苺ましまろでエロパロ

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1名無しさん@ピンキー
ロリ百合は好きですか?
2名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 19:11:28 ID:Hm5F/ssU
だいすきです
3名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 19:59:37 ID:0eFmfWik
だいぬるぽです
4名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 11:08:10 ID:90TIJsc8
ダイゼンガッーです
5名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 20:59:42 ID:6zk5uaZA
大好物です
6名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 01:46:29 ID:EQ1R8BAH
あげ
7名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 12:44:33 ID:T3dIXBJW
アナちゅわんの穴( ^艸^)
クックドゥードゥルドゥー
8名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 00:02:52 ID:g4pUpEfo
あれー?
何でのびないの^^;
9名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 05:51:49 ID:sGmgaCze
正直○学生のガチエロは想像しにくい
10名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 15:34:41 ID:oo4Drt0f
>>9
つ伸姉
11名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 20:29:52 ID:2MbQ1ybl
ガチでなく緩いエロで問題ないじゃないか

とりあえず千佳はいただいた
12名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 20:06:31 ID:yjcmjSud
伸姉いただき
13名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 20:14:06 ID:S8sk6Agj
pink板も落ちたな・・・
14名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 21:14:32 ID:0ylDHXLM
とりあえず、美羽攻めの伸恵受け書いてみたけど、需要はあるかい?

もっとも、携帯からだからうpに時間かかるけど。
15名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 21:33:20 ID:zycZPMF2
ああ頼む
期待してる
16名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 22:42:43 ID:ItcKiy+B
キタキタキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!
1714:2008/07/13(日) 08:07:29 ID:UW9yIE73
なんか変な規制に引っ掛かってる…

とりあえずテスト
1814:2008/07/13(日) 08:14:09 ID:UW9yIE73
お?いけるかな?

エロ分そんな無いし初書きなんであんま期待しないでね


土曜日の昼下がり、暑い陽射しに晒されるのが嫌で、クーラーがかかっている部屋で伸恵はベッドに座りながらマンガを読んでいた。
今日は珍しく美羽しか遊びに来ておらず、その美羽も、千佳の作っているクッキーをつまみ食いに行っていて部屋にはいない。
久しぶりの一人の時間を伸恵はマンガを読むことで潰していた。
「あ、タバコがねえ!」
買い忘れたかと思い、伸恵はサイフの中身を確認する。
………32円。うまい棒くらいしか買えない。
「しゃーない、美羽か千佳に借りるか」
とそんな独り言を言っていると美羽が部屋に戻って来た。
「美羽ってさー、ホントにあたしのこと好きなの?」
伸恵は突拍子もなく美羽に聞いた。
「大好きだが」
真剣なんだかふざけてるんだかわからない口調で美羽は答えた。
「じゃあ300円貸して」
「子供をなめるな」
伸恵の質問に美羽はおっさん口調で答えた。
「いやぁ、そんな一瞬で切り捨てなくたって…」
「いやいや、これを期におねえちゃんがタバコをやめてくれたらなという慈愛の心だから」
しかもお金がなくてタバコを買えないことまで読まれてる。確かにもっともなことだが、しかし、今の伸恵の頭の中には禁煙などという言葉はなかった。
「じゃあ、あたしも美羽大好きだから300円貸して」
「せめて嘘をカバーしてよ」
ですよね、と内心思いながら伸恵は次の手を考えることにした。前みたいにおっさんに頼めば一本くらいくれるか?いやでも、あれって結構ハズいしな、などと考えていると美羽が何やら思い付いたように言った。
「あ、じゃあおねえちゃんストリップしてよ」
「はぁ?」
美羽らしいというかなんと言うか、こいつが言うことにはいつも脈絡がない。というかこいつの場合、
「お前ストリップの意味わかってんのか」
「いやいや、なんかあれでしょ?ちょっとだーけよー、ってヤツでしょ」
美羽はカーペットの上に寝っ転がり体をこっちに向け、にやついた表情でスカートの裾をつまみあげてみせた。
「それはカトちゃんだ」
とりあえず、ツッコンでみたがこの程度で良いならやっても良いかも知れない。
「…ちょっとだーけよー」
とりあえず伸恵はシャツの裾をつまみ、へそが見える辺りまであげて見せた。
1914 2:2008/07/13(日) 08:26:36 ID:UW9yIE73
規制がウザくて仕方ない…
とりあえず続きです


「いやいや脱がなきゃ駄目でしょ」
「ちっ」
美羽のツッコミに対して思い切り舌打ちして、伸恵はシャツを脱ぎブラを外して見せた。
「…どうだ」
「男らしすぎでしょ。なんかせめて隠すとか」
あぐらをかきながら恥じらいもせず堂々と見せる伸恵に対して美羽のツッコミが入る。
「いや、お前に対して恥じらうとか出来ないし、隠す意味がわからねーよ」
伸恵も負けずにツッコンでみたが、確かにストリップにはなっていなかった。
「じゃあ恥ずかしい要素があれば良いんじゃない?」
「は?どんな…」
伸恵が言い終わる前に、伸恵の胸を美羽の小さな手が鷲掴みにした。
「おまえなー、いくら胸触られても女相手じゃ恥ずかしくもなんとも…」
「じゃあここは?」
伸恵の胸の先端に美羽の指がふれる。伸恵の体がびくんと反応する。
「んっ…ちょっと待て!お前どこ触って…」
「あれ?おねえちゃん恥ずかしいの?」
制止しようとする伸恵の発言を遮り、美羽がさも不思議そうに言う。
「おねえちゃん顔赤いよ?」
美羽が伸恵の顔を覗き込むようにして言う。
「………!ちっ、お前相手に恥ずかしくなんか…」
相手が美羽なのに、無性に恥ずかしくなり伸恵は顔をそらした。

「ふーん、恥ずかしくないんだ」
そういうと美羽は先ほどの続きを開始した。伸恵の左胸の先端を、右手の指でつまむように、こねるように刺激する。右胸は左手でただただ揉みしだくようにする。
「ぁあっ!!ちょっとお前…んっ……そんなにしたら…んっ…」
今まで感じたことのない甘い刺激に翻弄されながらも、どうにか美羽を止めようと試みるが、
「タバコ、いらないの?」
美羽が言うその一言で伸恵は何も出来なくなってしまう。
――別にタバコ買ってから思いっ切りぼこったら良いじゃんか。今は我慢…
「…んっ…ふぅ……ぁあっ…」
とは思ったものの、声まではなかなか我慢出来ない。
「ひょっとしてさ、おねえちゃん…」
そういうと美羽は伸恵の膝の上に跨ぐようにして乗り、伸恵の耳元にそっと顔を近付け、
「…あたしの手で感じてるの?…」
伸恵に一言問う。
瞬間、伸恵は自分の顔に一気に血が集まるのを感じた。
「べ…別に感じてなんか…」



コンコン



突如として鳴ったノックの音に伸恵の心臓がひっくり返った。
2014 3:2008/07/13(日) 08:39:28 ID:UW9yIE73
「おねーちゃん達ー、クッキー焼けたよー」そう言いつつ千佳が部屋の扉を開けた。
瞬間、伸恵は美羽を思い切り突っぱねた。美羽は不意の出来事に反応しきれず、ベッドから落ち、テーブルの縁に強かに頭をぶつけた。
「ちょっ…ちょっとおねえちゃん達!一体なにしてんだよ!」
千佳があまりの状況の突飛さに聞いた。
「いやぁ、ぷ…プロレスごっこしてたらちょっとエキサイトしちゃって…なあ美羽」
伸恵はとっさに言い訳したが美羽は頭を押さえたまま無言。
「え…、それはいいけどなんでおねえちゃん上半身裸なの?」
千佳が不信そうな目で見ながら聞く。
「い…いや、美羽が服脱がせてきてさー。反則だって言ってんのに聞かなくて…ははっ…」
伸恵は力なく笑いながらブラを着け始める。
「ふーん」
首を傾げつつ、千佳はテーブルにクッキーの乗った皿を置いた。
「みっちゃんもいい加減起きなよ。大丈夫?」
美羽を気遣い千佳が聞く。
美羽は蹲ったまま動かない。
「もー、みっちゃんクッキーだよっ!」
「なに?全部くれるだと!?さすが太(ふとし)は太っ腹だな!!」
「誰が太だっ!」
千佳の言葉で、美羽は復活とともにボケをかました。いつも通り千佳が勢い良くツッコむ。
「あ、あとみっちゃんちょっと…」
そう言い千佳は手招きする。
そして美羽の耳元で
「…これ以上おねえちゃんに変なことしたら許さないよ…?」
「えへへ、なんの話?そんなことよりクッキー食べよ!」
美羽はしれっとしながら、皿の中のクッキーを鷲掴みにし、口の中に頬張った。
「こらっ!ちゃんと味わえっ!!つうかちょっと待て!!」
千佳が怒鳴る。
「んじゃまたね!おねえちゃん!!」
皿の中の瞬く間に食べ終えた美羽は窓からさっそうと帰って行った。
「あっ!ちくしょうっ、タバコ代が…」
服を着ながら二人の会話を意識の遠くで聞いていた伸恵はふと我に返り叫んだ。
2114 4ラスト:2008/07/13(日) 08:47:48 ID:UW9yIE73
「お金賭けるのは良くないよ」
千佳が咎めるように言う。
「大丈夫、借りるだけだから」
返さないけどと伸恵は言った。
「あ、クッキーだけど、どうせみっちゃんが食べ過ぎると思って、おねえちゃんの分別にとっといてあるけど食べる?」
「マジか!我が妹ながらやるな!!」
とりあえずクッキーでも食べながらまったりして、そのあと美羽をボコりに行くか。そんなことを考えながら伸恵は言った。
「じゃあ、おねえちゃんのための特製クッキー取ってくるね!」
そう元気よく言いながら、千佳は下の階にクッキーを取りに行った。


「おねえちゃんのための、ね」
千佳は自分にしか聞こえない声で言い、そして小さく笑った。





とりあえずこんな感じです。改行がウザかったり、誤字があるかもだし、エロ分少ないし、文章が拙かったりするかもだけど、そこはごめんなさい。
これから改善していきます。

評判が良ければ続編書きますし、悪ければ消えるか別なの書きます。
22名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 20:26:17 ID:B428C+jt
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
GJ&乙です!
最高でした!続編期待してます!
23名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 04:04:04 ID:CaMSLRG/
よゐ!!
GJ!
2414:2008/07/14(月) 05:31:34 ID:dQ58z+ke
おお!私の様な新参者の作品が褒められてる!!

