたい。なんでそんな、すぐばれる嘘つくのかね』
『転校ばっかしてるって言うから、手っ取り早く人の気を惹きたいんでしょ』
『あー、いるいる、そういうタイプ。ありえないこと言えば誰か注目してくれる、みたいな』
『うざいよね。そういうのって』
 今度は中学生くらいの少年少女。小学生たちよりもさらに酷い、人の心を抉るような言葉が飛び交
っている。
 その中にあってやはり夏目は、唇を噛んでただ俯いていた。もう視線も見えない。長くなった前髪に
隠し誰にも表情を読ませなくなった彼は、ともすれば人形に見えてしまうほど、感情のない姿を晒し、
そこにただいる。
(これはなに? 夏目君の記憶? こんな……こんな酷いこと、ずっと言われてきたの?)
 駆け出して飛び込んで、彼を心無い人々から遠ざけなくては。
 そう思った多軌だったが、周りの空気はやけに重いままだ。身動きが取れず焦りばかり募る。
356桃と青空 7:2009/03/08(日) 15:43:01 ID:NzwmvZcV

 ところが、そんな多軌の今度は真下で、もう一つの情景が展開し始める。
『そうそう、五組の多軌さん、二組の夏目君と付き合ってるんだって?』
 ぎょっとして下を覗く。暗すぎて顔も姿も定かではないが、制服だけは間違いなく自分たちの通う高
校のものだとわかる。
『へえ。多軌さんてあの、かわいいけどちょっと付き合い悪い子?』
『付き合い悪いって言うか、お高くとまってるって言うか、ね』
『うん。話しかけてもろくに返事もしないし。ていうか、自分から話かけること、あるの?』
『たまにあるけど絶対名前で呼ばないんだよね、他人のこと。ねえ、とか、あなた、とか言うだけで』
『感じワル……そのくせ夏目君にはニコニコするんだ。へえ』
『するする。夏目君もまんざらでもないんじゃない。いつも一人で何にも無いところに向かってぶつぶ
つ言っているくせに、多軌さんに話しかけられたときだけはすごい笑顔で応えていたし』
『まー、良いんじゃない。変人同志、どうぞご勝手にってことで』
 あはは、と嫌味たっぷりな声が尾を引いて消えていく。普段にこやかに接してくれている友人の誰
かなのだろう。その誰かが、影ではあんなことを……
 ショックというより、胸の中を薄ら寒い風が吹き抜けていくような空しさを感じた。ずるずると、闇の中
で座り込む。
 誰も、本当のことなど知りはしない。
 彼に『見える』風景も、自分が『見てしまった』もののことも。それがために命を狙われる恐ろしさも、
だからこそ他人を巻き込むまいと必死になる気持ちも―――
 ああ、と多軌は唇を噛んだ。
 だからだ。何も知らない人たちから、無責任に向けられる悪意。その凶暴さを、自分は知らなかった。
けれど彼は知っていたのだ。踏みにじられ、苦しめられ続けた彼だからこそ気付けた。そして彼は、
その凶暴な渦に自分を……
「巻き込みたくなかったのね」
 思わず口に出たその言葉と同時に、目が覚めた。
 はっと身を起こすと、自分はまだ夏目の部屋にいた。彼の机の前に座り、ノートを広げたままうつ伏
して寝ていたらしい。ああ、いけない、と慌てて姿勢を正す。と、傍らのものに気がついた。
「ニャンコ先生……」
 今の夢は、本当なの? と尋ねようとした多軌だったが、猫の表情を見て黙る。
「さあな。夢などというものは他愛も無いものだからな。どこまでが本当でどこからが妄想だか、そん
なことはわからんよ。誰にも。だがな」
 ニャンコ先生はひらりと机に飛び乗ると、顔を多軌にぐいと近づけた。
「こいつはいつも、起きて欲しくないことばかりを夢に見ている。普通は起きて欲しいことを見るもんだ
ろう。そのあたり、救いようの無い阿呆だとは思うが、なんとかできるものならしてやりたいのさ」
「それって、どういう意味?」
「わからんか。お前がうろちょろしていると、夏目のやつ、気が休まらんのだ。自分ひとり疎まれるなら
慣れている。だがお前がセットで巻き込まれたらどうしようかと、気にしてもしようの無い心配ばかり
で……」
 心配ばかりでどうなのか……続いたはずの先生の言葉を多軌は聞いていなかった。
 話半ばで狂ったようにばたばたとノートを閉じまとめると、後ろも見ずに飛び出して行ったのだ。
 と、と、と…と階段を足早に降りていく足音が消えてしばらくすると、夏目がゆっくりと寝返りを打った。
「なんだ。起きておったのか」
 机から飛び降りたニャンコ先生は、よっこらしょと今度は夏目の顔を覗き込もうとした。だが。
「いや、寝ていた」
 夏目は薄い夏布団に深く潜り込みながら言った。
「多軌の足音で目が覚めたんだ。良かった。帰ったんだな。良かった」
 最後の、良かった、は鼻声だった。聞いたニャンコ先生の動作が止まった。少しの間があった。ほん
の数秒、誰も不思議とも思わないほどの短い間。
 だがすぐに先生は、とことこと窓辺に行った。ガラス戸を開け、身を乗り出す。
「どこ行くんだ、先生」
「ん? 飲み会だ。八つ原で宴会があるんだ。行って来る」
 ひょい、と出て行った窓を閉めるものはいない。夕方の風が舞い込み、多軌が一冊だけ閉じ忘れて
いったノートをぱらりと捲る。
 西日が襖を朱に染めて、まもなく沈もうとしていた。
357桃と青空 8:2009/03/08(日) 15:45:29 ID:NzwmvZcV

 翌日も残暑の厳しい日だった。
 昼食の後、少し体調が良いように思った夏目は床に入らず机に向かい、好きな本を開いてみること
にした。なんとかふらふらせずに一時間ほど活字を追える。これなら月曜からは登校できるな、と思っ
たところに遠慮がちに声が掛かった。
「貴志君、ちょっと良い?」
 するりと戸を開けて入ってきた塔子は、余所行きのブラウスにスカートといういでたちだ。
「どうしました?」
「あのね。町会長さんのお母様がついさっき亡くなったって連絡が来たの。今夜がお通夜で滋さんも
行くと思うのだけれど、喪服が少し傷んでいて。仕立屋さんに聞いたら、すぐ持ってきてもらえば間に
合わせますって言ってくれたから、ちょっと行ってきます」
「そうですか。ああ……俺が行けたら良かったですね」
 暑い中を出掛ける塔子の苦労を思って言った。が。
「ふふ。そうね、一緒に行って成人式にはお世話になりますってご挨拶するのも良かったかしら。でも
今日はまだ、そんな身体じゃ無理でしょう。本当はお留守番頼むのも気の毒だけれど」
「大丈夫です。もう本当に良くなりましたから」
「無理しちゃダメよ? 貴志君、夏は特に弱いんだから……あ、そうそう。昨日いただいた桃。シロッ
プに漬けて冷やしてあるから、多軌さんが見えたら一緒に食べて」
「いや、あの、タキは……じゃない、多軌さんは今日は来ないんじゃないかと……」
「あら、そう? じゃ、貴志君、二人分食べてしまっていいわよ。私や滋さんの分は別にしてあるから、
気にしないで」
 二人分はとても食えません、とは言えない夏目は、ありがとうございます、と言って笑った。
 ほどなく塔子の日傘が遠ざかる。夏目は二階の窓から空を眺めながら、冷たい桃を少しずつ喉に送
る。と、先生が隣にちょこんと座った。
「夏目。大儀そうだな。その桃、食ってやろうか」
「あ? なんだ、先生も食べるのか。ニャンコの癖に」
「ニャンコではないと言っておろうが! つべこべ言わず寄越せ!」
「あーはいはい。じゃあ待ってろ。もうひとつあるから持ってくる……でもそれなら昨日言えば良かった
のに。俺、すごい苦労したんだぞ」
「ふん。お前が女にあーんをされる貴重な機会をみすみす潰すような真似ができるか」
「……むしろ潰して欲しい、そんな恥ずかしい機会は」
「だからだ。お前が恥ずかしいことほど私は楽しいからな」
「黙れ、豚猫」
 などとにこやかに喧嘩しながら階下に降りる。台所に行き、冷蔵庫を開けた。
 そのときだった。
「ごめんください」
 玄関の戸がからりと開き、よく通る少女の声が響いた。
 夏目は慌てて冷蔵庫を閉めた。尻尾を思い切り挟まれた先生がギャッと啼いたが、まったく聞こえ
ていない様子で夏目は玄関へ走っていった。
358桃と青空 9:2009/03/08(日) 15:48:21 ID:NzwmvZcV

「起きられたのね。良かった。少し顔色も良いみたい」
「ああ……ありがとう」
 多軌は夏目の回復を我が事のように喜んだが、疲れるといけないわ、と敷いたままの布団に戻る
ように言った。学校での出来事もいつものようにあれこれと語り出す。
 だが、そんな多軌とは対照的に、夏目の態度は落ち着きがなかった。
「あのさ……多軌。その……もう良いからさ」
「何が?」
「ノート。もう月曜からは行くよ。学校。だから本当にもういい」
「違うの」
「え?」
「今日はノートを写しに来たんじゃないの。夏目君に、言いたいことがあったから来たの」
「言いたいこと……」
 多軌の口調の底に何かを感じ取り、夏目の顔に怯えが浮かんだ。だが多軌は止めない。どこか思
い詰めた顔で口を開いた。
「夏目君。ずるいわ」
 夏目の呼吸が一瞬止まる。
「ずるいわ。前、私に言ったわよね。巻き込むとかそういうの、俺相手には悩まなくていいって。なの
に夏目君は悩むのね」
「いや、多軌。それは……だって、俺は……」
「自分は誰かを巻き込むのを嫌がるのに、誰かに巻き込まれるのはかまわないなんて、ずるい」
 夏目は怪訝な目で見返す。何を言い出すのだ、多軌は。理解できない。戸惑いと不安が面を過ぎ
る。その顔に多軌は寄る。目の中を、心を覗きこむ。
「いつもいつも……どうしてそんなに自分の事を虐めるの? やめてよ、そんなの。もうやめて。もう虐
めないで。私の―――」
 強い瞳が戸惑い揺れる眼差しを捕らえた。
「私の好きな人を、もうこれ以上、傷つけないで」

 揺れていた視線が定まった。見返してくる表情には、こんなとき普通なら浮かぶであろう、はにかみ
や嬉しさは見られない。ただ渡された言葉の真意を量りかね、疑い、恐れる色があるだけ。
「ごめんね。驚かせて。でも知って欲しいの、どうしても。だから……」
 肩に手をかけ、引き寄せる。まるで木の人形を抱き寄せるように軽くて感情の無い身体に、多軌の
胸が痛くなる。その痛みを噛み締めながら、目を閉じて息を止め、己が唇を彼のそれにそっと重ねた。
 温みを感じて呼吸をすると、仄かに甘い、良い匂いがした。少しだけ舌を差し出し、味わうように舐
める。と、夏目は驚いたのか、びくりと震えて身体を離そうとした。
「だめ」
 離すまいと腕に力を込める。
「だめよ。逃げないで」
 身体を抱き込んだのとは違う手を、頭の後ろに添える。髪に指を通すと、汗の湿りで固まった感触
があった。多軌は繰り返し指で梳く。何度も繰り返すと徐々に乾いて軽く、サラサラと通りやすくなる。
さらに多軌は夏目の額に、瞼に、頬に、点々と口づけを残して行く。啄ばむように軽やかに。恐がる子
どもを宥めるように、何度も。何度も。
 やがて強張っていた夏目の肩から少しずつ少しずつ、力が抜けはじめた。多軌の身体を押し返そう
としていた手も、次第に力を失い弱くなる。掌が離れ、指先も離れ、ついにはするりと滑って床に落ち
た。
 すると多軌は夏目を抱いたまま、自ら布団の上に倒れこんだ。
 胸を合わせ足を絡めて、全身で寄り添うように夏目に触れる。指先が頬から唇に、口づけの後をな
ぞるように下りていく。そのまま喉元から鎖骨の窪みに滑らせると、そこにも口づけようと胸元に顔を
埋めた。
 髪が乱れ、耳朶が覗く。羞恥に火照った色は、この行為が多軌にとって気軽なものではないことを
教えていた。
359桃と青空 10:2009/03/08(日) 15:50:51 ID:NzwmvZcV

 夏目はそれをぼんやりと見ていた。
 多軌の手が、自分のパジャマの前をはだけてもぐりこんでくるのも、ただ眺めた。なぜこんなことを、
と問いたいが、あまりにも真剣な多軌にそれを問うのはかわいそうな気がした。やがて手は薄く浮い
た肋骨を辿り、背に伸びて上から下に。輪郭を覚えようとするかのように往復する。
 夏目は目を閉じた。
 こんな風に誰かに触れてもらえたのは何時だっただろう、と思った。
 いつもいつも遠巻きにされ、線を引かれ、自分を抱き締めるのは自分だけの暮らしに慣れ切って、
そして此処に辿りついた。優しい人、暖かな場所。夢のような時間を与えられるようになって、最近時
々思うことがある。
 近づく誰かを遠ざけるのは、巻き込んで傷つけるのが怖かったから。そう思って振り返りもしなかっ
たけれど、でも、本当にそうだったのか。逆ではなかったか、真実は。
 傷つく人を見ることに自分自身が耐えられない、いたたまれないから―――
 それが本当の理由だったのではないか。
 ああ、多軌は、それに気がついたのか。だからこうやって、離れて伝える言葉ではなく、触れてはじ
めて感じることの出来る、身体の温みで教えようと……
 そう思った瞬間声が出た。

「あたたかい」

 多軌は手を止め、夏目を見上げた。
「タキって、暖かいんだな。知らなかった」
 瞳が柔らかに光り、笑みの形に細められた。けれど目尻には少しだけ、涙が滲んでいる。拭かなく
ちゃ、と多軌は指を伸ばす。が、その指は、届く前に夏目の唇で止められた。
「夏目君?」
「ありがとう。でももう、いいよ。タキ。わかったから、もう」
 そんなに思い詰めなるな……と、囁かれた気がしたが良くわからなかった。
 抱き締められ口づけを返されて、自分のだか彼のだかわからない鼓動がうるさくて、何も聞こえな
かったのだ。
 息があがり苦しくなる。苦しいよ、と言いたいのにそれもできない。だからただ、縋りついて頬を寄せ
る。掬い上げるように唇を重ねられ、夢中で舌を絡める。
 細い指に髪を梳かれる。さらさらと呆気なく、何の抵抗もなく解けて行く。身体も同じ。額の生え際、
頬と瞼、耳朶に頤。唇が押し当てられるたび、力は抜け息だけが弾む。それだけではない。
「あ……」
 気付かれた。恥ずかしさに顔が上げられない。
 乳房の先端が固くなり、薄い下着とシャツ越しにもわかるようになってしまっている。どうしようか、と
夏目が止まる。多軌は自分の髪を梳いていた彼の手を取った。真っ赤に頬を染め、それでも導く。触
れて欲しいその場所に。
(ここの方が、もっと暖かいのよ?)
 とても口に出せない誘い言葉を心の中で囁いた。
 すると夏目はおずおずと、導かれた場所を撫で始めた。指先で膨らみの稜線を辿り、先端をくるりと
撫で、また下りていく。たどたどしく不器用な触れ方なのに、おかしなくらい身体は反応する。ぴくっと
震えるたびに彼も一緒にびくりとするのが、おかしいけれど嬉しくて。浮かれたような気分のままに、
多軌は自分でシャツのボタンを外してしまった。するりと袖を抜き、ブラのホックも外して、肩紐に指を
かけ滑り落とそうと力を込めた。
 と、夏目の手が突然重ねられた。
 なにかしら、と顔を上げると唇を奪われた。それまでとは違う、深く、強く、追い上げるようなキスだ。
 肩紐は夏目の手が外した。
360桃と青空 11:2009/03/08(日) 16:00:31 ID:NzwmvZcV

 露わになった乳房を、今度は指先ではなく掌が愛撫する。きゅっと絞るように掴まれては開放され、
尖ったところは揉み解すように捏ねられて。やがて身体中の血が沸くような感覚に酔って来る。心通
じた喜びと、もうひとつ秘密を共有できる嬉しさに、全身が小刻みに震えて止まらない。
 夏目の手はそんな多軌の身体をくまなく触れていく。しなやかな背中、すべすべとした腹、お尻から
足へかけてのきれいな曲線、すらりと締まった足首から慎ましやかな足指まで。言葉ではなく触れる
皮膚から、心を伝えようとするかのように。
 気付けば多軌の衣服は、一つも身に残っていなかった。
 肩で息をする夏目の下で、素肌を晒し身体を開き、同じくらい荒い呼吸をただ繰り返す。言葉なんて
何も出てこない。恥ずかしさに腕で目隠しをして顔の半ばも隠してしまう。
 もう、あと触れられていないところはひとつだけ。待たされて、焦らされて、熱を持って疼くそこは、酷
く敏感になっている。触られたら気がおかしくなるのではないか。いや、もうすでにおかしいのかもし
れない。彼の手が欲しくてたまらなくて、涙が零れるなんて……
「大丈夫か? 辛かったら、言ってくれよ?」
 いつもと変わらない優しい声とともに、何か冷たいものがなかに挿し込まれた。
 ひっ、と息がとまり、身が仰け反る。
「タキ?」
 気遣う声がもどかしい。大丈夫なのに。ただ、感じてしまって耐えられないだけなのに。
「平気」
 カラカラになった喉でやっとそれだけ言うと、腕を伸ばして首筋に絡めた。触れたい、もっと。強く、深
く。そう伝わるように抱き縋る。
361桃と青空 12:2009/03/08(日) 16:02:40 ID:NzwmvZcV

 夏目はもう何も言わず、濡れてひくつく内部を探りはじめた。
 他人の素肌に触れるのも記憶に無いほどなのに、指を入れるなんて当然初めてだ。傷つけるのが
恐くて、どうして良いかわからない。けれど多軌はもっと怖いはずだ。せめて負担が少しでも和らぐよ
うに、できることはしてやりたい。
 恐る恐る辿ると先は結構深い。真っ直ぐではなく少し曲がっている。内壁は凸凹していて、時折不
規則にくにゅっと蠢いては指を咬むように締め付ける。そのたびに生温かくぬるつく体液が掌を濡らし、
滴り落ちる。湿った音が微かに響く。
「あっ……!」
 突然多軌が声を上げた。一番深い辺りのこりっとしたところに触れた途端だ。びっくりして窺うと、と
ても不思議な表情をしていた。瞳の焦点が合っていない呆けたような蕩けた顔。恍惚と半開きになっ
た口元から覗いた舌が、ちろ、と唇を舐める。すごくかわいい。そしてどこか官能的だ。
 もっとそんな顔をさせたくなり、夏目はもう一度同じ場所を探る。多軌は再び声を上げる。同時に身
体が魚のように跳ねる。浅い息がせつなげで苦しそうだ。けれどわかる。これは、この声は苦痛では
なく快楽を、押さえ切れなくて上げる声。もう一度。またもう一度。何度も同じことを繰り返す。そのた
びに、多軌は艶かしく身を捩じらせ声を上げる。気付けばいつのまにか外れた腕は、所在無げにシー
ツの上に放り出されていた。それでもその唇は、切れ切れに自分の名を呼び続ける。もっと近くに、と
呼んでいる―――
 夏目は静かに身体から指を抜くと、とっくに勃ちあがっていた自分のもの掴んで宛がった。深呼吸し
て息を止め、空いている手で放り出された手を握った。そのまま腰を進める。やたらときつい感触の
後、ぬるっと入り込んだ感覚があった。と同時に、多軌が胸の下で小さく呻いた。
「タキ、辛いか?」
 尋ねてもぎゅっと手を握り返され、首を振られた。
 ぐっと押し付けるともう一度。今度は歯を食いしばり、眉間に皺まで寄せて。それでも多軌は握る手
を離さない。まるで、どんなことがあっても二度とこの手は離さない、と宣言するかのように。怖いの
は傷つくことでは無くて、この手を離してしまうこと――そんな多軌の心が繋がった身体から、熱と
ともに伝わる。
 心蕩かすその熱は、次第に夏目を駆り立てる。自分の身体が欲するままに、少しずつ動き出す。押
し込むたびに多軌は呻き、抜くたびに身を捩る。かわいそうだと思ったが、もう止めなかった。尋ねな
かった。代わりに何度も彼女の名を呼び、呼び返される自分の名を聞いた。それだけで、たくさんのこ
とを問いかけて、ひたむきな答えを貰っている気がした。
 果てしなく長く感じたその時間は、本当はあっという間だったのだろう。
 多軌の中に果てたとき、一番奥まで届かせたのは身体なのか、心なのか。
 夏目自身にもわからなかった。
 けれど、なかなか整わない息のまま微かに笑った多軌の目尻に、涙の痕を見つけたとき、届いた
のはきっと心だ、と思った。
 多軌はそのまま目を閉じた。
 無邪気な少女の面影を取り戻したその唇に、夏目はもう一度だけ口づけた。
362桃と青空 13:2009/03/08(日) 16:04:47 ID:NzwmvZcV

 無心に眠る夏目を眺める。少し反省しながら眺める。
 病後の彼に負担はかけまいと思ったが、緊張のせいかへとへとに疲れてしまい、ことが終わったと
きには全く動けなくなっていた。代わりに夏目が最低限の後始末をしてくれたのだが、彼の体力もそ
れまでだったらしく、直後に文字通り死んだように寝入ってしまった。
 でも規則正しい呼吸は安らかだ。それを眺められることは幸せだ。
 ゆっくりと起伏する胸に目をやる。そこについさっきまで齧りついて、あられもない声を上げていたこ
とを思い出す。カッと顔に血が上る。身体の奥がキリリと疼く。甘くてせつない、なんともいえない余韻
がこみ上げる。
 振り払うように首を振った。
 そっと布団を抜け出す。寝ている彼を起こさぬよう、少しずつ、少しずつ。途端にウッと唇を噛んだ。
身体のあちこちが軋むように痛くて辛い。けれど初めから覚悟していたこと、泣言は言いたくない。
 と。
「そんなに気をつけなくても大丈夫だ」
 不意にニャンコ先生の声がした。
「こいつにしては珍しいほど深く眠っている。今は夢すら見ていない。起こす気遣いはまず無かろうよ」
 先生は、夏目を挟んで自分と反対側に座っていた。今来たのか。それとももっと前からいたのか。
見られていたなら恥ずかしい。けれどそれを訊くのはさらに恥ずかしい。多軌は頬を染め、黙々と身
支度する。そんな多軌に先生は言う。
「だが解せんな。お前、昨日は一度逃げたくせに、なぜこんなことを」
 多軌は手を止め、射抜くような視線に対峙する。
「無理だったの」
「無理?」
「ええ。一度想って……好きになってしまったら、もう元になんて戻れない。無理なのよ」
 先生の目がほんの少し、誰にも分からないほど少しだけ、見開かれる。
「昨日、先生に言われてすぐ思ったの。夏目君の負担になんかなりたくない。離れなくちゃ、忘れなきゃ、
って。でもね、それじゃ夏目君はまた一人になるのかしら。また一人だけ、悩んで苦しんで傷つくの
かしら。そんなの、夏目君は良くても私には無理。耐えられないって気がついて」
 想いはいつの間にか心に根を張り、揺ぎ無いものになっていた。彼一人を寂しいところにおいておく
などとても耐えられない、それほどに。それなのに目先の心苦しさから自分はひとり、逃れようとした……
「確かに私は非力よ、先生。それどころか傍にいれば夏目君を巻き込んだり、あれこれ気を揉ませる
ことしかできない。でもそれでも傍にいたいって願うのは、いけないことじゃないと思って……夏目君
にも、そう思って欲しかったの」
 先生は半眼になり、不機嫌そうに鼻を鳴らした。
「ふん。勝手な。少しは殊勝になったのかと思ったが、とんでもなかったようだ」
「ふふ、ごめんなさい。でも……」
 多軌はそっと夏目を振り返る。先生も振り返る。
「少なくとも夏目君が、起きて欲しくないことを夢に見るのは、止められたでしょ?」
「そんなもの、一時さ。すぐ元に戻る」
「だったらまた来るわ。何度でも。そして伝えるから。巻き込んで欲しい人が、一人はここに確実にい
るんだって」
「鬱陶しい。まったく、これだからガキは好かんのだ」
 多軌は先生の悪態に晴れやかに笑うと、痛みを庇うようなぎこちない足取りで、ゆっくり部屋を出て
行った。
 あとには熟睡する夏目と、退屈な先生が残る。
「ナツメ、桃。早く寄越さんか。こら」
 呟いてみるがぴくりともしない。
 飲みに行くにもまだ日は高い。夕暮れにならなければ八つ原も、誰もいないただの荒れ野だ。
「やれやれ、どいつもこいつも―――」
 もう一度呟かれた先生の声は、けれど憂いではなく喜びを含んでいた。
 それが自分でもわかるのか、先生は照れくさそうな顔で前肢を舐めるとごしごしと顔を洗い、そのま
ま布団の隅で丸くなった。
 まもなく二つの寝息が重なる。
 夏が穏やかに、過ぎて往く。


363350:2009/03/08(日) 16:06:55 ID:NzwmvZcV
1の整形に失敗してしまったorz
読みにくくてごめんなさい。
364名無しさん@ピンキー:2009/03/08(日) 17:13:41 ID:QIOIRPJD
いやいや、GJでした!
365名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 00:06:26 ID:rJlNF+k0
GJ!
切なくてエロくて萌えた!
366名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 15:48:34 ID:eOx9srPa
タキ来たー
読み終わったらなんか凄い心が満足した。
GJ!!
367名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 20:43:19 ID:AxD5wAMy
神がいらっしゃった!
心理描写がこまやかでGJです!
368名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 22:10:55 ID:jIfdv3iF
>>363
いい仕事見せてもらいました
GJ
369名無しさん@ピンキー:2009/03/10(火) 03:02:45 ID:apDTN6+J
今日の放送、実況スレでレイコさんがシゲルさんの筆下ろし言われててワラタ
確かに両親のいない時に部屋に来る展開はそうとしか思えない
最後の思い出に寝てるうちにシゲルさん犯っちゃったんだなレイコさん

あと夏目に撫でられて快感〜なニャンコ先生もほんと可愛いかった
さりげに腰あげてるのが芸細かかったけど(交尾を誘うポーズかw)
夏目のあの撫で撫でが「女の子に変身してHの相手してほしい」という
お誘い合図なんじゃないかと勝手に妄想
370名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 20:55:07 ID:At6S9VD5
多軌さん×夏目は良いですな。
保守
371勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/03/12(木) 06:05:03 ID:L9sRmgIC
タキを4両、夏目の後ろに連結をしてやった。
夏目はタキの重さでへそを曲げて動かなくなったのは言うまでもない。
救援のディーゼル機関車の坪内 地丹を呼んで地丹に引っ張ってもらったが・・・。
372勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/03/12(木) 06:07:39 ID:L9sRmgIC
機関車は、客車や貨車を一度に何両も引っ張ったり
後押ししたりするので、強い力が出せるように作られています。
373名無しさん@ピンキー:2009/03/12(木) 07:07:22 ID:2JZehlet
夏目×JKニャンコは最高だなあで保守
374名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 13:59:14 ID:jYIWSFKt
神が降臨するのを期待で保守
375名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 20:21:17 ID:EozfwwUZ
あの少女の陣の件で、夏目殿に一目惚れした、であります。
あやかしと人間、しかも男と男、様々な障害がありますが、
もはや我慢の限界、であります。
今宵、夏目殿の部屋へ夜這いをかける、であります。

そしてちょびヒゲは夏目の部屋へ向かった・・・。
窓から、夏目の部屋の様子を伺う、ちょびヒゲ。
うほっ、夏目殿は熟睡してる、であります。
早速部屋に侵入する、であります。

夏目の顔を覗き込むちょびヒゲ。
寝巻きがはだけて色っぽいでありますな〜、夏目殿。
さて、早速・・・。

着物を脱ぎ始めるちょびヒゲ
猛るちょびヒゲ。
顔はでかくとも、あそこは人並み、これなら夏目殿の苦痛も
半減、であります。
むしろ、私の技で苦痛を快楽にかえる、であります。

そして夏目に覆いかぶさるちょびヒゲであった。

続く
376名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 23:08:39 ID:jYIWSFKt
>>375
ちょwwまさかのヒゲ夏キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
377名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 23:21:53 ID:JGtiZ0g0
この組み合わせは新しいw
378名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 23:29:09 ID:p+HcTMK/
意外なカップリングですね!
続き楽しみです。
379名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 00:33:37 ID:fztipjce
勘弁してくれ。正気か?
380名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 00:47:45 ID:F+IQpCGk
801板いけよ腐が
381名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 01:34:42 ID:BXIbhuFW
せめて注意書きがあればなぁ
382名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 09:27:25 ID:bRfrZEFR
>>379-381
いや…どう考えてもネタとそれに悪のりしているだけだろ…
383名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 00:08:14 ID:oqEhGbNV
エロパロ板で腐ネタなんて荒らし以外の何者でもねえよ
384名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 00:20:48 ID:pxVhg/Yf
俺、1行目読んだだけで、これは801展開だな、と思って速攻回避したが。
385名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 01:25:24 ID:Si8RKW/T
もっと心にゆとりを持とうぜ
386名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 07:23:20 ID:Eg6Wiios
それは男もいいもんだぜ?

ってことか?
387名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 11:59:37 ID:qO2MiRfX
>>362
亀だが超GJ
388名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 12:50:42 ID:WyCc8UW9
レイコが霊となってニャンコ先生の元に遊びに来て自分の孫の事を
酒の肴に語り合うssの電波を受信した。
389名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 15:10:43 ID:e/lRBn1V
笹田かわいいよ笹田
390名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 20:28:52 ID:9GEm2o2K
それはある日の出来事・・・。

「夏目〜!!!」
この声は・・・?
夏目が振り返るとそこには慌てふためくJKニャンコ先生が。
「なんだニャンコ先生か。また女に化けて何してるんだ?って、
この部屋で化けるなよ!塔子さんに見られでもしたら・・・っ!」
「戻れないんだっ!」
JKニャンコが答える。
「はぁ?」
「だから戻れないんだよっ!」
どうやら、女に化けたニャンコ先生が元の姿に戻れなくなったらしい。
その時はまだ、それほど深くは考えなかった。
けど、すぐに気づいた。
この部屋に女子高生(中身はニャンコ先生だけど)がいるってこと、
塔子さんに見られでもしたら・・・。
と、その時、「貴志く〜ん」と塔子さんの声が。
階段を上ってくる足音も・・・。
「やばい、隠れろっ、ニャンコ先生!」
「隠れるったってっぇ、」
塔子さんが近付いて来るっ!
「誰かきてるの〜?」
すぐそばまで来てるっ!
押入れに押し込もうとする夏目だが、
その時、ついにふすまが開いた。
それは塔子の目にはどう映っただろう。
そこにはJKニャンコを押し倒すカタチの貴志くんが・・・。

「貴志くんっ!?」

続く・・・。
391名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 21:17:37 ID:QcrGPX2i
おおおっ
王道ラブコメ展開の夏目×ニャンコがっ
GJ!!!!!!!
続き楽しみにしてます!
392名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 23:34:19 ID:loP3HfeZ
アニメ見て柊×夏目もイイと思った
「脱げ」萌えた
だが最大の問題は夏目パンチだなw
393名無しさん@ピンキー:2009/03/17(火) 23:39:01 ID:bf7+Y/Nh
>>392
だが仮面の下で涙目になってる柊を想像すると思わずGJ!って言ってしまう
394名無しさん@ピンキー:2009/03/18(水) 04:13:41 ID:LmNlebjx
>>390
CJ
この後も、あくまで猫で♂としてニャンコ先生に接する夏目を見て
(気が向くと全身撫で撫でしたりとか)
そのあまりのフレンドリーさに周囲が誤解しまくりでも面白いな

>>392
逆に夏目パンチした詫びに言うこと聞けというパターンで
395名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 21:23:24 ID:uEkT2f82
「夏目…脱げ」

いきなりの柊の発言に夏目は面食らった。

「な…何を言うんだ、いきなり脱げなんて!」

顔を真っ赤にしながら夏目が抗議の声を揚げる。

「私の顔を殴った詫びを身体で償ってもらおう」

そう言いながら、構わず柊は夏目のズボンに手を掛ける。

「ちょ…あの時の事は謝ったじゃないか!」

夏目はズボンを脱がされないように、必死で抵抗していた。

「あれはかなり痛かったぞ…
だからお前にも同じ痛みを与えてやろう
大丈夫だ痛いのは最初だけで、すぐに気持ち良くなる」

そい言いながら、柊は夏目の股間に顔を近付けるのだった。


今回の話を観て、即興で書いてみました。
なんか間抜けな話になってしまいました…orz
396名無しさん@ピンキー:2009/03/19(木) 23:40:09 ID:aKSFkoNk
>>395
GJ、柊って何気に男子風呂で夏目覗くし、「脱げ」って言うし、
結構過激だよなw
397勝 改蔵 ◆T850zCZG3A :2009/03/20(金) 09:48:48 ID:ikhHHRuE
勝 改蔵が命じる!
貴様は直ちにズボンを降ろすのだ!

改蔵は夏目にギアスを発動。

夏目は「イエス・ユア・ハイネス!」と敬礼をした後、
そのままズボンを脱いでしまった。
398名無しさん@ピンキー:2009/03/20(金) 15:12:18 ID:waiArIp8
>>363
亀ですがGJです!乙です!
この2人大好きだ。読めて良かった有難う。
399名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 01:34:07 ID:CwSBguBC
>>363
エロもさることながら、話が最高でした!
翌日、学校で再会したときの二人を想像するだけで丼飯5杯は軽いです!
400名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 04:53:20 ID:5JjRN5r8
>>390
王道とわかっててもこういうのはいいすね
同じパターンで他の女性キャラに誤解される話も読んでみたいす
つーか、JKニャンコ先生、夏目の学校に転校してこないかなw
401名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 14:05:54 ID:vVuW2qwk
本スレでニャンコ先生がリードで繋がれて散歩させられてる事が話題になってたけど
ニャンコ先生は本来ペットじゃなく
それどころか人間に対して上から目線の高等な妖のはずだったんだと考えるとSMプレイのようでエロい
あの状態でJKニャンコになった姿を見てみたいと思ったが、もしそうなったら夏目逮捕だなw
402名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 20:51:46 ID:9EJWaktT
ペットのように弄ばれることに喜びを見出してしまったニャンコ先生
403名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 22:48:53 ID:Rj9cceYv
田沼や民子に撫でられただけで、ふにゃあとなるしな
弄ばれるうち、すっかり感じやすい肉体になってしまったのだろう
404名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 02:22:22 ID:KSrwYIQ6
エロいようで実はエロくはないという罠
405名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 07:08:58 ID:XzcXByqz
>>404
なんの
一般人はそう思う二次元キャラをひたすら愛し
あまつさえそれで抜いてこそヲタクぞ
406名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 22:51:14 ID:TcuPnyI7
ところでニャンコ先生は雄ってはっきりした設定あったっけ?
もしなかったら
「私は雄だと言った覚えはないぞ」
ネタが使えるんだが、、、
407名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 23:09:04 ID:XzcXByqz
>>406
紅峰に慕われていることと
「♀なのか?」と聞かれて
「女の姿の方が人を騙しやすい」と答えていることと
アニメで声がカカシ先生の中の人だということなどから
♂と思わせてはいるけれど
はっきり「私は♂だ」とも言ってなかったと思うので
このスレ的には♀でした設定やっちゃってかまわないかと
408名無しさん@ピンキー:2009/03/23(月) 18:41:08 ID:r3awod+d
ええい
レイコさんはまだかっ
409名無しさん@ピンキー:2009/03/23(月) 22:28:44 ID:8yrTMTvj
レイコさんじゃなくてすまないが投下しますよ
410柊×夏目:2009/03/23(月) 22:29:29 ID:8yrTMTvj
それは突然の訪問だった。
「夏目、いるか?」
見慣れた面に聞き慣れた声。窓の外には柊が立っていた。
「どうした柊?まさか名取さんに何かあったんじゃ――」
慌てふためく夏目を柊は片手で制した。
「主様の心配はいらない。今日はただ……」
「ただ?」
「遊びに来ただけだ」
本気で言ったのか、冗談のつもりなのか、面のそいで表情が伺えないため分からなかった。
茶を煎れ机の前に座り向かい合う。
「………」
「………」
しばしの沈黙。
遊びに来たと言う割には柊は行動を起こそうとしない。ニャンコ先生でもいればと思うが生憎留守中だった。
困り果てた夏目はため息をついて口を開いた。
「本当は何しに来たんだ?名取さんと喧嘩でもしたのか?」
それでもまだ無言だった柊だがしばらく経つと顔を窓の外へ向けた。
「主様は私をどう思っているのだろうか…?」
急な発言に夏目は目を細めた。
「大切に思っているんじゃないか?」
「大切、か…」
その声はどことなく寂しげだった。
「この前妖退治に出かけた時のことだ。主様に私は何もさせてもらえなかった。君には危険だ、と」
恐らく名取にとって柊は他の妖と違い特別な存在なのだろう。
幼き頃の思い出、そして夏目と迎えたあの事件。自らが傷つけてしまった柊を大切に扱わなければと思っている。
「私はただ主様をお守りしたい。役に立ちたいだけだ」
役に立ちたいという言葉に夏目は反応した。
力があるなら誰かを助けたい。それは夏目自身も思っていること。
「柊、おれもよく思うよ。誰かの力になりたいって。でもどうすればいいのかまだ分からない」
妖が見える人間という特殊な立場にいる自分に出来ることは何か?
人を助ける、妖を助ける、様々なやり方があるが夏目は悩んでいた。
「おれはこれから見つけようと思う。自分に一番適していることは何なのか。
だから柊も時間をかけて見つければいいんじゃないか?」
夏目の言葉を静かに聞き終えると柊は鼻を鳴らした。
「まさか人間の小僧に説教されるとはな」
「いや、別にそういうつもりじゃ――」
「礼を言う、ありがとう」
軽やかな口調に夏目は笑みを浮かべた。

その夜。
今日は泊めさせてもらうと言い出した柊は夏目が寝る頃には座って壁にもたれかかっていた。
寝ているのか、起きているのか面の上からでは区別がつかない。
「先に寝るからな」
そう言い残し夏目は眠りにつこうとした。
411柊×夏目:2009/03/23(月) 22:30:49 ID:8yrTMTvj
「駄目だ、寝るな」
「うわっ!?どうした」
すると突然に柊が夏目の布団を引き剥がす。
いきなりの出来事に目を丸くしながら柊を見ると自分の服を脱がせようとしていた。
「夏目、脱げ」
「や、やめろっ、柊!!」
大声を出すがハッとして慌てて口を閉じる。誰かを起こすわけにはいかないのだ。
下着に手をかけようとした所で夏目が柊の頭を押さえつけると思いの外大人しく動きを止めた。
「また殴ってくるかと思ったが今日は冷静だな」
「今はそんなことはどうでもいいだろ…いきなり何するんだ?」
しばし無言で見つめ合っていた二人だったが、柊が面を外したことで沈黙は破れた。
面の下に隠された美しい顔に思わず夏目は息を飲む。はっきり見るのは今日が初めてだ。
「最近人肌が恋しくてな。久しぶりにしてみたくなったのだ」
「それなら名取さんに…何でおれなんだ?」
「主様は私にとってそういう対象ではない。それは主様も同じだ」
二人を繋ぐのはあくまでも主従関係。
夏目と柊は似たもの通しなのかもしれない。お互いに人と接するのは得意な方ではない。
そして不器用なのにも関わらず常に必死な夏目の姿、何よりも彼の優しさに柊は惹かれていた。
「今日だけで構わない、頼む」
夏目に向けられたその真剣な眼差しは心を動かした。
「……わかった。ただおれは初めてだからな。リードしてくれ」
「………」
「ん?どうした?」
「女子に率先させるつもりか?」
この答えに夏目は言葉を失った。
今まで彼女はおろか女の子とまともに接したことはない。この場合はどうしたらいいのか知る由もないのだ。
柊の美しい顔を見返すので精一杯というところか。明らかにうろたえる夏目を見て柊は苦笑した。
「仕方ない。私に任せろ」
近づいていき唇を奪うと中に舌を差し込む。戸惑っていた夏目も恐々と舌を動かし絡め始めた。
だが初めての夏目は翻弄される一方だった。いや、夏目に限らずに男なら皆翻弄されたかもしれない。
それほどまでに柊の舌や唇は魅惑的だった。
一度唇を離すと自らの和服に手をかける。中から現れた白い肌は美しく夏目は思わず生唾を飲み込んだ。

「何だ?世辞の一つも言えないのか」
言いたいのは山々だがそれどころではないのだ。
小さいわけではないが大きすぎない美乳、ほっそりとくびれた腰、すらりとした手足。文字通り絶世の美女がそこにいた。
女性の裸体を見るのも初めての夏目には刺激が強すぎる。
412柊×夏目:2009/03/23(月) 22:32:14 ID:8yrTMTvj
「綺麗だよ…柊」
やっとの思いで発した言葉は少し遅かったらしく、夏目の衣服を脱がしにかかる柊には聞こえていなかった。
天を指す肉茎を見てどことなく嬉しそうに目を細めると一気に口にくわえた。
口内に溜めた唾液を全体にまぶし舌と唇を使って巧みに攻め立てる。
竿を甘噛みしたかと思うと裏筋に舌を這わせ音を立てて吸う。
片手は肉棒に沿え空いた手で自らの秘所に這わすと豊かな水音が部屋に響いた。それは柊も感じている確かな証拠。
指で作った輪で竿を扱きながら先端をくわえた頭を激しく上下に振ると夏目の限界は早々に訪れた。
しかし口内で膨れる亀頭を感じると素早く口から離してしまった。
「慌てるな。今から男になるのだろ?」
膝立ちになり夏目を跨ぎながら見下ろすと目の前で秘唇を開く。銀色の糸がいやらしく引き太ももを伝って流れた。
そのまま夏目を見つめながら秘所を肉棒に近づける。そのまま腰を下ろすと二人に強烈な快楽が襲った。
久しぶりと言うだけあり柊の中はとても狭いが潤滑液のお陰で動けないということはなかった。
むしろ締めるような膣の動きは夏目の肉棒を柊にはっきり認識させ、夏目に強い刺激を与えた。
腰を上下させる度に柊からは甘い吐息が漏れ、併せて愛蜜も溢れだし夏目の下腹部を濡らす。
いよいよ先程の口淫により達しそうになっていた夏目に限界が訪れた。童貞としてはよく耐えたほうか。
短い呻きと共に柊の最奥へと精を放つと一歩遅れて柊も達する。
夏目の胸に倒れ込むと柔らかな双球が二人の体に挟まれ形を変えた。
「ありがとう…」
誰かが聞いているわけでもないが、耳元で夏目にだけ聞かせるようにそっと呟く。
夏目は何と言えばいいのか分からず頭に手を置いて髪を梳いた。

翌朝、夏目が起きた時には柊は既に和服に身を包み面も装着していた。
「眠れたか?」
「ああ、大丈夫だ。柊は?」
さりげない気遣いに柊は心を打たれる。面をつけていて正解だったと一人納得した。
「すまないな。私の望みを聞いてもらって。夏目が童貞だとは知らなかった」
「当たり前だろ…まさか柊が相手とは考えてもなかったけどな」
「すまない……」
「いや、おれは嬉しかったよ。柊でよかったくらいだ」
頭を掻きながら夏目はためらいがちに答えた。言った後に照れくささを覚え顔を赤くした。
礼を言われるのは予想外だった柊は思わず固まってしまった。
413柊×夏目:2009/03/23(月) 22:34:49 ID:8yrTMTvj
やはり自分は夏目に惹かれている。彼の纏う空気に、優しさに、そして自分と似た一面に。
「邪魔したな」
これ以上夏目といるとおかしくなりそうだと考ええた柊は短く言うと窓に手をかけた。
「あの…柊、その…また来てくれないか?」
未だに頬を朱に染めた夏目はとっさに声をあげる。相手に惹かれていたのは柊だけではなかったらしい。
「妖ではなく人間の女子に手を出したらどうだ?好色な男め」
「柊がいいんだ。柊じゃないと駄目なんだ」
相変わらず夏目は恥ずかしいことを平気で言う。自覚がないのが憎い。
「気が向いたら来させてもらう」
夏目を振り向くことなく言い残すと柊は出ていった。
ニャンコ先生のいない部屋にはまた夏目一人だけが残された。
「おれはいつでも待ってるよ。君は…大切に思える人だから」
雲一つない青空を見上げながら夏目は呟いた。
妖も人間も関係ない。ここに来てから自分が大切に思える存在に出会うことが出来た。
主従関係や変なしがらみもなくただ心から大切と思えること、それが重要なのだ。
それを知りつつある夏目は優しく微笑んでいた。


おわり
414名無しさん@ピンキー:2009/03/23(月) 23:30:05 ID:eF99zStw
GJ
415名無しさん@ピンキー:2009/03/23(月) 23:38:02 ID:9oM0M2Ge
おおおおGJ!
このカプが読めるとは・・・!
416名無しさん@ピンキー:2009/03/23(月) 23:39:18 ID:YHQubvLf
おお、GJ!
柊の台詞とか行動がすごく彼女らしいね
そして夏目の狼狽ぶりが目に浮かぶw
417名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 02:59:13 ID:ul3HtSQW
あながた神か
418名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 04:05:46 ID:flKW7uIE
柊×夏目GJGJGJ



今週のアニメ
タキのエロは、笹田の鬼畜攻め×犯られまくるタキかなと思ってたけど
今回、笹田をむりやり連れ去るタキと、ニャンコ先生を力づくて弄びまくるタキを見て
とつぜん、タキ攻めもいいなと目覚めた

もうバリバリのタチレズでメガネっ子大好きで、ブサい動物をいたぶる獣姦も好きなタキ
緊縛プレイ大好きの笹田と組んで、渋い中年オヤジに化けたニャンコ先生を
いたぶりまくってほしい
419名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 20:17:37 ID:VzZl8BLQ
タキと笹田につるふかプレイを強要されるJKニャンコ先生
420名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 23:48:47 ID:roQAHj/5
田沼×タキも面白そうだ
夏目を挟んで心配しあう二人だしなかなか気が合いそう
421名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 00:25:18 ID:HdTXLIgC
>>419
夏目に愛撫されて腰をあげるJKニャンコ
夏目に愛撫されれば人前でも声上げちゃって顔赤らめるJKニャンコ
夏目にリードと首輪つけて引きまわされるJKニャンコ
タキに力づくで抱かれるJKニャンコ
笹田に緊縛監禁されて嬲られるJKニャンコ

ここんとこのニャンコ先生の受難をJKニャンコで妄想してみました


>>420
妖が近づくと弱ってしまう田沼と
陣の中では優位になるタキ(タキの陣は妖にとって良くないとのちょび談)で
攻め攻めタキなタキ×田沼の逆レイプはどうでしょう?
422名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 05:09:12 ID:gQ5f1AKO
>>420
相手が田沼でも夏目でも普段は(普段から?)タキがひっぱってそうなところがいい
田沼も押され気味だけど、実は(いろんな意味での)いざというときはリードするタイプだといいな
423名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 04:28:12 ID:p9yGopLl
なんでこのタイミングで過疎っているのか?
424名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 06:12:23 ID:pWN7QgKg
>>421
このタイミングも何も
エロパロ板なんて、投下も放送(元ネタからの燃料)も無い日は
どこもそんなにレス多くないのが普通でしょう
一般向けアニメ見てエロい妄想ばかりしてる人間ばかりじゃないんだしw
「やべぇ落ちそう」と思ったら保守しにくればよし

つか、今日の深夜放送だし
最後にJKニャンコと他の妖怪たち、顔見世してほしいな
425名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 06:14:06 ID:pWN7QgKg

あれ、レス番号間違えた
>>424は421あてじゃなく、>>423あてです
421ごめん
426名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 23:03:16 ID:UKu43FF6
もう最終回かよ
427名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 12:12:54 ID:W6FfA+oH
大丈夫だ。続ではないが夏目友人帳が再放送するぞ。
来週から
428名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 17:55:05 ID:bl8BVmF4
それは嬉しいことだけどsageた方がよくないか

まだやってない話も結構あるから、さらなる続編やってほしいな
429名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 19:37:30 ID:qTk7AklP
久しぶりに、深夜枠でほのぼのさせられたなぁ・・
そんな俺のベスト・シーンはOPでニャンコ先生がゴロゴロしてるところ
430名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 02:40:15 ID:cwy9gh2m
柊の左手は夏目の肩をがっしりと掴み、右手は夏目の身体を余す事なく撫で回している。
「は、あぁ、ひい・・・・らぎ?薬を、あっ!ぬ・・塗る、だけじゃ、なかった・・のか?」
夏目が時折喘ぎ声をあげながら問う。
引き離そうとした腕にはもはや力が入らず、柊の愛撫にビクビクと反応するだけだ。
「気が変わった。薬よりももっと効く治療をしてやろう」
夏目のズボンが乱暴に下ろされ、下着越しに柊がそれを握る。
「あぅっ!ダ、ダメだ、柊!そんな事…」
弱々しい抗議はかえって柊を高ぶらせた。
「お前が悪いんだぞ、夏目。男のくせに、こんなに綺麗な肌をしているから…」
夏目の桃のような尻を揉みしだく。
夏目は柊の背中に腕を回して必死に耐える事しかできなかった。
「夏目・・・・お前のここ、大変な事になっているな?」
柊が夏目のイチモツを弄び始めた。
夏目のそれが臨戦態勢にある事は火を見るより明らかだ。
「えぇい、邪魔だ」
夏目の最後の防波堤が破り捨てられた。

駄目だ、寝る
431名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 04:16:35 ID:5y0yfteo
>>430
逆レイプものは好きだ〜
いい所で終わりと言わずぜひ続きを〜
432名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 15:40:49 ID:cwy9gh2m
「あ、あぁ・・・」
夏目が顔を真っ赤にして俯いた。
「女にこんなことをされて興奮しているのか、夏目は」
柊が耳元で甘く囁き、夏目はその一言一言に羞恥を募らせる。
その羞恥はこの状況に夏目を酔わせる麻薬だった。
自分が犯されているという倒錯からくる快感に、夏目の身体がどんどん熱くなる。
(もっと目茶苦茶に犯して欲しい)
理性の及ばぬ場所で、その欲求がどんどん大きくなっていった。
「うぐぅ!」
夏目の口の中に、柊の指が無理矢理押し込まれた。
「舐めろ」
柊の指が舌に触れる。
一瞬怯んだように舌がひかれ、やがてゆっくりとなめ回していった。
「ん・・・・ちゅ、んぶ・・・・あ・・」
「いいぞ夏目、もっとだ」
柊の言葉に夏目の舌がより激しくうごめく。
夏目にはその指がとても愛おしい物のように思えて、だから、急に抜かれた時、
「あ・・・」
などと言う声をあげてしまったのだろう。
「ふふ、口惜しそうな顔をしている」
とても意地の悪い声色に、夏目は悔しさと喜びに似た何かを感じた。
「・・・・さてと」
遂に自らの衣服に手をかける柊。
「次は私を喜ばせて貰おうか」
夏目はもう何も言えなかった。



