_,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''> ゆっくりしね!!! <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
|::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ __ _____ ______
|::::ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', i
r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||
`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |
,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .|
( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
乙1
「(今なら……今なら塩田鉄人の気持ちがわかるっ!!)」
かつて同じ状況に陥った尊敬すべき(ジャンプの)先輩を思いながら自らの無力を呪う。
「(やばい……!!)」
「(やばい……チ○ポが馬鹿になってしまったっ!!)」
自然と前のめりになる姿勢に感付かれぬよう、少し足を速める――が、
「……キリさん?」
流石に不自然だったのか、怪訝な顔をしながら声をかけられてしまう。
「な、なにかな!?」
不自然さに拍車をかける反応に自分で気付きつつも顔だけなんとか
彼女の方に向ける。
「いえ……その、特になんでもないんですけど……」
うかがうようにこちらを見るエルーに、空気を読まずに馬鹿度が上がっていく。
「(可愛い……じゃなくて、このままじゃ気付かれる!! た、確か……)」
先人の知恵を借りるべく必死に静める方法を記憶から――
「……赤木ゴリ子?(ぼそ)」
「えっ?」
「い、いやいやいや何でもない」
思わず口に出してしまった事に更に慌てながらも愚息を確認すると
少し馬鹿度が下がっている!!
「(よしっ!)」
「どうかしたんです――あ」
喜びも束の間――おそらく愚息を確認した視線を追われてしまったのだろう。
エルーの視線は完全にエレクトした愚息にロックオンされていた。
「い、いや、これは違っ!!」
「ご、ご、ご、ごめんなさいっ!!」
顔を真っ赤に染めて目を逸らすエルー。
「キ、キ、キリさんだってそういう時もありますよね!!(?)」
「いや、ほんとに違くてコレは――」
「ごめんなさいっ! わ、私がずっと近くにいるからですよね!!」
こうなったらこの暴走機関車は簡単には止まらない事を俺は知っている。
ようやく「そういう事もある」と説明できたときには既に2分近く経過していた。
「(あれ……?)」
いつも自分のペースに合わせてくれる優しいキリさんが急に早歩きに。
「……キリさん?」
「な、なにかな!?」
「いえ……その、特になんでもないんですけど……」
キリさんの不自然な反応に「何かあった事」を確信する。
もしかして――ガゼルが近くに?
そういえばキリさん険しい顔で何か考えてるみたい……。
「……赤木ゴリ子?(ぼそ)」
「えっ?」
「い、いやいやいや何でもない」
「どうかしたんです――あ」
すごく慌てた様子のキリさんに緊張を高めながらキリさんの視線の先を追う――と、
テント(/////)がありました。
「い、いや、これは違っ!!」
「ご、ご、ご、ごめんなさいっ!!」
初めて見る男の人の男の人(?)に慌てて目を逸らす。
「キ、キ、キリさんだってそういう時もありますよね!!(?)」
そ、そうよ。男の人なんだからそういう時くらいある。
あれでもコレってHな事とか考えてる時に大きくなるってマーサが……(←ロクな事教えねぇなコイツ)
「いや、ほんとに違くてコレは――」
「ごめんなさいっ! わ、私がずっと近くにいるからですよね!!」
そ、そうだ。私がずっといるせいでキリさんきっとずっと我慢してて――
(キリ説明中)
「何も無くてもなっちゃう事もあるんですね……」
説明されながらもどうしても気になって視線が行っちゃうわけで……
「そ! だからちょっと悪いけど気にしないでもらえる?」
「え、えぇ! だ、大丈夫です! ちっとも気にならないな〜……」
言いながら視線が釘付けになっていたことに気付き慌てて目を逸らす。
顔に手をあてて大きな溜め息をつくキリさんから視線を逸らしたままおそるおそる声を出す。
「そ、それ……」
「ん?」
「どうしたら治まるんですか?」
元ネタかなにかあるの?
幕張とか、すんげ懐かしー
糞ワロタ
GJ
なつかしかったぜwww
かのおや?のネタだっけか?
鬼のチンポの奴。
間違えた。塩田のネタだったね。
ていうか続きが見たいぜ!
大分後ろに来たのぅ
何とか踏ん張ってくれんかなぁ……
いつの間にか前スレ落ちてた
980超えてたしまぁいいか
打ち切りフラグか?
そ、そんなことない!
16 :
前スレ936:2008/08/03(日) 21:42:49 ID:0teuGA/a
何となく続きが描きたいので、ちまちま書いてた。
そしてやはり頑張ったけどエロはない。
スイ再登場前に書き上げたかったのに手遅れだった。でもこうだったらいい
のにという願望のみで書いたよ。
17 :
2:2008/08/03(日) 21:44:19 ID:0teuGA/a
朝の日差しが苛立たしいほどに煌いている。
今日も良く晴れるのだろう。
よるべなく夜を明かしてまだ人の少ない街の通りを歩くスイに、遠くから声をかける
者がいた。
「おう、どこ行ってたんだよ」
「…お前らには関係ないだろ」
声の主をちらりと見て、スイはあからさまに嫌そうな顔をして見せた。
それはスイが良く知る、幼馴染のキリとシスターのエルーの二人だった。訳あって
常に手を繋いでいなければならないというのに、それほど不自由をしているように
は傍目からは感じない。まあそれなりに二人とも今の状況に慣れているということ
なのだろう。
そんな、どうでもいいことすらも何故か無性に苛ついた。八つ当たりだとは分かって
いるのだが。
「心配してたんですよ、スイさん。これから御一緒に朝食でも如何ですか?」
自由な方の片腕でパンの包みを抱えたエルーは、そんな心中も知らぬ様子でふ
んわりと幸せそうに笑っている。
二人のそれぞれの荷物からするに、食材を買いに街外れの市場にでも行っていた
のだろう。
「あたしはいいよ、別に」
「お前さー、自由行動はいいけどせめて飯ぐらい一緒に食えよな。姿も見せないん
じゃどっかで怪我でもしてるかって気になるだろ」
「あたしがそんなヘマなんか!」
キリの言葉にいつものように返しかけて、咄嗟に口を噤んだ。そういえばあの男に
完敗したのはこの二人の目前だった。あんな醜態はみっともない。そんな感情だ
けが心の中に血のように真っ赤な飛沫を上げて迸った。
「ヘマなんか絶対に…」
呟いたまま俯くスイの鼻先を、突然オレンジの香りが掠める。キリの抱えた紙袋に
は幾つもの果物が顔を覗かせていた。
「お腹、空いていますでしょう?あまり悩むのは良くないですよ」
微笑むエルーにつられるように、ぐううと腹が鳴る。途端にこれまで禄にものを食
べていないことに今更気がついた。
「お前らなあ、あたしは」
「いいから飯食おうってば。腹に詰め込まなきゃ何も始まらないぜ」
二人はスイの苛立ちをやんわりとかわして、宿屋へといざなった。仕方なくという
風を装って従うしか今はないようだった。戦うばかりでは腹は少しも満たせないの
だから。
18 :
3:2008/08/03(日) 21:45:15 ID:0teuGA/a
キッチンを併設しているせいでそれなりに広い部屋には、温かな良い匂いが漂っ
ている。
「驚きました、キリさんすごくお料理が上手なんですよ」
「んー、まあウチはそういう教育だったからな」
「今日のオムレツ、期待してて下さいね。スイさん」
てきぱきと卵を溶いて焼いているキリの側で、エルーは嬉しそうに笑っている。さっ
きから感じていた苛立ちの中に紛れた、わずかにあった嫉妬の感情がようやく分
かった気がした。
付き合っていた頃のキリは、あんな風に楽しそうな様子を見せたことは一度として
なかった。まあ、いつも勝手に振り回していただけだから当然だが。
男というものは、こういう女を守りたいと思うのだろう。そして女はエルーのような女
でいる方が幸せに生きられるのだろう。
それぐらいは分かっていた筈が、似合わな過ぎて目も耳も塞いでいた。
武の民の中の希少種、クリアナギンとして生まれたが故に普通の女でいられない
ことが今になってスイの中に歪みを生み出しているのだ。
所在なくテーブルについているスイの前に、形良く仕上げられたオムレツとソテー
された何種ものハムが載ったプレートが置かれた。御丁寧にもオレンジを絞った
ジュースまでが添えられている。
よほど改心の出来なのか、自慢そうにキリがえへんと胸を張っている。
「ほら食えよ、腹減ってんだろ」
「…サンキュ」
ほかほかのオムレツを一口食べると、バターの風味と卵の香りが一気に身体中を
満たしていった。空腹のせいもあるだろうが、本当に美味しい。
「美味いな」
「だろ」
「食材、たくさん買いましたから遠慮なくどんどん召し上がって下さいね。パンもあ
りますし」
キリが褒められたのが自分のことのように嬉しいのか、エルーは柔らかい笑顔を
崩さない。その顔を見ていると今度は決して覆せない劣等感が沸きそうで、その
後はただひたすらプレートの上の料理と運ばれるパンをがつがつと食べ尽くすだ
けだった。
19 :
4:2008/08/03(日) 21:45:59 ID:0teuGA/a
「…美味かった、ありがとな」
空になったプレートの上にフォークを置くと、ようやくスイは満足げに伸びをした。続
けざまに料理を作っていたキリが、そしてエルーがその物音に振り返る。
「もういいのか?」
「あのなあ、あたしがどんだけ食うと思ってんだよ」
子供のように頬を膨らませていると、オムレツとハムを持った別のプレートがテー
ブルに置かれた。
「じゃ、これ隣に持って行くからちょっと待ってな」
「隣?」
「ああ、この街に来る時に言っただろ。俺たちの護衛を頼みたい相手がいるって。
それ、昨日いきなりお前がつっかかった奴だよ」
ざわり、と音を感じるほどに血が騒いだ。立ち上がりざまに産毛までが逆立つ思
いがした。
「あの男が、隣の部屋にいるのか?」
「いるけど?」
「な、何で奴がここに」
「まあ護衛を断られはしたけど、側にはいてくれるようだからな。たまたま今朝は
爆睡していたようだったんで市場には俺たちだけで行ったんだ」
本当は危険なことですけどね、とキリの側を片時も離れない(離れられない)エル
ーが少しだけ顔を曇らせた。
「…これ、あたしが持ってくよ」
ひどく強張った顔をしたスイを見て、二人は呆気に取られたようにぽかんと口を開
けていた。
「こんなトコで面倒は、やめてくれよ。一応身を隠してるんだから」
スイの激しい気性を思い出したのか、キリはやや慌てたようだ。そんな様子が何
だかおかしくて軽く笑う。
「バカにすんなよ、お前らに迷惑はかけない。ただ奴の顔を拝みたいだけだ。この
あたしを負かした男だからな」
それでも心配そうな二人を尻目に、さっさと温かいプレートを持ってスイは部屋を出
た。幸い、角部屋のせいもあって隣室は一つしかない。
深呼吸をする暇も惜しんで、隣室のドアを叩いた。
返事はなかったが構わずにドアを開いて中に入る。スイが探していた男は窓辺で
ぼんやりと外を眺めていた。
「何だ、寝てたかと思った」
「…お前は、昨日の奴か。あいつらの仲間だったか」
20 :
5:2008/08/03(日) 21:46:47 ID:0teuGA/a
ファランという名らしいその男は、スイを見ても殊更どうということもなく不機嫌そう
な顔をしたままだ。
「朝飯を持って来たぞ。腹は減ってるだろ」
「まあな」
プレートをテーブルに置くと、承諾もなしに傍らの椅子を引き寄せて座った。ファラ
ンは全く気にすることもなく向かい側に座って黙々と食べ始める。朝の光の下だと
いうのに、跳ね返すばかりの迫力を持った黒い髪に黒い瞳の男だ。近くで改めて
眺めると特有の雰囲気があって魅かれないでもない。
負かされたことで文句の一つも言おうと思っていたのに、変な気分だった。
「他人が食うのがそんなに面白いか」
「かもな」
「変な奴だ」
この部屋に入って来た時から、きんと冷えた空気は変わらないままだ。慣れない
雰囲気に頬が奇妙なほどむずむずしながらも、スイは目の前の男から目が離せな
くなっていた。
「そう悪くない身体つきだ、ただ物を知らな過ぎるな」
「えっ?」
不意に、ファランはまっすぐ見つめ返してきた。
「着衣では筋肉の付き方が良く分からんが、自己流でもそれなりには鍛えていた
んだろう。だが、無駄な動きで良さが隠れている。基礎的な鍛え方も知らずに今ま
で来たようだな」
言葉を放ちながら腕を伸ばして、フォークの切っ先をスイの喉元にぐいと突きつけ
てきた。何の気配も感じていなかっただけに、不覚としか言いようがない。
「あ…」
「奴が、キリが話していた。生粋のクリアナギンの娘と同行していると。どんな女か
と思えばここまで未熟な奴とはな」
「しつ、れいなことを言うな!」
かあっと頬が熱くなった。クリアナギンとして生まれて、その血を誇りと思わなかっ
た日はないだけに自分だけでなく大元でもある武の民そのものをも侮辱されたよう
に思えた。
だが、ファランは少しも動じる気配がない。
21 :
6:2008/08/03(日) 21:47:24 ID:0teuGA/a
「何を怒る。それほど悪いことでもないだろう。お前が女であるならな」
「あたしは生まれてから死ぬまで、万民を統べる最強のクリアナギンでなければ
ならないんだ!それが代々の誇り、あたしの唯一の自我だ」
我を忘れそうなほど激昂し、立ち上がるスイを相変わらずつまらなそうな冷めた目
で見上げてファランは唇の端だけで薄く笑った、ように見えた。そんな些細なもの
に目が移ることは、既にスイが今の今まで感じていた敗北を際立たせていた。
「誇りに自我か。よほどクリアナギンの血は大事と見える。それがお前自身の決
定的な不幸だと気付きもしないほどにはな」
「不幸、だと?」
「所詮は男と女では身体の作りも違えば体力も違う。張り合って生きることに何の
意味がある?完遂したとして、それがお前の幸せか?」
挑むように黒い瞳が見つめている。これまで信じていた価値観がこんなことで覆さ
れそうになる恐怖よりも、不思議な期待感が沸き始めていた。
「あ、あたしはそれで良かった。今までずっと信じていた。誰よりも強くあれと言わ
れ続けて育てられたからな。疑うこともなかった」
「今はどうだ」
「…そんなこと知らない、その認識を捨てろとでも言うのか?」
「今捨てれば、まあ幸せにはなるぞ」
「ふざけた断言を…それをお前がくれるとでも言うのか?」
我ながら支離滅裂なことを言っている、とスイは自嘲していた。男になれない、今
更女にも戻れないのであればこの存在など何の意味もないではないかと。
だが、ファランの返事は意外なものだった。
「無謀な戦いさえしなければ、長い髪の女はそう悪くない」
無様にも、涙が零れた。
22 :
7:2008/08/03(日) 21:48:12 ID:0teuGA/a
「これで泣くのか、変な奴だ」
「うるさい、あたしだって女だ。あたしだって」
止まらずにぼろぼろ泣くスイの頬を滑る男の指が、黒髪を一房巻きつけて引き寄
せる仕草をした。黒い瞳が暗い情を湛えている。
「嫌というなら、すぐにここから出て行け」
「訳の分からないことを言う奴だ。あたしが」
引き寄せられるまま、側へと歩み寄ると一層深く色味を増した瞳に身の内が熱く
なった。これまで男など特にどうということもなく相手をしてきた。身体を重ねた数
など何の意味もないと切り捨てていた。
だが、この男は何かが違う。初めてそんな確信があった。
「それを拒否するものか」
「いい覚悟だな」
挑み合う眼差しがひどく心地良い。伸ばされる腕に絡め取られるように身を委ねれ
ば、見た目よりは随分と広い胸に抱き留められて思わず目眩がした。背中に纏わ
りつく長い髪がさらさらと腕を滑っていく。
「名は何という?」
「スイ、だ。タームの街では最強の」
その言葉にやや細められていた目が鋭さを増して、唇を塞がれた。同時に頭を押
さえつけられるように抱き込まれて意識が飛びそうになった。これまでの経験が全
部ふっ飛ぶほどに、この男が与えてくるものは衝撃的ですらあった。
鼻先を擦り合わせるほどの近さで、戦いの中で生きる男と女が見つめ合う。
「忘れろ」
「忘れられる訳がない。これはあたしが生きる理由だ」
「適切な鍛錬をして、きちんと筋肉をつけられれば何とかなろうがな」
「さっき言ったことと、やや違うな」
「自分自身の誇りをそこまで死守するなら、それはそれで幸せなことだろうと思っ
たまでのことだ。そんな女も嫌いではないぞ」
またも戯言を、と言いかけた口が言葉を失った。突然身体が浮き上がったのだ。抱
き上げられていると認識したのはすぐ後だったが、抗議すら出来ない。
「あ…」
「スイ、お前は面白い女だ」
奥のベッドを目指して大股で歩く男は、どこか愉快そうでもあった。
こういう男は、あたしも嫌いじゃない。スイは今まで誰も見たことのない女の顔をして
一切逆らわないままファランを見上げていた。
23 :
8:2008/08/03(日) 21:48:45 ID:0teuGA/a
その頃。
「スイさん、遅いですねー」
朝食を終えて、すっかり食器を洗い終えてしまっても隣の部屋からスイが戻ってくる
様子はなかった。さすがに心配になったのかエルーがそわそわと戸口を見る。
「いいんじゃね?自分を負かすほど強い奴に、何か教わってんだろ。それがあいつ
の成長になれば上々だろ」
「でしょうか…」
テーブルの上にはお茶の入ったカップが二つ。鬼の居ぬ間の何とやらという雰囲気
が二人の間には流れていた。
「ま、放っておこうぜ。それよりさ」
「もう、キリさんたら」
頬を撫でる手が日毎に優しくなっていることを感じているのか、エルーはぎこちなく
目を閉じた。
終わり
心地好くて読みやすい文なのでファランスイとキリエルのダブルエッチが続きで見たい
上手いな
ほんのりエロを連想させる終わり方がいい
素敵でした
GJ
いいもの読ませてもらった
>>17 GJ!
キリとエルーは既にラブラブかっ!?
↓
>>5-6 の続きでっす。が無理やり足したんでびみょ。
「そ、それ……」
「ん?」
「どうしたら治まるんですか?」
「ちょっと放っておけば大丈夫だから気にしな――」
「だ、だってさっきからずっとそのままじゃないですか!」
「あ、あとは出せばたぶん治まるけど……」
「出せ……あ」
キリさんの言っている意味に気付くと同時に顔に血が集まってくるのを感じる。
「い、いやっ! ホントにちょっと放っておけば――」
「――せてください」
「え?」
「わ、私のせいなんですからお手伝いさせてください。
私だって(マーサに渡された本を読んで)何すればいいかくらい知って……」
「いやいやいや、ほんとに気にしないでもらえると一番嬉しいんだけ――」
キリさんの言葉をさえぎり、人目に付かなそうな路地に引っ張っていく。
「ちょっ!? アンタまさか本気かっ!!?」
「本気ですよ。私、キリさんのためならどんな事でも出来るんですから!」
言いながら大きく深呼吸して覚悟を固める。
――大丈夫、きっと出来る。
キリさんの背中を壁に押し付け、前にしゃがみ込む。
ちょうどテント(/////)が目の前に来て鼓動がすごく早くなっていくのを感じる。
固まっているキリさんを上目に見上げて、少しだけわがままなお願い。
「――キリさん。お願いがあるんですけど……」
言葉も出せずにコクコクうなずくキリさんに――少しだけ――安心して、
「両手使いたいから……頭撫でててくれませんか?」
別に撫でてもらっている必要は無いけど、少しだけわがまま。
キリさんの手が優しく頭に乗ったのを感じて、そっと手を離す。
「じゃ、じゃあ……始めますね」
ズボンに手を伸ばしてボタンを外し、そのまま下着ごと下ろす。
「ふわっ!!?」
勢いよく飛び出してきたキリさんの男の子(?)がほっぺに当たり思わず声をあげてしまう。
「だだ、だ、大丈夫?」
キリさんがかけてくれた言葉に行動で反応すべく男の子に向き直る。
――大丈夫、頑張れ! エルレイン!
本で見たのよりずっとグロテスクな見た目に感じる気後れを払拭すべく自分を鼓舞する。
意を決し、目を閉じてそっと口を近付ける。(←いきなり口なあたりがマーサの教育間違ってる)
――たぶん、もう少しで届く。苦くないといいな……
「ちょっと待ったっ!!」
届く直前、キリさんの声にびっくりして思わず動きを止める。
開いた目の前が大迫力だったけど気にせずに視線をキリさんにあげる。
「……どうしたんですか?」
私の質問にキリさんはしばらく固まって、ようやく口を開いた。
「あ〜……、アンタこういうの初めてなんだろ?」
「あ、当たり前ですっ!!」
「その、なんつーんだろ。初キスなんだとしたらそれじゃない方がいいと思うんだけど」
――そっか。私、キスより先にしようとしてるんだ……。
「だだだ、だって、仕方ないじゃないですか!
