ガンダムで
>>1を乙する。
いいわね……私はやる。
そのためにどんな悲劇がおきたっていい。
ただ、最後に、本当にガンダムで
>>1を乙出来るなら!
よーし
>>1乙!やりゃあ出来るじゃねェか!
そうやって
>>1乙でいりゃいいのさ オレを楽しませるためにな
ちょっと質問。アリマリ書いてるんだけど、マリナは年齢的には非処女だけど、宗教的には処女だよな?だから処女でいいのかな?
>>8 間違いなく処女だろ。宗教的にも性格的にも。でも、こそーりオナヌーはしてそう。
それをシーリンに見つかって(ry
「…や…め…ろ」
拘束され、先程まで暴行を受け続けた刹那は腫れ上がった顔を地面に擦りながら、小さな抵抗の声を漏らすが一笑されて片付けられた。
「はっ!お前の敵でもあるんだぜ…見てろ…おっと、動くなよお姫様…体まで切っちまうからな」
ランプの光を反射した土造りの壁にアリーの黒い影が立上がりマリナの影に重なった。アリーは腰に納まっていたナイフを取り出すとニヤリと口の端をつり上げた。
「いやっ…止めて」
縛られ横たわった状態のマリナの顔が血の気を失って蒼白になる。守りたいと思っていた人が傷付けられる現実に刹那はドロリとした絶望が染みて自身が黒く染まる様な感覚に唇を噛んで絶えようとした。
絹の引き裂かれる音とマリナの息を飲む音がいやに耳に鮮明に聞こえる。
「…ゃあぁっ」
縛られた隙間から日光に晒された事の無い白い乳房が空気に震える。体のラインを強調するような縄の隙間から覗く白い肌が官能的でアリーはマリナの服を更にナイフで切裂いた。
「…っ止めて下さい」
「止めて欲しいだあ?これからだろうがっ…」
「きゃっ…止めて!触らないで!」
マリナに跨がり体を舐め上げる様に見ると羞恥心から視線顔を逸すマリナの頬を打った。堪らず零れ出す涙が赤くなった頬を伝う。
「……やめ…て…くれ…」
刹那は怒りと情けなさに瞳が潤むのも悔しく腹立たしいが、身動き出来ない自分を恨むしか無かった。
この男はいったい何処まで自分以外の他者を犠牲にし、傷付ければ気が済むのだろうか。果ての無い暴力。
それに加え、今は心までも暴行され続けている。
「マ…リナを…放…せ」
「お子様は黙って見てな」
アリーはマリナの白い乳房を鷲掴みにすると貪る様に食らいついた。
「いやぁっ」
唇が吸上げ舌が乳房を舐め回し敏感な先端を捏ね回す。
「いやっ…ぃゃぁ…」
理性とは関係無く反応する体に唇を噛み締めるマリナの背筋に悪寒が走ると嫌悪の表情を見せた。その顔をちらりと横目で見てアリーは、そうで無くては詰まらないと口許に厭らしい笑みを浮かべ両手で胸を寄せる様に揉み始た。
立ち上がった乳首を舌先で強弱を付け嬲り、片手でもう片方の乳首を弾いて弄ぶ
「ふっ…ゃあっ…ぃやぁ」
蒼白な顔でマリナは自分の体に絶望していた。どんなにも心が拒否しているにも拘らず与えられる刺激に体中が反応して熱を宿して行くのが分かる。熱にうなされるのを拒む様にマリナは顔を嫌々と横に振った。
「はぁっ……はぁっ…」
吐く吐息に熱を感じるとアリーは乳首を甘噛みした。
その瞬間、体が快感に跳ね上がった。
「ひっああ…ぁぁっん」
知らない自分の声を止めたくて、マリナは口を塞ごうと混乱しながら自分の手を探した。けれど何故か見つからない。
「ゃっぁぁっはぁっあぁんっ」
その間にも愛撫は止まらず声が溢れ出す。息を吐く暇なく体を刺激されマリナは体を身悶えさせた。
「ゃんっはぁ…ひあぁっ」
縛られていると思い出したと同時に壁の隅の刹那と目が合った。殴られて頬を腫した悲しそうな瞳が静かにこちらを見ている。
「…ぃで…」
堰を切った様に恥ずかしさと悔しさで涙が溢れた。
「見ないで!!……刹那…」
にやにやと口許に湧き上がる笑いを隠す気も無くアリーは体を起こすと唾液で濡れた口許を腕で拭った。そして静かに泣くマリナの頬を掴むと嘲笑を浮かべ、まだ知らないのかと言う様な顔で眉間に皺を寄せた。
「ばぁか、これからがショータイムだよ……お前も見たいだろ?ソレスタル何とかのガンダムマイスターさんよお!!聖人面して、てめえが守りたかった女が犯されるの見て興奮すんなよ!」
愉快そうに大声で笑うアリーの声が響いた。一頻り笑うとアリーは何をされるのかと戦慄するマリナに近付いて呟いた。
「さあて…続きだ…」
「来ないで…」
ゆっくりと腕を伸ばしながらアリーは商売用の笑顔で微笑んだ。自分にとっての営業スマイルでマリナの顔が引きつるのがおかしくて吹出しそうになる。
さあて、どうしてやろうかと思ったところで刹那と目が合った。
「そうだ…そうだなあ!見せてやるよ…まだ知らないだろ?」
突然そう言うとアリーはマリナの足を捕まえ引き摺った。
「痛いっ何をっ」
「何を?勉強だよ勉強、性教育ってやつだ」
「え?………いやあぁぁぁ!」
刹那は何が起こるのか分からず身を堅くしたが、目の前の光景に愕然とした。アリーは刹那の真正面で既に隠す物が無いマリナの腿を無理矢理開くと秘部を晒した。薄暗い室内のランプの明かりがゆらゆらと揺れる。
「貴様…!…」
それ以上の言葉を発せない刹那の前でマリナの太股が震え、アリーの手が秘部を撫でた。誰にも触れられた事の無いマリナの秘所をアリーの指先が混ぜたかと思うと、唐突に指を一本窒に入れた。
「ひぃぃっ!」
違和感にマリナは悲鳴を上げた。何とか逃げようと腰を浮かしたところで腰を抱かれ体が重なり、アリーの顔が胸元に見えると乳房を頬張っり、窒にある指を律動させた。
「いやっいやっ!」
マリナは何とか足を閉じようとするが、太股の間にある腕と刺激で力が入らない。
「ったく…お前も初めてかよ」
半ば呆れた様に呟くと、足をばたつかせて足掻くマリナの窒内でアリーは指を掻く様に曲げて擦った。
「ああっ!!あっぁ」
急に頭の先まで突き抜ける様に走った快感にマリナは嬌声を上げた。それを聞いたアリーはそこを重点的に攻め上げ、びちゃびちゃと水音がした頃に指をもう一本増やして貫いた。
延々とマリナの声が響き刹那は噛み締めた唇から血が出ているにも拘らず力をくわえた。
「止めろおぉ…止めてくれ」
呻く様に刹那が叫ぶとアリーはその顔を見る為に体を起こし、両手でマリナの秘部を攻め立てた。
「これが止めて欲しく見えんのか?」
「あああっあっぁっひゃ…んぁっ」
愛液が太股を伝い流れ、窒が引くつくとアリーはわざと愛撫を止める。繰り返す度に愛液は増しマリナは理性を失って行く。
「あ〜あ、姫様はしたない…」
親指でも秘部の弱みを擦り続けるとマリナの腰が生理的に揺れ、潮を吹いた。その熱い滴が刹那の頬にもかかる
「いやっああっぁあっぁゃぁ」
「ひゃははははっ!初めてで潮吹きやがった!」
「くぅっ…」
眼前での出来事に刹那は怒りで目を伏せ、何時までこんな事を続ければこの男は気が済むのだろうかと思ったところでマリナの悲鳴が上がった。
「いやぁ!!痛いっやぁっ!!」
脱力したマリナの足を肩に担ぐとアリーは自身の先端をマリナの窒内に挿入した。
「はぁはぁ…もう止めて…お願い…」
懇願するマリナを刹那に見せつけ
「見えるか?ほら入って行くぜぇ…」
「っ…止めろ…いい加減にしろ!」
結合部をよく見えるように位置を動かすアリーに刹那は湧き上がる殺意のままに叫び声を発した。それを見てアリーは満足そうに口角を上げ
「残念」
そう言って笑うと自身を根元まで一気に挿入した。
「っいやあぁぁ!!」
「貴様あぁぁ…!!」
マリナの持ち上げられた臀部を流れていた愛液に鮮血が混じり地面に落ちた。それを呆然と見つめる刹那を余所にアリーは律動を開始した。
ぎりぎりまで引き抜いて突き上げるとその動きに合わせて声が漏れる。
「いゃぁっ…痛っ…あっひあ」
十分に慣らしたマリナは最初は痛がったが直ぐに切な気な声を上げる。
「流石に…キツいなっ…」
熱く絡み付く粘膜にアリーの自身が締め付けられる。
「ぁっ…はあっ…あぁっ」
口許を下品に歪めながらもアリーは恍惚に目を細めた。腰を激しく律動させ始めるが、今にも笑いが吹き出しそうだ。あの餓鬼の顔と姫様の顔。
「やあぁぁ…ああっぁ…はぁっ」
「っく…最高だぜえっ!!」
角度を変えてと散々にマリナの中を突き上げ、逃げようと逃げる腰を捕らえて思い切り何度も律動した。刹那は止めろと、うわ言の様に繰り返し完全に絶望していた。
まだ早いぜ、糞餓鬼。そう思うと欲が高ぶり、アリーは更に興奮して思いをマリナにぶつけた。
「っほらよぉ!」
「ぁあっや…もぅ…ああ」
体を裏返されたと思ったら腰を引き上げられ直ぐに挿入されると、顔が地面に擦れてマリナは啜り泣いた。振動の度にマリナの顔に傷が出来、深くなる。
「ぅぅっぅ…ぁっぅ…」
「おらおらっ」
アリーから滴る汗がマリナの背筋に落ちて流れるとアリーはマリナの中に欲を吐き出した。
「はぁ、中々良かったぜ」
捨てる様にマリナを床に突き崩し、アリーは荒い息のまま立ち上がると酒瓶を持ち上げ呷った。啜り泣きにも笑いが込み上げるのを堪えた。もう終わったと思ってやがる。
「…ぅぅっ…」
やっと解き放たれたマリナに近付こうと刹那が体を捩っているのを黙って横目で見ていたアリーは少しだけ時間をやる事にした。
「…マリ…ナ」
刹那が近付いて囁いたのを見計らってアリーは大声で叫んだ。
「お前ら!!!この女、もう好きにしていいぞ!!」
部下がぞろぞろと扉を空けて入ってくるのを見届けアリーは満足気に息を吐き
「お姫様が壊れたら返してやるよ、後は仲良く死にな」
くつくつと笑いながら、絶望するマリナと刹那の顔を楽しむと部屋を出た。
>>17 アリマリGJ!
寝取られ系が大好きなので思う存分ハァハァさせていただきました。
>>17 俺の理想が形になってて吹いたwwGJ
こういうの待ってたんだ・・・ほんとありがとう
>>11-17 GJ!ntrktkr
キズをなめあう二人も見てみたい。
マリナハァハァ(´Д`;)
アリーみたいな鬼畜大好きだ
マリナたん壊されちゃうお…
24 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 06:52:50 ID:qWu5Xhk3
保守
>>24 保守乙。前スレが1000直前でまさかの落ちだったからな。毎日保守らないと駄目がもしれないな。
980を超えると油断すればすぐに落ちるからなお
モミーとシーリンが気になる
00Fの三十路の人以外のSSは需要あり?
>>28 あるでしょう
しかしマリナは本当に天然ドMだなぁ
刹那が襲っちゃう展開も読みたい。
押し倒されてオロオロするマリナたんが見たい
男×マリナ(凌辱)続き書こうと思ったらグロとせっちゃんも掘られそうなので止めました。かなり短縮してます。
扉が閉まる音ただそれだけの音が、現実からマリナと刹那を引き離す様に聞こえた。
男達は部屋に入ると直ぐに放心状態のマリナを囲み、近くに居た刹那をゴミでも避ける様に蹴って転がし部屋の隅へと追いやった。
玩具の如く蹴り転がされるが、その力には容赦というものがまるで無い。
固い鉄板の入った靴で蹴り上げられ体の中で鈍い音がすると焼け付く様な痛みが全身を駆け抜けた。
「ぐっぃぎっ…」
蹴られる度に刹那の呻き声が人の声から外れて行く。その声が外まで聞こえたのかアリーが軽い口調で注意した。
「おっと、その餓鬼殺すなよ。女を壊せばどうせ一緒に壊れちまうからな」
「早く言って下さいよ」
「ああ、餓鬼は生きてりゃいい。とにかく見せろ」
「了解」
アリーの部下達が慕って付いていくのは、アリーの戦闘技術や能力もさる事ながら目的を達成した後に、個人の欲に任せて好き放題にさせる事にある。
それをCBに入って知った刹那は今更ながら戦慄した。まだまだこれからなのだ。
虐殺に凌辱は日常茶飯で、倫理感覚の麻痺した男達は我先にとマリナに群がり始めた。
(短縮)
髪をつかみ上げられマリナが呻いた。
「可愛いじゃねえか姫さんよお…咥えな!歯あ立てんなよ」
「っくぁ…締まりがいいなっ…」
「俺こっちの穴いただき」
呆然としていたマリナが痛みに覚醒して悲鳴を上げる。
終り
グロは嫌だが凌辱ものはもっと見たい
てす
ひろし酷い…でもGJ
保管庫ってないの?
CM見て思ったんだがマリナって賊の侵入に遭遇してないか?
オラワクワクしてきたぞw
マリナ輪姦への布石だな>CM
某板でも借金のカタに売り飛ばされてるマリナ散々だなw
陵辱輪姦が似合いすぎて困る>マリナ様
でもせっちゃんとのエロも好きだ
刹那と幸せになって欲しいと思いつつも凌辱されるマリナに熱い物を感じるをですね、わかります。
他に凌辱に向いてる女キャラがいないというのもある
>>48 絹江!絹江!
絹江は少し相手を叩いたり蹴ったりと抵抗しながらの凌辱されるのが良いと思います!
マリナ姫の清い体を汚したい
普段露出ゼロだからなんかいいよな
和姦も見たいぜ・・・二期的に厳しいかもしれんが
設定妄想しまくりだけど、リジェネ×ルイスとかありですか?
アリアリ
マリナって需要高いんだな、知らなかった。
コミックしか見てないけどスパーク×シェリリンとかありですか?
マリナは和姦でもレイプっぽくなるのがおいしいね
むしろ、目の前でネーナに刹那を犯される姫様とか見たい
やっぱりマリナは正常位だね
スメラギは座位
>>59 スメラギはバックで尻を叩きながらが俺のジャスティス
クリスもバックが好きそう
あーもしかしてFって需要少ないどころか無い?
56xuwiTyはもしかして…スメシャルの人?
需要以前に外伝を読んでない人のほうが多いんじゃないか
じゃあ投下しないほうがいいか
BLはここでいいのよね?
誰かリボンズ×ティエ書いて欲しい
>>69 まだ今日は書いて無いのに俺が居る。
>>67 投下したら自然にGJが付くものだよ。
>>68 したらばで探しすといい。以前紹介を受けたが、今の流れでは誘導出来ないな。
68はどう見ても荒氏だろ
おまいらが一番セクロスしたい女性キャラって誰?
俺はシャル16歳Ver.、クリス、ネーナ、留美
マリナ
大佐
エクシア
デボラ女史を頂くなら今のうち
マリナタンを犯したい凌辱したい
絹江
保管人様
忙しいと思いますが、出来たら前スレの終りの方を保管庫にお願いします。
刹マリの和姦ものくれ
強姦でもいいけど
マリナ様だと和姦でも強姦臭くなるからね
21歳刹那が29歳マリナ凌辱もしくは強姦
………ごめん妄想垂れ流しすぎた
だめだ、もうここはマリナしか需要がない
シーリンとモミーのエロパロ誰か書いてくれ
>>85 きっと刹那も我慢出来ずにマリナを襲撃するよ、性的な意味で
90 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 07:51:59 ID:XgY/bxHZ
>>87 そのカプ需要あるんだw
書きたいけどモミ男さんのキャラやしゃべりかたがわからないから
今は難しいね。
>>86 今んとこ情報がないもん
情報くれば他の需要もわんさか出る
二期放送までになんとかFとかの外伝系を投下したい
ロベールのデボラ女史オナニーですね、わかります。
野郎のオナニーなんていらねーw
間に合ってます!
ちょい質問なんだが、保管庫はどの過去スレに書いてあったっけ?
スレに目を通さずに聞くお前は全部の過去スレ見て探してろ
>>96 何とか二代目保管庫が見つかったよ
軽率な書き込みしてすまなかったな
ありがとう
99 :
天照大神:2008/09/10(水) 15:31:06 ID:x3WHyNNy
サンドイッチマン
100 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 15:40:43 ID:OTnosEfC
100
二期はギアス枠か
だったら見た後に笑点だな
>>101 00もギアスも今年は決戦の年か。
・・・もちろんそのままの意味でも性的な意味でも。
ISAP死ね
刹那×ネーナ
22話のアリー対トリニティ戦直後をちょっと改編
エロは4からです
105 :
1/10:2008/09/12(金) 21:11:25 ID://IePJAn
突如出現したイオリアの声に導かれるままに、トランザムシステムを発動させた刹那は、
アリー・アル・サーシェスに奪われたスローネへと攻撃を開始した。
通常モードの3倍の能力を発揮したエクシアに、これはさすがに適わないと見切りをつけて、
アリーは早々に逃げ去ってしまった。
その後姿を追おうとエクシアを転回した時、トランザム終了を知らせるアラームが鳴り響き、
同時にがくんと機体性能が落ち込んだのが分かる。
(トランザムシステムは、諸刃の剣…。そういう事か…。)
たった数分で活動限界が来てしまうトランザム。
それでも、万一の事態に備え、このシステムを密かに搭載してくれていたイオリアに感謝しつつ、
刹那はとりあえず、地上へとエクシアを降下させた。
地面には、スローネドライがアリーに叩き落された格好のままで、惨めに横たわっている。
そのコックピットが開いているが、その中にあの生意気な赤い髪の少女の姿はなかった。
逃げ出したのかとでも思い、刹那は辺りを見回した。
そう遠くない位置に力なく座り込むネーナの後姿を見つけるのに、時間はそれほどかからなかった。
そのうなだれた背中で判断するに、どうやら、ネーナは放心状態で敵意は全くないようだ。
そのまま立ち去ろうかとも思ったが、アリーとトリニティの交戦の状況を聞いておくべきだと判断し、刹那はエクシアから降りてネーナの下へと向かった。
近づくと、ネーナが酷くしゃくりあげているのが分かった。
その理由は、聞くまでもなく一目で分かる。
ネーナのすぐ目の前に、絶命していかほども経っていないと思しきミハエルの亡骸が無残に転がっていた。
長兄のヨハンの姿が見えないが、辺りに散らばる機体の残骸から判断するに、彼もまた撃墜されたのだろう。
ネーナを刺激しないように静かに傍へと回り込み、死体を確認してみる。
腹のまん中に開いた銃創がはっきりと見えた。
他に傷跡らしきものは一切確認できない。おそらく、これが致命傷になったのだろう。
主義信条はともかく、さすがに歴戦の猛者であるアリーは、
仮にもマイスターであるミハエルをたった一発で仕留めたのだ。
逆に言うと、あれほど自意識過剰だったにも関わらず、
ミハエルはわずかな抵抗を見せる事さえ出来ずに、命を落とした事になる。
いくら気に食わないトリニティとは言え、さすがにこの屍を目にしてしまっては
同情心も湧き起こってくるという物だ。
それでも平常心を失わないように努力しながら、刹那はネーナの様子を窺った。
ネーナは声も出さずに涙を流し、ただミハエルの亡骸を呆然と眺めている。
この前トレミーで感じた傍若無人な感じは、今のネーナにはまるで見えなかった。
106 :
2/10:2008/09/12(金) 21:12:13 ID://IePJAn
「…哀れなものだな。マイスターなのに銃殺とは…」
どうせ死ぬなら、ガンダムと共に死にたかっただろうに…。
そう言いたかったのだが、ネーナにはそうは聞えなかったらしい。
きっと刹那を睨みつけ、勢いよく立ち上がるといきなり頬を殴った。
「な…?」
「ふざけないでよ…!アンタたちのせいでしょ…!?」
ネーナは涙をはらはらと流し続けたまま、刹那の頬をもう一度張った。
ネーナの悲しみが痛いほど伝わってきて、抵抗する気が起こらない。
「アンタ達が役立たずだからあたし達が戦ってたのに…!兄貴達とちゃんと戦ってたのに…!」
「俺達はそんな事は知らない。お前達と俺たちとは全く違う存在、少なくとも俺はそう思っている…。それに民間人に危害を加えたのはお前達だろう…」
「だからって…!もういらないから殺すって言うの…!?そんなの…」
ネーナの言葉に引っかかるものを感じた。もういらない、とは一体どう言う事なのか。
トリニティの上部組織がどういう存在なのかもはっきりと判っていないというのに、
早くもトリニティはその組織そのものによって、存在を否定されたと言う事なのか?
「どういう事だ?いらないとは、誰が言ったんだ」
「わかんない…。わかんないよぉ…。さっきのあの男がそう言ってたんだもん。
それで急にミハ兄を撃って…システムまで書き換えられてて…、
ツヴァイが奪われちゃって…ヨハン兄までも…」
順を追って説明しているうちに、耐え切れないほどの悲しみが込み上げてきたのか、
ネーナが再び子供のようにしゃくりあげてしまう。
どうやらトレミー側はおろか、トリニティにとっても窺い知れない不測の事態が起こっているらしい。
早くトレミーに戻ってスメラギにこの一件を報告せねば─。
焦る気持ちが先立つが、目の前で泣きじゃくる少女を見ていると、
このままミハエルの亡骸を打ち捨てて去る気持ちには到底なれなかった。
「……」
無言でミハエルに近づき、蒼白に固まったその死顔を眺める。
死体特有の冷たさの中に、ミハエルの無念が滲んでいるようだった。
「ネーナ・トリニティ…。兄貴の目を閉じてやれ…」
「…え?」
ネーナのきょとんとした顔を、哀悼の念を込めて見返した。
「葬ってやらなければ、これでは余りに哀れだ…」
「う…ん…」
ネーナが唇を噛み締めて、ミハエルのすぐ傍に立った。
ネーナがミハエルと最後の別れをしている間に、刹那はエクシアに乗り込み、
鬱蒼と繁った森の中で適当な一角に目を付けると、エクシアの腕でそこを掘り返していった。
107 :
3/10:2008/09/12(金) 21:12:50 ID://IePJAn
「ミハ兄…。お墓にヨハン兄も入れてあげてね…。二人で先に天国に行っててね…。
あたしも敵を取ったらすぐに行くからね…」
ミハエルとヨハンの墓には、心ばかりの花が手向けられている。
ネーナの殊勝な言葉を聞いていると、どうしても自分もまた、
殺人者に他ならないのだという思いが強くなってくる。
トリニティはもう不必要な存在だと彼らの上の人間が判断したのなら、
せめてネーナだけでもこの戦いから身を引くべきだと思った。
「お前はもうガンダムを降りろ。これ以上、人を殺めるな」
そうネーナに強い口調で言うと、ネーナの顔色がさっと変わった。
「何言ってるの…!?あたしはマイスターなんだから…、ちょ、ちょっと…!?」
予想通りにネーナが突っ掛かってきたが、今は反論を聞いてやる気分ではなかった。
刹那はくるりと体を返し、一人エクシアへと向かった。
木立を抜け、エクシアの足元でコックピットを開こうとしたその時、
後ろからネーナの駆け寄ってくる足音が聞えた。
振り返って身構えたが、ネーナは無防備に刹那へと駆け寄ると、勢いよく抱きついてきた。
振り払おうとしたが、首に腕をしっかり回されて、とても振り解けそうにもない。
「おい…」
離せ、と言おうとした時、ネーナがか細い声で囁いた。
「…ごめんね……。あなた、助けてくれた…のに…ね…。今だって心配してくれて…。なのに、あたし…」
「別に心配というわけでは…」
刹那の首に回されたネーナの腕に、ぎゅっと力が込められた。
「いいの…!あたしがそう思ったんだから、それでいいの…!何で男の子はいっつも言い訳するの!?」
乱暴な口調にまた涙声が混じる。
こうやって泣かれてしまっては、どうしようもない。
困り果ててどうしたものかと色々考えている内に、ネーナが顔をそっと上げて、
上目遣いに刹那の目を見つめてきた。
悲しげな瞳が涙に濡れて、以前の小悪魔然とした雰囲気はどこにもなく、
ただか弱い存在にしか見えない。
戸惑う刹那の心を簡単に操るように、ネーナは目を瞬いて溜まった涙を数滴落とした。
「ねえ…、エクシア君…。この前の続き、しようよ…」
「この…前…?」
思わず声が上ずったのを見逃さずに、ネーナが続ける。
「そう…。チューしたでしょ?あの続き、したいの…」
「お、お前…、兄貴が死んだばかりだというのに…」
「そうだよ?だから、落ち込んでるの。だから、慰めて欲しいの」
「し、しかし…!む…!!」
焦って後ろを振り向こうとした瞬間、ネーナに突然唇をふさがれた。
108 :
4/10:2008/09/12(金) 21:13:41 ID://IePJAn
この前出会い頭に奪われたキスとは、まるで違う。
ネーナは刹那の頭をがっしりと掴んで、いきなり舌を捩じ込んできた。
どうしたらいいのか分からないうちに、刹那の舌はあっけなく絡め取られてしまった。
ぬるりとした感触は気持ちいいとは言えなかったが、ネーナを撥ね飛ばす気にもならない。
むしろ唾液が絡み合うごとに、体中が熱くなっていく感じがしたのだった。
しばらくして、ネーナがそっと唇を離した。
刹那の口角から垂れた唾液の跡を見て、軽く笑ったネーナはそこに舌を伸ばすと、
下から上へと舐め取るようにゆっくりと舌を這わせた。
余りの大人びた仕草に刹那は完璧に固まってしまったが、心臓だけはどくどくと自動的に早鐘を打っていく。
ネーナが勝ち誇ったように微笑んだ。
「か〜わいい。君、した事ないんだ…?」
「……!」
馬鹿にされたように上から言われて、思わず体が動いた。
ネーナを裏返し、エクシアの足に押し付ける。
エクシアの装甲で、ネーナの胸がぐにゃりと形を変えて押し潰された。
「あん…!」
「立ってろ…!」
暴発した体はもう止めようがない。
ネーナの背中に体を押し付けると、彼女の柔らかな尻の感触がダイレクトに刹那の股間に当たった。
ネーナの髪からはシャンプーの甘い香りがして、それもまた刹那を滾らせる。
ネーナのパイスーの装備を乱暴に剥ぎ取るが、彼女はまるで抵抗を見せない。
それどころか刹那の欲情を煽るように肩越しに振り向いて、切なげな目付きをして見せるのだった。
後ろから手を回し、両手でぐいっと胸を掴む。想像以上の弾力が返って来た。
そのまま両方の胸をぐいぐいと揉みしだいていると、
ネーナが僅かに息を乱しながら、後ろを振り向いた。
「ね…え…、脱がし…て…」
わかった、という風に頷き、刹那はもう迷いなくネーナのジッパーを下ろした。
すぐにパイスーの中から、大きく背中の開いた形のアンダーシャツが現れた。
肩甲骨の間には、女性特有の滑らかなラインが浮かび上がっている。
ほとんど無意識状態で、刹那はそこへと舌を這わせた。
「は…ぁ…っ!」
びくりと仰け反り、ネーナが年にそぐわぬ艶かしい声を上げた。
アンダーシャツを捲り上げて、後ろから露わになった両胸を揉むと、
生の皮膚が手の平に吸い付いてくるようだった。
109 :
5/10:2008/09/12(金) 21:14:15 ID://IePJAn
柔らかい乳房とは異質の、硬い感触を手の平に感じる。
「あ…っ、そ…こ…!」
ネーナが体を揺らして僅かに抵抗したが、刹那は躊躇いなくネーナの乳首を摘んだ。
「や…っ」
ネーナが弾かれたように震え、体から一瞬力が抜けたのを感じ、刹那は自分の太ももでその体を支えてやった。
乳首を摘んだまま、くりくりと指先で転がしてみる。
「あ…ん…っ、や…、やだ…ぁ…っ」
その度にネーナの体が熱くなり、吐息も淫らになっていく。
指先で硬い乳首の感触を味わっていると、一体そこがどんな形状になっているのか、
視覚的にも確認してみたくなった。
「きゃっ…!」
勢いよくネーナを回転させて前を向かせると、大きすぎるほどの乳房がぶるんと数回揺れた。
その先端には、たった今まで感触を楽しんでいた、勃ちあがった乳首が紅い花弁のように存在している。
「ひゃ…んっっ!」
蜂が蜜に誘われるように刹那はそこに吸い付き、れろれろと舌を乳首へと絡ませた。
ネーナの心音が喘ぎに混じって、はっきりと聞えてきた。
しばらくそのままで乳首を堪能していると、ネーナが刹那の髪を優しく撫でながら囁いた。
「ねえ…、エクシアくん…。下もしてよぉ…」
(下…)
そういう経験はなくても、ネーナの言わんとしている事は即座に理解できた。
刹那はネーナのパイスーを全て脱がし、ネーナは捲り上げた白いアンダーシャツと
パンツのみの格好で、刹那の前に立った。
ネーナが薄い微笑を浮かべてエクシアの脚にもたれ、刹那を潤んだ瞳で見つめる。
「ねぇ、早くぅ……」
ねだるような囁きと目付きに、刹那の本能が疼き出す。
ネーナの真っ白いパンツの股間部分が、明らかに湿っている。
それを見た刹那は、もう止まらなくなってしまった。
110 :
6/10:2008/09/12(金) 21:14:49 ID://IePJAn
素早く下着を脱がすと、ネーナの片足を持ち上げてそこを露わにした。
その辺りがたっぷりと粘っこく濡れている。何をしたらいいのかは、もう分かりきっていた。
勢いよくしゃがみ込んで、片足を持ち上げられて開いたネーナの秘部に舌を伸ばした。
「ああ…っ!!」
一箇所だけ膨らんだ突起を舌先で転がすと、ネーナが気持ちよさそうに大きく喘いだ。
「ここか…?」
「う…、うん…っ、すごいいいよぉ…」
舐めるほどに膨らんでいく陰核を、舌でじっくりと責め続ける。
ネーナの声がどんどん淫らになり、秘穴からはどんどん愛液が滴って太ももを更に濡らしていく。
もっと舐めやすいようにと、空いた手で、辺りの皮膚をこじ開けるように開いてみた。
ネーナの秘芽が丸出しになる。
そのままの状態で、刹那は舌をべっとりと押し付けると、硬くなった突起を勢いよく上下に舐め回した。
「あ…ん…っ!そんなの…、ダメ…、や…っ!ダメ…!ダメぇぇぇ!!」
ネーナが大きく体を震わせて激しく叫び、びくびくと硬直したかと思うと、
秘穴から一気に愛液が噴出した。
「イったか…」
ネーナの恍惚の表情を見ながら、刹那がぼそりと呟いた。
ネーナはぐったりとエクシアの足にもたれ、荒い息を吐きながらゆっくり刹那を見上げた。
胸の上までたくし上げられた白いアンダーシャツのみの姿が、やけに卑猥に刹那に映る。
ネーナがまだ淫欲に浮かされた表情で、ずるりと刹那にしなだれかかった。
「うん…。すっごく良かったよ…。次は、君の番ね…?」
そのままずるずると座り込み、刹那のパイスーをゆっくり脱がしていく。
どんどん裸にされていっても、刹那は一切抵抗する気にならなかった。
やがて全裸にされて、刹那の男根が勢いよく飛び出した。
若い刹那のそれは、今の行為で既に興奮しきってそそり立っている。
「すっごぉい…」
ネーナが感嘆の声を上げる。
背丈こそ年齢の割には伸び悩んではいたが、刹那の勃起は充分すぎるほどの成長を見せていた。
111 :
7/10:2008/09/12(金) 21:15:18 ID://IePJAn
「舐めてあげるねっ♪」
ネーナが嬉しそうにはしゃぎ、裏筋をゆっくりと舐め上げた。
初めての舌の感触で一気に達しそうになり、まるで女のように声が乱れてしまう。
「まだイッちゃダメだよぉ?ね?」
ネーナがぐいっと陰茎を掴んだ。その快感でまたしても湿った声が出てしまう。
「我慢しないでよぉ?君の声、聞いてたいもん♪そぉれっ」
「く…あ…あぁ…っ」
ネーナがカリをアイスでも舐めているかのように、おいしそうに舐め回し始めた。
溜まらず先端からは我慢汁が溢れ出てしまう。
それをもぺろぺろと舐め取り、口周りを粘液でテカらすネーナは、本当に乱れた小悪魔のようだった。
「ねえ?きもちいい?こんなの初めてなんでしょ?」
「く…っ」
声を上気させて、ネーナが聞いてくる。
その間も休む事無く、ペニスのあらゆる所を熱い舌が這いまわる。
「どうなの?あたしとヤレて、嬉しいでしょ?幸せでしょ?どっか行けなんて言わないよね?」
こくこくと必死で頷くが、ふやけた脳ではネーナの問いかけの半分も理解できはしなかった。
ネーナがペニスを全て咥え込み、中でじゅるじゅると舌を絡み付かせてくる。
手淫では決して得られない快感が広がり、体が射精寸前にまで追い込まれた。
「イキそう?イキそうなんだ…。でも、ダメだよ?ちゃんとあたしとしなきゃだからね?」
ネーナがすぐに感じ取って、口から勃起を出した。
唾液と我慢汁が混じって、ネーナの舌先からにゅるりと糸を引いた。
くすっとネーナが妖しく笑って、指先でその糸を断ち切ると、ぺろりと舐めた。
ぼんやりとそれを見ていた刹那は、頭がクラクラしてきた。
一体何をしているのか自分でも良く分からない…。
ネーナの裸をオカズに、いつも一人で処理している通り、自分で扱いて出そうとペニスへと手を伸ばす。
「あん、ダメだってば…!」
ネーナが頬を膨らませて拗ねた顔になり、刹那の手を払いのけた。
代わりにエクシアに体を預け、淫靡な笑みを浮かべてそっと自分の足を開き、
刹那を誘うように体を揺らして見せた。
秘裂の先には、ぱっくりと口を開く膣穴が見え隠れしている。
「ね…、来てよぉ…?ここに…。君が欲しいの…」
ネーナは自分で愛液を掬い、指に付いた淫猥なそれを刹那に見せ付けた。
糸を引くそれを見た瞬間、刹那は飢えた獣のようにネーナに飛び掛った。
ネーナの片足を今度は限界まで持ち上げて、股を大きく開かせる。
112 :
8/10:2008/09/12(金) 21:16:02 ID://IePJAn
初めてなのに、挿れる場所はすんなり目星がついた。
ネーナも角度を調節して、刹那の勃起を入り口にあてがった。
「うん、そこ…っ、来てぇ…!」
ネーナの誘う声と同時に、刹那は腰を進めた。
ずぶずぶと肉の抵抗を跳ね返しながら、ペニスが中へと納まっていく。
「ふああ…んん…っ!熱…いぃ…」
ネーナが圧迫感に身悶えしながら、後ろ手で、エクシアの装甲にしがみ付いた。
立ったままの膣壁は、ぐいぐいと刹那を締め付けてくる。
「おっきいね…、君の…。体はちっさいのに…」
「黙れ…!」
「ひゃあんっ…っ!」
刹那が一突き大きく突き上げて、ネーナの全身にセックスの快感が走った。
「やだぁ…、怒った?ごめんね…?あたし、いっつも一言多いって兄貴達にも言われ…」
ネーナが突然言葉を切った。
兄達の死を思い出して、唐突に寂しくなってしまったのか、また涙が溢れ出す。
今の状況の刹那としては、慰める事しか出来ない。
「今は何も考えるな。起きてしまった事はどれだけ悔やんでも、元には戻らない」
「……!」
ネーナが唇を噛み締め、落涙の勢いがやや弱まった。
その瞬間を逃さず、刹那がもう一度、ぐんっと思い切り腰を振り上げる。
「あぁぁんっ!!」
ネーナが大きく喘いで、涙が一筋零れ落ちた。
心はこんなに悲しくて痛いのに、ネーナの体には痺れるような快感が走る。
しかしそれが死の哀しみに覆い被さって、和らげてくれる様な気がした。
「あ…ん…っ!いいよぉ…っ、お願い、もっと動いてぇ…!」
ネーナが刹那の背中に手を回し、ぎゅっと抱き締めたのを契機に、刹那はずんずんと突き上げはじめた。
「あんっ、あんっ、あんっ、すごい、すっごぉい…っ!ああんっ…!」
若さに任せた激しいだけのピストンだったが、同じく若いネーナはそれをしっかりと受け止める。
113 :
9/10:2008/09/12(金) 21:16:44 ID://IePJAn
体がせり上がるほどに突き上げられ、背中にあたるエクシアの装甲が皮膚を擦ってきゅきゅっと音を上げた。
刹那が左手でネーナの腰を掴んで、体が浮き上がるのを僅かだが、抑止した。
しかしそのおかげで、刹那の勃起はネーナの最奥まで、余す事無く突き上げていく事になった。
「う、うそぉっ…!?ねぇ、もっと優しく…、でも、すっごく…、あ、あぁぁんっ!!」
勢いに呑まれてはいたが、ネーナが感じているのは痛みなどではない。
激しく突かれる度に、快感は深くなって行くのだった。
突き上げに応じて、持ち上げられたネーナの片足が斜め後ろでひょこひょこ動き、
踵が刹那の尻に何度も当たる。
まるで馬の様に追い立てられている気分になり、刹那は絶頂が近いのを我慢して、更に頑張った。
「やあ…んっ!あぁんっ…!やだやだ…っ、深いのぉっ…!ひあ…あぁんっ!」
「……っ!……っ!」
刹那は無言で突き上げながら、ネーナの喘ぎを心地よく聞いていた。
この声に動かされるように、刹那の腰も自然に動く。
「あぁんっ…!も、ダメぇ…っ!あんっっ…!も、イっちゃうよぉっ…!」
言葉通り、ネーナに絶頂が近づいているようで、膣内はますます熱く潤っていく。
刹那はネーナから僅かに体を離し、角度を付けて一層激しく腰を打ちつけた。
「ひぁぁぁんっっ!!あぁぁんっ!!もっとゆっくり…あ…!あぁぁんっ…!!」
距離を取ったおかげで、ネーナの快感に歪みきった顔がはっきりと見えた。
刹那の勃起が抜き差しされる度に、ネーナの口はぱくぱくと開き、きつく閉じたまぶたがひくひくと動く。
そしてその度に迸る淫らな女の声を聞きながら、刹那はラストスパートに向かった。
「やん…っ!も、ダメ…!あ…、ああ…っ!あぁあんんっっ!!」
ネーナが絶頂に達すると、膣内がきゅきゅっと痙攣して刹那を締め付けた。
その刺激で刹那はそのまま、中へと放出してしまった。
しばらく繋がったままでお互い息を整えた後、ずるりと引き抜くと青臭い匂いが立ち上るのと同時に、ネーナの太ももに、秘穴から漏れ出した刹那の精液がどろりと滴った。
114 :
10/10:2008/09/12(金) 21:17:37 ID://IePJAn
大分時間が過ぎたようだったが、二人はまだ次の行動に移る気になれず、
エクシアの足元に並んで座って、気だるい空気を共有していた。
「お前、やっぱりガンダムを降りろ…」
沈黙を破って、思いがけず投げかけられた全く甘くない言葉に、ネーナは耳を疑った。
即座に反抗する。
「やだ」
ぷいっと横を向き、これが契機とばかりにネーナは立ち上がると、足に付いた土を払い、
ドライの機体へと向かった。
不機嫌に去っていくネーナの後姿に、刹那がやや声を荒げて呼びかけた。
「いつかはお前も命を落とすぞ!?」
「別にいいもん…!だって、あたし達はこの計画のために…」
「例えそうであっても、人は変わる。運命も変わる。お前はガンダムを降りろ」
「余計な事言わないでよ…!そんな事、できっこないもん」
「お前は…」
「そんなに言うなら君も降りてよ。そんで、一緒に暮らそうよ。小さな町で」
痛い所を突かれて、刹那が黙り込んでしまう。
刹那とてガンダムを降りる自由は有しているはずだが、そんな事は出来るはずもない。
ネーナの気持ちが良く分かった。
「出来ないんでしょ?だったら、せめてあたしもプトレマイオスに連れてってよ」
「……」
トリニティの今までの行状を見逃す事は出来ない。とても一緒に来いとは言えない。
ネーナがくるりと振り向いた。その顔は今まで見た中で、一番大人びて見えた。
そしてその目にはやはり、マイスターとしての彼女なりの決意が漂っている。
刹那はもう、何も言う事は出来ないと思った。
「分かった。好きにしろ。だが、次に会った時は敵とみなして俺はお前を攻撃するかもしれない。
それだけは忘れるな…」
「……。同じ目的に向かってるのに…。悲しいね…」
ネーナは寂しげに刹那を見て、その後は何も言わずにドライに乗り込んで去って行った。
機影が消え去るのを見送った後、木立の中の墓石をしばらく見つめ、刹那も宇宙へと向かったのだった。
─終わり─
ISAP死ね
>>105 -
>>114 TVではネーナが泣くシーン(しかも逃走中)がほんの数秒だけだったせいか「あれだけ
仲良かった 兄たちを全て失ったのに…」と、少し物足りなく感じていました。そのネーナの
悲しみの描写がとても丁寧に描かれてますね。
トリニティ背後の不穏な動きを刹那が察知するところも含めて、足りないピースが
埋まった感じで、GJ!です。
あれだけ嫌な思いをさせられたトリニティに哀悼を示し、大事なエクシアまで使って埋葬を
手伝ってやる刹那も、刹那らしいとしかいいようがなくてしびれます。読んでいて、頭の中で
「ネーナ・トリニティ…。兄貴の目を閉じてやれ…」という宮野ボイスがはっきり再現できました。
エロ部分では、兄たちの死のすぐ後だというのに刹那を求めてしまうに至るネーナの、
悲しみと狂気と魔性の同居する心が見えたようでぞくっとしました(欲を言うと、もう少し
その特異なネーナの心理を掘り下げた描写が見たかったかな?という気もしました)
トゲトゲしいレスはやめい
刹ネーナキタ━( ゜∀゜)━━!