また思い付いたら書く
433名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 15:46:56 ID:rgoTAQ/W
何はともあれsageろ。
作品は全部書いてからの方がいいと思う。せっかくいい内容なんだからちゃんとしてほしい
434名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 15:55:09 ID:WXhW1dTA
過疎気味のスレなんだし、思い付くたび投下でもかまわないと思うけどな

>>432
良かったよ
次はどんな責め攻め柊が見られるのかと続き楽しみにしてる
435名無しさん@ピンキー:2009/04/01(水) 16:39:51 ID:RmJJ9SL8
柊と夏目ってだけで満足です
436名無しさん@ピンキー:2009/04/03(金) 03:47:31 ID:OeFQQlqC
「夏目、横になれ」
言うが早いか、柊は夏目の胸を押して床に寝そべらせる。
柊は夏目の上に仁王立ちし、腰を降ろした。
恥部を夏目の目の前にさらけ出す。
「次はこっちだ。しっかり、な」
「ん・・わかっ、た・・・。・んく・・・・ん・・・」
夏目はすっかり従順になっていた。
何の躊躇いもなく柊の秘所に舌を這わせる。
「そうだ、丁寧にやれよ。私に奉仕するんだ、夏目」
聞いてるのかいないのかはわからなかったが、夏目は夢中で柊のそこを舐め続けていた。
餌を貪る野犬でもこれほど必死になるだろうかという程に。
「ん……はぁ」
柊が恍惚の吐息を漏らす。
その蜜壷は既に夏目の唾液とは別の液体で濡れていた。
「ん、……なかなか…上手だぞ……夏目」
柊の呼吸が荒れ始めた。
「あっ、ひいらぎぃ……」
夏目がピクンと奮え、切なげな声をあげる。
柊が後ろ手に夏目のペニスを握ったせいだった。
「夏目、そろそろ入れたいんじゃないのか?」
誘うような柊の言葉に、夏目は呻くように肯定した。
437名無しさん@ピンキー:2009/04/03(金) 03:48:06 ID:OeFQQlqC
「素直でいい」
柊は夏目の股の上へと移動し、自らの膣穴に亀頭の先をあてがうと、
「………んっ!」
一気に腰を落とした。
「なかなか……具合がいいな」
満足そうに呟く。
それから一つ大きく息をついて、ゆっくりと腰を動かしていく。
「ん……はぁあ……」
右手で胸を、左手で淫核を自ら弄る。
手つきがだんだんと激しさを増すなか、腰の動きはまだ緩慢だった。
「……柊ぃ……」
「ふふ、もどかしいのか、夏目」
まるで嘲笑するかのように問い掛けた。
夏目の中で、快楽と理性がせめぎ合っているのを楽しんでいる。
「柊、頼む…………もっと……」
そして、遂に夏目が懇願した。
「そうだ、そうでなくてはな」
柊の両手が夏目の胸の上に乗せられた。
「壊れるなよ、夏目」
そういうと、柊の身体が激しく上下し始めた。
それはまるで獣のように獰猛な、男と女の交わい。
二人の結合部からは淫音が響き、火照る身体を汗がつたわる。
「あぁ!ん、………はぁ、…あ!」
柊が嬌声を挙げる。
「うぁ………くぅ!」
苦悶にも似た喘ぎ声が強くなり、いつしか夏目は自ら柊を突き上げていた。
下半身から押し寄せる快感に、夏目の理性は跡形もなく、ただただ多くの快楽を求めている。
「あぁ、夏目、もっと、もっとだ!私を……虜にしてみせろ!!」
言われるまでもない。
今や夏目は目の前の女を犯し、自分の物にする事しか考えられないでいるのだから。
「柊!柊ぃ!」
やがて性器の中を何かが駆け上ってくるのを感じ、
「あぁっ!あっ!イク、イクゥッ!!!」
柊が果てるのとほぼ同時に、夏目は精を解き放った。
女を汚したという満足感が夏目を支配して、
「はぁ、……はぁ………。夏目………主様には、内緒だぞ」
二人はゆっくりと瞼をとじた。




なんか色々すまんかった。
オチについては、携帯の操作に失敗して一度全部消してしまい、本来の形に出来なかったことを残念に思う。
まぁ、言い訳はこの辺にして、この駄文に付き合ってくれた人達に感謝を。

また書くかは思い付き次第だ。
438名無しさん@ピンキー:2009/04/03(金) 04:03:45 ID:0ECf3HPT
既に賢者モードだったが、GJ
439名無しさん@ピンキー:2009/04/03(金) 22:09:58 ID:8JQgC0ko
さて、どのタイミングでGJを書いたものかな。
ブツ切り投下の毎回というのも億劫だし。
というGJの数が少なくてもこういう理由かもしれないよ的なGJ。
440名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 13:13:08 ID:WT+YW2b3
440げっとしつつ
保守もかねてGJ!
441名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 20:19:46 ID:9Ip95cEV
再放送オメGJ
442名無しさん@ピンキー:2009/04/09(木) 02:42:12 ID:TMxFv0+z
貴志くん奥手すぐる。
443名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 02:09:22 ID:EO2LPGx/
>>442
アニメじゃ、ニャンコに対してだけは積極的に撫で回してたりするから
JKニャンコに筆下ろししてもらって以来、きっといろいろ教わってるんだろうな
444名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 22:55:34 ID:/lkoJu5j
斑と女妖(紅峰とか)の話が読みたいなで保守
445名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 02:31:45 ID:YPyNQMm7
このスレ過疎るの速いなぁ。
446名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 00:17:16 ID:2l4XpcDR
>>445
本放送終わったアニメのスレなんてこんなもんさ
ってことで、たぬきだるまの為に保守
447名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 12:16:50 ID:H753x/7o
保守
448名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 05:16:05 ID:8GOchyPK
保守がわりのチラ裏妄想カキコ

笹田の実母あぼーん
実父、再婚したものの、愛妻を失ったショックでブッ壊れて笹田をレイプ
義母、嫉妬のために見て見ぬふり
性的虐待に耐えかねた笹田は事故に見せかけて実父ヌッ殺す
そこから笹田も性格ブッ壊れて、緊縛プレイ(ニャンコ先生縛りあげ)が好きなドS女王様に
(でも時雨様には純愛)
見て見ぬふりを決め込んだ義母を復讐のためにM奴隷化
仕事は出来るけどやはりMな男を引っ掛けさせて結婚させ生活の安定を計ると共に
♂♀両方の奴隷を得る
笹田の義父、笹田の調教のおかげでいっそう仕事に励み栄転決定
義父の栄転先で笹田は時雨様と再会しハッピーエンド

という電波を受信した
夏目の世界と全くかけ離れたド変態妄想だけど、反省はしてないw

それとは別腹で、アニメで笹田を連れ込むタキのシチュにも萌えたから
タキ×笹田または笹田×タキも好き
449名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 17:16:09 ID:m5Eyf695
斑と豚猫とJKニャンコのために保守
450名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 01:23:11 ID:t3AjcSyP
にゃん
451名無しさん@ピンキー:2009/04/21(火) 06:20:30 ID:2Cbu9eHY
わん
452名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 21:03:55 ID:3ST45dmu
五巻あとがきのタキってコートの下、裸だよな
スカートは履いてるけど
453名無しさん@ピンキー:2009/04/23(木) 21:44:02 ID:EE7JhL66
ニャンコ先生は
いつでも首輪だけして全裸で
*まで丸見え
454名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 00:05:31 ID:yCGe1bqi
「ぎゃぁぁぁああ!!」
とある日曜日の朝方の藤原邸。
ある種聞き慣れた感のある悲鳴が鳴り響いた。
「なんだ、また昔の夢でも見たのか?」
いい加減に慣れてきたニャンコ先生が、眠そうに眼を擦りながらたずねた。
夏目は顔を真っ赤にしてニャンコ先生から眼を逸らす。
口はワナワナと奮え、声にならない声をあげていた。



イカン。
ここまで書いた所で、俺以外に誰もいないはずの部屋から女の笑い声が聞こえてきた。
ニャンコ先生の呪いだ、もう書けない。
455名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 01:45:27 ID:GPXTRLoy
何があったw
456名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 04:24:02 ID:6uNxHq2s
>>454
「ニャンコ先生に見られて呪いかけられてるかもしれないハァハァ」
と思いながら続きを書くんだw
457名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 08:57:01 ID:xVMoe7js
「ふむ。せっかくだからこの身体で女体の勉強をさせてやろう」
「いくら美人とはいえ祖母の身体でそれは微妙だにゃんこ先生ー!」
458名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 10:43:42 ID:M1YiKI7p
ニャンコ先生って変身姿のパーツサイズって自由に変えられるのかな?
JKニャンコ先生「なんじゃ夏目はキョニューが好きか?(どろん) 
ほれこんなもんでどうじゃ・・・何?もうちょっと大きく?しょうがないのぉ(どろん)」
てな具合に顔はJKニャンコのままでボンキュッボンなボディになれるんだろうか?
459名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 12:36:00 ID:eD4E4w8u
>>458
斑になった時、全体の大きさはもちろん
マズルの太さや尻尾の長さといったパーツも
微妙に違ってたりするからw
JK姿もいくらでも夏目好みにカスタマイズ可能だと思う

うーむ夏目
果報者すぐるぞ
460名無しさん@ピンキー:2009/04/24(金) 21:01:57 ID:zqkraTc3
チョット探すけど吹石一恵などのアイドルの激やば無料エロ動画・画像を
無料で即ダウンロードできました。
http://sexy.st/~katai7/tv/
461名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 13:52:12 ID:uCkNned5
夏目がJKニャンコにリードつけて引き回したりするプレイも
きっと夏目好みのカスタマイズなんだろうなで保守
462名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 16:31:01 ID:Fy9X1JAc
「ふん、どうした人間。貴様もやはり血が欲しくなったか」
「いや違う。俺はお前が欲しいんだ」
「!?」
463タキ、妻になる:2009/04/26(日) 02:45:08 ID:zoIAjFbn
空が夕暮れ色に染まった頃。
とある森の片隅で、タキと呼ばれる一人の女が泣いていた。
「あぁ…なん、で…?」
纏っていた衣服はズタズタに裂かれ、その肢体を遮る物は何もない。
ただ一着のコートが彼女の身体の下に敷かれている。
「なんで…こんな事に…」
身体の表面には球のような汗が浮かび、形のいい胸が一定のリズムで揺れている。
腕は力なく投げ出され、腰を抱き抱えられているおかげで両の脚がぶらんと垂れている。
「あぁ、でも……夏目君…」
女が自分を犯している男の名前を呼んだ。
男は全く意に介さぬ様子で、今日何度目とも知れぬ射精に腰を震わす。
男と女の接合部からは精液が滴り落ち、敷かれたコートの上にいくつもの精液溜まりができていた。しばらくして息を整えた男は、女の態勢を無理矢理変えた。
膝をつき尻を突き上げるような態勢を取らされる。
身体に力をいれるのが億劫になってきていた女は、尻を男に差し出したまま顔と肩をコートの上に降ろした。
横を向いた顔は最初何も見ていなかったが、男が腰の動きを再開すると自分が精液溜まりの一つに顔を浸している事に気付いた。
今日一日で嗅ぎ慣れた臭いが女の脳を犯す。
女は無意識に舌を伸ばし、甘い蜜でもすする様に精液を舐めては口の中におさめ、万遍なく口内に広げると嚥下した。
これで身体の中も犯された、と女は思い、いびつな笑みを浮かべる。
長い長い凌辱の中で女は既に壊れていた。
常の道徳や倫理の通用しないこの空間において、彼女を支配するのは恐ろしく原始的で官能的な被虐精神のみ。
今や女はこうして男の精液に埋もれる事を至福と感じ、男に末永く愛され続ける事だけを望んでいたのだ。
女は精液を嚥下するペースを上げ、男は射精しながら尚腰を振り続ける。
狂った宴は翌日の朝まで続き、その頃になってやっと二人は夫婦として完成し、お互いの身体を強く抱きしめ合った。
静寂が包む森の中、鳥の泣き声と二人の呼吸音だけが全てを支配しているようだ。
464名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 02:46:03 ID:zoIAjFbn
何でこんなの書いたんだろう?
オナニーにも程がある




………まぁ、自分で抜けたしいいか
465名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 14:21:49 ID:oR4yXlVE
萌えた、1レスだけなのがさびしい。
もっと続けてくれー
466名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 23:38:38 ID:zoIAjFbn
携帯厨に余り多くを期待するでないよ
467名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 22:26:51 ID:LFbTbg44
つーか。それに至る前後が気になるんですが
468名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 23:20:29 ID:CAWsh4MA
この前の再放送を見て
笹田を「汚して」しまう時雨様を妄想してしまった

触れたら汚してしまうなどと女子高生に言えば…なぁ。
469名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 23:36:44 ID:lohGzXiE
>>468
「貴方が笹田を汚す前に笹田が貴方を汚すから(逆レイプ)大丈夫です」と
時雨様を慰めてあげたいw
470名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 20:15:46 ID:37aTBXem
>>468
紫雨さまに汚されて恋する笹田は切なくて紫雨さまに触られるとえっちしたくなっちゃうの化ですね、わかります
流されてヤっちゃって凄く気に病んでるけど当の笹田は実は喜んでればいいよ
471名無しさん@ピンキー:2009/05/08(金) 23:12:11 ID:h1YTipjt
笹田×時雨
紅峰×斑
ヒノエ×夏目

これらの逆レイプものが読みたいデス
472名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 19:09:07 ID:Vx+VcXP2
鳥は

○ 鳴く
× 泣く

エロはそれに至る過程を書けてこそだろ
473名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 21:46:26 ID:ixgC48qY
今日は燕の話だったけど、あらためて燕のかわいさを確認。
474名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 15:46:38 ID:Jnmrd3Ge
6話の続き。

「やさしいものは好きです!あたたかいものも好きです!だから、人が好きです!」
燕は夏目にさけんだ。
「夏目様・・・、最後のお願いを聞いてくれますか?」
「なんだ、燕。早く行かないと・・・」
夏目が言った。
「私、またダムが干あがる前にどうしてもHしたいのです!おねがいします!」

続く。


文章へたでスマン。
4751/8:2009/05/12(火) 21:03:35 ID:yOm+0ky3
カラカラ、カラカラ、下駄をならして走る。

何と静かな夕方だろう、人は見えず、人の家すらなく、
ずっと続いているんじゃないだろうかと錯覚してしまうような、
広大なすすき野に虫たちの合唱だけが聞こえてくる。

何処か不安になる。
今まではずっと人に仕え、その人の日常に溶け込むのが当たり前だった。
今となっては、此処に生活音を刻むのは俺一人。
あの美しい演奏を納めた「アサギ」は
俺の首に掛けられた瓢箪の中で静かに眠っている。

不思議な話だ。
今まではアサギや壬生様のような貴人に陰のように寄り添い、
ある時は傘をさし、またある時は身を守ってきた。
なのに、今では、アサギを抱え、俺は趣くままに走っている。
「里に帰る」という目的はあっても、そこまでの道は俺自身が選び走るのだ。

まったく、不思議な話だ。
4762/8:2009/05/12(火) 21:04:37 ID:yOm+0ky3
カラン。
不意にどこか乾いた音が響いて立ち止まる。

「……アサギ?」

首に提げていた瓢箪を外し、こわれものを扱うかのように、
そろそろと手のひらの上に乗せ、彼女が居る瓢箪に目線を合わす。

「……良い夜ですね」
それは本当に小さな呟き。力は未だ少ししか回復してないせいもあるのだろう。その声には若干の憂いと疲れが感じられた。

「……あまり喋ると体にたたるぞ」
ああ、そんなぶっきらぼうに、会話を終わらせたい訳ではないのに、
ずっと影として、人を支える物として生きてきた俺には、
そんな風情を想う、美しい問いかけに何と答えたら良いのか分からないのだ。

「ふふ」

「何故笑う?」

「御免なさい。だってアカガネ、貴方の手がとても暖かくて」

ふと気づけば、すすき野に吹き込む風が止んで、
さっきまで五月蠅いぐらいに大合唱していた虫たちの声も消えてしまったかのようで。
4773/8:2009/05/12(火) 21:06:38 ID:yOm+0ky3
「……嬉しいのです」

ああ、これはきっと幻だろう。
いつの間にか、手を伸ばせば届くような距離に、彼女は居た。

月明かりに照らされて、あの里にいた頃と変わらぬままの、
真珠のような肌も、繊細な指先も、全て揃えたアサギ。

「私は、何も知りませんでした。
 ただ壬生様に仕え、美しい音を捧げるのが私の定めであり、運命なのだと」

そう呟くように嘯いて、彼女は痛々しく目を伏せる。
俺はまるでぼたん雪のような、その儚い美しさに瞬きも出来ない。

「身が朽ち始めた時に、気づいたのです。
 あぁ、音を捧げられなくなった私は、壬生様を喜ばせて差し上げる事ができなくなった私は、
 ……一体何の意味があるのだろう、と」

何もかも止まっていたようなすすき野に、柔らかく風が舞い込み始める。
絹でできたような、彼女の髪を優しく揺らして。
4784/8:2009/05/12(火) 21:08:15 ID:yOm+0ky3
「そんな時、貴方は、崩れかけの私の指を引いて、
何も得るものなど無いのに、里から連れ出してくれました」

「いろんな景色を見ることが出来ました。
あの里に留まっていたら、きっと見られなかったような、
ふふ、建物の大群や、大きく広がる海、見事に満開の桜並木まで」

彼女は軽く微笑んで、その光景を思い出すかのように、軽く首を傾げて
また目を伏せる。今度は、そこに憂いは無く、恐らく本当の喜び。
何も考えずにただ、嘆き悲しむ彼女の手を引いて、宛てもなく里を飛び出した。
本当にこれで正しいのかと、いくつもの夜を眠れずに過ごした。
だけど、良かったのだ、それで正しかったのだ。
4795/8:2009/05/12(火) 21:09:25 ID:yOm+0ky3
「ねぇ、アカガネ」
何故だろう、彼女に名前を呼ばれることですら、こそばゆくて仕方がないのに。
どうして、そんな、美しい瞳で真っ直ぐと俺を見るんだ。

「あなたは私を絶望から、連れ出してくれました」
どうして今なのだろう。黙っていた虫たちが、静かに鳴き始めて。

「這い上がろうとする気力さえないこの腕を黙って引いてくれました」
柔らかく光っていた月は、どこからか流れてきた雲に少しずつ隠されて。

「とても大きくて、驚くべき、美しい世界を教えてくれました」
そよぐような優しい風は、徐々に速度を上げ始めて。

轟と、遠くの方から、雷の落ちる音が聞こえて、
思わず彼女を抱きしめた。


「ありがとう、アカガネ。本当にありがとう」

ちょうど胸のあたりで収まった彼女を不器用に抱きしめる。
胸元に少し熱い吐息と濡れたしずくを感じるのに、
何と言ってやったらいいのか分からず、ただ抱く腕に力を込めて、君に掛ける言葉を探す。
だけど、不器用なまま、ずっと影に生きてきた俺には、
それはとても難しすぎて、ひたすらに抱きしめ続けることしかできない。
4806/8:2009/05/12(火) 21:11:32 ID:yOm+0ky3
「ふふ……暖かい」

伝えたい思いを伝えられないままに、ザァと、強い風が吹き抜ける。
その風はとても強くて、まるで儚い君を攫っていくには十分な――。

「……アサギ!」

固く、君を抱きしめ守ろうとしたときにはもう遅くて。
さらり、と君の長い美しい髪が風にたなびくのが目の端に見えて、
俺の腕は支える物を失って宙に落ちた。


「……ああ」

気づけば、ポツリ、ポツリ、と、雨が降り出していた。
雲の動きは速く、雷の音も心なしか大きく、近くなってきている。

薄汚れた袖でまぶたをこすってみても、やはりもうそこに君はいない。
代わりに残されたのは、いつもより随分熱く感じる瓢箪と、
雨ではない滴に濡れ、強くなってきた風に冷やされ、少し冷たく感じる袈裟。
4817/8:2009/05/12(火) 21:15:11 ID:yOm+0ky3
ああ、アサギ。
次に君が目覚めたら、今度はちゃんと伝えたいことがあるんだ。
きっと、言い出すのにも話し終えるのにも時間が掛かってしまうだろうけど。


ただ、ずっと――。
こんなにも胸が高鳴って、まるで暖かな日差しの中にいるようで。

ああ、救われたのは君だけじゃないんだと。
今はただ、君と同じように、とても世界が美しく見えているんだと。

きっとそれは……君がくれた――。


「行こう」

短く呟いて、強くなり出した雨の中、また下駄をならして走り出す。
暗い空に凍えそうになるけれど、胸元に大事に抱きしめた瓢箪がもう一人ではないと教えてくれる。

それがやけに嬉しくて、そう、とても暖かかった。

《終わり》
4828/8:2009/05/12(火) 21:16:58 ID:yOm+0ky3
アサギ+アカガネさん>>475-481
地味ーなエピソードだけど何気に好きで、ふと思い立って書いてみました。
エロ要素なし+長めですみません。少しでもお楽しみ頂ければ嬉しいです。
どこで区切るかが難しくてレスが多くなってしまい反省しておりますorz
483名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 21:40:10 ID:WmNV7aYr
>>482 GJ!!なんかほのぼのしていてよかった。後、投下の前に投下予告と注意書きをしてくれるとよかった。

>>474 燕は元が動物だけに「H」とは言わず、交尾っていいそうなイメージだからちょっと違和感。
484夏目×キヨ:2009/05/14(木) 11:20:19 ID:XJfT/pp1
「お〜い、夏目」
振り向くとそこにはホタルになったはずのキヨがいた。
「キッ、キヨ!?ホタルになたんじゃなかったのか!?」
「ああ、だが山神様が、「きっと、お前といたその人もよろこんでるだろうよ」と
もう1度この姿にしてくれたのだ」
キヨが言った。
「夏目に会いに来たのはな、理由があってな、人間の交尾というか、その〜・・・興味があって」
夏目が驚いた。
「それだけのためにここに?」
「お願いだ、終わったらもうここにはこない」
しばらくの沈黙の後、話し始めたのは夏目だった。
「・・・。よしっ、わかった。ただしまだやったことないんだが・・・」
「それなら大丈夫だ。私がリードしよう」




今日は藤原夫妻が出かけていて、明日の朝まで家に帰ってこない。
まず心配はいらないだろう。
「それじゃあ、始めるぞ。大丈夫か?」
キヨ「私は大丈夫だ。始めよう」
キヨが服に手をかけると、同時に自分も脱ぎ始める。
「夏目はすごいな。あそこがビンビンだぞ」
「ほっとけ」
さっそく、キヨのあそこに自分の「アレ」をいれる。
するとキヨが入れたとたんイッてしまった。
すごい締め付けだ。初めての夏目にはこの締め付けには、夏目には耐えられなかった。
腰を動かし始めると、キヨはさらにイッてしまった。ずっとビクビクしている。
そして夏目は、キヨの奥に精を放出した。




次の日の朝
「ありがとう、夏目。もうここには来ない」
「いや、いつでも来ていいよ。今度はしっかりやろう」
キヨは驚いた顔をした後、手を振って山の向こうへと消えていった・・・


お終。。。





ぜんぜん書けん・・・
下手でスマソ
485名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 11:31:49 ID:d7S3tpUB
>>482
美しい。GJ!
そういえば、アサギの回は夏目が色っぽかったなぁ。

>>484
次回「キヨ、謎のパワーアップ」
嘘です。GJ!! 夏目とえちした妖は強くなりそうだ。
486名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 13:02:01 ID:Z2aevsMb
>>485
となると、妖はそれを目的に夏目に近寄ってきそうだな。
487名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 13:19:13 ID:vbw8ZkJa
ニャンコが夏目に撫でられてウニャウニャ言ってたのも夏目の妖力ゆえか!
(ニャンコは夏目以外に撫でられてもウニャウニャ言うだろという事実は置いとくw)
夏目の妖力で攻撃するのは妖にとって大ダメージになるけれど
愛撫に応用すれば快感+パワーアップにつながるんだなw
488ニャンコ先生変身:2009/05/14(木) 16:53:57 ID:XJfT/pp1
これはとても昔、初めてニャンコ先生が人間の女に変身した頃の話である。


「ほう、これが人間の女の体か、ん?なんだこの胸のふくらみは」
それは俗にいう「おっぱい」というやつであった。
下のほうにも手をかけると割れ目をみつける。
しかしニャンコ先生は「馬鹿らしい」と手を止めた。
あそこに手をかけるのはまだまだ先の話である。
489名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 20:00:43 ID:d5TX9hW2
>>488
その先の話が読みたいっす\(^o^)/
490名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 20:08:06 ID:bedKYxGl
つらつら書いただけですが、保守を兼ねて投下します。

先生×レイコさん。
エロ要素ほとんどありませんので、暇つぶし程度に。
491490:2009/05/16(土) 20:10:44 ID:bedKYxGl
その女は、毎日のようにやって来た。
美しいと言える姿をしているが、常にどこかしら怪我を負っていた。

それでも、毎日。毎日。
ここにやってきては、私に勝負しろと迫った。

契約書の束「友人帳」。
そこには多くの妖達の名がある。
中にはそこそこ名のある妖の名もあり、この女の強さを伺わせた。


********************


晩秋の寒い日だった。

「ねえ」

ほら、また来た。
こちらの返事は分かっているだろうに。

いつもいつも言っているではないか。
断る、と。

そう思いつつも視線だけを女に向ける。

その姿を見て、僅かに驚いた。

今日は晴れている。

なのに。

彼女は。

濡れていた。

――たった今、水浴びをしてきたように。

『何があった?』

「ああ、これ?川に突き落とされたのよ」

『また人間にか』

「ええ。私は気味悪いんですって」

この寒い日に、川に突き落とすだと?
同じ姿をした人間を。


よく見ると、擦り傷だらけだった。
川に落ちた時についたものか。
白い華奢な足に血を滲ませている様は、あまりに痛々しかった。
492490:2009/05/16(土) 20:15:45 ID:bedKYxGl
『なんて奴らだ…いっそ』
「食べちゃ駄目よ、人を」
言葉を遮って、彼女が言った。
屈託のない笑顔で。

「…あなた、暖かそうね」
私の傍らに、彼女が座り込む。
一瞬、煩わしくはあったが、そのままにしておいた。

そっと、彼女が私に触れた。
「ふふ…暖かい」
頭を庇いでもしたのか、その手にも傷があった。

人の血の匂いにひかれたのだ。
その手の甲を私が舐めたのは。

だが彼女は言った。
「優しいのね」

即座に返した。
『人の血が旨いだけだ』
何を勘違いするのだ、この女は。
この私を優しいなどと。
傷だらけの左足の血も舐めとった。
肌の滑らかさを、舌先に感じた。

『他に傷はないのか』
服を着ている以上、出血しているところはおそらくもうない。
それぐらい分かっていたが、何故か訊いてしまった。

「大丈夫よ」
また笑う。よく笑う女だ。

そして笑顔のまま。

「ほら、ね」

思わず目を瞠った。
ばさ、と濡れた布の落ちる音。

靴と靴下はそのままだったが、白い裸身を晒したレイコがそこにいた。
他に言葉の浮かばぬ程、美しいと思った。

すらりとした肢体。
緩やかな曲線を描く胸の先端は、桃色に色づいて。
493490:2009/05/16(土) 20:18:30 ID:bedKYxGl
服を着ている時と同じ笑顔。

しかしそんな感想は口にすることなどない。

『つまらん』
ようやくそれだけを言って、膝の内側から首まで、舌先で触れた。
心持ちゆっくりと。

膝。
内股。
脚のつけ根。
下腹。
臍。
胸。
肩。
首。

数回繰り返す。

慣れぬ感覚に目を細め、眉根を寄せ。
頬が若干上気して。
その有様を見るのが不思議に愉快で。

いつもとどこか違う声で、彼女は言った。
「私を食べないの?」

舐めるのを止め、私は言った。

『喰うなとお前が言ったのだろうが』

そう言ってそっぽを向いた私に、彼女が近づいた。
いつもの笑顔だった。

私の顔を撫で、言う。

「またね」

返事に困って、目を閉じた。
そのまま眠った振りをする。

湿った服を着込んで、一歩踏み出して。
目を閉じたままの私に、彼女は再度言った。

「またね」

薄く目を開けると、立ち去っていくレイコの後ろ姿があった。


それが、私の見た彼女の最後の姿だった。
494490:2009/05/16(土) 20:23:42 ID:bedKYxGl
********************

時は流れ、儚い命はいつの間にか消え。

それでも。

時折あの笑顔を。
生意気な瞳を。
華奢な肢体を。
艶めいた表情を。
触れた肌の温かさを。

傍らの少年を眺めながら思い出す。

懐かしい日々。

彼女の死を知った時、密かに悔やんだ。
あの時喰っておけば良かった、と。
どうせ失われるのなら。

しかし今、ふと思う。
ここにいる少年は。
彼女が残した数少ない形見なのだと。

彼女は失われ、彼女の血は残る。

ああ。
これで良かったのだ。

「先生」

少年が呼ぶ。

塔子さんの作ったプリンにスプーンを刺しながら。

『おのれ、人が物思いに耽ってる隙に!寄越せ!』

彼も人。
その命は短い。

それでも少しの間は。
こんな日々が続く。

悪くないさ。

********************fin
495名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 20:28:04 ID:bedKYxGl
お目汚しでした。

長さバラバラですが、携帯からなのでお許しください。

それではROMに戻ります。
496名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 20:30:05 ID:bedKYxGl
うわ!
今気づいたけどなんてエロいID!

思わず連投してしまいました。
今度こそROMに戻ります。
497名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 20:47:14 ID:4ne6+Bzj
gj!
ちょっと切なくてほろり。
498名無しさん@ピンキー:2009/05/16(土) 21:05:33 ID:Tbi20Wx1
GJ!
凄く読みたかったカプだから嬉しい
499名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 06:55:02 ID:scO7zFTH
紅峰×斑の鬼畜逆レイプSSはまだですか?
500名無しさん@ピンキー:2009/05/29(金) 20:43:48 ID:Ow3hwDRk
渋い中年男×Jkニャンコ×斑×ニャンコ先生の一人4Pで保守
(ニャンコ先生ならやれそう)
501名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 00:21:26 ID:BTEQaGPJ
なんか昨日の再放送エロすぎじゃないか?
502名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 00:30:02 ID:qVDl77Vd
>>501
アイキャッチのニャンコ先生
腰上げた状態でこっちにケツ向けてア○ル丸見えってのが凄かったな
…じゃなくてw
蛍×夏目の逆レイプシーンに実によかった
503名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 02:47:39 ID:BTEQaGPJ
事後にいなくなったホタルを追い掛けてるようにしか見えなかったよww
504名無しさん@ピンキー:2009/06/08(月) 05:59:23 ID:tt5Bs9a3
本日は
緊縛奴隷柊→名取と夏目による救出→自ら名取に隷属
というエロい回だな
505名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 22:09:26 ID:NXlxVnDI
ドリィとセツ


満天の星空の下、外套にくるまって草の上に転がる。
王都まではあと一日。
大祭が近いせいか、王都の空はぼんやりと明るい。
「なぁセツ……」
同じように隣りで丸くなっていたセツが、もそもそと顔を向けた。
「……そのルカって奴は……」
そんなに大事なのか。
自分で愚問だと気付いて、言葉を続けられなくなる。
「……ルカは……わたしの全てだ」
僅かに笑みを見せて静かに、だがはっきりとセツは言う。
「……もし、生きてるなら、どうしてお前に連絡しないんだ」
浮かぶ疑問をそのまま口にする。
傷付くだろうか。
けれど、それでも構わない。
「お前がルカを思うほどにはお前を大事に思っていなかったんじゃないのか」
そうでなければ、もはや生きていないか。
言葉は途中で止めたけど、たぶん伝わっているだろう。
セツは少しだけ眉を寄せた。
「でも、探したいんだ。わたしが、ルカに会いたいんだ」
真っ直ぐな、セツの視線と言葉が胸を突く。
「……セツ……」
その真っ直ぐなところに好感を持っている。
ただ前を、ルカだけを見ているから、そんなに真っ直ぐなんだろうか。
けれど。
「なぁ……お前だって、自分の好きなように生きたっていい
506名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 22:11:02 ID:NXlxVnDI
逢える可能性なんて、本当はもう、ないのかもしれない。
見つからないかもしれないのに、それでも探さずにはいられない気持ちも理解している。
それでも、そう言わずにはいられなかった。
「……ドリィ、わたしは好きなように生きているよ」
セツは温かい笑みを浮かべて言った。
問答なんて必要なかった。
セツは全てでルカを求めている。
出会った時からそうだった。
いつの時も、セツの行動の原点にはルカがいた。
それでも、自分が過去に縛られるよりもセツと共に在る事を望んだように。
セツも望んでくれはしないだろうか。
「……セツ……」
伸ばした腕に、セツはおとなしく捕われてくれる。
けれど何度名を呼んでも届かない。
こうして触れているのに、セツはルカのものだ。
「……はぁ、心が寒ぃ」
諦め混じりの溜め息の後、おどけてくしゅんと鼻を啜る真似をすると、セツはくつくつと喉を鳴らして小さく笑った。
「……わたしは、ドリィが好きだよ」
望んだ言葉ではあったが、望んだ想いではない。
理解した上で、それでもセツの言葉は嬉しかった。
抱き締める腕に緩やかに力を入れる。
セツの体は思ってたより細くて、柔らかかった。
507名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 22:12:21 ID:NXlxVnDI
「……ドリィは温かいな」
抱きしめられているのに何の気負いもないセツの言葉に、自然に力が抜けて口の端が上がる。
「まぁな。だけどセツ、褒めても次はお前の番だからな」
「別に褒めてないけど」
言って、セツは自分の刀に手を伸ばす。
「……しかし多いな」
セツは起き上がって剣を構える。
「もう王都のそばだし、大祭も近いからなぁ。手伝おうか?」
外套にくるまったまま問う。
「……手出し無用!」
駆け抜ける背中を、少し懐かしく眺めた。

届かぬ者を追う。
心の在りようが、少し似ているのかもしれない。
だからこんなにも気に掛かるのだろう。
そう思って、ドリィは静かに目を閉じた。


おわり
508名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 22:34:58 ID:NXlxVnDI
一番目の最後のセリフが切れてました。
すみません。

「なぁ……お前だって、自分の好きなように生きたっていいんじゃないか……」

このように脳内で修正していただければ幸いです。

509名無しさん@ピンキー:2009/06/15(月) 22:13:32 ID:TYJn7rN9
ドリイィィィイィィ

いい仕事見せてもらいました!GJ!
もしかして夏目以外の緑川作品の初投下かな?
510ヒノエが夏目に:2009/06/17(水) 07:13:58 ID:4Bh0pWbr
ある日のことだ。
久しぶりにヒノエが遊びに来た。

「夏目、久しぶりだなぁ。そうだ夏目、お前にちょっと用があってな」

「挨拶もなしか。それで何なんだ、その用ってのは」

「お前と交わってみたいのだ」

「なんだってー!!?」

やばい、大声を出してしまった。塔子さんたちが出かけていてよかった。
「それでなんで俺なんだ、ほかのやつでもいいだろう例えば、三篠とか・・・」

「お前がそういえば男だったことを思い出してな、最近やってないからな〜なんて」

すると、ヒノエが夏目の体を押し倒したと同時に服を脱がし始めた。

しかし、夏目はどうすることもできなかったのだ。
ヒノエが術をかけていたから。

「立派だな。よっぽどためてたんだろ」
「うるさい…」

「確か最近の人間はこうするんだったよな」

ヒノエが夏目の「アレ」にしゃぶりつく。




続きをお楽しみに。
511名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 07:46:36 ID:gRJgD+Ev
おおっ
男嫌いのヒノエの夏目喰い
これは面白そうだ
超期待してます!
512名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 21:19:09 ID:TyGn2D5t
過疎ってるかと思いきや結構発展してるなこのスレも
まとめwiki作ってみたんでよかったら使ってくれ
http://www12.atwiki.jp/natsume_e/
513名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 23:21:25 ID:bjTN2RDH
wikiって、このスレのSSを収蔵するために?
2chエロパロ板SS保管庫に収蔵してもらうんじゃだめなの?

2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.gozaru.jp/
514名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 03:26:53 ID:W0dKLoZN
最初はいいけど個別のだと
スレが消えてからは過疎って消えてしまいそうだよね
515名無しさん@ピンキー:2009/06/22(月) 16:49:18 ID:ma1Z/cqt
wikiの方が誰でも編集できるし誤字とか直しやすくていいと思うけどな。
SS保管庫の方だと、オリジナルに詳しくない人がまとめるから、
正直ちょっと使いにくい
516名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 22:28:40 ID:kAzX8dKO
ho
517名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 02:37:57 ID:UyClZcC2
専用の保管スレがあって、コメントの一言も付いて保管されるとなると
職人のやる気がぐっと増すと聞いた。
518名無しさん@ピンキー:2009/06/26(金) 03:31:23 ID:nViGEGrj
保管庫が複数あっても困ることは無さそーなんで好きな方使えばいい

新規の人が過去のSSに対して感想書き込みもしやすくなるだろうし

なにはともあれJKニャンコ可愛いよJKニャンコ
519名無しさん@ピンキー:2009/06/27(土) 21:41:55 ID:/4kxYfgN
ニャンコ×タキ。夏目×タキ。
タキが夢中でニャンコ先生を抱きしめてるうちいつの間にか太股に触れる。スカートの中に潜り好奇心から舐める。
タキ「夏目くん…」想いの同級生の名を自然口走る。
我に返るニャンコ先生。
タキが恍惚となってるうちに夏目を連れてくる斑。
驚きはするものの状況把握した夏目。
多軌の描いた陣で斑に囲まれ野外で。

才の全くない自分には書けないのでお願いします…
520勝 改蔵 ◆xApTvzHC4gzR :2009/06/29(月) 04:10:26 ID:KSGtvzS2
タキを引っ張るニャンコか・・・。
ニャンコはDE10機関車か・・・。

タキは2軸ボギー車のタンク車だし・・・。
521名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 21:23:44 ID:obKlbDLo
保守?するんだぜ
522名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 01:15:30 ID:exDsHuEa
JKニャンコ萌で保守
523名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 09:46:12 ID:7NeGjE2M
一応保守
タキかわいいよタキ
JKニャンコ先生かわいいおJKニャンコ先生
委員長かわ・・・

いや、俺は大好きだぜ委員長
524名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 21:54:43 ID:DyvfG3ww
保守しておくか。
525名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 21:50:51 ID:NDkb9YL5
526名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 14:19:48 ID:WUA6Hz1Y
夏目はタキの前では妖に関して隠し事しなくていいんだし、見た目にもお似合いだと思うなー。

結婚したら藤原家で同居、滋さん塔子さんを「お義父さん、お義母さん」と呼ぶタキと照れる夏目、大喜びの藤原夫妻を想像して和んでみた。
527名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 02:27:26 ID:C61uvZ/2
あー、ダメだ。
書きかけてみたが、全然エロくならん。
夏目くんてば聖人過ぎ。
草食系どころじゃねぇぞ、光合成してんじゃないのか?
528名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 02:29:53 ID:JcvsPRHq
夏目君、白アスパラなんて言われてるのにコッチは凄いんだね・・・///
529名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 03:48:00 ID:7ptSPrPT
>>528
夏コミに、夏目×塔子と夏目×ヒノエの本が出てた
とうぜんアソコは白アスパラじゃなかったyo

>>527
草食系でも熟女(塔子さんとか)がリードすればおK
530名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 18:57:31 ID:hLf5uCyY
塔子の本読みたいなー
531名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 00:15:26 ID:3t3DO+QD
さんを付けろよd…ry
532名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 00:53:53 ID:+s8sv907
夏目の理想の女性像は塔子さんだろうね、きっと。
ヘタしたら初恋も塔子さんに持っていかれてるだろうか…
533名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 01:26:19 ID:9p+I7zXH
夏目って熟女好きだったのか・・・
534名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 06:35:11 ID:tStW3H1A
日本人男子はかなりの高確率でマザコンだから
母親もしくは母親がわりの女性が理想のタイプというのは
夏目でなくともありうる
535名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 16:16:49 ID:7ApaX6vA
ロリコンやショタコンの気は無さそうだよな。
536名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 20:46:41 ID:BzFyoaR+
>>534
日本人男子はマザコンじゃねーよwアホかw
537名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 02:47:12 ID:/igIxnOF
マザコンで有名なのはイタリアだぜ、マンマには色んな意味で絶対に頭が上がらない
日本はシスコンやロリコンだな
538名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 20:10:21 ID:wMuXQWPu
>>536-537
女性の社会進出が進んでない国
 ↓
結婚した女性は家事に専念
 ↓
家庭において母親の影響が強くなる
 ↓
マザコン国の出来上がり

だからかつての日本はマザコン天国
今は徐々に変わりつつあるだろうけど
539名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 20:34:34 ID:mfdenISj
何を定義付けしたいのかしらんが
大抵の男は母親うぜーってのが実際だろ
老後のこととか考えたらマジ萎えるし
540名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 20:38:37 ID:+0DncU14
そんな事はどうでも良いから、夏目×塔子さんのエロSSを書くんだ。
541名無しさん@ピンキー:2009/08/24(月) 20:47:53 ID:TQkmODI8
>>539
母親うぜーというのも結局母親の影響下からのがれられない自立できない男の証

何が言いたいかと言うとつまり、夏目が塔子さんと結ばれればいいなってことだ


>>540
それ超期待
542名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 01:39:41 ID:a67gSvF8
西村「なぁ夏目、お前ってどんな女の子が好みなんだよ?」
夏目「うーん…そうだな…とりあえず優しくて…料理が上手くて可愛らしい…」
西村「ふんふん」
夏目「年上の女性かな…」
西村「へぇ〜夏目は年上好きだったんだな!」
北本「夏目、わかってて言ってんのか?それ…」

こんな感じかな
543名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 18:24:13 ID:8c/jNvFr
シゲルさんに隠れて罪悪感を感じながらの姦通もいいけど子種がないor勃たないという事情でシゲルさん公認子作りも捨て難い
544名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 17:27:49 ID:QdiyAs9u
このスレに熟女好きが多いのはよく分かった。
545名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 18:11:27 ID:I0pVEFp8
熟女が嫌いな男の子なんていません!
546名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 19:59:29 ID:TO2SdaMf
     |┃三          /::::::::ハ、\、::::::::\\::::::::::::',
     |┃            i:::::::イ  `> ー─--ミ::::::::::::|
     |┃            {::::::::|    ::\:::/::::  \:::リ-}
 ガラッ. |┃            ',::r、:|  <●>  <●>  !> イ
     |┃  ノ//        |:、`{  `> .::  、      __ノ
     |┃三          |::∧ヘ  /、__r)\   |:::::|
     |┃            |::::::`~', 〈 ,_ィェァ 〉  l::::::》
     |┃            |:::::::::::::'、  `=='´  ,,イ::ノノ从
     |┃三         ノ从、:::::::::`i、,, ... ..,,/ |::::://:从
547名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 21:44:50 ID:QdiyAs9u
┃|  三
┃|     三
┃|  三
┃|    三
┃|  三
┃|
┃| ピシャッ!
┃|  ∧∧
┃|  (;  ) 三
┃|⊂    \
548名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 23:32:36 ID:NqL3ul+L
>>547
先生が珍しく用心棒らしいことを!
549名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 23:41:26 ID:bmtQT0Dh
                            |
                             |
       {    !      _,, -ェェュ、   |
ィ彡三ミヽ  `ヽ     ,ィハミミミミミミミミミヽ、|
彡'⌒ヾミヽ   `ー  /ililハilミilミliliミliliミliliミ| >>547
     ヾ、        /iiiiイ!ヾヾミ、ミニ=ー-ミ|
  _    `ー―' i!ハ:.:.\\_::::::::::::::/:.| 何すんじゃゴラァ
彡三ミミヽ        i! ヽ:.:.:.:冫': : :::/,,∠|
彡'   ヾ、    _ノ i!::: ̄二ー:: : ::::ソ ・ ,| 勝手に閉めんじゃねーよ
      `ー '    {ヘラ' ・_>シ;テツ"''''"|
 ,ィ彡三ニミヽ  __ノ ヽヘ`" 彡' 〈     | 先にテメーを喰うぞ
彡'      ` ̄       `\   ー-=ェっ |
      _  __ ノ  {ミ;ヽ、   ⌒   | 
   ,ィ彡'   ̄        ヾミミミミト-- '  |
ミ三彡'        /⌒ / ̄ ̄ | : ::::::::::|
       ィニニ=- '     / i   `ー-(二つ
     ,ィ彡'         { ミi      (二⊃
   //        /  l ミii       ト、二)
 彡'       __,ノ   | ミソ     :..`ト-'
        /          | ミ{     :.:.:..:|
            ノ / ヾ\i、   :.:.:.:.:|
      ィニ=-- '"  /  ヾヾiiヽ、 :.:.:.:.::::|
    /     /  `/ ̄ ̄7ハヾヾ : .:.:.|
   ノ     _/   /   /  |:. :.:.:.:.:.:.:|
550名無しさん@ピンキー:2009/08/29(土) 23:46:15 ID:caRAXhgt
可愛い熟女は好きです。
だから人が好きです。
551名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 16:02:08 ID:+ezEoZCP
可愛い熟女は好きです。
だから人妻が好きです。
552名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 03:33:14 ID:mVtRJbX/
気があいますね
553名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 14:36:15 ID:foqGDr0h
仲良くしましょう
554名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 17:55:57 ID:BqmIt7RG
帰りたい場所が出来ました
555名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 19:59:04 ID:7jP6xFQ/
委員長のエロSS求む。
556名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 09:03:57 ID:yqm+Jv2S
>>555
ゴーゴーゴーげっとおめ

いいんちょ×時雨の逆レイプが読みたいです
557名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 01:17:36 ID:PhlSTap/
タキが夏目くんをおかずにオナニーするSSが(ry
558名無しさん@ピンキー:2009/09/20(日) 22:49:37 ID:LZRRvOyK
559名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 13:44:15 ID:YUAxS0Lz
あげ
560名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:23:24 ID:EO7A1f1H
600
561名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 11:36:08 ID:RHCfhcTW
>>560
560げっとおめ、であります

夏目殿はわたくしの超絶妙技にイチコロ、であります
562名無しさん@ピンキー:2009/10/07(水) 20:09:06 ID:MWPpLBMh
夏目ってやさしいから逆レイプがにあうなぁ・・・
563名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 13:26:59 ID:pEDvZfyO
枯れてるなぁ。
564名無しさん@ピンキー:2009/10/15(木) 12:48:50 ID:sdSnPnMT
ヒノエ×レイコとか
斑×レイコが見てみたい
565名無しさん@ピンキー:2009/10/17(土) 21:02:14 ID:nsRrucdl
カイって実は女のコって言うのはあり?
助けられた片翼の烏も
566名無しさん@ピンキー:2009/10/20(火) 22:55:51 ID:v1VQWs4F
アリかナシでいうとアリだね
ちっちゃい男の子だっていいじゃない
567名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 22:58:17 ID:Jg7kg+Tz
568名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 03:47:55 ID:xsN7RXHU
保守
569名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 21:20:40 ID:WVX9oBPO
しゅっ
570名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 05:02:12 ID:2AjAdLnQ
このスレ的に妖怪の擬人化はどうなんだろう・・・

斑(渋いおじさまVer.)×レイコさんとか・・。
単に自分がレイコさんを見たいだけなんだが。
571名無しさん@ピンキー:2009/11/12(木) 08:05:51 ID:LLAcB3/4
民子と子狐のロリショタ…
572名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 20:55:25 ID:G87WxE3e
最近SSないな・・・・
573名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 00:59:46 ID:g6Ru80R4
でもココを見てる人はそれなりに居るとおもうんだ、良SSもあったし
第一期のアニメ再放送でファンになった俺は、いまでも投下を期待して待っているよ

ところでアニメ第3期とか、第2期の再放送ってないのかな?
574名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 22:27:29 ID:8d9mYamS
あるといいんだが
575名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 23:06:54 ID:OZjcmxz5
                      ___        |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
              _.. ‐'  ̄   _  `丶、   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
           / . -- 、    ´   `丶--―|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
        __∠_/              \:.:,.!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    ャ= 二:.:.:.:.:., ′ __                 ヾ|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
     '.     `ソ  /´    .ヘ//ヘ    ヽ   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
     ヽ   /  /     ,′    \ \ :.   !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
      \ノィ  {     |       ヘ  ヽ!   !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
       7V       /|-       _ ゝ 、l   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
       l.:i } /    ハ!       ´ {ヘ::ィl   l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
      /.:i ノノ:i   / /} ゞ、        ゞ-'| }:.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
      /.:/  .:.:i  /イ/{ヘ::ハ      :::::l イ:.:l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
       l,ィ'´ .:.:.i   {   ゞzり           |:.:.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
       リ! i .:.:.:   :.、  ::::::           ,イ:.:.:l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
      | .:i .:.:.:.:..、 :. .:.丶        `` / j:/l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
      | ハ:.:.:.:.:.:ヽ .:.、.:.ノ:`: : .、ー― ´  /´: : l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
      ´  ヽ:.i :.:.:.:ゞ''´\ : : : : \     /: : : : |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
            } .:/ . : . : . \: : : : : \ /: : : : : l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
           ノ.イ . : . : . : . : . \: . : . : .ソ: : : : : /|;;;;;;__;;;;;;;;;
             l: . : 丶 : . : . : . \ . : /: . : . : /: レ'´∠ 、;;
           l: . : . : \ヽ. : . : . ヽ/: . : . : /, ′´ ‐ };;;
           |. : . : . : . :ヾ . : . : ./ : . : . :〃    ´,,;;';;;;;
          ノ . : . : . : . : .i . : . / . : . //     /;;;;;;;;;;;
       . -‐ ´. : . : . : . : . : .|: : :/:_. :-ァ ''´   ,ィ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;
     /: . : . : . : . : . : . : . :__.ゞ‐ ´ /    . '|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
    {: . : . : . : . : . : . : . : ´''´ . : . /    /: : :l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
576名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 23:50:51 ID:3hnrCpPp
>>575 なんか違う
577名無しさん@ピンキー:2009/11/19(木) 04:24:12 ID:45ZLWipU
>>575
しかし和む
578名無しさん@ピンキー:2009/11/20(金) 23:10:59 ID:UFJTQBQD
狐も可愛いが他にも可愛い妖がたくさんいるよな
579名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 19:31:54 ID:kpByQ8pG
燕とか?
580名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 19:40:55 ID:yVP6ujZI
あげ
581名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 20:19:27 ID:jwzh6f04
題《月夜の燕》
夏目x燕
簡略化したHあり
TV第1期の第6話《水底の燕》の終了した後の話です
環境設定とか人物イメージが多少変わります


