>>942 マコトの場合は逆に『番長の嫁』かもしれんぞ
ここで空気よまずにハルカ×アツコを投下すれば
マコちゃんみたいな立派な勇者になれるかな
お前はもう立派だぜ
今週の放送を見て
トウマの代わりに藤岡が、アツコのオッパイホールドを喰らい機能停止
カナがそれを見て
「なんかわからないけど非常に腹が立つ」
そんな映像が頭に浮かんだ
これは、妄想によって生み出された物語である
過度な期待はしたらアキマヘン
画面の輝度は80cd以下にして見やがってください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「あっ、お買い物……もうちょっと、追い込みたいのに」
ハルカが参考書の山に埋もれて言った。
「私がいきましょうか、ハルカ姉様」
「うん、今書くから、お願い。帰って来たら作るから」
チアキはメモを待つ間、ちょっと外を眺めてみた。
「白い物がチラチラ……いや、わさわさと」
「参ったなあ、傘もってきてないや」
中学校の下駄箱で、カナが嘆いていた。今朝は晴れてたはずなのに。
「送ろうか?」
「お、藤岡。いいところに湧いた。傘貸してくれ」
声の方を見ると、すぐ外で藤岡が傘を開いてたって居た。
「いや……だから、送ろうか?」
カナは肩をすくめる藤岡を「ふ〜ん」と眺め、「しょうがない、たのむよ」と答えた。そして靴を履き替え藤岡の隣りへ。
「遠回りにならないか?」
「みなみんちなら、しょっちゅうおじゃましてるから」
「また夕飯にありつこうって魂胆だな」
「いや、今日はいいよ。塾も有るし」
二人はたわい無ないことを話しながら、学校を後にした。
「じゃあチアキ、お願いね。有希振って来たから、気をつけてね」
「はーい」
メモを受け取り、玄関へ。
長靴を履いて傘を持ち、戸を開く。
「おお、銀世界……」
「なあ藤岡。これってアイアイ傘だよな」
訊かれた藤岡は、暫く「ん〜」と悩んだ後「そうだね」と、苦笑した。
「そういや、高校決まったんだってな、藤岡。で、どこ?」
「春香さんと同じ所」
「姉はもうすぐ卒業だ。残念か?」
藤岡はすこし俯き「ちょっとね」とだけ言った。
カナが「ふ〜ん、モテるなハルカは」と傘のホネが揺れるのを眺めた。
そしてふと横に視線をずらすと、藤岡の顔が赤くなってるのに気がついた。
「おい、風邪引いたか? この寒さだしなあ。無理しないで、真っすぐ帰れよ」
「平気だよ。それに、もうここまで来ちゃった」
気がつけば、マンション近くの川原を歩いていた。
「なあカナ、もうすぐ卒業だし……」
もう、こんな風にカナと一緒にいられる時間は、取れなくなるな。
藤岡はそう思いつつ、大きく息を吸った。
「あの、ほら、もう一度言っておきたいことが」
「なんだ、急に改まって」
「スキ……」
藤岡が言いかけた所で「のわっ!」と盛大にカナが滑った。
咄嗟に傘が放り出され、背中を抱きかかえるようにして、その体が支えられた。
「あははっ、たしかに、スキだらけだ。サンキュ」
立ち直って吹っ飛んだ傘を拾いに行こうとしたカナだが、支えた腕が巻き付いてて手が届かなかった。
「ふ、じ、おか?」
「あの、卒業しても、ずっと仲良くしてくれるかな?」
「あ、ああもちろんだとも。どうしたんだ、さっきから」
「ほんと?」
「ほんとだって。だからその手……んーーーーー!?」
チアキは川原の道をスーパーに向かって歩いていた。
「あ、カナだ。藤岡もいる……なんだ、どっちか傘わすれたのか」
雪で視界が悪い中、身内だけが辛うじて判別できる距離でその姿を見付けた。
「あ〜〜、カナったらコケてるし。あのバカ野郎、藤岡が居なかったら雪まみれじゃないか。あ〜、なんか怒られてるみたいだし」
「……今のは、なななななななな、なんだ? 顔がその、異様に近かったけど」
この寒い中、ほんの数秒の間、唇だけが暖かかった。
「あ、あの……まだ、仲良くしてくれる、って気、ある?」
藤岡は、試合の後よりも息切れしながら、とぎれとぎれに訊いた。
「ほほほら、もちろん。あたしだってほら、藤岡のこと、キライじゃないし」
カナはころげるようにして傘を拾った。
「ところでそこの二人」
にょっきり。
傘を持ち、藤岡のもとに戻るカナの背後から、チアキの声がした。
「おかしなことを、していなかったか?」
硬直する二人。もちろん、チアキではない。
「なななな、なんにもしてないよなー、藤岡」
「カナがコケただけさ。あは、あは、あは、はゴホッ」
「顔が赤いな。風邪か? カナもだ。伝染したか」
「いやこれは、そんなんじゃない。チアキもほら、赤いぞ。寒いからsだ」
カナがあたふたしながら言い訳する。
「ならいいけど。それじゃ、私は買い物に行って来る」
チアキは少し首を傾げつつ、去って行った。
「タワシに網、タマ〜ねぎ♪ 海苔海苔海苔サンマ〜♪」
唄いながらちょっと振り向く。
あの二人、腕組んでやがる。
藤岡は私の座椅子だ。返しやがれバカ野郎。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ベタだ。ベタすぐる……俺の腕じゃこれが限界だorz
953 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 12:36:08 ID:NQASwAan BE:530001582-2BP(1)
GJじゃないの!
