【銃と】ブラックラグーンVOL.9【弾丸】

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1名無しさん@ピンキー
次スレは>>980よろしく。

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【ずるいぜ】ブラックラグーンVOL.8【まったく】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203247517/
 
【アミーゴ】ブラックラグーンVOL.7【タコス】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184475016/

【尻か?】ブラックラグーンVOL.6【尻よ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173400775/

【今晩はが】ブラックラグーンVOL.5【抜けてるぜ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167315026/

【言いたく】ブラックラグーンVOL.4【ねェな】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157639957/

【むしろアニメが】ブラックラグーンVOL.3【ブラクラ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145776198/

【ふたりはブラクラ】ブラックラグーン vol.2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098608817/

ブラックラグーンでハアハア
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067839049/


*保管庫
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.gozaru.jp/
ttp://red.ribbon.to/~storage/index.html
2名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 01:22:59 ID:tsk0T3bk
>>1乙ー
3名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 01:24:19 ID:MHWbUNiJ
スレたてこれでいいの?
(´・ω・`)ハジメテデス

前スレの最後はあれで終わりです。

まさか、投下後512オーバーすると思わなくてびびった
4名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 01:32:59 ID:JoB7D0Hd
これでぬるぽ
5名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 07:26:01 ID:p5ora3u6
降れば土砂降りっていうけど本当だな。
前スレのラストスパートすげえ。

とりあえず>>1乙。
そして前スレのアロハ神GJ!
6名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 08:22:29 ID:tswDPPL6
>>1
投下GJ&スレ立て乙です、前スレ、ちょうどぴったりで埋まったんだ…
二人とも可愛かった
言葉の壁は高かったwww

前スレのアロハ神も超GJ
7名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 13:04:13 ID:6Y1VsjLG
スレ立て乙
しかし、前スレの投下ラッシュはスゴかったな
1000スレ(てか、500すら)行かずに埋るのは初めてじゃねが?
8名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 18:22:45 ID:85oa+eFb
>1乙ー

>7
たしかに投下ラッシュ半端ないwww
シンクロニシティってやつか? 
小ネタじゃなくちゃんとしたssで一日に三作も被ったの初めてじゃね?
9名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 19:03:19 ID:W7GmLo5d
ごめん、全くの素人なんだけどなんで1000いかずに新スレ立ってるの?
なんかルールとかある感じ?

マジ素人でごめん
10名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 19:07:06 ID:85oa+eFb
つ容量オーバー
エロパロ板には512KB規制っつーのがあって、スレの容量がそこまでいくと書き込めなくなる。
ルールっつーか仕様だね。

沢山SSが投下されればされるほど容量食う→512KBまですぐにいく→そして新スレへ
だから色んなスレで投下前に容量確認しろとか言われるわけさ。新スレ誘導とかできなくなるからね。
11名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 19:12:57 ID:W7GmLo5d
すげー親切にどうも!!

毎回楽しく読ませてもらってます
職人さん乙です

あと新スレ乙です!!
12名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 21:20:49 ID:UNu83NLe
何だ…前スレの投下ラッシュは…?
俺を萌え殺す気か(*´Д`)=з
13名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 09:33:33 ID:sUAC8ofE
おお、新スレが立った!前スレのスレタイ(アミーゴタコス)にムカついてたからなぁ・・・

相変わらず職人さん達のレヴィのデレ表現は神すぎて、最近の原作はレヴィ不足だから助かりますよ
14名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:38:17 ID:uI5zwQDc
>>13
それは前の前のスレではないかと。
15名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 18:24:38 ID:7/bUp6wz
スレタイの案が出てたのに無視して立てたんだよなw >アミーゴタコス
16名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 11:43:36 ID:T1Be7oQl
>>15
なんかのアニメと混同したバカが立ててしまったんだよな

ところで、ロック×レヴィが多いこのスレではファビたんは需要がないの?
17名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 15:11:41 ID:v5ArIL+Q
どのキャラにも需要はある
ないのはベニー×ダッチぐらいなもんだ
18名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 22:07:25 ID:RDb2TQFR
>>17
違う意味で読んでみたいwwww
19名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 00:04:35 ID:mZAfr72h
「ねえ母さ〜ん。いい加減新しい銃かってよ!」

「ハア?ガキの分際で何糞おもしろくもねえ冗談ぶっこいてんだ?テメーはそのPPKで充分だよ。どっかのスパイみたいでかっこいいだろ?」

「もう飽きたよ!母さんみたいなベレッタの銃がいいな。M93Rなんて凄くかっこいいと思わない?」

「このクソッタレのマセガキが…調子のってんじゃねえよ、どうしても欲しいなら親父に頼むんだね。」
 
「銃持ってるのは父さんには内緒にしてるんだから無理にきまってるだろ!」

「そういうこった。次はもっとジョークのセンスを磨いてくるんだね…とと、さあて、親父が帰ってきたよ。盛大におかえりしてやんな!アイツはそういのが大好きだからな」

んでそこに何も知らないロックがおみやげなんかをぶら下げて帰ってきたりなんだり


つまんない妄想をしてしまた
20名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 00:18:31 ID:hETPlBW2
GOODです!!
21注意書き ◆AO.z.DwhC. :2008/07/03(木) 00:44:45 ID:CjmWheoC
ベニー×レヴィです。
「恋とギャンブルとアロハ」の設定のロックがラグーン商会に来る以前の二人の話です。
寝取り/寝取られ属性はないですが、ビッチなレヴィが苦手な方は注意な表現があります。
ヤってますが、ベニーはレヴィに恋愛感情がありません。苦手な方はスルーしてください。
よろしければお付き合いください。タイトルは「信頼と実績」です。
22信頼と実績 ◆AO.z.DwhC. :2008/07/03(木) 00:45:43 ID:CjmWheoC

薄暗い部屋の中に、まるで獣のような息遣いが響く。
それが相手のものなのか、自分のものなのか、はたまたその両方なのか。
ベニーには区別をつけることすら難しかった。きつく絡みつく腕は、彼が今ま
で抱いてきた女たちの細く柔らかい華奢なものではないし、悪態をつきながら
自分に身を任せる姿も、彼が今までベッドインしてきた女たちの中でトップク
ラスの可愛げのなさだ。
――けれど。
ああ、けれど、神様! どうして自分はこんなに興奮しているんだ。
思わず舌打ちしたくなるほど、女の中は居心地がいい。”彼女”はベニーにとっ
てキュートでもセクシーでもないが、ひどく魅力的だった。傷だらけではある
が驚くほどなめらかな肌の吸い付くような感触に、東洋人特有のさらさらとし
た艶のある黒髪。
口さえ開かなければ、キツめの美人で通る顔立ちは甘く歪み、桜色の唇からは
悪態とともにかすかなため息が零れ落ちていた。
――何をやってるんだ僕は!
女の額に浮かぶ汗を舌で舐めとりながら、ベニーは内心で絶叫する。こんな甘っ
たるいセックスなんて、初めてしたハイスクールの女の子と以来だ。まるで十
代の恋人同士みたいなやり方で、ベニーと”彼女”は夜更けのホテルでセック
スに溺れている。

お笑いぐさだ。今世紀最大のブラックジョークだ。
僕と「あの」レヴィが抱き合ってるなんて!

頭を抱えたくなる衝動にかられたベニーは、しかし寸前で目の前に伸びていた
腕に首をつかまれる。そのまま腕を引き倒したレヴィは、額を寄せ合うほどに
近づいたベニーの顔を見て、不満げに鼻を鳴らした。
「ヘイ、ベニーボーイ。そんなファックじゃ婆でも寝ちまうぜ?」
「…………悪かったね」
顔を歪めて吐き捨てるレヴィに、ベニーは眉をしかめた。たしかに似合わない
相手との似合わないセックスに気もそぞろだったのは認めるが、そこまで言わ
れる筋合いはない。
そもそも、高校生みたいなやり方をしてしまったのは、レヴィが見せたあの笑
い方の所為だというのに。
「……な、あ、知って、るか? ベニー。 正常位じゃ、イケねえんだ、よ」
「聞いた事があるね。口癖かい? それとも経験談?」
「りょう、ほうだ。分かったらベイビー、とっとと代わりな」
途切れ途切れのレヴィの言葉は、かつてベニーがラグーン商会に勧誘され、一
員となった時にレヴィによく分からない八つ当たりされた時のものと同じだ。
「正常位じゃイケない」今までの彼女の生活を忍ばせる台詞だ。こういう人種
が言うからこそ、説得力があるんだろうな、とベニーはぼんやりと考える。
レヴィとベニーは、億単位の確立の偶然が積もり積もって今一緒にいる。もし
自分がクラッキングでドジ踏んだりしなきゃ、一生会わなかった人種だ。

――そう、あの時は他ならぬレヴィに助けられたんだった――。

無理やり体勢を入れ替えられ、自分の上に跨ったレヴィは舌なめずりをしなが
らしなやかな腰をくねらせている。獰猛な仕草は実に彼女に良く似合う。犬歯
が見えそうなほど唇を吊り上げているレヴィは、ベニーの視線などものともせ
ず、彼の快感を追いたてた。
緩く、しかしキツく締め上げられるような内壁の感触に、ベニーが低く呻く。
そんな彼に向かって、レヴィは微かな苦笑を見せると、屈みこんでベニーにキ
スをした。触れるだけのそれは、先ほどまでのおままごとのようなセックスの
延長のように拙く、そっけない。

自分とは違う煙草の香りのする唇が彼から離れていくのが、ベニーは何故か惜
しいと思った。
23信頼と実績 ◆AO.z.DwhC. :2008/07/03(木) 00:47:34 ID:CjmWheoC

***

悪徳の街ロアナプラ、刑務所よりも犯罪者の多いこの街は、今日も賑やかだ。
品のないネオンの灯るストリートには光に群がる虫のようなわらわらと男たち
が吸い寄せられ、着飾った毒のある花を摘んでいく。通りの隅では子供が膝を
抱えて座り込み、その隣には死体が転がる。安酒と煙草とドラッグの匂いのす
る潮風が緩く頬を撫でる、混沌の街は今日も死と生が限りなく近く交じり合っ
ていた。

イエローフラッグの安い床を蹴り飛ばしながら、レヴィがいかにも不機嫌な様
子でカウンターに座して小一時間。ダニーは人生のうちでも三本の指に入るほ
どにきまずい六十分を過ごしていた。