            ,  -─_‐- ._
           /'⌒⌒「: : : `丶. \
          // : : : :∧ : : : : : \::.
.        /,ノ : : :/ :/ ヽ\ : : ヽ: .ヘ}
.         イ : : { jノ" ̄ ̄\\ヽ:}}_,ゝ
        从 : {ノ  ( ' ヽ__ノ__ )ノ,ハ/
        ノ{ \从   __j」」Llヽ_彳:イ
         ヽ: : ハ-‐'″r─ァ  ゙゙ イ :八
          )八: :`ト .._, イ从ハ(
           ノ人/:ハ乂//}::\
         (( ⊂|`Y::ヘ::::ヽ///:::/::::Y´}つ  ))
           |::::::::/|::l>彡'::::::ト、::::::::|
           L_,ノ く「:::::::::::::::| ヽ_,ノ
               |:{:::ー-z::::|
               |::}:::::::::::::::|
               |::{ ::::::::::::::|
               └r-n-r‐┘
 この後9レスお借りしますね
582一        :2009/11/21(土) 20:22:14 ID:jwzh6f04
《月夜の燕》

――冬の足音が聞こえる秋の夜。  でも…ここは暖かい――


 ここは夏目の自宅、二階にある彼の部屋
今現在、この部屋には夏目しかいない。
 その室内は夜も深まったとはいえ、街の音や虫達の鳴く声が響き渡り
階下からは、誰かがゴソゴソと動く物音もする。

 彼は布団に入り、うつ伏せになって本を眺めていた。
 その大学受験の問題集には、夏目貴志との持ち主の名前が書かれてあり
彼の筆跡による真新しい書き込みが有る、今現在も使用中なのだろう。

 その部屋に小柄な娘が静かに入る
彼女の名は燕、夏目に軽い会釈をしながら言う。
「夏目さま……お待たせいたしました」
「ん…早かったね、燕」

 彼女は入り口の鍵を閉めると、何かのお札を壁に貼り付けた
すると、お札が少し輝く
室外の音が完全に消え失せた…どうやらお札による無音系の結界のようだ
この部屋の音も外に漏れはしないだろう。

 夏目の枕元に彼女が歩み寄る。
その燕の姿は、素肌に白いバスタオルだけ
桜色に染まった肌からは、ほんのりと湯気が立ち昇っていた


583二        :2009/11/21(土) 20:28:36 ID:jwzh6f04
 
 彼女は《水底の燕》
以前に夏目に取り憑いたことのある妖(あやかし)で燕と呼ばれてる。
 夏目によって恩人に会いたいという願いが叶えられ
その後,、ダム底に水没した、故郷のふたば村に帰って眠りについた。

 しかしその後、新たな願いを胸にして夏目の元に再び現れた
そのときの話は大変長いので、次回にしよう
――次回があれば…だが。

 まぁ簡単に、この夜に至るまでを説明すると
・彼女は水底の故郷で、夏目を好きになってる事を自覚する
・ある方法で彼に近づき、時間はかかったが夏目にも好きになってもらった
・いつしか二人は恋に落ち、恋愛が成就して結ばれた
・周囲の反対や幾多の困難も乗り越えて、晴れて共に暮らすことになった

 つまり、燕の新たな願いは ――ひとつ叶ってた。

584三        :2009/11/21(土) 20:31:06 ID:jwzh6f04
 
 彼女は恥らいに消え入りそうな声で尋ねる

「……夏目さま。 今宵は…部屋の灯りを消してもいいですか?」
「ああ、今日はいいよ」
 彼が頷くと、彼女はホッとしたような顔を浮かべ
灯りを消してから、きちんと正座した
室内はよく磨かれた窓ガラス越しの、穏やかな月の光に照らされている。

 彼女は素肌からタオル外す、その身には何もつけてない
そして畳に三つ指をつきながら、夏目に対して丁寧に頭を下げた
「夏目さま。 よろしくお願い致します」
「おいで…燕」

 彼女は、少し恥じらいながら掛け布団をめくると
全裸だった夏目の横に、その身をヒラリと滑り込ませた。
 彼はすぐに彼女の方へ横向きになり
目の前の女らしく細い腰へ腕をまわし、自分の胸の中に引き込む。
 彼女は夏目の胸へ、嬉しそうに鼻を擦りつけながら笑う。
585四        :2009/11/21(土) 20:34:45 ID:jwzh6f04
「ふふ。 夏目さまの、匂いがする」
「そうか? おれには匂わないんだが」
「ええ、わかるんです。 とっても…安心できる匂いなんですよ」
 彼女は子供のように夏目に抱きついた
そんな甘える燕の身体を、彼は優しく抱かえしてからささやく。
「温かい身体だな」
「うふふ…お風呂上がりですからね」

「…いや、そうでなくても……困ったヤツだ」
「 きゃっ! 」
 彼女の身体が、しなやかに跳ねる
その背中に回った夏目の手が、小さめのお尻をつねっていた。
「ふふっ、痛かったか?」

「もぅ、夏目さまったら……困ったヤツめ」
「ははは、おまえが悪いんだぞ。 おれの気持ちは、わかってるくせに」
「ええ、わかってますよ。 な・つ・め・さ・ま 」 クスクス
 彼女は笑いながら、夏目の首に両腕をかけて顔を引き寄せると
その可憐な唇を彼の唇に重ね合わせた。
「…ん……」 チュ
 表面が触れるだけの口付け、しかし長く。
 唇が離れる頃には、二人は強く抱きしめあっていた。
586五        :2009/11/21(土) 20:37:23 ID:jwzh6f04
 
 月の光がうっすらと裸の二人を照らす
燕の柔らかそうな身体の上に、夏目の身体が重なっている。
 彼らは口付けを交わしたあと
互いの肉体を様々な方法で、何度も何度も確かめあっていた。

 あるとき、燕の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちる
それに気づいた夏目の身体の揺れが、ピタリと止まった。
「燕? 大丈夫か、燕」
「えっ?」
「泣いてるじゃないか、燕。 どこか痛いのか?」
「いいえ。 …少しばかり息が苦しいですけど、大丈夫ですよ」

「…無理、するなよ」
「うふっ 夏目さまは、お優しい。 …でも、そんなのではありませんよ」
「だったら、何故?」
 彼はごく自然に、燕の頬を伝う涙を拭いながら問う。
 彼女は彼の差し伸べた手に、嬉しそうに両手を添える
そして息を整えられなくて上下する、胸の苦しさに耐えながら訳を答えた。
587六        :2009/11/21(土) 20:41:00 ID:jwzh6f04
「……私は、夏目さまに抱か…れているのが
…嬉しくて、嬉しくて…でも嬉し過ぎて
そして…私は……悲しくなっ…てしまいました。
 ……水底での日々が…蘇るのです
あの暗くて…冷たくなっ…てしまった村の……」

―― フッ と部屋が暗くなる。 月が雲に隠れた

「 イヤッ 戻りたくないっ! 」
「燕っ、落ち着け! おまえはもう自由だ、皆も助けてくれるだろ?」

「……は…い、夏目さま
 …ふたば…の妖達も……
 夏目さまの…友人様にも……
 どんな…にお礼をしても…
 私は……私は、頭が…上がりません」

「…うん、おれも皆に感謝してるよ」
「私はもう、夏目さまと離れたくない。 …うっ」
「ああ、離すもんか」
「夏目さま、…うぅっ……夏目さまぁあああ」

 彼は泣きじゃくる燕を、強く抱きしめると
乱れてしまった髪を優しく撫でながら、何かを考えていた。
588七        :2009/11/21(土) 20:43:18 ID:jwzh6f04
 やがて何かの案が閃いたのか、彼はポンと軽く燕の頭を叩いた
そして、いまだ涙が止まらない燕の耳元に、優しくささやく。
「そんなに泣くな、燕」

「…ですが……」
「大丈夫だよ、おれと一つになっているじゃないか。 身も心も…なっ」

「…夏目さま……」
「それに…さ。 おまえ、中でも感じてるだろ?」
「 え? 」






「 ………おれの……ちんちん… 」

――――二人の時が、止る

589名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 20:49:19 ID:576d141D
支援?
590八        :2009/11/21(土) 20:49:38 ID:jwzh6f04
 本当の意味では、時は止まってはいないのだが
部屋が静寂に包まれ、動くもののない状態
それはまるで、時が刻むのを止めたかのようだ。

 ふと、部屋が明るくなった。 月が顔を出したのだ
優しげな月の光が、裸で抱きしめあう男女の姿を照らす。

――――二人の時が、動く


「 ……夏目さまの えっち…… 」
 彼女は乙女のように、頬を紅く染めていた。
「ああ…おまえと逢ってから、おれは変わった
 ……特に夜は…な?」
 彼は、笑顔で片目を瞑って言った

 燕は夏目のおどけた素振りに、クスクスと笑いながら瞳を閉じる。
「ええ…私も変わりました
 ……夏目さまの、おちんちんの扱いだって覚えたんですよ…ね?」
 彼女は、夏目の下で身体をブルっと震わせた。
 その瞬間、夏目の顔色が変わった。
「うっ…燕。 出ちゃうよ」
「はい、どうぞ。 何度でも構いませんよ」
「よし、ヒーヒー泣かせてやる」
「はい。 泣かせてください…」 …クスン……

「……ばか、泣くのが早いぞ」
「ええ、私は馬鹿で結構です
 でも夏目さまは、夏目さまは……馬鹿のふり…ですよね?」
「 う… 」
「答えは必要ないですよ。 夏目さま……、あ  」
 彼女の言葉が途中で止まった
夏目の指が、燕の唇を押さえている”言わなくていい”と。
591九        :2009/11/21(土) 20:53:27 ID:jwzh6f04
 彼女は黙って夏目の身体に、愛しげな仕草で抱きつく
彼も燕の身体を、同じように全身で強く抱きしめる

その途端、”ブルブルッ”と二人は全身を震わせる。

――彼が叫び ――彼女も叫んだ

「 燕っ 」ウッ 「 夏目さまっ 」 アァッ




 やがて部屋が暗くなっていった、月が夜空に沈みかけている
月の光が絡み合う二人から消えていき、闇が忍び込んでくる。
 夏目の瞼は片方しか開いていなかった、眠そうだ
燕の瞳は閉じられていて、安らかな寝息をたてている。

 彼は掛け布団を引き寄せ、燕の身体に掛けてから
その頬に優しい口付けをして、そっと耳にささやく。


「 ――おやすみ燕、良い夢を―― 」

592名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 21:00:19 ID:jwzh6f04
《月夜の燕》終了

注意書きに大事な事を忘れていました

Q。あの印象的だった目隠し布のようなもの、がこの時どうなっているのか?
A。自分は決めていますが、それは各人の自由な想像にお任せします

だってあれが無いと燕らしくないけど、素顔にもしてやりたい
だからどちらでもおkです。 それでは
593名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 21:04:33 ID:576d141D
>>592 GJ!!

>人物イメージが多少変わります
と書いてありますが、そんなことはありません。燕のかわいさがよくでて
いたと思います。後、燕のAAがよかった。
594名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 18:48:37 ID:6rLfMEWR
燕とか?って俺コメントしてよかった!GJ!!
595名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 21:32:49 ID:s2gzxcYt
燕かわいいよ燕
596名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 05:56:55 ID:SVcl9JWs
にゃんこ先生の出番は・・・
597名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 20:44:57 ID:3LbisztJ
にゃんこ先生の出番ってあったとして誰とヤるんだ?
598名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 21:34:12 ID:H4fPR0dW
ニャンコ先生は、渋い中年男からレイコ似女子高生まで
自在に化けられるんだから
ありとあらゆる組み合わせが可能だろう
いっそ豚猫や真の姿(白狐?)のままで獣姦もヨシ
599名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 23:44:14 ID:UFfQ2T2J
にゃんこ先生とか夏目きゅんが子狐たゅんとエロエロしてもおk
600名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 06:45:46 ID:qije6462
>>599 それは801板なんじゃ
601名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 07:44:27 ID:hxygqitw
JKニャンコと夏目or子狐の組み合わせなら
ここでもおKだろうがな
602名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 19:07:56 ID:1/CH1wUn
題《朝日の燕》
夏目x燕+ニャンコ先生
簡略化したHあり
=わざと台詞をTV版の言い回しで改変しながら使用しています
 声フェチなんですよハイ。 声を脳内再生したかっただけなんだからねっ!
 ちなみに燕の普段の声はシスター・プリンセ○のまりえでも可
 怒った声は武装錬○の津村トキコでも可

この話は《月夜の燕》の続きです。読んでない方はお先にこちらをどうぞ>>581-591
            /   /         ,イ                  ',
          //   /       / /__| !              ;
         / /   ,'       ///_  |ヘ.            l   |
           ,'   {  /   / / '´・ )  ! \ヾ         |   |
            {    八 {  〃     /  、   ヽ        |    {
           | }   从小{     (   ノ _ノ  } ト、  l     l   ト
           jノ    ハ{   ノ   ̄ ̄ヽ   ノ'  ヽ }     }  从
         /イ/  /  ヽ    ノ ノ ノ   )     } /    从 ハ{
            ノ | ノ__              /     ノイ/   ハ| / 
            ノ}  从 ̄⌒ー -‐r‐-- ..__      ノ  人{  ′
             j/   ハ.             ̄ \/ /   /
            /}/} j ∧    ャ‐-   .._    _//}/     /
                / 八 从ヽ    ` ‐-‐ ´   ーァ'      ハ{
                ,ィノイ j  \        , ィ从 ノ ,ィ / }/
            r‐/ { ヽノ   ヽ ..   <   /r イ{ / |/ /
           /::{    \\            / /ヽ八{
         /.:::::ヽ    \\      ,小 | |:::.\
        /.:::::::::::::::.\     \\    / { | !::::::::..\
        /.:::::::::::::::::::::::::. \     \\   {  | | |:::::::::::::::.\
 この後9レスお借りしますね
603一        :2009/11/24(火) 19:19:16 ID:1/CH1wUn
《朝日の燕》

 彼女は夢を見ていた
妖である彼女に、燕という名前をつけた”あの方”の夢を。

 その”あの方”とは、夏目貴志という少年であった。


604二        :2009/11/24(火) 19:22:08 ID:1/CH1wUn
――夢の中――

( ……どこ…どこ…あの方はどこ? 私は、いつ夏目さまに逢えるのだろう…… )

 この夢は冷たさに身体が凍えていく暗いイメージでした。

 眠れない
兄弟達と同じ故郷で眠ろうとしてるのに。
 心が暗い
願いはかなってる、もう思い残すことは無いはず
あの人…恩人の谷尾崎さんと出会い、話もできたはずなのに。
 体が冷たい
夏目さまの傍は温かかった
あの方…との短くとも、温かく優しい暮らしが懐かしい。

 私はふたばのダム底で、夏目さまに逢いたいと願い続けました
夏目さまと共に谷尾崎さんを探し求めた頃の、つかの間の暮らしを再び…と。
 でもそれは全然、叶わない悲しい願いなのでした。

 私は……悲しくて、悲しくて、悲しくて
そして私は”ダムなど消えてしまえ”…と呪ってしまいました。
 呪うだけの長い刻
いつしか始まった水底の揺れる感覚
時折響く、地震のような大地の音
そして人間たちの悲鳴が、水底まで聞こえる。

 そんなイメージが延々と続いていたのですが…
突然、その夢は新しい夢にかき消されました。
605三        :2009/11/24(火) 19:23:52 ID:1/CH1wUn
 新たな夢は、温かいぬくもりに身体が包まれていく明るいイメージ。

 胸が 乳房が お腹が
心地良く、温かくなっていく感覚。
 両脚が勝手に、恥ずかしいほど開きます
けれど太ももの内側や股間まで、温かくなっていきました。

 痛い
私の身体が熱いものに貫かれ、裂けていく。 …でも、この熱さは怖くない。
 苦しい
私のお中の奥で、熱いものが暴れる。 …でも、この熱さは嬉しい。
 死にそう
私は殺されるの? …あっ以前、こんな死に方をした気がします。
 聞こえる
私を呼ぶ優しい声。 …神さまが私を呼んでいるみたい、天国に来たのかな?
 意識が戻る
私は夢の世界から、現実へと。

 夢の中からまぶたを開くと、私の前には
赤い朝日に照らされた、あの方…そう、夏目さまの顔がありました。
606四        :2009/11/24(火) 19:24:57 ID:1/CH1wUn
「つばめ……つばめ……燕。 起きろ燕」
「 …ん?  あっ、夏目さま
 …えぇと……おはようございます。
 私は…夢を見ました
 …暗いのと……明るい夢ですよ 」

 寝起きの私は もうろう状態でしたが、ちゃんと話したつもりです。
 半分夢の中の私は 少し身体が重い気もしますが、それは心地いい重さです。
 見慣れた天井が 朝焼けに照らされて、ぼんやりと見えました。
(ああ…ここは夏目さまのお家。 水底では無いんだ……よかった)
607五        :2009/11/24(火) 19:27:34 ID:1/CH1wUn
 
「燕。 俺は今、おまえを犯している」
「 えっ? 」

「全部入ってるだろ、ほらっ?」
「 やっ …恥ずかしいぃ 」
 私は夏目さまにアソコを見せつけられたんですよ。
 自分達のとはいえ、濡れた女の股間に殿方の力強いモノが埋まる
男女が淫らに交わる光景を。

「ははは。 黙って出そうかとも思ったが、それじゃ強姦みたいで悪いな…って」
「そんなの全然、気に……  イっ…、くぅぅ、あぁん」
「 気に? 」
 私は真面目にもっと良い言葉を考えてたのに
夏目さまは私の胸を、形が変わる程に掴み
腰を乱暴で破廉恥に動かし、私の頭を痺れさせる。
 私の恥ずかしい声を期待して、夏目さまはイジメてくるんですよ…もぅ。

「このっ ……生意気な人間めっ、えぃ」
「 うっ、締まる 」
「 気に…入りました?」
「こいつぅ ……生意気だぞっ小娘がっ、やっ」
 ……私は夏目さまの、たった一突きで……夢のように飛んでしまいました
雄々しく私の名を叫ぶあの方に、全身でしがみ付きながら。

「 あんっ! 夏目さまぁああっ! 」ビクッ、ビクビクッ
「 くぅっ! 燕ぇええっ! 」ドピュッ、ドピュドピュッ

 そして私は、殿方の熱い精をお腹に感じ
女の喜びにブルブルと震えながら、意識が途切れていきました。
 私は温かく優しい胸のなかで、甘い眠りに落ちたのです。

 ……でも起きたばかりだったのに、夏目さまったら…もぅ。

608六        :2009/11/24(火) 19:31:17 ID:1/CH1wUn
――目覚め――
 
 彼等はしばらく、夢の余韻を互いに抱きしめあって楽しんでいた。
穏やかな朝焼けが終わる頃、夏目の腹が”ぐぅう”と鳴く。

「……夏目さま。 そろそろ、朝食に致しましょうか?」
「そうだな、頼むよ。 塔子さんが居ないのは久しぶりだからな」
「そうですね。 お母さまも、お父さまも お泊りなんて珍しい」
 彼女は布団に座ったまま衣服をつけ、身なりを整えた
そして立ち上がる……しかし彼女の膝が ”カクッ”と折れて布団にへたり込んだ。

「燕? どうした」
「……膝がガクガクします。 腰が…抜けてしまって……」
「ははは。 あれだけヤッたんだから、当然さ」
 夏目は笑いながら燕と手をつなぎ、その華奢な体を引き起こす。
「 あ… 」
「どういたしまして、お穣さま」
 そんな夏目に彼女は微笑んだあと
甘えた声で、弱みにつけこむようかのように言った。
「あの…。 台所まで…ですが……」
「 ん? 」

「夏目さま、手をつないだままでもいいですか?」
「 ああ 」
「うふふっ。 やっぱり夏目さま…ですね」
 彼女は子供のように夏目に手を引かれ、ゆっくりと階段を下りる
夏目は転ばないようにと、燕に寄り添ってそっと歩いた。

 部屋を出たときから、外の早起き鳥のさえずりが聞こえる
やはりお札の効力は、部屋の中だけだったようだ。
609七        :2009/11/24(火) 19:32:19 ID:1/CH1wUn
 そのとき玄関の外から、ニャンコ先生の声が
「お〜い、夏目ぇ。 起こしにきてやったぞ〜〜ぉ」
 ”ガラガラ”と玄関が開く
突然、ニャンコ先生は二人に出会った。

「 …なにやっとるんだ、お前達。 ガキか? 」

 夏目が不機嫌そうになり言った
「 うるさい… 」

610八        :2009/11/24(火) 19:35:48 ID:1/CH1wUn
 
 彼らは茶の間に移っていた。
 夏目とニャンコ先生は、燕のとりあえず入れたお茶を飲んでいる
彼女は夏目に対して丁寧に頭を下げながら、楽しそうに夏目に尋ねる。

「夏目さま。 お食事は何を作りましょうか?」
 ”食事”という言葉に、ニャンコ先生の目がキラリと光った
燕に向かって叫ぶ。
「ステーキ! 七つじ屋の饅頭も付けてくれ」

「…おまえには聞いてない。 古だぬきは黙ってろッ」
 突然な燕の低い声、ドスも効いてる

「んっ!? 私のどこが古狸なのだー!
 愛人ふぜいのくせに、ふてぶてしいぞ。 コラー!」
「なぁ〜にを言う、このズン胴がっ!
 朝からステーキだと? センスを疑うわァー!」
「和服の下にパンツを履く、お前に言われたか無いッ!」
「それは夏目さまの趣味ですっ! このタヌキだるま、饅頭はこの前出したろーがッ!」

 二人はポコポコと殴り合って、じゃれ合うようなケンカを始めた。

 夏目はケンカを止めもせず、「ふあぁ」と軽いアクビをするだけ
どうやらこの二人のケンカは、いつもの事のようだった。

611九        :2009/11/24(火) 19:45:13 ID:1/CH1wUn
 
 そして朝からにぎやかな家に、食事の時間がきた。

 朝日を浴びた食卓には、燕の手料理が並ぶ
 温かな御飯
 熱い湯気のたつ味噌汁
 切られたばかりの漬物
そして主食の皿には、豆腐がステーキのように焼かれてあった。

 ニャンコ先生は最初の皿が置かれると、すぐ食べだしていた。
 夏目のほうは燕の仕度が終わるのを、静かに待っていた。
彼女が座ると夏目もハシを手に取る。
「燕、いただくよ」
「はい、夏目さま。 私もお食事、いただきます」
 夏目のハシが動き始めるのを見届けてから、彼女もハシを取る
微笑みの浮かぶ顔を下に向けてから瞳を閉じた。
 そしてこの暮らしを始めてからの食前の言葉を、密かに唱えた。


(幾多の天地の神の恵みを感謝します。 そして一番大切な夏目さま……ありがとう)

612名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 19:46:13 ID:g/fXIxi7
柚姉〜!!
613名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 19:46:38 ID:1/CH1wUn
《月夜の燕》終了です
ニャンコ先生はちょっとしか出せなかったなぁ、残念

614名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 01:43:47 ID:0XDfe+iq
GJ!
燕かわいいよ燕
615名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 17:35:35 ID:cdGLvbSy
長年連れ添った仲の良い老夫婦がいて
「片方が先に死んだら、さみしくないように壁に埋めよう」
と言い交わしていた。

しばらくして、婆さんが先に死んだ。
爺さんは悲しみ、約束通り婆さんの死骸を壁に埋めた。
すると、ことある事に壁の中から「夏目さま、夏目さま…」と婆さんの声がする

爺さんはその声に「燕、おれはここにいるよ」と答えていたが。
ある日、どうしても用事で出なくてはいけなくなったので
町の若い男に、留守番を頼んだ。
男が留守番をしていると、壁の中から婆さんの声がする

「夏目さま、夏目さま…」
男は答えた。
「はいはい、オレはここにいるよ」
最初のうちは答えていた。
けれどしかし、婆さんの声は、なんどもなんども呼んでくる。
「どこ? …あの方は、どこ? ……夏目さまは、どこ? 」
やがて、男は耐えきれなくなって叫んだ。
「うっせえ! 夏目はいねーよ!」
すると、壁の中から鬼の形相をした老婆が現れ、「夏目さまはどこだあ!」と叫んだ
616名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 17:36:26 ID:cdGLvbSy
すると突然、まばゆいばかりのスポットライトが飛び出したばあさんを映し出す

「A-NO-HI-TOは」「どこ!」

ステージにばあさんの声が響く
詰め掛けたオーディエンスは、ばあさんの久々のステージに期待で爆発しそうだ
今晩も伝説のリリックが聴ける。ストリート生まれヒップホップ育ち。本物のラップが聴けるのだ
キャップを斜めに被りオーバーサイズのTシャツをきた夏目が
ターンテーブルをいじりながら目で燕に合図する
重たいサウンドがスピーカーから響く。ショウの始まりだ

「 ここでTOUJO! わたしがONRYO! 鬼のGYOUSO! ツバメSANJYO! 
 違法なMAISO! 夏目TOUSOU! 壁から鬼が呼ぶGENCHO!
 (♪ドゥン ドゥンドゥンドゥン キュワキャキャキャッキャキュワキャ!♪)
 年金減少! 医療費上昇! ボケてて大変! 食事の時間!
 冷たい世間を生き抜き! パークゴルフで息抜き!
 どこだJI-I-SA-N老人MONDAI! そんな毎日リアルなSONZAI!
 SAY HO!(HO!) SAY HO HO HO!」

夏目のプレイも好調だ。オーディエンスの熱狂はこわいくらいだ。
まだ、私達の時代は始まったばかりだ
そんなメッセージが燕の口から飛び出していく。

本物のヒップホップが、ここにあるのだ。
617名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 17:39:36 ID:cdGLvbSy
おしまい

(コピペ改変だお)
618名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 20:04:37 ID:OazV4Cp6
なんて言ったらいいか分からない・・・・・
619名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 20:12:38 ID:J89hGnLd
>>618
シンジ「笑えばいいと思うよ」
620名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 20:20:09 ID:DB3Y/iGw
言葉に…
621名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 21:27:27 ID:ud3N43EP
♪こと〜ば〜に〜ならな〜い♪
622名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 03:26:59 ID:NweF08VQ
      ._、。,..,
    .,*E※※'。
    j,.゚i'|_l」」|_i}゚
    'ヘ(l| ^ -゚ノ゙ 
    (つ ./ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄\/   /


      ._、。,..,
    .,*E※※'。
    j,.゚i'|_l」」|_i}
    'ヘ(l| ゚ o゚ノ゙ 
    (つ ./ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄\/   /


      ._、。,..,
    .,*E※※'。
    j,.゚i'|_l」」|_i}゚
    'ヘ(l| ゚ ペノ゙ 
    (つ ./ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄\/   /
623名無しさん@ピンキー:2009/11/27(金) 23:57:29 ID:pHg3j0XJ
どうした、筆が進まないの?
それとも感想とかが不満?
624名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 04:17:58 ID:GT7/Hs1a
原作分補充しようとしてDVDとか単行本とか見ると
目から汁が出ちゃってティンコがなえちゃうんだよね……

625名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 07:47:40 ID:Qe7MTkCE
題《子狐となつめの風呂》 ――はじめての訪問編――

夏目x子狐+塔子さん +ちょい役さん
実際のエロは無し、だけど言い回しが妖しい

夏目の母親の、塔子さんファンには問題がある話かも
時期は、TV第1期が終了した前後の話です。
各人の服装とかは読んだ人の心のなかの想像でお願いします、ハイ。

 話の関係上、子狐は今、言葉の表現が特殊に変わってます。
 例えば『 なつめ〜 』のように
 「」が『』に変化してますし、話す前後に空白が『△一つづ△』入ります
そして、ほとんど会話だけなのに、はじめての訪問編だけで完結するかもしれません。
だってこのあと俺、忙しいし、コレでの皆さんの反応が怖いんだもん。
誤字脱字、内容の考察とかが甘いと思うから、かなり後でもいいから教えてね♪
.                ,. -‐yー‐- 、 __
              〈⌒シ′ィyィ⌒ 、 \ヽ
             》′/ /  | i     }┴ー-、
           ,′〃リ  l l !  '  {ァ'゙⌒'ソ
             {  ルく´ `ヒ 从  i  |  /
              li イkリ   ^kV!   '' ムィ′
              l ll     `~ l /  ノ.リ
.           八 リi:、 丶  ノ〃_ イ川
           )从〈^^^f幺ッヘ^゙〉ィ从 ハラハラ
           彡く: ;ハ,  ルイ ィ'´.:.:\
 このあとボク、8レス借りるよ……ごめんなさぁ〜ぃ
――はじめての訪問編――

 
ガラリ
玄関の扉が開いた

『 なつめぇ〜、遊びにきたよー 』
「おぅ、来たか」

 子狐が、夜に夏目の家へやって来た
人間の姿だ。 真っ赤な顔して、妙に恥ずかしがっている
その顔は出迎えた夏目でなく、奥から来た塔子さんの方に向いた。

『 こ、こんばんわっ。 これ、おみやげの栗だよ 』
「あら、ありがとう。 可愛らしいコね。 今晩わ、お名前はなんていうの?」
「と、塔子さん。 いきなり聞くのは、失礼だよ」
「まぁ御免なさい。 貴志くんから聞いているわ、今晩はゆっくりしていってね」
『 うん、ありがとう 』
 子狐の笑顔がまぶしい
夏目も塔子さんも微笑んでいる。

 夏目の掌が、子狐の肩に軽くトンっと置かれた
「ふふっ。 塔子さんの許しも聞いたし、もぅ安心したろ、子ぎつn(ry
 (……まずい、子狐なんて呼んだら…塔子さんに変に思われる!)」

「子義xx…さん? このコは。 それで お名前は、なんて言うのかしら?」
「そ、そうだよ子義常、(……ええと…)た、たゅん って言うんだよ」
「?子義常たゅん? 難しい発音ね」

( マズイ! つい、スレ友達が言ってたアダ名が出たっ! )
「あ、ああ。 ……帰国子女だからね…ハーフだったかな?
 そ、それより今晩からの週末は、滋さんと旅行だろ?」
627二        :2009/11/28(土) 08:01:56 ID:Qe7MTkCE
「あら、いけない。 お父さんが駅で待ってるわ
 ええと……たゅんさん? 貴志くんとお留守番、お願いね」
『 はい。 たゅんはなつめとしっかり、留守を守るっ 』

「クスクス まぁ、良いコね。 じゃ、たゅんさん宜しくお願いするわ」
『 うん。 たゅん、ガンバル 』
「あらあら。 もう今晩はお風呂入って寝るだけなんでしょ?」クスクス

『 そうだよ。 ボク、なつめの背中を洗ってあげるんだ。 えへっ 』
「ふふっ、それは大変ね。 たゅんさんも貴志くんに洗ってもらうのよ」

『 えっ? ボクも……いいの? 』
「当然だろ、子供なんだからな」
 茶目っ気にウィンクする夏目、喜ぶ子狐とじゃれ合う。

 塔子さんは、ちょっと二人を眺め比べてから鼻をクンクンとさせた
やがて合点がいったかのように手を打つと、真面目な顔で夏目へ話しかける。
「でもね貴志くん。 たゅんさんの肌を傷つけちゃだめよ。
 こんなにも肌のキレイな女の子は、滅多に居ないんですからね」フフッ

「へっ? ……なぜ、女の子だって言って無いのに判かった…んですか?」
「いい香りがするもの、年頃の娘さん
……ううん若い女のコの香りかしら? うふふ」

「塔子さんって…鼻がいいんだ」
「あら、女性は香りに敏感なのよ。 で…ね……、貴志くん耳を貸しなさい」
「イテテ。耳、引っ張らないで」

 そして二人は、ヒソヒソ話を始める為に奥の台所へ引き篭った。
 子狐は夏目の手招きで、茶の間の座布団にちょこんと座って待っている
628三        :2009/11/28(土) 08:11:20 ID:Qe7MTkCE
――ここで一旦、今朝に話が移る――


 夏目はとある週末の学校が始まる前に
予告も無く現れた、人間姿の子狐に相談を受けていた。

「どうしたんだい? 朝早く、こんな校舎の裏まで来て」
『 あのね、夏目、うっ・・・また・だよぉ 』
「おいっ! 大丈夫か?」

『 なつめぇ・・・あそこが変な感じするんだよぅ・・・ 』
「どこが?」

『 おちんちん 』
「”ぶっ!” ………で?」
『 おちんちんが・・・凹んじゃったよぉ〜 』
「”ゴフッゴフッ” 凄い…冗談だな……」
『 なつめぇ〜 う、うそじゃないよぉ〜。 わぁ〜ん! 』グスン

 ……そしてイロイロと(エロエロとでは無い)確認すると、子狐は女の子に。

原因と対策は
・妖力が子狐に、何故か大きく集まってた
・子狐の妖力が許容量を超えて氾濫し、女のコにしてしまったのだろう
  と、ニヤンコ先生がシブシブ鑑定してくれた。
・夏目は授業前なので、大事件だけども相談を後にしたい。
・子狐も急ぎでは無いので、今日の夜の方が良い。 また夜中に来ると言う。
・その段取りはニヤンコ先生が考えて手配して、夏目も子狐も指示にただ従った。

 かくして子狐は女の子になって、夜の夏目の家にやって来たのである。
629四        :2009/11/28(土) 08:17:40 ID:Qe7MTkCE
――以前に戻る、ヒソヒソ話をしてる二人へと――


 ちょっとお互いが理解しにくい、無意味なやりとりがあった後に
塔子さんがズバっと言った。

「子供とはいえ、女のコは綺麗にしないと可哀そうなの。 わかった、貴志くん?」
「なんでそうなるんだよっ、おれはもう大人の男なんだぞっ!」

そしてしばらく言い合ったあと、急に塔子さんの声が不安そうになった。

「このコ、土の匂いもするの。 お風呂にあんまり入ってないと思うのだけど?」
「あ、ああ……よく地べたに座ってた。 み、水浴びはしてるはずだよっ」
「あらっ、インドの娘さんかしら。 お外でヨガの修行してるとか?」
「全然違うが……外にはよく出てるようだよ」

”グッ” 塔子さんの息が一瞬止まる、頭を左右に振って少し困惑した
彼女は、乾きそうな唇をゆっくりと動かした。

「…………もしかして………ノーパンでお外なの?」
”ゴフッ”

「……まさか…全裸で?」
”ゴフッゴフッ!”

「まぁっ!なんて活発なコなの、びっくりっ! もぅ、心臓が止まりそうよ」

「で、でもね塔子さん、こいつはイイヤツなんだよ」
「ええ、貴志くんが付き合ってる娘さんですもの、当然です!」
「ああぁ…おれは子供とは、つき合ってなんか……」
「だったら、こんな幼いのに向こうから何度も逢いに来た、とかは有るの?」

「……はい…、有ります」
「 よーく、わかりました。 少女の恋に歳の差なんてありません!」キリッ
( うあぁぁ、塔子さんが鬼の形相だぁ! )
630五        :2009/11/28(土) 08:19:42 ID:Qe7MTkCE
 そして二人は、子狐の待つ茶の間に現れた
スクっと立ち上がる子狐。
 座りもせず3人での立ち話
だがそれは夏目の悲鳴から始まった。

「イテテ。耳を引っ張らないで、おれもぅ逃げないから」
「貴志くんっ!」
「ハイッ」

「このコ…たゅんさんの身体を、ぜ〜〜〜んぶ、洗ってあげなさい」
「イテテ。 わかったよ塔子さん、全部洗うよ」
 夏目は、やっと耳を離してもらった。

『 ぜんぶって…いいの? なつめ 』
「ああ、おまえが…望むならな」
『 やったぁ! ボク嬉しい 』
「うふふ…可愛いコね。 子義常さんの事、お母さん気に入ったわ」

『 えへぇ〜〜 』
 子狐の満面の笑顔
塔子さんもニコニコだ。
631六        :2009/11/28(土) 08:29:15 ID:Qe7MTkCE
 
『♪だったらねっねっ♪子義常さんちの、たゅんちゃん♪ …聞いてくれる?」
『 はい、もちろんですっ 』


「……えっとね、おしっこ出すところも貴志くんに、キレイキレイしてもらうんですよ」
『 えっ? 』

”ブッ!”
「塔子さん。 な、なんの冗談、言ってんだよっ!」

 しかし塔子さんは、夏目を無視して子狐に優しく説明する
「あのね、女の子は そこを好きな人に洗ってもらうと嬉しいのよ…解った?」
『 うん、わかった! 』

「デタラメだろ!?」
「あら、わかってないのね。
 女の子は柔らかくて見えないワレメの中は、自分では怖くて触れないのよ」
「だからって…おれが、そんなトコっ!」

「……じゃあ、たゅんさんは他に好きな人でもいるのかしら?
 女性器は土とか異物が入ったりすると、病気になっちゃう弱いトコなの。
 女の赤ちゃんだとウンチを始末するときに、ワレメに向かって拭いたら困るのよ?
 でも、女の大事な所を任せるのは、お医者でもイヤ。
 大きくなったら親兄弟だと逆に無理。 ソコだけは秘密なのよっ!」ハァハァ

 肩を上下に揺すって夏目に熱弁を振るった塔子さん
意味より勢いで語ったようだ。
 今もまるで何かが取り憑いてるかのように、激しく息をしている。

 ふと子狐は、夏目にすがりついた
ズボンの端を小さな手で摘んで、ふにふにと揺らす。
 そして上目づかいに夏目を見つめると、少し涙ぐみながら言った。

『 ぅぅ、なつめぇ…ボクが好きなのは、…ぐすん…なつめ…だけ、なんだよぉ〜〜 』 グスン
632七        :2009/11/28(土) 08:35:50 ID:Qe7MTkCE
 
「あーーー、わかった。 降参する。
 ワレメだろうが、なんだろうが おれが全部洗ってあげるよ。 ハァ……」

『 わーい♪ わーい♪ ぜんぶ、ぜんぶぅ〜♪ 』
 泣いた子供が、すぐ笑った
嬉しそうに踊るように、子狐は座布団の周りをピョンピョンと跳ねる

「ところで塔子さん…何で今日はそんなに… え、エロいの?」

「だ、だってぇ〜、今晩はお父さんと二人きりでチョメチョメできるのよ
 旅館は室内風呂付だから何回でも出来るわ
 もちろん私も滋さんと、お風呂で全部洗いあうの。 きゃっ♪」

「塔子さん…大丈夫?」
「ええ、大丈夫ですよ。 滋さんはお泊りだと張り切ってくれますからねっ」

「いや…時間が」
「あーーー! たいへん、たいへん。 急ぐがなくっちゃ、滋さ〜ん♪」

ガシッ
 塔子さんは旅行道具カバンを掴み玄関に急ぐと、靴を慌てて履いた。
パタパタパタ
 転びそうなほど走っていった。
633八        :2009/11/28(土) 08:51:53 ID:Qe7MTkCE

『 …いっちゃったね 』
「ああ、行ったよ。 ……ヨシ、おまえの身体が心配だ。 風呂に入るか?」
『 うんっ 』

「でも……塔子さんも凄い判断力だよな」 ウンウン
『 どこが…なの? 』

「ある意味では間違っていないんだ。
 おまえの腹の中に、悪い土でも詰まっている とか
 悪い妖怪が病気の元を塗りこんだ とか、が病気の原因かもな」

『 えぇぇ……ボクボク、びょうきなのぉ〜? 』
「そうかどうか判らないが、徹底的に調べてやるよ」

『 なつめぇ〜おねがいだよ、ボク…ううん、たゅんを助けてよぅ 』
 クリクリした純粋な眼の視線が、夏目に熱く注がれる
これを断れる人はまずいないだろう、そんな妖しい魅力をもった瞳だった。

「ああ、ともかく身体を清めるのは、塔子さんも言ってたように賛成さ
 なっ、たゅん?」
『 うんっ。 ボクも、さんせーする 』

「例え、たゅんが普通の状態でも……奥の奥まで…清潔にしてあげるよ」 フフフ

『 うんっ、ボク、まかせるっ 』 ヤッタァ−


――何かが変?
 夏目まで発言が、無意識に流されて変わっていくような感覚

 夜はこれからだ。
 フクロウの不気味な声が、ボォゥ ボォゥ と聞こえてくる程、闇が深い夜。
 この不思議な熱気に包まれた夏目の家に、何かが起こる…のか?



はじめての訪問編、完――
634名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 08:54:08 ID:Qe7MTkCE
End すみません、ちょいエロって書いたほうが良かった

それではよろしく
635名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 17:56:33 ID:Vdrmhony
乙。読み易いのか読み難いのか分からない不思議なSSだった……
636名無しさん@ピンキー:2009/11/30(月) 15:04:19 ID:VyBvNCuC
>>634 乙
この後どう展開するかしらんがロリだからなぁ
皆もスルーなのか反応なさそうだし、この後子狐を大人にするとかどう?
637名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:06:16 ID:m5jF2fpz
アサギのコト、つかれる夏目の夜

アサギ(CV:能登麻○子)、アカガネ、夏目が登場
エロ有り あえて夏目以外での解説は無し
638アサギのコト、つかれる夏目の夜:2009/12/01(火) 22:08:13 ID:m5jF2fpz
 
 僕の名前は夏目貴志・・・妖怪が見えるのは皆に秘密だ。
 妖にうかつに関わるとろくな事にならない
ましてや身体を貸すなんて・・・

 今回は真夜中に来た来訪者に、僕がつかれた話をするよ。

 とある週末の深夜に、僕は自分の部屋で寝る準備を終え寝巻きになった。
 灯りを消そうとしたときに、ドンドンと二階の窓を叩く音が聞こえる。
 僕は呟いた。
(ふぅ・・・そこを叩けるのは妖だけなんだよ、名前を返せとかかな?
 今晩はニヤンコ先生も居ないし、対応が面倒なんだが
 まぁ、塔子さん達も居ないから、争いになっても問題ないけど・・・)
639名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:13:20 ID:m5jF2fpz
「オイっ夏目っ、俺だ、蛇の目だ! 入れてくれ、急ぎの頼みがあるっ!」
「おまえ・・・傷だらけじゃないか。 ともかく入れ」

ガラガラッ ストン
「こんな夜中にすまん、だが許せ。 アサギが消えてしまう、危篤だっ!」
「なにっ!」
「朝日が登るまで持ち堪えられそうに無い。 今晩が峠だ」
「そうか・・・で、おれに出来ることは?」
「ああ、おまえにしか期待できん。 お前の身体を貸してくれっ!」
「うっ・・・ 又、おれにアサギを憑かせる気か?」 フゥッ
「ああ、まだ間に合う。 夏目っ、頼む。 礼はする」
ドゲザッ

「礼なんかいいよ。 それより急ぐんだろ? こいよ」
「オイ・・・本当に良いのか?」
「おまえは友達だろ? 信用するよ」
「うっ、ううう・・・オレは感激したっ! 決めた! やはり、お前になら仕えるぞぉっ!」
「大げさな・・・」
「いや、それはアサギも望んでいるんだ。 二人一緒で、仕えるどぉぉぉおっ!」
「アサギ共々、だって?」
「おお! これから困ったら ”来い、蛇の目”と叫べ、すぐ来てやる」

フゥ〜
「いらないよ、ニヤンコ先生も居るしな」
「そうか、んん? 今の俺が、お前を襲ったとしたら先生はどこから来るんだ?」
「・・・確かに、今夜は居ないけど・・・」
「なにも呼ばなければお前の邪魔などせん」 キリッ
「まぁいいや。 それより取り憑いて、なにするのかな?」

ギクギク
「そ、それはアサギに聞いてくれ」
「あ、ああ・・・、アサギは、おまえのヒョウタンの中に居るんだったな」
「おぅ、フタを空けるぞ。 30秒の間で質問してくれ、終わったら憑かせる」
「なんだよその時間制限。 ・・・ふぅ、フタをあけたら時間が無いってことか」
640名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:17:44 ID:m5jF2fpz
 スポン
「――夏目様、アサギです。 お久しぶりで御座います。
 私はまた逢えてとても嬉しいのですよ、うふふ。
 今宵は真夜中に訪問してしまって申し訳ありません。
 断られても当然の願いなのに、快諾していただいて言葉も御座いません」

「時間が無い、礼など言わないでいい。
 それより憑いて何をするんだ?
 おまえの琴なら大事に仕舞ってあるが?」
「まぁ、やはり有りましたか。 なんとお礼を申せば良いのか・・・うふふ♪」
「いやに元気だな」
「あら? だって今宵のことを考えると・・・ キャッ♪ 夏目様のえっち」クスッ
「なんのことだ?」
「だって・・・、意地悪ですね夏目様。 もぅ、ぷんぷんしますよ」 クスクス

タメイキ
「ふぅ、アサギ・・・時間が無いんだろ?」
「まぁ、ついうっかり。
 うふふ・・・夏目様、取り憑いてもいいですか?」
「ああ、いいよ」

クスクス
「・・・夏目様は、お優しい。 そんなだから、憑け入られるんですよ?」
「おまえが言うな。 って・・・なんだ、それは?」
「ふふっ、お友達の言った大切な言葉です。 私も言いたかっ・た・・の・・・」
スゥ〜

「おい、待てアサギ消えるなっ!
 おまえの答えを聞いてない、取り憑いて何をするっ!」
「すぐ解りますよ・・・夏目様、ありがとう、ありがとう、ありが・・・」
フッ
641名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:20:42 ID:m5jF2fpz
 
「――夏目殿、儀式の時間だっ」
サラサラサラ

「うわ、待ってくれ蛇の目! ヒョウタンの、アサギの砂を掛けるなっ!
 おれはまだ答えを聞いてないんだぁーーー・・・ 」
パタリ

「ふぅ・・・眠ったか。
 おっ アサギは上手いこと同化していくぞ、流石は2回目だ。
 むっ 髪が青くなった、やはりアサギの髪だと艶が違うなぁ。
 ほぅ やはり今回は、身体つきも全部変わるのか。
 むぅ 吐息まで女らしくなるとは・・・見事なもんだ。
 ん? 眼が開く。 おぃ、アサギぃ!」
         
「――はい、アカガネ。 私はここですよ・・・うふふ」
パサリ パサリ

「いきなり寝巻きを脱ぐなよ、アサギ」
「まぁ、ヒドイ。 今宵は時間が無いので、あえて恥じらいを封印したのに」クスン
「コラ、泣き出すな。 ・・・スマン、お前を悲しませたか」
ヌギヌギ

「あら? あなたも裸になりましたね・・・うふふ、素敵で逞しい身体」
「おまえは綺麗だアサギ、元が夏目とは思えん。 まるで・・・天女のようだ」
「うふふ・・・嬉しい。 もっともっと言って欲しいくらいですよ」

「ああ、何度でも言ってやる。 おまえは今でも天女だ
 その艶やかな青い髪、
 なめらかで魅力的な素肌、
 素晴らしい形の胸、
 無駄なく引き締まった腰、
 すらりとした脚、
 そして男を誘う女の股間は、無毛の丘を妖しく割って・・・
 うぁあぁぁ、たまらんっ!」ハァハァ

「うふふ、アカガネ。 貴方のお宝も天井へ飛び出しそうな勢いですよ」 クスッ
「お前はよく笑うな、俺はその笑顔だけでも満足しそうに嬉しいぞ」
「あら? 私の身体は欲しくないのですか?」 クスクス
「ば、馬鹿言うなっ! お前の全てが欲しいに決まってる!」
642名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:30:09 ID:m5jF2fpz
 
「 叶うなら、もう一度だけでも 肌に触れられたいと思った
 ずっと、ずっと壬生神様の為にだけ 肌を磨いてきた
 でも・・・もし、もう一度、昔の身体に戻ることが叶うなら
 優しくて大切な友人の手、貴方の手に 肌を許したいと思ってた
 アカガネ――抱いてくれますか?」

「ぁぁぁアサギぃ、もちろんだぁ!」
「まぁ嬉しい、うふふ。 でも、こんな日が来るなんて・・・夢のよう」
「これは夢では無いっ・・・が、どうだ?」
ムギュッ

「いっ、痛い! 掴むと胸が痛いわ、そんなに強く掴まないで」

パッ
「あっ、スマンスマン。 ・・・怒ったか?」
「お待ちなさいアカガネ、私から離れてはなりません」
「えっ? 手を離すのでは」
「いいえ、アカガネ。 貴方ならば私の胸から手を離さずとも良いのです」
「アサギ、お前・・・」
モニュ

「あん♪ そ、そのぐらいの強さで揉まれるのが、嬉しい・・・うふっ」
「おおぉ・・・ほ、ほか。 他も触らしてくれっ!」
「はい、どうぞ。 私も貴方の背中に触りたい・・・わかりますか?」 クスッ
「ん? 出来るか? ・・・なるほどっ!」
ガバッ

「く、苦しい・・・でも、抱きしめられるって素敵ですね。 うふふ」
「ああ、俺もだ。 お前を抱きしめるのは最高だ」 クイックイッ
「ああん、乳首が擦れてぇ・・・。 くすっ、貴方の身体は全部熱いのですね」
「お前だって熱いぞ。 今宵のみとはいえ、これほど病が回復するとは・・・」
「まぁ、困った人ですね。 あれ程、準備したのですから当然ですよ、もぅ」 プィッ
「そうだな。 アヤツらの秘薬は、お前の柔肌をも蘇らせてるぞ、ほれ」
モミモミ
643名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:34:30 ID:m5jF2fpz
「やぁん、お尻ぃ♪
 ・・・ですが、恩も忘れてはなりませんよ、ねっ?」
「むろんだ。 特に夏目殿には、俺の命を掛けても仕える所存だ」 キリッ
「うふふ、期待しますね。 私も夏目様の御要望に何でも応えるつもりですよ」 クスッ
ナデナデ

「くぅ、お前に撫でられると、俺の尻如きがチンコのように・・・」 プルプル
「うふふ、震えを抑えましょうか。 さぁアカガネ、抱きしめますよ」 キュッ
「おぅ。 お前と抱きあうのは夢だった・・・」 ギュッ
「ええ、私も。 夏目様に琴は弾かせてもらいましたが、体の方は夢かと」
「まぁな、俺もだ。 さらに病を治す、この方法は信じらんのだが・・・」
「うふふ。 もぅ、決めたことですよ」 クスッ
「うむ、腹を決めた。 あとは夏目殿の精気を頂こう」
ギュッ

「ええ、私も覚悟しています・・・アカガネ、心の準備が出来ました」
「そうか、では横になるとしよう」
「その前に灯りを消しますね」
カチッ

「良く消し方を知っているなぁ?」
「うふふ、お友達に教えて頂きました。 でも凄く暗くなるんですね」 クスッ
ストン

「まぁいいだろぅ。 どうせ互いに病で眼が見にくいんだからな」
「ええ、ですから見たもの、感じた事。 今宵は言葉にしてくださいね」 クスクス
「ああ、そのつもりだ。 今後も黙るつもりは無い」
ドサッ

「うふふ、お持ちしてました。 夏目様のお布団って柔らかいでしょ?」
「おぅ、それに良く乾いてる。 干す者の手入れが良いのだな、どれ」
ふわっ

「まぁ、掛け布団が羽のようです。 普通のお布団なのに重くありませんね」 ウフッ
「ふふ、俺は重いかもしれんそぉぉぉ」
ガバッ
644名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:43:24 ID:m5jF2fpz
「うっ! 重い・・・のね、貴方は。 でも当然です、だって・・・」
「当然とは?」
「重いは思い、なのですよ。 貴方の思いは十分に知ってますから」 ウフフ