自分で限界を決めるな!さぁ早く続きを!
ンだこと言われたかて
じゃあ、続き………
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハ「あ、おかえりチアキ」
チ「サンマが無かったので、これを買って来ました」
ハ「まあ、細長い系ではあるわね」
カ「どれどれ……ぶ〜〜〜〜〜〜っ!!」←「鱚」と書いてあるわけで
>>950,955
巧や、巧がいてはる・・・
ただ、なんとなくカナには鱚という字は読めない気がするわけだ
ならばここは南春香がカナに訊かれて教えてやるわけだ
その時点で吹くという流れだとなおらしくなった気がするわけだ
だがそれはそれとしてもGJなのには変わらないわけだ
958 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 22:50:31 ID:n38pWzmY
>956
俺は、ハルカが長門をつまんで振ってるのを想像した
>957
どこの人よ(w
今週の話見て勢いで書いた。保坂×アツコ。いや、保坂←アツコ?
キャラ崩壊とか文章のアレさとかは目を瞑っていただけるとありがたい
タイトルは『ぎゅうキュン』です。
960 :
ぎゅうキュン:2009/02/25(水) 23:53:38 ID:V+Pikp06
『南春香はいるか?』
『いえ、いませんけど』
『ふむ、そうか……ではマキはいるか?』
『いえ。なにか二人に伝言ですか? なんなら伝えておきますけど』
『ふむ、そうか……マキもいないのか……よし、ではアツコ、少し体育館裏まで付き合ってくれないか』
『……え?』
……どうして私はNOと言えないのだろうか。
「ん、どうかしたか? アツコ」
「い、いえ……」
昼休みも半ばという時間帯。体育館裏。
目の前で怪訝そうに私の顔を見つめてくる保坂先輩の視線から必死に自分の視線を反らすように顔を俯ける。
保坂先輩の目は、何かじっと見ていると吸い込まれるような感覚に陥ることがあって、私はこの少し奇怪な先輩の目を直視することが出来ない。
それは、この先輩の目が元来そういった性質であるからなのか、それとも、私自身の問題なのか。
深くそのことについて考え出すと、私は私の中にある、何か触れちゃいけないものに触ってしまうような気がして、いつも途中で考えるのをやめてしまう。
どうして? とは聞かないでほしい。私にも分からないのだから。
「気分が優れないのか? なら保健室に……」
「いえ、大丈夫……です」
保坂先輩が、本気で私のことを心配してくれているのが分かる目で私を見つめ、問いかけてくる。
それがなんだか少しうれしくて、でもなんだか少し切なくて、私はまた目を反らしてしまうのだった。
(……やっぱり、いい人なんだよね、本当は)
マキは、しきりに先輩のことを「きもちわるい」と言って敬遠するけれど、やっぱり保坂先輩はいい人だと私は思う。
後輩への面倒見だっていいし、実力も責任感もあるから、その後輩たちからもとても信頼されているし、見た目だって……
と、そこまで考えて、やめる。
(私は何を……)
「アツコ」
「ふへっ?」
変な声が出た。恥ずかしい。
「あ、す、すいません……それでその、なんの話でしょうか」
「ふむ」
かなり強引な話題転換だったと思うが、保坂先輩はどうやら気にしなかったようだ。
こういうとき、この人のおおらかな性格には助けられると思う……それ以上に翻弄させられているところもあるのだけれど。
「いや、南春香と幸せな恋人生活を送るにはどうすればいいと思う?」
「…………は?」
「南春香と幸せな恋人生活を送るにはどうすればいいと思う?」
どうやら、今度は翻弄される番らしい。
「あ、あの……保坂先輩と春香って、付き合ってるん……ですか?」
「む? なぜそう思う?」
いや何故って……
961 :
