甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度2

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1名無しさん@ピンキー
ここは甘えんぼうな女の子のエロパレスレです
人前だろうと関係なしに抱擁や接吻、あるいは性交を求めてくる娘はもちろん、
恥ずかしがりながらもぺたぺた甘えてくる娘、
ある一定の条件を満たしたときに激甘化する娘、等々大歓迎です。

エロは必須ではありませんので、ラブラブオンリーな話もOK。ただし特殊なシチュを含む場合は事前に注意書きを。
なおこのスレを見て虫歯になった、糖尿病になったという方は保管庫へ行きましょう。必ず悪化します。
それでは、甘美なるひとときをお楽しみください……

過去スレ
甘えんぼうな女の子のエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182244124/

保管庫
http://wiki.livedoor.jp/bureizuraz/
2名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:47:49 ID:J+ivIBPs
>>1乙ですぅ
3名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 02:37:41 ID:rTCeUKe2
さすがに【甘】抜きじゃ成立せんからなぁ
4名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 04:27:48 ID:od6oZtKk
1乙
5名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 07:19:25 ID:nyLfwfoN
1乙
6名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 08:02:28 ID:m81s95X+
>>1乙ぬるぽ
7名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 09:59:40 ID:YMKUZADq
>>1>>6ガッ
8名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 10:51:26 ID:uBvrGpR3
>>1

ところで、普段はそうでもないけど一度スイッチが入ると寝させてくれないほど甘えん坊になる子ってのはどうだろうか
ちょっと妄想してみたらけっこういいと思ったんだが
9名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 11:22:40 ID:dgoLisfw
>>1乙〜
2スレ目まで続いてうれしいぜ
10名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 12:43:42 ID:ymdYIhVQ
>>8
クーデレもしくはクー甘ってことか
11名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 13:13:17 ID:YQDSIKI2
>>1


新スレに立つ前に言えばよかったんだけど、
保管庫のURLが気に入らなかったので新しくしました。

http://wiki.livedoor.jp/amae_girl/

よろしくお願いします。
12団扇とミルクアイス 1/1 にっぷし:2008/07/20(日) 16:24:16 ID:Jll5V/UX
とある初夏の日曜日。クーラーの無い部屋はそれはもう暑かった。
気温は多分30度くらいある。湿度も50%くらいありそうだ。
何もする気になれないし、誰も側にいて欲しくない。そんな暑さだ。
だというのに。

「なんでオレの上に座ってやがりますかねー」

妹がオレの膝の上に小さなお尻を乗せていた。
ホットパンツに包んだお尻が、ぷりぷりとした弾力を伝えてくる。

「んー、それは、お兄ちゃんが佐奈の指定席だからだと思うよー」

ぱたぱた脚を振る妹様は、ミルク味のアイスをぺろぺろと舐めていた。
湯だった感じの顔に、栗色の髪がぺたっと張り付いている。
暑いだろうになんで近くに着やがりますかね。この子は。まあいいけど。

「扇風機もないなんてヒドイよー。扇いでー」

団扇ではたはたしてやると、口元がふにゃっと柔らかくなる。
風に触れて垂れたアイスが、佐奈のむき出しのふとももにポタッと落ちた。
暑さで頭が茹っていて、まるで精液のようだなーなどと考える余裕も無い。

「垂れてるぞー」
「んー」

教えてやると、紅葉のように小さな手がテキトーに脚をゴシゴシやっていた。

「ホントに甘えんぼうだよなー、佐奈は」

後ろから前髪をかきあげるように整え、ぱたぱたと風を送ってやる。
髪の毛をどかされた汗濡れの額や頬が、団扇の風に触れたのだろう。

「ふひゃー、すずしー」

満足げに笑うと、団扇を持つ手に寄りかかるように、座る角度を変えた。
そのまま手に持っていたアイスを、ん、と突き出してくる。

「おれーだよー。一口あげる〜」
「んー、んじゃー遠慮なく」

このくらいの役得がないと割に合わなかった。遠慮なく頂くことにする。
カシッとアイスを三分の一ほど食べると、妹の目が丸くなった。

「あー! お兄ちゃん食べすぎだよ! ずるいー! 反則ー!」
「ひあ、あふいはは (いや、暑いから)」

まだ形を保ったままのアイスを舌の上に乗せながらふがふが言う。
口の中の空気が冷えてきて良い感じだった。甘いし。だが妹様は御立腹。

「うー、だめー! 返せー!!」
「あー……ほあ」

ぷんすか怒る妹にやり返す元気もなく、折れることにした。妹の上に顔を持っていく。
妹が手を添えながら「あー」と口を開けて舌を出すと、半分に砕いたアイスを落とした。

都合六分の一ほどのアイスを二人でもしゃもしゃしながら、団扇ではたはたと扇いでやる。
返したことが気に入ったのか、妹はオレをじっと見上げてキラキラとした眼差しを向けてきた。
近くに座りなおし、頬を胸板にすり寄せてくる。甘えんぼうめ。頭を撫でると嬉しげに瞳を細めた。

ああ暑い。外からは蝉の声。音まで暑い。まったくもって暑くて何もやる気がしない昼下がりだった。
13団扇とミルクアイス 2/1 にっぷし:2008/07/20(日) 16:25:53 ID:Jll5V/UX
……っていう、
暑くても甘える。それが甘えんぼうクオリティだと信じた軽いジャブでした。

以上です。ありがとうございました。
14名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 16:45:23 ID:uBvrGpR3
新スレ早々なんて甘い……このあと水風呂とかそんな流れに違いない
15名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 17:28:14 ID:FzlyXJdF
なんとまぁ…
恥という言葉を知らんほどの甘え…
16名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 17:44:21 ID:nyLfwfoN
ふっ…甘いな…(いい意味で)
17名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 21:41:28 ID:YMKUZADq
スウィート、スウィートだ!練乳を一気飲みしたぐらいになあ!
18名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 00:03:21 ID:p/O7w0OD
リチャードさんマイコゥさんが探してましたよ
19名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 01:45:26 ID:msX31zik
ポゥ!
20名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 04:26:14 ID:2kKZlPYa
にっぷしってなんぞや
21名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 15:28:33 ID:Xh7xQkXf
性的なことを考えないでベタベタしてた子がそういうこと意識し始めちゃってどうしよー、とか
甘えたがりの片想いしてる子が甘えてたくて悶々と・・・、見たいな話が読みたいなあ・・・。
22名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 20:24:15 ID:6UfNjrmk
「おじちゃん、ここ座って」
姪っ子の指示通りの場所に胡座をかくと、とてとてと走りよってぽふんと勢いよく胡座の中心に収まった。
「えへへ〜」
ああ可愛い。姪っ子にここまで懐かれるとは、叔父冥利につきるというもの。思わず抱き締めて撫で撫でしたり頬ずりしたり
くすぐったりして暫し楽しくじゃれあっていたのだが。
「あん…!」
不意に姪っ子の口から色気の混じった声が上がる。よく見れば、俺の手はいつの間にか姪っ子の股間に。
やべえ。無意識とはいえ姪っ子にセクハラしたことがバレたら姉貴に殺される。姉貴が帰ってくる前にしっかり口止めしないと…。
「おじちゃん…」
今後の対策について頭を悩ませていると、姪っ子がおずおずと声を掛けてきた。ん、なんだい?と極力爽やかに応えると、姪っ子は
もじもじと恥ずかしそうに、躊躇いがちな様子で口を開く。
「えと…あのね…」
うん?と爽やかな微笑みをキープしながら応える俺に向けられた言葉は、俺を驚愕させるのに充分だった。
「もう一回………触って…」




>>21の一行目見たら何故かこんな電波を受信した。
23名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 20:45:10 ID:2A73w3tH
>>22
その調子で2行目いってみようか
24名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 23:16:13 ID:AYWgvWTZ
むしろ二行目の方が良い
勝手にお預け状態か
25名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 03:38:07 ID:1i4I88dJ
とてとて♪
どんっ♪
ぎゅーっ♪
すりすり♪
ちゅっ♪

これだけで一人の甘えんぼうが表せるって凄いよなw
26名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 10:09:49 ID:yfhJ24mR
>>22じゃないけど、>>21の二行目書いてみたよ
ややぬるくなっちゃったけどまあご愛敬ってことで
27小ネタ:2008/07/22(火) 10:10:25 ID:yfhJ24mR
「あれ?お前も家こっちなのか?」
「え、えっとー……うん、そうだよ」
「じゃあ一緒に帰ろうぜ。もう夜になりかけてるし、一人じゃ危ないからな」
「え?一緒に?」
「一緒に」
「…じゃ、じゃあ、お願いしよっかな」


(チャンス?これってチャンスだよね?夜の暗闇の中、年若い男女が二人っきりで下校………大チャンスだ!!)


(暗闇を利用して手繋いだり腕組んだりはたまたキス……はっ!?なに考えてるのよあたし!)


(だ、大体まだ告白もしてないのに、そんなことしちゃったら絶対変な女の子だと思われちゃうよ…。いや、でも、この千載一遇のチャンスを逃す手はなーー)



ズルッ


「へっ…わきゃあ!?」
「ちょーー!?マンガみたいな転びかた!!」
「いっ、いったー……」
「ああ待て、動くなよ。…………あー、足派手に捻ったな。立てるか?」
「いたた……ちょっと、無理……」
「んー……仕方ないか。ほれ」
「へっ?」
「おんぶ。自力じゃ歩けそうもないんだろ?だから」
「えと、えとえと」
「なんだ?お姫様抱っこの方が良かったか?」
「……いや、おんぶでお願いします」
「了解…っと」
「……あったかいね」
「ん……そうだな」
28おまけ:2008/07/22(火) 10:11:33 ID:yfhJ24mR
「ところでさー」
「んー、何?」
「あんな何にもないところで転ぶなんて、考えごとでもしてたのか?」
「そりゃもちろん…………」
「もちろん?」
「…………………秘密」
29名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 10:12:29 ID:yfhJ24mR
…なんかズレてる気がしないでもない
30名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 14:57:56 ID:jjccfaaw
>>13
夏場って汗を気にしてくっつくのをためらってしまいそうだがそうか、これが真の…
31名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 19:56:58 ID:CYeCA5sP
甘え娘にとっては好きな人の汗のにおいはフルーティだ
32名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 09:43:30 ID:vOCdj+0+
「ぎゅーぎゅー」
「ちょっと、何、暑いよ」
「ぎゅうううう」
「暑いって」
「だって……怖いんだもん」
「ならホラー特集なんて見るなよ」
「見たかったんだもん」
「じゃあ自分の責任なんだから、一人で寝なさい」
「ちゅーしてくれたら」
「……はいはい」
「えへ、大好きー!」
「だから暑い!」
「やっぱり一緒に寝よ?」
「約束と違うよね?」
「だって好きなんだもんー、うっでまくら♪うっでまくら♪」
「はぁ…」
「ぎゅっ☆」


こうですか。
33名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 12:42:33 ID:jiydEpwm
なにこのハイテンション…
だがいいな
34名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 13:23:12 ID:HG8pVn9l
>>32
すンばらしい。そのあとは

「えへへー、おにーちゃんが一人、おにーちゃんが二人……」
「うわ、なんだよその数えかた。暑苦しい」
「はうー、わくわくして眠れないよ! よってたかってなでなでされたら大興奮だよ!!」
「なにを言ってるんだお前は。はー……寝るか。妹が一人、妹が二人……」
「おにーちゃんは私だけのおにーちゃんなのー!!! うぎーーー!!」
「いででででで!! わかったわかった! わーるーかーったーって!!」
「わかればよろしーのです♪」
「はぁ…」
「えへへー、ぎゅっ☆」


こうですか。
35名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 19:25:59 ID:IBut2Kva
理不尽だw
だがそれがいいw
っていうか兄ツンデレw
36名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 08:14:12 ID:EOKmRXwC
ちくしょー、俺にも甘えんぼうな妹がいれば……!
37名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 17:03:39 ID:dtJoR3sc
それで翌日幼馴染の女の子との会話で

「昨日妹に寝かせてもらえなかったんだよ…」
「!!?」

の流れですね
38名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 18:03:00 ID:9XUOD6WT
妹VS幼馴染

一つ屋根の下で暮らしているため妹がやや有利か
39名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 18:12:44 ID:knNmysOR
漁夫の利を得ようとして甘えん坊化する委員長参上
40>>22の続き:2008/07/24(木) 18:29:31 ID:o//xJAmE
じー
爽やかな笑顔で硬直する俺の頭に視線が突き刺さる。視線の元を辿ると扉の陰に、俺の足の上に座っている姪っ子と同じ顔がもう一つ。
目を向けると、ふいっと目を逸らされた。俺が視線を外すとまたも、じーと視線が突き刺さる。ちらっと目を向けると、またもふいっと
目を逸らされる。じー、ちらっ、ふいっ、じー、ちらっ、ふいっ……いかん、無限ループだ。このままでは埒があかない。ならば。
ふいっと目を逸らされた後、俺は視線を外さず扉の陰の姪っ子を見つめてみた。俺が見ていることを知らない姪っ子はこちらを見、
目が合うとびくっとして俯いた。何故か姪っ子の顔がどんどん赤くなる。困ったような顔で時折ちらちらとこちらを伺い、俺がまだ
視線を外していないことに気付くと再び俯き軽く溜め息を漏らす。
双子といえどもこうも違うものなのかと感心しつつ、可愛い仕草を観察し続けていたい気持ちを抑え、俺は次の行動に出ることにした。
足の上の姪っ子をそっと下ろすと、一気に扉の方に駆け寄り、慌てておろおろしだした姪っ子を素早く抱き上げた。
41>>22の続き:2008/07/24(木) 18:31:29 ID:o//xJAmE
逃げようとじたばたするかと思ったが意外とおとなしかった。うーと唸りながら赤くなったままの顔をぐりぐりと肩に押し付けてくる。
姪っ子の背中に回した手に伝わる鼓動は何故かとても早い。
程なくして何かを悟ったのか、腕を俺の首に回した姪っ子は、はふぅと吐息を漏らすと締め付けるかのように回した腕に力を込めた。

さて、元の位置に戻って再び胡座をかいたわけだが。
膝の上で顔を赤らめ期待するような目で見上げてくる姪っ子と、
赤い顔を肩に埋めたままに今も俺にしがみついている姪っ子に、
俺は何をしてやれば良いのだろうか。




2行目を元に書いてみた。読みにくかったらすまん。
42名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 19:19:02 ID:9XUOD6WT
双子とは………。役得だねぇ
43名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:00:30 ID:VFpQknXg
『日本は一夫一妻制』

双子ヒロインと主人公が必ず衝突する壁
44名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:20:13 ID:9XUOD6WT
最終的に「一夫多妻制の国へ云々」が通例
45名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:52:27 ID:cDyrsTDp
もしくは内縁の妻だな
46名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 01:24:53 ID:cI+lrius
答えは簡単だ。結婚離婚を繰り返せばいい。
47名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 02:21:20 ID:uMxiNg3m
死んであの世で二人と結ばれるという選択肢もなくはないぞ
48名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 04:23:14 ID:q0YNBq9Y
>>40-41
GJ
まさか双子とは・・・素晴らしいなw
>>43-47
そもそも血縁関係がまずいだろうw
49名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 04:29:08 ID:yYNN0gRf
法改正して一夫多妻の国にする
これが俺のジャスティス!!
50名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 14:38:30 ID:Qlpy45M/
>>49
腐女子三人相手にした井川君ですね、わかります。
51名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 19:07:12 ID:mKcJhIPE
「おにーちゃーん……」
「うわ、どうした。びしょ濡れじゃないか。待ってろ、今、タオル」
「うぅー、急に雨がぁ」
「通り雨にやられたか、ほらタオル」
「やってー」
「自分でやんなさい」
「いーじーわーるー!じゃあいいもん。このままでいるっ」
「いくらなんでも風邪ひくぞ!……ったく」
「きゃー、ワシワシっワシワシっ」
「よし、こんなもんかっておい!」
「ありがとうのぎゅー!」
「俺まで濡れるだろうが、このバカっ」
「でもあったかいよ?」
「うん、そういう問題じゃないんだよ」
「ダメ……?」
「とりあえず着替える!」
「やだっ。くっつく!」
「着替えてきたら抱っこ」
「お兄ちゃん、何してるの!早く着替えなきゃ!!」
「……はぁ」
「だっこー♪」




通り雨と共にこんな電波が降り注いだわけだが。
52名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 21:24:55 ID:+tjd78Wr
天候の悪化によるマイナス感情させ甘えんぼう妄想で覆す……。
これはある意味、天候をも支配したと言っても過言ではないな。
フフフ、何を言っているんだオレは。冷静になれ。フフフ。GJ!
53名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 21:26:11 ID:NoZXpM34
掌返しがいいなw
54名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 12:00:57 ID:9xw/NU66
>>50
ヤスイのアレか?
だとしたら一人は腐ってなかったはずだが
55前スレ599:2008/07/26(土) 16:28:57 ID:g086Xat8
皆様、お久しぶりです。
前スレ599作者です。
ってか、甘えスレ2スレ目おめでとうございます。
んでもって、wikiに自分の作品載るのってすっごく恥ずかしいですなw

次の作品を考えつつ、他の作者様の作品、子ネタをロムしつつ、燃料とし
いろいろ書いていたんですが、中々うまくいきませぬ・・・orz

しかし、愚痴は余り吐かず、また住人の皆様に楽しんでもらえるものを書
けたらと思っていますので、書きあがったらまた来ます。
ではでは。
56名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 17:44:40 ID:/vVrWGP7
どうもお疲れさまです
次回作、楽しみに待ってますよ!
57名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 17:54:33 ID:DDLlhYjq
とりあえずちょっと甘えさせてくれ
58小ネタ・彼の悩み:2008/07/28(月) 00:53:33 ID:j7IJanbZ
悪いな、わざわざ来てもらって。いやまぁ、察しの通り彼女についての相談なんだけどな。
俺の身長は160で、対して彼女は170以上あるのは知ってるよな?いや気にするなって言うけど男としてはどうかと思うんだよ。
彼女、見ての通り顔が小さくて足もスラッとして綺麗でさ、八頭身美人って言うのかな。どう見てもモデルか何かにしか見えない…
いや悪い、彼女自慢したいわけじゃないんだ。だからそんなふてくされた顔しないでくれ。
で、他にも困ったことがあって…彼女、抱きつき癖があるんだ。人前だろうが何処だろうが構わず抱きついてくるんだよ。街中だろうが
構内だろうが、俺の姿を見つける度にたたたーと走り寄ってきて、そのままの勢いでお構いなしに抱きついてくる。しかも腕とかになら
まだしも、真っ正面から抱き締めてくるんだよ。で、すぐ離れてくれれば良いんだけどいつ離れるかは気分次第らしくて、
長い時で一分近く抱き締められたこともある。嬉しそうにしてるからおいそれと邪険には出来ないし…。
…バカップルとか言うな。言っておくが人前で俺から抱きついたことも抱き返したこともないからな。
59小ネタ・彼の悩み:2008/07/28(月) 00:54:46 ID:j7IJanbZ
それで更に困ったことにだな…彼女、Fカップなんだ。ん?そんなに意外か?まあ確かに着痩せするタイプだし体の線が出にくい服を
着ることも多いしな。でも脱いだら凄いぞ?敢えてきつめのブラを着けてるのか、それに包まれたはちきれんばかりの圧倒的質量が、
ブラを外した途端ばいんっと零れ落ちる瞬間は筆舌に尽くし難い。乳首もピンク色で可愛いらしく感度もとてもいい。そこを中心に、
ゴムのような弾力と餅のような柔らかさを併せ持つ乳房を揉んでいくと、雪のような白い肌が次第に桜色に…
ああ悪い、話が逸れたな。謝る。だから乳ソムリエとか言うな。そもそも俺は彼女の乳しか知らんし他の乳に全く興味は無いからな。
で、なんで困るのかというと…身長が十数cm高いFカップの彼女が正面から抱きついてくるということはつまり、鼻も口も胸に塞がれ、
場合によってはそれが一分近く続くということだ。下手すれば呼吸困難に陥りかねない。そんなことを彼女に逢う度にされる現状を、
彼女を傷付けずにどうにかしたいと思っているんだが…
ってなんで帰ろうとしてるんだ。壮大な惚気ってどういう意味だ。帰るな、おーい!
60名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:21:22 ID:d52AgCtg
>>58-59
惚気以外の何物でもありません、本当にありがとうござ(ry
61名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 02:16:09 ID:PxEHcxzH
>>59
毎日二本ずつだな
某庭球プリンスで眼鏡が言ってたんだから間違いない
62名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 08:08:12 ID:FIlTxwgd
>>59
ビタミンDも摂取しよう
63名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 19:09:09 ID:x2FPG8Ak
「お兄ちゃんまた勉強教えてよ〜!」
「やだ。俺は格ゲーで忙しいんだ」
「意地悪っ!何で教えてくれないの〜?」
「お前の覚えが悪いから」
「じゃあ私が格ゲーで勝ったら教えてね!」

5分後

「お兄ちゃんずるーい!大人気ないよ〜!!」
「バカめ!何をしようが勝てればいいんだ!」
「じゃあ私も本気出そっと」
「へ?」

更に15分後

テーレッテー FATAL K.O
「これで10勝3敗で私の勝ちね!勉強教えてくれるんだよね〜?!」
「(もう妹と格ゲーはやらん)・・・めんどくせぇな・・・」
「えへへ〜」



我が家であったお話
妹の方がゲーム上手いのよorz
64名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 19:21:00 ID:WhIF15X/
ふぅ………………

ハッ!
ええいっ! いもうと大好きスレに誘導すべきか迷うレスをしやがって!
早くその妹をより一層甘えんぼうに育て上げる作業に戻るんだ!!

…………ふゥ……
65名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 20:44:26 ID:joDQ2I2g
うちの18の妹はすでに甘えん坊です
彼女いわく抱きついてても別に暑くはないらしい
66名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 20:52:04 ID:kJ4QJTDC
ていうかなんで北斗www
67名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 21:20:21 ID:j7IJanbZ
>>61
>>62
どういう意味かわかりやすく頼む
68名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:10:23 ID:OUxipiqg
>>61の元ネタはテニプリだな
背の低い一年レギュラーに一日牛乳二本飲むように言ってたってことだ
69名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:29:07 ID:j7IJanbZ
>>68
なるほど。ありがとう。
70名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 03:29:44 ID:b05ccw7E
庭球プリンスでわからんもんかね?
71名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 14:12:20 ID:4aBWOVqX
>>70
庭球プリンスがわかってもそのシーンを知らないとか
72名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 19:33:06 ID:uvGIfvLP
ぶっちゃけ甘えん坊に興味のある人が
皆テニプリを知ってるかどうかは微妙だと思われるw
73名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:27:18 ID:15t7SA5e
そして知ってるだけってのと熟読してるってのにはとんでもない開きがあるんだーぜー!?
…で、なんでこんな話してるんだっけ。いつからテニヌの話に?
74名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:39:21 ID:uvGIfvLP
いぬい汁を1日2杯飲むと、甘えん坊の妹ができる、
という話だったっけな?


どう見ても幻覚です。
本当にありがとうございました。
75名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:04:02 ID:qz4m8y/Q
誰が飲んでも妹化すんのか?
血縁関係完璧無視とかどんな超薬品だよ



是非欲しいな
76名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:09:00 ID:cJDDnye7
でもあれ青い色していてすっぱいんだよ
77名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 03:07:46 ID:8fIFE51m
>>74-75から浮かんだ小ネタ。原作は知らない上に会話だけですが、よければどうぞ。

「ついに手に入れた…これを1日2杯飲めば…」
「…飲めば?」
「甘えん坊の妹ができる…幻覚だが」
「…それって立派な薬物だと思うんだけど」
「それでも俺は!……って、お前いつからここに?」
「あんたが帰ってくる前からいたわよ。気付いてなかったの?」
「…ここ、俺の部屋だよな?」
「当たり前じゃない」
「勝手に人の部屋に入るのはいかがなものかと」
「いいじゃない、幼馴染なんだし」
「いいのか?いいや、よくない!だから出て行け。俺はこれから甘えん坊の妹と戯れるのだ」
「ちょっと、それ、ほんとーに飲む気?」
「もちろんだ!」
「やめときなさい、って言ってもやめる訳ないか…仕方ない。妹は無理だけど、私が甘えん坊な女の子になってあげる」
「仕方ない、と言いつつなんか嬉しそうだな。しかし、甘えん坊とは対極的なお前にそれは無理だろ」
「いいからいいから。まずはぎゅっって抱きしめて欲しいな〜♪」
「え、あ、ああ、わかった…」
ぎゅっ
「えへへっ、嬉しい。…本当は、さ。ずっと前からこうして欲しかったんだ…」
「ずっと前から?」
「うん。ほら私って、その、素直じゃないし、こうして欲しいって言って嫌がられるのも怖かったしね」
「なるほど…ずっと一緒にいたのに気付かなかった俺は、ダメな幼馴染だな」
「そうだよ。だから罰として、これからも私に甘えさせてね?」
「わかった。むしろ、こっちからお願いしたいくらいだぞ」
「やった♪じゃあ今日はずっとこうしててね!」
「あぁ、いいぞ。…ん?今日はずっと…?」
「ちょっと恥ずかしいけど、夜が楽しみ♪」
「そ、そうだな?ってちょっと待てーっ!?」
「待たない〜ずっと我慢してたんだから、ね♪」

翌日、ちょっと歩きづらそうな少女と、その少女を支えて歩く少年がいたとか、いなかったとか。
78名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 09:06:29 ID:Mt2xN6BG
GJ!
まさか自分の出した庭球プリンスでここまでくるとは…
79名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:05:58 ID:XVWjLxbl
圧縮回避保守
80名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 01:05:07 ID:qaJmmKWP
テーレッテー吹いたwww
81雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:15:38 ID:YU4DFE0J
どこかで見かけた生徒会長のネタで書きました
次レスから投下します
タイトルは『生徒会長な従姉』
では
82雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:16:02 ID:YU4DFE0J


「ふぅ……」

僕は長時間ディスプレイに固定し続けていた視線を、夕陽に赤く染まった窓の方へと逃がした。
昼にこの生徒会室に呼び出されてからずっとキーボードを叩き続けているのだが、
それから相当な時間が経っているように思われる。

「あの、織部君?」

僕を呼ぶ声に視線を正面へと向けると、少し困ったような表情をした笹倉さんの姿が目に入る。
彼女と僕はクラスメイトでもあり、同じ生徒会執行部の会計をしていることもあってわりと仲がいい。
噂ではいいところのお嬢様らしいとか。

「ああ、ごめんごめん。ちょっとぼっーとしてた。
悪いけどもう一度言ってくれる?」
「はい……でも私のほうこそごめんなさい。私、パソコン使えませんから、
織部君に全部任せてしまって」
「いやいや、こんなのできる人がやればいいんだよ。ということで続きお願い」
「ふふ、ありがとうございます。次はえーと……水球部の遠征費が十三万四千六百四円です」
「了解」

僕は次々と領収書の内容を読み上げる笹倉さんの声から用途と経費を抜き出し、
表計算ソフトのセルの中に打ち込んでいく。
僕の通っている私立高校は、何故か海外の企業と同じく十二月決算なのだ。
だから会計である僕と笹倉さんはここしばらくの間、生徒会室に籠もりきりになっているというわけである。
ちなみに生徒会長及び僕たち以外の生徒会執行部の面々は、他の仕事で席を外していてこの部屋にはいない。

作業を再開して暫くした頃、生徒会室の扉が静かに二回ノックされた。

「あ、誰か帰って来たのかもしれませんね。ただ今お開けしますから、少々お待ちください」

笹倉さんはそう言って扉に近づいた。だが彼女がそこに達する前に扉は開かれ、
我が生徒会の長であり僕の一つ年上の従姉――百瀬恋(ももせれん)がひょっこりと顔を覗かせた。

「ただいま戻りました」

彼女は母親のマリアさん譲りの長く美しい金髪をかきあげて、にっこり笑ってそう言った。
親戚である僕が言うのもなんだがすっきりと整い凛々しくさえある容姿と、
女性にしては高く、スラッと引き締まったスタイルを持つ恋姉さんはかなりの美人だ。

「百瀬先輩お帰りなさいませ。外は寒かったでしょうから、何か暖まるものでも持ってきますね」
「ありがとう、笹倉さん。あの……織部くん?」

しかも成績優秀、周囲からの信望も篤いというのだから非の打ち所が……いや、
あるな。みんなに知られていないだけで。

「えと、その……織部くん。織部くん……私帰ったきたのに」
「百瀬先輩。はい、コーヒーです。インスタントですので、お味は保証できませんけど」
「え! あ、ありがとう。笹倉さん」
「それと織部君の分も淹れたんですけどどうでしょう?……織部君?」

姉さんは僕と二人きりになると……。僕はそこまで考えて笹倉さんが、
僕をじっと見ていることに気づく。

83雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:16:57 ID:YU4DFE0J


「笹倉さん? どうかした?」
「いえ、コーヒーお飲みになりますかとお尋ねしたのですけれど……」

ああ、また僕が自分の世界に飛んでいっていたらしい。いい加減にこの癖は直さないといけない。

「うん、頂くよ。ありがとう。それと百瀬さんもお帰りなさい」
「あ……うん! ただいま!」

僕の隣に座る姉さんは、すごく嬉しそうに笑って応えた。何かいいことでもあったのかもしれない。
笹倉さんは自分のコーヒーを注がずに定位置――僕の正面の席に腰をおろした。

「ところで百瀬先輩以外の方はどうなさったのですか? もう活動終了時刻は過ぎていますよね」
「ええ、みんなにはそれぞれの仕事が終わったら、
各自解散するように伝えたからもう帰ってしまったと思うわ」
「じゃあ、僕らもさっさときりのいい所まで終わらして帰ろうか?」
「はい、そうですね」
「あ、えっと。その……そのことなんだけどね……」

普段学校では凛々しい表情の多い姉さんは頬を赤く染めて、しどろもどろにながらそう言った。
……そこはかとなく嫌な予感がするのは何故だろうか。

「た、確か笹倉さんってお家が遠いのよね?
暗くなると帰りが危ないからわ、私が代わりに織部くんの作業を手伝うわ」

そこまで何とか言いきると真っ赤な顔を俯けてしまう姉さん。さらさらと美しい金糸の束が、彼女の肩を流れるように滑った。
……何てわかりやすい人なんだ、姉さんは。
案の定、机を挟んで向こうの笹倉さんはにやにやしている。

「ふふふ、わかりました。百瀬先輩、お願いしますね。
それにしても……お二人は随分仲がよろしいのですね、私も少しうらやましくなってしまいます」
「ち、ちょっと待って、笹倉さん! 僕と百瀬さんは別に」
「存じ上げていますよ。お二人は従姉弟同士の関係にありながら、
好きあっていらっしゃると。……結婚式には呼んでくださいね?」

それをどこで聞いた! それに最後のなんだ! 最後の!!
しかも姉さんはそれを聞いて、余計に恥ずかしそうにしてるし。

「ではまた来週お会いしましょう。失礼します」
「お、おい!」

僕は、荷物を持って生徒会室から外に出てしまった笹倉さんを追いかけようと椅子から立ち上がったのだが、
腰の辺りに微かな抵抗を感じて振り返る。
果たしてそこには僕のブレザーを、ちょこんと掴む姉さんの姿があった。

「い、いっちゃやだ。さくちゃん行かないでよぉ……」
「少しだけだから。ちょっと話をしてくるだけだから、ね?」
「やだやだ。さくちゃんはここにいるの!」

姉さんはまるで駄々っ子のように首をふるふると左右に振った。
そうこれこそがほとんど完璧な姉さんの唯一の短所? である。彼女は異常に甘えん坊なのだ。

84雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:17:24 ID:YU4DFE0J


「わかった、ここにいるよ。でもね姉さん、僕たちがそういう関係にあるって思われることはやっぱりよくない。
僕が姉さんの家に住まわせてもらってることを、学校に知られたらどうなるか……姉さんならわかるよね?」
「……うん」

僕の家には誰も住んでいない。十二年前になるが父さんが九州の支社へ転勤した際、
母さんも一緒について行ってしまったからだ。
父さんと母さんは僕も九州に連れて行くつもりだったが、その話を聞いた姉さんに大泣きされてついに折れた。
それ以来、僕は元々近所にあった姉さんの家つまり叔父夫妻の家で、居候させてもらっている。
叔父夫妻とは言っても僕と血縁のある叔父は姉さんの妹が生まれてすぐに亡くなっているので、
母親のマリアさんと恋姉さんと小学生の妹の奏(かなで)の母子家庭になってしまってはいるが。

「あの……さくちゃん、ごめんなさい」

そう言って姉さんはしょんぼりと肩を落とした。ああは言ったが姉さんが人一倍寂しがり屋で、
甘えん坊なのは昔から変わっていない。
だから普段は頼もしい生徒会長を演じていて、相当我慢しているのだろう。
そう思った僕は姉さんの腰に腕を回し、頭を綺麗な金髪ごと撫でた。彼女は気持ち良さそうに目を細める。

「んぅ……」
「姉さん、気持ちいい?」
「うん。すごく気持ちいいよ。さくちゃんになでなでされると、とっても安心して眠たくなるの」
「はは、寝ちゃだめだよ?」

姉さんはこくりと頷いたが、本当に寝てしまいそうだ。僕はゆっくりと手を離した。

「あれ……さくちゃん?」
「そろそろ作業を再開しないとね。あんまり遅くなるとマリアさんと奏が心配するだろうし」

僕はノートパソコンをそれまで置いていた長机から、来客用のソファーの付いた机に移す。
実は長い間硬い椅子に座っていたので腰が痛かったのだ。

「ほら、姉さんが手伝ってくれるんでしょ?」
「うん! ちょっと待ってね」

姉さんはいそいそと領収書の束を持ってソファーに腰掛けた。僕の隣――ではなく僕の股の間の狭いスペースに。
……もう何も言うまい。

「じゃあ、もう時間が時間だしやりかけのバスケ部のだけやってしまおうか?」
「えへへ、バスケットボール部だね。えーと、……」


* * * * *


僕は最後のエンターキーを押して息をついた。

「ふう、終わった」
「さくちゃんお疲れ様。疲れちゃった?」

姉さんは体を捻って僕の顔を少し心配そうに覗き込んだ。僕はそんな可愛らしい彼女を安心させるため微笑む。

「心配してくれてありがとう。確かに目は少し疲れてるけど他はそうでもないよ」
「そうなの? よかった……」
「うん。じゃあ鍵を返してから帰ろうか?」
「ま、待って。えと、もうちょっとだけここにいたらだめ?」

85雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:17:52 ID:YU4DFE0J


そう言う姉さんの顔は先ほどと比べてもより紅い。もう日は落ちていて外は薄暗いが、
完全下終了校時刻には少し時間がある。
僕は携帯を取り出しマリアさんに少し帰るのが遅れる旨のメールを送った。そして姉さんの華奢な体を抱きしめる。

「あう……さくちゃんさくちゃん」
「んー? やっぱりこうすると暖かいね。姉さんは寒くない?」
「うん、だ、大丈夫……あの、さくちゃん? そ、そのよかったらでいいんだけど……きき、キスして欲しいの」

好きな女の子と口付けするのが嫌いな男がいるだろうか? 少なくとも僕はそうじゃない。
僕は姉さんの綺麗な手の甲を僕の手の平で包むように握りしめ、僕のほうへと引き寄せて姉さんの唇を奪った。

「んぅ……、ぷは。さくちゃん好きぃ」
「僕も好き、だよ」
「あ……、嬉しいけど恥ずかし……よ」
「ふふ、自分から言ったくせに?」
「だってだってさくち、んんぅ」

言い訳しようとする小さくて可愛い口を僕のものでふさいで黙らせた。
そして先ほど以上に激しく舌を使って姉さんの口内を愛撫する。

「んん! ひゃぷ、や、やぁ。さ……ちゃん。ふわあ、こんなのら、めぇ!」
「……駄目じゃないよ」
「やあぁ。んむぅ…………ひゃくひゃんすきぃ、だいひゅき。……んぁ、はぁふ。さくちゃんだいすき!」

初めはマグロだった姉さんの舌も、今では積極的に僕の舌と絡め合っている。
姉さんの体は不定期にぴくぴくと痙攣していて、その大きな瞳も何かに耐えるようにぎゅっと閉じられている。
そろそろそろかと考えた時、姉さんの体が一際大きく痙攣し、ぐったりと脱力した。

「姉さん……大丈夫?」
「あ……だいじょうぶ……」

だがとろんとした瞳は全く焦点が合っていないし、息もかなり荒い。
僕は姉さんが落ち着くまで彼女の頭を撫で続けた。


* * * * *


僕たちは職員室にいた顧問に生徒会室の鍵を返却し、学校を後にする。
外はすっかり暗くなっていて、十メートルおきに設置された街灯の無機質な光のみが頼りだ。

「姉さんまださっきのこと恥ずかしがってるの?」
「だ、だって……」

姉さんは茹でだこのようになった顔を、隠すかのように抱きしめた僕の腕にうずめた。
そんな可愛らしい姉さんの仕草に、僕の中の悪戯心がむくむくと頭をもたげる。

「さっきの姉さんは体をぴくぴくさせて、僕のことを好き好き大好きって言ってくれて本当に可愛いかったよ」
「や、やぁ。……恥ずかしいから言っちゃやだ……」
「それに姉さんは全校生徒の代表の生徒会長なんだよ?
そんな人が実はこんなに甘えん坊さんだなんて誰も思わないだろうね」
「あうあう……」
「でも僕は夜に一人じゃトイレにも行けなくて、
僕を起こすような甘えん坊な姉さんが大好きだよ」
「も、もう! さくちゃんのいじわる! いじわるなさくちゃんなんて嫌い」

86雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:20:49 ID:YU4DFE0J



姉さんは目の端に涙をため、ぷいっと顔をそっぽに向けて僕から少し体を離した。
……僕の腕は両手で掴んだままだけど。
姉さんの大人っぽい外見と異なる可愛い反応も見られたことだし、これ以上機嫌を損ねられても困る。ここまでにしておこう。

「ごめんごめん。ちょっと姉さんをからかってみたくなっただけなんだ」
「ひ、ひどいよぉ……私だって一人で行けるように頑張ってるし、さっきのはさくちゃんが激しくするからなのに」
「はは、僕ができることなら何でもするから許してよ、ね?」
「……本当に何でもいいの?」
「僕ができることなら」
僕たちは商店街のアーケードから外に出る。ここまでくれば僕たちの家まで後五分とかからない。
姉さんは何をお願いしようか少し迷っていたようだが、意を決したように僕の腕を強く抱きしめて口を開いた。

「あの、今日お家に帰ったら私と一緒にお風呂に入ってくれる? 後、背中の流しっこもしたいの」
「え?」

明日、姉さんお気に入りの駅前のケーキ屋でモンブランでも奢ることにでもなるかなと考えていたのだけど、正直予想外だ。
僕と姉さんは昔は一緒に風呂に入っていたのだが、それも姉さんが中学に通い始めるまで。
僕がどんどん女らしい体つきになっていく姉さんと、
一緒の風呂を嫌がったせいだが、確かにその時の姉さんは寂しそうな顔をしていた。

「……だめ?」
「い、いや。……そうだね奏も一緒だけどそれでもよければ」

百瀬家ではマリアさんの負担を減らすべく、家事の分担が行われている。
小学生の奏も新聞を入れるなどといった簡単な家事手伝いをしている。そしてその奏を風呂に入れるのは僕の仕事なのだ。

「うん。私とさくちゃんと奏ちゃんの三人で一緒にお風呂入りたい」
「そ、そっか。なら一緒に入ろうね、ははは……」

僕は風呂の中で僕のナニがナニしないように祈るしかなかった。
奏に『あー! パパのぞうさん大っきくなってるー!』なんて言われてしまう事態となれば目も当てられない。

「えと、もう一ついい……かな?」
「ま、まぁ、いいけど」
「私、さくちゃんの部屋で。さくちゃんの布団で。さくちゃんと一緒に寝たい。
そ、それでさくちゃんにぎゅってしてもらって、いっぱいキスしてもらいたいの。……してくれる?」

姉さん、その上目遣いは反則ですよ?
姉さんのことが好きな僕としてはそれをされると、
どんなお願いでも叶えてあげたくなってしまう。まぁ、僕にそのお願いを拒む理由はないのだけれど。

「ああ、いいよ。姉さんのお願いなら叶えないわけにはいかないしね」
「えへ、さくちゃんだーいすき」

姉さんは僕の体と自分の体をより密着させるべく、その柔らかで暖かい肢体を僕にギュウギュウ押し付ける。

87雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:21:10 ID:YU4DFE0J


ああ、僕はなんと幸せ者なのだろうか。
姉さんのことが好きな僕と、僕のことが好きな姉さん。そんな二人が一緒にいることができるなんて、
これ以上幸せな事がこの世界に存在するだろうか? いや、存在しない。これだけは断言できる。
だから僕はこの幸せを大事にしたいと思う。

そろそろ僕たち二人きりの帰り道もおしまい、僕たちの帰るべき家が見えてきた。
おや、百瀬家の前に大人と小さい、恐らく小学生くらいの子供が立っている。
向こうもこちらに気づいたらしい。ブラウンのふわふわした髪を持つ、母親によく似た可愛い女の子がぱたぱたとかけてくる。

「パパーーー! お姉ちゃーーーん! お帰りなさーーーーーい!」

僕たちの帰りが遅いのを心配して外で待っていてくれたのだろう。後でしっかり謝っておかないと。
でも僕たちがまず最初に僕たちの大切な家族に伝えるべきものは、心配かけてごめんなさいではない。
自分を待っていてくれてありがとうという気持ちを伝えるもの。
だから僕と姉さんは僕に飛び付いてくる少女と微笑みながらゆっくりと近づいてくる女性に、
その気持ちを伝えるために一つの言葉を紡いだ。


ただいま、と。
88雑貨屋 ◆xydh5CNC5w :2008/07/31(木) 23:25:56 ID:YU4DFE0J
投下終了です
ギャップ萌えを狙ったのに書いてみれば違うものに
では
89名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 23:39:30 ID:5qfZ+yi7
歯医者予約いれなきゃ・・・
90名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 23:48:41 ID:5hIUXOT2
甘すぎるSSのおかげでまた虫歯ができてた

しかも今回はニヤニヤしすぎてアゴもやばい
さて、どうしよう
91名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:21:36 ID:oR1N2Xn0
素晴らしい。GJだ。
しかし「パパ」って呼び方にまだまだ波乱がある気がして楽しみでならないw
92名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:43:58 ID:HEFR7Nij
………ぷはぁ!

一瞬練乳風呂に溺れてるのかと錯覚したぜ!
GJ!超GJ!!!
93名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:47:35 ID:mNcJgbrU
歯が溶けだしてしまいそうだwwww
94名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 01:36:35 ID:V1+ea0Zj
つかこれ見ててなんか口の中に違和感がしたと思ったら奥歯に穴が開いた。
げに恐ろしきは甘えん坊の魔力よ!…明日歯医者行きます。
95名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 02:21:10 ID:+Zst+rgA
続き楽しみ
96名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 05:02:38 ID:VpK3eok0
医者に甘い物を控えるように言われてたのに…


GJ!!
97名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 07:36:38 ID:myUgfJ+A
あーぁ、総入れ歯だよ

GJ!!
98名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 05:27:33 ID:De3zvG3Z
マリアさんの伏線に期待。そしてパパという呼び方がグッドで期待。GJ!
 
今まで全ての歯が健康だったのが自慢だったのに、ここきてから2本虫歯になりましたwwおまえらの馬鹿野郎ww大好きだww
99名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 15:22:34 ID:GcP2xvVw
このスレの住人歯に問題あるやつ大杉w
GJ!!
>>98
伏線らしきものなんかあったっけ?見逃してるだけか?
100名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 17:20:50 ID:JW9XrpHK
>>99
あったら良いな〜という願望だと思われる

俺の目が節穴なのかもしれんが
101名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 22:43:44 ID:Ree8A2I3
夏バテしちまった…

甘いの一つ下さいな
102名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 22:57:43 ID:2BxDPAex
あれ、コーヒーブラックなのにすんげー甘いや、なんでだろ?
103名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 23:17:08 ID:YGN620y4
年上の甘えん坊っていいよな。
104学士:2008/08/02(土) 23:17:15 ID:lTQUeETW
生徒会長のSSから部活→筋トレと妄想

最近歯に問題あるのが多いから逆にいいのかもしれんが
甘さ控えめかもしれんのを一本投下しようw

エロシーンはこのあと書くかも…

105学士:2008/08/02(土) 23:19:19 ID:lTQUeETW
「にじゅうー!にじゅういーち!にじゅうにー!」

俺の後頭部らへんから聞こえるノーテンキな声。

「く…ふっ、にじゅう……、っ、にじゅう、いち……」

次いで遅れて発せられる俺の震えた声。
筋トレしてるんだからしょうがない………ってわけでもない。
大体腕立て二十くらいでこんなになるはずがない。

「ほらほら〜私の声に遅れてるよ〜?」
「それは、五十キロ超の……物体Mを背負ってたら、くっ、こうもなる……」

実際もう腕なんてプルプルしちゃってるし。
いや腕だけじゃねえ。体もだ。筋トレのやりすぎは……よくない。

「むーっ!失礼な!私そんなに重くないもん!!」
「じゃあ譲歩して四十後半としとくが、それでもっ……俺の上腕二頭筋に百キロくらいかかってるだろ」

っていうかなんでそんなところにいる。人の邪魔をして楽しいか!?
傍から見れば俺は女の子に扱かれている野郎に見えるだろう。
そう。こいつは俺の背中に跨るように乗っている。しかも全体重がかかるように足を地面につけていない。
ちなみにコイツは物心が付いた時には既に傍にいたという、所謂幼馴染の麻惟。
幼稚園から十年来いつもに俺の横にいる女の子だ………いまは上にいるがな。
で、なんで麻惟が俺の上に乗ってるのかと言うとまぁ………

「〜♪」

ご機嫌に鼻歌なんて歌っちゃってるし。
その下で俺は鼻息を荒くしてるというのによ。
本気で下りてくれないと困る。これでは筋トレの目的も違う。

「あのな麻惟……俺は有酸素運動をしようとしてるんだ」
「…だから?」
「だから、そんな激しい運動はしなくていいんだ。軽快な運動こそが、有酸素運動というものなんだよ」

たぶん。っていうか話すのもツライ。……早く下りてくれーーー!

「もう……わかんないかな侑真くんは。私のこの愛情表現が……見守るだけが恋人ではないのだよ♪」
「いまは黙って見守っててください……」

っていうか筋トレを見守っててくれって頼んだ覚えはねぇ。


「それに私がこんなにボディタッチに走るのも、昨日侑真くんが膝の上に座らせてくれなかったからだもん!」
「いや、確かにそうだけどな……」

麻惟にとって俺の膝上は指定席らしい。猫が座っててもどかして自分が座るくらいだ。
それを昨日。風呂上りに麻惟がいつものように俺の膝上に座ろうとしたところ、ゲームをしていた俺が回避したのがよほど気に入らなかったらしい。
そのまま麻惟は不貞寝してしまった。
……俺のベットで。おかげで昨日の俺はとある拘束力が働き、極めて寝返りの少ない夜を過ごさなければならないことに……。
106学士:2008/08/02(土) 23:20:32 ID:lTQUeETW

いやだってWiiだぞ?あの腕とかブンブン振り回すあれだぞ?
危ないだろ?俺は麻惟のことを思っての行動だったんだが……
麻惟いわくそう言うのが『ハイリスクハイリターン』らしい。普段はリスクなんてないと思うんだが……
っていうか自分の家で寝なさい!………とは言えなかった。
麻惟にとって俺の部屋の半分は自分の部屋のようなものらしい。
俺の両親も麻惟の両親も認めてるらしく、もはやどこからも反対が来ない。
最初から反対などなかったんだがな……

「そ、そうだ!汗掻いてベタベタした背中に乗るのも気持ち悪いだろ?」
「そんなことないよ♪今夜だってお互い汗まみれになるんだし♪」

俺の迎撃はあっと言う間に返されてしまった。
まぁそりゃそうですけど……

「あの時といまは違うだろ!いまは服着てるし……」
「でも最近半脱ぎが多いし……ま、私も好きだけどね♪」

……そういう問題じゃない。世の中にはTPOというのがありましてね……
と、俺が博識を利用してなんとか麻惟を下ろしに掛かろうとした。
が………

「でもそうだよね。邪魔ばっかりしてたら彼女失格だもんね」

以外にも結構あっさりと下りてくれた。
普段なら俺が暴れてロデオ状態になってもしがみ付いて離れないのに。
まぁ筋トレの最中に乗ってくるなんてかなり稀だが。

「おぉ!やっとわかってくれたか!……っておい」

麻惟はそのまま一階に移動。俺の下に陣取った。
じっと見つめてくるその瞳がやけにキラキラしている。
……何を企んでいる?

「ほら、筋トレ筋トレ!」
「あ、あぁ……にじゅう…」

!……ちょっと待て。
俺はいま腕立て伏せをしている。で、その俺の下に麻惟がいる。
俺の顔の真下に麻惟がいる。
このまま顔を下げると……
麻惟の唇が腕立てのカウンター代わりになってしまう。
どうやらそれを企んでいたらしい。

「わくわく♪」

当の麻惟はこのあり様だ。
っていうか『わくわく』は口に出して言う言葉じゃないんだがな。
まぁいい。それよりだ。

「なぁ麻…」
「いいの!」
「……なにがだ?」

ため息を一つして麻惟に聞く。
……わかってるけどな。
すると麻惟が首に腕を回して引き寄せてきた。
………二頭筋が悲鳴を上げる。
だがいまは麻惟の吸い込まれそうな目を凝視しているわけで。
107学士:2008/08/02(土) 23:21:19 ID:lTQUeETW

「このまま……ひたすら、して?」

さらには麻惟の艶やかな甘えた声で脳が痺れてしまい。

「んちゅ……」

そのままお互い半開きになった唇を合わさったが、俺の心に抵抗なんて考えは出てこなかった。
筋繊維の悲鳴もどこかへとんでいってしまった。

「ん、くちゅ…ぷちゅ……は、ぁん…ちゅ……」

唇が合わさるなり最初から舌を差し出してきて激しく絡める麻惟。
序盤が激しいことはいつも通りだ。
だが少しMっ気な麻惟は自分の激しさを制圧されるのがお好きなようで、俺もいつもの様に麻惟よりもさらに激しく舌を絡ませる。

「んふぅ…くっ…んぁっ……はぷっ……ちゅ……ぷはぁ…」
「んぐっ……相変わらず激しいよな」

お互いの唾液で濡れた口を拭いながら恍惚とした表情の麻惟に話しかける。

「だって…控えめなのより、激しい方が『大好き』って感じがするんだもん…♪」
「にしてもベタベタ……」
「そうだね……下の方も…///」

そう言いながら麻惟は『確かめて』と言わんばかりに俺の手を取って自らの女の子の所に導く。
キスだけですでに準備が出来た敏感な体をこのまま弄り回したい衝動に駆られるが……

「…よっと」
「うひゃあ!?」

素早く麻惟の横に移動して背中と両膝の下に手を入れて持ち上げる。

「風呂、行こうぜ?」
「あ……うん!そうだね上も下も中もベタベタだもんね♪」
「中って?」
「体。ほら、侑真くんの汗で私もベタベタじゃない?」

確かに上と下ほどベタベタではないが、汗で濡れていることは確かだ。

「ねぇ、侑真くん」
「うん?」
「お風呂ではちゃんと膝の上に座らせてね?♪」
「はいはい……」

とりあえず風呂で汗掻き過ぎないようにしなければ……

この後もまた汗掻くことになるんだし……


END
108学士:2008/08/02(土) 23:22:43 ID:lTQUeETW
投下終了
できればエロシーンも書きたいが運悪く追試が一つできあがっちまった…orz
109名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 01:50:40 ID:2t8PixFb
gj!会話の端々にエロスを感じる。
110真夏日と水風呂 0/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:01:19 ID:qdtLtEJd
投下しますね。兄妹でエロなしのSSです。>>12の続きみたいな感じ。
5レス+前後で7レス使用です。
111真夏日と水風呂 1/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:01:58 ID:qdtLtEJd
なんかもう暑くてたまらないので水風呂に入ることにした。
途中何度もくじけそうになりながら風呂を掃除して、水をほどよく入れる。
水風呂に入る旨を妹様に伝えると、準備をしてからリビングに集合した。

「とゆーわけで、水風呂に入ります。準備はいーかー!」
「おー!!」

オレは膝まであるようなでかい海パンを装着。手には安い造りの水鉄砲を装備。
妹はピンクと白のチェックのタンクトップビキニを装着。腰には浮き輪を装備。
頭の上で二つお団子になってる髪と、手に持ったアヒルの玩具に充分な気合を感じる。

「アヒル隊長も準備完了です!」

グッと黄色いボディをオレに突き出した妹は、それを頭の上に乗せる。
部屋とは打って変わってテンション高いな。オレもだが。うむ。だがその心意気や良し。

「それじゃー軽く準備運動するぞ! 手首や足首をくねくね回すんだ! よっ、はっ」
「あはははははは! おー! おりゃー!」

向かい合って立ったまま片足を交互に浮かして手首足首をくねくね回す。
挙動不審なことこの上ないが、微妙な笑いが身体を内側から温めてくれるのでまあ良しだ。

「ひゃっほーっ」
「がふっ」

途中感極まった妹様が浮き輪をつけたまま体当たりしてきて軽くふっ飛んだが御愛嬌。
ここまで喜んでくれるとは水風呂の準備をした甲斐があるというものだ。

「よし。それじゃー行くぞー」
「おー!」

裸足ですててててと廊下を走る妹、見送る視線のその先で浮き輪が風呂場の扉にゴムッと詰まる音がする。
見ると哀れアヒル隊長はカッツーンと音を立てて風呂のタイルを跳ね、クルクルと縦回転していた。
恐るべし慣性。そして進退窮まった妹が水着姿でぷらぷら浮いてる姿は、何か新しい遊びのようだった。

「浮き輪はダメみたいだなー。そういえば浴槽にも入らないし」
「ふきゅー、ふにー」

浮き輪を風呂場の扉から引っこ抜き、妹の身体から脱がせる。
バンザイをした妹は、白くてすべすべな脇の下をしていた。子供だなーと思う。
二の腕やら太ももやらがまだ未発達で、腕も脚も白くて細っこい。棒みたいだ。

「よしよし。浮き輪がなくてもにーちゃんが支えてやるからなー」
「うー」

溺れる心配ほぼ皆無の水風呂だけどなー。心の中でツッコミながら手を繋ぐ。
出鼻をくじかれた妹が元気がなくなっていたのも、冷たい水に触るまでだった。

「ひゃー! 冷たぁー! 極楽だよー!!」
「うあー冷てーありえねー」

水風呂は極楽だった。脚を開いて座るオレの前で、妹が水をバシャバシャやって遊んでいる。
事故現場よろしく風呂場に転がっていたアヒル隊長も回収され、今は水面で夢心地だ。
オレはオレで水を掬って顔を洗い、髪をかき上げ、身体に適当に水をかける。
だらしなく座ったオレのヘソより少し上くらいの水かさのため、かなり身体が余っていた。

とにかく今日はやたらと暑かった。
頭を仰け反らせてぼーーーっとしながら放熱していると、妹が水をバシャバシャかけてくる。
きゃらきゃらと笑う妹の手を引くと、オレに背中を預けるようにして座らせた。
112真夏日と水風呂 2/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:02:42 ID:qdtLtEJd
「うりゃー」
「うううーっ、冷たいーーっ」

立って遊んでいた身体を強引に座らせて、冷たさに慣れていない場所まで水につけてやる。
なかなか効果があったようで、小さな身体はオレの腕の中でガチガチになっていた。

なにげにヘソ出しの水着なので、身を縮こまらせているとやたらと寒そうに見える。
しかたないので水の中で揺らめいているように見えるお腹に手を乗せて温めてやった。

「おー、あったかー」

背中に触れた身体から、お腹に触れた腕から、妹の力が抜けていくのを感じる。
妹の身体を座らせなおしてゆったりすると、外から聞こえる蝉の音が大きくなった気がした。

「きもちいーねー」
「だなー」

明るいバスルームの中、ゆらゆらする水面に身体を浸しながらまったりとする。
オレたちが密着して座っているため、広くなっている水面を泳ぐアヒル隊長も楽しげだ。
妹はぺたーっと伸ばした脚を浴槽の下にくっつけて、足先をぴこぴこ内や外に曲げて遊んでいる。

放熱して余裕が出来たオレは、沈ませていた水鉄砲をゆっくりと用意した。
キラキラと光る半透明の黄緑色のプラスチックが美しい。
駄菓子屋で売ってたハンドガンタイプの安物の水鉄砲。
中に揺らめく弾丸を湛えたそれを、目標に向けてちゃきりと構える。

「狙撃。おりゃおりゃ」

ビシュッと放った弾丸は、アヒル隊長の近くに着弾した。
二発三発撃つと、アヒル隊長にヒットする。

「あーーー!! アヒル隊長撃つなーーー!!」

すると、ちょっと遅れて気がついた妹が、バシャバシャ暴れながら襲い掛かってきた。
目隠しをするように顔の前で手を振って、怯んだところを水鉄砲を持つ手に取りついてくる。
アッサリ水鉄砲を奪うことに成功すると、頬を膨らませて咎めるような視線をオレに向けてくる。

「もー、楽しそうに泳いでたのにヒドイよ」

怒れるお団子頭はぷんすか言い、小さな両手で抱えていた水鉄砲をじっと見る。
中にはまだ充分な水量が備蓄されている。そして銃を奪ったという優位性。ニヤリと笑う。

あらら、と思っていると、妹がオレに向かって水鉄砲を構えた。
明るい色彩の水着と明るい色彩の水鉄砲が、なんかいい感じにマッチしている。

そして、少し目を閉じて、悲しげな表情を作ると

「……残念だよ……お兄ちゃん」

とか、なんか思わせぶりなコトを言いながら、オレのそんなに厚くない胸板をバシバシ狙い撃つ。
かなりの近距離のため、冷たく心地良い中にも、そこはかとなく痛気持ち良いものが混ざっている。

「ぐは、……まさか、実の妹に撃たれるとは……っ」

蜂の巣にされたようにガクガクしてからぐったりしてやると、妹はアヒル隊長を掬い上げる。

「……敵はとったよ……アヒル隊長」

そっとアヒル隊長を水に還すと、まだ弾倉に余裕がある水鉄砲を額に当て、瞼を閉じて引鉄を引く。
佐奈はオレに抱きつくように倒れこみながら、安らかに眠るように息を引き取った。
113真夏日と水風呂 3/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:03:25 ID:qdtLtEJd
……………………………………
……………………
…………

蝉時雨の音が響く。
腰や脚には水の感触と冷たさ。胸や腹には、ぺたんこな妹の肌の感触と温もり。
二つの温度と感触が、不思議なバランスで共存していて心地良い。
しばらく死んでいたオレは、ようやく搾り出すように口を開いた。

「……なんだ今の」
「……さー、なんだったんだろー。えへへ」

突然始まった三文芝居だったが、まさか登場人物が全員死ぬとは思わなかった。
監督・脚本・主演女優を務めた佐奈がのろのろ身体を起こし、くすぐったそうに笑う。
まー楽しかったんならいっか。よしよしと頭を撫でてやる。
見るとアヒル隊長も身体を起こしてぷかぷか浮いていた。悠然とした姿からは懐の深さを感じさせる。

なんだか妹が首に腕を回してきたので、妹の身体を持ち上げながら脚を畳む。
横向きにした妹の脚の下にオレの脚を通すと、お姫様だっこしたまま座ったみたいになった。
助演男優の胸の中で、主演女優が楽しげな気持ちを押し殺したような声を出す。

「死んじゃったねー」
「あー、死んじゃったなー。まさかみんな死ぬとは思わなかった」
「あははっ」

なんだか照れ隠しするように笑った佐奈は、うにうにとオレの首筋に顔を埋める。
小高い鼻やらぷにぷにの頬やら薄い唇やらが、くすぐったいったらありゃしない。
女は悲劇的な話が好きだよなーとか思いながら、名演を披露した小さな女優の身体をあやすように叩いた。
そこはかとなく将来が心配になってしまったのは秘密にしておこうと思う。

「うん。やっぱり銃を使うのは良くないなー。反省したよ。銃社会反対」
「うんうん。わかればよろしー」

適当なコメントを入れて、芝居の余韻を切ることにする。
ハッピーエンド好きとしては、ここらでいっちょ覆したい空気だった。

「ゴメンなアヒル隊長ー」
「なんかそっぽ向いて泳いでるよ?」
「うわ、シカトされた?」
「あははははっ! あれはきっと、『ふっ、気にしてねーぜ』って感じだよたぶん」
「アヒル隊長いーヤツだなー」
「そーだよー。だから撃っちゃダメなんだよー」

ふよふよ泳ぐアヒル隊長を和やかに二人で眺めてから、全く同じタイミングでお互いを見る。
兄妹だなーと思う一瞬だ。視線がバッチリ合うと、距離が近いせいか妹が頬を赤く染める。
よいしょ、と妹を膝の上から下ろしてやると、今度は不服そうに唇を尖らせた。
わけわからん。なんなんだろーねこの妹様は。とりあえず話題を変えることにする。

「そういや、スクール水着じゃないんだなー。アレのが寒くなくていいんじゃないか?」
「ヤダ。こっちのほーが可愛いもん。アレは学校のプールでいつも着てるし」

ぺたんこな自分の胸に手を当てて、自分の水着姿をくるくる眺める。

「……おにーちゃんもそう思わない? こっちの方が可愛いよね?」
「あー、すげー似合ってるよ。外で着せたら悪い人に連れ去られそうで心配なくらいだ」
「なにそれー」

最近ではなかなか冗談にならないような褒め言葉を言うと、意味わかんないという風にケタケタ笑う。
ほんのちょっと膨らんでるけどぺたんこな胸、くびれのない幼児体型な腰。まだ全然子供な身体つきの佐奈。
けれど、ちらちらとオレの視線を意識しながら立っている姿は、ほんの少しだけ女っぽかった。
114真夏日と水風呂 4/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:04:02 ID:qdtLtEJd
ゆらゆらとした水に脛の下のほうまでを浸し、立っている姿。
水滴がするすると肌を滑り落ちて水着のクロッチに玉を作り、するっとほどけて太ももを伝っていく。
ぽたぽた、ちゃぷちゃぷ、と、静かな風呂場に冷たい水滴の涼しい音が響く。
はにかんだように笑うお団子頭を見て、水着ってけっこーエロいなー、なんてことを思った。

「ほら、いつまで立ってるんだよ。可愛いのはわかったから、こっち来いって」
「うんっ」

褒められたのが嬉しいのか、にへらと笑って、くるんとこちらに背を向ける佐奈。
肩甲骨のでっぱりや、ほんの少しだけ肉がついたお尻など、背中は背中でちょっと雰囲気が変わる。
最初の頃のように脚を開いて座るオレに背を預けて座ろうとした小さな身体は、しかしピタッと止まった。

「並んで座るのはさっきしたからさー、少し変えよーよ」
「んー? どーしたい?」

再びくるっとこっちを見た妹が、考えを巡らせる。
そして、足りない言葉を補うようにダイナミックな手振りを交えて口を開いた。

「んーっと、ホラ、バナナのでーっかい浮き輪みたいなアレ! あんなのがいい!」
「あー、アレね。でもあんなのウチにないぞ?」
「だから、おにーちゃんが、バナナになるの」

オレのことを指差してにこーっと笑う。
言葉の意味するところを悟って、オレは軽く天を仰いだ。

ちゃぷちゃぷという水の音が随分近い。
恐れ多くもボディボード役を賜ったオレは、かなり深く、寝転ぶ寸前まで湯船に身体を横たえている。
脚の方はとても窮屈で、太ももとふくらはぎがくっつくくらいに余裕がない。
そしてそんなオレの窮状を気にする様子もなく、妹様はオレの腹の上に笑顔で跨っていた。

「あははっ、なんかヘンな感じーっ」

きゃいきゃいと笑い、腰を前後に動かす妹様。……はっきりいってヤバすぎる姿勢だ。
以前に家電製品売り場で堪能した乗馬マシンをイメージしてるのだろうが、どう見ても騎乗位です。
海パンのゴムのあたりに跨っているからまだ平気だが、少し後ろだったら性的すぎたところだ。
それにしても、下腹に太ももや水着に守られた恥丘が乗ってる感触は半端なく気持ちよかったりする。
やっぱり子供だけあって、体重はもの凄く軽い。そんなことも改めて感じてしまう。

「んーーー、えへへ、おにーちゃーーんっ」

ボーっと考えていると、佐奈がよじよじと身体を動かす。
ぷにぷにとした足の裏がオレの腹の上に乗り、ぐりっと身体を捻りながら伸ばしていく。
するとあら不思議。オレの上に寝そべる妹様の完成です。どこまでも甘えんぼうなヤツめ。

ぺたーっと手を胸の脇に添えて、耳を胸板に押し付けて瞳を閉じる。
ちょっと緊張するね。身体の中の音を聞かれるというのは。

「おにーちゃんの心臓、ドクドクって音してるよ」
「そりゃ、生きてるからな。止まってたら一大事だ」
「もー、ムードないーーっ」

嬉しげな顔から一転、頬を膨らませた妹がバシャバシャと水をかけてくる。
この体勢だと顔に届くので地味に効く。勘弁してください。顔を拭ってると、再び顔を寝かせてくる。
ぶーぶーと不満げに文句を言う妹は、指でのの字を描いていじけている。オレの胸の上で。
ヤバイ。くすぐったい。ていうかまてまてそのままいくと

「くっ」
「ん? なになに? ここ? ここくすぐったいの?」

ピンと耳を立てた猫のような瞳で、妹がくりくりと指を動かしながら尋ねてくる。
115真夏日と水風呂 5/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:04:43 ID:qdtLtEJd
うん。それ乳首だから。くすぐったいから。いやもうホント勘弁してください。

「いや、ちょ、待って待って」
「あ、なんかおにーちゃんの身体ぽかぽかしてきたよ? おもしろーい」

いやー、らめぇ、乳首で遊んじゃらめーーっ!!
頭を抱えてオーノーと呻くオレだが、それだけで終わりはしない。

「ぬあー、やめろー、シャレにならねー、頭の上の団子をもぐぞコラー」

両手を伸ばし、ガシッと妹の頭の上に二つある髪が詰まった団子を持つ。
頭がちょっと後ろに引っ張られ、妹の動きがピタッと止まる。
薄く水が張った風呂桶の中、寝そべって肌を合わせた二人が交戦状態に移行する。
ぶつかりあう視線には、戦う者のみが宿す強い光が宿っていた。

片やチャームポイントを握られ、片やウィークポイントに指で触れられている。
その膠着状態を破ったのは妹だった。やたらと交戦的な口調で話しかけてくる。

「このまえ、テレビでやってた言葉、教えてあげよっか、おにーちゃん」
「へえ、なんだよ。言ってみ?」
「『肉を切らせて」

バッと頭を振り乱し、オレが掴んでいたお団子が解けた。
バラリと栗色の髪が広がるのを代償にして、妹の身体に自由が戻る。

「骨を絶つ』だよ」

そして自由になった頭をオレの胸板に沈ませて、乳首をはぷっと口の中に咥えこんだ。
身体をロックするようにぎゅーっと抱きつき、ちろちろと舌で転がしてくる。

「くっ!! ノーーーー!!」

マジでどこでそんなテクニックを覚えやがったという責め苦に、オレは敗北した。
腕の付け根に近い部分をロックされているため、腕を自由に取り回せない。
大きく弧を描いた手が、ギリギリで妹の栗色の髪を撫でるくらいだ。

「んふふ、あわててるおにーちゃんなんか可愛いっ、んーーーーーっ」

さらに妹は唾液で濡れた乳首をちゅーっと吸い上げて、ちゅぽんと唇を離す。
オレの反応に満足げに笑うと、身体を捩じらせてもう一方の乳首に吸いついた。
気持ち良さにざわざわっと全身に鳥肌が立つ。マジでもういろいろとヤバかった。
ちょっとだけ、もーコイツマジで犯すと思ったりもした。
犯して中出しして孕ませて出産させて野球チーム作れる大家族になってやると思いもした。
そんなオレを諌めたのは、浴槽の縁の隅っこに置いてあったアヒル隊長の見下ろす瞳だった。

泳ぐスペースがなくなったため、浴槽の縁の隅っこの膨らんだ部分に退避させられたアヒル隊長。
その未発達の羽を畳んで胸を張る姿には、渇いた僻地に追いやられてなお朽ちない矜持が輝いていた。
そうだ。こんな性的危機的状況に陥ってもオレは兄なんだ。その矜持を忘れてはならない。
ありがとうアヒル隊長。瞳に炎が宿る。唇がちょっとだけアヒルっぽく歪む。そしてオレは反撃に出た。

「ふにゃっ!?」

グレイシー柔術もビックリの技の冴えだった。電光石火のマウント反転に妹が呆然とする。
浴槽を背に脚を開いてぺたんと座る妹。その両脚の間にオレが腰を割りいれる。
そしてニヤリと笑いながら手をわきわきさせると、それを妹の剥き出しの脇腹に突撃させた。

「きゃはははははははははははははは!! あひゃはははっ! まけっ、さなのまけだからーーーっ!!」

まだ陽が高い昼日中。白い雲が漂う空へと小さな窓からかん高い笑い声が響く。
フッ、バカめ。兄に逆らうとどうなるかその身体にきっちり刻み込んでくれるわ!!
116真夏日と水風呂 6/5 にっぷし:2008/08/05(火) 01:06:00 ID:qdtLtEJd
以上です。ありがとうございましたノシ
117名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 01:13:24 ID:EW9pPpN+
118名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 01:14:37 ID:pBwMPSEA
和んだ…もう風鈴もいらねーな
GJでした。
119名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 02:04:32 ID:qoqayRaO
これは暑中見舞いとして受け取っておこう……涼むにはぴったりの話だ
120名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 05:12:47 ID:p7MdItVB
GJ!!
何という可愛さ…こんな妹が欲しいぜ
121名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 08:36:54 ID:LeHLk9vX
いやはや、なにがGJって言ったら
アヒル隊長かっこよすぎるんだぜ
122名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 15:28:56 ID:oFaXpypf
その年で乳首責めとは今後が楽しみだな!
123名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 18:16:43 ID:siny2rrK
和んだGJ
アヒル隊長に惚れた
124名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 19:31:01 ID:2Mx2XEC2
アヒル隊長か……ドクターグリップを思い出した
なんとまぁアグレッシブな甘え妹…
125名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 00:36:48 ID:lHqA5f2I
最近投下数が多くて嬉しい限りです

流れに身を任せて自分も投下
126夏とピザとサンタっ娘:2008/08/06(水) 00:39:53 ID:lHqA5f2I
甘えん坊のサンタクロース、夏休み前ーにやって来た♪



「・・・お前何してんの?」
普通の家庭にはあるはずもない釜戸がドシーンと音をたて煙を上げる。
煙が収まるとそこにはミニスカートを履いた、この季節には場違いな赤い服を着た娘が尻餅をついていた。

俗にいうサンタコスチュームにというやつである。

赤いコスチュームに白い下着のコントラストが美しい。

「エへ♪冬まで待ちきれなくて会いに来ちゃった」
127夏とピザとサンタっ娘:2008/08/06(水) 00:42:18 ID:lHqA5f2I
「エヘ♪じゃねえぇぇぇ!店内灰だらけだろうがゴルァ!!」
「細かい事を気にしないの。ね、今からどこかに出かけようよ〜」
「いきなり人の家に押し掛けてきて何言ってんだ。
店の準備で忙しいからお前に構ってる余裕はない」

実はそうなのだ。
ウチはイタリアンレストランを経営していて、今丁度料理の仕込みをやっている途中だったのだ。

季節外れなサンタっ娘のせいでピザを焼く釜戸が半壊し、
さらに大量の灰を厨房にぶちまけてくれたお陰で午前の営業を休まざる負えなくなった。
128夏とピザとサンタっ娘:2008/08/06(水) 00:45:28 ID:lHqA5f2I
「とりあえず店の掃除を手伝ってもらうからな」
さっきからやたら身体をすり寄せてくるおとぼけサンタにバケツと雑巾を押し付ける。
「ええ〜!折角来たのに掃除なんてヤダヤダ!」
・・・・・・嫌がりながらも嬉しそうな顔をして腰をフリフリするな。
見え隠れする白パンが眩しいから。

「夕方まで待ってくれれば何処かに連れてい(r」
「店内拭いて来るねー!!」
最後まで話を聞かずに厨房とフロアを仕切ってる戸をはね除け、バタバタと走り去っていく。
「・・・頼むから・・・・・・人の話は・・・最後まで・・・聞け・・・」
灰だらけの厨房にただ一人残された俺はポツンとそう呟いた。
129夏とピザとサンタっ娘:2008/08/06(水) 00:47:25 ID:lHqA5f2I
そして時間は21時。いつもより2時間遅い閉店となった。
平日なら18時にラストオーダーを取り、19時には閉店しているのだがこの日は事情が違った。

懇意にしてくれている常連さん達がなかなか帰ってくれず、いつまでもダラダラとコーヒーや紅茶を注文してきたのだ。
理由はただひとつ・・・目の前でほっぺた膨らませてふて腐れてるサンタっ娘だろう。

「遅〜〜い!今からじゃあどこにも行けないじゃない!!」
「仕方ないだろ。常連さん達帰ってくれなかったんだから」
全てはコイツのせいだ。コイツが店内を動くと常連さん達の視線も動く。
注文を取ってお辞儀をする度に「おおっ!」というハモり声が挙がる。
いつからウチはパンチラレストランになったんだ・・・
130夏とピザとサンタっ娘:2008/08/06(水) 00:49:38 ID:lHqA5f2I
「ところでなんで今更ここに来たんだ?」
「ほら、今の時期のサンタってやること無いでしょ?
だから本業再開までアルバイトを兼ねて愛しい君に会いに来たの〜!」
そう言うと午前のようにベターっと抱きついてくる。

そこまで想ってくれるのは嬉しいけど、とりあえず暑い苦しい。くっつくな。
「え〜っと。つまりクリスマスまでここにいるって事なのかな?」
「うん」

冬までパンチラレストラン確定ですかorz
嬉しいような悲しいような・・・
「だから今日は引っ越しお祝いしてね!」
屈託の無い笑顔で顔をスリスリしてくる彼女。
まあこんなの悪くもないか

「・・・で、お祝いって何すればいいんだ?」
そう言うと抱きついたままの彼女は少し考え込んでこう言った

「ん〜・・・・・・今日一緒に寝てくれたらそれで良いよ!」

その日、一晩中寝室からベッドの軋む音が止まず、翌日店が臨時休業になった理由を知っているのは2人だけである 。
131名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 00:53:36 ID:lHqA5f2I
以上です
今改めて読み返すと季節感なんてあったもんじゃないし、糖分が不足がちでした・・・

もっと精進するんで勘弁してくださいorz
132名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 01:12:02 ID:9+2vc8Tu
いやいやGJ!
特に最後の二行がいい!
133名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 01:45:40 ID:M37SKp2c
保守
134名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 14:23:42 ID:OJocOTjO

135名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 14:37:12 ID:H4irKnJo
136名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 14:48:04 ID:s3ojf3+G
137名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 15:31:59 ID:4wgt2d1S
138名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 16:46:39 ID:GGx02vqd
139名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 17:20:21 ID:cqwGbYsf
140名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 17:33:41 ID:trLJlFyp
141名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 17:45:45 ID:PqqAiTFn
chu♪
142名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 18:09:32 ID:HZ0uWsH7
久しぶりに実家に帰ってみると、甘噛みを覚えてたな
143ほしゅ的甘噛みchu♪:2008/08/10(日) 19:44:44 ID:H4irKnJo
「……おーい。なぜに人の耳を噛んどるんですかー?」
「…………(はむはむ)」
「いや、無言になられると困るんだが」
「………(はむ)」
「つーかマジで離れてくれ。暑苦しい」
「…………(がじっ!)」
「いてててて!!歯を立てんな!!わかった、好きなだけやっていいから歯はやめて!痛い痛い!!」
「………♪(はむっ)」
「はぁ……。なあ、耳に傷とかできてないよな。ちょっとしみるんだが」
「………あ」
「なってるのか。あとで絆創膏かなんかを……」
「……(ちゅっ)」
「うわっ!いきなりキスですか!?」
「……大丈夫」
「……なにがだよ?バイキンでも入ったら大変なことになるだろ?」
「……………から」
「え?なんて言った?」




「……治るまで、ずっと私が噛んでるから」
144名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 19:49:39 ID:H4irKnJo
という電波。お粗末
145名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 20:59:14 ID:s3ojf3+G
一瞬無口スレの誤爆かと思っちまったぜ
GJ
146名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 21:15:33 ID:wHVL4r6s
だがこの甘噛みが某DSの世界樹の迷宮2におけるワニによる
甘噛みだったとしたらどうだろう?