「聞いてんのか、四つ目ヤロー」
「……聞いてるよ。今回のは僕のミスだった。悪かったよ、レヴィ」
レヴィの不機嫌の理由は、今日の仕事の最中にベニーのセッティングした機材
が途中で動作不良を起こしたことだ。幸い、レヴィの飛び抜けた戦闘能力と、
クールでタフな雇用主の機転のおかげでなんとか仕事がポシャることは避けら
れた。避けられたのだが。
やはり、レヴィは烈火の如く怒った。
当然だ。何しろ彼女はベニーを一応のこと「信頼」して彼の用意した機材を使っ
たわけだから。
「なあ、ボウヤ。ビジネスってのは信頼が大事だぜ。実績もな」
「レヴィにしてはマトモな意見だ」
「ああん? なんか言ったか? まあいい。いいか、ベニーボーイ、アタシは
とりあえず生きてる。生きてるんなら死にたくねえし、死ぬなら死ぬで、後ろ
から足引き倒されてコケた、なんて間抜けな理由で死にたくねえんだ。分かる
よな? 分かったか? どぅーゆーあんだすたん?」
思わず口笛を吹いたベニーの態度が気に食わないらしく、レヴィは舌打ち交じ
りにドスの効いた声で言った。赤子に言って聞かせるような小馬鹿にした口調
で、「わかりましたか?」と問いかけられたベニーは、顔をしかめてため息を
つく。
仕方ない。今日のミスは確かに、ラグーンの乗組員全員の足を引っ張る行為だっ
た。そして、一度それをやってしまった以上、ベニーが彼らからの「信頼」を
失うのは当然のペナルティだ。ビジネスパートナーとしてこの上ない痛手では
あるが、全ては自分のミスが招いたことであるからして、致しかたない。
小さくため息をついてグラスを煽ったベニーに、レヴィは肩を竦めた。
「悪かったよ、レヴィ」
「わかりゃいい。そんで、二度とすんな。じゃあ飲め」
ベニーの謝罪に、レヴィは気だるげに頷いて酒を勧める。
どうせ僕が奢らされるんだよなあ、と理不尽な思いで勧められるままに酒を飲
み干したベニーは、自分の視界がくらりと傾くのを感じた。
どうにも今日はアルコールのまわりが早いようだ。考え事をしながら酒を飲み
のは良くないな、と思いながら、ベニーはカウンターに突っ伏した。
「ボーイ、ヘイ! ベニーボーイ! ……チッ、潰れやがった」
カウンターで船を漕ぎ始めたベニーを揺すり、しばらくして彼が完全に沈没し
たことを悟ったレヴィが腹立たしそうに舌打ちをする。
そんな彼女に、新しい酒瓶の封を切ってやりながら、店主のバオは小さく肩を
竦めた。
「ま、なんか気がかりがあると、酒の回りは早ええもんさ」
「おーおー、さっすがボウヤは繊細なこって」
もっともな取り成しを混ぜ返し、レヴィは琥珀色の液体が注がれたグラスの縁
に口をつける。
彼女の、どこか詰まらなそうな顔を見るともなしに見ながら、バオは微かな苦
笑いを浮かべた。
24信頼と実績 ◆AO.z.DwhC. :2008/07/03(木) 00:48:59 ID:CjmWheoC

***

「……ここ、どこだ?」
汚え、と低い声で呟いたベニーは、アルコールの残滓が残る不明瞭な頭を必死
に動かそうと首をふった。結果、余計にノイズ交じりになった思考に、寝かさ
れていたベッドに再び潜り込む。
「あたしの家だよ。悪かったな、汚くてよ」
ずるずるとベッドに突っ伏したベニーの頭を蹴りつけ、酒で擦れた声でレヴィ
が応えた。
ぐりぐりと頭を踏み潰されながらベニーがとりあえず眼鏡を守るために四肢を
バタつかせると、レヴィはふんと鼻息を一つ吐く。
「――で、目は覚めたかよベニー? とっとと出てけボーイ」
「覚めた、覚めたよ! ていうか、僕はなんでレヴィの部屋なんかにいるんだ?」

「あたしの部屋”なんか”? 上等じゃねえかベニー。ケツの穴増やしてやる
から四つんばいになって後ろ向きやがれ、この×××!」

人種差別用語まで口にしながら、レヴィはカトラスを構えて額にくっきりと青
筋を立てた。まあ、酔っ払いを仕方なく連れ帰り、目を覚ましたソイツに汚い
家だのなんだの言われれば、キレたくもなるだろう。
――僕だってキレてるだろうなあ。
寝起きのせいか上手く回らない頭でぼんやりと考えながら、ベニーはまさしく
絶体絶命の自分の状況に内心で冷や汗を流した。
「うん、落ち着こう。お互いのために、それが一番いいよレヴィ。落ち着こう」

「いいか、ボーイ? あたしはイエローフラッグで潰れやがったお前をピック
アップで運んでやった、ベッドで寝かせてやった、ぐだぐだ言いやがるお前を
まだ殺さないでいてやってる。 神に感謝してもいいくらいの幸運だぜ、ベニー」

「感謝してるさ。ありがとう、レヴィ」
ベニーの茫洋とした言葉に毒気を抜かれたらしいレヴィは、殺気はそのままに
とりあえずカトラスの構えをとき、煙草を吸いだした。いまだ握られたままの
銃身が気になったが、とりあえずは上々の成果である。
「話し合うのは大事だね。機会を与えてくれて嬉しいよレヴィ。というわけで、
僕はこれで! 本当にどうもありがとう!」
「…………待てよ、ベニー」
一気に捲し立てて、レヴィの部屋から一目散に逃げ出そうとしたベニーは、彼
女の低い声に身体を硬直させた。
レヴィの声は、彼が今まで聞いてきた中でもっとも優しげでもっとも甘く、そ
して美しかった。
駄目だ。これは殺される。覚悟とともにベニーが彼女を振り返ると、そこには
微笑んだレヴィの姿があった。いつものどこか皮肉げな笑顔ではなく、ただ底
抜けに美しい、ごみ溜めの中に舞い降りてきた天使のような笑顔だ。
ジェントリー&センシティブ。
まるでレヴィが昔読んだ絵本の薄幸の美少女みたいに見えてしまう、その微笑
みに、ベニーは魅入られたかのように動く事ができなかった。
25信頼と実績 ◆AO.z.DwhC. :2008/07/03(木) 00:49:37 ID:CjmWheoC

「なあ、ちっと付き合えよ。すぐ終わるから」

低く甘い声で、レヴィはウィスパーボイスをベニーの耳に吹きかける。ベニー
とて立派な成人男性であるからして、この状況で「何に?」とか聞き返すよう
な野暮な真似はしない。
代わりにいつのまにか睫毛の触れ合いそうな距離まで接近していたレヴィを引
き剥がして、ため息交じりに言った。
「……レヴィ。クスリは良く選んだ方がいいよ」
「うるせえな。安かったんだよ。……どうせ今日みたいな日は眠れねえしな。
面倒みてやった手間賃だ、付き合えよベニー」
「……………………」
レヴィの言う、”今日みたいな日は眠れない”という言葉に、ベニーは眉を下
げる。
自分のミスが招いた、あの危機を指しているのだろうレヴィの独白は、彼の余
り多いとは言えない良心をしかし確実に抉るものだった。
「なあ、付き合えよ」
「……わかった」
再度、ベニーの顎を掴んで顔を近づけたレヴィの、酒気の香る甘い吐息交じり
の言葉に、彼はがっくりと項垂れて答えた。くく、と喉を鳴らしたレヴィが、
獲物を狙う動物めいた仕草で彼の喉元にかじりつき、舐めあげる。
次第に顎を伝って上がってくる彼女の舌を、自分の唇に受け入れながら、ベニー
は一体自分の何が悪かったのか、指折り考えていた。

――わかった。運だ。

そういや元々ツイてなかった、とますます落ち込むベニーにはお構いなしで、
レヴィは彼を強引にベッドに押し倒す。ベニーにとっての長く、熱い悪夢のよ
うな一夜は、まだ始まったばかりである。薄汚れたブラインドから覗くネオン
の明かりは、まだ煌々と夜を燃やして輝いていた。
26信頼と実績 ◆AO.z.DwhC. :2008/07/03(木) 00:51:12 ID:CjmWheoC

***

――まったくもって、イカれてる。

自身の上で腰を振る女の乱れる黒髪を見つめながら、ベニーはいつのまにか必
死で腰を打ちつけていた自分に内心で舌打ちした。ペースを乱されている。
それほど性欲の強いほうでないベニーは、ロアナプラでも適当にヌくか、女を
買うかで済ませてきた。もともと余りそういったことに執着する性質ではない
ので、女を巡ってどうこう、というイザコザに巻き込まれることも皆無である。
――それがどうだ。
かすかな薄笑いを浮かべるレヴィの、その表情を突き崩してやりたくて、ベニー
は必死だった。いままで抱いたどんな女の身体よりも懸命に彼女の快感を探り、
抉る。
「あ、あァ、……イイ、ぜベニー」
「そりゃ、どう、もっ……嬉しいね」
荒い息での軽口の応酬は、まるでいつもの調子だが、流れる空気はまったく違
う。床に放り投げられた衣服に、封の開けられたコンドームの袋、そしてカト
ラス。こんなときでも直ぐ間近に銃を置く、レヴィの痛々しいまでの強さに見
せかけた弱さに、ベニーは心を掻き乱されていた。
「んっ……ふ、あ、あ、アっ! い、イイ、……ハッ……」
「レヴィ」
囁くように名前を呼ぶと、レヴィの身体がひくりと――自身でも気付いていな
いだろうほどかすかに――ひきつる。何があったのか、悲しい癖だと思いなが
らベニーは腰の動きをはやめた。
「イイ、……あ、あアっ! ああぁっ……」
突き上げられる腰の動きに翻弄され、レヴィは切なく眉をひそめて嬌声をあげ
る。やがて、声にならない声を上げて、彼女は絶頂に達した。ひくひくと痙攣
する内壁の締め付けに、ベニーも溜まらずレヴィの後を追う。
倒れこむように重なり合った二人の身体には、じっとりとした汗が張り付いて
いた。