ぎゅうキュン:2009/02/25(水) 23:55:03 ID:V+Pikp06
「えっと……付き合ってないんですか?」
「付き合っているわけがないだろう。なんせ俺は、彼女とまだ友人ですらないのだから」
あ、一応自覚はあるんだ……ほっとした。
……ほっとした? 何言ってるんだろう、私。
「それでその……なんの話でしたっけ?」
「俺と南春香はどうすれば幸せな恋人生活を送れるのだろうという話だ」
「…………」
やっぱり、この人のことはよく分からない。
付き合うどころか知り合いの段階ですらないのに、何故に恋人生活などという思考に飛躍できるのだろうか。
というか、そもそもそれを春香の友達である私に聞いてくるあたりどうなんだろう。
いやもっとそれ以前に、そんなことを私に聞かれても困る。私は恋人生活どころか、誰かに告白したこともされたこともないのだ。
そんな私に恋人とか恋愛のことに関して聞かれても、まともな答えなんて返せるはずが……アレ? なんかつい最近にも似たような感覚に襲われたような気が。
(あ)
思い出した。春香の家に遊びに行ったときだ。
一緒に遊びにいっていたマキが、またいつもの調子で年下の子達に得意げに恋愛談義をし始めようとしたら春香に止められて
その場に残された私がなし崩し的に、あってないようなものである私の恋愛観を語らなければならなくなったのである。
あの時は本当に恥ずかしかった。夏奈ちゃんは私の話を聞かないでさくさくと話を進めちゃうし
夏奈ちゃんの友達と思しき子たちはまるで私を百戦錬磨の恋愛経験者であるかのような純粋な目で見つめてくるし。どうしようもなかった。
あの時は結局最終的にどういう話になったんだっけ……えっと……あ
「抱いてしまえば……」
「ん?」
「っ! い、いえいえ! なんでもないですっ!」
そうだ、確か夏奈ちゃんと喧嘩になったトウマ……くん? が私の胸の中で眠ってしまったのを見た夏奈ちゃんが
よく分からない理屈でそのように結論付けたのだった。うぅ、それにしても無意識にあんなことを口走ってしまうなんて……恥ずかしい。
と、私が自分の発言に身悶えていると
「ふむ……そうか、なるほど……そうか」
保坂先輩は、何かを一人で納得したような口ぶりでぶつぶつと呟いていた。
「あ、あの……保坂先輩?」
「ふむ、そうか……」
なんだかその様子を見て不安になってきた私は、保坂先輩の様子を伺うため、恐る恐るという風に先輩へと近づいていく。
しかし、それが悪かった。
「なるほど、試してみる価値はあるな」
「え……ひゃっ!」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
気づいたら、私は保坂先輩の腕の中にいて、彼の胸板の厚さとか、腕の力強さとか、男性特有の匂いとか
そういったものを、これ以上ないほど近くで感じられる場所にいて、でもそんな私はどうすればいいのか全然分からなくて、ただ
「え、あ……ひぅ……ほ、保坂……せんぱ……」
などと、弱々しい声を出すことしか出来ないでいた。
しかし、目の前で私を抱きしめる先輩は、私の声などまるで耳に届いていないかのような様子で
まるで自分だけ世界にでもいるように独り言を繰り返していた。
「むぅ……少し、違うな……もう少し強く」
「え?」
反応したときにはもう遅い。
962 :
ぎゅうキュン:2009/02/25(水) 23:55:54 ID:V+Pikp06
ぎゅうぅっ
「ひっ……や、ぁぁ……っ!」
先ほどまででも私にとっては十分強いと思える力だったのに、保坂先輩はさらにその倍ほどに腕の力を強くして私を抱きしめていた。
ただでさえ密着していた私と保坂先輩の体がさらに密着し合い、まるで隙間など一切ないかのような感覚に襲われる。
「ほさっ……んっ!……ふぁ……やぁ……」
いやだ。これ私の声?