キリさんだって好きでもない子とキスしたくないでしょっ!」
「そりゃ勿論そうだけど、フツーはフェラも好きでもない子にはされたくないと思うぞ」
「――っ!!?」
思いもかけないキリさんの言葉に一気に頭に血がのぼる。
確かに私が強引に連れてきたけどキリさんのためを思ってしてるのに
そんな事を言われるとは思ってなかった。
キッ! と見上げるとキリさんは困ったような顔をして空いている手で
頬をかいていた。
「あー、エルー。聞いて欲しい」
「あー、エルー。聞いて欲しい」
「なんで――っ!?」
大きな声で言い返そうとした瞬間、体がぐっとキリさんに抱き締められていた。
「エルー、聞いて欲しい」
そこでキリさんは深呼吸をして――
「――好きだ。キスさせて欲しい」
「――っ!!」
唐突に重ねられた唇に驚いて目を見開いた後、ゆっくり目を閉じる。
唇が触れるだけのキスだけど、心が幸せで満たされていく。
唇がそっと離れた後は、ドキドキがすごいけど何故か気持ちは落ち着いていた。
「……騙されませんよ?」
「なんでだよっ!?」
精一杯の照れ隠し。
「舌、出して……」
「ん……」
キリさんに言われるまま目を閉じて舌を出す。
「んぅ……っ」
初めての感覚にオーバーヒート気味の頭で、ごめんなさい、私こんな事考えてました。
――キリさんきっとさくらんぼとか結べるんだろうな〜 (←教育が間違(ry
見たいぞ続き!う〜〜ん見たい
エルーかわいいよエルー
エルーのフェラはもゆる
エルーたんハァハァ
スイのことも忘れないであげてくだしあ
37 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 14:23:59 ID:AS7BUL20
誰か、コミケでダブルアーツの同人誌出すとこ知ってれば教えていただきたい
俺も欲しいが、ネットではいくら探しても見つからん。
サークル側はサイトや私設コミけカタログとかに載せてほしいが、
もうネットではこれ以上はムリそうなので、
会場でジャンプスペースを中心に周って直接探そうと思う。
コミケとかさっぱりだってばよ
東京在住はいいな
この後、金色のファルコと言う強敵に、
エルーとキリの必殺技・南斗鷹耀爪を仕掛けます。
単行本買った人いる?
4日くらい前から、近くの店10軒以上回ったのに、どこも完売だったんだけど…
ノ
元々冊数が少ないような印象。
発売日の翌日にはなくなってた。
地方の書店じゃ大手のとこ以外は入荷してないか入荷数が少なくて売り切れが多かった
どうしても見つからないならネットで買ったが早いかも
冊数は少ないみたいだな
売り切れ店続出だった
買った。
売れきれ多いのか…うちの近所のTSUTAYAには残ってたけどなぁ…
今週のエルーがエロい
単行本マジオヌヌメ
アイランドと描き下ろし分だけでも価値があると思う
それはそうと僕のかわいいスイタソ×ファランはまだでつか^^^^^^^^^^
スイはともかくファランは動かすのが難しそうだ
アイランドは見た
書き下ろしってどんなの?
ショートギャグとキリの両親の馴れ初め。
マジで。
それは気になるな
応援の意味も含めて買ってくる
売り切れってそんなに人気あるのか
こないだ掲載順が下になってたのでホッとした
単行本は予想外の面白さだった
これでキリの両親とアイランドの女の子で1本ずつ書ける
次号はドベ2らしいぞガクガクブルブル
>>37 ROMのカラログで「ダブルアーツ」で検索したが、ヒットは無し…他に略称とか無いよな?
時間余ったら俺もジャンプ系ぐるっと回ってみようかな
>>55 2回目
まずはペーパー配布みたいだよ。今年のはルール凄く厳しいから
自分も実家で父のコピー機借りて作ってる
な、なんだってーー!!
どこサークルだ!?
アーツの同人わくわくてかてか
明日の夏コミの同人は、1箇所だけコピー本出す情報を入手した。
カタROMで「ダブルアーツ」検索すると備考だったかに書いてあって1箇所だけひっかかるところ。
メインは銀魂みたいだが…まぁ第一目標だけど、あんま期待しすぎないほうがいいかも。
基本は足で探す、だな
ネットじゃ買えんよなぁ
コミケ1日目。最初にチェックしたサークルに行って、ダブルアーツの本1冊は買えた。
ジャンプスペースのノーマルやマイナーなの扱ってるところ一つ一つ見て回ったが、
全く見つからなかった。
ゼロではないが…はっきり言って足りない。
ぬらりは3,4箇所で本出してたのに。あとトリコもペーパー配ってたサークルがあったみたい。
>>56はどこのことを言っているんだ?見つけられなかった。
>>62 >>56ではないから何とも言えないけど
今日は爆破予告(愉快犯の仕業)があったから他のマイナー作品の場合だと
ペーパー配布を中止したそうだよ。自分が標的だったら厭だもんな…
ハタ迷惑な愉快犯だ
近所のTSUTAYAは単行本無かった
畜生、バリハケンは置いてあるくせに
>>65 つまりは、そういうことだ
発行部数が薄いのか人気なのかどTTなのか良く分からんが・・・
67 :
66:2008/08/16(土) 17:24:35 ID:kdVbS9Mj
訂正
× どTT
○ どっち
単行本そんなにいいのか?幸い近所の本屋にまだあるんだが
本誌で毎回後ろの方なのが気になるな。実際の人気はどの程度なんだか
とりあえず買っとけ
漫画喫茶に置いてある1巻は、ナルトの43巻よりも手垢にまみれていた
買って損はない
エルーが手垢にまみれてただって!?
ナルトは買うくせにアーツは買わずに喫茶で済ます輩共め!
そういうことかw
>>70 早速探して買ったぞ!
これでスイたんは俺の嫁
赤丸打ってないなー
垢○買った
これで昔も今もスイたんは(゚Д゚)オレの嫁じゃぁぁっ!!
俺もスイになら何回ふられても許す
スイをフった奴は心が広くなかったようだな
コミケではダブアツの同人は見つからなかったが、
感想書いてるサークルの人にエルーのスケブ描いてもらったぜ。カワイイー
しかし、資料がなかったので苦労をかけてしまった。
思えばサークルさんが本出してる持ちキャラしか頼んだことなかったし、盲点だった。
次からは単行本を持っていかねば
>>80 俺が頼みたいことは言わずとも分かってくれるな
お願いすます
エルーは考えないようにしていた。
考えると、自分がどうにかなってしまいそうだったからだ。
「なぁ」
だから、先程からずっと何度も声をかけてくれている少年にも応えられなかった。
心ここにあらずという少女にキリは繋いでいた手をぎゅっと強く握り締め、もう一度大きな声で呼びかけた。
「なぁ!」
「え、あっ、ハイ」
キョロキョロと目を振り、エルーは強く握り締められた手を見つめた。
「なぁ、どうしたんだ」
「い、いえっ、別に……」
明らかにカタコトのような、ぎこちない返答にキリは首をかしげた。
「どうかした?」
「いっ、いえっ! ほんと、お気になさらずっ!」
そうは言うもののキリは気になって仕方ない。
握っている手から感じるものも、何かいつもと違う気がした。
エルーはまた落ち着かない感じで、キリを誤魔化そうと空いた手をぱたぱたしている。
「あー、おかーさん、あのふたりおててつないでるよ。なかよしだねー」
「指差しちゃいけませ」
無邪気な子供が大声で出したその言葉は明らかにエルーとキリに向けられた言葉だった。
微笑ましげな光景がすぐに想像出来るが、それは初めから想像からかけ離れたものになっている。
まだ幼い子供だったこと。
母親の言葉が途切れたこと。
周りの視線が投げかけられず、背けられていたこと。
微笑ましいとばかりにくすくす、ともしない凍った空気。
そして、エルーの手にこわばりを感じたこと。
「行きましょう。キリさん」
「……ああ」
少女の声が耳に痛い。先程のカタコトではない、すべてを抑えこんで搾り出す声は痛いばかりでなく胸にくる。
2人は人混みを避けるように、通りから裏路地に駆けて入っていった。
エルーはシスターだ。
不治の病、透過病――通称トロイにかかった命をほんの一時を永らえさせるために、自分自身を犠牲にする。
触れただけでトロイは感染するのだが、耐性の高いシスターはその患者に触れることで逆にその毒を患者から吸い出して負うことが出来る。
それでも患者も、彼女達も完全には治らない。
トロイにもれなく感染した彼女達は、感染していない人達からすれば恐ろしい凶器そのものだ。
トロイに感染していない者に触れれば毒を与え、トロイの患者に触れれば自身を犠牲に一時を与えるというどちらつかず。
たとえ同じシスターであっても、肌が触れあうことでどちらかにトロイの毒が移り寿命が速まってしまう。
彼女達はそれ故に肌を露出させない衣服をまとい、人とその心と接触することを避けていく。
人を避け続け、人知れず発作を起こし、そして彼女達は文字通りこの世から消えていく存在。
そんなシスター・エルーに触れられ、手を繋いでいるキリは特別な少年だった。
触ってもトロイに感染しない、誰もが待ち望んだ救世主の卵。
更に不思議な力フレアを持つ、とても自ら言ってのけた「一般市民A」からはかけ離れた役者だ。
しかしこのことを公にすることは避けられ、人目を忍ぶ旅を……非常に目立つ仲間と続けている。
裏路地を抜けて、通りから離れていく。
誰からも見えない狭い角で2人の足は止まった。
キリの持つフレアのおかげで疲れてはいない。
それでも少女の消耗はひどく、ずずっとその場に座り込んでしまった。
「何考えてたんだ?」
彼女に、キリは躊躇わずに聞いた。
聞かれたエルーは口をつぐんでいたが、ぽつりと言葉に出す。
「……あの子とか」
「あの子って、さっきの子?」
「それと、ついこの前会ったシスターの……」
「あぁ、えーっとシスター・ハイネ」
その2人がどうかしたのだろうか、キリが首をひねる。
ふと目を向けると、顔をうずくめたエルーから湯気のようなものがじゅわわっと上がっている。
まだよくわからないキリは、とりあえず大丈夫かと不安になっておそるおそる彼女に触れようと手を伸ばす。
「……今の私達、周りからどう見えるんでしょう」
ぴたりとキリの手が止まる。
「シスターの治療としてじゃ、こんなに長く手を繋いでいる必要はないんです」
それはエルー、いやシスターを狙って襲ってきたガゼルの暗殺者も指摘していたことだ。
「周りから見て、私達はどう見えるんでしょう」
エルーは笑っていた。いや、嘲っていた。
人と接触を避けるシスターの少女と一見は変哲も無い少年。
容姿も似ていない2人を繋ぐ要素はどこにもなく、服装から見て取れるシスターの実情を知るものからすればおかしすぎる。
あの子はシスターも何も知らなかったけれど、周りは知っていた。
だから、逃げ出すように通りから離れた。
覚悟をしていても、常に耐え切れるものではない。
「どう、って」
キリは言いよどむと、エルーは畳みかけるように言う。
「あの子はなかよしだね、ハイネさんからはし」
「し……?」
『式には呼んで』
キリはあー、と思い出す。エルーの湯気は未だに上がっている。
彼女は顔を赤くして、キリに訴えかけるように叫んだ。
「年頃の男女が手を繋いでいれば、そういう私達はどう見られますか!?」
「え、それは」
「もう、私は……自分が、何が何だか……」
彼女の頭は混乱していた。
混乱するから、考えないようにしていた。
周りから、そんな風に、そういう2人に見られることが自分にとってどうなのか。
人を避けて生きるシスターになって、初めて感じた温かな掌のぬくもり。
この世界に救いが見えた喜び。
2人で死線をかいくぐり、ぎりぎりのところや目一杯のお情けで生き延びてきた。
そして、今がある。これからも、この手を繋いでいる限り彼と一緒に明日が来る。
シスターでありながら、彼となら他のトロイ患者いや発作が起きないという点では一般市民と同じでいられるようになった。
そんな彼女に訪れた心の変化だった。
この少年が嫌いか好きか、で言えば……嫌いじゃない。
けれども、それ以上はいけない。
これはマーサからの指令であり、私情を挟むことなんて出来ない。
元よりシスターはそれを許されてこなかった。
そう頭では理解しているのに、触れ合ってしまった心が揺れている。
あってはならないことに、彼女は自分自身を嘲うしかなかった。
決して口に出すべきではなかった、少なくとも今出していいものじゃない。
だけど、うずくまった所為でよく聞こえる自分自身の心臓の鼓動が脅しているようだったから。
「どうって、やっぱ……」
「それ以上は言わないでくださいっ」
キリはびっくりすると、エルーはああとまた湯気をじゅわじゅわ出して顔をうずめてしまう。
彼女は今までそういうことに対し突っぱねてきたのに、段々と考えてしまうようになったのだろう。
有無を言わさず巻き込んでしまった彼のことを案じ、そしてエルー自身が彼のことを詳しく知らないことからそのことについて想像したりもした。
スイや彼自身の口から彼をひとつ知って、また彼女の知らないことを隠すように言われたりして……日に日に彼のことを考える時間が増え続けていった。
そもそもこの状況を続けて彼を意識するな、という方が出来ない話だ。
シスターとして生きてきた為、そういう耐性を付けられず、ついには頭が回らなくなった。
しかし、それでもキリはあっけらかんと言う。
「うーん、やっぱ恋人とかじゃないかな」
「こっ」
友達や親友をすっとばして、恋人。
エルーが開いた口がふさがらず、そこからも湯気が出始めた。
この状況下になってそういうネタでからかわれ続けてきたが、その相方から言われるのはまた大きい。
何を今更、と言わないでほしい。
悲しいことに、彼女はそういうことを許されないと科せていたのだ。
そういう男女の繋がりなんて、深い崖の向こう側で演じている劇のようにしか思えず見てこなかった。
「確かに手の繋ぎっ放しはさ、そう見られても仕方ないかもしれない」
「きききキリさんはいいんですかっ」
うーんと考え込む相手を気遣うはずが、エルーは思い切り自爆した。
彼女はもう何が何だかわからない状態だった。
「いや、なんつーか」
「いい、イヤなんですか」
うまく伝えようとするキリを、エルーはまくしたてる。
今の彼女の心はどこかでほっとしているような、残念がっているようなものがうずまいている。
下手な返答をキリがすれば、この先の旅路は相当重く気まずいものになるだろう。
どう見えるで恋人として答えてしまった以上、友達として好きなどで彼女の心に平穏が訪れてくれるとも限らない。モヤモヤが残ってしまうと、関係や戦闘がぎくしゃくしたものになるのでとてもまずい。
「……あれだ。周りから恋人に見えても、まぁ当人同士は恋人じゃないんだし」
「キリさんは私のことが嫌いですか?」
「嫌いじゃないよ。そう見られることに抵抗もおぼえない。でもさ、恋人ってのは周りから見られるからなるもんじゃない」
「それは……そうですね」
ふしゅーとエルーの湯気が収まってきた。
限定しすぎて考えていた思考が、ようやく正しく機能し始めてきた。
手をずっと繋いでいても、そう見られても構わない。けれど、恋人じゃない。
「でも、そうなると私達のことを説明するのが難しいですね」
「そうそう。最初はそう考えていたんでしょ?」
からかわれるようにキリに言われ、エルーはむっと黙った。
手を繋ぐことをやめられないこの2人の関係を、行く先々会う人達にどう説明していくべきなのか。
正直に話していっていい人達だけとは限らないし、一度口に出した秘密はいずれ他の人も知ることになる。
それにここまできてしまったエルーが今までのようにからかわれ続けていると、その思考がまたおかしくなってしまいそうだった。
「いっそ、そう言っちゃうかぁ」
「そ、そう言うって」
「ん、だから恋人」
「〜〜〜!!?」
「だってさ、その方が早いじゃん」
単純明快なキリの答えに、エルーの心臓は鼓動が早すぎて苦しい。
しかし、どこか胸にちくりと何かが残っているのも気づいていた。
言った彼もまたどこか浮かない顔、いや諦めているような表情が見え隠れしていた。
「そう言うって決めてさ、もう割り切っちゃった方がいいんじゃないかな」
いくらエルーの存命とキリの能力を隠す方便とはいえ恋人として見られるのも名乗るのも構わないけれど、恋人じゃない。
それって、どうなんだろう。
エルーの胸の鼓動が、彼女自身に何かを訴えかけている。
「……キリさんの思う恋人のすることって何ですか?」
「え? あー」
彼は言葉を少し濁し、考え、思い起こす。
何をどう考えても、あの両親のことしか出てこない。
あとスイからの3度の告白も出てきたが、無視する。
「こ、恋人がするのって……やっぱキスとか」
「き」
またエルーが固まり、キリも自分で言っておいて照れを隠せない。
「両親とか親戚の人が子供とかに親愛の〜ってやるのもあるけどさ、血の繋がってない2人がするのはやっぱそういう好きだからじゃないの」
説明が説明になっているだろうか。
もういい加減にしないと、自分もどうかしてしまいそうだ。
ずずっと壁をこするようにして、キリも地面に座り込む。
それから、エルーに宿に戻ろうかと声をかける。
それで、この会話はひとまず終わりだ。
「や」
「キス、すれば恋人になれるんですか……?」
キリの言葉、思考が停止した。
同じ目線になった彼女の瞳が真っ直ぐこちらを見て、離れない。
ぎゅっと握った手が今まで感じたなかで一番熱く思えた。
エルーの頭からは湯気は出ていないが、既にオーバーヒートしてどこか焼き切れてしまったようだ。
「私も、キリさんもお互いのことは嫌いじゃない。周りからもそう見えていて、あとはその……すればなれますか?」
「それは……」
何か違う。
確かに条件で言えばそうだけれど、嫌いじゃないとそういう好きでは定義が何か違う。
「だって、おかしいじゃないですか」
「おかしくても、そうじゃないと周りに説明が」
「胸が、苦しいんです!」
エルーの訴えに、キリが固まる。
「発作じゃないのに、それよりずっと苦しい……これは何ですか」
キリには説明が出来なかった。
彼女の鼓動につられているのか、彼の鼓動も早くなっていく。
「わからないんです……」
あの子やハイネにそんな風に見られた時のこと。
自分の本当の気持ちはどうだったんだろう。
「恋人は、そういう好き同士だからキスが出来るんですよね?」
「いや、でも」
そういう好きではなくて、ただの嫌いじゃない同士ならキスなんて出来ないはずだ。
いや、もし血も繋がっていない2人がキスも出来るようならその嫌いじゃないはそういう好きということになるんだろうか。
「そしたら、これが何なのかわかるんですよね?」
エルーがぎゅっと、自らの胸をつかんで、彼に問いかける。
その答えはキリにも、エルーにもわからない。
お互いが正しい認識や思考回路をしているのかもわからないまま、エルーの身体は少しずつ彼に寄り添っていく。
ただ、今まで気づかなかっただけで。
お互いが、どこかで知らずに踏みとどまっていた一線があったのかもしれない。
それを越えてしまったら、嫌いじゃないは何に変わるのだろう。
じり、じりと迫るエルーの唇が止まった。
ぎゅっと強く目を閉じ、震え、固まっている。
2人の身体は密着にぎりぎり届かないまで寄せ合い、互いの心臓の鼓動が触れ合う服の上から伝わってきている。
同じように目を閉じていたキリは宙をかいていた腕で彼女の頭をかき抱いて、その唇を勢いよく重ねた。
無我夢中だった。作法も何もわからなかった。
そうやって勢いのまま動いていた2人が、そのカタチで止まった。
ただその手を離さないよう、指と指を絡めたまま、爪が立つほどに握り締めて。
以上ー。
続きは全力で以って何も考えていないっ!
一発ネタがちょっと長引いただけだ!
他サイトやらこのスレ上でネタが被ってたらマジですまん!
面白かったよ
乙
乙
エルー可愛いよエルー
面白いっすよ
このままエロに突入してもいいんだけどなー
出来なくもないが、このままでもいい気もする
誰か書かないw?
96 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 01:38:41 ID:5XLSxOVr
んじゃ、呼び込みage
下がり気味ですよ。
普通に神乙!!!!