ウゥム
「・・・お前は賢い。 無学な俺では太刀打ちできんなぁ」
「いいえ、貴方は太刀打が上手なのですよ」 クスクス
「こら。 言葉で遊ぶな」
「うふふ、次は貴方の立派な太刀で、私のお腹を裂いてくださいね♪」 クスッ
「こいつぅ、もう許さんぞぉ。 成敗してくれるわ」 フフッ
ニュルニュル

「あぅっ。 ソコは擦るだけで・・・全身が痺れ・・・る・・・」
「ぬるぬるぅぅ。 割れ目は底までヌルヌルかぁ〜!」
グィッ

「あっ熱い! 貴方のお宝が入り口にっ、くっ! ・・・まだ、痛いの」
「な、ならば指で」
にゅる

「ああぁ・・・奥は優しくして・・ください・ね。 ぽっ♪」
「あさぎぃ、お前のココは指でこんな気持ちいいのかぁっ」 ガバッ
「きゃぁぁ! ――あん♪」

ドサリ
「もぅ我慢できん。 いくぞ、アサギ!」 ハァハァ
「うふふ、貴方はせっかちなんですね。 嫌いになりますよ?」 フフフ
「あさぎぃ〜嫌わないでくれ。 こんな素晴らしい女、離せるもんか」
「嘘・です・よ、うふふ♪ 私も貴方から離れたくないのですから」 クスッ
「よしっ、参るぞっ!」
ギュギュー

「くっ、苦しい。 苦しいけど・・・なにか、泣けるほど 嬉しい」 クスン
「あさぎぃぃぃ、アサギぃぃぃ!」 グイグイ
「さっ、裂けるっ。 身体が裂けてしまうっ。 アカガネ、強く抱いて!」
「もちろんだぁぁぁ!」
「ふあぁっ! あんっ。 ・・・くっ、くぅうぅっ! ひっ!」

ヒィ――――ッ!
645名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:46:23 ID:m5jF2fpz
――
 遠くで、歓声が聞こえた
 聞いたことも無いような、美しい歓声
 それでも、その声は僕の喉から空気を揺らして

 まるで――誰かと恋に堕ちたかのように、アサギは僕から離れていった・・・


 翌朝、僕は眼を覚ます
全身が汗ビッショリで、布団もかなり濡れていた。
枕元では蛇の目が、全裸の僕を食い入るように見つめていた
 流石に朝立ちした俺の傘を握っていたのには参ったが
彼は『俺は傘持ちだから役目を果たしてるだけだ』と、真っ赤な顔をして言った。

 僕は彼に抗議をしたが身体がだるかったし、儀式の一部らしいので我慢したよ。
 そして傘を握ったまま、しどろもどろに昨晩のことを話してくれたが
その辻褄の合わない内容に合点がいかなかった。
 いかないと言えば
彼は自分もアサギも逝ったと言うが、二人とも死んでないんだろ? 変なヤツ。

 やっと彼が僕の傘から手を離したので、急いで起きたが
腰がガクッと抜けてしまって立てなかった。
 彼にガシッと抱き起こしてもらい、下着から全部の服を着せられた
だが女の子じゃあるまいし、丁寧に扱われるのは・・・良かったよ、何故か。
646名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:48:46 ID:m5jF2fpz

 彼等を街外れまで見送りに行ったが、全身がギシギシと痛い。
 尻の穴が中までヒリヒリして歩きにくい、下痢でもしたみたいだ
僕は、がに股でそーっと歩く。

 その時、彼が猫撫声で『夏目殿、手を繋いでもいいですか?』と
僕は黙って蛇の目と手を繋ぐと、彼は妙に赤くなって照れていた。

 僕は凄く疲れてた
まぁ全身で彼等に精気を与えたらしいので、しかたが無い。
 身体がふらつくので別れ道まで、僕はずっと彼と手を繋いで歩いた。
 途中で現れたニヤンコ先生にガキ呼ばわりされたが
おれは、何故か手を離したくないくて『うるさい』と追い払った。

 ・・・なんでだろ? おれの中に、まだアサギの意識が残っているのか?
 蛇の目が好ましく思える・・・まぁこんなのも悪くないよな、うん。
647名無しさん@ピンキー:2009/12/01(火) 22:51:53 ID:m5jF2fpz
 
「世話になったな、夏目」
「蛇の目さん、これからどうするんだ?」
「アサギを連れて里で待機する」
「そうか・・・」
(――待機? ああ、おれが呼んだら来るって言ってたな)

 僕は蛇の目の腰のひょうたんを撫でた
この中のアサギの病は峠を越えて、回復に向かってるらしい。
 彼はしんみりとしながら呟く
「深く気持ちよく眠っただけだよ」

 そして別れの時が来た
僕は歩いて去って行く彼と アサギのひょうたんに、手を振りながら声を掛ける
「 またな、アサギ。 またな、蛇の目さん」

「 ああ・・・ またな〜夏目。 またお前の股な〜〜♪ 」


おわり
648名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 01:34:07 ID:jilEQf0h
>>647
GJ!アサギ可愛いよアサギ
649名無しさん@ピンキー:2009/12/02(水) 07:46:10 ID:zRlrwBEw
>アサギ(CV:能登麻○子)
この前置きがあるだけで興奮度が段違いになる不思議
650名無しさん@ピンキー:2009/12/03(木) 20:42:58 ID:HS8NMt/C
その点夏目の声は自分の声で再生してるよ
651名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 19:16:08 ID:mJ38FnuX
夏目可愛いぞ夏目
652名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 19:11:38 ID:POK4qBlz
そげぶ
653名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 08:57:08 ID:UNR3B2wi
谷尾崎×燕にフィーバーフィーバー
654名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 08:58:57 ID:UNR3B2wi
ごめん、あげた…orz
655名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 16:24:13 ID:x5SgIT68
>>653
それってお祭りの夜の事だろうけどHするの? どこまで?
俺の妄想は、誰かの返事があったら公表するんで誰か答えてちょ
656名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 19:21:03 ID:UNR3B2wi
653だけど
Hあったら甘くて切なくていいな、オジサン×小娘かなり萌えだ

たった一度きりあの夜しか人間になれない時点でもうたまらなく美しくて儚い、それでいて寒色系の浴衣姿が似合う可憐だけど笑顔が可愛い女の子が迷子だなんて…オジサンほっとかないだろなーとか妄想

最近、燕萌えに陥ったから職人さんのありがたい可愛い夏燕の小説で毎日萌補充してる一市民より
今更ながら本気GJ!!ありがたいです

655さんの意見も是非とも聞きたい

657名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 19:32:56 ID:UNR3B2wi
あ、燕萌えを語りすぎてどこまでやるか書き忘れた…orz

Hは最後までがいいかな
谷尾崎に静かなところで休もうかって手を引かれて暗い茂みの中で、オジサン我慢できないやって感じで半ば強引に浴衣剥ぎ取られてとか

けど、ピュアに燕が別れ際にキスするだけでも可愛いくていいよね
燕、浴衣姿マジで可愛いすぎる
一晩だけのシンデレラだよほんと
658名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 20:13:06 ID:x5SgIT68
>>656-657
いいですなぁ、どうせ過疎ってるしSSにも反応が少ない状態なんでしっかり答えましょ
>寒色系の浴衣姿が似合う可憐だけど笑顔が可愛い女の子
よく見てるなぁ、夏目アイだといつもの着物にドテラを羽織った感じのヤボったい姿だったんで気がつかなかったよ
谷尾崎さん写真だと燕にピッタリ似合う青い浴衣だった。 ビックリ。

>オジサン我慢できない
そこだよなぁ、谷尾崎さんは初対面の夏目に燕の写真を見せる程、気さくで良い人っぽい
・そんな人がXXXしたがるのか? ・そもそも妻子は居るのか?
・燕は谷尾崎さんに何をどう説明して話したのか? ・谷尾崎さんはどこまで燕を理解したか?

エロ話を作るなら
・夏目友人帳としては、エロパロとはいえ良い役に強姦はまず無いし需要が少なさそう
・悪役なら暴行があるが、襲われたヒロインが助けを呼ぶと夏目が現れる可能性が高そう

>一晩だけのシンデレラ
やだーい、僕の(自分は夏目のつもりで)嫁にするんだぁ
毎日ニコニコする燕と暮らしたいんだよぉぉぉぉ。
その為に長々と理由も考えたんだし、シンデレラ燕は末永く幸せに暮らすべきだっ! ふぅ〜
659名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 22:37:38 ID:UNR3B2wi
おお!あなた様はもしや夏燕職人さん!ほんとGJでした!!

夏目、シンデレラの晴れ姿を生で見れなくて残念だぁ…作者さん最後は女の子としての喜びを燕に与えてくれて素敵だ
普段着、だいぶ重いですからね

>オジサン我慢できない
ここやっぱ無理矢理すぎですよねorz
自分が我慢と自重できてないの間違いでした。失礼しました…


・そんな人がXXXしたがるのか?
→XXXまではいかなくとも、純粋に可愛い女の子だなくらいは思ったんじゃないすかね

・そもそも妻子は居るのか?
→迷子の女の子を連れ添う余裕と気遣いのある方ですし、自分は妻子いるかと思います
ひとり参加ではなさげですよね

・燕は谷尾崎さんに何をどう説明して話したのか?
→迷子になってしまったから一緒にいてもいいか
浴衣を大切な人から頂いたお話しを幸せそうに
引っ越してしまうので最後の参加だから、記念に一緒にお写真していいか
連れ添いの方見つけました、ありがとう。
燕たんの必殺スマイルダッシュ

・谷尾崎さんはどこまで燕を理解したか?

→健気で可愛いだけど、何だか儚い不思議な女の子



強姦無理でしたw
燕は積極的な女の子だからどっちかというと燕から何かアクションしそうですよね。別れ際に握手くらいは絶対してそう
写真も若干、照れながら寄り添ってるよな…俯き加減が可愛いすぎる


とにかく夏目ー!シンデレラを大切にするんだぞ!
夏目とお祭りに行く燕もまたいいですな
660名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 22:51:06 ID:x5SgIT68
>>659
そこまで妄想できるなら燕の話を自分で書いてもいいんじゃね?
ある意味、自分の理想が叶うよ
エロパロはどう書いても、原作に設定が似ただけのパラレルワールドなんだから 好きに書いて良いよ。

俺のほうは、実は谷尾崎燕となって幸せに暮らす話が有った。 が、ボツにしたよ
それはもう夏目友人帳じゃなったからさ
661名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 23:55:32 ID:UNR3B2wi
そうですね、職人さんに甘えず自分で萌えを形にしてみますぜ!
勇気をありがとうございます
完成次第、投下しますのでしばしばお待ち頂ければ幸です

おぉ、職人さんの谷燕!てっきり夏燕一途かと
ボツがとても残念です…不謹慎ながらすげー読みたいと思いました
歳の差カポー萌
燕の笑顔に割烹着萌
662名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 23:35:56 ID:4THtQzSw
期待はしないが作品を待ってる俺が保守
663名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 17:39:18 ID:Kp/psKzV
燕作品なら何でもカモーン
664名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 21:50:37 ID:ZecdyIUL
だがそろそろ夏タキも読みたいw
665名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 22:16:11 ID:iBwxMLkE
拙者、柊ファンでござる
666名無しさん@ピンキー:2009/12/11(金) 23:17:46 ID:QvH76WmZ
こんにちは。あたしはカウガール。
AAとして成り上がるため、スレを巡る旅をしています。
    __
  ヽ|__|ノ    モォ
  ||‘‐‘||レ   _)_, ―‐ 、
  /(Y (ヽ_ /・ ヽ     ̄ヽ
  ∠_ゝ  ` ^ヽ ノ.::::::__( ノヽ
   _/ヽ      /ヽ ̄ ̄/ヽ
友人帳の第三期が待てないので、みなさんのSSを希望しますよ
667名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 22:22:10 ID:U9FhEWdp
そろそろ投下が来るころ
668名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 19:33:31 ID:edA+LtBB
保守あげ
669名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 21:23:07 ID:/ZwS304k
第三期あるの?
670名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 21:42:06 ID:xtQzHcHZ
時は江戸時代で夏目先祖が忍者で手裏剣に妖の名前が・・・w
若い頃妖怪に食われた腕は義手とかね。
671名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 22:58:53 ID:00MaBuHr
その先祖が床に落ちていた、燕のヒナを巣に戻したとか
672名無しさん@ピンキー:2009/12/16(水) 20:50:42 ID:y89qrgc4
ジゴロな先祖は妖のせんびきを養殖していた、千匹



のはずだったが、999回はタダの恋だったとさ
673名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 20:59:18 ID:ko8ckmgj
こいこい
674名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 20:05:44 ID:TIXPoRMD
うむ、明日にでも頑張るよ
675名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 18:16:52 ID:8iDzfA94
《日なたの燕》
燕(CV:柚木 りょ○香)、夏目が登場
ちょいエロ有り
676名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 18:20:50 ID:8iDzfA94
《日なたの燕》

 ここは二階にある夏目の部屋
良く晴れてはいるが、冬が迫っていて窓の外は寒そうだ。

 燕が窓の傍に立つと、カーテンをあまり音を立てずに全開にした
窓辺にポカポカとした陽射しが注ぐ
彼女によってよく磨かれた窓ガラスのおかげだろう。

「夏目さま、良いお天気ですよ。 空がとても高く見えます」 ウフッ
 彼女は今、全身をセーラー服に包んでいた
とある委員長から譲り受けた中学時代の服だが、燕には寸法が合っている。

「ん? おまえは、空が高いと嬉しいのか?」
 夏目は食後の満腹感で、コタツに潜りゴロリと横になっていた
ニヤンコ先生は、どこかへ出かけて居ないようだ。

「ええ。 私の仲間達が忙しくも喜び飛び回る姿は、私にも嬉しいのです」
 彼女はスカートの裾を無邪気にひるがえし、クルリと振り返った。
 夏目からはスカートの中がヒラリと見える
制服の下の生足と、中学生のような白い下着に、彼は少々動揺したようだ。

「か、彼等は忙しいのかい?」
「はい、夕方から雨がきます。 親鳥たちはエサ集めに大変そうですよ」 クスクス
 彼女は子供のように笑いながら
みずからはコタツに入ることなく、横たわる夏目の頭元に座った。
677名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 18:22:44 ID:8iDzfA94
「夏目さま、ミカンはいかがですか?」
「ああ、たのむよ」
 彼女はミカンの皮を、丁寧に白い筋まで取り除いてから
セッセと夏目の口元に運ぶ。
 彼は大きく口を開け、ミカンを燕の小さな指からほお張る
そして軽い感謝の言葉を囁いてから、彼女の腰に手を伸ばした。

「まぁ・・・夏目さまったら、もぅ」 クスッ
 燕の甘えた声
 彼はセーラー服の隙間に手を入れて、燕の肌をなにげなく撫でる
その細い腰回りや、柔らかな尻肉の手触りを楽しみながら呟く。
「おまえの肌は、冷たくて気持ち良いな」

 彼女は照れながらも、夏目に寄り添ったまま可愛ゆく無言で俯く
そして肌を触られるがままで、彼に対するいじらしい世話を続ける。
678名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 18:30:03 ID:8iDzfA94
 彼はそんな燕のスカートを大きく捲ると
その下腹部を包む白い布に掌を進入させた
そして柔らかそうな女性の丘を、彼は直接さわさわと撫でる。

「あん・・・夏目さまぁ。 明るいのに恥ずかしい・・・です」
 その燕の表情は実に穏やか
まるで新妻が夫に甘えるかのような、幸せそうな雰囲気さえ漂わせて。

「燕は優しいな。 そんなだから付け込まれるんだぞ」
「はい、どうぞ。 私のアソコに付根まで押し込んで良いですよ」
「おまえ・・・エロいな」
「うふふ♪ お代官さまの、お仕込みで」
「そんな冗談まで勉強したのか?」
「はい。 夏目さまの興味が有りそうなことは自分も知りたいので、つい」

「ははっ、困ったヤッだ」
「うふふ、困ったやつめ」
 二人は笑いながら同時に抱きしめ合った
彼等の肌が、お日様の元に隠すとこなく照らされていく。

 そして日なたの燕は、身も心も 芯まで温かく包まれていった――


679名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 18:35:08 ID:8iDzfA94
この話は《朝日の燕》の続きです
読んでない方はお先にこちらをどうぞ 月夜の燕>>581 朝日の燕>>602

 
680名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 09:40:42 ID:+VJ02UlY
燕かわいいよ燕
681名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 23:51:20 ID:Zjzxs31t
初めて来ました
夏タキ書いたんですが、需要ありますか?
長いです、7レス以上になるかと
エロありです
682名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 00:02:32 ID:kf9YihGI
頭だけ投下しておきます。需要あったら続きます

―その壱―


「綺麗だなあ…」思わず口にした言葉にタキがため息混じりに答える。
「ほんとうに…」

二人(と一匹)は冬の海沿いを走るローカル線に揺られていた。雪こそ降っていないが、冷えた空気が足元に忍んでくる。
車窓は見渡す限り海で、澄んだ空気を透して陽光を反射し光る様がとても美しく、夏目もタキも飽きずに眺めている。

タキの祖父の遺した書物にどうやら夏目の祖母、レイコに関する(と思われる)記述があり、その場所へと向かう道中なのだ。

「…一匹とは何だ!この私を愛玩動物扱いするとは!」
ッゴン。
「心を読むな。あと公共の場で騒ぐのはマナー違反だぞ、ニャンコ先生」
「やっぱり可愛い〜っ!我慢出来ない〜っ!」
夏目に殴られたニャンコ先生は、タキに抱きしめられつつミカンなどもらっている。
アナウンスと僅かな乗客が終点に到着する事を知らせていた。
「…降りようか」

降りた駅のホームも人影は少なく、どことなく寂れた風の港町だった。
「さて、何から調べればいいんだろうな…」
「とりあえず宿に向かいましょう。海沿いの道を通って行くと祖父が書いていた場所も通る様なの」
ニャンコ先生を抱いたままのタキに促され、弱い陽射しに光る海の方へと向かうとコートの首筋をさらうように冷たい風がふいてくる。
「やっぱり家の方より寒いなあ…」
「移動時間もかなりかかったものね。…何だか誰もいないみたいよ、寒いからかしら」
歩きながら話を聞けそうな相手(タキは人、夏目は妖)を探しているのだが一向に誰とも出会わないのは何故だろう。小一時間も歩くと二人とも寒さで気分も重くなってきた。

「…っつ!」首筋に何かが刺さったようなちくりとした痛みが走る。
「どうしたの?夏目君」
痛みはすぐに消え、手で触れても皮膚には何の異常もないようだった。
「いや、なんでもない。それよりタキ、冷えてきたし今日の所はもう宿に行かないか?遠くまで付き合って貰ったのに風邪をひかせる訳にはいかないよ」
「そんな事構わないけれど…確かに寒いわね。明日は晴れるようだし、改めてにしましょうか」
「今日の宿は食事は美味いんだろうな!獲れたてピチピチの刺身か?」
途端に張り切るニャンコ先生の言葉に笑いながら、こぢんまりとした宿の門をくぐる。
683名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 00:03:58 ID:kf9YihGI
―その弐―

「ようこそいらっしゃいました。時期外れでして賑わってはございませんが、お部屋と食事、温泉はゆったりとお楽しみいただけるようになっております。どうぞごゆっくり」
仲居さんに案内された部屋は広く、やはり窓から海が見渡せるようになっていた。部屋の中は暖かい。

洗面所の鏡で首筋を確認したが何ともなかった。
「…気のせいか。ところでタキ。聞きたいんだけれど」
「何かしら?」
「どうして君の荷物もここにあるんだ?」
「だって同じ部屋だもの」「…まさか一部屋しか予約しなかった、とか…」
「私達まだ高校生よ?バイトもしていないのに一人一部屋なんて贅沢出来ないわ」
夏目の顔がさーっと青くなる。「宿の人に言ってもう一部屋用意してもらってくる!」
「夏目君ダメよ!私余分のお金なんて用意してないもの!」
それは夏目も同じだ、同じだが。
「…タキは同じ部屋で構わないのか?…その…」
「ふん、お前の様なモヤシを警戒する女などいるものか」
「モヤシとは何だ!モヤシとは!ニャンコ先生の分の刺身はないからな!」
「何だとっ!モヤシのくせに私の美味いものを奪う気かっ!」
タキがクスクス笑いだし、「…はっ!」我にかえった夏目はパンチを繰り出してくる先生のでかい頭を押さえつつ、もう一度聞いた。
「その…タキは本当におれと同じ部屋でいいのか?男と一緒じゃ気をつかうだろう?」
「猫ちゃんも一緒だし、その方が楽しいと思うわ」笑顔で言う。「男の子と同じ部屋なんて初めてだから緊張するけれど、夏目君なら平気よ」
タキがいいと言うのに、これ以上反論する言葉も宿代も持ち合わせてはいない夏目だった。
「なら…悪いけど一緒の部屋に泊まらせてもらうよ。ニャンコ先生いびきかくなよ」ささやかな仕返しをする。

露天風呂を堪能(先生と一緒に入りたいと言うタキをなんとか説得)した後は、海の幸たっぷりの夕食(夏目と先生で刺身他の取り合いバトルが勃発するもタキが刺身を分けてくれ和解、酒を寄こせと騒ぐニャンコ先生をなだめ)、グッタリした二人は早めに寝ることにした。

『(…布団がくっついている!)』夏目もタキも何となく赤面してしまう。
「せ、先生の寝相が悪いから間空けるよ」
「何だとっ!高貴な私のねぞっ」先生の口をふさぎ夏目は布団を入り口近くまで寄せる。気恥ずかしさでうつむいたままの二人は「…おやすみなさい」「…おやすみ」言葉少なに布団に入った。
684名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 00:05:27 ID:kf9YihGI
―その参―

夜半、タキはふと目を覚ました。
「(何かしら…体が重い…?)」頬にさらりと何かが触れる。闇に慣れてきた目を凝らすと、息がかかる程間近に夏目の顔があった。「(夏目君!?…何この状況?)」
障子越しに差す月明かりが夏目の整った顔をぼんやりと照らし、瞳が銀色にきらめく。思わず見惚れていると、ふいに夏目の唇が首筋に触れた。そのまま胸元の方へ舌でなぞられる。浴衣の襟がはだけられようとする―
「きゃあああっ!」
タキは思いっきり夏目の顔面を殴ってしまった。拳が痛い。
「うう…痛ってぇ…何だ…?ニャンコ先生か…?」
顔を押さえたままの夏目が身を起こす。指の隙間からのぞく瞳はいつもの色だった。
「夏目君、ごっ、ごめん!つい条件反射でっ…」
「え?今オレを殴ったのはタキ?」
やっと夏目は現在の状況に気づいた。
すなわち、夜中に女性の布団しかも腰の上に馬乗り→女性の浴衣の胸元がはだけている→殴られた→「(オレはタキに何をしようとしたんだああああ!)ごめん!」とびすさるようにタキの布団から離れたところに、
「モヤシのくせに一人前に夜這いでもかけようとして失敗したのか」
ニャンコ先生から含み笑いの突っ込みが入る。
『よばっ…!』
「(そ、そんな、夏目君がまさか…)」
先程の唇の感触が甦り、タキは自分が赤くなるのがわかった。
「そんなわけないだろっ!」
そっと伺うと、タキの色白の頬が紅潮しているのが月明かりの下でも見てとれた。その俯き加減の顔も胸元を押さえる手も綺麗で、夏目はしばし見つめてしまう。

「ん?夏目、お前何をつけている?それ、そのわき腹の辺りだ」
「え?」とりあえず電気を点け、タキには背を向け浴衣の前を広げて見てみると…あった。わき腹というか腰というか足の付け根近くというか、墨で書いたような黒々とした文字が見える。
「なんだ?「精」?」
「何かあるの?」タキも心配した声をかけてくる。
「ああ、腰の辺りに何だか字が書いてある」
「それって…私の時みたい…まさか」
『妖?』
「…いつだ?…」


突然、部屋の中に風が渦巻いた。
「うわっ…!」「きゃ…!」
琴の音が聞こえる。
「私めの仕業でございます、よもやその呪がお読みになれるとは」
685名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 10:20:12 ID:kf9YihGI
―その四―


風がおさまった部屋の隅に座っていたのは、艶々と銀色の髪をなびかせた女だった。
「むう、妖か…?どこから入った?」
「そのお声は斑様ですね…。お初にお目にかかります、明石と申します。海辺からずっとそちらの方についてきておりました」
「海辺から…?あの時か!」
首筋の痛みを思い出す。
「おい先生…用心棒はどうなっているんだ…?」
「邪気が感じられなかったのだ、私だって暇を持て余しているわけではないっ」
「まあまあ、夏目君も猫ちゃんも、まずは何が目的なのか教えてもらいましょう」
タキが言う。そのままでは彼女に明石は見えないので、部屋に広げた紙の上に陣を描いたのだ。
「夏目!?もしやあなた様は夏目レイコ様ですか?ああそのお顔は確かに夏目様の…私めはなんと恐れ多い方に呪を!知らぬとはいえ大変失礼致しました!」
「いや、待ってくれ明石、夏目レイコは祖母なんだ。それはまた説明するから、まずはこの字が何なのか教えてくれないか?」
「ああ、そうでございますね…」

「それは私めの呪でございます。人の男に吹き込み、精気を吸って放たれる事で新しい力を得るモノです」「これは消せないのか?」「一度吹き込んだ呪は、放つ以外に私にも消す術はないのです」
「その、放つっていうのは具体的にどうするんだ?」「人の女と契っていただきます」
「契る?」
「馬鹿め、そんなことも知らんのか。情を交わすのだ」
「…もっと分からないんだが」
「性交だ、性交。お前は本当に無知だな」
『せ、せいっ…!』
夏目もタキも思わず声をあげてしまった。
「人の女の中に放たれることで呪は新しい力を持って生まれます。普段であれば夏場のもっと人が多い時期に当たるはずなのですが、今年は何故か今頃に…仕方なく海辺で人の男女が通りかかるのを待っていたところ、強い妖気にひかれまして、それが夏目様だったという訳です」
「…明石、他に方法はないのか?」
「ございません。ですが、夏目様。そちらの方もいらっしゃいますし容易いことと思われますが」
明石の目線の先にはタキがいる。夏目は彼女を見ることすら出来ない。
「いや…彼女は…試しに聞くけれど、このままにしておくとどうなるんだ?」
「呪は早く新しい力を得たいが為に、宿主を意識を奪って手当たり次第に女を襲いましょう」
「…なるほど。さっきの夜這いはこれが原因か。夏目、疑いが晴れて良かったな」
『(なんだってー!)』二人にずーんっと逃げ場のない状況がのしかかった。
呪を消すには女性と契らなければならない、このままでは手当たり次第女性を襲う―
686名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 10:25:12 ID:kf9YihGI
―その伍―

「ニャンコ先生!何か他に方法を知らないか?!」
「知るものか。タキに頼めばいいだろうが」
「…っ!そんな事頼めるわけがないだろうっ!」
祖母の事が知りたくて遠くまで付き合って貰ったうえに、呪いを解きたいから身を任せてくれなどと勝手な言い分だ。
それに、タキだって普通の女の子で、最初はちゃんとしかるべき手順を踏んで好きな人と、と思うのが当然だろう。
「(おれは一体どうすれば…)そうだ!ヒノエ!ヒノエなら何か分かるかもしれない」
顔面蒼白で焦りまくる夏目の手を誰かが握った。
「夏目君、私に手伝わせて頂戴」
タキの顔が間近にある。頬はまだ赤いが、そのまっすぐな眼差しで夏目は自分が落ち着くのがわかった。
「タキ…でもそれは…それはできない」
「こんな遠くまで付き合わせて、しかも傷物にしましたじゃ、タキのご両親にも藤原さん達にも申し訳が立たない。おれ一人で何とかするから、タキは帰るんだ」
「いいえ、私にやらせて。夏目君は私を呪いから救ってくれた。あの時、誰も巻き込みたくなくて人から遠ざかっていた私から、離れずに一緒にいてくれたわ」
「もし呪いが解けていなかったとしても、それだけでもう救われていたの。だから、今度は私の番よ。だから手伝わせて、お願い」
「…でも…それでも」
「夏目君」
頬を染め、瞳はまっすぐに夏目を見つめたまま。

―頷くことしか、出来なかった。

「それでは私はどこかで待たせていただきます。ささやかですが酒宴でもいかがですか?斑様」
「ほう、酒があるのか。美味いつまみも用意しろ」

妖同士で盛り上がっている二人を、夏目は部屋の外へ連れ出す。
「先生、明石、頼みがあるんだ」
「頼みだと?私は高いぞ」「いや、あの…どうすればいいのか…その…教えて欲しいというか…」
「モヤシはやっぱりモヤシだな。契り方もわからんのか」先生はニヤリと笑う。心なしか下品に見えるのは気のせいだろうか。
「…いや、もういっそのこと、妖の姿で助言してくれないか!そうすればタキには見えがっ…痛ってぇぇ!」
「高貴な私に覗きをしろというのかアホウ!ふざけるな!自分で考えろ!行くぞ明石!」
あごに頭突きをくらってしゃがみ込んでいる夏目に、明石がそっと囁いていく。
「ご心配なく、夏目様。私の呪は百戦錬磨でございますよ。する事は自然とお分かりいただけるでしょう」
暗がりに艶やかな笑みを残して、明石はニャンコ先生の後を追っていってしまった。
「…するしか、ないな」
立ち上がった夏目は、部屋の襖を静かに開けた。
687名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 10:27:27 ID:kf9YihGI
―その禄―

電気が消され、部屋はまた窓からの月光だけで蒼白く照らされている。

「…タキ」
「ここにいるわ」
窓際の布団の上に、きちんと正座した輪郭が見てとれた。
ゆっくりと近づき、少し離れた畳の上に座ると、タキが口を開いた。
「…さっき、言わなかったことがあるの」
「…うん」
「こんな状況で伝えるのはとても不本意なんだけれど。それに、卑怯なことに思えて。でもやっぱり言わせてね、答えはいらないから」
「…うん」
「私、夏目君が好き。友人としてではなくて、とても大切なの。一緒に貴方が見る世界を見たいの」

夏目は声が出なかった。瞬きすら出来なかった。

「…誤解はしないでね。取り引きをしようとは思わないから。ただ伝えておきたかっただけなの」
微かに、タキの笑顔が見えた。
「…タキ、おれ」
今なら伝えてもいいのだろうか。
いや――伝えたい。
「おれも…同じ様に想っていたんだ、タキ。…でもおれなんかが誰かを愛せるのか、これが真実(ほんとう)なのかもわからなかった」
「相手に迷惑をかけるだけだ、そんな感情を持つこと自体がおこがましいような気がしたんだ」
「それに…伝え方も言葉も知らなかった、伝えていいのかすらも」
顔を上げるとタキのあのまっすぐな瞳が夏目を見ていた。
すう、と息をする。

「…ありがとう、やっとわかった。好きだよ、タキ。傍にいてほしい。君の存在を感じていたい」
やっと伝えられた。想いを伝えたい相手に、まっすぐに。

――涙がこぼれる。二人の瞳から。

二人は静かに近づき、タキの右手が夏目の左手に、夏目の右手がタキの左手に重なり、そっと唇を合わせた。
始めは静かに、徐々に貪欲にお互いの唇を求める。舌が柔らかく絡み合い、息が弾んでくるのがわかった。
夏目は唇を離し、タキの頬にそっと右手で触れ顔を上げさせると、首筋に舌を這わせる。
「ふ…」タキの唇から声が漏れ、肌が上気しているのが感じられた。そのまま舌と左手で浴衣の胸元を開くと、白く滑らかな隆起が露になる。
胸の大きさなど夏目にはわかるはずもないが、両手で包むようにして弾力と手触りを確かめた。白い中に淡い紅色の部分に触れると、既に固く敏感になっているようだ。
「はっ…あ…」夏目の指先の動きに反応して、タキの体が震える。
もう片方は口に含み舌で転がすように味わう。
「…んっ…ふぁっ…あっ」しばらく我慢していた様子だったが、こらえきれずに声をあげ始めると一層感度が上がりタキは身をよじらせる。
688名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 10:29:13 ID:kf9YihGI
―その七―

「んっ…な…なつめくんっ…」
快感と恥ずかしさが入り混じっているのだろう、タキの頬が紅潮していく。

夏目はタキの首と腰に腕をまわし布団に押し倒した。露な胸が月明かりに仄白く光る。
邪魔な帯をゆっくりと解き、浴衣を全て脱がせ、恥ずかしがるタキを見つめる。
「タキ、とても綺麗だよ」「夏目君…」
「貴志でいいよ、透」
「…たかっ…あっ」
みなまで言わせず、腰骨から内股に舌を這わせつつ下着を下ろして足を開かせる。夏目は自分の手際よさが信じられなかったが、
「(…これが百戦錬磨か)」心の中で苦笑する。

「やっ…」
タキの抵抗は微かだった。淡い陰影に縁取られた部分は、既にしっとりと濡れている。そっと指で開き、舌でなぞった。
「ああんっ」
ぞくぞくするような良い声だ。
そのまま優しく、時に転がすように、吸い付くようにとじっくりと舌で愛撫すると蜜が溢れだしてくる。
「んっ…やっ…」
「あっ…あん」
「はあっ…んっ」
タキはこらえることも忘れて声をあげ身を震わせる。その反応で夏目は自身がよりたかぶっていくのを感じていた。

「透…君が欲しいよ…いいかい?」
「うんっ…貴志君っ…」
こんな時でも夏目は優しい、快感にのまれながらもタキはそう思う。

ぐっと衝撃があった。
「…んんっ!」
思わぬ痛みに声をあげると「透、大丈夫?」
案じる瞳が見つめていた。月光を映して煌めく。
「(貴志君、綺麗…)…ゆっくりなら、大丈夫…」
微笑んで頷くと、夏目は静かに動き始める。
しばらくは痛みをこらえている様子だったタキも、中が馴染んできたのか、夏目の動きに合わせて息を弾ませ声をあげる。
「あんっ!あんっ!はっ!あんっ」
繋がった部分は溢れ出るものでたっぷりと濡れて、はしたない音をたてている。「貴志く…あっ…私っ…もうっ…はあんっ」
タキが夏目の背に腕を絡め抱きついきて耳元で喘ぐ。その息遣いと柔らかな胸が密着した感触で、夏目ももう限界だった。

「透っ」
「貴志君っ」
お互いに叫ぶと、果てた。

二人は月明かりの中抱き合うように寄り添っているが、気恥ずかしさで目は合わせられない。
「透…ありがとう。君が好きだよ、愛してる」
臆面もなく言うのが夏目らしいが、タキも負けてはいない。
「貴志君!文字!消えてるわ!良かった…」

こういう時でも女性の方が現実的だな、と夏目は息をはく。

これから二人で歩んで行くのだろうか―
おれは透の存在とこの想いを抱き締めて、優しい人達に伝えられるだろうか―

「大丈夫よ」

いつか―そう遠くない未来に。
きっと。
689名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 10:30:01 ID:kf9YihGI
投下しちゃいました
目障りだったらすみません…
690名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 18:51:40 ID:Sfbrgyoo
いやいやGJなんだぜ。
でも、sageような。
691名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 20:45:06 ID:PdyjbcWM
>>689 GJ!
友人帳のふいんきを壊さずに話を進めてあって良かったお

この作品の言いたいポイントはここか?
>「男の子と同じ部屋なんて初めてだから緊張するけれど、夏目君なら平気よ」
タキ可愛いよタキぃぃ!

んだから ここの会話なり、仕草をもっと厚くして欲しかったっス
692名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 20:46:35 ID:PdyjbcWM
>でも、sageような
スマン ><;
693名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 23:12:15 ID:kf9YihGI
>>690
レスありがとうございます、嬉しいです
sage忘れてました、スミマセン

>>691
その部分の描写、余計な気がして(その禄の告白シーンの印象が強くなるかと思って)推敲段階で削ってました。
お気に召さないかもしれませんが、推敲前投下してみますね
694名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 23:14:04 ID:kf9YihGI
―その弐―(推敲前・タキ描写多いです)
最後、タキがちょっと「あかく〜」の国府化してます


「ようこそいらっしゃいました。時期外れでして賑わってはございませんが、お部屋と食事、温泉はゆったりとお楽しみいただけるようになっております。どうぞごゆっくり」
仲居さんに案内された部屋は広く、やはり窓から海が見渡せるようになっていた。部屋の中は暖かい。

先生はさっそく座卓の上の茶菓子に手を伸ばし、タキにお茶を入れてもらっている。
「夏目君!大変!」
タキが突然声をあげた。
「どうした!?」
「テレビがあるわ!100円入れないと動かないタイプよ!見なくちゃ!」
「…そ、そうか…」
宿に到着してから、タキの様子が何となく変だ。そわそわと先生に話しかけているかと思えば、ふと俯いて黙る。
「(ずっと、人と話さない様にしていたんだよな…旅行でも寂しかったのかもしれないな)」
夏目もはしゃぎたくなる気持ちはよく理解出来る。

テレビをつけようとしているタキを見ながら、洗面所の鏡で首筋を確認したが何ともなかった。
「…気のせいか。ところでタキ。聞きたいんだけれど」
「何かしら?」
「どうして君の荷物もここにあるんだ?」
タキが答えるまで少し間があった。見ると僅かに頬が赤い。
「…だって同じ部屋だもの」
「…まさか一部屋しか予約しなかった、とか…」
「私達まだ高校生よ?バイトもしていないのに一人一部屋なんて贅沢出来ないわ」
夏目の顔がさーっと青くなる。「宿の人に言ってもう一部屋用意してもらってくる!」
「夏目君ダメよ!私余分のお金なんて用意してないもの!」
それは夏目も同じだ、同じだが。
「…タキは同じ部屋で構わないのか?…その…」
「ふん、お前の様なモヤシを警戒する女などいるものか」
「モヤシとは何だ!モヤシとは!ニャンコ先生の分の刺身はないからな!」
「何だとっ!モヤシのくせに私の美味いものを奪う気かっ!」
タキがクスクス笑いだし、「…はっ!」我にかえった夏目はパンチを繰り出してくる先生のでかい頭を押さえつつ、もう一度聞いた。
「その…タキは本当におれと同じ部屋でいいのか?男と一緒じゃ気をつかうだろう?」
どことなく硬かった表情がほぐれ、ふわりとした笑顔になる。
「猫ちゃんも一緒だし、その方が楽しいと思うわ」
また僅かに頬を染め、微かな上目遣いで続ける。
午後の陽射しにタキの柔らかな輪郭が淡く溶け、その儚い美しさから夏目は目がそらせない。

「男の子と同じ部屋なんて初めてだから緊張するけれど、夏目君なら平気よ」
また微笑んで、でもはにかむように言う。

タキがいいと言うのに、これ以上反論する言葉も宿代も持ち合わせてはいない夏目だった。
「なら…悪いけど一緒の部屋に泊まらせてもらうよ。ニャンコ先生いびきかくなよ」ささやかな仕返しをする。

露天風呂を堪能(先生と一緒に入りたいと言うタキをなんとか説得)した後は、海の幸たっぷりの夕食(夏目と先生で刺身他の取り合いバトルが勃発するもタキが刺身を分けてくれ和解、酒を寄こせと騒ぐニャンコ先生をなだめ)、グッタリした二人は早めに寝ることにした。

『(…布団がくっついている!)』夏目もタキも何となく赤面してしまう。
「せ、先生の寝相が悪いから間空けるよ」
「え、ええ…」
「何だとっ!高貴な私のねぞっ」先生の口をふさぎ夏目は布団を入り口近くまで寄せる。気恥ずかしさでうつむいたままの二人は「…おやすみなさい」「…おやすみ」言葉少なに布団に入った。
『(…眠れるだろうか…)』夏目もタキも、心臓が耳元にあるかのように感じていた。

「(…今すぐそこに夏目君が…私…ああだめよ、余計眠れなくなるじゃない!考えちゃだめ。それに猫ちゃんだっているし…)」
「(ああ!つるふか猫ちゃんを抱いて眠りたいっ!)」
「(夏目君…もう眠ったかしら…はっ!寝返りをうてば夏目君の寝顔がすぐそこに?!)」
夏目はいつの間にか寝入った様で、微かな寝息が聞こえる。
「(…私ひとりで緊張し過ぎよ、眠らなくちゃ)」
タキもそっと眼を閉じた。
695691:2009/12/24(木) 00:52:50 ID:zgjyyu0U
>>694 GJ!
やはり女の子の描写が増えるというのはイイッす
確かに作者さんの思うとうり、文章を削ったり入れたりする判断は難しいですお

さて、仲良くなったことだしセカンドインパクトも期待してるっスよ
696名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 14:15:14 ID:xVQU5fvj
夏タキ投下した者です

続きというかおまけというかも投下しておきます
エロなしです、ごめんなさい。1レスです


エロは時間かかるんで、書けたらまた来ます
失礼しました〜
697名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 14:22:17 ID:xVQU5fvj
―その八―(おまけ)


淡く射し込む朝日で、夏目は目が覚めた。隣にはタキがまだ眠っている。
「(…あったかい)」
人の温もりとはこういうものなのか―静かに微笑み、タキの柔らかな髪をそっと撫でた。

「やっと起きたか。ふん、なんだその弛んだ顔は」
「まあまあ斑様、夏目様もお疲れでございましょう」
妖二人が枕元にいた。
「…いっ、何時からそこにっ!」
慌てて起き上がると、布団がずれたせいかタキも目覚める。
「…夏目君?…おはよう…っきゃあ!」
座るニャンコ先生と明石を見つけ、タキの顔が見る間に朱に染まる。
思わずタキを後ろに庇い、夏目は言った。
「…人の寝顔を黙って眺めてるなんて、ニャンコのくせに悪趣味だぞ」
精一杯の照れ隠しだ。
「なっ…!高貴な私にむかって悪趣味とはなんだ悪趣味とは!それにニャンコではないといつも言っておるだろうが!」
怒る先生と明石を追い出し、夏目とタキは身支度を整える。何となく気恥ずかしくて、まだお互い目が合わせられない。
タキを気遣って、夏目は障子の向こうに移動した。
「…ふぅ。」
微かにため息をつく。どんな顔をして話したらいいのか全然わからない。
何気なく外を眺めて、着替えの手が止まった。


「(…やっぱり夏目君て優しい)」
移動した夏目を目で追って、タキは思う。
昨夜の事が蘇り、タキは着替えつつも自分の体に目がいってしまう。
「(ここを夏目君の唇が…)」
「(手があんなに優しく…)」
「(あ…ここは…は、恥ずかしいっ)」
真っ赤になりながら着替えを終えると、障子の向こうで待っていてくれた夏目が声をかけてくる。
「タキ、こっちに」
熱い頬をぺちぺちと叩きながら近づくと、
「…海が、綺麗なんだ。すごく」
タキは息をのむ。澄んだ冬の大気を透して陽の光は海に降り注ぎ、小さな波の表面が揺れて輝く。きらきら、きらきらと。
「…きれいね、とても。とても」
この景色を自分に見せようと呼んでくれたことがただ嬉しかった。
「…タキ、ありがとう」
夏目が呟き、ふと指先が触れ合う。
夏目の顔が少し赤く見えるのは朝日のせいだけではないだろう。
自然に笑みがこぼれてくる。なんだか、すごくすごく嬉しい。
「どういたしまして」
顔を見合わせ、クスクスと笑いあう。
698名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 14:26:37 ID:xVQU5fvj
と思いきや2レスでした…ごめんなさい

―その九(おまけ続き)―


「夏目、飯が来たぞ!私の分もちゃんとあるんだろうな!」

騒がしく入って来た先生をなだめ、朝食をとる。
夏目から一夜干し、タキから卵焼きをせしめた(口止め料?)先生は、満足げに日向ぼっこなどして、タキに撫でられている。

隅に座していた明石がすう、と夏目の傍に寄ると、
「夏目様、この度は本当にありがとうございました。無事、呪も新しい力を得る事ができました」
深々と頭を下げた。
「つきましては、私めの名前、友人帳に差し上げたいと存じます」
「いや、いらないよ。お前を従えるつもりは無いし、どちらかと言えば名前を全て返してしまいたいくらいだし」
夏目はさらりと答える。妖を物の様に使いたくはない。祖母もそんなつもりで友人帳を作ったのではないのだから。
「…何か御礼をしたかったのですが」
「…ならこれからは、お前の呪で誰かが幸せになるような使い方をしてくれないか」
望まぬことで涙する人がいないように。
「…かしこまりました。夏目様は本当にお優しい。では私めはそろそろ失礼いたします。帰路、お気をつけてくださいませ」
艶々と笑った明石は、微かな琴の音とともに消えた。
「お土産でも買って、帰ろうか」
荷物をまとめ、宿の人達に見送られながらまた海沿いの道を駅へと辿る。
風は少しあるが、きらきらと輝く海を背に。

僅かに後ろを歩くタキは、両手いっぱいに紙袋やら何やら下げている。
「(お土産、色々選んでたしな)」その姿が可愛らしくて思い出し笑いをしてしまう。
「(こういう時はきっと男が荷物を持つんだろうな…言ってみようか)」
意を決して声をかける。
「…タキ、少し持とうか」
その声で海を見ていたタキは夏目を見、花が咲く様に笑った。
「ありがとう。でも大丈夫。夏目君もお土産、たくさんあるもの」
夏目の両手もタキと同じ状態だ。
「(…本当は夏目君と手を繋いでみたかったんだけれど)」
きっと夏目は照れながらも手を出してくれるだろう。
でもそれをからかう相手がいる時に言うことで、優しい夏目を困らせるのは嫌で、言えなかった。
だから代わりにタキは言った。
「…また、またいつか来られるといいなあ」
もちろん、一緒に。
夏目は少し驚いた顔をした後、タキを見て笑った。
「そうだね、また一緒に」タキも驚いた顔になり、そして二人で笑った。
先生は欠伸をしている。


今度は暖かい春の日に来よう。
お土産は一つだけにして、手を繋いで君と歩こう。
並んで。

どこまでも。
699名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 21:08:32 ID:x5wnV+C7
gj!
タキかわいいよタキ
700名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 12:38:22 ID:VWastiAS
>>696-698 GJ!
タキは人気ものだから書くのは難しいだろうけど、次作をまったりと待ってますね
701名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 15:16:18 ID:7I7uu4Dc
>>699
ありがとうございます!

>>700
ありがとうございます!クリスマスなんで頑張って書きました。

5レスあります。
最後ちょいエロで止めてますが、続きエロで書いた方が需要あるでしょうか?

