>>1乙
君にはねーちんの胸を揉む権利を進呈しよう。
>>1乙
君には禁書と1年間食事を共にできる権利をあげよう。
前々々スレの1乙
君にはオプーナを買う権利を(ry
>>1乙
君には一度だけそげぶを防ぐ権利を与えよう
_人人人人人人人人人人人人人人人_
> ゆっくりしていきなさい!!! < __________
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ 、とミサカは提案します。 )
__________  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_,, '-´ ̄ ̄ ̄` \ ,r''''´ ̄ ̄ ̄¨''''`ヽ、
r ´ ソミ ヽ、 7r ´ ,────-、 ヽ、
,'=* | l- ノ ヾヾ i==,彡i ,'-={━━━━━}==ー'ヽ
i*イ iゝ.!/イ V/_ルヽイ彡|, i イ iゝ,!/イ ̄`/_ルヾ、イ彡|,
レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).|ミ,、i .|、 レリイir(ヒ_] ヒ_ン ).|ミ,、i .|
!Y!!"" ,___, "" 「 !ノ i | !Y!!"" "" 「 !ノ i |
L.',. ヽ _ン L」 ノ| .V L.',. - L」 ノ| .|
| ||ヽ、 ,イ| ||イ|/ ! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / !
レ ル` ー--─ ´ルレ レ ル レ ル` ー--─ ´ルレ レ ル
1乙
しかし美琴はオレのものだ!!
じゃあ、ミサカ56号は俺のね
じゃあねーちん貰って行きますぅ〜
>>1 おツかれ。次スレも頼みますぜい!
をーい。淫魔騒動企画の先頭、俺がヤっていいか?
どうぞどうぞ
銅像「どうぞ!」
それは何らかの意図があって発音が重なる日本語を使っているのですか、とミサカは冷静に質問します。
しかし銅像は無機物なので言葉を発することはできないのでは、とミサカは疑問も口にします。
ミサカ達みたいに生まれは人と違っても心が宿っているなら
石像でも意思を示すことができるんだよ。石だけに。
よくわかりませんが、おかしなことに論理的ではない「寒さ」を感じている気がします、とミサカは自分の体調、脳の状態を危惧します。
じゃあ俺が暖めてあげるよ、と言って
重ね着させるどころかミサカの服を脱がしにかかります。
すんません。実は
>>11は俺なのでした。
自分のは一通り原案を参考に設定ばかり書いたようなものです。
エロは苦手なので、これはその寸前のプロローグまでです。
企画的には今後、前半の科学勢をかいくぐりつつイギリスに飛んでその後はシスターたちと熱い(下半身的な意味で)バトルを……なんて展開を想像。
でもリレー小説なのでそれは予想にすぎません。そのへんは皆様の筆の流れにお任せということで。
では間もなく・・・っつーか間髪いれず、投稿します。
宗教の中に現れる神や悪魔、この他図鑑に記されぬ生き物達。
それらは妄想の産物であり、虚像に過ぎない。と、科学の元に生きる者たちが悟るのは必然と言えよう。大半の人々が、らしき物にすら邂逅することなく一生を終えていくのだから。
だが、古くから大切に語り継がれてきた史実に、果たして真実は欠片も無いとまで言い切れるだろうか。
いにしえの魔術に手を染めた者はやがて、創造されし者の名が今なお現代に残されている意味を知るだろう。
夢魔(淫魔)『サキュバス』。
男の精を糧とする、実体の無い悪魔。姿かたちは、獲物となる男が理想とする女性の姿へと臨機応変に変化する。
夢精の原因を説明するべく生まれたとされ、実在はしないと伝えられる。
しかし、夢を創造することは、科学にも出来ないこと。
前兆も無く夢の中で突如たぎらされた興奮が、自身以外の何者かのせいではないと誰が断言出来ようか。
【とある上条の淫魔騒動】
……分析は終わった。
生まれを遠く離れた土地で見つけた、この上無く上質な匂いを漂わせた獲物。
獲物として目をつけられた少年は、若気の至りを迸らせる種に困らぬほど遭遇しているにも関わらず、同居する少女を気にかけて一度も自らを慰める行為を働いていなかった。
そんな人間の男が居ると知った『彼女』の興奮は、赤い布を前にした雄牛にすら劣らぬほどであった。
彼の生殖の器には、いったいどれほどまでの精気が凝縮され、封じ込められているのだろうか。
「……久々の、食事」
それは満月の晩の出来事。少年の住む建物の屋上に、姿無き者の呟く声。
影も形も無いのに、確かに『意識』は存在していた。
「極上。ああ、味わいたい……でも、間もなく、間もなく私は……!」
言葉を切るごとに、声は大きく、甲高くなり、並行するように空間に歪みが現れる。
その中心から黒い影が伸び、枝分かれするように四肢を、五体を顕現させていく。
やがて影が人の形をとると、その背中から蝙蝠のような羽がゆっくりと広がり、臀部から鞭のような艶のある尻尾が伸びた。
初めは、興奮に押されるままに少年の精液を搾り尽くしてやろうとした淫魔。ところが実行の直前、少年には異能に関わるものを全て打ち消す力があると耳にする。
キリスト教やら宗教伝承の出身の悪魔であるサキュバスにとって、このまま真っ直ぐ突っ込めばその謎の力によって、自身が消滅してしまう気がしてならなかった。
あくまで推定なので、いっそ気にせず突っ込もうとも考えたが、やはり自身の存在に関わる問題となればどうにも躊躇ってしまう。
しかし、この数百年でもまれに見る極上の獲物。諦めるには非常に惜しく、長い時間を少年についての調査や分析、作戦考察に費やした。
無論彼に気付かれるような大ポカは晒すわけがない。
結果、結局その謎の力についてはよく分からなかったが、収穫はあった。
それは、少年に思いを寄せる異性の存在。しかも調査した限り彼女たち全てが、同族のインキュバスなら狂喜乱舞したであろう上質な精気を匂わせていた。
これを利用しない手はない。と、ついにサキュバスは一つの作戦を編み出す。
幸いにもかの淫魔には魅惑の能力と、女性であろうと精気を奪い取る技術の心得があった。
「フフ……。奥手な子羊さん達には、私の味わう精液の『受け皿』となってもらいましょう」
容貌を暗闇に隠された淫魔が、呟きながら緩慢な動作で羽ばたく素振りを見せる。
(ターゲットは、あのコのことを意識する全ての雌。年齢、国籍は関係無しで全体にやってしまいましょうか)
すると、淫魔の全身から炎にも似た白濁色のオーラが立ち昇り始めた。
(今宵は、人々を魅了する魔性の満月。いいわね、この私が動くのにこれほど相応しい夜はない)
淫魔は誰かを招き入れるように両腕を左右に大きく広げ、少なくともこの国の言語ではない文句を唱え始める。
《求めなさい…………汝の求める男の体を。
奪いなさい…………女を知らぬ、若々しき貞操を。
奪われなさい…………汝が思いを寄せる者、雄の欲望に応えるために》
◇○◇
変わらぬ朝日が迫り、東の地平線に近い空が明るい青色を帯びてきた頃。
上条当麻の目を覚まさせたのは、定時に設定された目覚まし時計ではなく、頭の傍に置いた携帯電話だった。
習慣でまだ覚醒する必要は無いなと目は閉じられたまま、それでも音を止めようと手探りで携帯電話を開いて耳に押し当てた。
「ふわぁい。朝っぱらから誰れすかあ?」
あくびを噛み殺すこともなく、間抜けな口調で応対する。
だらしなく開いた口からは若干ヨダレまで垂れている始末。
『俺だ。早くに起こして悪いがカミやん、緊急事態だ』
電話の口調は寝ぼけのねの字すら感じさせないほどハッキリしていた。
「土御門ぉ? いったい何がどうしたってんだあ?」
一方、まだ心地よい安眠の世界を脱しきれない上条の声は、未だ緊張感のない間延びしたものだった。
『いいかカミやん、説明は後でするから一刻も早く部屋を出ろ』
「???」
土御門の声には焦りが混じり、普段の猫っぽい語尾が欠けている。
シスコン軍曹は、完全にシリアスな多重スパイにクラスチェンジしていた。
『必要な物資は全てこちらで用意するから、お前は着の身着のままでそこを出ろ。あと、インデックスには絶対気付かれないようにするんだ』
「いや、何言ってんのかさっぱり……」
『インデックスだけじゃない。よく聞け、お前が知り合った女は全員敵の兵士だとでも思ってくれ。万が一見つかったら全力で逃げろ』
「おーい、土御門ー? 聞けば聞くほど意味不明なんですが。だいたい何ですかその昨日の友は今日の敵っぽい理論は」
『さっきも言っただろ、説明は後でしてやる! とにかく、携帯電話は切らないでそのまま家を出ろ、次の指示はその後だ』
まだ惰眠を貪りたい上条だったが、こうも真面目に言葉をぶつけられると少しばかり危機感が沸いてきた。
何となく、寝ているのが落ち着かなくなってくる。
「……分かったよ、何だか知らないがとにかくここから出て欲しいんだろ? 朝飯の用意もしてあるんだろうn………」
目を開けた上条は、次の瞬間目の前に飛び込んだ光景に全身、思考を同時に凍りつかせた。
「……え?」
寝床のバスタブの中に、少年の下半身にしがみつくような格好の銀髪少女が居た。
『どうした?』
突如喋りの途切れた上条を訝しむ土御門の声が、上条の右から左へ突き抜けていった。
百聞は一見にしかずという言葉がある。
電話で聞いた緊急事態っぽい話より、目の前のコレに危機感を覚えるのは当然である。
少女が、何かを口に咥えながら頭を上下に動かしている。それも、上目遣いでこちらに向ける瞳に切なげな潤みを浮かべて。
というか、彼女は今、何を咥えているんだ?
さっきから感じる、下半身の尋常じゃない心地よさは一体何だ?
「ず……ちゅ、くぷ……ちゅぱっ。……あ、おはようなんだよ、とうま」
「い、い、インデックス…………お前、何を、して……!!」
『まずい、もう【食いつかれて】いたのか!? カミやん、桃色なイベントに水を差して悪いがそれを最後までやったらバッド、それもデッドエンドだ!
何とか振り切って出て来い!』
「だ、だけど、やばい、下半身、力、が……」
「ン・・・とうま、いっぱい出してね………はむっ」
[インデックスは いきなり おそいかかってきた!]
さあ、この後のコマンドは次にゆだねました。逃げるもイかせるもそれ以外も何でもやっちゃって下さいまし!
無茶振りか?コレ。やっぱり?
とりあえず、何故つっちーが事情を心得ているかってのは、彼が様々な魔術と繋がりがあるからということで!
そういうわけなんでよっし、逃走!お粗末様でしたっ!
「うわあああああああああ、ななななにやってんだインデックス!!!1」
「なにってとうまのナニを食べてるんだよ…ずずっ……じゅっ」
「一体どこでそんな言葉を覚えて…ってうひゃあ」
ピンチである。いや性的な意味で。
居候の女の子にナニをなめられている。ピンチとしか言いようがない。貞操の。
『カミやん!しっかりしろ!気を確かに持て!死ぬぞ!』
土御門の声が頭に響くが、上条は射精を堪えるので精一杯だ。
(くっそっ………やばい…!)
何故かはわからないがインデックスの口淫は上手だった。頭の中の魔導書に、それに関する知識があったのかもしれない。
だが、今はそんなことを考えている場合ではない。一刻も早く対策を打たなければ、欲求不満気味な体が暴走してしまうかもしれない。
自家発電をすることさえままならない状態が長く続いていたため、上条のそれは随分敏感になっていた。もう射精まで時間もない。
何かこの状況を打開するアイテムはないか!?と周りを見るが、上条宅のユニットバスにそんな便利な物があるはずがなく、せいぜいタオルが数枚落ちているだけーーー
(…………仕方ねぇ!)
その布切れを見た上条に、閻魔様もびっくりの残虐な知恵が下りてくる。
だがなりふりなど構っていられない。その知恵を実行するため持っていた携帯電話を放り出して手を伸ばし、左手でタオルを、右手でインデックスの服を掴む。
少女の服が、弾け飛んだ。
「うひゃっ!?」
突然素っ裸にされたインデックスが仰け反り、上条の体から離れる。
「すまん!」
一言詫びを入れ、浴槽の底にインデックスをうつ伏せにねじ伏せた。そのままタオルで腕と足を拘束し身動きを封じる。
「え?え?」
混乱するインデックス。無理もないが。
一方、上条は放り投げた携帯電話を拾いつつズボンを履き直していた。結構さわやかな笑み。後ろを向かないのは狼さんの暴走を防ぐためである。
「ふう。なんとか切り抜けたぞ」
『おお、やるなあカミやん。一体どうやってーー』
「とうまー、これって何?あ、もしかしてほうちぷれい?」
「んじゃー今からそっち行くわ」
『ちょっと待て!お前マジでなにやったんだ!?』
「インデックス、ちょっと出かけてくるから留守番しといてくれ」
「ん……わかった。でも、はふぅ……早めに……帰ってきて…ね」
携帯の叫び声を無視して玄関へ向かう上条は、決して後ろを振り返らない。
だって後ろには、全裸で尻丸だしで四肢を拘束されている状態で床に体擦りつけて自慰をしている少女がいるのだから。
玄関の前に立ち、ちょっとだけため息をつく。
今日も不幸になりそうな、そんな予感がした。
記憶を失う前に似たような体験があったんだろ
上条さんだし
>>30 ものすごく納得した
上条「なんでー!」
御坂「う、うるさいわね。しょうがないじゃない。黒子が盛った媚薬の効果なのよ!」
上条「なら、黒子サンで発散してください!」
御坂「初体験を同姓でシテたまるかぁあああああ!」
このあと、御坂は…
1、おいしく上条にいただかれました
2、黒子に(略
3、センセーに保護されました
好きな選択肢を選んで書いてくれ
3
そして先生においしく(ry
2でも3でも。旗男はたまには自重すべきだね、普段からすごいんだし。
百合は良いものだ(本音)
自重するカミジョーさんなんかカミジョーさんじゃない
百合な二人の間に混ざって3P(ry
ならもう4Pでいいじゃないか
じゃあ5Pにしようぜ
じゃあ6Pで
むしろ1万P(ry
汗とか汁とかでぐちょぐちょになってそうだ。
1万Pて、実質99.99%は百合プレイになるんじゃw
41 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 16:38:54 ID:gip7BTQ2
むしろ1万1Pなんてのは?
(*´Д`)幼女オーダーたんハァハァ
そこへ一方さんが割り込んでくるんですね
つまり幻想殺し×一方通k…嘘です冗談です石を投げないで下さい
百合子ちゃんならありかもよ?
>>44 石じゃなくて塀がそっちに…あ、当たった
逃げよ
「ここで会ったが100年目、10031人のミサカ達の仇を取らせてもらいます、
とミサカは悶える顔を見つめながら宣言します」
「グァッ!!て…めェ、らァ……ア、ア゛ァァァッ!!」
「今のでようやく5人分ですので、あと10026回です、とミサカは残酷な現実を突きつけます」
「…で、あなたは一体どちらに行かれるのですか?、とミサカは猫なで声で問い詰めます」
「い゛っ!?いや、もう上条さんからは一滴も出な゛ぁぁぁ!!」
「まだまだ出るではないですか、とミサカは虚偽の報告に嫌悪感を露わにします」
「あなたはあと9953人のミサカの感謝の気持ちを受けとめてもらわなければ
こちらの気が済みません、とミサカは手を動かしながら申し上げます」
「ガァァァァッ!!」
「うぁぁぁぁッ!!」
「合わせて20000回、しっかり搾り取らせていただきます、
とミサカは淫猥な笑みを浮かべながら通告します」
こうですかよくわかりませんでしたごめんなさい
>>47 アレイスター「……………………………………………(アンダーラインで観察中)」
土御門「…………………………………」
アレイスター「…………………………………うらやましい」
土御門「待てコラ」
>>48 突っ込みどころがいくつかあるがとりあえず攻防どっちに対して羨ましいと(ry
ところで
>>41の下の段のタイトルが凄く気になるんだが。
赤いマルボロだなこの絵柄は
御坂御琴ルートに付きインデックスは出てきません だと16P¥100か同人の相場は知らんが実に素晴らしい
淫デックスが出てこないとな!?
>>50 情報dクス
\100はかなり安い(というか激安)部類に入る。大抵が\500〜\600だから。
知らなかったし買わなかったなあ…
微妙に
>>27の続きっぽいものを書いてみた、射精させちゃったけどいいよね?いいよね?
「ふぅ、何だったんだ、さっきのは」
玄関から寮の入り口に向けて歩きながら考える。
昨日までは、ごく普通に食べて食べて食べて、ごく普通に噛み付かれて、ごく普通に寝ていった少女。
うん、どこもおかしくないなと、気のせいか目から鼻水を垂らしながら納得する上条。
やはり今日の朝からだよな?変な物でも拾って食ったか?
と本人からまた噛み砕かれそうな事を考えて考えて考えて―――ある感情を忘れようとする。
それもこれも銀髪の少女に咥えられたペニスが、まだジンジンと疼いているのだ。
上条は、まだまだ咥えられたいと涎を垂らすペニスの求めを、必死で普段の彼女を考え、無視しようとしなければならなかった。
けれど普段の彼女とのギャップに危うく興奮しかけ失敗。
常の日常でよく見ているインデックスの口や舌、あの口の中に咥えられていたのだ。
淫らに動く彼女の食舌は腰が蕩けそうなほどの快楽を奏でていた。
くそっと一つ舌打ちをする。
先ほどから別の事を考えようとしても、先ほどの光景やら卑猥な考えやら、常ではありえない事ばかり浮上する。
まるで意図的にそれらの事を集中的に考えるようにされているかのように。
―――「あはは、抑える事なんてないのに……交尾相手の雌なら沢山居るんだからぁ……ね?」
「なっ!」
今何か声が聞こえたような……気のせいか?
あの甘く脳内に染み込んでいきそうな……どこか本能を煽るような声は……。
【おい、カミやん!聞こえてるか!カミやん!!】
自分は声に陶酔していたかのように呆然としていたのか。
ハッと我に返り電話に耳を傾ける。
「わりぃ。で、さっきのインデックスと何か関係があるんだな?」
朝の時とは違い、真剣な声である。
流石に何か一大事が起きていると認識しているからだ。
【おいおい、マジで頼むぜ。今回はお前だけが頼りなんだからな】
「…オレが?何でまた?」
【説明すると長くなる。いや、状況を逸早く知ってもらったほうがいいか。簡潔に話そう。簡単に言えばだな―――】
そこで声が途切れた。しかしそれは正確ではない。
むしろ遮られたのだ、突如として背中に感じた、魅了されるような甘い芳香を漂わせた柔らかい衝撃によって。
「うわっ!……何だ!?」
その場所が階段のような不安定な場所ではなかったため惨事は免れたが、
思ったより勢いが合ったようで携帯が遥か向こうへ飛んでいってしまった。
がしゃん、と強い音までしたようで壊れている可能性もある。
「……良かった。まだ。無事だった」
姫神!?と出そうとした声は正面に回り、ふわっ……と首に両腕を絡めた姫神のぷにぷにした唇によって吸収された。
「ちゅるっ。くちゃっ…ぬちゅぬちゅ……ちゅううう…」
先ほどまで快楽を与えられ、余韻が抜けない身体にはこの口辱はきつかった。
瞬く間にペニスは淫欲を滾らせていき、ズボンの中で今にも突き破らん状態になってしまう。
「ひ…め、か……み…やめ……!!」
そこへぎゅうぎゅうと抑える様に姫神の太ももが割り入ってくる。
白く柔らかい、温もりと弾力が同居した感触に、ペニスから悦びの先走り液がどっと溢れ出てくる。
とても甘く香ばしい匂いが鼻に入っていく。
そのどこかいやらしい匂いは、目の前の待ちきれなかったと言わんばかりに口付けを繰り返してくる少女から立ち上っていた。
そこにぐいぐいとペニスを圧迫してくる柔らかな太股やじゅるじゅると口内を嘗め回してくるのだからたまらなかった―――
「……ここは、路、上だ…ぞ……!!」
「れるっ。べちゅっ……出したい?あふぅっ。……いいよ。一旦ここで出そうか」
―――姫神は聞いちゃいない。
ここが道端で誰が通ってもおかしくはないのだという事を。
そんな所でこんな事をしていたら誰かに咎められるのだという事を。
既に忘却して、いや、考えてすらいない。
「……くそっ…たれ」
少女を突き飛ばそうにも与えられる快楽で力が入らない。
その芳香に、その甘える顔に、その少女の身体に、
己の身体が魅了されている―――。
「じゅるっ…ぬちゃっ。…ふふ。さ。どぴゅどぴゅってしようか」
それをまるで関係ないとばかりに、常ならしない熱の篭った甘い微笑を携える姫神。
口の周りに残った少年の唾液すら勿体無いとばかりにぴちゃぴちゃっ……と舐め取っていく。
そしてまたねっとりと唇を重ね合う。
「ちくしょう、なん、で、身体が……!」
歯を食いしばっても少女の身体は容赦なく限界を超えさせようとする。
視界は全てを許す聖女のように微笑む姫神で埋め尽くされている。
徐々に視界が白く染まっていく。
ぐにぐにとペニスが揉み込まれ、最後に一際強くむにゅっと押し付けられ、
少女の口が、少女の舌が、少女の小さくない胸までが潰れるほど強く押し付けられ―――
「…………!!!」
射精の瞬間も、姫神の唇が抑えてくれため漏れなかった。
「ふぁ。んぅぅぅぅぅ……!!!」
少年の絶頂に少女まで達したかのように潤んだ瞳から涙を一筋溢れさせ、身体を震わせ、太股から汁を溢れさせながら、より舌を絡める。
そんな少女の乱れ姿を見せられながら、太股で押さえつけられて、射精が止まるわけも無く。
どくどくどくどく、と下着からズボンまで染み込ませるほど精液を垂れ流し続ける。
先ほど出せなかった分も出しているように余りの量のため、姫神の太股にまでねっとりと白い粘液が付着している。
―――いつの間にか姫神の身体を抱きしめ、自分から舌を絡めていたのに気づいた。
ちゅぽん、と唇を離し、どちらのものか分からない唾液が淫靡な橋を繋ぐ。
互いに息を荒げ合いながら甘い甘い余韻に浸る。
「っはぁはぁ……はふぅ。っ凄かった。……もう一回出してくれない?」
「かはっ、ぜぇぜぇ……姫神、お前まだ!?」
そう、少女の潤んだ瞳から淫靡な輝きは消えていない。
その瞳は精液がねっとりと染み込んだズボンへ向けられている。
舌なめずりをして、今にもそれを舐め取りたがっているようだ
「はぁはぁ……よく分からんが、土御門の言っている事はこれか…?」
ならば仕方ない。本音で言えばまだやりたいと叫ぶペニスを無視して、
改めて事態の深刻さを再認識した上条は今までの倦怠感が嘘のように立ち上がり、
ぎりぎり残った力を振り絞り得意のダッシュで逃走した。
「……あ。待って!!!」
「いい思いを見れたと思ったのにぃぃぃぃ!!やっぱり訳在りかい!不幸だぁぁぁ!!!」
ズボンのいやーな感じに微妙に涙っぽいものを流しつつ。
あ、タイトルは「とあるインデックスの逃走直後」が正しいです。
一部ミスったよorz
初めて書いてみたので荒いと思うのですがご容赦を。
ローラさんが少ないのに少し切なさを感じている一ファンでした。
GJ
一巻で禁書、二巻で姫神ってことは次は三巻で美琴だな
俺の妄想が加速してきた!
じゃあYOU書いちゃいなYO
これはいい秘め噛み猥沙 …無理があるか
あと美琴、ミサカ10032(1万人代表と考えて)、ねーちん、五和、風斬etc・・
から逃げないと行かないのか。地獄だな。でも、いままでさんざんフラグ立ててきた
ツケがきたと思うと自業自得としか言いようが無い。
見つかったらミニゲームが始まって負けたらエロシーン突入のゲームを誰か作ってくれ。
無事逃げられたらハーレム√
64 :
続き:2008/08/23(土) 16:54:25 ID:26G813MD
『とりあえず俺のいるところまで来てくれ。説明はそこでする。場所は地下街の……』
携帯を拾ってなおかつ姫神の追跡を振り切った上条は、土御門の言葉に従い地下街への入り口を目指していた。
ズボンがベタベタして気持ち悪かったが、向こうに行けば服の用意はしてあるのらしいので我慢する。
ここまできて、上条にも事態の深刻さが分かってきた。原因は不明だが、おそらくは知り合いの少女すべてがあのような状態になっているのだろう。土御門も、知り合いの女を見たら逃げろと言っていた。
理性を取り払われた、本能むき出しの雌。
「笑えねぇ……」
そもそも何故ターゲットが俺なんだ? と彼の知人が聞いたら大激怒しそうなことを考えつつ走り続ける。
しばらく走って、地下への階段にたどり着いた。
よしと呟いて早速階段に足をかけたら
「待ちなさいっ!」
そんな叫びと共に、背後でコンクリートが爆散した。
「うっし行くか!」
上条はこれをスルー。日頃から不幸慣れしている彼にとって、コンクリートの自然爆発なんぞ屁でもないのだ。
だが後ろのスルーされる率ナンバー1の少女、御坂美琴はそれがいたく気に入らなかったらしく。
「まてっつてんだろうがぁぁ!!」
65 :
続き:2008/08/23(土) 16:56:30 ID:26G813MD
再び雷撃をぶちかました。
「おふぁ!?」
とっさに右手でガードする。だが奇しくもそれは携帯を握っていた手で、すっぽぬけたそれは雷へダイブ。
ビバチィ! という音、そして黒煙。
上条携帯、永眠。
「ああぁぁぁ!!? マイテレフォンがぁぁぁ!」
ちょっと不幸にもほどがないか? と泣き崩れる上条に、美琴はそっと近づいた。
「あ、ごめん、やりすぎちゃった?」
「いくらなんでもひどいだろ! 俺が何したって言うんだよ……」
「じゃあ、お詫びしなきゃね………」
いつの間にか上条の隣まで接近していた美琴は、地面に膝をついていた上条に背後から抱きついた。
「え? え!? なんですか御坂サン!?」
戸惑った声を出す上条。だが美琴はそれに応えず、上条を巻き込んでえいと回った。
地面に背中を預け、寝そべる美琴。上条はそんな美琴の上に、空を仰ぎながら横になっていた。
美琴ベッド。完成。
「…………どゆこと?」
事態を飲み込めない上条は、身体を回し美琴の顔を見た。至近距離から見るそれは、明らかに上気している。というか近い。さらには上条が動いたせいで、まるで彼が押し倒したような姿勢になっていた
「だから、あたしがお詫び」
さてさて
個人的にこの後の展開予想(希望)としては、
1.美琴をおいしくいただく(素直に結合する)
2.「こんなところで始めたら俺の美琴に傷がついちまうだろ?」と自分で言ってて気持ち悪くなるような台詞で美琴を説き伏せ土御門のところまで運搬。もちろんお姫様だっこで
3.気絶するまでイかせまくり逃走。結合は梨
どれがいいかな
どれもいいな
1か2がいいな、出来れば2だが他のやつと結合する可能性を考えると
美琴で童貞奪ってやったほうがいいかもしれん……
てかまじめに考えすぎで痛いな俺……
68 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 17:39:47 ID:08xYadnS
妹が乱入、キャットファイトにもつれこみ
ざ・するー
最終回まで放置
>>69 いやそれは流石にねーよ……
いや……前言撤回
奴なら……幻想殺しなら俺たちの幻想も殺すかもしれん……
でもさ、設定的にやっちゃうと終わるんじゃね?
とりあえず逃げ回って全員に会って最後にって感じじゃない?
夢魔の影響で動く精液保存機と化した美琴に上条さんが誘惑されている頃、
とある異空間の中、「先ほどまでの電話の相手」は両肘を突いて寝そべりながら本当に愉しそうに愉しそうに笑っていた
「フフ……アハハハッ!
これで……あの子は大人しく地下に向かってくれたわね。
これからナビゲート出来ないのが少し惜しいけれど、今の仕込みでもう十分でしょうし」
完璧主義者である彼女は決して油断しない。
今でこそ想うだけで背筋が振るえ、尻尾が立つほど興奮する愛しい少年の右手を鑑み、直接は手出ししていないが手抜かりはしない。
無数の罠を張り巡らせてそこへ意図的に陥れさせるのが彼女のやり方。
たった一つの欲望を癒す、それだけの為なら何でもするのが悪魔という化け物。
例えそれがどんなに細かいことでも。それが声を騙るということでも。
「アハ、やだ、声聞いただけでも濡れちゃった……早く雌の身体に溜まった精液を食べたいなァ……」
電話越しに聞いたあの子の声を思い出す。
とても勇敢そうで……とても逞しそうで……とても美味しそうな声だった。
思い出しただけでも自然と猫のように瞳孔が割れた異形の瞳をうるんと潤ませ、指を咥えだす。
暫く舐め続け、れろれろ……べろんと最後に一舐めをしてその時を夢想する。
やはり少女達が羨ましいなと想ってしまう。が右手のことがあるためこのように指を咥えてじっくり見ているしかない。
その様はどこか恋する少女のようで、しかし淫らな娼婦のようでもありその妖しい魅力を一層増す。
彼女の目の前、水のように「そのズボン気持ち悪いでしょ?だから早く脱ぎなさいよ。ああ、動かなくていいわ、お詫びなんだし、あたしが脱がせてあげるから……」と誘惑の言葉を囁き続ける雌と
「頼むから御坂サン!それだけはぁ……!」と必死で死守しているあの子が映っている。雌の方は布から滲む精液の匂いと未だ隆起しているペニスに興奮気味だ。
あの子もあの子で何時になくエッチで素直な雌に顔を真っ赤にしているし。これはまたエッチ出来るかしらと笑う。
(にしてもこの雌って他の場所でも見たような……いえ、気のせいよね)
一刻も早く美味しく食べる為にも、もっとがんばらなければ。と上条さんが聞いたら悲鳴を上げそうなことを考える淫魔さんでした。
おお、面白い設定になってきたぞ
とりあえず現状の整理をしようかな
射精回数は一回。土御門(に化けた淫魔)の誘導で地下へ向かう途中。インデックスは戦闘不能。姫神は捲いたが、発見の可能性はあり。
現在美琴と性的交戦中。上条さん頑張ってます。
結合したらその場でゲームオーバー。ただし二日もあれば世界中のシスターズが集まるだろうから、それまでに何とかしないとどのみち終わり
こんなもんかな?
あれ?何時から挿入したらゲームオーバーになったんだっけ?
それとも敗北後って意味か?まあそれならリスタートして挿入前に戻れるな
その場合は挿入してしまって救助が間に合わず搾り取られる日々ってので書くのも悪くないかな
「ふむ」
窓もドアもないビル。その一室にいるのは、学園都市統括理事長である『人間』アレイスター・クロウリー。そして、
「…ちっ」
無数の機械で溢れかえるこの部屋にはおよそ似つかわない、アロハシャツにサングラスの男。土御門元春。
彼は苦虫を噛み潰したあと、逆さまに浮かぶ『人間』に問いかける。
「本当にアレを放っておくのか?」
「かまわんよ。どうやらここに踏み入ったのは偶然のようだしな。
それに、『人ではない者』を追い払う方法など、私が知る由もない」
どの口がほざきやがる、という一言を飲み込み土御門は続ける。
「…あれほど多くの女を操れる力を持つ淫魔に、このまま精力を与えてしまえば、
さらに大きな混乱を呼ぶ可能性があるんだぞ?」
「ふむ。では彼女には『食糧』にでもなってもらおうかな?」
「………なに?どういうことだ?」
「餌を与えられた家畜は、違う生物を育てるための食糧になる、ということだ」
育てる…?まさか………
「アレイスター…貴様、幻想殺しのためにわざと…?」
「さてね」
クソ…と吐き捨てる土御門。
わかっていたことだが、どうにも読めない。この『人間』の心の内が。
「…学園都市内の情報規制はどうするんだ?」
「私が君達の仕事を奪うわけにはいかないな」
何度目になるかわからない舌打ちをしたあと、土御門は『案内人』に連れられて部屋を出ていった。
1人に戻った『人間』は、新たなモニターを呼び出し、それを見つめながら呟いた。
「幻想殺しの少年に気がある女性を介して…か。
なかなかの愛されようだな、イギリスから駆けつける女性がいるとは」
>>75は最後の一行が言いたかっただけですごめんなさい
さっきから番外のシリアスで壮大な展開に空いた口が塞がらない。(いい意味で
地球規模で影響与えるとか強すぎだろ淫魔のくせに
見も蓋もないツッコミはよそうぜ。 いいんだよ、どうせこの物語も淫魔も「幻想」だ。好きに考えてさ。
実は淫魔は元気玉よろしく俺らの欲望を受け取ってるから強いんだと設定を付け加えてみる
悪魔の一種なんだから天使と似たものと考えればおk。
またはフレキシブルな設定で
ようするにエロに限り何でもありの万能種族だってことなんだにゃー
↓以下何事も無かったように続く↓
逆転の発想だ
淫魔がすごいんじゃない、上条さんのフラグ能力がすごすぎるんだ
この淫魔の地球規模の収集パワーはターゲットが上条さんだからこそなり得るのだ
84 :
75:2008/08/24(日) 12:12:27 ID:RFneM158
上条さんが女性陣に襲われる展開なら、イギリス勢力も必要だろぉぉがぁぁぁ!!
みたいな感じでイギリス勢力を参戦させたかっただけなんですごめんなさい
>>83 それだ!!それが言いたかったんだ!!
イギリスじゃなくて魔術勢力ってしとけばどんなキャラでも参戦できるんじゃない?
神のいちもつw
必死に抵抗するかんざきさんじゅうはっさ最高
>>87 そ れ だ !
身体を駆け巡る淫靡な衝動に身を捩じらせて耐えながらも上条さんを求めて涙目ですがりつく。これだね!これだよ!!
>>88 矛盾してるぜい、それ。耐えてねーじゃんw
だがそれがいいんだにゃーw
と、土御門先生が仰っておりました
一巻といえば神裂ねーちんが出る話でもある。
だから気持ちは分かる。だが今は美琴サンについて話そうぜい。
話が脱線しすぎてるんだにゃー。
にゃーにゃーいってるから美琴がネコ耳つけて誘惑しようとしてる姿を幻視してしまった。
…ふぅ
>>89 違う! 耐えているのだ!
聖人としての精神力をフルに使い性人化はぎりぎりのところでしていないが、それでも全身が上条を求めていて葛藤しているのが良いんじゃないか!
そして限界間近になって涙目になってしまうんだよ!!
常盤台のレールガンといえばあれだにゃー、最強の電撃使い。即ち!エロ小説とかでよくある「まるで電気が流れたような衝撃」…なんて、文字通りに可能なんだっつーことだぜい。
それもピンポイントでヲトコの股の間でぶらぶらしてるモノとかにだって…
…カミやん、状況には同情してやるし、解決に手も貸そう。だが俺は言っておこう。事が終わった後で必ず言うことになる台詞を、先にな。
「お前じゃ俺に勝てねーよ」
ね「貴方が悪いのですよ!」かみじょーさんにつかみかかろうとする
か「いいい一体何のことなんだよ神裂」ねーちんの両肩を抑え遠ざけようとする。
ね「ああああああああああ」ジョバー何かが決壊
バッテリ充電中の一方さんとか
くびw…チョーカーの調整のためPC接続中の一方さんとか…
ウッ
「それじゃあお散歩に行くよってミサカはミサカはウキウキ気分で言ってみる」
「こンの…クソガキ……」
「ほらほらあなたは犬なんだから喋っちゃ駄目だよってミサカは変態じみた笑いを浮かべて命令してみる」
「ぐ………わ、ワンッ…」
配役を逆にしてみよう?
「おら、行くぞクソガキ」
「うう、こんな格好で外出するなんてミサカはミサカはただ今人生で指折りの屈辱を感じてる」
「てめェは犬だろォが。喋るんじゃねェよ」
「ワ……ワンってミサカはミサカは犬の真似をして吠えてみるけどやっぱり恥ずかしいよ……」
「喋んなっつってるだろォが。オラ!」
「きゃうん! ……い………いきなり首輪を引っ張るのは反則だよってミサカはミサカは涙目で抗議してみるっ!」
「………こりゃ無限ループか?」
誰かカミジョーさんが主役の同人ゲー作ってくれないかな。
キャッチコピーは攻略対象1万人以上!で。
>>100 シスターズ共通√後
俺の心は決まっていた。姿形は同じように見えるがこいつらはそれぞれ人格があるのだ。
俺が選んだのは
ミサカ00001号だ。
ミサカ00002号だ。
ミサカ00003号だ。
中略
意表をついて打ち止めであった。
CGは使い回しで。一方通行にやられた?フレキシブルなif設定です。
「私を飼って下さい、と恥じらいながらもミサカは懇願します」
「へ?って待て待て御坂妹!突然言われてもと言うよりせめて説明はしてください!」
「つまり、あなたはミサカを犬や豚のように扱えばいいのです、とミサカは簡単に説明します。更に言えば殴ったり蹴ったりして貰えればミサカはもっと喜びます」
「意味は分かったけど上条さんにはそんな性癖ありませんから断らせて頂きます!大体暴食シスターも居るのにそんな事無理です!!」
「仕方が無い人ですね、とミサカは強行手段に出ます」
「何だ?っていきなり脱ぐな脱がないでやめてください!何で脱いでんだよ!」
「あなたはまだ魅力を知らないから断るのですね、とミサカは結論を出します。
つまりあなたに無理矢理にでも魅力を分からせて見せます」
「勝手に何してっっっ、、、
全裸にイヌミミ付けて四つん這いって何だよコレ!」
「ワンワン、とミサカは犬になりきりご主人様を見上げます」
「(あれ?うん、ヤバい。これはヤバい)か、かわいいz
「やっほーカミやん!元気してるかにゃーっ!?」
「「あ」」
ごめんね文才無いのにこんなこと勝手にやってしかも三点リーダすら出せないとか自由に殴ってくれ
>>102 おっと!
今日からお前は三沢塾夏期講座で続きを書いてもらおうか!!
