神無月の巫女 エロ総合6

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1名無しさん@ピンキー
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・神無月の巫女関連のエロ・妄想話をするスレです
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前スレ
神無月の巫女 エロ総合5
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175357813/
2名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 21:21:31 ID:8nkqIhfv
みな書きたもるがよろし
3名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 22:35:52 ID:7Z5SIL5p
>>1乙。
ハァハァ斬りを超える告白を考えてみたが、なかなか思いつかんね。
4名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 22:48:06 ID:3xl7RI2p
最終話の姫子の告白で十分じゃね?
「私やっとわかった、千歌音ちゃんは天使でも悪魔でもなかった〜もう私のために我慢なんかしないで、辛いこと苦しいこと〜
私ずっとずっと月を照らし続ける、千歌音ちゃんの姫子になりたい〜愛してるよ千歌音ちゃん…」
の謝罪からキス、告白の流れ…長すぎるからかなり省略したがな、芝居じゃない分、ハアハア斬りより迫力あるかもよ
俺この台詞でボロ泣きしたし

千歌音ちゃんの「姫子は私の一番で、本当のお姫様で、私に光を照らしてくれるお日様〜」の告白もかなりいいし
5名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 22:56:34 ID:0fJg1zi9
最終話の2人のあの告白はヤバイよな
ポエマーと言われようが、お互いのあの告白にどれだけお互いが救われたか

思い出しただけで涙モン
6名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 12:23:11 ID:kMDtqFfG
いままで千歌音ちゃんも視聴者も辛い想いをして来ただけに
最終話の告白は心が癒されるな
>>1
7 ◆M2vRopp80w :2008/08/27(水) 18:30:20 ID:3ez4fjD5
前スレからの続きです。
           
浴衣だから余計に目立つかもしれない首筋に、千歌音がつけたキスマークがくっきりと残っていた。
「あっ…千歌音ちゃん…」
だが、休む暇もなく千歌音の手が下へと降りていく。
その指先は姫子の浴衣の中に、スッと侵入してきた。
「やっ…」
姫子は千歌音の手を押さえて抵抗しようと試みるが、不意に千歌音に耳を甘く噛まれ力が抜けてしまう。
「姫子…」
千歌音の吐息と声を耳元で甘く囁かれ、背中にゾクッと快感が走った。
冷たく感じた指先が、ショーツの中へするりと入り、すでに熱く潤んでいる入り口にあてがわれた。
「っあ…!」
千歌音の指が姫子を突き上げる。
「ん…ふぅ…っ!」
姫子は千歌音の肩にぎゅうっとしがみついて、身体を震わせた。
ゆっくりと指先を出し入れされる。
その動きは一定のリズムを保ったまま、姫子を責めてくる。
「あ…ぁっ…」
いつまで経っても、いかせてはくれないもどかしい指先の動きに、姫子はたまらず声を上げた。
その声を聞いた千歌音は、急に指先の動きを速める。
「あっ!…ああっ…」

激しい動きに姫子の意識が遠のきかけたが、まるで見計らったように指先が引き抜かれた。
「やあっ…なんで…っ!」
姫子が千歌音を見上げた。
その瞳は、涙で潤んでいる。
「ひどいよ…っ、千歌音ちゃん…」
非難するような声を上げ、切ない眼差しを向けてくる姫子に愛おしさと苦しさに千歌音は胸が締め付けられた。
姫子の蜜で濡れた自分の指を舐める。
「やっ…汚いよっ…」
その様子に顔を真っ赤にする姫子。
「汚くないわ‥姫子のだもの…」
「どうして…私何かした?今日の千歌音ちゃん、変だよ…」
「姫子…私が来るまで大神さんと楽しかった?」
千歌音の表情がさっきよりも暗くなった。
「え…」
「2人でこんな所で何してたの?私には言えない事?」
「何を言ってるの?千歌音ちゃ…」
「姫子はずるいわ…」
声は低く、さらに冷たく感じる。
「千歌音…ちゃん…」
「私以外にもあんな笑顔を見せて…本当は大神さんの事、まだ好きなのではないの…」
「なっ…私、大神君とは何もないよ!なんでそんな事っ…!」
「どうかしら…こうゆう事だって、私じゃなくてもいいのではないかしら?…姫子には…姫子を想ってくれる彼がいるでしょう…っ!」
                      
続く。
8名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 19:29:25 ID:/X+xz3cV
あああああああーーーー!!!!
千歌音ちゃんがあっ!!!千歌音ちゃんぐぅわぁぁぁぁー(T□T)!!!


・・・救われることを祈りつつ続き待ち
9名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 21:49:09 ID:h23EV3uv
泣いてるなぁ・・・銀月のときみたいに>千歌音ちゃん
10名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 22:21:18 ID:M0RdJPXG
これだから千歌音ちゃんは好きなんだよ、切なくて…可哀想で
しかし、今回は芝居じゃないからな
11名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 22:44:20 ID:h23EV3uv
>>10
分かる、だから報われてホスイ
12名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 01:21:33 ID:idg5rx6f
そういや保管庫ってなかったっけ?
13名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 01:29:19 ID:5MKn+9PH
あるよ〜
けど3月くらいから更新されてない・・・orz
14 ◆M2vRopp80w :2008/08/28(木) 06:39:25 ID:Qk+qH6XI
>>7 続き
           
自分で言い放った言葉の酷さと冷たさに、ハッと我に返った時はもうすでに遅かった。
「ひめ…」
姫子の瞳から大粒の涙がポロポロと溢れ出した。
「……っく…どうして‥そんなこと…」
姫子の顔が歪む。
涙が頬をつたってポタポタと地面に落ちた。
泣きじゃくり出した姫子に、千歌音はオロオロと慌てふためく。
「ご、ごめんなさい‥っ!姫子…私、姫子を泣かせるつもりなんて…」
「ひっく…‥っ…」
千歌音がいくら誤っても、姫子の涙は止まってはくれない。
それどころか、まるで叱られた子供のように可哀想なほど泣いている。
(どうしたら…っ)
その時だった。
若い男女の声が聞こえた。
「ねぇ、なんか聞こえない?」
(…‥!?)
「そんな暗い所、誰も居ないだろ。」
「でも、女の子の声がしたような気がするんだけど…」
祭りに来ているカップルだろうか?
姫子の泣き声を聞かれたのか、こっちに向かって来る気配がした。
(まさか…こっちに来る…!)
「姫子…泣き止んで…」
千歌音が小さな声で優しく言ったが、姫子は全く泣き止んではくれない。
(このままじゃ…っ!)
姫子の浴衣は乱れている。
こんな姿を誰かに見られでもしたら…。
「姫子…っ!」
「んっ…!?」
千歌音はとっさに、泣いていた姫子の顔を上にむかせて唇を塞いで声を封じた。
「ほら、聞こえないじゃん?」
「おかしいなぁ…」
「なぁ、もう行こうぜ。」
近づいていた気配はどんどん遠のいていく。
「ん…っ…」
千歌音は深い口づけから姫子を解放する。
「姫子…ごめんなさい…私、2人の姿を見たら嫉妬して…姫子に酷い事言って泣かせるなんて…本当にごめんなさい…」
姫子を優しく抱きしめ、髪を撫でた。
「千歌音ちゃん…」
姫子の涙はいつの間にか止まっていた。
「お願い…」
千歌音は潤んできらきらと光る姫子の瞳に綺麗で思わず見とれてしまう。
「キス…して」
「姫子…」
言われた通り姫子の唇に、できるだけ優しく自分の唇を重ねた。
背中に回された姫子の手が、ぎゅっとしがみつくのを感じた。                           
15 ◆M2vRopp80w :2008/08/28(木) 07:24:42 ID:Qk+qH6XI
>>14 続き
           
賑やかな夜店の通り道を姫子と千歌音は歩く。
だが、2人の間には微妙な距離が空いていた。
姫子から2〜3歩離れた距離を歩く千歌音は晴れない表情を浮かべている。
先ほどから姫子は口をきいてくれない。
千歌音も罪悪感と、気まずさから目も合わせられない。
姫子に嫌われたのではないかと思い込んでいた。
(嫌われても仕方ないわよね…あれだけ酷い事をしたのだもの…)
千歌音の足がその場に止まる。
まさかこんなふうになるなんて、ただ姫子とお祭りを楽しむはずだった。なのに…。
姫子からどんどん距離が空いていく。
まるであの前世の時、自分の側から離れてソウマの下へ行ってしまう姫子を思い出す。
(やっぱり、私には姫子の側にいる資格なんて…)
千歌音の視界が歪む。
頬に熱いものが流れる。
自分が泣いている事に気づいて、周りに見られないように下を向いた。
「…‥っ」
涙を拭って、再び顔を上げると目の前に姫子が立っていた。
「姫子…?」
見れば姫子もまた泣いている。
「千歌音ちゃんっ‥!」
走って駆けてきた姫子を抱き止めると、唇に温かい感触を感じた。
姫子にキスをされていた。
「んっ…姫子‥!?」
「ごめんね‥私、千歌音ちゃんの気持ちも考えないで軽はずみな態度とって‥千歌音ちゃんが起こるのも仕方ないよね‥」
「そんなことっ…姫子は悪くないわ。勝手に嫉妬して…あんな酷い事、許されるはずない…」
「ううん、千歌音ちゃんは悪くないよ。あのね‥千歌音ちゃんお祭りにあまり行った事無いって言ってたでしょ?」
「ええ…」
「だから千歌音ちゃんにお祭り楽しんで欲しくて、大神君に案内していろんな場所教えてもらってたの。ごめんね誤解させて。」
(姫子は純粋に自分とお祭りを楽しもうとしていたのに‥私ったら‥)
結局姫子も千歌音と同じ気持ちだったのだ。
「だからもう誤解されないように言うね、私は千歌音ちゃんが好き。大好き。」
「姫子…」
「千歌音ちゃんは‥?」
額をくっつけて千歌音の言葉を待つ姫子が可愛くて、愛おしくて千歌音は微笑んだ。
「私も…私も姫子が好き。大好きよ。」
周りに人がいる事も気にせず、2人はもう一度キスを交わす。
また以前より絆が深まったような気がした。
2人にとって、きっと忘れられない夏の終わりの思い出になるだろう。
                      
終わり。
16 ◆M2vRopp80w :2008/08/28(木) 07:27:47 ID:Qk+qH6XI
>>15
起こる→怒るの間違いです。
申し訳ない。
17名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 07:52:49 ID:H1K9tvdy
乙!!
細かいツッコミはなしにして、とりあえず
ソウマが絡むとろくでもない事が起きるんだな
7話の再現かと思っちまったい・・・

次は見てる方が恥ずかしくなるくらい甘〜〜〜い
相思相愛な2人をリクしたい
18名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 08:51:50 ID:3fCul0b4
GJ!!!
19名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 10:06:48 ID:U/J0Fcic
GJだった…嫉妬して姫子襲う千歌音ちゃんが切ないよ
でも、やはりソウマ絡せるとほんとろくなことないよね
千歌音ちゃん可哀想な目に絶対遭うし

久しぶり…ソウマの話する姫子に少し嫌悪感を抱いた
だから次はマコちゃんを挟んでほしいかな
20名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 10:12:22 ID:+HwNDPh3
保管庫更新しないかな・・
前スレのとかもったいない
21 ◆M2vRopp80w :2008/08/28(木) 12:44:08 ID:Qk+qH6XI
最初はマコちゃんにしようと思ったんだけど他のSSを見ると結構そうゆうのがあったんで、あえてソウマにしてみたんですが…千歌音ちゃんがさらに切なくなってしまいました。
                      
姫千歌の話しも考えてたら…どうも姫子が変態化してしまうww
22名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 12:53:39 ID:U/J0Fcic
>>21
たぶん、ソウマを絡めると心が締め付けられるほど切なくて
千歌音ちゃんがあまりにも可哀想で悲惨な目に遭いやすいから
ソウマ絡めたSSは少ないと思うんですよね…やはり今回も鬱になった
23名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 13:01:55 ID:H1K9tvdy
可哀想じゃなければいーかな
2人に泣かれると辛い(T T)
嬉し泣きならいーんだけどね

そして次も期待する
24 ◆M2vRopp80w :2008/08/28(木) 16:34:56 ID:Qk+qH6XI
なぜだか千歌姫は切なくなってしまうので上手く書けない。
姫千歌だとラブラブなのが書けるのに。
                      
あと次のなんですが…
           
2人で花火大会へ出かける。
    ↓
人混みの中、千歌音ちゃんに触れてくる痴漢の手が…
    ↓
振り返ると痴漢は姫子だった。
    ↓
抵抗できない千歌音ちゃんに行為を続ける姫子。    ↓
耐えられなくなった千歌音ちゃんを人気のない場所へ…
                   
頭の中で段々と姫子が暴走してしまうんですが…
25名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 16:40:05 ID:U/J0Fcic
千歌姫が泣きたくなるほど切ないと感じた自分は姫千歌を希望します
姫子に犯される千歌音ちゃんは幸せ…だと思う
26名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 16:56:32 ID:H1K9tvdy
笑えばいいと思うよ(´・ω・`)

>>24
花火見ろや姫子w
27名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 17:46:29 ID:U/J0Fcic
「ほら、ふふ、姫子…花火がとても綺麗ね…って、きゃあ!」
今日は花火大会、そして姫子とのデート…千歌音はクールを装いながらも幸せを感じていた。

姫子と並んで人ごみの中花火を見ていたが…突然お尻辺りに感触を感じる千歌音…。
「どうしたの?千歌音ちゃん」
「いえ、なんでも…ないわ…やぁっ」
またも感じる感触、浴衣の上からそのまま触られている。
触られていると言うより、撫でられているような…。
それも何度も何度も同じ所を…すると次は撫でる場所を変えてきた。
痴漢か?千歌音は拳を握り締めた…。自分よりも姫子が心配だ…姫子はっ…。
千歌音は決意をして背後を振り返る…すると。「ひ、姫子っ!?」
振り返ると姫子がにやにやと笑みを浮かべながらいやらしそうな手で千歌音の…お尻や太ももなど拝借していた。
「ふふ…千歌音ちゃんのお尻…足…柔らかい」
「やん…もう、や、やめてひめ…っ」
「あんまり騒ぐと人に気づかれるよ?千歌音ちゃん、姫宮のお嬢様だよね?そんな声…聞かれると拙いんじゃない?」
「くうっ……」
姫子は千歌音にぶつかった振りをして抱きつくと浴衣の胸元から手を入れてきた。
「後で…川原の人の居ない所にいこ?静かな所でしたいから…」そう首筋に妖しい声で囁かれ千歌音は少し怯える。
膠着し我慢しようとしたが姫子から首筋にキスされそれも許されない。
その間にも姫子の手は進み…千歌音下着の上から直接乳房に触れてきた。
「姫子ったら…やぁっ…も、もう貴女が花火を見たいって言ったから浴衣も乙羽さんに用意してもらって── 」
「私、こういうことしたいから…千歌音ちゃんを誘ったの、花火も見ながらだと雰囲気も出るよね?」
「くはぁ……やん、く、くすぐったいわ…」
「ふふ、スリルあるでしょ?愛してるよ千歌音ちゃん…っ」
周りに気づかれないように千歌音は悲鳴を上げ続ける。
もし、この場面をイズミ達や真琴に観られでもしたら終わりだろう。


姫子のような痴漢に襲われると千歌音ちゃんも幸せだろ。
28名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 19:59:54 ID:H1K9tvdy
>>27
とんだド変態だな>姫子
くそう!もっとヤレ(・∀・)!!

ぜひその後のプレイは立ちバックで(逝
29名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 22:36:10 ID:+HwNDPh3
>>27
そしてその後は千歌音ちゃんの処女を姫子がおいしくいただくんですね?
痴漢プレイで処女喪失までいくとは・・姫子恐ろしい子・・
30名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 22:42:41 ID:KOwGZywX
>>27
なんぞこれー!ww
すごいな姫子w

出来れば続きをお願いしたいわ
31名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 07:17:14 ID:qWu5Xhk3
保守
32名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 08:00:26 ID:vBE2ytv+
>>24
> なぜだか千歌姫は切なくなってしまうので上手く書けない。

アニメのあのくだりがあるからな>ロンリー千歌音ちゃん
でも最終話、写真を撮るシーンで千歌音ちゃんを姉のように
慕って甘える姫子を見ると千歌音ちゃんに抱かれたくて
堪らない女の子な姫子の誘い受けを妄想するな

姫千歌はダイーブお腹イパーイだけども千歌音ちゃん受けの方が需要があんだよね(´・ω・`)
千歌音ちゃんがもーちょいかおん並に紳士ならな〜

とか長々と失礼した


姫千歌も期待してます
33 ◆M2vRopp80w :2008/08/29(金) 08:41:03 ID:OkmvR6qw

日も暮れ暗くなったある川原では、天火明村で一番大きな花火大会が開催されるとあって村中の人たちが集まっていた。
「姫子、はぐれないようね。」
「うん、千歌音ちゃん。」
混雑する人混みの中、千歌音と姫子ははぐれてしまわないように手を繋いだ。
姫子はちらりと千歌音を見る。
2人でお互いに選んだ浴衣。
千歌音が着ている紺色の浴衣は姫子が選んだものだ。
普段から綺麗だが、浴衣を着た千歌音はいつもよりさらに美しく見えた。
(綺麗だなぁ…千歌音ちゃん)
「なぁに?姫子。」
姫子が見とれていると、その視線に気づいた千歌音と目が合った。
「う、ううん、何でもないよ。」
姫子が曖昧に答えると、千歌音は不思議そうな顔をしたが、優しく微笑み返してくれた。
                      
いよいよ花火が打ち上げられる時間。
2人は人に押されながらも、何とか花火が見えそうな場所まで来る事が出来た。
「あ、千歌音ちゃん。始まるみたいだよ。」
ヒューとゆう打ち上げられた花火の音と共に、夜空には大輪の花火が散る。
「綺麗ね、姫子。」
「うん、来てよかったね!」
2人も周りの人々も美しい花火に見とれていた。
ふと、姫子が千歌音に目をやると花火に照らされた千歌音の横顔が見えた。
(わぁ…)
美しい横顔、髪を上にあげて見える白くて綺麗な項が何とも言えない色気を醸し出している。
姫子はその美しい姿に思わず息を飲んだ。
姫子は辺りの人々の様子を確認した。
皆、花火に夢中になって空を見上げている。
(ちょっとくらい、いいよね…)
姫子は千歌音にピタリとくつっいた。
「姫子?」
千歌音は一度、姫子を見て微笑むと再び空を見上げた。
(あ…もう…)
姫子よりも花火に夢中になる千歌音に、姫子はちょっと頬を膨らませる。
姫子は千歌音の気をこちらに向かせたくて、ちょっとした意地悪を思いついた。
「……っ!?」
千歌音が急にビクリと身を強張らせた。
一瞬、お尻に何か当たった気がした。
(今の…気のせいかしら…?)
気のせいだと思い込み、再び空を見上げたその時…。
「……!!」
またもや触れてくる誰かの指先の感触、やはり気のせいではない。
(まさか…痴漢…っ?)そして今度は大胆にも千歌音のお尻を手のひらで包んでくる。
「なっ…!」
あまりにも大胆に触れてくる相手に千歌音が声を上げようとしたが、何かが違う事に気づいた。
           
続く。
34名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 10:18:13 ID:8xJY6aT9
キモい
35>>27の者です:2008/08/29(金) 13:07:01 ID:n6+iYDV4
>>27の続きを書いてみる。

姫子の手は進み、ブラを上手く外すとついに直接乳房を揉み始める。
そしてその手の動きと同時に姫子の唇は千歌音の首筋を捉えていた。
「やぁ…やん、も、もう…駄目よ姫子っ」
「柔らかい…ふふ、やっぱり千歌音ちゃんの胸…大きいね♪」
「こ、こんなことしてるの誰かにばれたら……っ!」
「ばれてもいいよ、私達の愛を見せ付けてあげればいいんだよ」

幸い、この場所に見物人は少なく千歌音の姫子の行為…怪しい動きが目立つことはない。

「ふふ、もうすぐ花火も終わるね…」
姫子は千歌音と比べると小さいため目立ちにくい。
下着の上からならともかくそのまま生乳房を揉まれているため千歌音も堪らない。
姫子に体のあちこちを触られ立っているのが精一杯だ。

「約束だからね、花火大会終わったら河原に行こ?」
「え、ええ…わかったわ、わかったからいまはやめて頂戴、姫子」
「ふふ、いまは許してあげる」
すると姫子は言葉通りに千歌音の浴衣の胸元から進入していた手を戻した。
慌てて胸元を晒していた浴衣の裾をもとに戻す千歌音。
「はぁ……はぁ…ど、どうしてこんなっ」
「どうしてもなにもないよ、千歌音ちゃんを愛してるからだよ、私ね…いつも千歌音ちゃんをどんなふうに感じさせるか考えてるの」

36>>27の者です:2008/08/29(金) 13:07:54 ID:n6+iYDV4
花火が終わり天火明村の村人達…大勢の見物人が帰っていく。
その中には乙橘の女生徒達の姿もあった。

その中を、千歌音と姫子は逆方向に歩いていた。
夜とはいえ、姫宮の令嬢が歩いているのだ、振り返る人も多く目立つが姫子は気にしない。
姫子が頬を染め積極的に腕を組んでくるため千歌音は顔を真っ赤にしながらなんとか歩いていた。
私達の姿は村人達からどう見えるだろうか、仲の良い友達?大親友?それとも…。

「ふふ、ここなら誰もいないし…安心だよね」
「姫子…」

いまの季節は河原の川の音が綺麗だ、風鈴の音が聞こえるよう…花火スポットとして最適だ。
川の流れもゆっくりとしていて…一人になり、ふけるのにもいい場所だろう。

その端に千歌音と姫子はゆっくりと座る。
「じゃ、さっそくだけど…千歌音ちゃん♪」
「ひめ…こ…ん…んっ!?」
河原の座った千歌音を抱き寄せ不意打ち気味にキスする姫子。
慌てて唇を離してきた千歌音だがすぐさま姫子に塞がれる。
色んな場所から角度を変え、そのまま舌を入れ込んでいく。
「ちゅ…ん…んふ…はぁ」
せかしてきた姫子に戸惑い目を開けたままの千歌音。
少し目を開けた姫子はくすりと笑みを浮けべ目を閉じるとキスを再開。

そして、その手は浴衣の胸元に進入していく、すぐさま下着を外すと揉みだす。
そして浴衣の帯に手をかけ上手く回していく。
「だ、駄目よ姫子っ…ここはっ」
「いいんだよ」そして最後まで巻くとゆっくりと千歌音の体から浴衣を外した。
千歌音の生の…爆乳が露になり姫子の欲望を駆り立てる、姫子のその瞳は…獲物を見つけた獣のよう。
「いや…やぁ」
姫子の目の前に晒されている乳房を慌てて隠そうとした千歌音の手をどけると乳首にしゃぶりついた。
37>>27の者です:2008/08/29(金) 13:08:39 ID:n6+iYDV4
「あうっ……やん…も、もうやだっ」
姫子の体は完全に千歌音に食いついている。
全身を埋めるようにして…だが、口だけは確実に乳首をしゃぶっている。
「く、くすぐったいわ、姫子」
「我慢して」
まるで母親の乳首に食いついた赤ちゃんのよう── 。
「も、もうやめてっ!!」

ガバっ…。
つい、力まかせに姫子を引き離してしまう。
千歌音は…はっとした、普通に腕の力は鍛えている自分のが上なのだ、なのにこんな…。

「あっ……ご、ごめんなさいね、姫子、私そんなつもりじゃ…っ」
「ううん、いいの…だってそこにはもう飽きたから」
「え── 」

姫子はしゃがみこむと千歌音のショーツに手を伸ばした。
「ひ、姫子!?駄目── 」
しかし、いともたやすく最後の下着を外され千歌音は全裸にされる。
姫子はそのまま陰部の割れ目を開いた。

「あっ…………!」

千歌音はその場所だけでなく…色んな所が震えた。
「もう…濡れてるの?もしかして…花火大会中にはもう」
「ち、違っ」
「じゃあいま濡れたんだね、もう…私のキスに弱いんだから、千歌音ちゃんったら」
「う、うう…っ」

姫子は色んな指を割れ目にあてがったりくねくねと回したりしていた。
「や、やだっ…い、いやよ…姫子」
「ふふ、もうイってくれたんだね、千歌音ちゃん、体が震えてるよ?」

蜜壷から液が飛び出すのを確認しそう告げる姫子。
38>>27の者です:2008/08/29(金) 13:09:36 ID:n6+iYDV4
「あう……っ!」
指を引っ込んだ姫子は…そのまま顔を近づけてきた。
「え?え?え?」
「ふふ、美味しそう…私だけの物なんだよね」
「や、やだぁ!」

その場所に姫子の舌がそのまま入り込み…千歌音は恥ずかしさのあまりに目を閉じた。
千歌音が痙攣するのにも構わずに舐め続ける……。
そして、姫子は欲望はさらに増す。
「ねえ、千歌音ちゃん…我慢してね」
「んと……姫子っ?」

姫子の指は千歌音の…一番大事な場所まで到達した。
「目を閉じててね」
その場所は膜が囲って作られ大きく守っていた、まるで騎士のよう…。

その場所に指が突き出すと千歌音が涙を流した。
「ううっ…い、痛っ」
「ごめんね、優しくするから」
姫子は苦しむ千歌音を優しく抱き寄せるとキスする。
「ああっ!!」
千歌音が大きな悲鳴を上げたと同時…その膜を姫子の指が破ったとわかる。

「あ、あう…姫子」
「ごめんね、でも夏休みの最後に…千歌音ちゃんとの思い出が欲しくて、千歌音ちゃんの全てが…花火大会より楽しかったよ」


俺…大好きな千歌音ちゃんになんて可哀想なことを…。


39himecika:2008/08/29(金) 17:18:08 ID:OkmvR6qw
>>38
話しがかぶってしまったので、続きは止めときますww
           
まあ…やったのは姫子なのでw
40名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 17:24:08 ID:DRsYCcXz
GJでしたww

いや千歌音ちゃんも大好きな姫子にはじめてを奪われて本望だったと思いますよ
姫子以外なら発狂するでしょうが
41 ◆M2vRopp80w :2008/08/29(金) 17:29:22 ID:OkmvR6qw
>>39
トリップを間違えてしまいました。

別の姫千歌話しを考えてきます。
42名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:21:01 ID:2HFmMAmr
なんだか姫子が発情期の犬みたいになってきたな
もっと優しく抱いてやれw

マコちゃんや乙羽さんもご無沙汰気味だが、次回はプールか温泉でのプレイが見たい
43 ◆M2vRopp80w :2008/08/30(土) 07:52:37 ID:yNWELpd0
あと1ヶ月くらいで神無月か。                   
誰かそれまでネタくれないかな…
最近、姫子と千歌音ちゃんの事ばかり考えていたら寝不足になった…(´・ω・`)
44名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 09:10:34 ID:KGtiwNVK
おいおい、最近じゃなくずっと一年中千歌音ちゃんのこと考えて寝不足な俺はどうなる
>>42
マコちゃんや乙羽さんのプレイが観たいってこと?
それとも2人に絡めるのを希望と?
45名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 10:40:30 ID:yJxrGZCm
>>43
ネタなら幾らでもでるぞ
あーんなプレイやこーんなプレイや

>>44
どっちもだな
イズミさんもだいぶムラムラしてきたんじゃないか?
2人に絡めるとしたら、ちと可哀想だが悪戯されちゃった姫子を
体でもって慰める千歌音ちゃんとか(後に報復
千歌音ちゃんが不在中に欲求になった姫子がマコちゃんを誘ってだとか・・・

制限しなければまだまだ出てくるな
46 ◆M2vRopp80w :2008/08/30(土) 12:35:59 ID:yNWELpd0
今また、自分の中で前世ブームがきてる。
今日も仕事中に考えてたら…                    
現世の時代になぜか、前世の姫子と千歌音ちゃんが現れる。
前世姫子と現世姫子が手を組んで、千歌音ちゃんを入れ替えて一晩で過ごすことに。
           つまり…
前世姫子×現世千歌音ちゃん
現世姫子×前世千歌音ちゃん
とゆう組み合わせで…
                                 
つくづくバカだな自分って…
47名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 13:26:48 ID:FgLkqmwl
>>46
そしてどっちの千歌音ちゃんも受けなのですね、分かります
48名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 14:40:31 ID:KGtiwNVK
>>45
つまり簡単に言うと
前者は3人にレイプされた姫子を千歌音ちゃんが体で慰める
後者は姫子の浮気ってこと?
49名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 14:58:31 ID:A//oW1am
>>46
間違えなくどっちの千歌音ちゃんも受けですね

特に病弱千歌音ちゃんを現世姫子が陵辱は見たいかな
50名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 15:01:14 ID:KGtiwNVK
というか前世姫子×前世千歌音は
病弱で気の弱い千歌音ちゃんがまじ可哀想なほど泣かされるぞ
前世姫子は現世千歌音ちゃんすら簡単に犯すというのに
51 ◆M2vRopp80w :2008/08/30(土) 15:13:06 ID:yNWELpd0
2つの場合があると思う。
現世のか弱い姫子と、現世以上にウブで泣き虫な千歌音ちゃんの組み合わせ。
好きな人には大胆になる現世姫子と、前世千歌音ちゃん。
                      
まあ、大胆な姫子にだったら簡単に押し倒されるに違いないと思うけど、どっちもか弱い同士だときっと2人でもじもじと気恥ずかしい雰囲気になると…。
52名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 18:25:04 ID:kQkr3eB6
姫子が輪姦されるSS書くね
53名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 18:36:01 ID:tqGwPVcN
千歌音の目の前がいいな
54名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 19:12:37 ID:FgLkqmwl
変態どもめ!
55名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 00:44:30 ID:favgE43L
縄に縛られた千歌音ちゃんの前で3人娘に強姦される姫子か…悪夢の光景だ

56 ◆M2vRopp80w :2008/08/31(日) 06:33:48 ID:faK2T6aB
>>46
ちょっと妄想してみた。
           
姫宮邸のある一室で広い部屋を落ち着かないように、キョロキョロと前世千歌音が見回している。
前世千歌音「あの…姫子さまは?それに千歌音さんも…」
そう言えば先ほどから前世姫子と現世千歌音の姿が見当たらない。
現世姫子「さあ‥?千歌音ちゃんが、姫子さんをお屋敷の中でも案内してるんじゃないかな?」
前世千歌音「そうですか…」
前世姫子が居ないせいか、若干不安を覚える前世千歌音。
その時…。
前世千歌音「‥…!?」
部屋の明かりが突然消えた。
驚いた前世千歌音は慌てて立ち上がる。
カチャっとドアの鍵が閉まる音がした。
前世千歌音「あ、あの…姫子さん…?」
暗闇の中、現世姫子が近づいてくる。
現世姫子「千歌音ちゃん…」
前世千歌音「あ、やあっ…!やめてくださ…んっ!」
現世姫子に抱きしめられ、唇を奪われてしまった。
現世姫子「今日は一晩、私だけの千歌音ちゃんになってね。」
前世千歌音「いやっ…姫子さまぁ‥っ!」
混乱する前世千歌音は思わず前世姫子の名を呼ぶ。
現世姫子「姫子さんなら…来ないよ。今頃、千歌音ちゃんと…だから大人しくしてね。」
前世千歌音「そんな…い、いやああっ…!」
                      
なんか…これじゃあ銀月の嵐の逆パターンみたいになってしまった。
千歌音ちゃんごめんね。
57名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 11:46:49 ID:I+qjILlG
>>48
そんな感じ

>>56
どっちの千歌音ちゃんも泣かされるのか


あまり千歌音ちゃん泣かしてると椎茸攻めだけでは収まらんぞ
58名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 13:09:16 ID:favgE43L
>>56
いいよいいよっ!、続きを読みたいんだが…
姫子からの逆レイプ、いや、逆銀月か?
それも芝居じゃないだけにスリルあるよね
>>57
前者は考え中、もしかしたら来週の週末辺り投下するかも
59名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 13:52:31 ID:b9unjCug
>>58
mjk!?
期待してしまいますわ>イズミさん
60 ◆M2vRopp80w :2008/08/31(日) 14:52:41 ID:faK2T6aB
>>56の続きを書いてみた。
           
「千歌音ちゃん…」
前世千歌音をベッドに押し倒し、巫女服に手をかける姫子。
「あ、だ‥だめです‥っ!姫子さん‥!」
巫女服をはだけさせると、現世千歌音より若干小ぶりだが豊かで形のいい胸に姫子が触れてくる。
「あっ…やあっ…」
胸の先端を口に含むと、千歌音の身体が震えた。
「んっ…やめ‥てください‥」
顔を真っ赤にして、いやいやと首を横に振る千歌音が可愛らしくて姫子の欲情をさらにそそる。
「可愛いね…前世の千歌音ちゃんも‥」
うっとりと千歌音を見つめる姫子の瞳に、恥ずかしくて視線を合わせる事が出来ない千歌音。
だが姫子の手によって巫女服を全て剥ぎ取られてしまう。
「すごく綺麗…」
「やっ…」
上から下まで千歌音の美しい裸体を全て見られ、千歌音はぎゅっと瞳を瞑った。
「ね‥いいよね千歌音ちゃん…」
姫子の指が千歌音の下腹部辺りを撫でる。
その言葉と、触れられた場所に千歌音はハッとした。
「だ、だめですっ‥!そこは姫子さまにしか…」
「姫子さまって…もしかして千歌音ちゃん。もう、姫子さんに…」
「あ…」
「…そうなんだ。でも今晩は私のものだから、姫子さんの事は忘れてね。」
そう言うと姫子は千歌音の入り口に指で触れる。「ああっ…ひ、ひめ…」
指先でそこを愛撫すると、すぐに蜜が溢れ出した。
「あ…すごい。千歌音ちゃん‥もう、こんなに。」
指先についた千歌音の蜜を口に含み、味を確かめる。
「いやっ…やめて…!」
「千歌音ちゃんと同じ味…やっぱり千歌音ちゃんなんだね。」
嬉しそうに微笑む姫子は、前世姫子と同じお日様のような温かい笑顔。
(あ…姫子さまと同じ笑顔…)
その笑顔に千歌音の心が和らいだ。
「千歌音ちゃん…ごめんね。」
「あ…ああっ…」
姫子の指が千歌音の中に入ってくる。
前世姫子にしか許した事のないその場所に。
「いつもはどんな風に抱かれてるの、千歌音ちゃん?」
「そ、そんな…事っ‥言えな…ああっ!」
指は休む事なく千歌音の中で動いている。
「姫子さんより気持ちよくしてあげるね…」
「んぁっ…やあっ…姫子さん…」
「愛してるよ…千歌音ちゃん」
その夜、前世千歌音は現世姫子にも全てを奪われてしまった。
                      
前世姫子と現世千歌音編もありますが、どうしましょうか?
61名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 15:35:56 ID:BwbD+UpW
>>60
ムラクモ様「やっておしまいなさい!」
62 ◆M2vRopp80w :2008/08/31(日) 16:50:01 ID:faK2T6aB
>>60の続きで前世姫子と現世千歌音編です。
           
その頃…。
「ずいぶんと広いのね。」
千歌音は前世姫子に頼まれて、姫宮邸の屋敷内を案内していた。
「ここが千歌音の部屋?」
「え、ええ…」
姫子は千歌音の部屋を物珍しそうに見渡した。
「あの…そろそろ姫子達の所に戻らないと…」
案内してから、ずいぶんと時間が経っている。
そろそろ戻ろうと姫子に声をかけるが、前世姫子はベッドに興味を示したようでベッドの上に楽しそうに座っていた。
「これは何?お布団かしら?ふかふかね。」
(やはり、間違いないのね…姫子とは違う好奇心旺盛な性格…この方は前世の…)
千歌音の記憶にある前世と同じ姫子の姿に、千歌音は懐かしさと戸惑いを感じていた。
「千歌音もこっちにいらっしゃい。」
「え、わ‥私は‥」
千歌音に手を差し伸べる姫子。
「いいから、ほら。」
「あっ…」
姫子に手を引っ張られ、ベッドの上に座らされてしまった。
その力強さは現世の姫子とは違う。
「あの…っ!」
肩に手を回され、千歌音の胸がドキドキと高鳴ってしまう。
「なぁに?千歌音。」
「い、いえ…」
密着してくる姫子の積極さに、千歌音は頬を赤らめ何も言えなくなってしまった。
「そうゆう所は変わってないのね…」
「えっ…あっ…!」
クスリと笑う姫子の声に、千歌音が顔を上げると不意に腰を撫でられた。
「千歌音…」
「ま、待って…私…」
近づいてくる唇に、千歌音は慌てて顔を逸らした。
「どうして?」
「だ、だって‥私には姫子が…」
「あら、私だって姫子よ。」
「そうだけれど…でもっ‥んんっ!」
姫子に頬を引き寄せられ、唇を塞がれる。
「ん…っ…」
姫子の舌が入ってくると、身体の力が抜けてしまうのが分かった。
キスに気を取られている間に、姫子の手が千歌音のシャツのボタンが一個ずつ外されていく。
「あっ…!」
「あら…あの子より大きいのね。」
はだけられた胸に姫子が手を這わせる。
前世の千歌音よりも大きい胸を姫子は優しい手つきで揉み始めた。
「や…」
「千歌音、これどうやって取るのかしら?」
どうやらブラの外し方が分からないらしい。
千歌音はなんとか外そうとしてくる姫子の手を力の入らない手で阻止した。
「あ、あのっ…止めましょう…私には姫子がいるんです。貴女にも前世の私がいるのに…こんな事っ!」
「そういう真面目な所も一緒なのね。」
「え…っ?」
           
63 ◆M2vRopp80w :2008/08/31(日) 17:30:35 ID:faK2T6aB
>>62の続きです。
           
「きゃっ…!」
力強い力で、千歌音はベッドに押し倒された。
「真面目で奥手で…臆病なあの子と同じ。」
「そんなこと…」
「強がらなくてもいいのよ…千歌音。」
優しいお日様の笑顔を見て、千歌音の瞳が涙で潤む。
「わ‥私は…前世で貴女を殺してしまった。だから…今度は貴女を守りたくて…だから…!」
涙声で話す千歌音の唇を、姫子が人差し指で止めた。
「ごめんなさいね。貴女に辛い思いをさせてしまって…もう無理しなくてもいいのよ。」
「ひ…めこ‥さま…」
千歌音は自然と、前世と同じ呼び方に戻っていた。
「だから前世の分まで、貴女を愛したいの…千歌音。」
「でも…姫子が…」
千歌音の脳裏に現世の姫子が浮かぶ。
「姫子なら、今頃あの子を抱いているわ。」
「な…どうして…っ!」
「私が頼んだのよ、あの子を抱いてあげてって。姫子も私と同じ気持ちなの…前世で貴女に辛い思いをさせた分、前世の貴女の全ても愛してあげたい…」
「姫子が…」
「妬いているの…?心配しなくていいわ。これは浮気ではないから…ただ、私達は貴女達を愛したいだけなのよ。」
千歌音の溢れる涙を指で拭ってやる。
「愛してるわ、千歌音。貴女の全てを頂戴…」
「あっ…」
千歌音の細い首筋に姫子の唇が這う。
腕が背中に回ってブラのホックを外された。
「こう外すのね。千歌音…前世の貴女も綺麗よ。」
「や…恥ずかしい…」
姫子は先ほどとは違って心を許したのか、しおらしくなった千歌音に愛おしさを感じながら愛撫する手を進める。
「あんっ…やぁ…」
「ふふっ…感じやすいのね。前世の貴女も…」
姫子の手が、肩、胸、腰など千歌音の身体をなぞっていく。
やがてスカートも脱がされ、残るはショーツのみになった。
「千歌音…腰を上げなさい。」
「あ…でも、まだお風呂に入っていないから…」
千歌音は顔を真っ赤にして、恥ずかしそうな眼差しを姫子に向けてくる。
「気にしなくていいわ。千歌音には汚い所なんてないわ…そうね、たとえあったとしてもその場所も愛してあげる…」
「姫子…さま…」
千歌音のショーツに指をかけ、焦らすようにゆっくりと時間をかけて脱がしていく。
千歌音は恥ずかしさのあまり、瞳をぎゅっと瞑っている。
やがてショーツも脱がされ、生まれたままの姿を姫子にさらした。
「これが…貴女の全てなのね…」
姫子はうっとりと千歌音の美しい裸体を見つめた。
64保管庫の人:2008/08/31(日) 18:11:46 ID:Qki35UPA
遅ればせながら本日前スレ保管しました
ちと放置気味でご迷惑をおかけしたので今スレはちまちま保管していきたいと思います
65 ◆M2vRopp80w :2008/08/31(日) 18:22:28 ID:faK2T6aB
>>63の続き
           
「力を抜いて…千歌音。」
「やあっ…」
姫子は千歌音の膝を手をのせて開かせた。
「綺麗よ、あの子と同じくらいね…」
そう言うと、姫子の顔が千歌音の大切な所へ近づいていく。
(あ…姫子にしか…許したことがないのに…)
千歌音はぼんやりとその様子を眺めていたが…。
「ひゃんっ…!」
可愛らしい悲鳴を上げて、千歌音は身体をのけぞらせた。
ぴちゃぴちゃと姫子がその場所を舐めている。
それだけで千歌音は達してしまいそうだった。
「あ‥んっ…はぁっ…!」
「素敵な声ね…もっと聞かせて…」
「だめ…そこはっ…ああっ!」
姫子は千歌音のそこを、愛おしそうに強く吸いあげた。
千歌音の身体がビクビクと痙攣する。
「いってしまったのね。でも、まだよ…」
姫子は自分の巫女服を抜き出し、千歌音とはまた違う綺麗な裸体をさらした。
「ひ…め…こさま…」
「まだ、貴女を愛し足りないわ…千歌音。」
姫子が覆いかぶさってくる。
千歌音は前世からの最愛の人に抱かれながら、夜が明けるまで過ごした。           
翌日…。
「おはよう、千歌音。良く眠れたかしら?」
前世姫子は何事も無かったかのように、前世千歌音に話しかけた。
「は、はい…姫子さま…」
前世千歌音は頬を赤く染めたまま、俯いている。
首筋をちらりと見るとそこには昨夜、現世姫子に愛された証が残っていた。
「昨夜は姫子に可愛いがられたみたいね。」
そっと耳元で囁くと、前世千歌音はさらに顔を赤くした。
「も、申し訳ありません、姫子さま…っ!」
千歌音は現世姫子に抱かれた事を怒られると思い、姫子に誤る。
「誤らなくていいのよ。それより、姫子は優しくしてくれた?」
「えっ…あ…その…」
「正直に言っていいのよ。」
「……はい。」
昨夜の事を思い出したのか、千歌音は耳まで真っ赤に染めた。
「そう、よかった。」
姫子はその様子に優しく微笑んだ。
その時、ドアがコンコンとノックされた。
「どうぞ。」
姫子が声をかけると現世の姫子と千歌音が部屋に入ってきた。
「おはよう、姫子さん。千歌音ちゃん。」
           
66 ◆M2vRopp80w :2008/08/31(日) 19:00:07 ID:faK2T6aB
>>65の続き
           
「おはよう、姫子。」
「お、おはようございます…千歌音さん…姫子さん。」
姫子は現世姫子に挨拶する。
前世千歌音も見習って頭を下げた。
「朝食の準備が出来たから、乙羽さんが呼んで来てくれって。」
「そう…分かったわ。おはよう、千歌音。」
「…おはようございます…」
前世姫子がまだ挨拶をしていなかった現世千歌音を見つめると、気まずそうに視線を逸らした。
「千歌音、挨拶する時はちゃんと人の目を見なさい。」
「えっ…あ、はい…ごめんなさい。」
まるで子供を叱るような前世姫子の声に、千歌音は思わず視線を戻して誤った。
その様子にクスッと笑った前世姫子は千歌音に近づく。
「あの…?」
「いい子ね。」
そう言って前世姫子が千歌音の唇を突然奪った。まるでご褒美のように。
「……!!」
その場にいた前世姫子以外、皆が驚いた。
「あ…の…」
現世千歌音は現世姫子の前でキスされ、固まっていた。
「あのっ…姫子さん。一晩だけって約束ですよ…!」
現世姫子は自分の前で千歌音とキスする姿を見せられて、むっと頬を膨らませた。
「あら、いいではないの。貴女も昨夜、千歌音を可愛いがったのだし…」
「そうだけど…」
2人の姫子は、はずかしげも無く2人の千歌音の前でそんな会話を続ける。
「そう言えば、しばらく元の世界には戻れそうにみたいなの。それまで此処でお世話になってもいいかしら、千歌音?」
姫子がなぜか突然そんな事を言いだした。
「え、…ええ…それは構わないですけれど…」
「ありがとう。なら大丈夫ね。」
「……?」
前世姫子の言葉に、その場にいた皆が不思議そうな顔をした。
「だってしばらく、交代で互いの相手と夜を過ごせるでしょう?取り合いにならなくて済むわね。」
お日様のような笑顔で微笑む前世姫子に、現世姫子以外の2人の千歌音はさらに固まってしまった。
この先、2人の千歌音は苦労が続きそうだ。
                                 
終わり。
千歌音ちゃん達、頑張ってね。
67名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 23:26:49 ID:He78/IJv
4人入り乱れてカオスwww
大変なことになってますねw
GJでした!

>>64
更新乙でした〜
これからもちょくちょくお願いします
68名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 23:29:42 ID:favgE43L
この2人のプレイはいつ観ても良い、やはり前世姫子さまは最強だな
そして千歌音ちゃんは前世も現世も受けということがよくわかる
>>45
3人娘にレイプされ制服も流され下着も…全裸状態の姫子
そこに駆けつける千歌音ちゃん…姫子はそのまま千歌音ちゃんとやるのもいい
69名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 23:53:06 ID:BwbD+UpW
>>66
いつも乙


無理矢理じゃなくて愛のあるプレイもみたいな〜
書き手としては難しいだろうが…

何かこう抱きたくても中々抱けなかったけど、やっと抱けた!みたいな
70名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 00:13:55 ID:I3FmUmQv
ネタというか最近あの幸せ家族計画をまた見たくなりました

そういえば二人の結婚式ってのはもう終わった後なのかな
だとすれば結婚式→新婚旅行→新婚生活→雛子出産とかぜひ見てみたいですね
もちろん二人ともウェディング姿でw

書くとしたら結構長くなりそうですね
71名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 00:33:52 ID:7ydijtWu
結婚式熱いねーっ!!
誓いの言葉とか泣きそう、マジで

そーいや二人とも誕生日同じなんだよなぁ
それを雛子と千羽が祝ってくれて、夜子供たちが寝静まったらもーそれはそれは…w

あー妄想がトマンネw
72 ◆M2vRopp80w :2008/09/01(月) 08:42:14 ID:jFKcoEr6
>>70
>>71
幸せ家族計画の続きですか…。
前に初夜とかは書いたんですが、2人の結婚式はまだ書いてないな。
なにか他に、こうゆう家族計画が見たいとかあったら教えもらえると助かります。
73名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 10:01:45 ID:7ydijtWu
>>72
自分としてはプロポーズから見たいですかね〜
エロを入れるのは難しいかもだけど…

でも抱いた(抱かれた?)あとの姫子ならベッドの中で言いかねないかとw
74 ◆M2vRopp80w :2008/09/01(月) 12:51:40 ID:jFKcoEr6
>>73
プロポーズはどっちがするんだろう。
千歌音ちゃんだったらさまになるけど、奥手だからなぁ。
だとしたら姫子がプロポーズ…?
           
姫子「千歌音ちゃん、私と結婚してくれる…?」
とか?
75名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 12:57:44 ID:ZjWpRple
プロポーズは姫子からだろ、式の用意とかは
全て千歌音ちゃんと乙羽さんがするだろうが
姫子「千歌音ちゃん…あのね、あの…私と」
千歌音「姫子、どうしたの?」
姫子「あの…あのね…私と…結婚してくれる?」
千歌音「え…?姫子…」
姫子「私本気だから…私、千歌音ちゃんと幸せになりたい」
千歌音「……っ!」
姫子「駄目かな、私とじゃ…嫌かな?」
千歌音「いいえ、そんなことないわ…嬉しいけれど」
姫子「ふふ、ありがとう、幸せに…なろうね」
といいながら千歌音ちゃんの胸に体を預ける姫子。

と姫子はああ見えて好きな人には大胆だから
76名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 13:07:05 ID:I3FmUmQv
>>74
そっちの方がいいですね萌的には

で両家の両親に挨拶に行って
「千歌音ちゃんを私にくださいm(_ _)m」
とかそーゆうことがあって千歌音ちゃんの父親から
「女の子の君が千歌音を貰うなどとどうゆうジョーダンかねぷふふw」
とか言われて・・

千歌音ちゃんが「違うのよお父様。私たちは本当に愛し合ってるの。だから・・」
そして父親が「ええ〜い認めん認めん。女同士なぞ断じて認めんぞ!千歌音にはそれ相応の素晴らしい男といっしょになってもらわねば困る!」

とゆーベタな妄想が止まらないw
こうゆう葛藤話が結婚前にあるのもいいですねw
77名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 13:11:48 ID:ZjWpRple
というか千歌音ちゃんの両親はずっと海外に居るし姫子会えないんじゃ…
式の手取りや会場など全て乙羽さんがするだろ
姫子には両親いないんだし、結婚式も
2人と乙羽さん、一般メイドさん達にマコちゃん
だけでいいのでは?あまり2人の式を大人数ではしてほしくないな

78名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 14:50:28 ID:7ydijtWu
言い出しっぺ的には姫子が話を切り出して、千歌音ちゃんに
言わせようとするのを考えてたな

親への理解は千歌音ちゃんが頑張るでしょ
腹をくくった時の意志の強さは本編で立証されてるし
式は二人っきりか、内輪のみがいーかな

まぁ、優しい千歌音ちゃんだから式のやり方も「姫子の良いように」って言ってくれるでしょ
79名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 14:57:48 ID:ZjWpRple
姫子がどうするかだな
「せっかくだもん…大人数で皆、盛大に祝って貰いたいな」か
「ううん、そんなに盛り上げなくていいよ…私は千歌音ちゃんと結婚できるだけでいいから」か
か、千歌音ちゃんは「姫子が望むものを希望するわ」だろうし
姫子が呼ぶとしたらマコちゃんくらい
千歌音ちゃんは親族など沢山居るだろうけど、イズミさん達信仰者も来るだろうし
80名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 16:11:36 ID:7ydijtWu
何とでも考えられるけど、やっぱ少人数がいーな

というか、あまり形式に捕われないで自由に挙げてもらいたい

結婚って言っても名ばかりで戸籍まではさすがに変えられないだろうし
81名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 16:23:14 ID:ZjWpRple
結婚後の苗字は普通に姫宮姫子だろうな、来栖川千歌音ってなんか…

あと少人数は同意だな、小さな所で静かにやってもらいたい
姫子はともかく千歌音ちゃんはどんな形でも
姫子と一緒が嬉しいんだから、無理に姫宮の両親呼ぶのは…
マコちゃん、乙羽さん、メイドさん達だけでやってほしい
姫子だってそのほうが安心するし落ち着くだろ
82 ◆M2vRopp80w :2008/09/01(月) 16:45:47 ID:jFKcoEr6
みんなありがとうww
ネタがそろそろつきかけていたんで助かる。
結婚式となると、みんな熱いなw
           
とりあえずプロポーズ編から書こうと思うんだけど、誕生日に姫子からプロポーズとかどうかな?
バースディパーティーの夜、姫子からのプロポーズに涙する千歌音ちゃんが浮かぶんですが。
                                 
あと結婚した2人は、やっぱり千歌音ちゃんが妻ですよね?
83名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 17:08:02 ID:7ydijtWu
姫宮姫子もどーかと思うぞww
そこは夫婦別姓でいーじゃないかww

結婚式の話題で熱くなるなんてよっぽど2人の事が好きなんだと再確認した


設定は>>82お任せする!
理想は色々とあるが中々難しいシチュだと思うし


妻は千歌音ちゃんっぽい気がするけど稼ぎが半端ないな
でも働くママって事でいーのか
84名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 17:12:57 ID:ZjWpRple
姫子が妻でいいんじゃないか?
ほんとは千歌音ちゃん妻にしたいが大金持ちのお嬢様だろ
まあ…乙羽さんに付き添われ忙しい身だし、家事全般は姫子に任せる(いや、姫子が家事を出来るかどうかは別として)
宮様だし働く夫って感じで…まあ本心は嫌だけどね
どちらも妻ってわけにはいかんかw?
85名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 17:26:36 ID:I3FmUmQv
基本共働きだけど育児休暇で千歌音ちゃんが休んでるとか
あ・でも金持ちのお嬢様だから別にそこまで働く必要もないのかw
家事に専念する千歌音ちゃんも萌えますね

姫子は小さな出版社勤務で働いてたってのは保管庫でよく見たような・・
86名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 17:40:40 ID:ZjWpRple
千歌音ちゃん妻もありかもしれんな、家事する千歌音ちゃん…幸せそうだ
姫子だって千歌音ちゃんと結婚して姫宮の人間になればお金に困らないし
仕事もそんなに難しいのを探す必要もないし

もし新婚時代にエロを挟むなら
仕事の忙しさ、疲れ、マコちゃんとの付き合いの悪さなどでストレス堪りまくりの姫子が
ある日、帰宅して出迎える妻、千歌音ちゃんを欲望から襲う…という

「お帰りなさい姫子…」
「……」
「あら、どうしたのかしら姫子?疲れているみたいね?なら…」
「千歌音ちゃん…千歌音ちゃん…千歌音ちゃんっ!」
「きゃっ!も、もう…ここ玄関よ…ひめ…んふ…や、やんっ」とね
87名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 17:56:44 ID:7ydijtWu
確かに千歌音ちゃんが姫宮の仕事をするのかしないのかでだいぶ変わるな〜

千歌音ちゃんに家事やらせたくても、姫子を働きにだすなら自分が働くって感じがするけど・・・

姫子は写真が好きだから=出版社になるんだろーね
でもそれはあくまで趣味で意外と保育士とかも似合いそーだが
ソウマほどじゃなくても虐待受けてたから
88名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:04:51 ID:gRuupib5
プロポーズねぇ〜
姫子が言うにしても千歌音ちゃんが言うにしても「結婚してくれる?」って
同意を求めるんじゃなくて「結婚したい」ってストレートに言ってからにしてほしい、細かいけど

後はアニメの最終話じゃないけど、
「私、姫子と結婚したいと思ってるのよ、女の子なのに・・・・」
「千歌音ちゃんとなら良いよ」
とかもあるが、これじゃ捻りが足りないか
89名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 02:10:07 ID:Ww4Gi8+L
姫子にその台詞を言わせたいな
「千歌音ちゃん…私、いますぐ千歌音ちゃんと結婚したいと思ってるんだよ、女の子なのに」
「姫子……いいわよ、姫子となら」
90名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 07:47:44 ID:e+Y04IwH
2人の結婚はみんなの夢だからなぁ
誰かの結婚式に2人が参加して、姫子が感動してる最中に
前もって指輪を準備してた千歌音ちゃんからいきなりプロポーズ受けたり…
その逆も然り

でもエロを取り入れるならH後が無難なのかな?
91幸せ家族計画 プロポーズ編 ◆M2vRopp80w :2008/09/02(火) 08:00:18 ID:Pz+6ZK6u
           
天火明にある大きな姫宮邸のお屋敷。
今夜は姫宮家の令嬢の誕生日を祝う盛大なパーティーに、大勢の人々が集まっていた。
「おめでとうございます、千歌音お嬢様。」
「ありがとうございます。」
千歌音は姫宮家の親族、姫宮グループの関係者、有名な政治家、様々な人達に囲まれてお祝いの言葉をかけられている。
「あ〜あ、あれじゃぁ近づけないな…せっかく宮様に会えると思ったのに。」
真琴はシャンパンを飲みながら、ため息混じりに呟いた。
「仕方ないよ、千歌音ちゃん忙しいから。」
姫子は真琴をなだめる。
「姫子はいいよなぁ…あんな人が恋人なんて。みんなが知ったらどれだけ驚くか…とくにイズミとか?」
「こ、声が大きいよ、マコちゃん!」
姫子は周りに聞かれていないか辺りを見回した。2人が恋人同士なのは、乙羽、真琴、などの身近な人にしか知らせていない。
その時だった。
「宮様〜!」
聞き覚えのある声の方を見ると、数人の女性達が千歌音の下に駆け寄っていく。
「あ…噂をすれば…イズミ達の奴、変わらないね。相変わらずだ…」
千歌音の周りには、あの取り巻きだったイズミ達がいた。
「なんか懐かしいね。高校生の頃を思い出すよね。」
高校を卒業して数年、大学も去年卒業した。
もう立派な社会人だ。
皆それぞれの道を歩んでいる。
姫子は大勢の人々の中で、ひときわ輝く千歌音を見つめる。
今日姫子は、ある決意をしていた。
「どうした、姫子?あ、宮様に見とれてたんだろ。」
「ち、違うよ。マコちゃん酔ってるじゃないの?の、飲み過ぎだよっ。」
「いいの、いいの。今日はパーティーなんだからさ。あ、あれ美味しそう!」
真琴は次々と運ばれて来る豪華な料理の下へ、行ってしまった。
「もう…」
姫子は再び千歌音に視線を戻すと、千歌音がこちらを向いた。
千歌音は遠くから、姫子に微笑みかける。
姫子も微笑み返し、周りに気づかれないように千歌音に手を振った。
(今日こそ、ちゃんと…)
                      
続く。
92名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 10:05:36 ID:Ww4Gi8+L
そうそう、こんな感じです
それと…イズミさんを出してくれてありがとう
93名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 17:32:04 ID:EIdaGlyg
ホントだwさりげにイズミさん出てるw
何にしても続きが楽しみです
94名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 18:54:17 ID:e+Y04IwH
イズミさんの人気に嫉妬w
95幸せ家族計画 プロポーズ編 ◆M2vRopp80w :2008/09/03(水) 01:39:07 ID:6vUNdIx4
>>91 遅くなって申し訳ない。続きです。
                      
「誕生日おめでとう、千歌音ちゃん。」
「ありがとう、姫子も誕生日おめでとう。」
2人はシャンパンの入ったグラスで乾杯した。
パーティーも終わって、やっと2人だけで過ごすバースディパーティーの時間。
姫子の目の前には、先ほどのパーティーの主役である美しい千歌音がいる。
「ごめんなさい、さっきはあまり話しも出来なかったわね。」
「ううん、みんな千歌音ちゃんのお祝いに来てるんだから気にしないで。」
「そう言えば、早乙女さんはもう帰ってしまったの?」
「うん、ちょっと酔ってたしね。イズミさんの車に一緒に乗って帰ったよ。」
「イズミさんと?珍しいわね、あの2人が…」
あの後、酔っ払っていた真琴を心配したイズミに車に乗せて送ってもらっていたが…大丈夫だろうか?
「マコちゃんとイズミさん、実はああ見えて仲いいんだよ。」
「そうなの…挨拶もろくに出来なくて申し訳なかったわね。」
                      
その頃…。
「う〜ん…あれ、ここどこ?」
「ここどこ?じゃないですわよ、まったく!」
目を覚ました真琴が周りを見ると、そこは車の中だった。
前を見ると中年の運転手が車を運転している。
そして隣に目をやると…。
「え、あれ…なんでイズミがいるの?あたし宮様のパーティーに居たのに…」
「あなたねぇ、酔っ払ってた事全然覚えてらっしゃらないの!?」
「あ…そう言えば…」
「あ、じゃないですわよ!いい迷惑ですわ!」
「ごめん、ごめん。そう怒んないでよ。」
真琴はイズミに手を合わせて謝った。
「ま、まぁ…見ず知らずの人ではないし…今回だけ送って差し上げますわ。」
イズミはプイッと窓の方へ顔を背けた。
どうやら本気で怒っているようではないらしい。
「さっすが、イズミ!やっぱ持つべき物は友達よね。」
「はぁ…調子のいいかたですわね、まったく…」
真琴の様子に呆れながらも、どこかまんざらでもなさそうにイズミは苦笑いした。
                      
イズミさん人気高いなw
ちょっとだけ特別出演てことで。
                     
96名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 02:07:31 ID:KCAxBWtU
>>95
いーねぇ〜!!
マコイズは大好物だw
97名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 08:30:51 ID:SMAusmlR
おいおい、本来は姫千歌に萌えなければならないのに
イズマコに目が行ってしまったではないか

俺のイズミさん好きも異常だな…
ツンデレイズミさんと常にデレ全快のマコちゃんに改めて惚れた
98幸せ家族計画 プロポーズ編 ◆M2vRopp80w :2008/09/03(水) 08:41:45 ID:6vUNdIx4
>>95 続き
           
(どうしよう…)
姫子はいつ切り出そうかと、タイミングを見計らっていた。
(今日は絶対言うって決めてたんだから…)
姫子はあらためて決意を固めると、シャンパンを一気に飲みほした。
「姫子、大丈夫?」
その様子を見て心配した千歌音が声をかける。
「え、な、何が?」
「姫子、少し飲み過ぎよ。」
シャンパンのボトルを見ると、もう半分も無くなっていた。
姫子は先ほどから自分で気づかないほど、シャンパンをあおるように飲んでいる。
まるで、酒の力でも借りるように。
「ほら、顔も赤いし…もう休む?」
「だ、大丈夫だよ。千歌音ちゃんっ…!」
「そう?それなら、いいけれど…」
(危なかった…せっかくのチャンスなんだから、しっかりしないと…)
「そういえば、はいこれ。姫子に。」
千歌音は突然姫子に少し大きめの箱を手渡した。
「え…私に?開けても…いい?」
「ええ、もちろん。」
包装紙を取って箱を開けると、そこには新品のカメラと一冊のアルバムが入っていた。
「あ、このカメラ…」
それはずっと姫子が欲しがっていたカメラだった。
かなり高価で、お金を貯めれば買えない事もない品物なのだが、姫子には手を出せない理由があった。
「千歌音ちゃん、こんな高価なの…私…」
もちろん千歌音がくれた物なのだから、嬉しいに決まっている。
姫子は少しばかり戸惑っていた。
「いいのよ、私の気持ちだから。それにね、姫子にはたくさん思い出の写真を撮って欲しいの。」
「千歌音ちゃん…」
「私からの誕生日プレゼント、受け取ってくれる?」
「うんっ…ありがとう千歌音ちゃん。私たくさん写真撮って、このアルバムにたくさん思い出残すね!」
姫子の嬉しそうな笑顔に、千歌音の頬が緩んだ。
その千歌音の表情を見ていた姫子は、決心を固めた。
「あのね…私からも千歌音ちゃんに渡したい物があるの。」
「私に‥何かしら?」
「千歌音ちゃんは‥今幸せ?」
「え…?ええ‥そうね、毎日忙しいけれど幸せよ。だって姫子がこうして側にいてくれるから。」
千歌音は少し頬を染めて柔らかく微笑む。
その顔からは、幸せが滲み出ていた。
もっと千歌音の幸せな顔が見たい。
そしてずっと思っていた事を、姫子はようやく口に出した。
「千歌音ちゃん…私と結婚してくれる?」
                      
続く。
99名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 21:12:18 ID:zVwVi/QW
先がちょっぴし予想できたがエロ期待しつつ待機しる
100幸せ家族計画 プロポーズ編 ◆M2vRopp80w :2008/09/04(木) 01:55:13 ID:0MfOa+fF
>>98 続き
           
「え…?」
千歌音は最初キョトンとした顔で姫子を見つめていたが、姫子の真剣な眼差しに動揺を隠しきれなくなった。
「いま…なんて‥?」
「私と結婚して欲しいの、千歌音ちゃん。」
「……!」
姫子のその言葉を聞いた途端に、千歌音の顔が真っ赤になって俯いてしまった。
「ご、ごめんね。いきなりだったからびっくりしたよね…」
「……」
「あのね、分かってるよ。千歌音ちゃんの言いたい事‥」
女同士で結婚なんて無理な事も、もちろん承知している。
ましてや千歌音は姫宮家の一人娘で後継者だ。
そんな事を知られたら、世間からどんな目で見られるかも姫子は分かっていた。
「でもね、私これから先もずっと千歌音ちゃんの隣にいたい。千歌音ちゃんの支えになりたい。千歌音ちゃん、さっき言ってくれたよね?私が側にいるから幸せだって。」
「ええ…」
「私も‥千歌音ちゃんとこうして一緒にいられる事が一番の幸せだよ。」
「姫子…」
姫子は平気だった。
たとえ世間からどんな目で見られようとも、千歌音に誓ったあの時のように、恥ずかしがらず誰の前だって言える。
千歌音の事を愛していると。
「千歌音ちゃんの幸せな笑顔を、ずっと隣で見ていたいの。」
姫子は真っすぐに千歌音を見つめた。
「千歌音ちゃん…」
その眼差しと言葉にうろたえる千歌音だったが…。
「私も…」
「えっ?」
「私も…っ…!私も…姫子の隣で、姫子の幸せな笑顔が見たい…」
千歌音は真っ赤になった顔を、ようやく上げて口を開いてくれた。
「千歌音ちゃん…それって…?」
「私も…姫子と結婚したい…んっ!?」
姫子はあまりにも可愛らしい千歌音に、そしてその応えを待ちきれなくて唇を重ねていた。
「ひめ…こ‥」
「いいの…?千歌音ちゃん、私と…本当に…」
唇を離してもう一度確認すると、千歌音はこくりと頷いてくれた。
姫子は嬉しそうに微笑んで、千歌音に優しく呟く。
「愛してるよ、千歌音ちゃん…」
2人の顔が再び近づいた…。                    
101幸せ家族計画 プロポーズ編 ◆M2vRopp80w :2008/09/04(木) 08:56:58 ID:0MfOa+fF
>>100 続き
           
「結婚式…しましょうか?2人で。」
ベッドで愛し合った後、千歌音がふとそんな事を言い出した。
「結婚式?」
「ええ…2人だけの結婚式。別にね、誰かに祝ってもらわなくてもいいの。それに…」
「それに?」
「私、姫子のウェディングドレス姿が見たいの。」
そう言って千歌音はふふっと笑った。
「え、わ、私の?千歌音ちゃんの方が似合うよ、きっと。」
「じゃあ2人で着ましょうか?」
ベッドの中でキュッと手を繋いで、2人は寄り添った。
「そしたら私、いっぱい写真とるね。あ、千歌音ちゃんから貰ったアルバム、すぐいっぱいになっちゃうかも。」
「そうしたら、また私がプレゼントするわ。」
「うん‥!」
「でも…まさか姫子からプロポーズされるなんて、思わなかったわ…」
「本当はもっと早く言うつもりだったんだよ、ただ…いつ言い出そうか、ずっと迷ってたの。」
姫子は少し照れくさそうに、額をくつっける。
「そう‥でも、嬉しかったわ。姫子にそんな事言って貰えて…」
最愛の人とまた出逢え、側にいられるだけでただ幸せなのに。
千歌音は自分が世界で一番幸せなのではないかと思った。
「そうだ、千歌音ちゃん。私、渡したい物が…」
姫子は千歌音に、プレゼントをまだ渡していない事に気づいた。
「…‥千歌音ちゃん?」
聞こえるのはすうすうと穏やかで静かな寝息。
仕方ない。
あれだけ盛大なパーティーだったのだから、きっと疲れたのだろう。
千歌音は幸せそうな顔で眠っていた。
「あ、そうだ…!」
姫子は何かを思いついて、千歌音を起こさないように静かにベッドから出た。
そして…。
(千歌音ちゃん、喜んでくれるかな?)
姫子は微笑んで、ベッドの中に再び入り眠りにつく。
幸せそうに2人はまるで、二枚貝のようにぴったりと寄り添う。
そして…姫子の隣で眠る最愛の人の薬指には、小さなダイアモンドをあしらった指輪がキラキラと光っていた。
                      