そう思ってしまうほど、普段自分の口からは聞こえないような、まるで水に濡れたような湿っぽい声が漏れる。
というのは、先輩に抱きしめられている私が小さく抵抗することによって、体の密着している部分、胸とか首筋とかが擦れて
くすぐったいような切ないような、言いようのない感覚に襲われているからである。
ならば抵抗をやめてじっとしていればいいではないかと言われるかもしれないが、冗談ではない。
むしろ、今抵抗しているからこそこの程度のもので済んでいるが、もし抵抗をやめて体を全て委ねてしまったりなんかしたら私は……
「ひっ……ん……!」
そうこう考えている間も、保坂先輩の拘束は解かれない。
がっちりと彼の胸と腕にホールドされ、私の耳はぴったりと彼の胸板へと押し当てられている。
心臓の音がトクン、トクンと聞こえる。それがなんだか無意味に私の思考に熱を与えて、ただでさえ早い私の方の鼓動を一層早くする。
多分、保坂先輩の鼓動の速さは、私の十分の一にも届いていない。ほとんど平常と言っていい早さだ。
……なんだろう……とても悔しい。
「せん……ぱ……」
「む、すまん」
私が上げていた苦しげな声がようやく耳に届いたのだろうか。それとも先輩が自分の世界から帰ってきたのがちょうど今だったのか。
何はともあれ、私は保坂先輩の太く、力強い腕からようやく開放される。
「あ、あの……せん……ぱい?」
「なるほど……ふむ……そうか、なるほど」
私の鼓動はこんなに早鐘を打って、視界に保坂先輩しか映すことを許さないかのように動揺しているというのに
私をこんな風にした先輩はまるでなんでもないという風にまた自分の世界に入り込んでしまっった。
……けれど、私にはこの人をその世界から引っ張り出すことも、増してや、私の力で彼をそんな世界に入らせることもできないのだ。
この人をこうさせられるのは、私のクラスメイトであり、友達である、彼女だけしかいないのだということを、私は知っている……
「助かったぞアツコ、恩に着る」
「ふぇ?」
963 :
ぎゅうキュン:2009/02/25(水) 23:57:42 ID:V+Pikp06
などと、今度は私が自分の世界に入り込んでいたようで、いつの間にか戻ってきていた保坂先輩はそんな私を一発で引き上げる。
……やっぱり卑怯だ。こんな一方的に
その上、私がまだぐるぐると考えているというのに、この人はもう自分の中で問題を完結させてしまったらしく。
「今度、何か礼でもしよう。何か希望があるのなら放課後に言ってくれ。俺は体育館にいる」
いや、それはまあ私もバレー部ですし知ってますけど
「ではな」
て、全然聞いてないしさっさと歩いて行っちゃうし。
「…………」
遠くからグラウンドではしゃいでいる男子生徒の声が微かに聞こえるだけの体育館裏に残された私は
まるで台風のような勢いでやってきて、そのまま私の心に波紋だけ残して行ってしまった先輩を思って……
「……っぅ!……ん」
一度、体を大きく震わせる。
「…………トイレ、行こ」
もう、やだ。
しばらくしてから春香に聞いた話だが、春香は保坂先輩に別段変わったことはされていないらしい。
というか、会話すら未だにしていないとか。
保坂先輩…………
END
終わりです。
いやもうなんていうか、色々と支離滅裂で
ホント勢いだけで書いたってのが分かりまくりな文ですね、お目汚し失礼しました。
でも、なんか今週のアニメ見てたら書かなきゃいけないような気がしたんで。
これをきっかけにこの二人好きになってくれる人が増えればいいなあと
>>964 GJ!!アツコの視点が可愛すぎる
今週のアニメ見る前から保坂とアツコ好きだよ
保坂はマキとアツコとフラグ立てればいいんじゃないかなぁ
「カナ、ちょっと買い物行って来て」
「はーい、おっす、マコちゃん」
みなみんちに着たら、入れ替わりにカナが出かけて行った。
「こんちはー」
「あ、マコちゃん、いらっしゃい」
でも、ハルカさんがいるからいいのさっ!
なんかもう、マコちゃんになるの、慣れちゃったけど、そんなにカワイイか、オレ?
居間にいくと、チアキとトウマがゲームしてた。
「あ、マコちゃん丁度良かった。代わってくれよ」
「どうした?」
「チアキ、強い上にしつこくってさ」
オレは「へー」っと言いながら、トウマとバショを代わった。
「手加減はなしだぞ、マコちゃん」
「お、おうっ!」
……それから小一時間。
チアキは強かった。ついでにしつこかった。
はぁ〜、くたびれた。
「もう一回だ。ちゃんとやれ」
「ちゃんとってさー、あれ?」
気がつくと、背中になにかもたれてた。
「ちょっとまったチアキ」
後ろを向くと、トウマがオレに寄りかかって寝息を立ててたのさ。
このままじゃ困るから、なんとか「よっと」体を回して「ほい」抱えて、と。
――むに。
「あ」
この感触は、胸!?