104 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 00:01:06 ID:UzkMXKjH
>>103 丁重にお断りしますね。
これPSPでやってるから疲れるんだぜ?
PSPかよww
お疲れw
PSPとかすごいなw
是非PCで本腰を入れて書いて欲しいところだ。
GJでした!
これが新たな職人、PSPの人の誕生であった。
108 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 00:10:52 ID:UzkMXKjH
>>105>>106 ありがとう。SSなんて初めてだったから胃が痛い。
思いつきでやるもんじゃないなw
ネタも無いし自信も無いしな...
続きなんて
1クラス全員で上条リンチ
2プレイ開始、土御門横でニヤニヤ
3目撃者の抹殺
しか浮かばないwww
109 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 00:12:16 ID:UzkMXKjH
>>107 あれだ、恐らく出世作でもう引退しますw
今sage忘れに気づいたorz
すまなかった
>>108 おっと、これはこのスレからみたら2だ!!
土御門っぽいw
まぁ・・・1が濃厚だがな!
>>111 このスレの主旨忘れてたww
まあ
>>102は後は勝手にご使用下さいませ。誰か続き書いてくれたら嬉しい。
>>108 √1入りましたー
青ピ「隊長!この裏切者(?)の拷問に使う道具はどのようにしましょう」
土御門「そうだにゃー…まずは灯油とライターを準備して…」
上条「いやいやいやちょっと待て!!!最初っから君達、俺のこと殺す気満々じゃないですか!!!それ以前に俺は無実だ、あれは誤解なんだーッ!!!」
土御門「ハハッ、カミやん。なら自白を強要するまでだよ」
上条「今自白を強要って言った!?言ったよな!!?法治国家日本は何処へ逝っちゃったんですかと上条さんは問いたい!!!」
『自白を強要しろー!!』
『調書を改竄しろー!!!』
上条「お前ら、ノリで言ってるだろ確実に!!!もう俺は叫ぶぞ力一杯!!!せーの…
青ピ「(ベタッ)被告人は静粛に」
上条「モガーーーーーッ(不幸だーーーーー)!!!!!!!!!!」
ちょっと某ラノベをパク…インスパイアしました、サーセンw
そしてこの√はエロくしようがないという事実…
「はぁっ…はぁ……うっ」
土御門の白濁液が上条当麻を白く染め上げた。
「頼むっこれを…ハァッ……解いてくれよ!」
上条当麻の局部はバンドのような物できつく縛られており
ゴメンナサイゴメンナサイ
>>104 さぁ今すぐリモコンのシリアルポートにキーボードをつなぐ
ハックに戻るんだ
>>113 その才能が羨ましい。
どうやったらそんなありえ過ぎるwな話を・・・?
上条をひん剥いて辱めるとかは?
上条M覚醒、SMプレイ。ーーー無いな。
>>114 想像して吹いた後何故か悲しくなったww
>>115 PCよく分からなくてごめん。
さっきPC立ちあげてやっちゃるぞこらー!的な書き込みしようと思ったらなんかcookie?がなんたらかんたららしいので逃げてきました。
PC苦手で悪かったな!!
>>104 PSPで書き込むときは『てん』と書いて変換すれば『…』が出てくるよ
ただし書き込める量はかなり落ちるけどね
118 :
113:2008/08/25(月) 08:31:15 ID:j7b/4OA7
>>116 だからパk…インスパイアって言ってるじゃんよーw
「バカテス」で検索すると出てくるラノベじゃんよー
119 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 18:35:00 ID:UzkMXKjH
120 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 22:28:11 ID:jesd2i0x
あぁ、オリアナかアニェーゼのやつ書いてくれるネ申いない?
ずばりどんな風にだね?
オリアナのssなら今書いてくれてるお方がいますよ。
それとも淫魔ネタのことかな?
123 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 03:38:46 ID:jXQYR24X
ついでに ふきよせぇに会う>家に戻る>いい雰囲気なる>かたくなる>つのでつく>がまん>だいばくはつ>とうまぁせいりがこなくなったよ。という電波が・・・
当麻に生理がこないとな?
当麻がご懐妊とな?
な〜にシュワルツネッガーだって妊娠するんだ、問題は無い
問題は誰の卵子を使ったんだ
ここで性別反転リンカーンされるカミジョーちゃんが浮かんだ俺はきっともう…
旗女の上嬢さんと申したか
S条さんに攻められる時など心が躍るっ!
禁書に延々としゃぶられる上条さん。
「オイ、最弱!」
「な、一方通行!?…何の用だ?」
「お前に頼み事があってよォ、こっちに来い」
「?…分かった」
「で、何で路地裏だよ?」
「誰にも聞かれる訳にはいかねェンだよ」
「…で、用件は何だ」
「………」
「おーい?何で赤くなってるんだ?」
「………くれ」
「は?」
「殴ってくれっつってンだよォ!!」
「えーっと…何があったんでせう?」
「……テメェに殴られたあの感覚がよォ、忘れらンなくてなァ」
「お前…」
「はっ、何でこンな事頼んでんだァ、俺は。無理に決まってーーー」
「いいんじゃないか?」
「あァ?」
「そんな趣味とかがあっても、さ」
イイヨイイヨー
>>131 「んぶ…ぶ…じゅぶ…ぶぁ…ひょぅぶばぁ……ひぼひいーい……?」
「い…インデッ……も…だ………うぁっ!!」
「んぐ!…ぐっ…ぐっ…ん……ごくん……んぶ…んぶ…」
「ちょ、まっ!!さすがの上条も限界が、あぁ…………」
「じゅぶ……じゅ…じゅ…ぶじゅう……じゅば……ほーばの…おいひぃよぉ…」
「うあ……あぁぁ…………」
「ぶぢゅ…ぢゅぶ…ぢゅ…ぶばぁ……かぷ」
「ばっ!歯っ!がっ!!うぁぁっ!!」
「かぷ…くにゅ…くにゅ……くにゅぅ…ぐにゅぐにゅ………はむ…」
「あ…あ…あ……あぁぁ…っ!」
「ぐぶっ…ぐぅ……ん…ごくん……じゅぶ…じゅ…ん……ぶょーばぁ……」
※以下エンドレス
こうですかすごくごめんなさい
カミジョーさんの子種だけでお腹いっぱいになろうとするんですね、分かります。
「…いいのか?」
「いいぜ、俺にできる事なら…?そういや、何で俺なんだ?」
「…オマエが好きだからだ」
「………まじでせう?」
「う、嘘だ、オマエ以外にこンな事言える奴は居ないンだよ」
「あ、ああ、そうか…」
「………」
「………」
「な、殴ってくれ」
「お、おう…いくぞ?」
ガッ
「オイ、こンなンじゃ無かったろうがよォ。もっとだ、もっと!」
「あぁぁぁぁぁ!」
……………
………
…
「…ありがとうなァ」
「…気にするな」
「あァ、じゃあな」
カッとなってやりかけてる。
本番が頭の中にあって怖い。
以上?M方さんとS条さんでした
震えが止まらないんですが。たぶん悪い意味で
>>136 おい、なんで去り際そんなに爽やかなんだ?
139 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 21:07:51 ID:HWb16tMY
>>137 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいg(ry
>>138 まだ殴っただけだから、友情的な感じのみ。
こっから本番に繋がります。
本番とな!M方さんの強気受けですか!
>>140 多分弱気だと俺は思ってる。
まあ書いてる間によく気が変わるけどさ。
第一続き書いて平気なのか?これ。
まあ俺はエロ苦手だから本番は皆さんの脳内保管にお任せっ!
「テメッ…もっと優しくやれねェのかよ……」
「なんだ?自分から誘っといて随分な言いぐさだな?」
「うるっ…せェ……ぐ、ぐゥゥゥゥ……」
「ほら、力抜けよ…」
「あ…が…あァァァァッ……!!」
いやもうほんとごめんなさいとしか
マッサージですね、わかります
「……待て」
「どうしたよォ?」
「もう我慢出来ねえ!脱げ、いや!脱がす!!」
「な、止めろ、何するンがっ!!?」
「ずっと溜まってたんだよ!ただ殴るだけじゃ足りないんだよ!」
「ンーーッ!ンーーーッッ!!」
「いいじゃんか、別に。どんなモノか見せてみろよ!」
「ぷはっ。ばっ、ヤメ………っ」
「……………」
「なっ。。。」
「…俺の本名はなァ『鈴科百合子』ってンだ」
「お…んな………?」
「悪ィかよ、俺が女じゃあよォ?」
「(俺っ娘だと!?)予想GUYデス…」
「どうした?襲うンじゃ無かったのか?」
「え?あ………」
「!!…ま、さか……ホモ、なのかァ………?」
「違います!上条さんは純情男子高校生です!
なんだよ、見慣れたモノがあると思ってたら秘密の花園って…戸惑うに決まってるだろ…」
「…まァ、落ち着け、な?」
「おう………」
「…もう平気か?」
「…ああ」
「何であンな事したんだよォ?」
「お前…いや、鈴科を殴ってたら気持ちよくなってきて、
抑えが利かなくなって……ごめん」
「…まァ、元は俺のせいだしなァ。気にすンな」
「…何で鈴科は男のフリをしてたんだ?」
「女だと思われっとナメられ、そして襲われる可能性がある。そしたら俺はソイツを傷つけちまう。だから男のフリをしていたンだよ」
「そっか。優しいんだな」
「な、俺はそンなンじゃねェ、決して…なァ」
「………」
「……なあ、鈴科。言いたい事がある」
「あァ、何だ?」
「俺は、鈴科のことが好きだ」
「ッ………何言ってやがる!俺は…」
「確かに昨日までは違う気持ちだった、正反対だったかもな。だけど今は好きなんだ。どんなに狂ったきっかけでも、どんなに急な気持ちでも、俺はこの気持ちを本当だと信じてる」
「………」
「だから俺は伝えたんだ、この気持ちを。…返事を聞かせてくれるか?お前は、俺をどう思ってるか」
「……そンなもン、好きに決まってるだろうがよォ」
「鈴科……」
今気づいた、なんだコレ。
ゴメンナサイ
流石禁書スレ、カオスの極みだなw
つーかカミジョーと一方通行が遭遇した時点で何か起こるw
まさかこういうアプローチで来るとは予想外だが・・・
148 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 16:31:23 ID:9Xsq/AFW
打ち止めのあそこに一方通行
さて、そろそろホモは自重してもらおうか。
…ホモなのか?
…主観的には「かなり微妙」だ
「にゃはふふふ〜。お酒って案外美味しいんだねってミーサーカーは一気飲みっ!!」
「なン杯目だそれ。てカオメェまだ十歳グれェのクせになンで当然のよウに飲ンでンだヨ」
「細かいことは気にしなーいってミーサーカーはグーパンチ!」
「オぶァ!?」
「ありゃま。こんな攻撃もよけられないうえにカタカナ比率まで増えてるし、もしかしてアナタも酔ってるの? ってミーサーカーは死体をつんつん」
「グ……グオォ……」
「はあ………あふぅ…。眠くなったから寝るねってミーサーカーは勝手に膝枕をしてもらうと同時におやすみなさーい」
「イってェ……、クソガキのやつフルパワーで殴りやがったな……イてて」
「むにゃ…すぴー……」
「…アァ? こいつ人の膝でなにやってンだ?」
「はふふふふ………そんにゃ攻撃なんぞミシャカには通用しないぞーってミサカは…ミサカは……大声で………むにゃ…」
「ちっ、どンな夢見てやがンだ…」
「……大丈夫………ミサカはいつでもアナタの味方だよって………ミサカはミサカは……白髪の頭を撫でてみたり……」
「………………」
「………………………はっ、どンな夢見てンだろォな」
「はふふ……」
「ははっ……ふわァ…、……オレも寝るか。毛布毛布…」
「……くしゅっ!」
「……ンだこれ、小っせェうえに一枚しかねェ……オイガキ、さっさとど」
「はっくしゅっ!」
「…ちっ。ほれ、掛けてやったぞ。これで満足か?」
「ふぇっくしゅ!!」
「…………」
「ううぅ……っくしっ!」
「…考えてみたらよォ、寒ィのはオレだって同じなンだ。テメェ一人でこれを使うのは不公平だろォが」
「…へくしゅっ……」
「だから…………オレにも使わせろ」
「……んぅ…」
「……ははっ、こりゃイイな。天然の湯たンぽだ。あったけェ…」
「………」
「…………ちっ。なにやってんだオレは。くっだらねェ……」
「……にゃう……」
「まったく、学園都市……最強、が……聞いて……呆れる…ぜ」
「………」
「……長い…こと……言って……な…かった……が…、たし、か…」
「………おやすみなさい…だったっけ……か?」
翌朝、同じ毛布の中で目覚めた二人が慌てふためくのは、また別のお話。
突発ネタなんで突っ込みはご容赦を
無駄な用語解説
ミーサーカー 酒に酔っている状態の打ち止め。凶暴性五割増し、積極性も五割増し。
語源はバーサーカー。てか一字違い
M方さんの性別はフレキシブルなのです
ちくしょう、あんなの投下出来る雰囲気じゃ無いぜ!
>>150 全面的に俺のせいです、すまなかった
157 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 18:35:52 ID:9Xsq/AFW
おうおうおおうンギモヂイィ
158 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 00:04:17 ID:H/m+uVPH
ルチア可愛い………
何がそんなに気持ち良いのか
おじさんにも教えてくれないかなぁ?
>>157ちゃん?
161 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 02:15:39 ID:SBrtQvgC
軽くアンジェレネととうまさんのを期待したい(誰か書いてくれという希望)
162 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 07:15:09 ID:H/m+uVPH
159台詞ヤバいww
淫魔の術式への対抗術を自分にかけつつ亀甲縛りで転がって当麻の
右手を求めるねーちん
うーむ
164 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 20:41:22 ID:H/m+uVPH
>>161 ピンポーン。
「……んぁあ?誰だこんな朝っぱらから」
ドアを開けるとそこにいたのは………
「こ、こんにちはです」
「あ、アンジェレネ!?」
小柄でそばかすがあるイギリス清教シスター、アンジェレネだった。
「ど、どうしたんだアンジェレネ!?ルチアもいないみたいだし……」
「………………、」
「ま、まぁ話したくないなら構わねーけどさ。とにかく入れよ」
「……私はシスター・ルチアのおまけですか?」
急に話し始めるアンジェレネ。その声は氷雨の中に立ち尽くすようだった。
「……え?な、何を言って」
「上条さんとシスター・ルチアが結ばれてるのは知ってます」
当麻を遮りアンジェレネは続ける。
「でも…諦めきれないんですよ、私も…っ」
「アンジェレネ………」
「うっ……ひぐっ……どうして…あなたを想う気持ちは負けないのに…どうして取られてしまうんですか……っ」
「…………」
「他の物はどうだっていいけど………あなただけは…譲れないんですよ…っ!」
当麻もここまで来て分からないほど鈍感ではない。
(つまりアンジェレネはは俺が好きでルチアにはとられたくないと)
そこまで想ってくれることが嬉しかった。
「アンジェレネ……」と言いかけた時、アンジェレネは顔を上げて呟いた。
「そう………こうするしかないです」
えっと、どうしてそんな据わった目をしてるんでせう?
そんなことを思った瞬間、アンジェレネが飛びかかってきた。
かわしきれず押したおされた当麻は、
ふにゅ
とアンジェレネにキスされていた。
「ん……んちゅ…はぷっ…んん……」
静かな部屋の中で淫靡な音が響き渡る。
「んん……とうま…んちゅ…あん…」
今や完全に正気を失ったアンジェレネと当麻は口付けを交わし続ける。
5分くらい経った頃、やっと唇が離れた。
2人の間に淫靡な銀の橋が架かる。
そんなことより、目の前でとろんとした目で頬を紅く上気させるアンジェレネの顔に当麻は
(か……可愛いすぎる!!)
感じとしては小動物。
その可愛さに当麻は
(抱きしめてあの体を好きにしてみたい。おもっいきり突き上げてやりたい)
といった欲望に駆られた。
だが理性が歯止めをかける。こんな事をしてはいけないと。
だがーーー
「当麻……思い出をください。最高にステキな思い出を」
この言葉に脆くも崩れ去った。
2人の夜はまだ始まったばかりだ。
駄文ww
165 :
161:2008/08/28(木) 21:54:35 ID:SBrtQvgC
うほほほほ是非続きをかなぁーり期待して待っていいかな?
166 :
164:2008/08/28(木) 23:50:58 ID:H/m+uVPH
いいっすよん
カミジョーさんすぐ熱くなるよな。
168 :
164:2008/08/29(金) 08:01:58 ID:BCRKvaPg
「アンジェレネ……っ!」
「あん……っ」
当麻が呟いて抱きしめるとアンジェレネは小さく吐息を吐いた。
抱きしめながら当麻は尋ねる。
「本当に……良いのか?歯止めが利かなくなっちまうぞ?」
「良いんです………お願いします」
とろけるような表情でアンジェレネは告げた。
* * *
室内に嬌声が響き渡る。
「んっ…あぁ………あぁん……とうまぁ…」
当麻は服を脱がせたアンジェレネの胸に舌を這わせた。手でもう片方の胸を揉みほぐすのも忘れない。
「アンジェレネ……綺麗だ」
アンジェレネの体はまだ未成熟のそれだったが、透き通るように白いキメ細かい肌、申し訳程度に膨らんだ胸、それらがまるで匠の彫像を思わせた。
その体を見やりつつ、首筋を舌で舐める。
「ひゃぁあぁっ!!」
その瞬間、アンジェレネは飛び上がるように痙攣しーーーー体をぐったりとさせた。
「イっちまったのか?アンジェレネ」
荒い息を吐くアンジェレネの耳元で囁く。
「とーまの舌ぁ……ひもちよすぎてぇ……」
もう呂律も回らず、目も焦点を失っている。
その可愛さにたまらなくなった当麻はアンジェレネの下着を全てはぎ取った。
「アンジェレネのここも綺麗だぞ」
アンジェレネの秘陰は年に似合わずとても潤っていた。
当麻はまだ絶頂の余韻に浸るアンジェレネの股間に顔をうずめた。
「んっ……ふぁあっ!!」
絶頂を迎えたばかりだというのに少女の体は敏感に反応した。
「アンジェレネのここ…美味しいよ」
ぺろっ……ぴちゃぴちゃ…にちゃ……
「そ…そこは汚っあぁっ!!んぁあっ!!」
「汚くなんかねーよ」
と当麻は溢れ出た愛液を舐めとる。そして奥へと舌を入れる。
「ひっ…あぁああ!!もう……イっちゃっ、イっちゃうぅぅうっ!!」
ぴゅっぴゅっ!ビクン!
「ふぁぁああ………」
再び絶頂を迎えたアンジェレネに当麻が覆い被さる。
これから起こる事に想いを馳せたアンジェレネはうっすらと笑みを浮かべた。
続く
一体君は朝から何をしてるんだ…。
素晴らしい。もっとやれ
170 :
168ことゼロ:2008/08/29(金) 20:46:03 ID:BCRKvaPg
「じゃあ……挿れるぞ?アンジェレネ」
「あ……ちょっと待ってください」
「どうした?」
「先に…お口で味あわさせて頂きます」
そう言うが早いか、当麻の分身にしゃぶりつく。
「くぅ……っ!!」
アンジェレネのフェラはぎこちなく、決して巧くはなかったが、逆にそのぎこちなさが快感を呼ぶ。
だが、一番のポイントはそこではない。
(顔………可愛すぎる…っ!!)
当麻のモノを根元までくわえ、顎から胸までを自身のよだれと当麻の先走り汁で汚し、顔は紅潮し目の焦点は合っていない。
更にはマンコから愛液を止めどなく垂らしている。
堕落したシスターの姿が眼前にある。
これを可愛いと呼ばずに何というのだろうか。
「ん…んじゅ…ぺちょ…んぐぅ…」
生まれて初めての快感に射精の兆候が現れる当麻。
「うっ…くっ………で、出るっ!!」
とっさに無意識にアンジェレネの頭を掴み引き寄せる。そしてーーーー
どびゅっびゅるるどぷっ!!
「んむぅうぅぅうっ!!」
口内発射されたアンジェレネは苦しげに呻く。
射精が終わってもアンジェレネは口から抜こうとはせず精液を嚥下した。
やっと口から抜いたアンジェレネはぼーっとした表情のまま足を大きく開き「挿れて…」と呟いた。
ここまで来たら躊躇う事など無い。
当麻は分身を陰唇に押し当てると、一気に貫いた。
「あはぁあああっ!!」
満面に喜びを表し、アンジェレネは大きく仰け反った。
彼女は処女だったらしく破瓜の血は流れたがあまり痛くなさそうだ。
おそらく大量の愛液で滑りが良くなっているからだろう。
「それじゃ……動くぞ」
当麻は告げると、最初はゆっくりと、徐々に叩きつけるように彼女を突き上げた。
「あぁっ!あんっ!いっ良いっ!んぁあっ!!」
突き上げと同時に嬌声を響かせるアンジェレネ。
「くっ……!気持ち良いぞアンジェレネ!!」
当麻が叫ぶ。
愛する人とセックスし、更には自分の中が気持ちいいと言ってくれる……彼女にとってこれほど嬉しい事は無かった。
「も、もうイくぞ…アンジェレネっ!」
ラストスパートをかける当麻。
「とうまぁあ!!膣に、中に出してぇええぇっ!!」
アンジェレネは叫びながら腰を振る。
「い、イくっ!!」
どびゅっびゅるるどぷっどぷっごぽっ!!
子宮に中出しされたアンジェレネは朦朧とする意識の中、あまりの快感に失神したらしい当麻に抱きつきそのまま眠りについた。
終わり。
171 :
161:2008/08/29(金) 22:19:17 ID:eor658JB
あっはっはこのわたしのエクスカリバーがビンビンになっているではないかwww、あと最初に言っておくべきだったがイィものをありがとうそしてついでにアンジェレネとおまけでサーシャに「興味」がありますが何か問題でも?
>>171 興味の意味を詳しく知りたいが…抱いている気持ちは恐らく同じだ。
173 :
ゼロ:2008/08/29(金) 23:02:04 ID:BCRKvaPg
リクエストしてくれれば書きますよ〜
今月の電撃大王の表紙!なんという百合…!!文字通り電撃(百合)女王…!!!
…百合リクエストしちゃダメ?
>>173 貴方の漢気に敬意を払います。
ところで、
『五和と上条が朝から裸エプでイチャイチャ』
というのをリクエストしたいのですが、よろしいでしょうか?
>>175 そこにミサカ妹が乱入してきて更にそれを追ってきた美琴も乱入してきてさらに(ry
リクエスト:sageてください
>>175~176
貴様等、分かってるじゃないか…
ところで堕天使エロメイドもいいかなと思うんだが
姫神と巫女さんプレイも頼みます
めんどくさいから右手を封じられたカミジョーさんに分身魔法がかかって
全キャラとやってしまえばいいんだよ。
>>181 1人が2人に、2人が4人に、4人が8人に…
8回か9回くらいでいいじゃないか。
>>182 自分的に名前が分かるキャラ、具体的な人数の分かる団体で女は10246人位かな?
(確証は全く無いけどね!)
だとすると、まあ12回程か。
>>183 指折って数えてたんだけど折り返してたの忘れてて5回くらい少なかったwww
恥ずかしすぎるwwwちょっと姫何とかさんの所行ってくる。
土御門にけしかけられ積もり積もった恩を返すべくお礼を(もちろん性的な意味で)しにきたねーちん
神との相似性が無くなり聖人の力を失ってしまうとか何とかの理由で
処女だけは守らないといけないがそれ以外なら、と上条に話を持ちかける
処女アナル調教ktkr!!
俺に向かってこの電波を発信したやつは早く執筆作業に取り掛かるんだ
「ほ、ほんとにいいのか?」
「はい。こんなことで今までの恩が返せるとは思えませんが…」
「いやっそんなことは無いと思うぞ。むしろ返しすぎのような気もしないでもないとカミジョーさんはry」
「では御願いします。」
にべもなく言い放つ神裂のアナルに人肌に温めたお湯を注入すべくチューブの先を
無理だな
書きたいのに、色々書きたいのにっっっ!
………無理ですorz
やっぱエロは偉大で難解だ。(?
>>184 俺も今桁間違えてたことに気付き赤面ww
ちょっとお姉様にビリビリ喰らわされてくる
…今、「美琴に倒された方は気が付くまで妹達に看病されてます」みたいな電波受け取ったんだが
誰かアニェーゼ書いてくれ…。
おいちゃんのを何度読み返したことか…。
189 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 07:21:55 ID:aKixH4RH
百合ってなに?
190 :
ゼロ:2008/08/30(土) 07:34:41 ID:aKixH4RH
まとめると
・五和の裸エプにミサカシスターズ乱入
・堕天使エロメイド
・姫神巫女プレイ
・当麻分身
・神裂をアナル調教
・アニューゼ物
こんな感じですかね?
時間はかかりますが書いていきます
つまり百合は無理と。
…いいもん、いつか自分で書くもん。
192 :
ゼロ:2008/08/30(土) 08:28:40 ID:aKixH4RH
「起きてください当麻さん♪」
「ん……ふぁあああ。良く寝………ちょっと待て今のは……?」
起き抜けの当麻が見たのは……
「おはようございます」
「いっっ五和っ!?」
彼女は天草十字凄教の五和。
二重が特徴の少女だ。
「何で俺の部屋に……てか何だその格好!?」
「先日アックアの時にあれだけ助けてもらってお礼も出来てないので…その……お気に召しませんでした?」
(いやお気に召すとかじゃなくてそれはヤバいだろ横から胸丸見えだし五和って巨乳なんだなじゃなくてまさかの裸エプロンかよ!!)
そう、彼女は裸体の上に直にエプロンを着けていた。即ち裸エプロンである。
「お好きな事をなさってかまいませんよ」
にっこり笑う五和。
その可愛さとエロさにもとから少し硬かった当麻のモノが一気にそそり立った。
「あっ………ご、ごめん」
慌てる当麻に
「良いんですよ。…私に欲情してくれたんですね…嬉しいです」
と言いつつ五和は当麻に口付ける。
「んちゅ……くちゅ…にちゃ…んん」
ぴちゃぴちゃ……室内に卑猥に舐めあう音が響き渡る。
そして瞬時に当麻のパンツとズボンを脱がす当麻。
それはもう痛そうなくらい腫れていた。
彼女はモノを撫でながら
「こんなに硬くなって…鞘に収めてあげます」
え?と硬直した当麻の眼前で五和はエプロンを捲った。
そこには、潤いすぎて滴っている陰唇があった。
「入れますね」
「ち、ちょっと五和サンっっ!?」
当麻の抵抗虚しく
ずにゅう!!ぬぷぬぷぬぷっ!!
「はあぁぁぁぁんっ!!」
体を弓なりに反って快感を露わにする五和。
そしてそのまま上下し始める。
(くっ……五和気持ちよすぎるっ!つか騎乗位って楽だな)
ずぷっぐちゅっぐちゃっ!
五和のあまりの巧さに早くもイキそうな当麻。
だがそれは五和も同じだった。
「はっ…当麻さんのっ…おっきくてっ……あぁんっ!も、もうイクぅぅううっ!!」急激な締め付けに耐える当麻だが遂に
「くっ!俺ももうっ…!!中に出すぞ!!」
「あぁああっ!!中に出してぇ!孕ませてぇぇぇええっ!!」
どびゅっびゅるるどぷっごぽっどぷっ!!
朝一番の濃厚な精液は五和の子宮へと吸い込まれた。
荒い息を吐く五和はうわ言のように
「これで当麻さんの子供を……」
え?とフリーズした当麻が詳しく聞こうとしたその時、
「ガラッ」という音とともに
窓が大きく開け放たれたのだった。
193 :
ゼロ:2008/08/30(土) 08:29:45 ID:aKixH4RH
>>193 エロパロにいて本当に知らない人がいるとは思わなかった…
「女同士のイチャコラ(エロ含む)」が正解
ぶっちゃけ黒子
…黒子、が望んでいる事。彼女は典型的な「百合キャラ」である。
196 :
ゼロ:2008/08/30(土) 08:51:04 ID:aKixH4RH
そういうことですか。
なにぶんまだガキなもので………
時間がかかりますが書いていきますよ
>>196 貴方はネ申か。…つか本気で全てのリクに応えるのか…別板でたまに職人してる俺は尊敬する。
198 :
ゼロ:2008/08/30(土) 09:14:59 ID:aKixH4RH
そこにいたのはーーー
「御坂っ!?いや、御坂妹かっ!?」
「一体朝から何をしているんですか、とミサカは穏やかに尋ねます」
「えっと…その……」
「……自慰ですか?とミサカは核心をつきます」
「…………?」
横を見ると五和がいない。
おそらくまだいるが隠蔽の術式で見えないようにしているだけだろう。
「そ、そうなんだよ〜っつかカミジョーさんにはプライベートってもんがねーのか!?」
「後半はよく分かりませんが自慰をしてたなら好都合です、とミサカは玄関の鍵の開けます」
「……?」
ズボンをはきながら訝し気にする当麻。
だが次の瞬間その顔が驚愕に染まった。
「み、御坂!?」
そこに顔を真っ赤にして俯いた御坂美琴が立っていた。
姉妹二人で当麻の前に正座し、御坂妹が話し始めた。
「私達二人はあなたに恩返しがしたいのです、とミサカは単刀直入に言います。」
「へっ?お礼なんていらねーよ」
「いいえ、それでは私達の気が晴れません。そして考えた結果これしかありませんでした、とミサカはお姉様に同意を求めます」
御坂は真っ赤なまま当麻をちらりと見て、頷いた。
「おぃ、一体何を…」
「ではお姉様参ります、とミサカは戦に赴きます」
当麻の言葉を遮り御坂妹と御坂がが飛びかかってきた!!
避けることも出来ずそのまま組み伏された当麻の耳元で御坂妹と御坂が淫靡に囁いた。
「ではご奉仕を始めます、とミサカは宣言します」
「今日という今日は……いっぱい愛してもらうんだから」
そして彼女たちの戦いが始まる。
だからまずsageろと
200 :
ゼロ:2008/08/30(土) 09:44:19 ID:aKixH4RH
sageってどうするんですか?
( ゚д゚ )目欄にsage
202 :
ゼロ:2008/08/30(土) 09:50:34 ID:aKixH4RH
本当にすいません。
最近来たばかりで……
20歳未満は帰れ
R18になったんじゃなかったっけ?
206 :
161:2008/08/30(土) 14:38:54 ID:pvnufL8/
サーシャ!サーシャ!
サーシャやらアンジェレネが好きな俺ってやっぱロリコンかな?
208 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 15:40:16 ID:vYzVcuET
じゃあアニェーゼが好きな俺もロリコンかな?
209 :
ゼロ:2008/08/30(土) 16:31:34 ID:aKixH4RH
「はぁっ…んちゅ…ぺちょ…」
「んん……あむっ……んちゅ…くちゅ…」
当麻はぼんやりしながら目の前の光景を眺めた。
自分が以前助け出した少女二人が自分のモノを二人仲良くくわえ、舐めあげている。
二人で不規則に舐めてくるため予測できない。
射精の兆候が訪れる。
「うっっ!で、でるっ!!」
どぷっどくん!!
「きゃあっ!!」
「に、苦いですがこれがあなたの味なのですね、とミサカは命の味に感動します」
顔をべとべとにして、恍惚とした表情をする少女たち。
欲望を抑えられない当麻は先に御坂を抱きしめる。
顔を真っ赤にした御坂はゆっくりと目を閉じ、足を開き「……優しくね?」と小さく囁いた。
普段は勝ち気な彼女がここまで大人しくなることに、当麻は不思議な感慨を覚えた。
体を愛撫しながらモノを陰唇に押し当て
「……いくぞ?」
と囁いた。美琴が頷いたのを確認しゆっくりと侵入を開始した。
ぶつっ!と何かが弾ける感触がした後、破瓜の血が流れ出た。
「わ…悪い御坂!今抜く…」
「抜いちゃダメっ!最後まで…お願い…」
据え膳食わぬはなんとやら。
頷いた当麻はピストン運動を開始した。
「あっあっあん!んあぁ!」
御坂が大きく喘ぐ痴態にイキそうになる。
我慢するが耐えられない。
「御坂っ……!俺っもうっ…!!」
「私もっ……もうっ!!イクぅぅううっ!!」
イク瞬間に当麻は御坂の膣から抜いて御坂の尻に射精した。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
御坂はどうやら失神してしまったようだ。
荒い息を吐く当麻に御坂妹が「もう待てない」というように体に覆い被さる。
騎乗位だ。
御坂妹の秘陰は滴るほどに潤っていた。
腰が下ろされ一気に御坂妹のお腹に埋没した。
「ああぁぁぁんっ!!」
弓なりにする御坂妹。だが破瓜の血は流れてこない。訝し気な当麻に
「あなたの事を思って自慰していたら破れました、とミサカは吐露します」
そこまで想っていてくれたのか。
嬉しくなった当麻は思いっきり突き上げ始めた。
「ひうっ!あうっ!ああぁぁぁん!」
嬌声をあげながら腰を振る御坂妹。
胸を揉みしだきながら突き上げる当麻。
そこにいるのはセックスに狂うオスとメスだった。
「み、御坂妹っ!も…もうっ!」
「中にぃ、中にだしてええぇえぇ!!」
どぷっごぽっごぽっびゅるる!!
御坂妹の膣に出された精液は静かに子宮に染み渡っていった。
この後御坂妹が妊娠し一騒動起こすのはまた別の話。
210 :
ゼロ:2008/08/30(土) 16:38:56 ID:aKixH4RH
半角カタカナ読みづらい。
何か意図あり?
やけに進んでると思ってwktkしてたら中味がwww
214 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 01:24:40 ID:GmU9NCZx BE:1394399669-2BP(0)
五和かわいいよ五和ハアハア(´∇`)
VIP見ながら夏だなぁネタもそろそろ終わりだなと思ってたら、久しぶりに来た禁書スレで遭遇するとは思わなんだ
今月の電撃大王の表紙は一生保存モノなんだよとうま!
あなたいなかったじゃないすかw
付録の表紙はなんか小学生に見える
付録はぷにっとしてるから幼く見えるよね。
リクエストしては見たがアニェーゼ物書いてくれる人が居るとは思わなんだw
事実黒子は数ヵ月前まで小学生だったわけだし。
サーシャ物って何でほとんどがイイとこで終わってるんだろう?呪われてんのかな? 余談だがギアスでルルが皇帝になっちゃったなー
うわあ、びっくりした。まさかこんなところでネタバレるとは。
これは、いつもアーニャとアニェーゼを言い間違える罰かな?