エロなくてすいません。
結婚式、書いた方がいいですかね?
あんまり上手く書ける自信がないんですが…。
102名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 09:15:55 ID:GpxX6v/0
エロくなくてもいいですよ〜
結婚式ぜひお願いします!
103名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 09:19:28 ID:M/I5h15U
同意だ、しかし…千歌音ちゃんが幸せそうでなによりだわ
2人だけの結婚式もいいよね
104名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 09:56:13 ID:dCp5s84Y
>>101
GJ!!
感動シタ(´;ω;`)ブワッ!!
やっぱ千歌音ちゃんには幸せになってほしいよね

エロは脳内補完するからおk!!
続きお願いしたい
105 ◆M2vRopp80w :2008/09/05(金) 07:03:48 ID:QL++tEHC
やっぱり結婚式は教会でかな?
教会って聞くと、なんか神父の代わりにミヤコがいそうな気がする。
あと、2人きりでやるのもいいけど、マコちゃん達がこっそりお祝いの準備とかしてたりして…
106名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 07:33:45 ID:/lnjE45n
>>105
やっぱ教会でミヤコは受付嬢

千歌音ちゃんが姫子には内緒でマコちゃん達のサプライズパーティーを用意するっていう風なのはどうかな?
107幸せ家族計画 結婚式編 ◆M2vRopp80w :2008/09/05(金) 09:06:50 ID:QL++tEHC

「よし…これでいいかな。」
姫子は最後のダンボールをガムテープで止めると、ホッと一息ついた。
ドアがノックされ、千歌音が様子を見に来たようだ。
「姫子、荷造りは済んだかしら?」
「うん、今やっと終わったよ。」
「そう、じゃあお茶にしましょう。喉も渇いたでしょう?」
「うん、すぐ行くね!」
           
「やっぱり乙羽さんの淹れた紅茶と、手作りのケーキは美味しいね。」
「ええ…」
テーブルには温かい紅茶と、乙羽の手作りのケーキが置かれている。
「ありがとうございます。」
「私、ちゃんと乙羽さんみたいに作れるかなぁ…」
「大丈夫ですよ。レシピもお渡ししましたし…この間はお上手に作られたじゃないですか。」
姫子は数日前から乙羽に美味しい紅茶の入れ方や、ケーキの作り方などを教わっていた。
これから先は姫子が千歌音のために作る。
しっかりと教わっておいたのだが、こんなに美味しいケーキを食べると自信をなくしてしまいそうだ。
「でも、やっぱり乙羽さんの紅茶とケーキは絶品だよね、千歌音ちゃん?」
「………」
「千歌音ちゃん‥?」
「えっ…?」
「どうしたの、大丈夫‥?」
「え、ああ…ごめんなさい。それで、何の話しだったかしら?」
まただ。
千歌音は最近こんなふうにボーッと考え事をして、ずっとうわの空だ。
その理由は、姫子も乙羽も分かっていた。
(やっぱり…気にしてるんだ‥千歌音ちゃん)
「本当に此処を出て行かれるんですか?」
ティーカップを片付けながら、乙羽は姫子に尋ねた。
「はい、いつまでも此処でお世話になるわけにはいかないし…自分達の力で生きていこうって決めたんです。」
「そうですか…」
「でも、千歌音ちゃん…やっぱりまだ気にしていると思うんです。この間の事…」
数日前…。
千歌音は両親に電話で知らせたのだ。
姫子と結婚する事を…。
やはり分かってはいたが、大反対されてしまった。
千歌音の説得で母親は分かってくれたのだが、 父親は許してくれなかった。
どうしても結婚したいなら姫宮家を出るように言われた。
もちろん、お屋敷からは最初から出るつもりだったが、父を慕い尊敬する千歌音はショックを受けたようだ。
           
千歌音は自分の窓から庭を覗いた。
たくさんの思い出が詰まっているこの家を、明日の結婚式が終われば離れる。
「もう最後なのね…ここで過ごすのも‥」
           
続く。
108名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 09:13:21 ID:IaXHW/F6
うう…確かに辛いな、勘当されるのは
でも姫子と結ばれない悲しさの頃の千歌音ちゃんとは違う

しかし、姫子の手作りケーキ、紅茶か
うーん…六話を観てる俺から観ると幸せな光景
姫子が千歌音ちゃんのために作るケーキは
109名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 12:07:27 ID:/lnjE45n
勘当は一種の和解フラグな気がするな
乙羽さんも淋しそうだ
立場上しょうがないんだろうが

でもここでの2人は後々雛子と千羽が生まれるから本当幸せだよね
理想の本編終了後の話だ

続き期待
110名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 12:11:19 ID:IaXHW/F6
乙羽さんなら屋敷やめて一緒についていきそうだけどな
「私はどこまでもお嬢様の使用人ですから」と
111名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 12:34:39 ID:/lnjE45n
>>110
新婚さんの邪魔はしちゃマズイでしょ
その為に姫宮の邸を出るんだし
気持ちは分からなくもないが
112幸せ家族計画 結婚式編 ◆M2vRopp80w :2008/09/05(金) 17:14:22 ID:QL++tEHC
>>107 続き
           
結婚式当日‥。
その日は晴天で、まるで2人の結婚を祝ってくれているかのような青空だった。
「本日はおめでとうございます、どうぞこちらへ。」
すでに先に来ていた、姫宮家のメイド達に控え室に通される。
「なんだか緊張しちゃうな…」
姫子は小さな声で呟いた。
「大丈夫よ、私達と乙羽さんと神父の方だけなのだから。」
「うん…でも本格的なんだもん。ドキドキするよ‥」
千歌音は結婚式をあげるために、天火明村にある唯一の教会を選んで貸し切りにしてもらった。
今日はそこで式をあげる。
「乙羽さん、遅いね。間に合うのかな?」
姫子はたった一人の出席者である乙羽を心配していた。
今日の朝、乙羽は出発する直前に用事があるので遅れて行くと言い出した。
必ず行くと言っていたはずなのに、まだ来ていない。
「もうそろそろお時間です。お着替えの方を‥」
しばらく待っていたがメイド達に促され、仕方なく頷いた。
「確かに遅いわね…式ももうすぐだし。とりあえず着替えだけでも済ましておきましょうか?」
「うん…」
2人がウエディングドレスに着替えようと、立ち上がったその時だった。
「お待ちくださいっ!」
控え室の扉が勢いよく開かれ、大きなふたつの箱を抱えた乙羽が息を切らせて入ってきた。
「乙羽さん‥!ど、どうしたんですか?」
「はぁ‥はぁ‥なんとか間に合ったようですね。」
「いったいどうしたと言うの、何かあったの?」
心配そうに乙羽の側に駆け寄る2人。
「着替えるのは、まだお待ち下さい。」
「どうゆうこと?」
「これを…」
乙羽は2人にそれぞれ大きなふたつの箱を差し出した。
「これは‥?」
「それは‥御自分の目でお確かめ下さい。」
           
「うわぁ‥綺麗なドレス!」
姫子から先に開けると、そこには新しい純白のウエディングドレスが入っていた。
「これ…どうしたの?ドレスなら用意していたのに…」
千歌音は乙羽に尋ねた。
ドレスならもう用意していたのに、なぜもう一着必要なのか?
見たところかなり高価なドレスのようだった。
「それは来栖川さまに‥奥様からの贈り物でございます。」
「お母様から‥!」
「千歌音ちゃんのお母さんから‥私に?」
「はい…お嬢様も御自分のをご覧になってみて下さい。」
千歌音は自分の目の前にある、もうひとつの箱を開けるとそこには…
「これは…?」
           
113名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 17:20:37 ID:IaXHW/F6
素晴らしいっ!続きが気になる…しかし乙羽さんは複雑だろうな
式の日の夜は一人で「お嬢様…お幸せに…」と泣いてそう
>>111
いや、邪魔はせんだろ、ただお手伝いとしてだし
それに姫子だって自分を叱る姑的存在が必要だろうし…

まあ、新婚2人だけってもいいけど、最初は家事関係は大変だろうし
姫子と千歌音ちゃんだけで生活できるまでの間だけってことで
114幸せ家族計画 結婚式編 ◆M2vRopp80w :2008/09/05(金) 18:11:40 ID:QL++tEHC
>>112 続き
           
そこには、一着のウェディングドレスとカードが一枚入っていた。
「素敵なドレス‥」
姫子はそのドレスに見とれていた。
純白の生地に美しいレースがあしらっていて上品なドレスだ。
「このドレス…どこかで‥」
千歌音はどこかで見たのか、そのドレスに見覚えがあった。
「それは‥奥様が旦那様とご結婚された時に着たドレスです。」
乙羽の言葉に、千歌音は思い出した。
昔一度だけ、母が着ていた写真を見せてもらった事がある。
「そうだわ…お母様が着ていたあの…でも、どうして‥?」
千歌音がドレスを箱から出すと、一枚のカードが目に入った。
「これ‥お父様の‥!」
そのカードを見た途端、千歌音の瞳からポロポロと涙が溢れた。
「千歌音ちゃん‥?」
姫子は心配そうに千歌音を見つめる。
「この字‥間違いないわ、お父様のよ。」
そのカードにはこう書かれていた‥。
“ 愛する娘へ、結婚おめでとう。“
「昨日連絡を受けまして多忙な為、式には出席できないがこれをお二人にお渡しするようにと‥」
「それじゃあ…」
「たまにはお二人でお屋敷に顔を出すようにと…旦那様からの伝言にごさいます。」
その言葉を聞いて、千歌音の涙がさらにこぼれた。
「よかったね、千歌音ちゃん‥!」
「ええ‥」
(ありがとう‥お父様、お母様‥)
千歌音は心の中で両親に感謝しながら、カードとドレスを抱きしめた。
           
「よく似合っておられますよ、お嬢様。」
長い黒髪を整えながら、乙羽は鏡に映った千歌音に微笑みかけると千歌音も微笑んだ。
「乙羽さん、本当にありがとう。」
「そんな‥有り難いお言葉、私には‥」
「お父様を…説得してくれたのでしょう?」
「……!」
「このドレスと姫子のドレスを用意するために、今日遅れたのね。」
千歌音にはなぜだか全て分かった。
あんなに頑なに反対していた父が、なぜ許してくれたのか。
それは母ではなく、乙羽だとゆう事を。
「私は…何も…」
「いつだって、貴女は私を支えてくれたわね。それなのに…ごめんなさいね、何もしてあげられなくて。」
「そんな‥!私はお嬢様が幸せなら、私も幸せです。」
「本当に‥ありがとう。ずっと側にいてくれて‥」
「お嬢様…さあ、来栖川さまがお待ちですよ。」
「そうね…」
乙羽は、自分の涙を拭って鏡の中の千歌音にもう一度微笑んだ。
           
続く。
    
115名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 18:48:03 ID:/lnjE45n
>>114
なんて感動巨編…!
モニターが歪んで見えるじゃないか

乙羽さん9話以上にGJ過ぎるぜぇ

更に続き期待
116名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:17:47 ID:aLGfgCU9
姫子と千歌音の結婚式。ソウマは引ったくりに刺された傷を隠しながらも出席(2人には見つからないように)した後、どこかのベンチに倒れる。
117幸せ家族計画 結婚式編 ◆M2vRopp80w :2008/09/06(土) 08:44:01 ID:xiFUhKCL
>>114 続き
           
ステンドグラスから、美しい光が差した教会の扉が開く。
そこには美しい2人の新婦。
その2人の新婦は腕を組みバージンロードを、神父の下まで歩いていく。
その姿を乙羽は涙を浮かべ、見守っていた。
「来栖川姫子。病める時も健やかなる時も、汝はこの者を愛し、敬い、死が二人を分かつまで愛し、共に歩むことをここに誓いますか?」
「はい、誓います。」
「姫宮千歌音。病める時も健やかなる時も、汝はこの者を愛し、敬い、死が二人を分かつまで共に歩むことを誓いますか?」
「はい、誓います。」
誓いの言葉を交わし、2人は指輪をそれぞれ薬指にはめた。
「それでは、誓いのキスを‥」
互いのベールを上げ、キスを交わす姫子と千歌音。
大きな教会の鐘が響き渡る。
2人の新婦の新しい人生を祝うように‥。
           
「はい、乙羽さん。」
教会の入口で姫子が乙羽にブーケを手渡した。
「わ、私くしにですか?」
「乙羽さんには幸せになってもらわないと。ね、千歌音ちゃん。」
「ええ。」
「…私はもうすでに幸せです。お嬢様の結婚式をこの目で見れたのですから。でも…せっかくですから。」
乙羽はブーケを抱えて、青空の下で幸せそうに微笑んだ。
                      
「千歌音ちゃん、お屋敷に戻らないの?」
式も無事に終わり、車は姫宮邸とは反対方向へ向かう。
「姫子に見せたい物があるの。」
そう言って千歌音は微笑んだ。
車はある場所で止まった。
そこには小さくも大きくもない、ちょっとした会場のような建物が立っている。
「ここは‥?」
「さあ、行きましょう」
手を差し伸べて、千歌音は姫子をエスコートした。
扉を開けて進むと、中は真っ暗で何も見えない。
「千歌音ちゃん、何も見えな‥」
その時‥。
真っ暗だった室内に突然明かりがついた。
そして‥。
「きゃっ‥!」
パーンとゆう大きな音が響いた。
「な、何‥!?」
姫子が目を細めて辺りを見回すと、そこには数人の見知った顔があった。
「結婚、おめでとう!!」
いっせいにかけらたお祝いの言葉。
それを理解した姫子の視界が涙で歪んだ。
                      
続く。
  
118名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 10:17:27 ID:6UXKvxed
>>117
ちょっと結婚してくるっ!!
119名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 13:00:09 ID:aCDobVom
やはり姫千歌はいいね、結婚式も萌えます、泣けますっ!
しかし…乙羽さんが切ない…今後も叶わない想いを抱いて生きていくんだろうな
120幸せ家族計画 結婚式編 ◆M2vRopp80w :2008/09/06(土) 16:05:54 ID:xiFUhKCL
>>117 続き
           
「みんな…どうして…」
姫子の前には、真琴、イズミ達や、ソウマ、カズキ、ユキヒトらが集まっていた。
「この親友の真琴さまが、姫子の結婚式を知らない訳がないでしょ!」
皆の前でそう言うと、真琴は姫子の隣までやって来て本当の事をこっそりと囁いた。
「なんてね‥本当は宮様に呼ばれたんだ。」
「千歌音ちゃんに‥?」
姫子が千歌音を見ると、にっこりと微笑んでくれた。
(千歌音ちゃん…私のために…)
「あの、宮様…ご結婚おめでとうございます。」
イズミ達が千歌音に駆け寄り、花束を渡す。
「どうもありがとう、とても綺麗ね。」
千歌音に微笑みかけられたイズミは、顔を赤らめていた。
その様子を姫子と真琴が見ていると、イズミがこちらに顔を向けた。
「…はい。」
「あ、あの…」
突然姫子の前にやって来て、無愛想に花束を渡すイズミ。
「べ、別にあなたのために来た訳じゃありませんわよ。宮様のために来たんだから…」
背けた横顔は少し照れくさそうに見えた。
「ありがとう…イズミさん…」
「まったく、素直じゃないんだからイズミは。」
真琴がイズミをからかうように、にやけた顔でそう言った。
「なっ…大体、早乙女さん!あなたがどうしても来てくれって言うから、来て差し上げたのよ!」
「はい、はい、そうゆう事にしておきます。」
「早乙女さんっ!あなたねぇ…」
その様子を見ていた人々は、微笑ましい笑顔を浮かべている。
「来栖川、おめでとう。」
「大神君‥ありがとう、来てくれて。」
「よかったな、大切な人に会えて‥」
「うん…」
ソウマも微笑んでいる。
姫子は心の底から幸せだった。
           
「気持ちいいわね、風が。」
パーティー会場の庭で姫子と千歌音は夜風にあたっていた。
「うん…」
「そういえば、もうひとつのブーケはどうしたの?」
たしかもうブーケがもうひとつあったはずだ。
「あれ、マコちゃんにあげたの。」
自分の一番の親友に、幸せを願って。
「そう‥」
「千歌音ちゃん…今日は本当にありがとう。」
「私は…何もしていないわ。」
「そんなことない!こんなに幸せな時間をもらって…本当なら私が千歌音ちゃんを幸せにしなきゃいけないのに…」
「もう十分幸せよ、姫子が笑顔を見せてくれるから…」
「千歌音ちゃん…」
夜空の下で寄り添う2人を月が優しく照らし祝福してくれていた。
           
終わり。
121 ◆M2vRopp80w :2008/09/06(土) 16:11:07 ID:xiFUhKCL

本当はもう少し長くなりそうだったんですが、とりあえずこんな感じで書いてみました。
いつも上手く書けなくてすいません。
千歌音ちゃんと姫子が幸せならそれで…。
                      
122名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 16:33:52 ID:rhSbBzsG
いや、GJですよっ!!やはり姫千歌…いや、千歌音ちゃんが幸せそうで嬉しい
あとはやはりイズミさんっ!イズミさん最高…ツンデレ可愛すぎだろ…
マコちゃんもキャラが出ててよかったよね

いや、ソウマより目立っててよかったよ>イズミさん
123名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 18:20:58 ID:aLGfgCU9
でも大神家まで呼ぶ必要あったのかな?
124名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 18:38:08 ID:6UXKvxed
>>121
いや全然GJでしょ?
愛が伝わったよ
そしてその後ハネムーン旅行で子作りな訳ですね、分かります

>>123
登場キャラが少ないからな〜
オロチ衆は敵通しだったし、和解は難しいかと・・・
125 ◆M2vRopp80w :2008/09/06(土) 20:09:45 ID:xiFUhKCL
>>124
本当はオロチ集も出そうと思ったんだけど、長くなりそうでやめときました。
           
新婚生活が始まったら、きっと2人でラブラブな毎日を過ごすに違いない。
126名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 20:48:46 ID:Z0jLIFc4
>>125
そうなんだ
長くなるとメインが何だか分かんなくるしな
書いてく内にキャラが勝手に暴れだすし、特にオロチたちは

只でさえ幸せな2人に子供が作れるって分かったとき嬉しかっただろうな〜
127名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 22:28:32 ID:+E2VrB2L
>>125
ソウマの代わりにレーコ先生でも良かったと思います
全てのオロチ衆を出す必要はないわけですし

レーコ先生は姫子の好きな漫画家だし、祝福資格はあるかと
128名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 22:41:51 ID:afz2KIln
レーコはちょっと無理があるんじゃないか?
そーゆーキャラじゃないし
姫子がレーコ好きでも単なるファンの1人でしかないし
転生後はどうなってるか分かんないけど自分の描きたくない漫画のファンなんでしょ?

多分ありえるとしたらギロチがしゃしゃり出て、それを阻止しようとコロナがどついて、
そこでまたレーコがダメ出しして、ネココは勝手にテーブルの上のもの食い漁って、
ツバサは窓の外でそっぽ向きながらタバコ吹かして、ミヤコはそのツバサを見てウットリとか
とまぁ、1人出すと全員セットのチームオロチになっちゃうかと
129名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 23:13:03 ID:aLGfgCU9
>>128
オロチ衆ってロクなのがいないな(笑)
ソウマも八の首候補だった乙羽もあっち側に行かなくてホント良かった。
130名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 23:37:50 ID:afz2KIln
>>129
やっぱオロチですから(笑
でも奴らの転生後ってどうなってんだろ?
アニメでも漫画でもチラっとだけ出てたけど、ツバサとソウマの関係とか他の元オロチ達も色々
ってこれは此処ではスレチかな?

やっぱ甘いのいーねぇ、姫千歌(逆もだけども)はキスするだけでエロという不思議
131 ◆M2vRopp80w :2008/09/07(日) 06:33:20 ID:/ol0tTZp
>>130
あの2人はいちゃついているだけでもエロく感じる…
           
新婚生活を妄想していたら千歌姫の場合、エプロン姿の姫子が千歌音ちゃんを誘う。
姫千歌だったら、料理中のエプロン姿の千歌音ちゃんに欲情して姫子が襲う。
                      
エプロン姿が離れません。
あげくの果てには、姫子が千歌音ちゃんに裸エプロン要求し(ry
132名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 08:26:54 ID:p+1AiSN8
>>131
裸エプロンキタ━━(゚∀゚)━━!!!

姫子はいつもの事として、千歌音ちゃんが襲うとすると仕事のストレスと出張行ってばっかでムラムラするんだな、きっと

それと二人は新居でも一緒にお風呂入るだろうけど、姫宮邸よりは狭いから風呂場で…ってのもあるな
133 ◆M2vRopp80w :2008/09/07(日) 13:03:20 ID:/ol0tTZp
「千歌音ちゃん、これ…」
ある日姫子からプレゼントを貰う千歌音ちゃん。
「私に?何かしら‥」
プレゼントの中身を見ると、それは可愛らしいフリルのついたエプロンだった。
「あ‥ありがとう、姫子。でも‥私に似合うかしら?」
「うん、きっと似合うよ!千歌音ちゃん、いま着けてみてくれないかな‥」
「え、ええ‥じゃあ…」
姫子にせがまれて千歌音は、エプロンを着けようとしたが…
「あっ、待って千歌音ちゃん。」
「えっ?」
「エプロンの着けかたが違うよ。」
見たところ着け方は、普通のエプロンと変わらないようだが…
「私が着けてあげるね‥」
「ええ、ありがとう姫…!?ちょ、ちょっと待って姫子!」
「なぁに、千歌音ちゃん?」
千歌音は慌てて姫子の手を掴んだ。
「ど、どうして服を脱がせる必要が…」
姫子は構わずに千歌音のブラウスのボタンを外していく。
「千歌音ちゃん、知らないの?これは裸の上から着けるんだよ。」
「ひ、姫子っ…!」
「後で写真撮るから。千歌音ちゃん、たくさん思い出作ろうね!」
                      
写真に収められた後は、姫子に頂かれると思います。
134名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 13:28:52 ID:yN0SYVGS
黒姫子じゃなくて変態姫子ですね、分かりますw
そんな時にだけ姫宮邸出なければよかったって後悔したりして>千歌音ちゃん
道具使うプレイは嫌だけどコスプレとかはおkだなw

この前介錯の日記で猫耳つけた2人が描いてあったが萌えたな〜
135名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 15:51:43 ID:QOHv2vXN
新婚生活ですか?
これはニヤニヤせざるをえないw
雛子出産前までの新婚生活はそんな感じなのかな・・

>>134
特に猫耳姫子の膝の上でごろにゃ〜んと寝てる猫耳千歌音ちゃんが最高に可愛かったw
136 ◆M2vRopp80w :2008/09/07(日) 17:19:10 ID:/ol0tTZp
>>134
>>135
千歌姫の場合だと、姫子が裸エプロンで誘惑しそう。
                      
猫耳…姫子に裸エプロンと猫耳着けられて、恥ずかしがる千歌音ちゃんを撮影。
その後、おいしく頂かれるとゆう妄想させてもらいました。
                      
新婚だから仕方ないよね。
137名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 17:39:01 ID:p+1AiSN8
>>135
絶対千歌音ちゃんって甘えん坊だと思うんだ
いつも凛々しくしてなきゃいけないからそんな姿を見せるのは姫子の前だけなんだw

>>136
新婚生活かぁ〜
二人が女の子の日の時は溜まって溜まって仕方ないだろうね
138名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 10:10:21 ID:I7smjia9
だから、最近は千歌音ちゃんが姫子の胸元に顔を埋めるんだよ
仕事のストレスとか色々ね、で姫子が優しく抱きしめる

139名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 14:29:55 ID:o9FEms3O
>>138
甘えん坊千歌音ちゃん萌えw


話全然変わるけど、姫子ってなんか独占欲強そうだよね
悪い意味じゃないんだけど
140名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 14:48:38 ID:I7smjia9
「千歌音ちゃん…最近疲れてない?それに忙しそうだし…」
「姫子…ええ…いえ、そんなことないわ」
ベッドの端に座り話している2人。
「もう、無理しちゃって…駄目だよ、あの時言ったよね?どんなことでも私にわけてって」
「姫子……」
色んなことがあるのだろう、宮様、姫宮令嬢としての立場、弓道、社交ダンス、お茶会、ピアノ、忙々な仕事のストレス…。
お日様の優しい微笑みを見て…普段はクールな千歌音が頬を染めて目に涙を浮かび始める。
「おいで、いいよ…千歌音ちゃん、私に甘えて」
涙を浮かべこちらを見ている千歌音に優しく微笑むと両手を大きく広げ胸元を無防備に晒す姫子。
「ひめ……姫子っ!!!うう……ぐすん」
千歌音は目に大粒の涙を浮かべ姫子の胸に飛びつき顔を埋めた…。
「よし…よし」
姫子は胸元に千歌音を抱えると優しく抱いて黒長い髪を優しく撫でた。

可愛いなあ…姫子に甘える千歌音ちゃん。
で、その後…やるかどうかはわからんが。

>>139
うん、特に千歌音ちゃんに対しては独占欲強そうだよね
私だけの千歌音ちゃんって感じで
141名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 16:06:38 ID:o9FEms3O
>>140
そのまま千歌音ちゃんは姫子に体を預けたまま寝ちゃう方向で
で、夜中ふと目を覚ましたとき姫子と目があって…

なんてのを期待
142名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 21:57:08 ID:I7smjia9
そのまま千歌音ちゃんは姫子の胸元で寝るのか
泣き止んだ後にちゃんとベッドで寝た千歌音ちゃんを優しく見守る姫子か
思いっきり泣いた後、姫子の胸元から起き上がって
「もういいわ、ありがとう…姫子」と普段通りの優しい千歌音ちゃんに戻るか

どのパターンでもエロは期待できる
143 ◆M2vRopp80w :2008/09/08(月) 22:44:58 ID:b2NP5pB0
姫子が優しく見守れるかどうか‥?
                      
「ん…私‥?」
「あ、千歌音ちゃん…起きちゃった?」
千歌音が目を覚ますと、目の前には姫子の顔があった。
「あ…私、眠っていたのね。」
「うん、千歌音ちゃん‥よく眠ってたよ。寝顔可愛かったなぁ‥」
「ひ、姫子…」
どうやらずっと姫子に、寝顔を見られていたようだ。
姫子の言葉に、頬を染める千歌音。
「あ、ありがとう‥姫子。もう大丈夫よ‥」
千歌音が姫子の胸元から離れようとするが、姫子の腕はしっかりと背中に回され、再び胸元に引き戻される。
「あの…姫子、もう平気よ。だから‥」
「駄目だよ、千歌音ちゃん。ちゃんと休まないと…」
「え…きゃっ…!」
突然、姫子にベッドに押し倒された千歌音。
「私が疲れを取ってあげる…千歌音ちゃんはそのままでいいよ‥」
「ちょっと待って…ひめ‥あっ…!」
                      
ごめん。
やっぱりエロしか思いつかない。
144名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 22:51:48 ID:X012JjKt
>>143
何て俺の頭の中の再現プレイw
それでこそ姫子だっ!
疲れてるときっていつも以上に感じやs、いや何でもない
145名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 23:09:20 ID:I7smjia9
「ん……」
千歌音が目を覚ますと、まだ姫子の胸元の中に居た。
「あ、千歌音ちゃん起きた?ふふ…千歌音ちゃんの寝顔を間近で見れるなんて幸せだな」
「姫子……そう…わ、私…迷惑をかけたみたいね、ごめんなさい」
千歌音は自分の体勢が恥ずかしいのか頬を真っ赤に染めていた。そんな千歌音も可愛い。
「ううん、いいんだよ、千歌音ちゃん疲れてるんだよ、いつも忙しそうだし」
「あ、姫子…も、もういいわ…」
と胸元から起きようとしたが姫子にさらに強く抱きしめられ逃げられない。
「ひ、姫子?あ…っ」
再び起き上がろうとしたがまたさらに両腕で強く抱きしめられ姫子の胸元から脱出できない。
「ひ、姫子…?は、放して頂戴」
「ねえ、千歌音ちゃん…私、私が…癒してあげるね、だからもう少し大人しくしててね」
「え?」
姫子は少し体勢を少し下にずらすと顔を近づけ千歌音にキスした。
そのままの体勢でベッドへと抱きながら押し倒す格好になる。
「んっ……んん……っ!?」
急にお日様の蜜のように甘い唇が触れてきて千歌音は驚いた。
「や、やだっ…こ、こんなときに、や、やめて姫子っ」
「やめないよ、私がこうして…体で癒してあげるからね」
「んふ…ちゅ…はあ……んんっ!?」
起きたばかりで力も入らず体勢的にも振りなためパタパタと姫子の背中を軽く叩くのが精一杯の抵抗だ。
唇は塞がれ悲鳴もあげられず、千歌音はどうしようもなかった。

そして姫子の手は千歌音の服へと迫り…。


続きにエロを入れるとこんな感じかな
本格的なエロはまだ先だろうけど
しかし…姫子に犯される千歌音ちゃんもいいよね…


146名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 23:41:13 ID:X012JjKt
>>143
>>145
ソフトSだなw>姫子
願わくは千歌音ちゃんはお疲れなので優しく攻めてあげてw
147 ◆M2vRopp80w :2008/09/09(火) 17:39:22 ID:l9Nsv80v
>>146
優しくですか?
           
「あっ…姫子…」
「大丈夫だよ、優しくするから…ね?」
姫子は千歌音の額にそっとキスすると、ボタンをひとつずつ外していく。
「だ、だめよ…姫子…」
千歌音のはだけた胸元にキスしながら、姫子は慣れた手つきでシャツを脱がしていく。
「んっ…姫子…」
千歌音の白い肌には、姫子の残した紅い印が散りばめたように浮き上がっている。
姫子の手は、千歌音の背中に回りブラを外しにかかった。
「あっ‥ま、待って…」
姫子が構わずホックを外すと、白くて美しい豊かな胸が露わになる。
「千歌音ちゃんの‥何度見ても綺麗。羨ましいな‥」
「ひめ…やんっ‥!」
姫子はまるで赤ん坊のように、千歌音の胸の先を口に含む。
「ん…あったかくて、柔らかい…」
「も、もう‥姫子ったら…」
千歌音は頬を恥ずかしそうに染めながらも、姫子の頭を優しく撫でてくれた。
まるで母親のように…。
「千歌音ちゃん、大好き‥」
「私も、私もよ…姫子‥」
姫子が潤んだ眼差しを向けると、千歌音は優しい瞳で見つめ返してくれた。
「だから…」
姫子の指は千歌音のショーツへ…。
「あ…」
「だめ‥?」
姫子の甘えたような声と仕草に、千歌音の頬は緩んだ。
「わかったわ…姫子のいいように…」
「うん‥優しくするからね…」
その夜‥お日様のような温かい姫子の笑顔に、千歌音の心は溶かされていった…。
                      
ごめん。
やっぱり、こんなのしか思いつかない。
148名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 18:05:24 ID:v6BW/QiZ
>>146
優しい姫子か。

「い、いやっ…いやよ…姫子」
姫子の肩を軽く叩くことが精一杯の抵抗である千歌音。
「大丈夫だよ千歌音ちゃん…私、優しくするから、ね?」
「姫子…でも私っ」
「大好き」
「え?」
姫子の不意な言葉に振り向いた千歌音、そこへキス。

「ん…っ…んんっ?…ちゅ」

キスと同時に姫子の手は千歌音のネグリジェへ…。
「んっ!…んんっ!?」
服を脱がされ始めるのに気づき声を上げようとする千歌音。
しかし、しっかりと唇は姫子のキスによって塞がれそれも許されない。

その間にも姫子の手は進み、千歌音の下着が露になった。
「ぷはぁ……ふふ、怖がらなくていいよ千歌音ちゃん…ね?」
お日様の甘い蜜の香りから千歌音を開放すると姫子は微笑みでそう囁く。
そしてその手はブラのホックへ。
「そ、そこは駄目よ姫子っ…私いまそういうこと…っ」
千歌音が伸ばしてきた両腕を優しくどかす姫子…そして。
姫子は千歌音の首筋に甘い息を吹きかける。「ああっ…やんっ」それに軽く酔う千歌音。
姫子はその隙にブラのホックを静かに外すと…。
千歌音の生乳房が露になった、それを優しく微笑んで見つめる姫子。
「大きい…そして……綺麗」
生乳房が露になり千歌音は頬を真っ赤に染め竜腕で乳房を隠すと顔を背けた。
「姫子……どうして…こんなっ」
「大好きだから…愛してるから、だから求めたくなるの…千歌音ちゃんを」
「ひ、姫子……」
「だから腕をどけて…お願い千歌音ちゃん…駄目かな?」
「っ……え、ええ…わかったわ、私も…姫子が好きよ」
千歌音は涙を流していた顔に笑顔を交えた。
姫子はその顔に微笑んで胸元を揉みだす「柔らかい…」そしてしゃぶりだし…。
お月様は乳房に色んな感覚、行為を感じたものの優しく微笑むとお日様を抱きしめた。



優しいプレイって難しいよね、どうしても可愛い千歌音ちゃん見ると激しくしたくなる

149名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 19:24:07 ID:/bV2n4iF
>>147
>>148
さすが姫子w年中無休か
そんなに千歌音ちゃんを抱いちゃうと益々オパーイが大きくなるぞ

姫子のオパーイも大きくならないものか
150 ◆M2vRopp80w :2008/09/09(火) 20:02:32 ID:l9Nsv80v
>>149
           
なぜか千歌音の胸を羨ましそうに見る姫子。
「羨ましいなぁ…そうだ、千歌音ちゃん!」
「どうしたの、姫子?」
姫子は千歌音の前で、突然服を脱ぎ出した。
「えっ‥!?ちょっと…姫子っ!」
「胸を揉むと大きくなるって、前に聞いた事があるの。」
姫子は上半身裸で千歌音に近づいてくる。
「だ、だからって…か、風邪をひくわ…だからお願い、服を…」
顔を真っ赤にして、うろたえる千歌音。
「ね‥千歌音ちゃん、私の大きくしてくれるかな…千歌音ちゃんの手で…」
千歌音ちゃんの手を取り、自らの胸元へ…
                      
千歌音ちゃんに揉ませるわけですね、わかります。
151名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 20:15:55 ID:/bV2n4iF
>>150
その通りです、良くできました
ここは試験にも出るので覚えておくようにww
152名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:15:15 ID:ky7OOXfY
胸か…
昔同じクラスにいたマコちゃんみたいな女子が「風呂の中で揉むと大きくなる」って話をしてたな
153名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 08:28:10 ID:ZnukUQll
マコちゃん、姫子の入浴中に入る、そして背後から胸を揉んで
「ほら、大きくなってきてるぞ、もう少し揉むからな、姫子…ひひ」と結構ありそうだけどな
「や、やん…あん…やだっも、もうやめてよマコちゃん(千歌音ちゃん以外の人には触らさせたくないよ)」
「そうかそうか、なら私の胸を揉んでくれ、姫子…ほらっ」
「え…う、う〜ん(私が揉むのは千歌音ちゃんの胸だけなのに、小さいと揉み心地がないよ)」
がばっ!!!と立ち上がるマコちゃん。

「な、なにっ?」
「いいから揉んで…揉まないとキスする」
「あっ…う…うん、そ、そこまで言うのなら…いいけど」
マコちゃんは力ずくで姫子の手を取ると無理矢理自分の胸へと強く当てて…


やはり姫千歌以外は感じませんよね…。

154名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 09:08:56 ID:ky7OOXfY
>>153
おお何て覗きたい女子寮の風呂なんだ
この2人ならマジでやってそうだな〜お触り程度なら下心なしでも考えられる
マコ姫も姫マコもウマーな俺には全然あり

最近マコちゃんご無沙汰だろうからマコ姫キボンヌ
155名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 09:33:25 ID:ZnukUQll
「あっ……あう…ど、どうかな姫子?」
自分から姫子の手を取り強引に揉ませているマコちゃん。
揉み始めて数分立つとマコちゃんが感じてきたのか…甘い飢えき声が聞こえた。
「う…うん、なんだか…さっきより大きくなってきてるよ」
「そ、そうか…よし、ありがと姫子っ」
満足したマコちゃんは自分の胸から姫子の手を放すが当の姫子は不満そう。
「え、もうやめるの…?ふーん…」
「姫子…?……やぁっ!」
再び、今度は自分からマコちゃんの手に触れ揉んで来る姫子。
「あっ……く、くすぐったいったら…姫子、も、もういいから…んっ!?」
姫子は強く揉むと反論してくるマコちゃんの唇を突然のキスで封じた。
「ん……ちゅ……んふっ…はぁ…」
胸から放した手をマコちゃんの首や肩、背中に絡め長いキスを一方的に交わす姫子。
「ん……や、やだっ…姫子、こ、こんなこと誰かに見られたらっ!」
「大丈夫だよ、誰も入ってこないよ、だいたいマコちゃんから誘ってきたのにそれはないよ」
「ち、違っ…わ、私はただ遊びで…っひゃう」
マコちゃんを湯から立たせると乳首にしゃぶり始める姫子。
「やっ、そ、それはまずいって…姫子」
「いいんだよ、だって私に揉ませて大きくして…舐めさせたいからわざと誘ってきたんだよね?」
「だ、だからそれは違っ…!」
「ちゅ……んん、ふふ…美味しっ…じゅるる…ふう…」
色んな角度から乳首をしゃぶる姫子、同時に手はマコちゃんが晒している下半身を捕らえていた。
「んっ!?だ、駄目だ姫子っ」
「ここまで来てやめられないよ…私、もう我慢できないの」
姫子は自分の乳首とマコちゃんの乳首を触れさせ相手を…。
「ぁ…ん」と感じさせながらマコちゃんの下半身を捕らえていた右手が陰部の割れ目を綺麗に開いた。
「優しく…優しくしてあげるからね…マコちゃんは私に任せていいからね」
「くうっ…も、もうどうにでも…なれ」
いまは愛しい千歌音ちゃんのことを頭から消え去っていた姫子だった…。


流石にお風呂場でマコちゃんの処女奪うのは破廉恥すぎるからやめとくわ。
>>154
姫マコ好きな人居てくれて嬉しいです
姫千歌は神だけど、たまには姫マコもありですよね
今度はマコ姫考えます

156名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 01:57:35 ID:Q5OzNla7
マコ姫なら姫子の惚気っぷりに我慢の限界になったマコちゃんの力づく
姫マコなら部活でお疲れのマコちゃんに姫子が「マッサージしてあげる!」って
言ってそのまま何故かエロかな
157名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 08:49:31 ID:VFBIqllp
いや、ストパ二のよるよるみたいにさ、もう想いが叶わないって絶望したときに
姫子を襲いそうなんだよね、力ずくでは、だから千歌音ちゃんとデート帰りに
寮に帰った姫子を欲望で襲うってのはありかも

「きゃっきゃああっ!!」
寮へ帰宅したばかりの姫子を強引に押したすと投げ出された両腕を押さえつけ上乗りになる。
そして真琴は姫子の唇を舐めた。
「やぁっ!……んっ…んん!?」
「ほら、じっとして…姫子…ちゅ……んんっ」
姫子にキスするとそのまま首筋に顔を埋めてキスする。
「や、やだっ!やめてよぅ…お願い」
押さえられ身動きの取れない姫子、潤んだ目で訴える…その姫子に欲望する。
「私だって…姫子のこと…好きだっ!」
再びキス、今度は先程より激しい…とても色んな角度を変えながら…そのまま舌を入れられ…とても長いキスだ。
「んんっ!!」
真琴は自分のほうが力が強いことを自覚しているため余裕である。
そのまま姫子の着ていた服へと手をかける、自分が宮様とのデート用に用意してあげた服。
「うく……うぅ、やめて…マコちゃっ…」
服のボタン、一つ一つが脱がされていく度、姫子の口から「いやぁ…」という悲鳴が漏れ。
真琴はそのまま服を脱がし終えるとバラっと両側へ広げた。「いやぁっ!!」
姫子の悲鳴と同時に服のボタンが飛び下着が姿を表す。真琴の豹変に驚きを隠せない姫子。
「姫子っ……好きだっ」
二つのブラを露にし涙を流し訴える姫子に欲情し顔を上げると直接食いついた。
「ああっ!!!」
一気にブラも外し姫子の生乳房がブラから開放されて姿を現す。「んんっ!!」
姫子の悲鳴を左手で塞ぐと右乳房をしゃぶった。
「ちゅ……じゅるる……ふふ…美味しっ」

っと…皆、力ずくってのは見たくないだろうからここでやめとく。
>>156
姫マコだと腹筋を手伝うとマコちゃんを誘う姫子…とか、そこからエロを加えれば良い。
158名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 23:23:30 ID:tyfFEg33
マコちゃんと姫子か


まだ友達同士の2人
仲の良い2人はいつもの様にお風呂上りベットの上でじゃれ合っていたが、
段々とマコちゃんがエスカレートする

「マ、マコちゃん!これ以上はダメだって!私たち女の子同士だよ!??」
「へへ、大丈夫だって♪ほら、気持ちいいんじゃないの?」
「ぁ・・・ダ、メ・・・だってばぁ・・・」
「!(ぅわあ、すごい今の声色っぽい・・・)」

もうちょっとスイッチの入りかけていた真琴は姫子その初々しい喘ぎ声と表情に、
自分の頭の中の理性が吹き飛び一気に姫子をベットに押し倒す

「きゃっ!マコちゃん!?んん!」
「はぁ・・・ひめ、こ・・!ちゅ・・・すごい、かわいいよ・・・」

左手で姫子を抱きしめ何度も角度を変えながら口付けし、右手はパジャマの上から胸を揉みあげる
姫子は突然の真琴の行動にジタバタと暴れるが、完全に力負け
それよりも初めて胸を揉まれるのに感じてしまいどんどん体の力がなくなっていく
姫子とは対照に真琴はキスをしながらパジャマをめくりあげ、直に姫子の胸に触れ
先の硬くなった乳首を指先でこねる

「っあぁ!」

強い刺激にビクン!と背中を反る姫子
口が離れてしまった真琴は本能のなのか、空いたもう片方の乳首を口に含み舌で転がす
そんな真琴の愛撫にいつの間にか姫子は官能な声を響かせていた

「姫子・・・・」
「はぁ・・・マ、コちゃん・・・」

そんな愛撫を繰り返した後、ふっと顔をあげ真剣な顔で姫子を見下ろす真琴
脱力し、息の上がってる姫子も熱のこもった瞳で真琴を見つめ返す
2人の少女はしばらく無言で見つめあい、真琴は姫子の下半身に手が伸びる
その手はパジャマの下を履いていない姫子のショーツに触れる

「・・・いい?」

少し遠慮がちに聞きながらショーツの脇から指を少しだけ入れる真琴
もうすでにそこは十分過ぎるほど蜜であふれていた
触れられた瞬間姫子は一瞬体を強張らせるが、真琴同様もう理性では
止められない域に達していた姫子は頬を染めあげゆっくりと頷いた
そして・・・

「・・・姫子」
「あぁん・・・マ、コちゃ・・・」



なーんてマコ姫の流れに悪乗りして私のリアル百合体験をマコちゃんと姫子で演じてみたw
駄文書き捨て失礼しました!逃げます!!
159名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 23:30:37 ID:tyfFEg33
>>158
追記:千歌音ちゃんFANの方本当ごめんなさい!
   私も神無月では千歌音ちゃんが一番好きです><!!
160名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 00:04:52 ID:VFBIqllp
いつものごとく、真琴の腹筋を両足を持ちながら手伝う姫子。
腹筋回数が50を数えた所で…勢いあまった真琴の唇が姫子を捉えた。
「ん……んん…はぁ」
「んんっ!?」
「あっ、ご、ごめんよ姫子っ!…つい…事故だね、あははっ」
いつものごとく笑顔でごまかす真琴。
だが、姫子は腹筋をしようと頭を下げる真琴へとのしかかるようにして…。
先程のキスの続きを押し倒しながら自ら求めた。
「んっ!?ひ、姫子っま、待っ!」
姫子は甘い息を吹きかけ真琴を感じさせると投げ出された両手首を押さえつける。
そのまま唇、頬、首筋をキスしたり舐めたり繰り返す。
「ちゅ……ちゅ…んくっ」
本来は腕の力が姫子よりも断然強い真琴も脱力している。
「やぁ…く、くすぐったいよ姫子、も、もうふざけるのはやめよ」
「ふざけてなんかないよ?ほら…っ」
首筋にキスしていた姫子の唇は胸元を捕らえる、姫子は真琴の抵抗を押さえながら。
ゆっくりとパジャマのボタンを外していく…「ひ、姫子…ま、まずいよ」
「いいから、じっとしてて」
真琴の下着が見えてくると欲情は最高潮に達する。
姫子は欲望そのままに下着の上から揉みはじめる。
「わ、私の汗臭いよっ?…や、やぁ…」
「ううん、とってもいい香りがするよ…マコちゃんの汗」
キャミソールを取り除くと…千歌音に比べるとほんとに小さな…乳房が姫子の目の前に晒される。
「やっ!ちょ、ちょっと姫子、いい加減にしないと怒るよっ!?」
真琴の非難の声を無視しながら乳首にしゃぶりつく姫子。
「んふ…ちゅるる…ちゅ…んふ、マコちゃんのも…美味しい」
「くはぁ……く、くすぐったいよ姫子」

姫子の手は真琴のパジャマのズボンに触れると下半身へと手を忍び込ませていく。
ごそごそとした後、獲物を捕らえ、小さな下着に触れた。
「や、やだっ…」
男勝りな女の子、真琴の女の子のような悲鳴に姫子はくすりと笑う。
そのまま上手く忍び込ませた手がショーツを膝まで上手く脱がしていく。
すると陰部を捕らえた手が割れ目に当て開いた。「あっ……!」そこはもう液でべとべとに濡れていた。
「もう感じてくれてるんだ…ありがとうマコちゃん」
「ち、違っか、感じてなんかいない…っ」
「ならこれはなに?」陰部から手を戻し透明な液体で濡れているそれを見せる姫子、マコちゃんは顔を背けた。
そのままくねくねと回したり回転させたりして真琴の喘ぎを聞く。
「ふふ……感じてるね…マコちゃん」
「あ…あぅ」
姫子は一気に真琴のズボンを脱がす、そして露になった陰部に口を近づけていく…。
「や…やめて」
「ふふ、我慢してね…後で千歌音ちゃんを泣かした…技をしてあげるから」


161名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 09:09:55 ID:EH8YUD11
>>158-160
寸止めかー!!
162名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 17:37:52 ID:2UA5zioV
【女神萌え】伊勢神宮が天照大神をイメージした美少女マスコット制定へ
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/kyoto/1181050412/
尼さん萌え必見!尼さんが精進料理を食べされてくれる、尼さんカフェ【香川】
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1221213858/
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163名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 17:05:30 ID:Ns+8mvmQ
ありゃ過疎ってきたか
朝目が覚めたばかり千歌音ちゃんを容赦なく襲うモーニング姫子がいるって聞いたんだが
164 ◆M2vRopp80w :2008/09/14(日) 23:16:06 ID:7qfYY8wv
何日かぶりに来てみたら、あまり人がいませんね。
もう神無月が近いのに…(´・ω・)
165名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:31:05 ID:tGjwjmIS
今日は中秋の名月ですよね
166名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:53:59 ID:KPvE5pAT
>>164
全くだ
167 ◆M2vRopp80w :2008/09/15(月) 16:44:27 ID:bJ0jtkRX
ちょっと書いてみたい前世ネタがあるんだけど、どうしてもエロの部分が思いつかない。
エロが上手く書ける人が、うらやましい…(´・ω・)
168名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 17:09:17 ID:8OfoT4bO
エロくなくても2人がいるだけでエロいやん
169名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 17:09:36 ID:6POaqw7f
エロなしでもいいのでは?
ぜひ投下を!!
170 ◆M2vRopp80w :2008/09/15(月) 17:22:58 ID:bJ0jtkRX
>>168
>>169
それが…そのネタってゆうのがエロなんですが、肝心の文章が思いつかない。
                      
千歌音ちゃんをどれだけ恥ずかしがらせ、可愛いくできるか考えていたら…前世姫子が前世千歌音ちゃんに無理やり攻めさせるものの、姫子が主導権を握っている為に千歌音ちゃんを言葉で攻めて恥ずかしがらせるってゆう…
         
171名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 17:25:58 ID:vcRIlCHF
いや、キスとか入れればそんなにエロ無しでも十分なんじゃないかな
ここの住人は2人の会話、愛が見たいんだし、キスでも十分だよ
172名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 18:05:51 ID:OO2L0X4K
>>170
すごいなそれw
屁たれ攻めって事?
173 ◆M2vRopp80w :2008/09/15(月) 19:22:28 ID:bJ0jtkRX
>>172
前世姫子を攻めているのは前世千歌音ちゃん。
姫子は受けなんだけど、言葉で大胆に迫り千歌音ちゃんを恥ずかしがらせる。
「千歌音…」
千歌音に擦り寄る姫子。
「あの…や、やっぱり私には…」
顔を赤くして戸惑う千歌音。
「だめなの?」
「ひ、姫子さま…私は…」
「たまには千歌音に抱いて欲しいの…ね、お願い…」
                      
と、この後千歌音ちゃんに無理やり攻めさせて言葉で虐めるって…
ごめんね千歌音ちゃん。
174名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 19:35:18 ID:OO2L0X4K
>>173
なーるw
頑張って攻めてる内に下からイタズラされちゃいそうだ
「・・・ほら、ここはこうやってするのよ」
「ぁあ!そ、そこは・・・!」
それで2人同時でイッたらすげ!
175名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 22:13:36 ID:eESTB+Vv
>173
ぜひともお願いします!
176名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 22:18:11 ID:vcRIlCHF
前世姫子さまの受けか、その場合は千歌音ちゃんを強制に…

「あ、あの…姫子さま」
「いいからさっさとしなさい千歌音、私を抱くの」
姫子は目を逸らす千歌音を見つめる
「い、いえ…私にはそんなこと」
「人と話すとき目を逸らすのはやめなさい、いつも言ってるでしょ」
「も、申しわけあしません、姫子さま」
「ああもうっ!…ほ、ほら、こうするのよっ!」
姫子は動かない千歌音の手を取ると巫女服の胸元に居れ生胸房に触れさせた。
「やっ!」
「さ、揉むのよ…はやくしなさい千歌音」
「あ…は、はい…」
命令通り無我夢中に前世姫子の乳房を揉み始める前世千歌音
「ああっ…そ、それでいいのよ千歌音…今夜はキスも貴女からして頂戴、いいわね」
「は、はい…姫子さまっ…ちゅ…んんっ…」
「んっ!?…ぁん…ふふ、そうよ…やればできるじゃない、千歌音…いい子ね」
と…
177 ◆M2vRopp80w :2008/09/16(火) 00:40:19 ID:sX8hJHtp
姫子さまが途中暴走するかもしれません…
                      
美しい月が浮かぶ、秋の夜空。
庭から鈴虫が鳴く音だけが聞こえてくる。
千歌音は部屋で一人、孤高に輝く美しい月を眺めていた。
せっかくの美しい月光がもったいなくて、蝋燭の灯りを消す。
障子を少し開けた部屋には、明るい月光が差し込んでくる。
あまり体が丈夫でない千歌音は、ここからいつも外を眺めている。
外に出るのは、巫女の儀式の時だけだ。
「綺麗…」
千歌音は月を見つめ、誰にも聞こえないような小さな声でぼそっと呟いた。
「そうね、とても綺麗…」
「え…ひ、姫子さま…!?」
突然、開けていた障子の向こう側から声が返ってきた。
その穏やかで優しいお日様のような声は、千歌音のたったひとりの愛する人…陽の巫女である姫子だった。
「眠れないの?」
障子を音を立てずに開けて、顔を見せる姫子。
「は、はい…それに、月がとても綺麗だったので…」
なぜか千歌音は恥ずかしくて、顔を俯く。
「そうね、こんなに綺麗な月だもの。お月見でもしないともったいないわね…」
そう言って姫子は月を見上げる。
千歌音には月に照らされたその横顔が、月よりも遥かに美しく見えた。
「そういえば、今日庭を少し歩いたんですって?下女に聞いたわ…」
姫子は見上げていた顔を下ろして、千歌音を優しく見つめる。
「え、あ…はい‥今日は体の調子が少し良かったので…」
千歌音は姫子が屋敷を出ている間、広い庭に出て少し歩いた事を思い出した。
いつもはそんな事はしないのだが、今朝はいつもより調子が良かったのだ。
「そう…」
姫子は嬉しそうに微笑んで、部屋の中に入ってきた。
スッと障子を閉められ、千歌音の胸が高鳴った。
「あ…の…」
薄暗い部屋の中を月の光がほんのりと障子に差し込み、微かに照らしてくれる。
千歌音はスッと伸びてきた腕に、ふわりと温かい感触とお日様の匂いに包まれた。
「姫子…さま…」
抱きしめられ、顔を赤らめる千歌音。
見上げてると、姫子が柔らかく微笑んでいる。
「千歌音…」
それは誰も知る事のない、二人だけの秘密の合図だった。
           
           
178名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 00:46:08 ID:XLgMuGTo
前世キター!!
179 ◆M2vRopp80w :2008/09/16(火) 07:56:13 ID:sX8hJHtp
>>177 続き
           
千歌音の体調がいい時は、こうして姫子が部屋へやってくる。
そして、それがどうゆう意味なのかも千歌音は分かっていた。
近づいてくる唇を拒む事なんて出来なかった。
「ん…っ」
重ねられた唇から、吐息が漏れる。
優しい口づけに千歌音の強張った身体の力が抜けていく。
「あっ…ま、待ってください…」
帯に手をかけられて、慌てて姫子の手を止めた。
「…だめなの?」
決して怒ってはいないが、寂しそうな眼差しを千歌音に向けてくる。
「だ、だって私は…姫子さまに相応しくないのに…こんな‥」
千歌音はいつも愛されるたびに思っていた。
本当に自分がこの人に愛されていいのか?
病弱でなんの取り柄もない、愛する人の何の役にもたてない自分を、無償の愛で包んでくれる姫子の隣にいてもいいのだろうか?
いつも自分自身に疑問を抱いていた。
「まだそんな事を気にしているの…?」
「ご、ごめんなさい‥」
千歌音はおそるおそる姫子の顔を見上げたが、姫子は怒ってはいなかった。
むしろ、穏やかな笑みを浮かべている。
「言っても分からないのなら、何度だって言ってあげる…私は千歌音が好きよ…」
姫子は優しく千歌音の頬を指で撫でた。
大切なものに触れるように。
「千歌音は私の事、好きではないの?」
「そんなこと‥わ‥私も、私も姫子さまが好きです…」
「ありがとう。」
姫子が嬉しそうに笑うと、再び帯に手をかけた。
「あっ…」
あっという間に着ていたものを取られ、布団の上に倒された。
「好きよ‥千歌音…」
           
「寒くはない?」
「はい…」
姫子は千歌音の肩に布団をかける。
愛された後も、こうして姫子は優しく千歌音を包んでくれる。
恥ずかしくて、申し訳なくて、千歌音は姫子の顔をまともに見ることが出来ない。
「あの…ごめんなさい。いつも、何も出来なくて…」
千歌音はいつも愛されてばかりで、姫子に何ひとつ返せない事が申し訳なくて謝った。
「気にしなくていいのよ‥」
「でも…」
「…‥そんなに気にするのなら、たまには千歌音に愛してもらおうかしら?」
姫子はクスッと冗談まじりに笑って、千歌音の髪を撫でた。
「え、わ、私がですが…?」
千歌音は真に受けて、顔を赤くし慌てる様子があまりに可愛くて、姫子の悪戯心に火をつけた。
「そうね…今日は体調もいいのでしょう?」
「あ、あの…」
「千歌音、私を愛して…ね?」
    
180 ◆M2vRopp80w :2008/09/16(火) 08:01:32 ID:sX8hJHtp
続きは夕方か、夜頃に投下します。
途切れ途切れで申し訳ない。
こっから姫子さまが暴走し始めると思いますww
181名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 08:10:40 ID:HDYWI8bm
>>180
おk!!
PCの前で正座して待ってる
182名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 08:41:40 ID:8u9Qg0fv
一番受け受けしい前世千歌音が一番攻撃的な前世姫子様を攻めるとはw
これは面白いw

183名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 17:57:24 ID:TeNVAasM
>180ちゃん!
私、待ってる!ずっと待ってるっ!
184 ◆M2vRopp80w :2008/09/16(火) 18:21:29 ID:sX8hJHtp
>>179 続き
           
「あの…」
「なぁに?」
「本当に‥するのですか?」
不安そうな、か細い声で尋ねる千歌音の顔は、すでに真っ赤だ。
「大丈夫、千歌音が思う通りにしていいのよ。」
「で‥でも…私、どうしたらいいか…」
思う通りにと言われても、千歌音はそんなことをした経験がない。
正直、どうしたらいいのか分からなかった。

姫子に救いを求めるような眼差しを向けると、千歌音が悩んで戸惑う様子をにこにこと楽しげに見つめている。
(ど、どうしよう…姫子さまは、自分の思う通りにしろって言ったけれど…)
「千歌音‥?」
「あ…はい‥」
とりあえず、千歌音はいつもされるように、姫子と同じことをし始めた。
おずおずと、姫子の肩に手を置いて唇を近づけていく。
「あのっ…」
「どうかした?」
だが声と同時に、千歌音の動きがピタリと止まる。
「姫子さま…目を‥」
見ると姫子が瞳を開いたままだった。
「続けて。」
「でも、閉じていただかないと…その‥」
「いいから続けて‥」
ねだるような甘い声で唇を差し出す姫子に、やはり千歌音は逆らえない。
ゆっくりと顔を近づけると唇が重なった。
姫子は瞳を開いたまま、間近にある千歌音の美しい顔を楽しむように見つめた。
千歌音の頬は赤らんで、ぎゅっと閉じた瞼が微かに震えている。
姫子はただ唇だけを重ね、幼い口づけを繰り返す千歌音を促すように、唇を少し開いた。
「っ…ふぁ‥」
怯えるように舌を差し入れてくる。
姫子も応えるように舌を差し出す。
何度か絡み合うと、千歌音の身体が微かに震えた。
「姫子…さま‥」
濡れた唇を離し、瞳には今にも溢れそうなくらい涙が滲んでいる。
千歌音の顔はすでにとろけていた。
「千歌音…さあ、続けて…」
姫子のおねだりに、千歌音は健気に応えようと今度は頬に口づける。
「あっ…」
頬から耳、首筋、肩などにぎこちなく口づけていくと姫子の唇から甘い吐息が聞こえた。
(姫子さま…感じてるのかな…)
千歌音が様子を窺うように、顔を見上げると姫子が優しく頭を撫でてくれた。
「もっと強くしても大丈夫よ…」
それは痕を残せと言うことだろうか?
千歌音は姫子の肌を少し強めに吸った。
唇を離すと、わずかに痕が残っている。
「千歌音に愛された証ね…」
姫子は痕を嬉しそうに眺めながら、微笑んだ。
千歌音は恥ずかしくて、姫子の胸元に顔をうずめた。
           
続く。
185名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 19:58:06 ID:TeNVAasM
うぶな前世千歌音ちゃんと、強気な前世姫子がいいですね
続きが楽しみです
186名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 20:16:33 ID:HDYWI8bm
おーおー頑張れ頑張れ〜って言いたくなるな
本当初Hっぽい
前世姫子のS具合がいーのぅ


続き期待
187名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 21:35:58 ID:RAJILpgt
                          /三三ミシ⌒`ミミ、        〃f((ミヾミミ)三ルヽ, fi
             __           /⌒/三ミ}:{三ミミヽ、\.      (fル)彡ミyfi三ミミミハヘミ})ヾ
          /´;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.         /:::::/三ミシ^`´`ヾヽ}:;ヘ::\ヽ   {ヘ三≧ヾ、三三ヘ≫》ヘヾレノ))
          /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\     lシ/{:;:;:;ソ     `}::|;:;:\ミミ}i  《彡三三三≡≦:;:;:;:;:;::;;;;;》}レノノ)
         |;;;;;;;ニ= ̄ ̄ヽ;;;;;;;;ヽ    |:;:;;|::;;f゙  .. ..... ..:|:l|::ト、:}ミミf ノフ彡三三三彡))))))ヾシヘ))ヘ))
         {f~´   ==_`‐l;;;;;;}    {:;:;;|:::リ _,ェェ、,  .._ェェヘ)ヽヾ〉::| `ソリ三三三シ='゙ノソシハ))))ヘ\;:リ
         !|=__ィ‐= / ̄》r‐‐、   |:彡ソ -=・=ヽ ::‐・=- ヽ;;;::{:  7^{;;\'゙´ __ 、,,     ヾ:;:;;{!゙
  i^i i^i   ‐{⌒__ノ^ー‐‐'   | i^i   /::;;;;;| .:: `~ _:  _ `~  `};;:::ト  {ハ`|;;|`ヽ、fャァ、ヾ)_== `|;;;ソ
  | :|__|_:|   {  ̄(。-=‐'^ヽ、ィ  |__|__|、. ノノ::::ャ .::.. /'‐、_,‐' ヽ..... };;:::{  }\' リ   `ー-_ノ { ッ‐、~フ
  /二\ :}   丶 _ィェェェエアノ r'_,‐‐、 \∨ハヘ ::.〈 '‐-=-=‐-<` /::::|  };;;;;;/       /  :l`ー‐ソ´
 {ー‐、(二ヽ   \ `~_,,ィ  (_ィ‐、   | ::∨{;;、 .:::. 、ー‐‐‐ .:: /;::::l  〈/シ      _  ゚ー`'ゝ :/
 {   /  }    ヽ  __ ィ:::{_ _   | \} 、 :::...............::: /《、リ : -‐       ^'==-ァ /
 ヽ     /    /^;;|:::::::   `''|   |  :ヽ ` 、 ____ ィ  {_        、     `ー' ノ
                           /三三ミシ⌒`ミミ、        〃f((ミヾミミ)三ルヽ, fi
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         {f~´   ==_`‐l;;;;;;}    {:;:;;|:::リ _,ェェ、,  .._ェェヘ)ヽヾ〉::| `ソリ三三三シ='゙ノソシハ))))ヘ\;:リ
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  i^i i^i   ‐{⌒__ノ^ー‐‐'   | i^i   /::;;;;;| .:: `~ _:  _ `~  `};;:::ト  {ハ`|;;|`ヽ、fャァ、ヾ)_== `|;;;ソ
  | :|__|_:|   {  ̄(。-=‐'^ヽ、ィ  |__|__|、. ノノ::::ャ .::.. /'‐、_,‐' ヽ..... };;:::{  }\' リ   `ー-_ノ { ッ‐、~フ
  /二\ :}   丶 _ィェェェエアノ r'_,‐‐、 \∨ハヘ ::.〈 '‐-=-=‐-<` /::::|  };;;;;;/       /  :l`ー‐ソ´
 {ー‐、(二ヽ   \ `~_,,ィ  (_ィ‐、   | ::∨{;;、 .:::. 、ー‐‐‐ .:: /;::::l  〈/シ      _  ゚ー`'ゝ :/
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                     '> アキバでゆっくりしていってね!!!<
                      ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
188名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 21:40:56 ID:mPEyJQOz
フンッ! ハンッ! ファーッ! フェーッ! フォンッ !

「ぐあっ…お!もうっ!………やめてく…れ! 頼…む……!」

荒縄に囲まれた土俵に菊門臭の混じった青年の苦悶とケツを叩きつける音が響く。
全脱ぎのヲタ服がかかった形の悪い尻を後ろにつき出す姿勢を取らされた青年…蓮こと天道が吼えた。
今日はヲタ仲間とアルカナイベント会場に向かったのだが相手は強大にして無双、己の知己であるyashaとじょにーを失いこの土俵の中へと連れ込まれてしまいヘテロ男性として究極の展開を迎えてしまった。
天道のふとももほどあろう太さのペニスが挿入され身体は便意に満ちたが、横綱の男……スモウレスラー型の本田は天道の尻を抱えこみ一心不乱にさば折りで打ち付けていた。
本田が腰と腕を打ち付けるたびに鈍い音をたてて、醜悪な顔もリズムに合わせ前後左右に暴れている。
そしてペニスが出し入れされるたびに天道の菊門からザーメンが吹き出している。もうかなりの回数腸内で射精しているのだろう。
本田のさば折りと腰を振るスピードが徐々に増していく。絶頂が近いらしい。

「お、オフッ!これ以上出さないでくれ! 本当に……脱肛しちまう……」

天道は泣き出しながら哀願したが本田は鼻息荒く九州弁を繰るだけだった。
本田は初代スト2そのままの笑いをあげると天道の尻を掴み腰を思い切り撃ち込む。長大なペニスが野郎門をこじ開けその奧の行き止まりまで到達する。

ぶびゅっ!ぶびゅりゅぶぶ・・・どびゅどびゅ!!