「何してる。女同士で恥ずかしがることないだろ。負けたのか?」
「あ、ああ。って、ちゃんと寝かせて上げよう……うわっ」
「ふとあうえんふぁお〜〜〜〜」
トウマが寝ぼけて抱きついて来た。
なんとかしないと、ってでも、このオレの、男らしい両腕をもってしても、なかなか……
――ぐしゃ。
おしつぶされた。
あ〜、でもトウマも黙ってれば女の子だ〜。
ほそくて、弱そうで、ふわふわやわらかーい。
「マコちゃん、何ニヤニヤしてるのさ。何とかしないと」
なんとかって、オレが押し倒されて抱きつかれてるわけでー。
トウマ、なんでこんなに力強いんだ。
「しょうがない。おいトウマ、おきろ」
――げしげし。
「チ、チアキ。起きちゃうだろ!」
まずい、起きたら困る。トウマはオレが男なの知ってる……あ。
「ふわぁ〜、あ、ごめんマコちゃん。寝ぼけ……」
――ごろりん、ドサっ!
トウマはオレを放すと、ひと転がりして、また寝ちゃった。
はあ、助かった。
いや〜、でも、ちょっとだけ良い想いしたかな〜。
で、翌日……
――どげしッ★☆
朝、トウマに会うなり、殴られた。
「チ、チアキに聞いたぞっ!」
「い、いやほら、あれはトウマが抱きついて……」
横から吉野が「へー、トウマったら、マコトが好きなの?」とちゃちゃを入れてきた。
「ちちち、ちがう! 抱きつかれたのはマコちゃんで」
と、ごまかしてみたが、そういや吉野もマコちゃんを……。
「ごーまーがーすーな!」
――★☆★☆★☆★☆どげしッ★☆★☆★☆★☆★☆
オレはわるくなーーーーい!
968 :
ぬしかさ:2009/02/26(木) 11:33:37 ID:TkI6gFt4
藤岡×カナの続き書き終わったんで
昼過ぎに書き込むけどいいかな?
なんか、オッパイダイブしてる寝ぼけトウマ見てたら書きたくなった
おっと、危うくかぶるところだった。
宣言してから投下したほうがいいのかな。
保管庫の作者別見てたんだが
8.1スレの489って別にSSじゃないよな?
保管庫のリスト見ながらこのスレ頭から読み直してたらなぜか気がついた
それとも別の8スレ目があるのか?
972 :
ぬしかさ:2009/02/26(木) 14:12:59 ID:qvVmNhxN
「 二人の距離 ―承― 」
藤岡 「昨日は驚いたなー・・・」
昨日の出来事を思い起こしながら、藤岡は朝の通学路を歩いていた。
藤岡 「いきなり南があんなことしだすなんて思わなかったし・・・」
もしかしたら、足が痛いというのを聞いて、気を使ってくれたのだろう。
足の痛みはなくなったし、もう大丈夫だと伝えておかないといけない。
藤岡 「南がオレを気にしてくれたんだよな。なんだか嬉しいな・・・」
そんなことを考えながら、学校の校門見える所までやってきた。
藤岡 「あれ?校門前に誰かが・・・」
藤岡は、校門に入らずに辺りをキョロキョロと見回している、不振な女子生徒の姿を目にした。
その女子生徒の動きが、藤岡の方を見た時に止まる。
そして、彼女は藤岡目掛けて走り出した。
藤岡 「あれは・・・」
「・・・・・・ふーーーじーーおーーかっ!」
藤岡 「南!?」
全力でこちらに走ってきたのは夏奈であった。
夏奈 「はぁっ、はぁっ・・・おはよう!!」
藤岡 「あ、ああ・・・おはよう、南。・・・校門前で何してたの?」
夏奈 「いや、藤岡を家まで迎えに行こうと思ってたんだけど、寝坊してさ」
藤岡 「家まで迎えに?!」
夏奈 「仕方ないから学校前で待ってたんだよ」
藤岡 「待ってた!!」
まるで恋人のような夏奈の行動に、藤岡は歓喜の声を上げかけた。