***

どんな時にも朝は来る。
たとえ来て欲しくない夜明けであっても、夜が来たからには必ず明けるのだ。
ブラインドから差し込む日の光に、ベニーは目を瞬かせながら定位置にあるは
ずの眼鏡を探して手を彷徨わせた。途中で、ここが自身の部屋ではないことに
気付き、記憶を辿りながらようやく眼鏡を探し当てると、ベニーはベッドから
身を起こした。
「―――――――」
未だ眠りこけているレヴィからは、健やかな寝息が聞える。改めて見ても、酷
い部屋だ。トラップのように転がる酒瓶に、積まれたゴシップ雑誌、そして箱
詰めの薬莢。
スラム街にふさわしい、スラムのような部屋だ。小さく口笛を吹きそうになっ
て、ベニーは慌ててレヴィを伺った。

――良かった。まだ寝てる。

27信頼と実績 ◆AO.z.DwhC. :2008/07/03(木) 00:52:11 ID:CjmWheoC

起きる気配のない家主の、だらしない寝姿に苦笑しながら、ベニーはぐしゃぐ
しゃに脱ぎ散らかされた服を身につけた。
よれよれの姿はいかにも、だが、まあ朝まで飲んでいた人間くらいしか通らな
い今の時間にはそれほど目立たないだろう。納得して一つ頷いたベニーは、未
だ眠りこけるレヴィの頭を一つなでた。
「少なくとも、僕は隣で寝てもらえる程度には信頼されてるのかな?」
昨日レヴィが語っていた「信頼」と「実績」の話を思い出し、ベニーはぽつり
と呟く。
我ながら馬鹿馬鹿しいが、重要なことのような気がするのだ。女性らしからぬ
豪快な寝相を少しだけ修正してやり、ベニーは問いに答えない家主に背を向け
る。
自分では吸わない煙草の匂いの染み付いた部屋は、レヴィの香りで埋め尽くさ
れていた。

***

ロアナプラの早朝のストリートには、死体が転がり、薬莢が散らばっている。
あまりにも現実的な、いつもの風景にベニーはたった今までいたレヴィの部屋
での全ての出来事が幻だったかのような錯覚を覚えた。
腕の中にかすかに残る彼女の香りと、焼きついて離れない、あの微笑み。
今日からはただのビジネスパートナーに戻る彼女との一夜は、早く忘れたほう
がいいような気もしたし、忘れてしまっては勿体無い気もした。
きっと両方なのだろう。しかしともかく、レヴィの抱えるものに踏み込んで彼
女と付き合うには、自分はすこし先が見えすぎる。


――できたら、見つかるといいね。レヴィ


あんな自分を傷つけるようなセックスをしないで済む相手を。自分のように小
狡く少しばかりスレた小悪党ではない、「信頼」できる相手を。
それはもしかしたら不可能かもしれないけれど、僕とレヴィが出会ったように
億単位の偶然が重なれば、可能になるかもしれない。


どこかにいるかもしれない、彼女に本当の「信頼」を与えてくれる誰かが、い
つか彼女の目の前に現れることを――ついでにその時まで自分たちがこのゴミ
溜めの中で生きていけることを――ベニーは心の中で祈った。
28終わり ◆AO.z.DwhC. :2008/07/03(木) 00:53:34 ID:CjmWheoC
終わりです。お付き合いありがとうございました。

↓以下ロック×レヴィ風味のオマケです↓


***

「聞いてくれ、ベニー」

――ああ聞いてるよ。
とだけ返しても、この日本人は納得しそうにない。変なところで意固地なのだ。
自分が話しを聞いてやらないことには梃子でも動かないだろう。
「で、レヴィがどうしたって?」
「ああ、うん。なんか知らないけど、スネてるんだ。ベニーには心当りはある
かい? ダッチに聞いたんだけど、雇用主の守秘義務とか言われちゃって」
「…………レヴィに聞けば? いちいち構いすぎだよ、ロックは」
そうはいってもさあ、と呟いているラグーン商会の新米乗組員は、情け無さそ
うに肩を落とした。先日のレヴィとのデートで購入したらしいアロハが、笑え
るくらい似合っていない。本人も自覚しているだろうに、けなげに着用に及ぶ
あたり、流石は「信頼と実績の」ロックである。
「エダが胴元になって賭けてたんだよ」
「……何を?」
「君らがどうなるのか」
余りにも落ち込んでいるロックが気の毒になり、ベニーがため息をついて教え
てやると、この街では余りにも純な日本人は一気に顔を赤くした。街中で賭け
の対象になっていたことも気付いていなかったロックは、ようやくレヴィの不
機嫌の理由をおぼろげに察したらしい。
「あー、それでか。……なんか大変な事になったのかと思っていたけど、よかっ
たよ」
「そうかい? それはよかった」
十二分に大変なことだと思うが、とうとう感覚が麻痺したのだろうか。もとも
とイカレてるのかもしれない。なにしろ「あのレヴィと」まともに向き合って、
恋人として付き合っている男だ。どちらでも驚かない。ベニーが肩を竦めて雑
誌をめくり始めると、ロックは安心したように書類仕事に戻っていく。休日出
勤だというのに、熱心なことだ。

――よかったね、レヴィ。

小さく呟いたベニーの声が聞えたのか、訝しげな顔でこちらを見つめるロック
になんでもない、と手を振って彼はぼんやりと遠い一夜に思いを馳せた。
あの夜のことは誰にも言えない秘密として墓まで持っていこう、と固く決意す
る。
二丁拳銃を怒らせるのも、キレたら怖い日本人をつつくのも、得策とはいえな
い。
瞼に浮かぶ、儚く美しいレヴィの微笑みの残滓を振り払い、ベニーは雑誌を顔
の上に乗せて、ソファにずるずると横たわった。

29 ◆AO.z.DwhC. :2008/07/03(木) 01:01:50 ID:CjmWheoC
書き忘れました。

保管庫管理人さんへ

いつも保管作業お疲れ様です。楽しく拝見させていただいてます。

お願いなのですが、わたしの書いた話の取り下げをお願いします。
今回の話も保管庫入りは希望しません。
最初に保管についての希望を明記せず、お手数をお掛けして申し訳ありません。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。
30名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 07:28:50 ID:XVZ0qbN1
GJ。

でも、正直、嫌なら2chになんか投下しなければいいのに、と思う。
理由はわからないけど、このスレにまとめサイトがあるのは知ってたよね。
多分、みんな過去の作品の誤字脱字とか、表現とか、中途半端な作品とか…訂正とか抹消したくて仕方ないこと沢山あるだろうに、
それでも投下した事実は消えないから何も言わずに恥に耐えてるのに。
31名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 23:03:22 ID:ONwivI3Z
>>19
そして教育方針をめぐり夫婦間で火花を散らすわけですね、わかります



理由もわからないまま一人の要望を聞いたら、
際限無くなってまとめサイトの体裁も保てなくなるかもしれないし、
ボラでやってくれてる管理人氏の負担ばかり増えそう
32名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 00:56:43 ID:74eDAJLX
>>30-31
おいおい本気で言ってるの?
そこは普通に流していいんじゃないかい
いちいち理由まで申告してたらキリがないしそもそもそんなにある事でもないだろう
自サイトに載せたいから保管しなくてもいいよ、って話だと思ってたわ
33名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 01:42:10 ID:EZfmhzLM
だったら2Chに投下する必要ってあるのか?
34名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 02:14:39 ID:74eDAJLX
あるでしょ
スレを盛り上げたり、沢山の人に見て貰いたかったりとか。

まあ管理の問題となるとやはり難しいんだろうし>>29の事情はもっと別のところにあるかもしれないし
見当違いな話題だったねごめん
35名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 05:22:03 ID:Yz0Ofy5t
まとめサイトに載ってるから自サイトに載せちゃいかんなんてことは、全くもって無いよね
まー理由なんか知ったこっちゃないけど、嫌なら投下すんなよ
36名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 08:05:41 ID:InwPUSDD
え、ちょっと待って、お前らそれマジで言ってんの?
作品の扱いは作者の勝手だろ?
まとめサイトっつったって、人が書いた話勝手にまとめただけの
拘束力も強制力もない代物だろ?

なんで作者<まとめサイトの構図なんか分からん。
ついでに言うなら、2ちゃんだからこそ投下したんであって、
まとめサイトに晒されるのは嫌っつー書き手さんて意外と多いぞ。
エロパロ板このスレしか見てない人ばっかなのか?
37名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 18:17:21 ID:+GRGHA7t
まあそんなにモメないで

楽しくエロ妄想するのが一番だと思うぜ
38名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 19:05:16 ID:vTcOEBnJ
そうそう。せっかく揉むならレヴィの乳揉もうぜ!
39名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 22:11:40 ID:qvygk1xo
>>38
揉むべきはレヴィの尻だろjk
乳なんざロックにくれてやれ
40名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 23:51:56 ID:YWsJ48SS
ではふとももは頂く
41名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 01:38:50 ID:M3N9S4Q+
う……(;ω;)
ずっとブラウザで見てたから新スレ移行に気がついてなかったんだぜ
ずっとレスがないなぁなんて寂しい思いをしてたんだぜ相棒
42名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 11:23:02 ID:doPU5xDr
ベニー×レベッカたんハアハア
はじめて見たカップリングだけどあんま違和感ないな。

ラグーン商会の男どもって全員穴兄弟でもおかしくないと思うんだ。
ダッチとはなんだかんだで一回くらいヤってそうだし、ロックはいわずもがな。
ベニーも今回の話で脳内補完できたし。

大穴で張の旦那×レベッカたんが見てみたい。
43名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 13:08:38 ID:UCgP69An
このスレで出てない(ヤって)ないのはダッチだけか?
姉御あたりと絡んでもいい気がする
44名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 22:31:16 ID:9hPqCHFU
やっぱダッチは巨根・・・だよね?
45名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 23:22:22 ID:cINmOE8N
今さらながらコミック読んだけど・・・
よくこんな暴君な女達をエロにできるもんだw
46名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 02:10:41 ID:f9STarNn
わかっとらんな
暴君だからこそ、ギャップが楽しいのではないか
ゆえに、最も楽しいのは姉御である



誰か書いて
47蒼空の続きぃ?10:2008/07/06(日) 10:22:28 ID:JGryl0RG
前スレ落ち間に合わなかったですが、続きです。
例によって長いです。その割りにエロ少な目。