そんな事を考えて一人怖くなっていた俺

そんな俺だが、>>143にはGJと言いたいと思う。
147名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 21:22:43 ID:4wgt2d1S
では逆に某DSの世界樹の迷宮2におけるワニが甘えん坊の女の子だったらどうだろうか

いやしかしほしゅ的甘噛みはGJだ
148名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 21:23:40 ID:wHVL4r6s
>>147
なんと、そんな甘えん坊女の子が甘噛みの上じゃれてくると申したか!


・・・そろそろ帰りますノシ
149名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 12:54:01 ID:LFi15xBz
150名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:16:57 ID:IY2+9AMy
151名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:25:10 ID:XuqBiIhR
152名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:27:35 ID:lvvp6IXL
153名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:51:05 ID:MHOrpukq
154名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:53:24 ID:AzEO5Y/y
155名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:01:17 ID:0AtnYb8K
156名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:16:11 ID:puLUthma
157名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:20:01 ID:qHCfYfpA
158名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:24:03 ID:hNOqa+B/
159名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:31:33 ID:5oICtnY9
>>153以降が学習したw
160名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 20:34:25 ID:8yhciBou
ナイス連携だなw
161名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 20:37:13 ID:pxhFR35L
前もあったなこれ。スレの全否定してた
162名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 23:12:02 ID:XuqBiIhR
前は「甘えるなルルーシュ」だっけ?w
163名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 00:25:56 ID:uT7xRO/2





ここへきてスレの全否定か!









ナコルルは盲点だった
164名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 01:12:39 ID:sTZ3MTYB
えんぼうな女の子
165名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 01:36:39 ID:KBRGs3GF
>>164
もう忘れてやれよ…
166名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 10:36:03 ID:sTZ3MTYB
>>165
甘えんぼうもツボだがドジっ娘もツボなんだ
167名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 15:34:27 ID:h/gToDV3
甘えんぼう×ドジっ娘×幼馴染み=破壊力!!
168名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 17:22:55 ID:KBRGs3GF
>>166
それなら仕方が無い
169名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:01:03 ID:fB4NifRV
甘えんぼう×無口×恥ずかしがり屋=一人で勝手におあずけ状態
170名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:03:44 ID:zdSEFQwl
それはちょっとストライクかもしれんね
171名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 03:26:07 ID:PelV5IcO
ちょっとどころかど真ん中w
172名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 21:37:05 ID:iKweV6Mu
173名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 22:00:02 ID:ILqJNdp6
>>172
角煮じゃないけどkwsk
1741/2:2008/08/14(木) 23:25:24 ID:Ig2JyOi0
>>169に触発されて書いてみた。

-------------------
「いいか?ここのwhichは関係代名詞だから、訳はこうなって…」
「…なるほど」

 私の隣から聞こえる、筋の通った分かりやすい解説に感心しながら、私は返事をした。
 私こと深山すみれは今、幼馴染の少年・大山聡の部屋にいる。所謂「恋人」といった関係ではなく、あくまで「幼馴染」という関係。あらゆる教科をそつなくこなし「優等

生」の名をほしいままにしている彼に、私の大の苦手教科である英語を教わるのは、もはや日常茶飯事となっていた。
 
 聡とは物心つく前からの家族ぐるみの付き合いで、彼の両親も私のことを2人目の子供のように考えているふしがある。今度「お義母さん」とか呼んでみようか。……やっ

ぱ無理////
ともかく、そういった大山家の雰囲気のおかげで、私も何の気遣いもせず彼の部屋にいることができた。口下手で恥ずかしがり屋な私のことを聡は一番よく理解してくれてい

る。彼の傍は私にとって一番安心できる場所で、私が一番自然体でいられる場所だった。
……2年前までは。
 
当時私は中学生。周りの友人たちが色気づいていく中、私自身も、異性に対して人並みには関心を持つようになっていた。ただひとつ、多くの友人たちと違っていたのは、そ

の関心の対象が最初から一人だけ、聡だけだったこと。
幼馴染に抱いていた家族や友人に対するもののような好意は、そのまま異性に向ける好意となった。彼の一挙手一投足が気になる。手が触れ合うだけで心臓が止まりそうにな

る。彼の視線が他の子に向けられているだけで、胸が苦しくなる。そのくせ、自分に向いていたら向いていたで恥ずかしさで何もできなくなる。想いは今も膨らむばかりだ。
 
「…だからここはこういう意味になって…って、すみれ?聞いてるか?」
「…!あ、う、うん。聞いてる」
 全然聞いていなかった…ごめんね。
「ホントか?まったく。反応がないと起きてるかどうかすら分かんないからな、すみれは」
 そういって「にしし」と笑う聡。ぅぅぅ…ドキドキする////思わず私は彼に抱きつきそうになった。…いや、正確には抱きつきそうに「なりそうになっ」た。
 
 私は「好意」を「行為」で表現するのが苦手だ。生来の恥ずかしがりな性格を恨みたくなる。今だって、本当は聡に甘えたくてしょうがないのに、恥ずかしすぎて抱きつく

ために腕を動かすことすらできない。ぁぁぁもうまたそんな子供みたいな笑顔みせるなよぅ…!肩が触れ合いそうなこの距離が、今は拷問のように感じる。

「しっかしあちーなぁ。すみれは大丈夫か?」
「うん」
 聡が着ていたワイシャツを脱いでTシャツ一枚になった。あ…さとしのにおいだぁ…ぇふふ…
他の人なら「汗臭い」というのだろうか。でも私にとってはどんな香水よりもいいにおいだ。嗅いでいるだけで、ドキドキが大きくなり、胸の奥がキュンキュンして止まらな

くなる。聡が自分を心配してくれたことへの嬉しさも相まって、私は恍惚とした気分なる。
気がつけば、私はまた聡に抱きつきそうに「なりそうになっ」ていた。いっそこのまま抱きついちゃえ!
……ぅあああやっぱり無理ぃぃ!恥ずかしすぎて死んじゃう!あぁぁぁ私のヘタレェェ…
私が今まで何千回と繰り返した葛藤に悶えていると、聡が不意に立ち上がって言った。
「うし!ちょうどキリのいいとこまできたし、休憩にするか。麦茶かなんか持ってくるよ」
「あ、うん。ありがと」
175名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:25:43 ID:RYPElhHr
緋鍵龍彦?
1762/2:2008/08/14(木) 23:27:05 ID:Ig2JyOi0
部屋を出ていく聡の後姿を見送る。「もうちょっとくっつきたかったな…」…なぁんて言えるわけないので、心の中で呟いた。そして視線を戻そうとした私の眼に、あるも

のが飛び込んできた。それは…
「…聡の…ワイシャツ…」
鼓動が高鳴るのが否応なしに聞こえてくる。きっと今、顔真っ赤なんだろうな。思いっきり抱きしめたい。どんな感じなんだろう。聡のにおい、するんだろうな…温もりはま

だ残ってるかな…本人には触れるのすらできないけど、あれなら…
何時間も(と私には感じられたが、時計を見たら2分しか経っていなかった)逡巡したのち、「よし!」と小声で気合いを入れ、私はワイシャツに手を伸ばした。

ガチャッ「麦茶持ってきたぞー」

…私はマッハを突破せんとする勢いで腕を引っ込めた。聡は一瞬怪訝そうな表情を見せたが、特に気にはしていないようだった。このタイミングで戻ってくるとかどーゆーこ

とですか神様ぁぁ!
私は神様に冤罪をなすりつけつつ、心の中で悶えていた。

 その後も勉強会という名のおあずけ地獄は続いた。彼が麦茶を飲むときに上下するのど仏に見惚れて抱きつきそうになりそうになったり、彼がぼーっとしている私の顔を覗

き込んできて思わず抱きつきそうになりそうになったり、私をからかっているときの笑顔をみて抱きつきそうになりそうになったりした。悶えてばっかりだ、私。

「…終わった」
「よっしゃ!今日の勉強会終了〜!頑張ったな、すみれ」
 うん、本当に頑張った。無意識のうちに勉強していた私に拍手を送りたい。あとこの拷問に耐えきった私にも。
…が。このまま終わらないのが今日の私。

「よしよし!えらいぞすみれ」ワシワシ
!!??!!!???////
…え!?
さとしが、わたしの、あたまを、なでている??
さとし、て、あったかい…
なにこれ…
しゃぁわせぇぇ…////

こういう不意打ちは卑怯だ…私の葛藤なんか軽々と飛び越えていくんだ…
聡に頭なんか撫でられたら…頭の中がとろっとろに蕩けて…何も考えられなくなっちゃうょ。
「ぉ―ぃ―――!どぅ―し―?す――れ!?」
彼が何か言っている。意識が薄れていくのが分かる。彼に聞こえないように蚊の鳴くような声で、しかし彼が聞き取ってくれはしまいかという矛盾した願いをこめて、「スキ

…」と呟いた。

…私の記憶にあるのはここまで。おかしいな…

----------------------

こんなんでよかったのかな…
177名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:31:22 ID:RYPElhHr
割り込んだ…
すまん…
1782/2:2008/08/14(木) 23:36:20 ID:Ig2JyOi0
>>177
いやいやお気になさらず。
179名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:37:27 ID:KGEIaTQQ
とてもいい出来なんだが、変なとこで改行が行われてるせいで少々読みづらいので、
ちゃんとした文の区切りで開業することを勧めるよ。
ともあれGJ
180176:2008/08/14(木) 23:54:37 ID:Ig2JyOi0
>>179
GJ&アドバイスありがとう。
いまいちメモ帳の扱いに慣れないな…

さて、甘えん坊に甘えられ(るところを妄想し)つつ寝るか。
181名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 00:01:39 ID:ILqJNdp6
このあと後日談を語られてはっちゃけてでろでろになるんですねわかります
GJ!
>>169
そこに放置プレイがあるともうね、たまんねぇ
182名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 18:57:08 ID:Ww6nUsOI
>>180
メモ帳を全画面表示にせず、画面の三分の一くらいの
太さに広げて、端まで言ったら適宜改行、って感じにするといいよ。

あるいは、テキストエディタ使って文字数40文字くらいに
設定して、38文字くらいで改行するようにするとか。
183176:2008/08/15(金) 22:44:40 ID:PU2rj7hN
>>182
なるほど。参考になりますm(__)m
184名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 00:45:32 ID:Vdm0lCoX
このスレに書き込むのは初なんですが、長編とかってOKですか?
とりあえずプロローグ的なものがだいたい仕上がって、その後の展開も固まりつつあるのですが
185名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 00:47:47 ID:sb0WuVDV
投げっぱでなければいいと思うよ
186甘えるなんてさいこー:2008/08/16(土) 01:36:54 ID:U0wjn0ts
「やったぁああ!模試の順位私の勝ちっ」
「……ちっ」
「舌打ち!?」
「俺が勝ったらあーでこーであんなにする予定だったのに」
「でも、勝ったのは私だもーん。さっ約束守ってもらうよ」
「はぁ…なんだよ」
「じゃあ今から『一日言いなり』発動ね!まずは、ベッドに座って座って」
「…?こうか?」
「うん…えいっ」
「ちょっ!な、いきなり膝に乗るな」
「口ごたえしなーい」
「くっ」
「えへ。ずっとこうしてみたかったんだぁ…ねぇギュッてしていい?」
「……好きにしろよ」
「ふふふっ」
「(甘える、なんてさいこー!)」
「…何か言った?」
「いいや?なにも?」



こんな電波を受信した。
187184:2008/08/16(土) 02:02:43 ID:Vdm0lCoX
>>185
レスありがとうございます

とりあえずプロローグを投下させていただきます
で、皆さんに受け入れてもらえれば続きを、という形にしようと思います
では行ってみます
188真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:05:07 ID:Vdm0lCoX
そろそろあがるか・・・。
俺は連続3本スリーポイントシュートが決まったことに満足し、ボールを片付ける。
窓は既に締め切られ、使っていた一角を除いて照明の落ちた体育館。
汗が染み込んだフロアをモップがけし、命の支えとなってくれていた扇風機を倉庫にしまい、鍵をかけ更衣室に向かう。

俺はバスケ部に所属している。
二ヶ月ほど前、インターハイ県予選ベスト16を最後に先輩たちが引退し、今は新チームの骨格を作り始めた段階だ。
学校に泊り込みで行なわれる毎年恒例の夏合宿も今日で終わり。
6日ぶりに帰宅し、お盆休みのため一週間の完全オフに入る。
いつも以上にハイテンションな練習上がりの部室が嫌で、俺は一人シュート練習に励んでいたのだった。

「カズ、お疲れさん」
「お前明日からどうすんの?」
まだ残っていたらしい部活仲間の二人が声を掛けてきた。

「決めてねーけど、遠出はしないつもり」

だって暑いし。めんどくさいし。

「デートとかしないのか?」
背が小さいほうが薄く笑みを浮かべて聞いてくる。

「相手がいないっての」

大げさに肩をすくめて答える。ちょうど疲れきっていたから慣れないオーバーアクションも簡単にできた。
さっさと着替えたいがキャプテンという立場上、無視するわけにもいかない。

「あれっ?可愛い後輩の彼女がいるんだろ?」
もう片方も同じように笑みを浮かべている。

「彼女じゃねーよ、さっさと帰れ暇人が」
こっちも笑みを浮かべながら、呆れが声に出ないように返す。

「どうだかなー。ま、お疲れ!」
「あんまり泣かすなよ、色男」
ようやく二人は踵を返し去っていった。

男の嫉妬は見苦しい・・・。
自分は態度に出さないようにしよう、なんてことを考えながらシャワーを浴び、学校を出た。
189真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:06:02 ID:Vdm0lCoX
暑い。暑すぎる。
ったく、もう20時だってのにやってらんねえな・・・。
と、地球温暖化に対し無意味だと分かっていても毒づいてしまう。
高校から我が家であるマンションまで徒歩3分。疲れきった身体でのんびりと歩く。

俺は親父と二人暮らしだ。おふくろは物心つく前に病気で亡くした。
親父は某大手電機メーカーのグループ会社の営業部長という、凄いんだか凄くないんだか息子にはよく分からない立場だ。
ただとりあえず忙しいので、俺は一人暮らしに近い生活といっても差し支えない。

でも俺は、疲れきったこんな日に食事の用意をするという負担を負うことがない。
このことについては、あいつに感謝しなくちゃいけないな。
そう思いながら、明かりのついた我が家の窓を見つめる。

「遅いっ!新堂和海!」
玄関のドアを開けると、高い声が響いてくる。
わざわざフルネームで呼んだのは、きっと皆さんに俺の氏名を紹介するためだろう。
「一体何分待たせるのよ。もうお腹減っちゃった」
肩までの黒髪は癖がないストレート。
150センチちょっとの身体も小さいが、顔もまた小さい。
大きな瞳も印象的だが、和海が最も気に入っているのは桜色の唇だ。
はっきり言ってこいつは可愛い。努めて客観的に見ても、だ。

「食っててくれてよかったのに」

遠山咲紀。
幼馴染というか、腐れ縁というか。気がついたらいつも傍にいた女の子。

「ふーん・・・。そういうこと言うんだぁ」
その瞳が細まり、唇が吊上がる。
「そうだよねー。和海疲れてるもんねー」
語尾の「ー」だけ音を上げて嫌みったらしく咲紀がいう。
「料理さえあればいいんだもんねー。私なんかいなくても、さ」

これはまずい。口調はからかい半分でも、目が本気だ。
へとへとの今、咲妃に癇癪を爆発されたら俺は死にかねない。

「悪かったよ、このとおり」
深々と頭を下げる。
「ケータイにメールくらい遅れると思うんだけどなぁ」
ぐっ、今回は相当機嫌を損ねたようだ。自主練などするんじゃなかった・・・。
咲紀は本来、サバサバとした性格だ。
「悪かったってば」

「・・・じゃあ、あたしのお願い聞いてくれる?」
「はっ?」

一体どうしたんだ?
こいつがもったいぶるなんて。
いつもなら『アイス!』やら『ケーキ!』やら、食い物を指定されて奢らされるくらいですむのに。
「聞いてくれるの?くれないの?」
「ああ、聞くよ・・・」
俺はあっさり返事をしてしまった。
急に咲紀が甘えた声を出したから。大きな瞳が潤んだように見えたから。
190真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:06:31 ID:Vdm0lCoX
「やたっ!!」
咲紀が両拳をキュッと握る。ガッツポーズまで飛び出しちまった。
いや、可愛いけどさ。
俺はとんでもない安請け合いをしたのではないだろうか。

「ほらっ、和海!早く着替えてきて!」
今度は明るく弾んだ声。
咲紀の機嫌は山の天気よりも変わりやすい。


「すごいな・・・」
着替えて戻ってくると、ダイニングテーブルの上は料理で埋め尽くされていた。
メインは和海の好きな海老フライ。タルタルソースも咲紀のお手製だ。
トマトときゅうりをふんだんに使ったフレッシュサラダに冷奴と、夏に嬉しいメニューもある。
「はい、お醤油」
「サンキュ」
受け取り、冷奴にかけつつふと思い出す。
「醤油、きれてなかった?」
「きれてたわよ?」
「わざわざ買いに行ったのか?」
咲紀が楽しそうに笑う。
「ちゃんと他の食材と一緒に買ってきたわよ。
和海の家の台所はあたしの方がずっと詳しいんだから」
よく一週間も前のウチの調味料の在庫状況を覚えてるものだと、俺は感心した。
ちなみに俺が覚えていたのは、一昨日合宿での朝食の際醤油がなくなり、
家が近いからという理由で取りに行ったらきらしていて結局コンビニで買ったという経緯からである。

もうお分かりだと思うが、俺が夕食について頭を煩わせる必要がないのは咲紀のおかげだ。
部活がある日はほとんど毎日、咲妃がウチに来て作ってくれるか、咲紀の家に招待されてご馳走になっている。
口が悪いわりに(関係ないか?)咲紀は料理が上手い。今日の海老フライも絶品だ。

「食わないのか?」
俺が二杯目のご飯に差し掛かっても、咲紀の茶碗の中身は半分も減っていない。
「食べてるわよ」
何故か咲紀の顔には赤みが差している。
「さっき腹減ったってボヤいてたのは嘘っだったてワケだ?」
「う、うるさいわね!今はダイエット中なの!」
それなら飯を減らすよりも間食を半分にしたほうがよっぽど効果があると思うのだが。
咲紀はチョコレートやらクッキーやら、とにかく甘いものに目がない。
「まあお前の場合・・・」
ちょっとくらい太ったってバチは当たるまい、と言おうとしてやめた。
そんなものは完全に俺の主観だし、せっかくご機嫌な彼女を下手に刺激しないに越したことはない。
「私の場合、何?」
俺は誤魔化すためにご飯を一気に掻き込み、自室へと逃げる。
「ごちそうさん。旨かったよ」
「あっ、ちょっと和海!待ちなさいよ!」
耳を貸してはダメだ。食後の満足感が失われてしまう。
191真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:07:06 ID:Vdm0lCoX
部屋に入ってしまえばこちらのもの、というか咲紀は食事の後片づけをしているはずだ。
作ってもらっているだけでありがたいのだから、それくらい自分でやると主張したが、
これも私の仕事よ、と突っぱねられてしまった。
彼女は残り物を綺麗にまとめて冷蔵庫に保存し、食器を洗う。まさに至れり尽くせりだ。
掃除、洗濯などはできる限り自分でするが、それでも俺の手が回らないとき、彼女は何も言わずに助けてくれている。
部活から帰ったら山のように積まれていた洗濯物が綺麗に干されていることもしばしばだ。

ここまでしてくれる咲紀だが、俺の彼女ではない。
こら、そこ。
絶対嘘だ、じゃない。
重ねて言うが、咲紀は俺の彼女ではない。

俺はいつものように自分の机に向かう。バスケノートをつけるためだ。
中学生の頃に試合の後などに書いていたが、サッカーのあるトップ選手も同じ事をしていると知ってからは日課となっている。
自身についてだけでなく、最近はそこにチームメイトについて気づいたことも書き足されていく。
キャプテンは辛いよ・・・。

「和海、お茶飲むでしょ?」
「ああ、すぐ行く」
逃げ込むように部屋に帰ってきたので食後満足に水分を取っていない。
よっぽどのことじゃない限り、咲紀は30分も経てばグチグチ問いただしたりはしない。

「お疲れ様」
再びダイニングに行くと、俺の椅子の前には氷をたっぷりと浮かせたウーロン茶が置かれている。
「サンキュ」
さっそく口をつける。
キンキンに冷えたウーロン茶が、心地よい頭痛を与えてくる。
「どうだった?」
「ああ、とにかく暑かったよ。練習試合もやったけどさ、まだまだチームとして機能しないな。
それに一年が遠慮してるのか元気がなくて・・・」
「あーそれは分かったから、そっちじゃなくて」
俺の話を咲紀が不満とも呆れとも取れる顔で中断させる。咲紀はバスケに全く興味がないのだ。
「あたしの料理!」
これもいつもの光景だ。食後、飲み物を飲みながら咲紀の料理を評価する。

「旨かったよ」
まあ俺は味にあまりこだわらないから"一年前から"いつも評価は同じだ。
それまでは・・・敢えて触れないでおこう。
「もう、張り合いがないなぁ。何かないわけ?」
「何かって?」
「例えば、ご飯はもう少し固めが良いとか、ドレッシングの味が薄いとか・・・」
「んー?旨いけどなぁ・・・」
「ハア・・・。もういいわ」
咲紀は俺が極度の味音痴だと思っているのだろう。
しかしそんなことはない。だって、咲紀の料理は本当に旨いのだ。
合宿の飯やそこらのファミレスなど足元にも及ばない。
俺が知る限り咲紀に張り合えるのは咲紀のお母さんだけだ。
しかし咲紀と咲紀のお母さんではどちらがうまいかはわからない(咲紀は、あたしが10ならお母さんは15と言っていた)。
要するに俺の舌は一定値以上に旨いと感じると、あとは判断力を失ってしまうらしい。
192真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:07:47 ID:Vdm0lCoX
「プハァ!・・・満足」
クーラーの効いた部屋で満ち足りた腹にウーロン茶を流し込む。疲れた身体に活力がみなぎっていく気がする。
あとはシャワーを浴びてゴロゴロするだけだ。と、その前にやることがあった。
「咲紀、そろそろ帰るだろ?送るよ」
気づけばもう22時だ。
俺の家だと行き先が分かっているとはいえ、あまり遅いとご両親も心配するだろう。
それに、俺には咲紀を帰さないといけない"ちょっとした事情"もある。

しかし咲紀は腰を上げようとはしない。
「咲紀?・・・どした?」
咲紀が座ったまま見上げてきた。
ただでさえ小さい咲紀が182センチある俺を見上げると、まるで小動物のようだ。
「和海、忘れてる!」
背中がギクリと震える。
そうだ、俺は確か何らかのお願いを・・・。

「今日、このまま泊まってってもいい?」

怒っているためか、抑揚のない無機質な口調でそう言われたから、
「おう。いいぞ・・・」
と危うく答えかけ
「待て、良いわけあるか!!」

俺は久しぶりにバスケ以外で叫ぶといってもいいほどの声を出した。

「なんで?」
唇を尖らせる幼馴染。
「なんでって、当たり前だろが!」
何を動揺してるんだ俺は。自分でもビックリするくらい心臓が暴れていた。
「だいたい、泊まる部屋がないだろ」
俺の部屋と親父の部屋、2DKのマンションはそれで一杯だ。
「じゃあ、和海の部屋に・・・」
「ア、アホか!それが一番ダメだっての!」
咲紀が食事を作ってくれるようになって、もう丸2年になる。この2年間のうち、間違いなく700日近く一緒に晩飯を食っている。
それでも咲紀がウチに泊まったことなどなかった。父子家庭なんだから当たり前なんだけど。

咲紀がウチに泊まるなど考えたこともなかった。
そもそも俺はこいつをそういう目で見たことがあっただろうか。
俺にとって咲紀は守るべき妹であり、同時に感謝すべき母のような存在だった。
そう、咲紀は家族だ。
それなら泊めたっていいじゃないかって?
俺もそう思う。
193真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:08:19 ID:Vdm0lCoX
「と、とにかく、いくら咲紀のお願いだからって、それはダメだ。なんか他のをさ・・・」
すっかり狼狽して俺は歯切れが悪い。
咲紀は座ったまま、顔を伏せてしまっている。
もしかして、泣いてる?

咲紀の肩が小刻みに震えている。まさか本当に・・・?
今まで何度か泣かせた事もあるが、その度に物凄く苦労して仲直りした。
まさにあの手この手を尽くす必要があるのだ。
これはかなりの大事であり、せっかくの一週間の休みが丸つぶれしかねない。

「咲紀・・・?」

「ふふっ・・・く、クスクス・・・」

咲紀の瞳は涙に濡れていた。

「あははっ。・・・何本気にしてるのよ和海。冗談に決まってるじゃない」

目尻だけな。


「ふふっ・・・あー、おかしいっ」
「いつまで笑ってるんだよ・・・」
並んで歩く咲紀の家までの道のり。

「だって・・・和海のあの顔」
暑いから自転車で行こうといった俺を、歩きたいと咲紀は固辞した。
ゆっくりじっくりと俺をあざ笑うつもりか。まあ咲紀の家までは歩いても10分もかからないが。

「あんなこと言われてビビらない男がいるかよ」
「喜んで泊めてくれる狼さんがほとんどだと思うけど?」
「・・・」

確かにそんな気がする。
だってこいつ、可愛いし。

バスケ部のエースで、長身で、顔だってそこそこ。
少なくともクラス内では表面的な敵はいないし、社交的にもしている。
そんな俺に恋人がいないことを周囲は不思議がる。
まあ俺と咲紀が仲がいい事を知ってる奴は、咲紀が彼女だと思っているみたいだが。

でも俺は咲紀に男の匂いがしないことの方がよっぽど不思議だ。
俺は中の上、いってもせいぜい上の下だが、こいつはかなり厳しく見ても上の中だ。
10人男がいれば、タイプかどうかはともかく10人が間違いなく可愛いという。
実際クラス内にもバスケ部内にも咲紀のファンは多い。
確かに人当たりはちょっとキツイかも知れないが、根は素直な奴なのだ。
咲紀の方からアプローチをかければ誰でも簡単にオトせるだろうに。
194真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:08:45 ID:Vdm0lCoX
「ねぇ・・・和海?」
「ん?」
右手に幼い頃よく遊んだ公園が見えてくる。その公園を過ぎた突き当りのT字路を左に入ればすぐ咲紀の家だ。
「あたし、海に行きたい」
「海?」

意外だった。

「そう。海」

咲紀は俺が海を好まないことを知っているはずなのに。
「遠いだろ・・・」
ここからは電車を乗り継いで、片道2時間はかかる。
「そんなことどうだっていいじゃない」
俺の言い分は反論にすらならない。
咲紀は俺が海に行きたくない理由を知っているから。それがくだらない理由だということも。

「俺、泳げないし」
「泳げなきゃ海に行っちゃいけない訳じゃないわ」
取り付く島もない。彼女の言い分は至極正当だ。

「ね?行こっ・・・?」
咲紀の小さい左手が、汗に濡れた俺の右手に重なる。
見上げてくるその瞳が、きらきらと光り揺れている。
断ることなどできるわけもなかった。
俺は小さく頷いた。途端弾ける、咲紀の笑顔。

「和海、これってデートだからね?」
「デート!?」
咲紀と俺がデート・・・。想像できん。
「何よ。当たり前でしょう。17歳の男と、15歳の女が海に遊びに行く。
これをデートと呼ばずに、何をそう呼ぶのよ?」
いや、それはそうだが。心臓が急ピッチを刻みだす。
こいつにこんなにドキドキするなんて今日はどうかしている。
気づけば手を繋いだまま、咲紀の家の前まで来ていた。

「じゃあ、時間は明日の朝連絡するから。ちゃんと起きててよ?」
「・・・努力はする」
時刻が一桁の頃に起きている自信はない。
「和海・・・」
咲紀が悪戯っぽく笑う。
「着替え、ちゃんと持ってきてよ?」
「・・・はいっ?」
どういうことだ?もって行くなら水着だろ?
「お休みっ!」
明るく言うと咲紀は振り返らずに家の中に入っていった。
195真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:09:06 ID:Vdm0lCoX
俺は咲紀が去った後もしばらく立ち尽くしていた。
着替えが必要?
もしかしてお泊り、とか・・・。
「いや、まさかね」
暗闇の中一人首を振る。おい、にやけるんじゃねえ、俺の顔。
あいつのことだから、俺を海に突き飛ばす気だな・・・。
頭を切り替え、俺は帰路についた。
心臓は、しばらく高鳴ったままだった。


熱を持った心と身体を、温度を抑えたシャワーで冷やす。冷蔵庫から、今度は牛乳を取り出す。
賞味期限を確認しようとして、口が開いていないことに気づく。新品だ。
咲紀は本当によく分かっている。
「サンキュ」
一人口にしてラッパ飲みし、自室へ戻る。

ベッドに腰を落ち着けるが、気分は何となくそわそわしている。
明日は海・・・。それも咲紀と。

二人で出かけたことなど何度もある。
そもそもほとんど毎夜二人きりの時間を共有してきた関係だ。
今更間違いなど起こらない・・・はずだ。

この高揚感は別の要因から来るものだと少しだけ強引に納得する。
そう、少しだけだ。
近頃俺を動揺させる要因は、咲紀だけではない・・・。


彼女は今日来ると言っていた訳ではない。ただし、俺が合宿から戻る日付は知っているはずだ、というか俺が教えた。
自惚れかも知れないし希望的観測かもしれないが、彼女は来る。そんな気がしていた。

そして来訪者は、日付が変わる直前に現れた。
196真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:09:54 ID:Vdm0lCoX
「久しぶりっ!!」
玄関ドアを開けるや否や、いきなり抱きつかれた。
「!! ちょ、ちょっとリナさんっ!もし親父だったらどうするんですか」
「お父さんが帰ってきてたら、キミは連絡くれるもの」
さも当然という口調で言う。信頼を顕わにして言う。
俺の頭はすぐに混乱する。

「さすがにいい身体してるのねぇ」
リナさんの両手が背中を這い回り、さすがに我に返る。
「リ、リナさん・・・とりあえず離れてください」
「はーい」
たぶんからかっているのだろうけれど、殊更不満げにリナさんが言い、身体を引いた。
リナさんは背が高い。
いきなり抱きつかれて膝が折れている今の俺と、ヒールを履きスッと立っている今のリナとでは目の高さがほとんど一緒だ。
訊いたことはないが170近くあるだろう。

「あー疲れたぁー」
俺の脇をすり抜けると確認をとりもせず俺の部屋に入っていく。手早く二人分のコップと飲み物を用意し俺は後を追う。

「はぁー。カズくんの部屋だー」
リナさんはベッドの上に大の字になっていた。
「ウーロン茶ですけど、飲みますよね?」
「うん、ありがとっ!」

斎木リナ。
この春、隣の部屋に越してきた大学一年生。
卵形の整った顔と、栗色のロングヘアー。
毛先には内巻きにカールがかかっている。
ちなみに染めているのではなく地の髪色らしい。
母方の祖母がイギリス人で、リナさん自身はクウォーターにあたる。
切れ長の大きな瞳とスッと通った鼻梁。
薄くグロスを引いた唇。スラリと長い手足。

どう見てもモデルかお嬢様だ。

あまりにも綺麗すぎてこっちが引いてしまう、という感覚を唯一俺に与えた女性。
この人こそが、近頃俺を動揺させるもう一つの要因。

「おいしー」
リナさんは屈託がない。
イギリスというよりは、アメリカかスペイン等ラテン系の血が入っているのではないかと思うほど、明るく社交的だ。
黙っていればあまりの美しさに近寄りがたいとも思うのだろうが、彼女は実に話しやすい。
口数が多いとは決して言えない俺ですら、抵抗を感じることがない。
「今日もバイトですか?」
「うん。もうクタクタよ」
「一人暮らしは大変ですよね」
197真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:10:27 ID:Vdm0lCoX
リナさんは2DKのこのマンションに一人で暮らしている。
成績優秀らしく学費はなんと大学持ちらしいが、それでも家賃がかかる。
俺は家賃を把握していないが、5万前後ってことはないだろう。
「日本人は甘えすぎなの。欧米じゃ学生は独り立ちするものよ」
威張るでも誇るでもなく、リナさんは笑って言う。
「なんて、わたしもパパに援助してもらってるんだけど」
リナさんが子供のように舌を出す。俺の胸はいちいちときめく。

彼女は大学にバイトにと毎日大忙しだ。ちなみにバイトは中学塾の英語講師が中心。
バイリンガルという自らの武器を活かしている。

「狭い部屋は嫌だったから、家賃高いとこに来ちゃったしね」
「でも、いいじゃないですか」
「ん?」
「こうして安らげる場所を見つけたんですから」
俺にしては精一杯の憎まれ口というか、からかいというか。
しかしリナさんには通用したためしがない。
「そうね。いっそのこと隣は引き払ってここにお邪魔しようかな?」
あっさり切り返され、俺は狼狽を隠すので精一杯だ。
「そ、それはダメです」
「あら、そこは『いいですよ』って返さなきゃ話が続かないじゃない」
「・・・勘弁してくださいよ」

鈴が鳴るように、ころころと彼女が笑う。その音色にまるで心が洗われるかのようだ。
一日の最後の、かけがえのない一時。

それからも俺たちのお喋りは続く。
俺はやはりというかバスケの話が多くなるが、リナさんは退屈な素振りなど欠片も見せずに聞いてくれる。
彼女もバスケは全くといって良いほど知らないが、熱心に相槌を打ったり、時には質問もしてくれる。
その質問も的を射たものが多く、彼女の優れた頭脳が窺い知れる。
試合のことなど本格的な話の最中に質問されると、俺の方が考え込んでしまうこともあるくらいだ。

そもそも何故リナさんがこうしてウチに来て(それも夜遅くにだ)話しをするようになったのか。
初めて会ったのはリナさんが引越しの挨拶に来た日のこと。
バスケノートを付けている最中だったから意識がそっちに向いていて顔などあまり見ていなかった。
しかしリナさんの美貌の威力は並ではなかった。
ノートを付け終わると隣の家に若い女が、それもかなりイケている女が引っ越してきたことに俺は妙に興奮したものだった。
そしてその2日後、咲紀の家で夕食をご馳走になった帰りに寄ったコンビニで、リナさんがバイトしていたのだった。
実際のリナさんは微かな記憶を頼りにした俺の妄想とはやや異なっていたが、その美しさは妄想以上だった。

『もうすぐ終わるから一緒に帰りましょ』と彼女に言われ、美人と話しながら家に帰るのも悪くないと思った。
ここまでは普通の思考だ。
帰り道、俺たちは他愛のないお喋りに花を咲かせた。
ほぼ初対面の、しかも年上の女性と話が弾んだことなど初めてのことだったから俺は戸惑った。
あっという間に着いた家の前で、この辺りのことを全然知らないから教えて欲しいという彼女を気づいたら家に上げていた。
きっと俺は、『え、いや・・・』などと口ごもっていたと思うが覚えていない。
覚えているのは『もう少しお喋りしたいな』という、リナさんの甘えた声の響きだけ。
198真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:11:02 ID:Vdm0lCoX
結局その日の帰り際、『またお話しに来てもいいかな?』というリナさんに頷いて以来、
毎日ではないが俺たちは親父が帰ってくるまでの間、俺の部屋でその日の出来事などを話して過ごしている。

俺はリナさんに人生初の一目惚れをしていた。
家族のように思っている咲紀ですら滅多に自分の部屋に入れないのに、
リナさんは最初の日からリビングではなく自室に入れたことが俺の呆け具合を物語っている。
そして気持ちは徐々に、しかし確実に膨らんでいる。
今分かるのは、それだけだ。

リナさんが俺に好意を持ってくれているのか、それとも単純に俺とのお喋りが好きなのかは、わからない。
好きでもない男の部屋に何度も来るか?とも思うのだが、
年上で、外国の血が混じっていて、美人で大人なリナさんの前では全てが分からなくなる。

「でも、今日は遅かったんですね」
普段、親父はだいたい日付が変わる頃に帰ってくる。だからリナさんは23時少し前にやってきて、一時間弱で帰っていく。
もっともここ半年ほどは、親父は仕事で忙しいだかであまり帰ってこない。
電車を乗り継いで片道2時間近くかかる通勤時間が50歳にもなると堪えるからなんて言っていたが、本当は愛人でも作っているのかもしれない。
ま、俺の知ったことじゃないけど。

リナさんはにっこり笑顔を作って言う。

「ゆっくりできるのがわかってたからね」

そういえばそうだ。
何の気なしに『遅かったんですね』なんていったが、もうとっくに日付が変わっている。
しかしリナさんは全く気にするそぶりを見せない。
リナさんは親父と鉢合わせてもいいのか?それって、どうなのよ・・・?

俺の頭の中がまたしても混乱していく。
そんな様子を見て、リナさんがクスクスと笑っている。

「・・・っていうか、わかってたって?」

ようやくリナさんが口にした言葉に潜む罠に気づく、と同時にかかる。
アホや、俺・・・。

「だーかーらぁ、知ってたの。キミのお父さんが今日帰ってこないこと」

そっか、それで・・・。
って待て。リナさんは親父の予定をなぜ知ってるんだ?
まさか・・・。
「・・・くん?」
まさかリナさんは実は親父の愛人で将来の息子の様子を見に来ていた、とか・・・。
「カズくん?」
リナさんの言うパパって、実は俺の親父だったとか!
「カズくんってば!!」
「はっ!!」
199真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:11:24 ID:Vdm0lCoX
ようやく我に返る。
いくらなんでも思考が飛躍しすぎたな・・・。

「相当おかしなこと考えてたでしょ?」
リナさんが意地悪い笑顔で聞いてくる。
大人びたその顔の表情が、咲紀の気分以上のスピードで次々に変化する。
「・・・そんなに変な顔してました?」

「言っておくけど、お父さんから直接聞いたんだからね」
「100点満点のお答え、ありがとうございます」
またリナさんが楽しそうに笑う。
俺の思考を表情から読み取るとは。
さすがリナさん、鋭いぜ。

「カズくん・・・」
笑顔から一転、急にリナさんが切なげな声を出す。
「隣に来て」
リナさんは俺のベッドに座っている。
ベッドの上にリナさんと二人・・・。
どう考えても危険なシチュエーションだ。
こんなに真剣な表情で、こんなに切ない声を聞いたことはなかった。

「早くぅ・・・」
リナさんの表情が不満により歪められる。
一体どうしちゃったんだ、今日のリナさんは・・・。

俺はゆっくりと一歩踏み出す。
疑問は胸の中で渦巻いてはいたが、どうせリナさんには抗えないと本能が理解しているかのようだ。
足が震えているのをなんとか隠しつつ、右隣に腰掛ける。

「リナさん、どうした、んぷ!?」
リナさんの顔が間近に来たと思ったら、その顔がどアップになった。
「んっ・・・んむっ、ちゅ・・・かずくん・・・」
唐突なキス。
俺は何も反応できない。
目を閉じることも、抱きしめることも、唇や舌で応じることも、何もできない。

リナさんがそっと唇を離し、じっと俺を見つめてくる。
涙で潤んだ対の泉と桜色に染まった頬、熱っぽい呼吸が、
今のキスが彼女にとっても並大抵の意思でのものではないことを物語っている。

「リ、リナさん・・・。マジで、どうしたんですか・・・」

俺が話している間にリナさんの両手が俺の頬を包む。
温かく、かすかに湿り気がある真っ白な手。
200真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:11:49 ID:Vdm0lCoX
ずっと憧れていた人との、待ち望んでいたはずの行為。
なのに俺は悦びを表現することができない。
応えることができない。
リナさんの言葉に対して戸惑うのはいつものことと受け入れられたのに、
行為に対する戸惑いは受け入れられなかった。

リナさんの顔がもう一度俺に近づく。俺は顔を動かすことはできない。
リナさんの唇を受けながら、視線は意思とは無関係に自分の部屋を泳ぐ。

それがあるものに止まった瞬間、目の前のリナさんが咲紀に変わる錯覚に襲われた。
「っ!」
俺は慌ててリナさんの肩を掴んで身体を、唇を離す。


気まずい沈黙が部屋を包む。
互いの呼吸音すら消えてしまったかのようだ。

「すいませんでした」
沈黙を破ったのは俺だった。

「・・・どうして謝るの?」

俺とリナさんは想いを確認しあったわけじゃない。
状況を客観的に判断すれば、どちらかと言うと非があるのはリナさんかもしれない。

「すみません・・・」
それでも謝らずにはいられなかった。
リナさんとキスしている最中に、別の女の子が頭に割り込んできたことを。
俺はリナさんが好きなはずなのに。

横目で見ると、リナさんは俯いていた。
いつもしゃんと背を伸ばし、笑顔を絶やさないリナさんが。
決して負の感情を見せないリナさんが。

初めて俺に怒って見せた。

「だから、どうしてキミが謝るのって言ってるの!!」
強烈な感情の発露に、俺は何も言葉を返せない。

「勝手にキスしたのはわたしのほうなのに!キミは何にも悪くないじゃない!
なのにどうして謝るの!?ねぇ、どうして!?」
「そ、れは」
言葉は一向に喉元から上がってこない。
あるのは、もう戸惑いではなく、懼れ。

リナとの関係が終わってしまう予感。
嫌だ・・・。そんなのは嫌だ・・・。
生まれて初めて自分から好きになった女性を、想いも告げられないまま、失うのは嫌だ。
201真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:12:35 ID:Vdm0lCoX
今すぐ彼女に好きだと告げろ!彼女を抱きしめろ!
脳内にいる小さな俺が喚きたてる。
しかし身体が動こうとする前に、また別の小さな俺が現れて言う。
そんなことをしてリナさんとの関係を完全に壊してしまって良いのか?こういうときこそ慎重になれ。

俺はまた混乱状態に陥る。
何かしなければという焦りはあるのに、どうしていいかわからない。


「わたし、好きでもない男の人にこんなことしないよ・・・?」

涙声のリナさんの言葉に、心臓を鷲掴みにされる。
膝の上で握り締められた彼女の両手がぷるぷると震えている。

リナさんへの気持ちが胸の奥から込み上げてくる。
初めて感じる、身を焦がすような己の中の熱い熱い感情。

愛しさが意気地のなさを凌駕しかけた瞬間だった。

「咲紀さん、でしょ・・・?」

リナの口から出た咲紀という言葉に、俺は電源コードを抜かれたロボットのように動きを止める。

「いや、咲紀とは・・・別に」
「なんともない?そんなことないわ」
リナさんが俺へのはずの問いに、自分で勝手に答えを出す。
「バスケ以外に無頓着なキミが、何とも思ってない女の子との写真なんか部屋に飾らないわ」

反論などできるわけがなかった。
さっき俺の視界に飛び込んできたあるもの。
それが咲紀との写真だった。俺の机の上で、いや俺の部屋の中で、唯一の写真。
真新しい学生服に身を包んだ咲紀が満開の笑顔を浮かべていて、その横で俺はしかめっ面をしている。
咲紀の中学入学式の前日に撮った写真。

頭の中に今日の咲紀が蘇る。
お願いを聞いてやると言ってやった時の可愛らしいガッツポーズ。
生意気だけど憎めない、何かをたくらんだ時の笑顔。
夜目でも分かるほど潤んだ目で見上げてきた咲紀。

戸惑いが広がる。
俺の中に、今まで自覚していなかった咲紀に対する感情があるというのだろうか。
分からない。あまりにも咲紀は近すぎる。
202真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:12:55 ID:Vdm0lCoX
「でもね・・・」
その声に、視線を向ける。
「わたし、諦めないよ。・・・気づいたの。
逢えなかったこの5日間で、キミとの時間がいかに大切かっていうことに。
たった一時間でも、一日の最後のキミとの時間が、今の私を支えてくれてるの・・・」
リナの声には、明るさが戻ってきていた。

「失いたくない・・・。ううん、違うな。
わたしはキミを・・・手に入れたいの・・・」
真っ直ぐに俺を見つめて言う彼女を前に、ただ立ち尽くすことしかできなかった。


俺はベッドの上で眠れぬ夜を過ごしていた。
夏真っ盛りの暑さで眠れないわけでは、もちろんない。
自分の身体は、この上なく熱かったけれど。

あの後・・・
何も返せずにいた俺に、リナさんはいつもの屈託のない笑顔でこう言った。
「あさって・・・もう明日か。とにかく日曜日、デートしよっ!」
「・・・デート、ですか?」
好きな(はずの)人に自分を「手に入れたい」と言われた興奮と、
咲紀への気持ちに対する戸惑いから来る冷静さが、俺の中には同居していた。

リナさんはつい数分前の出来事など忘れてしまったかのような自然体で続ける。
「そ、デート。わたしは、キミのことが好き。
キミだって・・・わたしのこと、気になる存在ではある・・・でしょ?」
心臓が飛び跳ねる。
声が裏返らないように、細心の注意が必要だった。
「は、はい。そりゃあもちろん」
「良かったぁ」
ホゥッと息を吐き出し、胸を軽く両手で押さえる。
ものすごく可愛いかったよ・・・。

「日曜日、わたしを迎えに来てね」
そういい残して、ウインクのおまけまでつけて彼女は部屋を出て行った。
203真夏のメトロノーム  プロローグ:2008/08/16(土) 02:13:49 ID:Vdm0lCoX
「好き、か・・・」
暗闇の中、口腔内から呟きとして生み出してみる。

今までにも何度か告られたことはある。
女の子の本気を、感じたこともある。
でもあんな風に、まるで穴でも開いたかのように胸が痛んだことはなかった。
自分の鼓動が聞こえるほど、心臓が躍ることもなかった。

「リナさんとデートか・・・」
叫びだしたいくらいに嬉しいことのはずなのに。
いや、嬉しいのは嬉しいのだ。
しかしそれを押し留めるだけの、存在があるのだった。
それは常に自分の中にあったのに、正しく認識できていなかったのだろう存在。

日付上の今日は、その、咲紀とのデート。
ちゃんと起きるように言われていたが、時計の短針はすでに「W」を指そうとしている。
身体は疲れているのに、神経が一向に鎮まらない。

ずっと一緒に過ごしてきた年下の幼馴染と、一目惚れした年上の大学生。
その夜、俺はカチッ、カチッという音色が頭の中から離れず結局眠れなかった。
まるでメトロノームのように、二人の間で揺れ動く自分がありありと想像できた。

「大変なことになりそうだな・・・」

最後に口をついて出たため息には、確かな期待が宿っていたことを俺は自覚していた。
204名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 02:16:30 ID:Vdm0lCoX
終わりです
あんま甘えてないですね・・・すいません
書いているうちに何故か和海に愛着が出て長くなってしまいましたw
そこそこ纏まったので投下してみましたがいかがでしたでしょうか?

もしリクがあれば遅筆ですが頑張らせていただきます
では失礼しました〜
205名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 02:26:45 ID:33wme6PM
>>186
>>204
乙。
206名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 04:50:02 ID:BzM7I7+R
207名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 11:31:20 ID:cLmdPrML
GJすぐる 
208名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 22:04:00 ID:A3fUA9Rh
GJ! ここからどう甘展開に変化させるか凄く期待!
209名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 22:20:40 ID:1ldrZEs5

文章は巧いと思うが、このままではスレ違い
まあ、今後甘くなるんだろうが、投げるヤツも多いんじゃないか?
210204:2008/08/16(土) 23:54:46 ID:Vdm0lCoX
コメントしてくれた皆さん、ありがとうございます
とりあえず長すぎですね
続きはちょっと時間を飛ばして、甘々になった話をプロローグをベースにして書けるようにやってみたいと思います
では失礼しました
211名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 01:49:15 ID:VJRW//aa
突然だが添い寝するときに「いいにおい……」とか言いながらぎゅって抱きついてきたらその後何も起こらなくても俺は大満足できる
212名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 02:25:13 ID:QAJ+lA2A
>>211
突然すぎるがその考えには同意だ
213名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 02:35:25 ID:jTTF3aUZ
>>211虫歯になったでわないか
214名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 10:04:08 ID:WpAuR4er
>>211
俺の健康な歯に超ドリルすんな
215名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 16:45:16 ID:rwj3dqIC
>>211
よう俺。また新しく虫歯になりそうだ。
216名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:15:04 ID:pCqrs5/g
tcom解除記念に一筆書かせて下さい!!
217名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:26:05 ID:trxNdr3R
書いてくれ
218名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:56:44 ID:VJRW//aa
虫歯にしてくれ
219名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 20:12:39 ID:jTTF3aUZ
wktk
220小ネタ:2008/08/18(月) 00:35:58 ID:GJRv6KTv
「一緒に、寝よ?」
 突然だが、めっちゃかわいい女の子からそんな風に
誘われたとしたら、貴方ならどうするだろうか。
 まあ、俺がそういう風に誘われたわけで、そんな事を
訊いているわけだが、俺の場合は答えは決まっているので、
実は訊いても仕方がなかったりする。
「おお、いいぞ」
 などと澄ました顔で答えながら、内心は理性を保つ為の下準備で
大変なんですよ、これが。……相手が妹でさえなけりゃなぁ。
「えへへー、お兄ちゃん好きー」
 十五歳になっても兄離れできないどころか、ベタベタと引っ付いて
甘えてきて、挙句の果てにはこんな風に添い寝をおねだりしてくるのは、
一般常識的にどうなんだと思わないでもないが、そこら辺強くいえないのは
男のサガっていうかもう何というか俺も駄目兄? ……そうですね、駄目兄です。
 そして夜。
「えへー、お兄ちゃんと一緒のお布団だー」
「……お前、もう十五になったんだから、そんな子供っぽくちゃ駄目だろ?」
 いつまでも、甘やかしてはいけない。今日はそんな決意の元、脱駄目兄を
目指して、そんな事を訊いてみた。
「えー、まだ十五歳なんだから、わたし子供だよぉ?」
「十五歳つったら、男は元服、女は嫁入りしててもおかしくない歳だぞ。by江戸時代」
「今は平成ですー」
「でも、少しは大人としての自覚をだなぁ……」
「……」
「……どした?」
「お兄ちゃん、わたしと一緒に寝たくないんだ……」
「え、あ、おい」
 ……何か雲行きが怪しくなってきたぞ?
「わたしが邪魔になってきたからそんな事言うんだ……」
「あ、いや、そうじゃなくてだな……えっと、兄として、俺は……その、あー」
 慌ててしまって上手く言葉がまとまらない。
 というか、なんだこの状況。俺なんかおかしな事言ったか?
「……泣きたい」
「泣くなっ」
 俺の方が泣きたいわっ!?
「じゃあ、お兄ちゃん……優しくしてくれる?」
 ……妹よ、だからそんな、ああ、理性が溶けるぅぅぅぅー。
「……優しく添い寝してやるから、機嫌直してくれ。な?」
 大丈夫。まだ大丈夫。マイ理性イズガンジョー。オールオッケー。
「ホント?」
「ああ、ホントだ。……俺は別に、その……お前と一緒に寝るの、嫌じゃないんだから」
「ホント?」
「ああ、ホントだ。……むしろ好きかも?」
「……えへへー」
 妹は、安心したように俺の腕にぎゅっとしがみついてくる。
 ……ああ、妹よ。そのふくらみ当ててんのは俺への試練ですか?
「良かったー。これで安心して寝れるよー」
「そいつぁ良かった」
「へへー……んー……」
「……」
 我慢だ。耐えろ。理性。理性イズカミングスーン! 
 やべえ! 理性まだ来てねえじゃん!?
「いいにおい……お兄ちゃんのにおいだ……んー」
 俺がアホな事を考えながら何とか気を逸らしている間に、妹は俺の
腕にギュッと抱きついたまま、安らかな寝息を立て始めた。
 ……そのあどけない寝顔を見ていると、やっぱり出てる所出て、
育つ所は育ってても、まだまだコイツは子供なんだな、と実感する。
「お兄ちゃん……大好き……」
 だからまあ……何とか、一晩くらいは俺の理性も……持つ……かなぁ?
 ………………………………頑張ろう。
221小ネタ:2008/08/18(月) 00:37:02 ID:GJRv6KTv
イメージに添えてるかどうかはわからんが(添い寝だけにね!)、>>211に捧ぐ。
222名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 00:38:58 ID:iajqu4wd
ガンバレ兄!超ガンバレwww!
223名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 00:42:39 ID:V1gPqfF6
>>204
誠氏ね!      って、これ違うわw

>>211
歯は大丈夫だが、血糖値が危険な水準に・・・
224名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 00:52:33 ID:V1gPqfF6
しまった。>>220を見逃してた
225名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 19:46:23 ID:rOFaxTEx
>>220
これは……>>211を唐突に書き込んだ甲斐があるというものだ、ありがとう
226名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 20:12:12 ID:1iHoDefW
ああ参った…
この世の至上の幸福を味わわせてもらったよ
227名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 02:21:54 ID:V3u5y3cA
し゛ゅうにんの けっとうちか゛ あか゛った!
228名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 15:23:41 ID:pqirINag
>「じゃあ、お兄ちゃん……優しくしてくれる?」

これで陥落しなかった兄は偉いとおもう
229名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 17:40:08 ID:u13VMhKI
ウチの妹も少し前まではすげぇ可愛かったのに…
今じゃ立派なスイーツ(笑)
230名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 00:37:24 ID:Wf2pQZs7
昔妹みたいなのがいたが、いま思えばとても朴念仁なことしてたなぁ…
照れくさかったんだよ
231名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 08:21:51 ID:nNcY7bUl
にゃ〜♪ すりすり♪
ネコ属性甘えんぼうって良いよね。
232休業の多い料理店:2008/08/22(金) 09:48:14 ID:19lp42mP
短いが投下

>>126->>
130の続編で
彼女視点でのお話




カラカラン

「ありがとうございました〜!!」

外で本日最後のお客を見送って店の入り口の札をOPENからCLOSEへ捲る。
店内へ戻りドアの鍵をして振り返ると、
客席にドッカリ座って珈琲を飲んでいる彼がいた。
机には二皿のパスタが並んでいる。

「おう、ご苦労さん。これ今日の晩飯な」
私と目が合うと彼はそう言いながら私の分を指差した。
二人で席につきパスタを食べながら今日の事を話し合う。

「ふぅ〜疲れた・・・予定より一時間も残業だよぉ」
「チェーンに負けない為にもある程度お客さんに時間合わせなきゃいけないからな。
質で勝負してる個人経営店の宿命ってやつだ」
「そんな事言ったってこうも毎日毎日残業させられてたんじゃたまったもんじゃないよ」

日頃の仕事の不満を吐き出して不貞腐れてみせる。
「でもその分給料にも反映させてるし、
それに残業した日は毎晩ベッドで労ってるだろ?」
「そうだけどその分君と一緒にいる時間が減っちゃうじゃない。
決めた!明日から定時にお客さん帰しちゃおっと!!」
「・・・お前は俺の店を潰す気か?そんなことしたらもう夜労わないぞ」
「ごめんなさい先程のは嘘です忘れてくださいお願いします」

彼のキツい脅し文句で慌てて前言撤回する。
すると彼は苦笑しながら口を開いた。
「でもお前が来てくれたお陰で最近お客のリピート率が上がってるからな。
そこだけは感謝してやってもいい」
「『そこだけは』って何?もっと感謝してよ〜!」

そう文句を言うと彼の目が怪しく光った気がした。
「・・・先週電話予約でお客の人数を1(いち)じゃなく7(しち)に間違えたの誰だっけ?」

ギク

「それにパンチラを盗撮したサラリーマンを冷凍室の肉でボコボコにして、
店の食器を粉砕した事もあったっけ」

ギクギク

「はぁ・・・高かったな〜あのグラス」
「グスッ・・・どうせ私は冬以外暇で約たたずのドジサンタですよ」
「ちょっ・・・何も泣くことないだろ。ゴメン、少し言い過ぎた」

私が涙ぐんだのを見て慌てて彼はご機嫌を取ろうとしている。
「ほら!今日もベッドで労ってやるから、機嫌直して、な?」
「・・・そう言えば私が簡単に機嫌直すとでも?」
口を尖らせ彼に嫌味を言ってやった。
「そうゆうわけじゃないけど・・・何でも言うこと聞いてやるから。頼むよ!」
233休業の多い料理店:2008/08/22(金) 09:58:32 ID:19lp42mP
「何でも」と聞いて私はすぐに思い付いたが、少し考えるふりをしてこう提案した。
「じゃあ・・・この晩ご飯食べさせて!!」
俗に言う「あ〜ん」と言うやつである。
私は口を開いて彼が食べさせてくれるのを待った。

「仕方ないな・・・ほら。あ〜ん」

パクっ

本当は自分で食べても味に大差は無いはずだが、
好きな人に食べさせて貰えるだけで精神的な満足度は大きい。
「ん・・・美味し!
やっぱり君が作った料理を君が食べさせてくれるのが一番美味しいな〜!!

はい。じゃあ君もあ〜ん・・・」
「いや、俺は自分で食べるからいいよ」

ここで折れては女がすたる。絶対に食べさせてあげるんだから!
それでその後一緒に寝る時に
イチャイチャしながらあんな事やそんな事をするんだから!!

「あ〜ん!」
「いや、だからその・・・」
「あ〜〜〜ん!!」
「・・・あ、あ〜ん」

パクっ

恥ずかしいのか彼はパスタを黙々と租借している。
「えへへ〜」
そんな風にニヤけていると、噛み砕いたパスタを飲み込んだ彼が口を開いた。

「ずいぶんと嬉しそうだな」
「だってこうゆうのにずっと憧れてたし」
「そんなもんか?」
「そんなもんなの!じゃあ次は・・・」
「まだやるの?」

あまり乗る気でない彼を無視して
私は最後に一口分残ったパスタを自分の口に含んで租借すると、
体を伸ばして机を挟んで向かいに座っている彼に目を閉じて口づけし、
流動状になったパスタを彼の口内に流し込んだ。
目を開けると彼がとても驚いた表情をしていたけど気にしない。
これも一度やってみたかったんだもん!

