1 :
名無しさん@ピンキー:
エロありエロなし
ほのぼの会話系
801以外なら
なんでもどうぞ。
ひっそりとほしゅ
>>1 乙です。
特殊傾向のあるものは出来れば冒頭注意書きをお願いします。
>801以外なら
厳しいですなw
>>4 すみませんw
801は801板があるので。
801は無理ですな
801板では既にスレあるみたいだしね。
今はやはり上様御台を補完して欲しい。
あとは誰だろう…大奥絡みだと全部上様になっちゃうから難しいね。
保守
家定と篤姫のいちゃこらを是非とも!
上様「せめて創作の中でだけは御台をおなごにさせてやりたいのぅ」
篤姫「(´;ω;`)」
他スレで見つけたので保守がてらコピペ
101 名前:熱姫1/2[sage] 投稿日:2008/06/30(月) 18:03:30 ID:i3eNFVC6
空気読まずに投下。…カッとなってやったんだ、後悔はしている。
『嵐!の!建!白!書』の寝屋でのシーン妄想。篤!姫が家!定を擽って 頭ぶつけた後辺り。途中で力尽きたから全然エロ無し。
…言葉遣いってなんだ、食えんのか?
――――――
――ガシャン!
「っ!! 申し訳ございませぬ!」
夜の静寂に響いた派手な音に、ハッとして姫は手を止めた。目の前には枕元の刀に頭をぶつけた夫の姿がある。僅かに赤くなった額を撫でる様子に 血の気が低く気がした。
「だ、大丈夫でございますか 上様…っ」
いくら夫婦の褥の上での戯れとはいえ、上様に怪我を負わせるような事があれば一大事。何より、自分の夫を傷付けたのではないか と言う恐れが姫を苛んでいた。
「…大事ない。
それより 耳元で騒ぐでないわ。頭に響くであろう」
「っすみませぬ…」
慌てて口元を手で押さえると、公方はそれを見てクスリと笑った。人払いをしておいて良かったな、と言う夫に 姫は眉を少し寄せて、お命を頂戴する気など毛頭ございませぬ!と僅かに頬を膨らませた。
「知っておる。…ただの戯れ言じゃ」
「上様…」
「それより御台。悪いと思うなら 少々頭を摩ってはくれぬか?
どうも匙医を呼ぶ気にはなれんのでな」
「!! はい、わかりました」
手招きする夫の方へにじると、彼は自分の首の下にあった枕をポンと布団の外に放った。高い音を立てたそれに目を丸くしていると、もっと近ぅ寄れと手を引かれた。
102 名前:熱姫2/2[sage] 投稿日:2008/06/30(月) 18:05:26 ID:i3eNFVC6
そのまま彼の側に座ると、驚いた事に 公方はその白い夜着に包まれた姫の膝に頭をトンと置いたのだった。
「!!? う、上 様…ッ」
「どうした?摩ってはくれぬのか?」
平静な顔で言われれば、意識しているのば自分だけなのだと頬を染める姫。赤くなる顔を元に戻そうとつとめながら夫の額を撫でていると、ふとその手が男の指によって掴まれた。突然の事に首を傾げる姫を余所に、公方は姫の白い手をまじまじと見てから 微かに息を吐いた。
「…御台の手は 柔いな」
「そうでございますか?」
「あぁ。儂のとは大違いじゃ」
自らの手に触れる夫に、姫は笑みを零した。公方の骨張った手の甲に華奢な指先を重ねて、静かに目を閉じる。
「――上様は殿方でございますもの。おなごの私とは違いましょう」
「…そうか」
「はい」
微笑む妻を目線だけで見やってから、公方は もう良いと言って起きあがろうとした。が。
「っあ…!!」
「? 御台?」
妻の微かな声に眉を潜めてから…公方はそれに隠れた快楽の色に はっと息を飲んだ。よくよく辺りを見て見れば、起き上がろうと身じろいだ拍子に引っ掛けたのか、姫の夜着の裾が乱れ 白い足が覗いているのが見えた。
―――――――
…力尽きた。多分後は書かない。
神降臨待ちながらROMに戻るわ。
ハァハァ(;´Д`)
「御台は元気じゃのう……布団を蹴ってしまうとは。」
(夜目でもわかる白さじゃ。)
公方は女体を知らぬ訳ではなかったが、激務の後である。
夜のお勤めも立派な仕事ではあるが…………
言葉を選び抜き、聞き耳を立てる周囲を謀りつつ、しかも子を成さぬようにしなくてはならなかった。
事を成そうとすれば、細心の注意が必要なのだ。自らの命を縮めるも同然であった。
(いつの頃からか、うつけ者の振りをして、女人と交わらなくなってしまったが。)
公方は今日も疲れていた。
だが、くっきりと浮かびあがるあの眩しさは何なのだといぶかしんだ。
心を偽らず、真っ直ぐに自分の瞳を射抜く者の力なのだろうか。
さきほど触れた手の柔らかさが胸をくすぐる。……ふと家定にいたずら心が沸いた。
ハイ、次ドゾ。
勝手にバトンタッチ
>>16 緊張で表情を固めながら、目は異様に光かり、嫌でも御台の肌に釘付けになる。
(御台が男ならば…いっそわしと代わってくれんかのう)
「んっ…わかっておる」
突然の寝言に驚いて、御台の顔を見る。
顔を見てしまうと、公方の目が再び光る。
(わしに子はできぬ。それは要らないと言うことか?)
そう脳裏で考えながら、いつぞやの日くらいに、御台に顔を近づけた。
下手でスマン
次の人カバーよろ
保守
萌え
21 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 22:46:59 ID:l48f75hY
なんだなんだ、どういう状況なんだ??www
しかし、神職人の降臨待ちage
>>18 バトンタッチさせていただきます。
子供のようだと、思っていた。
かつて共に家鴨を追いかけた時も、五つ並べをしている時も。
利発なところを見せながらも、明るくて、無邪気で。
実際一回りも年下なのだ。どちらかと言えば妹のような距離感だった。
なのに、今。
公方の真下にある顔は紛れも無く――女、だった。
微かに震える、長い睫毛。僅かに開いて息を漏らす、唇。
ごくり。
気が付けば喉が、鳴っていた。
早く寝ろ、という声が心中でしないわけではなかった。
御台は眠っているではないか、今まで何も無かったのに今さら、と。
しかし。もう一つの声が囁く。夫婦なのだ、一度くらい何かあっても良い。
そう、一度だけ。その声に負けるように、御台の傍に手を付く。
少しずつ、ほんの少しずつ、距離を縮めて。
そっと唇を相手に重ねた。
啄ばむように、少しだけ口を吸う。
これだけ、これきりだ。言い聞かせながら顔を離す。
すると、大きく目を見開いた御台と視線が合った。
続きです。
いつ。
まず思ったことが、それだった。
いつのまに、目を覚ましたのか。口付けするまでは、確かに。
呆然としたような御台の視線から目を逸らせぬまま、
公方は内心かなり混乱していた。
どういう顔をしていいかわからない。いや、そもそも今どんな顔をしているのか。
寝込みを襲ったも同然だった。本当に、一体を何をやって。
その時。
ふわり、と御台が微笑んだ。嬉しそうに目を細めて。
うえさま、と眠気を引きずったようなあどけない口調で囁く。
愛らしい声音だと思った。
そこからはもう、箍が外れたとか糸が切れたということでは無く。
自然と、御台の耳の傍に顔を寄せていた。
「御台」
「はい」
呼べば、いつもより柔らかい声が返ってきた。
そのまま耳朶を甘く噛む。と、ぴくりと身体に緊張が走るのが伝わった。
唇を首に滑らせ、舌を這わせれば慣れない感覚なのか詰まった声を出す。
それでも抵抗は見られない。安堵しながら、夜着の袷からするりと手を差し入れた。
……力尽きました下手でごめんさい。後託します。
GJです!
萌えました。
GJGJ!
「うえさま」という篤姫の声が聞こえた気がしたよ!
幸せそうな二人が何より。萌えました。
(;´Д`)ハァハァ・・・このスレはなんていう良スレじゃ
一点の曇りもなきGJ!
ぜひ続きを。
葛藤する上様、上様にすべてを預けている篤姫。
萌えます...
神職人さんの続きを書く勇気が出ないので、
思いついた別のお話を投下します。
「本日、公方さまは奥泊まりにございます。」
その日、家定を待っていたのはお志賀の方であった。
最近、御台のところにばかりお渡りがあることに不満をもったお志賀が
御台に毒を盛るのではないかという噂が大奥にまことしやかに囁かれ始めた。
そのようなことがあるはずがないとは思っていても、
御台の身の安全が今は何よりも大事になっている家定にとっては
お志賀の噂が無視出来ないものとなっていた。
そこで、お志賀が何よりも今望んでいる「お渡り」をすることが
御台を守る方法と家定は考えた。
もちろん、御台のもとに今すぐにでも飛んでいきたい。
毎晩でもあの可愛らしい、自分に向けられる笑顔を見つめていたい。
家定が眠りに落ちるのを見守ってから自分の床につく御台。
その柔らかな眼差しのなかで眠ったふりをしつつ愛されている幸せを
噛み締める家定を御台は知らなかった。御台が眠りについた後、
その無邪気な寝顔を飽く事なく見つめている家定のことも。
しかし今隣にいるのはお志賀である。
唯一の側室。うつけのふりを気付いてはいても口にはださぬその思慮深さに
感謝と情の念はあるだろう。
しかし本当の愛情を知った今となってはこうしてお志賀と過ごす時間が
空虚に感じて仕方がないのだ。
「これで御台にお志賀が毒を盛るなどという噂など取り越し苦労となれば
よいのじゃが...」
家定は瞼の裏に御台の笑顔を思い浮かべながら、今すぐ会いにいきたい気持ちを
押さえつつ眠りについた。
篤姫は朝からいつもの元気がなかった。
その理由は幾島はじめ御台所付きのものたち全員が悟っていた。
久しくなかった上様のお志賀へのお渡りが昨晩行われた為であった。
「上様にお会いしたいのう...」そう呟くと下を向くばかりであった。
篤姫はなぜ上様がお志賀のところに行ったのか、
そればかりが頭を巡っていた。
「きっと、慶喜の推挙の件で気を悪くされたのじゃ...」
中立の立場をとるといってもまだ迷いのある篤姫を信頼出来なくなったのでは、
と篤姫は考えていた。
「もうお渡りはないやもしれぬ...」
家定と過ごしたあの時間は篤姫にとって至福のときであった。
家定にとってもそうであってほしいと願っていた篤姫には
お志賀へのお渡りは残酷な現実を突きつけられたようで
心も体も冷えきってしまう心持ちになった。
その頃家定は公務に追われていた。
心身ともに疲れ果てた日の最後に思う事は御台に会いたいということ。
しかし思うように御台のもとに渡れないまま日にちだけが過ぎていった。
そんななか、ようやく奥泊まりの日がやってきた。
篤姫のもとにその知らせがもたらされたとき、
「私で良いのか?」と瀧山に問い、「何を仰せです。」と返された。
(お志賀のところで休みたいのでは...?)
そう思うくらい気持ちは、なるたけ皆の前では出さぬよう努めた。
そうして胸が締め付けられるような思いで、家定を待った。
鈴が鳴り、暫くして家定が篤姫の前に座った。
「よう顔を見せてくれ。そちの顔が見たいのじゃ。」
「上様...お疲れでは?」
顔色の優れない家定に気付き、篤姫は心配になった。
「案ずるな、そちの笑顔を見ればすぐに良くなる。」
家定はようやく会えた喜びに満面の笑みを浮かべた。
家定のずっと求めていた自分への眼差しを身にうけて篤姫は胸が苦しくなった。
涙ぐんでしまうのを堪えて思わず視線を外してしまう。
家定は篤姫があまり嬉しそうにしていない事に気付き表情を曇らせた。
やっと会えた喜びに浸っているのは自分だけなのかと思い、
寂しさと同時にもどかしいような感情の波が押し寄せた。
逃げるように身を引いた篤姫の細く白い手首をつかんで引き寄せた。
「あっ...上様...」
篤姫は驚きで声がつまる。家定は顔を今までにないくらい近くに寄せた。
「儂に会いたくなかったか。」鋭い家定の眼光に、篤姫は橋のうえで家定に
助けられたことを思い出していた。
(あの時の目じゃ...)思えば、あの時から家定の虜になったのかもしれない。
篤姫は胸が跳ねるような感覚に浮かされながら、家定の言葉に応えた。
「お..お会いしたくなかったのは上様の方ではございませんか?」
家定は思いもかけぬ返答に一瞬戸惑いながらも篤姫をより引き寄せた。
「儂はそちに会えない日が続いて死んでいるようじゃった。会いたくない筈がないじゃろう。」
家定はいつもと様子が違う篤姫の心を探りたくて、懸命に心のままに自分の気持ちを吐き出した。
篤姫はその言葉を嬉しく感じつつもお志賀のことを思い出し、うつむいてしまった。
その瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちた。
「私も、上様に会えない日々は苦しゅうございました。
お志賀のところにお渡りがあったと聞いた日はこの世の終わりのようでございました。」
家定は、ああそうであったかと合点がいった。
お志賀のことがあったから御台の様子がおかしかったのだと。
合点がいくと同時にこんなにも御台を寵愛しているのに、まだお志賀のことを気にしている
目の前の若い姫が愛おしくてたまらなかった。
家定は篤姫の細い手首を離した。力を入れて掴んだせいかほんのり赤くなっていた。
「すまぬ」家定はそっと赤くなった部分に唇をつけた。
「!....っ、い、けません上様そのようなことをされてはこちらの申し訳がたちませぬ。
私の手は平気です。どうか...」
篤姫は自分の手首が熱くて、恥ずかしいような嬉しいような気持ちを抑えつつ
家定から手をひいた。
篤姫は今までにないくらい熱い家定の視線に体が熱くなる感覚を覚えながら
なんとか平静を保とうと言葉を紡いだ。
「わ、私は上様に嫌われたと思っていたのでございます。慶喜公を推挙したことで
もう信頼して頂けなくなったのではないかと...」
家定は先ほど味わった白くやわらかくか細い御台の手首の感触に感動を覚えながら、
目の前で狼狽えながら自分に向かって話している御台がどうしようもなく愛おしくなった。
多分男に触れられるのは初めてなのだろう。少し震えている。
「慶喜のことなどどうでもよい。儂がいま御台に感じているのは信頼よりも愛情じゃ。
そちを、儂のものにしたいという感情じゃ。」
篤姫は家定の言葉に感動しつつも、どんどん熱くなる自分の体に戸惑っていた。
(上様に見つめられたところがどんどん熱うなるようじゃ...)
家定は篤姫の白く透けるようなうなじ、首、可愛らしく震える唇を見つめていた。
(困ったものじゃ...子はつくらぬと、出来るようなことなせぬと決めておったのに)
お志賀とはそういうことはあった。あったがこれほどに心が熱くなるものではなかった。
自分の体の押さえきれぬ衝動など感じる事もなかった。
されど今、まだ着物すら脱いでおらぬ男を知らぬ年若い姫に今まで感じた事のない昂りを押さえられぬ自分に自分自身が一番驚いていた。
(御台の肌をもっと感じたい。手首などではまだ足りぬ。)
唇でその熱さを感じたい。篤姫は家定の男としての視線に射すくめられて動く事が出来ずにいた。
(どうしたらよいのじゃ...)
先ほど家定に唇で吸われた手首が熱くて、たまらない。
こんな感覚は男を知らぬ篤姫には初めての経験だった。
「こんなに儂は御台を求めておるのにお志賀のことなどきにするでない」
そういって家定は篤姫を抱き寄せた。
篤姫は目眩がするほどの幸福感に包まれた。
(夢をみているようじゃ....)ゆっくり目を閉じた篤姫の瞼に家定の唇が触れる。
それからゆっくり先ほどの涙のあとを辿るように唇を滑らせていった。
何もかも初めての篤姫は家定のなすがままに委ねていた。
頬に口づけした後また瞼をたどる。そうしてうっとりとして少し開いた可愛らしい桃色の唇を
最初は触れるだけで、でもすこしずつ角度をかえてついばむように味わっていった。
「んっ...う、えさ...ま....」
鼻にかかった甘えるような声色に家定はもう何も考えられなくなっていった。
(もうどうでもよい。いまはこうして御台の喜ぶ様をみていたいのじゃ)
そんなことをかんがえながら口づけを繰り返して、気がつけば白く細い首筋に舌を這わせていた。
「あ...ん、や....上様、そのようなところ...を...んっ...」
首にかかる家定の吐息と味わうようにうごめく舌のあたたかいぬめりに
いやらしい声が出てしまうことが篤姫は恥ずかしかった。
ちょっと妄想が息切れしてきたので一度これで切ります。
中途半端でごめんなさい。
また時間が許せば投下していきます。
39 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 07:11:50 ID:S4cACB9s
>>28-38 GJ!(*´Д`)ときめいた
ドラマじゃキスもこなかったから良いもの見れました。
続き待ってます!
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ。
良いもの見せていただきました。
続きお待ちしております!!
おおー神キター
ドラマもいいけどこれもまたGJ!
御台かわゆす
上様も大変だw
GJ!!!!!!!!
萌えすぎて胸が痛くなっちゃったよ。素敵すぎます!ありがとうございます!
続きをお待ち申し上げております!
>>23 >12の元を書いた者です。リレー楽しそうなんで 続き止めて勝手にバトン受けてみた。
…の予定だったんだけど いつの間にか上様視点になってしまっていたorz
――――――
御台の肌は 今まで触れてきたどの女人の物より、しなやかな張りがあった。ただ柔いだけでなく 確かにその下に、力強い心の臓があると感じられる、そんな弾力。今まで嫁いできた深窓の姫君にはないそれに 儂は息をのんだ。
「うえ さま…」
耳に 御台の声が響いた。なんて甘美で可憐な声だろうと 深く思う。多分、この世で一番 愛しい声だ。
ふと見た御台は、初めて こんな思いを持った手で触れられたのにも関わらず、どこか凛としていた。勿論 その若い桃にも似た丸みを帯びて 赤く染まった頬には、確かに恥じらいが浮かんでいた。けれどそれでも尚、彼女の目は 顔は、男に征服される女のそれとはかけ離れていた。
――奥の女達は 皆『将軍』に気に入られようとしていた。お手付きになれば、ずっと寵愛を受けようと様々な策を張り巡らせ 他の者を蹴落とそうとする。そして…好きでもない『将軍』に好かれる為に その体を開くのを、儂は 幾度と無く見てきた。
けれど この娘は違う。
あの、心をひた隠して 男に征服される為に足を開いた女達とは違う目を、御台はしていた。
熱い 視線。
潤んだ目は 確かに、自分が御台に向ける物と同じ熱を孕んでおり、それを感じるだけで 体が融けそうだった。
ともすれば暴走してしまいそうな欲を抑えながら夜着の帯を引けば、それは微かな音をたてて抜け、同時にするりと白い衣が御台の肩から滑り落ちた。
白い首筋。華奢な肩。若々しく ツンと上向いた形の良い乳房。その頂にそっと口付けると 御台の体がピクリと震えた。
「っ、ッん・・・」
恥ずかしげに目を臥せ 白い指で口元を押さえる御台。キラリ。短く丸く切り揃えられた爪が 灯りを怪しく映しているのが見えた。常ならば気にもならなかったそれが 今はやけに目に残った。
唇を塞ぐそれを取って そのまま指先を口に含む。舌先で触れても 全く角を感じない爪。将軍に傷を負わせないようにと切り揃えられたそれは 女の戦支度なのだとふと思った。
「っあ、んン・・・」
声を漏らすまいと唇を噛み締める姿さえ、可愛らしくて。空いた方の手で 歯形の残るそれを撫でた。
「良い。声を聞かせよ」
「…っ」
小さく息を飲んでから 御台は小さく、恥ずかしゅうございます と呟いた。その赤らんだ目元が愛しい と、思う。
―――愛しい、と言う感情が こんなにも暖かい物だと 初めて知った。
―――――――
はい 次の方、どうぞ
>>40-44 GJです。
女に慣れてる感じの上様に(;´Д`)ハァハァ
リレーの合間に
>>28-38の続き投下します。
もう限界だと篤姫は思った。
これ以上家定の口付けを受けていては体が火照って熱すぎて、
もう体全体が震えてしまっていた。
(上様に触れられている所が熱さで溶けてしまいそうじゃ.....)
恥ずかしいような、でもこの先を望んでしまうような自分の心が
家定に見透かされているきがしてたまらない気持ちになった。
「上様.....っ、私はもう....」
はあはあと息が荒く体を震わせている篤姫に気付き、家定は白い首筋から襟元に
降りていた唇を離して腕の中の篤姫を気遣った。
「すまぬ、少し早急にすぎたな。そちには初めてのことじゃというのに....
息が苦しいか。大事ないか。」
先ほどの鋭い目ではなく、愛おしいものを包み込むような目で
見つめられた篤姫は先ほどまでの動悸が治まり、家定の腕の中で守られている
安心感に包まれていた。
「はい....上様、取り乱してしまい申し訳ありません。
お気遣いありがとうございます。」
いつも自分に向けられている柔らかな笑顔を見て家定は安堵した。
(熱に浮かされて御台を怖がらせてしまったか....)
篤姫を何よりも大切に感じている家定にとって、自分に恐怖感を抱かれることは
何よりも避けたい事態であった。
「今日はもう休め。儂もそちに久方ぶりに会えて気が昂り疲れた。
今日はこのまま寝る。そちも寝よ。」
そういって家定は布団に横になった。
篤姫は家定の優しい心遣いに感謝しつつも、
先ほどの熱いひとときを思い出し顔を赤らめた。
(もう、上様にであれば身を任せても良いと思っておったのに
体がいう事をきかなかった....)
自分を求めてくれた家定に申し訳ないような気持ちになる。また、
自分に背を向けて床についた背中をみて寂しいような気持ちにもなった。
先ほどまでこの身全体で受けていた家定の熱さがいまは遠い。
寒々しい気持ちになり、篤姫は両腕で自分の身を抱きしめた。
(寒い......上様の腕の中で眠りたい......)そっと起こさないように
家定の布団に体を滑り込ませ、寝息を立てるその背中に頬をよせた。
「とても暖かいです。上様.....」
そう呟くと、家定の暖かさを感じ安堵のなか
篤姫は眠りに落ちていった。
ふと背中に人のぬくもりを感じ、家定は目を覚ました。
「ん......御台?」
自分と同じ布団で安らかな寝息を立てて眠る篤姫に驚き身を起こした。
「なぜそのような所で寝ておるのじゃ.....」
眠い目をこすりながら一人用の掛け布団がほとんどかかっていない篤姫を見下ろした。
(体が冷えてしまうではないか)
そう案ずると篤姫の細く小さな体を軽く抱き上げて隣の布団に移動させた。
「まったく....天下の将軍にこのようなことをさせるのはおぬしくらいのものじゃ」
少し笑みを浮かべながらそう呟き、掛け布団をかけようとした。
その家定の目に映ったのは、抱き上げたときに少し裾がはだけてあらわになった
白く細い足首、視線を動かすと垣間見えるすべすべとした太ももであった。
先刻必死で押さえた自分の衝動、昂りが再び蘇ってくる。
「これは目の毒じゃ....」
そういいつつも、いつまでも掛け布団をかけてやることができない。
もっとその白くすらりとのびた足を眺めていたい。
篤姫はそんな家定の射るような視線に気付く筈もなく、すやすやと可愛い寝息をたてて眠っている。
家定は手に持っていた掛け布団を横にやり、眠る篤姫の横に身を横たえた。
顔を近づけ、耳に唇をよせる。
「目を覚ませ、御台」
そういうと手を篤姫の白い太ももに伸ばした。
「早う目を覚ませ.....もう先刻のようには途中でやめる事はできぬぞ....」
目を覚まして一言、なりませぬ上様と。
そういって獣のごとく篤姫を求める自分をいさめてほしかった。
しかし聞こえてくるのは欲情を余計に煽るような可愛らしい寝息だけだった。
................
長くて、申し訳ありません。
まだ続きますが一度ぶつぎります。
篤×家 エロひかえめ作者様!!GJ過ぎます!
まだ寝ないで2ちゃん徘徊してて良かった。本当に良かった!
続き、心の底からお待ちしております。
上様と篤姫はこういう、もどかしくも可愛い萌え展開が似合いますね〜!
ドラマや原作では結ばれない二人ですが、
是非ここでは結ばれてほしいです!上様、我慢しないで〜!!
なんか眠れないので続けて投下します。
連投すみません。
「御台....そちは良い匂いがする。これは何の匂いじゃ....」
先刻も自分を虜にした、篤姫の白い首筋に鼻先をつけて囁いた。
甘い香り。お志賀との時には感じた事はなかった香りだった。
その香りを逃すまいとするように、家定は滑らかなその首筋に舌を這わせた。
「......ん、んん.....」篤姫の寝息にかすかに混じる色づいた声に
家定は更に煽られる。首筋の滑らかな曲線に唇をすべらせ上に上がり、
再び篤姫の耳元に口付けた。
「儂は、そなたに引き付けられる。
初めて会うた時は何の関わりも持たぬと決めておったのに.....
そちの、この香りに引き付けられるのやもしれぬ。」
眠っている篤姫には届かない言葉だが、
家定は少しでもこの熱い想いを伝えようと言葉を紡いだ。
すでに人生を憂いただ生きるのみだった家定の心に、
あの時履物もはかず庭に飛び出してきて家鴨を共に追いかけると
無邪気な笑顔で言い放った時の如く裸足で踏み込んできた年若い姫。
最初はお渡りを願いでる破天荒さやお志賀のことを問い詰めてくるまっすぐさに
恐れを感じ一歩ひいて自分に近寄らせまいと抗った。
でも今は本当の自分を心から求めてくれる篤姫に誰にも感じた事のない
比類なき愛情を感じる。それは同時に、今まで縁のなかった揺れ動く心や
会えないときの曇る心、また御台を独占したいと思う欲まで味わう事になり、
狂おしくもあった。
「......罪なおなごじゃのう、将軍の儂をこのような心持ちにさせるとは」
もっと、篤姫のすべてを自分のものにしたい。
臆する事なく自分に自由な意見をぶつけてくる、このおなごを
今にも大空に飛んでいきそうなこの体を自分のもとに縛り付けておきたい。
自由な篤姫を望んでいるのにそのような独占欲を感じる自分がなんとも
浅ましく、もどかしかった。
やわらかく可愛らしい耳朶を唇ではさみながら
「そちの全てを愛したいのじゃ.....」と愛の言葉を囁く。
篤姫がくすぐったそうに体を動かした。
「ん.....上様......」寝言を言う篤姫を目を細めて見つめると、
体を動かした時に更にはだけた夜着からのぞく白いももに目をやる。
そのなめらかな肌を感じたくてそっと片方の手を伸ばし、
大切な宝に触れるがごとくに手のひらを滑らせた。
「まるで赤子のような肌じゃ.......」
すべすべと滑らかな感触が自分の手のひらに感じられて、家定は深く感動していた。
篤姫のいたいけな白く細いももをまさぐる自分の手がいつもより大きく感じられて
篤姫の全てを独占している心持ちになった。
そうして暫くなめらかなももの感触を楽しんでいると、もうそれだけでは
足りなくなってきてしまっていた。
(もっと、もっと御台を自分のものに.....)
ろうそくの灯りで白く浮かび上がる篤姫のももに顔を近づける。
(どのような菓子よりも甘そうじゃ)
そのまま、そのやわらかそうなももに歯をたてないように噛み付いた。
そこからはもう止まらなかった。唇に感じるやわらかさは官能的で。
家定はすっかり夢中で篤姫のももに舌を這わせ、唇を滑らせた。
いつもは碁石をうつ音が響くのみの部屋に、卑猥な水音が響いた。
「......ん......っあ.......は......っ」
眠りの深い篤姫も、さすがに自分のももを愛撫されている官能的な感覚に
ゆっくりと目を覚ました。
ぬめる舌の感覚、かかる荒い息づかい。ちゅっ...と音をたてて自分のももに唇を這わせられ、
今まで聞いた事のないいやらしい吐息まじりのあえぎが
自分の声と知った時恥ずかしさで体全体が真っ赤になった。
何よりも天下の将軍が自分の足下で無防備にももに食らいついている。
その状況に体が震え、動揺した。
「......っ、いけませ...ん、上様、そのようなところで、何をしておいでなのです」
やっとの思いで言葉を発し、先ほどのいやらしい吐息がもれないように
両手で口を覆った。
篤姫が目を覚ました事を知っても、家定は愛撫を止めなかった。
恥ずかしさでほんのり赤く色づいた篤姫のももを、
更に愛おしそうにその長い指で撫でた。
「......すまぬ。しかしそちも悪い。儂に隙をみせるな。」
篤姫を足下から見上げながらいたずらっぽく笑みを浮かべる。
その鋭い視線とぶつかり、篤姫はさらに赤くなった。
「私はそのようなつもりは......」
そう反論しつつ必死で夜着の裾を直そうとする篤姫の華奢な手首を掴み、
そのまま愛撫を続ける家定だった。
先ほどまでは眠っている篤姫に少しの躊躇を感じ、控えめだったももへの愛撫も
いまでは大胆に舌を這わせていた。
「......っあ、いけませぬ......上様、や.....っんん.....は....っ」
篤姫も、もう自分の口から上がる嬌声を押さえる事ができない。
いつもは碁石をもち考え事をしてる時はあごに添えられているその家定の
長くきれいな指が、篤姫は大好きだった。
その家定の大きな手、長い指が今は自分のももをまさぐっている。
そう思うだけで意識がどこかへ飛んでいきそうであった。
「御台.....そちのそのような声は初めて聞くな。もっと聞かせよ」
わき上がる快感を必死で堪えながらひかえめにあげられる篤姫の可愛らしい声は
家定を更に昂らせるには充分すぎた。
震える篤姫の細い足首を掴み、膝を折らせる。
両足を少し開き、その間に自分の頭を滑り込ませ内ももに唇を這わせた。
「あ.....あっ、や.....っ上様、おやめくださ.....」
ささやかな抵抗を見せる篤姫の声を聞きつつも、
その長い指は篤姫の白くなめらかなももを撫でる事を止めなかった。
家定の唇がどんどん上に上がり、篤姫の大事な箇所に届きそうになった時、
篤姫のすすり泣く声が部屋に響いた。
家定は、はっとして顔を上げた。
あまりにも篤姫を求める心が強すぎて、暴走してしまった。
篤姫の赤子の如き泣き顔を見て、胸がいたくなった。
(何よりも大切な御台を泣かせてしまった.....)
家定は泣きじゃくる篤姫の横に身を横たえ、腕を伸ばしてそっと篤姫の
震える体を抱きしめた。
「すまぬ......」精一杯の懺悔をこめて呟いた。
しばらく篤姫は家定の胸で泣いていたが、
自分の背中でなだめるように優しく手を動かす家定の優しさに平静を取り戻していった。
(また取り乱してしまった......)
初めてとはいえ自分のいたらなさが口惜しかった。
しかし泣いてしまったとはいえ、自分の体を激しく求める家定の愛撫は
決していやではなかったのだ。
むしろ恥ずかしさに身を悶えさせながらも、快感は体の底からわき上がってきていた。
その感覚は、まだ幼い篤姫を大人の女性へと目覚めさせるには充分だった。
「上様......」
「なんじゃ」家定が優しい声で応える。
「今宵、私を上様のものにしてください。」
篤姫は覚悟を決めた。
「よいのか、もう泣いても止まらぬぞ。」
家定は本当にもう止める自信がなかった。
「かまいませぬ。私も....私も上様が欲しいのです。」
言って顔を赤らめる篤姫を心底愛おしく感じながら顔を近づける。
瞳をとじ、薄く開かれた可愛らしい唇を家定はゆっくりと奪った。
篤姫は優しく触れてくる柔らかい唇の感覚にうっとりした。
だんだん角度を変えてはさむように唇を重ねてくる家定。
いつも碁盤をはさみいたずらっぽく少年のように笑う家定とはまるで別人のように思えた。
少しだけまた不安になる篤姫。
長く優しく続けられていた口付けが終わり、家定は少し顔を離して篤姫を愛おしそうに見つめた。
その優しい眼差しを受けながら、篤姫は小さな声で問うた。
「........お志賀ともこのようにされたのですか?」
そういった後、いま発した言葉を悔いるように下を向いた篤姫をいじらしく思いながらこう答えた。
「儂をこのような気持ちにさせるのはそなただけじゃ」
優しい目で自分をまっすぐ見つめてくる家定に、篤姫はかつてないほどの愛情を感じて嬉しくて仕方がなかった。
極上の笑顔を見せた篤姫に家定はもう耐えられないというように
今度は先ほどとは違い、激しく唇を奪った。
.......................
なかなか終わりません。
一旦切りますが、もう少し続けさせてください。
GJ!GJ!GJ! エロひかえめといわずにがっつり書いちゃってください。
GJ!(*´Д`)b
続き楽しみにしておりまする
素晴らしすぎます!!
完投、よろしくお頼み申し上げまする。
>そちの、この香りに引き付けられるのやもしれぬ。
の所で、嫉妬の香りのことかー!!!と思ってしまったのは内緒w
GJ!続きもよろしくお願いしもす。
ところで、篤姫の時代の女性って、着物の下には何も
履いてないんじゃなかったっけ。
とすると内ももを攻める上様の目には…(;´Д`)ハァハァ
最高ですッ
続き楽しみにしています
宮崎あおいの太ももが目に浮かぶ…ハァハァハァ!
しかし、篤姫と上様以外ではどういう関係がこのスレの題材になりうるかな…?
やはり篤姫×帯刀だろうか?
強引に帯刀が御台所に拝謁できたという設定にして、上様が手を出してくれないことを帯刀に相談
する篤姫、ってのはどうだろう?
帯刀の気持ちも察することなく、妻をめとった帯刀に「夫」の気持ちを尋ねる篤姫…。
自分の想いを伝えるべきか否か思い悩む帯刀…とか?
上様以外の男性と近づくというシチュエーションの設定が難しいよな。
上様の近習による処女レイプものとか、家茂との義理相姦ものとか、考えようによってはハードな
のもあり得るね。
需要とかはどうなんだろう?
65 :
sage:2008/07/08(火) 23:07:05 ID:9Rj3xI3n
かつての帯刀と篤姫の関係を知って嫉妬する家定物が読みたいな
>>65 その設定で思いついてるのがなくはない…
ただ致命的なことに、
エロ書いたことないんだが。
>65
その設定、美味しそうです。
投下、お待ちしています。>66さん頼みます。
ではまた長くなりつつも続き投下します。
......................................
いつもなら枕を並べてお互いに触れるか触れないかの距離で
眠りについている時刻であった。
しかし今日は違う。部屋に響くのは安らかな寝息ではなく、
荒々しい息づかい、色づいた吐息。
衣擦れの音に混じって卑猥な水音が聞こえる。
(体が宙に浮いているようじゃ......)
篤姫は薄明かりのなか家定の愛撫に身を任せていた。
本当なら婚礼の夜に済ませてある筈のこの行いも、
お互いの愛を確かめ合った今行われるからこそ意味がある事に思えた。
家定は先ほどまで身を固くして震えていた篤姫が
今は完全に自分に身を投げ出して心地良さそうに目を閉じていることに気付いた。
激しくその柔らかい唇をむさぼるように吸いながら、
着物の裾をはだけてほっそりとした足首からふくらはぎを撫でる。
少しずつ自分に体を開いてくれていることに喜びを感じつつも、
心地よさを超えた快感を与えてもっと乱れさせたい欲が首をもたげた。
口付けを深くしながら、舌を滑り込ませる。
篤姫のかわいい舌の感触を己の舌で味わいながら絡めていく。
荒々しい口付けまではついていった篤姫の心も、
今まで味わった事のない舌が絡み合う感触に思わず動揺し声が漏れた。
「んっ.....う、うえさま、んん.....っ」
「どうした?苦しいか?」
篤姫が初めて味わう感覚に溺れていく様を家定は楽しそうに眺めた。
「いえ.....でも、私なにか.....変なのでございます」
はあはあと息を漏らしながらそう訴える篤姫は家定には官能的に映る。
「どこが変なのじゃ.....?」
家定の低く陰のあるいつもとは違う声色に篤姫は余計に動揺していた。
「わかりませぬ......息がうまくできませぬ。変なのです.....」
ふいに、家定が篤姫の首筋に顔をうずめた。
「ここが、息がでないのか?」
いいながら、ちゅっと音をたてて白い首筋に跡をつけた。
「..........っ!あんっ」
不意打ちに思わず可愛らしい声を漏らした。
家定は内心その声にかなり煽られつつも平静を装いながら
今度は篤姫の鎖骨の辺りを吸った。
「ここかのう......どうじゃ、治ったか?」
「やっ、んっ、ああっ.....」
首を振りながら喘ぐ篤姫を目を細めて見つめた。
(なんと可愛らしい御台なのじゃ.....)
そのまま鎖骨から首筋に唇を動かし時折吸い、耳朶をかんだり舐めたりして
篤姫の反応を楽しんだ。
「はっ.....あん、やっ....ああっ」
首筋をゆっくりと堪能した家定は両方の手を篤姫の胸元にやり、
ぐいと襟をひっぱり裸の肩と胸を露出させた。
「あっ.....!なりませぬ、上様........」
篤姫は急に家定の目の前に無防備な上半身を晒され、抵抗した。
「何を焦っておる。そちが息が出来ぬというから体を調べておるというのに」
家定はイタズラな眼差しをむけつつそううそぶいた。
両腕で必死に自分の上半身を隠そうとする篤姫の手首を掴み横にやった。
男の力強い腕に抗える筈もなく篤姫は真っ赤になりぎゅっと目を閉じた。
家定の目の前に篤姫の白く眩しい乳房があった。大きくはないが形の整った乳房。
そして見られている事で固くなりツンと上を向いている可愛らしい桃色の乳首。
家定はその美しさに圧倒されていた。
(女人の裸は見慣れているはずじゃが......)
愛しい篤姫の初めて見る乳房だからなのか、感動がこみ上げた。
(この可愛らしい乳房に触れることができるのはこの世で儂ただ一人なのじゃ.....)
「上様......恥ずかしゅうございます......」
ずっと見られている事に耐えられず身じろぎした。
「動くでない....今、調べておるのじゃ。」
そういってやわやわと手のひらで乳房に触れた。
その柔らかい感触に今すぐ唇で味わいたくなるのを押さえて、両手で乳房を掴んだ。
「ああっ......」
「御台、まだ治らないのか?」
そう言うと可愛らしい乳首をつまんだ。
「やっ、あんっ.....」
くりくりと指を動かして次は乳房を手のひら全体で揉み親指で乳首を弾いた。
「ああん、やぁ.....っ、上様.......っ」
次々あがる嬌声に家定も余裕がなくなってくる。
「御台.....そちはなぜにそのように可愛らしいのじゃ.....」
もう体を調べるなどと言って篤姫をからかう余裕もなくなり、白い胸に顔をうずめた。
「あん、や....っ、ああん、あぁっ......!」
急に家定の吐息を無防備な胸に吐かれ、篤姫の上半身は弓のようにのけぞった。
その背中に手を回し抱きしめながら、自分の目の前に差し出された
色づいた桃色の乳首を口に含んだ。
「はぁっ......やっ、んっ、んっ、やぁっ.....」
ちゅっと音を立てて何度も角度を変えて舌で乳首を転がされる。
唾液を含んだ舌で乳房全体を舐め回され、両方の乳房を交互に愛撫される。
「あん、あっ、あっ、やっ、んん...あんっ」
もう篤姫は熱に浮かされ何も考えられなくなっていた。
.............................
エロ発動遅くてごめんなさい。
一旦切って休みます。
GJGJ! 完投を心より願いつつ、合間に
>>44、バトンを拾わせてもらいます。
改めて乳房に触れれば、どんなものより滑らかで、また熱かった。
御台を味わいたい。その欲の赴くまま、片方の頂を口に含み、吸い上げる。
「ん、あぁっ」
直接的な刺激に驚いたのか、御台は一際高い声を上げた。
思わずと言ったように口を塞ぎかけた手は、しかしすんでで拳を握る。
羞恥を堪えてでも、自分の言いつけを守ろうとしているのか。
そう気付けば、一層御台への愛しさが募った。
唇を離して耳元に近づけ、囁く。
「愛いやつじゃ、御台……すぐに、気持ちようしてやる」
「……う、うえさま、んん」
御台の言葉を待たず、深く口付ける。
唇の隙間から舌を入れ、歯列をなぞり、御台の舌と深く絡ませる。
「ふ、んん、」
暫くして声に息苦しさが混じりだしたのを感じ、舌を強く吸って離した。
御台の息が荒い。されど呼吸が整うのを待つ余裕も無く、
再び頂を口にし、今度はもう片方の乳房も手で揉み始める。
口では頂とその周囲を存分に舐り、手では痛みを感じないように気をつけつつ、
指の腹で肌の弾力を楽しみ、指の先で頂を軽く弾いてやる。
「ん、はあっ、あ……んん、っあ」
御台の口からは嬌声が途絶えることが無い。
続きです。
いつもは真剣に政を語るその口から、今はこんな声がでているのだと思うと
ちょっとした悪戯心が湧く。
「のう、御台」
「あっ、んん……はい、うえ、さま」
片方口は離れても、相変わらずの手での胸への刺激に必死に耐えながら
御台が答える。その声に耳が蕩ける様な思いを抱きつつ、目を覗き込む。
「随分淫らな声を出すものだのう……政を語るこの口で」
わざと意地悪く言ってやれば御台は眉根を寄せ、ひどい、と呟いた。
「うえさまの、せいに、あぁっ……ございま、すのに……」
「わしのせい?」
「うえさまが、こんな……、っよい、こと……」
わざと聞き返したつもりだったのに、思わぬ言葉が真っ直ぐに来て肩が跳ねる。
「よい? まこと、気持ちよいのか、御台」
普通の女子ならそう簡単には答えぬ問い。
さすがの御台も恥ずかしいのか、ずっと小さな声で、しかし一つ頷き囁いた。
「よう……ございます、うえさま……」
「…………そうか」
御台を悦ばせたい、と思った。自身の欲よりもまず、御台をと。
いつの間にか胸への愛撫が止まっていた。
再開はせずに、そっと手を胸から腹へ、さらに先へと滑らしていく。
「もっと……ようしてやれるからの」
呟くと同時、指先が秘所に辿り着いた。
神職人の合間がこれでごめんなさい。次の方に託します。
>>73 生殺しktkr!早くよくしてあげて下さいw
尚五郎×篤姫は、輿入れ前の方がリアリティがあっていいかな。
輿入れ前夜に尚五郎一世一代の告白、篤姫情にほだされて哀しいセックス、とか。
ニヤニヤしながらログ読んでしまう・・
どこかに勝手に挿入させてください
島津の分家の娘に生まれ、父母から自由に育てられ、
奥女中や下働きの女たちが密やかに語る男と女のむつみごとを耳にしたこともあった。
公方様との婚儀の前、幾島に見せられた枕絵には、あまりの恥ずかしさに目を覆ってしまったけれど
夫婦なれば必ずや通る道、子をなすためと、覚悟は決めていた。
だが、緊張でふるえながら臨んだ婚礼の夜も、その後も、「そのようなこと」は起こらなかった。
「子をなすことはできぬ」との公方様の哀しい言葉。
世継ぎを授かるという、御台としても役目を全うできぬのは辛かったけれど、公方様の本当のお心を知るにつれ、
体のふれあいは望めずとも、いつしか公方様を誰よりも愛しく思うようになっていた。
お渡りいただき、五つ並べをしながら語らい、枕を並べて眠る幸せ。
それ以上は何も望んでいなかった。
今宵も、いつも通り、眠りについたはずだったのに、人の温かさを体に感じて、ふと目を覚ました。
いつも隣で背を向けてお休みの公方様が、私に寄り添い、髪や頬をなでてくださっている。
気づくと、白い夜着がはだけられ、肩も胸もあらわになっていた。
公方様の優しい瞳の奥に、いつもと違う激しさが見え隠れする。
公方様は、羞恥で体を固くする私を優しくいたわりながら、耳たぶ、首筋、乳房にまでも唇を滑らせる。
体の奥からわき上がるような熱に、思わず声が漏れる。
「うえさま・・・」
すみません、初めて書いたので、これが限界。
ああん、みんな生殺しww
だが、それがいいww
本編が初々しいので、パロのエロ分が薄めでも充分萌えられる(;´Д`)ハァハァ
まこと、エロパロ板のためにあるようなドラマでございますなぁ。
これは、薩摩藩主の娘、島津斉彬の息女篤姫の物語である。
篤姫は徳川将軍家に嫁したが、この儀は政略上の婚姻であったため、
将軍である公方が自分をどのような扱いをしたところで文句など
更々言えぬ立場なのだが、篤姫の素直さによるものであろう。
大奥にいる者達は御台所の気性に徐々に惹かれていくのである。
公方も同様の有様であった。
(
>>23の続き)
「御台所の胸はやわらかいのぅ。すべすべしておる。」
「上様……お手が、あの。」
「苦しゅうない。……わしはな、御台。昨晩は嬉しくて眠れなかったのじゃ。
わしを日本一の男と呼んでくれたそちに何か褒美をとらせたくてな。
今宵を、心待ちにしておった。御台が好きそうな菓子でもと思ったがやめた。
やはりわしは、西洋の菓子よりも本当は我が国古来の餅のが好きじゃ。」
「そうでございますか。」
公方は頭を悩ませていたが、政務の途中でふと思いついたのである。
餅は餅でも、女人だけが持つ素晴らしい餅であるではないか、と。
骨が細く、体も丈夫でないがゆえに、ねぶることも
口いっぱいにほうばることもままならぬ、言わば特別な餅を味わうことにしたのだった。
「わしには子種がない。そちには今以上の家族を作ってやれぬ。」
「上様。そのお話はもう終わったことでございます……。」
「だが、家族は作ってやれぬまでも、そちに肉の喜びを与えてやりたいのじゃ!」
いつのまにか、白い襦袢は大きくはだけ、脱がされてしまっている。
胸元に入れられた公方のその手は、しきりに篤姫の胸をまさぐり揉み始めている。
「……っ!」
「どうした、声をあげても良いぞ。」
(
>>43-44の続き)
「はぁっ……あぁっ……! 上様……っ!」
「ええのぅ、御台の餅はいい塩梅じゃ。」
公方は、乳首を舌で転がし始めた。
先ほども少し口に含んだのだが、コリコリした硬さを保たねば美味い餅とは言えぬらしい。
唇を執拗に這わす公方であった。
薄明かりに目が慣れてくると篤姫は自分の息遣いの荒さが気になってきた。
「上様。体が暑いのです。……火照ってしまって。」
「そうか。」
「暑いなら脱げばよいのじゃ。どれ、わしが。」
公方は御台所の体を夜具に優しく横たえ、腰の辺りでもたついていた夜着を
ゆっくりと脱がせてやると、自らも絹の単を脱ぎ捨てた。
「あ。」
篤姫はおののいて思わず息を呑んだ。
目の前には公方の、屹立した男根がそびえ立っている。
「まだまだじゃ。美味い餅はのう、揉んで捏ねるだけではすまんらしいの。
捏ね回すことも、突き上げてやることも必要じゃ。」
ええのう、ええのう!!
\\ 御台の餅はええのう /
+ + \\ もちつきワッショイ!!/ +
+
+ /■\ |||| ペタン /■\ +
( ´∀`) _ (´ー` )
+ (( ( つ つ =| |==O=O= ) )) +
) ) ) | ̄ ̄ ̄ ̄| ( ( (
(_)_) 〉 ´∀` 〈 (_(_)
| ̄ ̄ ̄ ̄| | | | ̄ ̄ ̄ ̄|
「……!?」
篤姫は飛び起きた。
「何ということなのじゃ。あれは、夢であったのか。」
>>76(奈良岡朋子口調で、続けてお読みください)
「うえさま・・・」
昨晩のことは夢であったのか、それとも父・斉彬の果たせぬ欲望が姿を変え、
形を変え、私に見せた幻であったのか…………
未だ、御台様は生娘のままでありました。
ハイ、次w
ある夜の夫婦の会話。
床についてからもなかなか眠れず天井を見上げる二人。
「静かじゃのう」
「はい。上様も眠れないのでございますか?」
「五つ並べで目が冴えてしまったのじゃ」
「それは・・楽しみすぎるのも考えものですね。」
くすりと笑う篤姫。
「御台はいつから囲碁を嗜むようになったのじゃ?」
「幼少の頃からにございます。兄上とのお遊びで。」
「そちはそういえば薩摩の話をあまりせぬのう。」
「薩摩を出るとき誓ったのです。薩摩を思い泣かぬと。
思い出話をすればどうしても涙がにじみますゆえ」
「なるほどのう」
篤姫が少し涙声になったのを敏感に察知した家定は
薩摩から話題をそらそうと思った。
「・・・そちは囲碁が強いが、いつも相手を負かしておるのか?」
「いえ、それは負けることもございます。」
「兄上にか?」
「いえ、友に薩摩を出るとき負けましてございます。」
「ほう、友に。それはおなごにか?」
「いえ・・肝付尚五郎様と申すものにございます。」
一瞬沈黙したのち、家定が体勢を変えてこちらに向き直った。
「・・親しくしておったのか?」
「はい、生まれたときにお父上から頂いた揃いのお守りもございます。」
懐かしそうに微笑む篤姫をみてぷいとまた天井を仰いだ。
「随分、楽しそうじゃのう。」
「はっ?」
「・・なんでもない。もう寝る。」
「・・・上様?」
返事はない。
「もう寝てしまわれたのですか?」
「・・余計目が冴えてしまったわ。」
拗ねたような口調でぷいと背中を向けて寝ている。
「まさか、公方様ともあろうお方が・・・」
「なんじゃ?」
「妬いてらっしゃるのでございますか?」
「なんじゃと〜!?」
「しかも拗ねておいでです。」
笑いを堪えながら篤姫は家定のほうににじりよる。
「そちは、儂をからかっておるのか?」
「上様、可愛らしゅうございます。」
「・・・やはりからかっておるな」
篤姫はますます拗ねてしまった背中に寄り添った
「上様。誰よりもお慕いしております。」
その言葉を聞くと体を起こして篤姫の体に覆いかぶさるような体勢になった。
目を丸くする篤姫ににやりと笑ってこう言った。
「将軍をからかうとは許せぬ。覚悟しておれ」
その翌日の朝の参拝は、将軍も御台も姿を見せず
瀧山は深いため息をついたのだった。
GJです!
可愛い可愛い可愛い!!!
こーいうの大好物だ〜。
>>66 の者です。
神職人達にひたすらGJ!を叫びながら、
ついうっかり身の程知らずなことを言ってしまったと反省している。
エロ書き初めてだわ、
>>85-86と思いっっきりネタ被りしてしまってるわなんだが、
そんなのでも投下してもいいだろうか…
確かに篤姫×家定は直接のエロシーンがなくても十分萌えるね!!
90 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 21:37:27 ID:FtCRns8m
この板にかなりおそるおそる来てみたんだけど、
こんなにほのぼのしみじみさせられると思わなかった。
職人さん方に感謝。
誰か五つ並べがらみとかで書いてくださらないかしらん。
本編では碁石を持った手が触れ合ったりしないんだろうかと
どきどきしながら見ていたものよ。
初めて勝負に勝った上様が所望したものは・・・とか。
もちろんエロなしでも。
え、、もしや某所に碁石を詰める攻めですか
すでに萌えた
五つ並べがらみリクを受けて
調子こいて書いちゃった。お目汚し失礼。
今宵も五つ並べに興じる将軍と御台所。
楽しげに会話しながら碁盤に石を並べてゆく。
「ほれ3じゃ。儂も強うなったじゃろう。」
「ほんに強くなられましたなあ。」
「好きこそもののなんとやらじゃ。」
「でも、上様?ひとつ疑問に感ずるところがありまする。」
「なんじゃ、申してみよ。」
ぱちりと黒い碁石を置いた後、篤姫は向き直り言った。
「このように強うなられたのになぜいつもお負けになられるのですか?」
「それは・・そちが強すぎるのじゃろう」
長い指で碁石をもてあそびながらにやりとして答えた。
「いえ、上様はいつもわざと負けておられているのでは?」
「なにゆえ儂がそのようなことを。」
「私をわざと勝たせて喜ばせていただいているのでは・・・と。」
「考え過ぎじゃ。儂とて負けたい訳ではない。」
「ではこの勝負は賭けを致しましょう。もし上様がわざと負けているのではないとすれば
今日も私が賭けに勝つはずでございます。」
「将軍を試すとは、困った御台じゃのう・・で、何を賭けるのじゃ?」
「はい、それは・・・お耳をお貸しください。」
篤姫は家定の耳元でこそっとささやいた。
「・・・ほう。なるほどのう。よし、承知した。早速始めよう。」
「はい。では上様から。」
勝負がついて、ふくれて文句を言っている篤姫であった。
「・・・やはりわざとだったのですね〜・・」
「言いがかりじゃ。たまたま調子が良くてのう。」
(勝負に勝った方が相手の願う事をなんでも叶える事。)
賭けに勝った家定はその日は一日中篤姫を後ろから抱きかかえながら
仕事をこなしたのだった。
「上様、恥ずかしゅうてたまりませぬ・・・」
「儂は仕事がはかどるがのう。」
そういって不敵な笑みを浮かべ篤姫を見る。
その日一番同情すべきは目のやり場に困り果てた老中堀田であったことは
間違いないのであった。
GJ!
堀田w
GJ!
上様は篤姫のうれしそうな顔を見たくてわざと負けてたとか萌えw
GJ!
堀田の困り顔がすぐに浮かんで吹いたw
阿部様なら無表情で仕事するんだろうが。
99 :
66:2008/07/09(水) 23:45:06 ID:v26665e2
背中押してもらったので、お目汚しとは思うが投下する。
★
>>85-86とネタ被ってる
★エロ書き初心者
それでもおkな方は、どうぞ
100 :
家×篤1:2008/07/09(水) 23:47:45 ID:v26665e2
「私の勝ちにございます」
ぱちん、と碁石を置く音とともに、御台所がにっこりと微笑んだ。
その顔を、眉を下げた公方は少し恨めしげに見やる。
「…まったく、そちは強いのう」
「恐れ入ります」
初めの内こそ負けるのが口惜しかったが、こうも毎度見事に先手を読まれてしまうと、いっそ清々しい。
やり直しじゃと盤上の石を片付けながら、公方はふと顔を上げた。
「そちは碁をいつから打ち始めたのじゃ」
不意の問い掛けに小首をかしげた御台所の、束ねた黒髪が肩で僅かに揺れる。
「はて…しかといつからという覚えもないのですが、随分と幼い頃より親しんでおりました」
「幼い頃」
興味を抱いたように繰り返すと、御台所は肯いて続ける。
「初めのうちは、父や兄に相手をしてもらって。
でも大きくなってくると、娘らしいことをせよと言われて、あまり付き合うてもらえなくなったのです」
「そこで止めるそちではなかろう?」
「はい。それからは専ら、碁の書物を片手に打ったり…、幼馴染を相手にするようになりました」
幼い頃の姿が容易に想像できて、思わず笑いがこみ上げる。
碁の書など、幼い娘が手にするものではあるまい。両親は、さぞや弱り切っていたに違いない。
今と同じように、寧ろ幼さゆえに今以上、強情な理屈を捏ねていたのだろう。
「上様」
公方の忍び笑いに、御台所は頬をぷうと膨らませる。その仕草すら、今の公方には愛おしい。
「済まぬ済まぬ。つい可笑しくての。…その幼馴染とやらは、強かったのか」
「そうでございますね…」
どこか申し訳なさそうな口振りである。大方、碁にそれ程興味もない者を、無理矢理巻き込んだのだろう。
大体にして、薩摩だろうと江戸であろうと、囲碁好きの娘などそうは居まい。
「ほとんどは、私の勝ちでございました」
「なんじゃ、いまと変らぬではないか」
「左様でございますね」
屈託なく笑う御台所を見ているうちに、指に挟んだ碁石がすっかり温もってしまっていることに気がついた。
「…今宵はもう止めにしよう。
寝物語に、幼き頃の話をもっと聞かせよ」
101 :
家×篤2:2008/07/09(水) 23:50:50 ID:v26665e2
◆◇◆
「碁の他には、何をして過ごしておった」
碁盤をずいと脇に押しやって、公方は楽しげな目を向けてくる。
こうして二人でいるようになって、夫は鋭敏な表情を見せてくれるようになった。
と同時に、今のように子どものような目をすることがある。
「そうですね…女子のする遊びは、あまり致しませんでした」
「ふふ、そちらしい」
「近くの野原や散歩道を駆け回って、よく乳母に叱られておりました。
大きくなると、隙を見て家から抜け出して、幼馴染と町へ繰り出したり」
もう随分昔のことなのに、鮮やかに思い出すことができる。
「武家の、いや、年頃の娘のすることとは思えぬわ」
「今思えば、確かにそうでございますね。
でも私には、知らないことが山ほどあるのに、
それと分かっていながらじっとしているなど、できなかったのです」
あの場所、空気、温度、賑やかさ、大事な人たち。自分を育んでくれたもの。
色褪せぬ思い出の薩摩は、今となっては郷愁を呼び起こすには遠過ぎる場所になってしまった。
「御台のことじゃ、武勇はそれだけではあるまい?」
公方の声が、御台所を僅かに引き戻す。分かっておるぞと、その目が悪戯っぽく細められている。
「そういえば、幼馴染の通う学問所に、男の振りをして紛れ込んだこともございました」
尚五郎の、仰天したり弱りきったり、ころころ変った表情は今でも可笑しい。
思えば尚五郎は、いつもそんな表情をしていた様な気がする。否、させていたのだ、他でもない自分が。
目を伏せて、くすりと笑みを零す。
気弱なことばかり言っていた幼馴染は、きっと今は、すっかり精悍な若者になっているであろう。
「…そう、か」
掛けられた声に顔を上げて、御台所は目を見張った。
頬杖をついていた公方が、いつの間にか頭をもたげ、ひたと御台所を見据えている。
見詰める眼差しと声音は、いつもと違って何処か冷たい。
「上様…」
求められるままに、調子に乗ってあれこれと喋り過ぎたのだ。
どれもこれも、女子としては恥ずべきことばかりである。
天下の将軍の御台所が、飛んだお転婆、じゃじゃ馬とあっては、流石の公方もいい気分はすまい。
―お嫌いに、なられたのだろうか。
胸の奥が凍りつくように、鋭く痛む。
「その男を、好いておったのか」
「え…」
思い掛けない言葉に絶句する御台所に、刹那、公方は苛立たしげな表情を浮かべた。
「惚れておったかと聞いておる、御台」
公方の端正な顔が、息が掛かろうかというほどに間近に寄せられる。
思わず後ろに引こうとするのを、両の手を握って引き寄せ、阻まれる。
息が、詰まる。
102 :
家×篤3:2008/07/09(水) 23:54:17 ID:v26665e2
◆◇◆
瞬きすら忘れて見開かれた瞳を、公方は無表情に見詰めた。
わしの知らぬそなたは、その目で誰を見ていた?
何を思って、その男を見ていた?
それが嫉妬であることを、自身が一番驚いて感じていた。
これまで、この身に嫉妬や羨望を受けることはあっても、そんな愚かな感情など、
厭世を決め込んだ自分には、久しく湧き上がることすらなかったというのに。
−そなたは、わしが捨ててきたものを蘇らせる。
「…、そのようなことは、ございませんでした」
いささか掠れた声で、御台が呟く。
自身の声で我に返ったように、御台は二、三度瞬きしてから、笑顔を見せた。
「私にとっては、歳の近いきょうだいのような存在でございます」
あちらにとっても、また同じでございましょう…。
いつもと変らぬ、可憐な花を思わせるほころぶような笑顔。
思い掛けない問い詰めに驚いてか、少し潤みを帯びた眼が、偽りのないことを物語っていた。
果たして、そうだろうか。
意地の悪い科白を飲み込む代わりに、握っていた御台の手を強く引く。
「あっ、」
短い悲鳴とともに胸元にしなだれ掛かる身体を、公方は両の腕で抱き込んだ。
ふわりと漂う香の香りを吸い込みながら、抱く力を強める。
「苦しゅう、ございますっ」
囁き声が直に耳元に響いて、公方の中に目覚めたものをさざめかせる。
女子の躰の小ささと柔らかさに――耳朶を掠める震えた吐息の熱に、眩暈すら覚える。
御台、そなたは。
久しく眠っていた、疾うに捨てたと思っていた激情が、濁流のように堰を切って溢れ出していた。
為政者としての自覚を、人を信じることを、語らう喜びを、
…人を愛することを、そなたは思い出させてくれた。
重心をずらすと、どさりと音を立てて呆気なく二つの体が倒れる。
同時に、ひとりの男であることも。嫉妬も。
劣情も。
「うえさま」
戸惑った表情を浮かべる唇を、躊躇いなく奪う。
御しきれぬ、劣情のまま。
103 :
家×篤4:2008/07/09(水) 23:59:48 ID:v26665e2
◆◇◆
熱く塞がれた息が苦しい。
違う生き物のように蠢く唇を、御台所は呆然と感じていた。
「んんっ」
永く永く感じる時間の後、公方の唇が僅かに離れた。
息継ぐために開いた口元が、まるでそれを待っていたかのように再び塞がれる。
ぬめりとしたものが歯列を割り、口内を満たす。
聞いたこともないような水音が、その音をたてているのが自分達である事実が、
御台所に羞恥を呼ぶ。
―喰われておるようじゃ。上様に…
混乱と不安とで頭が一杯で、どうしていいか解らないというのに、反して身体は
熱を帯び始めていた。
自分の身体の一部になってしまったかのような錯覚すら覚えた唇は、やがて
ゆっくりと離された。
霞がかった視界に、熱を帯びた二つの眼と、二人の間に光る銀糸がぶつりと切れる様が映る。
男の細くて長い指が、御台が密やかに好いている指が、自らの淫らに光る唇を拭う。
口元に浮かぶ笑みは、夫が今まで見せたこともない「雄」のもので。
「あっ」
その指先が御台の胸元に触れ、夜着の袷を暴く。
露わになった首筋から胸元へ、ゆっくりと公方の顔が埋められ、
唇が、舌が這わされる。
「おやめ、に…っ」
零れた哀願の言葉は、されど自ら唇を強く閉じて飲み込んだ。
口を開けば、どんな声が出てしまうかわからない。
部屋の空気は、二人の発する熱を移し始めているというのに、白い素肌が粟立つ。
やがて柔らかな膨らみを捕らえられて、御台の全身がびりりとした刺激で貫かれる。
触れられたところが熱くて熱くて、溶けそうだ。
「あぁんっ」
ひんやりとした指先で頂をこねられて、思わず漏れた声に、慌てて両の手で口元を押さえる。
身を焦がさんばかりの恥じらいは、あられもない姿を曝していることへなのか、
漏れてしまった嬌声の所為なのか、夫が我が身に施す快楽の所為か、もう判らない。
そんな御台所の姿などお構いなしに、与えられる愛撫は激しさを増していく。
首筋や鎖骨、乳房が、ちゅうと音を立てて吸い上げられ、羞恥と快楽で上向く頂は、
公方の手でいやらしく弄ばれる。
―ああ…切のうて、どうにかなりそうじゃ
胸の頂の刺激が、不意に湿度と熱を帯びたものに変わる。
過敏なそれは舌先でねっとりと味わうように舐め上げられ、
そのまま公方の口内へ含まれてしまう。
―うえさま、上様…!!