だから、愛だよ、ね、とうま
賑わってますね。
ええ…随分と遅くなりました。sunnydaysの者です。
前回が8月上旬でしたが、今日はもう8月終わりという…。
申し訳ありません。時間が空いたわりに内容もあれですが、数レスお借りします。
ようは、『メンバー』傘下の集団だっただけに、同等の機密で守られていたという事らしい。
敵の構成員の情報は、細かなプロフィールはもちろん、名前や素顔なども一切不明。
――これでどうやって捜せというのか。
「手がかりが探知機だけって、何の冗談だよ……」
ソファーに腰掛けた浜面は、手の中の小さな機械を見つめて、ぼやく。
折りたたみ構造の機械には、小さな液晶画面とボタンが付いていて、一見すると携帯ゲーム機
のように見える。その中身は、特殊な電磁波や放射線を検出する機能を備えた、簡易探知機だ。
もしも相手組織が、学園都市から何らかのハイテク機器を持ち出しているなら、これで捜せる
……かもしれない。
他にも、携帯電話のような形の集音マイク、腕時計型の動体感知器(モーションセンサー)な
ど、無駄にハイテクの粋を集めた機器が、浜面の前のテーブルに、山と積まれていた。
午前中、浜面はこれらの機器を持たされ、炎天下の浜辺を延々と歩かされたのだ。
どうりで、と思う。
まともな当てがあるなら、あんな方法を取る筈がない。
……っていうか、休憩してカキ氷突いていた事で、なんで全員に奢らにゃならんのか。
「不条理とかいうレベルじゃねぇな」
「何か言いましたか?」
独り言に答えて、向かいでパソコンを叩いていた絹旗がこちらを見た。既に水着から、袖なし
シャツにオーバーオール、下はデニムのミニスカという服装に着替えている。
「なんでもねえよ。つか、お前はどう思ってる? 探知機もって浜辺をウロウロしてれば、
そのうち見つかるって、本気で思ってるか?」
「まさか。さすがにそんな超低確率な方法で見つけられるなんて、誰も思ってません。
あと、あなたの独り言は超キモいので、やめてください」
ねぎらいどころか、徒労をけなすような一言+純然たる罵声を喰らって、浜面は心で泣く。
そこはキャンピングカーの中だった。
『アイテム』の都市外での活動に際して貸与された装備で、アメリカ製の本格的な野営用だ。
全長8メーターに及ぶ長大な車両。胴体の横のドアを開けて入れば、そこは4人席のリビングで、
右手奥にベッド、左にはキッチンとトイレが備え付けてある。手狭なのは仕方ないが、住み心地
は悪くなさそうだった。
(この、ごちゃごちゃした機材さえ無けりゃな)
うんざりと視線を巡らせれば、リビングが怪しげな機械で埋め尽くされている光景が、見たくな
くても目に入ってくる。
プラスチックの箱や、ミシンに似た機械類――実体は特殊通信機、レーダー、簡易分析機、その他、
得体の知れない機器の類――が通路を塞いで並び、テーブルはパソコンとモニターに席巻されている。
秋葉原あたりの、年季の入ったジャンク屋のようだ。
その真ん中で、絹旗は3つのモニターに囲まれて、ドラムのようにキーボードを叩き続けていた。
――速い。というか、本当に意味のある入力を行っているのか? とさえ思う。
それは見た目だけなら、子供が面白がって、滅茶苦茶に叩きまくっている光景に似ていた。
これは絹旗が小柄なせいもあるかもしれないが。
「今、超失礼な事を考えましたね」
「え、な、なにをおっしゃる」
ジロッと、どんぐりまなこに睨まれ、浜面は小さくなる。
小さく鼻を鳴らして、絹旗はドラムロールのような打ち込みを再開する。
「――で、さっきから何を気にしてるんです」
「いや、なにやってんのかな、と」
「見てのとおり、ネット調査ですよ。連中の足跡を探してるんです」
「分かんのか? たしか向こうも高レベル機密に守られてるんじゃ?」
「中核情報自体は。向こうも抜け目がありませんね。『メンバー』のデータバンクにも、
彼らの情報は見つかりませんでした。多分『メンバー』壊滅直後に、自分達のデータを
消していったんでしょう」
しかし、と絹旗は言葉を続ける。
「現在も活動を行っている以上、彼らは今も、刻々と、どこかに足跡を残している筈です。
そして彼らを守っていた『メンバー』はもう無い」
そこまで、言葉を吐き出すと同時に、一息にコマンドを叩ききって、絹旗は顔を上げた。
「分かりますか? 今彼らは、自分達の力だけで活動を続けているんです。それなりに隠密の
心得もあるでしょうが、しょせん『メンバー』程ではありません。必ず綻びが出来ている筈です」
「それを捜している、と」
「ぶっちゃけ、こっちの方が本命です。あなたの盗撮行脚は、囮程度の意味しかありません」
盗撮。
あまりの言葉に目眩を覚えるが、考えてみれば、こんないかがわしい装備で一人夏の浜辺を
うろついていたのでは、誤解されても仕方ないかもしれない。
白く枯れる浜面を無視して、絹旗はパソコンの蓋を閉じ、立ち上がった。
よたよたと危なげに機材を避けて、キッチンに入っていく。なにか飲み物でも淹れるつもりなのだろう。
案の定、しばらくすると、カチャカチャと茶道具を用意する音が聞こえてくる。
――まあいい。それよりも、そろそろ交代で偵察に出る時間だったな、と思い直して、浜面はテーブルの機材のチェックを始める。
携帯じみた電子音と、カチンという陶器の音が、狭い室内に響く。
……それに混じって、小さな声が届いた。
「正直、今回の仕事を請ける事になるとは、思っていませんでした」
「ん?」
「こんな地味で、退屈で、場合によっては、たいして暴れる事も出来ないうちに終わってしまう
かもしれない仕事、今までは請けてきませんでしたから」
「不満ってわけか?」
「いえ、暴れるのも嫌いじゃありません。――3度の食事やC級映画ほどではありませんが」
だから、不満というわけではないんです、と絹旗は言う。
「ただ、少し新鮮で、――少し、驚いてます」
「外で遊べる口実に、飛び付いただけなんじゃねえのか」
くすっと、笑い声が聞こえた。
「かもしれませんね。超あり得る事です」
そして、彼女は穏やかな調子で言った。
「なんだか、変わりましたね」
普段取り澄ましている彼女の印象とは違う、自然で、親しみの込められた声音。
なにが、と問い返すべきか、浜面は少し迷う。
絹旗は、両の手に湯気の立つマグカップを持って、こちらに戻ってくるところだった。
「飲みますか?」
「ん、ああ、すまね」
夏場に熱い物はぞっとしないが、冷房の効いたキャンピングカーの中では、むしろこっちがありが
たい。カップを受け取って、浜面は中身を確認する。
「コーヒー……ブラックか」
「はい。苦手でしたか?」
「いや。ありがたく頂くよ」
ズズッと口を付ける。
苦いことは苦い。しかし飲めないほどではない。
むしろ適度な酸味や、深い香りがきいてて、爽やかな味わいだ。インスタントでは、こうはいか
ないだろう。
「美味いな。ちょっとした喫茶店並みじゃねえのか」
「おだてても、二杯目はありませんよ」
すまし顔で答える絹旗の声は、やはり少し弾んでるような――。
「……お前こそ、なんか変わったな」
「そうですね。変わったといえば、そうかもしれません」
カップを両手で支えて、ゆっくりと傾けながら、絹旗は一つ一つ言葉を絞る。
「以前は、皆との付き合いも、あくまで仕事の一環でしたから。楽しいと思うことは無かったです」
そう言われて浜面が思い出すのは、独立記念日の事件以前の絹旗。
幼い外見に似合わず、常に理知的で、超然としていて、どんなに衝撃的な場面でも、厳しい局面でも
、動揺を見せなかった少女。
心強くはあったが、逆に仲間意識は覚えづらかった。
(下働きのレベル0に茶を淹れてくれるなんて、夢にも思えなかったよなぁ)
ホッと息をつき、感慨に浸る。
実際のところ、絹旗最愛という少女について、浜面が以前よりも知り得た事はたいして無い。
彼女がどんな過去を背負っているのか、どんな因果で『アイテム』に入る事になったのか、これから
どうしたいのか。そういった事を、浜面はまだ知らない。
否、それは絹旗だけに限った事ではなく、全員同じだ。
逆に浜面の事も、本当の意味では、彼女達は知らないだろう。果たして、知りたいと思っているのか
どうかは分からないが。
理解しあえるような機会が、この先くるのだろうか。
(……なるようになるしか、ならねえよな……?)
誰に対する、何の言い訳なのか。分からない言葉を胸中で呟いて、浜面はカップの残りを干す。
「まあ、変化という点では、むしろあなたが一番変わったんじゃないかと思いますが」
そう言って、絹旗はニヤッと、嫌な笑い方をした。
――なんとなく、話が苦手な方向に流れていく。
その事に気づいて、浜面は敢えてわざとらしく、明るく言った。
「ああ、そう言えば! 最近俺、映画見てねえんだよなぁ! なんかお薦めのって、なi」「今一番ホットなのは『突き指カンフーVS空飛ぶアイアンメイデン』ですね。ワイヤーが見えてるような、安っぽいアクションと演出ですけど、それがまた逆にいい味を出していて――」
「お、そr――」
「役者の演技はこのさい置いてください。むしろ微妙な大根演技で、前後の脈絡の無いドラマと
活劇が繰り広げられるのがいいんです。飛び散る瓦と爆発する墓石が、この映画の全てです」
――突如として怒涛のように切り替えされた言葉に、浜面は目を白黒させる。
口が挟めるような勢いじゃない。決壊した川みたいに、うかつに踏み込めば巻き込まれ、押し流されてしまう。
「同系列の作品なら『チャイニーズ・ゴースト・バスターズ』なんかもいいですね。センスがいいのか悪いのか、超微妙な演出ばかりですが、
あの爽快な馬鹿馬鹿しさと、惜しげなく撒き散らされる火薬は、単なるいい映画では味わえないものです。あ、第一作だけに限りますよ。
二作目以降は話になりませんから」
「いや、その」
「『テンプラード』もいいですね。演歌ロックなんていう、超外しまくった創作音楽をメインBGMに据えたせいで、どうしようもなく上滑りしてて、仇討ちシーンでも笑わずにいられないという……」
…………。
続く。
・
まだ続く。
・
まだまだ、続く。
(――もういい、もういいから……)
無限に続くかと思われる絹旗の喋り。
しかしそこに前触れ無く割り込んだ音が、独演に終わりを告げた。
J―POPの間延びしたメロディが、テーブルに放ってあった携帯から流れ出す。
「――それで、何故か片手に白い鳩を、「はいぃ、もしもしぃっ!」
浜面は、大急ぎで飛び付いていた。
『……薄気味悪いくらいのハイテンションだね。まさか、なんかやらかした?』
「なっ、ち、違う。ちょっと雑談で盛り上がってただけだ」
『いいけどね。時間、忘れんなよ』
言われて、浜面は時計を見た。
内心で舌打ちする。外回りの交代時間を少し過ぎてしまっていた。思わぬ映画談義の不意打ちで、
時間を忘れてしまっていたようだ。
『フレンダと滝壺は、もうそっちに向かってるから。あんたは今から出て』
「りょーかい」
通話を切って、テーブルの上の機材を手早く身に付けると、「それじゃ、続きはまた今度な!」
言い置いて、外へ飛び出していった。
「残念です。スコット監督の作品について、これからじっくりと語り明かそうと思ったのですが」
閉じたドアを見て、絹旗がそっと呟いた。
「最近のあなたは、見ていて飽きませんね」
そう思うのは、浜面仕上という少年の変化なのか。それとも、彼を見ている絹旗自身の変化なの
だろうか。
「不思議ですね。ここにいる理由なんて、単なる利害の一致だけだった筈なのに」
浜面だけではなかった。
仲間達の変化。そして、それに対する自分の印象。
不思議と包容力を感じるようになった麦野。
仲間を気遣い、スタンドプレーを控えはじめたフレンダ。
時折、自発性を見せるようになった滝壺。
落ち着いて見つめ直せば、仲間達はずいぶんと変わってきている。
チームとしての変革期を迎えているとも、言えるかもしれない。
――それが、嫌いではない。
「わたしの、居場所」
声に出してみると、妙に面映かった。
ガラではないですね、と呟いて、しかし絹旗の笑顔は、汗みずくに
なったフレンダ達がドアを開けるまで、消える事はなかった。
***
「手が回っている?」
「ええ、学園都市側の『掃除屋』が近くまで来ている、と」
蛍光灯の光が白々と映える、コンクリートのうちっぱなしの部屋。
窓の無いその場所には、3人の人間がいた。
ジーンズにTシャツというラフな恰好の少年がもたらした報告に、黒スーツの男は唇を噛む。
「いつかは来るだろうと思っていたが」
「少し前からネット上での連絡を発見され、監視されていたようです。発覚後にポイントは
全て潰しておきましたが、もはや、ここまで来るのは時間の問題かと」
緊張に強張った少年の声に、男は舌打ちで答えた。
「やはり馬場の助け無しでは、電子戦で勝ち目は無いか。やむを得んな、撤収の準備だ。
場合によっては、ここを破壊する必要もある」
「……それでは、私の要件はどうなる?」
割り込んだのは女。それも日本人ではない、浅黒い肌に、面長の顔をした、ラテンアメリ
カ系の女性だ。
耳が出るくらいの短い髪は、一見すると少年のような印象を与えるが、丸みを帯びた頬の
輪郭と、胸部の膨らみが、間違えようのない女性の特徴を示している。
菱形様の対角線が刺繍された、青い貫頭衣――南米の民族衣装であるポンチョを身に付け、
固く腕を組んで壁に寄りかかったまま、彼女は低く声を絞る。
「状況が変わったので契約は中止――それでは困る」
「イスカリさん、この状況では、学園都市への内偵を続けるのは無理です。機会を改めた方がいい」
イスカリと呼ばれた少女は、目を細め、少年を見、ついでスーツの男を睨む。
土の香りを思わせる、エキゾチックな容貌の中で、細められた瞳が黒曜石のような光を放つ。
「ケンイチ、依頼の放棄は許すわけにはいかない。不本意ではあるが、私とてこのままおめおめと
帰るわけにはいかないのだ。――承知しているな、ミスタ」
「なんと言われようと、実際に敵が迫っている以上、是非もない。健一、敵の情報は?」
「……『アイテム』、だそうです」
少年の答えに、今度こそ男の表情が凍りついた。
「まさか、クソッ! …いや、しかし」
せわしなく口の中で何かを呟き続けた後、男はゆらりと顔を上げた。
「本当に『アイテム』が差し向けられたならば、…早急に撤収準備をしなければ」
「しかし、貨物や情報は? 放置すれば、さらに追跡を許す手がかりになっちまいます」
「優先度Aを残して破棄だ。準備を進めろ。だが」
言葉を切り、男は少女を見た。
「イスカリ、あなたには『人払い』の準備をお願いする。万一の時は戦闘となる。つまらん騒ぎは
ごめんだろう。内偵は逃げ延びた後に再開すればいい。死ぬか捕まれば、それも不可能となるぞ」
「……致し方ないな」
沈むような声音で言って、女は腕組みを解き、己の腕を見つめる。
その細い手首には、双頭の蛇が絡み付いている。
淡い緑――静謐な湖水を思わせる色の宝石で作られた、腕輪。
「超能力者……考えようによっては、私の力がどこまで通用するかを試す、いい機会か」
(続く)
以上です。
……っていうか、途中で気付きましたが、前回ご指摘頂いたタイトルが直ってませんでしたね。
sunnydaysです。 ヤッテシマッタ
そして、今回とうとうオリキャラを出してしまいました。
原作を重んじる人にとっては、中々難しい要素だと思います。
最大限、不自然にならないよう気をつけたいと思いますが、
ご不快になられる方、いらしたら、申し訳ありません。
あぁはやく続きが読みたい。
敵側で出すならオリキャラでも嫌になる人少ないんじゃないかな?
と勝手に言ってみる。
ミスタと言われると炎髪灼眼のペンダントと同名のラージャさんが
出てくる作品を思い出す
…マシュマロマンに食われてしまえ乙
貴方の書くSSでなら一向に構わん
続き超期待してる
太陽が昇る。アパートの窓に差し込んできた陽光に自然と眼が細まった。
身体を包む気怠さを振り切り、さて起きよう。と、身体を起こす。
ふと視線を下げれば、未だ隣で寝息を立てている少女の裸体が白く光に照らされていた。
生乾きの汗やその他の液体が光に照らされ、眠る少女を淫猥に飾っている。
が、こんなのはいつもの事であり、今更動揺するシーンでも無い。むにゃむにゃと幸せそうにシーツに転がる彼女を観察。
無防備な彼女の笑顔はそれだけで癒しだ。今日を生きるための活力が自然と充電される。
「・・・ん」
「お、起きたか」
寝返りをした、と上条が思った時には彼女のすべすべの頬が太ももに擦りつけられていた。
眼を細めながら自分に頬を擦り付ける彼女を見て、なんだか猫みたいだ。と、上条は思う。
彼女のさらさらの黒髪を撫でていると、彼女の意識もはっきりしてきたようだ。
とろん、としていた眼が意志を宿してこちらを見上げた。眼があった瞬間微笑む彼女はやっぱり可愛い。
「おはようございます」
「あー、おはよう」
何でもない朝の挨拶を交わして、ようやく眠気が覚めたのか。彼女はその長い黒髪を背中へ流しながら半身を起こすと、上条に抱きついた。
分厚いとは言えないが、引き締まった無駄の無い実用的な筋肉で構成された上条の胸板。
そこに彼女は贔屓目に見ても同姓の中で抜きんでたその豊満な胸部・・・おっぱいを押し当てている。
ぐにょぐにょ、とある階層の女性からしたら信じられない擬音が彼女の胸部から漏れてくる。
だが慣れているのか、本人達はそんな奇跡的な擬音を気にした様子もなく朝のコミニュケーションを次の段階に移行させる。
「ん・・っちゅぁ、はぁ」
「むぅ・・ん、んっ」
深い接吻。ディープキス。小鳥が啄む様な、なんて表現は語弊に過ぎる。
朝っぱらからそんな熱を帯びた接吻は倫理的にどうなのか。等と考え出したら、冒頭の三行で負けだ。気にしたら負けである。
そうして何分が経ったのか。お互いの唾液が橋をつくる程に舌を絡め合い、こぼれそうになる唾液を啜り合い、ようやく満足したのだろう。
彼と彼女は抱きしめ合っていたお互いの身体を解放した。
「それじゃ、風呂あびるかー」
「そうですね」
そういって微笑む彼女。先程の猫っぽさは寝起きだけなのだろう。主人の三歩後ろを実践できそうな落ち着き具合である。
朝ご飯は私が作りますいやいや俺が作るっていやいや私が俺がと喋りながらお風呂を浴びる二人。
お風呂からあがった彼と彼女は結局いつも通りに二人で朝食を作り出した。
エプロンをした彼女に毎朝の様に惚れ直す上条は、今日も彼女の背中に抱きついた。
「きゃっ」
後ろから思いっきり抱きしめる。もう、危ないですよなんて声が聞こえた気がしたけど構わず腕に力を込める。
彼女の方も満更ではないのだろう。抱きしめる当麻がうなじに顔をうずめても、くすくすと笑うだけだ。
「はやくしないと、遅刻しちゃいますよ?」
「学校休みてぇー・・・」
「ダメですよ。ほら、朝ご飯を作りましょう」
「うぃーっす」
しぶしぶ彼女を解放した上条は、朝ご飯の準備に加わる。だが彼女の調理の腕は上条から見てもかなりの腕前である
あまり手伝える事も無いんだよなー。と、彼女とこういった関係になるまでは暴食シスターの衣食住を満たしていた自負のある上条としては少々情けなく思う。
自分の家事スキルにそこそこ自信を持っていた上条故の悩みでもある。
「あ、お味噌汁作ってもらってもいいですか?」
だから、頭を唸らせていただけの自分の悩みを即座に見抜いた上でこういった台詞を言えてしまう彼女に、上条は笑い返すしかないのであった。
準備が終わって居間に料理を運ぶ。二人向かい合わせに座って頂きます。
今日の卵焼きに舌鼓を上条がうっていると、ふと目の前の彼女がそういえば、と視線をテレビから上条に向けた。
「今日は彼女が帰ってくる日ですから、お部屋の片付けが終わったら私は一回アパートに戻りますね」
「あ・・・」
考えないようにしていた日は今日だったのか。彼女との同棲もどきが始まったのは丁度一週間前。小萌先生の家でインデックスが宿泊を開始した日からだった。
何とはなしに電話でその事を彼女に話し始まったこの同棲も、今日の夕方には帰ってくるインデックスに見つからない間に終わらせなければいけない。
分かっていたことだが、今日から彼女との生活が無くなると思うと、やはり辛い。
「そんな顔をしないでください、別に今後一切会えなくなるわけじゃないんですよ?」
「そりゃあ・・・そうだけどさ」
憮然とする上条のつんつんとした髪を彼女は撫でると、微笑んだ。
「それじゃあ来週・・・付き合って貰いたい事があるんですが」
「うん?」
彼女の手元にあるのは旅行鞄。彼女が上条の部屋に来るときに持ってきた物だ。そこから取り出される一冊の雑誌。
「一緒に下見に付き合って貰えませんか?」
表紙に書かれていたタイトルを読み上げた上条は、このタイミングまでこの雑誌を出せなかった彼女の不器用さと、その愛情に微笑んだ。
「参ったな、プロポーズは俺からって決めてたのに」
「っな」
「違うのか?」
「・・・違いません」
ううー、と恨めしい声を上げる彼女の手を引っ張ってドアを開ける上条。今日の学校は休み。今決めた。
「どうせなら今行こうぜ、今!」
「えっえ・・・今ですか?」
「そう、今だ!」
慌てながらも上条の手を離さない彼女。駆けだした二人の表情は、どこまでも幸せそうだった。
帰ってきたインデックスが上条の家の居間に置いてあった結婚式場の雑誌とベッドの汚れに気付いて修羅になるまでの話だが。
エロ後のどこかの彼女と上条さんの話。
インデックスがいない間に上条さんなら結婚までもっていけるはず!
と思って書き始めた駄文でしたが、読みづらい所など申し訳ありません。
失礼しましたー
畜生、素敵だぜ!!(*´Д`)
俺の中では五和だったんだぜ。
サーシャ?フレンダ?どっちが嫁?
みんな愛人です
245 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 19:10:16 ID:dXMB1unB
ねーちんじゃないの?
インデックスと姫髪でないことは確実だ。
インデックスは文章中に出てるから当然として、
姫神は口調がちがうのかな?
乙としか言いようがない
実は夢オチ。しかも相手が誰だったか思い出せない。
「不幸だーーーーッ!!!!!」
ピンポーン
「………あ?と年中終わらない不幸のバーゲンセール絶賛開催中の上条さんの家にこんな朝早くから誰か来ましたよっと……うう、チクショウ……」
さあ誰が訪れた。
土御門兄
251 :
とある:2008/09/01(月) 21:54:06 ID:+bG3CTsP
>>249それは続きを書いてもいいと受け取ってもよろしいですか?
土御門で続きを書くのか…これは大変なことになりそうだぜぃ
妹ならまだしも兄かよ
>>251 何を躊躇うことがありましょうか。
存分にお書きください、否、書いて下さい。
仕事でこれからしばらく留守にするんだ
その間舞夏のことよろしく頼むぜい
これで問題ない
追伸
舞夏に手ぇ出したら肉の一片までも絶滅させて殺るからな
その幻想(追伸)をぶち殺す!
やめよーぜい。カミやん、テメェじゃオレに勝てないよ
それがたとえ那由他の彼方でも 俺(と舞夏)には十分に過ぎる!!
そんな絶滅主義者対恋愛狂信者。
元ネタが一緒。というツッコミは。ぜったいに禁止。
突っ込むのはあそこで十分だ
>>260 やめよーぜい。カミやん、テメェじゃ攻めになれないよ
…………アーッ!
>>261 そのセリフだけ聞くと、土御門が攻めに聞こえる…
日付が変わるまでにレスがなかったら、インデックスは俺の恋人、オルソラは嫁、美琴はマブダチ。オリアナは他人。
その幻想をぶち殺す!
反応はえぇw
見張ってんのかw
日付が変わるまでにレスがなかったら、禁書とか美琴とかミサカとかオルソラとかあと姫何とかさんとかみんな俺の嫁
になったSSがそのうち投下される
おっと吹寄とか小萌先生とか黄泉川先生とかねーちんとか黒子とか風斬とかルチアとか残念美人とかその他もろもろも俺の嫁
とりあえず幻想砕き
楽しみです
残念無念、また来てねん!
結局、幻想は幻想で終わったか…
人の夢と書いて儚(はかない)…何か物悲しいわね…。
ルチアは俺の嫁
幻想のバーゲンセールか
頭の中で幻想のバーゲンセールや〜。
ローラは俺の(ry
ローラ好きなのは、異端なのだろうか?
ババ…あっ、なんか急に部屋の温度が高くなってきた気がする…
本当に俺だけなのか…>>ローラスキー
古文調でお茶目時々腹黒なローラに萌える仲間はいないのか!
パッツンパッツンのスク水着て欲しい。
当然ゼッケンは「ろーら」で
土御門によってこれが正しい日本の水着だと信じ込まされるローラ…
あると思います!
いや、普通に好きだぜローラw
ローラが1番
異論は認める
みんな等しく男(キャラ)も女(キャラ)も愛してる…つか好きだって人はいないのか?その物語を構成する一人一人に魅力を感じるっつーか。
>>287 それは前提条件だから皆口にしないだけなのさ。
ねーちんにその格好卑猥だなっていって狼狽させたい。
ふむ…すると俺は前提止まりか。エロはわかるが、萌えは…やっぱりよく判らん。
萌えの定義も人それぞれだから気にすることはない。
俺は犬猫がごろんとお腹を見せるポーズをとったときに萌えを感じる。
あと甲斐甲斐しく世話をする五和とかカミジョーさんに借りを返そうとあれこれ考えるねーちんとか
いろいろ不遇だがアタックしている姫神とかetc
お前ら実年齢数百年とかの妖怪美少女に萌えてローラ様に萌えられねぇとはどういう了見だ!!
いくらお年がアレでも風呂場でM字開脚してバタバタしてたらその下着をつうとなでてやるのが漢じゃねえのか!?
ふぅ…
まぁ、みんなとりあえず落ち着けよ
今の勢力図はいきなり五和さんがトップヒロインの座を取ってるようですね
この作品のヒロインは移り変わりが激しすぎる
みんな超電磁砲で我慢できんのか・・・!
妄想マスタリさえあればいつでもどこでもだれでもヒロイン
ローラ様は神のご加護があるので、
常にピチピチですw
お手入れも全力でやってます。
まぁなんだ、落ち着こうぜ
(馬鹿はそう言いながら買ってきた五和モノの禁書同人を読み出した)
最近禁書同人増えてきて嬉しいんだがw
何で転載してんの?
おっぱい揉みたい
>>300 お相撲さんにでも頼めば?
女の子がいい?幻想(ゆめ)を見るのは止めときな
ふと、過去の職人を懐かしむ瞬間がある
しかしそれは結局のところ過去の幻想でしかないのだ
――――ならその幻想をぶち殺す!
ステイル「……何をしていたんだ?」
土御門「せんずり、さ……」
シュポー。
D52発進!!
インデックスに短髪短髪連呼されてふと、当麻の周りの女の子には
長髪が多い(インデックス、姫神、吹寄など)と気付く美琴
↓
「ひょっとしてあいつロングヘアが好みなのかしら…」と一人で思い悩む美琴
↓
そんな美琴を心配した黒子と
「お姉様どうしたんですの?」
「…そういやあんたもそこそこ髪長いわよね」「は?」
なんて会話を交わしたりして
↓
悶々としたまま街歩いてる中、さらにねーちんだか風斬だかと一緒に居る
当麻を見てキレちゃって
↓
いつものビリビリ攻撃の後ギャースカ騒いでるうちに「別に髪の長さなんて
気にしねーよ!」って言われて美琴顔真っ赤
なんて妄想が思い浮かんだんだが誰か形にしてくれないか
それはお前がやるんだよ!(CV:小西克幸)
ここはまかせろ!だからお前は執筆作業に戻るんだ!
ラストオーダーとアクセラレータが萌えすぐる(;´Д`)
>>311 その組み合わせは上条さんたちより健全に思えるんだがなぜだろう
>>312 1対1だからじゃない?
カミジョーさんは10000股ってレベルじゃないし
あんま上手くできなかったけど308投下。かなり長くなっちまってしかもエロはない。不満は認める。
「大体なんなのよあのちびっこは! 人のこと短髪短髪連呼してからに! あたしにゃ御坂美琴っつー立派な名前があるっての! それともなにか、髪短いのが代名詞になるぐらい珍しいってか! んなことあってたまりますか!」
風呂に入りながら悪態をつく美琴。と、そこで何かに気づいたように言葉をとめた。
「いや、考えてみるとあの子って結構あいつといっしょにいる訳よね……。
その上、あいつの周りってあの子初めとして何でかしらないけど巫女服の女とか仕切り屋の女とかがいる、と……」
髪の毛を指でくるくるいじる美琴。
「普通に考えたら、あいつの周りって長髪ばっかりじゃない。っていうことは、そういうことなの?」
そこでため息をつき、言葉をつなぐ。
「いやいやいや、でも仮に、そう仮に、ひょっとしてあいつの好みがロングヘアだとして、いや別に決まったわけじゃないんだけど、そうだと仮に仮定したりすると、あたしはいったいどうすればいいわけ?
髪なんてそんなすぐ伸びないわよ!」
と自分の叫び声で我に返って、美琴はぶんぶんと頭を振った。
「あー駄目だわ。こんな推測立ててももんもんとするだけだっての。のぼせたりして黒子の世話になるのは流石に避けたいしあがるか」
ざばざばと豪快に音を立てながら風呂からあがる美琴。
体を拭き、まだ熱い体に服をまとって部屋に戻ると、ベッドに座っていた黒子と目が合った。
と、そこで美琴の頭脳に思考が閃く。
「ねえ黒子、そういやあんた、めんどくさがりなのに髪長いわよね」
「は? いきなりどうしたんですのお姉様?」
「あーいや、あんたさ、ひょっとしてさ、髪長いのってなんか理由あったりする?」
まさかあいつの好みに合わせてるわけじゃないわよね、と思いつつも一応問いかける美琴。
「あ、この髪ですの? これはですね、聞くも涙語るも涙の事情があるんですの! お姉様が是非にと聞くならもう微に入り細を穿って説明させていただきますわ!
あれはさかのぼること二年前、私がお姉様に始めて会った時のこと、」
「あ、もういいわ。べつにそこまでして聞きたいわけじゃないし」
後輩にいきなりこんなこと聞くなんて重症だわ私、と思いつつ黒子をさえぎる美琴。
「ちょ、お姉様? それじゃなんでお聞きになりましたの?」
「いや、ちょっと気の迷いみたいなもんよ。なんか煮詰まってきちゃったし一人で散歩でもしてくるわ」
「え、お姉様? お姉様? 外行くなら私も一緒に! っていうか私とお姉様の貴重なプライベートタイムが! 得がたい二人きりの時間が!」
まだ色々と言っている黒子を置いて外に出る美琴。日暮れまでにはまだ二、三時間あり、外はかなり明るく人通りも多い。
そんな中を一人で黙々と歩き続けるが、結局胸の中の疑惑は渦を大きくしていた。
そして間の悪いことに、本日本時上条当麻はアポもなく唐突にたずねてきて街の案内を頼んだ神崎を親切にも案内していた。インデックスは小萌先生の所に遊びに行っておりいない。
ロングヘアが好みか否かを延々と悩んでいたところに当の本人がロングヘアな上に長身でスタイルもいい美女を連れて現れ、当然のようにキレる美琴。
「やっぱりロングがいいのかーーっ!」
と叫びながらレールガン発射。唐突な事態に一瞬混乱するもいい加減慣れが出てきた展開なので何とか打ち消す当麻。と、そこでようやく何がおきたかに気づく。
「うおおおやべえ! っつかこの攻撃は御坂か! いきなりレールガンで攻撃って! 下手したらっつーか気づかなかったらほぼ間違いなく上条さんの頭に通気孔が一つ開いてますよ?!
と言うか無防備な一般人相手にサーチアンドデストロイってあなたは一体何を考えているのか説明していただきたい! そうだ! われわれは釈明を要求する! というわけで答えてください御坂さん!」
「あんたのバカ話につきあうつもりはないのよ! いいわよ! どうせロングがいいんでしょ?! 髪の長さなんかで女を選別するんじゃないわよ! 身体的特徴をあげつらうなって学校の先生に習ってこなかったのあんた?!」
「何を言ってるのかさっぱりわからんのだがこれは俺が悪いのか?! とトウマは自問自答にかこつけて相手に疑問を呈してみます!」
「そうよあんたが悪いのよ! それになんでいきなりあの子たちの口調まざってんのよ男がその口調はぶっちゃけきもいのよ!」
「ひ、人にきもいなんて言うんじゃありません! 上条さんは謝罪と撤回を要求しますよ?!」
「あたしだってあんたの差別意識に謝罪と撤回を要求したいわよ!
どうせ髪長い彼女作ってその髪撫でたりその髪梳いたり膝枕してもらったら自分の顔に髪がかかったりとかその匂いが甘くてとかそんな妄想してんでしょ?! この変態! 変態!」
「ちょっ、ないことないこと妄想してんのはどこのどいつだいや完膚なきまでにお前だろ?!
大体彼女の髪長いとか妄想したことないっつーの! 恋人なんて好きな人となれたらそれだけでいーだろうが! 別に髪の長さなんて気にしねーよ!」
「なっ……!」
と、ここで会話の最中も当然のように発射されていたレールガンがやむ。後には耳まで赤くなった美琴と状況を今一理解してない当麻と状況を全く理解できなかった神崎が残された。
なお、いきなり始まった口げんかについていけなくて黙ってた神崎さんが遠慮のない二人の態度から恋人同士と勘違いして悶々とするのはまた別の話。
おいおいGJだがねーちんの苗字間違えるたぁ何事だ
罰としてねーちんと美琴とカミジョーさんのくんずほぐれつを書くことを命じる
普通に面白いのにねーちんの名字は神裂…
間違った罰として続きを要求する、とワタシはどさくさに紛れてとんでもないことを要求してみます
崎ではない、裂きなのだよ!!!
何を裂くかって?そりゃもちろんねーちんが大切に守ってるしょj(ry
>>318 いや、ここはあのあちこち小さく裂かれているデニムを
ストッキングブレイクプレイの如くしっかりくっきりビリビリとですな
なー神裂、前にも聞いたと思うけど何でそんな格好なんだ?なんつーかエロイぞ
ななな、何を言うんですか!あなたは!!これは天草式うんたらかんたら
いや、それは分かってるんだが他の奴にも神裂の脚とか色々見られてると思うと、そのな…
ななななな
とある男のフラグ構築
321 :
314:2008/09/07(日) 13:02:00 ID:C6gwr2uG
あっちゃーやっちまった素で間違えたごめん。
夜中に変なテンションで書くとやっぱだめだわ。
でも結構好評みたいだしねーちんへの謝罪もこめて続きそのうち書くわ。期待しないで待っててくれ。
こっ、これは別にかまって欲しいわけじゃなくて名前間違えた反省のアピールしてるだけなんだから!
勘違いしないでよね!
それをねーちんに言わせてくれ
たまにはサーシャやオリアナのことを思いだしてあげてください
324 :
308:2008/09/07(日) 22:25:14 ID:xbBstiZ6
>>314 遅くなったが俺の妄想を形にしてくれてありがとう。
俺の妄想はここまでだったが続きにも期待してるぜ。
この話はとある彼女との恋愛起床の続きと見せかけて実はそうでもないお話です。
つたない文章ですので見たくない方はスルーしてください。
素敵で可愛い彼女。
幸せな生活を送る自分。
平和な世界。
そんな夢を見た。
「んぁ・・・」
朝日が眼に染みる事もないバスタブの中で、上条当麻は眼を覚ました。
傍らを見てもそこには何もなく、むしろ自分だけで窮屈なこの寝床に他の人間がいる訳もない。
「いやにリアルな夢だったなぁ・・・」
眼を擦りながら立ち上がる。
インデックスはまだ寝ているのだろう。今のうちにさっさと朝飯の準備をしちまうかー。
そんな上条の思考はドアを叩き割るかのようなノックに中断された。
「こんな朝っぱらから・・・ったく誰だよ」
急いで玄関へ向かう途中、視界にパジャマがお腹までめくれた少女が入った気がするが気のせいだろう。
そっかー昨日は暑かったもんなー。などと考えている時点で割と駄目な気がするが。
未だにノックがガンガンと響くドアを思いっきり開ける。
「はいはい何処のどなた様ですかー。こんな朝っぱらからノックのドラムを聞く趣味は上条サンにはございませんよー?」
思いっきり開けられるドアを予想していたのか。彼はドアから大きく離れて立っていた。
「その割には余裕そうな表情で助かったにゃー。おっすカミやん、いい朝だぜぃ」
土御門(兄)がそこにいた。括弧の中が妹ならば余った料理のプレゼントなども期待できるが、兄ならば正直悪い予感しかしない。
「なんだ土御門か・・・こんな朝から何のようだよ」
「カミやんに良いニュースと悪いニュースを持ってきたんだにゃー」
どっちから聞きたい?と意地悪そうに笑う土御門。
その瞳は不思議発光しているサングラスの影になって読み取れないが、焦っているようには見えない。
ならばそこまで切羽詰まった事態でもないのだろう。魔術師ではなく、一人の友人との会話に心を切り替える。
「どーせどっちも上条さんにとっては悪いニュースなんだろうに」
「いやー良いニュースの方はこの世で最高の幸せ、ベストオブラッキーイベントだと思うぜぃ」
何だそのカタカナ英語は。目の前で徹夜明けの漫画家のようなテンションを披露してくる友人に溜息。誰だお前。
「・・・まあどっちでもいいや、じゃあ良いニュースからで」
「良いニュースだな?まあ簡単に教えるとな・・・」
「おう」
瞬間、謀ったように土御門のサングラスの不思議発光が収まった。そこから覗く瞳の色は、狂気。
その瞳を見た瞬間、上条は本能の警告に従い部屋に戻ろうとした。が、上条がたった一歩下がる前に、土御門は上条の肩を思いっきり握りしめていた。
「これから一週間貴様に舞夏と生活する権利を進呈するにゃー」
「・・・は?」
「心配しなくても手を出す権利までは与えてないから安心するにゃー。つうか出したら貴様の辞書は生命活動を地獄と読ませる不良品になるぞ」
「い、いや待てよ土御門、どうしてそんな事態に!?」
「っち」
「舌打ち!?舌打ちって何!?」
慌てる上条の様子を見てもっと舞夏と同じ空間にいれる事に感謝したらどうなんだにゃー等とぶつぶつ呟く土御門。兄心は複雑らしい。
「俺はこれから英国の方へ二週間程飛ばなきゃいけなくなったんだがな」
「ああ」
「偶然に、舞夏の寮が試験的にAIM力場を利用した防犯システムを導入する為の改装工事と日付が被ってだな」
「あ・・ああ」
「そして舞夏がな・・・・舞夏が・・・・」
俯きだした土御門の背中にどす黒いオーラが見えるのは気のせいだろうか。
あのオーラもどきはこの右手でも殺せない気がする。土御門最強説。
「それじゃ兄貴もいないんだし、上条当麻の家にこないだのお礼も兼ねて泊まるかなー。
なんて言い出したんだよこの野郎っ!!!てめぇ一体家の義妹に何しやがったぁああああああああああああああ!!!!!」
「いや特に何もしてませんし!てかその口調お前に似合ってないし!」
キャラ崩壊してますよ!と土御門のオーラに押されて叫べない上条。
その表情を見た土御門が何かを言おうと口を開いた瞬間、それを遮る様に胸ポケットから電子音が鳴り響いた。
忌々しげに電話にでる土御門。その際上条を一睨みするのを忘れないのは流石だろう。
『土御門。本来ならば既に飛び立っているはずの君専用の航空機が未だ学園都市にあるのはどういうことだ?』
「っげアレイスター・・・いやこっちにも色々事情があってだな」
『いいから急げ。本来ならばこうして話している時間すら惜しいのだ』
「というか、お前はどこから電話をかけてるんだ」
『むっ』
貴様には関係ないことだ。とアレイスターは電話を切った。
上条は苦虫を噛み潰した様な、それでいて何かの新しいヒントを得たような土御門の表情を見つつ、自分は一体どうしたら良いんだろうと頭を悩ませている。
そんな上条を見た土御門からとりあえず先程のオーラは消えていた。
「とにかくカミやん、俺は行く。舞夏は昼前にはこっちにくる予定だ」
昼前!?と片付いてない室内を頭に思い浮かべて青ざめる上条。最近入院続きだった為、彼の部屋の一角は現在ゴミ袋が埋めているのである。
既にエレベーター前へ歩き出していた土御門は最後にもう一度だけ
「最後にもう一度だけ――舞夏に手を出したらブッ血KILL」
どこかの魔術師の台詞をパクりつつオーラを纏って、上条を脅していった。
残された上条はとりあえず自分は何をすべきかと考えた結果、部屋の中から聞こえてくる地響きの様なシスターの腹の音を鎮める為に部屋へ足を向けた。
「なんつーか・・・不幸だよなぁ」
うんざりしつつ溜息を吐き出し、冷蔵庫の中身が無くなるほどの大量の料理を作る上条。
都合20分で作ったにしてはあまりにも大量な料理を満足気に口にほおばったインデックスは、もーしゃもーしゃと幸せそうだ
いつもだったら食後はすぐに猫と戯れながら床に転がるはずなのだが、今日彼女はとうまーと話しかけていた。
足下で猫が「俺はもう用済みなのかー!いらない子供なのかー!」と言いたげにインデックスのひざに頭を擦り付けているのを眺めつつ、
どうしたー?と上条はインデックスに顔を向ける。
「そういえば言い忘れてたんだけど、今日から小萌の家にお泊まりにいきたいかも。ていうかいく」
「へ?」
「うーんと、小萌がね、『ふくびきー』でせかいのやきにくセットって言うのを当てたみたいなんだけど、あんまり多いから食べきれないんだって」
そういって微笑むインデックスだが、彼女は一体どうやって小萌先生とそんな連絡を取り合っていたのか。
彼女に与えられている携帯は常に電池切れでベッドの下に転がっているというのに。
「だから、きょうから泊まりがけで処分のお手伝いするって言ってたの。とうまに言い忘れてたね、ごめんね」
え?え?と未だ混乱する上条の家に本日二度目のドアノック。
「むかえに。きたよ。」
土御門来襲から開けっぱなしになっていたドアの向こうに巫女服が見えた。
彼女は私服をいくつか持っているはずなのだが、何故か上条と校外で会うときはほぼ巫女服である。なにかのこだわりなのかもしれない。
未だ混乱している上条にインデックスはそれじゃ行ってくるねー!と未だ出会わぬ獲物を想う猫科の猛獣の様な目をして去っていった。
姫神の方はまだなにか上条と話したいようだったが、迎えに来た相手がすっ飛んでいってしまったのでしぶしぶといった様子でインデックスの後を追っていった。
対して取り残された上条は思う。
「えーっと・・・これってひょっとしなくても舞夏と一対一生活スタートってことか・・・?」
そんな上条の言葉に応えるかのようなチャイム音。
姫神は去るとき律儀にもドアをきちんと閉めていってくれたのだろう。本日初めてのチャイム音に上条がドアを開けると。
「兄貴から話は聞いてるよなー?」
これから一週間よろしくなー。と微笑む土御門舞夏がそこにいた。
これが上条と舞夏の長くて短い一週間の始まりで、この時点で一週間後の彼らの姿を理解しているのは誰もいなかった。
以上です。
これ以降の話は需要があるようでしたら書き込もうと思います。
といってもまだ書いてないんですが・・・。
ここまで読んでくださった方がいるならば、ありがとうございましたー
わっふるわっふる
さあ、急いで続きを書く作業に戻るんだ
わっふるわっ(ry
ところで悪いニュースというのは次回以降にわかるのかな?