+++

ロックとベニーが“荷物の片付け”から戻ると、ちょうどダッチが電話の受話器を置いたところだった。
ダッチには珍しく、やや困惑した様子のまま突っ立っている。
「「?」」
戻った二人は容易ならざる雰囲気に気圧され、これまた互いに困惑した表情で固まる。
例外は相変わらず寝そべって組んだ脚をブラブラさせているレヴィ一人。

ダッチは頭を掻きながらソファーに戻り、一服つけると
「ベニー、お前に仕事(アルバイト)の依頼だ。」
「へぇ、誰から?」
「依頼を寄越したのはロボスの野郎なんだが、………」
どうも煮え切らない返事。やはり普段のダッチとはちょっと様子が違う。

「ひょっとして例の偽札の件かな?」
ベニーが心当たりを口にした。
「らしいんだが、……仕事の内容については、明日直接会って話したいそうだ。
 ただ……、会うのはロボスの野郎じゃねぇ。……」
「…………」
ベニーは黙って聞いている。今はダッチの続きを待つしかない。
「……相手は噂のMr.オカジマだとよ。」
「「ええぇぇっ!」」
二人が驚いた反応を返し、もう一人は眺めていた雑誌をどけて、チラと関心を示した。

「詳しい内容は奴から聞いてくれとさ。」
「だ、だけど、そこに何故…」
ロックが疑問を差し挟む。
「新参者なんかが首を突っ込んで来てやがるんだ? なんか面白そうじゃねぇかよ。」
レヴィは一人ニヤニヤしながら言う。
それを見て複雑な気分になるロック。

「会見場所は向こうが指定してきた。」
ダッチはメモをベニーに手渡した。倉庫街のとある場所。
「車で来てくれとさ。車中で話すそうだ。」
「僕一人でかい?」
「向こうはそれがご希望らしいが、不安なら護衛一人くらいはかまわんとさ。
 ちなみに向こうは一人で来ると約束した。信用できるかどうかはわからんがな。」
「アタシの見た範囲じゃ、アイツはそれなりに信用出来そうな奴だけどな。」
レヴィの口から見知らぬ同胞の話題が出る度、自覚できない嫉妬と不安と焦燥がロックを苛んだ。
48蒼空の続きぃ?11:2008/07/06(日) 10:23:15 ID:JGryl0RG
翌日の午後。

事務所でダッチは例によってマグのコーヒーとアメリカンスピリットをやっていた。
しかし、どうもノンビリ気分になれない。
何しろ、さっきから部屋の中に鬱陶しいことこの上ないヤツが居るのだ。
落ち着かずにアチコチをセカセカ歩き回ったり、
ソファにドカッと乱暴に座ってイライラと指でテーブルを突付いたりしてみたり、
頭を掻きむしって意味不明な唸り声を上げたり、
本来やるべきデスクワークに全く手が付かない使用人。
やれやれ、レヴィも相当だと思っていたが、コッチの方も予想していた以上に重症だな。
どいつもこいつもまったく世話の焼ける連中だ。
ダッチは苦笑を禁じえなかった。

ベニーは昨日依頼のあったアルバイトの件で話を聞きに行っている。
レヴィは護衛役を買って出て、一緒に出掛けた。
「アイツは一応武装してやがるし、用心に越したコトはねぇだろう。
 それに奴のツラなら知ってるしな。」
一瞬『俺も』と口から出かかったロックだったが、寸でのところで声を引っ込めた。
考えてみたら自分が同行する理由が無い。
相手は日本人らしいが通訳が要る訳では無いし、依頼された仕事とも自分は関係して無い。
勿論、護衛役なんてするよりされる側だから問題にならない。

ロックの焦燥感は、果たしてレヴィがスンナリ帰って来るか、その一点に集約される。
もし、今回の話がうまくいかずに決裂(トラブル)という事態になったら?
なら簡単だ。ほぼ間違いなくレヴィが自らの手で片付けてくれる。
気がかりなのは、話がまとまった後でベニーが一人で帰って来たら?
レヴィが護衛役を買って出たのは、奴と会いたいからじゃないのか?
会って、用件を済ませて、その後で、何をする?
くだらないと自覚はしているが、そのくだらない妄想がどんどんロックの中で膨らんでいた。

「どうだ、ちょっとはレヴィの気持ちが分かったか?」
「え?!」
心ココに在らずだったロックに、唐突にダッチの声が割り込んだ。
それにしてもダッチは何を言いたいのか。
レヴィの気持ちなんて皆目分からない。分かるわけも無い。分かるならこんなにイライラと悩んだりしない。
「…………」
「ふふん、勘違いするなよ、ロック。
 今のお前に拳銃でも持たせたら、部屋の壁を穴だらけにしそうに見えたんでな。」
??!!
何のことはない、レヴィの気持ちというのは、度々暴発する乱射タイムの時のことを言っているのだ。
例によってダッチの話術にまんまとハメられたロックは、照れて顔を真っ赤にしていた。
おかげで、ロックのイライラが一時棚上げに出来たのは、双方にとって益のあることだった。
49蒼空の続きぃ?12:2008/07/06(日) 10:24:03 ID:JGryl0RG
「まったく妙な依頼だったよ。」
戻ってきたベニーは開口一番、ヘンテコなアルバイトの件を話した。
ちなみにレヴィはケロッとした顔で一緒に戻り、ロックを安堵させていた。

「偽ドル原版作成の依頼じゃねぇのか?」
「いや、原版を作るんだけど、ヘンな内容でね。
 一見デキの良い原版に見えて、
 実際に刷ると素人でも一目で偽物とわかるようなものを吐き出すのが欲しいんだってさ。」
「何だそりゃ?!」
「まったく、コッチも誰かに聞きたい気分だよ。」
「ロボスの野郎の依頼か?」
「そこのところがハッキリしないんだよ。
 どうも原版が欲しいのはロボスで、Mr.オカジマはロボスを嵌める気じゃないのかな?」
「直接ロボスがコッチに依頼して来ねぇってのがわからねぇな。」
「金策じゃないかな。
 ロボスがMr.オカジマと何等かの取引をして、何かと引き換えに原版を得る。」
「なるほど。ロボスの奴、この間の件で国元筋に顔向けできなくなってる。
 何でもいいから原版が欲しいが元手が無い。
 で、噂のMr.が欲しがる物を提示して、ウチを紹介して原版を作らせる、と。」
「そんなとこかな。」
「もう一つ気になるのは、そのMr.、金持ってるのか?」
「それについては、信用出来ないなら仕方ないから断ってくれてイイってさ。
 別口の原版のアテがあるのかどうか知らないけどね。
 で、どうするダッチ? この仕事請けるかい?」
「どうせ実作業は“彼女”まかせだろ、ベニーボーイ。
 “彼女”の説得はまかせる。」
「了ぉー解。」
堂々と“彼女”と会って話せることになったベニーはご機嫌である。
レヴィは相変わらずゴロ寝モードに突入していて、ベニーの話には全く無関心。
また、焦燥感に苛まれ始めた人が一名。

「それにしても、素人にもバレるような玩具の札を刷るんだろ。
 刷り見本はどうするつもりだ?」
「それはMr.が既に準備していたよ。見せてくれたけど良く出来ていたね、アレは。
 ジェーンに見せたら卒倒するかもね。」
「アタシにもまるで本物と見分けがつかなかった。」
レヴィが横から口を挟んだ。
「ほう、じゃ何故その見本が贋札と分かる?」
「表と裏で逆さに印刷されてた。失敗見本だってさ。」
「なるほど。
 しかし自分でそんなの作れるヤツが何で他所に依頼するんだ?」
「さぁてねぇ……」
50蒼空の続きぃ?13:2008/07/06(日) 10:24:55 ID:JGryl0RG
「一見すると完璧に見えて、実は不出来なものを作り出すってのも技術的には面白いチャレンジでね…」

その日の晩のイエロー・フラッグ。
カウンター席にロックとベニーが並んで収まっていた。
ダッチとレヴィは少々物騒な件で出掛けたため、珍しくこの二人の組み合わせとなったのだ。
ロックはとっとと帰って一人になりたい気分だったのだが、
ベニーが話があると誘ったのでこの状態になっている。

ベニーはご機嫌で一人喋り続けている。
「1996年に合衆国は100ドル札を改刷したんだけど、この時に初めて米ドル札にスカシが導入されて…」
「なぁベニー、あんたの話したいことってアルバイトの件かい?」
半ばイヤイヤ付き合わされた格好のロックは、不機嫌な口調を隠しもせずにベニーの話の腰を折った。
ロックのボヤきに、ベニーは思わず吹き出してしまった。
「いやいや、悪かったロック。本題の前のIntroductionだよ。」
クスクス笑いながら謝罪されても説得力ゼロである。
ロックは相変わらずムスっとしたままラムを舐めている。

「とりあえず向こうの依頼を全部聞いて、持ち帰って検討すると約束したんだけどね、
 その後があったんだ。」
「………」
「レヴィの件でね……」
彼女の名前が出た途端、それまで呆けたような顔をしていたロックの顔色が変わった。
「な、何があったの!?」
「そう慌てない。順番に話すよ。」
ベニーはクスクス笑いが止まらない。一方ロックは急に焦れったくなって話を急かす。

「それで!?」
「僕とMr.は運転席と助手席に座っていたんだ。レヴィは後部座席ね。
 あのMr.はいい度胸してるよ。銃を抱えたレヴィにずっと背中向けて平気でいたんだから。」
「レヴィの件ってのは!?」
「話が終わった後で僕とMr.だけ、いったん車を降りたんだ。まあ、別れの挨拶だね。
 握手したらいきなり引っ張られてね、レヴィに聞こえないようにして小声で聞かれた。」
「何て!?」
「あのMr.、僕の耳元で『君が彼女(レヴィ)の思い人か?』って聞いてきたんだよ。
 よりにもよってこの僕にだよ。もうちょっとで大笑いするところだった。」
ベニーの笑い声のボリュームがちょっと上がった。
ロックの心拍数も一緒に上がった。
51蒼空の続きぃ?14:2008/07/06(日) 10:25:42 ID:JGryl0RG
「これはひょっとするとロックが興味を持つ話が聞けるかと思ってね、曖昧に返事したんだ。
 『だったら?』って。」
「うん、で?」
ついさっきまでの不機嫌さは何処へやら、ロックはベニーの話を一語一句聞き逃すまいと全神経を集中している。

