アカイイト/アオイシロ エロ総合スレ〜第四章〜

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952名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 01:48:48 ID:ZN3OITH+
前回は、スレ内で終わらなくて新スレにまたぐ形になったから
ちょっと見にくかった気がする

ま、今から始めれば、十分このスレで収まるとは思うがw
953名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 07:23:06 ID:hsCmRh/U
時流に乗って、オサ桂ものでも書くとか
954名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 16:55:33 ID:5Uk3v3Q2
モモニーを描いてみた!!
ttp://dokan.sakura.ne.jp/up/src/dup1163.jpg
955名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 00:29:24 ID:Z2zx6COW
百子ちゃんぺたぺたです。
956名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 03:54:41 ID:RiadL47d
>>954 けしからん!もっとやれ!
出来れば、オサニーやミギニーあたりも……駄目ッスか?
957名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 19:36:17 ID:Z2zx6COW
百子ちゃんつるつるです、って書くべきだったな・・・。
これで思いついたんだが、

寮に遊びに来て一緒にお風呂に入っているオサ先輩に百子が、
「前あのビキニ着てもらったとき思ったのですけど」
「どこ見てるのよ、百子!」
「オサ先輩、無駄毛処理、した方がいいですよ?」
「な・・・っ、そんなに濃いかなあ」
「私と比べてみてください」
「・・・百子、ツルツルね」
「と、とにかく、今度プールに行くときにもあれ着てもらうので、無駄毛処理しましょう!」
「あ、ちょっと、なんで都合よく剃刀用意しているのよ!」



翌日、家に帰って・・・。
「梢子ちゃん、私と一緒でツルツルです♥」(嬉しそう)
「うう・・・結局剃られてしまった」
「梢ちゃん、まあ武道家として、毛が(怪我)ないって言うのは縁起がいいわよ?」


と言う電波を受信した。
958名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 20:00:01 ID:RniULHvH
ということは、百子がオサのパンツを剥いでつるつるにしたのか!
959名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 23:59:11 ID:RniULHvH
百「では、オサ先輩、早速お風呂に行きましょう!」
梢「・・・!」
梢「行きましょうって、今!?」
百「もちろんです! それはもう手取、足取り、しっかりとオサ先輩の無駄毛を刈り取らせていただきます!」
梢「でも百子も・・・毛とか処理してるの?」百子のをじろと見るオサ
百「なっ! お、お、オサ先輩! あたしだってしっかり処理してるのですよ!」
960名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 12:43:50 ID:2xL1tJTa
>>959
保美「ええっ、百ちゃん、確かはじめから生えてなかったはずじゃ・・・」
961名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 22:37:09 ID:IuP+GQ84
アップローダーに上がってる36の綾代漫画
あれは何をしようとしているのか理解できないのだが
誰か解説してくれないか?
962名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 23:38:40 ID:6rf3wXdZ
オンラインゲームにどっぷりハマった人らには
トイレに行くのも嫌ってペットボトルで小用を足す人もいるらしい>ボトラー
963名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 23:44:10 ID:93fHIDIs
>>960
百子がオサの毛を剃ってる状況に保美が居合わせたりしたら百子死ぬかもよ。

個人的には保美が
「わ、私はむしろ梢子先輩に私のを処理してもらいたいです!」
とか言い出して、オサが戸惑いながら保美のを処理してあげたりしたら最高なんだが。
964名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:12:46 ID:U+9MlgU7
>>963
梢「ふう、これで保美もツルツルね」
保「梢子先輩と、お揃いです」
百「あ、あたしともお揃いですよ?・・・って聞いてないし」
梢「で、でもこれはさすがに照れるわね・・・スースーするし」
保「梢子先輩のも、私が剃りたかったです」
梢「いいわよそんなの、恥ずかしい」
保「・・・百ちゃんには剃らせておいて、私じゃイヤなんですか?」
梢「その、保美だから恥ずかしいというか・・・」
保「えっ・・・///」
百「盛り上がってるところ悪いんですが、二人ともパンツ履いてからにしてください」
965名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 01:37:03 ID:ceK9sbHK
おまえら剃毛大好きですね。
いいぞもっとやれ。

好きなシチュなんだがマニアックなのか供給が少なくて困る
966名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 03:00:41 ID:I9uLlz72
しょうがねぇべ
エロゲじゃなくて百合ゲなんだから
967名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 20:19:36 ID:b7JyDbnb
SS投下しても良いのかな? 10レス分くらいになると思うんだ

ここの残り、リレーSSのために取っておいた方がいいなら、ロダに上げてくるけど
968名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 20:26:32 ID:2dRunwrO
投下のほうが良い
969名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 20:30:48 ID:UOO+H772
投下がうれしいですよ
ただ容量には気をつけてください
970名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 21:36:31 ID:b7JyDbnb
それではお言葉に甘えて、オサヤスSS投下します タイトル考えつかないからまたあとで(´・ω・`)
容量は問題ないかと思われます 問題あったらゴメン
971オサヤス1:2008/12/23(火) 21:37:49 ID:b7JyDbnb
 夢だとわかる夢がある。

 夢にもいろいろあって、夢じゃないと信じてその成り行きを喜ぶものもあれば、
絶望の淵に立たされて嘆き悲しんだあと、目覚めて初めて安堵するものもある。
 今日の場合は、これが夢だと理解していた。
 保美がいる。私を見つめて微笑んでいる。
 それだけなら、夢だと断定する材料にはならない。夏合宿でお互いの気持ちを確認して以来、
私たちは、間の距離をゼロに等しいまでに縮めていて、それに伴うように、彼女は頻繁に私の夢に登場している。
 これが夢だと理解している理由は、保美の言動にあった。
 彼女は、あろう事か全裸で――夢特有の曖昧さ故に下半身は見えていないけれど、多分そうだろう――
申し訳程度に、胸のあたりを、バスタオルだかシーツだかで覆っている。大事な部分は、見えそうで見えない。
 そんな保美が、頬染め、とろけるようにはにかんだ笑みを浮かべ、そして私に言うのだ。
「プレゼントは、わ・た・し」