舞夏と一緒にいられてしかし手を出せない苦しみを味わうがいいにゃー、あっはっは。
出したら一片も残さず磨り潰すがな。
てとこじゃな?
333 :
ゼロ:2008/09/08(月) 06:47:31 ID:SATSPgZ5
久々です。
リクエストに答えるのはなかなか難しいのでオリジナルで。
「自問一……私は何故こんな所にいるのだろうか」
そう呟くのはロシア成教シスターのサーシャ・クロイツェフ。彼女が現在いるのはとある不幸な少年宅のマンション屋上である。
「自答一、世話になった彼にお礼を言うためだが………」
サーシャはなおも呟きながら回想する。
あれは一週間前。彼にお礼をしたい彼女は迷惑だが知識の豊富な上司に日本人へのお礼を聞いてみたところ、
「‘体でお礼’ってのがあるらしいよサーシャちゃぁん」
と喜気として語っていた。
まだその事がよく分からないサーシャに彼女が強引にチケットを予約してくれ、いろいろ教えてもくれた。
一瞬考えた後、サーシャはベランダに降り立った。
窓が開いているらしく、いとも簡単に侵入する。
そこで見たのは、ベッドで熟睡する彼女の恩人だった。
上条当麻。
学園都市の住人で、『幻想殺し』を持つ者。
データはそこまで書いてあるが、彼女はもっといろんなことを知っていた。
彼の勇敢さ、彼の匂い……。
気がつけばサーシャは、当麻の顔を覗き込んで僅か数pの所まで自らの顔を近付けていた。
なんだか自分の顔もかなり熱い。
だが恩返しをしなければ。
「宣言一……いきます」
そう言って、当麻にキスをした。
上条当麻は夢を見ていた。
まだ見たこともない、彼の好みストライクなお姉さんと愛し合う夢だ。
「おねーさまー…」
そう言いながら夢の中でキスしていた。
そう、夢の中で。
なのになんで息苦しいんだろう?
そう思った瞬間、意識が覚醒した。
当麻が起きると目の前には、
自分の唇を貪るサーシャがいた。
「……………ふむぅ!?ぅむぐ!?」
彼女も当麻が起きた事に驚いたのか、すぐに口を離した。
「さ、サーシャ…何故このようなことを…?」
「挨拶一、おはようトウマ」
「あ、ああ。おはようサーシャ。………って違う!!なんでサーシャがここにいるんだ?」
「宣言二、トウマに恩返しするため」
「恩返しねー……なんで?」
「回答一、夏の海で迷惑をかけてしまった」
夏の海とはエンゼルフォールの事件のことだ。
「俺は特に何もしてないぞ?事件解決したのも」
「それでも」
サーシャは遮った。
「貴方に会いたかったから」
「サーシャ………」
サーシャは言う。行動宣言をせずに。
「トウマ、私を抱いてほしい」
続きはまたいずれ。
>恋愛起床の人
わっふるわっ(ry
と冗談は置いといて、原作の雰囲気そのままですね凄いです。続きは期待してもいいんですよね待ってます
>ゼロさん
ちゃんと日本語になってるし書いてることも別におかしくないし十分面白くもあるんですが、
・自己主張が激しい
・sageない
・まとめないで投下
とかっていうのはエロパロ板では基本的にどこでも嫌われてます。
その上こういうことする自称職人の書いたものってのは大抵つまらないことが多いので、
条件をいくつか満たすとたとえ中身が良くても読んでくれない人が激増します。
他の職人さんを色々見たうえでとりあえず書き溜めてから投稿する方が評価はしてもらえるかと。
ミサカシスターズ×上条
『行列のできる上条輪姦所』
近日連載未定!
>>ゼロ
コテハンは外しとけ、持ち前のうざさと相まって荒れる元になりかねん
それと今のお前の投下してやってるって感じの態度はうざすぎる、読む気すら起きん
>>335 作者決定!その名も新人漫画家・笹古(ささご)さん!
5巻 P.50より
「おかげで女か男か分かンねェ体型になっちまうしよォ」
「ていうか、どっちなの? ってミサカはミサカは白黒ハッキリさせてみる」
「見て分かンねェのかオマエ」
「うーん」
打ち止めはその言葉に応えずに一方通行の正面に回り込むと、おもむろに股間の辺りを触り始めた。
「んー、なんだかよく分かんないなってミサカはミサカは首を傾げてみる」
「…………」
わさわさ、と触る。
(…なにしてんだ、コイツ)
股間周辺をわさわさ触診している打ち止めを、一方通行はなんだかもやもやした心境で眺めていた。
『反射』が作用しているため特に刺激は感じないが、幼い少女が自分のそれを触っていると思うと、なんか、こう。
一方通行も不健康であるとはいえ男子高校生である。ここ数日はぼんやりしていて自慰をしていなかったためちょっとだけ溜まっていた。
(……他人にさせるってのも、悪くねェかもなァ?)
首を傾げながら触診を続ける打ち止めを前に、凶悪な考えが頭に浮かぶ。
一方通行は別に幼女趣味があるわけではない。さらに言えばこれといった好みもなく、ぶっちゃけ発散さえできればいいのでこの幼女に手を出すことにも抵抗はなかった。
さらに、他人に奉仕を強要させた上で壊れるまで責め立てる。元々サディストの気がある一方通行にとって、それはたまらなく楽しそうに思えた。
(……っと、まずはどンくらいのもンなのか、確認でもすっかな)
いい加減直に刺激が欲しくなってきた一方通行は、睡眠中でさえも行っている『反射』を切った。
切って、しまった。
ついでに言えば夏休み最終日で人気の少ないこの町の、さらに人気の少なそうな路地裏を探して視線をさまよわせていたため、
「むー、確かここは男の人の弱点だったから殴れば分かるかなってミサカはミサカは拳を握ってドーン!!」
打ち止めの右拳による渾身のストレートパンチを、文字通り急所に喰らってしまった。
一方通行は歯を食いしばった。体の芯がひどく痛んだ。操車場で無能力者に殴られたのとは違う痛みだった。比べ物にもならなかった。
…………本当に、比べ物にもならなかった。
「なるほどー、アナタは男の子だったのねってミサカはミサカは発見した真実に満足して頷いてみる」
「くそったれがああああああ!!……あああぁぁ…!??」
オシマイ。
うん、やっぱり二人のヒエラルキーはこうだな
>>339 GJ!
打ち止めってこうだよな、うんうん。
いやーうまいなGJ。
>…………本当に、比べ物にもならなかった。
実感篭りすぎ。うめぇな……
>>340 これがきっかけで鈴科百合子ちゃんになるんですね
あんな弱点抱えるくらいだったら女がましだ!!!
そんなこんなでチェンジ
くそっ…二日目はひでえな…
一方さん自分の性別まで自由に変えられんのかよw
ってのはさておいて作者氏GJ!
一方さんと打ち止めさんは萌えますよね、わかります。
>>340 拳を握ってドーン!!の所で喪黒福造っぽい打ち止めをイメージしてしまった。
連鎖的に急所殴られた一方さんの顔も藤子A調になった。
腹抱えて笑うと同時に自分の妄想力がちょっと嫌になった。
349 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 14:12:52 ID:fNuEfWTO
誰かルチア物書いてくれ
あれあれお姉さんのことわすれてないよね?
お姉……さん……?
そんな時代もあったねと、いつか笑える日も来るわ……
と、一月半開いた言い訳をするおいちゃん。
「ふぎゅふっ……!!!」
獲物を狩るような視線を向けたオリアナが、その手を伸ばした。
藍染めのデニムの分厚い生地に阻まれていても、指などではない何か別の生き物のような、
淫らに絡みつくその感触が上条を襲った。
半ば空気が抜けるかのような、情けない声が漏れる。
「うわ、ホント、凄いんだ……。自慢して良いわよって、お姉さん、思うな」
絡む指を小刻みに動かしながら、今度はその肉感的な唇を上条の耳に寄せたオリアナが言う。
「くふっ、く、お、おい、やめろよ……」
「嫌よ」
理性などでは制御できない男の性に指を絡みつけられ、それでも何とか抵抗しようと口を開
いた上条だったが、即座に拒否の声が返ってきた。
「こんなに、自分で止められなくなっちゃうくらいにまでお姉さんを仕込んでいったのは、君
でしょ?」
言って、オリアナは甘い吐息を吹きかけながら、上条の耳を甘噛みする。耳の奥から、下腹
の奥から、背筋から駆け上がる甘酸っぱい刺激が、上条の身体を痺れさせた。声も出ない。
まだ痺れも抜けないうちに、オリアナの唇がそっと離れる。離れて、熱く湿った吐息と共に、
また声が忍び込んでくる。
「ぶん殴って仕込んじゃうなんてさ、君ってすっごいサディストなの? それとも、お姉さん
が素質アリ、だったの? ………ううん、どっちだって良いわよそんなの……。ねえ、仕込ん
じゃった責任、取って欲しいな、お姉さん」
この声は幻聴か何かなのだろうか。目の前の女は幻覚なのだろうか。それでも感じるこの柔
らかな重みと、幻聴のように響く甘い声が、そして、絡まる指が伝えてくる痺れが、現実か幻
かの区別を曖昧にしていく。
女の胸に押しつけられていた右手が動いた。
右手に伝わってくる感触は柔らかいのに、ただ柔らかいのではない。ぱんと張った肌が指に
抗ってそれを押し返してくる。その抵抗が、この生意気な膨らみを揉みくちゃにしたい、とい
う嗜虐心を掻き立てる。
「あん……っ、くうっ」
女が―――上条を押し倒していたオリアナ=トムソンが、喘ぐような声を上げた。
「やめろよ、でないと、俺も、やめないぜ?」
藻掻くように、上条は声を絞り出す。その言葉が、全くの逆効果だということも判らずに。
「じゃあ、やめない」
半ば目を潤ませたオリアナが、その顔を再び上条の正面に向ける。
「ちょっと待っていまの無し―――」
「男に二言はないのよね、日本では?」
慌てて言い訳をしようとした上条に、オリアナはぐいと顔を寄せた。そのまま、もう一度上
条の唇を自らの唇で塞ぐ。上条が目を白黒させているその隙にも、伸ばされたオリアナの手は
動きを止めず、
「ぷは………っ、くあうっ」
器用に上条のジーンズのジッパーを下ろして、固く反り返った上条の分身を外気の元に引き
ずり出した。
「やだ。君って、結構可愛い声出すんじゃない……。お姉さんったら、ゾクゾクが止まんなく
なっちゃう」
唇を離して漏れ出た上条の声に、艶めかしく瞳を潤ませたオリアナが呟きを返す。そうして
オリアナは身体を浮かすと、上条が動こうとするよりも早く(と、言っても身体は言うことを
聞いてくれないのだが)、上条から見て下方に身体をずらす。
「ひあっ……や、やめ……」
身体をずらして俯いた、と思った瞬間、オリアナが呑み込むように上条の分身を捕らえたの
だ。
肉感的なその唇が張り詰めた怒張の先端に吸い付き、少しずつ口腔内へとそれを送り込む。
しかし、そのまま滑り込ませようとしてもお互いの表面が突っ張ったのだろう。唇と先端の
両方を湿らそうして、くるりと先端の周囲を舌が器用に滑った。
どこ、と言われれば腰椎間板のあたりだろうか、なぜか冷静に場所の分析ができてしまった
のだが、とにかくそのあたりから、かくん、と力が抜けて、その一瞬だけで爆発しそうな刺激
が上条の捕らえられてしまった先端に向かって走る。
「かはっ………」
上条の口から乾いた声が漏れても、オリアナの唇は止まらない。きゅぷ、と音を立てて先端
部分が呑み込まれた。呑み込まれると同時に、上条の噴火口を舌が責め立ててきた。
頭部を完全に捕らえられたのみならず、胴体もオリアナの指が触手のように絡みつき、それ
が上条のツボを知っているかのような強さで―――それも、一様の強さではなく締め上げたり、
緩めたりしながら―――上下する。
咥えられただけで爆発しそうなのに、叩き付けられるような快感が乱暴に背骨を駆け抜ける。
上条は抵抗すら忘れて、自分の髪をむしり取らんばかりの勢いで頭を抱えるばかりだ。そうし
なければ、すぐにでも出してしまいそうなのだ。
そうして上条がその刺激に耐えていると、今度はその先端部――亀頭を上顎に押しつけるよ
うにしながら、ぐいと竿までも呑み込まれる。
「うあ……」
唇と舌が絡みつくように竿の表面を流れ、上条がその刺激に耐えきれずに呻くと、その先端
が喉の奥に当たって、今度はぬるりと唇が上へと動き、いつの間にか、分身の竿からその下の
ぱんぱんに張った袋に移っていた(ことにも上条は気がつかなかった)指に変わって、オリア
ナの唇、舌、そして口腔全部が上条の分身を捕らえて上下する。
(ぴちゃ、くちゅ、ぴちゅ、くちゅ、ぷちゅ……)
その唇が立てる淫靡な音に混じって、オリアナ自身の荒くなった呼吸が唇の隙間から漏れ、
咥え込まれて唾液でびちゃびちゃになった怒張とその根本をくすぐった。
刺激が全身を暴れる。耐えるしかできない上条には、それを狂おしげに見上げるオリアナの
視線に気付くだけの余裕は、ない。
いつ爆発してもおかしくないほどに責め立てられ、上条自身耐えきれない、と思い始めたそ
の瞬間。
一瞬、オリアナがその唇を緩めて、
「あふっ、はあ、あふ…………」
上条の背筋を電撃のように走る喘ぎを上げ、次の瞬間には再びぎゅうと怒張を咥え直した。
同時に袋をつかんだ指にも少しだけ力が籠もる。
「んんん……っ、んむっ、んんっ」
呻いたのはオリアナだ。上条はと言えば、声も出ない。
びくびくと震え―――いや、暴れながら、限界を超えた怒張が白く濁った欲望を吐き出す。
びゅるびゅると激しく吹き出す下半身とは対照的に、口からは声にならない呻きしか出ないの
だ。
ようやく激しすぎる射精の快感から身体が解放されはじめると、オリアナがそっと上条の怒
張をその口から抜く。
「ん、んぐ、…………けほっ、はっ、はあ……」
挑発的な瞳を上条から逸らさないまま、オリアナは口の中に吐き出された欲望を飲み下すと、
息を荒げながら呟いた。
「はあ、はあ、やだ、すっごく、濃いのね……。それに、こっちも、もう……」
オリアナが唇を喜悦に歪める。その目線の先には、出したばかりだというのに再び固くそそ
り立つ上条の逸物があり、
「ちょい待ち、あの、その目は……何?」
上条の呟きを無視してオリアナがその身体の上に覆い被さる。
「君ってモテそうだし、エッチくらいこれから幾らでもするだろうから……って、もう、いっ
ぱいしてる? まあ、とにかく」
大きく足を開いて上条に跨ったオリアナは、そう言いながらサイドの紐だけで身体に張り付
いていた下着を短いスカートから抜き出した。
「女の子の方から無理矢理、って言うのも、一回くらい、あっても良いわよね?」
ちょっと待てー!!!! と、心の中で上げた叫びは声にならず、すっかり濡れそぼったオ
リアナの秘裂が上条を呑み込んだ。
「やっ、あ、何か来る……っ、ふあ、ああっ、きちゃう、き、きちゃ、あ、あ、ああああああ
あああ――――」
甲高い嬌声と共に、組み敷いた細い身体が跳ねる。身体は細いのに何度見直しても豊満な乳
房が激しく揺れた。
そうしてオリアナはがっちりと上条の身体を捕らえていた両足にも(きっと無意識に)力を
込めると、上条の分身をくわえ込んでいた蜜壺が絞り上げるように上条に食い付く。
その刺激に、もちろん限界ギリギリだった上条は耐えられない。オリアナに腰をホールドさ
れていなくても、そうしない余裕などなかっただろう。
「うくっ……っ!」
びゅるっ! びゅっ、びゅくっ!
二回目だというのに――いや、最初に口淫で出してしまったから三回目か――、腰の奥の方
から叩き付けるような感覚と共に大量の欲望が吐き出される。
「ああん、きゅあはっ、あうう……、きみが、君が、中で、いっぱい……」
焦点を合わせきれない瞳を必死に向けながら、オリアナが両手を伸ばす。
その腕が、自分の肩に、首に絡みついてくるのに、上条は抵抗しない。むしろ自分からその
腕に包まれる。
目の前の、潤んだ瞳の要求くらいは判る。相手が力の入らない腕に無理に力を込めてくるそ
の前に、上条はオリアナの力の抜けた、それ故に淫靡すぎる艶を放つ唇を貪った。
−*−
「なんで、こんなことに……」
クッションのよく効いたソファーにへたり込むように腰を落とすと、上条当麻は額に汗を浮
かべながら呟いた。
「あら。言ってくれるじゃないの」
上条の呟きを茶化すような声で遮ったオリアナが、ソファーのすぐ隣に滑り込んできた。オ
リアナはぴったりと上条に身体を寄せると、手に持った背の高いタンブラーを手渡してくる。
「紅茶でも良いかな、って思ったんだけど、せっかく君がここにいるんだし。ジャパニーズ・
スタイルのアイスコーヒーなんて言うのも悪くないと思わない? お姉さん、結構好きなの
よ」
そう言いながら、さらに身体を密着させてきた。
「冷たいコーヒーって、日本発祥なんでしょ?君と飲むにはちょうど良いかもね」
「い、いや、そうじゃなくって……っ!」
ひとり、話し続けるオリアナに何か言い返そう、いや、何かではなくって、こういう事態に
なってしまったことについて――と口を開きかけ、思いだした直前の行為に赤くなって、上条
の口が止まる。
「こんなこと、って言うのはないと思うんだ、お姉さん。だって、最後の方ってば、お姉さん
頭の中真っ白になっちゃって、君に気絶させられるかと思ったのに」
「……………っ!……」
反論できない上条の顔をのぞき込むその表情は、実に嬉しそう、あるいは楽しそうと言うべ
きか、上条にしてみれば『遊ばれちゃってる』感が丸出しの悪戯っぽそうな表情である。
大覇星祭のあの日、『キスが良い?』と聞いてきたあの時も、表情だけならこんな感じ、で
はあった。それでも、上条たちと学園都市で戦った、そのときのオリアナはやはり心のどこか
に仮面を隠していたのだろう。
いま、上条の隣で可笑しげに微笑む瞳には、どこか少女めいて邪気がない、そんな気がした。
「お姉さんね、心の何処かではやっぱり判ってたのに」
慌てる上条の表情をじっくりと眺めてから、少しだけ真剣な表情になったオリアナがぽつり
と呟く。
「結局、自分さえも信じられなかった結果がアレだったのよね」
その声音の変化に、上条の頭にも冷静さが返ってくる。隣に座る碧眼を、じっと見つめた。
「判ってたのに、それを押し殺してた。それで、誰もが笑っていられるためには、って、君と
戦ったそのあと、ずーっと考えてた」
自分の瞳を見つめる黒い目を見つめ返して、オリアナが続ける。
「お姉さんには、微力かもしれないけれど力がある。そのことを、本当に必要としている誰か
のために使わなくちゃいけないのよね」
上条の瞳を見つめ返す碧色の瞳が、少しだけその輝きを増したように見えた。そうしてその
光が、上条の目にまぶしく映る。
「そう、それで、そのことをお姉さんに教えてくれたのは、君なのよ?」
「え……?」
「そう、君なのよ。答えを教えた――ううん、とっくに持っていた答えに目を向けさせてくれ
たのは、間違いなく、君。そうして、そこに向かう決断の、そのための力をくれたのも、君」
オリアナの微笑みが力強さを増す。
何かに縋り付こうとしていた過去を捨て去って、その微笑みは力に溢れている。上条にも判
るほどに。
「だからさ、またお姉さんが迷っちゃいそうなときは、君のパワーを分けて欲しいな―――」
オリアナが瞳を細めた。
「―――今日みたいに、ね」
ぶほあっ! と、上条は口に含みかけたアイスコーヒーを派手に吹き出す。
「げふっ、か、かはっ………、お、オリアナ? オリアナさん?」
むせ返りながら、上条当麻は焦燥した表情でオリアナに向かって振り返った。反対方向に吹
き出すだけ、十分に余裕があるような気がしないでもないのだが、上条の名誉のためにそれは
気のせいと言うことにしたい。
しかし、当のオリアナはと言えば、そんなことなど全く気にも介していない様子で上条にし
なだれかかると、細い指を上条の胸元でつつ、と滑らせる。
そんな仕草が、またも直前の情事を思い起こさせて、焦りながらもみたび上条の顔に血が上
る。
「いけない? こういうことでだって、女って変われるものよ? でも、それが誰でも良いっ
て訳じゃないんだ、それはお姉さん、判って欲しいな……。君じゃなきゃ、ダメなの」
焦りながら、赤面しながら、納得できるようで納得できない、いや、できないわけでもない。
どう答えて良いのだろうか。パクパクと金魚のように口を動かしていた、そのとき―――。
「残念、お邪魔さんがきちゃった。お迎えよ」
オリアナがそう言った瞬間、バタン、とドアが開いて、数人の少女のものと思われる声がけ
たたましく響いた。
「か、上条さんっ! 何でこんなところに入ってきてたんっすか! そいつに何か―――」
「いつもいつもいつもとうまはどうしてとうまなのっ! どうしてこんなところにいるの!
迷った、じゃ言い訳にはならないんだよ?!」
そのほか、いつもの――と言うか、ここ数日すっかりとお馴染みになった面々の声が背後か
ら聞こえる。振り向くのが恐ろしいのは何故だろうか。返事をしようにも、声が出ない。
からからに乾いた喉を湿らそうと、手に持ったタンブラーからコーヒーを口に含む。何故、
手が震える?
そうして、ようやく声を、しかし振り向くことはできずに声を絞り出そうとした、そのとき。
「あら。お姉さんだって、そこの部隊長さんなんかと一緒で、この坊やにガツン、と往かされ
ちゃったクチなのよ? せっかく会えたんだもの、お姉さんにだって彼と旧交を温める機会く
らい、あっても良いと思うのよね」
そう言って、上条が口を開くよりも早くするりと腕を絡ませて。
オリアナの、滑らかで艶やかな唇が、上条の頬に触れた。
それは、ひんやりとしているのに何故か暖かくて、暖かいだけではなく何か強い意志のよう
のものがあり、
あり、
あ――――――――。
そうしてそれが、上条の、初めてのロンドン塔訪問の最後の記憶ともなったのだった。
蛇足だが、上条当麻はその日のその後のことは思い出さないようにしている。今でも。
さよならさよなら今は何も言えないわ
と、言ってこの長期にわたる放置から逃走……ノシ
こそこそこっそり。
前夫の弁当氏とか最近忙しいのかして見ないけど、携帯氏とかそのほかの職人諸兄のリレーも読みたいぜ。
もちろん書きかけの続きもな!
……そこはかとなく、自分の首を絞めたような気がするのは何故だろうか。
これはもうGodJobというしかないな。
駄文ですがご容赦を
「ふむぅー…」
「さっきから何を難しい声を出してるんですか」
暖かく穏やかな午後。そんな中、なにやら考えているのか眉間に皺を寄せているのが、イギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会』最大主教のローラ=スチュアートである。
「ちょっと疑問に思いし事がありけるのよ」
それに答えるのは、世界に二十人と存在しない『聖人』である神裂火織だ。
「疑問とは?」
彼女が紅茶を淹れながら尋ねると、
「『幻想殺し』について」と答えを返してきた。
神裂がローラの手元を見ると、あの少年についてまとめた資料が置いてある。
全てまとめたはずだが、と心配になった神裂は彼女が気になっていると思われる事柄に触れた。
「…彼の能力についてですか?」
そう言いながら神裂も思い返してみた。
他人の為なら命を賭けることも厭わないとある少年の右手に宿る力。
聖ジョージの聖域どころか、『神の右席』の強大な一撃すらも消し去った、魔術には無いもの。一体どういうものなのか本人にも分かってない節がある。
それについて、実際に見た者の意見を聞きたいのだろうか。そんなことを漠然と考えていた彼女に、ローラは全く違うことを尋ねてきた。
「いや、彼のこの性格面が気になりて仕方が無しなのよ」
性格?と目を点にした神裂が資料を見やるとそこには、「性格:損得勘定を無しに飛び込んでいく性格。他人の為なら右手一本で立ち向かっていく」と書き記されていた。
神裂は彼の勇敢さを思い出しながら、
「この文章の通り、むちゃくちゃですが誰に対しても壁を作らず平等に接し、誰にでも立ち向かえる強さを持った者ですよ」と何故か誇らしげに言う。
ローラは彼女の賛辞を聞きしばし考えた後、爆弾発言を投下した。
「ふむ、ではこの少年に会いにいざ学園都市に赴かんなのよ」
……………は?
「ななな何を言ってるんですか!?」
「だからかの者に会わねばと」
「何故そうなるのですッ!!」
「これだけの強き心を持ちける者に会いたきと思うのは当然のことにありけるのよ」
「あ…貴女はイギリス清教の最大主教でしょう!?なのに学園都市に入れるわけがありません!!彼をこちらに呼び寄せるなら構いませんが!!」
神裂は言った瞬間、自分が何を言ったか分からなかった。
だがローラのしてやったりと言う顔に、まずいことを言ったことだけは理解出来た。
ローラは突然携帯電話を取り出すと尋ねた。
「アレイスター、今の話聞きけりかしら?」
すると携帯電話から男の声で「承知した」とだけ聞こえ、通話が終了した。
神裂が呆然としたように呟く。
「今のは………?」
するとローラは嬉しそうに「これであの少年を……」などと言いながら部屋を出ていってしまった。
残された神裂は5分かかって現状を理解し、その場に崩れ落ちた。
それから3日後。
「あのー……なんで上条さんはこんな所にいるんでせう?」
不幸な駄フラグボーイ=上条当麻は最大主教宅のランベス宮にいた。
「こちらとしても本当に申し訳無いんですが……最大主教が貴方に会いたいと」
面目ない、とでも言うように肩を縮める神裂。
大きなドアの前で二人は止まった。
「最大主教は一人で貴方に会いたいそうなので…お願いします」
「おう、分かった神裂」
では、と言い去っていく神裂。
一人残された上条は少しながら緊張していた。
当然だ。これから会うのはイギリス清教トップ、インデックスに『首輪』をつけたあの最大主教なのだから。
覚悟を決め、ノックをして扉を開けた上条の目に飛び込んできたのはーーー
下着姿のローラだった。
予想外の事態に戸惑う上条。当然だ。
「どうなってんだこりゃぁあ!!」
「うむ、やはり私の肢体は興奮必死みたいやね」
満足顔で頷くローラ。しかも何故か口調が関西弁。
「……………」
あまりの不測の事態についていけない上条だったが、とりあえずツッこむ。
「なんで関西弁?」
「む?これは土御門元春から習ったものやけど……まさかまた間違いだといいけるの!?」
もう何が何だか分からない。
とりあえず自己紹介ということを思いついた上条は
「あー…はじめまして。俺は…知ってると思うけど、上条当麻だ」
「私はイギリス清教最大主教、ローラ=スチュアートといふ者よ。気軽にローラと呼んでやー」
…喋り方を統一してほしいと思ったが、今はそれより聞きたいことがある。
「俺に……何の用だ?」
その、最も重要な問いにローラは笑って答えた。
「貴方を気に入ってしまったの」
また口調が変わっ………ん?
「え?今何て?」
「貴方のその生き方や性格が気に入ってしまって………さっきから貴方と話している間も…ほら」
と自分の股間をまさぐると粘っこい水音を響かせた。
「だから当麻……私を抱いて?」
「だから当麻……私を抱いて?」
そう言われた時、自分の中で何かが切れるのを感じた。
部屋の中には濃厚な雌の匂いが充満し、目の前には下着姿で自分を誘う少女がいる。
据え膳食わぬは男の恥。
理性が消えた上条はローラをベッドへ押し倒したのだった。
以上です。文章が雑でごめんなさい。
>>339 GJ!
この2人めちゃくちゃ好きだから美味しかったですー
文章云々よりも、前の人の投下から30分しか開けてないのは嫌がらせ?
ちょっと気を遣いなさいよ。
>>365 文章云々はしょーもないが
そんな細かい事はどうでもいいだろ低脳カス
お前はそんな細かい事で一々絡むから周りから嫌われてるんだよクズw
これは自治厨乙って言えばいいのか?
ともかく二人ともヨカッタヨー
2人ともGJ!
やっぱり、ローラ可愛いよ、ローラ
>>366 言い方はアレだけど、言ってる事は間違ってもないんだし
そんな煽らなくてもいいと思う・・
ローラの言葉使い、SS書く時大変そうだw
二人とも凄く面白かったです
続き!続き!
「気を遣いなさい」と言ってる方が気を遣っていないのは仕様ですね
汚れのない聖人を汚すってのは、
なんか非常に来る物があるねw
巫女とかシスターがやられる理由にそういうものも含まれてると思う。
禁忌を犯すと言う背徳感みたいな
つまり365の言ってることは正しいが、口調が反感を買いやすいってことだろう。
もう少し冗談めかすなりなんなりすりゃよかったんだろうが。
ひょっとすると最後の微妙なツンデレ具合が「冗談めかした」口調のつもりだったのかもしれんが、不十分だったんだな。
ともあれ両氏ともGJ!楽しませてもらいますた。
けど空想模様さんの方は、やっぱりここまで間隔あいてないと二人でまとめられちゃうだろうから少し時間を空けてからのほうが良かったかと。
間が空くのを待ってて投稿できないなんて状況はめったにできやしませんよ。
374 :
361:2008/09/10(水) 14:44:04 ID:NQQVyAWu
ごめんなさい。次から気をつけます
まあまあまあ。
インデックスのSS少なッ
武器がロリしかないからな…
噛み付きフェラ
インデックスはやっぱりロリ
ケフィアと絆創膏…いやなんでもないデスよ?
インデックスの書き溜めてみます
インデックスのSS……インデックスのSS……
「……ち、ちゃんとさわって確かめるんだよ」
そう言って、恥ずかしいのか、照れているのか、それとも泣きたいのかあるいは決意の表明なのか
――さまざまなものが入り混じった複雑な表情のまま――、インデックスは碧玉のような瞳を潤ませ
ながらもじっと上条の目の奥を覗き込む。
上条が息を呑むその隙に、インデックスが両の手を出して相対する少年の手を取った。
「え、ちょっと、あれ? い、インデックス―――!!」
そうしてそのまま、少年に抵抗する隙も与えぬままにぐい、とその手を引っ張り、上条お下がりの
シャツに覆われた小さな膨らみのひとつずつに少年の手を重ねる。
「……………! ………っ、…………!!!」
お下がり、要するに使い込んでもう着ることの無くなったシャツ――の、洗濯を繰り返した結果薄
くなった綿混の生地の向こうから、上条の手の中へとえも云われぬ感触が伝わってきた。
張りのある肌がぐっと押し返してくるのに、そこはまるでプリンかマシュマロのような・・・・・・いや、
この表現が正しいのかどうなのか、上条には判断できないのだが、直感的にそう感じた、同居人の少
女の膨らみの手触りが上条の意識を刺激する。
さらには、
「はうんっ………ひぅっ…」
少年の手を自らの手でその胸に持っていったはずなのに、上条に触れられた瞬間、恍惚とした感さ
えある、いやむしろ恍惚としている、と言ったほうがふさわしい喘ぎをインデックスが上げた。
その喘ぎに、思わず手のひらの力が強くなる。
「きゃうんっ」
ぴくりと力が加わっただけで、それでもインデックスの唇から艶交じりの悲鳴が漏れる。
「……ふあ、はあ、はあ…あうん……」
荒く、熱く、そして艶めかしくなった少女の息が上条の腕をくすぐった。
−*−
なぜ、こんなことになってしまったのだろううか。
混乱が頭の中を覆い尽くして、まともに思考を巡らせることすら困難になっているのに、インデッ
クスが突然、真剣な表情で上条を見つめてきた瞬間の映像だけが鮮明にリフレインする。
何のことはない、テレビに水着のセクシーなお姉さんが映った、それだけだ。
そんな映像に思わず目が行くのは、思春期の少年の―――いや、単純に男性の性、というものでは
なかろうか。しかし、そのことが(タイミングも悪かったのだろう)、どこか虫の居所が悪かったの
かもしれないインデックスを刺激した……らしいのだ。
「……私だって、」
聞こえてきた声に、え、と振り返る。
上条の視界に飛び込んできたのは、不機嫌そうに上条を見上げるインデックスの姿だった。
インデックスが入浴を済ましている間に、夕食の食器を片付けようとしていた。そこに、付きっぱ
なしのテレビから――何かのバラエティ番組の企画だったのだろう――流れる水着の姿に、思わず見
入ってしまっていたのだ。
そんな上条の背後にいつの間にか立っていたインデックスは、拗ねたように下唇を噛み、半ば目を
潤ませて真っ赤な顔で上条を睨む。
「とうまはちっとも見てくれないけど、ちゃんと成長してるんだもん」
インデックスの口から突然にこぼれた全く予測できない言葉に、え、と再び上条は眼前の少女の姿
を見据えた。
少女は、普段ならお風呂の後でも眠る直前までいつもの純白の修道服を着ているのに、今夜は何故
かもう寝間着代わりのお下がりのシャツ姿だ。何故だろう、と思うよりも早く裾から伸びた白い太腿
に目線を奪われる。
しかし、それが今回はインデックスにとっては目を逸らされた、と見えたらしい。声量は小さく
なったのに、語気は明らかに強くなって少女の呟きが続いた。
「……それなのに、とうまはいつもいつもいつもとうまで……! 気がつくと誰かに鼻の下を伸ばし
てて……!」
「あ……? あの、インデックスさん?」
詰問のような、それでいて独り言でもあるような少女の台詞に、苦笑を浮かべて戸惑う上条を見上
げて、インデックスの表情がさらに硬くなる。
「いっぱい食べたらいっぱい育ったら良いなあ、って云ったのは、とうまなんだよ? なのに、どう
してとうまはちゃんと見てくれないの?」
畳み掛けるように言われて、上条は返事が出来ない。出来ないままに、少女の声は続く。
「……ちゃんと、育ってるんだもん……!」
上目遣いに上条を睨んでいたインデックスが顔を上げて、真正面からその顔を見据えた。
「だから、それを証明するために、とうまがちゃんと確かめてくれなきゃなんだよ」
言葉を出そうとしても出てくれない。声も出ないままに、反射的に動いた口から、かひゅ、とかす
れる息の音が響く。
ワケも判らずに顔が赤くなっていくのは、いつかの――そう、大覇星祭の初日、まさにインデック
スにその軽口を叩いた日の、少し汗ばんで、甘い匂いをさせ、上条の頭の中をピンク色の空気で満た
していったあの肌の感触を思い出してしまったからだ。
「インデックス……?」
やっと、少女の名前、そのたったひとことだけが音になる。
「ま、まえにも、とうまはしっかり……み、見てるんだから、ちゃ、ちゃんと、確かめられるはずな
んだよ」
上条を強く見つめるインデックスのその表情が、不機嫌よりもむしろ羞恥の色を強くした。ぎゅう、
と手のひらを固く握りしめ、ぱくぱくと数度口を動かす。
あのピンク色が再び上条の頭の中を満たし始める。次の瞬間、呟くインデックスが上条の手を取った。
次の休みは日曜日で、そのあとは7連勤かー。死ねそう。
と、きっと続きが遅れる言い訳を先にしてから逃亡。
>>385 先越されちゃいましたけど、素晴らしいです!!俺も頑張らねば………
うひょひょひょー爆 裂 G J ! 579氏は相変わらず良い仕事しかしませんねえ。
妖艶ってレベルじゃないエロさ五割増しのオリアナを投下したと思えば続けざまにインデックスですか! 何日か抜くのには困りませんです。
っと、ローラをぶちこもうとしてる方にも期待大なのです。
あのクセのある口調の再現は見事。遂にローラ様のエロSS開拓なるか?うおお燃えるぜっ。
さーて、残暑で干からびていたってーか今も干からびているこの前方の弁当でございますが。淫魔騒動の続きがもうすぐできそう。
でもアレはリレーで、既に俺は一度バトンを取ったからね。もし他に誰か続き書いてれば私は即辞退しまして、ヤンデレ五和の続きの作業にキリカエマス。
・・・誰もいないなら・・・また自分がブッこんでいくつもりです。
392 :
にゃんこ:2008/09/11(木) 23:13:07 ID:oImM5ytG
ローラ&上条を書いているにゃんこと申します。淫魔騒動の続きを書くのに参加してもよろしいですか?