98 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 13:40:37 ID:4plva82M
うんこのニチニチ音は誤魔化せても
ドア開けてるんだし、うん臭は誤魔化せないと思うんだよな
でも三ヶ月位こんな生活繰り返してたら
うんこのニチニチ音も気にしなくなるんだろうな
>>98 「おみみもおはなもふさいでるからーっ!!」
・・・誰も元ねたわからんか。
最初の5話くらいは二人の生活を突きつめて描いて欲しかったぜ
102 :
小ネター:2008/08/23(土) 23:59:37 ID:qUmu1RP6
「え」
「え」
そこを見て、2人は同時に叫んだ。
「えええええええええ」
「ようこそ、ネスノの宿に」
ほがらかなおばさんが異様な4人組を屈託なく迎え入れてくれる。
普通の少年、大男、髪の長い少女、そしてトロイ感染者であるシスター。
特にシスターの存在は嫌がられることも多く、宿のなかをあまり歩くななどと言い含められたりすることもある。
こうやって迎え入れてくれるのはエルーにとっては心が楽だ。
「1泊でいいのかい?」
「ああ。出来れば4人一緒の部屋がいい」
ファルゼンが短く答える。護衛なのだから離れては意味が無いが、普通は男女か何かで二部屋に分かれるものだろう。
「シスター連れってとこでもうワケありみたいだし、いいけどさ」
「すまんな」
おばさんはいぶかしむが、手を繋いでいるキリとエルー、残りのファルゼンとスイをそれぞれ見る。
「……そうかい。この先の道のりは結構きついから、ウチ自慢のでたっぷり休んで鋭気を養っていくといいよ」
おばさんは意味ありげににぃっと歯を見せて笑う。エルーはいち早く何か勘違いされたっと思いツッコもうとするが、スイがその言葉さえ押しのけるように興味を示す。
「ウチの自慢は風呂さ」
「ふろぉ?」
「そうさ。ま、ゆっくりしてきな」
鍵と部屋の位置をキリに伝え、耳元で「頑張んな」と告げる。エルーががうと噛みつくように否定するが、放っておくように無視しておくのが一番いいとキリが手を引っ張っていく。下手に言い訳をすると、余計に想像力をかきたてるだろう。
スイがキリから鍵をひったくり、だだだだっと駆けて部屋に飛び込んでいく。
部屋は大きなもので、ベッドも4つ置いてある家族向けのものだった。
「2人のベッドはくっつけておくか」
「はい」
ファルゼンが少しだけ持ち上げ、ベッドを横にずらす。それを見ながら、エルーは心のなかで「宿を出る時は絶対に元に戻すのを忘れないようにしよう」と固く誓った。
「ん?」
「どうしました?」
部屋の内装を見ていたキリが何か気づいたのと同時だった。
「ふーろッ、ふーろ!」
スイが部屋を走り回り、お目当てのドアを見つけて開ける。
「うおー!」
歓声が上がり、キリとエルーがその後に続いてそこを見てみる。
言葉を失う、絶句した。
「おっもしれー! ふろんなかにトイレがあるー!」
スイがはしゃぎ、見ろよ見ろよと指差す。
そして、2人は絶叫した。
珍しいユニットバスというやつだが、これにはエルーの心が激しく動揺した。キリも同時に思う。
――やべぇ。
ドーンと事態の重さが黒い塊となって2人の頭の上にのしかかる。
今まで、手を繋いで離せない2人のトイレは『2人も同時に入れない個室』という狭い空間だったから、成立していた。どちらか片方がトイレの外に出て耳を塞いで、終わるまでじっと待つ。
しかし、ここのトイレは風呂と合体している。1人が外に出ているということが出来ない。
更にそれに合わせてか、今までの宿や家に比べて風呂場が広いのだ。4倍か5倍あるそこは湯船も大きく、確かに「自慢の風呂」と言ってもいい。
「なぁ、どうすんだこれ」
「……どうしましょう」
エルーが絶望的という声を細々と出す。この風呂は今まで出会い、ぶつかってきたどんな敵よりも凶悪に見えた。
「どうした」
ぬっと背後からファルゼンがのぞきこみ、そして眼下のなんとも情けない顔をした2人を見た。いや、確かに同情するほかない。ファルゼンは顔を覆い、はぁとため息をついた。
103 :
小ネター:2008/08/24(日) 00:03:30 ID:MWzFQ6Fo
「いや、ここらで宿はウチだけだよ」
あの広いユニットバスについて、おばさんに尋ねた。
「あ、あのっトイレも別でもっと狭い風呂のある部屋はありませんか?」
必死になって聞くエルーに、おばさんはぷっと笑う。
「おかしな娘だね。広い風呂がいい、っていう人はいるけど狭い風呂がいいだなんて」
笑うおばさんだが、これはエルーとキリにとっては死活問題といっていい。だが、希望の光は見えてこなかった。
「残念だけど、どこもあんな風呂だよ。トイレ付きってのは実は設計ミスなんだけど」
ああ、この宿を設計した人が憎い。エルーは打ちひしがれうなだれ、orzとなっている。おばさんはおやおやと目を見張る。
「まぁ、1泊だけなんだし我慢しとくれ」
それだけ言って、おばさんは忙しそうに仕事に戻っていった。
「どうする」
どっかりとベッドに座ったファルゼンが、彼に対し向かい合って同じように腰かけているエルーとキリに向かって問うた。
「どうするも何も」
「……今日1日は我慢するしか」
ああ、もう泣きたいという感じだ。ファルゼンは、まぁそうするしかないなと頷いてみせる。
「風呂は仕方ないにして、トイレはどうする」
「んー……耳栓と目隠しで大丈夫かな?」
エルーの落ち込みようは凄まじい。キリもつられるように暗い。
「出来れば鼻もつまんでください……」
「わかった」
今回ばかりは災難、としか言いようがない。ファルゼンはむすっと黙っている。
そんな全体的には暗いなか、局所的にはめちゃくちゃ明るい笑い声がしている。あひゃひゃと腹を抱え、面白そうにスイが笑っているのだ。
スイの笑い声がいっそう悲劇をかきたてる。
「あのー、すいません。ほんっと真面目な話なんで」
エルーが弱々しくスイに言うと、抱腹絶倒だったスイが起き上がって2人を見た。
「もういっそ2人して一緒に風呂も入っちまえよぉ」
なっ、とエルーもキリも顔を赤らめる。
「入りません!」
「そういう冗談はよしてくれ」
エルーが思い切り突っ込むと、何か考えていたようなファルゼンが口を開いた。
「……無理なのか?」
「え」
「2人が、一緒に風呂に入るというのは」
エルーとキリの口がぽっかりと開き、それから絶叫がまた宿中に響きわたった。
104 :
小ネター:2008/08/24(日) 00:06:58 ID:MWzFQ6Fo
「むりむりむりむりむりむりです!!」
顔を真っ赤にしてエルーがファルゼンに何を言っているんですか、と立ち上がって強く言ってのける。しかし、ファルゼンは涼しげな顔で問い返す。
「何がまずいんだ?」
「全部です! 第一、おお男の人と一緒にお風呂なんてそんな!」
「少し落ち着こう」
困った顔を見せるキリがたしなめると、エルーもしゅんとなってベッドに座りなおし、気まずそうにキリとファルゼンの顔を見る。
「まずいというのは、お互いの裸を見られるのが嫌だというんだろう。なら、トイレと同様に目隠しをすればいい」
「いや、そんな」
そんな問題ではない。エルーはもっと強く言うべきかどうか、と口ごもる。
「キリの何が信じられないんだ?」
「え」
「今まで、お前という存在を受け入れて、旅にまで付き合ってくれている男の何が信じられないんだ」
「それは……」
エルーは、同じように動いたキリと顔を見合わせた。
キリのことを信用していないわけではない。それでも、これとそれは別問題だ。
「理性がどうの、男の本能が信じられないなら、お互いに服を着て風呂に入ればいい」
「服!?」
「別に着衣のまま湯船に入れ、というわけじゃない」
例えばエルーが服を脱いで風呂を楽しむ間、キリは服と目隠しを付けたまま一緒にいる。
↓
エルーが洗い終わったら、彼女がバスタオルを巻くなど濡れても構わない・裸ではない格好になってと目隠しをつけてキリの風呂に付き合う。
↓
勿論、極力彼女を見ないようにして洗い終えたキリが服まで着終えたら目隠しをする。
↓
エルーが服を着る。
何も風呂は裸でしか入ってはいけないわけではない。
「問題はないと思うが」
「うーん」
確かに、お互いの裸を見合わないという点では問題はなさそうだ。あとは互いの自制心次第だろう。
「要は2人のどちらかがどこでも肌にさえ触れていれば問題はないわけだから、目隠しをしている方に肩など触れてもいいところに手を置いてもらっていればいい」
「それはそうなんだけど」
ちらっとキリがエルーの方を見る。説明はきちんと聞いて理解したものの、受け入れはまだ出来ないようだ。
「それに、今までそんな体勢を続けていてまともに風呂に入れるとは思えんのだが」
ファルゼンの言う通り、それはそうだった。狭い風呂で、1人ずつお互いを見ないように手を繋ぎあって入るのはかなり大変だ。片手で髪や身体を洗ったり、まともに湯船につかれることはなく扉に近いところにあるシャワーですませるしかない。
この方法が可能になるなら、極端に狭い風呂でなければこれから続けていくことも出来るだろう。
「俺は良くわからんが、年頃の女性と言うのはきちんと身体を洗えないというのは気になるんじゃないのか」
「……それはそうですけど」
エルーは空いている手でぎゅっと膝の辺りをつかんだ。ファルゼンの言う通りだ、気にならないわけがない。
「別に変な匂いはしないけどな」
キリがエルーのうなじ、首もとの辺りの匂いをかぐようにしていたので彼女はぎゃっと悲鳴を上げて思い切り押し飛ばした。天然なのか、たまにこういうことをしてくるから心臓に悪い。
「結局、あんた次第だと思うんだけど……」
押されて倒れてあてててとベッドから起き上がるキリがエルーの顔を見る。彼女が顔を伏せ、黙って考える。
「絶対のぞかないし、変なとこも触らない。俺を信じてくれないか」
「……」
キリの言葉、その顔にやましいことなんて一切見えなかった。そういうことをする人でもない、と今までの旅で知ってきた。エルーはわかっている。
それに両手を使って思う存分身体を洗い、たっぷりの湯の張った湯船に足を伸ばして入る。想像するだけでなんて気持ちいいことだろう、と思う。その隣に服を着ているとはいえ男の人がいるという羞恥心で、エルーの心は揺れている。
「まぁ、風呂場の外、この部屋には俺もいる。変な悲鳴が聞こえたら、飛び込んで叩き飛ばしてやる」
ガゼルの暗殺者を瞬殺した男の言葉だと、それは相当恐ろしく頼もしい限りだ。変なことをしないと心に決めているキリでも冷や汗がだらだらと流れる。
・・・・・・
「わかりました」
長い沈黙。たっぷりと時間を使って、エルーはそう答えた。安堵の息、やれやれと方の力を抜いた。
「絶対絶対見ないでくださいよ?」
「おう。わかってる。そっちもあんまり長風呂しないでくれよ?」
ぎゅっとつかんだ手を強めに握り、エルーの言葉にキリが応えた。まだ不安で、恥ずかしさの残るエルーもそれでようやくくすっと笑みがこぼれた。
いつの間にか部屋の外に出ていたスイがにやっと笑っているのには、2人は気づきもしなかった……。
超GJ
だが一つ修正してくれ。ファルゼンて誰だw
続きは考えてないわけでもないっ!
エルー風呂に入る
↓
キリ、その手を肩に置く。風呂の湯気といつもより温かな肌、目隠しでどきどきする。
↓
身体を洗う時にお湯が跳ねてエルーが声をかける。大丈夫などというやり取りあり。背中洗おうか、なんて言おうとしてしまって慌てるキリ。
↓
何気ない、背中は無理だけどなんてふざけ半分で「髪洗ってやろうか」なんて言ってしまうキリ。どきっとするものの、お願いしますと答えてしまうエルー。
↓
背中に触れて洗うなんて無理だけど、髪を洗うのも無理と心臓が壊れそうなくらい動悸がおさまらないキリとエルー。
↓
落ち着いて湯船につかるエルー、今までの旅の話をポツリポツリ感謝の言葉も添える。
↓
エルーがバスローブっぽいものを着て、キリの風呂の番。
↓
流石に「さっきのお返しに背中流そうか」なんてエルーも言えないまま、気まずい雰囲気で身体を洗うキリ。
↓
キリが髪を洗おうとし、エルーも思い切って言おうかとする。
↓
ファルゼンがうとうとし始め、タイミングを狙いに狙いまくって服は着ているスイが風呂場に乱入。
↓
髪を洗う直前でキリは反撃出来ず、エルーは目隠ししててわけがわからない。
↓
なんとか追い出したが、エルーの目隠しと服がはだけてしまっていてしかもごちゃごちゃしてた間に2人が向かい合ってて固まるキリ。
↓
湯気で見えなかったなんていうけど、心臓がぶっ壊れそうなくらい跳ねてるキリと自然現象的な勃起。
↓
服を着なおして目隠しをと慌てるエルーが足を滑らせて、2人がもつれて倒れこんで……。
↓
わっふるわっふる。→ヤッても声を漏らすとファルゼンが飛び込んでくるから、声を抑えたものに。
↓
↓
のぼせあがって出てくる2人、スイはにやにや、うとうとしていたファルゼンは何事もなくてよかったと〆る。
さーて、どうすっかw
書きたいけど手元にジャンプねぇ、単行本は1巻しか出てないからいまいち台詞回しがつかめんのよな。
>>100 もしやストレンジ+だったりするのかい?
ごめん、ファラン・デンゼルじゃないっけ?
>>105 すまん、素で間違えてたww
ファランだよな、うわー何と混同してたんだ、俺……
修正効かんから恥かくままでいいや
>>108 人の名前を間違えるとは何と無礼な男だ、失礼にも程がある。
逃げないでちゃんと罪を償えよ。
そうだな、
>>106の事を全部書けばみんな許してくれるんじゃないか?
そうだな。106の内容を書いてくれれば許さないこともないな。(笑)
て訳で続きの早期投下を切に願うわ。└|∵|┐
だろうなぁw
善処する
でもwikiに一人称とか出てないから色々見てまわるしかないなw
万一小ネタが保管庫とか入るなら名前の修正だけ頼みたい
トイレイベント避けられないのは分かるけど生々しいよな
ファンとしては目を背けたいが避けては通れぬ道だ。
寧ろ見たいだろそこは
うん見たい
うんは見たくない
恋人同士になっちゃえば、風呂やシャワーなんて毎回一緒に入れるし、(むしろ入るし)トイレすらも羞恥プレイの一つとなる。ベッドも一つで足りるし。いいことづくし。
早く押し倒せよキリ。ダブルアーツの練習とかしたら汗の匂いでたまんなくなるだろ(´3`)
キリは14歳の時に恋をしないと誓ったからねえ……。
スイの罪は深いな
ここはガゼルに凌辱され徹底的に罰を与えられるスイのSSを待つしかあるまい
赤丸売り切れてたし
どういう話の流れだったんだ
>>120 説明するとだな。
ある日キリはスイに付き合えと言われ、何となくOKする。
翌日、スイから他に好きな奴ができたから別れてくれと言われる。
次の日、やっぱりお前じゃないとダメ、もう一度付き合ってと言われる。
次の日、やっぱり別れてくれと言われる。
次の日、フラれた。お前しか見ないからと言われる。
次の日キリはフラれて、もう恋なんてしないと誓ったそうな。
恋をしないならセフレになればいいじゃない(アントワネット)。
文字にするとアレだが
スイの可愛さといったらもー
スイはホントいきいきと描かれてるよな
本編の掲載順位が……。
アンケ出そうぜ。
みんな出しててこれなんだぜ
ワンピのシャボンティ編とか面白いし票吸われちゃったんかね
>>106 >もしやストレンジ+だったりするのかい?
アンタすげぇわ。
まだ今週のジャンプ読んでないんだけど…、ダブルアーツの掲載順位何番目だったの?
早く読め。
ジャガー入れないで下から2番目。
打ち切り一直線の家電の次
打ち切りに怯えず読めてた頃が懐かしいな・・・
このまま終わるとすれば、ひたすらラブコメを期待した自分が馬鹿みたいに思えてくる
ラブコメはここで楽しめばいいじゃないかw
なぁに、その内持ち直すさ
今のアニメ化作品だって最初はそんなもんだった
後々から自分の個性や押し出すべきところを知って、それで今があるんだから
俺達はアンケを出せばいい
応援すればきっと届く
みえるひととユンボル?
……( ゜д゜)ナンノコトダイ?
もう打ち切りが怖くて安心して読むことが出来る状態じゃないな。そろそろくら替えするかな…。
お前のような奴がいるから切られるんだぞ!
アーツはきっと持ち直すさ、そう信じよう。
さぁ、アンケを出し続けようじゃないか。
アーツは何度でも蘇るさ
そういや赤マル番外編でキリの童貞が確定したみたいな流れになってたようだけど
あの後事に及ぶ→破局ってのはないのか?
誰かそのSS書いてくれないかな・・・
いやお願いします
135氏136氏137氏、すみません。くら替えなんてしません。嗚呼、僕はなんで事を言ってしまったんだ…。
まあ、しょうがないさ
PC規制中の上、本誌の展開でどんどん書きにくくなってるw
こりゃ早めに完成させねーとな……期待はさせられん内容だが
展開なんて無視しちゃって結構
何ならトロイの設定とか消しちゃってもおkですよ
142 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 09:02:20 ID:VKxQv4Kx
小説書くよー
しゃしゃしゃとキリが窓の外から見える景色をスケッチしている
ドアががちゃりと開き、ファランが顔を見せる
「……」
ファランは部屋のなかの空気が少しおかしいことに気づき、1人で買い物に行ったのはまずかったかと思う。
「スイはまだ帰ってきてないよ」
「そうか」
スイがすぐ戻るものと思って部屋を出たのだが、予想がはずれてずっとキリとエルーは2人でいたわけだ。
どうしたものか、ファランは言い出しかねていた。
明らかにエルーがそわそわもじもじして、キリの方を見ていないでいた
「俺も帰ってきたことだし、そろそろ風呂入ってこい」
ビクゥと反射的にエルーの背が伸び、キリが気のない返事をする。
「や、やっぱり今日は入るのやめません……?」
エルーがおそるおそる言うのに、ファランはふぅとため息をついた。
気持ちはわかるが、一度決めたことをうだうだと言っているのは感心しない。
ファランはどっかりとベッドに座り、2人を、エルーを見る。
「安心していってこい」
「は、はい」
有無を言わさぬ迫力にエルーが気圧されるのを、キリが空いた手でポンとエルーの肩をたたいた。
うぅ、とうなっていたが、エルーはふっと天井を見上げ、それからこくりと頷いた。
羞恥心は未だにある。避けて通りたい。
それでも、繋いだ彼の手が勇気をくれる。信じられる。
エルーはバスローブや目隠しを手に取り、風呂場へ一歩また一歩と確実に向かう。
彼女の決意を一部始終見ていたファランは、何を大げさなと心の隅に思いつつ風呂場のドアが閉まるのを見届けた。
「目隠し、きつくないですか?」
「うん」
キリの肩や首筋に触れながら、エルーは自分の手できゅっと目隠しをつけている。
その方が安心出来るだろ、とキリの方から言い出したことなので彼女は反対しなかった。
「じゃ、あとはいつものように……服を脱ぎますんで」
「おう」
耳栓はすると何かと危ないだろうということなので、付けていない。
キリは後ろを向いて、エルーが片手片手入れ替えて服を手渡すのを受け取る。
この時、しゅるしゅるという衣擦れの音がやけに耳に聞こえると思った。
いつもとは違う目隠しがそうさせるんだろうか、とキリは頭のなかで風景画を描き続ける。
「お、終わりましたんで歩きます」
「あ、うん」
下着は今までもエルーがキリの見えないところ、袋などにしまっていた。手渡し出来るわけもない。
エルーがキリの手を取り、自らはその背を向けてゆっくりと歩く。もう片手を使ってあまりない胸をタオルで隠す。
服を着た少年と何も身に付けていないエルー、普通では考えられないシチュエーションだけに彼女の心臓は動悸がおさまらない。キリの方はどうなんだろう、とちらりと後ろ目で見るが特に顔を赤らめることもない。いつもの表情に思える。
「どうした?」
エルーはハッと我に返る。風呂場がいつもより広いとはいえ、そう歩くわけでもない。彼女はふるふると頭を振り、気を取り直す。
「じゃ、ここで座ります」
彼女はゆっくりとした動作で、キリの手が離れないように椅子に座る。
エルーはキリの手を引いて、自分の首筋辺りに置かせた。
それから、なんとなく無言になってしまって、これ以上何かを言うのがまた恥ずかしくなって、エルーは目の前の蛇口をひねった。
キリは頭のなかで風景画を描き続けていた。
そうでないと理性が保たないわけではなく、単純にそれしかすることがなかったのだ。
エルーが風呂場で裸でいるのは、目隠しをしていても今までと同じだ。
一緒に入っている、といっても同時に湯船につかるということでもない。
異性に興味がないわけでもないが諸事情もあって、周りからすればキリはどこか冷めているように見える。
実際、諸事情もあってキリは「なんか、もうどうでもいいや」とか思っていたりする。それより絵を描いたり、何かを彫っていたりする方が楽しかった。
「じゃ、ここで座ります」
エルーにそう言われ、キリは彼女の手に導かれるまま、おそらくうなじの辺りに手を置くことになった。手を繋ぐよりも、ずっと離れやすそうだった。
じゃーと彼女が手桶か何かにお湯をためる音がし、肌に風呂場の湯気がまとわりついてきた。
――ん。
細い首筋だな、とキリは思った。なんだか華奢で、触れていられるところが少なくて。
「ひゃっ」
エルーが驚くような声を出し、キリも少し慌てる。
それでもまた無言になってしまい、彼は頭のなかに描いていた風景画を丸めて捨てた。
ばしゃーっとお湯が流れる音と、それがキリの足元にかかったのを感じる。
「っと」
「あ、すみません、お湯かかりましたかっ?」
「いや、気にしなくていいよ」
「服にかかったら大変ですもんね」
「いや、洗濯前の服だからこれ。っていうか今さら今さら」
彼女には見えないだろうけれど、キリが自分の服のすそを引っ張った。そうでした、とあはははとエルーの軽い笑い声が風呂場に響く。
キリの耳から入って、頭のなかで心地よく響いて余韻が残る。
「じゃ、じゃあシャワー流しっぱなしにしてもいいですか?」
「へ? いいけど」
それからすぐに聞き慣れた水音が風呂場に聞こえ、ことんと床にそれが置かれたようだ。
――身体洗うのかな。
もしかしたら、身体をタオルでこする音とか何とか聞かれたくないのかなとキリは考える。乙女心というのはよくわからない。
彼の手を置いた首筋の下にある背中、男である彼より小さいのに色んなものを背負ってきた背中だ。
「背中……」
「え?」
思わず口に出てしまったのをエルーが聞いてしまったようで、キリは誤魔化した。彼女もそれ以上は追及してこない。
――男同士なら背中流してやろうか、なんて言っちゃうんだけど。
そう思った瞬間に、自分がファランと裸の付き合い・背中の流しっこをしているイメージが出てきて、恐ろしくなって頭のなかからそれを振り払う。
全身が服の上からでも湯気に包まれたことがわかり、彼女の肌に触れている指先がいつもより温かくいや熱く感じてきた。熱いけれど、嫌と思うような不快でもない。
ふと彼女の首筋の、背骨をつぅっとなぞるように指を動かしたくなった。邪にも思えるそれはすぐ彼の頭のなかから振り払う。
ぴしょーんと天井から落ちる水音と、シャワーの流れる音が風呂場のなかにあり続けた。
すまん、やっぱパソコンで書いたのを携帯に送ってコピペしまくろうと思ったんだが途中から出来ないorz
浅はかだった
規制解除おとなしく待つわチキショウ
___
/ || ̄ ̄|| F5F5F5
| ||__|| (д゚*)
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
| | ( ./ /
GJ
だが何でそんなID変わってんだ?