「あのMr.も結構タヌキだね。コッチが曖昧な返事したんで、曖昧な謎掛けをしてきたよ。
 『そうだったら、…彼女を大切にな。
  “ハート”が砕ける寸前の繊細なガラス細工になってたよ。
  で、そうでないなら…そうだなぁ、あれでタバコ臭くなきゃ言うこと無いんだがねぇ。』
 これ、どういう意味だと思う?」

なんとなく見当は付く。というか、そのままだろう。
ヤったか、ヤってないかで言えば、たぶんヤったんだろう。
やっぱりか。
なんとなくロックは力が抜けてしまって、思わず溜息が出た。

「なぁベニー、その……そいつってどんな奴だった?」
「見かけの話かい?」
「うん…」
「なんて言うかなぁ、ただの貧相なオジサンだったよ。
 少なくともレヴィがああいうのがタイプとは思えないねぇ。」
そんなのと、何故……
ロックは急にアルコールが回ったような目まいに襲われた。

「笑ってるかと思えば、深刻な顔したり忙しいな、何の話だい。」
珍しいことに、バオが接客の合間に首を突っ込んできた。
普段のバオはめったに自分から客の話には加わらない。
別に無愛想なわけではない。この店の客の話題など、関わらない方が身のためなのだ。
ただ、この二人の話題なら心配ないだろうという、彼なりの判断である。
52蒼空の続きぃ?15:2008/07/06(日) 10:26:22 ID:JGryl0RG
「ちょうどいいや。ココは人生の先輩に助言を仰ごうよ、ロック」
「えっ? あ! いや、バオ、何でも無いよ。」
「連れねェな、俺だってテメエ等よりはちったぁ人生経験は積んでるつもりだぜ。」
「何でもないってば。」
「ははーん、オンナがらみか? どーだい図星だろ?」
ロックは必死になって否定したが、真っ赤な顔にはでっかく『その通りです』と書かれている。
ベニーはグラスを揺らしながらニヤニヤとそれを眺めていた。

「アレか? レヴィが例の旦那とヤらかした件か?」
もうロックはそっぽを向いて無視を決め込んだ。
「そうそう、それで焼きもち焼いてるワケだよ。」
ベニーが余計な事を言う。
「なっ! そんなんじゃ…」
慌てて否定するロック。

「なるほどなァ。
 けどな、大概のオンナなんてぇのはそんなモンだぜ。」
レヴィはそんな女じゃない。それは誰よりも自分が良く知っている。
ムスっとしたまま、ロックは黙ってやり過ごそうとした。
そんなロックを見透かしたように、バオが更に火に油を注ぐような事を言う。

「マァ、あれだ、野郎ってのは自分のオンナだけはそんなこはしねェと思いがちなんだが、
 これが大間違いってヤツなんだな。
 野郎が知らねぇトコロでとんでもない本性を見せたりすっからなァ。
 だからよ、あんまり深刻になることァねえぜ。」
ロックは初めてバオに殺意を抱いた。
いつもは店を破壊される度にバオのことを気の毒に思っていた。
だけど今は違う。
ダッチの言葉『今のお前に拳銃でも持たせたら…』
ああ、間違いなく店内で乱射してやる。
いや、そんなもんでは気が済まない。
いっそのことラブレス家から使用人の一個大隊くらい派遣してもらえないだろうか。
さぞ痛快なことになるだろうに。
ド派手なドンパチを脳内展開して憂さ晴らしするロックだった。
53蒼空の続きぃ?16:2008/07/06(日) 10:27:18 ID:JGryl0RG
「久しっぶりでド派手なドンパチをできると期待してたのによぉ、
 スンナリ話をまとめやがって、あのクソダッチ。」
穏やかでないことを、ケロっとした顔で話すレヴィ。

ベニーとバオに散々からかわれたロックは、早々にイエロー・フラッグから退散して自分のヤサに戻った。
一切払わずに出て来たが、今日はベニーの奢りだ。ロックは勝手にそう決めていた。
話を聞かせてくれたことには感謝している。
だけど、バオと一緒になって酒のサカナにしてくれたんだ。
それぐらい払ってくれたってバチは当たらないだろう?

色々とモヤモヤを抱えたロックはとっとと不貞寝を決め込むツモリだったが、そうはいかなかった。
ヤサに戻っていくらも経たないうちに、物騒な取引から戻ったレヴィが押しかけて来たのだ。
よりにもよって、あのレヴィが。
どこかのオッサンとヤらかしてくれたレヴィが。
まったく、今日はバイオリズムが最低最悪なのか、それともシスター・エダが黒魔術でも使ったのか。
バオのところに一個大隊どころの騒ぎではない、自分のところが一個師団に攻撃された気分だ。

無遠慮に上がり込んだレヴィは、勝手知ったる他人の家とばかりに、
戸棚からロックの酒瓶を取り出して飲り始める。
そんな彼女をぼんやりと眺めているロック。

「どうした。シケた顔してねぇで、オメエも飲め。」
誰が買った酒だよ。
何でそんなふうに好き勝手できるんだよ。
俺はお前にとってはタダの酒蔵で、やっぱり単なる性欲処理の道具なのかよ。
ロックはどんどん黒い思考に汚染されて行く。

ヤバイ、これは絶対にヤバイ。
このままでは自分は間違いなく大暴走をカマす。
そうしたら、彼女との関係ももう終わりだ。
The END
ならいっそのこと、彼女が本気で身の危険を感じて自分を始末してくれたら…
血風呂(ブラッド・バス)が出来なくて欲求不満なんだろ。
なら俺が襲ってやるよ。
俺の身体をカトラスの生贄に奉げてやるよ。
54蒼空の続きぃ?17:2008/07/06(日) 10:28:08 ID:JGryl0RG
「なぁ、どうかしたか。」
一杯目を干すと、一服点けたレヴィが何とは無しに訊いて来た。
そんな無警戒な彼女の態度が、一っカケラだけ残っていたロックの理性を揺り動かした。

『“ハート”が砕ける寸前の繊細なガラス細工になってた』

あれはどういう意味だ?
自分は今の今まで、ヤったかヤってないかの行為だけに焦点を当てていた。
レヴィは何故そんな行為に及んだのか。その“何故”を無視していた。

例の“事件”。
あの時はよりにもよってどこぞのヤク中に身体を売るところまで彼女の“ハート”はズタズタになっていた。
最近調子が良さそうに見えたので、すっかり気にせずにいた。
ひょっとして今回も何かあって、苦悩の末の行為だとしたら?

戻った翌日の晩の情事。
普段とは違ったあの態度。およそ彼女には不似合いな“ロマンス”という言葉。
あれは彼女なりの何かのサインではなかったのか。
自分はそれに応えられただろうか?

考えてみたら、今夜だってそうだ。
撃ち合いにはならなかったらしいが、緊張で胃がキリキリする思いだったろうに。
そんな現場から無事に帰って、ホッとするひと時。
何でそんな彼女を労わってやれないんだ。
一気に黒い霧が晴れたロックは、とりあえずレヴィと差し向かいで飲ることにした。

疲れが出たのか、レヴィは酒瓶が一本空いたところで早くもテーブルに突っ伏し、
お休みモードに突入してしまった。
「レヴィ、こんなところで寝たら風邪引くよ。」
肩を揺すってみても、
「……るっせぇなぁ、わぁってるよぉ……」
全然わかって無い。
タオルケットを掛けてやっても、すぐ身体をモゾモゾ揺らして床に落としてしまう。
処置無し。
「しょうがないなぁ…」
ロックはレヴィが椅子から落ちないように支えながら羽交い絞めにすると、
ベッドまでズルズル引き摺っていった。
どうにかしてベッドに上に横にし、彼女愛用のコンバットブーツを脱がし、
これまた愛用品で肩から提げっ放しのホルスターを外してやる。
こんな重いもの四六時中提げてて、よく肩が凝らないよな、と思いながら。
ついでで両手に張り付いたようなグローブも何とか引っ剥がす。
やれやれ、ロックは床に落とされたままのタオルケットを拾いに行こうとした。
その途端、背後から引っ張り戻されてベッドに尻餅をついた。
レヴィが腰に抱きついて来たのだ。
55蒼空の続きぃ?18:2008/07/06(日) 10:28:50 ID:JGryl0RG
『まったくよぉ……、
 目の前でオンナが無抵抗に寝ちまってるんだぜ。
 襲うだろ、フツー。
 ましてアタシとオマエの仲じゃねぇか。普段から散々ヤってるじゃん?
 だいたいナンだよ、ベッドにお連れするなら抱っこするのが礼儀ってモンだろうに。
 それを引き摺ったりしやがって、貧相なヤツめ。』

頭の中でブツブツ文句を並べながら、レヴィはついに実力行使に及んだ。
ロックの腰に両手を絡めて離そうとしない。
何とか手をどけようとしたロックだったが、何度か抱き着き直されてタオルケットは諦めた。
仕方が無い、ベッドの縁に座ると彼女の頭や頬を優しく撫でてやる。
レヴィは猫ならゴロゴロ喉を鳴らしそうな蕩けた表情になる。
そうやって手から力が抜けてきたところで再度立ち上がろうとするが、その度に引っ張り戻される。
『傍から見たらバカみたいなことやってるように見えるだろうな。』
ロックはそう思いながらも飽きもせずに同じ事を繰り返した。

「オマエ……イイ加減にしろよ………」
何度目かの引き戻しの祭に、とうとうレヴィの口から文句が出た。
ロックは、浮気しておいて何を言ってんだか、と呆れたが仕返しにちょっと意地悪したくなった。、
「それじゃあどうして欲しいのか、はっきり言ってよ。」
「………」
『コイツ、分かってるクセしてワザと聞いてる。言えるかっ、そんな恥ずかしいコトっ。』
レヴィは相変わらず頭の中だけで文句をつける。

目を閉じたまま、ちょっと膨れっ面をしているレヴィが可愛くなって、ロックは更にイジメてみたくなった。
「黙っていたら分からないよ。」
「………」
「やっぱり数こなしたくなった?」
「………?」
「ヤったんだろう? 噂のオジサンとも。」
「………!」
レヴィは手を離すと、ゴロリとベッドの上を半回転してソッポを向いてしまった。
56蒼空の続きぃ?19:2008/07/06(日) 10:29:40 ID:JGryl0RG
「……レヴィ?」
「…………な………だよ。……」
「…え? 何?」
「だから、……どうせ、……アタシは、……
 ああ、そうだよ! すぐにヤりたがる、尻軽オンナだよ! 誰彼見境無くな!!」