快感に体が跳ねるのを感じながら、這わされている公方の手を掴んだ。
「御台…」
情欲の所為で掠れた男の声に呼ばれて、震えるほどの喜びが御台所を包む。
「はぁ…っ、ぅえ、さま」
104 :
66:2008/07/10(木) 00:05:22 ID:v26665e2
・・・・・・・
申し訳ない…ここで一休みさせてくれ。
改行とかしくじってる気がするので、
読み辛いとかあったらご指摘頂きたい。
皆様GJ!!
ここの良質な全作品を、ぜひ堺上様とあおい篤姫で映像化キボンw
同感!
ぜひ見たい!
生殺しプレイに快感すら覚えるw
ほんに投下さんがたはお上手じゃ。
大奥入りの前に寝所に忍び込む尚五郎とか
積極的に上様を誘惑する御台とか
妄想はつきませぬ
ぎゃー嬉しい
五目並べリクした者です。
堀田wwwww
上様も嬉しそうwww
幸せな二人をたくさん見られて、幸せ〜〜〜〜〜w
110 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 01:39:35 ID:8MHveZR1
_n n_
_、_ .( ll ) _、_
( ,_ノ` ) `/ /ヽ ( <_,` )
(  ̄ ̄___/ ヽ___ ̄ ̄ )
\ 丶 / / good job!!
みんなマジでありがとう
このスレ開いてよかった
>>111 こちらこそthxです!
GJにござります。
1です。
スレッドを作ったものの、投下がないまま
あぼーんしてしまったらどうしようと思っていました。
いつのまにかレス数が100越えしててうれしいです。
篤姫の趣味で姑の御前で排尿行為を強制される和宮
誰か「最強○×計画」で家定×篤姫のMAD作ってくれwww
何と言う良スレ!
生殺しプレイに目覚めてしまいそうだw
この際、どこまで篤姫を焦らせるかとことんまでやって欲しいww
また思いついて投下。
くだらなくてすいません。
「母の愛憎」の時期の話。
家定は表の仕事をこなしながらも篤姫と会えない日々の
もどかしさを感じていた。
「どうしたものかのう・・・」
「はっ?何がにございますか!?」
老中堀田の素っ頓狂な声が響く。
「・・・何でもない。早うそちらの意見書を持て。」
「はあ、申し訳ございません。」
首を傾げながら仕事をする堀田にため息をついてしまう。
(こやつはいつも単純で能天気で良いのう・・)
毎日篤姫の事を思い出して悩み深い自分に比べて、
いかにも能天気なこの男。
いっそ自分が本当にうつけなら良かったと思う。
いつもの疲労を和らげる薬を飲もうと懐に手を入れると、
堀田がまた素っ頓狂な声をあげる。
「あ!公方様!お待ちください!」
「何じゃ、びっくりするではないか!」
「御台様から預かりものがあったのでした。いや〜思い出せて良かった。」
「御台から・・じゃと?」
「はいっ、ぜひに公方様に渡して頂きたいと先日お会いした際・・・」
家定がすっくと立ち上がり堀田の所まで近づいた。
「おぬし、御台に会うたのか。」
「はいっ、大奥に呼ばれたのです。頼み事をしたいということで。」
鬼気迫る表情の家定に気付く様子もなくにこにこしながら応える堀田であった。
「この薬を渡して欲しいとのことでした。
なんでも疲れが良くとれるよう薬師に調合を頼んだとか。」
薬の包みを受け取り、篤姫の心遣いを嬉しく思う。
と同時に会いたさが募る。
「いや〜それに致しましても、御台様はお美しゅうなられましたな〜」
その言葉にぴくりとして堀田を睨んだ。
それに全く気付く様子もなく、うんうんと頷きながらさらに続ける。
「なんというか、まあ、大奥に入ってすぐの頃はまだ無邪気な姫君という
感じでしたが、今はなんというか匂いたつような美しさと申しましょうか・・・」
篤姫に会った時の事を思い出しながらそう語る堀田を、家定はいまいましく思う
「なぜそなたが会えて儂が会えぬのじゃ」
ぼそっと言った家定の言葉が聞き取れず、はてと首を傾げる堀田。
「公方様、御台様はなぜ直接お渡しにならぬのでしょうか?
あ〜、公方様、まさかお志賀のところにばかり言って御台様のところは
久しく行っていないのではございませぬか?もったいのうございますよ、
ほんに御台様はそれはもうお美しゅうて、私にも優しくしてくださり・・・」
「堀田。」
鋭い家定の口調と目に一瞬固まる堀田。
「な・・・なんでございますか?」
「そなたに頼みたい事があるのじゃ」
「な・・・なんなりと・・・」
堀田は嫌な予感がした。
後日、山のような幕府の意見書に目を通すように言われた堀田の悪戦苦闘する姿があった。
「く、公方様、私が一体何をしたというのですか〜〜」
その悲鳴は江戸城中に響いたといわれている。
堀田カワイソスwwwwwwww
江戸幕府史上、最も苦労した幕閣のひとりなのにねぇ。
堀田×篤姫、誰か書いてくれないかな。
直接エロじゃくて、なにか少しエロいにおいがするような短編でいいんだけど…。
篤姫の着替えや排泄シーンを偶然覗いてしまうとか…
このスレ的には堀田はオチ要因になりそうだw
というわけで神様方生殺し状態から先に進めてくださいませ。
かわいく嫉妬する上様に萌え
>113さま
立ててくださって本当にありがとう。
本編での鬱憤がだいぶ晴れたよ。
本編の続きでちゅーくらいはしたと思う?
>>123 あれだけ盛り上がったのだから、何かあったと匂わすくらいはして欲しいな。
朝チュン→予告にあった篤姫の晴れやかな笑顔→初瀬辺りに御台様今日は一段と
お綺麗ですねと言われたりするといいかも。
でも上様のあの顔色だと、萌えるよりも(体力的に)心配になってしまうけどね…
あー来週見たくない見たくない。(それでも見るけど)
ちゅーくらいしててほしいが、あえてそこは放送しなくても良い。
あのふたりに幸多かれ。
そして、神職人さんの投下をこれからもキボンヌ。
126 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 00:26:05 ID:2OOesFdk
2ch書き込み初めて(ROM歴はあり)&2次創作初めて&
エロ書きも初めてですが、書き込んでいいでしょうか?
内容的には、本放送内容の書き起こしに妄想が入り交じったような
もので、文章のレベルは恥ずかしいレベルで低いと思いますが・・・
それでもOKだったら、投下したいです。
自分
>>73で、託しといて何だが続き書かせていただきます。
そのまま割れ目を探って触れれば、僅かだがぬるりとした感触。
御台が感じている。その確かな証に触れたことで、一層愛しさが募った。
御台の足に手を掛ければ、あっけなく両足が開かれる。
その間に体を滑り込ませると、もう一度指を割れ目に当てた。
そして、指の腹を使って一気に擦り上げる。
「っああ、はあっ、ん、あ、んんっ」
敏感な箇所への強い刺激に、御台が一際高い声を上げた。
時折引っ掻くような動きも交えながら、暫し機を見る。
「ふ、ん、ああ、あっ」
御台の嬌声が強まり、じわりと滲み出るものを感じた瞬間。
つぷり、と指を一本御台の中へ潜らせた。
「あっ……」
御台が驚いたように身を固まらせる。
安心させるように空いている手で髪を撫で、見開かれた瞳を覗き込んだ。
「今……儂の指がそちの中にある。わかるか」
指摘すれば、意識が強まったのか僅かに中の指が締め付けられる。
「……は、い」
気恥ずかしげに目を逸らす御台に微笑ましい気持ちになる。
指一本でもわかる。御台の中は、熱くて気持ちが良かった。
早く自身が入りたいという欲を押さえ込み、今度は脈打つ内壁を擦る。
「んああっ、んん、っはあ、ん……」
内側からの刺激など今までなかった所為だろう、御台の体は大きく刎ねた。
指の動きを継続しつつ、少しずつ本数を増やしていく。
一本から二本、二本から三本。
指の数を増やせばそれだけ動きも増える。中をばらばらに動く指の刺激に、
御台の嬌声はますます大きくなるばかりだった。
「ああ、んっ、はあっ、あ、っあん」
とろりとろりと止めどなく流れる蜜が、御台の感じる快感を何より物語る。
響く淫猥な水音と御台の嬌声。それを出させているのが己なのだと思えば、
一層引き出したくなる。
気持ちよかろう、御台。ならばもっと声を聞かせよ。そなたの愛らしい声を……。
「はあっ、んんっ……」
不意に耐え切れなくなり、ぐるりと中で円を描くような動きを最後に、指を引き抜いた。
指からは蜜が濡れぼそっている。
口元に近づけ舌で掬ってみると、どんな果実より甘い味がした。
そのまま舐めつつ、御台を窺い見ると、体を震わせ、肩で息をしている。
なるべく優しく扱ったつもりだったが、愛撫が激しすぎたか。
それでも指はまだ良いのだ。問題は、昂っている己自身だった。
……すみませんここで力尽きました。近いうち続き書きます。
どーぞー
その前にsageてね
では、お言葉に甘えて、書き込ませていただきます。
前振り長くてグダグダですが、投下します。
>>127 この期に及んでなお生殺しwだがそれがいいwww
GJです。続きに期待。
>>126 投下待ってる!sageでね。
今回で完結です。
長くなってごめんなさい。
..................................
部屋の中の灯りがゆらゆらと揺れて
篤姫の白い肌を美しく浮かび上がらせる。
目で初々しい妻の姿を楽しみ、舌でその妻の滑らかな肌の質感を堪能していた。
初めて男からの愛撫をうけ恥じらいを見せつつも
白い体をうねらせあえぐその様は家定を煽り続ける。
いつのまにか家定は篤姫の足の間に体を滑り込ませ、密着させていた。
両手を篤姫の背中にまわし、体が反って同時に突き出された乳房を
飽く事なく愛撫し続けた。
「あっ.....あっ......」
もはや息も絶え絶えになり吐息とも声ともつかぬ声が漏れる。
乳首のまわりをじらすように舌でなぞり、そのあと口に含んで
ちゅっと音をたてて吸い上げる。
その間もう片方の乳首を長い指で嬲られる。
波のように押し寄せる快感に篤姫は喘ぎ続けた。
自分の足が大きく開かれその間に家定の体があり、
ももの上の当たりに家定のかたい部分が当たっている。
予備知識が全くなかったわけではない篤姫はそれがなんなのか
理解することができ、体が熱くなった。
そこに気をとられているといつのまにか上に上がってきた家定に
唇を吸われている。そのまま頬に口付けられ次は首筋をなぞるように
優しく唇で辿られる。
初めて男と交わるであろう篤姫を怖がらせないように
家定は優しく体全体を唇で愛撫した。
しかしそうしている間にも早く目の前であられもない姿をさらす妻と
ひとつになりたい自分自身の猛る想いが固くなりぐいと
篤姫に押し付けずにはいられなかった。
「..........っ、御台.......!」
固いものを篤姫のももにすりつける。
ももが濡れる感覚に篤姫はもうどうしてよいかわからなかった。
しかしひとに触れられるのが嫌だと言った上様が、
今は積極的に自分に大事な所を触れさせている。
そう考えると思わぬ感動を覚え、そっと白く細い指を伸ばし
固くなっているものに触れた。
(あたたかい.......)
初めて触れる事を許された事が嬉しくて、
そのまま指を撫でるように動かした。
その瞬間、家定の愛撫が激しさが増した。
優しく体を這い回っていた唇は、まるで肌にかみつくかのような動きになり
篤姫の肌は家定により余される事なく濡らされていく。
急な激しい愛撫に驚きつつも必死でついていこうと身をよじる篤姫。
家定は息を荒くして篤姫に口付け舌をからめていく。
「ん、んんっ」
息が苦しくなり声を漏らす篤姫を新たな感覚が襲った。
激しい口付けを受けながらも自分の一番敏感な場所を家定の手の平が包まれている感覚。
そのまま全体を撫でられる。
じわじわと濡れてくる秘所にすべりがよくなってゆく。
「あっ、上様そこは.....」
少し怖くなり身を引く篤姫。
しかし家定が篤姫の耳元で「御台.........」とささやけば
たちまち体中の力が抜けた。
家定の手はしばらく優しく全体を撫でたあと指を割れ目の中へ忍ばせた。
「!あっ.....」
新たな刺激に声をあげるとぴちゃぴちゃと耳を舐められる。
更に濡れている箇所をひろげ指を上下させ、指を2本に増やし
中につぷっと入れられた。
「あんっ!や.......上様、恐ろしゅうございます......」
篤姫の目に涙が溜まる。
その涙を唇で吸い取りそのまま瞼に口付ける。
その優しく慰めるような家定の愛撫に安堵する。
「大丈夫じゃ........儂はそなたに喜んで欲しいだけじゃ.....」
そう言って中に入れた2本の指をなめらかに動かして篤姫をよがらせた。
そのまま出し入れしてかき回す。
たまらなくなり身をよじり背中を反らせて官能的に突き出される胸に
舌を這わせる。舌で胸の先端を嬲りつつ指の動きを激しくしていく。
「あっ.....ん!あぁっ.........上様.......っ!」
乳首と敏感な場所への同時の愛撫をうけもうよがり続けるしかない。
今までに見た事のない篤姫の可愛らしく悶える姿に
もう我慢が出来なくなった家定はそそり立つ自分自身を篤姫の秘所にあてがった。
「御台.......これでそなたは一生儂のものじゃ........」
そう言うやいなやそのまま中にゆっくりと腰を進めていった。
「あぁあっ......上様、ぃやぁっ.....!あぁっん!」
生まれて初めて男の侵入を許した篤姫は、痛さに目を閉じて耐えた。
家定は妻の苦痛を少しでも和らげようと唇をついばむように優しく吸い、
胸の頂きを口に含むとやわやわと舌で触れるか触れないかの愛撫を繰り返した。
そのもどかしい感覚に篤姫の秘所は濡れて痛みが弱くなっていく。
家定は自分自身を奥まで進めると、はぁと息を漏らす。
その初々しい妻の狭い入り口が固いものをしめつける。
再び優しくなった愛撫にうっとりと目を閉じている篤姫に口付けをひとつ落とすと、
「大丈夫か、御台.....」と声をかけた。
ふわりと微笑んで家定を見上げる篤姫。
「.......上様、これで私たちは本当の夫婦になれたのですね......」
そういって満足げに微笑む篤姫に愛おしさがこみ上げてくる。
思わずゆっくり動かしていた腰が激しさを増してくる。
激しく上下に動かし、胸の先端を舌で嬲る。
「あぁっ!あんっ!あっ、あぁんっ......っやぁっ......!」
急に激しく求められ、次々と声が漏れてしまう。
舌で胸の先端をぺろぺろと舐められ、濡らされる。
あらゆる刺激で自分の体が快感の波に飲まれて高みに連れて行かれる。
「御台......っ!御台...........っ!」
苦しそうに息を吐いて果てる家定。
「んんっ.......上様...........ぁ」
その瞬間篤姫の体も小刻みな震えと共に
果てたのであった。
ことが終わり、疲れ果て眠ったしまった篤姫。
その体を優しく抱きしめ、頭を撫でながら満足げに瞳を閉じる家定。
「そなたに手を出せるのは、儂だけじゃ......」
初めて心から愛した女の寝顔に口付けすると、
将軍は深い眠りについたのであった。
..................................................
以上です。長過ぎて途中だれてしまい申し訳ないです。
大変、結構な、お話で…たまらんです。
は、初の御貫通…(吐血)
二人が本当の夫婦になれてよかった。
篤×家 エロひかえめ様、ありがとう!!
GJ! GJ!GJ!
作者さんお疲れ様でした。
篤姫も上様も本懐遂げられて良かったああ 。・゚・(ノД`)・゚・。
作者様ありがとうございました。
明日で上様とさよならでもここがある限り自分生きてける…
乙です!篤姫と上様が結ばれて良かったよ!! 。・゚・(ノД`)・゚・。
うわぁ・・・
126の書き込みの後、神の書き込みに気づかずに129を書いたのですが、
なんかネタが少々被ってるわ、自分の文章力のなさが恥ずかしいはで、
怖じ気づいてしまった・・・orz
本当に不快な思いを皆様にさせちゃうかもしれませんが、どうぞ
お許し下さい。m(__)m
では、投下します・・・
145 :
覚悟1:2008/07/12(土) 10:33:46 ID:2OOesFdk
何気ない繰り返すだけの日常は、着実に家定の時間を奪っていった。
そんな中、奥泊まりをしたときだけは、五つ並べに興じ、時には政治を
絡めた小難しい話(およそ夫婦らしからぬ会話ではあれど)などをして、
唯一不安も焦りもない安らかな時間だった。
そんな積み重ねに幸せを感じていた二人に、決定的なことが起こった。
もともと、次期将軍の座を巡っての争いがあって、夫婦ともに翻弄されて
きたが、薩摩が建白書を出したことで、互いの立ち位置の違いから、
溝ができてしまったのだ。
むろん、家定としては、篤姫の置かれている立場は重々承知しており、
彼女が一橋を押すのはわかっていた。
大奥が紀伊を押し、さらに家定自身が一橋を嫌っていて、それを知りつつ
も密命のため一橋を押さねばならない篤姫の苦悩をわからないわけでは
なかった。
だが、篤姫が「一橋を将軍に」と言ったときに、嘘を感じた。
これまで全てにおいてまっすぐな言葉を向けていた篤姫に嘘を感じたとき、
それを許せなくなっている自分がいた。
薩摩を大切にしていることへの嫉妬心なのか、篤姫に感じた嘘への
拒絶心なのか・・・それはわからない。
だが、不信を募らせ、関係を終わらせてもかまわない立場であるはず
なのに、篤姫に会えない時間の方が狂おしく、耐えられないように
家定には思えた。
146 :
覚悟2:2008/07/12(土) 10:36:45 ID:2OOesFdk
家定は篤姫を御座の間に呼び出し、火鉢を挟んで対峙し、素直に意地を
張った自分を詫びた。
篤姫は篤姫で、自分自身の嘘が許せずにいたらしく、正直な思いを述べ
始めた。
彼女の苦悩をが自分の苦悩とつながる思いにかられ、ふと「共に悩み
時を過ごすのも一興かもしれぬ」と、喜びに似たものを感じずには
いられなかった。
こうなると、あれほどまでに面倒で仕方の無かった政務も跡目のことも、
今では自分たちの将来の事としてとらえられる。
真剣に考えることで、自分の証が得られるような思いがあり、力を注い
でも苦にならなくなってきていた。
家臣に全てを任せきっていて怠惰に過ごしてきていた時とは違い、
自分に残された時間が少ないと感じれば感じるほどに、篤姫の笑顔が
浮かび、これを守りたいという思いが強くなっていった。
そんな折も折、政務の休憩中に、外が騒がしくなった。
普段は聞こえるはずのない女人の甲高い声が響いていた。
そして、障子が勢いよくあけられ、目の前に現れたのは血相を変えた
篤姫だった。
「ようもまぁ、ここまで来られたものじゃ」
半ばあきれていると、篤姫は跪き、両の手をついて申し訳ありませぬと
詫びだした。
篤姫は、徳川に嫁ぎながら徳川の人間になりきっていなかった、これから
は将軍継承も大老任命も家定の意にそうのだと勢いよく述べた。
夫とともに家をもり立てることが、妻たるもののつとめなのだと語る篤姫の
口ぶりには、全くの迷いがなかった。
家定の意に沿う・・・そのこと以上に、篤姫が家定と共にあることを選んだ
決意に、自ずと顔がほころんだ。
後ろに控えていた幾島の表情が無念にゆがむのが見え、このあと篤姫が
強く責められることは容易に察せられた。
しかし、篤姫はそれを承知で自分のもとに来たのだ。全て覚悟の上なのだ。
その覚悟を目にした家定もまた、全てに対しての覚悟を決めた。
147 :
覚悟3:2008/07/12(土) 10:39:59 ID:2OOesFdk
奥泊まりを言い渡し、その夜、家定は篤姫の元へ渡った。
日頃の疲れは、日に日にとれにくくなり、顔にも出ていたのだろう、
篤姫はすぐにやすむようにと家定を床にのべた。
しかし、今日は言わねばならない、篤姫の覚悟に答えるつもりでここに
きたのだから。
まず、次期将軍を慶福に決めたこと、そして若年の慶福を篤姫の手で
補佐してほしい、ひいては、徳川の将来を篤姫に託したいのだと伝えた。
篤姫は驚き、女の自分にそのようなことを・・・と怪訝な顔をしたが、
自分が見込んでのたっての願いであると伝え、承知させた。
だが、篤姫には不吉に思えたのだろう、「まだまだ先の話だ」と、
そのような不吉なことを言うなと言わんばかりに不機嫌な顔をして
そっぽを向いた。
その不機嫌な様子が、いとおしく思え、まじまじと見つめているうちに、
全てを伝えるならば今だという思いに駆られた。
篤姫の背を抱え、 日頃の不安をぶつけた。
体が弱く、力もない自分、夫として頼りない自分のもとに嫁ぎ、後悔は
ないか・・・・と。
篤姫は即座に、家定が篤姫にとっての日本一の男であると、それは
将軍であるからと言うのではなく、彼女の中での一番なのだと答えた。
家定は安堵のみならず深い喜びに心も体も支配されるのを感じた。
それと同時に、これまで不信感をあらわにし心を開かず、体に対する
不安から妻としての扱いすらしなかったことへの後悔がわき起こるのをも
感じずにいられなかった。
抱きしめた腕をゆるめ、ゆっくりと篤姫を正面に据え、その顔を焼き付ける
ように眺めているうちに、家定はもう一つ心に抱いていた覚悟をここで
見せることにした。
篤姫の顔を両の手で触れ、訝しがったところを不意に抱きしめた。
幸せな空気に浸り、互いの高ぶりをおさめたところで、家定は、抱きしめた
腕に力をこめ、篤姫の体を横たえさせた。
148 :
覚悟4:2008/07/12(土) 10:44:38 ID:2OOesFdk
夫婦となって一年数ヶ月。
一度も夫婦の契りとなるようなことをしなかった。
子供を作りたくなかったということ以上に、夫婦の営みが自分の体力を
奪い、寿命が縮むことがわかっていたから、どうせ幸薄い自分故に
無駄なことをすまいと決めていたのだ。
だが、今は違う。
この女人は確かに自分の妻なのだという実感がある。
自分自身に篤姫のことを覚え込ませ、さらには篤姫にも自分のことを
忘れずにいてほしいという欲が、心に体にとわき上がる。
今しかない。
篤姫の潤んだ目元に口づけをし、流れ落ちる涙を追いかけるように
ついばんだ。
口元にたどり着くと、ぷっくりと柔らかなその唇を吸い、互いの呼吸を
混ぜ合わせるように舌を絡めた。
篤姫は次第に体を硬直させ、そのかたくなさ故に、他の男を知らないと
いう事実を家定に教え、それが家定の喜びに変わった。
口吸いをしながら、家定のその手は篤姫の寝間着の帯をほどき、襟もとを
開くと、そろそろと胸元へと伸ばした。
やわやわと触れられる度に、初めての感覚がよぎるのだろう、家定の腕に
添えられた篤姫の手に力がこもった。
ふさがれた口元からもれる声に羞恥があるのだろう、必死にこらえる様子が、
また家定をそそった。
「小鳥のようにさえずるが良い・・・」
家定は篤姫の唇をはなし、首筋をつたい、鎖骨を舐め、ツンととがる胸の
高みをころがした。
篤姫はさらなる感覚になすすべもなく、身をくねくねとよじらせた。
胸元からはずした手は、下の方に伸び、茂みにたどり着くと、そろそろと
女の秘めたる場所を探り当てた。
男の指を初めて迎えるそこは蜜をあふれさせていたが、初めてなるが故に
堅く絞るように閉じていた。
家定はゆっくりと緊張をほぐすように触れ、それはだんだんに大胆な動きへ
とかわり、それに呼応するように篤姫の体が跳ねた。
熱く吐かれる篤姫の息が、家定の体にも伝わり、それはさらなる男の性を
否応なしに盛り上げた。
149 :
覚悟5:2008/07/12(土) 10:46:49 ID:2OOesFdk
家定は、着物の帯を自分でほどき、篤姫の体に許可を求めるように猛る体を
すりつけた。
篤姫は、春画で夫婦の秘め事がどう進むかはおぼろげに知ってはいても、
生身の男のそれがそそり立つのを感じると、来るべき事が来る恐怖に
おののいた。
「もう、耐えられぬ」
こうなると、許可も何もない。
まっすぐに相手を求め、体を割り、中に入り込むだけ。
篤姫の中の狭さと熱さをその身で受け、己の猛りと熱さとを交わらせた。
自分の全てを受け止めて欲しい・・・それが根付き実りとなり命繋がれば
幸い、たとえ、そうならずともこの女人であれば全てを飲み込んで我が物と
してくれるはず・・・
家定の思いは、やがて律動となり、激しさを増していった。
荒々しい互いの息づかいが、部屋いっぱいに広がった。
息から漏れる声が、痛みに耐えるものと快感とのない交ぜで、初々しい。
全てを忘れぬように、全てを心と体で覚え込んでいてほしい。
篤姫はそれに応じるように体を合わせていた。
150 :
覚悟6:2008/07/12(土) 10:48:23 ID:2OOesFdk
たとえ、この命縮めようと、それが自分の証。
最初で最後になるやもしれぬ交わり、それでも、篤姫と共に生きたという証。
夫婦であるという証。
篤姫を愛したという証。
刻み込め。
「儂とそなたは一つじゃ」
頭が白くなり、家定は全てを放った。
篤姫はそれを全て受け止めた。
疲れから、家定はドサリと体を篤姫の上に落とした。
息を荒く吐きながらも、汗ばんだ体を寄せ、互いの顔を見やった。
篤姫は顔を赤らめ、すぐにうつむいたが、家定がそのあごをくいっと上げて、
口づけた。
心も体も一つになれた満足からか、篤姫の目から涙がひとしずく伝った。
家定はその涙を、夫婦の証として、味わうようにすすった。
何とはない互いの気恥ずかしさを振り払いたくて、塩っぱいのぅ・・・と、
つい、いつもの癖で冗談めかして言えば、頬をふくらす篤姫にこの上ない
愛しさがわき起こった。
含み笑いをしながら、体を抱き寄せ、互いの肌の温もりを感じながら、
いつしか共にまどろみの中へと滑り込んでいった。
・・・・投下終わりました。
「徳川の妻」を見て以来、妄想がおさまらなくて書いてみたのですが、
全てにおいてグダグダですいません。
また、ROMに戻ります。
エロいはずなのにこの夫婦の場合はなんか微笑ましく感じるなあ・・・・
乙乙乙!!!
上様御台様おめでとうございます!!!
いつまでもお幸せに・・・と言えたならどんなにか・・・(涙)
でも、このスレでは、一度と言わず、何度でもやっちゃってくださいませw。
_、_
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E) グッジョブ!!
フ /ヽ ヽ_//
155 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 21:37:03 ID:T7Z66hML
パラレルワールドで、妊娠したことを知って驚きつつも喜ぶ篤姫が見てみたい。
更にその報告を受けた上様の反応も見てみたい。
定家の母親と堀田とうまく絡めれば30分ドラマくらいの脚本にはなりそう。
神職人様方の続々ご光臨にハァハァしながら、
空気読まずに
>>100-103の続きです。
えろ?あえぎ?
なにそれおいしい?
そんな感じでドゾー。
157 :
家×篤5:2008/07/12(土) 22:17:47 ID:bKYHU9Wt
◆◇◆
握られた手の一瞬の強さに、公方は漸く我を取り戻した。
白い手が、ゆっくりと力なく離れていく。
快楽と羞恥で紅く染まった妻の頬に幾筋もの涙が伝うのを、公方は呆然と見下ろした。
乱れた髪、唾液に濡れててらてらと光る唇。剥き出しの白い素肌に散りばめられた、赤い痕。
普段の可憐な御台所など、そこにはなかった。噎せ返るほどの色香を身に纏わせ、ひたすらに淫らな姿を曝している。
―この愚かな仕打ちを与えたのは…わしじゃ。
「…っ済まぬ御台、すまぬ」
涙に濡れる頬に触れようとして、咄嗟に躊躇う。
その体を無理矢理に暴き、乱し、蹂躙したこの手で、誰が触れられようか。
今頃になって襲う後悔と自責の念に、表情が歪んだ。
行き場を失った手のひらが、不意に白い滑らかな手でもう一度包まれる。
「…やっと、聞けた」
場違いなほどに嬉しさを滲ませた声で、御台所が呟く。
「ずっとお声を掛けて下さらぬのが、切のうて…」
「そなた…、そなた罵らぬのか、このわしを。嫉妬も劣情も御せぬと、なぜ嗤わぬ」
その言葉に、御台所がゆるゆると首を横に振った。
「そのようなこと、どうしてできましょう。私とて、上様と同じでございますのに」
「同じじゃと?」
「私とて、お志賀の方にやきもちを妬くこともございます。
…はじめて知りました、このような気持ち。
人を恋しいと想うことも、愛する切なさも嬉しさも喜びも全て、あなた様が教えて下さったのです」
「御台…」
「ですから、どうかそんな顔をなさらないで下さりませ。私はあなた様に、触れて頂きとうございます」
公方の手に、御台所の上気した頬がすり寄るのを、ただされるがままに見詰める。
「…なんと愛いことを…」
酷い仕打ちを身に受けてなお、健気にも愛を告げる妻が、愛おしい。
こんなにも可憐で清廉な女へ向けるには、激し過ぎるほど。
158 :
家×篤6:2008/07/12(土) 22:19:10 ID:bKYHU9Wt
今度は優しく、甘い唇を味わう。啄ばむような口付けは、角度を変え、ゆっくりと深くなっていく。
粘度を含んだ水音と微かな衣擦れの音が響く中、耳朶をはみ、首すじに唇を落とすと、その体が震えた。
「っん、うえさ、ま、ぁッ」
「…嫌か、御台?」
顔を上げて目に入った表情は、咄嗟に思い浮かんだものとは掛け離れていた。
御台所の潤みきった双眸が、色濃く情欲を宿している。
「嫌などと…」
か細い声で呟く御台所の瞳が、恥ずかし気に伏せられる。
その仕草に愛おしさが増す思いの中で、公方は苦笑いを浮かべた。
「無理をするな。その様な姿で愛いことを聞かされては、良いように解釈してしまうぞ」
態と軽口を叩く調子で返したというのに、妻はそれに小さく肯いて答えてくる。
「良いの、か?」
「…はい。あなた様の、お心のままに…」
恥じらいゆえの囁き声が、危うく保たれていたものを崩すのを感じながら、公方は、横たわる躯を掻き抱いた。
艶かしく輝く肌に、細やかに指を這わせていた公方は、吐息とも声ともつかぬくぐもった喘ぎに、思わず口許を緩めた。
「何故押さえ込む、苦しかろう」
頑なに口を覆う手をとると、赤い唇が小さくわななく。
「なれど、は、恥ずかしゅうございます…」
最後の方は、消え入りそうな声になっている。
「わしの他には、誰にも聞こえぬと言うておろうに」
初めの頃に、御台所と過ごす夜は何人も立ち入ってはならぬと命じたのが、こんな所で役に立つとは夢にも思わなかった。
女人であろうと何だろうと、御台所のいかなる声も聞かせたくない。
「お許し、下さいませ…」
「許さぬ」
きっぱりと言い放って、公方は赤い耳許に唇を寄せ囁く。
わしも、そなたの声が聞きたい…
159 :
家×篤7:2008/07/12(土) 22:20:38 ID:bKYHU9Wt
「ゃぁんっ」
たおやかな膨らみを少し力を強めて掴むと、妻は首を反らして悲鳴をあげた。
その反応に満足感を覚えながら、しっとりと吸い付く乳房を、大きく手を動かしてこねる。
ぷっくりと赤く主張するそれを指で弾き、もう片方を口に含むと、箍が外れたかのようにひっきりなしに甘い声が上がる。
「快い声じゃ…」
「やあっ、…そ、のようなこと…っあ」
「もっと聞かせよ」
そのまま、じわじわと手を下部へ滑らせていくと、気が付けば御台所の両腿は擦り合わせられ、誘うように動いている。
「ほう、これは…」
半身を覆っていた夜着は乱れ、今にも素肌があらわになりそうだ。それを素早く取り払うと、御台所が驚いて目を見開くのが分かった。
「はっ…あ……うえ、さ…ま…っ!」
−だが、誘うておるのはそなたであろう?
固く閉じかけた両の足を、身を滑り込ませて開かせる。
曝された腿を撫で上げ、そのまま茂みへと這わせると、妻の全身がビクリと跳ねた。
既に濡れ始めている所へ指を差し入れると、そこは熱く潤っており。
「おやめくだ、さ……っ。こ、このような、あぁんっ」
くちゅくちゅと音を立てて掻き混ぜる指を、何も告げずに増やす。
「これは異なことを。“触って欲しい”と申したのは誰じゃ」
「や、それは、ひぁっ、ちが…っ」
次々に溢れる蜜が、指先の動きをより滑らかにして、狭いそこをほぐしていく。
「違う? 嫌と言うなら止めるが――、」
「もう、おか、しく…っ、なりまする…」
涙目の御台所に公方はニヤリと笑うと、態と無声音で語りかけた。
「具合良うせねば、辛くなるのは解っておろう?」
己の昂ぶりをぐいと腿に押し付ければ、全く迫力のない表情で睨みつけてくる。
「上様の…っ、いじわ、る」
「わしが嫌いになったか」
「あっ、あっ…も……う!!ひゃあっ」
大きな水音と共に激しく指を蠢かせ、疎かになっていた胸の頂を甘噛みしてやる。
悲鳴を上げ身を反らせる女のナカが、長い指をきゅうと締め付けた。
「…ぇさ、まっ、……ひゃああんっ」
「聞こえぬ」
「っあっ、あ、…す、きっ…」
とろりとした眼を向け、愛していると途切れ途切れに愛を告げる声に、公方は己の限界を悟った。
指を引き抜き、一気に昂ぶりを沈め込む。
「あっ、あっ――」
細い腰を押さえ込んで激しく揺さぶる。引き攣る声が、甘く淫らに響く。
「―っ、愛しておる、御台」
上様と甘く激しく鳴く声の中、公方はその体に己が欲を注ぎ込んだ。
160 :
家×篤8:2008/07/12(土) 22:22:57 ID:bKYHU9Wt
◆◇◆
「どうしたものかのう…」
目を覚ますやいなや、御台所は公方の視線から逃れるように、寝具を頭から被ってしまっていた。
これでは、後朝の甘いひとときも何もあったものではない。
済まぬ悪かったと繰り返しながら、妻を包む寝具を引き剥がすと、真っ赤な顔があらわれた。
ぷいと顔を背けて覗いた首筋には、昨夜のしるしがくっきりと印されている。
「こちらを向かぬか、御台」
「意地悪な上様など知りませぬ」
背を向けたままで拗ねる妻の頬に、ちゅ、と唇を落とす。
「許せ。そなたがあまりに可愛かったから、つい、な」
頬を膨らませ、唇を尖らせているとはいえ、満更でもなさそうな表情に見えるのは気のせいだろうか。
知らぬは、そなたばかりじゃ…。
そなたの傍に居って、魅了されぬ者などおるまい。この自分がそうであったように。
ましてや、幼馴染とあらば、な。
後ろからそっと抱きしめ、温かさに身を委ねる。
あれ程に身を焼き尽くした嫉妬が、嘘のようだ。
すると、御台所の体がもぞもぞと動いてこちらを向き、公方の胸の中にすっぽりと収まる。
「まったくそなたは…」
微笑みを浮かべ、公方は妻の体を抱く腕を優しく強めた。
・・・・・・・
以上…。
キャラ崩壊してしまった。この公方、絶対死なねぇ。
その上、いつの間にか「お初」モノじゃなくなってる…orz
下手糞なくせに異常に長くてホント済まぬ。
萎えもいいとこだ…空気嫁なくて悪かった。
全力で詫びながら、部屋いっぱいになるまで鶴折ってくる。
ありがとうごさいますー。
篤姫可愛いなぁ…(*´Д`*)
鶴折るなw
みんな違ってみんなイイ。職人方に感謝。
明日放送内容を考えるとナミダが・・・
>>161 すごくGJだったよ!!ありがとう!
全然下手じゃないし、空気嫁てなくないよ!
また書いてくだされ。
166 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:20:10 ID:G4EIUDES
(*^ー゚)b グッジョブ!!
ここで脳内補完するのだー
>>161がGJすぎて投下しづらいですが、
>>127続きです。
元々御台の白い肌を見た時から情欲は燻っていたのだ。
その上己の愛撫によってこれほどまでに乱れる様を見れば、盛るなという
方が無理というもの。
しかし女人と肌を重ねるのが久方ぶりにも関わらず、この昂りには
我ながら苦笑が零れる。
さりとて、実を言えばそこまで余裕の状態でもない。
「上様……? っあ」
愛撫が突然止んだのを不思議に思ったか、声を掛けようとした御台の
内股に自身を押し付ける。
そして御台の頬を撫でながら、言葉を紡いだ。
「御台……儂と夫婦に、一つになってくれ……」
御台はゆっくりと目を閉じると、手を重ねてきた。
「どうか私を……まこと、上様の妻にしてくださりませ」
ほんの少し掠れた、柔らかな声。この世で一番好きな声だと確信する。
その声の発せられる唇を己のものと重ね、舌を深く絡ませる。
その間に自身を御台の秘所に宛がい、一気に貫いた。
「――っ……」
塞いだ口から嬌声とも悲鳴ともつかぬ声が上がる。
十分に慣らしたとはいえ初めての御台のそこは狭く、強く締め付けてきた。
痛みは当然あるだろう、一時意識を他へやるために唇を離し、胸へ降ろす。
頂を舌で転がしつつ、乳房を揉んでやれば再び御台の喉から声が漏れた。
「あっ、はあ、ん、あぁ、」
十分に御台が感じていることを確認して、静かに腰を動かし始める。
痛みなどではなく、ただただ快楽を感じて欲しい。
そう願いながら浅く付く動きを繰り返していると、中の熱さが身に沁み込む。
続きです。
「熱いのう……御台の中は」
からかいでも何でもなく、率直な感想として呟く。
「はあっ、んん、うえ、さま」
「なん、じゃ」
さすがに恥ずかしかったかと思って返事をしたが、御台は何か
言いたいことがあるわけでは無いようだった。
「上様、あぁ、う、えさま、んあっ、ん、うえさまっ」
先程の己の言葉に中への意識を募らせたせいか、ただただ箍が外れたように
己の名を呼び続ける御台の姿に、どくり、と自身が脈打った。
「う、あ……」
思わず声が漏れた。己自身が大きくなったのがはっきりとわかる。
さらには、これに驚いたのか御台が中を締め付けたせいで一層昂りが増した。
もう、耐えられぬ。
御台の腰を掴むと、奥深くへ激しく突き入れる動きに移行する。
「んあぁっ、っん、あっ、あっ、うえさ、ま、んん」
御台の声にも煽られ、もうどうにも止まりようが無い。
自身を熱く包み込み、締め付ける内壁。堪らなかった。
「はあ、んん、うえ、さま、あぁ、も……もう、ああ」
喘ぎ続ける御台の声に、切迫したものが混じり始めた。
己自身も限界が近い。
「御台……」
囁いて、最奥を強くついてやれば、御台の体は大きく震えた。
「うえ、さま、あぁぁ……」
御台が達すると同時、自身が今までにないほど締め付けられる。
「……っ、」
呻きながら、己も達して精を放つ。
その全てが注ぎ終わるまで、御台の震えは止まらなかった。
続きです。
ことが済み、愛しい御台は腕の中にいるのに、ほんの少しだけ心が晴れない。
「……上様、いかがなされました」
その気配を敏感に読み取ったのだろう、御台が不安げに見つめてくる。
行為自体は幸せだった。心と体を夫婦として繋げたのだ。ただ。
「……子のこと、考えておらなかったでのう」
御台の中へ入った時には、子を作らぬようにする余裕などとっくに無かった。
だからこそ、済んでしまった後で気にする事になっている。
「上様は、何故お子をお作りになさろうとされなかったのですか」
静かに訊ねる御台の口調は、どことなく寂しげで申し訳ない心地になった。
「子が出来ても……儂や儂の兄弟の二の舞になるやもしれぬ、そう考えるとな」
ぽつりと呟いた言葉に、御台は一瞬はっとした表情になり、しかし決然と言い放った。
「私が守ります。もし上様と私のお子が授かった時は、必ず守り抜いて見せまする」
行為の最中の声とはまた違う、力強い声に安堵の気持ちが広がる。
「……そうか。そちが守ってくれるか」
「はい」
腕に力を込めて御台を抱きしめた時、ふと気付いた事があった。
「そういうことなら……御台」
「はい……上様?」
何やら悪戯めいた気分が声にでてしまったのか、御台の声も訝しげだ。
「これからは、存分にそちを抱くことができるのう……」
「……っ、そのような、」
「なんじゃ、嫌であったのか」
そう問えば小さく嫌ではございませぬと呟いて胸に顔を埋める。
照れ隠しとわかれば可愛いことこの上ない。その背中を撫でていれば、
やがて静かな寝息が聞こえてくる。そっと微笑を浮かべつつ、
己もまた波のように寄せてくる眠気に意識を手放した。
……終了です。
途中さんざん生殺ししておいて最後こんなんでごめんなさい。
/ ̄ ̄ ̄フ\ _ ノ^)
// ̄フ / \ .//\ ./ /
// ∠/ ___\___ __// \ / (___
// ̄ ̄ ̄フ /_ .//_ //_ / \./ (_(__)
// ̄フ / ̄//////////// | (_(__)
/∠_/./ ./∠///∠///∠// ∧ ∧ /) (_(__)
∠___,,,__/ .∠__/∠__/∠__/ (´ー` ( ( (_(___)
\ \ \/ ̄ ̄ ̄フ\ \ \_ \ _ /⌒ `´ 人___ソ
\ \ \フ / ̄\ \ .//\ //\ / 人 l 彡ノ \
\ _ \//___\/∠_ // < Y ヽ ヽ (. \
//\///_ //_ /// 人├'" ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
// //.////////∠/ ヽ-i ヽ__ ヽ
/∠_//./∠///∠// .\\ `リノ ヽ |\ ヽ
∠____/.∠__/∠__/∠フ\.\\ c;_,;....ノ ヾノヽ__ノ
みなさま、GJ!
御台、可愛らしいわ〜〜〜
上様を押し倒す御台様
初々しい御台ではないし
初めて書くんで上手くいくかどうかわからないんだけど
需要あれば投下してみる
あんまりこういうこといいたくないんだけど
誘い受けはやめてね。
173 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 05:58:54 ID:HMBCnGnK
上様ご臨終の日の朝が明けましたよ!!
>>172 確かにこのスレ多いね
誘い受けせずにどんどん投下してください
175 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 18:46:43 ID:wCTY0eet
* *
* + グッジョブ!
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E)
Y Y *
放送日期待age
上様に逢えなかった御台に泣いてしまい、ここで慰めて貰いにきました。゚(゚´Д`゚)゚。
エロなんてないけど、あの碁石を見ながら篤姫を想っていた上様の話誰か読ませて欲しいです。
もう来週から放送に楽しみがなくなったのでここに馳せ参じます。
177 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 07:50:14 ID:WlTT7CTc
昨日悲し過ぎだった
逢えないまま永遠の別れになってしまった二人に涙
ところで、史実とは違うけど、御台様が先に亡くなるパロを読んでみたくなった
上様どんな反応するかな?
なんで誘い受け駄目なの
御台が誘い受けだとか上様が誘われ攻めとかそんな意味ではなくて
需要ある?なんて聞く前に投下してくれって事でしょう。
それこそ読んで見なきゃわからないもんな
需要がなければレスつかないし、苦手な設定でも萌えたりする時もあるし
無意識に誘い受けや全レスやっちゃう人もいるので要注意
昨夜のあまりに悲しすぎる展開に、涙が止まらない。
あんまりにも切ないので、
かっとなって泣きながらSS書いてみた。
エロなし、独白形式。
良かったら受け取ってくれ。
182 :
深愛1:2008/07/14(月) 17:42:43 ID:X2F2MU17
自分がまだ、こんなにも人を愛せるなどと。
愛情など誰にも抱かず、我が身すら慈しまずに一生を終えるものとばかり思っていたのに。
御台、そなたは不思議な女子じゃ。
初めは信じられなかった。
誰も信じず―信じられず生きてきたのだ。
そなたも、他の輩と同じだと思った。
見え透いた政略結婚。周囲が望むのは、名ばかりの、お飾りの夫婦。
利用し、利用されるだけ。
だから、そう接した。
そなたはただ、「御台所」と呼ばれるだけで良いのだ、と。
この儂が名ばかりの「公方」であるように。
それがそなたの役目だと。
それなのに。
真っ直ぐにこの目を見てくれた。「公方」ではない、儂の目を。
うつけを装って接しようと、どれだけ冷たく接しようと、怯みもせず諦めもせず。
結局、悪足掻きをしただけなのだ。
共に語り、笑うことが増えるのと同時に、安らぎを覚えずにいられなかった。
いつの間にか、一緒に居ることが当たり前になっていた。
傍にそなたがいなければ、この身が千切れてしまいそうなほどに。
のう、御台。
そなたは信じぬかも知れないが、儂は初めから―
一目見たあの時から、そなたに惹かれておったのだ。
儂は誰かのように素直に出来ておらぬから、
こうしてその体を腕に抱くことくらいしか出来ないが。
そなたに伝わればいいと―
この狂おしい程の愛おしさを込めて。
183 :
深愛2:2008/07/14(月) 17:44:17 ID:X2F2MU17
この想いが身を焦がすようになったのは、いつからでございましょう。
初めはただただ、「夫婦らしく」なることに必死で。
愛するとはどういうことなのかも、満足に知らぬというのに。
あなた様の、本当のお姿を知ることばかり考えておりました。
憂いと寂しさを抱えた眼差しを垣間見たとき、お救いしたいと、
傲慢にも、そう思わずにはいられませんでした。
そんな身の程知らずの決意も、
きっと「夫婦」になれると信じていたのも、
思えば愛情の芽生え故だったのかも知れません。
いつしかあなた様の表情が変わって、共に語り、笑いあうようになって。
鋭敏な為政者としてのお顔も、優し気な微笑みも、屈託のない笑い顔も、
考え事をする時に口許に当てられる指先も、大きく温かい手も――
―あなた様の好きな所など、挙げればきりがないくらいでございます。
上様。
あなた様は、お笑いになるでしょうか。
一目でも会えぬ日は、まるでこの世から色が消えてしまうような気がすることを。
この胸の痛みに、眠れぬ夜があることを。
こうして温かな腕の中にいると、嬉しさに我が身が震えるのです。
あなた様が惜しみなく愛を注いで下さるように、
私は上手に、この気持ちを伝えられているでしょうか。
あの日、日差しが降り注ぐあの庭で、素顔に触れた時から
切なく溢れて止まない、
この愚かしいまでの愛を。
184 :
深愛3:2008/07/14(月) 17:46:51 ID:X2F2MU17
「―泣いておるのか」
柔らかい声が降ってきて、御台所は思わずぴくりと身を震わせた。
幼子のように、公方の胸に顔を埋めて声を殺す妻。
その頬に手を添え、公方はそっとその顔を上向かせる。
「上、様」
泣き濡れた瞳が、優しく微笑む眼をひたと見詰める。
困ったように眉を下げる瞳もまた、赤みを帯びていて。
「そなたは泣き虫じゃのう」
途端にくしゃくしゃの泣き顔を見せる御台所の頬を、長い指がそっと拭う。
瞼に、頬に、唇に、口付けを降らせて。
再びひしと抱き合えば、互いの温もりを全身に感じる。
このまま溶けてしまえばいい―。
離れることなどないように。
何であろうと、
二人を分かつことなど、できぬように。
以上、お目汚し失礼した。
これからはより一層、元気な上様見たさに
このスレに入り浸る。
家篤夫婦よ永遠なれ。
GJでございます。・゚・(ノД`)・゚・。
人生初創作初投稿、内容気に入らない人いたらゴメン。
「御台様!」
家定を安置している表から戻った篤姫を、お鈴廊下で滝山と幾島が待っていた。
「御台様・・・」
かろうじて自分の足で歩いてはいるが、篤姫に生気はない。
うつろな顔に、涙。幾島は何があったかを察知した。
「御台様、少しお休みになられませ・・・」
「それがようございます、御台様。」
『何を言うか・・・。今から休んでいては、今宵の上様のお渡りにさしつかえあろう。』
「・・・は・・・?」
『上様はビワの蜂蜜漬はお気に召すかのう?珍しいものがお好きゆえ、
きっと我が里の菓子も喜んで頂けるであろうな。』
「・・・・幾島殿・・・。」
「・・・・御台様・・・。はい、それでは、早速今宵のお渡りの準備を致しまする。」
『頼んだぞ、幾島。』
「幾島殿、御台様はいったいどうなされたというのじゃ?まさか・・・いえ、そんな・・・」
「あれ程の気丈なお人柄だった御台様が、にわかに信じられませぬが
御台様と上様がお互い愛しみあわれていた事はわたくしもこの目でみて承知しております。
最愛の夫の最期を看取れなかった現実を、御台様は受け入れることが出来ないのでございましょう・・・」
「気がふれられたと・・・」
「何を言われるか!ただ、今は現実から逃れられているだけに違いない。きっと、戻ってこられるに違いない!」
「ならば良いのですが・・・もちろん本寿院様には内密にしておきますゆえ。」
「わたくしと滝山殿。あと初瀬にのみ事の次第を話しておきまする。」
「それにしても・・・・おいたわしいこと・・・上様もどれほどご無念だったか・・・」
御台の部屋に幾島が戻ってきた。
先に戻っていた御台所の様子がおかしいのを、初瀬がいぶかしげにみつめていた。
「あ!幾島殿。先ほどから御台様のご様子がおかしいのです。
庭先に出られ、『ほらホタルにございます、上様』と申されまして・・・
上様はいらっしゃいませんし・・・どういうことでしょう・・・?」
幾島は初瀬に事の次第を説明し、御台から目を離さぬよう申し付けた。
翌日−
お志賀が御台を訪ねてきた。
数ならぬ身の自分は長らく姿さえ見ることもかなわぬ上様の消息を、
御台の様子を監視することでつかもうとしてきた。
だが、昨日から御台の様子がおかしい。
何か我を失った、そして御台らしくない行動をしている。
庭でフラフラ歩くなど、尋常ではない様だ。
「御台様、お志賀が参っておりますが、下がるよう申しつけましょう。」
『お志賀・・・?誰じゃ、それは。』
「御台様・・・お志賀にござりますよ・・・・」
『・・・あぁ〜、あの廊下で会うた、優しそうな中臈じゃな!その中臈が何の用じゃ?』
そこに、意を決して無礼を承知で飛び込んでくるお志賀。
【御台様!一生に一度のご無礼をどうかお許し下さいませ。
どうか、わたくしに真実をお教え下さいませ!】
「これ、お志賀殿!初瀬、お志賀殿を連れ出すのじゃ!」
『幾島〜何を慌てておるのじゃ〜』
【御台様、わたくしは不安で仕方ないのです。どうか本当の事をお教え下さい。
もしや・・・公方様はもう・・・この世におわしませぬのでは・・・】
『・・・!!』
「お志賀殿!今その話は・・・」
『幾島!この者は何を申しておるのじゃ!!意味がわからぬ!』
【後生でございます、御台様、わたくしには弔うことも悲しむことも許されないのでしょうか!】
『えぇい、弔うなどと、いったい誰を弔うというのじゃ!』
【あんまりでございます御台様、私は滝山殿と幾島殿のご様子から確信いたしました。
すでに公方様は薨去あそばされたのだと・・・】
『・・・ええい、うるさいうるさい!うるさいうるさいーー!!
嫌じゃ!そのような事、聞きとうない!黙れ、黙れ黙れ黙れーーーっ!!』
激昂した御台所は、そのまま意識を失った。
奥で寝かされている御台所。夢をみている。
まぶしい。なにやら夕日を間近で見ているような。
誰かいる・・・?上様!
『上様!お久しゅうございます。いったい何をなさっていたのですか・・・』
“すまぬのう、御台。公務が忙しゅうてな。”
『上様、わたくし、上様におわびせねばならぬことに気が付きましてございまする。』
“ふっ、まったくそちは、いつも何か大事(おおごと)を抱えておるな。申してみよ?”
『わたくし、以前、上様に将軍としての職務を全うせぬは無責任と申しましたが、
あの言葉はお忘れ下さいませ。』
“はて、あの言葉が間違っているとも思わぬが、なぜじゃ?”
『わたくし、何が一番大事なのか、今更ながらに気付いたのでございます。』
“何じゃ?”
『それは、上様でございます。上様の御身体にございます。
無理に公務に邁進されて、さわりがあったら大変にございまする。』
“・・・・・・しかし、御台らしくないのぅ?なぜそう思い至ったのじゃ?”
『なぜ?か・・・?わたくし、嫌な夢をみたのでございます。上様が薨去なされるという・・・』
<お篤。>
『!!父上様!薩摩より使いの者が参りましたが。間違いだったのですね!』
“いや御台、間違いでも、夢でもないのだ。”
『・・・・・・。』
<お篤よ。お前を上様に嫁がせた事は大儀のためとはいえ自責の念もあった。
だがこうして、公方様と真に夫婦となった様子を見て、今、安堵し嬉しく思っておるぞ。
だがまた・・・そちには辛い現実の世界が待っておる。
それもこれも、元はわしの差配の故と思えば、そちに申し訳ない気持ちでいっぱいである。
だがわしは信じておる。そなたならば、必ず大地に足をつけいかなる困難も乗り越えてゆくとな。
それでこそ、わしが選びし姫であり、我が島津家の姫である。>
『父上様・・・』
“御台よ。わしもそなた独りを残して、申し訳なく思っておる。
出来れば母上にもよくしてやって欲しい。
わしの遺言は、あの夜に言ったとおりじゃ。時期将軍を補佐し、徳川の家を守るのじゃ。”
『う、上様・・・では上様は・・・本当に・・・?
嫌です、嫌にござります。わたくし独りでどうやって生きていけましょうか!
どうかお連れ下さい。お2人とも、わたくしをお連れ下さりませ!』
“そのような御台はらしくないぞ。わしが愛した御台は、まっすぐに生きる目をしておったぞ”
『上様は勝手にござりまする。わたくしがこうなったのは上様のせいにございまする』
“御台には感謝しておる。とっくに捨てた世の人生の最後に、そちと共に過ごし、幸せであった。
初めて生まれてよかったと思えたこと、全てそちのおかげじゃ。
あの夜に言うたように、また生まれ変わっても、人となるぞ。
そして、また、そちと出会って、夫婦になるのじゃ。今度は健康な身体に生まれ、
小大名家がよいのぅ。よいな?急いで来ぬでよいが、待っておるぞ。”
『い、嫌でござります、すぐにわたくしもいきまする』
“ならぬ!ならぬぞ、御台。そのようなこと、わしは望まぬし、喜ばぬ。父君も同じじゃ。”
『そんな・・・上様がいないこの世は、辛いことばかりにございまする。
色の無い世界で独りで生きていけと申されますか。』
“わしは心配しておらぬ。そちは必ず、生きる理由を、意味を見つける女じゃ。
焦らずともよい。少し時が経てば、嫌でも会える時が来るのじゃ。
それまで、わしが成し得なかったことを、そちが変わって引き継いでくれ。”
『上様の変わりに・・・?』
“そうじゃ、わかってくれたか?では、そろそろ行かねばならぬ。
御台、しばらく、しばらくの間の別れじゃ。達者でな。”
『う、上様!父上!上様、上様、上様ーっ!!』
寝所で天に向かって手を伸ばし、もがいている御台所の手を幾島が取った。
「御台様、しっかりなさいませ、御台様!」
目を覚ます御台所。顔にはいく筋もの涙のあとが。
「御台様・・・今宵も上様のお渡りが・・・?」
『・・・幾島・・・。すまぬ・・・。』
「はっ?」
『わたくしはどうかしておったな。上様は・・・お亡くなりになられたのじゃな。』
「・・・!!姫さま!!・・・よろしゅうございました、よろしゅうございました・・・」
『上様のお後を追うことも考えたが、どうやらそれは望まれぬようじゃ・・・』
「姫さまっ!」
『案ずるな。そのようなことはせぬ。上様と父上様に顔向けできぬようなことはな・・・』
「・・・はい・・・」
『のう幾島。上様はわたくしを御台所に迎えて、本当に良かったとお思いだっただろうか・・・?』
「今更、何をおおせになりますやら。この幾島が悔し涙を流すほど、姫さまは公方様をお慕いし、
また公方様も、同じように姫さまを愛おしくお思いでございました。
人の一生は、一瞬のように儚いものにございます。姫さまと公方様のお2人が過ごした時間は、
かけがえのない大切な時間でございました。
その想い出があれば、きっと、これからも強く、生きてまいられましょう。」
『そうじゃな・・・いつか公方様に会うその日まで、ちゃんと、生きてまいらねばな・・・』
薄暗くなった庭に目をやると、二匹のホタルが飛んでいた。
しばらく飛んで温かな光を放っていたかと思うと、どこかに姿を消した。
『わたくしを哀れに思し召し 最期の別れに来られたか・・・』
篤姫の目は、潤んではいたが生気が戻りつつあった。
皆様GJ!!
私も人生初投下させていただきます。
パラレルかつ、少々バカップルなお二人です。
つらいのを紛らすため、ちょっとふざけてます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「御台......がこれ......を......?」
封の中から出てきたのは白い碁石だった。
「御台......なぜいつかのように会いにこぬ......」
(そういえば、忙しくてなかなか会えぬ頃、戯れで符牒を決めて、
やり取りしていたことがあったのう......
御台からの白い碁石は
<お変わりありませんか?>
それに対する返しは白なら
<変わりなし。御台を思うておる>であった。
時には、更に御台から
<私も、上様を思うております>と白の返しが来たこともあったのう......
今まで白しか渡したことはなかったが......
返事をしようにも、今の儂は起き上がることもできぬ。)
−回想−
「もし、白黒どちらのお返事も頂けなかったらどうなるのです?」
「そのときは、よほど抜き差しならぬ事態に陥っているか、
または儂とそちの間を隔てる者らがいるということになろうな。
じゃが、ここは儂とそなたの城じゃ。そのようなことがあるとも思えぬが......」
(御台はまだ、あの時のことを覚えていようか......?)
この流れをぶった切るようで、いささか恐縮なんだけど
「篤姫」版の坂本龍馬とおりょうのSSもここに投下で
いいんですか?
198 :
白の碁石 2:2008/07/15(火) 09:39:00 ID:xAdpX6zM
<そのころ、篤姫様は>
「遅い!
今までなら、半日の間にお返事を頂けぬことはなかったものを。
やはり、上様になにかあったのじゃ。幾島、近う。」
「は」
「今宵、表へ参る」
「ですが御台様」
「せんだってのように騒ぎを大きゅうしとうない。夜の方が少しは人が減るであろう。
よいか、門番に言い含めておけ。」
「御台様、そのような」
「おぬしも将軍継嗣の件は気になっているであろう。」
「まさか、今一度、慶喜どのをご推挙くださると?」
「そのこと、考えぬでもない......」
(心にもないことを。許せ、幾島。
私は今、いかなる手を使うても、上様のもとに行きたいのじゃ。)
「では、早速、今宵の手配をいたしまする。
しかし御台様。公方様がどこでおやすみになっているか、ご存じなのですか?」
「だいたいな。」
篤姫は、それ以上は語らず、にやりと笑った。
実は、いたずら好きな夫婦はふたりで寝所を抜け出し、
表の探検にでたことも何度かあるのだ。
困惑していたのは宿直の者たちであった。
「そのほうの責めには及ばぬ。」
このように公方に言われてしまうと、それ以上強くは言えないのであった。
199 :
白の碁石 3:2008/07/15(火) 09:48:20 ID:xAdpX6zM
<その夜>
「御台様、すべて手筈はととのっております。」
「幾島、ご苦労であった。」
「では、ご推挙の件、よろしくお願いいたしまする」
「わかっておる。では、──参る」
−こっからBGMは以下の「篤姫46」でお願いします−
ttp://www3.nhk.or.jp/taiga/topics/tanbou07/sound/sound.html 白い寝間着を身にまとった篤姫は、つのる思いを胸に抱き、暗い廊下を懸命に急いだ。
(上様......今、参ります......上様......!!)
篤姫はいくつもの角をまがり、お渡りの廊下の鈴をかすかに鳴らし、
またも大奥を抜け出て、家定の寝所へと小走りに向かったのだった。
−BGM フェイドアウト−
<その頃、公方様は>
(今の儂は、ただ御台に会いたいがために生きているようなものじゃ......
しかし、御台は......)
うつらうつらしている家定の耳に、その時、少し離れたところで
誰かを叱りつけているささやき声が、聞こえた。
「......妻である私に知らせぬでいるとは。よいか、しばらくさがっておれ。」
「ですが。」
「しばしの間じゃ。もちろん、上様の様子に少しでも変わったことあらば、すぐ呼ぶ故」
そして。
200 :
白の碁石 4:2008/07/15(火) 10:02:44 ID:xAdpX6zM
「......上様、見つけました......」
打って変わって弱々しい声と、ふわりと甘い匂いがし、傍に篤姫が座っていた。
「御台......やはり......来てくれたか......よう......来たのう......」
家定はにっこりした。
「はい......お返しがなかったので、気にかかりまして......」
篤姫は涙を懸命にこらえていた。
「何故......このようになるまで......」
「わしには......脚気の持病があってのう......そなたには知らせなんだが、
薬が手放せなかったのじゃ......それが心の臓にまでついに来てしまったようじゃ......」
「......上様......」
「泣くな御台......儂は......そちの笑顔が見とうて......
ここまでなんとか持ちこたえてきたのじゃ......」
「無理でございます......」
「御台......手を......」
「はい......」
そっと、家定の手を篤姫が包むと、その手の中に小さな丸いものが。あの白い碁石であった。
「これを......御台じゃと思うて......、ずっと......離さずにいたぞ。」
それを見た篤姫は、ようやく少し微笑んだ。
「その顔じゃ......あの頃の遊びが......このように......役に立つとはの。」
「はい。」
「それに......、御台がこのような......お転婆なおなごでよかったのう。
並のおなごでは......到底......到底、ここまで来られまい......」
篤姫はいたぶらっぽい笑顔になり、
「本当に、そうでございますね」と言った。
その顔を見ているうちに、家定の心にふっと悪戯心がわいた。
すいません。続きはまたのちほど。
+ +
∧_∧ + 悪戯心とはいかに?
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
203 :
白の碁石 5:2008/07/15(火) 16:34:02 ID:xAdpX6zM
完投します。
やはり、自分にはエロは無理でした・・・期待した方すまそ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「御台......近う」
「はい......」
「耳を貸せ」
そう言う家定の目には少し生気が蘇ってきていた。
「なんでございましょう」
耳元で家定の言葉を聞いた御台は真っ赤になった。
「上様、このような時に」
「今だからこそ......申すのじゃ......