租借したパスタを彼が飲み込んだのを確認して口を離そうとすると、
彼が私の肩を掴み舌を捩じ込んできた。
「ん!?んうぅ〜・・・」
彼の唐突な行動に最初こそ驚いたが、私も負けじと舌を絡めてみせる。
やがて彼が息苦しくなったのか口を話す。
恥ずかしいのか視線をアチコチに動かしていた。
先程の突然のディープキスですっかり出来上がってしまった私は
席を立ち彼の横にそっと座ると彼の耳元でこう囁いた。

「ねぇ・・・このまましよ?」

その後燃え上がった彼が私を抱えてベッドへ直行して、
一晩中抱き締めたり撫でたりして労ってくれたけど・・・
そのせいで翌日また臨時休業になった。
その日のお話はまた別の日に。
234名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 10:01:33 ID:19lp42mP
以上です。
あ、甘さが・・・今の俺には甘さが足りない・・・

誰か俺にバケツ一杯の練乳を・・・
235名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 12:15:39 ID:ivv7bmXY
この二人しょっちゅう臨時休業してそうだな
236名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 13:07:56 ID:t77q7d/w
近所に夫婦でやってるラーメン屋があるんだ。

でだな。

やっぱり、しょっちゅう臨時休業してるんだ、、、
こないだなんか「腰を痛めたので臨時休業いたします」って
張り紙してたし、、、
237名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 16:49:03 ID:Kp/bHqPH
>>236ワロタ
238名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 17:56:24 ID:JtUhZqVe
>>234
GJ!!
サッカリンぐらい甘いよ!!
239名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 18:16:10 ID:f1iQG5lc
このスレ読んでたら血糖値が上がったので、投下して中和してみる。
240大雨注意報:2008/08/22(金) 18:20:16 ID:f1iQG5lc
外は大雨だ。雷の轟音もする。一人暮らしをしている俺は、なんとか雨が降り出す前に家に着くことができた。
そんな中、晩ご飯を食べおわり、やっと一息ついたときに、けたたましい呼び鈴の音。
こんなにピンポンを連打するやつは一人しかいない。俺の妹だ。

ピポピポピポピポ……

あー、うっさい。聞こえてますよっと。秒間12連射以上はしているんじゃないかと思うほどだ。
ドアの穴から確かめてみると……あぁ、やっぱり。妹だ。
全身雨でびっしょりだ。Yシャツも……っと、早くドアを開けてやらなきゃな。

ガチャッ

「どうした、結」
「今日お兄ちゃんの家に泊まる」
「あ、あぁ、まぁシャワー浴びてこいよ、今タオルとってきてやるよ」

顔はうつむいていたけど、なんか……泣いてた……かな。声も少し震えてたし。
241大雨注意報2:2008/08/22(金) 18:22:11 ID:f1iQG5lc
ここで妹の話になるんだが、妹は女だてらに応援団の旗手をしている。身長も167センチと高めだ。
サバサバしていて、女子からの人気は半端ない。バレンタインなんて、俺の10倍の量のお菓子を抱えて帰ってくる。……悔しいことに。
昔はちっちゃくて泣き虫で可愛かったのにな。最近は泣き顔なんて見ていなかったのに……どうしたんだろう。

「タオル持ってきたよ」
「ふいて」
「自分でふけよ」
「やだ」

しょうがねーなぁ。
結の頭をわしわしとふいてやる。カバンもエナメル素材だったため、中身にダメージはなさそうだ。

「終わったよ。ほら、風呂場いってこい」
「……ありがと」

……さて。風呂に入ってる間に服を用意しとかないとな。下着……。……前においていったやつがあったような……。

Tシャツとジャージと下着を脱衣所においておく。

「服ここに置いとくぞ、俺寝室にいるから」
「んー」

やれやれ……。ベッドの上でゴロゴロしていると、妹がやってきた。

「お兄ちゃんもう寝る?」
「お前が寝るっていうなら寝るけど……って、ちょ、入ってくんのかよ!」
あろうことか、妹はこのクソ狭いベッドに入ってきた。ぐぁあ、なんかいい匂いする。
俺がいつも使ってるはずのシャンプーも、年ごろの女の子が使えばそれなりにいい匂いに思えてくるから不思議だ。

「ねぇお兄ちゃん」
「どうした?」
「ふられちゃった」
「…………」
「友達としては好きだけど、恋愛とかそういうのは……って。やっぱり、こんなだからかな……重たい旗振り回したり、男子に腕相撲で勝っちゃったりとかしてるからいけないのかな……」
ぽろり、と大きな瞳から涙がこぼれ落ちた。
「我慢しないで泣いていいんだぞ、今は兄ちゃんしか見てないから」
すると、妹が抱きついてきた。理性が何か怪しい感じになっているが、とりあえずあれだ、髪を撫でて落ち着こう。
頭を撫でてやると、堰が切れたようにボロボロと泣きだした。やっぱり、何年たっても結は結のままだな。

「おにぃちゃん」
「ん?」
「今日ね、いーっぱい甘えていい?」
結はえへへっ、と照れ臭そうに笑って、顔をうつむかせた。

「いいよ。甘えるために来たんだろ」
「えへ。ばれた? おにぃちゃんだいすき!」

満面の笑みをこちらに向けてほおずりされた。こんな可愛い妹の頼み、聞かないわけないだろ。
242名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 18:24:56 ID:f1iQG5lc
以上です。甘さ控えめな気がしてきました(´・ω・`)
携帯から失礼しました。一応気は配ってみたつもりです……
243名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 19:15:40 ID:J42D0ELD
相思相愛でない分甘さがけっこう落ちるな…
244名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 19:48:45 ID:tN/VfiyX
>>243
量が少ない分、質が高い。
素晴らしいじゃないか
245名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 20:18:45 ID:y1J4gtBu
兄も妹も切ないよGJ
いい兄妹ものになりそうだグヘヘ…
246名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 00:13:18 ID:B+FnMw+R
そしてグヘヘな君はいい犯罪者に
247名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 22:20:51 ID:DO9Ck7Yv
>>246
甘えんぼうの弁護士という電波が…
248名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 22:36:26 ID:rgveyknh
甘えんぼう弁護士vsその彼氏検事の一切私情を挟めない戦いが始まる・・・・
249名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 23:01:07 ID:1VVSkvnR
その戦いの反動で夜はえらいことになりそうだな
250名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 00:48:58 ID:O8jitSwA
公判中に声を聴くたびに心の中で身悶えてそうw
251名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 01:30:13 ID:3KDLMIad
普段からドジな弁護士がさらにあわあわなりながらも彼氏の検事と言い合うのか………
はたまた普段はキリッとしてるのにその公判だけは良く噛むとか………

どっちにしても妄想膨らむなw
252名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 03:09:50 ID:FHrY/1a+
>>251
どんな裁判でも必ず勝訴へ導き、裁判に勝利するためならどんな手段をも選ばないやり手の若手女弁護士、通称「雪女」が家だとデレッデレになる…


という電波を受信したのは多分酔ってるせいなので寝ることにします
253名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 03:32:23 ID:tBT18Vmj
ここまで妄想しといて誰も書かないのはおそらく誰も裁判中の描写ができないというかわからないから
254名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 03:49:21 ID:a4ORAG1/
逆転裁判を全作プレイした俺の出番・・・なんでもない
255名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 08:31:16 ID:Hy4o6Sdf
>>252の電波を受けて投下してみる。またも携帯からで申し訳ないがorz
256ゆきおんな。:2008/08/24(日) 08:35:47 ID:Hy4o6Sdf
今日の裁判も散々だった。
いや、散々になったのは、相手のせいでもある。
『冷徹検事』『雪女』などのキャッチフレーズで有名な若い女検事。
そのキャッチフレーズはだてじゃなく、バッサリと被告人を証拠の力で切り捨ててしまうのだ。
あの人には情というものがないのだろうか……。求刑するときだって、妥当だと考えられるもので、一番重いものを淡々と述べるのだ。
今日にいたっては被告人もあの人の気迫に負けて、あっさり認めちゃうし。反論の余地もなかった。

「ただいまー」
「お帰りっ! 今日ね、真くんの大好物のカレーだよ! おいしく出来たんだよ!」
ドアを開けるなり、すごい勢いで飛び付いてきたのは、あの『雪女』だ。

そう。実は、あの冷徹検事は俺の恋人なのだ。しかも、とびっきり甘えん坊の。
「真くん、先にごはんたべる? お風呂にする?」
「先にお風呂にしようかな」
「じゃあカバンと上着おいてきてあげるね!」
「ありがと」

……誰があの雪女や冷徹検事などと言われる人が、家ではラブラブオーラ全開だと想像できるであろうか。
俺だって、告白されて付き合いだすまではこんなだと思ってなかったさ。

風呂からあがると、きちんと服が用意してあって、早く着替えておいでよー、なんて声も聞こえる。
急いで着替えて食卓の方にいくと、カレーのスパイシーないい香りがした。
「早く食べよ? お腹すいちゃった!」
「俺も腹減ったよー。うまそうだな」
「えへへ、今日は気合い入れて作ったんだよ! 私、頑張ったんだから!」
ニコッ、と極上スマイルが飛んできた。もうそれだけでお腹いっぱいな気がするけどな。
257ゆきおんな。2:2008/08/24(日) 08:40:21 ID:Hy4o6Sdf
いただきます、と手をあわせてから30分ほどすると、作ったカレーはなくなってしまった。

「おいしかった。ごちそうさま」
「おそまつさまでした」
「俺、食器片付けとくよ。お風呂入っておいで」
「いいの? ありがとー。真くん大好き!」
あぁ……食器片付けるだけでこんないい笑顔がとんでくるなんて、幸せすぎる。

食器を片付け、寝る準備もできた俺は、ベッドで手続き用の書類を眺めていた。
すると、風呂上がりでかなり色っぽい澪が入ってきた。

「あれ、邪魔しちゃった……?」
「いいよ、確認だけだったから。おいで」
てててっ、と小走りでやってきて、嬉しそうにベッドに潜り込んできた。俺は仰向けから、向き合う体勢になった。
「真くん、今日もいじめてごめんね? でもね、悪いことしたらいけないんだよ」
「そうだよな。弁護士なんて因果な商売だよな……」
「ふふ。真くん」
「なに……」
答えようとしたら、キスされた。やわらかくて、あたたかい。
「いっぱいぎゅってするのー」
背中に腕を回され、さらに足まで絡められた。もはや抱き枕状態だ。
「真くんあったかーい……」
うわぁぁあ! 足を動かさないでくれ! 太ももが俺の大事なところに触れたり触れなかったりしている。本人はまったく気付いていないわけだが。
だが、俺の息子さんは素直に反応してて……いつ気付かれるかな。

「真くん、もう一回……しよ?」
「あ、あぁ」
澪の綺麗な顔が、ものすごく近くまできて、離れた。
「真……くん」
「どうした?」
俺の理性は辛うじてまだ頑張れている。頑張れ。頑張るんだ。
「なんか……すごいえっちぃ気分……なの……」

ぐはぁッ……! グッバイ、俺の理性!!

258ゆきおんな。3:2008/08/24(日) 08:41:12 ID:Hy4o6Sdf
「ひゃあっ!」
俺は澪をころんと仰向けにさせて、マウントポジションをとった。そして、パジャマをはだけさせていく。
「よかったぁ……真くんもえっちぃ気分だったんだね♪」
あんなことされてムラムラせん方がおかしい。しないやつはなんだ。神か仏か。
ボタンを外しおわると、ぷるんとした胸が。むにむにと揉んでみると、澪は恥ずかしそうにしていた。

そっと乳首を口に含むと、かよわい喘ぎ声が聞こえてきた。
「ひぅっ……! にゃ、ぁん……」
今の猫みたいで可愛かったなー、と思いつつ、ズボンとパンツの中に手を差し入れまさぐっていると、ねっとりと愛液が絡み付いてきた。
「もうこんなになっちゃってるの……?」
指を目の前に差し出すと、ちろちろと舐めてきた。
「ぱんつ……脱ぎたいよぉっ……真くん脱がして……」
潤んだ瞳。これにおちない男はいない。断言できる。
下半身の服を取り去ると、明日も仕事あるから最後までやっちゃダメだよ、といっていた最後の理性のカケラも消し飛んだ。
指を中に入れると、もう慣らす必要もないほどだ。
「真くんのほしいよぉ……真くんと一緒になりたい……」
俺は手早くゴムを装着。こんなに素早く正確にできたのは初めてかもしれない。
ゆっくり、傷つけないように腰を押し進め、ようやく全て入れることができた。
締め付けにもっていかれそうになりながらも、入れたまま抱き合い、触れるだけのキスを繰り返した。

「このまま一つになりたい……真くんとずっと、ずーっと一緒にいたいな」
「俺も、澪とずっと一緒にいたいよ」
俺は動くよと告げ、澪がしっかり頷いたのを確認してからゆっくりと動き始めた。

「あんっ、真くん、真くんっ……!」
澪は俺の名前を呼び続け、イッてしまった。


「ねぇ、今日ずっとくっついてていい?」
「俺もずっと澪にくっついていたいよ」
お互いに顔を見合わせ、キスをした。
幸せすぎて、俺は、このとき大事なことを忘れていた。

明日の相手も澪だということを。
259名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 08:43:36 ID:Hy4o6Sdf
以上です。裁判シーンはぐぐって流れを調べてみたんだが、どうもいまいちつかめず挫折……orz
えろすはまぁ、大目に見てやってくれ。
260247:2008/08/24(日) 09:49:30 ID:MzGJHHox
>>259
GJ!!
あんな変な電波がここまで膨らむとは… 
261名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 12:27:11 ID:q/HI9zZ9
いいね。GJ!
やっぱ相手の弁護士が彼氏だとわかった時は慌てたんだろうな…
262名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 20:45:52 ID:MBQvjnOk
GJ!!!
ちょっくら甘えん坊検事さんのお世話になってくる
263別パターンエロ無し小ネタ:2008/08/24(日) 21:01:11 ID:bnfII9vi
 今日も今日とて、俺は弁護士として法廷に立っているわけだが……。
「以上のように、被告人の自白が存在している限り、この件について
 被告の関与があったという事は明白――」
 ……対面にいるちんまい検事殿の詰めの甘さは相変わらずだ。
 俺はすっくと立ち上がり、声を張り上げた。 
「異議有り!」
「ふえ?」
「その自白は被告の意志に基づいたものではない可能性がある為、
 証拠能力は不十分であり、弁護側は被告の再度の証言、及び自白の
 裏づけとなる物的証拠の提出を検察側に要求する!」
「ふ、ふえ〜?」
 ……なんちゅう声をあげるか、法廷で。
「で、でも、自白してるんだから……」
「久坂検事。弁護側の主張ももっともです。検察側からは、自白以外の
 物的証拠の提出が全く無い。今の所、判決を下せるだけの要素は
 無いと言っても過言ではありません」
「う、うぅ……」
「検察側に、明日の再公判までに、確たる物的証拠、ないしはそれに劣らぬ
 新証言の提出を命じます。では、本日の審理はこれにて閉廷」
 カンカンと木槌が鳴り響く。
 ……ふぅ、とりあえず時間は稼げたか。こちらも、明日までに何か
状況を打開する何かを用意しておかなきゃな。


「た、助かりました、久坂弁護士っ!」
「……まだ楽観はできませんよ。明日、検察が何か証拠を持ち出してきたら、
 それで俺達はアウトです」
「で、でも……俺はやってないんですからっ!」
「それは信じていますよ。ですが、検察という奴は手段を選ばない
 所がありますからね……無理やりにでも、貴方の自白を裏付ける
 証拠を持ち出してくる可能性はあります。その時、貴方に証言を
 お願いする場合もあると思いますので……」
「はい! 俺の証言でどうにかなるなら、俺はいくらでも証言しますよ!」
「その意気です。……今日はゆっくり休んでください。明日、よろしくお願いします」
「いえ、こちらこそよろしくお願いしますっ!」
 ……依頼人は、笑顔で帰っていった。まったく、信頼してくれるのは
ありがたいが、そもそも逮捕された時に自白強要された段階で俺を呼んでくれりゃ、
こんな面倒も無かったんだがなぁ。
「……うー」
 依頼人と入れ替わりで、今日の相手の検事殿が姿を現す。
 その頬は膨れていて、明らかに不機嫌なのが見てとれる。
 ……ま、その原因が主に俺にあるのは言うまでも無いけどな。
「どうしたんですか、久坂美穂検事。ご機嫌斜めのようですが」
「……久坂弁護士のいじわる」
 いじわる、ておい。
「自白だけじゃ追い込めないってわかってるなら、昨日の内に
 言っておいてよ!」
「検察側に法廷戦術明かす馬鹿な弁護士がいると思いますか?
 というか、自白だけじゃ立件できないなんて基本中の基本でしょう」
「……やっぱりいじわるだ。わたしの方はどうするか言ったのに……」
「だから言わないでくださいよ、毎度毎度。捜査情報の漏洩ですよ、それ?」
「うぅ……やっぱりいじわる」
 ……涙目で俺を見上げられても困るんだが。
「……いじわるなばつ」
「はい?」
「久坂正弘弁護士は、今日の夜、ずっとわたしと一緒にいること」
「……」
「返事は!?」
「あー……はいはい」
 やれやれ……どうやら、明日の法廷は寝不足で挑まなきゃいけないみたいだな。
264別パターンエロ無し小ネタ:2008/08/24(日) 21:01:19 ID:bnfII9vi
「んふー♪ マサ君の匂いだー」
 まあ、苗字が同じという事で気づいているかもしれないが、俺と美穂は
夫婦だ。……何が悲しくて夫婦で、別れ話がもつれたわけでもないのに
向かい合って法廷に立たなきゃならんのだと思わないでもないが、
結婚する前からの職をそのまま続けている以上、仕方が無いと割り切るしかない。
 美穂は、俺の胸にすりすりと頬ずりをしながら、くんかくんかと匂いを嗅いでいた。
……微妙に変態っぽいが、まあかわいいからセーフという事にしておこう。
 法廷で俺と戦うと、その反動か、夜凄い甘えん坊になるんだよな、こいつは。
「ところで」
「なーにー?」
「……寝てもいいか?」
「今夜はっ、寝させないからっ♪」
「昼の間に色々証拠集めしてて疲れてるんだが……」
「寝不足と疲労で正常な判断力を失わせて、明日の裁判を有利に
 運ぶという作戦なのですー」
 そんな事を言いながら、俺の腕にすりすりと頬をすりつける。
 マーキングかい。
「……お前も寝不足になるぞ」
「え……はっ!?」
「気づいてなかったんかい」
「うぅ……マサ君やっぱりいじわるだぁ」
「美穂」
「なにぃ?」
「今回の被告、本当に犯人だと思うか?」
「マサ君はどう思ってるの?」
「……そりゃ、俺はそう思って無いから弁護してるわけで」
「じゃあ、大丈夫だよ」
「何がだよ」
「もしかしたら、真犯人じゃないかも……そんな風に思う事はあるよ。
 だけど、その時マサ君が向こう側にいてくれたら……安心できるの」
「……」
「全力で被告さんを有罪にしようとしても、その被告さんが犯人じゃない時、
 マサ君は絶対に無実を晴らしてくれるでしょ?」
「……何か、信頼されてるんだか何だかよくわからん理屈だな」
「頼りにしてるんだよ……ダ・ン・ナ・さ・ま♪」
 そう言って、美穂は俺の頬にキスをした。
 ……いかん、顔が赤くなっている。今更何を照れてんだ俺は。
「あはは、赤くなったー。可愛いっ♪」
「……うるせー」
「とにかく、そんな頼れる旦那様に今日も頼っちゃうから、よろしくね♪」
「……焦らしまくっちゃる」
「えぇー? マサ君やっぱりいじわるだぁ」
 言葉とは裏腹に、美穂の顔は笑顔のままだ。
 ……愛らしい、俺の大好きな、笑顔。
 好きになっちゃったもんは仕方が無いよな、まったくもう。
 俺の顔にも、つられて笑みが浮かんでいた。
「いっぱい……気持ちよく、してね?」
「……おおせのままに」
 俺の首に手をまわし、抱きついてきた美穂の唇に唇を合わせ、
そうして俺達はもつれるようにベッドに倒れこんだ――


 ちなみに、翌日の法廷はお互いに寝不足でグダグダになり、サイバンチョーに
きついお叱りを受けたりもしたが……まあこれは余談である。
265別パターンエロ無し小ネタ:2008/08/24(日) 21:01:42 ID:bnfII9vi
ここまで投下です。
裁判シーンは超適当なのでツッコミ不許可(ぉぃ
266名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 21:45:33 ID:YkscGuwa
乙乙

夫婦で検事と弁護士、というネタは、1949年のアメリカ映画「アダム氏とマダム」がある。
スペンサー・トレイシーが夫で検事、キャサリン・ヘップバーンが妻で弁護士(この二人、リアルでも愛人関係だった)。
この夫婦が、よりによって夫婦絡みの刑事事件裁判で対立する立場になって起こるドタバタを描いた映画。

この検事と弁護士夫婦、夫婦喧嘩したら
「仲直りするまでは寝室から出ない」のをルールとしているw

映画のラストシーンは、にこやかに和解した夫婦が手を繋いで寝室へと消えるというものでありました。
267名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 23:43:51 ID:Y/8qUoZy
再公判が翌日ってのは無いと思うがGJw
268名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 00:23:35 ID:YNtjxuBU
世界観は逆転裁判か
269名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 00:32:25 ID:AAiKOtj/
効率化、迅速化の波が司法の世界にも
と考えればおk
270名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 21:03:39 ID:gNU+dbr3
裁判長!!
この俺を虫歯&糖尿病にした、この甘々な二人をもっと甘〜くしてください!!!

まぁ要するに乙ってことで
271名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 20:44:38 ID:BoTe9ygW
272名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 21:09:01 ID:bQtEkq2q
273名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 21:46:10 ID:LMD58y10
274名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 21:48:12 ID:944Bna4V
275名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 22:04:36 ID:W9EEDfYg
276名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 22:51:27 ID:o5RZ1+4L
277名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 00:12:21 ID:CIXC3kfg
278名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 00:47:06 ID:zStMjO1Y
279名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 00:47:59 ID:MhaXx206
280名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 10:39:44 ID:EtkyZogW
281名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 11:12:57 ID:1Q5s4hQE
統一性ゼロだなw
282名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 11:23:57 ID:RO1DcLfR
とんでんまたんこぶち

つまり何が言いたいんだ
283名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 12:35:30 ID:TnZL4J0z
アナグラム頑張れ
284名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 13:04:19 ID:MhaXx206
d 電マ たんこぶ 血
285名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 15:51:21 ID:5zWLu6Qa
電マでいじめてて女の子がトンだ瞬間あしが頭に当たって
たんこぶができて血がながれたっていう流れ
…どうしろと
286名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 16:18:00 ID:BKtWYynF
でぶちん とたん まんこ
287名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 20:36:15 ID:FG6WnVG9
真子ちんと臀部たん
288名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 21:56:40 ID:QGP227RC
屯田マタン小渕
289名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 22:52:31 ID:OK2TjFuH
ぶった切ってすまんが、
甘えんぼうな女の子が好きな体位って何だろう?
後背位は顔が見えないから嫌とかいいそうだ
290名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 23:03:45 ID:dOIbd6qa
対面座位でギュッてしたりキスしたりする。
291名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 23:08:40 ID:MhaXx206
対面座位しかないだろう、駅弁もいけそうだが
とりあえず顔が近くになきゃ駄目なんだ近くになきゃ。いつでもキスできるようにな
292名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 23:32:56 ID:UPvmwXZw
逆にバックはアウトだろうな。顔が見えないし、自分から引っ付くことができないし
293名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 00:29:43 ID:B7KdKLBF
正常位や、騎乗位の上体を倒したのも大丈夫かな?
294名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 01:56:17 ID:skJq5Hbv
対面座位で唇を貪ったまま絶頂に導いて、
「んン〜〜〜〜!!!」とハートマークが大量に付いてそうな声で鳴かせたいです。

対面座位最高です。
295名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 03:32:40 ID:3la5pbNt
嫌がるからこそあえてバックって手もあるけどなw
296名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 05:12:56 ID:Wp9tNKLj
最初はバックで対面座位にしたらキスしまくるってのがいいね。
297名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 07:01:28 ID:SYAYRx8n
朝っぱらから投下します。
298名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 07:04:19 ID:SYAYRx8n
「I Just Called To Say I Love You」

私、高木真秀(たかぎまほ)に初めての彼氏ができて、その彼との初デートの夜。
そのことをぼんやりと思い出してたら、その、やっぱり、声が聞きたくなってしまったわけで。でも・・・

「いいのかなあ・・・」
付き合ってまだ間もない私たち。友人からは最初のうちは距離をとれと言われたりしたが・・・
「でもやっぱ聞きたいな、声」
思わず今日のデートを思い出し、また胸が高鳴ってしまう。
昼間散々2人きりでいたのに、もうこんなに会いたくなってる。うわあ・・・
よし、決めた。電話しよう。
よっしゃあ!と妙な気合いを入れ電話帳を開き、「仲澤隼人」と書かれた箇所を探す。
えいっとばかりに発信ボタンを押した。

・・・出ない。
は、はやく出てよぉ。緊張で胸が激しく鼓動を打ってる。
そういえば、電話したはいいけど何話すか全然考えてなかった。やば、どうしよう。

けれど私のそんな苦悩を嘲笑うように、無情にもその時は来たのだった。
「もしもし、高木さん?」
「あ、隼人くん?」
「どしたの?」
「いや、その、隼人くんの声が聞きたかったな〜なんて」
おいおい何言ってんだ私。電話の向こうは無言。
「あ、うそうそ冗談冗談!ほら、こうやって電話するのってなんか恋人っぽいじゃんだから1度やってみたかったのねいいでしょ隼人くん!はぁはぁ」
緊張のあまりもの凄い早口になってしまった。
「お、落ち着いて!別にいいよ、そういうことなら」
「ほんと!?ありがと!えっと、今日ね・・・」

それから私たちはひときしり話し込んだ。
今日のデートについてとか、学校の友達や先生についてとか、どれも他愛ないこと。
昼間も思ったけど、隼人くんは相手ををすごくリラックスさせる会話ができる人だ。
おかげで電話した時の緊張はすっかり解けていた。
そんなこんなで、気づいた時には時計の針はもう12時。
299名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 07:05:35 ID:SYAYRx8n
「そろそろ寝よっか?」
「そだね。あ、ちょっと待って」
不意に聞きたいことが浮かんだ。
「その、次のデート、いつにする?ほら場所とかさ」
「あ、そうだね。う〜ん・・・」
しばし無言。やがて返ってきた答えは・・・
「どこ行きたい、とかそういうんじゃないんだけどさ」
「その・・・手」
へ?
「今日は一度も繋げなかったから・・・次はぜひ宜しくお願いします、なんて」
そういえば今日は一切そういうことはできなかった。
どんなカップルも、やっぱりスキンシップっていうのはその辺から始まるのかなあ?
そうやって、やがてはキスしたり、抱きしめあったり、その先も・・・え、その先?
やば、私ったらなんてこと考えてるんだろ・・・
「高木さん?」
「きゃあっ?ごめんなさいっ!」
「ちょ、どうしたの?」
「な、なんでもない!あ、そうそう手ね!次は絶対繋ごうね!」
「う、うん、それより、もうほんとに寝ないと。明日遅刻しちゃうよ」
「そうだね、じゃあえーっと、こういうのってどっちが切ればいいのかな、私?」
「1、2の3で切ろう。じゃあ数えるよ、1、2の・・・」
あ、言われてる最中で気づいた。こういうのって大抵・・・
「3!」
・・・・・・・・・・。
「・・・隼人くん」
「高木さん?」
案の定、向こうは切ってなかった。まあ私もだけどさ。
「ベタなことしないでよ、もう」
「あはは、ごめんごめん・・・じゃあ、今度こそ切るよ。おやすみ高木さん」
「あ、待って!」
「?」
「その・・・今夜は、私の夢を見てくれたら嬉しいな、なんて」
「・・・・・・」
「お、お休みっ!」

大慌てで電話を切った。
息が荒い。胸は激しく鼓動を打って、顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。

『私の夢を見てくれたら嬉しいな』

なんてことを思わず口走ってしまったんだろう。思い出すだけで顔から火が出る。
ああもう、明日はどんな顔をして会えばいいんだろう、考えただけで恥ずかしくて死にそうだ。

・・・でも。
将来、あんなことも緊張しないで普通に言い合える関係になれたらいいな。
そんなことを考えながら、その夜は眠りについたのだった。
300名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 07:06:33 ID:SYAYRx8n
以上です。朝からお目汚し失礼しました。
301名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 09:47:17 ID:AF1+JmhQ
>>300
はっはっは。お目汚しどころかきゅんきゅん☆したっつーの! GJ!!
302名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 12:24:10 ID:7eHez9KL
>>300 GJ!
ああ、確かにお目汚しだ。甘い甘い砂糖で目が汚れちまったよ…これは続きを求めるしかないな
303名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 12:38:04 ID:5qZTcjQO
体位がどうのうこうのって話題の時にすげえ純粋な作品が投下されたなw
こういうのを甘酸っぱいっていうんだろうな……GJ
304名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 23:54:57 ID:5moPSP3a
>>300のような作品=甘酸っぱい
初エッチやその少し後を描いた作品=甘い
お互いに求めまくってヤリまくりや作品=ドロ甘

でおk?
305名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 00:41:24 ID:ildCI+b6
なんか今唐突に

帰ってきた彼女に「おかえりんこ」って言って「ただいまn……」
で気づいて顔真っ赤にして「う〜」とか言いながらバシバシ叩いてくる

という電波を受信した。別に甘えてないな
306名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 13:49:34 ID:rTDgupcx
>>305
想像して激しく萌えてもやもやする胸の内をどうにかしてください
307名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 18:57:37 ID:RGJaK2+o
>>306
書けば…いいと思うよ。
308名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 19:09:42 ID:JvGZTlgl
>>305
貴様、見ているなッ!(無口スレを)
309名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:03:32 ID:Ej780UjT
神が来るまでの暇つぶしにどうぞ。
お気に召さない場合はヌルーお願いします。



俺は一人っ子で小・中・高とやんちゃしまくってた。
背もでかいが態度もでかく、
自分で言うのもおかしいが手に負えないとんでもないやつだった。
他人に弱みを見せるなんてことは絶対に有り得ない。
長年連れ添ってる彼女にも見せたことは無いし、
幼なじみ(男)、家族にさえ見せたことはない。
まあ簡単に言うと、甘えたり甘えられたりが苦手なんだ。
男たるもの甘えなんぞ必要ねえ。
そう思うだろ?

とは思いつつ、正直…


妹が欲しい。


最近、妹っつーのは彼女とはまた違うんだろうな〜なんて考えてしまう。
妹がいたらどんな感じになるんだ?
甘えたり甘えられたり?
…いや。甘えたり甘えられたりなんてねえだろ。
この俺に限ってそんな風になるはずがねえ。

そう思っていた矢先に俺はある女の子と出会い、
見事にその考えをぶち壊されてしまった。
310名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:07:46 ID:Ej780UjT
俺のブログにコメントしてきたのがきっかけで仲良くなった。
今もメッセでやり取りしてる。
8個年下の女の子の名は『香奈』
お互い【さん】付けで呼び合い、メッセで話しをしていてある日

『あの、私年下なので呼び捨てで良いですよ。』
「じゃあ香奈も俺のこと好きなように呼んでいいよ。
あと仲良くなったんだし敬語じゃなくていいよ。」
『え、でも私年下ですし、そういう事はちゃんとしないと…』
思わず、ちゃんとした子なんだなと関心してしまった。
「いいよ。俺あんまそういうの気にしないから。」
嘘だ。
昔っから上下関係には厳しい。
『でも、いいんですか?お言葉に甘えちゃいますよ?』
「いいよ。気兼ねなくどうぞ。」
『じゃあ、これから仲良くして下さいね。』
「はいよ。敬語はダメだってw」
やべえ。なんか俺浮かれてる気がする。
『あ。ごめんなさい。あのね、お兄ちゃんって呼んでもいい?
嫌だったらはっきり言って下さいね。』
・・・・・
お兄ちゃん!?俺が!?
なんだよこの願ってもない展開は!
嫌じゃねーよ!全然嫌じゃねーよ!!
…がらにもなくテンションが上がってしまった。
「いいよ別に。好きなように呼んで。」
『ホント?良かった〜。
私ねお兄ちゃんって大好きなの。
だからお兄ちゃんって言えて嬉しい♪』
311名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:12:27 ID:Ej780UjT
…やべーな。
こいつはやべー。
もっとやり取りしたいけどもうこんな時間だし。
「そっか。俺も妹が出来たみたいで嬉しいよ。
香奈。時間も時間だから早く寝なさい。」
早速兄気取りな俺。
『え〜っ。もっとやり取りしたいい。』
「ダメ。明日もバイトだろ?
俺も仕事だしもう寝よう。」
『…まだお話ししたい。。』
うっ…そう言われると。でも明日の事を考えたら。
「ダメだよ。朝起きれなくなるだろ。
香奈、良い子だから寝て。」
『…良い子じゃないもん。
お話ししたいんだもん。』
…なんなんだよ。
いちいちが可愛くて仕方なくなってきちまった。
「香奈。言うこと聞きなさい。」
『…じゃあ、なでなでしてくれる?』
なでなで?どうやって?
顔文字使ったらいいのか?
「いいよ。香奈良い子だから寝なさい。
なでなで(顔文字略」
『わ〜い!なでなでしてもらっちゃった♪
じゃあ寝るね。お兄ちゃんお休みなさい。
お仕事頑張ってね。』
「お休み。また明日な。
寂しくなったらいつでも連絡しろよ。」
とメルアドを書き返信した。

…なんなんだよ。
こんなのが続くのか?
まあ、ただ文字でやり取りしてるだけだし。
そうのめり込むことはないだろ。
そう思い明日に備えて寝ることにした。
312名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:15:55 ID:79ZohkUj
「おかえりんこ」
 美妃が帰ってくるなり、俺は片手を上げてそう挨拶をした。
「………………」
 ……ああ、ジト目が痛い。
「何を言わせたいのかなぁ、この馬鹿アニキはぁ?」
「ちっ、気づいたか」
「気づかないでか!」
 だがこうなる事は計算済み! 俺は妹の口から淫語を吐かせる
為には手段を選ばないっ!
「じゃあ、改めて……おかえりんこ」
「なんで改めるのよっ!?」
 ふふっ、いいツッコミだ……だが、これが布石である事に、美妃は
まだ気づいていないっ!
「……ちゃんと挨拶を返しなさい、美妃」
「なんでわたしがそんな馬鹿な事を……」
「じゃあ、今日添い寝してやんない」
「……!」
 呆れてさっさと自分の部屋に帰ろうとしていた美妃が、ピタリと立ち止まった。
 ……かかったな。
「ちゃんと言ってくれないと、今日の添い寝は無しだ」
「な、なんでよっ、変態アニキっ!?」
 ……ああ、罵声が気持ちいい。
 こいつは、この歳になってもまだ添い寝してもらえないと夜ぐっすり
眠れないという、超甘えん坊体質なのだっ! ……普段は全然そんな
そぶりも見せないくせになぁ、まったく。
「なんでも何も……お前が言えばいいだけだよ……ほら、美妃、おかえりんこ」
「……くっ」
「おかえりんこ」
「……」
「おかえりんこ」
「た……」
「た?」
「ただい……」
 顔を真っ赤にして、目を瞑り……叫ぶようにして、美妃は言った。
「ただい、まんこっ!」
 ……やった……やったぜ俺は……遂に、美妃に淫語をっていてっ!?
「もう馬鹿ぁっ! 馬鹿バカバカバカバカアニキぃ!」
「痛い、こら、叩くなっ、うごがっ!? ……み、みぞおちは反則……」
 俺が痛みにうずくまったのを見て、ようやく気が晴れたらしい。
「ふんっ」
 美妃はうずくまる俺を見下すように、鼻で笑った。
「とにかく、こんな恥ずかしい事させたんだから……今日は、わたしが
 寝るまで……頭、なでなでする事っ!」
「……なでなでって、お前……」
「うっさい馬鹿アニキっ! そうしないと眠れないから、仕方なくさせて
あげてるだけなんだからねっ! ホントは馬鹿アニキになんか、頭なでなでも
頬すりすりも、ぎゅーっとしてもらったりもして欲しくないんだからっ!」
「……美妃」
「なによ」
「いい加減お兄ちゃん離れしないと不味くないか、色々と?」
「……っ! 馬鹿ぁっ!」
「ぐぼぉっ!?」
 叫ぶと同時に鉄拳が飛んできて、俺は吹っ飛んだ。痛い。
 美妃はそのまま自分の部屋へと駆け込んでしまった。
「ってて……」
 ……ま、こんな素直じゃない妹だが、それでも可愛い妹だ。
 今晩はたっぷり可愛がってやるとしよう。


終わり
313名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:16:36 ID:79ZohkUj
うわああああ、リロード忘れてましたっ!
何事もなかったかのように投下続けてください!
314名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:21:41 ID:79ZohkUj
おっと、一つだけ。
投下はメモ帳なりにひと段落するまで書いてから、
まとめて投下した方がいいですよ。
書きながらの投下(ないしは、時間をおいての細切れ投下)は、
どこであろうと好まれません。お気をつけて。

では、何事もなかったかのようにどうぞ。
315名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:23:37 ID:Ej780UjT
>>313
いや。神待ちで書き込んでただけだからw

と言いつつ>>311の続き投下ww



メルアドを教えてから数日後、香奈が近くに遊びに来ると言っていたから、
お互い都合の合う夕方頃に会うことにした。
全く期待はしてなかったんだがその期待を遥かに裏切る、
とても可愛いらしい子で何より声が好きになった。
すんなりと耳に入ってくる心地よい俺好みの声だった。
会話は弾み、会った時はまだ明るかったのにもう外は真っ暗だ。
こんなに早く時間が過ぎたのは初めてだった。
香奈が電車で帰ると言ってたんだが、夜道は危ない。
早く帰れるように駅まで車で送ってやることにした。

『送ってくれてありがとう。
凄く助かった!』
「いいよ。門限あるんならちゃんと帰らないと行けないし。」
『なんか、初めて会ったって感じがしないね。』
「あー…結構やり取りしてたからな。」
『せっかく会えたのに、もうお別れかぁ。
またメールかブログでだね。。』
寂しそうに肩を落とす姿が可愛そうになり、
つい頭を撫でてしまった。
316名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:29:55 ID:Ej780UjT
『…お兄ちゃん。ぎゅ〜ってして欲しい。』
そう言って服の裾を引っ張り俺の顔を見る香奈。
外は暗くて見えないとは言え駅前。
明るくて当たり前だ。
香奈の目が潤んでいるのがわかる。
あぁー…可愛い。
駅前だろうが人前だろうが関係ない。
俺は香奈を抱きしめた。
強く抱きしめたら折れるんじゃないかと不安になるぐらい華奢だった。
あまりにも可愛くてずっと抱きしめてたら、
『お兄ちゃ…苦しい。』
「ん?」
『苦しいっ!』
「あっ!ごめんごめん。
強く抱きしめ過ぎた。」
『苦しかったけど温かかった〜♪
お兄ちゃんもっかいぎゅ〜。』
「ぎゅーっ。」
「『えへへへw』」
『じゃあ行くね。』
「あ、携帯の番号教えて。」
『いいよ♪』
「家に着いたら電話するんだぞ。
あ。起きないかも知れないからメールでもいいやw」
『は〜い。わかりました。
じゃあね。あ。最後にぎゅ〜w』
と言い抱き着いてきて、笑顔で手を振り改札口に向かう香奈。
その後ろ姿を見届ける俺の顔はきっとデレデレになってただろう。
一つ言っておくが番号を聞いたのは、
ちゃんと無事家に着けたか聞くためだからな。
また声が聞きたいからとか、また話したいからとかじゃねーし。
と自分に言い聞かせて車を走らせた。
317名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 20:39:28 ID:Ej780UjT
以上です。

しかし、難しいもんだな。
自分の読んでみて改めて他の方の書いた作品が凄いと思った。
318名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 02:07:51 ID:WvnlyFr3
>>317
あなたは神待ちと言ったが、あなたが神だ
319名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 07:07:01 ID:CC9z8w3F
おれは かみ に なるんた゛
320名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 13:26:03 ID:xtKD68xe
新世界の?

甘えるために某ノート所持者ばりにものっすごい策略を考えて実行するけど、
うまく行かなくて力ずくで甘えようとするおにゃのこという電波が…
321名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 13:41:15 ID:ZQ+0o8ue
甘えノート

名前を書かれた女の子がノートの所有者に甘えまくる
具体的な甘え方も書けばその通りになる

ほしい
322名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 14:17:33 ID:V9mc2BqM
関係ないし遅レスだが
>>304のIDがPSPww
323名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 18:29:39 ID:OIvmNHmL
>>312
>>317
二人ともGJ
>>320
このスレだとカップルになった後の話が多いからその前の段階の話は新鮮かもねw
324名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 00:04:47 ID:5oOsWbNU
甘えたいけど恥ずかしくて実行できなかった甘えシチュを毎日書き込んだ妄想ノートをその相手に見られたおにゃのこ
325名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 00:05:31 ID:TVa4xNP3
>>313
ツンデレ妹たまらんw
>>317
何かわからんが俺も途中でテンション上がったw


二人ともありがとん。
326名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 00:06:10 ID:MarcweSd
>甘えたいけど恥ずかしくて実行できなかった甘えシチュを毎日書き込んだ妄想ノート

ここまで読んで>>324がそういうノートを持ってて暴露してくれるのかと思った
327名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 05:13:51 ID:6YRkdRZi
誰かボクっ娘甘えん坊というフロンティアを開拓してください
328名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 05:35:07 ID:ZJ5qqget
徹夜明けの脳が
「朝、目を覚ますと隣に住んでいる甘えんぼう彼女が自分の上で寝ていた。
叩き起こして訳を問いただすと、
窓を開けて寝ていたから忍び込んだがそのまま私も寝てしまった」
と言う電波をキャッチした

ダメだ眠くて何言ってんのかさっぱり分からん
寝るツェェェル!
329名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 10:07:23 ID:GAJvLebp
さて、あとはこの燃料にどう火をつけるかだが…
330名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 10:42:37 ID:GW1q1A1Q
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『朝、目を覚ますと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        隣に住んでいる幼馴染の彼女が自分の上で寝ていた 』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    練乳だとか虫歯だとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしい甘えんぼうの片鱗を味わったぜ…
331名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 12:45:57 ID:j7iT7/P2
>>328
ちょっと書いてみた
こんなの書くのは久々だからクオリティ低いのは勘弁してくれ
332寝ぼけボケボケ:2008/08/31(日) 12:48:28 ID:j7iT7/P2
眩しい朝日がカーテンから差し込むせいで休みだというのに妙に早く目覚めてしまった。

(まだ早いしせっかくの休みなんだから二度寝でもするか)

回らない頭でそう考え、再び夢の世界に行こうとして

ふにゅ

何か柔らかいものが俺を抑えているのに気がつく。

(!?)

眠気が一気に吹っ飛び、恐る恐る横を向いて見れば

「んなっ!美羽!?」

俺は朝っぱらから大声を出した。
それもそのはず、俺の目の前にお隣さんの女の子、美羽の可愛らしーい寝顔がどアップであったら誰だって驚く。
333名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 12:49:24 ID:j7iT7/P2
「なな、な、なんでお前がここにいるんだよ!」
「ふぇ・・・」
「起きたか?」
「ぁ、きりやくぅん」

もきゅもきゅ

「ちょ、わっ、やめっ胸がっ!」
「きりやくんあったかい」

美羽は俺を抱きしめながらその豊満なバストをぐいぐいと押し付けてくる。

「や、やわらかい、って美羽!」
「きりやくん・・・」

すりすり

「ほ、ほっぺた擦るなぁ!」
「あぁ、しあわせ。きりやくんだーいすきぃ」
「だから、寝ぼけてないで起」

きろ、と叫ぼうとして

「ちゅー」
「ん、んんっ、んー!」
「んー」

唇を塞がれた
とてもやわらかった
それでいて凄く甘酸っぱかった
朝、頭に行く酸素が足りなくなりそうだった
334名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 12:51:24 ID:j7iT7/P2
「ぷはっ、な、何すんだよ!いきなりっ」
「ちゅーだよぅ」
「・・・いい加減目ぇ覚ませー!」
「ひゃっ!」

あまりにもアレなんで思いっきりはね除けてやった。
ちょっと乱暴すぎるかもだけど状況が状況だからしょうがないし。

「あ、おはよ、桐矢くん」
「やっと起きたか」
「ぐっすり寝れたし、いい夢みれたし最高の朝だね」

俺の心臓には最低の朝でした。

「夢?」
「うん。桐矢くんを抱きしめたりキスしたり」
「・・・」
「どしたの?」
「なんでもねぇよ」

実際にされる身にもなってほしいもんだ。
しかも、美羽の中ではさっきのは「夢」らしい。
寝ぼけってのは全く以て恐ろしい。
335名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 12:52:26 ID:j7iT7/P2

「ところでなんで俺の部屋に美羽がいるんだ?」
「え?」
「ここ、俺の部屋だぞ」
「あれっ、あれー?」
「美羽ー、まだ寝ぼけてるのかー」
「うーん、あっ、思い出した」

美羽の話によると昨晩窓が開いてたから、こっそり俺の部屋に忍びこんで寝てる俺を驚かせようとして
ベッドに潜り込んだら布団がとっても気持ちよくてそのまま寝てしまった、ということらしい。

「そう言うことかよ」
「てへっ」
「てへっ、じゃねえよ全く」
「もしかして嫌だった?」
「・・・別に」
「じゃ、また来ても大丈夫だね」
「お、おい」
「桐矢くんは私のこと嫌いなんだ」
「そうは言ってねぇって」
「じゃ夜這いしてもいいよね〜」
「あーもう、勝手にしろ」
「やったぁ」
「こらっ、抱きつくなって」
「えへへ」

それからというもの、俺は休日の朝は気持ちいい目覚めと引き替えに美羽の愛情をたっぷり手に入れたとさ。

めでたし、めでたし・・・?

おわり
336名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 12:54:19 ID:j7iT7/P2
投下おわり
携帯からなんで読みにくかったらすまん。
自分の語彙のなさが嫌になってくるぜ。
337名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 12:59:56 ID:Wu/Tle2B
名前のせいであの美羽しか想像できない俺Orz
338名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 13:05:46 ID:CCC1ZFZg
忍者服とか着てそうだなwww
339名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 13:16:59 ID:MarcweSd
>>338
あー可愛いなーとか思ってたのにお前のせいで、お前のせいで……!



ところで自分も>>328書いてしまったんだが、ネタ重複でも投下していいのかな?
いいのなら少し時間を開けてから投下するけども……
340名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 14:19:10 ID:ufBO2XmJ
>>336
GJでした〜

>>339
大歓迎ですよ
341名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 16:59:34 ID:6YRkdRZi
342名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 17:08:50 ID:OLBXDjk4
>>337
ムチプリな美羽を想像した俺は勝ち組
343名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 17:25:14 ID:ZJ5qqget
ネタを振っておきながら爆睡して今起きた俺が来ましたよ

美羽と聞いて「死ねぇ!!」という
物騒な発言をするサイボーグのパートナーを思い出した俺はきっと負け組だwww
344名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 17:37:12 ID:B/f4LQcv
甘えん坊な姉妹とかはどうだ?
片方にだけかまってると拗ねちゃう
345名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 17:49:10 ID:ufBO2XmJ
>>344
萌えるアイデアだがその姉妹はそうとう仲がいい設定にしないと、いつか修羅場を迎えそうだな……
346名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 19:03:32 ID:L1xJphAK
俺は金色ヒーローの兄がいる銀色ヒーローを思い出した
おかげで最初男は兄だと勝手に妄想してたぜ
347>>328で重複しちゃったわけですよ:2008/08/31(日) 20:16:03 ID:MarcweSd
ある朝、長田壮介がなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一人の甘えん坊な彼女に乗っかられているのを発見した。
「…………」
なぜ“隣”ではなく“上で”寝ているのかとても気になるところだが、それよりも壮介が気になるのは、
自分は彼女と同棲しているわけでも昨日泊まらせたわけでもないのに、なぜ彼女が自分の部屋で寝ているのかということである。
頭に大量の?を浮かべる壮介とは対照的に、彼女――進藤真由――は幸せそうな顔で静かに寝息を立てている。
「……おい、起きろ。真由。おい起きろ」
バシバシと背中を叩きつつ(体勢的にはよしよしとあやしているようにも見えるが)、声をかけて真由を起こそうとする。
「んー……んにゃ?」
「起きたか」
眼は開いたが半開き、その眼はまだ完全に夢の中だ。このままでは10秒と待たずまた深い夢に落ちてしまうだろう。
「起きろー真由ー」
自分のちょうど胸の上にある真由の頭を両手でがっしと掴み、ぶんぶんと振り回す。
「えぁ!?あ、お、おはよ!そうくんおはよ!」
「起きたか」 ぶんぶんぶんぶん
「起きた!起きました!だから振らないで!」
そこでやっと俺は振り回すのをやめ、真由の頭から手を離す。相変わらず掴みやすい小さな頭だ。
「……へへぇ、おはよ」
満面の笑みで改めて朝の挨拶をしてくる真由。ああかわいいなあチクショウ。
いつもならばここで負けてしまっても構わないのだが、今日はそう言う訳にはいかない。
「はいおはよう。ちょっと質問いいかな」
「何〜?」
俺の上でうれしそうに寝転がる真由。頬ずりの感触が胸に伝わってくるのは気持ちいいが俺はカーペットではない。
「なぜお前が俺の部屋にいる」
「そうくんの彼女だからだよ」
「お前が俺の彼女なのは俺が一番よく知ってるよ。同棲してるわけでも昨日泊めたわけでもないのに何で真由が俺の上で寝てたの」
ちなみに真由の本当の寝床は俺の部屋と2メートルも離れていない。
部屋のを開ければ少々の虚空を挟んで真由の部屋の窓がある。つまりはお隣さんだ。
「ああ、それはだねぇ……昨日そうくんの部屋の窓があいてたから、驚かそうと思って忍び込んだんだけど、そのまま寝ちゃったんだよねぇ」
どうにもそうくんの体があったかくて気持ち良かったもんだからー、とだんだん俺の上で表情がふやけてくる真由。
喋り方も少々危なくなってきている。このままではこいつは確実に寝る。
348>>328で重複しちゃったわけですよ:2008/08/31(日) 20:17:11 ID:MarcweSd
「起きろ」
両ほっぺをぎゅっと摘まんで引っ張る俺。相変わらずほっぺやわらけー。
「あいおひあひは!(はい起きました!)」
「よし。……つまり不法侵入かよ」
その言葉に真由がはっとして起き上がる。それでもまだ俺の上に座っているわけではあるが。
「そうだよそうくん!窓あけっぱなしにして寝るなんて不用心だよ!誰か心無い泥棒が不法侵入してくるかもしれないんだよ!?
もう夏も終わりに近づいて寒くなってくるんだから、窓あけっぱなしは色々とよくないよ!」
「え?あー、ごめん……」
うん?なんで俺がこいつに怒られてるんだ?
「真由、ちょっと待て。まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ」
「ふぇ?」
きょとんとして首を傾げる真由。このネタは分からなかったか。
「いいか真由。夜中俺の部屋に勝手に入ってきて俺の上で寝るのはまあ許そう。ただ窓から侵入するのはいただけない。
お前と俺の部屋の窓はすぐそこで向かい合ってるとはいえその間には虚空というものが存在していてもし落ちてしまった場合転落して――」
「うんわかった」
小さな頭をぶんと一回大きく振って頷く真由。まだ話し終わってないんだが。
「あたしが落ちないように窓と窓の間に梯子をかければいいんだね!まさに愛の架け橋!」
笑顔で大きく万歳する真由。もしかして名案だと思ってますか?
「……そうじゃなくて危ないから窓から来るのはおやめなさいって言ってるんだよこの天然記念物」
「ええ!?じゃあ夜忍びこめない!」
愕然とした表情でそんなことを叫ぶ。何かがおかしいだろう何かが。
「……そうじゃなくて、来たくなったら起こしてくれていいから。ちゃんと迎えにいってやるからさ」
抱きよせて頭を撫でてやる。シャンプーの匂いが鼻腔をくすぐり、理性を少々危うくするが我慢だ。
「ほんと?」
「ほんと」
「……そっかぁ〜じゃあ毎晩起こそうっと〜」
再び俺の胸に頬ずりを始めながら少々怖いことを呟く真由。深夜2時よりは前にしてくださいね。
その後とろんとした表情で相変わらず俺の上に寝転がる真由を撫でつつ、数分が過ぎたのだが……
「っ!!」
ばっ、と突然真由が起き上がるので俺はたいそう驚いたそうな。
「……どした?」
「忍びこむときのスリルはどうなるの!?」
「いりません」


普段こういうSSは書かないんで、甘さが全然足りないと思うけど……
そこはまあ、箸休めということでひとつ。
349名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 06:43:59 ID:15t/R/9C
>>348
いいよ〜。すごくいいよ〜。
350名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 11:15:05 ID:fkR5Poxn
>>346
黄金のマスク編?



兄の肩に顔を乗せて見つめ合う女の子を妄想して萌えた
351名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 11:17:19 ID:mzWs0BXi
ゴーオンゴールドじゃね
352名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:32:00 ID:QIyxJ4bv
波に乗り遅れてしまって申し訳ない。
>>252に感化されて、つい書いてしまいました。
エロ無しです。
353ご褒美-1 ◆GK0/6l5f56 :2008/09/01(月) 21:32:32 ID:QIyxJ4bv
「閉廷!」

 裁判長の声とともに木鎚が打ち鳴らされ、俺達はガックリとうなだれる。
 向かいの席では俺達の天敵である冬宮雪子(ふゆみや ゆきこ)弁護士、通称"雪女"が
退席する裁判官に向けて頭を下げている。ポニーテールに纏めた栗毛色の髪が揺れ、
理知的な炎を宿す切れ長の瞳に珍しく安堵の色が浮かんでいる。背筋を伸ばして胸を
張っているせいか、ブランド物のスーツの上からでも胸の膨らみがはっきりと分かる。
モデルと見間違いそうな体型とモデル以上に美しい顔は敵ながら思わず見惚れてしまうほどだ。
天は二物も三物も与える人には与えてしまうのだな、などと考えながら、俺は彼女の端麗な
横顔に釘付けになっていた。連戦連勝の”雪女”として名を轟かせる彼女は、聞くところによると
何とまだ二十六歳らしい。
 語学堪能な帰国子女だったためか米国の大学に留学し、在学中に向こうの弁護士資格を
取得、おまけに卒業して日本へ帰ってくるなり司法試験を受験し易々と突破したらしい。
それだけに留まらず国際的に有名なリッチモンド・バーゼル弁護士事務所に入るや否や瞬く間に
頭角を現し、今ではこの若さで”雪女”として相手側の弁護士を震え上がらせているのだから、
末恐ろしい。
「ったくよぅ、あの雪女のせいで連戦連敗じゃねぇか、柏木(かしわぎ)!」
 べらんめぇ口調で横から不満をブチ負けてくるのは、俺が所属する笠原法律事務所の所長、
笠原泰三(かさはら たいぞう)だ。五十三歳にしてごま塩頭で、相手を睨みつける
ギョロ目とドスの効いた濁声は、弁護士バッジを付けていなければ”その筋の方”と
勘違いされてもおかしくないぐらい人である。
「勘弁してくださいよ、おやっさん。相手が相手ですから」
「だらしねぇったらありゃしねぇ!ちくしょう!おい、ヤケ酒だ、柏木!付き合え!」
 俺は半ば強引に、”おやっさん”、こと笠原弁護士に引っ張られて裁判所を出るとすぐに
飲みにくり出した。笠原法律事務所で働き出してから、もう丸五年。今年で俺も二十九歳に
なったが、今でも”おやっさん”は俺のことを半人前扱いだから困る。とは言え、そんな半人前の
面倒を見てくれる”おやっさん”から誘いがかかれば断るわけにもいかず馴染みの居酒屋に向かう。
 その途上で偶然、冬宮弁護士とリッチモンド・バーゼルの人間数人が談笑しながら繁華街を
歩く姿を目撃した。
──どうせ、戦勝パーティーにでも繰り出してきたんだろう、チェッ。
 普段なら判決が出たからと言ってわざわざ飲みに出たりはしないが、今日の裁判は特別だ。
大企業の下請けへの不当な圧力を訴え出た原告──俺たちの依頼人の主張が通れば、
多くの同じ目に遭っている人々が助かったはずだった。だが、結果はあの”雪女”に見事に
してやられてしまった。判決は俺たちの正義よりも、彼女と大企業の論理を支持したのだ。
 ”雪女”が所属するリッチモンド・バーゼル弁護士事務所は政財界に太いパイプを持ち、
企業法務の分野で圧倒的な強みを持っている。その顧客は、誰もが一度は聞いたことがある
超有名企業ばかりだ。無論、弁護士報酬も法外な値段であり、一般庶民がとても弁護を
依頼できる相手ではない。
354ご褒美-2 ◆GK0/6l5f56 :2008/09/01(月) 21:33:08 ID:QIyxJ4bv
 一方、笠原法律事務所の顧客は中小企業や町工場が中心だ。良心的な弁護士料で
地域密着型が特徴──と言えば聞こえが良いが、個人経営の零細弁護士事務所というのが
妥当なところであろう。
 ふと振り向くと、”雪女”御一行は超高級フレンチ・レストランへと入っていった。グルメ雑誌にも
テレビ番組にも出ない名店中の名店で、値段も普通の店とは優に一桁は違う。政財界の
著名人御用達で、俺も含めた庶民には縁遠い店だ。
──むこうはあそこで、こっちは仕事帰りの中年サラリーマンで賑わう赤提灯の居酒屋か。
「はぁぁ……向こうは勝って、こっちは負けたからかもしれないけど、格差だよな、格差」
「んっ?何か言ったか、柏木?」 
「い、いえ。何も」  
 そのまま”おやっさん”とともに暖簾を潜り、いつもの居酒屋でしこたま安酒を飲むことと相成った。

 ◇ ◆ ◇ ◆

 記憶──がなかった。
 安酒は無論、質が悪く、酔いも悪いのが定番だ。分ってはいたが、今回の裁判の敗北が
あまりに口惜しくて箍が外れてしまった。店で勘定を払ったところまでは何とか覚えている。
 だけど、そこから先の記憶がない。
「うっ……うぇぇ……き、気持悪ぃぃ」
 激しい頭痛とあまりの気持悪さに俺は寝返りを打った。万年床の煎餅布団が今日に限っては
やけにフカフカと柔らかい。
──いつも、これぐらい柔らかければ嬉しいのになぁ……。
 頭は高級ホテルにあるような巨大な枕に埋まっている。モゾモゾとした俺の動きに合わせて
形を変え、頭を包み込んでくれるから堪らない。
──それに、この枕も気持ち良……い……ま、まくら?……まくら!?
 そう、俺の四畳半一間の貧疎な部屋に枕などという洒落たものはない。
「ど、どこだ、ここ!?」
 トンデモない勢いで跳ね起きると、目の前には見たこともない光景が広がっていた。俺は
ツインはゆうにある大きさのベッドの上でフカフカの羽毛布団を被っていた。真っ白な
カバーの枕が俺の頭の形状そのままに窪んでいる。橙色のシーリングライトの僅かな明かりを
頼りに目を凝らすと、広めの部屋に少し大きめのクローゼットと、その横にシンプルなデザインの
化粧台が置かれていることが分かる。
──ってことは、ここは女性の部屋……か?
 どうやら、事態はトンデモナイ方向に転がってしまっているらしい。慌てて、身体をまさぐると
上着こそ無かったが、ワイシャツとヨレヨレのズボンに黒い靴下という飲み屋を出た時の
格好そのままだった。取り敢えず、安堵の溜め息を吐いたところで、ドアノブが
回る音が静かな部屋に木霊する。
 新たな緊張の糸がピンと張り詰め、俺はゴクリと唾を飲み込み、身を堅くした。
355ご褒美-3 ◆GK0/6l5f56 :2008/09/01(月) 21:33:42 ID:QIyxJ4bv
──鬼が出るか、蛇が出るか……神様ぁぁ。
 ドアが開くと、シーリングライトの明かりが控えめの橙から眩いばかりの白に変わった。
おかげで、暗所になれた俺の視界は真っ白になってしまい、戸口に立つ相手の姿が
判別できない。
「起きました?」
 白く靄のかかったような部屋の入り口付近から、鈴なりの若い女性の声が発せられる。
「あの……こ、ここは……」
「安心してください、柏木弁護士」
 その言葉で俺は心臓を鷲掴みにされた。知られている、名前も、職業も。慌てて、ズボンの
後ろのポケットを探ると財布はまだそこにあった。
「お店から出てくるなり、崩れ落ちちゃってそのままポリバケツに寄りかかっていらっしゃったから」
 やがて、シーリングライトの灯りに目が慣れると、そこには──
「ゆ、ゆきおん……じゃなくて、冬宮先生!?」
 血の気が引いて、酔いが急激に醒めていく。
「あの、こんばんわ」
 場違いな挨拶をした彼女は、あのポニーテールを揺らしながらベッドに近づいてくる。
「あそこで柏木先生も飲まれていたんですね。私たちも、あの近くのレストランで食事を
していて……」
 知っている。俺は彼女達が別の店に入る姿を横目に、あの場末の居酒屋に入っていった
のだから。
「それで帰り際、偶然、先生がお店からお出になられるところに遭遇しまして、かなりお酒を
お飲みのようでしたから、勝手とは思いましたが……」
「す、す、すいません!ごめんなさい!もう、しませんから!」
 俺はベッドの上で、土下座の姿勢で”雪女”に謝った。酔っ払って前後不覚になった上に、
女性の部屋のベッドに寝かされているなんて男として最低だ。しかも、それが商売敵となれば
恥としか良いようがない。一刻も早くこの場を立ち去りたかった。  
「か、顔を上げてください!私は別に何とも思っていませんから……そのお願いです」
 そう言われて、頭を上げると目の前に白のブラウスにタイトスカートという法廷での出で立ち
そのままの”雪女”──じゃなくて、冬宮弁護士がいた。
「ご迷惑をお掛けしました。そのすぐ、帰りますから。このお詫びはきっと……」
 と言い掛けてベッドから出ようとしたところで、冬宮弁護士の両手が俺の肩を強く掴んだ。
「待ってください!」
「!?」
 咄嗟のことに言葉が出ない。相手の瞳を覗き込むと、彼女は暫し躊躇うように俯いて
視線を外した後、決心を固めたかのように顔を上げた。
「ご、ごめんなさい……でも、でも……今日こそ、ぎゅーして……欲しいんです」
「へっ!?」
 そのまま言うなり、彼女は俺を押し倒してそのまま二人してベッドに転がり込んだ。柔らかな
布団がその衝撃でボスンと音を立てる。
356ご褒美-4 ◆GK0/6l5f56 :2008/09/01(月) 21:34:35 ID:QIyxJ4bv
 お互いに鼻頭を突き合わせ、向かい合うような格好に俺も彼女も暫く黙り込んでしまった。
あの法廷で見る凛々しい冬宮弁護士の顔が眼前に──と思ったが若干様子が違う。
獲物を狙う鷹のような鋭い眼光を放つ切れ長の瞳は、トロリと潤み何だか焦点が定まって
いない。彼女の呼気が鼻を擽った瞬間、その理由が分った。
「よ、酔っていますか?」
「……少しだけ。でも大丈夫です」
 彼女の頬は桜色に紅潮し、口調も法廷で見せる感情を押し殺したそれではなく、どことなく
鼻にかかって品が入っている気がする。要するに普段からはとても想像がつかないほど
女の子っぽいのだ。それがアルコールの力なのか、それともそれを否定した彼女の地なのかは
判断がつかない。
「だから、ぎゅーしてください」
──な、何だ!?”ぎゅー”って何だ!?
 いや、大体、見当はついている。そのはずなのだが──普段の冬宮弁護士を知っているだけに、
まさか俺が考えていることだとは到底思えない。
「私、頑張りました……今日だって、あんなに頑張ったのに、どうして、ぎゅーしてくれないんですか」
──ええっと、俺はあなたの頑張りで負けたんですよ?
「頑張ったのに。ねぇ、どうしてですか!」
 冬宮弁護士はまるで幼子に戻ったかのように、口先を可愛らしく尖らせて俺に強請ってくる。
あまりにありえない光景に頭がクラクラする。
「お父さんはいつだって頑張ったら、ぎゅーして褒めてくれました。頑張ったら、ぎゅーして
もらえるから、いつだって頑張ってきたのに……」
 彼女は唇を噛んで、込み上げてくる何かに堪えている。
「あの、その、だったら、お父さんに頼んでもらえません……か」
 冷たいようだが事態をややこしくしないためにも、最も真っ当な答えを導き出す。
「お父さんは……死んじゃったんです。私を置いて三年前に……グスン」
 まずいことを聞いてしまった。数秒前の自分を殴り倒したい気分だった。
「だから、誰も今はぎゅーしてくれる……人がい、いない……んです……ウェ……えぐっ
……ェェン」
 彼女の嗚咽が徐々にエスカレートしていく度に、俺は心の痛みが増幅していく。助けてもらった
恩人を泣かせるというのは道義的にもまずいものがあるだろう。何とか慰めようと何度か
声をかけるが全然、効果はなかった。
「冬宮先生。あの、泣き止んでくださいよ」
「……ひっ……んェっ……ぎゅー……してくれなきゃ…………やだ」
──やだ、と言われても……。
 断じて、その”ぎゅー”とやらが嫌な訳ではない。むしろ、冬宮弁護士のような魅力的な
相手ならばこちらから願い出たいぐらいだ。だが、それはあくまで姿形の話であり、法廷での
”雪女”を知っている俺からすれば、しり込みするのも止むを得ない。
「ェェン……フェェ……ぎゅー……ぇぇ」
357ご褒美-5 ◆GK0/6l5f56 :2008/09/01(月) 21:35:12 ID:QIyxJ4bv
 一向に泣き止む気配はないが、嗚咽の合間に必ず”ぎゅー”のおねだりが入っている。
冬宮弁護士みたいな凛然としたタイプは泣くとすれば、さめざめと泣くものだと思っていたが、
今の彼女はそんな俺の想像の遥か斜め上を行く可愛らしい声音で涙を流している。法廷との
あまりのギャップに圧倒されて、ただ呆然と見ているだけだったが、このまま泣かせておいて
良い筈がない。
──し、仕方ない。これで泣き止むなら……。
 覚悟を決めて、右手を冬宮弁護士の肩から背中に、左手を括れた腰に回しそっと抱き寄せる。
背中に回した手で赤子をあやすように優しく摩ってやると、彼女がビクンと震える。
 嫌がられたのだろうかと心配したが、一呼吸置いた後、彼女は子猫が甘えるみたいに身体を
摺り寄せてきた。
 どうやら、気に入ってもらえたらしい。
 暫く身体をくっ付けていると、いつの間にか彼女は泣き止んでいた。落ち着きも取り戻したようなので
少し話しかけてみることにした。
「こ、これで良いですか?ぎゅー、って?」
「……んっと……もう少し、ぎゅーって」
 舌足らずな甘え声に、俺の理性は焼き切れそうだ。両手に力を込めて、彼女の細い身体を
さらに強く抱き締める。意外に質感のある胸の膨らみが押し当てられたり、彼女から
肉付きの良い両脚を絡めてきたりで、俺の興奮は高まりっぱなしだった。
 ふと、顔を見やると彼女は目を閉じ、頬を緩ませた何とも言えない幸せそうな表情を
している。まさか、彼女のこんな姿が見られるなど夢にも思わなかった。
「これぐらいの強さで良い?」
 冬宮弁護士がコクリと頷くと、あのポニーテールがサワサワと揺れる。
──な、何だよ、これ。反則なぐらいに可愛らしいじゃねぇか!
 普段とのあまりのギャップに俺は完全に彼女の虜になってしまった。これで堕ちない男が
いたらどうかしている。
「冬宮先生……」
 職業柄、ついつい苗字の後に”先生”と付けてしまう。
「雪子」
「へっ!?」
「ぎゅーしているんだから、雪子と呼んで下さい」
 鼻にかかった甘え声に胸がきつく締め付けられる。彼女とは法廷で何度も顔を合わせており、
知らない仲ではないが、普段は互いに敵同士で丁々発止遣り合っている。だから、いきなり
下の名前で呼べと言われても躊躇ってしまう。
 口籠もる俺を彼女が潤んだ瞳で上目遣いに見詰めるから、退くに退けなくなってきた。
 大体、こんな魅力的な相手に凝視されるという無言のおねだりを断れる奴はこの世にいるのだろうか。
「ゆ、雪子さん」
 意を決して俺が呼ぶと、そのお返しか、彼女は嬉しそうに俺の胸元に形の良い鼻を擦り付けてくる。
「温かい。温かいです……柏木さん」
358ご褒美-6 ◆GK0/6l5f56 :2008/09/01(月) 21:35:45 ID:QIyxJ4bv
 甘い声で名前を呼ばれた時、ドキリとした。もう何だか何もかもがどうでも良くなってきた。
ピタリと密着した彼女の身体から伝わる感触と熱で俺は完全にのぼせ上っていた。
「……柏木さん」
 何度目だったか、雪子さんに名前を呼ばれた時、俺はあることを思いついた。
「志郎」
「えっ?」
「俺の名前。雪子さんも下の名前で呼んで」
 普段は互いを”弁護士”とか"先生”とか呼んでいるだけに下の名前で呼び合うことなど
想像したこともなかったが、考えてみればこんな美女から下の名前で呼んでもらえるなんて、
とても素敵なことではないだろうかと心が躍る。
「……うん。シローさん」
 あまりに刺激が強すぎた。
 おかげで俺は柄にもなく赤面したまま、何も言えなくなってしまった。
 雪子さんは暫く俺の胸に顔を埋めた後、穏やかな表情のまま心地良さそうな寝息を立て出した。
その表情が、あまりに愛らしくて思わずほっぺたを軽く抓んでみた。すると、彼女は嬉しそうに
閉じた目尻を下げる。どんな夢を見ているのだろうか、この上なく幸せそうだった。
「ううん……あったかい……ぎゅー……して」
 一体どこの誰が、”雪女”として名を馳せる敏腕美人弁護士がこんな甘い声で可愛らしい
寝言を呟くなどと想像できるだろうか。俺は腕の中に雪子さんを抱いたまま、ピンとそそり立った
相棒の手綱を緩めないようにするのに朝まで必死だった。

 次の日の朝は、まだ雪子さん、もとい冬宮弁護士が寝ている間にベッドから抜け出した。
上着はベッドのすぐ下に乱雑に放り投げられていた。恐らく、俺が脱ぎ捨てたのだろう。
 遮光カーテンの隙間から差し込む朝日に照らされた冬宮弁護士の顔は神々しいまでに
美しかった。まさか、あの目が潤み、あの唇からあんな甘い声が出て、あの身体を
抱き締めていたなんて──今となっては想像も付かない。
 上着のポケットから手帳を取り出し、お礼とお詫びが半々の文章を書いて枕元に置くと、
俺はそそくさと冬宮弁護士の部屋を立ち去った。とてもではないが、彼女が起きるまでなど
この部屋にはいられない。凛然とした普段の冬宮弁護士、ぎゅーを求めてくる甘えた雪子さん、
そのどちらがでてきても俺にはうまく立ち回る自信がなかった。

 ◇ ◆ ◇ ◆

 それから、三日後、俺は偶然、冬宮弁護士と裁判所でスレ違った。
「あっ、こ、こんにちわ」
 法曹界では俺の方が先輩だが、この前のこともあり畏まって挨拶してしまう。彼女は、
チラリとあの法廷で見せる鋭い目付きでこちらを一瞥してきた。
359ご褒美-7 ◆GK0/6l5f56 :2008/09/01(月) 21:36:17 ID:QIyxJ4bv
──気まずい。
 次の瞬間、カツカツとヒールの音を立てながら彼女が物凄い勢いで近づいてきて、俺の
右手を掴むや否やそのまま男の俺を引きずって猛然とどこかへ突き進んでいく。
「えっ。ちょ、ちょっと!?」
 周囲の人間は俺が華奢な”雪女”に引き摺られていく光景を唖然とした表情でただ
眺めているだけだ。視界の端には哀れみの視線を投げるものや顔を背ける人々が映る。 
「ふ、冬宮先生!?」
 彼女は俺の言葉に耳も貸さない。結局、そのまま人気のない小さな個室に連れ込まれて
しまった。部屋に入るなり、彼女はドアを閉め内側から鍵を掛ける。完全なる密室に、俺と”雪女”、
もとい冬宮弁護士と二人っきり。まずい、これは非常にまずい状況だ。
「ちょ、ちょっと、これどういうことですか?」
「私、今日も頑張りました。だから、ぎゅーしてください、シローさん」
「へっ……えっ、えぇぇぇ!!!」
 驚きのあまり大声を上げてしまったが、冬宮先生、もとい雪子さんはキョトンとした顔で
こちらを見ている。まるで、”ぎゅー”してもらえると信じて疑っていないようだ。
「ちょ、ちょっと待ってください。あの、訊いてもいいですか?……何で俺なんですか?」
 この前は酔っ払っていたからと説明がつきそうだが、彼女がわざわざ俺みたいな冴えない
三流の弁護士を”ぎゅー”の相手に選ぶ理由がまったく分からない。もし雪子さんが「ぎゅー、
して欲しい」と迫ってくれば世界中の男は喜んで飛びついてくるだろう。
 しかし、問い掛けに対して雪子さんはジッと俺を見つめるだけだった。
「あの、教えてもらえませんか」
「シローさんが……褒めてくれたんですよ、私の初めての口頭弁論」
「えっ!?」
「ほら、あの欠陥部品納入裁判です」
──お、思い出した! 