良かったよ!!GJ!!
二回戦を正座で待つ!!
おおっ神が降臨してたのか!
刹ネナずっと待ってた甲斐があった・・・(´Д⊂ヽ
若さに任せた衝動の裏に、互いの心情が絡み合って、すごく読み応えあったよ
エロセツナイ二人をありがとう!!
刹那もネーナも本編でこんなやりとりして欲しかったなぁ
なにはともあれGJでした
次回もおながいします♪
アリーの呼び掛けと同時に部屋にやって来た男達と入れ替わり、部屋を出て行く後ろ姿を呆然と見つめながら刹那はアリーの先程叫んだ言葉を理解しようと混乱する頭で何度も何度も反芻した。
何を言っていたのだろうか。もう十分痛め付けたと言うのに…マリナを壊すと、今以上に…。
当惑しながら閉まろうとする扉を見やると隙間からアリーの目が愉快そうに刹那を見下ろした後、外界と遮断された。
「こいつ、邪魔だな」
そう耳に声がしたかと思うと腹部に衝撃が走った。刹那の男達よりも一回り小さな体が地面を転がるように部屋の隅に追いやろうと蹴り続けた。
兵隊用の靴には戦闘中足先が潰れない様に鉄板が入っている。その固い物が容赦無く刹那の体を何度か蹴り、ゴミでも避ける様に扱われる。
「ぐはっ…」
腹部から猛烈な痛みが全身を駆け巡ると同時に刹那の唇の端からコポリと血が泡を含みながら零れた。
訳が分からなかった。痛みもだが目の前の状況も飲み込めない。
「…」
閉じようとする瞼に逆らい刹那は何とか目を開いたが何を必死に見ようとしていたのかも分からない。
「ぃ…た…」
髪を掴み上げられ、マリナの白い体を求めて伸びる腕や下卑た笑いを刹那はぼうっとただ見つめた。
視線の定まらないマリナの髪を力の限り掴み、無理矢理に顔を持ち上げた男はマリナの表情にに体をくの字にして大笑いした。
「あはははははっ!…ふひひひっ…こいつ、まだまだだなあ…よお!!」
最後の言葉と同時に拳でマリナの横っ面を殴り付け、マリナの体が横に跳ねた。縛られたままのマリナの体は衝撃に応える様に揺れ、握られている髪がぶちぶちと千切れた。
「ぐひっ!!…」
口内でぼろぼろと奥歯が落ちた。溢れ出す血と歯の塊に噎せてマリナは朧気な視界で男を見返しならが突然思い出したようにがたがたと恐怖に震えた。つうと鼻血が垂れ、震えるマリナに男はにたりと笑うと
「ほらよ」
黒く光る男の自身が頬をゆっくりなぞり鼻血を塗り付けた後に唇を撫でられ、それが何か分かると青ざめて震え出した。
「咥えろ…歯あ立てたら…その歯全部無くしてやる」
マリナの体が波打つ様に大きく恐怖に震えた。
怖い怖い怖い痛い。
嫌悪する精神が恐怖に敵わず、怖々と唇にその汚く悪臭のするモノを咥えた。大人しく従うと男は笑った
「そうだ…歯を当ててみろ…殴ってやるからなあ!!!」
「ぅうっ…ひぐぅっ!!!」
食道を突然異物が突き上げた。吐き気と同時に涙が零れ異物が口の中を暴れ回る。
その感触に、込み上げる胃液を押さえながら目尻に涙を溜めるマリナを男は後頭部を押さえ付けて容赦無く喉元まで攻めた。
「がぁ…ぐぅ…」
空気を逃し、同時に苦痛を逃す様にマリナは獣の声を漏らした。
体と言うものは痛みに敏感な分、それを逃す方法も遺伝子レベルで用意している。
苦痛を免れ様とする事により苦痛が延する。
必死で喉元まで上がる胃液を堪えているマリナの下半身が浮いたかと思うと、体が半回転させられた。
何をするのかと強張るマリナの尻を強く叩った。
「ふぐぅっ……」
「前も持ち上げろよ!」
苛ついた様にもう一人の男が命令するとマリナに自身を咥えさせている男は苦笑するとマリナの脇を持ち上げ、ぶら下げられた玩具の様にマリナの体が揺れた。その反動で口の中の性器が更に喉の奥をついた。
「ぶひ…ぃぐっっ…」
「…すいっ…ません」
「俺がこっち頂くからな」
秘所に乱暴に割り込む肉棒にマリナの背筋が張ると、最後に残る男の手が太股を撫でた。
「じゃあ、俺入れるわ」
軽い口調にマリナの頭が真っ白になった。違う場所に固い物が押し付けられたからだ。
そこは受け入れる所では無い。きつく閉まった肛門が無理矢理開かれるとマリナは悲鳴を上げた。
「ぎゃあぁぁ…!」
「きっつ…いな…」
「ぅうっ…ひっ」
メリメリと菊門を裂きながら進む肉棒が血に塗れ無理矢理に律動を始めると、窒の肉棒と擦れた。
「あー、裂けてきた。っ…血でいい感じに滑るっ…」
「ひぃっ…らめっぇっ…」
痛みと快楽が交ざるマリナの悲鳴に口内の肉棒に歯が当たると、予告通りの拳が頬に降りた。
「ひぐ…ぅっ…」
「ってめぇ!!!歯を当てやがって!!」
次の拳が次の拳が次の拳が頬を痛め付ける。その度に折れる歯が男の肉棒をかぐると更に拳が降り下ろされ逆上した男は容赦を忘れ殴り続けた。
逆さ釣り状態のマリナの唇から血と白い塊が落ちる様が刹那の目に映った。
「歯が無くなったか?…俺その方が気持ち良くて好きなんだよなぁ」
そう言って涙でグショグショに濡れたマリナの口内でまた律動を再開する
「うっ…ぁぁ…ひぁっ…ぶ…」
「ゃめろ…」
声になるかならないかの小さな呟くと刹那の体が震え、同時に唇が血を噴射した。内臓がやられ虚ろな刹那の視界が白く染まり始めた。無意識に唇は動くだけだった。
「マ…リ………守…る…」
「いっぎゃあぁぁぁ」
内臓を抉る痛みにマリナが吠えた。
「尻っ…すげえっ…」
「ぎゃっ…ぁぁっ…ぐっぁっ」
振り子の様にマリナの体が男達の力に翻弄されるがままに揺れ、
痛い痛い痛い痛い痛い痛い
「尻すげえっ…」
「ひぃっ」
狭い内臓を広げて攻める肉棒はただの苦痛しか生み出さず、マリナは痛みに合わせて声を漏らした。
快楽を越える吐き気と痛みが繰り返され、髪を揺らし乱れながらマリナは抵抗する気持ちをも破壊され、ただ涙を落とした。
「あぁっ…いいぜっ」
口内が血みどろで掻き回され、脈打つ肉棒から汚れが吐き出される。それが血と混じり綺麗なピンク色を見せたかと思うと、押さえていた吐き気に胃液が吹出した。
「くっせえっ…!!!」
眉ねを寄せて欲求を口内に吐き出した男がマリナの頬を蹴り飛ばし
「ぎゃふっ…………」
「その顔っ……最高だっ」
白目をむき出したマリナの窒と内臓で欲を吐き出されると同時にマリナは意識を手放した。
「こりゃ…見えてねぇかもなな。けっ、詰まんねえ」
呆然と固まったままの刹那の前髪を掴み上げ顔を覗き込むと、刹那の瞳が光を失い明後日の方を見つめている。溜め息混じりに囁いた。
苦しめて苦しめて、その憎しみを植え付けてやろうと思ったんだがな。
黙ったまま刹那を無表情に見つめるアリーに男達はお互いの顔を見合わせると、怖々と尋ねた。
「すんません、やり過ぎました?」
「まあ、いい…そこらに捨てて行くぞ」
運良く生き残りゃ、もっといい敵になるだろう。せいぜい、俺を楽しませてくれよ。
「殺さなくて良いんですか?!」
驚く部下にアリーは声を出して笑うと自分の酔狂さに気が付いた。
「くくっ…いいんだよ、後は運ってやつだ。それも楽しいだろう?行こうぜ…」
顎で合図するとアリーは一度振り返り、あばよと口許に楽しそうな笑みを浮かべると立ち去った。
連投規制にひっかかった。
菊門であってるのかな?でもマリナに「らめっ」って言わせれたので満足しました。
ぎゃあああ!はないな、うん
シェリリンか
>>124 俺の神キターーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
超GJです!!!
リューミン×ネーナを……
ルイード×フェルトを孕んでいる時のマレーネで母乳プレイ
すみません。1か月以上間が空いた上に2つだけなのですが、
スメラギ×シャルの続きです。
なんとか2期が始まるまでには終わらせたいです。
管理人様、
前スレの分(1〜27)を保管庫にupしてくださって
ありがとうございます。
読んでくださる方、いらしたらありがとうございます。
「何者かの支配下にあるヴェーダ」
「何者かの支配下に」
「何者か」
・・・・・・
目の前の女がたった今放った言葉が、
頭の内側でうつろに反響する。
シャル。まさか、あなたも気づいていたなんて。
ヴェーダがハッキングされた可能性に。
違う。あなたの言い方には少しも迷いが感じられない。
あなたにとってはすでに可能性でなく、事実。そうよね?
だとしたら、なぜ・・・
「スメラギさん!」
「っ!!」
不覚にも後ろ髪が逆立ちそうなくらい驚いて振り向く。
だが端末とモニターは、先ほどの映像を流した後で
スリープモードに戻ったまま沈黙を続けている。
モニター下部に見える、通話オンを示す緑の点滅以外は。
ブリッジとの通信を音声のみに切り替えておいてよかった。
げっそりするほど安堵しつつ、呼びかけに答える。
「クリス、さっき入ったトリニティの件ね?」
「そうです。信じられますか?これで7度目ですよ、7度目」
「え、8度目じゃ・・・」
思わずそう答えかけて苦笑いする。
"何考えてるんっすかねぇ、あのヒトら"
脇にいるリヒティの声もかすかに入ってくる。
いつもの軽口のようだが、そこには怒りのトゲが混じっていた。
彼らしくもない、たぎるような怒りの。
分かるわよ。気持ちは。
「クリス。地上の刹那とロックオンに改めて待機指示を出しておいて」
「了解。あ、そうだスメラギさん・・・さっきフェルトが少し風邪気味で
熱っぽそうだったから、部屋に戻って寝てるようにいいました。
この前の風邪のときモレノ先生からもらった薬がまだ残ってるそうです」
かさり。
背後で、はっきり衣ずれの音がした。シャルがこちらを見ている気配がする。
「そう・・・最近ミッションの変更絡みの作業が続いてたから、
体調を崩したのかもしれないわね。私の目配りが足りなかったわ。
クリス、あなたも休息は十分にとってね」
「はい・・・って言いたいところですけど。さっきの件で、
またミッションがひとつおしゃかになっちゃったんですよね?」
「・・・残念ながら、そうね」
「なら、フェルトの分までもうひとがんばりしなきゃ」
「ごめんなさいね。結局また無理をさせることになって」
「いいんです。あたしは丈夫なのが取り柄ですからっ」
ブリッジとの交信が終わるが早いか後ろを向いたが、
もうシャルの姿はベッドの上にはなかった。
薄暗い部屋の中を見回すと、ソファの陰にまとめて
脱いでおいた服のそばで、片ひざを突いてかがみこんでいる。
携帯端末で誰かと話しているらしい。
端末から洩れるわずかな蒼い光に照らされて、
膝裏まで届きそうな白い髪と、体に巻きつけた白いシーツが
床いっぱいに広がっているのが見えた。
雨に落とされたくちなしの花びらのように。
「・・・イオスのミス・スメラギの端末に・・・」
「でもシャル・・・ヴェーダ・・・・・・」
「・・・・・・ないで。できる?」
「・・・はい」
シャルが携帯端末を閉じるのと同時だった。
私の背後のモニターから、光が再び湧き上がってきたのは。
反射的に振り向こうとする自分を無理やり抑えつけ、
モニターに背を向けたまま目を閉じる。
聞こえるのは空調のうなりだけ。音声データは無いらしい。
シャル。文字通り目がさめてから今までずっと、
私はあなたの言葉に引きずり回されっぱなし。
だからって、もう切れたりはしないけれどね。
それにしても。ここまで翻弄され、小さな女の子みたいに
怯えて泣きだす一歩手前まで追い詰められたのは…
ロシアの荒熊にキュリオスとヴァーチェを鹵獲されそうに
なった時くらいかもしれない。アレルヤとティエリアごと。
……トレミーに来る前に、自分のミスで取り返しのつかない
結果を招いたと知ったあの時を除けば。
それで。いったい今度は何を見せてくれるというの?
目を開けると同時に振り向く。
「!!」
猛スピードでこちらに突っ込んでくるオレンジの機体が、
あっという間に視界を占拠する。
「これは・・・」
思わず身を引きかけながらも、右手に振り上げられた巨剣と
左腕にかざされた巨大なシールドを確認した。
どちらもさっき見たばかりだ。
「スローネツヴァイ!」
背負った赤いGN粒子の向うには、黒い闇と星々の輝き。
「戦っているの・・・宇宙で」
どこの宙域で?それにこの映像が記録されたのはいつ?
だが、もっとずっと気になることがあった。
今私は、誰の視点でスローネツヴァイを見ているの?
次の瞬間、その疑問は解消した。部分的に。
モニターの右下からまばゆい弧を描いて紅い光が弾け、
スローネツヴァイに斬りかかったのだ。
「ビームサーベル・・・」
ならば、この映像は。
スローネツヴァイと戦ったガンダムの戦闘データ。
プトレマイオスのマイスターたちさえまだ経験したことのない、
ガンダム同士の戦いの記録・・・!!
モニターを見つめたまま後ろに向って話しかけるが、
声が喉にひっかかってなかなか出てこない。
「・・・シャル・・・まさか、このガンダムに乗っていたのは」
「ええ。私の部下です」
「ならこれは、トリニティがあなたたちから太陽炉を
奪おうとしたときに起こった戦闘のデータなのね?」
「そうです、スメラギさん」
それなら、彼が乗っているのは第一世代のOガンダム?
モニターに近づき、画面を詳細参照モードに切り替えてみる。
だが、搭乗機に関するデータは何ひとつ表示されなかった。
おそらく、私の端末に転送する時点で、このガンダムを
同定するに足る情報はすべて削除されたのだろう。
いいわ。余計な詮索は趣味じゃないとシャルに言ったし。
もともと私が決して見るはずのなかったデータなのだし。
「ありがとう、シャル・・・
正直に言うと、最近頭を痛めていたのよ。この先、万が一にも
トリニティのスローネとトレミーのガンダム同士が
戦うようなことになったらどうしよう、ってね。
さっき起こされてあの映像を見たときもそう思ったし。
マイスターたちも、ここのクルーも、そろそろ我慢の限界。
彼らのやり方そのものにも、そのせいでソレスタルビーイングの
活動がめちゃくちゃにされていることにもね・・・
もちろんガンダム同士の戦いなんて、避けるに越したことはない。
でも、私たちが世界から、彼らの仲間だと思われるわけにはいかない。
彼らの過激な介入がこれ以上エスカレートするようなことがあれば、
あなたの部下の貴重なデータがきっと役に立 -- 」
「優しいんですね、スメラギさん」
少し悲しそうに微笑んでそう言ったシャルを見て、口をつぐむ。
「わたしがその戦闘データをここに転送したのは・・・
ガンダム同士の戦いを支援するためではないのですよ。
そんなことをしたら、イアンさんに怒られてしまいます」
・・・違いないわね。私だってつい数日前に怒られたばかりだもの。
「万一トレミーのマイスターがトリニティと戦うことになった場合の
対策をいくつか、技術面からシミュレーションしてみて」と頼んだら、
「ガンダム同士の戦いだと?たとえ仮定でもごめんだな!お前さんも
少し頭を冷やせ!」と、いつもの気難しい表情をさらに険しくして、
イアンはブリーフィングルームから出て行ってしまったのだ。
シャルが言葉を続ける。
「それに、オリジナルの太陽炉を持つプトレマイオスのガンダムが
疑似太陽炉しか持たないトリニティに劣勢を強いられるようなことは、
通常ならばないに等しいはずです。
特にエクシアには対ガンダム用の装備もありますから、たとえ彼ら3機を
同時に相手にしてもかなり優勢に持ち込めるはず。であれば・・・
たとえ突発的にここのガンダムとトリニティのスローネが戦闘状態に
入ると仮定したところで、あなたがそうひどく心配する必要があるとは
思えないのです・・・わたしの部下の、弄られっぱなしといっていい戦闘の
データなどなくてもね。そうでしょう、スメラギさん?」
142 :
136:2008/09/19(金) 03:07:23 ID:n4f4Nd6o
昨日の分に直接つなげて、3レス分upしました。
プロットはできているので、23日(火)までには全部書いて
upしたいと思います。
また、最初にupした頃からみると00Fも00Pも随分話が進展したため、
簡単な外伝関連の予備知識を更新して、もう一度upしようと思います。
すみませんが、もう少しお付き合いいただけると幸いです。
※エロ無しではありますが、スメラギさんは全裸でモニターの前に
立ってるはずなので、想像すると少しエロっぽくなったりするかも
・・・しれませんorz
143 :
142:2008/09/19(金) 03:32:32 ID:n4f4Nd6o
書き忘れてました
他の作品がありましたら、
投下をよろしくお願いします>All
刹那×ネーナ>104続編書いたので投下↓
注)自分設定が入った上、カプ臭が強く、長いです。
エロは6から
ピピッ…ガ…ッ…ピピッ……ピ…ッ……。
血の臭いが充満するエクシアのコックピットに、途切れ途切れに通信音が響く。
グラハム・エーカー操るGNフラッグとの最終決戦は、
互いのエゴと全能力をぶつけ合うかのような死闘の末に、結局相打ちに終わった。
刹那が最後に見たものはGNフラッグの胸元にめり込んでいく剣身と、
緑と赤のGN粒子が舞い散る光景だった。
何とか、エクシアをトレミーに戻さなければ─。
刹那は薄れていく意識の中で、気力を振り絞って操縦棹を握ろうとした。
しかし、その手足は神経が通っていないかの如く無反応のままで、目さえ開けられない。
それならせめて、通信に応えなくてはならない─。
それでも傷ついた体は一向に言う事を聞かないばかりか、痛みさえ感じない有様だった。
どくんどくんと、体の奥深くで心臓の脈打つ鼓動だけが感じられる。
もう意識があるのかないのか、立っているのか座っているのかさえ分からない。
やがて唯一聞えていた通信音が小さくなって聞えなくなったかと思うと、
自らの鼓動もまた、その拍動を弱めていくのが感じられた。
──俺は、死ぬのか…。
それでも後悔はしていない。今やるべき事はやり遂げたつもりだ。
後の事は、残された人間に任すしかない。俺は戦う事しか出来ない人間なのだから…。
ふと、脳裏にマリナの微笑む顔が浮かんだかと思うと夢のように消え、
次々に懐かしい面々が登場しては、消えていった。
あの世にしては、随分暗い。なのに、どこからか光が漏れている。
それも、どこか遠くと言うよりは、薄皮一枚隔てた、外部から。
「…きて……ねぇ……」
これは、女の声?誰かが俺の体を揺さぶっている?
「起きて」
顔に至近距離から誰かの温かい息がかかり、耳元で覚醒を促された。
ようやく刹那は意識を取り戻し、ゆっくりと目を開けた。
すぐ目前で赤い髪が揺らめき、その先に柔らかそうな胸が揺れるのが見える。
えらく露出の激しい服のせいで、かがんだ胸元からはみ出しそうなほどにたわわな谷間が覗いている。
まるで雪のかかった峰々のようだ。
刹那は夢うつつのまま、幻想的な何かを見ているような心持ちで、ぼんやりとそれを見た。
「…やっだぁ!起きたばっかりなのに、どこ見てるのよぉ!?」
刹那の視線の行方に気付いたネーナが、安心半分、照れ隠し半分と言った口調で
大仰に言い、ばしんと刹那の半裸の胸をはたいた。
途端に重苦しい痛みが走り、呼吸が苦しくなる。
「やだ、ごめん!…大丈夫…、だよ…ね?」
ネーナが過度なほどおろおろして、心配そうに刹那の様子を窺った。
「……どういう事だ…?」
どもりながらもそう聞くと、ネーナはほっとしたように表情を緩めて、刹那の手を両手で握った。
「君、連邦軍との戦闘で死にかけてたんだよぉ?
何とかエクシアの信号を追いかけてみたら、辺りに残骸が散らばってるわ、
GN粒子は漏れまくってるわ、頭は吹っ飛ばされてるわ、もう泣きそうになっちゃった」
言葉通りにネーナが涙ぐんで、刹那の指に軽くキスをした。
「でね、コックピット開けてみたら、君が死にそうになって倒れてるんだもん。
それで、回収して、ここに連れて来たってわけ。カプセルに2ヶ月半も入ってたんだよ?
全身骨折に、内臓もいくつか破裂しちゃってて…、顔だってぐちゃぐちゃでぇ…」
当時の惨状を思い出して、ネーナの目に堪った涙がみるみる大きくなり、2,3粒落ちた。
刹那はその説明で、何となく事態が飲み込めた。辺りを見回してみる。
まるで見覚えのない部屋だった。しかし体に感じる気圧から、どうやら宇宙艦らしい事だけは把握できる。
「つまり、お前が俺をトリニティの母艦に連行したと言う事か」
「その言い方、やめてくんない?連行じゃなく、救助!」
ネーナがぷうっと子供のように頬を膨らませて、刹那を睨み付けた。
しかしすぐにふっと目線が優しくなり、刹那の手をぎゅっと強く握ってきた。
「でも本当に良かったよぉ、助かって…。
カプセルに入っても助かるかどうか分からない位、やばい傷だったんだもん」
刹那はベッドに横たわったまま、自分の体を確認してみた。
あらゆる所に戦闘の残り傷がついてはいるが、もう9割方治癒しきっていて、薄い皮膜が張っている。
「ほら、顔もキレイに治ってるよ」
ネーナが鏡を差し出した。
覗き込むと、全体的に僅かに腫れてはいるものの、確かに特に損傷は見当たらない。
もっとも男の刹那にとって、顔ごときが歪んだ所で、たいした問題ではなかった。
それよりも刹那は、もっと気に掛かる事を問いただす事にした。
「エクシアはどうした?」
「格納庫に収納して、ハロが整備してくれてる。
武器までは無理だけど、その他の機能はほとんど元通りになってるハズ」
「GNフラッグを見たか?相打ちになったはずだが」
「う〜ん…。わかんない…。あたしが行った時には、フラッグの装甲の破片くらいしかなかったから…。爆発したか、軌道がズレて距離が離れちゃってたのかも…」
「キュリオスとヴァーチェは?」
「信号は捕らえてたけど、君の所に着いた時にはもう消えちゃってた…」
「そうか…」
矢継ぎ早に質問を重ねて、今現在の状況がおぼろげに見えてきた。
ネーナが話を続ける。
「今ね、情報が錯綜してるの。でも、王留美とだけはコンタクトが取れてて。
連邦軍があたし達を必死で探してるから、しばらく動くなって。
多分プトレマイオスの方にも同じ指示が行ってると思う。だから…」
「だから、しばらく俺はトレミーに戻れない。ここに待機していろ。そういう事か」
「そういう事♪」
話の大筋は理解できた。
何となく暗い気分になった刹那とは裏腹に、ネーナはとても嬉しそうに笑っている。
「意識は戻ったけど、あと3日は安静にしとかきゃダメだからね?
もう歩いてもいいけど、暴れたりしちゃダメよ?大人しくしててね?」
ネーナが刹那の額にちゅっと音を立ててキスをするが、刹那は心身ともに疲労感を覚えて、抵抗する気にもならなかった。
すぐにネーナが勢いよく立ち上がると、
「ゴハン作ってくるね♪」そう言って小走りに部屋を出て行ってしまった。
30分後、艦のダイニングキッチンに呼ばれた刹那は、節々痛む体を引きずってそこへ向かった。
部屋に入ると、食欲を誘ういい匂いが漂っている。
やや広めのダイニングキッチンで、ネーナが忙しく動き回っていた。
戸棚には数種類の食器類が整頓されて収納されているが、
それらが全て3枚セットなのに気付き、刹那の気が重くなる。
フンフンと鼻歌を歌いながらおたまで鍋をかき回しているネーナの後姿に、
兄達を失った直後の寂しげな背中がオーバーラップした。
トレミーにいた時には思いもしなかった寂しさと不安が、病み上がりの体に唐突に湧き上がってくる。
クルー達は一体どうなったのか、ちゃんと生き残れたのか。
そして、あの戦闘を経て世界はどういう道に進むのか。
そんな事を考えていると、ネーナが次々に温かい皿を目の前にセットしていった。
全て手作りで、消化にいいものをあえて用意したらしい事は一目瞭然だった。
「豆腐ハンバーグに、ポタージュ、こっちはおじやね♪」
ネーナがピンクの鍋つかみでもうもうと湯気を立てる鍋を掴み、落とさないように注意を払いながらテーブルに歩み寄ると、ゆっくりとそれをテーブルの中央に置いた。
ネーナの意外な家事能力に、刹那はあっけなく毒気を抜かれてしまった。
こんな家庭的な料理を目にするのは、もう何年振りか分からない。
「……食えるのか…?」
つい余計な事を言ってしまったが、ネーナはつんと唇を尖らせて拗ねた仕草を見せた後、
すぐにえへっと微笑み、「そういう事は食べてから言ってよね」と言っておじやを茶碗に掬って勧めてくる。
一口、おずおずと口に運んでみた。予想以上に美味い。急に胃袋が活発に動き始めた。
箍が外れたかのように、ガツガツと料理に食らいつく刹那を、満足げにネーナが眺めた。
虫けらを殺すかのような軽さで、民間人を遊びのように殺めたネーナへの怒りが、
この程度の新たな一面に感化されて、氷解しつつあるのに気付く。
「美味しいでしょ?」
テーブルに両肘を付き、顎を両手で包んで可愛らしく微笑むネーナが、無邪気な小悪魔そのものに見えた。
このまま取り込まれるわけにはいかない。刹那は料理を食べきらずにスプーンを置き、席を立った。
「え…!?全部食べないの?もしかして、まずかった…!?」
後ろからネーナの慌てた声が追いかけてくる。刹那は立ち止まったが、振り向かずに言った。
「お前はその性格を何とかしろ」
ちょっと、何なのよォ!?というぼやきを聞きながら、刹那は元いた部屋へと戻った。
それからの7日間で、刹那の体力は随分回復し、筋肉トレーニングを始めるまでになっていた。
若い体の治癒は早く、刹那は体力を持て余して、暇があれば艦の至る所でトレーニングに励んだ。
ネーナの私服がいつも過激なのがまた、目の毒だった。
体の線が丸分かりのぴっちりした服ばかりで毎日を過ごす彼女に、
兄貴達は少しは注意をしなかったのだろうかとさえ思ってしまう。
しかしその刹那も、ネーナに注意をするのは憚られていた。
勢いだったとはいえ、数ヶ月前にこの体を刹那は確かに抱いたのだ。
体力を完全に取り戻しつつある刹那を見るネーナの目付きが、時折妖しく揺らめくのを既に何度も見ている。
今の所、幸いにも向こうからのアプローチは皆無だが、
余計な一言で微妙なバランスが崩れるのは、なんとしても避けたい所だった。
ネーナは毎日、異様なほどかいがいしく刹那の世話をしてくれている。
あれだけ憎み、一度はその存在も排除しようとしたトリニティの末妹なのに、狭い艦での同居生活で、
ネーナへの依存心にも似た愛情のようなものが育ちつつあるのを、刹那はひしひしと感じていた。
またネーナとそういう事をしてしまったら、一体どれだけいれ込んでしまうか、正直な所自信がなかった。
所詮、人は一人では生きられないのだ。
いくら必死で否定しようとしても、生活の節々で感じる、
ネーナへの感謝の思いに蓋をする事は、できそうにもなかった。
「どしたの?」
陰鬱なオーラを振りまきながら、ひたすら腹筋に没頭する刹那の傍にネーナが近寄り、座り込んだ。その手にはタオルが握られている。
しかし、刹那の目は、タオルを通り越した先でふるんと揺れる胸に自動的に向かってしまう。
「…あっちに行ってろ」
苦し紛れに目を反らし、隠し様もない欲の渦巻く体を何とか鎮めるように、刹那は更に激しく腹筋を続ける。額から汗が噴き出す。
「すっごぉい。びっしょり♪」それをネーナがタオルで拭ってくれる。
今度はタオルが揺れる隙間から見える、ネーナの股間に思わず目が行く。
仕方がないので腹筋から腕立てに切り替えて、煩悩を吹き飛ばすように体を痛めつける。
限界まで筋肉を痛めつけて、ようやくトレーニングが終わったら、
ネーナの差し出すタオルを乱暴に受け取る。
「あん」ネーナの小さな叫びと共に、胸がまたぷるんと揺れる。
見ないようにするが、口元がひくひくと引きつってしまう。不機嫌に風呂へ向かう。
ここ数日お約束のように、こんな事が繰り返されていた。
勢いよく熱いシャワーを浴びるが、女体のラインは全く頭から去ってはくれない。
むしろ鮮やかに、以前見たネーナの裸体が思い起こされるのだった。
湯煙の中で、むくむくと下半身が勃ち上がっていく。
ここ何日か耐え続けていたが、もう限界だった。
刹那はむなしさと自噴を感じながらも、手を伸ばしてそこを握り締めた。
眠っていた時間を含めれば、ほぼ3ヶ月近くご無沙汰していた懐かしい快感が走る。
もどかしい気持ちを発散させるように、いきなりごしごしと乱暴に扱きはじめた。
せめてエクシアに乗れれば、この爆発しそうな体をコントロールできるのに─。
以前、エクシアで宇宙を駆っていた感覚が不意に蘇った。
そうだ。今のこの事態は、何も浅ましい淫欲のせいだけではない。
どうして、自分はこんな所でのほほんとしているのだろう。
世界情勢を知るのはTVニュースからだけで、
それだってどこまで真実を報道しているのか分かったものではない。
報道が当局に不都合なものを排除した、捻じ曲げられた真実に過ぎない事は
いつの時代も似たようなものだ。
自分の目で、真実の姿を見たい。そしてもう一度、戦いたい。…許されるのなら。
その時、初めて会った時のトリニティに感じた嫌悪感の正体が、分かったような気がした。
─近親憎悪。
他人を貶め、いたぶる事で生じる自己確認。そしてそれによって得られる、残酷な優越感。
成長と共に既に捨て去ったはずのその感覚が、自分にもまだ残っているのかもしれない。
俺はそれを理性で抑え付け、見ないようにしていただけなのか?
いや、むしろ戦争根絶はただの言い訳で、純粋に戦闘がしたかっただけなのか?