ヤバ、失敗した。
ロックはうっかりでは済まない地雷を、思いっきり蹴飛ばしてしまったことを悟った。
別に問い詰めたいわけではなかった。
『知ってるぞぉ〜』ってな調子で、軽い気持ちで指摘したつもりだったのに。
ところが、レヴィは想像以上に深刻に受け止めてしまったらしい。

「……あ、いや、……別に、……その、そんなこと思ってないし……」
「ウソだ! そう思ってる。そう思って当然だ。」
ソッポを向いたまま、レヴィが悲鳴のような声をあげる。
「……お、思ってないよ。……えーと、……ゴメン、……」
何で浮気された方が謝っているんだ? ロックは何とも理不尽な気分になる。

少し肩を震わせていたレヴィは、黙ったまま起き上がると、ブーツを履こうとした。
「レヴィ!?」
「……悪かった。もうココへは来ねぇから……」
レヴィはそれだけ言うと、そのまま立ち上がろうとした。
が、それはできなかった。
今度はロックがレヴィを背後から抱き締めてベッドへ引き戻したからだ。
「は、離せロック! こんな、こんな淫売と付き合ってもロクなコト無ぇ。」
手足をバタつかせてレヴィは抵抗した。
「だからさ、前にも言ったろ。レヴィの話を聴く気が無い程ケツの穴小さか無いって。」
ロックが必死に抱き締めたままこう言うと、レヴィは抵抗を止めてそのまま俯いてしまった。
「……誰も……居なかった。」
「え?」
「あの時は、誰も…、オマエも、側に居なかった……。」
「……ああ、そうだったね。」
57蒼空の続きぃ?20:2008/07/06(日) 10:30:28 ID:JGryl0RG
一時間後。
レヴィはベッドの上でうつ伏せになり、四肢をだらしなく放り出していた。勿論素っ裸。

ぼそぼそとレヴィの悔悟の告白の後、二人は身体を合わせた。
前でノーマルに交わった後、ロックは“浮気のお仕置き”と称して後ろにも突っ込み、さらに上の口にまで咥えさせた。
そして今は、顎を突き出したレヴィの上の口はタバコを咥えていた。
鼻先には灰皿がある。シーツとマットレスを炎上させられてはかなわないと、ロックが置いたもの。
久しぶりでトライ・穴(三穴)を攻略したロックはご満悦だったが、レヴィはムッつりしている。

「なんかご機嫌斜めだね。」
「オマエなぁ、ケツに突っ込まれたモノしゃぶらされて愉快だと思うのか?」
ぐったりしてタバコを咥えたまま、レヴィが面倒くさそうに答える。

「まぁ、お仕置きだから。」
「けっ、オマエとはもうヤんねぇ。」
「それで?」
「イクヤのオヤジの方がよっぽど優しくしてくれらぁ。」
「ははー、そんじゃその度にお仕置きだ。」
「ぐっ。何でそうなるンだよ。」
「それじゃあ、改めて優しくシようか。」
「フざけんな。オマエがヤり足り無いだけじゃねぇか。」
図々しく頭を撫で始めたロックに、レヴィは口では拒絶するものの、身体は相変わらず放り出したまま。
腰が抜け切ってしまったのか、もう呆れて抵抗する気も起きないのか。

「なぁレヴィ……」
頭を撫でながらロックが訊いた。
「あん?」
「このところ妙に“ロマンス”なんて求めていたのも、オジサンの影響?」
「………怖かったんだよ…」
「怖い?」
58蒼空の続きぃ?21:2008/07/06(日) 10:31:20 ID:JGryl0RG
「あのスケベオヤジに抱かれて、溺れかかっちまったんだ。
 それが怖かった。
 そんな筈は無ぇ、アタシの大事な男は一人だけの筈なんだ……
 それで…、それを…、確かめたくて………」
途中でトンでもなく恥ずかしいコトを告白していると気が付いたレヴィは、段々声が小さくなる。
咥えていたタバコを灰皿に落とすと、顎を引いて顔をベッドに埋めてしまった。
心なしか耳が赤い。
ロックはレヴィがどんな顔しているか見たくて、撫でていた手で頭を掴むと、
顔を強引にこっちを向かせた。
目を閉じて真っ赤になった顔。
「止せ、見られたモンじゃねぇ。」
レヴィは直ぐに頭を戻してしまった。

「レヴィ……」
彼女の言葉と態度のダブルパンチで一挙にいきり立ってしまったロックは、
肩を抱いて仰向けにしようとした。
勿論、もう一発、今度は目一杯優しくスるツモリで。
だがしかし、そう簡単にはいかなかった。
レヴィの半身が上を向いたところで、ロックの顎に左アッパーが命中した。
奇襲を受けたロックは、もんどりうってベッドの下まで転がり落ちた。
「ロォォォック!」
「ふぁい」
「だ か ら そんなにヤりたきゃ、先ずシャワー浴びてキレイに身体磨いて来いっ!」

*****

「…んっ……ロッ…ク………ぁう…んっ……」

シャワーを浴びた後、二人は再度身体を絡めた。
レヴィの口から控え目の喘ぎ声が漏れ、吐息が身体を密着させたロックの鼻腔を刺激する。
『タバコ臭くなきゃ、もう言うこと無い』
悔しいコトではあったが、ロックは見知らぬ同胞の感想に同意だった。



+++

長々とお付き合いありがとうございました。
それにしてもなんか不器用な二人……
59名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 23:16:16 ID:qyJcFw9s
じゃあ次はロック×ヨランダいってみようか
60名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 23:34:33 ID:uuqOllss
ヨランダってすげえとこ突いてくるなオイ

しかし実際どうなんだろ
ロックがマザコン入ってたらイケそうか?
包容力ありそうだし年の功でなんだかんだ恋仲になったら上手くいくかも試練。

そんでヨランダが微妙に歳の差気にしてたらいいかもな
浮気してもいいよとか私が死んだら教会の利権やるとか言われてロックが怒るイベントもほしい。
最終的には自分の教会の礼拝堂でロックの若い性を受け止めて蟠りが消える王道のノリがいいな
やっぱりシスター犯すなら教会だよハアハア
よーしパパ書いちゃうぞー




ごめんやっぱ無理
61名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 01:31:59 ID:XU3TT7tD
まあ、若ヨランダなら全く問題ないが……
62名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 03:51:29 ID:/iWzZfZT
ロック×若ヨランダは成り立たないだろう・・・
63名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 08:09:21 ID:ycWaU3ax
時代の事を言っているならなんら問題無い。なにせここはエロ『パロ』なのだから!
巻末オマケ使えばいくらでもおk
64名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 16:36:26 ID:nIDM0s2Y
ロリライカ×ショタボリスという手もあるぞ

ロリシェンホアもあるが問題は相手を誰にするかだな
65名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 20:50:34 ID:GgSEadsM
乙ですー。
次はオリジナルの話が読みたいですー。
66保管庫”管理”人:2008/07/08(火) 19:41:35 ID:jIulBNNj
前スレ落ちてたの今知りました。
珍しくレス無いなーとかのん気に思ってました。すいません。

職人さんの要望ですが、誤字脱字の修正でも削除でも
何でも構わないのでどうぞお気軽に。
ただ、反映まで若干時間掛かるかもしれないので
そこの所理解して頂ければ…と思います。
遅レスな上、なんか空気読んでなくてスマソ
67名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 19:43:29 ID:jIulBNNj
なんで名前に””が・・・
68名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 20:55:34 ID:Cv1cFNhJ
つ特攻の拓
ハードラックとダンスっちまったんだよ。気にしてやるな。
69名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 23:56:30 ID:eR3xlr8b
>>60
ダッチに暴力教会に注文した品物を取りに行ってほしいと頼まれた。
レヴィやダッチみたいにドンパチをやらない俺はこういうのが仕事だ。
「こんにちはー!ラグーン商会ですが品物を受け取りに参りました!」
礼拝堂の大きな扉をこう叫びながら何回も叩くが誰も出てこない。
さらに何回か叩いたところで礼拝堂の扉がが開く
「まったく…礼拝堂から入ってくるなと何回も言ってるだろうが」
中から出てきたのはレヴィに思い切りグーで殴られた時ぐらい目の覚める美人だった。
「すみません。ラグーン商会の者ですが注文した商品を受け取りに来たのでけど…」
「おやおや…誰かと思ったら坊ちゃんじゃあないか。今日は坊ちゃんがお使いに来たのかい?」
このどこか妖艶な雰囲気を持ったシスターはどうやら俺のことを知っているようだ。
「入りな。今日はいい紅茶が入ったんだ、ご馳走してあげるよ。」
「あの…初めてお会いする方だと思うんですがどちら様で?」
俺はそう尋ねるとシスターはケラケラと笑っている
こんな美人は会ったら忘れるはずは無いと思うのだが…俺の記憶がおかしいのだろうか?
「あたしゃヨランダだよ。なぜかは知らんが朝起きたら若返っちまっててねえ、嬉しい限りさ」
口ゲンカで怒ったレヴィにいいボディをもらったあとぐっすりおねんねしてしまうくらいの気持ちいいアッパーを
もらったような衝撃が走った。そんなマンガみたいな都合のいい事があってたまるか
「まあ詳しい話は中でしようじゃあないか、取りあえずお入りよ。」
その時シスター・ヨランダの口元が少し歪んでいるのがちらりと見えたのだが
この時点で俺はまだその意味を知る事ができなかった


若ヨランダとロックならなんとかなりそうだが
ここまでしか考えられん無理
70名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 06:09:34 ID:zvfpDvQh
ダメだ・・・どうしてもオマケ漫画のヨランダが浮かんでこない・・・
71名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 10:38:45 ID:dFSrmXeC
>>70
見ればいいだろ
72名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 12:21:40 ID:G6J2HLqc
呼吸数を抑えていたヨランダが脱皮したり、シワシワを内圧高めて短時間若返ったりするんですね