393 :
ユウマ:2008/09/11(木) 23:15:25 ID:oImM5ytG
ローラ&上条を書いているユウマと申します。淫魔騒動の続きを書くのは参加してもよろしいんですか?
394 :
ユウマ:2008/09/11(木) 23:17:13 ID:oImM5ytG
ごめんなさい
392の方は手違いですので気にしないでください
とりあえずコテとかいらないから!な!
とりあえず大量に書いて読んでる人がまとめサイトに上げるときに
名前が欲しいので鳥つけてとか言われてないのにコテつけると荒れるからやめたほうがいいよ
397 :
393:2008/09/12(金) 00:34:08 ID:7fmNLDeq
ご迷惑ばかりかけて申し訳ありません
579氏乙です!完成度高っ!
個人的には何時間で完成させてるんだって感じですがw
で、誰か淫魔騒動のこれまでのいきさつを教えちゃくれんか?
このスレの初めの方見てる限りだと適当に思いついた人間が書いてんのかと思ったんだが、
ひょっとして前スレでなんか協定みたいのがあったのか?
このスレから見始めた新参だからわからんのだよ
>>398 まずは
>>1に掲出してある総合データベースへ行って、過去ログを見てくるがヨロシ。
こんな話は無いのか!と聞く前には保管庫で、それでも無ければ君が書くのだ。通信は以上。オーバー。
久しぶりに来たら、変な作者が増えてるな。
アニメ化の影響でリア厨が流入したのか?
保管庫すら知らないのもいるみたいだしそうかもね。
まぁ容量さえ潰されなきゃ気にせんけどね。読まなきゃいいだけだし。
ホントに糞みたいな駄作をつらつら書かれたら俺より先になんか言ってくれる人でるだろうし。
402 :
398:2008/09/12(金) 13:13:27 ID:wWK+b1NT
>399すまん書き方が悪かったようだ。
俺が知りたかったのは「淫魔騒動のあらすじ」ではなく、
「淫魔騒動の企画をやることになった」いきさつだったんだ。
ひょっとしたら職人さんの間で書く順番でも決めてあるのかと思ったんだよ。
まあでもここのログはないようだし適当に様子を見ることにするわ。
貴殿の善意に感謝する。オーバー。
404 :
398:2008/09/12(金) 21:16:44 ID:wWK+b1NT
>403
探し方が甘かった。俺の目は節穴かと小一時間(ry
ありがとう。ごめんorz
ほんとすまんかった。ありがたく読ませてもらうわ
「ふ……んぁ…はぷっ……うぅん…」
室内に響くは粘ついた水音。
それを聞きながら上条は目の前の光景をぼんやりと見つめる。
自分のナニを執拗に舐め、しゃぶり続ける金髪碧眼の少女。
「あむっ…ぺちょ……このように硬くなりけるとは……」
最大主教のローラ・ステュアートである。
このような行為に及ぶに至った経緯を上条は思い出す。
ローラが妖艶に誘ってきた瞬間、理性が切れた上条はローラを抱き締めキスをした。
彼女も積極的に舌を絡めてきて、5分くらいそうやってキスした後ベッドに倒れこみーーー今に至る。
そう考えるとなし崩しだよなー、などと思っていた上条に対し、
「私のテクはたらにけりかしら?」
とローラが心配そうに声をかけてきた。
どうやら上条が上の空なので気持ち良く無いのかと思ったらしい。
そう思った上条は急に彼女に対する愛しさがこみ上げてきて、ローラを押し倒した。
「ローラが気持ちよすぎてぼんやりしてたんだよ」
上条が耳元で囁くと、彼女は嬉しそうに目をとろんとさせ、強く抱きついてきた。
上条は抱き締め返しながら、手にちょうど良い大きさの彼女の胸を揉みほぐし始めた。
「く……ん…ぅあ……」
優しく揉んでやると溜め息をつくローラ。
急に悪戯心が首をもたげた上条は、勃起している乳首を強くつまんだ。
「んぁああぁ!!」
悶えるローラにもっと感じさせようと、上条は彼女の咲き誇る蕾を口に含み、しゃぶった。
「あっあぁあああぁ!気持ち良きなのぉお!!」
もっと吸って、とでも言うように上条の頭を胸に押し付ける。
ちゅうちゅぷぺちょ……
淫靡に響く音に更に高まっていっているのか、ローラが叫ぶ。
「も、もうイクっ!イっちゃうぅぅうぅ!!」
止めとばかりに上条は彼女の乳首を甘噛みした、その瞬間。
「んぁああぁあぁあああぁ!!!」
絶叫と共に体を強ばらせ、弓なりにひきつらせる。
「どうしたローラ?イっちゃったのか?」
そう胸を揉みながら尋ねる上条に、
「あ…貴方のテクが良すぎにけりなのよぉ……」
息も絶え絶えに呟くローラ。
そこには最大主教の面影は無く、ただ雄の精子に狂う雌がいるだけだった。
「さて、ローラ……そろそろ…」
当然こんな所で終わる気は無い。やはり最後までいき、中に出してもらわねば満足出来ない。ローラは自分から獣のように四つん這いになって性器をさらしたのだった。
「じゃあ………挿れるよ?」
「早く……いれて……」
誘うように尻を揺らすローラに薄く笑って、上条は一気に子宮まで貫いた。
「ふぁああぁっ!!」
嬉しそうに体を仰け反らせるローラ。
彼女の淫唇はこの上なく潤っていた。更には、
(うっ……挿れただけでイキそうになっちまった)
と上条が危機感を覚えるほどの名器だった。
ずぷっずりゅっぐぷっ!!
卑猥な水音を立てて何度も上条のナニがローラの淫唇に飲み込まれていく。
「はっあっあんっんぁあっ!!」
歓喜を満面に表しながら絶頂へと上り詰めていくローラ。
「くっ………ローラっそろそろもう……っ!!」
上条が息を荒げながら告げると、
「中に出してぇぇっ!!」と中出し許可が。
こうなってしまえば抑えるものは何も無い。上条は最後のラストスパートをかけた。そして、
「あっイクっイクよぉ!!イっちゃうぅぅうぅん!!」
「くっ……!!」
ローラと上条は同時にイった。
上条の精液はローラの子宮をパンパンに満たしたのだった。
「………はっ!?」
と目を覚ましたローラ。そこにはいつも通りの光景が広がっていた。
「………本当は呼びけることなど出来はせぬなのよ……」
と寂しげに呟いたのだった。
以上です。拙い文章で申し訳無いです。
まさかの投下直後に当たりましたがね。口調の再現うまー。
夢オチじゃないですよね?これは次のエピソードの壮大なヒキなんですよね?
ともあれGJでした!
ミサカ妹と上条さんが同居する話を要求する!
409 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 13:34:41 ID:YPpUy8u4 BE:1265288377-2BP(0)
超GJ
名作誕生だ!!
410 :
361:2008/09/13(土) 13:57:15 ID:u99zpMLN
@純粋にローラと上条
A他のキャラも巻き込んでみる
どっちが良いですか?
>>410 GJですにゃー。できればAがいいかなぁ。
教徒の誰かに見つかる→巻き込む→誰かに見つかる→巻き込む→きょ(ry
>>408 こんなんどうすか?
「ねえ、とうま!!起きてよ!!」
「………んぁあ?朝っぱらからどうしたインデックス?」
「一週間出掛けてくるかも」
「………………はぁ?」
「イギリス清教から命令が来たの。だから行ってくるね!!」
「お、おい!!」
そんなこんなで朝早く起こされた上条は、いましがた飛び出したシスターのことを考えていた。
(あいつ俺に迷惑をかけたくないからあんな風に出てったのかなー……)
などと根拠の無い妄想をしているうちに眠ってしまった。
「……うまさん…とうまさん…」
「……ん?いつの間にか二度寝しちまったのか…って御坂妹!?何でこんな所に!?」
「貴方への恩返しがまだ終わっていません、とミサカは感謝の意を伝えます」
「そ、それは分かったけど……答えになってませんよー?」
「だからミサカはあの少女がいない一週間貴方の為に尽くします、と照れながらも宣言します」
「………マジで?」
「マジです、とミサカは嘘無く言います。あと泊まってる間は夫婦のようにして下さい、とミサカは貴方と甘い一時を過ごしたいと吐露します」
「夫婦………というとまさか……」
「もちろん夜の営みもです、とミサカは期待しながら告げます」
「…………………………………中は?」
「……………恥ずかしながら構いませんよ、とミサカは孕ませてほしい内心を少しだけ見せます」
「………御坂妹………」
「この一週間だけ……貴方の妻にしてください」
有り余る欲望をもつ少年と、彼を愛する少女が出会った時、禁断の物語が始まるーーーー!!
さあさあ、こんなところで油を売ってないで早く続きを書く作業に戻るんだ。
君の続きを待っている者たちの為にも寝ている暇などありはしないぞ。
>>412 エロパロスレで言うのもなんだが上ヤンが性欲に押し流されるのが早すぎじゃないか?
>>414 寝てる間に電気で洗脳済みという電波がさっき来てたぞ
右手が理性をぶっ殺しちゃったんだよ
リアリティの話なんてしてたらエロパロなんて書けんてw
リアリティのある話なら記憶喪失なんてとっくに皆にばれてるし
相手は実弾兵器を全方位からカミジョーさんにぶつけてくるしでてんやわんやですよ。
ひと段落したようなので投下。一応>314の続きだが、俺は基本的にねーちんびいきなのでビリビリは一切出ない。
名前間違えといてねーちんびいきもないと思うだろうがスルーしてくれ。
エロはない。
「いやー悪いな神裂。あいつもいつもはここまで意味不明に襲撃してくることはないんだけどさ。まあ危害なかったみたいだからいいけど、にしてもいきなり襲ってきたと思ったらこれまたいきなり顔真っ赤にして帰ってくって一体あのデンジャラスお嬢様は何を考えてんだ?」
「……私にそんなことを聞かれても、そもそも私は彼女について知りもしないので答えようがないのですが」
「あ、いや、わりーわりー。上条さんはついこの間まで一人暮らしだったから自問自答の癖がついているのですよ。どうか聞かなかったことにして下さいや」
「え、ええ。わかりました。
ところで上条当麻、あなたに少し聞きたいことがあるのですが」
「ふえ? なんでせう神裂さん。今のごたごたのお詫びも兼ねて、わたくしにできることならば全身全霊でもってあなたのご要望に答えさせて頂きませう」
「そうですか。では、とりあえず場所を変えましょう。できればゆっくり話ができる所がいいですね」
「え、もう街案内はいいのか?」
「はい。もう結構です。主要な交通機関といざという時に身を隠せそうな大型建築物は大体把握しましたから」
「……一応確認しておきますけど、まさかテロでも起こして逃げ道の算段とかじゃありませんよね?」
「違いますよ。と言っても素直に信じられないかもしれませんが、あの子が暮らすこの都市に、私が純粋な破壊活動を仕掛けることはありません。そこは信じていただきたいですね」
「あ、うん。そうだな。信じるよ。わりぃな。
んじゃ、見物がもうよくて場所変えるなら、うちに帰るか。間が良いんだか悪いんだかインデックスは小萌先生の所に遊びに行ってるからゆっくり話もできるしな」
「あ、あなたの家ですか」
「うん? なんか問題あるか?」
「い、いえ。別に何でもありません。そうですね、行きましょう」
※
「ところで一応聞いておきますが、さっきのあれは本当にあなたに原因はなかったんですよね?」
「ちょっ、あんた一体何を見てたんですかーっ?! どう見たって偶然発見した敵を滅殺する動きだったでしょうよあれは!」
「あ、いえ、確かにあの場ではあなたは何もしていませんでしたが、ひょっとしたらその前になにかしていたのではないかと……」
「うおぉぉぉぉい! あんたの中の上条当麻は町で出会った女子中学生にいきなり命を狙われるような行為をする男なのか?!
ちょっと待て! それはわたくし異論を唱えざるをえませんよ?!
あんた俺のことをどんな鬼畜だと思ってやがるんだチクショーーー!」
「あっ、いえ、別に悪意あってのことではなく、その、いや、でも、
私が知ってる範囲のような行為を私が知らない範囲でもしていると仮定すると、
その、どう考えても十や二十はあなたを正当な理由で恨む婦女子がいるのではというか、実際に多分いるというか、」
「ちょ、神裂さん?! まじであんた俺のことそんな風に見てたの?! え?
謝罪と撤回を要求するつもりだったのにいきなり私は間違ってない発言ですかっ?!」
「あっ、そのっ、いえっ、ちがっ、本当にこれは言葉のあやでしてっ、別にあなたの人格を罵倒している訳ではっ!」
「いいよいいよ別に俺はケダモノだよあんたもそんな風に見てんだろ? そうやって俺の知らないところで俺の悪評は広まっていくのさ。
どうせそのうち触ると妊娠するとか五股十股一万股普通にかける男だとか言われるようになるんだろ?
いーよいーよどうせ俺は最低男だよ実際には誰とも付き合ったことないけどさ!
三角関係どころか直線の関係も未経験だけどさ!」
「あの、本当にすみませんからどうか、…機嫌を…………なおし……」
「………っ! …………………………っ! ………っ! ……………………っ!」
「………………。………。………。………………………………」
※
「とまあ、無駄話してる間に我が家についたわけですが」
「えっ?! まさかいままでの話は全部雑談……」
「さ、細かいことは気にせずどーぞどーぞ中へ。立ち話もなんだし」
「私、誤魔化されてませんか……?」
「気のせいでせうと上条さんは申し上げます。ほいお茶。で、聞きたいこととは何でせう?」
「本当に、私、誤魔化されてませんよね?」
「ないない。ここまでの話の流れは実にスムーズでありましたよ。
この学園都市の殆どの人間がやってはいけないゲームだったらフラグが完璧に立ってルート入るぐらい的確な会話でありましたよ。
固有CGは確実に何枚か出てるでせう」
「ふ、ふらぐ? るーと?」
「あ、いえいえお気になさらず。ささ、本題をどうぞ」
「よくわかりませんね……。まあいいでしょう。では、単刀直入に聞きます。
上条当麻、さっきあなたはあの少女と恋人や嗜好の話をしていましたね。あなた自身には、好いてる方はいるのですか?」
「――――ぶっ! ごっへごっほ! いきなり何を言い出すんですか神裂さん!
いやとりあえず、あなたの顔にスプレーアートした緑茶はわざとじゃないというかあなたも悪いと言うかとりあえずこのタオルをどうぞ!」
「……………………ありがとうございます。で、私の質問の答えは?」
「って、まだ引っ張るの?!」
「引っ張るも何もこれがこの場の主題です。答えなさい。あなたには答える義務があります」
「いや、ないでしょう! いやありました! すみません! 今答えます! 答えますからそんな追い詰められて泣きそうな瞳で見つめないで頂きたい!」
「いいから早く答えなさい。いるのですか? いないのですか?」
「いや、声震えてるから色々あぶな、ってはい答えます今答えます。
ところでつかぬ事をお聞きしますが、神裂さん的には一体どのような返答をお望みで…………?」
「これ以上答えを引き伸ばす気なら、」
「はいぃぃぃ! いや恥ずかしいんですけどね! 恥ずかしいだけなんですけどね!
わかりましたよ答えますよ答えりゃいいんでしょいませんよ!
好きな人なんて今だかつてできたこともないし告白したりされたりのドキドキシチュエーションもどうせ未経験ですよ!
悪いか! 恋愛経験値ゼロで悪いか!」
「いえ、別にそこまで自分を卑下しなくても……」
「いいんだい! どうせ俺は彼女いない暦イコール年齢のさもしい男ですよ! もう!
ってか俺に一方的にいうだけであんたは何もなしかよ神裂さん?! 無理矢理言わされた俺には聞く権利がある!
俺みたいに羞恥の炎に焼かれながら告白するがいい! はいサン! ニー! イチ!」
「いますよ。想い人。できたのはかなり最近ですが」
「…………そうですか。って、なんであなたはそんなにさらっと言うんですか?!
全開バリバリに恥ずかしがって俺がバカみたいじゃないですか!
はい! 今の覚悟を決めた顔でさらっと言うの禁止!
顔赤くしてセクハラに耐える表情を浮かべながら目を潤ませて小首を傾げて『えっ、い、いますよっ!』って言いなさい!
上条さんの命令です! はいっ、スタート!」
「…………予想はしてましたが、あなた本当にぼんくらですね」
「ちょっ、いきなり罵倒した?! あなたの要求に一方的に従った末の俺の要求を無視していきなり罵倒してきましたかあなた――?!」
「いい加減バカ話はやめなさい、上条当麻。あなたの育った地域では、こういう状況は何も意味を持たないのですか?」
「こういう状況って、狭い部屋に異性と二人っきり、しかも相手は飛び切りの美女で、
俺に好きな人がいるか聞いた後自分は好きな人がいるっていうこの状況のことですか?」
「状況の認識能力は正常なようで安心しました」
「こういう状況って、え? ……え? ……………………え?
う、嘘だー。俺にそんなおいしいシチュエーションが来る訳がない。俺の思い違いだ。さもなきゃ幻覚だ。
わーいこの右手で頭を一撫ですれば厳しい現実にご帰還だー」
「やってみなさい。それであなたが満足するなら」
「えー、ってことはマジに、そういうことなわけですか?」
「ええ。そうですよ。私の想い人はあなた。上条当麻、あなたです」
「ま、」
「……ま?」
「まじですか神様ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
「正気に戻りましたか?」
「戻りました。で、ちなみにいつからとか、聞いても――?」
「無粋ですね、あなたは」
「い、いきなり罵倒されましても?! むしろ聞かないほうが不自然というか聞くのが当然の空気というか?!」
「粋で無い、と書いて無粋です」
「いやもうそれはわかったからいい加減答えてくださいよ?! って上条さんは半分キレながら答えを強制してみます!」
「わかりましたから、あなたもそのおかしな話し方をやめなさい」
「了解。続けてくれ」
「……あなた、その生き方めんどくさくありませんか?」
「いや、愉快に生きてるぜ、俺は。それより本題を聞かしてくれ」
「………………明確にあなたに恋心を抱いたのがいつかはわかりません。
ただ、きっかけはいくらでもありました。ひょっとすると、私たちが最初に会ったあの時。
あなたがあの子を救ってくれたあの時からずっと、私はあなたに、惹かれていたのかもしれません。
さあ、これでいいでしょう。あなたの問いには答えました。だから、今度は私が問いましょう。
私と恋人になる気はありませんか?」
「…………へっ? は、いや」
「あわてる必要はありません。あなたが私を好ましく思っているかどうか、それを答えるだけでいいのです」
「いやいきなり聞かれてもですね上条さんはそんな質問にさらっと答えられるような人生送ってないと言いますか
とりあえず言えるのはあなたのそのグラマラスボディはわたくしのような青少年には目の毒と言いますか
ぶっちゃけこんなシチュエーションでしかも二人っきりでその上密室にいたりすると何かこう言葉にできないものがどろどろと」
「あなたが混乱してるのはわかりましたから落ち着きなさい」
「そういう神裂さんの顔もかなり真っ赤ですけへぶぁ!」
「黙りなさい」
「ふぁい、だまりまふ」
「とにかくあなたは、へんな冗談や悪ふざけを交えず簡潔に答えればいいんです。
できるなら、外見的特徴ではなく内面的な特徴で評価して欲しい所ですが」
「えーっと、最後に一回だけ聞きたいんですけど、これは本当にドッキリとかでなく……?」
「……これ以上女に恥をかかせるつもりなら、この刀の錆にされても文句は言えないと思いませんか?」
「だっ、だって俺こういうの慣れてないんだもん?! 動揺してても仕方ないでせう?!」
「……くどいですよ、上条当麻。答えたくないならそう言って下さい。別に恨みませんよ。もしそうなら何も言わずに私は帰りますから」
「無表情の上に目だけ潤ませてそんな台詞言われても?! そんな顔した女の子ほっとけるような奴は男じゃありませんよ?!」
「ならば早く答えなさい。覚悟を決める時間は十分あったはずです。
今までのあなたのように、出すべき答えを出しなさい」
「わ、わかったよ! わかりましたよ! 上条さんは覚悟を決めましたよ?! どんな答えが返ってきても上条さんは知りませんからね?!」
「いいから早く言いなさい」
「じ、じゃあ、言わせてもらうさ。
俺はなあ神裂、お前のことは嫌いじゃない。そんなにお前のことをよく知ってるわけじゃないし、
お前の主義を否定しようとしたこともあるけど、俺はお前を尊敬してる」
「あ、ありがとうございます」
「お前が俺よりも何十倍も絶望を知ってるのは俺でもわかる。
それなのに、それでもなお、絶望の底から人を救い上げようとするのは、俺は素直に凄いと思う。
お前の覚悟は、救えないものすら救おうとするその信念は、その幻想は、俺にはとても心地いい。
そっか。そうだな。そうだそうだ。
今気づいたけど、俺もなんか、神裂のことが好きみたいだ」
「…………それは、つまり、私と恋人になってもかまわないということですか?」
「ちょっ、なんであなたはそうやって人が決死の覚悟で言った言葉をもう一回言わせようとするんですか?!
上条さんは恥ずかしさの余り顔から火ぃ噴いて悶死しますよ?!」
「そ、そうですか。と、とりあえずありがとうございます。
こう、なんというか、照れるのは当然なんですが、やはり、嬉しいものですね。好きな人に、好かれているというのは」
「や、やめてくれえええええ! そんな! そんな恥じらいながら浮かべた微笑とか! まっかな顔にはにかみ笑いとか!
そんな表情でこっちを見ないでくれ! 男として悶え死ぬよ神裂さーーーーん!」
「奇声をあげながら転がり回らないで下さい、上条当麻。いくらここがあなたの家でも、看過できることとできないことがあります」
「そ、そんなこと言われても?! 照れ屋な上条さんにはこんな甘ったるい空気には耐えられませんよ?!」
「まったく。そんなことで、これから先することに耐えられるんですか?」
「照れた顔も可愛いですね神裂さん! って、今恥じらいながらなんとおっしゃいました?
わたくしあなたのご尊顔に見とれておりましてたぶん聞き間違えたんだと思うんですがとんでもない爆弾発言が聞こえたような――」
「ここから先、といったのですよ。まさかこの状況で、告白しあっただけで終わると思ってるんじゃありませんよね?」
「…………………………………………へっ? え? ええええええええええええええ?!」
以上で。
続きが読みたければわっふるわっふ(ry
ってのは冗談で、こういう会話文のみの文章についてあなたが思うところを400文字以内で書け。いや書いてください。
427 :
361:2008/09/14(日) 10:07:03 ID:AsUJsQ/r
素晴らしい!!
神裂さん萌えます。
こちらも投下寸前だったので後で投下しますね。
428 :
314:2008/09/14(日) 10:09:45 ID:6DOgOuvD
あいや失礼。割り込んだようで申し訳ない。
やっぱ投下宣言してからじゃないとブッキングの確率上がるか・・・
429 :
361:2008/09/14(日) 10:18:43 ID:AsUJsQ/r
いえいえ。GJでしたよ〜
>>314氏
GJ!! 会話だけでも状況がよくわかるので無理して説明を入れる必要はないと思います
431 :
361:2008/09/14(日) 11:16:28 ID:AsUJsQ/r
そろそろ投下しようと思うんですがどうでしょう?
カモン!
「アレイスター…お願いがありけるのだけど…」
『なんだ?』
「……上条当麻を少しだけ貸していただきたくなのよ」
『幻想殺しを?』
彼はしばらく考えたが『駄目だ』とにべもない答えを返してきた。
『アレは今重要だ。そちらで何があるか分からないからな』
「…………………」
そんなことは分かっている。だからこそ必死に頼んでいるのに。
プチッっと回線を切ると、ローラは近くにあった椅子に崩れ落ちるように座った。そして呟く。
「……とうま……………」
最近はいつも彼のことを考えてしまう。彼が戦っている姿をアレイスターから送ってもらったが、それをオカズに自慰をするくらいだ。
だが、立場的に彼に会うのは絶望的だ。こちら‘魔術’イギリス清教最大主教、片や‘科学’の超能力者。彼を呼び寄せることも出来るがたった今その可能性は潰されてしまった。
改めて現実を思い知らされたローラは会えぬ想い人のことを考え、すすり泣いた。
(今日も最大主教は泣いてますね………何があったんでしょうか)
(あの方が泣くとはよっぽどのことでございましょう)
(でも案外下らないことだったりとかするんじゃねぇですか?)
(例えば……甘い物が食べたいとか!)
(アンジェレネ!そんな低劣な事を考えるのはあなただけです!)
最大主教執務室前でそんなひそひそ話をする5人組。誰かはおのずと分かるだろう。
(やはりここは直接聞いてみるべきです)
(そうでございますね。救えるにこしたことはございませんよ)
意見が一致した彼女達は執務室をノックし部屋の中に足を踏み入れた。
コンコン、とノックの音がした時にはもう涙は拭き取ってあったので、少し慌てたがすぐに落ち着いた。
「失礼します」と入ってきたのは神裂・オルソラ・アニェーゼ・ルチア・アンジェレネの5人。
「何ぞ問題でもありしかしら?」
ただならぬ雰囲気だったので尋ねてみた。
最も、この雰囲気を作ったのは彼女だったが。
ローラの問いに真っ先に答えたのがオルソラ。
「ローラ様は何を悩んでいらっしゃるのでございますか?」
逆に笑顔で尋ねられた。
「え………?」
確信を衝く質問。虚を疲れたローラは答えることが出来なかった。
「私たちで出来ることなら手助け致しますよ」
神裂も力強く言う。他の三人も頷いている。そういえば彼女達は様々な方法で彼に会っているのだ。良い方法を思い付くかもしれない。
「実は…………」
彼女は思いの丈を話し始めた。
「……………ということなりなのよ」
彼女が説明し終えた頃には5人とも一つの思いを抱いていた。
またかあの野郎。
「何か良い手は…………」
悲しそうに呟くローラに神裂は真剣に考え出す。
だがそんな彼女を尻目に
「そんなの気にしなくて良いでございますよ」
朗らかにオルソラは笑いかけた。
「……………え?」
呆けるローラにオルソラは自信を持って告げる。
「あの方は小さい理由など気にせずに、見返りなど気にせずに。助けてと言えば助けてくれ、会いたいと言えば会ってくれる…そんな方でございますから」
少年に対して絶大な信頼を寄せて。
「だから、心の底から彼に願えば立場なんて枝葉は取っ払って、『会えない』なんて幻想は彼がぶち殺してくれるでございますよ」
そう言ってにっこりと笑った。
その言葉を聞いて残りの4人も思い浮かべた。方法は違えど、つまらない幻想を殺してくれた彼を。
「では私が彼に伝えに行きます」
神裂が決意を持ってそう言うが、ローラの一言で打ち消されてしまう。
「………私が学園都市に行きけるわ」
「「「「なっ!!!!????」」」」
4人の驚き声が重なる。一人驚かなかったオルソラは「それは良い案でございます」と笑っている。だが神裂はそこまで甘くない。
「な…何を言っているんです!?出来るわけ……」
「出来けるわ。いえ、やってみせなければ彼に申し訳たたぬなのよ!!」
ローラの顔は恋する少女のそれだ。
しばらく彼女の顔を見つめていた神裂は溜め息をつくと、
「…なら私もついて行きます。あくまでも護衛として」
彼女がそういうとアニェーゼ達三人も同じく、と言うように頷いた。
オルソラはというと「旅の支度をしてくるでございます」と行く気マンマンだ。
「………方法に良きなの?」
「言っても聞かないでしょう?出来る限りサポートしますよ」
神裂の笑顔を見て、ローラは改めて思った。
部下に恵まれたな、と。
かくして学園都市はある意味最強の訪問者を迎えようとしているのだった。
435 :
361:2008/09/14(日) 13:10:06 ID:AsUJsQ/r
とりあえず今はこんな感じですが………文章が分かりづらくてすいません。
> ローラの顔は恋する少女のそれだ。少…女…?
なんだか西の方から光り輝く物体がせm
冗談はさておきGJです。全裸で待機してます。
>>426 わっふるわっふる!ねーちん派の俺としては垂涎ものだ!
上条さんのセリフが十二分に状況を説明してくれてるからむしろ会話だけの方がスムーズでスマートじゃないかしら
438 :
314:2008/09/14(日) 23:08:40 ID:6DOgOuvD
>361氏
少しだけ言いたいことがあるので、書かせてもらいます。
361氏以外の方は、不快になられるかもしれないので読み飛ばすのをお勧めします。
これから書くのは書き手の端くれの自分の意見で、たぶん書き手の半分ぐらいは持ってる感覚です。根拠は示せませんが。
361氏は何を目的にSSを書いているんでしょうか。それは例えばあふれ出るリビドーを形にしただけとか、
ネタが浮かんできたから一丁腕試しにとか、冗談で書いたら予想外に受けて読者が待ってるからとか、色々あると思います。
361氏自身が何を目的に書いてるのかは俺は知らないし、別に文句をつける気もありません。書きあがったらすぐ投下したい気持ちもわかります。
ただ、SSを書く目的に、他者の評価を浴びたいっていうのを持ってくる書き手もいるんです。
少なくとも俺は、時間かけて書いたSSに感想の一つもつかなかったらその作品を書き続ける気にはなれません。
自分の作品の話題が続いてて、それに感想つけてくれる人がいる間ぐらいは、話題がキャラ雑談とかに戻るまでぐらいは、
書き手としての自分に酔っていたいんですよ。
流れが極端に早くてひっきりなしに投下されてるってわけでもないし。
だから、もう少しスレの流れを見ながら投下をしてはもらえませんか。
やっぱり大抵の職人さんは、投下するからには感想がつくのを待ってると思うんですよ。
そういうのを全然求めてない方もいるのかもしれないし、ひょっとしたらこんな風に感想欲しがるのは俺だけなのかも知れませんが、
せめて感想のレスがひと段落するぐらいまでは、投下は控えて欲しいと俺は思います。
長々とスレ汚しスマソ。たぶん勝手に色々決め付けてるけど勘弁。
361氏は話せばわかる人だと思ったんだけど書いてたら長くなってた。こんなに長く書くつもりはなかった。グチグチとゴメン。
別に擁護するとかそういうわけではないんですがちょっと気になったので。
314氏が予告無しに投下したためであってもしかすると361氏が先に投下してたかもしれない。
もしかしたら361氏ができあがったーよし投下しよう!と思ってたときに貴方の
先入れのような形で投下のタイミングを逸してしまったかもしれない。
そういう可能性も考慮しましたか?
感想についてですがここにいる読者(自分も含めて)はGJと書かなくてもGJと思ってる人だってたくさんいるだろうし。
皆が感想書いたらそれこそSSが埋もれてしまいますよ。
とまぁ読者がgdgd言いましたがSS以外で争わないで下さいということです。失礼しました。
↓↓↓ここから普段通りの流れ↓↓↓
441 :
361:2008/09/14(日) 23:53:57 ID:AsUJsQ/r
>>314 本当にごめんなさい。少し考えなしでしたね……。314氏の言うとおりです。次から感想とかが一段落してからしたいと思います。
ねーちんとかローラとか成じゅk(ry
げふんげふん……そんな大人な女性が一所懸命女の子してる姿を見ると異様に萌えないか?
ねーちんは18だから女の子で間違いないだろ。
ローラ?年甲斐をかんが(突如ヨーロッパ方面から飛んできた謎の閃光により以下の文面は筆者ごと削除されました)
>>443 かんざきさんじゅうはちさいってききました。
13歳以上の女は皆熟女(小萌先生は除く)
黒子はどっちだっけ?
中一だから12の可能性も否定できない
だよね。
>>445の対象が増えるのか減るのか楽しみだ。
>445
それってどこのドクロちゃんだ?
と思った俺はどっかおかしいのか?ステイルと小萌先生のカップルはとても萌えるが。
>>361はまず練習スレで文章の書き方練習してから書けばいいのにね。
正直半年ROMれのレベルだわ。
そうか?
そこまで下手だと思わないがなあ。違和感少しあるけど、説明のシーンってのもあるだろうし
>>450 文章力とかエロパロ板で言われてもなw
ここではエロくて面白けりゃ正義。他は害悪。
高い文章力なんて読者から金もらってる物書きにしか必要ないよ
なんか投下しづらそうなふいんきですね
空気読まず投下してもよろしいでしょうか?
むしろこの空気を変えて頂きたい、とミサカは恐れ多くも期待を込めた眼差しで見つめてみます。
ふと、目が覚めたとき、そこは病室だった。
真っ白な部屋に純白のベッド、太陽の光と同調するような色彩のカーテン、俺の着てい
る服は死に装束のような入院着である。色のない色に染められた世界に一つだけぽつんと
鎮座するのは古めかしさが漂う真空管の黒いテレビだけだった。もう何度も訪れたこの部
屋は、周囲を見渡さなくともどこになにがあるか分かるようになってしまった。
そんなモノクロの世界に例の如く舞い戻ってしまったのは、これまた例のとおり、妙な
事件に首を突っ込んでしまったせいである。
はぁ、とため息を一つ力なくついて、ベッドに手をつき横たわった体を起こそうと力を
入れた。
「よっ――と、ってあれ?」
力を入れたのだが、体が上がらない。
「……ぐおっ」
もう一度持ち上げようとしてみたが、何か重いものでものしかかったように動かない。
……ま、まさか俺、この年で身体のどこかイっちゃってますですか?
お、落ち着け。クールになるんだ上条当麻。落ち着いて素数を数える、じゃなかった身
体を少しずつ動かしてみるんだ。
…ま、まず足から。
………………。
ひょいひょいと痛みも伴うこともなく割とすんなり持ち上がった。簡単にシーツを隆起
させたあたりを見ると、足は問題ないようである。
……よし足は大丈夫みたいだ。次は手に行ってみるか。
………………。
ああああああああ!!!! 左手は上げるけど、俺の右手が上がらないんですが、これ
ってもしかしてそういうことでせうか? これまでの無理がたたっちまったのか? 神様。
助けて許して、助けてくれないと俺の幻想殺しが火噴いちまうぞ? って俺の右手動いて
ないんだった……マジ? マジですか? 本気と書いてマジと読むんですか? やっぱ不
幸だああああああああああ!!!
と、とりあえず落ち着け。落ち着くんだ、上条当麻。
なにかの気のせいかもしれない。さあもう一度神様のシステムをも殺せる右手をチェッ
クだ。
俺は右手をぎゅっと握りしめた。
ふにふに。
…う、動いた?
何事もなかったかのように機能した手には、恐らく布団であろう柔らかな感触があった。
よ、良かったああああああ!! 成人すらしていないこの若さで五体満足じゃなくなっ
てしまったかと思っちまったじゃねーか!
溢れる嬉しさが抑えられず、もう一度手を動かしてみる。
にぎにぎ。ぷにぷに。
もう一度やってみる。
にぎにぎ。ぷにぷに。
歓喜に満ちた右手が握りしめた先には、
「や……んっ」
天にも昇る気持ちだった俺の幻想を殺す、甘い吐息がかかっていた。
そのあと驚いて飛び上がった俺の目に飛び込んできたのは、神裂火織その人のうつろな
表情だった。
「……ですから、いい加減顔を上げてください上条当麻」
さっきまで自由に動くだの動かないだの言っていた身体全体をフル稼働させて土下座の
ポーズを作りだしてはや三十分、未だに俺の情けない姿は変わらず維持されていた。
「これは不幸の化身上条さんと言えども、前代未聞の失態なのですよ。それを許すなんて
神裂様あなたどこの聖人……でしたね、そうでしたね。ごめんなさい」
「あなたにそう謝られては、こちらの立つ瀬がありません。どうか顔を上げてください。
むしろ迷惑をかけたのはこちらの方なのですから」
「いえ、そんなもの軽くお釣りが来るようなことを上条さんはしちまいました。もうホン
ト貴方様の刀でどうぞ真っ二つにぶった切っちまってください」
「仮にも病院内で流血沙汰など起こせるわけがないでしょう。いえ、それ以前にそのよう
なことを私があなたにするわけがないでしょう」
俺と神裂はこんな感じでさっきから終わりの見えない押し問答を繰り返していた。
「はぁ」と神裂は一つため息をついた。どうやら埒が明かないと思ったのだろう。ようや
く俺の案を飲む気になったようだ。
――あぁ、お父さま、お母さま。あなたたちの不肖の息子は今淫行を働いた罪で、その
生涯にピリオドを打とうとしています。生んでくれてありがとう。生まれてきてごめんな
さい。
神裂は俺の頬を両手で優しく持ち上げて言った。
「私としては不服なのですが、分かりました。ではこうしましょう」
そう言った神裂の顔は少しだけ赤かった気がした。
やはり口ではなんといっても、先ほどの事を気にしているのだろう。
――俺は、死を、覚悟した。
何度となく眼前に近づいてきた死界への入口を、今俺はくぐろうとしている。
さあどんな判決だって来てみろ。俺は最後まで笑って受け止めてやる。
「……何を笑っているのかは分かりませんが、こういうのは如何でしょうか。私たちはお
互いに相手の言うことを無制限になんでも一つだけ聞く、というのは」
「は?」
俺は目が点になった。
「ですから、相手の言うことを一つだけなんでも聞く、というのはどうかと伺ったのです」
りょーかいりょーかい、このチンケな頭でもようやく理解できましたよ、そこで俺に死ねというんだな。
俺にもその権利をくれたのは、この不幸続きの一生に一度くらいはいい目を見せてやろ
うとかそういったせめてもの優しそうで心遣いなわけですか。
だったらその権利を最大限利用してやるぜ、チクショー!