いや、そんな事はない。自分は確かに真の平和を実現させたい、その一心で戦っていたはずだ。
トレミーにいた時には、ゆっくり自分の心を探る余裕などなかった。
迷いなど無かったはずなのに、そこから離れてみると、思いのほか脆い自分に気付かずにいられない。
「あぁぁぁぁ!!!!」
自慰の手を止めて壁を片手で力任せに殴り、腹の底から絞り出すように叫んだ。
しかし全く気は晴れない。
体の中に澱のような沈殿物がとぐろを巻き、全身を劣化させていくような気がした。
「ちょっとぉ、何よ、今のはぁ??」
すぐに小走りに駆け寄ってくる足音がして、バタンと風呂場のドアが開き、ネーナが飛び込んできた。
湯気を挟んで二人の目が合う。ネーナの視線が刹那の顔を捉えてからすぐに、下の方へと移った。
刹那の手に握られたままのそこは、既に腹に付きそうなほど勃起し尽くしている。
ネーナがあっけにとられたかのようにぽかんと口を開け、そこを見つめた。
普通なら男とはいえ、後ろを向いて隠す場面だろうが、
見られた事で刹那の欲は更に野性的に高まっていった。
手の中でペニスが更にぐぐぐっと持ち上がった。
刹那の欲を目の当たりにして、目を背けたのはネーナの方だった。
何か見てはいけないものを見てしまったかのような、困惑した面持ちで視線を外すネーナには、
この前誘惑してきた事が嘘のような、恥じらいまで漂っている。
しかし暴発寸前の心身を持て余して自慰に耽っていた刹那にとっては、
そんな姿もまた欲情の対象にしか見えないのだった。
こんな風に自分が追い込まれているのは全てネーナのせいなのだと、横暴にも思い込んだ。
じりじりとネーナににじり寄り、白スパッツから剥き出しの太ももにペニスを押し付ける。
ネーナの太ももはさすがに女らしく柔らかい肉付きで、ぐいっと深く押し付けると、
深紅に膨らんだ亀頭に押し込まれて、ぐにゅうと肉が僅かにへこんだ。
「…や…っ」
ネーナが突然の行為に驚き、反らした目をきつく閉じて抵抗を示した。
この前は自分から誘ってきたくせに、勝手な女だ。
欲望と怒りが混同する。ネーナを思い通りに組み敷いてしまいたくて堪らない。
この前のようにネーナと深く繋がって、全ての鬱憤と欲を吐き出したい。
人差し指の爪を立て、ネーナのスパッツの股間の筋に沿わせてつーっと下から上へと引っ掻いた。
「ぁ…っ」
ネーナの閉じた瞼がひくつき、太もももまたぴくりと震えて
押し付けたままの亀頭に快感となって伝わってきた。
「お前はこういう事が大好きなんだろう」
そのまま指を上下に動かしてそこを責め続けながら、ネーナの耳元で刹那は低く囁いた。
「…そ…んな事ないもん…っ…」
ネーナの呼吸は既に乱れ始めている。
嘘を付け、と思いながら、刹那は今度は指を2本重ねて押し付け、ぶるぶると激しく震わせた。
「あ…ぁ…んっ…!」
ネーナのそこに早くも愛液が漏れ出したのが、スパッツと肌の擦れ具合で分かった。
興奮が強くなる。
太ももからちゅるりと滑った肉棒が、ネーナの股間の真ん中をぐりぐりと押し込んだ。
「や…やだぁ…」
傍目にも分かるほど感じているくせに、ネーナはまだ抵抗を解いてはいない。
逃げるように腰を動かすその先を読んで、刹那はがっしりとその細い腰を掴み、引き寄せた。
両手ですっぽりと腰に手を回し、前から抱き締める形になる。
ネーナが怯えを隠さずに、潤んだ瞳で見つめてくる。
その股間には、刹那の勃起が未だ勢いを失わずに押し付けられたままだ。
出っ放しのシャワーの湯気でネーナの顔も上気して見え、刹那は眩暈がする思いだった。
もう下半身は一刻の猶予もないかのように、限界寸前の様相を呈している。
「…舐めろ」
この前は自分から舐めてきただろう、そう含みを持たせてネーナに言った。
ネーナは少し迷っていたが、この時点での抵抗は無理だと諦めたのか、ゆっくりと体を落としていった。
棒のように硬く直立した、その先端の大きさを確かめるように唇で包んだ後、
ネーナはゆっくりとそれを口内に含んでいく。
熱い息がかかり、粘着質な舌が進む度にペニスに絡み付いてくる。
刹那はこのまま、一気に欲を放ちたい気持ちに支配された。
「…んぐ…っ!!」
ネーナの頭をぎゅっと掴み、性交をするように腰を喉奥まで打ち付ける。
乱暴に喉の奥まで突き入れられて、ネーナが咽たが、刹那は少し勢いを弱めただけで
律動を止める事はしなかった。
ネーナは限界まで口を開ききって、刹那のそれを受け入れ続けた。
激しく口内を突き込みながら、たまに舌が蠢くように動く感じが堪らなく刹那を昂ぶらせる。
ネーナの唾液で淫らに光る肉棒が卑猥に見えて仕方ない。
無我夢中で射精に向けて腰を振っていると、思いがけずにネーナが袋を揉みしだいてきた。
予想外の刺激で、尿道を熱いものが一気に駆け上がってきた。
「出…る…っ!!」
思わず限界を口走りながら、刹那はネーナの口腔内にそれを放った。
久々の射精は異常なほど長く続いた。
ネーナの頭を抑え付けて深く突き刺したまま、喉奥に何度も勢いよく撃ち付けていく。
耐えに耐え、抑えに抑え込んでいた欲を一気に放出する喜びで、体が何度も震えた。
栓をされたネーナの口から、収まりきれずにどろりとした白濁が漏れ出て、
白いマグマのように彼女の顎を伝っていった。
やがて全てを出し切って、ようやく満足して刹那がペニスを抜き取った。
栓が抜かれた事で、ごぼごぼと大量の精液がネーナの口から零れ出た。
ネーナは、放心状態という訳ではなかった。その顔には嫌悪も屈辱の色も浮かんではいない。
それどころか、むしろ喜色さえ漂わせるかのような不思議な表情で、刹那を見上げている。
─良かったね、一杯出て。
口には出さないが、その目は明らかにそう言っていた。
その証拠にネーナは口に残った精液をごくりと飲み込んだばかりか、
顎に滴ったそれをも指で掬って、ぺろりと舐めたのだった。
(全く、何を考えているのか分からない…)
さっきの怯えた様子は一体何だったのか。
まだ夜は今からだと言わんばかりに刹那の萎えたペニスに再び手を伸ばし、
もう一度復活させようと刺激を与えはじめるネーナは、またしてもいつもの小悪魔なのだった。
「お、おい…」
「い〜いからっ♪」
刹那のそれを片手で扱きながら、ネーナは湯を溜めようと、シャワーノズルを浴槽に向けた。
その時にネーナの体に熱い湯がばしゃりと掛かった。
赤い髪が濡れて、その顔が一層妖艶に輝く。
白い薄生地の服が透け、つんと勃った乳首が淡く映った。
ネーナが勃起を扱く度に、その胸がゆらゆらと揺れる。堪らず刹那は服を乱暴に剥ぎ取った。
その出自は詳しくは知らないが、ドイツ系の名前の示す通り、
ネーナの肌は陶器のように白く、透き通るようだった。
風呂場の熱気のせいか、肌はほんのりピンクに染まり、熱い湯の掛かった所は一際赤く色づいている。
そして期待通りに卑猥に勃ちあがった紅い乳首がぷるぷると揺れて、先端から湯水が弾け飛んだ。
この艦に来てからずっと、刹那はこれに迷わされてきたのだ。
今日という今日は、これに思う存分復讐してやらねば気が済まない。
「きゃっ」
ネーナの指を乱暴に跳ね除ける。
ペニスは既に大きく隆起して、その存在感を誇示していた。
先端にこびり付いた一回目の白濁が、尚更それを威容に見せている。
ネーナをタイルに押し倒し、その腕を掴んで彼女の頭の上へと持っていく。
乳房が上に引っ張りあげられて、たぷんと脈打った。
太ももに押し付けた時のように、勃起の先端を乳房の脇に押し当てる。
太ももどころではない柔らかな胸の肉が深くへこみ、亀頭まで埋めてしまう。
ぐりぐりと押し込むごとに、胸が四方に形を変えて動いた。
ネーナが恥ずかしそうな表情で見てくるのが、煽情的で堪らない。
こういう時のネーナは男のツボを知り尽くしているかのようだ。
刹那は興奮を抑えて一息つき、ネーナの腹に跨って馬乗りになった。
仰向けの体勢でも、腕を頭上で固定したままの為か、胸の形は崩れてはいない。
さくらんぼを思わせる赤い乳首が、肉棒の押し付けに併せて、ちょうど胸の真ん中で何度も角度を変えた。
刹那は脇からペニスを離すと、次は乳首にそれを押し当てた。
白濁と先走りで粘った先端で乳首を軽く擦ると、乳房とは大違いの感覚に
「はあ…っ」と大きく息を吐いて顔を染め、ネーナが身を捩った。
そのまま乳首を押し潰すように、それを擦りつけていく。
勃起が行き来する度にネーナの乳首はぐにゃりと向こうに倒れ、またつんと起き上がった。
刹那の先端にも、堪らない程の快感が走る。
敏感な神経でネーナの乳首がどんどん硬くなって行くのを感じ、ますます興奮が強まっていく。
風呂場には浴槽に湯が溜まる水音と、二人分の荒い呼吸音だけが響いていた。
「ん…ん…っ…、ねぇ…、せ…つな…ぁ…っ」
ネーナが熱に浮かされたかのようなぼんやりした目で刹那を見上げた。
馬乗りになった後ろでは、ネーナが太ももを刷り合わせてもじもじしている。
ネーナも淫欲が高まり、早くそこを慰めて欲しいのだろう。
だが今まで散々人に葛藤を与えておいて、自分はすぐに気持ちよくなろうなど、
そうは問屋が卸さないというものだ。
一回出した刹那にはまだ前戯を楽しむ余裕が残っていた。意地悪い考えが頭に浮かぶ。
掴んでいたネーナの腕を解放してやると、一気に胸の肉が左右に潰れた。
刹那は腰を進めてペニスを胸の谷間の真ん中にセットすると、
ネーナに左右から胸を持ち上げるように指示を出した。
「…持ってろ」
ネーナは素直に従い、左右から胸を寄せて勃起を包み込んだ。
柔らかい乳房に全体を完全に包み込まれて、まるで秘穴の中にいるような快感が全体に走る。
蕩けるような蜜の感触こそないものの、圧倒的な質量のバストに包まれる感触は、
視覚的にも感覚的にも秘穴のそれに負けてはいなかった。
「あ…ん…!や…っ」
まるでネーナの秘穴に埋め込んでいるような勢いで、刹那は腰を動かし始めた。
ネーナの白い胸の合間から、褐色のそれが卑猥に見え隠れする。
「もっとだ…!もっと、寄せろ…!」
激しく腰を遣いながらネーナに言うと、即座に胸が勃起をぐりぐりと圧迫してきた。
肉の間を行き来する度に先走りが全体に広がって、抽迭がスムーズに進む。
ネーナはしばらく勢いに圧倒されたかのように下を向いて、自分の寄せた胸の谷間から
出入りする亀頭を見ていたが、やがてくすりと悪戯っぽく笑ったかと思うと、
一番先端が顎に近づいた瞬間を見計らって、舌を思い切り突き出した。
刹那の膨張しきった先端に舌がじゅるりと届く。
「……ッ!!」
その瞬間、強烈な快感が走り、思わず谷間から先端を突き出した格好のままで、
刹那は動きを止めてしまった。
ネーナが、刹那に快感を与えているのが嬉しくて堪らないの、とでも言う様な
嬉々とした表情で舌を突き出し、剥き出しの鈴口をちろちろと舐めた。
「く…う…ッ…!」
刺激に耐え切れずに、湿った声が何度も出た。ピストンが激しいものから小刻みな動きへと変わる。
最先端へと与えられる快感は凄まじいもので、ネーナの舌からそこを離す事が出来ない。
自然、僅かな動きで竿に刺激を与えるのが精一杯になってしまったのだった。
ネーナの舌によって絶え間なく訪れる強烈な快感に、刹那は打ち震えた。
ネーナを自分の意のままに犯しているはずだったのに、
いつの間にか彼女の支配下に置かれてしまっている事に、ようやく刹那は気付いた。
必死で快感の声を堪え、ネーナに問い掛ける。
「お、お前…っ…、こんな…なら…、何でもっと早く…、誘…わなか…った…ッ…!?」
本音だった。
もしいつも通り、ネーナの方から積極的に迫ってくれていたら、こんなに思い悩まずに済んだはずだ。
ネーナが一瞬舌を止め、代わりに一層バストを左右から押し付けて刺激を与えながら答えた。
「…だって。だって、嫌われたくなかったんだもん」
「……?」
一言答えて直ぐに、ネーナは再び鈴口を舐め上げる。ああっと声が出て、刹那の勃起がしなった。
満足げにその様子を眺めた後、再びネーナが舌を離して話し始める。
「エッチしたのに、この前はポイしたじゃない。またそんな事になるの、絶対やだったんだもん」
拗ねたように言って寂しげに瞳を曇らせ、ネーナが舌を突き出すと、
今度は思い切り亀頭と鈴口、全てを力一杯舐め上げた。快感を通り越した痛みで刹那が悲鳴を上げる。
「もう行かないよね?一人にしないよね?あたし、あれからずっとここで一人だったの。
君には仲間がいたけど、あたしは一人ぼっちだったんだよ…!?」
ネーナの顔がくしゃりと歪んだと思ったら、急に涙がぽろぽろと零れ落ちた。
「ネーナ・トリニ…」
「やめてよ…!そんな呼び方嫌だ。ちゃんと名前で呼んでよ。ね?…刹那」
刹那、の所だけ声を低くして、懇願するように囁くネーナ。
俺を求めるのは、兄貴の代わりとしてなのか…?
喉元までその質問が出掛かったが、刹那は遂にそれを口に出す事は出来なかった。
今そんな事を訊いても、ネーナに判別できるはずもないと思った。
そして仮にその答えがどんなものであったとしても、
今ネーナの傍にいるのは紛れもなく自分で、そしてこうやって肌を重ねているのだ。
行為が終わった後に訪れる感情が、最早開放感だけでは済まないであろう事は、
ここ数日いやというほど予感していた事だった。
もう、今となってはそれを止める事はできない。
たくさんの英雄と呼ばれる男たちが女によって身を持ち崩してきた。
馬鹿な奴らだと思っていたが、今はもう笑う気になれそうにない。
「ね、一緒にいようよ…。
気持ちいい事したいなら、もういいって位、いくらでもしてあげるから…。ね?刹那…」
限界まで寄せたために、遂に二つの乳首が刹那のペニスの両端に当たった。
そのコリコリとした感触とネーナの潤んだ瞳で、刹那はもうどうなってもいいような気になった。
どの道、計画の第一段階は終了し、今の所自分たちの出る幕はないのだ。
キャスティングもされていないのに、舞台に上がれる役者がいるわけがない。
「…あ…ぁ…」
弱々しく答えて、刹那は遂に欲に負け、腰を大きく振った。
ペニスの左右を乳首の肉塊が擦り上げ、胸の肉が勃起を温かく包み込んで射精を促す。
ネーナの伸ばした舌が再度鈴口に当たった瞬間、風呂場にエコーを響かせて
快感に大きく叫び、刹那は2度目の精を放出した。
ネーナの舌に、唇に、鼻穴にまで飛沫が飛び散る。
二度も達したというのに、ネーナに対する気持ちはやはり萎えなかった。
この前初めて交わった時はむしろ後悔しか感じなかったのに、
今は白濁を顔面に浴びた卑猥な顔さえ、可愛いと思ってしまったのだった。
「…すまない」
「……ん」
そう言って、優しく飛び散った精液を拭ってやる。
ネーナのあどけないほどの表情が、この行為の淫猥さと余りに対照的だった。
「んん…、ね、刹那ぁ…」
顔面から白いものがほとんど取り除かれるのを待ちかねた様に、
ネーナが腹の上に馬乗りになったままの刹那の背中に、膝を擦りつけてきた。
振り返るとその太ももが、シャワーの湯だけではない別の粘液によって濡れているのが目に入る。
刹那はネーナの腹から下へと移動し、彼女の股の間に座ると、大きく足を広げてそこを見つめた。
「…や…ぁ…」
ネーナが今更なのに、恥ずかしがって顔を手で覆う。そんな姿がまた可愛いのだった。
脚の間では陰唇がぱっくりと口を開き、中の真っ赤な秘肉がぬらぬらと卑猥に輝いて男を誘っている。
指をあてがい、膣口を解す様に擦ってやると、秘穴から面白いほどに愛液が溢れ出てきた。
ネーナの息が段々と乱れていく。
「ね…ぇ…、早くぅ…」
刹那の手首を軽く掴んで、ネーナが甘えた口調で懇願してくる。
ネーナのそこはもうびっしょりと濡れ、その上クリトリスも充血して膨らんでいたが、
彼女は今日まだ一度もイッていないのだ。
大きく開いた脚の間で、疼く膣壁が、太いモノを早く突き刺してくれと言わんばかりにヒクついている。
「…分かった」
「ひゃあん…っ!!」
一気にずぼっと中指を奥まで突き入れてやると、ネーナが大きく仰け反って喘いだ。
そのまま指を抜き去らず、じゅぼじゅぼと派手な音を出しながら何度も膣内を擦りあげてやる。
望みどおりの快感を与えられて、ネーナが歓喜の声を上げた。
「あぁっ…!やぁんっ…!あぁ…ん…っっ…!」
ネーナの気持ちよさそうな声と顔を見ていると、刹那の下半身にも3度目の欲が戻ってくる。
半勃ちのそれをうっすらと開けた目で確認して、ネーナが震える指をそこに近づけていった。
また扱く気らしいが、残念ながら刹那はそうされる気分ではなかった。
心配せずとも、この調子ではすぐにそこは臨戦態勢になる事だろう。
「持ってろ」
ネーナの伸ばした右手を彼女の膝関節に導き、下から持ち上げさせて更に大きく足を開かせる。
刹那は僅かに隙間の出来た秘穴に、もう1本指を沿わせて思い切り突き入れた。
「やぁぁんっっ!!」
ネーナの背中が一瞬大きく宙に浮き、汗が飛び散った。
膣肉が急激に指を締め付け、何度か収縮を繰り返した。
続けて数回膣内を擦ってやったが、どさりとタイルに横たわったネーナは、もう何の反応も見せない。
刹那の予定より随分早く、ネーナは絶頂に達してしまったのだ。
「ふあ…あ…」
大きく肩で息をしながら、まだ去らない快感の中にいるネーナ。
刹那は指を抜かずに、動きを止めて自分の下半身を見やった。
そこはいつの間にか完全に勃ち上がり、いつでも戦闘可能な状態にある。
「……」
心を決めて指を抜くと、中から摩擦で白く濁った愛液がどろりと溢れ出てくる。
ますます下半身が硬くなった。
「行くぞ」
ネーナの膝を胸に付かんばかりに折り曲げ、角度を調整すると一気に怒張を突き入れた。
「ひゃう…っ!!」
指より遥かに大きい熱で貫かれ、ネーナの体が激しく揺さぶられた。
ゆっくり怒張を抜き、もう一度狙いを定めて激しく突き入れる。
ぐらりとネーナの体がタイル上を奥へと滑り、同時に双丘も大きく揺れた。
それをしっかり見届けた後、そのまま刹那はテンポよく抽迭をはじめた。
ガンガン欲望の赴くままに激しく突き上げられて、ネーナの体は激しく揺さぶられ、
少し遅れて胸が揺れに揺れる。
しかし刹那に何度抉られても、ネーナは何故か喘ぎ出さない。
絶頂に達したばかりの秘肉は、鈍感なままでネーナに快感を与える素振りもないようだった。
荒々しく突き上げながら、刹那は少しでもネーナを気持ちよくしてやる方法を考えた。
「…ネーナ」
初めて名前だけで呼んでやると、ネーナがうっすらと目を開けた。
刹那は手を伸ばしてネーナの右手を取ると、それを彼女の乳首へと導いてやる。
「自分で触れ」
刹那の言葉を聞くや否や、すぐにその意図を察してネーナは自分の乳首を摘み、捻りあげた。
同時に秘穴がきゅうっと狭まり、刹那をますますぐいぐいと締め付ける。
どうやら作戦は成功したらしい。
「あ…っ、ああ…ん…っ、ああ…っ!」
すぐにネーナの声音に快楽の色が混じって来た。
手の平全体で胸を揉み上げながら、指先だけで乳首を弄ぶのは、さすがに手馴れていると言うものだろう。
ネーナが乳首を摘んで指先でこね回す度に、連動して膣壁が締まったが、
3度目の刹那は、中々達しそうにもなかった。明らかにもっと刺激が必要だった。
「ここも弄ってろ…ッ…!」
ネーナの開いた左手を、膨らんだクリトリスの上に置いてやる。
「ああ、あぁぁ…ッ、あああっっ…!!」
すぐにネーナはそこをも自分で刺激しはじめ、完全に快楽に酔って喘ぎ続けた。
「せ…つなぁ…っ、すっごい気持ちいいよぉ…っ、ねえ、刹那ぁ…っ」
泣きそうなほどに切ない声を出しながら、ネーナは自分の急所を自分で慰め続ける。
ネーナの白く細い指が、真っ赤に充血した乳首をこね回し、
クリトリスをリズミカルに擦り続ける光景は、なんとも言えずに猥褻だった。
絶頂に向けて、その手付きがどんどん速くなって行く。
それに併せる様に刹那のピストンもますます速く、深くなってネーナを揺さぶり続ける。
折り曲げていた膝を更に限界まで押し付け、体重を掛けるようにしてネーナの中を突き上げた。
ネーナの奥の奥まで、勃起が責め立てる。
「ああんっ!やだあ…んっ…!もうダメぇぇ!も…動けないのぉ…!!」
頭を激しく左右に振り、濡れた髪を振り乱しながらネーナが必死に叫んだ。
しかしその言葉とは裏腹に、乳首とクリトリスを慰める彼女の指の動きは
その勢いを一向に落そうとはしない。
「嘘を付け…ッ…!そんな風には…っ…、とても見えないぞ…!?」
「だってぇ…っ!刹那のせいだもんっ…!!」
「人のせいにするな…ッ…!!自分の体だろう!!」
刹那は丸見えの結合部で、自分の褐色のそれが淫液飛び散る秘貝に飲み込まれては
吐き出される様を凝視しながら、何度も激しいストロークを見舞った。
秘穴は完全に蕩けきって、何の抑圧もなくぬるぬるとペニスを受け入れていく。
「あぁんっ、あぁんっ、またイッちゃうぅっっ!!」
ネーナの太ももがぴくぴくと震え出した。
ほんのりと熱に染まってもなお白い肌と対照的に、
充血しきった乳首と陰核が、ネーナの赤毛と同じ位に赤く膨らんでいる。
ネーナの乱れる表情と体を焼き付けるように見つめながら、全てを叩き壊すほどの勢いで、
刹那は自身を根元までがっちりと突き入れ続けた。
刹那の3度目の限界が近くなる。
勃起がネーナの子宮口にずんずんと当たり、ネーナは最高の悦楽を体内奥深くで感じた。
「ああっ!!ああっ!!あぁぁぁんっっ!!!」
ネーナの指がぴたりと止まる。同時に背骨が大きくグラインドし、乳房が上下に激しく揺れた。
刹那もペニスを引き抜き、ネーナの揺れる乳房の先端目がけて精を放つ。
さすがに量こそ少なかったが、それでも勢いだけは維持されていた。
びしゅっと熱い塊がそれなりの水圧を保って乳首に撃ちつけられた。
乳首を覆うように撒き散らされた白濁がやがてどろりと砕け、
やがて練乳の掛けられた苺のように、真っ赤な乳首が現れた。
「はあ…ん…ん…」
ネーナはいつ終わるともない長い絶頂の中で、最後の愛撫を感じたのだった。
その後、普通のカップルのようにお互いの体と髪を洗い合い、二人は湯船の中でまったりと湯に浸かった。
ネーナを後ろから軽く抱き締めるようにして、刹那はバスタブにゆったりと座った。
ネーナは自分の前に回された刹那の両手を取って水面を弾かせ、水がぴゅうっと飛び散る様を楽しんでいる。
えへへっという無邪気な笑い声を聞いていると、改めてこの少女の本性を掴み兼ねて刹那は戸惑うのだった。
「…まるで子供みたいだな」
呆れてそう言うと、ネーナが急にくるりと振り向いた。
その表情が急に大人っぽく引き締まり、また刹那は混乱してしまう。
「…子供じゃないよ、あたし」
そう真顔で言われると、妙に胸が不安げにざわめいて仕方ない。
ネーナの瞳が少し憂いげに曇った。何か言い辛い事を言おうとしているらしい。
「…言ってない事があるの…。実はね…」
「トレミーのことか」
先手を打って、刹那が言った。自分があれほどの損害を受けたのだ。
マイスターやクルー達が無事なはずがない事位、予測できないはずがない。
案の定、ネーナが悲しげに目を伏せた。
「…うん。ごめんね。君が完全に回復するまで黙ってようと思って…。
プトレマイオスは、ほぼ壊滅状態で何人かは死んじゃったって…。
他のマイスターも一人は回収されたけど、かなりの重体で、もう一人は行方不明らしいの…」
「そうか…」
「プトレマイオスは一時散会、いつかは組織の再編とガンダムの補修が行われるだろうけど、
少なくともしばらくは連邦軍の警戒もあるし、活動停止状態になるだろうって…」
やはり、トレミーは壊滅的な打撃を受けていた。あのメンバーの中で、一体誰が死んだのか。
一人一人の顔を思い浮かべると、心が締め付けられる思いだった。
「ねえ…、これからどうするの…?いつまでもここにいるつもりは、ない…よね…?」
ネーナが探るような上目遣いで見てくる。やはり、一人置き去りにされるのが不安なのだろう。
「…許可が出たら、俺は世界を旅してみたい。世界の変革を、この目で見たい」
その言葉にネーナの瞳がキラキラと輝いた。相変わらず、感情の起伏が激しい。
「あたしも!あたしも行きたい!行っていい?いいよね?」
─駄目だ。
即答しようとするのを、心に芽生えた何かが邪魔をする。
残酷な幼さを色濃く残すネーナ。それが閉塞された環境に置かれた故の、無知さによるものだったとしたら。
「お前には、実体験を含めた情操教育が必要だな。それで、人の痛みや苦しみを知れ」
正しいのか間違っているのか分からなかったが、ネーナと旅をするのも悪くはないと思った。
ネーナの非は、彼女が成長する事で初めて、彼女に突きつけられる痛みなのだろう。
「一緒に行ってもいいの!?」
「…ああ」
「やった〜♪」
ネーナが欲しがっていたおもちゃをようやく買ってもらえた子供のようにはしゃぎ、
刹那にぎゅっと抱きついた。
「ただし、条件がある。この艦を放棄し、王留美に所有権を譲れ。
そしてエクシアとスローネも、王留美に引き渡す。計画はまだ終わってはいないからな」
ネーナはええ〜、という溜息を吐き、あからさまに落胆したが、結局渋々了承した。
「まあ、いいや。君と居られるんなら♪」
ネーナがちゅっとキスをしてくる。
今後も手を焼かされそうな事を予感したが、ネーナが少しでも大人になる事を願わずにはいられなかった。
(完)
ISAP死ね
久々に覗いてみたら投下キテタ――(゚∀゚)――!おっきしたお
うおおおおおおおおおおおおおうっGJ!
もういい、刹那!俺と代われ!! 代わってくれ〜
超GJ!!!
本編の流れもこれでいいんじゃね?ってくらい自然だ。
相変わらずの小悪魔ネーナと欲望を制御できない刹那がたまらん。
パイ○リ&フェ○は男の夢だね。ロマンだね。愛と青春の旅立ちってわけか。
今後の展開も楽しみだなw
美味い料理で虐殺を許す刹那が自然(笑)
刹那は食糧事情悪かっただろうからな・・・泣けるぜ
ええいドS女王様大佐×ドM飼い犬コーラはまだか
アレハレスメの続きまだー?
>>144 おいしい設定てんこもりの刹那×ネーナですね
肉親関係では幸薄い2人の行く末が気になる性質なので
おかげで美味しくいただきました
ごっつぁんです!
ところでこの刹那は随分と大人っぽいと感じたんですが(精神年齢25歳くらい?)…
二期が終わる頃には、これくらい成長しててくれると嬉しいなぁ
もしよければ、ネーナと留美の絡みも見てみたいです
百合か
171 :
142:2008/09/24(水) 05:36:53 ID:GICwNeTn
スメラギ×シャルの続きを、これから8レスupします。
はい、すみませんが、結局まだ終わってませんorz
それと、外伝関連のキャラ紹介を更新してもう一度最初にupします。
残りの分は、二期が始まる前に持ってきます。
読んでくださる方、いたらありがとうございます。
他の作品がありましたら、この後の投下をよろしくお願いします>All
172 :
外伝00F:2008/09/24(水) 05:41:30 ID:GICwNeTn
●フェレシュテ
ソレスタルビーイングの下部サポート組織。シャル・アクスティカが創立した。
CBのマイスターやトレミークルーにさえ極秘でサポート活動を行うことが
目的のため、その存在を知っているのは公式には王留美、イアン・ヴァスティ、
それにドクター・モレノだけ。スメラギさんには知らされていない。
CBマイスターたちの乗るガンダムのプロトタイプである、アストレア、
サダルスード、アブルホール、プルトーネを使用している。ただし太陽炉は
1つしかないため使いまわし。
CB壊滅後は、トレミーメンバーや王留美との連絡がつかないまま地上拠点に潜伏し、
上記ガンダムの強化改造などを行っている。なおサダルスードは現在のところ、
謎の美青年(元シャルの同僚でマイスター。死んだとされている)ヒクサーによって
太陽炉ごと強奪されたまま帰ってきていない(実はフォンが無断で貸してやったらしい)
●シャル・アクスティカ(31歳・女)
フェレシュテの管理官。
第二世代マイスターだった若い頃(外伝00P時代)、仲間のルイード&マレーネ夫婦と共に、
プルトーネの太陽炉を暴走させることで軌道エレベータでのテロを阻止しようとする。
だが太陽炉の破壊を望まない存在(おそらくリボンズ絡み)の妨害にあい、プルトーネから
脱出できなくなる。シャルを何とか助けたルイードとマレーネは、まだ幼い娘・フェルトを
残して死亡。シャルもGN粒子を大量に浴びたため、顔の左側面に大きな傷を負い、左眼を
失明(または義眼化)し、茶色だった髪も白髪に。それ以来、ルイードとマレーネが
死んだことで自分を責め続けている。ヴェーダに願い出て、フェレシュテを創立したのも
そのことが大きな動機になっているらしい。(現在連載中の00Pでは26歳。後遺症で
マイスターは辞めたが、エージェントとして活動しているらしい)
CB壊滅後は、フェレシュテの今後について悩みながらも、世界中を好き勝手に飛び回る
フォンのバックアップに徹してガンダムの強化改造に励んでいたが・・・死んだはずの
かつての同僚ヒクサーが突然現れてサダルスードを持っていかれたり、ヒクサーに従う
ネコミミ娘ハヤナにおばさん呼ばわりされたりと、苦労が尽きない。
(前のレスのタイトルが切れてて失礼しました)
●フォン・スパーク(18歳・男)
フェレシュテのガンダムマイスター。凶悪犯罪者だがガンダム操縦技術に優れ、
頭も切れるため、ヴェーダに選ばれた。ヴェーダの命令に背くと爆発するように
なっている首輪と、出動時のみ解除される手錠をいつも付けていたが、首輪のほうは
一度爆発してめでたく消し飛んだ。手錠の方は、独特のファッションセンスがあるのか、
いまだに手首につけて歩いている(拘束は解けているので両腕の自由は利く)。
最初はイカレた凶暴キャラだったが、回を追うごとにいいヤツであることが
判明してきている(はず)。首輪が爆発してできた大きな傷跡がトレードマークになっている。
元テロリストだが、それゆえに現在ではテロを憎んでいるらしい。
CB壊滅後は、すっかりフェレシュテの実権を握った模様。
ヴェーダを絶対視せず、自分自身で物事を見て判断し、行動することを信条にしている。
世界の変化を見届けると称してアブルホールやアストレアF改で各地を飛び回り、
反国連勢力を焚きつけてヴェーダの予測を超えた紛争を引き起こすなど、相変わらずの
暴れまくり。行く先々で出会うヒクサーを、着々と感化しているらしい。
次からスメラギ×シャル(32改)〜(39)をupします。
※(32改)は、前回upした(32) =
>>141 を大幅に書き直したものです。
すみませんが、差し替えてお読みください。
もちろんガンダム同士の戦いなんて、避けるに越したことはない。
でも、私たちが世界から、彼らの仲間だと思われるわけにはいかない。
彼らの過激な介入がこれ以上エスカレートするようなことがあれば、
あなたの部下の貴重なデータがきっと役に立 -- 」
「違うんです、スメラギさん」
私が話している間にモニターの前まで歩いてきたシャルが、
少し悲しそうに微笑んでそう言うのを見て口をつぐむ。
「わたしがその戦闘データをここに転送したのは・・・
ガンダム同士の戦いを支援するためではないのですよ。
そんなことをしたら、イアンさんに怒られてしまいます」
・・・違いないわね。私だってついこの間怒られたばかりだもの。
「万一トレミーのマイスターがトリニティと戦うことになった場合の
対策をいくつか、技術面からシミュレーションしてみて」と頼んだら、
「ガンダム同士の戦いだと?たとえ仮定でもごめんだな!お前さんも
少し頭を冷やせ!」と、いつもの気難しい表情をさらに険しくして、
イアンはブリーフィングルームから出て行ってしまったのだ。
そう。ガンダム同士の戦いなど、本来絶対にあってはならないこと。
活動時間に制限があることをのぞけば、疑似太陽炉の機能は
オリジナルと変わらない。トリニティたちの今までの活動でも
うんざりするほどはっきりと示されているように・・・
大幅な長期戦にでも持ち込まないかぎり、相討ちの可能性は
否定できない。最悪の場合、マイスターたちとGNドライブを
すべて失うことになる可能性さえある。
そんなことになれば、ソレスタルビーイングという組織 -- そして、
戦争根絶に賭けた私たちの望みは、大地と宇宙の塵に帰すしかない。
イアンの懸念は当然だろう。
にもかかわらず。トレミーとスローネのガンダム同士が
戦うことになった場合に備えて、シャルが転送してくれた
戦闘データを利用することを私が示唆したのは・・・
シャルが、それを望んでいるのではないかと思ったからだ。
同じ組織の一員であるはずの者たちから貴重な太陽炉を奪われかけ、
あまつさえ部下のマイスターまで殺されそうになった --
トレミーの私たちが今までにトリニティから受けた不快感や損害が
取るに足らなくさえ思えるほどひどいことをされたシャルが、
彼らに対して私たち以上の憤りを抱いているとしても不思議はない。
それに。この先対トリニティ戦が起こる可能性について、私が考える回数が
増えているというのは本当のことだ -- イアンに叱られても、なお。
対トリニティ戦になった場合、シャルの部下の戦闘データが
私たちにとって貴重な資料になるであろうことは間違いない。
宇宙空間で戦うガンダムスローネを見た者は、ここにはいないのだから。
せめて、トリニティとの戦闘の準備だけでも万全にしておけば、
トレミーの私たちの気持ちもかなり落ち着くだろうし・・・
シャルとその部下の無念を晴らすことにもなるのではないか。
そう思っての言葉だった。
だけど、シャル。
トレミーのガンダムに仇討ちを任せるようなことなど、
あなたは望んでいなかった。
誓ってそんなつもりはなかったのだけれど、
あなたを見くびっていたことになるわね、私。
「・・・そうよね。私の考えが浅かっ ・・・ 」
「そんなことはありませんよ」
言いかけた私をさえぎって、シャルがまた微笑む。
「わたしだって、スメラギさんと同じ気持ちですから・・・
トリニティのやり方を放っておくわけにはいかないと思う点で。
それにスメラギさんは、私が太陽炉と部下を取られかけた
ことについても考えてくれた。そうですよね?」
それなら、よかった・・・
だが続く彼女の言葉を聞いて、私の顔にも浮かびかけた微笑みばかりか、
血の気までもが奪われるのを感じた。
「でも、トリニティと戦うことを考えるなら、その戦闘データが
どこまでここのガンダムに役立つかは私にも分かりません。
少なくとも戦闘時にヴァーチェが -- ナドレがいれば、
トライアルシステムでスローネたちを抑えてしまえる。
そうすれば、それ以上戦う必要もなくなるでしょう。ですが・・・」
ですが?
そのあとに今度はどんな言葉が続くというの。
なぜあなたがトライアルシステムのことを知っているの?
トレミーの中でさえ、ティエリアと、私やイアンを含め
ごく一部の人間以外は知るはずのない情報なのよ!
顔色を変えた私を、シャルが静かに見つめている。
白い髪と布で身を包み、不吉な予言を携えて
プトレマイオスを訪れた巫女のように。
「・・・最悪の場合、トライアルシステムは
もう正常に機能しない可能性もあります。
少なくとも、ガンダムスローネに対して発動された場合には」
「なん、ですって・・・」
トライアルシステム。ガンダムナドレに搭載された、
ヴェーダにリンクするすべての機体を制御下におく機能。
ソレスタルビーイングの切り札ともいうべきその機能が、
まだ一度も発動させないうちから機能不全に陥る?
トライアルシステムの存在を知っているばかりか、
そこまで言い切るの ---- シャル・アクスティカ!
「スメラギさん」
もう、やめて。これ以上悪い知らせを持ってこないで!
「トリニティとの戦闘データをここへ転送したのは、
わたしの愚かさを知ってもらうためです。
ヴェーダの判断のみに頼って行動していたわたしのね --
見てください、あれを」
絶句したまま、シャルと一緒にモニターの方を向く。
短剣状のビーム兵器がいくつも、GN粒子の軌跡を
赤く曳きながらこちらに迫ってくるところだった。
トリニティの次男は「ファング」と呼んでいたらしい。
強力な高速集中攻撃で決着をつける -- 活動時間が有限の
疑似太陽炉を持つ機体にはふさわしい武器といえる。
トレミーのガンダムといえど、まともにツヴァイとやりあえば
相当な苦戦は免れないだろう。
それにしても、シャルの部下が乗るガンダムのやられ方はひどかった。
眼前を縦横にかすめ過ぎるファングの数は一向に減らないのに、
さっきは応戦していたビームサーベルが一度も画面に現れてこない。
右腕を持っていかれたのか。それなら脚も、いやこのガンダムの
機体全体がファングの餌食になっていたところでおかしくはない。
もはや、一方的に弄られているだけのように見えた。
「最悪の状況だわ・・・」
「ええ。この時点で彼は、心肺停止まで10分を切っている状態でした」
「っ・・・!!」
「こんな状態になる前は、ほぼ互角に戦っていたのですよ」
「・・・あの武器のせいでコクピットに損傷でも?」
「いいえ。コクピットは無傷です」
「それなら、なぜそこまでひどい怪我を」
「彼の首には、爆発物を装填した首輪が取り付けられていました。
戦闘の最中にそれが炸裂したのです」
「首輪に爆発物?まさかそれは、凶悪囚人用の・・・
ヴェーダに対する違反や脱走を防止するのが目的という?」
「ええ。彼は重犯罪者でした。それに、イオリア・シュヘンベルグの
理念にも共感していません。彼自身が私にそう告げましたから」
「・・・そんな!ガンダムマイスターが、犯罪者・・・?」
淡々と、これまで以上に衝撃的な言葉を口にしながら
モニターを見つめていたシャルが、また私に向きなおる。
青い瞳が、紫色に見えるほど濃く翳っていた。
「パイロットとしての彼は、群を抜いて優秀です。
だからヴェーダに選ばれました。経歴や思想信条を問わず、
首輪と手錠で厳重な監視下において使役するならば、彼の存在は
イオリアの計画の役に立つ。そう判断されたのでしょう」
「それなら・・・首輪が爆発したのは」
「彼がヴェーダの命令に逆らったからです」
ああ。そういうことだったの。
"あなたの部下は、トリニティと戦って負傷したのではなくて?"
さっき私が聞いたとき、シャルはこう答えたのだ。
"ええ。彼らに、わたしたちの太陽炉を奪われまいとして"
その言葉に、「スローネツヴァイの攻撃を受けて負傷した」
という意味は含まれていなかったのだ。
だが。何かがおかしくはないだろうか。
太陽炉を奪われまいとしてトリニティと戦った。
ヴェーダの命令に逆らったために首の爆弾が炸裂した。
それはつまり・・・
「シャル。同じソレスタルビーイングであるはずのあなたたちから、
トリニティが太陽炉を奪おうとしたのはなぜなのかしら」
「はっきりした理由はわかりませんが…必要だったのでしょう」
そんな人を食った答え方ってないわよ。
思わず抗議しかけたが、続く言葉にはっとする。
「・・・オリジナルの太陽炉が。ここへ来る途中でイアンさんから
聞きました。スローネに搭載された太陽炉 -- 疑似GNドライブは、
限られた時間内しか稼動できないそうですね」
これではっきりした。
あなたたちが所有しているのは、オリジナルの太陽炉。
「そう…オリジナルなら、彼らが欲しがっても不思議じゃないわね」
「ええ。わたしたちはオリジナルの太陽炉を持っていた…しかも、
正規の実行部隊であるプトレマイオス側には存在を知られていない。
だから標的になったのかもしれません」
「待って。おかしいと思わない?」
「・・・なぜオリジナルの太陽炉と、わたしたちの存在が彼らに
分かったのか、ですね?」
「その通りよ。普通に考えれば、トレミーの私たちに知らされないほどの
機密事項がトリニティに分かるはずがない。そんな機密を手に入れるには…」
「ヴェーダの有する最高ランクの情報にアクセスするしかないでしょう」
「そして、オリジナルの太陽炉をあなたたちから奪おうと思うなら」
「ヴェーダの許可が必要です。それに、スメラギさん」
シャルの瞳の色が、さらに深い紫に沈んでいく。
「彼らが太陽炉を奪いに来るのと同時に、わたしもヴェーダから
指令を受け取ったのです。わたしの組織を解散し、太陽炉を--
トリニティに引き渡せという指令を」
「つまり・・・ヴェーダがあなたたちの存在を不要と決定し、
トリニティ経由で太陽炉の引き渡しを命じた。そして、それに逆らって
出撃したあなたの部下に制裁を加え、命を奪おうとした・・・」
「そういうことです」
これでもうひとつはっきりした・・・
シャル、あなたたちはヴェーダのハッキングになんか関わっていない。
疑似でなくオリジナルの太陽炉を所持していることもあるけれど、
ヴェーダを支配下においた者たちがヴェーダの制裁を受けるなんて
おかしいもの。それに、自分たちのあずかり知らないところで
自分たちの情報を部外者に教えられたあげく、いきなりお払い箱に
されたりするような仕打ちを受けるはずもないし。
もっとも。
"今となってはもう、何者かの支配下にあるヴェーダに
全幅の信頼を置くわけにはいかない"
そんなふうに言ったあなたを、本気で疑っていたわけではないけれどね。
だけど。ヴェーダの「ハッキング」-- 今までつい何気なく使っていた
言葉だけど、やはりこれもどこかおかしい。
「シャル・・・トリニティがヴェーダをハッキングした可能性はあると思う?」
「いいえ」
シャルの答えは素早かった。
「ヴェーダのシステムはハッキングを受け付けません」
「そう、やっぱりあなたもそう思うのね・・・でもそれならなぜ彼らは
最高レベルの情報にアクセスしたり、太陽炉を奪う許可を取り付けたり
することができたのかしら。
そもそも疑似太陽炉を設計できたのだって、ヴェーダのレベル7に
アクセスして設計情報を手に入れたからとしか・・・」
「トリニティの裏には、ヴェーダに対する上位アクセス権を持つ何者かが
確かにいます。その存在がヴェーダのシステムを利用しているのでしょう。
私の部下がマイスターになる以前の経歴まで知っていましたから、トリニティは」
「そんな!マイスター情報があるのはレベル7よ。マイスターが他の
マイスターの情報を閲覧できるはずは・・・そうか。そういうことなのね」
指揮官的な立場の私も、ヴェーダへのアクセス権はレベル4どまり。
マイスターの過去の経歴など普通なら見られない。
アレルヤが超人機関への武力介入を提案してくれた時のように、
マイスターが個人的な意志で明かしてくれるのでもなければ・・・
「シャル。あなたの言うように、トリニティの裏に上位レベルの
アクセス権を持つ者がいるのなら・・・その目的はいったい何だと?」
「・・・わかりません、私にも」
「そうね。少なくとも、あの兄妹にオリジナルの太陽炉を
プレゼントするためではないことくらいかしらね、私に分かるのも」
それに、トリニティについてもいえることだが、その存在は
イオリア・シュヘンベルグの計画に織り込まれたものなのだろうか --
急に、トライアルシステムのことを思い出してぎくりとする。
「シャル・・・あなたがなぜトライアルシステムのことを
知っているのかはこの際聞かないことにするわ。でもさっき、スローネに
対して発動されたら正常に機能しないかもしれないと言ったのは・・・」
「トリニティの背後にいる存在がヴェーダに干渉して、
トライアルシステムを無効化するおそれがあると思ったからです」
職人乙
もうすぐ始まる2期が楽しみだ
おまいら来週から第3クール放映だっていうのにもっと盛り上がろうぜw
ああ、せっさんとマリナに期待してるぜ!
