400 :
再教育:
人里を少し離れた先に、大きな屋敷があった。そこには、中学生になる男の子の晶と、高校生の姉の葵と数人のメイドが住んでいた。
両親は、莫大な遺産を残して晶がまだ小学生で、姉が中学生の時に事故死してしまった。親と死別したときは財産目当てに多くの親戚が自分のところに来るように手招いた。
しかし、その一切を姉が断りこの家に残ることを選んだ。
まだ中学生だった姉がそんなことを決断できるわけもなく、実際に断るように言い聞かせたのはその当時両親から買われた、良家だった家系から身売りされていたまだ17歳だったメイドだった。
このときは、家には両親も居たため、実際にはこのメイド一人だった。
しかし、両親が死んでからと言うものの、財産の管理から家事や外部との関係を一人でやりくりするのは到底無理だった。
そのため、自分以外にも行き場が無く身売りされている娘を買いメイドとして、住み込みで働かせていた。
今までは特に問題もなく生活できていたが、最近は晶が反抗期なのか反抗的な態度が葵の手を煩わせていた。
※ ※ ※
「こんなの食えるかよ!」
夕食の時間、声を荒げて料理が盛られている器を思いっきり床にたたきつける晶。床に零れ落ちた食材と食器の欠片をそばについていたメイドがすぐに片付けようとする。
「も……申し訳ございません!すぐに片付けますので……」
「晶!せっかく作ってくれた料理になんてことするの!……貴方が片付けることないのよ、晶!片付けなさい!」
葵がきつい言葉で、晶を注意する。しかし、晶はそっぽを向いて全く聞こうとせず、それどころか葵にまでも反抗する。
「うるさいっ!こいつは雇われているんだから片付けるのは、当然だろ!…あ〜ぁ、部屋でカップめんでも食べよ。こいつの飯よりかは100倍美味いわ。」
散々メイドを罵倒した後、晶は席を立つとその場から立ち去る。そんな晶を見て、葵は引きとめようとするが無駄だった。
「ちょっと!待ちなさい!晶!……ごめんなさいね、貴方まだココに来たばっかりなのに……」
「い、いえ…。私の至らない料理に問題があったんですから……叱られても当然です……。それに、私はここに来れなかったら今頃はどうなってたか…」
顔こそにこやかに葵に話しかけるメイドだったが、そんなものは到底無理しているということは、葵にも十分解っていた。
「ごめんなさいね……。……晶はちょっときつい躾が必要ね…。」
葵は呟き、何かを決心した。そして、食事を済ませた後、メイド長がいる部屋に向かった。
「すみません、由梨絵さん。入ってもいいかしら?」
「葵様?どうぞ、入ってください。」
と部屋の中から声がすると、葵が部屋の中に入る。その中には、メイド服を着た女性が机に座りなにやら作業をしていた。
この女性こそ、両親と死別してから晶と葵の親代わりをしてきたメイド、由梨絵だった。
葵は、両親と死別してからは、ことあるごとに由梨絵に相談しており、本当の母親のように慕っていた。
「どうしたんですか?葵様。」
「あの…晶のことなんだけど…最近ちょっと反抗的過ぎない?」
「あぁ……晶様のことですね。確かに最近は少し目に余るものがありますね…。メイド達も晶様のことで愚痴をこぼしてますよ。」
「やっぱり…そうよね。晶には私がちゃんと躾けてきたと思っていたのに……。」
少し申し訳なさそうに話す葵。
「そんなことありません…葵様は立派に躾けてくださってますよ。……あの、もし良ければ、私に晶様の躾を任せていただけませんか?
少々荒治療になりますが、すぐに素直でやさしい晶様になると思いますよ。」
晶の躾を自分からすると言い出す由梨絵。葵は自分では手に負えないと思い、躾を由梨絵に任せることを決めた。
「そうね……由梨絵さんなら、任せてもいいかな…。じゃあ、由梨絵さんお願いします。」
「わかりました。では、早速明日からさっそく……」
このとき、由梨絵がニヤリとした表情に葵は気づくことはなかった。
つC
400さん、素晴らしい!
早く続きを!!
続き(´・ω・`)
急かしちゃイカンよ。
字書きにだって、生活があるんだ。
405 :
再教育:2008/12/08(月) 01:02:03 ID:j8IaUcS0
「晶様。晶様…朝でございますよ。」
「う……うぅん……なに……?」
晶が目を擦り、時計を確認すると、まだ朝の5時だった。寝ぼけ目で、声を主を探すと、そこにはいつも自分を起こしに来る由梨絵の顔が見えた。
「おきましたね。さ、早速お仕事ですよ。」
晶はいきなり仕事といわれて多少困惑したが、学業のことを指していると解釈した。晶はバイトもしていないので、そう考えるのが普通だと言える。
「???……今日は学校休みだろぉ…」
そう勝手に解釈すると、学校が休みだったこともあり晶は再び布団の中に潜り込んだ。この時、晶は由梨絵が勝手に日にちを間違えているだけと思っていた。
しかし、由梨絵はその言葉のまま、すなわち晶に労働してもらうために晶を起こしにきたのだった。由梨絵は、また布団に潜り込んだ晶の布団を捲りあげる。
「ひゃっ…な、なにするんだよ!今日は休みだって言ってんだろ!」
晶は由里絵を睨みながら反抗すると、由利絵が持っている上掛け布団を取り返そうと、座ったまま上半身を起こしあげて両手で布団に掴みかかる。
しかし、由利絵は渡さまいと片手で持った上掛け布団を晶の手に届かせないようにベットから放り出す。
「な、なにしてんだよ!」
その態度に晶は頭にきたのか、由利絵を思いっきり睨みつけながら怒鳴りつける。しかし、由利絵は全く動じずいつもの通り冷静に話しかける。
「最近の晶様の態度には目に余るものがございます。晶様には他人を思いやる心が足りないようなので、メイドとして私達と共に働いてもらいます。
そして、いかに私たちが苦労しているかを身をもって体験してもらいます。」
突然の由梨絵の言葉に晶はあっけに取られた。
「な…何言ってるの?俺は主人だぞ?その俺が、なんで奴隷として買われたお前らとなんで働かなくちゃいけないの?」
「先ほど申し上げた通り、晶様の態度があまりにも目に余るからです。そして、晶様にはいかに私たちが苦労しているかを身をもって体験してもらう
ことで、他人を思いやる気持ちを身につけてもらうためです。」
自分が主人の立場にあるのに、メイドとして働けなどと言われたりして晶はわけがわからなくなっていた。
晶は、もう一度自分が主人であることを強調する。
「お、お前何言ってるのかわかってるのか?そんな、反抗的な態度を取るんなら、姉ちゃんに言ってまた売り飛ばしてもらうぞ!」
必死に抵抗する晶を見てくすっと笑う由梨絵。その表情が更に晶の怒りを買った。
「なにが可笑しいんだよ!」
「晶様…いえ、晶。そんなこと、貴方にできるのかしら?私がやめたら、この家はどうなるのかしらね。
私は家事だけではなく、財産管理や外部との取引などもしているのよ。まだ、社会に出ていない貴方や、貴方のお姉さまはそんなことできます?
……おそらく、言うがままに他人に騙されてお父様がお残しになった会社の権利書や家の財産、全部もっていかれてしまうでしょうね。」
事実、由梨絵が家事もやっているのを事実だし、会社も社長には葵の名前が書かれていた。
まだ高校生の葵にそんな重役が勤まるわけも無く、実際に働いているのは由梨絵だった。
由利絵は元々、買われた頃から父親の仕事の手伝いを手伝っていたため、仕事の要領もかなり良く、職業柄か人当たりも良く部下にも好評だった。
そのためか、父親の会社は潰れず、むしろ父親がやっていた頃よりも会社は好景気だった。
このことから、由利絵が居なくなることは両親が不在の今、この家にとってかなり痛手になることは中学生だった晶にもわかっていた。
しかし、主人である自分のこと呼び捨てにしたり、自分を奴隷と同属に見ている由梨絵を、晶は許せなかった。
「う……うるさい!とっとと出て行け!」
晶は力いっぱい、由梨絵に反抗した。しかし、由梨絵には子犬が吠えているようにしか聞こえなかった。
406 :
再教育:2008/12/08(月) 01:04:58 ID:j8IaUcS0
「貴方に私をクビにできる権利はないのですよ。まぁ、主人である葵様が"辞めろ"と言うのであればしかたないですが…
貴方は今"新人メイド"という立場なのですよ。新人メイドがメイド長をクビにすることなんて、聞いたことないですね。」
晶をまるで小ばかにするように言う由梨絵。しかし、由利絵は表情一つ変えずに話す。
「お、お前……本気で言ってるのか…?」
「えぇ。本気ですが。じゃあ早速、この服に着替えましょうね。ほら、いつまでベットに座ってるつもりですか?メイドの朝は早いんですよ。」
由里絵は、晶の細い腕を掴みグッと力を入れてベッドから引きずり降ろそうとする。晶はそうはさせまいと、必死に抵抗するが無駄な足掻きだった。
晶の威勢の良さは口だけで、力は全くといっていいほど無かったため、あっという間に由利絵の手によってベットから引きずり降ろされてしまう。
「やめろよ!…うわっ」
晶は、抵抗することに必死で自分がベットに注意を引いていなかったため、思いっきり床に尻餅をつく。
「あらら、いつもは威勢がいいのに、口だけだったんですねぇ。ほら、立ち上がれる?ん?」
由利絵はしゃがんで、床に尻餅をついている晶の目線と合わすと、ニコニコしながら晶に手を差し出す。晶はその手を取らず、思いっきり叩く。
「馬鹿にすんな!」
そう言うと、晶は自分で立ち上がる。
「いけませんね、メイドがそういう態度だと。…まぁ、初日ですから、多めに見ますけど。じゃあ、早速これに着替えてください。」
由利絵はベットのそばに置いてあった服を拾うと、広げて晶に見せ付ける。この時点で由利絵が、冗談ではなく本気で言っていたことを理解した。
「う…うそだろ…」
「だから、さっきも言ったじゃないですか。貴方は今日から新人メイドとして働くんだって。」
本気で怖いのか、晶の顔が段々と引きつってくる。
「い…いやだ…絶対に着ない!」
「あら、メイドさんがこの服着ないなんて珍しいですね。でも、メイドとして働くにはこの服を着なきゃ駄目ですよ。さぁ、着替えてください。」
由利絵がそういうと、晶にメイド服を手渡す。しかし、晶は手渡された服を足元に落すと、その服を足で踏みつける。
「いいかげんにしろよ!こんなもん男の俺が着られるわけないだろうが!もういい、俺が姉ちゃんに直接話しつけるから。」
晶は、部屋から出ようとしてドアを開けようとする。しかし、何度引いてもドアは開かなかった。
「あ、あれ?なんで?」
ガチャガチャとドアを引き戸を何度も引いている晶の後ろで、由利絵は晶が踏んだメイド服を拾うと、晶のすぐ後ろまで近づいて話しかける。
「鍵かけてますから開きませんよ…」
晶が驚いて後ろを振り向くと、そこには先ほどの表情とはうって変わって、冷たい目で晶を見下ろしている由利絵の姿があった。
「あなた…まだ自分の立場がわかってないようですね……あんまり自分勝手だと私も怒りますよ…?…さ、着てください。」
由利絵は手に持ったメイド服を再び晶に手渡すが、晶は頑なに断る。
「だから、嫌だって……」
晶が続きを言おうとした瞬間、由利絵が晶の頬に思いっきりビンタをする。あまりの突然のことで、痛さも忘れて呆気に取られた晶に由利絵は、表情
一つ変えず、言い放す。
「着なさいって言ってるの……」
晶の頬から、ジワジワとビンタされたときの痛みが顔全体を覆うように伝わってくる。その痛みと、由利絵の冷たい声から来る恐怖を何とか押さえ込み
晶は声を震わせながらも抵抗する。
「だ、だから俺は…」
まるで、晶に発言権を与えないかのように、由利絵は再び晶の頬を思いっきりビンタする。頬を押さえて由利絵の顔を覗くと、こちらを思いっきり睨みつけていた。
そして、由利絵はそれ以上何も言わずにメイド服を差し出すだけだった。晶は、これ以上抵抗すると本気で何をされるかわからない恐怖から一時しのぎの
ためにその服を着ることにした。
この文体と改行はどっかの某20にそっくりですね
408 :
再教育:2008/12/08(月) 01:12:31 ID:j8IaUcS0
今日はここまで。
何か唐突に投下して申し訳ないです。
投下に関しては平日は不定期になると思いますが、土日には最低1回は投下しようと考えてます。
ベタなシチュな上、日本語と構想がおかしなSSですが読んでもらえれば幸いです。
あげるぞー
410 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 18:00:11 ID:KTM89zZ9
あげるぞー
411 :
再教育:2008/12/13(土) 22:35:30 ID:syrxvfZY
1/2
「き、着るよ…着るから…」
「それでいいのですよ。さ、着替えてください。」
晶が折れたことがわかると、由利絵はまた普段の優しい表情に戻る。
晶は、女物の服を自ら着るという屈辱的なことをしなければならなくなった。
しかも、自分の召し使いであるメイドの前で。
「あの…せめて後ろ向いててくれないかな…?」
「あら、いけませんわ。新人メイドが着替えに困ったときに
すぐに対応できるよう、ここで監視していなくてはなら無い義務がありますから。」
フフッと少し笑って言う由利絵。もちろん、そんな義務など無い。
ただ、晶の羞恥心を掻き立てたいだけである。
「じゃあ、いいよ…俺が後ろ向くから…」
「あらあら、先程言ったことがご理解なさっていないようで…。貴方が後ろを向いたら
私が義務を果たせないでしょう?だから、貴方は私の目の前で着替えるんです。
それとも、もう一度その可愛いお顔に傷をつけたいのですか?」
その言葉を聞くと、晶の頬から先程由利絵にビンタされた痛さがよみがえる。
晶は渋々でも、由利絵の言うことに従うしかなかった。
「あらあら、えらく素直ですね。いつものように"出てけよー"とか"うるせー"って怒鳴らないんですね。」
「う、うるせぇ…ょ…」
由利絵の怒りを買わないようにしていることもあってか、晶はいつものような怒鳴り声を荒立てることを遠慮しがちになっていた。
「無理しなくてもいいですよ。じゃあ、早速ですが着替えてください。あ、もしかして着替えさせて欲しいんですか?」
「じ、自分で出来るから…」
晶は、パジャマを脱ぎ下着姿になると、メイド服をそのまま着ようとしたが、由利絵がそれを制止した。
「あ、ちょっと待ってください。ごめんなさい、渡すの忘れてました。これを着てからその服を着てくださいね。」
由利絵がポケットから取り出したのは、丁寧に折りたたまれた水色と白の縞模様が入ったショーツだった。
「こ、これも履くの…?」
「そうですよ。嫌なはず…ないですよね♪」
不自然に微笑む由利絵の表情が、有無を言わせない表情だった。
晶は、また怒らせるのが怖くて仕方なく履くことにした。
「は、履くよ…」
「あら、こんな可愛い下着が好きだったんですね。男なのに変態ですね。」
由利絵は、男であることをわざと強調して言う。その言葉に、晶はますます頬を赤くする。
412 :
再教育:2008/12/13(土) 22:36:11 ID:syrxvfZY
2/2
「う、うるさいっ!早く渡せよ!」
「はいはい、変態晶ちゃん。どうぞ。」
晶は半分やけになって由利絵の手からショーツを奪い取る。
そして、メイド服で股間を隠しその下から履いていたトランクスを脱いでショーツを履く。
(うわ…結構キツイかも…)
トランクスには無い女性用特有の下着の締め付けが、晶のペニスとお尻にぴったりと締め付ける。
そして、晶はショーツを履いた自分の下半身をメイド服で股間を隠しながら恐る恐る見ると、
前がペニスのせいか、縞模様のショーツがすこし盛り上がっていた。
普通にしていたら確実に見ることの無い姿を見て、ショーツだけとは言え改めて自分が女装していることを実感させられる。
(お…俺…女装…してるんだよな…)
その瞬間、女装という行為に興奮しているのか心臓が今まで以上に鼓動を早めていった。
それに乗じて晶のペニスが徐々に勃起し始めてきた。
(うわ…な、なんで!?)
晶は、これ以上勃起させないようショーツの上から片手でペニスを押さえつけるが全く逆効果だった。
ペニスは収まるどころか、手の刺激によってますますペニスは勃起していった。
自分の思いどうりにならないもどかしさと、目の前に由利絵が居ることが晶をさらに焦らせる。
(だから…なんで止まんないんだよ…!)
晶は股を閉じたりして必死にペニスを沈めさせようとしていた。
その姿を傍から見ていた由利絵は、なにか嬉しいのかクスッと笑って晶に野次を飛ばす。
「どうしたんですか〜?さっきから、下ばっかり向いて?まさか、ぼっき…」
由利絵が"したんじゃないですか?"と続きを言おうとした瞬間、晶が声を上げる。
「う…うるさい!お前は待ってればいいんだ…よ…」
「はいはい、でも早くしてくださいね〜。もうあんまり時間ないんですから」
その言葉は、晶の耳には入らなかった。晶は自分の勃起したペニスを隠すことで必死だったからだ。
しかし、晶が焦ってショーツの上から強く押さえれば押さえるほど、ペニスは縮まらず、
むしろカウパー液があふれてくる始末にまでなっていた。
思春期だったこともあり晶にはその快感に打ち勝つことは出来ず、いつの間にか晶は荒い息を上げながら、
目の前に由利絵が居ることも忘れてショーツの上からペニスをさすり始める。
乙
弟のメイド生活終了したら今度はお嬢様にさせられたりしてほしかったり
415 :
再教育:2008/12/14(日) 23:14:49 ID:DgsmPFqr
1/3
「はぁっ……」
細い声で、うっかり声を出してしまう晶。晶はハッとして口を噤み俯いて由利絵に気づかれないように顔を隠す。
しかし、由利絵はその声を見逃すわけがなかった。
今まで少し距離を置いて見ていた由利絵が晶に近づき、晶の顔を覗き込みながら話す。
「なんですか〜その気持ちよさそうな声は〜?着替えているだけならそんな声でないですよね〜?」
晶は先程までペニスを押さえていた片手で口を押さえ、由利絵を言っていることを否定するように首を横に振る。
しかし、晶は少しの刺激さえあれば簡単に射精してしまうぐらい限界で、
自分でも立っているのもやっとで足がガクガク震えているのが自分でもわかった。
由利絵は、それを見透かしてかわざと小さな声で晶に耳打ちする。
「……限界なんでしょう?我慢しないで…出しちゃいなさい。」
ばれている。晶は薄々気づいていたが、それが確信となった瞬間、凍ったように動かなくなった。
由利絵はそんな晶を見ながら、クスッと笑うと晶のあごを手で軽く持ち上げる。
晶の顔は恥ずかしさからか顔を赤くして、今にも泣き出しそうな目を由利絵と合わせないように視線を逸らしていた。
「うぅ…」
「かわいい子…んっ…」
由利絵は、晶の反応を見ながら口に舌を入れる。
晶は、初めてのキスという行為に体を震わせながら射精しないように目を瞑り、拳を硬く握りしめてグッと耐える。
そんな晶を見透かしてか、由利絵はお構い無しに晶の口内を犯していく。
それだけではなく、晶の射精を誘うように自らの豊満な胸を晶の体に押し付ける。
その感じたことの無い女性の体に晶は悶え、遂には我慢できなくなったのか射精してしまう。
「んっ…ん”っ――!ん”―――――!!!」
晶は初めての射精だったこともあり、大量の精液がショーツを染み込ませて、晶の足を伝って床に落ちていく。
そして、大きく目を見開き、言葉にならない声を由利絵に唇を奪われたまま叫ぶと、
顔を由利絵の胸に埋め、そのまま由利絵に体重を預けるように倒れこんでしまう。
416 :
再教育:2008/12/14(日) 23:17:05 ID:DgsmPFqr
2/3
「はぁ………はぁ………」
晶は顔が真っ赤で目は虚ろになっており、もう息をするので精一杯なようだった。
そんな晶を見下ろしながら、由利絵はニヤリと笑う。
「ふふ……そんな気持ちよかったのかしら?」
「……………」
晶には反論する余力すら残っておらず、何も答えることが出来なかった。
由利絵はそれ以上聞き入ろうとはせずに自分にもたれ掛かった晶を、近くのベットに寝かせる。
そんな、晶に由利絵はさらに屈辱的な言葉を投げかける。
「……情けない格好ですねぇ。晶様。奴隷のメイドにいいようにやられちゃって……」
晶は、悔しさから出て来そうになる涙を、片腕で目を覆い唇を噛みしめて必死に堪える。
力でも勝てず、今の状況をどうしようも出来ない自分に心底情けなくなっていた。
「く…くそぉ…なんで…なんで、こんなことに……」
「こんなことにって、貴方の態度に問題があったから躾として仕方なく私が面倒を見てあげますのよ。
ほら、いつまでも寝てないで、いい加減に着替えてください。」
由利絵は、目を覆っている片腕を掴むと強引に起き上がらせる。晶の目は薄っすらだが赤くなっていた。
「うわ……」
「あらあら…泣いちゃったんですか?」
「そうじゃない!お、お前が強引に腕を掴んだから…えと…その…跡がついたんだよ!」
晶は決して泣いてはいないことを強調するように、意味不明な言い訳をする。
由利絵は、深く突っ込まず簡単に受け流す。
「あぁ、はいはい。そうですね。それじゃあ、着替えましょうか。」
「ば、馬鹿にしやがって…お前なんか絶対に売り飛ばしてやるからな!」
「何度も同じことしか言えない頭の悪い貴方にそんなことできるのでしょうかね。
もういいです、私が着替えさせてあげますから。じっとしててください。」
由利絵は呆れたような顔をして、晶が落としたメイド服を拾い上げてそれを着させようとする。
晶は、精液で濡れたままのショーツを着替えずにメイド服を着させようとする由利絵を制止する。
「ちょ……ちょっとまってよ!せめて濡れた下着を着替えさせてよ……」
晶のショーツは精液をかなり染み込んでいる上に、ペニスも精液でベトベトになっており、
とても履き心地が良いとはいえなかった。
しかし、そんなささやかな望みさえ打ち砕かれることになる。
417 :
再教育:2008/12/14(日) 23:18:06 ID:DgsmPFqr
3/3
「いえ、それはできませんわ。だって精液を出したのは貴方の粗相が原因でしょう?
それにショーツの替えも有りませんし。今日一日はそのショーツで過ごしてください。」
「そ、そんな……」
「ほら、着替えさせてあげますから、ジッとしているのですよ。」
由利絵は晶の要望を簡単に流すと、持っていたメイド服を人形に服を着させるかのように要領よく着替えさせ始める。
「ほら、ここはこうやって……こうやるんですよ。今度からは、ちゃんと自分で着替えられるようにしておくのですよ。」
由利絵は、晶が後から自分で着られるようにわざと声に出して着替えさせていった。
そして、メイド服を着させると、最後にカチューシャをつける由梨絵。
その姿は、姉の葵に似た女顔で髪が肩にかかる位長かったせいと、華奢な体に相まってか、到底男には見えなかった。
「とってもお似合いですよ。ほら、鏡を見てください。」
由利絵はそばにあった全身を写す鏡を持ってくると、その鏡を晶に向けて晶の姿を映し出す。
そこには、本当にメイド服が似合っている男の子が一人顔を赤くしながら立っていた。
「くっ…!」
顔を赤くして俯き、自分の女装している姿に恥らう晶。
そんな晶の仕草に由梨絵の中にある加虐心をくすぐられる。
由利絵は、今にも襲い掛かりたい心をグッと堪え、汚い言葉を使った晶を叱り付ける。
「ほら、"クソ"なんて汚い言葉、メイド足る者が使ってはいけませんよ。
貴方は、今日から"主人"ではなく私たちと労働を共にする"メイド"として生活するのですからね。
あぁそれと、この部屋を出てからは自分のことを"俺"ではなく"私"と呼ぶように。わかりましたね?」
由利絵は、決して厳しくは言わなかった。むしろ、からかっているようにも聞こえたが、目は本気だった。
変に刺激するとまた何かされてはたまらない晶は、素直に由梨絵の言うことに従った。
「は……はい……」
「よろしい。ちょっと遅くなりましたが、1階に皆さんもう集まっていると思うので、そっちに行きましょうか。」
二人は晶の部屋を後にして、1階にある部屋へと移動した。移動中も晶は恥ずかしいのか下を俯いたままだった。
しかし、その恥ずかしさもまだまだ序の口だったことを後から知らせれることになる。
418 :
再教育:2008/12/14(日) 23:34:01 ID:DgsmPFqr
>>412 今回は終始メイド女装で終わらせるつもりですので
お嬢様にする下りは、仮に入れるとしても次回以降
になりそうです。
期待に答えられそうに無くてごめんなさい。
つC
420 :
再教育:2008/12/14(日) 23:36:15 ID:DgsmPFqr
421 :
再教育:2008/12/17(水) 01:27:47 ID:M+RjXw7K
あの、この調子のままSS投下してもいいのでしょうか?
なんか、空気読まずに勝手にスレを占領してるみたいで…。
>>421 キャモーン!