専ブラとか入れてないしよくわからんので、コピペするたびにいちいちページ開いたり閉じたりして接続切ってるからだと思うw
規制解除はいつになるのか……携帯はめんどい
ええい111はまだか!
F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5
F5F5F5/ || ̄ ̄||F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5
F5F5F5| ||__||F5(д゚*)F5F5F5F5F5F5F5F5F5F5
F5F5F5| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/F5F5F5F5F5F5F5F5
F5F5F5| | ( ./ /F5F5F5F5F5F5F5F5
規制解除ってどのくらいかかるの?
空気を読まず短編投下ー
エロが無くてごめんよ
「だから不可抗力だってば…」
先刻からずっとエルーは拗ねている。
偶然キリの手が自分の胸に当たったからだ。
彼の弁解に対しても聞く耳を持つ気は無いらしい。
スイは外出中であり、からかう人間も居ない。
それが逆に気まずい空気を作り出しているのだろう。
「…もうお嫁に行けません」
そんな大袈裟な、と言葉を溢してしまいそうになったが無理矢理堪える。
それを言った所でこの雰囲気は消えないと彼は悟っていた。
――そうだ、
とキリは閃いた。
からかう人間が居ないなら、自分でからかえば良い。
我ながら愚かな策だが、他に手が無いのも事実だった。
「じゃあ、オレが責任取るよ。それなら問題無いだろ?」
ぴく、と少し動じるエルー。
みるみる耳が赤くなっていく。
「キリさんのばか…」
どうやら彼女は今の言葉を本気と捉えてしまったらしい。
しかし、ノーとは言わない。
予想とは違う反応が返ってきたが、キリに後悔は無かった。
ぎゅっ、と繋いだ手を強く握るエルー。
それが彼女なりのイエスの意味だと、彼には分かった。
甘〜〜いWWW
ここのSSは何故いつもHの一歩手前で終わるんだw
だけどGJせざるを得ない・・・くやしいっ
虫歯になっちゃうwww
gj
アーツの掲載位置やべぇ、早くアンケ出さないと……。
それにしても今週のエルーは可愛すぎだと思うんだ。
今週やばいな。もう恋してる顔だもん
思った。あれは恋してる
恋するエルーたんハァハァ
つーかエルーたんスレでやってやれw
規制から1週間は経った
もう代理投下頼みたいくらいだw
実際の投下時に一行の長さ調整とかしないと駄目だろうし、難しいかぁ……
>>111さんかな?
読みづらくてもよいから
読みたいです
続き気になってもきゅもきゅ
とんだ焦らしプレイwww
今の悲しみを紛らわしてくれるなら何だって構わんよ
誰か捨てアド晒してくれれば原稿送るし代理投下は出来るけどな
それとも原稿そのものをアップするかか
こんな時期に巻き添え規制なんて
打ちきりか…
ありがとう
こんなスレがあったのかw!
日付変わるまでには投下するからコピペ頼んだ
>>170に投下を終えましたw
長らくやきもきさせてすみませんでした。
下手に本編のフォロー的なものを入れずに、とっととエロに入っていれば良かったかなと後悔。推敲も足りなかったかも。
本編は残念なことになったようで、悔やむばかりです。
シチュ的にはおいしいので、ネタが続けばこちらにはあんなので良ければ投下するので宜しくですw
>>153 あなたは空気なんて読まずにもっと投下してくださいお願いします。
ニヤニヤさせてもらいました!
GJ!
見てきた
スイGJとエルーに萌え死んだ
>>167 逆に考えるんだ
むしろSSは創り易くなったと考えるんだ。
>>174 それだ!!!
ということで来週のジャンプ読んだらSSを書こうと思う
蛇口をひねり、お湯を風呂桶にため終えたころだった。
「ひゃっ」
思わず声が出てしまった。キリの手が、ほんの少しだけ動いたようだ。
たったそれだけなのに、今までとは全然違う反応を見せてしまってエルーはバツの悪い感じが胸のなかにあった。
とりあえず目の前のお湯を肩から、少しずつ全身を濡らすようにかける。後ろにキリがいることも忘れず、首筋にはなるべくかからないように注意を払ったつもりだった。
「っと」
「あ、すみません、お湯かかりましたかっ?」
「いや、気にしなくていいよ」
「服にかかったら大変ですもんね」
「いや、洗濯前の服だからこれ。っていうか今さら今さら」
キリの言葉にそうでした、とあはははと笑ってしまった。そして、同時に本当に彼が後ろに立っているのだということを改めて認識した。
「じゃ、じゃあシャワー流しっぱなしにしてもいいですか?」
「へ? いいけど」
万一でも、何か恥ずかしい音が聞こえたら嫌だなと思ってシャワーの温度を調節して出しっ放しにする。暴れないように、自分の足でえいやっと踏みつけておく。
「背中……」
「え?」
キリがなんでもないと誤魔化した。エルーもそれ以上は追及しなかったけれど、気になる。
――背中、背中、何か変だったかな?
エルーはわずかに首をひねりながら、身体を洗い始める。今まで両手を使って洗えることはなかったので、これは本当に気持ちが良かった。
こうして力強く、マッサージをするように念入りにごしごしと肌をこすって洗う感じがたまらなかった。
そのおかげか血の巡りが良くなり、段々身体のなかから温まってきた。自分の肌に触れているキリの指先がいつもより温かくいや熱く感じてきた。熱いけれど、離したいと思うような不快でもない。
彼の手が置かれている首筋が、くすぐったいというか心地よいというか不思議な感じがした。
――あっ、湯桶じゃなくてシャワー使ってれば……。
湯桶でかぶるのではなく、弱めのシャワーを使えばお湯はそうはねない。最初からそうしていればキリにかかったりすることもなかった、とエルーは今さらながら気づいた。
ちょっとしたことだが、それなりに肩を落とした。これからそうすればいいか、とすぐに気を取り直す。
足で押さえつけていたシャワーを手に取り、少し勢いを弱めて身体にかけていく。ついでに髪を濡らそうと、いやその前にキリに一言断りを入れておくことにする。
「これから髪洗うんで、シャンプーとか指にかかるかもしれません」
「あ、ああ」
キリが言いよどむ。エルーもいちいち一言ずつ声をかけていくのが、気恥ずかしいというかこそばゆい。ひとつひとつ答えが返ってくるのが、嬉しい。
どうしたんだろう、フフッとエルーは微笑んで首をちょっとだけすくめる。
「あ、あのさ」
「は、はい」
「髪洗うの手伝おうか?」
「へっ」
キリの突然の提案だった。早くものぼせてきたのだろうか、自分の顔が熱い。
エルーの頭のなかがぐぅるぐぅる渦巻いているようで、同じように舌もよく回っていない気がする。言葉がのどまで出かかっていそうで、ごくんとつばを飲み込んで落ち着かせる。
「お、お願いします……?」
ようやく出た言葉がそれで、エルーは固まった。それから、ゆっくりと後ろを振り返るのとほぼ同時にキリがぺたんと床に座った。思わずきゅ、ばっとエルーは真正面を向き、姿勢を正してしまう。相手は目隠しをしているのに、まともに顔を合わせられない。
「あ、あのさ」
「は、はひ」
「前見えないから、シャンプー、髪につけるのはやってくれない?」
「あ、はいはい!」
エルーがぎゅっぎゅとシャンプーのノズルを押し、手のひらにそれをためる。すっと自分の髪にのせ、のばして、指を立てて泡立てる。
そこでこつんとキリの指がぶつかったのがわかって、反射的に彼女は右手を引っ込めてしまった。宙を浮いたその手は行き場を探し、落ち着いた先は自分の太ももと膝の裏だった。
エルーの首筋にまだキリの指の感触があるので、空いている右手だけで彼女の頭髪を優しく撫でる。エルーは彼の手にぶつからないよう、自分の左手で残ったスペースを洗いたてた。
傍から見ればおかしな光景だ。銭湯で似たようなサービスがあったかな、と思うけれどエルーはされたことがない。
キリの指先は優しかった。繊細で器用な手先を活かして、エルーの右頭部を丁寧に洗髪してくれる。触っている彼の指が思いのほか硬く、女の子の自分とは随分違った。
――この手、この指で色んなものを作ったり……私や色んな人を救ってくれたりするんだ。
それを1人占めしているようで、ちょっぴり贅沢な気分だ。それに手を繋いでいる時とはまた感じ方に差があり、今一緒に自分の頭に触れているのでよくわかる。
そう優しいけれど、何か切なくなるこの感じをエルーはつかみそこねていた。
それからキリの左手も参戦したのを、また指同士がぶつかったので気づけた。エルーは両手を下ろし、黙って洗われることにした。こてんと後ろに首を傾け、キリに預けてしまう。しゃかしゃかと動く指が、今までにない安息を感じさせてくれる。
「ん、シャワー」
キリにそう言われ、エルーは名残惜しそうにシャンプーの泡を洗い流した。左手は離れていくけれど、右手はつむじから首筋の背骨をそってまた肩の辺りに置かれる。エルーはその手を取って、キリに立ち上がることを促した。
「湯船につかりますんで」
「うん」
重なり合った2人の手は指先だけ絡めて、転ばない程度でほんの少しだけ足早に歩いた。
「あ、あのさ」
「は、はい」
「髪洗うの手伝おうか?」
「へっ」
キリの突然の提案だった。早くものぼせてきたのだろうか、自分の顔が熱い。
エルーの頭のなかがぐぅるぐぅる渦巻いているようで、同じように舌もよく回っていない気がする。言葉がのどまで出かかっていそうで、ごくんとつばを飲み込んで落ち着かせる。
「お、お願いします……?」
ようやく出た言葉がそれで、エルーは固まった。それから、ゆっくりと後ろを振り返るのとほぼ同時にキリがぺたんと床に座った。思わずきゅ、ばっとエルーは真正面を向き、姿勢を正してしまう。相手は目隠しをしているのに、まともに顔を合わせられない。
「あ、あのさ」
「は、はひ」
「前見えないから、シャンプー、髪につけるのはやってくれない?」
「あ、はいはい!」
エルーがぎゅっぎゅとシャンプーのノズルを押し、手のひらにそれをためる。すっと自分の髪にのせ、のばして、指を立てて泡立てる。
そこでこつんとキリの指がぶつかったのがわかって、反射的に彼女は右手を引っ込めてしまった。宙を浮いたその手は行き場を探し、落ち着いた先は自分の太ももと膝の裏だった。
エルーの首筋にまだキリの指の感触があるので、空いている右手だけで彼女の頭髪を優しく撫でる。エルーは彼の手にぶつからないよう、自分の左手で残ったスペースを洗いたてた。
傍から見ればおかしな光景だ。銭湯で似たようなサービスがあったかな、と思うけれどエルーはされたことがない。
キリの指先は優しかった。繊細で器用な手先を活かして、エルーの右頭部を丁寧に洗髪してくれる。触っている彼の指が思いのほか硬く、女の子の自分とは随分違った。
――この手、この指で色んなものを作ったり……私や色んな人を救ってくれたりするんだ。
それを1人占めしているようで、ちょっぴり贅沢な気分だ。それに手を繋いでいる時とはまた感じ方に差があり、今一緒に自分の頭に触れているのでよくわかる。
そう優しいけれど、何か切なくなるこの感じをエルーはつかみそこねていた。
それからキリの左手も参戦したのを、また指同士がぶつかったので気づけた。エルーは両手を下ろし、黙って洗われることにした。こてんと後ろに首を傾け、キリに預けてしまう。しゃかしゃかと動く指が、今までにない安息を感じさせてくれる。
「ん、シャワー」
キリにそう言われ、エルーは名残惜しそうにシャンプーの泡を洗い流した。左手は離れていくけれど、右手はつむじから首筋の背骨をそってまた肩の辺りに置かれる。エルーはその手を取って、キリに立ち上がることを促した。
「湯船につかりますんで」
「うん」
重なり合った2人の手は指先だけ絡めて、転ばない程度でほんの少しだけ足早に歩いた。
ぬるぽ
「オレはあんたを不幸にさせない」
エルーはハッと顔をあげ、少しだけキリの方へ首をひねる。顔は見れない。
「これからもやっぱ旅先々でシスターのことやトロイで言われていくんだろうけど、
せっかく一緒にいて、手を繋いでいるんだ。もうあんただけの重荷にしないで、オレにも背負わせてくれよ」
きゅっと肩越しの手が動く。
「これ以上、キリさんに迷惑かけるわけには」
「迷惑じゃないって。ていうか、何を今さら。こんなこと言わせんなっつーの」
「あ……すみません」
「また謝る」
エルーはぶくぶくと湯のなかに沈む。こういう話になると、どうしても後ろ向きになってしまう自分が嫌だ。
「とにかく、もうあんたは1人じゃないんだから。そこんとこよろしく」
「……はい」
マーサに拾われて、シスターとして生きることを決めて、沢山の人に出会ってきた。
救おうとしてきた多くの人に避けられ、距離を置いて、自ら遠ざける。
どんな間柄の人間であってもそうしなければならない、触れれば感染る不治の病。
いつかシスターとしての限界を超えて発症することも、当たり前のことであったのに、
頭の上では覚悟していたのに、いざその瞬間になれば恐ろしかった。この世界から文字通り消える。
骨も何も残らない。自分を知るものがどれだけいたか、その人達は自分の死をどれだけ悲しんでくれるだろうか。
もしかしたら消えたことすら気づいてもらえないかもしれない。
「はい」
エルーはキリの言葉をかみしめ、ゆっくりと反芻する。
42 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日: 2008/09/02(火) 20:20:34 [ .xGCpjtg ]
シスター同士でも触れ合うことに躊躇われるというのに、彼は迷わず苦しんでいたエルーを拾い上げた。
とっさの行動でシスターとは気づかなかっただけかもしれない、いや彼はそうであっても躊躇わなかっただろう。
そういうことなどから彼を馬鹿だ、青臭い、理想論ばかりと片付けることは簡単だ。こうして彼の温かな手に触れている間にも、
世界で多くの人がトロイで亡くなっていく。元よりシスターの数が足りない、完全な治療にはならないことから救世主は待ち望んだ存在だった。
それなのに、たった1人のシスターであるエルーを救い出し、それだけに一生懸命になってくれている。どうかしている、
事態は一刻も争うだろうに悠長過ぎる。理解が足りていないのかもしれない。ただファルゼンが全滅してしまったから、
護衛をつけて、自分達も強くなろうという考えは間違ってはいない。けれども彼女も、世界もまだ救われていない。それだけが事実だ。
だけど、一般市民Aだった彼にいきなり世界を救うかもという重荷は厳しすぎる。彼にはまだ世界が見えていない、
目の前のシスターを救い出すだけで手一杯でいる。それだけでも取りこぼしそうなくらい、彼はつたない。
今はまだ彼の行く末を見守っていよう。おかしい? 甘すぎる? 彼が今取っている行動はいずれ様々なカタチでの責任となってのしかかるだろう。
悪く言えば今までのツケがのしかかるということであって、本当にこれから先、彼の未来には何が待っているかわからない。
最悪すら、今では考えられないほどに想像を絶するものかもしれない。
一緒にいよう。それが許されている限りでいいから、この手が分かつまで。
「はい。ありがとうございます」
エルーはキリに応えた。彼はお礼と謝ってばかりと言っていたけれど、それは彼ばかりでなくこの世界や今まで出会ったきた人達、
そして自分自身にも向けて言っていたのかもしれない。
「……そろそろあがりますね」
「もう、か?」
「これ以上入ってたらのぼせちゃいます」
エルーはあははと笑い、そう言って湯船のなかで立ち上がる。彼もそれに合わせて立ち上がったことを、首に置かれた手の感触でわかる。
この頭の熱さはのぼせそうなだけじゃないから、笑って誤魔化した。笑うより嘲うの方が近いかもしれない。
いつからだろう。世界や他の人達にかけていた心が、すぐ後ろにいる少年と自分の方ばかりへと移りいったのは。
ワロタ
「これから髪洗うんで、シャンプーとか指にかかるかもしれません」
「あ、ああ」
キリが言いよどんだ。
いちいち断りを入れてくれる彼女の気配りに、意識して動揺しているみたいで恥ずかしい気がしてきた。
「あのさ」
肩に置いた手にかかる濡れた髪の感触、その下に続く彼女の背中に何か思うがあった。そう、ひとつでも彼女の労をねぎえたらと思った。
「は、はい」
「髪洗うの手伝おうか?」
いやらしい気持ちなんてない。
「へっ」
突然の提案だったし、断られるかなとキリはすぐに諦めかけた。相手は年頃の女の子だ。流石にそんなことさせてくれるわけがない、むしろ変に警戒させてしまったかなと心のなかでため息ひとつ吐いた。
「お、お願いします……?」
エルーの戸惑いを見せるような、了承の言葉を聞いてキリは何かを思う前にどすっとびしょ濡れの風呂場の床に直に座り込んだ。
彼女の肩に置いた手の、指の力が思わず入ってしまいそうなのをこらえた。ツッコミを入れた方がいいのだろうか、なんて自分から言い出しておいてそれはないだろと言うのもおかしい。
「あ、あのさ」
「は、はひ」
「前見えないから、シャンプー、髪につけるのはやってくれない?」
「あ、はいはい!」
彼女がぎゅっぎゅとシャンプーのノズルを押し、手のひらにそれをためるような音が聞こえた。それを髪にのせ、のばして、指を立てて泡立てるのも音でわかった。
キリは意を決し、空いた手の方で彼女の頭に触れる。
手で頭の形をさぐり、離さないようにしっかりとつかもうとする。その時、こつんと彼女の指がぶつかったのがわかった。それがすぐに引っ込んでしまったのを、キリは少し残念に思い、なんで!?とその思ったことに対してまたツッコむ。
とにかく、とキリは彼女の髪をわしゃわしゃと洗い始めた。こうやって他人の髪を洗うなんて初めてのような気がする。幼い頃、両親に洗われたことはあった気がするけれど自分が両親にしてやった記憶はなかった。
傍から見ればおかしい光景に違いない。それでもキリは出来るだけ優しく、丁寧に、髪を洗う。おかゆいところはありませんか、なんて冗談も言い出せないくらい必死だった。
――この髪、毎朝いっつもハネてるよなぁ。
他人のことは言えやしないが、とキリはクスッと笑った。シャンプーしている間でさえ、髪がハネようとうずいているのがわかる。
片手だけでは難しくなってきた。なんとなくバランスが悪い。彼女の髪には触れているから、首のところに置いた手は離しても大丈夫だろう。
キリは両手を使ってエルーの髪を洗い始める。彼女の指にまたぶつかったのを追うけれど、どこかにいってしまったようだ。残念に思う自分に首をかしげる。
それからエルーがこてんと後ろに首を傾け、キリに預けてきたことに驚いた。硬直しないで耐えるまま、無心にしゃかしゃかと指を動かした。もうどこかヤケが入っているのは否めない。
「ん、シャワー」
いっぱいいっぱいのキリはそれだけ言うのが精一杯だった。彼女がシャンプーの泡を洗い流してくれると、ほっとしたのも事実だった。
キリはまず左手をそっと離し、右手は離さないようにつむじから首筋の背骨をそってまた肩の辺りに置く。決していやらしい意味でも目的でもないけれど、危うく鎖骨の方まで滑っていきそうになったのは目隠しのせいだ。そういうことなのだ。
頭を少し持ち上げた彼女はその手を取って、キリに立ち上がることを促してきた。
「湯船につかりますんで」
「うん」
会話はそれだけで、彼女が今何を考えているのか全くわからない。重なり合った2人の手は指先だけ絡めて、転ばない程度でほんの少しだけ足早に歩いた。
ちゃぷ、ちゃぷん、ざぷんと湯船につかったような音がした。お湯があふれてくることはなさそうなので、キリは手の位置を組み替えつつ湯船に背中を預けるように座り込んだ。
「う〜〜〜、はぁ」
「あんたオヤジくさいぞ」
「失礼なこと言わないでください」
彼女がそう言うの聞いて、キリは吹き出した。いつものやり取りだ。
「……」
また無言になった。別に会話し続けなくてもいいのだけれど、今の状況だと少し気まずい。
エルーはシスターだ。それがこの世界でどんな意味を持つのか、大人達はみんな知っている。
肌がむき出しになるお風呂を誰かと一緒に入るなんて考えられないことだろう。それに1人旅が基本のようだから、その間の苦労は想像に難くない。もっと人が優しければいいのに、と思うが周りが彼女を避けることは至極当然のことだ。
キリの家族との交流で泣かれてしまった時、もっとよく考えてみるべきだった。手を繋いで旅をしてきて、彼女の境遇を同じ視線で見て、痛感した。
泣きたくなる。
「キリさん」
「なに」
だけど、今はキリが彼女の傍に……一緒にいられる。
ある意味世界からはずれたものが出会い、互いに必要なと感じあえたこと、無意味なわけがない。
「ありがとうございます」
「……いきなり何だよ。ていうか、あんたオレに謝るかお礼ばっかり言ってない?」
「私の気持ちですから」
「ふーん」
それを言うならオレからもエルーに言いたいな、と口を開こうとした時、また彼女が喋り始めた。
「キリさんの手って凄いな、って改めて思って」
髪を洗ってもらったことがそんなに嬉しかったのか何なのか、彼女の声ははずみはしゃいでいるように聞こえた。こちらもそれだけ喜んでもらえて、何よりだと思う。
「髪洗ってもらった時、なんか贅沢な気分でしたよ」
「んなことねーって。オレの手より、あんたの背中の方が凄いと思うね」
「せ、背中ですか」
湯船のなかでばしゃばしゃと動く音がして、あふれ出た湯が彼の背中をつたうが気にしない。
「オレが街のなかで絵とか彫刻とかしてる間、あんたはずっとトロイの治療をしてたんだろ」
「治療だなんて」
トロイは完全に治る病ではない。シスターが出来るのは、ほんの少し時間を与える為に患者の毒を肩代わりする程度だ。
「シスターってことで色んな風に言われたり、見られたりしたんだろ。なのに、ずっとシスター続けて、凄いよ。オレなんかには絶対出来ない」
