01.
「きりーつ、れい!」
日直の号令に従い、クラス内の生徒が一斉に立ち上がり担任の正志に礼をする。
「ちゃくせき!」
生徒たちが着席したのを確認すると、教壇から欠席者がないかクラス内を見回した。
すると窓際の一番後ろの席に座っている生徒と目が合った。
その生徒は目が合うと微笑んで正志に軽く手を振る。
……母さん……
正志は心の中で軽く頭をかかえた。
正志に手を振ってきた生徒は学生服を着た正志の母、満代であった。
紺のブレザーに緑色のネクタイ、灰色のスカートを身にまとったおばさんの姿は、男子校の男だらけのクラスの中では明らかに浮いている。
しかし満代は気にする様子もなく、息子である正志の授業を受ける気満々であった。
……はぁ……
正志は内心溜息をついた。
満代はボランティアとしてこのクラスに派遣されてきた。
そのボランティアは主に休み時間に活動するので、活動することの無い授業時間中はある程度自由に行動することが許されていた。
もちろん、生徒と一緒に授業を受けることも許されており、満代は一般の男子生徒と共に授業を受けようとしていたのであった。
……仕方ないか、授業を始めよう
正志は覚悟を決めて授業を開始するのであった。
「それでは、今日はここまで」
休み時間告げるチャイムが鳴ったので、正志は授業を切り上げた。
「きりーつ、れい!」
授業の開始と同じように日直が号令をかけ、生徒たちが一斉に正志に頭を下げた。
「満代ちゃん、キスしていい?」
「うふふ、いいわよ」
「あっ、ずりーぞ!」
「へへん、早いもん勝ちだよー!」
休み時間が始まり、生徒たちが一斉に満代に群がった。
満代のボランティア活動はこのクラスの男子生徒たちの性欲を処理することだった。
男子生徒たちの激しい性欲を老練な熟女に受け止めてもらおうと、この学校が導入したセックスボランティア制度であった。
生徒たちも性欲を発散することで、勉学にも集中することができ、成績が伸びていくので保護者から概ね公表であった。
正志も多少の戸惑いはあったものの、ある程度はこの制度を受け入れていた。
しかし、まさか自分の母親である満代がこのボランティアに応募して、自分が受け持つクラスに配属されるとは夢にも思わなかった。
当然、母が生徒たちと交わっている姿を目撃していた。
母が生徒たちに代わる代わる口付けされ、
入れ替わり立ち替わり攻められて、激しく善がる姿を目にする度に正志は複雑な気分になる。
胸の奥がじくじくとするのであった。
「んんっ、ん、んん」
ぴったりと合わさった満代と男子生徒の唇と唇の間からぴちゃぴちゃと水音が漏れていく。
一人の男子生徒が満代の唇を奪い、あぶれた生徒たちが満代の乳やお尻に手をのばしていく。
「あんん〜ん」
生徒たちに弄られ、満代は悩ましげな声を漏らす。
生徒たちは遠慮など無用と満代の肉体を弄り尽くしていく。
乳房を争うように揉みしだき、負けじとふとももを撫で、スカートの中に手を入れて下着越しに満代の割れ目をなぞっていく。
二人の男子生徒が満代の耳を左右から舐め甘噛みしてくる。
ある男子生徒は満代の手を取り露出させた自らの一物を握らせて、満代の手で上下に扱いた。
四方八方からの攻めに満代は翻弄され、胸が高鳴っていく。
「ぷはー」
満代の唇を貪っていた男子生徒が口を離す。
満代と男子生徒の唾液がつうっと伸びてはぷつっと消えるに切れた。
「へへ、満代ちゃん、口開けてちょっと上向いてよ」
「こ、こうかしら?」
満代は快楽に揉まれながら、やっとのことで言われた通りにする。
キスしていた男子生徒と満代のやりとりに、満代の肉体に群がっていた生徒たちは手を止めた。
「へへ、満代ちゃん、ちょっと動かないでくれよ〜」
男子生徒は満代の頬を両手で包み固定すると、自身の唾液を満代の口に垂らした。
「ん〜」
たらたらと男子生徒の唾液が満代の口に垂れていった。
「ね、満代ちゃん、よく味わってよ」
口の中に溜まっていた満代と男子生徒の混じった唾液を垂らし終えた男子生徒は、そう満代に言った。
満代は男子生徒に従い、口の中に垂らされた唾液を舌の上で転がすように味わった。
くちゅくちゅと微かに満代の口から男子生徒の唾液を味わう音が漏れる。
少年たちの視線が満代に注がれる。
「満代ちゃん、飲んでよ」
満代はこくっ、こくっと小さく喉を鳴らし口の中の男子生徒の唾液を呑み下した。
「ねえ満代ちゃん、おいしかった?」
「うふふ、若い男の子の味、とってもおいしかったわ」
「うおー、次は俺のツバを飲んでくれー!」
「いや俺のが先だー!」
にっこりと微笑む満代に男子生徒たちが沸き立った。
「ちょ、ちょっと待って、順番よ順番」
荒ぶる少年たちに満代が落ち着かせようとすのであった。
「なあ、ちょっと待てよ」
満代に同調するように、一人の男子生徒が声をあげる。
その生徒に注目するように、一瞬クラスの中が静まりかえる。
「先にさあ、満代ちゃんパンツ脱いでよ」
「え?」
突然の申し出に満代は戸惑う。
「ほら、ノーパンで色々やってほしいからさあ、パンツ脱いでよ」
「おお、そうだな。そういうのも面白いかもな」
「ああ、満代ちゃん脱いでよ!」
他の生徒たちも賛同していく。
「もう、しょうがないわね。それじゃあ、ちょっと離してちょうだい」
満代は少年たちの提案を受け入れ、手を引かせるとスカートの中に手を入れて下着の両端をつまんだ。
「うふふ、脱いでほしい?」
満代の言葉に生徒たちがこくこくと一斉に首を上下に激しく振る。
「それじゃあ、脱いで、あ、げ、る」
満代はゆっくりと両手を下ろしていく。
スカートに遮られ、中の様子を見ることができない。
ごくっと、生唾を呑む音が幾度か聞こえた。
その音に気をよくした満代は、さらに焦らすようにゆっくりと下ろしていく。
焦れた男子生徒たちの視線が突き刺さるように満代のスカートに注がれる。
「「「おおっ!」」」
スカートの裾から満代に下ろされた黒い布地が現れ、男子生徒たちがどよめく。
「うふふ」
満代はスカートがめくれ、中が見えないように気をつけながらゆっくりと片足を上げて、布地から足を抜いていく。
両方の足を布地を抜くと、満代は小さくくるまった布地を大きく開いて高々と掲げた。
「おおっ、エロい、エロいよ!」
薄く透けたレースの黒い下着。
その下着に掻き立てられ少年たちが声をあげた。
「ねえ、満代ちゃん、スカートの中はどうなってんだよ?」
「えー、知りたいの?」
「も、もちろんだよ! みんな知りたいよな?」
「うん知りたい、知りたい!」
「教えてよ満代ちゃん!」
「もう、欲張りちゃんたちばっかりなんだから」
満代は仕方がないって顔をすると、手近にあった机の上に座り、両脚をゆっくりと開いていった。