楽しみにさせてもらってるんだぜ
むろん、新規の方も歓迎ですぞ
427 :
再教育:2008/12/21(日) 16:28:37 ID:ppg8Zwj0
428 :
再教育:2008/12/21(日) 16:29:16 ID:ppg8Zwj0
1/8
「さ、着いたわよ。ここが、今日から貴方が働くところよ。」
由利絵が晶のほうを向きそう言うと、晶は部屋にある名札を確認する。
そこには、"メイド室"と書かれた札が立てかけられている部屋だった。
晶は、いよいよ本当にメイドとして働くのかと思うと、心底逃げ出したい気持ちになった。
「どうですか、初出勤の気持ちは?」
「………!」
明らかに晶をからかうような口調で話しかける由利絵。いつもの晶なら暴言を吐いたりするのだが、
今の晶には、睨みつけることすらできず、ただ悔しさを耐えるように唇を噛み締めながら頭を項垂れるしかできなかった。
そんな晶を見て、由利絵がクスッと笑い話し続ける。
「ふふ…緊張してるんですか?大丈夫ですよ。頭の悪い貴方にも、
周りのメイドはきっと優しくご指導してくれますからすぐに慣れますよ。」
晶は今にも由利絵を思いっきり殴りかかりたい気持ちを唇を噛み締めて必死に押さえ込む。
ここで感情的になって切れてしまえば、またどんな折檻が待ち受けているのかわからなかったからだ。
(クソ……馬鹿にしやがって……こんな奴隷職に慣れてたまるか…大体メイドとして働くのは今日一日、一日だけだ!
明日になったら絶対姉ちゃんに言ってこんな奴、売り飛ばしてやるんだからな!)
晶は、今日一日耐えればまたいつもの生活に戻ると考えていた。
そんな様子をそばで見ていた由利絵は、計画通り事が運んでいるのが面白いのか、表情が自然にニヤけてしまう。
(キッチリ躾けてあげますからね…晶様……)
「じゃ、入りますよ。」
由利絵が、部屋のドアを開けるとそこには既に、6人のメイドが椅子に座り、会話を楽しみながら朝の食事をとっていた。
そこには昨日晶が皿を叩きつけたメイドの姿もあった。
由梨絵がドアの前で手を叩くと、メイド達が朝食を中断し一斉にこちらに視線を合わせる。
「はいはい。こっちに注目。今日からココに仲間入りする、晶ちゃんです。
仲良くしてあげてね。ほら、晶ちゃんも挨拶は?」
「っ……新人の…あ、晶…です。よろしく……」
晶は、メイド達の痛い視線を感じながらも、自分の顔がばれないように頭を項垂れ、蚊の鳴くような声で挨拶する。
一瞬、呆気に取られたメイド達だったが、よく見ると今まで散々自分達を馬鹿にしてきた晶だとわかると、
ヒソヒソと小声で話し出す。
「ねぇ…あの子…晶様じゃないの…?」
「確かに似てるけど…人違いじゃないの?」
「でも声も晶様そっくりだったし…」
「偶然じゃないの?」
メイド達の小声が晶の胸に突き刺さる。明らかに自分が晶であることを疑っている。
いずれ知られることになるのは晶自身もわかっていたが、やはり1秒でも長く気づかれたくは無かった。
(せめて今日だけ…1日だけ…気づかないで…)
そんな晶の願いも由利絵の一言で簡単に打ち砕かれる。
429 :
再教育:2008/12/21(日) 16:31:08 ID:ppg8Zwj0
2/8
「そう。この子は、昨日まで貴方達を顎で使っていた晶様です。あまりの変貌振りに驚いたでしょ?」
由利絵が晶の肩に手をポンと置き、ニコニコしながら事実を打ち明けてしまった。
晶は、薄々感ずいてはいたが、本当に打ち明けられるとなると泣き出したくなった。
メイド達は、新人メイドが晶だということを知ると途端に騒ぎ出す。
「え〜!?これ、晶様なんですか?」
「やだ、男なのにメイド服なんか着て〜気持ち悪い〜」
「恥ずかしくないの〜?変態〜クスクス…」
メイド達は、晶によっぽど酷い扱いを受けていたのか、ここぞとばかりに暴言を吐く。
晶は、好き勝手なことを言うメイド達を前にしてもいつもの様に怒鳴りつけることが出来ず、
ただ黙って唇を噛み締めて耐えるだけだった。
そんな様子の晶を見て、抵抗できないとわかったのか、一人のメイドが晶の目の前まで来る。
「ほら、なに頭下げてんのよ。先輩には面と向かって挨拶するもんでしょ!」
そう言うと、そのメイドが晶の髪の毛をグイッと持ち上げる。
そこには、唇を噛み締め、そのメイドを思いっきり睨みつける晶が居た。
しかし、そのメイドが昨日晶が思いっきり暴言を吐いたメイドだとわかると、途端に視線が泳ぎ始める。
「あらら?どうしたの?さっきまで私のこと思いっきり睨みつけてたのに。
私が恨み持って貴方をぶつとでも思ったのかしら?」
メイドはクスッと笑い、話し続ける。
「どうぞご心配なく。貴方には一人前のメイドさんになって貰うため、私がきっちり教育してあげますから。
大体、私、晶様と違って理由も無く人をぶつことに慣れてませんから。」
明らかに、晶を下に見たように言い放すメイド。晶は小声で悔しそうに呟く。
「く…クソッ…!」
「な〜に?何か言った?良く聞こえなかったんだけど?」
相変わらず、メイドは晶を挑発するような言い方をやめない。
そんな小学生みたいな喧嘩も由利絵の一言ですぐに中断されることになる。
「ほらほら、虐めないの。貴方は先輩なんですから、いじめる立場じゃなくて教える立場でしょ。
さ、有香さん、席に戻って。」
「あ……はい、すみませんでした。」
有香は、由利絵に向かって頭を下げると自分の席へと戻っていった。
有香が自分の席に戻ったことを確認すると、由利絵が話を再開する
430 :
再教育:2008/12/21(日) 16:32:04 ID:ppg8Zwj0
3/8
「それじゃあ今日の担当を言うわね。」
次々、各メイドに仕事の担当が由梨絵から言い渡される。それを尻目に、一向に晶の名前が出てこない。
「……で、最後に有香ちゃんと、晶ちゃんは部屋の掃除を担当してもらうわ。
有香ちゃんには、晶ちゃんにお仕事を教えてもらう指導役としてしばらく付き添ってもらうから、お願いね。」
「はい、わかりました。」
「他のみんなも、有香ちゃんだけに指導役押し付けるんじゃなくて、有香ちゃんが忙しいときは協力してあげてね。
そうしたほうが、晶ちゃんもみんなと早く仲良く慣れると思うから。よろしくね。」
『はい。』
(う……うそだろ……)
晶の顔が青くなる。そんな晶の心情を尻目に、有香の頭は着実に晶にどう仕返ししようかと考えていた。
「それじゃあ、各自さっそくだけど仕事を始めて。あ、晶ちゃんと有香ちゃんはちょっとココに残ってね。」
『はい。』
メイド達が返事をすると、一斉に動き出し自分の担当場所へと消えていった。
由利絵が、残った有香と晶に説明を始める。
「えっと、有香ちゃんは晶ちゃんが早く仕事を覚えるようになるべく仕事を回してあげて。
あ、でもちゃんと指導はするのよ。それと、晶ちゃんが何か駄々こねるようになって手がつけなくなったら
私の所に来て。私は部屋で作業しているから。それじゃあ、仕事始めて。」
「はい」
「……はい。」
晶は小さな声で返事すると、有香が晶を見下ろしながら言う。
「それじゃあ、行きましょうか。"晶ちゃん"。」
クスクスと笑いながら言う有香。完全に馬鹿にしていた。
しかし、逆らうと由梨絵の折檻が待っていると思うと、晶は到底逆らえることができなかった。
「……はぃ…。」
晶は、有香の後ろをノコノコと付いていく。その先は、葵の部屋だった。
晶は姉にまでこんな姿を見られるのは耐え切れなかったので、別の部屋を先に掃除することを提案した。
「あ、あの…有香さん。姉ちゃんの部屋は後でもいいんじゃない…?」
「駄目。今日は、葵様の部屋から回るよう指示されているの。
それと貴方、新人のメイドの癖にご主人様に向かって"姉ちゃん"って何様なの?
ちゃんとした言葉遣いをしないと由利絵さんに報告するからね。」
有香が冷たい声で言い放つ。実際、掃除する部屋の順序などは決まっていない。
ただ葵にメイド姿の晶を見せたとき、晶がどんな反応するか見たかっただけだ。
そんな自分勝手な理由も知らない晶は、今では立場が逆転してしまった有香に、ただ平謝りすることしか出来なかった。
「ご、ごめんなさい…今度から気をつけます…」
「ん。特別に許してあげる。」
有香は以外にも素直に晶を許すと、有香が葵の部屋をノックする。
すると、中から葵の声が聞こえてくる。
431 :
再教育:2008/12/21(日) 16:33:13 ID:ppg8Zwj0
4/8
「はい。どうぞ。」
部屋には葵一人、どこか出かけるのか、荷物の準備をしていた。
「失礼します。お部屋の掃除をしに参りました。あ、こちらは新人メイドの"晶"です。ほら、挨拶は?」
「ょ……よろしく……おねがいします……」
昨日まで、完全に下の立場だったメイドに強制的に挨拶させられる晶。そんな晶を見て、葵がさらに辱める。
「あら、晶ったらメイド服がぴったりお似合いね。
これからキツイかもしれないけど頑張るのよ、"晶ちゃん"。有香さん、不束な弟だけどよろしくね。」
「わかりました。弟さんを"人を敬うことの出来る立派な"メイドに仕立て上げれるよう頑張ります。」
(…くっ…なんでこんな奴に…)
晶のプライドは朝から今までのたった数時間の間で、ボロボロにされていた。
故に、一刻も早くこの馬鹿げた状況を脱したかった。
晶は、葵が準備している所を見計い、思い切って自分がこんなことになってしまった経緯を話し始める。
このとき、晶は話せばきっとわかってくれると信じていた。
「ね……姉ちゃん。これは、由梨絵が勝手に俺を躾けるためとか何とか言って勝手にこんなことしたんだ!
俺が好きでこんなことやってるわけじゃないんだよ!俺が言っても、あいつ全然聞かないんだ。
だから、姉ちゃんからアイツをクビにしてくれよ!」
必死に訴えかける晶。しかし、晶の躾を提案した葵が聞く耳を持つはず無かった。
「そうなの。でもね、これは貴方を躾けるために私と由梨絵さんが考えた最善の方法なのよ。
だから、そんなことできないわ。…それに、今の貴方はメイドなのよ?
それで、私が雇い主だから、私がその気になれば貴方を簡単に売りに出せるってこと、わかってるでしょうね?」
晶の目の前まで来て、ジッと見定めるように晶を見ながら話す葵。
「そ……そんな……冗談…だよね…?」
晶のその言葉にもまったく表情を変えず、葵はまじめな顔をして話し続ける。
「あら、冗談じゃないわ。大真面目よ。
まぁ、貴方なら顔も体つきも良いし、趣味の悪い中年親父やおばさんに高く売れるかもね。
それじゃあ、私は出かけてくるから。有香ちゃんの言うことを聞いて部屋を綺麗にしておくのよ、"晶ちゃん"♪」
「いってらっしゃいませ、葵様。」
「ちょ…ちょっと待ってくれよ!姉ちゃ…」
晶が言いかけたところで、葵は一切こちらを振り向かず、
ただ葵が閉めたドアのバタンという乾いた音が虚しく晶の耳に届くだけだった。
晶には、今まで味わったことの無い絶望感に打ちひしがれていた。
(そ、そんな……嘘…だろ……)
晶は信じられない事実を突きつけられ、顔が青ざめるどころか、身震いさえも起こしていた。
そんな晶を面白そうに傍観する有香の心の中には、晶に対する歪んだ気持ちで満たされていた。
(ふふ……いままで自分のしてきたことを思い知らせてあげる。)
432 :
再教育:2008/12/21(日) 16:34:07 ID:ppg8Zwj0
5/8
有香は、床にへたり込んでどうしようも出来なくなっている晶の後ろまで近づくと、晶を現実に引き戻すように話しかける。
「ほら、誰が休んでいいって言ったのよ。それに、なに?震えてるの?まぁいいや。ほら、仕事を始めるわよ。まずは床の掃除からね。」
有香は、葵の部屋には掃除機が備え付けられていたのにもかかわらず、わざわざ廊下に備え付けられているロッカーから、
ほうきと塵取りを取り出して来ると、晶に渡し掃除をするように促す。
「え……あ、あの、掃除機ですればいいんじゃないの…?」
「だめよ。貴方は新人なんだからほうきとちりとりで、しっかりと床のゴミを取るの。
掃除機なんてまだまだ先よ。それに、な〜にその言葉遣い?先輩に対して、話し言葉なんて信じられないわね。
今回は許してあげるけど今度からは、敬語で話すのよ。…ま、敬語も使えなさそうな"晶様"には難しいかな?」
新人が掃除機を使ったらいけないという規則などあるわけなく、有香も研修の時は普通に掃除機をつかって掃除をしていた。
有香は、ただ晶が悔しそうな顔を見たいためにわざわざ、廊下からほうきとちりとりをもってきたのだ。
(くっ……くそ!バカにしやがって……)
晶は、悔しさを抑えてただ有香の言われるままに動くしかなかった。
ここで下手に反抗すれば、由梨絵に告げ口され、下手すれば自分の身もどうなるかわからなかったからだ。
「は……はい…やります…。」
「はやくやってよ。まさか、掃除の仕方しらないとか言わないでよね。あ、できたら呼んでね。チェックするから。」
(知ってるよ、そんなことぐらい!)
ほうきとちりとりを渡すと、有香も自分のやるべき仕事を始めた。
多少なりとも経験を積んできている有香に比べ晶は、掃除する箇所が多いこともあってか、
明らかに仕事のスピードが遅かった。
「まだなの〜?ちょっと遅すぎない〜?」
有香が野次を飛ばす時には、すでに晶のチェックを待つだけとなっていた。
(なんでこんな奴に、俺が扱き使われなきゃならないんだよ……!)
今まで散々コケにしてきたメイドに服従されているという、晶にとってはこれ以上に無い屈辱からか、掃除をしている手を止め、
遂には床にペタンと座り込み、泣き出してしまった。晶は、必死に溢れ出てくる涙を止めようと手で目を擦り止めようとするが、
その行為は自分自身が泣いていたという証拠を作る行為でしかなく、反って逆効果だった。
(うわ……なんなんだよ………なんで涙なんかでるんだよぉ……)
涙を出さないよう、自分自身に何度も言い聞かせるが、涙の勢いは止まらなかった。
傍から面倒くさそうに指示を出していた有香は、急に床にうずくまり顔を拭いている晶を見て不審に思い、晶の方へと近づく。
「ちょっと、なにサボってんの?ほら、顔あげなさいよ!」
有香は、項垂れて涙を必死にふき取っている晶の髪を思いっきり掴み上げる。
そこには、涙の跡で目が真っ赤になっている晶の顔があった。そんな晶をみて、有香の顔が険しくなる。
433 :
再教育:2008/12/21(日) 16:35:23 ID:ppg8Zwj0
6/8
「うあ……ぐすっ……」
「チッ……なに泣いてんの?お前、まだ自分がどういう立場なのかわかってないようね。
お前は私より下の、どうしようもない使えないメイドなの!…ったく。
自分が主人だって威張り散らしてた頃は散々馬鹿にして、自分がその立場になると泣いて許しを請うわけ?
ほんっとムカつく!ほら、早くやってよ!」
「わっ…!痛っ…」
掴んだ髪を思いっきり床に叩きつけるように突き放た為、晶は体勢を崩し床に叩きつけられる。
有香は、それでもなお涙を流し続ける晶を更に追い詰めるように野次を飛ばす。
「うぅ……ぐすっ…」
「泣いてないで早くやってよ。どんだけ鈍いの?」
晶は、泣き声を必死に押さえて、有香に向かってひたすら謝る。
「ご……ごめんなさい……早くやります…だから…怒らないで……」
「……ったく使えないんだから……ほんと、葵様に言ってどこかに飛ばして貰おうかしらね!?」
その言葉にひどく怯えた表情になり、必死に有香に許しを請う晶。
「!!……それだけは……それだけは、やめて下さい…!頑張る……頑張りますから…!」
その言葉に晶は酷く怯えたのか、涙を堪えて上目遣いで有香と目を合わせ、必死に許しを請う。
有香は、そんな様子の晶を見て由利絵と同じように加虐心がくすぐられる。
「じゃあ、とっとと済ませてよ。もちろん、丁寧に掃除するのよ。」
「は、はいっ…」
晶は、先程とは打って変わってえらく素直になり立ち上がると、ほうきとちりとりを拾い再び掃除を始める。
既に晶の中では、自身が有香によって葵に告げ口されて売り飛ばされないように必死で、有香に対する憎悪
を抱く余裕が無いほど切羽詰まっていた。
(やらないと……やらないと……)
傍から退屈そうに傍観している有香に、変な目で見られ葵に告げ口されないよう必死に掃除する晶。
実を言うと、先程の葵の言ったことも、有香の言ったことも唯の冗談で本気で売り飛ばす気など無い。
ただ単に、晶に反抗的な態度を取らせないようにするため演技しただけだ。
(馬鹿ね…ホント、餓鬼なんだから……二度と人を舐めた様な態度を取れない様にしてあげる…)
しばらくして、晶が掃除を終わらせたのか有香を呼ぶ。その頃には、晶の涙はとっくに収まっていた。
「有香さん……あの…掃除、終わりました……」
「やっと終わったの。ホント鈍いね、アンタ。それじゃあ、チェックするからちょっと待ってて。」
有香のチェックが入ると、有香が至る所で掃除のやり直しを命じてきた。
晶には、有香がチェックを入れる箇所はどう見ても誰も気づかないような小さな所を、
無理やり探しているようにしか見えなかった。
434 :
再教育:2008/12/21(日) 16:35:57 ID:ppg8Zwj0
「ほら、ここも…どんだけ手抜いてるの?アンタ、仕事舐めてんの?」
「あ……あの…有香さん無理して汚いところ探してませんか……?」
その言葉に、有香がピクッと反応すると、晶のほうを振り向き、冷たい視線で晶を見ながら言い放す。
「……そう。自分のミスをアンタは先輩に押し付けるわけだ?へぇ〜…勇気あるんだねぇ。」
有香は言葉に出していないものの、晶の耳には明らかに『文句あるのなら言いつけるわよ』と言っているようだった。
そんな有香に抵抗できるわけなく、素直に謝る。
「い……いえ…ごめんなさい……直ぐに綺麗にします…」
「早くしてよ。ただでさえ遅れてるんだから。ったく…口ばっかりじゃ無くて手も動かしてよね!」
晶は必死にチェックが入ったところを綺麗にする晶。そんな様子を有香は面白そうに眺めていた。
(なんだかスッとするわ…いつもこんなに素直ならばいいのに。)
晶の掃除が終わり、再び有香がチェックを入れていると、急に誰かが部屋のドアを開け、話しかけてくる。
「お二人さん?掃除終わった?」
声の主は今朝頃、有香と共に食事をしていたメイドだった。
そうだとわかると、有香が答える。
「ううん、まだ。晶が使えなくって余計時間が掛かっているの。」
「そうなの。でも、もうお昼よ。用意も出来たしご飯にしましょうよ。」
やっと、有香の陰湿な苛めから逃れられる。そう思うと、晶はホッと胸をなでおろした。
有香はまだいじめたりないような感じだったが、渋々言う通りにすることにした。
「う〜ん…そうね。私もお腹すいちゃったし。でも、晶ちゃんは要らないよね。私達が作った料理は不味いものね。」
「そ…そんな…」
朝から何も食べてない晶は、とにかく何か口に入れたくて仕方なかった。
正直言うと、昨日も夕飯を食べず、メイドに食事を投げたのは学校で気に入らないことがあり、ただそれだけで憂さ晴らし
にメイドに逆上しただけで、決して作った食事が不味い訳ではなかった。
そんな晶に、呼びに来たメイドが助け舟を出す。
435 :
再教育:2008/12/21(日) 16:37:17 ID:ppg8Zwj0
>>434はページ7/8です
8/8
「ほら、有香ったら…新人苛めちゃ駄目でしょ。大丈夫よ、晶ちゃんの分もちゃんと用意してあるから。」
そう言うと、そのメイドは有香になにやら耳打ちをし始める。それを聞いた有香は、ニヤリと笑みを浮かべる。
そんな二人の様子を見て、晶は不安になったのか何を話していたのか聞く。
「あの…何を…」
不安そうな晶を見ながら、有香は聞かれたことを話す。もちろん、聞かされた内容とは別の話を。
「あぁ、よかったわね晶ちゃん。今日の食事担当の美樹が、晶ちゃんのために腕によりを奮って作ったらしいわよ。」
というと、有香は耳打ちしたメイド、美樹の肩をポンと叩くと何だか面白そうに話す。
少し本当なのか疑ったが、晶は素直に礼を言った。
「あ、そうなんですか…ありがとうございます。」
「よかったわね、晶ちゃん。じゃあ、私達はちょっと用があるから先に食堂に行っててね。」
「は、はい。失礼します。」
晶は、二人に頭を下げると葵の部屋を後にする。
晶が見えなくなったことを確認すると、途端に二人は可笑しそうに笑いだす。
「……あはははっ!美樹ったら…貴方のほうが酷いじゃない〜」
「酷くないわよ〜!これは、晶様への私なりの躾だもの〜。貴方こそあんまり躾とか称して苛めちゃだめよ〜。
相手はまだ中学生のお子様なんだからね。」
有香は笑いすぎて出てきた涙を拭きながら、美樹に話す。
「あ〜ぁ、本当に可笑しい。わかってるわよ〜。それじゃあ、そろそろ食堂に行きましょうか。
アイツったら、自分の食べる食事見たらどんな顔するかしらね?」
「わかんない。でも、喜んでくれるんじゃないの?あの子、ジャンクフード好きみたいだから。」
「ジャンクフードね…食べられる"物"だったら良いんだけどね」
「食べれるわよ〜!失礼ね。…って言っても私なら絶対食べないけどね。」
そんな話をしながら、二人は可笑しく笑い葵の部屋を後にした。
ワッフルワッフル
さぁwktkしてまいりました
(*´д`)
イイヨイイヨー
Motto!motto!!(*´∀`)o彡°
440 :
再教育:2008/12/22(月) 00:53:06 ID:B3FE1ScW
1/2
晶が食堂のドアを開くと、そこには既に自身の仕事を終えたメイド達が座っていた。
テーブルには、各人ごとに一人前程度の料理が既に置かれていた。
「こ、こんにちは…」
晶が浅く頭を下げて一礼し挨拶をすると、自分の席に着こうとするが美樹と有香が居ないので3席空いており、
何処に座っていいわからず、目をキョロキョロさせて自分の座るべく席を探す。
その時、晶の座るべき席の傍に座っている、一人のメイドが申し訳なさそうに晶に言う。
「あの…晶さんの席は……ここです…」
「あ、ありがとうございます…」
晶は、何故そのメイドが申し訳なさそうに言ったのかわからなかったが、その席に座って理由が明らかになる。
「な、何これ…」
そこに座ると、目の前には他のメイドと同じように料理が並べられていたが、他のメイド達の料理と明らかに
違う所があった。それは、確実に料理というより、料理の際に出てきた生の大根の葉やキャベツの芯が無造作
に並べられている皿と、日の経った表面がカチカチの冷たいご飯が乗せられている皿が出されていた。
晶は、他に並べられている料理と比べても、有りえない位料理の質が違っていた。
他のメイド達には、まかない物とは思えないぐらい、豪華な料理が並べられていた。
そして、改めて自分に用意された料理というより残飯を見て呆然とする晶。
そんな様子が可笑しいのか、晶の傍に座っているメイドを抜かした他のメイドが必死に笑いを堪えていた。
「ぷっ…あの顔…」
「ほら…笑っちゃ可哀想よ…ふふっ…」
晶は、その様子に気がついていたが、いつもの様に暴言を吐くことも出来ず、ただ項垂れているだけだった。
(なんで…ご飯もちゃんと食べさせてくれないの…?)