双子×ヨランダだとカオスの極みだ
73名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 20:10:38 ID:zvfpDvQh
>>72
老師かよw
74名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 00:07:11 ID:Ub32ERaU
バラライカの姉さんをひぃひぃ言わせたいのぅ
75名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 01:38:56 ID:bP4q+whI
それよりバラライカの旦那とメガネッ娘ベニーが絡んだら
一体どうなるのか気になる
76名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 03:57:34 ID:H0O1bx5S
アニメくるー
77名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 17:11:04 ID:OETEH9q8
第3期って8巻出てからか?
78名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 18:08:01 ID:QACAouSQ
冬か春かな
79名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 01:42:04 ID:yBxdnGYe
容量オーバーで新スレ移行してたのに今まで気づかなかった俺バカスorz

昔はレス数だけじゃなく容量警告も出たんだがなあ…。
80名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 00:08:19 ID:8VC5C60y
前スレで鬱撒き散らしてしまったお詫びに取り敢えず

【い.バカップル】

要望があったものは、ちまちま書いてみようかと
シンプルに纏めるとか言いつつ、やっぱり意味無くダラダラ長い。
そして、『バカップル』という響きを追求するあまり、『バカなだけ』の二人に。

・・・・・・

ラグーン商会のガンマン、レヴェッカ嬢はその日、空腹で目が覚めた。
眠い。
だがそれ以上に腹が減った。
このところ立て続けに4件仕事が入り、補給と荷積みで数時間戻った以外は10日間ほぼ海の上。
だから昨夜は、今も欝陶しく絡みついたまま寝息を立てる男――ロックと二人、食事も摂らずに溜まりに溜まった
欲求不満を解消したのだ。
眠い目をこじ開けながら男の腕と足を払いのける。
(つーかコイツ突っ込んだまま寝てやがる…くたばれ!)
シャワーを浴びにベッドから抜けだした男が、戻って来るなり抱きついて来たのは覚えている。
無視を決め込んで、寝に入っていたのだが…まさかそのまま突っ込んで来ていたとは。
呆れてモノも言えない。
彼女が自身の乾きかけた身体に納まったままの男のソレをずるりと引き抜くと、密着しているためか内臓を引き
抜かれるような…いつもとは違う感覚。
「ん…ぁあ…っ…ぁ…」
やっべ、クセになりそう…そんな不本意な快感に眉を潜めつつ起き上がって時計を見る。
7時だ。
ウトウトしながらダラダラとヤり続け、男が抱きついて来た折には外が白み始めていた。
正味3時間位は寝ていたのか。
欠伸をしながらガシガシと頭を掻いていると腰に何かが絡まる感覚。
「……レヴィ〜?」
間抜け面で眠りこけていた男が目を醒まし、寝ぼけて腰に抱き着き頬を摺り寄せている。
中途半端に伸びたヒゲが腰にジョリジョリと当たって、痛い。
「…うぜぇよ…死ね」
悪態を一つ、そして空腹を伝える。
「んー?何も無いよ?10日間居なかったし。インスタントヌードルならあるかなぁ」
「それでいい……作れ」
当たり前のように命令を下すと、これまた当たり前のように惰眠を貪るべくシーツに潜り込む女。
男は、やれやれと内心呆れつつ、クローゼットからスウェットパンツを引っ張り出してキッチンへ向かった。

鍋に湯を沸かし、中身を適当にブチ混んで煮込むだけのシュリンプ味のソレ。
カピとニンニクを炒めてから煮込み、少し風味を付けたのだが、どうにも物足りない。
野菜は…無い。
ああ、確か冷蔵庫に卵があった。
2週間前に買ったものだからまだ大丈夫。
二人分の材料が煮立った鍋に卵を割って落として………。

「レヴィ、大変残念なお知らせだ」
「…んぁ?」
「卵が腐ってた、そして本当にもう何も無い」
「…………Why?」
「多分腐ったのを売り付けられたんだろ、迂闊だったよ、いつもならボウルに取って確認してから使うんだけどね」
部屋に漂うは、香ばしいカピとニンニクと香辛料の効いたスープの香り。
レヴィの胃袋は臨戦態勢に入っていた。
「あー…クソ、昨日何か買って来とくんだった…。」
「仕方ないだろ、現に何も無いんだから。食いに行こう」
81名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 00:09:21 ID:8VC5C60y
本日、彼女の予定の中に外出の二文字は無い。
朝から晩まで、彼の部屋着を着て、寝て、食って、ヤって、ダラダラして、飲んで、食って、ヤって、ヤって、ヤって、
寝て…の、自堕落まっしぐらコース、のつもりだった。
「メンドくせぇ、適当に買ってきてここで食おうぜ、今日はとことんダラダラすんだよ」

一方、彼の予定はこうだった。
昼くらいまでは彼女と二人仲良く惰眠を貪り、あわよくば1回位はお相手頂き、午後からは食料及び切れ掛かって
る雑貨の補充。彼女に起こされた時点で既に歯車は狂い始めているが。
「そうしたいのは山々だけど、買わなきゃならないものが沢山ある。メシ食ってから市場に行くつもりだけど…」
「そんなのあたしの予定にない」
「俺の予定も既に狂ってる。予定なんてそんなモンだよ。メシ食って、買い物して、早めの晩飯作って、あとはゆっく
 りしよう」

レヴィは考える。
ここでウダウダ言ったところで、メシが出てくるわけでもない。
どうせ出かけるなら午前中の方がまだましだ。
それにコイツと買い物に行くのも久しぶり、行けば行ったできっとそれなりに楽しい。
「……………………………………シャワー浴びて来る。あたしの下着どこだ」
「2番目の引き出し」
「…オーライ」
彼女がフラフラとシャワールームへ消えたのを確認し、ベッドに目を遣る。
よれてしわくちゃのシーツには昨夜の交感を思い出させる無数のシミ。
どうせ帰って来たならば飽きずにまた身体を交えるのに、シーツの換えはあと1枚こっきり。
ロックは剥がれかけたシーツを引っ張り腕に抱えると、床に散らばる自分のシャツと下着、そして彼女の服と下着
を次々拾い上げ………………無表情にそれらを洗濯機にブチ込んだ。



82名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 00:10:21 ID:8VC5C60y
「アホかてめぇは!お前の部屋にゃ下着しか置いてねぇんだよ、洗濯したら着るモンねぇだろが」
レヴィは大層ご立腹だった。
大股開きで椅子に腰掛け、テーブルに肘をついて激しく貧乏揺すりを繰り返す。
この街の者であれば絶対に近寄らない。
何せ彼女の不機嫌のとばっちりで身体に風穴など作りたくはない。
だが彼女の目の前で彼女の怒りを一身に受ける男は、そんなことを歯牙にもかけずシレッと言い放つ。
「着てるだろ」
彼女が来ているのはアンチ・クライストで有名などこぞのロックスターの全身がプリントされた黒のTシャツに、黒と
赤の三段フリルのミニスカート。
「コレしか無ぇから仕方なくだろ」
「似合ってるよ〜」
「うるせぇ。大体何だってこんなモンを着せようと思ったんだ…罰ゲームじゃあるまいし…って、お、来たな。ああ、
 ソレはコイツんだよ、あたしは鶏のセンミーだ」
…そう、ここは彼のヤサから徒歩2分。路地裏で営まれる現地料理の屋台。
基本セルフサービスの屋台において、常連の気安さからか、レヴィはいつも席まで料理を運ばせる。
屋台は、朝食時ということもあるが、ほぼ満席。
つまり、そこそこ旨い。
そして…。
二人の会話は周囲に筒抜け。
周囲に腰掛ける店の客、そして店の者、とにかく声の届く者は皆聞き耳を立て、届かぬ者も横目でチラチラと、二
人を伺う。
背徳の街の、うらびれた屋台に似合わぬ二人。
二挺拳銃は勿論のことながら、男の方も……いつもと趣が違う。
いや、男はいつもだってこの街からは浮いているのだが…今日は無精ひげも剃らずに白地に線画の蓮がプリント
されたTシャツに細身のジーンズという、随分とラフないでたちだ。
バンコクあたりまで行けば、ただの年若いカップルで済むものも、この街では場違いなことこの上無い。
その上、先程から二人の間で交わされる会話は、あの二挺拳銃の「浮いた話」というヤツだ。
興味が沸かないわけがない。