「あぁ分かった。その条件で構わない」
俺にしては珍しく、真顔で言えたと思う。
「それじゃあ神裂、死ぬ前にどうか俺とエッ――」
「で、では、私とデートをしてください!」
俺と神裂は同時に声を張り上げていたが、しかし最後まで言い終えることができたのは神裂だけだった。
「俺とエ…ですか?よく聞こえませんでした。すみません、もう一度お願いできませんか?」
「あ、いや…」
どうやら俺が言った内容は聞こえていなかったようだ
というかこっちもよく聞こえなかったけど、でえと? あのデート? それともそれは
新手の拷問なのでせうか?
「でえと?」
「…はい、デートです。その……私は恥ずかしながら、そういった経験はまだ一度もなく、
不得手なのです。ですから異性と接する機会も経験も多いあなたに、殿方に対してどう振
舞ったらいいか、教えてほしいのです。お願いできないでしょうか?」
あのですね、神裂さん。何か勘違いされてるようでせうが、上条さんは一度も女性とそ
んなライクやラブな関係になったこともないし、デートの一つもしたことないんですけど
ね。
「……いや俺はそれでもいいんだけどさ」
なにしろ殺されると思っていた矢先のことだ、それで済めば僥倖である。
「俺でいいのか?」
「…あなた以外にこの手の問題で頼れる男性はいません。お願いします」
「あ、あぁ、分かった」
なんだかよく分からないが、神裂とデートすることになってしまった。
そんな約束からしばらく経ったが、神裂は先ほどからずっと顔を綻ばせたまま、お腹は
空いてないかだとか、お茶を飲まないかだとか、トイレは大丈夫かだとか、忙しなく俺に
話しかけていた。
神裂の笑顔をあまり見たことがなかった俺には新鮮だったが、その真新しさが今は逆に
怖い気もする。ひょっとしてなにか企みでもあるのだろうか。
神裂はようやく落ち着いたのか、ベッド横の丸椅子に座って言った。
「ところで伺うのを忘れていましたが、あなたはなにがよろしいのでしょうか?」
「なにがって、お願いか?」
コクコクと頷いて俺の言葉を待つ神裂にはきっと犬の耳と尻尾がよく似合うことだろう。
普段は犬というか虎とか鷹みたいだけど。
うーんと首を捻って考えるが、お願いしたいことというのが思い浮かばない。
いや、思いつくことはいくらでもあるけど、実行するには命がいくらあっても足りない
気がする。
「悪いけど保留ってことでいいか?」
「えぇ、構いません。ゆっくりと考えてください」
神裂は神裂で心ここにあらずといった感じで、今何か聞いたらイギリス清教の暗部でもなんでも教えてくれそうな勢いだった。
「それでは、そろそろ失礼させてもらいます。また後日伺いますので」
神裂は椅子から立ち上がり、大げさに礼をすると部屋から出て行った。
「お、おう。じゃあまたな」
俺はぎこちない笑顔で手を振り、引き戸に手をかけた彼女を見送ったのだった。
タイトル忘れてましたorz 「とある病室の妄想殺し」というタイトルですが、すっかり記憶のかなたに置いてきてました。
かなり展開強引な上に後半勢い失速しまくりですが、一応続く予定です。エロスのカケラもなくてごめんなさい。
次あたりねーちんがエロくなる予定です。
終わったのかどうかと思って一瞬うろたえてしまいましたがねw
ともあれGJ!ねーちん派の俺としては同士にめぐり合ったようでうれしいです。できる女な神裂さんもいいけど犬耳シッポ完備のねーちんも萌えますねー。
我らが上条さんも上手いこと再現されてるし続きを全裸で待たしていただきましょう!
ちょっと辛いことがあって心が虚ろになっている俺の清涼剤として期待しています。
かみじょー君、なんというネガティブバカっぷりwというか単に鈍過ぎるだけか…w
ねーちん祭りじゃああああああああ
そんなねーちん祭に横槍を入れに俺、参上。
もはや忘れ去られたかと思ったけど、ちょろっと話題に上ったらしいので途中までの小萌せんせーネタを投下。
因みに、妙な設定なんかは保管庫参照でよろしくね。
リレーとは一切関係ありまs(ry
じゃ、いくよー
買い物袋を片手に、家のドアノブを捻る一人の少年。
つんつんと黒髪を微妙に立たせ、少しだけ自分の容姿に気をつかったりするそんな年頃の少年が買い物袋を片手にしているというのも、些か妙な光景であろう。
かといって、買い溜めしておくといつの間にか冷蔵庫や棚の食品がねこそぎ無くなったりしてるので、こうやって毎日その日食べる分だけ買ってこなければならないのだ。
それも上条宅に寄生…もとい、居候している白衣の銀髪シスターのせいである。
いや、まぁ、別に彼女と一緒に住んでいることに文句があるわけではない。
バスタブの中で寝なければならないことはこの際脇に置いておくとして。
とんでもない事件に巻き込まれたりもするが、それでも誰か他人が不幸になるより何倍もマシだ。
ただ、バスルームに篭りきらないと取り返しのつかないような暴挙(上条的主観)に出そうだったり、出させられそうだったり、暴走しちゃったりと、何かを納めなければならなくなりそうで、怖い。
何が怖いかはさておき。
可能な限りあの暴食をコントロールすること、それが仕送りだけで二人(と一匹)暮しをするための工夫だったりする。
さて、買ってきた食材を冷蔵庫に収め(またしてもインデックスは出掛けていた。いったいどこにいるのやら)、何をしようかと考えた瞬間、
「…あ、そうだ」
昼時に捻ったあれのことを思い出した。
鞄を手繰り寄せ、カプセルを取り出すと鞄を無造作に放る。
ガチャっと音をたてて落ちる鞄からさっさと意識をカプセルに移した少年は、ぱかりとそれを開いた。
中に入っていたのはシリーズのフィギュアを絵付きで羅列した紙と、薄いビニールに包まれたバラバラのパーツ。
一先ず紙を眺めるのは後回しにして、早速組立にかかった。
ビニールを破り、パーツを並べる。
頭、右腕、左腕、上半身、下半身、衣服。
簡単にパーツを言い表すのならこんな具合だろう。
まず服に右腕を通し、次に上半身。こうしないと右腕がはまらないのだ。
左腕をはめ込んだら頭と下半身をそれぞれくっつける。
元々パーツ数も多くなく、シンプルな造りだったのであっという間に組立完了だ。
何気なく、そのフィギュアをテーブルに立ててみた。
バランスもしっかりと考えられているのか、台座も無くすんなりテーブルの上に屹立する、どこか見覚えの少女。
デフォルメされているのか、全体的に小さい気がする。
下手をすれば小学生に見えかねない桃色ショートカットの少女に再び激しい既視感を感じた。
何だか、つい最近このフィギュアにそっくりな女性を見たことがある気がする。
あくまで少女ではなく女性。外見的には少女で差し支えないが、年齢的にははっきり言ってかなりの問題がある。
魔法少女を名乗れるのは19歳までだ。
ともかく、目の前に立つフィギュアが、どことなく、
「小萌、せんせい?」
少年の担任である月詠小萌にそっくりだったのだ。
ラフな恰好。
そういわれれば確かにそうなのだが、どうみても少女の『衣服』に異常がある。
いや、異常…異常なのか?
ぱっと見、白いワンピースに見えなくもない。
ただ、首周りはやけに広がっていて、右肩に乗っているはずの服がずり落ちている。
典型的な白いワンピースの様に袖が落とされていないその様は、女物の服というよりもむしろ普通のTシャツに見えるのだ。
ひどくシンプルで、他人の目を一切気にしないでいれる場所にいるような、はっきり言えば部屋着のようなイメージ。
プライベートなワンシーン、といったところか。
当然、組み上げている最中はモロで見えていたアレは、微妙に絶妙なラインできちっと見えない。
で、そんなものを凝視していたら、なんというか、イケない妄想が、こう、じんわりと…。
いや、フィギュアを見て欲情したわけでは決してない…ないぞ!
フィギュアが動いたり、魔法をぶっ放したり、妄想を具現化する魔法式を部屋に書き込まれて精液を要求されるような事態にならない限り、欲情なんかしないもん、とアピールしたい気分だ。
小萌先生に似てるから妄想が止まらないんだ!
そんなことを思いつつ、しっかりと小萌先生のあられもない姿を妄想するあたり、如何なものかとは思うが。
その日の夜。
皆が寝静まった夜半過ぎ。
上条宅に住まう一匹の猫は、不可思議な光景を眺めていた。
本来なら真っ暗な部屋に、やわらかく瞬くわずかな光。それは上条の組み上げたフィギュアから放たれているようだ。
ゆっくりと明滅を繰り返す青白い光に疑問を持ったのか、スフィンクスは音もなくフィギュアの置いてある棚に飛び乗ると、そっと前足を伸ばした。
が、
バチッ…。
触れるか触れないかギリギリの場所で、見えない何かに弾かれるスフィンクスの前足。
思わぬ衝撃に、びくり、跳びはねるように後ずさると、一度も振り向かずに飼い主の元へ走った。
流れるような動きで銀髪少女の枕付近に着地。
ぐいぐいと頬を押して覚醒を促すが、少女が目を覚ますようなそぶりはない。
もう一人の方へは、物理的な障害があり、向かうことは不可能。
暫くキョロキョロと逡巡した後、くるんとインデックスの側で丸まった。
その瞳はじーっと、淡い燐光を放つフィギュアを見つめながら。
最近珍しくも無くなった補習の帰り。
朝からしとしとと降り続けていた雨は、ことここに至りいきなりその勢いを増した。
気にかけるほどじゃなかった雨量にタカをくくっていた上条は、下駄箱の前に立ってようやくその浅慮を嘆くことになる。
大雨。
嵐というには些か静かだが、ただの雨にしては激しい。
「どーすっかなぁ…」
軽く頭を掻きながら唸る%8
こういう場合の対処方なんて、濡れるのに構わず鞄を頭に乗せて家まで突っ走るか雨が大人しくなるまで待つことぐらいしかないだろう。
しかしまぁ、出来ることならば極力濡れることは避けたいと思うのが人間である。
ならば雨が止むまで時間を潰せばいいのだが、そんなこともいってられない。
家に帰れば暴食シスターが牙もあらわに待っているかと思うと、雨の中を猛然と走って帰るなんて選択肢も考えてしまいそうだ。
むしろそうしなかった後が怖い。
でも、濡れるのは嫌だなぁ。
そんな具合に、なかなか踏ん切りがつかず躊躇っていると、
「…傘、忘れたのですか?」
背中にかけられる幼い声。
聞き馴染んだ声に振り返れば、そこにいるのは実用的な黒くて大きい傘(彼女が使うには些かゴツ過ぎる気もするが)を片手に立つ月詠小萌がいた。
ずばり言われて少しだけ恥ずかしそうに、
「まぁ…見ての通り…」
ぽつりと答える上条。
外は雨。
それで下駄箱に立ち尽くしている理由なんて一つくらいのものだ。
その少年の恥ずかしげで困ったような苦笑に、
「じゃあ、一緒に帰りましょうか」
にっこりと嬉しそうな笑顔を向けた小萌。
並のロリコンならまず間違いなく一撃でノックアウトさせらるほど、素敵な笑顔で。
「……はい?」
数瞬の間、思考が止まった。
「はい、この中にはいってくださいねー」
少年が思考停止状態にあるのをいいことに(?)、ばさっ、と傘を広げるとそれを掲げる。
が、
「あたっ!?」
よくよく考えてみればわかることだが、上条と小萌の間にはかなりの身長差がある。
当然のことながら、ナチュラルに小萌が傘をさした場合、その骨が上条に突き刺さることになるのは想像に難くない。
そして案の定さっくり刺さる傘の骨。
「わぁあ!? だっ、大丈夫ですか上条ちゃん!」
刺さった場所を押さえうずくまる上条少年に、傘を放り出してわたわたと慌てる小萌先生。
普段の彼女なら、こんな凡ミスを起こすことなどありえないのだが。
「大丈夫です…」
まるで大怪我をした人に対しるような心配っぷりに、上条は思わず苦笑を浮かべてしまった。
何を浮かれているのか知らないが、それよりもまず聞かねばならないことがある。
「…ところで、どうしてまた俺と一緒に帰るなんて言い出したんですか?」
問われた小萌は、
「傘が無くて困ってたんですよね。ここからなら私のお家が近いのでそこで傘を貸してあげようかと思って」
そもそも困っている生徒を助けることが当たり前な彼女にとって、この行為はごくごく自然なものなのだ。
他意が無いかといえば、正直なところあったりもするが。
「………む…」
小萌の言にも一理ある。
傘を借りるくらいならさほど問題は無いだろう。
多少なりと遠回りにならざるを得ないが、小降りになるまで待つよりも効率的だ。
二人仲良く相合い傘という恥ずかしさ満点な弱点を除けば。
悩む。
濡れることと、頭をかじられることと、相合い傘で帰ることが脳内で攻めぎ合う。
表情には出さずに悩みながら、ちらりと小萌に視線を向けると、
「………?」
どうしたんですか? 早く行きましょう、と言わんばかりの可愛らしい笑みが待ち構えていた。
そんな笑顔を向けられて何時まで悩んでいられるだろうか。
がっくりうなだれると、
「小萌先生、傘、俺が持ちますよ」
さっきの二の舞はごめんだ。
「…はい…」
小萌も上条の言わんとしていることを察したのか、頬をほんのり朱色に染めながら、こくりと頷き傘を差し出した。
ばらばらと傘に当たって弾ける雨の音を聞きながら、上条と小萌の二人は小萌の部屋を目指して歩いていた。
傘本来の持ち主である彼女を気遣って、彼女が濡れないよう傘を寄せている。
そのため上条の肩は傘から微妙にはみ出る形となり、すっかりびしょ濡れだ。
それでも雨の中歩いて帰ることを考えれば、腕一本で済んだことは上出来と言えよう。
「上条ちゃん、結局濡れちゃってるじゃないですか…」
呆れたように呟く小萌。
再三に渡り小萌は『もっと上条ちゃんの方に寄せて下さい』といったのだが上条は決して首を縦には振らず、
「このくらいどってことないです」
の一点張り。
小萌が呆れたように呟くのも頷ける。
結局、上条少年を何とかするのは諦め、出来得る限り少年に密着することで対処した。
まあ、それが問題といえば問題だったりもするが。
何せ今、妄想をネタに自家発電に勤しんだ女性と体を密着させている状態なのだ。
気まずいわ恥ずかしいわどきどきするわで、まともな思考が維持していられない。
だからさっきから返事が『どってことないです』の一辺倒なのだ。
ただ、あの台詞には自分を戒める意味も含まれていたりもする。
どってことないから大丈夫だ、自分は意識なんてしてないない、と。
意識しないようにと思っている段階でしっかり意識しているのだが、今の上条少年に気付くだけの余裕はない。
とりあえず意識を他方へぶっ飛ばし、何とか平静を装っていたのだが、
「…おっと…」
突然、酷い風が二人を襲った。
「あ、ありがとうございます」
傘を動かして小萌を雨から守る。その際、雨を被ったのだが、いまさら少しばかり濡れたところで差異は無い。
一先ず安心してひょいと傘を持ち上げた瞬間、
「ひゃわぁ!?」
「うぉお!?」
二人の横を車が猛スピードで走り抜けた。
そして弾ける大量の泥水。
運悪く水溜まりの横を通ろうとしたのと合わさって、始めから傘をさしていた意味が無いぐらい、二人してびしょ濡れになってしまったのでした。
「さ、上がってください」
その後の押し問答(このまま帰るか帰らないかの)の末、結局小萌先生の部屋まで入ってしまうことになった少年。
被った水が泥水で全身汚れまくりだったのもあり、服を洗って乾かしているついでにお風呂までいただくことになった。
ただ、
「ごめんなさいですー。ちょーっと散らかってますけど気にしないでくださいね」
言わずもがな、ちょっと、等という生易しいレベルではないことに読者諸氏はもちろん同意していただけることであろう。
何というか、カオスの限界を全力全開手加減無しで全速前進したらこうなりそうな感じだ。
着替えとかお風呂とか以前に、まず片付けから入る必要がある気がする。
とりあえずの処置として必要最低限使えるだけのスペースを確保した二人は、
「小萌先生からどうぞ」
「上条ちゃんから先に」
意図せず綺麗にハモってしまった。
ぴたり、と動きを止めた二人。
きっちり三秒固まった後、互いに顔を見合わせ、
「だから小萌先生が」
「ですから上条ちゃんが」
またしてもハモる。
考えるまでも無いが、互いに譲る気が無いようだ。
かたやびしょ濡れ泥だらけの生徒を差し置いて行動するなんて選択肢は頭の中に存在せず、かたや寒そうに震えている人をほったらかしにしておくことなんて出来るはずもなく。
いつまでも言い争いを続けることこそ、時間の無駄ということにこの二人は気付かないのだろうか。
そのまま会話は平行線を辿る、
「だぁーっ、もうわかりましたよ」
かに見えたのだが、
「はぁ、はぁ…ようやく折れてくれましたかー」
「一緒に入りましょう」
上条ちゃんの答えは、何と言うかぶっ飛びまくっていた。
まぁ、当然のことながら小萌先生は恥ずかしがって拒否しようとしたが、
「俺が先に折れたんですから、今度は先生が折れてください」
とは上条少年の言。
交換条件の様に言われ、悩む小萌。
しかし、このままでは二の舞どころか三の舞まで舞わねばならなくなってしまう。
譲れないこともあるが、そんなことを言っていたらいつまで経ってもお話は進まないのである。
「……………わかりましたよぅ…」
渋々ながら頷いた小萌は、
「それならそうで早くしましょう。なんだかんだであれから結構時間が経っちゃいましたから」
ちゃっちゃと思考を切り替え、体を温めることを最優先事項に据えた。
ちょっぴり涙目だったりするのはヒミツだ。
何故か二人で脱衣所まで行き、二人ほぼ同時に服を脱ぎ始める。
「先生、服はどうしたら?」
学ランの上を脱ぎ去り、それを片手に小萌に問う。
「そっちの洗濯機に入れてくださいー。まとめて洗濯しちゃいますから」
振り向こうとして何だか可愛らしいピンク色の布が見えた気がして思わずぎゅいんと首を強引に違う方へ向け直した。
一緒に入ろうといった割に何とも情けないことである。
いや、まぁ、仕方の無いことかもしれないが。
「上条ちゃん?」
学ランの上着、ワイシャツと脱ぎ終わったところで小萌が上条に声をかけた。
「……まだ、脱ぎ終わらないんですか…?」
問われ振り向いた瞬間、
「もう少」
言葉を紡ぐことを忘れてしまった。
「どうかしましたか?」
大きめなバスタオルで体を隠した幼女(危険だ。犯罪の香りがする)がそこにいたのだ。
淡い青色のタオルは彼女の身体をしっかりと隠している。
大きめなといったが、小萌にとってこのタオルは大きすぎるらしい。膝下まで伸びたそれはさながらスカートのようだ。
きっちりと防御されているように見えて、ただ一つ、その格好には欠点があった。
歩み寄ろうとして出した左足がタオルの繋ぎ目のスリットから現れなければ完璧だったのに。
思わず鼻の頭を押さえた。
多分、普通なら横に使うタオルを縦にしているのだろう。小萌のウエストやらのサイズから考えて横でも問題無いというか、むしろその方がよかったと思われる。
何せ、かなりギリギリ、際どいところまで足があらわになっているのだ。
というか腰まで見えている。
たったこれだけのことなのだが、つい先程も言った通り自家発電のネタにした女性の肌が目の前にあったりしたら、下半身のアレが元気になりすぎてしまう。
ズボンと下着を脱ぐに脱げずにいると、
「………?」
小首を傾げ『どうしました?』と言いたげな小萌の視線にまたしてもぶつかる。
「…あの…そうやって見られてるとすごく脱ぎづらいんですけど…?」
半分はそう思っている。
本心は別のところにあるのだが。
「ぁ…あぁっ! そっ、そうですね! それじゃあ先生は先に入ってますー」
言われて初めて気がついたのか、あっという間にバスルームに飛び込んでいった小萌。
「はぁ…」
その後ろ姿を見送り、上条は大きな溜め息を吐いた。
なんか色々と大丈夫なのだろうかと。
そう、例えば理性とか理性とか理性とか。
素晴らしくダメな気がして来た上条さんでした。
昔の人はこんな諺を残している。
泣きっ面に蜂。
詳しいことはググったりしていただけると説明が省けるので有り難い。
さて、何故急にこんなことを言い出したのかと言うと、
「上条ちゃん、重くないですか?」
「問題アリマセンデス、ハイ」
今まさに上条少年がその諺を、身を以て味わっている最中だからだ(もしかしたら多少解釈の仕方が違うかもしれないが)。
どういうことかというと、こんな感じ。
泣きっ面に(全裸の小萌先生が)蜂(ピッタリ密着して膝の上)。
これが恋人同士だったりしたらなんの問題も無いのだが、さすがに先生、それも恋人ですら無い人とこの状態で取れる行動は『我慢』の一手だろう。
ただ、健全な男子高校生がこの状況で我慢を強いられるのはツライ。
何度も言うが、自己発電のネタに利用させてもらった人が目の前に全裸で居るのだ。
ぶっちゃけ妄想が現実になっているようなものである。
その上、小萌は自分が上に乗っかっていて迷惑なのではと(自制中の生返事ではそう感じても致し方あるまい)ちらちら上条の方に振り向いてくるのだ。
そのたびにコーラルピンクのアレが目に入ってくるので、正直暴走しそうだったりする。
何が、とは聞かないであげてほしい。
素数をカウントすることで何とかおっきしないように努力しているのだから。
「…あの…、上条ちゃん、もしかしなくても私、上条ちゃんに迷惑かけてます?」
2713まで数えたところで、変化が起きた。
少年にとってある意味で都合が悪く、ある意味で幸せな変化が。
小萌がとうとう耐え切れなくなったのか、完全に振り向く形で上条と真っ正面から向き合ったのだ。
「う゛っ!?」
思わず首の構造限界の速度と動きで上を向こうとしたのだが、
「どこ向こうとしてるんですかっ! ちゃんと先生の顔を見て答えてください!」
小萌の細腕からは考えられないような力で頭を固定されてしまった。
がっちりと押さえ込み、答えるまで離しません、と言わんばかりだ。
そうしてもらっているおかげでなんとかおっきは免れたが、今度は罪悪感が込み上げて来た。
「…別に…迷惑って訳じゃ…」
目尻に涙を滲ませた幼女が目の前にいて、涙を滲ませている原因が自分なら、罪悪感の一つも覚えるだろう。
いや、覚えなければ人として駄目だ。ロリコン云々はさておくとして。
「じゃあ何でさっきから返答がおんなじものばかりなんですか?」
「いや、それは…俺が悪いというか…生理現象というかなんというか…先生のせいじゃないことは確かだ! …けど…」
むーっ、と唸る小萌。
しどろもどろになりつつも上条は答えてみせる。
だが、小萌は質問の勢いを衰えさせない。
「けど? けど、なんですか?」
そうやって面と向かって聞かれても困る。
というか小萌は気付かないのだろうか。
大分熱くなっているから、そこまで意識が回らないのだろう。
「だから!」
いつまでも悩んでいたって仕方ない。引かれたならそれまでだ。
腹を括った上条が声をあげた。
「先生の裸が気になって、意識しちゃって落ち着かないんだ! 一緒に入ろうって言い出したのは俺だけどさ…」
が、徐々に言葉が小さくなっていく。
小萌は驚いたような顔をしていた。
それはまぁ、そうだろう。
いつの間にか拘束の手も外れていたらしい。
「…………」
小萌の顔を直視できない。最初からそうではあったが。
未だ膝の上にいる小萌のせいで風呂から上がるに上がれない少年。
そんな上条の状態を知ってか知らずか、
「上条ちゃんは…女の子と一緒にお風呂に入ることに慣れてるんじゃ無いんですか?」
呆然とした表情でとんでもないことをおっしゃった。
「はいぃ!? っつかそっち!? 驚いてたのそっちかよ!?」
絶叫する上条に落ち着いた目で小萌は、
「あれだけ女の子に囲まれているんだから一回や二回はあったんじゃないかなー、と」
とんでもないことばかり言う幼女は、何やら盛大な勘違いをしてるんじゃないかと上条は考えた。
「ありませんってば! 一緒にお風呂なんて! それに、囲まれてるだけで俺のことが好きな奴なんていないですよ…」
言ってて虚しくなってきた。
心の中で馬鹿でかいため息を吐いた後、二の句を接ごうとして、
「少なくともここに一人…上条ちゃんのことが大好きな女の子がいるんですけど…」
接げなくなった。
「……はい?」
頬に手を当て恥ずかしげに上条を見つめる小萌。
上条はブレーカーが落ちたかのように動かない。
「もぅ、何度も言わせないでくださいよぅ…」
なんかもぢもぢしてる。
指でデコを突いてきた。
「私は上条ちゃんのことが好きなんです…」
もう一度言われ、衝撃で復活した。
そして言葉を咀嚼し、起きたての頭で考える。
はっきり言えば有り得ない。自分が立ててきたフラグは駄フラグばかりだったはずだ。
いきなりこんなイベントが起こる可能性なんてゼロに近いはず。
なら先生が俺をからかっているということか?
いや、それも違う。
先生は冗談であんなことを言う人間ではない。
それは自分自身よくわかっていることだ。
では一体?
そこまで悩んである答えにたどり着く。
そういえばその可能性もあったな、と。
その答えとは、
「もしかして、生徒として好きってオチ…?」
殴られた。
「バカバカバカ! 上条ちゃんの鈍感! にぶちん! 朴念仁!」
ぽかぽかぽか。
高さ的に胸板しか叩けないらしい。
それでもまぁ、上条自身出した答えが間違っていたということは理解出来たが。
「…そーゆーのって、普通教師の方が『先生と生徒だから』って止めませんか?」
至極当然というか、まぁ正論であろう。
物語的流れ云々はさておくとしても、倫理とか外聞とかいろいろと問題もあるはずだ。
例えば、エロゲの如く教師の方から肉体関係を迫って来たら話は別なのかも知れないが。
「でもでも、節度あるお付き合いなら問題ないと思うんですよー?」
小萌の場合、そんなことは限りなく零だ。そもそも見た目的に問題がある。
「節度、ねぇ…」
「そうです」
それが守られていないから問題になっているのではなかろうか。
「とりあえず話をまとめさせてください…」
小萌の少しズレたような言動に違和感を感じたが、そんな小さなことよりもこちらを解決しなければ。
「…つまり…先生は俺のことが好き…それも生徒として好きなんじゃなくて、一人の男の子として好きだ、と」
「はいです…」
耳まで真っ赤にして俯きながら答える小萌。
正直なところ、俯かれると困るのだが。
だって見えちゃうもの。
「…むぅ…」
見えちゃうのはともかくとして(見えていいわけではなく気にしていたら話が進まないからである)、上条当麻は唸らずにはいられなかった。
はっきり言えば小萌に好意らしきものは持っている。
だが、それは何と言うか、女教師への憧れというか、年上に見えないからこその親しみ易さというか、そんな感じのものだと思う。
それは、やっぱり恋愛感情とは違う気がする。
ただ、上条少年は鈍いうえに恋愛経験など皆無に等しい。
というか恋愛と親愛の違いがわからないのだ。
境界が、という以前に、その線がはっきりしていないのだから困る。
空を(というか天井を)仰ぎながら頭を掻く上条。
「先生」
「は、はいっ!」
ぽつりと呟くような少年の呼び掛けに、過剰な反応を見せる小萌。
それも致し方の無いことか。
教師とは言え一人の女の子であることには変わりない。告白したせいで無言になられてはその裁定が気になってしょうがないことだろう。
上条のそれは、小萌の予想とは違ったのだが。
「親愛と恋愛の違いってどこにあるんだ?」
「…親愛と恋愛の違い、ですか…」
一瞬、浴槽の中でコケそうになった。
拍子抜けというかなんというか…だが、上条の表情は真剣そのもので。
「うーん…難しい問題ですねー…」
少しだけ、いつも教師をやっている彼女の顔になる。
「上条ちゃんの言わんとしている『親愛』は、お友達や家族に対する愛情のことであってます?」
こくりと頷く少年。
「それで、『恋愛』は…」
続けようとして詰まった。恋愛というものについてどう解釈すべきか。
この確認はそのために行っているのだが、実は大きな問題がある。
当然のことながら、恋愛観というものは人それぞれ違うもの。
似ていることもあるだろうが全く同じという可能性は無きに等しい。
自覚を促すにしても、それは幾分か小萌の主観に因る話になるだろう。
そのことについて悪いと思っているわけではないのだが、それとこれとは話が別だ。
今悩んでいるのは親愛と恋愛の違いというものをいかにして上条当麻に教えるか、である。
ひとしきり頭を悩ませた後、
「恋愛は異性間による愛情の形でいいですか?」
「ああ、そうだけど…異性間っていうとそれは母親とかも含まれるよな?」
返された答えに少し詰まる。
「えっと…恋愛というのはですね、異性間の親愛の最上級であり、そして通過点でもあります」
ぴんと小さな指を立てながら説明を再開する。
「男の子の初恋は大多数がお母さん相手なんです。女の子の場合はお父さんですねー」
ここまではいいですかー、と小首を傾げて見せる。
「一応」
頷いた上条に、では、とそういって小萌は話を続ける。
「あくまで統計というか、そういった類のものなので確証として話すことは出来ませんが。この話はさておき」
上条の膝の上での座り方を直す。
「好き、が愛してる、になって最終的には結婚に到りますよね?」
またしてもこくり、と上条は頭を縦に振る。
「これが最上級という意味です」
言い終わると小萌は、ぴっ、と指をもう一本立てて今度は二本にした。
「次に通過点の方ですが、人間、恋をしたらそこで終わるわけじゃないのはわかりますよね」
また指を一本に戻し、
「恋をして、それが愛に変わり、いずれは家族になる」
要は、と続ける。
「恋愛の先にあるのが結婚という訳です。ちょっと強引な持って行き方かも知れないですけど…」
ちゃぷんと小さな水音が浴室に響いた。
これで終わりとばかりに小萌が自身の膝に手を置いたからだ。
上条は、若干眉根を寄せながら考え始めた。
話を聞く限りでは、どちらもあまり大きな違いがないような気がする。
ただ、小萌の言わんとすることが理解できない訳では無い。
親愛と恋愛の境界線。
それだけで考えるなら、小萌の問いに対する答えはNOだ。
しかし、
「………」
何と言うか、それだけで済ませたくない…そんな気持ちに気付いてしまった。
言われるまで、境界線云々を意識するまで気付くことも出来ないほど小さな小さなモノだったのだが。
健気で、真面目で、一生懸命な人。
生徒達のことを何よりも大切に想っている人。
子供っぽくて部屋はあれだけど、しっかり大人な人。
自分の『能力』や過去を知ってなお、普通に接してくれる人。
一緒にいると楽しい人。
考えてみればみるほど小萌と一緒にいた時のことを想い出してしまう。
思えば、以外と二人っきりでいた時間も多かった気がする。
主に補習関連で、だが。
勉強自体あまり得意な方ではない上に補習を受けさせられるのが『超能力』に関することではどうしようもない。
それでも今までやって来れたのは馬鹿騒ぎ出来るクラスメートと、小萌先生のおかげだったと思っている。
ここまで悩んで、でも答えは出ない。
なら、素直に今思っていることを彼女に伝えよう。
「……小萌先生…あの…俺、さ…」
言葉と共に、小萌を見つめる上条。
「考えても悩んでも…好きとか愛してるとかわかんないんだよ…」
それを聞いて、わずかばかり小萌は表情を暗くした。
ある意味拒絶にも取れる言葉だったからだ。
だが、
「だから、俺が今の気持ち、今思ってることを話すから」
上条を小萌の予想斜め上をいった。
「聞いて欲しいんだ」
はじめは…あの人と一緒にいると退屈しないな、ぐらいにしか思っていなかった。
いつも無邪気っていうか子供っぽいけど、それでいて何事にも一生懸命で…見てて飽きない人だなぁ、ってさ。
姫神の面倒を見てくれてた時も、大覇星祭の時だって全然学校とか関係ないインデックスの世話を焼いてくれたりして、実は結構感謝してたんだ。
周りにいた女の子の中で、いろいろな意味で一番安心出来るのが小萌先生だったんだよ。
気になるって言うか…気を許せるっていう表現がしっくりくるんじゃないかと思う。
つまり…先生と一緒にいたい…。
……うん、多分そうだ。
俺は、小萌先生と一緒にいたい。
小萌先生に、一緒にいてほしい。
これが好きだって気持ちなら…俺、上条当麻は月詠小萌のことが、一人の女性として…好きです。
「…上条ちゃん…っ…ふ、ふふ…っく…嬉しいですよぅ…嬉しいです…」
何を憚ることも無く小萌は泣いた。
ぐしぐしとまるで子供のように涙を拭い、笑おうとする。
だが、微妙に感情の制御が効かなくなっている彼女はどうしても泣き止むことが出来ない。
「うぇ!? ちょ、小萌先生!?」
そして、当然の如く目の前で女の子に泣かれた上条少年は狼狽えまくっている訳で。
いい加減、風呂から上がらないとのぼせるような気がする。
「と、とりあえず風呂から上がりましょうね! 先生から!」
まだ大袈裟な動作で涙を拭い続ける小萌。
このままではいろいろと問題が発生するだろうことは容易に想像がつく。
それに、こうでもしないとまた話が進まなくなるのである。
「…っぐず…ぁい…わかりました…ずず…上条ちゃんはゆっくり浸かってくるんですよ…」
ようやく小萌が動いた。
鼻を啜りながら、何とも間抜けな様相だがそれすらどこと無く可愛く見えてしまうのだから不思議だ。
なんかもういろいろと無防備になっている小萌から視線を逸らし、彼女が風呂場から退室したことを確認すると、上条は盛大なため息を吐いた。
「はぁ…」
緊張の糸が切れたから、というのが妥当か。
股にぶら下がっているアレがすっかり猛り狂っていたが、誰も見ていないのだから気にする必要もないだろう。
まぁ、落ち着くまで風呂場に閉じこもっていなければならないが。
「…好きだって、言っちまった…なぁ…」
そして股間の猛りよりも問題なのがこちらだ。
別にそのことに関して後悔しているわけではない。
むしろ喜ばしいことだろう。
あの鈍感な上条が自身の気持ちに気付けたことは僥倖といえる。
「…これから先どうすんのかな、小萌先生…」
流れから鑑みて、これから二人は付き合うことになるだろう。
だが、世間一般から見れば上条と小萌の関係は彼女彼氏以前に生徒と教師だ。
わかっているとは言っていたものの、実際のところどうするつもりなのか上条には皆目検討もつかない。
この学園都市が無駄に広いとはいえ、二人で遊べる場所…さらに言えばデートとして出向ける場所はかなり限定されてくる。
そうなれば見つかる危険性も増えてしまう。
湯舟に肩まで浸かりながら天井を仰ぎ、黙考する上条。
かといって、すぐに答えが出るわけもなく。
気が付けば息子さんもすっかり大人しくなっていたので上がることにしたのだった。
終わりましたよ、っと。
強引な展開だと自負しております。
リレーは時間があれば書こうかな。またアニェで。
さいならー
わっふるわっふ(ry
とにかくGJです。強引な展開と言ってますけどカミジョーさんならありえるかなと思いました。
むしろ小萌先生は車で学校に行ってないのかとかどうでもいいことが気になってw
幼女かわいいよ幼女とかいうと今のご時世通報されそうだけどGJした!
携帯の人に初めて遭遇した気がするw
先生は合法ロリなので無問題
あぁげに素晴らしき哉合法ロリ
小萌センセーは少なくとも20代後半、もしかしたら30に届いてる可能性もあるんだよな。…あれと真面目に付き合う。
…ビジュアル的にヤバいぞこれは。
ベタな回避手段
「妹です」
いいえ、ダッチワイフです
かなり萌えるハァハァ
御坂シスターズに押し倒されてインデックスもまじえてわっふるするシチュエーションが浮かばないんだけど誰か
御坂シスターズって言っちゃったけど単品で
なんて言えば良いんだろう最終信号じゃない他の御坂妹の一人
強いて言えば12巻でネックレスちらりしたあの娘
>>485 10032号のことか?それぐらいggrks
といわれる前にwikiくらいよんでみましょう、とミサカは妄想する前にやるべき事があるとやんわりと指摘します。
wikiとかあったのかありがとう御坂さん
ミサカの名前はミサカであって御坂ではない、とミサカは訂正を申し出ます。
コントはしないほうがいいかも
↓いつもの流れへ
いつもの流れってこんなんじゃなかったっけ?
って言ったらマジボケ認定かね?
いや、コントだろうが伸びるに越したことはないだろう。
過疎は更なる過疎を生みかねんし。
それだと作者が来るまでじーっと黙ってろってことなのかな?
493 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 19:49:09 ID:WTfIwupt
えーと。とりあえず場つなぎにでもなんか書いてみる(予定w)ので質問をば。
需要はやっぱりエロネタですか?(エロパロ板でなにを今更と言われそうですが…)
レス指定で5W1Hみたいな感じで書いてみて欲しいなw
5W1Hってことはやっぱりエロってことk(マテ
493です。495で書いたように5W1Hの意味はえっちぃ事だと勝手に理解しましたwww
…つか誰×誰がいいんでせうか?リクあれば書いてみようと思います。
平行して「美琴は外せねェだろうがよォ」って事で自分で書きたいのも書いてみてます(上げるかは分かりませんが)。
ねーちんだろw
連投スマソ
相手はとうまでお願いします><
ねーちんに当麻…なかなか要求が高いじゃないかww
もしかすると美琴とねーちん一本にまとめて扱うかもしれないがそうなったらスマン
一応、このスレを見ていて、かつ5W1Hの意味が解らない奇特な人へ。これはWhoWhereWhatWhyWhenHowの事だよ…、みんな知ってるか。
あれ、この場合は「5W1H=状況に応じて」と解釈してエロネタだッ!!と判断したオレは異端か。そーでつか。
ある意味5WhoとHと言う解釈もありかなと振った本人も考えてみた。
ねーちん、美琴、姫神、アニェーゼ、五和とH!