「うわあぁぁぁぁっ!!」
 夢の中で叫んだつもりが、現実でも大声を出していたようだ。その余韻を保ったまま、私はベッドの上で跳ね起き、
荒い息をついていた。
「夢、か……」
 時計を確認する。アラームをセットした時刻までは少々間があるものの、起きるのに早すぎるという程ではない。
どちらにせよ、今から寝直せるほどの平静さは失っている。しょうがない、起きるしかなさそうだ。
 のろのろとベッドから出て、ため息と共に私は身支度を始めた。
972オサヤス2:2008/12/23(火) 21:39:14 ID:b7JyDbnb

 期末試験も終業式も終わり、今年も残すところあと数日。そんな気の緩みがちな日々でも――
いや、そんなときだからこそというべきか――我が剣道部は、強制参加ではないにしろ、部活動を続けている。
 起きたのが早かったため、登校も練習の開始時刻よりかなり早くなった。
通常ならマネージャーの役目である、道場の鍵開けや用具の準備を行いながら、私の意識は、今日の夢に向いていた。
「なんで裸で出てくるかなあ……」
 裸であることを別にすれば、保美が夢に出てきた理由はわかる。昨日、部活が終わってから彼女からされた、
とある質問が頭にあるせいだろう。
 願望だろうか。欲求不満なのだろうか。そういえば最近、試験休みで部活の時間が減っていたためか、
保美から血を吸われることも無かった。至近距離で肌を触れあわせる機会がなかったせいで、私の中の隠された部分が、
保美を欲していたのだろうか。
「保美……」
 愛する人の名前を呟いてみる。綿菓子のように甘くふわふわで、とろけそうな――
「はい? なんでしょうか?」
「うわあぁぁぁぁっ!!」
 思いがけず背中の方から聞こえてきた返事に飛び上がり、私は今朝と同じような叫び声を上げていた。
 振り返ると、私のリアクションに逆に驚いたような表情で、当の保美がこちらを見ている。
「あ、すみません……、驚かせるつもりはなかったんですけど」
 そして気を取り直したように、
「おはようございます、梢子先輩。今日は早いんですね」
 挨拶をしながら微笑んだ。
 しどろもどろになりながら、それでも暴れる心臓をなだめすかし、私はなんとか言葉を返す。
「あ、お、おはよう保美。あなたこそ早いじゃない」
「みんなといっしょの部活だと、どうしても練習に時間取られちゃって、マネージャーの仕事がおろそかになっちゃいますからね。
だからそれの穴埋めというか、時間があるうちに少しでも、と思いまして」
 夏合宿以降、それまでマネージャーに専念していた保美は、みんなといっしょに胴着を着て、練習に参加するようになった。
しかし、マネージャーを辞めたわけではないので、両立させるには当然どちらかにしわ寄せが来る。今のところ、
部員からは不満の声は上がっていないし、私もマネージャーの仕事がおろそかになっていると感じる場面はないのだけれど、
責任感の強い彼女としては、十分とは感じていないようだ。
「それは感心なことだし、前と比べてだいぶ丈夫になったみたいだから問題ないのかもしれないんだけど、
あまり無理すると身体に障るわよ?」
 そこで一旦声を落として、
「まあ、そうなったらなったで、私の血を飲んでくれればいいんだけど」
 あくまでさりげなく、できればそうしてくださいと言いたいところをグッと抑えて、私は言った。心は保美の肌を渇望している。
柔らかくなめらかな、その温もりに触れたい、触れて欲しい――。
 けれど、
「いえ、そういうわけには」
 私の想いをかわすように、保美は苦笑している。
「いつまでも先輩に甘えてちゃ、先輩の方が迷惑ですよね。大丈夫ですよ、心配してもらってすみません」
 いや、だから、私としては甘えて欲しいんだけど。
973オサヤス3:2008/12/23(火) 21:40:43 ID:b7JyDbnb
 と、そこで、心持ち緊張した風に表情を引き締めて、周りに人がいるわけでもないのに、
声を潜めて保美が言った。
「ところで梢子先輩、あの、……例の件ですけど、何か考えてくれましたか?」
 うわっ、ここでそれが来たか。
 例の件とは、それほど勿体ぶったことではなく、まあつまり、数日後に迫ったクリスマスに関するものだ。
保美が言うには、何かプレゼントを贈りたい、できれば贈られて喜んでくれる方がいいから、
何か希望はありませんかという、至ってシンプルな質問なのだ。
 しかし、私の方も人間がシンプルにできているせいか、答えがなかなか見つからない。物欲は無い方だし、
食欲に関しても百子レベルからは数段劣る。強いて欲しいものを挙げるとすれば――強いて挙げなくてもだけれど――
ただひとつ、それは保美なのだ。
 そんなことを考えながら寝たせいで、あんな夢を見たのだろう。夢の場面が甦る。
手を伸ばせば届く距離に保美がいたのに、私は彼女に触れもせず、微笑みに応えることもしなかった。
 頭の中では、語尾にハートマークが付いていそうな、甘さを纏った台詞がリフレインする。「プレゼントは、わ・た・し」。
ぐはっ、もう辛抱たまりませんっ!
 プレゼントってことは、リボンも付けたら可愛いんじゃないだろうか? はにかみながらシーツで裸の胸を隠すという光景も、
確かにそそるモノがあるけれど、ここはやっぱり、裸リボンにしてもらおう。胸の尖端を、緑と赤のリボンがさりげなく隠す、
それを焦らしながらほどいていくと――ああなんという卑猥でメリークリスマスで早速いただきます的なプレゼント!
「……先輩?」
 いやいや、そんな18才未満お断りなことを、保美にさせるわけにはいかない。清く正しく美しく、私は保美を導く義務があるのだ。
「で、梢子先輩、プレゼントなんですが……」
「駄目! 駄目よ保美、私たち、まだ高校生なんだからっ」
「……え?」
「あなたも、もっと自分を大切にしなさい。軽々しくプレゼントなんて言っちゃ駄目。わかった?」
 私の懇願に、保美は、不得要領な表情を見せながらも頷いた。
「そう……ですね。梢子先輩がそう言うなら、もう少し考えてみますけど……」
「とにかく、私は保美の気持ちだけで十分うれしいから、あんまり過激なことはしないで」
 更に首を傾げていた保美は、気を取り直して、何やら思索を巡らせているようだ。数秒の後、思い当たるものがあったのか、
破顔してこちらを向いた。
「じゃあ、月並みで申し訳ないんですが、ケーキなんてどうです?」
「ケーキ?」
「はい、それなら気楽に受け取ってもらえますよね? わたしも、十分に気持ちを込めて作りますし」
 うーん、ケーキか。裸リボンじゃないのは残念だけど……じゃなくて、サプライズ的な趣きはないけれど、まあ妥当なところだろう。
「そうね、それなら私もありがたくいただけるわ」
「よかった! じゃあ飛びっきりの作りますから、待っててくださいね」
 こぼれそうな笑顔でそう言うと、保美はマネージャーの仕事に励むべく去っていった。
「ケーキ、か……」
 料理方面には格段の技術とセンスがある保美だけに、出来上がりは十分に期待できる。しかし……
裸リボンの保美に萌えたことは、私の心の中だけに仕舞っておこう。
974オサヤス4:2008/12/23(火) 21:42:21 ID:b7JyDbnb