 確かに、あの裁判で俺は欠陥部品を納入したということで訴えられた町工場の弁護を引き受け、
目の前の雪子さんと争った。それが俺と”雪女”、もとい雪子さんの初めての出会いだった。
当時の俺には充分な勝算があったが、最終的には彼女の優れた法解釈と緻密に構築された
論理の前に、町工場側の過失割合が半分近く認められてしまった。圧勝を予想していた俺にとっては、
その判決は完敗も同然あった。
 その帰り道、偶然、彼女と出会ったのだ。あれは裁判所近くの駅で電車を待っている時だ。
サムソナイトの銀のスーツケースの取っ手を握った彼女は一人ボンヤリと線路の向こうの
広告看板を眺めていた。その横顔に思わず声を掛けてしまった。
『あの』
『はい?あっ!柏木先生』
『今日の裁判……まさか四割超える過失割合になるなんて思ってもみなかったです』
『えっ』
360ご褒美-8 ◆GK0/6l5f56 :2008/09/01(月) 21:36:49 ID:QIyxJ4bv
『完敗でした。頑張りましたね』

「あぁぁ!!!あ、あの時!?」
「はい。思い出してもらえましたか?」
 彼女が目を煌かせ、こちらを見ている。
「いや、でも、それがどうして」
「だって、頑張ったら、ご褒美はぎゅーのはずなのに、シローさんはぎゅーしてくれませんでした」
 それはそうだ。ご褒美に”ぎゅー”だなんて、良い大人はしないだろう、絶対。しかも、衆人環視の
プラットフォームで良識ある弁護士の俺に、そんなことできるはずがない。
「それで私、考えました…………きっと、ぎゅーしてもらうには私の頑張りが足りないんだって」
 俺はズッコケた。それはそれは、盛大にズッコケた。公判中に見せる彼女の鋭い洞察力や
論理性はどこへ行ってしまったのだろうか。
「ええっと……ふ、冬宮先生?」
「だから、一生懸命、シローさんにぎゅーしてもらえるように頑張ってきました。特にシローさんが
相手の時は精一杯やっているんです」
──やって欲しくない。そのおかげでこちらは〇勝六敗と不名誉な連敗記録を更新中なのだ。
「な、何で、俺の時だけ?」
「だって、シローさんが一番手強いからです。私も頑張り甲斐があります」
「……あはは」
 意外も意外だった。まさか、リッチモンド・バーゼル弁護士事務所の切れ者、”雪女”に
この俺がライバル視されていたなんて、”おやっさん”に言っても信じてもらえまい。
「でも、この前、ぎゅーしてもらって……やっと褒めてもらえて、嬉しかったです」
 雪子さんはその時のことを思い出してか、目を潤ませ、口元を綻ばせている。
「今日だって、頑張りました。だから……ぎゅー」
 ポニーテールを揺らしながら、目を閉じ両手を広げた彼女は俺が抱き締めるのを待っていた。
ここが裁判所の一室であることを忘れるぐらいの扇情的な風景だ。そう、ここは裁判所だ。
俺たちの職場であり、戦場であり、人の一生を左右しかねない神聖な場なのだ。
 そんな場所で、不謹慎にも男女が抱き合うなど不埒極まりない。これはやはり、
先輩弁護士として法曹界の後輩を正しく導くためにも、一度きっちり正しておかねばなるまい。
 俺は心を鬼にして、大きく息を吸った──

「……シローさん。もうちょっと強く、ぎゅーって」

「こ、こう?」
 だが、俺の理性は意外と脆かった。

(了)
361名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:38:03 ID:QIyxJ4bv
以上です。
お付き合い頂いた方ありがとう。

ちなみに志郎も雪子も民事の弁護士です。
362名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:43:45 ID:psgM/PSp
gj!!
363名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:51:40 ID:0iAOR9Yf
ぬぉぉぉぉぉぉ、ニヤニヤがとまんねぇwwwww
そして脆い理性ワラタw

こういう「切れ者が不意に見せる可愛い部分」って大好きだーw
364名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 22:11:29 ID:kipG0w4h
なんて破壊力だチクショォ!
365名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 22:18:12 ID:XLeWvpLe
この破壊力はwwwwwww
やwwwばwwwwwいwwwww頬筋がwwwwwwwwwww


歯? 歯ならもう総入れ歯だから大丈夫ですよ。
366名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 22:42:21 ID:15t/R/9C
ふん!こんなもので私の歯は溶かせんぞ!

…あれ?尿から甘い匂いが…

まぁ何が言いたいかというとGJ
367名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 22:46:23 ID:kipG0w4h
>>366
上は嫌がってても下は正直だぜ、ということですね
368名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 22:54:04 ID:vSPIrcCk
なんだよ!
何なんだよお前ら!!!

投下ラッシュのせいで歯の治療費がえらい事になっちまったじゃねぇか!!
369Ama note:2008/09/02(火) 00:23:25 ID:5fW4f+1a
知花は会社から帰宅するとピンク色のノートを取り出す。
その表紙には金色の文字でこう刻まれていた……。


「Ama note」


某ノートのような効果はない。
ただ願望が書きつらねてあるだけなのだが、恥ずかしくてなかなか口に出せない願いを書いてはニヤニヤして眠るのが日課になっている。

2008/09/01
手を繋いで夜の公園デート☆
噴水を見ながら並んで座って、肩にもたれたい!
頭を撫でてもらって、ぎゅーってする。
できたら膝にのりたいなぁ。ダイエットしたらいいかな。
それでいっぱい、ちゅーしちゃおう。



「あー、本当になったらいいのに」
ペンを置き、呟く。
「……でも本当になったら恥ずかしくてダメかも?」
首をかしげながらも、また甘えシチュエーションが浮かんだのか、ペンがサラサラと音をたてはじめる。

甘えっこの願いは無限大。
幸せそうなメロディが唇からこぼれた。
「にゃーにゅにゃ〜……ふふ、いつかお願いしよっと」






電波を受信した、自分の中のジェバンニが書きました。
おやすみ。
370名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 00:31:51 ID:yXDiQwiN
口元が緩むwww
371名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 01:18:23 ID:MgGcLDYf
>>369
やべえこれはシリーズ化希望するしかねえ!
372名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 01:53:23 ID:fC53Up66
ここって二次創作おkだったっけ?
373名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 02:53:52 ID:ltewZXqK
>>353
まさかあんなレスでここまで話を広げる人がいるとはwwww

>>369
こ  れ  は  流  行  る

>>372
二次はその元ネタスレじゃない?
374名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 09:42:42 ID:hneek+Vt
クソッ!!
甘いよ!!甘々だよ!!

母さん、酒だ酒!!
ありったけの酒持ってこい!!
今日は宴じゃあ!!
375名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 12:54:18 ID:82UvBIrH
そして運ばれてくる甘酒一升
376名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 14:34:57 ID:o47Cpfmy
そして甘えん坊の若い義母
377名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 15:05:29 ID:Xm8nyu+6
自分より20も年上の父性溢れる上司と結婚した甘えんぼう新卒社員
しかし上司には自分と3つしか変わらない息子が・・・・新婚にして子持ちになってしまった甘えんぼうはどっちに甘える!
378名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 15:52:18 ID:fC53Up66
Ama noteに影響されて勝手ながら書いてしまったが・・・投下しても良いかな?!
379名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 16:02:20 ID:20qSX/cT
>>378
反対する理由はない。構わん。やりたまえ。
380名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 16:03:01 ID:1Ei27p7q
>>378
かまわん。行け
381名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 16:31:38 ID:WkE1IVie
バッチ来ーい!
382Ama Note〜アナザー:2008/09/02(火) 16:47:24 ID:fC53Up66
勢いで書いた。反省は大いにしている。



「はぁ〜今日も七志君あんまりナデナデしてくれなかったなぁ・・・」

恋人とのデートを終えた帰り道で、藍は少ししょんぼりしながら歩いていた。
「本当はレストランでア〜ンしたり、ジュースを一緒に飲んだりしたかったな。
食事だけで七志君は満足そうだったけど・・・
その後・・・私も食べて欲しかったな・・・」

ブツブツ言いながら帰宅していると、道端に一冊のノートが落ちてるのに気が付いた。
無意識にそのノートを手に取ると金色の文字で『Ama Note』と書いてあった。
「何これ・・・Ama Note?尼さんの日記かな?」

ノートのページを捲ると目次にはこう書いてあった。
Ama Note
ルールその1
このノートに甘えたい人物の名を書き込むと、その人物が甘えさせてくれる

ルールその2
甘える内容を詳しく書き込むと、その内容通りになる

以上!これを使って思う存分甘えてください。


「・・・何これ?
こんなので甘えさせてくれるなら世の中苦労しないよ」
藍はバカバカしいと思いながらも、
何故かそのノートを手放せず自宅に持ち帰ってしまった。
帰宅してシャワーを浴び後は寝るだけという時、
藍はそのノートに書いてあったことを試すことにした。

「9月3日
私が寝ようとしたとき七志君が突然訪問してくる。
私は何事も無かったかのように接していると、
急に七志君が私を抱き締めてナデナデしてくれる。
七志君の胸に頬擦りしているといきなり彼が私を押し倒して激しくキスしてくる。
そして甘噛みしてきたり、させてくれる。
私を何度もイかせて、そのまま朝までエッチしてくれる。

・・・まぁこんな感じかな!本当に七志君来てくれるかなぁ?」
藍はベッドに寝転がると、期待と不安に胸を踊らせ七志が訪ねてくるのを待った。


10分経過
「・・・」

20分経過
「・・・・・・」

30分経過
「もう〜!いつまで待っても来ないじゃない!!
バカみたい・・・もう寝ようっと!」

藍はノートを机の上に放り投げるとベッドに潜り込んで明かりを消した。
「はぁ・・・七志君に甘えたいな〜」

そんなことを呟いた矢先、静かな室内に「ピンポーン」というチャイムが響いた。
383名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 16:50:27 ID:fC53Up66
これにて終了
濡れ場が無くてすまない
384名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 21:13:40 ID:WkE1IVie
続きを書かせてもらいたいほどのニヤニヤと妄想が来た………

だが帰省中でネット環境がねぇ…
385名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 23:48:21 ID:5fW4f+1a
>>382
効力があるver読みたかったから嬉しい!
乙です。



シリーズってこんなんでいいのだろうか。
とりあえず電波を受信したので2レス消費します。

携帯から失礼。
386Ama note 2:2008/09/02(火) 23:49:42 ID:5fW4f+1a
「ただいまぁ〜」
知花は独り暮らしの部屋のドアを開けた。
鍵をかけ照明をつけて、まずは枕の横のぬいぐるみを撫でる。
会社の飲み会で、まだ恋人になる前の彼氏がクジで当てたものだ。
持て余していたのを勇気を出してお願いし、ゲットした宝物。
まさか付き合うと思っていなかった一ヶ月前の知花は、彼氏の名前をつけて大事にしていた。
恋人になった今でも名前は変えていない。
本物には敵わないが、やはり存在を近くに感じられるからだ。
ついつい話しかけてしまう。
「カズくん、今日はね、和くんと一緒に帰れたよ! でも手はつなげなかったんだぁ……」
別に周囲に付き合っていることを隠すつもりはないけれど、
気恥ずかしいのか、会社の周辺だと和樹は少しそっけない。
知花も自分からは恥ずかしさでなかなか行動できず、結局手を繋げないままだった。
「でもね、スーツのはしっこは掴んでても大丈夫みたい。一つ発見!」
ささやかな幸せに頬を緩ませるが、ベタベタしたいのが本心。次第に眉が下がる。
「……こんな時は、これだよね〜」
取り出したのはピンク色のノート。中身をパラパラと流し読みしていくうちに、テンションが上がりペンを握った。
387Ama note 2:2008/09/02(火) 23:50:37 ID:5fW4f+1a
+※+

2008/09/02
手を繋いで一緒に帰る☆
会社から駅までは、スーツで我慢。
ぎゅってしたら、シワになるし注意しなきゃ!
電車の中は、迷惑にならないようにつかまってって言ってたし、両手でつかまってもいいよね。
揺れたら自然にくっつけるんだけどなぁ……。
駅からは手を繋いじゃったりして。
和くんの手っておっきいから、ちょっと指が疲れるけど、あったかくて好き。
腕にほっぺたくっつけながら歩きたいな〜。
腕組んで帰るのもいい!
そうしたらいつもより遠回りして帰ろう。
最後にドアの前で頭なでなでしてもらって、

+※+

「なっ、なでなでしてほし〜! そうしたら次の日もっと仕事頑張れるよ」
想像にペンが追いつかなくなって、知花は顔を両手で覆いながら小さく叫んだ。
耳もとで揺れた髪を一房摘んで指に絡める。
頭を撫でてもらうにはどうすればいいだろうか、と考えること数分。
「よし、今日はトリートメントしっかりやろう!」

恋する甘えっこは願望を現実にするべく、バスルームへご機嫌で向かうのだった。

END
388名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 00:20:46 ID:07wv79GE
Ama noteを男が手に入れた場合を少し設定を変えて考えてみた

学校の帰り道でAma noteを拾った七志。中には『人の名前を書くとその人物が自分に甘えてくる。甘え方を書くと書いた通りに甘えてくる』と書いてある。
甘えん坊好きな七志はただでさえ甘えん坊の幼馴染みの恋人を試しにAma noteに書いてみる。
すると、その通りになった………

翌日腰の痛みを感じつつも素晴らしいものを手に入れたと意気揚々な七志の元に『人の甘え欲求』を司る神が現れて………


とても愛くるしい神の妄想が降りてきて大変です。
389300:2008/09/03(水) 03:06:45 ID:RGWuiZrg
この3日間くらいは凄い投下ラッシュですね。嬉しいかぎりです
なんで自分も便乗しちゃいます。
>>298-299の後日談です。
390300:2008/09/03(水) 03:08:04 ID:RGWuiZrg
朝の光を感じる。

「ん・・・」

目覚めが悪い。
昨日は緊張してしまって、結局ほとんど寝れなかった。
それも全て、昨夜のあの台詞のせい。

『私の夢を見てくれたら嬉しいな』

やっぱり思い出すだけで顔が赤くなる、今日はどんな顔をして会えばいいんだろ・・・

そうは思っていても、学校には行かなきゃいけないわけで。
「ちゃんと会って、話そっと・・・」
誤解・・・(いや、誤解とかじゃなくて事実なんだけど・・・)を、隼人くんと話して解かなきゃ。

でも、そんな時に限ってどうにも間が悪い。
話そうと思って彼のクラスに行っても、友達と話してたりしてるわけで。
やっと1人になったのを見つけたのは、放課後もとうに過ぎた下駄箱だった。
「隼人くんっ!」
「あ、高木さん」
「その、一緒にかえろ?」

2人でしばらく歩くけど、どうにも緊張して会話ができない。
意を決して口を開いたのは、おおよそ15分くらい経ったあとだっただろうか。
「隼人くん」
「何?」
「昨日は・・ごめん。あんなこと言って。
 あの、あれ冗談だから!ちょっと困らせようと思ってさ、思わず言ってみただけなの!
 だからもう忘れて!ほら恥ずかしいから、ね?お願い!」

ドキドキしながら返事を待つ、、、返ってこない。
もしかして嫌われちゃったのかな、どうしよう・・・

「高木さん」
「は、はいっ!」
「俺は嬉しかったよ」
391300:2008/09/03(水) 03:10:04 ID:RGWuiZrg
え?
正直、ちょっと予想外だった。
嬉しい・・・?あんなこと言われたのに?

「ほらオレさ、この年まで恋愛とかしたことなくて。
 だから不安だったんだよ、いきなり高木さんみたいな彼女ができて。ちゃんと話できてるかな、とか、引かれたりしてないかな、とかさ。
 でも昨日ああいうこと言われてさ、驚いたけどホントに嬉しかったんだよ。なんか一人前の彼氏として認められたっていうか、そんな気がして」
「隼人くん・・・」
「だからさ、忘れろなんて言うなって。ま、ああ言われてもずっと覚えてるつもりだけどな、俺は」
「うん、ありがと・・・」
って。そんな恥ずかしいこと、真顔で言わないでよぉ。
思わず、胸がキュンとしてしまった。
「はは、怒るなって・・・でもマジでビックリしたんだぞ?本当に夢に見るかと思った・・・ってか見たし実際」

良かった。嫌われてなかったんだ。それどころか、嬉しいって言ってくれるなんて・・・ん?

「ねえ、今私の夢実際に見たって言ったよね?」
いかにもしまった、という顔をする隼人くん。
「い、言った?そんなこと」
「嘘。確かに言ったよ。
 ・・・ねえ、どんな夢だったの?知りたいな〜私」
「いやいやいや、言えない言えない言えない!絶対無理!」
「・・・エッチな夢だったり?」
「ないないない、それはないです、誓ってないです!」
「じゃあどんな夢なの?ねね、お〜し〜え〜て〜よ〜!」
「む〜り〜で〜す〜!!!!」

その日の夜。
結局夢の内容は聞き出せなかった・・・でも、いつか絶対聞き出してやろうっと。
それにしても。
あんなに慌てふためく隼人くんなんて、初めて見た。
・・・ちょっと、というかかなり可愛いと思ったのはここだけの秘密。
あんなに取り乱すなんて、いったいどんな夢だったんだろう?
本人は否定したけど、やっぱり、その、・・・な夢だったのかな。
でも、隼人くんなら、いいかも。むしろ歓迎、なんてね。
・・・・・・。
はっ!
思わずトリップしてしまった。顔が二ヤけてるのが分かる。

はぁ。なんかちょっと疲れたな。もう寝よっと。
隼人くん、昨日は私の夢をホントに見てくれてありがと。今日はあんなこと言われて、嬉しかったです。恥ずかしかったけど。
今夜は・・・私も。あなたの夢が、見れたらいいな。
おやすみ、隼人くん。
392300:2008/09/03(水) 03:18:55 ID:RGWuiZrg
以上です。いつになるか全く分かりませんが続きは書こうと思うんで、その時はトリップつけようと思います。

関係ないんですが尾崎豊のOH MY LITTLE GIRLってこのスレにぴったりの曲ですね
街角のLove Song ちょっぴり僕に微笑みながら 凍えた体そっとすりよせて君は口づけせがむんだ
OH MY LITTLE GIRL 抱きしめてあげよう
↑特にこの辺が。
393300:2008/09/03(水) 03:22:24 ID:RGWuiZrg
追記、というか訂正。
隼人の一人称がバラバラになってしまった・・・orz
すみませんがもし保管庫に入れるときは「オレ」で統一してください、お願いします
394名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 22:26:15 ID:3Jop73J0
何だこの投下ラッシュは!
悶えまくりじゃねえか!
書き手さんたちGJ!

あとWiki更新も乙ですよ。
いよいよ2スレ目来たか。
395名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 23:28:18 ID:2XEjI3dc
くそ!なんて量だ!読むのが追いつかない!
これでは糖尿になってしまう
396名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 00:02:24 ID:rSefI6LH
つ[S系女の子SSという名の中和剤]
397名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 00:24:03 ID:1HloKFw5
>>396
朝起きたらなぜかロープで縛られて身動き取れないようになってて
「おはよう、やっと目が覚めた?」
って彼女がちょうど腹の上にまたがって見下ろしてて
「おいなんだこれ!ほどけ!」
「やーよ。ほどいたら逃げちゃうじゃない」
「逃げはしないけど今日友達と遊びにいくんだが」
「ああ、高坂君でしょ?さっき断りの電話入れといたわ」
「な」
みたいな会話が一通りあって
「最近急がしくてぜーんぜん二人の時間がなかったんだもの。今日は一日付き合ってもらうわよ」
って顔近づけてくる、んで
「……わかったからほどいてくれないか」
って言ったらすげえ笑顔で
「だーめ。いつもあたしがやられてばかりだから、今日は君がやられる番」
って解放してくれない。

こうですか
398ツンデレ風敬語義妹甘えんぼうを妄想した。:2008/09/04(木) 00:36:59 ID:k+7FZWoc
「千夏も十六歳になったことだし、そろそろ一緒で寝るのも卒業だな」
 義妹の千夏の誕生日に家族でケーキを食べながら言うと、千夏はまるでこの世の終わりみたいに青ざめた。
「……ど、どうしてですか」
「や、どうしてって。ほら、もう十六なわけだし。結婚できる歳だからさ。ね?」
 というより一緒に寝始めた七歳の時ならまだしも、それからずっと十五だった昨日まで同じ布団に寝ていた
事実の方が恐ろしい。
 両親が死んで身寄りもなかった俺が、その親の親友夫婦に引き取られてから
もうかれこれ十年くらい経つように思うけど、その間はほとんど二人で寝ていたような気がする。
 もういい加減に止めた方がいいような気がしたりしたのだ。
 血縁の無い十九と十六の男女が一つ屋根の下どころか一緒のベッドというのはさすがにマズいというか、どう
考えても一歩間違えたら明らかに犯罪です。
 しかも子供だった昔ならまだしも、最近はすらりと長い足を絡めるし胸のところでぎゅーってするしでもう
現状残りが0.1歩くらいしかない。そこで踏み止まってる俺超偉い。ビバ理性。
「結婚しちゃえばいいじゃない。前も言ったけど、婚姻届ならそこの戸だn」
「義母さん五月蝿い」
「たつやぁ、士郎がとうとう反抗期にっ」
 夫に泣きついて、よしよしして慰めてもらう妻だった。この夫婦は二十年一緒に居てもまるで新婚だから困る。
「というわけでさ。自分の部屋あるんだし、もうそろそろ終了ということで」
「…………だ、だめですっ! いいじゃないですか、私がいいって言ってるんですから!」
「いや、そういう問題じゃ」
「そ、それに、それに、え、えっと、兄さんヘタレだから女の子と一緒に寝るとか多分一生無理だしっ」
「ちょ」
「雷とかまだ怖がるし夜更かしするから朝は一人じゃ起きないし、十一までおねしょしてたし!」
「…………」
「あ……す、すみません……」
 そういうのを全部知ってる女の子が近くにいるって普通に死にたくなると思うんです。
「と、とにかくだめです、ダメですから!」
「いやいやいや兄さんまだ諦めませんよ。もう大人なんだしマズいでしょ流石に」
「お、お、大人だって添い寝するじゃないですか!」
 それは多分添い寝してるだけじゃないんだと思います。
「だからこのままだと、その、めくるめくオトナの添い寝にだなっ」
「移行すればいいだろう。世には出来ちゃった婚というものがだな」
「義父さんはお黙り」
「千里よぉ、士郎は狂暴になったなぁ!」
 うるせぇバカ里親。どさくさに紛れて夫婦でむぎゅーすんな。
「ま、冗談はともかくだ。確かに士郎の言う通りだな」
 前言撤回。ナイス義父さん。
「そ、そんな……」
「……お前、そんなに俺と添い寝したいんか」
「ふぁっ!? ちっ、ち、ちち違いますっ! わわわ私は兄さんがその、あ、あまりにどうしようもないからっ」
 青くなったり赤くなったりで、千夏の顔がとても面白かった。
 と思っていたら、義父の口からとんでもない言葉が飛び出した。
「じゃ、判決。添い寝がダメということで、抱き枕に変更。これから一年、士郎は千夏の抱き枕」
「ちょ」
「ちなみに拒否権は無し。閉廷」



「に、兄さん、嫌だったんですか……?」
「いや、まぁ、いやじゃないけど、流石にマズいかなぁ、って。ほらお前最近やけに女の子っぽいしっ」
「………………兄さんさえ良ければ、何されてもいいのに…………」
「………………(゜д゜)」
「……! 〜〜〜〜っ! だ、抱き枕は黙っててくださいっ! 黙ってぎゅーってされてればいいんですっ!」
 こうして今日も義妹のムネの当たりでぎゅーされて、悶々と夜がふけていった。



「に、兄さん、寝てるよね……ちゅ、ちゅーしても、バレないよね? ……あと、もっと、ぎゅって……に、にーさん…………」
夜がふけると毎夜のごとく調子に乗る千夏に陥落してしまいそうだった。
399名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 00:38:20 ID:k+7FZWoc
結論として、甘えんぼうな女の子とツンデレ属性との融合は書き手を選ぶということが発覚した。
上記のようにいろいろ無茶苦茶なことになりうるので、諸氏注意されたし。
400名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 00:41:28 ID:1HloKFw5
おい、なんだこれは、おい
完全に陥落させられたぞおい
401名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 01:11:36 ID:UhDhnsnH
もう完全に糖尿だわこれww
402名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 01:15:45 ID:8qS9I/Ut
歯が溶けた・・・GJ
403名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 01:21:17 ID:5338jBEW
>>396
こんな感じか?


「……いい加減離してくれ」
「だからちゃんと話してるじゃない」
「その「はなす」じゃないし。この時期に密着されると暑いんだけど」
「我慢しなさい。私はこのままがいいんだから」
「じゃ、せめて胸元に鼻を擦り付けるのをやめて欲しい」
「嫌。黙って私の言う通りにしてればいいの!」
404名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 01:28:46 ID:rSefI6LH
超コラボレーションにやられたぜ………
最近のはレベルが高くて困る
405名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 01:55:39 ID:+46NOfFA
GJ!!
最近尿の泡立ちがハンパないんだけど、まさか…
406名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 07:36:03 ID:I1/p96S2
>>398
>>403
これはやばい!
萌え死ぬる!
407名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 17:53:42 ID:na0IeM01
>405
安心しろお前のそれはタンパク質だ。
ただし尿検査の時は気をつけろ。
408名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 20:03:32 ID:bKKXW1Qh
お互いの口で飴を舐めあうってシチュエーションが思いついたんですが
文才がないのでどうにもできません。
409名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 20:29:23 ID:rSefI6LH
どういうことだかわからん
別の言い方でよろ
410名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 20:32:46 ID:qC5qNT7r
sex
411名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 21:55:38 ID:5338jBEW
>>408
要するに二人で一つの飴を舐めるでおけ?


「あ、お前何舐めてんの?」
「のど飴ー」
「俺にもくれねえ?何か喉が痛くってさ」
「これで最後なんだけど……」
「そうか。残念」
「あ、でもこうすれば……」
ちゅ(中略)
「……えへへ、いつもより甘く感じたよぉ」


もしかしたらわかる人もいるかもしれん、奥義「中略」
会話文のみなのは仕様です
ってか、何のエロゲーか
412名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 22:11:45 ID:0cfRXHhl
でーぷなきすと一緒にあめをれろれろなめあって「んぅ…唾の味おいひぃ…もっと…んちゅぅ」ですねわかります
413名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 22:20:53 ID:k+7FZWoc
>>411
わっふる わっふる
414名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 00:34:27 ID:z9A2T0BS
>>412
それだけじゃ俺には分からんから、もっとkwsk!!!!111
415名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 17:18:15 ID:UYmPj5Xt
MOEEEEEEEEEEEEEEE
416名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 18:46:10 ID:NOOl+k32
ペロキャンを両側からぺろぺろしあって、
気づいたらなくなってていつの間にかベロチュー


・・・暑いな。
417名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 21:25:46 ID:MsCjXP9M
甘さで……歯が溶けるッ!
418名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:18:06 ID:82ZrHz2W
あまりの甘さに書いてしまった・・・
ちゃんと甘く煮詰まってるだろうか?
419名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:18:57 ID:82ZrHz2W
今日は和馬君が私の家に来る日!
お昼に来るって話だったけど朝から来ても・・・ううん、
昨日の晩から来ても良かったのに。

「ん〜♪はやく和馬君来ないかなぁ〜?」
暫くして家のチャイムが鳴った。
カメラで確認すると和馬君だったのでワクワクしながら玄関の扉を開けた。
「和馬く〜ん!いらっしゃ〜い♪」
扉を開けて外に立っている和馬君に思いっきり抱きつく。
すると思いもしない返事が返ってきた。

「ごんにぢヴぁ。め゛、恵・・・」
「か、和馬君!?どうしたのそのダミ声!」
「い゛や゛〜・・・昨日ガラオゲ行っだら歌いずぎぢゃっで・・・」
「そっかぁ。まあとりあえず上がってよ!」

和馬君をリビングに招き、適当に座ってもらう。
「今お茶と飴持ってくるから、少し待っててね!」
そう言って私は席を離れた。
「え〜っと・・・お茶は少し濃い目にして、後のど飴のど飴・・・あ!あったあった」
お盆にお茶と茶菓子、飴を3つ乗せてリビングへ戻る。

「お待たせ〜」
和馬君の前にお茶を置くと、私は彼の隣に座って飴を手に取り封を開ける。
「はい♪あーん」
「あ゛ーん」
和馬君の口に飴を放り込んで、舐める様子をマジマジと見つめる。

「どうした?」
「えへへ〜♪和馬君のこと観察中」
「・・・面白い?」
「うん♪」
「そういえばお母さんは?」
「今日は町内会の温泉旅行とかで帰ってこないよ〜!」
「そういやウチのお袋も今日は旅行とか言ってたな」
「じゃあ今日一日は二人っきりだね!!」
「何でそうなる?」
「い、嫌なの・・・?」
「そうゆうわけじゃないけど、恵って甘えすぎだからな〜
・・・本当鬱陶しいくらいに」
「それだけ愛してるってことだよ〜♪」
「それ言ってて恥ずかしくない?」
「・・・恥ずかしいけど大好きだから大丈夫!」

和馬君にくっつくながらそんな事を話してると、彼が二つ目の飴を舐めだした。
420名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:21:31 ID:82ZrHz2W
「私も飴貰っていい?」
「おう・・・ってか口に放りながら言うなよ」
「えへへ〜」
少しの沈黙の後、和馬君がこう聞いてきた

「恵の飴は何味だった?」
「私のはソーダ味だったよ〜。和馬君は?」
「俺はグレープだな」
「じゃあ二人の飴を交換したらファンタだね!」
「ああ」
「じゃあ交換」
そう言って和馬君に顔を近づける。

「はぁ!?」
「ファンタ〜!ファンタ〜!!」
「ちょ・・・おまっ待て!」
「ん〜」

チュ

和馬君の唇に自分の唇をくっつけて、
舌で和馬君の歯を開かせるとソーダ味の飴を押し込んだ。
「・・・・・・・・・」
「・・・独り占めしないで私にもグループ味の飴ちょうだいよ〜!」

そうしてまた和馬君の口を舌で無理矢理こじ開けるとグループ味の飴を奪った。
「うん。とってもグレープ」
「バカ」
「でもファンタじゃないなぁ・・・よし!一緒に舐めよ♪」
そう言って再び唇をくっ付けると、今度は互いに溶けかけた飴を交換しあった。
「ん…ファンタ味だぁ・・・おいし…もっとちょうだい・・・」

やがて二つの飴が溶けきったので、和馬君が唇を離すと小さなため息をついた。
「・・・ふぅ」
「ねえ和馬君・・・」
「お次はなんだ?」
私は今思ったことを正直に伝えてみた。


「さっきのですごく濡れちゃった・・・このままエッチしよ?ね?」

421名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:24:39 ID:82ZrHz2W
ご注文は以上で宜しいでしょうか?
糖分が足りない等ご不満な点がありましたら遠慮なくお申し付け下さい。
では
422名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:28:42 ID:KQlGlgBH
>>421
ぐっじょぶ!
甘すぎるサイダーだな。虫歯どころじゃない、歯が溶け始めたぜ
423名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:47:30 ID:aO4qszqg
>>421
あますぎてしぬ
424名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:54:23 ID:8l0ULOeB
>>421
GJ!
歯磨きしても手遅れかな…
425名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 02:06:56 ID:SYibDhOa
甘いものは控えてたのによ…
また歯医者に叱られる…
GJ!
426名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 02:20:47 ID:9N9Adbqp
>>421
おかわり
427名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 03:18:55 ID:DDmLyOdH
>>414

「なぁ飴とってくれ」
「は〜い、ん♪」
「また?」
「えへへ〜♪」
「ったく…」
「ん…ちゅぷ…んれろ…んぅ…あむん…」
「おいしいか?」
「んぅ…ぴちゅ…あまくてぇ…じゅる…とろけちゃうのぉ…」
「何があまいんだ?」
「んふぅ…いじわるいっちゃやぁ…」
「いってみろよ…」
「ふぁぁ…七市君のぉ・・ちゅばがいいのぉ…じゅるる…」
「あぁ・・・俺もお前の唾が甘く感じるよ・・・」
「んぁん…もっと・・・れろろ…もっとあまくしてぇ…わたしの歯ぜんぶ虫歯になるくらいっもっとぉ…うぅん…」

三点リーダ大杉ワロタ
428名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 08:53:24 ID:uz7v9aan
普段は恥ずかしがり屋で何もできないけど、
朝の満員電車を利用して好きな男の子とくっつきまくる甘えっ娘
という電波がきた
429名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 17:48:02 ID:SYibDhOa
たぶん中央線使えばいいもののわさわざ山手線使うんだろうな
430名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 21:24:53 ID:HkXAM1B3
満員電車に乗じて積極的にくっついてくる女の子と
女の子にくっつかれて硬直する男の子

山手線何周目で我に返るんだろうな
431名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 21:41:58 ID:Rs1x2+uv
そのままトイレに直行
学校に遅刻
432名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 22:08:41 ID:9N9Adbqp
そのままホテル街に消えて学校はサボタージュ
433名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 22:37:43 ID:82ZrHz2W
そして身籠って学生結婚
434名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 23:00:30 ID:SYibDhOa
甘えたいから子供とか主人公が望むまで考えてない
ってのが甘えん坊娘のイメージ
435名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 23:04:44 ID:aq+p5pZI
子供ができてもその子(小学生くらい)が引くくらいに、ひたすらベタベタイチャイチャするというのはどうだろう
436名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 23:14:44 ID:9N9Adbqp
子供視点から見た両親か、新しいな
437名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 23:30:16 ID:HkXAM1B3
万年新婚さんで、そんな親に呆れてクールに育つ息子

その子は甘えん坊の女の子に懐かれて…


歴史は繰り返される
438名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 00:39:36 ID:nrEDg9yk
いやここは万年新婚&パパ大好き甘えん坊の娘(子沢山)で甘えん坊ハーレムだろ
439名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 00:41:33 ID:PbNBtGmw
つまり12人の甘えん坊な娘と甘えん坊な万年新婚妻に甘えられるわけですね。わかります。
440名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:57:28 ID:GBacud0s
保管庫入れないのっておれだけ?
441名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 02:05:40 ID:fInYJW2X
442名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 09:29:56 ID:zCkj4AEi
パパに甘えまくる12人の娘たちに家事だなんだでなかなか甘えられないお嫁さんが嫉妬して拗ねるんですね。わかります。
443名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 10:30:24 ID:At7z37Rx
>>441
これ気づいて無かったw
ずっと1のアドレスから入ろうとしてたわ
444名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 10:35:51 ID:KHowl99B
ママ拗ねる→娘達「たまにはママと二人きりで出かけろ」
→パパ、ママを慰めつつ久しぶりにデート→仲直りの証に13人目製造開始
こうですか?わかりません><
445名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 10:56:41 ID:MCvYCkTq
>>427
良く分かったよ、ありがとう。

俺の歯全部と引き換えにな!
446名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 15:23:24 ID:qHksZrHi
もういっそ孤児院経営して全員甘えん坊でいいんじゃね?
447名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 19:00:38 ID:PbNBtGmw
孤児院ではなんとなく暗い雰囲気が漂う
甘えん坊はただ明るく甘くズッコンバッコンなのがいいんだ
448名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 20:37:37 ID:ZN8PcR7U
部員が女子しかいない部に入部
→部員全員に気に入られる
→全員が甘えてくる
→甘えん坊ハーレム完成
449名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 20:43:37 ID:PbNBtGmw
イメージ的にブラスバンドかオーケストラ部だな
450名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 20:45:14 ID:OY22lGI8
演劇…は、さすがに甘えは少なそう
451名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 22:23:10 ID:UR06l9kp
そこはチアー部だろう…jk
大技を決めた分だけ可愛がってもらったり
そいつを応援するときはパンツにLOVE名前書いてあったり
夢はどこまでもふくらみますね^^
452名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 22:51:16 ID:5d0ah4K6
茶道部部長(男)&部員s(女)
453名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 22:53:09 ID:A9QdrTps
なんでここまで生徒会という案が一度も出てないん?
454名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 23:47:35 ID:nrEDg9yk
料理部を忘れないでくれ
455名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:12:11 ID:WSPJ4rKj
甘えんぼうな幼なじみのいる天文部で
456名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:23:53 ID:jVF46cjy
>>452
女の子ばっかりの茶道部に不良が入部する漫画なら読んだことがある
ただ甘えはなかったけど
457名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:27:02 ID:a4H3PmIt
おちゃにごす?
458名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:29:37 ID:eBZKnjsi
女子野球部に男子マネージャーが入り、
海沿いの宿舎での合宿時に、雷やら怪談やらホームシックやらで
皆甘えん坊になって、それまでのマネージャーの苦労が
性的に報われる。

はっきり言って運動部なら何でもいい気がするが、気にしない。
459名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:30:28 ID:4IOdXtmf
>>456
お茶にごす?

部員が少ない文化部系がいいな、おとなしい子が甘えてくるのもいいよね
460名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:32:11 ID:VrdDXudT
普段キリッとしてるツリ目の生徒会長タイプの人が甘えてくるのもいい
461名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:37:28 ID:4oIhMmET
じゃあ漫研だな
462名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 09:50:03 ID:WtMwTXpt
文芸部の締め切りに厳しい女部長?はどうだろう
463名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 10:47:56 ID:q5Lri4UW
>>462
早めに原稿をあげると
「頑張ったね…ぎゅってしてあげる」
と抱き締めてくれるわけだな

で実は甘えさせているようで甘えている、と
464名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 10:58:53 ID:eBZKnjsi
「……まったく、今月も締め切りが守れなかったの?」
「す、すいません」
「ほんとに貴方って毎回凝り無いわよね。学習するって事が無いのかしら」
 文芸部の部長、笠原悠は、色んな意味で怖い。
 釣り目のメガネで口調もきつくて人当たりもきつく、文芸部員のみならず、
同級生からも一様に恐れられている。
 今日も、俺、三ヶ部悟が彼女に怒られているのを、文芸部員の皆は半ば怖がり、
半ば安堵しながら見つめている。……他の奴は、全員原稿を書き上げて
きたようだ。
 だが、部長の本当の恐ろしさをこいつらは知らない。彼女の本当の恐ろしさは――
「とにかく、今日は書き上げるまでここで缶詰よ。明日中に原稿できて
 無いと、部誌の貴方のスペース、白紙になるんだからね?」
「わ、わかりましたっ!」
「仕方が無いから、書きあがるまで今回も私が付き合ってあげる。
 他の皆は帰っていいわよ」
「はーい」
「んじゃ、がんばれよ」
「しっかり書いてねー」
 口々に労いだかなんだかわからない言葉を残しながら、他の部員達は帰っていく。
「……ふう」
 それを見て、部長は……いや、悠はメガネを外す。
 部室の扉に鍵をかけ、そのままスタスタと俺の近くへ歩み寄ると
「よいしょっと」
 膝の腕に座った。
 俺の膝の上に。
「……やっと、二人きりになれたわね?」
「あ、あの、部長……そこにいられると、原稿、書けないんですけど……」
「もう、ばか。そんなのどうだっていいじゃない」
「いやよくないでしょ」
「少なくとも、こうして過ごす二人の時間よりは……どうだっていいわ」
 そんな事を言いながら、悠は俺の首に手を回し、ギュッと抱きついてくる。
「ん……あったかい」
「……う、うぅ……」
 何気にスタイルのいい悠の胸が、俺の胸に押し付けられて、ぽわんぽわんと
弾んでいる。……何度やられても、この感触には慣れそうにない。
「三ヶ部君、赤くなってる……かわいい」
 そんな言葉を頬を赤くして、軽く潤んだ瞳で言ってくるあなたの方が可愛いです。
 ――彼女の本当の恐ろしさとは、俺と二人きりになった時に見せる
甘えっぷりの事。本当に……怖いくらい可愛くなる。普段のキツイ彼女が信じられない程に。
「ねぇ……チューしても、いいかな?」
 可愛らしくキスをおねだりする膝の上の悠。
 俺の理性は、まあそんなに強くも無いわけで……。
「うん」
 即答である。
「じゃあ……ん」
「……ん」
 唇を合わせると、そこからじわっと温かさと、もどかしさが広がっていく。
「……ぷはっ……やっぱり、凄くきもちいい……」
「……俺も」
465名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 10:59:11 ID:eBZKnjsi
「ふふ……良かった。じゃあ、もっとしてあげるから……上手くできたら褒めてね?」
 キスで生まれたもどかしさに、俺の股間は既に膝の上にいる悠を布越しに
突き上げる程に隆起していて……それを察してか、彼女の手が俺の下腹部へと伸びていく。
「うふぁ……すごく、おっきくなってるね……」
 器用にズボンのジッパーを下ろして俺の物を取り出し、少し手でこねるように弄った後、
悠は俺の膝から降りて、それを正面に見据える位置に膝をついて座った。
「びくびくしてる……それに、凄い、臭い……」
「あ……今日、五時間目、体育で……汗かいて……」
「そうなの。じゃあ……私が綺麗にしてあげる、ね」
 ぱくり。そんな擬音が聞こえてきそうな感じで、悠は大きく口を開き、俺の膨れ上がった
怒張を一口で飲み込んだ。
「あ……あぁ……」
 迂闊にも、それだけで間の抜けた声が漏れてしまう。
「うほふよ?」
 動くよ、と言ったのだろう。だが、それに否とも応とも、応える余裕はなかった。
それほどの快感が、腰の辺りを痺れさせていた。
「うんっ……んちゅ、むっ、ふん……」
 悠が前後へ頭を動かし始めると、その痺れが全身へと広がっていく。
「うあ……それ、凄く……いいっ……」
 最初の頃は喉奥に当たっただけで咳き込んだり、歯が物に当たって
痛かったりしたのに、今はもうそんな様子は微塵も見れなかった。
 ただただ、気持ちいい。
「んっ、ふっ、あふぁ……んむっ……」
 前後の動きに左右の変化も加わり、さらに舌先で裏の筋や亀頭を弄る小技も
駆使され、俺の物はもう爆発寸前だった。
「……いひほうはの?」
 いきそうなの?と聞かれたのだろう。だが、やはりそれに応える余裕は、無かった。
「んふっ、ふんっ、んむっ、あむっ……んふぅぅぅうぅぅぅ!」
 応えを返せないというのが、何よりの応えだった。
 最後のとどめとばかりに、悠は俺の物を吸い上げるようにしながら激しくその口で
しごきあげる。
「ん……くっ……くはあぁあぁぁあぁぁああっ!」
「あっ……んぅぅぅぅぅぅぅぅううううぅぅ!!?」
 狙い通りにとどめをさされ、俺は腰が抜けそうになりながら、先端から大量の白濁を、
悠の口の中へと注ぎ込んだ。
「んっ……んうぅんっ……」
「はぁ、はぁ……くはぁっ……」
 最後の一滴まで注ぎ込むと、悠は苦しそうな顔をしながら俺を見上げる。
 口の中は白濁でいっぱいなのだろう。ハムスターのように、頬が膨れている。
「……飲んで、欲しいかな」
 俺がそう言うと、コクリと頷き、悠はゆっくりと、喉をならしながら粘つく白濁を飲み下していく。
「全部飲んだ?」
「うん……のんだよ」
 証拠を見せるように、悠が大きく口を開き、かすかに白さが残った口内を、俺に見せる。
「よくできたね……」
「……三ヶ部君の……美味しいから、大丈夫だよ」
 そんな風に言ってくれる彼女に、俺は愛しさがこみ上げてきて……
「それでも、飲みにくいらしいし……よくやったよ」
「きゃっ……ん……」
 彼女の身体を抱き寄せ、頭を撫でてあげるた。
 彼女はまるで猫がそうするように、気持ちよさそうに目を閉じ、笑っていた――――――


466名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 10:59:32 ID:eBZKnjsi




 翌日。
「なあ、三ヶ部」
 あの後、部長の指導だか監視だかデートだかわかんない協力の元、俺は
何とか文芸部誌の原稿を書き上げていた。
 何とか部誌にも目処がつき、同じクラスの文芸部員(♂)とその話をしていた。
「毎度毎度一日で書き上げるのも凄いけどさ」
「ああ、俺切羽詰らないと駄目なタイプだしね」
「いや、それも凄いとは思うんだが……こういう甘い描写ってどこで勉強するんだ?」
 内容は……甘い、恋愛小説だ。
 好きな人の前でだけ素直になれる、本当は可愛い女の子の恋物語。
 部誌の連載の中では、結構人気もあるらしい。
「あ、いや……それは……」
 まさかいえないよなぁ……実体験に一部基づいてます、なんて。
 もちろん、十八禁部分は書けないけど、デートとかの描写だったり、
普段のやり取りだったりは、大部部長との……悠との実際のやり取りを
参考にして書いていたりする。
 ……しかし、本人が俺との関係を学校では秘密にしておきたいと
願っている以上、本当の事を他人に言うわけにはいかない。
「……姉貴の本借りて、色々勉強してるんだよ」
「へえ……しかしまあ、題材としては、お前みたいなのがこういうの書く
 ってのは、意外性があっていいのかもしれないな」
「まあ、普通男はこういうの書かないよな、ははは」
 ……何とか誤魔化せたようだ。とホッとしていた所に……
「三ヶ部君!」
「ひゃい!?」
 いきなり声をかけられて、俺は思わず素っ頓狂な返事をしていた。
 声の主は当然、部長殿だ。
「……何変な声出してるのよ。ちょっと来てくれる?」
「部長の御指名だ……三ヶ部、行ってこい」
「へいへい」
 部長に連れ出され、俺は教室を出た。
「……三ヶ部の奴、妙に部長に気にいられてるよなぁ」
 そんな友人の声が、かすかに背後に聞こえた気がする。
 ……こりゃ、ばれるのも遠い日じゃないかな?
「……ここら辺なら大丈夫ね。……ねぇ、三ヶ部君、今度の休みの事なんだけど……」
「あ、どっか行こうって言ってた奴?」
「うん、そう。……私としては、プールでも、どうかな、って」
「いいんじゃない? まだ暑いしね」
「ホント!? よかったぁ……じ、実はね、新しい水着、今更だけど買っちゃって……」
「え? ……それ、着てきてくれるの?」
「う、うん……ちょっと、派手かなぁ、って思うんだけど……見て、欲しいから」
「……ありがと、嬉しいよ」
「……あ、あんまり期待されても、その、困るけど……良かったら、褒めてね?」
「うん、約束するよ。楽しみだなぁ」
「……撫でてもらえるといいんだけど」
「ん? 何か言った?」
「な、なんでもないっ!」
 ま、仮にばれたとしても、彼女の本当の姿は俺独りだけのものだから、問題ないかな?
467名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 11:02:28 ID:eBZKnjsi
ここまで投下です。


>>463
その手もあったかっ!?

468名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 11:56:46 ID:3U2u1MrY
GJだぁぁぁ!
いいよ〜
すごくいいよ〜
469名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 12:41:21 ID:uPnHdFi2
さて真っ昼間から歯医者に行かなくてはならん訳だがどうしてくれる。
470名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 14:03:40 ID:I1c9AjV2
炭酸水飲んでいると思ったらサイダーだった
な、何を言っているかわからねーと思うがry
471名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 14:12:11 ID:dBKiAEjb
びゃあああああ甘いいいいいいいいいいい
472題して『あまえんぼうふぉんでゅ』:2008/09/08(月) 19:32:57 ID:8yyeGS/C
このスレらしい料理を考えてみた。
 
1、砂糖500gを鍋に溶かします。
2、蜂蜜500mlを投入します
3、チョコ500gを投入します
4、リンゴジュースを適量注いで、粘り気を少し弱くします。
5、生クリームと好きなフルーツピューレを混ぜて、適量投入します。
6、そこに串刺しのお餅を突っ込んで、ザラメをつけてパクッ!
7、残ったソースは冷凍して食べるとグー
 
3〜4回食べればもうおなか一杯。歯磨きを忘れれば虫歯確定の恐ろしい料理です。
 
 
女「あなたのためにつくった…たべて…」
男「え…こ……こ……これを……?」
女「うん。あなたがあまいのだいすきだから、あたらしくつくってみた」
男「(い…いくら甘いのが好きだからってこれは…)あ…ありがとう。早速食べてみるよ…」
女「ん…ひゃあくちあひぇて(じゃあくちあけて)」
男「…口移しじゃなきゃダメ?」
女「ひゃめ(だめ)」
男「しょうがないなぁ…(ここで拒否しないから、バカップルなんて言われるんだろうなぁ…)」
 
 
女「んっ………きもちいい…」
男「で、味はどうだった?」
女「…さすがに…あますぎた…」
男「だろうね…まぁ次はもう少し甘さ控え目で頼むよ。その…口移しで…」 
女「……うん!つぎもが
473名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 19:36:49 ID:8yyeGS/C
と…途中送信orz
あまえんぼうふぉんでゅ10人前完食するので許して下さい…
474名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 20:52:08 ID:ESrm/Bp4
>>472
二の句を継ぐ間もなく食べられたんですね、わかります
475名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 22:27:20 ID:WQz8DLFT
むしろ甘えんぼうは自分の指にソースをつける!
それで自分自身が召し上がられちゃうんですよね。
476名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 22:34:48 ID:dBKiAEjb
バレンタインの日に自分の体にチョコ塗りたくって食べさせるのは王道
477名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 22:45:33 ID:4oIhMmET
あずまゆきの作品で一緒にチョコレート風呂に入るのはあったな
478名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 02:22:06 ID:QCWXzJjx
遠望な女の子まだかな…
479名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 03:23:52 ID:0n5VffYy
さて、文化部の次は運動部か。
男選手の女マネージャーよか逆の方が御褒美感はあるな

両方剣道部所属で延々と甘えんぼう掛かり稽古・・・・
480名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 05:40:17 ID:ImCo8PiJ
剣道部は…
練習のあとに甘えようと思っても自分の防具の臭さや汗のにおいで
来ないでとかいって真っ赤になりながら逃走?
481名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 07:52:29 ID:y/WdOoHt
男女合同の弱小柔道部

組み手の相手をしていたら、いつの間にか
寝技の稽古に
482名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 08:53:50 ID:Qx8DcxPP
>>480
2人とも汗まみれだから問題なし
むしろ甘えん坊には汗の臭いはフェロモンガス
483名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 09:57:41 ID:oOv28zV8
>>482
だが防具の臭いはきつくないか?
484名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 14:36:11 ID:qDlZX4wn
つ 千葉さんとこのキリノちゃん
485名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 15:57:43 ID:5ugbw8aM
防具の臭いは体臭と関係ない気がする
要するに汗で雑菌が繁殖して云々

女子の防具は知らんが、百年の恋も冷めるだろうよ
486名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 15:59:07 ID:HfVCLwkR
稽古終わったら防具の匂いが手とかにしみついてるからな、剣道……
487名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 18:02:24 ID:4jMtZobz
甘えん坊匂いフェチハーレムですね、わかります
部活後みんなで主人公の汗のにおい嗅ぎながら甘えてくるですね
488名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 18:17:56 ID:fKWizAem
「佐藤くんの空気ー!」
とたいした変わらないな
489名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 22:33:46 ID:XdUGWkwq
このスレって電車の中で読んじゃダメだな
下半身は大変だし、顔はにやけるし・・・

俺キメェ
490使い魔的甘えんぼうサキュバスを妄想した。:2008/09/09(火) 22:42:53 ID:cNeQxU5B
「は、はやく、マスター、ちゅぅ、ちゅー、下さい、ますたぁっ」
 大学から帰宅しアパートのドアを開けたら目を濡らして顔を真っ赤にした女の子が飛び付いてきてさあ大変。
 何しろ左右を見れば近所のおばさんがこっち見てる。このままじゃいかん! 噂話が追加されること間違いなし!
「ちょ、おまうむぅっ!」
「んっ……ますた……ちゅ……ぅ、んむんっ」
 と思うより早く、熱烈な口付けがはじまった。お帰りのキスとかそんなチャチなもんじゃあ断じてなく、簡単に
言ってしまうとディープキス。
 灼けてしまいそうなほどに熱い舌が唇の間から割って入ってきて、脳の髄を直接触られているかのような快楽が
身体を貫いた。足が震えて立っていられない。「朝ごはん」を抜いた意趣返しなのかこれは。
「んっ、んっ……っぷ…………こく……ちゅぅ、ちゅっ……ます……た……っくぷ……」
 とか考えていたら、目の前の娘さんは俺の口から何やら美味しそうに飲みはじめた。
口からコーラとか酒が出せる超人ではないので、それは唾液にほかならない。
 よほどお腹が減っていたのか。
 説明しよう。
 彼女は実はサキュバスというモンスターの一種で、人間(♂)の精気を食糧とするのである。
 基本は淫夢内だったり性行為だったりで調達するのだが、こうして口腔から簡易的に摂取することも可能。
 という訳で当たり前だけど、どんどん吸われてってる俺超ピンチ。
 「あーら奥様、最近の若い方はまだ夕方なのにお盛んなこと」な視線も精神的に辛すぎる。助けてポルナレフ。
「ちゅ……ぬる……っぷぁ……おいし…………ますたぁ、ごちそう様です。それで、その、そろそろ本契約の方に……」
「…………」(←放心+悔しいでもびくんびくん)
「ふぁ? ま、マスター! い、い、いけないっ、また吸いすぎっ」
 昨日同じことたせいで行ってきますのちゅーが無しになったことくらいは覚えておこうね。



「だ、だってマスター、昨日はあんなに頑張ってお仕事したのに、翌日いきなりおあずけなんて酷いですっ」
「どの口でそれを言いますか。ご褒美でマスターの意識ぶっ飛ばす使い魔とか聞いたことありませんが」
「そ、それはえと、その、あ、あうあうう」
 という訳で、復帰早々のお説教タイム。言い訳をぴしゃりと切り捨てると、サキュバスさんは泣きそうになった。
「だって……マスター、いつまで経っても本契約してくれないじゃないですか!」
 本契約ってのは寿命を共有するための儀式のことで、サキュバスの場合はいわゆるつまりホンバンのこと。
 淫魔とはいえ女の子。軽々しく出来るわけがない。
 とはいうものの。
「や……だから、俺みたいな未熟者にだな」
「……私のはじめて、要らないんですか……?」
「いやそういう訳じゃなくでもだなぁ」
 見た目可愛いし器量良しだしとってもとっても魅力的。というか本気で惚れている。
 なのにどうして手が出ないかというと、要するに度胸がないだけである。寿命共有とか責任あるしいいのかなって。ね。きっと性的な意味で弄ばれるし。言い訳? すみません。
「……じゃあいいです。明日からも、ずっと誘惑し続けますから。マスター以外と契約する気も、身体を重ねる気もありませんし」
「……………………だから、何で俺」
「わたしが好きだからに決まってるじゃないですか! そんなの使い魔の勝手です!」
 初めて使い魔を呼び出す時はほとんど上手く行かないっていうのに、どうしてこんなに気に入られたんだろうなぁ。
「……何ですかその両手は」
「お留守番の報酬です。三十分のむぎゅーとなでなでを要求します」
 どうしてだろうなぁ。柔らかいなぁおっぱい大きいなぁ。
「んぅ……マスター、触りたくなったらいつでも……」
「触りません。触りませんよ」
「じゃあキス」
「しませんしません」
「……ちゅぅ、ほしいです。ほしい……、ほしいよぅ、ちゅー」
「……………………しません」
「…………ますたーの甲斐性無し」
 ですよね。




的にべたべたくっついてくる甘甘もいいような気がしなくもないんだがその辺りいかがだろうか。
491名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 23:08:05 ID:fKWizAem
とりあえずGJ
いやGJ!

ペプシをやめてダイエットペプシにしよう
492名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 23:24:51 ID:51CswE/D
>>490
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああまあああああああああああああああああああああああああい

俺こんなヴェタヴェタしてるんも大好きよ
493名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 23:28:38 ID:oOv28zV8
うっはw
あっっっまww
GJ!
494名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 23:30:42 ID:aC581mdZ
幼い表現なはずなのにそこはかとなく大人を感じてしまうのはエロいってだけじゃない気がする・・・・
495名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 23:46:21 ID:HfVCLwkR
うわあああああああああああああああああああああああ
ちょっと悪魔召喚の本かってくるううううううううううううううううううう
496名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 23:46:50 ID:CsixsblS
>「は、はやく、マスター、ちゅぅ、ちゅー、下さい、ますたぁっ」
この一節だけで、一体何人が犠牲になったのだろう
497名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 23:48:25 ID:HfVCLwkR
>>496
その一節だけで「ああ、これはきたな」と思ったさ
498名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:01:54 ID:k6nh54jR
だから対面座位は最強の体位だと何度言ったら
両手広げて抱っこ待ちとかこんな妄想が砂糖漬けになって



お、俺は今何を言ってたんだ!?
499名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:05:04 ID:osUcS7VC
体面座位と密着正常位だな。
これは甘えん坊娘とツンデレのデレ娘のためにある体位
500名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 01:41:36 ID:5a/AOQWC
で、朝起きたら頭なでてるのは男の方がいいのか?女の方がいいのか?
どっちにしろ第一声は女の「えへへ、おはよ」なんだろうけどやっぱどっちが後から目を覚ますかで結構違うと思うんだよ
男が眼を覚ますと女が愛しそうに頭なでてくれてて「えへへ、おはよ」なのか
女が眼を覚ますと男が愛しそうに頭なでてくれててなんかそれがすごくうれしいやら照れくさいやらで「えへへ、おはよ」なのか
どっちがいいんだろうなぁ?
501名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 02:01:42 ID:k6nh54jR
男が眼を覚ましたら女が抱きついてて「えへへ、おはよぅ」って言って更に強く抱きついてくるから男も「ちょっと苦しい」とか言いながら頭をなでりこなでりこするのしか思い浮かびません


ノーブレスでした
502名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 04:06:39 ID:4ziFd2Qn
しかしここに「お寝坊さん」という属性を付加すると・・・・
503名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 06:34:05 ID:W3ShFmD5
あげ
504名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 07:26:01 ID:j91JLhpr
>>502
「……すぅ」
「おい。いい加減起きないと遅刻……」
「えへへ、好きぃ(ガシッ)」
「へ? ちょ……う、動けねぇ!」

レスラー並みの神ホールドで、二人揃って2時間目まで遅刻余裕でした。
505名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 12:56:28 ID:r20MKiFM
巨乳+抱き締め=呼吸困難は最強コンボ
506名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 20:37:57 ID:osUcS7VC
そしてヒロインは毎晩胸にあたる主人公の息を思い出して独り慰める

くっついたら甘えたくなるのもよくわかる
507名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 20:46:49 ID:N3EmqoWd
本当は甘えたいけど男の方が甘えんぼうなのでいつも我慢してる女の子
508名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:05:58 ID:COQLD8cG
>>505
巨乳娘に抱きしめられて窒息しそうになったと語る主人公を
背後から首を絞めてうっかり落としてしまう
貧乳幼馴染柔術家ツンデレ甘えん坊が
当然落とした後は膝枕をするのはデフォだが
膝枕してる間に気持ち良さそうに眠る主人公の顔に
欲情して気絶しているのをいい事に普段はできない
あんな事やこんな事をしてしまい途中で目覚めた
主人公相手に開き直って甘え全開でれでれモード発動



という電波が来たけど、なんだこれ?
509名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:07:30 ID:5a/AOQWC
一行目の巨乳娘の詳細がすごく気になるのだが
510名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:17:48 ID:COQLD8cG
>>509
電波によると、主人公の姉らしい。
511名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:39:04 ID:5a/AOQWC
>>510
何から何まで最高だ、早く書いてくれ
512名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 23:28:06 ID:14jOxvWH
流れをぶった斬って投下



あいつのことか…ああ、知っている
話せば甘い
そう、洒落にならない甘さだ


知ってるか?
甘えんぼうは3つに分けられる
人前でベタベタする奴
二人きりの時にじゃれてくる奴
甘えるを通り越してエロい奴
この3つだ

あいつは───

『甘えの鬼神』と呼ばれたクラスメイト
『彼』の幼なじみだった少女


<<ハーイダーリン♪今日はとっても良い天気ね>>
<<俺から見ればいつもと大して変わらん>>

――私は『彼女』に萌えている

あれは雪の降る寒い日だった…
513名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 23:29:28 ID:14jOxvWH
<<教室に彼狙いのライバル大挙!>>
<<独り身が? 昼休み中よ!>>

<<甘え隊へ 彼氏は教室にいない>>
<<だろうね 屋上へGOよ>>

<<こちら軽音部のア・マエ 今日こそあの人とニャンニャンよ!>>
<<彼は私だけのものよ>>

この国の恋愛事情には謎が多い――

彼がどんなに困っても 女達は彼にベタベタ甘えてくる
そして彼が戸惑っても 女達は彼の気を引こうと躍起になる
一体『恋』とは何か

<<彼氏帰宅! 他のライバル達に気付かれないうちに彼と共に帰宅よ!>>
<<下駄箱でお出迎えするわ>>
514名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 23:30:55 ID:14jOxvWH
ベタベタ好きな女の子
――通称、『甘えんぼう』

――甘えんぼう達に課された運命

<<バカップル狩りだ>>
<<風紀委員だ!しょっぴかれるわ>>
<<風紀がなによ! 私は甘えてやる!>>

甘えんぼうに我慢は似合わない ただ欲求のままに抱き付くだけ

<<この戦いはどちらかが諦めるまで終わらない!>>
<<受け入れてダーリン♪――これが愛よ!>>

――未だしてもらえぬ撫で撫で

<<欲求の犬が!>>

――変わる彼氏
――変わらない彼女

<<ハグしてよダーリン!>>

AMA EMBAT GYU♪
the amae war

交戦規定はただ一つ――

<<一緒に帰ろうよ!ダーリン>>

――"甘えろ"
515名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 23:33:40 ID:14jOxvWH
うん、ただ書いてみたかっただけなんだ。
すまない
516名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 23:41:39 ID:uWE5sSfV
バッカスwwwwwwww
517名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 23:47:26 ID:C4BsbYqi
>>514
おいwwwwwwww ひさびさにそのネタみたぞww
518名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 00:00:19 ID:NWqgPl2A
ちょwwZEROww
519名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 00:07:54 ID:SoOMckfp
なんというエースww
520名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 00:29:33 ID:OJNMH9XE
甘えんぼう将軍
521名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 00:34:04 ID:Nq4UF8m7
マティルダー
522名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 01:17:52 ID:1C7SkUmO
>>514
伝統のベルカの甘えんぼうか……
≪甘えで確かめるぞ!≫

≪よくやったアマアマ1、だがおまえにはエスココの方がお似合いだ≫
523名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 01:35:49 ID:KUtWzYo9
>>514
よう相棒、まだ甘々か?
524名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 02:56:43 ID:VTrLyKQF
これはイイ甘えーす達w
525名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 10:22:04 ID:uB0VUtCh
なつかしいw
526名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 10:47:57 ID:/7v1cuvO
> <<風紀がなによ! 私は甘えてやる!>>

惚れ噴いたwww カッコ良すぎるwww
527名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 17:27:40 ID:QW1Ct1b4
さすが優秀なベルカ空軍の甘えーすだ
528名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 00:06:14 ID:VTrLyKQF
あまりの甘えに撤退する意地っ張り娘達
529名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 02:09:14 ID:MQtJFydx
片腕を首に回して、もう片方の手で後頭部を抱くようにしてキスするのは最強だと思う
530名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 18:00:53 ID:mAJPx8L2
>>529
だんだん興奮して苦しくなるけどホールドする腕は絶対ゆるめずむふーむふー言うんですかわかりませんww
531名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 22:34:48 ID:4Kx8Mwi9
>>530
なんとか外して顔を見ると、息苦しさと興奮で
顔は真っ赤になり、目は潤み、口は惚けたように半開きで、
口の端には口から漏れた唾液がうっすらと付いていた


こうですか?
532名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 23:55:02 ID:x/vvwVPs
>>530
さらに
「んふぅっ…あはぁ…やぁ…離れないでぇ…もっとちゅーするのぉ…」

>>490の小説を読んで以来ちゅーを使うのが俺の砂糖菓子
533名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 00:48:47 ID:2Xm13zax
お前のっていうか、全人類規模の普遍的真理だろ?
534名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 05:26:53 ID:2XSb2koY
「キス」がお気に入りの俺はニューマンなようだ
535名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 08:39:34 ID:V1FEqwKw
ちゅぅー
536名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 09:06:48 ID:oUD4ewtv
♪はじめて〜の〜
537名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 12:44:56 ID:l10Jkz/+
中出し♪
538名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 13:20:55 ID:XtLCJJFf
>>529
後ろから抱き締めて、こちらを見上げてくる娘にちゅーするほうが糖度高いと思うけどどうだろう

>>529のはちょっと大人っぽくね?
539名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 13:31:08 ID:Vm2/QrSX
個人の感覚を否定するつもりはないが、確かに>>529のは俺の中ではお姉さんキャラのするちゅーだな
そういえばここの住人は積極的に甘えてくる娘か、受け身な甘えんぼう娘ならどっち好きなんだろう?
540名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 15:35:15 ID:um6M5Fmn
>>539
ちょっと内気な為いつも受身になっちゃうから勇気を出して積極的に甘えてくるんだけど
途中で恥ずかしがって結局受身になっちゃう甘えんぼうな娘さんが大好きです

まあ両方好きなんだけどねw
541名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 17:03:06 ID:J5EHUCkf
>>539
勿論両方だが

男を振り回すよりは男にあしらわれる方が好きだ
542名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 18:56:30 ID:oUD4ewtv
誘い受けが一番だ
積極的に甘えてくるけど濡れ場では受け身になる微Mな女の子がジャストミートだ
543名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 19:03:58 ID:146ZYojm
甘えんぼうであればどっちも大好物、というのは俺だけだろうか
544名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 22:32:07 ID:peFTE7rN
キスは両腕を首に回してぶら下がる感じでいかがでしょうか
545名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 22:57:49 ID:NXlxZCDR
なごむコピペのシリーズにある一人のときは膝に乗って甘えてくるけど
妹たちが来ると何も言わずに移動して場所を譲る姪っ子みたいなのはどうだろう?
あれかなり好きなんだけど
546名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 03:47:04 ID:e3HHxWl6
犬属性入ってる娘とかも
547名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 08:42:22 ID:i9273BAA
>>435-437辺りに影響されて細々書いていたブツがやっとこさ完成
毎度の事ながら文才も濡れ場も無いですが投下
548名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 08:45:03 ID:i9273BAA
「由佳里〜じゃあ行ってくるよ!」
「行ってらっしゃい!ヒロ君♪」

ギュ

年頃の娘がいるというのに、我が家のアホ夫婦は
相変わらず朝っぱらから見せつけてくれる。
・・・つーか二人とも36歳にもなってよく未だに一緒にお風呂に入ったり、
同じベッドで寝たり出来るものだ。
私はハート型に焼かれた目玉焼きをトーストに乗せてかじりながら、
冷やかな視線でアホ夫婦を観察した。

「あのさあ・・・もう時間なんじゃない?」
私はそう言いながらエレガントに紅茶を一口飲んだ。

「まあっヒロ君大変よ〜!遅刻しちゃうわ!!」
「な、なんだって!?もう由佳里と離れて仕事に行かなくてはいけないのかい?
ああ・・・世界はなんって不条理なんだ!!」
「そんな不条理な世界でも二人で力をあわせて生きていきましょうね!ヒ〜ロ君♪」
・・・娘はどうでも良いのか?