とりあえず、昨日の勢いで続き書いちゃったんで、異論が無ければ投下します。
ただ、今日は英語のテストなんで、それが終わってからの投下になると思います。
25名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 12:40:25 ID:vmL9CzWC
とにかく書けばいいと思うよ^^
2614 続編:2008/07/14(月) 14:05:26 ID:dQ58z+ke
待たせたな(´・ω・`)

続編「千佳編」

「あっつ!千佳、なんかこの部屋暑くないか?」
クッキーを食べたあと、何でか知らないが千佳がお金を貸してくれたので、伸恵はそのお金でタバコを買いにコンビニへ。
その後、千佳とマリオカートをやっていたのだが、どうにも暑くて仕方がないと伸恵は叫んだ。
「えー、外から帰って来たからじゃない?エアコンがんがんだよ?」
千佳に言われて伸恵は、エアコンのリモコンを手に取り設定温度を見てみたが、そこには20度と表示されている。室温も22度、暑いどころか寒いくらいのはずの温度だ。
――おかしい、なんだろうこの暑さは
伸恵は首を傾げた。
「これ壊れてない?」リモコンを軽く叩きながら伸恵は千佳に聞いた。
「そんなことないでしょー、部屋の温度計も22度ってなってるよー」
千佳が部屋にかけてある温度計を指さす。
確かに22度。うーん、と伸恵は唸る。
――じゃあおかしいのはあたしか?
ふと、そんな考えが頭をよぎる。しかし、風邪のような症状はない。強いて言うなら頭をがボーッとするくらいか。
「まあいいや、暑いしあたしシャワー浴びるよー」
「えっ、マジで?まだ5時だよ?」
驚いたように千佳が聞き返す。
「この時間だったらギリギリありじゃない?とりあえず、シャワー浴びて飯食って寝る。なんか熱っぽいから」「え、熱っぽいの?ちょっとおでこ貸してみてよ」
言われて伸恵は額を千佳の方に向けた。
「うーん、ちょっと熱っぽいかな?シャワー浴びるなら本格的に風邪ひかないように早めに出てね」
「お、おう」
千佳の診断を聞くと、伸恵は立ち上がりふらふらと浴室に向かった。
――千佳も結構熱い気がしたけど平気か?
そんなことを徐々に回転しなくなる頭で伸恵は考えていた。


浴室に着くと、伸恵は早速服を脱ぎ出した。
「あ、着替え忘れた…」
服を全て脱いだあと、ふと鏡の中の自分を見て伸恵は呟いた。
「めんどいし別にいいか、部屋で着替えりゃいいし」
バスタオルはあるし、と伸恵は浴室の扉を開けた。
「ん?」
ふと、伸恵は違和感を覚えた。妙に蒸し暑い。
試しに浴槽の蓋を開けてみると、既にお湯が張られていた。
「マジか、千佳のヤツどんだけ気が利くんだよ…」
お湯の温度もぬる目で、今の伸恵の体には丁度良かった。
2714 続編2:2008/07/14(月) 14:10:26 ID:dQ58z+ke
良い妹に育ったなと思いながら、伸恵はシャワーを浴び始めた。
ふと、鏡の中の自分の体に目が行く。
「………」
さっき美羽に触られた…、と言うか揉まれた胸だと思うと、変な違和感を感じる。
「なんでさっきあいつはあんなことしたんだろ…」
呟きながら、シャワーを持っていない空いた方の左手で自分の右胸を触ってみる。
「…んっ…」
甘い刺激に思わず声が出る。心なしか、美羽に触られた時より快感が大きい。
その証拠に、ちょっと触っただけなのに両胸の先端が固くなっている。
試しに固くなったその先端に触れてみる。
「ぁあっ!!」
瞬間、電撃のような快感が体を走る。左手を胸から離し、とっさに口に押し当てる。
――なんだ今の?美羽に触られた時もこんなじゃなかったぞ?
伸恵は自分の体の異変に戸惑いながらも、伸恵はその行為を止めることができなかった。とりあえず、なんとなく体にかけているだけのシャワーを止め、壁に戻す。
そして浴室用の椅子に腰掛け、右手は口に押し当て、左手は胸に這わせる。
「……んっ……んんっ!!……ぅんっ!!」
胸を撫で、揉み、その先端を摘み、こね、押すように揉む。
有り得ない程の快感が伸恵を襲う。
当然、声をあげることは止められず、右手は気休めにしかならなかった。
「…んっ…んんっ…」快感に酔いしれながら、ふと鏡の中の自分を見る。
「…………!!」
そこには淫らに快感を貪る女の姿があった。
当然それは伸恵自身だ。しかし、その姿は伸恵が自分の姿だと認識出来ない程に乱れていた。
「……ふう。なんか白けたな…」
今のショックを誤魔化すように伸恵は呟いた。もうシャワーは良いから、とっととあがって寝よう。
そうおもって伸恵が立ち上がると、つぅっと下半身が糸を引いた。「……!はあぁー……」
馬鹿みたいに長く大きいため息を吐くと、伸恵は椅子に座りこんだ。
――こんなんじゃただの淫乱女じゃん…
なんだか虚しい気持ちになり、それの後始末をするためにシャワーを手に取った。
シャワーヘッドを自分のそこへと近付け、シャワーのノブを捻る。
「…ぁあっ!あっ!ああぁ!」
勢いよく出たお湯の嵐に蹂躙され、まるで叫ぶかのような嬌声をあげる。
あまりの衝撃にシャワーヘッドを取り落とし、固い音が浴室に響く。
2814 続編3:2008/07/14(月) 14:16:40 ID:dQ58z+ke
「ぅんっ……くぅ……んっ……」
今の衝撃でそこはまるで伸恵の物ではないかの様に痙攣し、快感を発する。
「………」
伸恵が、「自分はイった」と気付いたのは、痙攣が収まってからしばらく経ってからのことだった。
――あたしの体、どうなっちゃったんだろう…
伸恵はなんだかとてつもなく情けない気持ちになった。頬を伝う雫は、決して汗によるものだけではなかった。
鏡は、もう見たくなかった。見なくても、そこには淫乱女の姿が写っているとわかったからだ。
とりあえず、眠かった。シャワーなんてどうでも良いから、早くクーラーの効いた部屋でゆっくり休みたかった。
きっと目が覚めたら、全部元に戻っていると、そうあって欲しいと思ったからだ。









コンコン








ノックの音。
瞬間、一気に意識が戻った。心臓が危機を感じ暴れだした。
「おねーちゃーん、大丈夫?」
千佳の声がする。どうやら伸恵を気遣ってか様子を見に来たらしい。
「えっ、あっ、いやっ、全然平気だけど?」伸恵は精一杯普通に振る舞っては見たが、挙動不審なのは否めなかった。
「え?ホントに大丈夫?……まあいいや、着替え忘れてたから持って来たよー」
「マジか、ありがと」状況が状況だけに、伸恵はまったく嬉しくなかった。浴室から出るに出られなくなってしまったからだ。
「おねえちゃん本当に大丈夫?声震えてるよ?」
「…!あ…ああ、大丈夫だけど…」
千佳の鋭い指摘に、伸恵は動揺した。なんでこんな時だけ気が利くのかと心底疑問に思った。
「体とかちゃんと洗えてる?背中くらい流すよ?」
「いや、ありがたいけどそんなに心配することじゃ…」
――今日に限って妙に親切だ…
千佳の口からでる普段は聞けない言葉の数々に、正直伸恵は戸惑った。
「入るよー」
突如として千佳が浴室の扉を開けた。
「う、わ、あ、あ、あぁあ!」
とっさに体を隠すため、伸恵は浴槽に入ろうとしたが足を滑らせ半ば落ちるようにして浴槽に体を沈めた。
「あたしはジェイソンかっ!!ていうか、本当に大丈夫!?」
「……ギリ」
水中から顔だけを出し、恥ずかしそうに伸恵は言った。
恐らく話ながら服を脱いでいたのだろう、一糸纏わぬ姿の千佳は眉をひそめたが、特に気にする様子もなく体を洗い出した。
29名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 14:22:38 ID:vmL9CzWC
なにこのwktk
3014 続編4:2008/07/14(月) 14:23:11 ID:dQ58z+ke
「体洗い終わったら背中流してあげるから、ちょっと待っててー」
千佳のその発言に伸恵は青ざめる。さっき自分でしててあれなのだから、千佳に触られたらどうなるのか。
それを考えると頭が痛かった。
――背中だけなら平気か…
そう考えることで伸恵は自分を落ち着かせた。
「よし、洗い終わったからここ座ってー」
いつの間に洗い終わったのか千佳が声をかけた。
「ちー、ちゃんと洗ったのか?」
もう少し落ち着く時間が欲しくて伸恵は聞いた。
「え?ちゃんと洗ったけどなー」
千佳は自分の体を見回してみる。
「泡とかついてる?」
千佳が伸恵に聞く。確かに泡はついてない。どうやらタイムリミットらしい。
「ついてない…かな」
「でしょ?じゃあ座って」
千佳に促されて伸恵はのろのろと浴槽からでる。
「…なんで隠してるの?」
「いや、なんとなく恥ずかしくて…」
それとなく胸と局部を隠してはみたが千佳は気付いたらしい。
思わず恥ずかしくなり伸恵は顔をそらした。
そのまま、椅子の上に座り、足は体育座りのように膝を立て、手はクロスさせ肘を膝に置き両肩を掴むような形にした。
出来るだけ、胸や局部を見られないような格好をしてみたが、変な格好になっているのは否めない。
しかし、胸の先端が勃っているのや、局部が濡れているのに気付かれるよりはマシだと伸恵は思った。
「まあいいや、洗うよー」
千佳は膝立ちになり、体を洗う用のタオルを泡立て伸恵の背中を洗い出した。
――なんかくすぐったいような気もするけど平気かな?
とりあえず平気そうなことを確認すると、伸恵は少し安堵した。
また感じて声を出してしまったら、今度こそ誤魔化しようがない。
「…ねえ、おねえちゃん聞いていい?」
ふと、千佳が呟くように伸恵に聞いた。
「どした?」
急の質問に驚きながら伸恵は答えた。
「…さっきみっちゃんに何されたの?」
消えそうな声で千佳が聞いた。
「は?な…何って何が?」
伸恵は激しく動揺した。さっきので誤魔化しきれたとは思わなかったが、まさか聞かれるとは思わなかったからだ。
「…例えば、…こういうこと」
そういうと千佳は伸恵の後ろから、両手で伸恵の胸を撫で始めた。
「…ぁあ!ちょっと…ちー…やめ…んっ…!」
不意の刺激に思わず声がでる。制止しようにも快感で力が入らない。
「されたんでしょ?こういうこと?」
手の動きをを止めずに千佳が聞く。正直、伸恵にはどう答えて良いかわからなかった。
3114 続編5:2008/07/14(月) 14:33:17 ID:dQ58z+ke
「ちょっ…とりあえず…んっ…手…止め…てぇっ!」
伸恵はうまく回らない舌でどうにかそれだけ言った。石鹸の付いた手での愛撫は伸恵に上手く喋らせることをしなかった。
「いいから答えて。されたの?されてないの?」
千佳の伸恵の胸への攻撃は続く。無感動な声が伸恵を暗に脅す。
だから伸恵は、歯を食い縛り、頭を縦に振ることしかできなかった。
「……そっか、されたんだ」
千佳が寂しそうに言う。一時的に千佳の手の動きが止まる。
「あたしさ……みっちゃんがおねえちゃんに告白した時……結構ビックリしたんだよ?そんな簡単に言っちゃうんだーって」
――確かに愛してるって言われたけど、あれは告白なのか?
伸恵の頭に疑問符が浮かんだ。
「だからあたし、それだけ簡単に言っちゃうってことは、みっちゃん本気なんだって思った……」
――どの辺が!?
ツッコミを入れたいが、空気が空気だけに伸恵は喉まで出かかった言葉を飲み込んだ。
「だからあたしも負けられないって、そう思ったんだ」
――マジか!?
もうどこからツッコんだら良いのかわからなくなり、伸恵はただ黙って話を聞いた。
「みっちゃんに先越されたくなくて、……ごめんね?クッキーに薬入れちゃった」
――!?
いつからそんなに物騒なことをするようになったのかと思い、伸恵はうなだれた。
それと同時に自分の体に何が起きたかがわかり深く安堵した。
「なんだ、そういう話か。じゃああたし、淫乱女じゃないじゃん!」
「え?」
伸恵の突然の言葉に、完全に自分の世界に入っていた千佳がほうけたような顔をした。
「ちー、ごめんな」
伸恵はそう言って笑うと、千佳の手を振り払い、振り向き様にアッパー気味のボディーブローを叩きこんだ。
伸恵の拳は千佳のみぞおちにのめり込み、そして千佳はその場に蹲った。
「ふぅ」
伸恵は、うまく決まるかわからなかっただけあって、内心ドキドキした。
いくら伸恵でも人をダウンさせたことはなかった。だからこれは一種の賭けだった。
「賭けごとってのは、やっぱりあんまりするもんじゃないな」
蹲った千佳を見下ろしながら伸恵は言った。「……あた…は…………ちゃんが……なだけな…に……」
「………あー………」パンチ一発にこれだけ後悔したことはないな、と伸恵は思った。