 保美がいる。微笑んでいる。
 夢の中で私は、ああ、また夢かと理解していた。そして、靄が晴れるように保美の全身が視界に浮かび上がると、
その意外すぎる様子にフリーズしてしまった。
 昨日と同じで服は着ていないが、昨日の夢と違うところは、大事な部分を隠すように、――生クリームがたっぷりと塗られていた。
 3ヵ所。両胸の頂上付近と、足の付け根の中央部分。3ヵ所ッ!!!
 そして、……そして生クリームの先端には、何かの見立てでもあるかのように、熟れてみずみずしいイチゴが、
ひとつずつ載せられている。
 叫び出したい衝動を覚えたのは、現実の私の方だけだろうか。夢の中の私は、言葉を発するわけではなく、
目を覆うわけでもなく、特にリアクションを起こさないまま、ただ保美を見ている。
 そんな私に誘うような視線を一瞬放ったかと思うと、彼女は、おもむろに左胸のイチゴをつまみ上げた。保美の指先で、
イチゴの赤と、イチゴに付いた生クリームの白が、鮮やかなコントラストを見せている。そしてそれは、
官能的な表情を浮かべた保美の口に運ばれ、半分を残してかじられた。
 何度か噛んで味わった後、保美は更に微笑んだ。
「先輩、甘くておいしいですよ?」
 そう言って、かじりかけのイチゴを、私の方に差し出した。しかし夢の中の私は、受け取りもせずかぶりを振る。
 不思議そうに小首を傾げて、
「もっと甘い方がいいですか?」
 少しの間、軽く考え込むような顔をした彼女は、何かを思いついたのか再び笑顔を見せ、
「わかりました、先輩はもしかして、こっちの蜜の方が好みですか?」
 おもむろに、イチゴをつまんだ指を、両足の付け根の方に運んでいく。私はてっきり、その部分にも塗られている生クリームを
目指しているのかと思ったのだけれど、最終目的地は違うようだ。生クリームの山を通り過ぎ、更に奥というか中心というか、
簡単に言えば赤ちゃんが生まれてくるところに向かって、真っ直ぐイチゴは進んでいく。
 いや、そこは駄目でしょ。そこは誰にも触らせない、ましてやイチゴなんかに。イチゴに恨みはないけれど。
とにかく保美の大事なところは、大事じゃないところもだけど、私のものなのだ。
 しかし想いは、夢の中の保美には届かない。制止の声は声にならない。私の懇願をかわし、イチゴが埋め込まれようとしている、
入ってしまう――

「駄目っ、やめてーーっ!!」
 ようやく声を上げて叫ぶことができたときには、お約束のように、その場に保美がいるわけはなく、
秘所を目指して進むイチゴがあるわけでもなかった。住み慣れた我が家の、過ごし慣れた自分の部屋で、
自分の声に驚いた拍子で夢から解放されたようだ。
 まだ夜中らしい。時計を確認して、もう1度寝直そうと思ったけれど、夢の中の出来事が衝撃的すぎて、安らかに眠るなんて無理そうだ。
 実は暗示にかかりやすいタイプなのだろうか。保美のケーキが楽しみだと思っていたせいで、あんな内容の夢を見たのだろうか。
 鮮やかな艶を持ったイチゴが脳裏に甦る。道具に頼るのはまだ早い……じゃなくて、保美の初めてを、
イチゴに奪われなくて良かった。たとえ夢でもそんなことになったら、多分もう、イチゴを見るだけでも嫌になっていただろう。
というか、あの生クリームの上のイチゴとイチゴの下にあるものを、ホントはかじってみたかったのだけれど。
 ああ、何かいろんなモノが壊れていくような気がする……。
975オサヤス5:2008/12/23(火) 21:43:44 ID:b7JyDbnb