この5人をどうそろえるかが大変だ。
インデックスがいねえwww
薄すぎてカワウソ
インデ…ックス…?
禁書、姫神、美琴、御坂妹、ねーちん
あ、ちょうど五人だ
>>505 妹のポジションの確保のためシスターズで抗争勃発
ねーちん吹寄禁書ねーちんねーちん
青髪 土御門 蛙医者 一方通行 ステイル
よしばっちこい
アウレオルス アレイスター 5巻の和風魔術士 災誤先生 アックア 完☆璧
ねーちん ローラ 禁書 美琴 御坂妹
これならおっきする
ねーちん吹寄オルソラ五和ローラ
これが俺のジャスティス
513 :
493:2008/09/19(金) 18:41:44 ID:I41Fp48x
なんかいつのまにか話題が広がってるしwww
ところで書いてる作品でインデックスの濡れ場が書けない…
どーしよ。
いなかったことにすればいんじゃね?
515 :
493:2008/09/19(金) 18:56:17 ID:I41Fp48x
ここで究極の手段を使うのかwww
兄メカの影響だとは思いたくないがな……
御託はいい
ねーちんの尻エロスを書く作業に戻りたまえ
>>513 お前さんの今後も考えて、敢えて苦言を呈するが
そういうレスはあまりしない方がいいぞ
作者がスレでそういう風に前面に出てくるとウザがられることが多い
作品の良し悪しに関らずな
最悪、作者がウザいから作品をスルーするなんてこともあるし
スレにもよるが、大体のスレではそうしたほうがいい
作り手は作品で語れ、ってな
偉そうなこと言ってすまないな
519 :
493:2008/09/19(金) 19:07:02 ID:I41Fp48x
あらかじめ言っとくが気に入らなかったら上げないかもしれん。
520 :
493:2008/09/19(金) 19:09:30 ID:I41Fp48x
>>518 分かった。終わるまで一旦ROMろうと思う。
他のパロスレでは大量にあげてる人くらいだしね、名前ついてるの。
俗に言う誘い受けはレス乞食氏ねみたいな風に取られやすいし。
御坂さんが鞭を使うと大変なことにw
あからさまなレス乞食はうざいな
>>519みたいな
というか確かにこのごろ空気はおかしいな。
100レスぐらい前にもこういうやりとりがあったと思うんだが。
投稿する時って過去スレまでは見なくてもそのスレぐらいは全部読むべきだと思う俺は古いのか?
前も言われてた気がするけどなんとなく低年齢化したのか?
と感じることは多々ある。
>>524 むしろそういう暗黙の了解的なことを知らない人が増えたのかもしれない。
逆に考えるんだ
低年齢化したんじゃない 俺たちが老けたんだ
ですよねねーちん え18?うそだー
>>526どうした、応答しろ、526…
…遅かったか
神裂さんじゅうななさ…グハッ
お前らほんとにねーちん好きだなw
でもねーちんより年上しかここにはいないはずなんだよな
同い年もいるんじゃないか?全然信じられないが。
ところで誰か、些細なことだが教えて欲しい
我らが上条さんはパワーアップイベント今までないよな?
それらしいのはヘタ錬金術師の竜ぐらいだったと思うんだが違ったら訂正頼む。本スレのあの勢いじゃ聞くに聞けん
>>530 フレキシブルな能力なのでその時々です。
>>530 確かに幻想殺しについての現象はあの竜の顎だけのはず。
飲み込まれると記憶を失うとか。更に竜ってこは「竜王の吐息」にも関連があるのだろうか?
>531,532
すまん。本スレでも散々考察されてたのはわかってるんだが最新刊とかではどうかと思ってな
ありがたいありがたい
>>532 やっぱりラーニング説がでかいよな。
つまり今まで溜めた御坂の電撃で電流責(ry
何故か某同人サイトで見つけた夏コミ禁書本は、2冊が2冊とも黒子×美琴の百合モノだったり。いや嬉しいけど。
主人公とヒロインw
前戯で終わりの美琴本
>>536 > 前戯で終わりの美琴本
続きはWebで、ですねわかります
>>538 エロアニ☆スナイパー
ただし少しが必要なタイプ
前戯で終わり………美琴たんならありえるww
ヘタすりゃ上条さんより不幸だからな
タバコみたいな名前の早漏皇みたいな声のメイドを描いてる人だな
それじゃ一つ投下させてもらいます。
初めに断っておきますが、エロは無しで萌えもなしです。
作者の厨二病を笑うつもりで読むぐらいが丁度いいです多分。
我らが上条さんは別人です。
世界観が壊されたくない人はスルーしてください。
※
上条当麻は絶望を知らない。
今まで数限りない「事件」にその右手を突っ込み引っ掻き回しながら。
しかし激闘の果てに、その混沌うず巻く泥濘の底から必ずハッピーエンドを掴み取ってきたからこそ。
彼は、本物の絶望を知らない。
慢性的な不幸に慣れているから、常習的な幸福に慣らされているから、彼は決定的な絶望を知らない。
だから、その右手の至る先が見えた事もまた、なかった。
人はその未熟を自覚する所から成長を始める。
であるならば、紆余曲折あろうと最終的には大団円を迎え続けてきた彼が、成長する事は果たして出来たのだろうか?
自分が抱える弱さや、未熟や、不完全を、直視し認識することは果たしてあったのだろうか?
否。断じて否。現状に満足している限り、人は力を欲さない。人は強さを求めない。己の弱さに気づかない。
だから、上条当麻は、強さを欲したことがない。
その右手に宿る幻想殺し。上条当麻は、その不完全と未完成に心のどこかで気づきながらも、完成を本気で望んだことはないのだ。不便を感じることはあっても、結局はどうにかなってきたからと、それだけの理由で。
ゆえに、当然の予想が成り立つ。
それは、つまり、彼が究極まで追い込まれ、神に祈る段階も悪魔に縋る段階も通り越し、ただ己の未熟を憎悪するしかない状況まで追い詰められた時。
神を恨み、悪魔を呪い、自分と自分の弱さを殺したいほど憎んだその瞬間に、彼の能力が、真の意味での飛躍と完成を見るだろう、という予想が。
※
荒涼とした廃工場に、数え切れない人影が転がっている。
背が低く気の強そうな女子中学生。茶髪にアロハシャツの陰陽師。長髪に巫女装束の吸血殺し。青く染めた髪にピアスをつけた少年。腰まで届く長髪をポニーテールにした聖人。赤く染めた髪にバーコードの刺青を刻んだ魔術師。
他にも判別しきれないほど多くの人間が、無造作に転がされている。
その全員が全身のいたる所に傷を負い、意識を失って倒れている。
「どーしたどーした、上条当麻ー。お前の力はその程度かー? あーーーーんだけ鳴らした武勇伝が泣くぜー、オーイ?」
その正面には、わかりやすく『チンピラ』のテンプレートのような格好をした男が数人と、右手はおろか全身を押さえつけられてもがいている上条当麻の姿があった。
その中の一人が、目の前の惨状を見せつけるように、当麻の顔を無理矢理上げさせ、状況の認識を強要する。
「さーさーさっさと少年らしく新しい力に目覚めてくれよー! パワーアップイベントに最適だろーがよー、このシチュエーションはー?
それともやっぱあれかー、一人や二人殺さねーと本気の一つも出せねーってかー?」
その言葉と同時に耳障りな笑い声が響き、工場の中を反響で埋めていく。いっそ視線で人が殺せればとばかりに当麻は男たちを睨むが、その行為はかえって男たちの笑い声を高めるだけだった。
「まあでも冗談じゃなしに上から命令されてるしなー。いい加減ここらで目覚めてくんないと、おにいさんたち本当に殺しちゃうよー?」
ニヤニヤと嫌な笑いを浮かべながら嘯く男たち。地面に力いっぱい押し付けられているために、当麻は唾を吐きかけることもできない。
「じゃあよー、さっき見た獲物ン中に銀色の髪したガキいたろー? あいつ俺に殺らしてくんねえかーあ?」
「なんだお前、そんな趣味あったのかー? 引くぜー、オイ。このロリコン親父がよー」
「いいだろがよ、何だって。いっぺんヒトを、できりゃー女のガキを殺ってみたかったんだーあ。こう、白くてやーらけー腹にナイフ入れてよ」
「マジで変態かお前ー。好きにすりゃーいいんじゃねえの?」
「おうよ、好きにさせてもらわー」
その言葉と共に、男たちの一人が輪の中から抜け、工場の外に歩いていく。その後姿を火を噴きそうな視線で見つめることしか、その時の上条当麻にはできなかった。
男がしばらくたって戻ってきた時には、その傍らに、手足を縛られ猿轡をかまされ、歩くこともままならない、しかし意識だけはしっかりとある銀髪のシスターを連れていた。
「さあーって盛り上がってまいりました! ガンバレ少年! 負けるな少年! お前がなんとかしないとこの銀髪幼女が死んじゃうぞーーー?!」
一人がそう叫ぶと共に、またも耳障りな笑い声。
けれど当麻本人はそんなものは気にも留めず、たださっきまでしていた抵抗を更に強めるだけだった。
手足がアスファルトを擦るのも気にせず、接触面の皮膚が完璧に摩滅し、当麻が組み伏せられている半径一メートルほどに血で描かれた半円ができようとも、上条当麻はあがき続けた。上に自分より大柄な人間を複数乗せながら、それでもなお、全身の筋力でもって暴れ続けた。
だが、無意味。彼の抵抗など意味を成さないほど、相手の数が多すぎる。彼にできるのはただ、両目を見開いて現実を見据えることのみ。
「さあ、いよいよ男のナイフが少女に突きつけられようとしていまーーーす! 少女逃げる! だけど意味がない! 男のナイフが腹をなぞる! おーっと薄皮一枚切り込んだァ! 赤いしずくがナイフを伝っているーーー!」
のどを潰したようなくぐもった声が当麻の噛み締めた歯からこぼれる。地鳴りか獣の唸り声かと錯覚させるその声も、この状況では男たちの興奮をあおるだけだ。
「ヤバイ! ヤバイ! これはマジにヤバイです! 踏ん張れ少年! この状況をナントカできるのはお前だけだーッ!」
すぐそばで実況しながら騒いでいる男の存在など、すでに当麻の視界には入っていなかった。ただ涙目で自分に助けを求める少女を、狂ったように暴れながら見据え続けることしか彼にはできなかった。
そして、とうとう、決定的な瞬間が訪れる。肌を撫でるように服の上をさまよっていたナイフが、その切っ先が、一瞬の停止の後に、その身を全て、少女の内に埋めた。
猿轡をかまされていてもなお、正気を削る絶叫が放たれる。まともな神経を欠片でも持ち合わせているのなら、そこに秘められた悲痛さに我知らず涙が落ちるような、声。けれど異常な興奮状態にある男たちには、そんな悲鳴ですらも興奮をあおるスパイスにしかならなかった。
同時に少年も唸り声を上げるが、それもやはり何もなさない。今日この場所に何百回目かの咆哮が響くが、それはそれ以前に響き渡った数百回と同様、どんな奇跡も起こさない。
そして、下腹部を血で染めた少女が糸が切れたように倒れ、その体から冗談のような速さで赤い血溜まりが広がって、ひくりと一度震えた後動かなくなったその瞬間。少女の絶叫はとうに止み、少年の咆哮がぱったりと止まったその瞬間。
その瞬間、その場には確かに、何かが切れる音が響いたという。
※
その音が本当に響いたのか、はたまた実際には響いていないのか、今となってはわからない。ひょっとしたら、その場にいた一人の少年が変質する雰囲気を、人が音として知覚しただけなのかもしれない。
確たることは何も言えないが、とにかく間違いなく言えるのは、不審を感じて少年を見た全員が、数秒縛り付けられたように凍りついたという、その事実のみ。
暴れまわっていた手負いの獣が、いつの間にやら深淵を湛えた化け物に変質しているのを、彼らは理性でなく直感で理解していた。
少年は話し出す。自分の愚かを悔いるように。自分の鈍さを憎むように。
自分の弱さを、傷つけてしまった者たちに懺悔するように。
「気づいてた。心のどこかじゃ気づいてたんだ、俺は。ずっと、ずっと前から、不思議に思ってた。
俺のこの力は、なんでこんなにも不自然なんだろう、って」
「おい! そいつの口を黙らせろ!」
一瞬前までとは別人のような雰囲気を放つ上条当麻に気圧されたのか、男たちの一人が声を張り上げる。
けれど、さっきまで完璧な優位の上に立っていた男たちが、今や完全に、組み伏せられうつ伏せにされた一人の少年に圧倒されていた。
下から睨み上げていた時には嘲笑しか生まなかったその視線は、ことここに至り、全てが手遅れになってからようやく、男たちの抑止力になっていた。
「この右手は、神様だって殴り殺せるのに。魔術師と能力者が全員、束になってかかっても倒せない存在だって、この右手だったら消し飛ばせるのに。
なのに現実には、俺は、たった数人の能力者にすら、勝つことができない」
その瞳には、さっきまで猛り狂っていた感情の片鱗も見えはしない。深い湖を覗いたように、そこにはただ、純粋な深さと暗さのみが在った。
その目に見入り、その深淵を覗いた男たちは、悪魔にでも魅入られたように立ちすくむ。
「気づくべきだったんだ。気づけるはずだったんだ。
この力は俺が生まれたときから共にあったけど、この力はこういうものだと思い込むのには十分な時間を過ごしたけど、それでも俺は気付けるはずだったんだ。真剣に、俺自身について考えていれば」
そこで彼は、その感情の映らない瞳で、倒れている仲間たちを見回した。
未だ縛られたように棒立ちになっている男たちは目にも留めず、存在すらしないように無視して。
彼は動かない仲間の一人一人に視線を注ぎ、言葉を投げる。
「存在するだけで最強の座に手をかけるこの力は、なんで右手にしかないのか。まぎれもない万能でほとんど全能にも近いこの力は、なんで右手にしか宿っていないのか。
違ったんだ。前提からして間違ってた。なんで俺は、こんな簡単な事に気づかなかったんだ?
右手だけで十分だから、右手にしか宿っていなかったんだ。
この力は、右手に在るだけで完璧に完成してるから。それ以上あっても無意味なぐらい全能の力を持ってるから。だからこの右手にしかなかったんだ」
その言葉は、まるで、詫びるように。
守るだけの力があったのに、その力を振るうことができなかったと、そう謝るように。謝罪するように。静まり返った空間に、響き渡る。
「考えてたんだ、本当は。
岩を割ったら破壊だけど、岩を彫ったら創造だ。紙を汚せば破壊だけど、紙を染めれば創造だ。
一本の大樹を切り倒すのは完膚なきまでに破壊だけど、その大樹を木材にするのは、まぎれもない創造。その木材を切断するのはわかりやすく破壊だけど、その切り分けられた断片で椅子を作れば、それは明らかに、創造だ。
本質的に破壊と創造は同質で同義。目的のある破壊を創造と呼び、目的のない創造を破壊と呼ぶのが普通ではあるけれど、
目的なんて主観的なものを両者の区別の大前提においてる時点で、二つは相互に行き来が可能だ。
そう考えてこの右手を見れば、答えなんてすぐに出たのに。行き着く先も辿り着く果ても見通せたのに。
この幻想殺しは、その本質は、こんなちっぽけなものじゃないって、簡単にわかったはずなのに」
上条当麻自身は、まだ何もしていない。ただ韜晦めいた独白を延々と続けているだけだ。
けれど、ああ、その場にいる者のうち一体何人が気づいていただろう。他ならぬ彼の右手が、心臓が脈打つようにびくりびくりと痙攣していたことを。
そのリズムに合わせて、弱く弱く微かに微かに、光が明滅していたことを。その光が段々強くなっていたことを。
そしてその光が強くなるほどに、一つのシルエットが浮かび上がっていたことに、一体誰が気づいていただろう。
そんな自身の変質を気にも留めず、上条当麻は語り続ける。それはひょっとしたら、現在の自分が世界に遺す、一種の遺言のつもりであったのかもしれない。
「さあ、飛躍の時間だ。飛翔の瞬間だ。お待ちかねだ、嬉しいだろ?
テメェらのリクエストどおり、俺は、上条当麻は、人間を辞めてやるよ。
完成に至る論理は単純にして明快。
即ち、破壊と創造は本質的に同じであるということ。
そして、俺の能力はあらゆる異能をぶち殺す幻想殺し。
これらが導くのはどういう結論か。
それはつまり、こういうことだ」
その言葉と共に、右手の光がひときわ強く発光する。瞼を閉じても易々と眼球を焼くその閃光は、現れた時同様、一瞬にして弱まり、消滅した。
その光の後に残るのは。
竜。
あくまで人の腕に巻きつける程度の大きさでありながら、人間という種族を完璧に圧倒する化け物。炯々と両の眼を光らせ、明らかに固有の意思を持ち、ヒトを当然のように見下す化け物が、そこにいた。
その余りの威圧感に、当麻を囲んでいた男たちは当麻を組み伏せていた男も含めてすでに全員地面にへたりこんでいる。
右腕に竜を従えて、上条当麻はゆっくりと立ち上がった。
※
「この右手が異能を殺せるというのなら、それは即ち、異能を生み出せるということだ。
この右手があらゆる異能をブチ殺すというのなら、それは即ち、あらゆる異能を、神や天使や悪魔や竜ですらも、生み出せるということだ。
だから、この右手は、殺し生み出す神の右手。破壊し創造する神の能力。
あらゆる幻想に終わりを告げる、あらゆる幻想の始まりそのもの。
そうだ。俺の力の名は、俺の右手の本当の名は、
『それは殺すためだけに生みだされる(ImagineBreaker999)』
無慈悲で不条理な現実を、現実って名前の幻想を、神を呼びつけてまでブチ殺す。それが俺の能力、幻想殺しの、本領だ」
そうして彼は、いまや自分以外に立つ者のいなくなった周囲を睥睨する。
以前の彼からは想像もできない冷たい視線で、ただただ冷徹に無感情に、逃げ出すこともできずに地べたに這いつくばっている男たちを、両の眼で見据えている。
「まっ、待てッ! お前は正義の味方なんだろ?! そんな奴が人を殺してもいいのかよ?!
俺みたいな奴でも殺さないで改心させるのがお前みたいなのの役じゃねえのか?!」
一人の男が、まだ腰が抜けている体で叫んだ。けれど上条当麻には、もはやその叫びに揺れる心は残っていない。
「そうだ。そして違う。
俺は正義の味方じゃない。ただの偽善者。ただの偽善使いだ。
だから、俺はお前らを殺さない。だけど、俺はお前らを許さない」
そう言いながら、上条当麻は右腕の竜を男たちの一人に向ける。その口の前に魔方陣が描かれ、口の中に光が収束し、パラパラと時折光の残滓がこぼれる。
「俺はお前らなんかを殺さない。本当は殺してやりたいが、それは俺の権利じゃない。
それを持ってるのは、ここに倒れてるやつらだけ。
俺が守ることができなかった、俺といたせいで傷ついた、ここに倒れてるこいつらだけだ。
だから、さあ、覚悟しろ。覚悟して覚悟して絶望しろ。
お前らが見たがった力を、お前らが望んだ本物を。
今、ここで、見せてやる」
言葉が終わると同時。
竜の口に集まっていた光が、その輝きを増していく。竜そのものが現れた時と同等かそれ以上の閃光が、その場にいる人間全ての視界を真っ白に灼き尽くす。
ただただ静かに。誰かの絶叫や誰かの悲鳴や誰かの懇願を飲み込んで、爆発的な光が冗談みたいに膨れていく。
その光は弱まることなく。
純粋な光が世界を染めた。
※
光が完全に消えるのに、いったいどのくらい時間がかかったのだろう。
一秒か、十秒か、あるいは一分か。さすがに五分はかかっていないだろう。
世界が元通りほの暗い月光で満たされた時、その場で意識を持っているのは上条当麻だけになっていた。
ついさっきまでがくがくと震えていた男たちは、仰向けに、もしくはうつ伏せに、そこら中に転がっている。
生きているかどうかも定かでない男たちを上条は当然のように無視して、彼は歩み寄った。
自分のせいで腹を刺され、今はぴくりとも動かない少女の下に。
そして彼は、無造作に手を伸ばして少女の胸に触れ、同時に耳を口元に寄せる。何かを願うように数秒目を閉じて、そして開いた。
もうとっくに覚悟はできていたのだろう。動揺したそぶりも見せずに、彼は一度天を仰いだ。
銀髪の少女は、そのまだ温もりを失わない体は、けれど。
けれどもう、呼吸も脈動もしてはいなかった。
「悪い、インデックス。ごめん。本当に。
俺はお前を救えなかった」
何の感情もこもっていない言葉が、ただ無意味に、彼の口から落ちる。
それは恐らく、罪の告白。
「俺はこれから、お前を救う。
お前はきっと、俺を許さない。でも、許してくれ」
これから行う、絶対に許されない行為の独白。
「この右手は、多分、記憶だって消せるしベクトルだって操れる。俺に敵意を持った全ての人間を倒すことも、絶対じゃないけど多分できる。
でも、この右手じゃ、人を甦らせることまではできないんだ。
まだ」
もしもこの場に誰かがいたら、上条当麻の異様な気配に思わず身震いしただろう。
その目には、明確な感情があった。男たちに見せた無感情な瞳は、今は多すぎるほどたくさんの感情であふれていた。
悲しみ。後悔。喜び。迷い。恐怖。安堵。
言葉に仕切れないほどたくさんの感情が、浮かんでは沈み、混ざり合っている。
「この右手には、命を消す力はない。
この力を不思議に思った奴らから、散々言われた言葉だ。俺もそれは知っている。
この右手は幻想を殺すだけで、現実を殺したことはない」
きっとまだ迷っているのだろう。
上条当麻は、その覚悟を決めるために、今淡々と話している。
「だけど、この右手でもしも誰かを殺したら。そうしたら、この右手は、命だって作れるようになる。
幻想を殺す右手は幻想を生み出すように。
人を殺す右手は人を作れる。そう思うのは、決してこじつけじゃないはずだ」
一度言葉を切り、そこら中に倒れている自分の仲間を見る。
例外なく傷ついて、痛みの余り気絶している、自分の大切な人たちを。
「そうだ。だから俺は、この右手で俺を殺そう。あの男たちで代用できればいいんだけど、なんだか無理みたいだしな。
俺はあいつらを人間だと思えない。そんな奴らを殺したって、手に入るのは人でなしを癒す力だけだ。
きっとこの右手は、俺が『人間』として認識してる奴を殺さないと人を治させてはくれない。俺が大切だと思ってる奴を殺さないと、俺は誰も助けられない。
だから俺は、俺を殺さなきゃいけないのか」
多種多様な感情を移していた彼の瞳が、落ち着いていく。
トップからボトムまで変化していた感情が、一つの極に収束していく。
「怖いな。怖い。
でも、感謝しなくちゃいけないか。俺が死ぬだけで、この不幸が帳消しにできるんだから」
その瞳に浮かぶのは、静かで柔らかい覚悟。
正から負へと移り変わった感情は、感謝に収束した。
「本当に悪かったな、インデックス。俺のせいで、こんな目にあわせて」
そのまま彼は、ゆっくりと右腕の竜を動かし、自分の左腕に近づける。
逡巡する間もなく、竜が肘を食いちぎった。
息を呑む音がする。
歯を食いしばる音も。
けれど彼は叫ばない。叫ぶことすら自分には贅沢だと言うように、彼は耐えている。
竜が、もう一口と顎を開いた。一拍を置いて、またも肉が食いちぎられる音。
人が肉を咀嚼するような音が、空間という空間を埋めていく。
そしてその音が引き金になったように、天から羽が降ってきた。
屋根の存在など完璧に無視して、雪と間違うような純白の羽が、傷ついた人々の上に落ちる。
なぜか地面には落ちず、人の上にだけ落ちるその羽は、傷口に融けるように消えていく。
その羽が落ちた場所が仄かに光り、その傷が、少しずつ小さくなっていく。
「ははっ、よかった。俺の考えはあたってる。これで、こいつも助かる」
それを確認した上条当麻は、痛みに耐えながら、笑った。
これで、心残りなく逝くことができる、と。そう言いたそうな、笑顔だった。
そのまま、その竜を。自分の胸に向ける。
「インデックス。インデックス。悪いな、本当に悪かった。
でも。
ありがとう」
言い終わると共に、竜が心臓めがけて喰らいついた。
血飛沫すら飲み込んで、竜は己の主を喰らう。
そのたびに羽は数を増し。
記憶を消した白い羽が、人の上にしんしんと降り続けた。
終わりです。スレ汚しスマン。
一つのレスにもう少し詰められたなあ。無駄使いごめん。
禁書板行くべきだったな
>>555 GJ
…ですけど流石にスレ違いかなと思いました。
禁書板の方に行くべきでは無かったかと
吹寄がとうまを振り向かせようと誘惑する萌えなSSはまだか?
通販で買ったあやしい媚薬をとうまに飲ませて襲わせようとする吹寄
放課後呼び出していつものようにとうまに飲ませてみようとする吹寄
しかし効果を確かめようと思ってとうまが来る前に自分でちょっと飲んでみるとあっという間に発情する吹寄
そして逆にとうまを襲う吹寄みたいなシチュはまだかな
吹寄とインデックスって…誰?
都市伝説です
今こそとうま、せいりが来ないんだよネタを……
元から来て無いだろ?インデックス。
とうま、みんなせいりせいり 言ってるけどせいりってなにかな?私も混ぜて欲しいよ
>>559何をしている!
ここは俺に任せて早くその妄想を文章にするんだ!
あとは頼んだ…ぜ
Wikiでネタ探してたら、猟犬部隊の追跡班にインデックスがいたんだが誰だよ入れたの吹いたじゃないか
インデックス→ミサカ妹とその逆って相手を何て呼ぶかな探したけど見つからなかった
568 :
名無し@ピンキー:2008/09/22(月) 09:45:56 ID:zkWKvnz8
浜面とアイテム女子3人組のSSをくれ
アイテムは四人組だが誰を仲間外れにする気だ?
違うんだあの四人に男が混じってるんだ
なん…だと…
まさかブレンダの下半身が無かったのはそういう……
恐怖の新発想だな
フレンダ?「結局、俺とお前ってさ、友達以下の主人と奴隷の関係じゃん?でも俺としては、それ以上の関係になりたいと思ってる。結局、主人とパシリの関係にさ」
浜面「……俺は一体、何処から突っ込めばいいんだ?アレイスターは俺に何も言ってはくれない…教えてくれ、芳川…!」
フレンダ?「なんだ、お前は攻め趣味か?突っ込むってさあ、結局そうなのか?」
アーッ!
575 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:31:29 ID:zkWKvnz8
---大変なことになってるぜい!!
アイテムに異端子が紛れているんだにゃー
576 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:34:51 ID:zkWKvnz8
浜面×絹旗なんてのがかなり見たいかもっ
577 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 22:18:21 ID:wBBkwW+4
てかもう絹旗×フレンダを
ageられつづける限り無理じゃないかな
580 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 23:11:47 ID:zkWKvnz8
・・・ですよね、もう少し具体的にしないと。ーということなので一緒に考えてもらえませんか?
わざとなのか、そうなのか。
それとも小学生でアルファベットをまだ習って無いのにここにきちゃったのか
582 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 23:22:08 ID:zkWKvnz8
そこを指摘されちまいますと、ぐうの音もでねぇっすね
たぶん言うと老害認定されるけど言うわ。
だからアニメ化は嫌なんだよ。
>>582 とりあえずsageようぜ意図的ならともかく。
あと案外自分で書いてみると良いのが出来るかもよ?
>>583 その気持ちも分かる。
>>583 確かに同意だわ。
死ぬかここから去るかどっちか選べとか非道いこといいそうになった
アニメ化→ゆとり襲来→過疎化→スレ消滅
黄金コンボですね、わかります。
>>586 そんな幻想俺が(ry
正直ありそうでこまる
しかしアニメの上条さんは見れば見るほど、原作とかけ離れた顔してるな…
あれじゃ不幸属性ついてるように見えん
堕天使メイドアナル本とか普通に出る時代だしな
いいぞもっとやれ
>>589 あれはいいものだ。赤マルの美琴もよかった。
アニメ化でイイコトといったら同人が増えるくらいか。
どうせ駄同人は誰も買わないだろうし。
電撃の引抜きが遅かったら、超電磁砲の絵師が禁書同人を描いてくれた可能性もあったような。
あの人の絵でねーちんエロが見たかったなあ。
昔S○2ってゲームがあってだな。
……だから、
>>591が実現不可能なんですよ。
ウェーイ。
ここの平均年齢をどんと上げているおっさんなのにKYでコテつけてて駄文書きが現れたのだぜーいえーい。
−*−
いつの間にやら向かい合って正座をしていた二人がいま、何をしているかと言えば。
何故だろう、上条当麻は向き合った少女の胸のふくらみを両手に掴んでいた。上条自身、制止で
きない身体の震えが手のひらにも伝わって、触れている薄くなった古いシャツの向こう側、インデッ
クスの柔らかな双丘を刺激する。
「ひいん、ふあ、あう……ううん」
大きさがどう、とかそんな話はとっくに意識下にはない。もっと奥のほうから上条を操る何かが、
衝動的に、目の前の少女の、長い銀髪を乱して碧の瞳を潤ませ、白い肌を震わせる少女の乳房を
揉みしだかせる。
手のひらの中央を、シャツ越しに堅く隆起した何かが突き上げてきた。目の前で荒い呼吸を繰り
返す少女も、抗えない性の衝動が身体を走っているのだ。
そんな、思考とは言えない、むしろ野性的な直感が、脊椎反射のように上条の身体を巡って、や
はり自分をきちんと制御している、とは言えないままに、手のひらが突き上げる少女の衝動を押し
返す。
「きゅふっ……うん…、ひあ、あ、ああ………」
半ば身をよじらせて、もう上条には喜悦の声としか聞こえない喘ぎをインデックスが上げた。
いつかのピンク色どころの騒ぎでは無い――ふんわかなどしていない、自らに欠けたる性への衝
動の――色が、頭の中を染める。このピンク色は前のピンク色とは違う。でも、そんなことが判った
からと言ってどうだというのだろうか?
その、衝動のピンク色に染まりきってしまった上条の頭の中で確たる姿を保つのは、手に伝わる
感触、瞳を潤ませたインデックスの表情、張り詰めて痛みさえ覚える体の一部分、それくらいしか無い。
そうしてそれは、インデックス自身にも当てはまることだったのだろう。が、荒げた息を無理に整え
ようとしながら、少女は上条に尋ねた。
「……ねえ、ほら、ちゃんと…育ってるんだよ……?」
インデックスの少しかすれた声に、堅くなりすぎた分身が激しく自己主張した。腰の奥がうずいて、
震えが背骨を伝って身体を昇る。かはっ、と掠れた息が口から漏れても、それは声にはなってくれ
ない。
少女の乳房を掴んだその体勢のまま、戸惑うことしかできない上条の表情を見て、相対する少女
が潤んだ瞳を細めた。
困惑の表情なのか、悲しいのか、そう言ったこともよく判らない。少女の柔らかな感触と生の喘ぎ
声が、何度も言うが、上条の思考能力など、とうの昔に奪い去っているのだから。
だが、眼前の銀髪碧眼の少女は、上条からの返事の声がないことに不満を覚えたのだろうか。
それとも、それ以上の思惑があったのか。あるいは、上条以上に理性を失いかけていたのかもしれ
ない。
インデックスの言葉は、さらに上条の理性をもぎ取ることになる。
「……どうして返事、して……くれないの? ……そっか、おなか周りの時みたいに、直接じゃ、ない
から? その……前だって、……と、とうまは、ちょ、直接、見てるんだもん」
呟きながらインデックスが次に取った行動は、上条の手のひらを自分の胸の上に置いたまま、シャ
ツのボタンを外すことだった。
「――――――――っ、え……」
上条の声が聞こえても(きっと聞こえたはずだ)、インデックスの手は止まらない。一番下のボタン
に手を掛けてそれを外すと、手はそのまま上へ、二つめのボタン、そして三つめと昇っていく。
シャツの裾が開いて、少女の太股とその付け根が露わになると、そのさらに奥を隠す真っ白な三
角形がちらりと覗いた。
三角形が次第に大きくなっていくと、表面にあしらわれたレースが、小さな編み目を数えることが
できるのではないか、というほどに鮮明に上条の目に映りこむ。布地の人工的な白さが、インデッ
クスのやや紅潮した肌とのコントラストをお互いに強調しあって眩しい。
目を逸らせないままにインデックスの手は動いて、火照った肌の上の小さな臍の窪みが上条の
視界に飛び込んでくる。
柔らかなふくらみを掴んだ手は、何故か離すことが出来ない―――いや、離したくないのだ。そう、
ここから手を離したくないのだろう、と、上条がまるで人事のようにぼんやりと考えている間にも、や
はり少女の手は止まらず、自らの胸を柔らかく包む手のひらの隙間を縫うように、インデックスの小
さな手が最後のボタンを外した。
そうして、全てのボタンが外れてしまったシャツの端を、握り込むようにインデックスが掴む。そう
することで、一直線に、少女の鎖骨の窪みから、上条が掴んでいるふたつのふくらみの微かな谷間、
小さな臍までの真っ白な、しかし上気してややピンクがかった肌が上条の眼前に晒される。
「………ふう……」
インデックスの口から溜まった呼気が漏れた。
真っ赤に染まった顔の、やや心許なげに震える唇が、上条にはどうにも艶めかしく見えて眩しい。
眩しいのだが、目を離すことは出来ないのだ。
目を離すことが出来ないまま(さらに言えば、両手も離せないまま)、上条は半ば硬直状態に陥る。
そんな上条の状態が判っているのかいないのか、インデックスがシャツの裾をぐい、と強引に引
き下ろした。シャツがはだけて白い肩が出てきた、と思う間もなく、脱げ落ちる布地に引きずられて
上条の手が離れる。離れると、引かれるがままになったシャツは完全に少女の上半身から落ちて
しまった。
瞬間、インデックスが羞恥に顔を真っ赤に染めて俯く。自分がぐぎゅ、と唾を飲み込む音が、やけ
に大きく上条の耳に響いた。
少女の双丘を隠すものは、もはや何もない。ピンク色に火照った二つのふくらみが、荒くなった呼
吸に併せて上下する。きめ細かな肌は艶めいて、しっとりと浮かんだ汗に光っているかのようだ。
「ねえ、とうま」
碧色の瞳を震えるように潤ませ、顔を真っ赤に染めた少女が、小さな声を上げて上を向く。
それと同時に、小さくても形の良い隆起――要するに、乳房――がぷるん、と揺れて、その頂上
に輝いていた薄桃色の蕾が震えた。
その小さな声に、やはり上条は言葉を返せない。
しかし、上条の目は、シャツ越しにも自分の手にはっきりと伝わってきた、少女の、インデックス自
身の性の疼きが、天井の灯りを反射して輝く双丘の上で堅く虚空を突き上げているのをしっかと捉
えて離さない。
もっと、舐め回すように見たいと直感的に思い、しかしさらに意識の奥、さっきからずっと上条を支
配している本能的な部分が手を動かす。そう、これに触りたい。これに触って良いのは自分だけだ
―――。
「や………っ、ひあ、あんっ」
乳房を鷲掴みにされ、インデックスが悲鳴にも似た声を上げる。しかし抵抗は、しない。
上条の手のひらの中で、小さな――本人は『成長している』とは言っていても、やはり小さい(が、
そんなことはもはやどうでも良い)胸がふにゅ、と形を変え、それでいてしっかりと伝わってくる肌の
張りが握るその手を押し返す。何もかも弾いてしまいそうな張りと艶なのに、それでいてきめ細か
な肌は上条の皮膚に吸い付くようにしっとりとしてさえいる。プリンとか、マシュマロとかそういった
感覚を最初は覚えたけれども。
違うのだ。
これは、他の何かなどではありえない。これが、『インデックスのおっぱいの感触』、なのだ。他の
何と比べようというのか。比べようなど無いではないか。
そう思うと、さらに手はインデックスの感触を求めてふくらみの上を這い回る。押さえることなども
はや不可能な興奮で息が荒くなる。その荒くなった息が、少女のそれと重なった。
「ふあ、あ、あ、あ、あ、あ、と、とうま―――」
ついさっきよりも、もっと艶めいた喘ぎをインデックスが漏らす。震える少女の腕が、上条の袖を掴
んだ。
「………っ?」
袖を引かれて一瞬、理性のようなものが舞い戻る。舞い戻った理性が、本当にこのまま触り続け
て良いものか、という思考に変わって脳裏を掠めて、しかしそれでも触感として伝わる少女の乳房
の感触に、手は触ることを止めようとしない。むしろ行動はエスカレートしていくばかりだ。
両手の手のひらを回すようにしてふくらみの稜線を撫でさする。
さらに自分の息が荒くなっていくのが、上条自身にもよく判った。
なぜ、判るのだろう? いや、強烈な興奮が、逆に頭の中のどこかに冷静すぎる自分を作り上げ
ているのだ。しかし、そんな自分が居ても、行動を止めてはくれない。ただ見守るばかりだ。そうし
て、その客観的すぎるもう一つの視点が、さらに上条を興奮の渦へと押しやるのだ。
頬を染め、碧眼を潤ませた銀髪の少女が自ら上条の前にさらけ出した、その二つの小さな白い
峰を包み込むように押し当てられていた手のひらを動かす――いや、勝手に動いてしまう。
その手のひらを押し返してくるふくらみを押し上げ、寄せ、離し、押し下げて、そのリズムを変えて
繰り返し、ときおりきゅう、とかすかに力を強めて白い肌に指を埋める。
少女の峰の頂上にある小さな蕾が少しずつ堅くなっていくのが、シャツの布地を隔てていても判っ
ていた。が、それで終わりではなかったようだ。
直接、上条の手に触れられて、蕾はさらに堅く大きく膨らむ。
膨らんだ蕾が上条の手のひらを押し上げた。その快感を伴う微妙なくすぐったさに耐えられず、ご
ぎゅ、と音を立てて唾を飲み込みながら、親指付け根と手のひらの間で、上条はその蕾――インデッ
クスの乳首――を挟み込んだ。
くりん、と硬くなった乳首が手の中で横を向く。
「ひゃひいっ」
上条の袖を掴んでいたインデックスが、悲鳴を、しかし喜悦の喘ぎに埋もれた悲鳴を上げる。
こりこりと親指の根本に感じる乳首の硬さが、どこかたまらない。この、少女の性の疼きに堅くなっ
た乳首をもっと虐めてやりたくなる。両手の人差し指と親指で、片方ずつをつまみ上げた。
「きゅふっ、うあ、あ、ああ…………」
自分自身には触ってもいないのに、耳を突き抜けるインデックスの喘ぎ声と、指に、そして手のひ
らに伝わる感触が屹立する上条の分身をも刺激する。突き上げて擦れて、少し漏れ出したような
感触を覚えた。その感触が、上条をさらにエスカレートさせる。
中指と親指で、先端の小粒をつまみあげる。残った指で、その周りのピンク色を撫でさすった。
「やあ、あん、あっ、あっ、あ、ひあ、あ、ひう、」
(先っちょだけじゃなくって、周りも膨らんで堅くなるのか)
などと、あえぐ少女の声を聞きながらも冷静なままの部分が勝手に分析をして、またもやさらに煽
られる。
もう一度、手のひら全体でインデックスの乳房を掴んだ。手の中で形を変えるその感触を、押し返
してくるその張りを、突き上げて擦れる堅くなった乳頭が転がるのを、その感覚を一瞬たりとも逃す
まいと揉み上げる。
少女が掴んだ袖の、その指がぎゅう、と固く絞られ、引っ張る力が強くなった。
「い、インデックス……」
快感に耐えかねるように下を向いていたインデックスが、名前を呼ばれて上条を見上げる。
焦点を合わせるのも難しそうに、その碧眼が上条の目をのぞき込む。そしてやはり力の入りかねると言った感のその唇が、一つの単語を紡いで投げつけてきた。
「とうま、とうま、とうま、とうま―――――――――」
そうして少女はひときわ大きく身体を震わせると、かくん、と糸が切れたように力を失って前方に
倒れる。倒れて、インデックスは上条の太腿に頭を埋めた。しかしてそこには、耐えきれぬほどに
震える分身がいきり立っているのだが。
少女の荒い息がズボン越しに上条を煽る。ズボンを掴んだ手に、どうにか力を込めて少女が上を
向く。
その整った顔に浮かぶ、淫靡に崩れた表情を見た瞬間、上条の頭の中のどこかに残っていた最
後の一本の線が、音を立てて、切れた。
−*−
部屋に差し込む朝日の光が頬を撫でて、上条は目を覚ました。
「……………??」
どうして自分はベッドで寝ているのだろう、と言う疑問が上条の寝ぼけた頭の中に浮かび上がり、
続けて昨夜起こった『あること』へと思考が繋がる。
がば、と跳ね起きた。そうしようと思ったのではない。身体が勝手に跳ねたのだ。
頭を振り回すように左右を見回し、思い出されたそのことが夢や幻などではなく、事実だと知る。
しかし、やってしまった、と言うよりもむしろ『来るべき時が来てしまった』、という感覚が先に立つ
のは何故なのだろうか。
「とうまに、食べられちゃったんだよ……」
傍らで上条を見上げる銀髪の少女が、はにかむようにその頬を染めて、跳ね除けられてしまった
毛布を引き寄せる。毛布に顔を半分埋めるその間にも、一糸もまとわぬ少女の、まぶしいほどに白
い肌の色が目に入った。
「うあ、あうあ、そ、そのだな、インデックス、」
目に入った裸の肌にまず顔が火照り、昨夜の記憶が心臓を踊らせる。まともに言葉が出てこない。
「へへへ」
慌てる上条の腕に、頬を染めたインデックスが身を寄せてきた。ぴた、とその頬を添え――
「え? おい、すごい熱――――」
上条の手に触れたインデックスの頬が異常に熱い。慌ててその手を額へと回した。やはり、熱い。
慌てる上条を見上げて、インデックスが呟いた。
「なんでだろ。わかんないんだよ……? なんで、熱、出たのかな?」
へへ、と力なく笑うインデックスを見て、ピンと来る。そういうことか、つまり。
「う、は、初めてだったもんな、無理させて、熱、出ちゃったんだな………。す、すまん」
いったん言葉を切って大きく息を吸い込み、言葉を続ける。
「どお、どっちにしたって俺のせいだもんな、とにかく今日はゆっくり休まなきゃ。そ、そうだ、今日は俺が付いててやるよ、な、学校は休むから」
聞いて、少しだけ驚いたような顔をしたインデックスだが、すぐに照れたように微笑んで上条の腕
に捉まった。そこに浮かび上がった表情が、昨夜、初めて繋がった瞬間と同じ表情であることには
気づいたものの、それが幸福感を満たした表情だ、と言うことにまで上条が思い至るのには、あと
数時間を要する。とまれ、このことはまた別の話だ。
「と、とりあえずは、だ、熱、あるんだから、服着てちゃんと暖かくしないとな」
「………とうまが着せてくれるの?」
少女の甘えた声に、少年は派手に赤面した。
−*−
「熱が出たのでお休みさせてください小萌先生」
「セリフが棒読みなのですよ上条ちゃん? 電話でそんなことを言ってまで学校をサボるのは、先
生は許さないのですよ?」
「………………………あー、その、」
適当に誤魔化すことは出来ないようだ。熱があるのは事実なのだから――上条ではなくインデッ
クスが、なのだが――、曖昧に出来れば良かったのだが。
それでも、小萌は上条とインデックスが一緒に暮らしていることを知っているワケだから――、さら
には、インデックスが(上条の記憶に残る限りは)これまで体調を崩したことがないことも知っている
だろうから、はっきりと言ってしまう方が上策なのかもしれない、と上条は思い直す。
「実はインデックスが熱を出しちゃって。詳しいことはよく判りません。看病したいのです小萌先生」
「それならそうと最初から………ん? まさか、上条ちゃ――」
ぶつ。ぷーーーーーーーー。
上条が携帯を切ってしまった。無機質な電子音がスピーカーの奥から聞こえて、ここで名前を呼
んでももう切れているから無駄、と小萌は携帯電話を耳から離した。
その携帯電話をじっ、と見つめる。
(シスターちゃんが熱を出したと言うのは本当のことみたいですけど、上条ちゃんがどうしてあんな
に焦って電話をしてくるのでしょう?)