儂は今、身動きすることもままならぬ。
かろうじて......自由になるのは......この手と、ここだけじゃ」
そういって家定は悪戯っぽく舌を少し出した。
「とはいえ、私からそのような......恥ずかしゅうございます。」
「もそっと顔を、近づければ......良いだけではないか。
早う......」
「......上様......」
恥じらってなかなか近づかない篤姫に、家定はふと真顔になって言った。
204 :
白の碁石 6:2008/07/15(火) 16:36:12 ID:xAdpX6zM
「御台......聞け......
言葉というものはな......幾ら尽くしても、
本当の思いには届かぬものなのじゃ。」
「はい......?」
家定の声は真剣であった。
「じゃが、そなたに触れている時......それを伝えられる気がする。
儂がそちをどれほどに......」
愛しく思っているか、という言葉は家定の口から聞かれなかったが、篤姫には通じた。
「上様、もったいのうございます......」
家定はつながっていた篤姫の手にわずかな力をこめ、体を引き寄せようとした。今度は篤姫も逆らわなかった。
そっと篤姫は家定に口づけた。かすかに唇を開くと家定の舌が忍び入ってきた。
同時に、篤姫は、家定の指が弱い力ではあったが、自分の手首をとらえ、そして更にその先へ......、
袖の中の自分の腕に直接触れてくるのを感じた。
「......っ」
いつもの篤姫なら手を引っこめてしまうところであったが、全てを夫に任せることにした。
なにもかもが、とても静かな動きであった。が、篤姫は充分に感じとることができた。
夫の自分への優しく、温かく、激しい思いを。
いつも不思議でならなかった。夫の長い指が自分に触れてくるたび、決して激しい動きではないのに、
いつのまにか我を忘れさせられてしまう。
それは、夫の自分へのとめどない思いの迸りゆえであったのだ、と、ようやく今わかったのだった。
いつしか篤姫は目を閉じ、その思いにすべての感覚をゆだね、味わっていた。
205 :
白の碁石 7:2008/07/15(火) 16:38:55 ID:xAdpX6zM
どれほどの時間が経ったのか、二人はそっと体を離した。
わずかに息を乱している篤姫の、潤んだ目をのぞきこみ、
「火がついてしまったのう、御台......」と家定は微かに笑った。
「上様がつけたのです。もう少し、お体を直して、この続きは必ず......」
「わかった」
二人とも、それが叶わぬことは百も承知であった。
「もうそろそろ......行ったほうがよい。
明るくなれば、......騒ぎが大きくなろう。」
「また必ず参ります。それまで、これをお傍に......」
篤姫は白の碁石をそっと家定の手に戻した。
「わかっておる。......片時も離しはせぬぞ。」
二人は微笑みあった。
その笑顔のまま、身を切られるような思いで、篤姫はその場を離れた。
家定の心は安らかであった。もはや、この世に執着はなかった。
(御台よ...... あと、いっとき待っていれば、儂を看取ることができたと
そなたは自分を責めることになるのかもしれぬ......
じゃが、儂はそなたの泣き顔を見ながら死ぬのは嫌だったのじゃ。
儂の、最後の我が儘を許せ......。
そなたと笑顔で別れることができて、儂は満足じゃ。
やはりそなたは、たいしたおなごであった......)
家定は満たされた心のまま、永の眠りについた。
お目汚し失礼しました。
ふう〜難しいものですね〜。
207 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 17:28:46 ID:lLeIHDFl
2作とも切なくて仕方がありません。
パロディでも、IFの設定でも良いです。
お二人の幸せ溢れるお話が読みたいです。
切ないのう 切ないのう
神職人様方の手間、お目汚しですが、自己満投下します。
パラレル+史実無視しまくり作品です。
エロも無し(-.-;)
御台様が先に亡くなったら......な話です。
――――――――――――
「えぇい、忙しいのう」
あまりの忙しさに家定は悲鳴をあげた。
申し訳ないとは思ったが、後継を慶福に決め、井伊と堀田に御台を後見とするよう言い含めたが、嫌な予感がしないかと言われれば嘘になった。
「どうしたものかのう...」
と思わず声に出してしまうと、すかさず堀田に
「はっ、何がでしょうか?」
と返された。
その問いには応えず、庭に出てみると、牡丹が見事に咲いていた。
「これは見事じゃのう」
「はい、ちょうど咲き頃ですので」
「鋏を持て」
今宵御台に持って行ってやることにした。
喜んでくれるかのう...。
「かわゆいのう」
その頃御台様は大奥の庭に出て、小さい花を眺めながら、昨日のお渡りのことを思い出していた。
『―――わしもわしで良かった。
そちに逢えたからの』
―――抱きしめてもらった暖かさがまだ残っている。
御台は幸せに包まれ...思わず花を引っこ抜いてしまった。
「わっ」
慌てて植え直そうとすると、「私どもが!」と初瀬達が慌てて植え直してくれた。
しっかりせねば、と思ったその時...
―――ドクンッ
「!!!」
突如心の臓が跳ね上がる。
「が、がはっ」
「御台様っ!どうなさりました!?」
初瀬達の叫び声が遠くなってゆく......
―――その晩。
昼に切った牡丹を手に奥に来た家定を待っていたのは、御台ではなく瀧山達年寄とお志賀だった。
「御台はどうしたのじゃ?」
またか。という思いを隠さずに瀧山に尋ねる。
以前にも母上の心配性でこのような手を使われたことがあったからだ。
案の定、瀧山は
「御台様は体調が優れませぬゆえ、今宵は奥にてお休みにございます」
と応えた。
さすがに呆れ返ってしまう。
「そちらももっと気の利いた嘘はつけぬものか。
何度も同じ手にかかるわけがないであろう」
と、御台のいる奥に行こうとしたら、瀧山は慌てて
「お待ち下さい。此度は真にございます!」
と、奥への道を塞いだ。
その瀧山の目は必死でとても嘘をついてるようには見えない。
「私どもが信じられぬお気持ちも、御台様をお見舞いなさりたい気持ちも御察しするに余りあります。
ですが、今宵だけは何卒、御遠慮下さい。」
そう言われてしまえばどうしようもない。
「では、せめてこれを御台に渡せ」
と、瀧山に牡丹を預けると、表に帰ることにした。
すみません。
続きは後で投下します。
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) + 逆パターンパラレル萌え待ち中
どきどき
>>211続きです。
「御台様、公方様より御渡し頂いたものです」
「う、うえさまから...?」
無理に起き上がろうとする御台を制し、幾島は牡丹の花右手にそっとのせた。
先程瀧山より届けられたものである。
「これを、うえさまが......?」
右手を静かに上げ、眺める。
「うつくしいのう...」
上様の届け物に力無く、しかし嬉しそうに笑う御台の顔を見た幾島は、
「御台様、そろそろお休みになられて、早く御養生下さい」
と休むよう促した。
しかし御台は眠る前に一言だけ言った。
「いくしま、ひとつたのみごとをしてもよいか?」
「何なりと」
―――翌日の晩。
奥泊まりを命じたものの、相も変わらず待っていたのは瀧山とお志賀だった。
今朝、御台は仏間にも来ていなかったゆえ大体予想はしていたが...。
しかし、気になったのは此度の御台の病気は真であるらしい、ということである。
仏間で母上にそれとなく聞いてみたが、嘘をついているそぶりは見られなかったのだ。
「御台様は今宵も体調が優れませぬゆえ、奥でお休みとのことにございます」
瀧山が決まり文句を言ってくる。
こうなったら...
―――自分の目で確かめる他ないの。
この考えも御台譲りだ。
わしともあろう者が、誰かに影響されるなど考えたこともなかった。
―――御台に会うまでは。
「では、見舞に参る」
とだけ告げると、瀧山に道を塞がれる前に奥へ急いだ。
後ろから皆の慌てる声が追いかけてくるも、気に留める気もない。
......しかし、その途中で待っていたのは意外な者だった。
「公方様、御台様は御体調がよろしくありませぬゆえ、もうお休みになられておいでです。
恐れながら申し上げますが、今宵はお引き取り願います」
と言ったのは何と、御台付きの年寄、幾島だった。
この瞬間、御台の病気は真であるに相違ないとはっきり分かった。
よもや御台付きの年寄が母上の嘘に協力するとは到底思えぬゆえだ。
ただ、それゆえ気になるのは病状である。
「何じゃ、御台はそんなに悪いのか?」
「いえ、ただ公方様も御承知の通り、御台様は近頃心労が重なっておりまして。
心労からくる軽いものにございます。
御心配には及びませぬ。」
「心労、じゃと?」
「はい。
ですので、御台様はお休みになられるのが第一と、医者も申しております」
「......そうか」
公方様はそれ以外一言も発することなく奥を去った。
―――あれから十日近くが経った。
相も変わらず御台は仏間に姿を見せない。
しかしこの十日間、一度も奥泊まりを命ずることはなかった。
わけとしては、御台がいない奥に行っても仕方ないというのも一つあったが、それ以上に御台の年寄に言われたことが響いていた。
―――御台様は心労が重なってますゆえ......
むろん、自分も政が忙しく近頃は心労が重なっている。
しかし、御台のあの笑みを見れば心労など消し去ることができたのだが...
―――そう思っていたのはわしだけだったのじゃな...
あの屈託のない笑みも、無理して作りだしていたのだろうか?
そう考えると、最悪の御台の負担にしかなっていなかった自分が情けなくなってしまったのだ。
しかし、それもそろそろ限界だった。
瀧山を呼びつけると、命じた。
「今より、御台の見舞に参る」
すると、何故か瀧山の顔がさっと青くなったように見えた。
そして、
「申し訳ございません。
しばしお待ち頂けないでしょうか」
とだけ言うと、返答も聞かずに表に飛び出して行った。
......やがて、瀧山とともにやってきた堀田はとんでもない『嘘』を付いた。
無駄に長くなってすみません。
続きはまた後ほど投下します。
続きをお待ちしております間に、
ひとつ他愛のないのを投下させていただきます。
パラレルです。結婚10年目の夜...の会話です。エロなし。
−−−−−−−−−−−−−
徳川家定(とくがわいえさだ)
篤姫の夫。徳川第13代将軍。このパラレルワールドでは最後の将軍として知られている。
大政奉還を行い、江戸城を無血開城した。
以後、政治には携わらず、篤姫(のちに篤子)と共に家鴨を追いかけたり、花を愛でたりして
隠居生活をおくり、明治時代まで生きた。
「御台......いや、篤子よ」
「上様......その呼び方は恥ずかしゅうございます。」
「そなたは、いつになったら儂を旦那さまと呼ぶのかのう。」
「では......旦那さま。
今日は私どもの結婚の儀からちょうど10年でございます。
時の経つのは早いものですね......」
「そうじゃのう......」
「上様も、見違えるほど、お元気になられまして。
今思うと、上様の英断がすべてだったのですね......」
「いや、そうではない。篤子が、後継者選びに迷うた折に、
迷うくらいなら、どちらもふさわしいとは言えぬ、
これからは日本という国はもはや徳川だけのものではない、
と助言してくれたからこそ、儂は江戸城を去ることができたのじゃ」
「私はそこまでは......。
江戸城を出るときには、だいぶ反対して、上様を困らせたものでしたね。
私は上様のお体が心配だったのです。食べるものにも困るのではないかと......。
幸い、薩摩からだいぶご援助いただきましたが、それでも玄米ばかりの日々で......」
「そうじゃ、その玄米がよかったのじゃな〜〜」
(注:ほんとに玄米で治っちゃうかどうかは知りませんw)
「はい。粗食ばかりでしたのに、上様がみるみるお元気になられたのが、
不思議でなりませんでしたが......。」
「晴れて儂も、ただ人となり、そなたと毎日、面白おかしく過ごすことができるようになったのじゃから、
運命とはわからぬものよのう」
「はい。三でございます。(←まだやってる)
上様、......上様は、これから先、何か叶えたい望みはございますか?」
「なんじゃ、いきなり。
儂は......そうじゃな、
さしあたっての望みは、今宵の篤子を思いきり可愛がりたいというところかのう。
今宵のそなたは妙に艶やかじゃ」
家定はにやりとして言った。
「上様!」
「旦那さま、じゃ。儂も三じゃぞ。」
「旦那さま......そのことでございますが、しばらくその望みはお預けにございます......」
「なんじゃと?」
篤子の口調が急に改まった。
「......実は......ややが、できましてございます......」
家定は呆然とし、無言で指先の碁石をぽろりと落とした。
10年の間、夫婦として過ごしてきたが、これが初めてのことであったのだ。
「......喜んでくださいますか......?」
篤子の顔に不安な表情が浮かんでいる。
「......御台」
気がつくと、篤子は家定の腕の中にいた。
「そちは、城にいた頃、儂が言ったことをまだ覚えていたのじゃな......
案ずるな......もはや、儂らの子は世継ぎなどではない。誰も気にかけぬのじゃ。
そうじゃ、儂らは、ねずみの夫婦になろう」
「ねずみの?」
「そうじゃ、その昔、結婚の儀の夜に、そなたの話した......あのねずみの夫婦のように、
これから10人でも子を作ろう。」
「上様......」
家定は、溢れる篤子の涙をぬぐってやり、それでもなお目をつむったままの妻に、一つ口づけを落とした。
篤子も、10年経つと、これくらいのおねだりはできるようになっていたのである。
「楽しみじゃのう〜。おなごであればさぞかしお転婆であろうのう〜。
それはそうと、御台、いや篤子よ」
「はい。」
「今ので思い出してしまったぞ。
儂はまだ、ねずみの夫婦に子が10匹いる、ということしか知らぬ。
今日は五つ並べはもう終いじゃ。ねずみの夫婦の話をせい。」
「......はい。」
篤子は10年前の初めての夜を思い出し、また、今ある幸せに胸を熱くしながら、話をはじめた。
終わりです。
それでは、寝ます。
( ;∀;)イイハナシダナー
これが実話なら良かったのにと思わずにはいられない(´ノω;`)
なんでエロパロにこんな泣けるスレが立ってるんだ
神様方全員GJ
ここにくるとまた上様に逢えるのが嬉しいねえ
神様も皆様方も、GJ!
みんな泣ける…
>220-222が、自分の中で史実としておさまりそうだ。
そんな涙涙の流れをぶった切って、
朝からバカ話投下してみる。
御台様懐妊騒動みたいな。
宜しければどうぞ。
229 :
バカ話1:2008/07/16(水) 06:39:22 ID:huw1QUKq
「御台はどうした?」
家定はぐるりと仏間を見渡して、首を傾げた。
「ご気分が優れぬと仰せで―」
「まことか」
「はい。お食事も、あまり喉を通らぬご様子」
「…どうせ食べ過ぎか何かでございましょう」
ぼそっと本寿院が呟く嫌味に、仏間の雰囲気が一気にどんよりとする中、
家定はそんな事など目にも耳にも入っていない様子で、仏に手を合わせた。
やがて勢い良くぐるりと向き直ると、
「水菓子を用意しておけ。後で御台の見舞いに行く」
「上様ッ」
思わず、といった本寿院の金切り声にも、家定はどこか心ここに在らずだ。
「…儂の所為か」
「は?」
訝しげに息子を見る本寿院の前を、家定はぼんやりとしたまま通り過ぎて行く。
「…毎夜、ちと励み過ぎたかのう…」
ぽかん、と口を半開きにした面々を残して、家定はすたすたと仏間を後にした。
仏間が、かつてないほどの恐慌の場になったのは、その直後であった。
230 :
バカ話2:2008/07/16(水) 06:40:20 ID:huw1QUKq
★
臥せっている篤姫の部屋の前で、幾島はほうと溜息を吐いた。
「お疲れなのでございますね…」
ここの所の頻繁なお渡りに、将軍継嗣の説得のいい機会だと毎度発破をかけてきたが、
篤姫は誠実な人柄だ。幾島の期待に応えようと、頑張り過ぎたに違いない。
「私としたことが…」
もう一度深い溜息を吐いた時、しゅるしゅるという衣擦れの音が聞こえて来た。
顔を上げると、そこに現れたのは瀧山だった。
「瀧山殿?」
「そう、険のあるお顔をなさいますな」
思わず顔に手をやる幾島の耳元に、瀧山はそっと小声で続ける。
「御台様のお加減は」
「それが、大丈夫の一点張りで…病ではないから安心せよと」
「病ではない…」
幾島の言葉を繰り返して、瀧山は何事か納得したように頷いた。
「実は、今朝から奥の中では、御台様がご懐妊なのではとの憶測が飛び交っております」
「ご、ご懐妊!?」
素っ頓狂な声が出そうになるのを辛うじて抑えて、幾島は小さく叫んだ。
「なれど…」
「思い当たる節はございませんか」
「思い当たること」
息を飲んで、幾島は瀧山を見た。
『お子は作らぬそうじゃ』と寂しげに言っていたのが嘘のように、
今となっては夫婦の仲は深まる一方である。
頻繁のお渡り、嬉しげに家定との会話を語る篤姫、欠伸を噛み殺す姿、目の下の隈、
今朝など、食事の際には吐き気を堪えるような仕草も見せていた…
よく考えれば、何もかもが「思い当たる節」ばかりである。
「なんということ…この幾島、一生の不覚にございます…!!」
「何が不覚なのじゃ?」
二人の横に突如、ぬっと家定の顔が現れて、幾島と瀧山は度肝を抜かれた。
慌ててひれ伏す横で、障子の向こうを見やる家定は、果物が盛られた籠を手にしている。
「御台は中か」
「は…」
「入るぞ」
あまりのことに、らしくもなく狼狽する幾島と瀧山を他所に、
すぱーんと音を立てて勢い良く障子が開けられた。
231 :
バカ話3:2008/07/16(水) 06:41:34 ID:huw1QUKq
★
床から身を起こした篤姫の傍らに、家定は腰を下ろしていた。
「具合はどうじゃ?」
「ご心配をおかけしました…大事ございません」
頭を下げ、篤姫は申し訳なさそうに続ける。
「こうしておみ足を運んで頂いて…」
「気にするでない。そもそも儂の所為であろう?」
そう言って、家定は篤姫の頬をそろりと撫でる。
「ぁっ…」
「しかし、そちもそちじゃ。
あれだけ毎夜悦ばれては、儂とて、な」
「だって…上様があまりにお上手で…」
「つい夢中になったか」
「もう、上様」
手を取り合って、甘えるような目をする篤姫と、満足げに微笑む家定。
ぅえへん!
ごっほん!
部屋の隅で、幾島と瀧山が仲良く咳払いを始めた。
その方らも居れと言われて控えていたのに、気がつけば居てはいけない雰囲気である。
意を決したように、幾島が顔を上げた。
「恐れながら、お訊ねしたき事が―」
「おおそうじゃ、その方らも試してみぬか」
「上様、それは良いお考えにございます」
「一方聞いて沙汰するな、じゃ」
「はあ?」
二の句が継げない幾島らを尻目に、異常に盛り上がる将軍夫婦。
「今度の新作は何でございます?」
「おお、よく聞いてくれた御台!」
「次のカスティラは抹茶味じゃ!」
232 :
バカ話4:2008/07/16(水) 06:43:25 ID:huw1QUKq
★
幾島と瀧山は、がっくりと肩を落として同時に溜息を吐いた。
「まさか、上様手作りの…」
「カスティラの食べ過ぎだったなんて…」
二つ目の溜息も、ぴたりと揃う。
「このまま、有耶無耶にしておいた方が」
「良うございましょうね」
二人は顔を見合わせて、しっかりと肯きあった。
「珍しく意見が合いましたな」
「そういうこともございましょう」
「ですが、本寿院様は黙っておられますまい」
「そこを何とかするのが、総取締りの私の役目にございます」
それぞれが、それぞれの厄介な思いに顔をしかめている今、
奥の御台所の自室で交わされている会話など、才女達は知る由もないのであった。
★
そうじゃ小豆をあしらってはどうかのー?
まあそれは、さぞや美味しゅうございましょうー!
幾島と瀧山の弱弱しい足音が遠ざかるのを聞くや、家定と篤姫は顔を見合わせた。
「まさかこうも上手く行くとはのう」
「はい。いささか拍子抜けにございます」
「いや御台、やはり油断はならぬぞ。あの方らは賢しい女子じゃ」
「幾島に関しては、その手強さ、身に染みて存じております。…なれど、」
ただならぬ笑みを口許に浮かべる家定に、篤姫は良く似た笑みでこっくり頷いた。
「あの二人を欺ききれれば…万事、上手く運んだも同然じゃ」
「心得ております」
「そちには不自由をかけるが、許せ」
「私は、何も案じておりませぬ。こうして上様が、お守り下さっております故…」
「しばしの間じゃ。積み上がっておる面倒が収まれば、混乱も少なかろう」
家定の手が、篤姫の腹を優しく撫でた――。
以上。バカですまん。
パティスリー家定が書きたかっただけなんだ。
反省はしている。
234 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 07:43:51 ID:icfk+AMb
>>233 パティスリー家定。
割と好きだが・・・。
神様方に感謝
おかしい〜〜〜。幾島のところが秀逸。
バカップルを演じる腹黒い夫婦のチームワークにも萌え。
237 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 10:00:30 ID:LC6mbtdE
>>233 素敵なお話、ありがとうございます。
私もバティスリーの家定好きです。
何か、このお話の続きが読みたいです。
御台様のお腹にお子が居る事を知った、幾島と瀧山と本寿院様の反応が
知りたいです。
>>233 GJ!
パティスリーイエサダ
こんな名前のケーキ屋があったら毎日通うわ
>>218 続きです。
神職人様方の間で恥ずかしいですが、今回で完結です。
両名が座につくと、堀田が重そうな口を開いた。
「......実は...御台様、御持病の御養生叶わず......薨去あそばされました...」
「......は?」
堀田が何を言ったのか理解するのにしばし時を要した。
持病?薨去?
―――御台が...死んだ......?
「う、嘘じゃ嘘じゃ嘘じゃーっ!
だって御台はあんなに元気で...」
その時、はっと気付いた。
―――そうじゃ。
『嘘』なのじゃ。
「呆れたな。
そちら御台の病気の嘘が通じなくなったゆえ、そんな嘘を...。
さすがに嘘が過ぎるぞ!」
その言葉を聞いていた瀧山が顔を覆ってくぐもった声をだした。
堀田も唇を震わせ、やっとの思いというように、
「嘘でありましたら、どんなにようございましたか...」
と絞り出し、一筋の涙を流した。
......っ!猿芝居がっ!
「そもそも御台はわしに持病があるなど一言も言うておらなかったではないか!」
わしが激昂して言うと涙に頬を濡らした瀧山が応えた。
「それは...口止めされてたのでございます」
「誰にじゃ!!」
「御台様ご本人に、でございます」
―――十日前の晩。
幾島は御台様をご心配なさってわざわざ奥までやってきた公方様に、恐れ多くも『拒絶』の言葉を投げかけた。
落胆した様子で表に帰ってゆく公方様を見届けた後、幾島は御台様のお休みになっている奥に入った。
「あれで...よろしかったのでございますね?」
「ああ...」
御台様の力無い笑みを見て、思わず涙を零しそうになる。
その日の前の晩、幾島は御台様に頼まれていたのだ。
―――うえさまがいらしても、おとおしせぬように...
こんな弱った自分を見せたら、公方様にご心配をおかけするから、と。
そして、そのまま目を閉じ、永遠の眠りに就いたのだった。
「......嘘じゃ嘘じゃ!
わしは騙されぬぞ!!」
瀧山の話を聞き、公方は更に声を荒げる。
「そうじゃ!
なきがらを見せよ!
そちらの嘘もこれではっきりしようぞ!!」
「それは...「承知つかまつりましてございます」
言いよどんでいる堀田と対称的に、瀧山がはっきりとした声で言いはなった。
驚いた様子の堀田を尻目に、瀧山は涙混じりの、しかししっかりとした声で言った。
「御台様のもとへご案内致します」
公方が通されたのは公方自身も知らなかった小さな部屋だった。
障子の前に二人の家臣がいた。
「開けよ」
家臣は「はっ」とも応えず、静かに障子を開けた。
そしてそこには...
―――白い棺が安置してあった。
「......ほう。
母上の嘘に付き合うためとはいえ、ここまでするとはのう。
だが棺の中まではな...」
と言い放つと棺の蓋を思い切り開けた。
そこには...
―――安らかに眠る御台がいた。
「...御台、何を眠っておる。
目覚めよ」
と言いながら頬に触れると.....
―――恐ろしく冷たかった。
「!!!!!」
思わず手を離す。
これは御台ではない。
先日抱きしめたときにはとても暖かく...そうじゃ。
「これは、人形じゃな?」
そう言う公方を堀田と瀧山が悲しそうに見つめる。
「御台はどこじゃ?
御台を呼べ!
御台を呼ぶのじゃ!!
御台を、御台をわしに返せ!!!
返すのじゃーーー!!!」
と言って堀田に掴みかかろうとするのを家臣に止められ、そのまま公方は気を失ってしまった。
「御台、みだい...」
―――騒ぎから数日の後。
遂に御台の葬儀の日とかいう日になった。
堀田に再三説得されたが、聞く気はない。
まったく、嘘とはいえ、ここまでするかのう...。
わしは騙されておらぬというに...。
「公方様、堀田様がいらしておりますが」
突然家臣がそう告げた。
「またか。
追い返せ」
「それが...亡き御台様お付きの年寄からの預かりものがあるとか...」
「何っ!?通せ!」
と命ずると同時に堀田が入ってきた。
「公方様。
御台様お付きの年寄、幾島が亡き御台様より預かったものだそうにございます。
お渡しする機会がなく、このように遅れてしまって申し訳ないと言っておりました」
「よいからよこせ」
すると堀田は包み紙のようなものを懐から取り出した。
そうか、手紙か。
きっとそこに『私は元気にございます』と書いてあるのだろう。
そう思い、堀田から紙をひったくると急いで開けた。
...しかし、紙には何も書いていなかった。
そのかわり、紙を開くと同時にあるものが勢いよく転がり出た。
それは...
―――白い碁石だった。
「......っ!」
公方は自分の中で何かが弾けるのを感じた。
特に何を取り決めた訳でもないが、二人だけに通じる会話。
いつも御台が打っていた、白い碁石。
「......御台は、死んだ、のじゃな......」
と言うと同時にぽたっ、と目から雫が墜ちてきた。
―――これが、涙?
世を捨てた自分には無縁だと思っていたもの。
しかし今は、愛する喜びを知り、それを失う悲しみを知った。否、
―――御台が、教えてくれた。
その後暫く公方は白い碁石を握りしめたまま、声を殺して涙を流し続けた。
―――あれから一年が経った。
朝の仏間。
母上は相も変わらず次の御台がどうとか世継ぎがどうとか言うておるが、聞く気はおこらぬ。
御台以外を妻におく気は、ない。
そして今朝も先祖の御霊、否、御台の御霊に手を合わせる。
―――御台、そちらは変わりないか?
すると、一年間、肌身離さず持っている白い碁石が、ほんのりと暖かくなったような気がした。
...以上です。
身の程知らずですみませんでした。
これからはおとなしく神職人様方の投下を楽しみに待たせて頂きます。
乙でございます。
リアルで読ませていただきました。
切ない、切ないです。(´Д⊂ヽ ウエーン。
。・゚・(つД`)・゚・。
原作通りでもパラレルでも死亡ネタは鬱になるね…。
KY通ります
ここは、ドラマで家定と御台のセクロスを期待してた人たちのためのスレなのか?
…瀧山なんてどう?
瀧山が好き過ぎて、嫌がらせしてしまう水戸の親子
瀧山の尻に敷かれる堀田と松平など
ドラマじゃあ叶わないので、こry
249 :
1:2008/07/17(木) 14:32:54 ID:juRIIfjN
投下はご自由に。
苦手な方もいると思われる内容の場合は
カップリングのほかに内容(たとえばエロなしなど)を
名前欄に明記していただけるとありがたいです。
確変した上様に密かに横恋慕する瀧山、とかないかなぁ
上様付きの年寄っていうのは、秘書みたいなものなの?
もともと上様、見た目はいいんだからw
まともになったら、いろんなとこから狙われそう
上様の身の回りの世話って誰がしてるんだろう。
瀧山×御台しか思いつかん
瀧山×家茂(慶福の頃でもおk)なんかもいいかもw
菊見の宴(だっけ?)のついでにいただかれちゃう慶福とか。
253 :
もしものお話(家×篤):2008/07/17(木) 19:55:14 ID:Teazdpmo
家定×篤姫以外のカップリングで盛り上がっている所申し訳ありません。
家定×篤姫のお話を初投稿します。
とうて、神職人様方に叶いませんが、初挑戦させて頂きます。
お目汚ししてしまうかも知れませんが、宜しくお願いします。
〜もしも〜家定が助かったらのお話です。
ビタミンB1を補う野菜を食べて症状を改善してきたと言う設定にしています。
医学の知識がないので、勝手に症状改善という形にしましたので、ご了承下さい。
254 :
もしものお話(家×篤)1:2008/07/17(木) 19:56:46 ID:Teazdpmo
(1)
御台よ、何故、何時かの様に会いに来ぬ。
儂からは、もう行けぬ・・・行けぬのだ・・・
病床に伏せる儂の心は御台への想いで溢れていた。
政略結婚で夫婦となった儂と御台。
薩摩から来る儂の妻となる女子は、聡明で賢いと阿部が言っていたのを思い出した。
儂は、阿部に、この大奥では、賢さ等、役に立たずとも言ったが・・・
それは、儂の間違いじゃった。
確かに御台は、賢き女子で不思議な力を持つ女子じゃと思った。
何時しか、儂は御台に惹かれていった。
御台は、儂に生まれて初めて人を愛しく想う気持ちを教え、人を信じる事。
家族を守りたいと言う気持ちを教えてくれた。
生きたい。
生きて、御台と共に国を守り・・・
家族を守りたい。
叶うものなら、女子でも良い。
儂と御台の子が欲しい。
もっと安らげる場所が欲しいと思った。
儂の命の炎は、後、どれ位・・・持つのだろうか?
瞼を閉じると御台の顔ばかり浮かぶ。
この命を燃え尽きる前に、もう一度でいい。
この目で御台の笑顔が見たい。
この手で御台の頬を触れたい。
「公方様」
ゆっくり瞼を閉じようとした時、儂を呼ぶ母上の甲高い声が聞こえて来た。
母上、もう少し静かな声で入って来て下さい。
この声が御台だったら、どれ程良かったものか・・・
部屋に母上が入って来ると同時に、膳を持った奥女中が入って来た。
部屋に入って来たら来たで、膳を持った奥女中は、病床に伏せる儂の側に座った母上の前に
その膳が置かれた。
255 :
もしものお話(家×篤)2:2008/07/17(木) 19:57:41 ID:Teazdpmo
(2)
「公方様。お気を確かにお持ち下さいませ。公方様のご病気に良いと言われる食材を
ご準備させましたゆえ、今は、食べたくないかも知れませぬが、少しだけお食べ下さいませ。」
病床に伏せる儂の側に座ると母上は、器と箸を取り、柔らかく煮込まれた南瓜を儂の口元に持って来た。
「母上のお心遣い、嬉しく思いますが・・・申し訳ございませんが、今は食せる気分ではございません。」
丁重に儂は、母上に断りを入れると溜息の様に大きく息を吐いた。
困った表情を浮かべ母上は、儂の顔を見ていた。
「公方様、母の手から食べられないと申すのでしたら、御台様の手でございましたら、少しでもこの料理を
お口に入れて頂けるのですね。」
念を押す様に母上は、儂に申す。
今の状況から母上がこの場に御台を呼ぶ等、考えられぬ事。
「御台を呼んで下さるのでしたら、食してもかまいません。」
「歌橋、公方様がお呼びだと言って、御台様を呼んで参れ。」
張りのある声で母上は、歌橋に指示した。
驚いた。
御台が一橋家の慶喜を次期将軍に推挙していると分かった日から母上の態度は、一転され、儂と御台を
会わせぬ様に細工までした母上が御台に協力を要請した。
※脚気発症原因。
ビタミンB1の欠乏によって心不全と末梢神経障害をきたす疾患。
256 :
もしものお話(家×篤)3:2008/07/17(木) 19:58:42 ID:Teazdpmo
(3)
束の間の間、儂は瞼を閉じた。
しかし、鉛の様に儂の体が重い。
寝返りすら間々ならぬ。
耳を済ませると遥か遠くから廊下を歩く御台の足音と共に衣が擦れる音が聞こえて来た。
儂の心は、恋を知ったばかりの青年の様に胸が高鳴った。
「上様」
新御殿から走って来たのか、息を切らせ中奥にある儂の寝所まで来た。
儂の病状を聞き付け急ぎ儂の所に来てくれたのか!
愛いやつ。
そちの儂への想いが伝わった瞬間だった。
「御台。」
御台に触れたく細くやせ細った腕を宙にあげ弱々しい声で儂は御台の名を呼んだ。
母上は、驚いた表情を浮かべていた。
何故なら儂は、人に触れられるのが嫌いだからじゃ。
そんな儂が自ら進んで御台に触れたく手を差し伸べたからの。
それだけ儂は、御台に心を許した証拠。
儂が心から寵愛した女子。
御台と過ごす時間が儂にとって唯一の安らぎだった。
257 :
もしものお話(家×篤)4:2008/07/17(木) 20:02:25 ID:Teazdpmo
(4)
「上様」
宙高くあげた儂の手を御台が握ると同時に、ふぁと御台から漂う甘い香りが儂の鼻を擽った。
「御台。」
「お会いしとうございました。上様」
「儂もじゃ、御台」
「お加減の方はいかがですか?食が細いと聞き、心配しておりました。」
「心配をかけてしまったの。」
「上様」
御台は、儂の側に置いてある膳に目をやった。
御台の事だ、その膳が殆ど儂が食した形跡がなければ、きっと儂に進めるだろう。
「上様、全然、膳に手を付けていないじゃありませんか?食欲がありませぬか?」
「今は、何も食べとうない。」
「しかし、上様。」
「何じゃ!」
「ご気分が優れないからと言って、何もお食べにならなければ、病に勝てませぬ。少し、お食べになられては?」
「そうじゃのーっ。そちが儂に食べさせてくれるなら、食べても良いぞ!」
他愛もない儂ら夫婦の普段の会話に側にいた母上と歌橋が目を丸くして聞いている姿が、儂にとって可笑しな光景だった。
「分かりました。私が上様に食べさせてあげましょう」と言って御台は、儂の手を離すと胸元から徳川宗家の家紋が
入った手拭を広げると儂の口元に広げると御台は、箸と器を持つと箸で料理を一口大の大きさに切った南瓜を儂の
口元に持って来た。
「上様、お口を大きく開け下さいませ。」
儂は、御台に言われるまま口を開けた。
口の中に甘い南瓜の風味が広がると同時に何とも言えぬ幸福感が広がった。
「上様、おいしゅうございますか?」
器と箸を持ったまま御台は、微笑んでいた。
この笑顔を儂は、守りたい。
御台のその手に触れていたいと思うと同時に、半ば生きる事を諦めていた儂の心に、こんな病に負けてたまるか!
と言う気持ちが儂の胸中から強く湧き上がった。
つづく
力尽きました。
続きは、また後日投稿します。
暫くエロはありませんが、お話の後半に入れる予定でいます。
誤字脱字だらけですいません。
258 :
次の夜(1):2008/07/17(木) 23:33:42 ID:yqWwWsLG
家定と篤姫の夜の情事・・・た、たまらん(^.^)
篤姫が将軍・家定にせまるところを、想像したい。
次の日の夜。
以前のように別々の布団で眠っているが、
篤姫の身体には、昨夜、家定に抱かれたぬくもりが残っている。
「昨夜は、あんなに愛し合ったのに・・今日は上様が遠い・・」
篤姫の身体は、火照りはじめていた。家定を求めている。
「上様・・ そちらの、お布団に、入ってもよろしゅうございますか?」
「ん? 御台・・・?」半分寝ていた家定だったが、「よいぞ、ちこう」
家定はまだ眠い。。
「上様・・・ あぁ温かいです。」篤姫は家定に抱きついた。
259 :
次の夜(2):2008/07/17(木) 23:45:39 ID:yqWwWsLG
家定の腕の中、篤姫は幸せを感じていた。
「うえさま・・・」そう呼ぶと、篤姫は、家定の首筋に口付けをした。
「ん?御台。なにをしておるのじゃ?」
夢の中から家定の意識が戻ってきた。
「今宵は、、、わたくしから上様に・・・」
篤姫が、恥ずかしそうに言うと、家定は篤姫をきつく抱きしめた。
「御台・・」そのとき、横向きに寝ていたはずの家定は、
くるりと向きを変え、篤姫を上にした。
「そちの好きにしてよいぞ」家定がそういうと、篤姫の頬は赤く色づいた。
ーーーーーーーーーーー
文章力がなくてスミマセン m(_ _)m が、妄想が止まりません
260 :
次の夜(3):2008/07/18(金) 00:11:15 ID:oVwyEPxM
昨夜、家定にしてもらったように、篤姫は家定に口付けをした。
弾力のある唇、、篤姫はこの唇が好きだった。
口を少し開き、家定の中に舌を這わせると、
家定もまた、篤姫の舌に答えるかのように、2つの舌は絡み合った。
じわっぁ・・・ 篤姫は、自分の中から愛液がしみでてくる感覚がわかった。
大好きな家定との口付けで、すでに濡れてしまった。。。
2人の口付けは激しさをまし、
部屋の中は、荒い息遣いと、ぴちゃぴちゃという音が響いていた。
そのとき、家定の手が篤姫の、桃のようなお尻に触れ、やさしく撫でられた。
「あっ! うえさま」
今宵は、篤姫が家定のことを感じさせたかったのに、これでは反対ではないか。
すでに家定に感じさせられている自分がいた。
すっかり家定にもたれ掛かっていた篤姫は少し身体を起こし、
家定の夜着の袷から、手を差し入れ、家定の乳首にそっと触れた。
「んっ・・みだい・・・」家定の顔がゆがむ。
篤姫は指の腹で、家定の乳首をころがしたり、つまんでみたりした。
家定は、うっとりとした顔で篤姫を見つめている。
「はぁぁっ・・・みだいよ。わしの衣を脱がせてはくれぬか?」
篤姫はゆっくりとうなづき、家定の帯に手がかかった。
シュルッ!
261 :
次の夜(4):2008/07/18(金) 00:24:21 ID:oVwyEPxM
家定の帯はほどかれ、篤姫の白く細い指が家定の
夜着の衣をゆっくりとはがしていく。
「うえさまのお身体、たくましゅうございます。」
そういうと、篤姫は 家定の胸に顔をうづめた。
右の指で、家定の乳首をさすり、
篤姫の唇は、家定の乳首を、パクリとくわえた。
舌をつかって、乳首の感触を味わうように、舌の先で転がした。
「御台、下の方も触ってはくれぬか?」
「うえさま・・・」乳首から唇を離した篤姫は、家定を見上げた。
気づけば、家定のモノは、大きくなり、篤姫のふとももにあたっている。
「うえさま・・・御立派にございます。」
篤姫の顔が、家定の男根に近づいた。
262 :
次の夜(5):2008/07/18(金) 00:42:27 ID:oVwyEPxM
これが、昨夜、わたくしの中に入ってきたモノ。。
篤姫は、初めて男性のそれを見た。
ますます、家定のそれは、大きく硬くなっていく。
篤姫は、すごい!と思いながらも、どうしていいか分からなかった。
が、とりあえず、手でやさしく、家定自身に触れてみた。
右手で棒を、左手では、その下にある袋なようなものをそっと手の中に含んでみた。
家定から、吐息がもれる。
「んっぁ・・・みだい、きもちよいぞ・・・」
「うえさま、わたくし、どうしてよいか・・・わからなくて・・・」
篤姫は甘い声で、家定に問いかけた。
「ではな、御台、わし自身のそれを、口の中に含んではくれぬか?」
「はい・・」篤姫はいうとおりに、家定を口の中にいれた。
「うっっっ、みだい・・・」
家定は篤姫の口の中で、ますます、大きくなっていった。
篤姫も、自分の秘所から愛液が ドクンと出てくる感覚がわかった。
家定は篤姫の口の中で悶えていた。が、篤姫に触れたいという思いがわいてきた。
「御台よ、次はそちの番ぞ。」
そういうと、両手で篤姫の頭を挟み、自分自身から引き抜いた。
263 :
次の夜(6):2008/07/18(金) 01:03:32 ID:oVwyEPxM
篤姫の顔を、家定の顔の位置と合わせると、
ぎゅっと 篤姫を抱きしめた。
「みだいよ、わしはそちに触れられてよかったぞ、
次は、わしがそちに触れる番じゃ」
そういうと、篤姫の帯に手をかけ、シュルッと帯を解いた。
あっという間に、篤姫の夜着は脱がされ、
2人とも 生まれたままの姿になっている。
「わしはもう、我慢ができぬ」
体制逆転、次は篤姫が家定の下になった。
とすると、家定はすぐに篤姫の 乳房にむしゃぶりついた。
篤姫の割れ目からは、愛液が流れ出している。
乳首に舌を這わせると、家定の手は、篤姫の茂みへ近づいた。
「ぁぁぁん、うえさま・・・」
篤姫から喘ぎ声がでる。
「これから、みだいを きもちようさせてやるからのぉ」
家定はそういうと、指を篤姫の濡れている箇所へ差し入れた。
「はぁぁぁ・・・・うえさま・・」
「御台。。1本では、たりないな、もう1本いれてやろう」
篤姫の割れ目に、家定の指が2本いれられた。
篤姫の背は、そりかえり、胸がツンと突き出される。
家定の2本の指は、篤姫の中を刺激し、激しく出し入れされている。
「ああああああ・・・・うえ、さ、、ま・・・・・も、う」
2人とも、身体はじっとりとし、汗なのか、愛液なのか、
はたまた、唇の痕か わからなくなるほどに、身体が濡れている。
「御台よ、まだ イクでないぞ、 わしとともに イクのだ」
家定が御台の中から、指を引き抜くと、ドロっと、愛液が流れ出た。
家定の男根は 硬くそそりたち、脈打つように 熱くなっている。
264 :
次の夜(7):2008/07/18(金) 01:28:13 ID:oVwyEPxM
「あつこ」家定は初めて、御台の名前を呼んだ。
「家定様」御台もそれに答えるように、名前を呼んだ。。。。
「あつこ、 わしを そなたの中へ入れてもよいか?」
「はい。わたくしも家定さまが欲しゅうございます」
「そうか・・・」
家定は、篤姫の腰に手を掛け、
自分の男根をゆっくりと御台の割れ目へあてがった。
「んんっぁ! いぁ!」
まだ2度目では、篤姫は痛がるのか? 一瞬身体が硬直した。
「みだい、、、痛むか?」「いいえ、うえさま大丈夫にございます」
やさしく言葉がかわされる。
そうしている間にも家定は、根元まで篤姫の中に入っていった。
「あつこよ、全部 はいったぞ。そちの中は、温かくて気持ちがいいのう」
「家定様のも、とても熱いです。私の中がいっぱいです。」
「少し動いてもよいか?」「は・・・い・・・」
家定は、篤姫を きつく抱きしめ、腰を激しく動かした。
「ぁぁぁぁ う え さ ま。 んん 苦しゅうございます」
「そちの中は、とても締め付ける。 いきそうじゃ」
激しい吐息と、いやらしい水音が 部屋の中に響き渡る。
篤姫の痛みが快感に変わってきた頃
「はあぁん・・・ うえさま わたくしも もう・・・・」
「そうか、では 一緒に はてようぞ」
「篤子 あつこ よ・・・・」「いえ さ だ さま・・・・・」
篤姫の中に 熱いものが流れ出た。。。
「うえさま このまま ひとつになって いとうございます」
「みだい わしもじゃ」
二人は 熱い口付けを交わした。
家定自身を篤姫の中から引き抜くと、トロッと液体が流れ出た。。。
家定は篤姫に夜着を着せ、自分も羽織、そのまま抱き合って眠りに落ちた・・・・
ーーーーーーーーーー
読みにくい文章でしたが、お付き合いいただき、ありがとうございました。
>>258さま
乙であります!攻め篤(・∀・)ニヤニヤ
神職人さまたちの手前申し訳ないのですが、ちゃちい自作小説投下します
・小説書き初心者
・家定×篤姫
・厨二病設定(本編先取り自分設定)
・エロなし
よろしかったら読んでください><
明治に入り、天障院篤姫が亡くなる時に上様が迎えに来る話です
明治十六年十一月、天障院篤姫は重い病に臥せっていた。
眠りから目覚め、周りを見渡した。どうやら今はみな寝静まっている頃合らしい。
かつての御台所も、今はひっそりと、ただ一人で質素な部屋で死を待っている。
篤姫は天井を見上げ、今までの自身の生涯を思い返した。
薩摩での、幼馴染や家族との暖かな日々。薩摩を離れた日のこと。
徳川に輿入れした日、そして家定と出会った日のこと。
いや、あれは“出会った”というより“出くわした”という感じであった。
彼女は思い出してうっすらと微笑みを浮かべる。
彼女は幕末の大奥を統制し、江戸城の無血開城に至る際には薩摩に嘆願し、徳川の救済に尽力してきた。
倒幕後、衰退した徳川の家政を切り回し、十六代を継ぐ事になろう家達の養育につくしてきた。
家定の遺言通り、ただひたすらに“徳川という家族”を守り続けてきた。故郷薩摩と敵対しようとも。
胸元に手を入れ、巾着袋を取り出す。
巾着からは生まれた時に斉彬から授かったボロボロのお守りと、黒く輝き続ける一つの碁石が出てきた。
お守りを左手に握り締め、右手で碁石を掲げた。
この二つの存在が今まで自身を支えてきた。
父の「信じる道をいけ」という言葉と、今は亡き家定公の妻という証が、徳川の妻という証が自身を支えてきた。
篤姫の頬に一筋の涙が伝う。
―…徳川宗家をお継ぎになる家達様も無事にイギリス留学から帰国し、立派に勉学に励んでおられる。
徳川は安泰じゃろう。もう私が居なくとも、徳川は続いていくじゃろう。
黒い碁石を眺めかすかに微笑むと、篤姫は瞳を閉じた。
267 :
幸せの結末2:2008/07/18(金) 03:16:51 ID:x5tJlwvJ
しばらくすると頬になにかが触れた。
誰かに撫でられている。優しい男の手だ。
―・・・家達様が見舞いに来てくれたのであろうか?
篤姫は重い瞼を開ける。
月明かりがぼんやりとその人物を照らす。
鶯色の羽織を纏った男の輪郭が浮かび上がった。
「御台」
篤姫は呆然と月が照らし出す人物を見上げていた。
「久しぶりじゃのう」
「あ・・・・」
早く、早く、早く返事をしなければ。
早く返事をしなければ、目の前の幸せな夢が消えてしまうかもしれない。
しかし、体中が震えて震えて仕方なく、篤姫は声を発することが出来なかった。
「これはまたしわくちゃになったものじゃー。やはりそちは面白い顔をしておる。そんな所も含め愛しく思っているがのぅ」
一日も忘れたことのない声。片時も忘れたことのない眼差しが自分を見つめている。
焦がれて焦がれてどうしようもなかった存在が、自分の頬を撫でている。体中から湧き上がる様々な感情に篤姫は押しつぶされてしまいそうだった。ただ、感情の塊が涙となって瞳から零れ落ちた。
「これ泣くな。まったくー、相も変わらず赤子の如き御台じゃなあ」
ケタケタと笑う家定と対象に、篤姫はただひたすら顔をくしゃくしゃにし涙を流し続けた。
涙は次から次へと零れ落ち、頬を撫でる家定の指を濡らしていく。相変わらず体中が感情の波に圧迫され、言葉を発することができない。
268 :
幸せの結末3:2008/07/18(金) 03:17:45 ID:x5tJlwvJ
「そちがいないとつまらぬ。面白くないのじゃ。困ったものじゃ」
家定は微笑みを浮かべ、篤姫の手を取り涙を流す妻に静かに囁きかける。
「わたくしも・・・わたくしも貴方様がいらっしゃらないと、切のうて切のうて、辛うございますっ・・・」
やっと絞りだした言葉を告げる。
「まっこと、わしらはよく似た夫婦じゃのぅ」
「はい・・・。」
いつの日か同じようなやり取りをしたことを二人は思い出した。
涙に濡れた瞳で、まっすぐな視線を向けてくる妻に家定は微笑を深くし、見つめ返した。
「よく、徳川を守ってくれたの。もう十分じゃ。さすが我が御台じゃ。あっぱれじゃ」
「うえさまっ・・・うえさまっ・・・」
家定の言葉に篤姫はハッとした。あぁ、やっと、やっと夫が迎いに来てくれたのだ。
「何か褒美をやろう。何がよい?遠慮なく言え」
篤姫は身体を起こし、家定の手を取り凛とした眼差しを向けた。
―・・・そういえばさっきから、身体が軽い。昨日まで身を起こすのも辛かったのに。そうか、自分はもう・・・。
269 :
幸せの結末4:2008/07/18(金) 03:19:20 ID:x5tJlwvJ
「上様、この篤子ただ一つの願いがございます」
「なんじゃ」
「上様の、上様のおそばに居とうございます。これからはずっと、わたくしを上様のおそばに置いてください。
もう二度と離れ離れは嫌でございます。ずっとおそばにっ・・・」
言葉途中で家定の引き寄せられ、腕に閉じ込められた。
「うむ、その願い、しかと聞き入れたぞ」
二十五年間焦がれて焦がれて仕方なかった男が強く強く抱きしめてくる。まるであの最後の夜のように。
でもあの時とは違う。これからはもう離れることはない。家定が死んだ時、
枯れ果てたかと思った涙がとめどなく流れ落ち続ける。篤姫は幸せの絶頂にいた。
「泣くな泣くな。面白い顔が余計面白くなるぞ」
「・・・相変わらず意地がお悪くいらっしゃるのですね」
「共に参ろう、御台」
「・・・・っはい!」
二人は固く抱きしめあった。もう二度と離れ離れはごめんだ。
色を無くした世界など、もうごめんだった。
翌朝、徳川家の女中が安らかな微笑を浮かべ、永遠の眠りについた天障院を見つけた。
天障院の遺体の傍らには黒と白の碁石が一つずつ置かれていた。
慶喜と家達を始め、そのほか徳川に縁ある者たちが、
敬意と感服を抱きこの偉大な女性のために涙を流した。
この女性無くして徳川宗家を守ることは出来なかった。
天障院篤姫は東京都台東区上野の寛永寺に愛する夫・家定の墓と並べて埋葬された。
270 :
幸せの結末5:2008/07/18(金) 03:20:47 ID:x5tJlwvJ
「よかった、ちゃんと隣同士のお墓ですね」
「そうじゃのう。今まで一人で寂しかったのじゃぞ」
「まぁ、上様ったら」
「御台、長い間臥せっておって腹がすいたじゃろう」
「はい、もうお腹がすいてすいて仕方ありませぬ」
「よし、かすていらを作ってやろう!薩摩の芋を練りこんだやつを」
「それは嬉しゅうございます。それからお餅と、お煎餅も食べとうございます」
「ははは、まったく食いしん坊の御台様じゃなぁ。よいよい、焼いてやろう。食べ終わったら五つ並べをするぞ」
「はい!」
「今度こそ負けはせぬぞ」
「そういうお言葉は、もう少し、いやもっともっと強くなってから言われたほうが・・・」
「なにを〜〜〜」
「上様、早うかすてぃらを作ってください。お腹が空いて死んでしまいそうです」
「御台よ、そちはもう死んでおるぞ」
「あら」
極楽浄土では、二人の楽しげな笑い声がいつまでも鳴り響いていた。
終わり
お目汚しすみませんでしたorz
誤字脱字を見つけてもスルーお願いしますorz
>>265さん
素敵なお話をありがとうです。
二人の幸せそうな姿が目に浮かぶ〜!
273 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 10:50:56 ID:qWLGM9y1
本編最終回これでいい(´;∀;`)
だめだまた涙が・・・(´;ω;`)
>>265さま
素敵です!幸せに逝く篤姫に涙…
ドラマでもこんな最終回が見れますように
やっぱ幸せそうな2人はいいなぁ
幸せエロ小説を書いてくださるネ申が光臨なさって
くれるの期待!!!
>>233です。
一応反省はしてみたんだが、
続きを思い付いてしまったので投下する。
輪をかけてバカになってるので要注意。
278 :
続バカ話1:2008/07/18(金) 21:35:52 ID:pF1ojEbL
懐妊疑惑が大奥を揺るがしてから、暫しの時間が経っていた。
一時は騒然としたものだったが、意外なほどにあっさりと終息を迎えたのは、
瀧山と幾島の有能さ故か、はたまた海の向こうからのしぶとい客が齎す激震の所為か。
ともかく、篤姫は平穏に“試食係”を務めていたのである。
この間、事が露見しないよう、家定の腹心の医師が密かに篤姫を診ていた。
だが如何ともし難い「胸焼け」は、医師でもどうにか出来るものではない。
そのつど、家定と篤姫は一芝居打ち続けてきた。
カスティラに始まり、餅に団子に汁粉に豆大福、更には煎餅、おかき、雷お●しと、
家定のお品書きは増える一方である。
「今では上様の御菓子が、奥の者達に大評判でございます」
「まったく予想外じゃ…」
「それが、今朝方も胸が悪ぅなりまして。つい芋羊羹、と…」
「芋羊羹!?」
申し訳なさそうな篤姫の横で、家定は思わず天井を仰いだ。
何気に、家定の腕前は上々だったのである。幾島と瀧山に振舞ってからというもの、
その噂はあっという間に広まり、今では「是非私も」という者達で溢れかえってしまっていた。
「そろそろ儂もネタ切…いや、機は熟したであろう」
家定は決意を示すように、傍らの妻に頷いて見せた。
「明日、奥の主だった者を集めるぞ。いよいよじゃ」
「はい」
279 :
続バカ話2:2008/07/18(金) 21:37:07 ID:pF1ojEbL
★
大事な知らせがある、との呼び出しを受けた者たちは、まんじりともせずに公方の言葉を待っていた。
―お世継ぎをどちらになさるか、お決めになられたに違いない。
誰からともなく流れた予想は、この場の全員の共通認識となりつつあった。
どこからか喉を鳴らす微かな音が響く中、家定は漸く口を開いた。
「皆を集めたのは他でもない、」
「う、う、う、う、う上様ッ!!」
引き攣った声の主は、本寿院その人である。
「ここの所、御台所とこそこそ何やら画策していること、この母は存じておりますぞ!」
瀧山や幾島が思わず伸ばした制止の手も虚しく、ただならぬ形相で生母は篤姫ににじり寄っていく。
「奥の者らをどれだけ上手く騙せても、この私を易々と謀れるとお思いかッ!!」
「は、母上!」
見かねた家定が割って入ろうとした瞬間、
「お義母上様…っ」
篤姫が、固く握り締められわなわなと震える本寿院の手を、しっかりと握った。
「浅はかでございました…。
他でもない、上様をお産みになられた本寿院様。全てお見通しになられて当然にございます」
「……は?」
「思えば早々に、お義母上様にだけはご相談申し上げ、お知恵を頂くのが筋であるところ。
大奥広しと言えど、この身と同じ思いをなされたのは、母となられた本寿院様だだお一人」
感激で目を潤ませる篤姫の言葉に、本寿院を始めとしたその場のほぼ全員が、理解不能に陥っていた。
助けを求めるように、全員の視線が家定に注がれる。
「要するに、御台に子が出来たということじゃ」
今度は口を半開きにした表情が、見事に揃って篤姫に向けられる。
本寿院の手をとったまま、笑みを湛えて何度も頷く篤姫と、彫像のように固まる一同……。
「ぇええええええええええ――!!!!?」
大奥、いや江戸城中に響かんとする、一同の割れんばかりの絶叫が轟いた。
280 :
続バカ話3:2008/07/18(金) 21:38:09 ID:pF1ojEbL
★
耳を塞ぎながら、その叫び声は儂の専売特許じゃと思うのも束の間、
向けられる恐慌の矛先に、家定は思わず後ずさりする。
「で、で、では、お世継ぎの件は!?」
「子が男かどうか判らぬが、一旦棚上げじゃな」
「なんと…」
「そんな…」
「気をしっかりなさいませ、本末転倒ではありませぬか!」
呆然と肩の力を抜かす幾島と本寿院を、一足先に我を取り戻した瀧山が叱咤する。
「宜しいですか、ご懐妊にございますぞ」
その声に、騒然としていた場が、一気に静まり返った。
皆ゆるゆると居住まいを正し、平伏する。
「誠に、おめでとう存じまする―」
「皆、御台をしっかり支えてやってくれ」
満ち足りた表情で微笑む家定と篤姫。
だが、和やかな空気もまさに束の間、どこからともなく啜り泣きが聞こえてきた。
「幾、島?」
「そのような大事、この私にも知らせて下さらなかったなんて…。
姫様にとって、私は所詮そのような存在だったのでございますねッ!?」
「そうではない! 幾島、落ち着け…」
「これが落ち着いていられましょうか! うううう…」
「何というかその、敵を欺くには先ず味方から、と言うではないか」
「敵とは誰のことでございましょう?」
ずい、と本寿院が篤姫に顔を近づける。
「たっ、他意はございません。ものの例えにございます」
疑わしげな眼差しの姑に、篤姫は必死に言葉を続ける。
「身篭った私にとって、この奥で心からお頼りすべきはお義母上様にございます」
「おお、なんと…」
「どうか何卒、この子のためにお心をお砕き下さいませ」
「ええ、ええ。勿論ですとも」
嫁の殊勝な言葉に、本寿院の表情が途端に和らぐ。満面の笑みを浮かべ、
「これからも何なりと、頼って参られよ。
この私が付いておる故、安心して丈夫な御子をお産みなされ」
「お義母上様…!」
281 :
続バカ話4:2008/07/18(金) 21:39:11 ID:pF1ojEbL
★
嫁姑の仲が途端に急展開する一方で、家定は必死に声にならぬ声で妻に助けを求めていた。
「あれ程“子はできぬ”とか“子は作らぬ”とか言っておきながら…」
「お志賀、す、少し冷静に…」
「私は至って冷静にございます」
それでも、じりじりと詰め寄るお志賀の表情には殺気すら感じられる。どう見ても尋常ではない。
思わず目を逸らすと瀧山と目が合って、思わず無言で助けを求めるが、
「私めにはどうすることも」
と、有能な女史はにっこりと微笑んでみせるのみである。その微笑の奥に、
この瀧山までも謀っておいて、などという黒い感情が見え隠れしているのに、今の公方は気付く余裕もない。
「こんなにも上様に尽くして参りましたのに…」
「いやそれは儂とて重々承知し、」
「上様にとって、私はただ都合の良い女…。酷い、あまりに酷うございます…っ」
顔を覆って、さめざめと泣き出すお志賀。
「泣ーくーなーっ」
「上様ァッ」
慌てて宥めにかかろうとするのを、横から迫り来る圧倒的な迫力が阻んだ。
「恐れながら、上様に申し上げまする」
「何じゃ、い、幾島か」
正直助かったと思った瞬間、幾島の形相に家定は事態が好転していないことを悟った。
「…ちっ、邪魔が…」
「何か申したかお志賀?」
「いえ何も。…ううう」
「上様ッ、私の話をお聞きになる気がおありなのですか!?」
「聞いておる! 聞いておるから早う申せ!」
「だいたい上様は、姫様のお体を真剣にお考えでいらっしゃいますか!
姫様ッ、姫様もここにお座りなさいませッ。…いいですか、大体」
小芝居などせずに私にもっと早くお知らせ下されば姫様に滋養のつくお食事をご用意しましたのに云々。
上様上様お子の名前は何と致しましょう男子ならやはり上様の幼少の頃のお名前から一字頂戴して云々。
恐れながら上様「芋羊羹はまだか」と奥の者達が痺れを切らせております云々。
「ええい黙れえええッ収拾がつかぬわァッ!!」
282 :
続バカ話5:2008/07/18(金) 21:40:16 ID:pF1ojEbL
★
絶叫と共に半ば無理矢理に散会させた広間には、ぐったりと脱力しきった家定と篤姫が残っていた。
「まこと、子を持つとは、このように大変なことなのでございますね…」
いや絶対普通はもっと和やかな筈だと思いながら、家定は遠い目で溜息を吐いた。
「御台…この際男でも女でも何でも構わぬから、早う丈夫な子を産んでくれ…!」
こんな筈ではなかったと心底思いながら、家定は篤姫の手を握り締めた。
その後も、本寿院から嫁への過剰な交流は続き、公方は政に忙殺される中で、
菓子作りとお志賀の視線に怯える日々を過ごしていた。
そんな数ヵ月後、大奥の一室から、赤子の鳴き声が高らかに響き渡り――
それがまた平和な大奥を(色んな意味で)盛大に盛り上げることになったとか
ならないとか。
以上・・・・・
上様ごめん。
読んでしまった人にもごめん。
反省はしてry
いつも楽しみにしておりまする〜
どのキャラもぴったりはまって、これぞ職人芸〜〜〜!!
次は命名騒動かなぁ?
内祝いのお菓子をパティシエ家定がこさえたりしてw
パティスリーイエサダきたぁぁぁぁぁ!!!!!
やーんこのシリーズのマジファンですw文章上手すぎ
いいぞーもっとやれー
皆様乙&GJです。
「幸せの結末」読んで泣いちゃったよ。
このスレでは、篤姫と上様がラブラブで幸せでウレシス。
なんというGJ・・・!