とりあえず暇がなくなってしまったので途中ですが投下していきます
年明けには続き持ってきます!ごめんなさい
702名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 15:17:24 ID:7I7uu4Dc
夏タキ クリスマスバージョンです

―その壱―

「…なんて言ったらいいんだ?」
夏目は通学途中、いや昨夜から困惑し続けていた。

昨日は久しぶりに早く帰った滋さんと塔子さん、夏目とニャンコ先生の4人で食卓を囲んだ。
「明日はクリスマスねえ」
少女のようにウキウキとした塔子が言う。
「ああ、そうだな。ケーキは買ってこようか?それとも作るのか?」
「(クリスマスを誰かと祝えるなんて、初めてだなあ…)」
夏目も塔子のウキウキが移ったような気分になる。
「私ね、とても良い考えがあるの。ふふ、滋さんも貴志君も驚くと思うわ」
「うん?」
「はい」
一息ついて塔子が発した言葉に、夏目は凍り付いた。
「うふふ、貴志君のね、彼女さんも呼ぶの!私張り切ってごちそう作るから♪もちろんケーキも手作りよ!」
「…ほう。貴志、彼女がいるとは初耳だぞ」
滋の目がキラーンと光る。「いや、あの、何かの勘違いじゃないですかっ?」
焦る夏目に塔子が追い打ちをかける。
「貴志君、この間お友達と一泊旅行にいったでしょ?北本君と西村君とだって言っていたけど、駅でさよならしてたの、女の子だったの!」
「お買い物の時にちょっと駅の近くのお店に行ったら偶然!おしとやかそうでとっても可愛らしいお嬢さんだったわ♪」
「(見られていたのかっ…しかも塔子さんにっ!)」
夏目は食卓に突っ伏したい気持ちになった。
「貴志、彼女なのか?相手のご両親はちゃんと知っているのか?名前は何ていうんだ?」
見られていてはさすがに誤魔化しようがない。
「…多軌 透さんっていいます。彼女というか、何というか…」
「きちんと付き合うつもりがあるのなら、多軌さんのご両親に了解をとってご招待しなさい」
叱られるのを覚悟していたが、続く滋の言葉が夏目は素直に嬉しかった。
「隠したい気持ちもわかるが、ちゃんと紹介してほしいんだ、貴志」
「ここは君の家で私達は家族で、君が好きになった相手には、私達も会いたいよ」
「そうよ、貴志君。遠慮なく連れて来て頂戴」
優しい人達。あたたかな笑顔。
「…はい。明日、聞いてみます」

そう言ったはいいが、
「…なんて言おう…ニャンコ先生!なんて言えばいいんだ!?」
「知るかアホウが」
混乱する夏目をジロリと一瞥し、先生は眠ってしまう。
「タキのクラスに行って呼び出す…とか?…おれには無理だ…」
「うう…とりあえず寝る…」
明け方まで悩んだ挙げ句、何一つ思いつかなかった自分が、夏目は情けない。
「…学校に行って、後はどうにかするしかないか…」
グッタリと疲れている夏目とは正反対に、旗でも降りそうな勢いの塔子さんに送り出され、学校へ向かう。「今日は終業式だったな…」
ふう、と吐く息が白い。
「(藤原さんの所に来たのも冬だったな…)」
タキはどんな顔をするだろう。もう家族や他の誰かとの予定があるかもしれない。
でも、もし来てくれたなら滋も塔子も心から喜んでくれるだろう。
優しいあの人達に少し恩返しが出来るような気がした。
「(…よし!)」
気合いを入れた瞬間、
「…夏目君、おはよう」
「うわっ!」

703名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 15:18:17 ID:7I7uu4Dc
―その弐―

タキがいた。夏目の心臓がバクバク鳴っている。
「(び…びっくりした…)」
「どうしたの?そんなに驚いて。通学路で会うなんて珍しいわね」
「あ、ああ…ちょっと考え事をしていて」
タキの手が頬に触れる。ふわり、と良い香りがして夏目はふと酔ったような気分になった。
「隈が出来てるわ。何かあったの?」
心配そうな不安気な顔。
「…タキは、今日、終業式の後に何か予定があるかい?」すらすらと出てくる言葉に夏目は驚いていた。

「特に何もないけれど」
「(やっぱり何かあったのかしら…寝不足みたいだし。妖関係?)」
タキは、まさか夏目の自宅に招待されるなどと思ってもいない為、答えた後に考え込んでいた。
「…良かったら今夜家で一緒に食事しないか?藤原さん達に紹介したいんだ」
夏目の言葉に耳を疑う。
「…ええーーーっ!」
「この間の旅行、改札前で別れる所を塔子さんに目撃されてた様なんだ。彼女なら連れて来いって」
タキは自分が耳まで赤くなるのがわかった。心臓が跳ね上がる。
「(か、彼女?!夏目君そう言った!?…どうしよう、駄目、恥ずかしくて声がでなくなりそうっ)」
「…タキが嫌なら無理にではないから」
夏目の声がほんの少し寂しそうになり、タキは彼を抱きしめた衝動にかられる。
「(私、嬉しいんだ。夏目君が好きでたまらないんだ)」
「ありがとう、とても光栄よ。ぜひご一緒させて頂戴」
一番の笑顔で言えたと思う、顔が赤いのはきっと気づかれたけれど。

一度帰宅してから待ち合わせることになった。
「おーい夏目ー全部終わったぞー」
西村、北本に起こされて一緒に学校を出る。
「お前、今日もずっと寝てたなあ。記録更新だぞ」
「何か悩んでるなら言えよ?お前水臭いんだからな」
夏目は微笑む。
「…ああ、ちゃんと言うよ。今日は単に寝不足なんだ」
「ならいいけどさ。よし、冬休みは遊ぶぞーっ!カラオケも行くし忘年会も新年会もあるからなっ」
「ちゃんと来るんだぞ夏目」
「わかったわかった」
苦笑しつつも、夏目は嬉しい。
「(妖が見える事も、タキの事も…いつか、全部話すから)」
優しい友人達に心の中で言って、手を振り別れる。それぞれの帰る場所に。

家では塔子が目を輝かせて待っていた。
「どう?どうだった?貴志君」
「えーと…夕方待ち合わせて連れて来ます。『喜んで』と伝えてください、と」
「良かった♪これから腕によりをかけてごちそう作らなくちゃっ♪貴志君も楽しみにしててね」
「猫ちゃんのごちそうもあるのよ、ふふ」
とてとてと寄ってきたニャンコ先生を抱き上げて、夏目は部屋に入る。
「もしかして塔子さん、朝からずっとあんな感じだったのか?」
「お前の『彼女』が来ると言ってな、鼻歌なぞ歌いながらだ。まあ私は美味いものが喰えれば構わんが。」「…それにしてもタキが『彼女』とは、事実を知ったら滋も塔子もさぞ驚くだろうな」
「…下品だぞ、先生」
ニヤニヤ笑う先生に夏目は仕返しをする。
「下品とはなんだ!私を誰だと思って…」
怒りまくる先生を放っておき、夏目は着替えを済ませて家を出た。待ち合わせはすぐ近くの公園にしてある。
夕暮れが近い街はオレンジ色に染まり、どことなく慌ただしい。いつもは見かける子ども達も、ごちそう目当てに既に帰宅したのだろうか。
「…クリスマスか…楽しみだな」

704名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 15:19:06 ID:7I7uu4Dc
―その参―

「な、何着て行こう…」
タキは帰ってからずっと悩んでいる。
買い物など一年以上殆どしていなかったため、最近やっと友達と一緒に買った数少ない「よそゆき」を部屋中に広げているのだ。
「…ああ…どうしよう…」
母には夏目の家に招待された事を伝えたが、その時すでに「男の子ね?顔が赤いわよ」と見抜かれてしまった為、タキはいっそう緊張していた。

「…彼女ですって」
ふふ、と笑う。緊張しつつもこぼれてくる笑みは抑えられない。
きっかけは少し不本意だったけれど想いを伝え、結果他人に心を開かない夏目に少し近づく事が出来た。
もっと近づけるだろうか。「普通」の恋人同士にはならなくていい。ただ、傍にいて同じものを見ていたい、前の時の様に。

「…はっ!こんな時間に!」
時計は待ち合わせ時間近くを差していた。
「ぼんやりし過ぎよ、透!急がなくちゃ、ああ髪もこんなにぼさぼさっ」
慌てて身支度をする。結局買ったばかりの落ち着いたワイン色のワンピースを選んだ。
胸の下で切り替えられたAラインに少し左寄りに共布のリボンがついている。
襟元から白い釦がついているのが気に入って買ったものだ。
髪にはさっと櫛を通し、コートを羽織って飛び出すように家を出る。履き慣れない靴で走るのは大変だが、夏目を待たせたくない。
待ち合わせ場所近くでスピードを落とし、息を整えながら歩く。遅れずに済みそうだ。
「(へ、変じゃないかしら…)」
また乱れた髪を手で直し深呼吸を一つ。
「(普通に普通に…)」

夏目は公園の入り口に立っていた。夕焼けの空を見上げている。
夕暮れ時の穏やかな色に染まって微かに笑っているその姿は、声をかけるのを躊躇う程綺麗だった。

「…タキ」
はっとする。夏目に見惚れていたのを気づかれただろうか。
「…ごめんなさい、待たせたかしら。…何を見ていたの?」
「さっき着いたばかりだよ。夕暮れの色がきれいだったんだ」
「…それに、大切な人達と一緒に過ごせるのがとても幸せに思えて」
夏目はふっ、と息を吐いてタキを見つめる。
「今日は来てくれてありがとう、タキ」
「…いいえ。私もとても嬉しいわ、楽しみね」
夏目が「大切」と表現する中に自分も含まれていることに気づいて、タキはどくん、と鼓動が早まった。

「行こうか」
「ええ」

どんな夜になるんだろう。恋人同士に見える自分達の姿に、二人は気づいていない。
705名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 15:20:01 ID:7I7uu4Dc
―その四―

ぽつぽつと話をしながら歩き、藤原家に着いた二人は同じ事を考えていた。
『(…また緊張してきた!)』
「(どんな話をすればいいんだろうか…)」
「(失礼のないようにしないと…)」
深呼吸をしていると、玄関が内側から開かれる。優しく微笑む滋と塔子が立っている。
「ようこそ」
「さあさあ、どうぞあがってくださいな。まあ、やっぱり可愛らしいお嬢さん」
「は、はじめましてっ!多軌と言います。お邪魔します」
紹介くらい自分がしようと思っていたのに、先を越されてしまった夏目は苦笑する。
「(やっぱりタキはしっかりしているな…)」

食卓についた二人は目を見張った。
「うわあ!」
「塔子さん…すごいですね」
所狭しと並べられた料理の数々、数々。オードブルにチキンにサラダにスープにパエリアに(太巻きや海老フライなんかもある)―ケーキは苺とチョコの二種類あった。
「もう嬉しくて嬉しくて、つい作り過ぎちゃったの。ケーキはさすがに一つで良かったのよねえ、ふふ」
「…美味しそう。私、嬉しいです、こんなに歓迎していただいて」
タキはにっこりと笑った。夏目を大切に思っている気持ちがタキを迎える様子で伝わってきた。
「(本当に喜んでくれてるんだ、私が来たこと)」
子どものようにはしゃぐ塔子を滋が優しく見ている。ここはとてもあたたかい場所なんだ。

全員席について滋がシャンパンをあけ、食事が始まる。ニャンコ先生の席も夏目の隣にちゃんと用意されていて、タキは思わずくすりとする。
「ごめんなさいね、大人だけ飲んじゃって」
ふふ、と頬を染めた塔子が笑う。
「多軌さんは貴志君とどうやって知り合ったのかしら?聞いてもいい?」
柔らかな物腰ながら聞きどころは押さえてくる。
「それは私も聞きたいな、貴志。女の子に言わせるもんじゃないぞ」
滋から追求され、夏目は「うっ」と詰まりうっすら汗をかいている。
「(そうだ、藤原さん達は何も知らないんだったわ)」
タキが答える。
「私がずっと探していたものがあって、偶然会った夏目君の協力で見つける事が出来たんです。必ず見つけなければいけないモノだったから助かって。それから」
夏目とそっと視線を交わす。ほっとした表情だった。
「あらあらそうなの!貴志君ったら白馬の王子様みたいね」
「颯爽と現われたのか、貴志」
「…滋さん、塔子さん、勘弁してください…」
赤くなる夏目が珍しいのか、お酒が入っているからか夏目をからかうような藤原夫妻と照れる夏目の姿がなんとも微笑ましい。

706名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 15:28:45 ID:7I7uu4Dc
―その伍―


「今日は本当にありがとうございました。とても楽しかったし、美味しかったです」
タキが挨拶すると、滋と塔子はまたあたたかい笑顔になる。
「また、いらしてね」
「貴志をよろしく」
手を振る二人にお辞儀をし、送ってくれる夏目と並んで夜道を歩き始める。

「…とてもあたたかくて、優しい人達ね。良かった、夏目君が幸せそうで」
「ああ、…幸せなんだ、すごく」
タキはふと、自分の瞳から涙が零れたのに気づく。
「…タキ?どうした?」
「…私、嬉しかったの。夏目君が幸せで。大好きな人が幸せな姿を見ることが出来て」
ああ、とタキは思う。
「貴方が怖い思いや悲しい思いをする事がなくなれば良いと思う。でもそれは難しい事だとも思う」
「だから、夏目君が帰る場所があのあたたかくて優しい人達の所で良かった」
心からそう思う。
「…タキ」
ふいに抱きしめられた。
「ありがとう、タキ。本当に、本当にそれだけで十分だよ」
そっと唇が重ねられる。
「…好きだよ」
お互いの鼓動が早まる。息が弾む。
タキは自分から夏目の首に腕を回しくちづける。舌を絡め何度もキスを交わすと、夏目が言った。
「…タキ。おれ、止められなくなるよ」
胸元の白い釦が手早く外され、夏目の手が滑り込んでくる。
「んっ!」
「冷たい?それとも…もう感じてくれてるの?」
蕾にくるくると触れられ、声をあげそうになるのをタキは必死でこらえる。
夏目の胸を押し返しながら、タキは呟く。
「駄目よ」
「…止められないって言ったよ、透」
手首を押さえられ、耳元で囁く声は甘い。
「夏目く…」
「貴志」
言葉は唇で遮られる。遠くの街灯の光が夏目の瞳で煌めいた。
胸は露になり、夏目の舌は舐め、時に甘噛みをし、いじめるように愛撫する。
「んっ…!」唇を噛んでタキは喘ぎをこらえるが、ぞくぞくとした快感が体を巡った。
夏目の右手が内股をなで、下着の隙間からするりと中に忍び込む。指先で弄ぶようにされると、タキの体がびくりと震える。
「…はっ…だめっ」
「…どこが?」
707支援:2009/12/25(金) 18:00:50 ID:VWastiAS
>>702 ここで止めとは殺生な、需要は有るお。 エロシーンが短くてもイっからオチを早めに付けて欲しいお
708名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 18:46:05 ID:7I7uu4Dc
>>707
すみません!頑張りました!

明日から休みなしになりましたが(笑)
2レス投下します〜
709名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 18:47:04 ID:7I7uu4Dc
―その禄―

夏目は、愛撫する右手はそのままに、タキの首筋に舌を這わせた。舌と指先の動きに反応してタキが身を震わせる。
タキの肌は上気して、とろりと溢れるものと溶け合う程に熱かった。
「…はあっ」
必死で声をあげるのを我慢するタキの切なげな表情に、夏目の体は火照る。
「…透」
そっと囁く。


タキは快感の波に必死で耐えていた。
「(こんな場所でっ…声…だしちゃだめ…っ)」
少しでも口を開けば声をあげてしまう。
「(…夏目君…どうして急にっ…)」
夏目が触れた部分が灼けるように熱い。体の芯まで火照って震えて、寒さもわからない。
うっすらと開いた目に夏目の顔が見える。タキは絞りだすように言った。
「な…つめくん…哀しいの…?」

「え…」
夏目の手が止まる。
「…涙」
タキは手を伸ばして長い睫毛が影を落とす瞳を拭った。

「…おれ」
夏目ははっとする。目の前で自分を見つめるタキの大きな深い瞳にも涙が浮かんでいた。
嫌がるタキを無理に押さえつけてしまった。
辛い思いをさせてしまった。
そのくせ泣いてなんかいた。
「…ごめっ…」
顔を覆う。
「(…タキを独り占めしたくなったのか?)何してるんだ、おれっ」

狼狽える夏目を、タキはそっと抱きしめる。
「…教えて?」
うなだれた頭をタキの肩に乗せたまま、夏目はぽつりと言った。
「…タキを、独り占めしたくなったんだ。今があまりにも幸せだったから、手を離したくなかった。…ごめん、こんなのただの言い訳だ」
「(…夏目君)」
タキは夏目がいとおしくてたまらない。
「…夏目君。私達は離れないわ、何があっても。私も藤原さん達も。急がないで。大丈夫だから」
「…タキ」
今度はタキが囁く。
「…続き、してくれる?」夏目が顔を上げ、涙でしっとりと濡れた瞳がタキを見つめる。うっとりする程に美しい。

タキは恥ずかしがりながら、スカートを持ち上げる。夏目が触れる部分は、まだ濡れたままだ。ついっとなぞられ、小刻みに突くようにされてぬるぬると滑る。
「…あっ」
「透、いい?」
返事を待たずに夏目はタキの中へと突き入れる。
「…はあっ(…気持ち、いいっ…だめっ…声っ…)ああんっ」
最初はゆっくりと、徐々に夏目の動きが激しくなり、タキもこらえきれずに声を洩らす。
「はっ…あんっ」
「あっ…くっ…」
二人とももう限界だった。「…たか…しくんっ」
「透っ」
同時に果てた二人はそのまま頬を寄せ、抱き合う。汗で顔に張り付いた髪をかきわけてキスをした。
710名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 18:47:48 ID:7I7uu4Dc
―その七―

何とか服装を整えた二人はタキの家へ向かう。
「…ごめん」
「遅くなったこと?それとも襲ったことかしら?」
夏目の横顔に涙はないことを確かめて、タキはからかうように言ってみる。
「…両方、かな」
「…泣いたりしないでね。辛かったら話して。私達ならきっと負けないわ」
夏目が立ち止まる。
「…タキ」
「…一緒なら大丈夫よ、きっと」
夜目にも輝くように、夏目の周りの闇などに負けないように、タキは精一杯笑う。太陽のように。花のように。月のように。
「…ああ、そうだね」
夏目の手が、タキの手を優しく握る。

「…タキのご両親に何て言ったらいいかな」
「襲われて襲い返したら遅くなりましたって言おうかしら」
「…頼むからそれは止めてくれ」
声をあげて笑った。


こうして歩いて行こう。

昼も夜も。

光の中も暗闇も。

君と。
711名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 19:04:36 ID:VWastiAS
>>708 GJ! 待ってたカイが有ったお

>襲われて襲い返したら遅くなりましたって言おうかしら
こうして彼女はちょとずつ、夏目に対して態度がデカくなるんだろうなぁ
と思うと、夏目が女の子にモテルのも大変かと

さてSSは、投下量をこなすのも大事だけど 質も大事だから
次回からは完成して推奨してから投下すると、より良くなっていくと思うお
712名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 17:35:47 ID:30XWQjCa
>>710 乙
作家さんが増えるというのはいいことだな
713名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:36:16 ID:Zzi9c8eQ
>>711
ありがとうございます!
確かにタキはどんどん強気になりそうな予感が
夏目がもてるとタキ上位という構図が出来そうです

SS、質を良くできるよう精進しますね


>>712
ありがとうございます!
地味に投下するんで呼んで頂ければ嬉しいです
714名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:37:47 ID:Zzi9c8eQ
で、さっそく投下します

ヒノ夏、キスのみです
次から2レスになります
715名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:38:35 ID:Zzi9c8eQ
―その壱―

夏目は寝込んでいた。
ここ数日、昼夜を問わず友人帳を狙う妖と名を求める妖が立て続けに現れて、殆ど眠れなかったのだ。
思えば、それ自体が前触れだったのかもしれない。

「貴志君、お薬頂いてきたわ。飲んだらしっかり眠るのよ」
夏目を心配する塔子にも僅かに頷くだけだ。
「…軟弱者が。無理をするからだ」
塔子が階下へ消えたのを確認し、ニャンコ先生が呟く。呼吸は浅いが眠った様子の夏目を見やり、ため息をつく。
「(夏目が弱っているのに感づいた奴等が集まって来ているか)」
「…仕方ない。私が直々に追い払ってやろう、高くつくぞ」
音もなく白い妖の姿に戻ると、窓から出ていった。


「夏目ー、猫だるまー。…ちょっと誰か返事くらいおし」
すっと窓辺に現われたのは、ヒノエ。
「寝込んだというから見舞いに来てやったのに」
柿。山葡萄。栗。茸。山菜。畳の上に無造作におかれる。

「…眠っているのかい?夏目」
ヒノエが覗き込むと、苦しそうに息を吐き、うなされているようだった。
「…まったく、こんな病人をほったらかして斑の奴は何をしているんだい」
そっと夏目の額に手をあてる。ひんやりとした妖の肌は高熱の体に心地よいだろう。
「…レイコ」
ふと、思い出す。
目の前の少年と同じ顔の娘を。
少年とは違って、人を見切ってしまった娘を。
疎外され忌み嫌われても強かった娘を。

…自分を呼ばずにとうに逝ってしまった人の娘を。

ヒノエは思う。
何故妖の名だけ集め、従える等と言ったのだろう。
なのに何故呼ばないのだろう。
人に傷つけられるのならば、妖を使って傷つけてやれば良かったのに。
…助けてやれたかもしれないのに。

「…レイコ。…レイコ」
少年の髪を撫でる。
長い睫毛に縁取られ、今は閉じた瞼を撫でる。
頬を撫でる。
唇を撫でる。

「レイコ」
この淡い色の髪も、強い眼差しも、白い肌も、妖と言葉を交わす唇も、みな同じに見えるのに。

ここに居るのは、ヒノエのいとおしい娘ではない。

人は儚い。いつか失うことなど知っていた。
それでも、
「…レイコ」
冷たい涙は零れ落ちる。
逢うことの叶わない娘と同じ顔の少年の頬に。

716名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:39:22 ID:Zzi9c8eQ
―その弐―

「…ヒノエ、…泣いて…いるの…か?」
夏目が薄く開けた目に蒼白い月光が宿る。
声は枯れ、弱々しい。

「…夏目、お前も私を置いていくのだろうね」
レイコと同じように。
残されるのは嫌だなどと、妖らしくもないが。

「…レイコさん…の事…泣いて…」
夏目の声はかすれてよく聞こえない。
「ああ、そうだよ。笑うかい?…もう居ない娘を思って泣く妖を」
ヒノエは、夏目の鼻先まで顔を寄せた。涙がまたぽつり、ぽつりと落ちる。

「…わら、わない。…妖、だって…悲し…なら泣けば…いい」
夏目の瞳がヒノエを見つめる。
「…おれは、…レイコさん…の…為に、泣いて、くれることが…嬉し…いよ」

ヒノエは目を閉じた。

この少年は、何故妖にも優しいのだろう。
自らを人と隔てる存在に。
「…夏目、一つだけ頼みがあるよ」
「…なん…だ?」
「一度だけ、お前の唇を貸しておくれ」

レイコとの思い出を、悲しみで染めない為に。
少年を娘の代わりにしない為に。

「…わか…った」
しばしの後、ヒノエの思いを悟ったか夏目が目を閉じる。
軽く結ばれた唇にそっと口づけ、ヒノエは去っていく。

「…早く元気におなり」
月明かりの下、優しい言葉を残して。


「うわっ!離せヒノエっ!」
抱きつくヒノエを夏目が振り払った。
「…つれないねえ。いいじゃないか、それくらい」
ヒノエは笑う。
「夏目!この間の払い賃がまだだぞ!この私が直々に払ってやったのだ、饅頭くらいで済むと思うな」
「わかったわかった、今度焼き肉食わせてやるから」「何?!本当だろうな!今度と言わず今だ、今!」

騒がしい二人を眺めてヒノエは思う。
「…こんなのも、悪くないかねえ」


いつか、別れる時は来るだろう。

その時まで、一度でも多く名を呼んでもらおうか。

目の前にいる、
優しい人の子に。
717名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 02:18:00 ID:DAW2CZQG
GJ!であります
718名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 09:36:21 ID:oC+6e9uF
ヒノエの想いせつないよヒノエ

いやぁ女妖の純愛っていいもんですねぇ。
GJです。
719名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 23:22:24 ID:kg8ZKBC5
頑張っちょるねえ、勢いを感じるお
720名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 08:52:42 ID:STuzWJlq
>>717
ありがとうございます!

>>718
ありがとうございます!
ヒノエはこれからも夏目を見る度にレイコを思い出すだろうけれど、せめて悲しくないと良いなと思います

>>719
頑張ります!
721名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 09:03:17 ID:STuzWJlq
そういえばタイトルつけてなかったんで。

>>682-688『君の傍』
>>697-698『手をつないで〜君の傍おまけ〜』
>>702-706>>709-710『あたたかい場所』
>>715-716『名を』


次作鋭意制作中です
あまり長いより、短くまとめて各パート投下の方(それぞれ一作品として読めるような)がいいでしょうか?

いつもたくさんレス消費してしまうので。ごめんなさい

年明けくらいには投下できるよう努力します
722名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 11:55:13 ID:nvIsRvQh
レス消費数は気にしなくてもいいと思うよ、良い内容で書いてるんだから
ただしダラダラ書きとか、推奨無しになっていくのはカンベンな
723名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 17:32:41 ID:ppZhM3lA
それと全レスする必要も無いんだぜ
面倒だろ、さすがにw
724名無しさん@ピンキー:2009/12/29(火) 07:51:33 ID:wM6Hg1K1
>>721
タイトルの有る作品っていいね
725代行:2010/01/02(土) 10:20:50 ID:ugA8U8wf
携帯規制の巻き添えになってます…

夏タキ他投下してた>>721です
SS完成しましたが解除まで投下出来そうにないです。ごめんなさい

解除になり次第良作一つでも多く投下できるよう頑張っておきます!待って頂けたら嬉しいです。
726代行:2010/01/05(火) 08:55:04 ID:/6lCxeKZ
保守
727代行:2010/01/05(火) 08:55:16 ID:PKp3uahb
保守
728名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 09:34:22 ID:eqsT+kxn
おーい。
誰もいないな…
729名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 20:50:11 ID:TuhGvwjj
規制って怖いな
730名無しさん@ピンキー:2010/01/10(日) 21:06:15 ID:PR+BCpze
夏目の魅力とは何だろう
浪花節に出てきそうな人情味とかかなぁ
731名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 22:51:12 ID:K30KcAgs
子供っぽい思考
732名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 07:53:21 ID:5vteG0ip
良くも悪くも青いところ
733名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 16:07:11 ID:WwB71qxR
尻が?
734名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 01:12:23 ID:9l5qaCUn
夏目はガキだからなあ
先生にも柊にも言われてたしね
735名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 18:22:50 ID:Dpkb3aDt
だがそのガキの思う方向に進んでしまうモノたちの多いことよ
736名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 21:47:14 ID:6hBJ3h0q
皆夏目が好きなんだよな
男女問わずハーレム状態
737名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 22:47:39 ID:t1K6mLfp
>>736
×男女問わずハーレム状態
○男女妖問わずハーレム状態
738名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 04:11:20 ID:KXN9Cewe
保守
739名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 22:20:54 ID:Sdv5IxvF
>>721です
祝!規制解除やったー
さっそく投下します

燕×谷尾崎
祭の夜、エロなしで4レスです
740名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 22:28:20 ID:Sdv5IxvF
『人も、妖も』

―その壱―

―嬉しい。貴方に逢える。
私からただ見つめるのではなく。
私は翔ぶように走る。
身に纏った淡い青の花の浴衣は羽根のように翻って、面を外した顔は喜びで染まっているだろう。

祭囃子が聞こえてきた。
道行く人々は皆同じ場所を目指している。
この中に貴方がいる、何処だろう。きっとすぐに見つけられる。
追い越しざま人の肩にぶつかった。
「ごめんなさい」
言ってまた実感する。今の私は貴方に触れられるんだ。

いた。見つけた。
足を止め息を整える。
ちゃんと話せるだろうか。浴衣の乱れを直し髪を撫でつける。
おかしくないだろうか。
私はすっと近づく。貴方の処へ。

「…あの、谷尾崎様」
声をかけたが貴方は気づかない。もう一度。
「谷尾崎様」
聞こえないようだ、何故?と浮かんだ疑問はすぐに消える。
『お前の妖力では、人と言葉を交わすことは無理かもしれないけれど』

ああ、そうだった。
この気持ちを言葉では貴方に伝えられないんだ。
怖じ気づきそうになるのをぐっとこらえた。
あの人は、何の為にこの浴衣を持って来てくれたのだ。
せめて、精一杯の笑顔で伝えられるだろうか。

また貴方に追いつき、つい、と袖を引く。
「うん?」
こちらを見下ろす顔には僅かに驚きの色。
「何か用かな?」
懐かしい貴方の声だ。優しくてあたたかな貴方の声だ。
貴方の目で私を見、その声で私に話しかけてくれる。冷たい水底でこの日をどんなに願ったことか。
なんて嬉しいんだろう、何という喜びだろう。

身振り手振りで私、貴方と祭の方を示す。
「どうしたんだい?誰かとはぐれたの?…もしかして君は話せないのか?」
こくり、と頷く。
「そうか…案内所に連れて行こうか?」
懸命に首を振り、人で賑わう方向と貴方を指差す。

―お願い、一緒に祭を見たい。

「祭が見たいのかい?あちらに行けば家の人に会えるのかな」
また懸命に頷く。

「そうか…。ちょうど私もね、一人で見るのはつまらないと思っていたんだ」
貴方は私に向かって話す。
「娘がね、熱を出してしまって…奥さんと留守番なんだ。お土産だけでも買って行こうと来たんだけれど」
741名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 22:30:21 ID:Sdv5IxvF
―その弐―

「娘がね、熱を出してしまって…奥さんと留守番なんだ。お土産だけでも買って行こうと来たんだけれど」
貴方は優しく笑う。ああ変わらない。貴方の優しさは二十年前と同じ。
暗闇となる寸前だった私に人の温もりを思い出させてくれた。

「これも何かの縁だ。一緒に回ってくれるかい?」
もう一度懸命に頷く。三度目だ。気持ちが通じたのが嬉しくてたまらない。

「じゃあ行こうか」
貴方の手にそっと触れると、にっこりと微笑んで手をつないでくれた。

―ああ、人とはこんなにもあたたかいんですね。

祭は賑わっていた。
屋台や出店の眩しい光に人が集まっては離れる。
ずっと水底にいた私には不思議な光景だ。

貴方に連れられてのぞいた一つの出店では、四角い桶に水を張り、小さな金魚を泳がせていた。
水面がゆらゆらと揺らぐ。
水の中の沈んだ村に似ているようで思わず座り込む。

真上に灯された明かりの淡い橙色を映した中に、より濃色の魚達は泳ぐ。

ひらひら、ひらひらと水中に舞う金魚のひれはまるで私と同じ浴衣姿のよう。

「…金魚すくい、やってみるかい?」
すっ、と貴方は私の傍に座って店の男に声をかける。

受け取った棒がついた丸いものは、水に浸かるとすぐふわふわと溶けてしまい、魚達を捕らえる事は出来ない。
「…難しいね」
貴方が笑ったのが嬉しくて私も微笑む。

立ち上がった時もまた手を繋いでくれた。

―冷たい私の手は貴方の手のひらでぬくもっていくようです。

歩きながらも貴方は私にたくさん話しかけてくれる。
優しい瞳で私を見て。
私は幸せをかみしめる。

「あれは射的」
「お、大判焼き。今はクリームなんて洒落たのがあるね」
「水風船を頼まれたんだよ、君は何色が良いと思う?」
「お好み焼きも良いけど、やっぱりたこ焼きにしようかな」
「ああ、あったあった。綿飴」
店先で見慣れぬ箱からわきでてくるのは、白い綿の様なもの。
「(…雲、みたいだな)」
木に登って眺めた空を思い浮かべる。
貴方は二つ、と指差す。一つはお土産、と言いながら。
「はい。…雲みたいだよ」
―今、私は貴方と同じ事を思っていたのですね。

渡してくれた人の食べ物は、ふわふわしてとらえどころがなくて、とても甘い。
「美味しいかい?」
こくり、と頷く私に貴方はまた笑顔を向けてくれる。
―なんて幸せなんでしょう。このまま傍にいられたら良いのに。
742名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 22:41:51 ID:Sdv5IxvF
―その参―

匂いがする。周囲の空気が湿気を含みしっとりと濃度を増す。
雨が近い。
祭の夜は、もうおしまい。私の弱い妖力も。一晩限りの浴衣の力も。
―お別れをする時ですね。
貴方の手を引き、少し離れた場所の人の群れを指差した。
「ああ、家の人を見つけたかい?」
微笑んで頷く。本当はそんな人いないけれど、逢いたい人は貴方だけれど。
「そうか。良かったね」
貴方も微笑む。
ふと、声をかけられた。
「あれ、谷尾崎さん。今日は娘さんと奥さんは?」
貴方と同じくらいの歳の男は知り合いの様だ。
「ああ、熱を出してしまってね。代わりにこの娘さんと…」
話す声を聞く。もうさようならを言わなくては。
―貴方には聞こえないけれど、私の声でありがとうと伝えたいのです。貴方と歩けてとても楽しかったと。

「じゃあ、せっかくだ。君と一緒に写真を撮ろう」
え、と思う。
「とても楽しかったよ、ありがとう。会えた記念だ」ふふ、と思わず笑いたくなった。
―私が言いたかったこと、貴方に先に言われてしまいましたね。

「並んでね、こっちを見て。」
貴方の隣に身を寄せる。いちばんの笑顔になろう。貴方の記憶に残るのなら。

「写真、出来たら君にもあげよう。…せめて、名字だけでも分かれば届けられるんだが」
少し困った表情で貴方は言う。
たぶん届かない言葉を、私は口を開いて貴方に告げる。微笑んで頭を下げ、くるりと踵を返して人に紛れた。

貴方は私の様な異形とは違う。もう逢うことはないでしょう。でも。
今日の貴方の温かな手も。優しい声も。
私を見る眼差しも。
忘れることはないのです。
とうとうと降る雨はすべてにまつわり水を呼び、私はまた水底に帰るけれど。
そこから遠く見上げる外の景色は、きっと違って見えます。
―ありがとう、優しい人達。

谷尾崎様。
あの時、貴方が私の姿を見ることができず良かったのですね。醜い悪鬼ではなく、一人の娘として貴方に逢えました。

夏目様。
貴方が異形を見る人で良かったのです。優しい姿であの人に逢う事ができました。
写真とやらは私の姿だけでなく、喜びも写してくれるでしょうか。
私はまた兄弟達と眠りにつきます。それはとても優しくてそして温かな眠りです。
ありがとう。私は人が好きです。
誰かを想う気持ちはきっと同じなのでしょう。それはたぶんあたたかいのでしょう。

人も、妖も。
743名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 22:44:01 ID:Sdv5IxvF
―その四―

その人は写真を出しながら言った。
「もしかして、君は夏目君じゃないかい?」
夏目は怪訝そうに答える。
「…そうですが」
「そうか!良かった。あの娘さんの事を知っているならもしやと思ったんだ」
その人は笑顔になる。

「写真の娘さんがね、そう言ったんだ。届け先を聞いたら夏目、と」
燕は言葉を交わせたのだろうか、と夏目は思う。
「ずっと言葉は出なかったんだけれどね、最後別れ際に」
「…他に何か言っていましたか?」
「ああ。ありがとう、と言ったのが微かにね」
「…そうですか」
「写真は君に預けるよ。それじゃ」
谷尾崎は手を上げて帰って行った。

夏目の目からは涙がこぼれる。昨日までの雨のように。
「…燕。お前の想いは届いていたよ。…良かったな」
本当に良かったね。
お前は幸せだっただろう。嬉しかっただろうね。
おれもとても幸せだよ。
人も妖も同じだね。

ゆっくりとおやすみ。
またいつか、優しい人に逢えるまで。
744名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 22:44:51 ID:Sdv5IxvF
その壱最後とその弐頭がだぶりました
すみません
745名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 22:48:34 ID:Sdv5IxvF
>>721です
えーとエロパロなのにエロなしは申し訳ないので、続いて
滋×塔子 エロありです
4レスですたぶん
746名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 22:50:29 ID:Sdv5IxvF
『とても大切 〜帰る家 滋・塔子編〜』
―その壱―

「戸締まりはしっかりするんだぞ」
「ご飯もちゃんと食べて頂戴ね」
「火の元にも注意して」
「風邪をひかないように暖かくしてね」

塔子が商店街の福引きで、特等の『年末温泉一泊の旅〜上質の宿でゆったりとした新年を〜』を引き当て、年も押し迫った31日。

準備はとうに終えているが、滋と塔子は中々出かけられずにいた。

「本当に一緒に行かなくて良いの?」
塔子は貴志に問う。
「はい、大丈夫です。滋さんも塔子さんも楽しんで来て下さい」

貴志の分の部屋も予約して一緒に行こうと二人は言ったのだが、「友達から忘年会に誘われたんです」というのに重ねて誘う気にはなれない。
最近は仲の良い友達も出来たようで、貴志の表情も随分と明るくなった。

「…本当に大丈夫なんだな?明日の夕方には帰るから」
「お土産たくさん買ってくるわね。寂しかったら電話してね」
「はい。気をつけて」
「いってきます」
滋と塔子は笑顔で見送る貴志に振り返って手を振る。
「さあ、行こうか」
滋が手を取ると、塔子がうふふとあどけなく笑った。
「ちょっと照れちゃうわね♪」

幾つか電車を乗り換え、到着したのは静かな山あいの宿。
大きくはないが、手が行き届いた居心地の良さが感じられる。
案内されたのは中庭の池が見下ろせる二階の部屋だった。

「お食事は何時頃になさいますか?」
そうねえ、と塔子は小首をかしげる。
「お風呂はいつでもご利用頂けますので、よろしければどうぞ。お肌がすべすべになりますよ」
仲居の言葉に反応した塔子の瞳は浮き浮きとしている。
「まあ、じゃあさっそく入って来ようかしら♪滋さんは?」
本当にいつまでも少女の様なひとだ。滋は笑いながら答えた。
「それなら夕食は遅めにしてもらって、ゆっくり入って来るといい。20時頃でお願いしよう」

部屋で待っているよ、と言う滋に手を振って塔子は風呂へ向かい、滋は一人中庭を眺める。夕闇から夜へと変わる空を映す大きな池は、澄んだ鏡のようだ。
「二人で旅行とは久しぶりだな…」

貴志が家に来てから、あの家も大分賑やかになった。
塔子は元々良く笑うひとだが、二人きりで暮らしていた頃よりもずっと生き生きとして楽しそうだ。
滋は貴志と暮らす事に決めて良かったと思う。
747名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 22:53:50 ID:Sdv5IxvF
―その弐―

ただ、貴志は。
いまだに迷惑をかけてはいけない、甘え過ぎてはいけない。そんな空気を感じさせる。
いや、笑顔も良く見せるようになったし決して打ち解けていない訳ではない。
それでもどことなく他人行儀なのはこれまでの環境のせいか、それとも。
「…あの家は私達家族三人の家なんだよ」
何か訳があるのかも、とふと滋は思った。


「…滋さん」
襖がすっと開いて、塔子が戻ってきた。そのまま隣に立って一緒に池を眺める格好になる。
「いいお湯だったかい?」
「ええ、とっても。貸し切り風呂もあるんですって」それにね、と塔子が続ける。
「この池、年に一度、大晦日にだけ鐘の音が聞こえるという伝説があるんですって。今女将さんに教えてもらったの」
「ほお、不思議だね」
「もうずぅっと誰も聞いていないそうなんだけれど。ね、聞けるかしら」
まだほんのり上気した顔に優しい笑みを浮かべる。
「聞けるといいね」
彼女は本当に笑顔が似合う。
陶器の表面を薄い透明な膜で覆ったようなうなじに、湯上がりのまだ濡れたままの髪からほつれた後れ毛がはらはらとかかっていた。
緩めに合わされた浴衣の襟元からは湯の匂いと入り混じって甘美な女の香りがする。
滋の腕は無意識のうちに塔子をしっかりと抱きすくめていた。
ぴったりと密着したその体の香気が滋を昂ぶらせた。
塔子を抱きしめて薄化粧の唇に口づけ、まだされるがままの塔子の舌に舌を絡める。
微かに恥じらいつつも、塔子は控えめに応えてきた。
色白の首筋から鎖骨へとゆっくり唇を這わせていくと、塔子の呼吸に喘ぎの色が混じる。
空いている両手を襟から中へと滑りこませ、出産を経験していない女特有の、まだしっかりとした張りのある胸を掴む。
そのたっぷりとしたボリュームは普段の姿からは想像できない程だ。
手のひらで滑らかな肌の感触を味わいつつ、指先で先端をくりくりと弄ぶと塔子の唇から声が漏れ始めた。
「…は、あ…滋、さん」
甘える様な声が可愛らしい。
「…塔子…」
言って浴衣の帯を解き、一気に脱がせてそのまま畳に押し倒すと、目を逸らし恥じらう表情が目に入った。
本当に可愛いひとだ。
748名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 22:59:08 ID:Sdv5IxvF
―その参―

「…君はいつも綺麗だよ」
囁いて胸にそっと口づけては強く吸う。瞬く間にいくつものキスマークか塔子の上半身を飾った。
そのまま紅い部分をじっくりと責める。ねぶるように唾液を絡ませ、舌先で捏ね回すようにしては噛み。
「あっ…ああっ…」
抑えられなくなったのだろう、控えめだった塔子の喘ぎも高くなってくる。

すうっと指先は足の付け根から下着の隙間へと伸ばすと、顔に似合わずそこは濃い。
湿った手触りの中に一段と滑る谷間を探りあてて、指て軽く擦ると粘度を増した液体が溢れ塔子が身を捩る。
「ん…んっ」
ちゅく、ちゅくと音を立てるそこを愛撫したまま下着を脱がせた。
柔らかくなってきているが、まだ細くくびれて分な肉のない腰と、同じく平らなままの下腹部、日に焼けておらず青白いような内股が現れる。
「んっ…はあ、ん」
微かに触れるか触れないかで内股を舐める滋の舌と、つぷ、と音を立てて中を弄る滋の指に敏感に反応し、塔子は肢体を震わせ甘い声をあげる。
滋の愛撫に悦ぶさまは昼と違って艶めかしい。
ぬる、と指を抜くと間をおかずに滋は塔子の中に侵入していく。
「はあっ、あんっ」
一際高い声で塔子が鳴く。じっくりと、ゆっくりと、内側の襞や感触、凹凸を味わいつつ出し入れする。
「あっ…はっ」
快感で淡い桃色になった皮膚の表面からは、熟れた果実の色気が香り、
滋の動きにあわせて柔らかな胸はそれ自体が生き物のように揺れ、
汗で乱れた髪が頬に額に張りついて、悶える塔子の表情をより隠微に魅せる。
塔子の左足を滋は自分の右肩に乗せ、より奥深くへと突き上げていく。
ぐちゅっぐちゅっといやらしい音と、塔子の切なげな喘ぎ、滋の荒い息遣いで部屋の中は満たされる。
「あんっ!あっ…ああっ!」
たがが外れたようにはしたなく声をあげる塔子が、左腕を滋の背中に回ししがみついてきた。
「滋さんっ…このままいってっ…」
滋は崩れおちそうな塔子をしっかりと抱きしめ。
一緒に達した。


互いに身を整え終えると、ちょうど扉がノックされて夕食の膳が運ばれて来た。
「ごゆっくりと行く年をお過ごしくださいませ。御用の際は内線でお呼びだし下さい」
そう言って仲居は下がった。

「自分でお料理しないのもたまにはいいのねえ」
これが美味しい、このお皿が素敵と座卓一杯に並んだ料理にひとしきり感激している。
749名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 23:03:02 ID:Sdv5IxvF
―その四―

「いつも貴志君にいっぱい食べてもらおうって頑張っちゃうから」
「私は君の料理がいちばんだけれどね」
まあ嬉しい、と照れた塔子がふと呟く。
「…今度は貴志君と一緒に来たいわね」
「ああ、そうだな」
「…貴志君、ずっとあの家にいてくれるかしら。突然出ていってしまいそうで心配」
箸を置いて池の方を見ていた塔子からは笑みが消え、不安げな表情に変わる。
「何故?」
「…貴志君、私達に言えないことがあるんだと思うの。隠しているのじゃなくて、言えないこと」
ふう、と息を吐き、手にしていたグラスをことりと座卓に置く。
「きっとね、私達に心配をかけたくなくて言えないの。それを話したら、今の生活が壊れてしまうんじゃないかって」
塔子は真剣な顔で先を続ける。
「そのせいでいなくなってしまうような気がしたの」「…それはいやかい?」
滋の言葉に少し怒ったような声が答える。
「いやよ、とてもいや。滋さんだって同じでしょう?貴志君は家族だもの」
本当に貴志のことを思っているから。
「…私達では、力になってやれない事なのかもしれないよ」
塔子が笑顔になる。優しい、向けられた相手の心をほぐすような笑み。いつも少女の様で、でもとても強いひとだ。
「そうね、でも。一緒にいる事で力になれるかもしれないでしょう?だから貴志君にはいてもらわなくゃ」
「…そうだな」
私も同じ気持ちだよ、と滋は頷いた。
夜が帳を降ろし、黒々と揺れる水面を眺めながら、二人は語り合う。
「私達は頼りないのかな」
「気を遣ってばかりなの、本当に。大人に心配をかけないつもりでいて、困った子ね」
「面倒事も心配もどんとこい、なんだがな」
顔を見合せ笑う。
「ずっと居てもらわなくては困るだろう、あの家は貴志の家だ」
「そうよ、出ていくなんて言ったらお仕置きものよ。多軌さんと結婚して、孫の顔も見せてもらうんだから」
「そうだな、今から楽しみだ」
お互いの手がそっと重なり、塔子は滋に身を寄せた。
窓の外には師走の闇が満ちている。
滋は塔子の肩に優しく手を回し、塔子は滋の胸に頬を寄せる。
「貴志は、いつか…話してくれるだろう」
「…ええ、そうしたらうんと叱ってやらなくちゃ」
もっと家族を頼りなさい、私達を信じなさいと。

何処からか、除夜の鐘らしき音が聞こえている。それはとても遠く、澄んだ夜に微かに響く。

「…それから、二人で抱きしめてあげましょう。お帰りなさいって」
「もちろん」
いつか訪れるその時に、
私達が君の力になれていたら、君の本当の笑顔が見られるだろうから。

窓の外には、ひらひらと雪が舞い始めていた。
滋は塔子の肩を抱き寄せ、そっと口づける。
「信じていよう」

私達のとても大切な、あの優しい子を。
750名無しさん@ピンキー:2010/01/27(水) 23:03:54 ID:Sdv5IxvF
また明日来ます〜
751名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:21:16 ID:1oqXHU2T
>>721です
連続で投下します。長くてすみません
まずは誰得ですが西北夏目・エロなし4レス
ニャンコ先生・エロなし3レス
続いてタキ・妄想ちょいエロ4レス
752名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:22:04 ID:1oqXHU2T
『待ってるよ 〜帰る家 西村・北本編〜』

―その壱―

「おーい。なーつめーこっちこっちー」
西村が呼ぶ声に気づき、珍しげに辺りを見回しながら夏目が駆け寄ってきた。
「お、今日はニャンコは一緒じゃないのか」
「そういつもついてくる訳じゃないさ…この辺、来たことないな」
「夏目はあんまり人が多い所には来そうに見えないもんなー」
「若さが足りないぞ」
夏目が苦笑する。
「…否定できない」

忘年会をやろう、終業式の日に言い出した西村が率先して計画を立てたのだ。
「さあ、カラオケだっ!行くぞ!あわよくば可愛い子とお近づきに!」
「個室でどうやってお近づきになる気だ」
一人盛り上がる西村に北本は冷静につっこむ。
行動力があるのはいいが、それが『彼女』という未だ見えない方向に最近どうもズレてきている。
「そこは美形をエサにして…さあ、歌うんだ夏目!」
期待に満ち溢れた目を輝かせた西村がマイクを渡すと、夏目が困った顔をする。
「いや、おれはほんとに歌えないんだ」
「いいんだ夏目、可愛い子がくればそれで!音痴だって笑わないからさ」
ぐっと拳を握る西村に押し負けた夏目がマイクを構える、が。
披露されたのは「立ち尽くす」という見事なまでの世間離れっぷりで、そのまま夏目は固まった。
「…ごめん、全然知らないんだ。悪い」
「気にするな。西村、夏目をダシに使うなよ」
夏目に答えて西村に見やると、開いた本を腕に抱え立ち上がっている。
「これ!これならみんなで歌えるだろ」
示した画面には可愛らしい猫が跳ね回っていた。
『童謡・猫ふんじゃった』
「な?夏目」
得意満面の西村に二人は一瞬沈黙し――そして爆笑。
「よ、よく見つけたな」
北本は笑いこけながらどうにか言葉を発する。
いつも北本がフォローするのが西村も分かってはいて、たまに不用意なことを口にしてしまう彼なりの、夏目への気遣いだった。
「これなら歌え、るよ」
夏目は腹を押さえて笑い転げている。
その後の西村の選曲により、必然的に個室内は童謡のオンパレードとなった。

もし通りががりで部屋を覗いた女の子がいたとしても、童謡を「あ」の項目から順に歌いまくる男三人にはまず声をかけようとは思わなかっただろう。

「と、いうわけで!女の子との出会いはなかったけどっ」
悔しげな西村が面白い。
「夏目には特別編集のCDを貸してやろう!」
監修おれ!と続ける。
「それで次こそ女の子とお近づきにっ!」
「そこは諦めろ」
二人で笑いながら、少し後ろを歩く夏目を振り返る。
「…頑張って練習するよ」
かけた言葉に笑顔が返って来た。表情も態度も固かった夏目が、二人には少しずつ馴染んでくれているのが嬉しかった。
753名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:23:03 ID:1oqXHU2T
―その弐―

「ここここーおれんち。うるさい兄貴がいるけどさ、まあ寛いでくれよ」
二次会は西村の部屋でゲーム大会らしい。
「なあなあ夏目ー」
「…ん?」
必死で慣れないコントローラを握る夏目に、西村は軽く話し掛けた。
「今度さあ、五組の多軌さん紹介してくれよー」
「うわっ」
夏目のミスに西村はしてやったり、と笑う。
「何動揺してんだ、夏目」北本も続く。

最近、夏目と多軌さんが以前よりどこか親しげになったと思う。
なかなか打ち明けないというより、話すつもりがなさげな夏目を追及するには絶好のチャンスだ。
西村の部屋で逃げ場はない。この機を逃さず白状させる。
青春まっさかりの男友達を差し置いて、彼女――しかもすごく可愛い――をつくっただなんて、ごまかせると思うなよ。

「多軌さん可愛いよなー。おしとやかだし、あのはかなげな感じがまた!」
「色白の肌に黒く大きな瞳!少しくせのあるやわらかそうな髪!」
まだ続いているゲームを難なくこなしつつ西村は一人で騒いでいる。
「友達なんだろー?なら紹介したっていいじゃないかー」
「それとも駄目なわけがあるのか?」
北本も加勢に入り、顔を赤くして黙る夏目に迫った。困らせるのは好きじゃないが、それとこれとは話が別だ。
「…いや、あの」
「駄目なのか?」
「そういうわけじゃ」
「独り占めなんてずるいぞ」
夏目の手はとうに止まっている。
「その、さ」
「ただの友達なら紹介できるよなー」
「…友達だけど」
「けど?彼女じゃないんだろ?」
「彼女、じゃ」
「じゃ?」
ニヤニヤとしながらもすかさず入る西村のつっこみに、ついに夏目が負けた。

「彼女じゃないけどっ…タキは駄目だ!」
西村も北本も、うおーっと声をあげて夏目に詰め寄る。
彼女なんだろ、どこに行った、何をしたと二人で追及を続けるも夏目は口を割らない。当然のごとくゲームもボロ負けした。

「よし、夏目は罰として新年会に何か「オタノシミ」を持ってくること!」
「多軌さんの話の続きに決まりだな」
「おれ達より先に彼女を作ったからだぞ」
「まあ、夏目と多軌さんならお似合いだ。許してつかわす」
ずーんと落ち込む肩を叩きながらの西村の言い草に、夏目がプッと吹き出す。
「あ、また優越感漂わせる気か?」
「いや、そんなことないって」
楽しいな、三人は。西村の言葉に北本が返す。ちょっとうるさいけどな、と笑った。
754名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:24:48 ID:1oqXHU2T
その参―

そのまま西村の家で夕飯をご馳走になり、9時になる頃、北本と夏目は帰宅することにした。

「何だよー夏目も北本も泊まってけばいいのにさー」
西村は心底残念そうだ。
「いや、それはまたの機会にさせて貰うよ」
「おれも、また今度な」
「そうかー。よし!そこまで送っていってやる」

コートを羽織り玄関を走り出てくる西村を待って三人は歩き出す。
「なあ夏目、藤原さん達旅行なんだろう?遠慮してるのか?」
淡い月明かりが照らす夜道を並んで歩きながら、西村は夏目の顔を覗き込んだ。吐く息が白い。
「いや、そういう訳じゃないよ、ありがとう。北本は泊まらなくていいのか?」
「ああ、妹が待ってるし。それに三人一緒の方が楽しいからな」
次は泊めてもらうよ、北本は夜空に上る湯気の様な息を見ていた視線を西村と夏目に戻した。

「…れ」
急に、前を見ていた夏目が何か言って視線を足元に落とし、黙り込む。
「どうした?夏目」
…まただ。時々こんな風に夏目は不自然に目を逸らす。
西村がちらっと北本を見、すぐに夏目に戻す。
「なあ、夏目」
「ん?」
「お前、おれたちに隠してることがあるよな」
夏目が一瞬息を呑み、すぐに微笑みを装うのが分かる。お前、隠すのが下手になってきたぞと北本は心の中で言う。
「…ああ、タキの事か?」
しらばっくれるな、分からないふりをするな、夏目。それは本当のお前じゃない。
「…きっと簡単に言えないことなんだよな?」
そういって西村が歩みを止めた隣に北本は立ち、微笑みで覆われた夏目の本心を探る。
「目が笑ってないぞ」
「…!」
ぐっ、と夏目が構えるのが分かった。でも、ここで退くわけにはいかない。

「お前が隠したいならそれでいいかとも思った。でもな、夏目」
「おれも西村も、夏目の話ならどんな話だって聞くんだ。覚えておいてくれ」

もうひとつ言うぞ、と西村が続ける。
「話したらお前が辛くなるのか?おれ達に気を遣っててのはなしだぞ、夏目がだ」
それは嫌なんだ、気づいてくれ夏目。
「夏目が辛いんなら、言わなくていい」

沈黙は僅かな時間だっただろうか。
「…ごめん。いつか」
夏目がすっと息を吸い、顔を上げて北本と西村を見返す。
「…いつか話せるようにするから。待っていてくれるか?」
北本と西村は、ははっと笑った。
「おれ達はいつも待ってるよ」
「みずくさいんだよ、夏目はさ」
「…そうだな」
夏目が小さな声で、ありがとうと言った。
誰からともなく、また肩を並べて夜道を歩く。
755名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:26:08 ID:1oqXHU2T
―その四―