「そうだな!じゃあ今度こそ行ってくるよ」
「行ってらっしゃ〜い♪」
母は玄関で父に投げキッスすると手をブンブン振っている。
対する父は投げられたキスをパクッと食べる動作をすると、
玄関の脇にある戸の鍵を開けて中に入っていった。

言い忘れていたけどウチの父は建築士で、自宅の隣に事務所を構えている。
そうゆうわけで先程の母の『遅刻する』発言は全く意味がない。
ただそう言ってベタベタするための口実を作っているに過ぎないのだ。

父曰く「お母さんは昔からあんな感じで
付き合い始めてから俺も洗脳されてしまったよHAHAHA」とのことだ。
昔から近所でもラブラブで有名だったらしく
「あんなに仲の良い両親で明美ちゃんは幸せだね〜」
と耳にタコが出来るほど言われたっけ。
どいつもこいつもおめでたい人ばかりで参る。

「ごちそうさま。じゃあ私ももう学校行くからね〜」
母にそう言うと私は食べ終えた食器を流しに置いて仕度をした。
玄関でローファーを履いていると母が近付いてきて
「アーちゃん最近やけに登校するのが早くない〜?
もしかして好きな人でも出来た?」
と言われて焦った。
こうゆう時の母は鋭いから困る。

「べ、別にそんなんじゃないよ!
ただケビンが登校がてら町を案内して欲しいって言うから・・・」
私は動揺しながらそう説明すると2週間前に転校してきた男子の事を考えていた。

「ケビン君ってこの間話してたハーフの転校生?」
「うん」
「そっかぁ・・・アーちゃんも恋しちゃったんだ〜」
「だから誰もそんなこと言っt」
「将来は国際結婚か〜♪アーちゃんやるぅ!」
勘違いしてる母に誤解を解こうとしたが無駄だった。
・・・もう放っておこう。
「行ってきます・・・」
「行ってらっしゃ〜い!」
後ろから聞こえた無駄に明るい母の声がやけに癪に障った。。
549名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 08:47:17 ID:i9273BAA
自宅から歩いてすぐのコンビニに向かう。
コンビニでお茶を買って外に出ると、丁度ケビンが来たところだった。

見た目は外人っぽいが
「朝ごはんは白米に納豆、豆腐の味噌汁がデフォ」
と豪語したり妙に日本人臭い一面がある。

「おはよう明美。How are you?」
「アンタねぇ・・・日本語と英語を混ぜて使わないの!胡散臭い人みたいよ」
「Sorry、次から気を付けるよ」
「言ってる傍から使うな〜!」
「あ、明美?何で朝からそんなにヒステリックなんだい?」
「うるさい!アンタに関係無いでしょ!」
「う〜ん、もしかして『あの日』なのかい?女心って実に難しいね☆」

ケビンはそんなこと言いながら親指をグッと立てて片目を閉じ笑った。
・・・私は深く息を吸い込むと、この胡散臭いハーフの頬に拳を叩き入れた。
「バカなこと言ってないでさっさと行くわよ!」
そう言って私はスタスタ先へ歩いていった。
後からケビンが頬を押さえながら付いてくる。
「今日はどこを案内してくれるんだい?」
「とりあえず通学路途中の商店街。
通学がてらザッと案内して、帰りに詳しく説明するわ」
「オッケー!じゃあ行こうか?」

私達は食パンをかじりながら走る女子高生が
曲がり角で美少年とぶつかってときめいたり、
覇気に溢れた会社員が恐そうな服着たお兄さんの胸ぐら掴んで
「サラリーマンを舐めんじゃNeeeee!」
と叫んでいる商店街を高校に向けて歩いていった。
550名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 08:52:04 ID:i9273BAA
―――それから何度も季節が移り変わり、高校を卒業した年に私達は結婚した。
結婚に至るまで色々あったけど、ここでは省略。
思い出は心の中に秘めてこそ思い出なんだし。
いつか子供が大きくなったら話してみようかな。

ケビンの家に挨拶に行くとご両親が温かく歓迎してくれてホッとした。
次に我が家へ報告に行ったんだけど・・・


「ヒ〜ロ君!やっぱり私が行った通りになったでしょ♪」
「由佳里〜!あ、明美が、明美がぁ!
小さい時はパパ、パパとべったり甘えてきたあの明美がぁ!
俺達二人の愛の結晶がぁぁぁぁぁぁっ!!」
・・・聞いてる方が死にたくなるようなセリフを何叫んでやがりますか。

「もう〜っ良い歳した大人が駄々をこねないの♪
これからは二人っきりになれるんだから・・・ね?」
「ケビン君。娘をよろしく頼む」
なんて薄情な両親だ。
突然真面目な顔をした父が続けて語る
「・・・・・・明美、結婚おめでとう!そしてケビン君。
明美は俺と由佳里の血を引いているんだ。
普段は普通だがスイッチが入るとデレッデレになるんだよ。
それがまた可愛くて可愛くて!」
「・・・ヒロ君、私と明美とドッチが可愛いの?」
「そんなの由佳里に決まってるじゃないか〜!」
「嬉しい♪ヒロ君大好き〜!」

ギュ

え〜っと・・・確か私とケビンの結婚報告に来たはずなんだけど。
なんで両親のノロケを見なきゃいけないのか?

「え〜っと・・・兎に角この度私達は結婚することになりました!」
「義父さん、義母さん、明美さんは必ず僕が幸せにします!」
「まあそうゆうことなら仕方ない。
とりあえず今日はケビン君も泊まっていきたまえ。
今度君のご両親とも話し合っておかないとな!HAHAHA」
551名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 08:53:32 ID:i9273BAA
―――そんなこんなで寝る時間がやって来た。
「いやぁ〜話には聞いていたけど本当に仲の良いご両親だね!」
私の部屋の床に座っているケビンがこう話しかけてきた。
「見てるこっちが恥ずかしいけどね」
「でもそれだけお互い愛し合っているってことだよ?
それってとても素晴らしいことさ☆」
「私達もあの二人みたいになるかな?」

そう尋ねてみると彼はこう即答した。
「なるよ!きっと・・・ご両親に負けないくらいに」
私がお母さんみたいにケビンに甘えるなんて想像もできない。
でも・・・そんな風に甘えるのも悪くないかな?

「明美、こっちおいで」
ケビンはそう言うと膝をポンと叩いて私を引き寄せる。
言われるがままにケビンの膝に座ると
後ろから腕を回してギューっと抱き締めてくれた。

嬉しさと恥ずかしさで頭が蕩けそうになる。
私は頭をケビンの胸に押し付けてこう言った。


「えへへ・・・幸せになろうね!ケービン♪」
552名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 08:55:25 ID:i9273BAA
同時間、両親の寝室―――

「いやぁ、ついに明美にもこんな時がやって来たか〜・・・
俺達の子だからいつかこんな日が来るって覚悟してたけど
実際にその日を迎えると寂しいもんだ」

「私達も卒業と同時に結婚したものね!
懐かしいわ〜♪」

「もうあの日から18年も経ったのか。長いようで短かったね」

「私達もあの二人にはまだまだ負けられないね♪」

「あの〜由佳里?話の内容が食い違ってる気g」

「野暮な事は言わないの〜!
アーちゃんを生んでからこうすることがあまり出来なかったんだから」

「相変わらず由佳里は甘えんぼうだな〜」

「今に始まったことじゃないも〜ん♪」

「・・・時に由佳里」

「な〜に?」

「俺達まだ36だろ?
年齢的には少しキツいかもしれないけど初めてじゃないんだ
・・・もう一人子供作らないか?」

「うん・・・ヒロ君が望むなら何人でも産んであげるよ!」

「じゃあ9人!」

「が・・・頑張る」

「冗談だ」

「ショック」

「と、兎に角・・・まずは二人目、作ろうか?」

「うん♪ところでヒロ君?」

「なに?」

「今度は男の子が欲しいから・・・一杯気持ち良くしてね♪」
553名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 08:57:59 ID:i9273BAA
以上です。

ちょっと本屋行って官能小説買ってくる(AA略)
554名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 11:50:17 ID:ewGmvaqH
>>553
なるほど、1年後には母娘そろって出産で
同い年の叔父(叔母)母-甥(姪)ができるってオチですね(違
GJ!
555名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 12:25:23 ID:FtU0gmKi
>>553
GJ!
『「えへへ・・・幸せになろうね!ケービン♪」 』にやられたw

>>554
いいじゃないそれ!
成長して甥に甘えまくる叔母とそれを冷たくあしらおうとするけど
いつも最後は押し切られる甥という電波が…
556名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 18:29:37 ID:FOWG2A6t
甘えたくて仕方がないが
叔母なので早々そんな事はできないと悩んでいるしっかり者
でも時々我慢できなくて日頃の分まで甘えてやる〜みたいな
甥は・・・叔母としてしか見てないツン?
そして甥がツン→叔母それにかこつけてますます甘えてループ
ラストは甥折れてめでたし

長え・・・妄想スマンorz
557名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 03:07:13 ID:X2VeOJ4k
甘えん坊な子ってキャラは確かにいいが、なかなかエロに結びつかないような。
甘えん坊らしくてかつめちゃくちゃエロイシチュってどんなんだろうな。
558名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 04:57:59 ID:045KWnGj
ろりぃ系エロ漫画雑誌には結構転がってる気がするぜ
559名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 07:14:24 ID:SY6QeA+0
とりあえず密着度は高いからな

・きょぬーが当たってor当ててんのよ状態からエロスへ
・ひんぬーだけど抱きつかれてポッチが強調されてエロスへ
・何度もおねだりされてキスがどんどんディープになっていってエロスヘ

とりあえずここまで思いついた。
あと最低1回は対面座位が入るww
560名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 07:28:22 ID:ORNKHrdl
風邪や怪我で動けない彼氏を看病
→風呂入れないので体を拭く
→息子がオッキ→じゃあ性欲処理してあげる!
という電波をキャッチした
561名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 08:43:40 ID:D07GnsUO
→風呂入れないので体を拭く→体を使って洗ってあげる
→息子がオッキ→じゃあ性欲処理してあげる!→風邪を引く
→風邪を利用して甘える
562名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 12:58:31 ID:GUNWGYl+
→風邪を引く→風邪を利用して甘える
→汗かいたら早く治るよね→エッチ
563名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 15:04:15 ID:W59ZcehH
>>562
ちょっ
それまんま昔俺が書いたネタw
564名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 18:08:35 ID:vmhr8yTD
→風邪を引く→風邪を利用して甘える
→汗かいたら早く治るよね→ふざけんな
→泣きながらごめんなさい→しかたねーなー
→もう怒ってない?→怒ってねーよ
→ホント?→ホントだって→ホントのホント?
→あーもーうっせーな!→エッチ
565名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 22:32:44 ID:GUNWGYl+
ホント?→ホントだって→ホントのホント?
→あーもーうっせーな!→じゃあホントだって証拠見せてよ
→…しゃーねーなー→ちゅー→もっとー→ちゅー→もっとー
→あーダメだダメだ、これ以上は我慢できなくなる
→いいよ、我慢しなくても→でもお前風邪…→
いいの!めちゃくちゃにして!→ちゅー→激しくエッチ
566名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 13:43:18 ID:EN0JVuH/
一日一回ぎゅーってして弟成分を補給しないと夜中夜這いしてしまう義姉がほしい
567名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 14:53:43 ID:20IALWT3
オレは実姉のほうがいいな。
568名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 19:17:14 ID:kpXPmWJ5
あえて一晩外に泊まってみる→次の日の晩エラい(素晴らしい)ことに

うん…いい加減SS書こうか
569名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 19:36:57 ID:EN0JVuH/
>>567
外国じゃ家族でもキスするもん!と理由をつけて毎日キスの嵐ですか、素晴らしいですね
でも明らかにそのキスが家族間のキスの限度を超えたキスでもうウッハウハ
570名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 21:30:34 ID:O0INfLe9
風邪ひいたらこんな風に食べさせて貰いたい
http://www.vipper.org/vip929392.jpg
571名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 21:57:43 ID:G/zIfnqQ
オッパイを机の上に乗っけて「あーん」ですね、分かります!
572名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 22:57:10 ID:20IALWT3
>>570
・・・・・・・・・・・・ふぅ。
573名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 23:45:23 ID:Hjt1ExmE
最近読んだ漫画の影響か、甘えツンデレにハマった
「お前なんて大嫌いなんだからな」と言いながらも
膝の上でキスされてデレデレになってるシチュなんかもぉ最高


>>570
この後スプーンの上の物が胸の谷間に滑り落ちて
てんやわんやなイベントがあるんだろ?
574名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 00:41:20 ID:ymBVimat
「はい、あーんして♪」
 ……困る。
 この状況は困る。
 風邪をひいて三日目で未だに頭がフラフラしているというのは
無論困っている状況の一つではあるのだがそれ以上に目の前に
スプーンの上にプリンを乗せて突き出してはよ食べんかいと催促
してくる隣に住んでる幼馴染の夏織のお見舞いというこの状況こ、そ、が!
何よりも今、俺を困らせていた。
 その幼馴染がなぁ、また巨乳でなぁ……今もこう、机の上にたゆんと
揺れる胸を乗せるような格好で、俺にプリンを食わせようとしているわけだ。
 な、困るだろ?
「……プリンくらい、自分で食える」
「えー」
 不服そうに頬を膨らませる幼馴染殿。
 ええい、恥ずかしいだろうが、そういうのっ! 俺の熱をさらに上げるつもりかっ!?
とりあえず胸を机から下ろせ! 見てると何かドキドキして熱があがるだろっ!?
 ……と言えればいいのだが、それを言うのもまた恥ずかしいという……。
「いつも甘えてばっかりだから、たまには甘えさせてあげようと思って
 こうしてプリン持参でさんじょーしたのにぃ」
 甘えさせる=プリンをあーんするというお前の思考がよくわからん。
「とにかく、綾人君はじーっとして、私に全てを任せればいいのです!」
 ……言葉の意味はわからんが、とにかく凄い自信だ。
 というか、言ってる自分でも意味わかってないだろ、お前。
「とにかく、自分で食わせてくれ……」
「えー」
「えーじゃない」
「でもー」
「でもじゃない」
「すとー」
「……なあ、俺病人だよな?」
「うん! だから私に思う存分甘えていいんだよ?」
 ……安静にさせてあげるという選択肢はこいつの中には無いのか。 
「はい、あーん♪」
「だから自分で食べさせてくれって言ってるだろっ!?」
 熱に浮かされていたせいもあるのだろう。
「いたっ!?」
 俺は思わず目の前に突き出されたスプーンをもった手をはらってしまった。
「あっ……すま――」
 反射的にやってしまった自分の行為に、俺が謝罪の言葉を紡ごうとした、
その時。スプーンの上に乗ったプリンが、高い放物線を描き――
「ひゃやぁぁああああ!?」
 机の上にたゆんと乗った胸の谷間に落ち、にゅるんともぐりこんだ。
 ……ジーザス。
「ちょっと、これ、なんかにゅるにゅるしてるぅぅぅ! 気持ち悪いよぉぉぉ!」
「待てっ!? お前、ここで脱ぐなっ!」
 胸にあたったプリンの感触がよほど気持ち悪かったのか、夏織は
いきなりその場で服を脱ぎだした。躊躇なくブラに手をかけ……おい待てっつうにっ!
 と。上手くブラが外せなかったらしく、夏織の動きが止まる。
 ホッと胸をなでおろしたのもつかの間。
「……ごめん、綾人君……これ取ってぇ」
 ブラに包まれた胸を突き出して、そんな事をのたまいやがりましたよこいつぁ。
「………………ぐはっ」
 俺は、一気に熱が上がり、鼻血を出しながらバタンキューしましたとさ。
「え? あれ? 綾人君!? 綾人君! 起きてよぉ! これ取ってよぉ!」
 ……俺の身よりも谷間のプリンの気持ち悪さ解消が優先ですかい。
 そんな事を思いながら、俺は意識を失った。

 その後、鼻血を流して倒れている俺や、半裸で泣いている夏織の姿が
親に見つかって風邪が治ってから延々五時間程、詰問やら説教やらを
受ける事になるのだが、それはまあ別の話である。
575名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 00:54:18 ID:9XnJT/4v
起きてて良かった、寝なくて良かった
……もっかい歯磨いてこよ
576名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 01:41:38 ID:PvwtPA2D
ああ、そうだな。
寝る前にもう一回歯磨きしなきゃ駄目だわ。



たまらんな!おい!
577名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 07:49:22 ID:PitYTHR3
さすが総入歯だ! これくらいなんともないぜ
578名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 12:42:38 ID:9XnJT/4v
頭がさえた状態で思いついた。
これ取ってって言われたら胸に顔を埋めて口で吸ってあげればいいんだ!
579名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 12:57:54 ID:ymBVimat
そんで

「あれ……お前が俺に食わせようとしてたの、プリンアラモードだったっけ?」
「ふぇ? な、なんで?」
「だって……こんな所にさくらんぼがあるぞ」

となるわけですねわかります。
580名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 17:48:31 ID:iBacXxgN
それにさらに練乳がかかるわけですね。わかります。
581魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:31:07 ID:Ff6gizM0
 南月市には魔法少女がいる。
 異世界から侵略してきた魔物『侵魔』や世界征服を狙う狂科学者。そんなやつらに対
抗するために南月市には多くの魔法少女が存在していた。
 スイートウィンドも魔法少女の一人だった。
 ヒラヒラした薄緑のスカート。おもちゃ化できそうな杖。アニメの変身ヒロインのような
少女である。
 日夜人知れず戦うスイートウィンドであるが、彼女にはある意味致命的な弱点があっ
た。
 その弱点を彼、宇野優太郎は知っている。
「ゆーくん、ぎゅーってしてね」
「……は、はい」
 にっこり笑顔を浮かべる風宮神楽に優太郎は複雑な表情。
「今日は正面からぎゅってしてくれるかな?」
 神楽の言葉に応え優太郎は正面から神楽を抱きしめる。
 優太郎も小柄な体格であるがそれよりさらに小柄な神楽。一見すると中学生か小学
生にさえ見られる。ツインテールにまとめた髪も彼女の幼さに拍車をかけていた。
 優太郎にお願いする声もまるで子どものような響きがある。
 だが、こんな彼女であるが優太郎より学年でいえば一個上の先輩なのだ。
「んー♪」
 優太郎に抱きしめられ神楽は気持ちよさそうに息をつく。

582魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:31:39 ID:Ff6gizM0
「えっと、神楽先輩。もういいですか?」
「だーめ。まだパワー溜まってないよ」
 魔法少女スイートウィンドの最大の弱点。
 それは『三分間甘えないと変身できない』こと。
 神楽いわく、私とゆーくんの愛のパワーだよ♪ と言っているがその真偽はたしかで
はない。
「ねぇ、ゆーくん。ちゅーして欲しいな♪」
「え、えぇ!?」
「そうすればパワーもすぐ溜まるけど」
 神楽が変身するということで人気の無い場所である。だがそこは密室などではなく天
下の往来。いつだれに見られるか分かったものではない。優太郎は顔から火が出る思
いだった。だが……南月市の危機には変えられない。
「う、うぅ……」
「ゆーくん♪」

 ちゅ

「えへへ、へーんしん!」
 舌っ足らずな声があたりに響く。
 優太郎の目の前で一人の魔法少女が誕生していた。
「(ゆーくんへの)愛と希望の魔法少女スイートウィンド♪」
「あ、あの、今、何か変な部分ありませんでした?」
「気のせいだよ。よぉーし、じゃあ行ってくるねゆーくん」
「気をつけてください神楽先輩」
「大丈夫、まかせて! 悪いやつらやっつけてきたら一杯なでなでしてね♪」
583魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:32:22 ID:Ff6gizM0
「ただいま〜」
「はやっ」
 飛んで行ったと思ったら戻ってきた魔法少女に優太郎は目を丸くする。彼女が飛び
立って三分も経っていない。
「四属性の中で風が最速だもんっ!!」
 全然まったくもって理由になっていない言葉を吐きながらスィートウィンドは優太郎に
飛びつく。
「えい♪」
「うわっ」
 最速の自負の通り、優太郎がまったく反応できない速度でスイートウィンドは抱きつ
く。首に手を回しぎゅ〜っと。
「今日も悪いヤツやっつけてきたからいっぱいなでなでしてくれる?」
「えっと、そうしたいのは山々ですが……それより先に変身解きませんか? この格好
だと目立って目立って……」
 もし人に見られたらと思うと優太郎は気が気ではなかった。羞恥心もあるが何より自
分と神楽の関係からスイートウィンドの正体がばれる恐れもあったからだ。
「え、えぇ! ゆーくんのえっち……でもゆーくんが望むなら……」
「いえいえいえ! そんな他意はありませんってば!! ただこのままじゃ目立つか
らっ!」
 変身を解く条件。それがまた優太郎の悩みの種だった。
 それもまたスイートウィンド弱点とも言える事柄だった。
584魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:33:03 ID:Ff6gizM0
「えっちしたいならそう言ってくれれば私はいつでもオーケーだよっ!!」
「だから他意は無いですってば! っていうか、どうしてセックスしないと変身が解けな
いんですか!」
「正確には男性の精液を浴びること、だけどね。えっと愛のパワーで変身するけど、性
欲にまみれた体液を浴びることで魔法服が相殺されるとかそんな理屈だったと思う。ち
なみにゆーくん相手なら膣出しもイヤじゃないから」
「真っ赤な顔して言わない!! メチャクチャですよ!! どうしてそうなるんですか!」 
「う〜ん、それは『世界観』に聞いて欲しいな」
「あ〜、もう」
 スィートウインドが初めて変身した日から優太郎はずっとそばにいた。
 スイートウィンドが変身した回数。それがつまり優太郎と神楽が体を重ねた回数でも
ある。
「それともゆーくんはもう私とするのイヤ?」
「いえ、イヤというかそういう問題じゃなくて……あのその……恋人同士でもないのに
度々そういう行為に及ぶのは……」
「私ゆーくん以外の人に抱かれるなんてイヤだもん。ゆーくんがしてくれないなら一生変
身したままだよ!」
「えーっと……その……」
「それに私ゆーくんの恋人になりたいよ。変身しない時もえっちしたいし、ゆーくんとデー
トとかしたいもん」
「あの……その……」
「ゆーくん……」
 その目は反則だった。
 捨てられる小動物のような瞳で潤まれて拒絶できるわけがなかった。それが好きな
人だったらなおさらだ。
 優太郎は覚悟を決めるように神楽を見つめると大きく一度頷いた。
「分かりました」
585魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:33:34 ID:Ff6gizM0
「ゆーくん!!」
 四属性最速の名に恥じない勢いで神楽が抱きつく。勢いあまって二人はもつれあうよ
うに転がる。
「ゆーくん、しよ」
「こ、ここでですかっ!!」
 あたりは人気の少ないとは言え、大通りから一本である。いつ誰が通るかなんか分
からない。
「大丈夫、私は魔法少女だもん、音を聞こえなくさせたり人払いの結界はお手のものだ
よ」
「でもですね……」

 ちゅ

 優太郎の言葉をさえぎったのは今日二回目の口付けだった。
「えへへ」
「……負けました……全面的に降伏です」
 両手を挙げ降伏を表す。勝てないな……優太郎は口の中で小さくつぶやく。
 南月市を守っている魔法少女は最強だった。
586魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:34:13 ID:Ff6gizM0
「例えば、お口でして欲しいとか、手でして欲しいとか、パイズリして欲しいとかリクエス
トある?」
「…………どうがんばっても物理的に無理なのもある気がするんですが…………」
 ひらひらとしたスカートとは反対に上半身は体にぴったりとした魔法服。そこから分か
る神楽の凹凸は悲しくなるくらい少なかった。
「ねぇ、ゆーくん。魔法少女って普通に力も強くなってるんだよ」
 口は災いの元。なんだか素敵な笑顔を浮かべる神楽に少々慌てて優太郎は口をつ
むぐ。
「え、えーっとですね……神楽先輩、あえてリクエストがあるとすれば」
「うん」
「甘えてくれますか」
「ふぇ?」
 優太郎自身自分の放ったセリフが分からないように眉間に皺を寄せながら次の言葉
をつむぐ。
「え、えっと何が言いたいかというとですね……えっとそれが一番神楽先輩らしいという
か……結局の所僕自身甘えて欲しい部分があるというかですね……」
「ゆーくんっ!!」
 たぶん神楽にしっぽがあったらもの凄い勢いで振られているだろう。満面の笑みを浮
かべ擦りよるように神楽が抱きつく。
「じゃ、う〜んと甘えさせてね」
「はい」
587魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:34:54 ID:Ff6gizM0
「んちゅ……ん……ふぁ」
「ん、神楽せん……ぱい」
 神楽とのキス。先ほどまでのついばむような短いキスではない。互いの深いところに
まで潜り込む口付けだった。
「ん……ゆーくんとえっちなキスしてるね」
「神楽先輩はキス好きですもんね」
「うん。ゆーくんに抱っこされてキスするのが一番好き……」
 蕩けそうな真っ赤な顔で神楽がささやく。熱にうかされたような神楽の体は首まで
真っ赤になっていた。
 優太郎のひざの上。小柄な神楽はそこにすっぽり収まるように腰かけていた。間近で
向かい合いキスを交わす。変身を解く時はいつもだった。
 互いの体が密着する。体と体が密接に触れ合ってるが故、神楽がその変化に気づく
のは早かった。
「ゆーくん」
 ちょっと先輩ぶった声……だが声音は嬉しそうで優太郎に甘えるような響きは変わら
なかった。
「もう大きくなってるよ」
 ちょうど神楽が座る場所。スカートの下で熱く脈動する存在を神楽はすぐ感じ取った。
何度も自分を押し入ってきた熱いもののことは体が覚えていた。
「先輩が可愛いからですよ」
「ゆーくんの馬鹿」
 照れたように微笑みながら神楽は自らの下で熱くなっている存在に触れる。
 優太郎のジッパーを下し、トランクスの中で徐々に固くなりつつある肉棒に手を添え
る。神楽の小さな手が優太郎の肉棒をゆっくりと上下していく。
588魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:35:30 ID:Ff6gizM0
「っ、神楽先輩……」
 白魚のような細い指先に導かれ優太郎のペニスはあっという間に最大の大きさにな
る。
 ただ優太郎も一方的にされているわけではなかった。
「やっん、ゆーくん」
 水着にも似た肌触りの魔法服……触ってわずかにわかる程度のふくらみを優太郎は
何度も優しくなでていく。
「神楽先輩にやられてばっかりじゃないですから」
 魔法服を押し上げる乳首の突起を指先で摘まみながら乳房をいじる。神楽は優太郎
の動きに切なそうな声をあげながらも懸命に優太郎への動きを続けていた。
「んぅん……ゆーくぅん」
「神楽先輩?」
「ねぇ、お願いしていい?」
 神楽の目が潤み、その奥にははっきりと淫らなことに対する欲求があった。優太郎は
何を言いたいのか分かっていたがあえて口には出さず、神楽を見つめ笑う。
「なんですか」
「ゆーくんの、ちょうだい」
 可愛らしい声で神楽がねだる。ほんの少し腰を浮かすと、スカートの下に隠された下
着を横にずらしていく。
 優太郎のわずかな愛撫にも関わらず神楽のそこは男性器を受け入れる準備は十分
にあった。
589魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:36:17 ID:Ff6gizM0
「分かりました」
 神楽は上下していた手を止め、それをそっと自分の秘処に持っていく。優太郎の起立
したものは小柄な神楽の体には大きい。幾度も体を重ねてきたが挿入する瞬間の苦痛
はあった。
 だから神楽はいつも……、
「ねぇ、ゆーくん……ちゅーして、ぎゅってしてくれる?」
 唇を求め、体を求め、神楽は優太郎を感じる。
 キスをして抱きしめられていると挿入の瞬間の苦痛は無くなった。
「ん、んうん……」
 優太郎の舌が絡む。小さな乳房が潰れるほど密着し、 神楽は自分を押し分ける優
太郎を感じていた。
「あぁ……ゆーくん……」
「全部入りましたよ」
「えへへ……合体だね」
「その言い方だと何か違うと思いますが」
 それでは魔法少女じゃなくて戦隊ヒーローだと思う。
 優太郎が苦笑すると間近にあった神楽の顔が再び接近する。

 ちゅ

「神楽先輩……いきなりですね……」
「うん、ゆーくんの顔見てたらキスしたくなっちゃったもん」
 優しく口づけをしながら神楽が笑う。
「さっきから何回もしてるでしょ」
「ゆーくんとは何回でもキスしたいも〜ん」
 唇と唇が触れ合って、舌と舌が交わって、互いの唾液を飲みあう。何度も何度も繰り
返す口付け。
590魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:37:04 ID:Ff6gizM0
「でもゆーくん……、キスも大好きだけど、下の方のキスも……いい?」
「はい……僕も……」
 いい加減動かないと出てしまいそうです。
 神楽の膣は狭く、挿入しているだけで放ってしまいそうだった。それに神楽自身は気
づいていないだろうが、キスをする度に膣内がひくつき微妙な刺激を優太郎に与え続け
ていた。
「神楽先輩、動きますよ」
「うん」
 膝のうえに乗った神楽を抱え、ゆっくりと優太郎は腰を動かす。浅い抽挿を繰り返す。
神楽のことを気遣うスローな動き。
「大丈夫ですか……」
「ん、私はへーき。ゆーくんは? 気持ち良い?」
「はい。そりゃもちろん」
 本音の部分ではもう少し速く動きたかったが懸命に抽挿に耐えるような神楽の顔を見
ているとまだ早いと感じる。
「……でも、もっと速く動いてくれてもいいんだよ」
 ただ目の前の小さな先輩には優太郎の考えはお見通しだったようで、どこか固い表
情にもまっすぐ優太郎を見る。
「神楽先輩……」
「私はゆーくんにはほんとに気持ちよくなってほしいし……こんなこと巻き込んでるの私
のせいだし……」
「少なくとも巻き込まれたとは思ってませんし。それに神楽先輩にはいつも守って貰っ
てます」
「でもぉ……」
 神楽は優太郎の言葉に難しい顔をする。
591魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:37:36 ID:Ff6gizM0
「あ、」
「どうしました?」
「あ、あのね、うんっ」
 優太郎の抽挿に小さくあえぎながら神楽は今思いついたことを告げる。
「ゆーくんが速く動いても、キスして頭なでなでしてくれたら頑張るから……ゆーくんの
好きなように動いて、ねっ」
「あの……それは……」
「ゆーくんにも気持ちよくなってほしいから……ね、お願い」

 ちゅ

 唇同士が触れ合う神楽の好きなキス。
 優太郎自らキスをすると神楽は真っ赤だった顔をさらに赤くして微笑む。
「ゆーくん」
「じゃあ今からもっと強くいきますから頑張ってくださいね」
 なでなで
「うん! 頑張る。あああっ」
 勢いよく下から来る突き上げに神楽が悲鳴を漏らす。
 小柄な体が大きく揺れ、しかし優太郎からは離れまいと首に手を回ししがみつく。
「うん、ゆーくぅん」
592魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:38:11 ID:Ff6gizM0
「つらかったら言ってくださいよ」
「うん……そしたらキスしてね、また頑張れるから」
「はい」

 ちゅ

 笑顔を作る神楽に優太郎はキスをした。



 しばらくすると神楽の表情にも変化が現れてきた。
 優太郎の突き上げにも甘い声を漏らし、愛液が潤滑液となりスムーズに肉棒が出入
りする。
「神楽先輩っ」
「ん、あぁ、ゆーくぅん、私もなんだか気持ちいいよっ!」
 神楽が快感を獲ているそのことが素直に嬉しかった。優太郎は神楽の足を持ち上げ
より深い部分めがけて突き進んでいく。
「ふぇ、あ、んん!」
 神楽の声から苦痛の色はすっかりと消え、快楽だけがある。大きなリボンに結ばれた
ツインテールを揺らす。
 優太郎が腰を打ちつける度に切なそうな神楽の声が響き、繋がった場所からは湿っ
た水音が鳴る。
593魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:38:51 ID:Ff6gizM0
「ああぁ、いい、よぉ」
「かぐら、せんぱい……」
 自分の存在を刻みつけるように狭い膣道を肉棒全体でえぐっていく。熱く湿る神楽の
膣は挿入した優太郎を放すまいとするようにきつい締め付けだった。
「神楽先輩は、こっちも甘えん坊ですね。動こうとしても放してくれませんよ」
 神楽の下半身、ぷっくりと自己主張するクリトリスに手をかけながら優太郎は笑う。
「ひゃ、ゆーくん。そんないきなり触っちゃ、いやっ」
「あ、痛かったですか?」

 ちゅ

 約束どおりにキスしながら神楽に問う。
「ううん、違うの痛くはないんだけど……感じすぎちゃって……」
「だったら、もっとしてあげますね」
「あぁん!!! ひゃん! ゆーくぅん……」
 激しく腰を打ちつける。合間にクリトリスを弾きながら、確実に神楽を絶頂に向けて導
いていく。
「ま、魔法解けちゃうよぉ……」
「イキそうなんですか?」
「あ、あん、うん、なんだか! 私っ、私っっ!」
「僕も、もうすぐイキそうです」
 優太郎の肉棒も限界が近かった。今にも放ちそうな精を耐えてきたが……これ以上
はムリだった。
「いっしょ、いっしょに?」

 ちゅ

 優太郎の返答は何より雄弁で、神楽が一番望むものだった。
「ゆーくぅん、ゆーくぅん! ああぁ!」
 神楽のあえぎ声を打ち消すように二人の唇が重なる。
「んぅんんんーーー!!!」
「っ!」
594魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:39:42 ID:Ff6gizM0
 キスをした瞬間、神楽の膣が脈動し、全身が震える。
 絶頂に達した魔法少女は快感のあまり小さく痙攣を繰り返す。
 神楽とともに絶頂したい衝動があったが優太郎は一瞬だけ我慢をし、肉棒を引き抜
く。
「ふわぁっ!! 熱い!」
 優太郎の肉棒の先端から放たれた精液は勢いよく神楽の魔法服のうえに降り注ぐ。
「あぁ、ん。ゆーくぅん」
 絶頂に達し精液を浴びた瞬間、神楽の魔法服は光を放つ。
 光が収まり現れたのは変身の解けた神楽の姿。
「ゆーくぅん……」

 ちゅ

 情事の後の甘いキスを繰り返しながら二人は息を整える。
「ありがと……ゆーくん」
「ほんと、どうして『精液を浴びないと変身が解けない』なんて作りになってるんですか
ね」
「う〜ん、ほんとなんでだろうね?」
 お互いに苦笑しながらあいも変わらず神楽は優太郎の膝の上。
「ねぇ、ゆーくんはほんとは膣出ししたかった?」
「いや、あの、そういうわけじゃないですよ!!」
 少々慌てる優太郎に神楽は心底嬉しそうな顔。
「えへへ、いいよ。今夜、変身しないでえっちしよ。ゆーくんは私が恋人じゃいや?」
 魔法少女の力を溜めるためではない、ただの甘いキスを繰り返しながら優太郎が答
える。
「そんなわけないです。神楽先輩が恋人だったら嬉しいです」
「えへへ、じゃあ今日から恋人どーしだね。ゆーくん」
「そ、そうですね」
「じゃあさ、ゆーくん! デート行こ! 初デート。もちろん、夜まで一緒だから♪」
「はい」
 満面の笑みを浮かべる神楽の手を取り、優太郎は平和になった南月市に歩き出した。
595魔法少女モノ:2008/09/18(木) 20:40:53 ID:Ff6gizM0



以上になります。
ちょっとファンタジー(?)ネタでした。
失礼します。
596名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 20:56:52 ID:0tK2Oz14
>>595
なんという……なんというっ……GJ!!
こんな夜に甘いモノをたらふく摂取させおって!
素晴らしかったです!

あと三組が同じ夜にちゅっちゅしてるわけか……
角砂糖の雨でも降りそうな勢いだな!! ひゃっほう!!
597名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 21:50:55 ID:9XnJT/4v
最近本番ネタがなかったから小休憩が必要なほど甘かったぜ……くはぁぁ……
598名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 23:32:02 ID:14MHO910
ニヤニヤしちゃうぐらい甘いな
599名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 00:12:34 ID:qN4GkAxc
あのさGJだぜ。

あとこの神原作で、アニメ化希望。
600名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 01:18:43 ID:DNSbUFh8
四属性ってことは

風:甘えんぼう
火:ツンデレ
水:クーデレ
土:強情一途

ですねよーく判りまs(ZAPZAPZAP
601名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 03:27:07 ID:T8IgXS3m
次クールは、光と闇属性が加わるんですね
602名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 08:32:05 ID:g3e9P9fO
>>600
何言ってるだ。

風:まとわりつくような甘えん坊
火:情熱的な甘えん坊
水:癒し系甘えん坊
土:むっつり系恥ずかしがりやの甘えん坊

に決まっておろう
603名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 09:12:18 ID:sHNM/mUg
風は作品の通りとして
火:素直ヒート甘えん坊
水:素直クール甘えん坊
土:無口(恥ずかしがり)甘えん坊

あと
光:荘厳さん甘えん坊w
闇:女王様系甘えん坊
604名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 10:39:12 ID:0QeWAK1H
SS化まだー?
605名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 11:09:19 ID:r6T/g31p
つまり、甘えん坊に光と闇が備わり最強に見えるわけか…
606名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 12:57:00 ID:NjWiH4pu
>>603
女王様系甘えん坊が想像できんw
607名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 14:44:54 ID:s9kN+CpH
>>573
亀ですまないが、なんていうタイトルのマンガか教えてくれないだろうか。
608名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 14:56:36 ID:PGu1Q0yo
>>603
その属性を見ると月と木を加えたくなるな

月:妖艶にしな垂れる様でお姉さま系な甘えん坊
木:癒し系甘えん坊?
609名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 15:41:31 ID:YDeAr43V
>>606
口調はドS女王様なのに命令が全部甘えん坊とかw
とりあえず超ナイスバデーをグイグイ押し付けてくる感じ
610名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 16:27:15 ID:7uR2MioK
ツンデレ、というか自分の意志に反して甘えんぼうな電波が降ってきた

変身時
別に好きで甘えてるんじゃないんだから!変身するためにしかたなくなんだからね
甘えるフリと言っても手を抜くと変身できないのよ、もっときつく抱きしめて!


戦闘後
ほら、この格好ままでいるの恥ずかしいんだからさっさと射精しちゃってよ
え?毎回手か足ばっかりで刺激に慣れてきたですって!?
じゃあどうすればいいのよ・・・くっ、口でするの!?
もう・・・今日だけよ、30秒でイかなかったらやめるからねっ!(////)


あとはたのむ・・・
スイートエナジーを吸い取るために、正体を隠して主人公に甘えてくる女幹部とか
611名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 17:37:13 ID:NjWiH4pu
>>609
「さっさと私にあ〜んしなさい!」
「何自分で食べようとしているのかしら?
箸を渡して口を開けなさい!」
「お前は私の椅子よね?さあ胡座をかくのよ」
「早く横になりなさい。私に枕無しで寝ろと言うの?」
「お仕置きが必要なようね。そうね…私が寝るまで
頭を撫で撫でしなさい。反論は聞かないわ」

こんな感じか?w
妄想したら自分でちょっと萌えたw


>>607
オレたま

どういう話かはこちらへ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/comic/1189635921/19-22
612名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 18:31:24 ID:YDeAr43V
>>611
それだw 
ナイスアイディア!
613名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 18:49:49 ID:oyp0lFq4
夫婦茶碗って二人でひとつの大きめの茶碗を使うことだと思ってたんだが、違うんだな……
もしそうだったら食事の度にだだ甘だったのに
614名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 18:54:12 ID:i55mEmWW
>>613
その線で壱つよろしく。。。
615『雷様はあまえんぼ』:2008/09/19(金) 23:49:16 ID:4km0DKHi
 ゴロゴロと音がすれば、激しい雷が鳴り響き雨が窓を叩く。
 何の影響か最近の天候は雷雨ばかり。
 外の様子を見て青年は友人に予定中止のメールを送った。これで何度目だろうか。この夏全く遊べていない。今日は朝から海に行くはずだった。
 外出しようにも、この天気では近くのコンビニに行くので精一杯だろう。
「暇だなぁ……」
 一人ゴロリとベッドと寝転がりそのまま眠ろうとする。が、
「あたしがいるじゃん!」
 突然勢いよく誰かが飛びつく。活発そうな少女だ。十六、七くらいだろうか。
「ヒマならぎゅってしてよぅ」
「何してんだよお前は!」
 青年はすぐに自分の上の少女をどかす。照れているのか顔が少し赤い。どかされた少女は不満げに「もぉ」と、口を尖らせた。
「というかその格好止めろよ!恥ずかしいから」
 少女の服装は虎柄のチューブトップに虎柄のミニスカート。普通なら浮きまくりだが、少女がかなり可愛くスタイルがいいので服装がやらしく見える。
「だってしょうがないじゃん、雷神のユニフォームなんだから」
 少女は雷神、いわゆる「雷様」なのだが、色々あって(一方的に押しかけて)青年のアパートにいる。
「だったらあれどうにかしろよ。外出れないだろ」

616『雷様はあまえんぼ』:2008/09/19(金) 23:50:57 ID:4km0DKHi
 青年は窓の外を指差す。雷鳴が轟き稲妻が走る。雨も以前激しいままだ。
「じゃあさ、ほら、ぎゅ〜って、ね?ほら、遊びに行こうとするばっかで、一度もしてくんないじゃん。だからほら、ぎゅうって」
 「ほら、してよぅ」と言いながら、腕を広げて青年に甘える。
「まさか、お前その為にこの天気を……」
「してくんなかったらずっと天気このままだから」
 少女が少し怒りを込めて言うと、近くの林に雷が落ちた。どうやら本気らしい。
「それは……困る」
 これ以上はマズイと判断したらしく、しかたなく少女の肩をつかんで寄せる。程よい大きさの胸が当たる。そっと背中に手を回すと少女もえへへ、とにやけて青年を抱き返す。
「もっとぎゅってしてよっ」
 もっととねだるが、抱擁は十秒ともたなかった。
「はいもう終わり〜」
「やだ!もっとするの!」
 離れたくないと駄々をこねる少女。
「だめ〜。終わり〜。恥ずかしいから終わり」
 もう駄目だとばかりに青年は少女を突き飛ばす。
「きゃっ」
 しかし、少女には強すぎたのか尻餅をついてしまった。
 男の本能でついスカートの中を覗く。「ノ、ノーパン……!?」
 青年からは少女の秘所がまる見えである。今までスカートの中は見たことはあるが、その時は虎柄のパンツかと思いきや白をはいていた。
 これは刺激が強すぎる。青年には今轟く雷鳴も聞こえない。
 少女の方はやはり恥ずかしいのか、顔がほんのり赤くなった。
「見たな〜。えっちだ〜」
 いきなりの事に呆気にとられた青年は「隙あり、えいっ」と抱きつかれた。
 先ほどよりも密着度が高い。
 またどこかで雷が落ちた。
「ねぇ、してよぉ。ぎゅって、ぎゅぎゅ〜って、して?しようよぉ、ね?」
 潤んだ目。
 赤く染まった頬。
 こちらを見つめて「してよ」と連呼する。
 少女の柔らかさとさっき見てしまった秘所。
 この甘える雷に青年の股間にある避雷針が反応しない訳がなく……。



その日近所の人は、雷や雨の音に混じって奇妙な声や音を聞いたとか聞かなかったとか。




おわり

617『雷様はあまえんぼ』:2008/09/19(金) 23:55:15 ID:4km0DKHi
投下終了です。
初投下なのと携帯からなので、多々変なところがあるかもしれません。
天気が崩れがちなので書いてみました。
甘さが足りてるか心配です。
618名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 23:59:09 ID:S12/mwwp
GJ
雷様が可愛い……
ていうか白パンだと……許せる!!
619名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 00:36:10 ID:JoRJKkQ+
雷神かあ
積極的な甘えが良かった、GJ
620名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 02:07:06 ID:SEyoMUhX
ぐはっ!萌え尽きた…
蝶・GJ
621Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6 :2008/09/20(土) 05:48:57 ID:ctL+xDo/
えー投下します>>298->>299>>390-391の続きです
622Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6 :2008/09/20(土) 05:49:43 ID:ctL+xDo/
付き合い始めて1ヶ月。
私―高木真秀と、隼人くん―仲澤隼人の仲はずいぶん進展した。
すでに何回かデートも重ね、手だって平気で繋げるようになってる。キスはまだだけどね。
隼人くんの手って、大きくて、あったかくて、安心するんだ。えへへ。
・・・ま、まあそれはともかく。最近の私にはちょっとした悩みがあるのです。
それはずばり、彼が私のことを名前で呼んでくれないこと!
私は最初から名前で呼んでるのに、隼人くんだけ呼んでくれないなんてずるいと思わない?
そのことを言ってみたら、
「いや、恥ずかしいから」
って。私のことを夢に見たりしてる癖に、そんなことで恥ずかしがるってどうなの?男の子の気持ちはよく分かんないなあ。
まあ、これも私たちのペース、ってやつなのかも。とりあえずそう思って自分を納得させた。

週末。
隼人くんとのデート。これで通算8回目くらいかな?
いつもの駅前で待ちあわせ。私、この時間が一番好きかもしれない。
隼人くんを待ちながら、その日のデートについてあれこれ空想を巡らす。そうして隼人くんの顔を見ると、すごく幸せを感じるの。
今日はちょっと遅刻気味みたい。今日こそ、名前で呼んでくれるといいな・・・
そんなことを考えてると、突然見知らぬ人に声をかけられた。

「あの、ちょっとお時間宜しいでしょうか?只今こういうアンケートをしておりまして・・・」
「は、はぁ」
やばい、変なのに捕まった。この手のって大体ロクなのじゃないのよね。
あ〜あ、せっかく、楽しい気分に浸ってたのに。始まってもいないデートの出鼻を挫かれるなんてもう最悪。
・・・だんだん怒りが湧いてきた。
ちょっとお時間宜しいでしょうか、って何よ。私は今隼人くんのことを考えるのに忙しいの!そんな時間あるわけないでしょう?
どうやって名前を呼ばせようか、って全力で考えてたとこなの!
そんな感じで話なんかもう上の空で。
「えー、ではちょっとあちらのビルに来ていただけますかね。まあすぐ終わりますんで」
え!?
ちょ、ちょっとやばいって!どうしよう、逃げたほうがいいのかな?これ。
どうしたらいいか分からず、戸惑うことしかできない。やばい、誰か助けて!

「真秀っ!」
駅の方から声がした。
この瞬間、私がたぶん誰よりも、何よりも望んでいた声・・・
(隼人くん!)
「この人と待ち合わせしてたんで。すみませんが、お引き取り願えますか。」
うわ、なんかめちゃくちゃカッコ良すぎ。もう普段の10倍くらい。それに名前!名前!呼んでもらえた!きゃーーー!
そうして浮かれてるうちに、アンケートの男は多少悪態をつきながら無言で去って行った。
「大丈夫か?」
「う、うん。ありがと、ねえカッコよかったよ?」
「え?、あ、いやこんなの当然の務めというか、彼女が危ない目に遭ってたらこうするのが当たり前というか」
少し慌て気味になる。ちょっと追い打ちをかけてみよ。
「ねえ、名前で呼んでくれたよね?」
「う!あれはその・・・勢いでというか、思わずというか」
「ん〜?じゃあ今日はその勢いで、1日中名前で呼んでみようか」
「え!それはちょっと」
「遅刻した上、可愛い彼女を危ない目にあわせたのは誰かな〜?」
「ごめんなさい、呼ばせていただきます」
623Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6 :2008/09/20(土) 05:50:42 ID:ctL+xDo/
こうして、名前で呼んでくれることになった。多少強引なのはこの際気にしない。
そして、実際に名前を呼ばれてみると・・・やばい。
真秀って呼ばれると、何も考えられないほど胸がキュンとして、ときめいて、ドキドキした。
その日のデートは、なんだか脳がとろけそうで、会話のたびにポーっと意識が飛んじゃうっていうか。
真秀、まほ、まほって・・・頭の中を私の名前がぐるぐる回り続ける。名前ってものがこんなに強力だなんて想像もしてなかった。
そんな感じだから、その日の私の行動は後で考えると信じられないないくらい大胆になっていた。

帰りのホーム。私と隼人くんの行き先はちょうど逆。
終始天にも昇るような幸福感に包まれたデートも、あっという間に終わりを告げる。
(今日は人生で一番幸せだったかも・・・ああ、隼人くん、隼人くん、隼人くうん・・・私、生きててよかったな・・・)
「真秀?」
(あ〜、またなまえ、よんでもらえたぁ・・・えへへ、しあわせぇ・・・)
「真秀ってば!」
「ふぇ?」
「大丈夫か?ほら、もう電車来るぞ?」
(あ〜そうか、もうデート終わりなんだぁ・・・え、終わり?)
「やだ!」
「な、何?いきなり。」
「ねえ、キスして」
「え、ここで!?」
「うん。あのね、私が電車に乗ったら、扉が閉まる寸前にキスしてほしいの・・・ドラマみたいに」
「い、いや、人前だしそれは流石にちょっと、っていうか今日の真秀、やっぱおかしいぞ絶対」
「隼人くんがおかしくしたんだよ?ねえ、ちゃんと責任とってよ。ね、お願い」
「あー・・・」
「隼人くうん・・・」
「う・・・」
「はやとぉ・・・」
「あーもう!一瞬だぞ一瞬!それでいいんだろ?」
「ホント!?ありがとう!隼人くん大好き!」
「抱きつくなって!ほ、ほら電車来たぞ」
間もなく、電車が滑り込む。私は乗り込み、他に乗ってくる人がいないのを確認すると・・・目をつむり、唇を向けた。

そして・・・その時がやって来た。
本当に一瞬だったけど、隼人くんの唇の感触。温かくて、とっても幸せだった。
やがて電車は走りだし、私は手を振る隼人くんをぼんやりと見送る。
時間がたつにつれ、意識もだんだん明るくなってくる。
それにしても。人生で最高の一日だったな。名前を呼んでくれたばかりでなく、人前でキスまで・・・キス?

「!?#$%’*+<>>*+?_<???!!!」

思わず声にならない叫びを上げた。
う、うそっ!?まさか私、キ、キス、そ、それもファーストキスを、ひ、人前でっ!?
ってことは、見られた!?他の人たちに、全部!?
「あ、あ・・・」
どうしよう、もう取り返しがつかない。顔が燃えるように赤くなる。
(きゃああああああああああああああっ!!!)
いてもたってもいられなくなり、一目散にその場を逃げ出して先頭車両まで駆け込んだ。
逃げ出す時、傍にいたおばさんの一言が心に突き刺さっていた。

「いいわねぇ・・・若いって」
624Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6 :2008/09/20(土) 05:54:59 ID:ctL+xDo/
以上です

しかしあれだ、金曜深夜に一人寂しくこんな話を書いてると切実に彼女が欲しくなってくる・・・
料理してる最中に後ろから抱きついて悪戯したりしたい
625名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 10:20:48 ID:beJD0qMm
>>624
GJGJ!

・・・俺にも昔そんな甘〜い経験あったっけ(ノд`。)
626名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 10:24:51 ID:uJL/bBSD
MOEEEEEEEEEEEEEEEE


彼女?俺たちの脳内にいるじゃないか
627名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 10:35:38 ID:ihHaivWb
>>624
GJ!初々しくてもう俺総入れ歯だわこれ!

そして今>>626がいいこといった!
628名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 13:30:14 ID:4c2eH31l
>>617
>>624

やっべえ、マジたまんねぇw GJ!!
まったくとんでもないGJ野郎たちだぜ! ホーリーシッ!!
訓練された甘えニストじゃなければ一瞬で砂糖の柱になってしまうほどの甘え!!
訓練されていても脳髄まで甘くなっちまう! まったくこのスレは極楽だぜフゥハハハーーー!!
629名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 17:22:36 ID:/9Nh5qKT
幼馴染はずっと近くに住んでるとツンデレになって
幼稚園辺りで引越して高校で再会したりすると抱きついてきたりして
甘え系になってるのが多い気がする
630名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 19:50:11 ID:SEyoMUhX
ずっと近くにいる
→家族以外で初めて異性として意識する存在であり、
自分とは異なる存在であるが決して嫌いではないということから接し方に戸惑う
→ツンデレの出来上がり

しばらく離れてる
→お互い仲良く接していたことが特に強く思い出として残るため、
再会した時にも無意識の内に当時と同じような関係であることを求める
→甘え系の出来上がり

うん。ものすごく雑な考察だね。ちょっと自分を絞殺してくるよ
631名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 02:10:40 ID:Zo1JN1D8
総じて、そのパターンのツンデレの『デレ』分は
甘えんぼう成分であるように思われるのである
632名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 12:19:38 ID:zXjAYuEG
甘い曲聞きながらこのスレ読むと、血糖値上がりすぎて死ねるなw
633名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 12:36:21 ID:vHcUolwl
ふとこのスレとりぜるまいんとリボーンを混たら
甘えると爆発する甘えんぼうの女の子という想像が。

甘えると心拍数上がりすぎて死にそうな女の子とか、
甘えると頭に血が上りすぎて死にそうな女の子とか、

なんかそんな感じでペナルティ与えたくなってくる。いやん。
634名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 12:38:29 ID:TZS4XOVt
>>632
オススメは?
自分はラムのラブソングがこのスレ読んでからヘビロテなんだ。
635名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 13:00:44 ID:zXjAYuEG
>>634
音ゲーの曲だが、sweet illusion

おししめ
636名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 18:24:21 ID:TZS4XOVt
>>635
ありがとう。
聴いてみた。かわいーなぁあ!
637名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 20:17:38 ID:iT79lsxY
そこであえてこの電波ソングを挙げてみる
エロゲの曲だが、さくらんぼキッス 〜爆発だも〜ん〜
ttp://jp.youtube.com/watch?v=KHh_E_9tUao
638名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 08:55:16 ID:t7Owncq6
発表時点で武器もwsも性能公開されてないし、現在も武器完成の条件は明らかになっていない
それで石買う奴なんているのか

しかもナイズル祭りさせといてサルベ過疎化ウマーなわけで
639名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 13:18:06 ID:3//C9Xox
人妻のおっぱいポロリ
http://avguy.blog61.fc2.com/
640前スレ599:2008/09/22(月) 14:33:16 ID:qS3Nl9ys
皆様、お久しぶりです。
新しいのが出来ましたので、投下いたします。

ってか、今回は少々導入部みたいな感じでございます。
・糖度かなり低い。
・人物紹介っぽい
・エロなし

では、宜しくお願い致します。
641お嬢様は甘えん坊1-1:2008/09/22(月) 14:35:41 ID:qS3Nl9ys
学校からの帰り道、久しぶりに少し寄り道していこうと俺が誘い、俺は彼女の明石香苗(あかしかなえ)と、
久しぶりに市内へと遊びに来ていた。
というのも、ここ最近は、香苗の部活での活躍ぶり(弓道部に所属している)や、家からかされている各種
かぎりない習い事等、非常に忙しい毎日を送っていた事もあり、あまり最近は、デートらしいデートもでき
ていなかった。
というより、二人の時間を持てない事もあって、久しぶりの彼女の部活の休みに合わせて遊びに来ていた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

まあ、この時間を取る事に、香苗がかなり躍起になっていろいろ調整した事は、目にみえているんだけど、
その事を香苗自身が俺からつっこまれる事を望まないので、俺は何も言わないんだ。
でも、別にそんなに無理する必要はないとどうしても思うんだが、しかし、以前も同じような事を香苗に
対して言った時、彼女は非常に寂しそうな顔をしながら、

『戒(かい)君は、私と常に一緒にいたいとか、そういう願望はないの?』
『私は、出来ることなら、戒君とずっと一緒にいたいと常々思ってるんだけどな』

と、歯の浮くようなセリフをどこか拗ねた様な感じで追求された事があって以来、出来るだけ今は香苗自身
がしたいと思う事に付き合うようにしている。

まあ、何故彼女がそんなに忙しいのかっていうのは、単純に言えば香苗がいいところのお嬢様という身分な
んだ。
明石グループと言えば、ここら地域一帯では、かなり有名で、かなり大きな企業グループ。
そんな家の一人娘が、彼女だ。
でもって、香苗の親父さんってのが、また厳しい人であるから、親父さんからかせられてる習い事が基本忙
しい時には、週全て習い事があるって感じなんだ。

で、そんな彼女は学校では、普通に勉強に部活にと、基本力を抜かない子だから、二年生の今となっては、
弓道部のエースでもあるし、勉強も学年トップクラス。
今年からは、生徒会副会長の職務までこなすという、なんともはやな完璧ぶり。
そんな彼女が、学校で人気にならない訳はない。

性格もよく、気持ちよく誰とでも人付き合いも出来る。それは、同性であっても、異性であってもだ。
少しぐらいは、欠点もあってもいいんじゃないかって思うんだけど、敢えてあげるなら、少々恥ずかしがり
屋な面が若干あるかな?ってなぐらいで、外見に関しても彼女は、見目麗しいというもう、なんていうか完
璧なんていうより、ここまでくれば俺は、ある意味変態だなと思わんでもないんだ。
(自分の彼女なんだけどな)

美しい腰近くまではあるんじゃないかって思う艶やかな黒髪は、後頭部で一つにポニーテールにしていてい
る。また、舞う雪にも負けぬ劣らぬ白い肌、特徴的な小さな唇には、とても綺麗な朱が走っている。
でだ・・・これでスタイルも抜群にいいっていうんだから、反則だよな。
胸は、着衣を着ていてもわかるくらい大きいんだけど、形も非常に綺麗なんだ。
で、腰はきゅってしまっていて、足はすらっと長い。
ただ、唯一香苗自身も気にしてるところがあるとすれば、それは背の高さなんだ。
俺はそうは思わないんだけど、香苗自身はもうちょっと欲しかったなあといってた事がある。
といっても、160はあるんだから、十分だよな?俺が、180だからそこが不満なんだと。
しかし、余りにもいいものを持ちすぎてる奴が、さらに何かを望むってのはちょっと贅沢しすぎな気がした
んで、その時はおもいっきり突っ込んでやったのは、いうまでもない・・・。
まぁ、こんな香苗みたさに、他校生すらうちの学校の校門前にやってくるって事があるくらいなんだから、
俺のちゃちな言葉で現すよりは、納得いって頂けるだろうか?
642お嬢様は甘えん坊1-2:2008/09/22(月) 14:36:57 ID:qS3Nl9ys
ようするに、下手な芸能人や、モデルなんて相手にならない美貌と雰囲気を持ってる、ほんとになんていう
のか、同性の子がこんな子になれたらいいなと思い浮かぶ理想をそのまま形にしたような子らしい。
(この意見は、同級生の友達から聞いた。大げさなと思えないところもまたすごいとこだ)

そんな完璧な奴だから、入学してから、二年にあがった現在も男子(少しは女子も混ざっていたとは、あと
で聞いた話)からは、絶賛恋の告白受付中状態なんだ。
え?お前と付き合ってるのになんで受付中なのかって?
まあ、そこは察してくれ・・・。
世の中、真実を認めたくない人間ってのは、たくさんいるんだ・・・。
俺も、奴らと同じ立場なら、同じような反応してたかもしれんしな・・・。

それは、そんなスーパーウーマンな彼女と付き合ってる俺、御堂戒(みどうかい)は、うん。
どこにでもいる普通の高校生なんだ。
部活はやってないし、成績も平凡、運動も人並み、容姿に関しても同じ。
まあ、ちょっと自慢になるものがあるといえばあるんだが、余り人に誇れるものでもないので、これはおい
ておく。
と、まったくほんとに、ごく普通の高校生の俺なんだから、誰もがこのある意味衝撃的な事実を認めたくな
いという思考が働いても仕方がない。
だって当事者である俺も信じられないんだから、人の縁ってなものは、どこでどんな縁があるのかわからな
いもんだな。

「戒君。久々に一緒にいるのに、心ここにあらずなのは何でかな?」

と長々と、そんな事を考えていたら、横におわす彼女のその綺麗な顔が少々ふくれっつらになって、俺を見
上げていた。
いかん、いかん。ご機嫌を取り戻さなければ。

「いや、そんな事ないぞ。俺も久々に香苗と過ごせて十分に楽しんでるぞ」
「まあ、いいけどね」

途端に慌てて、おろおろする俺の反応を十分堪能したのか、苦笑を浮べつつ、香苗がそういう。
そして、そういう時に何故だか、

『ぐう〜・・・・・・・・』

かっこ悪いことこのうえないのだが、沢山の飲食店の店先から漂ういい匂いに、俺の腹が無常にも反応しや
がった。
643お嬢様は甘えん坊1-3:2008/09/22(月) 14:38:06 ID:qS3Nl9ys
「アハハ、もう戒君は、ほんとに見ててあきない人だね」

百面相の如くおろおろといろんな表情を、香苗に向かって変えていた俺にそう香苗が反応する。

--- なんだかなあ〜

俺も、最終的には、自分自身に苦笑を浮かべながらも、自身の正直な反応そのまま従うことする。

「香苗、そのかっこ悪いが、どうやら腹が結構自己主張を始めてきたから、どこかその辺の店で食事といか
ないか?」

と、軽くのたまう俺に、香苗はむっと、少し小さな口をとがらせ、顔を左右にふるふると振り、否定の意を
示す。
それから、軽く俺の制服の袖口を掴み、視線を下に落としつつ、こんな事をおっしゃられた。

「戒君と外でたくさん遊ぶのも、一緒に食事するのもいいんだけど、
時間は有限だし、本来の私のしたい事にはいつ時間さいてくれるのかな?
わかってるはずなのに、戒君はやっぱり少しいじわるだね・・・」

徐々に声のトーンを落としながら、俺にしかわからない声で主張する。
そして、そのまま落としていた視線を再度、俺の方へ見上げるように向けてくる。
その仕草、表情が、余りに可愛らし過ぎて、俺の動機がかなりやばい状態に一気に跳ね上がる。

--- なんだ、このやばさ・・・意識してない分、大変たち悪いんだよな・・・

俺は、そんな事を思いつつも、香苗が何を言いたいのかを察してやる。
しかし、今日は何だか無駄にからかわれたり、俺の気持ちを勝手に揺すぶったりしてる香苗に少しでもお返
しをしてもいいだろうと自分に言い聞かせて、とぼけた振りを続ける。

「でもさ、食欲は、人間の三大欲求の一つだ。本能を満たしてやる事もとても大事な事だぞ。
時間は、確かに有限だけど、香苗は今日は、習い事も、全て何もないんだろ?
だったら、時間はまだまだあるし、付き合ってくれてもいいんじゃないか?
なんだかんだで、外で俺達一緒に遊ぶのも結構稀だしさ?」
と、とってつけたような事をいいながらも、戒の顔は非常にいけずな顔になっている。
別に香苗をいじめたいわけでは、ないんだけど、普段の生活の中で余りみれない香苗の反応をこの際、存分
に楽しんでみたいと思うのは、よくないことだろうか?いや、いいはずだ。
これは、ある意味、俺だけの特権だし。
そんな事を思いつつ、香苗がどう反応してくるのかを、細かく観察していると、

「戒君・・・。ならこれでどうかな?
これから、スーパーに寄って材料を買って、戒君の好きなものをちゃんと作ってあげるから、今日は戒君の
家にいこう?ねっ?」
少々俺の言葉に考え込んだ末、ある程度の妥協があったのか、そのような意見を香苗は言う。
何やら、見ていて香苗はもう必死の様子だ。
まあ、今日久々にデートしようと俺が誘った時点から、最終的にはこうなると思っていたんだが、余りにも
わかりやすすぎる、香苗の誘いに俺は苦笑を浮べずにはいられなかった。

「そんなに、早く引きこもりたい?」
「ち、ちがうよ・・・・・・、引きこもるって・・・・・・、戒君わかってるはずなのに、何で今日はこんなにいけずな
の・・・」
「い、いや、そういうわけじゃないけどさあ」
「私、このままじゃ我慢できなくなっちゃう・・・」
可愛い口を、むぅ〜とまっすぐに引き結んで、ちょっと怒ったような表情を浮べながら、俺を香苗はまじま
じと見つめてくる。
まあ、どんなに我慢できなくなっても、香苗がここで出来る精一杯の事というのは、今のように俺の袖口を
掴みつつ、俺に嘆願する事だけだってのは、俺自身もわかってはいるので、これ以上我慢させちゃうのは、
確かに少々可哀想な気が俺もしてきた。
なので、ここら辺で、いけずを言うのをやめる事にする。
644お嬢様は甘えん坊1-4:2008/09/22(月) 14:38:41 ID:qS3Nl9ys
「んでは、香苗様のおいしい晩御飯を期待しつつ、帰宅する事としますか?」
「うん。何か我侭いってるみたいでごめんね」
「あやまるなら、言うじゃありませんよ、このお嬢様は・・・」
「だって・・・」
「あ〜、もういいから、俺も香苗の反応が楽しかったから、いじめてみただけなんだし、謝るのはお互いな
し、な〜〜〜〜し!それより、香苗の料理はうまいからな。晩御飯期待してる」
「うん!」
と、言うと香苗は見ただけでわかる満面の笑みをその場で浮かべ、俺の袖口を力いっぱい引っ張るように、
まずは、晩御飯の材料の買出しに、駅前のスーパーまで二人で向かった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

俺の家前の坂を、香苗と二人で横に並びならが上りつつ、少々古めかしい門構えの一軒家が見えてきたとこ
ろで、香苗は、俺が持っていたスーパーのビニール袋をさっと奪い、駆け上がっていく。
俺は、香苗のくくっている綺麗な髪の毛が、振り振り左右に揺れる後ろ姿を眺めつつ、苦笑を禁じえなかっ
た。
後ろから彼女の姿を見てるだけでも、普段の彼女からは余り見られないぐらいに、うきうきと浮かれている
さまを感じ取れるから不思議だ。
まあ、それは普段の香苗が、結構何事も淡々とこなしていくからでもあり、気持ちや、感情をすっと表す事
のが、稀であるから。
でも、別にクールに振舞って、感情を抑えているとかそういうわけじゃないんだ。
世の中には、何でも要領よくこなせる人間ってのがいるもので、彼女は特にその辺が抜群にうまかった。
だから、それらの一連の行動が、どうも彼女をしらない人間にとっては、そういう風に見える要因になって
るんだろうと、俺は思う。

--- 俺も最初はそう思っていたからな・・・。

香苗と正面きって見つめあうあのきっかけがなければ、今、俺もたぶん友人連中が感じるように香苗を見て
いたんだろうな〜と、思わずにはいられない。
だからこそ、香苗が実は、結構感情の起伏が激しかったり、嫉妬深かったり、少々我侭なところもほんとは
あるとかを知るたびに、ほんとに新鮮な気持ちになれるのであって、ほんと付き合ってて、一人の人間とし
てあきない奴なんだ。
そんな以外な香苗の内面の中でも、俺の気持ちを完全にノックアウトするほどの破壊力を持っていたのが・・・

家の門を二人でくぐり、俺が門を閉めきると、ぴとっと俺の背中に香苗が張り付いてきた。

--- あちゃ〜、今日は早いな。まあ、それだけほんとに我慢させたってことなの・・・かな?