3214 続編6:2008/07/14(月) 14:40:05 ID:dQ58z+ke




その後、とりあえず伸恵は千佳の体を拭き、服を着せた。
その間、千佳はずっと「あたしはおねえちゃんが好きなだけなのに」と呟きながら、涙を流していた。
「泣くな」とは、伸恵は言えなかった。
なんだか自分が悪いみたいで罪悪感があったからだ。
とりあえず、千佳を部屋まで連れていき、落ち着かせて寝かし付けた。
千佳も「例のクッキー」を食べていたし、今話しても仕方がないと思ったからだ。
夕飯は、深夜にでも食べよう。その頃には、千佳の薬も抜けて、起きて来るだろうと、そう伸恵は思った。
「さあて、一服でもすっか」
そう思い伸恵は自室の扉を開けた。
「遅かったじゃん。ちーちゃんとは楽しかった?」
そこにはパジャマ姿の美羽がいた。
「………」
伸恵がこの日ほど、自分の閉まりの悪さを恨んだ日は無い。



→美羽編へ続くかも
33名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 18:47:07 ID:ce8rPxEw
GJ!&乙!
続き楽しみにしてます!
34名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 02:39:20 ID:Cau78+Lb
ほし
35名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 17:51:49 ID:AC054YgJ
千佳を彼女にした大学生って設定のエロ小説をブログに書いてる人いるけど中途半端になってるし更新しないんだろうか
36名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 12:18:04 ID:fPJZc5zS
>>35
kwsk
37名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 23:04:27 ID:PoU/zbCr
SSがッ!来るまでッ!ほしゅするのをやめないッ!
38名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 00:38:46 ID:nI9E1Wih
>>36
苺ましまろ 雅博
でググったら多分でてくる。
続きはおまちくださいで更新が止まってるんだよ
39名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:36:06 ID:7LFDNmzr
>>38
>>36じゃないけどサンクス
軽く最初のほう読んでみたけどのりが
ましまろっぽくて面白いな
40名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 02:35:20 ID:ouHyXNH7
ニコニコでPS2版ゲームのプレイ動画一通り見たが
あれの続編書いたら18禁になりそうだな
41名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 23:51:44 ID:EEEpFD1c
伸恵×美羽を支持する
42名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 01:06:22 ID:UcSqpFj9
>>40
妄想を書き立てるには、十分すぎる展開だったな。
茉莉ルートしかまだ見てないが、○学校訪問はシャレにならんだろww
43名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 17:19:57 ID:tqXfiwfJ
>>42
千佳ルートもなかなか過激だぞ
44名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 00:15:17 ID:C1w2iYLp
茉莉×アナは王道かな。
あと、エロい6年の女教師とのエロも…。
45名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 06:20:10 ID:5SyFx4kD
伸姉が援交しちゃう話お願いします
46名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 08:46:20 ID:QNkkKzTs
伸姉はえんこうなんかしない!
47名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 09:59:44 ID:IWjj3LTG
>>45
自分で売りじゃなくて、○学生を買うほうならありそうで怖いw
48名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 14:00:55 ID:zX9xGmxW
>>47
何言ってるんだ?
買ったことがない可能性なんかないだろう?
49名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 16:12:53 ID:U4ah0ExM
のぶねえとラブラブな俺って設定のSS書いてください
50名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 18:12:34 ID:tepWz0aM
にぎやかしに投下させてもらいますよー。
茉莉×アナゆる百合で。
51茉莉せんせい:2008/08/14(木) 18:13:05 ID:tepWz0aM
「さあ、授業を始めましょう。茉莉先生、今日はレッスン・ワンからですわ」
「…えっと、では…アナ・コッポラさん…教科書の32ページを開けてくだ…さい」
「茉莉先生、そこはレッスン・ツーですわね」
「ご、ごめんなさい!」
放課後の5年2組の教室には、少女が二人っきり。窓には茜色の遠州の空が広がり、カラスが飛んでいる。
こんなにきれいな夕焼けだと、きっと明日は日本晴れだろう。
遠くに見える富士の高峯も世界中の人たちにも自慢できるだろう。きっと、誰もがそう思う。

しかし、そんな空模様とは相反し、今にも泣き出しそうなメガネの少女が教壇にポツン。
片手にノート、もう片方にはチョーク。黒板には『さくらぎまつりの英語きょうしつ』と下のほうに小さく文字が。
丁度対面には、金髪セミロングの英国人の子。両肘を机についてニマニマと、
教壇の上のメガネさんを見つめている。静寂な空気の中、ノートを捲る音だけが響く。
「あら、茉莉先生。早く進めてくれなきゃ、なかなか英語を覚えられませんわ」
蒼い瞳で見つめるアナ・コッポラは意地悪く、そしてまた麗しい言葉で詰め寄る。
もじもじと肩を狭くする桜木茉莉をまるで小動物をあしらうかのごとく、
見えない鎖で桜木茉莉の首をひっぱったり、緩ませたりしているようにも見える。

「ねえ…アナちゃん。どうしてこんなことしてるんだろうね。わたしたち」
「茉莉先生、これはお約束ですよ。この間のお約束…」
そう。数日前、二人は約束を交わしていたのだが、肝心の茉莉がもじもじとしていて
一向に授業、もとい約束が果されない。
そんな事を言っていても、相変わらずカラスはカアカアと空を舞う。
52茉莉せんせい:2008/08/14(木) 18:13:28 ID:tepWz0aM
―――空の青さが眩しいある休日の午後。
水泳の練習をしようと、桜木茉莉とアナ・コッポラは市民プールに出かけていた。
夏休みに入る前に、苦手な水泳を克服したいとやって来た桜木茉莉。その心意気は評価に値する。
アナ・コッポラはかわいらしいフリルの付いたセパレートの水着に身にまとい、
いちにっ、いちにっと、プールサイドで準備体操をしている。
しかし、桜木茉莉は、いささか地味なスクール水着。市民プールでは、胸元の『桜木』の名札が寂しく映える。
お年頃の女の子には少しかわいそうにも見えるのである。
「ふーん。相変わらず、学校用の水着なんですね。茉莉ちゃんは」
「うん…早く、かわいい水着が欲しいです」

今年の夏こそ、25mを泳ぎきる!と意気込んでやって来た桜木茉莉。しかし、自信はいまいち無い。
プールの中は、わいわいとお子たちの声が響く。さあ!桜木茉莉も負けじと水に飛び込むが、
冷たい水とお友達になることは、まだまだ出来ない様子。水に顔をつけるのがやっと。
わたしにビート板を!まだまだお水とお友達にはなれないな!桜木茉莉は誰にも聞かれないように叫ぶ。
気を利かせたアナ・コッポラが、ひょいと発泡スチロールの板をわらの犬のような少女に投げつける。
後からプールに入ったアナ・コッポラはすいすいと泳いで行き、ビート板を抱えながら桜木茉莉はのろのろと進んでゆく。
その姿はまるで『ウサギとカメ』。まあ、童話のような結末にはならないのは、無論言うまでもないのであった。
53茉莉せんせい:2008/08/14(木) 18:13:50 ID:tepWz0aM
「茉莉ちゃん。泳ぐのが上達するには、何かで勝負をするのがいいんじゃないですか?」
「え…だって。まだまだなんだよ。わたし」
「とりあえず、今日中に10m泳げるようになったら…新しい水着をプレゼントしてあげますわ」
「ええ?そんな、悪いよお。きっと高いよ」
「大丈夫。パパが水着メーカーの社長さんとお友達だから、新作の水着はすぐ手に入るんですのよ。だ・け・ど」
口を尖がらせたアナ・コッポラは、いたずらに桜木茉莉の細いふとももを撫でる。
水にぬれたふとももは、ましまろのようにやわらかい。