ほとんど固体ともいえる濃厚なザーメンと液体に近い下痢便を
言葉どおり零距離で前立腺と口腔の奥に逆流するほど注ぎ込んだ。

「あっ!あちい!おっ、おぶげろあぁ! に、妊娠……俺が妊娠(任天堂信者の意)になっちまう………」

泣き叫ぶ天道をよそに、中で最後の一滴まで搾り出した本田はゆっくりとペニスを引き抜いた。ぽっかりと口を開けたアナルから先程出された精液が流れ落ちる。
別の力士が天道を引き起こしまだ精液を流しながらヒクつくアナルに自分のペニスをあてがうと一気に野郎を刺し貫いた。

「ぎゅぴぴいっ! す、少し休ま…がはっ!」

天道が懇願しようと口を開けた瞬間、また別の力士がペニスを押し込む。
両手にも別のペニスを握らされ、睾丸にも挟まれ天道は自分の分も合わせ一度に6本の相手をさせられていた……


数ヶ月後…
天道は休む間もなく何度も本田部屋連中に輪雄(まわ)され続けた。
全身を精液と糞まみれにしながら自分から腰を振り、嬉しそうにペニスをくわえては精液と大便を美味しそうに飲み干す。
その腹はぶくぶくと肥満化し、相撲取り同然になっていた。

「ふひゅ……相撲奴隷蓮こと天道総司郎参上にございますブビビビビ……ブヒッ、ブヒッ……」

本田の百貫落しで踏まれる。するとまた百裂張り手が繰り出される。
天道はすでに屈し汚臭褌担ぎとして生きていくしかなかった。

 〜True end〜
189 ◆M2vRopp80w :2008/09/16(火) 23:11:31 ID:sX8hJHtp
>>184 続き
           
「姫子さま…その‥気持ちいい‥ですか?」
千歌音が小さな声で、姫子に尋ねてきた。
耳まで真っ赤になっている。
よほど恥ずかしいのだろう。
「ええ…だって千歌音が愛してくれてるのだもの…」
「本当…ですか?」
姫子の言葉に、ようやく顔を上げてくれた千歌音の顔はいつもより幼く見えて可愛いらしい。
最初は虐めるつもりなんてなかったのだが、こんな可愛い姿を見たらからかわずにはいられなかった。
「信じてくれないの?」
「だって…私は、こんなことしたことないし…姫子さまみたいに上手に出来ないし…」
「千歌音は私にされた時気持ちよくなかった?」
「えっと‥その‥気持ちよかったです。…とても‥」
千歌音は先ほどの行為を思い出したのか、姫子から視線を逸らした。
「大事なのは気持ちよ。好きな人と愛しあえたらそれだけで幸せと思わない?」
姫子は両手で千歌音の頬を包み込んで、逸らした視線をあわせる。
「私はね、千歌音がこうして一生懸命に愛してくれるだけで幸せなの。」
「姫子さま…」
「だから、そんなことを気にしなくていいのよ。」
「はい‥」
千歌音は素直に頷く。
「千歌音…私に触って…」
姫子は千歌音の首に腕を回して、耳元で囁いた。
           
「あ…千歌音…」
姫子の胸を口に含んで、空いた手で片方の胸に手を伸ばすと姫子の甘い声に千歌音は酔いしれた。
大好きな人が感じてくれている。
ただそれだけで、千歌音の身体も熱く感じ始めていた。
「んっ…ちゅっ…はあっ…」
姫子の温もりが心地よくて、いつまでも胸を愛撫していると姫子の手が千歌音の手を掴んだ。
「姫子さま‥?」
「千歌音‥そこだけじゃなくて‥ここも…ね?」
自ら導いた姫子のその場所は、熱くてもうすでに濡れていた。
触れると蜜が指先に絡みついてくる。
「あ…」
「ほら‥千歌音が触れてくれただけでこんなに…」
とろとろに濡れたその場所から、さらに蜜が溢れてきた。
(私が触っただけで…こんなに‥)
初めて触れた姫子の大事な場所は、とても温かくて千歌音の脳を溶けさせていった。
「千歌音‥私、初めてなの…だから、こうして少しだけ入れて…」
姫子は巫女なので、処女でなくてはならない。
千歌音に奥まで触れないように、入り口だけで止まるように教えた。
「きて…千歌音…」
           
190 ◆M2vRopp80w :2008/09/17(水) 00:11:42 ID:Yv1U6OrR
>>189 続き
           
熱いそこへ、ゆっくりと指を入れていく。
「あっ…ちか、ね…」
「姫子さまの…熱い…」
指先から感じる姫子の体温に、千歌音は惚けた顔を浮かべた。
「千歌音…あっ‥」
奥までいかないようにゆっくりと指を動かすと、姫子が身体を震えさせた。
初めて見る姫子の姿。
千歌音の指が、こんなに淫らな表情をさせるなんて。
(私が‥姫子さまを感じさせてる…‥っ!)
乱れる姫子の姿に、千歌音のそこが熱く濡れたのを感じた。
「千歌音‥どうしたの…?」
「あ、な、何でも…」
千歌音の異変に気づいた姫子が、千歌音の足下を見ると微かに膝をすりあわせていた。
「もしかして‥感じてしまった?」
「えっ…あ、違っ…あっ!」
「嘘、ほら‥こんなに濡れて…」
姫子が千歌音のそこを触れると、思った通り濡れていた。
「ご、ごめんなさい…」
「謝らなくていいわ、それが当たり前なのよ…」
姫子は千歌音の腰を掴み、千歌音が上になるように布団に倒れこんだ。
「あ、姫子さま‥何を…」
「…千歌音、一緒に気持ちよくなる方法があるの。脚を開いてみて…そう‥」
千歌音は姫子の言う通りに脚を開くと、さらに身体を密着させた。
姫子の開いた脚の間に身体を割り込ませる。
「あっ…」
すると、姫子の脚が千歌音に絡みつき二人の大事なその場所が触れ合った。
「やっ…熱いっ…」
クチュクチュと濡れた音がする。
「さ、動いて…」
「わ、私…こんなの…あんっ!」
「あっ…!」
腰を動かし互いに触れ、こすれ合う熱く熟れたそこは今までに感じた事のない快感を二人に与えた。
「だ‥め、私…変になって…っ!」
「大丈夫よ…このまま一緒に…っ‥」
二人は互いに強く手を握り、指を絡ませた。
腰の動きが早くなる。
「姫子さまぁ…っ!」
「あっ…千歌音っ…!」
姫子の上で千歌音が身体を痙攣させた。
「ああっ…!」
同時に千歌音の下で姫子も身体を震えさせる。
ゆっくりと倒れ込んでくる千歌音を、姫子は力のない腕で抱き止めた。
「姫子…さま…」
荒い息づかいと共に千歌音のかすれたような声が、姫子の耳元にいつまでも残っていた。                          
191 ◆M2vRopp80w :2008/09/17(水) 00:44:10 ID:Yv1U6OrR
>>190 続き
           
「ごめんなさい‥姫子さま…」
布団の中で抱きあって、先ほどの余韻に浸っていると再び千歌音が謝った。
「結局、最後は姫子さまにしてもらって…私なんにも…」
千歌音は落ち込んだように、悲しそうな表情を見せた。
「そんなことないわよ。初めて千歌音愛されて、私幸せだったわ。」
励ますようにそう言って、額に口づけをする。
「たまには、千歌音にしてもらうのもいいものね。」
「え、ええっ…」
「千歌音はきっと上手になるわ。」
「む、無理です、私じゃ…」
戸惑う千歌音に、姫子はクスリと微笑んだ。
「心配しないで、私がこれから教えてあげる。色々とね…」
先ほどしたばかりなのに、姫子は千歌音の上に覆いかぶさってくる。
「朝まで時間はまだあるわね。」
「えっ、あの‥待ってください!姫子さまっ‥」
「たくさん教えてあげるわ、千歌音‥」
「あっ…」
その夜、熱い手ほどきを受けた千歌音は、それ以降姫子にねだられ攻めさせられる日々が続いたとか…。
                                 
きっとこの後、千歌音ちゃんはあんなことやこんなことを教えられ、させられたに違いない。
そうに決まってる(`・ω・´)
192 ◆M2vRopp80w :2008/09/17(水) 00:55:52 ID:Yv1U6OrR
すいません…なんか途中でgdgdになってしまった。
ちょっと秋の夜風に当たってきます…。
193名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 20:05:48 ID:28L11UNp
病弱千歌音ちゃんに手加減なしの姫子ってw
ぜひこういう二人がもっとみてみたい
194名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 20:22:34 ID:Js/SNJWB
ミヤコメインの小説はないの?本命のツバサとのカプや7話での千歌音誘惑というネタがあるのに。
195名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 22:45:01 ID:FETD23X9
千歌音ちゃん誘惑がそのまま…ってのはありそう
きっとミヤコは両刀
196名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 22:54:14 ID:PaX1j9Iw
イズミさんメインを読みたい、お相手はマコちゃんか姫子
197名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 01:38:41 ID:8cmZhQBC
                           /三三ミシ⌒`ミミ、        〃f((ミヾミミ)三ルヽ, fi
             __           /⌒/三ミ}:{三ミミヽ、\.      (fル)彡ミyfi三ミミミハヘミ})ヾ
          /´;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.         /:::::/三ミシ^`´`ヾヽ}:;ヘ::\ヽ   {ヘ三≧ヾ、三三ヘ≫》ヘヾレノ))
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         !|=__ィ‐= / ̄》r‐‐、   |:彡ソ -=・=ヽ ::‐・=- ヽ;;;::{:  7^{;;\'゙´ __ 、,,     ヾ:;:;;{!゙
  i^i i^i   ‐{⌒__ノ^ー‐‐'   | i^i   /::;;;;;| .:: `~ _:  _ `~  `};;:::ト  {ハ`|;;|`ヽ、fャァ、ヾ)_== `|;;;ソ
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  /二\ :}   丶 _ィェェェエアノ r'_,‐‐、 \∨ハヘ ::.〈 '‐-=-=‐-<` /::::|  };;;;;;/       /  :l`ー‐ソ´
 {ー‐、(二ヽ   \ `~_,,ィ  (_ィ‐、   | ::∨{;;、 .:::. 、ー‐‐‐ .:: /;::::l  〈/シ      _  ゚ー`'ゝ :/
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             __           /⌒/三ミ}:{三ミミヽ、\.      (fル)彡ミyfi三ミミミハヘミ})ヾ
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198名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 13:17:07 ID:gaYR9u1g
イズマコはキスまでだろうな、イズミさんツンデレだし
マコちゃんが求めても時間かかりそう
199名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 18:42:11 ID:SPX80YbF
ミヤコのエロ話はオナニーぐらいしか思いつかない。
200 ◆M2vRopp80w :2008/09/18(木) 23:22:09 ID:KnEIrQpi
この間はgdgdになってしまって、本当に申し訳なかったです。
アルコール入って書いていたら、途中で訳わからなくなってしまった。
                      
神無月に向けて、今度はちゃんと書こうと思います。
幸せ家族計画の続きを考えているので…。
201名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 00:15:32 ID:Q5GaU4on
                    \(
   / ̄ ̄\                  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  ・・・
 /   _ノ  \              /           \
 |丿し ( ⌒)(⌒)             /    __|_|_|_|_|
. |⌒    (__人__)           ; |   ,,、,r' u ー  ー ヽ
  |     ` ⌒´ノ.            );|:( 6 :;:;ー─◎─◎;:;:)
.  |         }      ジュッ  ( ;、|ノ"  r   ゙)( o o) ゛)
.  ヽ        }      _,rー‐─っ━・*';   u     3  }
   ヽ     ノ     / 、_ソ   / \\,,     ,,   イ
   /    く      /  /     /`    \__‐──‐'ノ^\




    / ̄ ̄\                 〃/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  /   _ノ  \                /           ゙h
  |    ( ●)(●)            ; /__/_/_/_/__  ゙i
 . |     (__人__)            (;. /ー::;;;ー;;;u ::::;ヽ、,,    | _____
   |     ` ⌒´ノ            ノ;.(◎─◎──::::::;;6 ),,,,,,|'ノ´  ^ヽ \
 .  |         }     _,yー‐─っ━・;(''(o o )("   r   ゛!、丿(○)  (○) ヽ
 .  ヽ        }    / ,、_ツ    (  3      u  u ,,ノ. ⌒(_人__)⌒::: l
    ヽ     ノ   /  /      ,っ、ヽ'丶  u     ,,/\  |r┬-|    |
    /    く   /  /       l/つ \─‐'''' "n∩∩   ´\`ー'´   /
202名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 07:56:21 ID:hxf+zPLS
>>200
待ってるよーノシ
203名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 11:07:12 ID:4AmVDd8V
>>200
幸せ家族計画楽しみにしてます!
ハネムーンとか色々
204名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 08:36:40 ID:U/GJ15Re
          V 
 
         / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 〜
        (  人____)〜プーン
         |ミ/  ー◎-◎-)〜プーン
        (6     (_ _) ) 〜
         |/ ∴ ノ  3 ノ 〜
         \_____ノ,, 〜   
   。O o  。 -/ \ _/ ヽ―,- _  〜プゥーン 
 ドピュッ  /| | \/|o|ヽ/ | | i ~ヽ〜プーン
   || o/∩| |   | |  _|_ |_|   ヽ〜
  ||./二ニヽ|||シュッ | |  | ウンコ |    |〜
  ||| ―-、)ヽ||シュッ|o |  |製造機||    |〜プーン
  ||| 二ヽ)_ノ||   | |   ̄「 | ̄||    |〜
 シュッゝC| | /⌒⌒⌒ヽ/~ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ 〜  
   ./⌒ヽ⌒ヽ___   |  ∴ヽ  3  )〜 プゥーン
  /  _  ゝ___)(9     (` ´) )〜プーン
 /  丿ヽ___,.───|彡ヽ ―◎-◎-| 〜プーン
   )           (   Y ̄ ̄ ̄ ̄)〜プーン
 _/           \____/〜プゥーン

\_________  ____________/
               V
205名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 10:19:34 ID:w2Ul3H9s
幸せ家族計画の続きか
子供産まれてるからエロは難しいけど
そろそろ神無月だし、2人の誕生日を祝う子供たちとか
そんなほのぼのでも全然いーな

それか姫宮邸に家族揃って帰って乙羽さんに
子供任せて久しぶりにデートに行く2人とか


って待ってるこっちの妄想が止まんねーわ
206名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 11:19:36 ID:IxrR8ijS
ん、子供達を乙羽さんやメイドさん達に任せて
久しぶりにデートってのはいいよね
で、帰り際にキスシーンを入れる
ほんとは同意でがいいけど
姫子からの不意打ちがいいなあ…
「ふふ、今日は楽しかったわねさ、帰りましょうか…ひめ…んっ!?」
と笑顔で振り向いた千歌音ちゃんに〜って感じで
そこ後、長いキスの後に…姫子が服を脱ぎ始めて〜でも良い
207 ◆M2vRopp80w :2008/09/20(土) 15:25:59 ID:eu5FYRAS
幸せ家族計画なんだけど、皆さんこのなかでどれがいいですか?
           
新婚旅行編
新婚生活編
結婚後誕生日(あるいは、結婚記念日)デート編
           多数決で決めます。
208名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 16:36:02 ID:2gT5RsfF
どれも読んでみたいね
休日だったので最初から読んだけど、結婚式の話に感動したよ
ありがとう
209名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 16:45:49 ID:+IOuCxEJ
結婚式といえば何で大神家まで出したか今でも理解不能。
210名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 16:48:58 ID:FOTiFSBR
まあ一応幼馴染だし奴にもその程度は許してもいいだろう…
まあ出来ればソウマより憧れのレーコ先生に出席して欲しかったが
>>207
迷うな…どれも読みたいし
211名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:01:02 ID:+IOuCxEJ
ネココのエロ小説を書くとしたら獣姦系がいいかな?

>>210
レーコはそういう性分じゃないだろ。
212名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:05:42 ID:FOTiFSBR
そんなことはない、ネタとしてなら出せるよ
213名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:20:57 ID:2gT5RsfF
>>209
姫子が声かけていそうだね
仮に呼ばれたとしてもソウマだったらお祝いの言葉を贈ってそう
そしてあとで兄さんに泣きついていそう

レーコはいてもよかったけれど、イベントとか嫌いそうだね
コロナは好きそうだけど


214名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:23:45 ID:FOTiFSBR
ソウマは来ないかもな、姫子と千歌音ちゃんにそれぞれお祝いの手紙とだけ贈って…
あいつはそういう奴、コロナは呼んだら歌を華麗に歌ってくれるんじゃない?

215名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:26:19 ID:+IOuCxEJ
コロナが枕営業した過去はエロ小説向きだな。

>>213
ホモ要素はいらねぇ。

>>214
そういうのなら大歓迎。キャラ的にも合うし。
216名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 18:57:53 ID:w2Ul3H9s
>>207
個人的には3番目がいいな
せっかくオリキャラの子供達もいることだし

子育て奮闘期とかでも全然構わない
217名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 21:13:48 ID:ZEOVkz5O
>>207
どれも捨てがたいですね
1人目(雛子)を産むまでのエピソード(前のは2人目だったので)は3つ目に入るのかな
まあでも全部見たいw
218名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 00:15:35 ID:4F0vPdb0
 数年前、職場で体験した出来事です。
 そのころ、ぼくの職場はトラブルつづきで、大変に荒れた雰囲気でした。普通
では考えられない発注ミスや、工場での人身事故があいつぎ、クレーム処理に追
われていました。朝出社して、夜中に退社するまで、電話に向かって頭を下げつ
づける日々です。当然、ぼくだけでなく、他の同僚のストレスも溜まりまくって
いました。

 その日も、事務所のカギを閉めて、廊下に出たときには午前三時を回っていま
した。O所長とN係長、二人の同僚とぼくをあわせて五人です。みな疲労で青ざ
めた顔をして、黙りこくっていました。
 ところが、その日は、さらに気を滅入らせるような出来事が待っていました。
廊下のエレベーターのボタンをいくら押しても、エレベーターが上がってこない
のです。なんでも、その夜だけエレベーターのメンテナンスのために、通電が止
められたらしく、ビル管理会社の手違いで、その通知がうちの事務所にだけ来て
いなかったのでした。
 これには、ぼくも含めて、全員が切れました。ドアを叩く、蹴る、怒鳴り声を
あげる。まったく大人らしからぬ狼藉のあとで、みんなさらに疲弊してしまい、
同僚のSなど、床に座りこむ始末でした。
「しょうがない、非常階段から、おりよう」
 O所長が、やがて意を決したように口を開きました。
 うちのビルは、基本的にエレベーター以外の移動手段がありません。防災の目的
でつくられた外付けの非常階段があるにはあるのですが、浮浪者が侵入するのを防
ぐため、内部から厳重にカギがかけられ、滅多なことでは開けられることはありま
せん。ぼくもそのとき、はじめて階段につづく扉を開けることになったのです。
219名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 00:16:39 ID:4F0vPdb0
 廊下のつきあたり、蛍光灯の明かりも届かない、薄暗さの極まった
あたりに、その扉はありました。非常口を表す緑の明かりが、ぼうっ
と輝いています。
 オフィス街で働いたことのある方ならおわかりだと思いますが、ど
んなに雑居ビルが密集して立っているような場所でも、表路地からは
見えない、「死角」のような空間があるものです。
 ビルの壁と壁に囲まれた谷間のようなその場所は、昼間でも薄暗く、
街灯の明かりも届かず、鳩と鴉のねどこになっていました。
 うちの事務所は、ビルの7Fにあります。
 気乗りしない気分で、ぼくがまず、扉を開きました。
 重い扉が開いたとたん、なんともいえない異臭が鼻をつき、ぼくは
思わず咳き込みました。階段の手すりや、スチールの踊り場が、まる
で溶けた蝋のようなもので覆われていました。そしてそこから凄まじ
くイヤな匂いが立ち上っているのです。
「鳩の糞だよ、これ……」
 N女史が泣きそうな声でいいました。ビルの裏側は、鳩の糞で覆い
尽くされていました。まともに鼻で呼吸をしていると、肺がつぶされ
そうです。もはや、暗闇への恐怖も後回しで、ぼくはスチールの階段
を降り始めました。

 すぐ数メートル向こうには隣のビルの壁がある、まさに「谷間」の
ような場所です。足元が暗いのももちろんですが、手すりが腰のあた
りまでの高さしかなく、ものすごく危ない。足を踏み外したら、落ち
るならまだしも、壁にはさまって、宙吊りになるかもしれない……。
 振り返って同僚たちをみると、みんな一様に暗い顔をしていました。
こんなついていないときに、微笑んでいられるヤツなんていないでし
ょう。自分も同じ顔をしているのかと思うと、悲しくなりました。
 かん、かん、かん……。
 靴底が金属に当たる、乾いた靴音を響かせながら、ぼくたちは階段を
下り始めました。
ぼくが先頭になって階段をおりました。すぐ後ろにN女史、S、
O所長、N係長の順番です。
 足元にまったく光がないだけに、ゆっくりした足取りになりま
す。みんな疲れきって言葉もないまま、六階の踊り場を過ぎたあ
たりでした。
 突然、背後からささやき声が聞こえたのです。
 唸り声とか、うめき声とか、そんなものではありません。
よく、映画館なんかで隣の席の知り合いに話し掛けるときに、話
しかけるときのような、押し殺した小声で、ぼそぼそと誰かが喋
っている。
 そのときは、後ろの誰か――所長と係長あたり――が会話して
いるのかと思いました。ですが、どうも様子がへんなのです。
 ささやき声は一方的につづき、ぼくらが階段を降りているあい
だもやむことがありません。ところが、その呟きに対して、誰も
返事をかえす様子がないのです。そして……その声に耳を傾けて
いるうちに、ぼくはだんだん背筋が寒くなるような感じになりま
した。
 この声をぼくは知っている。係長や所長やSの声ではない。
 でも、それが誰の声か思い出せないのです。その声の、まるで
念仏をとなえているかのような一定のリズム。ぼそぼそとした陰
気な中年男の声。確かに、よく知っている相手のような気がする。
でも……それは決して、夜の三時に暗い非常階段で会って楽しい
人物でないことは確かです。ぼくの心臓の鼓動はだんだん早くなっ
てきました。
 いちどだけ、足を止めて、うしろを振り返りました。
 すぐ後ろにいるN女史が、きょとんとした顔をしています。その
すぐ後ろにS。所長と係長の姿は、暗闇にまぎれて見えません。
220名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 00:17:50 ID:4F0vPdb0
 ふたたび、階段を下りはじめたぼくは、知らないうちに足をはやめていま
した。何度か、鳩の糞で足をすべらせ、あわてて手すりにしがみつくという
危うい場面もありました。が、とてもあの状況で、のんびり落ち着いていら
れるものではありません……。
 五階を過ぎ、四階を過ぎました。そのあたりで……背後から、信じられな
い物音が聞こえてきたのです。
 笑い声。

 さっきの人物の声ではありません。さっきまで一緒にいた、N係長の声な
のです。超常現象とか、そういったものではありません。
 なのに、その笑い声を聞いたとたん、まるでバケツで水をかぶったように、
どっと背中に汗が吹き出るのを感じました。
 N係長は、こわもてで鳴る人物です。すごく弁がたつし、切れ者の営業マ
ンでなる人物なのですが、事務所ではいつもぶすっとしていて、笑った顔な
んて見たことがありません。その係長が笑っている。それも……すごくニュ
アンスが伝えにくいのですが……子供が笑っているような無邪気な笑い声な
のです。その合間に、さきほどの中年男が、ぼそぼそと語りかける声が聞こ
えました。中年男の声はほそぼそとして、陰気で、とても楽しいことを喋っ
ている雰囲気ではありません。なのに、それに答える係長の声は、とても楽
しそうなのです。
 係長の笑い声と、中年男の囁き声がそのとき不意に途切れ、ぼくは思わず
足を止めました。
 笑いを含んだN係長の声が、暗闇の中で異様なほどはっきり聞こえました。
「所長……」
 「何?……さっきから、誰と話してるんだ?」
 所長の声が答えます。その呑気な声に、ぼくは歯噛みしたいほ
ど悔しい思いをしました。所長は状況をわかっていない。答えて
はいけない。振り返ってもいけない。強く、そう思ったのです。
 所長と、N係長はなにごとかぼそぼそと話し合いはじめました。
 すぐうしろで、N女史がいらだって手すりをカンカンと叩くの
が、やけにはっきりと聞こえました。彼女もいらだっているので
しょう、ですが、ぼくと同じような恐怖を感じている雰囲気はあ
りませんでした。

 しばらく、ぼくらは階段の真ん中で、立ち止まっていました。
 そして、震えながらわずかな時間を過ごしたあと、ぼくはいち
ばん聞きたくない物音を耳にすることになったのです。
 所長の笑い声。
 なにか、楽しくて楽しくて仕方のないものを必死でこらえてい
る、子供のような華やいだ笑い声。
「なぁ、Sくん……」
 所長の明るい声が響きます。
「Nさんも、Tくんも、ちょっと……」
 Tくんというのはぼくのことです。背後で、N女史が躊躇する
気配がしました。振り返ってはいけない。警告の言葉は、乾いた
喉の奥からどうしてもでてきません。
(振り返っちゃいけない、振り返っちゃいけない……)
 胸の中でくりかえしながら、ぼくはゆっくりと足を踏み出しま
した。甲高く響く靴音を、これほど恨めしく思ったことはありま
せん。背後で、N女史とSが何か相談しあっている気配がありま
す。もはやそちらに耳を傾ける余裕もなく、ぼくは階段をおりる
ことに意識を集中しました。
221名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 00:18:47 ID:4F0vPdb0
 ぼくの身体は隠しようがないほど震えていました。
 同僚たちの……そして得体の知れない中年男のささやく声は
背後に遠ざかっていきます。四階を通り過ぎました……三階へ
……足のすすみは劇的に遅い。もはや、笑う膝をごまかしなが
ら前へすすむことすら、やっとです。

 三階を通り過ぎ、眼下に、真っ暗な闇の底……地面の気配が
ありました。ほっとしたぼくは、さらに足をはやめました。同
僚たちを気遣う気持ちよりも、恐怖の方が先でした。
 背後から近づいてくる気配に気づいたのはそのときでした。
 複数の足音が……四人、五人?……足早に階段を降りてくる。
 彼らは無口でした。何も言わず、ぼくの背中めがけて、一直
線に階段をおりてくる。
 ぼくは、悲鳴をあげるのをこらえながら、あわてて階段をおり
ました。階段のつきあたりには、鉄柵で囲われたゴミの持ち出し
口があり、そこには簡単なナンバー鍵がかかっています。
 気配は、すぐ真後ろにありました。振り返るのを必死でこらえ
ながら、ぼくは暗闇の中、わずかな指先の気配を頼りに、鍵をあ
けようとしました。
 そのときです。
 背後で、かすかな空気を流れを感じました。
 すぅぅ……。
(何の音だろう?)
 必死で、指先だけで鍵をあけようとしながら、ぼくは音の
正体を頭の中でさぐりました(とても背後を振り返る度胸は
ありませんでした)。
 空気が、かすかに流れる音。
 呼吸。
 背後で、何人かの人間が、いっせいに、息を吸い込んだ。
 そして……。
 次の瞬間、ぼくのすぐ耳のうしろで、同僚たちが一斉に息
を吐き出しました……思いっきり明るい声とともに!
「なぁ、T、こっちむけよ! いいもんあるから」
「楽しいわよ、ね、Tくん、これがね……」
「Tくん、Tくん、Tくん、Tくん……」
「なぁ、悪いこといわんて、こっち向いてみ。楽しい」
「ふふふ……ねぇ、これ、これ、ほら」
 悲鳴をこらえるのがやっとでした。
 声は、どれもこれも、耳たぶのうしろ数センチのところか
ら聞こえてきます。なのに、誰もぼくの身体には触ろうとし
ないのです! ただ言葉だけで……圧倒的に明るい、楽しそ
うな声だけで、必死でぼくを振り向かせようとするのです。
222名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 00:19:41 ID:4F0vPdb0
悲鳴が聞こえました。
 誰が叫んでいるのかとよく耳をすませば、ぼくが叫んでいる
のです。背後の声は、だんだんと狂躁的になってきて、ほとん
ど意味のない、笑い声だけです。
 そのときてのひらに、がちゃんと何かが落ちてきました。
 重くて、冷たいものでした。
 鍵です。ぼくは、知らないうちに鍵をあけていたのでした。
 うれしいよりも先に、鳥肌のたつような気分でした。やっと
出られる。闇の中に手を伸ばし、鉄格子を押します。ここをく
ぐれば、本の数メートル歩くだけで、表の道に出られる……。

 一歩、足を踏み出した、そのとき。
 背後の笑い声がぴたりと止まりました。
 そして……最初に聞こえた中年男の声が、低い、はっきり通る
声で、ただ一声。






         「 お  い 」
223名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 12:24:50 ID:L15TrDLE
荒れてますね

224名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 16:44:04 ID:X5rrNQyv
>>217
>1人目(雛子)を産むまでのエピソード

お腹が大きくなった千歌音ちゃんのお腹に耳をあててノロケる姫子を妄想したw
そして出産に立ち合って苦しんでる難産な千歌音ちゃんの手を握る姫子まで妄想した
225名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 18:17:33 ID:L15TrDLE
胎教のためにクラシック音楽を聴いたり
母体にいい料理をかんがえてキッチンに立つ姫子を妄想

生まれた後も絵本やベビー服を千歌音ちゃんと二人してえらんでたり
ミルクの温度で悩んだりするんだって
妄想するだけで幸せになれる


226 ◆M2vRopp80w :2008/09/21(日) 18:27:39 ID:LWyPkJta
>>224
>>225
神無月までまだ少しあるし…雛子出産編でも考えてみるかな。
皆さんのおかげで、妄想が止まらないじゃないですかww
227名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 18:49:43 ID:X5rrNQyv
過去に遡るのもいーけど2人が産まれてからの妄想が止まんねw

千羽が産まれて姫子が付きっきりになっちゃって
雛子がお姉さんの自覚はあるもちょっと淋しくなっちゃって
それに気付いた千歌音ちゃんが「ママと一緒に寝る?」とか
言ったりして優しく受け止めてあげたりだとか


エロなんかどうでも良くなるなw
228名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 19:30:05 ID:L15TrDLE
>>226
大いに期待してます
こちらの妄想がじゃまにならなければいいけど

>>227
なんとなく、わかるw
長女で姫宮家の跡取りだからって乙羽さんにも叱られちゃうやんちゃな雛子
姫子も昔のひ弱な自分を投影してつい厳しく育ててみたり
で逃げ場は千歌音ママだけなんだw

ってか、この構図どこかでみたことあるって思ってたら
なのは三期の高町夫婦だよ


229名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 23:43:48 ID:4F0vPdb0
        ∨
    / ̄ ̄ ̄ ̄\〜 
   (  人____)〜プーン
    |ミ/  ー◎-◎-)〜プゥーン
   (6     (_ _) )〜
    | ∴ ノ  3 ノ〜  < >>1のことかんがえたらこんなにぼっきしちゃったよ〜〜〜ぶひひ
    ノ\_____ノ、〜
   ( *  ヽー--' ヽ )〜プーン
   (∵ ;)  ゚ ノヽ  ゚ ):)〜
   (: ・ )--―'⌒ー--`,_)〜
   (___)ーニ三三ニ-)〜プーン
   (∴ ー' ̄⌒ヽニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ3〜プーン
    `l ・  . /メ /〜
     ヽ ∵  /~- /〜
     (__)))))_)))))〜
230 ◆M2vRopp80w :2008/09/22(月) 12:36:06 ID:QVXapXOv
>>227
むしろ自分は、雛子に溺愛するあまり、千歌音ちゃんがかまってくれないためやきもちをやく姫子を想像してしまう。
           
「千歌音ちゃん、あのね‥」
「ごめんなさいね姫子、雛子がお腹すいてるみたいなの。あとでね。」
「千歌音ちゃん、あの‥」
「雛子のオムツを替えないといけないから、あとでいいかしら?」
「‥‥‥千歌音ちゃんっ!」
突然、千歌音ちゃんを押し倒す姫子。
「きゃっ!ど、どうしたの、姫子?」
「千歌音ちゃん、雛子につきっきりなんだもん。私だって我慢できないよっ!」
「えっ‥あっ、姫子‥」
                      
まあ、結局姫子に押し倒されるんですがね。
231名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 12:49:08 ID:DkAaPIpi
それはあるよね…千歌音ちゃんも姫子の子供が可愛すぎて…
つい姫子を放置してしまい…それに嫉妬しだす姫子
でも姫子も千歌音ちゃんに甘えたくて…その光景を遠くから微笑んで見てる乙羽さん

「ねえ千歌音ちゃん、私…」
「ごめんなさいね姫子、いま貴女のもりをしてる時間はないの、」
「なっ……」
「さ、雛子…飲みなさい」
とミルクを持ち雛子に飲ませようとする千歌音
「ねえ、千歌音ママ、姫子ママがこっちを睨んでるよ」
「ちょ、ちょっと姫子…?」
「雛子…っ」
「え?なに姫子ママ?」
「私の千歌音ちゃんを獲らないで」
「姫子っ!」
つい、姫子を叱る千歌音ちゃん
「…っ…わ、私だって雛子に負けないくらい千歌音ちゃんが好きだもんっ!」
「ちょっとひめ…んっ!?」
と、雛子から千歌音ちゃん奪うと強引にキスとか
お互い子供に嫉妬しそうだよね



232幸せ家族計画 新たな命編 ◆M2vRopp80w :2008/09/23(火) 08:26:39 ID:mvED3XoC
当初の設定と違うところがあるかもしれません。
(エロなしかも‥)
                      
「あの…いま何とおっしゃったのですか?」
「おめでたですよ、おめでとうございます。」
「おめでた…って、妊娠とゆうことですか…?」
「はい、これからは定期的に来てください。それから…」
突きつけられた現実に、千歌音は戸惑いを隠せなかった。
医師の話も耳に入っていないようだ。
(あれは…やはり夢ではなかったの…)
千歌音の頭の中にある出来事がよみがえった。
事の発端は数週間前にさかのぼる。
                      
「ここは…どうしてまたここに…?」
千歌音は眠りから覚め、横たわっていた身体を起こし辺りを見渡すと、そこは千歌音と姫子が前世で最後に過ごしたあの場所だった。
美しく幻想的だが、誰一人も居ないその花畑は千歌音に寂しさと不安を与えた。
「これは…夢なの…?」
これは夢なのだろうか?
それとも月の社から解放され、生まれ変わって姫子と過ごしたあの日々の方が夢なのだろうか。
千歌音はどちらが現実で夢なのか分からなくなっていた。
その時だった。
どこからともなく声が聞こえてくる。
(…月の巫女よ…)
「…!」
突然、聞こえてきた声に千歌音は驚いて、俯いていた顔を上げた。
「その声は…アメノムラクモ…」
聞き覚えのあるその声は、千歌音と姫子に残酷な運命を与えた神、アメノムラクモだった。
「私は、どうしてここにいるのですか?生まれ変わり転生したはず…まさか!?」
千歌音はハッとした。
最悪の出来事が頭をよぎる。
「またオロチが…復活したのですか!?」
(心を静めなさい…月の巫女、貴女をここに呼んだのは私です…)
声を荒げる千歌音をなだめるように、アメノムラクモは静かに話し始めた。
「なぜ…私を…?」
(貴女をここに呼んだのは、貴女の決意を確かめる為…そして…)
「決意…?」
(貴女が前世で月の社に封印される時、我が問いかけた言葉を覚えているか‥?)
それは社へ封印される時、アメノムラクモが千歌音に問いかけた選択の事だろうか。
輪廻転生から外れ、無の安らぎに身を委ねる事も出来るのだと‥。
だが、その選択を千歌音は選ばなかった。
たとえどんなに残酷で辛い運命が待ち受けていても、愛するたったひとりの運命の人と巡り会うため、千歌音はその宿命を受け入れた。
           
233幸せ家族計画 新たな命編 ◆M2vRopp80w :2008/09/23(火) 09:09:56 ID:mvED3XoC

(転生したいまでも、その決意が揺らぐ事はないか…)
「何度聞かれても、私の気持ちが変わる事はありません。」
千歌音が発したのその言葉には、強い決意が満ち溢れていた。
(そうか…ならば、もう聞く事はない…)
「アメノムラクモ…ただそれだけの為に、私をここに呼んだのですか?」
千歌音にはただそれを確かめる為だけに、ここに呼ばれたとはとうてい思えなかった。
(確かに、貴女を呼んだのはそれだけではない…貴女にある力を授ける為…ここに呼んだのだ…)
「力…?」
(この力は、我ら神のみぞ与えられる新たな命を造りだす力…貴女の決意が変わらない物ならば、与えようと…決めていた…)
「命…いったい何の話しです!力とは何なのですか…!?」
(月の巫女‥よ、新た‥に生まれ‥てくる命…を大切に…するが‥よい…)
アメノムラクモの声は段々と空の向こうへと遠ざかるように、小さくなっていく。
「お待ちください!まだ、聞きたい事が…っ!」千歌音が立ち上がり、空に声を投げかけた瞬間、強い風が吹きあげた。
たくさんの黄色い花びらが、空へと舞い上がる。
「いったい何なの、力とは…アメノムラクモは私に何を伝えたかったの…」
千歌音の心は、アメノムラクモの言葉によって不安でかき立てられていた。
「姫子…私…どうしたら…」
千歌音は孤独と不安からか、不意に愛する人の名前を口にした。
『…か‥ね‥ちゃん…』
「…!」
幻聴だろうか?
微かに姫子の声が聞こえたような気がした。
「まさか…姫子がここにいるはずなんて…」
呼ばれたのは自分だけだ。
姫子がここにいるはずがない、そう自分に言い聞かせ自分の耳を疑った、だが…。
『ちかね…ちゃん‥』
「……!いまのは…姫子?」
その声はこちらに近づいてくるように、徐々にはっきりと聞こえてきた。
「姫子…どこ!どこにいるの…!?」
千歌音は辺りを見回し、ふと後ろを振り返えると遠くの方で巫女服を着た女性が立っているのが見えた。
「姫子?姫子なの…!?」
千歌音は急いで駆け出した。
段々と見えてくるその女性は、ゆっくりと両手を広げ千歌音を優しく受け入れるように微笑んでいる。
『ちかねちゃん…』
その胸の中に飛び込んだ瞬間、千歌音は温かなお日様のような安らぎに身を包まれていた。                         
続く。
234名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 21:32:10 ID:Twvr+VoF
お!新作きたきたw
これは雛子の出産編かいな?
エロなくても全然おkデース!
235名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 21:38:23 ID:XMX8a0FO
続きwktk
236幸せ家族計画 新たな命編 ◆M2vRopp80w :2008/09/24(水) 08:09:10 ID:VxRV7M3b
>>233 続き
           
「ちか…ねちゃん…」
「ん…‥」
「千歌音ちゃんっ…」
千歌音が瞳を開けると、目の前には姫子が心配そうに千歌音を覗き込んでいた。
「姫子…?」
「大丈夫?千歌音ちゃん、ずっとうなされてたから‥」
「……!」
千歌音はハッとして、勢いよく飛び起きた。
「ど、どうしたの、千歌音ちゃん…きゃっ!?」
「姫子‥よかった、夢ではないのね‥」
突然千歌音に抱きしめられた姫子は、頬を染めながら驚いていた。
                      
結婚してから、こうして朝食を2人っきりで食べるのは何回目だろうか?
テーブルの前には、トーストやサラダ、目玉焼きなどのシンプルな朝食が並べられている。
ただいつもとは違って、今日は2人の間に会話が飛び交わない。
いつもは何気ない食器の音やカップを置く音が、やけに響いて聞こえる。
それがなおさら2人を沈黙にさせた。
(…何て言ったらいいのかしら…)
千歌音はコーヒーに口をつけながら、今朝の夢の事を姫子にどう言い出そうか迷っていた。
姫子に余計な心配はさせたくはない。
あれがただの夢ならそれでいいのだが、姫子にはもう隠し事はしないと約束している。
(やっぱり…姫子に…)
千歌音はコーヒーカップを置いて、意を決した。
「姫子あのね…」
「千歌音ちゃんあのね…」
千歌音が決心して出した声は、姫子が出した声と同時に重なった。
「…えっ?」
「あ…な、何…千歌音ちゃん?」
「い、いいえ、姫子から…」
2人はしばらく互いに譲り合っていたが、千歌音の方が先に折れようやく話しを切り出した。
「あのね今朝…私、夢を見たの。」
「夢って…じゃあ、今朝うなされてたのは…」
「私ね…夢の中でアメノムラクモに会ったの…」
「……!」
「夢の中でアメノムラクモが言っていたわ。私の決意を確かめる為に呼んだと…そして…」
「もしかして…力がどうとかって…?」
「えっ…!?」
姫子は俯いて、コーヒーカップに中に映る自分の顔を見つめた。
「やっぱり…千歌音ちゃんも、あの夢を見たんだね…」
「私もって…もしかして、姫子も見たの?あの夢を‥」
「うん、夢の中で私に言ってた。力を与えに来たって‥」
再び2人の間に沈黙が流れた。
姫子は俯いたまま顔を上げようとはしない。
「千歌音ちゃん‥また私達、巫女として目覚めるのかな‥?」
「姫子‥」
見ると姫子の声と手が微かに震えていた。
237幸せ家族計画 新たな命編 ◆M2vRopp80w :2008/09/24(水) 09:01:05 ID:VxRV7M3b
>>236 続き
           
「またあんな思いしなきゃいけないのかな‥」
姫子が弱々しく、顔を上げるとその瞳から今にも涙が零れ落ちそうだった。
千歌音は席を立ち、姫子の隣へ座った。
「姫子、きっと大丈夫よ。アメノムラクモはオロチが復活するとは、言わなかったわ。」
千歌音は震える姫子の手を包み込む。
「でも…もしも、またオロチが復活したら…千歌音ちゃんとまた離ればなれになるなんて嫌だよっ…!」
姫子の頬に大粒の涙がつたった。
「姫子…」
「千歌音ちゃんっ…」
千歌音の胸に飛び込んでくる姫子を抱きしめながら、内心は穏やかではいられなかった。
オロチ復活はいつ起こるか、自分達にも分からない。
またあの辛い運命がいつ待ち受けているか予測なんて出来ないのだから。
「姫子、私はね‥たとえどんな運命が待ち受けていても平気よ。」
千歌音は姫子の頭を撫でながら、優しい眼差しを姫子に向ける。
「千歌音ちゃん‥?」
「だって姫子が教えてくれたじゃない。どんな永遠にだって神様にだって負けない。2人の気持ちは繋がっているって‥」
あの別れの時、姫子が千歌音に言ってくれた言葉。
あの言葉があるから、千歌音はいつだって強くなれた。
たとえどんな残酷な運命が待ち受けていても、いまの2人なら乗り越えられる、千歌音はそう信じられる。
「だから心配しないで。たとえ何があっても姫子は私が守るわ。」
「だ、駄目だよっ、今度こそ私が千歌音ちゃんを守るんだからっ…」
泣いていたはずの姫子は、千歌音の言葉を聞いたとたんに強い口調で言い返した。
「ふふっ…ほら、もう泣き止んだ。」
「えっ…?あ…」
千歌音の言った通り、先ほどまで流れていた姫子の涙は嘘のように止まっていた。
千歌音を守りたい、その想いだけで姫子はこんなに強くなれる。
互いに想い合う2人ならどんな運命も恐くない。
そんな気持ちにさせた。
「千歌音ちゃんごめんね‥千歌音ちゃんだって不安なのに私ばっかり泣いて‥」
「そんな事ないわ、姫子がこうして側にいるだけで、私は安心できるもの‥」
2人は互いに見つめ合い、微笑み合った。
「でも…アメノムラクモが言ってた力って、何の事なのかな?」
「さぁ…新たな命がどうとか言っていたけれど…」
「……!?」
「ど、どうしたの姫子?」
姫子は何かに気づいたように、千歌音の腕から離れた。
           
続く。                
238名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 12:24:49 ID:p9AO8f2I
約半年振りにきてみたら次スレがたってて作品がいっぱいでござるの巻
嬉しいでござる・・・嬉しいでごじゃる
239名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 14:55:58 ID:6FzQq+PL
千歌音ちゃんが辛い想いをしてきたことは皆知ってるから
こういうの見るとほんと嬉しくなるな…
千歌音ちゃんの幸せは俺達の幸せでもある


240名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 01:07:54 ID:GjXO+JuQ

              / ̄ ̄ ̄ \  ホジホジ
            / ―   ― \
           /   (●)  (●)  \
           |     (__人__)      |
           \   mj |⌒´     /
              〈__ノ
             ノ   ノ


                ____   ,
              /     \  -
            / ―   ― \`   ・・・。
           /   (● ) (● )  \
           |     (__人__)      |
           \ .   `⌒´     /
.           mj~i
           〈__ノ
          ノ   ノ


                ____
              /     \
            / ⌒   ⌒ \
           /   (●)  (●)  \
         _|__    (__人__)      |
       /   \    `ー'´     /
 /⌒⌒⌒/ ..:::::::::::.. ヽ ピトッ
 |  |  | { .::::::●:::::  }
 |  |  |  \ ::::::::::::::/
 ヽ ヽ ヽ   `ー一'´
241同性愛板住人:2008/09/25(木) 02:43:43 ID:7w23ClPi
>>238 仲間w

わたしも半年振りにSS倉庫みたら更新されててスレに飛んできたよ!!
もうすぐ神無月だね。
彼女とこの前別れちゃって傷心だったけど、ここの神SSみて
癒されましたよ。
242幸せ家族計画 新たな命編 ◆M2vRopp80w :2008/09/25(木) 08:32:57 ID:dUK+G0T+
>>237 続き
           
「ね、ねぇ…千歌音ちゃん‥まさかと思うけど…」
「何?」
「あ、あの…あのね…」
姫子はなぜか、頬を赤らめて口ごもっている。
「姫子?」
「あ‥その…でも、違ってるかも…しれないし…」
「それでも構わないから、話してみて‥ね。」
「う、うん…」
千歌音に優しく促され、姫子はコクリと頷いた。
「その…アメノムラクモが、新たな命を造り出す力を与えるって言ってたの‥後、その命を大切にしなさいって…」
「ええ、確かに私にもそう言っていたけれど…」
「……それって‥あ、赤ちゃんのことじゃないのかな…」
「……え?」
「ご、ごめんねっ!も、もしかしたら違うかもしれないし…」
姫子は顔を真っ赤にして、慌てふためいている。
その様子を見て、姫子の言葉を理解した千歌音は顔を真っ赤にした。
「あ…」
「ごめんね‥変な事言って‥」
「そんな事…ないけれど…」
2人の間に気恥ずかしい空気が流れる。
確かにアメノムラクモは、新たな命を造り出す力と言っていた。
神だけが与えられる力、だとすると姫子の言っている事も、あながち外れていない気もする。
普通の人なら、ただの夢だと片づけてしまうだろうが、姫子と千歌音は巫女だ。
いまは巫女の力を失っているものの、神に仕えていた唯一の存在。
2人にはただの夢だと思えなかった。
たとえ、もしそれが本当だとしたら、なぜアメノムラクモは私達にそんな力を与えるのだろうか?
「千歌音ちゃん…いま言った事忘れて。きっと私の勘違いだと思うから…」
姫子は俯いて、恥ずかしそうにそう呟いた。
                      
寝室の明かりも消して、ほんの少し眠りかけていた千歌音の耳に姫子の小さな声が聞こえる。
「千歌音ちゃん…もう寝ちゃった?」
「いいえ…どうしたの、眠れない?」
千歌音は、隣のベッドに寝ていた姫子の方へ振り向く。
「…うん。」
「よかったら、一緒に寝る?」
「いいの…?」
「どうぞ。」
ベッドから出てきた姫子は、自分の枕を抱え千歌音のベッドに潜り込んだ。
「あったかい…」
千歌音の温もりに安心したのか、穏やかな表情を見せた。
「千歌音ちゃん…」
「なぁに?」
「忘れてって言ったけど、今日私が言った事…まだ覚えてる?」
「ええ…」
「…もし、あの夢が本当なら…千歌音ちゃんは、赤ちゃんが…欲しい?」
「姫子…?」
           
243幸せ家族計画 新たな命編 ◆M2vRopp80w :2008/09/25(木) 09:13:35 ID:dUK+G0T+
>>242 続き
           
「私は…千歌音ちゃんの赤ちゃんが欲しい。」
姫子は真っ直ぐな瞳で、千歌音を見つめた。
「ひ、姫子…」
いつもとは違って、大胆な姫子に千歌音はドキリとした。
「もしね…そんな力があるのなら、私は千歌音ちゃんの赤ちゃんを産んであげたい。千歌音ちゃん…だから、確かめて欲しいの。」
「……っ!」
姫子は千歌音の胸に、すがりついてくる。
「ま、待って姫子…」
姫子のあまりの大胆さに、千歌音は戸惑った。
まだあの夢が確かなのか、分からないのだ。
千歌音は慌てて、姫子を引き離した。
「あ、千歌音ちゃん…い、嫌だった…?」
「そ、そうではないの…ただ…」
もしその力が与えられたとしても、どうやってやるのか見当がつかない。
普通の男女なら、身体を重ねればいいだけだが、2人は女同士だ。
本当に子作りなんて出来るのだろうか?
「それに…私だって、姫子の子を産んであげたい…」
そう言って普段の凛々しい千歌音とは違う、可愛らしい表情で呟いた。
「千歌音ちゃん…」
どうやら互いの気持ちは同じらしい。
愛する人の子供を産んであげたい。
そう思うのは自然だった。
「それに姫子に、あんな辛い思いさせたくないもの。」
きっと、お産の事を言っているのだろう。
もし妊娠した時の事を考えたら、姫子には辛い思いをさせたくない、千歌音はそう思った。
「もし産むのだとしたら、私が姫子の子を産みたいの…」
千歌音の強い意志を、姫子は拒めなかった。
「う、うん…分かった…」
そう言ってもどちらが妊娠するかは分からないのだが…。
「千歌音ちゃん…」
姫子は千歌音の身体を抱きしめた。
「本当にいいの…?」
「ええ…姫子になら…」
「ありがとう、千歌音ちゃん…」
そう言って姫子は千歌音の上に覆いかぶさった。
                      
(まさか本当に妊娠するなんて…)
千歌音は帰り道、自分のお腹をさすりながらどう姫子に話そうか考えていた。
きっと姫子は喜んでくれるだろうが、千歌音は少しばかり不安だった。
ちゃんと子供を育てていけるだろうか、母親しかいない家庭でいじめられたりしないだろうか、様々な不安がよぎったが…。
(でも…姫子と私の子供だもの…きっと強い子に育つはず‥)
千歌音の心はすでに、母親のような強い意志に変わっていた。
           
続く。
244幸せ家族計画 新たな命編 ◆M2vRopp80w :2008/09/25(木) 17:14:20 ID:dUK+G0T+
>>243 続き
           
《数ヶ月後》
「ねぇ、千歌音ちゃん。どっちがいいかなぁ?」
姫子は両手に色違いのベビー服を持って、こちらを振り向いた。
「姫子が選んだのなら、どちらでもいいと思うけれど…」
千歌音は少し大きくなったお腹を抱えて、姫子の側に寄った。
「う〜ん…どっちがいいかなぁ…こっちもかわいいし‥」
どうやら黄色にするかピンクにするか悩んでいるらしい。
千歌音は姫子のそんな姿が可愛らしくて、つい微笑んでしまう。
「あ‥千歌音ちゃん。ほら、ベビーカーもあるよ。」
ようやく服を決めた後も、姫子は次から次に子供用の服やオモチャなどに目移りしていた。
今日は休日のためか、まだ小さな赤ちゃんを連れた夫婦や、お腹の大きい妊婦などが店を訪れている。
千歌音も今日は身体の調子が良かったので、姫子と2人でもうすぐ産まれる子供の服などを買いに、店へやって来ていた。
「たくさん買っちゃったね。」
姫子は嬉しそうに、商品が入った紙袋を千歌音に見せた。
「ふふっ‥姫子ったら、結局全部見て回るんだもの。」
「だ、だって…全部可愛かったんだもん‥」
千歌音に笑われて、姫子は照れくさそうにはにかんだ。
私達はもうすぐ親になる。
あの日、病院から帰ったあと子供が出来たと姫子に話すと最初は驚いていたが嬉しそうに喜んでくれた。
あれから数ヶ月、千歌音のお腹も少しずつ大きくなり、もうすぐ親になるのだと日々実感している。
買い物を済ませ、家に帰る頃にはもう夕暮れ時になっていた。
見慣れた街並みが夕日に染まっていく。
ふと、2人が公園の前を通ると子供連れの親子が3人で手を繋いで歩いている。
「…千歌音ちゃん。」
それを見ていた姫子は、千歌音に空いていた方の手を差し出した。
「姫子?」
「手、繋いで帰ろ?」
「…仕方ないわね、はい。」
そう言いながらも千歌音は微笑んで、姫子と手を繋いでくれた。
「そうだ、今度はミルクも買わなきゃ。」
「そうね、あとオムツも。」
2人で新しい家族を迎えるため、きっとこれから忙しくなる。
でも新たに産まれてくる命に、姫子と千歌音の心は毎日幸せでいっぱいだ。
「綺麗だね、夕日。」
「ええ、とても。」
きっといつか親子3人で手を繋いで、この帰り道を歩く日が来るだろう。
もうすぐ実現する、夢見ていた日々を心待ちにして2人は我が家へと向かった。
           
終わり。
245 ◆M2vRopp80w :2008/09/25(木) 17:20:29 ID:dUK+G0T+
新婚旅行で出来た子にしようかと思ったんですが、ちょっと設定を変えてしまいました。
この後、姫子そっくりの雛子が産まれ子育ての日々に追われながらも、2人は幸せに暮らすと思います。
                      
いつもこんな下手なSS読んでくれてる人、ありがとう。
246名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 19:19:42 ID:YXh+ygtw
GJでした!!
これはニヤニヤせざるをえないw

いつも楽しませてもらってますよ
247名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 02:15:35 ID:2Si31N+F
        ∨
    / ̄ ̄ ̄ ̄\〜 
   (  人____)〜プーン
    |ミ/  ー◎-◎-)〜プゥーン
   (6     (_ _) )〜
    | ∴ ノ  3 ノ〜  < >>245のことかんがえたらこんなにぼっきしちゃったよ〜〜〜ぶひひ
    ノ\_____ノ、〜
   ( *  ヽー--' ヽ )〜プーン
   (∵ ;)  ゚ ノヽ  ゚ ):)〜
   (: ・ )--―'⌒ー--`,_)〜
   (___)ーニ三三ニ-)〜プーン
   (∴ ー' ̄⌒ヽニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ3〜プーン
    `l ・  . /メ /〜
     ヽ ∵  /~- /〜
     (__)))))_)))))〜
248名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 01:34:44 ID:JYPxAIgZ

                                           ' ,; `, ; ` ; ,
                 ボォオオオオオオオオオ          ;  y"'(,;r_ソi,;  ,
                                         ノ;";;',,,u`゙;,゙`,,;;.´`r;
     /  ̄ ̄ ̄\                           ´; (,,'_;、;_;;',;人;;';`:;)
    /      \ ,,/丶                          ヽ(;,◎-◎一;;u:ヽミ/ >>242
    /     (●_ (●                        ´,,;)(";;(。。;;(´";゙,;;`9)
    |     ::⌒(__人_))                   ; ゙、  ノ;,‘"ノ{、;ε`,;;,';;u゜,, "イ
.    \     `ー'/               '′,;  ;ソ′ノ},; ' ; "; ,',ヽ;;';_;;;;_;;_`,;イ二)
   √/⌒\ーィ´l≒ーaQ___ハ,,''",_,,'′;⌒",⌒'"~`,,,´ ,"彡"从;;:´'';´~゙゙;((´⌒:)~ヘ
   _|\ ir─┴!ー─,=ァ───‐';y、〜〜、,     ''       ≠ ル'";; " ;|___|  }
    |___|  `ー─┬'ーtョ'       ′    `゙ーヾン,,"   ,; ; ,,  从"‘     |  |  ロ
.   VII| ー──‐l                  '   `゙ヾ;;;;ン,,,ノ;Y;≒;;,',`_____| ,人_}
       |   / /                       ,´       ;,ヾ、  、,   (_,,ソ
        |__/,__/                        ;          |__,|____,|
       └一ー一                               ノ'__}("___}
249名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 07:12:49 ID:98p4MhMi
GJです!
またもや萌えをありがとう!

雛子×千羽がみたい俺は異端
250名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 01:31:40 ID:KwP/H5mL
百合スレかなにか別のスレに投下された転生後の話って保管庫にあったっけ?
見当たらないんだが
251名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 11:09:43 ID:UYRY8Fce
>>250
転生後のは腐るほどあるからどれの事を言っているのか


雛子誕生秘話乙〜
ぜひとも次は2人の久々デートをキボンヌ
252名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 13:09:02 ID:KwP/H5mL
姫千歌が交差点で出会ったところからはじまる話で、
乙羽さんやマコちゃんもでてきたもの

百合スレに投下された気がする

保管庫って、細切れの妄想も保管されていないのかな?
あと書く人はかならずタイトルつけてほしい
トリップつけてくれる人はわかりやすくていいね
253名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 13:56:21 ID:UM9wA09A
まあ乙羽さんとマコちゃんを2人に絡めるといい作品にはなるわな
254名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 14:32:20 ID:UYRY8Fce
>>252
千歌音ちゃんが姫子の記憶ないやつ?
マコちゃんか乙羽さんのどちらか1人だけなら思いつくのだが…
聞いておいて力になれなんだでスマソッ

タイトルは確かにつけて欲しいなぁ
255名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 17:30:30 ID:KwP/H5mL
>>254
そう、たぶんその話。
百合スレじゃなくてて、ハァハァスレで
保管庫にちゃんと収録されてた(汗)

すごく久しぶりに覗いたら保管庫ができてるのを知り驚きました
管理人さんGJ!
タイトルは筆者がつけないと、「〇〇が〇〇を✕✕した」的なシチュの暴露のタイトルになって
面白みがなくなるので
別にそのタイトルつけた管理人さんを責めてるわけではないのであしからず

256名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 01:18:55 ID:YxQlUNVY
千歌音ちゃんに姫子に対する記憶がないと乙羽さんもチャンスだしな
つーか乙羽さんはほとんどネタに登場しないのは可哀想だな…

彼女だって千歌音ちゃんに対する切ない想いを抱いてるだけに
257名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 15:05:10 ID:YxQlUNVY
「これからも姫子は私が守るわ」
「だ、駄目だよっ!こ、これからは私が千歌音ちゃんを守るのっ!」
「はいはい…それじゃあお願いしようかしら?」
こういう会話を聞くと幸せになれる
258名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 15:47:00 ID:x2vtr50c
>>257
やばいw
ほほえましくて死にそうw
259名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 18:39:47 ID:gsVtp/f4
姫子がお子ちゃまなのか、千歌音ちゃんが大人びてるのかってところだね
もー一生イチャイチャしちゃえばいいよ
来世もにゃんにゃんしちゃえばいいよ
260 ◆M2vRopp80w :2008/09/30(火) 07:17:33 ID:8W0RyXit
あと1日で神無月が来るんですね。
そういえば、雛子×千羽がみたいって方がいたけど…雛子×千羽×乙羽さんを絡めたSSをちょっと考えてます。
姫子と千歌音ちゃんがデートに出かけ、姫宮邸で雛子、千羽がお留守番。乙羽さんが2人の面倒を見る…ような話し。
                      
考えてる途中なので、まだ投下するかわかりません。
261名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 09:08:45 ID:zkB8pHKl
うおぉすっごい楽しみだ!
是非とも書いて下さい!
262名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 01:09:47 ID:hBJhXuZn
千歌音ちゃん、姫子誕生日おめ〜

>>260
期待して待ってるよノシ
263名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 02:08:00 ID:Boa95Px5
いつもAAで荒らしてるのは本スレに常駐する何年も神無月スレに粘着して荒し回っているコテか?
いい職人さんが投下したあとに限って荒らすので気分が悪くなる
いっておくが職人の自演ではない

>>260
楽しみにしてる!
264 ◆M2vRopp80w :2008/10/01(水) 07:47:32 ID:pwTsI68M
姫子と千歌音ちゃん、誕生日おめでとう。
SSはもうしばらくお待ちください。
とりあえず、姫子と千歌音ちゃんが結婚記念日にデートする話しも考えております。
           
2人だったら、どんなデートをすると思いますか?
ちょっとネタが欲しい。
265名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 08:14:00 ID:hBJhXuZn
>>264
何パターンか思いつくけど、一番に思いついたのが
普通に街にショッピングに行ったのに2人とも
ついつい子供のものを見てしまってお互いに突っ込む新米夫婦にありがちなデート

266名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 08:16:59 ID:BwcVrn7A
千歌音ちゃん誕生日おめでとう、一応姫子もね
267名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:50:28 ID:ii6G32CA
千歌音ちゃんと、姫子誕生日おめでとう。
268名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 01:23:28 ID:7q4EC1jp
>>264
遊園地で焼肉
姫子がご飯おかわりして千歌音ちゃんがご飯を盛りつけ・・あれこれなんて夫婦?みたいな
本編で姫子とソウマがやってたような感じですけどさすがに焼き肉はないかな?w
269名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 01:30:10 ID:xYvnlysD
ソウマと被るとか…
だったら全然結婚記念日にするデートじゃないけど、乙橘学園に行って薔薇の園に行って思い出に浸る方がいーなぁ
270幸せ家族計画 結婚記念日編 ◆M2vRopp80w :2008/10/02(木) 09:07:20 ID:aoc3fDxn

「面白かったね、千歌音ちゃん。」
「そうね、でも姫子は途中で眠ってたけれど…」
姫子が退屈しないように、映画を慎重に選んだつもりなのだが、やっぱり姫子は眠ってしまった。
「う…で、でも途中でちゃんと起きたよ。千歌音ちゃんも、起こしてくれればよかったのに…」
「ふふっ…ごめんなさい。つい、姫子の寝顔が可愛くて…」
そう言う千歌音も実は映画をあまり見ていない。
自分の肩に、姫子が寄りかかっていたからだ。
結局、映画よりも姫子の可愛らしい寝顔に気をとられてしまい、あまり内容を覚えていない。
「も、もう…千歌音ちゃん…」
「さあ、行きましょうか。」
千歌音は、頬を染めて少女のように照れている姫子の反応を楽しみながら、次の場所へ向かった。久しぶりの映画やショッピングを楽しむ2人。
雛子や千羽が産まれてからは、ゆっくりと出かけるなんて暇はなかった。
今日は2人の結婚記念日。
雛子と千羽を姫宮邸に預け、久しぶりの2人っきりのデートをすることが出来る。
「わぁ…かわいい…」
姫子は、一軒のお店の前で立ち止まる。
「何か気に入ったのがあった?」
目をキラキラさせて、ショーウィンドウを覗く姫子。
「あ…ううん、そうじゃなくて…このお店…」
「入ってみましょうか?」
「あ、千歌音ちゃん…!」
千歌音は戸惑っている姫子の手を引いて、店内に入った。
中に入るとそこには様々な洋服が置いてある。
だが、よく見ると服のサイズが小さいようだ。
「あ…ここって…」
「ご、ごめんね、千歌音ちゃん…」
そこは子供服専門のお店だった。
どうやら、姫子は子供服に気を惹かれたらしい。
「せっかくのデートなのに…」
「ふふっ…気にしないで、姫子。」
いくら2人っきりのデートといっても、やはりそこは親だ。
預けてきた2人の子供達が、気になってしまうのは仕方ない。
「2人にも何か買って行きましょうか、お土産も約束してる事だし…」
千歌音は姫宮邸に2人を預ける時、いい子にしていたらお土産を買ってくると約束していた事を思い出した。
「いいの…千歌音ちゃん?」
「ええ、きっと子供達も喜ぶわ。」
「ありがとう、千歌音ちゃん…!」
笑顔になる姫子を見て、千歌音も自然と頬が緩んだ。
                      
続く。
271名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 18:26:14 ID:Qtqscw7j
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       (     U// ̄ ̄ ̄ ̄\:\.U      .)  
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/ , - 、 ,,  `ヽ   \/   ̄` ' - 〈_/ ,ゝ--、 
             /      ヽ  |  /   ノ
     ,,  、    /    ヾ    ヾ  ヽ-' 、 ,/
  - ''      ヾ  (   ヽ  丶    ! ''  ,, ゝ" |
''"        \/ヽ  ヽ  ヽ _ 'i /    ヽ
272名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 18:44:17 ID:EjxfLRrt
>>268
>>269
姫子と千歌音の遊園地デートを描いてみてもいいと思う。
根がガキなソウマと違って千歌音とならもっと楽しいデートになると思うし。
273名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 18:47:15 ID:+8uK2ZD7
まあいいかもね、キスで泣くこともないしオロチに襲われることもない
そして、好きな人を傷つけるデートにもならないし
ソウマとのデートのときよりも姫子は楽しいと思うよ
274名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 19:53:45 ID:xYvnlysD
まあね!
姫子が千歌音ちゃんの手を引いて「次はあれに乗ろう!」って言ってるのが想像つく
ただ個人的にオリキャラの子供達を連れて家族全員で行く方が楽しそうかなって思ってさ

でも2人だけで行ってラストに「今度は雛子と千羽も一緒にね」って言うのも有りかもな
275名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 20:59:31 ID:VdD8gXJm
新婚夫婦で遊園地デートってあんまりないかも
千羽は生まれたてなので、せいぜいデパートの遊び場にでかけるぐらい
276名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 21:10:00 ID:bxVNdn9e
姫宮邸で子供たちの面倒を見てる乙羽さんは1日中子供たちに振り回されて
2人が帰って来る頃一緒に川の字になって寝てると予想
277幸せ家族計画 結婚記念日編 ◆M2vRopp80w :2008/10/03(金) 08:44:37 ID:DmgTNaO+
>>270 続き
           
「きっと雛子と千羽、喜ぶだろうなぁ。」
夜景が美しいホテルのレストランで、姫子は絶景の夜景を見つめながら子供達の笑顔を思い浮かべる。
「ふふっ…そうね。」
千歌音は微笑んで、ワインに口をつける。
結局2人は、デートよりも子供達の洋服などを選ぶことに夢中で、沢山買い込んでしまった。
でもきっと、それでいいと2人は思った。
子供達にどれが似合うか服を選んだりすることは2人にとっては、とても幸せなことだった。
「千歌音ちゃん…ありがとう。」
姫子はナイフとフォークを置いて、千歌音を見つめた。
「姫子?」
「だって、千歌音ちゃんが私と結婚してくれて、子供達も産まれて、こんなに素敵なデート…すごく幸せなんだもん…」
「それは私も同じよ。姫子が側にいてくれて…子供達もいてくれて…ありがとう、姫子。」
「千歌音ちゃん…」
千歌音はそっと姫子の手に、自分の手を重ねた。
           
「今度はみんなで出かけましょうか?」
2人で腕を組み、涼しい秋の夜風で酔いを覚ましながら歩いていると、千歌音が不意にそんな事を口にした。
「そうだね!きっと楽しいだろうな。」
「どこがいいかしら?まだ2人は小さいし、やっぱり遊園地かしらね?」
「……」
「姫子…?」
突然、姫子は立ち止まって組んでいた腕を離す。
「あの…千歌音ちゃんは遊園地でもいいの?」
「え?」
「だって…私、千歌音ちゃんの気持ち知らないであの時…」
きっと姫子はソウマとのデートの事を言っているのだろう。
あの時、姫子は千歌音の気持ちも知らないでデートに行ってしまった。
まだ気にしているのだろうか。
「もうそんな事、気にしてないわ。」
「でも…」
「ほら、顔を上げて。そんな顔していたら、子供達が心配するわよ。」
「うん…」
姫子は俯いていた顔を上げて、千歌音の顔を見ると優しく微笑みかけてくれた。
「さぁ、行きましょう。」
「待って、千歌音ちゃん…」
「ひめ…?」
突然姫子に腕を掴まれ、千歌音が振り返ると姫子の顔が目の前にあった。
「ん…」
「姫子…」
重ねられた唇を少し離して、互いの瞳を見つめ合う。
「愛してるよ…千歌音ちゃん…」
「私もよ…姫子。」
2人は微笑み合って、再び唇を重ね合う。
幸せな結婚記念日も、もうすぐ終わる。
でもまた明日から始まる慌ただしい日々は、きっと今日以上に幸せだろう。
           
終わり。
278 ◆M2vRopp80w :2008/10/03(金) 08:48:41 ID:DmgTNaO+
いつもより短めになってしまいました。
雛子と千羽編はもう少しかかります。
一応、結婚記念日と話しは繋がってますので。
                      
よかったらネタください。
279名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 13:05:03 ID:GFe58fb3
>>278
乙デース!
親バカな2人最高ww

子供たち編は乙羽さん対雛子による千羽争奪戦が見たいかな

聞き訳が良くて大人なしい千羽だけど、まだ幼いから段々ママが恋しくなっちゃって遂に泣きだして
慌ててあやす乙羽に対し、「お姉ちゃんがいるから大丈夫だよ」って言って抱きしめてあげる雛子とか
280名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 11:32:40 ID:e3Ts3iSu
    __      l
   /-  \    l           ____       お
  |●)  ヽ食朝 l         /      \     .は
   ω_  _ノ べご l        /─   ─   \    よ
     / ヽ  るは.l      / (●) (●)   \  う
   _/   l ヽ おん l      |   (__人__)      |  
   しl   i i  を l      \   ` ⌒´    _/ 今
     l   ート   l       / l        ヽ     日
 ̄ ̄¨¨~~ ‐‐‐---─|      / /l       丶 .l    も
      ___    |      / / l        } l    い
 /ニュ トーイ    l    /ユ¨‐‐- 、_     l !    い
 ヽ廿'  .`廿'    l _ /   ` ヽ__  `-   {し|    天
   n  .____  l /          `ヽ }/     気
  三三ニ--‐‐'  l           / //      だ
 ̄ ̄ ¨¨¨ー─‐‐--- ,,, __ ___ _/ /_/       お
              |         ̄¨¨` ー──---
モパ   / ̄ ̄\  |         _
グク  / ─  ─ \ .| モパ   /‐ ‐\ モパ
モパ/ (●) (●) ヽ| グク  /(● ●)\ グク
グク|  U(__人__)U  || モパ (   (_人_)  )モパ
   \ u |r┬-| u/| グク  __/=テヽ`-'  く グク
    >u、 `ー' Ul  |    /キ' ~ __,,-、  ヽ
  /  0     uヽ |    l  ヘ  ゝ__ノ-‐  ヽ
. /   u     0  ヽ|    ~ l   ヽ-┬ '
 テ==tニト      | / て=-、─----‐‐─ヽ
/ ̄) ̄        ト'    ト= -'   <ニ>
281名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 22:29:48 ID:hSfig+l+
ん〜盛り上がってないのぅ・・・
282名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 22:34:24 ID:Pb9ZNDG6
もっと未来の話は作らないの?例えば姫子と千歌音の孫が時を越えて現れるとか。
283名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 23:02:53 ID:hSfig+l+
その発想はなかったw
職人さん来ないかのぅ・・・
284名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 23:07:12 ID:Pb9ZNDG6
あとソウマの孫を出すとは。姫子と千歌音の孫に惚れてるんだけどやっぱ当て馬で(笑)でも良い奴。
285名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 23:19:19 ID:hUYZpCcb
>>282
タイムマシンに乗ってやってくるのか?
286名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 23:46:59 ID:Pb9ZNDG6
>>282
もしくは時空の渦に巻き込まれてとか。
287名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 10:13:35 ID:jzdbqfiu
妄想というと、194氏の7話での千歌音誘惑というので、ちょっと妄想してました。
一回はミヤコを撃退したんだけど、夜になって(あの決めたわと言う台詞の直前あたり)に今度は前世の姫子を見せられてというネタ。
月の社にとらわれて、社が壊れた崩れたいまでもオロチたちのよいようにされている前世の姫子の幻像を見せられて、千歌音が自分が身代わりになるとオロチになると言ってしまうとか。

「…ふふ、いい子ね。それじゃ誓ってもらおうかしら…永遠の服従を」
シスターはすっと池の淵に座り込んだ千歌音の傍らにしゃがんで、池の水を一すくい、手に取りそのまま千歌音の頭上に掛けた。洗礼のつもりだろうか?先ほどまで抱えていた胸の苦しさが、だんだんぼうっとしてきて楽になっていく。
「…私は…」
目の前に前世の姫子の姿が、ミヤコの姿に重なる。ごめんなさい、世界より貴女が…。そう心の中で千歌音はつぶやいてミヤコに口付けた。

すいません、色気が出せません…
288名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 10:38:15 ID:6BfGCagl
>>387
うんにゃ、いーんじゃない?
千歌音ちゃんなら姫子の為にそういう自己犠牲やりかねないし
大丈夫、服従って言葉だけでも十分エロス
289名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 00:25:23 ID:Bnib3zUo
>>288
ありがとう!ちょっと安心しました。

今日一日プロット作ってみましたが、そういうシーンもできました。
姫子のためだったら、本当にどこまでも自己犠牲って代価払って
も惜しくないって思ってそうなところありますよね。千歌音ちゃんって。

その見返りが姫子の笑顔ひとつですむところが
なんとも…愛しいというかなんと言うか…

ただ、これ書いていいもんなんでしょうか?^^;
すごい茨な気がw
誰も報われなさそうだし、でも書くのは楽しそうかもw
290名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 00:30:17 ID:Bv8u24wj
>>289
是非投下したもれ!
お兄さんが見届けてやろう!!
291名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 10:05:19 ID:qjr0Bsc2
鬱だけどソウマさえ絡まなければいいです、投下お願いします

ほんとは千歌音ちゃんの相手はコロナがいいんだけどなあ…
絡み具合がないからなあ
292名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 15:55:42 ID:cYzu94sN
なんで千歌音ちゃんにコロナなの?
293名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 16:07:24 ID:qjr0Bsc2
たまには美人同士もいいかなと思って
コロナだって誘惑得意そうだし
姫子を利用して…
294名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 17:14:54 ID:xeyBMlcp
百合萌えスレで感化されて最近姫子×高校生千歌音を見たくなった
OL姫子(22歳)に高校生千歌音(15歳)が甘えるみたいな

呼び方も「姫子お姉さま」→「来栖川さん」→「姫子さん」→「姫子」って変わっていく
乙橘の学園祭に姫子が招待されて劇の千歌音(お姫様役)の相手の王子役の男に嫉妬する
そして姫子が男との関係を問いただすため千歌音ちゃんを更衣室かどこかに呼び出してむぐむぐ
あとは千歌音ちゃんの初体験の話(姫子も事実上そうだが資料で事前に予習済み)とか
295名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 17:22:39 ID:vGKGmY3S
石橋・・・リアルフリークス。公称身長145cm。子役より低い身長で2ショットチェキを撮るのが趣味
TERU・・・子役ヲタ界の新首領。貧弱な体とTシャツに似合わないリーダシップで若手を引っ張る。
師匠・・・TERU軍団の若頭。茶髪でデブで関西弁。NORIとコンビを組んで撮影会でドタバタする人。
NORI・・・師匠のツレ。コンデジを片手で構えてヘラヘラしながら撮影する人。職業は塾講師の重度ロリコン。
アゴ・・・一時チャームキッズのイベントに必ず顔を出していた化け物ロリコン。行き過ぎたストーカーで出入り永久BAN
坂口・・・古井みずきヲタ。身長180cm。坂口憲二に似ているが、よく見るとオカマっぽい。
谷口・・・高齢者。常にチェックのシャツを着ている。
福島・・・MINOと並ぶとザ・たっちそっくりなデブ。あだ名は塚地。
斉藤・・・カサ男。撮影会で傘を立ててスタッフの目線を遮り、少女にバイブを近づけ勃起してる人。
もみあげ・髪型ともみあげにインパクトがあり、一度みたら忘れない。髪の毛だけで20cmぐらいボリュームがある。
山田・・・情報に興味はあるが会話には興味のない人。MINO会では一心不乱にゲームに打ち込む。
MIYA・・・吉田。ふてぶてしい体型と裏腹に髪の毛は威圧感がない。無職で半分路上生活者。そのうち犯罪に走りそうなヲタナンバーワン。
バス男・・バス大好きリアル池沼。死んだ目でバスマガジンをモデルに持たせて2ショットチェキを撮るのが趣

あ・・・あいどら〜、あおい、アクア、浅田、あさの、あつ、あめまる、あんど〜
い・・・いしはら、石田さとし、いなさや、イワサキ、イワサキ(おしっこ)、イワサキ(創価)
う・・・うちやま、うみのひ
え・・・ABC
お・・・オアシスさん、大里直也、O様、オギワラ、大堀、オオヤ、岡田、おならった、ore
か・・・かいさん、ガーフィールド、カレーマソ、カンフー熊、カタヤキ
き・・・北川孝夫、KIYOSHI、京増
く・・・クニエダ、クリ、クロダ
け・・・件c
こ・・・国王、こけし、コットン、ゴミ、小山、ゴロー、こん
さ・・・西園寺、相模大野、サクライ、指田、笹木、サトー
し・・・シイナ、塩浜、シムラ、JOKER、真之介
す・・・すーぱー
せ・・・せいみや、聖夜、セキ
そ・・・そりっち
た・・・たかやま、TK(たけはら)、たけだ、武山
ち・・・チャイナ、ちる
つ・・・ツダ、つとむっち、ツノダ
て・・・てーみす、デユラル
と・・・トクマス、ドジン、髑髏
な・・・ナイツ、NAKAGAWA、ナカタケ、Nabe!
に・・・ニコニコ、虹、ニシダ(カメコ)、ニシダ(ダンボール)、西村
ね・・・ネコ耳
の・・・のび太
は・・・ばか師匠、長谷川、ハットリ、鳩、浜、ハラダ
ひ・・・ヒラノ、ひろろん、pippo
ふ・・・ブー、フカミ、ふなお
へ・・・ペーズボール男、ぺて
ほ・・・ポール、POCO
ま・・・マサノブ、まさや、町警、マルヤマ
み・・・三田、み〜は〜、MINO
も・・・モリモリ、モリヤマ
や・・・ヤギ(ギョロ目)、ヤギ(ビリオン) や→ちゃん
よ・・・横坂
ら・・・雷パソ、ラフィン
ろ・・・ロリジョーンズ、ロッポンギ
わ・・・若生、ワタリ
296名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 17:38:57 ID:qjr0Bsc2
姫子が嫉妬する相手は乙羽さんがいいなあ…
もし千歌音ちゃんの記憶が戻ってない状態の女子高生だと
いくらお嬢様で宮様でも乙羽さんは千歌音ちゃんにとって立場以外は
お姉さん的存在だろうし、記憶がある姫子から見れば妬いても仕方ない

297名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:11:58 ID:cYzu94sN
姫子って乙羽さんに嫉妬するのかな?
298名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:15:25 ID:aJohRpRz
>>291
ソウマが関わるほうがウツじゃないの?
まぁあいつが絡む場合、必ず当て馬やかませになるから絡ませないほうがいいと思うけどね。彼のためにも。
299名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:15:52 ID:Bnib3zUo
>>294

> あとは千歌音ちゃんの初体験の話(姫子も事実上そうだが資料で事前に予習済み)とか
一瞬、妄想をしてしまった。

姫子の部屋に遊びに来る。千歌音ちゃん。
机の上を見ると、何か大量に付箋が貼ってある本を見つける。
(某話の大神氏の情報誌みたいにw)
なんの本だろう?最近勉強が忙しいのかな?お邪魔になってないかなと、
お茶を入れに台所に立っている姫子に聞いてみた。

「姫子さん、なにか試験があるんですか?」
「…ううん。とりあえずはもうないよー なんで?」
「付箋がすごくはってある本があるから…勉強が大変なら、お邪魔しちゃ悪いから、私…」
(姫子、何の本か思い出す…)
「あーーーっ!」
(千歌音から、本を奪い取りーの、本を隠しーの…ぜいはぁ)
「ち、千歌音ちゃん、中…見た?」
小さく不思議そうに首を振る千歌音。
「な、ならよかった…」
「(…何の本だろう?)」
「(あれみられたら、千歌音ちゃんに何をしたいのかばれちゃうところだった…よかったぁ)」

昔、女性向けの手に取りやすいHowto本というか、いかに二人で楽しむかと言うのを
解説した本がありましたねぇ(遠い眼)
資料に持ってたけど、ほかの人に貸したら返ってこない……
300名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:32:53 ID:xeyBMlcp
>>296
恋のライバルとしては女の音羽さんよりも男の方が障害が大きくて話を面白くするためのスパイスになるかもと思ってね
実際そうゆうところのハンデを千歌音ちゃんは本編で乗り越えたわけだし
見事姫子がその障害を乗り越えた時より甘々な二人が見れるんじゃないかなと

>>297
あまりにも仲よさげにしてたらするかも
口には出さないだろうけど
又はお勤め上のことだからあれぐらいはと自分に言い聞かせるか

>>299
いいですね〜
千歌音ちゃんと愛を育むために必死に勉強中の姫子がかわいいですw
本の中身は15、6の少女にはきつい内容なのかな?w
301名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:36:17 ID:x6O2vYgp
>>294のノリでいけばたぶん初Hは姫千歌なんだろうね
でもその内自分ばっか気持ち良くしてもらうのが申し訳なくなって
頑張って姫子に奉仕する健気な年下千歌音ちゃん萌え(・∀・)!!とも思わんか?