まさか篤姫と上様でこんなに萌える日がくるとは思わなかった
神作品ばかりのところ、水をさしてしまうかもしれませんが…
尚五郎×篤姫(尚五郎視点)を初投下します。
時期は「七夕の再会」あたり、エロなし。でも、上様×御台前提だったりする。
本当に尚五郎好きな人は読まない方がいいかも…
ちょっと長いです。
「あなた様をお慕いしております。」
「え……?」
ついに言ってしまった。言うまいと、一生心にしまっておこうと決めていたのに…。
碁盤の上の小さな手に己の手を重ね、握り締めた。
「な、尚五郎さん?」
「好きなのです。ずっと、誰よりも。於一殿…」
今は呼ぶことも許されないその名。口にしただけで胸が締め付けられる。
目を丸くされている於一殿。抱き締めた瞬間、その掌からぽとぽとと碁石が落ちた。この方は抗うこともできずにいた。
289 :
新たな人生1:2008/07/21(月) 00:59:18 ID:8hSx7fJO
ドラマがカワイソ過ぎるので荒唐無稽妄想話を創作しましたw
××なんか無いよ!という突っ込みはご容赦を・・・
表で家定の棺を見たその日から、篤姫は鬱々と涙にくれていた。
食事を取らなくなり、寝込むようになってしまった。
『御台様、水菓子(果物)だけでも・・・』と勧める幾島。
「・・・いらぬ。何もいらぬ・・・このままこうしておれば、そのうち上様の元に・・・
上様・・・上様に早くお会いしたい・・・」
御台所が生きる気力を失った状態を危惧し、滝山に相談する幾島。
“そのようにお嘆きとは・・・失礼ながら意外に存じますが、
でしたら、私が密かに懇意にしております表の役人に、上様が存命中に何か
御台様にお言葉かお品を遺されていないか、内々に聞いてみまする。”
滝山が何か御台の喜ぶものを持ち帰ることを期待する幾島であった。
290 :
289:2008/07/21(月) 01:00:40 ID:8hSx7fJO
スレ回ってなくて寂しくて書きなぐってしまったが
288s登場なのでしばらく身をひそめますw
いつか自分がこの方にふさわしい男になったときには夫婦に…と密かに思っていた。
だが於一殿は、あっという間に手の届かない存在になられてしまった。
そしてこれから他の男の妻となられてしまう於一殿、いや、今は篤姫様か。
そのお相手は、新しい公方様、将軍徳川家定公。
敵うとか、敵わないとか…もう、どうにもならない。
一生の恋も死ぬ気になれば忘れられると思っていた。
だが、いくら忘れようとも、行き場のない想いは己の中で渦巻くばかりであった。
もうすぐこの方は江戸へ行ってしまわれる。
奥に入られたら、この先会うこともかなわないかもしれない。
せめて、一度だけ。
それだけで生きてゆける。
さすれば、主君に、故郷に、国に、この方に、喜んで我が身を捧げよう。
ずーっと妄想してたこと。ただ、徳川の妻の「そちやその子孫を守ってやることができる…」からもしやと思っていたんだが…
設定は二人の最後の夜の前のお渡り。すまぬがエロではないです。
床についた二人。天井を見上げながら家定がポツリと言った。
「中立…のう」
「はい」
「わしはそちにはできまいと言うたが…まぁよく中立を貫いたものよのぉ」
家定の甲高い声が響く。微笑む篤姫。
「思えばそちには世継ぎの件で随分と苦労をかけたの。真っ直ぐなそちのことじゃ。それだけに辛い思いさせてしまった」
「そのようなこと…」
上体を起こし布団へ目を落とす家定。篤姫もすぐに体を起こした。
「そこでじゃ。そちに提案がある」
「提案…でございますか?」
少し驚いたような顔をする篤姫。
「いっそ世継ぎを定めるのをやめようと思う。」
「…え」
顔をしかめる篤姫。その様子を見てニヤリと笑う家定。
「わしは一ツ橋を好かぬ。しかしだからと言って慶福を世継ぎとすれば、薩摩は窮地に追いやられることになるであろう。そちは今となっては徳川の人間じゃが、薩摩が故郷であることに相違ない。そちの悲しむ顔は見とうない」
家定の配慮に感激する篤姫。しかしぱっと明るくなった表情がにわかに曇った。それでは中立をとっている意味がない…上様にお世継ぎを定めていただかねば…
「されど…」
不安げな表情をした篤姫の心のうちを悟ったかのように目を細める家定。
「そちに頼みがある」
今度はなんだろうと困惑した表情の篤姫。
「…はい」
「わしの子を…産んではくれぬか」
「…え」
目を丸くする篤姫。家定の言葉が飲み込めずぽかんとしてしまう。
そんな篤姫の姿を見て微笑む家定。
「わしに男子ができればその男子が世継ぎとなる。さすればわざわざ世継ぎ争いなどする必要はない。それとな」
まだ呆然とした篤姫のひざに手をおき、顔を近付ける家定。
「そちとわしの子を…わしらの子を抱いてみたいのじゃ」
その言葉を聞いて言葉より先に涙がほろほろと流れる篤姫。だんだん真っ赤な可愛らしい口元がゆるんでいく。
「私も…この手に…あなた様と私のお子を抱いてみとうございます」
幸せそうな満面の笑みを浮かべる篤姫。家定は篤姫をそっと抱き寄せた。
「そうか…」
篤姫はただ涙を流すばか り。家定も微笑みながらもその目にどこか寂しさを宿していた…。
それから幾度かお渡りがあり、体調が許す限り家定は子をなそうとした。篤姫も懸命に応えた。
しかし、家定の体調は悪くなるばかりである。たとえお渡りがあっても事がなせないことも少なくなかった。
篤姫にも懐妊の兆しはない。
『御台…あいすまぬ…。わしにはもはや時間がない…。やはり世継ぎを…一ツ橋か紀伊かに定めねばならぬか…』
言葉には出さなくとも家定の想い…無念、篤姫への申し訳ないという想いは篤姫には痛いほど伝わっていた。
いよいよ死期を悟った家定は世継ぎを慶福にさだめることとした…
そしてあの最後の夜を迎える。
こんな経緯が実はあったんじゃないかと妄想。あの「わしのような体の弱い〜」っていうのもそういう意味だったりして…
文章力なくて本当にすまん。読み飛ばしてくれ…
289さん、ごめんなさい!空気読まない、たいした話ではないのに…
とにかく急いで投下します。
於一殿は、なんと柔かいのだろう。
いつもころころ笑い、こちらを驚かすようなことばかりなさっていたこの方を
今は手が届かないこの方を、今、私は抱き締めている。
そのことだけで下の方から熱くなっていくのを感じる。
少し躊躇しながら、顔を近付け、白い首筋にそっと唇を這わす。
「っ……」
頬を染め、目を瞑り、少しびくっと震える於一殿がたまらなく愛しい。
これ以上、自分を抑えることができず、そのまま於一殿を掻き抱き、組み敷いた。
本当に公方様のものになってしまわれるのですか。
私を見つめる黒い眼も、かわいらしい唇も、白い首筋も、か細い手足も、控え目に膨らんだ乳房も…
公方様に慈しまれ、撫でられ、あなたは悦びの声をあげるのだろうか。
私の知らないお姿をお見せするのか。
嫌だ。
そんなこと、耐えられぬ。
あなたは私の於一様だ。
誰にも渡したくない。
「な、尚五郎さん、痛い…腕…」
その声に漸く我にかえった。
思い余って、つい腕を強く掴んでしまったようだ。
「申し訳ありません。」
慌てて放すが、体勢はそのまま。
この方を怯えさせたいわけではない。
だが、離れてしまえば逃げられてしまうかもしれない。
そのまま二度と触れる機会がないかもしれない。
「「……」」
於一殿はしばらく伏し目がちで、何か考えていたようだったが、意を決したようにこちらを見上げた。
「わたくしのこと、そのように思っておられたのですか…」
やはり怒っておられるのか。表情が堅い。
「はい。気付きませんでしたか。」
「ええ。少しも。」
色恋沙汰には本当に鈍い方だ。
「あなたは、私を女だと思っていないものと…」
私のせいであろう。
於一殿にとっての日本一の男になるまでは気付かれぬよう必死であった。
全ては遅すぎた。
296 :
292:2008/07/21(月) 01:33:56 ID:jhg0dT1/
288さん294さん、乱入してすみませんでした。
投稿中には更新されずに気がつかず…失礼しました!
「嬉しい。」
「は?」
我が耳を疑った。
今、何と。
「私も、です。」
下で於一殿がやさしく微笑む。
「私も、あなた様のことが、好き…」
え、えええ!
「まことですか!?」
「ええ。」
信じられない。まさか、この期に及んで、思いが通じるとは。
於一殿は目を閉じた。
これは…よいということなのか。
これから私のすることを全てお許し下さるのか。
私は於一殿に口付けようとした。深く、二人が二度と離れぬように…
だが、急に、目の前に…
何か…ばさばさと…
嗚呼、またしても、私たちは引き離されてしまうのか…
「旦那様。」
「はっ。」
「どうされましたか。」
「ち、ち…近!?」
ここは、小松家の…私は…今のは…夢!?
「こんなところで眠って、お風邪を召されますよ。」
「あ、ああ…」
体が痛い。縁側でおかしな寝方をしてしまったらしい。
「すまない。」
と、近に背を向けたまま言う。何と無く後ろめたい。
「もうすぐ夕餉ですので、いらしてくださいね。」
「ああ。すぐ行く。」
近の足音が遠のいた。大きく息を吐く。変な汗をかいて気持ちが悪い。
何という夢だ。
篤姫様と別れて早数年、あの方はすでに御台所となられたというのに。今更。
まだ未練があるのか。何度も自分に言い聞かせたではないか。
あのとき、気持ちを伝えたところで何も変わらない。
あの方は、すでに御台所への道をまっすぐ進む決意をしておられた。
あの方を連れて逃げることなどできなかった。
そんなこと、あの方も、自分も望んでなどいなかったではないか。
情けない。
だが、夢でもなんでも、元気なあの方にお会いできてよかった。
「まだ、残っている。」
篤姫様のお声、温もりも、香りも、息遣いも。
体がいまだに熱い。
いかん、いかん。
つい破廉恥なことを考えてしまい、頭を振る。
それにしても、最後に目の前を覆ったもの、あれは何だ。何か…獣のような…
「あ。」
肩に何かついていた。
「羽根…?」
そのころ、江戸城大奥では…
「よーし、よし。」
日も暮れかけた中庭の池の畔。一人佇む家定公。
「上様、いかがされましたか?」
家定は含みのある笑みを向けた。
「こやつらに褒美をとらせておるのじゃ。」
「褒美…?」
篤姫は首を傾げた。
家定はそんな妻を愛しそうに見つめ、そっとその小さき手をとる。
「さあ、日も暮れた。中に入ろう。そちの分もあるぞ。」
「夕餉の前でございますよ。」
池には上様お手製かすていらをついばむ家鴨たち。
終りです。
意味不明で、無駄に長い駄文で申し訳ありません。もうちょっと勉強してきます。
お二人の方を待たせてしまいすみませんでした。
続き楽しみにしています。
失礼しましたー。
301 :
新たな人生2:2008/07/21(月) 03:06:09 ID:8hSx7fJO
では289の荒唐無稽創作話の続き投下します。
翌日の夜−
寝所で、かつて家定にもらったネズミの玩具を手に家定に語りかける篤姫。
「上様・・・早う迎えに来て下さりませ・・・ネズミの夫婦は一緒におりますのに・・・」
“・・・御台様。”
「・・・滝山?・・・このような所へ、しかも夜中に1人で参るとは、何事じゃ」
“じ、実は、御台様に重要なお話、と申しますか、ございまして・・・”
「もう重要な話は聞いたではないか。幾島にでも申しておくがよい。」
“いえ、幾島殿にも誰にも、内密の話でして、・・・、あっ・・・”
「?」
何か気配を感じ、滝山の方へ視線を向ける篤姫。
と、そこに・・・
「上様!・・・・・・お会いしとうございました・・・やっと迎えに来て下さったのですね・・・」
【みだい〜久しぶりじゃのぅ〜 なんじゃ、ちと痩せたか?】
「上様・・・相変わらず、そのような申されよう・・・
わたくしがどれだけ寂しく辛かったか、おわかりになりませぬか・・・?」
いつも元気だった御台所の憔悴した様子に、家定も真剣なまなざしを向けた。
【御台よ。正直、そちがそこまでになる程、わしは自分が想われているとも思っていなかった。いや、自信が無かった。
今こうして、この目でみて、間違いなく愛されておったと、確信して、嬉しく思っておるぞ。】
「酷うございます。私はちゃんとお伝え致しました。上様は私の日本一の男であると・・・」
【わかっておる。忘れておらぬ。許せ。】
「・・・はい、とにかく上様がこうして迎えに来て下さったのです。嬉しゅうございます。」
【う〜ん!御台よ。それがのう、迎えに来たことは来たのじゃが、あの世へでは、ないぞ〜?】
「・・・?」
【御台よ、まだ夢を見ていると思っておるか?これは現実ぞ。夢ではないぞ。ほれ、そこに滝山もおる。】
「・・・?」
【実はなぁ、御台よ。それがしが薨去したというのは・・・嘘なのじゃ。】
302 :
新たな人生3:2008/07/21(月) 03:08:02 ID:8hSx7fJO
「!!?」
一瞬、家定が何を言っているのか理解できなかった篤姫だが、その意味を理解し、とっさに家定に抱きついた。
【これこれ〜、どうした、御台よ】
「上様。あたたかい・・・(触れることを確認し、)では上様は生きてらっしゃる・・・?」
“恐れながら御台様、滝山からご説明申し上げまする”
【よい、滝山。そちも今日知ったばかりではないか。わしから話す。】
「上様っ!!いったい・・・」
【すまぬ御台。敵を欺くにはまず味方から、とな・・・そちをも欺くのは心が痛んだのじゃが。
今からとんでもない話をするので、落ち着いて聞くがよいぞ。】
家定の話はにわかには信じられぬ、驚きの連続であった−。
篤姫との最後の夜の翌朝、倒れたこと。
お毒見役が数時間後に死亡したが、家定の食事に間に合わなかったこと。
ただ、昔から毒に慣らされた家定の身体には即効性はなかったこと。
寝込んでいた家定に、内々に紀伊の江戸家老が時期将軍継嗣の挨拶に訪れたこと。
そこで、つい自身の命の危うさと、もっと生きながらえたいと洩らしてしまったこと−
【で、御台よ。わしは、そなたと、新しい人生を生きる道を選んだのじゃ。】
303 :
新たな人生4:2008/07/21(月) 03:11:43 ID:8hSx7fJO
衰弱している家定を哀れに思い、紀伊徳川の江戸家老は妙案を思いついた。
今回、紀伊徳川家の当主がめでたく時期将軍と決まり、
大変誉れな事とはいえ、紀伊徳川家の跡取り問題も発生する。
加えて、現在紀伊徳川家の分家は、かつての3家から2家が疫病で途絶え、1家に減ってしまっている。
そこで亡き先代の、既に出家しているご落胤を還俗させ、分家当主とすることが決まっている。
そのご落胤を、1名を2名にし、分家も2家にするのは、うまくすれば自然なこと・・・。
そのもう1家の当主に、家定を、というのだ。
【紀伊の人間は、わしの顔を知らぬしな。先代に邪険にされた庶子の子、
というわけじゃ。まぁ先代には不名誉なことであるがの〜】
篤姫は、家定が何を言いたいのか、頭がぼんやりして飲みこめていない。
【わからぬか?わしは、分家の人間として、紀伊で生きて行こうと思う。
そなた、ついてきてくれるか?わしの、正室として、な。】
「分家の・・・上様の・・・正室・・・?」
【そうじゃ。もしや、御台所にまでなった身が、分家の正室では不満か?】
その答えが分かっている家定は、いたずらな色を含んだ目をしながら尋ねた。
「つまり、家定公は薨去したと世間を欺き、上様は紀伊に下ると・・・?」
【そういう聞こえの悪い言い方・・・ま、そうじゃ!わはは!】
「上様っっ!!」
【んっ?!御台の怒った声も久々じゃのう!】
一瞬張り上げた声の篤姫も、次には顔を柔らかくさせ、家定の目をひたと見据えてこう言った−
「わたくしは上様の妻にござりまする。分家の妻でも、農民の妻でも、
上様と共に生きてゆけるのであれば、どのような身分になりましても厭いませぬ。
・・・一番・・・辛いのは・・・上様と離れ離れになってしまうこと・・・このような辛い思いは、二度と・・・」
最後は涙をこぼし訴える篤姫の痛いほどの想いに、家定も胸があつくなった。
【とにかく、江戸城内で信じられる者は・・・堀田は・・・あいつはイイ奴じゃが。
頼りないが、堀田以外に真実を話せる者はおらぬしな。
その堀田が、滝山が御台所の衰弱した様子を表に知らせに来たのを耳にしてな。
このままではその、御台がわしの後を追ってしまうのではないかと、言いに来てな。
それで、急いで真実を話しにこうしてやって来たというわけじゃ。】
304 :
新たな人生5:2008/07/21(月) 03:14:41 ID:8hSx7fJO
その後の手筈はこうなっていた。
上様薨去で体調を崩した御台所は、子もおらぬことから、薩摩に返される事に。
帰路、突然具合が悪くなり、近くの紀伊徳川家に寄って養生するも甲斐なく他界。
そこからは、新しくできた分家に入り、分家の人間として生きていく−。
「上様。私は、元々は島津の分家の娘にございます。
分家の人間の生き方なら、十分に承知しております。
今のような窮屈な日々ではなく、外に出ることも、野山を駆ける事も出来るのでございます」
【野山を駆けるのは、そなただからであろう〜?分家の姫といっても、そこまではすまいぞ?笑】
「まっ、上様。でも、おっしゃる通りにございます。紀伊で養生なされば、上様のご健康も回復なされましょう。」
【そうじゃな。わしも丈夫になって、そなたを思いっきり・・・】
「思いっきり?」
【いや。思いっきり、五目並べがしたいの。】
「!楽しみにござりまする!」
【 (楽しみは、他にもあるがの・・・) 】
「何か申されましたか?」
【いや。なんでもない。】
と言うや、家定はあの夜と同じように、篤姫を抱き寄せた。
「上様・・・」
今生でまた家定と触れ合うことができ、喜びの涙が篤姫の頬をつたった。
【 (御台。今はここまでじゃが。そなたを思う存分、抱く日もそう遠くはない。その日が待ち遠しいの・・・)】
「上様?」
【御台よ、薩摩に発つ日までの別れになる。じゃが、信じて待っておれるな?】
305 :
新たな人生6:2008/07/21(月) 03:18:59 ID:8hSx7fJO
その後は堀田−滝山経由で連絡をとりあい、篤姫は憔悴した態度をとり続けた。
家定はお志賀はもとより、生母本寿院にも真実を話さず発つという。
それだけの覚悟なのだ。
ならば、自分も周りの誰にも打ち明けるわけにもいかない。幾島にも。
事実を打ち明けなければ、この先会うことは叶わぬだろう。
だが、自分にとって一番大事なことは、大事な人は、家定なのだということを
身に染みて痛感していた篤姫にとって、迷いはなかった。
後日−
手筈通り江戸城を出る篤姫。
滝山に後を任せ、篤姫そしてひっそりと家定も紀伊へ向かった。
紀伊には新しい夫婦の人生が待っている。
誰にも邪魔されぬ、何にも煩わされない、ただの夫婦としての幸せな人生が待っていた−END
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
紀伊に逃れる話を思いついたが、収束できず最後力尽きたorz
道中エロ考えたが自分エロ書けねーorz
ドラマは切な過ぎるからホンワカエロ書ける神また頼みます!
GJGJGJ!!!!
いいよー面白かったー
307 :
もしものお話(家×篤)5:2008/07/21(月) 17:31:37 ID:JrblHRVz
>>254-
>>257 続き
(5)
「美味じゃ。そちのその想い、しかと受け止めた。」
儂は、再び雛鳥の様に口を開けた。
しかし、一向に儂の口の中に食べ物が入ってこぬ。
側に居る御台を見ると笑いながら涙を流していた。
何故、御台が泣いているのか、今の儂には理解出来なかった。
女子の心は分からぬ。
体が自由に利くのなら、涙を流す御台を抱きしめ、頬に流れる涙を拭ってやる事も出来たのに・・・
今は、思うように体が動かせぬ自分に腹立たしく思った。
許せ!
御台。
もう少し儂が元気になった暁には、涙を流すそちをこの胸に抱き止め慰めてやるからの。
それまで、待っておれ!御台。
「何をしておる、御台。早う、儂の口に入れぬか?」
「申し訳ございませぬ。上様、次は何が宜しゅうございますか?」
手で涙を拭い言う御台。
「何があるのじゃ?儂からは、見えぬ。」
「先程、お食べになられた南瓜の他に小豆、さと芋が入った、汁物にございます。」
「ほう。汁が飲んでみたいの」
「汁でございますか?」
「そうじゃ、汁じゃ」
「汁でございますか?でも、上様?」
「何じゃ」
「汁ですと・・・まだ、熱うございます。」
「そちが・・・その息で冷ませば良いじゃろ?」
「上様」
308 :
もしものお話(家×篤)6:2008/07/21(月) 17:33:07 ID:JrblHRVz
「公方様、それは、いけませぬ」
近くに控えて居た母上が慌てて、それを阻止しようと口を出して来た。
御台は、どうして良いのか分からず戸惑っていた。
「母上、何故いけないのですか?私達は夫婦。何の心配がありましょう。もしや母上、御台が儂に
毒を盛るのでは?と疑っておいでですか?」
御台が儂に毒を盛る?
そんな事、考えもしなかった。
御台は、筋の通った賢き女子。
毒を盛る前に御台は、儂に向かって物申すであろう。
徳川家の人間として生きると儂に誓ったのだ、儂を裏切る様な女子でない。
裏切る様な女子なら、儂は、最初から御台と距離を取り、寵愛などせぬ。
(6)
「しかし、公方様」
尚も又、母上は御台の息がかかった食べ物を儂に食べさせるのをやめさせ様としている。
だが、例え母上とて、儂がこの国の将軍の間は、儂の命令は絶対なのだ。
「母上、心配致しますな。私達は夫婦、一心同体でございます。もし、御台が私を殺す気なら、とっくに
私を殺しているでしょう。何故なら私達は、何度も共に夜を過ごしていますゆえ。」
「公方様」
これで、母上は儂ら夫婦に口出ししまい。
どれだけ、儂が御台を大事に思い、寵愛しているか分かるであろう。
「御台、何をしておる。早くいたせ。」
「はい。上様」
母上と儂の会話を黙って見守っていた御台が驚いた声で答えた。
御台は、匙で汁を救うと可愛らしい口元に持って行くと息を吹きかけ汁が冷めたかどうか、口に付け確認すると
儂に飲ませた。
「上様、熱くありませぬか?」
「うん。丁度良い。美味であるぞ御台。」
汁を口に入れ飲み込んだ瞬間、不思議に儂の体が暖かくなり、生きる源が儂の体に染み込もうとしているのが
分かる。
儂は、生きるぞ!
生きて、御台と共に徳川将軍家を守る。
「御台、もう良い。満腹じゃ。」
「しかし、上様。お口にされたのは、私が小さく切った南瓜一口と汁一口だけでございますよ。もう少し、お食べに
ならなくては、力がつきませぬ。」
御台よ!
そう、心配そうな顔で儂を見るな!
もう、儂は大丈夫だ!
食事と共にそちの儂への愛情も一緒に食したのだ。
それだけで、儂は満腹じゃ。
「何て言う顔をしておるのじゃ!儂は、大丈夫だ。儂の側には、そちと母上が・・・こうしてついておるからの。」
「上様」
「公方様」
「儂は、疲れた。寝る。御台、儂が眠るまで、こうして・・・儂の側に付き、こうして手を握っていてくれぬか?」
「分かりました。上様。私は、何時までも上様のお側におります。ご安心してお休み下さい。」
儂は、御台の手の温もりを感じたまま、久しぶりに安らかな眠り付く事が出来た。
昨日の家茂と篤姫のシーンにちと萌えた
義理の母と息子はなんかいいね
これからに期待
>300
GJ!
他人の夢まで操る上様、さすがww
尚五郎が羽を手にして呆然としとる表情が目に浮かびました
皆様GJGJ!
そんな中、いちゃつく将軍夫婦の電波を受信したので投下。
・上様はご健在です。
・持病も病弱体質も完全に克服されました。
・色んな時代考証は無視して。
・エロシーンばっかりだが、さほどエロくもない。
以上を踏まえて、広大な心で読んで下され。
「ん、はぁっ…」
漆黒に艶めく解れた濡れ髪が、白い寝具に乱れ散っている。
その寝具の絹の色に負けぬ、透けるような白い肌は桜色に上気し、
肢体をなぞる手のひらにしっとりと吸い付いた。
肌を染めるのは、湯上りの火照りだけが故ではない。
「…ゃん、うえさ、ま…ぁ」
手が指が唇が触れ、這い回る度、甘い声が部屋に響き渡る。
いつもの大奥の一室とは違い、広さも天井の高さもない場だが、それが却って嬌声を反響させ―。
「ひぁあんっ」
「どうした、今宵はいつにも増して」
乱れておるではないか。
ニヤリと笑えば、腕の下の妻は羞恥の表情で首を横に振る。その仕草すら、扇情的だった。
男の広い手は染まる頬を包み、もう片方の手は首筋から撫で上げるように黒髪の中に埋められ、
すっかり女の身動きを取れなくしたまま、紅く色づく唇を貪る。
舌や唾液が絡み合う、卑猥な水音すら部屋中に響き渡るようで――。
◇◇◇
将軍としての顔を覗かせ始めた家定の評判は、あっという間に江戸城を飛び出し、
各地の諸侯へと瞬く間に広まった。
人が変ったかのような豹変振りに周囲は驚愕しつつも、執務を的確にこなしていく姿勢に、
次第に賞賛と人望が集まっていったのである。
折も折、徳川幕府が始まって以来の未曾有の危機に、家定はあっという間に激務に飲まれていた。
おちおち奥渡りしている余裕などなく、妻の顔もろくに見れぬ日が続いた。
「上様、」
「何じゃ、聞いておる」
家定は鈍く疼くこめかみに手を当てたまま、堀田の見飽きた困り顔に視線だけ向けた。
「は…恐れながら、ここの所お疲れのご様子」
「大事無い、構うな」
「なれどこの幕府の、いや、国の一大事の今、上様のお体に障りが出ましては」
苛立ちを込めてもう一度口を開こうとするのを、堀田が必死の面持ちで言葉を続けて遮る。
「大奥の…御台所様からも、上様のお体を案じておいでのお言葉を頂戴しておりますれば」
「御台が?」
「はい。政は我々にお任せ戴いて、せめて一日だけでも、お体をゆるりとお休め下さい」
“御台所”の言葉に、今まで無理に押し込めていた思いが顔を覗かせる。
―御台の顔が、見たいのう…
◇◇◇
ぱちぱちと爆ぜる篝火の揺らめく炎が、山吹、朱、紅と色づいた木々を闇夜に浮かび上がらせる。
見事な趣向が凝らされた庭園を前に、篤姫はうっとりと目を細めていた。
市中から幾分離れた閑静な場所に、ひっそりと徳川御用達の湯治場がある。
堀田は疲労の色濃い主のために、この場所と三日の休暇を用意していた。その周到振りと献身さに、
まさか儂を遠ざけて己が羽を伸ばしたいのではあるまいな、と将軍は戯れを口にした。
折角の休息で気疲れしたくないのだろう、家定は共に行きたいと強請る本寿院すら、
「奥を統べる者が居なくなる」と宥めてしまうほどに、この外出に人手を割くのを嫌った。
羨ましげな義母の視線に後ろ髪を引かれつつも、篤姫は家定と共にごく少数の供だけ連れて、
この風光明媚な地へとやってきた。
「本寿院様にも、ご覧いただきとうございますね」
そう言って、庭を眺めていた視線を向けると、家定は眉を顰めて不満そうな表情を見せた。
「何のために、母上を苦労して宥めすかしたと思うておる。
こうして、そなたと二人きりでゆるりと過ごしたいからではないか」
「私と?」
「そなたの傍が一番、気が休まるからのう」
優しく微笑む家定の言葉に、篤姫は嬉しさで胸が熱くなるのを感じた。
激務に追われる中の貴重な時間を無駄にせぬよう、夫の安息のために尽くさねばなるまい。
食後の酒を楽しんでいた家定は、酔いが回らぬうちにと呟いて杯を置いた。
「御台、参るぞ」
「参るとは、どちらに?」
首を傾げると、その顔が可笑しいのか夫は笑い声を上げた。
「ここを何処だと思うておるのじゃ」
「温泉に…ございます」
「だから、湯に浸かりに参るぞと言うておるのじゃ」
ここの露天風呂は格別でのうと続く言葉に、やっと意味するところを悟って、思わず声を上げる。
「わ、私もご一緒するのでございますか」
何をしておる支度じゃ、と楽しげに言って部屋を後にする家定。その後姿を、篤姫は呆然と見送った。
◇◇◇
天を仰げば、降るような満天の星空。浮かぶ月は満月には程遠い三日月だったが、それでも
湯煙の中で濡れたように輝きを増していた。
「本当に、良いお湯でございますね」
「ああ、疲れが溶け出すようじゃ」
星空を見上げたまま溜息と共に返せば、傍らの妻はふんわりと微笑を浮かべた。
「それは良うございました」
「堀田から聞いたぞ。心配を掛けたな」
「暫く、お顔を拝見できなかったものですから…」
家定がこうしてゆっくりと篤姫の顔を見るのは、実にひと月振りといったところだろうか。
気が緩んでしまうのではと、よぎる気持ちを無理に押さえて仕事に没頭していた頃、
妻は健気に自分を想っていたのかと思うと、何とも言えない愛おしさを覚える。
「寂しゅうさせたのう」
「私のことなど、お忘れになられたのかと思うておりました」
行灯の灯りが、口を尖らせて拗ねてみせる横顔を照らしている。
「――それは、済まないことをしたな」
言いしな、湯浴み着を纏った細い肩を引き寄せれば、湯の波打つ音と共に小さな悲鳴が上がる。
「んっ…ふ」
無防備な唇を奪い、舌を絡めとると、力の入っていた肩がゆっくり弛緩していく。
肌に張り付く湯浴み着は、そのたおやかな体の線をくっきりと際立たせた。
湯船の縁に追い詰め、自由を失わせた胸元を強弱をつけて揉めば、その不規則な刺激に体を震わせる。
「ぁ…」
指先を使って、ツンと上向く頂の固さを布地の上から愉しむと、篤姫は身を捩じらせて抗議する。
「お戯れは、いけませぬ。ひ、控えて居る者に、気取られます…っ」
「そうじゃのう、それはまずい」
口ではそう言いながらも、羞恥に掠れた声で窘められて、止める気など起ころうはずもない。
その汗ばむ首筋に、頬に、目元に視線を這わせて、家定はゆっくり囁く。
「だがそれは、そちの“心掛け”次第じゃ」
「あんっ」
二本の指を使って、挟み込むように擦り上げると、開いた口から抑え切れない声が漏れる。
「ほら、そのような声では―」
奥の者に届いてしまうぞ
快感と嬌声を抑えようと歪む表情が、男の中の加虐心を煽るなど、篤姫は知りもしないだろう。
「も、う…」
妻は両腕を家定の首筋に回すと、その肩口に顔を埋めた。
その体の線を、背中からくびれた腹部、腰へと撫で下ろし、湯の中で乱れた足元の合わせ目から
忍ばせた手は、ふっくらとした腿に触れる。
家定の背中に回された篤姫の手が、ぎゅっと握り締められた。
構わず内腿をじっくりと緩慢な動きで撫で上げ、やがて過敏な場所へ辿り着く。
「や、うえ、さま…」
篤姫は必死に嫌々をするように、汗に濡れた額が肩口に擦り付ける。
その息がすっかり上がってしまっているのに気付いて、家定は漸く愛撫の手を止めた。
「このままでは、体が持たぬな」
力の抜けかけた体を湯船から引き上げて、その赤い顔を覗き込みながら、
「おお、茹蛸のようじゃ」
「ひどい…っ」
珍しく声を荒げる元気さを笑って確かめて、家定は頬に張り付いた髪を払ってやる。
「――続きは後じゃ」
少し夜風に当たってから戻るが良いと言い残して、家定は浴場を後にした。
◇◇◇
襖を開けると、支度の整った寝所が現れた。その上座に座していた家定が、微笑を浮かべて手招く。
夫を直視できずに、篤姫は僅かに俯いて近づいた。
「御台、近う」
「…はい」
「顔を見せよ」
顎に指が掛かり、くいと上向かせられ、まともに目が合う。
「上…様」
いつもの穏やかで優しい眼差しとは違う、情欲を色濃く宿した瞳。
胸の奥底に巣食う、淫らな思いを見透かされるようで恐ろしいのに、目を逸らすことが出来ない。
「のう、御台よ。…儂がどれだけ、そなたを想っておったか」
身に纏ったばかりの夜着に、手が掛かる。乾いた音を立てて衣が滑り落ち、背をぞくりとしたものが走る。
「教えてやらねばなるまい」
逆上せてしまう程に与えられた快感は、そう簡単に体から引くものではない。
尖った胸の頂を口に含んで転がされて、篤姫は嬌声を上げて身悶えた。
はしたない事と頭では解っていても、どうしようもなかった。
音を立てて吸い上げられる一方、もう片方は指を使って甚振られる。
「ああん……うえさま、ぁ」
二つの頂を同時に責められた快感のあまり、白い手が敷物をきつく握る。
暫しの間、飽くことなく胸の膨らみを弄んでいた手は、ゆっくりと下りて行き、やがて閉じた膝頭に掛かった。
既に上手く力が入れられなくなってきている足の間に、家定は苦もなくその身を割り入れた。
「嫌ぁ…っ、みないで、くだ、さ…」
弱弱しく悲鳴を上げる篤姫に、家定はニヤリと意地の悪い笑みを零す。
「まだ触れておらぬというに…」
耳許に、吐息と共に甘く痺れさせるような声音で囁かれて、熱を帯びたそこが浅ましくも疼く。
「もう、いやぁ…!」
とろりとした蜜が溢れるそこへ、長い指が差し入られ、ゆっくりと動き出す。
蠢く指の数はすぐに二つに増やされ、いやらしい音と共に出し入れを繰り返し、中を擦り、掻き混ぜる。
「っ、あ……あぁんッ」
知り尽くしていると言わんばかりの、確実に狙いを定めたその動きは、容赦なく篤姫を責め苛んだ。
その責め苦と相反するような優しさで、幾度も幾度も口付けが降る。
やがて家定は、篤姫を淫らに責めた指を音を立てて引き抜いた。
その不意の動きに熱い息を漏らす眼前で、夫はてらてらと光るその指を口に含んだ。
濡れた指を舌でねっとりと根元から舐め上げる様を、見せ付けるように。
「御台の中は、甘いのう」
「――っ!!」
「もっと味わわせよ――」
どうにかなってしまう。身も、心も。
◇◇◇
お止め下さい上様という声も、滴る蜜を直に味わう水音と共に、いつしか濡れた甘い声に変じた。
とろとろと止むことなく蜜を零す秘所は、まるで熟れた果実のように甘く濃厚で、家定を夢中にさせる。
「あっ、ああ…上様…!!」
切迫した声と共に、篤姫が上半身を弓なりに反らした。そろそろ、家定自身も限界が近い。
蜜で濡れた口許を拭うと、快楽の坩堝に耐え切れず潤んだ瞳を覗き込んだ。
「よいか」
「……くださり、ませ」
吐息混じりに呟いて、篤姫は双腕を家定の首に回した。
それが合図かの様に、家定は己の怒張したものを埋め込んだ。
腰を動かす度に響く卑猥な音、荒い息遣い、苦しげに漏れる声が支配する。
淫らな欲望のままに激しく打ち付けて、
身を焼き尽くす愛情のままに、二つの唇を重ね合わせる。
「あ……、うえさま…っ」
「御台…ッ」
数え切れぬほどに互いの名を呼んで、その身を床に浮かせては沈める。
幾度も幾度も、高みに上り詰めては果てを繰り返す。
秋の夜は、まだ長い――。
◇◇◇
飛び込みの休暇を終えた家定と篤姫を出迎えて、瀧山は慌てた。
数日前とは打って変わって、家定がすこぶる元気そうなのは良いが、
傍らの御台所はどう見ても疲弊している。
「御台様、お加減でも…!?」
顔色を変える瀧山の耳元で、篤姫は囁いた。
「堀田殿に伝えよ。上様に決して根を詰めさせてはならぬと」
「…は、しかと承知いたしましたが…」
「良いか、決してじゃ」
その勢いに、瀧山は無言で頷いた。
「これでは私の身がもたぬ…」
「は?」
首を傾げる瀧山に、御台所は弱弱しく微笑んだ。
以上、です。
幾らなんでも体力的にどうなんだとか、
そんな思いがしないでもない。
ごめんなさい。
変態上様にいいようにされる御台・・・ハァハァ(;´д`)
湯治場イイ!!
おお〜、誰か温泉モノ(?)書かないかと思ってました!
上様、むちゃくちゃ元気そうw。大変、結構でございますw。
ちょwwwwwwwこれはwwwwww
ごちそう様でした。
GJGJGJ!!
幸せバカップル・・・最高だ〜〜
幸せそうなカップル、ありがとう
もっと健康で長生きして
あーーんなこともこーーーんなことも
して欲しかったわ
超元気な上様と茹蛸御台様に萌え〜!!
GJにございます。
328 :
1:2008/07/25(金) 02:20:45 ID:V5sYLocp
下らないもの貼り逃げします。
自分が駐屯してる板でよくネタになるものを『篤姫』でTRYしたいと思います。
「もし物語の登場人物が2chネラーだったら」というものです。
キャラ崩壊/バカ話 勘弁を。特に帯刀と滝山ファンの方すみません。
登場人物はIDで考察してね。分かりにくかったらスマソ。
ではネタとして楽しんで下さい。
329 :
2:2008/07/25(金) 02:21:41 ID:V5sYLocp
*** 御台様救出計画スレ1 ***
1:幕末の名無しさん:1858/02/23 07:18:20 ID:ei7056ta
江戸城で不幸せな生活を送っているのに違いない御台様を
薩摩人が協力して救い出しましょう!
2:幕末の名無しさん:1858/02/23 07:19:04 ID:T1ka/kmt
2ゲト
3:幕末の名無しさん:1858/02/23 07:35:39 ID:TAIZOokb
>>1乙華麗!と言いたいところだが需要あんのかこのスレ?
4:幕末の名無しさん:1858/02/23 07:49:52 ID:nr1akrA/
チョ→糞スσよカゝω+ニ"ぉwwwwww
5:幕末の名無しさん:1858/02/23 08:01:07 ID:1a+u/3d1
マジレスすると御台様はめっちゃ幸せ。
だからありがた迷惑だとオモ。いやマジで。
6:幕末の名無しさん:1858/02/23 08:03:13 ID:1esd/kbO
というわけで
――――――――――――――終了――――――――――――――
7:幕末の名無しさん:1858/02/23 08:38:29 ID:ei7056ta
――――――――――――――再開――――――――――――――
勝手に終わらすなゴルァ!!!!!!11111
>>4 薩摩弁でおk
330 :
3:2008/07/25(金) 02:22:26 ID:V5sYLocp
8:幕末の名無しさん:1858/02/23 09:58:19 ID: hooo/tta
で、。。1はナニモノ・
ミダイサマのことよくゴゾンジのヨウスですけど・
9:幕末の名無しさん:1858/02/23 10:19:55 ID:ei7056ta
名前は言えん。スペック置いとく。
・永遠の初恋の君→御台様
・志→日本一の男
それと
>>8よ、アンカーはシフト押しながらだ。半角でな。
はてなもシフト押しながらな。漢字変換は無変換ボタンじゃなく変換ボタンだ。
つーかROMれ。
10:幕末の名無しさん:1858/02/23 10:25:53 ID:1esd/kbO
>>9 御台様が不幸せに違いない根拠kwsk
11:幕末の名無しさん:1858/02/23 10:36:26 ID:ei7056ta
御台様は元は分家の姫という自由なご身分に生まれたお方
しかし御台所という規律厳しいご身分になられ、
身動きとれずにさぞかし息苦しく思ってることでしょう
12:幕末の名無しさん:1858/02/23 10:42:09 ID:1esd/kbO
ふむ。
331 :
4:2008/07/25(金) 02:23:25 ID:V5sYLocp
13:幕末の名無しさん:1858/02/23 10:43:13 ID:ei7056ta
しかも嫁いだ相手は天下に名を轟かす大うつけ将軍!
池沼の妻なんかになって不幸に違いありません。
あの方は『日本一の男』の妻になりたいと仰せであった。
それが名ばかりの『日本一の男』の妻になられて…おいたわしい…。
あぁ、あの御台様が夜な夜なうつけの変なプレイに付き合わされてると思うと
わたしは胸と股間が痛むのです。
あぁ変態将軍め!!!111
14:幕末の名無しさん:1858/02/23 10:46:07 ID:1a+u/3d1
・・・・・・・。
15:幕末の名無しさん:1858/02/23 10:52:09 ID:+kYM//iz
なんぞこいつ\(^p^)/きんもー(^ω^)
プギャーp(^Д^♯)q
16:幕末の名無しさん:1858/02/23 11:12:21 ID:o4g/+uru
>>13 一刻も早く薩摩に連れて帰ってください。
私はもう耐えられませぬ。
17:幕末の名無しさん:1858/02/23 11:13:08 ID:ei7056ta
まさか本人キタコレ!!!!!!!!111111
すぐに救出に参ります!!待っていてください!!!!111
我々の絆はあのお守りが繋いでくれています!!!!!!!111111
18:幕末の名無しさん:1858/02/23 11:35:46 ID:1a+u/3d1
>>16 なりすましuzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!
19:幕末の名無しさん:1858/02/23 11:50:00 ID:1esd/kbO
>>17 ちょ、お守りについてkwsk
332 :
5:2008/07/25(金) 02:24:16 ID:V5sYLocp
20:幕末の名無しさん:1858/02/23 11:57:03 ID: +kYM//iz
マジ語りするとだな。
御台様を江戸城から連れ出すことは無理だ。
まず大奥の警備は半端無い。牢獄レベル。外部からの侵入は核弾頭ミサイルで
木っ端微塵ですよレベル。
それから朝昼は御年寄の幾島が付きっきり。これ半端無いサイボーグ。
というかターミネーター。誰も勝てない。核弾頭ミサイルの上にターミネーターのWコンボですよ。
そして一番悲惨なのは夜だ。公方様は本当に御台様を慈しんでおられる。
毎夜毎夜御台様の元へお渡りし、それはもう激しく愛し合っておられる。
お前らいい加減飽きねーのかよってなくらいにな。
昨晩なんて御台様が四つん這いになり、子猫のように嬉しそうにニャンニャン鳴きながら
布団の上を這いずりまわり、後ろからは公方様がそれはもう獣のように・・・・
この先は言えませぬ。
とりあえず
>>1の言う変態将軍と御台様は相思相愛で、ニャンニャンしまくってますよ。
で、見たところ
>>1は御台様を慕っている様子。
この光景見たら絶対首を吊りたくなるぞmjd。
21:幕末の名無しさん:1858/02/23 12:08:03 ID:o4g/+uru
(#゚д゚)、ペッ 長文氏ね
22:幕末の名無しさん:1858/02/23 12:33:00 ID:ei7056ta
うつだ死のう('A`)
23:幕末の名無しさん:1858/02/23 12:43:18 ID:1a+u/3d1
ていうか、
>>20!!!!!!!111111
お前誰ぇぇぇぇえぇぇぇえぇえぇぇえええええ!!!!!?????
24:幕末の名無しさん:1858/02/23 13:20:56 ID:1esd/kbO
なんかムラムラしてきたのぅ
>>22 今から行く。お守りの詳細ヨロ!
25:幕末の名無しさん:1858/02/25 00:15:19 ID:+a1zOoKB
で、どうすんのこの糞スレ?
26:幕末の名無しさん:1858/02/25 00:38:44 ID:/t1kAkm+
削除要請しておきました。
皆様、どうもご迷惑をおかけしました。本当にすみません。
333 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 02:29:28 ID:V5sYLocp
以上です。逃げます。苦情お手柔らかに。
一応
ei7056ta=尚五郎
T1ka/kmt=お近
TAIZOokb=大久保さん
nr1akrA/=斉彬さま
1a+u/3d1=篤姫
1esd/kbO=公方様
hooo/tta=堀田
+kYM//iz=滝山
o4g/+uru=お志賀
+a1zOoKB=大久保さん
/t1kAkm+=お近
アンカーミスしたorz
24:幕末の名無しさん:1858/02/23 13:20:56 ID:1esd/kbO
なんかムラムラしてきたのぅ
>>23 今から行く。お守りの詳細ヨロ!
これが正しい。
上様、ムラムラして帯刀のとこ行ってどうする。アッー
すみません、切腹します ノシ
すごーい!
ID一覧見て爆笑した。そして感動した。
瀧山GJ!wwww
後からID見直して読み直したら爆笑!!
スレ違い
あんまり馴れ合うのもどうかと思うのですが。
いや、面白かったですよ。
斉彬、女子高生かw
あと、お近さんの静かに2ゲト、らしいね。
339 :
もしものお話(家×篤)7:2008/07/25(金) 12:22:30 ID:eOMcBT8T
>>307 >>308 続きです。
エロなし
(7)
あれから数日。
あれ程重かった儂の体が不思議の様に軽くなった。
自力で起きる事ができなかったが、今は自力で起き上がる事が出来る様になった。
後、少しじゃ。
儂がここまで良くなれたのは、御台のお陰。
日中、殆ど御台は、儂が休む中奥に居て何かと儂の世話を妬いてくれている。
こうして、一日中そちと一緒に居る事は、初めてじゃの。
病に伏せるのも悪くはない。
側で書物を読む御台を儂は見ていた。
「上様、いかがいたしました?」
儂の視線に気づいた御台は微笑み儂を見た。
儂は起き上がろうと体を起こしはじめた。
すると、御台は儂の側に来て、儂の体を支え起き上がるのを手伝ってくれた。
御台は、本当に優しく、気の利いた女子じゃ。
そちが儂の妻でよかった。
儂は、そのまま御台の手首を掴み儂の側に引き寄せた。
「上様」
驚いた表情で儂を見つめる御台。
儂は、御台の右手で御台の頬を包み込む様に沿え親指で唇をなぞった。
「う・・え様。」
そのまま儂は、左腕を御台の腰に腕を回し引き寄せると御台のその薄い唇に唇を重ね口吸いした。
今はただ、御台の唇に儂の唇を重ねるだけ。
唇を離し御台を見ると御台は、顔を真っ赤にしたまま恥らう様に俯いていた。
我らは夫婦。
何を恥らう事がある。
本来なら、儂達は婚儀の夜に全て済ませておかなくてはいけない行為。
何て可愛らしいんだ。
口吸いだけで、そのように真っ赤になっていては、この先、何も進まぬぞ!御台。
御台は、そのまま儂の胸に顔を埋めた。
はぁ〜。
御台よ〜っ、これじゃ〜・・・また、そちに口吸いが出来ぬではないか・・・
御台に聞こえぬ様に儂は、溜息を付いた。
340 :
もしものお話(家×篤)8:2008/07/25(金) 12:23:02 ID:eOMcBT8T
(8)
初めて儂が御台に口吸いをした日から数日が立ち、儂は何も変わらぬ日常生活に戻った。
しかし、床を上げてからの儂は、目が回るほどの忙しさで御台と思う様に過ごせぬ苛立ちを覚えた。
今の儂は、朝、御仏間で御台と顔を合わすのみ。
今日こそは、昼までに奥泊まりを瀧山に申し付けようと思っていたが、家臣達との政務が長引き
結局、申し付ける事が出来なかった。
今宵も御台と過ごせぬかーっ!
半ば諦めていた頃、堀田が話しかけて来た。
「恐れ入ります。公方様」
「何じゃ!」
今は、そちと話とうないわ。
儂が今、話したいのは、御台とじゃ。
「床を上げられてから、御政務続きでお疲れでしょう。今宵は、御政務は、ありませぬ。
今から御台様の所に行かれ、お寛られては、如何でしょうか?」
「何?今宵は、政務がない?何故その様な大事な事をもっと早く申さぬ。」
無意識のうちに儂は、立ち上がり足は、奥へ向いていた。
「申し訳ございませぬ。」
尚も又、堀田は、平伏せ言う。
「公方様」
「何じゃ」
まだ、用があるのか?堀田。
「公方様のお怒りを覚悟で申し上げます。今宵、私から瀧山殿に御台様の所に公方様のお渡りがある事を、
申し上げてしまいました。申し訳ありませぬ。」
堀田!何だ、そんな事か。
そちは、気が利くのーっ。
儂の気持ちがそちにも通じたか・・・
「儂は、怒ったりなどしておらぬ。御台とゆっくり過ごしたいと思っていた所じゃ。堀田、礼を言うぞ!」
「勿体ないお言葉、それと公方様」
「何じゃ。まだあるのか?早う、儂は、御台とゆっくり過ごしたいのじゃ。」
「申し訳ございません。本日の夕餉でございますが、奥にて御台様と本寿院様と共に食せるよう、手配も
整っておりますする。」
「分かった。そちも、もう下がっても良いぞ!」
と言い残し儂は、奥へ向かった。
夕餉も御台と共にかーっ!
母上は余計だが、仕方あるまい。
341 :
もしものお話(家×篤)9:2008/07/25(金) 12:25:05 ID:eOMcBT8T
(9)
一方、新御殿に居る篤姫。
今日も私は居室で一人書物を読んだり、庭に出て上様の事を想い過ごしていた。
政務でお忙しい上様。
お志賀の所にもお渡りがない。
当然、妻たる私の所にも・・・
毎朝、上様のお姿を御仏間でお会いするものの、ゆっくりお話する事も叶わぬもどかしさを胸に押さえ
恋を知った乙女の様に、私は、ただひたすら、上様のお渡りを待つのみ。
上様。
私は、貴方様も妻でございます。
何故、妻たる私が上様に自由にお会いする事が出来ぬのだ・・・
上様に初めて抱きすくめられた橋のふちに肘を置き小川を見ていた。
「御台様、本日、公方様のお渡りがございます。」
初瀬が平伏せし私に伝えて来た。
お渡り。
「そうか・・」
自然と笑みがこぼれ頷いていた。
「また、公方様が御台様を御殿にお呼びする様、申し付かりましたので、御殿の方へ起こし下さいませ。」
と初瀬が言葉を続けた。
「上様が私を呼んでいる?」
「はい。公方様が今宵、御台様と本寿院様と夕餉も楽しみたいと仰っているそうです。」
「上様が・・・そうか・・・上様の所に参る」
私はそのまま上様が居る御殿まで急いだ。
つづく
>>333 こういう原作の世界を壊しすぎたものは
書いて欲しく無いなぁ、あんまり。
ほどほどにね。
厳しい意見もあるけれどこういうのもいいと思うけどなあ
タイトルかコテをつけてもらえば苦手な人はNG出来るし
せっかくのパロ板なんだし色々な話が読みたいよ
>342の言いたいことも分かるけど
原作の世界が壊れる云々なんて言い出したら
キリがないよ ここはパロ板だしね
ノシ
萎縮しないで、どんどん書き込んでくれい
同意。
そんな風に考えたら、ここに書かれてきた作品のほとんどが原作の世界を壊してる事になるよ?
実は家定様は生きてたとか、二人の間に子供が出来たとか。
特殊な作品は一言注意書きをしてくれればそれでいいよ。
駄目ならスルーすればいいしね。
私もあんまり
>>333ネタみたいなのは好きじゃない。
でも、言い出したらキリが無いし、スルーすれば良いと思うよ。
あまりにも板違いすぎるのは注意したほうが良いだろうけど。
作家の皆様、神作品をたくさんありがとう。
一応エロパロ板なので、エロもお願いいたしまする。
でも、ほのぼの幸せそうな上様と篤姫が多いのもウレシス。
>もしものお話(家×篤)
気の利きすぎる堀田GJ!!!
きっと掘田には褒美を取らせたに違いない。
お手製の煮豆とかかすてーりゃとか。
私は
>>328-332大好きだわw
もってやってとお願いしたいくらい。
瀧山はvipperに違いないw GJ!
スルーしやすい気遣いがあればおkでしょ
というわけで天璋院×家茂希望
なんか投下し辛い雰囲気になってない?
読み手も書き手も気配りしながら楽しもうよ。
という訳で職人待ち。
家×篤さまは一段落したのかもね。
あ、未完の方はいたかも。
他のカップリングも読んでみたい気もします…
でも、(話はかわるけど)本編で家茂×和宮のお渡りシーンとかあったら
最初はちょっとつらいかもな〜〜ora
355 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:17:40 ID:OzNVIEwS
俺も天璋院×家茂希望。
それも、和宮降嫁後に不倫と不義の恋に溺れる若き二人…だと最高!
義理の息子により「処女」を奪われる天璋院…。
なんかせっかくスレの雰囲気良かったのに
アフォの身勝手な一言で台無しになったなw
何がスレ違いなんだかwww
誰ももう投下なんざしねぇよw
↑こういう奴が一番痛い。終わったことをいつまでもグチグチと。
しかも
>>328-332がスレ違いなのは事実なんだし。
逆切れすんなよ。
スルースルー
↑廊下をつつつーっとすべり歩きしてる家定が浮かんだ。
エロパロなんだからエロさえあれば良し
エロさえあれば皆幸せ
>>1も書き換えて欲しい
362 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 00:58:11 ID:Y8uDjV88
>>342みたいな勘違いがいるから書き手が減るんだよな
>ほどほどにね。
なーんて偉そうにw
誰もお前のために書いてるんじゃないんだぞ、と
パロ板に来て原作の世界云々なんて馬鹿じゃないの?
読み手の態度が悪いスレは書き手がいなくなり、いずれ衰退してくよ
事実、
>>342のせいで貴重な書き手がひとり減ってしまったしね
>>362 sageも知らないバカが何を言う。
>>342は正論だ。他スレのコピペを貼っただけの人間を書き手とは言わない。
パロディってのは、原作世界を無茶苦茶に歪めていいというものではない。
原作世界を踏襲しつつ話を書くのが書き手としての良心ってものだ。
おまえみたいな新参者がエロパロ全体をダメにしてるって事に気づけ!
荒れている中で敢えて飛び込んでみて
流れを変えられたら
いいなあーなんて。
家篤飽きたと言われても構わない
エロくないと言われても構わない
取り敢えず投下する!
365 :
未明1:2008/07/30(水) 01:53:55 ID:oH7fQANx
道理とか理屈とか感情とか、今まで私が頼りにしてきたものでは、結局どうにもできないのだ。
多分、そういうものを超えてしまっている。
頬に掛かる息の熱さに、思わず顔を伏せてしまう。
まるでその熱が移ってしまったように、顔中が火照りだしていた。
少し上の辺りから、ふふと小さく笑う声が落ちてくる。
――私の好きな、優しく響く声。
口に出したことはないけれど、きっと見透かされている気がする。
言葉も出て来ず、上手く目も合わせられず、どうしていいか判らなくなっていると、
いつもこうして、耳元で私を呼んでくれるのだ。
甘い声音に入り混じる愛おし気な吐息が、残響のように絡みついて、肌が粟立つ。
その痺れにも似た感覚に思わず目を閉じると、瞼に指先がそっと触れた。
滑るように、頬から顎先へなぞられる。
そろりと目を開けると、目を細めて微笑む貴方がいた。
優しい眼差しの中で見え隠れするものに、鼓動が呼応するように跳ね上がる。
指が触れるだけで、その眼差しを受けるだけで、こんなにも身体が心が震えるのに。
視界が僅かに滲む。呼吸すらままならなくなりそうな気がした。
耐えられなくなって、貴方の袖口を握ると、やさしく腕の中に包み込んでくれる。
触れ合う首筋から、胸元から、高鳴りが直に伝わってしまう気がする。
恥ずかしいのに、身を捩ることもできない。
誰かの、否、愛しい人の腕の中が、こんなにも心地良いなんて。
いっそこのままずっと――
不意に腕が解かれて、見詰められて、唇を吸われる。
「愛している」
離れたくない。
貴方となら、夜明けなど来なくて構わない。
366 :
未明2:2008/07/30(水) 01:54:44 ID:oH7fQANx
道理も理屈も感情も、どうでも良いとすら思う。そんなものは役に立たない。
多分、そういうものを超えてしまっている。
直向にこちらを見詰める瞳に、思わず吸い込まれそうになる。
それがふと伏せられたことで、このまま自分がしようとしていた事に気がついた。
恥ずかしそうな仕草、染まる頬と首筋。
いつになっても初々しい反応はそのままだ。
何度となく、こうして夜を過ごしてきたというのに。
その表情がもっと見たくて、あやすように呼ぶのもまた、いつものこと。
待ちきれずに、きゅっと閉じられた瞼に触れる。
指先を頬へ顎先へと滑らせて、そのやわらかな肌の質感を楽しむ。
触れた肌の熱と向けられた双眸に、胸がざわついた。
愛らしい表情が見たかっただけではないのだと、気付かされる。
深い眼差しに、そなたの心に、どこまでも捕われてしまいたいのだと。
潤む瞳と浅い息が、健気さを一層際立てるようだった。
衝動のまま思いをぶつけてしまいそうになるのを、袖口を引かれて留まる。
これでは苛めてしまうようではなかったかと、今更ながらに気がついて、
その分やさしく震える身体を包む。
小さく囁くように、呼ぶ声が聞こえた。
首筋に触れる吐息の熱に、痺れたような感覚が全身を貫く。
さっきから煩いくらいに鳴る心音も、荒れるような胸のうちのざわめきも、
全て聞こえてしまえばいい。包み隠さず、全てを与えたい。
いっそこのままずっと―
しどけない程にとろりとした眼を見詰めて、唇を奪う。
「愛しています」
離したくない。
そなたとなら、夜明けなど来なくて構わない。
以上!
明日も早いからもう寝る!
乙です!
萌えました。
モノローグもいいですねえ。
>>363よりも
>>362の方が正論だし印象も良い件w
どの板にもいるよなー
自分こそ正義だと思いこんでるDQN
毎日投下があったのにパタリと止まったのはどう見ても自分勝手な意見で作品をけなした馬鹿のせい
この板廃れるの早そうだねww
>>364 GJ!!!
こういう落ち着いた文章いいね。
二人に別れがあることを知ってるだけに最後の一行が泣ける…
>>369 いい加減にしたら?
せっかく空気変えようと職人さんが投下してくれたのに何時までも蒸し返すの止めなよ。
あなたが一番痛いように見える。
あなたもあなたのいう「自分こそ正義だと思い込んでるDQN」と同じことしてるよ?
投下があってこそのパロ板
好みじゃないネタはスルーすれば済むこと
以上
これ家篤なの?
最後の1行を除いてどこのスレでも行けそうな文章。
373 :
もしものお話(家×篤)10:2008/07/30(水) 16:50:30 ID:0OcR4bhQ
嫌な流れを断ち切る為、
>>339 >>341 の続きです。
(10)
「失礼致します。」
あの襖の向こうに御台がいる。
随分早く、来たものだ!
儂は、立ち上がり上座に座った。
「入れ」
部屋の襖を開けると御台が入って来ると儂の前に平伏せた。
「上様、お呼びで御座いますが?」
顔を上げた。
久しぶりに聞く御台の声。
聞いているだけで肩に入った力が自然と抜け来るのが分かる。
儂が唯一、心と体が安らげる場所。
それは、御台の側だと言う事が、今はっきり分かった。
顔を上げた御台は、柔らかな笑みを浮かべ微笑んでいた。
「今宵は、もう政務も終わりじゃ!久しぶりにそちと、ゆっくりしたいと思ってのう。御台」
「はい。」
「疲れた。横になる。そちの膝を貸せ」
「はぁ?私の膝にこざいますか?」
目を丸くし表情を固まらせ言う御台が可愛らしい。
そんなに驚く事、ないであろう!
「そうじゃ、そちの膝を儂に貸せと言っておるのじゃ。早よう、近う寄れ。儂は、疲れた」
うつけの振りをしている時の様に儂は、御台に言ってみた。
すると御台は、「はい」と返事をすると、スッと立ち上がり儂の前に座るのを確認すると
儂は、そのまま御台の膝に頭をのせ横たわった。
横たわるとふぁっと御台の甘い香りが儂の鼻をくすぐった。
「上様。」
ますます目を丸くし驚いた表情を浮かべ御台は、儂の名前を呼んだ。
「何、驚いた表情をしておる。我らは夫婦。夫が妻の膝を枕に寝て何がおかし。」
「上様」
「今宵は、朝までそちと一緒に過ごす事が出来るのう?」
「はい。上様。私は、嬉しゆうございます。」
「儂もじゃ、御台」
そのまま儂は、御台の膝に頭をのせ横たわったまま他愛もない会話を楽しんでいると
いつの間にか儂は、御台の膝の上で眠っていた。
374 :
もしものお話(家×篤)11:2008/07/30(水) 16:52:06 ID:0OcR4bhQ
注)
ここから少しずつエロに入っていきます。
嫌な方は、スルーして下さい。
(11)
あれから儂と御台は、二人で夕餉までのひと時を楽しんだ。
夕餉も夕餉で、時々は母上と御台と共に摂るのも良いが、御台とだったら毎日共に
しても言いと思った。
夕餉の後、儂は一旦、中奥に戻り湯浴みをし、寝着きに着替え再び儂は奥へ戻った。
儂が部屋に入ると既に二組の布団が敷かれ、続きとなっている部屋には囲碁が置かれていた。
こうして御台と共に夜を過ごすのも、5つ並べをするのも、二月ぶりだった。
何時もの様に儂が負けた。
「今日は、もう終わりじゃ」
「はい。」
御台は、微笑み返事をすると碁石を片付けはじめた。
儂は、立ち上がり布団が敷かれてある部屋に行った。
何故か今、儂は御台をこの腕に抱きしめたいと言う衝動に駆り立てられていた。
そんな時、囲碁の片付けを済ませた御台がゆっくりと儂に近づいてくる気配が感じた。
気が付くと儂は、御台の手首を掴み抱き寄せ、御台の唇に己の唇を重ねていた。
御台は、目を大きく見開いたまま固まっていたが、儂に身を任せていた。
唇を離すと「上様」と御台は儂を呼んだ。
儂はそのまま、再び御台の可愛らしい唇を奪う様に己の唇を重ね口吸いした。
最初は互いの唇を重ね御台の唇の感触を感じ
己の唇で御台の唇を挟み、舌先で唇をなぞった。
息苦しくなって来たのか、儂の唇から逃れようと薄っすらと口を開けた隙をみはかり
儂は、御台の口内に己の舌を差し入れた。
「うっ」
突然儂の舌が御台の口内に潜入した為、驚いたのか曇った声が儂の口内を通して聞こえて来た。
御台の口内に己の舌を潜入させたのは、今回が初めての事だ。
そのまま儂は、御台の舌を捕らえ己の舌と絡ませた。
先程まで、手でささやかな抵抗を見せていた御台だったが、観念したのか次第に体の力が抜け
崩れ落ちた。
儂は、唇を離し己の腕で御台の体を支え、そのままゆっくり御台を布団に座らせた。
375 :
もしものお話(家×篤)12:2008/07/30(水) 16:53:13 ID:0OcR4bhQ
注)若干エロあり
12)
「上様」
目を潤ませ肩で息を吸う御台。
早急すぎたか?と頭の中で思ったが、既に遅し。
頭の中で考えるより先に儂は、御台を押し倒していた。
「そちが欲しい。」
儂は再び、御台の唇を奪った。
これ程まで、身も心も全て我が物にしたいと思った女人は、初めてだ。
今までこの腕に何度も女人を抱いて来た。
欲望の捌け口として・・・
将軍の義務として・・・
その義務も欲望も何時しか捨て、うつけを装い今まで生きて来た。
だが、儂は御台と出会い、儂の考えが変わった。
人を愛する事を知り
この女人を守りたい
家族を・・・
儂の家族を守りたいと初めて思ったと同時に今まで眠っていた男の欲望も
目覚めて来た。
最初は、母上に早く子を作れと泣きつかれ、渋々、奥へ・・・
御台の元へ参った。
御台と囲碁板を挟み5つ並べをしながら共に語りあっているだけで・・・
もっと御台を知りたい、触れたいと思うようになった。
儂は、角度をかえ貪る様に御台の唇に唇を重ね、御台の生気を吸い上げる様に己の舌を絡め
吸い上げた。
「うっ・・・うっ」と御台はもがき苦しんでいる様子だが、儂は構わず続けた。
唇を重ねるだけの口吸いでさえ御台は、耳たぶまで真っ赤にし固まり恥らっていた。
今は、唇を重ねるどころか・・・儂の舌が御台の舌を捕らえ口内を舐め回し、ているのだ、
初めての経験で混乱しているに違いない。
唇を離すと名残惜しそうに儂と御台の唇と繋がる糸が引き切れた。
「御台」
腕の下にいる御台は、いつも儂に見せる愛くるしい乙女の顔でなく・・・
今だ、見た事がない女の顔になっていた。
続く
376 :
367:2008/07/30(水) 20:34:46 ID:oH7fQANx
>>372 そう来ると思って敢えて冒頭に書いたんだが、
力不足なのは痛感している。
このまま本寿院に花で折檻されてくるわ。
367さん、私は家×篤でイメージできたよ〜
静かだけど、どきどきしたよ〜
公式ガイドの後編のあらすじを今更ながら読んだら、本編とは
ニュアンスが違うところが結構あるんだね。
「徳川の妻」の最後のシーンのところで
”家定は自分の布団に篤姫を誘い”、その顔を忘れまいとでもするように見つめた。
と書いてあったので、ちょっとびっくりした。
未明 作者さま、
グッジョブ ∩ グッジョブヨォォォ!