しかし、背中にあたるとても柔らかいたわわと実っているものが、押しつぶさんかぎりに押し付けられるこ
の体勢は、俺の理性をある意味簡単に根こそぎひっこぬこうとするから、たちが悪い・・・。
そんな、俺の心の葛藤には気付いているのか、いないのか、何も言わないでぼっと突っ立て入るように見え
たからなのか、この状態を肯定の意と取ったのか、香苗は一度スーパーの袋を地面に置くと、改めて、自分
の両手を、俺のお腹前に回しつつ、さらにギューと後ろからしがみついてくる。
「ぎゅー♪」
なんて言葉が、自然に口から漏れている事に彼女は気付いているのだろうか・・・?
顔は、俺が前に回ってるから見えないが、いつもの彼女と一緒であれば、顔を真っ赤にしつつも、幸福そう
な素敵な笑顔を思い浮べているのだろう。
しかし、やばい、ほんとにやばい!
押しつぶされている、彼女の胸の弾力がリアルに俺の脳内に訴えかけてる!
『私の胸は、すごいぞ〜〜〜〜〜〜〜♪』
みたいな主張が!
いや、馬鹿丸出しで悪いが、これはこの経験をしてみないことには、誰にも俺と同じ同意を取るのは難しい
とは思うんだけど、ほんとにはんぱないんだ・・・。
現に、俺の下半身は、ものすごく正直に自己主張を始めていく・・・。
645お嬢様は甘えん坊1-5:2008/09/22(月) 14:39:24 ID:qS3Nl9ys
--- くっ、このまま簡単に篭絡されてたまるものか!

いつも、簡単に落ちてしまう俺は、自分に強烈な気合を入れ、一先ず香苗が満足行くまで付き合うことにする。
でも、たまらんのは仕方ないんだがな・・・アハハハ。

何も反応しない俺に対して、香苗がどう思ったのかは、わからないが、何やら背中辺りが生暖かくなってきた
ような気がするので、何とか首を回し香苗の状態を確認しようとしたら、彼女の綺麗な尻尾が上下に微妙に揺
れているのがわかった。

「う〜ん・・・香苗さん?」
「ふぁ〜い?何かな?」
「今日は最初から、ぴっち上がってますね・・・?」
「何のことでしょうか?」
「いや、もうフンフンし始めてるで・しょ?」
「何か、言い方がいやらしい・・・」
「いや、いやらしいって、実際香苗がやってることじゃないか!」
「だって・・・」
「だってなに?」
「さっきから、なんだ、かんだで戒君私のことすっごく、すっごく、すっごくじらすし!」
「いや・・・」
「最近はなんだかんだで、学校では学校でちょっとよそよそしい感じだし!」
「いや、クラス離れたしね・・・」
「私が、戒君限定のものすっごい甘えん坊なのわかってるはずなのに、そんな態度なんだもん!我慢も限界に
くるよーーーーーー!」
「いや、そこ思いっきり断言されましても・・・」
「と、とにかく今日は、沢山甘えるんだから!戒君が、私を忘れられなくするくらい・・・///////」
最後は、声が少々か細くなっているのが、やっぱり言ってて恥ずかしい思いがあるようで、尚更破壊力が増して
るのは、気のせいでございましょうか?
そして、香苗はまたまた、背中でフンフン、フガフガ言い出すしまつ・・・。
言葉では、まだ少々抵抗はあるようだが、行動に移すのには、全然彼女の羞恥は発動されないようで・・・。

そう、ここまでの行動と、彼女の発言からわかるように、彼女は、とてもとても普段からは、想像出来ないほど
の甘えん坊であるのでした。しかも、俺限定らしい・・・。

くっ、ちょっとまってくれ、香苗を忘れられなくするだって?
そんな生半可なものではないくらい、俺も彼女にいかれてしまってる状態なのに、さらにそれを強化しようと
いうのか!!!
ただでさえ、彼女が普段とてもとても忙しくしているのを俺は知ってるし、少しでもそんな彼女の負担になりた
くないから、俺自身普段はブレーキを掛けているんだぜ!
それをぶち壊そうというのですか!あなたは!

と、そこまで考えた時、ここがまだ玄関先であることにやっと気付いた俺だったのでした。
646お嬢様は甘えん坊1-6:2008/09/22(月) 14:40:30 ID:qS3Nl9ys
「おい、香苗!」
「フガフガ・・・フンフン・・・きゅー」
「か、香苗さん?」
「スンスンスンスンスンスンスン・・・」
「香苗ちゃ〜ん、お願いです、正気に戻ってください〜」
「いい匂い、やっぱり戒君のにおいは、落ち着くね。毎日この匂いに包まれて生活したいな・・・///////」
「こら!!!!嬉しい事いって自分ではずがしがってんな!」
「ふぇ・・・!?あれ、聞こえてた?・・・・・////////」
「はあ〜・・・、少しは正気に戻ったか?」
「私は、いつでも正気だよ」
「・・・」
「うっ、その沈黙は何かな?」
「いや、説明しても、多分理解頂けないから、その努力はやめておこうってか、正気に戻ったのなら、少し
状況を思い出してはいだだけないだろうか?」
「えっと・・・?」
「ここは、まだ玄関」
「うん。」
「でもって、俺は大変お腹がすいております。」
「うん。」
「うんって・・・まずは、俺の欲求を満たしてはもらえないだろうか・・・?」
「え〜」
「え〜って、もう最初の目的からかなりかけ離れているように感じるのは、俺だけなのしょうか?香苗さん?」
「私の目的は、今現在進行形だから、問題なしだよ!」
「がー、ってか、相も変わらずなんで、俺ん家に来たら、君はこんなにキャラが変わってくるんだろうね?」
ため息を少々つきつつ、俺がつぶやくと、
「ごめん、ごめん、嘘だよ。時間はまだまだたっぷりあるし、さてご飯でもつくりますか♪少しは戒君成分の補給
も出来たしね♪」
「お願いします;;」

というと、やっと俺を解放してくれた彼女は、下においてあったビニール袋を掴むと、俺の前に回りそのとてもと
ても、晴れやかな笑顔を俺に向ける。

「しかし、真っ赤だなw」

俺はやっぱりというか、予想通りの彼女の行動とは正反対な彼女の羞恥がにじみ出ている顔を眺め、おでこをつん
つんしながら、彼女に告げる。
647お嬢様は甘えん坊1-7:2008/09/22(月) 14:41:02 ID:qS3Nl9ys
俺はやっぱりというか、予想通りの彼女の行動とは正反対な彼女の羞恥がにじみ出ている顔を眺め、おでこをつん
つんしながら、彼女に告げる。

「うるさいなー、仕方ないでしょー/////」

香苗は、これでもか!というぐらいさらに真っ赤になりつつも、小さな口をとがらせつつ、わざとらしい怒った顔
を作り、ビニール袋を後ろに回し、俺に反論する。

『ちゅ・・・』

そこにそっこうの早業で、少々強引に彼女の顎を上に向かせ、唇を奪うなんて事をしてみせる。
これぐらいの、反撃はあってもいいだろう。
まだ、収まらない俺の下半身分の責任を少しは取りやがれ!

「ぐっ!」
彼女は、まだまだ、顔を赤らめつつ、俺に向かって驚いた顔を向ける。
しかし、なんというか、とても幸せそうな顔をちょっと向けて、
「そんな強引なところもいいけど、短いよ・・・」
と、予想の斜め上の反応を見せやがるから、なんともはや・・・。
「もっと・・・」
そして、普通にさらなる欲求を正直に口にする。
「うん、俺の腹を満たしていただけたら、本日は沢山のリクエストにお答えしますよ、姫様」
しかし、俺はこの場で華麗にスルー!
「ほんといじわるなんだから・・・モウホトントニガマンデキナイノニ・・・」
彼女は、ぶつぶつと微妙に俺に伝わる音量で、いいながら玄関に振り向くと俺より先に、ささっと、俺の自宅に入って行く。

今日は、何だかとんでもない事になりそうな予感がしながらも、俺も後を追っていくのでした。

<< 続く・・・? >>
648前スレ599:2008/09/22(月) 14:44:14 ID:qS3Nl9ys
現在のところは以上でございます。
うむ・・・、クオリティ低いのは、勘弁してくだしあ

んでもって、<< 続く >>としたからには、続きしっかり書きますとも。
需要なくともw

今度はしっかり、エロ書いて持ってきますw
できれば、少々早めにもってこれるように致します。

では、では、お粗末様でした。
649名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 16:37:32 ID:p344Q/t8
いいよー!すげーイイ!!
650名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 17:38:42 ID:8QV1Sowf
こ、これで糖度かなり低めだと・・・?!
651名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 18:16:07 ID:yrDBOTb4
需要がない?何を馬鹿なことを
SS呼んでたときの俺のだらしない顔を見たら需要ありまくりなのは一目瞭然だぜ
652名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:42:06 ID:um4e0cYV
こ、これは…

(^p^)

知ってるか?
入れ歯だって虫歯になるんだぜ…
653名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 21:48:44 ID:Xwu99Nuo
前の作品は読んでないけど、続き楽しみにしてますよ
早速ハミガキ粉買い込んでこなくては
654名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 22:00:16 ID:yl+4vd2P
ちっくしょう序盤の甘さ控え目な空気に騙されたぜ!

歯がボロボロだ!
655名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 23:34:40 ID:v/JM4GEu
ホトントニ…?
656名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 00:00:31 ID:OsRrJ/MM
後半の畳み掛けるような甘々ぶりと来たら…

糖尿になったらどうしてくれる!!
657名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 01:36:03 ID:8PHQOv9I
おいおい糖が尻からそのまま出て来たんだけどどうしてくれんの?
658名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 09:22:18 ID:BcENh91l
抱きつき+スリスリ
659名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 09:51:28 ID:exHC/mFT
相手限定の匂いフェチとかたまらん!
660名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 13:15:01 ID:oGpUH3AX
>>659
というか相手ならなんでも好きみたいなのも良いよな
661名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 14:19:14 ID:2wAwXlHw
>>657
食え
662前スレ599:2008/09/23(火) 14:23:11 ID:KGdvh5Ku
>>657
飲み干せ
663魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:35:27 ID:nzzg26cS
「キ、キスしなさいよ」
 長い髪をポニーテールにまとめた、いかにも活発的な少女である。平時なら活発さと
気の強さを併せた少女であろうことは想像に難くない。
 ただ頬を真っ赤に染め、首筋まで朱をさしたように赤い少女には普段の快活さはな
かった。瞳は完全に羞恥一色で今にも泣き出しそうな雰囲気すらある。
 指先をもじもじと動かしながら、ちらちら目の前の少年をうかがう。
「んー、どうしよっかなぁ……」
 意地悪く答えたのはまだ若い少年だった。年は少女とさほど変わらないだろう。しか
し、悪戯っぽい笑顔を浮かべる顔とツンツン短い髪がまだ少年の幼さを象徴しているよ
うだった。
「あ、あんたは事の状況を分かってるのっ!! 早く変身しないと大変なことになるの
よ!!」
 少女……穂村さやかは魔法少女だった。
 異世界よりの侵略者『侵魔』や世界征服を狙う狂科学者たちから南月市を守るその
ための存在が魔法少女だ。
 さやかの変身するスイートフレアも魔法少女の一人だった。
 肌にフィットしたコスチュームに炎を模した薄赤色のベールをまとう。長大な魔法剣を
携えた、魔法少女である。
 南月市最強の火力を誇るスイートフレアであったが、彼女にはある致命的な弱点が
あった。
「私は、あんたといちゃいちゃしないと変身できないのよっ!!」
 魔法少女スイートフレアの最大の弱点、それは『三分間いちゃいちゃしないと変身で
きない』ということだった。
664魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:36:11 ID:nzzg26cS
「本当かぁ〜、さやかただ俺にキスして欲しくて言ってるだけとか」
 意地悪く笑いながら少年……間宮雄二は言う。
「そんなわけないでしょ!! な、な、な、なんで私があんたなんかと!」
「それに、ほら別におまえが変身しなくても大丈夫だろ。ほかにも仲間いるんだろ? ス
イートウィンドとか」
「仲間はいるけど、戦力が多いことに超したことはないでしょ、だいたい、あんたは……」

 ちゅ

 掴みかからんばかりで迫るさやかに雄二は素早く彼女の唇を奪っていた。
「んぅん、んんっ!」
「油断大敵だぞ、まほーしょうじょ」
 ひとしきり唇を味わった後、雄二はさやかの頭を撫でる。
「い、いきなり何するのよ!」
「キスしろっていったのはお前だろ?」
「うぅ、そりゃそうだけどぉ……」
 真っ赤な顔でしどろもどろになりながらもさやかは鋭い眼光を雄二に向ける。雄二に
とっては幼い頃から何度も向けられてきた視線だ怖くもなんともない。
「んー」
「うわっ……髪がぁ、髪がぁ」
 無造作にわしゃわしゃとさやかを撫でる。
 懸命に不機嫌そうな顔を作るさやかだったが、いかんともせん口元は今にもにやけそ
うだった。
665魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:37:12 ID:nzzg26cS
「もう変身できそうか?」
「あ、頭を撫でられたくらいで変身できるわけないでしょ!! ちゃんとそのしてくれない
と!!」
「ん? あと何すればいいんだ? セックスとか?」
「それは後で変身を解くときに……って、ちが、ちがう! そーじゃなくて、もっとキスし
てくれたりぎゅ、って抱いてくれないと変身できないのよ! ほ、本当はあんたとなんか
こんなこと……」

 ちゅ

 不意打ちの二回目。
 驚きで目を丸くするさやかに雄二は笑ってしまいそうになる。
「これでいいか?」
「うー、うー不意打ちずるいわよ。ひきょーもの!!」
「じゃあ宣言すればいいのか? 今からキスするって」
「そんな恥ずかしいことできるわけないでしょ!! キスするならそれなりのムードって
ものがあるのよ!」

 ちゅ

「まだ変身しないなぁ……」
「あ、あんたはぁ〜〜っっ!! いい加減にしないと……」
 キスをされ憤怒と羞恥でさやかの肌は真っ赤に染まる。本人は今にも火を吹かんば
かり怒っているつもりだが……雄二にとってはただむくれてるだけだ。
666魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:38:15 ID:nzzg26cS
「ん? もうしなくていいのか?」
「ま、待ちなさいよ! まだ変身してないでしょ! ほら、もっとしっかり抱きしめてキスし
てくれないと」
「恋人同士みたいに?」
「そ、そうよ!! 私はすっごい不本意だけどそうしないと変身出来ないし、つまり南月
市の平和も守れないのよ!」
 やたらとむきになって手を振るさやかにもう雄二は浮かんでくる笑みを押し殺すことは
出来なかった。
「な、何がおかしいのよっっ!!」
「い、いや別に……」
「こ、こうしてる間に街は」
 たぶん、スイートウィンドの手によって守られているんだろうなぁ……。
 最速の魔法少女のことを思い出しながら雄二は内心つぶやく。
 事件の現場が近いならまだしも、今回騒ぎが起きている場所とは距離がある。特別
フレアが出向く必要も無い。
 それはさやかも分かっているはずで……おそらくは『口実』なのだろう。
(つまり、今日はさやかを散々いじれるってことだよな)
「さやか」
 顔を引き締める。雄二は最大限に真剣な顔をするとさやかの肩をそっと掴む。内心の
思いとは完全に別で雄二はまるで恋人にするかのような優しさでもって彼女に触れる。
「え、えぇ!」
 そっと目をつむり唇をさやかに近づけていく。さやかの顎に添えた手は優しく彼女を上
向かせ……そしてさやかはゆっくりと目を閉じていく。
 さやかが望んだようにまるで恋人同士の口付け。
 湿った唇が重なり合った瞬間、さやかの衣服が一瞬で魔法服への生まれ変わる。
667魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:39:00 ID:nzzg26cS
「もういいか?」
「ま、まだパワーが全然溜まってないんだから。も、もっとキスしなさいよ! 不意打ち
じゃなくてちゃんとしたやつぅ!!」
「りょーかい、じゃ目閉じて」
「う、うん」
 再び触れ合う唇と唇。乱暴に腰を抱くと、さやかは驚きで身を固くする……雄二はそ
れにはかまわず奪うようにさやかの体を抱きしめた。
「んうん……ゆうじぃ……」
 うっとりとつぶやくさやかの口をさらに塞ぐ。少々乱暴に舌を差し込んでいってもさや
かは小さく声をあげるもののそこには嫌悪や拒絶はなかった。むしろさやかの方もおず
おずと自分の舌を雄二に絡めていく。
「ん、こんなものかな」
「ふぇ」
 雄二は離れると二人の間に唾液が糸をひく。さやかはちょっとだけ残念そうな表情で
雄二を見た。
「変身もしたしパワーも溜まった、だろ」
「そ、そーね。これ以上侵魔に好き勝手させるわけにもいかないもんね!!」
 目に見えて残念そうな表情を浮かべ、さやかは雄二を見続ける。
「??」
「そ、そのなんか言うこと無いのっ!!」
「言うこと?」
「私今から戦いに行くのよ! 『頑張れ!』とか『気をつけろ!』とか幼なじみを心配する
言葉のひとつでも無いの!」
 ああ、そういうことか。
 何かを待っているようなさやかに雄二は最初に頭に浮かんだセリフを口にする。
668魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:39:41 ID:nzzg26cS
「さやか、愛してる」
「っっっっっ!! な、何言ってるのよ!! そ、それはつまり幼なじみじゃなくて、あの
その、えっと!!」
 何が起きたか分からないように目を白黒させているさやかに雄二は笑いながら続け
る。
「う☆そ☆ だけどな」
「…………」
「…………」
「ゆうじのバカァ!! 根性わる!! 人の気も知らないで!! バカバカバカバ
カっっ!」
 完全に拗ねてしまったようにそっぽを向くとさやかは魔法の力で空へ浮かび上がる。
もう全てが終わっているだろう事件現場に向かい飛び立つ魔法少女に雄二は後ろから
声をかける。
「ちなみに……」
「?」
「嘘って言ったのが嘘だけどな」
「っっっっっっっっっ!!!!」
 背中から炎にも似た光の翼をまといスイートフレアが飛び立っていく。
 顔が真っ赤になっていたのは、おそらく魔法じゃないなぁ、とのんびりした感想を抱き
ながら雄二は魔法少女を見送っていた。
669魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:40:23 ID:nzzg26cS
「た、ただいまぁ……」
 雄二がベッドに寝転がりながらのんびりと本を読んでいると窓が開き魔法少女が入っ
てきた。
 スイートフレアだった。
「ずいぶん早いな」
 この部屋からさやかが出て行ってからまだ十分ほどしか経過していない。スイートフ
レアの飛翔速度を考えると行って戻ってきただけの時間だ。
「神楽ちゃんがやっつけてたから……って、雄二なんで私の部屋のベッドで寝てる
の?」
「ヒマだったから、どうせこの後するんだし」
「すすすす、するって」
「変身を解くためにセックスするんだろ?」
 起きあがり読んでいた本をどかしながら雄二は無感情に言った。
 『精液を浴びなければ変身が解けない』。弱点とも言えるスイートフレアの特性だっ
た。
 つまり魔法少女に覚醒し、変身をした回数が雄二とさやかがしてきた回数でもある。
「あのねぇ! そんな臆面もなく言わないでよ!」
「やることは変わらないぞ」
「私は別にやりたくてやってるんじゃないのよ! 仕方なく、仕方なくなんだから! あ
んたのこと好きとか別にそんなのは無いし!」
670魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:40:59 ID:nzzg26cS
「じゃ、やめるか?」
 さやかの返事は分かっていて、雄二はわざと聞く。何しろ今日はさくやをいじる日だと
決めていたから。
「そしたら変身解けないじゃない! 私の正体をこれ以上誰かにばらすわけにもいかな
いし、あんたしかいないのよ!」
「実はな……」
「え?」
「やらなくても済むように精液をビーカーに保存しておいたんだ」
 精液を浴びる、ことが変身を解く条件ならば事前に取っておいた精液でも変身は解け
るのではないだろうか? 試したことはないが試す価値はあるはずである。
 もっとも実際はそんな準備はしていない、たださやかを弄るための方便だった。
「えぇえ!」
 間違いなく残念そうな声でさやかが叫ぶ。
「でもそんなの効果ないかもしれないし」
「試す価値がないわけじゃないだろ」
「え、えっと、ええっ!」
 さやかからすれば雄二にえっちをねだれる唯一の機会。今は変身という理由で雄二
に抱かれることが出来ているがもし保存した精液で変身が解けてしまうのならその機
会は失われてしまう。
「で、でも、その……」
「素直に言ったら、さやかの好きなように抱いてやるぞ」
「え?」
 何故か優しい笑顔で語る雄二にむしろきょとんとした顔でさやかは見返す。
「好きな……ように?」
「ああ」
「え、えっとぉ……」
671魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:41:42 ID:nzzg26cS
「さやかの好きな体位でしてやるぞ」
「え、そ、そんな」
「キスも好きなだけしてやるぞ」
「じゃ、じゃあそれで!」
「それって?」
 意地悪とは分かっていても雄二はあえて聞いた。真っ赤な顔でもじもじしているさや
かを見れば、言わざるをえない。それは仕方ないことだった。
「具体的に言ってくれないとな」
「っっっっっ! 雄二のバカ! 意地悪!!」
「知らなかったのか?」
「……うぅ……バカバカバカ」
「で、どーする?」
 何度も雄二に救いを求めるような目でちらちらと伺うが、雄二はもちろんそんな視線に
動じるわけがない。むしろ、もじもじと素直になれない本音と羞恥で悶えているさやかを
見るのが大好きだった。
 言わなければ雄二は決してしてくれない……そんなことはさやかは分かっていたが
口に出す決心がついてのはある程度時間が経ってからだった。
 やがて、おずおず小さな声で雄二の服の裾を握りながらさやかが言う。
「あ、あのえっちしてほしい。後ろからするとかそんな意地悪しないで、正面からぎゅっ
てして欲しいし、ちゅーもいっぱいして欲しいし、えっちが終わったら一緒のベッドで優し
く抱きしめてほしい……」
 今にも消え入りそうな声だったが、雄二にははっきりと届いていた。
「ずいぶんと注文多いな」
「素直に言ったら好きにさせてくれるって言ったでしょ!」
「ああ、もちろん」
672魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:42:23 ID:nzzg26cS
「んぅん、雄二ぃ……」
 魔法少女の衣装のまま雄二はさやかを押し倒していく。
 途端さやかは幸せそうな声をあげ、雄二の唇を求める。一度スイッチが入ってしまえ
ば、素直になれないさやかはどこかに消え積極的に迫ってくる。
「はん、ちゅ……あぁ、うぅん……ゆうじぃ……好き……」
 雄二の身体を抱きしめながらむさぼるようにキスを繰り返す。雄二もさやかに負けじと
舌を差し込み彼女の口内をなめ回す。
「さやかは正面からして欲しいんだったよな」
「うんっ、うんっ! 恋人みたいに……優しくしなさいよ」
「りょーかい。別にほんとに恋人になってもいいんだけどな」
「ふぇ、ふぇ! そ、それじゃあ、ひゃん!」
 続く言葉を遮らせるように雄二はやや乱暴にさやかの乳房を握り。手にちょうど収ま
る程度の大きさのさやかは雄二にとって馴染んだものだった。
 変身を解くたびに触れ、どうすればさやかが快感を得るのかは雄二には分かってき
た。二つのふくらみを丹念に愛撫しながら雄二はさやかの快感を引き出していく。
「うん……はぁ、雄二ぃ……さっき言ったことぉ、ひゃん!」
 雄二はさやかの下腹部にも手を伸ばし、優しいタッチを加える。スカートをまくって触
れるショーツのうえから微細な刺激を続けた。
「あぁん、雄二ぃ……」
「素直に言ったからちゃんと優しくしてるぞ」
「そ、そうじゃなくてぇ……恋人になっていいって……」
「そんな分かりきったこと言わないぞ」
「分かりきったことって……」
673魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:43:15 ID:nzzg26cS
「さやか。そろそろ入れるぞ」
 腰を持ち上げショーツを抜き取りながら雄二が有無を言わさず断言する。雄二の愛撫
によりさやかの秘処には潤いがあった。
「うぅ、雄二強引……ちっとも優しくないじゃない!」
 口では文句を言いつつもさやかはそっとスカートをまくり、雄二が挿入しやすいように
体の力を抜く。
「い、いれる前にキスくらいはしなさいよっ!」

 ちゅ

「んん……」
 挿入の瞬間のあえぎ声は雄二の口の中に響いた。熱い存在がさやかの体の中に挿
入される。
(あぁ……)
 雄二に口付けをされながらさやかは快感と幸福感に満たされていた。
 キスとセックス。
 大好きな人と繋がっている感覚が甘い痺れをさやかにもたらしていた。
「あぁ……雄二ぃ、雄二ぃ!」
 雄二の背中に手を回し、存分に体を押し付ける。離れない離れたくない。そんな思い
がさやかにあふれていた。
674魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:43:57 ID:nzzg26cS
「さやか、好きだよ」
「っっっっ!!」
 完全な不意打ちだった。
 大好きな人の声が優しく耳元でささやかれた。その瞬間さやかの身体が小さく震え
る。
「さやか」
「っっ!」
 すべてを見透かすような雄二の声にさやかは頬を染め身を固くする。
「ちょっとイちゃった?」
「っっ!! うるさい! うるさい! あんたが耳元でそんなこと言うから」
「好きだよ」
「っっ! ひゃん、耳噛むなぁ」
 再び愛を囁かれ、耳たぶを甘く噛まれる。
 雄二によって開発されたと言って間違いないさやかの体。弱点は全部雄二が知って
いた。
「じゃあ、もう耳はやめて欲しいと」
「別にそういう意味で言ったわけじゃないわよ! ただ急に、ひゃん!!」
 意識がそれた瞬間、雄二は腰を打ちつける。唐突な刺激にさやかはなすすべ無くた
だ声を漏らすしかなかった。
「さやかはこっちのほうが良い、と」
「雄二のバカ! 意地悪ッ!」
 さやかはちょっと涙目になりながら抗議をする。もっとも変わらずさやかの中を擦り続
ける雄二には効果が無いようだったが。
675魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:44:36 ID:nzzg26cS
「あぁ、ひゃん! 雄二ぃ、このままじゃまた私だけぇ……」
「好きなだけイっていいぞ」
「やぁ、やぁ! 雄二と一緒がいいの! 雄二に私と一緒にイって欲しいのっ!」
「りょーかい。じゃあ、頑張って」
 言うと同時に雄二はさやかの体を知り尽くした動きで抽挿を繰り返す。泣きたくなるほ
ど的確な快感にさやかはただ矯声をあげるしかなかった。
「あぁ! はぁ、うん! っ! 雄二ぃ、ちっとも頑張らせる気なぃ! そんなぁ、激しい
よぉ!!」
「そんなこと言っても俺も実は限界だけどな」
 雄二を離すまいと何度もヒクつく膣内の甘い刺激に実は限界が近かった。今にも暴発
しそうな射精感は肉棒の先端でギリギリの状態で溜まっていた。
「い、一緒に?」
「ああ」
 ぱっちりとした目に涙を溜めてさやかが聞く。雄二は小さく頷きながらさやかにより快
感を与えていく。
「ねぇ雄二ぃ……さっき素直に言ったら好きな風に抱いてくれるって言ったよね」
 高まりつつある快感。どうしようもない快楽の中、さやかは魔法少女として言ってはな
らない言葉を口にしていた。
「ああ。どうして欲しいんだ?」
「膣内に、膣内に雄二の欲しいの……今日は大丈夫な日だから、ね、お願い」
676魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:45:24 ID:nzzg26cS
 変身を解くための性行為。だから、射精を体で受けなければ意味が無い。
 さやかが口にしたのは魔法少女としてまったく意味の無い……愛を確かめるだけの
行為。
 さやかの望みに対する雄二の応えは無言だった。

 ちゅ

「ゆ、ゆぅじぃ! あぁ、ひゃん!」
 二人揃って腰を動かす。ずっと一緒にいた幼なじみ。ずっと想いあってた二人。合わ
せずとも体の動きはよく分かった。淫密が飛び散り、二人の肉と肉が激しくぶつかり合
う。
「あぁ、ん! ひゃん! ゆうじぃ! いい! あぁ!」
 高まりあった官能が限界を超え爆発する。
「あああぁ、雄二、雄二、好きぃぃぃぃ!!」
 さやかが雄二を一層強く抱きしめる。爪の後が残るほど背中を掴み、両足を腰に回
す。その瞬間、深くまで押し込んだ雄二の肉棒が爆ぜる。さやかの胎内に雄二の精液
が注ぎ込まれていく。
「あぁ、雄二の、熱いのがぁ……」
「さやか……」
「うんぅ」
 雄二が無造作に頭を撫でるとうれしそうに小さくうなる。
「ねぇ、雄二……」
「ああ」
「私まだ変身したままなんだけど」
 少しだけ何かを期待するような上目遣いでさやかが言う。
「そうだな」
 雄二から放たれた精液は一滴残らずさやかの胎内だった。さやかは薄赤色の魔法
服を身に纏ったままベッドの上で真っ赤な顔。
「素直に言ったら〜、というのはまだ有効だからな」
「……じゃあ」

 ちゅ

「もう一回、えっちして」
 恋人同士がするような優しいキスをするとさやかは自分の思いを口にした。
 ちなみにさやかの変身が解けたのはさらに三回『お願い』が繰り返された後だった。
677魔法少女モノ:2008/09/23(火) 18:47:26 ID:nzzg26cS



以上になります。
またもファンタジーネタですいません。
一応まだネタ的には2つ残ってるので……魔法少女を投下するかもしれませんが
その時はご容赦ください。
では失礼します。
678名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 18:56:53 ID:gBeVcx+p
甘〜い!
公衆の面前でオッキしたぞ!どうしてくれるwww
679前スレ599:2008/09/23(火) 19:19:30 ID:KGdvh5Ku
前スレ599です。

>>641->>647
の続きが大体3/4ほどできてきましたので、本日中に投下したいと思います。
が、新しい作品が投下されたばかりなので、23:00以後、日付変更ぐらいを
目処に投下させて頂きます。

沢山の当分過多感想頂ありがとうございました。
(そのせいで、続きをさっさと書きたくなってしまったのは、内緒の方向で・・・w)

最近は、小ネタや、連携プレー等多々あって、甘えスレの職人の皆様、住人の皆様GJでございます。

んでもって、いいなそんな魔法少女俺の目の前に現れてくれないだろうか・・・。
甘いな・・・この歯痛のせいで、投下できなくされたら、どうしてくれようか・・・w

では、また後ほど。
680名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 19:49:57 ID:exHC/mFT
>>677
GJ。さやかかわいいよさやか

>>679
wktk
681名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 21:00:48 ID:9VUd4JiR
>>677
ツンデレっぽい甘えっ娘もいいな。
GJ!
682名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:03:40 ID:RuDZnUSp
>>677
甘くてエロいって最高だなぁ
ツンデレは普通に甘えるより破壊力がある気がする


変身解除に手コキや足コキをしたりオナニーを強要する
魔法少女の存在を期待する俺は間違いなくM


スレ違いだなorz
683名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:09:25 ID:2wAwXlHw
>>677
GJ!
読んでてく○ゅと日○ちゃまの声が脳内にステレオhi-fiで聴こえてきたんだがどうしてくれるw
684名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 23:36:08 ID:lcBexJGi
>>682
その気持ち、わかるぜ
でもそれだと甘えん坊にorz
685前スレ599:2008/09/24(水) 00:41:45 ID:bJnp3xq7
こんばんわ。前スレ599です。
>>679のお約束にらべると、少々時間をオーバーしてしまいましたが、

>>641->>647
の続き(1話後編)をお持ちしました。
改めて、前半部分の感想を沢山の方々にいただきまして、お礼を。
ありがとうございます。

では、下記以降後編を投下していきます。
・糖度は低め???だと思います
・エロ度は、はんぱないかもしれません(無駄に長いだけかも…)

です。エロ初挑戦ですが、無駄に長くなってます。
一度に全て投下できないようでした、また次もってきます。

では、皆様宜しくお願い致します。
686お嬢様は甘えん坊1-8:2008/09/24(水) 00:43:18 ID:bJnp3xq7
『ジャー・・・』

台所より、食欲をそそるいいにおいとがしてくる。
また、それと同時にとても気分がいいのか、俺の彼女、明石香苗による鼻歌が同時に聞こえて来る。
さっきちらっと、台所を覗いてみてた光景を俺はリビングのソフォーに腰掛けつつ思い出し、苦笑いを浮べていた。
だってさ、香苗の奴ほんとに『舞うように』って言葉浮かぶくらい、なんだか浮かれて調理してるもんだからさ。
やっぱり、ご馳走してもらう方としても、いやいや物を作られるよりは、自分も楽しみつつ相手の事を思って作ってもらった方が、
何倍もおいしくなるのは、当たり前だし、俺だって嬉しい。
そんな事を考えながら、出来上がりを楽しみにしつつ、いつもの日課だけはすませないとなと、考えた俺は、台所に足を運び香苗に声をかけた。

「香苗」
「何?戒君。手伝ってくれるのかな?うん、手伝って欲しいかな」
「いや、そうじゃなくて・・・」
「前みたいに、手伝ってくれると嬉しいな・・・・・・・・・」

い、いかん・・・香苗さんが、以前の状態に少しトリップなされてる。

「いや、あんときと同じ事したら・・・」
「ウフフフフ・・・じゃ、戒君は、私の後ろに立って・・・」
「こら、ストップ!」

パンと、こっちを向いてにやけてる彼女に向かって、手のひらをパンと一つならす。
はっと、目に力が入って驚いた顔した、彼女を見つつ、

--- 何か、俺、催眠術師みたいじゃないか・・・

と苦笑を禁じえない俺が、苦笑いを浮べていると、香苗もちょっと自分の態度を反省したのか、恥ずかしそうに

「そうだね、あの時と一緒だったら、また料理失敗しちゃうね・・・?ごめんなさい」

と素直に、はにかみつつ謝ってくる。
まあ、以前にそのなんだ、俺が前で料理していた香苗に対していたづらしちゃった事で、香苗が折角の料理を台無しにしちゃった事は、
俺にも責任はあるんだから、こういう風に謝る必要はないんだけどな。
しかし、改めて制服の上からエプロンをかけて調理している、自分の彼女を眺めている事の幸せに少々酔いしれながらも
(だって、滅茶苦茶可愛いんだから仕方ない・・・)、やっぱり少しいたづらをしたくなってくるのは・・・そのしょうがない・・・よな?
なんて、自分に良い訳しつつ、香苗に近づく。

香苗は、香苗で何故か真面目な顔で近づいてくる俺の顔を首を傾けながら、こっちを覗き込みつつ、調理していたものの火を止め、
俺がくるのを待っている。
ちょっとの、疑問と、ちょっとの期待を両目にやどしつつ。

俺は、香苗の直前で止まり、頭を下に向けため息を吐く。

「・・・どうしたの・・・?」
「はあー、自分の魅力をわからないってのは、ほんとに罪じゃないかと、君に伝えたい・・・」
「ふぇ・・・?」
「無意識なのが、ほんとにたち悪いよな・・・。俺は、お腹がすいてるだけなのにさ・・・」
「???」

というと、俺は一気にぐっと距離を詰め、少々強引ながらも華奢な彼女の体をぐっと抱きしめる。

「か、戒君・・・?」

いつもは、自分から率先して抱きついてくる側なので、抱きしめられてない香苗は、この行動だけで一瞬で動揺を示す。

「えっ、えっ、えっ・・・?や、やだよー、戒君・・・は、はずかしいよ・・・」

声尻が徐々に下がりつつ、羞恥を声で示す。
しかし、そんな事で俺は許してやらん。
俺は、当初の俺の目的を忘れつつあることに、目を背け、さっき以上に彼女のきつく抱きしめる。
687お嬢様は甘えん坊1-9:2008/09/24(水) 00:44:57 ID:bJnp3xq7
そして・・・

「香苗は、可愛いな・・・。俺の彼女が君だなんて、今でも俺は信じられない気分なんだ・・・、なあ、これってほんとは長い、長い夢なんじゃないかな・・・?」

と常々、いや毎日思わないでもない言葉を始めて、香苗に対して吐いてみる事にしてみた。
だってな、やっぱりこれはどうなんかと思うんだ。
余りにも、俺の願望を目の前に現した彼女が俺の彼女としていてくれていて、その子が俺が信じられないくらい俺に思いをくれている。
現実、彼女は、まさに非の打ち所が全くない彼女だし、現実を現実として受け止められない気持ちになるのは、ほんと毎日の事なんだ。
世の中、美人は三日で飽きるという言葉もあるが、香苗は、常に新鮮な感動を俺に与えてくれる。
また、それが可愛いんだから、はんぱない。
本人自覚ないかもしれないんだが、普段が淡々としている彼女だから、今のこの俺の前だけで見せてくれる姿が尚その破壊力を増しているのも気のせいで

はないだろう。
だからこそ、この現実を中々素直に受け入れられるような、心の余裕(大人の余裕かな?)がない俺には、今でもこれが夢としか思えない時が多々あるんだ


(途中から、相変わらずほっけ気味になっている点は、すまんあやまらない。しかし、俺も難儀な性格してるんかな?w)

少し抱きしめていた力を抜きつつも、彼女をすっぽり包み込んだ状態で、彼女の顔を眺めていると、今度は香苗の顔が一瞬できり変わる。
その綺麗な顔を一瞬くしゃっとさせ、そして笑顔を浮べつつも、吸い込まれそうなほど漆黒な黒い双眸から、一滴の涙があふれだす。

「戒君・・・、私も一緒だよ・・・?戒君は、自分に自信がなさすぎるよ・・・」
「香苗・・・」
「この際だから言うけど、戒君は、戒君が思っているより、ずっと、ずーーーーと、素敵な男の子なんだよ」
「・・・」
「周りがどう言おうが、自分でどう思っていてもね」
「うん」
「私にとっては、御堂戒って同級生は、どこにいる同年代の男の中では、一番魅力的で、一番大好きな男の子なんだよ」
「そうか」
「それでいいんじゃないかな・・・?」
「そうだな、ごめん」
「う、ううん。私も同じに思う事もあるから、だから私も毎日、戒君に嫌われないように一生懸命頑張ってるんだもの♪」
「いや、香苗は、もう頑張らなくても・・・w」
「いーや、やっぱりなんだかんだで、戒君は、私のこと必要以上に見すぎてる部分があるから、がっかりされないように尚頑張るんだよ!」
「じゃ、そんな風に見ないからw」
「無理ーーーー♪」

というと、香苗が、顔を俺の胸に押し当ててくる。
なんだかなー。やっぱりどうしても、俺の方が餓鬼らしい・・・。
香苗がそんな風に考えて、尚自分を高めようとするなら、俺は後どれだけ、頑張ればいいんだろう・・・?
中々困難な道だけど、最低学校の連中に認められるぐらいの努力はやっぱり続けなきゃいけないんだろうな・・・。
じゃないと情けなすぎるぞ、御堂戒!
俺は、新たな決意を胸に秘めつつ、香苗の背中と、頭を撫でながら、この香苗の体温と、彼女の匂いに、浸っていた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「はっ!」
「いやっ!」

武道場に子気味よい声を響かせつつ、俺は無心に木刀を振り下ろす。
全身に心地よい汗をかきつつ、いつもの日課をこなす。
実は、俺の家は、昔ながらの古流剣術の家系で、俺は、その5代目という立場にある。
しかし、俺の両親は、俺がまだ幼い頃に事故でなくしたから、二人の姉に厳しく御堂流の後継者という立場として育てられてきたんだ。
だけど、そんな姉二人も、俺が高校生に上がる頃に、二人とも結婚(冴姉はまだ22だし、美由紀姉なんて20なんだけどな)してからは、
一応本家に一人ぐらしを俺はしつつ、姉達に与えられている日課をこなすという日々を送っている。
これも、俺が一人前の後継者として、家を引き継いでいく期待を二人から、受けてのものだ。
俺自身も、剣術は好きだ。
688お嬢様は甘えん坊1-10:2008/09/24(水) 00:46:00 ID:bJnp3xq7
武道場で一人、自身を研ぎ澄まされた刀身の如く意識を沈め、無心に木刀を振るうのは、自分の雑念、邪念を払ってくれる。
穏やかに流れる時の中に、心身を同一にさせ、一つものに打ち込む事で、自分を無の境地へと導いてくれる。
かっこ良い事を言ってはいるけど、まあ、こんな気分になれるのなんて、ほんとごくわずかな時間だけど。
まだまだ、いろんな意味で俺は修行が足りないんだな、こりゃ。
今日は、香苗の事が気になってしかたないし・・・。
頭には、これからおこるであろう事に、気が取られ、いつもの漆黒の世界ではなく、ピンクな世界が展開されている・・・orz
しかも、そこでは、俺の頭の中で、香苗が全裸で手を広げ、俺に最大級の笑みを浮べてやがる・・・orz
ぶ、武道家としてなんたる事か・・・。
二人の姉に、こんな事が知れたら・・・

--- 冴姉には、全力で泣かれるな・・・。
--- 美由紀姉には、『その惰弱な心身を鍛えなおしてくれるわ!』とのお叱りを頂戴する事だろうな・・・駄目だ、想像したら、死にたくなってき・・・

俺は、ぶんぶんと頭を振り、目の前のピンクの映像を振り払う。
そして、木刀を台座に置くと、その上においてある、刀を新たに握りしめる。
妖しく光る、抜き身の刀身を眺め、正眼に構える。
一瞬の静寂の後、ブン、ブンと縦・横へと刀身を振り切る。
そして、さらに向きを変え、「せやっ!」と上段より、刀身を振り下ろす。
俺の汗が前方へ飛び、その一つ一つのしずくを眺めつつ、刀身を鞘に収める。
ふと、気付くと道場への入り口が開いており、そこから香苗がまだエプロンをしたままの姿で、こちらを覗いて入ることに気付いた。

「な、なんだ、みてたのか?声かけてくれたら、よかったのに・・・/////」
「えっ、えっと、その見惚れてたから・・・/////」

二人して、真っ赤になりながら、苦笑いを浮べる。
俺は、どうしてもこの胴着を着ている姿を香苗を見られるのは、慣れなくてどうしても気恥ずかしくなってしまうんだ。
そして、こう素直な感想だろ?
結構堪らない・・・。
俺は、手に持っていた刀を、台座に置きなおし、香苗へ目線を改めて向けた。

そして、俺はこの雰囲気を変えるために、香苗の右手に握り締められている濡れタオルに目をやった。

「あっ、持ってきてくれたのか?ありがとう。」
「えっ、うん。もうご飯の準備も出来たしね。でもやっぱり、素敵だね。か・・・」

俺は、ちょっとまったと、両手を前に掲げ、香苗を引き止める。

「こっぱずかしい、セリフはここでは無し!」
「えー、素直な感想を・・・」
「駄目!」
「もー」

ちょっと両頬を膨らませつつ、怒った風を装いながら、それでも香苗は近づいてくる。
そして、俺の目の前までくると、俺の胴着を掴んだ。

「おいおい・・・、香苗・・・?」
「はやく、脱いで。拭ってあげるから♪」
「こら!やめなさい!」
「やめないもーん」
「自分でやるからさ」
「だめ、自分でやっても、隅々までできないでしょ!恥ずかしがらずに大人しく拭われなさい!早く脱ぐ!」
「・・・」
「恨めしげな目をしても駄目!」
「なんで、こういう時は、お前の羞恥心は働かないのかな・・・ブツブツ」
「何か言った・・・?」
689お嬢様は甘えん坊1-11:2008/09/24(水) 00:47:09 ID:bJnp3xq7
ちょっと、抵抗しすぎたようだ。
ちょっと香苗の言葉尻が、怖い形になりつつあるので、俺は急いで胴着を脱いで、背中を向ける。
すると、暖かい感触が背中に当たる。
そして、上下に優しく汗を拭ってくれる感触だけが、背中を覆いだす。
まだ、硬直していた、全身の筋肉の弛緩がすぐさま、ぬけていくような感じだ。
そうして、その感触に全身をゆだねていると、背中側から、香苗さんのブツブツした声が聞こえて来る。

『もう・・・人の事、ギャップ、ギャップとかいってて、なんなのよ・・・』
『戒君は、自分で気付いてないから、自分のがとってもたちが悪いって事きづいてないんだから・・・』
『なんか、悔しいな・・・』

--- 香苗さん、ほんと思っている事、言葉に出すのはわざとなんでしょうか・・・

でも、ここで突っ込むと、また彼女の怒りを買うのはごめんなので、恥ずかしながらもそのままで放置する事にする。
さらに香苗さんは、こっぱずかしいセリフを思うがまま、口にしているんだけど、もうなんという放置プレイなんだろうか・・・。
勘弁してくれ・・・。

「はい、じゃ、次、前向いて」
「いや、前は出来る・・・」
「何かいった・・・?」
「ごめんなさい」

もう、どうしてか、ご機嫌斜めらしい。
そして俺は、香苗の方に向くと、彼女をお顔を見てびっくりする。
言葉や、行動は、なんか怒ってるように見えるのに、顔に浮かんでいる表情はなんとも幸福な顔を、今日何度も見る事になる顔を浮べられておられます。

--- ナニ、コノツンデレミタイナコウドウ・・・?エッ、チョットコレツンデレナンダロウカ?

ぶつぶつ、文句と、俺に対するほっけな言葉をつぶやきつつも、俺の前も幸せそうなお顔で俺の汗を拭う。
というか、じょじょに幸せそうなお顔から、エロイ顔に変わりつつあるのは、気のせいだろうか・・・。

『戒君の匂い・・・戒君の・・・』
『汗の匂いって、何でこんなに変な感じにさせるのかな・・・?』

というと、顔が俺の胸元に近づいてくる。
そして、小さなお口から、赤く綺麗な舌が少しでてくると・・・

「ちょ、ちょ!!!!!!!!!まって!!!!!!!!!」

ペロッ

---- 天国の父上、母上・・・俺は神聖な、武道場で天使に汚されてしまいました・・・;;

「や、やめなさい!香苗!」

ペロッ、ペロッ・・・ズッズッズッーーーーーーーーーー

「こ、こら!!!!!!」

アムゥ、アムゥ・・・・・・ペロペロペロ・・・

「お願い、ほんとに、お願いやめて・・・」

ペロペロペロ、アムゥ・・・レロレロレロ・・・

--- どうして、擬音がこんなにエロイんだ・・・

なんか、ほんとにとまらなくなるぐらいの勢いで、香苗が俺の乳首を攻めたくってくる。
690お嬢様は甘えん坊1-12:2008/09/24(水) 00:47:57 ID:bJnp3xq7
このままじゃやばい。
まだ、こんな展開は俺の中では、予定がない!
ってか、今日はほんとに予想外の展開続きだけど、やっぱりここでの陥落は、俺的にはなしなんだ!!!!!
と、名残惜しくもぐっと、涙を堪えて、まだ一心不乱に、まるで猫のように俺の乳首を攻め立てている、香苗の両肩を俺は掴み、前へと押しのける。
すると、彼女の口元と、俺の胸元から、いやらしくも、彼女の唾液がのびており、彼女は何故!?というような顔を俺に向ける。
一種の強烈な怒りが、自分のご馳走を目の前から、遮られたことへ対する怒りがその双眸にやどっている。

--- こんな目を向けられるいわれはないんだが・・・

俺は、無言で彼女が正気を取り戻すのを待つ。
エロイ思考に包まれた、香苗が正気に戻るのを、名残を惜しみつつ・・・。

2、3分そんな状態で待つと、やっと自分の取っていた行動に気付いたのか、はっとした彼女は正気に戻って全身茹蛸のように真っ赤になるのでありました



「そんな風になるなら、やめなさい・・・ほんとに・・・」
「だって・・・」

なんだ、彼女反省してない・・・?

「だって・・・?」
「戒君っておいしいんだ・・・も・・・ん・・・」

お嬢様、あなたはやはり変態か・・・

「だから、戒君限定だってば・・・私も自分自身がわからなくなる・・・」

ありゃ?声でてたか・・・。
再度俺は、苦笑を浮べると、彼女の手から濡れタオルを受け取り、自分で前を再度拭うと、脱いだ胴着を掴み道場の入り口に彼女の手を掴み、歩き出す。
ちょっと、名残惜しそうに指をくわえつつ(どこの幼児ですか?w)、俺に言葉なく手を引かれながら、ちょっとしょんぼりした彼女に俺は、
耳元でささやくのを忘れない。

『じっくり楽しい時間は、後のお楽しみでしょ・・・。もう少し待ちなさい・・・』

ぱっと、顔を上げた彼女は、またまた一瞬で満面の笑みを浮べて、2度顔を上下に振るのでありました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「はい、あーん」
「うまいな」
「はい、あーーん」
「おっ、これもうまい。前の失敗は、ありゃ、やっぱり俺が原因だな。」
「はい、あーーーーん」
「うん、やっぱり、香苗の料理は最高だね」
「か、戒君のいじわる・・・」

誰が、そんなこっぱずかしい真似をせにゃならん。
それだけは、断固拒否だ!

「もう、作ってあげないぞ・・・」
「・・・」
「戒君の好きなもの、作ってあげないんだから・・・」
「ほんとに、おいしいぞ。香苗。俺は、香苗のような彼女が持てて、ほんとに幸せだなー」
「次あっても、戒君の嫌いなものだけで、テーブル埋めてやるんだから・・・」

くっ、負けん!俺は断固として負けん!
この逆境にも、俺は・・・
691お嬢様は甘えん坊1-13:2008/09/24(水) 00:48:30 ID:bJnp3xq7
「学校に、弁当持っていってあげないんだから・・・」
「あー、すいません、香苗さん、俺、あそこのハンバーグが食べたいです」
「♪はい、あーん♪」
「あーん;;;;」
「おいしい?」
「だから、うまいって・・・」

一人暮らしの身として、姉貴連中に生活保護を受けている身としては、昼食の問題はある意味死活問題である俺にとっては、
これだけは、断固として譲れない部分なのだ。
けっ、ののしるなら、ののしれ!
こんな事で、俺は、負け、ない・・・・・・いかん・・・恥ずかしさで死ねる・・・

「なんで、女の子ってこういう事、好きなんだろうね・・・俺にはさっぱりわかりません・・・」
「うーん、なんでだろうね?」

顎に人差し指をかけつつ、そんな可愛らしいしぐさで、彼女はおっしゃられる。
でも、ほんとに香苗の手料理は最高においしい。
お嬢様で、あんまりこっち方面は、得意じゃないんじゃないかと最初思っていた俺も、初めて作ってくれた弁当には感動したものだ。
しかし、学校では、最初教室のその弁当を食べようとした時に、クラス中の男子どもから、おかずを一品ずつくすねられていって(何たって、香苗の手料理

だからな)、最後には、見るも無残な状態になってしまったのは、苦々しい記憶として今も俺の脳裏に焼きついている。
なので、普段は、学校では香苗と屋上で昼食タイムとなっている。
(最初の料理の感想を満足に語れなかった事で、香苗に悲しい顔をさせてしまった事が悔やまれてならないしな。)

でも、それでもこの『あーん』だけにはどうしても慣れない。
俺自身も、以外に自分自身結構馬鹿な自覚はあるんだけど、それでもこれだけは、絶対になれそうにない。
だから、散々いろいろと抵抗するんだけど、そして抵抗するんだから、俺自身の意思表示として、それを香苗に訴えているつもりなんだけど、
彼女が許してくれる事はなく、結局こういう事になっちゃうんだよな・・・。
うー、ほんとこんな拷問は勘弁して欲しい。
そんな感想を持ちつつ、一通り、粗方机の上の料理を平らげると、彼女は自分のリクエストで買ってきたプリンを取りに台所に向かう。

ふー、いつものこっぱずかしい時間を何とか乗り切った俺は、リビングのソファーの上へ移動した。
すると、台所から、香苗が小走りにやってくる。満面の笑顔をともに。
家じゃ、一流の調理人の方々に、いいものを食べさせてもらってはずの、お嬢様なのに、彼女はスーパーやコンビニで売っているような、
プリンが何故かお気に入りのようで、今日もそれを食べられる事に大変ご満足のようだ。
ルンルンなんて、擬音が聞こえそうになるぐらいの機嫌のよさで、俺をリビングに見つけると、一直線に俺へ向かって歩いてくる。

そして・・・

「お、おいおい!」
「♪」
「あっ・・・!」

ソファーに座る俺の太ももの上に、彼女は横なりに座ってしまう。

「ここは、私の特等席だよ♪」

そんな言葉と満面の笑顔をともに・・・。

「予約された覚えはないんだけど?」
「えっ、戒君しらなかったの?」
「うん・・・?」
「戒君が・・・私のものになったときから・・・もう、ここはずっと無条件で私の予約で、ま、毎日・・・一杯なんだよ・・・//////」

くっ・・・!?

俺は、言葉が出てこなくなってしまう。
は、反則だ・・・って、今日このセリフって一体何度目なんだろ?
692お嬢様は甘えん坊1-14:2008/09/24(水) 00:49:18 ID:bJnp3xq7
彼女は、今の自分のセリフに全身真っ赤になりつつも(香苗も何度こんなに真っ赤になってるんだろうね?)、おいしそうにスプーンを口に運び、
プリンを一口一口食べている。

少しでも、反撃したい俺は、

「俺にも、プリン一口頂戴よ?」

ある作戦へと写る事にする。ってか、さすがに我慢の限界だ・・・

「うん、いいよ、はい、あーん♪」
「ちがう、ちがう」
「ふぇ?」

不思議そうに彼女は首を傾ける。

「まず、口に含んで」
「誰が?」
「香苗が、あっ、飲み込んじゃ駄目だぞ?」
「ふぁい・・・あぅむん」
「そして・・・」

がっと、彼女の頭を抱え、俺は香苗の唇を強引に奪い取る。
そして、驚いた顔をした彼女の少し開いた唇から、強引に舌を差し出し、彼女の舌の上に乗っている甘い物体をなぶり取る。

「うーーー、くちゅ…うちゅ」

ちょっと嫌々と、彼女はしながらも、俺はさらに激しく彼女の口元から、プリンと彼女の唾液を貪る。
容赦はしない・・・。

「は……ふぁ…む……ぁく……ぉ……じゅ……じゅる……」

俺は、力の抜けてきた香苗の左手にあったプリンの器を片手で取り上げてから、存分に堪能した甘い彼女の口腔から離れ、
トロンと虚ろな目になりつつある彼女を堪能する。

「香苗?」
「うん・・・?」
「プリン欲しいか・・・?」
「う・・・、うん・・・・・・」

俺の口に入る、プリンをとてもとても期待の眼差しで眺めつつ、香苗は俺が近づくのを歓喜で迎える。

「あみぅ……は…む…うん……じゅ……じゅるじゅる…あぁぁぁ…」
「おいしいか・・・?」
「もっと欲しい・・・」
「そうか、んじゃ、もっとあげよう・・・」

残っていた、プリンを全て含みさらに、彼女の口腔へ流し込む・・・。
もう、香苗は俺の太ももの上で我慢ならないないのか、少しずつもじもじと動いている事を、敏感に俺は察知しつつも、それには触れず、今は全力で、
彼女の咥内を犯す。
流し込まれた、プリンは全て彼女の中に消えたにも関わらず、俺と香苗は尚口付けをやめない。
むしろ、戒の舌以上に香苗の中で火がついてしまったのか、香苗の舌は、戒の舌を味わい、戒の唾液を味わい、キスに酔いしれ、彼を離さなくなる。

「あ…あ……じゅる……じゅ…は……ふぁ…じゅ…じゅる…」
「うっ…(こんにゃろ…)、じゅるじゅるじゅる……」
「ふぁ……はむぅ………」

いつまでも続くのかというくらい、二人は互いに口腔内を犯しつつ、堪能する。
もう、我慢ならなくなってしまった、戒は、横乗りになっていた香苗を正面に抱きとめつつ、強く強く、香苗を抱く。
香苗の大きな大きな乳房がつぶれてしまうくらい。
693お嬢様は甘えん坊1-15:2008/09/24(水) 00:50:51 ID:bJnp3xq7
そして、尚もおいしくて仕方ない、香苗の舌を自身の舌で味わいつくす。
ちゅっと、吸うと香苗も返し、また香苗も強く求めて、戒の舌先を吸ってくると、戒はその倍の強さで吸い尽くす。
そして、このキスと、強く強く抱きしめる戒のの抱擁に異常に興奮度が増した香苗は、突然唇を離し、

「戒くぅーーーん、もっと、もっと強くぎゅーってしてーーーー!」

と、大きな声を上げて全力で戒にしがみついてきた。

「壊れるくらい、戒君を感じたいのーーーーーー!」

もう、香苗にとっては羞恥なんて関係なかった。
ただただ、戒を求め、離れたくなんてなかった。
そんな感情に支配されてしまった香苗は、この時何かのスイッチが入ってしまったというような感じで、自分の欲望に忠実に戒に対してエロく、
甘えだすだけだった。

「はぁー、はぁー・・・」
「戒君、戒君、戒君・・・」

戒もまた、限界に近く、もうさすがに我慢が出来ない。
ただ、ひたすらこのエロく、甘えん坊な彼女が愛おしくて仕方がなかった。
だから、全てが欲しくなる。
戒も自分の欲望に忠実に、香苗を求め始めた。

「香苗・・・」
「うん・・・?」
「ちょっと上半身離して・・・」
「やっ・・・離れたくない・・・」
「こらっ、もっと気持ちよくさせて上げないぞ・・・」
「あっ・・・」

香苗は、戒の顔を丸々と覗き込み顔を尚赤くさせながらも、うんと頷き、戒の首に両手を回したまま、少し隙間を作る。

「戒君、顔がとてもいやらしい・・・」
「うるさい・・・」
「あっ、あん!」

戒は、反論しつつ、香苗のその豊満な乳房に手を当て、その柔らかさを堪能する。
時に上へ押し上げたり、下に下げたり、全体的にもう好き勝手に揉みつくす。

「あっ、あ…やーん」
「やーんじゃないでしょ…」
「う…う…あーーー、それ気持ちいいよ…戒君気持ちいい…」
「香苗の胸って、何でこんな大きいの…、んで何でこんないやらしいんだ…」
「ひゃう…!い、いやらしくなんてないんだもん…」
「・・・」
「別に好きで大きくなったわけじゃないんだもん…あっ、あっ、やーーーーん、気持ち良いの、戒君もっとして欲しいの…」
「・・・大きいのはい…や・・?」
「あぅぅぅぅぅぅ・・・気持ちい、もっと…ひゃ・・・うん……、か…戒君は大きいのは、い、嫌なの・・・?」

戒の両手で揉みしだかれながら、その快感に酔いつつも、香苗は少し不安そうに戒に視線を向けそんな事を問う。

「古今東西、大きな胸が嫌いな男がいるなら、俺の前に連れてきてもらいたいね・・・」
「でも、小さい方が好きって人もい……るって、、、あぁぁぁぁ、っていうもの……」
「どこから、そんな事聞いて来るんだか、このいけないお嬢様は…」
「し、知らない、知らない・・・」
「まっ、そういう人もいるけど、それでも大きな胸が嫌いなんて奴はいないさ・・・俺は・・・『大好きだ!』」
694お嬢様は甘えん坊1-16:2008/09/24(水) 00:51:37 ID:bJnp3xq7
その言葉をかけると、さらに強く、そしていやらしく戒は、香苗の乳房をもみたおす。
もう、香苗はその言葉が嬉しくてたまらないのか、満面の笑みを向け、戒に再度キスを返す。
そして、そのいやらしい体は・・・彼女の下半身は自然に戒の太ももの上で前後運動を始めている・・・。

--- エロすぎるだろ、この子は・・・ほんとに、こんなギャップは最高です!

唇を離し、再度戒を見た香苗の視線は、愛おしさに溢れていた。
そして、さらにぎゅっと下半身の自身の敏感なところを、戒の太ももに押し付けつつ、自分でも無意識なのか、
さらに大きく自分の胸を揉まれながら彼女は腰を前後に揺らす。

「や、やだぁ…、やだぁ…、と、止まらないの…」
「な、何が・・・?」
「いじわる、いじわる、戒君のいじわる…」

その腰は止まらない…。

「こんなの、恥ずかしい筈なのに、う…あぁぁぁぁ、もっと胸をいじめて・・・、い、いや・・・!」
「うん・・・?」
「触るだけじゃいやなのぉぉぉぉ…!」
「ありゃま?」
「か、戒くーーーーーん………」
「はいはい」

さらに腰を振りつつ、香苗はさらなる要求を戒に求める。
その言葉だけで、理解した戒は、香苗の胸から手を離す。
しかし、そこから何も実行してこない・・・。

「あれ?なんで?」
「自分で」
「えっ!?」
「自分で」
「もう…は、恥ずかしいのに…」
「でもしてもらいたいんでしょ?もっと気持ちよく…」
「う、うん・・・」

自分の欲求をさらに満たしてもらうには、自分から行動しないといけないと、理解した香苗は恥ずかしくても、今の自分の体の欲求に打ち勝つことはでき

ない。
戒の要求通り、一つずつ半袖のカッターのボタンをはずしながら、その雪のように白い裸身をさらしていく。
しかし、一つずつボタンが外れるたびに、今迄無意識だった羞恥心を思い出してしまったのか、その雪のように白い裸身が、真っ赤に染まっていく…。

--- 綺麗だな、相変わらず・・・

彼女のブラにつつまれた、とても大きな胸は、今までの戒の愛撫に興奮してか、真っ赤に染まりつつ、玉のように汗が吹き出ている。
そして、ふと気付けば、彼女は今迄ないくらいの興奮しきった顔を戒に見せつつも、腰の速さがまた一段と上がっている。

--- むっ、スイッチってか、香苗の秘密のドアノックし、しすぎたかな・・・?今日、大丈夫だろうか・・・?