まさかのヤンデレビリー×スメラギが来ますように
>>186 それは予想外www
ヤンデレせっちゃんに犯されて泣いちゃうマリナタンも良いかも
1期と外伝ものを投下するなら今のうちだよー
いや、2期放映中も全然おkだ!
むしろどんとこいだ!
「確かにその可能性は ―― !!」
言いかけてすぐに気づいた。
トライアルシステムの無効化などより、
もっと、ずっと、恐ろしい可能性があることに。
「・・・ヴェーダのレベル7に干渉さえできるほどの
存在ならば、事実上ガンダムに対して何だってできる。
そうよね。
ねえ。シャル・・・きっと知ってるでしょう、あなたなら。
すべてのガンダムのシステムは、ヴェーダのバックアップを
組み込むことを前提に構築してあるってことを。
もし、そのヴェーダ自体が外部から干渉されることで、
戦闘中のガンダムが突然システムエラーに見舞われたりしたら?
最悪の事態を想定すれば、4機が4機とも同時に」
そう。
信じていた父親から突然、つないだ手を離された幼子のように。
いったい、どうしたらいいの?
私たちにヴェーダなしで活動しろと?
できるわけないじゃない。そんなこと。
「・・・・・・・・・」
今度こそ、小さい女の子同様に途方にくれて、
立ったまま顔を両手で覆う。
今の自分がどうしようもなく無防備に思えるのは、
こんなふうに素裸だからだ。そう思いたかった。
「スメラギさん…」
気遣うような声とともに、左の頬にひんやりとした感触。
シャルの手のひらに違いない。
顔から手を離して目をあけると、すぐ下にシャルの微笑みがあった。
本当に幼い娘をあやす時のような、哀しいほど優しい視線に
捉えられた瞬間、無力感や怯えが溶けていく。
-- もしかしたら、あなたには子どもがいるの?
思い切ってそう聞いてみようとしたとき、シャルがまた言った。
「ヴェーダに干渉する。そのことでここのガンダムを一気に
潰す能力と意志を相手方が持っているなら、とっくに
実行しているはずです。今はまだどちらか一方なのかも。
それなら、わたしたちにもまだ何かできる時間はあるでしょう」
「…そうね。きっと」
弱々しいに違いない微笑みを浮かべかけたそのとき。
部屋の中が地上の真昼のように明るくなった。
「・・・爆発?!」
モニター全体から白い光があふれ、まともに見つめられない。
だがすぐにそれはおさまり、代わって噴煙のように立ちのぼる
エネルギー塊が画面全体を埋める。それもやがて切れ切れに
なると−−画面の奥から暗黒の宇宙が広がってきた。
そしてそのまま、何の変化も示さなくなる。
機体が爆発して戦闘データ自体が途切れた?
それにしては終わり方が妙だ。爆発すれば、ほぼ同時に
画面はノイズとともにブラックアウトするはずなのに。
つまりデータはまだ独立端末に送られ続けている・・・?
そんなばかな。
だいいちあんな爆発をしたのなら、パイロットは
この時点で生命ばかりか肉体さえ失っているはずだ。
回収してトレミーまで運ぶなんてとても --
「!!」
唐突に、黒一色だった画面の左側が紅く輝きわたり、
また暗黒に戻る。
トリニティの追い討ちだとすぐに分かった。
「あの巨大なGN粒子ランチャーを・・・避けるだなんて!」
この時点でガンダムの機体がまだ残っていて、
パイロットがまだ生きていたとしても、
いったいどうやったらそんな真似ができるというの?
心肺停止状態だというのに。
そうだ、もしかしたら --
「あそこまで優れた回避性能の出るオートパイロットを
搭載してるなんて、いったいどんなガンダムなの・・・」
つぶやくようにたずねた私に、シャルがあっさり答える。
「オートパイロットでは無理だったでしょう。それに、」
続く言葉の中にでてきた単語2つの意味が、一瞬理解できなかった。
それらが示すものを知らなかったからではない。
たぶんこの場で耳にするとは思ってもいなかったからだろう。
「あれはもうガンダムではありません。プルトーネ本体から
脱出して、コアファイターに変形したコクピットと太陽炉です」
GNY-004ガンダムプルトーネ。
コアファイターシステム。
ガンダムヴァーチェ、そしてガンダムナドレのプロトタイプ。
そして -- 2295年前後に起きたといわれる謎の多い大事故、
「プルトーネの悲劇」の原因となった第二世代ガンダム。
つまり・・・
193 :
190:2008/10/01(水) 03:47:08 ID:Y/drfNMz
スメラギ×シャルの続きを、3レス分ですがupしました。
読んでくださる方、いたらありがとうございます。
他のSSの投下よろしくお願いします>All
194 :
144:2008/10/01(水) 21:05:06 ID:84A6iBJV
すいません。投下がかぶるんですが日がないので落します。
刹ネーナを書いておきながら、刹マリです。
夜這いネタで、マリナがエロ姫
途中マリ刹分が濃いと思う
追記
>>169 百合を色々考えてみたんですが、なかなかまとまらなくて結局書けてませんorz
2期に入ったらいきなり色々ありそうなんで、その辺を見てみて
いけそうだったらまたやってみたいです…けど、もちろん他の人がいらしたら、どんどん書いてください
「ではマリナ様、おやすみなさいませ」
「ええ。おやすみ」
22時。いつも通り明日の公務予定を手短に話し、シーリンがマリナの寝室から下がっていった。
シーリンの用意した明日一日のスケジュール予定表を念入りに確認し終えて、
ようやくマリナはソファーに座り、背もたれに体を預けて深く息を吐いた。
今から明日の朝のお迎えがくる8時までが、マリナの今日唯一の自由時間だ。
ここの所公務と雑務に忙殺され、遅々として読み進めないでいる小説を手に取ったが、
続きに目をやってもストーリーが一向に頭に入ってこない。
柔らかいソファーに深く埋もれた体はずしりと重苦しく、疲れ切っているのは明白だった。
(もうお風呂に入って休みましょう……)
自由時間の楽しみを早々に諦めて風呂に向かい、時間を掛けて入浴をしたが体はその程度で癒される事もなく、
ベッドに入って目を閉じると、どっと今日一日の疲れが押し寄せてきた。
王女としてのマリナには、毎日の公務と日々移り変わる世界情勢のストレスが重くのしかかっている。
唯でさえ、アザディスタンの未来の為に毎日糸を掴むような外交を強いられているというのに、
先日はカマル君こと刹那・F・セイエイが、警護の目を盗んで寝室に忍び込んできた。
(いかにお金がないとは言え、仮にも王女の坐す王宮に簡単に侵入を許してしまう程度の
警備力しか持たないアザディスタンに、輝ける未来なんかあるのかしら…)
暗い気分でうとうとしながらも、その時刹那と交わした言葉が何度も蘇ってくる。
国のためにこうするのが一番いいと思って就いた、王女の地位。
しかし、マリナの思うようには世界も人々も動いてはくれない。
その位置に立ってみて初めて見えてくる人間の欺瞞と欲望、そして自分の無力さを思い知る毎日だった。
信頼できる助言者を得て、マリナなりにベストな方法で国を立て直そうと奔走してきたが、
刹那を見ていると自分のやっている事が本当に正しいのかと、沈鬱な気分になってしまう。
(あのカマル君…、いいえ、刹那…はあんな若さでテロ活動を行っている…。
その原因を作ったのは、紛れもなく私たち…。
何千年も前から繰り返されてきた憎悪の歴史が、ああいう子を生み出し続けている…。
いくら奇麗事を並べても、この国は…、いいえ、この世界は…変わらないのかもしれない…)
刹那はクルジスで少年兵をしていたと言った。
子供兵士が大人よりも怖いもの知らずな勇敢な兵士として、洗脳まがいの強引な動機付けで
戦場に駆り出されている事実はマリナとて知っている。
たくさんの人間を殺して、言い表せないほどにその幼い心は傷ついたはずだ。
それを思うと、マリナの心は引き裂かれんばかりに痛んで仕方ない。
同時に、疑問も湧き起こってくる。
(その戦争はもう終結したというのに、何故刹那は武器を捨てられないの?
平和な時間の中で、心身を癒し罪を贖うべきなのに…)
戦闘では勝ち負けしか得られない。
負けた方は文化も、土地も、財産も奪われ、命や尊厳さえ勝国の意のままにされてしまうだけだというのに…。
たとえどれだけ条約で戦敗国の権利を保障していたとしても、それが往古から変わらぬ戦争の真実だと思う。
なのに何故刹那は、よりによって責任の所在さえ明確にされないテロ活動に手を染めてしまったのだろう。
戦争のむごたらしさと無情さが、その心に刻まれたはずなのに…。
まだ幼さの残る顔に大人びた精悍さを漂わせる、刹那の不思議な風貌を思い出しながら、
マリナは静かに眠りに落ちていった。
(刹那…刹那…刹那……。武器を…捨てて…。そうしないといつまでたっても本当の平和は…)
…どれだけ眠ったのか分からないが、体はまだ重い。
頭もぼうっとしたまま霞がかったようにすっきりしない。
何となく誰かの気配を感じて意識が戻りつつあったが、まだ、マリナは完全に目覚めてはいなかった。
体の一点だけがやけに温かい。むしろ熱いとでも言っていいくらいだ。
ぴちゃぴちゃと、動物が何かを舐めているような音が聞えて来る。下の方から…。
「ん…っ」
何かが自分の股の間を舐めている。そう気付いた途端、急に下半身が気持ちよくなってきた。
思わず呼吸が乱れ細い声が漏れ出すが、体はまだ、シーツに包まっているのが分かる。
シーツの中に潜り込んだ何かが、マリナの股間を舐っているのだ。
(どう言う事…?一体何が起きているの…?でも、こんな事…いけないわ…)
まだ重い頭でも貞操観念に突き動かされ、マリナは体を動かそうと努力してみた。
しかし手足の先まで錘を付けられたかのようにずしりと体が重く、指1本動かせない。
マリナの顔に冷たい風が当たり、カーテンの揺らめく音がした。
(窓が…開いているの…?この前と同じように…?)
ふと思い浮かんだのは、先日寝起きに見た、刹那のベッド脇に佇む姿だった。
(刹那なの…?また今日も来てくれたの…?)
手を伸ばそうとしたが、やはり腕が動かない。
目を開けたいが、瞼さえも重くて開けられそうになかった。
ようやくこれがいわゆる金縛りの状態なのだと、マリナは気付いた。
─脳は起きているのに、体が目覚めていない状態で、心霊現象とは何の関係もない。
過度のストレスや不安を抱いたままで床に就いた時に起きやすく、男性よりも女性に生じやすい─。
図書館で確かに昔読んだ記憶がある。
覚醒と睡眠との狭間で起こる脳の誤作動のせいで、その時一番見たくないもの
(または強烈に見たくて仕方ないもの)が見えてしまう事があり、
それが人に心霊現象だという誤解を与えてしまう。そんな説明がなされていたはずだ。
(だという事は…。今刹那に恥ずかしい所を舐められている…。それが私の深層心理の…)
余りの破廉恥な結論に、マリナは穴があったら入りたい気分になった。
羞恥心が急激に強くなってくる。
(仮にも国の未来を憂い、それに相応しい品格と行動をなすべき立場にある私が、
例え金縛り中の夢だとは言え、こんないやらしい事を望んでいたなんて…!
いいえ、違うわ。見たくないものを見てしまう可能性の方が強いのだから、
むしろ私はこう言う事に尋常でない恐怖を持っているという事に…)
色々考えては見たが、強まってくる下半身の快感の前にはどんな思考も意味のない事だった。
「あ…っ…、あ…ん…っ…、あ…ぁ…っ」
漏れだす声がマリナ自身もはじめて聞くほどに、甘く艶かしくなっていく。
ひくひくと太ももが、下腹が、無意識に快感に震えた。
ぴちゃぴちゃ…ぴちゃぴちゃ……。
刹那の舌がいやらしく音を立てながら、割れ目全体を丁寧に這い回っていくのが分かる。
下着は既に脱がされているらしく、蠢く熱い舌が直接にマリナの敏感な場所をどんどん火照らせていった。
(これが…性的快感というものなの…?信じられない…。でも…本当に気持ちいい…)
マリナは快感にのけぞりながらも、王宮の図書館で見つけた一冊の本の事を思い出していた。
性の指南書である。
戦乱で重要書類こそ多く滅失したものの、古今東西の心霊現象を集めた本と同じく、
こういうある意味どうでもいい本だけは、しっかりと王宮に残されていたのだ。
その指南書は男女の営みについて淡々と詳述しただけの学説的な匂いが色濃いものだったが、王宮に
入ったばかりのマリナは充分に興奮し、乾いた砂が水を吸収するように、その基本的な知識を得ていった。
もちろん自由恋愛など許されない身分のマリナは、誰かと交わりたいなどという
不埒な事を考えた事はほとんどない。少なくとも、努めて冷静でいる事が義務付けられる昼間は…。
それでもいつかは自分も、定められた運命の相手と甘美なひとときを過ごすのだろう。
そんな甘い期待に胸を高鳴らせながら、マリナは夢見る少女の如くにまだ見ぬ夫君を想像し、
その行為を想像したのだった。
刹那はマリナの理想の結婚相手には程遠い少年だ。
しかし、今彼が与えてくれるこの快楽が一時の夢でしかないのならば、一体何を迷う事があろう?
うっとりするような本能的なこの快感の前では、修行僧のようにそれを振り払う努力をするなど、とても無理だった。
マリナは金縛りの悪夢を口実に、体の悦びに素直に従う事にした。
「ああ…ん…、ああ…っ、いい…、刹那…、いいわ…」
体は動かなくても、声だけはするりと出る。
その淫らな声に触発されたかのように、舌が上下にますます激しく動き、マリナの陰部を舐め回し始めた。
(や…っ、やだ…。舌…が…、速く…なった…?)
マリナが声を大きく出す度に、刹那の舌の動きも激しくなっていき、そこに感じる快感も増幅されていった。
やがて刹那の手が太ももにかかったかと思うと、いきなりぐいっと脚を大きく広げられた。
体を大きく開かれて、マリナは体の奥から何かがじゅるりと漏れ出すのを感じた。
それがあの本で見た、女性の興奮を伝える液だと言う事はすぐに察しがついた。
ずずずと音がしてそれが吸い上げられたのが分かり、まだ金縛り状態のマリナは、
顔から火が出そうなほどの羞恥心で一杯になった。
刹那の唇の形まではっきりと想像出来てしまうほどに、ぴったりと唇が吸い付いている。
ふーっ、ふーっと、刹那の鼻から出た息が敏感な場所に熱く当たる。
それだけでまた、愛液が滲み出ていくのが分かって、マリナは顔を真っ赤にした。
恥ずかしいのに、相反して体が疼く感じが何とも言えず官能的だった。
「きゃあっっ…!!」
突然快感が一際大きくなり、思わず仰け反った。
刹那の舌が快楽の集約地かと思えるほど気持ちいい所を、集中的に責め始めたのだ。
「ああん…っ、刹那…、そこ…そこは…ぁ…っ!」
首が仰け反り、口が開きっぱなしになってしまうほど、そこは気持ち良かった。
(ここが…クリトリ…ス…なの…?ううん…、この感覚…。間違いないわ…)
マリナの体の感覚の全てが、その一点に集中したかのような感じ。
確かに本に書いてあった通り、クリトリスは性感の中心のようだった。
大きく開かされた脚の間にうずくまり、刹那がそこだけをれろれろと勢いよく責め続ける。
上下に舐めたかと思えば今度は左右に転がし、更には山裾の形を確かめるかのように
周囲をぐるりと舐められた。
余りの快感で、マリナは刹那の頭を掻き抱きたい衝動に駆られた。
「や…あぁっ…!せ…つな…!あぁ…っ!」
切羽詰った嬌声に応じるように、さっきよりも格段に素早い速度で舌先が陰核の先端を転がす。
体の奥から何か爆発的な勢いを持った物が頭をもたげはじめたのを、マリナは感じた。
刹那がクリトリスに与えてくれる快感がその一部に集まって増幅し、
更に体の奥深くで一つの大きな波に育っていく感じだった。
─快感が限界まで高まった時に、それを一気に開放する快楽を、オーガズムと言います。
この快感は他の性感とは段違いの激しいものです─
本に書いてあった無機質な文面が、連なってマリナの頭を何度もよぎる。
そんな文章ではとても表し切れないほどの生々しい快感に、マリナは激しく悶えた。
今にもそれが爆発しそうで、それでいてそれを解放するのが恐ろしく、
また、もったいないようにも思えたのだった。
マリナの苦悶を知ってか知らずか、舌がクリトリスを上下のみに規則正しく往復し始めた。
確実に性感を高めて反らさないかのようなその動きで、マリナの快楽が一気に弾け飛びそうになる。
(ああっ…、気持ちいい…。私…もう…ダメ…!)
来る…!そう思った瞬間、何故か刹那の舌がぴたりと止まり、クリトリスから離れた。
「え…?」
あれほど高まって絶頂寸前だったはずの快感が、ろうそくの火を吹き消したかのようにふっと縮小してしまった。
代わりに下半身には再度の刺激をねだるかのような、疼くような感覚のみが残った。
(欲求…不満……)
マリナの頭にその4文字がぽかりと浮かんだ。体が熱くて、もっと触って欲しくてたまらない。
もっとあの悦楽を持続して与えてもらいたい。そしてその先のもっと激しい快感を味わいたい─。
絶頂寸前で遮られた淫欲は留まる事がないかのようだった。
(私は…こんな人間ではないはずなのに…)
浅ましい自分に思わず涙が滲んでしまう。
しかし、そんな感傷は膣に押し入ってきた指の圧迫感で、一気に吹き飛んでしまった。
「や…、なに…?う…、うそ…。あ…、ああ…っ」
初めて体内に受け入れた指が、膣肉をこじ開けるようにその関節を動かして、中を探るように進んでいく。
気色の悪い異物感で、マリナの体は金縛り以上に強張った。
それでも刹那はきつくなった肉の締め付けを跳ね返すように、指をずぶずぶと埋め込んでいく。
(ああ…っ、入ってくる…!何かが…。まさかこれが…男の人の…?)
これが初体験のマリナは、指を男根と勘違いしてしまった。
それでもマリナは、刹那の熱にほだされたのか体を求められる事への本能的な充足感なのかは
分からないが、処女喪失のショックを全く感じなかった。
そんな自分に一瞬驚いたが、そうだ、これは夢なのだと思い返した。
現実世界ではありえない事を、夢の世界では大胆にやってのけるものだ。
こんなエロティックな夢ではなくても、今までにもう何度も、普段の自分と正反対のマリナが
活躍する夢を彼女は見てきたのだ。
(そうよ…。これは夢なんだから…。だって、全然痛くもなんともないもの…)
やがて刹那の指(マリナの認識では、刹那のペニス)が体内へと入りきり、その動きがぴたりと止まった。
ようやくマリナは体の力を抜いたが、すぐに熱い舌が再びクリトリスに押し当てられて、再び体を強張らせた。
「はううっ…!」
指を埋め込まれたままでべろりとクリトリスを大きく舐められると、さっきよりも鋭い快感が走り、
一瞬背中がベッドから浮き上がった。
暗闇の中で風に揺れるカーテンが目に入った。
(うそ…。私、目を開けているの…!?)
いつの間にか、マリナの瞼は開いていた。
しかしまだ暗闇に満足に目が慣れず、カーテンの白しか識別出来ない。
と思ったら、マリナの胸までかけられているシーツの下半身部分がこんもりと盛り上がり、
やがてその中でゆっくりと何かが動き始めた。
途端に下半身に大きな快感が湧き起こり、マリナの表情がくしゃりと歪み、急に息が荒くなった。
「あっ、あ…っ、あ…っ」
目で見なくても感触で分かる。
刹那がクリトリスを舌で責めると同時に、秘穴に突き差した指をも抜き差ししはじめたのだ。
舌だけで陰核を責められていた時よりも遥かに気持ちいい。
シーツの中にいて見えない刹那の体がもそもそと蠢くのが、尚更マリナの想像力を高めていく。
(男の人のあれがこんなに気持ちいいなんて…
いいえ…、それ以前にいくら夢でも、初めてなのにこんなになってしまう私は…)
舌でクリトリスを責めながらペニスを挿入するなど、一体どれだけ驚異的な柔軟性の持ち主なのかと
気が付いても良かったはずだが、まだ夢うつつの区別も付かない惚けた頭のマリナには無理な注文だった。
(これは夢のはず…よね…。なのに何でこんな…。しかもこの感じ、すごくリアルな…)
ぴちゃぴちゃという音にじゅぶじゅぶという、粘液を掻き回すような粘着音が混じる。
これが自分のあそこから出ている音だとはとても信じられないのだった。
しかし火の付いた体はとめどなく快楽を貪り続け、もっともっととマリナの心を急かす。
(夢のはずなのに、こんないやらしい音が聞こえてくるなんて…。しかも、刹那の舌、すごく熱い…。
どうして…?…でも…、…でも…、すごく…気持ちいい…。こんなの…初めて…)
リアルに体に感じる快楽に、さすがに不審が募る。
「んん…っ…!!」
その時、ぐいっと奥まで指が突き入れられ、思わず腰が大きく跳ね上がった。
同時にぴりりと重い指先が震えて、金縛りが既に解けている事をマリナは理解した。
(嘘…。意識があるの…?まさかこれは現実の出来事…)
顔から血の気が引くほど驚愕したが、その間も刹那の責めが止む事はない。
マリナの体も思考も、冷静な判断などできるはずもないほどに、快楽に溺れてしまっていたのだった。
(だめ…、今はもう何も考えられないわ…。この快感が去ってくれないと私は何…も…っ…)
ほのかな後ろめたさを感じながらも、マリナはその身体が望む通りに、自らの体を動かしていった。
喘ぎながらも背中だけを僅かに起こすと、後ろ手で体を支え、開かれた足を更に限界まで開いていく。
瞬間、刹那の舌が陰核の根元をほじるように強く舐めあげた。
「あ…!ああん…!」
身を震わすように仰け反り、思わず大きな声が出てしまった。
足を大きく開いた事で、明らかにクリトリスの快感が大きくなった気がする。
そして指が肉壁を擦る度に、そこから全身に広がるかのような悦楽がマリナをますます淫らにしていった。
マリナは震える足を閉じないように懸命に努力し、シーツの上から片手で刹那の頭を掴んだ。
そのせいで刹那の動きが少し鈍くなり、膣内の指の動きが僅かに抑制された。
シーツの中の刹那が、にわかに動きを止めて不満げに息を吐いた。
すぐに指が体内で折り曲げられ、もっと腰を浮かせとばかりに膣壁の腹側をぐいっと押し込まれた。
「あふ…っっ!!」
ずんっと衝撃が走って、マリナは抵抗の余地さえなく、即座に腰を浮かせた。
と同時に、中を蠢く指の動きと陰核をねぶる舌の動きが再開され、マリナはまたしても
天国のような悦楽の波の中に一瞬で誘われた。
刹那の指の抜き差しが段々速くなって行き、響く水音もまた大きくなっていく。
彼女が望んだ通りの絶え間ない悦楽を与えられて、マリナの腰も意思も完全に蕩けきってしまう。
「んん…っ、は…ぁ…ん…、ああ…っ…」
そのまま数分間2箇所を責められ続け、さっきクリトリスだけで感じた絶頂の予感とは
レベルが一つ二つ違うような、深い絶頂の兆しが広がっていくのをマリナは感じていた。
刹那の舌と指の動きにほだされて、浮かせた腰がくいくいと何度も跳ね上がるのを止められない。
その度にもっと感じろとでも言うように、指を目一杯抜き差しながら、
刹那の舌が激しく肉芽を蹂躪するのだった。
それでいて、彼は一気に絶頂を与えようとはしない。
マリナがイキそうな素振りを見せると動きを弱めて爆発を止めてしまう。
そしてマリナの体が落ち着くと再び秘核を何度も舐め上げ、上下左右の動きを取り混ぜて攪乱する。
未開発なマリナのそこは充分ほぐしてもまだ鈍く、少し弄り方を変えるだけで随分反応が違った。
どうやればマリナが一番感じるのか、それを探っているようでも、またその度に喘ぎ声が変わる
マリナの痴態を楽しんででもいるかのように、刹那は焦らすような愛撫を続けた。
「せ…つな…っ、もう、私…、わた…し…」
お預けされるかのような断続的な責めに痺れを切らし、マリナが哀願するように囁いた。
マリナの秘裂はすでに愛液と唾液が混ざり合ってぐしゃぐしゃで、刹那の指もふやけきっている。
マリナの言葉を聞くまでもなく、そろそろ頃合と見た刹那がクリトリスを唇で挟み、くちゅくちゅと揉んだ。
唇でそこを挟まれたまま、充血して硬く勃ち上がったその先端の一番敏感な所を
尖らせた舌先で素早く舐め転がされ、完全に腰砕け状態のマリナの下半身にじゅんっと一層激しい快感が走る。
「ああ…っ、気持ち…いい…、はぁ…ん…っ…」
だらしなく開いたままの口からは涎が垂れ落ちそうになる。
ひっきりなしに刹那の唇がマリナのクリトリスの根元を締め付け、舌先で先端を震わすのだから堪らない。
いつの間にか指がもう1本増やされて、マリナの中を激しく掻き混ぜていた。
「刹…那ぁ…、私、もうだめ…、だめぇ…」
マリナが首を大きく後ろに反らせていやいやと振り、限界を訴える。
ベッドに上半身を起こして座り、大股を開いてそこを男に攻められ、快感で天を仰ぎ、
長い髪を淫らに揺らす女─。
映画か何かで見た、そんな卑猥な情景がマリナの脳内に鮮やかに浮かんだ。
今まさに、そのヒロインがこの私なのだ。
年下の男の子に全身を気持ちよくされて、ひいひいと淫らに喘ぎ続ける、堕落したお姫様─。
「あぁぁぁっっ!!」
その時きゅっとクリトリスを吸われて、体が弓のように一瞬で大きく反り返った。
最大限にまで快感が激しくなったかと思うと、一気に弾けて体中をそれが駆け巡っていく。
「あぁ…っ、ああ…っ、あぁ…っ!」
全身に電流のような刺激が走ったかと思うと、それがすぐに悦楽に変わり、随分長い事体内を駆け回った。
マリナは背中を仰け反らせたまま、大きく口を開いたままで目を細め、
かすかに痙攣しながらその快感をたっぷりと味わった。
しばらく絶頂の波に晒された後、やがてその快感がゆっくりと去っていった。
マリナは支えを失ってベッドに倒れ込むと、暗いままの天井をぼんやりと見た。
(私は…イってしまったの…?)
上半身に続いてようやく下半身からも熱波が去り、穏やかな余韻の中で
ゆっくり息を吐きながら、マリナは自分の体に起こった初めての体験を思った。
頭がぼんやりとして、今の情事が本当に夢の中の出来事のように思える。
しかしシーツがゆっくりと蠢き、その中から刹那が現れると、マリナは容赦なく現実へと引き戻された。
彼の口の周りにはマリナの零した愛液がたっぷりと付いている。
それを見たマリナは愕然とした。急に、自分がとてつもない蛮婦のように思えた。
汚らわしい─。
快楽の中にいたさっきとは違い、にわかに自分への嫌悪と罪悪感がよぎる。
どこかへ消え失せてしまいたい程のネガティブな感情が渦巻き、
これがまさしく現実の出来事なのだとマリナに思い知らせた。
(そんな…。私…、何て事を…。この子に身を捧げてしまったなんて…)
刹那は指しか使ってはいなかったが、マリナは気付かず、彼と性交してしまったのだと思い込んでいた。
悲しげに目を伏せて頭を振り、これは嘘だ、むしろ妄想なのだとでも思い込もうとしてみても、
それは到底無理な事だった。
そんな後悔の渦の中にいながらも、頭のどこかで、痛みをまるで感じなかった処女膜の事が気にかかる。
─処女膜は膜ではなく襞です。先天的な要素や運動などによって、初性交前にこの襞が損傷し、
初体験時にも痛みを感じない事があります─
本の一文を思い出す。マリナはその例に自分が当てはまったのだと思った。
しかし、何歳も年下の少年にこれが初体験なのだと思われるよりは、まだ救われた気がしたのだった。
今更刹那が居心地の悪そうな空気を醸し出すのが、羞恥と後悔をより刺激する。
何か言わないと、プライドが粉々に壊れてしまいそうだ。
自分を勇気付けるためにサイドテーブルのランプに灯を入れると、
刹那の困り果てたかのような表情が目に入った。
「どうして…?」
密やかな怒りを含めた声音で、できるだけ落ち着いた風を装って言った。
声が裏返らなかった事に感謝しながら、マリナは無言の圧力を刹那にかける。
─どうしてこんな事をしたの?どうして起こしてくれなかったの?
そのニュアンスを含ませたはずだったが、刹那の返答はそれとは違う事への説明だった。
「…あなたは仮にも一国の王位継承者なのに、あまりに警備がずさんすぎると思った…。
だからもう一度、様子を見にきた…。そしてやはり、今日もまた警備は薄すぎた……」
たどたどしい説明をはじめた刹那を、呆れて見返す。
「それでまた王宮に侵入したばかりか、今夜は寝込みを襲ったって言うの?
あなたはそんな人じゃないと信じていたのに…」
マリナの咎めるような口調で、刹那がうなだれた。
「すまない…。あなたの寝顔を見たらすぐに帰るつもりだった…。しかし、その格好が…あまりに…」
マリナの着ているのは、先日と同じくキャミワンピ型のナイトドレスだ。
まさかこの程度の格好で男が興奮してしまうとは、マリナにとっては予想外だった。
しかし言われて見ると、確かに剥き出しの肩に心細げにかかる肩ひもが、卑猥と言えない事もないかもしれない。
マリナは己の浅薄さを呪った。刹那よりもあまりに無防備だった自分の方に非があるような
気になってしまうのは、マリナ生来の気質のせいなのかもしれない。
諦めて溜息を吐く。
「もういいわ…。でも明日からは警備を増やす事にするから…。もう、来ては駄目よ」
王宮運営の財政状況を鑑みると、これ以上の警備の増強は不可能かと思われたが、
そう言わずにはいられなかった。
刹那がこくりと頷き、申し訳なさそうに頭を垂れてベッドから降りようとした。
(え…?もう帰っちゃうの…?)
カーテンの揺らめく窓が目の隅に入り、何故かマリナは急に寂しくなった。
もう少し、この少年と話していたい。そんな気分になってしまったのである。
「待って…!」
刹那が片足を床に下ろそうとしたその時、マリナは強く彼の腕を掴んでベッドへと引き戻した。
どさりと音がして、刹那が仰向けに倒れ込む。
ランプの光が刹那の顔に揺らめき、陰影を濃くした。少年にも関わらずやけに色っぽく見えてしまう。
マリナは高鳴る鼓動を感じながら、刹那の全身をゆっくり眺め回した。
ふと、湿り気を帯びた彼の唇の膨らみに目が行く。
マリナよりも遥かに幼いその体なのに、この舌がさっきまで自分の体を愛し、快楽を与えていたのだ。
そう思うと、マリナの股間にまた熱いものが蘇ってくる。
視線が否応なしに刹那の股間に向かってしまう。
そこは明らかに非常事態で膨張し、彼の収まりきらない興奮を鮮やかに伝えてきた。
マリナの息が乱れる。そこが一体どうなっているのか、ちゃんと見てみたくて堪らなくなった。
持ち上がった股間を覆うクルジス風の民族衣装が、マリナに欲情と罪悪感の入り混じった不思議な感情を与えた。
マリナは痴女のように息を乱して、ほぼ無意識状態でそこに手を伸ばした。
(仕方ない…。仕方ないのよ、刹那…。私をこんな風にしたのは、あなたなのだから…。
もう私の体はあなたに汚されてしまった…。一度も二度も、同じ事なの…)
自分への言い訳以外の全ての感情をフリーズさせて、マリナの手が震えながら、そろそろと伸びていった。
「……っ!!」
マリナの指がそこに触れた瞬間、刹那の腰がびくんと跳ね上がった。
すすすっ、とそこをさすってやると、ああ…、と刹那が気持ちよさそうな声を出し、何度も体を震わせた。
マリナの手の平に、刹那の勃起がぐりぐりと圧倒的な質量を誇って押し付けられた。
(すごく…大きいみたい…。これが、私の中に入っていたの…?信じられないわ…)
まだ勘違いしているマリナは、その形を確かめるように何度もそこを弄った。
その度にズボンの中でびくんと勃起が動く。その熱さは、布を介してもはっきりと分かるほどだった。
肉棒の形に持ち上がった布越しに、それをぐいっと握り締めてみた。
「…ッ…!マリナ…・イスマイール…ッ…!」
びくんと腰を跳ね上げて、刹那が苦しげな声を出した。
「ごめんなさい…!」自分の手付きが乱暴だったのかと思い、マリナが指を急いで引っ込める。
「ち、違う…」
その指を刹那がぐいっと掴んだ。
触れられた瞬間、マリナの心臓が飛び跳ね、同時に股間からじゅくりと愛液が漏れ出した。
明らかにマリナの体は、再度の悦楽を欲しがっていたのだ。
切なげに細められた刹那の目が、マリナを食い入るように見つめてくる。
言葉にしなくても、彼が言いたい事はマリナにもはっきり分かった。
マリナの心が性欲の誘惑と王女としての貞節の狭間で、最後の葛藤を演じる。
(だめよ…。マリナ・イスマイール…。いつもシーリンにも言われてるじゃないの…!
毅然としなさいって…。今からでも遅くない、刹那にはっきり言うの…。
『たかが平民如きがこの私に触れようなど恐れ多いと、身の程をわきまえなさい!』
そう、そうよ…。アザディスタンの第一王女としての矜持を…)
俯いて苦しげに声を絞り出す。
「た、たかが平民…」
しかし言葉が続かない。どうしても欲望に抗えない。
(ああ…、駄目よ…、そんな事とても言えない…!ごめんなさい…、シーリン…!!)
何故か国民代表として、シーリンの不機嫌な顔が浮かんだ。
それを頭から必死で振り払い、マリナは誘惑に負けて一気に刹那のズボンを引きずり下ろした。
勢いよく飛び出した男根に、思わず感嘆の溜息を吐いた。
「あぁ…、すごいわ…、刹那…」
初めて見る勃起した男根は体のどの場所よりも皮膚が薄く、滑らかに輝いているようにも見えた。
マリナが思っていたより遥かに美しく、そして可愛い。マリナは宝石でも眺めているかのような気分になった。
(すごく綺麗…。これが男の人の…。早く触ってみたい…!)
ペニスを求める指先が待ち切れずにふるふると震え、マリナの全身が期待で熱くなる。
まさか自分の中にこんな秘めた欲望が眠っているとは、今の今まで気付きもしなかった。
『アザディスタンの未来をあなたに賭けてみたいの。あなたには、それを成し遂げるだけの何かがあると思うから』
シーリンの言葉が蘇ってくる。
(シーリン…。もしかしたら、こういう情熱の事を言っていたの?)
最早マリナの思考は、自己正当化の解釈ばかりを勝手に行うのみだった。
遂に、マリナの指が刹那のそこにかすかに触れた。
刹那が低く呻き、先端から堪えきれない先走りが溢れ出る。
ランプに照らされたそれが、湯気を立てているようにも見えた。
マリナの目が女豹のようにギラつく。昼間の顔とは裏腹の妖艶な表情は、刹那が初めて見るものだった。
マリナの力仕事などした事もないというようなか細い指が、勃起の側面をそっと撫でる。
一段とペニスが硬くなり、我慢の限界が来て、刹那は勢いよく体を起こした。
「マリナ・イスマイール…ッ!もう拒絶は許さない…!」
そのままマリナに覆い被さり、押し倒そうとしたがマリナは全身に力を入れ、それを拒絶した。
代わりに驚くほど勢いを付けて、マリナ自身が刹那へと覆い被さってきた。
長い黒髪が刹那の顔にも首にも掛かり、その狭間からはランプの灯がチラチラと輝く。
懐かしい中東の芳しい香りが漂ってきて、刹那は幻想的な気分に浸ってされるがままになった。
そのまま首筋や鎖骨を唇で弄られるままになっていると、
いつの間にかマリナがナイトドレスの裾を捲り上げ、腹の上に乗っていた。
刹那を見下ろしてくるマリナの顔には、王女の高貴さと妖婦の淫靡さが同居している。
すぐに妖婦の影が濃くなり、もう我慢できないという風に、かすかに開いたままの唇を赤い舌がぺろりと舐めた。
その仕草で我慢できなくなったのは、刹那の方だった。
マリナの腰を両手で掴んで、自分の勃起の上へと強引に落とした。
「きゃっ…」
体をこじ開けるようにして、マリナの体内にそれがずぶずぶと侵入してくる。
一瞬恐怖がよぎったが、熱い塊がどんどんと体内へと埋め込まれていくと、
マリナはすぐにその感触に心を奪われてしまった。
(あ…っ、ああ…っ!すごく大き…い…!さっきよりも…!)
本当はこれが初体験なのだが、不思議な事に痛みはほとんどなかった。
初めてではないという思い込みと、しとどに濡れていた事に加え、力を抜いていた事も大きかったのかもしれない。
とにかく、これが2回目の結合だと思い込んでいるマリナは、自分の体の事よりもむしろ
上から見下ろす刹那の気持ちよさそうな顔の方がより重要だった。
(繋がってる…。私…、刹那と…!)