そんな二人の様子と晶の様子を交互に見ていた、晶の傍に座っているメイドがどうしていいかわからず、
少しでも晶の気を紛らわせようと気を使ってか、いきなり晶に自己紹介をし始める。
「あ、あの、私、ここに入ってまだ2ヶ月ぐらいしか経ってない新人の碧って言います。よろしくお願いします。」
晶は項垂れた頭を起こすと、碧に小さな声で軽く挨拶をする。
「新人の…晶です。よろしくお願いします…。」
最後に小さく頭を下げると、相当落ち込んだのか、そのまま項垂れた体勢のままになる。
碧が何とか元気付けようと、言葉を選んでいたその時、食堂に美樹と有香が入ってくる。
そして、有香が晶に近づき質素な食事を見ながらからかう。
「あら、よかったわね〜晶ちゃん。とっても美味しそうな料理作って貰って。野良猫に嫉妬されちゃうね。」
その言葉に、遂に我慢できなかったのか先程笑いを堪えていた二人のメイドと隣にいた美樹が笑い出す。
「ぷっ…あはははっ!有香ったら〜!アンタやっぱり酷いよ〜」
「なによ〜!元はといえば、美樹が作ったのがいけないんでしょう〜。って言っても、"ジャンク"フードが好きな
晶ちゃんには、これで十分だけどね。それに、そこらの加工食品と比べてもヘルシーだし。」
そんな風に馬鹿にする二人に対して、晶は何も反抗できるわけも無く、ただ項垂れたまま唇を噛み締めて、
再び出てきそうになる悔し涙を堪えるので精一杯だった。
441 :
再教育:2008/12/22(月) 00:54:11 ID:B3FE1ScW
2/2
そして、有香と美樹は晶をネタにして散々笑った後、二人は自分の席に着く。
「さ、皆さんお腹すいているでしょうから、いただきましょうか。」
美樹がそう言うと、各人が小さく『いただきます』と一声かけてからスプーンを取り食事を始める。無論、晶を除いて。
一向に食事を取ろうとしない晶に、耐えかねた碧が小声で晶に話しかける。
「あの…晶さん。なんでしたら、私の食事、分けましょうか?」
その言葉が晶の耳には入っているものの、また何かの罠かと思い素直に頷くことができなかった。
しかし、碧は晶に少ないとは言え何度も清掃の邪魔をされたり、暴言を浴びせられたりしてきたものの、やはり主人で
あった晶を憎むことは出来ず、ただ本心で言っただけだった。
そんなやり取りも、有香の目は逃すはずなかった。
「碧ちゃん。食事を分ける必要は無いわよ。だって晶ちゃんにも、美樹が腕によりを振るった料理が目の前にあるんですもの。
ほら、碧ちゃんもグズグズしていると、ご飯食べ損ねちゃうわよ。」
先輩である有香には逆らえないとしても、流石にこの状況はやりすぎだと思った碧は、思い切って席を立つと有香に意見を投げかける。
「ゆ、有香先輩!いくら酷い仕打ちを受けてきたからって、仕返しにこの仕打ちは酷すぎると思います!
大体、こんなこと躾として許されるはずありません!止めないんなら私…由利絵さんに報告しますよ!」
その言葉に、ワイワイと会話に花を咲かせていた食堂の空気が一気に凍りつく。
碧の体は、怒りか、それとも有香からの冷たい視線から感じる恐怖からか定かではなかったが、僅かに体が震えていた。
有香は席を立ち上がり、碧の直ぐ横まで近づいてきて碧の肩に手をまわすと、席に座っている全員に聞こえる声で話し始める。
「ふふ…そうよね〜、碧ちゃんの言う通りよね〜。これはちょっとやり過ぎちゃったかな〜。
それじゃあ、先輩に口出しする悪い碧ちゃんを躾ける方向に軌道修正しちゃいましょうかねぇ〜!?」
有香はそう言うと、肩にまわした手に思いっきり力を入れて碧の肩を手で握りつける。
碧は思わず声を上げて、有香の手から逃れようと必死に謝り許しを請う。
「い、痛い!や、やだ!やめてください!ごめんなさい!私がいけなかったんです!だからやめてぇ!!」
「ふっ…素直に大人しくしていれば、痛い目なんか見ないで済むのに。」
有香はパッと手を離すと、あまりの痛さに少し涙ぐむ碧に誰にも聞こえないように、こっそりと耳打ちする。
「今度あんな態度とって見なさいよ…前居た所に戻してあげる……」
有香がそっと耳から口を離すと、碧は恐怖から体が震えていた。
そんなことお構い無しに、有香は自分の席に戻ると何事も無かったかのように食事を再開する。
「碧ちゃん?いつまで突っ立ってるの?早く食べちゃいなさい。」
有香の何気ない言動に碧は過敏に反応し、有香に一礼すると席に座り食事を始めた。
その様子を傍から見ていた晶は、有香に力で勝てないことを改めて知らし召されたようだった。
GJGJ
続編も期待してます
おもしれぇぇ!
碧の存在はなかなか楽しませてくれそうだね〜。
可哀相なのにもっとやれとも思ってしまうわw
445 :
再教育:2008/12/23(火) 10:06:00 ID:KIwAczaY
1/4
しばらくして、有香が何か面白いことを思いついたのか、隣に座っているメイドにこそこそと話しかける。
晶は、そんな二人の様子に気づくわけもなく、ただ黙って誰とも目を合わさないように項垂れているだけだった。
「でも、碧ちゃんが言うことも一理あるわね……それじゃあ、私のご飯晶ちゃんに分けてあげる。ちょっと貴方、お皿一枚持ってきて」
「はい。」
有香が先程話しかけていたメイドはそう言われると一旦食堂から姿を消す。
しばらくして、そのメイドが持ってきたのは、一人前程度の料理が盛れる程度の皿だった。
その皿を有香に渡すと、有香は持っていたシチューとご飯の残りを全部その皿に移す。
そして、ご飯とシチューを入れた皿にスプーンを立てて、グチャグチャに混ぜる。
「さ、晶ちゃん。その料理が口に合わないようだったら、これを召し上がれ。」
と言うと、有香は、どう見ても残飯にしか見えないモノを床に置く。
晶は、朝早く叩き起こされ馴れない清掃仕事に疲れ果てて、正直目が回りそうなほど空腹だったが、
流石にも良家の息子というプライドが有ったため、そう簡単に有香の言う通りには出来るはずもなく断る。
「い……いえ……結構です……お気遣いありがとうございます…」
晶は有香に向かって、なるべく自分が知っている限りの丁寧な言葉を使って有香を変に刺激させないよう丁重に断る。
しかし、その様子を見ていた美樹が晶にちょっかいを出す。
「晶ちゃん。それはないんじゃないの?有香さんは貴方の先輩なのよ?まぁ、有香さんなら笑って許してくれるでしょうけど…
新人の貴方は先輩のご好意を断る権利なんて無いはずだけど?皆さんはどう思います?」
そう言うと、美樹は他のメイド達にアイコンタクトを取り有香に有利な意見を発言するように求める。
碧を抜かした二人のメイドは、何の躊躇も無く美樹の言わせたい意見をそのまま発言する。
「私もそう思います。晶さん、有香先輩の折角のご好意に甘えるべきですよ。」
「私も同意見です。」
二人は至って真面目に意見を言う。しかし、実際は笑いを堪えるので精一杯だった。
446 :
再教育:2008/12/23(火) 10:06:57 ID:KIwAczaY
2/4
「そうよね。じゃあ、碧さんはどう思ってるのかしら?」
次に美樹は碧に意見を求める。本当のことを言えば、先程のように思っていることを素直に発言したかった。
しかし、美樹のアイコンタクトがそれを許さない。
「え…えっと……あの……私は…」
碧はどういって良いのか迷い、しどろもどろになる。
晶は、碧だけには本当のことを話して、この異常な雰囲気を打破してほしかった。
しかし、有香の出した助け舟でその願いもあっという間に打ち砕かれる。
「碧ちゃん、正直に、貴方が思っていることを言えばいいのよ。」
有香が碧を優しく見つめながら話しかける。
しかし、碧にはそんなに素直に聞こえるはずもなく、遠回しに脅しているようにしか聞こえなかった。
碧は仕方なく思っていることとは別の意見、すなわち美樹が言わせたい内容をそのまま自分の意見として発言した。
「わ……わたしも、同意見です……」
碧の声は震え、俯いたまま意見を発言する。有香はニヤリと笑うと碧を更に追い立てる。
「あら、以外ね。さっきまでは、晶ちゃんを弁護してた碧ちゃんが、今度は私達と同じ意見になるなんて。
人間の本心なんて、わからないものね。ふふ…」
有香は可笑しそうに小さく笑うと、早速晶に自分が床に置いたご飯を食べるように指示する。
「さ、晶ちゃん。遠慮せずに召し上がれ。」
「…はい。」
ここまで来ると、晶の一存で断ることも出来なかった。
晶は、仕方なく有香の傍に置かれている残飯が持ってある皿を取りに席を立ち、そこまでゆっくりと移動する。
移動するたった数メートルの間も、晶にとってはまるで処刑場へ向かっているかのような絶望感だった。
有香の傍まで来ると晶は座っている有香に一礼する。
そして、床に置いてある料理とは言いがたいモノを拾い上げると、また自分の席に戻ろうとする。
常識的に考えて、この行動を取るのは普通ではあるが、有香の歪んだ欲望の中ではそんな常識すら通用しなかった。
「誰が自分の席で食べて良いって言ったのかしら…?」
「え…?」
有香がニヤリと笑うと、にわかには信じがたいことを言い放す。
447 :
再教育:2008/12/23(火) 10:08:03 ID:KIwAczaY
3/4
「床に置いてあったんだから、普通はそのまま床に置いて食べるのが礼儀なんじゃないかしら?」
晶は、そのあまりにも人道的に外れた言葉を投げかけられ困惑し、どう答えていいか迷ってしまう。
晶は、なるべく有香を刺激しない言葉を選び、有香に自分の意見を発言する。
「あの…でも、スプーンも持ってないですから…手で食べるって言うのもちょっと…」
「あぁ、そうね…じゃあ、犬食いすれば?貴方にはお似合いだと思うけど?」
クスッと冗談みたいに、言い放す有香。晶はその有香の言葉にどう反応していいか戸惑った。
無論、自分は犬食いという恥さらしな行為などしたくは無い。
しかし、周りの視線と有香の好奇の視線がそれを許さなかった。
周りはいつの間にか、食事をする手を止めて、晶がどんな反応をするのか楽しみという様な好奇の目で晶を見ていた。
もちろん、碧を除いて。碧はただ何も気づかなかったかのように、一人食事を続ける。
晶は、一度碧に助けを求めるような視線を送るが、結局無意味に終わった。
暫くの沈黙の後、有香が口を開く。
「ほら、どうしたの?早く食べさいよ。まさか、食べれないなんて生意気言うんじゃないでしょうね…?」
もうここまできたら、晶は逆らえることなど出来なかった。
晶は、それこそ犬がご飯を食べるような姿勢になると、小さな口で少しずつ更に盛られている残飯を口に入れていく。
その行為を見ていた有香の周りを取り巻くメイド達は待っていたのかのように次々と、晶を罵倒する。
「やだー…本気で食べてるし…」
「マジでキモイ…女装した上に残飯むさぼるなんて…」
「そんなに好きなら、晶ちゃんには今度から人間ポリバケツにでもなって貰おうかしらね。」
そして、最後に有香が晶の顔の位置までしゃがみこむと、最後に今までで、一番キツイ言葉を投げつける。
「恥ずかしくないの?今まで奴隷扱いしてきた奴にいい様にされて?というかさぁ…ここまで落ちたんなら…もう死ねば?」
有香がそう言うと、先程次々に罵倒してきた二人のメイドと美樹はドッと笑い出す。
そして、晶の目からは、先程泣いたにもかかわらず、有香を主体としたあまりにもきつい仕置きと、有香の言う通り、
奴隷であるはずの相手に、全く反抗できない情けなさからか、大粒の涙が流れ自然と残飯を頬張る口の動きを止めると、
すすり泣き始めてしまう。
448 :
再教育:2008/12/23(火) 10:09:24 ID:KIwAczaY
4/4
「うぅ…もぅ…ヤダ……グスッ……」
しかし、そんな仕草もただ悪戯に有香の加虐心を刺激するだけだった。
有香は、乱暴に晶の髪を掴むと、晶と目を合わせてニヤリと笑う。
晶は、涙声で必死に離すよう訴えるが、今更有香にそんなこと通じるはずも無かった。
「うあ…ゃ……いやぁ…やめて…痛い…うぅ…」
「ほら、もっとお・食・べ♪」
有香はそう言うと、髪を掴んだまま晶の顔を、思いっきり残飯が持ってある皿の中に沈める。
「んぅー!んっー!」
晶は言葉にならない声で必死に『やめて』と伝えるが、有香はお構い無しに残飯を顔に擦り付けるかのように押さえつける。
有香は、晶の顔を2〜3回押し付けた後、髪を引き上げる。そこには、ご飯が混ざったホワイトシチューがベットリと付いた
せいで晶の顔が真っ白になっていた。
その顔を見て、美樹が思わず突っ込みを入れる。
「やだ〜!晶ちゃんったら、誰かに顔射でもされたの〜?」
美樹のその一言で、またもや笑い出す。そして、晶の目からは止め処なく涙が溢れ出てくる。
そして、有香が髪を掴んだまま自分と目線を合わせると笑いながら話しかける。
「晶ちゃんエッチねぇ〜…男なのに、こーんなたっぷり精液ぶっかけられるまで、おちんちん咥えちゃって…
ねぇ?そんなに美味しかった?」
「うぅ…もぅ…やだ…」
晶は、視線を合わすまいと目をギュッと瞑る。
しかし、有香は掴んだ髪を左右に揺らし、話し続ける。
「ほら、答えてよ〜?それとも何、貴方学校に行ってて言葉も理解できないの?」
晶はそれ以上、口を噤むが、耳からは有香や美樹から卑猥な言葉や罵倒する言葉が際限なく入ってくる。
そんな状況でも、碧は有香と目を合わせず既に済んだ料理の前で黙って項垂れていた。
しかし、何もしていない訳ではなく碧は、このどう考えても異様な雰囲気を打破しようと何か解決策は無いか必死で考えていた。
そう思った瞬間、食堂の古時計が13時を独特の音色で知らせる。つまり、昼休憩が終わりを告げたのだ。
これで流石の有香も、晶を苛めるのをやめざる終えなくなった。
「あら、もうお昼終わっちゃったの。じゃあ、片付けなくっちゃね。」
有香がそう言うと、掴んでいた晶の髪を離す。晶は、またもや体勢を崩し床に倒れてしまう。
そして、有香が起き上がると晶を見下ろしながら話しかける。
「午後からは、仕事テキパキやってよね。ほら、いつまでも寝そべってないで片付けてよ!本当に愚図なんだから!」
「うぅ…グスッ…」
晶は有香に対する恐怖心と、人に対する不信感がこのたった一時間で強く根付いてしまった。
碧は、このまま有香に任せるときっと今以上に晶を苛めると思った末、有香に指導係の交代を提案する。
「あ…あの!晶さんの指導係、今日の午後から私に交代してくれませんか…?」
「そうね…貴方のほうが晶ちゃんと年が近いし。何かと気が合うかもね。
それに私もこんな愚図の指導係なんて参っちゃってたところだし。じゃあ、碧ちゃん交代して。」
「は、はい!」
有香はそういうと、再び自分の空になった料理皿を片付け始める。
碧は深々と有香に一礼すると片付け始める。
そして、片付け終わった順から部屋に一礼して、また各担当箇所へと向かっていった。
その間も、晶は床に寝そべったまま、ただ涙を流し床を濡らしていた。
449 :
再教育:2008/12/23(火) 10:13:49 ID:KIwAczaY
因果応報とはいえ晶カワイソス(´・ω・`)
エロはそろそろ来る?
451 :
再教育:2008/12/24(水) 00:08:19 ID:xXKW7oLH
>>450 ご意見ありがとうございます。
ちょっと苛めすぎましたか…以後はなるべくやさしめにしますね。
>エロはそろそろ来る?
まだ書いていないので断定は出来ませんが、まだ先になりそうです。
ごめんなさい。
期待に添えられるよう、なるべく早い段階からエロを入れてたいとは考えていますが
なにぶんスマートな文章を書くのが苦手で…
無理せず自分のペースでおk
てか被虐描写がすでに十分エロい。
力作乙
454 :
再教育:2008/12/24(水) 23:02:08 ID:X3U41LL7
>>452 そう言っていただけるとありがたいです。
しかし、せっかく自分のSSに寄せられた要望などは可能な限りは
取り入れていくつもりです(未熟上、無理な場合が多いかもしれませんが…)
>>453 まさか、そんなお褒めの言葉をいただけるとは…
ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
割り込み失礼
女装サンタのオナニーは好きですか?
ちょっと欝っぽい気もするけど気にするな
救いなんて更々無いぜ!
鏡の中には、ミニスカートのサンタが映っている。
ガーターストッキングを穿いて、肩の開いたデザインの、まるで風俗嬢のようなサンタだ。
ただ普通の風俗嬢と違うのは、その股間に醜いペニスがあること。
これさえなければ、私も悟史に抱いてもらえたかも知れないと思うと泣けてくる。
実際泣きながらオナニーしているのだけれど。
シーメールもののAVを見せて、反応が良かったら使うつもりだったミニスカサンタ衣装。
覚悟はしていたけれど、「無いわー」の一言で終わってしまった。
ホモバレして関係にひびが入るよりましだったと考えられる……わけがない。
「悟史……悟…史ぃ……っ!」
想い人の名前を呟きながら、お尻のバイブを動かす。
私にとってそれはバイブではなくて、彼のペニス。
実際に愛してもらうことが不可能なら、せめて妄想の中でだけはラブラブでいたい。
上衣の裾から差し入れられ、薄い胸板を揉む右手も私の男にしては小さな手でなく、彼の大きな手。
今私は、悟史に背面座位で抱き締められている。そうとでも思わないと、心の均衡が保てない。
悟史が私の耳元で囁く。
(好きだ。すっげーかわいい)
もちろんそんなことあるわけない。それなのに、私の体は敏感に反応する。
「ふ…あっ!はぁっ……!」
腰が浮き、背筋が勝手に反る。
バイブを動かすと、ジュプジュプとローションの泡立つ音がする。
万に一つも有り得ないと思いながらも、そうなったときのために洗腸してローションを入れておいたせいだ。
こんなことをされても悟史はドン引きするだけに決まってる。
そう理解しているのに、頭の中の悟史はどこまでも優しい。
(準備するのしんどかったろ。優しくしてやるからな)
そう言って、悟史は奥を突く動きからじっくりと腰をグラインドさせる動きへ変える。
実際は私がお尻を床に擦り付けているだけなのだけれど。
「だめ……!……優しく……され……たら、感じ……ちゃ、ぁ……っ」
私の喘ぎを黙らせるように悟史が口付け、乱暴に舌で唇を割り、口内を揉躙する。
その正体は私の左手なのだけれど、私にとっては悟史の舌以外の何者でもない。
唇を奪われ、愛を囁かれ、胸を揉まれ、尻を犯される。唇が、耳が、胸が、尻が、全身が切ない。
涙が止まらない。
その理由が、妄想の中で悟史に愛されているからなのか、それとも失恋故なのかは定かでない。
(も…、出る……!)
悟史の全身に力が入り、ペニスは最奥までねじ込まれ、胸は痛いほど掴まれ、唇を強く吸い合う。
半瞬遅れて感じる精液の暖かさ、ペニスの震え。存在しないはずのそれらが、ひどく現実感を伴って感じられる。
そしてそれに反応して精を吐き出す私自身。
前立腺が悟史のペニスに圧迫されているため、どろどろと漏れるようにしか出てこない。
長い射精の後に鏡を見ると、そこにいるのは無様に髪を振り乱した醜い女装男ただ一人。
私を愛してくれた悟史はどこにもいない。
これから先も、ずっといない。
クリスマスプレゼントのつもりで書き始めたのになんか湿っぽくなっちゃったね
不思議だなあ
これって作者の実体け(ryとか言っちゃ駄目だぜ!
では以下何事もなかったかのように再教育氏の続きをお楽しみ下さい↓
GJ。たしかにだいぶ鬱だが、これはこれでアリ
雨に濡れてしおれようとも、花が花である限り、愛でられる資格は残っているものさ
459 :
再教育:2008/12/25(木) 21:00:44 ID:QkQgC864
>>455 読ませていただきました。
>>458さんと同じく、私的にもこういう展開はアリですね。
叶わないと分かっていても、悟史に恋心を抱く主人公が愛らしかったです。
投下時以外のレスはほどほどに。
>>460 自治厨乙
だが、確かに作品と無関係の時にコテは使わない方が良い。
あとトリップつけてくれ。騙り防止に。
再教育!
再教育!
再教育><
再教育><
俺が……再教育だっ!
1/3
二人を除いたメイド達が各担当箇所へと出て行った後、
碧は、床に倒れて半ば放心状態になっている晶を心配してか、傍に近寄り話しかける。
「あ、あの…とりあえず、片付けましょう?ね?」
しかし、晶は碧の声が聞こえていないのか、誰も聞いていないのにも関わらず、
目をキュッと瞑りながら、ただ独り言のように謝罪を繰り返していた。
「ごめん…なさい…ごめんなさい…」
碧は、晶を起こそうと自分も床に座ると、晶の上半身を起こし上げようとして晶の体に触れた瞬間、晶がその手を
震えた手で弱弱しく跳ね除け、自分で上半身を起こし上げる。
晶は、碧と目線を合わせまいと俯きながら、震えた声で必死に謝る。
「ゃ…やめてください…もぅ…生意気…言いません…仕事もちゃんとやります…だから…お願い…許してください……」
「晶様…」
恐らく、ここにいるメイド全員に憎まれ口を叩かれたことから、自分も敵に見えてしまったのだろうと碧は思った。
無論、碧はそんなことするつもりは全く無かったが、碧も先程の事も考えれば当然のこととは思った。
そんな晶を見て、碧は背中に両手を回すと思いっきり抱きしめる。
「わっ…ゃ…やだ…許してください…」
晶は、また仕置きをされるのかと思っているのか、体が恐怖で震えているのが、碧の体に伝わってくる。
そんな晶を宥めようと、碧はポンポンと背中を優しく叩く。
「大丈夫です…私……碧は、晶様を傷つけたりなんてしませんから…安心してください。」
碧は、背中を優しく叩きながら、時には背中を擦って、少しでも晶を宥めようとする。
晶は、今日から叱られてばかりだったこともあってか、感涙を堪えきれず遂には碧の肩の上で泣き出してしまう。
「うぅ…グスッ…あ……ありがとう…」
碧は、晶の頭を優しく撫でながら話しかける。
「大丈夫ですよ…いっぱい泣いてください……」
晶は碧に甘えるかのように、そのまま肩の上で泣き続けた。
碧も、それに答えるかのように優しく頭を撫でて晶の心を落ち着かせようとしていた。
そんな、自分に必死に縋り付いて泣いている晶から、今まで生まれてこなかった感情が沸々と心の奥底から湧いていた。
2/3
暫くして、晶が泣き終わった頃を見計らって話しかける。
「もう大丈夫ですか?晶様?」
「う……うん。大丈夫…です…」
晶の目は、散々泣いたせいか赤くなっていた。そんな晶を見て、碧は優しく微笑む。
その碧の微笑んだ表情を見て年も近いこともあってか、晶は頬を少し赤らめる。
「それじゃあ、お片づけしましょうか?…っと、その前に、お顔洗っちゃいましょうね。」
「あ…うん。」
そう言うと、碧は床に置いてあった皿を持ち、晶の背中を支えながら立ち上がると、二人は厨房へと向かっていった。
碧は晶が食べ残した残飯を片付け、晶は顔に付いたシチューを取るため、厨房の脇に備え付けられている洗面所で顔を洗い、
その後、二人は他のメイド達と同じように食堂に一礼した後、碧が担当する箇所へと向かっていった。
※
碧が今日担当している箇所は、屋敷にある庭園の清掃だった。
碧は、晶を連れて近くの背丈が低い花が咲いている花壇の前に腰を降ろす。
晶もそれに続いて、腰を降ろすと碧が作業内容について話しはじめる。
「今から、ここにある邪魔な雑草を抜いていきますね。あ、抜いた雑草はここの笊の中に入れていってください。」
碧は、作業内容を言い終えると自分の傍に置いてある笊を指差す。
「こんな感じですけど…わかりました?」
碧が晶の方を向き、晶に作業内容の確認を取る。
しかし、晶は何も答えずただ花壇に咲いている花を沈んだ表情でジッと見ているだけだった。
心配になった碧は、もう一度聞きなおす。
「晶様?大丈夫ですか?」
晶はハッとした様に、碧のほうを向くと慌てて返事をする。
「あ…は、はい。わかりました。」
晶は返事をすると、早速碧が言った通り雑草を抜き始める。しかし、表情は依然として沈んでいた。
そんな晶を心配して、碧は作業をしながら話しかける。
「どうしたんですか…?そんな顔しちゃって。もしかして、まださっきの事を引きずっているんですか…?」
「う…うん…それもあるけど…それ以上に、俺のことあんなに嫌ってるんだなぁ…って思って。
でも、それも全部自分が散々馬鹿にしてきたツケだし…なんかもう、必要ないのかなぁ…。
俺…姉ちゃんが言ってたみたいに売り飛ばされるのかな…ハハ…」
晶は、そう言うと軽く苦笑いし、作業していた手を止めると両手で軽く身震いしている自身の体を抱く。
「もう…要らないんだ…俺みたいな、自分のことしか考えてない最低な奴なんて…」
晶には、今日からの出来事を振り返ると、本当に救いが無い絶望感しかなかった。
今は、その迫り来る絶望感に、今にも折れそうな心でただ耐えるしかなかった。
そんな晶を見て、碧が話しかける。
3/3
「…そんなことありませんよ。」
「…え?」
碧も作業を止めてボソッと呟く。晶はそんな碧の言葉に驚いてか、碧のほうを向く。
そして、碧は晶と目を合わせると真剣な表情で話し始める。
「だって、晶様はそうやって人の痛みを判るようになって、自分の欠点にも気づくことが出来たじゃないですか。
今までの晶様だったら、私達が何度も口を酸っぱくして言っても、きっとそんなことわかってなかったはずです。
それだけでも、今の晶様は立派に成長したと思いますよ。…それに、私は今の晶様のほうが…その…素敵だと思います…」
「碧さん…」
碧は、最後の言葉が少し恥ずかしかったのか、少し目線を逸らし頬を赤らめて話す。
晶も、その言葉に少しくすぐったい物を感じたのか、少し頬を赤らめる。
暫くの沈黙の後、碧が口を開く。
「だから…そんなに悲観的にならないで下さい…晶様らしくないですよ。それと、今はとっても愛らしい姿なのですから…」
碧はそう言うと、花壇に咲いている適当な花を一輪引き抜くと、それを晶の髪に飾り付ける。
晶は、その行動に少し驚いたように小さく声を上げる。
「わっ…」
碧は、花を晶の髪に飾り付けた後、人差し指を晶の唇に立てる。
「俺…なんて一人称は似合いませんよ。」
碧はそう言うと、小さく笑い優しく微笑む。そして、晶の唇から人差し指を離す。
「さ、早くやってしまいましょう。言われたところ終わらせちゃわないと、由利絵さんが五月蝿いですから。」
そう言うと、碧は再び作業を再開する。
晶は、おもむろに花壇の花を一輪引き抜くと、作業をしている碧の邪魔にならないよう碧の髪にその花をそっと飾り付ける。
それに気づいた碧が、晶のほうを振り向く。
「晶様…」
「ありがとう…私、碧さんの言葉に本当に救われました…。あの…これからも、仲良くしてください。」
晶は、優しく微笑みながら碧に感謝の言葉を述べる。碧は、照れくさくなったのかクスッと笑う。
「はい…こちらこそ、よろしくお願いします。」
碧は作業を一旦止めると、晶に向かってお辞儀をする。
それにつられて、晶も碧に軽くお辞儀をする。
そんな様子が何だか可笑しくなったのか、二人はクスクスと小さく笑う。
二人に訪れた、和やかな時間。しかし、そんな二人を窓から面白くなさそうに見ている者がいた。
「なんだが…ムカつくわねぇ〜…」
「ホントね…碧ちゃんったらここぞとばかりに、媚売っちゃって…」
それは、部屋の一室を清掃していた有香と美樹だった。暫くして、美樹が何か思いついたのか有香に耳打ちする。
それを聞いた有香の表情が緩んでいく。
「…ってことなんだけど…どう?いいと思わない?」
「…ったく貴方ったら…本当に天才ね…」
有香が呆れたように美樹を見ながら話しかける。しかし、本心はそれを今にもやりたくてウズウズしていた。
美樹は、クスッと笑うと美香に話し続ける。
「でしょ?ふふ…どうなるかしらね…きっと面白いことになるわよ〜…」
「確かにね…晶ったらどんな顔するかしら…?」
そう言うと、二人は高く笑い出す。
一方の碧と晶は、ようやく打ち解けたのか、作業をしつつ会話に花を咲かせていた。
…有香と美樹が来るまでは。
支援しときますよ。
…いったい何が?