 中途半端な時間から寝直したせいか、私にしてはめずらしく寝坊してしまった。いくら強制参加ではないといっても、
今日で年内の活動は一応終了の予定だから、部活に顔を出さないわけにはいかない。慌てて登校してみると、
時間には間に合ったけれど、部員の大半は既に着替えを終えているらしく、更衣室にはひとりしかいなかった。
「あれぇ? オサ先輩じゃないですか。おはようございます、時間に厳しい先輩がこんなギリギリに来るなんて、
雪でも降るんじゃないですか?」
 本人は特に急ぐ様子もなく、「それはそれでホワイトクリスマスになるからいいか」などと暢気にひとり着替えているのは、
保美と並んで我が剣道部の期待のホープ、百子だった。
 挨拶を返したあと着替えながら、
「保美は? いつもいっしょに来るわけじゃないの?」
 そう聞いてから思い出した。昨日はマネージャーの仕事があるからと早めに来ていたから、今日も例外ではないだろう。
 同時に、夢の中の保美が思い出される。生クリームとイチゴでデコレーションされた彼女は、
文字通り食べたいくらいにおいしそうだった。いや、デコレーションなんかなくてもおいしそうだけど。
 保美を想って妄想の彼方へ飛びそうになった意識は、百子の声で理性を保ったまま踏みとどまった。
「そうそう、ざわっちといえば、楽しみですよねえ、オサ先輩?」
「……え? 何のこと?」
「明日はイブですよ? ざわっちでクリスマスと来たら、それはもう、ケーキに決まってるじゃないですか」
 予想もしていなかった衝撃が、百子から放たれる。ちょっと待って、まさか百子も保美を……?
 いや、そんなことはない、夢の中の、蠱惑的に微笑む保美の視線は、私だけに向いていたはずだ。私以外の誰も、
保美を食べていいわけが無い。けれど百子は、ヨダレを垂らさんばかりの表情ではしゃいでいる。
「やっぱりデコレーションは、定番の生クリームですかねぇ? どこから食べようか迷っちゃうなぁ」
 どこからって、それは胸からに決まってる……じゃなくて、
「……まさか百子、あなたも食べるつもりじゃないわよね?」
「もちろん食べますよ? なんですか、あたしが食べちゃいけない理由でもあるんですか? そりゃーオサ先輩がざわっちの
特別な人だってことは理解してますよ。でも言っときますけどね、あたしの方がざわっちといっしょに過ごす時間は長いんですよ?」
 だから食べる権利はあると結んだ彼女の剣幕に、一瞬こちらも圧倒されてしまう。しかし、それとこれとは別問題、
はいそうですかと譲ってなんかいられない。
「あなたねえ、私がそんなこと許すとでも思ってるの? 第一、あなたがそのつもりでも、保美に食べさせる気がないなら、
話にならないでしょう?」
 私のごく正当な反論に、百子も負けてはいない。
「そんなことないですよぅ、ざわっち承認済みですから、あとはイブを待っておいしくいただくのみですっ!」
 私は耳を疑った。保美が承認済み? なんで?
「そんなはずないでしょ、……保美に確かめてくるわっ!」
 百子と話してもしょうがない、私は保美を問い詰めるべく更衣室を飛び出した。
「ちょ、ちょっとオサ先輩、落ち着いてください――」
 後ろで百子の声が聞こえたけど、これで落ち着いていろなんて無理だ。裸の保美が、生クリームを纏った保美が、
私以外の相手からもいろんなことされるなんて、絶対に認めないっっっ!
976オサヤス6:2008/12/23(火) 21:44:38 ID:b7JyDbnb
 道場に駆け込み、あたりの目も気にせず叫んだ。
「ちょっと、保美っ!」
 私がいきなり大声を出したからか、保美はもちろん他の部員たちが、
あり得ないものを見たような顔をして私の方を見た。
「梢子先輩、一体どうして……」
 困惑顔で視線も泳ぎがちな保美のそばに近付いて、私は真正面からぶつかった。
「保美、百子に食べさせるって本当? 本当じゃないわよね?」
「え? ええぇ? すみません、……何のことですか?」
「だから、クリスマスの、ほら、生クリームとイチゴが載った保美の――」
 裸の、と言いそうになって、際どいところで踏みとどまる。みんなが注目している場所で、
そういう話題は口にできない。
 と、そこへ、
「もう、オサ先輩ってばいきなり飛び出して行っちゃって、びっくりするじゃないですか」
 息を切らし百子がやってきた。
「も、百ちゃん、一体どういうことなの?」
 保美は百子を見て、安堵するような表情を浮かべて言った。なんで状況説明を私じゃなくて百子に求めるのか、
それすらも大いに私のプライドを傷つける。
「いやぁ、あたしはただ、ざわっちのケーキの話をオサ先輩としてただけで」
「だって百子も食べるって、保美も承認済みだって言うから、そんなの何かの間違いだって……」
 百子と私のそれぞれの言い分をおとなしく聞いた後、保美は、申し訳なさそうな顔をして、
「あの、間違いではないですよ? 確かに百ちゃんと、そういう話になってますけど……。駄目でしたか?」
「駄目でしたかって……!」
 そんなの聞くまでもなく、駄目に決まってるじゃないっ! 怒りのあまり絶句した私に、更に保美は言い募る。
「百ちゃんにもいろいろお世話になってますし、それに、百ちゃんもわたしの作ったケーキ食べたいって
言ってくれたんで、梢子先輩のといっしょに作ろうと思って……」
 だからといって、百子に食べさせる理由にはならな……え? 保美の作ったケーキ……?
「えーと、何の話してるの?」
「え? わたしの作るクリスマスケーキの話じゃないんですか?」
 ぽかんとしたふたりの前で、私は頭を抱えた。……何を暴走してるんだ、私は。
「う、うん、そうよ、クリスマスケーキの話よ」
 うわぁ、どうやってこの場の空気をごまかそう。マジで周りの視線が痛いんですけど……。
 と、おもむろに保美は、自分が着ていたジャージの上着を脱ぎ、私に羽織らせた。
「と、とにかくですね、風邪ひくといけませんから」
「……へ?」
 更に百子も、
「うるさいことは言いたくありませんけどねー、更衣室を出るなら、着替えが済んでからの方がいいと思いますよ?」
 やっとそこで、必要以上に周りの視線が痛すぎる理由に気がついた。
「私、……下着のまま? いつから……?」
 いつからも何も、道場に駆け込んできた最初からじゃん! という一人突っ込みも空しい。頭に血が上ったまま、
着替えの途中で飛び出してきたせいで、制服無し胴着無し、上半身ブラだけで、私は部員たちに惜しげもなく
その肢体を晒していたのだった……。
977オサヤス7:2008/12/23(火) 21:45:37 ID:b7JyDbnb