「ごめんな、問い詰めたりしてさ」
「いや、気にしてないよ」
夏目の言葉に西村がかぶせてよし!と握りこぶしを作った。
「次は新年会な!集合うち!場所未定!電話するからなっ」
「ああ、わかった。楽しかったよ、ありがとう」
「じゃあ、おれここだから。また来年な、夏目」
「おれも帰るかー。また来年な!気をつけて帰れよー」
「ああ、また来年」
皆で軽く手を上げ別れる。

北本が家に帰るとほぼ同時に西村から電話がかかってきた。走って帰ってぎりぎり間に合うかの距離だ。
「(…お前は本当に行動力があるよな)」
苦笑しながら出ると、案の定新年会の話だった。
「寒いけどさー釣りに行くってどうかな?」
「自転車でか?」
「やっぱり寒いかなー…夏目、ちゃんと家に着いたかなー」
突然話がずれる西村に北本は笑いつつまた突っ込む。
「新年会の話はどうなったんだ」
「だってさあ、多軌さんと待ち合わせてたりしたらズルいだろー」
やっぱり夏目んちまでついてって確かめれば良かったかなー、などと西村は言う。
「ちょっとは夏目を心配してやれよ、お前は」
「でもさー」
あの夏目に限ってそれはないだろう、と言いかけた北本を遮って西村が大声を出した。
「ああーっ!北本!外見ろ外!」
「外?」

ひらひらと雪が降っていた。
「夏目、ちゃんと帰ったかな。…新年会、夏目ん家に突撃するか」
西村がまた言った。

除夜の鐘が聞こえる。
もうあと数時間後だけれど、また来年会おう。
来年もたくさん出かけてたくさん話そう。
夏目、おれ達は遠慮されるのはご免だぞ。

そしていつかお前が話してくれるまで。
「…待ってるよ」
おれ達は。
756名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:27:00 ID:1oqXHU2T
『妖宴 〜帰る家 斑編〜』

―その壱―

「…何もおらんぞ」
野原は薄と枯れ草ばかりで、既に陰り始めた冬の日差しが寒々しい。
「冬だしなあ…」
「つまらん!お前の散歩はつまらんぞ夏目」
家に居ても暇なので、夏目の散歩に付き合ってやったが、蜻蛉も蛙もいないわ師走の風は冷たいわで散々だった。
「よし饅頭を奢れ」
「…何でだよ」
「お前に付き合って腹が減ったのだから当たり前だ」
「まあ…寒いしいいか」
『七辻屋』の縁台に腰を下ろすとすぐに茶が出た。一つ。夏目を小突く。
「すいません、この猫の分も貰っていいですか」
「猫ちゃんもお茶を飲むの?渋いのねえ」
人の善さそうな女は笑いながら饅頭と一緒に茶をもう一つ置いていった。

「先生は夕飯何がいい?」
隣でぼけっと茶を飲んでいた夏目がいきなり言う。
依代の体はちんまりとして丸く、縁台に乗っていても夏目を見上げる格好になる。本来の高貴な姿とは天地の差だが、まあこれにも大分馴染んだ。
「…まさかお前が作る気か?」
「塔子さん特製弁当は昼に食べてしまったし」
塔子と滋は朝から何やら一騒ぎして出かけて行った。旅行だとかで明日の夕まで戻らないらしい。
夏目と二人きりで、特に妖が襲ったり訪ねたりしてこないとなると、大してする事もなく退屈だ。

「饅頭をもうひとつ頼め。ついでに茶のお代わりもだ」
「あまり太ると何も捕まえられなくなるぞ、先生」
「このプリチーな私のどこが太っているというのだ!貧弱モヤシが!」
こいつはいつも生意気な口を叩く。
「っ貧弱モヤシ!?…先生の分の夕飯作ってやらないからな」
「ふん、丁度いい。今夜は森でちょびとヒノエ主催の飲み会がある」
お前の貧相な飯など食いたくないからな、そう毒づいてやった。
「ニャンコ先生は作れるのか?その短い手足で」
夏目が笑いながら言い返してくる。
「高貴で優雅な私が飯など作るか」
全くもって可愛げのない。私がいなくてはすぐに妖どもに喰われてしまうだろうに。

「それにしても大晦日に飲み会って…妖の忘年会みたいなものか?」
「まあそうだな、美味い酒が出るそうだ」
「飲み過ぎるなよ、先生」せっかく答えてやったというのに、師に向かって何という態度だ。
「お前ごときに言われるまでもないわ」
そう言い放って睨み付けてやるが、まったり茶を飲む夏目は気づかない。
頭突きでもくらわせてやれば良かったか。
757名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:28:04 ID:1oqXHU2T
―その弐―

「そういえば、おれも夕方から西村と北本と出かけるんだ」
「…あまり人が集まる所に行くなよ」
「え…どうして」
本当にこいつには友人帳の持ち主の自覚が無くて困る。
「…妖も混じっているからだ。気をつけろ」
縁台から華麗に飛び降りつつ、顔も向けずに何気なく発した忠告が、まるで夏目を思いやっているかに聞こえて大笑いしたくなった。
「(…私も用心棒らしくなったものだな、人の子相手に)」
精々、退屈しのぎのお守りをしてやるさ。

さて。まだ飲み会まで時間はあるが、夏目の相手などこれ以上する義理もなし、森までのんびり向かうとしよう。
「私はもう行くぞ」
夏目の返答は聞かなかった。


もう日も落ちた闇の中には、たくさんの妖達が集まっている。
「斑殿が来たぞ」
「ご無沙汰しておりましたな」
馴れ馴れしい低級妖怪もいるが今夜はよかろう。

「なんだい、手土産もなしかえ猫ダルマ」
絡んできたヒノエはもう酔っている。
「わざわざ参加してやったのだ、土産など持ってくるか」
「まあ、良いであります。顔デカ猫の一匹くらいで私主催の宴は揺るぎませぬ」
ちょびが言う。
こいつはいつでも態度がでかい。
「…客人の身だ。聞かなかった事にしてやる」
そういって杯を手に取る。美味い酒に酔うのも、暇潰しだ。

「…夏目はどうしてるんだい」
ヒノエが隣に座って問うてきた。
「人間どもと忘年会をするそうだ」
「へえ。あの夏目がねえ。…やっぱりレイコとは違うんだねえ」
闇を透かして遠くを見る様に懐かしい名を口にする。
とうの昔に逝った人の娘ことなど忘れればいいと思うが、私もヒノエも不意に思い出すのは同じ顔の夏目の傍にいるからか。

「私は時々心配になるんだよ、高望みじゃないかとさ。夏目は…人も妖も両方なんざ難しいだろう」
「夏目殿にしてみればどちらも同様に大切なのでありましょう」
「ふん、それくらい私だって解っているさ。だからこそだよ」
本当にその通りだ。あの阿呆はなかなか学習しないですぐに首を突っ込む。
「斑、お前は何時まで夏目の用心棒を気取るつもりだい?」
「…あいつが死んだら友人帳は私のものになる約束だからな。それまでだ」
「…へえ。暇潰しにしては奇特なもんだねえ」
ヒノエが続ける。
「まあ、私みたいにならないようにおし」
レイコの事を言うんだろうが、私と夏目の間は用心棒と不肖の弟子という程度だ。ヒノエとは違って別れなど慣れている。
758名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:28:43 ID:1oqXHU2T
―その参―

そう考えて、今は少し違うような気がした。
夏目は、自分が長生きしたら、私が友人帳を手に入れるのが遅くなるなどと笑う。
それが気に入らない。
違うだろう。笑い事か、と腹が立つ。
お前は友人帳を簡単に私に渡さない為に、長生きするのだろう?
儚い生にしがみつく人とはそういうものだろうが。
「何を黙ってるんだい、陰気だねえ」
ヒノエに言われて我に返る。美味い酒など久しぶりだから酔いが回ったのかもしれん。
「…散歩でもしてくる」
そういって森の方へ向かった。
少し歩くと、人の祭りの匂いがする。鐘の音も響いてくる。
星の光りで薄らと明るい中を、何かががさがさと走ってくるらしい。
「…うん?何だ?」
「ニャンコ先生!良かった!…ああ、こんな時なのに我慢できない!」
しっかりと抱きしめられて息が詰まる。
「(は、離せーっ)」
短い手でぴしぴしと叩くと腕が緩み息が出来るようになった。

「…誰かと思えばタキか。何事だ」
「な、夏目君がお寺の池に入ったまま上がって来ないの!」
人の娘は夜目にも真っ青な顔色だ。
「何だと?…まったく世話の焼ける…その袋は何だ?」
ぶつぶつと愚痴を言いたかけたその時に良い匂いが鼻腔をくすぐった。
「え…お土産のイカ焼き」「それで手を打ってやろう!」
白い妖の姿に戻り娘を背に乗せる。
「どこだ?」


やはり私が護ってやらなくてはな。弱い人の子に長生きさせるのも、良い暇潰しになるだろう。

情が移ったなどと、私らしくもないことにはまだ気づかないふりをしていよう。
この悔しい様な嬉しい様な気分にも。
妖の時は長いのだ。
なあ、夏目。
759名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:29:24 ID:1oqXHU2T
『逢えて良かった 〜帰る家 タキ編〜』

―その壱―

年の瀬の街は海みたいだ、と透は思う。
さざめく会話や笑い声。
商店の呼び込み。
車やバスの走行音。
冬枯れの野山を渡る北風。
寄せて返す喧騒に透は攫われいく様な錯覚に陥る。

「(…何してるのかな)」
浮かぶのは夏目の事だ。
透が好きだと言ったら好きだよと応えてくれた。クリスマスには「彼女」として夏目の家に招待された。
「(これって彼女、なのかなあ)」
恋人ならば踏むであろう段階をすっとばした感はあるが、夏目との距離がここ最近で一気に近づいたのは確かだ。
しかし、透から付き合ってとは言っていないし言われてもいない。違和感の正体がそれだと分かっているくせに何故か行動しない自分が歯痒い。
初詣にでも誘おうか、思考はそこでストップしたまま気づけば大晦日の夜になっていた。

「多軌ぃ」
クラスの娘に呼ばれ、靄々とした透の思いは人混みに紛れて消える。
「少し待っててー」
二年参りに誘われて混雑の中お参りを済ませ、その後が長い。
出店に目を惹かれなかなか帰れないのだ。こればかりは女の子の性で、
「あ、これ可愛い…(ふふ、ニャンコ先生そっくり)」
透は根付けを手にとる。陶器でできた小さな姿は、見慣れた猫に良く似ていた。
「3つください!これとこれとこれ」
手早く可愛い顔のものを選び袋に入れて貰う。
「(…後で渡しに行ってみようかな)」
それは曖昧さを解消してくれるきっかけになるだろうか。
途端、透の奥に夏目との二度の「接触」が鮮明に蘇る。
―つう、と透のラインをなぞる唇と舌と。
―からだの隅々まで触れた指先。
―それから。
じわ、と疼く芯が熱を帯びる。
「(もしかしたら、また…きゃああ!何考えてるの透っ!)」
独り歩きする妄想に、赤くなった頬をぺちぺちと叩いてひとつ深呼吸すると、友人達を追った。
と、その時。
視線の隅を人影が横切る。あれは、
「(夏目君?!)」
さっと振り返ると本堂の裏手に走って行くのがかろうじて見てとれた。
「(慌ててる…!何かあったのかもしれない!)」
「ごめんなさい、私ちょっと用が出来たみたい。先に帰ってね!」
友人に向けてそう叫ぶと、透は人の間を縫って夏目の消えた方へ駆け出した。
760名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 13:30:06 ID:1oqXHU2T
―その弐―

本堂の裏手は藪か森かの境界がない有様だが、透はそのまま進む。
頭上から見下ろす月と、背後から頼りなく届く境内の灯り程度では歩き難い。闇が濃くなる少し手前できらり、と何かが光った気がして立ち止まる。
「(…何?…池?)」
透が目を凝らすと黒い水面の端に人影らしきものが見えた。と、急にそれは飛ぶように池の真上へと移動する。
「(えっ!?…夏目君だ!)」
自分には見えない何者か―恐らく妖―に捕まったのか、夏目が池に落ちた。
「っ!なつ…」
透の声は激しい水音に消され夏目には届かなかっただろうか。
池の側まで走りながら透は呼ぶ。
「夏目君!夏目くーんっ!」
すぐ爪先に迫る水面には、返事どころか波紋すらおきない。
「どうしよう…」
透は焦る。人を呼ぶわけにはいかない、妖の仕業ならば。
「(早く、早く何とかしなくちゃ。夏目君に何かあったら…)」
そんなこと、考えたくもないけれど考えてしまう。助けられない自分が腑甲斐なくて、涙が出そうだ。手が震える。
私はどうしたらいい?今何が出来る?

ふと目をやった先、森の中の何かに気づき、透はざかざかと藪に分け入る。草や小枝で額に頬に、スカートとブーツの間の皮膚にと傷つくがそれに構ってなどいられない。
「(あれは多分…いいえ、きっとそうよ。そうであって、お願い!)」
心臓がどくどくと跳ねて近いと思った距離が遠い。妖に対抗する力のない私でも、せめて。

好きな人の危機を、力ある者に報せるくらい出来るようになりたい。

淡く光る丸い姿が見え、透は心の中で叫ぶ。やっぱりそうだ!
「ニャンコ先生っ!良かった!」
思わず飛びつき、余りの可愛さに我慢出来ずに力いっぱい抱き締めてしまう。
腕を短い手で叩かれ、透ははっと我に返った。
「(私ってば!夏目君のピンチになんて不謹慎な…っ)」
軽く落ち込みつつ腕を緩めると、深呼吸とともに体に似合わぬ不遜な声。
「…誰かと思えばタキか。何事だ」
透は必死で今見た事を話した。何としても先生に行って貰わなくてはならない。
「何だと?…まったく世話の焼ける…」
酒臭い招き猫がブツブツ文句を言う姿はなかなかにシュールだが、今の透が頼れるのはこの妖だけだ。
「ん…?その袋は何だ?」
透は手に下げていたビニール袋の存在を思い出す。
「え…お土産のイカ焼き」家族に頼まれたものだ。必死で走ったからだろう、中の紙袋の口が少し開き、微かにタレの甘辛い匂いがする。
「それで手を打ってやろう!」
「(ええ?!イカ焼きで?!)」
761名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 19:24:47 ID:1oqXHU2T
―その参―

もう冷めちゃってるけどいいの?と問う暇もなく、
「特別だ、乗れ。夏目の消えた場所に案内しろ」
妖の姿になったニャンコ先生の首筋に、透はしっかりとしがみついた。

「どこだ?」
「向こう!森を抜けてすぐの池に…っ」
ふわり、と体が浮く。顔を髪を耳元を風が吹き抜ける。
「(早いっ…それに…ふかふか…)」
こんな時なのにすごく安心する。それはきっと、
「(…先生なら大丈夫だからだ)」
そう確信していた。
「ここだな。降りろ、タキ」
ざざっ、と透は藪に飛び降りる。
「先生、夏目君をお願い!」
「…誰に向かって頼んでいるつもりだ」
ふん、と鼻で笑い、白く輝く姿の先生は池に沈んだ。

「夏目君…先生…」
どくどくと早鐘を打っていた心臓は少し落ち着いてきていたが、握った手のひらも背中もじっとりと汗ばんでいる。
寺の境内の方角からはまだ喧騒が聞こえる。ほんの僅かしか離れていないのに、冬枯れの草木と水の匂いしかしないここは別の場所の様で、透の不安を一層強くする。

「(…お願い、どうか無事に、帰ってきて)」
握り締めた指が痛い。手のひらには多分食い込んだ爪の跡があるだろう。
夏目も先生もきっと大丈夫だという気持ちと、いいしれぬ心細さでどうにかなってしまいそうだ。
姿を見せて、良かったと安心させて欲しい。抱きついて触れられることを確かめたい。はやく、と透はただ願う。
「逢いたいよ…っ」


水際に立つ爪先が湿り気を帯びてきた頃、透は回りの空気が一瞬揺れた気がして池を見つめた。
ふわふわと白いものが舞い上がってくる。
「え…なにこれ…雪?」
何故雪が出てくるの、と水面を覗き込んだその時。

ざぶ、と水音がした。
透の横に夜目にも銀糸の様に輝く妖が降り立つ。
「帰ったぞ」
その言葉に、背から降り立ってなお首筋に埋めていた人は顔をあげて、
「…タキ」
先生も夏目もずぶ濡れだった。
「良かった!夏目君!無事ね?」
透はばっと駆け寄り、思わずニャンコ先生に抱きついてしまう。
「ありがとう先生!」
「(はっ!ここは夏目君に抱きつくべきだったか!…でもふかふかっ!)」
零れ落ちそうだった涙は、すぐに乾き始めた先生の柔らかな毛並みが吸い取ってくれた。
762名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 19:26:14 ID:1oqXHU2T
―その四―

「…ハンカチくらいじゃ駄目ね、早く着替えないと」
透は夏目の体を少しでも拭いてあげたかったが、髪からも服からも水が滴る程に濡れていて、何の役にも立たない。
どうしよう、と呟く透に夏目が問う。
「タキが先生を呼んでくれたのか?」
「ええ、本堂近くの出店にいたら夏目君が走って行くのが見えて」
透はニャンコ先生に会った経緯を手短に説明する。
「そうか…助かったよ、ありがとう」
笑う夏目に透はかぶりを振る。

「今夜、ここに来て良かった。夏目君を見つけられたもの」
「え…?」
「貴方を助けることが出来たの」
夏目の様に妖が見え話が出来る訳ではないし、当然払う力などない。
妖に関わって夏目が往生していても透が役立つことなど稀だろう。
でも。今夜は貴方を見つけられたよ。
透はすっと息を吸った。

夏目の胸に顔を寄せる。
「…濡れてしまうよ」
腕が背中に回るのが分かった。
「(私は…この人を守りたい。傍にいることしか出来ないけれど。だから)」

除夜の鐘だ。
ずっと鳴っていたことに初めて気づく。
雪が降っていた。静かに、静かに。

「…逢えて良かった」
貴方に、とそっと口づけた。
763名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 20:31:52 ID:1oqXHU2T
夏目・エロなし6レスです
『帰ろうか 〜帰る家 夏目編〜』

―その壱―

―忘年会、楽しかったな。
初めて友人とあんなに騒ぎ普通の高校生になれた気分が嬉しくて、夏目は藤原家へ向かう道を歩きながら微笑んだ。

でもその帰り、まだ友人達と共にいても普段と変わらず妖は現れた。
『…夏目レイコ。名を返せ』
『今は出来ない。後にしてくれ』
次はすぐ名を返してやろう、浮かんだ思いに夏目は苦笑する。
以前は苦痛ばかりだった妖との関わり方も人との関係も、友人帳を見つけてからは随分変わった。

「友人」と呼べる相手が出来たから。
その西村にも北本にも、夏目だけの問題で今以上に心配をかけたくない。いつか必ず話すから、もう少し。
『待ってるよ』と、西村と北本の言葉が聞こえる。
「…嬉しかったんだ。ごめん」
と。ありがとう、と呟いた。

ちらちらと星が瞬く暗い夜空を仰いで、もう二人の優しい人達を思った。
「旅行、楽しんで来てくれるといいな…」


塔子が商店街の福引きで当てた、年末年始の温泉旅行。
その出発日の今朝になっても、夏目が家に一人残るのを気にして、主に塔子が大騒ぎして出かけて行った。
帰りは明日の夕方の予定だし、ニャンコ先生も飲み会があるらしい。
だから、すぐそこに見えている藤原家に今夜、夏目は一人だ。

「(やっぱり、西村の家に泊めて貰えば良かったかな…)」
ふと浮かんだ言葉にすぐさま首を振る。
何を呼び込んでしまうかわからないのにそれは出来ない。
慣れていた一人が今はさみしいと感じる、それはとても幸せだからなのだろうか。

「…田沼のところにお参りにでも行ってみるか」
ひとりごちて踵を返した。
764名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 20:32:33 ID:1oqXHU2T
―その弐―

除夜の鐘が響く寺の境内はごった返していた。
「(…こんなに)」
一見人と区別出来ないモノから、牛頭に着流しやら尻尾や角や羽が生えているモノ、明らかに妖と判るモノまで相当数がいる。

「(まずかったか…先生に言われたのにな)」
――人の多い場所に近寄るな、妖が混じっているぞ――
無意識にバッグの上から中の友人帳を押さえた。
早く帰った方が良さそうだが人に逆らって戻るのは難しく、仕方なく流されるように前に進んだ夏目は休憩所に出てほっと一息つく。

「夏目」
びくっとした。さっと振り返ると、見慣れた笑顔がある。
「田沼。なにしてるんだ?…甘酒か」
甘い匂いが気持ちを落ち着かせてくれる。
「ああ、手伝いに駆りだされて。今年は随分忙しいんだ」
温かな甘酒が手渡される。田沼は寺の住職の息子だ。
田沼が声をひそめる。
「夏目、ここに来て大丈夫なのか?」
「え?」
「…たくさん混じってるだろ、多分。おれには気配しか分からないけれど」
「(ああ、妖の事か)」
夏目は何気ない風を装う。
「…ありがとう。大丈夫だと思う。田沼は平気か?」「父がいるから。…えーと、ニャンコ先生?は一緒じゃないんだな」
「先生は飲み会なんだ」

話しながらも田沼は甘酒を注いで並べていく。
次々と訪れる人達は、それを受け取り温かそうに手のひらで包んでいた。

「夏目はどうするんだ?」「何をだ?」
「まだ話してないんだろ。…藤原さん」
「…ああ」
「ずっと言わずにいるのか?」
西村と北本にも言われた事だし、田沼とは以前話していた。

全部話してもここに居られるのだろうか。
塔子さんと滋さん、西村に北本、田沼、そしてタキ。優しい人達の傍に。
「カリメ」の時の様にいつか災厄を呼んでしまうのではと夏目は不安になるのだ。
それは『見える』田沼には言えない。余計に心配させるだけだ。
だから夏目は、ほんの少し違う答え方をした。

「…心配、かけたくないんだ」
藤原さん達にも。優しい友人達にも。呟いて顔を上げると、田沼と目があう。
「夏目、そんなに気を遣ってばかりいるなよ。心配かけたって構わないんだぞ」
「藤原さん達の所が、お前の帰る家だろう」
「…田沼」
とても優しい口調だったから、本当にそう思うか、関わったら不幸になるかもしれないんだぞ、とは聞けなかった。

「良い年を」
田沼が笑う。
「…ああ、田沼も。また来年な」
夏目が少し歩いて振り返ると、田沼が軽く手をあげて微笑んでいた。

そこここにいる家族を眺めてみる。
肩を寄せ合って暖をとっている夫婦と兄弟。
両親に片方づつ手を繋いで貰っている幼い子。
「(…帰る家か…)」
765名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 20:33:13 ID:1oqXHU2T
―その参―

人波に翻弄されるがまま夏目は参道沿いの出店を眺めた。
「(この梅の花の根付け、塔子さんにどうかな…滋さんはこれかな)」
立ち止まって木目の達磨を手に取り隣を見て思わず吹き出す。
その先生そっくりの招き猫の造形に、タキの顔が頭に浮かんで結局3つ買ってしまった。
「(…喜んでくれるかな。あとは先生にイカ焼きでも…本当に中年なんじゃないか?)」

そんな風に考えていると、目の前を何か過った気がして足元を見る。
「簪…?」
「…それは私のものだ」
拾い上げたそれは横から伸びてきた手に取り上げられ、ひらりと紅い花が散る。
「あ、すみません」
謝って顔を向けると、結い上げた黒髪に椿を一枝差し、すらりと紅い花の着物姿の女性と目があった。

女の目が磨がれた刃の切っ先の様に細くなる。
「…また会ったな。先程は退いてやったが二度はない。さあ、名を返せ」
すらり、と冷えた音がした。
「(…さっきの妖か!人がいる!ここじゃまずい!)」
夏目は咄嗟に身を翻し、人混みをかき分け本堂の裏手へ回る。
息を切らし藪を抜けると池があった。
「…こ、こなら…うわっ!」
膝に手をあて息をついた途端、首筋を掴まれ放り投げられる。
「(やばっ!落ちる!)」
視界の端にタキを見た気がした瞬間、盛大な水音で夏目の周囲全てが閉じた。


「…あれ?おれ、妖に池に投げ込まれたのに…?」
呆然として辺りを見回す。
地面は苔むしているが雑草らしきものは生えておらず、手入れの行き届いた様子の庭園に夏目は座っていた。
目の前の池な水面は鏡のように滑らかで、体は濡れていない。
「どういう事だ?」
「…名を、返せ」
赤いものが視界に入り反射で横に転がる。さっきまでの場所に突き立てられているのは、大鎌のような。
さーっと血の気が引いた。「(これって…やばくないか?)」
何とか立ち上がり、走ろうとする夏目が見たのは。

「と、塔子さんに滋さん?!」

池の反対側の建物の二階、明るい室内は暗い庭から良く見える。
そこには楽しそうに食事をする二人の姿があった。
「なんで…ここ、旅館の庭なのか?」
「よそ見をするとは」
はっと身を引いた目の前を風が切る。いや、きっと風だけではない。
ぞっとしつつ、夏目は唇を噛み締める。
「やめろ!名はすぐに返す!」
つ、と立ち止まった妖がにいっと笑うのが分かった。
「…それで済むと思っているとは愚かな」
ひょうと風を切る音がする。
766名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 20:33:51 ID:1oqXHU2T
―その四―

「何年待ち望んだか、お前の首を落とすのを!」
広い庭ではないが、少しでも宿から離れたい。
せっかくの旅行なのに、見つかったら二人に迷惑をかけてしまう。
妖は追ってくる。ニャンコ先生もいない、武器になるようなものもないがやるしかないんだ。

夏目は田沼に言われた言葉を思い出す。
「(帰るんだろ、あの家へ。考えろ!)」

はっと気づいた。今は夜だ、夏目の姿は見えにくいはず。
『お前は美味そうな匂いがするのだ』
そう先生が言っていた。――匂い、かもしれない。

回れ右をし、樹木の陰を伝って池の方へ戻った。
「どこに隠れた」
そっと池に足を入れる。
「(っ!冷たい…)」
静かに静かに沈むと、カバンの中から友人帳を取り出し開いた。
暗い水中で友人帳がぱらぱらとめくれていく。
「(もっと近くに…来い)」

夏目の息が限界となるより僅かに早く。
友人帳は妖の名を見つけた。

ざあっと浮かび上がると同時にぱんっと音を立てて手を合わせ、言う。

「受けてくれ、君の名だ。『椿』」

くわえた和紙にふっ、と強く息を吐くと名は幾重にも絡まる糸にも似た様子で、妖の元へと吸い込まれていく。

妖がにやりと笑う。
「返して貰ったぞ、私の名。…ならば今度は私がお前の首を貰おう」

「(そうだ!名を返すだけでは駄目だと…)」
振り上げられた大鎌から顔を腕で庇い、夏目は目を閉じた。
767名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 20:34:37 ID:1oqXHU2T
―その伍―

「夏目!捕まれ!」
声に反応し、伸ばした腕ごと夏目の体は妖の背に放りあげられた。
「ニャンコ先生…!」
「阿呆!わざわざ言ってやっただろうが!」
妖の姿では頭突きも猫パンチも無いが、だからこそ叱られたその事実が痛い。
「…ごめんなさい」
素直に出た謝罪をふん、と流して先生の鼻先は妖に向く。
「これは私のものだ、手出しをするな!」
まばゆい光と突風に弾かれそれは倒れる。
その隣に。

闇を白くくりぬき、着物の女が音もなく現れた。
「妖?!」
「新手か!」
夏目と先生が身構えたのに女が口を開く。
「…お許し下さい。斑様、夏目様」
きん、と通る声だった。

「…何故名を知っている」
先生の問いに女妖は答える。
「「友人帳」をお持ちの人、と言えば夏目様。白く優美なそのお姿は斑様。下界を見下ろし暮らす私は良く存じておりますわ」
にっこりと笑う。

「私は「雪華」、これは「椿」。私の友人が失礼を致しました。どうかお許し下さい」

「…どういうことだ?」
夏目の問いにもおっとりと微笑む。
「この池は、冬の間私達の住み処への道でございます」
「椿の一族は気難しく、夏目様に負けたこの者は恥と罵られ、此処の通りを禁じられました。みすみす人に名を奪われる等情けない、二度と戻るなと」

膝に乗せた椿の髪を撫で、夏目の視線に気づいて優しげに言う。
「気を失っているだけですわ。ご心配なく」
「…そうか」
夏目がほっと息をつくと、先生にこづかれた。
「殺されかけたというのに何を呑気な!」

雪華は淡々と続ける。
「名を取り戻し、報復せねば戻れぬとでも考えたのでございますね。形式に囚われた者達になど構うな、あの人の娘は我々に害をなす者ではない」
「除け者とされても私はお前と一緒に居よう…そんな私の言葉も一蹴されました」
「私は椿をかけがえのない友と思っておりましたが、彼女にとっては一族との血の繋がりの方が重要だったのでしょうか」
氷で創られた人形の様な顔が気づかぬ程に曇る。
「…信じて貰えなかったのでございます、私を」
心なしか口調も沈む。

夏目には、雪華のさみしさが痛い程に感じられた。
「すまなかったな…雪華…」
この妖は、一度断ち切られた繋がりをまた取り戻せるのだろうか。
「お前は椿に信じて貰うことは出来るのだろうか」
夏目の自問の様な呟きに女妖は微笑んだ。
「お優しい方ですのね。今の夏目様が謝る事ではございませんよ」
椿の髪をまたいとおしげに撫でる。
768名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 20:35:15 ID:1oqXHU2T
―その禄―

「血の繋がりなどただそれだけの事。…繋がりとは作るものでございましょう。時はかかりますが、私は伝えれば届くと信じております」
夏目様もおわかりでしょう、と友を想う女妖は言った。
「そう、だろうか」
あの時。椿が退いたのは友人と一緒だった夏目を気遣ったのか。確かめられない事だが、そうなら良いなと思った。
雪華にそれを話そうとして、ふと夏目は気づく。
「…今?今の夏目と言ったか?まさか…レイコさんを知っているのか?」
「お名前とお姿だけは。…ご存じですか?「雪華」とは雪の結晶」
ふわり、と袖を振るとはらはらと花弁が零れ落ちた。雪だ。

「せめてものお詫びでございます…夏目様の大切な方達にもご覧頂ければ幸い」その声はもう遠い。
「っ!待ってくれ雪華!」
伝えるべきだった言葉は行く先を失い、暗い夜空に舞う雪を見ながら夏目は言う。
「…椿に、謝れなかったな」
祖母が邪気無くした事で、友人からも一族からも長い間引き離していたのだ。
夏目は自らと似た思いを抱えた妖に、一言ごめんと謝りたかった。気遣いをありがとうとも言えれば良かった。
雪華にはそうだねと頷いてやりたかった。
それが、ただの自己満足であっても。

「レイコのした事だ。お前のせいじゃない」
「先生…」
それでも伝えたかった。――たとえ届かずとも。

「…帰るぞ、夏目」
「…ああ」

夏目は暖かな明かりのこぼれる窓を見上げて、傍らの妖に寄りかかる。
あの人達と離れてしまうのは嫌だな、と思う。
椿も雪華も、妖だってきっと同じなんじゃないか。

せめて、これからは離れずにと祈ってみよう。

暗闇に覆われていた景色を白く照らすように雪は次々と降ってくる。
全てがまっさらな色に染められていく、それは明るくあかるく。
微かに鐘の音が聞こえた。
「…帰ろうか」
家に。
769名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:41:27 ID:1oqXHU2T
夏タキ・エロありで9レス
完結します

『一緒に帰る、家になる 〜帰る家 夏目・タキ編〜』
―その壱―

二人は夜道を急ぐ。
頬に当たる風は冷たい。
地面は、数日前に片付けたばかりのクリスマスツリーの真綿に似た雪に覆われ、それを仄かな月が照らしている。

「大丈夫?夏目君」
「…何とか」
妖に池に落とされ全身ずぶ濡れの夏目は震えながら答えた。
顔色は青いというより蒼白で、隣を歩くだけでもその身の寒さが感じられる。
タキがコートを貸したけれど、あまり意味はなかったみたいだ。

「…着いた」
声が細い。
タキは夏目から受け取った鍵で玄関を開け、壁を探って灯りを点けた。
「お風呂はどこ?」
「…突き当たりを右」
お邪魔します、と呟いて小走りで家にあがると、靴下だけの足の裏から廊下に体温が吸い取られるようだ。
とん、とんと夏目が階段を上る足音。

浴室のドアを開けてタキが確認したスイッチは、
「(良かった、家と同じ)」浴槽に湯を張って満ちる湯気にひととき気持ちはほっとするも、自室へ行った夏目が気がかりだ。
戻った脱衣所の棚にバスタオルを見つける。
「お借りします」
また呟いて手に取り、階段を極力静かに駆け上がって夏目の部屋に向かう。
襖が半端に開いていたのですぐに分かった。

「夏目君っ」
夏目がそのまま布団に倒れこんでいる。霜が着いたような髪もじっとりと水気で重たい服もそのままだ。
顔色が先ほどと違って赤く、かけ寄って触れた額は熱かった。
タキは急いで夏目の体にバスタオルを巻き付け、湯を入れた洗面器とタオルを浴室から持ってくる。
「開けるね」
小さなたんすと押し入れから着替えを探し出した。
770名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:42:10 ID:1oqXHU2T
―その弐―

「(脱がさなきゃ)夏目君、ごめん」
濡れた服は脱がせにくい。べたべたと体に張りついて、一緒に夏目の肌も体温もはがれてしまうのではないかと思う。
真っ赤になりながら必死で夏目を裸にし、温かな湯気ののぼるタオルで体を拭き、何とか着替えさせられた。
もう一度髪を拭き、布団をかける。
「これじゃ寒いかも…どうしよう」
布団の横に腰を降ろしてタキは考える。誰もいない家の中はひんやりと寒い。
――そうだ、家。一度戻って。
タキが立ち上がろうとしたその時、夏目が何か言った。

「…」
「何?…夏目君?」
「…なにも、できなかったんだ」
「…さっきの、妖のこと?」
「ごめん…て言いたかったのに」
口調ははっきりしているがその声はか細く、目の上まで濡らしたタオルが覆っているためその表情は読み取れない。

なんとなく、タキには夏目が泣いているように感じられた。

「…言えない」
妖の事だろうか、それとも。
「…一人になるのは…嫌だ」
立ち上がりかけていた足を戻し、タキはさらさらと冷たい畳の上に座った。
「(そうだ、今の夏目君を置いていくなんて駄目)」
「どこにも行かない、一緒にいる」
夏目が首を巡らせ、タオルがずれた下から潤んだような瞳が覗く。
「…寒いんだ、手を」
「手?」
「手を…つないで…」
夏目が自分から甘える様な言葉を口にするなんて、初めてかもしれない。
タキは掛け布団の隙間から僅かに伸ばされた手を握る。
それだけでは足りない気がして、思い切って布団に滑り込み夏目を抱きしめる。
「…一人になんてしないから」

まだ湿り気を帯びた髪を胸に抱き寄せ、背中にしっかりと腕をまわし、呟いて目を閉じた。
771名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:42:56 ID:1oqXHU2T
―その参―

夏目が目を覚ますと、自分を抱き抱えるようにして隣にタキがいた。
昨夜虚ろな意識の中でタキに言った事も覚えている。
「(…居てくれたのか)」

まだ頭の芯に熱い塊がある様な気分だが、どうやら熱は下がったらしい。
部屋の中はぼんやりと明るく、長い夜は終わっていた。
「(何時だろう…)」
夏目が起き上がろうと身動ぎするとタキも目を開く。
「おはよう…大丈夫?」
「うん、平気みたいだ…」「何時かな…ちょっと見てみるね」
入り口の襖に寄せて置かれたかばんを取ろうとタキが立ち上がりかけると、足にまとわりついていたスカートが捲れる。
反射的に外そうとした夏目の視線はそのまま凍りついた。
「…タキ。どうしたんだ、その傷」
自分の足を見たタキは何でもない事の様に答える。
「傷?ああ、昨夜藪に入った時に」
タキの膝の辺りには引っ掻いたような沢山の細かい傷と、血がうっすらと滲み擦れた跡がある。
よく見ると額や頬にも擦り傷があった。
「…ごめん」
「大丈夫。なめたら治るわ」
笑ってくれるタキに、夏目は俯いてしまう。
「また巻き込んでごめん」
―タキに怪我をさせてしまった。いつもいつも、大切な人達に迷惑をかけて、気遣わせて、心配させてばかりで。
―おれは何て弱いんだろう。

「この家に、ずっと居たいんだ。藤原さん達にも西村にも北本にも…おれの事で悲しんで欲しくないんだ」
事実を知っているからこそ。
「…田沼とタキには尚更」
彼らと自分を守るために、せめて巻き込むことのないように。
「…強くなる」

夏目君、と呼ばれる。
確かな光をたたえたタキの漆黒の瞳が、しっかりと夏目に向けられている。
「滋さんも塔子さんも、西村君も北本君も田沼君も」
息をつく、その姿さえも凛としている。
「私も。迷惑だなんて思わない」
「夏目君の居場所はここで帰る場所もここ。もう見えているかしら?貴方の傍にみんないるわ」

「それはきっと、一人よりずっと強いの」
信じて。タキの瞳にも言葉にも力がこもる。

「優しい出会いもあるんだもの。…妖と関わるのも悪い事ばかりじゃないのでしょう?」
先生みたいにね、とタキが笑った。

しんと冷えた部屋の空気が、やわらかくあたたかな色に変わる気がした。

―とても強く聡明な君に、おれは教えられることばかりだ。
772名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:43:46 ID:1oqXHU2T
―その四―

「おまじないをしてあげる。信じられるおまじない」
「…おまじない?」
聞き返す夏目の前に立ち、タキは軽く顎を引く。
「すごい効き目よ?」

そう言って、コサージュのついたカーディガンと、滑らかな素材のブラウスの釦を自ら外していく。
ぷつ、ぷつんと微かな音は何故か官能的に響いた。
滑らかで染みひとつない白い肌に、淡いピンク地により濃い同系色のレースの花が散ったブラが映える。

「…そんなに見つめてたら照れるよ」
くすくすと笑うタキの頬も、はだけた服の隙間から覗く素肌も甘い色に香るようだ。
躊躇いのないその仕草に魅せられていた夏目は我に返る。
「ま、待ってくれタキ」
何を、と言い掛けた夏目の唇にタキはしなやかな指を当てた。
「駄目よ?邪魔しちゃ。…おまじないって言ったでしょう」
タキは艶然と笑む。
「…ちゃんと見ていてね」
背中に手を回して服の下からブラのホックを外し、肩に引っ掛かった部分は器用に袖口から抜き取った。
その下からはぽつりと淡紅色の花を咲かせた丸くなだらかな曲線が現れる。
す、と立ち上がり屈んでソックスを脱ぐ仕草に、裸に上着を羽織っただけの胸元は当然無防備になる。
弾力と張りを保ったままの乳房は下を向いてたぷん、と揺れた。
そのまま膝上のてろんとしたスカートの裾を両手でたくし上げる。
白く張り詰めた太股の外側のラインをなぞりつつゆっくりと下着を足首まで下ろし、片足ずつ後ろに跳ね上げるようにして脱ぐ。

下着以外の服を羽織っただけのタキの姿はどうしようもなくいやらしくて、夏目は思わず目を逸らす。
ふわり、と甘酸っぱい果実に似たタキの香りがした。首筋にするりと手が伸びて、同じ匂いがする柔らかい唇が重ねられる。
舌先がつ、と唇を舐めて隙間から割り込むようにぽってりとしたものが差し込まれた。
は、はあ、と弾むお互いの息が混ざり合う。
舌を探りあて絡めてくるのに夏目が応えると、途端に唇は離された。
「…夏目君も、脱がせてあげる」
細い指で釦を外し、片方ずつ抱えるようにして袖から腕を抜く。そのままシャツを背中側に落としつつ抱きついてきた。
ぎゅっと温かなタキの胸が押しつけられ、跳ね返される感触の中の先端はすでに固い。
どくどくと脈打つ音が、自分のものかタキのものか夏目は判断出来なかった。
773名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:44:27 ID:1oqXHU2T
―その伍―

「クリスマスのお返し。元旦だからお年玉かな」
顔を離して言うその頬にはほんのりと朱がさしている。
「(綺麗だな…)」
夏目は素直にそう思う。タキは強くて真摯で、とても美しい。
眩しい程に。

「キスからちゃんとしてね?…次は胸。あとは…」
少し首をかしげくすっと笑いながら、
「…おまかせ」
耳たぶを甘い囁きと微かな悦びの色を含んだ吐息がくすぐる。

夏目は促されるままキスをする。
最初はゆっくりとお互いの唇の先端で軽く初々しく食みあい、僅かに湿り気を帯びて葡萄の粒に似たタキの唇を味わう。
どちらからともなく、貪るように奥まで舌を絡め始め、口腔内は互いの息と唾液で熱く充たされる。
「っは…」
磨かれた石の様につるりとした歯の裏側を、微かにざらつく舌の表面をじっくりとなぞって、口づけは徐々に濃密になる。
「んっ…」
ふるふると頼りなく身を震わせていたタキが弾む息の下誘う。
「…つぎ、は?」
布団に押し倒した弾みで、はだけたブラウスが胸を隠す。
繊細な刺繍が施された上からでもつんとまるく尖った部分は目立って、生地の下に微かに桃色が透ける。
夏目はそのまま布のうえから乳首を口に含み、ちゅ、と吸う。
「やっ…染みになっちゃ…う」
肘の内側で顔を覆ってタキが抗議するのに、
「…こんなに固くしてたら、仕方ないと思うよ」
エッチだね、と囁いてまた強く吸いつく度にタキは喘いだ。
「ふっ…んん…っ」
「タキは…ここ、弱いのかな」
試してみようか、と言って服を避け、熟れる寸前の白桃の様な柔らかな起伏を手のひらでゆっくりと撫でる。
カーテンを透かして窓から射し込む光に、固くぷっくりとした頂点は紅い果実。
指先で軽く触れ上下に左右に回すようにし、軽くくいっと摘むとタキの体は敏感に反応した。
「あっ」
という声と同時にびく、と震える。
すかさず口でくわえ、舌先で突くように舐め、小刻みに吸う。
「っは、あ…はあっ…んんっ」
食感はこりこりと心地よく、執拗に舐めているとタキの息遣いが一層乱れる。
「っふ…はんっ…」
「感度が、いいね」
夏目に返すタキの声は喘ぎ混じりで切なげだ。
「…とても、どきどき…す、るの…んっ…それに…透、でしょ…たかし、く、はんっ」
心なしか身を震わすタキに、夏目はささやかな仕返しを試みた。
774名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:45:07 ID:1oqXHU2T
―その禄―

「透。…今日はちゃんと、良い声聞かせてくれよ」
タキの顔が見る間に赤くなるのを確かめて、蕾を口に含み舌先でこねるようにくりくりと転がし甘噛みする、今度は左。
「んっ、ああっ」
タキの体はリクエストに素直に応え、白い頤(おとがい)を反らして悶える。
「っ…あ…あんっ」
その間に夏目の右手の指はスカートに隠れた足の間に忍び込んでいき、淡い茂みと熱を帯びた花の中から小さな花芯を探り当てる。
ぬるぬるとしたそこを突き、摘む様に愛撫すると、
「やっ、あっ…だめっ」
喘ぎながらもタキが手で遮る。
「後はおまかせ、だろう?」
力の入っていない手を払いのけ何も言わせず指先を滑り込ませると、タキの中はねっとりとまとわりつき、くちゅくちゅと湿った音をたてた。
「あっ…あっ、…はっ…はあっ」
良い声で喘いでくれる。
膝の傷にゆっくりと舌を這わせるとタキは吐息を漏らす。
「…はあっ」
「…舐めたら治るよ」
そのままスカートの中に顔を入れ、むせるような女の香りで満ちた太股から足の間までじっくりと舐め上げる。
膨らみを舌で軽く触れるように責めつつ指の動きを早めると、タキは体をくねらせ淫らな声でねだった。
「…貴志、くんっ…欲しいっ」
それには答えずカーディガンとブラウスは一度に、スカートは焦らす様に脱がせてからゆっくりと侵入する。最後まで入った瞬間、タキがびくん、と体を震わせた。
「…はっ…あ…あつ…いよっ貴志くん…の」
「…どう、する?」
「たくさん、動いて…」

しっとりとした睫毛の陰の潤んだ瞳も、
快感の為に先程よりずっと赤みを増した頬も、
汗ばんで吸いつく肌も、
口元にひとすじ張りついた髪も、
喘ぎで息も絶え絶えな声も、その全てが艶めかしく。

夏目がそのまま前後に動き始めると、タキの喘ぎが更にいやらしくなる。
「ああっ、あんっ!」
身悶えるその整った顔には恍惚が浮かぶ。
「あんっ!はんっ!」
奥まで激しく突き上げるとタキのからだは反り、腰が夏目をねだるかのようにくねる。
「すごっ…だめ…やあっ…!」
繋ぎ目から溢れる蜜が激しい音をたてている。きゅうきゅうと中は吸いつくような感触と共に締め付けられていく。
「っまだっ…だめぇ…っ…もっとっ…」
腰がぐっと夏目に向かって押しつけられ、指先は引き裂くようにシーツを掴む。
「もっ…とっ…あんんっ!あっ…はっ」
775名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:45:43 ID:1oqXHU2T
―その七―

タキのからだも内側もより大きく震えた。絹を染め上げる様に、透き通った肌の内側から桜色が浮かび上がってくる。
「あんっ!」
動きながらすくい上げる様にして抱きしめると、より深くまで届いたのかタキは一際高い声をあげた。
「…良い声だね」
向かい合い頬を寄せて囁く。
「やっ…そ、んな…ことっあんっ…言わないでっ…はあんっ」
唇も胸も擦れる程に近く、密着した部分からは互いの粘膜の温度も触感も快感も全てが直に伝わる。
恥じらいながらも抗えないタキの乱れる姿がいとおしい。
「んっ…気持ちっ…いっ…!」
思わずタキが発した言葉に夏目の理性は飛んだ。
「…っ透!」
「貴志くんっ…私もっ…」
タキの中で夏目は達した。
776名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 22:46:21 ID:1oqXHU2T
―その八―

枕元に寄せた時計を見ると7時だった。とっくに年は明けたのか。
「ニャンコ先生、帰って来ないな…」
夏目の言葉にタキが反応し、焦って立ち上がる。裸のままで服を探す背中とちらっと見えたおしりが可愛らしい。
「帰ってくる前に服、着なくちゃ!」
夏目は苦笑する。確かにそうだ。こんな姿を見られたらからかわれるに決まっている。

慌てて脱ぎ散らかした服を着終えたタキが突然はしゃいだ声になる。
「そうだ!夏目君と先生にお土産があるの」
先程までの色気とは別人みたいな満面の笑みが可愛らしい。
「へえ、何?…おれもタキにお土産があるよ」
「じゃあ私から。すごく可愛いの!三人お揃い♪」
「…可愛い?」
嫌な予感がする。
「ほら見て!先生そっくり!」
やっぱり。目の前には、招き猫。夏目は畳に突っ伏しそうになるのを辛うじて腕で支えた。
「…タキ。同じだ」
「…え」
畳の上に夏目の買った根付けも一緒に並べると、タキが目を見張った。
ちょっとブサ気味の招き猫が四つこっちを見つめている。
これはとんでもなく妖しい。
「先生ばっかり四つもあるな…」
「すごい状況だわ…」
「…何か呼び出せそうだ」
ぷっ、とどちらからともなく吹き出すともう笑いの連鎖は止まらずに、二人で腹が痛くなるまで笑った。


「昨夜はありがとう。…一緒に居てくれて、嬉しかった」
タキを見つめていた目をすっと逸らして夏目は言う。切なげな表情。長めの前髪が瞳を隠す。
「タキは…帰るんだろう?」

タキは何故か、夏目の言いたい事が分かってしまった。

「私、一度帰ってまた来てもいい?」
微笑んで言うタキを夏目が驚いた顔で見ている。
「それで、藤原さん達が帰って来るまで夏目君と一緒にいたいんだけれど」
どうして分かったんだ?と書いてあるみたいだ。

タキはとてもとても嬉しくなる。夏目がいとおしくてたまらない気分になる。

「一度帰ったら着替えて、食糧を確保してくるの!おせちとか!お雑煮とか!ミカンとか!」
だってお腹がすいたもの!とぐっ、と胸の前で手を握った。
「はは、タキはしっかりしてるな…」
一呼吸して、
「ありがとう」
夏目は笑う。
777名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 23:18:46 ID:1oqXHU2T
―その仇―

だから、上手く言える―はずだった。
「なつめくんっ、あ、あのわたっ私とつ、つきがっ!」
何故か焦ったタキは思い切りかんだ。でも続ける。
「つきあってっ!」
夏目が目を見張る。
「タキ」
タキは色々なところが痛い。
「(せっかく良い雰囲気だったのに、か、かむなんて一生の不覚…今、絶対に顔赤くなってるっ)」
「(ああ…大人の女を演出したかったのにーっ)」
恥ずかしさとものすごい後悔が一気にタキを襲った。
「(もう…ここに穴を掘って入りたいくらいよ…)」
「はは…」
「(ああもうほら笑われたじゃない…っ)」
もう無理だ、恥ずかしくて恥ずかしくて前が見られない。

そっとタキの額の髪がかきあげられた。
「タキ」
上目遣いで夏目を伺う。照れた様なはにかんだ様な、優しい笑顔に状況を忘れて見惚れる。
「君以外考えられないんだ」
また先を越されたけれど、と手のひらは頬へと滑る。
「おれの彼女になってくれるかい?」
額が触れる程に顔が寄せられた。
「…愛してる」
この瞬間はお互いの瞳しか見えない。
「私も。末永くよろしくお願いします」

嬉しくて幸せでタキの心臓は破裂しそうだったけれど。
「…よし。上手く言えたわ」
「タキ。聞こえてる」
はっとまた俯きそうになる顎を夏目の指は捉え、上向きの唇に軽くキスをした。

君は、今はまだ帰って行くけれど。
いつかきっとここが。
一緒に帰る、家になる。
778名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 23:20:26 ID:1oqXHU2T
長くてすみませんでした

読んで貰えたら嬉しいです
779名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 23:32:12 ID:mOeBQUCY
>>778
GJ!!
すばらしい作品たちをありがとう!!
780名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 00:07:37 ID:1oqXHU2T
>>779
さっそくのレスありがとうございます!
次回作もしっかり推敲して投下しに来ます
781名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 00:19:48 ID:du2mv/KG
>>780
GJ!
長くても読みたくなるような作りだからいいんだお
まぁ、短くマトマッテルほうが読者が増えるけんね
782名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 06:54:43 ID:phJokiHS
>>780
「夏目」の優しい雰囲気そのままで感動しました。
文句ナシGJです!
783名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 07:55:57 ID:JobNdYMI
>>781
ありがとうございます!
作品にあった長さに調整していけるよう努力します


>>782
勿体ないです…嬉しいです!ありがとうございます!