よくわからないけどやめてー(´;ω;`)
自覚無しにひっそりと調教してしまうなんて……碧、恐ろしい子!
恐怖に震えつつ続きwktk
逃げてー(´ω`)
二人の時間を壊さないでー><
…ぶっ壊しちゃってくださいw
そろそろ他の職人さんのも読みたいな
何回かは書いてみたけどエロどころか女装に辿り着くのを考えるのが面倒で結局消した
ぽつぽついいのは思いつくんだけどそれ以外が壊滅的に書けない
女装のきっかけは多少強引でもベタでも何でもいいんじゃね?
女装シーン・女装してからのシーンが良ければいいんだよ。
一般小説並みの完成度を求めるより、
書きたいシーンメインで気軽に考えてみては?
>>475 多少は脳内補完するから気楽に書いてみろよ
もはや覚えている人がいる気しないが、保管庫に入れてもらえてたので続き(?)投下
異色でスマンが、口に合う人は息抜きにでも
(1/4)
目の前で、アイツが凍りついたように固まっている。
無理も無い。姉の部屋で女装して自慰行為に励んでいたら、部屋の主である姉が
突如ドアを開けて入ってくるなんて体験、頻繁に起こるとは言いがたい。
でも、それは私も同じだ。
家に帰って部屋のドアを開けたら、弟が女装して自慰をしていたなんて体験、
求めて出来るものじゃない。
「……何してんの?」
ついさっき、自慰行為にふけるアイツを撮影したケータイでその姿を確認しながら、
一目瞭然であるはずのことを、わざわざ問いかけてみる。
「ごめん……」
私のニヤけた目つきから逃れるように目をそらして、アイツが力ない言葉を吐くと、
顔の動きに合わせてウィッグの巻き毛が可愛らしく踊った。
「何それ? 何してたの? って、聞いてるでしょ?」
目を逸らしたアイツの顔を覗きこみ、目に言葉を投げかけるように問いかける。と、
アイツは口紅とグロスが過剰に塗りつけた下唇をかみ締めて黙り込んだ。……いい反応だ。
こうでなくては、いじりがいがない。私はこみ上げる感覚を堪えずに言葉に乗せる。
「私の部屋で、ナニ、してたの?」
含み笑いを隠さずに、もう一度問いかけてみる。
それでもアイツは答えない。いい反応には違いないけど、これでは埒があかない。
「ふーん……」
私は手元のケータイを閉じてバッグに仕舞うと、一歩、部屋を出る。
「判んないんだったら、誰か別の人に聞くしかないね。写真、あるし」
「あ……」
私は階段を降りて、外へ向かう素振りを見せてやる。
「やめて……」
後から、微かな声が聞こえる。だけど、私はそれを無視して階段を降りていく。
親がいたら、怒られそうなくらい大きな音を立てて。
「待って。お願い……」
振り返ると、ずり落ちそうなウィッグを気にしながら、泣きそうな声を上げて
犬のように四つんばいで駆けてくるアイツが見えて、思わず笑ってしまった。
その姿が、今のアイツには、妙にお似合いだったから。
(2/4)
「お願いしますでしょ?」
滑稽な姿を視線で撫で回すように見つめてから、少し、声のトーンを落としてみる。
ぴくり、と、アイツの肩が強張った――ような気がした。
「お願いします……」
身につけている服のせいか、泣きそうな中、無理やり声を出しているせいか、
アイツは、消え入りそうな少女の声にも似た、細い声で囁いた。
「ん〜……」
「お願い、します……。おねがい……」
「何してたの?」
「お姉ちゃんの、服、着てたの……」
「ふーん……。そういうの、何て言うんだっけ?」
「え……?」
「男のクセに、かわいい服着ちゃってさぁ? そういうの、何て言うの?」
「あの」
「アンタ、今、何してんの?」
「えっと……」
その言葉を口にすることにためらいがあるのだろうか。アイツは私の求める言葉を
なかなか口にしようとしない。
「言いたくないんだったら、別にいいけどね」
「あっ! まって……」
「嫌。こんな面白いこと、独り占めするのもったいないじゃない? 誰に言おっかなぁ」
私は心にも無いことを口にして、アイツの言葉を要求する。……本当は、こんな愉しいこと、
他人に分けるつもりなんて、あるはずがない。しかし、今のアイツにとって、
この言葉がどれほどの重みを持っているのかは、容易く想像できる。
それに、私は何となく知っている。アイツが今、私にどんな言葉を期待しているのか。
(3/4)
「やっぱ、私の友達かなぁ? それとも、アンタのクラスメイトとかがいい?」
「やっ、やあぁッ! やめて……。おねがい……。言うから、言わないで……」
泣きそうな声を通り越して、涙声と言っても良さそうな声を上げて、アイツは食い下がる。
怯えた目からこぼれ落ちそうな涙が可愛いと言ったら、アイツは、何て言うだろうか?
「じょそう……。女装してたの……」
「何で?」
「えっ?」
「何で? 好きなの?」
一瞬、目を逸らしてから、もう一度、私の笑みを確認するように恐る恐る私を見て、
アイツは、かすかに頷いた。
「何が好きなんだっけ?」
「じょそう……」
「聞こえない。ちゃんと人に話す声の大きさで言って」
「女装……」
「女装が何?」
「好きなの……」
「ダレが?」
「あ、ぅ……」
「男のクセに女装が好きなヘンタイはだぁれ?」
「あの……」
アイツは、困った顔で私を見たり床を見たり、落ち着きなく視線を動かして口ごもる。
だけど、私は確信している。あれほど熱い自慰行為に浸っていたのだ。想像の中で、
アイツはオンナになりきっていたに違いないし、その名前にだって、私は心当たりがある。
「……言いなさい」
鋭い言葉でアイツの心を貫くつもりで言ってやった。
「わたし……」
「わたしが何? ちゃんと全部言わないとダメ」
「わたし、女装が、好きなの……」
「私の目を見て言って。……ちゃんと大きい声で言ってよ?」
言葉を繰り返すアイツの息が、幾分か荒くなってきているのは、泣いたからだろうか?
それとも、そうではない別の理由あってのことだろうか? あのカオを見れば、誰だって判る。
(4/4)
「それで? 女装が大好きなヘンタイちゃんは、私の部屋でナニしてたの?」
「えっ?」
私が求めている答えが本当に判っていなかったのだろうか?
アイツは少しびっくりしてからそれに思い当たったように、口をつぐんだ。
だけど、私はそれを許さない。降りたばかりの階段を登り、アイツを見下ろして言う。
「私の服着て、私の化粧品使って、男のクセに女の子のカッコして、何してたの?」
アイツは、私の目を見たり、逸らしたり、せわしなく視線を動かしてから、
目を逸らしたまま言った。
「エッチなこと……」
「エッチなことって何? ちゃんと言えるでしょ?」
「あっ……」
ぺちっ! と、頬を両手で挟みこまれ、アイツが甘い声を漏らした瞬間、
身体の中をひとすじの電流が流れていくような感覚に襲われた。
ぞくりとするこの感覚、まぎれもなく、私が求めていたものだ。
想像の中で幾度となく繰り返し、夢に見て、焦がれていた感覚だ。
「エッチなことって何!? 言いなさい?」
「わかりません……」
「アンタ、まだ立場判って無いワケ?」
私が先ほど撮影したてほやほやの写メを突きつけると、アイツは観念したように言った。
「ぉ、おなにぃ…」
「何? 聞こえない」
「オナニー……」
「聞こえないってば!」
「オナニーしてたの!」
「ただしてたんじゃないでしょ!?」
「お姉ちゃんの服着て、オナニーしてたの!!」
「ふーん……」
「…………」
「アンタは、女の子のカッコしてオナニーしちゃうのが好きなヘンタイなんだ?」
「…………」
「こんな短いスカート穿いて、ホント、ヘンタイねぇ?」
廊下へ登り、その役目を全く果たしていないひらミニの端をつまみ上げてみる。
「やっ……」
「なにヤらしい声だしてんの? はっずかしぃ」
「やめて……」
「だめ」
顔を逸らして泣きそうな顔をしていても身体は正直だ。アイツの性器はこんな状況なのに
先ほどから変わらずの隆起を見せていて、いやらしい染みを作っている。
それが可笑しくて、愉しくて、ついつい、私の笑みの色は濃くなる。
「おいで」
「はい……」
手招きして部屋へ向かうと、アイツはご丁寧に四つんばいになったままついて来た。
意図的になのか、無意識なのか。素質があると言わざるを得ない。
同じ姉弟で、こうも違うものなのだろうか? 私はこみ上げて来る笑いを堪えながら、
四つんばいで着いて来るアイツに下着が濡れていることを悟られないように気をつけて、
部屋へ向かった。
異色の上にエロ分がなくて、正直スマン
再教育氏と
>>475に期待して、読者に戻るぜ
GJ!!わっふるわっふる!
おっお前・・・・・・・戻るぜ!じゃねーんだよ!
>>481 おぉい!イイ弄りっぷりなのに!
虐めるんじゃなくて弄るのがいいんだよGJ!
続き待ってる。
>>483-487 ありがとう… ノД`)
改めて見て見たら、また誤字脱字やらかしてて恥ずいが、
なんか書けたら、折を見て投下させてもらうわ
心からThx
あけおめ。
女装っ子に巫女服着て貰う妄想でもしながら寝るかな。
じゃあ俺は罰ゲームで着物女装で初詣行かされる少年を妄想して寝る
俺は可愛い美少年が、罰ゲームで成人式に着物女装で行かされる妄想する。
黒幕は姉。
一年上の姉が去年着た振袖を着せられ、カツラも被らせられる。
中学時代おとなしく友人も少なかった美少年は誰にも全く気付
あけおめ
>>491 今すぐそのプロットをノベライズするんだ
お前ら全員、妄想を文章化汁
ネット上にある女装ものの話を頻出の単語複数組み合わせて検索して見てるって
いってたひとが前スレにいたとおもうけど、小説じたてになってる
サイトだけにしぼりこむ効果的なキーワードってどんなのがいいのかな
女装 僕 スカート 「 化粧 眉
とかは??
文章で検索するのもいいかも試練
「物語 小説 女装 ○○」じゃダメなん?
○○にはそれぞれ読みたいシチュを入れる、と。
メイドとか弟とかデートとか。
二つの神社の娘同士で結婚しないといけない
みたいな百合っぽい風習の神社で
男しかいないから巫女女装してもう一方の神社の巫女といちゃいちゃしなければいけない
っていう夢を見た
初夢なら今年は楽しくなりそうだったのに
検索するときは巫女装束という単語は天敵なんだよなw
それはあるあるやでww
>>498 新年から想像力の平常運転ですね。分かります^^
しかも、結構いいシチュ。
少しですが続き書けたんで投下させてもらいます。
1/3
「楽しそうね。」
二人が他愛もない話をしながら作業をしていると、突然居るはずのない有香の声が聞こえてきた。
その声がした方に振り向くと、そこには有香と美樹が居た。
晶は、先程のこともあってか二人の姿を見るなり俯き黙り込んでしまったため、碧が応対する。
「…なんでしょうか?」
碧は、全く目を合わせようともせずに作業を続ける。
「あらあら、冷たいのね。さっきのことが癪に障っちゃったのかしら?」
「……」
有香の言うことにも、全く反応せず黙って作業を続ける。
「あらぁ〜?今度は無視?先輩に向かってそういう態度とる碧ちゃんには…お仕置きが必要みたいね…。」
そう言うと、有香はしゃがんで作業をしていた碧の両脇を取ると、そのまま碧を羽交い絞めにして体の自由を奪う。
碧は、いきなりの出来事に頭が混乱しそうになったが必死に有香の羽交い絞めから抜け出そうと暴れる。
「ちょっと…何するんですか!離してください!」
しかし、有香と碧はいくつか年が離れているせいもあってか、暴れても有香には全く効き目が無かった。
そんな状況を見て、黙り込んでいた晶が立ち上がると、勇気を出して声を上げる。
「ゆ…有香さん!嫌がってるじゃないですか!離してあげてください!」
しかし、有香がそんなに素直に言うことを聞くわけも無かった。
それどころか、いつの間にか晶の後ろに居た美樹によって、晶も碧のように羽交い絞めされてしまう。
「わっ…!ちょっと!離して!」
晶も碧と同様に、美樹の羽交い絞めから抜け出そうと、激しく暴れまわる。
そんな晶がうっとおしくなったのか、美樹は膝を思いっきり晶の急所に蹴り当てる。
「!!!!」
晶はあまりの痛さに、声にならない声を上げるとグッタリしてそれ以降抵抗する素振りを見せなくなった。
「大人しくしてなさい。今から有香先輩が良いもの見せてくれるらしいから、じっくりと見るのよ。」
美樹がそう言うと、有香に目で合図を送る。
有香はその合図を受け取ると、いきなり碧のスカートを捲り上げ、そのまま一気にショーツを引き降ろす。
碧は必死になってそれを食い止めようとしたが、体の自由が利かない状態では無駄だった。
「や…いやぁ――!!」
そこには、女には決して無いもの――ペニスが生えていた。晶は、あまりの突然のことに言葉を失う。
「…え?」
呆然としている晶に、有香はお構い無しに話し始める。
「どう?驚いたでしょ?…この子ね、見ての通り…貴方と同じ男の子なの。」
「や、やだ!晶様、見ないで!」
碧にそう言われると、晶はハッとして碧の体から目を逸らす。
無論、美樹がそんなことを許すはずも無く思いっきり膝で急所を蹴りあげる。
「ひぅっ!!!!」
「ほら、ちゃんと見なさいよ。言うこと聞かないと、貴方の大事なところ潰しちゃうわよ。」
美樹はそう言うと、ニヤリと笑いながら晶の顔を覗き込む。
一方の晶は、これ以上されては本当に潰されかねないと思い込み、美樹の言う通りにする。
2/3
「ご…ごめんね…碧さん…」
碧も晶の事情を分かってか、晶には何も言わなくなった。
「お…お願い…有香さん…離して…」
碧は、散々有香から離れようと暴れたせいか、既に疲れ果て有香に許しを請うしか道は無かった。
「駄目よ。これは、晶ちゃんを躾けなかった罰なんですからね。
…あら、こんな所にゴミが付いているわよ。取ってあげましょうね。」
有香はニヤリと笑うと、髪に飾り付けられていた花を引き抜くと、地面に落し踏みにじる。
それを見た碧は、思わず声を上げる。
「ひ、ひどい…!」
「あら、ごめんなさい。これそんなに大事なものだったの?
…でも、こんな物より貴方がもっと喜ぶことを晶ちゃんがしてくれるんだって。よかったねぇ〜碧ちゃん?」
「な…なにをさせる気ですか…私ならともかく…晶様まで巻き添えにしないでください!」
碧は、面白そうにクスクスと笑いながら自分の顔を覗き込んで話しかけてくる有香に対して、
必死に訴えるが有香は無視して話を勝手に続ける。
「…美樹、晶ちゃんをこっちに連れてきて。」
「は〜い。」
有香に言われるがままに、美樹は碧の目の前まで晶を羽交い絞めをしたまま連れてくる。
碧は、自分の目の前に突き出された晶と目を合わさないように、ただ黙って俯いていた。
「え…あの…なにを…」
晶は怯えた目で、有香の顔を覗き込みながら聞く。
有香は、興奮しているのか少し息を荒げながら晶に話す。
「男の子が気持ちよくなることって言ったら…わかるでしょう?」
「ま…まさか…や、やめて!それだけはやめてください!!」
有香のその言葉に嫌な予感がしたのか、碧は出せる声を絞り出して止めるように訴える。
無論、有香がそんなこと聞くはずも無かった。
「晶ちゃん…碧ちゃんもとっても楽しみなんだって。いっぱい気持ちよくさせてあげてね♪」
有香がそう言うと、美樹は力づくで晶を無理やり膝立ての体勢にし、羽交い絞めを解く。
そして、美樹が碧のペニスを前にして目のやり場に困っている晶に向かって耳打ちする。
「さ、晶ちゃん。大好きな碧ちゃんのおちんちん舐めて気持ちよくさせてあげて。
あんなに仲よさそうにしてたもの。それぐらいできるわよね?」
「ぇ…そ…そんなこと…」
「できるわよね…?」
美樹は冷たい声でそう言うと、晶の股間を後ろから膝でグリグリと押し付ける。
その行為は、先程のこともあってか今の晶にはとてつもない恐怖心を煽られた。
既に、美樹にさえ逆らうことも許されないことを体で知らし召されていた。
3/3
「でき…ます…。」
晶は、そう言うと恐る恐る萎えている碧のペニスを小さい口に含む。
その様子を見下ろしていた碧のペニスは、自分の意思と反して晶の口の中で大きくなっていく。
そして少しも経たないうちに、碧のペニスは晶の小さな口に収まりきらない程度の大きさになってしまう。
晶は、そのペニスを全て含むことは出来なくなり、一旦吐き出してしまう。
「ぷはぁ…はぁ…はぁ…」
晶は、唇から落ちそうな唾液を袖でふき取り、碧の勃起したペニスを目の前にして、これからどうやっていいのか困惑する。
無論、美樹の言った通りにフェラをすればいいのだが、いくら碧が女にしか見えないと言っても、
同性の、それも自分のモノより大きく勃起したペニスをフェラするなど、やはり抵抗があるのかそう簡単に出来るものではなかった。
その困惑した表情の晶を見て、背後から美樹が悪戯めいた声でささやく。
「ほらぁ〜遠慮しないでいいのよ〜?碧ちゃんのおちんちんも、舐めて欲しくてウズウズしてるみたいだし。
それに…本当に仲良くなりたいんなら、これくらいのことできないとね〜。」
美樹は碧の勃起したペニスを見ながら、可笑しそうにクスクスと笑う。
当の碧は、何も言えずただ恥ずかしさから顔を赤くして目を瞑りただ黙っていた。
晶も相変わらずどうしていいのかわからず、ただ黙って時が通り過ぎるのを待っていた。
「…もういいわ。貴方みたいな、言われたこともまともに出来ないような愚図にはキツイお灸を添えてあげる。」
美樹は痺れをきかせたのか、冷たい声でそう言うと急に晶の髪の毛を乱暴に掴む。
「痛っ…な、なにするんですか!?」
「ちょっと有香、少し後ろに下がってくれない?」
有香は頷くと、美樹の言われるがまま後ろに下がる。
そして、美樹は晶を膝立てさせたまま上半身を地面に倒しこむ。
すると、晶は美樹にお尻を突き出すような姿勢にさせられる。
「ご…ごめんなさい!ちゃんとしますから、お仕置きだけはやめて!」
「今更遅い。」
晶は、昼食のこともあってか、『お仕置き』という言葉に敏感に反応して必死に美樹に許しを請うが、美樹は全く相手にしない。
美樹の表情は、昼食と先程までの悪戯めいた笑顔などとは一変し、全く表情を出していなかった。
そんな急変した美樹の様子に流石の有香も驚いたが、すぐにいつもの様にニヤリと笑みを浮かべる。
「み、美樹さん!やめ…うぐっ!?」
碧は、晶のことが心配になり、なりふり構わず美樹に止めるように言おうとするが、それは直ぐ有香の手によって制止された。
「黙ってみてなさい…美樹がキレたらどんな仕打ちを食らうか学習に…ね。」
有香がそう耳打ちすると、碧は黙り込んでしまった。そして、二人はただ美樹と晶を傍観していた。
碧は晶の無事を祈り、有香は晶を滅茶苦茶に犯すことを祈って。
!!!!!!!!!!!!!!!