「ひゃっ!」
「もし、出来なかったら…はいっ!わたしの先生になってもらいます!」
「先生っ?」
「そうです。英語の先生です」
かわいらしい水着から雫をたらしながら、アナ・コッポラは桜木茉莉に詰め寄る。
メガネをかけていない桜木茉莉にはうっすらと、金髪少女が見えるだけ。どんな表情をしているのだろう
と、小さな体で想像しながら、くびを縦に振るしかなかった。
54茉莉せんせい:2008/08/14(木) 18:14:10 ID:tepWz0aM
―――「で、惜しかったんですよね。9mのところで足がついちゃったし」
「うん。惜しかった」
「では、茉莉先生。授業の続きをお願いします」
「…わ、わ。で、でも…授業をするんだったら、みんなでしようよ。ちぃちゃんとか呼んで…」
「残念ですわ。この授業は二人用ですのよ」
「ふぇええ!」
アナ・コッポラ11歳、侮りがたし。

あまりにも桜木茉莉が緊張するので、アナ・コッポラは席を立ち机の上に座り話し始める。
「茉莉ちゃんはもちろん『マザー・グース』はご存知よね」
「うん。むかし、聞いた事があるよ」
「その中でね…『女の子はなにで出来てるの?甘いお菓子とちょっとしたスパイスで出来てるのよ』ってあるじゃない?」
足をぶらぶらさせながら、アナ・コッポラは続ける。
そんななか桜木茉莉は、人差し指でメガネをつんと押し上げ金髪少女の話に聞き入るのであった。
「そのことを…今、確かめようと思います!」
「ええ?どうして?」
「英語を知るには、英語圏の文化を知らなければなりません。英国の子供たちは
みんなマザー・グースで育ったのだから、わたしたちも知るべきなのよね。…英語は嘘つかないのよ。ねっ!」
55茉莉せんせい:2008/08/14(木) 18:14:30 ID:tepWz0aM
アナ・コッポラが、ぴょんと机から飛び跳ねると、透き通るような英国人の白い手が、
桜木茉莉の小さな腰をくるりと掴む。二人して顔を見つめあうと、桜木茉莉の胸の鼓動が激しく鳴り出す。それはまるで、
桜木茉莉に変わって何かを伝えんとしているかのようにも映し出される。
もっとも、桜木茉莉は恥ずかしいあまり目をつぶってしまっており、
アナ・コッポラはニヤニヤと辱しめる様に目で桜木茉莉の体中を蹂躙していた。
くんくんと、桜木茉莉の髪の香りを楽しむアナの仕草は、茉莉には見えなくても、
小さな体から放たれるかすかな体温で、彼女のメガネに映っている筈だ。

「だめだよ…。アナちゃん…」
「……大丈夫ですわ。二人しか今いませんし…」
アナ・コッポラの唇が静かに、桜木茉莉の頬をなぞる。美しい前髪も同じようにつるりとなぞる。
桜木茉莉の頬は、線になったアナ・コッポラの口から流れ出た唾で光り、同じように普段は嗅ぐ事の出来ない
アナ・コッポラの香りがふんわりと漂っていたのだ。
「やっぱり、本当だったんですわ。甘い…」
「んぐ!」
何か言おうとした桜木茉莉の口をアナ・コッポラは自らの指を突っ込み、にやりと笑っている。
56茉莉せんせい:2008/08/14(木) 18:14:51 ID:tepWz0aM
童話が大好きな桜木茉莉、いつか王子様が…と思っていた。ところが、その王子様は
自分の身近に住んでいた。しかも意外なことに、正体はこの金髪の少女だったのだ。
王子様じゃない!やんちゃな王女様だ!でも…王女様も…いいかも。いいかも?
誰にも分かってくれないわたしの心は、女の子同士・王女様が分かってくれるはず!
その証に、王女様の見たことの無い木の実の蜜を吸わせてくれる、不思議な舌使いはわたしを夢中にしてくれる。

どんな甘い飴玉よりも、どんな蕩ける様なふわふわした童話よりも夢中にしてくれる。
さあ、王女様…小さな町娘がお待ちですぞ。この娘は何も知らない。
きっと、これからも王女様無しでは何も知らずに、町に埋もれてしまうかもしれない。
「茉莉ちゃんは、わたしがいないと…ホントだめだめさんなんだから」
「…だめだめさん…」
「いくらわたしが付きっ切りでも、だめだめさんなんだから」
「なんだか…ヘンな気分だよ」
「こうして教えてあげますわ」
さくらんぼと言うよりかは甘すぎず、レモンと言うよりかは心苦しくは無い初めてのくちづけ。
あん!ああん!アナ・コッポラの吐息が桜木茉莉の嗅覚を狂わせる。

「ごめんね、茉莉ちゃん」
「ううん。わたしは大丈夫」
桜木茉莉は確信する。この子は…わたしの事を大事にしてくれる!
つん!とお返しに英国人の少し膨らみかけた胸を指で弾くと、期待通りに…
「あん!」
「ご、ごめんなさい!」
「うん、わたしは大丈夫」
くんくん!
やっぱり女の子は甘いお砂糖の香りがする!
57茉莉せんせい:2008/08/14(木) 18:15:10 ID:tepWz0aM
「じゃあ…アナちゃん。えいっい!こちょこちょ!!」
加減を知らない無垢なメガネっ娘の指使いに、金髪さんはちょっとムッときて
耳を甘噛みして仕返しを。メガネ越しに瞳が潤み、ほんのちょっと後悔。
やっぱり女の子はスパイスの刺激があるんだ!
ごめんなさい!桜木茉莉の天衣無縫な心に刻まれるのだった。

「この子はお仕置きをしないといけませんわ!」
「あぁん!いやっ!」
アナ・コッポラの白い手は、既に桜木茉莉の健康そうなスカートの中にあった。
力なく縮こまる桜木茉莉は、雪のように白いショーツを脱がせられまいと、茉莉なりに
必死に抵抗を試みるが、王女様の前では無力。頬に光るものが流れている頃には、
両膝にショーツがずり下ろされていたのであった。
「ひどいよお…アナちゃん」
「いけませんわ。こんな所から芳しい香りを出すなんて!」

スカートの上を桜木茉莉は手で押さえつけ、脚は内股に…。しかし、こうすると
ショーツが更にずり落ち易くなるのに、なかなか気付かない。
「わたしのお口で戻してあげましょうね。はむっ!」
膝を付き、白いショーツを口に咥えたアナ・コッポラは不思議な姿勢だ。
美しい金髪が桜木茉莉の細い脚をなぞる。
「くすぐったいよお!」
「………」
「ひん!アナちゃん…ひどいよ」
「茉莉先生へのお仕置きは…おしまいです」
ごめんなさいの口付けで、仲直り。
58茉莉せんせい:2008/08/14(木) 18:15:34 ID:tepWz0aM
突然、廊下側の窓ガラスががたんと音を立てた。
「きゃっ!」
「なんですの?」
予想だにしない出来事に、二人同時に怯えてしりもちをつく。桜木茉莉はその衝撃でメガネを落っことす。
アナ・コッポラは、恐る恐る廊下側の窓ガラスを開けると、誰もいないのにびっくり。まさか幽霊か?
「茉莉ちゃん、とうとう学校の七不思議の一つを知ってしまったようですね!」
「わーん!」
桜木茉莉が鳴き声をあげた刹那、開けた窓から小さな影がぬっと立ち上がる。

「み、みぃちゃん?」
「ぼくは笹塚です」
「みぃちゃんでしょ?」
「ぼくは笹塚です」
どう見ても、松岡美羽だ。100%そうだ。しかし、なぜ松岡美羽は笹塚の事を?
問い詰めると…
「現代は情報化社会です。情報を制する者が時代を制すると言っても過言じゃありません」
「…答えになってない!」
何を言っているのかさっぱり分からない。
呆れ顔でアナ・コッポラは松岡美羽を見つめていると、後ろからメガネを無くした桜木茉莉が
ぼやけ眼で指差しながら、きっぱりと言い放ったのだ…。
「あ!笹塚くん!!」
「ち、ちがいますわ!コレで騙されちゃ、荒々しい駿河沖を泳ぎきることは出来ませんわ!!」
「まだ…立たされてたんですね。3時間目からずっとでしたっけ?」
「茉莉ちゃん!!」
「桜木さんたちもひどいなあ。ぼくを仲間はずれにして」
これに釣られる松岡美羽も、美羽だ!一体何を考えているのか。
と、横から桜木茉莉がぼそっと一言。
「この授業は…二人用です!」


おしまい。
59茉莉せんせい:2008/08/14(木) 18:16:16 ID:tepWz0aM
投下は終了です。
60名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 23:26:58 ID:UTa4CwsR
>>59
シュールすぎる
61名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 00:11:55 ID:gtTk7QAk
>>59
なんという茉莉先生w
面白かったです!
62名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 11:45:47 ID:MDd0OtTN
千佳はいりませんか?
お安くしときますよ
63名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 02:17:18 ID:7o2Gzc0n
あえて言おう!
伸姉攻めて誰かひとつたのむ!
64名無しさん@ピンキー::2008/08/28(木) 03:01:03 ID:5G/FYMCQ
伸姉は受けだね
総受けだー
幼児化とか見たい
6514:2008/08/30(土) 03:06:48 ID:CZsXWRSd
久しぶりの>>14です。

>>32の続編が出来ました。異論がなければ投下します。
…というか、こんな時間に人はいませんよね?