「そんな。私がシスターをしていたのは、それしか出来なかったからです。間に合わなかった時だって……!」
「それでも、あんたは自分を捨てないで続けてこれたんだ。ずっとずっと、ほんとに色んなもの背負ってさ」
耐性があるということは、他のトロイ患者より長く生きられるということだ。自分の思うままに、夢を追いかけることも出来たはずだ。それなのに、シスターは自分の時間を他人に分け与えることを選んだ。
湯船越しに感じる、彼女の背中。本当の目で見るより、ずっと大きく感じられた。
「オレはあんたを不幸にさせない」
自己犠牲は好きになれない。たった1人で背負い込むようなことを、見てはいられない。自分も他人もどちらも大切なものだと、救いたいと思うからだ。
「これからもやっぱ旅先々でシスターのことやトロイで言われていくんだろうけど、せっかく一緒にいて、手を繋いでいるんだ。もうあんただけの重荷にしないで、
オレにも背負わせてくれよ」
きゅっと肩越しの手が動く。
見ていてオレがツラいから、彼女のわがままを聞いてやらない。それくらいしないと、優しい彼女はすべてを勝手に1人で背負い込もうとするだろう。
「これ以上、キリさんに迷惑かけるわけには」
「迷惑じゃないって。ていうか、何を今さら。こんなこと言わせんなっつーの」
「あ……すみません」
「また謝る」
謝りたいのはこちらの方だと、彼はひとつ息をつく。
「とにかく、もうあんたは1人じゃないんだから。そこんとこよろしく」
「……はい」
キリは小さな母親と大きな父親の間に生まれ、平穏に育ってきた。あの街が、目の前にいた人達が彼の世界だった。生まれ持ったその力と才能で沢山の人や心と触れ合い、
感謝されてきた。自分の力や特技が他人の役に立てるのが嬉しかった。
感謝祭には小さな頃から手伝い、貢献してきたつもりだった。けれど今年はいつもと違って最高責任者を頼まれた。流石にそれは出来ない、と断った。
スイは面白そうだからいいじゃねーかと言うし、両親はやってみたらと軽く言う。この手に出来ることはフレアと作品を作ること、まだ子供である自分ではとても責任が持てない。
そう言うと大人達は笑った。俺達が一丸となってお前を支える、フレアだって1人じゃ何も出来ないだろ、お前も16歳になるしな、少しきついかもしれないがやるんだ、
この街みんながお前の味方だ、この街のみんなから信頼されてるお前ならやれる。無責任な言葉もあったけれど、皆の言葉に悩んで推されて考えて決心した。
「はい」
それが彼の答えだった。
彼女は反芻するように、キリに語りかけるようにその言葉を繰り返した。
エルーと出会って、キリの生活は変わった。発作で苦しむ彼女を、
シスターと気づく前に拾い上げたことが始まりだった。今までと同じように、
大抵の病気ならフレアがあれば何とかなると思っていたのかもしれない。
いくらフレアでもトロイには効かないからやめるんだ、と周りからそれを試すことは止められていた。
浅はかだった。それからまだ見ぬ世界の広さ、自分の小ささを自覚することばかりが起きた。
いきなり救世主の卵と言われたり、ガゼルの暗殺者達から命を狙われることにもなった。
ノリや勢いだけでは何も解決しないし、無力を痛感する。
無策で窮地に飛び込んだこともあった。繋いだ手を離さないと言っておきながら、何度も彼女の手を離してしまった。
それからすぐに彼女に起きる発作を見れば、今のままのフレアではトロイを完全には治療出来ないことは明白だ。
今までとは何もかも違う、広がった世界で彼は何とか出来なかった。
それなのに、周りはどうしようもない彼をどうしようもなく庇ってくれる。ただ守られるだけではツラい。
ファルゼンが全滅し、個人の護衛に頼らざるを得ない今、自らが強くなる為の修行などそんな余裕はないはずだ。
だけど、彼は広がった世界と彼女を守れるだけの力が欲しかった。
正直、世界と言われてもピンとこないし。けれど目の前に見える人くらいは守りぬきたい。
トロイで消えた街は数知れず、今もその脅威に怯える人は絶えない。そんな世界に待ち望んだ救世主の卵と言われた一般市民A、
それは感謝祭の最高責任者の肩書きよりも重い。まだ救うべき世界が見えていないし、
目の前のシスターでさえ満足に助けられない情けない男だ。
大人は責任を取るものであり、それを取ろうとしない大人は無駄に歳を食ったガキだ。
今はまだ庇われてばかりのキリだが、大人になろうとあがいている。自分の今している行為もその代償も、
背負っていこうとしている。自らの行く末に何があるのか、想像もついていない。
目指すトロイ研究所で自分に何をされるのかさえ、わからない。
一緒にいよう。それが許されている限りでいいから、この手が分かつまで。
「はい。ありがとうございます」
エルーは何度も彼に応えるよう、返事をした。思うところが、自分と同じようにあったのだろうか。
その間の取り方と風呂場に小さく響く声が、耳に心地よかった。
「……そろそろあがりますね」
「もう、か?」
「これ以上入ってたらのぼせちゃいます」
彼女はあははと笑い、そう言って湯船のなかで立ち上がる音を立てた。キリもそれに合わせて立ち上がる。
その表情が見えないまま聞こえた笑い声は、何だか切なかった。
彼女を守れるだろうか、いや守ってみせる。そして彼女の思いに応えること、それが自ら手を差し出したキリが取るべき責任だ。
「っしょ、と」
ぎゅっとエルーはバスローブの帯を縛る。身体や髪は一通り拭いたけれど、
これからキリのお風呂に付き合うのだ。きちんとした就寝着はまだ無理だが、
バスローブにくわえて濡れてもいい薄手の上着をはおっている。
もちろん下着は新しいのを着用しているが、
上は濡れてもいい余分な洗い換えが間に合わなかったのでショーツだけだ。
だから上着をはおっているのだ、これでそれがわからないはずだ、
とエルーは自分に言い聞かせ顔に出ないように努める。
「着た?」
「はい」
「目隠し取って」
「いいですよ」
キリが結び目をほどこうとするのを、エルーが手伝う。
ぱらりとほどけた目隠しはエルーの手におさまり、彼は目をこすった。
少しきつく縛りすぎたかな、大丈夫ですかと彼女が覗き込む。
「あ、大丈夫だから」
キリがきょろきょろと風呂場を見て、それからエルーを見た。
風呂上りで、髪もまだ乾いていない彼女が小首をかしげてこちらを見ている。
風呂場の明かりは大したことないはずなのに、まぶしくて正視しにくい。
「……」
「今つけますんで、服を脱ぐのはもうちょっと待ってくださいね」
若干の照れを見せながら念を押すエルーがじっと目隠しそのものを見ているところに、
キリが声をかけた。
「目隠しするの不安?」
「やっ、そういうわけじゃ」
そこまで信用されるのも、キリ自身がなんだか怖かった。
「……別にオレはいーよ、しなくても。男なんて見るべきとこ少ないしさ。
タオル着けるし、基本ずっと後ろ向いてるわけだし」
転ぶことさえ気をつければ、そう難しいことではない。しかし、エルーは真っ赤になって否定した。
「ななな何を言うんですか、もう! すぐつけます! さぁつけましたっ」
手早く、ぎゅっとエルーが目隠しを装着する。キリはぽかんとそれを見て、
吹き出した。それから彼女の手が離れないよう、いつもと同じように服を脱ぎ始めた。
「ちゃんとついてきてる?」
「大丈夫です」
早々に脱いだキリは風呂場を歩き、ぺたんと座り込んだ。彼女の指先は彼の右肩にちょこんとした感触とともに置かれている。今までもこういうところに触れられたことはあるのに、やはり何か違うように思える。
「遠慮せずにもっとべたーって触ればいいのに」
「いいんですっ」
「ほら」
ぐいっとエルーの手首を取り、キリは掌全体を押し付けさせた。1mmでも離れたら発作が起きてしまうのだ。ちょこっと触っているだけだと、安心出来ない。
「ちょ、キリさんっ」
「今さら照れない」
「っ、今は違うんです!」
目隠しはしているが、異性が目の前で裸になっている。いつもなら腕で距離を置き手を繋ぐのだが、今はその肩へ直に触れているのだ。意識して当然だが、そういう問題ではない。
「お湯かかんないようにシャワー使った方がいいよな?」
「はい。そうですね」
エルーの失敗をキリが活かし、その温度を調整してシャワーを弱めに出し始める。後ろにいる彼女を見ながら、かからないように慎重に全身にお湯を浴びる。
それからごしごしと全身をくまなく洗う。エルーと同様、思い切り両手を使って身体を洗うのは久し振りだ。気持ちがいい。
エルーは動悸を抑えようと頑張っていた。
服の上からではない、直に彼の首筋へ手を置いていることに動揺を隠せなかった。目隠しをしている分、その固い肌触りを更に意識してしまう。
これで手の平をずらして、また指先だけにしようとしたら彼にまた手首を取られる。そんなことされたら、余計に鼓動が早まってしまう。
自分でも変に自意識過剰だよね、と思う。彼を信じていないわけではないのに、どうしてもそういう方面を意識してしまう自分が嫌だ。今までの旅でもそんな失礼なことを考えてしまったこともあり、その夜は申し訳なさでなかなか寝つけなかった。
まさか期待しているわけでもないのに、とエルーは自らの首をぶんぶんと横に振る。本当に頭がのぼせているのかもしれない。早く出て、頭を冷やしたい。
……沈黙が始まった。談笑なんてなくてもいいのに、やはり気まずい空気のような感じがした。
エルーは直に触れている彼の首筋から、その服を着ていてはわからないたくましさを感じていた。やはり女の子の自分とは違う、男の子のものだ。
また何か思い浮かべてしまったので、エルーはまた頭を思い切り振ってそれを振り払う。彼がそれに気づいて後ろを見たので、余計に恥ずかしい。その上見て見ぬふりをしてくれるのか、沈黙は続く。
ファランは暇だった。
悪いことではない。何事も起こらないのなら、それに越したことはない。無駄なことはしたくない。
「……」
現在もスイの帰らない部屋に聞こえるのは風呂場からの小さなシャワー音だけ、暇な彼がうとうととついまどろんでしまう。落ちかけたところ、カッと目を見開くことの繰り返しだ。
この半端な状態のままではいざという時、対応が出来ない。ここで彼は数分間眠りにつくことに決めた。ほんのわずかでも集中して眠れれば、本来の就寝時間まで耐えられるはずだ。少なくとも、今の状態を続けるよりいい。
決断したファランの行動は早く、固く目を閉じた。体勢はあくまで崩さない。
数秒後、彼は安らかな眠りについていた。
沈黙は続き、キリは身体を洗い終えた。ばしゃーっとお湯で泡を流し、ふぃーっと一息つく。
次は頭を洗うのだが、なんとなくここで動きを止めた。もしかしたらエルーが、なんてものが脳裏をよぎったからだ。
しかし、その気配は無さそうなのでキリは黙々とシャンプーのノズルを押して、出てきたものを髪に伸ばす。
わしゃわしゃと先程彼女にやってあげたように、自分の髪を洗う。
洗っている間にそのことを鮮明に思い出して物凄く恥ずかしくて、消えてしまいたくなってきた。自分に当たるように、洗髪している手の動きが早まる。
それと気のせいか、エルーの手の感触が少しずつ上にずれていっているように思える。うなじ、そしてえりあしに指先が触れている気がするのだ。
勢いづいていたキリの手がそのまま止まり、エルーの指先を全神経集中させて追いかけ待ってみる。
緊張と同時に顔が熱くなってきた。彼女は無言で、彼がごくりとつばを飲み込んだ。
その時だった。
風呂場の窓から何者かが、足音も立てず侵入してきた。
全神経を集中させていたおかげでその異変に気づけたキリだが、
目にシャンプーが入ってよく見えない。エルーは目隠しをしていて、よくわからない。
なんかいいところだったのに、2人がほぼそんなことを思っていた。
キリが足音もなく現れた侵入者に気づけたのは、それにおぼえがあるからだ。
「なぁーにやってんのかなぁ、おふたりさん」
にまにまと不気味な笑顔で2人を見ている侵入者、キリが確信を持って声に出した。
「おまっ、スイ!」
「え? スイさん!?」
エルーは目隠しをはずそうかどうか迷いながらも結び目に手をかけるが、
勢い任せ出つけてしまったそれは意外にも固かった。キリはシャンプーの泡というかつてない妨害に苦戦していた。
「いーねぇ、らぶらぶで」
はぁんとうっとりするような声と仕草をスイが見せ、2人をからかう。
「って、お前早く出てけ! このパターン2度目かっ?」
「やだ」
きっぱりと言い捨ててきた。スイは獲物を見る目で、じりじりと2人に迫っていく。
エルーとキリの2人が一緒に風呂へ入ることになったと決まった時、
スイは乱入して遊んでやろうと決めた。それから部屋の外のファランの隙を待ち、思い切り暴れられそうな時をじっと待っていたのだ。
それでもあのファランに気づぬよう気配を絶って、足音も無く忍び寄り、
足場の悪い窓から侵入してみせるとはクリアナギンの血と才能の無駄遣いだった。
ここでエルーが叫べばファランは飛び起きるがスイは逃げ、残ったキリは言い訳の間もなく叩き飛ばされる。
かといって、エルーが撃退しようとすればトロイがスイに感染ってしまう。
ここはキリが動いて、大きな音を出さずにスイを追い出すしかない。
無理だ。
それを悟った瞬間に、スイにキリの前隠しのタオルを取られた。慌てて片手で隠し、
スイをうまく開かない目で追う。どこにいる、広いとはいえ風呂場という空間は限られている。
「っ、いた!」
「どこですか!?」
エルーの真後ろだ。にぃーっと笑うスイが、何もわからないエルーの上着のボタンをはずし、
バスローブの帯と目隠しをほどいた。なんと言う早業、しかも彼女自身には指一本触れていない。
またしても血と才能の無駄遣いっぷりを披露してくれる。
キリが捕まえようと振り向くと、エルーが置いていた手がずれる。しかも床は濡れている上、
泡が残っていてよく滑る。体勢を崩し、それでいて手か身体のどこか一部でも離れないようにするだけでいっぱいいっぱいだ。
ばっしゃーと水音と共に転んだ音が風呂場に響き、スイがぴょんぴょん跳ねて倒れたキリを小ばかにする。
スイが思わず声に出して笑い始めると、風呂場のドアの外から物音がした気がする。
引き際を知るスイはキリのタオルを手に持ったまま、また窓から外へと逃げ出した。
こっそり窓の外で張り付いていることもなく、
本当に宿の正面から入ってファランのいる部屋に何食わぬ顔で戻っていったらしかった。いや、後者は推測だが前者は確かなようだ。
「てててて」
「だ、大丈夫ですかキリさん」
彼女の手の感触が背中に感じる。どうやら離れなかったようだ。
キリはエルーの左手を取り、ぶつぶつとスイへの文句を言いながら起き上がった。
彼女の右手はキリの肩にあるようで、かなり2人の距離が近くなっている。
それからぴたっと固まった。
そうだ。スイが暴れてくれたおかげで、エルーとキリは今真正面から向かい合っている。
それだけならいいが何より、エルーの格好だ。上着のボタンがはずれ、バスローブの帯がほどかれ、
前がはだけている。まずキリに見えたのがへそ、そしてちょっと上に目が動くとブラなどつけていないことと出来ていない胸の谷間が確認出来て、
下に動かすと太ももとショーツ……ここで彼は思い切り固くぎゅっと目をつむって手で覆う。
そして、エルーもまた目隠しがはずれているのをようやく自覚し、
キリが固く目をつむった理由が何なのかすぐにわかった。悲鳴をあげたらキリの身が危ういので、
堪えて慌ててはだけたすそを片手でかき集めて隠す。
「み、見てないから! 湯気で見えてないから! ごめん、見てない!」
「わわわわわわかってますってば!」
ぐぅとうなだれたエルーの視線の先、それがとどめだった。
これは決して故意ではない、自然現象だ。
片手では隠しきれない男性の、一点に血液が集まって起きるそれ……
勃起をエルーは目の当たりにした。
「……っっっ!!!」
もはや声にする寸前、口もリアクションも今までで一番大きい。交互に失態を気づきあう2人、
キリは思わずエルーの口を塞ごうと身体を起こす。
濡れた上に泡の残る床、バランスを崩しかけている体勢、その場の勢い。
この3つが揃った今、これもまた故意ではない事故は必然だった。
キリの身体が前のめりに崩れ、避けるより受け止めようとしたエルーが道連れで風呂場の床に倒れこんだ。
「っ!」
キリはエルーの柔らかな身体に顔がうずまり、エルーはその足に割って入ってきてしまう彼の身体を感じた。
逃げ出そうにも、動くに動けない。
「ゃっ」
「ご、ごめ」
その身体の柔らかさに嬌声のようなものを聞いてしまい、ますますキリのものが硬くなる。
このままだと変態一直線だと、彼は早くに起き上がろうと腕を突っ張って膝を立てようとする。
そんな彼の腕をつかんだのはエルーだった。動きが止まり、キリは顔を横に背けて聞いた。
「な、なに」
「あ、あの……」
心臓にも目にも悪い状況だ。キリは再び風景画を頭のなかで描こうとするが、
どうしてもモチーフが裸婦像になってしまう。何度も丸めて捨てるが、どうしても駄目だった。
「キリさん」
「見てないよ、見てないから」
キリは女性に興味が無いわけではない。ただスイから3度の告白を受け即ふられ、
ちょっと心に傷を負ってしまっただけ。だから、この体勢は非常にまずいのだ。
それなのに、エルーはキリの身体を引き寄せて抱きとめる。
「qあwせdrftgyう!!?」
「あったかいですね、キリさん」
エルーがはにかむように言ってきて、キリの頭はのぼせあがりそうだった。
彼女の身体は柔らかくて本当に温かくて、いいにおいがして、くらくらする。
「ちょっと、本当にまずいから!」
「……」
そう言っても彼女は離そうとしない。むしろ、更に強く抱きしめてくる。
「っ、なぁあんた! 何考えてんだって!」
キリが声を荒げる。それでも風呂場の外には聞こえないよう、絶妙な大きさだ。
「キリさん」
「……なに」
「この先も、私達ずっと一緒ですよね」
「ああ」
エルーに突然不安のようなものが胸中で渦巻きだした。今触れている温もりが、そうさせているのかもしれない。
「絶対に?」
「絶対」
この先へ、向かうトロイ研究所で2人がどうなるかわからない。キリとエルーは離れ離れになるかもしれない。
手を離すだけで発作が起きる彼女より、生かすべきシスターは他にいると判断されるかもしれない。2人が望む通りにはならないかもしれない。
「私はこの世界からトロイがなくなるのが望みです。私自身はどうなっても」
「オレ、嫌だからな。あんたが消えるなんて、オレ認めないからな」
ぎゅっとキリがエルーを強く、強く抱きしめる。エルーの身体は少し震えていて、それも弱気も何もかも押し潰してしまおうとした。
この命を離したくない。
「ありがとうございます、キリさん」
「礼なんかいらない。オレは……」
2人が出会った時からその運命は変わった。いや、邂逅によって運命は始まったのだ。
この世界に、この力を持って生まれたのは彼女の為だと信じたい。
少しだけキリは上半身を起こし、エルーの顔を見た。真っ直ぐに視線がぶつかり合う。
「キリさん」
「エルー」
離れられないのはトロイがあるから、それだけじゃない。
ひとつ互いのことを知っていくたびに、少しずつ惹かれていった。
消えてほしくない。
目の前からいなくならないでほしい。
このわがままを通していたい。
この手が分かつまでとは言わないで、この先ずっと……。
「好きだから」
「はい」
「好きだ」
「はい。ありがとうございます」
2人はくすりと微笑みあって、もう一度ぎゅっと抱きしめあった。
温かな肌を感じあって、互いの肌の感触を知り合った。
キリは首だけ起こし、エルーの頬に触れる。くすぐったそうに彼女が笑うと、キリがごつんと優しくおでこをぶつける。
ごく自然のような、流れるように、2人はついばむようなキスをした。
53 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日: 2008/09/02(火) 20:37:12 [ .xGCpjtg ]
スイ乱入時、ファランは何かを感じ取ってか目を覚ました。眠気もない、万全の体勢だ。
「……?」
聞き覚えのある笑い声も聞こえた気がする。いや気のせいではなさそうだが、少なくともガゼルの暗殺者ではなさそうだ。
警戒も気を張ることも緩めず、風呂場の方をじっとにらんでいる。
それから数分後、この部屋のドアががちゃりと開いてスイが帰ってきた。構えを解いて、スイの方を見る。
「どこに行っていた」
「うっせ! てめぇにゃ関係ねーだろ」
「そのタオルは?」
「あたしんだが文句あるか?」
がるるると今にも噛み付いてきそうだ。ファランは肩で息を吐き、また黙った。
「あの2人はまだ風呂か?」
「ああ」
「ふーん」
「……なんだその笑みは」
にやーっと笑うスイに対し、ファランはいぶかしむ。
「いやぁ、長湯だなぁって思ってさ」
「2人分だからな」
「あっは!」
ファランはどうして外出していたスイが2人が入っていた時間を知っているのか、怪しむ。素知らぬ顔でスイはチェリー缶をぱきんと指で開け、大口あけてぱくりと食べる。口の端からさくらんぼの枝をはみ出させながら、ファランに背を向けた。
「なぁーにヤッてんのかねぇ、キリのやつ」
こらえつつ肩を震わせ、タオルをぶんぶんと振り回し、スイは実に愉しそうに呟いたのだった。
湯気立ち込める風呂場に2人、横たわる。
キリはそっとエルーの首筋にキスし、痕が残らない程度に吸いつく。
「んっ」
びくんと彼女が可愛い反応を見せると、彼はそのまま首筋を伝って鎖骨までなぞる。
エルーはもぞもぞと動いて袖から腕を抜けば、そのバスローブのおかげで硬く濡れた床に当たっても痛くない。
首を少し傾げるキリがいきりたったものを、エルーの下の口にぶつけるのをショーツ越しに感じ取る。
「っ! ちょ、キリさん」
「や、よくわかんないんだけど」
「まだ早いです、早いですってっ」
ばたばたと足をばたつかせ、エルーがうーうーとうなる。
更に首を傾げるキリが、彼女に聞く。
「なぁ、オレどうすりゃいいの?