まさかの展開ktkr
GJすぎて泣いた
まさかの展開過ぎてニヤケがおさまらない
>>506-508 感想ありがとうございます。
励みになります。
今から、昨日推敲が終わらず投下できなかった分を投下させてもらいます。
1/2
一方の美樹は、晶の両手をポケットから出したロープで縛り、スカートを捲り上げる。
「男の分際で、ずいぶん可愛いショーツはいているのね。…さ、その中身はどうなっているのかな?」
美樹はそう言うとショーツを一気に下げると、晶の真っ白なお尻が出てくる。
「な…なにするんですか…もう…やめて…」
晶はあまりの恐怖で声が震えている。
しかし、美樹はお構いなしに晶のお尻を丹念に撫で回す。
「ふふ…可愛いお尻…さぁて…そろそろ、お前の処女をもらってあげる。感謝しなさい…」
美樹はそう言うと、自らのスカートをたくし上げる。
するとそこには、晶の小さなアナルには入りきらないような、太く立派なペニスが生えていた。
それを、横目で見ていた晶は思わず声を漏らしてしまう。
「う…嘘…」
「嘘じゃないわよ。ただ…碧ちゃんのモノと違って、偽者だけどね。」
美樹にそういわれてよく見ると、それは明らかにショーツの上から取り付けられた性具だった。
予め取り付けていた所を見ると、美樹は最初からこのような展開になることがわかっていて、晶を犯すつもりだったのだ。
晶は、先程羽交い絞めされていたとき、何か硬いものが腰辺りに違和感を感じていたが、この瞬間に晴れたと同時に
それで何をするのかと大体検討が付いてしまうのが怖かった。
「お願い…なんでも…なんでもしますから、それだけはやめてください…」
「だから、遅いって言ってんの。それに、慣れればとっても気持ちいいらしいわよ。
…ま、私は女だからわかんないんだけどね。」
美樹は、そう言いながらポケットから小さなボトルを出す。
そして、そのボトルのドロドロの透明な液体を直接ペニスバンドに垂らし、満遍なくペニスバンドに塗りつける。
つけ終わると、美樹は少し興奮しながら、晶のアナルに自分のペニスバンドを突っつく。
「さ…いくわよ…」
「や…やぁ…やめて…」
晶は、既に涙声で訴えたが美樹はお構い無しにペニスバンドを挿入した。
「ぁ…あぁぁ…いゃ…やだぁ…」
美樹のペニスバンドがアナルに割って入ってきたと同時に鈍い痛みが、晶の体全体にジワジワと広がっていく。
その痛さから少しでも逃げようと、目を瞑り、手をギュッとして地面の芝生を握り締める。
美樹のペニスバンドは、晶のアナルに対してあまりに太かったことと、晶が力を抜かなかったことが相まってか、
入れても直ぐに押し返される。しかし、美樹はそんなことお構い無しに、力ずくでペニスバンドを挿入していく。
「い…いたい…や…やめ…て…」
「痛いのはあたりまえなの。お仕置きなんだから…ねっ!」
「やあぁぁあああ!」
2/2
美樹は晶のアナルがペニスバンドを押し返してくることもお構い無しに挿入していく。
晶は、必死に息をついて落ち着かせようとしているが、もう既に気を失いそうだった。
「ゃ…いや…ゃめて…ほんとに…だめぇ…」
晶の顔は、だらしなく開いた口から出てくる唾液と、目から際限なく出てくる涙でクシャクシャになっていた。
美樹とっては、その力ない声も泣き顔も悪戯に興奮させる要因に過ぎなかった。
「あんたのことなんて知らないわよ。ほら、動くから…力抜かないとお尻裂けちゃうわよ。」
「いや…いやぁあああ!!」
晶は言葉にならない声でただ悲鳴を上げるだけだった。
美樹はそんなことお構い無しに、ペニスバンドをズブズブと深い所まで挿入していく。
晶の必死な悲鳴声も、美樹を興奮させる道具にしか過ぎなかった。
そして、美樹のペニスバンドが晶のお尻に半分ぐらい挿入されたところで美樹が可笑しそうに小さく笑いながら話しかける。
「ふふ…お前のお尻…よく咥えるわね…そんなに、コレが欲しかったのかしら…?」
「はぁ…ふぁ…た、たす…けて…」
晶は質問には答えようとはせず、強烈な痛みからただ頭に出てくる言葉を発するので精一杯だった。
そんな晶に対して、美樹は再び聞き直そうとはせずに、勝手に話を進める。
「そう。もっと深くまで下のお口でおちんちんを咥えたいの。…じゃあ…こうしてあげる…」
「ひゃっ!?」
美樹は地面に座ると、無理やりペニスバンドで繋がったままの晶の手を取り上半身を起こし、晶を自分の膝に座らせる。
晶は必死に、自分のお尻に半分ぐらい入ったペニスバンドを抜こうとして立ち上がろうとするが、既に膝はガクガクと震え、
足にまともに力が入らなかったので到底無理だった。
「お…お願い…もうやめて…」
晶が後ろを向き、美樹に必死に懇願する。そんな晶を見て、美樹はニヤリと笑う。
「許しを請うばっかりじゃなくて…少しは反省してよねっ!」
美樹はそう言うと、まだ入っていないペニスバンドを全部晶のアナルに沈めるため、晶の両肩を掴むと力ずくで
一気に沈める。その時、晶が声にならない悲鳴を上げる。
「やぁああああああ!!」
晶は、あまりの痛さに、美樹に全体重を預けるように倒れ掛かるとそのまま気を失ってしまった。
「あ…あぁ…ぅ…」
それを傍から見ていた碧は、有香に口を手で押さえられていたため、くぐもった声しか出せなかったが、明らかに叫んでいた。
そして、その光景を後ろから見ていて何もしようとしない有香を睨みつける。
そんな碧を見ると、有香は小さくクスッと笑うと碧に言う。
「あら、私が美樹を止めるとでも思ったのかしら…?ふふ…あんな愚図には、あの姿がお似合いなのよ。
ほら、見てみなさいよ、あの顔…口がだらしなく開いて涎まで垂らしちゃって…白目剥いちゃってるし…
アレがこの前まで私達の主人だと思うとぞっとしない?…っとごめんなさい、貴方にとっては愛しい『晶様』だったわね。」
ここまで侮辱されても、本来男である碧の力が有香より弱かったためか、碧は有香を跳ね除けることも出来ず、ただ見ているだけだった。
その自分の不甲斐なさに、碧の目からはただ涙しか流れなかった。
そんなことが目の前で起こっているとは知らず、晶はただ気を失い美樹の体に倒れていた。
しかし、美樹がそんなこと許すわけも無く、晶の頬を思いっきりグーで殴る。
晶は、唐突に頬に感じた痛みに驚き起き上がると、美樹が荒々しく晶の頭を掴み無理やり後ろを向かせ、罵声を浴びせる。
「誰が私に寄りかかって寝ていいって言ったのよ!…お前、私を舐めてんの?ねぇ?」
美樹のあまりの怖さに、晶は遂に泣き出してしまう。
「ご、ごめんなさぃ…そんなつもりじゃ…なかったんです…グスッ…」
晶はなんとか涙声で謝る。もう、晶の顔は涙と涎でグシャグシャになっていた。
その表情が、美樹の加虐心を更に掻き立てる。美樹は、荒い息を立てながら晶の頭から手を離すと、
両手でギュッと晶の体を抱きしめ耳打ちする。
「うわ…ゃ…いやぁ…」
「天国に…つれてってあげる。」
ニヤリと笑って言う台詞に、晶はただ力なく首を横に振るしか出来なかったが、
その『やめて』という合図も美樹には伝わるわけも無かった。
乙!
晶タソどうなっちゃうの?(´;ω;`)
ボコボコにされ気を失い、目が覚めると
おちんちんが切り取られてることに気がつくんですね
つC
碧ちゃん……
男だったのか…
(´・ω・`)
517 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 15:11:06 ID:2fOFOhi6
ちょ、誰かキャラデザ描いて
>>517 あるだけでも設定まとめて貰った方がいいな
女装少年がもう一人キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
520 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 15:11:28 ID:CbG/0h/d
なんという凌スレ
>>512-519 感想&意見、どうもありがとうございます。
後、一人一人の容姿についての描写はあったほうが良かったですかね…?
正直、読む人によって変わってくると思った(というより面倒だったので…)
ので省いたのですが…
とりあえず、もう少ししたら続き投下させていただきます。
1/4
美樹は、晶のアナルからペニスバンドをゆっくりと半分ぐらい引き抜くと、再びペニスバンドを一気に挿入する。
「うあああぁっ!」
涙が止まらない目は大きく見開き、口をだらしなく開けて悲鳴を上げる晶。
晶は、ただひたすら、悲鳴か嬌声なのかわからない声を上げることしかできなかった。
「あ…あぁ…んっ…だ、だめ…や、やぁ…」
その晶の声を聞いて、ますます興奮してきたのか、美樹は段々と腰の動きを早くしていく。
「ほら、満更でもないんでしょう!?気持ちいいんでしょ!?」
「あぁ…んっ…ぁ…や…やらぁ…」
晶はもう既に、意味を持った言葉など発することが出来る状態ではなかった。
段々と自分を失っていく晶の様子が、美樹を更に興奮させる。
「耳も…犯してあげる…あーんっ…じゅる…ちゅっ」
「ふぁぁ…や…お…おかひく…なっひゃぅ…はぁっ…」
その晶のよがり声と共に、美樹が腰を振りペニスバンドを晶のアナルに挿入するたび、
晶の腸液と美樹のペニスバンドのローションが混ざり合い、グチュグチュという卑猥な音を立てる。
その様子を傍から見ていた碧は、痛々しい晶の姿を見るのが嫌なはずなのに、目が離せなかった。
そして、ペニスは自分も犯したいと言わんばかりに勃起したままどころか、僅かにだが亀頭が先走り汁によって
薄っすらと濡れていた。そんな様子を後ろから見ていた有香が悪戯めいた声で言う。
「あらぁ〜?貴方の大好きな晶様が目の前で犯されているのにココがとっても元気ね。
…それとも美樹が羨ましくなっちゃった?」
有香が、碧の口に当てていた手を離すと、碧が後ろを向き、有香を睨みながら否定する。
「そ…そんなことありません!」
「ふぅん…そう。でも、ココはこんなに射精したいよーって主張してるのにね。」
有香は面白そうに小さく笑い、羽交い絞めを解くと、右手で碧の勃起しているペニスをゆっくりと扱き、
左手で服の上から碧の無い胸を弄り、射精を促す。
「ひゃっ!や、やめてくだ…あぅ…」
「ほら…よく見て…貴方のだ〜い好きな晶様が、美樹に犯されて、あんなによがり声出しているわよ…」
碧は有香に言われるがままに、目の前で犯されている晶の姿を見る。
そこには、先程まで自分と他愛も無い話をしていたときの、楽しそうな姿はどこにも無く、
ただ美樹に犯され泣きじゃくって、無理やり快感を貪られた挙句に、喘ぎ声を出している晶の姿があった。
そんな晶の姿を見て、碧は何も出来ない自分と、幾ら先輩であるとしてもやりすぎな美樹を憎む気持ちが募っていく。
それと同時に、晶を犯している美樹を自分に置き換えようとしている自分の姿もあった。
碧は、そんな歪んだ考えを直ぐに払拭させるように頭を横に振る。しかし、ペニスは相変わらず勃起したままだった。
そんなことを有香は見透かしてか、碧のペニスを更に強く扱く。
「あっ、やだ、やめてください…」
「ふふ…無理しなくてもいいの。いっぱい出しちゃいなさい…」
碧のペニスからは、先走り汁が溢れ出し有香がペニスを扱く度にニチュニチュと卑猥な音を立てる。
有香は、ペニスだけではなく、碧の硬くなった乳首を指先で撫で回して服の上からも刺激する。
「ふぁ…や…やめて…」
「だーめ。それにしても良くがんばるわねぇ〜?…それじゃあ、これはどうかなぁ〜?」
有香はそう言うと、今まで以上に強く碧のペニスを扱く。
すると、碧は今にでも射精しそうなのか、膝がガクガクと震えていた。
「やぁ…だめぇ…ホントに、出ちゃうぅ…」
碧がそう言うと、有香が急に手を止める。碧がホッとしたのも束の間、有香が碧にとっては信じられないことを言い出す。
2/4
「ここで出しちゃったら庭が汚れちゃうから、精液は晶ちゃんの口に中出ししちゃいましょうか。」
「え…」
有香がそう言うと、晶のだらしなく開いている口に碧のペニスをねじ込もうとする。
碧は、有香の魂胆がわかった途端に、必死にずり下がり少しでも晶の口から遠ざかろうとする。
「いや!やめて!お願いですからやめてください!」
その声に気づいたのか、美樹が碧の気持ちを見透かしたように碧に言う。
「ふん…本当は舐めてもらいたくてしかたないくせに…有香、やっちゃって。」
「了解〜」
碧は必死に有香から逃げようと抵抗したが、それも無駄に終わった。
「いや!晶様、お願い気づいて!」
碧は、必死に目の前に居る晶に訴える。
しかし、晶は美樹が突き上げるたびに感じる、不思議な快感に耐えることで精一杯で、
とても目の前のことに注意を向ける余裕など無かった。
「ゃ…みき…やめぇ…ひゃ…あぅ…」
晶が美樹に訴えるその声も、時折あえぎ声が混じっていた。
美樹はそれに答えるかのように、息を荒くしながら激しく突き上げる。
「よくもそんな嘘つけるわね…本当は気持ちいいんでしょ!?ねぇ!?」
「きもちよく…あぅ…な…ぃ…あぁ!」
晶の言葉には既に真実味など欠片も無く、ただ美樹が一方的に与える快感に悶えることしかできなくなっていた。
碧は、ただ晶を呆然と見守ることしか出来なかった。
そんな晶を見て、後ろから有香が碧に言う。
「ふふ…晶ちゃん、貴方のココが早く欲しいんだって♪良かったねぇ〜?」
有香のその言葉に碧が、声を震えて反論する。
「うそ…嘘です…晶様はきっと嫌がってる…はずです…」
しかし、碧もはっきりとは断定できなかった。そう信じたいという思いがあっただけなのかもしれない。
そんな碧を見て有香はクスッと笑う。
「ふふ…そうね。そうかもねぇ…でも、あんなによがり声出して嫌がる男の人って居ないと思うけど。
さ、貴方も出しちゃって気持ちよくなりなさい。溜まっている分、全部出しなさい…」
「やめ…やぁぁあああ!」
碧の勃起したペニスは、晶の小さい口の中を無理やり割り込むように入っていく。
その晶の柔らかい舌の感触と、晶の口の中を犯しているという事実が碧の感情を一気に高ぶらせる。
「あ、いやぁ…あ、だめ…もう、でちゃう……でちゃうぅうう!!」
碧のペニスは、晶の口の中に入った途端に大量の精液を吐き出していく。
「んぐぅ!?んんっ――!!」
晶は突然口に入ってきた大量の精液をどうすることも出来ず、ただ口の中に溜めていく。
「あぁ…あぅ…ご…ごめん…なさぁい…あきら…さまぁ…」
碧は射精が終えた瞬間、遂に足腰に力が入らなくなったのか、ガクガクと膝を震わせると有香に背を持たれたまま、
そのまま地面にぺたんと座り込む。
3/4
一方の晶は、精液独特の青臭さに耐え切れず吐き出しそうになる。
それを見計らって、美樹はサッと晶の口元に手を当てる。
「うっ…おぇ…んぐっ…!?」
「吐き出さないで。そのまま飲み込みなさい…」
晶は無理だと言わんばかりに、首を横に振るが美樹がそんなこと許すはずも無い。
「飲めって言ってんの…」
そう言うと、美樹はカチカチに勃起した晶のペニスを思いっきり掴む。
言葉に出来ない激痛が一瞬にして晶を襲う。
「ひぐぅ!」
「ほらぁ、飲まないと去勢しちゃうぞ〜?」
美樹は段々と力を入れていく。それと共に、晶のペニスが悲鳴を上げる。
それは、美樹が晶には選択権など無いという事を知らしめるようだった。
晶は、必死に碧の精液を押し出そうとする喉に無理やり精液を飲み込む。
「ん…んぐっ…」
「あら、美味しそうに飲むわね。そんなに美味しかった?ん?」
美樹は面白そうに、晶の肩口から顔を覗き込みながら話しかける。
しかし、晶は美樹と目を合わせようとはせずにただ黙っていた。
「まぁいいわ。ちゃんと飲んだご褒美に…貴方の汚らわしいモノを扱いてあげる。」
美樹はそう言うと、晶のペニスを掴み扱き始める。
「ふぁ!や、やだぁ…」
「嫌なわけないでしょ、こんなカチカチに勃起させて…ほら、早く出しちゃってよ!」
そう言うと、美樹は前立腺を刺激しながらペニスを強く扱きたてる。
晶のペニスも相当限界だったのか、美樹の手の中でピクピクと反応させる。
「でそうなのね…ほら、イっていいのよ〜いーっぱい出してねぇ…碧ちゃんの顔にね!」
「ふぁ…み、みどりちゃん…?」
美樹はそう言うと、有香に目で合図を送る。すると、後ろで立って傍観していた有香がしゃがみ込むと、
俯いていた碧の頭を無理やり起こす。
「な…なにするんですか…」
「ふふ…晶ちゃんがいいものくれるんだって…幸せだね、貴方も。」
そう有香が言うと、美樹は一旦アナルを犯すのを止めると晶のペニスを碧の顔に向ける。
晶は、美樹が無理やり碧に顔射させようとわかった瞬間、必死に目を瞑り射精を堪えようと唇を噛んで我慢する。
「んっ…んぅう…」
「あら、そんなので今更止められるわけないでしょうが。ほら…いっちゃってよ!」
美樹はそう言うと、ラストスパートを駆けるかのように早く扱きたてる。
「はぁ…あっ、あぁ…だ、だめ…でる…ふぁ…あぁああああ!!」
「んんっ…!」
そんな付け焼刃などで耐えられるわけも無く、晶はあっという間に射精してしまう。
それと同時に、碧の顔には晶の精液がベットリと付く。
碧は、何も言わず口を閉じ目をキュッと瞑りただ晶の精液を顔で受け止めいてた。
「あっ…あぁ…ぁぁ…」
美樹は晶のアナルからペニスバンドを抜き立ち上がる。
すると晶は、今度こそ精力を使い果たしたのか、地面にグッタリと倒れこんでしまう。
4/4
碧は晶のことが余程心配だったのか、晶を抱きかかえながら声をかける。
「だ、大丈夫ですか!晶様!」
晶は虚ろな目で碧の顔を見ると、ポロポロと涙を流しながら話しかける。
「ご…ごめんなさい…わ、私のせいで…碧さんまで巻き添えにしちゃって…それに顔まで汚しちゃって…」
晶は震えた手でそっと碧の顔に付いた、自分の精液を僅かだが取り除く。
その手を碧がギュッと握り締めて、晶に言い返す。
「そ、そんなこと…気にしないで下さい…」
そんな二人を見下ろしていた美樹と有香は、バカにしたように笑いだす。
「あ〜可笑しい。そうやって一生、同じオカマさん同士で傷を舐めあっていれば?」
「ホント汚らわしい…幾ら男の中でも特別女らしいからって、私達と仕事を一緒にしてるだけでも虫唾が走るわ…」
その言葉に晶は全く抵抗しようとはせず、ただ碧のメイド服をギュッと握り締めると、
碧の胸に顔を埋め、涙を流しながら黙り込んでいた。
そんな晶を見て、碧は完全に有香と美樹に対して怒りを露にする。
「許さない…」
碧が声を震わせ、小さな声で呟く。それに気づいた美樹が耳に手を当てて、わざとらしく聞きなおす。
「え?なに?聞こえな〜い。」
そんな美樹が可笑しかったのか有香が笑いだす。
「ほら〜可哀想よ〜。碧ちゃんも、一番知られたくない相手に秘密をばらされてショックなんだから〜」
「あーそうなのー?ごめんなさいねぇ〜?」
その二人の言葉に完全に切れたのか、碧は二人を睨みつけながら今まで出したことの無いような怒声を上げる。
「貴方達のこと絶対に許さないんだから!!」
その言葉に、二人は呆れたように適当に流す。
「はいはい。がんばってね。…それにしても、『許さないんだから!』って…
プッ…小学生みたいね…」
「笑っちゃだめよ〜有香ったら〜。うんうん、そうよねぇ〜。悔しいよね〜。
その本当の女の子みたいにえんえん泣いている晶ちゃんの仇とってあげてね。」
「やだ、美樹のほうが酷いじゃないの〜。」
そう言い残すと、二人は可笑しそうに笑いながら、また屋敷の中へと戻っていった。
碧は、二人が屋敷に消えるまで、その姿を脳裏に焼き付けるように睨み続けていた。
エロい、エロ過ぎる!・・・・・・・俺のいきり立った物でGJ!
次はおにゃのこ二人が再教育されちゃうわけですねわかります
528 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 10:55:17 ID:n13OXTuk
頼む 何が何でもあの二人を牝豚にしてやってくれ
そして完全に壊してくれ
いやいや、晶たんの調教は葵様と由梨絵さん公認なんだから問題ないだろ?
美樹と有香をどうにかするのは、晶たんが完璧に「メイドのお仕事」をこなせる様になってからで良くね?
何より晶たんがあの二人を調教してる場面が思い浮かばねーww
碧が二人を、なら有りかもだが……まぁ黙って作者様にwktkしようぜ。
なんにせよ晶がこのまま再教育されてどうなってしまうのかが気になるね
碧ってすっかり女の子そのものだけど、再教育された結果のかな。
ってことは昌は……ゴクリ
>>531 ひんと:
>>441下から6行目
>「今度あんな態度とって見なさいよ…前居た所に戻してあげる……」
……つまり、そういう事ではなかろうか、と。
晶たんは「メイド修行」が終わっても「良きお嬢様」でいられそうで安心だね♪w
534 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 10:05:59 ID:h6GTcXj1
>>526-534 感想、意見ありがとうございます。
自分が書いているSSの展開を想像してもらえるとは…
嬉しい限りです。
良ければ最後までお付き合いいただけると幸いです。
1/4
「晶様…もう大丈夫ですよ。」
碧は、自分の胸に顔を埋めている晶の頭を優しくなでながら話しかける。
すると晶は、碧の顔を涙を流したまま恐る恐る見上げ確認する。
「ふぇ…も、もう行ったの…?」
「はい。安心してください。」
碧は優しく微笑み、晶の警戒心を解く。
晶はそれに答えるかのように、碧に預けていた上半身をゆっくりと起こしあげる。
そして、袖で自分の涙を拭うと、はっきりした視界の中で碧の顔を見る。
「あ…あの…本当にごめんなさい…私と一緒に居たせいであんなことになっちゃって…」
「そんな…本当に気にしないで下さい…私も…その…晶様のお口の中に無理やり…出しちゃったし…」
碧はその事を言うのが余程、恥ずかしいのか顔を赤らめて俯く。しばらくの沈黙の後、碧が空気を変えようと口を開く。
「さ、作業再開しましょうか。あ、晶様は無理しなくても休んでていいですよ。」
「で、でも…」
晶が心配そうな声を挙げると、碧は晶の方を向き、笑みを見せながら優しい声で答える。
「大丈夫ですよ。由利絵さんには内緒にしておきますから…ね?無理しないで休んでいてください。」
クスッと小さく笑い晶の頭を撫でると、作業を再開する。しかし、作業をしている最中の碧の顔はどこか浮ばれなかった。
碧は、晶を不安にさせないため、表面上は優しく見繕っていたが、実際は美樹と有香から晶を守れなかった自分を
攻め立てていた。そんな碧の気持ちが、僅かにだが表情に表れていたのを晶は見逃さなかった。
晶はそんな碧を見ていてると、幾ら碧が許してもやはり罪悪感が拭えない。
その罪悪感を少しでも拭うためなのか、晶は作業中の碧の肩を軽く叩き、自分の方に顔を向けさせると、
碧の両肩口に手を置くと、何も言わず子犬みたいに、碧の顔に付着している精液を舐め取り始める。
碧は、晶のその急な行動に驚き声を上げる。
「あっ…晶様…一体なにを…?」
「あの…私、ハンカチとかティッシュ持ってなかったので…
少しでも碧さんの顔に付いたモノを取り除いてあげようかと…その…思いまして…」
恥ずかしいのか顔を赤らめ俯きながら話しかける晶が、碧はまるで自分を慕ってくれる妹かの様に愛おしくなる。
それと共に、後先考えずに押し倒して泣かせたいという、有香や美樹に劣らないほどの加虐心までも生まれてきていた。
しかし、そんなことしてはまた晶の傷口が広がるばかりだと自分に言い聞かせて必死に耐える。
2/4
そうこう考えている間に、晶は自分の取った行動で碧に嫌われたと思ったのか、俯いてた顔を少し上げ、
不安そうに、まだ残っていた涙を目に溜め碧の表情を恐る恐る覗きながら話しかける。
「あ、あの…気持ち悪かったですか…?」
「え…そ、そんなこと全然ありませんけど…ただ、晶様が無理してないのかと思って…」
不意を突かれて、聞かれた碧は少し気を動転させるが、何とか応対する。
そんな碧の応対に、晶はホッとした表情を見せる。
「それじゃあ…続けますね。」
そう言うと、晶は再び碧の両肩口に手を置くと碧に付着した精液を確実に掬うように、
舌に僅かな強弱を付けながら、ゆっくりと舐め取り始める。
晶は決して意識しているわけではないのだろうが、それは碧にとって性感帯を刺激する物以外何者でもなかった。
それを表すかのように、晶が碧の顔を舐めるたびに、碧の体が僅かにビクッと反応する。
「んっ…ふぁ…」
碧は思わず声を上げてしまう。『もっと舐めて欲しい…』そんな欲望すら碧の中から沸々と沸いてくる。
しかし、晶は直前で射精を堪えたせいもあってか、それほど多く射精しなかったためすぐに終わってしまう。
晶は、そっと碧の顔から舌を離す。碧はそれを惜しむかのように、虚ろな目で晶を見る。
「え…お、おわり…?」
晶は、碧がこちらを向いたことを確認すると、ニッコリと微笑む。
「…はい、終わりました。さ、作業に戻り…むぐっ!?」
晶が言い終わらない内に、碧は徐に晶の唇を奪う。
碧は晶の背中に両手を回すと、まるで映画のワンシーンを切り取ったような激しいキスを始める。
何事かと驚いた晶は何も出来ず、ただ碧のされるがままだった。
「んんぅ…んっ……」
碧は、理性を抑えきれなくなった自分に気づいたのか、一旦唇を離す。
「んっ…はぁ…急にごめんなさい…私…こんな身分で、晶様の事…好きになっちゃったみたいで…だから…その…」
碧は恥ずかしいのか顔を赤らめて俯きながら晶に言う。
当の晶は、碧の突然の告白に顔を赤くして、どう反応して良いのかわからなくなったのか、ただ黙って俯いているだけだった。
「で…でも…気持ち悪いですよね…こんなのに告白されても…」
碧は、晶の反応を見て自分は完璧に嫌われたと思っていた。
それを表すかのように、やはり晶は何も言わずに黙ったままだった。
「…さ、じゃあ早く終わらせちゃいますね。やっておかないと五月蝿いですよ。」
碧は、わざと明るく言うと再び作業を再開する。
晶は、何かを決心したかのように顔を上げると、何も言わず碧の肩に抱きつく。
「晶…様…?」
碧は少し驚き、晶と目を合わせる。
「…ありがとう。こんな…私を好きになってくれて…迷惑ばっかりかけちゃうけど…よろしくお願いします。」
晶はそう言うと、今度は晶の方から碧の唇を奪う。
「んっ…」
そして、二人は互いの体を抱きしめあい、再び激しいキスを始める。
そんな様子を、上の部屋から見ていた由利絵が面白そうにニヤリと笑う。
3/4
「まさか、同性の碧ちゃんがこんなに早く役立つとはね…わからないものね…」
その時、由利絵の部屋を誰かがノックする。
「どうぞ。」
窓から二人の様子を見ながら軽く通すと、美樹と有香が部屋に入ってくる。
『失礼します。』
由利絵は、二人が入ってきたことを確認すると、窓を覗くのをやめ、
二人の前までゆっくりと歩いていく。
「貴方達…なんで呼ばれたかわかる?」
由利絵がいつも叱るときに出す、冷たい声に二人は思わずドキッとする。
先程まで庭を見ていたところを見ると、自分達が先程までやっていた一部始終を、
見ていたと思わずにいれなかったからだ。
二人はどう答えていいかわからずに、黙っていると由利絵がクスッと小さく笑う。
「ふふ…見てたわよ。貴方達なりの晶様に対する『躾』…」
由利絵が見ていたことがわかると、二人の顔は段々と青くなる。
二人の脳裏には、『身売り』という最悪の展開が横切る。
正直言えば、この屋敷は二人のような身売りをされた娘にとっては唯一、人として扱ってくれる所だ。
そこを追放されるとなると、男の慰めるただの道具として扱われるような所にしか行けないことは、
二人は十分わかっていた。
「す、すみませんでした!で、でも…晶様にはあれ位の躾が丁度良いと考えた結果行ったことでして…その…」
有香が頭を下げ、必死に弁明の言葉を言う。
しかし、その見られていた『躾』を考えた張本人である美樹は俯いたまま固まって言葉が出てこなかった。
二人がこんなに慌てるのも無理も無い。
今現在メイドとして扱われている晶が、葵か由利絵がその気になれば、すぐにでも二人には到底手が届かない相手
つまり主人となる。そんな相手に躾と称してイジメをしていたのが暴かれれば、跡継ぎに危害を与える、
危険人物として屋敷を追放されるのは目に見えてたからだ。
「何か勘違いしてるようだけど…私は貴方達の躾け方法にケチつけているわけじゃないのよ。」
「え…?」
「ほら…顔を上げて。」
由利絵はクスッと小さく笑うと、怯えた目で自分の顔を覗く二人の頭を撫でて安心感を持たせ、
顔を上げさせると話を続ける。
4/4
「貴方達の躾方法に関しては、私は一切口出しをしないわ。
貴方達が本当に晶様に必要だと思った仕方でやれば良い。…それが、少々荒治療だとしてもね。」
二人は、ただの思い過ごしかと思った瞬間、ホッと胸を撫で下ろす。
由利絵は、そんな二人の表情を見た後、再び窓越しから碧と晶の様子を見る。
そこには、時折互いの髪を撫であいながらも、未だにキスをしていた二人の姿があった。
そんな二人を見て由利絵はニヤリと笑うと、再び二人の方を振り向き話しかける。
「ただ…やり返されないようにね。まぁ、晶様は問題ないでしょうけれど…碧ちゃんにはちょっと気を付けた方が良いわよ。
なんか、さっきやられたことで相当貴方達を恨んでたらしいじゃない。」
由利絵がそう言うと、するとすかさず有香が自信たっぷりに答える。
「それについては心配要りません。」
「ふぅん…なんでそんなこと言い切れるの?」
「それは、見ていてわかっていたと思いますが、私達の個々の力と、碧の力では差が歴然としています。
それに、碧は基本的に私達に逆らえません。なので、碧が私達に危害を加えるようなことはできるはずありません。」
「そう…なら、安心したわ。それじゃあ…もし万が一、碧ちゃんが貴方達に危害を与えても、
私は何も関与しないわよ。それでもいいのね?」
二人は、異様に由利絵が碧を危険視していることに少し疑問を感じた。
特に美樹は、なぜか碧が先程睨んできた顔が忘れられず、なにか引っかかるものを感じていた。
有香については、今までの生活の中でも碧が自分達に反抗的な態度をとった事が無かったことから、二つ返事で承諾する。
「はい。問題ありません。」
「わかったわ。…美樹ちゃんはどうなのかしら?」
美樹も、自分の思い過ごしだろうと感じたのかあっさりと承諾する。
「は、はい。私も問題ありません。」
「そう…わかったわ。それじゃあ、また担当場所に戻って。わざわざ呼んで悪かったわね。」
『失礼します。』
二人は、深々と頭を下げると由利絵の部屋を出て行く。
「大丈夫かしらね。あの二人…」
由利絵は、二人が出て行った後そう呟くと、椅子に座り自分もまた仕事に戻る。
一方の、晶と碧はキスをやめて、ただ互いの存在を確認しあうかのように抱き合っていた。
「…碧さん…どこにも…行かないでね…私…碧さんが居なくなったら…
なんだか一人ぼっちになるような気がして怖いよ…」
晶は悲しそうな声でそう言うと、碧の体をギュッと抱きしめる。
碧の体を通して、その抱きしめる手が僅かに震えていることがわかる。
それを感じてか、碧は晶の髪を優しく撫でながら話しかける。
「…大丈夫ですよ。私は晶様の絶対に傍を離れません。ですから安心してください…。」
晶の髪を撫でるごとに、碧の心の中では『躾』と称して散々好き勝手に晶を虐めてきた、
美樹と有香に対する憎悪が膨らんでいった。
GJ
由梨絵女王様かと思ったら観客かw
こゆのは傍から眺めてるのが一番楽しいからなw俺たちと同じでwww
由梨絵さんにも黙認してもらえたし、この後の展開にもwktkだぜ?