 そんなこんなで剣道部の今年の活動はつつがなく終わりを告げ(どこが?)、
日は変わって今日は24日、泣く子も黙るクリスマスイブだ。
 本当なら、イブの夜くらい保美と外食でもしようと思っていたのだけれど、
昨日はそんな相談をする気力があるわけは無く、私はひとり自宅で自己嫌悪の波に呑まれていた。
「……保美、今頃なにしてるんだろ……」
 あんな醜態を見たらさすがに引くわよねえ、まさか嫌われたってことは無いと思いたいけど……などと
グダグダ考えながら、たいして興味もないテレビなど見ていると、来客を知らせるチャイムが鳴った。
「はーい」
 心の準備もなく玄関を開けた私の前には、
「こんにちは、いきなり来ちゃってすみません」
 手には何やら箱を持って、照れたような笑顔の保美が立っていた。
「保美……」
「ケーキ作るって約束でしたから、持ってきたんです。……もしかして、お邪魔でしたか?」
「まさか。……会いたかった」
 昨日の今日だから、顔を合わせるのはなんだか恥ずかしい。けれどそれ以上に、会いたい人に会えた、
会いに来てくれたことが言葉にならないくらい嬉しくて、自宅の玄関先であることも気にせず、私は彼女を抱きしめていた。
「え……、梢子先輩、どうしたんですか?」
「愛してる人を抱きしめるのに、理由なんか必要?」
「せんぱい……」
 ゆっくりと、保美が私の胸に顔を埋める。
「わたしも、梢子先輩と出会って初めてのイブですから、先輩のそばで過ごしたくて……。だから、
ケーキは口実のようなものです。それに、ここ何日か、先輩の様子が変だったから、実は心配してたんですよ?」
「ごめん、なんだかいろいろ、考えすぎというか空回りしちゃってて……」
 つくづく、私は愛されてるんだと実感する。同様に、保美を愛してることを改めて認識する。それはもう、
食べてしまいたいくらいに。
「ねぇ、保美」
「はい?」
「ケーキはあとでゆっくりいただくとして」
 ひとりでに顔が弛緩していくのが、自分でわかってしまう。いかんいかん、ヨダレはまずいよ、ヨダレは。
「今ものすごく、食べたいものがあるんだけど、いい?」
「え? えーと、いいんじゃないですか?」
 保美は多分、私の言った意味を理解していない。けれど、一応の同意は取り付けたのだから、それを盾に進むのみ。
私は保美の手を取り、ケーキは途中の冷蔵庫に仕舞って、そのまま私の部屋に先導した。
978オサヤス8:2008/12/23(火) 21:47:42 ID:b7JyDbnb