>>299
2人Hの事?
302名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 21:58:04 ID:Bnib3zUo
> >>299
> 本の中身は15、6の少女にはきつい内容なのかな?w
刺激強すぎと言うかなんと言うか…
「大人の女性が如何に刺激的に楽しむか」ですから。
あちこちの場所でこう楽しみましょうとか…家にある○○で楽しんでみましょうか?とかですものw
千歌音ちゃんが見たら、赤面ですまないかと…

>>301
> 2人Hの事?
ここ、18歳以上しかいないから、書いてしまうけれど
「ジョアンナの愛し方 男性があなたに夢中になる213の方法」です。
表題どおり、男性相手の奴だけれど、結構雰囲気作りとか参考になりましたよ。いろいろw
不快な方いたら申し訳ないです。
303名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:14:03 ID:cYzu94sN
この流れがおもしろすぎますw
304名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:15:13 ID:x6O2vYgp
>>302
あ〜何か知ってる…ような気がする
中身知らないけど回数重ねた後、ベッドの中で仲良く2人でその本を読んでたらウケる
305名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:22:39 ID:qjr0Bsc2
>>300
いや、普通の男性より対乙羽さんのが障害は大きいと思う
だって乙羽さんって千歌音ちゃんのこと幼少から知ってるわけだし
姫子からしたら乙羽さんはかなりの強敵かと思う、美人だし

千歌音ちゃんが姫子への記憶がない場合は
いくら運命の人と言ってもあんまり知らないわけだから
306名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:30:36 ID:cYzu94sN
前世では春画で研究してた姫子ですから
いまだったら「少女セクト」とか読んでるじゃないかと妄想
307名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:47:31 ID:x6O2vYgp
そーいえば前に乙羽先輩と千歌音ちゃんって設定あったね
ここのスレじゃなかったかも知んないけど…
308名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:24:57 ID:qjr0Bsc2
千歌音ちゃんとの再会を夢見て少女セクト、ストパ二とか読んでるだろ
309名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:29:43 ID:4S/PkWV4
えー運命の想い人ってだけで千歌音ちゃんって分かってねーべやと空気読まないで言ってみる
310名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 00:04:03 ID:qGNdiZZs
>>291
おそレス失礼。

> 鬱だけどソウマさえ絡まなければいいです、投下お願いします
ソウマ君はミヤコ姉さんも切なくちゃうので、名前ぐらいかなぁ…

> ほんとは千歌音ちゃんの相手はコロナがいいんだけどなあ…
> 絡み具合がないからなあ
…ぶつかるとしたら、音楽がらみかなぁ…
感性がかなり違いそうだし。
気に入ったピアノが聞こえたから、寄ってみたら、千歌音ちゃんが弾いていて空気が凍るとかw

でも、絡めないか…
「貴女の曲は興味がないけれど、声には興味あるわ…もっと違う曲にすればいいのに」…とか?
そのまま、千歌音ちゃんのスパルタヴォイストレーニングへGOw
311 ◆M2vRopp80w :2008/10/07(火) 00:06:09 ID:SINSc1ss
いつの間に、こんな盛り上がってたんだww
           
この間、久しぶりに姫子と千歌音ちゃんの夢を見た。
千歌音ちゃんがブレザー姿の中学生で、大学生の姫子のアパートに通い妻のようにやってきて料理作ってた。
                      
きっとあの後、千歌音ちゃんは姫子に食われ(ry
312名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 01:12:31 ID:VFbPJJIj
>>311
それとほぼ全く同じ内容を昨日百合萌え版でやってたよ〜
313名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 08:25:25 ID:T41w6fFt
前回のナンプレ マガジン8月号、パーフェクト35、今回答え合わせをしたところ、全問正解していました。
今頃見るなって感じだけど(笑)。

今回、ちょっと送ってみようかな〜と。

しかし、応募ハガキの名前の横に「ペンネーム」ってのがあるんだけど・・・。
雑誌に名前が掲載される時に、そのネームが使用されるって事なんでしょうか?
掲載されているネームを見ると、全てフルネームなんですけど(笑)。


ま、それはそれとして・・・。

ゲームねー。まだ、「プレイしたい」という感情がわいて来ないですね。
みんな、こんな感じで止めていくんだろうね(笑)。

最近のゲームは、感覚や乱数ばかりで頭を使わない。つまり、攻略が無いゲーム主流になっているから、プレイしていてもつまらない。

確かに、乱数を使えば製作は楽でしょう。
敵の動き乱数(動き始めやキー入力対応など)、体力乱数、アイテム乱数・・・。

んーーー、やはり乱数は、「プロの仕事」じゃないよな。
最近の若い奴らそのものって感じが(笑)。若者は、乱数で生きているみたいな(笑)。気に入らないと、すぐ職変えたりするし。

ま、制作者のレベルが低いんでしょうがないか・・・。
ナンプレやって、頭脳を鍛えなさいよ。

それと、ディレクターは、1つのゲームに3人は必要。
1つの会社で、1つのゲームだけを作っている訳ではないと思うので(子会社?以外)、ディレクターは数人いるはず。その人たちの意見も取り入れるべき。
協力されたディレクターさんも、他のゲームに協力をする。月1とか集まってね。持ちつ持たれつの図を作らないと。

何度も言っているけど、1人には限界がある。

プログラマーやグラフィッカーに、「アイディアを出せ」と言ってる奴は最低。
彼らは、学校に行って「この道で食って行こう」と決めて、その道一筋に頭を鍛えてきた人材。
「おめぇの仕事は、おめぇがやれよ」ってことだね(笑)。頭使って。アイディアだけではなく、工夫すら出ない頭か(笑)。

バグが出た。グラフィック上手くいかない。おめぇ、手伝えるのか?
そういう頭になっていないから、手伝えないはずだ。彼らも同じ。
ゲーム出したら、マニュアルとかHPで「次回作のアイディア募集」とかやれば良い。あくまでも、1つの手段としてだけどね。
何も1人で荷を背負うことは無い。ゲームには、そのゲームのファンが出来る。メーカーにもファンが出来る。そのファンと一緒に、ゲームの道を歩めば良い。恥でもなんでもない。ファンは神様なのだから。

潔癖症は無理かな(笑)?
自分の仕事場、半径2メートル以内を消毒して考えなさい。
寝て考えるなよ。お客様に足を向けるなよ。寝るなら立って寝なさい(笑)。
314名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 08:26:14 ID:UJC51ipw
千歌音ちゃんとコロナか…まあ音楽で共感するか
コロナがオロチとして姫宮邸に侵入し姫子をやろうと
するも千歌音ちゃんに見つかって!?くらいしか思い浮かばんな
315名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 13:14:53 ID:Fh225ycP
なんで姫宮邸で襲うのか
それよりも乙羽さんネタが欲す
イズミさんでもよろしくてよ
316名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 14:45:10 ID:UJC51ipw
乙羽さんのお相手は姫子か千歌音ちゃんかな

イズミさんのお相手は誰ですの?来栖川さんかしら?
可能性が一番あるのは早乙女さんですわね
317名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:34:19 ID:Fh225ycP
やっぱ乙羽さんの相手は千歌音ちゃんだな
しかも互いに黒なし
姫子と出会う前ならおkだろ

イズミ「ツンデレってなんですの?」って事でマコちゃんが愛でてくれるらしいよ
318名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:41:28 ID:vV4yerpg
>>310
>ソウマ君はミヤコ姉さんも切なくちゃうので、名前ぐらいかなぁ…
それってツバサのことと解釈していいのかな?それにしてもミヤコとツバサのエロ話って一つもないな。
ミヤコがツバサのことを想いながら自慰する話ぐらいはあってもいい気がするんだけど。あぁBLはいらないから。
319名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:52:32 ID:tLX+Twfq
というか姫子×ソウマもないよ
いつからヘテロお断りになったの?
320名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 20:01:36 ID:vV4yerpg
>>319
姫子×ソウマもいらない、というか必要ないだろ。
321名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:53:44 ID:18pAzXhP
BLはお止めになられて


と、イズミさんが言ってますよ
322名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 21:59:18 ID:tLX+Twfq
書きたいものがあれば好きに投下したらと思うんだがな

323名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 22:05:25 ID:Gi9GxnSx
そろそろソウマも女にしようぜ
324名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 22:06:18 ID:Fh225ycP
>>322
それはそうだけどBLだけは荒れ果てるから書く側も読む側も止めた方がいいと思う
投下する人がいればの話だけど
325名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 22:27:32 ID:UJC51ipw
イズミさんか…お相手はマコちゃんかな?
というかマコちゃんしかいないんじゃ…ツンデレプレイもいい
姫子はやばそうだし、あとはミサキ、キョウコか…?

326名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 23:48:43 ID:tLX+Twfq
>>324
俺もみたいのは百合なんだがカプが限られているし出しつくされた感がある

327名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 00:45:53 ID:fKceaA/T
百合萌えスレで盛り上がってるけど大人姫子×中学生千歌音はまだまだ出る気がする
出会ってから相思相愛になるまでのエピソードとか特に
328名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 01:54:13 ID:pXPjjT3D
>>327
宣伝乙
329名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 14:08:38 ID:/4qW2fL8
>>326
姫千歌は永遠に続くよ…千歌乙、姫マコ、レーコロもあるし
330名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 17:45:10 ID:E/AzCJIC
まあ既視感覚えるような中身でも読みたいことは読みたい
職人の気を削ぐようなこといってスマン
331名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 19:23:47 ID:Je0Uz4Jq
投下する時に注意書きがあると助かるな
鬱エンドなり、レイプだの黒だの
ダメなら読まないで済むし

って職人おらんけどな!
332名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 19:26:51 ID:/4qW2fL8
以前にもイズミさんの姫子レイプや
乙羽さんの千歌音ちゃん犯すとかあったけど
やはり事前の注意書きは必要だよね
そういうの望んでない人、望んでいる人が居るし
333名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:24:01 ID:4z02U24d
ちょっと疑問なんですが、
投下する作品ってどの程度までOK?

・人死が出ても大丈夫?
・オリキャラって大丈夫?
・(これが一番怖いのだが)どのくらい追い詰めて平気?原作程度?

ジャンルごとに受け入れてもらえる幅って大きいから、職人さんもどきどきしてるかも。
334名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:43:25 ID:SBxfXeVe
自分的には801さえなければおkかな
あまりにもグロイ描写とかがあるなら投下前に目立つように注意書きすればいいんじゃない
335名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:46:07 ID:jELlg+to
百合なら大抵は受け入れて貰えるし職人さんも書きやすいはず
ただ、百合でも酷いレイプとか入るなら事前に注意書きは必要かも
336名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:07:26 ID:cqQzM0/H
書きたいものを書けばいいとは思うが
よっぽどグロ描写(クラナドなみにw)とかあるんなら
専用スレで投下して誘導するという手もあるかも

自分はふたなりだけはマジ勘弁
337名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:13:27 ID:HWqB5Ic1
クラナドってよく知らないけどグロいんだ。
338名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:19:28 ID:N6SdJRxh
この流れは職人さんの投下予告?
339名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:35:38 ID:cqQzM0/H
スレの空気に気をつかうのもいいけどねー
勇気もって投下して逃げたもん勝ちですわ
340名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:37:06 ID:jELlg+to
イズミさんを久しぶりに観たい気がするな〜
341名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:47:24 ID:N6SdJRxh
ミヤ×千歌の人来てくんないかな?
結構楽しみにしてるんだが…
342名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:56:46 ID:cqQzM0/H
オロチが絡む話は読んでみたいな
珍しいし
343名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 08:42:11 ID:Nr4MWsTf

                     _ /- イ、_
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   | ノ      ヽ !   !   、  l: :ノ /二―-、 |: ::ノ
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  |    ( _●_)  ミ/ , ’,∴ ・ ¨  〉(_二─-┘{/
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(___)   /         /    //   /\ /

    .,. -──-、    __
   /. : : : : : : : : :\  〈〈〈〈 ヽ
  /.┛┗: : : : : : : : : :ヽ 〈⊃  ノ
. !.::┓┏,-…-…-ミ: ::', |   |       ∩___∩
 {::: : : : :i '⌒'  '⌒'i: : ::}ノ   !       | ノ --‐'  、_\
 {:: : : : : | ェェ  ェェ |: : :}   /   、   / ,_;:;:;ノ、  ● |
. { : : : : :|   ,.   |:: :;! / ,   ,,・_  |    ( _●_)  ミ
. ヾ: : :: :i r‐-ニ-┐| ::ノ/   , ’,∴ ・ ¨彡、   |∪|  ミ
   ゞイ! ヽ 二゙ノイゞ     、・∵ ’  /     ヽノ ̄ヽ
  / _ ` ー一'´ ̄/          /       /\ 〉
  (___)    /          /        /
344名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 10:49:59 ID:jELlg+to
コロナとかにも絡んで欲しいけどね、千歌音ちゃんとかに
345名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 19:24:05 ID:GvnMvN1H
オロチが絡む話といっても絡むのはコロナとレーコぐらいだよね。
ミヤコとネココは絡ませにくいのかな。
346名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 21:02:26 ID:cqQzM0/H
ギロチつながりで仲良さそうだね 
347名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 22:21:50 ID:jELlg+to
オロチ同士が絡むとすればレーコロだろ、百合でもあるし
レーコ先生の攻めでコロナのツンデレ受け
巫女に絡むならレーコロのどちらかか、ミヤコ姉だろうな
348名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 23:26:22 ID:GvnMvN1H
大体ミヤコはツバサという片想いの相手がいながらそれをネタにした話が全く見当たらないんだもんな。それで自慰する話くらいならやれそうな気がするんだが。
349名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 23:28:34 ID:cqQzM0/H
エロ担当なのに意外につかえないんだねシスター
というか二次創作ってふだん色気がないキャラを変形させるからおもしろいのかも
350名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 23:43:14 ID:jELlg+to
シスターより若い子であるレーコロのが人気あるしな、SSも2人のが多い
何気に最近はイズミさんも…百合スレといい…俺は以前から好きだったが
351名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 23:52:50 ID:cqQzM0/H
レーコロは原作者が公式カプ認定してるしね
俺も姫千歌・千歌乙のつぎによみたいペア
352名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 00:15:13 ID:L/J9Fv5/
シスターは、エロ結構難しいと思ったり。

人を「堕とす」と言うことだったら、これ以上に楽な人はいないんだけど。
支配するかされるかどちらか極端かもしれないなぁ。
誰かと対等というのが、何か想像しにくいかも。

ツバサ兄さんが誰かと絡みにくいのは、ツバサ兄さんがソーマばっかり見てるせいだと、今実感してる。
関心なさげなんだよね。何に対しても(ため息)
353名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 00:44:22 ID:hzVdAaUJ
ツバサ兄さんって硬派そうだよね
なんかギャッグっぽいBLのSSが投下されていた気がする
354名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 08:26:37 ID:xrp+yPaI
姫千歌、姫マコ同様にレーコロは介錯公認の百合カプ
355名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 01:54:11 ID:TYnSMmeY
読んだ、見た、憤った
なんとゆーか……消化不良? 敵のラスボスが延々と伏線を説明してくれるような?

突発的にエロとか書くやもしれん。その時はよろしく頼む
でも一番最初にいくつか思いついたのが、全部やおいだってのは秘密だ
356名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 14:50:31 ID:rCJa5lf2
イズミさんのお相手はマコちゃんか千歌音ちゃんか姫子かミサキ、キョウコ
357名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 19:35:48 ID:k13Qm452
空気読まずにごめん

保管庫ってどこにある?
前スレが開けないんだ(´・ω・`)
誰か教えていただきたい・・・
358名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 20:16:27 ID:OnciEQDl
http://www32.atwiki.jp/kannnaduki-no-miko/

ググったらでてくるんじゃないの?
359287:2008/10/11(土) 21:08:17 ID:nNBXuJnD
空気読まずに、すいません。

なかなか決心が付かないので、ここで投下予告させてください。
ミヤコ×千歌音で鬱展開…です。(7-8話あたり)

300L超えてます。+エピローグ(現在作成中)で前半部分となります。
前半部分で以前妄想としてお話した部分は含まれています。
文章は得意でないので、読みづらかったらごめんなさい。

やっぱりエロにはなりませんでした。
服従…関係ですので、千歌音ちゃんがそういうのが嫌な方も避けていただければと思います。

神無月も初めてで、2chに投稿するのも初めてなので、何をどうしたらいいのか正直心臓ばくばくしてますが、注意点ありましたが、よろしくお願いします。

タイトルは暁闇(月のない夜明け)になります。

用事を済ませてから、投下予定です。
360名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 21:28:32 ID:OnciEQDl
楽しみにしてるよノシ
361287:2008/10/11(土) 23:01:54 ID:nNBXuJnD
さて、行きます。
初めに謝ってきます。 前世陽の巫女さま、千歌音ちゃんごめんなさい(土下座)

-----
「おやすみなさい…」
千歌音の声は、姫子にはどのように聞こえただろうか?
千歌音の心の声を察するように、嘘の口実を作ってくれた人が暗くしてくれた廊下を逃げるように歩いていく。脳裏には先ほど聞いた姫子の言葉が離れなかった。

「私のことを待っててくれる人って、ソウマ君なのかなぁ…」
確かにそれまでは自分が護ると、千歌音は姫子に約束した。
あれはきっと、別離の言葉。もう自分は必要ないのだろう。
薄く上気した頬。上ずったうれしそうな声。一つ一つが千歌音に向けられたものでなくてもうれしい。
姫子のうれしそうな…それだけでうれしかった。
幻の教会の中で叫んだ言葉。それは[ほんとう]だった。

なんでそれで苦しいのだろう?
千歌音は大きく息を吸おうと、廊下の窓を開け、上を向いて空気を吸い込み…咽喉に当たる冷たい空気にむせた。

咳き込む声にあわせるように、あのシスターの声が聞こえてくる。
「あの小鳥を護っているのは誰?」
「あの小鳥のそばにいるのは誰?」

苦しい…息が…
咳が止まらない。
ひゅうと言う音だけが、咽喉元から出て廊下に響く。

姫子とこのまま一緒にいる方法があった。
[剣神 アメノムラクモ]の復活。
だからこそ、千歌音はソウマと姫子の絆が決定的になる前に、二人だけの力が欲しかった。

小さく浅く息を繰り返し、咳き込みながら、窓枠にすがりつくように座り込む。
咳と同時に、押し込めていた思いも吐露されていく。

「護りたいのなら、アメノムラクモとやらをさっさと復活させればいいだろう!」
先日投げつけられたソウマの声。
彼に言われるまでもなく、千歌音もそれにすべてをかけていた。

けれども……
今日、思い出してしまった。
すべての結末を。神が何を望んでいるかを。

続く
362287:2008/10/11(土) 23:06:21 ID:nNBXuJnD
>>361
つづきます。

------


結局、すべては手詰まりだ。
千歌音は、やっとつけるようになった息をつきながら結論付けた。
[アメノムラクモ]の復活は、姫子を再び手に掛けることになる。前世のときと同じ。あの綺麗な心を持った彼女が、千歌音を斬れるはずがない。

それに比べて…千歌音は脳裏に姫子を思うもう一人の姿を思い出した。明るくまっすな目を持った青年を。
大神 ソウマ。
ソウマは力強い腕を持っていて、何事にも屈しない強い心を持っている。世界のすべて兄すらを敵に回しても、それでよいとと言い切れる強い意志を持っている。
姫子だけを大切にしてくれる。たぶん自分の命よりも。

そしてオロチの血によって、人智すら超えた力を持つ人形すら手に入れている。


「どうすればいいの…」
月明かりすら届かなかった廊下の床を、焦点のあわない眼で千歌音は眺めていた。自分の感情にあわせて眼に映る模様が揺らいでいく。
オロチに勝つ力は、ソウマが姫子を手に入れれば、たぶん手に入る。
けれどもその後の世界を再生するには、千歌音か姫子のどちらかの命が必要だ。

姫子が記憶を取り戻す前に、千歌音自身でどうにかすることができないだろうか?
先ほど見た前世の記憶を、もう一度思い出して、考えてみる。
伝承には伝わっていないけれど、オロチを倒した後、[月の巫女]の命を捧げることで、世界は再生するとでも伝えてみようか?
自分の単純な思い付きに苦笑しながら、冷え切った身体をゆっくり起こす。
さすがにそんな嘘は、姫子にだってばれてしまう。


ふと視線を中庭に移すと、何か光るものが千歌音の視界に入る。
そこには一人……人がいた。
ぞわりとした感触が、千歌音の背筋を撫でていく。
これはオロチだ。オロチが自宅の庭にいる。
頭の中で一瞬、警報がなった。あのオロチには近づくなと。
それを無視して、階段を駆け下りる。

大神神社に村人のために姫子と一緒に結界を張った日に、千歌音は、同じく家の周りにも結界を張った。ここには姫子がいるから…大神神社よりも何倍も何倍も慎重に張ったはずなのに…
ひとりだけの力では、結局役に立たなかったのか?

玄関の扉に手を掛けたところで、その推測が間違っていることに気がついた。
大神 ソウマ。
どうして忘れていたんだろう?先日、夜中に彼が尋ねてきたではないか?
オロチの血の者を入れないようにと言う結界を、彼を招きいれたことで崩したのだ。
奥歯をかみ締めるが、それももう遅い。
とにかく、もう一度会うしかないのだ…幻を扱うオロチに。

続く
363287:2008/10/11(土) 23:22:44 ID:nNBXuJnD
>>362
----


嫌になるほど、月が明るい夜。

千歌音が警戒しながら中庭に出ると、相手はまだそこにいた。
目の前には大きな鏡。千歌音は数時間前に幻の教会で見た光景を思い出した。
その鏡に寄りかかるのは、教会にいたオロチの…二の首、シスターミヤコ。

「…その手には乗らないわ。」
目の前にいるオロチが仕掛けた罠のことを、千歌音は脳裏に浮かべながら、慎重に周りの様子を伺う。
敵は、一人だけ。
目の前の相手に意識を置きつつ、背後の屋敷の一室に視線を移す。
大丈夫、姫子が起きた様子はない。
オロチの人形の気配もないし、このオロチを手に掛けてしまえば、姫子の眠りを妨げることはない。
ゆっくり息を整え、頭を振って、隠し持っていた懐剣の存在を確認して、今まで抱えていたソウマの声を追い出した。

「そんな物騒なものを抜かないでね」
親しげにそしてほんの少しの嘲りを含めて、オロチが声を掛ける。
「ねぇ…思い出したんでしょ?すべてを」
それ以上、千歌音の側によれば、斬りつけられてるのを承知の上で、わざと千歌音が動くように仕向けている。


「でもね、あなたは知らない…私たちを縛る神の御心を。」
「だから、見せてあげるわ。月の巫女」
すっと、オロチが鏡の表面を愛しげになで上げた。
鏡の表面がわずかにきらめき、それまで映し出していた千歌音の姿から違うものを映し出す。

鏡は、暗い空間を映し出していた。
眼を凝らさなければ、よくわからないが、そこには二人の姿があった。
一人は、千歌音にわずかに残る記憶の中のかつて戦ったオロチの男。そして、もう一人はぼんやりと糸が切れた人形のように、男に抱かれている女性。
二人が、鏡の外にいる千歌音に相対するように正面にいた。

「そこは獄よ…月の社のもう一つの呼び名…」
千歌音の後ろから、楽しそうなオロチの声がする
千歌音のほうは、その声には耳を貸さずに、その女性を見つめていた。
赤い巫女の装束。後ろに一つに束ねた長い、綺麗な琥珀色の髪が乱れた装束に掛かっていた。
「いつか壊れる社とは違って、閉じ込められた剣の巫女と、私たちオロチが永遠に交わる…月の獄…」
女性の眼は虚ろでこちらを向いているものの、視線は感じられない。
記憶にある、懐かしい姿。けれども千歌音が知っている懐かしい陽の巫女の姿とかけ離れた惨状だ。

「…嘘よ…これは貴女が私を動揺させようと見せている偽者…違う?」
「別に信じてくれなくてもいいわ、教会であなたが見た小鳥さんとそれを護る騎士の姿…覚えてる?私の鏡は真実も見せることができるのよ?」
信じても信じなくても、あなたの自由。そんな風にいわれた気がして、千歌音の動きが止まる。
もしもこれが本当のことだったら、どうするのか?
そんな言葉が頭をよぎり、千歌音は息を飲み込んでもう一度鏡に視線を戻す。わずかに女性の唇が動いた。まるで何かをささやいているように。

続く
364287:2008/10/11(土) 23:32:51 ID:nNBXuJnD
>>363
---


「ち…」
弱弱しい、吐息とともに形作られるつぶやかかれているはずの言葉の意味を解こうと、千歌音は鏡の中の光景に眼を凝らした。
オロチの手は陽の巫女の袂を割り、それによって陽の巫女の身体がはねる。
「か…」
知らないうちに己の手が、陽の巫女が触れられている場所と同じところに触れていた。手の届かない場所でも陽の巫女と同じ感触を味わっているようで…これが幻覚であることは解っている。オロチの二の首が見せているものだから。
小さく首を振って、千歌音はその感触を振り払おうとした。
身体の中に湧き上がる甘い感触よりも、目の前の大切な人が何を伝えようとしてるのか、そのほうが重要だったから。
「ね…」

「ちかね……ちかね……」
そこにいるはずなのに、鏡版一枚で隔たれた触れることのない世界。しかし聞こえないその声は、今、千歌音の咽喉から漏れている。段々、鏡の向こうの甘い吐息と千歌音の声が合わさっていく。
「…千歌音……!!」
自分の声が信じられなかった。その吐息が意味するのが、自分だったとは…恨み言を言われこそすれ、甘い吐息で呼ばれていいはずがない。
「千歌音…千歌音…」
自分の声が愛しい失われた人の声になっていく…聞きたくて聞きたくてたまらなかった声。

視線をはずすことができない。
それ以上、自分の名を呼ぶことがないように、口元を押さえる。
これ以上、愛しい人を貶めてはいけない。
ぐらつく足をなんとか押さえ、鏡のほうに足を進める。
何もないところで足がもつれて、そのままへたり込む。
それでも前に進むのをとめられない。千歌音は這うように腕を伸ばす。


自分の足元に崩れ落ちた、千歌音を見てミヤコは満足げに眼を細めた。
すでに千歌音の視界にはミヤコなど存在しない。彼女の全神経は鏡の中のミヤコが作り上げた幻だけに向けられている。
教会での失敗を考えて、作り上げる幻を変えたのは、正解だった。
記憶に色濃く残る今の陽の巫女より、今さっき思い出したはずの後悔の記憶とにしまわれている人のほうがいい。
結果、自分の思いだけにひきづられて、自分からすべての意思を放棄した。

ミヤコの腕の中に入って来たのも同然…後は、そのまま抱いてしまえばいい。


「姫子さま」
千歌音の手が鏡にすがりつくようにして、鏡の中の人に声を掛ける。
苦しそうに、うつむいてしまった陽の巫女のその姿が、たまらなく苦しい。
「姫子さま…姫子さま」
すでに千歌音の声は、いつもの冷静に物事に向かっていく姿ではなく、鏡の中の巫女が愛した幼い前世の巫女に近い。弱弱しく、そして声に感情を隠すことができない。本来の千歌音そのままだった。

そのとき、不意に陽の巫女の身体が動く。
すっと顔を上げ、一瞬だけ千歌音のほうを見た。千歌音と視線がすれ違う。陽の巫女は千歌音がわかったような気がした。
しかし、記憶にあったすっとした遠くを見ているような、時々愛しげに千歌音を見つめてくれる眼ではなく、ぼんやりと情欲さえ含んだ潤んだ眼だった。

…それが限界だった。罠だと言う千歌音の頭の片隅の声が消えて、何も聞こえなくなる。

---
後、1、2レスで終わります。
365287:2008/10/11(土) 23:41:24 ID:nNBXuJnD
>>364
-----
「……を……助けて…」
堕ちた。
そうミヤコは確信して、ゆっくりと千歌音のそばによって、その髪をすいて口付ける。
「何を助けるの?月の巫女様?」
「姫子さまを…お願い…」

「あら…それはこまるわ…巫女がいなくなってしまっては、誰があの獄のオロチを鎮めるのかしら」
わざとからかうようにミヤコは、うつむいてしまった千歌音の背中を軽く指でなでおろす。
千歌音の息の飲む音と同時に、背が反り返り、自然に上がった顔はミヤコを見つめることになる。
「私が……私が…代わるから、姫子さまの代わりに…」
「だから…姫子さまを助けて…」
ミヤコを見つめたまま、千歌音は涙があふれてくるのを止められなかった。
敵に何を懇願しているのか、そもそももともとが真実かどうかもわからないのに。
「そうね…?でも、貴女の陽の巫女様は貴女を月の社に送ってくれる?」
ミヤコは慎重に言葉を選んで話しかける。すべてを千歌音に決めさせなければならない。
「それは…」
先ほどまで千歌音自身、答えが出ない質問だった。ミヤコの表情から答えを探そうと、合っていた視線をそらす。
「…八の首があいてるわ」
ミヤコはすがり付こうとする千歌音から身体を離して、千歌音の胸元に手を伸ばした。ちょうど、陽の巫女が有している刻印があるところと同じところ。
「…オロチになれば、討ってもらえる?」
自分の声をもう一度、千歌音は心の中で問い直した。
そうすれば、すべての願いがかなう。千歌音はそう結論付けた。


オロチになれば、オロチから姫子を護ってあげられる。

姫子をこの手に掛けなくてもすむ。
とらわれの陽の巫女を助けることができる。
姫子が、この先にも生きていてくれる。幸せに。


千歌音は一回目を閉じて、深く深く呼吸をすると、小さく笑みを浮かべてミヤコの首元の十字架の印にいとおしげに頬を摺り寄せた。
「感謝します、感謝します…ありがとう…ございます」
ミヤコもゆっくり千歌音を抱きしめる。千歌音のその声が、演技でない…彼女の本当と言うことがわかったから。
彼女の心からの懺悔を聞くことができたから。


「…ふふ、いい子ね。それじゃ誓ってもらおうかしら…永遠の服従を」
ミヤコはすっと池の淵に座り込んだ千歌音の傍らにしゃがんで、池の水を一すくい、手に取りそのまま千歌音の頭上に掛けた。洗礼のつもりだろうか?先ほどまで抱えていた胸の苦しさが、だんだんぼうっとしてきて楽になっていく。
「…私は…」
目の前に前世の姫子の姿が、ミヤコの姿に重なる。ごめんなさい、世界より貴女が…。そう心の中で千歌音はつぶやいてミヤコに口付けた。
「もうこれはいらないわね。貴女を傷つけるものはないのだから」
先ほどまで隠し持っていた懐剣を、ミヤコが抜き取った。頼るものがなくなった感覚に、千歌音のどこかがさびしく感じていた。
そのまま唇をミヤコから放し、身体を捩じらせて館を見上げた。もう訪れることはないだろう姫子の部屋。
ミヤコに促されるまで、じっとその窓を見つめていた。

「千歌音?名残惜しいの?」
「いいえ…」
小さく首を振って千歌音は否定した。ミヤコの声は先ほどから嘲りの音は消えて、うって変わって、やさしい。
それが、千歌音が姫子を裏切ったことをさらに強調しているような気がする。
「…自分を責めなくてもいいの。千歌音は大事な人だけ思っていればいいのよ」
拒否しようとする千歌音の顎を片手で押さえ、懐から鏡を取り出し、千歌音の視線の先にかざす。千歌音の瞳から光が薄くなって、寂しげだった表情も和らいだ。
「私たちの巣に帰るまで、寝ていなさい…よい夢を見ながらね」
ミヤコが力の抜けた千歌音の身体を腰にまわした手で押さえると、千歌音もミヤコを見つめ、子供のような笑顔で微笑んだ。
---
とりあえず、前半終わりました。
ありがとうございました。
366名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 00:07:36 ID:oKhkg/Jp
GJ!
後半も期待してます
367名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 00:29:16 ID:u5+tLZg9
ああ…七話は鬱だなぁ…やはりミヤコだとこうなるか
コロナだとまた違う展開になりそう
368名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 10:12:19 ID:5T1fBX9B
その積極さをツバサにも使えばいいと思うのに、ミヤコ。
369名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 17:59:03 ID:oKhkg/Jp
>>368
千歌音ちゃんとおなじで好きな人のまえでは初心なのさ

ところでできたら、名前欄にはタイトルを入れてほしいんだが
保管庫に保管する時便利なんじゃないかなって
370287:2008/10/12(日) 21:42:08 ID:ots6W/36
昨日はお騒がせしましたっ!

もうしばらくしましたら、前半部分エピローグw投下させください。<まだ懲りとかんのか
ミヤコ×千歌音で今回は(も)…多分エロなしでm(__)m
鬱展開なままです。

366-367,369
お読みいただきましてありがとうございます。
これを書いていて、ミヤコ姉さんも個人的好みなことに気がついたりしてます。
ただ好きと告げることが、本人的に許せない。
ちょっと間違えば、大切な人の「役に立つものであればいい」と思い込んでしまいがちなところが千歌音嬢と似てるんではないかなと勝手に妄想中。

名前の件、了解です。

368
二人がどういう関係かですよね。
個人的には、千歌音と乙羽さんみたいな越えてはいけない一線みたいな印象があるかもしれないです。
そういう方面からは妄想しやすいかも。
371名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 21:52:35 ID:u5+tLZg9
乙羽さんは千歌音ちゃんを愛してるけれど姫子が居るから身を引いてる
だから今後も姫子と千歌音ちゃんの仲を見守り続けるんだろうな…
ミヤコか…千歌音ちゃんと似てるとは思いたくないなあ…


372名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 22:02:20 ID:ots6W/36
>>371
えっと、説明不足ですいません。
似てると言うのは、思考とかやってることが似てるとかそういうのでは全然なくて、
自分のことより大切な人を第一(自分のことは切り捨ててもいい)とするということです。
後、自分が書くときですが、「聖なるもの」を知ってるからこそ「禁忌」も知っていると言うのも、ちょっと頭にはあります。
373名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 22:25:52 ID:u5+tLZg9
ああ、それについてね、それなら似てると言えるかもね
千歌音ちゃんは自分の想いや自分の命よりも姫子を大切にするから
まあそんな彼女だからこそ可哀想で応援したくなるんだけどさ…

あと、エロは少し入れる程度でいいと思う、キスが最低限でもいいでしょう
374名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 22:35:41 ID:oKhkg/Jp
報われない想いのために身を棄てる覚悟があるといえば、
千歌音ちゃんだけでなく、多いといえるね
乙羽さん、ソウマ、ツバサ、ミヤコ

後半覗いてから感想言おうと思ったんだが。
そんな言うほど鬱展開じゃないし、オリジナルに新しい解釈をくわえたSSは
けっこう好み
千歌音ちゃんはあくまでオロチを欺くためにああいうお芝居にうってでたと思いたいが、
もし姫子を人質にとられていたら、こうなったかも

というか、今気づいたんだが。
このアニメって敵にさらわれちゃうっていうお決まりパターンがなかったな

375名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 22:50:13 ID:u5+tLZg9
あと、一応マコちゃんだって姫子のことは想い続けてるけどね
もちろん千歌音ちゃんほどじゃないだろうけどさ

あと報われない想いってのは乙羽さん、千歌音ちゃん辺りこそ相応しいと思うな
立場的にもそうだし…乙羽さんだって可哀想な人だと思うよ…
376名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 23:14:45 ID:ots6W/36
結構、この作品ってそういう覚悟ができている。
してもかまわないと思っている人が大半で。

だから、見てる自分も気になるんだろうなぁと思ったり。

さて、次レスから2レス分投下します。
377暁闇:2008/10/12(日) 23:17:43 ID:ots6W/36
■黄泉比良坂

一歩、一歩 歩みを進めるごとに、千歌音の表情が不安の色を濃くしていく。
反対に傍らにいるミヤコは、喜の色を深めていく。

念じれば、ミヤコの力は千歌音も連れて、一瞬でオロチの住処にたどり着けるのだが、今回はそうすることをせず、少し手前の黄泉比良坂の袂で姿を現し、そこから歩いて下ることにした。

人の嘆き、苦しみ、怒り、恨み…そんなものにあふれる場所に、千歌音をおいてみたかったと言うのが、ミヤコにとっての一番の理由。
人の身であれば、黄泉比良坂に溜まる情念に一刻も持たずに、気が違ってしまうだろう。特に心の純粋である神域の住人の巫女がどのようになっていくのか、興味があったのだ。
どうせ、このくらいで月の巫女が壊れてしまうのならば、オロチの神域にいることすらできない。

千歌音にはミヤコが施した術を掛けてあるから、今までの生活で見せていた理知的な自制など利かない。すべてを千歌音自身で受け止めていくしかない。


気がつくと、ミヤコのすぐ後ろにいたはずの千歌音の気配がなくなっていた。
「千歌音?」
気配がなかった。と言ったら大げさなのだろうが、ミヤコの少し後ろに先ほどまで歩いてきた道を眺めている千歌音がいた。
不安そうであるものの、怖がっている気配はない。
すっと背筋を伸ばし、蛍のように寄せてくる光の輝きを愛しそうに見つめていた。
月明かりで見たよりも、ずっと白い肌。
場に溶け込んでしまうような漆黒の優しい髪。
地の底に下りていくにしたがって、この場の怨念たちよりも淡い気配。
地の底に住むミヤコたちオロチよりも、この場にふさわしい常世の住人。
「千歌音!」
とっさに千歌音の腕を取り、ミヤコは千歌音を抱きとめる。
「あ…」
このままでは、千歌音はオロチの元に来るのではなく、常世の国の神々の元へ向かってしまいそうだったから。迎えが来てしまいそうだから。
千歌音は姿勢を崩し、そのままミヤコにすがりついた。少しだけ身体を震わせて、ミヤコの熱をうれしそうに受け取っている。
「あったかい…」
その千歌音の言葉に、ミヤコは千歌音がいまだに屋敷を出てきたままの部屋着であることと、オロチになる前のことを同時に思い出した。
記憶の中のことだけであることを確かめるように、千歌音のわき腹に手を滑らせ、そこが濡れていないことを確認して安堵する。

崩れた教会、たくさんの死者。自分だけが生き残り、たくさんの人を看取った。救いの言葉を求める人々に何もできず、神に従う人として、何も言えず、怨嗟の声のみ受け取った日々。
その中で一人だけ、ミヤコのために泣いてくれた人がいた。消え逝く最後の意識で抱きしめてくれた人。
もう姿形も忘れてしまったけれど、オロチになったときに置いて来てきてしまったけれど。
確か、こんな………

千歌音の腕が、ミヤコの背中に回った。
「あぁ…寒いのね。ごめんなさいね。そうね…暖かいものに着替えましょうか?」
千歌音の腕を下ろし数歩後退ると、虚空から包みを一つ取り出して、中のものを取り出す。
それをぼんやり見ていた千歌音の眼が、中から出てきた一つの色に反応して光を取り戻す。
無意識にその服から逃げようと、頭を振りながら後退さった。
378暁闇:2008/10/12(日) 23:20:51 ID:ots6W/36

「きっと似合うわよ。脱ぎなさい…着せてあげるから」
ミヤコが手にしているのは、巫女装束。それも緋の色の。千歌音が後退りをするのにあわせて前に進む。千歌音が手を伸ばせば、衣に触れる距離を保つ。
(神様に怒られるよ…)
千歌音のぼんやりとした記憶から、同じ装束を着た娘の戸惑った声が引き出された。
「…神様に…怒られる…姫子が…怒られるの」
拒みながら、千歌音の右手は姫子の装束に手が掛かろうとしている。触れるか触れないかの距離で、ちょっとミヤコが衣を揺らすと、慌てて手を引き込める。その仕草がかわいらしくて、珍しくミヤコは眼を細めた。
オロチになってから、そんなことをしたことはないのだが、千歌音のそばにいるとなぜかそんな気分になってくるから不思議だ。巫女装束だってそう。ツバサ様のためだったら、ただ堕としてそのままにしておけばいいのに、月の巫女のまま置いて置けないか?なぜかそう思った。
「大丈夫。罰する神様は、もういないわ…天群雲は貴女がいなければ、復活できない。貴女たちを罰する神様も、現れない…そうすれば、陽の巫女も殺す必要がなくなるもの」
ミヤコの声に、千歌音は不安な色を隠しもせずじっと眼を合わせてくる。一言も逃さぬかのように。
千歌音がじっと聞いているのは、服従を誓ったせいなのか、ミヤコが言う言葉に賛同したいのか、ミヤコには判断付かなかったが、つける必要もない。
ただ、ミヤコの指示に従うか、従わないのか。それだけでいい。
ミヤコも頭を振って、今までの思考をとめる。自分もツバサ様の指示に従うか、従わないかしかないのだ。

「もう一度言うわ。千歌音。着ているものを脱ぎなさい」
千歌音も今度は返事も拒否もなかった。ただじっとミヤコを見つめるとそのまま羽織っているカーディガンに手を掛ける。
確かに羞恥はあるのだろう、時々止まりかける手がそれを物語っているが、視線は決してミヤコからはずさなかった。
やっぱり、千歌音が動いたのは、誓いのほうだった。ミヤコもよくできましたと言わんばかりに笑みを浮かべて千歌音の唇に口付けをおとす。触れるだけの軽いものからそのまま肌の上を滑らせて、首筋、鎖骨の上、そして姫子の刻印と同じところに印を残す。

それだけで肌を上気させるのを確認すると、衣を羽織らせる。袖を通させ、重ねをあわせ、袴の帯を結んでやる。
ふわりと衣がかかったときに時に、ふわりと香りがした。
千歌音はその香りの先をゆっくり眼で追って、愛しそうに自分が羽織った装束の袖に頬を寄せる。
「…そう…お日様の香りがするのね?」

ミヤコは、千歌音の顔を見ずに、今度は千歌音が立ち止まらないように、肩を抱いて、今度こそ目的地に下っていった。
379名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 23:27:02 ID:ots6W/36
>>377です。
毎回なんか忘れてます…(土下座)
…すいません、アンカーと続く入れるの忘れた…orz

後半は、ちょっとお時間かかるかと。
ハァハァ斬りをの改変がなかなか難しいです。

ついでに、独自解釈・設定ありになります…
380名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 22:06:25 ID:Fq6YS3eV
GJ 乙です
381名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 23:15:10 ID:ZK6CENcJ
GJGJ!
すごく良かったです
後半も期待して待ってます!
382名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 08:30:09 ID:l6j3CdKH
ミヤコ、ソウマの名前が出てくるとやはり鬱になるな…
383377:2008/10/14(火) 21:32:43 ID:1Edm/Jhb
>>380-381
お読みいただきありがとうございます!
基本的には、この後、本筋に戻るはずですが、どうなるんでしょうか?w
本ラインは決まっているものの、今回の話で大分ミヤコさんが思ったより揺れてますので。
ちょっと予断が付かなくなってまいりました。
後は仕込んだものが、どれだけうまく書けるかです。
結構書いてるときに、レスを見て話がちょっと変わったりもしてるので。

>>382
お読みいただきありがとうございます。鬱にさせてすみません。
書き手がそもそも切ない話が好きなので、ちょっと追い詰め気味かなとは思ってます。
もうちょっと明るい未来が見えていてもいいんですが、書き手もちょっと先が見えてません^^;
最終的な救いは本編12話に全部行くようにと考えています。

一番の誤算は、最初から最後まで姫子が出せないってことですw
384名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 22:17:32 ID:Pc09CkQ1
読者の反応はいちいち気にしなくていいんじゃないの
書き込んだ人数の30倍はロムってるんだから
385名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 22:27:26 ID:fZXWPT5W
>>384
間違いないw
でも書いてる側としては感想が欲しいし
何かしら反応があれば返したくなるもんなんだよ
386名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 23:45:29 ID:l6j3CdKH
ミヤコには正直あまりいい印象はない…七話での千歌音ちゃん…
でも、嫌になるほどじゃないから今後も期待してます

千歌音ちゃんさえ幸せならそれでいいんだよ
387名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 19:02:19 ID:/CGNAsSq
今度はイズミさんも登場希望
388名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 23:36:29 ID:U6HdF8o1
百合萌え板からワープ
さて何を投下しようものか
ザッと見た感じここのスレの住人さんは千歌音ちゃん受けが好きだよね
姫子受けでも大丈夫かな?
389名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 23:40:19 ID:/CGNAsSq
大丈夫だよ、2人のプレイなら受け入れられる
390名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 23:56:17 ID:xg8aFzIv
微エロでも可?
つかエッチなしの場合もここに投下して良いかな?
始めに注意書きはするけど
391名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 00:00:02 ID:HY0LYKgh
エロ無しの場合は最低キスシーンだけでも入れておくべきかも
姫千歌の場合はキスだけでも受け入れられるやすいから

マコちゃん、イズミさん達だとまた別になってくるだろうね
392名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 01:31:03 ID:5YgQryUT
エロ無しの神無月SS投下スレも以前はあったんだけど落ちたからな

イズミさんか…相手はマコちゃんか和解した姫子かな?
393名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 23:26:04 ID:4agdMrDD
爆弾投下予告

注意
1.百合萌え板で書き綴ってた転生後のOL姫子×中学生千歌音ちゃんのお話
(今回の話には関係ないけど千歌音ちゃんは転生前の記憶ありません。詳しくは百合板の446辺りを見れば何とか分かるはず)
2.原作重視の方は全力でスルーで
3.糖度120%
4.エロだが期待してはいけない
5.キャラ崩壊は否めない
6.注意書きが多い

ではどーぞ
394名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 23:30:18 ID:n2r9aTfx
>>393
酔っ払いの人こっち来たかw
楽しみにしてるぜ!
395名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 23:32:15 ID:bTrDta+s
お、こちらで投下ですか!
お待ちしてましたよ。
396らぶキッチン@:2008/10/17(金) 23:36:02 ID:4agdMrDD
チュンチュン…

小鳥が鳴く休日の朝、姫子はいつもよりも早く目が覚め、ゆっくりと瞼をあけた

「あ…起こしちゃった?」
隣から掛けられた声にゆっくりと顔を動かすとそこには起き上がってベッドのシーツで胸元を隠している千歌音がいて、
起きた姫子に気付いてこっちを見ていた
どうやら千歌音が起きた拍子にベッドが揺れて起きてしまったようだ
「お早う、千歌音ちゃん」
申し訳なさそうな顔をしている年下の彼女に枕に頭を預けたまま笑顔で言うと、
千歌音も笑顔で「お早う、姫子」と返し、顔を近づけ2人はそっと唇を重ねた


ここ数日お互いに忙しくて中々会えない日が続いていた
会えなくても気持ちは繋がっている2人の待ちにまった久しぶりのお泊り
2人は久方ぶりに幸せな朝を迎えていた


「まだ眠いのではない?」
口を離し、再び体を起こして髪を撫でながらいつも千歌音よりも遅く起きてくる
姫子に優しく聞く
少し眠い…けど朝日に輝く千歌音の裸体が眩しくて目が釘付けになる
首を振って大丈夫とアピールした
きっとそんな視線に気づいてない千歌音はそのまま「ご飯食べる?」と優しく聞いてくる

「うん、食べたいw」
「じゃあ、ご飯用意するわね」
甘えて答える姫子にクスリと笑った後そう言って千歌音はショーツを身につけ昨晩床に脱ぎ捨てた
少し大きめのパジャマの上だけを羽織る『姫子スタイル(アニメ1話参照(´・ω・)v)』で千歌音はキッチンへと去っていった

397名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 23:40:38 ID:5YgQryUT
やっぱり姫子と居る千歌音ちゃん幸せそうだな…
これが読みたいんだよ、千歌音ちゃんの笑顔がね
398らぶキッチンA:2008/10/17(金) 23:42:48 ID:4agdMrDD
千歌音に遅れること数分
姫子もパジャマを羽織り顔を洗ったあとキッチンへと行く
姫子の足音に冷蔵庫から野菜を取り出していた千歌音は姫子を見て「サンドウィッチで良いかしら?」と尋ね、姫子は頷いた
千歌音が作るものは何でもおいしい、正直自分が作るのよりも全然おいしいと姫子も思ってる

千歌音が家に遊びに来るようになってから彼女は積極的にキッチンに立つようになった
はじめは「お嬢様なんだし、いいよ」と言ったのだが千歌音がどうしても作りたいと言うので任せている
キッチンに立つ姿に千歌音もそこらへんにいる普通の女の子と変わらないのだなと思う

艶やかな長い髪、なでらかな肩にすらりと伸びた長い足…
千歌音の後姿に見惚れていた姫子の足が自然と足が千歌音の元へと進む

「何か手伝う?千歌音ちゃん」
野菜を洗う千歌音の背中にピタリとくっつく
「大丈夫よ、姫子は座ってて」
洗う野菜に目を向けたまま首を振りながら答える千歌音
揺れる髪から微かに香る薔薇の匂いが姫子の鼻をくすぐる

いい匂い…
深く息を吸い込んだ後、離れたくない姫子は千歌音の普通の人よりも高い位置にあるくびれた腰に手を置いた
「姫子?」
それに反応してチラッと自分を見る千歌音の横顔が可愛いくてしょうがない
ドクン…
姫子の胸の鼓動が高鳴り、頬が火照るのが自分でも分かる
体の奥が、芯が熱くなっていく…
滑らかな曲線美を描く体のラインを手でなぞる
これでまだ発育途中と言うのが信じられない

「千歌音ちゃん…」
無意識に名を呼び、後ろからそっと千歌音の胸に触れた
399らぶキッチンB:2008/10/17(金) 23:45:36 ID:4agdMrDD
「や!ひ、姫子!?」
驚いた千歌音は一度野菜を洗う手を止める
しかし息が荒くなってきている姫子の手は止まらず「いいよ、千歌音ちゃんはそのまま準備してて…」と囁きながら前のボタンを順に外していく

「ダ、ダメ!…やんっ!」
まだ何か言おうと口を開く千歌音の耳たぶをかぷっと甘噛みし黙らせる
その間に全て外し終え、今度は直接胸を掬い上げるように揉みだす
ベッドで寝ている時よりも弾力性も重みもあり、気持ちが良くて大きく何度も何度も揉む

「ん!…そんな、昨日もしたのに…ひめ、こ…」
そんな事されて準備など出来るはずもなく、非難の声をあげ、顔を真っ赤にする千歌音
しかし両手が濡れて手が出せないことを良いことに姫子は千歌音を無視して暴れる千歌音を片手で抱きしめ、
逃げないように押さえる

「いいじゃん、久しぶりなんだし…」
そう熱い息を吹きかけながら口でパジャマを少しだけ脱がし、背中にキスをすると千歌音が大きく仰け反った
「はっ!…くぅ、…ぁ…」
口で肩と背中を、そして手で乳房と乳首を愛撫され千歌音の体がどんどん熱くなっていく

「ふぁ…!あっあっ…んっ!」
耐えられなくなった千歌音の手から野菜が落ち、ガタン!と大きな音を立てシンクに両手をついた
上半身を何とか支え腰は姫子に突き出すような格好になっている
背後にいる姫子は千歌音の腰を自分の下腹部とくっつけ固定させ、膝が震え立っているのがやっとの
千歌音の腰を持ち上げてやり、空いてる片手は内腿からショーツへと伸びそのまま手を中へといれた
400らぶキッチンC:2008/10/17(金) 23:55:31 ID:4agdMrDD
「…!あぁっ!」
「千歌音ちゃん、感じてるんだね…」
昨夜抱かれた余韻と、慣れない体勢もあるのか指を少し忍ばせただけで千歌音のソコは熱く、十分過ぎるほど潤っているのが分かった
濡れる指がさらに姫子を熱くさせる
千歌音はもう言い返すこともなく上半身をひねり切なげに姫子を潤んだ瞳で見ながら半開きの口から
「はぁ、はぁ…」と苦しそうに甘い息を繰り返すだけ
目は口ほどに物を言う…
瞳の奥に秘められてる、自分を求めている千歌音がいるのが分かる
これだから何度抱いても飽きない、姫子は満足げに目を細めた

「…下着、汚れちゃうね」
そう言って一度手を出しショーツを膝近くまで下ろし、千歌音の背に覆い被さり露になった暖かい秘所に指を2本沈めた

「くあぁっ!!」
そのまま千歌音の柔らかな内壁をくちゅくちゅと激しくも優しく攻めあげていく
その姫子の指に千歌音は腰が引きつきながらもシンクにしがみつき何とか耐える
だがいつもとは違う不安定な体勢の行為に一気に昇り詰めさせられ、蜜壷から溢れ出す愛液は姫子の指と自分の内腿を濡らしていく

「ぁん!ぁ、ぁ…!姫、子…!私もう…!!」
脈打つ腹の痙攣を抑え何とか言葉をだし姫子に訴える
姫子自身きつく自分の指をきゅうっと何度も締め上げる千歌音のそれで千歌音が限界が近いのを分かっている

「いいよ、千歌音ちゃん…」

十分に千歌音を堪能した姫子はずっと触れていなかった千歌音の大きくなった秘核をくりっと親指で擦ってやる

「あああっ!!」

その刺激に大きく体を強張らせ、千歌音は達した
「千歌音ちゃん…」
姫子は千歌音から指を抜き、膝がカクンと折れ倒れそうになった千歌音を抱き締め荒い呼吸を繰り返す彼女の口に思いを込め優しくキスをした

401らぶキッチンD:2008/10/17(金) 23:56:45 ID:4agdMrDD
その後、千歌音の乱れたパジャマと下着を整えてやりキッチンの床に座ったまま向かいあう2人

「もう!姫子ったら」
「えへへ、だって久しぶりだったからつい」
少し頬を膨らませて文句を言う千歌音に姫子は笑いながら「ごめんね?」と謝る
「全くもう…」
あまり反省してるとは思えない姫子のお日様のような笑顔
その笑顔に弱い、というか姫子自身に甘い千歌音は大きくため息をつく

「でもまあ本当に久しぶりだったから今日はいいわ」
愛されてるのは間違いないのだから…
肩を竦めながらも、そうと分かっている千歌音も満更でもなさそうな笑みを浮かべて立ち上がった

「あれ?ご飯の準備は?」
姫子も立ち上がりそのまま浴室の方へと向かう千歌音の背を目で追い問いかけた
すると千歌音は振り返り「朝から汗かいてしまったからまずシャワー浴びるわ」と答えた
その答えに姫子は走り千歌音に飛びつく


「私も一緒に浴びるーw」
「ひ、姫子はダメっ!!」
「えー?何でぇ?」
「ダメなものはダ…きゃああ!」


と、再び絡みあう2人
その後2人が一緒にシャワーを浴びたとか浴びなかったとか…



END
402名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 00:02:03 ID:zRQxF1Om
とりあえずせっかくのエロパロ板なのでエロデビューにしときました
タイトルは適当、むしろ誰かにつけて欲しかった
様子見で即興で作った話なので若干やっつけ&中途半端になったのは勘弁を…orz
妄想が一人歩きしてしまいました

では、失礼ぶっこきました
403名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 00:08:44 ID:WN4xIE8D
GJ!!
404名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 00:11:01 ID:zRQxF1Om
こっそり来てたのにちゃっかりレスがあって目からスペシウム光線!