居ないようなら勝手に投下します
6614:2008/08/30(土) 03:14:55 ID:CZsXWRSd
>>32の続編

《美羽編前編》

午後6時、夕日の射す窓を背に、美羽はただベッドの上に座っていた。
「遅かったじゃん。ちーちゃんとは楽しかった?」
パジャマ姿でそう言う美羽の顔は、逆光でよく見えない。
「ちっ」
その姿を見ると伸恵は両拳を胸の前で構え、軽く何度かジャンプした。
「……帰れ。あたしは今気分が悪いんだ」
伸恵は静かに言う。「例のクッキー」のせいで頭が上手く回らないから、手っ取り早く腕力に頼ろうと言う考えだ。
「ふふふ、そんなに顔真っ赤にして怒って…。それとも顔が赤いのは、ちーちゃんとイイことしたから?興奮してるの?」
美羽がまるで見透かしたかのように言う。
「……良いから帰れ」
伸恵は反論しない。「薬のせいで」なんて言っても、美羽にいらない情報を与えるだけだからだ。
「そんな怖い顔しないで。ほら、ちゃんとタバコ買って来たし」
美羽の手にはどうやって買ったのか、マイルドセブンライトが握られている。
「…タバコならもう買った」
無用な会話だとわかっていながらも、伸恵は答えた。
「へぇー、ちいちゃんが買ってくれたんだ。おねえちゃん達付き合ってんの?」
美羽が心底愉快そうに言う。
「付き合ってねーよ」
伸恵はぶっきらぼうに答えた。
「なんだ、じゃあただの売春?」
美羽の言葉を聞いた瞬間、考えるより先に伸恵の体は動いた。
素早く一歩踏み込み、拳に力を入れる。
美羽のみぞおちめがけて拳を突き出す。
伸恵の拳は美羽に吸い込まれ、美羽の体は後ろの壁に強かに叩きつけられる、筈だった。

伸恵が一歩踏み込んだ時、伸恵は足に違和感を感じた。
――なんか踏んだか?
伸恵がそう考えた次の瞬間、伸恵の世界が回転し、そして背中から強かに床に叩き付けられた。
「………つっ……」
一瞬、息が止まったのを伸恵は感じた。
暗転する意識の中で伸恵が感じた物は、自分の顔めがけて倒れてくる竹刀と、美羽の笑い声だった。




伸恵はベッドで目を覚ました。
――あれ?いつの間に私寝たんだっけ?
伸恵は寝起きの頭で考えた。
「おはよ、おねえちゃん」
視界を美羽の顔が覆う。
――なんでここに美羽が…?
伸恵にはまだこの状況が理解できなかった。「寝起きのおねえちゃん可愛いなぁ」
美羽の手が伸恵の頬を撫でる。
「さわるな……ん?」
6714:2008/08/30(土) 03:19:52 ID:CZsXWRSd
美羽の手を払い除けようとしたが、自分の右手が動かないことに伸恵は気付いた。
見上げるようにして伸恵は右手首を確認する。
そこには何重にも巻かれた荷造り紐。さらにその先はベッドサイドへと延びている。
――!?
驚いて左腕も動かそうとするが、しかし固定されていて動かない。
「ちっ」
伸恵は蹴りをかまそうと足を動かすが、やはり固定されていて動かない。
せめて頭突きだけでもしようと頭を振るが、
「おっと、危ないなぁ」
体を少し引くだけで美羽はそれを避ける。
「ちょっと、あんまり乱暴にしないでよー」
美羽がにやけながら言う。
「人縛りあげといてどっちが乱暴だっ!!」
伸恵が負けじと言う。
「おねえちゃんはまだ自分の状況わかってないの?」
よいしょっと、と言いながら美羽は伸恵の腹に馬乗りになった。
「今の私は触り放題なんだよ?」
美羽の手が伸恵の腹に触れる。
「…んっ」
やはり薬の効果か、伸恵は嬌声を我慢することができない。
そのまま美羽の手は、伸恵の腹から徐々にシャツの中へと手を滑り込ませ、ついにはブラへと触れた。
そのまま、ブラを外すのではなく上へと押し上げる。
「…あっ!……そんなふうにしちゃ……」
ブラが胸の先端をかすめ、思わず伸恵は声をあげる。
「え?どこをどんな風にしちゃ?」
美羽がにやつく。ブラをずらした手でそのまま伸恵の胸を撫でる。
「はあっ…や…あぁっ……」
「あはは…、たったこれだけでスゴイね」
胸を撫であげられただけで、体を引き攣らせ快感に悶える伸恵を見て美羽は笑った。
「じゃあこうしたらどうなるの?」
美羽の指が伸恵の両胸の先端に触れ、そして親指と人指し指で摘み擦るようにする。
「…ぁああっ!!あっ…やぁ……ぁあっ!!……」
あまりの快感に伸恵はただあえぐ事しかできなかった。
「あはは、気持いいの?答えてみてよ」
一旦手を止め、美羽が心底愉快そうに聞く。
「……てめぇに触られて気持ちいいわけ…ぁあっ!!」
突然美羽の手が動き、伸恵は思わず声をあげる。
「あはは、え?なに?気持ち…なに?よく聞こえないなぁ。」
伸恵の胸の上を美羽の手がうごめく。その状態で美羽は質問を続ける。
「……ぅっ……てめっ……んっ………気持ち…悪いん……ゃああっ!!」
6814:2008/08/30(土) 03:24:42 ID:CZsXWRSd
伸恵はどうにかそこまで言ったが、しかし、美羽が伸恵の胸の先端を強くつねりあげたため遮られる。
「…なに?気持ち悪い…?なに言ってるの?おねえちゃん言ってることおかしいよ?」
美羽の小さな手が、伸恵の胸を握り潰すように揉む。繰り返し何度も。
「ぁぁあ゛あぁあ゛あああぁああああっっ!!!!」
普段なら痛い筈のその行為も、今の薬に犯された体には快感を与える。
しかも、それは今までの比ではない。伸恵を絶頂に至らせるには十分過ぎた。
伸恵は全身を引き攣らせ、胸を腰をかばおうと体をくねらせるが、しかし手足の紐が邪魔をする。
その激変とも言える伸恵の様子に美羽は目を丸くした。
「え、え、え?なに?どうしたの?おねえちゃん大丈夫!!!?」
慌て美羽は聞くが、しかし、伸恵は答えない。
しばらく痙攣するかのように体を引き攣らせた後、伸恵は全身を脱力させるようにして動かなくなった。
「…おねえ…ちゃん…?」
頭突きを恐れながら、美羽はそっと伸恵の顔を覗き込んだ。
あらあらしく息をする伸恵の口からはよだれが垂れ、目はとろんとしてどこを見ているのかわからない。

「……あは……あんっ……」
質問には答えず、伸恵はまるで余韻を楽しむように、小さく、しかし気持ち良さそうにあえいだ。
「え?ほんとにどうしたの??」
美羽が本当に焦ったように聞く。
「………イっちゃった………」
伸恵はそれだけ言うと太股を擦り合わせ、恍惚とした表情をした。
――イクってなんだ…?
「イク」と言う言葉を美羽は初めて聞いた。美羽の頭に疑問符が浮かぶ。
「イクとどうなるか」はだいたいわかった。しかし、その直接的原因は胸ではないと美羽は直感した。
なにより、あの激しい痙攣が胸を触られただけの反応には思えなかった。
「…どこが『イった』の?」
恐る恐る美羽は聞く。「…んっ…」
伸恵は小さくあえぎ、股を擦るだけだ。
――………?
美羽は伸恵の股を注視する。とりあえず、腹への乗り方を変え、足の方へと体を向けて股を見やすいようにする。
そして、美羽は可能性のありそうな場所を順に撫でる。
太股の内側、外側、尻。しかし、だいたいは同じ反応。美羽の望む「絶頂に繋がる」リアクションはなかった。
ふと、触れてないそこへと視線が行く。
伸恵の秘部だ。
まさかとは思った。美羽にとってそこは排泄口でしかなかったからだ。
6914:2008/08/30(土) 03:29:49 ID:CZsXWRSd
「………?」
美羽の手が躊躇いがちにそこへ触れる。
途端、伸恵の体が縮まるように反応する。
「……ちょ……美羽…どこ触って……」
正気に戻ったらしい伸恵が美羽に聞いた。
この瞬間、美羽の疑問は確信へと変わった。
「ここのこと?」
美羽がやっと見つけた伸恵の弱点に触れる。
「…ぁあっ!!ダメっ!…そこはダメだから…っ!!」

伸恵のリアクションに、美羽があるアイディアを思い付いた。美羽の口の端が吊り上がる。
「そんなに気持ちいいなら、あたしが良いもの持って来てあげるね!!」
そう言って美羽は立ち上がると、もう殆んど暗くなった夕闇色の窓の向こうへと消えた。



――どんだけきつく縛ってんだよ…
美羽が消えている間だどうにかこの紐の呪縛から抜けられないかと試してはみたが外れる気配がない。
逃げられる良いチャンスなのだが、力でどうにかなる問題でも無い。きつく縛られた紐は手足に食い込み外れてはくれない。
「待った?」
美羽がひょこりと窓から顔を出した。
「待ってねーっ!」
伸恵は怒鳴り虚勢を張る。
「そんなに喜ぶなよ」
「…っ!」
図星、と言うわけではないが伸恵は黙る。美羽が持って来た物が見えてしまったからだ。
「じゃじゃーん!これなーんだ?」
美羽の手にはハンディタイプのマッサージ機が握られていた。
肩などに手で当てて使うタイプで、大きさはだいたい大人の掌に収まる程度。
「……………」
ただ、それを見て押し黙る伸恵には、それが一回りも二回りも大きく見えた。
「あれ?喜ばないの?」
窓枠から床へと降りながら美羽が聞く。そのままゆっくりと、美羽は伸恵の足の方へと歩を進める。
「じゃあ、今悦ばせてあげるね」
よいしょと言いながら、美羽はベッドの上に乗り伸恵の膝と膝の間に腰を下ろす。
「ちっ」
伸恵は少しでも美羽を妨害しようと足をばたつかせるが、しかし紐のせいでうまく当たらない。
「暴れないでって、言ってるじゃん!」
そういうと美羽は伸恵の秘部へとマッサージ機を押し付けた。もちろん、マッサージ機のダイヤルは「強」にして。
「…はぁぁ…ああぁぁああっっ!!」
その瞬間、まるで絶叫する様に伸恵はあえいだ。
電気ショックでも受けたかのように体を引き攣らせ、股を閉じようとする。
7014:2008/08/30(土) 03:34:44 ID:CZsXWRSd
「あはは…、どうしたの急に?何かあった?」
美羽はマッサージ機を伸恵から離し、伸恵に意地悪そうに聞いた。
「…はぁ…べ…別に何も…っ…あっ…ぁああああっ!!」
伸恵の言葉を聞き終わる前に美羽はマッサージ機を再び押し付ける。
伸恵の体がスイッチでも入ったかの様に引き攣り、くねくねと腰をよじる。
「あははは…、おねえちゃん気持ち良いの?ねえ?」
美羽が返答を期待しない問いを投げる。その問いの答えは伸恵のあえぎ声に溶けて消えた。
美羽の問いと伸恵の答えを無視し、マッサージ機はただ乱暴に伸恵を絶頂へと押し上げる。
「…はぁ…ぁあ…ぁぁあああっっ!!もぅダメ…イッちゃう…っ!!」
伸恵がそう言った瞬間、美羽はマッサージ機を伸恵から離した。静かにスイッチを切る。
「……はぁ…はぁ……?」
荒く息を吐きながら、伸恵が心もとなそうに美羽を見る。
まるでお預けを食らった犬の様な顔の伸恵に、美羽は飼い主の様な態度で聞く。
「おねえちゃん…イキたいの?」
「……っ!」
その問いに伸恵は何も答えられなかった。
自分の体が求める物を、理性が頑なに拒んだ。
「あれ?イキたくないの?」
美羽が不思議そうに聞く。静かにマッサージ機のダイヤルを「弱」に入れ、伸恵のそこへ軽く押し付けて、離す。
「…くぁ…んっ…」
マッサージ機が伸恵の理性をじわりと削る。快感が理性を押し流し、伸恵の脳を麻痺させる。
答えたくはない。しかし、体はそれを狂おしいほどに求めている。
だから、何度目かの快感の波を受けた時に、伸恵は小さく頷いた。
「なんだ、イキたいなら早く言えば良いのに」
美羽はそう言うと伸恵の手足を縛っている荷造りひもを鋏で手際よく切った。
「…?」
伸恵が解放されたのを疑問に思っていると、美羽が起きるように指示した。
力の入らない体に無理矢理力を入れ、上半身を起こす。
「じゃあ、自分でイッて良いよ」
美羽はマッサージ機を伸恵へと突きだした。
それを見て、伸恵はゆっくりと手を伸ばした。
伸恵の頬を何故か涙が伝ったが、しかし、そんなもの気にならなかった。