全て埋め込んで刹那が一息大きく息を吐き、うっとりとマリナを見上げてくる。
崇める様に見つめられて、マリナのプライドは大いに満足した。
「大丈夫…。私に任せて…」
マリナはゆっくりと腰を持ち上げ、半分程度まで勃起を引き出した。
そこから自重をかけて、一気に腰を落とす。
じゅぼっと水音が響いて、擦れた膣壁に強烈な快感が走った。
「あ…っ、ああんっ…!」
喉からは甲高い喘ぎが迸る。下の刹那もまた、マリナの降下に併せて気持ちよさそうに表情を緩めた。
数回ゆっくりと体を上下に動かしてみると、熱い肉棒が壁を拡張してめり込んでくるのが分かった。
往復を重ねるごとに、そこが蕩けそうに気持ちよくなった。
(ああ…、嘘…。刹那が初めての人なのに…こんなに感じてしまうなんて…私…)
膣内をペニスが行き来する度に、どんどん悦楽が強くなって行く。
マリナは自然にスピードを速め、更に深く勃起を飲み込んで腰を振り続けた。
「あんっ、あんっ、刹那…っ、私、ちゃんとやれてる…っ…?」
「あ…ぁっ…。俺…はあなたにもう…一度会いたく…て仕方なかった…。夢にまで出てきて……」
「夢…?だか…ら…っ、眠れなくて今日も…っ…、会いに来てくれ…たの…?あ…ん…っ…!!」
足の踏ん張りが利かず、バランスを崩しそうになった所に、刹那が手を差し出してくれた。
その手に手を重ねて体重を預け、体の欲するままに腰を激しく打ち付けて行く。
まるで刹那こそがマリナの運命の王子様かと妄想させるようなフィット感で、
マリナの膣内には極上の快感のみが走った。
段々激しくなる動きでぎしぎしとベッドが遠慮なく軋み、刹那の体がマットにめり込んでいく。
マリナは上下運動に加え、体を前後にスライドさせるように動かし始めた。
マリナのいい所を刹那の勃起が擦り上げ、快感が強まってマリナは泣き出しそうに顔を歪めた。
(ああんっ…!気持ちいい…。気持ちいい…。こんな快感があるなんて誰も教えてくれなかった…!)
「マリナ・イスマイール…。そんなに気持ちいいのか…?」
「あん…っ、ああ…っ、ん…っ!ああ…っっ!」
マリナが首だけを振って返事をする。
泣きそうな顔と、何の戸惑いも見せないかのような激しい腰遣いの対比がアンバランスで堪らない。
刹那は腰をぐんっと大きく振り上げた。
「やぁぁんんっっ!!」
マリナの体が弾んで浮き上がり、黒髪がばさりとキャミソールの肩ひもから肌へと落ちる。
刹那はマリナと強く指を絡めて彼女の体重を支え、何度も突き上げてやった。
自然に息が合い、結合が深まっていく。
(ふあ…ぁぁ…っ、もう何も考え…られな…い…。ああっ…!そこ…っ!!)
刹那の勃起がマリナの一番感度の高い部分を、一番いい角度で鋭く擦った。
思わずきつく閉じていた瞳をわずかに開けて、刹那の顔を見る。
刹那が畏れと興奮の入り混じったような目で、マリナを食い入るように見ていた。
(いやぁ…っ!見ないで、刹那…。そんな目で私を見ないでぇっ…!!)
恥ずかしさが湧き起こってくるが、それがよりマリナの体を敏感にしていった。
マリナの顔は真っ赤に染まり、恥ずかしそうに目をきつく閉じながらも刹那に合わせて腰を振る。
快楽を全身で貪るかのような姿に、刹那は釘付けになってしまった。
マリナの最も感じる角度とペースを学習し、そこばかりを狙って激しく腰を突き上げる。
マリナの反応が強くなった。もう遮るものは何もないかのように、刹那の上で無我夢中で喘ぎ続けている。
「あぁ…んっ、あぁんっ!そこ…!いやぁん…っ、ダメぇっっ…!!」
「そうか…、わかった…」
「いやぁぁんっ!」
言葉とは裏腹にぐんっ!と一段と激しく突き上げられて、悲鳴にも似た声が迸った。
恥ずかしいと思っても、もうマリナ自身の意志ではそれを留める事など出来そうにもなかった。
ぬるぬると湿りきったマリナの膣壁に、刹那の男根が何度も擦り付けられた。
(ああんっ!もう駄目…ぇ…っ!またイっちゃう…!イッちゃ…!)
マリナが2度目の絶頂を迎えようとしたその時、不意にドアをノックする音が響いた。
途端に二人して凍りつき、動きを止めて息を潜める。
すぐに廊下から、警護と思われる王宮兵士の声が響いてきた。
「殿下…?いかがなされました?マリナ・イスマール王女殿下…!?」
随分狼狽しているようだ。
(それほどに、私の声が激しく響き渡ったと言うの…!?)
羞恥よりもむしろ怖れを感じて、マリナは刹那と上下で見合った。
すぐにがちゃっとドアノブに手を掛ける音がして、マリナは瞬時に刹那から体を抜き出し、
頑丈なだけがとりえの重たい扉に駆け寄った。
安全上の問題で、マリナの寝室には常時鍵は掛けられていない。
このまま扉を開けられる訳にはいかない…!
マリナは焦りに焦って必死でドアノブを押さえ込んだ。
その太ももの内側に、溢れ出た愛液が生温かく滴っていく。
「殿下…!?お開け下さい、殿下…!!」
「私は平気だから…!問題ないから…!」
「しかし、随分苦しそうなお声が…」
かっと顔が赤くなる。がちゃがちゃとドアノブが回されるのを必死で抑え付けた。
「何でもないの…!ちょっと…、そう、ちょっとおなかが痛かっただけなの…!」
「ええ!?腹痛ですと?腸閉塞や盲腸の類では…」
「違うの。そんな事じゃないの…!」
マリナの余りに必死な様子に違和感を覚えたのか、急にドアノブの回転が止まった。
扉の向こうで、衛兵がなにやら考え込んでいるのが分かる。
「…殿下、扉を開けてベッドにお休みになっていてください。直ちにシーリン様と侍医を呼んでまいります」
すぐにたたっと走り去る音が聞えて、マリナはようやく安心して息を吐いた。
自分の為に奔走してくれる兵士に感謝の念が起こるが、同時に罪悪感もまた強まってくる。
「刹那、今日はもう…」
帰ってちょうだい、と振り返ろうとした瞬間、後ろから腰を両手で抑えられ、ぐいっと尻を持ち上げられた。
「……!!?」
驚いて振り向いたその先にはまだ荒ぶる肉勃起が先走りを滴らせ、隆々とそそり立っている。
「刹那…!?」
慌てて声を掛けたが、返って来た視線には強烈な雄の欲情が漲っていて、マリナは何も言えなくなってしまった。
ぐりぐりと花唇を抉るように先端が膣口に押し付けられる。
刹那がこの場で続きをするつもりなのを、マリナは確信した。
(そ、そんな…。シーリン達がやってきてしまう…)
侵入者とセックスしている所を、よりによってシーリンに見つかるなどありえない。
一体どんな風に叱られ、軽蔑されるものか。
主従の関係でありながら、シーリンの厳しさを思い出し、マリナは思わず身震いした。
刹那、やめて…!そう言おうとした矢先、刹那のそれが再びマリナの中へと一気に突き入れられた。
「あぁぁ…んん…っ!!」
ずぼっと奥まで強烈に抉られて、一瞬、電流のような快感が脳天まで響いた。
絶頂間際で放置されていたマリナの体は、その一突きで一気に欲を思い出してしまった。
下半身からふっと力が抜け、刹那の勃起を不必要なほどのキツさで締め付けていた肉の抵抗が緩んだ。
即座に刹那がマリナの腰をしっかり掴んで、遠慮のない突き込みを食らわしていく。
刹那としてもシーリン達が駆けつける前に、一刻も早く精を出してしまいたい一心だった。
いきなりラストスパートに向かって、深く速く貫いていく。
(んん…っ、また…、気持ちいい…!でも、速く…早く…!シーリンがぁ…!)
後ろからがんがんと揺さぶられながら、マリナは冷たい扉に顔を押し付けて、声を我慢した。
肉がぶつかる音とピストンの度に後ろから聞こえてくる刹那の吐息が焦りと同調して増幅し、
マリナの淫欲となり、最終的に快感へと変化する。
荒々しく突かれながら、シーリンの駆け寄ってくる姿がマリナの脳裏に浮かぶ。
(刹那…、刹那、早く…!)
「…ん…っ!!んん…っ!!…んーっ!」
声を出さないように耐えながら、マリナは最後の力を振り絞って
両腕の手の平を扉に押し付けると、腕を伸ばしていった。
ぐぐぐっと刹那を押し返しながら体が後方へと移動し、より尻が突き出される格好になる。
「あぁ…っっ!!」
動きやすくなった刹那にずんっと奥深く突き入れられ、我慢できずに叫んでしまった。
「マリナ様…!?」
廊下の向こうの方からシーリンの驚いた声が聞え、数人の足音が一気に速まり近づいてきた。
「せ、せつな…ぁ…っ」
もう来てしまう…。早くして…お願いだから…。
そう言いたくて後ろの刹那を振り返ったが、その瞬間一層強く突き入れられて扉に顔面を打ち付けてしまった。
その鈍い音に驚き、刹那のピストンが少し弱まった。
咎めるように刹那を睨み、マリナは自分で腰を前後に動かして突き込みを促した。
すぐに刹那のピストンが復活し、再びマリナのそこが快楽に疼く。
片手を扉に押し当てて体を支え、もう片方の手で口を抑えてもなお、堪えきれずに声が出てしまうのだった。
「マリナ様…!?開けてください、マリナ様…!」
「ああ…んっ…!シー、リ…ン…、ダメ、ダメなのぉ…っ!ああんっ!」
駆けつけたシーリンがドアノブを回して開けようとするのを、またしても必死で阻止し、喘ぎまじりに訴える。
「おなか…、おなかが…、ああ…っ…!痛く…て…、んんっ…!もう…私…っ、ひああ…んっ!」
突き出している腰を更に一際高く引き寄せて、刹那が射精に向かって更に深く打ち込み始めた。
「マリナ様!?それなら、お部屋のお手洗いに…」
「やぁ…っ、無理…、無理なのぉっっ…!向こうに行ってて、シーリン…ッ!」
快感と理性が混乱して、涙が溢れてきた。
この扉一枚隔てて、自分は家臣の前で自分より遥かに年若い少年、
しかもテロリストに後ろから揺さぶられているのだ。
膝がガクガク震え、結合部から湧き出た愛液がぬぷりと滴っていく感触がはっきり分かった。
もうまともに喋れそうにもなかったが、それでも言い訳を続けずにはいられない。
「もう…っ、ああんっ…!わた…し、わた…しぃ…っ!動けないのぉっ……!」
「マリナ様…」
ドアの向こうから、シーリンがやけに冷静に呼びかけてきた。
(バレた…!?)
一瞬最悪の事態が頭をよぎるが、今のマリナにはどうする事も出来ない。
必死で息を潜めてシーリンの言葉を待った。
「いいですか、マリナ様。衛兵は別の場所へ向かわせました。ここには私と侍医しかいません。
もう、我慢なさらずにそこで出しておしまいなさい」
清廉さが売りの、あのマリナ・イスマイールが王宮内で情事に耽っているなど、
シーリンは露ほども考えなかったに違いない。
素直にマリナの言い訳を信じ込み、シーリンは子供に言い聞かすように、優しく、
しかし厳しさをも込めた口調でマリナを諭した。
「こ…こで…?あ…ん…っ!ああんっ…!」
「ええ」
マリナはその言葉で、赦しをもらったかのような心持になった。
(わ…かったわ…。シーリン…、あなたの言う…通り…に…)
扉に突っ伏した腕に力を入れて、刹那のピストンに合わせる様に大きく腰を動かしていく。
マリナの腰が前後する度に筋肉の収縮で膣壁が締まり、刹那を追い立てていった。
前へと押し付けられるマリナの体を受け止めるように、刹那の腕が胸に回された。
いくら小ぶりだとは言え、下向きの乳房には全ての肉が集約されていて、
刹那の手には充分すぎるほどの重みが感じられた。
五指を拡げて乳房を手の平に収め、ゆっくりと揉みしだく。
後ろから貫かれながら胸を鷲掴みにされていると、まるで自分の全てを
支配されてしまったかのような気持ちになり、マリナは恥辱と背徳感で一杯になった。
それでも挿入部から全身に広がっていく快感が収まる事は決してない。
二人の肌の擦れる音と、結合の水音が扉の向こうのシーリンに聞えない事だけを願った。
「マリナ・イスマイール…、これで…最後だ…」
刹那がぼそっと呟くと、深く突き入れるのに合わせて、キャミソールの上から乳首をきゅっと捻り上げた。
「ん…っ!んあ…っ、あぁぁぁんんっっ!!!」
その刺激で、遂にマリナは今晩2度目の絶頂を得た。
硬直が解けた後、脱力してドアに寄りかかる時に刹那の勃起が抜かれ、ぶしゅっと音がしたかと思うと、
太ももの後ろ辺りに熱い感触を感じた。
どろりとしたその触感で、刹那もようやく精を放った事をマリナは知った。
そして、あの本に載っていた白濁の絵を思い出した。
(独特な臭いだとは知ってはいたけど…、確かに…臭い…)
その生温かい感触に気を取られていると、ずっと体の傍に感じていた刹那の体温がいつの間にか遠ざかっていた。
はっと後ろを振り返った時には、既に刹那の姿はなかった。
(……刹那。また、会えるわよね…)
寂寞に浸るマリナに、廊下のシーリンが静かに声を掛けてきた。
今度は落ち着き払った中にも、諦めのような侘しさが滲んでいる。
「マリナ様…?ご安心くださいね…。後始末は…」
いけない…!!
マリナは脱兎の如く飛び上がり、慌てて戸棚から香水を取り出すと、辺りに振り撒いた。
ガチャリとノブが回される。
マリナはドレスの裾を整え、刹那の精液を生地の裏で拭った。
すぐに扉を開けて入ってきたシーリンに、あえて気付かせるようにして香水をわざとらしく後ろに隠し、
思わず太ももを刷り合わせた。
シーリンが同情を込めた目でマリナを見た後、すぐに目を反らし、悟ったような表情で咳払いをした。
マリナは直ちにここを去りたくなった。
「あ…、ご、ご不浄に…行ってきますっ…!」
「ごゆっくりどうぞ…」
シーリンの声がすごく優しい。
消える事のない罪悪感を感じながら備え付けのトイレに駆け込んで、
下半身を濡らす二人分の体液を丁寧に紙で拭き取る。
今日の事はシーリンにとってもマリナにとっても、違った意味で一生の禁句事項になる事は確実だった。
しかし刹那との秘め事を知られる位なら、不名誉な誤解を受けたままの方が余程ましなのは、
マリナの身分上当然の事なのだった。
(完)
おおおお神が降臨していた!GJ!
二期じゃ刹那とマリナの接点も増えそうだし楽しみだな
クールな刹那の余裕のないところが見れたー
乱れるマリナもGJ
>もう私の身体は
>一度も二度も同じ
壊れた瞬間がこれ程萌えるとは
初めてマリナ様の魅力に開眼した
マリナタンエロ可愛いよマリナタン
鼻息荒くしながら読みました。GJ!
明日からの放映が燃料になればいいですな。
刹マリエロ最高すなあ
神GJ!
216 :
193:2008/10/05(日) 04:32:51 ID:XkNWp++9
スメラギ×シャルの続きをupしました。今日から二期も始まりますし、
積み残しは、また適当な時期に。
読んでくださる方、いたらありがとうございます。
他のSSの投下よろしくお願いします>All
なお、00Fのキャラクターにハナヨを追加したので
それも以下にupします。
●ガンダムマイスター874(ハナヨ)
第二世代からのガンダムマイスターだが人間ではなく、
ハロと同じ独立端末(ただしネコ耳とネコ尻尾付き)に入っている独立AI。
シャルの苦労を00P時代から見てきている仲間でもある。
ネコ耳の幼女の立体映像を投影して人前に現れることが可能。
フォン・スパークの手錠の管理や戦闘サポート等を行っている。
ヴェーダと直接リンクが可能であり、ヴェーダに絶対服従していたが、フォンに感化されて
自分で物事を判断するように。それからはどんどん人間らしくなってきている。
ヴェーダとつながっている「姉弟」が世界中におり、ティエリアは「弟」にあたるらしい。
CB壊滅後、自分とそっくりの「妹」ハヤナにハロ部分をバラバラにされるが、
本体データはヴェーダ内にバックアップされて無事。友達でありフェレシュテのメカニックをつとめる
インド系美少女・シェリリンの懸命な修復作業でなんとか意思疎通ができるまでに回復した。
「プルトーネに、コアファイター・・・?
まさか、あなたの組織は今まで第二世代の機体を
運用して活動していたっていうの!?」
今日起きてから今まで、私は何度あなたに
「まさか」って言わされたかしらね。シャル。
「そうです、スメラギさん・・・それに15年前、
わたしは第二世代ガンダムの開発に参加していました。
ガンダムプルトーネのマイスターとして」
私が黙り込んだのは、
シャルの答えに驚愕したせいばかりではない。
淡々と答える彼女の表情ばかりでなく、
全身が深い影に包まれていくように見えたからだ。
モニターが宇宙の闇しか映さなくなったからだろうか。
それにしても、本当にまさか、だらけ・・・
シャルが15年も前からガンダムの開発に関わっていたなんて。
しかも、ヴァーチェとナドレの元になった機体の
マイスターだったなんて。
そしてその第二世代ガンダムが、今の彼女の組織で
運用されていたなんて・・・
だから知っていたのね、トライアルシステムのことを。
そういえば。イアン・ヴァスティ、そしてドクター・モレノも、
15年前にCBに来て第二世代の開発に加わったのだったか。
あなたとあの二人とは、その頃からの知り合いなのね。きっと。
「!!」
知り合い。その言葉から、今更のように重大なことを思い出す。
フェルトの両親は、第二世代のマイスターだったのだ。
ならばシャルは彼らを知っている・・・どころか、
共にガンダムを開発した仲間のはず。イアンやモレノ先生同様。
フェルトの父と母はガンダム開発中の事故で -- おそらくは
あの「プルトーネの悲劇」で命を落としたらしい。
そして。以前、モレノ先生から聞いたことがある。
GN粒子の毒性が原因の傷は治らない。後遺症も残ると。
シャルの顔の左に走る傷と、特殊な処置を受けた左眼は・・・
それにもしかしたら、真っ白なその髪も・・・
GN粒子を浴びた結果だというの?
シャル。プルトーネのマイスターだったあなたが
そんなに重い傷を負ったのは・・・
やはり「プルトーネの悲劇」を直接体験したから?
だからあなたはここへ来て、モレノ先生の検診を
受けなければならなかったの?事故の後遺症のために。
そして事故の時、フェルトの両親もあなたと一緒にいた・・・?
だめ。聞けるわけない、こんなこと。
どう考えてもシャルが関係していないはずがない以上、
事故のことを聞けば必ず彼女を傷つけるだろう。
だが。短い沈黙を破り、シャルがまた話し始めた。
私が知りたかったことを。
「今、あなたの下にいるフェルト・グレイスの両親は・・・
わたしの大切な仲間であり、家族でした。
それにフェルトも、私にとっては娘と同じ存在でした。
生まれてから数年は、ほとんど毎日一緒に過ごして
あの子の成長を見ていましたから。母親ともども」
「・・・そんなに、前から」
知らなかった -- 当たり前だけれど。
あなたとフェルトが、そんな関係だったなんて。
だからなのね。あなたが母親のような安心感を
人に与えることができるのは・・・
だが、すぐに気づいた。
シャルの顔の周りを漂う憂愁が、身体にまとわりつく影と
同じくらい濃くなっていることに。
この話は終わりにした方がいい。
そう直感して、もうひとつ気になっていたことを訊いてみる。
「シャル、さっき言ってたわね -- あの戦闘データを私に
送ってくれたのは、ヴェーダの判断のみに頼って行動していた
あなた自身の愚かさを私に知らせるためだ、って。
どういう意味なのか、教えてくれない?」
下弦の月のように傾いていたシャルの顔が上がり、
モニターの向こうに広がる無限の夜に視線を送る。
「スメラギさん。彼が・・・私の部下が生きてここまで
来られたのは、なぜだと思います?」
そう。さっき、私もそれを考えかけていた。
心肺停止まで10分を切った状態で脱出を決断し、
コアファイターを分離し、トリニティの追撃を避ける。
しかも、オートパイロットなしで。
それだけでも不可能に思えるのに、意識があるかどうかも
あやしい状態でトレミーに救援を求めるという判断を下して
進路を定め、長時間航行に入る・・・
どう考えたって、できることではない。普通なら。
それじゃ、いったい −− 何が普通でなかったというの?
「このコアファイターの行き先は、やはり・・・」
「ええ。プトレマイオスへ向っています」
「あなたがコクピットに指示を送ったの?ここでモレノ先生の
治療を受けるようにって」
「いいえ。試みたとしても、この時点では不可能だったでしょう」
「でしょうね。それにしても…心肺停止直前のパイロットが
脱出できたのはどうして?それにGN粒子砲を避けられたのも」
「コアファイターでの脱出を決断して実行し、操縦していたのは
彼ではありません。この戦闘データを記録した独立AIです」
「何ですって?」
たとえば、ロックオンを補助してデュナメスの機体制御を行う
ハロのような独立AIなら、私もよく知っている。だけど。
「独立AIが、トリニティの攻撃を避けられたりするかしら?」
いくらハロが優秀でも、そこまで高度な制御はロックオンの領分だろう。
「ただの独立AIではありません。彼女は・・・私と違って
戦闘の経験もある、第二世代のガンダムマイスターでしたから」
独立AIが、ガンダムマイスター・・・?
しかも「彼女」ですって?
相変わらず(゜д゜)ポカーンな1話だけど頑張って何か書いてみよう
>>220 区切るなら続くとか書いたほうがいいですよ
苦しむルイスを見て(;´д`)ハァハァした俺はリョナ属性でもあるんだろうか?
とりあえず2期も(性的な意味でも)楽しみなんだぜ!
ラストに流れたOPでまさかのソーマ×アンドレイフラグが?!
なんかルイスに死亡フラグたってるな。理由としてはガンダムで薬服用してる人は
だいたい死んでいる気がする。
ともかく、
>>208、
>>220GJ!!
フェルトがかわいいそれだけ・・・
OPでいくと刹那×マリナ(少なくとも刹那→マリナ)は期待していいんだろうか
でも21歳と28歳ってすごいなwちょっとしたチャレンジだよなあ
28歳?たいした問題ではない。なぁに、かえって免疫力が(ry
刹フェル書いてみようと思って万死に値する
真面目な話、外見に関して年齢ってそんなに気になるもん?
アニメでは現実に一番年齢が出る肌の描写が省略されるから2,30代に
関しては設定以外で加齢を感じない人がほとんどだと思ってたけど。
まぁ何でこんなこと聞くのかというと、SS書く時に皺や肉体的な衰えの描写は
避けるべきなのか、むしろした方がいいのかとふと思ったからなんだけど。
お手入れのいい人は老化が遅いという事にしてやれ
24世紀だし
刹マリのSS期待してるよー神!
OPでめちゃくちゃ萌えたぜ!
>>229 まぁ、マリナ様は婆臭いんでw
それが良いわけだが
女キャラがみんな可愛くなってて驚いた
特にマリナ、ソーマにフェルト
ルイスはまあ薬なんで微妙だけどなww
OPの刹那に手を伸ばすマリナ相当美人だったなあ
>>233 婆臭い…?
むしろ若返って可愛くなってるような気がする
マリナは29歳なんて微妙な年齢だからどっちつかずなんだよな
スメラギさんやシーリンははっきり三十路越えしてるから
開き直ってババァの良さをアピールできるけどさ
例の件
ソーマが20歳になるのを待っていたんですねわかります
>>238 養子にならないか?ではなく結婚しないか?
ですね。
セルゲイ「というわけで、来月ピーリス少尉と結婚することになった」
ソーマ「ママと呼んでもいいですよ、アンドレイ」
アンドレイ「ダメだこいつら……早く何とかしないと」
しかも年齢はアンドレイ>ソーマで階級はソーマ>アンドレイなんだよなw
アンドレイ「納得いくか畜生…年下の母親でありながら尚且つ自分よりも階級上なんて…」
顔はアンドレイってかなり正統派軍人みたいでよろしいと思う
ちょっとルイスとソーマとの展開、どっちに転ぶか楽しみだな
OPがカプ要素満載だったな
刹マリ和姦、アレソマヤンデレ、ルイスアンドレイ沙慈のNTRのSSを神が投下してくださるよう祈っております!
養父がセルゲイで舞-乙HiME思い出しちゃったよ。
ソーマがニナみたいなヤンデレになってくれないかと期待している。
ソーマ「プロポーズしといて、子ども隠してるってどういうことですか」
セルゲイ「アンドレイのことは素で忘れていた。今は反省している」
嫌な修羅場だなw
こんな歪み、ソレスタに介入してもらわなければ……誰が適任だ?
刹マリ前提の刹ネナ希望!
最初は嫌がる刹那がいつの間にか・・・って感じ
このスレの刹ネナがえろくて神だったのでw
昨日のOP見て刹マリに萌えたので勢いで作成
初めてですが投下していいですか?
長いので今日は前戯まで
状況ですが、1期25話の遺書メールから1年後位の設定です
14話夜這いシーンへのオマージュとしてw
相変わらず何という美しさだろう。月光に照らされた類まれなる美貌
と漆黒の長い髪を持つこの中東の皇女をじっと見下ろしながら刹那は
感動を覚える。願わくば澄み渡る美しい青空のようなその瞳を覗き込
み、胸が切なくなるような懐かしさを覚えるその声を聞きたかった。
だがそれは自分には許されないことだ。最終決戦前に彼女に送ったメ
ール。マリナはもう自分がこの世に存在しているとは思っていない。
そしてそう思わせておいた方が彼女のためなのだ。
戦い以外でマリナだけが自分と世界を繋ぐ希望だった。道は違えど目
指すことが同じマリナに同志的絆を感じた。そしてそれ以上に自分は
マリナに強烈な執着心を感じていた。どんなに裏切られ、危険な目に
遭おうとも、人を信じ分かり合おうとし、それが出来ると信じている
この甘ったれた皇女に現実を突きつけて、奈落の底に突き落としてや
りたかった。一方でマリナを傷つける者は何者であっても許せないと
思う。場合によってはそいつの命を奪うことすら自分は何の躊躇もし
ないだろう。マリナに抱く気持ちはいつも相反する強烈な感情を内包
していた。触れて欲しくない触れたい。否定して欲しい受け入れて欲
しい。傷つけたい愛したい、そして愛されたい・・・・
いつまでも眺めていたかったがそうもいかない。名残惜しい気持ちは
あるが手を伸ばせば触れることの出来る距離でマリナを見ることが出
来た、それだけで満足だった。最後にもう秋だというのに薄着のまま
で穏やかな寝息を立てるマリナに、そっと寝具を掛けなおすと後ろを
振り向かず立ち去ろうとした。
と、いきなり胸元に巻いたストールを引っ張られバランスを崩してマ
リナの寝ているベッドにしりもちを付いた。
「・・・・!」
いつの間に目を覚ましたのかマリナが上半身を起こしそのストールの
端を握り締めて自分を見つめていた。
「刹那、また何も言わずに行ってしまうの・・?」
「マリナ・イスマイール・・・・」
みるみるマリナの目に涙が溢れ、嗚咽を漏らす。
「私は・・・私がどんなに心配してっ・・・あなたはきっと生きてい
るって・・・絶対に無事だって信じて・・・」
最後は言葉にならずマリナは泣き崩れた。抱きしめたい衝動に駆られ
ながらも、自分のような血で汚れた人間がマリナのように汚れを知ら
ぬ美しい人に触れることは許されないと拳を握りしめる。次の瞬間、
信じられないことが起こった。マリナが自分の首に両腕を回し、すが
り付いてきたのだ。
「無事で・・無事で良かった・・私は毎日あなたのメールを読んで信じていたの・・・」
首筋に暖かいものが流れ、マリナの吐息を感じる度に、抱き締めたく
てたまらない気持ちになる。それでもまだ理性を働かせ爪が食い込む
程拳を握り締めて耐えた。
ダメ押ししたのは鼻をかすめたマリナの甘く柔らかい香りだった。『も
う抑えられない・・』華奢なマリナの体をきつく抱き締めた。マリナ
が一瞬息も出来なくなるほど強く強くかき抱く。一瞬強張ったマリナ
の体から力が抜けていくのを見計らい、腕を緩めて真正面からマリナ
の顔を見据えた。涙に濡れた哀しげな美しい顔を両手で包み込み、そ
っと口付ける。
「・・んっ」
かわいい吐息を漏らすマリナに完全に理性が吹っ飛び、今度は激しく
その小さくて形の良い唇に舌を挿し込んだ。互いの舌を絡め合い、そ
のままマリナを下にしてベッドに倒れこむ。
どの位の時間キスを続けていたのだろうか。貪るようにお互いの唇を
舌を吸いあう。その間もずっと涙を流し、
「本当に刹那なの?これは夢じゃないのよね?」
と繰り返すマリナの目元に口付けし涙を舌でなぞりながら
「俺は生きて、今マリナの横にいる」
と答え続けた。
やっと落ち着きを取り戻したマリナの頬を撫でながら、ゆっくりと首
筋に指を這わせる。
「んん…はあっん」
ぎゅっと目を瞑ったマリナがくすぐったそうに身をよじらせた。同じ
ルートを今度は唇と舌でなぞるように愛撫すると、一段と吐息が大き
くなった。
「はあぁん…んあぁ…」
ゆっくりとキャミソールの肩紐をずらし、片側の乳房を露にし、優し
く手のひらで包み込むように愛撫した。
「あっ…刹那…そんなっ…!」
弱々しいマリナの拒絶を感じながらも、首筋からそのまま唇を移動さ
せ、小さな乳首を口に含み舌で転がし、甘噛みした。ビクンッとマリ
ナの体がのけぞり、哀しげな呻きがマリナの唇から漏れる。
「っあんっ!は…あっ、あっ、あんっ!」
そのままキャミソールを引き下げ、乳首を舌で愛撫しながら、マリナ
の秘部に指を這わせると、そこはもう暖かい蜂蜜のようにトロトロと
した液体で溢れていた。
「あっ刹那だめよ…だめ…そんなとこっ…はぅんぅ」
必死で指から逃れようと体をのけぞらせるマリナを脚を使って押さえ
つけるようにして、構わず秘部を指で愛撫する。愛液をたっぷりと指
に絡め、優しく蜜壷の周囲をほぐすように動かした。柔らかいヒダが
指にまとわりつき、まだ硬いマリナの肉が次第に柔らかくうごめいて
くる。
「ああんっ!はっ……んあぁっ!だめよ、刹那!こんなにされたら、
私、おかしく……!」
「大丈夫だ。マリナは心配せず身を任せていれば良い。」
「んぁっ!でもっこんなのいけないことよっ…!きゃぁん!」
マリナの一番敏感な部分を指が探り当てる。硬く尖った小さな芯のよ
うなクリトリスを最初は優しくゆっくり、次第に強く早くこすり上げ
た。蜜壷を掻き混ぜるように指を挿入しながら、愛液を全体に行き渡
らせる。
「あぁっ!せ、刹那、なんだかおかしいのっ!ヘンな感覚が押し寄せ
てっ…はあっ!はうぅんっ!も、もうっ…!」
まさにマリナが達しようとした時、指の動きを止め、蜜壷から指を引
き抜いた。どうしても虐めてしまいたくなったのだ。
「…!」
頬を紅潮させたマリナが目じりに涙を浮かばせながら上目遣いに様子
を伺ってくる。
「マリナ、気持ちよかったか?」
「そ、そんなっ…!気持ち良いだなんて…私…」
「マリナが嫌なら無理にしようと思わない」
ギュッと唇を噛んだマリナが、恨めしそうに無言で下を向いて俯いて
しまった。愛液にまみれた指をマリナの目の前でゆっくりと舌で舐め
ながら、もっとマリナを虐めてみる。
「マリナはどうしたい?」
わなわなと美しい唇が震え、目元に涙をにじませながらマリナが消え
入りそうな声で切なそうに訴えてきた。
「意地悪だわ、刹那は……」
上目遣いに睨み付けてくるが、全く凄みが無いのでなんだかおかしく
なってくる。
「お、お願い…つ、続けて…そうでないと私、私おかしくなってしま
いそう!」
なんとかわいいのだろう。心の底から愛おしさがこみ上げてくる。優
しく口付けを交わし、完全にキャミソールを脱がせ、マリナを裸にし
た。同様に自分も衣服を全て取り払う。上質な絹のようにスベスベと
滑らかなマリナの美しい肌に月明かりが落ちている。広がって乱れた
長い髪に横たわるこの美しい女神は今自分だけが触れることが出来る
のだと考えると、次の瞬間死んでもかまわないと思える程の恍惚を感
じるのだった。ぐっとマリナの両脚を大きく広げ、愛液で洪水のよう
になった秘部に唇を這わせた。
「…!せ、刹那?!な、何を…?!だ、だめです!そんなところ…!
んああっ!…はぅうん…あっあっ…あああっ!」
あふれ出てくる愛液を全て吸い上げるようにしながら、蜜壷に舌を出
し入れするように這わせる。ビクンッビクンッと体をのけぞらせ必死
に声を漏らすまいと唇をかみ締め、恥じらいから快楽に飲み込まれま
いと抵抗しているマリナが愛おしく、一方でもっともっと乱れさせた
いと一番敏感な部分を攻める。小さく尖ったクリトリスを舌で転がす
ように弄び、かと思うと強く吸い上げた。優しく、時に強く。マリナ
の体が大きくうねり、両手がギュッとシーツを掴む。絶頂が近いのだ。
「ああぁっ!せ、刹那っ!せつなっ!…もうダメぇっ!気持ちよすぎ
てもうっ…!何かがきちゃうぅっ!あっ…あっ…あああんっ!」
ビクンと大きくのけぞり、マリナは生まれて初めて果てた。
「…うっ…ひっ…ひっく…ひっ」
顔を上げると、マリナがその美しい顔を歪め、両手で覆って泣きじゃ
くっていた。
「!マリナ?!痛かったのか?どうした?」
「ち…ちがうの。こんなの初めてで、私混乱して…それに…それにす
ごく…恥ずかしくて…刹那に恥ずかしいとこを見せてしまって…びっ
くりしたでしょう?嫌われるわ…」
全く呆れてしまう。どうして自分がマリナを嫌うなどと考えることが
出来るのだろう?愛おしさと同時に腹立たしい気持ちになる。マリナ
をギュッと抱き締めて髪を撫でながら額に口付けをした。
「マリナ、マリナがどんなに恥ずかしい姿を晒しても俺がマリナを嫌
うことなんてありえない。心配しなくて良い。俺の前でだけ乱れるマ
リナが愛おしい。」
マリナが胸に顔を押し付けて小さな声で呟いた。
「ありがとう…私も刹那を愛してるわ…」
本番は今日の夜中にでもまた投下しにきますね〜
では
GJだけどキャラが別人っぽい
好きなのは分かるけど、別シリーズのカプ像を投影しすぎw
神GJ!!
刹マリキターーーーー!!
自分はすっごいキャラ合ってると思ったけどなあ
本編でも刹那はマリナに愛あるイジメしてたからねw
続きお待ちしてます
全裸で本番待ってるぜ
>>263 別シリーズのカプ?
すんげー刹マリだと思ったけど
お前の気に食わないカプってだけなんじゃね?
神続き待ってますーーー!
刹マリの和姦はやはり良い
俺もそのうちビリーとスメラギのヤンデレエロSS投下するわ
野郎のヤンデレか
>>262 GJ
ハァハァしますた。続き待ってる
ビリーといえば、1話のスメラギとビリーの場面が事後にしか見えなかった
270 :
俺ガンダム:2008/10/06(月) 22:46:44 ID:848te9xJ
保管庫があるところ知っている人ますか?自分でもググったのですが見つからないので知っている人教えてくださいでは長々と失礼しました。
ごめん
>>271で紹介したのは一代目のだった。
二代目は”ガンダム00 エロパロ保管庫 二代目”とかでググるとでてくるよ。
うわ、リロードするのを忘れていた。
>>270氏、混乱させてすまなかった。
刹マリ和姦きてたあああああああ
刹那の心情が俺の想像と似すぎてて吹いたwwwやっぱ最高だな
職人GJ
せせ刹マリィィィ!自分の妄想が形になったんじゃないかってくらいの刹マリ文!