>>394
>>395
はい、酔っ払いの人です
楽しみにしてくれてたなんてー!
期待に沿えずスマソ…orz

>>397
自分も千歌音ちゃんには幸せでいてほしーのです(´・ω・)
原作無視でごめんあそばせ
405名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 00:34:21 ID:xuDMF1De
姫子の言葉遣いがちょっと違うんだがGJ
406名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 01:17:42 ID:K0UFI7jE
ラブラブ夫婦いいね〜
またネタでも考えるかな
407名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 02:43:10 ID:QH0RfRTu
>>402
それにしてもあなたの書く姫子、ノリノリである
だがそれがいいっ!!エロデビューおめでとう!
ていうか酔っ払いの時に既にエロデビ(ry
砂を吐く位のまた書いてね!!
408名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 10:36:43 ID:DkQ7hi5H
みんなありがdです!
まさかのGJに目が!目がぁ〜〜!!
間違ってるところは突っ込んでくれると助かります、言葉遣いなんてまさにそう
一応書いてる時とか妄想が走らないようにドラマCD聴きながら書いてるけどやっぱムズイ
お嬢様言葉ってなに?
愛はあるんですけどね、神無月の巫女ってゆー作品に対しての。だいぶ歪んでますけど

今また新しいの書いてます
リクがあったのでそれに頑張って答えてみたいと思います(`・ω・´)ゝ!
投下する時はまたお触書をしますんでよろですノシ
409名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 13:06:57 ID:zG4NF4pK
イズミさん好きならお嬢様言葉マスターしてるだろうな
410名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 13:08:54 ID:4PFRHvk7
言葉遣いって、難しいよね。
その言葉を向けてる相手、その状況によって使い分けてる人は特に。
その言葉の使い分けが自然にできるとほんと気持ちよかったり。

>>408
ご馳走さまでした。
やっぱりシャツだけ羽織ったこの後ろ姿見たら、手を出すのが礼儀と言うもの(おひ
あったかくなりますね。

何か読んでいると、大型犬がじゃれ付きすぎて押し倒してしまったという光景を想像してしまったw
411名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 13:12:10 ID:DkQ7hi5H
2日続けて爆弾の爆弾投下予告

注意
1.まさかの新シリーズの予感 乙×千歌です。甘ズッパーな学園ラブ
(以前百合萌え板でネタになった介錯氏の小冊子にあった(らしい)先輩乙羽さん、後輩千歌音ちゃんの話)
2.姫子は一切出てきません、転生も関係なし。故に裏切りではない
3.どこかで見たことがあるようなラスト
4.エロだがやっぱり期待してはいけない
5.キャラ崩壊は否めない、今回はマジで
6.やっぱりここに書く注意書きが多い

それではどんぞ
412乙羽先輩@:2008/10/18(土) 13:18:56 ID:DkQ7hi5H
放課後の部活動を終えた女子テニス部の部室
部員を全員帰らせた後、夕焼けの差し込む暗い部室で見つめ合う2人の生徒がいた

数多くいる部員全員をまとめ確かなリーダーシップを持つ3年元キャプテン如月乙羽と、
ずば抜けた身体能力を持つ実力bPエース兼現キャプテン2年姫宮千歌音だった

2人は良き先輩後輩の関係にあり、乙羽も引退した後学業に追われながらも千歌音の練習に付き合っていた
互いに容姿端麗、文武両道であり信頼しあう2人の絆の固さは各部員の憧れだった
しかし彼女らには他の部員や生徒には知らぬもう一つの関係があった

「お嬢様…」
優しい口調で言う乙羽、しかし千歌音は首を振り
「乙羽さん、ここは屋敷ではなの。いつもの様に振舞って」
絶大な権力を誇る姫宮家の一人娘である千歌音、乙羽はその姫宮家に代々仕える従者だった
年齢は乙羽の方が上でも千歌音は自分が仕える主人には変わらない

しかし2人は学園ではその関係を伏せ、乙羽は千歌音を「千歌音」、千歌音は乙羽を「如月先輩」と呼びあい
乙羽は千歌音に対し馴れ馴れしい言葉遣いで接するようにし、対照的に千歌音は乙羽に丁寧な言葉遣いで接するようにしていた
それは同じ学園に入学してきた千歌音からのお願いであり、はじめは抵抗があった乙羽も苦労したが千歌音の頼みに頑張ってようやく慣れたのだ

しかし2人きりになるとついクセで屋敷で呼び合う名を言ってしまう
「ふふ、ごめんなさいね、千歌音?」
言い直し自分を千歌音と呼ぶ乙羽に千歌音は嬉しそうな笑みを浮かべる
姫宮の屋敷に戻れば2人の主従関係は絶対のものになってしまう
いくら千歌音も主人とはいえ姫宮の公務をこなす中、数多くいるメイド達の中で乙羽だけを特別視する訳にもいかず、乙羽を姉以上に慕っている千歌音はそれが嫌だった
僅かに許された何にも縛られないこの一時が好きだった


そして2人にはもうひとつ誰にも知られてはならぬもう一つの関係があった


「如月先輩…」
千歌音は頬を染め乙羽に近づき首に腕を回し抱きついた
「もう、甘えん坊ね千歌音は」
胸元に顔を埋め心地良さそうに目を閉じてる千歌音の腰を抱き返した
千歌音は目を開き、乙羽と目を合わせるとそっと顔を近づけ唇を合わせた


2人は、恋人同士だった
先輩と後輩という関係を、主人とメイドの関係をも超え愛し合っていた
部活を終えた放課後、屋敷に帰るまでに許されたこの僅かな時間、2人は逢瀬を繰り返していた

413乙羽先輩A:2008/10/18(土) 13:23:02 ID:DkQ7hi5H
重ねるだけの口付けが徐々に熱く深いものに変わっていく
静かな部室に響く水音
どちらともなく舌を絡めはじめ、乙羽の手が千歌音の胸に伸びゆっくりと揉んでいく

「ん…はぁ、ぁ、先輩…私、汗かいて…」
キスの合間に乙羽の名を呼び、胸を揉む手に自分のを重ね恥ずかしそうに言う千歌音
しかし乙羽の手は止まらない、重ねるだけの手の千歌音がこれから始まる情事を嫌がってる訳じゃないのを知ってるからだ
「いいわ、それに誘ってきたのは千歌音でしょう?」
笑みを浮かべながら乙羽は千歌音の口を封じたまま、千歌音の髪を一つに束ねていたリボンを解いた
室内にある大きな机の上に千歌音の上半身を優しく倒すと、千歌音の長い髪がゆるやかに広がる
2人分の体重に机は耐えられないので肌と肌を重ねることは出来ないが、燃え上がる2人にそんな事は関係なかった
そのまま千歌音の練習着のポロシャツをたくし上げていくとブラが露になる
「見るたびに大きくなるわね、千歌音の胸は」
じっくりと見る乙羽の視線が恥ずかしくて首に腕を絡めたまま顔を真っ赤にする千歌音
「ゃあ…如月先輩だって大き…あっぁ!」
指でブラを少しずらすと先の固くなった胸の先端がぷるんと出てきた
乙羽は迷わず出てきた先端をちゅぱちゅぱと音をたててながらしゃぶりつく
ほんのり汗の味がし、それが余計に旨みを増しているようだった
舌で転がしたり、軽く歯を立てたりを来りかえしながら千歌音のブラのホックを外し、覆うもののなくなったほんの少ししこりのある両の胸を優しく揉みほぐしていき、舌も交互に先端の蕾を舐める
その愛撫に口に手の甲をあて小さく喘ぎながら目を固く閉じてる千歌音は小刻みに震え机がキシ…キシ…と揺れ始めた

そのまま両胸を揉んだまま、舌は下に下がっていく
へそまで舌が辿り着いたとき、ミニスカートをまくり乙羽は千歌音の足を持ち上げブルマとショーツを一緒に脱がそうとしていた

「やん…!」
気付き紅潮した千歌音が恥ずかしさに咄嗟に手を伸ばすが、間に合わず足を取られブルマとショーツはするっと取り払われてしまった
そして乙羽は千歌音の両膝を持ち、左右に広げた
乙羽の手によって脱力させられた千歌音の体は抗おうにも易々と受け入れる
「綺麗よ…千歌音のここ」
うっとりと千歌音の濡れてキラキラと輝く秘所を見る、そして吸い込まれるかのようにしゃがんで千歌音のそこに顔を近づけていく
恥ずかしさに再び千歌音は乙羽から顔を逸らし目を閉じた

机の軋む音と甘い弾む息が静かな部屋に響く
「ちゅ…はぁ…む…んっ」
乙羽は甘い匂いのするそこに口付けを落とし、割れ目を下からちろちろと舌の先でなぞり蜜をすくっていく
蜜を含んだ舌で千歌音の敏感な突起も舐めてやると机が大きく軋んだ
「あぁ!はぁ…っく!」
机に手をつき体が強張っていく、起き上がりたいのに震える足は乙羽がしっかりと押さえられていて両肘をついて体を起こすことしか出来ない
その千歌音の様子を舌を動かし甘い蜜を舐めとりながら上目遣いで見ていた乙羽の口元は満足げに微笑んでいた
長い舌を千歌音の中へと挿し込み、上壁を舐めると千歌音は「あぁっ!」っと声をあげ大きく体を反り返した
そのまましばらく顔を前後に動かしながら舌で千歌音の中を犯していく
ますます蜜壷から溢れる愛液がちゃぷちゅぷと水音をたて、僅かに揺れる千歌音の腰で机の軋む音がリズム良く響く
しかし舌の長さでは乙羽も千歌音も満足しない
焦らす乙羽の愛撫に千歌音の腿が足りないと訴えるかのように動き出してきた

そろそろ頃合だろうか…
一度舌を抜き指を入れようとして千歌音を見たとき、乙羽は驚いた
414乙羽先輩B:2008/10/18(土) 13:25:34 ID:DkQ7hi5H
「…泣いてるの?千歌音」
千歌音は泣いていた
肩腕で目を隠していても頬に伝う涙が見え、小さくしゃくりあげている
「ご、ごめんなさい!…何か嫌だったの?」
口元をぬぐい立ち上がって慌てて謝る乙羽、一方的な行為に千歌音が嫌がってたのかも知れないと思ったのだ
しかし千歌音は首を左右に振り「違う…そうじゃ、ないんです…」と小さな声で答え言葉を続けた

「あと少しで…如月先輩が、いなくなっちゃうって…思ったら、急に…」

あと半年もすれば乙羽は卒業する
卒業すれば乙羽は高校には進学せず、その身は千歌音の手となり足となり生涯を姫宮家に捧げる
そうすると…この隠し続けてきた2人の関係に終わりが来てしまう
「私が、姫宮の娘なんかじゃ…なければ…ぐすっ、良かったのに…」
そうすればこの関係が一生続いたのかもしれない…
千歌音は抱かれながらそんな事を考えてしまっていた
普段絶対に見せる事のない姫宮の令嬢から普通の少女の千歌音の姿と自分を責める千歌音に
胸が締めつけられ、乙羽は自分の胸元をグッと握り締めた

そうじゃない…そうじゃなければ私はお嬢様と…

「違うわ、千歌音…」
すすり泣き千歌音を抱き起こし優しく抱き締めてあげながら乙羽は言う

「千歌音が姫宮の娘だから、私が姫宮に使える如月家の娘だから私達は出会えたの」
幼い頃初めて訪れた姫宮家で出会ったあの日、今でも忘れぬ怯えていた自分に向けてくれた千歌音の優しい笑顔

「私にとって貴女は高嶺の花だった、決して手の届かない遥か彼方の人…」
その日からもう乙羽は恋に落ちていた、そしてその恋は叶わなぬ恋だと思い隠し続けてきた

「夢のようだった、貴女が想いを伝えてくれるなんて」
千歌音から自分を愛してると告白を受けたとき、信じられなくて千歌音を困らせてしまった

「そして貴女に口付けをして、こうして自分の腕で抱き締めて体を重ねることが出来たのだなんて」
その2人が愛を確かめるのにそう時間は掛からなかった
千歌音をぎゅっと抱き締め、千歌音も乙羽の背に腕を回した

「本当に幸せだったわ」
でもはじめから分かっていた、これは永遠には続かない関係なのだと

「私はそれだけで満足よ、だからもう泣かないで」
自分自身に言い聞かせるように、自らの運命を受け入れ、愛し合えた事実をいつまでも胸に閉まっておこう

「私は貴女をずっと…ずっとそばで見守るわ」
いつか千歌音に訪れるだろう、自分以外の運命の人が現れてもきっとこの想いだけは変わらない


「愛してるわ、千歌音…」
「如月先輩…」


夕焼けに染まる部室、抱き合う2人は再び唇を重ねた


415乙羽先輩C:2008/10/18(土) 13:27:38 ID:DkQ7hi5H

半年後…


「いってらっしゃいませ、お嬢様」
学校へと登校する千歌音を深々と頭を下げ見送る大勢のメイド達の先頭に立つ黒のメイド服に身を包んだ乙羽
「行ってきます、乙羽さん。屋敷のことはよろしくね」
キリッとした態度で振り返る千歌音
その言葉の裏に隠された見えない固い揺るぐことのない信頼の絆で結ばれた2人
目と目が合うと2人は静かに短く微笑んだ
そして目を閉じくるりと千歌音は踵を返し車まで歩いていき、乙羽はグッと綺麗になった主人の後姿を
車に乗り込んで見えなくなっても、走り去る車が見えなくなるまでいつまでも見ていた

そしてドアを閉め振り返り、両手をパンパン!と大きく叩く


「さぁ、みんな次のお仕事に取り掛かりますわよっ!」


晴れの姫宮邸、今日も姫宮の屋敷に乙羽の声が響いていた



END
416名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 13:33:43 ID:DkQ7hi5H
以上リクがあった乙×千歌でした〜
『結ばれる乙羽さん』って言われたのにラストごめんなさい
でも乙羽さんはやっぱ自分の思いを抑えて、千歌音ちゃんの幸せを願うのかなと…
あ、最後の乙羽さんの台詞直すの忘れた…「みんな」、じゃなくて「皆さん」だね
晴れやかな最後に何てミスを…

それでは失礼しました
…次は何を書こうものか
417名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 13:53:23 ID:zG4NF4pK
うわぁ…凄い、いや、一時だけでも想いが報われる乙羽さん観ると幸せ
最終話の千歌音ちゃんみたいにさ…千歌音ちゃんと2人きりのとき幸せそうだもん
本編だって姫子が屋敷に来る前はずっと幸せそうだったし
それにほら、学校は卒業しても気持ちは繋がってるから、姫子の台詞じゃないけどw

屋敷内でも仕事の時間が終わってメイド服脱げばまた…でも無理かな
418名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 14:39:38 ID:DkQ7hi5H
dどすえ〜
書いてる内に姫子が脳内を妨害してきまして…どうしても一時的な想いで完結させてしまいました
でも姫子が全くでない学園生活での2人なら続けられる気がします

>>410
きっと姫子は見た目は赤いスカーフ巻いたゴールデンレトリバーで性格はやんちゃな黒のラブラドールレトリバーw
千歌音ちゃんはワンコよりもニャンコかと
垂れ耳のワンコ耳つけた姫子とネコ耳つけた千歌音ちゃんが見える…!
419 ◆M2vRopp80w :2008/10/18(土) 15:28:55 ID:3dh8mn8H
>>418
こんな良質のSSを見られるなんて。
GJでした!
                      
盛り上がっているようなので、千羽×雛子×乙羽編は神無月が終わる頃に投下しようかな。
420名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 15:41:16 ID:zG4NF4pK
乙羽さんのSSが読まれるなんてほんと幸せだぜ…
あとはイズミさんがあればもう完璧だな
421名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 17:31:56 ID:DkQ7hi5H
>>419
良質だなんて勿体なさ過ぎますぜ、だんな
dです、dです
神無月終わる頃だなんてそんな事仰らずにどぞどぞ

>>420
イズミさんか…
まさかの酔っ払いシリーズで良ければ書けるお

ちなみにお気づきだろうが甘いのしか書けません
それでも良いのだろうか
422名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 18:00:17 ID:xuDMF1De
>>419
エロなしでも構わないので
あなたの書く話に期待しています!
423名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 00:15:38 ID:PoWcrS2j
どんなのでも良いからイズミさんのは読みたいです
424名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 00:25:31 ID:FN1mbK5H
>>423
そんなYOUに爆弾投下予告

注意
1.帰ってきた酔っ払いシリーズ まさかのパターンイズミさん
(出てくるメンバーはお馴染み転生後のOL姫子と年下千歌音ちゃんら)
2.イズ×マコちっくなので解せぬ人は見ちゃダメ
3.エロなし
4.キャラ崩壊は否めない

まだ書けてないんやけどOK?
425名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 00:27:25 ID:PoWcrS2j
はい、無理にメインにしなくてもいいです、出してくれれば
426名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 01:20:07 ID:PoWcrS2j
>>424
是非、その設定でお願いします
やはりどの世界でも姫千歌はラブラブでないとね
427名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 01:33:28 ID:FN1mbK5H
>>425-426
ありがd!
もう半分以上書けてるから、もう少しで投下できるので期待せずお待ちを

連続投下でスマソ
勢いが大事なもんで…
428名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 21:33:04 ID:H8R7ERV7
ふむ…>>424で書いてたものがあと少しで出来そうなんだが
だいぶ残念な出来になってもた…(´・ω・)
それでもいいですか?
429名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 22:27:13 ID:eqqjwLS5
ミヤコ、ネココ、ミサキ、キョウコの話題は全く挙がらないな
430名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 22:35:19 ID:VKpwTU7A
ミヤコは>>361からSS書いてる人いるよ
431名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 23:02:46 ID:PoWcrS2j
ミサキ、キョウコねえ…2人を絡めるならイズミさんの登場は必須
432名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 23:37:09 ID:H8R7ERV7
>>424の補足の爆弾投下予告

注意
1.帰ってきた酔っ払いシリーズ まさかのパターンイズミさん※アルコール少なめ
(出てくるメンバーはお馴染み転生後のOL姫子と年下千歌音ちゃんら)
2.イズ×マコっぽくもありマコ×イズっぽくもあるので解せぬ人は見ちゃダメ
(とゆーかイズミさんが全員からからかわれるだけ)
3.いつも以上にだいぶ無理がある、方向性を間違えました
4.ミサキ&キョウコもちょい役で出ます
5.エロなし
6.キャラ崩壊(特にイズミさんとマコちゃん)は否めない

完全置き捨てで参ります
433名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 23:39:46 ID:RFD+b7Ej
>>424
って、っちょw

> 1.帰ってきた酔っ払いシリーズ まさかのパターンイズミさん
…それ、正式名称なんですか?w<帰ってきた酔っ払いシリーズ

お待ちしてまーっす。
434名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 23:40:56 ID:PoWcrS2j
ええ、イズミさんが活躍するならミサキ、キョウコも出してあげないとね
3人揃って初めて宮様親衛隊なんだし

酔ったイズミさん…萌えそう
435酔いとツンとデレ@:2008/10/19(日) 23:53:09 ID:H8R7ERV7
「おわぁ〜すっごい人だねぇ!」
「うん、逸れないようにしなきゃだね」
華やかなパーティドレスを着た姫子と真琴の2人
今日は千歌音の屋敷で開かれている立食パーティに招待されていた
2人を待っていたメイド達に「お待ちしておりました来栖川様、それに早乙女様」と導かれ中に入るとそこは一流ホテルの披露宴会場のような広さに
豪華なシャンデリア、多くのテーブルの上に所狭しと並べられた和洋中の調理に色とりどりのデザート達、そしてこれでもかと準備されたドリンクがあった
姫子は何度か姫宮家のパーティに来た事があるが真琴は初めてだった
はじめは「堅っ苦しそうだから無理」と言っていた真琴も「タダで美味しい食べ物と旨いお酒が出る」との誘惑に即OKをだしたのだった

「あ!ねえねえ、姫子!あれって昨日から始まった連ドラに出てたあの人じゃないの?」
思った以上に楽しんでる真琴に姫子は「そうだよ」と笑顔で答える
「ふえ〜さっすがは天下の姫宮家だねぇ〜」
わいわいガヤガヤと賑わう会場内、見渡せば政治界、スポーツ界、芸能界の多くの著名人らがいる
姫子らは食べ物と飲み物を取り、千歌音が用意してくれた特等テーブルに置いて立って周りを見渡していた
すぐ近くにはメイドらがスタンバイし困ったことがあれば何でも対応してくれるようになっている
「畏縮されないで楽しんで欲しい」との千歌音の心遣いだった

いつも一人で来る時は乙羽が話し相手になってくれるのだが、忙しいのに申し訳ないと思っていた
「ねえ、姫子!今度はあれ食べようよっ!」
「え?きゃあ!マコちゃん走ったら危ないよぉ!!」
しかし今日は元気で好奇心の強い真琴が一緒なので気兼ねなくパーティを楽しめていた
436酔いとツンとデレA:2008/10/19(日) 23:55:07 ID:H8R7ERV7
食事も一通り済ましパーティーも中盤に差し掛かった

しかし千歌音は忙しく次々に挨拶に来る来客の応対に追われ主賓席から離れられないでいた
たまにこちらを見てくれてはいるものの、とても席を外せるような雰囲気ではなかった
いつもの事なのだが姫子は少し淋しそうにそれを見ていた

「ほっほ〜う、あれだけの人気者だなんて姫子も大変なお嫁さんをもらったもんだ」
「わぁ!マコちゃん!」
トイレに行っていた真琴は戻ってきて姫子がじっと見据える視線の先に見ていた千歌音を見てワインを飲みながらニヤニヤしていた
お嫁さんの言葉に姫子は顔を真っ赤にして口元を押さえようとする
「マ、マコちゃん声大きいって!!それに私と千歌音ちゃんは結婚してないし、千歌音ちゃんはまだ中学生だよぅ〜!?」
「照れるなw照れるなwじゃあ結婚式は来年だね」
「もーマコちゃ〜ん!!お酒の飲み過ぎだよ〜!」
「大丈夫、全然飲んでないよ?ほら姫子も少しは飲みなよっ」
「んも〜〜!」
場所がパーティー会場であろうがいつもと変わらぬじゃれ合い、2人の仲の良さを物語っていた

「さっきからやかましい声がすると思ったらやはり貴女方でしたのね」
「?」
振り返ると艶やかなドレスに身を包みシャンパングラスを持った呆れ顔のイズミ、そしてミサキとキョウコがこちらに向かって近づいてきた
「ごきげんよう、来栖川さん」
「ごきげんよう、イズミさん、ミサキさんにキョウコさんも」
「今日は貴女もお出ででしたのね、早乙女さん」
社交辞令的な挨拶を交わし、イズミは姫子の後ろにいた真琴にも声を掛ける

437酔いとツンとデレC:2008/10/19(日) 23:58:39 ID:H8R7ERV7
「ふ〜ん、イズミも呼ばれてたんだ」
真琴の言葉に真琴にイズミは飲みかけていたシャンパンをブッ!と噴出しげふんげふん!と咽た
イズミの後ろにいたミサキはイズミの背中を擦ってやり、キョウコの顔は引きつっていた
真琴の脇にいた姫子はあちゃーと額を押さえた
「あ、貴女ですねー、私をどこの家の生まれだと思ってるんですの!?」
「んー?」
突っかかってくるイズミにハムを食べながら眉間に皺を寄せ今いち分からず首を傾げる真琴、姫子はそっと耳打ち
「マ、マコちゃんイズミさんのおうちはね、千歌音ちゃんちとずっと昔からお付き合いがあるんだよ?」
つまりはパーティーの常連、更には千歌音とは昔っから面識がある
簡単にそれらを説明する姫子に頷きながら聞く真琴。聞き終えたあと、「へーそうだったんだぁ」と返し更にハムをもぐもぐ
そのあまり関心が無さそうな真琴の反応にイズミは何か言おうと口を開いたが、手を握り締めグッと堪えた
「くっ!…ま、まぁいいですわ。早乙女さん、ここは姫宮家のパーティー会場ですの
 宮様にご迷惑になるような粗相は起こさないようにお願いしますわね?」
「まぁまぁそんな固いこと言わずにさ、ここで会ったのも縁だし、一緒に飲もうよ?」
「〜〜〜!」
全然話を聞かずにニコニコと赤ワインの入ったワイングラスを差し出してくる真琴に完全にペースを乱されているイズミ
「全く!貴女って言うお方は!」
シャンパングラスをミサキに預け、差し出されたワイングラスを掴み取りグイッ!と一気に飲み干した
「おーおーw良い飲みっぷりだねぇ、イズミ。ほれもう一杯w」
真琴はからかうような笑みを浮かべ、くすねて来たワインボトルの中身をイズミのグラスになみなみと注ぐ
真琴の挑発にイズミも負けじとグラスを空にするが、高いアルコール度数のせいでみるみる内に顔が赤くなる
「マ、マコちゃん…そんな飲ませちゃダメだよ」
空になったばかりのグラスに再びなみなみと注ぐ真琴の危ない飲ませ方にずっと2人のやりとりを見ていた姫子は真琴を
ミサキとキョウコはイズミをあわわと止めに掛かるが2人は互いに「大丈夫!」と言い張って止まらなかった

438名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 00:00:02 ID:H8R7ERV7
おぎゃ!
>>437はBの間違いですorz
439酔いとツンとデレD:2008/10/20(月) 00:07:44 ID:MyOtXNjo
「はい!じゃあこれが最後の一杯♪」
真琴の持つそのボトルが空になったとき、注がれたイズミの持つグラスが手から滑り落ち床に落ちて
ガシャーン!と乾いた大きな音をたて割れた
「ちょっ!イズミ!?」
グラスの砕けた音と真琴の声に会場にいた大勢が何事かと振り向き注目を集めたふらつきながら
イズミが「だ、大丈夫ですわ…少し手が…すべっ…」と言いうが、突然糸が切れたかのように足がカクンと折れ体が崩れた
「危ない!イズミさん!!」
「きゃああああ!」
「いやぁあああ!」
姫子の声とミサキとキョウコの悲鳴が響く


「――っと!危ない危ない」
朦朧とする意識の中で倒れるイズミは誰かにしっかりと抱き抱えられた

「わぁ!大丈夫イズミさん!?」
「ん〜少し飲み過ぎたようですね…」
「テラスに出て夜風に当たったほうが良いかも」
「はぁ、全くしょうがない奴…」
「いやいや、原因は貴女でしょうに…」
「手伝おうか?」
「うーうん大丈夫、こいつ軽いし。すぐそこでしょ?」

そんな口々に聞こえる声を聞きながら誰かに軽々と抱きかかえられ、そのままテラスへと運ばれていった


運ばれながらイズミはうっすらと半目を開き、自分を力強く抱きかかえるその人物を見た
ぼやける視界で見えるその人物は真剣な表情をしていて、キラキラととても輝いてるように見えた

まさか宮様…?それと、も…
その抱きかかえる腕の心地良さに目を閉じイズミはそのまま意識を失った

440酔いとツンとデレE:2008/10/20(月) 00:16:44 ID:MyOtXNjo
テラスに出た真琴たち
満月に輝く夜空の下、涼しい風が気持ち良い
風の良くあたる長イスにイズミを横にさせ取り囲むように真琴とミサキ、キョウコは立っていた

「もう、早乙女さんったら。あの会場であんなお酒の飲み方させるなんて」
「いや〜ごめんごめん、だってイズミがムキになって面白かったんだもーんw」
「全く貴女って言う方は本当に礼儀のなってない…」
悪びれた様子のない態度の真琴にミサキとキョウコは信じられないと呆れていた

「しっかし、こいつも昔っからいけ好かない奴だと思ってたけど…案外可愛いところあるんじゃん」
「「は?」」
顎に手をやり、ほろ酔いながらもイズミを見ながらちょっと真面目な表情で言う真琴
ミサキとキョウコはその意外な展開に目が点になった
すると、横になっていたイズミが「う〜〜ん」と声をあげ起きようとしていた
真琴はしゃがみ込み声を掛ける

「お?目が覚めたかイズミ?」
「ぁ…貴女は…」







真琴らがテラスで休んでた頃、姫子は後始末をしてくれたメイド達にペコペコと頭を下げ謝罪し、水の入ったコップと水差しを持って
真琴たちの騒ぎに心配し挨拶を中断した千歌音と一緒テラスに向かってた
「ご、ごめんね…千歌音ちゃん」
本当に申し訳無さそうに謝る姫子に千歌音は笑顔で首を振り
「いいえ、怪我が無くて良かったわ。それより大丈夫かしら?イズミさん」
「うん、顔色も悪くないし。少し飲み過ぎただけだからお水飲めば大丈夫だと思うけど」
「そう、それでも心配ね。ご家族にはこちらから連絡して今夜はうちに泊めたほうが良さそうね」

そしてテラスへと出た2人。真琴らがいる所へと近づき「マコちゃん、イズミさんの様子はどう?」と声を掛けた

しゃがんでいた真琴は姫子の声に起き上がって笑顔で振り返った
「サンキュー姫子、それに思い人まで。今ちょうど起きたと…わぁ!?イズミ!??」
起きたイズミは突然真琴にギュッと抱きついてきた、さすがに日頃スキンシップの多い真琴もそれに驚く
「ちょっと!イズミ!?」
余りにも強く抱きつくイズミにひっぺ剥がそうと肩を掴むも、上気した顔に焦点の合わぬ目で見つめられ思わず真琴の手が止まってしまう
「早乙女さん…」
「な、何…?」
月下の下で至近距離で見詰め合う2人、


「私…」
「イ、イズミ…?」


そして次の瞬間その場にいた全員が我が目を疑った
441酔いとツンとデレF:2008/10/20(月) 00:27:11 ID:MyOtXNjo
翌朝

「ここは一体どこですの…?」
目が覚めたイズミ、着ていた少し乱れているネグリジェを整えながら起き上がった
セミダブルの自分の家よりも高級な天蓋付のベッドの上に自分がいる事は分かった
「何かしら?」
左手に感じる柔らかな感触、見ると誰かと手を繋いでいた…その手をゆっくりと目で辿って隣でまだ寝ている人物の顔を見た瞬間顔が青ざめた

「いやああああああーー!!」
屋敷中に響くイズミの悲鳴、「う〜〜ん、うるさいなぁ…」と隣でタンクトップ姿で寝ていた真琴が煩わしそうに目を擦りながら起きた
どうやら2人は手を繋いで一緒のベッドで寝ていたらしい
イズミは震える手で真琴を指差し、信じられない!と言った顔で「な、何で貴女が私の横で寝ているんですの!??」と言うと真琴が「え〜?」と少し淋しげに返した

その時コンコンとドアをノックする音がしドアの向こうから「マコちゃーん起きたぁ?」と姫子の声がした
その声に真琴は振り返り「起きてるよ〜」と言うと同時にドアが開き、姫子と千歌音が入ってきた

「み、宮様!?」
「お早うございます、イズミさん」
心臓が止まるほど驚くイズミ、千歌音は穏やかに挨拶を送る
姫子はと言うと少しニヤつきながら真琴に近づき隠していたカメラでパシャッ真琴とイズミを撮った
突然のフラッシュに目を塞ぐ2人
「やっ!何ですの!?急に!」
「まっぶし〜〜!」
「ふふ、マコちゃんにも春がきたねw」
文句言う2人に嬉しそうに答えになってない返事をする姫子
「な、何を仰てますの?」
怪訝そうな顔をするイズミに姫子の隣にいる千歌音も笑顔で言葉を付け加える

「イズミさん。手、早乙女さんと繋いだままですよ?」
「ふぇ?」
千歌音の言葉に手を見ると2人はまだ手を繋いだままだった
イズミは「きゃああ!!」と悲鳴をあげ慌てて手を離す
「み、み、宮様ぁ!誤解です、これは…!」
必死に弁解するイズミだが千歌音は笑顔で「大丈夫ですよ、隠さなくとももう全部分かってますから」 姫子も隣で「そうそうw」と頷いている
真琴に至っては「やだな〜照れるなあ」なんて笑ってる
そんな3人に完全に置いてけぼりのイズミ。頭が完全にパニックを起こしている
「ちょっと待って下さい、一体何のお話なんですの!?まるで私が早乙女さんの事…」
全く頭の整理のついてないイズミ
「イズミさん」
「は、はい!宮様!」
千歌音の呼びかけにちょっと嬉しそうに振り返る
昔から高飛車なイズミを知る千歌音ちゃんはそのイズミに対し悪戯っぽく昨日一番の出来事を一言で語る
442酔いとツンとデレG:2008/10/20(月) 00:31:17 ID:MyOtXNjo
「あんな熱烈なキスをするなんてイズミさんって意外と大胆なんですね」
その言葉にボン!っと顔を真っ赤にするイズミ
「っ!?キ、キスですって!?私が!?早乙女さんと!!?」
「うん、『私のブレーメンラヴ』のワンシーンそっくりで私見ててすっごくドキドキしちゃった」
昨日のテラスでのイズミと真琴のキスを思い出し少し顔を赤くする姫子に「いや〜まさか私のファーストキスがイズミに奪われるとはねぇ〜」なぜか嬉しそうに言う真琴

昨晩イズミが真琴に抱きついた後、皆の見てる前でキスをした
私のブレーメンラヴの作者のレーコ氏によるとそれはそれはもう…激しいのなんの

しかし昨夜のその記憶の無いイズミ、ましてや憧れの千歌音の前での情事に必死に言い訳を考える
「で、でも!このお方が私に強引にお酒を勧めて…!」
「でも、その後介抱してたのもマコちゃんだったからね?」
「え…早乙女さんが?」
「そうだよー、テラスに運んだのだって全部私だよ」

じゃああの時私が宮様だと思ったのは…早乙女さんですの?
確かに格好良いとは思いましたけど、そんな…まさか私早乙女さんの事…?
頭を抱え昨晩の記憶が途絶える寸前の事を思い出し顔を真っ赤にするイズミ
心臓がバクバクと大きな音を立てているのが分かる

すると不意に真琴がイズミに抱きついてきた
「きゃあ!きゅ、急に何ですの!?離してください!」
「昨日イズミこうやって抱きついて『好きです』だの『愛してます』だのって何ども言って離してくれなかったのに〜」
「き、きっとそれは何か夢でも見てたんですわ!」
「え〜じゃあ私を弄んだの?」
「なぁっ!?弄んだなんて人聞きの悪い事宮様の前で仰らないでくださいます!?
 大体あの時貴女が私にあんな飲ませ方させるから…!!」
「いや〜あの時のイズミ可愛かったなぁ〜」
「〜〜!!だから貴女は人の話を最後まで聞きなさい!」
「でも酔ってる時って本音が出るって言わないっけ?」
「ち、違いますわ!!べ、別に私は貴方の事なんて、す、好きじゃ…
 そ、そりゃあ介抱してくれた事は感謝してますけど…ゴニョゴニョ」
「もう素直じゃないな〜キスしちゃうぞ?w」
「え?い、いや!ダメですってばっ!」


そんな2人の終わりの見えない痴話喧嘩(?)を少し離れ遠巻きに見ていた姫子と千歌音


「千歌音ちゃん、あれがツンデレって言うんだよ?」
「へえ、あれが噂の…」


また一つ余計な知識を覚えた千歌音ちゃんなのでした



「ねぇイズミ、今度また一緒に飲も?」
「絶っっっ対に嫌ですわっ!!」



END
443名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 00:32:31 ID:MyOtXNjo
以上です
本当にすいませんでした!

言い訳はあとで少しだけさせて下さい…orz
444名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 00:37:29 ID:ezD+vKJn
あまりにお約束な展開に逆に笑ってしまったw
このマコちゃん、いいな〜
GJでした!!

445名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 01:56:50 ID:MyOtXNjo
>>435-442の言い訳と補足
あくまでイズミさんの好きな人は千歌音ちゃんで、マコちゃんはからかってるだけ
だけどテラスでのキスをきっかけにマコちゃんを意識し始めるってのを書こうとしただけなんです…orz
でも本編でイズミさんあんなイジメっ子キャラだったからこんなお粗末な扱いに・・・

>>444
まさかのGJdです〜


ネタ切れました
446 ◆M2vRopp80w :2008/10/20(月) 07:39:30 ID:HzquTLRq
>>445
初めてイズマコで萌えました。
GJ!
                      
酔っ払いシリーズで他にもネタができそうだけど…。
例えば逆に千歌音ちゃんが酔っ払って姫千歌、あるいは千歌姫とか。
他のキャラでも組み合わせられるかも。
    
447名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 07:55:10 ID:xixqrd6g
>>446
dです!
萌えてくれたなんて嬉シス

一応酔っ払いシリーズは姫子が酔っ払ったバージョンで姫千歌、千歌姫は書いて
何気今回のイズミさんで第3段でした


千歌音ちゃんはまだ中学生なので(書こうと思えば書けるけど
次は真琴さんにやらかしてもらいますか(・∀・)ニヤニヤ
448 ◆M2vRopp80w :2008/10/20(月) 08:29:21 ID:HzquTLRq
>>447
たしか漫画の方で高校生なのに千歌音ちゃんはワイン飲んでた…あれっていいのかな?
                      
今度はイズミさんが襲われるわけか。
楽しみにしてます(*´Д`)
あとこれは個人的な意見(要望)なんですが…自分が一番萌えるのは前世編。
           
449名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 08:46:10 ID:xixqrd6g
>>448
> たしか漫画の方で高校生なのに千歌音ちゃんはワイン飲んでた…
でもきっと深酒はしないかと
乙羽さんに怒られちゃいますから


前世ですか…
無きにしもあらずですねえ

他これが見たい!ってのありますかね?
参考までに
450名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 12:31:44 ID:TNckqPT1
いや萌えた〜お約束ですねイズミさん…
しかし酔ってたとはいえマコちゃんにキスとは…
イズミさんは千歌音ちゃんにキスしたつもりだったのかな?

マコちゃんのファーストキスを奪ったのはイズミさんか…良かった
ツンデレの良さを味あわせてくれてありがとう
451 ◆M2vRopp80w :2008/10/20(月) 12:36:46 ID:HzquTLRq

う〜ん…酔っ払いシリーズならレーコ×コロナとか?
                      
まあ、幸せな千歌音ちゃんと姫子が見られるならどんなのでも。

452名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 12:58:07 ID:TNckqPT1
その場合は酔ったコロナをレーコ先生が誘惑すると言う展開に?

レーコの仕事場で飲酒を交わしていた2人は…数時間後。
「ちょ、ちょっとなにしてんのよ…?」
「少し黙ってて…」
押し倒され服を脱がそうとしてくるレーコを引き離そうとするが
お酒を飲まされ酔いの冷めないコロナは顔が真っ赤に染め。
力が入らない、息遣いが荒い。
対してあまり飲んでないレーコは余裕だ。
「やっちょっと……んっ…?」
悲鳴はキスで塞がれる、眼鏡を外すレーコ
その素顔に驚く間もなく唇を塞がれる。
「ん…ちゅ…はぁ……お酒臭い」
「う、うるさいわね…仕方ないでしょ…あんたが…む…無理やり」
「そうだね」
「もう…ちょ、ちょっとどこ触って…ん…のよっ」
レーコの手はコロナの乳房へと触れる。
そのまま優しく撫で続ける7…。
「や、やだぁ…く、くすぐったいわ」
「ちゅ…んふ……ああ」
コロナの首筋、頬、額など色んな箇所にキスしながら
乳房を揉み…コロナが「ぁ…んっ」と声を発しながら顔を上げる
「こんな日が…あっても…いい」
「最悪だわ…やぁ…んっ!」
レーコの手は進みコロナの胸元から入るとブラのホックを外しにかかる。
「やっ…ちょっとやめなさい…よ」
「いいから黙ってて…」
「あ、あたし…べ、別にあんたなんか…っ」
「はいはい」
コロナの非難の声に曖昧に応えながらブラのホックを外すと…。
露になった生乳房を見て…ゆっくりとしゃぶり始めるレーコ…。
「ちゅ…っ……ん…美味しっ…んふふ…っやっぱり…月の巫女より小さいね」
「やぁ……ん、う、うるさいわね…一言多いのよあんたは……か、感謝しなさいよ
こ、こんなこと望んでしてあげるのはあんただけ…な、なんだから」
「んふ……はぁ…素直じゃないね」
そして乳首をしゃぶりながらレーコの手はコロナの下半身へと…。



この2人でもイズミさんと同じくツンデレが観れそう
誰か書いてくれないかな、こんな感じでさ

453名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 13:23:42 ID:xixqrd6g
ふむふむ
何となくイメージが出来てきますた

一応思いついたのが
・酔っ払いシリーズ(シーズン4) 出番です、マコちゃん
・前世(姫子×千歌音たん)シリアス予定
の2つ
エローンなシーンがあるかも?

レーコロは完全にギャグしか思いつきませんが、それでも良ければ…
454名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 14:50:11 ID:TNckqPT1
マコちゃんのお相手は誰に?姫子かイズミさんか…
はい、前世のシリアス話も期待してます

俺もなにか書いてみるか…イズミさんでも一つ
ツンデレとお嬢様言葉は大好きです
455名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 16:24:25 ID:R3UcRCWr
亀ながらイズマコGJ!初めてイズマコで萌えたw
456名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 18:37:46 ID:lQjsG/Cs
ネココの話を書くとしたら相手は誰が適任?
457名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 19:44:17 ID:ezD+vKJn
マコイズは個人の創作でみたことあるからはじめてじゃないけど
イズミのツンぐあいとマコちゃんの男っぷりに泣いた

仕事早いから助かるわ〜
次回も頼む
458名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 20:27:48 ID:89Tvfn2+
まさかの反響に泣けた!そして噴いたw>酔いとツンとデレ
兎であろうが亀だろうがGJ何て言ってもらえるなんて勿体無い限り
全作品通じてだいぶキャラぶっ壊してしまっているのはごめんなさい
ここはエロパロだからエローンの方が評価良いのかなと思ってたけど、皆さん普通に神無月の巫女好きな方で助かります

次回作も懲りずにちゃっかり構想を練ってます
あまりこの自分の勝手な転生後の話進めてしまうと他の人が投下しにくいような気がするので
今度はまた全然違う世界で書く予定です

その時はまたよろしくお願いしまっす
459名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 22:25:23 ID:k7dflcAL
>>453
うぉ。うっかり出遅れてしまった。
掛け合いのテンポがよいから、読んでて楽しくなる。
しかし、災難だったのか、これが転んで吉となるかにやにやしてます>イズミ嬢 君に幸あれw

前世属性強いんで、楽しみにしてます!
もちろん酔っ払いシリーズも。
460名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 00:31:57 ID:2Gj0/1QA
イズミさんは結構好かれてるからここや百合スレでは優遇されてるね
次回作に期待です、次は幸せそうな千歌音ちゃんを読みたいな〜
鬱はなしで普通に姫子とのラブラブを
461名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 12:52:11 ID:8TNp2Qoi
幸せそうな千歌音ちゃんですか
もちろんそれが一番ですよね

でも今書いてるのは幸せなのかどうか…(´・ω・)
鬱でもないけど…モゴモゴ

でも多少なりともリクとか書いてあると書きやすくていいですね
期待に応えられるかは分かりませんけど

まさかのイズミさんブームに驚き
462名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 19:02:39 ID:47s5kkzs
千歌音ちゃんがあまえんぼモードになって姫子がキュンキュンしちゃうお話が読みたいです
クールな千歌音ちゃんが幼児化とかあんまりみたことないw酔っ払いの人の手腕でなんとか!
463名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 19:25:42 ID:8TNp2Qoi
>>462
なんとウマーなリクw
デレデレモードですね、分かります
早ければ今夜中に出来るかも?

ちなみにエローンはどうしましょう??
464名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 20:47:18 ID:q+Kcmq+1
>>463
どんどんやってください。
465名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 22:32:50 ID:47s5kkzs
>>463
エローンばっちこいですぜ!
でもエローンなしでも萌えて禿げ上がる自身は俺にはありますw
466名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 01:10:48 ID:GV5SiRN9
>>462氏に捧ぐ爆弾の爆弾投下予告

注意
1.やっぱりオリジナル転生後のOL姫子×年下千歌音たんの話になっちゃいました
2.ノンアルコール
3.おそらく糖分80%ぐらい
4.エロなし、今のところ
5.全く期待に応えられてない…orz


それではどんじょー!
467462:2008/10/22(水) 01:15:00 ID:O0lP2g4t
>>466
おおっ!投下予告キター!!!仕事早いっすね!!!wktkが止まらない!!
468眠り姫@:2008/10/22(水) 01:22:42 ID:GV5SiRN9
「たっだいまー!」
「お帰りなさい、姫子」
仕事を終え急いで帰ってきた姫子
そろそろ帰ってくるだろうと今か今かと待っていた千歌音は笑顔で姫子を出迎えた

「ごめんね、遅くなっちゃって」
今日は残業で遅くなってしまい、千歌音が待っていると急いで帰ってきたもののずっと家で待っていた千歌音は既にパジャマ姿だった
玄関に上がり申し訳なさそうに謝る姫子に千歌音は首を横に振り「大丈夫よ」と優しく返した
「お風呂の用意、出来てるわよ?」
そう言って姫子が通り易いように道をあけてやる
「ありがとう、千歌音ちゃん!」
姫子はそこをスリッパを履き千歌音の前を通り過ぎた
「あ、そうだ千歌音ちゃん」
「?」
ハッと何かを思い出したかのように振り返り千歌音を見た
そのまま何だろうと首を傾げている千歌音に近づき、じっと顔を見つめる

「忘れてたw」
「ん…っ!」
そう言ってちゅっと音を立て千歌音の口にキスをした

「はい、ただいまのキスw」
「―っ!」
突然のキスに千歌音は顔を真っ赤にし自分の唇に指をあてた
何度も唇を重ねて自分からも積極的にキスするようになったのにも関わらず、千歌音は未だに突然のキスに動揺してしまう

「ふふ、じゃあすぐお風呂入っちゃうね♪」
そんないつまで経っても変わらない千歌音の可愛らしい反応に姫子はニコニコと笑顔が浮かべずにはいられない
そのままパタパタとスリッパをはたかせながら姫子は浴室へと向かった
469眠り姫A:2008/10/22(水) 01:29:36 ID:GV5SiRN9
「千歌音ちゃーん、お待たせ〜…ってあれ?」
姫子がホカホカと浴室から出てくるとソファーで本を読んで姫子が出てくるのを待っていた千歌音は
本を膝に置いたままウトウトと居眠りをしていた
日頃学業と部活、生徒会にお茶会。その他に姫宮家の公務や社交界に追われる千歌音
要領の良い千歌音は首尾よくそれらをこなしてはいるが、過密なスケジュールに疲れが溜まるに決まっている
顔にださないものの本人も気付かぬ内に疲労が蓄積されていたのだろう
その忙しい合間をぬって、自分と会うために全てをこなしこうやって自分の帰りを待ってくれる健気な千歌音…
そう思うと胸の奥が熱くなる

ソファーに近づき姫子はそっと千歌音の横に座ると、本を取って脇に置き千歌音をゆっくりと自分の膝の上に寝かした
よほど疲れていたのか、千歌音は膝に寝かしても起きる気配が無い
規則正しい寝息が腿にかかる
千歌音の顔が見たくなって姫子は腰を曲げ千歌音の顔を覗き見た

起きているときの千歌音の顔は余りにも整い過ぎていてまるで彫刻のようで、ずっと眺めていたくなる
一度実際にずっと見つめていたら気付いた千歌音に「なあに?」と問われ「見てただけ」と笑顔で返しただけなのに
千歌音は恥ずかしがって顔を逸らしてしまったのだが…

だがそれと比べて歳相応な今の千歌音の寝顔はまだどこかあどけなさがあって抱きしめたくなる
じっと見詰めていても気付くことも無く安心しきって自分の膝で気持ち良さそうに眠っている千歌音
ずっとこのままでいたい…このまま眠りから覚めるまで寝顔を見ていたい…
指で千歌音の頬を撫で姫子は切実にそう思う

しかしもう夜更けである、このままでは風邪を引いてしまう
名残惜しいが一度起こしてベッドに連れていかなくては…
「千歌音ちゃん、起きて?」
肩を揺すり耳元に優しく問いかける、一回では起きなくてもう一度「千歌音ちゃん?」と呼びかけた
すると千歌音の手がピクリと動き、うっすらと瞼をあげた
「ここで寝てると風邪引いちゃうよ?」
その言葉で千歌音は自分が姫子の膝で寝ていたと分かったらしい
しかしまだ完全に目が覚めていないのか、ゆっくりと体を起こし「ごめんなさい、私、いつの間にか…」と
たどたどしい口調で目を擦りながら言う
何だかものすごく可哀想な事をしてしまった気持ちになり「うーうん、疲れてるんだしいいよ。ベッドに行こ?」と、
千歌音の肩に手を置き小さな子どもをあやすように言った
そしてそれに小さく頷いた千歌音の手を取り、部屋の電気を消し寝室へと連れて行った

470眠り姫B:2008/10/22(水) 01:37:30 ID:GV5SiRN9
「はい千歌音ちゃん、入っていいよ」
布団をめくり先に睡魔に襲われ立ったままでも眠ってしまいそうな千歌音を入れてあげてから、自分も後へと続き向かい合うように横になる

「ん…」
秋の夜のベッドのシーツはひんやりと冷たく、眠たくて体温が上がってる千歌音は小さく体を丸めた
その仕草に姫子はクスっと小さく笑って「おいで、千歌音ちゃん」と、腕を伸ばし千歌音を抱きよせた
夢の世界に入りかけてる千歌音は目を開けず、そのまま姫子に抱き寄せられるがまま引き寄せられる
するとパジャマ越しに伝わる暖かな姫子の体温に千歌音は気持ち良いのだろう、すりすりと擦り寄り胸元にピタッとくっついてくる
何だかいつもよりも幼く感じる千歌音の行動に姫子は体の奥が擽られてしまう

「可愛い…千歌音ちゃん」
子供のような寝顔 愛し過ぎてぎゅうっと更に抱きしめた
すると少し苦しかったのか千歌音は眉間に皺を寄せ「んん…」と小さく呻いた
姫子は慌てて「あぁ!ごめんね」と千歌音を抱く力を緩め離れる
しかし離れるのは嫌なのか目を閉じている千歌音は「ん〜!」と小さな声で唸り腕を伸ばし姫子に抱きついてくる

「千歌音ちゃん?まさかもう寝てる?」
妙に子供のような仕草の千歌音に声をかけ顔をチラッと覗いてみるがどう見ても寝ている
演技?と、つんつんと頬を指でつついてもふにふに〜と摘んでも反応はなく、全て無意識の行動で千歌音は本当に寝ているらしい

「すぅ…すぅ・・・」
「……」
そのまま寝ている千歌音を黙って見詰めたまま動かないでいてあげると千歌音の体からすっと力が抜け、本格的な眠りについたのが分かる
しかし背に回した手はパジャマを握っている、離れないでほしいとすがっているかのようだ

姫子は本能的にその千歌音の背を優しく擦ってあげていた

471眠り姫C:2008/10/22(水) 01:39:38 ID:GV5SiRN9
今までこんなに千歌音が甘えてくる事があっただろうか?

普段の千歌音の立ち振る舞いを見ていると歳の割に随分と落ち着いている
愛情いっぱい受けて育ったのだろうが、我が侭を言った事がない
それは姫子にも同じで、姫子としては我が侭を言って欲しいのだが決して言わない
ひょっとしたら姫宮の後継ぎとして、頂点に立つ人間として教育を受け甘やかされる事はなかったのかもしれない

普通の人より我慢強くもあり、意志が強く責任感のある千歌音
そう考えると普段姫子に接している時、千歌音は遠慮しているのではなくて、ただ人への甘え方を知らなかっただけなのかもしれない

「千歌音ちゃん…」
そんな千歌音が今日自分にだけ甘えた姿を見せてくれたのだと思うと嬉しくて、堪らなくなって再び千歌音を今度は軽く抱き締めた
姫子のパジャマを握っていた千歌音の手が離れ、腕がするすると姫子の腰の方へ落ちていく
姫子はその力の抜けている千歌音の手を取り、指を絡めた
「…ひめ、こ…」
すると千歌音が名を呼び絡めた指を軽くクッと握り返してくる

明日はうんと甘やかしてあげよう…
恥ずかしがりやの彼女が「子ども扱いしないで」と拗ねてしまうかも知れないけれど


「もっともっといっぱい甘えていいからね…千歌音ちゃん」

そう囁いてそっと眠る愛しい思い人の小さな唇に唇を重ねた



END
472名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 01:45:54 ID:0sYFVs9R
GJでした〜!ありがとう!!
9話のベッドで寝てるふたりを思い浮かべてニヤニヤしてました
473名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 01:51:41 ID:GV5SiRN9
短いけど一応終了です
えーっと、何ですか?これ・・・
意外に難産になってしまってgdgdな結果になって申し訳ない
すいませんでした

※酔っ払いシリーズの千歌音ちゃんバージョンは別にあるのでそれはまた今度

追伸:
エローンに持ってくか悩んだ挙句、とりあえず姫子のキスで止めてしまいました
続きはあるにはあるんですけど、長くなって投下に時間が掛かってしまうのと
ここまででも十分おk!って人がいるかもなんて思ってここまでで切りました
とか言っときながら気分しだいで書いちゃうかも…
474名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 01:51:44 ID:O0lP2g4t
GJ過ぎます!!!!!!萌え悶えてしまいました!!!!!酔っ払いの人の次回作も期待してます!!!
475名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 02:08:43 ID:GV5SiRN9
>>472
>>474
うおーい!
ウサ吉さんが2羽もいらっしゃるw2GJもあざーっす!
しかし自分が難産だと思ってる拙作の方が評価が良いとは…ありがたや、ありがたや
千歌音ちゃんを子供っぽく書くのって難しいっす、姫子は楽だけど
それでもやっぱりこの2人が一番書いてて楽しいです

次回作…実は煮詰まってますw助けてー
476 ◆M2vRopp80w :2008/10/22(水) 07:46:44 ID:5HiVSSnM
>>475
いやいや、よかったですよ。
やっぱり姫千歌はイイ!
           
千歌音ちゃんが酔っ払った場合だと、やっぱり姫子に攻められるんだろうか…。     
477名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 08:03:27 ID:Qsvo6BWB
>>476
dどすえ〜
千歌音ちゃんが酔った場合はも〜それはそれは
姫千歌かもしれないし千歌姫なのかもしれませんぜw
それかまさかの…ムグムグ
とまぁ明言は避け今はご想像にお任せします


久しぶりに千歌姫が書きたくなってきますた
478名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 08:57:12 ID:O0lP2g4t
酔っ払った千歌音ちゃんは背伸びして姫子を攻めようと必死になるとか萌えますなw
なんかバリバリテクありなんより、ぎこちなくても姫子を気持ちよくさせようと頑張る姿が実に微笑ましい
479名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 18:53:49 ID:Qsvo6BWB
今前世を書いてるのだがムズイ…
他の人と被らないように書けば書くほどメインの2人が不自然に(´・ω・)
しかも長い…
心折れソス…


気分転換に千歌姫いっちやっても良かですか?
内容はずばり初エッチん
480 ◆M2vRopp80w :2008/10/22(水) 19:09:05 ID:5HiVSSnM
>>479
前世は本当、難しいですよ。
自分も書いたとき難しかった。
                      
千歌姫…ぜひ読みたいです。
481名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 19:49:43 ID:Anhh8V9P
>>471
GJでした!
気持ちよさそうに、眠っちゃう千歌音ちゃんに萌えました。
寝てるときってほんと素直になっちゃいますよね。いいなぁ…。

前世は二人の立ち位置が正反対とかいうので、ちょっと言葉遣いとか難しくなりそう。
前世の二人は京都とか帝都とかに巫女のお仕事で出かけたりしなかったのかなぁとちょっと妄想。
482名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 20:09:49 ID:73Wd8LRz
>>480
あなたの書く前世の2人は最高です
いやしかし本当ムズイのなんの…

>>481
dです
気持ち良さそうに眠ってると伝わって嬉シス
京都とか帝都にお出かけ…
そういうネタに変えてしまおうかと思ってしまいますた


前世は姫子と千歌音ちゃん以外にもマコちゃんや乙羽さんとか
その他のキャラまで出そうとしてて墓穴掘りまくってます
1週間くらい家に篭ってしまいTEEEEEEE!


では読みたいと有難いお返事がでたので千歌姫に取り掛かります
483 ◆M2vRopp80w :2008/10/23(木) 23:22:08 ID:Km9Grxia
>>482
そんなこと言ってもらえるなんて…(´;ω;`)
           
自分も今書いているSSがなかなか進まない…。千歌姫、楽しみにしてます。
484名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:30:51 ID:LKO6NjCu
前世か…令嬢で皆のマドンナ姫子さまの侍女である乙羽さん
病弱千歌音ちゃんの親友であるマコちゃんとか…妄想が激しい
485名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:39:35 ID:jRw7zDGA
>>483
書きたくても文が進まないときってありますよね〜
自分も結構そんな状態だったりします

>>484
自分の書いてる前世は姫子の従者はマコちゃんで千歌音ちゃんの親友が乙羽さんになってます
で、イズミさんらは姫子信者なのだが…
あれ?まさか違うのか!??


千歌姫は今半分くらい書き終わりました
また余計な描写を入れてしまったので長い長い…
今週末は不在なので明日投下できたらなーなんて思ってます
486名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:48:45 ID:LKO6NjCu
>>485
なるほど、マコちゃんが姫子さまの使用人で乙羽さんが病弱な千歌音ちゃんを支える親友…いいですね

あ、自分の設定ではイズミさんは普通に姫子さまの信仰者で取り巻き
姫子さまから特別扱い受ける千歌音ちゃんに妬んでます…

あ、投下を楽しみにしてますね
487名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:50:03 ID:Ki0MJDYW
>>485

> 自分も結構そんな状態だったりします
そういう時は、別の妄想を書いていると、戻れますよー。
自分は数作品あっちこっちザッピングしながら書いてますw
前世の逆銀月と今生の話とか、前世の月の社の話とか。
その割には進まない…けど。

> >>484
> あれ?まさか違うのか!??
人によって違うような…
と、いうか。自分もぜんぜん違ってて、今びっくり。
個人的にも敵もそのときそのときで全員敵だったり、オロチ衆のほかの人が裏切って味方についてくれたりとか妄想してます。

> 千歌姫は今半分くらい書き終わりました
さすが速いっ。お待ちしてます。
488名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 01:25:17 ID:ou775qTl
やっぱ前世人気だな〜
今書いてる千歌姫書き終わったら1本書くかな、前世
シリアスのはお蔵入りになりそうだし・・・

何かいーシチュあったら教えてください
489 ◆M2vRopp80w :2008/10/24(金) 19:24:16 ID:ISIZGA4d
そういえば以前、前世もので姫子と千歌音ちゃんの立場が逆になる(例えばマコちゃんが千歌音ちゃんの友人とか、乙羽さんが姫子に仕えてるとか)SSを考えてた事があった。
内容は前世千歌音ちゃんとソウマが幼なじみで、その仲に嫉妬した前世姫子さまが2人を引き離そうとする話し。
                      
結局、書かなかったけど…今思うと何であんなのを書こうと思ったんだろうか…(´・ω・)
490名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 19:50:38 ID:5hr+BZgN
確かに前世でソウマを出す場合彼の立ち位置ってムズイ…
姫子×千歌音←ソウマ
千歌音×姫子←ソウマ
どっちでも持ってこれはするけど、ソウマって出すと荒れるんだよね〜
鬱な展開にする気はないけど

自分が考えてる前世の内容は京四郎のDVDの特典の逢瀬の前世版



しかーし!千歌姫が書き終わらーん
491名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 23:56:04 ID:Cw+v1S/q
ソウマを出すと前世の状況が複雑になるし無理に出さなくてもいいのでは?
それに前世くらいは男性に介入されない2人を観たい気もする
まあ前世姫子さまなら対男だろうと強気に行きそうだ

あと、千歌音ちゃんと違ってソウマにはっきり言いそうだけどね
まあ修羅場とかはあまり見たくないから…
492名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 00:53:18 ID:ZCUR9YXa
ソウマを出すのなら姫子とも千歌音とも関係ないキャラで出したほうがいいと思う
そう大神ジンのようなね。只、ジンのように意味もなく何度もしゃしゃり出てほしくない
1話限りのゲストキャラで
493 ◆M2vRopp80w :2008/10/25(土) 07:31:34 ID:20t3sL2L

申し訳ない…ソウマの名を出してしまって。
確かにソウマじゃなくてもいいんだけど、嫉妬する姫子さまが見たかったんだ。
病弱で泣き虫な前世千歌音ちゃんに言い寄る、あるいは想いを寄せるキャラを姫子さまが一喝するのを妄想してしまって…。
                      
あんな弱々しくて可愛い前世千歌音ちゃんだったら、姫子さま以外に好かれてもおかしくないと思うんだ。
それに当てはまるキャラが思いつかなかったんだよね。
          
494名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 07:58:45 ID:vHEqZ9aR
ストーリーとして面白ければ男がでてきても構わないけどね
オリジナル自体がそうなんだから
495名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 09:01:27 ID:yBNLFeHy
>>493
話を書く上で、出す必然性(出したほうが話がよくなるとか)があるなら、出したほうがよいと思うけど。
逆に制限して、書きたいことが書けなかったら意味ないし。
その立場をできる人がいるのに、オリキャラと言うのもどうかなとも。個人的意見だけど。

> 病弱で泣き虫な前世千歌音ちゃんに言い寄る、あるいは想いを寄せるキャラを姫子さまが一喝するのを妄想してしまって…。
>                       
> あんな弱々しくて可愛い前世千歌音ちゃんだったら、姫子さま以外に好かれてもおかしくないと思うんだ。
> それに当てはまるキャラが思いつかなかったんだよね。
ちょっと考え方を変えて考えると、一喝されてほかの子だったら、たとえばマコちゃんとかだったら、
マコちゃんもかわいそうでちょっとショックだったりするけれど、ソウマ相手だったら、男の子だから、
きちんと言い返してくれそうで、あまりこちらとしても心痛まなさそうと考えた自分は外道なのかもしれないw           

>>489の話も非常に気になる…どう二人はその問題を超えてくれるのかなぁと。
496名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 09:10:14 ID:geFZkELh
爆弾投下予告

注意
1.>>479で言ってたやっぱりオリジナル転生後のOL姫子×年下千歌音たんの話でごめんなさい
2.ノンアルコール
3.実は百合スレで書いてたものの話の続き(読まなくても分かる)
4.エロなんだが期待は禁物
5.無駄に長い、特に前置き
6.千歌音ちゃんも姫子も変

えらい難産な結果に・・・(´・ω・)
おかしい、何かがおかしい・・・

ではいってみよー!
497神無月に結ばれし夜@:2008/10/25(土) 09:27:27 ID:geFZkELh
「千歌音ちゃん…好き、大好き」

姫子は千歌音の顔を抱き寄せ深々とキスをした

「姫子…んっ…」

静かな深夜、広いベッドの上で重なりあう2人の熱い吐息が部屋に響いた
想いを確かめ合うように、姫子は何度も千歌音の名を呼び、千歌音は姫子の呼びかけに何度も応えた


初めて千歌音に抱かれた姫子


今思えば、あの時の千歌音の心は声をあげ泣いていた自分よりも泣いていたのだとそう思う


そして今は――



498神無月に結ばれし夜A:2008/10/25(土) 09:28:07 ID:geFZkELh
遡ること数時間前…


秋晴れの空
その日姫子は朝から緊張していた
いや、その日だけではなくここ1週間緊張の余りずっと眠れないでいた

「…はぁ」
家から出ても口から漏れるは溜息ばかり
職場に向かう足もどこか足取りが重くぼ〜っと歩いていて心ここにあらずな状態だった

「おはよ〜!姫子っ!」
背後からタッタッタと走ってくる足音と大きな声で挨拶してくる声がする
振り返るとやはり真琴だった
「マコちゃん。お早う」
朝から元気の良い親友に笑顔で挨拶を返す
真琴は姫子の前で立ち止まりカバンの中からゴソゴソと何かを取り出し姫子に差し出した
「ほれ、受け取りたまえw」
「え?」
真琴から可愛らしい包装紙に包まれたリボンのついた小包を受け取った
分かってなさそうな姫子に真琴はにんまりと笑顔で「誕生日おめでと、姫子」と祝いの言葉を送った
今日は姫子の誕生日だった

「あ…ありがとう!マコちゃん」
嬉しそうな顔の姫子に真琴はパタパタと手を振った
「いーのいーの!で、今日行くんでしょ?あの子んちに?」
あの子…千歌音の事だ
「え、あのその…うん」
少し頬を染め口元に手をやり少し目を泳いだ後コクリと頷いた
同じく誕生日を迎えた今夜は千歌音の屋敷に招かれていた
ずっと前に交わしたある約束を果たす為に…

「なあに照れてるんだ!この〜!!」
「わぁ!マ、マコちゃん!?」
惚気てると思った真琴は姫子に抱きつきニヤニヤと脇を擽る
「うりうりw私にもその幸せをよこせぇっ!」
「きゃっ!!わ、わ、くすぐ、ったい、よっ!!」
それでも離さず身を捩って姫子が「も、もぉ無理〜っ!」とギブアップしたとき、真琴はパッと姫子を解放した
「はい、じゃー今日もしっかり仕事頑張るんだぞ!」
「う、うん…マコちゃんもね…」
そう言って真琴は朝から思い切り遊ばれ疲れ切った姫子を置いて走って会社へと去っていた

「誕生日、か…」

暖かな秋の太陽の日差しの下でぽつりと呟いた

499神無月に結ばれし夜B:2008/10/25(土) 09:28:52 ID:geFZkELh
時同じくして姫宮邸


「…ふぅ」

弓道場で軽く汗をかいたあと、制服に着替えた千歌音
窓から見える暖かな太陽に照らされている庭をぼんやり見ては溜息をついていた
するとコンコンとノックする音が響き、「どうぞ」と声をかけると「失礼します」と言いながら乙羽が入ってきた

「お早うございます、お嬢様」
「お早う、乙羽さん」
いつもと変わらぬ穏やかな千歌音に深々と頭を下げ挨拶を交わす

「お食事の準備が出来ましたのでお呼びに上がりました」
「そう、今行くわ」
乙羽の言葉に千歌音は窓から離れ、すたすたと乙羽に近づく

「お誕生日、おめでとうございます」
千歌音が正面に来たとき乙羽は笑顔で言うと千歌音も笑顔で「ありがとう」と返した
すると乙羽は後ろ手に隠し持っていたものを千歌音に差し出した
「はい、皆には内緒ですよ?」
千歌音に小さなプレゼントを渡すと乙羽は自分の口元に人差し指をあて楽しそうに言う
「乙羽さん…ありがとう」
毎年欠かさず従者としてではなく個人的なプレゼントを贈ってくれる乙羽に思わず胸が暖かくなる

「今夜、パーティの後に来られるんですよね?来栖川様」
両手でプレゼントを大事そうに抱える千歌音に優しく聞く
「え?…ぁ、そうよ」
僅かに動揺した千歌音は何気なく乙羽から視線を外した
平然を装ったつもりだろうが頬の色までは隠せない
「今年は良いお誕生日になりそうですね」
そんな千歌音が可愛くて乙羽は小さく笑みを浮かべた
その言葉にふと千歌音の脳裏に浮かぶ姫子と交わした約束…
一度千歌音は瞼を落とした
「えぇ、そうなるといいわね」
少し考えた後、顔をあげゆっくりと言った
それを聞いた後乙羽は微笑んで「それでは、準備が出来ましたらお越しください」そう言って部屋から退出していった

「そう、今日なのよね…」

1人になった部屋で少し緊張したまま面持ちで小さくそう呟いた




快晴の誕生日の朝、2人はそれぞれやや複雑な気持ちで迎えた
500神無月に結ばれし夜C:2008/10/25(土) 09:32:51 ID:geFZkELh
そしてそれぞれの知人友人から「おめでとう」の言葉をもらいながら時は過ぎ、夕刻

千歌音は姫宮主催の誕生日パ−ティを催し、集まった多くの客人から祝われていた
姫子は仕事に集中できぬまま刻一刻と迫る退社時間をドキドキしながら待っていた

遠く離れた2人、しかし一緒にいなくても取る行動は同じでチラチラと時計を何度も見ていた

そして時間になり、姫子は会社を出て迎えに来てくれていた姫宮家の車に乗り込み、千歌音の待つ屋敷へと向かってい、パーティを終えた千歌音は自室に戻りドレスの上にカーディガンを羽織って窓際に立ち姫子を待っていた




そして姫子が到着し、姫宮邸の大きな玄関先で2人はようやく顔を合わした




「こ、こんばんわ。千歌音ちゃん」
「こんばんわ…来栖川さん」

きょう初めて向き合う2人。お互い笑顔なのだがどこかぎこちない姫子
しかし千歌音も少しいつもよりも笑顔が固いように見える

「ははは……」
「えー…と」

お互いにそれが分かっているのか、次に出す言葉が見つからずに不自然に視線を逸らす2人
このままではマズイ…
周りにいる乙羽やメイド達に気付かれる前にとりあえず2人きりになりたくて千歌音は「さ、来栖川さん参りましょう」と言い
姫子は「ぇ?…あ、お邪魔しますっ!」と言ってスタスタと廊下を歩き階段を上って千歌音の部屋へと消えた。(訂正:逃げた)


自室へと着いた2人、千歌音はドアを開き姫子を先に入れてから自分も部屋へと入りドアを閉めてほっと胸を撫で下ろした
すると「千歌音ちゃん」と背後にいる姫子が声を掛けてきて振り返った

「誕生日おめでとう、千歌音ちゃん」
とびっきりの笑顔で言う姫子、すると千歌音も姫子にしか見せぬ笑顔を送る

「姫子も。お誕生日おめでとう」

2人は少しはにかんだ後、そっと抱き合い頬を寄せ合い喜びを分かち合った

「姫子…」
「千歌音ちゃん…」
名を呼び合い、目が合うとそのままゆっくりと2人は唇を重ね合わせた

初めて互いの誕生日を迎え、2人とも自分の事よりも相手を祝う気持ちの方が大きかった
しかし姫子は千歌音にプレゼントはなく、千歌音も姫子にプレゼントは用意してない
501神無月に結ばれし夜D:2008/10/25(土) 09:37:46 ID:geFZkELh
「ねえ、あの約束…憶えてる?」
唇を離し、しばらく幸せそうに抱き合ったままでいると不意に千歌音が小さな声で問い掛けてきた
少し怯えてるようなその問い掛けにピクっと姫子は見事に反応し
「う、うん…憶えてるよ」
千歌音の肩でどもりながらコクリと頷いた

2人が交わしたあの約束…
以前乙橘学園の階段で千歌音が姫子に耳打ちして伝えた自分の欲しいと言ったプレゼント
『誕生日に姫子が欲しい』
その事だった
その言葉の意味が分からぬ姫子ではない

転生後、千歌音と再会し彼女の記憶は戻らなかったが努力の甲斐あって恋人にまで関係を進めることができ、転生前では叶えられなかったこの手で千歌音を抱く事までできた
だが、姫子はまだ千歌音に抱かれた事がなかった