542 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/14(水) 07:23:54 ID:9+/uqWVk
碧最強説ですね、わかります
つC
ヤンデレというやつですね
ヤン女装か?
晶タソが急にメロメロになっててワロタwww
あの状況で一人だけ味方してくれたらコロッとやられちゃうっつーのw
碧ちゃんがド外道な仕返をするのも萌える
女装子二人でラブラブになるのも萌える
でも躾されていって堕とされる女装子にも萌える
要するに何が来てもバッチコイです
とりあえず誰か絵を書いてくれ
描きたい気もするが
へた絵師だし
描きたいと思った時には既に行動は終って(ry
落書きしたけどどこのロダに上げればいいの?
ってか、ここ絵貼ってもいいの?
別に絵の投下を拒絶する様な理由はないと思われ。
自分ケータイなんで、ロダに関しては力になれないが
>>1〜のテンプレにある関連スレ辺りに無いかな?
〜〜彼女の中の人、復帰しないかなぁ……
>>553-554 ケータイからじゃ細部は見えないが
GJなふいんき(ryだ。
本編と合わせて今後ともwktkだぜ
>>553 碧ちゃんかわいいな
こんな温厚そうな子だけど晶をいじめる人にはドロドロした感情を持ってるのがいい
碧には二人を葬った後に晶をめちゃくちゃにして欲しい。
>>553です
見ていただいてどうもありがとうございます
イメージ崩しちゃってたらごめんなさい
>>540-559 感想、意見ありがとうございます。
励みになります。
また、暇な時にでも読んでもらえれば幸いです
>>559 まさか絵を描いてもらえるとは…
本当に感謝の一言に尽きます。
やはり絵があった方が、人物像のイメージが沸きやすくていいですねw
少しですが、今から投下させてもらいます。
1/4
「ね…ねぇ…?碧ちゃんのこと…本当に大丈夫なの?」
美樹は、二つ返事で由利絵の提案を了承した有香に、やはり胸の中にある引っかかったものが気になったのか、
突然、立ち止まると不安そうに聞く。
「だから…大丈夫だって。…美樹ったら、もしかしてあんなのが怖いの?」
有香は、そんな美樹に自信たっぷりに答えると、少し軽蔑するような眼差しで美樹の顔を見る。
「いや、そんなことないよ!で、でも…由利絵さんが碧ちゃんにあんな慎重になったこと無かったから…」
美樹は有香の言うことを慌てて否定はした。
しかし、不安になっていることについては拭えないのか、先程晶を大胆に犯していた美樹とは思えないほど、
慎重になっている様子が見て取れた。そんな美樹を見て、有香がクスッと小さく笑う。
「ふふ…バカねぇ。由利絵さんは言う事が大げさすぎるのよ。
…あんなひ弱なオカマちゃんに、幾ら女の私達でも負かされるわけ無いじゃない。貴方もわかってるでしょ?
そんなことより、さっきみたいに良いネタ考えてよ。もう何やっても『躾』として黙認されるんだから。」
有香は、軽く美樹の肩に手を置く。美樹は有香にそう言われても、吹っ切れることができなかった。
しかし、これ以上有香に詮索され、密かに碧からの仕返しを怖がっていることに気づかれてしまうのを恐れて、
無理やり有香の意見に自分を納得させる。
「そ、そうよね。わかったわ、またなんか良いネタ考えておく。」
「ん、頼むわよ。美樹"先輩"。さ、厨房に行きましょ。また、"晶様専用料理"を作らないとね。」
「有香ったら好きね。」
二人は可笑しかったのか、クスクスと小さく笑うと、夕飯の準備に取り掛かるべく厨房へと向かっていった。
「…所詮女の慰め物に過ぎないのよ…男なんて…」
厨房に向かう途中、美樹にも聞こえないほど小さく呟いたその声には、この屋敷に来るまでに弄ばれてきた男に対する怒りが、
晶と碧という、自分達よりも立場の弱い男に向けられているようだった。
※ ※ ※
一方の晶と碧は、美樹と有香が来て以来すっかり忘れていた担当作業を再開していた。
ただ、晶は精神的にも体力的にも疲労感が見られたので、碧は近くにあったベンチに座らせ、一人で作業をしていた。
「あ…あの…碧さん、一人で大変そうだから手伝いますよ。」
晶は、そんな一人で懸命に作業をしている碧に申し訳ないと思ったのか、ベンチから立ち上がると碧の傍まで行き、
自分も作業に加わろうとする。その時、晶の腹から派手に腹の虫が鳴いた。
「あっ…」
晶は恥ずかしかったのか顔を赤らめ俯くと、両手で腹をギュッと押さえそれ以上鳴らないようにする。
しかし、成長期であるにも関わらず、朝食を抜いたどころか昼食までも抜かれ、挙句の果てには美樹に激しく犯されたせいか、
腹の虫は少しの間収まらなかった。そんな晶を見て、碧がクスッと笑う。
「無理しないでください。私なら大丈夫ですから。ね?…座ってゆっくり休んでてください。」
「は…はい。で、でも手伝って欲しいときは言ってくださいね。」
晶は碧に言われるがまま、またベンチに戻って座る。そして、碧はそれを確認すると、また作業に戻る。
碧は作業しつつ心密かにどうやって美樹と有香に仕返しをしようかと考えるので手一杯だったため、先程のような他愛もない
会話は二人の間には無かった。そして暫くの沈黙の後、晶が口を開く。
2/4
「あの…碧さん」
「はい?どうかされましたか?」
碧は晶に呼ばれると、一旦作業の手を止めて晶のほうを向く。
晶はそれを確認すると、先程からずっと引っかかっていたことを意を決して話し始める。
「有香さんと美樹さんのこと…許してあげてください…」
「えっ…?」
その晶の意外な心境に驚きを隠せない碧。無論、碧も晶がそう言う前までは当然あの二人を恨んでいたと思っていたからこそ、
有香と美樹に投げかけた『許さない』という言葉は、自分の言葉であると共に、晶が思っていることを代弁して言ったつもりだった。
そのこともあって、晶が今言ったその言葉は碧にとっては衝撃的だった。
「だ、大丈夫ですよ。私も有香さんと美樹さんはちょっと頭が上がらない存在なので怖いですけど…
で、でもあの二人のやったことは晶様を思ってやっている『躾』じゃないんです。それは、晶様もわかってると思いますが…
あんなの、ただ自分の立場を利用して虐めているだけです!だから、あの二人には…」
碧は、晶が有香と美樹のことを怖がっているかと思い、少し戸惑いながらも、
あの二人を許すわけにはいかないという理由を話そうとした途端、晶が声を荒げて口を挟む。
「やめてください!」
その言葉に碧は少し驚くと、叱られた子供のように頭を項垂れながら小さな声で謝る。
「ご…ごめんなさい…。ただ…私は…晶様のことを思って…」
そんな碧を見て、晶は正気に戻ったのか申し訳なさそうに謝る。
「ご、ごめんなさい。碧さんの私を思ってくれる気持ちはとっても嬉しいです。
…でも、私なんかどうなってもいいんです。むしろ、虐められるのは当然です…。
有香さんも美樹さんも、私が素直にしていれば…多分あんなことしなかっただろうし…
…それに、私を庇うばっかりに碧さんがここに居られなくなるなんてことになったら…私…」
最後のほうは涙声になりながらも言い終えると、晶は俯いたまま涙を流し始める。
そんな晶を見て、碧は立ち上がり、泣いている晶の横に座ると俯いてる晶の顔をそっと上げる。
そして、頬を伝って落ちてくる涙を優しく指で涙を掬い取る。
「グスッ…み、みどりさん…」
「晶様ったら…前までの威勢のいい晶様は何処に入っちゃったんですか?…泣いてばっかりなんて…晶様らしくないですよ?」
クスッと小さく笑うと、晶を宥めるように優しく話しかける。
「うぅ…ご、ごめんなさい…で、でも…折角好きな人ができたのに…居なくなると思うと…耐えられなかったんです…」
「晶様…」
碧は、泣きながらも自分のことを『好きな人』と言ってくれることは本当に嬉しかった。
しかし、有香と美樹を恨む気持ちは変わらなかった。
3/4
「わかりました…晶様の言う通りにします…。」
晶に悪いと思いながらも、碧はとりあえず形式だけ晶の言うことに約束することにした。
「ほ、本当…?」
晶は涙顔になりながらも、碧の目をジッと見て確認する。
碧は、心が痛むのを耐えて優しく微笑みながら答える。
「え…えぇ…本当ですよ。」
碧がそう言うと、晶は涙を袖で拭うとホッとしたのか笑顔になる。
「よかった…絶対約束ですよ?」
その笑顔と、念を押して約束してくる晶に碧の胸が痛む。碧はそれをグッと堪えて晶に答える。
「はい、大丈夫です…」
しかし、信頼してくれている晶を裏切るということに耐え切れなくなったのか、碧の目から、
涙が少しずつ溢れだしてくる。
「ど、どうしたんですか…碧さん?」
碧はまずいと思いながらも、何とか冗談を言って涙を止めようとする。
「やだ…私ったら…晶様の…泣き虫が移っちゃったのかな……」
碧は必死に取り繕ってそう答えるが、涙はそう簡単に止まらなかった。
晶は両手で顔を覆って涙を隠しながら泣いている、碧の頭をそっと撫でる。
すると、碧は晶の顔を覗き込むように顔を上げる。
「あ…あきらさま…?」
「無理しないで…いっぱい泣いてください。」
晶が碧に優しくそう言うと、碧は晶の胸に顔を埋めると堰を切ったかのように涙を流す。
晶は、ただ黙ってそれを受け止める。
「ごめんなさい…私…わたし…」
『嘘をついてしまいました』とは、晶にやはり言えなかった。
碧はいっその事、晶の言う通り二人への復讐はやめようと心に決めようとした。
しかし、晶の胸の中で涙を流すごとに晶が二人に虐められて悲しそうに泣いている顔が浮び、
有香と美樹への復讐心は決して消えることが無かった。
4/4
暫くして、碧は涙が止まったのか、自分から晶の胸から体を起こす。
「ごめんなさい…晶様…」
碧は目に少し溜まっていた涙を袖で拭いながら謝る。
「謝らないでくださいよ。…なんだか、私が虐めたみたいじゃないですか。」
晶が冗談半分でそう言うと、碧は少し可笑しかったのか小さく笑う。
「碧さんに涙なんて似合いませんよ。だから…もう泣かないでくださいね。」
その自分には似合わないようなキザな台詞に、晶は恥ずかしさを覚えたのか、
カッーと自分の顔が熱くなってくることが手に取るようにわかった。
「って…ちょっとくさいですよね…この台詞…」
晶は頬を赤らめながら頭をかきながら言う。それに便上するように、碧も晶に突っ込む。
「そうですね…ちょっと…晶様には似合わないかも…」
クスッと小さく笑いながら話す碧の表情は、徐々に先程までの明るい表情を取り戻しつつあった。
晶はそんな碧を見て安心すると共に、碧に突っかかる。
「もぉ〜…碧さんったら酷いです。…さっきは急に泣き出すから本当に心配だったんですから…」
「ふふっ…ごめんなさいね。…でも、私も…晶様のこと…大好きです…これだけは信じてください。」
「碧さん…」
碧がそう言うと、二人は見つめ合う。
その間に何かくすぐったい物を感じたのか、二人は付き合ったばかりの恋人のように恥ずかしそうに顔を赤らめる。
その空気に耐えられなくなった碧が口を開く。
「さ、そろそろ夕ご飯の時間ですから…厨房に行きましょうか?」
すると、晶もそれに乗じて碧に話を合わせる。
「そ、そうですね。行きましょう。」
二人は仲良く手を繋ぐと、ベンチを立ち上がり庭園を後にしていった。
…自分達の担当作業のことはすっかり忘れて。
GJ!
おいおい、仕事はしようぜ。そんな事だと先生に、いじめられる奴にも問題があるとか言われちゃうぞ!
調教part2フラグキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
続き期待!
もし自分のSSを待ってくれてる方いたらすみません。
>>564からの続きを投下するのは少し時間が掛かりそうです。
569 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/23(金) 21:37:21 ID:hilHCVvn
楽しみだぞーい
>>568 無理せず、書けたら投下してくれればおk
とりあえずwktkしながら待ってる
のんびりじっくり、
弱火でコトコト進めておくれ。
572 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 17:17:21 ID:JBEf3ovd
じっくりことこと煮込んだスレってか?! あにゃぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁびでぶぅぃいなたは
まだかなまだかな
574 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 00:23:50 ID:CGFWHI2q
もうまとめて一気に投下してくれヽ`д´′′
>>574 あせるな。
古来より「あわてる乞食はもらいが少ない」と言うではないか。
焦らしプレイと思えばどうということはない
再教育 ◆2YZGLDzBI氏「作者に向かってそういう態度とる
>>574ちゃんには…お仕置きが必要みたいね…。」
メイド女装した
>>574「ご、ごめんなさぃ…そんなつもりじゃ…なかったんです…グスッ…」
578 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 09:28:09 ID:CGFWHI2q
まってください!>574がかわいそうだから私が変わりにお仕置きを受けましょう。
何あんた?
>>574を助けようって言うの?おもしろい…
>>569-581 待っていただいて本当にありがとうございます。
遅くなりましたが、続き投下させていただきます。
1/7
晶は廊下を碧と手を繋ぎ歩いていっている間も、やはり有香と美樹に顔を合わせなければならないと思うと気が重くなっていた。
そして、厨房を前にして厨房に入ろうとした時、耐え切れなくなった晶が口を開く。
「ま、待って!…やっぱり…私は…いいです…」
晶は、このドアの向こうに有香と美樹が居ると思うと、今すぐにでも逃げ出したかった。
それを晶の僅かに震えている手から察した碧が、少しでも安心させようと優しく言う。
「大丈夫ですよ。私が付いているじゃないですか。だから、何も心配要りませんよ。」
碧はそう言うと、一様はコクッと頷く晶だが、やはりどこか不安そうだった。
「…それとも、やっぱり私なんかじゃ不安ですか…?」
それを察知して、碧は不安そうに晶に話しかける。
晶は、碧の不安そうに話しかける表情を見て慌てて言う。
「そ、そんなことないです!…でも…また、自分のせいで碧さんを巻き添えにするのが怖くて…」
碧は、晶が自分のことで余計な心配をかけてしまっている思うと、あの二人に何も手を出せなかった不甲斐なさから自分を責める。
しかし、それは表情には出さずに自分の中に押し殺し、晶をこれ以上不安にさせないようにする。
「そんな私のことでなんかで…心配しないでください。私だったら大丈夫ですから。ね?」
碧は、晶がコクッと軽く頷き安堵の表情を見せたのを確認すると、厨房のドアを開け晶の手を引きながらその中に入る。
厨房には、既に夕食の時間帯なのにまだ皿だけが置かれているだけで、肝心の料理が用意されていなかった。
よく見ると、厨房では有香と美樹に加えて、手伝いを頼まれたのか昼食時に晶を有香と美樹と共に虐めていた、
二人のメイド達も手伝っていた。晶と碧が厨房に入ってきたのに気づいた有香が、二人に声をかける。
「あ、来たの。随分遅いのね。あの後、二人仲良くイチャイチャしちゃって遅くなっちゃったの?