だがそれは、足を痛めてしまっていると夏奈が思い込んでいるためで・・・。
藤岡 「あっ、あのさ南――」
夏奈 「そんなことより!」
夏奈が藤岡の鞄を奪い取った。
夏奈 「足に悪いから鞄を持っていってあげるよ!」
藤岡 「いや、あの――」
夏奈 「ん、上履きを履くのも負担掛かるか・・・。なら靴も脱がせてあげるよ」
藤岡 「そこまでしなくていいよっ」
夏奈 「遠慮しないでっ、どんどん私を使っていいから!」
藤岡 「うわぁーーー!!」
夏奈 「あっ、走るなよー!」
夏奈に対してと、周りの生徒たちから注目されての恥ずかしさからか、藤岡は走り出し、夏奈はそれを追いかけた。
だが、夏奈の執拗な親切はまだまだ終わらなかった。
973 :
ぬしかさ:2009/02/26(木) 14:13:33 ID:qvVmNhxN
@教室にて
夏奈 「藤岡、次の授業は理科だ!」
藤岡 「え?ああ、そうだね」
夏奈 「理科室に移動しなければならない!」
藤岡 「うん、そうだね」
夏奈 「さあ!」
藤岡に背中を向け、中腰になる。
藤岡 「南、これは・・・」
夏奈 「おんぶしてあげるよ!」
ざわ・・・
ざわ・・・
夏奈の声は教室に響き渡り、二人は他の生徒たちから注目された。
藤岡 「あっ、やっ、あははは・・・、なんだい南っ、それはどういう遊びかなっ」
夏奈 「遊びじゃないよ!」
藤岡 「そうかそうかっ、そういう遊びなんだねっ。じゃあ先に行ってるからっ」
夏奈 「あっ、逃げるなよ!」
わざとらしい誤魔化しをしながら、藤岡は全力で教室を抜け出したのだった。
A昼休みにて
工藤 「おーい、藤岡ー」
堀内 「サッカーをやらないか」
藤岡 「ああ、えっと・・・」
大好きなサッカーのお誘いなのに、曖昧な態度の藤岡。
工藤 「どおしたよ?」
藤岡 「いや、実は・・・」
藤岡は後ろを振り返る。
夏奈 「じーーー・・・」
夏奈がこちらをじっと監視している。
このままサッカーのお誘いを受けたなら、「私がサッカーするっ、藤岡は休め」と宣言しそうだ。
藤岡 「・・・あんまり調子が良くなくてさ。今日は部活も休むよ」
藤岡は渋々とお誘いを断る。
その後ろで、夏奈がウンウンと頷いていた。
工藤 「そっか、ならサッカーやらないほうがいいな」
堀内 「休むと先生に伝えておくぞ」
藤岡 「ああ、ありがとう・・・」
サッカーをしにいく二人を、藤岡は寂しそうな瞳で見送った。
藤岡 「はぁ・・・・・・図書室にでも行こう」
974 :
ぬしかさ:2009/02/26(木) 14:14:23 ID:qvVmNhxN
B図書室にて
藤岡 「あの本、あんな場所に置いてあったっけ?」
本棚を見上げながら藤岡は呟く。
目当ての本を見つけることが出来たのだが、よりにもよって本棚の一番上に置いてあったのだ。
藤岡 「あの高さじゃ手が届かないな。椅子に乗れば届くかも」
椅子を取りに行こうとした時、
ズルズルッ
ズルズルッ
何かを引きずる音が聴こえてきた。
藤岡 「なんだ?近づいてきてるような・・・」
夏奈 「おーい、藤岡ー!」
その音の正体は、脚立を引きずる南夏奈であった。
夏奈 「これを持ってきてやったぞ!あの本を取りたいんだな!」
藤岡 「南、声大きいよ・・・」
周りの迷惑そうな視線もものともせずに、夏奈は脚立を上る。
夏奈 「ほいっ。あれ?」
夏奈の手は目当ての本にギリギリで届かなかった。
夏奈 「あとちょっとなのにぃ〜っ」
藤岡 「う・・・・・・」
本を取ろうと懸命な夏奈。
その時、藤岡の視線はある場所に釘付けとなっていた。
藤岡 (スカートが、南のお尻が目の前に!)