全レスの必要はないよと言われたのに嬉しさでつい…すみませんorz
784名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 20:46:57 ID:6enV58eF
よ、良いものを見せて頂きました…。
GJ!
785名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 21:51:38 ID:6enV58eF
…ID、6円か…。
786名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 22:06:31 ID:sG/r7CWN
>>785
ありがとうございます!
GJいただいたのに6円に不覚にも吹いてしまいましたw
すみません…

次作制作中ですので良かったらまた読んでいただけると嬉しいです
787名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 15:48:57 ID:aMCmhAxQ
ニャンコ先生は6円で仕事してくれるだろうか…?
788名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 20:39:29 ID:t2WeYwa8
200円ならチューハイ1〜2本買えるけど6円じゃ何も買えないから難しいだろうw
789名無しさん@ピンキー:2010/01/31(日) 22:50:59 ID:esR76aBe
6円…。
20回ほど持って行けば七辻屋のまんじゅうが買えるだろうから、何かお願いできるかも。
790名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 22:53:37 ID:g4WcKeG8
先生のおしごと
1.用心棒
2.塔子さんの弁当を夏目に届ける
3.留守番
4.おつかい
5.ネズミ取り
以下4回繰り返し
791名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:41:11 ID:F0K5e1cM
また来ました、>>721です
>>746-749>>752-777のおまけ、ちょいエロ4レスです
792名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:41:54 ID:F0K5e1cM
『雪の足跡〜帰る家 おまけ〜』

―その壱―

「それじゃあ、また後でね」
「ああ、気をつけて」
タキが手を振って走って行った。一面の雪景色が日に輝いて眩しい。
ふかふかと積もった雪の上に彼女の足跡が捺されて一筋の軌跡が描かれていく。

タキの背中が見えなくなるまで見送る気持ちに不安はない。それは、とても確かな繋がり。
大丈夫、彼女はまたここに帰って来る。

さて、とりあえず風呂に入るか。
タキが昨夜のうちに入れておいてくれたのか、浴室は湯気で満たされていた。
些細な事で穏やかな気分になれる。
「…タキ」
お湯の中で彼女に触れた自分の手を眺めてみた。
「可愛かった、な」
喘ぎ声が耳に甦り、快感に震える白い肌も淫らに歪んだ顔も、愛しくていとおしくて、もう一度と言わず何度でも逢いたくなる。
たった今見送ったばかりなのにもう恋しい。傍にいて髪を撫で頬に触れ抱きしめたい。
──おれ、らしくないこと考えてるぞ。
「骨抜きにされたって…こういう状態を言うんだろうか」
タキになら、それも構わないな。

君が戻って来たら「おめでとう」と挨拶して、一緒におせちを食べよう。
初詣にも誘ってみようか。
おれは、ただ君が待ち遠しいみたいだよ。



「…ただいま」
そっと玄関を開ける。
友達と二年参りに行くと話してあるから、朝帰りも別に問題はないんだけれど。
気後れするのは、当然夏目君との事があるからだ。──そのまま、帰って来ちゃったし。
「(…匂いとか、大丈夫かしら)」
すぐにお風呂に入って着替えて洋服も洗濯しないと。
最大の難関は家族が全員いるはずの居間の横、滑らない様に靴下は脱いでおこう。何か言われる前に走り抜けるしかない!
──だからお願い、誰も出て来ないでっ。
数十秒後、泡だらけになってやっと落ち着いた。お風呂に入っちゃえばもう大丈夫。
習慣で左腕から洗い始める、次は右腕、首と続いて胸で手が止まる。
──夏目君が、触ったの、よね。
白い泡に包まれた膨らみを両脇から支える様に持ち上げてみた。
「…小さいとか、思われたかな」
胸の大きさなんて今まで気にしたことなかったのに。
どんな触り心地かも確かめてみたくて軽く撫でる。泡がついているし、自分ではよくわからない。
「…夏目君の指は…気持ち良かったな」
793名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:42:28 ID:F0K5e1cM
―その弐―

そう口にした途端、じわ、と熱くなった足の間にそっと手を伸ばすとぬるぬると滑る。石鹸の泡だけではない感触に、無意識で指先が動く。
「…はっ」
気持ち、いい。
──だめ、止めなくちゃ。
でも、指が止まらない。
ちゅくちゅくと聞こえる音と爪先まで震える感覚に、夏目君の声が、息遣いが、言葉が耳の奥に響く。
「ん…あっ」
痺れる様な快感に襲われて我に返った。
ざぶん、と思い切り湯船に飛び込む。
──私…いつからこんなにエッチになったんだろうか。
夏目君のせいだよね。
「責任とってもらう、ってきっとこういう事だわ」
怒ってなんていないけれど、頬を膨らませてみた。

着替えて浴室を出るとそのままキッチンに向かう。おせち、残ってるかな。
とりあえず手近にあったお弁当箱にカマボコやら伊達巻やら黒豆を詰める。
「あと…ミカン」
お餅も、と棚を物色して振り返ると母がいた。
「きゃあっ」
「おかえり、透。どこに持って行くの?」
う、と言葉につまる。
「ははあ、夏目君だ」
お母さん、どうしてそんなに鋭いのっ。
「貰っても、いい?」
もちろん、とにっこりして追加で渡された袋には小さなポットと小さなケース。
「お雑煮の出汁。温めて一緒に入れた三つ葉散らしてあげなさい」
「…ありがとう」
いってらっしゃい、顔赤いわよ、と最後にきっちりつっこまれる。
それは言わないでっ!でもその気遣いが嬉しい。
だから今度、夏目君を連れてくるね。とても優しいひとなの。
「いってきます」

さあ、貴方の処へ戻ろう。
794名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:45:31 ID:F0K5e1cM
―その参―

陽が完全に昇り、足元の雪がきらきらと光る。さく、さくと雪を踏む足音が可愛らしくてタキは浮き浮きしてしまう。
外出する人が少ないのか、タキが自宅へ戻った時の靴跡が踏み荒らされずまだ残っていた。
その一筋の線を辿れば、夏目が待っている。
「…こんにちは」
タキがそっと声をかけるとからりと玄関が開いた。
「…いらっしゃい」
着替えてさっぱりとした夏目が立っている。
お互いに目が合うと途端に気恥ずかしくなって、二人で俯いてしまう。
『(…何て言えばいいのか全然わからない)』
どさり、と庭木の枝から雪が落ちたのに一緒に驚いてやっと緊張が解れた。
「どうぞ」
「お邪魔します」
たたきで靴を脱ごうとしたその時、
「こんにちはー」
軽い訪いにとっさにタキは玄関の内側に隠れた。
「夏目ーあけましておめでとー」
「おめでとう」
「西村に北本…おめでとう。ってどうしたんだ?」
「新年会!お前んちで今からに変更になりました!」
「…え?」
「(…ええ?!どうしよう…)」
夏目とタキは磨り硝子の内と外で焦る。
「ちゃんと買い出しして来たぞ、コンビニだけど」
二人とも手に下げていた袋を持ち上げて笑う。
がさがさと透けて見える中身はおにぎりにお茶にお菓子に。
「夏目のことだからちゃんと食ってなさそうだし」
「塔子さんが帰って来るまでに飢えない様にな」
タキが来たことなど知らないのだから、当然二人に悪気はない。
「いや、あの(何て言えばいいんだ?!これ…)」
「(頑張って夏目君!)」
「うん?」
西村が無邪気に聞き返す。
「…実はお客さんが来ることになっていて」
「(上手いわ、夏目君)」
身動きしない程度に胸の前でぐっと手を握る。
「そうなのか?すぐ?」
「えーと」
夏目にはこれ以上続けられない。
「いや…もう来ているんだ、それで」
「(え…言わないよね?!)」
夏目の口調に振り返ってしまったタキの肩が、ガラス戸に当たり音を立てる。
「きゃ」
はっ、とタキは両手で口を塞いだが、遅かった。
「…今、女の子の声だった」
西村がじりじりと近づいてくる。
「いや、あのこれは」
「まさかとは思うが。…失礼しますっ!」
夏目が背中に庇ったのを押し退けられて、
「あの…あけましておめでとう」
タキはそのタイミングで新年の挨拶をした。
「おい、夏目」
「…う」
「お前んちに多軌さんがいるってどういう事か説明しろ」
「おれも聞きたい」
西村と北本は誤魔化せないし逃げられない、夏目は昨夜しっかりと学習している。
「…とりあえず中にどうぞ」
背中に友人達の視線が痛い。
795名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:48:49 ID:F0K5e1cM
―その四―

何故かきちんと正座してしまった夏目とタキ、足を伸ばした西村と胡坐の北本が夏目の部屋で向かい合せになる。
「えー、と。あのな」
「偶然会ったとか忘れ物を届けたとかピザを注文したらたまたま多軌さんのバイト先で配達に来たとか
家が隣同士で幼なじみだとかいとこだとか実は生き別れの姉弟だとかこの人は多軌さんに見えて多軌さんじゃないとかそういう言い訳は一切禁止な」
西村はここまで一息で言い切った。
「彼女です、ごめんなさい」
夏目は思わず謝る。
あーあ、ほらなあ。と西村が万歳の体勢で後ろに倒れた。
「おれ当たりじゃんかー北本ー」
「珍しくな」
北本が西村の腕を引いて起こす。
「…ちゃんと言わなくて悪かった」
「いいよーもう。昨夜分かってたしなー」
ただ、と肩を落として西村は続ける。
「実際目の当たりにするとショックがでかい」
「まあ、あまりへこむな西村。多軌さんもいることだし」
さっきからタキは顔を赤くして俯いている。
「(ごめん、タキ)」
「で、多軌さん」
西村がいきなり真顔になった。
「あっ、はいっ!」
弾かれた様にタキは顔を上げる。
「夏目って、愛想良いけど目が笑ってなかったり、見た目通りガリガリで貧弱だし、よく貧血起こすし、授業中寝てばっかりだからたぶん成績もちょっとあれだし、そのくせ女の子に密かな人気があったりして」
ひどい言われようだが夏目は反論出来ない。
「そのうえさ」
北本もタキの方を向いた。
「誰にでも気を遣ってばかりいるし、おれ達にまで遠慮するし、何でも一人で解決しようとするしでなかなか難しい奴なんだけど」
「(軽く、いや結構落ち込む質なんだぞ、おれ)」
北本まで、と夏目はがっくりとうなだれた。
「めちゃくちゃ良い奴なんで」
え、と西村を見る。北本もこっちを見て笑っている。
「何しろおれ達二人の大事な友人なんで、見捨てないで末永くよろしくお願いします」
夏目が大事だと言われたのがタキは嬉しくて仕方なかった。
「(大好きな人が大事にされてるのって、こんなに幸せなんだ)」
だから最高の笑顔でお返しする。
「光栄です。こちらこそよろしくお願いします」
タキの白い頬が、華やいで薄桃色に染まり夏目はしばし目を奪われた。
それを見て西村がまた倒れる。
「くそう、モヤシのくせに何で夏目ばっかりモテるかなー」
「まったくだ」
北本も倒れた。グダグダと転がる二人に夏目が思わず吹き出すと、
「く、ふふふっ……あはははははっ」
タキが爆笑した。
「タキさん笑い過ぎー」
「だよな」
796名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:49:49 ID:F0K5e1cM
―その伍―

ひでえよなあ、西村は起き上がってタキを見る。
「決めた!タキさんより可愛い彼女をつくる!」
一瞬目をしばたいたタキがくすくすと笑った。
「西村君、女の子に向かってそれは失礼だと思うの」
「彼女が欲しいなら気遣いをお忘れなく」
「はーい」
ちょっと拗ねた表情が珍しくて、夏目はまじまじとタキを見つめる。
視線に気づいたタキが首をかしげほんのりと笑う。
「夏目君は幸せね。素敵な家族と素敵な友人がいるんだもの」
そっと手が重ねられた。それはとても暖かく。
「…宝物が増えたのね。良かった」



君と一緒にいると、強くなれるよ。
全部話したら優しい彼らは怒るだろうか、悲しむだろうか。その後笑ってくれたらいいな。
大切な人達の辛い顔や悲しい顔は見たくないと思っていたけれど、君が信じる力をくれたから。

藤原さん達が帰って来るまで、たくさん笑って話そう。
先生が二日酔いで帰ってきたら、イカ焼きの代わりに根付けを二つ渡そうか。
先生は怒るだろうな。

夕方になったら外に出て、門の所で滋さんと塔子さんを「お帰りなさい」と迎えよう。


君も今このすべても、とても大切な宝物。
797名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 01:50:26 ID:F0K5e1cM
すみません5レスでした。終わりです
798名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 04:03:32 ID:vBFgGf4z
>>797
GJ!!
読み終わった後に自分がにんまりしていたことに気づいたよwww
いつもながらすばらしい作品だと思います。
>>797さんのような方が現れるのを静かにROMって、1年近くこのスレに通い続けたかいがありましたw
799名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:14:06 ID:oFUDVWqk
>>798
うわあ…勿体ない感想ありがとうございます!
にやけながら書きましたw
おこがましいですが、期待を裏切らないよう日夜努力しますね
800名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:15:08 ID:oFUDVWqk
さっそく節分投下いきます

夏目と妖、エロなし5レスです
801名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:15:56 ID:oFUDVWqk
『豆と猫』
―その壱―

「で、先生は鬼役な」
「…このアホウが!」
ガツッと固い音がして夏目は突っ伏す。
「いってぇ…何するんだよ先生!」
ニャンコ先生は畳を短い手でバシバシ叩いている。
「ここに座れ!お前の様な阿呆には説教だ説教!」
「何で怒るんだ?」

「もうすぐ節分だから豆を買いに行く」「帰りに饅頭を買ってやるから先生は鬼役をしてほしい」という話をしただけなのだが。
頭突きをくらった顎がまだ痛い。

「節分の意味が分かっているのか?!夏目」
「…豆をまいて悪い事を追い払う?」
「そうだ!一般人でも多少なり効き目があるのだぞ、豆は」
じろり、と先生が夏目を見やる。
「お前程の妖力の奴に本気でまかれたら、この辺の妖は私以外全滅だ」
「え…ええーっ!」
夏目が一気に青ざめる。
「それは…大げさ過ぎないか?」
夏目は塔子と豆まきの約束をしていた。家の中だけではなく、庭から玄関先まで。
「敷地内だけにするんだな。表に出たら…まあこれから先の面倒は減るだろうが」
「…そうか」
それなら、節分には藤原家に近寄るな、と妖達に言伝て貰えばいい。後で八ツ原に頼みに行こう、夏目は少しほっとした。

「でも鬼役はやってくれるだろう?」
先生の目がキラーンと光って、招き猫らしからぬ好戦的な表情になる。
「…ほう。お前はそこまでして私と決着をつけたいのか」
「だから何でだよ」
「私程であれば祓われはしないが、ダメージは大きいのだ」
当たれば結構痛い、と夏目を睨む。
「やれと言うならば勝負するぞ」
「…わかった」
塔子との約束を破りたくない夏目は頷くほかない。
「私が勝ったら、酒と海老と饅頭一年分だ」
それと、と先生が続ける。
「どうせ豆を買うならピーナッツも買ってくれ。ツマミにする」
「どうしてそんなに食い意地が張ってるんだ、先生は」
友人帳って言えばいいのに。
そう口にした夏目は、二度目の頭突きで湿布のお世話になった。
802名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:16:44 ID:oFUDVWqk
―その弐―

翌日、八ツ原。
薄い色合いの草木をさわさわと揺らして風が通る。
マフラーの間に冬のすうっと冷えた空気を感じて夏目は首を竦めた。
「豆まきねえ、懐かしいよ」
ヒノエがうっとりとした顔をする。椿の銘仙に織りの帯、濃紫の道行きと艶やかだ。
「レイコも節分には妖相手に豆を投げつけて、ついでに名を奪っていたものだよ…」
ふう、と嬉しそうにため息をつく。
「…何でレイコさんがまいても全滅しないんだ、先生」
「妖をからかいがてらの遊びでやったからだ」
「な、なんと恐ろしい…」
「夏目殿の先祖の方が余程鬼ですな…」
ひそひそと交わした言葉を聞き咎められた中級が、ヒノエに殴られる。

「夏目は祖母を見習い鬼となるのでありますか」
「ほう。夏目殿が鬼となるとは、また一興」
ちょびと三篠は面白がっている様子だ。
「…いや、妖達を偶然にでも巻き込みたくないんだ。悪いが一帯の妖に伝わる様に、噂でも流してくれないか」
頼み込む夏目に快諾とは言い難い返答がある。
「まあ夏目の頼みなら聞いてやってもよいであります」
「我が主殿、礼を楽しみにしていますぞ」
礼ってまさか友人帳か人の子だったりしないよな、夏目は少々不安になった。

「夏目、豆まきは夜かえ?私も見物に行かせておくれ」
ヒノエが夏目に鬱陶しくしなだれかかる。
「物好きが。流れ豆に当たったらお前など祓われてしまうわ」
浮き浮きと袖を振るヒノエに向かって先生が毒づいた。
「…やる気かいブサ猫ダルマ」
「いい度胸だ」
一触即発の雰囲気をさらりと流して中級が割って入る。
「まあまあお二方、そう目くじらを立てずとも。ほれ、良い酒を用意しましたぞ」
「ささ、一献」
「おや…気がきくじゃないかい」
「私も飲むぞ!」
あっという間に酒盛りが始まった。ドンチャン騒ぎを少し離れて眺めつつ夏目は思う。
「(…こいつらまとめて払った方がいいんじゃないか?)」


そして迎えた節分の夕刻。

「おい。何でおれの部屋が妖だらけなんだ」
「こんな面白い見世物はなかなかないからねえ」
目にも綾な振袖のヒノエを筆頭に、ちょび、中級、窓から覗くのは三篠。
「私は斑様のお姿を楽しみに来たんだよ」
「応援してます!夏目の親分っ!」
紅峰に河童も。
「…お前達は名取さんから離れていいのか」
隅の方には柊、笹後、瓜姫までいる。
「主様は夜中まで本業だから暇なんだ」
屋敷の魔除けは済ませて来た、と柊が言う。
803名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:17:25 ID:oFUDVWqk
―その参―

「先生も何か言ってくれよ」
「ふん、まあよかろう。お前の無残な負け姿を見せてやれ」
「…覚悟してろよ」
絶対勝ってやる、夏目は密かに決意した。

「まあ猫ちゃん♪とっても似合うわ」
塔子が手を打って喜ぶ。先生のデカイ頭には紙製の鬼の面。恐いというより面白い。
「はい、こっちが貴志君のぶん。まずは一階からね」
にこにこと楽しげな塔子を先頭に各部屋を回る。
「鬼はー外」
面を乗せたニャンコ先生がとてとてと豆から逃げるのを塔子がふふ、と嬉しそうに追う。
勝負は、庭。それまでは夏目も先生もお遊びだ。
「福はー内」
二階に上がって最初が夏目の部屋だ。
「(あいつらどこにいったんだ?)」
先程までいたはずの妖達の姿がない。塔子には見えないから構わないが。
思い立って夏目は先生を狙って豆を投げてみた。真ん丸い背中にばらばらと豆が当たる。
─特に反応がない。
「(あれ?痛いはず…先生太ってるからか?)」
ププ、と吹き出しそうなのを我慢し嬉々として先生を追う塔子に声をかけた。

「塔子さん、外はおれとニャンコ先生でやってきます。塔子さんは夕飯の準備をしててください。…おれも先生も腹ペコなんで」
「まあ、そうよね。じゃあお願いしようかしら」
にっこりと笑ってくれるのが塔子さんらしい。
寒いからちゃんと暖かくしてね、とマフラーを巻いてくれた。このひとは、ちょっとした優しさで夏目の心まで暖かくする。
「夕ご飯は巻き寿司とエビフライよ♪」
たた、とキッチンへ向かう塔子さんを見送って夏目と先生は庭に出た。

「聞いたか、夏目」
辺りに人影がないのをうかがって先生が口を開く。
「何を」
「エビフライだ。賭けに追加するぞ」
「…わかったよ」

庭には見物席らしきものが出来ていた。ずらりと並ぶ妖達。
「うわあ…」
夏目は何だか脱力感を覚えた。
「…流れ豆に当たるぞ」
「ご心配なく!逃げ足には自信が」
中級が答えるが、間違って祓いましたじゃ済まないだろうに。夏目の心配を余所に妖達は盛り上がっている。

「始めるか」
先生が構える。
「よし!行くぞ」

いきなり顎に蹴りが来た。
「……っつう!鬼は逃げるんだろ普通!」
「わはははアホウが!私をそこいらの鬼と一緒にするな」
そこいらの鬼って何だよ、と夏目はつっこみつつ庭木の陰に入る。
先生が追って来るその隙に隣の木に移動してするする?と登り、少し先をうろうろしている先生目がけて豆を投げた。
804名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:18:03 ID:oFUDVWqk
―その四―

「ぎゃっ」
当たった。じろりと先生がねめつけてくる。
「…そこか。見ていろ、夏目」
どろん、と靄がかかり先生が妖の姿に戻る。
目の前に先生の顔。激しく枝に体当たりされて木から落とされた。
「…いっ…てぇっ」
背中を打って息が出来ない。
「ああ、やはり斑様はそのお姿でなくては!」
落ちた夏目など眼中にない紅峰が横でうっとりと先生を眺めている。

飛べるのも大きくなるのも反則じゃないか?!夏目は見物席に追い詰められた。
「卑怯だぞ先生!」
「妖に卑怯も何もあるものか!」
どん、と踏みつけられそうになる。
「そこだよ夏目!」
ヒノエの声にさっと先生の足元を潜り抜け、振り向きざま思い切り投げた。
びしびしと豆が当たる──見物席の妖達に。

「うわっ!悪い!」
「油断するな」
背後の声にとっさにしゃがむと頭上でがち、と先生の牙が噛み合う音がした。
「ちっ、逃したか」
「どさくさ紛れに何喰おうとしてるんだよ?!」
また足元を駆け抜け振り返り、豆を握りしめぐっと腰を落とす。
「…手加減しないからな」
「望むところだ」
じり、と睨み合い。
おそらく一瞬だけ早く、夏目の渾身の豆が先生の顔を直撃した。

後には、累々と横たわる妖達の姿。

「…先生には勝ったけど、巻き添えにしちゃったな」
「しばらくすれば回復するのであります」
「うわっ、ちょび!」
「夏目の豆くらいでは私は倒せないのであります」
隣に立つちょびには傷ひとつない。もしかしたら先生より強いのか?
「柊達も無傷か」
名取の式三人は最初と変わらぬ場所にいる。
「私は魔除けだ、魔除けに魔除けが効くか馬鹿者が」「ならちょっと手伝ってくれよ。ここに寝かせておく訳にいかないだろう」
ふん、と柊に鼻で笑われた。
「出来ない事までやろうとするな。家の者に怪しまれては困るんだろうが」
だからお前は甘いのだ、とこづかれる。
「私が見張っておいてやるのであります」
「柊、ちょびも…ありがとう」
衝撃で依代の姿に戻ったニャンコ先生を抱き抱え夏目は家に入った。
妖の友人達に感謝しながら。
805名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:18:35 ID:oFUDVWqk
―その伍―

三日後。
夏目は塔子にお願いして作って貰った大量の弁当を持って八ツ原に向かった。
巻き添えは妖達の自業自得だが、放っておいた事のお詫びと、気遣いのお礼に。
「おーい夏目殿ー」
「こっちだよこっちー」
妖達が手を振って夏目を待っている。

お前達がいてくれて、困ることもたまにあるけれど、とても楽しかったよ。助かったよ。
ありがとう、優しい友人達。

「おーい」
夏目も手を振り返した。
今日は暖かい、春が近づいているよ。
806名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:19:57 ID:oFUDVWqk
終わりです
エロなしでごめんなさい
807名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:43:23 ID:oFUDVWqk
続いて
JKニャンコ先生×夏目
エロあり4レスです

※フェラ注意
808名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:44:08 ID:oFUDVWqk
『夏目、受難』
―その壱―

「なぁつめぇ、帰ったぞー」
酒の匂いと酔っ払いのよれよれ声が暗い部屋に響いて、同時にどさり、と掛け布団が重くなる。
「…人の安眠を妨げるなよ、酔いどれ中年」
夏目は起き上がろうとしたがいつもと違って動けない。

「あれ?…先生だよな…太り過ぎか?」
いくらなんでも一晩で、そう思って俯せの体勢から苦労して仰向けになると。

「…れっ、レイコさんっ?!」
布団の上、夏目の腹の辺りにだらしなく転がっているのはとうに亡くなった筈の祖母だった。
「先生が化けてるのか……酒癖悪いなあ。おい先生!ブサニャンコ!」
ついでに起こされた腹いせもする。
「…うるさい」
薄く開かれた瞳がとろん、とこちらを向く。自分にそっくりだと聞く祖母の顔なのに、夏目はその美しさに一瞬魅了された。
「…眠れないし動けないから、ニャンコに戻るかどくかしてくれ」
何故か直視出来なくて、先生に気づかれない程度に視線を外す。
「ふん」
もぞもぞと動く気配がしたと思ったら眼前、唇が触れる程の至近距離にレイコの顔が現れた。
咄嗟に顔を背けそうになった夏目は、ぐっとこらえて強く彼女の瞳を睨む。
「…重いからどけって」
頬に肩にレイコの長く柔らかく艶やかな髪が零れかかり、さらさらと衣擦れじみた音がした。
僅かに開いた唇からは、呼吸と同じリズムで熱い吐息が夏目に吹き掛けられる。

酒の匂いの中に一際濃く甘い香りが鼻腔をくすぐると、夏目は体が火照る様な感覚に陥った。

「どうした。……同じ顔に欲情したか?」
くつくつと嘲笑うその声も、蔑む様に細められた目も、先生とはまるで違い過ぎて夏目は戸惑う。普段なら殴っている筈なのに手が出ない。

「(…見た目がレイコさんだからか?)」
「気が向いた」
「え」

掛け布団が一気に剥がれ、上半身を起こした先生が夏目に馬乗りになる。
「お前の相手をしてやろう」
「はあっ?!な、何言ってるんだ先生っ!」
「そのままの意味だ」

先生がセーラー服のスカーフに手をかけ引き解く。そのまま両方の指先に絡めて腕を伸ばすと、ふわりと羽衣の様に広がった。
少し顎を上げた艶麗な姿はまさに天女に似て気高い。

「…今から私は身も心もレイコ」
軽く握った白く細い指を一本ずつ開くと、スカーフはひら、と落ちてゆく。
「お前を陥落するなど容易い」
809名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:44:49 ID:oFUDVWqk
―その弐―

ふふっ、と笑うやいなや素早い動きで落ちたスカーフを掴み、見惚れていた夏目の両手首をしっかりと縛りつける。
「な…離せ!」
「無理ねえ」
くす、と嘲りそのまま夏目の唇を奪う。
侵入してきた甘い舌は夏目の舌を唾液を求め、意思をもって口の中をくねり這い回るのに翻弄される。
「(駄目だっ…力が入らない)」
口づけられただけなのに全身が火照り、意思とは無関係に下半身が充血していく。
「(…何だこれっ)」

離れたレイコの唇からつぅ、と唾液の糸が引く。それを拭うこともせず夏目のパジャマの釦をゆっくりと外し、薄い胸を指先でなぞる。冷たくなめらかな薄氷が触れるぞくぞくとした快感。
とす、とレイコの頬が寄せられた。
「心臓の音、良く聞こえるわ」
息遣いを直接肌で感じて夏目の鼓動が早まる。
「キスしかしてないわよ?…興奮しちゃって、結構可愛いのね」
「なっ…!」
鳩尾を舌が辿って、夏目のそれと混ざり合ったレイコの唾液がぬめぬめと肌に残る。
つ、とレイコの右手が伸び、服の上から屹立したものを撫でられた。始めは手のひらをじりじりと上下に、続いて硬さを確かめる様にぐっと掴まれる。
「…っ」
舌はもう下腹部に達し、しっかりと固くなったそれが冷たい指で隙間から引きずりだされた。
先端を縁に沿ってつい、と舐められびくりと夏目の体が反応する。
「彼女には、まだしてもらってないかしら」
「……」
「あら、知らんぷり?意外と冷たいのね」
「…するわけ、ないだろう」
厭だ。タキが汚された気がしてむかむかする。
それをみたレイコが紅唇を歪めて言った。
「へえ。…少しお仕置きが必要みたい」
「なっ」

レイコは夏目のものをちゅぷ、と口に含む。口腔内の生温くつるつるとした粘膜包まれ、舌先で軽く舐めあげられると同時に口を窄めて強く吸われた。
「んあっ…」
夏目が喘ぐと顔をあげ、満足げに粘液に塗れた唇を舐める。
「気持ちいいでしょう?でも、今日はこれだけ」
あとは、と蠱惑的な笑みをたたえたまま首をかしげる。
「普通にしたんじゃ、つまらないわね」
どうしようかしら、と思案するその姿にも夏目は惑わされ自然と息が荒くなった。
それに気づいたレイコが口元で淫靡に笑む。
「したくなってきた?」
「違っ…!」
「口ではそう言ってもねえ、ここは限界みたいよ」
夏目は必死でこらえる。こいつは先生だ、女性じゃない、ましてやレイコさんじゃない、と自分に言い聞かせないと身を委ねてしまいそうだ。
810名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:45:30 ID:oFUDVWqk
―その参―

「…こんなのはどう?」
パジャマのズボンと下着が一度に引き下げられ露になった部分に、レイコがまたがる。
ぬるりとしたものが押し当てられた。
ちゅく、と湿った音がする。
「はっ…!」
情動に貫かれ夏目はついに喘ぎを漏らす。
「ふふ、気持ちよさそう」
焦らす様にレイコの陰部が表面を滑り、ぬるぬるとした蜜と吸い付く感触が夏目を苛む。
「我慢しなくていいのよ?」
薄闇に浮かぶレイコの白い顔にを妖艶な笑みが飾る。明らかに夏目を苛めて愉しんでいるのだ。
その間もスカートの裾を両手でからげ、レイコは休まずに腰を動かし続ける。しかも、絶頂に達しない程度にゆっくりと。
一度声を上げてしまった所為なのか、夏目は自分のどこかが麻痺したのがわかった。
「は、あっ…」
レイコがまたくつくつと笑う。
「いい子ね。ご褒美をあげましょう」
手首を結んでいたスカーフが解かれ音もなく畳に落ちる。
軽く腰をあげたかと思うと、夏目は一気にレイコの中に咬え込まれた。結合部からはぐちゅぐちゅとくぐもった音がする。
「ふっ…レイコさ…っ」
「まだ駄目」
既に限界に達しているのを制止して、レイコは夏目の腹にひやりとした手を置き激しく上下に動き始めた。

引き込まれ襞がざらつく感覚と、引き摺られ絡め捕られる感覚で夏目は朦朧とする。
「はっ、あっ…あんっ」
愉しげにレイコが嬌声を上げる。その声がまた夏目を刺激し理性を狂わせた。
「レイコ、さん…っ」
呼んだと同時に抱きつかれ、夏目はそのまま体を返してレイコを組み敷く形になる。
これが自分かと疑う程手早くセーラー服の上着をたくし上げ、何も着けていないが夜目にも淡く白く柔らかく、豊かに揺れる乳房にむしゃぶりつく。
「はあっ!ああ…っ」
甘い香りが一層強くなり、レイコが激しく喘いで体を震わせた。
夏目は手のひらでぷくんと固く膨れた部分を探り当て、口に含む。じっくりと愛撫する余裕は既になく、甘噛みしながら舌先で転がす。
「あんっ」
反応が良い。そして、とても淫らな声だ。
一時も休まず突き続けていた腰の動きがお互いに早まり、結合した部分が一段熱く溶け合って達する瞬間。

夏目は最後の理性でレイコの中から抜け出すとそのまま横に倒れこむ。
意識を失う寸前、
「ふふ、汚れちゃった」
そう嬉しそうにレイコが笑った。
811名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:46:47 ID:oFUDVWqk
―その四―

翌朝。
目を覚ました夏目は、乱れたパジャマで昨夜を思い出し愕然とする。
「(せ、先生と…しかもレイコさんの姿の…)」
『して』しまった。その罪悪感と背徳の思いは形容出来ない。
「…タキが知ったら」
横に転がっていびきをかいている先生は普段の依代の姿に戻っていた。
有無を言わさずばしばしと叩き起こす。
「おい先生!起きろ!」
「…何だ騒がしい」
「寝呆けてる場合か!何なんだよ昨夜の事は!」
「うん?…昨夜」
短い手でこすっていた先生の目が見開かれ、ざーっと音がしそうな勢いで青ざめた。
怖い。ギョロ目で青い招き猫はすごく怖い。
「…私のせいじゃないからな」
「…手を出して来たのは先生だろう」
二人は睨み合う。
「あれはな…酒の勢いだ!誘惑に負けたお前が悪い」
「人のせいにする気か!卑怯だぞ…って先生、それ何だ?」
「む?」
夏目が指差したのは布団の端に転がっている酒瓶。
「『猫じゃらし』でも『猫ごろし』でもないぞ。見たことない」
「これは…確か昨夜ヒノエが……ヒノエか?!」
夏目は遠くから匂いを嗅いでみる。微かに、覚えのある甘い匂い。
「もしかして、先生とおれ…ヒノエにはめられたのか?」
二人はずーん、と肩を落として落ち込んだ。
「…誰にも言うなよ」
「…お前こそ、墓場まで持っていけ」
多分夏目も先生も同じ事を考えている。

忘れよう、全部。


数日後、探りを入れた夏目にヒノエは笑顔で言った。
「最近お前が人の娘と良い仲になったって斑から聞いたからねえ、私特製だよ」
使ったかい?そう尋ねるヒノエに夏目はこう答えた。
「気遣いは嬉しいが…使わないでおくよ」


危険過ぎる。あんな状況は二度とごめんだ。

落ち込む夏目になど構わず、梅の花が薫っていた。
812名無しさん@ピンキー:2010/02/03(水) 01:47:26 ID:oFUDVWqk
終わりです
お邪魔しました〜また来ます
813名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 06:26:14 ID:cbEvMJuF
反省してます、ごめんなさい
出直してきます
814名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 06:56:26 ID:9g8D6uLN
>>812
今夜も良い作品をありがとう。
サントラ聞きながら読むと、より一段と味わい深くなる。
815名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 07:10:27 ID:cbEvMJuF
>>814
サントラとなんて…嬉しいです、ありがとうございます!

需要確認せずに投下したのは反省してますorz
今度は優しいレイコさんで書きたいと思ってます
816名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 09:19:18 ID:DVhVt259
>>815
JKニャンコ×夏目のようで、レイコ×夏目のような・・・・
まぁ、カップリング気にしない俺はフェラ描写だけでも満足なんだがwwww

需要とか気にしないでいいんでない?
過疎ってるように見えるこのスレでは需要とかより、投下してくれるだけでも俺は感謝してるよ
というか数少ない文士に出直されるとマジで困るw


817名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 10:14:24 ID:cbEvMJuF
>>816
「先生…っ!」で書いてたら笑えてしまってこうなりましたw

ありがとうございます
そういって頂くと「書くぞ!」って盛り上がれるので色々頑張ります
出直す失敗をしない程度にw
818名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 10:30:57 ID:ZmZnLR9Y
>>813
GJ!
今また大手プロバと携帯が規制中だから、即レスで感想貰えなくても需要無いわけじゃないよ。
レイコ(ニャンコ)と夏目の組み合わせは普通に人気だと思うというか自分的にも超好みだw
てなわけで次作も期待してる
819名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 12:07:16 ID:cbEvMJuF
>>818
有難いお言葉嬉しいです
規制中とはつゆしらず…猛省してました

ニャンコ先生、素面では夏目を襲わないと思うんでいいシチュなかろうかと模索中です
次回作も頑張らせていただきますm(__)m
820名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 09:08:27 ID:IPGHeId4
>>814さんに触発され、サントラAmazonで注文しました。もうすぐ届きます♪

栄養分補給して書くぞ!
ではいってきますノシ
821名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 09:12:56 ID:pGRPfORB
がんばれ!
822名無しさん@ピンキー:2010/02/05(金) 09:26:12 ID:IPGHeId4
>>821
ありがとうございます!
バレンタイン頃には夏タキ甘甘エロなし(でもいいですか?)を投下予定中です
823名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 08:21:42 ID:Hs6JqXpb
がんばるなぁ
824名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 05:34:45 ID:t9Jssulz
久々に来たら夏タキをベースに大量にキテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

>>822
楽しみにしてます!
エロはあってもなくても夏目とタキがラブラブならOK、有った方がいいけどw
825名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 11:13:51 ID:Pbkd8cDg
>>721だったり>>791だったり>>800>>807だったりする者です
サントラの栄養分はすげえ!
バレンタイン二部作そのいち。誰得緒方ユリコ編、エロなし5レスです

>>824
夏タキラブラブ♪2、3日中に投下に来ます!
826名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 11:14:44 ID:Pbkd8cDg
『前髪と君の思い出』

―その壱―

水曜日。
私はついに決心した。ずっと気になっていた事を解決するんだ。

「よし。ねえ!夏目くん見たって言ったの誰だっけ?」

とりあえず私はラッキーだ。同じ中学からここに来た子はたくさんいる。
「は?夏目?」
「誰だっけ?」
なのに、教室内であがった声は疑問ばかりでいきなり挫折。
「中三の時にちょこっとだけいた転校生!もう、皆騒いでたじゃない!クールだとか物静かとかさあ」
変な奴だとか無責任なことも言ってたくせに。私はちょっと腹が立った。

口にした方が忘れるのは簡単だけど、言われた方が忘れるのは簡単じゃないのに。

ああ、と言った奴がいた。
「三隅…の方じゃなかったかな」
「場所は?!」
「うーん、それは…わからないなあ」
私は食ってかかる。だって手がかりないんだもの。
「他のクラスでも聞いてみれば?目立つ顔してたし、誰か見てるかも」
「でも三隅って遠いし、ここより田舎じゃない」
「田舎の方が探しやすいだろ」
級友達は私の剣幕に気圧されたのかぽつぽつと提案し始めた。
わずかな期間で転校していった人など、余程印象が強くなければ、様々な物事に次々に気をとられながら生きている彼らの記憶には残らないのだろう。
その意味で、私にとって夏目貴志は『印象の強い』人物だった。

「それで、どうして夏目くんを探すの?」
話を振られて私ははっとする。
「うん…言いたいことがあって」
素直にそう答えて、しまった、と気づいた時には既に遅く。
「告白?!告白ね!」
「ユリコ夏目くんが好きだったの?!」
「いつもぼーっとしてるからわかんなかった!」
きゃあきゃあと嬌声をあげる女子に囲まれてしまう。
しかも、さらっとひどい事言ったのは誰だ?
「いやそうじゃなくて…」
説明が面倒くさい。いいや、もう。私はすぐに諦めた。
噂になったとしてもどうせ夏目本人に届く訳はないし、同情とか興味で協力者が増えれば願ったりだ。

三隅の山向こうの街で時折見かける、という話が昼休みには届いた。
女の子の噂話の情報収集能力はすごいなあ。

「どうする?どうするのユリコ」
「思い立ったが吉日よ!」
かしましい級友達に、『一人で行きたい』と思い詰めたふりをしたら簡単に騙されてくれた。

「(…皆結構単純なのね)」
自分を棚に上げて思う。恋じゃないけど、恋は盲目ってヤツは周囲に伝染するのかもしれない。
827名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 11:15:18 ID:Pbkd8cDg
―その弐―

放課後。バスを乗り継いで向かうは三隅。
降り立った街は夕暮れが近いせいか慌ただしい。
うちの方よりずっとこじんまりとして、温かさと排他的な部分をさっと混ぜたみたいな独特の雰囲気があった。

少しだけ不安になる。
夏目くんに会えないことよりも、あのさみしげな少年がまだ同じ姿のままだったらどうすればいい。

「…曇りだからそんな気分になるのよ」
わざと口調を明るくする。今日は午後から雲が多くなり冷え込んできていた。
暗くなる前に帰途に着きたいしと、とりあえず近くの商店や本屋の様子を伺う。

「(夏目貴志くんを知りませんかーなんて、聞けないしね)」
SCの屋上駐車場(3階だった)に上がって、近くに高校らしき建物がないか探してもみた。

「…会えなかったら無駄足か」
お小遣いにも結構響くし。
それでも来たからには次への手がかりなり結果なりが欲しい。
何か必死だなあ私。

少しがっかりしながら階段を降りて、出口隣のファストフード店を何気なく見ると。

「い!(いたーーっっ!)」
驚いて危うく大声を出す所だった。
一日目で見つけちゃった、すごいよ私。

不審なのは承知でオジサン人形の陰から覗くと、友達とおぼしき二人と並んで飲み物を受け取ったところで、何やら楽しげに話している。
あ、笑ってる。
「ちょっと…話しかけづらいなあ」
一年前は一人だったから。今日は友達といるから。ずいぶん大きな違いだけど、話しかけづらいのは同じだ。
「…出直そう」
お小遣いから出せる交通費はあと約二回分。一日おきで金曜日と日曜日に来てみようか。
「(あっ…やば、帰りそう)」
夏目くん達が席を立った。鉢合わせは避けたい。
とりあえず駐車場への階段に走り、踊り場にしゃがんで三人を見送った。また不審者みたいになったけど、まあいいや。

では。
緒方ユリコ、本日の結果を報告します。
「友達、出来たんだね」
828名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 11:20:57 ID:Pbkd8cDg
―その参―

金曜日。学校が何だか騒がしい。何よ、何かあったっけ?
「ユリコー♪」
皆浮かれてるなあ、語尾に音符ついてますよ。
「んー?」
「一昨日どうだった?会えた?」
ああ、夏目くんのことね。
「会えなかった」
不貞腐れたみたいに答えてみる。
「また行くんでしょう?チョコ、ちゃんと買った?」
「チョコ?何で?」
人外のモノでも見たみたいに驚いた顔をされた。
「バレンタイン!日曜日!」
ああ、そうか。だからみんな騒ついてるのね。すっかり忘れてたよ私。
「告白するなら必需品よ!」
告白する事になってたのも忘れてたよ私。大体、彼女いるかもしれないし。
「そうね、今日買って行く」
「応援してるからね♪」
私の返事に安心した様子で彼女は席に戻って行った。
放課後、一昨日と同じ道を辿る。今日はまあまあ晴れ。
「さて、会えるかなあ」

──結果。
会えませんでした。そりゃあね、行動パターンも知らないし約束もしてないのに普通会えないよ。一昨日が幸運過ぎたのよ。
「…日曜日があるわ」
へこむ気持ちを盛り上げようとしてみるが現実は常に厳しい。無駄足だって交通費はかかるのだ、財布を確認して私は──結局へこんだ。

では。
緒方ユリコ、本日の結果を報告します。
「夏目くん、三隅遠いよ…」


日曜日は決戦の日。会えなかったら二ヶ月分のお小遣いがパアになる日。
いやいや違うでしょ私。
自分につっこみつつ三回目ともなると慣れたバスを降りる。
田舎とはいえ一応街中だし、日曜日の午後は人が多い。
夏目くんがここに来たとしても見つけられるかな、またちょっと不安になる。気を取り直して前のSCに行ってみよう。そうしたら。

「(いた…)」
いたよ、夏目くん。行動範囲狭いのかしら。
前回とは違うのは、制服じゃないこと。それに、隣は女の子。しかも、しかも。
手、繋いでる。

「もしや…彼女?」
可愛い。すごく可愛いくておしとやかそうな子だ。
夏目くんと並ぶと自然に互いが映える感じでお似合いだ。恥ずかしそうな様子がまた初々しい。
「(これは…予想外の展開よユリコ)」
前回より声がかけづらいんだけれど。やっぱり、デートだよね──どうする私。

夏目くんが不意にこっちを見た。目が合う。
あれ?気づかれた?隠れてなければ当然か、と一瞬思って。
違う!夏目君、覚えててくれたんだ、私の顔。
口の形だけで、「やあ」と言って小さく手を上げてみた。
彼女がすいっ、と少し離れたベンチに向かって、困惑した様な顔の夏目くんがこちらに歩いて来る。
829名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 11:21:35 ID:Pbkd8cDg
―その四―

うわ、いざ会うと緊張するのね。肩にかけていたバッグを握る手に無意識に力が入る。
「緒方…だよな?久しぶり」
「はは、久しぶり。元気だった?」
「ああ。緒方も?」
うん、と頷くと会話が止まってしまう。言わなくちゃユリコ。

「ずっと…気になってた事があって」
夏目くんが不思議そうな目で見つめてくる。その前髪は──もう長くない。
「ガラスが割れた時、ちゃんと味方になれなくてごめんね。……それだけ、言いたくて」
驚いた顔の夏目くん。
「あの時…緒方はおれの味方だったよ」
たった一人の。そう言われて、私は、こんなにも嬉しい言葉が存在することを初めて知った。だから。

あともう一つ聞いていい?と続けた。
「なに?」
「今は…幸せ?…夏目くんをちゃんと見てくれるひとは見つかった?」
夏目君が見る間に笑顔になっていく。暗い部屋に朝日が射し込むような、それはあの時よりもずっと穏やかで優しい笑顔。
「幸せだよ、ありがとう。…見てくれるひともちゃんといるんだ」
目線の先には──見なくても分かる。
ちらり、と彼女の方を見ると小さく会釈してくれた。

どうしてだろうか、胸がいっぱいで会話が続けられない。でも言わなくちゃ。
「そっか、良かった。…彼女、待たせちゃってごめんね。…また、いつか」
「ああ…また」
夏目くんが手を上げてくれるのをさっと振り返って背にする。

本屋さんに入って息をつくと少し落ち着いた。
『味方だったよ、たった一人の』
嬉しかった。会えたこともだけど、何より伝わっていたことが。
「はあ…」
胸が痛い様な気持ち。初めてだ、こんなの。
一回、二回、深呼吸する。

落ち着いてきたら二人が気になって仕方がない。
ここまで来たんだし、尾行けてしまおうか。
「(まだ、いるかな)」
お店の袋持ってたし、用事は終わったみたいだったからもう帰っちゃったかも。

走る様に本屋さんを出て、右、左、少し先の交差点に二人の横顔。
よし。ごめんね、夏目くん、私好奇心には勝てない質なの。
830名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 11:24:02 ID:Pbkd8cDg
―その伍―

街から少し外れた方に歩いて行くのは帰るからだろう、ずっと手は繋いだままだ。
野原の近く、大きな木がさわさわと揺れている。夕焼けに淡く染まった道を二人が歩く。離れて、私。
影は私の足元で三人になる、短い二つと私の長い一つ。
ふと彼女が足を止めた。
「(気づいたんじゃないよね、離れてるし)」
木陰に隠れて下を向く、と。
「(あれ…影が一つだ)」
顔を半分だけ出してみた。

ひゃああああ!

キス、してるっ!しかも──長い。
遠くから見てるだけなのに顔が熱くなる。心臓がバクバクする。
しばらくして体を離した二人がまた頬を寄せて何か話している。
周りの空気の色がそこだけ変わるくらい、とてもとても幸せそうに。
「(…いいな)」
あんな風に二人なら、きっとどんな事でも大丈夫なんだろうな。
しっかりと手を繋ぎ歩き出す二人の後ろを、夕暮れにのびた影が届かないくらい離れて追いながら、どうしようもなく切なかった。


結局家まで尾行て来てしまったし、もう開き直って見届けてから帰ることにした。

ただいま、と夏目くんの声が聞こえて木の陰からそっと玄関の方を窺う。
これ以上は近づけないから話は聞き取れないけれど、微笑む女性が今の夏目くんの保護者だろう。
そのひとはとても優しく笑って、夏目くんの口元に手をやり軽く拭う仕草をした。
夏目くんが照れた様に俯く、彼女も同じく。
その背中にそっと手を添えてそのひとは二人を迎え入れる。玄関の中には微笑む男性の姿もあった。
表情から仕草から想いが溢れてくるみたいに、幸せそうだ。
夏目くんは、ちゃんと家族を見つけたんだね。

「…良かった」
お小遣い使って探した甲斐があったよ。
良かった、本当に。もう以前みたいに、関わりを拒否する様な表情じゃない。悲しそうな夏目くんじゃない。
あの優しい目で笑える様になったんだね。
バス停へ向かう道を歩きながら、涙がぽつり、と手の上に落ちた。

もしかしたら。
「私、夏目くんが好きだったのかなあ」
それはとても曖昧で中途半端な感情だったけれど、同情では決してない気持ち。
「うん。好きだった男の子が幸せそうだったんだから喜べ私!」
ぐいっと袖で涙を拭いた。真っ直ぐに夕暮れの街を歩く。

「よし!私も良い彼氏見つけてやるぞぉぉぉっ!」
突然大声を出したから周りの人が驚いている。

帰りに神社に寄って行こう。居るか居ないか考えてもみなかった神様だけど、残りのお小遣いからお賽銭をあげて来よう。あと、チョコも。
ここで出会った男の子はとても幸せそうでした、って。

では。
緒方ユリコ、最終報告をします。
「優しい笑顔、素敵だったよ」
夏目貴志くん。また、いつかね。
831名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 11:25:01 ID:Pbkd8cDg
終わりです

バレンタイン二部作そのに、夏タキ編は二、三日中に!
832名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 12:11:03 ID:Pbkd8cDg
バレンタイン二部作とか言ってごめんなさい、申し訳なくて連投です
サントラ聴きっぱなしでテンション上がり過ぎでしたorz
読んで貰えたら嬉しいです
833名無しさん@ピンキー::2010/02/08(月) 18:19:54 ID:BjbTemse
ぐっジョブでした!!緒方さん、いいね。
834名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 18:21:18 ID:t9Jssulz
GJです!

夏タキも楽しみにしてますw
835名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 05:49:03 ID:hJFrGGRC
緒方ユリコがわからない俺涙目w
読む前に『緒方ユリコ』でいきなりググってしまったww

でも、そんな俺でも楽しんで読めたよ。
もうこれは俺もサントラ手に入れてこのお話をさらに楽しめるようになるしかないな・・・・

本当っGJっしたっ!! 次も楽しみに全裸待機してるわw
836名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 10:32:08 ID:iJqMMkLt
GJ!
全レス返事はしなくていいけど、SS内容で返事してくれるとありがたいぉ
837名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 15:47:03 ID:nt560JIO
ありがとうございます!