月詠小萌の心中の疑問、というかなにか上条に対しての疑いめいたものは、アパートを出ても、
朝礼、さらには職員周知が終わっても消えてはくれなかった。ぶつぶつと呟きながら、いつの間に
やら自分の担当するクラスに辿り着く。
扉を開けると、数カ所に固まっていた生徒たちが慌てて自分の席へと帰って行った。
クラス委員の青髪ピアスが手を挙げて発言する。
「せんせー、カミやんが来てへんのです。電話にも出えへんし、土御門も見てへんって言うとって」
上条が居ない、というその発言に返答しようとする。
しかし、考え事に集中力を奪われていたためだろうか。小萌の口から漏れたのは、用意していた、
というか、おそらく上条が期待しているであろう、と自身考えていたものとは違うセリフだった。
「ああ、上条ちゃんのことなら聞いているのですよー。シスターちゃんが訳ありで熱を出してしまった
ので、看病するから休ませて…………あ、」
小萌が口を塞いだと同時に、ガタガタッ! と、派手に音を立てながら数人が立ち上がった。
誰もが上の空のまま、それでも時間が過ぎて放課後。
「どういうことかきっちり説明して貰わないとね」
長い黒髪を額で二つに分けた少女が、頬を引き攣らせながら言った。言って、ドアの前にしゃが
み込む、サングラスを掛けた男子生徒に命令口調で吐き捨てる。
「鍵、無くしたときにこうやって開けたって言ってたわね? そのやり口はともかく、出来るって言うな
ら早くしなさい」
続くのは、同じく長い黒髪の和風な雰囲気の少女。
「小萌が。しっかり監視していないから」
「ひ、姫神ちゃん? いきなり何を?」
背後に立ち尽くす青い髪の巨漢は、少女たちからは完全に置いてきぼりだ。何か言おうと手を挙
げかけ、張り詰めた空気に出しかけた手を引っ込め、それを繰り返し、そしてため息をつく。
次の瞬間、カチャリと音がしてドアに張り付いていた男子生徒が振り返り、
「開いた、んだにゃっ!!!!!」
喋ろうとして、ドアの前から慌てて飛び退いた。………蹴り退けられる前に。
−*−
「ちょっとはマシか? なんか、さっきよりしっかりした物食べれそうか?」
洗濯物を取り入れて、ベッドサイドに上条が歩み寄る。上条の声を聞いた少女は、声の主を見つ
め返しながら、ベッドの上で半身を起こした。
その碧眼を微かに細めて呟く。
「わたし、とうまにあげられて、よかった」
「ね、熱、出てるのに、そ、そんなこと言ってる状況かよ……い、今は、早く熱、下がるようにしなきゃ」
頬が紅潮しているのは熱が出たせいなのか、それでもついさっきより赤い顔をしている気がする
碧眼を潤ませた少女に、気恥ずかしさからか少しだけ乱暴に声が出る。しかしそれでも微笑むそ
の表情を変えないインデックスに、慌てながら、絞り出すようにして言葉を継ぎ足した。
「す、好きな女の子としたんだ、って、まだ、も、ものすごくドキドキしてる……。せ、責任、取らなきゃ
な」
インデックスは額に添えられていた上条の手のひらを掴むと、それを頬に添えさせる。触れた手
のひらで頬を包むように上条が少し手の力を抜くと、インデックスはそれが嬉しいのか心地よいの
か、潤む碧色のその目を細めた。
「……嬉しい、とうま……。大好きだよ、誰よりも、何よりも、本当に、大好き」
上条は、本当に幸せそうにそう言った少女を見つめ返す。
「また、先に言われちまったじゃないか……。なんか、情けなくなってきたぞ」
「これから、いっぱい、いっぱい言ってくれるんでしょ? それなら、いいかも」
上条の呟きに返答したインデックスはくす、と微笑むと、少し上向き加減に顔を上げて瞳を閉じた。
「あ、あう……」
今日何度目の要求だろうか。何度目でも、二人きりでも、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。しかし、そうして求められることもまた、快感なのは何故だろう。
身体を折って、覆い被さるように少女の顔に自分の顔を近づける。自分も目を閉じた。
自分の唇が、インデックスの唇と触れあう。何とも言えず幸せな感触――――
を、堪能するのもつかの間。
鍵がかかっているはずの玄関ドアが、大きな音を立てて乱暴に開け放たれた。
("you" belong to......."me"?)
で、吹寄が上条を誘惑する
>>599のSSマダー??
>>600 GJ!やっぱこの後日談的なものがあるといいなぁw
しかしうっかり自分にレスしちゃうなんてカミジョーちゃんはうっかりものですねー。
602 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 14:22:15 ID:Qwl2MMgq
GJ!!
次回作も期待してます
>>600 GJ!!
てか書く気満々だねってミサカはミサカは期待満々の心持ちでまってみる事にする
ちなみに599だけどプロットみたいなのは作れてもシナリオかけないから
他の誰かが書かない限り一生あのSSは生まれないと思うんだにゃー
って俺も同じ間違いしちゃったんだにゃー。
×599
○559
罰としてロー○正教の本山でコー○ン配布してくる
>>600 GJ!! ところで、
>長い黒髪を額で二つに分けた少女
て、誰だろう?
なんかこう凄すぎて言い表すための言葉がおれの中に存在しない……
吹寄さんとカミジョーさんがイチャイチャする話はまだですか?
??
>>600 ……………ぎゃああああ!!!
当分姿をくらましますので探さないでくださいorz
>>612 罰として559の妄想をSSにする権利をやろう!
というか自分が読みたいので御願いします。
お久しぶりです。
ぼやぼやしている間に、すっかり夏が過ぎ去ってしまいました。
応援してくださった方々に申し訳なさを感じる一方、散発的にレスを消費する
ことにも後ろめたさを感じる最近。
ともあれ、また続きをやらせて頂きたいと思います。
* オリキャラ有り。例によって苦手な方はスルー願います。
夏の夕べは日の入りが遅い。
午後6時過ぎ。
溶けたガラスのように、真っ赤に焼けた空を映して、海もまた、眩しいくらいに輝いている。
寄せる波にあわせて、スマートな船体が穏やかに揺れる。
朱の渚に、白い小船が並んで船体を休ませている様子は、白鳥の群れが静かに一日の終わりを待って
いるようにも見えた。
「ヨットハーバーか。こんな所に連中の目があると思うか?」
「さあね。でも人がみんな帰っちゃった海水浴場をウロウロしてても、しょーがないっしょ」
Tシャツ短パンの軽装で桟橋を歩く浜面の隣では、水着の上から青のパーカーを引っ掛けた麦野が、
カコカコとサンダルを鳴らしている。
時刻の関係か、風はごく微風。
しかし開けた海辺では、流れを遮るものは無い。
潮の香りを含んだ穏やかな流れが、額から剥き出しの足首までを、満遍なくさらってゆく。
日の傾きとともに暑さも退いて、弱い風でも十分に涼しかった。
「いやぁー、気持ちいいね。やっぱ本物の海は違うわ」
言って、麦野はぐっと伸びをする。パーカーのビニール地が、ふくよかな膨らみに押し上げられて張
るのから、浜面は慌てて目を逸らす。
「プールじゃ味わえないなぁ。どんなにでっかいマンモスサイズでも、潮風とか水平線の眺めなんて
、再現できないし」
「外に出るにも、いちいち許可が要るし?」
「だから有難みも大きくなるってね。ま、嬉しい事じゃないけど」
飄々と言い放つ麦野の横顔に、ふと、彼女が以前に海を見たのはいつの事だったのだろうかと、浜面
は思った。
足の下で、静かにさざ波が揺れる。風の静まる凪の時間、今ばかりは海鳥の声も絶えて、海の輝きだ
けがただ眩しい。
周囲で目に付くのは、ヨットマンなのか、日に焼けたドライスーツの人々。そして男女のアベック―
―今の浜面たちも、彼らの一組に思われているのだろうか。
なんとなく、今同じ場所にいる彼らが、今日どこからここへ来て、これからどこへいくのか――そん
な疑問が頭をもたげた。
マストの林の向こうに視線を転じれば、空と海の境へと消えていく茜雲。
まるで、世界の壁が大きく広がったようにも思える。空がどこまでも続き、太陽と夜を追って、どこ
までも旅して行けそうだった。
(……アホくさ。俺は12のガキか何かか?)
「遠いね」
「っ」
感情の読めない囁きが、浜面の思考をかき乱す。
振り向けば、麦野もじっと、海の彼方を見つめている。細められた目は、暮れの水平線を映して仄暗
い。
「見れないよね。あの街にいたんじゃ」
「……」
なんと答えるべきか、逡巡する。
分からない。麦野が今、本当は何を見ているのか。そして、その先に何を望んでいるのか。
――分からないから、答えようが無い。その事実は、浜面には今更ながら、少しショックだった。
「訊いていい? レベル0って、どんな気持ち?」
「な、に?」
唐突な質問に面食らう。
意図を計りかねて、浜面の答えはぎこちない。
「スキルアウトがどんなものかなんて……想像付くだろ?」
目を逸らす。
足を止め、ちょうど目の前に泊められていたヨットに、勝手に飛び乗る。
ゴンッという振動が船体を揺らし、浜面は船板越しに、海を踏みしめた。
あまり正面に向き合って話したい事ではなかった。
「最初の学校じゃ、周りから無視された。生徒だけじゃねえ、センコー連中も、まるで空気みたいに
素通りしていきやがった。朝の挨拶、授業中の指名なんかはもとより、生活指導もだ。課題を提出し
なくても、怒りもしなけりゃ注意もしねえ。一度頭にきて、校庭で堂々とタバコを吸ってみたら、や
っぱり何も言われなかった。風紀委員の方が構ってくれた位だ」
舳先まで歩き、赤黒い海面を覗き込む。
波間に映る自分の表情は、照り返しでシルエットになり、見えなかった。
「で、程なく転校だ。『能力、品行、本人の志望等を考慮した結果、最適と判断された環境への移行
』とかなんとか言ってたが、要は『ウチで飼っておく価値が無いから、とっとと出てけ』ってこった
」
ゴトンッと再び振動が走って、浜面の足元が上下に大きく揺れた。麦野もこちらに飛び乗ってきたの
だろう。
あえて目を向けず、苦い記憶を喉から吐く。
「転校した先は、まあ、すぐに辞めた。んで、スキルアウトに入った。おわり」
「そんなこんなで、はまづらクンの人生は裏街道まっしっぐらってわけ? あんた、案外根性無いね
」
どことなくワザとらしい声で、麦野はうそぶく。
しばし沈黙。
二人、並んで海を見る。
高く声を張り上げて、カモメが一羽、頭の上を飛んでいく。ややあって、後に続くように、2,3羽
が空に飛び出す。
戻り始めた風に、明るい茶の髪が流れて、浜面の鼻先をかすめた。
――そのあたりで、浜面は観念した。
「……分かった。分かったよ」
「へたれ野郎」
「ぐっ。……転校先は、まあ、クソみたいなところだった。聞いた話じゃ、下位ランクの学校っつっ
ても、色々あるらしいが、俺の行った先はどうしようもねぇ吹き溜まりだった」
「チンピラの集まりとか」
「俺に言わせりゃ、そっちの方が万倍マシだったな」
そこは低ランクなりに、成果を出そうと、熱心で懸命な教育を行っている学校だった。ある意味では
学園都市の学校として、模範的な指導方針ではあったろう。
しかしその専心ぶりは随所に歪んだ形で現れ、それは生徒達にも伝染していた。
低ランクの学校だけあって、集まってくるのは強度の弱い能力者ばかり。
元々『出来がよくない』生徒達は、執拗な能力開発にさらされ、多くの者がコンプレックスを醸造さ
れる。
その先にあるのは、弱者同士の蹴落としあいだった。
卑屈な劣等感、その裏返しの優越感。
それらが評価され、順位付けをされる環境。
今思えば、どうしようもなく下らない所だったが、あの時、渦中にいた浜面には、そんな環境をどう
こうする余裕などなかった。
レベル2の念動力者――ベッドに寝転がったまま、テレビのリモコンを取れる程度の生徒が、やたら
と幅を利かし、他の学生達が一様に羨望の眼差しで見つめる。
まるで全国模試の上位入選者でもみるような、尊敬、憧れ、そして嫉妬の入り混じった視線。
――そしてそれを鷹揚に浴びる、あいつの顔。
王様みたいに振舞う、その生徒への反抗を見せた日から、無視される日々が再び始まった。
同じクラスにいたのは、ブックカバー越しに本のタイトルが読めるというレベル1。
古典マンガの番長みたいにふんぞり返り、レベル0をパシリに使っていた。
――拒めば、何故かクラス全員が敵意を剥き出しにした。1対38。従わないわけにはいかなかった。
レベル0どうしでも、1分ほどウンウン唸って本のページ1枚を念力でめくれるヤツと、5分頑張っ
ても何も起こせないヤツでは、決定的な上下の階級に分けられる。
――何も起こせなかった浜面は、執拗なイビリに遭った。
共同体というよりも、1つのシステムという表現が適当だ。何故そうなのかも分からない。誰も満足
していないのに、誰も良くしようと思わない。ただ、周りがそうだから、皆それに従っているだけ。
転校して1ヶ月経ったある日、例のレベル2が、当時浜面が愛用していたバイクを奪い取り、挙句、
壊した。
キれた浜面がバイクのメットで殴り倒すと、ヤツは白目を剥いて昏倒した。自慢の念動力は、どうや
ら喧嘩に使える程の物でもなかったらしい。
全てがバカバカしくなった浜面は学校を辞め、ほどなくスキルアウトに入った。
「確かに、根性は無かったかもな」
そう言って、浜面は話をしめくくった。
「つまんない話」
「……だわな」
「バッカみたいだね。学校も、教師も、学生も、ついでにあんたも。――ソイツらみんな、頭が湧い
てたんじゃない?」
赤々と燃えていた海は、いつしかくすんだ鏡のように、光を失いかけている。
黄昏時の影の中で聞く麦野の声は、不思議と透明に響き、感情が掴みづらい。
「カスみたいな能力を身につけて、それで自分が王様にでもなったみたいに勘違いしてさ。精々が手
品の種なのにね」
――以前、あの独立記念日の事件で、浜面は、暴走する麦野と敵対した。
浜面が暴いた麦野の傲慢。レベル0の下っ端も、レベル4の仲間も、等しく使い捨ての道具だという
考え方。
そこに潜む矛盾を指摘された時、彼女は脆かった。
レベル5を鼻にかけ、傲岸だった麦野。
その実、本心では彼女は、能力中心の風習に、ずっと違和感を覚えていたのかもしれない。レベル5
は誰よりも、学園都市の剥き出しの野心と欲望に近い場所に居るのだから。
「あんたさ、この先どうするつもり?」
「え?」
「学園都市には、いつまでも居られるってワケじゃない。卒業生は然るべき手続きの後、外に出てい
く。まあ、学校辞めてスキルアウトやってた奴に言っても説得力無いけどさ」
実際、学園都市側でも、全ての人間を管理しているとは言い難い。そんな事なら、そもそもスキルア
ウト等の犯罪集団は生まれないだろうし、『アイテム』を初めとした秘密組織が必要とされる事もな
いはずだ。
「でもこの先ずっと、卒業の歳を過ぎても、『アイテム』の下働きでもやってく気? それとも、ス
キルアウトに戻るとか?」
「……考えてねえ」
お前こそどうなんだよ、と訊こうとして、浜面は言葉を引っ込めた。
たとえ第四位といえど、麦野はレベル5だ。普通の学生のように、在籍年次が終わったので出て行き
ます、とは行かないだろう。
まして『アイテム』なんていう学園都市の暗部に関わる組織にいるのだ。この先、街の外に出る機会
があるのかどうか。麦野だけではない。フレンダ、絹旗、滝壺も事情は同じだ。
(……そして俺も、か)
レベル0の浜面には、サンプルとしての価値は無い。脳を切り刻まれる心配は無いだろうが、電話の
女のような関係者からすれば、敢えて生かしておく必要もないということになる。
さすがに、いきなり殺されるとまでは考えにくいが、外に出たいといって、すんなり出してくれる筈
もないだろう。
――麦野だって、そんな事が分からない筈がないのに。
だから浜面は、
「多分、お前と同じだな」
そう、なんでもないように答える。
返事は無い。
笑うでもなく、麦野はぼんやりと、水平線を見続ける。
結局、それっきり、戻るまで会話は無かった。
***
もとが密輸組織なだけあって、アジトの一区画は『地上部分』の続きのように、広い倉庫になってい
る。
収められている品は様々だ。大半は学園都市から流されてきた未来の産物だが、それもどういう基準
で選別したのか分からないような、無秩序な揃えとなっている。
通路の脇に場を占めた、パイプオルガンのような機械や、車椅子のようなキャスター付きの装置。
ナノマシンを使った極小工作機械やら、多目的空気分析器やら、まず大学の研究室でしか見られない
物が、ずらりと並んでいる。
しかしその一方、明らかに科学とは関係がない、骨董品のようなものや、何故この場に存在するのか
分からないようなものもあった。
横長のガラスケースの中に並べられた品々。
人の顔をデフォルメした石仮面、貴石の鏡、動物の骨で作られた笛。
一見すると、どこかの博物館から持ち出した盗品かと見間違う。あるいは本当に盗品も紛れているの
かもしれないが。
そして、ペットショップに置いてありそうな、長さ1メートル近い、巨大な飼育ケース。
黒いシェードを貼り付けられ、中は見えなくなっている。
そのケースの前に、見知った顔を見つけて、彼女は足を止めた。
「ここにいたか、ケンイチ」
「…イスカリさん」
緊張した顔で向きなおる健一は、彼女を見て、唾を飲み込む。
「恐れているようだな?」
「まあ、ちっとは」
強張った健一に対し、彼女は特に優しい言葉をかけるでも、厳しく叱咤するでもなく、淡々とした口
調で告げる。
「教えられた技とは、実戦で使ってみてこそ、初めて本当の意味で身に付くもの。お前が自らの力の
主人になりたいのなら、戦いは避けて通れない」
「…はい」
どこか幼さを残した、不安の残る少年の顔に、彼女は正面から目を合わせる。
「力は求める者にこそ与えられる。お前には力は無かった。だが私は、お前の心を買った。その心は
力を得るに相応しいと判断したから」
「はい」
「証明して見せろ。お前が力を得るに相応しい者だと。疑いようの無い、強者であると」
「…分かってます」
言うだけ言ってしまうと、彼女はそのまま背を向ける。
いつもと同じ。いや、今回はまだ言葉が多かった方だ。
無言で背中を見つめる健一に抗議するように、キィ、とシェードケースから鳴き声が漏れる。
鳴き声に気を取られ、健一はケースのほうに向き直ろうとした。
その時だった。
布に包んだ荷物を落としたような響きが、コンクリートの床を打った。
飛び上がった健一が振り返った先。立ち去りかけていたイスカリが、床に倒れこむ姿。
「イスカリさん!」
駆け寄り、抱き起こした少女の顔は、目がきつく閉じられ、真っ青に歪んでいた。
手を握り、ぞっとする。
海の中から引き上げられたかのように、冷たい。
「イスカリさんっ――薬か!」
聞かされていた話を早回しに思い返す。たしか、腰の袋――!
紐でくくられた袋を探ると、すぐに銀色のピルケースが見つかった。
フィルムを破き、2、3粒取り出すと、急いで口に含ませる。
ふはっ、と水中から飛び出したように、少女は大きく息をつき、力を抜いて横たわった。
「だい、じょうぶですか?」
「――へいき、だ。すまない、な……」
顔色はまだ青い。
だが呼吸は落ち着いてきたようだ。じきに血行も回復するだろう。
安堵した健一は、自分がまだ彼女を抱えていることに気付き、赤面した。
手を離すべきだろうか、それとも――
「すまないが、少し支えていてくれ。じきに立ち上がれる」
「は、はい」
心臓の音が聞こえそうな緊張。自分の呼吸音が気になって仕方が無い。
強張った空間に、ぽつりと、ささやきが落ちる。
「…臆したか?」
「え?」
「私にとっての力の代償が、これだ。お前の場合も、決して軽いものではないだろう」
「……」
「逃げるなら、今のうちかもしれん」
「――な!?」
「私は追わない。お前のボスはどうか知らんが」
先ほどの言葉を翻すかのような言が、青い息の下から発せられる。
試しているのか、本気なのか。
苦痛の余韻が残る顔の中、見上げてくるイスカリの目は――透明だった。
冷たくも無ければ、温かくも無い。
迷いに目を伏せて、しかしそれでも、健一は答える。
「俺は――逃げません」
「……そうか」
それだけだった。
やはり、それ以上の言葉は無い。師である彼女は、健一を誉めた事もなければ、怒った事もなかった
。
自分から進んでその世界に触れておきながら、彼には未だに、魔術師という人種がよく分からない。
――だが、確かな事は、これは間違いなく力だという事。
そしてイスカリは、自分にそれを与えてくれた恩人であるという事。
それだけが、今の彼にとっての全てだった。
キィ、とシェードケースから鳴き声が漏れる。
握った手に熱が戻るのを、健一はただ待ち続けた。
***
……以上です。
改めて見ても、今回は本文も、内容的にも短いです……。
ていうか、『アイテム』萌えの方々は憤慨モノですね。すいません。
次はもう少し内容に厚みが出る事を心がけて。
それでは。
追記
570あたりで出た『アイテム』の他メンバーの話も、面白そうではありますね。
フレンダとかは、自分も考える事があります。
しかし、絹旗はさすがに外見的に無理があるような……。
駄作にレスはつかないか、当然だな
投下終了してもダラダラと追記(笑)とかしてるしそういうのは日記帳にでも書いとけよ
吹寄の胸
おおう、寝た直後に投下されてたのか
>>622投下乙、続き待ってます
もう一度麦様の濡れ場が欲しいな、なんて呟いてみる
麦は好きだった。そうフレンダを殺す前は…フレンダ可愛いよフレンダ
オリアナは1番エロパロに向いているキャラだと思う。
と言うことでカミジョーさんが負け逆になぶられる話をキボン
オリアナがシリアナに見えてカミジョーさんも大変だなと思った
プリエステスもシリアナでやってたし仕方ない
まぁ姫神スキーの人から言わせればオリアナ許すまじだけどな
アイテムメンバー4人でレズ乱交とか。浜面?男は幻想です。
そこで放っておくなんてもったいない
道具化放置プレイとか4人の逆ヘビーローテとか美味しすぎる
肉バイブ化か…それはいいな…
635 :
632:2008/10/01(水) 00:53:59 ID:/mU9Jams
>>633 ごめん、単純にレズが好みなんだわ。勿論他を否定する程馬鹿じゃないが
ここは冷静な変態の集うスレだな……
ねーちん オルソラ 風斬 吹寄 ローラ ルチア
おっぱい
追加で五和
黄泉川センセは?
オリアナも間違いなくおっぱい
堕天使メイドねーちん、裸エプロン五和、競泳水着吹寄、かなみん風斬
他はなんだ
一方通行の女装
おいおい女装は男がするもんだろ?
一方通行は男じゃないと、最終信号とのうい関係が成り立たないじゃん。
百合は好きだが、それはまた別の話。
お湯とか冷水かけたら性別変わる設定にすればよくね?
残念ながらその節は8巻辺りでダメになってないか?
まぁとうまはビリビリの婿ですがね!
異論は認める
メイド帰しなら可能に違いない
服装もフリフリロンスカエプロンドレスホワイトブリムセットを用意してくれるはず
鈴科百合子・フルバーニアゴスロリZ装備で帰還!
650 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 14:06:48 ID:oAReMwQR
とあるアニメの宣伝ポスターを見たんだが、ゴーグルつけたミサカシスターズが普通に怖くて可愛さを感じないwww
スレ見てたら書きたくなってきた…
だれか俺にその素晴らしい妄想をわけてくれ!
書き込めねぇ
吹寄さんが誘惑
ねーちんが組み伏せる
ビリビリに泣きつかれなし崩しに
五和の奉仕言葉責めプレイ
御坂妹のごり押し
オルソラのおっぱい
オリアナと普通にエッチ
俺の妄想だ。
だれかぶっ殺してくれ
小萌先生による姫神ちゃんのお尻開発日記
黒子、夢叶いお姉様と
早く誰か教室で薬の副作用で淫乱になった吹寄のお凸にぶっかけるSSを御願いします
お凸→一瞬おちんちんかと
ビリビリが白黒調教
練習のつもりが本気になって…
黒こげの黒子
そういう事故があるから美琴の相手はカミジョーさんしかいないんだな
処女なのに処女膜の向こう側にバイブをテレポされててんやわんやな御坂御姉様なら
同人で黒子が美琴を攻める→イク瞬間放電→黒子部屋ごと黒焦げ
てのがあったな
上条さんの精子を採取して、
ビリビリにテレボートさせて受精させるんですね。
で、処女懐妊w
黒子が能力使うには対象に手を触れる必要がある。
つまり手コキですねわかります。
処女懐妊って、産む時すっっごく苦しみそうなイメージがあるなあ
電流でやわらげるのか?
メイド返しに帝王切開してもらえば無問題
ここらでヤンデレの姫神さんが見たい
姫神では公式ヤンデレの五和さんにはかなわねえな・・・
「君がいなくなったら。私はもう死ぬしかない」
てな感じのソフトなヤンデレはどうだ?
御坂妹がヤンデレ化したらそれだけで10000人のヤンデレの発生で当麻さん大変だね
世界中のどこに行っても追い掛けて来る
あの超科学の前じゃカミジョーさんのプライベートはあってないようなものだからなー。
実はアレイスターは女で24時間監視しちゃうタイプのヤンデ(re…
ねーちんに堕天使メイドのコスさせてあんなことやこんなことしてたら
美琴まで混ざることになってもうどーにでもなーれーって思ってたら
姫神やら吹寄やら小萌先生やらなんやらかんやら混ざって
くんずほぐれつぐちょぬちょなエロエロSSはまだですか?
一行目までならそーゆー同人あったな
>>675 あれからの派生みたいなそんな感じを妄想したんだ。
ヤンデレかー
なったらどんなタイプになるんだろうな
姫神は自分自身を精神的にも肉体的にも傷つけるタイプになりそうだし
禁書は自分の物の証とか言って当麻にちょっとずつ傷を付けていきそうな気がする
禁書が間違った知識を仕入れて上条さんの為に裸エプロンで初めての料理に挑戦
そんな初々しい空気が好きです
シスターばっかだから本番行為は色々マズイじゃないだろうか・・・?
>>680 だから後ろの(ry
そんな同人誌あったな。ニトロ+の作品みたいなサークルで
最近美琴さんを見掛けないですねー
みんなアニメに出張中です
郭ちゃんものまだー。
blogにイラストがあるから、
それから想像したものでいいからさー。
最終的に当麻がボコられるやつですね
五和が可愛かった。
と言うことで誰か五和で頼む
>>680 ならば本番を除けば幾らでも可能な訳だね
中世の修道院では閉鎖空間ゆえ、あんな事やこんな事の技巧が発展したそうだ
つまり、10万を探せばカーマスートラとか見つかるかも知れぬ
>>685 あれ笑えて抜けないんですけどどうにかしてください
手作業で塗りつぶしてからゆっくりと使えばいい
いつも思う
膣内に空間転移魔術で魔法陣か何かを仕掛けられたら上条さんが指を入れるしかないよな
つまり美琴を守るために上条さんが指を入れてだな……
そもそも第一巻でその目的でインデックスの口の中に手を突っ込んでなかったっけ。
アレが別の場所に仕掛けられているんですね。
ちょびっツ!!(゚∀゚)
同じコトを思いついた奴がいるとはw
そういやスイッチが股間にあったなw
ぶっちゃけあんな相思相愛据え膳バッチリでセックスなしとか地獄だよな
アナルセックスは性交にはならないってなんかのエロ漫画で女子高生がいってた。
それは交尾ではないだけだ。
そろそろ美琴分が不足してきたお
三人でゲームしてたらなぜかボロ負けして黄泉川と打ち止めにフリフリのワンピースを着せられた上に街を連れ回された挙げ句上条さんにフラグ構築をされてしまう百合子さんはまだですか?
フラグはもう立てられてるだろ。
亀だが564を見てインデックスの性教育という名目で小萌先生が上条とインデックスの目の前で実技の授業(本番あり)
とかいう幻想が出て来た。
誰か幻想殺しで頭を殴ってくれ。
しかしこの世界にカミジョーは居ない
でも君には執筆と言う名の能力があるだろう?
……そうだね、携帯だし遅筆だから諦めてたけど頑張ってみるよ、おれ。
というわけでオープニングのみ投下。
(不幸だ……)
上条当麻はいつものようにいつもの如く、心の中で嘆いていた。
(ていうか一体何なんでせうか、この異常な状況はっ!?)
彼が異常と言う現状とは――パッと見少女だが実は大人である担任教師とパッと見少女で実はも何もなくそのまんま少女である同居人のシスターの前で生まれたままの姿、つまり一糸纏わぬ全裸の自分を、そして息子を見られている。
間違いなく異常である、極一部の特殊な性癖を持つ人物――ロリコン疑惑の某捨て犬とか――にとっては垂涎もののシチュエーションかもしれないが。
インデックスはまるで初めて見る珍獣を見ているかのように興味津津といった様子でじっと見つめている、特に息子の方を重点的に。
小萌先生はといえば平時と変わらない様子だが同じくこちらを凝視している、やはり息子の方を重点的に。
(どんな羞恥プレイですかこれは!? いや、寧ろプレイのつかない単なる羞恥ですよこんなもん!)
「いいですかインデックスちゃん、これが男性器、つまりペニスです、日本人の平均は16cmくらいですから上条ちゃんの18.5cmは結構大きい方ですね、白人さん並みですよ」
彼の心の叫びにも関係無く目の前の授業は進んでいるようだ。
(何でこんな事になったんだったかなぁ……)
目の前の現実から逃避する為、彼は思考を幻想へと飛ばした。
そう、始まりは三日前だったか……。
>>703 超乙だが、続きを書くぜ!という力強い宣言が欲しかった…。
いいやこれはリレーフラグと見たね!
「日本人の膨張率は世界で二番目だって聞いたことあるかも…」
回想の三日前は無視ですか思いつかないどこかの誰かの業ですかー!?な叫びは当然届かない。
「さらに補足するとですねー、硬さについてはトップに位置しているんですよー」
ガッチガチに起立している息子に手を添えられながら説明モードに入っているロリ教師。
(なんなんですかこの不可思議領域!?マイサンを弄ばれる理由が見つからない!)
でも反応しちゃう。男の子だもん。的な意味で股間に血液が集まってくる。
「あ、あ、あ!こもえ、とうまのが、えと、その」
「だいじょうぶですよシスターちゃん。これは正しい男の子の反応です」
射精に導く動きではなく、しかし萎えさせることを許さない指使い。
限界ギリギリまで高ぶった逸物。それを
「え、えいっ!」
ぐいっ、と銀髪の少女に握られた。
よし後頼む↓
「あっインデックスそんなにしたら!うっ…」
「……」
「……」
「……」
気まずい沈黙が流れる。
707 :
701:2008/10/10(金) 23:22:56 ID:uIRtFDm2
おや、いつの間にかリレーになっている。
自分でも続きは頑張って書いています、しかし遅筆なので気長にお待ち下さい、多分忘れられた頃くらいに来そうです。
あ、リレーは是非続けて下さい、一読者として読みたいです。
ふと思ったんだが、
アニメ見る限り青髪ってイケメンじゃね?
・・・まあ、カミジョーちゃん全盛のこのスレでは関係ないがな!
あれに出てくる男は顔はイケててもその他で全て台無しにしてるという印象。
ところで吹寄の通販で買った媚薬で発情しちゃったの巻はまだですか
710 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 07:16:24 ID:LVru8EUw
ツンデレってヤンデレにするといいよね。
何がいいたいかってヤンデレールガンってよくね?ってこと
別に
( ´ー`)y−~~