脚立に上ったために、夏奈の尻が藤岡の目線の所まで来ていた。
夏奈が動くたびに、スカートがフワリと浮かびそうになる。
藤岡 (見えそうだ!いや、見ちゃダメだ!よし、3つ数えたら目をそらすぞっ。3、2、1――)
夏奈 「とりゃあ!」
1まで数えた時、夏奈が本目掛けて大きくジャンプした。
夏奈の尻の位置が、藤岡の目線よりさに上になる。
藤岡 「ぜ・・・っけい・・・・・・」
不本意ながらも、藤岡はスカートを下から覗き込む形になってしまった。
夏奈 「よっし、取れたぞー!ほら藤岡、・・・藤岡?」
本を渡そうとしたが、いつの間にか藤岡は居なくなっていたのであった。
975 :
ぬしかさ:2009/02/26(木) 14:14:53 ID:qvVmNhxN
C放課後にて
藤岡 「・・・・・・」
クラスのみんなが部活動、あるいは帰宅する中で、藤岡は頭を抱えながら席についたままであった。
夏奈 「藤岡!」
藤岡 「うわっ、ごめんなさい!でも白は清純って感じで――」
夏奈 「何のことを言ってるんだ?」
藤岡 「え・・・あっ、なんでもないよ!」
夏奈 「それより、今日はもう用事とかないよな?」
藤岡 「え?うん、なにもないけど」
夏奈 「ウチに夕飯食べに来れるよな?」
藤岡 「行けないことはないけど・・・」
夏奈 「よーし、じゃあ先にウチに行っててくれ。私も買い物してからすぐ帰るから!」
そう言って、藤岡の返事も待たずに夏奈は教室を出ていってしまった。
藤岡 「なんだろう?でも行かなきゃマズいよな・・・」
一抹の不安を抱えながら、藤岡も教室を出ていった。
ケイコ 「今日のカナ、なんか変だったなぁ。藤岡くんのことずっと気にしてたみたいだし」
リコ 「ケイコっ、ケイコ!あれは何だったの!!」
ケイコ 「落ち着いてリコ。言いたいことはわかってるから」
リコ 「カナがいきなり藤岡くんに対して積極的になるなんて・・・。これまでは時速150qで爆走するカナを、時速60qで藤岡くんが追いかけてたような関係だったのに!」
ケイコ 「絶対追いつかないでほしいって願いが感じ取れる例えだね」
リコ 「なのにカナが急に方向転換して、藤岡くん目掛けて爆走しちゃってるのよ!このままじゃ・・・」
ケイコ 「合計速度210qでの正面衝突、大事故になるね」
リコ 「大事後!?二人の関係はそこまでいってしまったというの!!」
ケイコ 「事故だからね、それにまだリコが考えてるような関係までいってないと思うから」
リコ 「二人の距離が縮まって・・・うあああ、どうすれば・・・」
ケイコ 「聞こえてないね。でも、カナ一人が暴走や誤解なんかをして、藤岡くんと行き違いになったりしなきゃいいんだけど・・・」
続く
GJ〜
ではあるが、昨日のフジカナと一瞬混ざった(w
どこの続きか書いてあるとありがたいぞ。
977 :
ぬしかさ:2009/02/26(木) 15:00:46 ID:qvVmNhxN
808からの続きです
触手とかの陵辱モノもこのスレ的にはおkなのか?
触手じゃないけどいくつかアイデア浮かんだんだが
書いた俺が言うのもなんだが注意書きしてればいいんじゃない?
タイトルをNGワードにするように言っておけば間違って見る可能性も減るだろうし
いざというときに夢オチ妄想オチって手段もあるんだし
>>942 5年後…マコトは育っていた。
高校に入学し、新鮮みも薄れ、校内の施設の場所も覚えてしまった頃の話である。
「おいマコト。ちょっと来い」
「うぇ!?ぉ、おーぅ、わかった…」
チアキによるマコトの呼び出し。このクラスの日常風景の一つである。
「お、まただよ…マコト、いや…」
「大変だな、あの、」
ちなみにマコトの今現在の呼び名は、そう──
「「"舎弟"も大変だな」」
「チアキもなぁ、スタイルもいいし頭もいいし」
「性格と言葉遣いが良ければ、それこそアイドルだけど、なぁ?」
「アレじゃなぁ。なんたって、"番長"だしな」
「しかも三代目らしいぜ。姉2人も番長だったらしい」
「おお、こわいこわい」
「まったく、番長番長と。教室でも休まらないよまったく」
「た、大変だなぁ、チアキ」
「…なんだマコトどうした。顔が赤いぞ」
「え?あ!?いや可愛いから、じゃなくてっ、その…走ったから!」
「そうなのか?むぅ、悪かったな」
「いっ、いいっていいって!おお、オレとチアキの仲だから!」
「…そうだな。小学校からずっと一緒か」
「ぉ、おー?そ、そろそろ授業が…」
「む?そうか…よしマコト、ちょっとこっちに」
「へ?何だチアキ?何かーっ!?」
「うるさいよバカヤロウ!ただの感謝の印だ!」
「でっでででも!キスって、えっ!?え??」
「額にくらい遊びでもやるだろう。いちいち大袈裟なやつめ」
「あ、ああぁ!」
「まっ、マコト?顔が信号機のようになってるぞ?」
こうしてマコトは保健室に。そして「番長に顔貸せと言われた男子生徒が保健室送りにされた」という新たな番長伝説が増えるのであった。
おわり
突発ネタでごめんね
面白くなくてごめんね
法事とか言ってたけど案外時間あったから凸しちゃってごめんね
エロスなくてごめんね(´・ω・`)