バレンタインそのに、夏タキ甘甘?キスのみ、9レスです
エロなしで長くて本当にごめんなさいorz
838名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 15:47:55 ID:nt560JIO
『強くつよく』

―その壱―

「どっちにしよう…」
夕暮時の喧騒の中、スーパーで手にしたメモを睨む。
目の前はピンクと茶色で飾られた期間限定特設コーナー。甘い空気を身に纏った女の子達がはしゃいでいる。
「……難問だわ」

「あら、多軌さん。こんにちは」
隣に立ったのは塔子さんだ。
「あ、こんにちは。お久しぶりです」
「クリスマスはありがとう、とっても楽しかったわ。あんなに賑やかなの、何年ぶりかだったのよ」
「私も楽しかったです」

夏目君の少し照れた表情や藤原夫妻と楽しげに話す姿を見られたし、塔子さんお手製のご馳走はとても美味しかった。
それに、と帰り道の『こと』を思い出して頬が熱くなる──私ったらまたこんなこと考えて!塔子さんに変に思われちゃうじゃない!
一人妄想で赤くなっていると、塔子さんが感慨深げに口を開く。
「貴志君も嬉しそうだったし」
もっと嬉しそうに笑う塔子さんは、本当に夏目君が大切でならないのだろう──私も同じです、塔子さん。
「またいらしてね」
「はい、ぜひ」

話ながら並んで歩く塔子さんのエコバックに葱と大根がのぞいている。今夜は鍋かなあ。
「(きっとニャンコ先生も一緒に鍋を食べるのね、ふふ)」
皆で食卓を囲んでいる姿を想像してちょっと和む。

「貴志君とはお出かけしたりしないの?」
塔子さんの突然の問いに私は一瞬固まった。
「え、あの…それはまだ…」
実は何度か誘おうとしているけれど、出かけた先で妖に遭ってしまったら夏目君が気にするだろうな、と未だ踏み切れずにいた。

「バレンタインデーは?あ、ごめんなさい。失礼よね」
「いえ、そんなこと。バレンタインは…チョコ、あげようと思っていて」
そう口にすると照れるのは、好きな男の子の『お母さん』に話している気分になるからだろうか。

「そうだわ!」
突然ぱん、と手を打った塔子さんは目を輝かせている。
「日曜日はお暇?」
「今週、ですか?はい」
「じゃあね、お願いがあるの」
お願い?何だろう。
座ってお話しましょうと腕をとられながら、夏目君はどんなチョコが好きなのかな、と思った。
839名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 15:48:28 ID:nt560JIO
―その弐―

夕食の後片付けをしていた塔子さんが振り向いて言った。
「そうそう、貴志君。多軌さんにお願いしちゃったの。日曜日に一緒にお洋服買いに行って来てね♪」
「……塔子さん、今何て言ったんですか」
「貴志君もおとしごろだし、もう少しおしゃれしなくちゃ」
「あの、塔子さんが買ってくれたのがたくさんありますから」
平日は制服だし、休日ぶんも足りている。ここに来る前を思えば贅沢な程だ。

──いや待て、そうじゃないぞ。
「…一緒にって言いましたか?」
「もちろん、多軌さんと一緒によ♪」
「え、あの、と、塔子さんっ?!」
多軌と──二人で買い物?!どうしてそんな話になっているんだ?!。

塔子さんは満面の笑みを浮かべて、こっそりついてっちゃおうかしら、などと危険な発言をしている。

「ち、ちょっと待って下さい!日曜日って……明後日?!」
「良かったな貴志。デートじゃないか」
今日は一緒に帰宅した滋さんも、新聞から顔をあげる。
「デ…デートって滋さんっ!」
──何だこの展開っ!
「本当は貴志が誘うものだぞ」
「そうねえ、余計なことしちゃったかしら。じゃあ次は貴志君の番ね」
──せめて、おれの意思を確認してください。

「あの……決定ですか?」
「ええ、決定よ♪」
滋さん塔子さんもすごく楽しげで──無理だ、おれには断れない。

タキに逢えるのは嬉しい。けれど、緊張してぎこちなくなるのは確実だ。前にもあったよな、こんなこと。
大丈夫かなおれ、と食卓に突っ伏した。
840名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 15:50:53 ID:nt560JIO
―その参―

日曜の午後。やわらかな日射しがもう近い春を教えてくれる。
「貴志君ー多軌さん来たわよー♪」
「はい」
弾んだ塔子さんの声に、静かな返事と階段を降りる足音がして夏目君が現れた。
「…こんにちは」
「……やあ」
お互いに気恥ずかしさでろくに挨拶も出来ずにいると、塔子さんに玄関前に並ばせられた。外にはにこやかな滋さん。
「お似合いの二人ね♪」
これから記念写真でも撮りそうな勢いで、塔子さん達は結婚式に招待された親戚みたいな感想だ。

「でも、何か足りないわ」
「手を繋いでないからじゃないか?」
『え?』
夏目君がピシッと凍りつく。私は反対に火が出そうです、滋さんっ!
「まあそうだわ♪さすが滋さん」
「(…ちょっと待ってっ)」
焦る私を余所に塔子さんによって私と夏目君の手が繋ぎ合わされた。
「(き、きゃああーっ!)」

これでよし、と背中を押されて門へ向かう。
「いってらっしゃい、気をつけてね♪」
満面の笑みで送り出された。


「いい見物だな、夏目」
いつからそこにいたのか、ニャンコ先生が塀の上でニヤニヤしながら夏目君を見下ろしていた。
「(か、可愛い…っ!でも落っこちないでね)」
一瞬恥ずかしさを忘れてハラハラしてしまう。
「さあ恥をさらしてこい」
先生が短い手をほれほれ、と振る。
「…そういう先生は何やってんだよ。また腰打つぞ」
「阿呆が。モヤシと違って学習するのだ、私は」
「くっ……殴ってやりたいのに手が届かない」

──ああ、殴るなんて駄目よ。こんなに可愛いのに!
「せっ、先生にもチョコがあるの!」
「…何?よし寄越せ」
『すた』とはいかず『どす』と『どさ』の中間くらいの音でニャンコ先生が飛び降りる。
「ブランデー入りよ」
「中々良いセレクトだ。夏目も見習え」
「イカ焼きのことを根に持つような酔いどれ中年ニャンコに、気遣いはいらないぞ、タキ」
「…ほう、勝負するか」
「…また豆投げるぞ」
じり、と睨み合う二人を止めに入る。
「チョコ溶けちゃうから、先生」
「……まあいい。タキに免じて許してやろう」
先生はふん、と鼻で笑って家の方へ戻っていく。背中に妙に馴染んでいるチョコの箱を載せて。
841名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 15:52:52 ID:nt560JIO
―その四―

「…緊張は少し解れたけれど」
先生のせいで、そう困った様に笑う夏目君の頬が斜め後ろから見ても赤い。
「(ちょっと、照れてくれてるのかな)」
それなら嬉しい。
「えーと、タキは手…このままで良いのか?」
そういえば……ずっと繋いだままだった!──でも、こんなチャンスを逃してたまるものですか!
「ええ、このままで良いの」
顔はずっと熱いし、緊張してるのなんてばればれだと思うけれど、平常心を装って微笑む。
まだ少し冷たい風が微かに花の香りを含んで、髪を揺らしていく。夏目君が眩しそうな顔をした。
「…どこかで、桃が咲いてるのね」
繋いだ手をしっかりと握り直す。
「さあ、行きましょう」
私は、訪れる春に負けない気持ちで笑った。


「(…そうは言ったけれど)」
やっぱり照れくさくて並んで歩くのが精一杯。
「(全然話せない…)」
しかもバレンタイン当日で休日、周りはカップルだらけとくればそれは倍増する。
でも、目的は果たさなくちゃ。

「ええと、夏目君はどんな服がいいの?」
「あまり知らないんだ…適当に案内してくれるか?」
「じゃあ…この辺から」
何度か見た私服から推測してお店を選んだ。

「えーと、これとかかな」
夏目君がシャツを手に取ろうとして止まる。
「どうしたの?」
「いや……この場合、手はどうするものなんだ?」
夏目君の左手と私の右手は繋がれたままだ。
「…とりあえず、離していいんじゃないかしら」
「ああ…」
す、と手を離しお互い僅かに外側に移動する。
店内に手を繋いだまま入ってしまった、その事実がまた面映ゆい。でも。
「(…ちょっと残念)」

夏目君がここだけで決めようとするので、何軒か連れ回す事にする。
「(手…私から繋いでみようかな)」
お店を出る夏目君は半歩だけ私より早い。小さく二歩踏み出して隣に並び、手のひらを合わせてそっと握る。「(うわ……やっぱり恥ずかしいっ!)」
でも、繋いでいたい。そう思って目をあげると。
驚いた夏目君の顔が、かああああっという効果音が聞こえそうなくらい一気に朱に染まった。
「え、タキ、あの」
口籠もって目を逸らす。
「(あ…夏目君、可愛い)」
私の中の恥ずかしさがくすぐったい様な嬉しい様な気分に変わった。
「せっかくだもの、ね」
にっこりと笑う私は、今すごく余裕に見えているかもしれない。
842名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 15:54:17 ID:nt560JIO
―その伍―

「(夏目君が見る服……やっぱり何だかチンピラっぽいわ)」
どの店に入っても、手に取る服がちょっと派手なのだ。総柄のシャツだったり、龍とか花とか存在感のある和柄だったり。
普段控え目な夏目君にしては意外な一面が微笑ましい。
「あ…」
隅には縮緬細工があった。「(この髪飾り、和風で素敵)」
だけど、今日は夏目君の買い物を塔子さんに頼まれたんだもの。選ぶお手伝いをしなくちゃ。
試しに広げて見たTシャツは渦巻きに蛸。隣は……招き猫。
「(もしかして流行ってるのかしら)」
「タキ……悪いがそれは着ないぞ」
じっくりと眺めていたのを気に入ったと勘違いされたかな。
「あ、ううん。…これとかどうかしら」
グレーに藍染の縦ラインが袖に入ったジップアップパーカは夏目君に似合いそうだ。
「袖の長さがよく分からないな…」
胸にあてて袖口を持つとずり落ちてしまうからだろう、夏目君が困った表情を浮かべる。
──今こそ、手伝うべきよね。
「あの、合わせようか?」「…じゃあ」
パーカを受け取って胸に合わせる為にほんの少し背伸びをすると手が肩に触れる。
目の前には夏目君の顔。長い睫毛に縁取られた色素の薄い瞳も、さらさらと柔らかな髪も。──何度もキスした唇も。
「(うわ…これ、恥ずかしい)」
手を繋ぐのもやっと慣れて来たのに、また頬が熱くなる。
夏目君が両袖を掴んで前に出すと、まるで抱きしめられるみたいな体勢になってしまった。
とくん。心臓が跳ねる。
「どう…かな」
とくん。正面の夏目君が軽く目を逸らしてくれていて良かった、見つめられたら息が止まりそう。
「似合うと、思うわ」
とくん。俯かないと喋れない。
「…タキがそう思うなら、これがいいな」
とくん。夏目君の声も微かに震えている。
──このまま、抱きしめて欲しい──そう思った。

「サイズいかがですかー?」
店員の声に我に返ってさっと離れる。
「…これください」
「かしこまりましたーお会計こちらですー」
ふう、とお互いにため息をついて。
「…ふふ」
何故だか、顔を見合せて笑った。

結局、私がすすめたパーカと、夏目君が選んだ左肩から裾に向かって桜の花が散ったシャツを買った。
「(…今度どこかに誘ったら、着てきてくれるかなあ)」
想像したら嬉しくなって顔がほころぶ。
お店に入る度に離していた手も、いつの間にか繋いだままになった。
当たり前過ぎるくらい当たり前なのかもしれないけれど、嬉しい。
「(夏目君も、そうだといいなあ)」
843名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 15:55:08 ID:nt560JIO
―その禄―

「あれ?」
夏目君が突然立ち止まった。
「どうかした?」
隣に並ぶと僅かに目線を上げる程度の身長差で、その目が少し先に固定されていた。
「いや、知り合いに似てるなと……やっぱり緒方だ」
そこには、緩くふわふわと揺れる長い髪の──女の子だ。その子の唇が『やあ』と動いて軽く手を上げる。

「中学の時、藤原さんの所に来る…何軒前かな、同じクラスだった」
「用があるみたいよ」
「え…でも」
「行ってきて。私そこに座って待ってるね」
たったそれだけの言葉なのに胸がどきどきする。
くるりと回れ右をして少し離れたベンチに座った。
女の子に向かって歩いていく夏目君の背中と、たった今まで繋いでいた手を見送る。
「(このまま、どこかに行ってしまう訳じゃないのに)」
何だろうこの気持ち。胸の奥がそわそわしてざわざわして落ち着かない。
女の子がこっちを見た。軽く会釈する。
手のひらが汗ばみ、いつの間にか俯いていたことに気づく。
これ以上、夏目君が他の女の子と話しているのを見たくない。
「(私…やきもち妬いてるんだ)」
その感情は嫉妬と言える程濃くは無く、独占欲と言うには曖昧だけれど。
私。
ほんの少し思わぬ方に離れただけで息が詰まる程に切ない。
戻ってきて、ここに。

「…ごめん」
小走りで戻って来た夏目君が謝った。でも、何だか嬉しそうでまた少し胸が痛くなる。
駄目、笑わなくちゃ。
この気持ちは知られたくないもの。
「ううん。お話、できた?」
「ああ」
「買い物もしたし、そろそろ帰りましょう。きっと塔子さん待ってるわ」
笑顔を作る──お願い、気づかないで。
「そうだな」
夏目君が微笑んだ。
844名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 15:58:48 ID:nt560JIO
―その七―

夕暮れの街を少し外れて藤原家へ向かう道を辿る。
手は繋いだまま、それが少し、苦しい。
さわさわと木の葉ずれが聞こえる。道端の大きな木は今も葉を残し、その足元に影を作っていた。通り過ぎるとすう、と周囲が陰る。
はっとした。

──このままなんて帰れない。
「(自分で…決着をつけなくちゃ)」
足を止めて深呼吸する。
「どうした?タキ」
「夏目君。これ、貰ってくれる?」
答えを待たずに、バッグから取り出した箱の包装を破き、パッケージを開けてチョコを二つ摘み出す。残りは箱ごとコートのポケットに突っ込んだ。

一つは夏目君の口に、もう一つは私の口に。

そしてそのまま。
夏目君の腰に腕を回し、僅かに背伸びをして。
キスをした。
それは私から私への宣戦布告。

唇を隙間から舌でこじ開ける様にして、口の中で溶け、唾液と混ざってとろりと滑らかになったチョコを押し込む。
息をする時を与えずに夏目君の口の中からもう一つを探り出し、舌で自分の口へ戻す。
息苦しくて頭がくらくらする。夏目君の匂いとチョコの匂いで私の中はいっぱいになる。胸がどくどくと早鐘を打つ。

「ん…っ」
夏目君が声にならない声をあげるけれど、駄目よ。まだ離さないの。
その行為を何度も繰り返し、二つのチョコが完全に溶けて無くなって。
お互いの舌がゆっくりと絡んだ。
「…ふ」
やっと唇を離す。
「…はっ」
口の端に残ったチョコもゆっくりと舐めとると、夏目君が息をついた。
845名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 16:04:05 ID:nt560JIO
―その八―

腕をそっと外してそのままタキの手を握る。
向かい合って両手を繋いだ状態になると、長い睫毛が瞳に淡い陰を落としていた。

「もしかして…緒方?」
タキが僅かに俯く。
「不安にさせた?」
繋いだ両手の指を絡め、そっと頬を耳たぶに寄せて囁く。
「…やきもち、なの」
小さな呟きにそうか、と答えて続ける。
「さっき、緒方に言われたんだけど」
握ったタキの手にほんの少し力が入る。
「おれをちゃんと見てくれるひとが見つかったかって。……いるよって答えたんだ」
お互いの睫毛が重なる程の距離に顔を近づける。
「タキ、君だよ」
「…知ってる」
何かを決意したようにタキの瞳は煌めく。
「夏目君の気持ちは全部知ってるわ。大丈夫」
続く小さな呟きは負けないから、と聞こえた。

タキの頬を髪を、蜜柑色の夕日が綺麗に染める。
黒い艶やかな瞳も今は黄金色を宿す。
その美しい君に。
もう一度、そっとキスをした。

二人並んで夕焼けに向かって歩く。キスで火照った頬を冷えた風が心地よく撫でていった。
さわさわと野原を渡るのも、葉が落ちて近づく芽吹きの時を待つ梢を揺らすのも同じ風。
「(…綺麗、だな…)」
隣でタキが眩しそうに目を細めている。手のひらにはあたたかいタキの手。
ただ、それだけのことが幸せな時間。
数時間前まであんなに照れていたのに、もう今は手を離したくない。

「…塔子さんに料理教えて貰おうかしら」
タキが空いている手を口元にあてる、その仕草が少し幼く見えて愛らしい。
「どうして?」
「…本当はね、チョコを手作りする筈だったの。でもお店で悩んでいる時に塔子さんに会って」
ふう、とため息。
「緊張してそれどころじゃなくなってしまって、気づいたら今日なんだもの」
あーあ、そう拗ねる顔が大人びていてどきり、とする。
「塔子さんなら、夏目君の好きな食べ物とかを全部知っていて、きっと夏目君の好きな味はみんな塔子さんの手料理なんだわ」
「ライバルがたくさんで大変なのかもしれない、私。……塔子さんと勝負する気なんてないけれど」
そのわざとに見える表情に、思わず笑いたくなった。
「…さっき、家を出る時」
きょとんとした顔でタキがこちらを向く。
「タキが先生にチョコあげただろう?」
「…ええ」
「あの時……ずるいって思ったんだ。おれが先に貰いたかったって。…やきもち、だよなあ」
タキが元々大きな目を更に大きくした。
「タキの一番も最初も初めても全部も最後もおれにしたいんだ。……知らなかっただろう?」
既に桜色になっていたタキの頬がより一層濃く染まった。
──抱きしめて離したくなくなるじゃないか。
そんなに可愛いなんて卑怯だぞ、透。
846名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 16:05:08 ID:nt560JIO
―その仇―

「…春になったら」
「え?」
言おうとした言葉を飲み込む。おれだって負けないからな。
「いや……やっぱり何でもない」


「ただいま」
手を繋いだまま夏目君は言った。
「おかえりなさい」
塔子さんが笑顔で出迎えてくれる。
ちょっと首をかしげたあと、あらあらと子どもに話すみたいな声になった。
「貴志君、口の回りに何かついてますよ。ふふ、子どもみたいね」
私も夏目君も同時にはっ、と顔が紅潮する。
『(さっきの……キスだっ!)』
「いえ、これは…」
夏目君が焦って口元を袖でごしごし擦る。
「(ごめんね、夏目君っ!)」
ちゃんと舐めなくて、なんて今は絶対に謝れないわ!私もそっと唇を指先で拭う。

「さあさあ多軌さん、上がって上がって♪」
うふふ、と背中を押す塔子さんも、家の中で仕様がないなあ、と笑っている滋さんも。
「(全部見透かされてたり…して)」
もしそうだったらどうしよう、と思った。

食卓にはお茶の準備がしてある。湯呑みが四つ。ニャンコ先生はいないらしい。

「どうだった?楽しかったでしょう♪滋さんと二人でね、色々お話してたのよ」
また笑う塔子さんの姿が可愛らしい。
「多軌さんがね、いつかこの家に来てくれたらなあって」
「塔子、それはいくらなんでも早過ぎるぞ」
「滋さんだって、いいなって言ったじゃない!」
恋人同士みたいに言い合う二人が幸せそうで見惚れてしまう。
いいなあ、こんな風になりたい。
そう思ってお茶を一口飲むと、隣から夏目君の声が聞こえた。

「タキ、これ受け取ってくれるかい?」
差し出されたのは、縮緬細工の桜の花の髪飾り。
「え…これ」
もしかして、さっきのお店!
「春になったら、二人で海を見に行こう」
「えっ」
「……手を繋いで。ちゃんとおれから誘うから」

私は驚きの余り声が出ない。鼓動が遠くて自分のものじゃないみたい。
夏目君の瞳が微かに揺れて、はにかむ様な微笑みになった。

塔子さんがまあ、と笑う。
「素敵ね。いってらっしゃい」

最後の最後で、夏目君に負けちゃったみたい。
悔しかったから、とびっきりの笑顔で言った。
「夏目君、大好きよ」


強くつよく刻むわ。
貴方と私に。
847名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 16:07:29 ID:nt560JIO
終わりです

SSの内容で返事を、というレスを頂いたので。
次作、名取×柊+ちょっと夏目、エロあり制作中です。
良かったらお待ちくださいノシ
848名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 16:14:22 ID:nt560JIO
すみませんひとつだけ
>>835
緒方ユリコさんはコミックス9巻のみの登場でした。ごめんなさい〜m(__)m
849名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 01:50:28 ID:poxgGeTf
夏タキキテタ!!━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━タキ !!
期待を上回る出来で引き込まれちゃいますね。
エロ無くてもラブラブなのでよし!w

あと海に行こうって話で思い出したけど続最終回で言ったみたいに二人でカイに会いに行く話も見てみたいなとしみじみw
確かあの終わり方は原作にはなかった気がするし…
850名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 08:34:29 ID:rnM01Ba0
ラブラブなのは楽しいね
原作じゃストィック?杉てるもんなぁ。 夢が少しかなった気分ですぉ
851名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 09:02:58 ID:Xz3ZGLrC
>>849
こ、これはリク頂いたのでしょうか…?
カイ編、原作とDVD確認して頑張りますね!


>>850
原作の彼らは性欲ないかとww
夏タキラブラブエロありとJKニャンコ夏目書いてますので気長に待ってみてください
852名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 12:35:42 ID:cicsf8ur
アニメ三期はないのだろうか…
853名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 14:09:23 ID:LJVVXD6Z
SSで叶えるという手があるぞ
854名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 19:34:21 ID:Evnv81Zm
>>851
タキに「いつか一緒に会いに行こう」と話すのはアニメだけなので注意ですよ〜w
855名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 05:50:40 ID:aww40IcO
原作読んでて気づいたが、レイコさんとJKニャンコって同じ顔じゃないのか?
中の人は同じだが
教えてエロい人w
856名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 09:38:42 ID:5alk9H5E
書き分け出来てないだけって意見もあるけど
先生の中でレイコは無意識に似せてしまうくらいの存在だったってことだと思うよ
まったく似てない設定なら黒ニャンコの回では顔を隠さなくてもいいんだし

>>851
原作は性欲が無いというより作者がソフトに言っていたように
盥回し中や妖怪と色々あって無意識に女嫌いになったんだと思う
笹田投げ飛ばしたり蛍に押し倒されての台詞から何されんのか分かってるというか慣れてるというかw
857名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 14:51:58 ID:aww40IcO
>>856
>似てしまう
きっとそうなんだろうな

1巻から読み返してて、なるほどと思ったよ
ヒノエみたいにはっきりと「レイコが好きだった」「レイコの為に泣く」って描写はないけど、レイコの話題の時は先生の表情のコマが結構あるんだな

>特別な存在
「遺品を〜」のくだりもそう思って読むと切ない

板違いの話題なのにサンクス
858名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 15:03:21 ID:XF70kwcU
>>857
>板違いの話題
そうでも無いと思うよ

確かにSS投下後の2,3日は雑談して欲しくないが
特にSS投下が無いときは夏目SSネタ話をしてくれてるのが嬉しいし、スレに活気が有ると思うんで

>(ニャンコ)先生の中でレイコは無意識に似せてしまうくらいの存在
自分の書きたいSSでは、ちょっと違うぅぅ
と、ネタ会話から私に電波が来たんで、近日公開しますぉ
859名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 15:27:44 ID:aww40IcO
>>858
おお書き手さんでしたか!楽しみに待ってます!


そういう自分にも電波が来ましたw
今書いてるのが2〜3本あるので、>>858さんの投下後様子を見て書かせて貰ってもいいでしょうか?
860名無しさん@ピンキー:2010/02/13(土) 20:33:42 ID:XF70kwcU
>>859
まだまだ構想の電波だけですので、お先に投下をヨロシコ
861名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 00:49:14 ID:jdq8ZR3U
>>856
妖怪が飛びついてくる故の「ただの」条件反射だと思っていた自分はまだまだ未熟者でした
ニャンコ先生にすら「それはそれは美しい」と評されるレイコと同じ顔なら悪いこと考える奴が人でも妖でもいたことでしょう
想像以上に辛い幼少期だ夏目orz


>>858>>859
職人さんがいらしてた!
楽しみにしてますね
862名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 15:08:35 ID:jdq8ZR3U
DVDを栄養にしたらバレンタインのおまけができました
投下していきます

夏タキ キスのみです
863名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 15:10:14 ID:jdq8ZR3U
『空に見るもの』
―その壱―

昨夜の雨は明け方に雪に変わったらしく、通学途中の森も田畑も日の光を反射して目に眩しい。
冷えた朝の空気に息が白く浮かぶ。
「なーつめぇーおーはよー」
「おはよう」
がし、と首と背中に衝撃があり、肩を組むと言うよりも技をかける勢いで飛びついて来たのは西村と北本だ。
「おはよう…って重いぞ」
じろりと睨んで抗議するが、まあこの二人に夏目の眼光が効く筈もない。
「昨日、多軌さんにチョコ貰ったんだろー?いいなーいいなー。何でお前だけなんだ!もちろんおれ達の分持って来たよな?な?」
「西村、落ち着け」
「ああ……無いよ」
「一人で全部食べたのか?ずるいぞ夏目!なんて友達甲斐のない奴なんだー!」
「落ち着けって」
「そう言われても…ひとつだけだったし」
「お前なー、当然だろ。何で一人に何個もくれるんだよ」
「そうか?一人ひとつなのか、知らなかった」
「ん?ひとつって、一個だろ?」
「いや、一粒だ」
「…はあ?」
夏目の予想外の返答に西村と北本は呆気にとられる。
「一粒くれて残りはタキが持って帰った…と思う」
「何で。普通箱ごと全部くれるだろ」
なあ、と西村は北本にふる。
「普通はな。他に何か貰ったとかか?」
「他に…」
ばっと脳裏に蘇ったのは、甘い甘いキス。思わず夏目は口元を押さえる。
「あっ!北本!夏目のやつ顔赤くしてるぞ!」
「何ぃ!お前何貰ったんだ?!」
「い、いや…」
追及を避ける為に逸らした視線の先に。
「お、噂をすれば。おはよー多軌さーん♪」
西村がちぎれんばかりに手を振るのに気づきタキも軽く手を上げる。
「おはよう、夏目君。西村君と北本君も」
「なあなあ多軌さん、夏目にあげたチョコ一粒だったって本当?」
あ、とタキは口元に手をやる。
「(あの時、ポケットに入れて…)」
一粒あげてキスをして、すっかり渡すのを忘れていた。あんなことするからだ、と指摘されたら否定出来ない。
「…そうだ、ごめんなさい。持って帰っちゃったんだ」
「それ…貰ってもいいか?西村がくれってうるさいんだ」
夏目がずっとあらぬ方を向いている理由に気づいてタキは赤面する。
「(…やっぱり夏目君も思い出したよね)」
同じように横を向いたら、西村と目があってしまった。
「あれ?多軌さんも顔赤い?……二人で何か隠してないか?」
「そ、そんなことないわ!明日持ってくるね!」
日直だから先に行くね、そう言ってタキは駆け出した。
864名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 15:11:22 ID:jdq8ZR3U
―その弐―

「はい、夏目君。こっちは西村君と北本君の分」
「おお!多軌さんからチョコ貰えるなんてっ有り難う神様!」
「大げさだよお前は。でもやっぱり嬉しいな、有り難う」
「有り難う。すごいな、皆の分作ったのか」
夏目が少し驚いた顔をする。
「うん、せっかくだから」
本当は違う。コートに入れっ放しだったチョコは溶けていて、昨夜2時までかかって作ったのだ。
「(…夏目君に食べて欲しかったから)」
恥ずかしくてそんな事を言えるはずもなく、結果「皆の分」と相成った。
「美味しいといいんだけれど」
「来年は当日がいいなー」
「…おい」
さり気なく要求する西村に誰の彼女だ、と夏目はつっこみたかったが、からかわれるのがオチなのでぐっとこらえるしかない。

「みんなで集まって何の話?夏目くん」
「…笹田」
ねえ、と袖を引かれ口に添えた手の陰で、
「妖怪の話?」
と聞かれる。夏目はさっと振りほどいてにっこりと笑った。
「いや、バレンタインデーの話だよ」
「ふうん」
「あ、そろそろ教室移動の時間じゃないか?タキ、有り難う。じゃあまたな」
「うん、またね」
「またねー多軌さーん」
「ちょっと夏目くん」
しつこく手を振り続ける西村と、まだ話したそうな笹田を背に夏目は教室に入る。
笹田は、時雨様以外の妖の何をそんなに知りたいのだろうか、と思いながら。


「え…おれに?」
「うん、二日遅れだけど」
タキからチョコを受け取った田沼が夏目を窺う様に見る。
「貰っていいのか?夏目」
「ああ、手作りだってさ。……ん?なんでおれに聞くんだ?」
「なんでって…付き合ってるだろ、夏目と多軌」
『どうして知って…っ』
思わぬ田沼の答えに、否定するのも忘れ二人は大声を出しそうになった。
「日曜、父の客を迎えに出た時見かけたんだ。手を繋いでたし、声かけて邪魔しちゃ悪いかと思ってさ」
田沼が頭を掻く。
二人は田沼の話そっちのけで焦る。田沼の家は夏目の家の先を通るのだ。まさかまさか、あの場面を。
『(見られてたら…どうしよう?!)』
「前から思ってたけど、お似合いだよ二人は。仲良くしろよ」
爽やかに笑う田沼が何故か眩しくて、敢えて聞くまいと二人は決心した。
「黙っててごめん」
「いいって。多軌、夏目、これ有り難く頂くよ」
「ええ。じゃあ私行くね」
「おれも戻るか」
じゃあな夏目、そう言って去りぎわ田沼が耳元に呟いた。
「渡したくないなら、離すなよ」
「え?」
「夏目くーん」
またもや飛びついてきた笹田を軽くぺいっと剥がし、振り返る。田沼は教室に入る所で、追いかけてまで話すような事ではないかと、微かに感じた違和感に封をして夏目は席に戻った。
865名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 15:12:32 ID:jdq8ZR3U
―その参―

「…ふう、まいたかな」
屋上のフェンス際に座って夏目はやっと息をつく。
今日の笹田はいつもにもまして追及が激しかった。
お陰で休み時間の度に校内を逃げ回る羽目になり、放課後やっとここで落ち着けた次第だ。
──笹田が諦めて帰るまで時間を潰すか。
制服のポケットに入れておいた、タキのチョコを取り出して一つ口に放り込む。
「(あ…美味い)」
綺麗に丸く形作られたそれは小さな箱に行儀良く並んでいる。
「一生懸命作ったんだろうな…」
自分を想って作ってくれたのかと思うと嬉しくて、ちょっとにやけてしまう。
「夏目君」
「わあっ」
突然声をかけられ振り向くとタキがいた。夏目は胸を撫で下ろす。
「…笹田かと思った」
タキは自然に隣に腰を下ろす。ふわ、と甘い匂いがしたのは手作りしたチョコの残り香か。
「追いかけられてたね」
「さすがに参った」
「教えてあげないの?」
「…笹田には悪いけれど」
彼女なりの訳があって知りたいのだとわかっていても、軽々しく話す気にはまだなれない。
「笹田さんも、見てみたいのかなあ」
「笹田も?」
「私も、見たかったもの。…あの時」
あの時──夏目とタキが出会った河原も、こんな夕暮れ。
タキは抱えた膝に顎をのせて反対側のフェンス越しに空を見る。
ゆったりと近づく日暮れに空の下がほんのりと朱に変わりつつあった。
「…今は?」
「今は…やっぱり、見てみたいかな。ごめんなさい、夏目君にこんなこと言って」
望まずとも見える妖の為に辛い思いをしてきた夏目に簡単に言っていいことではない。
こうしてタキがただ眺めているだけの空にも、夏目は何かの姿を見ているかもしれないのだ。
「いや、気にしなくていい。どうして…見たいんだ?」
「夏目君と、同じものが見たいからかな。怖いだけじゃないってわかったらから」
「そうか……有り難う」
思ってもみない言葉にタキは目をぱちぱちさせる。
「妖もおれの友人だから、タキがそう言ってくれると嬉しいよ」
向こうの空みたいに頬を染めて照れたように夏目が微笑う。
「いつか、笹田にも聞けるかな」
「そうね」
二人で水色と朱色が段々と混じっていくのを眺めながら、あんな風にゆっくりとでいいから、人とわかりあえたらいいなと夏目は思う。
866名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 15:13:53 ID:jdq8ZR3U
―その四―

「あ、チョコ食べてくれたんだ」
夏目が膝に乗せていた箱をタキが見つける。
「ああ、美味しいよ」
「良かった。夏目君にいちばん食べて貰いたくて頑張ったから」
「…そうなのか」
花のようなタキの笑顔とその照れた様子に夏目は驚き、そして顔を背ける。
西村達に少し嫉妬しそうだった自分が恥ずかしい。
それに気づいたタキが夏目を覗き込む。肩からさらさらと髪が流れる微かな音が聞こえて、艶やかな髪の幾すじかが光る絹糸に見える。
「夏目君?」
「…実は、独り占めしたかったと思ってた」
前髪の間から見える少し不満げな顔。
「ふふ。夏目君、子どもみたいで可愛い」
笑うタキに夏目は拗ねたみたいな表情になる。
「…可愛いって男に言うことか?」
「夏目君らしくなくて、嬉しいかも」
ふふ、と笑ってタキは箱からチョコを一粒摘み出した。手の震えを押さえるのがやっとなくらい見せかけの余裕。
──私、いつの間にこんなこと出来るようになったんだろう。
「はい、あーん」
「なっ…タキ…おれで遊ぶな」
「あーんして?」
首をかしげて見つめるタキの可愛らしさに夏目は勝てず、口を開けた。
「あーん」
さっきより美味しい。
「もう一つ食べる?」
夏目はこくりと頷く。
「(ふふ、本当に子どもみたい。こんな夏目君、私しか見たことないかな)」
ちょっと口を開いたまま待っている夏目は、鳥の雛の様に無防備だ。
「あーん」
夏目はいきなりぱく、っとタキの指まで口に含む。反射で引こうとした手首を掴み、指先を舐めあげる。
「(や…これ…っ)な、夏目君のエッチ!」
「いいよ、別に」
一瞬口を離し、そう答えて夏目はまた続きに戻る。
爪の周り、皮膚との境目、間接。舌をまとわりつかせ、丁寧に舐める。
「はっ…夏目、君……やめて」
「(あ…気持ち、いい…)」
タキの頬は上気し、息が弾み始める。夏目が掴んだ手もふるふると震えていた。
一気に引き寄せ唇を奪う。
「んっ」
軽く開いていたそれをこじ開け舌を差し入れる。歯の裏側、隙間まで舌を這わせてゆっくりとキスをした。
片腕で抱いているタキの体が熱い。華奢な手首、手を回した細い腰、柔らかな胸。
「…今日は、チョコなし」
唇だけを離し囁く。
867名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 15:14:55 ID:jdq8ZR3U
―その伍―

「夏目君……ずるい。心臓破裂するかと思ったよ」
タキの上目遣いの額にさらさらと栗色の髪が流れて、今度はシャンプーだろうか──漂う微かな匂いが色っぽい。
桜色に紅潮した肌と微かに震える睫毛の下の瞳が淡い夕日に彩られるさまに、夏目は目を奪われる。
「じゃあ…続き、ここでする?」
掴んだままの手首をフェンスに押し付けぴったりと体を寄せた。
曇り空でもう日は落ち始めているのに、その弱い陽光すらもはじいて夏目の瞳は煌めく。
先ほどまでの拗ねた表情とは違って、うっすらと口元に微笑みをたたえて。
「(……そんな目で見られたら)」
覗き込んだタキの大きな目が潤んでいる。
「……寒いから、また今度にしようか」
夏目もタキも無意識に止めていた息を吸った。
「(どきどきしてる……もう少し押されたら頷いてた)」
「夏目君が、こんなにエッチだと思わなかった」
「おれも思わなかった。…タキにだけだよ」
タキをしっかりと抱きしめ、肩に顔を預けた夏目がぽつりと漏らす。
「タキが…あんまり可愛いから。もし、離れたらと思うのが……少し怖い」
「そうね…私も同じ」
信じて。夏目に言ったタキでさえそうなのだから、自分から離れていく人達をずっと見てきた夏目ならば尚更だろう。
見えているものすら、存在しないと否定されてきたその不安は計り知れない。
「…幸せだからかな」
「きっとそうね」
いつか、二人とも不安でなくなる時が来るといい。お互いの手を離さずにいれば、それも遠くないような気がした。
「手を繋いでもいいか?」
「うん」
夏目はタキの手をぎゅっと握り、握り返されるその手の暖かさをかみしめる。
868名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 15:15:55 ID:jdq8ZR3U
―その禄―

「…タキ」
手を繋いで階段を降りていた足を止め、夏目が意を決したように口を開く。
「なあに?」
「その…来年もあげるのか?西村達に」
「…夏目君がいやならあげないわ」
「いやじゃないんだ。西村達が喜ぶのはおれも嬉しいから」
でも。それは遠慮がちに紡がれる言葉。
「…一番に欲しい」
「…夏目君は、そう言うような気がしてた」
繋いでいた手をタキがそっと解き、右手の小指が差し出される。
白く細く、夏目にとっては何よりあたたかなその指。
「来年の約束」
「…約束」
「ええ、その次も」
小指どうしを絡め、指切りをする。
小さな約束、でもそれは何よりも確かな約束。


見えるものが違ったとしても
同じ未来を見て、
隣を歩いていこう。

来年も、その先もと。
869名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 15:19:16 ID:jdq8ZR3U
終わりです。甘くないな…
委員長出してみましたが誰とフラグを立てればいいかわかりませんでした、ごめんなさい

ではまたノシ
870名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 12:30:12 ID:VybrxXbM
>>869
GJ!
それにしてもらっぶらぶな二人だw
871名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 13:40:33 ID:Wy8E4Mp6
GJ!
委員長かぁ・・・

夏目との3角関係が妥当なんだが、周りが許すかどうかですぉ
872名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 23:25:08 ID:C1TP6FyT
あまあま
873名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 23:59:45 ID:CF+iuh+1
                      .   ───  、
                   , r ´           ヽ
                  /                \
                 /                   丶
                 {                     `ヽ
                ヽ                      ヽ
               _ - '^ ̄ ゙ ‐  、                l
             ,ィ'´           ` 、              l
              ̄ ̄l ̄i `メ、        ヽ _         ノ
                l : :l/\ ` ‐- 、 _ __≧==-、_/
                lハ: l \ ヽ 、_, -<|: : : : : : : ̄`: ‐‐{
                , ヘ:ゞ─ゝ   ∠二 l : :/: : : : : : : : : l
      l`ヽ  __ _ ィ  l ハ/    ハN/ ノ:/イ:/! : : : : : : : :l
      l  Y: : ::::::::::::/   、  _ _,  | ̄\::/ l:l : !: : : : : ::l
      l  l: : : :::::::;イl    \ l    l l     ̄l: :イ : : : : : : ト、
      〉   ` ┴‐1!l i  ' ,   \ヽ.__ノ /     l/ / : :ハ : : l 丶
      /<`ヽ   ,イ⌒> ' u   〈>┬,イ‐‐ 、    /イ /  l :ハ:ハ
     :   ヽj    レ'iT!|i   u   li/     ヽ.   l/  l/ リ、
     l ニ   、.    ニ二   _ノ         \         ヽ
  (6゚ヽ‐l   (__人__ノ     _∠二二ニ ──  __         ヽ
   \   >、      _ - ‐'´               ヽ       ヽ
    \   `' -tュ=/                    l        ヽ
      〉-f二ソ<__                   /          ヽ
      / /          ̄ ̄  ̄                       ヘ
874名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 08:50:20 ID:IaJEQH12
庭に桜を植えると家人に色狂いが出ると言うらしい
続・夏目友人帳DVD5巻、藤原家の庭に桜が…!
誰が色狂いに該当するのか真面目に考えてしまったw
875名無しさん@ピンキー:2010/02/19(金) 22:52:39 ID:OT9BFemB
意表をついて夏目レイコ
876名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 13:22:55 ID:B7j5IvlQ
乗り遅れたけど
委員長は転校先で時雨様と再会して逆レイプってなのが読みたいです
877名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 21:21:35 ID:dQJCY8vB
久しぶりに来たらこんなに栄えてるw
夏タキハイイネ
878名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 21:38:24 ID:gyN3Vi3y
専ブラの調子が悪くて新着が表示されなかったので
いつのまにか新作どっさり増えてて嬉しい
職人さん乙です
ニャンコ(レイコ)とあとヒノエのせつなさに萌えた
879名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 23:17:15 ID:Kguo1nJe
gj
ご馳走様でした
880名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 01:07:29 ID:Bh56oH93
読んでいただいて感謝です!

まだ他の職人さんはいらしていないようなので
斑×レイコ エロあり投下します
881名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 01:09:36 ID:Bh56oH93
『遠い約束』

―その壱―

──お願いね、斑───

「また泣いているのか、夏目」
閉じた瞳は密な睫毛に隠され、涙はその隙間にぽつりと現れる。それは見る間につうと頬に流れては次々に零れ落ちていく。
「夏目。…おい、夏目」
短い手で肩を揺すると、目覚めた夏目がぼんやりと先生を見つめる。
「(レイコと同じ顔なのにこいつはどうしてこうも…)」

───ねえ、そこの妖さん、勝負しましょう。ふふ、決まってるじゃない、暇潰し───

どうしてこうも弱く儚げに見えるのかといつも思う。
「ああ、先生…」
「また泣きおって。冷たいだろうが」
「夢を見て……ごめん」
髪で顔を隠す様に俯く。
先生はふう、と息をはいた。
ふわ、と花の香りが深夜の部屋を満たす。
「まったくお前は世話のやける奴だな」
「…先生?」
「依代の姿ではお前に届かんからな、特別だ」
後で礼をしろよ、そう言って先生は人を模した腕で夏目を抱きしめてやる。
「…何でレイコさんなんだ?」
「そうか、中年が良かったか」
「いや、そうじゃなくて…以前もレイコさんだったから」
夏目の無垢な疑問に先生が答えてやる気になったのはどうしてだろうか。

「少し、昔話に付き合え夏目」
「話?」
「レイコの話さ」
882名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 01:11:04 ID:Bh56oH93
―その弐―

春だったな。森の奥に蓮華草が一面に咲く野原があって──ちょうど川沿いの道によく似た場所だ──私はそこでいつも昼寝をしておった。
「ねえ、斑にお願いがあるんだけれど」
鈴のような声に似合わず、ぶっきらぼうな調子で話しかけてきたのはレイコ。
その頃はすでに挑まれた勝負を断っていたから、まあお互いに気が向けば暇潰しに付き合ってやる様な間柄だった。
「勝負ならせんぞ」
「つれないわねえ、あなたは」
面白そうに笑うレイコは蓮華など霞む程美しかった。妖は美しいものを好むから、恐れられつつも慕われていたのさ。まあ、それだけが理由ではないだろうが。
「人の相手は面倒なんだ」
「へえ、じゃあこのお願いも面倒かしら。私を抱いて?」
見ればレイコは普段通りの薄笑いを浮かべて、その余りにもさっぱりとした物言いに私は呆れたよ。
「…何の冗談だ」
「大真面目よ」
「もっと質が悪い」
「いいの?駄目なの?今決めて頂戴」
「お前な…人が妖に抱いてくれと頼むのは喰ってくれと言うと同じだぞ」
「構わないわ。私は斑が良いの。嫌いな人より好きな妖の方がずっといいじゃない」
人も妖も嫌うレイコが理由もなく口にする事とも思えなくてな、私は試しに聞いてみた。
「……何があった」
「何も。いつもと同じよ。お腹が空いたら食べてもいいわ」
「本気か」
「もちろん」
にこにこと屈託なくレイコは笑って、後ろ手に隠していた物をばっと放り上げた。
ちぎられた蓮華の花がレイコと私にはらはらと散りかかって夢のようだったよ。
「ふふ、お礼よ。あなた花が似合うわ、斑」
「くだらん。何の得にもならんな」
私はそう言って昼寝を続けようとしたが、レイコは諦めない。
「そうね、なら抱いてくれたら約束してあげる」
「約束だと?」
「ええ、何を約束するかは斑が決めていいわ。どう?悪くない取引でしょう?」
レイコが私の鼻先を撫でると、ちぎった花の香とレイコの匂いが何とも言えぬ甘さになって白い指先から漂ってきた。
「…友人帳でも、構わないわよ」
今にして思えばくだらんことかもしれん。ただな、あの時のレイコは、本当のレイコを深く沈めていつも通りの「ふり」をしている様に見えて──そこから掬い上げてやりたくなったのさ。私の独りよがりと言えばそれまでだがな。
「友人帳はいらん。……約束とやらに興味が湧いた」
「じゃあ、お願い聞いてくれるのね」
883名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 01:12:32 ID:Bh56oH93
―その参―

「…どんな男がいい」
私の問いにレイコはああそうか、と合点のいった顔をする。
「斑のままじゃ駄目なのか。…なんでもいいわよ」
「お前は本当に…」
ため息が出たよ。娘にとっての初めての男だぞ、それをあいつは「なんでもいい」だ。
見た目が良いのに越したことはないだろうと、結果、顔はレイコで体は昔に見たどこだかの跡取り息子を模して化けた。
思えば──お前そっくりなのが出来たな。
「なあに、それ。私と同じ顔じゃない」
興味深げにレイコは私の顔を覗き込む姿が珍しく隙だらけだった。だからそのまま抱きすくめたら、レイコの白い頬は見たこともないくらい朱に染まってな。
「可愛いところもあるじゃないか」
「なによ、斑のくせに」
強がっても体は微かに震えていて、それが何故か──そうだな、わかっていたよ。私はレイコがいとおしかったんだ。


「ここからは艶っぽい話になるが、聞くか?」
「ああ。…レイコさんの話だから」
真摯に答える夏目をちらりと見やり先生はまた過去を語る。


服を脱がしてやりたかったが生憎どこをどうするかわからなくてな、手間取っていたら立ち上がったレイコは自分で脱ぎ始めた。
これがまたらしくて、何の躊躇いもなく一気に全裸さ。
草の緑と蓮華の紅とレイコの透き通った白い裸体と、その凄まじい様な情景は今でもはっきりと浮かぶよ。
「少しは恥じらえ」
苦笑する私にレイコはさらりと返す。
「どうせ脱ぐのに勿体ぶってても仕方ないわ」
「情緒のない奴だ」
「あら、斑は人を食べる時にいちいち情緒とやらを気にするの?」
「…一糸纏わぬ姿で憎まれ口とは気の強い」
小憎らしいレイコを私は草の上に押し倒し、唇をふさいでやった。
そのあたたかさと甘美な匂い──強い妖力のせいかもしれんが──に頭の芯が麻痺する思いだった。
884名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 01:13:47 ID:Bh56oH93
―その四―

舌を絡めてやると物怖じすることなく返してくるのがまたレイコらしくてな。
とろりとしたその唾液は美味で、私は貪るように吸ったよ。
息苦しさで離れるとレイコも息を弾ませていた。ほんのりと薄紅色に上気した肌が美しかった。
「気持ち、いいのね」
「そうか」
次は白く滑らかな乳房を吸った。
「あんっ」
軽く舌先でつつくだけでもレイコは声をあげてな、人の娘とは随分感度が良いものだと思った。

お前もそう思うだろう?──どうした、顔が赤いぞ。

左の指先で右の乳房の先端を摘み、円を描く様に撫でる。口に含んだもう片方は唇と舌で挟んでゆっくりと転がすと、すべての動きに反応してレイコの体が震えた。
「あ…あっ…」
普段の勝ち気な声からは想像がつかない切なげな喘ぎと、目をつぶり陶器に似た頤を逸らして快感に悶える姿はなんとも艶めかしかった。
あれを妖艶と言うんだろうな。
左手はそのまま愛撫を続けて、右手でつるつると滑らかな手触りのレイコの片足を持ち上げ、爪先からゆっくりと舌で舐めていった。
きめ細かな肌に陽の光が反射するのがやけに蠱惑的でな。
「な…にするの…斑」
「いくらお前でも準備が必要だろう」
両足を押し広げ、『人』も触れたことのないであろう秘所を露にすると、レイコが軽く首を振りいやいやをした。さらさらとした髪が草と蓮華の上に乱れ散る。
「嫌なら止めるか?」
「……いいえ、続けて」
腕は頭の横に投げ出し、顔は私から背けたままでレイコは答えた。
柔らかい茂みに舌を沿わせ、襞の間にそっと差し入れる。
「ひあっ」
レイコが悲鳴を上げた。
しっとりと濡れ始めていたそこは柔らかく、レイコの百合の花の様な甘い匂いが一層強く満ちていた。
舌をゆっくり上下に動かしとろりと濃い蜜を舐めとると、またじわりと溢れ出してくる。
たっぷりと濡れた襞の隙間まで丁寧に舌を這わせ、小さな突起を唇の先で含んで突くように転がした。
「は…っあ……」
悲鳴は徐々に喘ぎに変わって、私の舌の動きに合わせてレイコの体もそこもひくひくと震える。
「あっ…はあっ…んっ…」
舌を奥まで差し込むとちゅぷ、と音を立てて更に粘度を増した液体が流れ、レイコの喘ぎは絶え間なく続いた。
885名無しさん@ピンキー
―その伍―

「そろそろ、良いな」
濡れた唇を舐め私が言うと、レイコは一瞬体を硬くする。しっかりと抱いてやると薄らと汗ばんだ肌と肌が合わさり、柔らかな乳房は吸いつくようだった。
「恐いか」
抱いたまま、乱れてなお艶やかな髪を撫でてやる。
「…斑だから平気」
「随分と嬉しいことを言ってくれる」
快感に肩で息をしつつも気丈なさまが可愛らしくてな、軽く口づけた。
既に固くなっていた自身を支え、ゆっくりとレイコの中に挿入る。時間をかけて解しておいたせいか、思ったより抵抗はないが、レイコは痛みをこらえ美麗な顔を歪ませる。
「辛いな、少しの辛抱だ」
声も出せずに微かに頷くのが今にも消えてしまいそうに儚げで、知らず知らず抱く腕に力がこもったよ。
ゆっくりと、少しずつ動くとレイコの中も馴染み始め、苦しげな表情が緩んできた。鮮やかな紅唇からは吐息が漏れる。
「は…っ……あっ」
「可愛いな、レイコ。人にしておくのは勿体ない」
お前は本当に美しい、そう囁く私を潤んだ瞳で見つめてくる。長い睫毛を雨露の様な涙が飾って、淡い色の瞳が空の蒼を映してな、それはそれは綺麗だった。
動きを早めるとレイコの吐息は甘やかな喘ぎに変わった。
「あんっ…んっ…」
抜けるように白い肌が内側から桜色に染まっていくのをずっと眺めていたかったが、初めての娘にそれも酷だろう。
「レイコ、終いだ」
「は……斑っ…斑…」
くずおれそうになる華奢な体を支え、私はレイコの中で果てた。

そのまま眠ったレイコは日暮れの頃に目を覚まして、妖の姿に戻っていた私の鼻先を撫でた。
「女の子を裸のままにしておいて、先に戻るなんてずるいわ」
「喰われなかったのを感謝しろ」
寒いだろうと包んでやっていた優しい私に向かってその言い草だ、本当にあいつはひどい娘だろう。
頬を染めてくすくすと満足そうに笑って服を着終えると、レイコは私の顔に両手を添えて囁いた。
「約束、忘れないでね」
夕陽をたたえて煌めく瞳で私をじっと見つめ、花開くように微笑むと身を翻し手を振って走っていった。
「じゃあ、またね斑」
「…本当に勝手な奴だ」
私は後ろ姿を見送りながら思ったよ。
レイコがぱたりと来なくなるまで、それから何度逢っただろうな。
レイコがあんな様子だったのは後にも先にも一度きりだった。何があったのかは今でもわからんよ。