同じく、興奮しつつも、どこか冷静に状況を観察していた、戒は今までにない乱れ方を見せ始めている香苗の少々不安を覚えずには入られなかった。
香苗は、戒の要求通り、カッターのボタンを全て外し終わると、すぐにブラも取りはらってしまう。
ブリン!と全てが開放された彼女の両胸は、綺麗なピンク色の乳首を露出させ、その乳首は興奮からか、もう完全にたっちまっている。
そして、そこまで大胆にブラまで外し終えたところで、香苗は一遍に羞恥心が襲ってきたのか、胸を両手で下から抱え込むように腕を組んでは、一度大き

な伸びと震えを起こした・・・。
695お嬢様は甘えん坊1-17:2008/09/24(水) 00:52:22 ID:bJnp3xq7
--- あっ・・・

「あっ、あっ、あぁぁぁっぁっぁぁぁぁ………」
「か、香苗…?」
「あぁぁぁぁぁぁぁ………か、戒君がいけないんだから…」
「い、いや、こんなに早く…」
「今日、散々じ、じらすから…」
「デートしてるときも…」
「玄関前で、抱きしめてる時も…」
「台所で抱きしめらた時も…」
「道場で、戒君を堪能させてもらったときも…」
「全部お、お預けにするから、こんなことになっちゃうんだもん…」

頭をいや、いやと左右に振りながら、今自分に起こった事を、自分自身でも信じられないという思いが一杯で香苗は、戒を責める。
今までの燻っていた思いと、さらに与えられた快感と、襲い掛かってきた羞恥心全てが合わさって、この時香苗は、軽く絶頂に達してしまっていた。
綺麗な彼女の顔には、わずかにだが、涙が見える…。

「ごめんな」

そんな彼女を優しく、背中から抱きしめ、少し落ち着くのを戒は待つしかなかった。

少し落ち着いたのを見計らい、戒は香苗に優しいキスの雨を降らせる。
そして、今度も優しい動作で彼女をその場に立たせ、自分もソファーから立つと、今までの自分と香苗との向きを入れ替え、香苗をソファーに座らせる。
そして、彼女に優しく微笑みつつ…

「ごめんな」

再度、謝罪を入れ、

「今から、もっともっと、香苗を喜ばせるから」

というや、いなや、香苗の大きく、形がとても綺麗な胸の先で、さきほどからヒクヒクと自己主張し、硬く実っている、乳首を口元に含んだ。

「はッ、はぁーーーーーー」
戒は、口の中で舌を存分に使い、香苗の胸を堪能する。もちろん開いている両手は、右手は、右側の乳房と、乳首をなぶり続ける。
「はぁぁぁぁぁーーーー」
「い、いや、そ、それ気持ちいいぃぃぃぃ…」
香苗は、もう我慢できず、快感を口にする。
そして、戒は、手のひらと、口元にダイレクトに伝わってくるきめ細かい肌の柔らかさと、温もりとを堪能し、さらに強くなる香苗自身の匂いを体中で感

じていた。

「はぁぁぁぁぁぁ、戒君、戒君…」
「ひゃぅぅぅ…乳首気持ち良いの、戒君に、戒君に気持ちよくされて、とてもとても、嬉しいのぉぉぉぉぉ…」
「はぁ…」

乳首から、唇をはずし、戒はまた、両手で生乳を揉み解しつつ、香苗に目を向ける。

「香苗、どっちがいやらしいのかな…ほんとに…」

少し、また意地悪げな声音で、戒は、香苗に告げる。

「ご、ごめんなさい…わ、私もいやらしいの…そう、いやらしくていいから、もっと…、もっと胸責めて欲しいの…戒くぅーん…」
「くっ…」

戒はその言葉にまた、興奮を覚え、今度は逆の乳首をその口腔で包む。
そして、左手は、徐々に下へ、下へと指先を落としていく。
その事に気付かない、香苗は、戒より与えられる乳首への愛撫に没頭していた。
696お嬢様は甘えん坊1-18:2008/09/24(水) 00:53:06 ID:bJnp3xq7
「あぁぁぁあ…」
「やぁーん…」
「それいいの、戒君の舌先がざらざらして、とっても気持ち良いの…」
「もっと、もっとしてぇぇぇ…」

戒の指先は、等々目標地点に到達した。
スカートのホックをはずし、下にずり下げる。
しかし、香苗はその事にまだ気付かない。ただ、ひたすら戒に与えられる快感にみを震わせているだけ。
そして、戒は、ショーツの上から、香苗の秘所をツンツンとノックする。

「んんんんんんん…」

さすがに、胸に与えられた快感によっていても、その時点で、香苗は何事かをさっする。
無意識にさっと、開かれていた足元を閉じてしまう。
しかし、もう、その部分の上に置かれている戒の腕を振り払う事は出来ない。

「戒君…」

乳首から、口を離してそのまま、香苗の顔を眺めつつ、戒は呟かずにはいれなかった。

「もう、こんななんだな…」
「やっ、やだぁ…」
「うん、駄目な の か ?」
「だ、駄目じゃないけど、は、恥ずかしいよぉ…」
「さっきまで、快感に狂ってたのに…」
「うっ…それは、戒君がいやらしくするから…」
「どっちのがいやらしいんだ…?」

といいながら、戒の指先がびとびとの、ショーツの上より、秘口を上下にさすりはじめる…

「う、うん…し、しらないんだから…/////」
「しらないの?ほんとに…?」
「しらないったら、しらないもの!」
「さっきは、正直に口にしてくれたでしょ?」
「し、しらない!/////」
「そうか」
「あっ…」

というと、戒は動かしてた指先の動きを止めて、手も秘所より離してしまう。
そして、またまたいじわるな笑みを浮べて香苗を改めて見つめる。

『何か、問題でも…?』

もの言わぬ目は、そのような言葉を香苗に対して投げかけているようであった。
香苗は、それでも戒が与えてくれる快感を待つしかなく…
しかし、戒は何も言わない、何もしない。
ただただ、戒の目が、香苗に訴えかけてくる…

『もっと、もっとおかしくなってよ…』

と。
自然に、ほんとに自然に香苗の、下半身が先ほど戒の太ももの上にのっていたときと同じように、上下に動き出す。
そして、ほんの少し、ほんの少しずつだけ、閉じていた足が開きだす。
それを戒は確認すると、羞恥に耐え切れず両手を顔に覆っていた、彼女の手を捕まえると、後ろの壁の方へ上げつつ、優しいキスを再度、香苗の口元に落

とすと、その口は、顎、首筋、そして、両胸へと落としていく。
697お嬢様は甘えん坊1-19:2008/09/24(水) 00:53:47 ID:bJnp3xq7
「あっ…あぁぁぁぁ…」
「ど う な の ?」

まだ、ほんとに欲しい快感は与えられない。
香苗は、この心苦しい快感だけでは、もう我慢ができなくなっていた。

「ど う な の ?」
「さ、サワッテホシイノ…」
「聞こえないよ?」
「さ、さわってほしいの…」
「具体的に…」
「ど、どうして、そ、そんなにいけずかな…?」
「そんな風にさせるのは、可愛すぎる香苗がいけないんじゃないかな?」

ニヤッと、いけずな笑いをさらに戒は浮べる。
自分でもそこ意地悪いなと思いつつ。
自分がこんな奴だったかな?とは、常々こういうときに思ってしまう。
でも、こんなに羞恥に一杯になりながらも、つつくと、素直に結局はなんでも要求してくる、香苗が戒は時たま見たくなって、
仕方がなくなってしまうのだから、仕方がない。
こんな彼女を見れるのは、自分しかいないんだというのをどうしても、戒は確かめずにはいられなくなる。

香苗の足は完全に、戒を迎えるために、開かれてしまった。
腰も、いやらしく上下動を続けている。
腰から上は、少しずつ、少しずつ戒自身があたえる、微妙な快感に歓喜の喜びをしめし、
しかしそれだけではもう足りないとその体自身は正直に訴えかけている。
でも、戒は香苗の言葉を聞くまでは、そこを責めてくれないのだ。
生来の恥かしがりやな一面が、このように自身が何かに没頭していないときは、どうしても出てきてしまう。
戒も、そんな事わかってくれているはずなのに、こういう時は、絶対に彼は許してくれないんだ。
覚悟を決めるしかないのは、わかっているのに

『は、恥かしいよ…』

この気持ちだけが、どうしても今の自分に歯止めをかけてしまう…。

「か、戒くぅーん…」
「甘えても駄目…してほしい事をはっきりいってくれないと、俺わからないよ…」
「で、でもぉ…」
「…」
「ね、ねぇ…お、お願い…、さわって…」
「…」

やっぱり許してくれない…

「あ、あ、あ…」

もう体は、戒に与えられてる快楽で一杯一杯なのに、ほんとに一杯なはずなのに、それなのにさらに深く、しってる喜びを感じたいと思ってしまう。
そんな自分の体が少々憎かった。
(何故か、香苗の頭には、こんないけずな、戒が憎いとの発想にはならないようで)

「もう、やめようか?」

ふと、不意に本気で、冗談じゃなく、戒の声音がそう伝えるように、言葉を発した。

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
「でもね…」
「い、いやなのー、戒君に、一杯お○んこいじられたいのーーーー!一杯一杯、戒君のもので、満たしてもらいたいのーーーー!
それがないのいやなのーーー!!!!!!!!!!!!!」
698お嬢様は甘えん坊1-20:2008/09/24(水) 00:54:41 ID:bJnp3xq7
「…」
「な、なんとかいってよ…/////////」

言葉ではなく、戒は行動でその言葉に反応した。
すっと、ショーツの中に手を入れて、薄いヘアを萌えさせた恥骨のすぐ下で、もう大きく顔を覗かせている秘芽を指先でノックする。

ツキーン

「あぁっ!」

香苗の背中をするどい刺激が、背筋を伝って脳髄を揺さぶるような快感が走り抜ける。
ビリビリと静電気のように走り抜けるその快感は、戒と知り合ってから、戒にのみ与えられる甘美な甘い刺激だ。

『こんなの、クセにならずにはいられないよぉ…』

言葉には出さないが、香苗はそう思わずにはいられない。
断続的に、とどまる事のない刺激が止め処なく襲う。

「んっ、んっ、んっーーーーー、はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
「気持ちいい?」
「よすぎるよぉ・・・・んっ、んーーーーー」

どんどん、最初の刺激から、刺激の洪水が香苗を満たす。

『もう…駄目…かも…』

少しずつ、短めの痙攣が襲ってくる。
もう少し、もう少し、快楽の波に完全に浚われてしまうまで、もう少し…
というところまで来たのに、不意に戒は動きを止める。

『えっ…』

「な、なんで??」
「いや、ね…」

というと、戒は座らせている、もう腰も抜けかけのようになっている香苗のまた間の地べたに腰を落とし、
さっと早業のごときスピードでショーツを取り外した。

「あっ…!?」
「すっごいな…」
「やっ、やだやだやだ…恥かしい!ひどいよ!いやぁあぁ!」
「っていってもな…見ないと、こうできないだろ?」

というと、戒はまた抜き打ちのごとく、秘口に口付ける。

「いやぁぁぁぁーー」

でも、戒は一度つけた口を離してくれない、またまたせっかく勇気をもって開かれた香苗の両足は、閉じようとする。
しかし、戒は、両手でそれを押さえつけて許してくれない。

『は、はずかしい…』

知識ではしってるし、こんな愛撫があるのも知ってるけど、こんなところに恋人が愛撫をするなんて、香苗には信じられなかった。
今までは、戒は指で快感をあたえてくれて一度自分を軽くいかせてくれると、そのまま挿入という流ればっかりだったのに、
今回このような行動に出た戒が信じられなかった。
699お嬢様は甘えん坊1-21:2008/09/24(水) 00:55:50 ID:bJnp3xq7
「か、はぁはぁ、戒君どうして…?」
「いや…?」
「嫌だよ…汚いよ…か、戒君に嫌われちゃうよ…」
ジュルジュルジュル…ジュク・・・・・
「だめだめだめだめ、飲まないでぇーーーーーーー、あっ、だめ、舌先あてないでぇーーーーーー」
「ほんとに駄目?気持ちよくない?」
「き、気持ち良いけど、だめぇぇぇぇーーーーーーあぁぁぁぁぁ、いやぁぁぁぁぁーーーーーはぁ、はぁ、はぁ」

少し、涙まじりに声を出すような感じで香苗が訴えるので、さすがにまずいかと、戒はその動きをやめる。
やはり目元にじんわり涙を浮べつつ、初めての鋭すぎる快感と、それをされる事の羞恥で一杯の香苗は、精一杯、目線でそれは駄目!と戒に訴える。

「ごめん」
「ひどいよ、戒君…ま、まだ…それは駄目…」
「ま、まだ?」
「戒君がしたいなら、させてあげたいけど、私の踏ん切りがついてないんだもの…グスグス…」
「ほ、ほんとにごめんな…だ、だから泣かないで」

目元の涙にキスをしつつ、さすがに暴走しすぎた自分に少々ブレーキをかける。

「ごめんな。ごめんな。香苗」
「うん、いいけど、嫌いにならないでね?」
「な、なるもんか!」
「だって、だって、あんな汚いところみられちゃったんだものん…」
「いや、汚いって、綺麗だったよ…ってか、本番するときは、いつも見えてるんだけどな…」
「んっ!?」
「気付いてなかったの!?」
「ばか、ばか、ばか、ばか!」

ポカポカ胸元を叩かれる。
戒は苦笑を浮べつつも、されるがままになっていた。
香苗も気が済んだのか、ちょっと落ち着いてくると、今の体勢がいかに恥かしいものかがまたまた現実を思い出そうとしてくる。
こりゃいかんと、戒は改めて香苗の唇を奪った。

「こらぁ…アッ…じゅ…まだ、許してないぞ…あん」
同時に胸も責める…
「だから、アッ…だめ、だめなの…」
同時に秘所も責める…
まだまだ、彼女のそこは、水をさされたにも関わらず、とんでもないほど潤っている…
秘口からは、新鮮な蜜がこれでもか、これでもかと、戒の指先に絡みつく…
ジュブ、ジュブジュブ…にゅちゃ…
「こら、いやらしい音聞かせないで…」
横抱きに彼女の体を支えつつ、開いてる手で、彼女を秘口・秘芽を攻めていた戒は、そんな香苗の反応に苦笑しつつ、香苗の唇をさらに奪う。

「もう…だめぇ…ねぇ、(ジュブ…にゅちゃ…ジュブジュブジュブ…) 」
「なに?」
「やらしい音聞かせない!」
「やだぁ!(ジュブジュブジュブジュブジュブ!)」
「!?やっ、やっ、やっ、だめぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーはぁ、はぁ、はぁ…」
「ねぇ、香苗?」
「ちょっとまって…はぁ、はぁ、んぅん…あっ、あぁぁぁあぁぁぁぁーーーー」
「もう、俺さすがに我慢できそうにないんだけど…」
「んあ、あぁぁぁあ、いいよ、いいよ、きてきてきてきて−−−−−」
「ん」

というと、すばやく下のズボンをさっと戒は脱ぎ、香苗においかさぶろうとする。
700お嬢様は甘えん坊1-22:2008/09/24(水) 00:56:35 ID:bJnp3xq7
「はぁはぁ、だ、駄目!」
「えっ?」
「か、戒君も、全部脱ぐ!」
「ぷっ…アハハハハハ、はいはい」
「『はい』は、一回!」
「はい、お嬢様」
「もう…」

全部脱いだ、戒は再度香苗をお姫様だっこで、ソファーに横たえ、自身の息子の亀頭をスリットに当てた。
そして、先端を秘裂にそって前後させる。
クチュクチュと音が鳴り、戒の先端が、洪水状態の香苗の愛液でドロドロになっていく。

「やぁーーー」

やらしい音に羞恥心を再度かきたてながらも、香苗は正直にその言葉を発した。

「あっ、んんっ………戒君……ぃ…て…」

膣口が物欲しげにヒクつき、小さなでも形もまろみも素晴らしい香苗のお尻が戒のものを追って前後する。

「ほ、欲しいの……、戒君のが……」
「なにが、欲しいかいってみて」

全身でおねだりする、香苗がほんとに可愛らしくて、さらに亀頭で膣口の入り口を前後すると、香苗の腰は、戒のものを追いかけてくる。

「い、入れて欲しいの……」
「だから、何が……」
「もう、今日そんなのばっかり……」
「いやならいいけど……、これお預けにするだけだし…」
「いや、いや、いや…」
「じゃね、お願い。」
「もう…欲しいの、入れて欲しいの…戒君の、お○ん○ん、入れてホシイノ…」

またまた、卑語を声低くだが、はっきりと戒には聞こえる声で、香苗は紡ぎ、その自分の行為に打ち震える。
また、その言葉を聞いただけで、達してしまいそうなほど、興奮した戒も、もう待てないとその自身のものを香苗の秘所にぶち込む。

「あぁあぁぁあぁ……、戒君いいよ…」

戒は、無意識に香苗の声を聞きつつ、ずんずんとものを押し込んでいく。
今迄、自分でじらしといてなんだが、戒ももうある意味限界に近かった。
猛然と香苗を攻めていく。

「あっ、あっ、いい、いいよーーーー、気もちいいよーーーー」

香苗もとてもいいのか、自身で必死に腰を振りつつ、さらに自身の快感を高めようとする。
そして、戒も全力で抜き差しするものだから、最終的には、戒の攻め位置は、硬いボール上の何かに触れていた。

「あっ、あっ、そこいい!!」
「なにこれっ、イイッ、イイのぉ!!」

香苗は、ブルブルと体を震わせ、腕を折った。

--- ここは、子宮口か?

とりあえず、香苗が今までにないぐらいの喜びを見せるので、戒は全力で、子宮口をコツコツとノックを始める。
それだけど、悲鳴を上げつつ、香苗は喜びを表す。

「やだぁ!やっ、だめだめだめ、でもイイッ!そこイイのっ、だめなのに!いいのぉー」
香苗は今までにないくらいの、快感と甘痛い快感を自身を襲う!
701お嬢様は甘えん坊1-23:2008/09/24(水) 00:57:21 ID:bJnp3xq7
「だめだめだめだめだめーーーーーーーーー」
「はっ、香苗、お前凄すぎ……」

戒は戒で、香苗の中で少しでも気を抜くと果ててしまうぐらいの甘痛い締め付けと、火傷するほどの熱さを感じる。
そして、最初は少しは優しくするつもりだったのにも関わらず、余りのここまで見せてくれた香苗のエロさかげんと、自身が言わせたんだけど
卑語とのコンビネーション、またさらにぎゅーぎゅーと締め付けて離さない香苗の肉の感触が、気持ちよ過ぎて勢いが止められない。

「ほんとに、戒君だめだって、これ以上すごくしないでぇぇ!−−−−」
「いや、お前それは、ちょ…無理くさい…ってか、わかってるか、香苗も俺の事掴んで離さないんだぞ!」
「ち、ちがうもん…戒君が無茶苦茶してるんだもん!」
「今更そんな事いうか、このお嬢様は、じゃー、勢いこんで、腰を揺らしている人は誰なんだ…?」
「ち、ちがうもん、そんな事してないもん!あっ、あぁぁーーー!」
「まだ正直にならない、いけない子にはお仕置きが必要だな!」

というと、戒は、香苗を背中から抱え上げると、繋がったまま起用に彼女を俯けにさせると、バックの体勢で彼女をさんざんと後ろから刺し貫く。

「あっ、だめ、それだめ、さらに奥にあたるの、ジンジンジンジンして、ダメなのぉぉぉーーー」

香苗は、激しすぎる刺激から逃れようとして、腕を立てて、前に向かって這いずろうとした。
だが、強引すぎる律動に体全体がガクガクと揺さぶられて、腕を起こす事さえ出来ない。
ガクッと腕を折ったとき、十分すぎるくらい勃起していた乳首がソファーに擦られた。

「あぁあんっ……い、いやぁーっ!」

責められてる膣口と、余りの激しい突き上げで、ソファーによってこすられる胸の甘くて苦しい快感に香苗は悶えてしまう。

「あっ、あっ、あぁあん……やだぁーーーーこ、こんなのーーーー」

戒は、香苗の様子があきらかに変わっている事に気付いた。
汗で塗れたすべすべの背中は、せつなそうにくねりながら、上下しているし、お尻の肉も痙攣したようにプルプルしてきている。
なにより違うのは、膣ヒダの感触だった。
最初は、まだ押し戻そうとする抵抗が若干あって、それもあい合わさって、とてもきつい締め付けをしていたのに、
今は奥へ奥へ誘うように蠢いている。

「あっ、あぁぁ、あぁあっ、か、かいくん…かいくん、この体勢じゃやーーーーー」

香苗自身も敏感に自身の状態をさっしているのか、そろそろフィニッシュが近づいているのに、この体制はいやだと自己主張する。
しかし、香苗の膣肉は、今でも早く、早く精液を頂戴とばかりに、さらに戒のものをしごきたてるばかり。

「お、お願い…戒君…か、かいくぅーーーーん」

さらにどんどんよくなっていく膣ヒダの感触におどろき、没頭していた戒は、やっと香苗の訴えに気付いてやる事が出来た。

「何が…ダメ?…何がいやだって?」
「こんなに、香苗のま○こ、きゅうきゅうしてて、俺のものを根こそぎもっていこうな感じなのに……、何がだめなの?」

もう、いまの香苗のエロい他人じゃみられない表情も、その声も、そして律動している、彼女のエロすぎる膣肉の動きとに全部に戒は翻弄される。
また、同じく卑猥にひびく、水音や、突き入れつたびに触れる肌が立てる音、体に直接来る快感以外のものも全てが戒に、最後の時を今か、
今かと攻め立てるのである。

「か、香苗ももう、限界なんだろ…?」
「あっ、うん…だ、だけど、この体勢じゃやなの…」
「なっ、なんで…?」

さらに腰を勢いよく律動しつつ、質問する。
702お嬢様は甘えん坊1-24:2008/09/24(水) 00:58:00 ID:bJnp3xq7
「やっ、やっ、もう、やっていってるのに、いっちゃうじゃない……!」
「だから、どうしたいの?」
「だ、あっ、あぁぁあ、だから、か、かいくんの、顔見ながら、ぎゅってしてもらって、一緒にいきたいのーーーーー!」

--- なぁーーーーーー、このお嬢様は、さらに俺を萌え殺すきなのなのかーーーー!
--- くっ、くそぉ!くっくそぉ!やってやらぁ!!!!!

一瞬律動を戒は、止めるとぜいぜいいいながらも、香苗の膣内から自分のものを引き抜く。
「ひゃうぅ」
香苗は一言上げながらも、一瞬ソファーの上に倒れそうになりながらも、戒が移動した位置に移動する。
戒が下になり、香苗が上。
対面騎乗位の形になりながら、改めて、香苗は戒のものを掴みつつ、挿入していく。

「か、かいくんの、びとびとだね…」
「だれかさんのせいでね」
「そうだね…」

もう、恥かしがる気も香苗にはないみたいで、ただいまは、自分の願望に忠実に進むことだけに頭が一杯の模様。
あまりにもいやらしすぎる、光景に戒のものは一瞬のみこまれる前にビクンとはねる。

「あっ…、あばれちゃだめだよ…、最後に私を最高に気持ちよくさせてね♪」

なんて、ハアハァ本人もいいつつも、ニ・三回自身の手で戒のものをしごきたてる。

「こ、こらぁ!俺も限界近いんだから、もう、たのむ……」
「えへへへ……んッ……」

可愛く香苗は微笑みを浮べると、一気に自身の膣口に戒のものを刺し貫いた。

「あっ、あっ、あっあぅ………」

ビクン、ビクン、ビクンと香苗が小さく小刻みに痙攣を重ねる。
膣口は、小刻みな収縮を繰り返す。
もう、それだけで全てもっていかれそうになるが、戒はこれではないと踏ん張った。

「こ、こらぁ、香苗!!!!」
「あぁあっぁぁぁ、ごめん、ごめんなさい……」
「まったく……」
「だって、戒君の、必死な顔を、捕まえた時の、すんごく愛おしげな顔が見れただけで、すんごく嬉しくなったちゃって…ごめんなさい……」
「ゆ る さ ん !」
「きゃ、やぁぁぁぁぁあぁん、だめーーーーー!」

下から、ズンと突き上げただけで、軽く逝ってしまったばっかりの香苗は、ものすごく悶えた。
口の端からは、いやらくしよだれをたらし、栓がぬけてしまったかのごとく、汗と愛液を垂れ流す。
その状態に戒は歓喜を上げ、さらに目の前にある豊満な乳房の乳首を左右ともにこねくりまわす!

「あっ!ダメぇ!そこっ……いじっちゃ……んうッ!」

きゅ、っと締め付けられて危うく俺が先に昇天しそうになる。
耐えろ!耐えるんだ!俺ッ!
ぐっ、とさらにこらえ、もう自身の力限りの律動を、香苗に対して実行する。

703お嬢様は甘えん坊1-25:2008/09/24(水) 00:58:46 ID:bJnp3xq7
香苗は香苗で、目の裏がチカチカしつつ、貧血を起こす寸前のような感覚が襲い掛かる。
周囲の景色が銀色に光っているようだ。
こんなに快楽の襲いは、今までにない。
瞬間的に香苗は恐怖した。

「だめ、だめ、こ、こわいよ、か、かいくん、こわいよ!」
「うっ、締まる!香苗、香苗、香苗」

(香苗、香苗、香苗ーーーーーー)
もう、とまらなかった。
とまりようがなかった。
どこか、冷静な部分があった、戒自身の意識も全てを手放し、香苗を求めて仕方なくなった。
だけど、香苗のその言葉を聞いて瞬間的に香苗をぐいっと自身の胸元に力強くだきよせ、香苗の口元には、熱い熱いキスを落とす。
二人は、情熱的に口付けを交わしつつ、口腔内で舌をまさぐりつつ、香苗は上下に、戒は下から必死にフィニッシュに向けて抽挿を繰り返す。

「んじゅぶ、らめぇ……か、戒くん、もうだめぇぇぇぇぇーーーーー」
「いいぞ、いいぞ、そのままいっちゃえーーーーー!」
「く、ふッ!……んっ、ぅうっ!や、あっ!」

香苗の声が大きくなってきた。

--- こんな声初めて聞いた。 やばい、俺もマジもう限界。早くイっちまえ!

そう思った戒は、最後の一突きを叩きつける。

「香苗っ!俺……っも……」
「あぁあぁっ、イッちゃぅうぅうぅうぅっ!んッ!か、かいくん、かいくんっ!……かいっ!!」

704お嬢様は甘えん坊1-26:2008/09/24(水) 00:59:34 ID:bJnp3xq7
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

満点の星空のもと、となりにすっきりもう完全に回復傾向にある自分の彼女を眺めつつ、戒は自転車を押して彼女の帰宅に付き合っていた。
あれから、二人してお風呂に入って、第二ラウンド目があったことは、まぁ、うん、ごめん。
っていうか、このまま、香苗のエロ化が進む事は、俺にとって良い事なんだろうか……。
俺の体力続くのでしょうか……まっ、普段は余り会えない関係にもあるんだし、仕方ないといえば仕方ないんだけど…。

自身の体力にちょっぴり、不安を抱えつつ、自身の横で、俺の袖口を掴み、いつも以上の笑顔を向けてくれる、
こんな可愛い彼女に俺が申し訳なく思ったことは、少しないしょだ。

「戒君」
「なんだ?」
「私が、さっき戒君の事、君付けでなく、呼び捨てでよんじゃったことって気付いてるかな?」
「ふぇ?そうだっけ?」
「もう、普段から、呼び捨てでいいって言ってくれてる人が、ご希望に答えたのに気付いてないなんて、なんか悔しいな……!」
「いや、だって、さっきって、あの時の事でしょ?だったら……」
「バカァーーー、思い出すなーーーーー!」

手の後ろから伸びた、学生鞄で戒の後頭部が強打される。

「い、痛いです、香苗さん……」
「あーいうのは、その時だけ記憶に留めておけばいいの……/////」
「自身の態度なのに……」
「だ か ら ー そういうこといわなーーーーい!!!」
「はい、わかったから、暴力反対!」
「もう……、でも、もう少し普段から気恥ずかしさが抜けたら、呼べると思うから、もう少し待っててね♪/////」
「じゃ、それなら、まずこの袖口を掴んでいるのを、どうどうと手を繋げられるするようにする事から、始めましょうかw?」
「それ、無理ーーーーー」
「ほんとに……あの時とえらい……」
「こらぁーーーーー!」

学生鞄を頭に抱えつつ、襲いかかろうとする香苗をさっと交わしつつ、前方に逃げて俺はこれからまた始まるであろう新しい日々に思いを馳せる事にした


もちろん、これからも香苗を隣に従えつつの、日々。
いろいろ問題はでてくるだろうし、いろいろあるだろう。
(姉のこととか、姉のこととか、姉のこととか、彼女のお父さんのこととか、彼女のお父さんのこととか、同級生連中のこととか)
それでも、俺は、彼女を護りつつ、一歩一歩前に進めたらと思ってる。
だって、今の俺には何故だが、彼女が隣にいない未来がもう想像できないくらい、彼女にいかれてしまっているようだからな……。
まっ、彼女には内緒だけどw

「こらぁー、まてーーーーー!」

彼女の楽しそうな、俺を追いかける声を聞きつつ、俺はそんな事に思っていた。

<< 1話 了 >>
<< 2話に続く >>
705前スレ559:2008/09/24(水) 01:04:28 ID:bJnp3xq7
い、以上でございます。
お目汚し、ほんとに大変にもうしわけありません。

しかし、19レス…すいません、もう少しまとめて書けるようにしてきます。
では、次の話の機会まで。

皆さんの少しのwktk部分の満足と、少しの体調糖度が増す事をお祈りさせて頂きます。

つたない文章で申し訳ありませんが、読んでいただいてありがとうございました。
(次は、もっとクオリティあげてやるぞ!!!全員糖尿病ぐらい!!!!)

では、では、お粗末様でした。
706前スレ559:2008/09/24(水) 01:06:11 ID:bJnp3xq7
これだけは、言いたかった!
連レスごめんなさい。

PS. << 重要 >>
書き手は、決してSではありません。

以上です
707名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 01:30:20 ID:iLPs0yJg
>>706

え、エロい……GJ!
そんなに謙遜しなくても大丈夫だよwwww
708名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 01:59:31 ID:rMzPEULH
( ゚∀゚)o彡゜GJ!GJ!

2つも新作来てるなんて幸せだ。

ただ、>>704さんは改行をちょくちょく入れてくれたら
もっと読みやすくなると思う。

話自体は二人ともたまらん!
また歯磨きのやり直しだな、これ
709名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 03:56:08 ID:SQjvMlbn
>>706
GJ!甘さといいエロさといい、たまらん。
甘えん坊に焦らし責めとか、俺の好みど真ん中じゃないか。

いけず≒いじわる はわかるんだが
「ほっけな」ってどういう意味?
調べてもよくわからんかった。
710名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 04:14:02 ID:Q412Ar66
甘いぜ!とろとろだっ!

>>709
文脈的に「惚気な」を誤読してるのかね、と。
711名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 04:48:49 ID:XStlk9pB
「//////」や「w」を使うのは、おやめになったほうがよろしいかと。
なにはともあれGJです。
712名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 13:03:57 ID:c1Y3kwQu
すまん、「ソフォー」と「ブツブツした言葉」に笑ってしまった
半角カナはお勧めできないな

>>710
「惚気な言葉」と変換してもなんか違和感が
713名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 20:08:51 ID:x29Ljru/
GJ
だが一人称と三人称が混じってるから統一してくれ
714710:2008/09/24(水) 20:28:34 ID:Q412Ar66
>>712
すまん、>>687の「ほっけ気味」の方見て言ってた。
715名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 21:08:06 ID:jGWu4xGE
甘さは充分なんだが……
擬音がなんか不自然すぎる気がする
716名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 21:56:25 ID:s13mqnPD
おちんちん溶けた
717名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 01:04:12 ID:dyM9IObC
もう夜中に甘いもの食べちゃダメって医者に言われてたのに!
GJなんだぜ!!!

個人であれだけの量を書くと仕方ないかもしれないけど、
誤字脱字の校正をしっかりやると、更に素晴らしく甘さが増します
あとは読点の入れどこですね

ともあれ、2話も楽しみにしてます!
体臭が甘くなっちゃうくらいの甘々話期待してます
718名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 01:39:42 ID:DnqWJH/g
そして体臭が甘くなった>>717に甘えんぼうの密着攻撃が…
719名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 10:33:40 ID:FQ6aUsbo
くんかくんか
720名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 13:16:34 ID:CU/2DqwZ
二人でお菓子作ってて色々あって男が湯煎してたチョコかぶっちゃってその後は分かるな?
721名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 13:20:35 ID:nRCgmVl9
病院に搬送ですね。わかります。
722名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 19:04:36 ID:OF8IHAAz
>>720
「うれしいな、飛び跳ねるくらい喜んでくれて♪」
「熱いんだよ!」
723名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 19:10:44 ID:2l2CTKjB
>>722
なんか清杉みたいなやり取りだなw
724 ◆H676uvqZmA :2008/09/26(金) 00:39:24 ID:7a3DIUiX
流れを豚切りでお邪魔します。
文化祭の季節ですね。ちょっと電波を受信したので書いてみました。
微糖・エロなし・小ネタですが、他の甘えんぼうを待つ暇つぶしにどうぞ。
以下3レスお借りします。
NGワードはタイトル: センヨウS
もしくはトリ:  ◆H676uvqZmA でお願いします。

お詫び・注意
・投下を1レス 30(±5)行×40(±2)字/単語改行/段落空行無 でおこないます。
環境によっては読みにくいこともあるかと思います。すみません。

・他スレに投下したもののサイドストーリーです。
元電波がこちら&構成成分比的に合っている気がしたので失礼します。
少し意味がつながらないこともあるかもしれませんが、無視して大丈夫なはずです。
725 ◆H676uvqZmA :2008/09/26(金) 00:39:58 ID:7a3DIUiX
センヨウS 【1/3】


「では今回の部活をはじめますっ」
 最後にスタッカートがついている元気な発言は、俺の顎の右下あたりから聞こえた。
「まず人の膝の上から退いて下さい。部長」
 広い家庭科室には椅子がたっぷりあるのに、なぜ敢えてのチョイスがここなんだ。
しかし俺のささやかな申し出は、一ミリも変わらない笑顔でキレイに無視される。そして
夏実は太股に乗せていたポッ/キーをタバコのように咥えた。
 暦のうえでは秋といえ、まだまだ残暑が厳しい。そんな中プレッツェル部分ではない
ところをはさんだから、中指と人差し指に筋状にチョコレートがついてしまっていた。
「じゅんた副部長だまってくださーい。今日は、ふぅー……文化祭に向けての確認でーす」
 いったい何を吸い込んだつもりなのか、『ふぅー』のところで煙を吐く真似をする。心持ち
顔をあげて、目を伏せ気味にする芸のこみようだ。これが様式美というやつ、なわけない。
漫画好きなためか、夏実は昔からちょっと演技がかった動作をする。
 けど白のブラウスにゆるくつけた深緑のリボン、紺地に緑のチェックのプリーツスカート
といった制服じゃかっこがつかないのに何で気付かないんだ。まぁ、足を組んだりしなかった
だけましか。あれ骨がぐりってなって痛いことがあるもんな。
「確認って……家庭科部、だっけ? としてお好みシュークリーム作りだろ?」
 前身の部は部員不足のため廃部。だから来週に迫った文化祭では、作ることに特化した
新しい部と活動内容をアピールする。狙いはもちろん部員ゲット。食べるだけじゃ太るが、
作り方がわかるならまた話は別だろうと考えてのこと。
 俺らの学校はどんな内容でもいいかわりに部活動が強制だ。今年を含めた高校生活
三年間を、苦労なく過ごすにはなんとしても部を成立させたい。
「それがー、せーとかいちょーがパンフの名前変えるのめんどーだからだめってさー。
だから、甘いもの作ろう部ってことで略は前のまんまでよろしく!」
 チョコレートがついたままの手で敬礼される。まぁ名前なんてどうでもいいんだけど。
「でね、文化祭当日からその後の心構えを確認しておこーと」
 ポリポリポリポリ。
 小鳥が餌を啄ばむように夏実は次々お菓子を消費していく。
「うん、食べるか話すかどっちかにしようか」
「ごめん! じゅんたも食べたいよねっ? はいっ……んんー」
 口に咥えたものの端をこちらに向けてくる。ちげぇよ。とツッコミを入れるべきだが、
ちょっと可愛いくてできなかった。ってか、動いているから刺さりそうで困る。
 しかも極細。細いより太いほうがいい……ではなく。
 目に刺さったら痛いよな、これは。
726 ◆H676uvqZmA :2008/09/26(金) 00:40:29 ID:7a3DIUiX
センヨウS 【2/3】


「こらっ。顔の周りで長いものを振り回すんじゃねぇよ! 普通に渡すかせめて手で……」
「わかった! 次は小/枝にする!」
「あぁ、確かに長くねぇなってあほぅ。夏実サーン、ニホンゴワカリマスカー?」
 その方がすぐちゅーできるしね、と明々後日なことを言っている夏実の小さな頭を、
片手で左右に揺らしてやる。
「うー……やめっ、だって右手は自分用で、……左はしがみつく用だから、むーりー」
「今その右手で口にあったの持ったろ」
「ちっちゃいこと気にしちゃだめだとおもうー」
 やや乱れた髪を気にしながら、端が欠けたポッ/キーを振る。
「ケーキ職人には繊細さが必要不可欠なんだ」
 そういえば、文化祭の部活紹介につけられた「ケーキ屋のテクニックを伝授」という
触れこみはなんとかならないのか。確かに俺はケーキ屋の息子で、職人を目指している。
休日なんかは店の商品も作っているから間違いではない。
 けど、お年頃の男子高校生としては微妙な心境だ。
「ケチッ。いーじゃん、ポ/ッキーゲームぐらい。つっ……つきあってるんだから」
 うっわ。クリティカル。こんだけ自分からひっついておいて、そこを照れちゃうのかよ。
先日まで幼馴染だったし、照れくさいのはわかるんだけど。
 不意打ちは卑怯だ。
「でも学校だしな」
 俺の言葉に夏実は唇をくちばしみたいに尖らせる。そして、わざわざ手の中のお菓子を
くわえて、両手の自由を確保してから全力で頬をつねりにきた。
「い! いへぇほ! なひゅみ、いへぇ! ぷはっ。だから、いてぇっての」
 顔がじんじんする。爪を立てられなかっただけ喜ぶべきなのか。涙に視界を揺らしながら、
無理矢理ひきはがした右手にはチョコレートの痕が。なんとなくベロリとなめとってみると、
「いひゃぁあっ」と悲鳴があがった。お、いい反応。
 左手も離れて痛みともおさらばだし、おもしろかったし満足するとしよう。
「こーゆーとこ心配なんだよ。なんてゆーか天然タラシ? とにかく。まず注意その一!」
 ぶつぶつ失礼なことを言いながら、あまり長くない人差し指を反るぐらいの勢いで立てる。
そして俺を見上げた。なのにどことなく視線が合わない。
「ほら、復唱!」
 じっと俺の口元を睨んでくる。繰り返すまでは諦めてくれそうにない。どこの運動部だよ、
と思うけど面倒なので大人しく言うことを聞くことにする。
727 ◆H676uvqZmA :2008/09/26(金) 00:41:03 ID:7a3DIUiX
センヨウS 【3/3】


「そのいちー」
「うわぁ、だるそー。まぁいいや、その一! これから先、お店に出るまではじゅんた作の
お菓子は私専用!」
「俺作のお菓子は夏実専用。……ってそれじゃあ見本とか配ったりできねぇし」
 文化祭の企画を根本から否定するような発言だ。
「それはっ、習うより慣れろ! 盗め。ってことで……そんな目で見ないでよぅ。文化祭の
ときのシューはじゅんた作でも、中にクリーム詰めるのは他の人だから、だいじょーぶ」
「それでいいのかねぇ……」
 一応、実家の名前を出して教えるならちゃんと責任を持ちたい。なおも食い下がると、
今度は夏実がむくれた。
「じゃあ、私が他の人のお菓子食べちゃうからっ! じゅんたよりもその人のお菓子を
好きになっちゃうかもなんだからー!」
「ありえないと思うけど、却下。俺が夏実専用パティシエなら、夏実は俺専用だから」
 十数年の情報量に裏付けられた、好みを知り尽くした俺の作ったケーキ以上に
夏実を幸せにできるものは存在しないはずだ。
 きっぱりと言い放つと夏実はもじもじと、でもすごく嬉しそうに頬を赤くした。
「……ならっ、えっと……、専用どーしの、約束ってゆーか、その、ちゅぅしませんかっ?」
 普段は押せ押せなのに、妙なところで戸惑うあたりが胸にぐっとくる。同時にこれも、
夏実の遠回しな策略だったのかと気づいた。さっきからチラチラと口元を見られていたし。
もうそろそろ乗せられてやるか。
「それは契約? それすれば夏実は納得するのか?」
 期待にキラキラと小鳥のようなまん丸の瞳を輝かせて、何度も頷く。
「はいはい、しょうがねぇなぁ」
 軽いキスを一つ。
 どちらのかわからないけど唇に残ったチョコレートの香りが鼻孔をくすぐる。甘いなあ。
俺の思考を読んだみたいに、夏実が首に腕を回してきた。
「もう一回、して?」
 今度は深く。香りに夢中になって繰り返すと「だぁいすき」と僅かな間に囁きをくれた。
「あ、チョコついてる……おかえしっ」
 つねられた時に付いたのか、その言葉を追って俺の左の頬を夏実の舌が掠めた。
 専用ってなかなかいい響きだと思う。俺専用の最高の甘いもの。
「えへへっ、だいっすきだよー」
 お互いの額を合わせて、目線を絡める。
 どちらともなく確認するみたいに俺らは再び唇を重ねた。


END
728名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 01:52:30 ID:Xz4DazNu
アツくてとろけそうだぜ!GJ!

ところでなんで商品名に/いれてるの?
729名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 10:34:27 ID:nkuOc3S/
AT部の続きキター!GJ!
730名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 16:05:29 ID:uJtOxNG4
前から抱きついてスリスリもいいけど
後ろから突然抱きつかれてスリスリされるのもいいな
731名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 17:19:03 ID:Ik1y5tW4
>>728
大人の事情
732名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 18:52:16 ID:ZWtbtVYn
>>728
マジレスすると商品名や実在する者、物を
そのまま入れると著作権とか商標等に引っ掛かってトラブルの元になるから
733名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 21:25:53 ID:wsc5fgT9
前スレより流れ早いな
嬉しいが同時に寂しくもある
734名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 23:22:07 ID:zq7ue8EN
>>727
うは、あの2つのスレの住人でもある俺としてはたまらんGJだ!

なんか我ながら追っかけみたいw

>>733

活気があるのは良い事だよ
このスレはかなり雰囲気良いと思うけどな
735名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 01:02:09 ID:S4eivexP
うん、変な粘着も荒らしもいないし良いスレだと思うよ俺も
736名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 09:01:37 ID:WtJyy1p2
>>733
「いっちゃ……やだぁ…………」
って抱きついてくる甘えんぼうがだな
737名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 15:47:04 ID:t7U1/fiG
>>736
「大丈夫、ログはとってある。これからはいつでも一緒だよ」
と抱き返してだな
738名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 16:00:32 ID:WtJyy1p2
>>737
「そんなのじゃ信用できないもん! 証拠にキス! キスするのっ!」
→「ぷはっ……ま、まだ……足りないもん……キス、もっと」
→「…………ちゅー、ちゅぅ…………んむぅ………………ちゅ……んぅ……」
となってだな
739名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 17:08:53 ID:vrXPf7Ao
>>736-738
お前ら小説書けw
740名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 18:57:04 ID:C4mHLXB6
リレー小説もどきGJ
741名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 23:36:46 ID:cAr8bbu2
身体が糖分を求めている…!
742名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 23:50:22 ID:br9h7Xl/
年上のお姉さんにクールに甘えられたい
743名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 00:45:24 ID:RHW0apqr
自分で書きんしゃい
待ってるから
744名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 05:46:28 ID:NgM4Xp4u
保管庫消えてない?
745710:2008/09/28(日) 07:17:12 ID:Sr+XVTdv
746名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 07:18:34 ID:Sr+XVTdv
はぅあ;
747名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 14:25:41 ID:vGA5Y5w4
・お風呂で甘々
・カミナリ鳴って甘々
・夜ばいされて甘々
・料理中に甘々
・海で甘々
・迷子で甘々
748名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 17:15:21 ID:qV1yzerg
夜這いに一票
749名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 20:41:35 ID:guk5qxQq
>>747
海水浴に来て甘々していたが雷がなり始める。怖がりながらも甘々
しかし女の子は迷子になってしまうが無事再開。いちゃいちゃ。
帰ってからはいちゃいちゃしつつお風呂に入って甘々な晩御飯。
はじめは別々の布団で寝るものの夜這いされて甘々。

これでよくね?
750名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 20:52:25 ID:QvAGlOkZ
夜這いするのはどちらの方か、それが問題だ
751名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 21:38:11 ID:ujEGBcLC
女は夜這いされるよう仕向けるため、わざと布団を掛けずに色っぽいポーズで眠る
当然浴衣の胸元ははだけさせる。ここ重要
752名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 22:06:14 ID:Sr+XVTdv
>>751
その技は難易度が高い
色っぽさとだらしなさが紙一重なんだ
753名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 22:15:28 ID:9jAGsYxu
>>753
男が「ったくだらしないな」とかいって胸元を直そうとしたときに「ん…ふぅ……」とか喘ぐという手も
754名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 22:18:53 ID:2be13xGD
お互いに襲うか襲われるか悶々としてるところを読むのが好きだな。
女の子は甘えたがりだから余計に悶々、みたいな。
755名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 22:20:58 ID:f3lHSX5I
>>749の案を>>736-738が1甘々ごとにリレー小説するんですねわかります



756名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 01:39:39 ID:7amfzHRq
>>753
男が「ったくだらしないな」と乱れた胸元を直そうとする

寝たふりしてた女の子、期待と不安が入り交じり、とりあえず「ん…ふぅ…」と軽く喘いでみる

その声に男、臨界突破寸前となるがギリギリ踏み留まり、胸元直しただけで離れようとする

焦れた女の子が逆に臨界突破、突如として起き上がり、驚いた男を組み敷く

(ry

こうですか? わかりません!
757名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 05:59:57 ID:fbj62WXF
「離れようとするも、いつの間にか両脚がっちり固定されて動けなくなってた」

ちうのも捨てがたいぜ、兄弟
758名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 16:03:44 ID:+cLmCyeA
>>753
甘い・・・このスレに投下されるSSくらい甘いっ!
このスレが甘えん坊スレである事を忘れたかっ!?
当然男が「まったく、だらしないなぁ・・・」と胸元を
直そうとしたら、寝ぼけ(たふりし)て抱きついてぎゅーっとして
もらいにかかるに決まっているだろうっ!!



と書いてから冷静になってみたが、別に決まってないな。
ごめん。
759名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 19:15:41 ID:S7vuS/Sm
甘えん坊はマウントポジションなどしない!
760名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 19:16:45 ID:PgtBV3Mu
冷静になった>>758が可愛い件
761名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 19:49:21 ID:jpueSaIy
>>759
そうか?むしろ甘えん坊らしいと思うんだが

甘えん坊は少なからずSの気があるような気がする
762名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 21:55:26 ID:PgtBV3Mu
(最近彼ちょびっと冷たい……?)
(あ、○○君発見!)
「○○くーんっ♪」

こうやって飛びかかってあまえっこが上になる
(というか甘えられる側が倒される)のが個人的に好きだ
763名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 22:26:07 ID:Ts98Q9ff
甘えんぼう属性にも、
SM・受け攻めによる微妙な差があるってこった

…深いぜ
764名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 22:37:04 ID:Ys+y4pAl
甘えは哲学であり人生だからな
そして世界平和への唯一の道でもある
765名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 23:34:01 ID:txHDZPXy
>>749以降の流れをまったく無視して「迷子」SSを書いてしもうたのだが投下して大丈夫かな?
766名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 23:40:35 ID:+cLmCyeA
カマーン
767名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 23:51:19 ID:hSTuA5Pq
おkおk待ってるよ
7682-174:2008/09/30(火) 00:06:19 ID:NMsGF9MI
どもども。そんじゃ投下開始。
エロ無且つ甘さ控えめというスレチギリギリのSSですがご了承をw
769迷子の功名 1/3 :2008/09/30(火) 00:07:18 ID:NMsGF9MI
高校2年生の夏休みもあと数日となったある昼下がりのこと。

「おにーーーちゃーーーーん!!!」
バタンッ!
1日の最長睡眠時間自己ベストを叩き出すという俺の目論見は、この一声によってもろくも崩れ去った。
「OK、みお。少し落ち着くんだ。そしてできれば回れ右をして引き返してくれ。」
「むぅ〜。わかったもん」
くるり、ぱたん。

………ふう。二度寝でもす「おにぃぃぃぃぃちゃぁぁぁぁん!!!」
バダンッ!!

またかよ!!
…あぁ、分かってたさ。こいつがこのくらいじゃへこたれないってこと位。
多大な諦念と若干の恨みを籠めて、ドアを突き破らんばかりの勢いで俺の部屋への侵入を果たした
少女を見上げる。
俺は溜息を吐きだしつつ、腕を組み俺を見下ろす少女――高校1年生の義妹、みおに問うた。
   
「で、何の用だ?」
「お祭りに行きます!」
「そうか。いってらっさい。」
「お兄ちゃんも行くんです!」
「聞いてません。拒否します。」
「できません!もう決めました!」

…お前なぁ…

「なんで俺がお前と一緒に祭りなんぞ行かなきゃいけないんだ?
だいたいうちの祭りなんて花火すらないし行ってもしょうがないだろ。
俺よかクラスの友達とかを誘えばいいじゃないか。」
「まあまあ、それには深い事情があってね―――」

みおの語るところによると…
 友人たちの間で祭りの話が出た。
→みお誘う。
→友人たち曰く「彼氏と行く。」
→祭りは行きたい!でも自分だけ独り身なのはくやしー!
→よし、お兄ちゃんと行こう!!
770迷子の功名 2/3 :2008/09/30(火) 00:07:54 ID:NMsGF9MI
「くっだらな…」
「あーーっ!ひどーい!みおにとっては一大事なんだよ!?それに…」
「それに?」
「それに…みおだって好きな人といっしょにお祭り行きたいもん…」

顔を真っ赤にして蚊の鳴くような声で呟いたその言葉の破壊力たるや!
「っくっ!分かったよ、行ってやるよ!」
「やたーーー!!それじゃ、着替えてくるね〜♪」
ピョンピョンと音が聞こえそうな勢いで駆けて行く。
ううむ。どうもみおには勝てないんだよな…

「お待たせ〜!」
あぁ、浴衣に着替え、自慢のツインテールをぴょこぴょこさせるみおの破壊力たるや!
重要なので2回言いました。
こんなアホなことを考えるくらいには、俺のテンションも上がってきていた。
夏祭りなんか行くのは2、3年ぶりだ。
久々に感じる独特の空気に、どこか心躍らせているのが自分でも分かった。
それになんたって、
「あっ!お兄ちゃん!りんご飴があるよ!」
隣にこいつがいる。
親父が再婚したのが俺が中3のときだから、こうしてみおと祭りに来るのは初めてだった。
あちこち屋台に目移りしわがままに俺を引っ張っていこうとするのさえ、たまらなく可愛く思えるあたり、
俺がどれだけみおに惹かれているかを実感する。

みおは相変わらず右に左に駆け回っている。
ふと、人にぶつかった。あぁ、酒屋のおっちゃんか。二言三言言葉を交わし振り向くと、
「あれ?みおの奴どこいった?」

そこからはもう、漫画でもかくやといったすれ違い。
焼きそば屋の近くで見たと聞いて行ってみれば、もういない。
射的の近くと聞いて行ってみれば、またいなくなっている。
屋台をいくつも渡り歩いたあと、最終的に、神社の森の入口にたどりついた。
高い杉の木の根元にうずくまる影。いかにも「迷子です」といった、小さな背中。
……ふう。見つけた。

「おにいぢゃんどごいっでだの!?」
お、俺のせいですか?あなたがふらふらふらついてるからでは!?
涙と鼻水絶賛垂れ流し状態のみおにそんなこと言えるはずもない。
俺はひっしとしがみついてくる、細くて、ちっこくて、たまらなく柔らかい体を受け止め、
背中を撫でていた。
「ごめんよ〜。寂しかったな〜。もう大丈夫だからな〜。」
「ひっ…ぐしゅ…もぉ…はだれだいでよ?」
「大丈夫大丈夫。離れないからね〜。一緒にいてあげるよ〜。」
「う゛ぇぇぇぇん…おにいぢゃぁぁん……」
体は大人、性格はこども!と化したみおは、いつもよりべったりひっついてきて、女の子特有の
甘い匂いや、興奮で少し上がり気味の体温がじんわりと伝わってくる。
771迷子の功名 3/3 :2008/09/30(火) 00:08:23 ID:NMsGF9MI
「う゛〜」
謎のうめき声をあげながら、みおはぐしょぐしょの顔を胸に擦りつけていた。
あ…鼻水染みてきる…
「もっとぉ…ぎゅってしろぉ」
はいはい。これでよろしいかな、お姫様?
「ちゅ、ちゅーしろぉ…」
はいはい…っておい。
「みお、ただ甘えたいだけだろ!」
「あれ、ばれた〜?」
顔を上げたみおの目は真っ赤になっていたが、すでにふにゃふにゃに蕩けた表情に変っていた。
「随分と幸せそうな表情ですねぇみおさんや。」
「あなたが来てくれたからしやわせなんですよ、お兄さんや。」
「…ここで花火でも上がればロマンチックなんだろうけどな。」
「ううん。みおはお兄ちゃんがいればそれだけでしやわせだよ〜。」
そういうと、みおは再び俺の胸に顔を埋めた。
・・・・
・・・
・・



「おにーーーちゃーーーーん!!!」
バタンッ!

祭りの翌日。
今日こそ布団との交友関係を深めんとする俺の企ては、再びこの一声によってもろくも崩れ去った。

「OK、みお。少し落ち着くんだ。そしてできれば回れ右をして引き返してくれ。」
「NO!」
「反抗するようになったか!そしてなぜ英語!?」
「キニシナ〜イ」
「で、その紙切れは何だ?何の用だ?」
「みおは結婚します!」
「そうか。おめでとう。妄想はほどほどにな。」
「お兄ちゃんとするんです!」
「聞いてません。てか俺はまだ17だ。」
「来年役所に行きます!とりあえず書けるところを書いてください!」
「…親の説得はどうするんだ?」
「この届はおとーさんとおかーさんからもらいました」
あいつらグルかよ!!!
「俺の気持ちはどうなる?」
「…お祭りの日…『一緒にいてあげる』って言ってくれたよね…?」
言った!言ったがあれははぐれないように的な意味で…
「お兄ちゃん…みおとずっと一緒にいて…?」
ぐあっ!期待と不安に涙をにじませた上目遣いの破壊力たるや!(3回目)
「…わかった…結婚しよう」
「やたーーー!!お兄ちゃん大好き〜!!!」
そういってまた抱きついてくるみお。
うむ。みおには一生勝てそうにない。

7722-174:2008/09/30(火) 00:10:21 ID:NMsGF9MI
以上です。いもうとほしー…
773名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 00:47:59 ID:nIy0QP82
GJ!
てか、十分過ぎるぐらい甘ぇぇぇぇえ!
でもって、こういうハイテンションな文体は結構好みだw
774名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 00:48:51 ID:iRuFPoOw
good sweety!!
775名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 01:01:58 ID:mUE2Ehgf
うぉいっ!
こいつが甘く感じられねえとか、お前さん、きっと味覚障害だぜ
医者の受診をお薦めする!(褒め言葉)
776名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 01:50:34 ID:MikoehXA
>>775が言うようにとりあえず書き手が甘い物の取りすぎで舌が麻痺してるのはよく分かった

起きててよかったあああああ!!!!
777名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 03:00:38 ID:hDWtfw8N
誰もいない・・・投下するなら今のうち
7782番煎じネタ:2008/09/30(火) 03:02:41 ID:hDWtfw8N
“授業を中断して緊急ニュースをお伝えします!”

「枕でキスの練習でもしてな」

《独り身全機に告ぐ。愛しの彼氏を私達の手に!》

“現在、学食は彼氏不明女子による攻撃にさらされており―”

《日替わりランチAが売り切れた!》

風紀委員

バカップル

飢えた独り身達

これは嫉妬?

《脳内司令部より撤退命令》

《甘エース達が撤退を始めた?私達はどうなるの!》

『奪われた学食』

「――哀れな学園ね」



“彼氏とチューでもしてな、姉ちゃん”

《行くわよ!ペイ・バック・タイム!!》

《全軍進攻開始!》

《彼氏の胸まで一直線だわ》

《マザー・アイから甘エース隊、よく聞いて。食材の大部分を支援にまわすわ》

《戦況に応じ、手作りのお弁当で彼氏のお口へアーンを狙って》

《やっと甘エースらしくなってきたわ》

「あれは、例の『桜』のエンブレム――」

「生徒会長――」
779名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 03:03:13 ID:ehcLhQfq
>>777
こんな夜更けに投下とな
7802番煎じネタ:2008/09/30(火) 03:08:43 ID:hDWtfw8N
「私は『1人寂しくランチタイム』する生徒達に対抗する為に送り込まれたんですよ」

「甘えの上にエッチありね?」

「奪いさい。一刻も早くこの場から。彼氏争奪戦が行われるのです」

「あなたはそれに対抗するつもりなの?」

《速報よ!頼もしい連中が帰ってきたわ!》

《甘エース淑女がこんなに集まると壮観だわ》

《これより"彼"を奪還する!》

その学園は―

《独り身とのお食事は先生に任せて》

《やるわよ、甘エーダ1!》

女子生徒達が群れなす大戦場

“甘エースの皆さん、聞こえてるか?
俺には貴女達が何故そこまで積極的になるのかは良く解りません”

“でも、この俺の彼女はもういるんです!”

《脳内指令本部から緊急入電》

《この場で貴女達が諦めても意味はない》
《諦めちゃいないわ!》

《全機、アーンを中止して!》
《何言ってるのよ!》

《この彼氏のお口にはオカズが詰め込まれ過ぎたからね》
《今更止められないわ!》

《命令違反よ!聞いているの?!》
《そんなの承知の上なんだから!》

《愛しの彼と初チューよ!》

取り戻せ――愛する彼を

抱きつく理由を

解き放て――甘え本能を

《必ずじゃれよう》

『AMAACE COMBAT 甘えんぼうの戦火』

《ここで甘えるのは我慢しろと言われたけど、どうやって我慢をすればいいのよ》

《どんな彼氏でも、必ず甘える許可は来るわ》

20008年 秋発売
7812-174:2008/09/30(火) 13:30:19 ID:/NcOflaI
>>773-776
あれ?意外と好評だたヨ〜w
自分で書いてると甘さが分んなくなってくるんだね。

>>780
欲しーー!と思ったら20008年発売ってww
完璧死んどるww
782名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 18:58:41 ID:66F7t0Y5
投下します。2レス、エロないです。
783『衣替え』:2008/09/30(火) 19:00:54 ID:66F7t0Y5
 10月に入れば、日が暮れるのは早くなる。6時過ぎには真っ暗だし、気温も下がり少し肌寒くなる。
 下校しているのはそんな時間。
 でも、まだ冬も来ていないのに……。
「何でこんなに寒いんだよ。あ、くしゃみでる」
「そんな格好してるからでしょ。今日から冬服だよ?それに天気予報で夕方冬並みに冷え込むって言ってたし」
 俺は半袖ワイシャツにズボンの夏服。昼間はあんなに暖かかったのになぁ。隣のコイツはちゃんと冬服だし、おまけにマフラーまでしてる。
「そんなら、朝学校いくとき教えてくれたっていいじゃんか。家隣なんだしさ」
「あたしはユウジみたいに遅刻ギリギリになるまで寝てないもん」
 何だよ、じゃあ俺が悪いってか。いや、実際悪いのか。
 ふと周りを見ると寒いからなのか、日が暮れて暗いからなのか、人がまるっきりいない。それが余計に夏服を着てる俺には寒く感じる。
「なあ、ユウ、オマエのマフラーだけでも貸してくれよ」
 これ以上寒くならないように自分の腕をさすりながら言ってみる。
「あたしは寒がりなの。バカに貸して風邪でも引いたらどうするのよ」
 この女、幼なじみのクセに俺にやさしやとか無いのか。
 イラっときたが我慢する。家までまだ距離がある。寒さをしのぐにはユウに頼むしかない。
「なあ、これじゃあ俺家に着く頃には風邪引いちゃうって。幼なじみとして頼む!何かあったまりそうなモノを!」
 俺が着るにはユウのブレザーはサイズが小さいし、コイツのことだから絶対貸してくれない。貸してくれるとしたらマフラーしかないだろう。本音を言うとあったまりさえすれば、本当になんでもいい。
「あったかいモノならいいの……?」
「そう!お願いします!」
「どうしても……?」
「どうしても!」
「うーん。じゃあ……」
 お、なんかいけそうだな。
「じゃあさ……腕、貸して?」
 何故腕かわからないが、とりあえず頷く。というかコイツ、なんか照れてる?
 ユウの真意をわからずぼけぇっとしていると、腕に「ぎゅっ」という感触がした。これって。
「ユ、ユウ?」
「こ、これならあったかいよね……?」 コイツは俺の右腕をしっかり抱きしめてくっついている。 あったかいモノって体温ですか?
「ユ、ユウ?」
「違うよ!?だって、あたし、これ以上寒くなりたくないだけだし、アンタがあったまりたいって言うから!それに本当に風邪引かれても困るし……」
784『衣替え』:2008/09/30(火) 19:01:45 ID:66F7t0Y5
 恥ずかしくて見れないけど、ユウの顔が赤くなっているのがわかる。だって俺もそうだから。
 そのままユウに引っ張られる。でも腕は組んだまま。ちょっと歩きにくい。そういや下校中だったっけ。
「ユウジ、あったかい?」
 反射的にぶんぶんど頭を縦に振る。そりゃあ柔らかいし、あったかいし、ユウは頭を寄せてるからなんか甘いし。
「良かったぁ。でも、もっと……くっつかない?寒いから」
 腕にユウの力を感じる。
「ねぇ、手、冷たいから……今度はユウジがあっためて」
「え、手?」
「はやくして。寒いんだから」
 恐る恐るユウの手をそっと握る。少し冷たい。
「これじゃあ寒いよぉ……。もっと」
 少し強く力を込めると、ユウも痛いくらいに握り返してくる。
 こうして歩いていると冷たさとか、柔らかさの感覚が無くなるくらい心臓がうるさい。腕から伝わるユウの音も。
 どうしたらいいのかわからないまま、二人の体が熱くなっているのがわかる。 今どれくらいくっついてる?家まであとどのくらいだ?どこまで行けばいい?もしかしてこのままずっと?
「んん、ユウジ、すごくあったかいよ……もっと」
 ユウの言葉でいろいろと限界になって立ち止まる。
 そこはタイミングが良いのか悪いのか俺の家の前。ユウがそれに気づいてぱっと離れた。
「じ、じゅ、じゃあな」
 気まずさをごまかすために言ってみるが上手く言えない。
「うん。ユウジ……今度はさ、もっと、ゆっくり帰ろ」
「え?」
 ユウはそのまま顔を真っ赤にして走っていった。暗かったけど絶対そうだ。俺も真っ赤だろうから。
 明日は冷え込むのかどうか天気予報見なきゃな。あと、まだ少しだけ夏服で学校に行こう。もちろん帰りも。
 家の前で突っ立ったまま、肩と腕にまだ匂いとぬくもりが残っているのを感じてそう思った。



おわり
785名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 19:03:08 ID:66F7t0Y5
おわりです。
甘さが足りてるか心配です。
786名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 19:04:41 ID:66F7t0Y5
終わりです。甘さが足りてるか心配……
787名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 19:58:16 ID:nIy0QP82
大事なことだから2回言ったんですねわかります。
もちろん甘いに決まってますGJです。明日歯医者に行かせてくださいw
788名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 20:06:04 ID:/NcOflaI
あまぁぁぁぁぁぁぁぁいヨ!
GJだヨ!!
顔が自然とにやけてしまう…
789名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 20:14:25 ID:b4/ApQbt
イイヨイイヨー
こういうほんわかしたのも良い
GJ!!
790名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 21:18:39 ID:L+d95PhY
>>786
GJ
お前可愛いなww
791786:2008/09/30(火) 21:40:51 ID:66F7t0Y5
スイマセン……
書き込みできてないなと思ってもう一回やっちゃいました。
792名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 21:46:36 ID:UDxKJFW2
ただ携帯ならではの誤字は惜しかったね
793名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 22:08:08 ID:32mDMhU4
甘い!甘すぎるわっ!

虫歯?
いいえ、総入れ歯です
794名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 02:59:09 ID:eI7LGTUI
オレ、無事に帰れたらインプラントにするんだ・・・
795名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 14:51:07 ID:4jAlimBu
>>794
ちょwww変なフラグ立てんなww
インプラントはむちゃくちゃ高いらしいな…
796名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 15:49:17 ID:b3RAO62F
インプラントと聞くと真っ先に宇宙人を想像する
797名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 18:17:02 ID:4jAlimBu
甘えんぼう宇宙人が気に入った男をひっ捕らえて男の心の中に自分への愛を
インプラントしようとがんばるんですねわかります。

あれ?おれダメな子だなww
798名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 19:23:32 ID:IvnwegkQ
>>797
いや、よゐこだ
書いてくれ
799名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 22:57:36 ID:JOx95ERq
「ふふふ・・・や〜っと捕まえた♪」

「お、お前一体何者だ!?それになんだよこの絵に書いたようなUFOは!!」

「・・・何者って失礼ね。
これから君は私が好きで好きでたまらない記憶を埋め込んで
ラブラブになって、
地球人初の銀河結婚をするんだよ〜!えへ♪」

「冗談じゃねえ・・・誰か助けてくれ〜!!」

「暴れると脳に余計な傷がついちゃうからじっとしてるの〜!」
「か、体が動かない・・・や、やめ・・・」

「それじゃあインプラントを始めちゃおっか!
目が覚めたら甘甘な恋人になってるんだから!!」

ウィーーン

「やめろ!あ、小さなドリルがこっちに・・・い、意識が・・・アッーーー!」



こうですか?分かりません!!
800名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:09:26 ID:7+7rXa1S
その後結局暴れたせいで宇宙娘のことは認めたけど愛をインプラントできずに
既成事実を作ろうと日々甘えるんですね、わかります
801名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:14:44 ID:rujFdklj
>>798
それだと甘え娘が「(意中の彼のハートを)取ったどー♪」とか言いそうだ。
802名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 06:45:14 ID:e/CAwbF0
・かんぴょうで甘々
・寿司で甘々
・ポッキーで甘々
・ぷっちんプリンで甘々

・体育倉庫で保険医な義姉に連行されて甘々
803名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 09:12:17 ID:/8oYldkq
>>802
何故だ、何故実姉じゃいけない!
804名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 15:19:46 ID:o/YjYSfI
保健室でいいだろ!
体育倉庫に行く時間が無駄じゃないか!
805名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 15:52:55 ID:fmeTnx6x
もう教室でいいじゃないか!
806名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 16:02:39 ID:p+PfGot/
体調が悪いので保健室で寝てて起きたらなぜか保険医の姉が隣で寝息を立てていた
な、何を言ってるのかry
807名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 23:29:18 ID:fmeTnx6x
「あなたの子種を私の子宮にインプラ〜ント!」


なんだこの電波は
808名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 00:12:40 ID:IM8vLhvN
>>807
…どうすんのこのレス?
809名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 00:13:33 ID:DaQDx5op
盛り上がっているところ悪いが、投下していいか?
まだまだ、文才が足りんが
810名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 00:14:33 ID:nhr1TePw
とてもとてもお願いします
811覚書:2008/10/03(金) 00:18:47 ID:DaQDx5op
ああーうざったい。 なんでこいつはこうなんだ。
そんな俺の考えを知る由もない悩みの元凶は、いつものように
犬みたいにすり寄ってきた。
『どうしたの?』
やめろ。小首を傾げてこっちを見るな。 周りの視線が痛いだろうが!
だいだいこいつは自分がどれぐらい有名か分かっていない。
こいつは 三好 緋陽(みよし ひよ)
俺のお隣さんで、幼馴染だ。

なに、ルックスはどうかって 
そりゃまー、抜群だよ。
見つめられたら吸い込まれそうな大きな瞳
小さくてかわいらしい鼻。やわらかそうな唇。
雪のように白い肌、腰まで届く艶のある黒髪、肉付きのいい脚。
子供みたいな性格とは裏腹に服の下から大きく自己主張する胸。
大人びた魅力と子供っぽさが同居したフワフワとした空気を
常に醸し出しているんだ。

次は性格を教えろ?
控え目で、さりげなく人をフォローする。
それでいて誰にでも優しいと来れば目立たない訳ない。
その上、成績優秀なんだな。 これが、
で、まるで俺をできの悪い弟みたいに扱うんだ。
俺からすると妹みたいだけどな。
迷惑極まりない。

自己紹介が遅れたな。
俺は西園寺 雪斗(さいおんじ ゆきと)
目立つのが嫌いなただの男子高校生だ。


812覚書2:2008/10/03(金) 00:19:42 ID:DaQDx5op
『ゆーくん、無視しないでよぉ。』
『ん。悪い悪い。』
しまった。また甘やかしちまった。
『どうしたの、難しい顔して。』
『なんでもねーよ。』
『ゆーくんにいじめられた。』
その言葉にギョッとした俺が振り向くと緋陽が肩をプルプル震わせながら
目に涙を溜めていた。
『な、泣くなよ。こんなところで』
『じゃあ、頭なでなでしてくれる?』
一瞬で泣きやむと、瞳をキラキラさせながら
そんな恥ずかしい要求をしてきやがった。

『人が見てるだろ?そんなことできないって。』
『私は気にしないよ?だから早く早く。』
『俺が気にするんだよ!』
『またいじめたぁ。』
今度こそ本格的に泣きそうになりながら、こっちをチラチラ見ている。
やるしかないんだろうなぁ。
俺は覚悟を決めて、緋陽の頭をなでると、
緋陽はみるみる嬉しそうな顔になりやがった。
『えへへ、ありがと、ゆーくん。』
そう言うとこいつは俺の頬に口づけをした。
『ななな、なにするんだよ。』
『お礼だよ。』
さらりとそうゆうことをするなよ!
周りのやつらがキャーキャー騒いでる。
ああ、恥ずかしい。顔から火がでそうだ。
『早く、学校に行くぞ。』
『うん。』
満面の笑みで答える緋陽。やっぱりかわいいな。
いかんいかん。こいつのペースだ。
 
またクラスで茶化されるのか。勘弁してくれよ。
だけど、俺は心のどこかでこんな日常を楽しんでいた。

813名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 00:23:39 ID:fEUdIkhW
あ・・・甘い・・・
濃厚な甘さだ・・・
814あとがき:2008/10/03(金) 00:26:31 ID:DaQDx5op
ベタな上に、下手いが書いてみた。
ここに貢献できればいいが、
815名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 00:38:10 ID:Ae7Yv3z4
甘さは十分
ただ、ageという盛り付けなのが残念だ
816あとがき:2008/10/03(金) 00:41:06 ID:DaQDx5op
悪い。はじめてのSSで緊張してたみたいだ。
817名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 01:21:24 ID:EyEmChQE
>811-812
実に素晴らしい料理でありました。
これがデビューですか…期待しております。
818名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 01:30:34 ID:IM8vLhvN
>>816
この二人濃厚なセックスしそうだなw
819覚書3:2008/10/03(金) 04:42:06 ID:nfbmcNSM
>>811-812の続編
お詫びついでにこのスレにあった
お嬢様系甘えん坊を書いてみた。
あら、不思議、ツンデレになったよ。


学校につき俺が緋陽と別れて、階段を上ると踊り場の方に小さな影が立っていた。
何かものすごく嫌な予感がして、戻ろうとする俺をそいつは
怒りをにじませてこう言ってきた。
『雪斗、登校中にあのひよこにほっぺにちゅーをされたそうですね。』
怒ってるなぁ。そりゃ、そうだよな。
親が勝手に決めたこととはいえ、こいつは許嫁だもんなぁ。
などという俺の葛藤をよそに声の主はつかつかとこっちに近寄ってきた。

そして、徐々にその姿が見えてきた。
『許しませんわ。私をぎゅーっと抱きしめなさい。』
いきなりそれですか。しかも、あなたの顔真っ赤なんですけど、
だれだ。消しゴムを投げたやつは、俺だって大変なんだよ。
痛っ、シャーペンでつつくな!
今、紹介するよ。

この金髪でツインテールの中学生ぐらいにしか見えない奴は、
 二宮・ルナ・ブルーアイ
ちんちくりんだがその溢れだす気品はいいとこのお嬢さんということをすぐに連想させる。
大きく釣り上った青い瞳、つまみたくなるような鼻、きゅっとしまった唇
くりくりした可愛らしさ、怒っているところでさえ絵になるほどだ。
ロリコン好きなやつなら一発でK.O.だろう。
あいにく、俺はロリコンではないが、

『どうしたんですの、早くしなさい。』
『いや、ほら、もうすぐホームルームが始まるから。』
慌てながら必死にぎゅーっから逃げようとする俺。
そこに、ルナの追撃が
『なら、早く抱きしめればいいだけですわ。』
負けじと俺の反撃。
『お前は恥ずかしくないのかよ。』
『は、恥ずかしいですわ。だけど、自覚のないあなたに将来の妻は誰か
ちゃんと理解してもらわないと、困ります。』
もじもじと恥じらいながらのルナの会心の一撃。
俺のライフはゼロになった。
訂正しよう。ロリコンじゃなくてもK.O.される。
820覚書4:2008/10/03(金) 04:43:26 ID:nfbmcNSM
『わかった。』
据え膳食わぬはなんとやら、ここでやらねば男がすたる。
などと考えつつ、俺はルナを優しくゆっくりと抱きしめた。
華奢なルナの体から体温が伝わってくる。
心臓を耳に当てられたみたいにドキドキと鼓動が聞こえる。
『あ、あったかい。』
普段ははきはきとした口調のルナがうっとりとつぶやいた。
その恍惚を含んだロリヴォイスを聴いて、俺の耳はとろけそうになった。

しばらく抱き合っていると、急に
『お前ら、何をしている!ホームルーム前だぞ。』
 怒鳴られた。
『『は、はい。ごめんなさいっ。』』
俺達はその瞬間にぱっと距離を取った。
『全く、仲がいいのはわかるがほどほどにしろ。』
と言って先生は教室の方を指差した。
俺たちがそこをみると、俺のクラスメイトの女子達が慌てて教室へ入った。

『もしかして、見られてた? 』
俺がそうつぶやくと、ルナにボディブローを入れられた。
『ガフッ。』
『雪斗のバカッ。』
ぷりぷりと怒りながらルナは教室へ向かった。
『お前から命令してきたんじゃねーかよ。』

学園の美人ランキングにおいて五本の指に入るわが担任が、溜息をつき
呆れたような口調で
『まだまだ女心がわかっておらんな。ほら、ホームルームを始めるから
早く教室に入れ。』
『先生までなんですか。』

なお、ルナは昼休みまでえらく機嫌がよかったことを追記しておく。
だが、俺には一日で最難関の昼休みが待っている。
帰りてぇ。
821名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 10:54:35 ID:sIwZhCQx
た、高飛車甘えん坊ロリだと…?
い、いかん!歯が!歯がぁぁ!!