゚*:。.. _n ( ⌒) ∩__
( l. ∧_∧ /,. /_∧ i ,,E) ..。:*゚
\ \´∀` ) | | ‘∀‘)/ /∧∧
. ..。:*゜ \ ⌒ ) ヽ ,/ (*'∀')b グッジョブゥ
/ / | | (| /´ ゚*:。..
もしものお話 作者さま、
+ + GJです!
∧_∧ + 続き、楽しみにお待ち申し上げておりまする!
(0゚・∀・)
(0゚∪ ∪ + ワクワクテカテカ
と__)__) +
連投スマン
>>378 そうそう!私も、それ読んで、
「上様と篤姫がひとつの布団で抱き合って眠るシーンじゃあるんだ!」とすっごく楽しみにしてたのに、
スルーされたのか編集で切られたのか、無くてガッカリした。
あの二人のそういうシーンが本編であったら萌え死ねた。
>>380 たぶん、ギリギリ原作に忠実であろうとしたんだろうね…
やっぱ「ひとつのお布団」=「夫婦になった」を連想させるから。
でも、私も見たかったな〜〜>ひとつ布団
雑談すみません。
373様、お待ちしております。
382 :
もしものお話(家×篤)13:2008/07/31(木) 19:28:11 ID:J/tbpptQ
>>373 >>375 続き
若干エロあり
(13)
「上様」
儂は、再び御台の唇を塞いだ。
先程以上に荒々しく・・・
そして、空いている片手で夜着の上から御台の胸元に手を沿え撫でた。
初めて触れる御台の胸の膨らみ。
夜着からでも御台の胸の柔らかさが手に伝わって来た。
直に御台の胸の膨らみに触れたく、そのまま儂は、御台の夜着の紐を解いた。
「あっ!いけませぬ」
儂の唇から逃れ御台は、己の手を握った。
そのまま儂は、御台の手を握り布団に手を押さえ付け御台の耳に息を吹きかけた。
「あっ!」
手に入っていた力が抜け儂は、首筋に唇を這わせ、そのまま一気に夜着の紐を解き
合わせから手を差し入れ直に御台の膨らみに触れた。
直に触れる御台の胸の膨らみ。
カステラの様にふあふあし、心地よい柔らかさだった。
しばらく儂は、御台の首筋に唇を這わせたり、耳に息を吹きかける様に「御台」と囁きかけた
後、耳朶を唇で挟み愛撫した。
「うっ・・・あっ・・いけませぬ」
儂が御台に与える、恐らく初めて感じる感覚に戸惑い愛の歌声を抑えようと手の甲で口を押さえ
込み耐えていた。
儂はそのまま、御台が纏う夜着の合わせを開き胸を露にした。
初めて見る御台の裸体。
蝋燭の炎によって照らし出された白い御台の体は息を呑むほど美しかった。
こんなに美しい女人の裸体を見たのは、初めてだ。
儂は、息を呑んだ。
御台は、恥ずかしいのか両手で胸を隠した。
何故隠す。
こんなに美しい体をしているのに・・・
己が着る着物の帯を解き儂も生まれたままの姿になった。
383 :
もしものお話(家×篤)14:2008/07/31(木) 19:29:09 ID:J/tbpptQ
若干エロあり
(14)
今だ、夜着の袖を通したまま儂の手によって合わせだけを開かれたままの御台。
そのまま儂は、直に御台の素肌に肌を重ねた。
肌を重ねた瞬間、溜息が出るほど心地よく肌を重ねただけで達してしまいそうだった。
今まで何度も女人と肌を重ねたが、この様な経験は初めてだった。
それは、儂が心の底から愛した女子だからなのか・・・
御台の肌は、滑らかで儂の体に吸い付いて来る。
そちのその体は、儂のものじゃ。
誰にも触れさせぬ。
もう、儂以外の男に触れさせる事も許さぬ。
儂は、無我夢中で御台の体に赤い所有の刻印を押しはじめた。
最初は、御台の首筋に舌を這わせ、手始めに鎖骨の窪みに一つ赤い所有の刻印を押す。
己の舌と唇を使い御台の体を味わい、己の手の平で乳房を撫で膨らみを楽しんだ。
御台の乳房は何て柔らかく弾力があり、こうして触っているだけでも飽きぬ。
この乳房も儂のものじゃ
どれ、そろそろそちの乳房の頂上にある蕾を味見してみるか。
少し出した舌先で儂は、乳房の頂上にある蕾を舐めあげた。
「あっ・・・うっ・・・」
すると御台は、一瞬甲高い声を上げたが直ぐに手の甲で口を塞ぎ快楽を絶えている
のが見て分かる。
そのまま乳房の頂上にある蕾を口に含み舌先で蕾の周りをなぞり吸い上げ、もう片方の
手で蕾を摘みあげると御台の体は、弓矢の様に仰け反らせた。
儂は、一気に御台の夜着を脱がせ寝具の脇に投げるとバサっと音を立て畳の上に
落ちた。
そのまま儂は、御台の華奢な体を抱き寄せ抱きしめると激しく唇を奪い、舌を絡ませた。
続き
家持×篤姫に萌える。
政ごとの話を重ねるたびに、聡明で美しい「母」に心引かれていく家持。
そんな「息子」の気持ちに気づいてしまい、徐々に距離をおこうとする天璋院。
しかし、離れれば離れるほど家持の気持ちは抑えようがなくなってしまう。
そしてある夜…。
誰かこんなの書いてくださいませんか?
あ、家茂ね。
すいません。
なんか盛り上がらないなー
それもこれも
>>328-332が下品な作品投下したせいだ。
唯一投下してる「もしものお話」も話おかしいし。
つまんね。
スルースルー
389 :
三橋智樹:2008/08/01(金) 21:40:52 ID:Oz0e/YRn
1862.閏8.1、会津藩主・松平容保(1835.12.29-1893.12.5)は、京都
守護職になっています。京都の治安と公武合体に尽力し、尊皇倒幕派
と対立、"会津戦争"で新政府軍に抗戦した末に降伏しています。
明治維新の敗者であり、篤姫と同い年、歴史小説では、司馬遼太郎著
「王城の護衛者」・星亮一著「松平容保」で主人公になっています。
その他、幕末維新期の人物で篤姫と年齢の近い人物に、
・彰義隊のトップ・天野八郎は篤姫より4才年上
・箱館五稜郭政権のトップ榎本武揚は篤姫より1才年下
・箱館五稜郭政権のメンバー・大鳥圭介は篤姫より2才年上
・新選組副長で箱館政権にも加わった土方歳三は篤姫と同い年
・医師で箱館政権に加わった高松凌雲は篤姫より1才年下
・幕臣で医師の松本良順は篤姫より3才年上
・新選組局長近藤勇は篤姫より1才年上
・江戸幕府最後の将軍徳川慶喜は篤姫より2才年下
・大本教の開祖出口なおは篤姫より1才年下
らがいます。
つまんなーーい
誰かどうにかしてよ
ID:4Db8XSyK、消えろ。
392 :
茂×篤:2008/08/02(土) 00:35:22 ID:2pLqQ+wN
何かどんなもんかなーと思いまして。
タイトルの通り。苦手な人スルーよろ。
■■■
これまで何度も“母上”と呼んできた。
どう頑張っても姉くらいにしか見えぬ姿を目にする度に、
半ば自分に言い聞かせるように言い続けた。
だが初めから無理な話なのだ。
呼べば呼ぶほど、見れば見るほどに、その娘御の様な姿が際立つ。
“母上”などと本気で思えるはずがなかった。
ましてやこんな風に、目の前で無防備に涙を見せられては。
たった今まで、いつもの様に熱心に政の話をしていたのだ。
ふと黙り込んだ矢先、“母上”の瞳が潤み始めた。
何を、誰を思い出しているかなんて、聞かなくても判る。
涙など見たくなかった。誰であろうと何であろうと、
あなたを辛くさせるものは全て消し去りたかった。
“母上”に涙を零させるものは、この自分でありたいとすら思う。
気がつくと、その手を力任せに引いていた。
呆気なく腕の中に収まったあなたが、この身に縋り付く力の強さが、
創り上げてきた“母上”を粉々に壊す。
そうやって人の所為にして、心の中で言い訳をして。
正当化など出来る訳もないのに。
「私が居ります。――あなたが」
歪み切った愛情。汚れた欲望。
感情のままにきつく抱き締めた。
言葉の代わりに唇を重ねた。
この愛しい人を自分は、道連れにするのだろうか。
赦されぬところまで堕ちるのだろうか。
―――。
「今日も良いお天気でございますね」
微笑むあなたを、真っ直ぐ見られない。
「如何なさいました?」
聡いあなたでも、お分かりになりますまい。
あなたの“子”が、どんな形相で飛び起きたかなど。
どんな浅ましい願望を抱いているかなど。
こうですか、わかりません><
つまらん
>392
ありがとー! 萌えました
もしものお話イイ!
続きwktk
想いがかなわないからこその美しさを感じる。
家茂には悪いが、ずっと片思いでいてほしいかもw
よかった、夢オチでw
GJです!美しく切なくて萌えた。
>>392 GJ!
夢オチの正しい使い方って感じでよかった。
>>396 確かにwなんかいい子そうだし、不幸が似合いそうな顔をしてるし
明日もネタバレ観るといいシーンあるんだよね、職人さんたちに
期待してる
もしものお話(・∀・)イイ!!
期待しています
十分エロい。
家茂に本懐を遂げさせてあげて欲しい。
せめて押し倒して、必死に我慢して謝って…とかくらいまでは何とか…。
うん、昨日の本編見たら、あまりに健気で、
1回くらい本懐を遂げさせたくなってしまったw
>>401 押し倒してしまった瞬間、家定が亡霊として現れて・・・とか
お笑いな妄想をしてしまったw
ほんとに昨日の家茂は健気で良かった。
彼女にとってはまさに「希望」なんだねーとウルウル。
和宮が出てきたらどうなるんだろう。
>>403 茂「母上…ッ」
篤「え? あ、やめっ…」
茂「好きなのです…」
定「ちょっと待ったァアア」
茂「え゛、幽霊」
篤「上様あ〜」
茂「ちょ…、成仏してないんですか」
定「当たり前じゃ」
篤「家族を守ると仰られておりましたから」
定「全く、そちからは目が離せぬわ」
茂「……でも所詮幽霊だし、どうせ何も……」
定「呪うぞ」
茂「……ごめんなさい」
こうですね、わかります
>>404 dですw
「呪うぞ」www
もちろん手はうらめしやポーズで。
406 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 14:42:52 ID:2qJfh260
忠剛とお幸のも見たい
>404
ワロタw
そして和んだww
>定「ちょっと待ったァアア」
廊下をツーっと滑ってきた家定が浮かんでしもうた
家茂×御台
帝の御妹君和宮様のご降嫁が決まり、大奥入りも近くなった頃
瀧山が密かに御台所の元を訪れた
「公方様のご婚礼まであとわずかとなりました。
大奥では、ご婚儀を控えた公方様に、お母上様から、夫婦和合のお心得をご伝授なさる習わしがございます
義理の間柄であらせられる御台様には誠に申し上げにくきことなれど、公方様たってのお望みにございます
今宵遅く、公方様お渡りとのこと、よろしくお願い申し上げまする」
さて、夫婦和合の心得とな、ああ、五つ並べのことであろう、公方様もまだまだ子供ということか。
可愛らしいことよのう。
「わかった。楽しみにしておりますと伝えよ」
お小座敷には、上段に、真っ白な夜具が二組、並べられ、下段には碁盤が用意されている。
家定公ご存命のころのように、お付きのものも人払いされていた。
家茂公は、白い夜着に身をつつみ、密かな決意を胸に秘め、奥へ渡った。
「母上様も楽しみにしてくださるとの仰せ。これが最後の機会であろう。今宵こそ、思いを遂げてみせまする」
御台は、家茂の下心など思いもよらず、平伏して迎えた。
GJ!
是非つづきも書いて下さい!
処女を貫かれる瞬間、果たして篤姫は抵抗しているのか、自ら身体をひらいているのか…?
ドキドキ…。
411 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 16:34:46 ID:gkEEHAQT
水を差すかもしれませんが、
本編で和宮が登場したら、ぜひとも「家茂×和宮」SSも見てみたいです
本来801以外OKのはずだけど、圧倒的に「篤姫×家定」が多数ですが…
(もちろんこのカップリングも大好きですよ。家定が死ななかったらネタとか)
本編に家茂夫婦出てきたら、結構賑わうんじゃないだろうか。
この夫婦のシーンでもN〇Kは本気出してきそうな気がしてる。妄想ポイントが沢山あると良いなぁ。
ところで尚近ないのを不思議に思うのは自分だけだろうか?
では、お言葉に甘えて続きを
和宮が嫁いできたら御台の御殿も変わるんでしょうが
細かいところはご容赦くださりませ
「私のようなものでお役にたてますかどうか」
家茂を迎えた御台が柔らかくほほえみながら顔を上げる。
(いつも凛として隙をお見せにならない御台様だが、今宵は白い夜着のなんとまぶしいことか。
淡い紅色の薄化粧、そこはかとなく漂う湯上がりの香り、美しくそろえられた切り髪。
瀧山を丸め込んだ甲斐があった。大奥の総取締役のお役目、終生保証してやらねばなるまい)
「母上様、本日は私の願いをおききくださり、この家茂、天にも昇る心地にございます」
「まあ、何をもったいなきお言葉。(五つ並べでよければ)いくらでもお相手いたしまする。
前の公方様、家定様も(負けずきらいなのか)もう一番、もう一番と夜毎ご所望になりました。
なかなか眠らせてくださらなかったほどにございます。今宵は私も久々に楽しみましょう。
ところで、家茂様は(五つ並べが)お強いのですか」
(何と大胆なお言葉。これは話が早い。家定公といえば、体がお弱く、あちらの方はさっぱりとの噂であったのに。
寝かせぬほどお求めであったとは。夫婦の営みごとはわからぬものじゃ)
「これはこれは。私も家定様に負けぬよう、がんばらねばなりませぬな」
「すぐに上達なさいます。宮様にもお優しくお教えくださいませ」
「もちろんにございます」
高ぶる心を抑えつつ、家茂は、上段へと御台を誘う。
(え?碁盤は下段だけれど。まあよい、何か改まっての挨拶でもあるのであろう)
御台は、何の疑いも抱かず、上段へ上がった。
「御台様・・・」
家茂は、我慢の限界であったのだろう。
ためらうことなく御台を抱き寄せ、覆い被さるように横たえる。
「何をなさいます」
あまりのことにとまどい、精一杯あらがう御台だが、若い家茂の力は強い。
身動きできぬほど押さえつけられ、たちまちのうちに口を吸われ、舌をからめとられる。
夜着のあわせから差し入れられた家茂の手が、そっと御台の胸を包み込む。
「夜毎夢にみておりました。何とお美しい。家定様亡き後、さぞかしお寂しい思いをなさったことでしょう。おいたわしい」
家茂が耳元でささやく。
何もかもが初めての御台にも、これから何が起ころうとしているかくらいは想像できる。
だが、助けを呼ぼうにもお付きの者は人払いされ、御殿に近づくことも許されていない。
何より、公方様と前の御台所の間に何かあったとわかれば大きな騒動を呼ぶ。
ようやく整ったご婚儀にも差し支える。
とても人を呼ぶことなどできぬ。
(いったい私はどうなるのじゃ。この先どうすればよいのじゃ)
416 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 14:26:38 ID:GkCidr0A
家定、幽霊で後半に出演するようだから
幽霊で御台に想いを果たすお話が読んで見たいです。
家茂×御台、続き待ち焦がれておりまする・・・
もしものお話 も好きです!続きまってます〜
GJです!
大人向け作品のスレなだけあって、SSもクオリティ高いですな。
続き!続きは?!
では、再びお言葉に甘えてつづきです
御台が必死で頭を巡らせている間にも、家茂の動きは止まらない。
合わせ目からのぞく御台の白い肌が、家茂をせき立てる。
あらがう手を片身で押え、夜着の紐を解き、はぎ取るように脱がせる。
夢にまで見た御台の裸身。
あらわになったその肌は白く、うっすらと色づいた頂をもつ乳房は固く、幼ささえ思わせる初々しさであった。
背中をはいのぼるような常ならぬ感覚、羞恥、屈辱、様々な思いに耐えながら、御台が声を絞る。
「何故このような・・・。私は家定様の妻にございます。そして貴方様の母にございます」
「ずっとお慕い申しておりました。母上とも姉上とも思おうとしましたが、この思いを止めることはできませぬ。
一度でいい、私のものにしたい。将軍職など失ってもかまいませぬ。私が欲しいのは御台様だけなのです」
御台の脳裏に、やさしかった家定の面影が浮かぶ。
(上様・・・。私も上様からこのように一途に求められたかったのかもしれぬ・・・)
知らず知らずのうちに、御台の目から涙がこぼれていた。
「家定様は、私を慈しんでくださいましたが、私をお求めになられたことはございませんでした。
このようにお求めになられたのは、貴方様が初めてにございます」
「さきほど、何度も何度もご所望になられたとの仰せではございませぬか」
「あれは五つ並べのこと。上様と私は、五つ並べをしながら、いろいろなことを語り合いました。
お優しい方でいらっしゃいました」
(むすめごのような御台様と思うていたが、まさか本当に清らかな乙女であったとは・・・。
決して焦ってはならぬ。たとえ家定公の身代わりでもかまわぬ)
「御台様・・・」
家茂は、やさしく御台の頬をつつみ、涙を吸い取る。
うなじ、鎖骨と舌をすべらせ、そっと胸を含み、ころがす。
陶磁器のような白い肌に手を滑らせ、細い腰に手をまわす。
固く緊張していた御台の体が、次第にほぐれ、薄い紅色に染まっていく。
(なんとお美しい。私が初めて触れるのだ)
家茂は、感動にうちふるえながら、そっと茂みに手を伸ばした。
いいよいいよ〜♪
頑張って最後まで書いて欲しい!!
家茂には想いの全てを篤姫の胎内にぶちまけさせてあげてくれ!
続きキテター!!
おねだりwした甲斐がありましたw
続きまたお早うお願い申しあげまする〜家茂の望み叶えられますように!
寸止めでも良いお。
篤姫の操が家定のために守られるなら、それもそれで萌える。
幼い少年のころから知っていて、弟のように思っていた家茂が、そのような目で自分を見ていたとは。
驚きとまどいながらも、御台は覚悟を決めた。
(一度だけ、一度だけじゃ。公方様となった家茂様に恥をかかせるわけにはゆかぬ。
亡き家定様も必ずやお許しくださるであろう)
気づかぬうちに夜着を脱ぎ捨てた家茂が体を重ね、手と舌で御台の全身を慈しむ。
御台が充分に心を開いたことを感じ取った家茂は、やさしく御台の膝をわり、体をすべりこませ、茂みに舌を這わせた。
えもいわれぬ感覚に体が宙に浮きそうになる。我がものとは思えぬ声が漏れそうになる。
「そのようなところを・・・」
「お声をお聞かせくださいませ。今宵、御台様は私だけのものにございます」
(公方様がいかような振る舞いに及ばれましても、すべてをおまかせになり、決してはしたなき声などあげず・・・。
婚礼前夜の幾島の言葉がよみがえる)
人の体とはかように温かいものか。家定様ともこのようにふれあいたかった・・・。
家定公を思うと、愛しさに涙がこみ上げてくる。
同じく、寸止めでもそのまま行っちゃってもどちらでもイイヨー!
やるやらない以前に切なくてイイ!
「御台様・・・」
家茂が茂みに指を忍ばせた。
充分に潤っているとはいえ、乙女のこと、痛みと快感に眉根を寄せる様は、妖艶でさえある。
(焦ってはならぬ。御台様におつらい思いをさせてはならぬ)
忍ばせた指をそっと動かし、中をほぐす。
御台の痛みが和らぎ、体の力が抜けたのを見て取った家茂は、ずいっと身をすすめた。
身を裂かれるような痛みと違和感に思わず身をよじって逃れようとするが、腰を絡め取られて動くことができない。
少しでも痛みを和らげようと、家茂はやさしく胸をもみしだき、耳をはみ、口を吸う。
「御台様・・・」限界を迎えた家茂は必死の思いで御台から我が身を抜き、思いの全てを放った。
御台は、かすかにほほえみを浮かべ、意識を飛ばした。
御台の身を清め、そっと抱き寄せる。
「上様・・・。いつものように御台とおよびくださいませ」
前の公方様のことであろう。
(御台様はそこまで家定様をお思いであったのか)
「御台・・・」
「うれしゅうございます」
夜はまだまだ長い。
お目汚し、しつれいしました
初めて書いたのですが、疲れるものですね
その4の続き、もう一つパターン考えてあるので
また書けるようなら投下します
中出しされて身ごもってしまう篤姫ってのも萌えます。
さすがに身ごもっちゃうと自ら命を断つかな…それは可哀想だしね。
妊娠に気づいて、家茂への愛に目覚めて産みたくなる篤姫…ってのもいいね。
もうひとつのパターンというのは寸止編かな?
または鬼畜編か淫乱編かな?
どんな内容でも楽しみです。
是非書いて下さい!
初めて書いたの?!GJでした。
続き投下お待ちしてます。
>>404に続く、でも可www
+
433 :
432:2008/08/09(土) 05:54:22 ID:JGZzSRov
途中送信なうえに誤爆しちまいました
申し訳ない
「+」って、
>>432が何を書こうとしていたのか激しく気になる。
今日の放送で不覚にも井伊×篤姫に萌えてしまった
ちょっと上様に祟られてくる
じゃあ遠慮なく
(゚∀゚)<祟るゾ☆
>>435 茶室で睦みあうわけですね
お茶のみならず・・・
今日の回は家茂の御台所の件で激しく拒否するところがツボだった。
尚五郎に想いをはせる部分も捨て難いけど。
>>435 ナカーマ
不意打ちの井伊→篤にじんわり泣きそうになった
静かで切ない大人の愛を見てみたい。いや書きたい…!
上様になら祟られてもいいw
家茂×天璋院よかた
ただ、できれば二人称を変えて欲しいな
母上様or篤姫様と上様or家茂殿で
441 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 00:42:10 ID:QUEn3eCb
ああ天璋院は家茂のことを公方様って呼ぶんだな
>>438 滝山にはツンで拒否したけど、家茂と向かい合った時に
恐る恐るって感じで聞いているのがすごくよかったw
「早く嫁がほしいです」と言われるかちょっと怖かったんだね
家茂は家茂でこの話題はしたくないとばかりに、話しすり替えるし
宮様が来たら来たでラブラブになるんだよね。
444 :
続々バカ話:2008/08/12(火) 20:17:12 ID:wbsLEu3A
毎度毎度の流れぶった切りでご免。
神職人様方の訪れを待つ間に、
>>229-232、
>>278-282の続きです。
相変わらず馬鹿丸出し。
本編設定完全無視なギャグがお嫌いな方はスルーして下され。
おお欠伸じゃ、そうか眠いかと言いながら、不慣れながらも優しく赤子を揺する夫を、
篤姫は幸せに満ちた微笑で見詰める。
「愛いものよ。のう、御台」
「はい、本当に」
誰が子を産むのか判らぬほどの大騒ぎの末に無事誕生した男児に、大奥のみならず江戸城中が喜びに沸いた。
中でも大いに狂喜したのは、夫であり父となった家定――ではなく、その母だったのは言うまでもない。
江戸城中の隅々まで本寿院の高笑いが轟いたとか轟かないとか、そんな伝説が早くも実しやかに
囁かれているくらいだから、その喜びようの激しさは推して知るべしである。
当事者である家定はといえば、誰かと比べれば大人しいものの、妻の無事の出産と血を分けた我が子の誕生を
心の底から喜んでいた。
「さて、名を付けねばならぬのう」
すやすやと寝息をたて始めた赤子を妻にそっと預けて、家定は眉を下げた。
本来ならば疾うに赤子の名を公にしていなければならないというのに、名を記すべき紙は正に白紙のままだ。
「それもこれも…」
徳高いと評判の僧は、御託と共に嫡子に相応しい幼名を並べたてる。堀田はといえば、歴代の徳川宗家から
誉高い武将の幼名まで幅広く列挙した分厚い冊子を、誰も頼んでいないのに得意気に献上してくる。
要するに、候補が多過ぎるのである。
445 :
続々バカ話2:2008/08/12(火) 20:18:33 ID:wbsLEu3A
広間が水を打ったような静けさに包まれる中、家定は自ら「竹千代」の名を掲げて見せた。
悩みに悩んでやっと決めた名を満足気に掲げたのも束の間、見渡せば周囲の空気がどうにもおかしい。
「な、何じゃ、どうした」
「…上様。普通にございます」
皆を代表するように、本寿院がぼそりと呟く。
「ふつう!?」
「しかも若干古いッ」
「古い!? そうきますか母上」
当惑する夫妻にお構いなしで、本寿院は頬に手を当て溜息をつく。
「あれだけ悩んでおいでならば、さぞや創意工夫のこもった御名かと思うておりましたのに」
工夫を凝らしてどうする、という思いを懸命に抑えて、優しい息子は母を見据える。
「子への願いを込めて、この家定と御台所が共に考え、付けた名にございます」
「それは勿論でございましょう」
本寿院は頷いて理解を表してから、ならば尚のこと、と続ける。
「その想いをありったけ込めれば良いではありませんか!」
俄かに興奮し始めた本寿院の姿に、家定と篤姫は思わずゴクリと唾を飲んだ。
「待望の嫡男に対する願いを込めるのに、たった三文字でこと足りるのですか!?
あやかりたい歴代徳川将軍の御名でも何でも、思う存分付ければよろしい」
「お、お義母上様? 思う存分と申されましても」
「まさか延々と繋げていく気では」
「その通りにございます」
446 :
続々バカ話3:2008/08/12(火) 20:20:11 ID:wbsLEu3A
家定が自棄になって冗談で返してみれば、本寿院は大真面目に頷いてくる。
「まあ多少長くなるやも知れませぬが、呼び難いなら略せば良いこと」
「…母上、もう既に仰っている意味が解りませぬ…っ」
完全に言っている事が滅茶苦茶である。幾ら血が繋がっているとはいえ、理解力も限界だ。
何故誰も口を挟まぬと家定は瀧山や幾島を睨むが、二人とも完全に目を逸らしている。
(こんの薄情者めが…ッ)
内心で毒つく家定の目の前に、ぬっと母の顔が大迫力で現れた。
「それだけではございませんよ上様!
てっきり私は、母の名を一文字入れてくれるものとばかりっ」
「それは…」
「流石に…」
遂に絶句した家定と篤姫に、それまで沈黙していた女達の声が一気に押し寄せてくる。
「ですから私も、是非とも『幾』の字をお使い下さいませと姫様に申し上げましたのに!」
「恐れながら私の『瀧』の字もございます」
「それから私の『賀』もございましょう、上様?」
「揃いも揃って面白い事を言う」などとは、真剣そのものの目付きの前ではとても口に出来ない。
この者たちは一体いつからこんなにも勢いづいてしまったのかと、自分達はいつから付いて
いけなくなっただろうかと、若い夫婦は乾いた笑い声を上げて思いを馳せるのであった。
447 :
続々バカ話4:2008/08/12(火) 20:21:47 ID:wbsLEu3A
「厚かましいにも程があるわ……」
どこか遠い目をしたままの家定が零した言葉に、篤姫は溜息で同意を表した。
「儂にはもう無理じゃ。あの者たちをどうにも出来ぬ」
完全に匙を投げる家定に、そんな大奥の頂点に立つ身の篤姫は思わず情けない顔になる。
そんな表情のまま、先刻無理矢理押し付けられた紙の束を持ち上げた。
幾だの瀬だの寿だの、奥の者達の名の一部が無駄に達筆な字で記されている。
「これをどう致しましょう」
横暴極まるとは言え、彼女らが心底子の誕生を喜び、また慈しんでいる気持ちは伝わってくる。
その発露の方法に大いに問題があるだけで、悪気はないのだ。となれば無下に捨て置けとも言い難い。
かと言って、それこそ寿限無のような名など真っ平である。
「例えこの中から二文字ずつ使ったとしても、何人分の名が出来ますことか…」
「……おお。それじゃ」
顔を上げてポンと手を打つ夫に、御台所は意味が掴めず困惑の表情を浮かべた。
そちは流石じゃのう名案ではないか、と嬉々とした声が続く。
「う、上様? 名案とは…」
「今更何をとぼけておる。子が沢山居れば良いと、そういうことではないか」
「………は、はい?」
「そちがそのつもりなら、儂は幾らでも協力を惜しまぬぞ!」
(上様のお考えにも、時々ついていけませぬ……っ)
俄然元気を取り戻した家定が、目を輝かせてにじり寄って来るのを前に、
篤姫は涙目でそんなことを思った。
――そして数刻後。
「上様、無理にございます。この組み合わせでは名前になりませぬ」
「難しいのう…。ところで御台、この『正』の字は誰であろう」
「それは老中の堀田殿にございます」
「奴はもう罷免じゃな」
以上。まさか自分の幼名も…という思いは敢えて黙殺な上様。
馬鹿ばっかりでサーセン。
あと一回投下したら終了ですんで祟らないで下さい。
祟らないでお待ちしてますw。
おバカで元気な上様をまた読めてうれしい。
本編はもうドンドン進んでいるのに、いまだに上様の不在がこたえるので。
元気な家定さまと本寿院さまに会えて嬉しい〜!
今夜ので、家茂と和宮がこれからどう親交を深めていくのか、色々妄想してしまった。
許婚のことを想いながら嫁ぐ和宮…
それを知っていて迎える家茂…
来週も楽しみだ。
452 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 10:12:17 ID:ZNghRloC
家茂×和宮も読みたいな
史実でも仲が良いだけに
家茂×和宮に少し嫉妬してしまう篤姫…もちょっと良くね?
>452
そうなんだ?
勉強不足で知らなんだよ。
てっきり仮面夫婦かとばかり。
>>445 本屋で篤姫の公式ガイド読んでこようか。
亀ですが、447様。
命名騒動のお話書いてくださってありがとうございまする〜〜!
上様、史実とは違って子沢山になりそうな予感w。
>454
原作本のほうは、決して仲は悪くは無いが
特別良くも無かった、ってな印象だったが
家茂と和宮の仲が良かったということを明確に示す史料は無い。
贈り物をして気を遣ったとかは記録として残っているようだが、仲が良いとする
証明にはなりえない。事実、子供もできておらず、家茂の体力を考えると性的交
渉があったかどうかも微妙かもしれない。
動乱の幕末期に将軍となり若くして崩じた青年将軍と政略結婚で泣く泣く幕府に
嫁いだ帝の妹のラブロマンス…後世のイメージ先行のつくりごとでしょうね。
大河ドラマでは演出上初々しいながらもラブラブに描くでしょう。そして家茂死
去で嘆き悲しむ和宮を篤姫が慰める…とかになるんでしょうね。
そこで篤姫と和宮との間に妖しい感情が芽生え…というのもアリかな。
原作だと和宮は孝明帝の位牌だけ持って京都に帰っちゃうんだよね?
家茂の位牌は置いてって。
それで篤姫が憤るんじゃなかったっけ?
放送されたトークショー見ていたら、
家定×篤姫熱が再び急上昇してきた。
その勢いでこのスレ読み返してたら、
盛り上がりすぎて今夜は安眠できそうにない。
あの二人はいいなぁ、やっぱり。
見るの忘れた…スゲーショックorz
>>461ナカーマ
同時刻のBS1のオリンピックが録れてた…スゲーショックorz
えーん、見たいよう
「だからだから、御台……」のとこが見たーい!!
463 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 20:52:05 ID:DbMiYWyk
家茂×和宮が読みたい
来週の放送後には神々が光臨されるであろう。
それまでは待つのじゃ。
465 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 22:41:23 ID:RYUMioN8
和宮が心を開いて家茂に体を預けるのを読みたい!!!
466 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 00:59:37 ID:TIuZW+1E
467 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 13:56:54 ID:Iavn7Mpy
>>461 >>462 8月26日 NHKワールドプレミアム
「篤姫スペシャルトーク〜姫と上様が明かす撮影秘話」
23時00分〜23時25分
468 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 17:32:37 ID:zDM4Y5wx
来週から家茂×和宮も期待できそうですね。
和宮はツンデレ系になるのでしょうか?
昨日の一言を見てもツンツンはしてないと思うなあ
クーデレ?
470 :
461:2008/08/25(月) 19:42:47 ID:VEroaV17
>467
d!d!d!
>>470氏、良かったな。
それにしてもIDが凄い件。
>>467 NHKワールドプレミアムって、日本では見れないの?
ググってもようわからんかった。
473 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 07:51:00 ID:pqiOpUN5
あげ
誰か投下せぬかのう…
篤姫と和宮の実母(若村真由美)のレズが見たい。
母親同士心を通わせあい…。
バカじゃないの?
家定×篤姫が読みたい
478 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 23:24:48 ID:VcN1ZL2D
和宮と家茂 来週から楽しみだね。
家茂×和宮が読みたい
放送後には神々が光臨・・・w+
時は流れて平成…
「のう御台、そちがこちらにきて随分経つが、この辺りも様変わりしたものよのう」
「まことにございますね。面白い建物が次々とできております」
「この間散歩をしているときに良い物を見つけた。これを見よ御代」
「こ、これは…」
「“ばいぶ”というものじゃ。張り型じゃな。“らぶほ”で見つけたのじゃ。
今宵はこれで沢山そちをよくしてみせるぞ」
「上様ったら…///」
481 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 09:44:15 ID:PrGciHme
いよいよ明日は初のお渡り。
結っていた髪を梳かし白絹夜着を纏った宮さんの懐から落ちた光るものは・・・
この流れでいったら変なものしか思い付かないじゃないか
どうしてくれる!
光る”ばいぶ”?
やめれwwwww
485 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 20:01:41 ID:m1VaDpcg
今日の家茂と和宮はエロかったなw
庭田さん×家茂のフラグが立ってた
御所風のアレやコレやをきっちりと将軍さんにもわきまえてもらわんと
しかし、15、6歳の若夫婦が分かり合って一夜を過ごした翌朝、仏間で若い義母と頷き合う。
どうなのよコレ。
つーかさ、普通に考えると義母のいいなりにみえるから、
嫁から見るとちょっとね…と思うシーンだよね。
それだけ天璋院様が偉大なのかも試練けど。
しかし若夫婦はええのお(´ω` )
滝山の本音が可愛かったな
「大御台様はいいわよ、上様がいて!」みたいな
連投スマソ
自分で出来れば良いが文才がないでのう…
誰か家茂×和宮を投下してはくれぬかのう…(´・ω・`)
>489
ああ、いやスマン。
俺はそのシーンにケチを付けたのではなく、さらに妄想ネタが膨らんだといいたかったのだw
493 :
家茂×和宮:2008/09/01(月) 08:45:47 ID:L+9Q/wie
妄想が溢れたので文字にしてみた。時代もの初めてなので変なとこあったら言ってください。
本編よりも三ヶ月後くらい。エロとは言えない微エロ。
<前編>
寝間に行くと、白い夜着に身を包んだ、愛しい妻が待っていた。
嬉しくて、そっと抱き寄せる。
「やっと二人だけになれましたね」
昼の政務の間も折を見ては大奥の彼女の元へ逢いに行くが、周りの公家の方々の視線がどうにも落ち着かない。
だけれどここにいる彼女は、自分だけのもの。夫である自分だけのものだ。
抱き寄せる力を強めると、彼女も白い頬を桃色に染めながら、おずおずと私の背に細い腕をまわしてくれた。
初めて結ばれた夜以降、少なくはない回数夜を共にしてきたのに、いつまでも初々しい妻の仕種が可愛くてならなかった。
髪を撫で、想いのままにくちづける。
「上さん…」
甘い吐息まじりに潤んだ瞳でそのように呼ばれたら、抑えることなど出来るわけないでしょう?
494 :
家茂×和宮:2008/09/01(月) 09:22:05 ID:L+9Q/wie
この二人の互いの呼び方がわからん…
全て妄想なので、来週以降間違いが発覚すると思うが許してくれ。
<中編>
和宮目線
上さんがわたくしの体に触れるたびに、甘い刺激が体中をかけめぐる。
声が抑えられない。
京におるころのわたくしだったら、恥ずかしくて自ら命を絶つに違いないくらいはしたない今の自分。
でも、不思議と嫌ではなかった。
上さんと夫婦になってから、わたくしは変わった。いや、世界が変わった。
あの方と会えない日は、どんなに晴れ渡った日も薄暗く見えるし、あの方に笑顔を向けられたときは、どんなにお天道さんのご機嫌が悪い日でも、わたくしの目には輝いてみえる。
わたくしは夫に、恋、をしていた。
母や、仕えてくれる者たちや、なにより兄を裏切っているような気がして、最初はつらかった。
でも、もう止められない。攘夷などどうでもいい。公武合体など関係ない。ただ、この方のぬくもりをずっと感じていたかった。
「宮…」
わたくしの内部に、この方がいる。愛しい方の体の一部が。昔だったら卒倒しそうなことだけれど、ただただ嬉しくて、愛しくてたまらない。
「つらくはないですか?」「大丈夫です…」
いつもわたくしのことを心配して、慈しんでくださる。優しい方。
そっと彼の首にまわしていた腕を外し、愛しい人の頬を撫ぜてみた。いつも貴方がしてくださるように。
そうしたら、本当にうれしそうに笑うから。心の臓が破裂しそうだったけれど、初めて自分から唇を合わせた。
「宮…!」
瞬間、わたくしの内にあるものが大きくなった気がして、びくりと体が震える。
そんなわたくしを申し訳なさそうに見遣ってから、掠れた声で
「動いても…?」
と貴方はおっしゃる。
その言葉に弱々しくうなづくことしかできないわたくしだけれど。本当は。
もっともっと貴方が欲しい。貴方の全てが。わたくし無しでは生きていられないようにしてしまいたい。
わたくしは、帝の血を引く皇女なのに。そんな浅ましい想いを抱くなんて。
そう自分を咎める声が聞こえるけれど、貴方の律動に身を任せているこのときだけは、ただの女でいさせて。
495 :
家茂×和宮:2008/09/01(月) 10:02:15 ID:L+9Q/wie
<後編>
徐々に動きが激しくなってくる。わたくしを求めてくれていると思うと、なおさら気持ちが高まった。
「宮っ…!」
「っぁ…………!」
一際強く打ち付けられ、体の奥に夫の気が放たれた。
びくびくと震えるわたくしの体を、貴方は荒い息のまま強く抱きしめてくれる。なによりも安心できる、暖かい腕の中。
そっと体を離すと、先程内に放たれたものが股を伝い出てくる。夫は懐紙でそれを拭ってくれた。
さすがに恥ずかしかったけれど、もともと頑強ではないわたくしの体は、先ほどの甘い行為に疲れきっていて指一本動かすのさえ億劫だったので黙ってそれを見守った。
始末を終えたあとご自分とわたくしの夜着を整え、再びわたくしを抱きしめて二人で横になった。
「お体は平気ですか?」
「はい…」
わたくしを労ってくれる貴方の声が聞こえたけれど、わたくしはすでにまどろんでいた。
髪をすいてくださる手が心地良い。
このまま朝など来なければ良いのに。日が昇れば貴方は表へ帰ってしまう。
せめて今だけは、貴方がどこにも行かないようにぎゅっと夫の夜着をにぎりしめながら、わたくしは眠りについた。
抱きしめれば折れてしまいそうなほど細い体。青く光り透き通る白い肌。
自分の欲望をそのままぶつければ本当に壊れてしまうかもしれない。そう分かっていながらも、貴女を前にすると自分を抑えることができない。
情事のあと、疲れきったように眠りに落ちる高貴な妻を見るたびに自責の念に駆られる。しかし、それでも次の夜はまた彼女の体を貪るのだ。
こんな自分は初めてで、戸惑うことばかり。けれど、心地よかった。
彼女はわたしのものだ。わたしが、彼女に囚われているように。
「愛しています…」
眠りの世界に漂う彼女にそっと囁いて、わたしもまた、眠りについた。
<END>
時代もの難しい…けどこの夫婦やっぱり好きだ!
また書きたいと思うんですけど、誰かネタください…家茂×和宮限定で。
ほかの職人さんの家茂と和宮も心待ちにしてます
GJ!
家定×篤姫も好きだが、これもいい!
家茂×和宮も好きになりそうだ。
GJGJ!
ネタと言うほどではないんですけどw
ある日庭を散策していて
「御台はチビで色気がないが将軍のお内証は大人で色気タップリ美人」←江戸の言葉で脳内変換して下さいw
と書かれ捨てられた紙を拾ってしまう和宮
泣き暮らすが優しい家茂が誤解を解く
つまりその紙に書いてあったのは・・・篤子とおしが
498 :
和宮と観行院(と庭田):2008/09/01(月) 17:26:18 ID:L+9Q/wie
>>497のネタいただきます。その前に観行院絡みのネタ二つ思い付いたので落とします。
「公方さま、今宵お渡りにございます」
滝山がそう告げたときの娘の表情を、観行院は驚きをもって見つめていた。
うれしそうな、幸せそうな。愛し、愛されている女の表情だった。
京にいたときから、表情の乏しい子であった。己がそうさせたのか、環境がそうさせたのかはわからないが。
しかし嫌々江戸に嫁ぎいくばくかの時が流れ、娘は変わった。
あの青年を見つめるときの、甘く、優しく、幸せそうな表情ときたら!
「まったく、またお渡りですかいな。少しは宮さんのお体のことも考えてくださらんものかの」
庭田のその声で、はっと意識を戻す。
なおも庭田の言葉は続いた。
「だいたい、宮さんのご意思は無視かいな。東の代官ごときが宮さんを、」
「お止め!」
凜とした声が庭田の言葉を絶った。庭田や他の女官たちは驚きのあまり目を丸くしている。
観行院は、はあっとため息をつきながら、言葉を発した我が娘を見つめた。
「そのようなこと、言うのはお止め。………優しい御方です。」
強い意志を持って女官たちにそう告げる娘の顔を見ながら観行院は改めて、娘は変わった、と感じた。
娘を変えたあの青年が恨ましくもあるし…どこか、礼を言いたい気持ちも、あるのであった。
END
499 :
観行院と家茂:2008/09/01(月) 17:32:28 ID:L+9Q/wie
上の観行院とは全然別の人格だと思ってくださいw
連投すみませんでした。
「宮さんはお着替えの最中でございます」
政務の区切りがついたので妻に会いに行ったら、彼女の母上からそのように言われた。
妻の母……観行院殿。
とりあえず待たせてもらうことにしたが、この沈黙…気まずい。
つんと前を向いてこちらに目もくれない観行院殿とこの沈黙を分かち合うくらいなら、今はこの場にいない庭田殿にぽんぽん嫌味を言われてた方がまだマシなくらいだ。
とにかく話を振ってみる。
「あの…江戸での暮らしにはお慣れになりましたか?」
「ちっとも!食べ物は味が濃くて食べられたものではありませぬし、お江戸の女中のみなさんはとにかく意地が悪うて」
撃沈した…
観行院は観行院で、娘の夫を観察していた。
第十四代将軍、徳川家茂。
娘と同い年のこの若き将軍は、誠実な人柄ではあると思う。目元涼やかで、娘と並ぶと雛人形のようにしっくりくることも認めよう。
夫婦仲も良好なようだ。お渡りは頻繁だし、こうして時間が空けば昼間でも会いに来る。
なにより、娘のあの幸せそうな様子を見ていれば、この青年に母として感謝すべきかもしれない。
けれど、けれど。
かわいい一人娘を取られた気がして面白くない観行院は、自分とのこの空気に青色吐息の娘婿を見て、にんまりと意地の悪い笑みを浮かべるのであった。
END
GJ!
>>498さんとは別だが
>>497さんのでなんか思いついた。
ちょっとお借りします。
夜。
いつものようにお渡りがあった。
和宮は昼間拾った紙を懐に忍ばせて家茂を待っていた。
自分でもどうしてそうしたのかわからない。
あの方は大切にしたいと言ったのに。それなのに―。
和宮は悲しくて仕方なかった。
寝所に入ってきた家茂に頭を下げ、部屋に二人きりになっても和宮は下を向いたままだった。
「どうしたのですか?」
いつもと変わらず優しく問いかける夫に和宮はいたたまれなくなった。
どうか否定してくれますように―。
そんな思いを込めて拾った紙を家茂の前に差し出したのだった。
続きます。
続き。
家茂は妻の懐から出た紙をしげしげと眺めた。
チビで色気のない御台?
大人で色気たっぷりのご内証?
いったいこれはなんだろう?
家茂の頭に「?」が浮かぶ。
「上さんに、そない艶かしいご内証さんがいらしゃいましても構いません。でもこのチビで色気のないはあんまりではありませんか」
すべて吐き出すと和宮は涙を浮かべながら袖で顔を隠した。
思い当たることがないにしても、どうやらこれが妻を塞ぎこませてるらしい。
家茂は妻を鎮めようと言葉を紡ぎ出した。
「宮、私にそのような方はおりません。それに宮はチビではありませんし、その…」
家茂は最後まではっきり言えずに少しだけ頬を染めた。
一方の和宮は、夫から聞きたかった言葉が聞けたことで泣くのを止めた。
でも最後が気になって、「その…」の続きを促すように、潤んだ瞳で和宮は家茂の顔を覗きこんだ。
そんな顔をされた家茂は理性を抑えるのに精一杯で、もちろん答えないわけにもいかず、最後のほうはほとんど聞こえないくらい小さな声で言った。
「その、宮は十分色っぽいです」
言い終えた家茂の顔は真っ赤だった。
和宮の顔もやはり真っ赤だった。
後日。
家茂は件のチビで色気のない御台が天璋院であることを知ったのだった。
以上です。
文章力なくてサーセン\(^o^)/
ロムに戻ります。
神様方、乙です!
ただあれだね、「チビで色気のない御台」=篤姫ってのを書いた女中、
きっと家定に殺されるなw
504 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 18:36:53 ID:PL621rof
今週の篤姫を見て、家茂×和宮並に(もしくはそれ以上に)
天璋院×滝山に萌えた人って結構いたのでは?
次は帯刀×お琴かな…(でもこっちは、マイナーカプになりそう)
>>492 あ、知ってるwww
それとは別として書いてみたけど、後から見たら
誤解される書き方かも…と自己嫌悪
誤解させてスマソン
506 :
家茂側室疑惑 その1:2008/09/01(月) 21:28:22 ID:L+9Q/wie
>>501さんの二人かわいいなw
それに比べるとクソ真面目でつまらないけど、
>>497さんのネタを元にして一つ書きました。
言葉遣いとかいろいろおかしなとこあるけど許してください。
「宮さん、宮さん。どうなさったのです?」
御簾の内に閉じこもり出てこない和宮に、御簾の外側で女官一同は困惑していた。
「どこかお体の具合でも?」
心底心配そうな母の声に胸は痛むが、いまはとても出ていけそうにない。
この、泣き腫らした顔では。
和宮は、そっと、ある一枚の紙切れを取り出した。
朝方、年の近い若い女官たち数人と庭の紅葉を愛でていたときのことだ。
突然強い風が吹き、幾枚かの落ち葉とともにこの紙きれが廊下に運ばれてきた。
「まあ、お江戸というのは落ち葉まで図々しい。宮さんの前で!」
ぶつぶつ文句を言いながら一人の女官が落ち葉を手で払い、この紙切れを拾った。
「なんでございましょ?」
そこは若い娘、好奇心を隠せぬ様子で紙を開き始めたので、はしたない真似は止せと声を出そうと思ったのだが…
彼女の表情を見て言葉を止めた。
「ど、どうなすったの藤子さん?」
思わず別の女官が声をかけるほど、彼女の様子はおかしかった。
眉間にしわを寄せて紙に書かれた文面を読み進めていたかと思うと、顔色が蒼くなったり赤くなったり。
そして、きょとんとしている和宮と目が合うと、おもいっきり顔を逸らした。
「な、なんでもありません!ただの紙切れですわ。
ええ、なにも文など書かれておりませんでした。何も!」
そんな、一目で嘘とわかる嘘をつかんでも…とその場にいた全員が心の中で突っ込んだのは言うまでもない。
「一体なんですの藤子さん。宮さんの前で嘘はあきませんわ。お見せくださいな。」
つと一人の女官が近寄り紙切れを奪った。
藤子が騒ぐのを宥めながら読み進めるうちに…彼女の顔色も藤子と同じような変遷をたどった。
そしてやっぱり、和宮から顔を逸らした。
「一体何ごとや。わたくしの顔に何かついておるか。その紙は何なんや。お見せ。」
渋る二人から半ば強引に紙切れを奪い、読み進める。
そのうちに、血の気が引いてくるのを感じた。
下々の者が読んで楽しむ紙物が、風に乗って大奥までやってきたのであろうか。
そこにはおもしろおかしくこう書かれていた。
「公方様の新しい御台さまは、やんごとなきご身分なれど、体つきは貧弱で、幼女と見紛うほどである。
それに比べ以前より親しんでおられたご側室は、匂いたつ色気とはこのことかというほどの魅力をたたえた方で、公方様もご執心である…」
世界が、色を亡くした気がた。
御簾の外が騒がしくなった。
そして、誰よりも愛しくて、誰よりも憎らしい方の声が聞こえてきた。
「宮!具合がお悪いというのは本当ですか。薬師を呼びますからここをお開けください」
「いやです!上さんとだけはお会いしとうない!放っておいてください!」
しばし絶句した家茂であったが、その声に涙が混じっていることに気がついたのであろう。
「二人だけにしてくれ」と女官たちに告げた。
初めは応じようとしなかった女官たちも、常にない強い調子で将軍に命じられれば従うしかなく、渋々下がっていった。
女官たちが全員下がったのを確認すると、失礼、と声をかけて御簾の中に入った。
まさか無断で入ってくるとは思わなかったのであろう、泣き腫らした目を隠すこともせず和宮は叫んだ。
「ぶ…無礼な!将軍であれば何をしてもよろしいのですか。それが江戸流というものですか」
「こうでもしないと会ってくださらないでしょう。
なぜ泣いていらっしゃるのです?貴女が泣いているとわたしも辛い。」
本当に辛そうな表情をしている夫を見て、和宮はますます悲しくなった。
「ご側室のところに行かれればよろしいやろ…」
「は…?側室…?何をおっしゃっているのです。
わたしの妻は今までもこれからも貴女ただ一人です。
貴女が一番ご存知のはずでしょう」
家茂の大真面目な返答に、和宮の忍耐が切れた。
例の紙切れを家茂に投げ付けながら、泣き叫ぶ。
「わたくしを謀るのもいい加減になさって!
帝に気を遣って黙っていらっしゃったのかもしれませんが、いままでわたくしに偽りを言い続けていたなんてあまりのなさりよう!!」
初めて契りを交わした夜、妻として幸せにするとおっしゃったのは嘘だったのか。
嬉しかったのに。
道具として生きるより他はないと諦めた自分を、大切にするとおっしゃってくださって、何より嬉しかったのに。
こんなに。こんなに。
「こんなにお慕いしてますのに…」
茫然と妻の言葉を聞いていた家茂は、つと投げ付けられた紙に目を落とした。
下世話な内容に眉を寄せつつも、最後まで目を通して息を吐いた。
「宮。誤解です。これはわたしのことではありません。」
「この上まだ偽りを申されるのですか!?
公方さまと呼ばれる方が貴方以外におられますか」
「いらっしゃるのです。ほら、ここをみてご覧なさい。」
家茂の指し示す部分を嫌々読みすすめ…和宮は目を見開いた。
そこには、この話が書かれたと思われる暦と日付が記されていた。
しかしその暦は…四年も前のものだったのである。
「どうして…?」
「これは、亡き家定公の御世に書かれたものなのですよ」
苦笑しながら家茂は説明した。
「つまりここに書かれている御台所とは母上のことなのです。
まあ、どちらにせよ無礼極まりないことですが…
家定公には志賀の方という母上よりも年上の側室がおられたのですよ。
きっとそのことを書いたものでしょう。」
「しかし…しかしほんまに天璋院さんのことやろか?信じられません。
たしかに細身の方ではあるけれど、こないな言われようされるほどではないでしょう」
正直にそう言うと、声を上げて家茂は笑った。
「こういう下々の読み物は、おもしろおかしくするために事を大きく書くのですよ。
けれどそれを責めてはなりません。彼らの数少ない楽しみなのですから。」
そう言うと和宮の手を引き、抱き寄せた。
「宮…わたしをお疑いになったのか?」
その悲しそうな声が、和宮の胸を衝いた。
そうだ、彼を疑った。誠実な彼の愛を疑ったのだ。
枯れたと思った涙がまた頬を流れる。
「ご、ごめんなさい。わたくし…怖かったのです。
だってわたくし…本当にひ弱ですし。
上さんに喜んでいただけるような体でないこと、自分でわかっておりますから。」
「馬鹿なことを…」
和宮の頬を優しく拭い、彼女の瞳を見つめながら言った。
「貴女がわたしにとって至上の女人なのです。
貴女に触れるとき、わたしがどれほどの喜びを感じているか…
どうしてわかってくださらないのですか」
そう言って唇を合わせる。始めは優しく、徐々に激しく、妻の唇を愛撫した。
力の抜けた彼女の体を再び強く抱きしめながら、耳元で囁いた。
「今宵渡ります。わたしがどれだけ貴女に恋焦がれているか、お伝えします」
びくんと体を震わせながら、和宮はそっとうなづいた。
その夜は本当に激しかった。
いつもであれば、和宮の体を気遣い一度で終わらす家茂であったが、その日は何度も何度も和宮を求めた。
和宮は朦朧とした意識の中で彼に揺すられながら、それでも微笑んでいた。
嬉しかった。自分に溺れる家茂が。彼の想いが。
きっと明日自分の腰は立たないだろうけれど、ずっとずっと彼を受け入れていたい…
そう願いながら、和宮は気を飛ばした。
END
長くなってすみません。住人さん方の新たなネタ投下待ってますw
GJ!
和宮がかわいすぐる。
ありがとう萌えたー!
皆さんの書くSS素敵すぎ
GJ(`・ω・´)b
つっこむのもどうでもいいことなんだが、篤姫って大柄なんじゃなかったっけ。
まあまあ、ここはドラマ版のパロということで。
516 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 23:49:48 ID:7ZWNbhxp
みなさんGJGJGJGJ!!!アリガトウ
家茂&和宮 初々しくってかわいくっていいねえ〜
来週からは日々 深まっていく二人の仲楽しみだ。
こちらの投下もよろしく!
517 :
火傷1:2008/09/03(水) 01:32:19 ID:XleUUodK
皆様GJ!GJ!
家茂×宮さんの可愛らしさと初々しさに目覚めました。
そんな中、チビで色気ない人がなんだか不憫だったので、
ちょいと汚名返上編をば。
>>497様のネタ、勝手にお借りしました。
―――――
「―ッ!」
痛みに顔を顰めて、家定は手を引っ込めた。焼けるような痛みとは、まさにこの事だ。
良く晴れてはいても、気温は緩む気配がない。
そんな冬の午後、御台所と政の話に夢中になっている内に、つい手許が疎かになっていた。
うっかりして、手を翳していた火鉢の金網に触れてしまったのだ。
金網が火から遠かったので然程焼けてはおらず、幸い大したことはないものの、赤い痕が
ついた人差し指に、気休めで冷水がわりに息を吹きかける。
「大事ございませんか!?」
まるで大火傷かのような慌てぶりで家定の手をとる御台所に、家定は笑いを洩らした。
「大袈裟じゃのう。大丈夫じゃ、ほら」
痛みはあるが、すぐに引くだろう。
それでもまだ心配そうな顔の妻に、よく見えるように人差し指を出してみせた。
「でも…赤うございます」
「これくらい、」
言い掛けたところへ突然指を咥えられて、家定は思わず焦った。
「み、御台ッ」
「あ…申し訳ございません」
家定が発した声を、違う意味で受け取ったらしい篤姫が、慌てて唇を離す。
「いや、痛くはないのだが…」
「良かった」
安心したように微笑んた篤姫は、こともあろうにもう一度その口に指を含んだ。
引こうにも、手は篤姫にそっと握られていて、家定はより一層うろたえた。
ふっくらとした唇が指を挟み、ひりりと痛む患部に、つるりとした舌が押し当てられる。
皮膚が吸われる感触に、全神経が一点に集まってしまったかのような錯覚を覚える。
舌先が撫でるように動いたかと思うと、次第に絡みつくように蠢いて、味わったことの
ない感覚に、そこだけでなく全身の皮膚が粟立ち始めた。
「も、もう良い」
微かな筈の水音すらも大きく耳に届くようで、家定は堪らずに声を上げる。
そんな声など耳に入っていないのか行為は止むことなく続けられ、やがてそれは火傷の
部位から人差し指全体へと広がって、しゃぶるような有様になっていく。
518 :
火傷2:2008/09/03(水) 01:35:14 ID:XleUUodK
「御台っ」
ちゅ…ちゅぱ…ちゅ…
「んっ…ん」
伏し目がちだった眼差しが、ゆるりと家定に向けられる。
潤んだ瞳と微かに上気した頬、そして濡れた唇。
光射す刻限だからこそ際立つ淫らさと後ろめたさの狭間で、自分の行為にどこか陶酔して
いるように見えるその姿に、我知らず喉が鳴った。
「御台、頼む。もう――」
空いた手で頬を包むと、御台所は擽ったそうに目を細めて唇を離した。
表情を引き締めて、どうしたのだと問い質すつもりだった。たった今まで。
くちゃりと音がして、細い銀糸が引かれ、儚く切れる。
その一瞬の間も待てぬ勢いで、開いたままのその唇に吸い付いた。
塞ぐのと同時に舌を差し入れ口内をまさぐり、舌を合わせる。
胸元に縋る篤姫の手を自由になった手で握ると、指を絡めて応えてくる。
くちゅ、ちゅっ、ぐちゃ…
直に響く水音に、意識が持っていかれそうになる。
「ん、ん…っ」
飲み下しきれない二人分の唾液が口の端から零れ、障子越しに入り込む陽光に微かに光る。
小さく身を震わせる篤姫の手をきつく握ることで、あらぬ方へ向かいそうな意識を留める。
「――ま、上様」
無粋な声を無視できたらどんなにいいか。
「表へお戻りの刻限にございます」
「――。分かって、おる」
真っ赤に頬を染めた篤姫から目を離さずに、障子の向こうに現れた影に返事だけを投げた。
息を弾ませた篤姫の唇は、すっかり紅が剥げかけている。
とろりとして焦点の定まらぬ双眸が、まだ強請っている風にも見えて、家定は苦笑する。
「どうしてくれる」
「え…」
「このままで、表の仕事に身が入ると思うか? ―そちの所為じゃ」
「あ、私…っ!」
初めて我に返って羞恥を覚えたらしく、顔を両手で覆おうとするのを、その手を掴んで
止めた。揺れる瞳を見詰めながら、もう一度唇を奪う。
「ん、はぁ…うえ、さま」
濡れた唇を指先で拭ってやりながら、家定は微笑む。
立ち上がり、障子を開ける手を止めて振り返る。
「今宵は五つ並べなど出来ぬぞ」
惚けたように座り込んだままの篤姫に言い置いて、家定は部屋を後にした。
519 :
火傷3:2008/09/03(水) 01:39:37 ID:XleUUodK
家定が息を飲む気配と同時に、口内に先走りの苦味が広がって、篤姫は目線を上向けた。
苦笑する瞳が嫌がっていないのを確認して、ほっとする。
こんな事は初めてだったから、些細な反応にも過敏になってしまい、その都度顔色を伺う。
頭の片隅にこびりついて離れない艶然とした微笑を、心中で振り払う。
眼差しを合わせたまま咥え直し、根元で輪を作っていた指先を窄めながら上下に動かすと、
家定の表情が歪んだ。
「もう良い、やめよ……っ!」
呻き声を上げて篤姫を引き離した家定は、眉を顰めたまま息を荒げている。
「…御台、そなた…」
「…お嫌なのですね。私ではやはり…」
無理をした果てが、この消えてしまいたい程の恥ずかしさと惨めさだ。
お志賀ならこうはなるまい。大人で器量も良くて、何より女の篤姫自身から見ても
その色香には溜息が出る。いつぞやの、生けた花の花弁を口に含んだ姿が思い浮かぶ。
あのような姿、真似ようとしても所詮は無理なのだ。
「お志賀?」
思わずその名が漏れてしまったらしく、家定が怪訝な顔で繰り返す。
「どうしてお志賀が出てくる? 訳を聞かせよ」
「それは、その…。子供で色気のない御台所に比べて、お志賀の方が大人で…ずっと
色香があると…言われて」
「なっ…! 誰がそのような事を申した?!」
「誰でも良いのです。…私もそう思います故」
「それで昼間からこのような真似を」
溜息と共に、呆れた調子の声が返ってくる。軽蔑した眼差しが怖くて、篤姫は目を逸らした。
「まったくのう。確かにそちより、お志賀の方が良いおなごじゃ」
自覚はしていても、直接言われると胸がきしむ。ましてや、最愛の夫に言われては。
必死に堪えていたものが堰を切って、目の前が滲んだ。
次の瞬間、家定の背後の景色が天井に変わり、背中に寝具の厚みを感じていた。
「きゃっ、うえさ……!」
唇が塞がって、言葉が途切れた。深く激しい口付けは、数刻前の白昼夢のようなひととき
を思い出させる。
520 :
火傷4:2008/09/03(水) 01:43:18 ID:XleUUodK
今の篤姫には、辛い仕打ちにしか思えなかった。熱く蕩けそうな感覚に、すっかり
溺れられたらどんなに良いだろう。
「ん、んんっ」
「誰か知らぬが、よく言うたものよ」
肌蹴てはしたなく零れていた胸の膨らみを、家定の手が揉みしだいている。
じんじんとする先端を指で弄られて、弾かれ捏ね回され、戸惑いを覚える中でも快感が
突き抜ける。
漏れそうになる声を、両手で口を塞いで抑え込んだ。これ以上、家定に軽蔑されたくない。
「当たり前じゃ。そちのこのような顔も…このような姿も…儂しか知らぬのだからな」
涙で滲んだ夫の表情は、愛おし気に微笑んでいて。
「困ったおなごじゃ」
「上様、」
大きな手が濡れた頬を撫でて、耳許に熱い息が吹き掛かる。
――愛いぞ、御台。
切なく疼く場所に差し入れられた、細長い指が蠢く。濡れたそこは、指が動く度にくちゅ
くちゅと音を立てて、ひたすらに篤姫の羞恥と快楽を煽った。
内壁を擦りながら大きく掻き回されて、悲鳴にも似た嬌声が上がる。
その指が引き抜かれるや、ぐいと足が開かされて、熱く滾ったものが這入ってくる。
「分かるか? そちが悦うしてくれたのじゃ」
「わたくし、が…」
「“子供で色気のない御台所”がな」
悪戯っぽく微笑まれて、頬がカッと熱くなる。迫力のない涙目で睨むと、家定の表情から
余裕が消えた。
「今日は随分とそなたにして貰うたからのう。今度は儂の番じゃ」
ゆるゆると動いていた腰つきが速さを増して、激しい快感が高波のように押し寄せる。
あっという間に高みに連れて行かれて、篤姫はひっきりなしに甘い声を上げながら
家定の背に腕を回した。
「捕まえて、いて、くだ、さ…い。でないと、どこか、行ってしまいそ…」
「…っ、こうか」
「ひゃあぁん」
反った背の隙間に両の腕が回って、きつく抱きすくめられる。その所為で一層深く繋がって、
荒い呼吸をしていた家定が一瞬息を詰めた。
「っは、みだ、い」
「うえさま――」
繰り返し呼ぶ声は、どちらからともなく重なった唇の中で掻き消える。
幾度かの大きな突き上げの後、二人は同時に果てた。
521 :
火傷5:2008/09/03(水) 01:49:52 ID:XleUUodK
「まったく困ったおなごよのう」
寝入ってしまった篤姫の頬を、赤い痕の残る指でなぞりながら、家定は呟く。
下らぬ戯言を真に受けるくらいだ、子供というのも言い得ているといえばそうかも知れぬ。
意識を手放す寸前に、家定の手をきゅっと握った篤姫の、囁くような言葉が胸を擽る。
――あなた様が、すきなのです。
「案ずるな」
普段のそなたも、儂しか知らぬそなたも、この上なく愛おしいのだから。
了
―――――
お目汚し失礼致しました。
さして返上できてなくてごめんなさい。
522 :
嫉妬 その1:2008/09/03(水) 05:05:15 ID:3ZK2rLT5
>>517-521GJです!