あの時は嬉しくて「いいよ」と返事をして指切りをしたものの、いざ当日に近づくにつれて姫子は自分が抱かれるのだと思うとガッチガチに緊張してしまったのだった
それは千歌音も同じで「姫子が欲しい」と口にしたはいいものの、いつも自分がされてばかりで、いざ自分がするとなるとどうしたら良いものなのかと同じく緊張していた

日にちを決めてするよりも、その場の雰囲気を作ってそのまま流れに乗ってしまう方がどれだけ楽だったか…

2人は今の今まで同じ事を考えていた


抱き合ったまましばし沈黙が続く
互いに自分の心臓が相手に伝わるんじゃないか思うくらいドキドキと鼓動が高鳴っていくのが分かる

しかしその時、沈黙を破るぐぅ〜っという低い音が響いた
「あ…」
「姫子、お腹空いてるの?」
千歌音が体を離し姫子を見ると、姫子は恥ずかしそうに「エヘヘ、お腹空いちゃった」と笑った
ちゃんと食事はしてるもの緊張のせいで食べた心地がしなかったらしい
その姫子の笑顔に緊張がほぐれたのか千歌音は微笑んだ

「先に食事にしましょうか。姫子の好きなケーキもあるわよ?」

そして2人は一時その事を考えるのを止め、食事を楽しむ事にした
502神無月に結ばれし夜E:2008/10/25(土) 09:40:07 ID:geFZkELh
その後、夜も更け入浴の時間になったとき廊下を歩いていた2人に乙羽が近付いてきた
「お嬢様、大旦那様からお電話が入っております」
「お父様から?」
「はい、奥様もご一緒なのでお祝いのお電話かと」
「そう…少し長くなりそうね」
海外で働いてる千歌音の両親
大事な一人娘の誕生日に忙しい仕事の合間に掛けて来てくれたのだろう
顎に手をやり電話に出るのを少し迷ってる風の千歌音を見て姫子は
「いいよ?久し振りなんだしゆっくりと話してきても」
と言ってあげた。長い間離れ離れでお互い募る話もあるだろう、そこまで千歌音を独占するほど姫子も野暮ではない
すると千歌音はほんの少しだけ考えた後、姫子に向かって頷いた
「そうね、分かったわ。それじゃあ申し訳ないのだけれど先に入っててもらえるかしら?」
姫子が頷いたのを確認して千歌音は浴室とは逆の方へと乙羽と歩いていき、姫子はその後姿をしばらく見た後大浴場へと歩いていった


風呂からあがり明りを消した部屋で千歌音を待っている間、ベッドの上で膝を抱え座っていた姫子
後少しで千歌音がくる…そしたら…
今宵千歌音に抱かれる自分を想像し姫子は体が熱くなり、自分の腕で自分の体を抱きしめた

正直風呂は千歌音と一緒でなくて良かったと思っていた
見慣れた裸も今日は違うように見えてしまうかも…身が持たない…
姫子は千歌音との約束を思い出しそんな事を思っていた

そしてもう一つ、姫子には気懸かりがあった
転生前はもちろん、転生後の今も異性とは交わった事はなく20歳を過ぎた今でも処女のままだった
色恋沙汰に興味が無かったわけではないが、今の千歌音に会うまでは、幻の思い人を待っていた時期の自分が他の誰かと付き合うことなど考えもしなかった
学園の貴公子と呼ばれた幼馴染の大神ソウマを振ってまで待っていた相手、千歌音が初めての相手になる

しかし、転生前は一度だけ嵐の晩に千歌音に無理矢理抱かれた事があった
頬を叩きかれ押し倒しされ、覆い被さり乱暴に服を引き裂かれた、そしてその後はただ…強引に…
思いやりもなく、抗うことも出来ず一方的に犯され、自分はただ泣き叫ぶだけだった
生々しい感触が甦る
あの千歌音の行為自体を恨んでなどはいない。自分に嫌われる為、恨まれる為の演技だった
もっと早く自分が千歌音の想いに気づいていれば…
姫子は自分の体をギュッと抱きしめた

だから、悟られてはならない
記憶のあるなしに関わらず、今の千歌音にその事を話す必要はない
記憶も姿形も関係ない、自分の言ったあの言葉に間違いはない
自分が千歌音を抱けたのは転生前の贖罪もあるが、それ以上に千歌音自身を愛しているからで
千歌音が今の自分を体を開き受け入れてくれたように、今度は自分が今の千歌音を受け入れてあげなくてはならない

大きく息を吸い、姫子は覚悟を決めた


するとそれと同時にガチャリとドアノブを捻る音が聞こえ、振り向くと淡い水色のネグリジェ姿の千歌音が立っていた

「姫子…」
「千歌音ちゃん…」
503神無月に結ばれし夜F:2008/10/25(土) 09:43:42 ID:geFZkELh
千歌音は姫子と目を合わせたままゆっくりと部屋の中を歩き、ベッドに上がり姫子の横に千歌音が座るとキシッ…とベッドが沈んだ
2人は黙ってお互いを見詰め合った
もう今夜これ以上雑談する話はない、約束を果たす時がきた
月明かりが淡く差し込む暗い部屋、近くで千歌音の顔を見ると頬が染まっている

「姫子、私ね…その、どうしたらいいのか…」
「千歌音ちゃんがしたいようにすればいいよ」
恥ずかしそうに視線を逸らして言う千歌音に姫子はゆっくりと返した

「私は千歌音ちゃんになら何をされたって平気だよ?」
顔を覗きこみながら言う姫子にそれでもまだ「でも…」と決心が着かない千歌音
すると姫子は千歌音の手首を掴み引き寄せそのままドサッと後ろ向きに倒れ、突然引っ張られた千歌音は姫子の上に覆い被さるような形になった
「ひ、姫子…?」
密着する千歌音の柔らかな肌の温もりと、緊張で高鳴るの胸の鼓動が大きくなっていくのが下にいる姫子にも伝わり、姫子の頬もほんのり赤く染まる
びっくりしている千歌音は起き上がろうとするが姫子はその千歌音の腕を取った

「大丈夫、私もドキドキしてるよ?…ほら」
「あっ…」
千歌音がこれ以上恥ずかしがらないように千歌音の手を自分の胸にあて確かめさせた
手の平に感じる柔らかな胸の弾力と、トクントクンと響く胸の鼓動に千歌音は息を飲んだ

「ね?」
「…姫子」
優しく微笑みながら言いかける姫子
そのまま千歌音から手を離し千歌音に全てを委ねるように力を抜きベッドに広げた
恥ずかしそうに頬を染め潤んだ瞳で見つめる姫子の表情に千歌音の体の奥がどんどん熱くなっていく
姫子はにこっと笑みを浮かべ千歌音の頬をそっと撫でた

「愛してるよ千歌音ちゃん、大好き」

頬を撫でる姫子の手が後頭部に回り、千歌音の顔を自分の顔に引き寄せていく

「…私もよ、姫子」

自分を待っている姫子に千歌音も覚悟を決め、そのまま引き寄せられるままに姫子の口に自分の口を重ね姫子の華奢な体を抱き締めた

重なり合い徐々に深く交わさてゆく口付け、絡み合う柔らかな舌

想いを確かめあった2人の体はお互いの柔らかな肌を求め、千歌音は姫子の服に手をかけた
504神無月に結ばれし夜G:2008/10/25(土) 09:50:56 ID:geFZkELh
「んぁ、っく、ふあっ…!!」

服を脱ぎ捨て裸で絡み合う白い肌と肌
「姫子...はぁ...んっ…」
肌と肌が重ねあうのが心地よい、吐き出す姫子の息も千歌音の息も暖かい
愛する事がこんなにも気持ちが良いなんて…
一生懸命手や口を使って身体を愛撫する千歌音に、緊張していた姫子の体が紐をほどくように柔らかくなっていく

「柔らかいのね、姫子の体って」
千歌音は二の腕や胸、おなかを弄ったあと、閉じていた目をうっすらと開けた姫子に囁く
決して太っている訳ではないのに姫子の体はこんなにも柔らかだったのかと不思議な感じになる

「ぁ、やっ...何か、そう言われると…恥ずかしいょ…」
初めて見る恥ずかしそうに頬を染める少女のような姫子の顔
熱っぽく潤んだ瞳、暖かな息を吐きほんの少しだけ開いている濡れた唇
姫子を見つめる千歌音の胸の奥が熱くなる
夏でもないのに体が熱い
いや、体が熱いのではなくて心が熱いのだ


「ぁ...!くっ...ちか、ね...ちゃあん...!」
互いに同じ性別同士、普段自分が抱かれてるだけあってどこをどうすれば気持ち良いのか大体分かる
乳房を大きく円を描くように揉み、桜色の可愛らしい固くなった蕾を口に含んで啄み、時折舌で転がした
千歌音は姫子の反応を確かめながら愛した
感じる姫子の甘美な声が求められてるようで、ただ嬉しかった

だが、まだ一番感じる場所には触れていない
もっと姫子を気持ち良くさせてあげたい・・・
そう思うだけで自然と息が上がる千歌音
初めて姫子を抱く千歌音はいつもの冷静さと対照的に自制がきかず、姫子を焦らせるほどの余裕などない

「姫子...私もう、我慢が...!」
耐えられず姫子の口に深く口付けをし、舌を絡めあわせながら姫子の体を弄る
「っあ...はぁ...いいよ、私ももう...!」
我慢できないのは初めて抱かれる姫子も同じで、キスを交わしながら千歌音の頭を抱きしめ、足を少しだけ開いた
千歌音は息が上がったまま姫子の口から離れ体を起こし、少し下がって身を屈め姫子の両足を更に開いて腰を抱き、熱い其処に顔を近づけた

「んぁっ!」
千歌音が姫子の濡れている其処を割れ目を舌で舐めあげ、シーツを握り締めていた姫子の手にギュッと力が入る
さらに何度も舌でぴちゃぴちゃと舐めながら、荒い呼吸を繰り返す千歌音、姫子の蜜壷から愛液が溢れ出る
鼻先に感じる大きくなった敏感な秘核、千歌音は指で姫子の秘所を左右に開き露になった綺麗な秘核をちゅうと強く吸い上げた

「ああああっ!」
十分すぎる刺激に姫子は千歌音の頭に手を伸ばす
腰がビクビクと動き、くぷっと暖かな愛液がさらに溢れ出る
千歌音は溢れ出た愛液を舌でぺろぺろとしばらく舐め取りながら、次は指を其処に差し入れようと指を入り口にあてがった
だが・・・

「あ・・・やあ!!待って、千歌音ちゃん!」
姫子は慌てて千歌音を止める
505神無月に結ばれし夜H:2008/10/25(土) 09:58:10 ID:geFZkELh
夢中になってた千歌音は舐めるのを止め、これ以上は駄目なのかと少し淋しそうな表情で姫子を見た
するとそれを察した姫子は慌てて手を振り、恥ずかしそうに口元を手で押さえ

「あ、違うの・・・あのね?私今日が初めてだから
 最初は千歌音ちゃんの腕に抱かれてが良くって…だからその・・・」

達するときは千歌音の腕の中がいい・・・そう言いたいのだろう
「お願い、千歌音ちゃん...」
「...姫子」
姫子の願いに千歌音は嬉しさが込み上げていく、昂ぶっていた自分の中の熱いものが落ち着いていく
姫子が望むのであれば、もうそれだけで十分だった
千歌音は体を起こし、ゆっくりと頷いたあと姫子の上に覆いかぶさり、肌と肌を重ねあわした
姫子は嬉しそうに千歌音の背に腕を回し、千歌音もまた片手で姫子を抱き空いてる手を再度秘所へとあてがう

「あん…ん・・・っ」
初めて入れる其処が痛くないように千歌音は指にたっぷり姫子の愛液を絡め、姫子はその指の動きにくぐもった甘い声を漏らした

「…いい?」
「うん、きて...」
目を細めで姫子を見つめ問うと、姫子は迷わず頷ききゅっと抱きついた
自分を待つその表情が愛しい
千歌音は「姫子…」とキスをしながら姫子の十分濡れた其処にじわじわと指をいれていく

「っ!んっ...んぅ!...はぁあっ!」
狭い姫子の中に指を進めるにつれて腕に抱く姫子が大きく反り返る。その快感に姫子は千歌音から口を離し艶声をあげた
暖かい・・・初めていれた姫子の其処の中はとても暖かくて包まれているようだった
柔らかな内壁は入ってきた千歌音の指をゆっくりときつく締め付け解放する事を繰り返している
506神無月に結ばれし夜I:2008/10/25(土) 09:59:02 ID:geFZkELh
「泣いてるの…?姫子」
指を全ていれた後、しばらく指を動かさないでいると姫子の目から涙が溢れていた

「うん、すごく...嬉しくって」
心配そうに体を少し起こし声をかける千歌音を安心させるように姫子は笑って応えた
自分が愛するだけではなく、愛される喜びに涙が止め処なく溢れた

「でも、千歌音ちゃんも...」
「え…?」
姫子が手を伸ばし、指で千歌音の目元を拭うと確かに濡れていた
いつの間にか本人も気付かぬ内に千歌音も泣いていた

「悲しいの? 」

自分の涙に驚く千歌音の首に腕を回し姫子は笑ってそう聞いた
今の自分の涙はあの時千歌音に抱かれて涙したものとは違うと分かって
記憶は無いが千歌音の流す涙もまたあの時とは違うのだと分かっていてワザと聞いた

世界が違うとは言えど再度千歌音に抱かれながら姫子は気付いた
きっとあの時の千歌音の心は、声をあげ泣いていた自分よりも泣いていたのだと
この新しい世界で今の千歌音と出会い、愛し愛されようやく分かった


「いいえ、私も嬉しくて」

千歌音が笑う、幸せをかみ締めるように言葉を紡ぎながら

「千歌音ちゃん…好き、大好き」

姫子は幸せそうな千歌音の顔を抱き寄せ深々とキスをした

「姫子・・・」


千歌音は初めて知った涙は悲しいときだけじゃなく、嬉しいときにも涙はでるのだと
507名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 10:03:55 ID:K8uQFAoa
ああ…いいな、うわぁ…銀月思い出すわ…
まあ八話のレイプとキスは何度も視聴してるけどさ
千歌音ちゃん…姫子と同意の上で抱けて幸せそうだね
508神無月に結ばれし夜J:2008/10/25(土) 10:20:15 ID:geFZkELh
「んっ…ぁっ…ぁっ…!」
長い千歌音の指が姫子の中の上壁を揉むように擦っていく
弾む姫子の息と、身悶えする体気持ち良くしてあげたい気持ちの片隅で優しくしてあげたいという気持ちが疼く体の奥底の欲望を何とか制御する

「ちか・・・ねちゃ!んっ・・・はぁっ・・・!」
自分も抱かれている時はこんな表情なのだろうかとそう思う余裕すらなくなってしまうくらい姫子の体に酔いしれていた
少し指の力や角度を変えただけで様々な表情を腕に抱く姫子は見せてくれる
指を抜き差ししながら、親指で秘核に触れくにゅくにゅっと動かす

「…っ、っく、ぁあ…っん、あ、ああっ…!は…ぁん!」
その刺激に姫子の声が泣いているのか喘いでいるのか分からぬような切羽詰ったものに変わってきた
収縮の感覚が短くなり、千歌音の指を締めつけていく
絶頂が近づいている

だけど・・・もっとその高らかな声で、もっと自分の名を呼んでほしい・・・

「姫子…姫子…!」
「ぅっ、あっ…ちか、ねちゃ!……」

千歌音は指を懸命に動かすと、姫子は千歌音の背に腕を回しぎゅうっとしがみ付く
姫子の名しか知らぬかのように、千歌音の名しか分からぬように2人は互いの名を繰り返し呼び続けた
千歌音は強く姫子の体を抱きしめた

「はぁ!んっ・・・!ぁっ・・・ち、かねちゃ・・・あああぁっ!」

その腕の中でビクン!と大きく体を振るわせ、姫子は深く達した


背中に回していた姫子の手の力が抜け、姫子の体はベッドへと沈んだ
千歌音は全身を震わせ、瞳を閉じてはぁはぁと荒い息を繰り返す最愛の人の汗で額に張り付いた前髪を掻き分けた

「姫子・・・」

優しく囁くと姫子はゆっくりと目を開いて微笑んだ


「ハッピーバースデー・・・千歌音ちゃん」


微笑みあう2人、千歌音は姫子が苦しくないようにそっとキスをした


世界を超え、互いの意思で結ばれた神無月の夜


抱き締めあう2人の体はあつらえてお互いが存在しているかのような2枚貝の貝のように、ぴったりと合わさっていた





END
509名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 10:34:30 ID:geFZkELh
以上です
しかし長いっ・・・!途中書いてて終わりが見えなくなって死ぬかと思いました
だって百合スレのラスト姫子の台詞が・・・あらあら
そこまで書くと長過ぎるのでこれでも大分カットしたんだが・・・(´・ω・)ナンゾコレー??
テクニシャンじゃなくて、初体験で興奮しちゃう千歌音ちゃんを書いたつもりですが、非常に伝わらんっ!
なんかエロも中途半端に・・・助けてエロい人!
百合スレでの内容知ってる人も知らない人も読んでくれた人本当ごめんなさい


気分を変えて前世書いてきます
510名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 11:09:20 ID:geFZkELh
>>507
リアルタイムで読んでくれてdです!
幸せそうに見えたのならば本望です、はい
最初っから最後までgdgdでごめんなさいでした

でも実は姫子受けって好き。可愛いよ、姫子


自分が以前書こうとした前世のソウマは当て馬でもなんでもない、優しいあんちゃんな役
ちなみに千歌音ちゃんに淡い恋心を抱くも病弱な千歌音ちゃん全く気付いておらず
むしろ表にあまり出れないからソウマを憶えていない
自分をアピールするもあっさり姫子に良い所を全部持っていかれてマコちゃんに慰められるキャラ
没だな・・・
511 ◆M2vRopp80w :2008/10/25(土) 12:47:01 ID:20t3sL2L
>>510
よかった…実によかったです(´;ω;`)
2人が幸せそうでよかった。
                      
こっちも、もうすぐで幸せ家族計画が書き上がりそうです。
多分、駄々作になるとは思うが…。
それから、幸せ家族計画は一応これで最後にしようと思います。
なにしろ…もうネタが…。
           
512名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 17:59:36 ID:yBNLFeHy
ぼーっと前世ネタを考えていて、
前世ではソウマが裏切ったのではなくて、レーコかコロナのどっちかが巫女側についたとしたら、
今回のツバサ兄さんとソウマのような二人で自分の側につくようにって説得というか、なんかが
繰り広げられるのかなぁとちょっと妄想してみたり。
513名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 18:03:33 ID:nCwE2Dr8
もしレーコ先生が姫子と千歌音ちゃんを守ってくれたら
コロナを説得しそうな気がするな

しかし、レーコ先生が加わると、その場合は百合三角関係もありか
514名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 18:22:03 ID:ZCUR9YXa
前世ぐらいは2人の巫女対オロチ8人全員でいい気がするけどね
515名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 22:52:16 ID:HPOAynno
>>511
> よかった…実によかったです(´;ω;`)
> 2人が幸せそうでよかった。
もうその言葉だけで十分です
今月は神無月なだけに幸せな2人が書きたくて…  幸せ家族計画待ってます!

イズミさんブームの次は前世ブームですか
結構難しいシチュですね
レーコとかコロナ入れるの
修羅場っぽいのが読みたいのかな?
516名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 22:58:37 ID:yBNLFeHy
>>509
拝見しましたー。
見事に二人の相手の愛し方が違うっと思いました。

姫子の場合は、あっためてあげるというか熱を分け与えるというかなんと言うかですし。
千歌音ちゃんの場合は、なんか満たしてあげたいというか…うまく書けないんですが。

お互いにお互いを意識してぎこちないのも、初めてらしくてよかったです。

GJ!次も楽しみにしてます。
517名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 23:04:01 ID:ZCUR9YXa
「新しい結婚式ネタ」
乙羽もしくは真琴が姫子と千歌音の結婚式に向かう途中引ったくりに刺されながらも出席し2人を祝福する
518名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 23:18:14 ID:HPOAynno
>>516
dです!
あの分かりにくい文章の中でそこまで読み取ってもらえたなんて本望です


次回は前世のつもりだったんですけど
皆さんの需要とは違うかも…


しばらくネタ振りを見てから改めます
519名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 23:42:31 ID:yBNLFeHy
>>518
あ、>>512で書いたのは、いろんな設定で妄想してみるのが癖なんで。

どちらかというと敵味方超えたものが書けるかなぁという妄想です。

書きたいものを書くのが一番かと。それを読みたいですし。

ネタ振りで萌えるのがあれば、また別で萌えればいいかと。
520名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 00:09:30 ID:lxFyK14o
>>519
書きたいものを書くのが一番なんですけどね
ただ多少なりとネタ振りされるとそれに添わないとなーと思ったり
書きたいものを書いててもそれが余りにもかけ離れてると…
まぁその為に注意書きがあるわけなんですが

と、あんだけ投下しといて今さら言ってごめんなさい
何か書きたいんですよね
521名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 00:29:52 ID:aNSzMXb5
>>520
そこは、ちょっと割りきりが必要かもしれませんね。
リクに沿って書いてくれたら、そりゃうれしいですよ。読みたいからリクをするわけで。
誰かのツボに嵌まらないかなーとリクを数撃ってる身としましては。

でもそれを強いてしまって、その人らしさがなくなっちゃって、書く人の意欲までそいじゃったらそれはそれで悲しいですしね。
ここまでは書けるけど、これは無理だよーって自分の中で決めないといけないかも。
んで、リクの中で少しでも自分が萌えたら、取り入れてみれば。

>書きたいものを書いててもそれが余りにもかけ離れてると…
それ言われちゃうと書く人は毎回どきどきしなきゃいけないじゃないですかw
522名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 01:03:45 ID:aNSzMXb5
と、言うわけで(どういうわけだw)。

投下予告させてください。

ほんと空気読まずにすいません、ごめんなさい。
…また暁闇(ミヤコ・千歌音)なんです。今度は後編です。

で、注意書きを
注意
1.相変わらずの鬱展開です。誰も救われなかったです…すいません。
2.やっぱり死者がでちゃいました…さらにすみません
3.行為はあったんだけど、エロにはなりませんでした
4.オロチの皆さんごめんなさい
5.気がついたら、長くなっちゃいました。
6.出演者の皆様性格変わっちゃいました
7.太宰治先生すみません…(土下座)

ほかにも何か謝り倒さないといけない気がしますが、準備ができ次第投下します。
523暁闇(後編)1:2008/10/26(日) 01:16:10 ID:aNSzMXb5
「ツバサ様?……でよろしいですか?」
ミヤコが話しかけた言葉の返事は、いつまでたっても返って来なかった。
膝枕をしたツバサの頭をなでながら、またここではないどこかに心を移しているらしい。先日、ツバサが彼の弟に破れてから、ずっとこの調子だ。

「どうせ…月の巫女はスペアだ…手元にあれば、後はどうでもいい」
虚空を見ながら、ツバサが口を開く。ミヤコからは、焦点があっているのか、正気かどうかもわからない。
「スペア?」
条件反射的に聞き返したが、それについての返事はなかった。またツバサは物思いの底に沈んでいく。
「わかりました、月の巫女については私のほうで」
ミヤコは言いながら、なんて白々しい言葉かと思いつつ、頭を下げた。何とかすると言うものでもないだろう、すでに千歌音はオロチに領域についてから、こちらが無理に出させる嬌声以外言葉を発せず、オロチの役目とミヤコ以外、認識しようとしていないようだから。
そっとツバサの頭を下ろし、自分の鳥居に帰るべくその場を立つ。自分の鳥居に視線を向けると、千歌音が上を見上げているのが眼に入った。

鳥居の上から見上げる空には、千歌音の探しているものが見当たらなかった。代わりに漆黒のオロチの太陽。それを太陽と認識したくなくて、また宙に視線を彷徨わせる。
ここはいつも薄闇色で、昼も夜もなく、ここに住むものも睡眠も食事も特に必要がないようだった。その中で一人だけ人と同じ生活を営んでいるのが千歌音だけ。
昼と夜の区別さえあれば、いつまでもその姿勢をとることはないのだろうけれど、空に出ているのは、黒い太陽と煌々とした月だけ。

「どうしたの?千歌音」
自分の鳥居に戻ったミヤコが声を掛けても、千歌音は振り返ることがなく、ただ先ほどと同じ姿勢のまま空を見上げていた。まるで、星でも探しているように。
ミヤコも一緒に空を見上げてみて、千歌音が探そうとしたものに思い当たった。
「あぁ…おひさまを探しているのね」
千歌音は、視線を動かすこともなく、立ったままのミヤコの服の裾を一回だけ引っ張った。
同意なら一回、否定なら、二回。ミヤコの服を引く。それがいつの間にか話さなくなった千歌音との会話だった。
もっとも、ミヤコから話しかける会話で、千歌音が否定することなどありはしないのだが。
「ここには太陽はないわ…ここは地の底だもの」
やっとその言葉を聴いて、千歌音がミヤコを見上げた。ぼんやりとした表情に不安の色が加わる。
「でも、ここには月があるわ。こんな罪人たちのところでも月は出るもの」
中腰になったミヤコの腰の辺りに、千歌音の手が伸びる。二回、服が引かれた。

拒否?…驚いて千歌音の顔を見つめなおしてみる。いつの間にか涙を流しながら、それでもミヤコから視線をはずしていない。
そのまま足に抱きついて、声も出さずに泣き続けていた。
なんとなく、ミヤコにはそんなこと、そんな悲しいことを言わないでくれと言っているように感じた。
「やっぱり貴女は月の人ね。地の底にいる私たちまで愛してくれる」
ミヤコは足にすがり付いている千歌音の腕を優しくはずして、ゆっくり膝を落とし、千歌音の視線にあわせた。ゆっくりと髪をすき、泣き続けているその頬に手を当てて、その流れる感触を手に受ける。
やはり先ほどツバサと話していたことを、今日決行しよう。千歌音が泣いてくれる心があるうちに。

「愛してるわ、千歌音。
幾ら繰り返されてるかわからない時間を過ぎても、変わらない貴女の髪も瞳も。
暖かい安らぎをくれるその腕も、どんなものにでも差し出してくれるその手も。
でもね。一番愛してるのは、貴女の心。
大切な人のためだったら どんなに堕ちてもかまわないその覚悟が。
消え去った人や貴女に害をなした人すらも、いとおしんで、泣いてくれる貴女の…その安らぎをくれる心が愛しいの。
…だけど、貴女の心の中には、求めている人は一人の人しかいないのね…だから…
許してね、千歌音」

524暁闇(後編)2:2008/10/26(日) 01:19:18 ID:aNSzMXb5

ミヤコは両手で千歌音の頬を挟み、じっと見つめた。これが終わったら千歌音はどのような瞳で見るのだろうか?
千歌音もすっと手を伸ばして、ミヤコの頬に触れる。お互いの眼を見ているはずなのに、姿が映っているはずなのに、なぜか二人の距離は遠くミヤコには感じていた。
瞳になど想いになど映っていなくてもいいではなくてもいいではないか。これからひと時でも感覚に刻んでもらえば。
眼を閉じて千歌音の唇に深く口付ける。対する千歌音はぼんやりとその光景を眼を閉じずに眺めていた。
「愛してる…?」
「そうよ、愛してるわ…愛してると言う言葉の意味がわからない?」
ミヤコが唇を離した瞬間。口付けの前の告白を聞きなおすように、千歌音がミヤコに問い直す。口付けている間に先ほどの告白を繰り返していたのだろうか?
「…そうね。言葉だけではわからないわね…いろいろあるもの」
首をすくめて立ち上がり、千歌音の手を取る。とった手を握り締めて、鳥居の下に下りていった。


思えば、オロチとしては、奇妙な光景なんだろう。昔の神に仕える身としても十分奇妙な光景。
情欲が優先されるはずのところで、ただ触れることで満ちてくる何かがあるなんて。愛を常に口にし、優先したあのころよりも、受け取るものが多い刹那のほうが教えの愛よりも深いなんて。
ほかのオロチ衆の目に付きにくい鳥居の影に、千歌音を引き込むとミヤコは性急に肩に回した手を引いて、横抱きの格好で彼女を抱きしめた。ミヤコよりも少し低い体温。それが心地よかった。
懐の鏡に手を伸ばそうとすると、千歌音の手が取り出す手にかかり、静止させる。
「…私じゃなくて、大切な人との夢を見ていたらいいのに…」
その言葉に、千歌音は首を振って拒否を伝える。幻での快楽など受け取りたくない。ミヤコと認識した上でそれを受け入れるつもりらしい。それが贖罪の意識なのか、彼女らを汚したくないのか、そこまでは千歌音の表情からは読み取れない。

525暁闇(後編)3:2008/10/26(日) 01:25:31 ID:aNSzMXb5

「私は…貴女のなんなのですか?」
千歌音の装束をはだけさせようと、首筋にまわそうとしたミヤコの手を千歌音が止めて、抑揚のない声でたずねられた。
服従を強いながら、先ほどは愛を語られて、動揺しているのかと感じた。そういえば、感情は含まれていないが、先ほどからポツリポツリと話される久しぶりの言葉。もっと聞いてみたいとおぼれてみたいと素直に思う。
「そうね…満たされないもの同士?同じ人に愛しい者を取られた同士?」
少なくとも褥を共にしようとしている相手に言う言葉ではないのだと、苦笑しながらミヤコは千歌音の額に唇を落とす。
「…友情?」
「そう。同じもの同士。で…」
今度は頬、瞼…そしてとめられたままの手を引き付けて、手の上にも口付ける。千歌音はくすぐったそうに眼を閉じながら言葉を続ける。
「厚意に憧憬…尊敬」
「何回も引き裂かれてそれでも惹かれあうその絆に。それを断ち切ってまでここにいて…だから…」
自分にはできないとミヤコは思う。役目だとしても。だからこそ、仮初めに過ぎないが、その空虚に思いやりで埋めてやりたいし、その心に憧れを持っている。純粋な心を尊敬し…壊したくなる欲望もある。
「それを全部かき集めたら…愛を告げてみたくなるの」
「ん…くぅ…」
返事を聞かずに千歌音に深く口付ける。ミヤコの手が柔らかく千歌音の耳に触れてくる。
くすぐったさに千歌音が首をすくめても、その手がとまることはない。口を開くようにミヤコが千歌音の唇を舌でつつくと、千歌音も薄く口を開く。誘うように舌を絡ませると、ためらいがちにミヤコの舌に絡んでくる。
ミヤコとしてはいつまでもそうしていたかったが、告白も答えもまだ途中だ。
ゆっくり唇を離し、横抱きにした千歌音の表情を見つめながら、首筋に赤い痕を落として、手首をつかんで、千歌音が見える位置で掌に唇を押し当てた。
二つの接吻の意味がわかったらしく、千歌音は顔に朱を入れながら、手を引きかける。
(欲望を…懇願…)
完全に手を離すことをやめ、千歌音は大きく息を吸い込んでうつむいた。
「それは…ツバサ様のご意思ですか?それとも貴女の?」
「両方…ね」
「命令?それとも…願望?」
「千歌音の心の安らかなように」
千歌音はうつむいたまま、動かない。数秒のことかもしれないが、ミヤコには長く感じた。
千歌音が握られていたほうの手を軽く自分のほうに引いて、身体をひねりミヤコの右肩に触れる。露出した肌から手を滑らせ、肩口をあらわにさせてそこに口付ける。
千歌音がミヤコの肩口から唇をはずさないので、ミヤコが表情を見ることができなかったが、かすかに触れている場所から震えを感じることができた。
この行為で手放すことになったものを後悔しているのか、踏み出してしまった後戻
りできないことが不安なのか。
まるで自分がオロチになるかどうかの選択をしたときを目の前の少女が繰り返してるのを見て、そんなことを考えなくなるように、先ほど止められた装束を解く手を進めることにした。

「ふっ…」
座った姿勢では、苦しいだろうか?千歌音が時々息を詰まらせて、背中をそらせる。背中への触るか触らないかの頼りない刺激と胸に当たるミヤコの服の袖口が掠るだけの刺激だけでも、千歌音の頬は紅潮し、眼はは潤んでいる。
ミヤコが服を肌蹴てもいないのに対して、千歌音がまとっているものはすでに無く、その対比も千歌音の羞恥をあおることになっている。
手をわき腹に添え、緩やかに上になで上げる。目当ての膨らみにたどり着くと、ふくらみの境界をなぞるかのように、人差し指を滑らせる。
千歌音が弱々しく腕を上げ、ミヤコの首筋に伸ばそうとした瞬間、軽く胸の先端に舌をはわせる。
眼に見えてわかる位、千歌音の体が跳ねる。声を堪えるのはやめるように言いつけているので、絶え間なく声はあたりに響く。
その声に甘さが入るれば入るだけ、ミヤコはその行為に没頭した。連れてきたときは、そんなことは考えていなかったのだが、わざと抑えているのか、それとも出すことができないのかわからない千歌音の感情を出したい。そんな気分だった。

526暁闇(後編)4:2008/10/26(日) 01:28:53 ID:aNSzMXb5

「ん…?千歌音?」
物思いに沈みかけながら、千歌音の肌を愛でていたミヤコの首筋を思いかけずに甘い刺激が走る。反射的に胸を愛でていた手を止めて、自分の首筋に手を当てようとして、その刺激が抱きかかえている千歌音のものだと気がついた。首に巻いている白い布とロザリオ。
その下に千歌音が手を滑り込ませて撫でたのだろう。
そんなことをされる意図がわからず、膝で千歌音の身体を支えなおし、両手で頬をつかんで覗き込む。
「考え事しながら、手を出してたのが気にいらないの?…それとも…」
ミヤコは最後まで言葉を出さずに、珍しく千歌音の言いたいことを理解した。考えてみたら、ここに来て以来、千歌音を抱くときには、服をはだけたことすら無い。
すべてを千歌音から奪う代償を、払ってやってもいいかもしれない。そう、ミヤコは自分に言い訳をして、千歌音を一度床に横たえ、首筋に顔をうずめて小さくつぶやく。
「…全部、失って…手に入れるものなどないわよ?」
千歌音はミヤコの肩をつかみ、視線が合うまで身体を動かすと、まっすぐミヤコの眼を見ながら微笑んだ。諦めの色が酷くミヤコの印象に残る。
「私の手に入れたいものは…もう手に入れたから…だから、記憶だけ消さないで…」
それを伝えると千歌音はゆっくり眼を閉じた。千歌音から陽の巫女の記憶を封じようとしていた考えも読まれたかと、一瞬ミヤコの背筋を冷たくする。それを振り払おうと立ち上がって、自分の着ているものを肌から離す。
上着から手を離そうとしたときに、内ポケットに入れっぱなしにしてた千歌音の懐剣に指があたり、ちょっと考えて鏡と一緒に千歌音の頭上に置き、ミヤコは千歌音に再び触れ始める。

一回、肌が離れていたとはいえ、一度点いた熱はそう簡単に消えるものではない。
千歌音の背中に手を滑らし、仙骨の辺りを軽く爪だけで触れていくと、背中をそらしミヤコが唇を寄せなくても胸のほうからよいところに来てくれる。
軽く口に含むと、泣きそうな声が頭上から響く。抱き始めるころに感じたひんやりとした肌はすでになく、上気したその体温が心地よい。
身体を起こし、千歌音の腰の辺りに座りなおすと、今度は足に手を滑らせた。
何度も何度も指で膝裏から太ももに掛けてなでていくと、自然に千歌音の足が手の動きに促されるように開いていく。

力なく床に置かれていた千歌音の右手が、すっと上にあがって彷徨う。
表情を見ようとミヤコが身体をずり上げると、予想通り、宙にある何かを掴もうとして手を伸ばしたのだ。
掴むもののない右手を捕まえて、指を口に含む。刺激に耐えられないのか、途端にミヤコを見る千歌音の髪に手を伸ばしながら穏やかに話しかける。
「駄目よ、千歌音。貴女を抱いてるのは、私なのだから。貴女がそれを選んだんだから」
焦点のあわない眼が、何かを訴えるように揺れた。それに気がついて、ミヤコは千歌音の手を口から離し、自分の背に回させて、身体をあわせなおす。

「…あ…っ」
千歌音の白い皮膚の薄そうな内股にミヤコは唇を寄せて、赤い印をつけていく。
先ほど背に回させた手は首に周り、時々硬直したように力が入るのが、千歌音の余裕のなさが伝わってくる。
下に敷いている赤い装束が、上気している千歌音の肌に合うなとミヤコは思う。
一回身体を伸ばして、懐剣と鏡を手に取ると無造作に自分の脇に置いて、脚に触れていた手を滑らせ、一番奥の部分に触れる。
この行為にも慣れてきて、次の行動も体が覚えているのか、ミヤコがやりやすいように千歌音の熱が高まっていく。反対にミヤコの心は沈んでいく。
衝動的に今まで千歌音の身体の奥を探っていた指を引き抜き、脇にあった鏡と千歌音の懐剣を手に取り、鏡を千歌音の視線のあたりにかざす。千歌音の全身に細かい震えが起こりとまらなくなる。
悲鳴ともすすり泣きとも聞こえる声が、千歌音の口から漏れ、何かを奪われないように護ろうと自分の身体をが抱きしめる。
今まで散々ミヤコが千歌音の記憶を封じようとしていたから、怯えさせてしまったのだろう。それには首を振り、鏡と一緒に持っている懐剣のほうを見せると、安堵のため息をついて、体から緊張を解く。
おかしな行動にミヤコから苦笑がもれる。身体を傷つけられて、すべてを奪われることよりも千歌音は記憶を奪われることを怖れている。例え、それが憎んでいる自分との記憶であっても。

527暁闇(後編)5:2008/10/26(日) 01:36:10 ID:aNSzMXb5
「…何で泣いてるんですか?」
いつの間にか自分を抱きしめていた腕を持ち上げ、切ない吐息交じりの声を出しながら、千歌音がミヤコの眼鏡をはずした。眼鏡は見下ろしていたミヤコから落ちた涙を受けて、本来の役目を果たしていない。
ミヤコはなんでもないと言いたげに首を振る。本当は思い出したこと、伝えたいこと、千歌音にあの幻の教会で対峙してから、出てくるのをとめられなかった。
だからあの夜あの屋敷から連れ出したのだ。
「貴女の…想いもすべて…私が受け入れますから…泣かないでください」
ミヤコからこぼれる涙を見つめあう千歌音の頬が受ける。同時に何かを受け取ったのか、千歌音の眼からも涙が溢れた。
代わりに泣いてくれるのかとふっとミヤコの気持ちは軽くなった。再度持っていた鏡を使って、千歌音の感覚をおぼろげにしていく。
「…この先は痛いから…苦しいのを和らげるだけだから」
もう一度、とめてしまった千歌音の熱をあげるために、潤んだ場所にミヤコは手を伸ばした。秘所に指を擦り付け、十分濡らした後に差し入れる。
「っ…んんっ…」
刺激の強さに千歌音の表情に戸惑いが走る。ミヤコは逃げる千歌音の腰を押さえつけて、存在を主張し始めた突起に口付ける。
掴むもののない千歌音の手は、下に敷いてある紅い装束を掴み、手は血の気を失うほどに力が入る。もう千歌音に声を抑える力もなければ、周りを認識する余裕などない。
ミヤコはさらに秘所に入り込む指を増やし、限界まで追い込む。千歌音の余裕のない悲鳴を聞いて、指を引き抜き、代わりに懐剣をそこにあてがう。
二回、軽く押し付けることで、千歌音にそれが何であるかを認識させ、その反応が来る前に敏感な蕾を強めに吸い、それと同時にあてがったものを強く押し込んだ。


ミヤコが手に持ったものを引き抜くと、小さな水音がこぽりとなって、溜まっていた透明なものが流れ出てくる。それを見ながら、抜かれた懐剣の先の部分を唇でぬぐう。
そしてその唇を指でぬぐって緋の色がついていないのを確認して、安堵の息をついた。
千歌音は、ミヤコが打った芝居を見破ることができたことはできたのだろうか?
達して気を失った千歌音の汗で張り付いた額の髪をゆっくり払ってやる。
ツバサと話していたのは、[月の巫女]の純潔を奪い、オロチの巫女にすること。
そして、巫女の側から武夜御鳴神を奪うこと。そうすれば、生身の身体しか持たない巫女など何の役にも立たない。
後で殺すなりすべてが手遅れになった後で、手中に収めてもよかった。
それを偽の記憶と身体の痛みを与えることで、千歌音を初めとして、全員を欺かないといけない。
巫女とオロチのどちらかが滅びるまで。
直前までそれに何度も迷ったが、結局ツバサよりも千歌音を取った形になる。
そこまで考えたところで、傍らの千歌音が小さく呻きをもらす。後悔や迷っている暇はない。先ほどついた嘘を完全に信じさせる必要がある。
ミヤコは気づかれない様に静かに深呼吸をして千歌音のほうを向いた。


「頼みたいことがあるの…」
意識を取り戻しても、ぼんやりとしている千歌音の視界にミヤコの姿が見えた。千歌音の心臓に手を当て、そのリズムに合わせてゆっくり言葉を続けていく。
「大神 ソウマを殺して。そして武夜御鳴神を従えてきてね。それがツバサ様の意思だから」
「……」
眉をひそめて何かを言おうと、千歌音が口を開きかけるが、ミヤコの表情からそれが戯言ではないことを見て取って、そのまま身体を起こし下半身の痛みに眉をひそめる。
「大丈夫?まだ休んでいたほうがいいわ」
脱ぎ捨ててあるミヤコのコートを千歌音に掛ける。そして、胸のところに姫宮の館で千歌音から奪い取った懐剣を置く。
「…これは返しておくわ…千歌音の護刀ですものね。もっとも、破瓜の血に塗れた刀がどんなものかはわからないけれど」
ミヤコの笑いをこめた言葉に千歌音の頬に朱が走る。覚悟して受け入れたとしても、それを言われるとやはり羞恥の心が出るのだろう。
千歌音の手が懐剣に触れると、何か違和感を言いたげな表情を見せたが、ミヤコはそれを見なかったことにして、まぶたを閉じるように手を添えた。
「まだ地上は夜だから…少しおやすみなさい、千歌音」
そして、自身も千歌音の横に横たわり、愛しそうに眼を細め、千歌音が小さい吐息をたて、眠りにつくまで眺めて、ミヤコも睡魔の誘いに乗って眠りに落ちた。

528暁闇(後編)6:2008/10/26(日) 01:38:36 ID:aNSzMXb5
傍らの重みがすっと増したので、千歌音がぼんやりと眼を開けた。傍らを見ると、いつの間にかミヤコが小さく寝息を立てて寝入っている。オロチもこんな無防備に眠るのかと、傍らの人を見つめた。
はだけた肌に服を掛けてやると、千歌音は巫女装束を軽く羽織って鳥居の上に上がることにした。オロチの本拠地は、場所が低ければ低いほど空気が重く、息が詰まる。

鳥居の上であれば、緩やかだが風は通る。
オロチ衆が集まるときには、にぎやかになるので近寄らないが、そうでないのであれば鳥居の上にいて、ミヤコにとめられるまで、ぼんやりとするのが千歌音の常となっていた。
誰が通り過ぎようが、何を言われようが、遠い世界の出来事のように身動きもせず、ずっと空を眺めたまま。
今日も置物を見向きもしないように、人が通り過ぎる…はずだった。

遠くから声が聞こえてくる。言葉は聞こえるが、千歌音にとっては音楽や時たま響く何かの音と同じ意味のないもの。
どうせその声たちはこの二の首の主に用があるのだ。そういうかのように声が近づいて来ても振り返るどころか、足跡に反応するそぶりすら見えない。
それにいらだったのか、いつもより足音を響かせて千歌音の後ろでとまる。
左手をひねり上げ、体が浮いたところでもともとはだけていた装束に手を入れられ、その手が鎖骨に触れる。
その感触に肌が粟立つのを感じ、反射的にその無骨の手の持ち主を見た。
ミヤコの弟の三の首。それを確認すると、千歌音は興味がなくなったかのようにまた視線を宙に置く。
「ずいぶんと姉貴とお楽しみ中だったんじゃねぇか。いい声上げてさ…」
無視されたと感じたのだろう、ギロチが上から見下ろして、首筋にある赤い刻印に気がつき、その印に手を沿わせる。
ほんの少し、無意識に反応する千歌音の震えを楽しんだ後、自分の首に掛けてあった鎖を千歌音の首にまるで首輪を付けるかのように巻いていく。
「あんな声を出してくれるなら、散歩に連れて行ってやっていいぜ」

鎖で呼吸ができないのか、咽喉から小さく音を鳴らして、千歌音は苦悶の表情を浮かべた。
咽喉に巻かれた鎖に爪を立て、空間を空けようとする。
それを抵抗と受け取ったギロチが、ますます楽しそうに鎖を引いた。

「ぐっ」
鎖を引かれた勢いで、千歌音がバランスを崩し前のめりに手をつく。宙を舞った黒髪がゆっくりと落ちてくる。
「…大概にしておいたほうがいいんじゃない?」
目の前の楽しみに夢中になりかけているのギロチに、後ろから見ていたレーコが声を掛ける。
自己を放棄し、自己を護るすべを持たない。
それに庇護者であるミヤコがいない今の千歌音を警戒する理由はないが、オロチ衆が集まるこの場で、ここまで貶めることはないだろう。
窮鼠猫をかむと言う例もある。追い詰められた人間がどうなるか…それをやってオロチになった自分たちが一番理解してるだろうに。

四つんばいになった格好の千歌音の頤をギロチの左手がつかんで、上を向けさせながら、自分は右手を地面について身体を支えながら、千歌音の前に膝をつく。
不意に千歌音の上体が持ち上がると同時に、光るものが彼女の手に握られていた。
長い髪の影でわかりにくかったが今まで見せたことのない激昂の表情と、表情のなかったはずの眼の色がわずかに赤色に光ったのを見て取ったコロナがギロチに叫ぶ。
「ギロチ!」
ほぼ同時に千歌音の手に握られている懐剣が、ギロチの右手の甲を貫いた。
「てめぇ…」
ギロチの声が聞こえてないのか、千歌音はうつむいたまま、自分の下腹部に服の上から手を当てる。先ほどまであった痛みが消えているのだ。
ゆっくりとギロチの右手を止めている懐剣にも視線を向けて…眼を閉じる。
「そう、そうだったの」
そして、懐剣を持つ手を力を入れて、ひねった。
ギロチの叫び声が、その場に響く。それが途切れたのは彼の咽喉が石化したときだった。

529暁闇(後編)7:2008/10/26(日) 01:41:57 ID:aNSzMXb5
ギロチの声がやむまで、誰一人動かなかったその場を、千歌音がその場からゆらりと立ち上がることで、また時間の流れのある場所に戻す。
ゆっくり手を宙にかざし、もう一つの手を滑らせると手の中に弓が現れた。
満足そうに眼を細めて、手遊びに弓の弦を一つ鳴らして、距離をとろうとしていたネココのオロチの紋章がある部分に矢を放つ。

石になったネココを確認してから、残りのオロチを確認しようと気配を探すと、ツ
バサは相変わらず己の鳥居から動く気配がしなかった。
残りの二人…レーコとコロナと言う名のオロチをどうしようかと、立て続けに正反対の方向に散った二人に矢を放つ。
二人とも矢が当たる前に散開する。それを確かめてから、千歌音は小首をかしげる。
「レーコは、背中…コロナは左胸…」
思い出したように、呪文のようにつぶやいてうなずいて、コロナに向けて矢を放った。

「ちょっと…これじゃ逃げるしかないじゃない!」
体ぎりぎりを狙って射掛けてくる千歌音の矢をかわしながら、コロナはそう悪態をつく。
段々追い詰められていくのが、あがってきた息で証明されている。
逃げるので精一杯で、周りの状況が把握できてない。
「コロナ!」
少し離れたところから、レーコの声がする。
「まだ何とか無事?」
「…そろそろ危ないかも」
「オタ先生、体力ないから…月の巫女は楽しんでるわね。シスターのたくらみも失敗かしらね」
「私たちがちょっかい掛けなきゃ、うまくいってたかもしれない…」
「…一つ聞いていい?あれは月の巫女?それともオロチ?」
そこまで話して、レーコが恐ろしいものを見るかのように、千歌音を振り返った。
コロナもレーコのその動作に気がついて、この会話をなぜ[月の巫女]が矢を射ないで見逃していたか理解する。
千歌音はずっとコロナの左胸に狙いをつけたままで立っていたのに、なぜか射掛けては来なかった。それはレーコとコロナの会話を聞いていたのだ。
千歌音がレーコのほうを一瞬だけ見て、何かをつぶやいて笑みを浮かべたのを見て、コロナは罠に掛かったのだと理解する。
「コロナ!危ない!」
「レーコ!こっちに来ないでっ!」
レーコがコロナを庇ってかぶさるように矢の前に身を投げ出したのと、矢がレーコの背中を貫いたのは、ほぼ同時。その矢はレーコの身体を抜け、コロナの左胸を傷つけた。
コロナは崩れいくレーコの肩を抱きとめ、その姿を見たまま石化した。

残りのオロチは二人。
千歌音は必要がなくなった弓を飽きたおもちゃのように投げ捨て、はだけていた装束を整える。一の首の鳥居の方に人が動く気配を感じ、自然にそちらに向けて歩き出す。
「来たのか?」
千歌音が一の首の鳥居に来たときには、ツバサは以前のようには遠くを見ておらず、自分の愛刀を腕に抱いて、こちらを見るだけだった。千歌音も小さくうなずくだけ。来てどうしようと言うことも決めてなかったから。
「ミヤコをどうする気だ?」
「…どうするって?」
千歌音は小首をかしげた。小さな少女が何を当然なことを聞くのかと問うように。
「勿論、連れて逝くわ…月の社に。私は封印されて、二人で永遠の夜をすごすの…」
それがきっかけだった。お互いの顔をみて笑いあう。そして千歌音は懐剣を抜き、ツバサも剣を構えた。
数合、剣と懐剣を合わせながら、千歌音とツバサの会話は普段以上に穏やかだった。
ツバサが振り上げた剣が見えないかのように、無造作に千歌音が歩みを進める。
ツバサの腕の中まで入り込むと、右手に逆手に持っている懐剣を振り上げ、背後にあるはずのツバサの手首を筋を削ぐ。
肉を切る感触と同時に、ツバサの剣が滑り落ちて、千歌音の袴に触れてそのまま地面に倒れる。
その音を聞いてから、ツバサの服の左胸の部分を軽く持ち上げ、懐剣を滑らせる。
切れ目からのぞく彼の肌に触れ、オロチの紋章が傍目から見えるように差し入れた手を持ち上げ、服を破っていく。

530暁闇(後編)8:2008/10/26(日) 01:45:37 ID:aNSzMXb5
「殺すのが、手に入れるということか?」
ツバサは手の切り傷の痛みなど気にしていないようで、声音は先ほどと変わらない。
その弟に似た言葉に、くすりと千歌音が笑みをこぼした。
「…これが、剣の巫女の愛し方よ…何度も繰り返されて、まだわかってなかったのかしら?…オロチの大将だから、覚悟の上で、受け入れてくれたのだろうと思ってたけれど…」
「あなたは殺さないわ…だって、殺したら我が主と同じところに行くのですもの。貴方の兄弟と同じことはしてほしくない…同じ血の流れの人に二人も連れて行かれるなんて」
千歌音は、何かを考えるような仕草をした後に、ツバサの唇に少し背伸びをして唇を押しあてた。
「貴方のことを何よりも思っている方への、言付けをいただきますね」
指でツバサのオロチの紋章をなぞり、心臓を刺してしまわないように気をつけてそこからすっと懐剣を差し込む。そのまま石化するまで楽しげな表情を崩さない。
ツバサもそんな千歌音の表情を楽しそうに眺めて…石と化した。


どのくらい時間がたったのだろうか?
ツバサの胸に刺さっていた懐剣が、カランと地面に落ちた音で、千歌音は我に返った。
地に落ちた懐剣を拾い上げて、ツバサの血糊を小指で掬い取る。
その血をしばらく眺めていたが、何かを思いついたように、小指を下唇に少し滑らして紅を注した。
血の緋の色が、まるで紅の色のように千歌音の白い肌と対比して、鮮やかに浮いて見える。

千歌音はゆっくり二の首の鳥居を眺めると、そこに人影がないことを確認して安堵の表情を浮かべた。
ミヤコはまだ起きていない、この騒ぎで起こしていないことを危惧してしたように。
「…これは、貴方の弟のところに持って行くわ。貴方の依頼を…かなえた後で。」
足元に転がっているツバサの剣を拾い、千歌音は一の首の鳥居から姿を消した。


千歌音がミヤコの元に帰ってきたときには、まだ彼女は出て行った時の姿勢のまま眠っていた。千歌音は起こさないようにミヤコの前髪に触れる。
「ん…」
「あ、起こしてしまいました?」
ミヤコが小さく寝返りをうってそのまま薄く眼を開けると、千歌音の優しげな声が上から響く。
千歌音の添い寝をしていたはずなのに、いつの間にか寝てしまったのかとまだ覚醒しない頭をはっきりさせようと肘をついて、上体を起こしかけたところでいつもと周りの空気が違うことに気がついた。
普段以上に静かな空間。かすかに感じる血の匂い。その方向に視線を向けると、目の前の優しげに微笑む千歌音の姿。先ほどまであわせていたその唇に覚えのない緋の色が見えた。
反射的に飛び起きようとしたところを、子供の駄々をとがめるように、ミヤコの前髪を掻き揚げてやりながら千歌音が覆いかぶさるように、唇を重ねる。
「…千歌…」
ひどく優しく押さえるだけの口付けから、薄く開いたミヤコの口内に千歌音の舌が入り込んでくる。血の味と唾液が混ざり合い、ミヤコの咽喉を落ちていく。
「ほめてくれないんですか?せっかく言付けをお渡ししたのに…」
「なぜ…?」
あの血は、きっとツバサ様のものだ。千歌音の言葉でそう確信した。
自分が寝ている間に何があったのだろうか?最悪の状況を想像するが、それを行ったはずの千歌音の声はこんなときにもなぜか優しい。
ミヤコの問いを最後まで聞かずにもう一度千歌音が深く口付けた。ミヤコの視界の端に、何か光るものが見えたような気がした。
531暁闇(後編)9:2008/10/26(日) 01:48:15 ID:aNSzMXb5


---
私は天の父にわかって戴かなくても、また世間の者に知られなくても、
ただ、あなたお一人さえ、おわかりになっていて下さったら、それでもう、よいのです。
私はあなたを愛しています。
ほかの弟子たちが、どんなに深くあなたを愛していたって、
それとは較べものにならないほどに愛しています。誰よりも愛しています。
---


昔、読んだ本の一節を思い出しながら、ああ、そうなのかとミヤコは理解した。
素直に千歌音がミヤコに従ったわけも、最後まで抵抗しなかった訳も。
自分がツバサ様の指示に従わなかった訳も。
結局、手に入れられたのは、受け入れてくれたときのあの涙だったのだった。
「千歌音…貴女が帰りたいのは…」

胸の一部に熱さが刺さった、その一瞬後に鈍い痛みがとって代わる。ミヤコのその後の言葉は続かなかった。口の中から血があふれる。
「大丈夫ですよ。ずっと貴女に仕えます…すぐに逝きますから、待っててくださいね。姫子さまのいない封印の社で」
千歌音の右手はミヤコの胸に刺さった懐剣から指を離し、手を取り、自分の手を添えるように指を絡ませ、愛しげに掌に口付けた。左手はミヤコの髪をなでる。
「おやすみなさい、ミヤコさま…私の主」
最後に映ったのは、悲しそうな愛しいものを見るような眼をした月の巫女の顔だった。

END

文中の作品は、
駈込み訴え 作者:太宰治
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/277_33098.html

532名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 02:04:15 ID:aNSzMXb5
あああああああ!しまった!!
直リンクしてしまった!!!

と、言うわけで、またもや…やってしまいました…ごめんなさい。

えっと、申し開きも難しいとは思うのですが。
本当はあの文章は聖書から持ってくるつもりだったんですが、たまたま[駈込み訴え]を見て、そのまま使わせていただきました。

…ああいう結果になったのは、本編でてっきりミヤコだけ手に掛けたと思ってたんです。えぇ。

書くのは楽しかったです。
あるワンシーン以外。自分の中のミヤコさんがなかなか腹をくくってくれないので、
ザッピングしながら書いていたのですが、そこだけ空白が開いてました。


本当に眼を通してくれた人、ありがとう!
それと、きっかけをくれた>>194氏もありがとう。
533名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 11:37:53 ID:7cP2AhiG
>>532
乙でした!
ミヤコ好きなんで彼女にスポットライトが当たっただけでも感動っ


あ、さて…
自分が書きたいものを書くのが一番って言ってくれたものの…
何を一番に書こうか優柔不断なので迷い中(´・ω・)
・前世
・酔っ払いシリーズ(千歌音ちゃん、マコちゃん、コロナのどれか)
>>517氏のネタ

んーやっぱ前世がいいのかな〜
534名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 18:02:49 ID:rI5OR5LU
コロナの相手は普通にレーコ先生がいいなあ〜
う〜ん、鬱だってけど乙でしたよ…
しかしいつ観てもギロチには腹立つな…
中の人は結構他作品ではクール役とかしてるんだけどね

イズミさんもいいけど、最近はコロナに夢中です
535 ◆M2vRopp80w :2008/10/26(日) 18:13:03 ID:IwbiSZ4T
>>533
個人的には前世が見たいですね。
                      
前に言った前世の話しなんだけど、嫉妬した姫子さまが千歌音ちゃんを無理やり襲う妄想してしまった。
姫子さまの部屋に呼ばれる千歌音ちゃん。
「千歌音…今日、村の人と話してたそうね。」
「え…あ…はい…」
「何を話してたのかしら?」
「それは…」
姫子は下女から、千歌音が村の男に呼び出されていたのを聞いていた。
姫子には何となくどうゆう事か、察しがついていた。
「言い寄られていたのではなくて?」
「……」
どうやら図星のようだ。病弱だが美しい千歌音に、密かに想いを寄せる者も少なくはない。
「それでどうしたの?」
「もちろん、お断りしました…あの…姫子さま‥?」
姫子は黙ったまま、こちらを向いてはくれない。
「千歌音…」
「は、はい…きゃっ…!」
姫子は突然振り返り千歌音の腕を掴むと隣に部屋に連れていき、敷いてある布団へと押し倒した。
「ひ、姫子さま…っ!」
「貴女が誰の物か、教えてあげないといけないようね…」
姫子は帯をほどくと、千歌音の手首をそれで縛った。
「い…いやっ…姫子さま、やめてください…!」
「好きよ、千歌音…だから、おとなしくしていなさい…」
姫子は千歌音の着物に手をかけると、前をはだけさせ…。
                      
ごめん…きっと疲れてるんだ…(´・ω・`)
           
536名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 18:39:43 ID:ujPNF76Y
>>535
やっぱ前世ですか、了解でさぁー!
余りにも一方的に投下してる気がしてならないので、ちょっと聞きたくなってしまいまして
>ごめん…きっと疲れてるんだ…(´・ω・`)
どうも自分が甘ったるいものかギャグ(っぽいもの)ばっか書いてるのでたまには良いかとw
537名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 18:44:41 ID:aNSzMXb5
>>533
>>534

読んでいただいてありがとう!