 部屋に入るや否や、私は再び保美を抱きしめた。保美の方も私の背に両手を回し、初めは遠慮がちに、
そして徐々にその力を強くする。
 なめらかな首筋が目の前にある。肩から胸にかけた曲線も目の前にある。その手触りは知っている。
現実でも何度か、触れる機会はあった。しかし、私は彼女を堪能したい。肌に私の跡を残すほど深く激しく、
彼女を愛したい。
 ベッドまでは数歩の距離だったけれど、私は保美を抱え上げた。いわゆるお姫様抱っこ、これぞロマン、
「今からいろんなことしちゃうよ?」のサインである。
「……え? あ、あの」
 戸惑う保美の反応を取りあえず無視し、両腕にかかる保美の存在をしばらく味わった後、そっとベッドに寝かせた。
「保美、止めるなら今しかないわよ?」
 実際はここで止める気なんか欠片もない。それでも一応、保美の返事を待ってみる。
 彼女は頬染め視線をそらせ、消え入りそうな声で言う。
「やめないで……ください。わたしも先輩に――」
 皆まで言わせず、私は保美に口づけた。初めはおとなしく、唇の感触を楽しむだけに留める。
そこは柔らかく暖かく、触れているだけでも満たされていくようだ。
「ん……ぅん……ふぅ」
 私から仕掛けたことなのに、逆にこちらが追い詰められているのかもしれない。強弱を付けて吸う。舐める。
舌と舌とを絡め合わせる。意識しないうちに、いつの間にか手と手を握り合っていた。
「ふ……んっっ……ぁんっ!」
 突然、保美が息も絶え絶えといった感じで、唇を離した。
「ご、ごめんなさい、息ができなくて……。先輩、激しすぎて、……でも、うれしいです」
 ほんのりと幸せそうに微笑む保美に、こちらも心の芯まで暖かくなる。そして、余すことなく
彼女のすべてを見たいという衝動に突き動かされる。
「保美、服、脱がせていい?」
 聞きながら、既に指はボタンにかかっていた。早く素のままの彼女に触れたい。焦る気持ちを抑え、
私は保美から、1枚ずつ余計なものを剥ぎ取っていく。
「あ……」
 恥ずかしいからか私と目を合わせようとはしないけれど、特に保美も抵抗しない。やがて彼女は、
あとは下着を残すのみの格好になる。
 と、そこで、私は違和感を感じた。
「あれ……?」
 部活では着替える場面に居合わせることも多いから、保美の下着姿も何度も見ている。けれど、普段の保美って、
こんな下着だっけ?
 記憶の片隅を掘り起こしてみる。いや、実際は記憶のど真ん中の特等席にあるけれど。保美の下着は、
もっとかわいらしさが前面に出ているものだったはずだ。それがなぜか今日は、ちょっと大人びているというか、
シルクの手触りで色は情熱の赤、せくしー&ごーじゃすで、それを見ているだけでも口元に締まりが無くなりそうになる。
 まじまじと、下着も含めて保美の全体を見直す。あ、わかった! 鈍いとか堅物とか、みんなから言われ放題の私でも、
いくら何でもわかったと思う。もしかしてこれは、伝説のっ!?
「勝負した――」
「駄目、言わないでくださいっ……!」
 真っ赤な顔で叫ぶ保美に遮られた。ということは正解ってことなのだろう。つまり保美も最初から、
「こうなること予想して来てくれたんだ?」
「う……だって、イブだし、先輩ここしばらく見えない敵と戦ってるみたいだし、わたしで何かお役に立てればと思って……」
 うむ、ナイス判断である! とにかく、元々高かったテンションが、針が振り切れるくらいに一層高くなった。
979オサヤス9:2008/12/23(火) 21:48:49 ID:b7JyDbnb
 もう1度、勝負下着姿の保美を、隅々まで眺める。それはもう、じっくりと。無言で。
 私の沈黙の意味を計りかねたのか、焦った風の保美が、上目遣いに私を見ながら言う。
「あ、あの、……お気に召しませんでしたか?」
「ちょっとねぇ、どうしようかと思って」
「……え? やっぱり、問題ありますか……」
 大胆な下着を選んだのは自分なのに、うろたえているのがかわいい。
「せっかくの下着だから、脱がせるのが勿体ないなあって思ったの。保美はどうしたい? このまま着てる?」
 さりげない風を装って聞いてみる。と、赤い顔をますます赤くして、保美は泣きそうな声で言った。
「それは……先輩にお任せしますというか……い、言わせないでくださいっ……!」
 よーし、先輩任されちゃったよー? というか、私もそろそろ我慢の限界、保美を堪能したくて仕方がない。
 再び唇を合わせる。手の方は、まず保美のブラを外し、そのまま下半身へと移動させる。それに合わせて唇も、
喉から肩へと滑り、胸を中心に攻めていく。彼女が意識の向く先を、胸か下半身かどちらかに的を絞れないでいるうちに、
素早くパンティも脱がせた。
「先輩ってなんだか、慣れてるみたい……」
 慣れてるとしたら、それは日頃のイメージトレーニングの賜物だろう。いや、突っ込みは無しの方向で。
 私の方も、着ていた服をすべて脱ぎ捨てた。やっぱり、素肌の保美に触れるなら、こちらも服なんて着ていられない。
 改めて、何も身に着けていない保美を、舐め回すように見る。そして念願の、裸の胸に手は伸びる。
夏合宿中にふたりで水着を買って、急に気分が悪くなった保美を着替えさせるとき、偶然を装って触ったことは触ったけれど、
こんなに大胆に触れる日が来ることになるとは。感涙モノである。
「あ……」
 保美のかすかな吐息が意味するものは、羞恥か、それともそれを上回る歓喜か。気にせず私は、手の中で彼女の乳房を揉みしだく。
 固くなりつつある尖端を避け、周りをじっくりと攻める。手だけではなく、頬ずりした後、触れるか触れないかの微妙な高度で
舐めてみる。私の舌が肌に触れるたび、保美は身体を震わせる。
「どうしたの? 寒い?」
 わざとピントのずれた質問をした。すると保美は、
「寒いんじゃなくて、刺激的というか、恥ずかしいというか……」
「あなたねぇ、この程度で刺激的って言ってたら、この先どうするの?」
 言うが早いか、胸の尖端にキスしてみた。案の定、身体を大きく波打たせ、保美は刺激に耐えている。それだけに留まらず、
今までソフトな攻めに徹していたのが嘘のように、胸の至るところを、跡が付くほどに強く吸った。
「せ……せんぱい、あ、すごい、んんっ」
 胸の頂上は、あり得ないくらいに固く尖っている。そこを、舌でこね回し、軽く歯を立て、更には吸う。
「もう、お、おかしくなりそうっ……、駄目です……」
 荒い息遣いを抑えつつ、焦点の合わない目で、保美は私に懇願する。つまりそれは、胸だけではなく
ほかも攻めろということですね? 了解ですっ!
980オサヤス10:2008/12/23(火) 21:49:33 ID:b7JyDbnb
 下半身の方に移動し、保美の足を割って身体を滑り込ませた。目の前には、
保美の大事な部分が露わになっている。
「……え? 先輩、そこはっ……」
 じっくり見るまでもなく、その部分は、十分に濡れているのが見て取れる。私を待ってこんなになっているのかと思うと、
ヨダレが出るほど感動する。
 取りあえず、こぼれそうに流れるものを舐めてみた。
「ひゃうっっ……!」
 かわいい鳴き声と共に、保美の身体が弾む。それを軽く押さえつけ、更に舐める。
「駄目、……先輩そこは駄目です、きたないで――」
「そんなことないわ、とってもおいしいわよ?」
 意味が噛み合ってないのは二の次にして、保美の制止をものともせず、舐めては吸い、舌を入れ、溢れ出るものを迎え撃つ。
「んっ、は……んんっ、あぁっ」
 溢れるものは尽きないけれど、今度はクリトリスを攻めてみる。舌と指で軽くほぐし、尖ってきた部分を唇で挟み、舌でつつく。
「……っ、んあっ、ぁぁああっ!」
 ちょっと刺激が強すぎただろうか。震えた保美の右手が、何かを求めるように差し出される。指を絡めてそれを握ると、
保美も、力強く握り返してきた。
 空いている右手で、再びクリトリスをいじる。強すぎないように、かといって刺激に慣れさせないように、
予測の付かない動きで弄ぶ。それに合わせるように、保美の身体もおもしろいように反応する。
 多分私も、限界に近いくらい興奮している。それまで攻めていたクリトリスを名残惜しげに離れ、今度は指を、
濡れている中心に差し入れた。
「大丈夫? 痛かったらちゃんと言うのよ?」
 ゆっくり、少しずつ周りをなぞるように入れたつもりだけれど、さすがに、受け入れる保美の表情も辛そうだ。しかし、
「だ……大丈夫です、痛くなんかないですよ」
 この子もほんとに、嘘が下手だ。かといってここで止めるのは、それはそれで彼女を傷つけることになる。
 細心の注意を払って、少し動かしてみる。表情を見る限り、痛くて我慢できないというほどでもない。けれど別の意味で、
終わりが近そうだ。
「先輩、……何か、何かヘンなんです……」
 ならばこちらもと、ラストスパートにかかる。
 指で中を探り、いろんな感触を楽しむ。特に保美が感じたと思われる部分を、十分に刺激する。
「あぅ、んっ、……んぁ、ああぁ」
 保美の表情を見ているだけで、私もイッてしまいそうだ。それでも、保美が終わりを迎えるまで放しはしない。
 中とクリトリスを、同時に攻める。もう片方の手で保美を包み込む。保美の手も私の背中に回され、爪が立てられる。
ひときわ激しく、保美の中を突いたとき、
「先輩、も、もう駄目、……っ、あ、ああ、ぁぁああっ……!」
 私の腕の中で、保美は、深く達した。
981オサヤス11:2008/12/23(火) 21:50:14 ID:b7JyDbnb