あ、GJw
822名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 10:54:57 ID:NjQR3ZWi
>>811-812>>819-820もいいな
続きを楽しみにしてます。
823名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 12:08:34 ID:GywhB9fU
新しい・・・惹かれるな・・・


よしこの調子でブラコン姉とか無邪気な妹とかクールな生徒会長とか慕ってくれてる後輩とか甘えん坊ハーレムを(ry
824名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 12:59:00 ID:M5duEJoR
なんで「」じゃなくて『』なんだろう

『』での会話は読み慣れないせいか違和感がある
825名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 13:34:36 ID:EYj0bN5/
この彼氏が『甘エースコンバット』シリーズのタゲとして登場する訳ですね、わかりますw
GJ!
826名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 13:56:26 ID:8h823Vfs
>>824
通信機越しだからじゃね? と勝手に推測
827名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 18:30:28 ID:fEUdIkhW
>>823がブランコ姉に見えて一瞬公園のブランコで一人落ち込んでいる姉の姿が浮かんだ
828名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 21:28:19 ID:DuF4Ngmb
>>827
ちょっと迎えに行ってくる。
829名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 21:53:33 ID:fiJbfYgA
<<(寂しがり屋の姉を)玄関でお出迎えだ>>
830名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 00:17:16 ID:62lj748o
831名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 00:29:16 ID:hR4/QNzd
>>830
GJ!思わず「ごめん」って言っちゃったぜ。
832名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 00:36:28 ID:LBNl2r9B
>>830
奇遇だな、>>831。まったく同じ事を考えていたぜ
同時に凄い過保護系なお姉さんでメールで「遅くなる」とか入れても帰ってきたら「ばかばか!」発言で胸板をぽかぽかと叩かれた後に抱きついてくるんだぜ、ぜんぜん甘くないけど
833名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 01:15:03 ID:ejXZGsXh
「ばかぁ!」

玄関を開けるなり、柔らかくて甘い香りのするものが飛びついてきた。

「ばかばか!こんな遅くなって!どれだけ心配したと思ってるの!」

その肌色の弾丸は俺の懐に潜り込み、胸板を叩いてきた。

「そんなこと言われたって……。塾なんだし、遅くなるってメールしただろ?」
「でもぉ……」

その柔らかいもの、つまり俺の姉である優子姉は、それでも不満そうに俺を見上げてくる。

「まだ11時過ぎだろ?俺だってもう子供じゃないんだしさ」
「んーん。子供はいつもそう言うの……」

そう呟き、更に体を寄せてくる。
そして俺の耳元に口を近づけ、囁いてきた。

「お姉ちゃんを心配させた罰として今日は一緒に寝ること……


ここまで書いて力尽きた
この後から甘くなる予定だったが能力不足で書けないぜ
だが気を抜くでない、>>832よ!
私など他のSS職人様に比べたら格下も格下
私が力尽きても、いずれ第2、第3のSS職人がお前を糖尿にするべく襲いかかっていくだろう……!
834名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 01:36:38 ID:9aPJO8e/
はてしなく遠い男坂エンドですね、わかります
835覚える人:2008/10/04(土) 02:05:09 ID:0BbaPOkP
>>811-812 >>819-820 の作者だが、
>>824
スマン。まだ、書き慣れていないみたいだ。

またお詫び代わりの投下をしたいんだが、大丈夫か?
元ネタは>>827
836名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 02:16:08 ID:KAdmgGSS
>>835
別にそんなこと尋ねる必要ないよ
さあ、投下投下
837覚書外伝・ブランコ姉:2008/10/04(土) 02:22:38 ID:0BbaPOkP
じゃあ、遠慮なく、


「弟君のばかぁ。」
私は公園のブランコをゆらしながら、そんなことをつぶやいた。
だいたい弟君だって悪い。こんなに遅くに帰ってきて
弟君は生徒会の手伝いをしていたと言い訳していた。
だけど、私にはわかる。
美人で評判の生徒会長といちゃいちゃしていたにちがいない。
それでなくても、最近現れた許嫁や、いつも一緒にいる幼馴染み
その上、弟君を意識し始めた妹もいるのだ。
みんな悪い子ではないけど、弟君を取られそうで怖い。

だけど、私も悪いかな。いきなり怒って家を飛び出してしまった。
みんな心配してくれてるかな。
やっぱりそんな訳ないよね。弟君は私のこと口うるさい年増ぐらいにしか考えてないよね。
ごめんね。めんどくさいよね。もう弟君だってもう充分大人だもんね。

私がそんなネガティヴ思考の無限ループをぐるぐる回り、泣きそうになっているところに
「小鳥姉。いい歳してなに泣きそうになってるんだよ。」
「弟君?迎えに来てくれたの?」
「当たり前だろ。心配したんだぞ、いつまでたっても帰ってこないから。」
弟君は顔を真っ赤にしながら、こう言ってくれた。
「ふふっ。やっぱり弟君は弟君だね。」

嬉しくなってしまった。この子は子供の頃から私を、ううん、みんなを大切にしてくれた
やさしい子だった。
「なに言ってるんだよ、小鳥姉。」
「そのままの意味だよ。」
「ん?まぁ、いいや。早く帰ってメシにしようぜ。みんな腹減らして待ってるぜ。」
「うん!」
私は差し出された手をつかみブランコから立ち上がった。

帰り道、こんなお願いをしてみた。
「ねぇ、弟君、手をつないでくれないかな?」
「な、この年になって流石にそれはちょっと。」
「ひどい。おねーさんのいうことが聞けないの。ああ、お父さん、お母さん
私の教育が悪かったせいで、弟君は不良になってしまいました。」
「あーもう、わかったわかった。」
そう言うと弟君は優しく私の手を繋いでくれた。
私は弟君の大きくなった手をぎゅっと握りしめ、改めてこう思いました。

弟君だーいすきだよ。
838覚書外伝・あとがき:2008/10/04(土) 02:27:56 ID:0BbaPOkP
甘さがまだまだ足りない気がする。
うーん、心配だ。
839名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 10:42:17 ID:uYHJmBQm
>>838
GJ!!
良いよ!良いよ!
思わずニヤニヤしてしまったよ。
続きを期待しているよ。
840名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 12:39:31 ID:wOS02KIy
>>833を無口スレの>>258と合体させたい

そんな俺を受け入れてくれるスレはどこだ!
841名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 14:01:21 ID:h9MUzkhH
どっちにもいればいいじゃマイカ
そういや無口スレといえば昔、甘えん坊無口があったな。
842名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 16:13:18 ID:e2AT+ldT
>>841
「甘えん坊無口」というフレーズを見て、何故か「甘えん坊将軍」というフレーズがBGMと共に頭に浮かんだorz
843名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 16:18:53 ID:bBraEBXP
>>842
ワロタwww
844名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 16:26:29 ID:hR4/QNzd
>>842
め組の宿(?)に行く度に頭に抱きついて奥さんと火花を散らすんですねわかります。
845覚書5:2008/10/04(土) 17:55:44 ID:JVQJS9Oo
みんな、俺のSSにGJしてくれてありがとう。
という訳でまたまた投下するぜ。




とうとう、昼休みがやってきた。
俺はあたりを確認する。
緋陽はまだやってきていない。レナはお手洗いに行っている。
逃げるなら今しかない。
「雪斗。お前もいい加減あきらめて教室にいろよ。」
吉岡よ。にやにやしながらそういうことを言うな。
というか、周りのやつも何期待に満ちたまなざしで俺のほうを見る。
「お前は、他人事だからそういうことが言えるんだよ。」
呆れた口調で返す俺。
「くー、もったいない。なんであんな可愛い子たちを邪険にするかねぇ。」
お前は体験してないからわからないんだよ。
あいつらと付き合ってると、俺の平穏な高校生活が台無しになっちまう。
っとこいつとしゃべってる暇はないんだった。
「勝手に言ってろ。」
捨てゼリフを残して、俺は弁当を片手に教室を出た。

屋上のドアを開けるとそこには先客がいた。
肩までのショートカットで、やや切れ長の目に眼鏡を掛けた女子生徒だ。
緋陽やレナと比べるとやや平凡な容姿だが、それでも美人と言って差し支えないだろう。
体付きはあの二人に比べると平均的、
まぁ、出会う女性全てに緋陽レベルのスタイルを求めるのも酷と言うものだ。
レナの様な幼児体型を望んでいる訳でもないが、
なんだその眼は、だから、俺はロリコンじゃないぞ!
などと考えているうちに目の前の女子生徒に話しかけられた。

「……、こんにちは。西園寺先輩。」
ちょっと待て、なぜバットを取り出す。
紹介するから、ちょっと落ち着け。
こいつは一ノ瀬 星奈(いちのせ せいな)
俺の後輩で、一緒に生徒会の手伝いをしている。
星奈とは、生徒会長に命令されてこいつの不登校を解消させたのが縁で知り合った。
だけど、解決したとき、妙に会長の機嫌が悪かったなぁ。
突然、星奈からぎゅーという音が鳴った。
「…………、僕お腹空きました。」
「あ、わりぃな。じゃあ、弁当食うか」
星奈は頷くと、ランチマットを広げ、俺が腰かけた。その時、
屋上のドアが勢いよく開き、ふくれっつらの緋陽と怒り心頭のレナが立っていた。

846覚書6:2008/10/04(土) 17:59:52 ID:JVQJS9Oo
ついにここがバレたか。
ああ、またひとつ平穏な日々が遠のくんだな。
俺はそんな感慨に浸ろうとした。
「やっと見つけたよゆーくん、これでお昼も一緒だね。」
「雪斗、私に苦労をかけさせないでくださる。」
満面の笑みの緋陽、怒りながらもどこか嬉しそうなレナ。
この状況じゃあ浸れないなぁ。
ため息交じりに俺は星奈に聞いてみた。
「星奈。こいつらも加えてやっていいか?」
返事の代わりに顔を真っ赤にしながら小さく頷く星奈。
うん、こいつも小動物みたいでかわいいな。

そして、もう一匹の小動物は、
「雪斗っ!なにデレデレしてますの!」
俺としてはもう少し見ていたかったんだが、
「そんなことより、早く食べようよ。」
ナイスフォローだ、緋陽。
「……そうですわね。このことは後で改めて言わせてもらいますわ。」
しまった。その場しのぎだったか。
「きょ、今日は、私が直々にあなたのお弁当を作ってきたんですのよ。
か、勘違いしないでください。これは仕方なく作ったんですから。」
どうみても、ツンデレです。本当にありがとうございます。
顔赤くなってるなぁ。恥ずかしいならしなきゃいいのに。

レナの作った弁当のふたを開けてみる。
まず、全体的に焦げたものが多かった。しかも、重箱だからその量が半端ない。
ああ、なんかやばい気がするなぁ。
でもせっかく作ってくれてるしなぁ。
「ゆゆゆ、雪斗。わわわ、私が食べさせてあげますわ。」
「いや、そこまでしなくていいから。」
俺がそう言うと、
みるみるうちにレナがしゅーんとなっていった。
しまった。
「ゆーくん。レナちゃんをいじめたら、だめだよぅ。
というわけで、罰として、今日はみんなにあ〜んしてご飯を食べること。」
「なにが、というわけだ。ただお前がしてもらいたいだけだろ。」
「じゃあ、多数決します。ゆーくんにご飯を食べさせたい人。」
確かに二票は入るかも知れんが、さすがに星奈は賛成しないだろう。

847覚書7:2008/10/04(土) 18:02:09 ID:JVQJS9Oo
と考えた俺が甘かった。
「三対一で、ゆーくんはみんなにあ〜んしてもらうこと。」
「予想外だ。どうしていつもこうなるんだぁ!」
俺の悲痛な叫びを無視して場を仕切る緋陽。
「まず、レナちゃんからだね。」
「あ、あなたに言われなくてもそのつもりでしたわ。」
「雪斗、あ〜ん。」
だから、顔赤いって、箸を持つ手もプルプルしてるし、
「は、はやく口を開けなさい。」
「へいへい。わかりました。」
俺の口に唐揚げが入る。
うん。食えなくはないがやっぱりまずいな。
でも俺は食う。男の子には意地がある!
なんとか飲み込んだ俺をレナは上目遣いで見ている。
うー、抱きしめたくなるな。
「味はいかがかしら。」
「うん。うまかったよ。」
まあ、味は予想してたし、
「あ、当たり前ですわ。私に欠点などないのですから。」
そんなこというなら、怒りっぽいのをなんとかしてください。
あと、料理の腕も。

さぁ、次は誰だ。
「次は私だよ。ゆーくん。あ〜ん。」
緋陽か。うわぁ、すげぇ嬉しそうだよ。
でも、こいつの弁当なら安心できるな。
俺の口に卵焼きが投入される。相変わらず料理うまいな、こいつ。
だけど、なんか鳥のヒナになったみたいだ。
緋陽は笑顔全開でこっちを見ている。
「おいしかった?」
「あ、ああ。」
不覚にもドキドキしちまった。
「もうひとつ、あ〜んだよ。」
何気ない緋陽のこの行動が他の二人に火を付けた。
「ななな、なにしてますの。私もまだ一つしか食べさせていませんのに!」
「…………、僕なんて、まだあ〜んもしてないです。」
レナはともかく、星奈、お前普段は自己主張しないのに
なんでこんなときばっかり自己主張するんだよ!
「あっ、ごめんね、星奈ちゃん、レナちゃん。つい嬉しくて、」
申し訳なさそうに謝る緋陽。
「わかればよろしいのですわ。」
レナのその発言に同意するように、こくこくと頷く星奈。

848覚書8:2008/10/04(土) 18:03:42 ID:JVQJS9Oo
「………、あ〜んしてください。西園寺先輩。」
早速、ほうれん草のおひたしを箸でつかみながら差し出す星奈。
本日、三回目のあ〜んをする俺。なんどやっても慣れないな、これは。
こいつらしかいなくても恥ずかしくてたまらん。
放り込まれるほうれん草のおひたし。
緋陽の濃厚な卵焼きと違い、さっぱりしたうまさがある。
星奈が心配そうにこちらをチラチラと見ている。
「お前のもうまかったぞ。」
俺がそう言うと、星奈はみるみるうちに真っ赤になりうつむいていった。
「………、ありがとうございます。」
実に恥ずかしそうに答えている。
俺だって恥ずかしいのだが、

こうしてあっという間に昼休みは終わった。
屋上のドアのところまで俺たちが近付くと、緋陽がとんでもないことを言い始めた。
「みんな。明日から、毎日ここで食べない?」
「ま、まぁ。あなたがそんなにいうなら仕方ありませんわね。」
「……………、賛成です。」
「えぇ〜、ま、まじで?」
「またまた三対一だったので、この法案は可決で〜す。」

な、なんだってー!
痛っ、誰だ空き缶を投げたやつは。
だ、か、ら、俺だって大変なんだよ!
俺の平穏な日々はどこにあるんだー!


終わり
849覚える人・あとがき:2008/10/04(土) 18:08:13 ID:JVQJS9Oo
とりあえずここで、いったん終了です。
ネタがもう切れました。
神が来るまでのつなぎにでも。

今度来るときにはもうちょっと描写力を鍛えてきます。
850名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 18:49:23 ID:tQ2yu4+V
GJだす。ハーレムでよくあるギスギス感が抑えられててすごい好きだ。

が、「レナ」じゃなく「ルナ」じゃないか?
ともあれ続きwktk
851覚える人:2008/10/04(土) 19:07:49 ID:3Xe/ADMW
よくぞ気づいたな >>850
「レナ」とは「ルナ」の双子の妹でありときどき入れ替わっているのだ。


ごめんなさい。冗談です。ただの間違いです。
双子を書く自信なんてありません
852名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 00:49:52 ID:vjglJGS8
GJ!!
ほのぼのとしてて良いね〜

和むわ〜
続き期待してるよ〜
853名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 01:40:45 ID:0Evyi9Me
GJ!

次は体臭が甘くなるようなエロも頼むわ!
854名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 12:02:50 ID:SszIlPKs
そして体臭が甘くなった>>853に甘えんぼうの密着攻撃が…

あれこれ前にもおんなじこと書いたぞ…?
855かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/10/05(日) 16:09:52 ID:xuaiX1wp
こんにちは。このスレではお初です。
以下に投下します。エロ無しです。
856かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/10/05(日) 16:12:43 ID:xuaiX1wp
『保健室にて』



 甘い匂いが鼻をくすぐる。
 温かい感触が頭痛を和らげる。
 不思議な心地よさと共に目を覚ますと、そこはベッドの上だった。
 ああ、確か五時限目が始まる前に頭が痛くなって、保健室に来たのだ。ちょっと熱だけ
計るつもりだったのだが、足がふらついたのでそのままベッドを借りたんだった。
「……ん?」
 なんだか妙に狭苦しい。ここのベッドってこんなに小さかったっけ。
「んん……」
 か細い吐息を耳元に感じた。
 頭を右に向けると、見知った顔が間近にあった。
「うわっ!」
 ぼくは驚きのあまりベッドから落ちそうになった。
「んん……あおくん?」
 彼女がゆっくり体を起こす。
 保健医の仲村先生が跳ね起きたぼくをぼんやりとした目で見つめてきた。
「おはよ、青くん」
「な、仲村先生、何してるんですか?」
 問いかけると彼女は不満げな顔になった。
「……」
「あの、仲村先生?」
「名前で呼んでくれなきゃやだ」
「はい?」
「二人っきりなんだから、名前で呼んで」
「……伊月さん」
 仲村伊月──ぼくより六つ上の幼馴染みはそれを聞くとにっこり笑った。
「うんっ、何?」
「いや、なんでベッドの中に?」
 尋ねると伊月さんはえへへ、と目を柔らかく細めて、
「職員室から帰ってきたら青くんがベッドで眠ってたからつい」
「あ、そっか。ごめんね、勝手にベッド借りて」
「ううん、いいよ。青くん体弱いし、疲れてるときはきちんと休まないとね」
「……じゃなくて!」
 説明になってない。
「なんで同じベッドに入ってたの!?」
「え? だって添い寝をするのは私の役目でしょ?」
「寝ている男の布団に潜り込むのを添い寝とは言わない!」
「じゃあ同衾」
「もっと駄目!」
 言葉としては間違ってないけど、何か間違っている。大体、添い寝が役目ってなんだ。
857名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 16:14:27 ID:wHsudbY9
まだ十月に入ったばかりなのに、今日はえらく冷え込む。防寒具が恋しくなるほどの寒気のせいで、隣を歩く彼女も見るからに寒そうにしていた。
マフラーでも貸してあげようかな、なんて考えていると、いきなり腕を腕で絡みとられた。



1 通常


「おい、いきなりどうした?」
「見てわかるでしょ? 体温補きゅうぅぅ〜〜」
「……いや、道のど真ん中で補きゅうぅぅ〜〜とか言われてもなぁ」
「恋人同士なんだから問題ナッシングよ! 補きゅうぅぅ〜〜」
「おいこら! 恥ずかしいからやめんか!」
「きゅっきゅきゅきゅ〜。んふふふ〜」
「ちょ、息当たってるって! マジ恥ずかしいぞ! あ、佐藤先生おはようございます!」
「おはようございますぅぅぅ〜」
「え、なんですか? 朝からいちゃつくのはやめろ? こいつに言って…うひゃあ!!」
「それじゃあ先生、また学校で! きゅうぅぅぅ!!」
「引っ張るんじゃねぇぇぇーー………!」
858名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 16:15:02 ID:wHsudbY9
2 ツン甘



「お? どうかしたか?」
「……さ、寒いのよ」
「だったら、ほら。マフラー貸してやるよ」
「……、こっちの方が暖かいじゃない」
「でもなぁ、みんな見てるぞ。お前は恥ずかしくないのか?」
「うっさい! いいから黙って体温を提供しなさい!!」
「はいはい、わかったよ」


「……ねえ」
「何だ?」
「これって、どっからどう見ても恋人よね?」
「今更だな。むしろバカップルくらいには見えるぞ」
「……そう」
「恥ずかしくなったか?」
「ちょっと。でも…」
「でも?」
「なんか、こういうのも悪くないわね」
「……んー、まあそうだな。微妙に素直なお前も悪くない」
「なっ!? いい、いきなりなに言ってんのよ! あたしはただ、寒いだけで……ゴニョゴニョ…」
「佐藤先生、おっはよー」
「スルー!? 華麗にスルー!?」
「いやぁ、こいつがどうしても離してくれないもんで。結構まいってるんですよねあはは」
「ああっ、ちょ、先生! これみんなには秘密よ! お願い!」
「とっくにバレてるだろ…いてっ!」
「黙りなさい! さっさと行くわよもう!!」
「へいへい……お前耳真っ赤じゃん。可愛いぞ」
「……っ! 黙れバカ!」
859かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/10/05(日) 16:17:04 ID:xuaiX1wp
 伊月さんは不安そうに表情を曇らせた。
「そんなに迷惑だった?」
 上目使いに見つめられて、ぼくはつい目を逸らした。この目には弱いのだ。
「い、いや、迷惑なんて思ってないけど……ちょっとびっくりしたから」
「本当? 本当に迷惑じゃない?」
「うん」
 よかった、と呟くと、伊月さんは唐突に抱きついてきた。
 ぼくは慌てて受け止める。柔らかい胸の感触にどぎまぎする。
「……えっとね、青くんが苦しそうだったの」
「……え?」
「青くんが苦しそうな顔してるから心配になって、でも熱もなかったから変な夢でも見て
るのかなって思って、一緒に寝てあげたら少しは気分もよくなるかもって思ったの」
「……」
「私は青くんにくっついたりぎゅってすると安心するから、青くんにも安心してもらい
たかったの。だから……」
 ぼくは言葉に詰まった。
 ただ甘えているだけじゃなかったのか。
 伊月さんはちょっと幼さが目立って、でもいざというときはやっぱり年上なんだと感じ
させるところがあって、ぼくにとってとても大切な人だ。
 そう、改めて思った。
「ありがとう」
 詰まった言葉を丁寧に彼女に向けて発すると、伊月さんは体を離して顔を上げた。
「もう苦しくない?」
「うん。だいぶ楽になったよ」
 気分は悪くない。頭痛もひいている。ぼくはベッドから出ようと手に力を入れて、
 ぴとっ。
 額に額をくっつけられた。
 目の前数センチ先に伊月さんの綺麗な顔が映る。
 両頬に添えられた手の平と、間近に感じる息遣いがひどく温かい。
「い、い、伊月さんっ!?」
「うん、やっぱり熱はないみたい。よかったね」
「あの、あの、」
「どうしたの?」
 小首を傾げる。額はもう離れているが、それでも両手はこちらの顔を挟んだままで、
顔の距離もほとんど離れていない。
「伊月さん、近すぎだからもうちょっと離れてくれるかな」
 ぼくはできるだけ平静な調子で言った。
「え? 近いかな?」
 天然かこの人。
「いつまでも寝ているわけにはいかないから」
「無理しないで休んでればいいのに」
「授業サボるのも悪いし……」
「もう放課後だよ」
「……へ?」
 慌ててポケットから携帯を取り出すと、既に時刻は午後五時を過ぎていた。
 四時間近く眠ってたのか……。
「やばっ、じゃあ早く帰らないと」
「家には連絡しといたから慌てなくても大丈夫だよ」
「……なんでそんなに周到なんですか」
 呆れ声で尋ねると、伊月さんは嬉しそうに笑った。
「だって、久しぶりに二人っきりになれたんだもん」
「…………」
 とびっきりの笑顔にぼくは押し黙る。
 この笑顔にもぼくは弱い。より正確に言うなら、伊月さんのやること全てにぼくは弱い。
 そんなの当たり前だと思う。ぼくの心はずっと昔からこの幼馴染みに捕われているから。
860名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 16:17:09 ID:wHsudbY9
3 甘無口



「あれ、どうかしたの?」
「……」
「えっと、無言になられると困るんだけど」
「…寒い」
「うん、まあそうだね。まだ十月なのに結構寒いよね」
「だからこうする」
「…つまり、互いに体温を提供しようということ?」
「……そう」
「うん、悪くないけどちょっと…ね」
「なんで?」
「みんなこっち見てるよ。殺気も混じってるし」
「……」
「……あれ、今ごろ恥ずかしくなってきた?」
「…だい、大丈夫。恋、人同士なら、ごくごくごく自然なこと」
「恥ずかしいんだ」
「……」
「あ、佐藤先生だ。おはようございます」
「……」
「熱? ないですけど……え? お前じゃない? じゃあ誰……うわ!」
「は……はずか…しい……よ…」
「ちょ、ええ!? 顔が茹で蛸の如く!! そこまで恥ずかしかったの!?」
「みんな……み、見てるのに、こんな…こと……」
「(やばっ! スイッチ入ってる!)せ、先生! 熱あるみたいなんで保健室に連れてきます! ……いや先生は来ないでください! それじゃ!」
「おひめさま………だっ……だっ!!?(ボフン!)」




「………なんだ、この学校は…」
教師のつぶやきは、寒風にかき消された。
861名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 16:18:50 ID:wHsudbY9
すみません、割り込む形になってしまいました
862かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/10/05(日) 16:19:14 ID:xuaiX1wp
「えいっ」
 笑顔に惑っているうちに、ぼくは伊月さんに押し倒された。
「い、伊月さん」
 伊月さんは時計を確認してうん、と頷いた。
「ここを六時に出るとして、あと四十分はゆっくりできるね」
 そう言って、ぼくの首に両腕を回してくる。
 甘い香りはたまらなく刺激的で、ぼくは頭が沸騰しそうだった。
「……伊月さん」
「何ー?」
「狼になってしまいそうです」
「じゃあ私はかわいい赤ずきんだね。青くんに食べられちゃうのかな?」
 確かに赤ずきんにはそういう教訓話も含まれていたりする。ペロー版の赤ずきんだった
ような覚えがあるけど。
 でも今のぼくの理性とは全然関係ありません。
「駄目だよ青くん」
 伊月さんが諭すように言った。
「私は別に青くんに食べられちゃってもいいけど、今はダメ。だって時間ないもん」
「……四十分もあれば一回くらい」
「そんなのイヤ。どうせならいっぱい気持ちよくなりたい」
「……どうしろと?」
「私をぎゅってして。あと、キスもしてほしい」
 なのに手は出すなと。生殺しですか。
「そんな、」
「我慢できたら、今度私を一日好きにしていいから」
「…………」
 今までに伊月さんの体を何度か抱いたことがあるけど、いつも主導権は伊月さんにあった。
 たまには、
「……頑張ります」
「頑張ってね、狼さん」
 伊月さんは楽しそうに微笑むと、キスを求めてきた。
 深く唇を重ねると、赤ずきんは陶酔したように悩ましげな声を上げた。
863かおるさとー ◆F7/9W.nqNY :2008/10/05(日) 16:25:40 ID:xuaiX1wp
あ、カブりましたか。すみません。

短いですが投下終了です。
コンセプトは「お姉さんだけどちゃっかり主導権とりながら甘える」的な。
たった3レスの短い小ネタですが、エロ編もあとで投下したいです。
864名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 16:55:18 ID:MCJffo0v
>>863
短くても十分です。ありがとっ
865名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 17:04:21 ID:LbuNFscl
お〜、かおるさとー氏がこのスレにも!貴方のSS好きですよ〜
>>857氏もGJ。ツン甘いいねツン甘ww
866名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 19:28:51 ID:/UBU/mSM
かおるさとーさん降臨キターーー(゜▽゜)
待ってました!SSの名手
続きwktk
867名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 20:21:55 ID:yquCNGpF
かおるさとー氏、さすが…GJとしか言えませんね
そんな後では気が引けますが、投下させて頂きます。
エロ無しです
868名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 20:23:22 ID:yquCNGpF
「ばか!遅刻しそうだったら言いに来なさいよ」
小さな口を尖らせブツブツと愚痴をこぼすキリ。
でもなキリ、元はといえば自分が寝坊するのが悪いんだぞ。
「何、もしかして起こしにきて欲しかった?」
「ち、違うわよ。リュウにそんなことしてもらわなくたって…」
始めの勢いはどこへやら。声のトーンが一言ずつ下がっていく。
「あっそ、じゃあ明日からも頑張って自力で起きてな」
キリの反応が面白くてつい意地悪になってしまう。
「あ、あのね。それはその……」
意地っ張りというか甘え下手というかツンデレというか……キリと話していると楽しくてしょうがない。
「ほら、これ以上遅刻するとアレだからさ。だからその…リュウが起こしに来てよ」
キリ知ってるか?肝心の所をぶっきらぼうに言うと逆効果なんだぞ。
「はいはい分かったよ。キリがそこまでして欲しいんなら毎朝行ってやるよ」
「本当に?」
「俺はキリに嘘はつかないぞ」
「約束よ。って勘違いしないで、リュウが来なかったら私が遅刻しちゃうからね」
本当に可愛いな。一々俺のツボにヒットしてくる。
「はいはい。あくまでもキリが遅刻しないためな」
「そうよ別に一緒に学校に行きたいわけじゃないんだから」
どんどん墓穴を掘っているのにキリは気付いてないんだな。
「でも、タダで毎朝来てもらうのも悪いから。これからは私と手を繋がせてあげる」
改めて言おう、キリは意地っ張りか甘え下手かツンデレのどれかだ。
「そんなこと言って自分が繋ぎたいだけなんじゃあ」
「ば、バカそんなわけないでしょ。それとも何?私とじゃ嫌…?」
最後でそんなに落ち込まないでくれ。俺が嫌がるわけないだろ。
「ほら、手出せよ」
「え?」
「俺は今すぐにでも繋ぎたい」
キリの表情がみるみるうちにニヤけていく。嬉しいなら言えばいいのにな。
「……ありがと」
手を握り合い歩いているとボソっとキリが呟く。
「手を繋ぐことじゃないわよ。わざわざ朝起こしに来てくれることの方だから」
そんなことを言いながら俺の腕ごと抱え込んでいるのはどこのどいつだか。
甘え下手もここまでくると面白い。
とはいえベタベタされるのが嫌いな俺にはこれくらいがちょうどいいのかもしれない。
「…好きだよ」
「ん?なんか言ったか?」
「ば、ばか。何も言ってないわよっ」
「そうか、でもなキリ。俺も好きだぞ」
「聞こえてたの!?」
「残念でした〜」
やっぱりキリといると楽しくてしょうがない。
869名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 20:26:43 ID:yquCNGpF
以上です。短い上に大して甘くなかったですね。まだまだ精進せねば。
お目汚し失礼しました。
870名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 20:32:22 ID:LbuNFscl
ニヤニヤしたwwGJ
あえて言おう!キリはツンデレ下手であると!
871名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:04:03 ID:epyGHA59
此処は18禁だぞ?
なんでエロ無話なんか載せてるの??
872名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:09:06 ID:c5DYDWNC
最近活気付いてきたな、良い事だw
873名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:18:24 ID:zOKvnNBw
顔がにやけまくって困るwww

>>871
何が悪いか。
874名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:27:22 ID:adJwe7Eb
>>871
18歳未満のやつなんかに味あわせたくない位の、甘SSがあるからですが。

何か問題でも?
875名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:31:04 ID:AkRMxVWw
一休さんの水飴みたいなwww
大人になってから読まないと毒なのじゃ!!
876名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:34:55 ID:epyGHA59
エロ話だったら良いけど
無しなら此処に載せる必要は無いんじゃね?
877名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:35:07 ID:tZsFfLf0
実際、毒だろ
健康は明らかに害されてるし…

歯と血糖値がヤバイ件
878名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:48:24 ID:lJKRLcyw
18禁板ってのは「エロがなきゃダメな場所」じゃなくて「エロがあってもおkな場所」と理解している。


それはともかく、今日だけでSSが3本も…なんと大量なGJ作品!
879名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 23:58:11 ID:3vs9v99L
>>1にエロ無しでもおkって書いてるよ
880名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 00:00:53 ID:2He/NbfQ
>>876
いいから一発抜いて落ち着いて来い
俺も>>878に同意
881名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 00:13:21 ID:dWhxppgy
的外れな指摘はスルーして次行こうか
882名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 00:50:44 ID:ulfAwJEz
次行く前に過去を振り返るのも大事だと思う

>>857
なんというバカップル、どれも好みだw

>>863
某新婚さんスレでもお世話になってるぜ!ていうか趣味被ってるね!結婚してくれ!

>>869
甘え下手な子が甘えようとするシチュは鼻血ものだな
883名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 02:45:27 ID:2x7B41Bx
精神的にきつくなるとここで栄養を補給してますが何か?
一見王道でありながら悶えてしまう不思議
884Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6 :2008/10/06(月) 03:45:23 ID:Vbe9XlL0
小ネタ投下します。
885スレ擬人化 ◆RFJtYxNEj6 :2008/10/06(月) 03:45:58 ID:Vbe9XlL0
とてとて♪
どんっ♪
ぎゅーっ♪
すりすり♪
ちゅっ♪

―――――――――――――――――

「ふぅ、今日も堪能したぜ!」
俺がこのスレを見始めためたのは一年くらい前。
ある日エロパロ板の一覧をボーっと眺めていたら、目に飛び込んできたタイトル。
「甘 え ん ぼ う な 女 の 子 の エ ロ パ ロ」
・・・ビビっときた。期待に胸を高鳴らせてクリック。
はたして見込み通り、そこにはまさしく俺の理想、甘美なユートピアが広がっていたのだった。
その日からというもの、毎日のようにスレを開き様子をチェックしている。
始めはちょっと過疎気味だったが、徐々に住人は増えていった。
僭越ながらおれ自身も小ネタを書かせてもらったりした。そして今。
SSや小ネタはほぼ毎日のように投下され、盛り上がりは最高潮。しかもよくある住人同士の揉め事もなし。
今日なんか、知る人ぞ知るオリジナルSSの名手の某氏までもが来てくれたのだ。
ああ、このスレの住人で良かった!なんだか子供の成長を見守ったようで、なんとも言えない感慨深さがあるな。
「やっぱこのスレは最高だ!なあそう思うだろ」
さっきから隣に座り、俺の顔に頬擦りしている女の子に話しかける。
「ん・・・嬉しい、です・・・ありがとう・・・」
そうだ、そうだよな!あー生きてて良かったマジで。ところで誰なんだろこの娘。部屋に連れ込んじゃったりした覚えは無いんだけど・・・って女の子?
「うおっ!?だ、誰だアンタ!?」
思わず後ろに跳んで後ずさる。
「あん、もっとしてたかったのに・・・申し遅れました。私、そのスレッドの精です。名はまだ有りませんが以後お見しりおきを」
886スレ擬人化 ◆RFJtYxNEj6 :2008/10/06(月) 03:46:41 ID:Vbe9XlL0
精。いろんな物に宿る妖精っぽい奴。
・・・確かこの板にもそんな感じのテーマのスレがあったな。後でで見てみよう、ってそうじゃなくて!
「えーといわゆる電波さん?あー俺そういうの守備範囲外なんだけど」
「違います!!!」
顔を真っ赤にして否定する。おー結構可愛いなあ。
「正真正銘、PINKちゃんねる、エロパロ&文章創作板、『甘えんぼうな女の子のエロパロ』スレッドの精です!なんなら証拠も今すぐお見せします!」
なんか女の子が言っちゃいけない単語がいっぱいある気がするが、この際もうどうでもいい。
「証拠?」
「はい!まずはレス番号を適当に言ってみて下さい。そしたら私はそこに何が書いてあるか正確に当ててみますから、それで信じてもらえるでしょう?」
う〜ん、まあ分かった。それでとりあえず信じよう。
「じゃあ言うぞ・・・179番」
ふふん、とちょっと笑ってみせる彼女。
「書き込み日時は2008年8月14日23時37分27秒、IDナンバーはKGEIaTQQ。
『とてもいい出来なんだが、変なとこで改行が行われてるせいで少々読みづらいので、
 ちゃんとした文の区切りで開業することを勧めるよ。
 ともあれGJ 』
 って内容ですね。簡単です!」
さらっと即答してみせた。慌てて画面をスクロールして、問題のレスを探す。

179 :名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:37:27 ID:KGEIaTQQ
とてもいい出来なんだが、変なとこで改行が行われてるせいで少々読みづらいので、
ちゃんとした文の区切りで開業することを勧めるよ。
ともあれGJ

・・・。
ええ、一字一句間違い無く合ってますね。完敗です。
どうやら彼女の言うことは間違いなく本当らしい。
「あー、その、君」
勝ち誇った顔をしている彼女に話しかける。
「はい!なんならまだやりますか?」
「いや、もういい・・・えーそれで君が、その、このスレの精だってのはよく分かった。で、一体俺なんかの元に何しに来たの?」
「そんなこと決まってます!」
またも即答。
「あなたに恩返しするために、たくさん甘えに来たんです!」
887スレ擬人化 ◆RFJtYxNEj6 :2008/10/06(月) 03:48:13 ID:Vbe9XlL0
「・・・は?」
「はいそうです!あなた、ずいぶん昔から私のスレにいらっしゃいますよね?」
確かにそうだ。俺はかなり前から毎日のようにこのスレをチェックしている。
それだけに、最近の盛況ぶりは自分の事のように嬉しい。
「私、知ってるんです。あなたが毎日毎日私のスレを見てること。
 残業で疲れて眠そうにしてた時も、風邪引いて熱を出してた時も、いつもいつも私を見てくれてた。
 話題が無くなった時は、自分でネタを書いて盛り上げようとしてくれた。
 私、すごく嬉しくて。見てくれるたびに、このスレに生まれることが出来て良かったなあってすごく思って。
 だから、ずっと恩返ししたかったんです・・・」
驚いた。ただの趣味で毎日覗いていたと思ってたのに、こんなに感謝してくれる人(?)がいるなんて。
「私、今日からあなたにいっぱい甘えますね。
 心配しないで下さい。今まで投下されたSSや小ネタのデータは全部頭に入ってますから。
 私の甘えデータは108式まであるって言われてるんですよ?
 もちろん、あなたが特に気に入ってるのもちゃんと分かってます。
 そうですね、膝枕とかハグとか、一杯ねだっちゃいます!
 あと食べさせあいっことか、おはようとおやすみのキスしたりするのもいいですね。
 そうだ、あなたって呼び方もなんか他人行儀ですね、『ご主人さま』にしましょう!
 ねえ、2人で虫歯になっちゃうくらい甘い生活にしましょうね。
 よろしくお願いしますね、ご主人さま!」
「ちょっと待ったあ!!!」
「何ですか?もしかして『おにいちゃん』とかの方が良かったですか?もう、ご主人さまったら。でも大好きですっ、えへへ」
「違うって!とにかく落ち着いて!」
暴走してハイになる彼女を必死になだめる。
「つまり簡潔に纏めると、君がこのスレに書かれてるようなことを俺にしてくれるってこと?」
「はい、喜んで!」
・・・正直魅力的だった。そういうシチュエーションは無論大好きだ。じゃなければこんなスレを毎日覗くはずがない。
しかしだ、彼女は人間かも良く分からない生き物だ。それにここは3次元なんだ。現実なんだ。甘ったるい桃色空間が広がるあのスレじゃないんだ!
「ご主人さまぁ・・・そういうの、嫌い、なんですか?毎日見てるから好きだと思ってたのに・・・うぅ・・・」
だが、そんなささやかな理性は涙声でうつむく彼女の前に崩れ去った。
「そんなわけないじゃないか大歓迎だ!よし、2人で今日から激甘生活を送ろうな!」
「ほんとですか!?ご主人さま大好き!
 世間から見れば2chの最下層それもエロパロ板なんかに入り浸ってニヤついてるダメ人間かもしれないけど、大好きですっ!!」
後半は聞かなかったことにしよう。
最初の時ように、頬を顔に摺り寄せてくる彼女。ぐお、柔らけえ。
SSで見慣れたシチュのはずが、実際に体験するとこれほどの破壊力だったとは。
そのうち、頬だけでなく体全体を子猫のように擦りつけてきた。あー気持ちいい・・・ってこれ以上はヤバい!
888スレ擬人化 ◆RFJtYxNEj6 :2008/10/06(月) 03:48:56 ID:Vbe9XlL0
「ちょっと、離れて、離れて!」
「あ、やん、ふぅ・・・御主人さまぁ・・・って、え?」
何やら嬌声を上げ始めた彼女を無理やり引きはがす。
「とりあえず、今日はもうこの辺にして寝よう!な、頼むから!」
「何でですか?私もっと甘えまくりたいですよう」
「いいからほら、寝るぞ!」
理性が持たない、なんて言えない。半ば無理やり寝室に連れて行く。
「ふ〜ん、まあいいですけど。
 ところで一緒に寝るなら当然、添・い・寝、ですよね?」
少し悪戯っぽい笑みを浮かべる彼女。添い寝か、そうだよな〜・・・添い寝?
「いやいやいや、それはもっとまずいって!勘弁してくれって!」
「えー何でですか?さっき、『激甘生活を送ろう!』なんて言ってくれたばかりじゃないですか」
・・・話は急に変わるが俺には彼女なんて出来たことは当然ない。(大体もしいたら1人寂しくこのスレを覗いたりしていない)
もちろん、体を触れ合った経験など皆無なわけで。
「いいですよね〜、添い寝。私のスレにも幾つかありますね。王道なシチュですよね〜。
 さ、どうぞ。どこからでもかかって来て下さい!
布団に身を投げ出す彼女。ええい、こうなったらヤケだ!
電気を消し、勢いよく彼女に抱きつく。
「やん!ご主人さま大胆♪
 あ、そのまま襲ってくれても全然かまいませんよ?
 私のスレにはあんまり濃厚なHシーンのデータは無いから、そんなにいきなり激しいのはできませんけどね♪」
何か言ってる気がするがひたすら眠ることに集中する。
それにしても。なんか、さっきから甘えられてるっていうよりは遊ばれてるような気がするんだが・・・まあ、いいか。
そんなことを考えながら、眠りに落ちた。
889スレ擬人化 ◆RFJtYxNEj6 :2008/10/06(月) 03:50:09 ID:Vbe9XlL0
朝起きると、隣に人の気配がしない。
夢だったのか?甘いSSの読みすぎで頭がおかしくなったか?少しの落胆を覚え、台所にむかう。
「あっ、ご主人さまおはようございます!今日もいっぱい甘えますね!
 じゃあ早速ほら、おはようのキスしてください!ん――――――っ」
―昨日と同じ、騒がしい彼女がいた。キスを求めて顔を懸命に突き出している。
苦笑しながらキスをしてやる。
「あ・・・はわぁ・・・私嬉しいです・・・初めて、キスをしてくださいましたぁ・・・もう死んでもいいかも・・・」
感激のあまり包丁を胸に突きたてようとする。慌てて取り上げる。
「あ、ごめんなさあぃ・・・ご飯もうすぐ出来ますから、待っててくださいね」
朝食はやたらと旨かった。人間じゃない癖にどこで覚えたんだ?

「ほら、キス」
玄関。新妻のように見送りに来た彼女に言う。
「へ?」
「いってらっしゃいのキス。したくないのか?」
「あ・・・」
顔を真っ赤にする彼女。その顔にすかさず口づけ、舌を入れてやる。
「んんっ!?ん、あっ・・・はむ・・・うん・・・」
キスが終わると、抗議の声を食らう。
「っはぁ・・・もう、ご主人さま、ひどい・・・」
「昨日の夜、散々からかってくれたお返しだ」
「もう、早く行ってください!」
「怒るなって。じゃあ行ってきます」

家を出てからしばらくして気付く。なんか俺、段々あいつに染められてきてないか。
まさかあんな大胆なことを、自分からやってしまうとは思わなかった。
やばいな俺、ああいうのは二次元オンリーだと思ってたが・・・あいつも半分は二次元?だが・・・
思えばあいつに出会った時から・・いや、初めてあのスレを開いた時から、俺はあの甘い空間に洗脳されてたんだろう。
何だかんで、「甘えん坊な女の子」最高ってこった。なあそうだろ?
890Hurricane Run ◆RFJtYxNEj6 :2008/10/06(月) 03:54:44 ID:Vbe9XlL0
投下終了
願わくば皆さんの元にもこのスレの精が訪れますように

>>886 誤字ですねorz
×後でで見てみよう
○後で見てみよう
891名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 07:55:04 ID:VyL5tK4m
>>890
なんだ、彼女が来たの俺んとこだけじゃなかったのか
892名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 08:55:43 ID:dWhxppgy
俺のところまだ来てないんだけど…
893名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 09:04:52 ID:edPgbCEn
見てる期間に差は差はないのに小ネタを投下してないから俺のところには来ないのか・・・・
894名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 09:40:22 ID:IqlHYMqc
>>1です。うちの娘が押しかけてしまいましたようであらあらまぁまぁ。
たまには親のところにも来るようにお伝えください。
スレ立てミスったせいか来てくれんですよorz

そしてそろそろ容量注意。
895名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 10:49:17 ID:AuY7LH8r
このクォリティで小ネタとは謙虚な

なんか姉妹とか多そうな子だなぁ
無口とかツンデレとか

…ゆくゆくはハーレムか?
896名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 13:36:44 ID:x286IJ3h
甘えんぼう「〜♪(スリスリ)」
無口っ娘「…………(ギュッ)」

ツンデレ「くっ」
897名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 14:19:01 ID:Sr67vT1m
>>896
そのツンデレ明らかに貧乳だろw
898名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 16:47:49 ID:Zp7QIMbp
そろそろ容量が危ないな
899名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 17:57:37 ID:yZmbiK5G
きっと>>900が立ててくれる!
900名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 18:45:04 ID:1IpjkTUT
このスレへの感謝の気持ちをこめて俺が立てる!
もう立てていいの?
901名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 18:55:56 ID:L/Lm/Ymx
>>900に期待age。
さあ、埋めるから立てたまへ
902名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 18:57:07 ID:/N4LYuNq
>>900
頼むぞ〜
903899:2008/10/06(月) 19:07:30 ID:yZmbiK5G
>>900
ほんとに立ててくれるのかww
無茶振りに応えてくれてありがとう!
904名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 19:12:47 ID:1IpjkTUT
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223287918/
立てたました、不手際がないか心配だけども
905名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 19:44:50 ID:5J9nP7ez
>>904
乙!
906sage:2008/10/06(月) 19:59:52 ID:UPK7FMIq
>>897
ちひゃー乙
907名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 22:06:29 ID:IqlHYMqc
>>904
乙!

>>次スレ6
掘り返さんでくれw
908名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:23:39 ID:5J9nP7ez
まだ埋めに入らなくてもいいよね?
909名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 23:48:37 ID:31DVVQS9
>>908
数日中に投下したいのでちょっと待ってほしいかな
910名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 00:19:52 ID:8Ppsysxv
>>907
俺の場合、件の誤字スレを見つけて
「なんぞこれ?」とクリックしたのがここを知るきっかけだったりするんだよね

だからおまいさんにはなにげ感謝してたりするw
911名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 00:51:56 ID:NBHHCdGf
縁は奇なもの味なもの、ってな
912名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 00:53:45 ID:NBHHCdGf
間違えた、奇じゃなくて異だ
913名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 02:13:32 ID:vYdvtNME
まだ少し容量あるなら次スレに行く前に投下していこうか?
914名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 07:02:41 ID:pxBlsP78
>>913
お願いします!
915名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 11:38:51 ID:vYdvtNME
甘えんぼう夫婦の人生の最期っぽいのです
2スレの終了、3スレに移行の意を込めて。
死とか苦手な方はスルー推奨で
916名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 11:41:55 ID:vYdvtNME
夕焼けの太陽の光がやたら眩しい。ここは何処だっけ?
・・・思い出した・・・確かここは病院の一室か

もう俺にはベッドから起き上がる体力も無いし、沈む夕日を見るほど目も丈夫ではない。
目を閉じて日光を感じとることが精一杯だ。
歳だけは取りたくないものだな。

俺の女房の夕美も酸素マスクを装着して同じベッドで横たわっている。
良い歳なのに、ちゃっかりと俺の手を握り締めて身体ごと密着させているし。

そう言えば小さいときから俺にベッタリだったっけ。
あの頃から互いに惹かれあっていたんだろうけど、
なかなか想いを口に出すことが出来なかった。
恋人として正式に付き合い始めたのは高校に入ってからだったな。
あの頃から新婚夫婦みたいにイチャついてきて、悪友によくからかわれた。

俺はからかわれるのが嫌だったから、
顔を真っ赤にして否定したら夕美は泣いちゃったんだよな。
それが原因でケンカして関係が稀薄になったけど、責任を感じた悪友が
パイプ役になって仲直りしてからは本当に甘々な日々だったよな?

互いの家に泊まって一晩中体を重ねたり、一緒に食事を作って食べさせっこしたり。
大学卒業と同時に結婚してから今に到るまであっという間だったぞ。

・・・わかるか?
今の俺達の周りには息子や娘にベッタリくっついてる孫、ひ孫が囲んでくれているんだぜ。

夕美
・・・先に寝ちゃったか?

全く・・・俺とくっつくと寝付きが良いのは昔から変わらないな。

もう視界が暗くなってきたけど・・・お前の名前と同じで夕焼けが綺麗だよな・・・

天国にも・・・夕焼けってあるのかな?
もし・・・もしあったら・・・二人で・・・手、繋いで・・・見に行こう・・・な・・・・・・夕美・・・
917名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 11:44:39 ID:vYdvtNME
以上です。
すいません何処も甘くありませんでしたorz
918名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 17:03:53 ID:xizUbB9P
せつねえよ……。泣いた
919名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 17:05:07 ID:wP2ViFDz
おい!目から鼻水出てきたぞ!
なんてことしやがるんだ!GJ!
920名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 18:29:08 ID:AJa2Yyht
>>917
GJ
天国での話をkwsk聞こうか
921名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 22:36:47 ID:jWmMfFaD
>>907>>910
新参の俺には何のことやらさっぱり・・・


と、さらに掘り返してみるw
922名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 00:01:24 ID:EIPSHrQm
>>921
ヒント1:「甘」が抜けている
ヒント2:スレタイ
あとはググれ

とマジレスで掘り返す
923埋めネタ:2008/10/08(水) 01:25:26 ID:tDdqYs8G
「なぁそろそろ離してくれないか?」

「やだ」

「俺、もうすぐ次スレ行かなきゃいけないからさ」

「やだ、容量いっぱいになるまで離したりしないんだから」

「あーもう、十分抱きしめたじゃないか」

「でも寂しくなるよ…」

「保管庫にいけばいつでも会えるんだし、これでお別れってわけじゃないだろ?」

「う…ん」

「ほら元気だして、笑って」

「うん」

「俺が居なくても大丈夫?」

「…頑張る、私頑張るよ。でも、たまには遊びにきてね」

「わかった。…そろそろいいかな」

「もう大丈夫、ありがと」

「よし、それじゃ…ちょっと寂しくなっちゃうけど行くよ」

「向こうでも頑張ってね」

「りょーかい。じゃ、行ってきます!」

「いってらっしゃい!」
924名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 01:33:28 ID:tDdqYs8G
>>923
「おわり」っていれるの忘れてたorz
投下予告も忘れていきなりで申し訳ない。
925名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 03:31:51 ID:yi30bXze
さようなら甘パロ2。
君のことは永遠に忘れないよ。
926名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 14:54:48 ID:RpBFyXPL
待て あと70レス分は残ってるぞ
もう容量もいっぱいになりそうだしAA爆撃かな
927名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 21:51:25 ID:AZpAWZUi
甘えん坊な妊婦さんってよくね?
928名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 23:52:19 ID:q1bURdwh
>>927
タシカニ
929名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:27:42 ID:dmS/2xrQ
>>926
12KBもあるんだ、短編くらいなら書けるだろう
AA爆撃は品が無いから却下
930埋めねた:2008/10/09(木) 09:54:17 ID:z/T7HkUG
「俺はここに残るよ」
「な・・・何で君が残らなきゃいけないの!?」

「・・・誰かがこのスレの余った容量を埋めなくてはならない」
「そんなの管理人に任せれば良いじゃない!ね?一緒に次スレに行こう?」

「今まで俺が粗製の作品しか投下出来なかった報いさ」
「そんな!君の作品は粗製なんかじゃ・・・」

「作品の出来ってのは他人より自分の方がよく分かるもんだろ?」
「でも!」

「さあ、もう行きな。このスレは直に倉庫行きになる。早く次スレに避難するんだ!」
「一緒じゃなきゃヤダヤダヤダ〜!」

「スレを埋め終えたら俺も向かう。そうしたら何でもお前の言う事を聞いてやる」
「・・・・・・本当?」

「ああ、本当だ」
「一日中抱き締めたままキスとかいっぱいしてくれる?
エッチの時、外じゃなくて中に出してくれる?」

「戻ってきたらいっぱい子供作ろうな」
「わかった・・・じゃあ先に次スレに行って待ってるからね!絶対に死んじゃ嫌だよ!」

「分かったから早く行け!・・・やっと行ったか。
俺一人でこのスレをどれだけ埋めれるか分からないけど・・・」

(やるしかないか)
彼は心の中でそう呟くと愛用のキーボードを取り
スレの余りに向かって文字を入力し始めた。
931便乗して埋めネタ:2008/10/09(木) 12:59:06 ID:mO/zVmcz
>>927
「やっぱり子供産みたくない〜」
「この期に及んで何言ってたんだ」
「そりゃ最初の頃は避妊しなくていいからアナタを一杯感じられたし良かったけど…」
「けど?」
「今じゃエッチできないし…安静にしてろとか言ってイチャイチャもしてくれないし…」
「妊婦さんなんだから当たり前だろ」
「ほらまたそう言う〜子供が産まれたらアナタを取られちゃうじゃない」
「我が子に嫉妬するなって。大丈夫、子供が産まれてもお前が一番だ」
「本当に?本当に?ウソじゃない?」
「本当だ」
「ありがとう、大好きだよア・タ・ナ」



ゴメンなんか違ったかも…
932名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 14:55:13 ID:u3BQXKTi
各々GJ
>>931
確かにア・タ・ナになってるな
933名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 15:17:53 ID:XZz9AwR8
「あたな」って名前なんだよ、きっと。
934名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 17:47:53 ID:e+q55suj
まさかこのタイミングで笑うことになるとは思わなんだ
935931:2008/10/09(木) 20:53:19 ID:mO/zVmcz
そ、そうだよ!!笑いが取れればと思ってワザとアタナって名前にしたんだよッ



すいません嘘です。本気で間違えました…ちょっと吊ってくる
936埋め1:2008/10/09(木) 22:39:25 ID:gF77s8uH
「ひー君っ!」
 呼び声と同時にいきなり抱きつかれて、廊下を歩いていた滝沢洋は深いため息を吐いた。
 肩に乗っかる柔らかな感触と甘い香り。
 もう、数え切れないほど、味わったその香りと感触に、ため息を吐いた。
「美鳥、人前でこんな風にひっつくなって言ってるだろ」
 ぐいっと、のけぞるような体勢で後ろを確認する洋。
 その視界を、逆さまの顔がいっぱいに占めている。
「えー、ウチひー君好きやからえーやんか。ウチら結婚してるんやで、いちゃついたって問題ないやん」
 少したれ気味の大きな目に、すっと通った鼻筋、小さな唇と、美少女と言う言葉がぴったり来る相手。
 洋の恋人で同居人でもある青間美鳥が、ぷーっと頬をふくらませる。
「あのね。あれは文化祭の演し物。確かに公認カップル扱いはされてるけど、だからってべたべたしないの」
 いいながら、美鳥の手を優しく解いて、身体ごと向き直った。
 頭半分ほどの身長差は、昔は悔しかったけれど、今はそれでも良いと思えて。
 紺色のセーラー服の上からでも解るスタイルの良さと、昨夜も睦み合ったことを思い出してわずかに頬を赤らめてしまう。
 長い黒髪を珍しくアップに纏めている美鳥が、器用なことに上から上目遣いで見つめてきた。
「ウチ、ひー君好きやから、ひっつきたいだけやのに、あかんの?」
 じわりと目の端に涙を浮かべる美鳥に、もう一度ため息を吐きながら、ぽんぽんと軽く頭を撫でる洋。
 途端に、ヒマワリのような笑顔を浮かべる美鳥に、苦笑を浮かべた。
「あのね、美鳥。僕と美鳥は目立つんだよ。大体あの文化祭の時だって、あの後思い切り先生達に大目玉食らったじゃないか」
 半月ほど前、文化祭の演し物として、模擬結婚式の新郎新婦をやらされたとき、伝統だった健全カップル宣言ではなく、
本気で生涯を誓った事で教師達からは厳重注意されているのだ。
 何しろ、既に同棲――もとい、親の都合による同居――生活をしているのだから、注意が厳重になるのも無理ないこと。
「ウチ、ひー君おってくれたら、それだけでえーもん」
 また膨れっ面を浮かべる美鳥。
 相変わらず、ころころ表情が変わる美鳥を、見ているだけでも楽しくて。
 だから、もう一度頭を撫でる。
「それは、僕も同じだけどさ……」
 けど、人前でくっつかれるのは恥ずかしい。
 その言葉を口にする前に、視界が紺色に埋められた。
 背中に腕がまわって引き寄せられる。
「ひー君もそう思てくれてるんやったら、問題ないやん」
 美鳥の声を聞きながら、抱き締められた洋はしばし絶句する。
 高校生なのに、既に95のDを誇るその柔らかな胸に顔を包み込まれて身動きできなくなる。
「ひー君、大好き」
 甘い香りと柔らかな感触は、毎日散々味わっている筈なのに、それでもやっぱり気持ちよくて。
「こら、はなせっ!」
 じたばたと両腕を振り回して、必死に美鳥から逃れようと試みる。
 周りから、他の生徒達のクスクス笑いが聞こえてくるのが気恥ずかしい。
「ひー君のいぢわる……、ウチの事キライになったん? ウチ、ひー君好きやからひっついてたいのに、好きやからこうしとぅのに、あかんの?」
「イヤ、あ、イヤじゃないけどっ! でも、こんなところじゃ駄目だって!」
 顔が圧迫されているせいで、声がくぐもってしまうのを感じながら、それでも洋は手を伸ばして美鳥のおなかに手を添えた。
 そのままぐぐっと、無理矢理引きはがそうと試みる。
937埋め2:2008/10/09(木) 22:41:48 ID:gF77s8uH
「ひゃんっ! や、ひーくぅん……こんなところでぇ?」
 途端にトロンとした美鳥の声が聞こえて、冷や汗を覚える洋。
 この声を口にするのはスイッチが入った証拠で、家にいればそのままHに突入してしまうのだ。
「こ、コラ待てっ! アカン、ここは学校やねんで!」
 叫ぶと同時に、一気に身体を沈めて美鳥の抱擁から逃れた。
 そのまま素早く後退る。
「ひーくぅん」
 とろけた瞳と声音で、迫ってくる美鳥。
 周囲にいた生徒達が、興味津々と言った様子で見つめてきて。
 美鳥がいきなり思い切り前のめりにずっこけた。
「美鳥ちゃん、洋君。学校の中でこういうのはどうかと思いますけど?」
「そうそう、あんたらのラブラブは見てて笑えるけど、エロエロは周りが引くから、よそでやってよね?」
 金髪碧眼ツインテールの白人なのに、どことなく落ち着いた大和撫子な雰囲気を振りまく少女と、
ポニテ姿のきりっとした顔立ちに快活な笑顔を浮かべる少女が、笑って目を回している美鳥の両腕をそれぞれ掴む。
「んじゃ、みとっち連れて、あたし等は退散するわ。ってか、もうチョッと自重しないとやばいんじゃない?」
「そうですよ、滝沢君。美鳥ちゃんは思い込んだら一直線過ぎるんですから、いさめるのは滝沢君の仕事でしょう」
 美鳥の親友で洋の友人でもある二人が、そのままずりずりと美鳥を引っ張っていくのを、洋は微妙な気分で見送った。


「で、なんでこうなってるの?」
「ひー君が意地悪やから悪いんやー」
 ぎゅっと背中にくっついて、何を言っても離れようとしない美鳥を見上げる。
「学校やからひっついたらあかん言ぅたんひー君やん。
家ん中くらい許してくれてもえーんとちゃぅん?」
 確かに、家の中でなら文句を言えた義理はない。
 などと、言えるはずがなかった。
「僕が言いたいのは」
 ふにゅんっ、と首筋に柔らかな固まりが押しつけられる。
 ……一切障碍になる布が無いままに。
「なんで! すっぽんぽんでっ! ひっついてっっ! きてるんだって事っっっ!!」
「ひー君好きやから」
 訳のわからない答えが返ってくると同時、いきなりキスしてくる美鳥。
 そのまま、脇の下に手を回されたかと思うと、いきなりくるりと身体を反転させられた。
 いきなり何を、と問い掛けるよりも早く、そのまま背中と両膝に腕を回されて、抱えられる。
「ウチかて、こんなん恥ずかしいんよ? そやけど、ひー君好きやもん。ひー君にやったら見られても触られてもえーもん。
そやから、このまま、えーやろ?」
 潤んだ瞳で見下ろされて、頬に押しつけられる双丘の先端が硬くなってることに気付かされて。
 抵抗する気力が無くなる。
「ひー君、好き。大好き。愛しとうから……、このままHして欲しい」
 美鳥の甘い言葉に、洋はただ頷く。
 こっちだって、美鳥の事は誰よりも愛しているのだ。
 その愛しい少女からの誘いに耐えられる筈なんて、どこにもなくて。
「解ったから、下ろしてよ。僕も、美鳥の事抱きたいから」
 こちらの言葉に、こくんと頷いた美鳥が解放してくれる。
 潤んだ瞳で見つめてくる美鳥。
 不意に嗅ぎ馴れた匂いが漂って、洋は視線を下に向けた。
 美鳥の太ももを液体が伝っていて、ガマンできなくなる。
 だから、それ以上は何も言わずに唇を重ねて、そのままソファに押し倒した。
938名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 22:42:39 ID:gF77s8uH
糖分控えめで面目ない
939名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 23:42:44 ID:QEXatrv0
>>938
既に入れ歯だったのがもう溶けた。
何処が控え目だというのか。
940名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 23:47:43 ID:wHmCZ4t9
残り3kbある。続きを要求する。
あと、和風金髪少女SSの続きもお願いします。
941名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 00:37:29 ID:zPo2uJ3h
これで糖分控え目なら本気出されたら
骨まで溶けてしまうよ

ところで95のDということは
ちょっと太めな女の子?
942名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 01:40:49 ID:JGTEK7Ax
太いね
943938:2008/10/10(金) 08:42:44 ID:l0jdbBSp
すみません、細かいところですが間違えてました。
95じゃなくて、93のDです。
なんで設定を間違えるんだろ……orz
944名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 08:51:47 ID:7wxq9e2s
それでも太めかな。
まあ全然問題ないけど。
945名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 10:00:42 ID:PPnZNy6B
>>944
ここで「もう妊娠してた」という新解釈をだな
946名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 10:39:26 ID:F/kdHAtl
ぽっちゃり系に抱きつかれたときの幸福感はなかなかのものだぞ
947名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 14:30:35 ID:1viHojHD
>>946
確かに。あの柔らかさは幸せだよな。
948名無しさん@ピンキー
どっちのスレも順調に進行してるなあ