GJ!楽しみにしてます
遅くなりました続き投下します。
マリナの美しい髪が好きだった。指に絡め、巻きつけ、そのまま梳く
ように滑らせる。ずっと繰り返していても飽きることがない。ここま
でで良い。自分の腕の中に夢にまで見て求めたマリナがいる。その事
実だけで十分だと思いながらも、自身の膨張を静めることが出来なか
った。少しだけバツが悪く、マリナに気取られまいと位置をズラす。
「刹那…その、さっきから…大丈夫?」
頬を紅潮させたマリナが上目遣いに伺ってきた。
「刹那が、望むなら、その…刹那が思うようにしてくれて良い…から
…それに、私も同じことを…」
マリナが恥ずかしそうに俯き、月明かりに照らされた長いまつげが濃
い影を作った。この皇女は何を言っているのだろう?テロリストに体
を弄ばれ、その上陵辱されても構わないというのか?やっとのことで
押さえ込んでいた理性が消し飛んでしまった。大切に大切にガラスケ
ースに入れていつまでも眺めていたいが、他人に奪われる位ならば自
らの手で壊してしまいたい。そんな純粋で子供じみた残酷な感情が膨
れ上がる。もう、知ったことか。
「マリナ、マリナは力を抜いてじっとしていれば良いから」
「痛い…かしら…」
不安そうな目でマリナが呟いた。
「かもしれない」
「…」
「大丈夫か?」
「…わからないけれど、刹那とならきっと…」
ギュッときつく瞼を閉じたマリナに口付けし、上に覆いかぶさるよう
に体位を変えた。指で秘部をまさぐると、熱い愛液がとめどなく流れ
出ているのがわかる。蜜壷に再度指をゆっくりと挿入する。
「…っんはっ…あっ…あっ…」
十分に濡れてはいるが、この狭さでは限界まで膨張した自分の物はそ
う簡単には進入できないだろう。指を二本にし、ゆっくりと出し入れ
する。異物感にマリナが目を見開き、体をのけぞらせた。
「ひぁっ…んっ…くっ…はああっんっ!」
次第に柔らかく絡み付いてくる肉壁の奥から大量の愛液が押し寄せて
くる。ぐちゅっぐちゅっと卑猥な音がしんと静まった空間にやけに大
きく響いた。起き上がり、マリナの両脚を大きく広げる。自分の物を
入り口にぐっとあてがい、マリナの様子を確認する。不安そうに眉を
ひそめ、瞼をきつく閉じたマリナが、神に許しを乞うように胸元で両
手を握り締める。ふいに、許されないことをしているという罪悪感が
こみ上げてきた。それを振り払うように、力をこめてマリナに自分の
物を押し込んだ。
「…!!」
声にならない悲鳴をマリナが上げた。唇をかみ締め、痛みに耐える。
美しい顔が苦痛に歪み、片手で口元を覆うようにして、涙を流した。
まだ半分も入れていないというのに。かわいそうでかわいそうで、け
れど容赦する気にはならなかった。マリナの細い腰をぐっと両手で固
定し、マリナに全てを沈めた。
「…んっ…んっ…ひっ…んっ…」
想像以上の痛みに、ボロボロと涙を流しながらマリナは耐えていた。
その痛みが少し引くまで、繋がったまま自身の興奮を抑えるためにも、
痛みにむせび泣くマリナを目に焼き付けた。世界中でただ一人、自分
だけが見ることの出来るマリナの処女喪失の瞬間を。マリナの膣は狭
いながらも、ヌルヌルとして暖かく、気を抜くと一瞬で果ててしまい
そうな程、強く締め付けながら蠢いていた。少しずつ律動させてみる。
「んっ…あっ…くあっ…ああんっ…」
はあ、はあ、と息を漏らしながら、頬を紅潮させたマリナが身をよじ
らせる。ズルりとペニスがマリナの愛液で溢れかえった肉壷から排出
された。なんとかマリナを固定しなければ行為が中断されてしまう。
「マリナ」
ぐっとマリナの腰を持ち上げしっかりとペニスを奥まで挿入し、片腕
を伸ばしてマリナの腕を取った。そのまま腕を引き寄せ、マリナを起
き上がらせる。困惑顔のマリナを、胡坐をかいた腿の上に座らせ、向
かい合ってぴったりと体が密着するように抱き締めた。深い挿入にマ
リナが悲鳴を上げる。
「んあぁっ…!」
片腕をマリナの腰に、もう片方の腕をマリナの肩に巻きつけるようにして、マリナが身をよじっても動けないように固定した。これで良い。
もう逃がさない。
「あっ…あっ…くあっ…あっ…ひあっ…」
マリナがきつくしがみついてくる。耳元で囁かれる艶めかしい小さな喘ぎ声と吐息に、脳が沸騰しそうになる。首筋にマリナの暖かい涙を
感じた。少しずつ腰を突き上げ、律動させる。密着した体の隙間から
ぐちゅっぐちゅっと卑猥な音が漏れ、快楽の波に溺れそうになった。
「マリナ、大丈夫か?」
「んふぁあっ…あっ…せ、刹那ぁっ…刹那とひとつにっ…ああんっ…
凄くきもちいいっ…いいのぉっ!」
目じりが赤く染まり、マリナの唇の奥で柔らかそうな下が蠢いた。たまらず貪るように、マリナの小さな口に舌を押し込む。
「んむぁっ…んちゅっ…ああんっ!」
ガクガクと震えながら淫らに腰を振るマリナの中で、たまらず果てそ
うになるのを懸命に抑えた。こんな簡単に終わらせてたまるか。マリ
ナをゆっくりと背中からベッドに下ろし、ペニスを勢いよく引き抜い
た。
「?!」
突然快楽を中断されたマリナが少し不満げに様子を伺っている。
「マリナ、うつぶせに」
「?」
「うつぶせになって」
おずおずとマリナが体位を変え、小さくて形の良い尻をむき出しにし
てうつぶせになった。長い髪が背中を覆い、サラサラと流れ落ちてい
く。
「これで…良いの?」
身をよじり、不安そうな顔で上目遣いに囁くマリナを見下ろしながら、
たまらない征服欲に酔いしれる。尻を鷲づかみにし、ぐっと上に持ち
上げた。
「!?」
間髪をいれず、まだ硬く熱いペニスを挿入する。
「あああっ!ああっ…んああっ…ふあぁっ!せつっ…刹那っ!すごく
奥までっ!あああっ!」
マリナの両脚を大きく広げさせ、背中に覆いかぶさるように、深く強
く突き上げた。動物的に本能のまま、激しく律動を繰り返す。太股に
マリナの愛液が大量に垂れてくるのを感じた。後ろから抱きつくよう
にして、マリナの乳房を揉みしだく。手のひらに形よくおさまった乳
房を強く、やや乱暴にまさぐり、小さな乳首をキュッとつまんだ。
「きゃぅんっ!ひあっ…あっ!」
マリナが頭を後ろにのけぞらせ、堪らず悲鳴をあげた。口元から涎が
一筋流れ落ちている。乱れきって卑猥に喘いでいても、マリナの高貴
さがその美しさが欠片も失われることはない。そのことに感動し、満
足する。長い髪を振り乱し、自らの欲望と快楽に忠実に腰を動かし続
けるマリナは、今まで見たどんなマリナよりも眩しく見えた。マリナ
の髪に顔を埋めながら、ペニスをきつく締め上げながら蠢くマリナの
秘部を何度も突き上げる。もう限界だと思った。再びマリナを優しく
横たわらせ、正面を向かせる。上に覆いかぶさるように体位を変え、
深く交わるためにマリナの両脚を肩に掛けた。互いの下腹部は広範囲
が愛液でヌルヌルに濡れていた。シーツに大きなシミが出来ている。
「マリナ!」
愛しい名前を呟くと同時に、深く深くマリナを貫いた。
「あぁっん!ああっ!はあっんっ!あぁっ、刹那っ!刹那っ!私っ、
もおっ…もおぉっ!またおかしくなってしまうっ…!すごくっ…すご
く良いのぉっ…!」
片手でマリナの乳房を強く揉みながら、もう片方の腕でマリナの頭を
押さえ込むように固定して、深く強く、ペニスをマリナの膣に擦り付
けた。ずっぽりと奥までペニスを咥え込んだマリナの肉壷が、きつく
収縮を繰り返す。じゅぽっじゅぽっという卑猥な音が響く中、マリナ
が今夜二度目の長く切ない絶頂を迎えた。
「っああああっ!…………!」
声にならない、悲鳴にも似た叫びを、マリナが上げると同時に、大量
の精をマリナの中にどくどくと放出し続けた。
「はあっ…はあっ…はあぁん…」
涙に濡れたマリナの顔を両手で包み込み、その夜で一番優しく口付け
をした。そのままマリナの胸元に倒れこむように重なる。まどろむよ
うに余韻に浸った。ずっとこのまま永遠の時が流れれば良い。
失いかけた意識の中で、マリナの声を聞いた。俺に安らぎを与えてく
れる唯一の声。
「つな…刹那…刹那…」
どうしてそんなにも愛おしそうに名前を呼んでくれるのだろう。涙が
出そうになるのを懸命にこらえた。
「ソラン…」
「え?」
「ソラン・イブラヒム」
「?」
「俺の本当の名前だ」
マリナが泣き笑いのような表情をして、見つめ返してきた。
「そう…フフッ…ソラン、ソラン、ソラン…ソラン」
マリナが胸元でぎゅっと俺の頭を抱き締めながら、一言一言確かめる
ように俺の名を繰り返した。とても嬉しそうに。
「美しい…美しい名前ね、ソラン」
もう涙が流れるのは抑えることが出来ず、かろうじて嗚咽を押さえ込
む。
「ソラン、少し眠ると良いわ。ずっとそばにいるから。」
その声を聞きながら、俺はかつてないほど、安らかで幸せな眠りに落ちた。
終了です
勢いで初めて書いたもので色々粗はあると思いますが、
本編で材料来たらまた落としにきますね
アレソマも頑張りたいですw
すみません、途中改行がおかしなところがありましたね
申し訳ないです
マリナ様マジ萌える
超GJ!!!
>>287 とても良かったです。ごちそうさまでした
>>287 おかげで心の底から望んでいたものが読めた。
一言だけ送ろう…乙
>>287 痛みに耐えるマリナで何かに目覚めた・・・独占欲の強い刹那いいなw
GJすぎるぜ
繋がる前に神に祈ってるのが最高
293 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 20:50:31 ID:2PFL5WuO
>>287 あなたが神か・・
本当に初めての投下ですか?
素晴らし過ぎる
美しく乱れるマリナ様に激しく萌えました
ありがとう
プロローグとエピローグがまた素晴らしい
感動した!
スマン
興奮のあまり上げてしまった
>>287 続き待ってました!
素晴らしかったです。ありがとうございました。
>>292 自分もそこでマリナ様に落ちたw
マリナ様まじ女神!
グッジョブ!
避妊なしか!
刹那×ライルお願いします。
ティエ×刹那でもいいです。
帰れ
>>297 腐は死ね
ここって設定は本編準拠?
教育実習生マリナと生徒刹那とかのエロパロも可能?
なら自分も投下しようかと思うんだが
ところで
>>287さん刹マリ和姦至高でした乙!
>>299 俺はそういうのもアリじゃね?って思ってるが
他の人はどうだろう
>287
刹那の動機と手際がもっとキてる方が良かった
ガンダムに対する執着に匹敵するような奴wをどうしても期待してしまうんだよな
ま、成長して気持ちの整理が完了したと思えば良いのか
ただマリナがテロリストに捧げる云々で逡巡するのは萌えた
次頑張れ
>>287 ごっそーさん!
マリナ様もエロいが刹那も相当だw!
喪失の描写が最高やね
>>299 歓迎しよう!エロファイター!
303 :
287:2008/10/08(水) 09:28:43 ID:iQ0HNPdH
駄文読んでいただきありがとうございました。
読み返すとちょこちょこ手直ししたい所があったりしますがw
実は数行コピペし忘れた部分があります。
話的には繋がっているので問題無いのですが、
マリナ様が覚醒するという個人的には重要な部分だったりするので、
もし保管庫に入れてくださるなら次のレスを12と13の間に入れていただければと思います。
>>301 実はもう一つ刹マリは刹那がキてる物の構想があります。
需要があれば・・・
「はあっ…はあっ…ふあぁっ…んあぁん」
マリナの反応が変わり、瞬間、マリナが頭を後ろに大きくのけぞらせ
た。少しずつマリナの方からも腰を動かしてくる。
直接な箇所じゃないけど、
>マリナに抱く気持ちはいつも相反する強烈な感情を内包
>していた。触れて欲しくない触れたい。否定して欲しい受け入れ>て欲しい。傷つけたい愛したい、そして愛されたい・・・・
って所はすごく共感した。
せっさんは実にそんな感じ。
GJ!
>>297 刹那「この写真の男がロックオンの弟、ライル・デュランディか…」
ティエリア「ああ。カタロンの構成員でもあるから、即戦力になると思う」
刹那「そんな事より…この男、よく見てくれ。コイツをどう思う?」
ティエリア「ウホッ、いい男」
刹那「オラなんかむらむらしてきたぞ」
ティエリア「いい事思いついた…お前、俺のケツの中でションベンしろ」
ラッセ「俺もまぜてくれ。三人で や ら な い か ?」
刹那・ティエリア「さすがラッセ兄貴!」
ティエリア「さあ飲み込んで…僕のエクスカリバー」
ラッセ「アッー!」
刹那「ち…超スーパーすげェどすばい…」
スメラギ「世界の悪意が見えるわ…」
アレルヤ「これがホモの答えだと言うのか!?」
>303
この板的にラスト一行は余計だが
どう来るか見たいので待ってる
>>301 たしかにいろんな意味でキレてる感じがせっちゃんの持ち味だしね
新キャラ陣が想像以上に新鮮だったので、まだちょっとしか出てきてないのに勝手に妄想した
・アンドレイ+セルゲイ×ソーマ(陵辱)
なんだけど、ほとんどアンドレイがソーマとセルゲイをいじめてる感じ
注:アンドレイがセルゲイに突っ込むのはさすがにないけど、最後の方にぶっ掛ける描写があります
めっちゃ長いんだけど(22レス)一気に落とします
セルゲイと平穏な生活を送るソーマをアロウズへと勧誘するために、
セルゲイの自宅に訪れてきたのは何と彼の息子、アンドレイだった。
アンドレイは玄関先で父さん、と一度だけセルゲイを呼んだ後、すぐに刺々しい雰囲気を漂わせながら、セルゲイ・スミルノフ大佐、と言い直した。
ソーマはもう何年もセルゲイと一緒に暮らしているのに、息子がいた事などまるで知らなかった。
実の父親だというのに、こうもあからさまに敵意を剥き出しにするアンドレイの気持ちがソーマには全く分からない。
ロシアの荒熊と呼ばれ、軍人だけでなく民間人からも勇敢な軍人として
尊敬を集めるセルゲイを、何故にその息子が嫌うのか。
セルゲイは余計な事は黙して語らないタイプだが、どうして息子の事を話してくれなかったのか。ましてやアンドレイは軍属だというのに…。
ソーマは咎めるような視線で玄関先で立ち尽くすセルゲイを見上げたが、
セルゲイはソーマには一瞥もくれずにおし黙って何事かを考え続けている。
深刻な何かを一人で抱え込むような彼の表情は、彼女が既に何度も目にしてきた事だった。
ソーマにも言えない因縁を抱え、どうやら久しぶりに会ったらしい息子はいつの間にか、
セルゲイがあまり快く思っていないアロウズに所属していた。
その事実にセルゲイは動揺を隠しきれない様子だった。
「…とりあえず、入りなさい」
それでもアンドレイにそう言ったセルゲイは、分別のある大人らしく対応しようとしている。ソーマはスリッパを床に置いて、アンドレイに勧めた。
しかし、「いいえ、結構です。スミルノフ大佐。私はもう2度とこの家に上がるつもりはありませんから」
と、アンドレイはあくまでも冷徹に固辞した。セルゲイの顔がみるみる曇っていく。
「正直に言うと、私はアロウズに不審を持っている。
ピーリス中尉を招聘するつもりなら、隊の活動について詳しい説明を聞きたいものだがね」
セルゲイは戦場にいるかのように表情を強張らせてぴしゃりと言い、すぐに奥へと下がっていった。
その後姿をアンドレイは冷たい視線で睨んだ。
「…アンドレイ・スミルノフ少尉。中に入りなさい。私は大佐を信用している。
アロウズの件は私の独断で決めるつもりはない」
ソーマは上級の軍人らしく言葉を正して、アンドレイに再度スリッパを勧めた。
しばらくソーマとスリッパを交互に見つめた後、アンドレイは渋々靴を脱ぎ、
セルゲイの自宅へと足を踏み入れた。
ソーマは結局、アンドレイを応接室ではなくリビングに通した。
リビングには、さっきセルゲイと飲んでいたばかりのコーヒーがまだ湯気をたてている。
いつもの指定席のソファにセルゲイが既に座っていたが、アンドレイの入室に特に文句を言うでもなく、ただ黙ってコーヒーカップを見つめている。
小綺麗に片付いたリビングに入ると、アンドレイはぐるりと部屋中を見回した。
やがてフッ、と溜息混じりに笑い、アンドレイは無遠慮にソファーにどっかと腰を下ろした。
「まるで初めて来る家のようだ」
アンドレイの冷たい一言で、リビングに気まずく重苦しい空気がたちこめる。
「思い出はあなたには必要ないという事ですか、大佐」
「ピーリス少…、いや、中尉を迎える時に古い家具は全て処分した。それだけの事だ。
世界の変革同様、私たちも前に進んでいかねばならないのだからな」
冷静に淡々と答えるセルゲイの言葉に、アンドレイの顔付きが変わった。
「た、大佐、早く本題に入っていただきましょう」
固まった空気を解す様に言って、ソーマがいつもの座席に座った。
しかし二人の軍人はソファーに座ったまま、まるで剣戟でも行うかのように睨みあったままで、場の雰囲気はますます険悪さを増す一方だった。
目の前の飲み残しのコーヒーに手を伸ばす事も出来ないほどに、いまや二人の空気は張り詰めていた。
親子の関係でありながら、それを断絶するほどのどんな経緯があったのか、ソーマには全く分からなかったが、とにかく今の彼女が信頼し、そして擁護すべきなのは明らかにセルゲイの方だ。
ソーマはアンドレイに向き直った。
「スミルノフ少尉、何故私をアロウズに招集するのか理由を聞きたい。私は志願などしていない」
「………」
ソーマの核心を付く質問にすぐには答えず、アンドレイは注意深く彼女の目を見つめた後、
訳ありな視線でセルゲイの方をちらりと見た。
いくら連邦軍大佐でもこの件に関して部外者である以上、あなたの前では何も答えられません。
そういう視線だった。
セルゲイが不快げに大きく咳払いをして立ち上がり、つかつかとドアの方へ向かっていく。
「中尉に要件を話したら、すぐに帰りなさい。いいな、スミルノフ少尉」
やや荒々しい口調でそう言ってドアを開け、不機嫌に出て行くセルゲイの背中を
アンドレイが宿敵でも見るかのような憎しみに満ちた目で睨みつけた。
「少尉、だと…?ふざけやがって…!」
セルゲイが出て行った瞬間、アンドレイがバンッとテーブルに拳を振り下ろし、
置かれたままのコーヒーカップがかちゃかちゃと揺れた。
少尉、とソーマが声を掛けようとした時、その怒りに燃える目がソーマに向けられた。
ソーマがこんな目を見たのは、まさに4年前のあの戦争の時以来かもしれない。
アンドレイが怒りを持て余したかのように不気味に唇を歪め、ソーマに話して来た。
「ピーリス中尉…。驚かれたようですね。そのご様子では、私の存在もご存知なかったようだ」
「え、ええ…、確かにそうだけれど…」
アロウズの制服が歳や階級以上にアンドレイを威圧的に見せている。
同じ軍人で、しかも階級上位でありながら、ソーマは何故か胸騒ぎが止まらない。
ソーマの僅かな動揺を敏感に感じ取ったかのように、アンドレイがにやりと笑った。
「別に珍しい事ではありません。あの人はいつも大切な事は話そうとはしない人ですから」
「アンドレイ・スミルノフ少尉…、あなたは大佐を随分憎んでいるようだ…。一体何故…」
「余計な詮索はご自身の為になりません。あなたには関係のない事だ」
イライラしたように、アンドレイがぶっきらぼうに答えた。
言葉こそ丁寧だが、その口調は明らかに上官へのものではなくなっている。
ソーマは急に奮い立った。自分の軍属の立場としても、セルゲイの恩を受けている身分としても、
毅然とアンドレイに対峙しなければいけない。
そう強く思ってソーマは勢いよく立ち上がり、アンドレイの父親譲りの精悍な顔を上から見下ろした。
「スミルノフ少尉。お前がどう考えていようと、あの方が連邦の英雄であり、
かつ私の恩人である事は紛れもない事実だ。あの方を貶める事は、この私が断じて許さない」
昔の調子を思い出しながら、ソーマは堂々と言い切った。
一瞬、アンドレイが気圧されたかのようにびくりと体をよじった。
ソーマのかつての戦場での活躍ぶりは、軍部でも語り草になっている。
さすがに畏怖したのか、アンドレイは悔しそうに俯いて唇を噛み、両手を強く握り締めた。
その目が所在なげに揺れ動き、部屋のあちこちを頼りなく見回した。
と、部屋の片隅に置かれた一棹の小さなタンスの所で不意に視線が止まった。
ふっと懐かしげな感じでアンドレイの強張った表情が緩む。
「懐かしいな…。これだけは残してあったか…」
そう言うと、アンドレイはおもむろに立ち上がり、タンスへと歩を進めた。
ソーマはソファーに座り直し、ようやく冷め切ったコーヒーを口に含むと人知れず安堵した。
アンドレイが引き出しを開け、ごそごそと中を探っている。
二度とこの家の敷居は跨がないとまで言っていたのに、こうやって無遠慮に
リビングのタンスを漁れるのはやはり、彼がこの家の息子なのだからだろう。
「大佐と和解したらどうだ」
ソーマはアンドレイの後姿に静かに声を掛けた。アンドレイの手の動きがぴたりと止まった。
突然現れたアンドレイに驚きながらも、玄関先でセルゲイの顔に浮かんだ再会の喜色は明らかだった。
ソーマは4年前に、セルゲイの幸福の為ならどんな事でもすると誓ったのだ。
「せっかくこの世で二つとない父子の関係なのだろう。
大佐はお優しい方だ。わだかまりを捨てれば、また良好な関係を築けるだろう。
それが人間としても軍人としても、少尉にとって一番良い道だと考えるが…」
ソーマがそこまで言った所で、アンドレイが急に勢いよく振り向いた。
その手には、セルゲイ愛用の肩叩き用マッサージ器が握られている。
「随分懐かしいものが出てきたので、つい見入ってお言葉を聞き逃してしまいました。
中尉、さっきは一体何を…?」
ぞっとするような薄笑いを浮かべて、アンドレイがゆっくりソーマの傍へと近寄りながら猫撫で声で言った。
ソーマの目の前をふさぐように、長身の若者が立ちはだかった。
雰囲気だけで相手を圧倒する威圧感は、さすがにセルゲイ譲りのようだ。
ソーマはソファーの背もたれに逃げるように背中を押し付けながらも、
怯えを悟られないように話す事を心がけた。
「だから、大佐と…少尉が…、関係を修復すべきだと…。…っ!!」
急に身を屈めてソーマの両脇の肘掛にアンドレイが両手を置き、至近距離で彼女を見つめた。
大物感の漂うクールな瞳で一秒たりとも視線を反らさずに見つめられ、ソーマの心臓が早鐘を打っていく。
その唇がじりじりと近づいてくる。
ソーマはアンドレイの視線に射抜かれて、ロックオンされた獲物の如く顔を背ける事が出来ない。
その鼻息だけが荒くなり、アンドレイの顔に強く当たった。
ふっとアンドレイが勝ち誇った笑みを見せ、ソーマの耳元に口を寄せた。
「…なるほど。あなたはまだ乙女なのですね…。でも、本当に…?」
そう耳元で囁かれて、ソーマのプライドが刺激された。
「黙れ!無礼な態度は、例え大佐の子息であろうと決して許さない!下がれ!!」
そう叫んでアンドレイを突き飛ばそうと、その胸目がけて両腕を勢いよく突き出す。
しかし、その腕をアンドレイは事もなげに掴んで捻りあげてしまった。
ソファーに座りこんだままでソーマは何とか抵抗を試みたが、
完全に手首の関節を極められて身動きを封じられてしまった。
MS戦の名手ソーマも、こうなるとただの女でしかなかった。
「離せ…!!少尉…!!大佐を呼ぶぞ…!はな…!!」
その瞬間、アンドレイが急にソーマに口付けた。
初めてのキスはソーマにとって不快以外の何者でもなかった。
尊敬するセルゲイの家のリビングで、彼が相容れない息子のキスを受けているのだ。
それも、明らかにセルゲイへの嫌がらせとして。
ソーマは手首が折れても構わないという程激しく体をよじり、全身でアンドレイを突き飛ばした。
後ろのテーブルにアンドレイの体が激しく当たり、カップが倒れてコーヒーが零れた。
ソーマは汚された自身の唇を、何度も手の甲でごしごしと拭った。
アンドレイがソーマを睨みつける。
その目には先程セルゲイに向けたのと変わらない、激しい憎悪が渦巻いていた。
「もう帰れ…!後日、私自身が当局に出向いて直接話を聞く事にする」
息を乱してソファーから立ち上がりかけたソーマに、もう一度覆い被さるようにアンドレイが掴みかかった。
今度はソーマの両腕の手首を揃えて大きい右手でがっしりと掴み、
ソファーの背もたれへと押し付ける。
「随分な態度じゃないですか…。ええ?ピーリス中尉…」
卑しく笑いながらソーマの首筋に口付け、アンドレイが低い声で囁いた。
その左手にはセルゲイのマッサージ器がまだ握られている。
ソーマの視線がそれに釘付けになったのを見て、アンドレイが低く笑った。
「ふふ…。これはね、私が母にプレゼントしたものです…。
母はとても美しい人でしたが、あなたと違って、軍人の妻にしては昔から体が弱かった。
子供のときは単純に、母の肩をほぐすというその用途しか知りませんでした。
しかし大人になった今、別の用途がある事を私は知りました」
「な…、一体何を…」
「それはあなたもお分かりのはず…。もしや、もう既にあの人と試されていらっしゃるのでは…?」
まるでセルゲイのように、淡々と言葉を重ねていくアンドレイ。
しかしソーマにはその言葉の意味がさっぱり分からない。
アンドレイが舌を卑猥に伸ばし、ぺろりとソーマの頬を舐め上げた。
「やめ…っ」
ソーマは本能的に体を縮ませて身体を強張らせた。
アンドレイが馬鹿にした様に笑うと、マッサージ器のスイッチを入れた。
ブブブブ…、と勢いよくそれが蠕動を始める。
「おや…。充電は完璧なようだ。こういうものは得てしてほっとかれがちなのに。
一体どうしてでしょうねぇ?ピーリス中尉…?」
「それは大佐がここの所随分お疲れだからだ…!早く私を離せ…!
こんな事が知れたら、貴様軍法会議ものだぞ!?」
「軍法会議?…なるほど。さすがによくお解りのようだ。それに大佐はお疲れ…、ですか」
「な、何がだ…!」
込み上げる笑いを抑えながら、アンドレイはソーマの目の前に振動するマッサージ器を突き出した。
とてもあの高潔なセルゲイと同じ血が流れているとは思えないほど、
その機械越しにアンドレイの目が一段と卑猥に歪んだ。
「おっと…。そんな顔をしないで下さい、中尉。あなたが散々あの人となさっている事を、この私もしてあげられますと、そう言っているだけです」
「な…!!」
アンドレイの言っている事の危険度が、ソーマにもさすがに何となく分かった。
このままでは明らかにまずい。
何とか逃げ出そうと、超兵の最大限の筋力を発揮するべく全身に力を入れる。
見咎めて、アンドレイが震えるマッサージ器をソーマの下半身へと進ませていった。
「まあまあ、そんなに抵抗なさらずに。あなたもお好きなはずでしょう。
なんと言ってもあんな中年と交わる位なのだから…」
「何…!?あ…、ひゃぁ…っっ!!」
アンドレイがソーマの足を閉じたズボンの股間にマッサージ器を押し当てた。
途端に下半身に快感が走り、ソーマの体から一気に力が抜けた。
「あ…っ…、あ…っ…」
思わず快感の声が出てしまう。
無意識に更なる快感を求めて、閉じていたはずの足がずるずると開いていく。
気が付くと、ソーマのクリトリスにはべったりとマッサージ器が押し付けられていた。
機械的に激しく振動を続けるマッサージ器は、ソーマのクリトリスをリズミカルに震わし続けた。
ほとんど自慰もしないソーマに、抗えないほどの快楽が押し寄せる。
「ほぉら、随分気持ちよさそうだ。父さ…、いや大佐にいつもどういう風に責めてもらっているのですか?」
「あ…っ…、な…っ、何を…言って…っ…、ん…っ…、あぅ…ぅっ…あぁ…んっ!」
「そんな大声を出されては大佐に聞えますよ?それとも3人で楽しまれたいのですか…?」
迸る声を我慢しようと思っても、両腕を掴まれているために口を塞ぐ事さえ出来ない。
ソファーの背もたれに後頭部を押し付けて、必死にソーマは悦楽の泣き声を漏らさないように努力した。
「答えてくださいよ…。中尉…」
そんな彼女の努力を認めることもなく、アンドレイがマッサージ器を更に強く押し付け、クリトリスをこね回すようにぐりぐりと機械表面を動かした。
ソーマの腰がびくんと跳ねあがり、我慢の甲斐なく大声で叫んでしまった。
「ひあぁぁぁっっ!!!」
「ほら、どうです?気持ちいいでしょう?」
「だ…っ…、黙れ…あ…、ああ…っ…!」
「いらないのですか?そうですか…。それは残念だ…」
ソーマがまだ折れないと見るや、アンドレイはマッサ―ジ器を股間から離してしまった。
ソーマから、急に快感が遠のいた。
目を開けてぼんやり下を見ると、自分の開いた股のすぐ先にまだ振動し続けるマッサージ器が見える。
クリトリスがじんじん疼いて仕方ない。ソーマは不満げに目を細め、唇を噛んだ。
「おや?欲しいのですか?中尉。いらないとおっしゃったはずではなかったでしたか…」
アンドレイのとぼけた言葉に、きつく睨み返して反抗の素振りだけは見せた。
しかしアンドレイは完全に悦に入って、余裕しゃくしゃくにソーマを見返してくる。
若造らしい生意気な顔付きなのに、そこには確かにセルゲイの面影が色濃く漂っていた。
「貴様など…、大佐の足元にも及ばん…!この下郎が…!」
ソーマはアンドレイの顔にぴゅっと唾を吐いた。
アンドレイの目の辺りにそれが飛ぶ。
アンドレイが反射的に目を瞑ってそれを受け、溜息混じりに笑った。
「やれやれ。仕方のない方だ。あんな年寄りと一緒にいるから、そんな古臭い言葉遣いになるでのす」
「なんだと…っ!?」
アンドレイがにたりと笑って、声を潜めて囁いた。
「素直にもっとして欲しい、もっと気持ちよくなりたいと、そうおっしゃれば良いのです」
「ふざけ…、や…っ、やあ…あっ…、あぁぁ…っ…!!」
アンドレイが止めを刺す様に、再びマッサージ器をソーマの股間に押し付けた。
抵抗の声音が一瞬でせつなげな喘ぎに変わる。アンドレイの嘲笑がどこからともなく聞えて来た。
「く…っ…、たい…、大佐…、んんっ…、あぁ…っ!」
快楽に震えながらも、惨めな気持ちを抑えきれずにソーマの目から涙が零れ落ちた。
「おやおや…。泣くほどイイのですか。では、もっと…!」
「あぁぁっっ…!!!」
アンドレイがソーマの股間に埋め込んでいくかのような力で、マッサ―ジ器を押し付けた。
弄ばれ続けたクリトリスに密着したかのように凄まじい振動が響き、
ソーマは一気に絶頂を迎えてしまった。
脱力してソファーにもたれかかるソーマの顔は涙で濡れてはいたが、
明らかに絶頂の余韻で赤く火照っている。否応なしに、アンドレイの欲も昂ぶっていった。
スイッチを切って、マッサージ器を床に放り投げる。
ゴトンと、小振りの機械にしては重過ぎるほどの音が響き、それがますますアンドレイを猛らせた。
ソーマのクリーム色のカットソーを勢いよくたくし上げると、彼女らしい真っ白いブラが飛び出した。
その先で、控えめな乳房がそれでもぷるると揺れた。
アンドレイが目を血走らせてそこを凝視し、ソーマの両腕を開放して自由になった両手で、その胸をぐいぐいと揉んだ。
「これをいつも父さんが…」
ソーマとセルゲイはただの一度もそういう関係になった事はない。
そういう雰囲気になった事さえない。
アンドレイが何故そんな勘違いをしているのか定かではないが、
ソーマはもう抵抗する気力を無くしかけていた。
上から体重をかけてのしかかられるように体を押さえつけられている今、
どんな抵抗も体力の無駄に過ぎないであろう事は兵士としての経験上、知り尽くしている。
そんなソーマに味を占めて、はあはあと不快な生温かい息を吐きながら、
アンドレイが遂にブラをもたくし上げた。
つんと勃ったピンクの乳首はまだ誰の愛撫も許した事がない聖域なのに、
アンドレイはそのありがたみに一切気付く事もなく、無遠慮に舌を絡ましてくる。
初対面の時理知的に映ったその顔は今では淫猥に火照り、ただの性欲の塊にしか見えない。
ソーマは完全に打ちのめされた気分で目を閉じ、早くこの行為が終わる事を願った。
こんなところをセルゲイに見られるのだけはどうしても阻止したい。
アンドレイの舌が乳首を突付く度に、か細い声が漏れそうになるのを必死で我慢する。
「や…っ!!」
胸にアンドレイの手の感触を感じないと思ったら、唐突にズボンの中に片手が入ってきた。
腰を引いて逃げる余裕もなく、アンドレイの指がソーマの茂みを掻き分け、蜜壷へと到達した。
そこの潤みを指で確かめて、アンドレイは嬉しそうに乳首に舌を這わしながら、ソーマを見上げた。
「すごい濡れてますよ、中尉…。まあ当然か。一度イったんですからねぇ?」
「く…っ…」
乳首を口に含み甘噛みしながら、アンドレイは蜜を軽く掬うとクリトリスに中指を当てた。
くいっとそこを軽く擦られただけで、全身に快感が走る。
ソーマは片手で自分の口を抑え、必死に声を我慢した。
その表情を愉しみながら、アンドレイは今度は2本の指でクリトリスを挟むと、上下に扱き始めた。
「あ…っ、く…ぅ…っ、や…っ」
「中尉、こんな可愛い表情も出来るんですね…。誰がこんな淫らな事をあなたに教えたんでしょうねぇ?」
─お前だろうが…!
そう言って突き飛ばしてやりたかったが、快楽に支配されている今、
やはり超兵の彼女であっても軍人として鍛え上げたアンドレイの筋肉には適いそうにもなかった。
挟まれたクリトリスの先端に中指の刺激が加わり、快感が強まった。
そのままアンドレイは規則的にソーマのそこを擦り続けた。
「ん…っ…、ん…っ…、ん…っ…」
手で塞いでもなお淫らな吐息が迸り、ソーマのそこにまた絶頂の予感が漲ってきた。
「中尉、またイキそうですか?どうなのです?」
アンドレイがいやな事を聞いてくる。そんな事、答えられる訳がない。
「ふ〜ん…。そうですか…」
アンドレイが一瞬ソーマの火照った顔を見た後、ソファーの足元に座り込むと
一気に彼女のズボンと下着を引きずりおろした。
ソーマの濡れそぼり、燃え上がったそこがアンドレイの目の前でぱっくりと口を開けた。
ソーマの秘所は処女らしくまだ筋が細いままで、乳首同様まだ着色もほとんどない位に美しかった。
アンドレイは心を奪われて、感嘆の溜息を漏らした。
一瞬、アンドレイの気が抜けた。
「貴様…!」
その瞬間、アンドレイに一撃をお見舞いしようと、ようやくソーマが拳を振り上げた。
しかし殴りかかる時間を一切与えずに、アンドレイがソーマのクリトリスに吸い付いた。
「いや…っ…、ああ…ん…っ…!」
拳が虚しくソファーに落ちる。快感の中心を握られては、もうどうしようもない事だった。
ジーッと、アンドレイがジッパーを下げる金属音が唾液の音に混じって聞こえてきたが、
ソーマはひたすら体を仰け反らせて秘核の快感に酔うしかなかった。
「あぁ…ん…っ、もうやめ…ろぉ…、んんっ…!んあぁ…んっ…!」
「いいえ、中尉。こんな状態であなたを放り出したとなれば、連邦軍人の名が泣きます。
きちんと満足させてさしあげます」
アンドレイがおもむろに体を起こし、何かを股間へと押し当ててきた。
ソーマはその熱さと 、体内に強引に捩じ込もうとする異物の感触で驚いて下を見た。
今まさに、アンドレイがその猛った肉棒を彼女の中へと押し込もうとする所だった。
ロシア系らしくアンドレイのペニスは異様に長く、
白い本体がピンクに染まってソーマの中へと侵入を試みる。
ぐりぐりと、膣口の具合を探るように先端がそこを掻き回した。
「いやっ…!少尉…、やめろっ…!やめ…!!きゃあああっっ!!」
太い亀頭がずんっと膣内に押し込まれ、破瓜の痛みがソーマを襲う。
そのままめりめりと膣壁を引き裂くように、アンドレイの肉勃起が入ってきた。
「あ…、ああ…」
ソーマは圧倒的なその質量と、それによって引き起こされる痛みにただ身を硬くして耐えた。一方のアンドレイは、今まで彼が味わった事のない程の強烈な締め付けを勃起に感じていた。」。
「ふ…、さすがに、ソーマ・ピーリス中尉という所か…。中尉、入りましたよ」
アンドレイの上気した声に促されて、ソーマが再び目を開いてそこを見る。
ペニスの根元のみが僅かに見える状態で、二人の体が繋がっていた。
「うう…」
それが何を意味するのかを悟り、ソーマの目に今日何度目かわからない涙が溜まっていく。
「ふふ…っ。あなたの事は、5年前にあなたが初めてあの人の部下として配属された時から知っていました。あの時はまだ蕾のようだったのに…。本当に可愛い女性に成長なされた…」
アンドレイが感慨深げに言った。
しかしすぐに父親の顔を思い出し、アンドレイは自身の過去の事も含め、長年の怒りを瞬時に思い出した。
「なのに、あなたはあんな男に身も心も捧げて…!」
勃起をずるりと先端まで引き抜く。
そのまま一気に突き込もうとした時、愛液に混じって薄い赤い液体がそこに付着しているのに気付いた。
おやと思ってソーマの顔をもう一度見る。彼女は涙を浮かべ、明らかに痛みに顔を歪めていた。
アンドレイはソーマとセルゲイが清らかな関係なのだと、ようやく気付いた。
「……。そう…、ですか…。父さんはあなたに手を出していなかったのですか…」
「く…、うう…」
恥辱に耐え切れず、ソーマがしゃくり上げながらぽろぽろと涙を流した。
「………」
アンドレイが無言のままでソーマを見下ろし、思案に耽る。
ソーマがか弱い少女のように涙を流しながら、アンドレイの顔を無防備に見上げた。
アンドレイは深く溜息をつくと、血にまみれたペニスを引き抜こうと足に力を入れた。
「どうやらあのような噂を信じた私が愚かだったようです。中尉、申し訳ございません」
思いがけずアンドレイに、セルゲイの息子らしい紳士的な雰囲気が戻った。
やっとこの苦痛から解放される…。
ソーマが安堵したその時、コンコンと強めにドアをノックする音が響き、
「アンドレイ!話はまだ終わらんのか!」
と、セルゲイのイライラした声が聞えてきた。
まるで部屋に二人でいる年頃の娘とその彼氏との関係をいまいましく思う父親のような口調だった。
せっかくペニスを抜きかけていた所だったのに、
アンドレイはドアの方をきつい視線で睨み、その動きを止めてしまった。
「…まだですよ、父さん」
嫌味をたっぷり含めた調子で、アンドレイがドアの向こうの父親へと答えた。
むうう、とドアの向こうからセルゲイの不満げな鼻息が響いてくる。
アンドレイの物言いに不審なものを感じたのか、「入るぞ!」すぐにセルゲイがドアを勢いよく開けた。
「あっ…!!」
ソーマが軽く悲鳴を上げたが、彼女にもアンドレイにもセルゲイを止める時間は全くなかった。
ソファーで重なっている二人の姿を、セルゲイが一瞬目を丸くして見つめた。
すぐにその目が怒りに燃え上がる。
「アンドレイ〜!!!」
腹の底から絞り出すような唸り声をあげながら、セルゲイが唇を噛み締め拳を握り締めてぷるぷると震えながら一歩前へと進んだ。
「いや…、いやぁ…」
ソーマが最悪の事態から逃れるように、顔を背けた。大粒の涙が溢れ出て止まらない。
かつて戦場を駆け回った超兵の逞しい姿は、もうどこにもなかった。
「貴様、一体何をしている…!!」
セルゲイが今にも飛び掛らんかの臨戦態勢でアンドレイを睨みつけた。
セルゲイの部下はおろか、敵兵だったとしても今のセルゲイを目の当たりにしたら、
恐れをなしてすごすごと退散するに違いない。
それほどの鬼のような形相のセルゲイなのに、
アンドレイは全く怖れを感じていないかのように無表情のままだった。
アンドレイの整った眉が一瞬ぴくりと動いた。
次の瞬間、アンドレイは心から見下すようにセルゲイを見て、
抜きかけた勃起を一気にソーマの中へと突き入れた。
「くあぁっっ…!!」
ブチュッと嫌な音がして、強烈な痛みが膣壁から全身に広がり、ソーマは歯を食いしばった。
「何を…?見ればわかるでしょう。中尉と愛を交わしているのですよ。…父さん」
片頬でにやりと笑って、セルゲイに見せ付けるかのようにアンドレイが激しい抽迭をはじめた。
まるでソーマを拷問しているかのように激しく揺さぶる。
ソファーががたがたと不快に振動して、アンドレイのピストンに押し出され、ぎぎぎと床を移動した。
「くぅっっ、やめ…、やぁっ…、あぁっ…!!」
荒々しいピストンに苛まれて、ソーマは痛みしか感じられず、苦痛の声を上げ続けた。
「やめろ!!!」
怒号を響かせてセルゲイがアンドレイに飛び掛ると彼の肩を掴み、
即座にソーマからその体を引き離すと床へと叩きつけた。
立ち上がろうとしたアンドレイの横面にセルゲイの蹴りが入る。
セルゲイの足から脱げたスリッパが勢いよく窓ガラスに当たり、
アンドレイの口からは血が迸って床へと飛び散った。
ズボンのチャックから出されたままのアンドレイのペニスは、未だ勢いを失わずに勃ちあがったままだった。
ペニス全体に付いた破瓜の血跡が、生々しくセルゲイの目に飛び込んできた。
セルゲイの表情が、怒りから憎悪へと様変わりした。
セルゲイが馬乗りになってアンドレイに殴りかかる。
まるで刃を思わせるアンドレイの長い勃起が、セルゲイの殴打に合わせて左右に揺れる。
ソーマは呆然とその光景を眺めるしか出来なかった。
股の間が少し動いただけでも痛み、開いた足を閉じる事さえ出来ない。
数発いいパンチをもらってアンドレイの口端が切れ、何回も血が床に迸った。
「貴様など、もはや私の息子などではない!!」
悲壮なほど声を震わせながらセルゲイが大声で叫び、後ろに大きく拳を振り上げた。
そのセルゲイの渾身のパンチを、顔を横にずらしてアンドレイが紙一重で避けた。
セルゲイの拳は床にめり込み、ばきんと嫌な音を響かせた。
「ぐ…っ」
セルゲイが低くうめく。セルゲイが拳の痛みに気を取られたその隙に
アンドレイはセルゲイの腕を取り、関節を捻り上げる。
一瞬で二人の位置関係が逆転した。
今度はセルゲイが床に倒され、顔面を冷たい床に打ち付けた。
後ろからアンドレイが体重を掛け、セルゲイの顔を床へぐりぐりと押し付ける。
肘関節を完璧に極められて、セルゲイは抵抗すらできなくなった。
アンドレイが興奮に息を乱しながらも、勝利宣言をするかのようにセルゲイの背中に話した。
「フフッ。あの偉大なセルゲイ・スミルノフが私のような若造に後ろを許すとは…。
あなたも随分老いられましたね」
「黙れ、少尉…!何も近接格闘だけが軍人のすべてではない!」
「そういうのを、負け惜しみと言うんですよ。父さん」
アンドレイの「父さん」の響きには、いつもきつい皮肉と蔑みが色濃く混じっている。
セルゲイは息子に貶められる惨めさを全身で思い知った。
今のアンドレイは確かに成長し、少なくとも腕力ではセルゲイを凌いでいるほどだったが、
このような状態でそれを知っても全く何の感慨も涌かない。
それどころか今はこの息子が腹の底から憎くて堪らないのだった。
「大佐…!」
ソーマがようやくソファーから起き上がり、痛みを堪えて二人の男の傍へとにじり寄る。
アンドレイはセルゲイの肘関節を更に捻り上げる事で、ソーマの攻撃を牽制した。
「おっと、中尉、動かないで下さい。大佐の腕が折れてしまいます」
「く…っ!」
ヘビに睨まれたカエルのように動きを止めてしまったソーマに、セルゲイが必死で訴えかけた。
「中尉、構わん。腕の一本ぐらいすぐに治る…!