ぽりぽりと右手であごをかくキリに、エルーが真っ赤になる。
「そそそんなこと女の子に言わせないでくださいよっ」
「いや、ほんとにわかんないだってば」
うーとエルーがあごを少し引いて、目をそらす。
「も、もうちょっと……その、濡らさないと」
「うん?」
「感じさせて……」と、エルーが消え入りそうな声でつぶやく。
キリがその恥じらいを見せる彼女が物凄く可愛くて、ぎゅっと抱きしめた。
ひゃ、ひぅと思わず出てしまった声に自分でも恥ずかしくてきゅっと目をつぶる。
「感じさせればいいんだな?」
キリがエルーの耳元でささやく。
「悪い。ほんっとやばい、オレの理性マジやばい」
「キ、リさ……」
「あんた可愛すぎんだよ」
男の子の憧れ、女の子の乳房にキリが直に手を触れる。
大きくはないけれど、充分な手ごたえを感じる。
初めて触れる柔らかさに、キリは感動すらおぼえた。
「ぁ、ッ……」
「ん?」
何か言いたげなエルーだが、感じすぎて声が出てこないようだ
フレアはこんな感度まで2倍にするようだ。
キリは惜しそうに乳房から手を離し、「なに?」と聞いてみる。
「っ、はぁ……あんたじゃなくて名前、呼んでほしっ、くて」
「……あんたさぁ、オレの理性どこまで壊す気?」
「ま、たっ」
「またはエルーだっ」
キリはそう断言してから、乳房に唇をつける。
「ひゃ、あッ」
喘ぎ声が漏れ出てきたのを、キリは慌てて空いた左手の指2本を彼女の口に入れる。
下手にそういう声を出すと、ファランが風呂場に突入してくるかもしれない。
エルーもそれはわかっているのに、どうしても声が漏れてしまう。
状況はわかっているけれど、キリの手で感じて出るものを我慢したくないのだ。
――キリさんばっかりずるい。
右の手の平を、左手の人差し指でなぞってみよう。もしくは反対だ。
女性の感度は手の平、男性の感度は人差し指の方だと言われている。
それだけ大きく感度に差があるのだ。
ちゅく、と指が彼女の口から抜け出る。
「エルー、頼むから我慢して」
「ぅ、ぅ」
弱々しく頷くのを見てから、キリは乳首を甘噛みする。
「ひゃあッッ」
わわわわと大慌てでキリが手の平で彼女の口をふさぐ。
「我慢してってば」
「不意打ちすぎますっ!」
エルーが真っ赤になって首を振り、キリの下でぱたぱたとまた足をばたつかせる。
彼が困り、目を少しうるませる彼女を見て更に困った。
じっと可愛すぎる彼女を見つめていると、急にぴたっとぱたぱたさせていた足をとめた。
「エルー」
「……キリさん」
名前を、小さく何度も繰り返してつぶやきあう。
それから、じぃっとお互いの顔を見つめる。
「なんか胸がこう、こそばゆいな」
「はい」
2人は目を細めて微笑む。
キリは彼女のおでこにキスをし、それから頬や耳にも唇を落とす。
優しくて、幸せな感触にひとつひとつ口付けるたびにエルーはとろんと惚けてしまう。
またそんな可愛い表情を見せて、たまらなくなったキリは半開きになっている唇をふさぐ。
甘い唾液が彼の舌と入り込んできて、彼女の頭が痺れる。
彼のすべてが媚薬のように、エルーを快楽へとおぼれさせようとした。
唇をふさいだまま、キリの右手がまた彼女の乳房の方に伸びる。
やわやわとなでて、それから揉みしだく。
こうやって口で口をふさいでいれば、いくら感じても彼女の声は漏れないはずだ。
本当に柔らかく膨らんでいるそこは、平らな男の胸板とはぜんぜん違った。
乳房に触れていた彼の手の平に何かとがっているようなものがある。
それが乳首だとわかって、キリは手の平をすぼめてそこをつまんだ。
「ん、んっ!」
エルーが身をよじろうとするのを、その顔ごと動かして唇を離さない。
くりくりとこねくるように、乳首を中心に繊細なタッチを繰り返す。
そして今唇を離すと絶対にまずい、声に出るほど感じているのがよくわかる。
……彼女の言う通り、感じさせている。
おそるおそる、キリは左手をエルーの太ももの内側に伸ばしてみた。
ショーツをずらされ、彼女の下の口に直に空気と彼の指先が当たる。
「っッ!」
彼の指先が下の唇に触れただけで、彼女の上半身は跳ね上がりそうになるのを押さえつける。
「すごいな、これ」
キリは唇を離し、触れた左手の指をエルーの目の前で見る。
お風呂のお湯ではない、ぬめっとした愛液がついているのを見てエルーが口をパクパクさせる。
「み、見せないでくださいっ」
「ごめん」
キリがぺろっとその指先を舐めるのを見て、エルーが絶句した。
変態、と叫びたかったが彼にその自覚はないだろう。
多分なんとなくの行為だ、たまに天然でそういうことをするから心臓に悪い。
「……」
「なんでそこで黙っちゃうんですか」
「なぁ」
「なんです」
「見てもいい?」
「何を」
「エルーの大事なとこ」
一瞬で頭が沸騰した。
「ななななななな」
「いいだろ?」
「……ぅー」
顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。本当に彼は変態なのかもしれない。
確かに男の子なら興味があることだろうけれど、女の子としては物凄く恥ずかしい。
「嫌ならやめるけど……駄目か?」
そう真剣な表情で聞かれてしまい、エルーはその視線から目をそらした。
「……キリさんはずるいです」
「え? なんだって?」
あくまで真面目なキリにエルーはどんどん追い詰められる。
ずるい、という言葉も小さすぎて届かなかったようだ
「ど」
「ど?」
「ど……ぅぞ」
もう消えてしまいたいくらい、身体を縮こまらせる。
キリは少し考えてから、上半身を起こして彼女の下の方にずれていく。
彼女は身体を硬くし、じりじりと迫ってくる彼の動きを肌で感じる。
じれったいもどかしい、いや恥ずかしいのだがそんな感情がエルーのなかからふつふつとわきあがってくる。
エルーは微妙かつ複雑な気持ちで足を閉じていたが、考えている間にキリがあっさり開けてしまう。そしてずるっとショーツを脱がされてしまい、ぱちゃっと濡れた床に落ちる。
「っ、ぁ、ちょちょっと!」
何の感慨もなく、こうも簡単に剥かれてしまったことに今さらエルーが慌てる。
と同時に見られている、という視線を感じてきゅっと下の口が動く。
「へー」
キリが初めて見る女性の性器、それを興味深そうに見ている。どうしてこんなに濡れているのかも、その仕組みだってよくわからない。
それから、もうすぐここに自分のものが挿入っていくのだという生々しいことを思い浮かべる。未だにそれがどんなものなのか、わからないことだらけだ。
「キリ、さんっ」
「うぉッ、なに?」
「はっ、恥ずかしいんであんまり見ない……でぇ」
エルーが顔を覆い隠して、力強かった制止の声も段々小さくなっていく。
キリも彼女の性器より、その隠れた表情の方が気になって仕方ないという顔でまたのしかかる。顔を近づけてその両手首をつかんで、ぐいぐいっと引っ張る。
頑なに、今さらそれを拒むエルーにキリのなかで嗜虐心がうずうずと自覚させるように芽生えだした。
「エルー」
耳元で名前をささやくと、彼女は肩をせばめて彼の下でばたばた動く。嬉しいのか恥ずかしいのか、顔を隠したままでいる。
「え、る、ぅ」
1文字1文字かみ締めるように、彼女にささやきかける。彼女がこうしてやることがいちいちキリのツボに入って、どうしようもなく愛おしい。
キリは自らの肘を床につけ、ぐーっと力を込めてエルーの天岩戸をこじ開ける。
今にも泣き出しそうな、照れと怒りが混じったような複雑な感情が見えた。
「可愛いな」
「っ」
彼女の不意をついて、キリは口付ける。これでチャラな、と語りかけるような優しい口付け。
ゆっくり口を離すと、彼女が表情で語りかけてくる。許しません、と訴えかけている。
言葉を交わさず、目と目で会話をしあう。
どうしたら許してくれる?
知りません。
じゃあ、やめようか?
……それもいやです。
どうしようかな。
キリさんのいじわる。
「なぁ」
彼女の頭をかかえこんで、キリは抱きしめ頭を撫でる。ハネッ毛を指に絡ませ、少しだけ遊ぶ。
そうしてキリの言葉を待っているエルーに、彼が精一杯の言葉を渡す。
「オレ、一生大事にするから」
「……はい。キリさん、私を貰ってください」
きゅうっと2人はお互いを抱きしめ、そのままの体勢で止まった。
ずっと下でエルーは苦しくないのか、と彼は思いもしたが杞憂だった。
彼ののしかかってくる重み、直に触れて伝わる温もり、におい、すべてが彼女を心の底から満たしていく。
もっと彼のことを感じていたい。これから先すぐのことが怖くない、といえば嘘だ。
それでも、彼ならいい。
彼でなければ嫌だ。
エルーは自分からキリの首筋に唇をつけ、ちゅっと吸った。痕を残して独占したい、と思うのは一緒に旅しているスイを意識してのことだろうか。
スイの元彼女、という言葉を思い出してずくんと胸を痛める。エルーより幼馴染としてずっといたスイは、彼女の知らない沢山のキリを知っている。
羨ましい、そしてずるい、そして嫌だ。
……もしかして、彼を想うばかりヤな女の子になったのかもしれない。
不安そうにキリのことを見ると、彼はいつものように笑って彼女を見た。
何も心配することはない、2人ならどんなことだって乗り越えられる。
そうだ、これから2人で沢山色んなものを見よう。乗り越えていくたびに、そこで見えた新しい何かをしっかり心と脳に刻んでいこう。
これからずっと隣を見れば繋がった手、そしてお互いがいることを誓おう。
約束だ。
そう、また無言で会話をした。
「エルー」
「キリ」
2人はまた口付けを交わし、ゆっくりとキリは身体を起こす。
「オレのこと、初めて呼び捨てにしたな?」
「……なんか変な感じです」
「大丈夫。これから先、それが当たり前になっていくんだから」
「はい」
エルーは肩の力を抜き、四肢を弛緩させる。
キリは彼女の足をゆっくりと開き、身体を割って入れていく。
薄っすらと生えた彼女の陰毛をなぞり、その先の筋へと指を動かす。
「っ、ぁあ」
もう充分なほど濡れている。
ごくりとつばを飲み込み、キリはそこに自身をあてがう。
「いくぞ」
「どうぞ」
ぐっと彼は腰を入れ、彼女を一気に貫いた。
はずだったが、勢い余って彼の自身は彼女の表面をなぞり上げるように滑る。
失敗。
しかし、その性器同士でなぞっただけなのにエルーの身体がびくんと痙攣のような反応を見せた。
「ふあッ」
キリがまた口をふさぎ、事なきを得た。
風呂場のドアを見るが、ドアノブもぴくりと動かない。
ほーっと息をつき、それから深呼吸を繰り返して落ち着かせる。
「や、やっぱり口ふさいでた方が」
「だな」
それだと彼女を貫くところが見えないけれど、今回は仕方ない。
キリは苦しくないように彼女にのしかかり、口付けする。
お互いすっかりキスにはまってしまったようで、彼女はむさぼるように自分から舌を絡ませてくる。
その積極ぶりに負けないよう、彼も腰を定め、手で彼女の下の口を押さえながら狙いをつける。
自分の指に誘導されるように、少しずつ彼女の下の口は彼自身にこじ開けられていく。
「っ、ッ、ぅ」
ず、ずっとゆっくり入ってくる熱い肉棒の感触にエルーの頭はどうかしそうだった。
キリもまた入りきっていないのに、しっかり腰を入れていないと押し戻されそうなくらい締めつけてくる感触は自慰では考えられないほどの気持ちよさだった。
ある程度押し入ったところで、壁にぶつかったように進まなくなる。
そこでもうはずれることはない、と確信したキリは一気に腰を沈めた。
「〜〜〜〜〜ッぁ!」
無事、エルーのなかはキリのもので貫通した。
ぎゅうぎゅうと亀頭を締め上げられるようなキツさ、エルーの表情から痛々しさが伝わり彼は動けなかった。
こんなに凄いものとは思ってもいなかった。
彼自身のものが彼女の熱いなかに溶けていきそうで、出てくる息を彼女と交換し合う。
色々な意味で苦しくなった2人は口を離し、それからごつっとおでこをぶつけた。
「痛かったのか?」
「そりゃもう。でも、なんか不思議と気持ちいいんですよ」
「マゾ?」
「失礼なこと言わないでください」
……っぷ、とお互いが同時に吹き出した。
今の体勢で今までと同じやり取りに、言いようのないおかしさを感じていた。
「動いていい?」
「もう少しだけ、このままの体勢でいさせてください」
「ん、わかった」
一番深いところまでキリのもので貫かれ、エルーのなかできゅっきゅと締め付ける。
今までで一番密着したカタチに、その触れ合う肌の不思議な感触と温もりに切ないほど胸が締め付けられる。
もう、ずっとこのままでもいいくらいだった。
「〜〜〜っ」
びくびくっとキリの身体が震える。
こちらはどうやら胸以外に締め付けられているところが、想像以上に気持ち良かったらしい。
フレアで上がった感度に対し男性のキリは女性のエルーほどの余裕が保てず、必死に堪えている。
痛みも徐々に収まってきた。
彼女は彼の背中に回していた手でぽんぽんと叩き、耳元でささやいた。
「も、動いていいですよ?」
「わる、い……」
カッコわるい、とキリがバツの悪そうな顔をする。
いつもリードされて、どこか大人びてるなぁと思っていた彼が急に子供っぽく見えた。
エルーはふふっと微笑んだのもつかの間、キリは腰を動かし始めた。
すぐにお互いの口で口をふさいで、止まっている間にたまっていた衝動をすべてエルーにぶつけてくる。
ず、ずずっとバスローブごと身体が動いてしまうほど激しい。足の踏ん張りだって効かない。
その上、フレアの力で感度も2倍。お互いが初めての性交だ。
「ん、んっ、んんぅんんぁ」
鼻で息をすることも忘れ、駆け足で絶頂まで上がっていく。
淫らな水音に恥ずかしがることもままならず、どちらもいっぱいいっぱいだった。
びくびくっとキリのものが力強く脈打ち、最後の時が近づく。
限界だ、と悟ったキリは腰を思いっきり引いてエルーのなかから引き抜いた。
「〜〜〜〜〜〜ッぅッッ!!!!」
いきなり抜かれて、エルーはびくんとこれまでで一番大きな反応を見せてイッた。
その感触、開放感に一気にキリのものはすべてを彼女の腹の上に飛び散らせる。
びゅる、どくどくっとあふれ出た白濁液がせっかく綺麗に洗った彼女を汚していく。
「ッあ、はぁはぁはっ」
キリのものの痙攣もおさまり、本当にすべてを出し切ったのかキリがばたんとエルーの上に倒れてしまった。
エルーも初めて襲われた感覚に、頭が真っ白になっている。
べちゃーと潰れてしまいそうなくらい2人は脱力して、そのまま倒れこんでいた。
「……もう1回、お風呂入りなおしましょうか」
「そうだなぁ」
「今日はいいですけど、やっぱり恥ずかしいのでこれからも目隠しはしてくださいね?」
「えー」
ぶぅとつぶやくキリに、エルーが笑う。
なんとか喋れるまで回復して、エルーはべとつく白濁液を指でつまんだ。
こんな濃いもの、なかで出されたら確実に妊娠していたに違いない。
キリの理性には感謝したい。
トロイにかからない人とシスター患者の間に生まれる子供はトロイに感染しているのかどうか、わからない。不幸な子供を増やしてしまうかもしれない。健全な身体を持って生まれることがどれだけ幸福なことか、エルーはよく知っている。
「にしても、すごかった」
よいしょっと起き上がるキリは、実感を込めてそう言った。むくりと起き上がるエルーは髪をかき分けながら、なんとなく彼と目が合わせられなかった。
「もう1回は流石に無理だな」
「ヤる気だったんですか」
想像以上に消耗したキリは、ぐったりとうなだれるように頷いた。
「早くトロイ研究所に行こう。エルー」
「はい?」
「どんなことされるかわかんないけど、そこ行かないと子供作っていいかもわかんないもんな」
ぼひゅっと音をたて、エルーの顔が真っ赤になった。そんな、さも当然だろという風な顔かつ直球で言われると困る。
「オレとエルーの子なら、絶対可愛いのが生まれるよ。きっと」
「とにかく、早く風呂入りましょう! キリさん」
力強く言って、キリの話をさっさと切りにかかる。これ以上、恥ずかしさと嬉しさに頭が耐え切れそうにないからだ。
さっきまでひとつになっていたというのに、彼がまじまじと見てくると思わずパンチが出てしまう。
まだ当分、キリの呼び捨て含めて慣れそうにない。
身体を洗いっこして、2人は手を繋いで広い湯船に同時に身体を沈めた。2人分の体積でお湯があふれ出る。
そうのんびりとつかってはいられない。後がつかえている。
「……なぁ、知ってた? エルーって寝相と寝言がひどいんだぜ」
「えっ、何ですかそれ。初めて聞きましたよ!」
「自覚無いんだよな、やっぱ。やー、昨日のはいっそう酷かったなー」
「え、え、おお教えてください! 私毎晩何言ってるんですか!?」
「さー、なんだろーなー」
「キリさぁん!」
なかなか寝付けない、なんて嘘にもほどがある。エルーはばしゃばしゃと暴れ、キリが笑う。
彼女の寝言や寝相がそこまで酷くなったのはいつからなんだろう。今まで気遣われて、誰も彼女に言わなかったのだろうか。それとも、誰も言ってくれるような人がいなかったのか。
「なんかキリさんに弱みとかそういうのないんですかっ?」
「や、ないな。オレ、完璧超人だから」
すました顔で言ってのけたキリに、エルーはむくれてぷくぷくと言いつつ口が湯船に沈む。とりあえず完璧超人と変態は紙一重ではあるかもしれない。
「……今から見つけていけばいいじゃん」
「!」
「オレ達、まだこれからがあるんだから」
ふーっと首までつかりながら、キリはエルーを見る。な?と同意を求めると、なんとか納得してくれたようだ。
本当に可愛いな、と頭を撫でたらまた怒られた。
女の子はやっぱりわからない、とキリは思うのだった。
「随分と長風呂だったな。手間取ったか?」
2人が風呂からあがった時、完全にのぼせていた。
顔もゆでだこのように真っ赤で、大丈夫かと声をかけるファランやスイのからかうのもまともに聞かず、ふらふらと冷たいベッドに同時に倒れこんだ。
そして、ぐーっ寝息を立ててすぐに眠り込んでしまった。
「?」
ファランは首をかしげ、それから風呂場のなかをのぞく。広いが、特にはしゃいで遊べるような玩具の類はない。
おかしい、確かに何かはしゃぐような声が聞こえた気がするのだ。悲鳴ではなさそうだから放っておいたし、仲が良いならこしたことはない。
不気味にスイがにやにやと笑い、キリの頭をちょいちょいとつつくのを制止する。
「さて、俺も入るか」
その言葉には一切興味無さげにまたキリをつっついてはにやつくスイを見て、ファランがサラッと言う。
「羨ましいなら一緒に入るか?」
「なっ」
スイが素早くキリから離れ、思い切り嫌そうにのけぞって固まる。少なくともファランにはそう見えた。
「そうか」
本意はよくわからないまま、ファランは自前のお風呂セット(アヒル隊長付き)を持って風呂場に入っていくのだった。スイはまだ固まっている。
ばたんとそのドアが閉じると、あとに聞こえるのは手をしっかりと繋いだまま幸せそうに眠る2人の息だけだった。寝顔も穏やかなもので、その寝息までしっかりシンクロしている。
紐で縛らなくても、きっと今夜はその手ははずれないことだろう。彼女の寝言も寝相も疲れ果てて出ないに違いない。
ある夜の話。
GJ
199 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 19:42:54 ID:Q58RpphB
すげーーーー
久々の名作だーーーWWWWW
GJ!