 お互いに、普通に話せるくらいに回復するには、かなりの時間がかかった。特に保美は、
慣れない筋肉を使ったのと、絶叫その他で、喉の調子もおかしいみたいだ。
「少し……休ませてください……」
 それはもちろんおっけー、というか、
「そういえば、せっかくケーキ持ってきてくれたんだから、そっちも食べなきゃね」
 余計な添加物などを使っていないなら、賞味期限は短いはずだ。おいしいものはおいしいうちに食べないと、
作ってくれた人にも悪い。
「ケーキ持ってくるから、あなたはそこで休んでなさい」
 保美を残し、私は、冷蔵庫に取りに行った。

 台所で、ケーキ用のフォークなどを取り出しながら、ふと思う。中を見ていないけれど、どんなケーキだろう。
クリスマスならブッシュドノエルも定番だけど、やっぱり――。

「ねえ、ちょっと提案があるんだけど」
 部屋に戻り、ベッドの保美に話しかける。
「ケーキ、変わった食べ方してもいい?」
「え? 変わった食べ方……ですか?」
「そう。ちょっとお行儀が悪いんだけど……いいかな?」
 あくまで強引さは隠し、しかし引くつもりは無い。
「えーと、クリスマスですから、少しくらいお行儀悪くてもいいんじゃないかと思いますけど……?」
 よっしゃぁぁああ! 保美の了解ゲット!!
 私は、心の中だけでガッツポーズをとった。保美の同意は得たのだから、もう怖いものなんか無いっ。
「じゃあ保美、そのままそこに寝てなさい。あ、しばらく目を閉じていてね」
 イチゴの載ったケーキを左手に、台所から持ってきたパレットナイフを右手に持ち、私は保美の横に立つ。
生クリームはきっと、保美のピンクの肌に映えるだろう。
 せっかくのケーキなんだからおいしく食べなきゃ勿体ないわよね? ね?

−おしまい−
982名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 21:51:44 ID:b7JyDbnb
長々とスミマセン、投下終了です
もっとオサを暴走させたかったけどムリでした

とにかく、メリークリスマスだぜ皆の衆!
983名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 23:41:19 ID:WP77lZph
>>982
心の底からGJ!
読んでる間ニヤニヤがとまりませんでしたw
984名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 00:25:42 ID:5Ta32gzd
あれ? 新スレ立てなきゃダメ?
このペースなら、990でもいいか
985名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 21:59:21 ID:lm+uHDug
980行ったら24時間で落ちるとかじゃなかったっけ?
986名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:12:28 ID:5Ta32gzd
そーなの?
んじゃ、立ててくるか
987名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:20:02 ID:5Ta32gzd
立ててきた スレ立て初めてなんで、不備とかあったらスマヌ

ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230124717/
988名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:43:20 ID:c8EAP6g0
>>987
乙!
さて、エロ妄想で埋めるとすっか!
剃毛ネタ続きとか!
とりあえず、剃られた梢子ちゃんは、ナミにそれを発見されて「私と同じです〜」などと無邪気に弄られまくるというのが俺の脳内ストーリー。
989名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:59:19 ID:SGrgSFCK
取りあえずオイラは、スレの最後を飾るリレーSSの灯を消したくないなあ
職人さんが揃わないかな?

ネタとしては、ガイシュツだけど桂×オサ(もしくはオサ×桂)とか、
前回は陵辱系だったから、今度はアカアオキャラでほのぼのとか
990名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 18:14:15 ID:PiNBqp41
もうこっちさっさと埋めたら良いと思うんだが
新スレでリレーすれば良いのでは?
991名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:13:02 ID:liK8oV23
うめてしまうにょ? いいよね?
992埋め1:2008/12/25(木) 21:14:43 ID:liK8oV23
 そろそろ来る頃だと思っていたところで、タイミング良くチャイムが鳴った。
階下のエントランスに待ち人が到着したようだ。綾代は、モニターで確認した後、ロック解除の旨を相手に告げた。

 大学に入ったとき、両親と――主に父とだが――議論を戦わせた結果、綾代はようやく、
親元を離れてのひとり暮らしの許可を得ることができた。高校入学時、寮生活をしたいという希望を
却下されて以来の念願叶ってである。実際には、親元を離れることよりも、
同じ部屋で過ごすルームメイトの存在に憧れていたのだが、残念ながら、そちらの夢はまだ叶えられていない。

「お邪魔しまーす」
「お待ちしてました。さ、どうぞ」
 綾代の部屋に到着した待ち人、高校時代からの親友である梢子は、部屋に入るなり、
「はい、これ。料理に合うといいんだけどね」
 1本のワインを綾代に手渡した。
「まあ、ありがとうございます。わざわざすみません」
「なに言ってるのよ。ごちそうしてもらうんだから、これくらいは当たり前じゃない」
 少し照れたように、梢子は視線をそらす。

 いつからか、クリスマスは梢子と過ごす習慣になっていた。イブではない。
イブに会おうとはお互いに言い出さないし、会わない口実を作るためにも、綾代は毎年、
イブは別の予定を入れていた。高校生の頃は、部活やクラスの仲間を交えて騒ぐこともあったけれど、
ここ数年のクリスマスは、綾代の部屋で、綾代が梢子に手料理を振る舞うパターンに定着しつつある。
食べるだけでは悪いと梢子が言うので、彼女には、綾代の希望に応じた何かを持ってきてもらっている。
それが今年は、「ローストビーフに合うワイン」だった。
 ワインの知識があるようには見えない梢子が、一生懸命選んでくれたのかと思うと、
それだけで暖かいものが胸にこみ上げてくる。
993埋め2:2008/12/25(木) 21:15:33 ID:liK8oV23

 静かにディナーは始まった。
 メインであるローストビーフを切り分け、ワインを飲みながら味わう。
「これ、すっごくおいしいわ。綾代ってこういうのも上手なのね」
 梢子は満面の笑みで、綾代の作った料理を褒めてくれる。
 自分で思うのはおこがましいかもしれないが、かなりおいしくできたはずだ。
綾代よりも梢子の近くにいる誰かさんよりは、多分負けているだろうけれど。
「梢子さんが選んだワインも、上品でコクがあって、お料理にぴったりです」
「そう? それなら良かったわ。本当はね、あんまり自信はなかったの」
 綾代は、心の中で安堵した。自信がなかったということは、やはり、誰かを頼ることなく
彼女自身で選んだのだろう。反面、そういうことにいちいち安堵してしまう自分を、情けなく思ったりもする。