ただ、イキたい。


そのことだけで伸恵の頭は一杯だった。
だから、夕陽もほとんど沈んでしまい、夕闇と街灯を飲み込む部屋の中で、そこにある筈の物へと手を伸ばした。
7114:2008/08/30(土) 03:41:44 ID:CZsXWRSd
次の瞬間、何かが何かを弾く乾いた音とともに、美羽の頭が壁に激突した。
暗い部屋の中に長い棒の様な物を持った小さな人影が立っていた。
…竹刀を持った千佳だった。

ゆらりと千佳は竹刀を振り上げると美羽の居るであろう場所へと振り下ろす。
バシンッ、と大きな音が手加減なく部屋に響く。
あまりの出来事に伸恵が目を丸くし、行き場を失った手を前に出していると、その間にも二発三発と竹刀が音を鳴らす。
美羽の反応は、しかし無い。最初の一撃で気を失ったらしい。
それに気付いているのかいないのか、千佳の手は休む事を知らない。
「…ちょっと千佳!」
いい加減にしないと美羽が死ぬと思い、伸恵は千佳を制止しようと声をかけた。
「…」
しかし、返事は無い。
ただ無表情に千佳は竹刀を振り下ろし続ける。
寒気がした。早く千佳を止めないと大変な事になる気がした。
だから伸恵は、ふらつく体に鞭を打ち、部屋の中の闇に足を捕われながらも千佳の後ろに周り込み、羽交い締めにした。
そのまま崩れるように座り込み、伸恵は千佳を抱え込んだ。
「もう良いから…、ね?」
極力優しい口調で伸恵は言った。刺激してはいけないと思ったからだ。
「えへへ…、おねえちゃん、もう大丈夫だよ」
振り向き笑顔を向ける千佳の顔を、伸恵は直視できなかった。



《美羽編後編》に続く


なんか無駄に長くなってしまって申し訳ない…

後編は今書いてるんで、書け次第うpします。
遅筆なんで、いつになるかわ分かりませんが(;´ω`)
72名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 11:36:50 ID:PrUxFDpN
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━!!!!
さあここからドロドロの修羅場展開が
73名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 16:50:58 ID:GkAN7S1r
こんなスレあったのか
これからの発展を願いage
74名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 22:18:04 ID:rFUjwX9h
ほっしゅ保守
75名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 00:24:27 ID:4E/JcPsI
千佳は陰毛生えてる
76名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 13:33:20 ID:fLzhv8jL
>>75
俺も生えてる。
77名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 23:48:00 ID:m3+mlgfn
千佳とアナ→生えてる
茉莉と美羽→ツルマン
78名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 14:28:02 ID:KwlAPfqY
ageてみる
79名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 07:11:16 ID:dPgh6F0S
ここって百合限定?
80名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 15:12:49 ID:bncf/U8p
そもそも男が居ないからなー
ごぬんね
81名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 19:11:50 ID:N2de4b9s
笹塚くん、立ってなさい。
82名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 03:45:46 ID:AISccIsa
ちょっと前に5-2担任と笹塚に犯されるアナと茉莉って内容のエロ同人を見た気がする。
83名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 05:03:08 ID:s1otn0IV
笹塚、勃ってなさい
84名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 09:56:18 ID:s1otn0IV
「こら伊藤!起きろ。伊藤!」
「……ん……ふが……」
教師から投げつけられたチョークを頭に受け、伸恵はゆっくりと顔をあげた

「んんッ……ふぁーあ……」大あくびをかましたあと、半開きの目をパチパチとさせ、寝起きのぼんやりとした思考でゆっくり状況確認をしていく
教室の壁掛け時計は丁度12時を差していて、黒板には魔法の呪文かと思えるような数式が長々と書かれている

「…………なんだまだ4時間目か」
憂鬱さのこもった溜め息を吐き、目を教室の窓の方へと向けると、窓の外の景色が徐々に秋の色になっていっていることに気が付いた
青の絵の具をたっぷりの水で溶かしたように澄みきった空は驚くほど高く
あれほどうるさかった蝉も、いつしか鳴りをひそめていた

(あいつら今日は来るのかな)
そうして思うのは、伸恵の家によく出入りする少女たちのことである
つい1、2年前は二人だったのが(それでも十分すぎるほど騒がしかったが)
今では4人に増え、面倒を見るのも以前よりはるかに大変になった

でも恥ずかしくてとても人には言えないが、伸恵はそんな騒々しい日々が好きだった
少女たちは自分を慕ってくれるし、伸恵自身も4人を本当の子供のように愛しく思っている
今は彼女たちと過ごすそんな毎日が楽しくて、でも同時に少し寂しくもあった
きっとこんな日々は長くは続かないことを、彼女は良く理解していた
時間は人の繋がりを容易に変えてしまう
ましてや小学生同士の交友なんて、ほんの些細な環境の変化で終わってしまうだろう
それは丁度、幼い頃の夢が成長するにつれどんどん現実的でつまらないものになっていくように
85名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 10:00:09 ID:s1otn0IV
「……はは」
自分が感傷的になっていることに気付き苦笑する
こんな気分まで晴れやかになりそうな爽やかな日なのに、と思い
いや、こういう日こそ逆に湿っぽい気分になるものなのかもしれないとも思った

気分を変えるため煙草を吸おうと、ポケットから煙草のパッケージ取り出し中を覗く

「あれ?もう一本しかねぇじゃん。朝にはもっとあったはずなんだが……」
ぶつぶつと文句を言いながら最後の一本をくわえ、お気に入りのジッポで火をつける

「お前喧嘩売ってんのか……」
「痛ッ!」
教師の投げた二本目のチョークは伸恵の額の真ん中に当たり、思わず落としてしまった煙草と共に机の上を転がった
86名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 10:03:18 ID:s1otn0IV
昼休み
伸恵はいつものように、友人たちと机を並べ昼食をとっていた

「クッソ〜。あの教師、二回もチョーク投げやがって」
伸恵はまだ少し赤みの残る額を擦りながら愚痴を溢す
「いやいやいや、あんたが悪いから」
「教師の前で煙草吸いだす人いないよね、普通」

「う……なんだよ、お前ら」友人たちにまで責められ(しかも極めて正論)、伸恵は言葉に窮する

「そんなんだから、いつまでたっても浮いた話の一つもないんだよ」
「うんうん、伸恵ちゃん顔はかわいいのに」

「……おいおい」
伸恵を無視して、話題は思いもよらない方向へ飛ぶ

「子供のお守りも得意だし」「あとは夫だけなんだけど……」

「あのなぁ……」
呆れる本人を無視して、友人たちはどんどん話を進展させていく

確かに自分は一般的な女子高生と比べると、恋だの愛だのというものに疎いかもしれないが、心配されるほどではないはずだ
だいたい目の前の友人たちは恋をしたり、彼氏をつくったりしているのだろうか、と伸恵はふと疑問に思い尋ねてみることにした

「そ、そういうあんたらはどうなんだよ」

「ん?彼氏?私はいるよ」
友人の1人はまるで血液型を聞かれたかのように、ひどくあっさりと答えた

「……あんたは?」
動揺を悟られないよう一度咳払いをして、もう1人に水を向ける

「私はいないよ〜」
「そ、そっか」
伸恵は露骨にホッとしてしまいそうなるのを誤魔化すため、購買で買ったパックジュースを口に含んだ

なんだ、彼氏がいないなんて普通のことではないか

「先月別れたし」
「ブッ!!ゴホッ」
伸恵は盛大に吹き出し、自分が女子高生として少々異端であることにようやく気付いたのだった
87名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 10:11:42 ID:s1otn0IV
伸恵は夢を見た

夕方の公園。キョロキョロと周囲を見回しベンチに座る1人の少女
季節は春で、満開の桜の木が数本並んでいてる
大気には桜の花びらが音もなく舞っていて、その一つひとつが夕日の赤と混じりあって幻想的な美しさを作り出していた

あ、この少女は小学6年生の自分だと伸恵はすぐに理解した

辺りに人影がないのを確認した11歳の伸恵は、ポケットから煙草のパッケージを取り出す
そうだ、この日自分は初めての煙草を吸うために、家から少し離れたこの公園にきたのだ

周囲の大人たちが美味しそうに吸っているのを見て、自分も吸ってみたくなってくすねてきた煙草
パッケージの中から取り出した煙草を指の間に挟み、これまたくすねてきた100円ライターを着火させる
「ん?あれ?」
ライターの炎を煙草の先端に近づけても、煙草に火がつかない
いまだ幼い伸恵は、煙草は口にくわえなければ火がつかないことを知らなかった
「あれ?くそッ、つけよ」
それでもなんとかしようと、何度もライターを点火する

「あー、それ煙草だろ?子供は吸っちゃいけないんだぞ」
「!?」
突然降ってきた声に伸恵は驚き、手に持っていた煙草とライターを落としてしまう
しまった、と伸恵は思った
火を点けるのに夢中で周辺の確認を怠ってしまった
知り合いだったら面倒だ