おいらもエルーたんとちゅっちゅしたいお
残念なお知らせがあります
何?
チャットじゃねーんだからいかにも反応待ちとかすんな
>>203 打ち切りはもう知ってるぞw
……………え?
207 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 19:50:55 ID:aQuEBYfr
aaa
打ち切りmjsk!?
最終回、セックルシーンなんて贅沢は言わないから
キスシーンくらいはないもんかねえ
210 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 06:18:39 ID:DtJKO0eC
xxx
211 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 06:41:36 ID:DtJKO0eC
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
212 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 06:49:44 ID:DtJKO0eC
ttttttttt
213 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 07:20:47 ID:MjzjxB54
あ
これはすごい!
GJすぐる
早売り読んだ
打ち切りにはびっくりした
エロパロ的には話が膨らむのでは・・・という終わり
アーツ復活か新作で似たキャラ出してくれればいいな
これはあれか、俺たちでダブルアーツのこの後を妄想、完結させろという作者の挑戦状か?
エロパロでガンバレって言う作者のメッセージか?
まぁ俺の脳内ではもう別大陸の話にまで発展してるけどさぁ……。
>>218 その脳内の話を文章に書き起こす作業に入るんだ
>>218 早くしろよ。まだまだ暑いとはいえ、暦上では秋だぜ?
息子が風邪引いちまう
221 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 03:46:40 ID:Y3igJAxr
志乃とごっちんの娘のように、Lとキリの娘も出てくるよな
222 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 09:38:03 ID:/Buy8Yjz
自分的にいい最終回だった。かなり
>>219,220
一ヶ月前から始めてるんだが一向に進まねぇorz
脳内ではバリバリ進むんだけどなぁ……スマン、力不足で。
最後のシーンさエルーの両手空いてるみたいだしトロイ治ったんだろうな…
225 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 18:28:02 ID:rK6dkinz
やっぱ予想通り両思いだったんだ。結婚でもしたのかなぁ〜
マジで打ち切りかorz
作者も同人誌とかで、続きを書いてくれないかな‥。
ミリティアの存在も曖昧だしね。
ネタバレとかありえんだろ
228 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 22:20:10 ID:RFf4qPZe
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ
イイー―――――――
?
伏線は全部投げっぱなし…
まああの展開だと仕方無いか…
231 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 09:35:00 ID:6n5zEe5/
ここどうなっちゃうのかな
面白かった
面白かっただけに悔しいよ
いやまあ、わかってはいたけどな・・・
正直へこむ・・・
まったくテスト前にへこますなよな…。
結果に影響出てさらにへこむ事になるじゃないか畜生!
おまいら、凹む前にやることがあるだろう!
俺たちでこの後の物語を作るんだ!
最後の最後でスーパーアンチスタイリッシュヒーローを思い出した
完全に作品違いだけど
むしろ文章が進む最終回じゃないか
告白大会すればいいのにw
グダグダ続くよりは寧ろ良かったと思うよ
自分にとっては理想の終わり方だった
何よりこのスレの活力になるじゃないか
スレ落ちするその日まで俺は何度でもSSを書こうと思う
…エロ描写を書くかどうかは別として
強がってみたがやはり切ない
>>239には悪いが、気持ちの整理がついてから改めて書くよ
チラ裏っぽい感想並べてごめんよ
ちくしょー
追悼投下します!
旅の夜は更け、キリとエルーはつかのまの休息を得るべく宿に落ち着いた。
手を繋いだままベッドに腰かけると、エルーは大きなため息をついて後ろに倒れ込んだ。
「あー、あんた、大丈夫か? だいぶ疲れてるみたいだけど。」
キリが少し心配そうに声をかける。
「いやあ、さすがに疲れました・・・しばらく歩きづめでしたからね。でもたいした事ないですよ。キリさんのフレアもありますし。」
事実、キリの特殊能力フレアによって旅の疲れは大きく軽減されていた。
とはいえ、常にガゼルの暗殺者の襲撃に備え、そして世界の希望であるキリを死なせてはならないという
重圧の伴う旅はエルーの心身を消耗させるものだった。
「んー、じゃあさ、寝るにはまだ早いし、オレがちょっと気持ちいいことしてやろうか?」
「え、何ですか? マッサージとかですか?」
「うーん、まあそんなようなものだけど。なんて言うんだろ。愛撫?」
何をするのかよくわからないながら、強張った体を伸ばしていたエルーは、キリの申し出にたまらなく魅力を感じた。
いつも迷惑をかけてばかりいるキリのさらなる好意に対して遠慮する部分はあったが、それにしてもエルーはへとへとに疲れていたのだ。
「えへへ、いいのかなあ・・・じゃあちょっとお願いしてもいいですか?」
「ああ、オレは町でも上手いって評判だったんだぜ。じゃあちょっとこうして・・・」
言うが早いがキリはエルーの上半身を起こすと後ろから覆いかぶさり、うなじにくちづけた。
「ひゃっ!? 何するん・・・」
エルーが驚く間にも、キリのつないでいない方の手は驚くべき繊細さでエルーの胸にあてがわれ、
キリの濡れた舌が首筋を舐めあげると、エルーの身体の中心に電気のような衝撃が走った。
「あっ・・・! えっ・・・あの・・・」
「うん、大丈夫だから力抜いて。」
エルーがわけもわからず混乱しているうちに、キリの手はエルーの身体をまさぐり、舌は執拗に首筋を肩から耳に向かって這っている。
エルーは全く予期していなかった快感にぶるぶると震えた。
「あのっ・・・キリさん・・・・これっ・・・て・・・・ふあっ!!」
舌が耳の穴に差し込まれ、エルーは思わず声を上げた。
ほんの一瞬のうちに、エルーの身体からは力が抜け、キリの動きにまったく抗えなくなっていた。
自分がキリに何をされているのかを徐々に把握したエルーは、あまりの恥ずかしさと驚きに顔を凍り付かせたが、
もはや身体はまったく言う事を聞かないほどに熱くなっていた。
「キ・・・キリさん・・・これ、マッサージじゃ・・・ない・・・」
「そうそう、ちょっと違うよな。もっと気持ちいいだろ? んじゃ服脱がすよー」
「・・・・えっ?」
キリはエルーが抗う間もなく上衣を器用に脱がし、そのままあっという間にエルーを裸にしてしまった。
「あっ・・・」
気が付けば、エルーの誰にも見せたことのない裸身が、ベッドの上でキリの前に晒されていた。
すらりと伸びた四肢はなめらかな白い肌に覆われ、桜色の乳首と淡い陰毛が色を添えている。
「いっ・・・・いやっ・・・・!!!」
我にかえったエルーは思わず叫び声をあげて身体を隠した。
真っ赤になった顔が、これ以上ないほど熱く火照っている。
「なっ・・・・なにするんですかキリさん!! こ、こんな・・・・・」
「あーごめんごめん、いきなりだったから驚いたかな。でも裸になった方が気持ちいいから!」
「だから何言って・・・・」
エルーの言葉に構わず、キリはエルーのあらわになった白い肢体に両手を這わせ始めた。
左手はくびれた腰から背中に這い上がり、右手は腕から柔らかい腹を伝って太腿に滑り降りる。
キリの両手が強くも弱くもない繊細なタッチでエルーの肌を撫で回すと、緊張に強張った四肢から少しずつ力が抜けていった。
「・・・いや、キリさん・・・なんか、変な感じ・・・・・・んっ・・・」
エルーは固く目を閉じて身体を強張らせていたが、徐々に身体がムズムズして来るのを感じていた。
「ほら、手をどけて。」
「あっ・・・・」
胸を覆っていたエルーの腕をどけると、キリの唇が小ぶりな乳首にかぶせられた。
「ひあぁっ!?」
キリが濡れた舌で乳首を巧妙に愛撫すると、すでに火が付き始めていたエルーの身体に電流のような快感が走った。
「ふあっ・・・あっ・・・・こんな・・・・」
キリは片方の乳首をひとしきり愛撫すると、唇を離し、すかさずもう片方の乳首に吸い付いた。
「んああっ! ああ・・・」
すでに固く立っていた乳首を優しく舌でころがしつつ、先程まで舐めていた濡れた乳首は指でぬるぬると撫でる。
「はあっ・・・・あっ・・・・あっ・・・・・」
乳首への巧妙な責めによって、エルーの身体からは完全に力が抜け、すでに抵抗の術を失くしていた。
(あたし何されてるんだろ・・・? キリさんにはだかにされて・・・・・おっぱい舐められてる・・・?)
ほんの少しだけ我に返ると、エルーの顔は再び恥ずかしさで熱くなった。
「キ・・キリさん!・・・・あたし・・・恥ずかしい・・・です・・・うわっ!」
「え? 何?」
消え入りそうなエルーの声はキリの耳には入らず、そのままエルーはシーツの上に押し倒された。
「じゃあ本格的に行くからなー」
そう言ってキリはエルーの全身に手と舌を繰り出した。
首筋から肩と鎖骨、背筋と腰、二の腕、腿、手足の指とその間、腹、両の乳房、耳の裏──
汚れを知らぬエルーのあらゆる部分にキリの繊細な指と掌と唇と舌が這わされ、
エルーの全身はしっとりと汗と唾液に濡れて紅潮し、切なげな喘ぎを漏らし続けた。
「はぁ・・・・はぁ・・・・あんっ・・・・・はぁ・・・・・」
キリのあまりにも巧みな愛撫によってエルーはいまや夢うつつとなり、ゆるやかで心地よい刺激に合わせて身体をくねらせている。
「どうだ? エルー、気持ちいいだろ?」
「えっ・・・・・」
エルーが目を開けると、真上からキリがまっすぐ見下ろしている。
「ほら、オレにはフレアの力があるからさ、どうもこういうことにも効くみたいなんだよねー。撫でるだけでもかなり気持ち良くない?」
「あっ・・・あの・・・・」
我を忘れて愛撫に身を任せていたエルーだったが、はっきり聞かれてしまうととたんに冷静になり、
またもや恥ずかしさが猛然と蘇るのであった。
「キリさん・・・・ばか・・・・」
もはやどうしていいかわからなくなり、エルーは半泣きで目を逸らした。
「あ、そうだここも気持ちいいんだぜ」
そんなエルーに構わず、キリはエルーの両腕を頭上に上げさせると、あらわになった白い腋に舌を這わせた。
「ひゃあっ!・・・・んぁっ・・・・あっ・・・」
柔らかで敏感な皮膚を舐められ、くすぐったさと紙一重の快感がエルーを襲う。
ひとしきり腋を責めると、キリは体を起こして言った。
「さてと、じゃあそろそろ本番だからな。」
「え・・・?」
エルーがそれ以上聞くよりも早く、キリの指がエルーの、すでに愛液であふれる秘所に触れた。
「ふわあああっ!!!!」
エルーの身体が大きく跳ね上がる。
「うんうん、いい感じに濡れてるな。気持ちいいだろ。」
キリの中指が、サラサラした粘液を掬いながら、エルーの柔らかい切れ込みの表面を浅く撫でた。
その部分に触れられるだけで、エルーの身体には電撃のような快感が走った。
今までの長くゆるやかな愛撫で慣らされた身体は、激しい快感を受け入れる準備が充分に整っていた。
「あっ!・・あぁ・・・・こんなの・・・・・・うああっ・・・!」
「じゃあちょっと中に入れるぞ。」
キリの指が濡れた襞の奥にぬるりと入り込む。エルーは身体の深い部分にキリの指を感じて、新たな快楽にのけぞった。
「んああっ!・・・あっ・・・そんな・・・・・動かさな・・・あっ!」
エルーの襞の中で中指の関節が曲げられる度に、圧倒的な快感が身体の中心に送り込まれて来る。
中指がしばらくエルーの中を堪能すると、やがて親指が愛液をまぶされ、クリトリスにあてがわれた。
「あはあっ!!・・・あっ・・・・ああっ!!」
エルーは激しく喘ぎながらキリにしがみつき、大きすぎる快楽に耐えた。
もはや何も考えられず、かつて知らなかった悦楽にエルーは翻弄されるがままだった。
「いいぞエルー、すごく感じやすいんだな・・・じゃあこっちも行くぞ。」
そう言うとキリは、指であふれる愛液を掬って下に伸ばし、エルーのすぼまった肛門に塗り付けた。
「ひあっ!!・・なに・・・?・・・・んあっ・・・」
キリは中指でエルーの後ろの穴をぬるぬると愛撫し、人差し指で襞の中を掻き回し、親指でクリトリスを刺激した。
エルーにとってはもはや何をされているのかもわからず、
ただ自らの粘液でぐちょぐちょになった秘所からすさまじい快感が全身にほとばしるのを感じるだけだった。
「あっ・・・あっ・・・キリさ、ん・・・・なんか・・・・来るっ・・・」
エルーは身体の中で巨大な熱さが破裂しつつあるのを感じておののいた。
「いいぞ、ほら、行っちゃいな。」
「あっ、あっ、あっ・・・いや、キリさん・・・う・・ああああああああああっっっっ!!!!!」
ひときわ高い声をあげ、エルーはキリに強くしがみつきながらびくびく、びくびくと痙攣した。
痙攣は断続的に続き、その度にエルーはいまだかつてない快感に貫かれ、やがて痙攣がおさまると、
エルーの身体は力が抜けてぐったりとシーツに投げ出された。
「はぁっ・・・・・はあっ・・・・・はあっ・・・・・」
エルーは汗にまみれた身体をあられもない姿でベッドに投げ出し、荒い息をついている。
目は初めての恍惚に呆けたようにうっとりと閉じられ、紅潮した身体はときおり絶頂の余韻にビクン、ビクンと震えている。
キリはそんなエルーを満足そうに見下ろして言った。
「なっ、気持ち良かっただろ?」
エルーは息も絶え絶えに返事をした。
「キリ、さん・・・・」
「ん?」
「はあっ・・・・これ・・・マッサージじゃ、ない・・・・・」
<完>
GJ!!
しかし、キリはそれで満足なのか?
我慢できるのか?
それが言いたい。
グジョーブ
>>241-249 GJ!いいなぁ。
俺は最終回読んだら、ニヤニヤが止まらないけど、
浮かぶネタはとらぶるのような(というか完全にとらぶるのパロネタ)
ラブエロコメしか思いつかない。
自分の想像力と引き出しの少なさに愕然とする
乙
〉「うんうん、いい感じに濡れてるな。気持ちいいだろ。」
キリが賢者になっててワロタ。どんだけ手慣れてんだよww
リボーン、Dグレ以降新人の連載は大成しないな
連載終わっても続けようぜ
ところで皆は署名活動をしたかな?
まだの人は「ダブルアーツランク」でググって1位のサイトを見てくれ
259 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 22:32:56 ID:7uKmu9Th
掲載誌がジャンプでなくてメディアワークス系だったら長期連載、アニメ化まで行けたろうに。
初めて読んだ時になんかジャンプの雰囲気とは違うと思ったら、やっぱり打ち切りですか。
重い設定を抱えた作品は少年ジャンプの読者層には敬遠される罠。
これでバクマンが打ち切りになったら俺もうマガジンに鞍替えするわ
バクマンは少なくとも2クールは安泰じゃないかな
華麗にギャグからバトル物になって
普通に連載続けてるリボーンをみて思ったよ…
そうか…これが俺の呼んでる雑誌の求めてるものなのか…って…
263 :
?構え:2008/09/10(水) 00:46:06 ID:IGd778cO
へたくそですが、投稿します。
「ごめんなさい、キリさん。」
「いや、大丈夫だよ。」
「でも私のせいで…」
ここは病院の個室のベッド。2人は手を堅く結んでいる。
無論、端から見ればおかしい光景なのだが、こうでもしないと彼女、エルレインは死んでしまうのだ。
彼女は〔トロイ〕という病気にかかっている。トロイという病気は触るとうつるのだが彼、キリには特別な力、〔フレア〕によって、うつらないどころか、その発作をとめることができたのだ。
しかし、発作をとめるには体のどこかをさわらなければならないのだ。
よって発作を1度起こしたエルを離れると再び発作を起こし死んでしまう。
だから2人は手をはなすわけにはいかないのだ。
だがその〔フレア〕の力を狙って襲ってくるやつらがいた。
2人は今日もそいつ等と戦った。
しかし、いつもなら楽勝に敵を倒せるのだが、今日はちがった。
敵が思いのほか強く、エルを守ろうとしたキリが大怪我をおってしまったのだ。
そして、今に至る。
「いいんだよ。おれが油断してたから…」
「でも…」
「大丈夫だって」
少しの間沈黙が訪れた。
「……………」
「……………」
すると、彼女が突然泣き出した。
264 :
?構え:2008/09/10(水) 00:46:47 ID:IGd778cO
「おおおい、突然どうしたんだよ」
すると彼女はなきながら
「だって、キリざんが死んじゃったらと思うと、胸が苦しなっで」
「バカだなぁ、おれがあんなんで死ぬわけないって。」
キリは笑いながらいったが事実、死にかけたのだ。
肩からわき腹にかけてバッサリきられ、
、血が大量に吹き出した。
フレアの力と味方の応援が無ければ確実に死んでいた。
「……でも、そうなったのはわたしのせいですよね…」
だからそんなことないって、とキリが言おうとしたら、彼女は突然服を脱ぎだした。
「ちょっっ!?」
「だから、助けてくれたお礼をさせせてください。」
と顔を真っ赤にしながら言った。
「ちょっとエル、なにしてんの!?」
彼女はだまって服を脱いでいく。
しゅるっと音とともに彼女の裸体が姿を現した。彼女は黙ったまま、キリに近づいていく。すると、彼女はキリの着ているズボンに手を取った。
「エエエ、エル!?」
エルはいっきにキリかはズボンを取り出した。
キリは自分のあらわになった性器をみてはずかしさのあまり、顔を手で覆い隠した。
エルはそんなかれをみて
「キリさんかわいい」
キリはそんな彼女をみてドキリとした。
265 :
?構え:2008/09/10(水) 00:48:27 ID:IGd778cO
すると、下の方に血が集中していくのがわかった。
つまり、キリは勃起したのである。
エルはその立った男性器を突然なめた。
ぴちゃ 「…うっ…………」
彼はその初めての快感に体を痙攣させた。
彼女は夢中に亀頭をなめている。
ぴちゃっ、ぴちゃっ、ペロ、クチュュ、
「ちょ……エル…あっ……そんなとこ………きたないっあ!?」
それでも彼女はなめ続けた。
クチャ、クチュ、ぴちゃっ、ぴちゃ、
「あっ……だめ…エル……なんかでちゃう!?………あっ!」
ドクドクドクドクドクドク
彼は初めての感覚に我慢できずに射精してしまった。
「気持ちよかったですか?キリさん」
彼女は顔を精液まみれのまま微笑んだ。
感想お願いします。
感想求めんな。あとsageろ。
ちょっと無理矢理じゃないか?まあ別に良いんだけどね。
ここは21禁だぞ
色々と規格外だな。悪いが20代の書き込みとは到底思えない。
だけどスイーツのあれは25歳OLとかじゃなかった?
age投下する職人にはロクな奴がいない…は言いすぎか?
272 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 07:11:13 ID:fZLjT4NS
たしかに。
>>253 最後のキリの独白でそんなイメージがしたw
ところで最終回でキリにエルーが包帯巻いてるシーン、
キリはエルーの素足に触れてる?
276 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 16:39:33 ID:fZLjT4NS
触れていた。
あのシーンの太ももの質感が良い
タイツが何か短くなってるような気がするがどうでもいい
太もも万歳!