…こっちは、晶ちゃんの『躾』が思いのほか響いちゃって、準備が遅れてるってのに…。
これも、碧ちゃんがしっかり躾をしないからいけないのよねぇ〜…ったく、イチャつくのは勝手だけど、こっちの事情も考えてよね。
…ったく、由利絵さんも何でこんなの入れたんだろ?…困るのよね〜こういうのが居・る・と。」
有香は少しため息をつき、半分呆れたような口調で話す。無論、あれはどう考えても『躾』では無いことは有香もわかっていた。
そんな有香の勝手な言い分にも、晶は全く反抗しようとはせず、それどころか怯えているのか顔を俯いて全く有香とは目を合わせないようとする。
碧は、そんな晶を見て有香を思いっきり睨みつける。
それに気づいた有香は、冷めた表情でわざと調理道具を大きな音を立てて叩きつける。
その瞬間、周りは調理していた手を止めると同時に、一気に静まり返る。
晶は、それにますます怯えて、遂には碧の後ろに隠れてしまった。
「…アンタ何様??ちょっと生意気なんじゃないの?ねぇ!?」
有香は厨房のドアの前に立っている碧の目の前まで来て、碧の襟元を掴み上げ睨みながら言う。
しかし、当の碧は何も言わずただ黙って睨んでいるだけだった。
「…何とか言ったらどうなの!?ねぇ!?」
有香は、軽く脅せばまた自分に屈服すると思っていたが、帰ってきた言葉は意外なものだった。
2/7
「…離せ。」
碧は有香に聞こえるほどの小さな声で呟くと、有香の腕を荒々しく掴むと徐々に力を入れていく。
有香は、今までの碧には考えられない力と乱暴な口調に驚きを隠せなかった。
「なっ…貴方そんな言葉遣いして…」
「…離せって言ってんだろ!」
冷たい表情で睨みつけながらギリギリと手に力を込めていく碧に、有香は今まで碧にだけは絶対に感じなかった、
男に対する恐怖心が腕の痛みのことも相まってか、ジワジワと蘇ってきた。
「っ…チッ…!」
それに耐えられなくなったのか、有香は碧の掴んでいる手を振り払うように襟元から手を離す。
「あ〜はいはい、私の負けよ。ごめんなさいねぇ〜。」
有香は、周りに悟られないように背中越しで、わざと自分から手を引いたような言い方をするとまだ途中だった料理の調理を再開した。
再開してからというものの、あの時はなぜか恐怖心に煽られて自ら手を引いてしまったが、やはり碧の挑発的な態度が癪に触ったのか、
イラついている様子が表情から見て取れた。
一方の碧は、有香を追いやった後、自分の後ろに隠れた晶を心配してか後ろを振り向く。
「だ、大丈夫ですか?晶様」
そこには、まるで嵐が収まるのを待つかのように、碧のスカートを掴み俯いて目を瞑り小さくなっている晶がいた。
「うぅ…」
やはり、昼頃に有香と美樹に虐められたのが相当トラウマになっているのか、僅かに体を震わせ怖がっていた。
碧は、晶を落ち着かせようと自らもしゃがむと、先程晶を慰めた時と同じように抱いて、背中を軽くさす落ち着かせようとする。
「大丈夫ですよ。私が傍にいる限り…絶対に晶様に危害を与えさせませんから…。だから顔を上げてください。」
晶は恐る恐る顔を上げると、碧は優しく微笑む。
「ご…ごめんね。本当だったら…私が…」
その表情を見て、晶はまた碧に迷惑をかけてしまったという罪悪感に押しつぶされそうになったのか、申し訳なさそうに謝ろうとする。
しかし、それを碧が遮る。
「いいんですよ。私は晶様の為だったら…どんな目にあっても守ってあげますよ。」
「碧さん…ありがとう…」
碧のその言葉に嬉しくなったのか、晶はギュッと抱き返す。
その様子を目の前で見せ付けられた、有香はますます苛立ってきていた。
「あ〜ぁ…気持ちわる…吐き気がするわ……そうだ、ちょっと…ねぇ、美樹。」
有香は手を止めて、何か悪知恵が働いたのか美樹を手招きし耳打ちする。
それを聞いた美樹は、徐々に表情が緩んでいく。
「ってことなんだけど…」
有香が美樹の耳元から口元を離すと、美樹は面白そうに小さく笑う。
その二人の怪しい仕草に、碧と晶は気づいていなかった。
「ふふ…いいじゃんそれ。さっすが有香『先輩』♪」
美樹はそう言うと、有香の方にポンと肩を軽く叩く。
そして、その時ちょうど仕上がった料理を一人前、銀のトレイに載せると後輩のメイドに耳打ちする。
そのメイドは軽く頷くと、晶と抱き合っている碧の前まで、料理が載せられた銀のトレイを持っていく。
「お取り込み中悪いんだけど…ちょっといい?」
その一言で二人は少し顔を赤くしながら、そそくさと抱き合っていた体を離して立ち上がると碧が応対する。
3/7
「え…あ、はい…な、なんでしょうか?」
「今日由利絵さん、忙しくてココにこれないようだから、碧ちゃんこれ部屋まで持って行ってくれない?」
「え…私一人で…ですか…?」
「そうよ。料理持って行くだけだもん。二人もいらないよね?」
それはもっともな意見だったが、碧は晶を一人にしている内に有香と美樹によって何かされないか心配だった。
昼のこともあってか、碧は二人のことを全く信用していなかった。
碧は、そのことを承諾しようかどうかを迷っていた。
「あ…あの…それだったら自分がやります。」
晶が、碧の困惑している表情を見て、少しでも役に立ちたいと思ったのかその役を買って出る。
しかし、それもあっけなく却下されることになる。
「それは駄目よ。だって、美樹さんから碧ちゃんに頼むようにって言われてるもの。」
そう言うと、そのメイドは思わずニヤリと笑ってしまう。
そのメイドの表情と、美樹からの命令だと聞いた瞬間、碧はやはり何か企んでいると思わざる得なかった。
「…晶様に何にもしないでしょうね?」
「そんなことわかんないわよ。私だって、貴方に料理を渡した後、葵様に料理を運ばなきゃならないから。
…というか、早くしてよ。時間もあんまり無いんだから。」
そうせかされても、やはり碧は晶を心配してか中々承諾しようとはしなかった。
そんな碧を見て、不安になったのか晶が碧に言った。
「あ…あの…碧さん。自分のことなら心配要りませんから…行って来てください。」
「で…でも…晶様に何かあったら…」
「私のことなら大丈夫ですよ。それに、私もいつまでも碧さんに甘えてばっかりじゃいけませんから…」
その返事は意外なものだったが、晶本人がそう言うのならばと、碧はそれを引き受けることにした。
「わ、わかりました。晶様がそう仰るのなら…持って行きます。」
碧はそう言うと、そのメイドから料理が載せられている銀のトレイを受け取る。
「ただ…有香さんと美樹さん、また晶様を泣かせるようなことをしたら…承知しませんからね…」
碧は、厨房を出て行く前に、二人のほうを振り向き睨みつけながら冷たい声で言う。
しかし、当の有香と美樹は先程碧に対して多少なりとも恐怖心を抱かせたものの、全く相手にしようとしなかった。
「あ〜はいはい、こんな出来損ないの私に忠告ありがとうございますぅ〜碧センパイ〜」
「わかったから早く行ってよ。何にもしないから。」
その二人のふざけた対応にやはり不安を隠せなかったが、碧は厨房を出て行った。
それを見送ると、今度は有香と美樹の料理を手伝っていた二人のメイドが、料理を載せたトレイと、
飲み物が入っているガラス模様が縁取られた容器をそれぞれ持つ。
「…それじゃあ、葵様のところへ行ってきます。」
「ん。手伝ってくれてありがとうね。」
二人はそう言うと、厨房から出て行く。
有香はそれを見送り、三人だけになった厨房を見渡す。
その後、俯いて黙り込んでいる晶に向かって言う。
「さて、それじゃあ料理冷めないうちに食べちゃいましょうね。」
有香は、自分の考えた今から起こる『イベント』に、ニヤけそうになるがそこは必死に取り繕って、晶に気づかれないようにする。
4/7
二人が見る限り、晶はやはり内心は相当怯えているように見えた。
しかし、有香と美樹は晶に何をするわけでもなく、あらかじめ机に用意されていた皿に料理を盛り付けると、
なぜか真ん中だけ一席開けて、椅子に座る。
「さ、晶様。ここにお座りになってください。」
有香は、晶がまだ『主人』という地位にあった時のように、丁寧に自分の横の席に座るよう誘導する。
「は…はぃ…」
晶は、その口調とわざわざ真ん中に座らせることに不安を感じたが、今更逆らえるわけも無く小さく返事をするとそこに座る。
そこに座ると、目の前には昼食に出てきた残飯のような食事ではなく、ちゃんとした料理だった。
晶は、腹が減っていたためすぐにでもがっつきたかったが、何か怪しく思い中々口に入れることが出来なかった。
「さ、お食べになっていいのですよ。晶様。」
有香がそう言うと、晶の膝の上においていた右手を掴んで優しくスプーンを持たせる。
そうやられると、晶は断ることも出来ず目の前に置かれたスープから手をつけ始めた。
「い、いただきます…」
晶は恐る恐るそれを口に含んだが、普通に美味しいと感じ別に体にも異常はなかった。
それを横で見ていた美樹が、優しく微笑みながら話しかける。
「どうです?美味しいですか?」
それに晶は、目を合わせずに答える。
「お…美味しいです…。」
「それは良かった。…あ、有香、晶様、ちょっと私トイレに行ってきます。」
美樹はそう言うと、席を立ち上がり厨房を出て行く。
「…さて、私も頂きましょうかね。」
有香はそう言うと、自分も食事を取り始める。
そして、取り残された二人は何を話すわけでもなくただ黙って食事を取っていた。
暫くすると、また厨房に美樹が戻ってきて自分の席に座る。
「…さて、美樹も着たことだし…お食事の所ちょっと悪いんですが…晶様に言いたいことがあるのでちょっと止めてくれませんか?」
「え…な、なんでしょうか?」
晶は言われるがまま一旦食事を止めると、晶は有香のほうへ向く。
また苛めるつもりなんだと晶は思っていたが、有香から出てきた言葉は意外なものだった。
「…お昼のことはすみません。私ったらあんな酷いことをして…」
有香は、申し訳なさそうに俯きながら話し続ける。
「で、でも許してください…あれは私達が考えに考え抜いた、晶様に対する躾なんです。
…私達も何度も何度もためらって…で、でも晶様のことを思って…うっ…」
そう言うと、有香は両手で顔を押さえると肩を震わせる。晶は、有香が泣いているのだと思い必死に宥めようとする。
「そ、そうだったんですか…で、でも…私のためを思ってやってくれたんですから…そんな謝る必要なんか無いですよ。」
有香は顔を押さえていた両手を離すと、涙で目元が濡れた顔を上げ晶の目を見つめながら話しかける。
「お…怒ってないんですか…?」
「怒ってませんよ。だから泣かないでください…」
晶がそう言うと、有香は有無を言わさずいきなり晶を抱く。
5/7
「わ…どうしたんですか?有香さん?」
晶は、少し驚いたような声を出すと、耳元から有香の泣き声が聞こえてくる。
それを聞いて、晶は決して自分をただ苛めるためにやっていたのではないと確信する。
「したくないことをして…つらかったんですよね。ごめんなさい…私のせいで迷惑かけちゃって…」
「うぅ…そんなこと…ないですよぉ…」
晶は、背中を撫でながら有香の涙を静めようとする。
しかし、当の有香は実を言うと嘘泣きをしていて、本当に泣いているわけではなかった。
それを表すかのように有香は、晶から向かって右側の席に座っていた美樹と目があったときペロッと舌を出す。
美樹は、嘘泣きの演技とのギャップからつい声を出して笑ってしまいそうになるのを必死に押さえる。
「ほら、折角作った料理が冷めちゃいますよ。早く食べましょう。」
晶はそう言うと、有香の肩をゆっくり押し出して席に座らせる。
「あ…あの…晶様…もう一つお願いがあるんですが…いいですか?」
「ん?なんですか?」
有香は、何か言いづらそうに晶に聞く。
「あの…今だけでも、本当にそう思っていなくてもいいですから、私のことを誰よりも愛してるって言ってくれませんか…?」
その言葉に、晶はどう答えて良いか迷った。
自分に今まで酷く当たってきたのが躾のためだと知っても、やはり心は完全に碧に傾いていたからだ。
6/7
※
一方の碧は、晶のことがやはり心配で早く戻りたかったのか足早に由利絵のところまで行く。
「碧です。お食事を持ってまいりました。」
「どうぞ。」
由利絵が返事したのを確認すると、碧は部屋の中に入る。
その中では由利絵が仕事をしているのか、パソコンの画面を見ていた。
しかし、碧が部屋に入ってきたのを確認すると、知られたらまずいものでもあるのかパソコンの画面を切る。
碧は、由利絵の机に料理が載せられたトレイを置くと、由利絵に一礼して足早に出て行こうとする。
「あら、久しぶりに二人っきりになったんだから、そんなに急いでいくこと無いじゃない?」
由利絵はそう言うと席を立ち上がり、部屋を出て行こうとする碧の肩に手を置く。
「あ…あの、私も用事があるので…そのようなことは別の機会にでも…」
碧は少し困ったような声でそう答える。
「あらあら…随分冷たいのね。娼館からここの屋敷に逃げ込んできたときは、あんなに媚売ってきたのにね…
『なんでもしますから〜ここに置かせてください〜』って。ふふ…覚えている?
あの時の碧ちゃん、ほとんど裸と変わらないようなボロボロの服着て、私のスカート必死に掴んで涙ボロボロ流しちゃって…」
「や、やめてください!」
その思い出したくない過去を暴露されたのが耐えられなくなったのか、碧は話の途中で悲鳴に似た声を叫ぶと、
由利絵の手を振り払い、勢いよく部屋を飛び出して行った。
そして、誰もいなくなった部屋で由利絵がクスッと笑う。
「時間稼ぎになったかしら…?」
そう呟くと由利絵は、パソコンの画面をつける。そこには、厨房の様子が克明に写っていた。
※
7/7
その一方、厨房では有香が答えられずにいる晶を見て悲しそうな表情を浮かべながらも、心の中では半ば諦めたような口調で言う。
「…や、やっぱり言いにくいですよね。わかりました。…忘れてください。」
それに耐えかねた晶は、碧に悪いと思いながらも有香の言われたとおりに告白する。
「…有香さんのことを、誰よりも愛してます…。」
有香はその言葉を聞くと、心底嬉しそうな表情を取り繕う。
「晶様…ありがとうございます…」
有香はそう言うと、今度は晶にキスをねだるような仕草をする。
「え…あ…それは…」
それをためらう晶に、美樹が後ろからけしかける。
「やってあげてください。…今だけでいいですから。」
美樹がそう言うと、晶は『今だけだ』と自分に何度も言い聞かせて、有香にキスをする。
それを確認すると、有香は晶の両腕を取って自分の背中に回し、まるで晶からキスをしてきたかのような姿勢をとらせる。
そして、晶の口腔内に舌を入れてたっぷりと舌を嘗め回す。
「んんぅ…」
それは自分と同世代の碧とのキスとは違う、少し大人びた官能的な口付けに晶は、つい小さく喘いでしまう。
このままではまずいと感じた晶は、有香から口元を離そうとしたその時、厨房のドアが小さく音を立てて開く。
「な…なにしてるの…」
その声に驚いた晶は、有香から慌てて口元を離すとドアのほうを向く。
そこには、呆然と立ちすくんでいる碧の姿があった。
以上です
>>588の『※』は真ん中に来させようと思ったんですが
どうも失敗したみたいで…見づらくなってすいません。
リアルタイム頂きましたGJ
GJ!
なにこの外道二人
さっさと碧たんに再教育されてしまえ
お前等女装ッ子二人の脳内ボイス誰にしてる?
スレチだったらすまん・・・
2月1日付けで一緒に投稿する予定だった文を、今から投稿します。(少ないです)
>>591-595 読んでくださりありがとうございます。
もう少し続きますので、最後までお付き合いいただけると幸いです。
1/2
「あ、あの、碧さん…これは、有香さんがどうしてもって言うから…」
晶は、呆然と自分と有香に目を向けている碧の誤解を解くために必死に弁明する。
しかし、それは何も知らない者にとっては言い訳にしか聞こえてこなかった。
「え〜、さっき『有香さんのこと誰よりも愛してます』って言ってたじゃないですかぁ…美樹も聞いたよね?」
「うん、バッチリ。…ちゃ〜んと聞きましたよ。その証拠に…」
そう言うと、美樹はなにやらポケットから取り出す。
そして、出てきた小型録音機のスイッチを押すと、備え付けられていたスピーカーから晶にとっては、
耳を塞ぎたくなるような声が聞こえてくる。
『…有香さんのことを、誰よりも愛してます…。』
「ふふ…さて、ここで晶ちゃんに問題で〜す。この声の主はだ〜れだ?」
美樹が可笑しそうに笑いながら晶に聞く。
しかし、晶は何も応えられるわけなく、顔を青ざめてただ黙っているだけだった。
「な〜に?聞こえなかったのかな?じゃあ、ボリューム上げて聞かせてあげる。」
美樹が、録音機のボリュームを上げると、それこそはっきりと晶の耳に否応無しに入ってくる。
「と、止めて!その声は私…晶です!」
晶は、有香に言わされたのにも関わらず、まるで自分から有香に告白したことを証明するようなテープを、
碧の目の前で再生されるのが、耐え切れなくなったのか悲痛な叫び声を上げる。
「せいか〜い。この声の持ち主は、女垂らしで有名な晶ちゃんでした〜」
それを聞くと、美樹は晶を小ばかにしたような口調で言う。
「で、でも…これは有香さんに…どうしても言ってくれって頼まれたからなんです…。ほ、本当です!信じてください!碧さん!」
碧の目を見て真実を訴えかける晶の目からは、遂に涙があふれ出てきてしまう。
そんな晶を見て哀れんでいるのか、有香は小さくため息をつく。
「まーた泣いてるし…アンタ、泣けば何でも水に流せるとでも思ってるの〜?…ったく、本当に気持ち悪いね。
私だって迷惑したのよ。碧ちゃんがいなくなった途端に、『有香さんのことを、誰よりも愛してます〜』とか言われて。
オマケにキスまで強要してきたし…。」
その有香の勝手な言い分に、晶は涙を流しながらも必死に否定する。
「ち、ちがうよぉ…そ、それは…有香さんに無理やり…」
袖で涙を拭いながらも、必死に真実を碧に伝えようとする晶。
2/2
「ふ〜ん…都合が悪くなると全部私のせいにするんだ?
あんなにしつこく誘ってきて、よくもそんなことが言えるわね!?
…あぁ〜思い出すだけでも気持ち悪い。なんか食欲までなくなってきちゃった。
美樹、コイツの『躾』にも飽きてきちゃったしお風呂にでも行かない?」
「あーそうだね。…私も何だか食欲なくなっちゃったし。行こうか?」
美樹がそう言うと、二人は笑いながら袖で涙を拭いながら泣いている晶を他所に、席を立ち厨房を出て行こうとする。
その相変わらずの二人を見て、碧は唇を噛み締めながら拳をギュッと握り締めてなんとか怒りを抑えようとする。
そして、厨房のドアの目の前で立ち尽くしている碧の肩に、有香が手をポンと置く。
「彼氏があんな女垂らしで、残念だったわね。碧ちゃん♪」
有香はクスッと笑いそう言うと、厨房を出ていこうとする。
しかし、碧が有香の肩を掴みそれを制止する。
「何?なんか言いたいことでも――――」
有香が振り向いた瞬間、碧は有香の頬を思いっきりビンタした。
あまりの突然のことに、頬を手で押さえ、碧の方を振り向く有香。
「…もう本当に容赦しないからね。」
その有香を、碧が睨みながら言う。
「…馬鹿にするのもいい加減にしなさいよ!」
有香は怒りを露にして碧を思いっきりグーで殴ろうとするが、美樹はその腕を掴んで制止する。
「ちょっと、美樹!何するのよ!」
有香は美樹の掴んだ手を振り払おうとするが、美樹は離さなかった。
「有香、いいよ。どうせ何も、できやしないんだからさ。…いいじゃん。ビンタぐらい。」
美樹は、冷静に有香に言うと、有香は納得したのか上げた腕を下ろす。
「…そうよねぇ。じゃあこの事は私の大らかな心で許してあげる。
後ね、『容赦しない』とか言ってたけど…所詮女装でもしなけりゃ食べていけないような情けない男に、何ができるのかしらね?
…まぁ、私達は貴方達と違って逃げも隠れもしませんから。
いつでもお部屋においでになさってくださいね♪お茶の一杯でも出しますよ、碧センパイ♪
…あ、でもその前に、まずあの泣き虫な彼氏をセンパイの自慢のお体で慰めてあげてはどうですかぁ?」
「有香ったら…あんまり言うと、またビンタされちゃうよ〜?」
二人は、碧を散々馬鹿にしたような口調でそう言うと、可笑しく笑いながら厨房を後に浴場へと向かっていった。
碧はというと、その二人に対して何もするわけでもなく、唇を噛み締め顔を俯き、悔し涙を止めることで精一杯だった。
そして、二人がいなくなった厨房には、晶のすすり泣く声が悲しく響き渡っていた。
>>596 了解した、これより全力で支援する。
GJ!
ちょっと脳内再生しちゃったじゃないか‥
これは…結末が近いのか?
終わっちゃうのは残念な気もするが
今後の展開にwktk
俺184、相手154。
外では10〜12センチのヒール履いてるから差は縮まるんだけど、家の中では全然違う。
たまに家の中で立ったままチューを迫られると
「顔が届いたらチューしてやるよ」と、意地悪してみる。
「意地悪!」と言いながらも懸命にピョンピョン跳ねてるのがむちゃくちゃかわいい・・・・・・・。
「もういいよーだ。チューなんて別にしたくないもん!」
といじけたら抱き締めてチューをする。
その時の嬉しそうであり、色っぽくもある顔を見ると更に欲情→エッチ突入
交互にフェラしあって同時に口内発射
超幸せwwww
普通のスレだとホモコピペなのにこのスレだと萌える!
ふしぎ!
ちょっと身長差カップルもの書いてくる
>>603 153cmの彼女がうらやましい
180台の友人の背中に一度抱きつきたいと思っていたあの頃…
またまた遅くなってすいません…。
今から続き投下します。
1/5
碧は溢れ出してきた涙を袖で拭うと、一人席に座り俯いてすすり泣いている晶の傍に座る。
そして、晶の背中をそっと撫でて慰める。
「み、碧さん…?」
晶は、それに気づいたのか顔を上げ、碧の顔を見る。
その晶の表情は、碧が怒っていると思っているのか、少し怯えているようだった。
「お、怒ってますよね…で、でも本当にあれは有香さんが…強要してきたから仕方なく…」
その誤解を少しでも解こうと、晶は必死に事実を伝えようとする。しかし、その途中で碧が話を遮る。
「わかってますよ。…どうせ、私と晶様の仲を壊すために仕組んだんでしょうね…。
…と、信じたいんですが…ごめんなさい。私、晶様のことよく分からなくなってきました…」
「えっ…?な、なんで…?」
その言葉は、碧に心を寄せている晶にとっては衝撃的だった。それを表すかのように、晶の表情が徐々に強張っていく。
そんな晶の表情を見ながら碧は、少し目を伏せて沈んだ表情になる。
「だって…無理矢理されたと言いながらも、有香さんとキスしている時とか…
美樹さんに犯されてた時の晶様、とっても気持ちよさそうだった…。
自分ではそう思ってなくても、本当はあの二人の事が好きなんじゃないですか…?」
そう言うと、碧は少し沈んだ表情で晶の顔をチラッと覗く。
「そ、そんなことない!…私が心を寄せているのは、本当に碧さんだけなんです!…お願い信じて…」
晶は涙目になりながら、碧の服を掴むと顔を覗き込み、必死にそれを否定する。
「もちろん信じたいですよ…でも…」
碧は、必死に自分の服に掴みついて訴える晶と目線をあわせようとはせず、ただ沈んだ声で話続けるだけだった。
「ど…どうすれば信じてくれるの…?」
「えっ?」
晶がそう言うと、碧は少し驚いた声を上げて晶を見る。
「…碧さんのことが本当に好きなんです…だから…碧さんが信用してくれるんだったら、何だってします…」
その晶の表情は、涙を目に溜めながらも真剣な表情だった。碧は、自分の思っていた以上に真に受け止められて少し戸惑う。
「え…ええっと…それって…言い換えると、私の言うことなら何でも聞きますってこと…?」
碧がそう聞くと、晶は何の躊躇もなくコクっと頷く。
「わかりました…そこまで言ってくれるんなら…私も晶様のこと信じます。」
そう言うと、晶は目に溜めていた涙を流し碧の胸に顔を埋める。
「うぅ…ありがとう…碧さん…」
「こちらも変に疑ったりしてごめんなさいね…」
そう言うと、碧は自分の胸に顔を埋める晶の背中を優しく撫でる。
その晶の背中を撫でるごとに、碧は晶を少し脅してしまったことを申し訳なく感じる。
「…で…早速なんですが…晶様に協力してもらいたいことがあるんですけど…いいですか?」
「う…うん…」
碧がそう言うと、晶は何の迷いもなく了承する。
「ありがとうございます…晶様…」
晶が了承したことを確認すると、碧は密かにニヤリと笑った。
2/5
「あ〜ぁ…疲れた…」
「本当よね。…それにしても、晶ったらどんな仕打ちを受けたのかしら?」
「さぁ?まぁ、あんなのどうなっても知らないけどね。」
そう話しながら、二人は葵の食べた後の空になった食器を厨房へと運んでいた。
「お腹減ったけど…厨房に帰ったら帰ったで、料理の片付けかぁ…面倒くさいなぁ…あ、そうだ。
…ねぇ、どうせ晶は私たちに逆らえないんだから、アイツに全部押しつけちゃわない?