そう思いながらゆっくりと顔をあげていく
88名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 12:20:31 ID:s1otn0IV
しかしそこにいたのはサッカーボールを小脇に抱えた、自分と同い年くらいの見ず知らずの少年だった
どこかの小学校のサッカークラブのユニフォームを着ていて、膝には擦り傷を作っている

伸恵は少し安堵する。相手が子供と分かれば恐いものなどない
この頃の伸恵は、自分は同年代の子供より大人だと、なぜか思い込んでいた
少年を無視し落ちた煙草を拾い、軽く埃を払ったあと再びくわえる

「いや、話聞けって」
その少年は伸恵が火をつける前に、ヒョイッと煙草を掠め取った

「…………」
カチンときた
見ず知らずの人間、それもこんな子供に(自分も子供なのは置いておいて)偉そうな口を利かれたことに無性に腹がたった

「……なんだよ」
できる限り声を低くして、思い切り睨みつける

「煙草は体に悪いから、未成年は吸っちゃいけないんだぞ。知らないのか?」
少年は伸恵の精一杯の威圧を軽くかわして、淡々と言葉を吐く

「そんくらい知ってるよ」
それを分かっているから、人目を避けてわざわざ公園まで来たのだ

「じゃあ何でそんなことしてるんだよ」
「…………」
大人への憧れとか、未知なものへの好奇心とか漠然としながらも理由はあったのだが、まだ幼い伸恵にはそれを上手く言葉することは出来なかった

「いいから返せよ」
伸恵は質問には答えず、彼の手から煙草を取り返そうと身を乗り出した
煙草はまだ5本以上入っていたからわざわざ取り返す必要はなかったのだけれど、ここで引いたら負けのような気がした

少年は取られないように、煙草を持った手を上に挙げる
彼は伸恵より長身で、普通に手を伸ばしても届かなかった
伸恵はピョンピョン跳びながら煙草を取り返そうとし、少年はそれをひょいとかわす

そんなことがしばらく続いたところで、少年は何かを思い付いたように持っていたサッカーボールを地面に置いた
89名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 12:23:19 ID:s1otn0IV
「よし、じゃあサッカーで勝負してお前が勝ったら返してやるよ」
「はぁ?」

訳が分からない、と伸恵は思った
なぜ私の煙草を返してもらうのに勝負しなくてはならないのか
なぜサッカーなのか
そして、なぜこの少年は自信に満ち溢れた表情をしてるのか

「なんでそんなことしなきゃいけないんだよ」
「ん?そりゃあ……男だったら勝負だろ?」
「いや、私女だし」

伸恵の指摘は少年の耳には届いていないようで、彼はすでにボールを軽く足で転がしている

「んー。よっしゃ、私が勝ったら煙草返して謝れよ」
しばらく考えたが結局受けてたつことにした
いくら考えても分からないものは分からないし、サッカーなら結構自信があったし
そして何より、少年のその表情と態度がムカついたのだ


「俺からボールを奪えたらお前の勝ち、コートはここからあそこまでな」
彼は滑り台を指差す
範囲は縦横8mほどだろうか、まだ小さい伸恵にもそれほど広いとは思えなかった
この程度の広さで逃げ切れると思っているのだろうか
「じゃあ、スタート!」
そう言って少年が蹴りだしたボールは、夕日を受け僅かにオレンジ色に染まっていた
90名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 12:26:21 ID:s1otn0IV
「ん……んん……」
カーテンの隙間から溢れる朝日の眩しさで、伸恵は目を覚ました
最近は寝起きの暑苦しさを感じることも少なくなり、徐々に涼しくなっているんだなと痛感する

「もう朝か……んんー」
大きく伸びをして眠気を飛ばし、枕元の目覚まし時計を見る
タイマーをセットした7時にはまだ20分も時間があった

「……起きるか」
二度寝をすることも考えたが、せっかくいい気分で起きられたのだからとベッドから出ることにした
こんなに目覚めの良い朝は久しぶりだ
夢のお陰だろうか
カーテンを開けると暖かなな太陽の光が、伸恵を優しく包んだ

あの夢を見たのは、覚えてる限り初めてだった
たぶん昨日の友人たちとの会話が原因だ
恋だの彼氏だのと話をしたから、心のなかに大切にしまっておいた思い出の箱が開いてしまったのだ

だってきっと、あの少年が自分の初恋の相手なのだから……
91名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 12:33:18 ID:s1otn0IV
その日の学校が引けたあと、伸恵はいつものように原付で帰宅していた
その道中、煙草を切らしていることを思い出し、目に入ったコンビニに立ち寄る
比較的大きなコンビニで煙草の自販機もあったので、そちらで買おうとも考えたが
「アイスでも買っていってやるか」
今日も遊びに来るだろう子供たちに何か土産でも買っていってやろうと思い、店内で買うことにした
駐車場には数台の車と一台の原付が停まっていた
伸恵はその原付の隣に自分のも停め、ヘルメットを脱ぎ店内へと歩みを進めた

「んー、茉莉ちゃんはこれで、アナちゃんは……これがいいかな」
何種類かのアイスの中から、それぞれの好みを考えて選んでいく
ちょっと甘やかしすぎかな?とも思ったが、やはり彼女たちの喜ぶ顔が見たかった

「5点で680円になります」
「あ、マイルドセブンライト2つ」
店員が後ろの棚から煙草を取り出すのを漫然と待っていた伸恵は、ふと隣から視線を感じた
「ん?」
何気無く見ると、すぐ隣のレジに並んでいる他校の制服を着た男子が、ジッとこちらを見つめていた
すらりとした細身の体、少し目にかかる長めの髪、制服は同じ学区にある私立高校のものだろう
その視線も喧嘩を吹っ掛けようとか、ナンパをしようとかの類いのそれではなく、古い友人に偶然会ったような

だから伸恵も知り合いかな?と頭の中で照合してみたが、それらしいものとは一致しなかった
だいたい自分は男の友人自体少ないから、忘れているという可能性は低い
ということは初対面に違いないのだが……

「あの、何か?」
そう言ってとりあえず話しかけてみる
もしかしたら自分が忘れているだけなのかもしれないと思った

「……あ、す、すいません」男子は一度目を丸くした後、慌てて目を逸らしてしまった
「?」
その男子の態度を伸恵は不思議に思ったが、とにかく支払いをして店を出た
92名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 12:38:21 ID:s1otn0IV
終わりです
93名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 05:05:23 ID:FJ++3Dv+

いい雰囲気だなー

83のネタレスと84から淡々と投下するギャップにワロタ
94名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 08:13:13 ID:ZO7WFYpQ
原付に乗りながら、彼は考え事をしていた
考え事と言っても、納得のいく結論や解決法を導き出せる可能性は限りなく低い
それでもそのことについて考えずにはいられなかった

先程コンビニで見た女の子
同じ学区の公立高校の制服を着て、何の躊躇いもなく堂々と煙草を買っていた
その姿に懐かしさを感じ、胸に熱いものが流れ込んできて、彼女から目を離せなくなってしまった

理由は分かっている
ずっと昔、公園で出会った女の子を彼女に重ねていたのだ
あれはもう5年以上前、いつものようにサッカーの練習をした、その帰りのことだ
公園の前を通ると、1人の少女がベンチに腰かけていた
その少女は穏やかな夕日と無数の桜の花びらに包まれていて、まるで物語の一場面をそのまま切り抜いてきたかのような美しさを感じさせた
その少女を見た瞬間心臓は鼓動を強め、自分の体の一部ではなくなってしまうような感覚をおぼえた
そうしてその女の子を見ていると、彼女が手に何かを持っているのに気が付いた
95名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 08:15:09 ID:ZO7WFYpQ
あれは……煙草だ。父親や親戚のおじさんが吸っているのを見たことがある
以前自分も興味が湧いて吸おうとしたら「体に毒だから」と怒られたことがあった
そんなものを自分と同じくらいの女の子が吸おうとしている

止めよう、と思った

でもそれは彼女を心配したからというより、一種の独占欲だったのかもしれない
完璧なまでの美しさを湛えるその景観の中で、煙草だけがどこか異質で邪魔で、そこにあるのがどうしても我慢出来なかった

「あー、それ煙草だろ?子供は吸っちゃいけないんだぞ」
そう声をかけると、彼女はひどく驚いたようで、持っていた煙草を落とした

彼女が顔をあげたとき、さっきよりもずっと強く心臓が高鳴った
新雪のように白い肌は夕焼けに照らされて、少し赤みを帯びていて美しく
大粒の黒の瞳は不安に揺れながらも、芯の強さを感じさせる

一目惚れというものが本当にあるなら、あの瞬間確かに自分は彼女に恋していたのだ
そして、もしかしたら今も……
96名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 08:17:39 ID:ZO7WFYpQ
「ねぇ伸恵ちゃん、日曜暇?」
放課後、帰り支度をしている伸恵に友人の1人が声をかけてきた

「日曜?」
「うん。日曜に彼氏が、あ、彼サッカー部なんだけど、試合があるから見に来ないかって……」
要するに彼氏にサッカーの試合に呼ばれたが、まだ付き合い始めで1人だと何だか心細いから、一緒に来て欲しいということだった

「うーん……」
伸恵個人としてはサッカーは嫌いではないので、行くのは構わないのだが
日曜はおそらく茉莉たちが来るし、久々に彼女たちの相手をしたいとも考えていた

「妹たちも連れてきていいかな」
しばらく考えて、伸恵はそう言った
これなら彼女たちの面倒も見てやれるし、サッカーの試合にも行ける

「うんうん、みんな呼んできていいよ!ありがとー」友人は安堵したような表情を浮かべ、何度も伸恵に感謝の言葉を述べた


日曜日。1時開始の試合に合わせて千佳たちを連れ学校に行くと、友人は既にグラウンド脇の芝生に大きなレジャーシートを広げ待っていた
周囲には同校の生徒や保護者、カメラを持ったスカウトらしき人もいて練習試合とは思えないほど活気に溢れていた
「伸恵ちゃん、こっちこっち」
「大きいシートだね」
茉莉やアナとともにそこに腰をおろす
美羽は嫌がる千佳を引っ張ってどこかへ行ってしまったが、静かでいいだろう