 食事が終わり、しばらく身の回りについての雑談をした後、綾代は言った。
「今日はまだ、帰らなくていいんですよね……?」
 それは、質問というよりは確認だ。梢子も納得してここに来ることはわかっている。
綾代に恥をかかせるような梢子ではない。
「うん、そうね……。まだ大丈夫よ」
 その返事を合図にするかのように、ふたり、指を絡めつつ寝室へ移動した。
994埋め3:2008/12/25(木) 21:16:28 ID:liK8oV23

 ダブルベッドは梢子のためだ。綾代ひとりなら、ここまで広いベッドはいらない。
年に1度、梢子を迎えるためだけに、このベッドは意味を持つ。
「……あぁっ、ん、ん……っ」
 お互いを脱がせ合って、ベッドの上で睦み始める頃には、綾代は既に潤っていた。
「はっ、んあぁ……」
 梢子の指は容赦なく、綾代に跡を付ける。指だけではない、唇も、舌も、綾代の隅々までを侵していく。
 キスで喘がせ、舌で乳房の先端を立たせ、更には指でつまみ上げる。そのたび綾代は、
悲鳴に近い悦びの声を上げる。
 梢子の唇が綾代の中心に迫る。衝撃と快楽を待ち望むあまり、意識が飛びそうになる。
期待に違うことなく、溢れるものを舐め取る舌や、クリトリスを甘噛みする歯や、
奥深くを蹂躙する指によって、何度か軽く達せられる。
「噛んで……噛んでください、梢子さん……」
「……どこがいい?」
「どこでも……どこでもいいです、全部でも……」
 梢子に跡を付けることは許されない。梢子の近くの誰かがもしそれを見たら、悲しむのはわかっている。
だからその分までも、自分に跡を付けて欲しい。自分なら、跡を付けられて困ることはない。
 太ももにキスされた。噛んでと言ったのに。
 綾代の無言の視線に、梢子は笑う。
「だって、噛んだら痛いでしょ?」
 この人は、ほんとに何もわかっていない。梢子に壊されたなら、どれだけ本望か。多分そんなことすらわかっていない。
 体勢を入れ替えて、今度は綾代が上になった。そろそろ限界が近い。1年待ったのに。
次はまた1年待たないといけないのに。
 溢れる部分を、梢子の太ももに触れさせた。そのまま、擦りつけるように動く。片方の膝で、
同じように梢子の中心付近を刺激する。
 ふたりの吐息と、ふたりの蜜が混ざり合う。1年なんて待ちたくないのに。ずっと混ざり合ったままでいたいのに。
ショートする思考の中、イメージだけが意味を成す。
「あ、……あ、あ、梢子さん、もう、わたし、もう……」
「うん、……イッていいのよ綾代、私の上で、イッて……」
「梢子さん、駄目です、も、駄目、あ、梢子、さんっ……!」
 綾代は、愛しい人の名を呼びながら、達した。
995埋め4:2008/12/25(木) 21:17:35 ID:liK8oV23

 タイムリミットまでは残り少ない。
 情事の後、夢うつつのひとときを、綾代は梢子の腕の中で過ごすのが大好きだ。
「……梢子さんは、いくつの頃までサンタクロースを信じてました?」
「そうねえ、信じたことあったかどうかも忘れるくらい、ずいぶん前にわかっちゃったんじゃないかしら」
 口ではそういうが、実はロマンチストの梢子のことだ、大きくなるまで信じていたのではないだろうか。
 自分はどうだろう。クリスマスの朝、見つけたプレゼントに歓声を上げ、
サンタさんが来てくれたと両親の前ではしゃぐ姿は、意外と早い時期から、
両親に見せるためだけのポーズになっていたかもしれない。
 綾代は苦笑する。いや、別の意味で、自分はサンタクロースをまだ信じているではないか。
年に1度プレゼントを持って、綾代のために、ここまで来てくれる梢子のことを。
 本当は、もう解放しなければいけないことはわかっている。梢子の優しさに甘えて、梢子にも、
梢子の近くの誰かにも、謝って済まないようなことを続けている。
 綾代から、梢子の片手が離れた。時計を確認したようだ。
「綾代、シャワー借りるわね」
「はい、どうぞ」
 脱ぎ散らかした服をまとめて、梢子はバスルームに消えた。たとえ翌日が休日だとしても、
決して梢子は泊まらない。シャワーを浴びて、日付が変わる前に帰っていく。それが彼女なりの線引きなのだろう。
 ため息をひとつつき、エアコンの温度を2度ばかり上げた。
996埋め5:2008/12/25(木) 21:18:07 ID:liK8oV23

「お料理おいしかったわ。じゃ、また連絡する」
 玄関でそう言い、梢子は微笑む。
「はい、待ってます。また遊びに来てくださいね」
 余計なことはお互い言わず、軽く手を振って別れた。
 部屋にひとり戻りながら、綾代は思う。来年もサンタクロースは来てくれるだろうか。
もう大人なのだから駄目だと言われるだろうか。
 いや、来年のことは来年考えよう。今は難しいことは考えたくない。
 梢子を想う故に作られてしまう隙間を、自分自身で埋めるべく、綾代は再び、
梢子の匂いが残るベッドに向かった。

−終−
997名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:19:36 ID:liK8oV23
投下終了です

いきなり投下カンベン
イミフなのもカンベン

余っちゃった(´・ω・`)
998名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:21:09 ID:liK8oV23
>>1000なら、WKS用にオサの立ち絵配布開始
999名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:21:54 ID:liK8oV23
>>1000なら、WKS用にアカキャラ配布開始
1000名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:22:45 ID:liK8oV23
>>1000なら、WKS用に魍魎の立ち絵パターン追加
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。