気にせずにこいつを捕らえ、軍部に突き出せ…!!こんな奴がアロウズなどと…」
「違いますよ、父さん。こんな奴だからこそ、アロウズ勤務が務まっているのです」
「私を父さんなどと呼ぶな!!」
「ようやく意見が一致しましたね、父さん。いや、スミルノフ大佐…?」
アンドレイのクールな目に狂気がチラついた。
軍服に包まれたその逞しい腕をセルゲイの首へと巻きつける。
「やめて!!!」
大佐が殺される…!!ソーマは悲鳴をあげてアンドレイに掴みかかった。
ソーマの手の平に、一瞬張り詰めたアンドレイの筋肉が弛緩するのがはっきりと伝わってきた。
どさりとセルゲイの体がうつ伏せに床に崩れた。
「…遅いですよ、中尉。長らく戦場を離れ、実戦感覚を失ったという評価はやはり正しかったようですね」
「少…尉…、お前は実の父親を…」
ソーマが泣きながらアンドレイの肩を揺さぶるが、
アンドレイは顔色一つ変えずにポーカーフェイスを貫いている。
「大佐…、大佐……」
ソーマはセルゲイの体にしがみ付いた。その背中に涙に濡れた顔を押し当ててみる。
と、まだその体は温かく、どくどくと鼓動がはっきりと聞えてきた。
(生きている…!?)
そう思った瞬間、
「私が連邦軍大佐を手にかけるはずがないでしょう。
平和ボケが過ぎるとまともな思考も出来なくなるらしい…」
背後からそう声がして、ソーマは後ろからアンドレイに羽交い絞めにされてしまった。
ものすごい力で抑え込まれ、やはり抵抗は適いそうにもない。
しかしその腕力が軍人と言う事を考慮してもなお圧倒的過ぎる事に、ソーマは気付いた。
「貴様…、この力は…」
「惜しいですね、中尉。あなたも男に生まれるか、もう少し体が大きければ
私などに屈服する必要はなかったでしょう。そう、超兵のあなたなら」
「ア、アロウズは兵士に薬物投与を…!?」
「別に驚く事ではないでしょう。人革連時代から連綿と受け継がれてきた技術を継承したまでの事です」
「だから私を呼びに来たのか…!?超兵としてもう一度戦わせるために…!」
「どの道あなたは戦うしか出来ない人間です。それは中尉ご自身が一番よくお分かりのはず…。
それにあなたの開発に、軍がいくら費用を捻出したと思っておられるのです?」
「そんな事、お前に言われる事ではない!!」
ソーマが全身に力を入れた。
この4年でなまってはいても、さすがに超兵のその体にみるみる未曾有の力が漲ってくる。
アンドレイが感心したように言った。
「やはりデータ通り、いやそれ以上の可能性があなたには眠っているようですね。
やはりあなたにはアロウズに加わり、その辣腕を振るっていただかねば」
「冗談ではない…!」
「いいえ、中尉。残念ながら、私も組織も真剣です。信念を持ってやっています」
「信念だと…?ただ大佐を見返したいという、幼稚な思考の間違いではないのか、少尉!?」
アンドレイが眉間に皺を寄せてソーマを抑える腕に力を入れた。
ソーマの体を後ろから抑えたまま、アンドレイはセルゲイの下へと足の甲を入れると、
ぐるりと引っくり返した。失神したセルゲイの体はあえなく反転して、仰向けに転がった。
「大佐…」
セルゲイの表情に確かに生気を見届けて、安心したようにソーマが呟く。
そんなソーマにアンドレイは不機嫌に眉をヒクつかせた。
「あなたは随分この男に心を奪われておいでのようだ。
そんな未練は、今日限り断ち切っていただきます」
アンドレイの言葉には明らかに私怨が混じっているが、それをあえて打ち消すように彼は続けた。
「…世界平和の維持のために」
「勝手な事を言うな!アロウズの不審な動きには大佐も懸念を…」
「この男の話をするのも、今日限り止めていただきます」
何を…!と言おうとしたところで体を前方に折り曲げられ、まだ傷跡の生々しい膣口に
アンドレイのペニスが再び押し付けられた。
すぐに痛みが復活し、ソーマが苦しげにうめく。
「抵抗なさらないで下さい、中尉…」
アンドレイがソーマの耳元に唇を寄せ、低く囁いた。ソーマの体にぞくぞくと悪寒が走る。
「あなたとこの人が汚らしい関係でない事はよく分かりました。
まるで親子のようにお互い思いあっていらっしゃるのですね。
しかしどうせこの男にとっては家族の代わりとでも言う所でしょう。代わりはいくらでもいる。
それに、その思いはあなたの超兵としての責務の邪魔にしかなっていないようだ。
それを取りはらって差し上げます」
「な…!ああっっ…!!」
膣口のぬめった触感で勃起を完全に復活させたアンドレイが、
それをゆっくりとソーマの中へと侵入させていった。
最初の挿入よりもむしろ激しい痛みが走り、ソーマは必死で苦痛に叫び出したいのを堪えた。
熱い勃起がソーマの体と心を無残に引き裂いていく。
だがこれ以上この青年に足蹴にされるわけには行かない。
どれだけ体を辱められようと、せめて誇り高い自分でいたかった。
しかしアンドレイに2,3回後ろから突かれただけで、ひっという超兵らしからぬ細い悲鳴が出てしまう。
抵抗しようにも、ペニスで体の真芯を貫かれていてはどうしようもなかった。
ソーマの目と鼻の先に、まだ失神したままのセルゲイの顔がある。
どうしようもなく悲しく惨めな気分に陥って、ソーマの目が潤み、
セルゲイの顔が涙でぼやけて見えなくなった。
アンドレイがゆっくり、深く、一突き一突きを味わうかのように数回突き入れた。
アンドレイに突かれる度にソーマの涙が飛び散り、セルゲイのセーターだけでなくその顔にまで飛んでいく。
「ああ…っ、ん…っ、ああ…っ」
ゆっくりと、しかし大きく後ろから突かれながら、ソーマはセルゲイが目を開けない事だけを願った。
アンドレイはソーマの腰をしっかり抑え込んで突いていたが、
ソーマの抵抗の気配がなくなると、やがてその動きを止めた。
「…さて。では本題に入りましょうか。中尉を鎖から解き放って差し上げます」
挿入したままでソーマの体ごと前方へと歩き、セルゲイを跨いでその腰の辺りまで移動した。
嫌がるソーマにもう2,3回ピストンを食らわして黙らせ、二人でセルゲイの太ももの上辺りに座り込む。
まだ繋がったまま背面座位の格好で、アンドレイはソーマを自分の太ももの上に抱え上げた。
二人分の体重がセルゲイの足にかかったが、セルゲイは軽く眉をしかめたままで
まだ意識を取り戻そうとしない。
アンドレイがソーマの後ろから手を伸ばすと、片手で器用にセルゲイのベルトを抜き、
続いてズボンのボタンを外した。
アンドレイが動くたびに膣内が不規則に揺さぶられる。
その痛みに耐えながらも、ソーマはアンドレイの予想外の行為に顔色をなくした。
「な、何をする気…」
「すぐに分かりますよ」
ソーマの嫌な予感は当たった。
アンドレイはソーマの右手を取ると、ジッパーの間から剥き出しになった
セルゲイの下着の盛り上がりへと、強引にその手を持っていった。
「よせっ!!いやだ!!」
口だけで精一杯抵抗の言葉を吐いたが、無情にもソーマの手の平がセルゲイのそこに
むんずと押し付けられてしまった。
そのままアンドレイは、ぐりぐりとソーマの手指をセルゲイの盛り上がった所に押し付け続ける。
「うう…」
ソーマは顔を反らして見ないようにしたが、男性特有のその圧倒的な隆起が
ソーマの手の平ごしに嫌と言うほど伝わってきた。
しかもソーマの手が押し付けられるごとに、そこがむくむくと硬く、
大きくなって行くのが如実に感じられた。
セルゲイが今度はあからさまに顔をしかめ、やがてハアハアと荒い息を吐き始める。
「大佐…、いけません…。こんな男のいいなりになってしまっては…」
涙声でまだ目覚めないセルゲイにそう訴えたが、セルゲイのペニスはお構いなしに
下着を持ち上げてどんどん膨張していく。
「無理ですよ、中尉。妙な幻想を抱くのはおやめなさい。この人もまた、私と同じ男。
こういう場面ではただの獣です」
「貴様…!」
ソーマが怒りで振り向こうとしたが、その機先を制してアンドレイにずんっと強く一突きされ、
悲鳴を上げてセルゲイの上に崩れ落ちそうになってしまった。
「おや、舐めてあげるのですか?まあ、それもいいでしょう」
セルゲイの下着の少し上で何とかバランスを取り戻したソーマに、アンドレイは残酷に薄笑いし、
そのまま自分の体を押し付けながらソーマをセルゲイへと押し倒していった。
まだ自分の手が押し付けられたままのセルゲイの男根の潜む下着のすぐ前に、
ソーマの顔がぐいぐいと近づいていった。
セルゲイの体臭に混じって、性器臭が鼻をつく。
顔を背けようとするのをアンドレイが制止した。
後ろから伸びてきたアンドレイの長い指が再び器用に動き、セルゲイの下着を簡単にずらした。
中から現れたセルゲイのそれが、空気に触れたのが最後の刺激だとでもいうような感じで、
ソーマの目の前で隆々とそそり勃った。
「さあ、中尉。お好きなだけどうぞ」
そう冷たく言って、アンドレイがソーマの唇を無理やりセルゲイの勃起へと押し付ける。
有無を言わさぬ強い力で顔を押し付けられ、セルゲイのペニスが向こう側へと押し込まれて僅かに倒れた。
ソーマの顔に、先端を濡らすガウバ―の粘液が何滴か付着する。
「あんっ…!!」
アンドレイが後ろからソーマを深く一突きした。
その瞬間、ソーマの頬がセルゲイの勃起を激しく擦った。
「くぅ…っ!!」
すぐにセルゲイが大きく身震いし、うっすらと目を開けた。
ソーマはもう何も考えられないほどの恐怖感を覚え、勃起越しにセルゲイの目の焦点が
自分の顔へとゆっくり注がれる光景を、ただ震えながら見ていた。
「おっと、やっとお目覚めですか」
「む…、アン…ドレイ…?」
アンドレイが気付いて、自分の存在を誇示するかのようにソーマの中を一突き深く突き上げた。
「ああ…っっ!」
その勢いで、ソーマの頬が勃起を擦っただけでなく、横に反れてぐいっと押し出され、
セルゲイと遮るものなく視線が合った。
ソーマの剥き出しの小さな胸が、セルゲイの目前で頼りなく揺れる。
セルゲイの視線がピンクの乳首に釘付けになったのを、ソーマはすぐ傍で見てしまった。
「いやぁ…っ…、大…佐ぁ…」
「ソ、ソーマ…」
再びソーマと視線を絡めたセルゲイの目が、みるみる悲しみに変化していく。
続いてソーマの上方へ視線を移動させたセルゲイの目に、
アンドレイの優越感に浸りきった顔が飛び込んできた。
セルゲイの屈辱にまみれた表情を見て、アンドレイは完全に勝ち誇って少し唇の端を歪め、
もう一度強くソーマを突き上げた。
「んああ…っ!」
ずんっとソーマの体が押し出されてその顔が苦痛に歪み、涙がセルゲイの頬にまで飛んだ。
「アンドレイ、もうやめろ…!やめてくれ…」
ソーマの苦悶を目の当たりにして、セルゲイは懇願するようにアンドレイを見上げた。
セルゲイは体を動かそうとしてみたが、2人分の体重を受けてなかなか思うようにいかない。
アンドレイがソーマの後ろから冷徹に見下ろしてくる。
「何をおっしゃっているんです?父さん…。そんなに硬くなされてその言い分は通りませんよ?
中尉の指に興奮なさっていたのはあなたご自身ではありませんか」
「そんな事、私は何も…」
「言い訳は見苦しい。そう常々おっしゃっていたのは嘘だったのですか?」
「アンドレイ…」
セルゲイの顔を苦々しく見つめ、アンドレイが舌打ちをした。
これだけセルゲイを辱めてもまだ、その憎しみはアンドレイを支配して昇華しようとはしなかった。
「もうあなたの戯言はたくさんだ。あなたはそうやって勇敢な兵士を気取っていればいい」
アンドレイはソーマから肉棒を乱暴に引き抜いた。
新しい血がペニスとともにびゅっと飛び散る。
ソーマの軽い体を後ろから簡単に持ち上げると、空いた秘穴をセルゲイのペニスへと
狙いを定めて一気に落としていく。
「いやぁぁぁ…!」
「やめろ…!!」
ソーマとセルゲイの無力な悲鳴が同時に響き渡ったが、アンドレイは鉄面皮に戻って
ずぶずぶとソーマの女芯にセルゲイを埋め込んでいった。
「うぅぅぅ…」
全て受け入れる前にソーマは早々に諦め、まるで現実逃避をするかのように放心状態で無表情になった。
セルゲイも全身の力を抜き、口をぽかんと開けてただ天井を見つめている。
そんな二人の様子をわざわざ目の当たりにしなくても、肉親のような絆で結ばれているからこそ、
この行為がどれだけこの二人の心を引き裂くのか、アンドレイは最初からよく分かっていた。
かつての自分のように深く傷ついたソーマは、2度とセルゲイに会おうとはしないだろう。
明日からはアロウズの即戦力として、全ての憎しみを吐き出すように果敢に戦ってくれるはずだ。
例えその怒りが自分に向けられたとしても、そんな事は組織の大義の前ではどうでもいい事…。
アンドレイの軍への忠誠の深さは、紛れもなくセルゲイ譲りだった。
そしてアンドレイは、その優秀な遺伝子を与えてくれた憎むべき父親に、
たった今もっとも残酷な方法で復讐を果たしたのだった。
ソーマの脇の下に手を回し、上下に揺さぶってやる。
二人の性器が擦れて卑猥な音を出したが、ソーマもセルゲイも脱力したままで
空を見つめたまま、何の反応も示そうとはしなかった。
(…随分効いた様だ。でも父さん、僕は後悔なんかしません。僕の痛みがあなたには分からない。
分かってくれていたなら、こんな事にはならなかった…!)
アンドレイは全ての鬱憤を吐き出すかのように、ソーマの体を激しく上下に動かし続けた。
ソーマの鮮血滴る秘穴にセルゲイの勃起が何度も勢いよく埋め込まれていき、
失意のどん底で萎えかけたセルゲイのペニスを残酷に燃え上がらせた。
ふと、横を向いたアンドレイは床に転がるマッサージ器を見つけた。
先ほどのソーマの痴態を思い出す。
父親に他ならない関係のセルゲイのペニスを受け入れたままで絶頂を迎えさせるのは、
セルゲイへの最高の復讐だと思った。
ゆっくりとソーマから手を離したが、ソーマもセルゲイも深く繋がったままで微動だにしない。
完全に正気を失って、感情を凍らせてしまったかのようだった。
アンドレイはゆっくり立ち上がると、マッサージ器を拾い上げ、
脇に転がっていたソーマのパンツをそれに巻きつけた。
興奮を抑えきれずに、ソーマとセルゲイの元へとゆっくりと戻っていく。
自分がとてつもない悪魔のように思えたが、その原因となった憎むべき男は目の前にいる。
まるで銃を構えるようにマッサージ器を顔と同じ高さに構え、撃鉄を下ろすようにスイッチを入れた。
ブブブブブと激しくマッサージ器が振動し、その卑猥な音にソーマとセルゲイが
揃ってぼんやりと振り向いた。思わずアンドレイの頬が緩む。
今、自分が正に悪魔のような顔で笑っているであろう事をアンドレイは確信した。
その証拠に、ソーマの顔が対照的に引きつった。
「逃がしませんよ…?お二人とも」
残酷に宣言して、アンドレイはソーマのクリトリスへとマッサージ器を押し付けた。
「や…っ、やぁ…っ、あぁぁぁっっ…!」
即座にソーマが反応した。
先ほどまであれほど無反応だった癖に、布で中和された振動が随分気持ちいいのか、
美しい銀髪を揺らして泣きそうな甘い声で乱れはじめた。
その上振動だけでは物足りないかのように、ソーマの腰が小刻みに上下に揺れ出した。
セルゲイの勃起にも狂おしい快感が走る。思わずセルゲイも低くうめいた。
アンドレイの意のままに性感に喘ぎ、その目前で淫らな姿を晒す屈辱─。
しかし、ぐいぐいと締め付けてくるソーマの処女壁とその律動にマッサージ器の振動までが
混じって響いてきて、セルゲイに否応なく射精感が訪れる。
「少尉…、動…くな…っ、これ…は命…令…」
「ちゅ、中…佐…、私の体…がひとり…でに…、申し…訳…あり…、あぁぁんっ…!」
混乱し、昔二人で戦場を駆け回ったあの時の階級で呼び合う二人の、その信頼感を引き裂くように、
アンドレイはマッサージ器をソーマのクリトリスへと一段と強く押し付けてやった。
「いやぁぁぁ…っ!!」
途端にソーマの体が震え、腰が大きく跳ね上がる。
セルゲイが堪えきれずに、ソーマの下で湿った溜息を吐いた。
セルゲイの手が無意識状態でソーマの太ももを撫で擦り、すぐに抑え込んだ。
「ようやく本気ですか…。どうせこうなるのなら最初からそうしておけばいいものを…」
アンドレイの侮蔑はもうセルゲイには届かない。
マッサージ器に自らクリトリスを押し付けるような動きでソーマの腰が揺れっぱなしになり、
快楽に潤んだ瞳は今にも絶頂を迎えそうに揺らめいた。
「あ…、ああっ、ちゅ、中佐…、もう駄目…です…っ…。すいませ…、ん…っ、あぁぁぁっっ!!」
ソーマが一度激しく体を震わせた後、大きく口を開いて後ろに背中をぐいっと反らした。
びくんびくんとソーマの体が強張りながらも小刻みに上下に揺れ出した。
アンドレイが訝しく思い確認すると、何とセルゲイが下から突き上げているのだった。
セルゲイは唇を噛み締めて目を閉じ、ソーマを決して見ないようにしながらも腰を振り上げていた。
その動物的な姿に思わず笑いが込み上げる。
絶頂に達したソーマは再び脱力して真下のセルゲイを虚ろに見つめたまま、
ただ上下に揺さぶられ続けた。
ソーマの太ももに両手を掛けてその体を自分へと引き寄せ、セルゲイが射精に向かって
激しく突き上げていく様を、まるで抱腹絶倒のコメディーでも見ているかのような気分でアンドレイは見つめた。
ふと下半身に目をやると、何度も中断したにも関わらず、
まだ自分の勃起が勢いを失っていない事に気付いた。
アンドレイは二人の傍に立ち、突き上げられて揺れるソーマの体を凝視しながら自分でそこを扱き始めた。
セルゲイの腰つきと漏れる吐息が段々激しくなってくる。
どうやら、セルゲイの射精が近いようだった。
(駄目ですよ、父さん。そんなに綺麗には終わらせませんよ…)
アンドレイは扱く速度を速めて、二人の真横に仁王立ちした。
ソーマがぼんやりと赤黒いアンドレイの亀頭が揺れる様を眺めた。
アロウズの印章が西日に照らされてセルゲイの閉じた瞼に当たり、セルゲイはおずおずと目を開けた。
自分の上に跨るソーマから即座に目を反らすと、すぐそこに隆起し尽くした勃起をもの凄い速度で
扱き続けるアンドレイの姿が目に入った。
はじめて見る息子の野性的な姿には、無垢だった子供の頃の面影は既にない。
セルゲイは彼が遠くへ飛び去ってしまった事を痛感した。
「ぐ…っ」
アンドレイがうめき、勃起を擦る手が止まった。鈴口が口を開け、勢いよく精液が噴出する。
その第一陣がソーマの顔へと撃ちつけられた。
精液を押し出すようにペニスを再び大きく上下に擦りながら、ソーマに最初の数回
それを撒き散らした後、アンドレイは冷たく父親を見下ろした。
(父さん…。これが最後の復讐です)
セルゲイの顔に付いた戦場での勇敢な傷跡目がけ、盛大に最後の数回の白濁を食らわす。
息子の精液を顔面に浴びたセルゲイは一瞬そのおぞましさに顔をしかめたが、
すぐに自分も大きく腰を突き上げて、ソーマの中へと精を放った。
「あ…、あぁぁ……」
上と下で熱い種汁を噴きかけられたソーマが苦しげにうめきながら、顔面の精液を拭った。
震える手の平に付着したそれを泣きそうな顔で確認した後、困惑しきった表情でアンドレイを見、
続いてセルゲイを見下ろす。
そんなソーマはとても超兵とは思えないほどに儚く頼りなげで、そして可愛かった。
無言のままで父と息子はソーマの可憐な姿に見とれたのだった。
「では、ピーリス中尉、軍服にお着替えください。すぐに出立します」
アンドレイの言葉に素直に従い、ソーマがうなだれたまま無言で玄関脇の階段を上がっていった。
セルゲイはそれを止める事もなく、アンドレイに背を向けて座り込んだままだ。
その背中にはアンドレイが初めて見るような哀愁が漂い、
そして隠し切れない老いの色も滲んでいた。
「…あなたから中尉を取り上げる事に、私は謝罪などしません」
「……」
「それに、軍部に訴える事はおやめになった方がいいと忠告しておきます。
大佐ご自身も中尉と交わられたのですから。…それに、みなの噂話を真にしてやったまでの事です。
不肖の息子を追い出した荒熊は、慰めに娘のような若い兵士を囲ったと…」
「……」
アンドレイの失礼な言葉にも、セルゲイは深くうなだれたまま、一言も発しようとはしなかった。
その寂しすぎる後姿に、アンドレイにもさすがに良心の呵責のようなものが感じられた。
懐かしい実家のリビングを見回す。最初来た時には気付かなかったが、
所々に昔の思い出を残すものが飾られているのに、アンドレイはようやく気付いた。
例えば、アンドレイが旅行先で買ってきた熊の置物。初めて射撃大会で得たブロンズ像。
父さん、と声を掛けようとした時に、階段を消沈した足取りで降りてくるソーマの気配がした。
去る時を知り、アンドレイが姿勢を正してセルゲイの後姿に敬礼をする。
何故だか分からないが自動的にそうしてしまった。
「スミルノフ大佐。アロウズはピーリス中尉を本日から正式に迎え入れます。
その健闘を期待なさってください!」
セルゲイの背中がゆらりと揺れた。
振り向いてくれるかと思ったが、セルゲイは少し辺りの空気を揺らせただけで、
結局振り返らずに静かに言った。
「…お前の事は二度と息子とは思わん。どこかで会う事があっても連邦軍大佐と少尉、それだけの関係だ。
この家から足を踏み出したら、もう二度と個人的な理由で私の前に現れるな」
「…ご心配なさらなくても、家を出たあの時から私はずっとそう思っていますよ…、父さん…」
セルゲイが大きく息を吐いた。アンドレイのすぐ脇に軍服姿のソーマが佇んだ。
「ソーマ…。すまなかった…」
わずかに横顔になって、セルゲイが消え入りそうな声で呟く。
軍服に身を包んだソーマが泣き出しそうに顔を歪めた。
車に乗り込んだ途端、ソーマが殺気に満ちた目でアンドレイを睨みつけた。
「お前を今すぐ殺してやってもいいが、それをしたら大佐への不義理になる。
だが私はお前の事を一生許さない」
きつい口調で話すソーマの顔は、アンドレイへの憎しみか、もしくは軍服を纏った影響か、
既に軍人らしいものに変わっていた。
アンドレイの頬が緩む。優しくソーマの顔を覗き込んだ。
「玄関先でお会いした時とは大違いですね、中尉。さすがにあなたには軍服がよくお似合いになる」
「貴様、私をからかっているのか…!?」
「いいえ。何度も言いますが私は真剣です。それに、私の事などすぐにどうでもよくなる」
「どういう意味だ」
「先日、カタロンの制圧時にガンダムが現れました。4年振りに、です」
「ガン…ダム…?」
ソーマの顔付きが一瞬で変わった。
4年前の記憶の世界に思いを馳せるように、その顔が今度は思いつめたものへと変わる。
それほど、ソーマにとってもあの戦いは苛酷だったのだ。
「一機は4年前に確認されていたものです。
しかも随分無茶な修復を施した状態で、あれはもう我々の敵ではありません。
だが、もう一機は明らかに新型…。新しい装甲と武器を持ち、GNフィールドまで展開しています」
「だから、私が呼ばれたのか…。新ガンダムに対抗する先鋒として…」
「そうです。どう言い繕うと、彼らがテロリストである事にかわりはありません。
また世が乱れ、無駄に命が失われていくだけの事です。
中尉、正しい世を維持するために、あなたの力が必要なのです…!」
アンドレイはまっすぐにソーマを見据えた。その目にはやはりセルゲイの面影がチラついて離れない。
ソーマは幸せな時間を過ごしたセルゲイの家に目をやった。
もうここには二度と戻って来られないのだろう。
ソーマはきつく目を閉じた後、前を向き直して目を開けた。
「…基地に到着次第、新ガンダムの情報解析結果を報告しろ。
その後私の治験データを取り、あれに対抗できる相応しいMSを用意しろ」
「了解しました!」
覚悟を決めたソーマにアンドレイもきびきびと敬礼を返し、車を発進させた。
(終わり)
以上です
どうも雑談切ってしまってすいませんでした
乙
アンドレイ、放送前のイメージと全然違ったな
お父さんの後を継ぐ!みたいな勤勉キャラってイメージだった
アンドレイはルイスも手籠めにするよ
アンドレイ君テラ鬼畜ナマ
八つ当たり一方的せっさん×マリナを投下してもいいだろうか。
神が降りたあとでは余計かもと思う。
>>336 書いてくださったのなら是非投下して頂きたいです。
OK
>>336 期待!期待!
刹マリはなんでもウェルカム!
刹マリ需要多いなw
もっとキャピったキャラが人気なのかと思ってた
まあ00にあんまりいないけど
ソーマgjです。
刹マリは美しくて背徳的だから
マリナみたいなのが乱れるのが一番燃える!
でもあんまかわいそうなことするのは不憫
というわけで刹マリで陵辱っぽいものの需要があるわけですな
ダメだこのスレにはもうマリナ様の需要しかないw
シーリン×クラウスくれ
シーリン攻めか…
フェルト×ミレイナで手紙の口封じを…
外伝キャラは?
俺はFしか読んだことないけど
カティ×アレルヤ見たい
普通に陵辱してそうだし
ラリった頭でアレルヤのマリーモノローグ炸裂→そんなの聞きたいんじゃねえよと
それを踏み潰すカティとコーラの連携プレイが見てみたい
刹マリ投下します。
せっさんが姫様に八つ当たりというか一方的に…
なのですが姫なのでそこは受け止めてくれます。
あんまりエロくない上に駄文ですよ!
ではどうぞ。
ちなみになんかもう二人は大人の関係で、マリナ視点です。
彼は無事なのだろうか。
最後に見た彼の後姿を思い浮かべて、
彼が以前寝ていたあたりのシーツを手のひらで撫でる。
(もう少し待てば、また会えるのよね?)
そう思って瞳を閉じた瞬間、人の気配を感じた。
振り返れば彼が、別れたときと同じ姿でそこに立っている。
「刹那!」
彼のそばへ、引き寄せられるように駆け寄る。
しかし怪我も何もなかったことに安堵するのは束の間のことだった。
彼の目を見た瞬間、私は全身の毛が逆立つのを感じ、身動きができなくなった。
「せつ、な?」
その瞳から目が離せない。
蛇ににらまれた蛙のように、その瞳は私をそこに繋ぎとめた。
無表情に見えた彼の瞳に黒いものが渦巻いている。
「どうした…の…?」
――怖い。
その瞳に宿るのは、何?
それが当て所ない怒りだと私が理解するより早く、
その瞳はゆらりと揺れた。
私は身を固くしたが、彼に腕を取られ、壁に乱暴に押し付けられた。
恐怖で声は出なかった。
彼の中に潜む怒りがどんなに大きいか、私は知っている。
でもそれを他人に一方的にぶつける事を彼はしないと思っていた。
少なくとも私は今までそうされたことがない。
いわば八つ当たりを彼にされたことなど。
「んんっ」
顎をつかまれ無理矢理キスをされる。彼に掴まれた手首が痛い。
そのまま舌を入れられ、無遠慮に口内を犯される。
ようやく唇が離れれば唾液が糸を引いた。
何も言わず彼は私の首に舌を這わせていく。
「いやっ…」
私の名前すら呼ばずに行為に及ぼうとしている。
それも怒りに任せて。
私は彼を跳ね除けようと、まだ自由な腕を彼に伸ばす。
しかしその腕は彼に容易につかまり、壁に押さえつけられてしまう。
その手が酷く冷たいのに、彼の舌は熱く、生々しく私の肌を滑っていく。
服をずらし、肩をむき出しにするとそこにも彼は舌を這わせる。
「やっ…。やめてっ…」
手を離してくれたかと思えば、胸を強くつかまれ、私は痛みに顔を歪めた。
上半身を覆っていた服は下着ごと捲りあげられ、彼は胸に吸い付いた。
乳首を強く噛まれた私は小さく悲鳴を上げた。しかし彼は構うことなく続けていく。
乳首の形を楽しむように彼は舌で強く転がし、そうかと思えば歯を立てる。
「っあ、いやぁ」
彼に抗議する声の合間に、快感から生まれる喘ぎが時折漏れる。
「やっ、やめ…、んぁ」
舌で胸を刺激しながら、彼の指が私の脚を這い上がっていく。
その輪郭を確かめるように下着の上から秘所を数回撫でた。
すると彼は胸から口を離し、耳元で囁いた。
「嫌がってる割には濡れている」
そのまま彼は耳を舌で愛撫してきた。
「い、や…」
彼の耳はすぐそこにあるのに、聞きいれてくれない。一方的だ。
しかし私の体は少しずつ、快感を見つけていく。
秘所を覆っていた布は指でのけられ、直接そこを触れられる。
いつもの優しく私を愛でる彼の指とは違い、花唇を乱暴に開き、入り口を弄ぶ。
じわりと、いやらしいものがあふれていくのが分かる。
それを指に絡めた彼は、クリトリスを撫で回し始める。
「っあ、や、」
脚を開くように彼の腕が促すと、体はそれに素直に従った。
それが気持ちいのだと体は分かっていて、それに逆らえなかった。
体はもっと触ってほしくて、彼の愛撫を素直に受け入れていこうとする。
でも私は彼にこんな風にされたくなくて、覆いかぶさる彼の肩を掴み、彼を引き離そうとした。
けれど彼のその肩はとても大きく、びくりともしない。
「いやぁっ、…あっ」
喘ぎと混ざる抗議の声に、説得力などありはしない。
彼の指は私が一番感じる、先端の部分をゆっくりと擦りあげた。
「ぁああぁ…っ」
彼の耳にかかる髪が、その長い喘ぎに混ざる吐息に揺れた。
不本意な快感の中でそれを見た私は屈辱とも羞恥ともとれるなんともいえない気持ちになり、
涙が頬を伝った。
「お願い、やめて…」
そういうと彼は私を弄ぶ手を止め、私の耳やその周りを執拗に責めていた口を放し、
ようやくこちらを向いてくれた。
私はやっと彼がこんなことをやめてくれるのだと期待し、その瞳を覗き込む。
しかしその瞳の色がまったく先程と変わらないことに愕然とした。
強いものが弱いものを見下すような目だ。
悪意、憎しみ、怒りを一方的にぶつけてもはむかってこない弱いものを見る目。
自分の思い通りにできるものを見つけて、それを支配しようとしている。
そのたった一粒の涙が流れていった筋を、彼は私の期待をあざ笑うように舌でなめ取った。
そして彼の二本の指が、クリトリスをはさむ様にして擦り始める。
八つ当たりなのだ。これは彼の。
やめてとしかわめくことしかできず、抵抗する腕は簡単に払いのけられてしまう。
クリトリスを挟んでいた二本の指がとまったかと思うと、クリトリスの先端部分を露出するように、その二本の指がクリトリスの根元を押さえつけた。そしてそのまま、数秒が流れた。
ふと、先程彼が先端部分をゆっくりと指を這わせたときの甘い感覚を思い出す。
あの感覚が襲い掛かるのかと私が息を飲むと同時に、三本目の指がそこを擦り始めた。
「いやぁ…っんあっ!」
一度擦ったかと思えば、数秒の間を起きまた指が触れる。
その間は次第に短くなっていき、快感と快感の間も短くなっていく。
同時に喘ぎと喘ぎの間も、短くなっていく。
体は素直に悦びを募らせ、心は悲しみを募らせる。
彼の指が、舌が、彼の思うまま私を悦ばせ、苦しめる。
そして私が力ない存在であることをむざむざと刻みつけていく。
「はぁっ…あっ、はぁっ、ぁん…やぁ、いやっ…ああっ!」
気が付くと私はただ喘ぐことしかできなくなっていた。
脚は震え、立つのもつらい。
壁からずり落ちそうになるが、彼の腕が腰を抱き、それをゆるさない。
「いやぁ、だ、だめぇっ、ぁ、あ、ああ、あああああっ」
彼に与えられる絶頂に、頭を痛いほど壁に押し付け背を反らし、声を上げた。
「はぁっ、はあっ、はぁ…っ」
息を整える暇すら与えず、彼は脱げと冷たくいい放った。彼から目を反らし、拒もうとする。
苛立たしげに彼は私の顎を掴み彼のほうを向かせ、脱げともう一度言った。
歯向かうなと言う目に、私の心は恐怖で震えた。
私は彼に背を向け壁と向き合い、震える手で服を脱いだ。
最後の一枚が床にぱさりと落ちると、
彼は私の腰を掴み突き出させた。私は壁に手をつけ、身を任せるしかできなかった。
秘所に熱いものがあてがわれたのを感じた瞬間、
「ひあっ…」
一気に彼のものが中に入ってきた。そして同時に激しい律動が開始する。
「ひあぁっ、ああんっ、ああっ」
いきなり強すぎる刺激だった。
少しずつ積み上げられた快楽の上にさらに積み上げられる大きな快楽なら受け入れるのは難しくないのに、
突然与えられる強い快楽は、どうしてこんなに苦しいのだろう。
彼に突かれるたび、子宮が、脳が、激しく揺さぶられる。
じゅぶじゅぶと響く音が私を苛め、心が悲鳴を上げる。
苦しい。苦しいの。お願い止めて。
「いやっ、ああっ、や、やめ…、ああっ」
眩暈がする。苦しい。それなのに。
「ああっ、あんっ、…いい、」
(・・・どうしてっ・・・!)