んで、あとがきに思いっきり書き忘れてたんだけど。
「虚偽の証拠により、交わされた契約は無効であります」w

ミヤコさんは書いてて楽しかったっす。
今回は最後の言葉まで、絶対にミヤコの名前を呼ばせないという決め事を作ってたので、甘くできませんでしたw
なんか、先生と生徒の秘密のレッスンと言う感じがして、どきどきしてましたが。

あの告白のキスは、ちゃんと二人の会話どおり意味があります。


ギロチは今回あまりいい役ではなかったですね。
…中学生がいるというか、聞こえるところであーいうことされたら、刺激強すぎだなとちょっと反省してます。
538名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 19:22:45 ID:aNSzMXb5
>>533
さらにもう一個。
前世も酔っ払いシリーズも捨てがたい。

前世と言うと、女学校と言うのもあるなとちょっと思ったり。
539名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 19:28:22 ID:aNSzMXb5
>>535

> 「貴女が誰の物か、教えてあげないといけないようね…」
ごめ、不覚にも何度も千歌音ちゃんに言わせてる姫子さまが映像で浮かんだ…

下女から直接聞いたなら、まだいいけれど、うわさで耳にしてたら、まじめに怖いかも。
親衛隊から聞かされてたら…うわぁぁ。
まじでごめん。
540名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 19:37:22 ID:mWk4MsD3
そういや前に結婚式話があったけど花嫁のブーケをソウマが受け取ったらどうなるだろう?
1:別の女性にブーケパスする
2:そのまま貰っとく
まぁ801にならなければなんでもいいけど
541名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 21:05:37 ID:ujPNF76Y
>>540
個人的には1だと思う


今前世をちょこちょこ書いてるのだが、参考までに聞いてもいいかな?
前世の千歌音ちゃんの立場ってどんなんがいーのかね?
簡単に現世との立場逆転?
自分が考えてるのは京四郎のときのヒミコと同じ感じにしちゃおうかな〜なんて思ってるんだけど…
前世姫子の下女Aみたいな
ちなみに千歌音ちゃんは身寄りなし。戦で両親が…的な感じ
で、お世話になってる恩返しに姫子の下女として働くも体が貧弱。でも姫子からは溺愛
あので同じ下女のイズミさんらに虐められちゃう
ちなみに千歌音ちゃんが月の巫女だってゆーのは秘密。特別扱いを遠慮して
みにくいアヒルの子みたいやね…(´・ω・)
542名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 21:35:22 ID:aNSzMXb5
>>540
一番スマートなのは、さりげなく隣にいた女の子にわたしてしまうかな。
と、いうことで1で。

>>541
ちょっと考えてみた。
近隣の村の出で両親が事故で亡くなって身寄りがなかったんだけど、学校の成績がよかったのと霊媒体質(というのだろうか?憑巫としてかな)だったので、来栖川の家か神社に引き取ってもらったとか。
本当に姫子の影(姫子には勿論秘密)という役割って言うのを考えてた。
543名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 23:40:04 ID:rI5OR5LU
下女…姫宮邸で言うと使用人だね…

確かに前世では姫子さまに使える数人の下女の一人である千歌音ちゃん
顔は可愛いけど病弱で休みがち、仕事の内容も…ってことで
イズミさん達に妬まれ苛められてそう…
「ちょっとよろしいかしら?姫宮さん」
「あっ…イズミさん」
「貴女また失敗したんですって?大切なお仕事もサボり気味…本来ならクビですわね
それなのに今日も姫子さまに庇って頂いて…貴女だけ特別扱いだなんて…
むしがよすぎるんではなくて?」
下女3人に囲まれ責められなにも言い返せない千歌音ちゃん…
とか普通にありそう

>>535
そういうのもいいですよね
例えば同じ下女と仲良くしてる千歌音ちゃん観て嫉妬の炎を燃やす姫子さまとか
「あ、あの姫子さま…ど、どうして…彼女にお仕置きだなんて」
「あら千歌音…貴女、いつから私に指図できる立場になったのかしら?忘れたの?
病弱で身寄りのない貴女を誰が世話してあげてるのか…」
「い、いえ…そ、そのようなことは…も、申し訳ありません」
「お黙りなさい…千歌音、貴女は私だけのものよ…それを忘れないで頂戴」
と、千歌音の手を掴むとベッドへと押し倒す姫子
「ひ、姫子さまっ!?お、おやめください…っ」
「駄目よ、あんな小娘のことなんて…私が体で今夜中に忘れさせてあげるわ…っ!」
こんな姫子さまもいいよね〜

544 ◆M2vRopp80w :2008/10/26(日) 23:45:34 ID:IwbiSZ4T
>>541
例えば現世の薔薇の園のように誰も見てない所で、2人っきりで過ごしている所を誰かに見られてイズミさん達に知られる。
んで、翌日に千歌音ちゃんは呼び出され虐められるとか…。
前世で逢瀬の話しもいいかも。
周りに親密な関係を知られない為に、こっそりと2人で会うとか。
545名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 23:54:08 ID:rI5OR5LU
前世の千歌音ちゃんは顔は可愛いけど病弱で姫子さまから特別扱いだから
イズミさん達からは妬まれる対象、薔薇の園みたいに
2人きりで食事取る現場とか見られたら数人の女生徒に呼び出されて
虐められるだろうよ「貴女、何様のつもりですの!?」とか

あと、設定的には前世は女子高がいいなあ
それで乙羽さんも一人の女生徒ってことで
546名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 00:07:56 ID:aLL+brt2
千歌音ちゃんが虐められたのが原因で、人見知りとかなっちゃたらどうなるんだろう?
(現世の姫子が虐待で引っ込み思案になっちゃったように)
自分が姫子の「特別」になっちゃったから、ほかの人が傷ついてしまったと思い込んだ
ら、理由でっち上げて、できるだけ会わないようにしそうだし、姫子さま大変だw
547名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 00:08:26 ID:8MSvw3Mc
本編では宮様が手出しできない代わりにマコちゃんが守ってくれたけど
前世では乙羽さんがイズミさん達から守ってくれたんだろうな
548名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 00:27:51 ID:Yj5VJyGy
んーと、一応自分が考えてる前世は大正?時代くらいのやつ
で、2人の関係は>>541で言ってた関係
姫子は村の偉い人(村長?)の娘。千歌音ちゃんはみにくいアヒルの子

まさに書こうとしてるのは前世版の逢瀬
ん〜明日あさっての投下になるかな・・・エロカットでいけば早い
549 ◆M2vRopp80w :2008/10/27(月) 08:49:51 ID:cuqztI+m
>>548
楽しみにしてます。
                      
幸せ家族計画ですが、かなり長いので少しずつですが、投下してもいいですかね?
内容は初めてお留守番する千羽が中心の話しです。
そこに雛子と乙羽さんを絡めてます。
一応、最後はほのぼのさせようかと…。
           
550名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 15:47:54 ID:8MSvw3Mc
千歌音ちゃんが笑顔で幸せで居てくれてる、それが皆の望みだからね
とにかく姫子とラブラブならいいんだよ
551名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 19:11:18 ID:F2yU0upK
>>549
ぜひぜひ投下を!
楽しみに待ってます



前世はもう少し時間がかかりそうです…orz
552名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 21:25:43 ID:aLL+brt2
>>549
はじめてっていつもどきどきするもんなんですよね。
親がいないと、いつもの家の中がわくわくする冒険の場所になったり。

楽しみにしています。
553 ◆M2vRopp80w :2008/10/27(月) 21:52:59 ID:cuqztI+m
前もって、言わせてください……失敗したかも(´・ω・`)
自信ありません。
とりあえず投下してみますね。
554幸せ家族計画 初めてのお留守番 ◆M2vRopp80w :2008/10/27(月) 22:05:52 ID:cuqztI+m

「それじゃあ行ってきます。」
「乙羽さん、子供達の事お願いしますね。」
姫宮邸の大きな玄関の前で、姫子と千歌音を見送る乙羽と子供達。
「お嬢さま達の事は任せて、ごゆっくりなさって来てください。」
そう言って乙羽は2人に微笑みかけた。
「ありがとうございます、乙羽さん。雛子、千羽の事お願いね。」
「うん、行ってらっしゃい。お母さん、ママ。」
「千羽、おいで。」
姫子は見送りに来た雛子の後ろにいる千羽を呼んだ。
雛子の後ろで不安そうに隠れるその姿に、姫子はなおさら後ろ髪を引かれる思いだった。
千羽は寂しそうに、姫子のもとに駆け寄ってくる。
「乙羽さんとお姉ちゃんがいるから大丈夫だよ。いい子にしてたら、お土産も買ってくるからね。」
姫子は千羽の綺麗な黒髪を撫でながら、優しく微笑む。
「うん…」
千羽はか細い声でそう言うと首をこくりと頷かせた。
「さあお二人とも、そろそろお出にならないと。」
「そうですね…さあ、姫子行きましょうか。」
千歌音は腕時計を見て、姫子に声をかけた。
「うん…じゃあ行ってくるね。」
姫子と千歌音は三人に見送られながら姫宮邸をあとにした。
          
2人の姿が見えなくなり、乙羽は大きな扉を閉める。
「……?」
振り返った乙羽の視界に、千羽の顔が入る。
その顔はどこか寂しそうだった。
「…千羽、お姉ちゃんと遊ぼう!」
雛子もその様子に気づいたのか、千羽に明るい声で話しかけた。
「うん…」
雛子は千羽の小さな手をとって、2人のために用意された子供部屋に向かう。
乙羽は先ほどの千羽の様子が気になり、その後ろ姿をただ黙って見つめていた。
           
「……」
「…こ…姫子?」
「えっ、あ…何、千歌音ちゃん?」
千歌音に声をかけられ、姫子は慌てて顔を上げた。
どうやら、歩きながら考えごとをしていたらしい。
「そんなに気になる?あの子達の事。」
千歌音は少しばかり苦笑いしながら、姫子に問いかけた。
「あ…あのね…」
どうやら千歌音には、全てお見通しのようだ。
「千羽の事でしょう?」
「……うん。」
実は千羽にとって、今日が初めてのお留守番だった。
乙羽と雛子がついているから、安全の面では問題はないだろう。
しかし千羽はまだ幼いのだ。
普段は母親である姫子にくっついて、離れようとはしない。
容姿は千歌音にそっくりなのに、性格はまるっきり違う。

           
555幸せ家族計画 初めてのお留守番 ◆M2vRopp80w :2008/10/27(月) 22:16:35 ID:cuqztI+m
>>554 続き
           
泣き虫で大人しく、人見知りが激しい千羽。
姫子は心配で仕方ないようだ。
「そうね…確かに心配ね。」
乙羽に預けていれば、何も問題ないだろう。
雛子だっているのだから。
だが、一つだけ心配が2人にはあった。
それは…。
「乙羽さんとは今日が初対面なのよね…」
           
「千羽、何して遊ぼうか?」
「……」
雛子は千羽に話しかけるが、先ほどからずっとこの調子だ。
部屋に用意された沢山の玩具や絵本は、姫宮邸に遊びに来る孫たちにと千歌音の両親が用意してくれたものだった。
普通の子供ならきっと喜ぶだろうが、千羽はいっさい見向きもしない。
「じゃあ…お庭で遊ぶ?」
「……」
千羽は黙ったまま、首を横に振った。
「う〜ん…あ!じゃあ、お家の中でかくれんぼする?」
「…かくれんぼ?」
「うん、ここのお家なら広いし…ね。」
雛子は何度か姫宮邸に来て、ここで遊んだ事もある。
千羽が産まれたことで、最近は来ていなかったが。
「じゃあ、お姉ちゃんが鬼になるから千羽は隠れてね。」
「う…うん…」
「い〜ち…に〜い…」
雛子が壁に向かって目を瞑り数えだすと、千羽は慌てて立ち上がり部屋から出ていった。
           
千羽は小さな体でトコトコと走り、隠れられる場所を探す。
いくら家の中とはいってもこの広さだ。
部屋は数え切れないほどあり、入ろうとすると部屋には数人のメイド達が仕事をしている。
人見知りの千羽が入れるはずがない。
「どうしよう…お姉ちゃんに見つかっちゃう…」
千羽の心が再び落ち込んできたその時、どこからか微かに甘くいい匂いがした。
「…お母さんが作ったお菓子と同じ…」
それはどこか、母である姫子が作ってくれるお菓子と同じ匂いがした。
千羽は隠れることなど、すっかり忘れて匂いのもとを辿っていく。
すると、少しだけ開いた扉から僅かに明かりがもれていた。
千羽はそっと扉の隙間から部屋の中を覗き見ると、そこはどうやら厨房のようだった。
辺り一面に、甘い香りが漂っている。
そして厨房にはたった1人、千羽の見覚えのある女性が黙々と作業をしていた。
(あのひと…たしか、乙羽さんだったかな…?)
「さて…あとはケーキが焼けるのを待つだけ…?」
乙羽はひと通りの作業を終えると、扉の向こうから誰かの視線を感じて振り返った。
「誰です、そこで見ているのは…!千羽お嬢さま‥!?」
556幸せ家族計画 初めてのお留守番 ◆M2vRopp80w :2008/10/27(月) 22:43:51 ID:cuqztI+m
>>555 続き
           
乙羽は驚いて、急いで扉を開ける。
「…!?ご、ごめんなさいっ…!」
そこには覗いていたのが気づかれたことに驚き、その場から逃げようとする千羽がいた。
「千羽お嬢さまっ…!」
乙羽が呼び止めると、千羽はゆっくりと振り返る。
その姿はまるで、いまから叱られるのを恐れている子供のようだった。
「よろしかったら、中に入ってご覧になられますか?」
乙羽は千羽に優しく微笑みかけた。
「あ…えっと…その…」
てっきり叱られると思っていた千羽は、戸惑っているのかモジモジしながらスカートの裾を握りしめている。
「さあ、どうぞ中へ…」
「…いいの?」
不安げな瞳をこちらへ向ける千羽。
「ええ、そんな事で怒ったりしませんから安心してください。」
乙羽がそう言うと少し安心したのか、千羽の表情がわずかに和らいだ。
                      
「いないなぁ…どこに行ったんだろ…?」
雛子は先ほどからずっと千羽を探していたが、どこにも見当たらない。
姫宮邸に何度か来ている雛子には、見つけられる自信があった。
だが、どれだけ探しても千羽を見つけらない。
いったいどこに行ってしまったのか…。
「……?」
雛子がしばらく廊下を歩いていると、誰かの話し声が聞こえてきた。
長い廊下の先にある扉から、わずかに明かりがもれている。
雛子が急いでそこへ走っていくと、そこには…。
「千羽…!」
「あ、お姉ちゃん…!」
千羽は乙羽の側で椅子に座り、楽しそうに笑っている。
「‥な、何してるの?」
「乙羽さんがお菓子作ってるとこ見てたの…すごいんだよ!ほら、お姉ちゃんもおいでよ。」
千羽は、すっかりかくれんぼの事など忘れているようだった。
厨房のテーブルには焼き上がったばかりのケーキと、さまざまなトッピング用のフルーツなどが並べられている。
「わぁ…」
見たことがないような、楽しそうな笑顔を見せる千羽。
「乙羽さん、これは何に使うの?」
「ああ…これはですね…」
千羽は乙羽が作るお菓子に、夢中になって見入っている。
(そんな楽しそうな顔…私だって見たことないのに…)
2人で楽しそうに笑っている姿を、雛子は複雑な気持ちで見ていた。
           
続く。           
557 ◆M2vRopp80w :2008/10/27(月) 22:49:07 ID:cuqztI+m
とりあえず、今日はここまでです。
あとは時間がある時に投下します。
しかもまだ最後が出来てない…。
あんまり、最後が変にオチにならないように気をつけて書きますので…頑張ります(・ω・`)
558名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 13:24:56 ID:XWUzAgxe
>>557
乙です
千羽ちゃんカワユスw
続き期待してます




前世はもう少し掛りそうです(´・ω・)
終わりは書けてるのに中盤がどうもしっくり来なくて
559名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 22:14:00 ID:LOqDjbAf
ふむ、あともう少しで前世が書き上がりそうなのだが・・・
投下しても大丈夫なのだろうか(・ω・`)?
560名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 22:25:25 ID:yrpiMWAM
お、完成間近?
ほかの人が、作品投下するのとバッティングしなきゃOKでは?
投下予告すれば。

しかし、ここ数日の前世姫子さまとかかなり妄想できる…あぁ文才がほしい…
後で妄想だけ投下しようかな…
561幸せ家族計画 初めてのお留守番 ◆M2vRopp80w :2008/10/28(火) 22:26:44 ID:S56b/v+U
>>556 続き
           
「さあどうぞ、お召し上がりください。」
テーブルには、美味しそうな乙羽特製のケーキと紅茶が並べられている。
「いただきます。」
雛子と千羽は、できたてのケーキを一口ほおばった。
「おいしい…!お母さんのケーキと同じ味がする。」
それもそうだろう。
姫子と同じ味が出せるのは、作り方を教えた本人である乙羽だけだ。
母親を思い出させる乙羽のケーキは、先ほどまで沈んでいた千羽を魔法のようにあっという間に笑顔にさせた。
「ふふっ、ありがとうございます。まだ沢山ありますからね。」
自然と乙羽の頬も緩んでしまう。
容姿は幼い頃の千歌音にそっくりなのに、子供らしく笑顔を見せる千羽が可愛らしく思えた。
思えば、幼い頃の千歌音は我が儘も言わず、姫宮家の令嬢として恥ずかしくないように躾られていた。
ピアノや茶道、習い事も数多く普通の子供のように友達と遊ぶこともなかった。
そんな千歌音にも周りを唯一困らせた事があった。
それは姫宮邸の庭にある大きな木に登ることだった。
気持ちよさそうに村を眺める千歌音に、乙羽は憧れて一度だけ登ったが、降りる事が出来ず大騒ぎになった。
あれ以来、千歌音があの木に登ることは無くなってしまった。
もし自分が登らなければ、千歌音が唯一安らげる場所を奪うことはなかったのだろうか。
いまとなっては、千歌音にはそれ以上に安らげる場所ができたが‥。
「おいしいね、お姉ちゃん。」
「う、うん‥あ、千羽、ケーキついてるよ。」
「え?どこぉ‥」
雛子が千羽の口元についた、ケーキの屑を取ってあげようと手を伸ばしたが‥。
「千羽さま、ほら取れましたよ。」
乙羽はハンカチを取り出して、千羽の口元を拭いてやる。
「あ、ありがとう‥」
千羽は照れくさそうに、乙羽にお礼を言う。
「………」
雛子は伸ばしかけた手を、つまらなさそうに引っ込めた。
「ね、乙羽さんも一緒に遊ぼうよ。」
「え‥私もですか?」
「うん、ね。いいでしょ、乙羽さん。」
千羽はすっかり乙羽に懐いてしまったようだ。
「そうですね、仕事が終わったらいいですよ。」
「本当?絶対だよ。雛子お姉ちゃん、いいよね。」
「……しらない‥」
「えっ…」
「2人で遊べば…私…もう千羽の事なんてしらないっ…!」
雛子は怒ったようにソファーから立ち上がり、千羽を置いて部屋から出て行った。
           
562名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 00:42:57 ID:64RUOgli
爆弾投下予告

注意
1.やっとの思いで書き上げました、前世です。やや切なめ
(時代は大正っぽくないです。明治初期っぽい、けどそうでもない)
2.出てくるのは姫子と千歌音ちゃんONLY、名前だけ何人か出てきます
3.話が随分と無理やり
4.エロカット、ほんのちょっぴしだけ
5.キャラ崩壊はしょうがない

それではどんぞ

563名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 00:46:59 ID:64RUOgli
>>562
さらに注意書き

・他の人の前世と被らないように書いたので、イメージを損なう可能性が特大です
564逢瀬@:2008/10/29(水) 00:50:40 ID:64RUOgli
夜も更けた秋の夜

皆が寝静まり鈴虫の声が響く静かな秋の夜長、広い屋敷の自分にだけ用意されている離れ
蝋燭の灯を落とさずに下女のひとりである千歌音は部屋の中央に敷いた布団の上に座っていた


「千歌音、起きてる?」
突如襖の向こうから聞こえた柔らかな声が聞こえた

「起きてます、姫様」
千歌音が振り返り答えると、その声と同時に襖が開き屋敷の主、村長の娘である姫子が両手に包みを抱え入ってきた
琥珀色の長い髪に、血色の良さそうな肌に整った顔立ち、その人の笑顔はまるで太陽のような暖かさを持つ…
村中の誰もが憧れる美しいその姿に待ち焦がれていた千歌音の頬が染まる

「寝てたの?千歌音」
布団の上に座っていた千歌音に首を傾げながら聞くと、千歌音はふるふると首を振り
「いいえ、姫様が今宵も来て下さると仰ってくれたので」笑顔で答えた
千歌音の嬉しそうな笑顔に姫子も笑顔になり「ありがとう」と答えた

「でもね、千歌音」
「はい?」
姫子は千歌音の傍まで行き、目の前ににこにこと笑顔で座り込んだ

「今は2人きりなのだから名前で呼んでいいのよ?」
笑顔で言われ、千歌音は顔を真っ赤にし「あ…」と口元を手で押さえた
主と下女の2人だが、2人きりの時は名前で呼び合っている
しかし仕事に真面目な千歌音はたまに姫子を今のようにうっかりして姫様と呼んでしまっていた
たまに見せる可愛らしい千歌音の反応に姫子はクスッと笑みを零し、包みを脇に置いた


「じゃあ、脱いでもらっても良い?」


そう言って、千歌音の寝衣に手をかけた
565逢瀬A:2008/10/29(水) 00:56:33 ID:64RUOgli
「これでいいのかしら?」
千歌音が姫子に問う

千歌音は姫子に背を向けるように座り、寝衣を肌蹴させ背中と腰のくびれまでを露にし、髪を一つに結わいていた紙紐を解き、
黒く長い艶やかな髪を背中が見えるように左肩にかけ、右に少し寄りかかる様な姿勢になっている
姫子の脇に広げられた包みには大きな和紙と筆、そして小さな墨壷が用意してあった

姫子は筆絵が趣味だった。幼少の頃より風景や動物を書くのが好きで、その腕はなかなかのものだった
噂を聞きつけた町の商人が買い付けにくるほどだったが、私利私欲もなく商いに興味のない姫子は決して売りはしなかった
そして巫女の仕事が増え筆をとる時間が減ってしまった数年前から今日のように夜に訪れては千歌音の絵ばかり描くようになった
当時「どうして私ばかり書くの?」と千歌音が訊ねたとき、「貴女が一番美しいからよ」と恥ずかしがることなく言うので始め千歌音は恥ずかしかったのだが、決して嫌ではなかった
最近は服を着た絵は書き飽きたから脱ぐように頼まれ千歌音もそれに応じていた


晒された千歌音の背中
透き通るような雪のように白い肌、月の光を浴びて淡く輝いてみえとても神秘的である
そしてその背にあるは月の巫女の証である三日月の痣…
姫子は物思いにふけるように千歌音の痣を目を細めじっと見ていた


「姫子?」
返事の無い姫子に千歌音が振り返り声を掛けると、千歌音の背に見入ってた姫子は
「ごめんなさい、千歌音の背が余りにも綺麗だったから」
と笑って答えて誤魔化すと「もう、またそうやって私のこと茶化すのだから」と千歌音も笑って返してきた

いつも大人しい千歌音が自分の前では笑ってくれるのが嬉しい
そしてその心から笑う笑顔も、滑らかな曲線を描く身体も本当に美しい
笑顔で筆を墨壷につけながら思う


「寒くない?」
「大丈夫よ」


だから、もっと千歌音には笑顔でいてほしい
その姿をいつまでも残しておきたくて姫子は筆を握りたくなる


「じゃあ、前を向いてくれる?」
566逢瀬B:2008/10/29(水) 01:03:13 ID:64RUOgli
「うん、上手く描けたわ。すまないわね、寒かったでしょう?」

描き終え筆を置いて千歌音の背に寝衣を掛けてやると、「ありがとう」と千歌音が自分の肩に手を置いた
その時、千歌音の手首にほんのりと痣が出来ているのが見え姫子は千歌音の手を掴んだ

「千歌音、どうしたの?この痣」
「え?あ…これは」
見つめる姫子から逃げるように視線を逸らした
気まずそうな千歌音の横顔に姫子は困ったようにため息をついた

「またイズミ達の仕業ね…」
姫子の屋敷に仕える下女は千歌音の他にも数人いる
その中には体が弱く余り仕事をすることが出来ない千歌音を良く思わない人間もいた

「ごめんなさいね…私の目から逃れてしてるものだから何もしてあげられなくて」
その千歌音が皆が敬愛し、非の打ち所のない姫子自身から直接目にかけてもらっているのを疎ましく思う人間もいておかしくは無い

「ええ、でも大丈夫。姫子は悪くないわ」
しかし千歌音は姫子に心配かけまいと小さく笑ってこたえた
姫子は掴んだ手を離し、千歌音は乱れた寝衣を着直した

「いいの?本当に皆に千歌音が月の巫女だと伝えなくて」
千歌音の背にそっと声を掛けた
何度繰り返したか分からない問い。千歌音から返ってくる返事が分かってても聞いてしまう

「いいの、これ以上姫子に特別な扱いしてもらっては悪いもの」
隣村に生まれた千歌音は幼い頃に両親を病気で亡くしていた
孤児になってしまった千歌音を引き取ってくれる親戚もおらず、幼くして天外孤独の身となってしまった
しかし同じ村人らも両親と同じく病弱な千歌音を「足手まとい」と言って誰も引き取ろうとはしなかった
それでも病弱な千歌音が一人で生きている訳もなく、村の者たちが困っていた時に現れたのが偶然遊びに来ていた隣村の村長の娘の姫子だった

それから事情を知った姫子が自分の屋敷に招き、その日から同じ屋敷の敷地内にある今もいる離れに住まわせてもらえるようになった
そして千歌音はその恩返しとして下女として働くようになったのだった

その千歌音がまさか村に古くから伝わる伝承の自分と同じくこの世の運命を左右する陽の巫女と対になる月の巫女だとは思いもよらなかったが…
しかし千歌音はこの事を村人に公にするのを拒んだ


「そんな事気にしなくて良いのに。千歌音だって私と同じ選ばれた大切な巫女なのだから」
筆についた墨を紙で拭き取りながら遠慮する千歌音に優しく言う
本心だった、いや月の巫女でなんかでなくたって千歌音が働かなくても良いと姫子は思っている

それだけ姫子は千歌音にだけ特別な想いを寄せていた
567逢瀬C:2008/10/29(水) 01:08:39 ID:64RUOgli
「あのね…姫子」
少し間を置いた後、千歌音は姫子に背を向けたまますっと立ち上がった

「なあに?」
「私、時々思うの。本当に私なんかが月の巫女で良かったのかって…」

少し思い詰めてるような声の千歌音の言葉に姫子の筆を拭く手がピタリと止まる
そのまま千歌音は俯き姫子に背を向けたまま言葉を続けた

「私は体が弱いばかりで何の取柄もない、かけるのは迷惑ばかり…」
「千歌音…」
筆を拭くのを止め、姫子も立ち上がった

「この間の祝詞の時もそう。いつも私が失敗してしまうから…。いつも私が姫子の足を引っ張ってしまう…」

先日大神神社にある封印された地下の祠でアメノムラクモの復活の儀が行われた
練習の効果もあり、あともう少しで成功というところで襲い掛かる電撃に千歌音の体が耐え切れず失敗に終わってしまった

「私に本当に世界を救える力なんてあるのかしら…」

千歌音は自信を失くしていた
その声から自分自身に対しての蔑みと、姫子に対しての申し訳ない気持ちがハッキリと伝わってくる
姫子は眉を潜め瞼を落とした

「私なんて…」
「千歌音、もういい。もういいわ」
言葉を続けようとする千歌音を姫子は首を振りながら千歌音を後ろから包み込むように優しく抱き締めた

「自分を責めては駄目。復活の儀にしてもそう、私が貴女をしっかり支えきれていないからね…ごめんなさい」
「違う…姫子は悪くなんかない。私がもっと強い体に生まれてきていれば…」

姫子に抱き締められながら千歌音は首を振った
それでも姫子は表情を変えず優しく返す

「落ち着いて。私は千歌音の体が弱い事ことを一つも気にした事なんてないわ
 祝詞だってもう少し練習すれば大丈夫だって大神先生が言ってたでしょ?」
「でも、私は自分自身が許せないの…」

それでも自分に納得が出来ない千歌音は包み込んでくれている姫子の手に自分の片手を重ねた

「千歌音は自分の事が嫌いなの?」
「…嫌い…かもしれないわ…」

姫子の問いに千歌音は少し迷いながら答え、姫子に重ねていた手を弱く握り締めた
568逢瀬D:2008/10/29(水) 01:30:15 ID:64RUOgli
「私は好きよ、千歌音が」

その千歌音の返事に姫子は口元に笑みを浮かべ、華奢な体を労わる様にきゅっと千歌音を抱き締めた

「姫子…」

ハッキリと聞こえるように言う姫子の声に千歌音が顔をあげた

「全部1人で背負い込むことなんてないわ、辛いことも悲しいことも私に別けて。
 千歌音と一緒なら頑張れるわ。だから一緒に頑張りましょう?ね?」

優しく包み込むような暖かな太陽のような、姫子そのものを象徴するかのような言葉
凍りかけていた千歌音の心までも溶かし、暖かめていく

「優しいのね、姫子は」

千歌音は口元に笑みを浮かべ瞳を閉じ、姫子の頭にそっと顔を傾けた

「私はね、千歌音。私は貴女と少しでも一緒に居たいから毎晩のようにここに来るの
 誰にも邪魔されない、千歌音と過ごすこの時間が何よりも大切なの」

耳元で言葉を紡ぎ続ける姫子に千歌音は嬉しそうに微笑み頬を染めた


「好きよ、千歌音。この世に生きる誰よりも貴女が好き」


思いを込めて、千歌音の温もりを確かめるように体を密着させる
来ては何度も繰り返してくれる姫子の愛の告白
何度聞いても胸の奥が暖かくなっていく

「…私もよ、姫子」

振り返り自分を見る幸せそうな千歌音の瞳、高潮した頬、綺麗な唇…
美しいその横顔に抱き締めていた姫子の息が上がる

「千歌音、好きよ。我慢できないくらいに…」
寝衣の隙間から手をすっと滑りこませ、暖かく柔らかな胸に触れると千歌音から「ぁ…」と小さく可愛らしい声が漏れた

「だから…良いかしら?」

目を細め問う姫子に千歌音は恥ずかしそうに目を閉じ小さく頷いた

「千歌音…」
「ん…」

引き寄せられるように唇を重ねると、しゅるるっと帯の解ける音と寝衣が床に落ちる音がした
そのまま布団の上にそっと千歌音を寝かせ、負担が掛からぬよう覆いかぶさった

「千歌音…愛してるわ…」
「ん……ぁっ……ひめ、こ…」


誰にも知られず密かに繰り返し行われている陽と月の営み


ゆらゆらと燃ゆる蝋燭の火が消えても、2人の行為は止まることなく続いた
569逢瀬E:2008/10/29(水) 02:10:43 ID:64RUOgli
「もう部屋に戻ってしまうの?」

蝋燭の消えた暗い部屋、情事を終え寂しそうな声で千歌音が言う

「あまり夜更かししてると起きれなくて明日の朝また真琴に叱られてしまうわ」

―本当は共に暖めあいながらそのまま朝を迎えたいのだけれど…
後ろ髪引かれる思いで姫子は寝衣を羽織り帯を締めた

「また明日も来るわ、千歌音の体調が良ければね?」
布団に横たわっている千歌音に意地悪く笑いかけた
その笑顔に千歌音も笑みを浮かべた。しかし直ぐふっと表情を曇らせた

「次の祝詞の練習…上手くいくかしら…」
また姫子に迷惑をかけてしまうのではないかと不安げに言う

―神とは酷い方ね、こんな優しい子に辛い任務を背負わせるなんて…
千歌音の気持ちが手に取るように分かる姫子はしゃがみ込み、千歌音の髪を撫でた

「大丈夫、次の満月までにアメノムラクモは必ず復活するわ。私には分かる」
「姫子…」

巫女の力による直感なのか、姫子にはそうなる気がしてならなかった

「そして2人でヤマタノオロチを封じてこの世界を救うの」
「出来るのかしら…本当に」

姫子の満面の笑みに怯えていた千歌音は本当にそうなりそうな気がしてきた

「えぇ、千歌音と一緒ならきっと出来るわ」

すこし笑顔になった千歌音に姫子は頷きながら答えた、千歌音が自信を取り戻せるように

570逢瀬F:2008/10/29(水) 02:11:30 ID:64RUOgli
―でも、まだ千歌音は知らない…


「世界が救えればまた姫子は私の絵を描いてくれる?」


―アメノムラクモを復活させヤマタノオロチを封じたあと、月にあるという社で私たち巫女に課せられている最後の儀式があることを

姫子は目を輝かせ嬉しそうに聞いてくる千歌音の手を両手で包んだ


「えぇ、描いてあげる」


―それは巫女の命を巫女の手によって捧げ、その巫女の存在を供物として世界を蘇らせること


「嬉しい…」


―私達は共に生きてゆけない運命にある


息が詰まる思いをグッと堪える様に姫子は嬉しそうに微笑む千歌音の手を一度だけ強く握った


「さ、今夜は少し冷えるわ」

握った手を布団の中へと入れ、布団が肩まで掛かるように掛け直してやった
じっと真っ直ぐ自分を見る千歌音の汚れなき澄んだ眼


―私には出来ない、この子を手に掛けるなんて…


姫子はにっこりと微笑み、髪をもう一度撫でた


「だから今日はもうゆっくりとお休みなさい」
「…お休みなさい、姫子」


優しく言うと千歌音は気持ち良さそうに瞳を閉じた



―千歌音には、もっと生きて欲しい…



体が弱い為に世を知らぬ千歌音の幸せそうな寝顔を姫子は名残惜しげに見つめていた


571逢瀬G:2008/10/29(水) 02:12:59 ID:64RUOgli
千歌音が眠る離れを出て屋敷の縁側を自室へ戻ろう歩いていると、夜空に浮かぶ朧月がやけに眩しく見えた


―まるで千歌音のようね…


姫子は包みを置き、導かれるように裸足のまま屋敷の中庭を歩いた


そして立ち止まり、千歌音の様なその儚い月を見上げ両手を差し伸べた



「好きよ、千歌音…」



―千歌音と過ごすあとわずかな時間




―私はあと何度あの子をこの手で抱き締めてあげることが出来るのだろう





END
572名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 02:21:19 ID:64RUOgli
以上です、と言うよりも異常になってしまった…orz

暗いお話になってしまってすいません
アニメの現世の千歌音ちゃんが何で前世の記憶が蘇ってしまうくらい自分を許せなかったのかとか、
前世の千歌音ちゃんがどれぐらい前世の姫子が好きだったのかをイメージして書いてたら随分歪んだ表現になってしまいました

では読んでしまった方々、イメージぶっ壊してすいませんでしたです
573 ◆M2vRopp80w :2008/10/29(水) 07:19:57 ID:SLfnuu/Y
>>527
GJ!
とてもよかったですよ!前世はやっぱりいいですね。
                      
自分も前世が書きたくなってしまった…文才が無いのに…(´・ω・`)
574名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 07:24:07 ID:mazIukKp
家族計画。ふと思ったんだけどもしソウマを登場させて雛子と千羽と絡ませるとしたらどんな風になるんだろう?
もちろん恋愛路線はなしで
575名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 07:26:29 ID:mazIukKp
>>574
修正。
「もちろん恋愛路線はなしで」じゃなくて「恋愛路線はありえないだろうけど」だった
576 ◆M2vRopp80w :2008/10/29(水) 07:36:34 ID:SLfnuu/Y
>>574
それは考えた事なかった。
う〜ん…ソウマが2人の事を知らない場合は、まあ驚くんじゃないですかね。
姫子にそっくりな女の子がっ…!って…。
それともショックを受けるんだろうか。
577名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 08:04:02 ID:NSoFStuh
>>573
まさかのGJdです〜!
もしまた前世を書くならばほのぼのしたものを書きたいものです
あ、乙羽さんの名前出しそびれてもーた…


さて次は何を書こうものか
578名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 08:34:45 ID:hW82QxSu
>>527
凄くよかったと思いますよっ!
前世でもこうして皆に秘密にして逢瀬してたんだな…
って妄想も出来ます
あとイズミさんの名を出してくれてありがとうですっ!
たとえ虐めっ子役だろうと彼女は好きなので
579名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 13:14:29 ID:7sdOfc83
>>572
おいおい、いくらなんでもGJすぎじゃないか?すごくよかったです
アニメの現世のように結ばれてすぐ別れるのも辛いけど、
恋人同士でラブラブなのに別れなくちゃいけないってのも辛いよな…
580名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 13:20:34 ID:hW82QxSu
まあ結ばれた直後に別れる方が泣けるけどね…
特に姫子なんかあの時、千歌音ちゃんに対する罪の意識でいっぱいなのに
一緒にしたいこと、してあげたいこととか沢山あるのに…

もちろんずっと恋人同士なのに突然運命で別れるってのも辛いか…
581名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 20:03:03 ID:ZMxWu8fY
>>562
なぜにここまでピンポイントで好みな作品を続けて出されるかな…
百合萌え板から、どきどきしっぱなしです。

触れ合っているようで、実はある微妙な距離感。
お互いがあるところでつめようと思っても、またあるところで離れていく。
でも、その時間が大切で。
そんな空気が本当に、哀しいというか愛しいと言うか。

一番重かったのは、できない約束をしてしまうところ。いつかどこかで果たせることを。
GJでした。次回も楽しみにしてます。
582名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 21:39:59 ID:Uzi7Buoi
>>578
dです!
スレの流れ的にイズミさん達も出した方がいいかな〜と思ってたらやっぱイジメ役になっちゃいました(笑
ちなみにマコちゃんは姫子の付き人兼護衛っぽい感じ(くの一w)

>>579
dです!
あのままラブラブさせるだけでも良かったんですけど、どうしても最後あーゆー風に終わりたくて…
ヒント:介錯氏のHPの前世のラストページ


>>581
なんとっ百合萌え板からずっとだなんて…ベリーdです!
現世が千歌音ちゃん視点でみる話ならば前世は姫子視点でってな感じにしました、最後のほうだけだけど…
2人の距離感にも気づいてくれて嬉しい限りです
あのできない約束は姫子が千歌音ちゃんにアメノムラクモを復活させることだけに集中できるようについた最初で最後の嘘
自分の書きたかった姫子の優しさと強さが伝わって何よりです



ここの住人さんは優しい方ばっかで嬉しいです、ほんまに
ちゃっかり後悔しながらも書いてて楽しかったのは毎度の話w

次のネタくださーいっ!
583 ◆M2vRopp80w :2008/10/29(水) 22:13:23 ID:SLfnuu/Y

ネタとゆうか…最近、保管庫にある完結していないSSがすごく気になって仕方ない。
特に気になるのが、ある日の学園生活?だったかな。
ミカが出てくるんだけど、あの後はきっと修羅場になるに違いないと妄想している。
あと転生後の千歌音ちゃんを襲う乙羽さんの話しも気になって、気になって…。
                      
続き書いてもいいんだったら、書くんだけど…やっぱり文才が無いとな…。
584名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 22:17:35 ID:ZMxWu8fY
>>583
是非に。あれは気になる。ミカさんって千歌音ちゃんに執着しそうだし。


個人的には、前世と現世の二人の姫子が千歌音ちゃんを取り合いというのがすごく気になってw
やりすぎた二人をしかりつけるのを見てみたい。
前世の千歌音ちゃんも出てくるとまたカオスかな?
585名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 22:34:04 ID:Uzi7Buoi
個人サイトの小説で三華と千歌音ちゃんが絡む話なら読んだことあったな〜
姫子の心境やいかに…


あぁ…神無月が終わってまう…(´;ω;)
586名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 23:11:57 ID:ZMxWu8fY
>>582
3話の海にさらわれた後の話で(ソウマ君が救出後)、自分の怪我してる腕のほうの手を叩きつけた
千歌音ちゃん。
この後のエピソードって出てなかった気がするんだけど、千歌音ちゃんがろくすっぽ海から出た後に
治療しなかったせいで、熱を出すのと手を離してしまった後悔でうなされてるのを看病する姫子がと言
う話を妄想してみた。

なんとなく、姫子に無意識に頼りたがる千歌音ちゃんを見たいと言うより、なんとなく姫子がそれで自
信を持てるエピソードが見たいなぁと思った気が。

あわないかな?
587名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 23:43:30 ID:kWGe+LDS
盛り上がるのはいいのだがいちいち設定を先にばらすの控えてくれないかな?
588名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 23:52:04 ID:Uzi7Buoi
>>586
うんにゃ、流れは大丈夫かと
ただ本編だとその後またも千歌音ちゃん可哀想な想いをしちゃうから、いちゃつかせるのはちょっと辛いかも…
まー本編を無視するってのもありだけど、心温まる程度みたいな

さてさてどうしたものか…
もうしばしネタ振りを待ってみます
何かテキトーに突発的に書いちゃうかもしんないけど
589名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 00:02:46 ID:NSoFStuh
>>587
(゚д゚)ハァ??
590名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 06:14:48 ID:OPaA4LiY
本女は生産ゼロ

何も生み出さない消費のみ害虫

日本の女を見る時は薄目にしておけよ
吐いてしまうからさ

日本女って生きてて恥ずかしくないのか?
白人の遺伝子が入ってなくて残念だったなw
白人女性が羨ましいんだろw
お前らが金をいくら出そうが白人女性にはなれませんw
30歳以下の白人女性が2億人いるとしたら、
純日本女で最高の美女でも1億9000万(1000万人はデブ)
人の人よりもスタイルが醜い上に不細工ですw
日本で最高の美女でも白人の遺伝子が混ざって
いないと醜いモンゴロイドのままなんですよ?ww
ということは日本の一般女性は生物としての
機能を備えただけの奇形の猿にしか過ぎないということです
もう自殺の準備は出来ていますよね?w
まっ、韓国女性が下にいるので最下位にならなくて良かったけどねw

↑韓国女以下だろうが

この国は何てキチガイな国なのだろうと度々思う。
何で黄色人種はこれほど醜いのだろうか。。
白人を見慣れると自分が黄色人種であるという惨い
現実から目を背けられなくなる。
と同時に、日本人が自分達が黄色人種であるという惨たらしい現実に目を向けず、
白人は醜いなどと言ったことを平気で吐かすのだから、
本当にこの国の黄色人種の言うことは理解に苦しむ。モンゴロイドは
滅びるべきだ。日本人に白人の血を入れなければ将来の日本人に失礼だ。
国を上げての白人との国際結婚に全力を注がなければならない。
車だって時代とともにどんどん改良されているのに、何故に我々日本人は混血もせずに醜い黄色人種で
居続けようとするのか・・・。これからは価値観も多様化し容貌に悩む人も必ず増加し、
白人の血の必要性を認識してくる人も増えるであろう。

ブスを全員捕まえたら、日本から女がいなくなるぞ


日本の女が一番貧相だと思うのはヒップだよなあ。
後ろ向いて、ヒップを突き出したおなじみのセクシーポーズも
日本女がやるとお笑いにしかならない(だからやらない、グラビアでも見たことが無い
骨格からして貧相だからしょうがないけどねえ

なんで日本はこんなにウンコ見てぇな国なんだ
誰かこの狂った日本を変えてくれ!!


問題なのは姿勢の悪さ。冗談抜きでこれが醜さの原因。たぶん日本人の60パーセントは
きちっと正しい姿勢が出来て居ない。彫りが浅い、鼻が低い、歯並びが悪い、息が臭い、
老ける、目がショボイ、スタイルが悪い・・・すべては姿勢の悪さが根源。
591名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 06:24:15 ID:hG4oo1Xe
>>590
抜いた
592名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 08:05:48 ID:2IqBPp9T
うおっ久々に荒らされとる

ごめん、ネタ振り待ちとか言いながらまた前世書きそうな予感…
乙羽さんとかマコちゃん出したいんだが…
ほのぼのになるかなー
593幸せ家族計画 初めてのお留守番 ◆M2vRopp80w :2008/10/30(木) 09:03:07 ID:FLb2hBtP
>>561 続き
           
「お姉ちゃん…?」
千羽は雛子が怒ったことに戸惑った。
いつも千羽に優しくてくれる雛子が、千羽に怒るなんて。
千羽の顔からは笑顔が消え失せ、瞳には今にも溢れそうなほど涙を浮かべている。
「千羽、お姉ちゃんに何か悪いことしたかな…?」
「千羽お嬢さま…」
「…あっ!」
「どうかなさいましたか?」
千羽は突然、何かを思い出したように俯いていた顔を上げた。
「お姉ちゃんに、あやらなきゃ…!」
「ち、千羽お嬢さま…どちらに‥?」
千羽は慌てたように、雛子の後を追いかけた。
                      
(私‥なんであんな事言ったんだろ‥)
長い廊下を歩きながら、雛子は落ち込んでいた。
自分でも信じられなかった。
大切な妹である千羽に、あんな事を言うなんて。
雛子が起こったのは、かくれんぼをすっぽかされたからではない。
自分の前で乙羽に笑顔を見せる千羽に対して怒ったのだ。
それは明らかに、乙羽に対してのやきもちだった。
(でも‥千羽が悪いわけじゃないのに…)
雛子は千羽が産まれた時、とても嬉しかった。
初めて出来た妹。
泣き虫でか弱い妹を、いつも守ってきたのは自分だ。
なのに乙羽はあっという間に、千羽の心を掴んでしまった。
それを見ていた雛子は、面白いはずがない。
とはいえ、千羽を傷つけてしまった事は間違いない。
(やっぱり、戻って千羽にあやまらなきゃ…)

雛子が足を止めて、千羽のもとに戻ろうとした。
「雛子お姉ちゃんっ…!」
「ち、千羽…!?」
突然聞こえた声に後ろを振り返ると長い廊下の向こうから、千羽が雛子のもとに一生懸命走ってくる。
「千羽っ…!」
おもわず雛子も千羽のもとに駆け寄ろうと走り出したその時…。
「千羽っ…走っちゃだめっ!」
「えっ、きゃあっ…!」
雛子しか目に入っていなかったのか、千羽は廊下にある棚にぶつかってしまった。
その振動で棚に飾られていた、高価そうな花瓶がぐらりと傾いた。
「あ…っ…」
「千羽っ…危ないっ!」
“ パリイィィン! ”
           
花瓶が割れたその音は、姫宮邸の廊下に大きく響いた。
           
「いまの音は…!?」
客間にいた乙羽は、その音を聞いて慌てて廊下に飛び出した。
                      
続く。                     
594幸せ家族計画 初めてのお留守番 ◆M2vRopp80w :2008/10/31(金) 09:18:00 ID:TEFvmX5A
>>593 続き
           
「ごめんなさい、花瓶を割ったのは私です‥。」
乙羽の前で謝る雛子。
乙羽が音を聞き、駆けつけた時には廊下には割れた花瓶と側に立ちすくんだ雛子しか居なかった。
今は乙羽が事情を聞くため、客間に呼ばれていた。
広い客間には乙羽と雛子だけしか居ない。
「本当に雛子さまが割られたのですか?」
「はい‥」
乙羽はじっと雛子の瞳を見つめる。
容姿は姫子にそっくりな顔立ち、大きな瞳と紅茶色の髪、最近ますます姫子に似てきた雛子。
いつもはおてんばで明るい雛子の表情は、まるで大切な何かを守るように意志の強さが表れているのを乙羽感じた。
「雛子お嬢さま、それは…嘘ですね。」
「っ…嘘なんかじゃないよ…っ!」
「なら、どうしてそんなに慌てるのですか?」
「そ、それは…」
雛子の声がだんだんと小さくなっていく。
乙羽は、雛子の言っていることが嘘だと最初からわかっていた。
普段、嘘をついたことがない正直な雛子が嘘をつくとすぐわかる。
そんなところまで誰かにそっくりだった。
「本当だよっ…!本当に私がっ…」
「お姉ちゃんを怒らないでっ…!」
雛子が大きな声を上げて、乙羽に訴えていると千羽が部屋へ駆け込んできた。
「千羽っ…どうして‥!」
「千羽お嬢さま…」
「お姉ちゃんは悪くないのっ!花瓶割ったのは千羽なの…」
千羽は瞳に涙を浮かべて本当の事を全て話した。
「わかっていますよ、最初から‥」
「えっ…?」
雛子が嘘をついているのは、乙羽にはお見通しだった。
確かに雛子はおてんばだが、人を困らせたり嘘をついたことがない事は乙羽もよく知っている。
そんな雛子が嘘などをつけばすぐにわかった。
雛子が誰かを庇おうとしている事も。
「乙羽さん、千羽を叱らないで。私が千羽にあんなこと言ったから…」
「違うよっ…千羽がかくれんぼしてたのにお姉ちゃんのこと忘れてたから…」
互いに庇い合う2人を見て、乙羽は間違いなく千歌音と姫子の子供だと思った。
きっとあの2人も同じような立場なら、きっと互いに庇い合うかもしれない。
「確かに花瓶を割った千羽お嬢さまはいけませんね。」
「っ…」
「ですが、雛子お嬢さまも同じです。」
「お姉ちゃんは悪くないよっ…!」
「いいえ‥確かに雛子お嬢さまも悪いです。だって嘘をつかれたのですから。」
                      
595名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 12:55:25 ID:OQTJtGGX
酔っ払いの人です

今日で神無月も最後ですか…
今一つ前世の話を書いてるのだが今日投下出来ず無念なり(´;ω;)
明日か明後日には爆弾投下します
596幸せ家族計画 初めてのお留守番 ◆M2vRopp80w :2008/10/31(金) 17:31:51 ID:TEFvmX5A
>>594 続き
           
「嘘‥?」
「はい。雛子お嬢さまが千羽さまを庇おうとするお気持ちはわかります。ですが、それでも嘘をつくのはいけません。それは相手のためにもなりませんし、逆に大切な方を傷つけてしまうかもしれませんよ。」
乙羽の言葉を聞き、雛子は横にいる千羽を見る。
相手のためを思うなら、正直に本当の事を話さなければ相手も自分も傷つくはめになる。
現に千羽はいまにも泣き出しそうだ。
千羽のためにと思っていたことが、千羽を逆に傷つけてしまっていたかもしれない。
「嘘ついてごめんなさい…乙羽さん、ごめんね‥千羽。」
「ううん…千羽も。ごめんなさい、お姉ちゃん。」
雛子と千羽は笑いあった。
「あ…でも、どうしよう…花瓶。」
雛子が不安そうに乙羽に視線を向ける。
「そうですね、ちゃんと正直にご両親や旦那様方に謝られたら、きっと許してくださいますよ。」
普段、躾に厳しい旦那様や両親もきっと謝れば許してくれるだろう。
大事なのは気持ちの問題なのだ。
「ですが、お二人をご両親からお預かりしている身ですから…ちゃんと罰を受けていただかないと…」
乙羽は千歌音と姫子から、悪い事をしたらちゃんと叱ってほしいと言われていた。
保護者として、2人を躾るのは当然の役目だ。
「ば…罰…?」
「はい。そうですねぇ…どんな罰にいたしましょうか…」
乙羽は2人の様子を伺いながら、少しいじわるそうに考えた。
「う…」
「ふふっ…では、お二人にはこの家のお掃除を手伝ってもらいましょうか?」
「え…お掃除?それでいいの‥?」
「はい。」
たかが掃除とはいえ、この広い姫宮邸だ。
3人で掃除するのが大変な事は2人にもわかるはずだ。
雛子と千羽は互いに顔を見合わせる。
「よ…よしっ!千羽、掃除がんばろう。」
「うんっ、お姉ちゃんとがんばるっ。」
はりきる2人の様子が可愛らしくて、乙羽はクスッと微笑んだ。
「さあ‥お二人とも、お掃除始めましょうか。」
「はーい。」
3人の元気な声が客間に響く。
これなら夕暮れ頃にはきっと終わるだろう。

(きょうの夕食は腕をふるわないと…)
疲れてお腹をすかせるだろう2人のために、乙羽は夕食の献立を考える。
「乙羽さ〜ん、早く、早く!」
「はい、いま行きますよ。」

2人に急かされながら、乙羽の声は楽しそうにはずんでいた。
           
597名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 12:53:59 ID:t1f2IQGG
あともーちょっとで前世が書きあがるのだがちょっと相談
乙羽さんには前世の2人を何て呼ばせたらいいのだろうか?
姫子さん?来栖川さん?
千歌音?千歌音さん?姫宮さん?

ワカラーン!!
598名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 13:36:27 ID:Uq5uDzqn
対千歌音ちゃんは他生徒の前では「姫宮さん」で2人きりのときは「千歌音」で
姫子さまに対しては普通に「来栖川さん」でいいのでは?
599名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 13:49:18 ID:t1f2IQGG
>>598
dです、それでいっちゃいます
ぼちぼち投下できそうです
600名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 13:58:53 ID:LqCGh90x
>>597
百合板のほうで医者の娘乙羽さん書いたものです。
医者の娘って、あの当時は結構村の名士だし…ちょっと考えます

→姫子
誰かいるときは、「来栖川さん」
二人のときは「姫子」
なんかわざと形式ばりたいときとか喧嘩売りたいとき(意地悪したいとき)には
「来栖川のお嬢様」

→千歌音ちゃん
誰かいるときには「姫宮さん」
二人きりのときは「千歌音」

こんなです。
参考になれば。
601名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 14:06:34 ID:t1f2IQGG
>>600
らじゃ!
602名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 14:20:30 ID:t1f2IQGG
爆弾投下予告

注意
1.しつこくまた前世です。今回はほのぼの
2.百合萌え板にあった『乙羽さんが医者の娘で姫子とは親友』ってゆー面白いシチュがあったので許可もらって書いてみました
3.話が随分と無理やり
4.エロはなし
5.乙羽さんと姫子がだいぶおかしい


それではどんぞ
603町医者の娘@:2008/11/01(土) 14:25:34 ID:t1f2IQGG
「姫さまーっ!」
「どうしたの?真琴」
昼下がりによほど焦ってるのか、ものすごい速さで駆けてきた真琴は姫子の元で立ち止まり、ハァハァと息を整える

「それが…千歌音のご様子があまり…」
表情を落とし小さな声で言う真琴に姫子の表情が強張る

「分かったわ、直ぐに屋敷に戻るわね」


ここ数日千歌音は体の調子が良くなかった

今日も朝から千歌音が咳込んでいるのを姫子も気づき、朝出掛ける前に休むように促したのだが
「咳だけですので」と千歌音は我慢して仕事をしていた
しかししばらくして仕事の捗らない千歌音の様子に見兼ねた真琴が部屋で休むように手を回してくれていた

「少し寝てれば大丈夫」と言っていたのだが…
昼食を持っていったとき、部屋でぐったりと容態が悪化している千歌音を見て真琴は
慌てて朝から大神神社へ行っていた姫子の元へと駆けたのだった

604町医者の娘A:2008/11/01(土) 14:30:40 ID:t1f2IQGG
「それで?千歌音の様子は?」

屋敷に着き険しい表情で廊下を早歩きで歩きながら真琴に問う

「それが熱がどんどん上がってしまって、咳も止まりません…」
姫子の半歩後ろを同じ速さで歩く真琴は眉を潜めながら答えた
千歌音が体が弱く病弱なのは今に始まったことではない、真琴はいつもの事だと思って軽視していたのだが今回は勝手違うらしい

「薬は飲ませたの?」
「はい、ですが余り効果がなくて」
姫子は顔を曇らせながら「そう…」と答えた
この村に駐在する医者はいない、ある程度の怪我などの外傷を治療する程度の簡単な医学の知識ならばあるが、病気は別
更にただの風邪ではないのなら話は違う


「千歌音、入るわよ」
離れにつき襖を開け部屋へと入ると、部屋の中央に敷いた布団の上で苦しそうな表情を浮かべ寝ている千歌音がいた
心配そうな表情で布団に近づく姫子に気づいて体を起こそうとした

「すみません、姫さ…ごふっ!げふっ…!」
「そのままでいいわ、寝ていなさい」
姫子は大きく咳き込む千歌音の肩を抑え、優しく制した
そのまま布団に寝かせると千歌音は目を閉じて「はぁ、はぁ…」と苦しそうに呼吸を繰り返している

「ひどい熱ね…」
千歌音の額に手をあてると燃えるように熱い

「氷は?」
「あと少ししかもう…」
このままでは治りそうにもない…

「仕方ないわ、町の医者に連れてかなくてはダメね…
 真琴、馬の用意を。私が連れてくわ」

千歌音の額に手をあてたまま振り返り背後に立っていた真琴に命じた
605町医者の娘B:2008/11/01(土) 14:31:33 ID:t1f2IQGG

「しかし今日は確かお休みでは…」

真琴は怪訝そうな顔で返してきた
今日は町の病院は休日の日だった、姫子は悔しそうに眉間に皺を寄せた

「しょうがないわ。…多分あの家のものなら診てくれるわ
 急いでもらえるかしら?」
「分かりました」
一礼してから真琴は離れを出て馬の準備へと急いだ


「…ごめんなさい…姫子」

襖が閉められ2人きりになった部屋でか細い声で千歌音が謝ってきた
蚊の鳴くような声、姫子は千歌音を見てにっこりと笑みを浮かべ首を振った

「苦しくはない?」
「胸が…少しだけ…」

優しい問いかけに千歌音は小さく答えた
ものすごく苦しいだろうに…
熱に魘され潤んでいる瞳で微かに笑う千歌音が堪らなく愛しい
姫子は千歌音に顔を近付け、額と額を合わせた

「今お医者さまのところへ連れていってあげるから、もう少しだけ頑張って」
「…うん」


目を閉じ頷いた弱っている千歌音を励ますように姫子はそっと唇を重ね合わせた


606町医者の娘C:2008/11/01(土) 14:32:41 ID:t1f2IQGG

「じゃ、真琴。お父様には医者に行ったと伝えておいて」

馬に跨り、厚着をさせた千歌音を前に座らせ村の出口まで見送りにきた真琴に言った

「お二人だけで大丈夫ですか?」
「大丈夫よ、そんな遠くないし」

心配そうな顔の真琴に笑顔で返した

「じゃあ行って来るわね」
「はい、お気をつけて」

そして姫子はゆっくりと馬を歩かせ村を出た



「千歌音、大丈夫?」
しばらく歩いた後、目を閉じ自分にもたれ掛り、時折咳をする千歌音に声をかけた

「…大丈夫、よ…」
少し間を空けた後、ゆっくりと答えた
その辛そうな声に姫子は千歌音の顔を覗き見た
顔色がさっきよりも悪くなっている…
時間が経てば経つほど衰弱していく千歌音を姫子は片手で抱き締めた

「少し、辛抱してね…」

そう耳元で呟き、千歌音が落ちぬように支え手綱を握り馬の腹をバシッ!と蹴り町へと急いだ


607町医者の娘D:2008/11/01(土) 14:37:07 ID:t1f2IQGG

一刻ほど馬で駆け、町へと着いた
大勢の人で賑わう町の片隅に目的地である診療所はあった
人を避け、尚も苦しそうに咳をする千歌音の背を摩りながら馬を歩かせた

大きな西洋風な外観の診療所に着き馬を下りて入り口に行くと、そこには『定休日』と書かれた木の札がぶら下がっていた
ドアノブに手をかけても鍵が掛かっていて開かない
姫子はそのまま知っているかのように迷わず建物の裏側へと回り、もう一つ西洋風のドアに前に立ちドンドンと大きくノックした

しばらくすると奥のほうから人が近づいてきて「どちら様?」と家の者が出てきた

「失礼するわよ、乙羽さん」
「あら、姫子…?」

同じ学校に通う2つ上の如月乙羽だった
お互い名家の出身、何かと学校の注目を集める2人は友人同士だった

「大おば様はいらっしゃる?」

彼女の家は代々医者の家系でこの町で診療所を設けていた
その中でも彼女の祖母は名医で有名だった

「出てるけど…どうかしたの?」

姫子の突然の来訪に少し驚いた表情の乙羽、しかし他に頼る先がない姫子は諦めない

「急患なの、うちの下女なのだけど診てもらえないかしら?」

焦る気持ちを抑え腕に抱える千歌音を見せた
苦しそうに息をする千歌音、立っていられずぐったりとしている
すると乙羽の顔が真剣なものに変わり、屈み込んで千歌音を見た

「…症状は?」
千歌音の顔を見たまま姫子に聞く

「今朝から少し熱があったみたいなの、しばらく寝かしてたのだけど熱は上がる一方。
 薬は効かない、胸が痛むみたいでしばらく前からずっと咳こんでたわ」

まだ学生とは言えど医者の卵、小さな頃から何人もの患者を尊敬する祖母のそばで手伝ってきた
千歌音の額に手をあて更に姫子に問う

「咳はいつから?」
「5日ほど前から」
「痰は?」
「ここに来るまで何度か出ていたわ」

真剣なその目は医者そのものだった
乙羽は立ち上がって姫子を見た

「分かりました、中に入ってください」

入り口を開け姫子を招きいれ、診察室へと向かった


608町医者の娘E:2008/11/01(土) 14:39:18 ID:t1f2IQGG

診察室へと入り、千歌音を椅子に座らせ姫子は千歌音の背後に立ち背中を支えてやる

「前を見せてもらっても良いですか?」

千歌音の向かいに座り、聴診器をつけた乙羽が千歌音に声を掛ける
うっすら目を開いて頷き千歌音は言われてた通りにしようにも意識が朦朧として手がおぼつかない
そんな千歌音の変わりに姫子が後ろから着物を左右に開き乙羽の前に胸元を見せた
そのまま乙羽は表情を変えずに千歌音の胸元に聴診器をあて「息を吸って…吐いて」と何箇所か繰り返した

「はい、じゃあ次は背中を見せて下さい」
姫子は黙って乙羽の言うとおりにし、千歌音の着物を肌蹴させ、一つに結わっている千歌音の髪を邪魔にならぬように持ち背中を見せた
胸の時と同じように何箇所かに聴診器をあてる、その聴診器が冷たいのか千歌音が小さく「ぅ…」と呻く度に姫子は千歌音の頭を撫でた

「ありがとう、もう着物を着て大丈夫ですよ」
乙羽の許可が出ると、姫子は千歌音に着物を着させた

次に乙羽は千歌音に「お口開けられます?」と聞いて口を開かせ喉の奥を診たりと診察は続いた

609町医者の娘F:2008/11/01(土) 14:48:22 ID:t1f2IQGG

「どう?治るの?」

一通りの診察を終え、乙羽の作った薬を飲ませてから隣の部屋にあるベッドに千歌音を寝かせたあと診察室にいる乙羽に聞いた

「肺炎に掛りかけてるわね。薬を飲んで安静にしていれば1週間程度で治るけど…今日はとりあえずこのまま入院ね」

姫子に背を向けたまま桶の水で手を洗いながら答えた
日は随分と傾き、時刻は既に夕刻を回っていた
乙羽の返しに姫子は開いたままのドアの向こうでベッドで千歌音がで寝ている姿を腕を組みじっと見ている

「じゃあ私も残るわ、千歌音の隣のベッド空いているのでしょう?」
「別に構いけど…移るかもしれないわよ?」

乙羽は少し脅すように姫子に聞いた

「それで千歌音が治るのならば別に構わないわ」

迷うことなく姫子は答えると、その返事に乙羽はクスッと小さく笑った

「何?」
聞こえた姫子は小馬鹿にされた気がして不快そうに乙羽を見た

「ごめんなさい、誰にでも優しい貴女がそこまで真剣になるなんて見たことがなかったから
 それにここに来た時の貴女の表情もそう、あんなに血相を変えて…よほど大切なのね、あの千歌音という子が」

布で手を拭きながら姫子に言った。暗に千歌音は単なる下女ではない事を秘めている
見透かしているような乙羽の目から姫子は視線を千歌音に戻した

「…ええ、そうね」

胸の痣のある位置をそっと撫でた
そう、自分よりも大切な…かけがえのない、唯一の存在…
すると乙羽が近寄り姫子の隣に立った

「あの千歌音という子、姫宮の子でしょ?」
「何故知ってるの?千歌音はこの町に初めて来たのよ?」

一緒に千歌音を見る乙羽の思わぬ発言に驚いた
体の弱い千歌音は姫子の住む村を出たことがない、あまり表に出たことがないので村の者も千歌音を知らぬ者も多い
離れたところにある学校にも行けず、勉学は姫子が教えてやっている
一体どこで乙羽と面識があったのだろうか?

610町医者の娘G:2008/11/01(土) 14:53:50 ID:t1f2IQGG

「あの子の亡くなったご両親もここの患者だったの。時々様子を見にあの子の居た村まで大おば様と行ったことが あるわ。
 随分と美人になったけど面影が残ってるわ。大おば様が診ている間2人で良く遊んでたのよ」

当時を懐かしむように乙羽は笑みを浮かべた
しかし表情を落としてしまう

「でも…やはりあの子もご両親の血を継いでしまったのね」
「……」

重い空気が流れ2人はしばらく黙り込んだ
その沈黙を破るように姫子は一度ふぅと息をついた

「とりあえず礼が遅れてしまったわね、ありがとう。急に来たのにすまなかったわね」
「いえ、私で何とかなる程度で良かったわ」
「それでも感謝してるわ、私の手には負えなかったもの」

謙虚に答える乙羽に感謝の気持ちを述べると、乙羽は照れ臭そうに笑った

「さて、あの子も落ちついた事だし。とりあえず貴女も疲れたでしょう、そろそろ食事にしない?」
「そうね、お言葉に甘えさせて頂くわ」

乙羽の提案にずっと気の張っていた姫子も安堵の溜息をつき頷いた
そのまま姫子は音をたてないようにそっとドアを閉め、2人は診療室を出た

「この家にも久し振りに来たわね」
「巫女の仕事が忙しいし、貴女は健康体だからね」

自分の家とは違う西欧風の飾りのある廊下を歩きながらきょろきょろとする医者要らずの姫子に乙羽は笑いながら答えた

「でも昔、私がここに運ばれたとき治るからと言って人の嫌いな椎茸を山盛りに盛ったことは一生忘れないけど」
「…まだ根に持ってたの」

そっぽ向きながらさらりと言う姫子をジト目で見た

「姫子…夜な夜な姫宮さんを襲うような真似はしないでね」
「あら?これでも時と場所は弁えてるつもりよ」


そして2人は家の奥へと進んでいった

611町医者の娘H:2008/11/01(土) 14:55:58 ID:t1f2IQGG

翌朝

目が覚め千歌音が目を開くと誰かが頭を撫でてくれた

「お早う、千歌音」
「姫子…?」

太陽を背に笑顔で姫子が立っていた

「もう苦しくはない?」

優しく微笑みかけ顔を近づける姫子に千歌音は頬を染めこくりと頷いた

「良かった、薬が効いたのね」

嬉しそうに言い更に顔を近づけ、姫子が唇が合わせようと2人が目を閉じたとき
コンコンとノックする音が響き千歌音は驚いて慌てて布団で口元を隠し姫子は体を起こしドアを見た

「起きましたか?2人とも…って目が恐いんですけど、来栖川さん」
「気のせいよ」

部屋に入ってきた乙羽から邪魔をされた姫子は不機嫌そうに目を逸らした
そっぽ向いてる姫子に苦笑し、そのまま乙羽は姫子とは向かい側の椅子に座り千歌音に話掛ける

「お早うございます、お久し振りですね姫宮さん」
「はい、お久し振りです乙羽さん」

懐かしい乙羽との対面に千歌音も起き上がり嬉しそうに返した

「どこか痛むところはありますか?」
「いいえ、どこも」
「分かりました。じゃあ、一度お熱を計らせてもらいますね」

水銀の入った体温計を千歌音の脇の下に刺し込み、しばらくしてから取り出した

「熱も引いたようですね、1週間ほど薬を飲んで大人しくしていれば治りますよ」
「ありがとうございます、乙羽さん」

安心した千歌音が頭を下げると、2人をずっと見ていた姫子が乙羽に話しかける

「じゃあ村へ連れて帰っても大丈夫ね?」
「はい、ただし条件があります」
「条件?」

乙羽は顔を上げ、眉を顰める姫子を見た
612町医者の娘I:2008/11/01(土) 14:59:02 ID:t1f2IQGG
「私も貴女の村に住ませて頂きます」
「え?」

乙羽の言葉に姫子は我が耳を疑った。千歌音も驚いて目を丸くしている
しかし乙羽は表情を変えずに続ける

「貴女の村には医者がいないでしょう?昨日は何とかなりましたが、場合によっては一刻を争う病もあります。
 特に姫宮さんのような方のそばには居てやらないと。何かあってからでは遅いんです。
 私にとっても勉強になりますし、貴女も毎度馬を走らせるほど暇ではないでしょう」

強引気味だがごもっともではある。自分の身ならまだしも大切な千歌音が病に伏せたときすぐに対処できる人がいるのは心強い
まだ卵とは言え乙羽の腕は確かだ…少し悔しい。いや大いに悔しい

「千歌音はどう思う?」
「私も出来れば…その方が姫様にもご迷惑にはならないと思いますので…」

姫子に余り迷惑を掛けたくない千歌音は少し遠慮がちに答えた
千歌音もそう思うならば…姫子は乙羽を見た

「そうね、まだ屋敷には空き部屋があったからそこでも良ければ」
「じゃあ決まりですね。実はそう言ってくれると思ってたので荷支度はもう出来てます」

にこにこと口元にてをあて笑う乙羽は振り返り千歌音の手を取り話し掛ける

「姫宮さん、また一緒に遊べますねw」
「え…?」

満面の笑みで言う乙羽にキョトンとする千歌音
やはりそれが一番の目的か…
姫子は立ち上がりズイッと千歌音に一歩近づいた

「一つだけ言っておくわ、乙羽さん」
「何かしら?」

顔を上げ姫子を見ると、姫子は乙羽から離すように千歌音をぎゅっと抱き寄せた
突然抱き締められた千歌音はどうしていいのか分からず顔を真っ赤にしている

「千歌音は渡さないわよ?」

見せ付けるように千歌音を抱き締め挑戦的な口調で姫子が言い退けた


「ふふ、ご自由にw来栖川のお嬢様」


姫子の態度に動じることなく乙羽は笑みを浮かべゆっくりと答えた





いつも賑やかな来栖川の屋敷が今日からますます賑やかになること間違いなかった



END
613名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 15:19:13 ID:Uq5uDzqn
よかったと思いますよ、しかし姫子さまは人が居ても関係なく
「千歌音」呼ばわりで大胆な人だったんだな…

でも前世の設定はこれでいいと思います
姫子さまはお嬢様でアイドルだけど乙羽さんも
近い立場にして姫子さまと対等に話せるようにしないと
物語として成り立ちにくいですし

あと、今度はもう少し修羅場を入れてくれると…
614 ◆M2vRopp80w :2008/11/01(土) 15:21:14 ID:J0/mmZ6Z
>>612
GJ!
続きが読みたくなる。
この後、姫子さまと乙羽さんで千歌音ちゃんの取り合いが繰り広げられるのかw                   
ああ…今年もまた神無月が終わってしまった…(´・ω・`)
615町医者の娘のあとがき的なもの:2008/11/01(土) 15:27:01 ID:t1f2IQGG
以上です
我ながら何と恐ろしいものを書いてしまったのか…
乙羽さんがだいぶおかしいですね、姫子もだけど(´・ω・)
でもこの後村に帰る3人とか考えると楽しいかもとか思っちゃったりw

では読んじゃった人ごめんなさい
616名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 15:44:40 ID:t1f2IQGG
うおっ
もう感想くれてる人がおるやないかーい!

>>613
dです!
姫子が千歌音ちゃんを呼び捨てなのは彼女が下女だからです
イズミさんやマコちゃんも同じく
2人とも千歌音ちゃんの前ではきっと良い子なので修羅場は2人っきりのときにですね

>>614
dです
この後屋敷に戻ったあと乙羽さんは千歌音ちゃんの住む離れから一番離れた空き部屋へと姫子に案内されるのだと思われます
そして乙羽さんは「定期診断」と言って毎日千歌音ちゃんとの接触を試みるのだと推測されます

気が向いたらそんなお話も作ってしまいそーです
617名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 16:04:35 ID:Uq5uDzqn
なんか続きを妄想すると姫子さまの目を盗んで千歌音ちゃんに逢いに行く
乙羽さんが見えた、片思いの逢瀬って感じで
>>616
姫子さまとは違い、千歌音ちゃんなら下女にも「さん」付けで呼びそう
618名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 16:29:14 ID:t1f2IQGG
それか乙羽さんがいれば千歌音ちゃんも外にも出れるだろうってなノリで皆で都にでも行かせてみようかなと…
何か前にそういうシチュないかなーって書いてあった気がする

>>617
千歌音ちゃんは姫子以外全員さん付けです、貧弱ですし
619名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 17:26:14 ID:LqCGh90x
>>615
乙羽さんは医者の娘と言い出した人ですw
姫子も恋は盲目といいますやら、何とやらと言うのもかわいいですし。でも、頼りがいがあるお人です。
二歳上の余裕の乙羽さんも嵌まります。
しばらくはお互いのけん制合戦になりそうで、にやにやできますね。

朝食の場で、給仕してる千歌音ちゃんに向かって、二人して和歌とかで愛を語ってみたりして、
わからなくてきょとんとしてるのを、二人が学校から帰るまで調べておくことを宿題にするとか。
きっと、今頃調べて赤面してるんじゃないかなぁと授業中にやにやしてるとかw
(きっとそのためだけに古文頑張ってるに違いないw)
それに、「来栖川のお嬢様」という呼び方採用ありがとう。やっぱにやにやできる。


楽しかったです。ありがとう!

>>618
帝都or京都にお出かけって妄想書き散らかしましたな。自分w
620名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 17:35:48 ID:Uq5uDzqn
>>618
千歌音ちゃんは前世でも現世でも姫子以外にはさん付けですね
最も人前では対姫子も「姫子さま」「来栖川さん」だけど

千歌音ちゃんは礼儀正しいな…習い事にお稽古とか
幼少の頃からやってたんだろうな…ほんと報われてよかったわ

>>619
来栖川のお嬢様ってのは乙羽さんなりの皮肉でいいですねw

621 ◆M2vRopp80w :2008/11/01(土) 18:29:34 ID:J0/mmZ6Z
>>616
その定期診断で妄想してしまったw
もしその定期診断の日を狙って、前もって姫子さまが前日に千歌音ちゃんと逢瀬。
翌日、診断の最中に乙羽さんがキスマークを発見。
んでもって修羅場。

         
622名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 19:49:06 ID:t1f2IQGG
>>619
dです〜!
姫子の独壇場になるのは…ってゆー意見があったので>2歳年上の余裕っぷり
千歌音ちゃんへの和歌の宿題とか面白いですねw
みだれ髪の和歌を同性同士に書き換えて渡す小癪な乙羽さんが想像できるw
難しくて分からなくて夜こっそり姫子に聞いて襲われちゃう千歌音ちゃんが浮かんだw

>>621
それなら即興でできるかもw



修羅場ってどの程度の希望ですかー(´・ω・)?