278 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 17:03:05 ID:Qb4CEUBl
また連載されないかな
>>275気づかなかった…
そういえば、やっぱりもしゃさんすごいわ
惚れた女の太ももに触る!これは効きますね
まあ風呂トイレや寝食を共にしてる仲だからもはやなんてことはないか
惚れた女と手を繋ぎつづける……しかもダンス…汗とか汗とか汗とかヤバイだろ。
そういや、キリはエルーの気持ちには気づいているのか!?あの感じだとどっちにも取れるような……
282 :
桐漱:2008/09/13(土) 00:21:52 ID:zriz3D/0
――小ネタ
「キリさん……もう、止めて下さい……」
「そう言うあんたのここはぐしょぐしょだぜ? エルー」
――つつつ……
「あぁ! あ……ひぁ……」
「全く……エルーは敏感だな〜。羽一枚でこんな風になるだなんて、な」
――つん
「んんっ! はぁはぁ……あぁ……もう……らめぇ……」
「何言ってんだ、エルー? まだ愛撫の途中だぞ?」
「そんな……だめ……だめなの……」
「ん? 何が駄目なんだ? エルー。教えてくれないと後最低三時間はこのままだぜ?」
「あっ……キリさん……」
「ほらほら、言わないならずっとこのままだ。ま、俺は別にかまわないけどな。それに俺を呼ぶ時は?」
「あっ、ふっ……くぅ……キリ、さん……いえ、キリ、様ぁ……お願いです……エルー、のはしたない、ひっく……にぃ……ひっく……キリ様の……を……下、さい……」
「もっとハッキリ言わなきゃ駄目だぞ? エルー」
「……私のはしたないぉ、おまんこにっ! キリ様のおちんちんを入れて下さいっ!」
「声は良いよ、エルー。だがポーズがなってないし、セリフも前回と同じじゃないか。ほら、もう一回」
「! ……ひっく……うっ……こ、こうですか……?」
「そうそう、うつ伏せのままケツを突き出して、エルーのいやらしい穴を自分で開いて誘う。なかなかだよ、エルー。さ、後は……分かるよな?」
「……エルーの淫乱でいやらしいグチョグチョのおまんこを……はぁ、キリ様のおちんちんで……はぁ……もっと、もっともっとグチャグチャにしてぇええ! 掻き乱してぇええ! もう私は、エルーは我慢できませんっ! キリ様ぁああ!」
「うん、上出来だよエルー。じゃあ入れるよ……」
「はぁ……はぁ……あ……あぁああああっ!」
「っ! 相変わらずキツいな」
「あぁ! これぇ! これがほしかったのぉ! キリさまぁああ!」
「……いやらしく腰を振るなんていけない子だなぁ……」
「はぁ! あっ! そうっ! エルーは、いけない子なのぉ! だから、だからもっとっ! もっともっとぉおっ! エルーをいじめてぇええ!」
「くっ……! エルー出すぞ!」
「ひあっ! あっ、そこぉ! だしてっ! キリさまのぉ! はぁん!
せいえきだしてぇ! エルーのなかにいっぱいだしてぇええ! キリさまぁ! キリさまぁああ!」
「ぐっ! エルーっ!」
「キリさまぁあああああ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
283 :
桐漱:2008/09/13(土) 00:28:29 ID:zriz3D/0
「はっ! あ、あれ? 夢……?」
「ん……? どうした?」
「! な、なんでもございませんっ!」
「? エルー、言葉遣いおかしいぞ? 熱でも……」
「あああああありませんっ! お、おやすみなさいっ!」
「お……おやすみなさい…」
(う〜あんな夢見るなんて……! というよりも、夢の中の私はどうしちゃったの!? あんな事口走るなんてっ! そんなに溜まってるのかなぁ……?
うぁ、どろどろだ……。キリ様じゃなかったキリさんに気付かれなきゃいいけど……でも……キリさんにだったら……いい、かな……? なーんて……。
……ちょっと……ちょっとぐらい弄るだけだから……いいよね……キリ様じゃないキリさんも、もう、寝たから、いいよね……? ちょっとだけ……ちょっとだけ……)
(ヤバいヤバいヤバいヤバいっ! 夢とは言え、よりにもよってエルーに対してあんな事……ぐぁっ! 首吊りてぇ! 俺そんな溜まってんのかぁ……?
げっ……夢精してるし……気付かれないように処理せねば……だがあのエルーは格段に……いや、止めよう……戻れない階段を上りそうだ……
もう、寝るか……寝れるのか、俺……? ……エルーにはすまないが一発抜かせてもらうか……エルーは寝つけが良いはずだし、もう寝てるよな……? 大丈夫、大丈夫だ……)
――あながち正夢になるかもしれない、そんなある夜の出来事。
284 :
桐漱:2008/09/13(土) 00:30:11 ID:zriz3D/0
以上。ちなみに昔、教育テレビで「手をつなぐと同じ夢が見れる」とか聞いたような気がして、衝動で書いた。後悔も反省もしていない。ではノシ
このスレのパロは何故いつもいいとこ止まりなんだっ…!!
えぐいっ!かと思ったら夢で
その後の初々しすぎる二人にやられたっorz
GJ
だがしかし続きがひじょ〜に読みたい
二人同時に一人で弄るってシチュはすげぇそそられるな
ダブルアーツならでは
誰か書いてくれ
288 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 14:45:35 ID:Hov9VjWF
めっちゃいいじゃんこの作品
289 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 10:21:07 ID:08f8SWla
ここもおわりかな
スイってキリのこと好きだと思うんだよな
勝手に終わらすなw
俺たちの戦いはこれからだ
292 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 14:30:36 ID:08f8SWla
すみませんでした
ん〜、人が来ないな。
敢えて設定とか無視したファラエルとか見てみたい
295 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 23:22:58 ID:g90U7MpT
あげ
トロイが無くなることは確定したからエルーたんは誰とでもまぐわれますね。
スイに後ろから揉みまくられますね
298 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 21:49:17 ID:Pk9/GWIB
age
「なんか髪伸びてない?」
「へ?」
キリにそう指摘され、エルーは自らの髪をなでる
確かにハネ具合からして、いつもより激しいとわかった
「最終的にはトサカかタテガミかな?」
「コラ、うるさいぞスイ」
からかうスイをキリがたしなめると、エルーははははと力なく笑う
「そういえばスイさんは髪切らないんですか?」
「あたしはいいんだよ。強いから」
よくわからない
しかし、彼女の長くて綺麗な黒髪は同性の目から見ても羨ましいほどだ
――……いや、流石に長すぎかな
彼女のとっぴな行動と相まってかなり目立つしとエルーは考え直しつつ、自分の髪を指で絡めて耽る
「確かにちょっと伸びたみたいです」
「だよな」
キリの言葉に相づち、エルーはポツリと声を漏らした
「このまま伸ばしてみようかなぁ」
「はぁ!? あんたいいのか?」
トロイは肌だけでなく、髪からも伝染る
故にシスターは髪を伸ばすことを許されない
本来なら女の命を剃髪してしまい、女を捨てシスターとして生きることを誓うべきだ
現にカツラを被ったり、剃り上げた頭のまま使命をまっとうするシスターもいる
しかし、エルーをはじめとした若い彼女達は今までずっとそうしなかった
抜け毛では伝染らないし、短く切っておけばフードで隠してしまえるから大丈夫としてきた
そうまでして世に反し、守ってきた女の命は彼女達の希望でもあった
『トロイは完全に治すことが出来るようになる』
『その時はすぐ来るから』
『だから』
そんな希望が、彼女達を使命と共に奮い立たせてきたのだ
髪を剃ってしまうと、それごとすべて諦めてしまったようで……
シスターが髪を残すこと
トロイという不治の病を負い続ける彼女達のささいで、危険な我侭だった
「なぁ」
「……」
「なぁ!」
耳元で大声で怒鳴られ、耳がキーンとなった
エルーは目をぱちくりして、隣にいるキリを見た
つい耽りすぎてしまったようだ
「あっ、すみません、なんですか?」
「あのさ、あんた、いつもどうしてんの?」
「どうって」
「伸びすぎた髪」
「ああ。自分で切ってます」
トロイ感染者であるシスターの髪を切ろうという街の床屋はまずいない
協会まで戻ればそういう人がいたりするのだが、大抵は人気のないところで自分の手で切ってしまうのだ
切りすぎたって、どうせほとんどフードの下だしシスターの髪型を気にする人なんていない
「だから、こんななのか」
くしゃくしゃっとキリがエルーの髪をなでくりまわし、更に思いっきりかいてぐしゃぐしゃにする
「なにするんですか、もー」
髪をぐしゃぐしゃするキリをにらむと、彼女に対しちょっと目をそらして彼が言う
「オレが、切ってやろうか?」
「え?」
「……あんた不器用そうだし、変にハサミ入れるからこんなクセがついたりするんだよ、きっと」
「何言ってるんですか。そーいうキリさんだって髪……」
「と・に・か・く、次の街着いたら切ってやるから」
有無を言わさぬ迫力で押し切られ、キリはぷいと横を向いてしまった
エルーは確かにクセっ毛だけでなく、髪のお手入れも得意な方ではない
それは同意しよう
――でも
「でも、伸ばしたのもかわいくないですか?」
何気なくふっとそう彼女の口から出た言葉に、キリの首が彼女とは反対の方に少しだけ傾いた。
あれ、何かすべったかなと思うくらい3人に沈黙があった
「…………短い方が似合ってる」
小さく、そんなことをぼそっと彼がつぶやいた気がした
空耳か本当に言ってくれたのかわからなかったけれど、エルーも同じくらい小さくつぶやいた
「ありがとうございます」
彼女は微笑んだ
手先の器用な彼のことだ、きっとうまいことしてくれるだろう
なんだか胸のなかから、喜びや期待やら色んなものが溢れてしまってエルーはちょっとうつむきつつ困ってしまった
キリがちらっと彼女の方をまた振り返ったが、その表情を見てまたそっぽを向いてしまった
――……あれ? なんか忘れてるような。
にやけを隠せないまま、エルーは首をかしげる
相変わらずそっぽを向いているキリはスイににやにやと笑われ、つつかれたりと鬱陶しがっていた
「あーっ、キリさん切りすぎじゃ――って」
「大丈夫だって、オレを信じろ」
「そんな、あっ」
エルーは忘れていた
元来の、キリのセンスのなさを……
「何してる」
「別に」
先に街道を行って安全を確認し、再び合流したファランが部屋のなかで髪を切る2人を見ているスイにそう声をかけた
しかし、スイは素っ気なく無視を決め込んでいる
「……」
「……」
視線がゆっくりと動いて、じとーっとにらんでくるスイにファランはふぅっと息をついた
「お前は今のままでいい」
続けざまに一言
「強さ以外は」
「うっせー、バーカバーカ!」
ファランに悪態を散々つき、気が晴れないままのっしのっしとスイがどこかに行ってしまう
憂さを晴らすために誰かに勝負を挑みにいったのかもしれない
残されたファランは何を考えているのか、壁にもたれかかったまま天井をずっと見ていた
やっと規制解除されたw
長かった。特に書き溜めてないけど
寂しいことに設定云々の制約もなくなったし、ここはまだ活性化してほしい願望で即興投下
続かない…のか?
304 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 20:48:22 ID:qxVZVtBX
保守
エルーたん(;´д`)ハァハァ
スイタソ(*´д`*)シコシコ
アンディちゃん(*´3`)チュッチュ
そうか?
カッと照りつけてくる陽射し、生ぬるい風すら吹かない荒野
立っているだけでも汗ばんでくるような厳しい環境でも、2人は頑張って手を繋ぎ続けていた
「……」
「……」
繋いだ手が暑い、というか蒸れる
じっとりと互いの掌にそう感じた
「なぁ」
「なんでしょう」
「……どうしよう」
「どうもこうも、手ははずせませんし」
ぐったりとした声でエルーとキリは応答しあう
正直なところ、手を離したい
駄目なことはわかっているけれども、この間にも手のなかの不快感が増してくる
「んー、じゃあ別のところに触れるとか」
「いいですけど、どこに?」
この気温に人の体温だ、どこに触れても暑苦しくなってくるに違いない
「少しでも冷えてそうなところ……」
じろじろとキリがエルーを見ると、彼女が少し引く
そして、彼は目をつけたのか素早く手を離した
ほんのわずか、発作が起きる前にキリはエルーをつかんだ
「ひゃぅッ」
耳たぶ
彼がつまんだところは、エルーの耳たぶだった
確かにフードを被り影になっていることもあるし、元より体温が低めなところだ
「ちょっと、キリさん」
「あれ、ダメ?」
彼がつまむ指にふにっと軽く、撫でるくらいの力が入った
「あっ」
エルーが肩を狭めつつ、声をあげた
そうやって首をすくめて肩を上げることで、思わず身構えているような姿勢をとる
「……」
キリがふににっと強弱をつけてつまんでみる
「ひッ、ぁあ」
それに対し、過敏なまでにエルーが反応を見せた
キリはぽかんとしている
「や、ヤメ」
あうあうと彼女がお願いし、空いている手で彼の手を振り払おうとする
彼はさっとその手を避け、腕を伸ばし彼女と距離を取る
それでも彼女は必死に、おかえしと言わんばかりに彼の耳たぶをつかもうとしているようだ
狙いを定めようにも彼に耳たぶをいじられうまくいかず、またリーチと背の差でわずかに届かない
「……」
キリは無言でエルーの耳たぶを触り続けた
もう最初のようなひんやりはない
彼の指の体温また違うものも伝わったのか、彼女は真っ赤で暑そうだ
抵抗も次第になくなり、彼のいじめに彼女は身体をのけぞるようにしてこらえている
のけぞってはいても、耳たぶをつかまれていてはそう強く逃げられない
彼女がちらりと薄っすらと涙目でキリを見てきた
「っ、もぅ……キリさ」
荒い息遣いと一緒に漏れるような声が出てきたところで、彼の何かがキレた
ささっと腕を曲げて彼女に近づき、のけぞっている身体にのしかかるようにして……その耳に息を吹きかけた
「ひゃあぅうァ……っ!」
彼女にゾクゾクゾクゾクっと悪寒がはしる
それで腰が砕けてしまい、エルーはすがるようにキリの腕をぺたぺたと掴みつつその場に座り込んでしまった
キリはそれを見て、ようやく正気に返ったのか「やっちゃった」と言わんばかりに左手で口の辺りを隠しつつそっぽを向く
「……」
「……ぅぅ」
エルーが恨めしそうにうめくと、キリはぽつりとつぶやいた
「す、涼しくなった?」
「……キリさんのバカ」
つかんでいた彼の腕を思い切り引き寄せるように、支えにして彼女が立ち上がる
それからお互いが無言のまま、耳たぶにあった彼の手はまた彼女の手と繋ぎあって歩き出した
彼の視線は上に、彼女の視線は下に
2人の顔はほんのり赤いまま、この後その日はずっと目を合わせられなかった
「……暑いな」
「やってらんねーくらいあっちーな、今日は」
後ろをついて歩いているファランとスイの呟きは2人には届かなかった
耳たぶ攻めとはマニアックなw
保守
もう……住人いないのかな
アク禁の影響も大きいんでね?
大手のプロバイダは永久規制されているところもあるとかなんとか。
永久規制て酷いな
315 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 09:19:11 ID:iAWwjhUe
住人は一応いれども書き手がいないからなぁ…
You書いちゃいなYO!
書けたらとっくにガンガン書いてるわッ !(´・ω・`)
二人がラブラブ過ぎて砂糖吐いた
正直、連載が短かったから引き出しが少ないんだよね
こういう時はこんなこと言ったりそんな反応見せるよ、実はこんな一面もあったんだみたいな
書き下ろしオマケたっぷりの単行本早く出てくれw
320 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 18:54:08 ID:ocmSGywe
小説書くねー
あ
ほ
毛
。
♀
保守的
2巻が出ましたよ。
328 :
????:2008/10/04(土) 10:34:53 ID:5v4dUMWA
Hi you! how are you? I'm fine. thankyou.
と、いうわけでこんにちは、英語も少しは話せる????です。
ここは未成年は禁止ですよ
330 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 22:58:24 ID:qFgsRsbQ
ん?
18禁じゃないのか?
そうだっけ
2巻巻末のスイの泣き顔はヤバい…
333 :
????:2008/10/06(月) 16:10:38 ID:61SbKfV8
・・・?
何故私が未成年?
スイの睡眠モードの中に一緒に巻き込まれたい
睡眠モードやばいだろw何かに進化しそう
337 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 10:24:57 ID:FCOHp2j8
ファラスイだれか書いて
338 :
????:2008/10/08(水) 19:53:49 ID:jkwezyH2
くそーダブルアーツ売り切れだー!
売り切れるぐらい人気なら、再連載しようぜ
>>338 ドウーイ。
ウルジャンかスクエアあたりに行ってくれんかなー。
340 :
????:2008/10/10(金) 00:43:22 ID:86oSg2Bw
俺の頭の中でダブアツの続きがとてつもなく膨らんでる・・・
古味はダブアツを書くの、漫画家としてあと3年は早かったな
設定は色々惜しいんだけど、読みきりと次回に期待
>>338 ライパクみたいに打ち切り決定して実際に切られるまでに急激にアンケート順位が上がれば再連載もあっただろうけど、今のジャンプがそれを許すとは思えない
今や腐女子どもと厨房以下の餓鬼しかわざわざアンケ出さないし、男性キャラの少ない漫画、男女カプが決定してる漫画はジャンプじゃ鬼門
某トラブルは大きなお友達向けだし他の漫画も「とりあえず連載させてる」感が拭えない
古味は伊藤幹雄や内水みたいな短編向けだと思うんだがなあ
始めから長期を狙わず短期集中連載を狙ってガンガンやった方が良い気がする
まあ短期連載が許されるのは鳥山明みたいな描いても小遣い稼ぎ程度の儲かってる人間だけだろうがな
週刊漫画誌じゃ「続かない=稼げない=悪」だし
>342
そういうのは別のトコロで熱く語ってくれ。
どう言おうと打ち切りは事実だろうが。
エルー…(´Д`)
えるうたん…
345 :
????:2008/10/14(火) 00:07:45 ID:YR2KWSi+
なんと、このなぞの男が、小説書いてみようかなー、なんて思ってたりするんですよ。
そこで質問・・・
小説書き込むとき、ちょー長い文なんだけど、そのまま書き込んじゃっていいの?
なんか、ほかの小説見てみると、”省12”とかって出てるじゃないですか。
どうやればそんなふうになるのですか?
とりえあえず初心者板行った方がいいと思うよ
>>345 頼むから絶対にその小説をここに投下しないでくれ
あと出来れば二度と書き込むな
ここは21禁だぞ
俺はあと何回PINK板は今は18禁だと言えばいい
あ、そうなのか
専ブラだと見れんから知らんかった
????はきっと自己顕示欲の強い大人なんだよ・・・
18歳以上にすら見えないけど
>>345 名前欄に fusianasan(省略したい行数)
>>353 そうやって楽を教えてやるより、実際に書かせた方が覚えるんじゃね?
確かにそれを書き込めば簡単だけどさ。
お前ら……w
356 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 22:52:30 ID:QZ81CUHo
投下街。
保守。
読み切りで何かネタがあることに期待しよう
ほす
保守?
赤マル発売まで耐えるんだ
まだ情報すら来てないぞなもし
仮面をはずした状態は全裸と同じって設定、エロいな……
バレするなよきちがいー
364 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 12:45:49 ID:kxosXP8z
ttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttttt
365 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 23:32:19 ID:q1v+1bN4
ほす
ほしゅ
仮面面白かったな
ペルソナをコントロールして公開オナニー、強制セクース、色々できますな
ガン○ンあたりで連載してくれないかな‥
保守
371 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:47:58 ID:VAFMLt42
だれもSQジャンの読みきりではやらんか
かそってるなー
個人的に
>>102はエロパロナンバー1なんだがな
もうダブルアーツも終わりなのか…
3巻まだー?
なぶる
アッー!!
ほし
単行本3巻(最終巻)発売。
お・と・な
今思ったんだが片手でブラジャーつけんのって大変そうだな
エルーはどうしてたんだ・・・
エロパロ的にはキリに手伝って
もらっていたいところ……
でもブラしなくても支障ないくらいの
大きさでもイイ
エルーはノーブラじゃなかったっけ
トロイから解放されても、エルーは手を繋ぐのは癖になってるんだろうな。
エチ中でも、キリと手を繋がないと不安になっちゃうエルー
3巻の最後のおまけページは良かった
382 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 21:50:47 ID:5cjzrvIr
ジャンプに載る新作に大期待。
22日発売の週ジャンプ3,4合併号に掲載予定の読切
『APPLE』(アップル)
「究極生命体の少年を待つ数奇な運命とは…!?」
センターカラー 49ページ
やはりダブルアーツとは関係ないようだ。
カットの少年?は最初女性かと思ったけど、髪型と色のせいかペルソナントのヒロインに近い感じ
384 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 19:50:22 ID:nfvVdxBQ
やっぱり関係ないのかー。
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ期待してたんだけどなー。
長期連載終了後の番外編とかみたいにはいかないよなー。
3巻のおまけページが未登場キャラ含む未来の全員集合写真とかだったらなぁ
もっと妄想膨らんでるんだが……
いや、手つなぎで結構お腹いっぱいにはなるけど