「皇女和宮」の回見てたら熾仁に嫉妬する家茂が見たくなったので書いてみました。
エロなしです。すんません。
夫婦で花を愛でていると、和宮がふと歌を口ずさんだ。
「宮は歌がお上手ですね」
家茂が感嘆したように言う。
彼ももちろん教養として歌の知識はあるが、妻のそれはさすが都人というべきか、情緒とはかなさを含んだ素晴らしい歌だった。
「教わった方が素晴らしかったのです」
「どなたに教わったのですか?」
「熾仁さんという方です」
言葉少なに和宮は返した。
「そうですか…そのように美しい歌をお授けになるなんて、きっと素晴らしい方だったのでしょうね」
その家茂の言葉に、和宮は曖昧に微笑むだけだった。
翌日。
天璋院への用向きが済んだあと、一目でも妻に会いたくて和宮の御殿に向かった家茂を待っていたのは、観行院だった。
和宮は庭の方にいるらしく、いまお呼びして参りますと言って女官の一人が出ていった。
やむをえず観行院と対面せざるを得なくなった家茂は、会話のきっかけになればと思い何の気無しに昨日和宮から聞いた名前を口に出したのである。
523 :
嫉妬 その2:2008/09/03(水) 05:07:54 ID:3ZK2rLT5
「京には素晴らしい歌のご指南役がいらっしゃるのですね。熾仁殿とおっしゃるとか…わたしもあやかりたいものです」
観行院の眉がぴくりと動いた。
「それは宮さんが仰せになったのですか」
「ええ、昨日…」
そう言葉を返した途端、突然観行院がわっと地面に臥して泣き出した。
「おかわいそうな宮さん…!やはり、やはり熾仁親王のことが忘れられないのや」
「え?」
思わず聞き返す家茂に、観行院はきっとするどい視線を向けた。
「宮さんにはご幼少のころより許婚がおられました。それが熾仁親王です。
帝のご信頼も厚いご立派な方で宮さんは大層お慕いしておられました。
熾仁親王はお歌の名手で、宮さんにもよく教えられておったのです。
関東に下ることが決まったときの、宮さんのお歎きと言ったら…!今思い出しても涙が出る。
なにより、熾仁親王とお別れになるのが辛いご様子でした。
それはそうでしょう。他の方に嫁ぐなど夢にも思っていなかったでしょうから。しかも武蔵の国など…!」
524 :
嫉妬 その3:2008/09/03(水) 05:09:41 ID:3ZK2rLT5
後半の言葉は耳に入ってなかった。
ただひたすら、昨日熾仁の名前を出したときの和宮の様子が思い出される。
どこか遠くを見ているような、はかない微笑み。
彼女に許婚がいたことは知っていた。老中たちがその話を無理矢理なかったことにして降嫁を実現させたことも。
しかし、そこまで心を許した間柄だったとは思っていなかった。
彼女の心の奥に初めて入り込むことが出来たのは自分だと自負していたのに。ただの驕りだったのか。
「上さん」
愛しい声に、はっと気付く。見ると、妻がうれしそうに部屋に入って来た。
「上さん、お待たせして申し訳ありませんでした」
―――そのうれしそうな顔も、自分だけのものだと思っていた。
しかし、違った。熾仁にも見せていたのだ…―――
「……上さん?どうされたのです?」
ぼうっとしていたらしい。心配そうに和宮がこちらを見上げていた。
「お疲れなのですか?」
「いえ…大丈夫です。しかしそろそろ表に戻らなくては」
「もう行ってしまわれるのですね…」
和宮が寂しそうにつぶやく。いつもならその姿に愛しさが溢れて苦しくなるほどなのに、今は胸の中がもやもやしていた。
「では、失礼」
どこかそっけなくそう言って去っていく夫を、和宮は訝しげに見つめていた。
525 :
嫉妬 その4:2008/09/03(水) 05:11:25 ID:3ZK2rLT5
お渡りが、ない。
この七日、将軍の御台所へのお渡りが一度もなかった。
お渡りが許されない歴代将軍の月命日以外は、ほとんど毎日と言っていいほど御台の元で夜を過ごしていたあの将軍が。
そればかりか、昼間に御台の元を訪れることもまったくなかった。こんなことは和宮が嫁いでから初めてのことだ。
初めは、政務がお忙しいのであろうと和宮は思っていた。
しかし八日、九日と時が過ぎ、さらには家茂が天璋院の元へは挨拶伺いに顔を出していると聞き、初めて不安になった。
天璋院の元へ行っているということは、大奥に足を向けられないほど忙しいわけではないということだ。
なぜ、こちらにいらっしゃらないのであろう?
朝、仏間で顔を合わせても何も言わず去ってしまう。
さりとて、こちらから声をかけるわけにもいかない。
女人から殿方に声をかけるなど、そんな、はしたない。
526 :
嫉妬 その5:2008/09/03(水) 05:13:37 ID:3ZK2rLT5
嫁いで以来、これほど家茂と会話をしないのは初めてで、和宮は鬱々としていた。
思い出すのは、家茂の笑顔。優しいぬくもり。
涙がにじんできた。もう自分のことなどどうでもよくなったのであろうか。気に入りの妾でも出来たのであろうか。
こんな、気位ばかり高い自分よりよほど可愛いげのあるおなごが。
「宮さん…」
観行院がそっと御簾内に入って来た。
和宮はとっさに袖で顔を隠したが、涙で濡れた頬を観行院は見逃さなかった。
「宮さん、すみませぬ。お渡りがないのは、もしやあれが原因かも」
「おたあさん…?」
観行院は娘に、十日前家茂と話したことを伝えた。熾仁のこと、別れの際の和宮の涙のこと。
和宮は驚きに目を見開いた。
「おたあさん!どうしてそないなことおっしゃったの!」
「ほんとにすみませぬ。まさか、こんなことになるとは思っていなかったものですから」
実際、娘の涙を見て観行院は後悔していた。
家茂に熾仁のことを話したのは、いつもながらの嫌味の延長のつもりで…
本当は、娘の様子を見ていれば、熾仁は彼女の中ですでに思い出になっていること、
そして夫をどれだけ思っているか、十分わかっていたはずなのに。
527 :
嫉妬 その6:2008/09/03(水) 05:15:50 ID:3ZK2rLT5
その翌朝。
仏間からいつものように家茂が立ち去ろうとすると、和宮が小さな声で呼び止めた。
「上さん…」
家茂は驚いて立ち止まってしまった。
彼女がこのような大勢の前で自分から声をかけるなど、ほとんどないことだからだ。
「京より美味しいお菓子が届きました。あとでお部屋で一緒にいただきませんか?」
真っ赤になりながら和宮はそうつぶやいた。
これには天璋院や本寿院を始め、その場にいた全員が驚いた。
天璋院ならともかく、内親王としての誇りが着物を纏って歩いているような和宮がこのような申し出をするとは!
「え、あ、はい…ぜひ」
あまりの事態に、ここ数日間のわだかまりも忘れて家茂は答えていた。
「もしや熾仁さんのことを気にされているのですか」
突然そう切り出されて、家茂はむせそうになった。
ここは、和宮の部屋。朝の約束通り、二人きりで茶菓子を味わっていた。
しかし家茂は相変わらず和宮の顔を見ることができなかった。
それは、このもやもやを和宮に知られたくなかったから。
己のふがいない姿を愛しい人に見られたくなかったからだ。
それなのに、いきなりこう言われたのだからむせるのも当然である。
528 :
嫉妬 その7:2008/09/03(水) 05:18:14 ID:3ZK2rLT5
「わたくしは確かに熾仁さんが好きでした。
父帝亡き後心細い思いをしていたわたくし達母子によくしてくださった。憧れだったのです」
そこでふっ、と和宮は息を吐いた。
「お別れするときは辛かった。泣きました。それも本当です…けれど!」
涙で潤んだ瞳で和宮は家茂を見つめた。
「今ではよき京の思い出の一つとなっております。だって、だってわたくしは…」
頬を染めながらも、和宮は言葉を紡いだ。
「貴方をお慕いしておりますもの…」
「宮!」
たまらず家茂は妻を抱きしめた。
「ふがいないわたしを許してください。熾仁殿が憎かったのです。わたしの知らない貴女を知っている熾仁殿が。」
「では…では本当に熾仁さんのことが原因やったのですね?お妾さんができたのではあらしゃいませんね?」
「な………!ち、違います!!」
「よかった…」
泣き崩れる妻を見て、自分がどれだけ彼女を不安にさせていたのかを思い知り、家茂はいたたまれなくなった。
涙を唇で拭い、何度も何度もくちづける。
昼間にこのような行いをすることを普段は嫌がる和宮だったが、今はされるがままだった。
「不安にさせてすみません…お許しいただけないかもしれないが…
愛しているのです、宮。貴女だけを」
その言葉に、和宮はうれしそうに微笑む。
「わたくしも…」
若い夫婦の影は、再び一つになった。
END
GJ!初々しいですなぁ
GJ!
どちらの夫婦もなんと可愛らしい。
火傷 の世界の家×篤が好きだ
大好きだ〜〜
532 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 23:51:50 ID:1c3xDU3F
職人さんGJGJGJ!!
こんなのもどなたかお願いします。
1.「そなたを幸せにしたい」と家茂が告白して和宮と心を通じ合わせた
前夜の場面と、翌朝の仏間で笑みを交わす場面の間に起こったこと、番組では
省略した出来事の再現タノム。和宮は家茂に惹かれているのに
恥らいのあまり顔を上げられない、家茂は、真面目に和宮を妻として大事に
しようとしているが初めてだし、畏れ多い宮様だし、緊張のあまり余裕が
ない。こんな初々しい二人が、翌朝、目と目で通じ合うまでにした
出来事を書いてオクレ
和宮の鮮血を見て、畏れ多い宮様を傷つけてしまい家茂は動転しなかった
だろうか。
2.言葉少なで表には出さないが、表情やふとしたしぐさで、
家茂に恋をしているのが手に取るようにわかる宮さんに、
複雑な心境の観行院や庭田はん
3.言葉少なで表には出さないが、家茂に愛されて
表情やふとしたしぐさがドキッとするほど女らしくなった宮さんに
苦い嫉妬の味を覚える複雑な心境の喪女天しょう院
4.「母上、母上」と、家茂が敬い慕う天しょうに
初めて知った嫉妬の味をかみ締め、ご機嫌ななめの和宮
533 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 00:05:43 ID:xBA2Yczi
>>532 書き手の一人だけど、なんと素晴らしいネタw
意欲が湧いたよ!ありがとう!
534 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 00:27:54 ID:/X+eBB19
532です。要求ばっかり、他力本願でごめんよ。
妄想はあるんだが、いまチョト書く余裕無くって。どなたか
おねがいします。職人さんたちの作品で勉強させておくれ、
時間できたら、おいどんも書くよ。
和宮には「宮様」
家茂には「公方さん」って呼ぶんだろうな。
追加で思いついた。
5.ある夜、ふと思いついたように家茂が問う。「宮様、宮様は
いつも大切に懐に何かお持ちですね。それは何でしょうか、家茂にも
お見せください」と家茂の無邪気な問いに、恥ずかしさのあまり
答えられない和宮。
「宮様、いかがなさったのです?」家茂の素朴な追求に、頬を染めた和宮は。。。
535 :
初夜 その1:2008/09/05(金) 03:05:18 ID:c9JEsf83
>>532さんからいただいた家茂と和宮の初夜ネタ。こんな美味しいネタほんとに自分が書いていいのか迷うけどwエロありで。
ドラマストーリー読んだら家茂は和宮に敬語なしだけど、ここではなんかごっちゃになってる。すまん。
「幸せにします…妻として」
そっと手と手が重なる。和宮は拒まなかった。そのまま引き寄せる。
自分とは違う、折れてしまいそうなくらい細くて柔らかい肢体。
甘い香りがした。家茂は体が熱くなるのを感じた。
しかし、ふと和宮の肩が微かに震えていることに気がついてしまった。
女人の破瓜の痛みは相当なものだと聞く。
ましてや、異性との触れ合いなどほとんどなかったであろう内親王たる妻が、不安や恐怖を感じるのは当然のことだ。
家茂は、少し冷静になった。
今なによりも考えなければならないのは、和宮がこれから感じるであろう痛みや苦しみを少しでも取り除くことだ。
そっと、艶やかな黒髪をすく。同時に、華奢な肩も撫でさする。
和宮は予想に反した夫の優しい仕種に、不思議そうに顔を上げた。
「公方さん…?」
「宮、私は…そなたと真の夫婦になりたいと願っています。
夫婦の交合は、お互いを慈しみ合い、幸せを分かち合うものと教わりました。
ですから、その…お辛く感じましたらすぐにおっしゃってください。私はそなたと幸せを分かち合いたい」
和宮の目をまっすぐに見つめながら言うと、和宮は頬を赤く染め、小さい声で「はい」と囁いた。
家茂は、彼女の柔らかい唇を指で撫で、ゆっくりとそこに己の唇を押し当てた。
そこは、まるで綿菓子のように甘かった。
何度も何度も、押しては離しを繰り返す。
やがて、少し開いた唇の隙間に舌をさし入れてみる。
びくっと和宮の体が震えた。
家茂は無理をせず一度唇を離すと、彼女を強く抱きしめ、そのままゆっくりと布団の上に倒した。
和宮は頬を真っ赤に染めて決して目を合わせようとしないが、そこに嫌悪の表情がないことを見てとると、家茂は再び唇を合わせた。
ちゅっ、ちゅっ、と啄むようにくちづけると、強張っていた和宮の体から力が抜ける。
家茂は、夜着の上から小さな胸の膨らみに手を置いた。
反射的に、和宮はその手を掴んだ。
536 :
初夜 その2:2008/09/05(金) 03:08:01 ID:c9JEsf83
「お嫌ですか…?」
和宮の頬を優しく撫でながら、そっと尋ねる。
「わ、わかりません、わたくし…そ、そのようなところ、恥ずかしくて…」
そう小さな声でつぶやきながら、和宮は初めて家茂と目を合わせた。
涙で潤んだ瞳と真っ向からかちあって、家茂の体の熱は一層高まったが、
同時になんとかして和宮の不安を取り除いてさしあげたいとの思いもわきあがってきた。
「恥ずかしいことなどない。私はそなたの全てが知りたい」
「け、けれど…」
「………では、触れるだけ。見ませんから、触れることだけはお許しください」
首筋にくちづけながらそう言われ、熱さで朦朧とした中、和宮は恥じらいながらもうなづいた。
それを見遣ると、家茂は夜着の間からそっと手を差し入れ、胸の膨らみを掴んだ。
その頂点にある果実を、ゆっくりと撫でる。
未知の感覚にびくびくと震える妻を見守りながら、家茂は固くなったその果実をそっと摘む。
「あっ」
思わず漏れた甘い声に、和宮は信じられないと言った表情で己の口をふさいだ。
そんな妻をうれしそうに見つめながら、家茂は開いた胸元から果実を口に含んだ。
「きゃああああ!」
甘い痺れと驚きに思わず和宮は声をあげ、家茂を止めた。
「み、見ないとおっしゃったではないですか…!」
「見てはおりません。目をつむっていますから」
大まじめにそう返すと、再び家茂は果実を口に含み、舐めあげる。
「そんな…ああっ」
和宮は背をしならせて喘いだ。
妻のそんな艶やかな姿を見せられて、家茂は己の下半身が痛むほどに反応していることに気がついていた。
家茂とて、十六の健康な男子。愛らしい妻がよがる姿を見て感じないはずがない。
しかし、ここからが肝要と、家茂は唇を噛んで耐えた。
房中術の指南役から教わったことによれば、生娘が男を受け入れるには、下の口をいくら慣らしても鳴らしすぎることはないということだった。
和宮の苦しみをすこしでも和らげるためには、よくよく慣らしておく必要がある。
家茂は、和宮の帯をそっとほどいて夜着を完全にはだけさせた。
537 :
初夜 その3:2008/09/05(金) 03:10:06 ID:c9JEsf83
まばゆいばかりに白い裸体があらわになる。家茂は、知らずのうちに唾を飲み込んでいた。
夫の視線に気付いたのだろう、和宮は恥ずかしそうに身をよじる。
そんな妻の唇にくちづけ、家茂は、そっと股の間に手を這わした。濡れた感触がする。家茂は安堵した。
男も女も感じると濡れるというから、少なくとも妻にとって苦痛だけの行為ではなかったということだ。
そのことに勇気づけられ、家茂はそっと、指を一本差し入れた。
「…………っ!」
瞬間、和宮の眉根が寄せられる。
慌てて抱きしめて、髪を撫でる。
「大丈夫ですか!?痛みますか…?」
「少し…けれど、大丈夫です」
弱々しくも、二人の結合のために痛みをこらえて微笑む妻を見て愛しさが募る。
けれど、同時に不安も覚えた。今現在指一本しか入ってないにもかかわらず、そこは恐ろしく狭かった。
――――ここに、本当に入るのか?――――
未知の経験にとまどうのは、和宮だけではなかった。
指を出し入れしていくうちに、蜜が溢れ、動きやすくなった。
和宮に苦悶の表情がないことを確かめ、そっと二本目を入れる。存外、すんなり入って安堵した。
和宮の表情にも甘いものが混じり始めた。しかし、恥ずかしいのか口に手を当て声が漏れないようにしている。
そっと、その手を外させた。
「そなたの声を聞かせてくれ。私だけに…」
「だ、だめです…!…ん、あんっ」
指を広げて内壁に擦りつけるようにすると、和宮は一際高い声を上げた。
「ああっ!…あ!ぅぅん、あっ」
ぐちゅ、ちゅぷ…
そして、ついに三本目の指を入れたとき、和宮はたまらず家茂の首にすがりついた。
「…っ!」
「公方さん…!ああ、公方さんっ、はあんっ」
無意識に白い体を己に擦りつけてくる妻を見て、家茂はもう耐え切れず、
自ら夜着を全て脱ぎ和宮をかき抱き、その唇に吸い付いて舌を絡めた。
538 :
初夜 その5:2008/09/05(金) 03:17:51 ID:c9JEsf83
舌を舌で愛撫されぼうっとしていると、ふと、己のふとももに熱くて硬いものが当たっているのに気がついた。なんだろうと思い、それに手を伸ばす。
「………っっ!み、宮っ!!!」
「!」
触れた途端家茂の体がびくつき、辛そうに眉を寄せる。
そのことで和宮は己が触れたものが夫の象徴であることに気付き、羞恥で真っ赤になった。
堪らず家茂は和宮の足の間に己の体を挟み、切っ先を入口に触れさせた。
これから起こることを察知し、和宮の体が強張る。
家茂は荒く息を吐きながらも、和宮に優しくくちづけた。
「宮………幸せにします」「公方さん……」
夫の暖かな想いに触れた和宮は、ふっと体の力を抜く。
そして家茂は、彼女の腰を押さえて、己のもので妻を貫いた。
「っくう…!」
「あ、ああああああああ!!!!!」
ぐっと和宮の中に押し入った。何かを突き破る感触がした。
初めて味わう女人の体に頭がどうかしそうだったが、和宮が慣れるまではと必死に体を留める。
「あ、あ…」
破瓜の痛みに呆然としながら、和宮の頬を一筋の涙が流れた。
「は、宮…」
「公方さん…」
己の涙を唇で拭う家茂に、和宮はすがりついた。
きついぐらいに己を締め付ける和宮の内部に家茂は限界を迎え、掠れた声で動く許可を求めた。
それに和宮がうなづくのを見るやいなや、家茂は激しく腰を動かし出した。
「あ、あああ!」
「く、はっ、」
若い本能に従うまま、妻の体を貪る。
ぐちゃ、ぐちゅ、ちゅ、くちゅ ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ
「あっあっあっあっは、ああああ!あ、いや!だめ!」
「宮、みやっ!くっ、も、もう…」
激しい絶頂が家茂を襲い、腰を三度強く打ち付けた。
「う、う、くっっっ………………!!!!!」
「あ………!」
内に家茂の欲が激しく吐き出されるのを感じ、和宮は震えた。
そのまま己の上に倒れ込んできた家茂をそっと抱きしめながら、和宮は茫然と初めての情交の余韻を味わっていた。
539 :
初夜 その5:2008/09/05(金) 03:23:11 ID:c9JEsf83
ずっと、交合など汚らわしいと思っていた。
異物を体の内に招き入れ、そのうえ欲情を放たれるなど、自らを汚す行為だと。
公家の者は性に開放的だったけれど、年頃の女官たちがそういうことで騒いでるのを軽蔑していたわたくしなのに。なのに。
今のこの、充足感はなんだろう。
欠けていたものが補われたような、この満ち足りた気持ちは。
息を整えた家茂がそっと体を抜くと、放たれた白いものと共に赤い処女の証が流れでてきた。
真っ白な妻の肌にその血はあまりに生々しく、まるで彼女を汚したようで家茂は眉を寄せた。
しかし、女の本能に目覚めた和宮にとってはそれすら喜びであった。
「公方さん…」
和宮が呼ぶと、血を拭っていた家茂はすぐに彼女を抱きしめ、額にくちづけた。
「体につらいとこはないか…?いや、つらくないはずがないな。すまない」
「大丈夫です。痛かったけれど…わたくし、幸せやった気がします」
驚いたように和宮を見る家茂を、じっと見つめた。
…さきほどよりも、ずっと近づいた気がする。わたくしの夫…わたくしの伴侶。
「不思議なものですね。千の言葉よりも、肌を合わせて伝わることの方が多い気がします」
「宮…!」
家茂は和宮を強く抱いた。
「私もだ。どれほど幸せだったことか…!どれほど、そなたを愛しく思ったことか…」
再び見つめ合ったふたりは、互いの瞳の中に互いへの深い愛情を見出だしていた。
自然と顔が近づく。和宮はそっと目を閉じた。
END
その5がふたつになっちゃったけど気にしないで。
自分で書いておいてなんだけど、家茂はよく我慢したと思うよw
GJ!
宮さんかわいいよ宮さん
GJ!!!
家茂よく頑張ったwww
こういう時代物の愛の言葉ってやっぱり”お慕いします”が最上級?
”愛してる”という言葉はいつごろから使われ始めたのか、
知っていたら教えてエロイ人
日本だと「愛」っていう概念自体が浸透したのが確か明治の頃からって
聞いた記憶があるな。
キリスト教の影響だったかも(信仰が禁じられてたから)。
江戸の市井の人たちなら「惚れた」だろうけど、やんごとなき方々だと
やっぱり「お慕いします」かなぁ。
544 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 00:57:44 ID:rAfUiUvM
和宮独白
今から1年ほど前の、帝から東へ下る命を受け
たあの日に始まった絶望と悲しみの日々から、
ようやく少しだけ心が軽くなったような気がい
たします。
その日から、涙することあれど、笑うことなど
ございませんでした。
日本国のために、身を切られるような思いで熾
仁さんを諦め、臣下である武家に嫁ぎ、見知
らぬ東に下ることを、己の運命を捨てる覚悟で
受け入れました。
そこにはこの先の希望や夢を見出すことはござ
いません、増してや見知らぬ野蛮な東の荒武者代官に嫁ぐことに、
心ときめくことなどありま
しょうや。
545 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 00:58:39 ID:rAfUiUvM
和宮独白
ただただ、帝の命に従い、この国のため、という己の身を呈した使命感のみを心の支えとし、
中山道を下ってまいりました。
日本国のためという崇高な使命感と都人として
の誇りを心の支えとしておりましても、
気持のどこかで、夫となる見ず知らずの代官に
たいする不安を消すことはできずにおりました
。野蛮で荒々しいと聞く東国武士への恐怖と
不安が常に心のどこかにございました。
御所の暮らしとは全く風情を異にする江戸城内
の全てに、この先の暮らし向きに対する漠然と
した不安の波に襲われましたが、
いよいよ代官との対面の時を迎え、高まる不安
を抑えることは出来ませんでした。絶望に苛ま
れた悲しみはは熾仁さんとのお別れで充分、身
分の低い野蛮な野武士が夫となる悲しみや屈辱
にこれ以上は耐えらまい、何も考えずに対峙す
る、ということを心に決めました。
546 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:00:01 ID:rAfUiUvM
和宮独白
そうはいえ、蛇とも鬼とも言われる野蛮な代官
に相対する瞬間に走る緊張と恐怖は口では言い
表せないほどで顔を上げられませんでしたが…。
落ちついた張りのあるお声が耳に届き、しかし
長旅への労りのお言葉の口調がとても柔らかく
優しく、驚きのあまり思わず顔を上げた視線の
向こうに見たものは、眉涼やかで堂々とした、
気品のあるお姿、鬼や蛇を覚悟していた私はい
っぺんに体の力が抜けてしまうようでした。
まっすぐに私に向けられたその方のお優しい眼
差しが眩しすぎ、思わずうつむいて、ろくろく
言葉も買わせず初めての対面を終えました。こ
の方のお声、お姿、お言葉に触れた瞬間から、
臣下である武家に屈すまいという、自分の心の
拠り所としていた宮家の誇りに反して、この方
を意識する自分に戸惑い、複雑で悶々とした
日々が過ぎて行きました。そしてその戸惑いを
抱えたまま、婚儀の日を迎えました。
547 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:00:58 ID:rAfUiUvM
和宮独白
盛装の
あの方のお姿が、あまりにりりしく、初めてお目
にかかった時よりも一層光り輝いておいででし
た。お言葉をかけられ、視線を向けられるのが
恥ずかしく、そして恐ろしく、ただ前を見てい
るだけの私でした。婚儀の夜、白絹の夜着でひ
れ伏したまま、その方をお迎えしたのは、その
日まで抱えていた戸惑いが頂点に達した瞬間で
もありました。ついに二人きりとなり、どのよ
うに対峙してよいものか、心臓の高鳴りが聞こ
えてしまうのではないかというほど緊張が走り、
あの方の視線やお言葉に耐えられるのか、そし
て、私のことを気に入ってくださるのか、そん
なことを思う自分は、この方をとても意識して
いるのだ、惹かれているのだ、とはっきりわか
りました。
548 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:01:41 ID:rAfUiUvM
和宮独白
それだけに、自分でどうしてよいのか、この方
とどのように言葉を交わしてよいのかわからず、
不安と緊張と恥ずかしさのあまり、ただうつむ
いてその時が過ぎるのを待つしかございません
でした。ふと、その時あの方の手がそっと延び
私の手に重なりましたが、私は恥ずかしさと戸
惑い、驚きで、思わずその手から逃げてしまい
ました。寝所の横にふすま一枚隔てて、6人も
のお付人が控えていたこと抵抗を感じていまし
た。 あの方が嫌で受け入れなかったわけでは
ございません。そしてそれを口にすら出来ない
ほど、緊張しておりました。私が拒絶したこと
で、あの方は苦渋と失望の表情を浮かべられ、
それ以上私に手をお出しになることはございま
せんでした。
「…お疲れのご様子、今宵はゆるりとお休みく
ださいませ、宮様」と寂しそうに微笑まれ、そ
のままお休みになられました。
549 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:02:15 ID:rAfUiUvM
和宮独白
あの方のお優しさに胸が痛み、意に反して拒絶
してしまった自分に、泣きたいような気持で、
私も床につきました。このような状態では、も
うどうして良いかわかりません、悶々とした気
持で翌朝を迎え、仏間でのご対面もただ黙って
お辞儀するより他、ございませんでした。おた
あさんや庭田らは、身分の違いをわきまえ、都
人の誇りを失わず、たとえ将軍であっても臣下
には変わらず。江戸方とは親しく交わらず毅然
とするように、常々言い聞かされておりました
ので、私が素っ気無く相対する様子を、満足そ
うにご覧になっておいででした。しかし私の心
の中は、面差し優しくりんとしてご立派で気品
のあるあの方を、殿方として意識し、どのよう
に応じたらよいのか、ましてや夜のお渡りのと
きに、言葉を交わすなどと、自分にそのような
勇気があるのか、想像するだけで、胸の鼓動が
高鳴り、しかし婚儀を終えて夫婦となったにも
かかわらず、いつまでこの膠着状態が続くのか、
悶々とした時間に苦しむのでした。
550 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:02:46 ID:rAfUiUvM
和宮独白
そんな状態が2晩続き、3日目の昼中に、天璋
院が訪ねて来て、懐にいれて寝所に持ち刀物を
出せと申す。刃物…。全く身に憶えなくとても
驚いた。私が寝所で上様をお待ちする間に髪を直す為の手鏡のことか。しかし。。寝所でのあれ
これがつまびらか伝わっていく、いったい江戸
方の大奥とは、いかなるところなのか、呆れる
ばかりであった。
江戸城大奥の将軍の寝所で起こることは、すべ
て外から確認されている、ということなのか…。
呆然としていると、突然、天璋院が「刃物を見
せよ」と私の懐に掴みかかった。もみ合いにな
り、手鏡が、するりと落ちた。自分の気持の中を大人達に覗かれたようで、そして気持を知っ
てほしい方にはうまく伝えられず…もう泣きた
い気分であった。
551 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:04:30 ID:rAfUiUvM
和宮独白
その晩、再びお渡りとのこと、もうこれ以上、
悶々とした気持を続けることに疲れていた、今
日こそはうつむいているだけではなく、もし愛
の囁きがあれば何とかして応えたい、
ちいさな決意を込めて、寝所に向った。暗い寝
所ではなくて、満月の月明かりで髪を直そうと、
渡り廊下で立ち止まり手鏡を取り出した。今日
こそは。。。手鏡の中の自分に言い聞かせ鈴の廊
下を進み、寝所のふすまをくぐると、今日はあ
の方のお付きが誰もいない。ふと前方に目をや
り、あの方の姿を認め、私は心臓が止まるかと
思うほど驚き、再び緊張が走る。 そして…。
552 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:05:14 ID:rAfUiUvM
和宮独白
公武合体の道具としてだけではなく、妻として
幸せにしたいというお言葉に、これでもう、こ
の方とどうやって気持を通じ合わせようか、悩
まなくてもいいのだ、という安堵感と解放感か
ら、涙が出そうになり、気持が解き放たれてい
くのを実感した。その先に起こったことは、全
て初めてのことで、教えられていた以上の痛み
もあったけれど、お付きも誰もいない、私とこ
の方だけしかいない安心感から、全て従いお任
せした。それでも恥ずかしさは拭い去れず顔を
覆うより他なかったが、その時でも、痛みはな
いか、辛くはないか、とお優しくいたわって下
さり、とても守られているような気持がした。
そして昨日もおとといもこの方を受け入れなか
った罪悪感にも似た気持からも解放されて、満
たされた気持ちでまどろみながら眠りに落ちた。
553 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 01:05:50 ID:rAfUiUvM
和宮独白
翌朝はとても穏やかな気持で、仏間の公方様と
共に、代々徳川将軍の御仏に手を合わせること
が出来た。 昨夜の痛みと鮮血はまだ少し残っ
ているが、それがこの方から刻まれた愛の証の
ようだ、と葵のご紋を羽織る背中を見つめながら思った。 たった一晩だけで、この方の妻に
なった、徳川の人間になった、という実感はま
だない。ただ、気持が通じ合ったことで温かな
気持をかみ締めている。 降嫁の命を受け嘆き
悲しんだ日からずっと忘れていたような気持だ。
この方となら、日本国のために共に尽くして手
を取り合っていけそうだ。
東の国へ涙と共に落ちて行く来し方であったが、
その先にこの方がお待ちだったとは。人の道は
生きてみなければ分からぬこと。御所にいたと
きの自分から少しだけ強くなった気がしている。
>554->553
お疲れ様です。
しかし>550を読むと天璋院の鬼姑ぶりが際立つw
>>554 いつの間にか本寿院そっくりになってたよねw
今回の乱心シーン。
宮様には天璋院の覚悟知るよりも、天璋院と家茂の関係に疑念を抱くほうが強くなる流れじゃない?
557 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 22:26:22 ID:rAfUiUvM
そう思う。
和宮×家茂いいなと思ってたが、
母上母上ってちょっとやりすぎで気分がしらけてきた。
和宮のへの天章院のわだかまりの原因じゃないか。
江戸と御所のしきたりや身分の違いが原因じゃないよきっと。
家茂もっとしっかりしろ。
天璋院様、御乱交
>558
私も混ぜて下され、母上様!
義母といえど頬ふっくらの若々しいおかんでは
現公方様と並んでるシーンを見ると親子というより
どうも別の何かを感じてしまうのであった
同意
家茂って家定と同じで一応病弱なんだよね?
あんまりにも元気そうで、
観てると短命だってことを忘れそうになる。
>>562 家定だってかくれんぼしてる時は病弱とは思えなかったよw
確かに。
家鴨追いかけたり、活発すぎるwww
もしものお話・・はもう続かないのかなぁ。
保守
567 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 02:49:10 ID:BJu/Kf3/
誰か天璋院×家茂の禁断の関係を描いて欲しい…頼む…
もしものお話の続きが読みたい
保守
明日は尚五郎!
573 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 21:10:13 ID:1sAc4TTA
BShiにて全話再放送
574 :
昼下がり:2008/09/14(日) 01:44:48 ID:SOrUKJW4
付かず離れずな信頼関係も好物なのでエロなしで
晴天広がる昼下がり
部屋の主はいつものように書を読み耽る
ぱら、と次の頁をめくり終えると
バタバタバタ…と、奥にしては珍しく騒がしい足音が廊下に響く
「何事ぞ」
少し眉をひそめ、主は近くに控える侍女に問う
「!・・・」
その足音の出所を見つけた侍女は目を見開き、その口は『みだいさま』と音を出さずに形を成す
「?」
声にならぬ声で呼ばれたその人、篤がつられて障子の影に視線を注ぐと、周りの侍女たちは一斉に伏して居住まいを正した
「みだーい!御台はおるかー!」
「うえさま?」
篤が目を丸くさせ、まるで譫言のようにその名を呼ぶと、それまで響き渡っていた足音がぱた、と止まる。
と同時に、障子の影から無遠慮に現れたのは、篤がよく見慣れた姿だった
575 :
昼下がり:2008/09/14(日) 01:46:13 ID:SOrUKJW4
「いかがなさいました?」
前触れも無くはしたない、と窘めつつも篤が嬉しそうに笑う
一方のその人、家定も、そなたに言われとうないわ、と微笑みを浮かべながら篤の側へ腰をおろした
「とゆーわけでわしはこれから昼寝をする」
よく通る声でそう宣言すると、家定は篤の膝近くにごろん、と横になりゆっくりと目を閉じた
「昼寝・・・て・・・こちらで、ですか?」
たいへん、と少し慌てた様子で篤は侍女に床の支度を指示した
自らはそれまで読んでいた書を片付ける為、書台を除けようと手を伸ばす
「・・・よい」
篤のその手を、寝入り始めたはずの家定の長い指が遮った
ゆらり、と再びその黒い瞳が揺れる
「そなたはそこにいてくれればよい」
そう静かに呟き、ふ、と家定は目を細めた
その顔を篤がいつもの真っすぐな瞳で見つめ返す
「うえさま」
真意を問うべく篤がその名を呼ぶ
家定は一言ずつ確認するかのように、ゆっくりと静かに答えた
「書を読んでいたのだろう? そのまま続けよ」
「でも・・・」
篤が遠慮気味に言うと、触れていただけの指が、家定の指にしっかりと絡めとられる
「ただ儂が『ここ』で休みたいのだ」
そなたの近くで、と呟くようにそう続けると家定は、すっと目を閉じ静かに寝息を立て始めた
家定の言葉を反芻しつつ篤はしばらくぼんやりと手元をみつめた
家定が寝入ったのを確認すると両手でその大きな手をそっと包んだ
そして小さく呼吸するその肩に静かに布団を掛けると、嬉しそうに目を細める
花咲く庭からは心地よい風が吹き込み、柔らかな陽光が二人を包んでいた
やっぱり希望はひざ枕で
576 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 01:49:56 ID:r06+pfLm
カズミア&将軍 頼む。
先週は、カズミアに対して亭主関白な将軍であったな。
いつのまに二人はそんな深い仲になったのか。
カズミアは将軍に惚れてるんだろうか。
てんしょういんといえもちは
なぜにあんなにえろいのでしょうか
581 :
続・昼さがり:2008/09/15(月) 00:25:22 ID:5HmTOLeI
>>574-575 >>579 (勝手に続きを書かせて頂きました)
(私も直接のエッチシーンがなくても十分興奮できます)
(お気に召さない場合はスルーして頂ければ…)
事情を察して次々に部屋を退出していく侍女たち。
そんなことにも気づかぬような幸せな表情で家定の寝顔を見つめる篤姫。
(表のお仕事がお辛かったのかしら。よほどお疲れになられていたんだわ…)
春の花が咲き誇る庭からは二人を祝福するかのように小鳥がさえずる声が聞こえる。
母親が息子を慈しむような優しい視線が家定に注がれる。
家定が気づかないようにそっと、再びその無防備な左手に自らの右手を重ね合わせる。
(温かい…)
(ふふ…赤子のようにすやすやと…)
その家定の安らかな顔を見ていると、朝廷や幕府やとあれこれ悩むのが馬鹿らしく思えてくる。
(私は公方様の妻。政治向きのことなど忘れ、こうして公方様と一緒に時をすごすことだけ考えていれば良いのならどれほど…)
書に再び目を通すことも忘れ、四半時も家定の手を優しく握りしめる篤姫。
582 :
続・昼さがり:2008/09/15(月) 00:25:53 ID:5HmTOLeI
(あ…)
ふと我に返り、正座した両足に全く感覚が無いのに気づく。
(どうしよう…痺れてる…)
もぞもぞと腰や足の指先を動かしてどうにか痺れを消そうとするが何の効果もない。
(ああ…どうしよう。誰かに助けでも求めようか…?)
しかし二人の睦まじい姿を邪魔するわけにもいかず誰ひとり周囲に侍女はいない。
(痛い…もう耐えられない…)
眉間に皺を寄せて更にもぞもぞと動く。
「…ん。御台…どうした…のじゃ? さきほどからもぞもぞと…」
「あ、公方様…も、申し訳ありません…その…」
手を離して急に上半身を起こし、篤姫を振り返ってニヤリと笑みを浮かべる家定。
「ははぁ〜ん。そち、もしかして足が痺れているのではないか?」
言い当てられて一瞬驚いた表情を見せつつも意地を張る篤姫。
「そ、そのようなこと御座いません。公方様のお一人やお二人、膝に何刻お乗せ致しましても…」
「ほれ!」
悪戯っぽくわらった家定が指で篤姫の足の先をつつく。
「きゃあっ!」
「ふははははは…。やっぱり図星ではないか! ほれ!」
「く、公方様、おやめ下さい…」
足に走る痛みに体を支えきれず上体をぐらぐらと揺らしてしまう。
「将軍の嫁ともあろう者が不甲斐ないのぉ…。母上が聞けばまたお怒りになるぞ」
ふざけて更に篤姫の足に悪戯をする家定。
「だめ…いけません…ああ、きゃああ!!!」
逃れようともがき立ち上がろうとするが痺れた足がいうことをきかず…
「あ、御台…!」
バタンと大きな音を立ててその場に転等してしまう。
着物の裾が大きくまくれあがり、白い太ももが露になる。
「す、すまぬ…」
と言いつつも、家定の視線はその着物の奥へと注がれたまま動かない。
「えっ、きゃああ!!」
自分の状態にやっと気づいた篤姫は大声をあげて裾を直そうと体を起き上がらせる。
「ああ…!!」
しかし痺れが更に激しく篤姫の足を貫く。
バタン!!先ほど以上の大きな音をたてて再び転んでしまう。
そして着物の裾は更に大きくめくれ上がり…。
583 :
続・昼さがり:2008/09/15(月) 00:27:39 ID:5HmTOLeI
「姫様!!」
篤姫の悲鳴を聞きつけて侍女たちが部屋へと駆け込んでくる。
「あ…これは…きゃあ!」
侍女たちの視線が篤姫の下半身に注がれる。
「も、申し訳ございません…」
家定と篤姫の秘め事を覗いてしまったと勘違いし、足早に去っていく侍女たち。
「皆、違う…違うのじゃ…」
慌てふためく家定。
あまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にして何も言えず狼狽する篤姫。
父親にも見せたことのない秘部の黒い茂みが完全に露になっている…。
「み、み、御台…その、あの…」
しかしその視線はどうしても篤姫のその部分をとらえて離さない。
「ええ〜い! 御台、さらば…じゃ…」
布団を跳ねのけて庭へと逃げ出す家定。
春の花々の向こうへと着物を翻しつつ走り去っていく。
痺れが治まり、ゆっくりと着物の裾を直す篤姫。
(ふう…一生の不覚…。それも侍女たちにまで…)
ひとり部屋に残り顔を真っ赤にさせたまま息を整える。
(しかしいくらなんでもお逃げになることなど…)
唇を噛み締め、頬を膨らませて夫の行動をなじる。
(それよりも侍女たちじゃ…どういう表情をして顔を合わせればよいのか…)
「はぁ…」
庭からは先ほどと変わらずに小鳥たちのさえずりが聞こえてくる。
「おまえたちまで私のことを笑って折るのであろう…」
頬を膨らませて庭へと恨めしい視線を注ぐ篤姫…。
その日の夕刻、家定から篤姫方へお渡りがある旨が伝えられた。
その報告を伝える侍女の口元がかすかに笑っていることを篤姫は見逃さなかった。
「わ、わかった…」
(恥ずかしい…どうせ昼の続きでもするのだろうと笑っておるのであろう…)
顔を真っ赤にして応じる篤姫。
そしてその晩…。
(終わりです。このあとはご想像にお任せ致します)
(駄文失礼致しました)
膝枕してたっていう設定です。
こんなのでよければまた書きますので、2人の日常生活の一場面で
ご希望の設定があればお願いします。篤姫が恥ずかしがるというの
が私のツボのようです。
今日の放送を見ていると尚五郎さんと篤姫でもこんな感じで何か書
けたら…。碁のシーンと絡めてアイデアお持ちの方教えて下さい…。
585 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 00:42:00 ID:l5qM06jX
GJ!
篤姫様の大股開きと秘部御開帳、楽しませてもらいました。
586 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 16:15:57 ID:d2sEWxXW
(来週予告)寝所で将軍を見上げた和宮の瞳から大粒の涙、かわいいなあ!
将軍、宮さん泣かせたなんて罪なお人よ。
だれか妄想劇場書いてくれーーーー!
>>581-583がGJ過ぎて、その夜を想像してしまいました…。
決まり悪そうに頬などを掻いていた家定は、居住まいを正して篤姫を見据えた。
「昼間はその…済まぬことをした」
「……はい」
先程から昼間の醜態ばかりが頭を回っている状態の篤姫は、顔中を赤く染めて
俯いている。
居心地の悪い沈黙が続いて、家定はもう一度済まぬと呟いた。
「そんな、もう良いのです」
篤姫は、慌てて僅かに上げた顔を横に振った。
将軍職にある身分の人間にこれ以上謝罪を重ねさせる訳にはいかない。
何とか笑い話に出来るまで胸に抱えて耐えるしかあるまい。
「ですが…」
あの場に居た侍女たちは、そうはいくまい。お渡りを告げに来た侍女の笑みを
思い出して、篤姫は消え入りそうな声を辛うじて紡いだ。
「きっと勘違いをしておりましょう…」
再び俯いてしまった篤姫の顔を、家定は真剣な面持ちで覗き込んだ。
「何とかせねばなるまい」
「誤解を解いてくださいますか」
「そのためには、先ず侍女たちの誤解が何であるか知らねばのう」
安堵した笑みを浮かべた篤姫の表情が、家定の言葉で一変した。
「そなたは何であると考える?」
「そ、それは…」
「遠慮は要らぬ、そなたの考えを申せ」
口をぱくぱくさせたまま、言葉が継げなくなる篤姫。
その様を楽しげに見詰める家定の口許に笑みが浮かぶ。
「構わぬ。ゆっくり聞かせよ、御台」
この辺で止めておきます。変な妄想して済みません。
上様Sだな。
590 :
お渡り:2008/09/16(火) 01:01:55 ID:ZYqIh/eP
「上様…つ、妻を苛めるのにも限度というものがございます!」
恥ずかしさに顔を赤らめながら篤姫が吼える。
「はて、苛めてなどはおらぬがな…」
「こ、このような恥ずかしきことをお尋ねになるなど…これを苛められていると言わずして何と申しましょう!」
膝の上に置いた手をぎゅっと握り締めながら家定を責める。
「怒るな怒るな。しかし御台、やはり侍女たちは恥ずかしい勘違いをしておるということか?」
口元に笑みを浮かべたまま意地悪そうな表情で篤姫の目を覗き込む。
「それは…その…恐らく…は、そういうことだと勘違いしておるのではないかと…」
「ん? そういうこととは何じゃ? はっきり申してみよ」
動揺する篤姫の様子を楽しみながらもう一度聞く。
「もう…武家の棟梁ともあろうお方がそのようにおなごにおしつこく…」
「しつこいのではない。わからぬから聞いておる。ほれ、申してみよ」
許してくれそうにない家定を睨みつけ、そのまま視線を逸らせる。
「淫らなことをしていた…と…」
篤姫の顔が一段と赤くなる。
「淫らなことのう…」
二人の間に一瞬の沈黙が流れる。
「夫婦が仲睦まじく戯れることが淫らなこと…かのう?」
「えっ…!?」
591 :
お渡り:2008/09/16(火) 01:02:27 ID:ZYqIh/eP
家定の表情から笑みが消える。
白装束から覗く篤姫の喉元がごくりと動く。
「あのあと表で執務を続けておったのじゃが…先ほどのことが頭から離れぬ」
「く、公方さま…。あの時のお話はおやめ下さい…恥ずかしゅうございます…」
俯き、声も小さくなる。
「長らく目にはしておらなかったからな…。いや、その…美しかった」
「そ、そんな…」
最も大切な部分を美しいと表現してくれた夫に対し、様々な感情が篤姫を支配する。
「では、何故公方さまはあの時走ってお逃げあそばされました…?」
視線を合わせぬまま、拗ねたような可愛らしい声で問う。
「あれは…すまぬ。その…どうしてよいかわからなかったのじゃ。余りに…余りに…」
「余りに?」
今度は少し篤姫が口元に笑みを浮かべながら。
「うう…。御台…。淫らなことを想い浮かべるのは悪いことであろうか…?」
家定の声も心なしか上ずっているように聞こえる。
「悪い…とか、良いとか…そういう…きゃっ!」
家定が篤姫の手を握り締める。
「御台…。そなたの膝を借りて眠りながら、世は気づいたのじゃ…」
「気づいた…?」
「そなたが愛おしい…。愛おしくてたまらぬ…。あの折も、どうすればそなたが傷つかずに済むか…わからなかったのじゃ」
家定を見つめる篤姫。
「それに…」
「それに…?」
「余りに可憐であった。そなたの…その…」
「公方さま…」
二人の視線が熱く交錯する。
「侍女たちには勘違いさせておけばよい。世はそれでよい…」
「………」
言葉を紡ぐかわりに、篤姫はそっと体を家定の胸の中へと任せていく。
「御台…いや、篤姫…」
家定の手が優しく伸びる。
心から、そして体から、温かい何かが溶け出していくのを篤姫は感じていた…。
(以上、勝手な続編でした。駄文・悪文ご容赦のほど)
(以下はご想像にお任せします)
GJ!
リレー開始の予感にwktk
593 :
馬:2008/09/16(火) 13:33:14 ID:in6i1X35
空気読まなくてすみません
阿井景子著『和宮お側日記』の一節
>馬上の家茂に夕べの交合を思い出して頬を赤く染める和宮
に萌えたんでちょっと設定をお借りした。
家茂が老中から血統の良い馬を譲り受けたとかで、大奥に連れてきた。
狩姿の家茂はいつもの貴公子然とした姿とはまた違って、精悍な男らしさに溢れており、常とは違う様子に和宮はどきどきする。
一通り乗りまわしたあと、家茂は和宮の前まで馬を連れてきた。
遠目から見たことはあれど、こんな間近に馬を見るのは初めてで和宮は後ずさってしまう。
そんな彼女の手を家茂はそっと取ると、馬の胴に触れさせた。
初めは恐る恐るだったが、美しい毛並みと馬の優しい眼差しにだんだん恐怖心がなくなってくる。
「きれい…」
うっとり呟く和宮を優しく見つめていた家茂は、ふと呟く。
「母上にもお見せしよう。さぞお喜びになるだろう」
ご自分も乗りたいなどと言い出しかねないなあ、と楽しげに話す家茂とは逆に、和宮は内心おもしろくなかった。
(また“母上”…)
まだ若い天璋院を母としてとはいえ慕う夫に複雑な気持ちが芽生える。
それが愛ゆえの嫉妬とは気がつかなかったが。
「そうですか。ではお早く連れていかれればよろしやろ」
つんとそう言って足早に立ち去る。家茂の呼びかけにも立ち止まらなかった。と、突然力強く後ろから抱き寄せられた。
「あ…」
馬に乗っていたからだろう、男臭い汗の香り。細いが筋肉を感じる腕が身体に回されている。
日々愛されている女の常として、和宮の身体は自然と夜の交合のことを思い出し、ぞくりと反応した。
「そうつれなくするな。今日はまだそなたに触れていなかった」
そう言って愛おしそうに首筋に顔を埋める夫に、和宮は身体を震わせた。
その夜の和宮は珍しく自分から夫を求め、激しく乱れたとかそうでないとか。
END
大奥の庭に馬が入るのかは知らないw
いやんw今日は豊作じゃのwww
595 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 22:57:48 ID:Ayi5jnRv
>>593 うわ〜っ、簡潔な物語の中に、純愛エッセンス満載!
読みながら背筋ゾクッ!ドキドキしちゃいました。GJGJGJです。
593さんのを読んでわかったのだが、
茂×和は純愛向きだね。エロパロは母上と無き家定さまに任せて
幕府と御所の異色カップル二人のプラトニック(・・・なわけないか、
夫婦なんだしお渡りしてるし)で純愛なラブラブパロ頼む!
エロイ二人よりかわいらしい二人が似合うよね和×茂。
40代ですか?
少なくとも大河の大奥の庭のセットには馬は入らないであろうw
茂×和も初々しくてよいが、今でも家×篤の新作を読めてうれしい。
このスレの家定さまは中の人よりずっと手練だねw
茂×和の新作が読めて嬉しゅうございます!
GJ(`・ω・´)b
599 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 16:20:15 ID:qeqeXOHC
>>535〜
>>539 本編では家茂×和宮分が不足がちなので、
2人の新婚初夜を書いてくださり、ありがとうございました。眼福です。
篤姫×家定より低年齢なので、さらに初々しさがぐぐっときました。
しかしこうしてみると、この2組のカップリングが圧倒的ですね。
エロ無しなのが仕方ないとはいえ、尚五郎は人気無いな・・・(笑)
篤姫再放送キター!
職人さまたちGJです。
和宮に丁寧な口調で話す家茂に激萌え。
はやく大河本編でもラブラブ展開にならないかなぁ〜。
はやくラブラブって…もうすぐ上方へ出兵してそのまま死にますけど
604 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 22:46:05 ID:VI6GK9Xb
あと三話かそこらで死ぬらしいな
残念だ
21歳って当時でも早死だよねえ…
>>603の冷静な突っ込みにコーヒー噴いたw
家茂役の松田翔太くん、リアルの髪型がどうしてもピンとこない…
君は月代のままでいいよ
松田翔太くんは花男に出てた。美作か西門のどっちかで。
607 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 10:43:53 ID:r6b6dez/
縁側でちょこんと座る和×茂の後姿はまるでぐりとぐらのようだな。
異色だが、真面目でけなげな若いぐりぐら夫婦いいね。
608 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 13:05:20 ID:r6b6dez/
しかし夫が早逝した後10年間 宮様はひとりで耐え忍んでいたのだろうか、
元彼やケイキとの火遊びは。。
609 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 13:43:06 ID:MwjBVtHO
「薩摩燃ゆ」の先取り予告見た
家茂と宮が寝室で抱き合う非常においしい予告であった
611 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 20:53:11 ID:N5fSODVN
抱き寄せたときよりも、明かり消したときの方がエロかっなあ
612 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 21:19:44 ID:N5fSODVN
愛しい夫の腕に包まれながらも、和宮は眠りにつくことはできなかった。
(“母上…”)
その胸のうちにあるのは、ただひたすら天璋院への憎しみだけだった。
こんな短文が思い付くほどかわいかったよ和宮。
家茂への愛情が溢れててたまらんかった。
>>606 スレチだけど西門役。茶道の次期家元役だったから、着物もよく着てた。
それより、家茂上洛前夜の和茂誰かお願いします
614 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 23:05:09 ID:CXLERsNi
確かに明かり消すのエロかったww
家茂やや強引ww
615 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 23:29:10 ID:Cd1kW0tR
スレチだけど 御守渡す場面怖かったですね。
嫌われたと認識しても尚、嫁の目の前で手作り品渡す家茂への一途さが
気持悪かった。
宮様の心中いかほどだったか。
篤姫邪魔姑退治祈願で、宮×茂 ラブラブパロ たくさんタノム !!
616 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 23:54:40 ID:qG0jyXGA
和宮の後ろの嫉妬の炎が黒い黒いwww
真実はどうかしらんが、家茂と宮様がラブラブなのが良いのおw
明かり消すとこ…
家茂は宮様が自分のことを心配してくれてるって
ところで既にやる気満々
あ、お渡りだから既にやる気かwwwww
618 :
上洛前夜1:2008/09/22(月) 02:35:04 ID:+bt2n7Cy
「明日、私は京に参る」
「はい…」
「私が戻るまでの間、母上とともに江戸を頼む」
「………」
無言で大きな瞳を涙で潤ませる妻が、家茂は愛おしくてたまらなかった。
そっと抱き寄せる。
「必ず無事に帰る…そなたの元に…」
「公方さん…」
和宮もまた、家茂の首に固く腕をまわし、夫のぬくもりを感じていた。
静かに和宮を押し倒すと、その涙を唇でぬぐった。
首筋に顔を埋めると、甘い女の香りがした。和宮はぴくりと体を跳ねさせる。
「公方さん…」
和宮の求めるままに、想いを篭めて唇を重ねる。
珍しく、和宮から舌を合わせてきた。
必死に己の口を吸う妻が可愛くてたまらず、家茂も負けじと和宮の唇を貪る。
どのくらいそうしていたのであろう。和宮の苦しそうな様子に、不承不承唇を離す。
つ、と銀の糸が二人の唇をつないでいた。
家茂は和宮を見つめた。はあはあと先程の熱いくちづけに息を乱し、頬を上気させている妻を。
その瞳にはまごうことなき情欲が溢れていた。
高貴で、汚れなき皇女は、すでに女としての悦びを知っていた。愛する夫との度重なる夜によって。
619 :
上洛前夜2:2008/09/22(月) 02:38:37 ID:+bt2n7Cy
そっと、帯の結び目を外す。結び目が緩むにつれ、小ぶりだが形の良い乳房が現れる。
そのまま襟元を掴んで布地を開くと、夜着が艶やかな背中を滑り落ちる。
真っ白な妻の体は、何度触れても飽きたらず、家茂を魅了した。
じっと自分を見つめる夫の視線に、和宮は体を熱くしつつも恥じらい、背中を向けた。そんな様がまた愛らしい。
家茂は無理矢理正面を向かせようとはせず、そのまま肉の薄い背中にくちづけた。
びくん、と反応し、「公方さん…?」と少し不安げな声を出す和宮を安心させるように
「そなたの体はどこもかしこも私を引き付けて止まない」と優しく囁き、耳元にくちづけた。
背後から胸元を愛撫し、そのまま唇を滑らせて小ぶりな尻までたどりついた。
そっと、割れ目に顔を埋め、すでに濡れ始めている穴には指を差し入れた。
尻の柔肌をたっぷり舐めて甘噛みすると、和宮の太股が思わずといった様子で動いた。
背中越しでも、和宮の息が熱く、速くなっているのがわかる。
そのまま中の指を動かしながら、空いてる手で優しく脚を撫でる。
和宮はたまらず、「公方さん…」と声をかけた。
「どうした…?」
「お顔…お顔が見とうございます」
620 :
上洛前夜3:2008/09/22(月) 02:41:31 ID:+bt2n7Cy
そう願う和宮にふっと微笑み、一度指を外すと和宮の体を仰向かせた。
和宮はうっとりと家茂の頬を撫でる。家茂は和宮の唇を軽く啄みながら、手を乳房へと移動させた。
乳房の形を確かめるように撫でながら乳首を親指で転がすと、和宮はおもしろいぐらいに反応した。
なおもしつこく乳首を弄る家茂に、和宮は懇願した。
「く、公方さん…っあ、あん!そ、そんなとこばっかり…ぁ、いじめんといて…っ!」
「なぜ?こんなに甘いのに」
そう言ってぱくっと頂きを口に含むと「あああああっ!」と和宮は背をのけ反らせた。
そんな妻の反応を楽しみながら、家茂は視線を下腹の薄い茂みに移す。
先程いじったせいか、夜目にも濡れているのが分かった。
愛する妻が自分の愛撫に感じていることを実感するほど、男として嬉しいことはない。
家茂はより一層体が熱くなるのを感じた。
家茂は和宮の膝を持ち、そのまま押し開いた。
そして、舌を全体に這わす。女の液はどんどんと溢れてきた。
これからしばらくは味わうことのできない妻の味。家茂は夢中でそれを啜った。舌を尖らせ、花芽を弄ぶ。
「ん……ん………っ」
和宮はたまらないというように体をよじらせた。
今度は指で花芽をいじくると、びくんびくんと体を跳ねさせる。
621 :
上洛前夜4:2008/09/22(月) 02:44:49 ID:+bt2n7Cy
そんな妻の姿は、顔立ちや体型があどけないだけに煽情的で、家茂はたまらずに再び和宮の唇を貪った。
二つの唾液が、和宮の小さな口の中でぐちゃぐちゃに混ざり合った。
さらに家茂は、和宮の細い顎を押さえ舌を吸い上げる。
家茂は、己の股間が痛いほど脈打っているのを感じていた。
耐え切れず、唇を離して己の夜着を脱ぎすてる。
和宮の唇は濡れ、まだ足りないというようにその瞳は続きをねだっていた。
そんな和宮の様子に、家茂の背筋を快感がぞくぞくと駆け上がった。
少し乱暴なほどの勢いで、和宮の足を折り曲げて開く。
そして、妻の媚態にさんざん煽られ、いまにもはち切れそうになったものの先端をめり込ませる。
熱い粘膜に引っ張られるように、家茂は腰を進めて全てを収めた。
和宮は声もなく、待ち望んだ快感に体を震わせている。
家茂はゆっくりと、和宮を突き上げはじめた。
「あ…ぁっあ!」
和宮の喘ぎが家茂は好きだった。か細く、高く、愛らしい声。
もっと聞きたいと思った。耳に刻み付けて、京にまで持っていきたい…
家茂の動きが、鞭のように速くなった。激しく腰を動かしながら、己の下で乱れる和宮を目に焼き付ける。
黒い瞳は赤く潤み、丸みを残す頬は桃色に染まり、口を半分開き、白い歯の奥からいやらしく濡れる舌が見え隠れする。
622 :
上洛前夜5:2008/09/22(月) 02:47:42 ID:+bt2n7Cy
すると、和宮の細腕が家茂に絡み付き、自ら腰を擦りつけるような動きをした。
「公方さん…!あああっぁっはあっ、中に、あっあっあっ中に全てください、はあ、公方さんのすべて、っ、寂しくないように…っ」「宮…!」
家茂はさらに強く腰を突き上げる。
和宮はその激しさに翻弄させながらも、家茂を決して離すまいと、細い足を彼の腰に回した。
さらなる深い密着に、若い二人の交わりは激しさを増す一方だった。
家茂は和宮の口をふさぎ、舌を吸い上げた。
「ん、ん んぅ、あっはあ…!」
あまりの激しさに本能的に上へ逃げようとする腰をしっかりと押さえ、家茂は縦横無尽に和宮の体を突き上げた。
ズチュッ、ズグ、グチャプチュズチャッジュプ!!