心と裏腹に自分の口からでた言葉に耳を疑った。
嫌がる心とちがって体は快楽を求めている。
それだけではなく、心も次第に快楽におぼれていく。
「いやっ、気持ちいいのっ、ああっ、あ、ああっ、あんっ」
喘ぎに混ざる拒む声は、いつの間にかもっともっととせがむ声に変わっていく。
「いいっ、いいのっ、ああんっ、あ、あん、もっと…!」
苦しい、やめてと思う心まで犯されていく。
それを悲しいと思う一方で、素直に快楽に身を任せられることを悦ぶ心もあることに私は絶望する。
それでも喘ぎともっとと叫ぶ声はとめられなかった。
「あ、ああん、いいのっ…ああっ、」
もっとと体が、心がせがむ。声が、乱れていく。
精一杯腕を壁に押し付け、腰を突き出し彼のものを奥へと促す。
「あぁん、っあ、ああっ、ああん、ひゃぁ…んっ、もっと、してぇっ」
そう請いながら、彼を振り返ったときだった。
「ひぁ…」
突然彼のものが引き抜かれた。
「ど、して…」
請う様に彼を見つめる。彼は私を抱き上げ、ベッドに乱暴に放り投げる。
すぐに彼は私の脚を開かせ、覆いかぶさった。
もう彼の瞳に灯る怒りが私に向けられていても構わなかった。
与えてくれる。快楽を、この体に与えてくれるなら。
「…ぁああああっ」
彼のものを再び受け容れる。
しかし彼は、なかなか動こうとしない。
ようやく動き出したかと思えば、小さく弱く行き来し、ゆっくりと中の感触を楽しんでいる。
私は不満を募らせ、彼を見つめる。
「止めてほしかったんじゃなかったのか」
「あ…」
「自分から腰を振って、そんなに良いのか」
彼の言葉に、物足りなさに刺激を強めようと腰が自然に動いていたことに気づく。
彼の動きが完全に止まった。
「どうしてほしい、さっきは止めてほしいといっていたが」
「……」
「もっともっととせがんでいたのは気のせいか?」
快楽に飲まれていた悲しみや絶望、屈辱・・・いろいろな感情が再び浮上した。
さっきは快楽に浮かされ体が感じるまま声を上げた。
しかし快楽が中断されたとたん、頭はいくらかはっきりとし体が望むことを言葉にするのが恥ずかしくなる。
もっと、強く早く動いてと体は望んでいる。
けれどさっきまで心がやめてと叫んでいた。
これは彼の八つ当たりだということも忘れたわけではない。
しかし当て所のない怒りの矛先が私に向けられたのだということに、
私は確かに悲しいと思うのに、怒りを感じてはいなかった。
彼が私をこんな風に扱うのが悲しいのではない。
彼にこうさせる何かがあって、そしてそれは彼を苦しめていることが悲しい。
「…受け容れるわ」
彼は眉をしかめる。
「何を?」
「あなたを、受け容れるわ。だから、」
もっとよくして…お願い。
彼を見つめてそう囁く。
彼は腑に落ちないという顔をして、私を見る。
愛しい瞳を見つめ、私は彼に請う。
「お願い、早く、して…ああっ」
言い終わるより早く、彼が動き始め、私の中を激しく行き来する。
「ああ、いいっ、いいの…っ」
彼の怒りが、八つ当たりが、私に向けられたのならそれを受け容れよう。
……本当は優しく愛してほしい。
彼に愛されているのだと静かに感じられるような交わりのほうがいい。
でも彼の悲しい怒りが、どこにも向けられず、取り除かれず、彼を苛めるなら…
避妊具無しでは彼のものの形がよりはっきりとしていて、そしてその感触と熱が生々しい。
それは膣壁を抉るように擦りあげてはぎりぎりまで引き抜かれて、そしてまた激しく膣壁を抉るように擦りあげる。私は突かれるたびに、彼のものが引き抜かれるたびに声を上げる。
「いあっ、ああんっ…あああっ、もっと、ああっ、」
一層激しくなる肌がぶつかる音、彼のものが出入し生まれるいやらしい水音。
それらは私にとって快楽になっていく。
激しくなる彼の息使い、無遠慮に打ち付ける腰、今私の中で肉を掻き分ける彼のもの。
汗のにじむ肌。数年前の面影を残したまま成長した整った顔。
快楽にゆがむ唇。怒りと、私を映してくれる瞳。
すべてが愛しい。
「ああああぁん…!」
かなり奥を突きこまれ、脳まで刺激が一気に駆け上がる。
驚いてみると、彼は私の腰を持ち上げ、ひざ立ちになった。
さっきよりも深く彼と繋がっているのが分かる。
彼が激しく私の腰を揺さぶるのにあわせて彼が腰を打ち付けると、激しい快感が私を襲った。
「やっ、こんな、ああっ、強くて…」
頭がおかしくなりそうだ。私のもっとも深いところだけを激しく彼が突く。
そのたびに激しい振動が体中に響き、
さっきよりも激しく子宮が、脳が、揺さぶられている。
「…ゃぁああっ、あっ、あああっ、」
彼のものが際奥に当たるたび、鈍い音とともに駆け巡る快感。
それはどんどん、高まっていく。
「あああっ、あああんっ、もう、ダメぇっ!…イク、ああっ、刹那っ…!」
私は必死に彼に手を伸ばす。けれどもその手は私の腰を掴み揺さぶる彼の手をかすめるが精一杯だった。
「ひぁああああああんっ!」
激しく彼は私の奥に自身を打付けながら精を吐き出し、その強い快感は私を絶頂へと導いた。
彼をつかめなかった腕をベッドに投げ出し、激しい快楽の余韻のなか、彼を見つめた。
「んっ…」
彼のものが抜きだされるとき、声が漏れた。
熱いものが私の秘所から、流れ出ているのが分かる。
目を合わせようとしない彼に、私はつぶやいた。
「ごめんなさい、刹那」
刹那は顔をしかめて言う。
「なんで、あんたが謝る」
わたしは彼の手をそっと掴む。
あなたの国を私の国が滅ぼしたこと。あなたの悲しみや苦しみのほとんどを知らないこと。
あの夜、私に尋ねたあなたの問に満足に応えられなかったこと。
世界が変わらないでいること。変えられないままでいること。
すべて謝りたかった。
私は非力で、それでも戦ってきたけど世界をよくすることができなくて。
うまく言葉にできず、私の目から涙がこぼれていく。
まだ気だるさの残る体を起こし、彼に抱きついた。
「あんたは、なんで…」
彼はぼそりとそういって、私の背に乱暴ではない仕草でようやく腕をまわしてくれた。
涙は次から次へと流れていき、彼の肩におち、そして背を伝っていく。
しばらくそうした後、彼の手が私の頭を優しく包んだ。
「こういうとき貴女は泣いて謝るのではなく怒るべきだ。
八つ当たりされて、好きなようにされて、それなのに」
どうして俺をなじらない。彼は静かに、そう言った。
「…謝るのは俺のほうだ」
私は首を振った。いいの、とだけ何とか口にする。
責めたほうが彼にとっては楽かもしれないけれど、そんなことはできなかった。
馬鹿だ、貴女は。彼はそう優しく言うと、キスをしてくれた。
私が微笑むと、彼は気まずそうに視線をはずす。
俯いた彼の頬に、悲しそうに睫の影がおちる。
私は神に祈っている。
どうか平和の果てに彼の幸せが、生がありますように。
神は彼をお許しにならないだろう。
でもどうか彼をお守りください。
彼は傷つき、それでも戦いまた傷ついていく。
きっとまたこの手を振り切って行ってしまう。
自分に与えられた使命のためにその命を燃やし尽くしてしまう。
「刹那…」
願わずにはいられない。
貴方の幸せを、祈らずにはいられない。
おわり
な、な、なんという…!GJー!!
上手く言えないけど、マリナだ!って感動した。
GJ、興奮しますた
刹那の全てを受け入れてくれる聖母なマリナ様GJ!。
GJ!
マリナ様素晴らしい・・・
先日の刹マリ和姦でも思ったけど、
刹那の矛盾した思いをマリナ様が全て受け入れるっていうのがこの組み合わせのキモだな
良かったです!
もう刹マリ以下イラネ
自分で作ろうとは思わないのか?
自分が気に入らないからって駄々こねるだけじゃあな
ここは幼稚園じゃありませんよ
GJ!!よかったです。
GJ!良かった!
で、せっさん何に怒ってたん?
カプ厨くさいのが続けば○○イラネ
勝手シチュで本編でありえなさそうなのが出たら捏造カプイラネ
この無限ループはいつもの事だ
個人的には意外な組み合わせの方が好きなんで
>>365に期待してる
本編や外伝で決して来なさそうな展開を
>>365よ、書いてくれ
マリナ凌辱も良いがルイスも凌辱も見たい。
アリーがネーナを陵辱とか、
ネーナが些事を陵辱とか、
仇に犯されるのを見たい。
>>365からの流れ見てたら、何か急に思いついたから一気に書いた
ラッセ×フェルト
そのうちライフェルに駆逐されるだろうけど
「あなたを見たら、刹那、驚くでしょうね」
フェルトの言葉に、ラッセが苦笑しながら頷いた。
あいつは死んだだろうと思っていたのは、ラッセも刹那もお互い様の事だろう。
もっとも、4年間探し続けても杳としてつかめなかったエクシアの消息を考えると、
刹那が生きてどこかに潜伏している可能性はなきにしもあらずだったが。
「それに、私達がこういう関係になったって事も…」
フェルトがラッセの傍にすっと立ち、その肩に優しく手を置いた。
フェルトの顔には、同僚以上の感情が浮かんでいる。
ラッセが少し微笑んで、優しくその手に自分の手を重ねた。
肩の上で、二人の指がきつく絡まりあった。
ミレイナが横目でそれを見ながら照れくさそうに肩を竦めた。
「も〜っ!二人とも困りますぅ。イチャイチャはあっちでやってくださいよぉ!」
ミレイナが照れ隠しのように、あえて発破をかけるように二人に言った。
ラッセは時計をちらりと見た。
あと30分ほどで救助に向かったティエリアがエクシアを伴って帰ってくるはずだ。
ミレイナに言われるまでもなく、その前にフェルトと甘い時間を過ごして置きたくなった。
「ああ、そうするか。嬢ちゃん、ブリッジは頼んだぜ!」
「も〜!後でハンバーグ貰いますからねぇ!?」
ミレイナの冷やかし混じりの言葉を背に、ラッセはフェルトを強引に引っ張って自室へと向かった。
部屋に入ってすぐにフェルトに深く口付ける。
一瞬驚いたフェルトもすぐに軽く笑いながらラッセの腰に腕を回し、キスを返してきた。
二人でしっかりと抱き合って熱く舌を絡ます。
死の淵からギリギリの所で蘇ったラッセを看病するうちに、いつの間にか二人の間には
恋心が芽生え、そしてすぐに深い関係になった。
死の恐怖を味わった二人が余計な駆け引きなしで強く繋がりたいと思ったのも、
無理からぬ事だった。
「ミレイナ、一人で大丈夫かしら…」
「へっ、心配ないさ。あの子は見た目以上に優秀だ。…まるで、昔のお前みたいにな」
ラッセが声を落とし、二人にしか聞えない距離で愛を囁いてくる。
その低い声に包まれていると、フェルトの心は満たされて幸福に躍るのだった。
「それに、そんなに時間を掛けるつもりもないしな…!」
「やっ…!」
ラッセはフェルトをひょいと抱え上げると、勢いよく自分のベッドへとその体を投げ出した。
ベッドの上でくすくす笑いながらもフェルトの顔に妖艶なものが混じる。
そしてすぐに誘うような媚びた目付きで、ラッセを見詰めてた。
その視線が、ラッセの欲情を鷲掴みにした。
「可愛いぜ、フェルト…!」
ラッセは我慢できずにフェルトに飛び掛った。
彼女のピンク基調のボレロを引き剥がし、ぴったりとした上着の上から
その豊かな両胸を揉み上げる。
「やん…っ」
ぴくんと体を強張らせてか細く叫び、顔を赤く染めるフェルトが可愛くて仕方ない。
ラッセはもう一度ゆっくりと優しいキスをしてやった。
フェルトがラッセの首に手を回し、切なげに目を細める。
「また、戦いがはじまるのね…。刹那が帰ってきたら、本当に…」
「そうだな…。だけど、俺がお前を守る。安心しろ。
俺はあんだけの爆発でも死ななかった男だぜ?」
その場しのぎの甘い言葉だと分かってはいても、フェルトは嬉しそうに頬を緩め、こくんと頷いた。
ラッセの胸にフェルトの胸が当たって押し潰され、二人が口付けを交わす度に揺れた。
昔から発育の良かったフェルトの胸は、ラッセとこういう事を行ううちにますます大きくなり、
その張りも感度も良くなっていた。
別に巨乳好きではないラッセだが、明らかに自分が育てたに他ならない
フェルトの胸が愛しくて堪らない。
すぐにラッセはフェルトの上着のジッパーを下ろした。
下着の中で収まりきらないほどの胸が揺れて、ラッセに早く触ってくれと
せがんでいるようだった。
ブラをずらし、乳首を露出させるとすぐにそこを甘噛みしてやる。
「ん…っ」
ラッセの責めに即座に反応して、フェルトが堪らず甘く喘ぐ。
その声に勢いづいてラッセは下から持ち上げるようにして乳房を揉み上げながら、
執拗に乳首へと舌を這わして絡めた。
あっという間に硬く勃った乳首は刺激に敏感になり、少し突付かれただけで
フェルトには疼くような快感が湧き起こる。
「ラ…ッセ…、ねえ…、お願い…」
はあはあと荒い息を吐きながら、潤んだ瞳でフェルトがラッセを見た。
いつもならもっとこのおねだりの言葉を続けさせて、思う存分自尊心を満足させる所だが、何しろ今日はもう時間がない。
返答の代わりにラッセはきゅっと音を立てて強く乳首を吸い上げた。
「きゃう…ん…っ!」
フェルトの体が飛び跳ね、ベッドが軋む。
そのままの体勢でフェルトのズボンのジッパーを下ろし、下着の中へと指を滑り込ませた。
「もう濡れてるぜ…?フェルト」
「ん…っ、そ…んな…事…っ」
蜜の感触はまだ薄いものでしかなかったが、耳元に意地悪く囁きながら膣口を弄ってやると、
膣内からは言葉に反応したかのようにどんどんと愛液が溢れ出てきた。
「本当にすげえ濡れてる…。フェルト、もっと出せよ…」
フェルトが言葉責めに弱いのは、いつもの通りだった。
蜜液はその勢いを増して溢れ出し、ラッセの指にぬるぬると絡み付いてくるのだった。
指を膣内に1本挿し入れ、ゆっくりと抜き差す。
蜜で滑らかになったそこは簡単に指の侵入を許した。
「あん…っ、指…、あう…」
フェルトの膣肉が異物の侵入に身構えるように、きゅっと締まった。
ラッセが乳首を唇で締め付けると、フェルトの足が軽く開き再び膣肉が指を締め上げる。
その抵抗がむしろ早く擦れとでも言って来ているようで、
ラッセは素早く指を出し入れはじめた。
「や…っ、あ…んっ、ラッ…セ…、やんっ…」
フェルトは早くも嬌声を上げて、頭上のラッセの枕を苦しそうに掴んだ。
「どうした?今日はエライ感じてるなぁ、フェルト…?
刹那が帰ってくるのがそんなに嬉しいのか?」
指で責めながらそう言ってやると、フェルトが火照った顔ながらも抗議の視線で見返してきた。
「意…地悪…っ、私は…、あなたが…、ひゃああっっ!」
ラッセはぷっくりと膨らみ、その存在を誇示しはじめたフェルトの
Gスポットをぐいっと指を折り曲げて擦った。
「ひゃうぅぅっ!!」
フェルトが言葉を切って一段と大きな嬌声を上げ、激しく仰け反った。
そのままそこだけを集中して擦り上げ、同時に手の平で、熱くなったクリトリスを覆う、
丘ごと揉むように秘核を責めていく。
「ああんっ、やんんっ、だめぇ…っ、ラッ…セぇ…!そ…んなにしないでぇ…!!」
ツボを知り尽くしたかのようなラッセの的確な責めに、
フェルトは腰をがくがく揺らしながら快感を訴えた。
硬く勃起したクリトリスが、ラッセの皮の厚い手の平に何度も当たる。
秘貝からは蜜が留まる事無く溢れ出て、どんどん水音を大きくしていった。
「やぁ…んっ、もう…だめぇっ…!」
「ダメじゃないよな?中がこんなに熱くなってるのに」
「んんっ…、だって、ラッセが…、指がぁ…っ」
ラッセの指は太くて硬い。
それが速度を増してフェルトの秘貝に吸い込まれ、Gスポットを規則的に擦り続けた。
「ね…ぇ…っ、もうイキそ…、ねえ、ラッセぇ…」
フェルトの体は言葉どおりに、もう爆発寸前だった。
既に何度もラッセに抱かれてきた彼女は、ラッセの手技に簡単に反応するように
快楽をその体に教え込まれていた。
そして、同じく秘貝ももっと太いものを欲しがって疼き続ける。
ラッセの太い肉棒に何度も貫かれてきたフェルトのそこは、もうラッセ以外では満足できないのだ。
恋焦がれ、かつ待ち望んだそれが欲しくてたまらない。
阿吽の呼吸で、ラッセはフェルトの願いを察知した。
「欲しいのか?俺のが…」
そう低く囁いてやると、フェルトがそれでも恥ずかしそうに頬を染めて、軽く頷いた。
ラッセがこういう恥らう姿が大好きな事を、フェルトはよく知っていた。
愛を交わすたびにお互いの事を知り、体と心が深く繋がっていく。
決して欲をぶつけ合うだけではない。
フェルトはラッセとこうやって抱き合うのが何よりも幸せな気分だった。
「ちょうだい…。あなたのを…。もっと欲しいの…」
耐え切れずに、涙ぐみながらそう言った。
すぐにラッセがよく言えました、という様にきつく、だけども優しく抱き締めてくれる。
いつもまるで父親や兄のように、ラッセは優しくフェルトの心と体を抱き締めてくれるのだ。
「あなたがいてくれたら…、どんな戦いも怖くない…」
心の底からそう思った。それを素直にラッセに訥々と告げる。
「フェルト…」
いつの間にかラッセの声がいつもよりも遥かに甘く、優しいものに変わっていた。
「俺もだ」
そう言うと、ラッセは優しくフェルトの下半身を露わにしていった。
明るい中で、ラッセの目にフェルトの全てが晒されていく。
しかしフェルトには恥ずかしいという思いも、不安な思いももはやない。
安心してラッセに自分の全てを見せ、預けられると感じていた。
それがどんなに幸せな事なのか、ロックオン達を失ったフェルトとラッセには痛いほどに良く分かる。
フェルトの潤んだそこは、もういつでもラッセを受け入れる準備が出来ていた。
その柔らかそうな膣肉のピンクが、ラッセを迎え入れようとヒクヒク蠢いている。
もう何度も見たそこなのに、初めて拝むような気分になるのは
やはりラッセがフェルトを真剣に思っているからなのかも知れなかった。
「行くぜ、フェルト…!」
「や…っ、あっ、あああっっっ!!」
ラッセがフェルトの足首を掴んでそこを開き、一気に突き入れた。
ラッセだけにフィットするするように開発された膣肉は、
温かくすっぽりとペニスを受け入れ、そして完璧な強さで締め付けた。
埋め込んで中の感触を味わうように、ラッセは全神経をペニスに集中した。
フェルトの鼓動にあわせて、どくどくと膣壁までがかすかに脈打つ。
目下のフェルトが信頼しきったかのような目線でラッセを静かに見上げてくる。
見下ろすラッセの頭がくらくらしてくる。
過去幾度も耐えがたい傷を負って来たラッセは、何度この視線に癒されてきたか分からない。
ラッセにとってはフェルトこそが癒しの源であり、生きる意欲であり、未来への希望なのだった。
他のクルーにどう思われようと、ラッセはもうフェルトを手放す事は出来そうになかった。
「フェルト、愛してるぜ」
自分が臆面もなくそんな甘い言葉を吐けるなど、信じられない。
「うん…。あたしも…」
フェルトがうっとりと答えてくれる事が、嬉しくて堪らなかった。
ぐんっと腰を突き出す。
「あんっ!!」
フェルトの体が揺さぶられ、胸が激しく上下に揺れた。
足首を掴んで、フェルトの足を更に大きく開かせる。
ラッセのペニスがフェルトの赤い膣肉へと何度もずぶずぶと埋め込まれていった。
そのまま規則的なピストンを繰り返していると、フェルトの嬌声もますます大きくなっていく。
突き込みに合わせて、途切れる事無く可愛く彼女は鳴き続けた。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ…!」
「フェルト、いいぜ…!すごい締まってる」
「あんっ、私…も…っ、凄く…いいよ、ラッセぇ…!あんっ!」
その言葉どおり、フェルトは快楽に顔を歪め、我慢できないかのように喘ぎ続けた。
きゅきゅっと無意識に、出し入れに合わせて膣肉が締まる。
「そうか…っ!なら、もっとよくしてやる…!」
「やぁぁぁんんっっ!!」
ラッセが膣上方を目がけて強く突き込むと、フェルトの背中が一瞬浮き上がった。
ラッセの亀頭がGスポットを押し込むように抉ったのだ。
何度も突かれ、火照らされていたフェルトのGスポットは、狂おしいほどの快感を彼女に与えた。
フェルトの激しい反応を見たラッセは、そのままそこを狙って突き入れ始めた。
フェルトの声が艦内に響き渡るほどに、ますます激しくなって行く。
「ああんっ、ああんっ、そこ…っ、いい…っ、いいのぉ…っ!!!」
まだ頭上で掴んだままだったラッセの枕を必死に握り締め、
フェルトは激しく揺さぶられながらその悦楽を全身で受けとめる。
「フェルト…ッ!!声聞えるぞ…!?いいのか!?」
激しく突き入れながら、ラッセが怒鳴るように言った。
フェルトがラッセとの関係を周囲に知られているにも関わらず、
セックスの秘密は保ち続けたい性格なのは良く分かっていた。
「ああんっ、ダメ…、そんなの…、ダメぇ…っっ!!」
すぐにフェルトは苦しげに首を振り、ラッセの枕を口にあてがって漏れる声を塞いだ。
枕からはラッセの匂いが漂ってくる。
「ラッセ…」
フェルトが枕の下からくぐもった声でラッセを見上げた。
目だけが、枕の下から覗いている。
ピストンに揺さぶられ、その上でピンクの髪が何度も揺れた。
「好き…」
この匂いも、あなたも…。
そう静かに言われて、ラッセの興奮は最高潮に高まった。
ぐんっと、再び激しく一突き深く突きあげる。
「きゃあっ!!…ああっ、ああっ、ああんっ、ああんっ!!!」
そのままフェルトに最高の悦楽を与えようと、ラッセは深く激しいピストンを食らわせていく。
枕の下から漏れるくぐもった喘ぎが、ラッセの耳にだけしっかり届いた。
「ああんっ、も…ダメ…、イク…、ラッセェ…っっ!!」
水音が激しくなり、肌のぶつかる音がベッドの軋みとともに部屋に規則正しく響き渡った。
最後数回深く突き入れられて、遂にフェルトが絶頂に達した。
「あ…、あぁぁぁぁっっっ!!!」
何度も味わった悦楽の波なのに、今回もまた、それは激しく熱いものだった。
しばらく背中をベッドから浮かせて耐えた後、フェルトがどさりと崩れ落ちる。
ラッセが、フェルトの絶頂の顔を凝視しながら最後の刺激をペニスに与え、
ずっと音を立てて抜き出すと、フェルトの腹に勢いよく射精した。
フェルトの目の前で、勃起の先端から精液が勢いよく噴出していく。
射精の快感に顔を歪めるラッセを、恍惚とした気分の中でフェルトは愛しく思ったのだった。
「さて。そろそろティエリア達のお帰りだ。行くそ、フェルト!」
ラッセが笑顔でフェルトに手を伸ばす。
その浅黒い顔も、筋肉質な体も、顔に付いた傷跡も、全てがフェルトには眩しく映った。
「うん…」
思わず顔をほころばせて、ラッセの手に自分の手を重ねる。
ブリッジに戻ったら、あからさまな甘い空気を撒き散らす二人に、
きっとミレイナが何か言ってくるに違いない。
しかし、もうどんな茶々が入ろうと、例えティエリアや刹那に気合が入ってないと苦情を言われようと、
もうそんな事はどうでもいい。
君がいれば、それでいい。
お互いの顔を見詰めながら同じ事を強く思い、二人はもう一度、甘いキスを交わしたのだった。
もう刹マリ以外イラネ
捏造カプイラネ
GJ
ラッセ×フェルトって新しいなww
>>380 言うと思ったわwww
そういうお前はさてはアレソマ厨かロクフェル厨かライフェル厨だろ
早くカプスレにお帰ってそっちで萌え語りしといてね
>>380 マイナーも王道も残さず食す俺の存在を知って同じ事が言えんのかコラ
他ジャンルでも最近カプ厨ばっかでムカツクんだよ
死ね。リアルで。
384 :
351:2008/10/11(土) 01:59:14 ID:Ei9qGx0r
フェルト可愛くて何かに目覚めた!GJ!
刹マリ投下。
昨日投下したものの刹那視点。
昨日のアレは本当は交互に視点が変わるようにしたかったが限界を感じ
姫視点オンリーになってしまったんだ。
刹那分もったいないから直して落とします。
酷く心がざわついている。
怒りが憎しみが悲しみが、今にもあふれ出しそうに暴れまわっている。
世界が変わらない。
あのころのまま何も変わらない。
たくさんの命が犠牲になった。たくさんの幸せが犠牲になった。
犠牲にしてきたのに…!
(くそっ…!)
どこにこの怒りをぶつければ良いのか分からない。
どうすれば心が落ち着くのか分からない。
(刹那)
ふと彼女の声を思い出す。
優しく微笑んでくれる彼女。
愛しいはずのその笑顔が、急に憎くなる。
故郷を滅ぼしたアザディスタンの皇女。
一方的に与えられる痛みも知らないくせに、平和を得ようとしている。
俺を分かろうとする。
憎い。あの姿が、あの優しさ、あの声が!
彼女の元に行くことに抵抗はなかった。その姿が憎いと思えば自然に足は彼女のほうへ向かった。
俺が部屋に入っても、彼女は気づかずこちらに背をむけベッドに座っている。
流れる黒髪が小さく、揺れる。
心が一層強くざわめく。
そのざわめきが彼女まで響いたのだろうか、彼女がぱっと振り返った。
「刹那!」
顔を綻ばせて、こちらへ駆け寄る。
これから痛め付けられるというのに嬉しそうに笑っている。
俺は彼女を冷たく見つめる。
「あ…」
目が合った瞬間、彼女は身じろぎ、体を強張らせた。
小さく俺の名前をつぶやき、どうしたのとたどたどしく口を動かす。
彼女は怯えていた。それほどまでに、今俺は彼女を恐ろしい表情で見つめているのだろうか。
これが皇女?この程度の悪意すら立ち向かえないこの女が?
…馬鹿げてる。
乱暴に彼女の腕を掴み壁に押し付け、無理矢理唇を重ねる。
そのまま舌を挿しいれ、口内を犯した。
もっと抵抗するかと思ったが、彼女は身じろぐだけだ。
>>384 待ってるー
どんな組み合わせでも落としてくれる人に文句言うのは筋違い
嫌いな組み合わせなら読まずに飛ばせば良いじゃん?
自分はそうしてるよ
口を離しその首に舌を這わせたとき、ようやく彼女はいやと叫びを上げた。
彼女の腕が俺を掴もうとするがそんな細い腕を捕まえねじ伏せることは簡単だった。
思い知ればいい、一方的に力で苦しめられる屈辱を。
そんなことを考えながら、服の上から思い切り彼女の胸を掴んだ。
服をたくし上げ、下着をずらし、その胸に吸い付いた。
最初に与える刺激は優しいものにしてやるものか。
俺はその先端に歯を立てた。
「いやっ…やめてっ」
彼女を壁にしっかりと押さえつけ、その乳首を舌で強く転がしてやる。
甘い痺れに彼女が喘げば、今度は歯を立てて悲鳴を上げさせる。
スカートの下から手を入れ、細い足に指を這わせていく。
下着の上から花唇のあたりを撫でると、わずかな湿り気を感じる。
もっと彼女を傷つけたくなる。胸をもてあそんでいた唇を離し、彼女の耳に近づける。
「嫌がっている割には濡れている」
そう囁くと、彼女は俯いて唇を噛んだ。
唇を噛んで屈辱に絶えることができないくらい喘げばいい。
俺はその耳に舌を這わせた。
彼女は痺れに震えながら力なく叫ぶ。
「いやっ…」
下着をずらし、指で花唇を乱暴に弄べば、そこから愛液が溢れてくる。それを絡めとると、
クリトリスに撫で付ける。彼女の体がぴくんと跳ねる。
そこはすでに硬くなっていて、指でくるくると転がすと彼女は苦しげに喘ぎ、嫌がる。
彼女の先端をゆっくりと撫で上げると、彼女は長い喘ぎをあげた。
完全に体は快感に震えたのだ。不本意な状況で与えられた快感に体が悦んでいる。
それは彼女の心を十分に傷つけただろう。
そのことに俺はひどく満足する。
「お願い、やめて…」
消え入りそうな声で、彼女が悲しんでいる。
その顔を見れば、青ざめた頬に涙がひとつ流れていった。
彼女が傷つき涙を流す…思い通りだった。
その涙が流れた後を舌で奪い取った。
彼女の瞳に絶望が揺らめくのを確認するとクリトリスを指で挟み、彼女が感じる強さで擦りはじめた。
乱暴に痛め付けてもいい。
でも彼女を汚したいという衝動は、彼女を快楽に突き落とし痛め付けたいというものだった。
清純な彼女だからこそ、汚して痛め付けてやりたい。
彼女は喘いだ。嫌がる声を上げながら、俺を体から離そうと肩を掴んだ。
精一杯の彼女の抵抗が本当に弱くて、心底おかしくなる。
指でクリトリスの根元を押し付け、先端を晒す。
数秒、そのままの状態で指を止める。いつもここを撫でれば彼女は歓喜の声を上げた。
俺は彼女が感じるように、その先端を撫でる。
悩ましい声が彼女から漏れる。
ふたたび間をおいては撫で、また間をおく。
撫でる度に彼女は喘ぐ。そして指を止めれば感じたことに屈辱を感じ、次の快感に恐れ、期待する。
そうやって苛まれて喘ぎ、苛まれて喘ぎ、快楽に溺れていけばいい。
俺は次第に撫でる間隔を短くしていく。
「あっ、あっ、あっ、ああっ…あんっ」
彼女の喘ぎと喘ぎの間が短くなる。
小刻みに先端を擦りあげていく。大きくなる喘ぎ。
突然その喘ぎに虫唾が走る。いつもは心地よい声に、苛立った。
思い出したくないことを思い出したからだ。
彼女が感じる声で、心によぎったのは母の面影だった。
母を思い出した途端、激しい後悔が俺を襲う。
神はいないと悟った時、両親を手に掛けたことを悔やんでも悔やんでも悔やみきれなかった
あのときの苦しみが胸を締め付ける。
「あっ、ああっ、あんっ、っあああん!」
そんなことも知らず喘ぎを上げ、壁からずり落ちそうになる彼女の腰を抱きとめる。
彼女の声が俺を苛立たせ、指の動きを早め強く先端を擦る。
「ひあっ、ああっ、ああっ、ああんっ」
そうすれば彼女の喘ぎはさらに高くなる。
この声が憎いと思った。
高く喘ぐ声は聞いたことのある母のそれとは違うのに、いま俺になぜ思い出させる。
責めているのか。俺を。
女を抱きながら母を思い出す自分にも嫌気がさす。
そしてそうさせた彼女に、ひたすら憎しみが募る。
もっと感じろ、そして苦しめ。
「いやぁっ、あん、ああっ、あっあっあっ…!」
彼女の絶頂が近づくのを感じ、クリトリスの先端を擦る速度をさらに速めれば、あっけなく彼女は達した。
「だ、だめぇっ、ぁ、あ、ああ、あああああっ」
大きく背を反らし、歓喜の声を上げる。
つらそうに息をする彼女に脱げと告げると、拒むように顔をそらした。
拒むなら拒めないことを教えればいい。そして自分の弱さに絶望すればいい。
彼女の顎を掴みこちらを向かせる。
瞳は恐怖に揺れている。
「脱げ」
おずおずと彼女は俺に背を向け、震える手で服を脱いだ。
すべてを脱ぎ終えた彼女の腰を掴み、尻を突き出させる。
自身をあてがい、すぐさま突き入れた。
「ひあっ…」
彼女の叫びに構わず、激しく腰を打ち付ける。
達したといえど指すら受け容れていなかったそこはきつく、俺を締め上げる。
それでもぬるぬるとした感触があり、抵抗なく俺を受け入れている。
突き上げるたび叫びにも似た喘ぎを彼女は上げた。
苦しそうに彼女は壁に顔を押し付け、強すぎる快感に呻く。
「ああ、いやあっ…ああんっ、やめて…ひあっ!」
止めてと彼女は請う。
だが彼女の中は俺が強く突きこむたびにすんなりと受け入れ、
しかし引き抜こうとするとそれを拒むように吸い付いてくる。
この矛盾に苦しめばいい。体は正直だ。欲求に忠実だ。
それを拒む心なんか関係なく、体は快楽をむさぼりだす。
結合部からは愛液がとめどなく溢れ、じゅぶじゅぶと音が響く。
激しく腰を打ち付けるたびに、肌がぶつかる音が響く。
彼女の体が快楽に飲まれていく。
体も心も堕ちてしまえ。
その思いをぶつけるように、容赦なく力を込め彼女に突き入れる。
「ああっ、ああっ、いい…」
ついに彼女の口からその言葉が漏れた。
その後は、やめてとわめくこともなく、ただ快楽に悦びもっととせがむだけだった。
「ああっ、ああんっ、気持ちいいのっ、ああっ、もっと…!」
もっと奥を突いてと請う様に自ら腰を突き出す。
その腰を掴み固定すると、律動の速さを上げる。
「あぁん、っあ、ああっ、ああん、ひゃぁ…んっ、もっと、してぇっ」
彼女は激しく悦びの声をあげながら、完全に熱に浮かされた瞳でこちらを振り返った。
彼女の身も心も快楽が支配したのだ。
その事実を自覚させ、屈辱を感じればいい。
彼女から自身を引き抜き、彼女を抱き上げると、乱暴にベッドに投げた。
脚を割りその身に覆いかぶさり、再び挿入する。
「ぁあああああっ」
彼女が歓喜の声を上げる。
与えられる快感に焦がれ、俺を締め付けるがすぐには動いてはやらない。
彼女を襲う快感の波を鎮める必要がある。
ゆっくりと引き抜き、十分な間をおいてゆっくりと進入していく。
あの刺激に悦んでいたばかりの体には物足りないに違いなかった。
物足りない彼女の体は、刺激を求めて腰を動かし始める。
それでもじらすようにしか動かしてやらずにいた。彼女が請う様に見つめてきた。
俺は口を開いた。
「止めてほしかったんじゃないのか」
彼女は夢から覚めたように目を見開く。
「自分から腰を振って、そんなに良いのか」
彼女の腰の動きが止まる。腰を振っていたのは無意識だったのだろう。
俺も動かすのを止める。
「どうしてほしい、さっきはやめてほしいといっていたが」
彼女は唇をかみ締める。
「もっともっととせがんでいたのは気のせいか?」
愛情も優しさもなく体を弄ばれることに嘆き、
それにもかかわらず快楽に溺れたことを自覚しろ。
体は欲望を満たそうとし、心もそれに屈服したことに絶望しろ。
一度熱を持った体はどうにもできない。満たすまで貪ろうとする。
欲望に抗えないことに苛まれろ。
しかし彼女は妙な事を言い出した。
「…受け容れるわ」
その声は艶かしく、それでも凛と響く。
俺は眉をしかめて彼女を見た。
「何を?」
腑に落ちなかった。受け容れる?
「あなたを、受け容れるわ。だから…もっとよくして…お願い」
この女は何を言っているのだろうか。受け容れる?俺を?
考える間を与えず、彼女はせがむ。
「お願い、早く、して…ああっ」
さらに快楽を望むなら与えてやるのは構わなかった。そのあとで悔やめばいい。
溺れてしまえと、俺は激しく彼女を突き上げた。
「ああ、いいっ、いいの…っ」
彼女の肉は快感に蠢き、俺にまとわり付く。
彼女が激しく声を上げる部分を狙って擦りあげればやはり彼女は声を上げて悦び、
引き抜けば切なげに喘ぐ。
もっと感じて堕ちて。
俺は彼女の腰を掴み持ち上げると、腰を浮かせてより彼女と密着させた。
「ああああぁん…!」
奥を一気に突き上げれば彼女は高く叫んだ。
彼女のもっとも奥だけを激しく突き、それにあわせて彼女の腰を揺さぶる。
彼女が悦びに声を上げる。
「やっ、こんな、ああっ、強くて…っ!おかしくっ、ああんっ、おかしくなってしまう・・・っ!」
卑猥な水音と肉がぶつかる音が響く。
彼女に、俺に激しい快感の波が押し寄せる。
「あああっ、あああんっ、もう、ダメぇっ!…イク、ああっ、刹那っ…!」
射精を促そうと膣壁が蠢く。
彼女がこちらに手を伸ばすが、構わず腰を打ちつけ彼女の中に精を吐き出した。
「ひぁああああああんっ!」
同時に彼女も激しい絶頂を得た。
彼女から自身を引き出すと、俺を受け容れていた部分からどろりと白いものが溢れた。
彼女を汚したのだと、ぼんやりと考える。
彼女は悲しむだろう。俺を憎むだろう。快感の余韻の中、もう遅いのだと思う。
けれども、彼女は違った。
「ごめんなさい、刹那」
耳を疑った。
「なんで、あんたが謝る」
彼女の目を見れば、まだ熱に浮かされた瞳が俺を静かに見つめている。
そっと俺の手を彼女の手が包んだ。そうかと思えば、その瞳から見る見るうちに涙がこぼれていく。
ふらふらと体を起こし、彼女は俺に抱きついて泣いた。
「あんたは、なんで…」
なんで謝る?どうして泣く?
恐る恐る、彼女の背を抱く。
それでも彼女の涙は俺の肩に落ちて、背を伝って落ちていく。
その頭をそっと撫でる。
「こういうとき貴女は泣いて謝るのではなく怒るべきだ。
八つ当たりされて、好きなようにされて、それなのにどうして俺をなじらない」
謝るのは俺のほうなのに。
彼女は小さく首を振り、いいのとつぶやいた。
彼女を傷つけようとしたことに後悔が募った。
俺ははじめから分かっていた。
彼女は俺をこうやって受け容れて許してくれることを分かっていた。
それでもなじってほしかった。怒って、拒絶してほしかった。
「馬鹿だ、貴女は」
できるだけ優しく唇を重ねると、彼女は微笑んだ。
その優しさが痛くて嬉しくて悔しくて、まともに見ることができない。
どうして彼女は俺を受け容れてくれるのだろう。
俺は許されないのに。
「刹那…」
彼女が祈るように俺の名をつぶやいた。
叶うことなんか途方もないような願いを込めて。
393 :
384:2008/10/11(土) 02:16:50 ID:Ei9qGx0r
終わりです。
明日の放送が楽しみすぎる…
>>392 ごめんよー
途中でKYなレスを挟んでしまって・・・
エロの部分も良いけど、せっさんの心情の部分が素晴らしいですな
また是非投下してくだされー
>>393 GJGJ!!!
また投下してください!
やっぱマリナに対する刹那はキてる方が良いな
互いに敬意らしきものがあるのもそれっぽい
マリナが罪悪感だけでなく責任感でも泣いてるのなら非常にイイ
あと栗責め+サスペンス風味がエロかった。ゴチです