姉さまはともかく夏奈が番町になるとは・・・・・・
にしても姉さまは高校に入ってもまだ伝説を作っているのか。
984 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 00:23:02 ID:wYQwei6m
>>981 イイヨーイイヨー
チアキが、ハル○に近づいて……(爆
さて・・・・・と、つづけて
これはうp主の妄想をおっぴろげた物語であります
過度な期待はせんといてや
画面は、日本経済のため国産にしやがってください
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「『マコちゃん』引退して、もう二年経つんだ
ある晴れた初夏の日の放課後、校庭の芝生に寝転んだマコトは、懐かしい髪留めを独り眺めていた。
「あれ? マコト。まだこれ持ってたんだ」
ひょっこりと現れ、覗き込む女子の影。
「よお、トウマ。昨日、部屋の掃除してたら見付けた」
「ふーん。マコトは楽しんでたのか、あれ」
「ちょっとは。いや、結構かな」
マコトは周りを見回してチアキが居ないのを確かめ、髪留めをさしてみた。
「まだ、マコちゃんできるかな」
あの頃みたいに笑ってみせる。
「喋らなければな。声変わりで引退したの、忘れたか?」
「ってことは、相変わらず女っぽい顔なのかよ。トホホお〜」
「オレも、似たようなもんさ」
すとんと、トウマが隣りに座る。
「そうでもないよ。けっこう女っぽくなってる」
「こ、こらっ、胸見て言うなよ」
くちを尖らすトウマ。そしてすぐに笑ってみせた。
「あははっ。オレも、もう男役はちょっと無理かな。背が足りない」
もう中二。女子はそろそろ背が伸びなくなってくる頃だ。
体の線も大人の階段を上りつつある。
「背なら高い方じゃない?」
「もう、マコトのが五センチは高いよ。あ〜あ、一時はオレのがでっかかったのに」
「ま、いいじゃないか」
「良くないって。もう、藤岡とサッカーもやらなくなっちゃったし」
藤岡たちが高校に行ってから、一緒にサッカーはしてない。
カナが言うには、もう一緒に出来るレベルではなくなってしまってるらしい。
「なあトウマ。藤岡のこと、好きだったのか?」
「好き? うーん、好きだったよ。恋とかナントカはおいといて」
「カナとくっついちゃったけどな。悔しいか?」
トウマは暫く黙っていた後、「……少し」と小さく答えた。
高校生になったチアキ・・・まんま「○坂大河」なんだろうか?
「そういうマコトは、ハルカさんとあんまり会えなくなっちゃったけど、どうよ」
「えー、あー、ハルカさんは大好きだけど、引退する頃は、そのーー」
「やっぱりな。チアキが目的だったんだろ?」
ニヤニヤしながら、トウマは髪留めつきのマコトを肘でぐりぐりした。
マコトが「うひゃひゃ、やめろよくすぐったい!」と、笑いながらその手を払う。
「おっ、効いたみたいだな。負けねえぞコノっ!」
寝そべったマコトに のしかかるようにして、トウマはぐりぐりを続けた。
「うひゃひゃ、あひゃ、氏むっ! やま、やめっ!」
「うらうらうらうらぁっ……うっ」
気がつくと、目の前にお互いの顔。距離十二センチ三ミリで目が合った。
「トウマって、結構かわ……」
「マコトも、喋らなけれ……」
近づく。
目を閉じる。
もうすこし、近づく。
残り五センチで、止まる二人。
「なーんか、違うよね」
目を開くマコト。トウマも。
そして二人は体を起こし、少し離れた。
「ごめん、やっぱ俺、チアキが好きみたいだ」
「だから、分かってるって。今のは事故だよ、事故。忘れようぜ」
視線を外す二人。複雑に気持ちが揺れる。
「オレも、他に好きな人なら……」
「藤岡?」
「いや、それは……カナがいるし」
「なんだ、らしくないな。がんばれよ」
マコトが先に立ち、右手を差し伸べる。
その手を掴み、「はっ」とトウマが立ち上がる。
「それじゃあマコト、久々にチアキのとこでも行くか?」
ちょっと高い位置の髪留めが、ぐいっと引っ張られる。
「いてて、だめだって。マコトは入れないんだ。もう、マコちゃんじゃないしね」
「しょうがねえなあ。おまえも〜〜、頑張れっ!」
ぶちっ!
引き抜かれる髪留め。
トウマの足下では、再び転がったマコトが「いででっ!」と、じたばたしていた。
またまたおじゃましますた。
毎度、エロなしでゴメンナサイ
990 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 02:10:40 ID:Q7gTPAJc BE:596253029-2BP(1)
誰か保管庫移した?
最終盤にきて良作FEVERだから後世に伝えなければ
992 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 07:17:21 ID:Q7gTPAJc BE:1855006087-2BP(1)
ume
994 :
990:
みなさんのSSを作品毎にテキストエディタにコピーしたら、
24インチの画面が開かれたテキストファイルで埋まった……。