「あ、彼出てきた。そろそろ試合始まるみたいだね」
紫のユニフォームを着た伸恵の高校のサッカー部員たちが、ぞろぞろとグラウンドに入る
聞くところによると、友人の彼氏は高三でレギュラーらしい
遠巻きなので顔の細部までは確認出来ないが、長身でユニフォームの上からでもがっしりとした体つきをしているのが分かった
まぁ、友人も顔はもちろん性格も少し天然でおっとりしていてかわいいので、釣り合っているのかもしれないなと伸恵は思った
97名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 08:22:34 ID:ZO7WFYpQ
「そういえば相手ってどこなの?」
ふと気になって聞いてみる
伸恵の高校も弱くはなく、例年ベスト8には上がるようだ(県内のレベルが高く他県ならもっと上位に入れるらしい)

「◯×学院。ほら同じ学区の。すごく強いんだって」
「あぁ、あそこか」
サッカーにそれほど詳しくない伸恵も、その名前は聞いたことがあった
毎年県内で優勝争いをしていて、インターハイや選手権大会にも何度も出場してる名門私立高校だ
言われてみればその高校の制服を着た応援の女子生徒が何人もいた
「だからね、練習試合なんだけど本気で勝ちにいくって」
そう言う友人はまるで自分が試合に参加するかのような緊張した面持ちだった
伸恵も普段ならTVでしか観られないような試合を生で観れるということで、少しドキドキしていた


試合前半はまさに一進一退という感じで進んでいった
多くのシュートが放たれ、そのたびに歓声や悲鳴がグラウンドに響いた
愛校心の薄い伸恵としてはどちらが勝っても構わないので、純粋に観戦を楽しめたが
一方のチームのレギュラーを彼氏に持つ友人は顔を赤くしたり青くしたりと忙しそうだった
そうして試合は1−1で前半を折り返した

後半に入ると相手チームのメンバーが大幅に入れ替わっていた
本来は選手交代には制限があるものだが、練習試合ということでそこらへんは自由になっているらしい
「ん?あの選手……」
ふと相手チームのベンチから出てきた一人の選手が、伸恵の目にとまる

「伸恵ちゃん、あの人気になるの?」
「い、いやそういうわけじゃないけど」
「えーっとね、あの選手は……」
友人はバックの中から一冊のノートを取り出し、パラパラとめくる
「何それ?」
「えへへ……せっかく彼氏がサッカー部なんだからと思って、少し調べたんだ。ほら」
照れくさそうに笑って見せてくれたノートには、対戦校の選手の名前やポジションが書かれていた
「はぁ〜」
自分にはとても真似出来ないな、と伸恵は素直に感心してしまう

「えーっと、あの選手の名前は……」

そう言って友人が教えてくれた名前を聞いても、胸のつっかえは取れなかった
その名前に聞き覚えはないはずなのに、積極的にボールを追うその選手の姿になぜか強く惹き付けられた
98名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 08:23:31 ID:ZO7WFYpQ
少し続き書いてみたけどこれで終わりです
サッカー全然知らないので間違えてたらすいません
99名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 13:30:47 ID:4I9ZP2F0
GJ!
まあ、オリキャラにしかならんのが痛し痒しだな
100名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 19:54:40 ID:+MnRR788
過疎だな
101名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 20:18:45 ID:eT2JYBmB
今日アニメ全部みて萌えた
102名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 01:16:22 ID:HfqT+URl
捕手
103名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 02:08:12 ID:gAiXDBPC
「あ」
 信恵は一本を揉み消して、ガンの確率を高らかに喧伝する箱を手に取ったところで、タ
バコがもう無いことに気がついた。
 千佳の部屋に行き机に齧り付く背中に猫撫で声を投げ掛ける。
「ちぃ〜、ちょっと相談が」
「貸さないよ」
 言い切る間もなく無下な拒絶。振り返りすらしねぇ。
「チェッ、ちぃのケチ〜」
 自室に戻り、灰皿のシケモクを物色。ちびたタバコに火を付け直しちゅうちゅう吸いながら、
「……バイトすっかぁ」
一人ごちた。
 昨日コンビニから持って来た、ブタのキャラが目印のバイト情報誌を開く。
 花も恥じらう短大生のくせに彼女の就労意欲は服代でも遊び金でもコンパ参加費でもな
く、日々のモク代によって喚起される。
 浮いた話の一つもなしに、タバコを喫んで子守の日々。自分自身でも健全なのか不健全なのか判らなかった。
 もっとも、そんなことを問いかけてくる人間はいないが。
(時給が良くて……ラクで……土日は休みで……あいつら構ってやれるように夕方は開いてて……)
 信恵の目線がつらつらと流れる。
(コンビニ……夜間はこえーな。ピザ屋……雨んなか配達とかはなぁ。レンタルビデオ店……なっ! 時給2000円?!)
 携帯を握りつぶしそうな勢いで番号を叩く。
「もしもし!時給2000円のバイトしたいです!」
 信恵は即刻バイトを決めた。
 女性限定の意味も考えず。

───────

 事務所で面接した店長は、ロン毛で茶髪で、ピアスと鼻ピが銀のチェーンで繋がった、
いかにも怪しい男だった。しかし信恵の目には二枚の野口にしか見えない。
「へぇ、かわいいね。君、採用。じゃあさっそくで悪いけど今からちょっとやってってもらえる?」
「ありがとうございますぅ〜(っしゃ!時給2000ゲッツ!)」
「ん?なんか言った?」
「いいえ、私なぁんにも言ってないですぅ〜ハハハー」
 渇いた笑いで誤魔化す。
 信恵が作り笑いのブリッ子を演じていると、カウンターの壁に据え付けられた1から20まである呼び出しランプのひとつが点灯した。
「これ、各個室の呼び出しランプね。6番のお客さんに注文取って来て」
「は〜い」
 信恵はブリッ子のまま仕事を開始した。
(へぇ〜、個室ビデオ店ってこんな構造なんだ…)
 6番を探しながら、ニュースでやってた放火全焼したビデオ店を思い出す。
(……確か、店員も死んでたよーな……縁起わるっ。考えるのやめとこ)
 6番を見つけて、ドアをノック。
(……しまった、接客ってどうやりゃ良いか聞いて無い)
 ノリでいくか。信恵はなんとなーくのイメージで接客することに決めた。
「御注文お決まりで、しょう、か……」
 思わず語尾が消え入る。
 扉を開けると、1畳くらいしかない部屋の中、無修正のDVDを見ながらはぁはぁと息
を荒げている男がいた。信恵が知るよしもないが、彼は妹の友達の担任先生だったりする。
 振り向いたメガネ男は、ごく普通のことのように、「手コキお願いします」注文した。
 ビデオ店は激安風俗としても機能しているのだった。

というホシュ
104名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 02:49:59 ID:TQtMDqWs
ほす
105名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 11:16:15 ID:YrE/GcdS
OVAの第二シリーズっていつ出んの?
106名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 11:19:34 ID:L+M8jLg6
ホシュ
107名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 02:20:59 ID:lFAlmU3s
>>38
このサイト完全に更新止まったのか?
108名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 18:52:02 ID:26Xj40fr
千佳大好き
109名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 05:40:42 ID:HP0w5dJc
ミウたんを夜這うねぇちゃん
110名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 00:33:50 ID:86Qoy5aW
ホシュ
111名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 23:34:02 ID:0N9M1qTD
捕手
112名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 00:30:05 ID:juKWtHl7
age
113名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 21:57:08 ID:el5uS0yN
あげ
114名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 23:32:41 ID:V+BMrE5B
窓から入ってきて毎晩ちぃちゃんとヤりまくりの美羽たん
115名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 16:55:15 ID:rgGSZS2c
あげ
116名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 01:10:26 ID:BTU4H6yO
保守
117名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 01:22:25 ID:NZlxWDY1
>>107
最近ちょっと追加してくれてた…また更新止まったから続き気になる
118名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 22:37:57 ID:odv3MPyh
保守
119名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 23:29:36 ID:2RPfIn5h
あけおめ。過疎すぎる。
120名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 00:50:20 ID:7bc3c0rO
あげ
121名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 23:41:42 ID:iROXUs3d
あげ
122名無しさん@ピンキー:2009/01/09(金) 03:22:04 ID:dTQbvmI/
107のサイトが気になる
123名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 23:54:57 ID:gWgOemdT
ましまろって人気無い訳じゃないよな?過疎りすぎじゃね?
124名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 01:27:35 ID:LMo2xtq7
おいす
125名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 07:51:28 ID:pqb4bVbf
>>123
子供ばっかりだしキャラも少ないしなあ
書きにくいんじゃないだろうか
126名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 23:24:16 ID:LknUiAEK
あげ
127名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 19:22:58 ID:x5LNeuE8
ホシュ
128名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 00:34:25 ID:tLRLAM1S
>>122更新がゆっくりめだからね…早く続きが読みたい
129名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 00:44:26 ID:ktJS/FFG
ほしゅ
130名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 00:30:28 ID:JGFSZXyS
千佳に思い入れが有るからか話が上のサイト更新されないな…
作者は変態紳士だったのか
131名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 01:44:36 ID:byBObfXM
>>103
続きマダァー?
132名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 23:10:06 ID:PEVKmqCg
千佳と美羽って学校で百合認定されてんだよね
133名無しさん@ピンキー:2009/03/09(月) 00:33:04 ID:5XobEfH4
雅博の書いてる人忙しいのかね
134名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 17:58:06 ID:FG+lMB0V
hage
135名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 10:50:25 ID:VB5PRqIt
hige
136名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 01:49:12 ID:5n8ze4s1
保守
137名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 00:40:56 ID:EJum2vN2
続きまだ〜?
138名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 15:18:32 ID:yFT88c15
保守
139名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 17:37:35 ID:+zl8WO4w
「本当にこれでよろしいんですの、茉莉さん?」
「アナちゃん、そこ、もっとコネコネ……」
「え、あ、でもなんかネバネバしてきましたわ。大丈夫なんですの?」
「んっ、もっとネバネバしたほうが、いいからってママが言ってたの」
「ああっ、糸がこんなに伸びて……すごい、ですわ……」

「ちょちょ、ちょっと待ったーっ! わたしも混ぜるんだアナちゃん茉莉ちゃ……あれ?」
「あ、伸恵おねえちゃん」
「納豆ならまだありますわ。いっしょに食べましょう」


という保守
140名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 17:38:54 ID:+zl8WO4w
あ、よく考えたらアナは納豆くらい普通に食ったことありそうだな…失敗
141名無しさん@ピンキー
次々と垂れてくる白い液体を千佳は丁寧にただひたすら舐め続けた・・・・・


千佳「アイス美味しいねお兄ちゃん」