「んぁ、ああああああーーーーー!!!!く、くぼ、うさ、ん…!!はあああん!!」
「はっ、はっ、うぐっ」
腰を重ね、互いを固く抱きしめ、夢中で舌を啜り合う二人は、いままさに一つだった。
623 :
上洛前夜6:2008/09/22(月) 02:52:26 ID:+bt2n7Cy
「あ、もう……もうっ!!…っっっぁあああああああああ!!!」
「宮、くは、ぁっ、みや、みやーーーーーーー!!!!」
ビュク、ドク、ビュルル…!!!ドクン、ドク…
凄まじい勢いで子種が吐き出され、二人ともしばらく体を震わすことしかできなかった。
やがて全て出し終えると、家茂は中に入れたまま荒い息で和宮の上に倒れこんだ。
その際、ぐちゅ、と二人を結び付けている場所が音を立てて、思わず和宮はそこを締め付けてしまった。
「うっ…」
吐精したばかりで敏感な場所を締め付けられ、家茂のそれが再び勢いよく膨らむのを和宮は感じ、震えた。
けれど、和宮は彼が欲しかった。彼の全てが欲しかった。
可能ならば、彼の体を自分に縫い付けたまま、離せなくしたいほどだった。
でも、それは不可能だから。だからせめて今夜だけは、彼の全てを自分のうちに収めていたかった。
「公方さん…」
誘うように家茂の首を引き寄せ、耳に舌を這わせる
ぴちゃ、くちゅ…
和宮の体を案じ、躊躇していた家茂だったが、そのようにされては我慢できるはずもない。
激しく唇を合わせた。
「宮…」
夫のくちづけを受けながら、和宮は昏い優越感に浸っていた。
天璋院は、この唇を味わったことなどない。
天璋院は、この方の子種を受けたことなどない。
天璋院は、この方が快感に眉根を寄せて堪えることも知らないし、この方の汗ばむ体を感じたこともない。
天璋院は天璋院は天璋院は………
「公方さんは、わたくしだけのものですもの…」
聞こえなかったのか、問い掛けるように自分を見つめる家茂に、なんでもないとくちづけて。
夫の愛撫を体中に刻み付けながら、和宮は微笑んだ。
END
自分のエロの技量の低さに泣きそうです
家茂、母上がお守り渡そうとして嫁が先に渡したので
自分のが渡せなくて引いてたのをちゃんとチェックしてたんだね
更に自分から声をかけて渡すように言うシーンに萌えた
今回の上洛も篤姫の言葉がきっかけだし
若い母上への比重を感じるのが禁断ぽくてたまらん
>>624 とっさにお守りを隠したように見えたのがよかったね。
奥泊まりのとき、今まで喋ってたのに早々に切り上げて、
行灯の灯りを吹き消す家茂に激萌えた。
くっちゃべってるより、早く宮を抱きたいよね〜w
630 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 11:52:06 ID:Ti9kaTxX
行灯吹き消した後の続きタノム 幾重にもタノム(By孝明天皇)
>>624,627
自分はすっかり和宮目線で見てたから
「ババア邪魔すんな!」「家茂余計な事を…」
って思ってイラッときたw
632 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 12:27:21 ID:EMMytc6Z
633 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 12:52:48 ID:EMMytc6Z
(632続き)618-623 前夜の濃密な愛撫で心が満たされていれば、
姑の手作り御守りなぞに翻弄されずともよし。
タルヒトさんのお声を胸に刻みました、と泣き崩れた時はまだ
まだいとけなかった宮さん
今は公方さんの肌の温もりを胸に。時は過ぎ女になりましたな宮さん。
↑何故わざわざ文頭に1文字分スペース空けてんの?
私は篤姫視点でドラマ観てるから家茂の配慮は嬉しかったなぁ
自分も第1話の於一赤ちゃん時代から見てるせいか篤姫に感情移入するな
ただ姑時代は母上といわれてても若すぎて、家茂との関係も
親子より男女の関係ぽく見えてしまうのがインモラールww
和宮が妊娠して、がに股になってる夢みたんだがw
638 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 23:12:47 ID:Ur45xmsa
最初の頃のお渡りでは宮様にとても気を遣ってそっとやさしくの家茂だったが慣れてきたのか、そんな話しはいいから宮さん早うこちらへ、って
カンジで行灯吹き消していたね、オモロイワロタ
639 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 23:20:05 ID:Ur45xmsa
ってか家茂は一緒になったのだから宮さんを大切にしようとする一方で、宮さん、蛇でも鬼でもなかった眉目秀麗家茂にマジで惚れてしまったな。あんな眉涼しく優しい公方さんに何度も抱かれたらさすがの宮さんも陥落。
640 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 23:47:47 ID:HBjykABN
宮様はどんどん上様のこと好きになり過ぎてかわゆい。
641 :
天璋院の後悔:2008/09/25(木) 00:30:05 ID:R7DDjaVv
帯刀を大奥へ呼びつけ二人で碁を打ったその夜…
「尚五郎さん…いけません…ああ…」
「篤姫さま…私は、私は薩摩にいた頃から姫様のことをずっと…」
「ですが…ああ、尚五郎さんにはお近さんが…ああ!」
「お近のことなど…今は…今は篤姫さまのことしか考えられませぬ」
「だめ…私にも公方さまが…家定さまがいらっしゃいます…!」
「家定公は既にお亡くなりではありませんか…お気になさらずとも…」
「そのような酷い…あっ、そこはいけませぬ…尚五郎さん…」
「姫様が江戸へ発たれた折、私がどれほど、どれほど悔しく、辛かったか…」
「そんな、今更…。そこまで好いて下さっていたのなら、なぜ止めて…ああ!!」
「今泉のお父上に、お父上に姫様を嫁に下さいとお願いしていたのです!」
「えっ…ま、まことです…あん…いけません…」
「篤姫さま…心から、心の底からお慕いしております…」
「だめです、尚五郎さん…あああ…私は、私は徳川の妻…大御台なのです…」
「今は…今だけは一人の男と女…それで構わないではありませんか!」
「あ、それ以上はいけません…私は…はじめてで…」
「まことですか…ああ、嬉しい。私が、私が篤姫さまを初めて…」
「いや、尚五郎さん、やめて…ああああ…!!!!」
「天璋院さま、天璋院さま!」
寝所に響き渡る天璋院のうめき声を聞きつけた侍女たちが傍にかけよる。
その声にはっと我に返り目を覚ます天璋院。
「かなりうなされていらっしゃいましたが…どこかお体のお加減でも!?」
心配そうに寝所を覗き込む数名の侍女。
「な、なんでもない…。少し怖い夢を見たまでのこと。騒ぐでない…」
そう言いつつ、天璋院は自らの下半身が今まで体験したことのないほど濡れて
いることに気づく。
一瞬、失禁したのかと思い違うほどに、太もものあたりまでがべっとりと汚れている。
驚きと戸惑いの表情が一瞬天璋院の顔を覆う。
642 :
天璋院の後悔:2008/09/25(木) 00:31:30 ID:R7DDjaVv
(まさか尚五郎さんとの夢だけでこれほど…? そんな…)
「天璋院さま、どこか痛まれるのでは? す、すぐにお医者さまを…」
「よ、よい! 誰も呼ぶでない…! 少し疲れておるだけじゃ…」
医者を呼ぼうとする侍女を慌てて制する。
こんな姿を医者にさらすことなど大御台としてできるわけがない。
(大奥になど尚五郎さんを呼ぶのではなかった…)
激しい後悔が天璋院を襲う。
(公方さま…私は…私は…)
「いま少し休む…。そなたらはさがっておれ…」
布団を頭までかぶり横になる天璋院。
心臓の鼓動が速くなる。
(公方さまを裏切って…私はあんなはしたない夢を…)
目を閉じ、唇を噛み締める天璋院。
処女のまま未亡人となり、女としての喜びを知らぬまま歳を経る。
そんな自分の運命を受け入れたはずなのに…。
侍女が襖を閉め、寝所が再び静寂を取り戻す。
「公方…さま。申し訳ございません…。私は、私は…」
天璋院の目から涙がこぼれる。
しかし、一人になったとたん、その部分が再び熱くなってくるのがわかる。
(うそ…こんなこと…)
天璋院の心の奥底に、一人の男性の顔が浮かび上がる…。
その男性とは…
@天璋院も一人の女性、ずっと好きでいてくれた尚五郎の姿が…
A貞淑な天璋院が想うのは当然愛する夫、家定公にきまっている…
B深層心理に潜むのは倫理を超えた愛なのか、なぜか家茂公の凛々しい姿が…
全部選択したいw
>>642 斬新過ぎるw
とりあえずAと見せかけてB
じゃあここはCで井伊直弼w
AかCがいいな。
647 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 22:40:33 ID:q/fAmRML
そのころ、大奥の寝所では・・・
幽霊になった上様が悪戯を……
御台御台みーだーいーはどーこーじゃー!
ちょwww
夜な夜な大奥の色んな部屋に出没しては「御台はどこじゃー!」
とか叫ぶ上様を想像してしまったじゃないか。
651 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 23:26:36 ID:9sl56duL
(家茂お渡り、寝所にて宮と睦まじく真っ最中)
家茂「ハァハァハァ、ううっ!み、みや」(あと少しで上り詰める)
(一方奥泊まりの部屋の外では)
幽霊家定 ダダダダダーっ!(将軍奥泊まりの部屋へ突進)
入り口にて御坊主「いけませぬおまちください家定さま−!!!おまちくださいーーーっ!!!」
(ふすまがガバっと開く)
家定絶叫「みーだーいーはーどーこーじゃーーーーーあああ!!!! みだいみだいみだいいいいーっ!!!
何が起こったか分からぬ家茂&宮 白絹夜具の上、一糸まとわぬ姿で抱き合ったまま驚きの
あまり家定を見上げ凝視。
(いちおう、家茂上、宮さん下)
騒ぎを聞いて駆けつけて来た大御台 寝所の天井に向って絶叫する家定と寝所の床の上で
の全裸で固まっている二人を交互にみやり、へなへなとその場に倒れこむ。
我に返った宮「きゃーっ!!! いやや−っ!!! さがれさがれさがれー!!!」と悲鳴を上げて
家茂の胸に顔を埋めて隠れる。
家茂 ショックで口がきけない宮を抱き、頭の中が真っ白のまま朝を迎える。
交合の場面を見てしまった姑と見られた息子と嫁、翌朝の仏間では
凍りつくような空気が流れる。
幽霊家定は、都合が悪くなると消える。
そっか、「おおみだいはどこじゃ〜〜〜」って言わないといけないのかw
乱入してすみません。642さま、続きをお待ちしております。
連投すまそ。幽霊家定さまは足あるんだねw
654 :
天璋院の後悔:2008/09/27(土) 11:15:09 ID:LEMBO8eJ
天璋院の瞼の裏に、真っ白な絹の着物を着た若い男性が現れる。
顔は靄に包まれたように霞んでいる。
(ああ…あのお着物は…家定様…)
閉じられた天璋院の目から再び涙が溢れる。
(申し訳…ございません。あのような淫らな夢を…。あの者はただの幼馴染なのです…、決して…)
頭を垂れて必死に哀願を繰り返す。
(私がお慕いするのは家定さまのみ…。あの者とは久々に会うて懐かしさがこみあげただけ…)
その白装束の男性が天璋院の傍に座る。
「亡くなられた家定さまとお間違えでいらっしゃいますか?」
「えっ…そのお声は…まさか!?」
「はい、家茂にございます」
「家茂どのがなぜ私の寝所などに…まさか、先ほどの夢のことも…」
「失礼とは想いながら、帯刀なる薩摩の侍へ母上さまのお気持ち、しっかりと拝見つかまつりました」
「あ、あれは…ゆ、夢なのです…。決して、私は…家定さまを裏切ったりなど…」
「母上はまだお若い。自分のお気持ちに正直になられてもよろしいのでは?」
「な、何をおっしゃいます…。義理とはいえ母に対してそのような…」
「私は嫉妬しておるのです。私も、あの侍のように母上に想われてみたい…」
「…家茂どの、いったい何を??」
「母上、私のお気持ちにはお気づき頂いていらっしゃいませんか? いや、お気づきのはず…」
「気づくも何も…私とそなたとは母と息子…」
「江戸城へあがりし折より、ずっと母上さまのことをお慕いしておりました」
「そ、そのようなはしたない…」
「母上さまとて故郷の幼馴染に想いを馳せていらっしゃったではありませぬか」
「家茂どの、そのたは征夷大将軍です。帝の妹君、和宮さまという奥方をお持ちではありませんか!」
「母家さまの美しさに比べれば、和宮などなにほどのものがありましょう…」
「家茂どの…」
「和宮を抱きながらも、私の心はいつも母上さまのもとにおります。さぁ、母上さま…」
「あ、家茂どの、いけませぬ…」
「ああ、このように母上さまを抱きしめる日がくるのをどれほど夢見ていたことか…」
「離して…下さい…私とそなたは母と…子…。お気持ちは、お気持ちは気づいておりましたが…」
「母上さま…今夜は、今夜だけは私の妻としてすごして頂きとうございます…」
「家茂…どの…あ、そのようなところに…ああ…家定…さま…」
「お父上のお名前はお口になさいますな…今はただ、家茂と、家茂とだけ…」
「あっ! やはり、いけませぬ…このようなことは…ああっ!!!」
「ああ、母上さまとひとつになれる…夢のようです…」
「あん…あああ…家茂…どの…」
655 :
天璋院の後悔:2008/09/27(土) 11:15:48 ID:LEMBO8eJ
「天璋院さま、天璋院さま! やはりお体がお悪いのでは!?」
侍女の叫ぶような声が隣室から聞こえる。
再び目覚める天璋院。また大きな声でうなされていたのか…。
次第に意識がはっきりとしてくる。
(えっ、私…まさか…)
自らの右手が、着物の裾を割り、既にべっとりと濡れたその部分へと伸びていることに気づく。
(大御台ともあろうものが、このような淫らなことを…)
激しい悔恨の情が天璋院の体を包む。
「さ、騒ぐな。何でもない…。もう大丈夫じゃ。朝まで声をかけるでない…」
ゆっくりと布団から身を滑り出し、寝具の上に正座する。
(先ほどの夢…家茂どのとあのようなことなど…それに…)
粘着物が付着した右手の指をみつめ、すぐに視線をそらす。
下半身のほてりはまだおさまってはいない。
(夢とはいえ、夢とはいえ息子とあのようなことを…)
尚五郎との夢だけでも亡き夫に申し訳がたたぬというのに、同じ晩に更に不謹慎な夢を見る。
天璋院は自分でも自分が信じられなかった。
しかし、襦袢だけでなく寝具までも汚してしまったこの事実をどう考えればいいのか。
家茂が自分に好意を抱いてくれていることはわかっている。
それが母親に対するものだけではなく、歳の近い一人の女性への仄かな感情が混じっていたことも薄々気づいてもいる。
しかし、それは家茂と和宮がうまくいきさえすれば自然と消え行くもの。
そう自分に言い聞かせ、気づかぬ振りをして母と子の関係をつくりあげてきたはず…。
(まさか…和宮さまと仲良くなられはじめた家茂どのに…私が嫉妬しているとでも…?)
家茂の凛々しい誠実な顔や仕草が天璋院の脳裏を駆け巡る。
体のどこからか、熱い何かがじわっと染み出すのが自分でもわかる。
(いけない…私は大御台。家定さまの妻…)
しかし、夢の中で抱きしめられたときの家茂の体の温もりが今でもはっきりと肌に残っている。
(この温もり…和宮さまもお渡りの度に感じていらっしゃるの…? 羨ましい…)
目をつむり、唇を噛み締める。
(尚五郎さん、家茂どの…うう、私はなんて淫らな…。和宮さまに嫉妬するなど…)
ふと油断すると再びその部分に伸びそうな右手を必死で押しとどめる。
(これ以上はいけない…ここで自分の気持ちを整理せねば…。家定さまに申し訳がたたぬ…)
大奥のあちこちでかすかに侍女たちが動き回る音が聞こえてくる。
夜明けなのだろう。
朝の身支度を終えれば、仏間で家茂や和宮たち、そして家定の位牌と会わねばならない…。
(しかし、このような気持ちのままで皆にお会いしてしまえば…)
ひとり思い悩む天璋院。
天璋院は…
@想いを断ち切って仏間へは出掛ける
A病気を理由に仏間へは出掛けない
GJ!
@で家定の位牌や和宮の前だというのに家茂をみて濡らしてしまう篤姫、Aで仮病に伏せっている篤姫を見舞いにきた家茂と二人切りになり…、
どちらも見たいなぁ。尚五郎が少し可哀想だけど。
家茂将軍宣下 篤姫22歳 家茂13歳
和宮降嫁 篤姫26歳 家茂16歳
家茂死亡 篤姫30歳 家茂20歳
なので28歳と18歳くらいの禁断の恋か…萌えますな。
久しぶりにこのスレ来て、上から一気読みしてたら
>>645で激しくワロタwww
2でおねがいします
仮病でイベントフラグ期待w
クランクアップにサプライズで花束渡しに来る上様の中の人と、
それに感極まって号泣&膝から崩れ落ちる篤姫の中の人の写真に萌えた。
やっぱこの夫婦いいわ。
660 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 00:48:47 ID:YEX+9Fs1
家茂とのラブシーン撮影は大変だったと、和宮
寄り添うと鬘が落ちそうになるので、頭は自分で支えて体は家茂にあずける
体勢でキツかったと。
>>659 激しく同意。
自分が書いたのかと思ったww
クランクアップの打ち上げのあと夜の街に消えて
いく篤姫の中の人と家定の中の人…っていうリア
ル?なエロバロも萌えますね。
家定の中の人によりそいながら、「夫」からの携
帯の着信をこっそり切ってしまう篤姫の中の人…
とか。
板が違ってくるけど…。
>>662 キショイ
そのまえにエロ バ ロって何だよ
>>659 ほんといい夫婦ですな…
再放送が楽しみだ
666 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 18:56:39 ID:YEX+9Fs1
都への長期出張から帰還した夜の家茂と和宮
667 :
騎上位 1:2008/09/28(日) 21:22:24 ID:Kg+AZ2KZ
今日の放送は一段とすごかったな。というわけで本編例のシーン後の茂和。
なんかもう二人のキャラ崩れまくりだけど許してほしい。
子が欲しいと自ら手を重ねる妻の色香にくらくらし、家茂がしばし呆然としていると、寄り添っていた和宮がそっと手を家茂の中心に這わせた。
「………っ!!そ、そのようなことしなくてよい!」
驚いて拒もうとするが、「わたしも公方さんをお喜びさせたい」と潤んだ瞳で言われれば我慢できるはずもない。
その間にも、和宮の恥じらいながらも夜着の上から中心を撫で回した。
もう家茂のそこは、夜着の上からでも輪郭を辿れるぐらい膨らんでいる。
和宮は静かに家茂の衿の間に手を入れ、胸元を撫でた。
この四ヶ月間、狂おしいほどに求めていた妻にいやらしく触られ、家茂は自分でも驚くほど感じていた。
そのままはだけさせていき、やがて家茂が生まれたままの姿になると、和宮は躊躇しながらも、天を向いて汁を垂らしているそこに直に触れた。
「ああっ………!」
びくんと家茂が反応すると一瞬止まったが、その反応に勇気をもらったのか指を上下にすべらせる。
和宮は恥ずかしかったけれど、同時に嬉しくもあった。
いつも落ち着いて聡明な夫が、いまは自分にすべてを預け、自分の拙い愛撫のひとつひとつに感じてくれている。
そこから彼の愛情を痛いほど感じて、和宮はまだ一切触れられていない股をひそかに濡らした。
和宮がふとももをかすかに動かしていることに気付いた家茂は、和宮の手を一旦止めさせ、彼女の夜着を脱がせた。
四ヶ月ぶりに目にする妻の白い裸体に、家茂自身がびくんと跳ねて興奮したことを和宮は感じ、いっそう股を濡らした。
布団の上に座ったまま二人は抱き合い、くちづけあった。始めは優しく、互いの味を思い出すかのように。
やがてどちらからともなく舌を差し出し合い、激しく絡ませた。
くちゅくちゃと淫らな音が響く中、家茂は和宮の中へ指を差し入れる。
負けじと和宮も、握ったままだった家茂の中心を強く擦り始めた。
家茂が和宮の花心を指で捉えたかと思えば、和宮は家茂の先端に指を食い込ませる。
「ふっ……う………ん…………」
「はあ………公方さん………」
668 :
騎上位 2:2008/09/28(日) 21:25:01 ID:Kg+AZ2KZ
激しいくちづけと愛撫に息を切らせながら、和宮は堪らなそうな表情で家茂を見つめた。
そして彼の分身へ目をやる。先程よりもさらに硬さと太さを増し、家茂の腹に付きそうなぐらい反り返っているそこ。
大量の先走りの汁は和宮の白い手を濡らし、今にも放出したそうにぴくぴく震えていた。
(楽にしてさしあげたい…)
そう思った和宮は、家茂の指をそっと止めさせ、自分の中から抜く。
その際、体が震え、無意識に「ぁん……」といやらしい声が出た。
不思議そうに自分を見つめる家茂の視線を感じながら、和宮は勢いよく夫の大切な所に吸い付いた。
「あ、宮!?あ、あああああああ!!」
背をのけぞらせて家茂は悦びの声をあげた。
側室を娶らず、京でも差し出された女に見向きもしなかった家茂にとって、口淫など初めての経験だった。
もちろん知識としては知っていた。しかしこれほどの快感だとは思わなかった。
熱い和宮の舌が形を確かめるかのように輪郭をなぞり、唇で愛撫する。
汁を舐めるかのように舌を上下されると、家茂は腰が動くのを抑えることができなかった。
ちゅる…ちろっくちゅぬちゅっ
「はぁっ…!ん……………!ふぅっ……!ふ、くぅっ!」
歯をくいしめて快感に耐える夫を見上げると、和宮は家茂自身を口にくわえ、勢いよく吸い上げた。
「あ……!だめじゃ、もうっ、もう………!み、や、あ、あああああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!」
家茂は耐え切れず、和宮の口の中に精を吐き出してしまった。その勢いは激しく、一度では収まらず二度、三度と吐精した。
その激しさに和宮は全てを飲み込むことができず、口元と顔は溢れた子種に白く濡れた。
669 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 21:26:46 ID:YEX+9Fs1
うわあ速攻すごい! 続き続き続き〜 続きはまだか〜
670 :
騎上位 3:2008/09/28(日) 21:27:58 ID:Kg+AZ2KZ
口の中に精を吐き出すという初めての感覚に呆然としていた家茂だったが、和宮のむせる声に我れに帰る。
「す、すまなかった…!」
内親王たる妻の口を子種で塞ぐなど、謝って許されることでもなかろうが、家茂は懸命に妻の顔の白いものをぬぐった。
「いいえ…初めて味わう公方さんのお味。嬉しゅうございました。とても濃くて……たくさんお出になって…」
「そ、それは…これだけ長い間そなたに触れないなど初めてのことだったから…」
真っ赤になりながら家茂がそう言うと、和宮はじっと家茂を見つめて小さな声でたずねた。
「……京で、おなごをお抱きになったのではあらしゃいませんか?」
「な……!?馬鹿なことを!断じてそのようなことはない」
家茂は断言した。妻を思って自分で自身を慰めたことはあっても、他のおなごなどに指一本触れなかった。
「わたしが感じるおなごはそなただけ。抱きたいと思うのもそなただけじゃ」
真摯な瞳でそう告げる家茂に、和宮は喜びの涙が止まらなかった。
「嬉しい………」
そんな妻を愛おしそうに見つめていた家茂だったが、まだ口元や髪に白いものをつけたままの和宮の姿に、自身が再び膨らみ始めるのを止めることはできなかった。
そんな家茂自身を優しく包み込むと、和宮は「綺麗にしてさしあげます…」と言って丹念にそれを舐める。
ちゅくちゅるちゅるっ
じゅる、じゅぶっじゅっぶ
「あ、あーーーーー!!宮、そんなにしたらっ、またっ、」
先程イッてからまだ間もなく敏感なそこに、その愛撫は激しすぎた。
「はあっ、はあっ、あっ、あっあっあっあっ!!!あーーーーーーーーー!!!!!」
再び吐き出された精を、和宮は今度は綺麗に飲み込んだ。
「ぁ…………ぁ…………」
いくら若いとはいえ、間断なく精を吐き出したことにより家茂の頭の中は白みがかっていた。
671 :
騎上位 4:2008/09/28(日) 21:30:00 ID:Kg+AZ2KZ
家茂がふと気がつくと、自身の上に和宮が馬乗りになっていた。
「公方さんお許しください。わたくし、わたくし……」
恥じらいで真っ赤になりながらも和宮が腰を家茂のふとももにこすりつけると、ドロドロに濡れほぐれているのがはっきりわかった。
(和宮…)
愛おしさを込めて頬を撫で、了承の意を伝えると、和宮は再び硬さを取り戻した家茂自身をじゅぶりと中に取り込んだ。
じゅくじゅくと熱い粘液が自身を包み込む。
久方ぶりに味わう妻の体内に、家茂は掠れた声をあげた。この四ヶ月間、夢にまで見た瞬間だった。
一方和宮の方も、四ヶ月ぶりの夫の肉棒に意識が飛びそうなほど感じていた。
久しぶりだからだろうか、常にもまして和宮の体内はきつく家茂をしめつけ、快感の渦へ彼を押し上げた。
体内でますます長大に膨れあがり反り返る家茂を感じ、和宮はたまらず腰を押し付けた。
「す、すごい………!く、ぼうさん、の、お、大きい………!!」
「ああっ、ああっ、和宮………っ!!」
堪らず互いに腰を振り合う。
じゅぶっ、じゅっぷじゅっぷぐちゅ、ぐちゃぐちゃぐちゅちゅうぅ………
「あぁっ、深い!!すごいっ、あ、あ、あ、あ、ぁん、」
「んっ!あっ、あっ、あ……っ!!くぅ、ふぅん………!!!」
和宮が上になっていることによって体重がかかり普段よりも深い結合となり、二人はもはや頂点に向かって激しく腰を振り合うのみであった。
「あっ、あっ、出る、で、るっっ、くぅぅぅぅぅ!!!」
「あ、ああああああ!!!」
子種が和宮の中に放出された。その刺激に震える和宮を、家茂はやや乱暴に組み敷いた。
672 :
騎上位 5:2008/09/28(日) 21:33:04 ID:Kg+AZ2KZ
「あっ!」
繋がったままのそこがぐちゅりと音を立てる。
荒い息をつきながらも、家茂は久しぶりの妻の体を一度味わっただけで手放すつもりはなかった。
そのまま激しく突き上げる。
ずぶ、ずぶっぐしゅぐしゅくちゃっ
「あっ、あっ、あ、あ、あ、あっあっあっ!!はぅつ……!」
「宮っ、愛しいっ………!!!そなたが、誰よりもっ!!!」
「はぁっはあっ、ぁ、あ、んーーーーーーーー!」
突然和宮は背をのけ反らせると、絶頂の極みを越えた。
「ぐぁ、は、あぅっ……………!!!」
引き搾られるまま、家茂も四度目の吐精を終えた。
========================
「御子は…」
「ん?」
ふたり寄り添いながら事後の余韻に浸っていると、家茂の腕の中で和宮がぽつりと呟いた。
そして自分の剥き出しの下腹をそっと撫でる。
「御子は、授かったでしょうか……」
不安げにそう言葉を落とす和宮を見遣り、家茂は身をかがめてなだらかな下腹にくちづけた。
「公方さん?」
家茂は優しく微笑み和宮の頬を撫でる。
「きっと授かる…これほど想い合っている私たちなのだから」
その言葉に和宮は嬉しそうにうなづいた。
END
673 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 21:36:34 ID:B8j6vVin
なんというGJ!!
GJ!
積極的な宮様かわいいよ(*´д`)
675 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 22:07:34 ID:YEX+9Fs1
うひょっ!! GJGJ 帰還してすぐ和宮に会いに行かなかったのは・・・
顔見たらそのまま抱いてしまいそうだったから夜まで待ったのだな!!!
ゾクゾクしたよあの場面。抱き合った後画面真っ白、二人の頭の中がそのまま
真っ白になったってこと表してるんだな。
早いなあGJ!今日の展開はこのスレ意識してんのかってくらいのネタ提供だったな
GJすぎる!
にしても宮様、あまりにお誘いが直球すぎw でもそれに萌える。
篤姫にスグに宮様の所へ行けと言われて家茂がものすごい嬉しそうだったのが印象的。
早く会いたい&抱きたかったんだなw
GJ!GJ!
しかし宮様、フ○ラなんてどこで覚えたのであらしゃいますか?w
そして、はやる気持ちは分かるが、ENDと出てないうちは
投下中にレスをお控えあそばしませ
>>669
でもあまりにwktkすぎる様子の669にちょと笑ってしもた
GJ!GJ!GJ!
家茂が留守の間に○り子で一生懸命○ェ○の稽古をする
宮様が浮かんでしもうた
家茂と和宮が仲良くしてるのをみて嫉妬心を覚えてしまい自分を責める天璋院ってのも萌える。
そこではじめて息子である家茂への気持ちに気づいてしまう…とかどうだろう?
積極的に家茂を誘惑しはじめる天璋院。その魅力に徐々に惹かれてしまう家茂…。
そしてついに…。
682 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 22:54:39 ID:5UQjRmAO
GJGJGJG!!!
母上と居る時はマザコン息子を演じているが、和宮と二人きりになるとやっぱり
素直に男になるんだな家茂、萌えたよ!!
683 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 23:56:25 ID:5UQjRmAO
初めて和宮の生まれ育った京の街をみて、
宮が尚いっそう、愛しくてならなかった、という家茂の告白にも萌え!
おなごを差し向けられても見向きもせず、宮が愛しくて、己を慰める
京都での家茂を誰か頼む。
ここってsageなくていいの?
40代後半の臭いがする。
ここは普通に本寿院と同世代ぐらいの人しかいないだろう。
そんなことないよ?
うん。そんなことないと思う
じゃあ本寿院は32歳ということになるな
691 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 23:08:23 ID:TN5zeQ0T
家茂うまくなってきたじゃないか!和宮との愛も一層深まり楽しみだ、と思っていたが
それも来週の懐妊騒動で最後だな。家茂の出陣、それが二人にとっての別れになる。
そしていよいよ唐橋の登場か…
ところで家茂って実際は側室がいたんだよね
宮様に隠していたけど、バレてしまい大変だったらしいが
やはり宮様は気位が高すぎて、安らげなかったんだろうか
693 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 10:31:05 ID:GzSAYdyc
側室じゃなくて妾だな
側室はいなかったはずだ
連投になってしまうが、やはり正式な側室は宮さん及び朝廷に気兼ねして(恐くてw)持てなかったのであろう
和宮の御前で尿の排泄行為を強要される滝山。
本寿院の前で排便好意を強要される篤姫も萌える。
>>692 実質的な問題、子供を作るためだったらしいよ
原作小説では和宮自身が自分に似た娘を選んであてがったとかだったような
子供が出来ないので和宮と家茂で側室選びをするが結局決まらず、
和宮が自分のお気に入りの蝶という娘を、家茂三度目の上洛時に同行させた。
というのは本当か知らないが聞いたことある。
和宮が家茂が亡くなったときに詠んだ歌がせつない。
しがらみさえなければあなたの元へ一緒にゆくのにという歌。本編でも出てくるかな。
堺家定さんとあおい篤姫の天国で再会できたかのようなクランクアップの写真もせつない。
700 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:23:09 ID:8qY0YfZC
ネタバレチックになるが、和宮懐妊騒動で喜びに浸るの夜の二人を誰か書いてくれ。その後の出陣で二人は今生の別れになるなんて。イイ雰囲気になってきたのになんか切ない。
和宮も夫の死に目に会えないんだよなぁ。
家定篤姫も家茂和宮も切ないのう…
>>701 どっちにしても将軍の臨終は表の人間しか立ち会えんらしいな。
家のおかげでであったカポーだが、身分の高さゆえに
死に目に立ち会えんとは、不憫だのう…
703 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 20:48:44 ID:PO5pQgNR
>>699 和宮が京の土産にねだった西陣織が、手許に届けられた時に詠んだ歌かい?
土スタのクランクアップ映像に激しく萌えた。
ジーパン姿なのに家定様にしか見えない。
家定篤姫、いい夫婦だ。
>>704 本当にいい夫婦だったね
あの世では幸せになってほしいわ
天璋院「何やら体が軽い。先ほどまでの苦しさが嘘のようじゃ。あ、上様・・・」
家定 「御台、長いこと苦労をかけたのう。約束通り迎えに参った」
天璋院「ようやくお目にかかれました。うれしゅうございます。ところで、その風変わりなお召し物は何でございましょう」
家定 「これか?これはジーンズと言うての、なかなか動きやすくてよいものじゃ。
今宵は御台を迎えに参るので、少しオシャレというのをしてみたのだが、どうじゃ。似合うか。
そなたにも同じものを持って参った。ペアルックというのじゃ」
天璋院「私にでございますか。ペアルックというのはお揃いのことですね。うれしゅございます」
家定 「御台は英語もわかるのか」
天璋院「はい。英国に留学した家達に教わって少し勉強いたしました」
家定 「相変わらず学問に励んでおったのじゃな。御台らしいわ。家茂は気の毒な事であったが、家達がこれからの徳川家をもり立ててくれることであろう。ほんとうにご苦労であった」
天璋院「私が徳川の女として生きることができたのは、上様のおかげにございます。私の役目も終わりました。これからは、ずっと上様とご一緒できるのですね」
家定 「そうじゃ。こちらの世界で一からやり直しじゃ。まずは結婚式を挙げ直さねばのう。わしはウエディングドレスがよい。チャペルはどうじゃ。指輪交換も誓いの口づけもせねばのう」
天璋院「上様・・・。私は上様と一緒なら、それだけで幸せにございます」
家定 「御台。可愛いことを。今宵は寝かせぬぞ」
天璋院「上様」
どこまでもラブラブな二人であった。
707 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 21:14:16 ID:I88Eq+Uk
家茂出陣の前夜の二人
>>705 GJ!!!幸せな気分になった。
>>703 家茂が亡くなったときに和宮が詠んだ歌はいくつかあるみたいだけど
西陣織の歌はこれ
↓
うつせみの唐織衣なにかせむ綾も錦も君ありてこそ
でその歌はこれ↓かな
三瀬川 世にしがらみの なかりせば 君諸共に 渡たらしものを
観行院に妊娠じゃないかて言われた時の和宮が
“あ、もしかしてあの夜の…”って思い出してるような顔で萌えた
てか思い当たる節があったからだよね?
そうかそうかー、少なくともあの二人はヤっちゃったのかw
妊娠て聞いて和宮に会いに来た家茂がやたらカッコよく感じた
>>705GJGJ!!!
読み終えた直後、アフ●ックのCM流れて吹いた。
ごめん。
>>712 何のことかと思っていたが今日そのCM見たw
えっと…家定さんはアヒルでおk?www
保守。
懐妊騒動前後の和宮と家茂が読みたい。
>>715 宮様「公方さんががっかりなさるのがつらい・・・」
天璋院「お優しい方ですから宮様を気遣われるはず。」
↓
その後フォトグラフィの場面ではもう仲睦まじい様子。
この間が気になる!宮様は家茂にどう報告してどう慰められたのか!
717 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 00:00:43 ID:GhH2M3oN
715、716 禿同!!! 気になる 読みたい!
「せっかく、公武一体の証たるやや子が出来たと思うたのに・・・」
「そんなに落ち込むでない。これから作れば良いではないか」
「・・・!公方さん、まだ明るいのに・・・!」
「よいではないか」
・
・
・
「今ので、子が出来たかもしれぬ。記念に写真を撮ろう」
「なら、大御台さんも一緒に。この子のおばあさまになりますゆえ」
こうですか、わかりません><
720 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 08:53:38 ID:GeCES4Mm
>>719 当時は女性側の排卵期とか妊娠しやすい時期があることは知られていたのかな。排卵しない時期に
どんなに務めてもお二人が楽しめるだけで、目的のお子は空振りになるってこと
宮様も家茂も理解してればいいけど、、、なんてマジレスしてシマタ。
オギノ先生が排卵周期を解明したのは、昭和に入ってからではなかったっけ。
それが判っていれば、お二人ももっと早く幸せに…
なんてマジレスしてしもた。
オギノ式が浸透したのは明治の終わりだったか、大正のあたまぐらいだった
はずだよ。
大奥って、女性だらけの職場とはいえ、経産婦ってあんまりいなかったのかな。
和宮の周辺で、妊娠出産の経験があるのって観行院くらい?
あと実成院や本寿院か。
でも、気軽にアドバイスできる間柄じゃないしね。
大奥が将軍のための後宮的役割である以上、
大奥入りするときには未婚の女ばかりじゃないのかね。
仮にどうしたって手がつかないようなお末であっても。
ましてや中臈以上になるようなおさんの間以上で大奥入りする女なら、
武家の女だろうし、経産婦ではきっとないだろう。
725 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 12:43:19 ID:/tPu/Ldy
和宮家茂好きだったけど、家茂にフラグ立っているとなれば今一つ萌えない。
お別れにこんなのでお目汚し許してください。
家茂薨去の知らせを受けた日から、どうやって過ごしてきたのか
悲しいのに涙が出ない、泣くことができない…現実感のないまま
日々が過ぎていった。
悲しいという言葉では言い尽くせないような、空虚感と絶望感と息苦しさだけを
感じて時が過ぎた。
都に帰りたい。心から慕っていた家茂がもう戻らぬ江戸になどもう居たくない。
無意識のうちにそんな思いが心の片隅に沸いていた。
髪も下ろさず、京に帰ろうとしている、と江戸方からの雑音が聞こえてくるが
上様がいない今となっては自分とはもう関わりのないことだ。
「宮様、宮様」
「公方さん…。なんでそんなところにおられるのですか。なんで先に逝っておしまいに。」
と涙が溢れてきた。
「宮様、出陣以来長い間、寂しい思いをさせた。申し訳ない。
そなたとの約束は果たせず、江戸には戻れなんだ」
「公方さん、攘夷と開国の間に挟まれてさぞお辛かったことでしょう。このような時世
にお若くして将軍になられたばかりに。。。」
「宮様、たしかに政では苦難の道ばかりであった、しかし平和な時世であれば、
公武合体などありえなかった、さすればそなたとの縁もなかったであろう」
「公方さん、私がここに居ながら、何のお役にも立てず、おつらい思いばかりで」
「宮様、そのようなことはない。そなたに会えてよかった。そなたには許婚もおられ、
江戸降嫁を固辞されたことは存じていた、私はそなたを幸せにできるのか
不安であった。しかし、そなたは私を慕うてくれたではないか。短い時間であったが
帝からそなたとのご縁を賜り私には望外の幸せであった。」
「公方さん、それは、それは私のほうにございます。しかし、公方さんのお子も
授かりませんでした、公方さんがもうおられぬ世に何の未練がありましょう、
私はもう生きては行けませぬ。」
「宮様、そのようにお泣きになるのはもうお止めください。これから世は開国に
向けて大きく変わることでしょう、それでも宮様にはお強く生きていただきたい、
志半ばで諦めねばならぬ私の分まで。私が見守っています。」
「公方さん、、、行かないで下さい、公方さん!!」
涙にむせて夢から覚めた和宮は、涙が枯れるまで泣きはらした。
ああ、書いててウルウルしてきた。エロなし&チュウとハンパスマソ。
出陣前の見つめあう2人を思い出した
>>725ありがとう
>>725 切ないのぅ、切ないのぅ。
同じキャストで「皇女和宮」をタイトルにして、大河でみっちり1年描いてくれないものか。
出来ることなら、セットとエキストラはお台場大奥からレンタルして。
>>725 GJ!
>>727 新撰組の時みたいにスピンオフで見たい。もちろんラブラブたっぷりでw
松田の家茂と堀北の和宮、そして堺さんの家定にあおいの篤姫、今年の大河のカップルは
萌え所が多くて良かったなぁ。
帯刀×お琴も好きだ。
普段ですます口調の帯刀が「〜だぞ!」
と偉そうに言う所がいい。
家茂薨去をフライング気味に書いてしまった。
天璋院さん目線で。
薄暗い仏間に力なく座り込んで、天璋院は中空を見詰めていた。
じんじんと痛みを伴い赤く腫れた目は、ただ虚ろに見開かれていた。
「何故です、何故公方様が」
家茂薨去の知らせを受けてからというもの、答えのない疑問と家茂と和宮の睦まじい
姿ばかりが思い浮かんでは、天璋院の胸を痛めつける。
薄闇の重さが迫ってきて、天璋院は胸元をきつく握り締めた。
「上様…っ、私はまたひとりになってしまいました」
家定が残してくれた希望を、失ってしまった。
不意に優しい微笑みが蘇ってきて、疾うに枯れたと思っていた涙が零れ落ちる。
「どうして、どうして」
連れて行ってくださるのが、
わたくしではないのですか。
「あなたのおそばに…っ」
ふわりと懐かしい匂いが鼻腔をくすぐって、天璋院は顔を上げた。
眉を下げて困り顔をした家定が、そこにいた。
「うえさま」
家定の手が篤姫の両の頬を包んで、伝う涙を優しく拭う。
懐かしむ様な、愛おしむ様な眼差しで見詰める家定の手首を、篤姫は夢中で掴んだ。
「お願いでございます、わたくしを」
―ならぬ
家定は悲しみを滲ませて妻を窘める。
―ほら、そちを呼んでおる
思わず指差された方を振り仰いだ篤姫の耳に、愛しい声が吹き込まれた。
――――。
先程より少し濃くなった薄闇が広がる仏間に、天璋院の手が畳に落ちる乾いた音が響いた。
どこからか、すすり泣く小さな声が聞こえる。
天璋院は立ち上がると、背筋を伸ばして仏間を後にした。
「『頼むぞ』」
そっと呟いてから、何人をも拒むように閉じられた障子を、静かに力を込めて開け放つ。
「……宮様、」
…以上。
上様のお化けもフライングしてしまった。
いろいろとごめんなさい。
GJ!切ない・゜・(ノД`)・゜・
ここの住人は何と優しい方ばかりなのだ
>>731 GJ!
734 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 00:14:10 ID:RUbiD5QJ
松田家茂と堀北和宮、大好きなんだけど、なんだか、和宮が一方的に
惚れすぎちゃってて、家茂は一応妻として立てているけど
愛情になんだか温度差があるよな。それが脚本と演出なんだろうけどさ。
家茂と宮が二人で向き合っていても、そこへ天がやってきたら、家茂は天のほうに
向いてしまうような、そして和宮が拗ねちゃうような、そんな空気だな。
GJ!
>>725>>719>>730 GJ!
家茂が行灯を足早に吹き消したり
手を握ったり
がっつきそうな場面が好きだ
先週はいいところで勧行院様が倒れちゃったけど
片思い家茂が好きすぎて書いてしまいました。
家茂→篤姫(天璋院)です。
久々に書いた文、しかも時代ものも投下も初めてなのでどこかおかしな所があったらすみません。
しかもエロなしです、すんません。
保守のおまけ程度にご笑納いただければ幸いです
738 :
家茂→篤姫:2008/10/18(土) 03:29:34 ID:75ViXbPX
「公方さま…」
通り掛かった部屋から漏れ聞こえた小さな声に思わず足を止めた。
か弱く小さな声なれど優しく暖かいそれは、間違いなく天璋院のものだ。
これまで長く想い慕ってきたあの方のお声を家茂が違うことなどありえるはずもない。
侍女の誰かと自分の話でもしているのだろうか、それにしてはこんなところで…
その部屋は天璋院の部屋からは余程遠く、日当たりはよいがごく小さな座敷であった。
自分のことを話題にされておられるなら、お声を掛けるべきか掛けずにおくべきか…
このような場所でお話されているということはやはり内密なお話なのかもしれぬ…
そう思い、知らぬ振りで立ち去ろうと思ったが、自分に関する内密な話と言うものはやはり気になるもので、理性に反して足がその場から動かずにいた。
どうしたものかと思っていると、襖の向こうでまた小さな声がした。
「…公方さま…」
その声は、いつも掛けてくださる優しいそれよりも格段と慈愛に満ち溢れているようで、どきりと胸が高鳴った。
それにしても会話をしている様子が一向に感じられない。もしも天璋院がひとりで自分の名前を呟いているのだとしたら…
あまりに都合のいい想像だとは思いながらも、家茂は少しの期待をしつつ、中を伺うようにそっと襖をわずかに開いた。
739 :
家茂→篤姫2:2008/10/18(土) 03:31:40 ID:75ViXbPX
中を覗き見ると、そこには柔らかな光の差し込む縁側の近くに座り、首だけを庭を向けてひとり佇んでいる天璋院の
姿があった。
夕焼けに近い刻限の温かい陽射しに照らされた横顔は、少し愁いを帯びているかのようでその美しさをいっそう引き立てていた。
どのくらいの間だろう、声を掛けることもできぬまま見とれてしまっていた。
遠くを見ていた瞳が長い睫毛に縁取られた瞼によってゆっくりと隠される。綺麗な弧を描く眦から、ぽろりと涙が生まれると、丸い頬を滑って落ちていった。
果実のように丸く紅い唇が微かに動く。
消え入りそうに小さな呟き。
「うえさま…」
そこでようやく家茂は気付いた。
天璋院の言っていた「公方さま」とは、自分のことではなく亡き先代様、つまりは天璋院の夫であった家定公のことだということに。
考えてみればごく当たり前なことだ。ただ自分が一方的に懸想しているだけのことであって、天璋院が自分の名前を呟く理由などどこにもありはしない。
それでも落胆してしまう気持ちと同時に、ちり、と胸が痛む。
(まだそんなにも、あの方のことを想っていらっしゃるのですね…)
僅かに震える肩は普段の気丈な様子からは想像もつかないほどなだらかで小さい。
(その肩をわたくしが支えて差し上げたい…)
家茂はそう切に願わざるをえなかった。
「母上さま」
廊下で居住まいを正して、そっと声をかける。
中からの少し慌てたような「…っ、はい」という返事を確認して、大きく襖を開けた。
740 :
家茂→篤姫3:2008/10/18(土) 03:34:18 ID:75ViXbPX
「どうしたのですか?いきなり…」
驚いている様子の天璋院に涙の跡はない。きっと急いで拭ったのだろう、かわりに目元が少し朱くなっていた。
「宮さまのところへ向かう途中に通り掛かりましたところ、襖の隙間から母上のお姿が見えましたもので」
先程見たことは伏せて、偶然なのだと装った。
「こんなところで、何をしておいでだったのですか?」
そう尋ねると、天璋院は少し思案するように目線を走らせると、静かに笑った。
「上さまは和宮さまとはいかがお過ごしなのですか?少しはお慣れになられましたでしょうか?」
「…はい…当初はわだかまりというか、双方に戸惑いなどもありましたが、近頃は宮さまもだいぶ笑顔を見せていただけるようになりました」
「そうですか、それはようございました」
にっこりと微笑む天璋院に、家茂は意図がわからず戸惑うばかりだ。
「ここは、亡き上さまとの思い出の場所なのです。上さまの生前のご評判はご存知ですよね?」
「はい…い、いえ!」
素直に返事をしてしまい、慌てて言い噤む。家定公のご評判といえばあまり良いものではないことが殆どであるからだ。
「よいのです。御しようもないうつけ、そうお聞きなのでしょう?」
夫への悪評だというのに、天璋院はからからと笑いながらどこか楽しそうだ。
先代家定の噂ともつかぬ評判は遠く紀州でも十分過ぎるほど耳に入って来た。
初めての謁見のときは、そんな噂が頭から離れず、緊張を倍のものにしたことを覚えている。
しかし、幾度かお顔を拝見するうちに、家茂には家定ががただのうつけには思えなくなっていた。
ほんの一瞬見せた鋭い眼光、あれが本来の家定だとしたら…
常々思っていた家定に対する疑問を家茂は正直に天璋院にぶつけた。
すると天璋院は少し目を丸くし、そしてゆっくりと微笑んだ。
「そうですか…やはり上さまはご聡明でいらっしゃいますね」
「やはり、と申しますと」
「わたくしも疑問に感じたのです。そしていつしか見せてくださった上さまの素顔は、噂とは正反対でいらっしゃいました」
天璋院は縁側の向こうに広がる空を眺めた。
「聡く、賢い、そして優しいお方でした。
わたくしが薩摩から輿入れしたのは義父の命でしたから、お子を作る気はないと言われたときはそれは哀しかったものです。
でも、少しづつ歩み寄れたときは本当に嬉しゅうございました。
必要としていただけたときは、天にも上るような気持ちでした」
愛おしそうな表情で語る天璋院を、家茂は複雑な心境で見守る。
胸が、嫉妬で張り裂けそうになる、でもそんな表情の天璋院を綺麗だと思ったのも確かだった。
741 :
家茂→篤姫4:2008/10/18(土) 03:38:04 ID:75ViXbPX
「わたくしの幼い頃の夢、笑わずに聞いていただけますか?」
「もちろんです」
「日本一の男の妻になること」
「母上は夢を叶えられたのですね」
そう言うと、天璋院はうれしそうに笑った。
胸が痛む。私とて頼りないかもしれないが権威の上では日本一の男だというのに。
私がもう少し早く生まれていれば、母上のお相手は私であったのだろうか。
そうすれば、母上は私を慕ってくれたのだろうか。
時を恨んでも仕方がないと知りつつも、そう思う気持ちを止めることができない。
今とて、少し腕を伸ばせば触れることのできる場所にいる。
無防備なその肩を抱き寄せて包み込んでしまいたい。
白くすんなりとした小さな手に触れてみたい。
そして出来ることならその滑らかな頬に触れ、甘美な誘惑を振り撒く愛い唇を吸ってしまいたい。
今までとて幾度その誘惑に堪えたことかしれない。
意識してしまうともう止まらない。
天璋院の小さな動き全てが家茂をくらくらとさせた。
「上さま…?」
天璋院の怪訝そうな問い掛けに、家茂ははっと気を戻した。
「申し訳ございません、母上があまりにお幸せそうな顔をなさるので、なんだかうらやましゅうなってしまいました」
「なにをおっしゃいます、あなたさまもこれからお作りになればよいのです。宮さまと。あなたさまなら直ぐにでも出来ましょう」
天璋院の言葉が家茂の胸に突き刺さる。
一生隠し通さなければならない想いとわかっていながらも、お慕いしているお方に別の誰かとの幸福を願われる。こんなに酷なことがあるだろうか。
「亡き上さまは生前こう言っておられました。『家族を守りたい』と。
あなたさまと家定さまは義理とはいえど父と子、あなたさまにお輿入れされた宮さまも上さまとわたくしの家族にございます。
わたくしは上さまの願いを叶えたいのです」
742 :
家茂→篤姫5:2008/10/18(土) 03:39:58 ID:75ViXbPX
天璋院は膝を心持ち縁側のほうへ向けると、真っ直ぐに空を仰ぎ見た。
そして微笑む。まるでそこに愛しいものが居るかのように。
もしかしたらそこに本物の家定公が居るのではないか、そう思わせるほどに綺麗に。
しかしほんの少しの愁いを滲ませながら。
家茂はそんな天璋院をただただ見つめる。
その美しさに声も掛けられぬまま、それでもどうかこちらを向いてくださいと願う。
家茂が彼女に声を掛けるには『母上』と呼ばねばならない。
しかし、本当は母上などと一度足りとて思ったことはない。
それでも母上と呼んでいるのは、そう呼べば嬉しそうにしてくださるからだ。
だから自分はそれ以外の呼び方を持たない。
けれど今はどうしても『母上』とは呼びたくない気分だった。
『母上』と呼んでいるかぎり、その手を取ることはかなわない。
今だってこんなにも、その衣紋から覗く透き通るような首筋に吸い付いてしまいたいと懸想しているのに。
純粋な想いはすぐに乱暴な欲望へとすりかわる。
それほどまでにこの人を欲して居るかと思うと、情けないような複雑な気分に立たされた。
このまま引き寄せて、この腕に抱き込んでしまったら、この方はどんな顔をなさるのだろうか?
そのまま頬を撫でて、そっと唇を吸い、裾を分け入ってきっと柔らかくすべすべとした太股をさすって…
そうしたら少女のように恥じらうのだろうか、それとも熱い息を漏らし身を震わせる…?
ふらふらと、無意識に手が延びそうになる。
匂い立つように誘惑を振り撒くそのうなじにもう少しでたどり着く。そうしたらあとはもう…
743 :
家茂→篤姫6:2008/10/18(土) 03:44:27 ID:75ViXbPX
「…えさま、上さま?」
怪訝そうなその声に驚いて家茂ははっと意識を取り戻した。
見ると天璋院が心配そうにこちらを伺っている。
急に自分がなにをしようとしていたのか我に返り、血の気が引くかのように寒気立った。
どうやら未遂で済んだようだ。
そんな様子を見てか、天璋院はなおも心配そうに顔を覗きこんでくる。
「どこか体調でも優れぬのですか?」
今までにない顔の近さに、思わず家茂は後退りした。
「い、いえっ何でもないのですっ」
「しかし、先程からぼうっとされたり、今もお顔が朱うございます。念のため医者でも…」
「いえっ、ほんとうに何でもないのです。お心づかい有難うございます」
気取られないようにと、懸命に平静を装う。
天璋院はしばらく納得がいかないようだったが、どうにか医者を呼ぶことは諦めてくれたようだった。
「それにしても、宮さまのところへ向かう途中だったとお伺いしましたが、お時間はよろしいのですか?」
「よいのです。母上ともゆっくりお話したいと思っておりましたので」
そう言うと天璋院は少し眉を潜めた。
「上さま?母などではなく、宮さまのことを第一に考えてあげてくださいませ。宮さまもきっとお寂しゅうしておられることと存じます」
またもズキリと胸が痛む。
(私がなにより優先したいのは、他の誰でもなく目の前の貴方だというのに…)
それでもそれが彼女の望みなら、それで笑ってくださるのならば、家茂は笑ってそれに従うのだ。
「早く、宮さまのもとへ行って差し上げてください。きっと心配されておられますでしょうから」
微笑み促す母に
「はい」
と精一杯の笑みで返事をすると、家茂は席を立った。
襖を閉めるぎりぎりまで、愛しい方から目を離さぬままに。
そうして廊下に戻ったものの、行くにも戻るにも足が進まない。
(さて、これをどうしたものか…)
熱の集まり、頭を擡げた下半身をどうすることもできず、途方に暮れる家茂であった。
以上です。失礼しました
改行おかしくなってるし、
言葉遣いわからなくておかしいし
エロ書けないし。・゚・(ノД`)・゚・。
京まで家茂さまを看取りに逝ってきます
745 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 11:28:20 ID:Ug6H+NLl
その一部始終を、庭づたいに散策の折に偶然目撃してしまった和宮は・・・
GJ!
篤姫が家定を想う気持ち、家茂が母を想う気持ちが
とても伝わってきました。
情景の描写もすばらしいと思います。
行くにも戻るにも足が進まないなら、
公方さまの処理相手として瀧山キボン
748 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 14:18:39 ID:Ug6H+NLl
和宮「今更・・・余計なご心配はご無用にございます!」
篤姫「どうして、どうして私たちは・・・いつもすれ違ってしまうのでしょう」
和宮「それは・・・大御台さんが・・・公方さんをお思いだからです、母としてではなく
おなごとして、そして公方さんも・・大御台さんをお慕いです。
前から気づいておりました。公方さんの心は私にではなく、大御台さんに
おありです、どんなに私がお慕いしようとも、公方さんは大御台さんを。
だから私はもう、公方さんのお心は求めないことにいたしました、お子さえ
授かれば、公方さんが私に振り向いて下さらなくとも、お子が私の心の支えに
なってくれるかと。なのに、なのに・・・」
>>744 GJ!禿げ萌えましたヽ(゜∀゜*)ノこの続きが見たいです
悶々とする家茂→篤姫の微妙な関係がたまらんです
いつもageてるのって同じ人?
752 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 10:16:45 ID:K5+FBBOT
家茂→篤姫の禁断の恋好きすぎます
この二人って光源氏と藤壺のイメージ
753 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 12:51:26 ID:4LJUgG3H
40代ですか?
桜子→冬吾
篤姫→家茂
同じパターン キモい
sageろと言ってるそばからこれだもんなぁ。
いい加減にしてくれ。
sageとは メール欄 に 半角英字 で sage と入れること。
これでageてる人がsageを覚えてくれると信じてる。
篤姫と家茂の禁断の関係は萌えますね。
エロシーンなくてもいいから続きを書いてもらえれば嬉しいです。
家茂のしぐさや表情から自分への気持ちを悟ってしまい戸惑う篤姫、なんてのもいいですね。
そしてそのうち家茂の凛々しい姿に篤姫も惹かれはじめてしまう…とか。
家定への貞節に苦しみつつも、家持と和宮が二人で居ると嫉妬を覚えてしまったり、
ふとした瞬間に家茂と見詰め合ってしまったり、手と手が触れてお互いドギマギしてしまったり…。
そしてついにいけないとはわかっていても手を握り合い、体を寄せ合って…とか。
760 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 00:02:26 ID:xfL/fdWR
>>759 キモイ! 慶喜、この不埒な者を征伐せよ (孝明天皇)
家茂もいなくなって淋しいなぁ。
景気づけに、煩悩溢れる小ネタ&SS待っておりまする。
篤姫×家茂、いいですね。
萌えます。
俺が家茂でも和宮より篤姫に惚れるもんなぁ。
まぁ堀北より宮崎あおいの方が好きなだけだが…。
アンチの人は堀北ファンなのかな?
それとも義理とはいえ近親相姦がNGなのかな?
>>763 家定×篤姫が絶対で、誰か×篤姫が嫌いなんだと思う。
中の人で考える人がいるのか
どのカプに萌えても、大きく括ったら
『篤姫』に萌える者同士じゃないか。
楽しくやろうぜ。
保守。
769 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 22:18:31 ID:cReFnYCL
やはり、寝所のろうそく吹き消した後、ほんとにしていたのかも。
770 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 23:55:00 ID:cReFnYCL
>>667‐672
連投&遅レスだがスゴイ。公方さんはもう居られぬが、回想ということで
誰か、宮様が公方さんに後ろから愛されるバーション書いて欲しい。
公式HPで和宮の中の人が
「ラブシーンが大変だった」とか言ってた。
なんか読んでてほのぼのした。
クランクアップの動画でたね
見てきた。そして萌えた。
どう見ても家篤です。
hosyu
空気読まずに、帯刀×近の短編を投下します。
帯刀が薩摩に戻って、お琴の存在がばれて…てあたりです。
あんまりエロではありませんが、保守がてらよしなに。
776 :
帯刀×近 1:2008/11/05(水) 22:11:46 ID:azHmyU6j
寝室に入った帯刀は、目を疑った。普段は部屋の真ん中に布団が二組並べて敷かれているのだが、
今日は広い部屋の端と端に離れて敷いてある。床の間にくっつくほどぴったり敷いている布団の
上には、お近が背筋を伸ばして座っている。
むろん、背中を向けたままである。
あまりの子供っぽさに、思わず帯刀は自分が悪いにも関わらず噴出してしまった。
「近、まだ怒ってるのか?」
「知りません!」
いつも大人しく控えめな近が、ぷりぷりと甲高い声を出すのもおかしく、帯刀は背後から
抱きついた。
「だ、旦那さま!わたくしは怒っているのです。ごまかさないでください」
「それも、私を思うがゆえのことと、自惚れてもいいのかな?」
耳元で囁いて息を吹きかけると近は観念したように肩を落としたが、ふと振り返って
ぎろっと帯刀で見た。
「ずいぶん口がお上手になられましたのね。さすがにご家老様ともおなりになると、
色々と華やかなお話もありましょうしね。田舎もののわたくしには、お相手しかねますわ」
「まったく、そんなに意地を張らないで」
なだめるように抱きしめると、力いっぱい突っぱねて再び背を向ける。
「そうさせたのはどなたです!」
頭のてっぺんからだすような甲高い声に、帯刀は思わず噴出した。
「なにがおかしいんですかっ」
「いや、嬉しいんだよ。近がこんな風に怒るんだって、初めて知った」
帯刀の言葉に、近は怪訝な表情を浮かべる。
「結婚してから、ずっと私のよき妻でいてくれたけど、いつも穏やかに微笑んでいるだけで、
自分の感情を出したのを見たことがなかったから…。夫としては、距離を感じてちょっと
寂しかったのだ」
「でも、それは」
初めて知る夫の心中に、近は驚きをもって言葉をかみ締めた。帯刀と向かい合って正座をする。
「だって、あなたは小松家の跡継ぎになる条件にわたくしを押し付けられたんだわ。年上で、
病弱で、あなたの子供も産めないような、そんな女を」
「違う。それは違う。自分のことをそんな風に貶めてはいけない」
「だってあなたは於一さまを…」
「あのかたとのことは、もう終わったことだ。もともと身分が違う。私の一人相撲だったのだ」
帯刀は近の手を取り、優しく包み込んだ。
777 :
帯刀×近 2:2008/11/05(水) 22:14:08 ID:azHmyU6j
「よく聞いてくれ、近。跡目相続とそなたとの結婚は別問題だ。押し付けられたわけではない。
私はそなたの思慮深くて、たおやかながらも強さを秘めているところを若い頃から
尊敬しておった。結婚相手がそなたでよかったと思っている」
「旦那さま」
「だから、もっといろんな近を見せて欲しい。笑ったり泣いたり…」
言葉は最後まで声にならず、吸い寄せられるように唇が重なった。もつれ合って
布団の上に倒れこみ、今まで交わしたことのない濃厚な口付けを交わす。
「あ…」
近の頬が桃色に染まり、吐息のようなかすかな声が漏れる。今までは感じていても
歯を食いしばって耐えていた近だったが、今日は枷が外れたかのように激しく反応する。
舌を絡ませると、自ら積極的に絡ませ、唾液まで吸い取るように深く深く求めてくる。
帯刀はせわしなく近の寝巻きをはだけさせ、豊かな乳房にむしゃぶりついた。
子を産んだことがないせいか、いつまでも若く張りのある乳房で、上を向いても
形を崩すことはない。桃色の突起がすでに充血し、天を向いている。
「あ…っ!あ、や…」
突起を口に含むと、か細い声をあげて仰け反る。構わず激しく吸いたてると、
いっそう声は高くなる。
開いた手を体の線に沿ってなぞりながら下ろして行き、すでに若干潤んでいる
秘所に触れた。
「近、もう濡れている。まだ触れていないのに」
「そ…っ、それは…っ!」
「こんなにいやらしい体だったのに、今まで貞淑なふりをするのは大変だっただろう」
わざと意地悪く耳元で囁くと、近はきゅっと目を瞑って顔を左右に振った。
「違います…っ!だ、旦那さまが、すごいから…あうっ!」
指が一本、中に入ったので、近は呻くように喉を鳴らした。枯れることを知らない
泉のように、秘所からは後から後から愛液が溢れ、帯刀の手を濡らした。
指は強弱をつけながら抜き差しし、そのたびに淫猥な音が静まり返った部屋に響く。
778 :
帯刀×近 3:2008/11/05(水) 22:15:54 ID:azHmyU6j
「あぁ…、あぁ、あ…、だめぇ」
近の哀願も聞かずに、指を二本に増やし、先ほどより激しく指を抜き差しする。内部で
角度を変えると、びくん!と近の体が跳ね上がった。
「そっ、そこ…っ!あー…っ」
かすれた声をあげ、そのままぐったりと弛緩してしまう。生まれて初めて高みを味わい、
近は衝撃のあまり言葉も出せずにただただ荒い息を吐くのみだった。
放心しきった近がまた艶かしく、帯刀は我慢できずに足を開かせ、猛ったものを突きたてた。
「……っ!」
先ほどとは全く別の質量を持ったものが体を貫き、近はかすれた声をあげ、白い喉を反らせた。
「こんな、の…、あ、あぁ…っ!」
激しく挿入を繰り返し、一際深く貫いて、ゆっくりと引き抜く。
「え…?」
高みに向かいつつあったところを中断され、近は朦朧としつつ怪訝な顔をする。
帯刀は近をうつ伏せに倒し、背後から一気に貫いた。
「ぁあー…っ、っ、あ…ぅ」
朧な月明かりのもとで交わることすら恥じていた近が、髪を振り乱し、
獣のように四つんばいになって貪欲に己を受け入れている、そんな状況に
帯刀は鳥肌が立つほどの興奮を覚える。
「あぅ…っ、だめ、だ…」
夢中で腰を打ち付けていた帯刀は、己の限界を感じ、一際深く己を貫いた。
「……っ!」
最後の瞬間は、二人声を出すことすら出来ず、繋がった場所に焼けるような
熱さを感じるだけであった。
779 :
帯刀×近 4:2008/11/05(水) 22:19:43 ID:azHmyU6j
翌朝、帯刀の腕枕で目が覚めた近は、自分が一糸まとわぬ姿であることを確認すると、
キャッと叫んで小さく飛び上がって慌てて寝巻きを羽織った。
そのドタバタに目を覚ました帯刀は、まぶしそうに目を細めながら近の手を引く。
もつれるように倒れこんだ近を背後から抱きしめ、再び体をまさぐる。
「もう着替えるのだから今更寝巻きなど良いではないか」
「いけません。けじめが大事です」
胸に伸びた手をぴしゃりと打って、近は起き上がった。
甘やかで情熱的で悩ましげだった昨夜の近とはまた別人だが、それがいかにも近らしい。
「…相変わらずだな、近は」
「旦那さまは…ずいぶん変わられました」
「なんだ、まだイヤミを言うのか?」
子供っぽく口を尖らせた帯刀に、近は小さく笑う。
「違います。一回りも二回りも、大きゅうなられました。小松家の跡取りではなく、
薩摩のご家老として、ご立派に成長なさいました。斉彬さまと兄がご覧になったら、
さぞお喜びになるでしょう」
「……」
あまりにも早く逝った、敬愛する二人の人物を思い浮かべ、帯刀は深く頷いた。
近も穏やかに微笑み返し、改めて身づくろいを始めるのだった。
「だからって」
「ん?」
「お琴とやらの存在を、認めたわけではありませんからね」
「………はい」
おわり
以上です。
帯刀×お琴も書きたいけど、ドラマでは話がどんどん先に進んでしまうので、
妄想が追いつかないw
久し振りに職人様キタ―――!