んで、ご飯は私たちの部屋に持ってこさせると。どう?」
「あ、それいいね!」
「でしょ?じゃあ、とっとと厨房に行きましょ。」
二人は意見が一致すると、少し早足で厨房へと向かった。
そして、厨房に着くとドアを開け中に入り、そこにいるであろう晶に話しかける。
「晶ちゃ〜ん。ちょっと手伝ってほしいんだけど……」
しかし、辺りを見渡しても食べかけの料理が机においてあるだけで、誰もいる気配がなかった。
二人は不審に思いながらも、開いていた厨房のドアを閉めると晶を捜す。
「あら?なんでいないのかな?…あ、トイレなのかな?」
「そうかもね。じゃあちょっと待って…うぐっ!?」
そう言いかけると、突然何者かによって後ろから口元を布切れで押さえつけられる。
そして、抵抗する暇も無く頭を項垂れて意識を失ってしまった。
「ま、真樹!?どうしたの!?…だ、誰…誰なの!?」
あまりの突然の事に驚いたのか震えた声でそう言うと、恐怖からかその場から動けず固まってしまった。
そして、真樹の意識を失わせた犯人はゆっくりと床に寝かせる、その場で固まっているメイドと目が合う。
「あっ…」
その犯人は、意外にも晶だった。晶は、まずいと思って目を伏せるがすでに時は遅かった。
「…あ、貴方…こんなことやって…!んぐっ!?」
犯人が晶とわかると、そのメイドは急に強気になり晶に掴みかかろうとする。
しかし、後ろから何者かに口元を押さえられると同時に、首元にナイフを向けられたので、それはできなかった。
「お仕事お疲れ様…亜希さん♪」
亜希は、恐る恐る後ろに目を向けると、そこには冗談で脅しているかのように、ニヤニヤと笑いながら自分を見る碧の姿が合った。
「ん−!んっんん――!」
亜希は、何か抵抗しようと声を上げようとするが、口元を押さえられているため無駄に終わった。
そんな必死に抵抗する亜希を見て、碧はクスッと笑う。
「うるさいなぁ…。あ、そうだ…これで、黙らせてあげましょうか…?」
碧はクスッと笑いながら、ナイフの刃の側面を亜希の首元にペタペタと軽く叩く。
そうすると、亜希の顔色がみるみる青くなっていくことが見て取れる。
「ねぇ…亜希さん…。ちょっと手伝ってほしいことがあるんだけど…手伝ってくれる…よねぇ…?」
そう言うと、体を恐怖で震わせながらも、亜希はなんとか頷く。
亜希が承諾したのを確認すると、碧は妖しく笑う。
「ふふ…それじゃあ…お願いしますね。」
3/5
一方の有香と美樹は、そんなことが厨房で起こっているとは知らず、バスローブに身を包み、べッドの上でくつろいでいた。
そのとき、誰かがノックする音が二人の耳に聞こえてくる。
「あ、アイツもしかしてホントに来たのかな?」
「ふふ…もしそうだったら、紅茶でも入れてあげなくちゃね。」
有香が可笑しそうにそう言うと、ベッドから降りてドアを開ける。
そこには、少し顔色が悪い亜希の姿があった。
「あら、どうしたの?なんか用?」
「あ…あの…お二人に飲み物の差し入れに参りました…」
「あ、悪いわね。ありがとう。」
有香はそう言うと、亜希が持っているホットミルクが入ったコップが載せられているトレイを受け取る。
「…貴方なんかさっきから顔色が悪いけど…どうかしたの?」
有香がそう言うと、亜希の額からは冷や汗がゆっくりと落ちてくる。
亜希は、まずいと思いながらも必死に平静を取り繕いながら言う。
「あ、大丈夫です…ちょっと…まだご飯食べてないもので…あはは…」
「そうなの。もし体調悪いんなら、片付けとか無理してやらなくていいからね。あんな雑用は晶と碧にでもやらしておくから。」
その『碧』と言う言葉を聞くと同時に、亜希はビクッと体を反応させ動揺する。
「あ、は、はい…お気遣い…ありがとう…ございます。で、では私は…これで…」
亜希は頭を軽く下げると、その場から逃げるように去っていった。
「…変なの。」
有香は一言そうつぶやくと、何も疑いを持たず部屋のドアを閉め中に入ると、二人のベッドの間に置いてある小さな棚の上に、
亜希から受け取ったトレイを置くと、また自分のベッドに体を預ける。
「これどうしたの?」
美樹は、読んでいた本をそばに置くと、棚に置かれたホットミルクを見ながら有香に聞く。
「亜希ちゃんからの差し入れ。ホットミルクだってさ。」
「あ、ホント?ちょうど何か飲み物がほしかったところなんだ。」
美樹はそう言うと、ホットミルクが入っているカップを手に取り息を吹きかけ少し冷ました後、少しずつ口の中に入れていく。
そして、少し飲んだところで飲むのを一端やめる。
「有香、これ美味しいよ!なんか…蜂蜜が入ってるのかな?ちょっと甘くていい感じ。」
「ホント?…じゃあ私も飲んでみよ。」
有香はそう言うと、カップを取ると少しずつ口の中に入れていく。
「んっ?…あ、ホントだ。美味しいね、これ。明日亜希ちゃんにお礼言っとかないとね。」
「そうだね〜。」
二人はそう言うと、余程美味しかったのかコップに入っているホットミルクを全部飲み干した。
そして、飲み終わったコップをまたトレイに戻そうとしたとき、二人は体に異変を感じた。
「うっ…な、なにこれ…」
有香は、全身が痺れる感覚に身を悶える。それは、美樹に関しても同様だった。
二人は何とか全身から伝わってくる痺れを紛らわせようと、両手で枕を抱きしめたりと色々試みた。
しかし、その努力も空しく一向に痺れは止まらないどころか、ますます酷くなっていく一方だった。
4/5
「み…美樹…ちょっと寒いから温度あげようよ。」
有香は、きっと外が冷えてきたせいなのかと思い、暖房器具を操作するように美樹に言う。
「う…うん。」
美樹も、有香の言う通りなのだと思っていたのか素直に頷くと、ベットから降りようとする。
しかし、全身の痺れは予想以上に酷く、その場から動くことさえも困難だった。
「ゆ、有香…やばいよ…これ…。体が言うこと聞かないよ…」
「う…うそ…」
今度は有香がベッドから降りようとする。
しかし、美樹と同様に体の痺れが酷く、その場から動くことができなかった。
「なにこれ…なんでこんな事に…あ…もしかして…」
そう言うと、有香はトレイに置いてあるコップに目をやる。
ミルクを飲み干した後に異常が出たので、あのコップに何かしら仕掛けられたと考えたのだ。
「でも…まさか…ねぇ…」
しかし、持ってきたのは何の恨みも持っていないはずの亜希なので、疑いをかけつつもその可能性を否定した。
二人は、その痺れから体を拘束されて眠る事さえも許されずにただベッドの上で悶えていた。
暫くすると、ドアがゆっくりと開き誰かが入ってくる。
「だ、だれ!?亜希ちゃん!?亜希ちゃんなの!?」
有香が、少し怯えた声で尋ねる。しかし、二人の目の前に姿を現したのは、意外な人物だった。
「ふふ…残念でした。こんばんわ…有香ちゃん、そして美樹ちゃん♪貴方たちのお望み通り、碧センパイが来てあげましたよ。
…それと、貴方たちにお世話になった晶様もね。」
碧はニヤニヤと笑いながら、ベッドの傍に設置されていたソファーに腰掛ける。
「さ、晶様もここにどうぞ。」
「は、はい…」
晶も碧に促されるままその横に座るが、碧の様に表情には余裕はなく、相変わらず目を伏せて二人と目を合わせないようにしていた。
「どうしたの?はやく紅茶の一杯でも持ってきたらどうなの?ん?」
「だ、だれがアンタなんかに…」
その碧の挑発的な態度とトレイに置いてある空のカップを見て、有香は直感的に碧が犯人だと感じた。
5/5
「あ…アンタね!ミルクに変な薬を入れたのは!!」
「え〜そんなの知りませんよぉ〜。…だって、持ってきたのは亜希ちゃんでしょ?私は何にも関与してないよ〜?」
昼頃の先輩二人に従順な碧とは思えないほど、挑発的に話しかける碧。
有香は、その挑発に簡単に乗って怒声を上げる。
「ふ、ふざけんじゃないわよ!!どうせ、アンタがしたんでしょうが!」
「顔真っ赤に怒っちゃって…お猿さんみたい。」
碧は、クスッと吹き出し笑いをしながら有香を馬鹿にしたようになおも挑発する。
その碧の態度を不審に思い、美樹は有香を小声で注意する。
「ゆ…有香…アイツ挑発してるんだよ。それに私たち、今こんな状態だから何にも反抗できないからやめた方が…」
その小声で発したはずの美樹の声も、部屋が静かだったせいか碧の耳に簡単に入ってくる。
「そうよ〜美樹ちゃんの言う通りにしておいた方が…身のためかもね♪」
碧は、有香が美樹の勧告を聞き入れる前に有香を挑発しておく。
「っ…!!オカマの分際でいい気になってるんじゃないわよ!!」
「ちょ、ちょっと…有香…」
その碧の挑発に簡単に乗る有香。もう美樹の声など耳に入ってこなかった。
「あら、センパイに向かってその態度はなぁに?有香ちゃん?」
碧は、座っていたソファーから立ち上がると、有香の傍に座ると頭を撫でる。
有香はその手をはねのけたかったが、体が痺れて言うことを聞かない為、そうすることさえもできなかった。
「だ、誰が『センパイ』だ!男娼から拾われたホモの癖に!!」
そう言った瞬間、碧の体が一瞬ビクッと反応すると有香の頭から自ら手を離し、顔を俯くと突然黙り込む。
そんな碧を見て有香は、ようやく弱点を突けたと思い込み、晶の目の前で間髪入れず碧の暴かれたくない過去について触れる。
「…思い出した?どんなに強気に出ようとね、アンタは所詮、男に抱かれて嬌声を上げる変態なのよ!!
…あ、まずかったかしら?ソファーで座って待っている、彼の前で告白しちゃって。
でも、もっと知られたくないような秘密ばらしちゃってもいいんだよ…?変態碧ちゃん♪」
有香が勝ち誇ったように小さく笑った瞬間、碧は有香の顔をめがけて思いっきりナイフを振り下ろした。
しかし、有香が間一髪のところで避けたので、僅かに頬に刃が擦れただけで済んだ。
「チッ…」
碧は有香にとどめを刺せなかった事が悔しかったのか、小さく舌打ちする。
そして、碧は突き刺したナイフを引き抜きゆっくりと顔を上げると、ナイフの擦れたところから、
うっすらと出血している有香を、冷酷な表情で見下す。
「ぁ…あぁ……」
有香はあまりに突然の事に声も出ないどころか、目を大きく見開きうっすら涙を浮かべていた。
それを端から見ていた晶と美樹は、碧のあまりの凶変ぶりに声を上げることさえもできず見守ることしかできなかった。
以上です
次の投下で、最終回を予定してます。
おお! どうなるどうなるwktk
碧ちゃんになら掘られても良いわというかむしろお願いします
ハッピーエンドがいいけど・・・どうなるんだろう(´ω`)
>>614 乙ーです
続きにwktkしながら
ボチボチ待ちたいと思います
>>617 一言でハッピーエンドって言っても
「誰にとってのハッピーエンドか」で、かなり展開が違ってくるよねぇ
同じようにタイトルの再教育だって
「誰に対する再教育だったのか」で物語の意味合いがかなり変わってくると思うんだ
それに、内面はすっかり女装メイドに堕ちてしまった晶たんが
将来、(実務は完全に姉が握ってるとは言え)
財閥の長男である身分、周囲の目との関係を
どう埋めていくのかも見逃せないところですね
連投失礼
碧が殺されて晶が仕事人に依頼しに行く展開を
予想していたが違ったか(´・ω・`)
621 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 14:50:36 ID:1llcaIsL
そうとうワカチコ
碧の逆襲の後、ちょっとオイタが過ぎちゃった碧&晶をお姉さまが再教育するとか
強いていうならここで碧のお仕置きをいれて欲しかったな!でもGJ!
今更GJとか思うなよ、書き込んでねぇだけでリアルタイムで読んでんだこっちは。
そこんとこ誤解されたくないから・・・・
無駄にツンデレな読者がいると聞いて(ry
再調教の続きが待ち遠しい……
晶たんはこのまま身分を捨てて赤黒い被虐の悦楽で溺れてしまうのか?
はたまた様々な葛藤のすえに表向きは少し影のある青年実業家、
裏ではマゾ女装娘として二つの顔を使い分けて生きて行くのか?
またはもっと別の道を歩む事になるのか……楽しみだ
女装実業家(′Д`*)ハァハァ
ハァハァもう我慢できない、はっはやく!はやく!俺に再調教を!!
再調教されたい…ハァハァ…
懐かしいなこれ。完成してたんだ。
さっそくDLしよう。
うお、無事に完成してたのか……開発途中を見たのが4年くらい前なんだよなあ
なんか感慨深いわ。とりあえずDLしておこう
絵のクオリティがもうちょい…
惜しい
まだこの企画動かしてる人達がいたんだ…すごいな。
むしろ金取ってもいいから絵をもうちょっと・・・
636 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/04(水) 21:14:34 ID:nXBYsllk
再調教まだかな…
むしろ他の作品が読みたい
とにかく作品キボンw
しかし過疎は日常
639 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 12:59:53 ID:TK6vm5Mw
あぐぇあげ
待っている人いたらすみません。
予想以上に筆が進まなくて、投下がかなり遅れてます。
なんとか、今月中には、最終回を投下してこのSSを終わらせようと思ってます。
待ってる!
>>640 乙です
ただ無理やり締め切りを設定するのはオススメできない
無理に締め切りに合わせようとすると、粗が目立ったりするし
『作者さんが作品を忘れて無くて、いつかは仕上げる意思がある』
ソレが判っただけで十分幸せなので、あまり無理せず
納得できる仕上がりになるまでゆっくり書いて欲しいです。
男自分ひとりの、服のデザインする会社的なところでの妄想はやっぱり基本だよな
「160代なの、君しかいないからちょっと着てみてくれる?」とか言われちゃったりなんかしちゃったり・・・
俺にも見える!見えるよ!
>>645!OLに囲まれてパンティ履かされ勃起してる女装っ子が!!
あえて150台ではなく160台って所がいいな!
ブラもつけられてお姉系の露出がちょっとあるふわふわの服を着ていただきたい
その恰好で取引先の人にお茶出ししてもいい
女1「よく似合ってるけど、なんでココがこんなに盛り上がってるのかなぁ・・・v」
男の娘「お、男(の娘)だからに決まってるじゃないですか!///」
女2「え、男って女の服着ると勃起するの?って、なわけないよね。キミ、変態クンだねvv」
男の娘「・・・///」
この後、OL複数人対男でやらしい行為がどうのこうのって妄想してしまったじゃないか
その先は?
具体的に最後までどんな妄想したか書いてくれなきゃ!
女1「大丈夫。ちょっとサイズとか見るだけだから」
男「いいですけど・・・ 着れました。いいんじゃないですか?この辺とかかわいいと思いますよ」
女1「そう。気に入ってもらえてよかったわ」
女2「あ、先輩。お客さんきましたよ」
女1「あ、●●さん。ちょうど新作できたんですよ。見てください。今カノジョが着てるこれなんですけど・・・」
男「・・・!?」
●「ほう・・・これはこれは・・・」
その妄想を早くまとめてSSにしろよ
俺にいつまでこのスレをリロードさせれば気が済むんだ
テスト
弟「あのさぁ姉さん、就活用のスーツ買いに来たんだよね?確認しとくけど」
姉「だから今選んでんじゃん?あ、これも似合いそう〜♪」
弟「ここレディース・コーナーなんだけど・・・?」
姉「それが?あ、これとこれ着てみて。試着室あっちね」
弟「話し聴けよjk」
みたいなのを妄想してた
リクスー女装青年ハァハァ
卒業式
「こ、これはその…お店の人が間違えてっ時間ないし仕方なく…」
俺の前に立つ、振り袖の美人。
残念ながら四年間付き添った男友達だ。
卒業式
「こ、これはその…お母さんが間違えてっ時間ないし仕方なく…」
俺の前に立つ、セーラー服姿の美少女。
残念ながら三年間付き添った男友達だ。
ほんとの女ならギャグでしかしない仕草をしてるあたりが単なるCDのおっさんくさいw
スレチだろうがあほが
短縮形だとおと娘ですね、わかります
>>650と
>>653を合体すればいいんじゃね?
女1「大丈夫。ちょっとサイズとか見るだけだから」
男「いいですけど・・・ 着れました。いいんじゃないですか?この辺とかかわいいと思いますよ」
女1「そう。気に入ってもらえてよかったわ」
姉「すみませーん。この娘に似合う服を探してるんですけど・・・」
弟「ねぇ、お姉ちゃん。このお店って女の子向けの服しか・・・」
女2「あ、先輩。お客さんきましたよ」
女1「あ、●●さん。ちょうど新作できたんですよ。見てください。今カノジョが着てるこれなんですけど・・・」
男「・・・!?」
姉「わぁ。かわいいですね。試着させてもいいですか?」
弟「・・・!?」
>>656に捧ぐ
卒業式
「こ、これはその……みんな中学の制服で出るっていうから……」
そういやこいつは別の中学なんだったっけか。
残念ながら三年間連れ添った男友達だが、これで終わりか。
来年からは女友達でよろしく。
さらに改変
卒業式
「こ、これはその……みんな中学の制服で出るっていうから……」
そういやこいつは別の中学なんだったっけか。
俺の目の前には学ランの美少年。三年間連れ添った彼女だが、おまえ男だったのか。
三年も付き合ってバレないとかどんだけクォリティ高いんだwwww
ヤオイ穴完備ですね。分かります。
>>663 男の方はなんでそんなに冷静なのか気になる
今日は卒業式
つっても高校ともなるともう三回目だし、都下の学校なんでそんなに遠くに進学するやつもいないし。
卒業したって連絡とりゃ直ぐあえるし。
みたいな感じで別段感慨深いなんて事もないんだが、そこ行くと女子てのはやっぱそこらでシクシクとかやってる。
彼女の孝美なんかも最初はあははなんって笑ってたけど式の進行につれ段々目が赤くなってやがんの。
で、来賓の挨拶だの送辞だの答辞だの卒業証書授与だの滞り無く終わって、最期に校長が壇上に上がった。
こういう時の決まりきった言葉のあと、最期に…と言葉につまりやがった。
なんだあのハゲでもそれなりに感じ入るモンがあるのか
いやなんか言うべきか言わざるか、って感じかあれは?
逡巡の間の後やっとハゲは口を開いた
「最期に…皆さんに伝えておく事があります…知ってしる方も…、いや本来知っていて当たり前の事なのですが…
殆どの方がお忘れの様ですのでこの場でお伝えておきます…
わが校は男子高です」
廻りの男子がシクシクやりはじめやがった。
なんだお前等、知らなかったてそれが悲しいのか?
みたいなマンガがあった気がすんだが
新作投下かと思った。
椎名百貨店の四コマじゃなかったっけなー……ちと自信が無い
ありましたな
懐かしいw
椎名百貨店の教育的指導シリーズだな
男子校に新任教師が赴任して来るとこから始まる奴
♪暮れなずむ街の〜光と影の中〜
エコエコアザラク〜ゲゲゲのゲ〜♪
このスレ的にはどうなんだ?
男×女装子か、女×女装子なんか
あ、でも女装×ショタもありか
ロリ×女装とかふた×女装とかは
どれもいいんじゃないかな。
なにしろ女装SS総合スレなわけだし。
>>672 なんでもアリだよ。
女装子でニヨニヨできれば。
過疎いな
○○彼女の中の人とか帰って来ないかのぅ……
「ごめんなさいスカート、まくってもらえるかしら?あなたが本当に女の子なら
ちょっと恥ずかしい思いするだけで、それが証明になるの。」
プリーツスカートの裾を握り締め、ゆっくりと上に上げていく。
このままでは間違いなくバレてしまう。
しかも見られた時の恥ずかしさが、バレた時の恐怖心を上回り、
自らの意志に反してペニスがむくむくと頭をもたげて来た。
その状況に手も止まる。
これではとてもスカートを捲くる事などできない。
それどころか手を離す事もできない。どっちに転んでも
股間の膨らみでバレてしまう。
にっちもさっちも行かず、スカートの裾を握ったまま
困っていると、追い打ちがかかる。
「どうしたの?スカートを捲くると何か困る事でもあるの?」
とても逃げられないと悟ると覚悟を決め、ゆっくりと両手を
持ち上げて行く。
とても相手の顔を直視する事はできずに、顔を横に背けて視線は
廊下の隅を彷徨う。
「あらあら、ショーツの前をこんなに膨らませて、
しかも先っぽに染みまで付けちゃって、見られるのが
そんなに快感なの?」
イイヨイイヨ-
女性専用車両での事であった
すぐ降りろ
ごめん、>679読む前にもう続き書いちまった……許してくれ。
言葉責めをされるとペニスがひくひくと蠢き新たな蜜を
吐き出し、染みを広げて行く。
そんな様子を見ると呆れた表情をして相手が言う。
「ふ〜ん、お困りのようね。助けて差し上げましょうか?」
藁にもすがる思いで首を縦に振る。
「じゃあ、ちょっと待っててね。ロッカーから取ってくるから」
何を取ってくるか言わないまま、一人で置き去りにされる。
スカートを中途半端な位置で捲くり上げたまま、誰か来ないか
気が気ではなかったが、幸い誰にも見つかる事なく戻ってきた。
「これを穿くといいわ。これなら目立たなくなるでしょ?」
と、何か下着みたいなものを渡された。
広げて見ると、ガードルだった。
「ガー……ドル?」
「そう、ハードタイプだから、がっちりと前を押え込んで
くれるわ。これなら大丈夫でしょ?」
言われるがまま、ガードルに足を通す。腿まであるロングタイプでは
無く、ショートタイプなので色気が無い、って程ではないが、
自分にはちょっと小さめなのか、かなりきつい。
お尻の部分を無理矢理通すと、ペニスがお腹に喰い込む位、
がっちりと押さえ込まれる。
ちょっと窮屈だが、これならば幾ら勃起しても目立つ事は無く、
安心できる。
しばらくすれば、勃起も収まるだろう。
「さ、学園を案内するわ」
彼女に手を引かれるままに歩き始めると、
さっきの考えが間違いという事に気付いた。
ガードルの圧迫感はとても気持ち良く、一度勃起した
ペニスが収まる事は無かった。
まるでうつ伏せでオナニーしているかのようだった。
しかも階段を登り降りしようものなら、絶妙な感覚で
ペニスを扱き上げ射精感を高めて行く。
腿の内側が敏感になり、ペニスの根元にもやもやした
感覚が高まって行く。
「ちょ、ちょっと待って!」
ようやく足を止める事が出来て一息ついたが、
もうペニスはひくひくとしていて涎を垂れっぱなし、
もう猶予は幾許(いくばく)も無い。
普通のオナニーならば手を止めれば射精感が遠のくが、
ガードルの強い圧迫感がそれを許さない。
単に立ち止まっているだけでも、否応なしに射精レベルが
じりじりと高められて行く。
「どうしたの?」
「ちょっとガードルがキツくて……」
「あら、締め付けが苦しくて気分が悪くなりました?
それは失礼したわね、でもごめんなさい、ガードルは
このサイズしかないの。でも気分が悪いのならば、
保健室へ行きましょうか」
このまま保健室なんかに連れて行かれたら、もっと大変な事に
なってしまう。それに一向に問題の解決にはならない。
「い、いや、そうじゃなくて……」
「そうじゃなく??」
「ゴニョゴニョゴニョ……」
「え??聞えないわ??」
「ご、ごめん、正直に言うよ、その、ガードルの締め付けで、
お、オチンチンが刺激されて、その……」
「その?」
「しゃ、しゃ、」
「しゃ?」
「シャセイしそうなんです……」
耳まで真っ赤になってなんとか言い終える。
「あら、ごめんなさいね、殿方はガードルを穿くと気持ち良くなる
なんて知らなくって」
こちらの恥ずかしさとは正反対に、素っ気なく彼女は答える。
「い、いや、別にそういうワケではなくって、」
「じゃあどういうわけでここがこうなるの?」
スカートを捲くり上げられると、もうガードルの表面にまで
滲み出た汁を指差して反論される。
こう言われてしまうと、もうぐうの音も出ない。
「まぁ、いいわ、このまま私のガードルの中にお射精のお漏らし
されても困るから、とりあえずトイレに行きましょう」
そう言うと、小走りで手を引っ張られる。
「ちょ、ちょっと待って」
「どうしたの?急がないとお漏らししそうなんでしょ?」
「そ、そうなんだけど、走ると刺激が強すぎて……」
「そう、じゃあゆっくり歩きましょう」
ゆっくり歩いたからといって刺激が無くなるワケでは無い。
何もしなくても相変わらず強力にペニスを締め付ける。
しかも勃起すればする程、強い力で締め付ける。
勃起→刺激→勃起→刺激、というスパイラルから抜け出せない
でいた。
腿の内側はピリピリと快感が走り、アヌスがヒクヒクすると、
尿道から少量の液が通って、先端に漏れ出す感覚がする。
もう、ショーツの内側はぬるぬるで歩く度に絶妙な感覚で
亀頭を撫で上げていく。
勃起を隠す為に貸し与えられたガードルだが、
今や単なる射精強要下着と化していた。
手を引かれるままにトイレに辿り着く。
女子校のせいか、赤いスカート姿の女性マークとか、
特に目立った表示は無い。
扉にはガラスも付いてなく、素っ気ない佇(たたず)まいを
していた。
職員用を除けば、トイレと言えば女子用が当たり前な
だけに、何の表記もしないのだろう。
扉が開かれると、あれよあれよという間に未知の空間へと
引っ張り込まれる。
幸い授業中のせいか、他には誰も居ない。
勿論、小便器などはなく、ズラリと並んだ個室が、
否応なしに女子トイレという事を意識させる。
「さぁ、いらっしゃい、脱がして上げる」
個室にまで強引に引っ張り込まれる。
個室の隅の汚物入れが、やはりここも女子トイレ、と
いう事を強烈に自己主張していた。
「い、いや、もう一人で大丈夫だから、」
「本当に大丈夫なの?歩いていた時からもう歩き方もヘン
だったわよ?大丈夫、まかせなさい。ほら、スカート
捲り上げて!」
もう、言い争っている時間は無く、ここは素直に
従うしかない。
また顔を真っ赤にしてスカートを捲くり上げる。
「あらあらあらあら、こんなに大きな染みを付けちゃって……」
度重なる刺激に、何度も射精寸前まで追い詰められ、
もう腿の内側がジンジンと麻痺したかのように快感が
高まり、陰嚢は精子でパンパンの感覚がする。
射精感はもうペニス寸前まで高まり、一刻も早く
ガードルの圧迫から解放しないと大変な事になってしまう。
「さぁ、下ろすわよ」
彼女がガードルのウエストのゴムに指をかける。
(あぁ、これでやっと彼女の前で恥ずかしい事になる前に
解放される……)
ちょっとは安堵感が生まれた。
彼女はなるたけ刺激しないように気を使っているのか、
ゆっくりとガードルをずらし下ろす。
一番締め付けの強いガードルのウエストのゴムが、
ぬるりと亀頭の裏筋の一番敏感な所を撫で上げる。
「!!!」
もう、ショーツを下ろすまで自分は射精を我慢できないと
悟った。もう、自分の性器は射精に向けて、不可避な
シーケンスを辿(たど)っていた。
「あぁ、もうダメだ……」
「後少しですよ、我慢なさい!男の子でしょ?」
「男の娘だからダメなんだよ……」
そう、ガードルを履かされてああまで射精感を高められたら、
もうお射精お漏らしをする道しか自分には残されていなかった
のだ。ガードルの圧迫感から解放されてほっ、とするなんて
実は不可能な話だったのだ。
尿道の内側を熱い精液が駆け登り、ビクン、ビクンとペニスが
波打つ。
「あぁ、ごめんなさい!!!」
言うのよりも早く、溜まりに溜まった精子と精液を、
びゅるり、びゅるりと、大量にショーツの中にぶちまけていた。
「ビュッ、ビュッ、」と精液がショーツに勢い良く当たる音まで
彼女に聞かれてそうだ。
「あらあらあら、我慢できなかったのですか……
いいですわ、このままショーツの中に全部お漏らし
しちゃいなさい。」
そうして、彼女に見つめられるまま、ショーツの中に射精を
続けた。ショーツの前の染みは見る見る間に大きく広がり、
白くねっとりとした液が滲み出てくると、個室には
精液独特の匂いが立ち篭める。
ショーツの中のペニスは精液にまみれ、まるで夢精してしまった
かのようなバツの悪さを感じる。
グー
688 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 09:36:51 ID:CuaYShYy
オッケー
ちょっとガードル買ってくる
690 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 18:45:40 ID:HYGGmuG3
俺の使用済みでよければw
どうせ混じっちゃうからおk
すぐ文書書ける奴普通にすごいと思う。
俺の卒論も書いて欲しい
>>692 お前の卒論が女装体験記になっても良いのか?ww
教授が好き者なら卒業させてくれるかも試練
お尻の穴に内定もらえる
スレ立て乙
埋めるにはまだ残りが多いな