623名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 20:20:08 ID:t1f2IQGG
>>621氏の妄想を台詞だけで書いてみた


深夜離れにて

「千歌音、もう風邪は治ったの?」
「ええ、乙羽さんが煎じたお薬ですっかり良くなったわ」

「…そう」
「一応明日またいつもの検診をしてくれるみたいだから大丈夫よ」

「……」
「姫子?…きゃあっ!ゃっ…!」

「いいじゃない…これでも我慢してたのよ?」
「んっ…ぁ…っ…もう、姫子ったら…ぁん…」


翌朝、また離れにて

「じゃあ千歌音、検診始めるので胸を見せてもらっても良い?」
「はい、乙羽さん」

「じゃあ聴診器あて……」
「…乙羽さん?」

「……」
「……」


その後、姫子の自室にて

「全く!貴女っていうお方は!病み上がりの患者に何をしてるんですかっ!!」
「(´−ω−`)グーグー」
「寝た振りをしても駄目っ!!」



修羅場って難しいお…
624 ◆M2vRopp80w :2008/11/01(土) 20:56:21 ID:J0/mmZ6Z
>>623
ちょw
寝たふりてww
                      
修羅場なら、姫子さまと乙羽さんに挟まれオロオロする千歌音ちゃんを妄想。
その後、一向に口論をやめない2人に「もう知りません!」と千歌音ちゃん怒る。
姫子さまと乙羽さん、逆にオロオロする。
千歌音ちゃんの機嫌をとろうとするが、また2人で口論に…。     千歌音ちゃん呆れる。                       
これ、修羅場とは言えないか…。

625名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 20:58:43 ID:GvamA2s6
そこまで妄想できるならいっそ書いちゃいなよ
626 ◆M2vRopp80w :2008/11/01(土) 21:04:54 ID:J0/mmZ6Z
>>625
妄想なら出来るんだ。
これをいざ文章にするとなると…(´・ω・`)
627名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 21:14:56 ID:t1f2IQGG
うん、難しいと思う>修羅場
乙羽さんが千歌音ちゃんを襲って姫子が乱入ってゆーのが一番手っ取り早いんだけど
それ書くと乙羽さんが屋敷にいられなくなるから自分には書けない(´・ω・)

自分が書けるのは姫子が千歌音ちゃんに勉強を教えてあげるのを邪魔をする乙羽さんとか


628名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 23:50:27 ID:LqCGh90x
やっても誤解から始まるまでかな。
実は薬飲ませてましたとか、看病疲れで添い寝して寝ちゃいましたとか。(どっちでもありえる話でw)

あんまりやらかすと千歌音ちゃんが恐縮して家出しかねないw

>>623
この妄想の続きであんまりひどいから、
完全に治るまで自室に引き取ります。とか言いながら、千歌音ちゃんを連れて行っちゃう乙羽さんとか脳裏に浮かんだりw
(本気か反省させる口実ためなのかは謎w)
629名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 23:51:43 ID:Uq5uDzqn
修羅場ね…普通に千歌音ちゃんを巡って姫子さまと乙羽さんが口論が普通かな
2人とも学園のアイドルで病弱の千歌音ちゃんにメロメロ状態
乙羽さんは千歌音ちゃんの幼馴染で大親友
>>627
逆に姫子さまが千歌音ちゃんを欲望で襲う場面に乙羽さん乱入のが
修羅場としてはやりやすいかもしれない
630名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 00:10:24 ID:+UszsWba
>>628
そうゆうノリ好き
2人とも何かと理由をつけて千歌音ちゃんをものにしようとするお馬鹿な日常が浮かびますw
その内マコちゃんに「2人ともちゃんとお仕事をしてくださいっ!」と怒られたりとかね

>>629
修羅場にはならないかもしれないけど、口論なら書ける気がする

巫女の最後の儀式を知った姫子が乙羽さんに千歌音ちゃんを託す話
631名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 00:24:27 ID:BA9DLD2m
千歌音ちゃん巡っての口論は普通にあるだろう
姫子さまは大胆だから乙羽さんが看病してる
千歌音ちゃんを自分の屋敷へ連れ出したりしそうだし…
そてで衝突とか普通にある

暇あれば書いてほしいかな
少しエロ有りで
632名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 00:33:30 ID:+UszsWba
>>623の続きを>>628氏の妄想で加工してみた

「姫様本当に眠られていないのでしょうか?」
「(´−ω−`)スゥスゥ」
「ええ、間違いないですわ。…来栖川さん、そうやって寝た振りを続けるのですね」
 
「とりあえず、姫宮さんは完全に治るまで私の部屋でお預かる事にしますから」
「きゃっ!乙羽さん…っ!」
「ちょっ!お、乙羽さん…!??」

「ぷっw冗談よ」
「…謀ったわね」
「あのー…」


こんな平和な日常だったらいーね
633名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 07:21:02 ID:IQ5D8h3h
>>521-523

終始先の読めない展開でおもしろかったです。
ただ、最後が何を意味しているかが読みとりづらかったのと、
キャラの性格が変形していたりはあるけれど
(でも、このミヤコにいいなりの千歌音ちゃんもかわいくて好きっw)
すごく思い入れがあって書き上げたんだろうという気持ちは伝わってきた力作だと思います。

あの簡単なリクエストでここまで話をふくらませるのがすごいね
改行してくれたらもっと読みやすかったかも
634名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 07:22:27 ID:IQ5D8h3h
>>523->>531の間違いね、スマン

635幸せ家族計画 初めてのお留守番 ◆M2vRopp80w :2008/11/02(日) 08:18:34 ID:jaspRvBH
>>596 続き
           
「ちょっと遅くなっちゃったね。」
「そうね、子供達まだ起きてるかしら…」
姫宮邸への帰り道、辺りはもうすでに真っ暗だ。
姫子と千歌音は腕を組み、涼しい秋の夜風を感じながら仲むつまじく歩く。
「子供達、喜ぶかなぁ…」
姫子の手には、子供達のために買ったお土産が入った紙袋が下げられている。
「あと乙羽さんにもお礼言わなきゃね。」
「ええ。」
こうして2人きりで過ごせるのも、乙羽が子供達を預かってくれたおかげだ。
「あ…」
「まだ明かりがついてるわね、まだ起きてるのかしら‥?」
2人が歩いていると、見えてきた姫宮邸から明かりがついているのが見えた。
                      
「ただいま帰りました。」
姫宮邸の玄関の扉を開け、中に入るが誰も来ない。
「……おかしいわね、いつもなら乙羽さんが出迎えるのに…」
他のメイド達はもう休んでいる頃だろうが、いつもこの時間帯は必ず乙羽は起きている。
姫宮邸のメイド長である乙羽はこの屋敷の責任を任されている。
乙羽はいつも、戸締まりの確認や見回りなどで夜遅くまで起きていた。
もちろん見送りや出迎えなどは一度も怠ったことはない。
「乙羽さん、居ないの?」
千歌音が中に進みながら、声をかける。
客間を覗くが、やはり誰も居ない。
「どうしたのかしら…?」
「もしかしたら、子供部屋かな?」
姫子は客間から離れた、子供部屋へ向かうと扉から、わずかに明かりがもれている。
「やっぱりここに…」
姫子はドアを小さくノックして、そっと扉を開けた。
「ただいま、みんな…‥?」
「姫子、どうしたの?」
子供部屋に後からやってきた千歌音は、入り口の前で扉を開けたまま立ち止まっている姫子に声をかけた。
「しーっ…」
「…?」
姫子は千歌音の方を向いて、口に人差し指をあてて静かにと促した。
「あ…」
何事かと千歌音が部屋を覗くと、雛子と乙羽、そして2人の間に千羽が挟まれるように3人とも眠っている。
「珍しいわね、あの乙羽さんが。」
「うん、もう少し寝かせてあげよう。」
2人はふふっと笑い合うと、3人に風邪をひかないように毛布をにかけてやった。
「おやすみなさい。」
「ご苦労さま、乙羽さん。」
子供部屋の明かりを消し、静かに扉をしめた。
川の時になって眠る3人。
その寝顔はとても幸せそうだった。
                      
終わり。
636 ◆M2vRopp80w :2008/11/02(日) 08:24:17 ID:jaspRvBH
本当にこんなで申し訳ないです。
幸せ家族計画は一応これで終わります。
いままで読んでくれた方、ありがとうございました。
           
しかし疲れた‥(´・ω・)
637名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 11:17:45 ID:JPujC49c
>>633
お読みいただきありがとう!
かなり受け入れられにくいSSかなと思ったので、楽しんでもらえればうれしいです。

こんなところで未練がましいかなとは思うのですが、気づいてもらえたのがうれしいのでちょっと書いてみます。

千歌音ちゃんの性格が、違うと気がついてくれてありがとう!かわいいといってくれてありがとう。
前編(>>361-365)のラストで書いたとおり、ミヤコさんの術に掛かっている状態をわざと本心をミヤコに知ら
れないように、千歌音ちゃんが演じていた(というか、本心を隠してた。本当は姫子だけのものだから)ので、
あんな感じになってます。でも完全に嘘でもなくて。ミヤコと千歌音ちゃんの間だけの本当だったのかもしれ
ません。
嘘つきで、臆病なでも純粋な千歌音ちゃんというイメージで書いてました。

最後のもあなたを裏切ってますよ。
でも姫子と結ばれる道を断ち切った自分は、服従の誓いどおり貴女と堕ちていきますよ。
と言うのを、ミヤコがオロチになるまえに親しんでいたはずの聖書の「ユダの接吻」
で書きたかったのです。ついうっかりw

読みにくい点は、もうひたすらごめんなさい。
確かに、今見たら読みづらかったです。(おひ
うっかり同人ののりで書いてた模様。
また書いてよいということであれば、今度は読みやすく努力しますw

ほんとありがとう。
638名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 11:50:50 ID:+UszsWba
ふむ、>>631でリクがあるからそれに応えたいと思うんだ
でも今まで甘ったるいのしか書いてないから修羅場ってむずいかも(´・ω・)

とりあえずまた舞台は前世で、千歌音ちゃんを巡って姫子と乙羽さんのマジ喧嘩にしようと思うんだ。久し振りにエロ有りで
あまり細かいこと書くと怒られちゃうからこれしか言えないけど…
他にも何かオモロー!なシチュあったら教えてくんろ〜

639名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 19:32:56 ID:jaspRvBH
まったく話し変わるんだけど、ミカを出すとしたらどんな設定がいいと思いますか?
           
ミカを前世に絡めるのって、やっぱり難しいかな?
640名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 19:50:36 ID:JPujC49c
>>639
どういう役回りにしたいかで、かなり変わってくるかも。
帝都とかから派遣された学者とか…なんか村の外から来た人って印象があるかも。
村のしきたりとかを冷静に眺めてそう。
641名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 01:08:49 ID:omLsYIqI
>>638で書いた話が死ぬほど重い内容の話になってしまってダメだ…orz
修羅場ってむずいな…鬱ENDは避けたいのだが
クジケソス
          V
                    _____
                  /::::::::::::::::::::::::::\〜プーン
                 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\〜
                |;;;;;;:::|_|_|_|_|:::;;;;;;|  〜
                | ミ./  \,)(,,/  ヽミ | 〜プーン
               ( 6.   -◎─◎-    ∂)--,,,_ 〜
               ,/ヽ  ∴ )(o o)( ∴ ノ   , ゙',〜
               r´  ヽ 、   ,_ 3_,.   .,,ノ    /  l〜
             _,f'、   ,, ヽ.______.ノ゙''''i、,-''"゙i  i 〜
          _,,r''´  ゙ "´            i   l  ,' 〜
       ,,.‐'´ ゙'' ,、,,‐'iン'   .....   ..:::..     ', r,‐‐' ノ〜プーン
   r、__,-'´   _,,-'´_,,,.-ヽ,       ,' '、    。  l i,)  /-,,_ 〜
  ヒ'-'ゝ. 、 ,,.-‐'',.-''"´    l'、,. 。  ,...ノ  ゙'、,,_  ノソ_,/    `゙'‐, 〜
  ゝミ_,,ノ"  ,'´       iヽ,`゙゙゙´       ゙゙"./~i      ....::', 〜
        ト;:::..      ', i'、         ,/ノ.,ノ     ..:: ゙゙ ', 〜
         ,'   ゙'',ソ‐-、   '、i i'‐、,_    _,,..ノ、,ィヘ,,-‐‐'"´゙i"   ゙, 〜プーン
.        ,'     ,'    `゙'',<´ヽ、'、 ヽ'マ'''"'‐、,,_ノ,  >     ';::    ', 〜
      l   ,.ノ     <,  </"'マーソヽマっ ゙>'  .>    ゙'、.    l 〜
        l   /      i<   <` <;:::<, <,ゝ  ゙> <,i     ゙,  ..i〜
      i  .,'      l.K  <,`  >;::<  <ゝ  >、 >     'i   i 〜

ふむ、>>631でリクがあるからそれに応えたいと思うんだ
でも今まで甘ったるいのしか書いてないから修羅場ってむずいかも(´・ω・)

とりあえずまた舞台は前世で、千歌音ちゃんを巡って姫子と乙羽さんのマジ喧嘩にしようと思うんだ。久し振りにエロ有りで
あまり細かいこと書くと怒られちゃうからこれしか言えないけど…
他にも何かオモロー!なシチュあったら教えてくんろ〜
643 ◆M2vRopp80w :2008/11/03(月) 12:32:32 ID:aCZzTZpk
>>641
前世もので多少は切ない話しや鬱な話しになるのは、仕方ないんじゃないかな?
自分も前世の話しを妄想すると、必ず鬱な展開になってしまう。
実際いま考えてる話しが鬱すぎて…(´;ω;`)な状態になったし。
644名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 12:50:40 ID:k4ZJuxjz
修羅場を読みたいな…千歌音ちゃんを巡って乙羽さんと姫子さまが…
2人とも千歌音ちゃんの体を気遣い好きだけど意見の食い違いから
って感じでさ


645名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 14:53:54 ID:dzT2yvbL
う〜〜んペンが進まない…(´・ω・)
上手く書けなかったらゴメンナサイ…orz
喧嘩させてもギャグ?っぽくなっちゃう
646名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:28:34 ID:VwdA4+WE
前世と今生は結末がどうしても見えてるから。
あまり途中で二人を追い詰めたくないのは、正直どこかにある。

とか言いながら、嫉妬話とか妄想してるんだけどw
647名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:31:55 ID:2tFTVOUn
>>644-646
やっとこさ話が思い浮かんで書いてます
早ければ今夜か明日投げれそうです
期待は禁物…全力でキャラ崩壊中
648名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 18:41:15 ID:k4ZJuxjz
乙羽さんと千歌音ちゃんの仲に嫉妬する姫子さまとか
姫子さまは束縛魔な気がするな…
前世とかは特に乙橘は以前女子高だし

普通に百合三角関係とかあり
649名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 23:50:17 ID:2tFTVOUn
爆弾投下予告

注意
1.しつこくまた前世です。修羅場っぽいもの
2.申し訳ないがエロはなし
3.話が随分と無理やり
4.いつも通りベターなお話
5.乙羽さんと姫子、そして今回は千歌音ちゃんまでもがだいぶおかしい
6.期待はしてはならない

今回はもうはじめっから言わせてください
正直すまんかった…orz
650姫子の想い、乙羽の想い@:2008/11/04(火) 00:01:37 ID:2tFTVOUn
紅葉も深まった秋の夕暮れ

「貴女ねえ!自分が何やったのか分かってるんですか!!?」
「そんな大きな声出さなくても分かってるわよ!五月蠅いわね!!」

いつも賑やかな来栖川の屋敷で、突如似つかわしくない屋敷中に響くような2人の大きな罵声が響いた

「な、何事ですか!?姫様!!」
「ひ、姫様!?それに乙羽様までどうされたんですの!??」
その声に何人かの下女達が姫子の部屋へと駆けつけると、険悪な表情で睨み合う2人の姿があった

「どうして私の言う事が聞けなかったんですか!」
「聞かなきゃいけない義務があるわけではないでしょう!」

この2人が言い合いになるのは何度かあったが、今日は周りに来た下女の存在が目に入らぬほど息巻いている
余りにも険悪な雰囲気の漂う2人に下女たちはどうしていいのか分からずうろたえてしまっている
乙羽は足元に置いてあった水の入った桶を掴み姫子にばしゃああ!っと掛け、下女たちの「きゃあああっ!」という悲鳴が響いた

「っ!な、何すんのよ!」
「言って分からぬなんて…頭を冷やしなさい!!」
全身に水を掛けられた姫子はキッ!と睨むが乙羽も負けじと腕を組んで睨み返す

「や、止めてください!姫様も乙羽様も!!」
「そうです!一体どうされたんですか!??」
「誰か旦那様を…旦那様を呼んできてっ!」
「は、はい…っ!」

今にも殴りかからんと頭に血が上ってる姫子に慌てて下女達が止めに掛かった


651姫子の想い、乙羽の想いA:2008/11/04(火) 00:04:56 ID:2tFTVOUn
事の発端は数日前だった


「ありがとう、千歌音。今日も上手く描けたわ」
夜更け、いつものように絵を描き終えた姫子は満足げに筆についた墨を紙で拭き取りながら言った

「見せて、姫子っ」
絵が描き終えるまでじっと動かずにいた千歌音が服を整え姫子に擦り寄ってくる
絵の出来上がりを楽しみにしてたその笑顔に姫子も嬉しくて「はい、どうぞ」と笑顔で千歌音にも見えるように脇を空けてやった

「ねえ姫子、私の後ろに描いたこれって紅葉の木?」
姫子にくっつき絵を見ていた千歌音が指を刺しながら姫子に問いかけた
姫子は筆を拭くのを止め、一緒に絵を覗き込み頷いた

「えぇ、そうよ。秋だしいいかなって」
今日の姫子の絵の背景は紅葉の木が描かれてあった
千歌音はその紅葉の木をじっと食い入るように見つめていた

「どうかしたの?」
そのまま動かぬ千歌音の顔と絵を交互に見ながら不思議そうに声をかけた

「今日ね、仕事中にイズミさん達が言ってたの。姫子たちの通う学校の裏にある山の紅葉がとても綺麗だって」
絵から目を離すまま千歌音は答えた

「そういえばそうだったわね…」
毎年この時期になれば見れる光景なので特に意識はしてなかったが、確かにここ数日で学校の裏の山の紅葉が綺麗に色づいていた
あさっての方向を見ながらそんな事を思い出していると、千歌音が体を起こし目を細め開かれている障子の外を見ていた

「私体が弱くて余り外に出たことがないから。だからここら辺の山の紅葉しか分からない…」
「…千歌音」
生まれた頃から体の弱い千歌音はこの村から出た事が無い
その為村から少し離れたところにある学校にも通えないでいる
普段口には出さないが本当は…
千歌音の淋しげな横顔を見ているとそんな風に思える
すると、姫子は思いついたかのように両の手をパンと叩いた

「じゃあ、次のお休みに行きましょうか?」
「え?」
姫子の提案に千歌音は驚き目を見開いた

「見たいのでしょう?紅葉」
「あ、あの…私……」
優しく聞く姫子に千歌音はおろおろと動揺してしまっている

「大丈夫、最近体の調子も良いのでしょう?馬で連れて行ってあげるから安心なさい」
そんな千歌音に姫子は尚も笑顔で落ち着かせるように言い聞かせると、千歌音はパッと表情を明るくさせたが、「でも…次のお休みは祝詞の練習が…」と、思い出したかのように肩を落としてしまった
しかし、姫子はその肩に手をそっと置き、千歌音にくっつくように寄り添った

「祝詞の練習も大事だけど気分転換も必要よ。大神先生には私から言っておくし、
 何よりも私が千歌音を連れて行ってあげたいの。だから行きましょう?」
「姫子…ありがとう」



こうして2人は出掛ける約束をしたのだった

652姫子の想い、乙羽の想いB:2008/11/04(火) 00:05:47 ID:2tFTVOUn

しかし約束の日の前日…


「駄目です、これは医者としての判断よ」
千歌音が体調を崩してしまい、乙羽に診てもらったあと明日に迫った外出の話をした姫子に向けられた第一声がこれだった

「でも千歌音が…」
「なりません。単なる風邪の引き始めとはいえど、今外なんかに出してしまっては治る前にさらに悪化させてしまいますよ」
ショックを隠せない姫子が哀願するように片づけをしている乙羽に言うが、全部言い終える前に冷たく遮られてしまった

「そんな…!」
「くどいですよ!兎に角、駄目なものは駄目です!貴女も遊んでばかりいないで、他にやるべき事がたくさんあるでしょう?」
尚も諦めきれず口を開こうとする姫子に乙羽はビシッ!ときつく言い退け、怒ったまま薬箱を持って部屋から出て行ってしまった

ピシャッ!

「……っ!」
大きな音を立て閉められた襖を姫子は手を強く握り締め悔しそうに見ていた

「ごめんなさい…姫子。せっかく約束したのに」
静かになった部屋で布団に潜り込み泣き出してしまいそうな声で謝ってきた
その声に姫子は顔を緩め振り返り、千歌音の前髪を掻き分けてやった

「いいえ、千歌音は悪くないわよ」
「でも…あんなに楽しみにしてたのに…」
千歌音の責める気持ちなど毛頭も無い姫子、しかし千歌音は申し訳なさと残念な気持ちが隠せず姫子と目を合わす事が出来ない
それは明日を何よりも楽しみにしていたのは姫子よりも千歌音だったからに違いない
姫子は目尻に涙を浮かべる千歌音の頬を撫でた


「ねえ…千歌音」


「え…?」




そして翌日の朝、2人は早くに馬に乗り屋敷を出て行ってしまった


653姫子の想い、乙羽の想いC:2008/11/04(火) 00:06:55 ID:GkgbIZRL

夕刻になり2人が戻ってきたとき、2人を待っていたのはカンカンに怒っていた乙羽だった
そして乙羽の忠告どおり、風邪を引き始めていた千歌音の容態は悪化していた
屋敷に入り「話はあとで私の部屋で」とだけ乙羽に告げ、直ぐに姫子は千歌音を抱え離れへと連れていき休ませた

そして自室に戻り乙羽と目が合った瞬間罵声が響いたのだった


数人掛りで抑え付けられながらも暴れもがく姫子と、腕を組んで姫子を睨み付ける乙羽の2人の興奮は収まらず益々エスカレートしていく

「私言いましたわよね!?外に出しては悪化してしまうって!だから外に出してはいけないって!!」
「だからって!そうやってあの子の自由を奪わないでよっ!!」

乙羽は千歌音の身を案じ、姫子は千歌音の意思を尊重している
お互いがそれぞれに千歌音を大切に想っているからこそ、2人の意見はすれ違ってしまっていた
言っても噛み付くように言い返す姫子に乙羽は桶を投げ捨て言い退ける

「でも!貴女のその我侭で姫宮さんの身に何かあったらどうするつもりですか!!」
「……っ!」
一番痛い所を突かれ、姫子は暴れるのをぴたりと止め口を閉じてしまった

「貴女はご自分が一番あの子の事を大事に想っていると思っているようですけど、とんだ思い違いですわよ!」
「……」
怒りの収まらない乙羽は吐き捨てるように言った
対する姫子は頭ごなしに怒鳴られるが言い返すことが出来ず、観念したかのように大人しくなった

「少し頭を冷やすことね!」

何も言わない姫子に乙羽は最後に大きくそう言い切った


その時、ガタンッ!と大きな音を立て襖が開き、その音にその場にいた全員が目を向けた

654姫子の想い、乙羽の想いD:2008/11/04(火) 00:07:57 ID:GkgbIZRL

「お願いです…止めてください、2人とも…」
「姫宮さんっ!?」
「…千歌音」

2人の怒鳴り声に離れで休んでいた千歌音が居ても立ってもいられなくなり出て来ていた
しかし余り体が言うことを利かないのか、肩で息をつき襖にもたれ掛っている
そんな千歌音に乙羽が慌てて駆け寄る

「駄目ですよ!部屋で休んでいなくては…」
千歌音の肩を抱き、その場に座り込ませた。しかし千歌音は下を向き畳に両手をつき首を振り「いいんです…私のことなんて」と小さな声で言い、更に言葉を続けた

「それより、違うんです…乙羽さん。私が行きたいって、連れて行ってほしいって……姫様に、我侭を言ったんです」
「姫宮さん…」

肩で息をしながらも、声を震わせながら必死に弁明する

「千歌音…下がりなさい」

少し離れたところに立ち下女の束縛から解放された水浸しの姫子は静かな声で命令した

「いいんです…姫様」

千歌音は顔をあげ姫子に微かに笑顔を見せると、自分を庇おうとする千歌音に姫子は堪らず俯き手を握り締めた

「姫様は…私が、余り外に出たことがないから…だから…具合が悪くなるのを承知で…
 自分が怒られると分かってて…姫様は私を馬に乗せて、お薬も持って…連れ出してくれたんです」

ぽた…ぽた…と、千歌音の目から涙が零れ畳を濡らしていく


「全部私がいけないんです…だから…これ以上姫様を責めないで…」


そこまで言い終えると、千歌音は手で顔を覆い声を押し堪えながらしゃくりあげた


655姫子の想い、乙羽の想いE:2008/11/04(火) 00:08:40 ID:GkgbIZRL

「違うの乙羽さん、私がいけないの…私が勝手にその子を連れ出したの」

しばらく静まり返った部屋の中で、俯いたまま姫子が再度言った
その言葉に千歌音が顔をあげ「ち、違います…っ!」と声を上げた
しかし乙羽は千歌音の口元に手をやりそれ以上を制止し、千歌音をゆっくりと支えながら立たせた

「いいえ、お二人の気持ちは良く分かりました」
互いを庇いあう2人の気持ちが通じた乙羽は笑顔で姫子を見た

「来栖川さん、水をお掛けした事はお詫びします」
「いえ…」
自分に向かって頭を下げる乙羽に自分の非を認めている姫子は遠慮がちに顔を逸らした
しかし乙羽は頭を上げたあと、口元を緩めゆっくりと首を振った

「今回の件は姫宮さんに免じてもうこれ以上は咎めません」

乙羽は腕に抱える千歌音をちらりと横目で見ながら答え、千歌音は嬉しそうに「…乙羽さん」と呟いた


「ただ、これからは黙って行くのはお止めになって下さい。待つ方も気が気ではないのですから」


そう言って姫子に向かってにっこりと微笑んだ


「乙羽さん…はい、分かりました」


乙羽の優しい眼差しに、姫子も頷き笑顔で返した
近くに居た下女達も安心したのか、皆がほっと胸を撫で下ろした


そうして一時はどうなるかと心配された騒動がようやく収まり、屋敷内が安堵に包まれた

656姫子の想い、乙羽の想いF:2008/11/04(火) 00:10:59 ID:GkgbIZRL

数日後…

「いいの?姫子。また祝詞の練習お休みしちゃって」
馬に跨り、村を出たあと姫子の前に座っている千歌音は振り返り小さな声で問う

「大丈夫よ、大神先生優しいし」
千歌音と出掛けられるのが嬉しい姫子は優しく答えた

「で、乙羽さん…貴女はそこで何を?」
背後で同じく馬に乗っている乙羽を振り返った

「決まっているでしょう、私も着いて行きます」
それが当然とでも言うような口調で返した

「…昨晩出掛けるって言いませんでしたっけ?」
「ええ、聞きましたよ」
「……」
先日の一件が落ち着き、もう一度仕切りなおしとして紅葉を見に行こうと2人して出掛けようと計画を立てた
そして行く前日に乙羽に告げ許可をもらえたのだが、どうも乙羽は待つ身になれなかったようである
せっかく今日はゆっくり楽しめると思ったのに…姫子はがっくりと肩を落とした

「どうかしました?来栖川さん」
「…いえ、何も…」
真横に並んだ乙羽に前回の乙羽との喧嘩の疲れがまだ残っている姫子は無念そうに首を振った
すると横向きで座っている千歌音に向かって乙羽は少し身を乗り出した

「姫宮さん、具合が悪くなったら直ぐに言ってくださいねw?」
「え?あ、はいっ」
声掛けられた千歌音は驚き、コクコクと頷いた
その後も今朝方用意したのかお弁当まで作っているらしく千歌音に見せている
やっぱり千歌音が己の目的か…
姫子は静かにぐっと手綱握り締めた

「千歌音、しっかり掴まってなさい…」
「え?姫さ……きゃああああっ!!」
小さな声で千歌音にそう言い、返事を聞く前に姫子は突然手綱を引いて馬の腹を蹴りあげ乙羽から逃げるように駆け出した

ドドドドドドドド……!!

砂埃を巻き上げ猛スピードでどんどんと遠ざかっていく姫子と千歌音の馬が見えなくなった頃、完璧に置いて行かれた事に気づいた乙羽はハッ!と我に返った

「ちょっ!来栖川さん!??お待ちなさい!!」
慌てて手綱を引き追いかけて行った


「ひ、姫子!いいの!?乙羽さん置いていっちゃって!」
「いいの!2人きりじゃないと出来ないことがあるでしょう?」
「/////っ!!」
「あら?追いかけてきたわね。しっかり掴まってるのよっ」
「え?あ・・・きゃああああっ!」



「お待ちなさーーいっ!私を置いてくなんて許しませんですわよぉー!!」




END
657名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 00:31:27 ID:K6SXnXae
>>656
乙です!

…しかし、屋敷内に響き渡る大声で喧嘩って…
千歌音ちゃん起こしちゃうしw
泣かしちゃうし
二人で反省会でもやっていてくださいw

二人とも頭に血が上ると、周りが見えなくなるのがなかなかツボかもしれません。
後、現世と違って、遠慮しながらも気持ちを表情に出せる千歌音ちゃんと、それをすぐに察することができる姫子さまも。

しっかし…下女の目の前でやったら、まずいんじゃなかろうか…千歌音ちゃんの立場。
フォローしっかりお願いしますw
658名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 00:32:38 ID:d7BTQ+IW
この乙羽さんって少しイズミさん入ってないか…?
でも修羅場はいいです、責められまくりの姫子可哀想だけどw
てか乙羽さんの設定はメイド長なの?
お嬢様相手にこれだけ言えるのは…
659 ◆M2vRopp80w :2008/11/04(火) 01:45:17 ID:VeSeTdvd
>>656
いいなw
この姫子さまと乙羽さんww
ちなみに自分なりに前世で妄想してみたんだけど…                     
@酔っ払いシリーズを使って、前世姫子さまが千歌音ちゃんを襲う。
Aそのまた逆で千歌音ちゃんが酔っ払い(あまりの可愛さに)姫子さまが襲う。
B情事中に乙羽さん偶然目撃。
乙羽さん乱入で修羅場とか…。
           
妄想が止まらない…(`・ω・)
660姫子の想い、乙羽の想いの反省部屋:2008/11/04(火) 01:57:52 ID:GkgbIZRL
※びっくりするくらいの早さで感想をもらってますが先に言い訳を…
以上でした
いや…もう何て言えばいいのやらで…orz
修羅場とゆーかとにかく姫子と乙羽さんに思いっ切り喧嘩させてみよーではないの!と思ったらこんな羽目に
そんでもって2人の喧嘩の終止符を打つのはやっぱ千歌音ちゃんしかおらんやろと
で、とりあえず当初考えていた話は鬱っぽくて止めて、新たに考えたのがこんな凡作になっちゃいました
キャラ崩壊はごめんなさい
も〜姫子の若造っぷりがね、あと遠慮しない乙羽さんとか意外と書いてて楽しい(ん?

では、読んじゃった人すいませんでしたっ!


やっぱり文中の突込みが入ってるのでそれぞれフォローと言い訳させて頂きます
661名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 02:36:02 ID:GkgbIZRL
>>657
dです〜!
ええ、ここぞとばかりに怒鳴って頂きました
特に現世の乙羽さんは我慢するシーンが多かったからその反動かもしれません、自分の勝手な見解ですが
反省会場では乙羽さんは姫子のお茶を椎茸茶にすり替え、姫子は乙羽さんの分の茶菓子に砂糖をふりかけてるようです

>しっかし…下女の目の前でやったら、まずいんじゃなかろうか…千歌音ちゃんの立場
それもすっ飛ばすくらい頭に血が昇ってます、2人とも
うっかり乙羽さんが言っちゃってますが、姫子はどの下女にも誰隔てることなく優しいです
なのであの「貴女はご自分が一番あの子の事を大事に想っていると〜」の部分は
『下女の中で一番千歌音が好き』ではなく、『病弱な千歌音ちゃんを大事に思ってるのが一番』って言う意味です、念のため
下女にしても喧嘩の内容よりも憧れの2人が喧嘩してしまってることにビビってます

これはもう勝手な自分の設定だから突っ込まれても仕方ないのだけど、
普段の時はマコちゃん、お茶会はイズミさんとかそんな感じでお付の人間を姫子は使い分けてます
なので千歌音ちゃんの場合は祝詞(=復活の儀)のときのお付の子
書かなきゃ分かりませんよね・・・言い訳すんませんです
662名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 02:48:01 ID:GkgbIZRL
>>658
dです〜!
こんな修羅場ですいませんです
姫子が責められてるのとか皆のイメージする前世の姫子像とかけ離れてると分かりつつも書いちゃいました
最終的には和解させるつもりだったので…
乙羽さんが姫子に対等にものを言えるのは、>>602で書いた設定そのままだからです
乙羽さん=医者の娘で姫子の2つ上、さらに同じく名家の娘で同じ学校で目立つ2人は親友同士
     姫子の村に医者がいない理由(本当は幼馴染の千歌音ちゃんといたいのが本音)で来栖川の屋敷に居候中

無茶苦茶ですいません…orz
663名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 02:53:21 ID:GkgbIZRL
>>658
ごめんなさい、あと一つ
イズミさんとやや被ってしまってごめんなさい、自覚してます。完全に言葉遣いを間違えました
早く書けばいいってもんじゃないですね
次回気をつけます
664名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 02:55:17 ID:GkgbIZRL
>>659
まさかの受け入れられに我涙目w!
dです!

個人的にはBが…げふんげふん!
最近エロがね…
酔っ払いシリーズも懐かしいw
665名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 10:14:04 ID:d7BTQ+IW
>>662
>>663
なるほど、乙羽さんもどこか由縁のある名家のお嬢様なわけですね
姫子さまと同じで村のアイドル的存在…
そして姫子さまより年上…それなら納得かもね
おそらく乙羽さんにも仕える下女が居るのでしょう
あと、イズミさんは気にしないでください
どうもあのお嬢様言葉を聞くとね…
666名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 20:59:05 ID:MFIPRk5u
何か書きたいのだがシチュが思い浮かばない…
エロないかね、エロ
667名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:40:13 ID:K6SXnXae
ご希望カプは?

傾向は?
純愛?
ちょっと切ないのでもOK?
668名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:50:20 ID:MFIPRk5u
あ、ごめん…自分が書きたいんだ(´・ω・)
そういえばオロチ衆出てこんね
669名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:53:55 ID:K6SXnXae
いや、そうじゃなくて、どういう傾向のシチュがご希望?って話。
670名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:59:33 ID:MFIPRk5u
失敬したーっ!
ほんのり切なめか、日向ぼっこ並みにほのぼのな感じ

前世姫子が千歌音ちゃんに甘えるのとか今ちょっと浮かんだ
671名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 22:12:16 ID:K6SXnXae
うーむ。
初め臆病な千歌音ちゃんを懐かせるために、いろいろ試行錯誤する姫子さまとか。
そのときを思い出して、いつもお姉さん風を吹かせている姫子さまを何とか甘え
させられないかと言う試行錯誤する千歌音ちゃんとか。

べたかな?

なんか初め甘えさせようとすると、恐れ多いって逃げそうな気がしてw>千歌音ちゃん
672名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 22:17:48 ID:K6SXnXae
後、そちらの姫子さまは絵を描くほう?

書くんだったら、絵の表情って意外に心理状態が出るから、なんか寂しげなのを読み取る
千歌音ちゃんというのはありかも。
なんでわかったの?と言う感じで。
673名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 22:18:38 ID:MFIPRk5u
とゆー事ならば千歌音ちゃんの視点からみた前世姫子を書いてみますか
いつも一緒にいるマコちゃんとかに少し相談してみたりしちゃう千歌音ちゃんとか

>なんか初め甘えさせようとすると、恐れ多いって逃げそうな気がしてw>千歌音ちゃん
これは頂いていきますねw
674名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 22:20:24 ID:MFIPRk5u
>>672
自分酔っ払いの人なんでたぶんその絵を描くほうの前世姫子ですゾー!
675名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 22:28:54 ID:K6SXnXae
>>673
>これは頂いていきますねw
はい、もらっていてくださいませ。
なんか、姫子はかまってくれると懐くわんこだけど、
千歌音ちゃんは甘えていいのかどうか悩んでる野良の子猫を想像してしまったw
近くによると逃げるし、遠くに行こうとするともの言いたげにじーっとみるとか。どうしろとw

昔、絵を描いてたときに、えらく沈んでる時期があって、もう絵の表情に出るわ出るわだったのですが、
本人だけそれに気がつかず、ある人に指摘されて初めてつらかったの気がついて、号泣したと言うのが元ネタw
って、酔っ払いの人ですか。いつも乙っす。
676名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 22:57:31 ID:MFIPRk5u
乙だなんて、またお前か!で十分です
イメージは大体沸きました。カタチになるのはしばし時間が掛かりそうですが
シチュがある方が遥かに書き易いっす
ありがとうございましたっ
677名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 11:40:55 ID:laC6Ziu9
素敵なネタをもらえて書いてるものの
何か色々妄想が膨らんで2、3作くらい作ってしまいそうな勢い
678名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 12:21:50 ID:OSbV8aLH
千歌音ちゃんも普段はクールだけど姫子と2人のときはわんこだからな
前世はもっとね、毎日姫子さまに甘えてた…

679名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 21:21:39 ID:PIyqhcMb
久しぶりに現世の話が読みたい
680名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 21:26:05 ID:w67kixEP
例えば?
681名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 23:16:14 ID:w67kixEP
爆弾投下予告

注意
1.しつこくまた前世です、短いです
2.新シリーズ頑張れ千歌音ちゃん
3.エロはなし
4.せっかくくれたシチュと余り関係ない…orz


それではどんぞ
682昼寝@:2008/11/05(水) 23:21:32 ID:w67kixEP

とある晴れた日の昼下がりの来栖川邸

姫子は自室に篭り机に頬杖をつきながら書物を読んでいた
真剣な表情で文を辿り一枚一枚ゆっくりと頁を捲るも目が段々と閉じていっている
決して詰まらぬものではないのだが障子越しに伝わる暖かな日差しが眠気を誘い、うつらうつらとしてしまっていた

「あ…いけない、いけない」
眠りかけていた自分に気づき、姫子は顔を左右に振った
今日は屋敷にいる下女の大半が乙羽と一緒に町へと買出しに行っているので、いつも賑やかな屋敷も静かなのが返って余計に眠気を誘うようだ

「ん〜っ!駄目ね、このままでは眠ってしまうわっ」
たまには留守番でもと思い読書に耽っていた姫子は目をぎゅっと瞑り大きく伸びをした

「誰かいる?」
伸びをした体勢のまま真後ろにある襖に向かって大きな声で屋敷内に残っている下女らに声を掛けた
するとしばらくして襖の奥のほうから足音が聞こえ「はい、お呼びでしょうか」と、近くにいたらしい下女が襖を開けた

「あ、千歌音ね。悪いのだけど眠気覚ましに茶を持ってきてもらえる?」
体ごと向き直り、襖の外の廊下にちょこんと正座している同じく留守番係りの千歌音に笑顔で頼んだ
姫子の笑顔に千歌音も笑顔で返す

「はい、かしこまりました。茶菓子はいかがなさいますか?」
「今はいいわ、ありがとう」
首を振り答えると千歌音は「それでは直ぐにお持ちします」と頭を下げ、襖を閉めようとした
真面目に仕事をする千歌音の姿に「ねえ、千歌音」と姫子は声を掛けた

「はい?」
呼び止められた千歌音は首を傾げ、にこにこしている姫子の方を向いた

「一緒にここでお昼間する?」
ちょいちょいと誘うように自分の隣の座布団を指でつついた
姫子の誘いに驚いた千歌音は顔を真っ赤にし「えっ!?あ、あの今は仕事中なので…!」と声が上擦り、手を振りながらあたふたした
予想通りの千歌音の反応に姫子はにんまりと口元が緩む

「冗談よ。じゃ茶をお願いね?」
「は、はい…っ!」
一礼しながらピシャ!と襖を閉め、ドギマギしながら逃げるように台所へと向かっていった

「本当、可愛いわね」

遠ざかる足音に満足そうにゆっくりと呟き、姫子は再び書物に目を落とした


683昼寝A:2008/11/05(水) 23:24:02 ID:w67kixEP

数分後…

「姫様、お茶をお持ち致しました」
姫子の部屋の前で湯飲みをのせたお盆を持った千歌音が声を掛けた
しかし部屋にいる姫子からの応答が無い

「あのぅ…姫様?」
ひょっとして部屋にいないのかと思った千歌音はほんの少し襖を開いて中を覗いてみると、姫子の背が見えた
安心した千歌音はそのまま盆を持ち部屋へと入っていき、姫子に近づき「あっ…」と声が漏れた

「くぅ…」
書物を読みながら待っていた姫子は机に突っ伏し、暖かな陽を浴びながらすやすやと眠っていた
気持ち良さそうなその寝顔、滅多に見れぬその顔に思わず千歌音の頬が染まる
誰か来てしまうかも…でも…
辺りをキョロキョロと見渡しても今日は人が少ないせいか誰もいる気配がしない
少しドキドキしながらも傍にいたい千歌音は盆を置き、そっと姫子の隣に座り良く見ようと覗き込んだ

「すぅ…すぅ…」
微かに開いている口から漏れている寝息が姫子の時折見せる無邪気さを引き立てている
少し肌蹴た着物からみえている肩に恐る恐る手を置くと、とても柔らかな姫子の肌から温もりが伝わってくる
艶がありハリもある気持ちの良い姫子の肌、千歌音は姫子にくっつきそっと肩に頭を乗せた
気持ち良さそうに寝ている姫子は起きる気配も無い
本当にこのまま一緒に昼寝をしたい…

そう思う千歌音は姫子の太陽のような温もりを感じながら目を閉じた


静かな部屋で2人寄り添い、暖かな日差しを浴びているととても心が落ち着いた

684昼寝B:2008/11/05(水) 23:26:17 ID:w67kixEP


「ん……ちか、ね…」

しばらくそのままでいると微かに聞こえた小さな寝言、目を開き姫子を見たが目は閉じられていた
しかしその寝顔はとても優しくて、口元が微笑んでいる
起きていても寝ていても自分の事を想っていてくれる姫子に嬉しくて千歌音は少し照れくさそうに笑う

「姫子…」
小さく名を呼び、千歌音は眠る姫子の頬に顔を近づけた


「来栖川のお嬢様、今戻りましたよ」
「っ!!!?」

突然廊下から出掛けていたはずの乙羽の声が聞こえた
心臓が止まるほど驚いた千歌音は咄嗟に姫子から離れひっくり返りそうになり姫子は「ん…?」と目を覚まし体を起こした

「お土産に祖母が作った…ってあら?姫宮さんもいたんですか?」
「…?あ、千歌音どうしたの?胸を押さえて、顔が真っ赤よ?」

部屋に入ってきた乙羽と起きた姫子の視線に、吹き飛ばされたような体勢で胸に手をあて耳まで真っ赤な千歌音は2人を交互に何度も見た

「えっと、あの、その…お茶がはいりました…///」

そう言って正座し直し、恥ずかしそうに下を向いたままお盆ごとずいっと姫子に差し出した

「?」
「?」
「・・・///」



がんばれ千歌音ちゃん、くじけるな千歌音ちゃん




どの時代でも皆は君の味方だよ




END
685昼寝の反省部屋:2008/11/05(水) 23:31:22 ID:w67kixEP
以上です。書いてて自分が眠くなりました
昼寝している犬に寄り添う猫です。どこが?って感じですね
すいません、次こそは提供してくれたシチュ通りに書きます

あ、でも現世って声もあがってますね(´・ω・)ドーシタモノカ
686名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 23:50:21 ID:uYj0nq33
>>685
ほぼ、リアルタイムに更新遭遇。乙です!
…こっちも眠いっす。というか、ぽかぽかお日様のあたるところでお昼寝なんて何年してないんだろう?
この時いくつなんだろう?なんかいたずらっ子なのか甘えん坊なのか。にやにや。
後で、姫子になんだったのってにっこりと問い詰められそうな気もしないでもないw

乙羽さんもナイスタイミングでしたw

寝たふりのほうは、お気になさらずー。エロありといってたのに、
うっかりしてたのは何とかしてもらえるかなーと他力本願でしたw

と、いうことで現世も前世も楽しみにしとります。
687名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 23:51:40 ID:uYj0nq33
>>686
寝たふりじゃなくてネタふりですな。orz
688 ◆M2vRopp80w :2008/11/06(木) 06:41:16 ID:faXBTMWo
>>685
千歌音ちゃんかわええw
よかったです!
                      
現世ものなら2人の学園生活書いてみるとかは?
あとまたまた話し変わるんだけど、もし姫子さまがオロチになったらどうなるんだろう?
やっぱり千歌音ちゃんを襲うんだろうか…銀月の嵐みたいに。
689名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 12:48:57 ID:Z5kC/lpx
前世での学園話か…いいな、前世の乙橘は女子高みたいだし、乙羽さんも出したいね
あと前世の銀月は姫子さまが欲望で病弱千歌音ちゃんを力ずくで犯してる
オロチ化状態でかどうかは不明だけど、自己犠牲については互いに知ってるから

690名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 13:05:28 ID:Xw+I23UE
>>686
>>688
dです〜!
きっとあの後千歌音ちゃんは夜な夜な姫子に問い詰められて、またあたふたしちゃったと思われます


前世姫子のオロチ化ですか…
現世の千歌音ちゃんと同じで嫌われる為なら銀月じゃなくて千歌音ちゃんの目の前で真琴ちゃんを抱いたりとか…(´・ω・)?

あとまだ2つばかし前世の話書いちゃってるのだが続けてしまって良いのだろうか?
691名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 15:47:25 ID:Z5kC/lpx
姫子さまが部屋へマコちゃんを呼んで犯す、そしてその場面を千歌音ちゃんに
見せ付けるとか?
692名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 17:06:49 ID:M+yye+Bz
膝枕に頭を預けてぐったりし目がハイライトなまこちゃんの髪を
梳きながら千歌音ちゃんに見せ付ける姫子さまと申したか
693名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 17:43:26 ID:Z5kC/lpx
その姫子さまを則ちゃんが演じたら黒桜と同じ声だろうな…
でも姫子さまなら千歌音ちゃんの為になるのなら
親友のマコちゃん犯して見せ付けたり恨まれるためになんでもしそうだ…

見せ付けて「いま取り込み中よ…千歌音」とかありそうだ
694名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 17:52:03 ID:Xw+I23UE
自分が書いておいて何だけどかなり鬱だね
前世姫子オロチ化してマコちゃん襲って千歌音ちゃんに見せつけるとか
いざ書いたら書きながら死にたくなりそう…
まあオロチ化する必要性があるとは思えないけど

前世まで千歌音ちゃんに可哀想な思いをさせるのはちょっと抵抗がある
姫子との別れは仕方ないけどね
695名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 18:00:06 ID:Z5kC/lpx
でもまあ集団レイプとかそんなんじゃないし
別に注意事項さえあれば、書いてもいいと思うけどね…>前世の銀月?
正直姫子さまが千歌音ちゃんを直接襲うほうが鬱だと思う
その場合、見せ付ける相手は乙羽さんかな
696名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 18:25:11 ID:/QAyiJQc
そのシーンだけなら情景も台詞も浮かんだんだが鬱展開だね。
あとは二人がどこまでの関係かでかなり変わるかと。
697名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 18:28:53 ID:Xw+I23UE
そこまで現世ループさせちゃうん?
まあ妄想だからいーかもだけど

自分の中でだが姫子が自分が犠牲になる話のイメージがあるから書けないかなって勝手に答えてみた
698名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 18:53:43 ID:csuG1/Wq
前世の銀月、即興で書いてみた。
鬱っぽいので嫌な方は注意。



「姫子…さま…?」
一体どういう事なのだろう。
千歌音はただ、この時間に室へ来い、と姫子に告げられただけだ。
そして、室の襖を開いただけなのに。
そこには、服の乱れた二人の女性。
方や千歌音の愛する、千歌音を愛する、この邸のお嬢様である姫子。
方や邸の下女でありいつも明るい千歌音の友人である、真琴。
明るい真琴の瞳からは光は消え失せ、どこを向いているかわからなかった。
その茶色の艶やかな髪を梳きながら、姫子は薄い笑みを浮かべた。

「遅かったわね、千歌音」

姫子の声がやけに頭に響く。
痛い、と千歌音は思った。その鈍い痛さで千歌音の思考はさらに混乱する。
「な、にして…」
「見てわからない?」
わからないわけがない…わかりたくないのだ。
自分が一番愛する人と自分が一番信頼する人が――


「愛し合っているのよ」


頭痛が酷くなる。なんで、どうして。そんな疑問系の文ばかりが脳に浮かぶ。
どうしてなのだろう、どうして姫子はこんな事をしているのだろう、どうしてこんな事を言うのだろう。
どこか自分に至らない点があったのだろうか、もしくはなにか機嫌を損ねるような事をしてしまったのだろうか。
兎に角千歌音は、目の前の光景が信じられなかった。
「千歌音、私は…」
はっ、と千歌音が我に返ると、姫子は真琴を横にさせ立ち上がっていた。
「私は、……女性が大好きなの」
699名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 18:56:59 ID:csuG1/Wq
姫子は思わず「千歌音が」と言いそうになったのをぐっと堪える。
呆然と立ち尽くしている千歌音の目は大きく見開かれていた。

「女性の柔らかな体が好き」

(千歌音の柔らかな体が好き)

「女性のしおらしい笑顔が好き」

(千歌音のしおらしい笑顔が好き)

姫子は「千歌音」を「女性」と変えながら語り続ける。――溢れ出そうな涙を堪えながら。
「女性の豊かな胸が好き。女性の艶やかな髪が好き。女性の薄い唇が好き。女性の汚れのない涙が好き。全てが愛おしいの」
千歌音はまだ立ち尽くしたまま何も言わない…いや、何も言えないのだろうか。
「千歌音、もしかして私が貴女だけを特別に愛していたとでも思っていたの?」
「…!」
ゆっくりと進めていた足が、千歌音の目の前に着く。
姫子は微笑みながら、千歌音の腰をそっと撫でた。
「ん…っ!」
「そうね……千歌音は他の者と比べて特別敏感ね」
くすくすと笑いながら千歌音の腰を撫でた手を、更に下へ滑らせる。
その瞬間、強い衝撃と共に姫子の体が仰け反った。千歌音が姫子を思いっ切り押したからである。
しかし、非力な千歌音の力では体を引き剥がす事など到底できない。

細い体、か弱い力。こんな子にあんな重い運命を背負わせるだなんて、少なくとも姫子にはできなかった。だから、少しでもその荷が軽くしてあげたい。
その為の手段など、選んではいられないのだ。

「貴女が…そんな、」
「驚いた?でもこれが現実なのよ」
千歌音の瞳に浮かぶ涙。拭ってあげたいけれど、多分、もうできない。

千歌音の肩の荷を軽くしてあげる方法。
それは――……
700名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 18:58:03 ID:csuG1/Wq
姫子は泣いている千歌音の頬を手で固定させ、半ば強引に口付けた。
容赦なく舌を入れる。
「ん…、っ…んんー…ッ!」
千歌音の姫子の衣を掴む手が、僅かに震えているのがわかる。
(そういえば千歌音は、いきなり舌を入れると怯えてしまうのよね。
だから、いつもはゆっくりと入れるのだけれど)
「ん、んく……っ、ふぁ…」
そっと唇を離すと、千歌音の既にとろけているようだった。
ぐっと千歌音の衣を引き、床に押し倒す。
千歌音が僅かに呻いたようだが、構わず衣を剥ぐ。
「やだっ、やだやだ…!やだぁぁ…ッッ!」
ポカポカと姫子の背を叩く千歌音の手。
その力は痛くもなんともないのだが、その時の姫子にはとても痛く感じられた。
(千歌音…ごめんね)
できることなら、今すぐこんな酷いことを止めて、千歌音を抱きしめて、大好きだと囁きたい。
泣いている千歌音の頭を優しく撫でてやりたい。
しかし…もう、それは叶わない願いだということを姫子だけが知っていた。




いや…なんというか…すまんかった。
701名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 19:03:34 ID:Xw+I23UE
だいじょーぶ
好きな人は好きだよ、そーゆうの

702名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 19:18:54 ID:faXBTMWo
ごめん、姫子さまオロチ化なんて妄想して。
ちょっと逆にしてみただけなんだけど、千歌音ちゃんが思った以上に可哀想だな。
703名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 19:29:08 ID:Xw+I23UE
いや、そこまで鬱っぽくなかったと思うよ
本意じゃないのが分かってるからね〜
姫子の視線で書くと千歌音ちゃんよりも姫子の方が可哀想な気がする
もの凄く個人的な意見やけど
704名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 20:27:24 ID:D16JCNzn
そんなに鬱じゃないし大丈夫じゃないかな。

でも、ちょっとマコちゃんがフォローないのがかわいそうかも。
姫子視点で書くと、ほんとつらいのがよくわかる。
705名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 20:41:24 ID:9E5qtf2G
だからその反動で甘ったるいのが書きたくなる酔っ払いの人です
この空気の中投下してよいものか不安極まりない…ドキドキ
ってまだ書き終えてないけど
706名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:12:01 ID:D16JCNzn
甘いのはまた別腹です。
むしろカム。

愛があればすべてよし。…かなw
707名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:52:43 ID:9E5qtf2G
ありがとーっ
ノーマルを書いてたんだけど久々にエロ入れようと思って書き換え中
いつ投下できるかは謎w
708名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 11:08:30 ID:KpaKZaNS
いや、マコちゃんを犯したシーンは書いてないからそんなに鬱じゃないな
ただ、千歌音ちゃん、姫子共にレイプは本心じゃないから辛いよなあ…
でも>>698は行為は終わってるが…
やっぱり姫子さまから強引にマコちゃんを…なんだろうか
709 ◆M2vRopp80w :2008/11/07(金) 18:04:29 ID:iuDacdyW
昨日、暗いネタを出してしまったので別なのを妄想してみた。
前世での初Hって、やっぱり姫子さまがリードするんだろうな。
となると、姫子さまがどうやってそうゆう雰囲気に持っていくかなんだが…。
710名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 09:00:23 ID:22sso6J8
姫子さまから下女である千歌音ちゃんの部屋に来て「部屋にいらっしゃい」と誘うんだろう
姫子さまに体を捧げることがわかり頬を真っ赤に染め心臓の鼓動が止らない千歌音ちゃんが見えた
711名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 09:56:05 ID:m5z7qVku
初Hって結構勢いというか、そんなことがないとなかなか踏み切れない
(幾ら受け入れてくれるといっても、関係が変わる可能性があるから)
きっかけってどんなことなんだろう?キスまでだったら雰囲気でできそうだけど。

姫子さまがそこまで思い切って行動するのも、勇気いるだろうし。
千歌音ちゃん体弱いから、無理させるって思うだろうし。
どんだけ負担かけるか経験もないから想像もつかないだろうし。
712名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 11:10:46 ID:22sso6J8
姫子さまでも最初は緊張するかな…
キスまでは普段通りだけど千歌音ちゃんの服をいざ脱がそうとすると
手が止ったり…あるいわ我慢できなくて
「きょ、今日はもういいわ、部屋に戻りなさい千歌音」
「あ、あの…姫さま、顔が真っ赤ですけど…?」
「お、お黙りなさい///」
とかの夜が最初は結構続きそうだな
713名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 11:34:36 ID:m5z7qVku
んで、緊張して一杯一杯な姫子さまの動揺ぶりを見て、
なにを意図してるかわからない千歌音ちゃんは(そういう方面は鈍そうだしw)
あさってな方向に心配しそうw
714名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 12:57:01 ID:rhB9C3pm
爆弾投下予告


注意
1.しつこくまた前世です
2.久しぶりのエロ。だいぶ不発気味
3.甘いような酸っぱいような…糖度50%?
4.注意書きが少ないことが要注意


昨日投下する予定が寝落ちしてしまってこんな真昼間にエロを…
それではどんぞ
715悲壮美@:2008/11/08(土) 13:06:37 ID:rhB9C3pm

宵も更けた来栖川の屋敷
今宵も姫子は千歌音のいる淡く蝋燭の灯がともる離れへと訪れ、筆を手に取っていた

「……」
しかし今日の絵を描く姫子の顔はいつもの穏やかさがなく少し顰めているように見える
筆が思うように進まず姫子は絵を描くのを止め、はぁっと小さくため息をつき筆を置いてしまった

「姫子?」
「……」
今まで途中で筆を置いたことがない姫子に向かい合うように布団の上に座っていた千歌音は首を傾げた
ここに来た時も姫子はいつもよりも言葉が少なく、「どうしたの?」と聞いても「何でもない」と返され少し心配していた

姫子はそのまま無言で千歌音に近づき、縋るようにぎゅっと抱き付いてきた


「どうしたの?姫子」
「…別に」
目を閉じて胸に顔を押し付けている姫子は大きく息を吸い込んでから千歌音の問いかけにやや冷たい声で答えた
姫子の怒ってるのか甘えてるのか分からぬ態度に困ったように千歌音が笑うと、姫子はそのままぐっと力をいれ千歌音を布団に押し倒した
「きゃっ!」と、倒れた拍子にぱらっと千歌音の髪を結っていた紙紐が解け、長い黒髪が布団に広がる
そのまま姫子は倒れた千歌音の手首を軽く押さえ組み伏せる

「…ひ、姫子?」
「……」

何も言わずに真剣な表情で自分を見つめる姫子に驚きながらも思わず千歌音は頬を染め胸の鼓動が高鳴る

716悲壮美A:2008/11/08(土) 13:09:36 ID:rhB9C3pm

「どうし、んっ……っ」
言葉を続けようとする千歌音の小さな唇を姫子は自分の唇で塞いだ
事態を乗り込めてない千歌音の唇を何度も啄み、僅かに千歌音の口が開くと姫子は口を割って舌をいれ、千歌音のと絡め合わせていく

「はぁ…ちゅ…っ…ぁ…んっ…」
部屋に響く水音
いつもとは違う姫子の性急な求め方に少し戸惑いながらも、一方的ではあるが決して乱暴ではない事は分かる
骨ごと溶ろけてしまいそうな甘い蜜の味のする姫子の濃厚な口付けに千歌音は目を閉じ姫子を受け入れ、いつの間にか夢中で舌を絡めていた
抵抗する意思の無い千歌音に姫子は手首を掴んだ手を離し、寝衣の上からでも十分な大きさの千歌音の胸の膨らみを両手で大きくゆっくりと揉みだすと千歌音の体がピクリと跳ねる

「ぁっ…むぅっ…あ、あぁ…っ」
口付けの合間から漏れる千歌音の甘い声が姫子の胸を揉む手の動きを強くし、いつもよりも興奮しているのか体を使って弾力性のある千歌音の胸を何度も何度も揉み体を擦り合わせている姫子の息も自然と荒くなっていく
布越しに重なる千歌音の肌も姫子の肌もお互いにどんどんと熱くなっていく

本能が先走る姫子は一度胸を揉むのを止め、舌を千歌音のと絡め合わせたまま千歌音の帯に手をかけサッと解き千歌音の寝衣の前を左右に広げ白く華奢な体を自分の前に晒す
そのまま自分の帯も解き、邪魔そうに寝衣を脱ぎ捨て一糸纏わぬ姿になると口を一度離し、千歌音の裸体に自分の体をぴったりと重ね合わせた
暖かな姫子の温もりに包まれ熱く荒い姫子の息が千歌音の首にかかると、情熱的に自分を求める姫子に千歌音は何とも言えぬ幸福感に包まれ微笑んだ

「姫子…どうしたの?」
そう熱っぽく耳元に問い掛けながら重ね合わさった肌の温もりをもっと感じられるよう千歌音は愛しい姫子の背に手を回し優しく抱き締めた
抱き締められた姫子は千歌音の問いに答えず、体を弄り首筋と鎖骨にそれぞれに口付ける

「もう…ゃん…っ!ぁ…」
千歌音が擽ったそうに身を捩ると自分の胸と合わさっている千歌音の胸の先端が硬くなっているのが良く伝わる

「千歌音…」
姫子は体を少し起こし、上気した目で千歌音のその固く勃っている桜色の蕾を見つめ顔を近づけて引き寄せられるように口に含んだ

「んぁ…っ」
口に含んだ蕾を舌を使って赤子のように吸いあげると千歌音の体が少し弓なりに反る

「ふぁ…っん、はぁ…」
そのまま蕾に熱い息を吐きかけ舌先で転がし片手は空いている方の胸を掬い上げるように揉み、もう片方ほうの手は千歌音の太ももやお尻を撫でていく
止まらぬ姫子の愛撫にぴくんぴくんと千歌音は素直に反応する
口付けを落としながら姫子の顔が腹の方へと下がっていくと、千歌音の手は名残惜しそう姫子の背から離れた
そして姫子は一度体を起こし、膝をたてていた千歌音の白く柔らかい内腿に口を移し舌を這わせた
717悲壮美B:2008/11/08(土) 13:12:22 ID:rhB9C3pm

「っ!はぁ…んぁっ…!…ひめ…こ…」
舌を腿の付け根の方に近づくと千歌音の腰がぴくんと疼く
すぐそばにある千歌音の潤った綺麗な其処が熱をもって姫子を待っている
誘うように甘い香りのする其処に姫子はそのまま腿に手をかけ足をもっと開かせ顔を近づけて千歌音の股に顔を埋めた

口先で柔らかな茂みを掻き分け、舌で愛液の溢れている秘裂を舐めあげる
千歌音はぴくっと顎があがり「あぁ…ん…」とくぐもった官能的な声をあげる
背筋がぞくぞくするようなその甘い声に姫子はぴちゅぴちゅと水音をたてながら舐め、そのまま少しだけ顔を覗かせていた突起を舌先でぎゅっと押した

「――っ!」
強い刺激に千歌音の体は跳ね、姫子は千歌音の浮いた腰を押さえた
蜜壷からはくぷっとさらに愛液があふれ、姫子はそれを丹念に舐め取り舌をその蜜壷の中へと差し込んだ

「んんっ!…くはっ・・・ぁ、ぁ…んっ!」
柔らかな膣壁の上部を舌で刺激され、その続く快感に千歌音は目尻に涙を浮かべる
行き場のない千歌音の右の手は布団をぎゅっと力いっぱい掴み耐えようとし、もう片方の左の手は声が漏れないよう口元にあてる
しかしそれに気付いた姫子がぱっと口元の手を掴み、指と指を絡めた

「あっ…!」
「…もっと声を聞かせて、千歌音」
非難めいた千歌音の声に姫子はポツリと返す
姫子が喋ると唇が敏感な赤くなった突起にほんの少しだけ触れ千歌音が小さく痙攣し、絡められた指をくっと握る

「ぁっ…やん、恥ずかしい…」
幾度抱かれても声を出すのが恥ずかしい千歌音は姫子から顔を逸らす

「大丈夫、ここの声は屋敷には届かないわ」
「でも…っふぁ!」
まだ抵抗のある千歌音に姫子は迷う余裕を与えんとばかりに不意にちゅうっと強く突起に吸い付いた

「んああぁっ!はぁっ…ダメっ…ぁん!…ふ、ぁっ!」
突起をさらに姫子は舌で舐めたり押したりと激しく刺激すると、遮るものがなくなった千歌音はさっきよりも大きな声で喘いだ
泣いてるかのような甘い甲高い鳴き声。目を固く閉じ、体中を走る快感に体を振るわせている

「千歌音…っ」
もっと近くで千歌音の喘ぐ声が聞きたい姫子は千歌音に覆い被さり、絡めていた指を離して千歌音の其処にあてがった
十分に潤い溢れかえっている其処に指を上下に滑らせるとさらに愛液は溢れくちゅくちゅと大きな卑猥な音が部屋内に響く

「んっ…はあっ!…ん、んん!…あぁっ!」
愛される喜びと快感に千歌音はあられもない声がでる羞恥を忘れ姫子にしがみつき体を密着させる
息が淫らになっていき無意識に指の動きにあわせて微かに腰が動いていく

「あぁあっ…っ!ん…ぁん、あ、あぁ…んっ!」
切羽詰っていく千歌音の声。腰が浮き、声を震わせながら脚が突っ張っていく
純粋無垢な千歌音の色っぽく乱れた顔を愛しそうに見つめていた姫子は千歌音の一番感じるところをきゅっと摘んだ

「っぁ!ひめ、ぁあああーーーっ!」

大きな声をあげ千歌音は仰け反り姫子の腕の中で達した

「千歌音…」
力が抜け余韻で引きつく熱く火照った千歌音の体の上に、姫子は自分の体をそっと重ね小さな声で呟き目を閉じた


718悲壮美C:2008/11/08(土) 13:17:03 ID:rhB9C3pm

「もう…どうしちゃったの今日は?」
「……」
目を閉じて胸に顔を預け黙っている姫子に体力が戻った千歌音は優しく声をかける

情事を終え、冷えた部屋で裸のまま2人で布団に潜り込んでいたのだが、姫子は千歌音に抱きついたままだった
いつもなら抱き締めてくるのに今日は甘えるように抱き付いている
ちょっと苛ついてるように見えた今日の姫子の態度に千歌音は何となく察しがつき、姫子の頭を撫でた

「また乙羽さんと喧嘩でもしたの?」
「……っ」
優しく聞く千歌音に姫子は何も答えずに、ぎゅっとさらに抱きついた
どうやら図星のようである。しかもこの様子を見ると負けたのだと見受けられる
子供のような姫子に千歌音はクスッと笑みが零れた

「もう、仕方ないのだから。乙羽さんは良い人よ?」
「分かってる。ちょっと普段の生活のことでお小言を言われて苛々してただけよ」
頭を撫でながら慰める千歌音に姫子は少し恥ずかしそうに顔をぽふっと胸に埋めた

「すまないわね…」
人の悪口を言わない姫子は抑え切れなかった感情を千歌音を思い切り抱きぶつける事で解消していた

「いいえ、もう機嫌は直った?」
珍しくしおらしく謝ってくる姫子に千歌音は優しく頭を抱いて問うと、姫子は幸せそうに「ええ」と答えながら頷いた
千歌音は姫子がそれで笑顔になってくれるのであれば例え強引だろうが構わなかった
一方的であっても姫子の抱き方には思いやりがある。最中も体の弱い自分に無理が無いように、声や反応を気にしていてくれるのを抱かれる千歌音自身が一番良く分かってる
安心した千歌音は姫子の頭をを再度抱き締めにっこりと微笑んだ

「でも『皆の姫様』は色々と大変なのよ。言葉遣いだの振舞いだのって」
千歌音の柔らかな胸でちょっと疲れてるような声でぽつりと言った
姫子は村では村の長の一人娘として、陽の巫女として恥じのないように振舞わなくてならない。皆の期待に答え幼い頃から常に先頭に立ってきた
加えて誰にでも平等に優しく接する為皆から憧れ慕われている。その為学校では常に取り巻きに囲まれ1人で休む暇が無い屋敷でも自分の周りには誰かしら付き添っている為ゆっくり寛ぐことも余り出来ない事を千歌音も知っている

「人気者は大変ね」
いつも自分にしてくれるように、疲れた姫子を癒してあげるように頭を撫でた

「そうしていたら周りが勝手にくっ付いてきてるだけよ」
小さくため息をつき、さほど関心の無さそうな声で答えた姫子にとって皆から憧れの眼差しを向けられる『皆の姫様』でいる事は何の価値もなかった

719悲壮美D:2008/11/08(土) 13:21:26 ID:rhB9C3pm

「じゃあ今ここで私に抱きついてる『皆の姫様』は?」

甘える姫子の頭を撫でながら笑顔で聞いてみた

「『千歌音だけの姫子』よ」

迷いなく答えたその偽りのない姫子の言葉に千歌音は少し恥ずかしそうに、だがそれ以上に嬉しそうに微笑んだ
姫子にとって姫様として皆から崇められることよりも、千歌音ただ一人が自分を想ってくれる事のほうがこの世の何よりも価値がある
千歌音は唯一姫様と呼ばれる身分を捨て、一人の人間として自分自身を晒せる存在、千歌音ただ一人だけ自分の傍にいて隣で笑ってくれれば良いのだ
千歌音にしてもいつも気丈に振舞う姫子が羽根を休め素の姿を自分に晒けだし、疲れた心を癒してあげれる立ち木でいられることを嬉しく思う


「でも明日の朝になればまた『皆の姫様』に戻らなきゃいけないわ」

淋しそうに言い、姫子は千歌音を抱く腕に力を込めた

「…そうね」
悲壮な姫子の言葉を受け、瞼を落とし千歌音も姫子の柔らかな体をぎゅっと抱き返した


ずっとこのままでいたい、だが永遠には続かないと分かっているこの至福の時
明日になればまた何事もなかったかのように姫子は村長の娘として、千歌音はそれに仕える一人の下女として変わらぬ日常が訪れる



―だからせめて、あともう少しだけこのままで…



姫子が部屋へと戻る残された僅かな時間


2人は互いの温もりも惜しむように強く抱き締めあっていた




END
720悲壮美の反省部屋
以上です
意外と苦労して書いた割りには短KEEEEEEEEE!!エロも短KEEEEEEEE!!
少し現世の宮様な千歌音ちゃんと姫子をシンクロさせてみました
相思相愛ならこんなもんなんだろーなーみたいな
自分で書いててあれですが、2人が駆け落ちしちゃいそうな気がしてならんかった(´・ω・)

もう何も言いますまい。読んじゃった人すいませんでした