しかも帯近ー!!
GJ、GJにございます!
強気な帯刀殿と拗ねるお近さん、ご馳走様でした。
職人さまありがとう!
この帯近は良いなぁ。はっきり言って本編よりこちらの帯刀の方がカッコいいw
こんな帯刀だったら惚れるわ。
783 :
箸休め:2008/11/12(水) 21:48:10 ID:uz5TtTb5
「そち、名前は何と申す」
「たみ、に御座います」
「そうか。まだ年端も行かぬが小間使いとしてよくよく勤め果たすように」
数日後
「そち、たみと申したな。私の下の世話は難儀か」
「滅相も御座いません」
「大奥に上がった折りにそちに申したことを覚えておるか」
「女子の糞は、一本糞、に御座います」
「大儀」
篤っちゃんは糞をひり出した。
どこがおもしろいのか誰か教えて
ドラマでは
家茂と和宮はヤッたんだね
家定さんが幽霊として出てくる回まで保守w
787 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/21(金) 01:05:11 ID:wwYtfKs3
保守。
慶喜→天障院だったら萌えるけど完全に妄想だなあ…
今日の再放送を見て、漏れも若干それを考えたwww
妄想上等!
791 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 11:18:00 ID:LSqRfW8R
慶喜→宮様というのはどう
慶喜→天璋院(→家定)で投下します。
一応合意なんだけど、ちょっと無理やりっぽいので、苦手な方は
スルーをしてください。
慶喜は下げた頭を上げられずにいた。
女というのは、短慮で自分勝手で、目先の華やかなことしか目に入らぬと思っていた。
それがどうだ。目の前にいる天璋院は。
徳川家存亡の危機という未曾有の事態にあって、泣くでもなく逃げ出すでもなく喚くでもなく、
ひたすら先を見据えて数々の手を打っている。
自分の命を託すのに、今は彼女しかいないということを慶喜は感じてはいたが、かといって
女性に自分の命運を託すというのは、将軍として、男として、耐え難い屈辱でもあった。
さりとて腹を切る勇気もない。
「慶喜どの、お顔を上げてください」
天璋院の声がすぐ近くで聞こえた。長く頭を下げていたのを訝って、上座から降りてきたのだった。
見上げると、天璋院の顔が目の前にある。自分より一つ年上だが、相変わらず少女のように若々しい。
唇はふっくらと赤く、黒目がちの瞳は、きりりと引かれた眉とあいまって強い意志を感じさせる。
それでも口元のえくぼや、甘い声、時折見せる口を尖らせる仕草は少女のようで、ふと慶喜は
黒い気持ちを抱いた。
天璋院を抱いたら、どうか。
夫と死に別れもう10年近く経つ。御台所ともなれば男の出入りなど不可能で、
さぞや不自由な思いをしているに違いない。
そうすることで、自分に与えられた屈辱を少しでも和らげることが出来るかも知れぬ。
人払いしており広い部屋には二人きり。折りしも降りしきる雨が、二人の声を隠してくれるだろう。
慶喜はそっと、天璋院の手を取った。
「慶喜どの?」
無言で慶喜は天璋院の唇を塞いだ。
「!?」
驚き、離れようとする天璋院をがっちりと抱き寄せ、激しく唇を吸った。
天璋院の唇は堅く閉ざされていたが、角度を変えていくうちにほんの一瞬隙間があいた。
すかさず舌を差し入れ、絡ませる。
「ん、んんっ」
眉を寄せ、困惑の表情を浮かべて抗っていた天璋院だが、次第に抵抗の力が弱まってくる。
音をたてて舌を吸い、歯茎の裏をなぞり、唾液を送り込む。ついに抵抗がやんだ。
慶喜は天璋院を押し倒し、のしかかった。
「慶喜どの…このような不埒な真似を…」
「命を救っていただいたお礼です。10年間、お寂しい思いをされているでしょう。体は正直ですよ」
「恥知らず!」
激しい平手打ちが慶喜の頬を打った。町娘のように威勢がよく、慶喜は新鮮な反応に舌なめずりをして
天璋院の首筋に吸い付いた。
「いや…っ!誰か…!重野、滝山っ!」
「おや、人を呼ばれますか?私は失うものはありませんが、あなたはこの様子を見られたら
お困りなのでは?」
天璋院の表情がさっと青ざめた。それは図星であったらしく、口をつぐむ。
「心配なさらずとも、痕を残したり、これを盾に法外なことを要求することはありません。
ただ、命を救っていただいたお礼ですよ」
「御託はけっこう。私の体を弄んで、それで気が済むなら好きにすればよい」
「寛大なご配慮、痛み入ります」
再び慶喜は、天璋院の唇を塞いだ。
唇を重ね、舌を絡ませていると、次第に天璋院の氷のように頑なな体も火照ってくる。
頬を赤く染め、それでも歯を食いしばって声を我慢している様子が、ますます慶喜の興奮を煽った。
着物の襟をはだけさせると、雪のように白い肌が現れ、豊かなふくらみが見える。
そっと手を触れると天璋院はびくっと震え、ぎゅっと目を瞑った。
お椀のように形よく、豊かなふくらみの乳房は、仰向けに寝ていてもつんと頭上を向いており、
たまらず慶喜は唇を寄せた。
両の乳房を寄せるようにやわやわと揉み、敏感な突起を指でひねり上げる。
「……っ」
片方の突起をほお張り、軽く甘噛みして吸い上げると、天璋院は体をくねらせて思わず慶喜の頭をかき抱いた。
密着した体越しに、天璋院が下半身をしきりに動かしているのを感じる。
慶喜は帯を解き、体の線に沿って手を下腹部に移動させた。太ももを指でなぞると、両の足を
ぎゅっと閉じてしまう。
「天璋院さま、足を開いてください。もう欲しくて欲しくてたまらないのでしょう」
「違…そんな、こと…」
すでに息も上がっている天璋院は、途切れ途切れに否定するが、秘所を手のひらで包み込むと、
たまらず足を開いた。それでも決して声を上げることなく、唇を引き結んでいる。
体は嫌がってはいない。しかし声を上げぬということは、心までは奪えないということか。
慶喜は小さく舌打ちし、天璋院の耳元で囁いた。
「亡き家定公は、どうやってあなたを抱いたのですか?狂気の君とも呼ばれていたお方。
さぞかし無体なことを要求されたのでは?」
耳の中に息を吹き込み舌で抉るように舐めると、天璋院は肩をすくめてぶるっと震えた。
「家定さまは、優しいお方でした。あの方を侮辱することは、私が許しません」
家定に抱かれ、天璋院はあられもない声をあげ、何度も高みを味わったことだろう。
なのに、自分に対しては声一つ上げぬ。多少の色好みとしても鳴らしていた慶喜にとっては
大いなる屈辱である。
慶喜は強引に天璋院の帯を解き、着物を全て剥ぎ取り、足首を持って大きく開脚させ、
おそらく家定しか味わったことのない禁断の泉に触れた。
「…っ!な、何を」
最初天璋院は、何が行われているか分からぬようであったが、体に入り込んでくる生暖かな
舌の感触に、背中を反らせた。
「やっ、おやめなさい、そんな…っ、あっ」
ついに天璋院が小さく喘いだ。慶喜はさらに舌を進め、後から後から湧き出る泉を音を立ててすする。
その音がまた淫靡に部屋に響き、天璋院は両手で顔を覆って痴態に身を任せる。
もはや声は止めようもなく、舌の動きにあわせて漏れてくる。自らの声によってさらに羞恥心を
描きたてられ、天璋院はまるで乙女のようにすすり泣いた。
慶喜は舌を抜いて、指を差し入れた。
「うっ!な、何?」
舌より質量を持つ異物の挿入に、天璋院は陶酔の表情から一瞬現実に戻って青ざめたが、巧みに
指を動かすと、また蕩けるような声を上げる。
「はぁ…っ、あ、あ…ん」
じゅぼじゅぼと音を立てて呑み込まれた指は、ちょっと角度を変えるだけで、面白いように天璋院を
泣かせる。最初はきつかった入り口も、ほぐしていくうちに二本目もらくに入るようになる。
天璋院は畳に爪を立て、波のように押し寄せる快感を浴びてきたが、やがて挿入された指が一際
奥深いところに達すると、か細い悲鳴を上げて果てた。
ぐったりと畳に臥せった天璋院は、えもいわれぬほどの妖しげな色香を発し、慶喜はもう
限界を感じて自らの着物を素早く脱ぎ捨てた。
うつ伏せで肩で息をする天璋院を仰向けにし、膝を割って中に入り、天井に向かって猛っているものを
入り口に押し付けた。狙いを定めてぐっと挿入する。
「…っ!!!!」
それまで自失状態だった天璋院が、目をむいて声にならない悲鳴を上げる。
10年ぶりに男を迎え入れるその体が、悲鳴を上げているのだろう。慶喜はそう判断し、挿入を進めるが、
途中でつかえてしまってなかなか奥まで届かない。
それでもやや強引に一気に推し進めると、ようやく全てが納まった。
天璋院は目に涙を浮かべて体中でゆっくり呼吸をしている。そうとう痛みが走ったのだろう。
「これは…。天璋院さまがあまりにも素晴らしいので、つい我を失ってしまいました。
痛みはございますか?」
天璋院は無言で顔を左右に振るが、額に滲む脂汗や、八の字に歪められた眉などが、相当な
痛みであることを表している。
慶喜はしばらくは動かずにぴったりと天璋院と体を重ね、汗で額に張り付いた髪を整えたり、
体のあちこちに口付けを交わしたり、乳房を弄んだりしていたが、ようやく天璋院の額から汗が引くと、
ゆっくりと体を動かし始めた。
「く…っ」
はじめは軽く抜き差しするだけであったが、次第に激しく腰を振り腰骨がぶつかるくらい激しく
打ち付けていく。天璋院の中は狭く細く、力を入れているせいか慶喜自身をくわえ込んで放さぬ
強さはあり、気を抜いているとあっという間に精を搾り取られてしまいそうだ。
「あ…っ、はぁっ、あ、あン…!」
時折耳に入る鼻にかかった喘ぎ声がますます慶喜を興奮させる。
天璋院の表情も、苦悶だけだった表情から、次第に頬が火照り、ひっきりなしに甘い声をあげ、
もっと深く接合を求めるかのように、自ら慶喜の首に手を回し、密着させてくる。
「…っ!」
己の限界を察した慶喜は、自分自身を天璋院の中から抜いて腹部めがけて精を放った。
揃って高みに上り詰めた二人だったが、後始末をしようと体を起こして慶喜は、自分の放ったものに混じって、
鮮血が散っていることにぎょっとした。
「もし…もしや、天璋院さまは…」
呆然とする慶喜に対し、天璋院は黙って畳みに散った自分の着物を引き寄せた。
亡き上さまはお体が弱く、夜のお渡りも、そういうことは一度もございませんでした」
先ほどの痴態などなかったような顔をして、天璋院はポツリと呟いた。
「それはさぞ…おなごとしてはお辛かったのでは?」
「いいえ。辛いなどと思ったことはありません。例え体は結ばれておらずとも、心は繋がっておりました。
今も私は、傍らに上さまの存在を感じます。いつも近くで見守っていてくれる、と」
そう答える天璋院は、今まで見てきた中で一番美しく、輝いて見えた。その言葉に嘘はないと、証明している。
そういった愛情もあるのか。慶喜は打ちひしがれる思いだった。
「ではなぜ、私に身を任せたのですか?」
「無理やり襲い掛かってきたのはあなたではありませんか。まあ、一度くらい味わってみるのも良いかと
思いました。それほど良いものでもないのですね。痛いし。もうこりごり」
いつものように、口を尖らせて少女のようにしかめっ面をする天璋院を見て、慶喜は思わず平伏した。
なぜ勝が天璋院に会えと言ったのか、なぜ大奥の女どもはひたすらに天璋院の命令を聞き、冷静でいられるのか。
すべては、この全てを包み込む度量の深さなのだ。
かなわない、素直にそう思える。
慶喜は改めて居住まいをただし、平伏した。
「天璋院さま。私はこれから外部との一切の連絡を絶ち、お沙汰があるまで蟄居謹慎いたす所存でございます。
大奥のこと、江戸城のもろもろのことにつきましては、すべて天璋院にお任せいたします。ご迷惑をおかけいたしますが、
よろしくお取り計らい願います」
天璋院は微笑んで大きく頷く。
もし…。もし自分がもっと早くに将軍になっていたら、この光り輝く女性を妻としたのは自分かもしれなかった。
脳裏によぎったその思いを、慶喜は振り払った。今更過ぎたことである。
「それでは、静観院宮さまにもご挨拶をしてから帰ります」
「あ!慶喜どの!」
立ち上がった慶喜を、天璋院が止めた。
「何か?」
「宮さまには、このような不埒な真似は決してしてはなりませんよ」
「分かっております。それに、宮さまはどこぞのどなたかと違って、二人きりでお会いになるほど肝の据わった
方ではないでしょう」
「それは、褒め言葉として受け取って良いのですね」
「ご随意に」
二人はにやりと笑みを交わして分かれた。
慶喜と天璋院が二人きりで会ったのは、これが最後である。
おわり
以上です。
最後の行、ほんとに最後かどうかはわからない。
勢いに乗って書いた。今は反省してい・・・ない
GJです!
ちょうど投下に出くわし楽しく読ませて頂きました
慶喜のセリフが脳内再生されてワロタw
上手いなぁ…
慶喜×天璋院…危険な香りがしていいわぁ
お見事!
ブラック慶喜様だからこその作品ですな。
不覚にも萌えてしまった…GJでした。
最後の将軍慶喜&天璋院編エロカコイイ
是非この続きが読みたい…
>>788です
自分の妄想が形になってる!!
内容もGJでした。
ありがとうございます。
「間違いじゃと?」
「はい。宮様はひどくお嘆きでおいでです」
「なんと…それなのに私はあのような玩具を嬉々として」
「しかしながら、間違いではどうしようもなかったと存じます」
「滝山、宮様に会いにゆく」
「なりません」
「なにより詫びねば」
「公方様がついておいでですので」
「それでもじゃ」
宮様のご懐妊で、大奥はなにやら騒がしくなっておりました。
「失礼致します」
そこには観行院の胸に顔を埋め、むせび泣く和宮がいた。
「母上様」
顔を上げた天璋院の目に、驚きの表情をした家茂が映った。
「突然の参上、まことに申し訳ありません」
和宮は天璋院の訪問など気にも止めず、今だ悲しみに暮れてる。
「この度の事、まことに御察し申し上げます。さぞや、お嘆きだろうと」
「母上様、今は悲しみに暮れるほかないと存じます」
「おっしゃる通りです。しかしお二人はまだお若い。お気を落とさず」
和宮の背中がぴくりとし、その顔を上げた。
「気を、落とさず、ですと」
「宮様」
「天璋院さん、あなたに何がわかるというのですか」
和宮は天璋院に詰め寄り、その顔には怒りがこもっていた。
「公方様」
側用人が部屋の外から声を掛ける。
「私は表へ戻らねばなりません。宮様を頼みます」
和宮の肩を抱き、慰めると、表へ向った。
「宮様、それでは私も」
天璋院は腰を上げ、部屋を後にしようとした。
「天璋院さん」
和宮の声が背中に刺さった。
「あんたさんにはわからんのと違いますか。
少なくとも…女子の悦びを知らないお方には」
その発言に驚き、口をあんぐり開けた庭田と共に、和宮は席を外した。
頭を一つ下げた観行院も、天璋院に何か申したいようなことが、
その顔には浮かんでいた。
和宮のその真っ直ぐな物言いに返す事もできず、
天璋院は拳を強く握り、立ちつくしていた。
────女子の悦びを知らないお方には────
和宮の言葉が頭の中を巡る。
庭の池に掛かる橋の上で腰を降ろし、水面に映る自分の顔を見た。
その顔は酷く動揺していた。鯉が池に落ちた虫をついばみ、天璋院の顔は波紋と共に消えた。
そんな気持ちのまま、月日は流れたのでした。
「どうなされたのです。このような時刻に」
寝間には床が敷いてあり、白襦袢に髪を下ろした天璋院がいた。
日中に見る天璋院とは幾分違った雰囲気を放っていた。
咄嗟の事だったので、思わず胸元を隠す様に半身に構えてしまったが、
公方様と知るや頭を下げた。
「酒を嗜んでおりました。少し酔ったようです」
「なれど…よくもお気付かれずに」
「ご心配なされるな」
「宮様はまだ…」
「はい。まだ臥せがちで。あれから宮様の元へは参っておりません」
「お気の毒に。時が流れるのを、待つしかないのでしょうね」
「はい。しかしながら宮様をひどく悲しませてしまいました。
私がもう少し傍にいてやれたらと」
「何をおっしゃいます。お二人はお若い。これからですよ」
天璋院は畳を一つ叩き、若き将軍を元気づけた。
「夜も更けて参りました。今宵は冷えますぞ。さ、お早くお戻りに」
月を見ていた天璋院が振り返ると、
あぐらをかいて前かがみの家茂が肩を震わせていた。
「公方様、お寒いのですか」
「母上様、あなたは何故そんなにお強いのです」
その時、家茂が自分の股間を押さえ付けていることに気付いた。
「何をなさっているのです。そこは大事な所故、そのようなことをされると」
「いいのです。きっと私が不甲斐ないから子が出来ないのです」
「なにを申すのですか。私は子を産む事はおろか、夫婦としての時間すら
なかったのと同じです。ただの一度のことで気を落とされるな。
何より、あなたさまがしっかりなさらないと、宮様はなお悲しまれますぞ」
語気の鋭い天璋院にたしなめられて、家茂は落ち着かれたよう。
「お恥ずかしい。これは失礼致しました」
「私こそ。御無礼お許しを」
「しかし、私がこのようなことを申しても仕方がありませんね。
いつか宮様に言われました…」
「何と」
「…あなたは女子の悦びを知らないと」
「宮様、なんということを」
「いいのです。過ごした時の長さや、肌のぬくもりを知らなくとも、
あの限りある時が、かけがえのないものとして心の奥に生き続けているのです。
先ほどおっしゃいましたね、どうしてお強いのかと。
あえて申すのならば、例えばそういう事です」
その真っ直ぐな二人の関係を想うと、家茂は素直に感動した。
「さぞや、大切なものなのでしょうね」
「ええ」
天璋院の目に光る雫。
沈黙が続きました。
「亡き上様を思い出してしまいました」
「母上様、私でよろしければ、亡き上様のお代わりなどを…その…」
「な、なにをおしゃっているのですか。いささか悪酔いが過ぎるのでは」
「酔ってなどおりません。今宵はそのために来たのです」
「滅多な事を言ってはなりません。聞こえますぞ」
「皆、外せ」
「誰じゃ」
「わしじゃ」
「う、上様。なぜにこのような所へ」
「下がれと申した」
「しかしながら」
「家茂の命ぞ」
「はっ」
「亡き上様に初めて御目通り叶った折、母上様にお会いになった時から、
心密かに御慕い申しておりました」
「なんということを。私はあなたさまを弟の様に、そして養子として迎え入れた身故、
戯れにそのような事を申してはなりません」
「戯れなどでは御座いません。もはやこうなる運命」
「なりません。宮様が臥せっている時、かようなことを」
「宮様は大切です。私のことを大変好いてくださっています。
それは私も同じなのですが、御所の御方故、今だ分かりかねるところもありまして」
「私とは十も離れているのですよ」
「構いません。宮様と同じく母上様も愛おしく、それでいて心配でなりません。
私も徳川宗家の長。このような事も覚悟の上」
「私とて上様亡き後、女を捨て、この大奥と共に果てる覚悟。
なれど、あなたさまと、その、関係を持つなど」
「これでも亡き上様とは従兄弟の間柄ゆえ、どこか似通う所もあるかと」
「そんな…」
「私を家定様と思ってくだされ」
天璋院は家茂の顔に、家定の面影を見たのでした。
家茂は天璋院の肩を取り、そっと横にした。
「恥ずかしゅう御座います」
髪を撫ぜ、頬に触れる。その指が唇に達する。口づけた。
どれほどの間でしょう。それはとても長くありました。
「母上様、男のモノを御覧になりますか」
「男のモノとは…そんな」
家茂は薄明かりの中、褌一丁になった。
年相応の体つきをしているが、どこか頼りない所もあり、ある種の母性をくすぐった。
「母上様、お手を」
その手を股間に持っていき、そのまま褌越しにあてがう。
私の手の上から被せられた大きな手は、まさぐる様に股間を愛撫した。
それは、幼少の薩摩で遊んだ、泥団子を捏ねているような感覚だった。
家茂は褌を解いた。
「どうです、母上様」
股に茂る陰毛の下に、小さな瓜のような物と芋のような物が生っていた。
「存じているのとは違うような。あっ、私はなんとはしたない事を」
「どういうことです」
「いえ、徳川に嫁いだ際、私の使命の一つは世継ぎを儲ける事でした。
その折に幾島という、これまた口の減らない女子がおりまして、
夫婦和合指南書という書物を読まされたのです。
そこに描かれていたモノとは…」
男勝りで勝気な天璋院も一人の女子。
緊張の裏返しか、若い男子の陰部を前に饒舌になる。
「母上様もあれをお読みか。私も大変勉強になりました。
失礼ながら亡き上様とは」
「ええ、御渡りの折は、五目並べやお話をされるのが常でした。
そんなんでしたから、私から御願い申した事さえあります。しかし叶いませんでした。
一度だけ上様は優しく抱きしめてくださいました。なんと心地の良い事でしたか。
私にはあれで充分だったのです」
「そうでしたか」
「ええ」
「では、母上様は指南書に描かれていた摩羅の張ったものしかご存知ないのでしょう」
「そのようなお恥ずかしいお言葉を…」
「今のこれは、いわば菊千代。じきに大将軍に変化して御覧にいれます。
先ほどのように触ってくだされ」
直に触るそれは温かかった。
そして手の中でこりっとした感触に代わり、やがて芯を持った。
「どうです」
「どうと言われましても、ただただ恥ずかしいばかりで」
なんと淫靡な形でしょう。
このような物が私の秘めたるところに挿し入れるとは、皆目見当もつきません。
その固く熱く滾った異様に伸びた牛蒡のようなモノは、まさに将軍でした。
「母上様」
襦袢の胸元に手を掛け開ける。
天璋院は抵抗を見せるが、小振りの乳房が露になった。
「お美しい。やはりあなたと親子の間柄とはあまりにも酷だ。
なによりこのまま老いるとはなんとも不憫」
乳房を揉み上げ、その先端を口に含む。
天璋院は口数が減り、かわりに吐息が漏れる。
そのまま腹部に移動し、しなやかな腰を抱く。
袖から腕を抜き、天璋院は一糸纏わぬ姿になった。
そこからふくよかな下腹部に、そして女の茂みの奥へ。
女陰を押し広げ舐め上げた。
「ひやぁ」
天璋院は女の声を上げた。
「く…ぼう…さっ…な…にを」
「はぁはぁ…、わたくし、和蘭から取り寄せた指南書も読んだのです。
これは向こうの作法のようです。私も初めてです」
「ならばおやめ下さい」
「私も女陰は摩羅を挿し入れる所と心得ていたものですから、
些か勝手がわかりませんが、これをすると女は大層喜ぶと書いてありました。
どうぞ身を任せてください」
執拗に舐めまわす。その度に天璋院は声を上げた。
「まるで鮑のようだ。宮様もこのようなモノで私を受け入れていたのか」
「お恥ずかしい事をおっしゃらないで下さい。
それと…宮様のことは…今は…お忘れくださっ、いっ…」
先程よりもさらに膨張した男根の先端から、雫を滴らせながら、
「母上様、もう我慢なりません。精を放ってしまいそうです。いきますぞ」
家茂の男根が、天璋院の女陰をくすぐる。そのまま腰を沈めていった。
「くっ」
天璋院は手の甲を噛み、初めての感覚を堪えている。
家茂も、ただただ腰を突き続ける。
その時は、間もなく訪れた。
一際強く腰を突き挿れると、背中を痙攣させながら天璋院に覆い被さった。
天璋院の女の中に、精を放ったようだ。
長い間そうしていたが、天璋院の傍らに横になった。
「母上様」
「…」
天璋院の頬を涙が伝った。
──女の悦び──
十も下の和宮。その女子の口から発せられた言葉。
その意味を知ると共に、若き二人の秘め事に、ある種の嫉妬を覚えた。
「どうなされました」
「いえ。嬉しいのです。亡き上様を感じることができました」
「それはよかった…」
空言のような家茂の返事だった。
「実の所、宮様の元へはまだ、数える程しか渡っていないのです」
「そうなのですか」
その告白に天璋院は、和宮への嫉妬ととも思える何かがふっと消えた様な気がした。
「今回の宮様の件、私も大変喜びましたが、疑問もあったのです」
「公方様、側室を持たれたら如何です」
「なにをおっしゃるのです。私には宮様が…いや、今は母上様もおられる。
私は幸せ者に御座います」
「なんと嬉しい御言葉を」
なんと睦まじいお二人でしょう。
「これが、私の中にあったのですね」
「何をなさるのです」
天璋院は家茂の男根を包む様に揉みしだいた。
「公方様、もう少し、もう少しだけこうさせてくださいませ」
「母上様がそうおっしゃるのなら」
天璋院はこうなることを望んでいたのかもしれない。
「菊千代様がまた将軍様になってきましたよ」
「うっくっ」
「こんなモノが私の…、挿るなんて信じられません」
「メリケンやエゲレスの男は一尺もあると聞きましたよ」
「なんと、一尺と。はらわたを掻きまわされそうですね」
「では私のは、泣き尺という事で」
「お、公方様、釣りを嗜まれるのですか」
「母上様、お分かりか。隅に置けません。しかし見ての通り私のはそんなにありませんよ」
「ですね」
「言いますな」
くくくっ、という天璋院の童のような笑顔を見ると、家茂もそれに連られて笑う。
「母上様…そんなにされると、その、また…」
「今度は公方様、あなたさまがお抱きください」
「わかりました」
「それと、“母上様”は…、おやめくださいまし」
「承知しました」
睦み合う二人。
家茂の背中にはしなやかな腕が、しっかりと抱きしめられていた。
─終─
うーむ家茂と篤姫様のひめやかな関係に萌えました!
この妖艶隠微さがたまらん…
815 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 11:34:26 ID:KiFQIsGq
きもちわる
明日の放送で亡霊家定様が出るね。楽しみー。
亡霊ってwww
(回想)にしてあげてw
あれ?今日のはれっきとした亡霊でしょ?www
>818は予告を見ていないらしいw
亡霊上様素敵だった。泣いた。
でもこのスレ的には夜寝ているとこにきてくれたりしてたらよかったなとw
亡霊になってからのお渡りとかさ。抱きしめあっただけってやっぱり…切ないなぁ
上様良かったー泣いたー。切ない
上様の登場シーンとその後の江戸城明け渡しで最高視聴率だって
さすが上様、亡霊になっても大人気w
家定篤姫でエロいの頼みます
最終話目前で鮮やかにフラれた帯刀・・・
家定篤姫の底力を見たww
だってナヨゴローだもの
上様と篤姫は1回だけ「深い関係があった」らしいね
週刊誌のインタビューで脚本家が言ってた
ちょ、マジで!? どこら辺でかな〜
妄想が止まらぬ
このスレでも王道夫婦ネタの家定×篤や
禁断エロな家茂×篤、慶喜×篤SSはあっても
幼馴染と言う1見王道ポジションの尚×篤エロパロが1個もないな
ナオゴロはパロでも想いを遂げる事ができないのかw
>>829 じゃないかな?やはり最後の夜と考えるのが妥当かと。
ナヨゴロの諦めの悪さに噴いたよw
奥に愛人+子供で今更何をwww
>>831 まぁねぇ、お琴と会った時に篤を思い出してたくらいだからなー
直x琴(仮想篤)っていうのはありかも
>>826 世継ぎ世継ぎ煩いから黙らせてやれと半ば強引にでも
久し振りに再会して互いの存在を確かめるためでも
無論ほっぺムギュの最後の夜でも
どれでも美味しく頂けます。
>>826 雑誌名kwsk!
もう読めないかな・・・
835 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 01:02:38 ID:bvL3wjgy
スマン、あげてしまったorz
>>834 サンデー毎日だよ。
>>830 そうか。
それで次の日かニヤニヤしていたよね、あっちゃんは。
わかりました。
明日48回の再放送するみたいだが、土曜日はどうなるんだ?
土曜日もするんか?
番組表によれば、いつも通り再放送するらしいよ。
それに土曜日の再放送は49回だしね。
いよいよ明日で最終回ですか…
終わってしまったね…
終わった…
しゃもじ交換をまさかするとは思わなかったし、正直最近のドラマでは秀逸だったと思う。
最終回らしい見事な終わらせ方に少し感動したわ。
奇を衒った演出じゃなくてよかった。
明治になってから、勝が天璋院をあちこちへ連れ出して、
時には朝帰りwになったこともあるとどこかで読んでいたから、
天璋院と勝の食事シーンにはちょっとドキッとしたよw
>>844 それは自分も少し思ったw
でもまぁ年代的に大分枯れて見える勝だから、篤姫と2人でいても
あやしい雰囲気にならずからっとしてる感じ。
これで勝が家茂並の若いイケ面だったら、出先で一緒に夜食とか
東屋で2人きり談話とかもぐっとあやしさUPになる。
家定篤姫といい家茂和宮といい
こんなに萌える大河に出会えるとは思わなかった。
いい1年間だった。
完全版が楽しみだ。
ここの神職人さん達のおかげで萌えまくることができました。どの作品も素晴らしかったよ。
でも特に家篤は傑作だったなぁ…
ありがとうございました
えっ
このスレはまだまだ続くよね!?
続いて欲しい祈りにも似た気持ち保守
ネタの投下がなければ消滅だろうね
いやじゃいやじゃいやじゃいやじゃい
DVDの発売を新たなきっかけに、神職人さんの投下を期待
近々、総集編も放映されるし…
ここで、、
やっぱり家定さんと圧のが、、(・∀・)イイ!!とわがまま言ってみる。
854 :
家定×篤姫1:2008/12/25(木) 01:37:56 ID:5f6r0tHh
保守代わりにしちゃ長いけど…
碁石が盤に当たる音に続いて、「もうひとつ三じゃ」と家定の弾んだ声が響く。
「ほれ、そちの番じゃぞ。……ん?」
促されて篤姫が打った石の場所に、家定は思わず考え込んだ。篤姫が打ったのは、思い掛けな
い予想外の場所だ。これはどうした戦略だろうかと、若干迷いながら家定がパチリと石を置く。
だが、よく見れば篤姫はどこか上の空で、碁石も握らずぼんやりと碁盤を見詰めている。
「御台、御台?」
「あ、はい」
やっと我に返った篤姫が打った石は、またも首を傾げるほど見当違いの場所である。
「いかがしたのじゃ。そなた、先程からおかしいぞ」
「いえ、別になんでも…」
「なんでもない訳がなかろう。具合でも悪いのではないのか」
そう口にしてみれば、心なしか篤姫の頬が赤いようにも見える。熱を診ようと手を伸ばしてそ
の額に触れると、僅かに身を弾ませて篤姫は慌てて身を後ろに引いた。
「何じゃ、どうしたのじゃ」
「いえ、あのっ…だ、大事ございません! 本当に、その」
しどろもどろに答える篤姫の顔は、言葉に反してますます赤みを増していく。
「ああもう、黙ってじっとしておれ!」
腕を掴んで引き寄せられて、小さく悲鳴を上げる篤姫の小さな額に、家定の掌が当てられる。
「熱は…ないか」
叱られたせいか、やっと大人しくなった篤姫が、眉を下げて小さく頷く。それでもまだ、家定
が目を合わせようとすると、ぎくしゃくと目を逸らしてしまう。
その様子に家定は溜息をついてから、熱を測った手で篤姫の額を軽く小突く。
「儂に合わせて無理をすることはない」
「いいえ、わたくしは無理など全く」
「わかったわかった。だが今日は休め」
篤姫の手をとって立ち上がらせると、その手を握ったまま家定は寝間へと篤姫を連れて行く。
「あの、勝敗がまだにございます」
「あと一手で儂の勝ちではないか。全く、そちは何を考えておったのじゃ」
呆れたように笑う家定に、篤姫はぎこちない笑みを向けるしかなかった。
855 :
家定×篤姫2:2008/12/25(木) 01:39:08 ID:5f6r0tHh
灯りが消えて暫くしても、篤姫は一向に寝付けずにいた。むしろ時間が過ぎるほどに、意識は
冴えていく一方である。
謀るつもりは毛頭なかったものの、家定は篤姫の体調が悪いのだと心配してくれている。
傍らを振り返ると、こちらを向いて眠る家定の穏やかな表情に、篤姫は思わず背を向けた。
(上様に何とお詫びを申し上げれば…)
やっと家定の顔をきちんと見られるようになったというのに、あっという間に元に戻ってしま
った。嬉しさと気恥ずかしさで一杯だった数日前より、むしろ酷くなっているかも知れない。
いまは家定の些細な仕草や振る舞いですら、篤姫の心を波立たせる。
碁石を打つ指先を見ても、腕を掴まれた力強さも、篤姫の体調を案じるように向けられる視線
も、全てがあの夜を思い起こさせるのだ。
家定に初めて慈しまれて過ごした夜の甘やかな記憶が、嫌になるほど鮮明に蘇る。
指先が滑るように肌をなぞるくすぐったさと、その奥に潜んだ甘い痺れ。
耳朶に吹きかかる甘い息と睦言。
不意に現れた箍が外れたような激しい力強さと、我に返ったときの気遣わし気に揺れる眼差し。
考えてはいけないと、思い出してはいけないと強く思えば思うほどに、覚えた秘め事に肌が震
えてしまう。
(こんなことばかり考えているなんて…もう…っ)
閉じた両の目の縁に、じわりと涙が浮かぶ。
家定に優しく握られた手にともった、痺れすら伴う熱を隠すように、両手を胸元で握り締めて、
篤姫はそっと震える息をついた。
「上様…」
856 :
家定×篤姫3:2008/12/25(木) 01:41:34 ID:5f6r0tHh
不意に聞こえた衣擦れの音に、篤姫が恐る恐る振り向けば、家定が篤姫をじっと見詰めている。
「―何じゃ?」
「も、もも申し訳ございません。起こして…」
「いや、眠ってはおらぬ」
心の内を見透かしたかのような眼差しに、耐え切れず再び背を向ける篤姫。
「もう遅うございます。上様もどうぞお休みくださ…」
「つれないことを申すのう」
(あんな声で儂を呼んでおいて…)
家定は腕を伸ばして、背中越しに篤姫の痺れを隠した手を強く握った。
うなじに掛かる吐息で、篤姫の肌がぞわりと粟立つ。篤姫が慌てて息を詰めた隙を狙って、家
定は掛かっていた布団を乱雑に剥いだ。そのまま篤姫を仰向けて、白い夜着を組み敷く。
「ううう上様ッ!?」
驚いて目を見張る篤姫に、家定は目を細めて笑みを零した。
「やっとまともに見てくれたな」
「あ…」
篤姫が横を向いて視線を逸らそうとするのを、顎に手を添えて小さな顔を固定する。
「なぜ逸らす?」
「それはその、何となく」
恥ずかしくて、と蚊の鳴くような声で呟く涙目の篤姫の頬を、長い指がそっと撫でた。
「目の前でそんな妙な態度をされては、気になって仕方ないわ」
「もっ、申し訳…」
「眠ろうとしても寝付けぬ」
耳元に吹き込まれる悪戯っぽい声音とは裏腹に、繋がった片方の手の指と指が艶めいて絡まる。
「お陰でそなたの愛い顔ばかり浮かんでな、困っておるのじゃ」
(上様も、同じことを…?)
秘めた心の中の驚きは、残念ながらすべて表に出てしまっていることに篤姫は気付いていない。
その邪気のなさが可愛らしくて、家定は耐え切れずに篤姫の小さく震える唇を塞いた。
軽く幾度も啄ばんでから、次第に角度を変えて深く口付ける。おずおずと開く唇の間から舌を
入れて、熱い口内のあちこちを弄る。無防備な舌を絡め取ると、篤姫が繋いだ手に力を込めた。
まだ慣れぬ口付けに、苦しそうな表情が浮かんだところで、ようやく音を立てて唇を離す。
「はぁ…はぁ…上、様…?」
857 :
家定×篤姫4:2008/12/25(木) 01:42:42 ID:5f6r0tHh
家定はぐいと開いて見せた胸元に、握り合った己が手ごと篤姫の手を押し当てた。どくどくと
脈打つ鼓動を感じて目を見開く篤姫の目を、真っ直ぐに家定が射抜く。
「分かるか? ここに来てから、ずっとこうなのだ」
「わ、わたくしも上様の事を考えると、その…どきどきして」
嬉しさと恥じらいで表情をくるくる変えながらも、その潤んだ瞳はどこか誘うように揺れて。
二十の年を過ぎても少女のような表情を残した妻が、あの一夜でこんなにもその身に色を湛え
るなど、家定は思ってもいなかった。
「…儂にも診せてみよ」
「え、ええ?!」
慌てて拒んでみたが、あっという間に家定の手は肌蹴た絹地の中に差し込まれていた。
早い早いと篤姫の鼓動を確かめていた手は、早々に胸の膨らみを捕らえてしまう。
「そこはまだ駄…!」
「まだも何も」
もう既に誤魔化しようがないほど尖っているものを擦ると、篤姫の口から掠れた声が漏れる。
「随分と敏感じゃのう。儂とのことを思うただけでこんなにして」
「あ、やっ、言わないで、くださ…っ」
意地の悪い言及に反論したいが、図星を指されては言い訳すら出てこないらしい。
睨むのも一瞬で、やわやわと淀みなく与えられる愛撫と羞恥に、すぐに眼差しは蕩ける。
相反して、口許に手を当てて溢れる声を洩らすまいとする頑なな仕草。
「声を聞かせよ。この前も言うたぞ、忘れたわけではあるまい?」
眉を下げて困り顔をする篤姫の手首を、態と力を込めて外させる。
「そなたの感じたままを聞かせよ」
耳元に吹き込んでやれば、従順な妻の体がふるりと震える。
乱れた帯の結び目を解くと、夜目にもくっきりと妻の白い肢体が浮かび上がる。目にするのは
二度目だが、思わず喉を鳴らさずにいられなかった。いい加減邪魔になってきた自らの夜着も
脱ぎ捨てて、続きをと強請る視線に微笑を返す。
桃色の先端を弾いてやると、篤姫の体がひくんと跳ねる。間を置かずに家定はその頂を口に含
んで、舌先で転がしてから軽く吸い上げた。
「ひぁっ、あ、」
片方の膨らみは手の中で形が潰れるほどに揉みしだいて、先端を指と指の間に挟んできゅうと
締め付ける。
快感に切なく顔を歪ませた篤姫は、思わず家定の頭に手を添えた。
「ふふ、そんなに快いか」
「上様に、触れていただくと…ひぁんっ」
「うん、何じゃ?」
「そこが、色んなところ、が、あ…熱うなって、もう、どうしていいのか」
上擦った声で切れ切れに訴える姿に、家定も高揚感が増していく。
「そうか、こうされると熱うてたまらぬか」
「やっ、もう…上様ぁ」
婚礼の夜からどれほどの月日が経ったことか。漸く知ったばかりの柔肌を存分に味わいながら、
家定の手はゆっくりと腹部を滑り、腰を撫でて、その先の茂みへと辿り着く。
「ならば、もっと熱うしてやろうのう」
858 :
家定×篤姫5:2008/12/25(木) 01:44:02 ID:5f6r0tHh
腕の中の妻が先程よりも大きな恥らいと制止の声を上げたが、それを内心で楽しみつつ、聞こ
えぬ振りをして恥部を弄る。
早くも滑りの良くなっている筋に沿って指を往復させると、甘やかな声が響き渡った。もっと
乱れた声が聞きたくて、くちゅりと音を立て、蜜に濡れた秘所に指が差し込まれる。
「あ! 上様っ」
まだ異物が入ってくるのが辛いのだろう、篤姫の表情が僅かに歪む。それでも、きつく狭いそ
こを解すようにゆっくりと動かすと、うっすら開いた紅い唇から、次第に熱を帯びた息が漏れ
てくる。
「力を抜いて…そうじゃ」
「…はい。……ぁ、あ、あんっ」
緊張の和らいだ中をぐるりとかき回せば、押し寄せる快楽を逃がすように、篤姫が首を左右に
振る。逃がせるものならしてみよとばかりに、奥からとぷりと溢れる蜜を絡めながら、抜き差
しする指を次第に増やしていく。
「うえさま、うえさま」
蕩けた声音で呼びながら、篤姫の手が家定を求めて伸びる。その手に己が手を重ねて、家定は
嬉しげに笑む唇を吸い上げた。
「んっ…ぅん」
くちゅくちゅといういやらしい音と共に、重なった唇の間からくぐもった声が漏れる。
蠢く家定の指がある一点に触れた時、篤姫の体が激しく跳ねた。
「あ、あっ、…ひぁん!」
どこよりも過敏な部分を擦り上げられて急激に高まる刺激に、篤姫の手が家定を離れ、寝具を
きつく握り締める。
「やっ…あ、あああ…!!」
痙攣を起こしたように体を震わせた篤姫が、やがて反らした背をくたりと横たえた。
乱れた息のまま、とろりとした目を家定に向けるその色香に、時を忘れそうになる。
「上様…?」
潤んだ瞳に吸い込まれるように、家定はその眩い裸身に身を沈めた。
859 :
家定×篤姫6:2008/12/25(木) 01:48:21 ID:5f6r0tHh
「まだ辛かろうが、許せ」
きつく握り締められた篤姫の両の手をとって優しく撫でると、家定は自らの背にその手を回さ
せた。躊躇いがちに触れる篤姫に、構わぬと頷いて優しく微笑む。
「怖くはないか」
「上様のお気持ちを、存じておりますから」
首を振って微笑む妻のその愛らしさに、家定の眉根が切なく寄った。
「御台、」
「…あっ!」
潤んだ篤姫の秘所に、滾ったものが押し当てられる。
腰を推し進めれば、家定の背に浮かぶ癒えて間もない爪痕の上に、新たな赤い線が走った。
痛みが少しでも紛れればいいと、解れた黒髪が張り付く首筋に、鎖骨の窪みに胸の飾りにと、
唇を落としては舌を這わせる。
やがて初めての交わりよりも早く、篤姫は甘い息を洩らし始めた。
苦しく止めていた腰をゆっくりと動かし始めると、それに合わせて吐息が喘ぎ声に変じていく。
嬌声に煽られるように、家定の息遣いも激しさを増す。
「ああっ、あん!…んんっ」
「そなたの中は、熱うて…溶けてしまいそうじゃ…」
「わたくしも、とけて、しまいます…っ」
力の抜けかけていた篤姫の手が、家定の背にきつく回る。
快感に潤んだ視線がかち合った瞬間、激しい突き上げに割り開かれた足が震える。
「ひぁ……っ、もう、ああっ、あ、ああんっ」
再び眼前が白くなっていく中、篤姫は縋るように家定と額を合わせた。
「…定、様」
「御台、御台―!」
「あ、あ、……あああんっ!」
遂に最奥を突かれて、頂点に上り詰めた愉悦が弾ける。
篤姫が一際高い声で啼いた刹那、その中に家定の精が注ぎ込まれた。
力の抜けた気だるい体を寄せると、どちらからともなく照れくさい笑みが零れる。
「明日の朝が楽しみじゃ」
「…何ゆえにございます?」
「そなた、儂の顔をちゃんと見られるかのう」
両の目を覗き込みながらからかわれて、情けない表情で唇を尖らせる篤姫。
「が、頑張ります…」
意気込みを語る口調の弱弱しさに、家定は小さく吹き出した。拗ねた顔をしてみせた篤姫も、
やがてつられて笑い出してしまう。
頬を寄せ合って目を閉じれば、そのままとろとろと眠りに引き込まれていく。
よく似た笑みを口許に浮かべて、二人はようやく遅い眠りについた。
=了=
あれ…?こんな日に何してんだろ、自分…
新作キタ━━(゚∀゚)━━!!
5f6r0tHh様、GJGJGJGJにございます・゜・(ノД`)・゜・嬉しすぐる!!
あー、萌え。
良いクリスマスじゃ。
GJGJ!!!素晴らしい家篤でした!!(*´∀`*)
篤姫の恥じらいと上様の男らしさに萌えっ…!
GJ!
今日の総集編のOPで懐かしさに涙ぐみそうになったお(´;ω;`)
本当にここは良スレだなぁ
総集編見たけど…
やっぱり、家篤夫婦はいいなぁ。
>>854-
>>859 GJGJGJ!!!
ありがと〜年末に幸せになれた。
昨日のスマスマに出てた姫様が、酔っ払った上様に頭突きされたことがあるって話をしててなぜか萌えた
家定「みだぁーい、近う近う〜」
篤姫「お呼びでございま…」
ゴツッ
家定「ぬはははー」
篤姫「きゃー!!いったーい、何するんですかー!!」
家定「『きゃー』ではない『ちゅー』じゃーアハハハ」
ゴツゴツゴツ…
篤姫「上様、酔い過ぎですー!いった、痛い痛いです!」
帯刀「チュー!? ちょっと待っくぁwせdrftgyふじこ」
年の瀬のこの忙しい中、こんな妄想してしまったじゃないか。
良スレ発見
なぜ帯刀が混ざってるんですかwwww
来年も篤姫大河すれば良いのにー
あけおめ
いきなり大凶…へこむぜw
あけおめ
あけおめ!
877 :
家篤小ネタ:2009/01/01(木) 21:10:19 ID:KOBJ5urA
「ひぁ…っ、あ、あっあっ、ああっ――!!」
高みに達した篤姫の中に、どくどくと熱いものが注がれる。
吐精の快感に酔う家定の首筋に、同じく恍惚の表情を浮かべた篤姫が顔を埋めた。
汗ばむ肌に掛かる吐息の熱さと、力の抜けた妻の体の重さが心地よい。
しなだれる篤姫を抱き締めた家定の口許には、満ち足りた笑みが浮かんでいた。
気を失うように眠り込んだ篤姫が目を覚ましたのは、辺りが白み始めた頃だった。
二人分の夜着と一つの上掛けを乱雑に掛けただけの中で、家定の肌の温もりに篤姫の口許が自然と綻ぶ。
「…ん、朝、か…?」
身じろぎして呟く家定の息がこめかみに掛かるくすぐったさに、篤姫は目を細めた。
「夜明けまでは、まだ早うございます」
「そうか。……あ」
とろりと目を閉じかけた家定が、急に目を見開いた。
「いかがなさいました?」
「いや、その…」
急に覚醒した訳の見当がつかず、首を傾げる篤姫は、首の辺りから胸元へと家定が凝視する視線を
追って、自らの胸元に目をやった。
「ああっ!」
赤い痕が幾つも散る有様に目を丸くしながら、指先で先ほどの家定の視線を逆に辿っていく。
「…上様、あの…首の辺りや、耳元が…心なしかじんじんと致しますが」
「…さもあろうのう…」
「こんな…! は、恥ずかしくて人前に出られませぬ!」
気まずい笑みを浮かべる家定の胸元に顔を埋めて、篤姫は悲鳴染みた声を上げた。
「だ、大丈夫じゃ。化粧で幾らか目立たなく…」
「それをされるのも恥ずかしゅうございますっ!」
首まで赤くして頬を膨らませた篤姫は、夫に向ける目を鋭くする。
「わたくしばかり、狡うございます」
「うわっ、これ、何をする!」
制止するのを昨夜のお返しとばかりに聞き流して、篤姫は家定の耳朶をぱくりと食んだ。
「止めよ、これ、みだ…っ」
夫からの施しを真似て吸いついた耳朶から唇を離して、ついたささやかな痕に満足する。
878 :
家篤小ネタ:2009/01/01(木) 21:12:04 ID:KOBJ5urA
そのまま家定の首筋に幾つも唇を落としては離し、赤い痕をつけ、やがて広い胸元に辿り着いた。
頬を摺り寄せて、白い手と赤い唇が素肌を擽るように撫ぜる。
「…っ、御台」
小さな胸の飾りを啄んでいたところに聞こえた掠れ声で、篤姫をじとりと睨む眼差しに漸く気がついた。
思わず固まった隙を突かれて、あっという間に圧し掛かられてしまい、形勢ははかなく逆転する。
「満足そうじゃのう」
「あー、ええと」
咄嗟に誤魔化し笑いをしてみた篤姫だが、息を乱した家定には何の効果も与えられず。
そればかりか、下腹部に当たる何かが、篤姫にこれから降りかかる事態を悟らせてくれた。
「あっ、いけません上様…!」
「誰の所為じゃ。ん?」
「あん…だ、って。…やぁっ…」
昨夜の余韻が残る体を容赦なくまさぐる手を、篤姫が弱弱しく掴む。
だがそれも、甘い声と表情のせいで、制止というよりは家定を煽る要素にしかならない。
「安ずるな、今日はもう痕は付けぬ故な」
「そ、そうではなくて、人がっ」
間もなく起こしに参ります、と必死に訴えたが、家定はそんなもの知るかと突き放す。
むしろ諸々の後ろめたさが、却って家定の欲情に火をつけているくらいだ。
「だ、め……もうすぐ、誰か、あぁっ!」
数刻前まで散々に弄られて熟れた胸の突起は、軽く突かれただけで篤姫の体に鋭い痺れを齎した。
くいと背が反って胸を差し出すようになってしまい、にやりと笑んだ家定の舌が疼く頂を舐め上げる。
続けざまに、焦らすように柔肌を撫でていた手が、篤姫の茂みの奥を性急に暴く。
「あっ、そこは…ゃあぁん!」
「ここもとろとろになっておるぞ…?」
「はぁん、いけま、せ……お口でそんな、ああん」
再び熱を帯びた寝所に、次第に明るくなっていく時刻に似合わぬ乱れた音が響いて――。
「何をぐずぐずしておるのじゃ? 刻限はとうに…」
「…むっ、無理にございます! とても行けませぬっ」
「はぁ?」
寝所の遥か手前で、瀧山と幾島に泣き付く奥女中の悲鳴が響き渡るまで、もう少し。
>>877 これはwww
素晴らしい!GJGJ!
今年もこうやって神職人様方が投下してくれると嬉しいなぁ
おーGJ!
年初めからいいもの見させていただきました。しかし奥女中カワイソス
GJ! いい年明けだ
あけおめ、新年1発目から家篤姫はじめのようで萌w
今年も地道に職人様降臨をお待ちしております
>>871 いっそのこと再来年の大河に「家定」ってゆーのは
もちろん「篤姫」と同じ配役で、主演は堺上様とあおい姫様
↑それいいw
ここにあるたくさんの良作品をぜひ映像化してください!萌え死ぬわw
やけにお渡りの回数が多かったり、寝所のシーンが多かったり、
どう見ても何かあったとしか思えない場面がゴロゴロしてたりするんですね。
分かります。
そして次の年は「和宮」で(ry
もう既にウラ大河としか…
>>883 そしたら一番目と二番目の御台所まで出てくることに・・・
というかその場合お志賀ヒロインにしたほうがいいような・・・
深夜枠かwww
なんぞこの流れwww
>>883 その時は上様と篤姫の子供を作ってほしい
パラレル大河ですな
にしても篤姫明治編もっと長く作って欲しかった
明治になると平気で5年ほど飛ばされたのが惜しい
勝に明治の街をあちこち連れまわされてる篤姫も見たかった
自我得佛來所經諸劫數無量百千萬憶載阿僧祇
常説法教化無數億衆生令入於佛道爾來無量劫
爲度衆生故方便現涅槃而實不滅度常住此説法
我常住於此以諸~通力令??倒衆生雖近而不見
↑何これ?
天地人始まりましたねぇ
このスレは篤姫×家定の王道中心でしたが、
あっちは801ばっかりになりそうな予感・・・
最初はやっぱり謙信×喜平次かな?
昨日見た
ガチホモ大河の予感
NHKやるじゃないかw
今年の大河もいいけど、日曜の夜にはあのOPを聞かないと落ち着かない。
そんな訳で今日も篤姫を観ている自分が通りますよー。
うちもやっと総集編観始めた。
やっぱ家定ええわーwww
天地人は801萌より(1年間篤姫を見慣れたせいか)立場の違いの方が
少々違和感だったな。篤姫は生まれた時から姫様姫様とかしづかれて
将来も将軍家正室・各国大名家を頂点から治める統治者目線主人公だったのが
がらっと1大名の副将クラスになったのが…まあそのうちなれるだろうけど
「妻の戦」で篤姫が「危ないではないか」を度々回想してるけど、
その回想シーンがこれからチューする人達にしか見えない…
このスレに相当毒されてるわ自分orz
901 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/08(木) 18:24:42 ID:RDHfzX6u
篤姫最終回最後のテロップ
※収録後宮崎あおいはスタッフがおいしくいただきました。
中の人のことを書かれてもピンとこないな
もうすぐ500kbだけど次スレ立てるよな?
そろそろだと思ってた!
次スレ立てるなら、これまでの流れ的にお約束はこんな感じ?
●801以外なら、エロありエロなしほのぼの系何でもどうぞ。
●投下時にはカプ名と傾向を明記してください。
●sage進行でいきましょう。
●次スレの準備は容量が490KBを超えたら、もしくはスレが950まで進行したら。
ざっと書いてみた。添削よろしく。
これでいいんじゃないかな
もうそんな時期なのかー
今年も続くといいなぁ…
職人様方〜今年も艶っぽいのを宜しくお願いします!
ほしゅ。
913 :
家茂和宮1:2009/01/22(木) 01:42:13 ID:zNY+ixGm
夜遅くから降り積もった雪に覆われた庭を、和宮は見惚れるように眺めていた。
雪に覆われただけで、見慣れた景色が昨日とは違う場所になってしまったような気になってしまう。
紅い南天の実と、その上に被った雪の白の鮮やかな色彩に、目を奪われる。
「…寒くはありませんか?」
「上さん」
夫の声に驚いて目を見開いた和宮の表情に、家茂は楽しげに声を上げて笑う。
「驚かせてしまいましたか。
…それにしても、一晩で随分積もりましたね」
和宮の横に並んで庭を見やる家茂に、和宮はこくんと頷いた。
「昨日までとは、違うお庭みたい…」
「私も、そう思っていました」
笑顔を向けられて、和宮は思わず微かに目を逸らした。
「この庭を見慣れるようになったのも、将軍職に就いて暫くしてからです。
……宮様は、いかがですか?」
家茂の問いかけに、和宮は小さく首をかしげた。
「前までは…どこよりも、都の雪景色が一番美しいとおもうておりましたけれど」
ほわりほわりとした白い息と共に、和宮のやわらかい声が紡がれる。
「こちらの雪景色も、都とおんなじくらい綺麗です」
その言葉に、にこりと微笑んだ家茂が、両の手で和宮のほんのり赤い頬を包んだ。
「あ、あの」
「こんなに冷たくなって」
「ごめん、なさい」
風邪でもひいたらと叱られる気がして思わず眉を下げた和宮の頬を、家茂の指先が優しく撫でる。
「いえ、嬉しいのですよ。…この可愛いお鼻を赤くするくらい、宮様にも気に入って頂けて」
家茂の悪戯っぽい表情に、和宮は慌てて鼻先を覆い隠した。
恥ずかしさに任せて夫を睨もうとする和宮だったが、屈託なく嬉しさを滲ませた家茂の表情に、
思わず口許が綻んでしまう。
914 :
家茂和宮2:2009/01/22(木) 01:44:00 ID:zNY+ixGm
「幾ら良い眺めとはいえ、ここは寒い。中へ入りましょう」
「はい」
歩き出す家茂の背中を見つめる和宮が、白い息をつく。
「…何か仰いましたか?」
「いえ――、」
ゆるりと首を横に振る和宮が嬉しげに微笑む。
「ないしょ」
「内緒?」
「妻をからかう、いじわるなお人には教えません」
「そんな、宮様」
口許を袂で隠す和宮を前に、家茂はすっかり困り顔である。
「さあ、参りましょう?」
含み笑いを浮かべたまま、家茂を促す和宮。
首を傾げたその後姿を、和宮はそっと見詰める。
あなたがいるから――、
「宮様、」
家茂が不意に振り向いて、和宮の手を取った。
引き寄せられるまま、よろめいた和宮の半身を、家茂が受け止める。
「上さ…」
「宮様はどうやら、私に言いたいことがおありのようだ」
大きな目を瞬かせる和宮に、家茂がにこりと微笑む。
「夫婦の間で、隠し事はいけませんよ」
「隠し事なんて、…」
言い掛けた和宮の唇に、人差し指がそっと押し当てられる。
「――今宵、ゆっくりお伺いしましょう」
「…っ!」
家茂に囁きを吹き込まれた耳元が、真っ赤に染まっていく。
ざわめく鼓動を感じながら、和宮はしたり顔で笑う夫からぷいと顔を背けた。
会話とか不自然でごめん。
いちゃつく二人が書きたかったんだ…。
リアルに遭遇!
家茂×和宮萌える。
ちょっとSぽい家茂がツボです。この二人、本放送でも妙にエロかったw
GJ!
本放送でももっと二人のシーンが見たかったな
918 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 14:45:45 ID:w2Wbtsq1
続きを頼む!!!
>>916 初々しいんだけど、妙にエロいんだよねw
なんでだろ?
920 :
家定篤姫1:2009/01/27(火) 02:18:17 ID:bOdxuEAd
埋めネタ。雪を絡めて、今度は13代ご夫婦で。
―――
昼間だというのに、人払いのされた辺りはしんと静まり返っていた。
障子を開ける音や衣擦れの音が、いつになく耳に大きく聞こえる。
「お呼びにございますか、上様」
「おお、待っておったぞ。さぁ、早う近う寄れ」
嬉しそうな表情を浮かべた家定が、自らの向かいを目で示した。
「いかがなさったのです?」
火鉢の前に座した篤姫は、何かを企んでいそうな家定の含み笑いに首を傾げる。
「そちに見せたいものがあってな」
「私に…?」
後ろ手に何かを隠し愉しげな家定を前に、何が飛び出すやらと篤姫が身構える。
それー、と弾んだ声と共に差し出されたのは、小振りな盆である。
「っ……え?」
目を閉じかけていた篤姫は、その上に載せられたものをキョトンと見詰めた。
緑の耳と赤い目を持った白兎の愛らしさに、あっという間に口許が綻ぶ。
「夫婦の兎にございますね」
「鼠と違って、相撲が好きかどうかは知らぬがな。どうじゃ、良く出来ておろう?」
「はい! 可愛らしゅうございます、とっても」
こくんと頷いた篤姫は、満足そうな顔で盆を持つ家定の手が赤くなっているのに気がついた。
「もしや、上様がお作りに?」
「そうだが」
「まぁ、風邪でもお召しになられたら…」
慌てて盆を取り上げて家定の手に触れると、案の定冷え切っている。
「せっかく積もったのじゃ、雪遊びをしないでどうする」
「いけません。こんなに冷たくなって…本当にお体に障ります」
「つまらぬのう、そちまで堅いことを言う」
夫の体を案じる篤姫に、火鉢に手を翳しながら、家定は落胆した様子で肩を落とす。
「喜ぶと思うたのに、小言を言うか、そちは」
「お気持ちは嬉しゅうございます、もちろん! ですが…」
上様が心配で、と顔を曇らせる篤姫と、拗ねた表情をした家定。
目を合わせると、互いの表情にやがてどちらも堪えきれずに相好を崩した。
「上様には敵いませぬ」
それはこっちの科白じゃ、と言い返す家定の笑い声を聞きながら、篤姫は
僅かに体の大きな方の兎のの片耳を、指先で軽く突いた。
「――溶けてきたか」
「折角作って下さったのに」
「構わぬ、いずれは溶けてなくなるのだ」
「でも…」
篤姫が火鉢から遠ざけようとした盆を、家定が手を伸ばして引き寄せる。
921 :
家定篤姫2:2009/01/27(火) 02:21:40 ID:bOdxuEAd
火鉢からの熱も手伝って、二つの真白い胴体が徐々に半透明になっていく。
少しずつ広がっていく水溜りに、家定がおもむろに指を浸した。
「羨ましいではないか」
「え……?」
その寂し気な響きに顔を上げた篤姫は、家定の眼差しに浮かんだ憂いに息を詰めた。
「こうして溶けて、――共に消えてなくなる」
「上様」
「寂しくはなかろう」
家定の指先から落ちた一滴が、盆の中で小さな波紋を作った。
「私が…っ」
それ以上聞きたくないと、篤姫は家定に膝行り寄って首を振る。
絞りだすように、言葉を吐き出す。
「私がお傍におります…!」
畳についた片手が、微かに震えた。
「ずっとお傍に」
「ずっと、のう」
「嫌だと仰っても離れませぬ」
駄々を捏ねる子どものようじゃと、家定は苦笑いを浮かべて篤姫の頬を撫でた。
「……そうか、離れぬか」
頷く篤姫の体を引き寄せて、離れぬか、と家定は確かめるようにもう一度呟く。
家定の背にしがみつくように腕を回して、篤姫は何度も頷いた。
これ以上は声が詰まりそうで、熱くなる目元を家定の胸に額をつけて隠す。
「こうしておると、温かいのう」
――そちが居れば火鉢など要らぬな
笑って言う震えた声を誤魔化すように、篤姫を抱く腕が強くなる。
盆の中にできた小さな池が、じわりと大きくなった。
寄り添い合う夫婦の兎が、ゆっくりと静かに溶けていく。
―――
いちゃつくはずが、ちと切ない人たちになってしまいました。
>>920 GJ!じわりと滲みてくるいいお話でした。
GJ!切ない・・・(´Д`)
切なくとも温かい、いい話ですね。。
GJでした。
925 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 07:26:57 ID:EfTCB6F0
篤姫のBGMが浮かぶな
泣けるBGMが多くて困る
このスレももういっぱいかぁ…