ロックは彼女の分も含めて代金を支払うと、届いたばかりの皿の上でメインの青菜炒めと米を合わせながら、先
程の問いに対して理由を述べる。
曰く。
「レヴィに似合うかな〜と思って」
至ってシンプル。
「はぁっ!?意味わかんねぇ、このヒラヒラしたのがか?……っと、よぉ、シンハーくれ」
「あ、俺も」
届いた器に調味料を投入しながらビールの追加を注文するレヴィに追従し、彼も2本目を頼む。
「日本に行った時にスカート着てたろ?可愛かったから……あ、ナンプラ取ってプリックの方」
「…馬っ鹿じゃねぇ??」
悪態はつくがナンプラのボウルは手渡す。
耳まで赤い、随分と照れているようだ。
あの猪女がこんな可愛い顔をするなんて…!周りの野郎共はある種の戦慄と感動を覚える。
「そもそも、どこで買ったんだよ、こんなの」
「ん?掃除屋に貰った。通販で買ったけどサイズが大きかったんだって」
ロックは付け合せの魚のから揚げにナンプラを掛けながら、事も無げに言い放つ。
「…………へ………へぇぇぇぇえええぇぇ…知らなかったぜ、あの鬱ゴスと仲良いんだなー」
二挺拳銃の機嫌が急降下している…店内に緊張が走った。
そろそろ帰ろうか…でも二人の会話は気になる…あの日本人がいればイキナリ無差別に銃乱射、ということもあ
るまい。
結局席を立つものはおらず、座席の回転率はどんどん下がる。
「仲いいってことは無いけど………近所だしね、よく道で会うよ。この間ブカブカの服を着て道で塞ぎこんで………
 あ、ありがとう……はい、レヴィの」
運ばれて来たビールを彼女に手渡す。
「へぇ〜〜〜〜〜。」
彼の手からビールの瓶を受け取り、ジト目で睨みつけながらゴクゴクと飲み下す。
「なに?」
「別にナンもねぇよ…!!」
「何か言いたそうだけど…大体さぁ…その……臭かった…よ?10日間、何回着替えた?」
一瞬、周囲の食事をする手が止まる。
皆、素知らぬ顔で彼女の返事を注視する。
83名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 00:11:02 ID:8VC5C60y
「くっ…!?…………………下着は換えてた。身体も拭いてた。大体てめぇだってあちこちに鼻押し付けて匂い嗅
 いでハァハァおっ立ててんじゃねぇか!!」
これまた…ずいぶんとマニアックなご趣味だ。
これが噂に聞くHENTAIってヤツだろうか?
「否定はしないけど、何ごとにも限度って、あるよね。女の子なんだからさぁ。それとも俺のためにわざわざ臭い服
 着てくれてたワケ?」
「んなワケあるかよ、頭沸いてんのか?」
舌打ちと共に顔を歪ませ、そっぽを向く。
「俺としては感謝して欲しいくらいだけどねー。シャワーの後に清潔な服でメシ食って、お前は家に帰って洗濯の
 必要も無い」
「服ったって、掃除屋のお下がりだけどな…それ寄越せ」
彼の皿の上で良い具合にナンプラと馴染んだ白身魚を掻っ攫う。
「あー、最後に取っておいたのに…」
「うるせぇ……っ!!!ぁあ…ぅっ…はぁ……か…ら…ぁ…ぁあ…」
突然汗を垂れ流して喘ぎ始めるレヴィ。
半分ほど残るシンハーを一気に飲み干すと、炭酸に噎せて咳込み、大口開けて上を向いたり下を向いたりと忙し
い。
そして……実にエロティックな表情だ。
だが、そんな女を目の前に、男は呆れた表情を浮かべる。
「唐辛子噛んだ?たっぷりかけたからねー。水いる?」
人のものを盗み食いするからだと言わんばかりの男にムカつきながら頭を激しく縦に振るレヴィ。
「はぁ…ぁ…ぁぁあああ…」
ロックが買った冷たい水で口を十分冷やしてから文句を一つ。
「…お前コレ、辛過ぎ…」
涙目で睨み付ける彼女をニコニコ眺める日本人。
彼が次に吐いた言葉に、ギャラリーは唖然とする。
「もの欲しそうに見てたからね、絶対盗ると思ってた」
確信犯(誤用)だ、この日本人…。
この街の誰もが怖れて通る二挺拳銃をこうも正面からおちょくって生きていられるのは、この男と金髪のクソ尼くら
いだろう。
誰とも無くそう思っていると…
「ファック!!!てめぇ!そんなに額にケツ穴こさえたいか?ぁあ!?」
二挺拳銃がブチギレた。
前言撤回。
いくらこの男でも、度が過ぎると報復を受けるらしい。
だが、立ち上がって掴みかからんばかりの彼女の全身を眺める彼が吐いた言葉は…。
「レヴィ、ソーヤーのお下がりが嫌なら、今日はレヴィの服も買おう、白っぽいのとかピンクとか…、赤も似合うかも」
二挺拳銃も含め、再び一同唖然。
だがしかし。
我に返った彼女は、目を泳がせながらこう言った。
「……ピンクなんか誰が着るかよ」
皆、一様に悟らされる。
…こいつら本物のバカップルだ、と。
84名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 00:12:45 ID:8VC5C60y
さて、そのバカップルお二人様は食事を終えると、次の目的を果たすべくマーケットに向かった。
洗剤、靴下、シェイブクリームEtc…。
道すがら、彼女のためにとシャツと膝丈のショートパンツ、脱がすのが実に楽しみな部屋着のワンピースも買った。
「これで俺の部屋に泊まっても着るものがある」
そう満足気に呟く男に「しつけぇな…ちゃんといつもはテメェの服着てんだろが」
と舌打ちすると、気まずそうに目をそらし、「そんなにクサかったか?」と少し俯く。
「うん、確かに臭った。けど別にそれが嫌で洗濯したわけじゃないからさ、そんなに気にしなくたっていいよ。」
自分がしつこいくせに、気にする素振りをすれば、こうして理解あるかのような態度を取る。
本当に卑怯な男だ。
「それに、レヴィの服があることに意味がある」
そう、それなのだ。
彼の部屋に自分の食器や着替えが増えていく。
嬉しくないわけではない。
だが。
「そうやって何でもなし崩しになるのがイヤなんだよ」
これも事実。
「俺はさ、一緒に住んでもいいんだけど」
「大概しつこいな、お前。返事はNOだ。イヤなこった。毎晩あんな風に抱き着かれてたら寝返りも打てねぇ」
「仕方ないだろ、シングルベッドなんだ。なら広いベッド買おうよ」
「一人になりてぇってこともあんだろ」
「なら2部屋あるトコに引っ越そう」
「何でそうなる、そんな面倒なコトはしたくねぇ。イヤなモンはイヤなんだ…」
「…そう、なら仕方ないね……」
二人の間に沈黙が落ちる。

それにしても……先程から雑踏を歩いていると、場違いな二人に皆がギョッとした顔で振り返る。
会話が無くなると、余計にそれを自覚させられる。
それはそうだろう、それは彼女にも理解出来る…が、気分は良くない。
大体何だって掃除屋のお下がりを着ているのかと、根本的な疑問に立ち戻り、普通は近所というだけで服のやり
とりなどしない…この街では尚のコトだと不信感が募る。
「あとは…洗剤か…レヴィは何も買わないのか?」
そう言って振り返る男に、「お前、よくアイツと会話出来るよな…」と、先程とは全く別の話を振る。
「え?アイツって?」
「ソーヤーだよ、メンドくせぇ臭いがプンプンするだろ、ああいうヤツって」
「そうか?普段は話せばちゃんと返事返って来るよ?たまにメシ持って来てくれるし」
「………………………はぁぁぁああぁぁ?」
今、目の前の男が何を言ったのか、彼女は瞬時には理解出来ない。
「何て言ったっけ、あの、台湾人の…」
「ですだよ?」
「そう!ですだ…じゃなくてさ」
「いいじゃんよ、誰んコトだか解りゃ」
「…とにかく、彼女に料理を習っているらしくててね、練習したのを2回くらい持って来てくれた」
「…ぁのアマ、まさか人のモン狙ってるワケじゃねぇだろうな…??」
「何か言った?」
「…別に。…で、何持って来るんだ?」
「酢豚とか肉まんとか角煮とか腸詰めの煮たヤツとか…」
笑顔で少し嬉しそうに答えるロック。
そんなに女の手料理が嬉しいかよと、少し腹が立つ。
だが、何だろう、ソレ以上に何とも言い難い、膝の裏が痒くなるような、鳥肌が立つような感覚が沸き起こる。
今まで感じたことの無い、えもいわれぬ不快感。
「……お前、ソレ食ったのか?」
味の濃い肉料理ばかりじゃねぇか…そう思いながら敢えて口には出さない。
「え?まぁ…せっかく分けて貰ったし」
「…旨かったか?」
気まずげに目を反らしながら問う彼女に、ロックは嫉妬をしくれているのだろうか、可愛いところもあるものだと思
わず頬が緩む。
「少し味が濃かったかな…」
そう答えながら次は何と声を掛けようかとあれこれ逡巡していると、彼女が先に口を開いた。
「あのよ…それ……ホントに豚肉だったか?」
「…………………っ!?」
85名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 00:16:33 ID:8VC5C60y
彼女の言わんとしていることを理解し、ロックは一瞬にして顔面蒼白となる。
…掃除屋の目的と実際の中身が何であれ、これであの女の「手料理」を口にすることは二度とないだろう。
彼も暫くは思い悩むに違いない。
ざまあみやがれと少しだけ溜飲を下げる。
だが、まだ彼を赦したわけではない。
彼女は薄くほくそ笑むと、次に神妙な顔を作り込み、ロックに辛辣な言葉を投げかける。
「ま、てめぇが悪いよな、そんなに女の手料理が食いたけりゃ、ですだよンとこで馳走になりゃいいじゃねぇか。
 悪いなぁ、おまえにメシもまともに作ってやれねぇ女でよ」
そう拗ねたような顔をすると唐突に踵を返す。
「え!?レヴィ??」
振り返りレヴィを追おうとするも、彼女にとって雑踏でロック如き撒くなど造作もない。
「せいぜい慌てろ、バーカ。」

彼女には行き先があった。
買いたいものがあった。
先程、彼と歩いていて見つけた。
彼に内緒で買わなければ意味が無い。
さっさと買って、さっさと彼の元に戻ろう。
そして、買い物の続きの後、部屋に戻ったら一服して、一発ヤって、アイツがメシ作るのを眺めてその後は…。
彼女の新しいスケジュールは既に予定で一杯だった。
彼と二人で過ごす時間が楽しくて仕方ない。



****
とりあえずここまで。
週末までには続きを落としたい。
でないと多分、祭りに浮き足立って書かないと思う。

次は多分バカエロオンリー。
86名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 02:37:10 ID:ifuPHmTM
あなたが神か
GJ!!

バカエロ全裸待機してます
87名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 12:30:09 ID:wavrY7ae
GJ!
胸焼けしそうなまでの甘々ゴチ
……だが、








つ「あのよ…それ……ホントに豚肉だったか?」
リアルにオッカねえ
ソーヤー好きだから
「巧いことやりやがって
ロックめぇ〜」
だったんだが、確かに掃除屋の肉料理は怖い
88名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 17:03:06 ID:Jncl+fCA
GJ!
いいねw
89名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 21:07:27 ID:bEtNGpb1
>行けば行ったできっとそれなりに楽しい


この一文で萌え転がったことをお伝えしておく。
ナチュラルバカップルたまらんな、もっとやれもっとやれ!
90名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 23:22:26 ID:Zz5NeaG4
レヴィとロックが一言一言喋るたんびに
箸がピタッと止まる屋台の客と店員を想像してワロタ

けしからんバカップルだ!いいぞもっとやれ!!
91名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 23:32:05 ID:KQgRsLus
gjgjgjg!!!
週末まで待てないーーっ!
92さんろくぜろ:2008/07/16(水) 23:54:37 ID:8VC5C60y
皆さん…ノリいいっすね…。
週末は…努力目標ですが、まぁ、何とか頑張ります。
仕事、溜まってるんだけどね。
今書いてる仕事の報告書に、ロックという単語とソーヤ(大豆)という単語を多々用いなければならず、
仕事にならんような、なるような…。
93名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 00:04:35 ID:HvdwOSLm
どんなにラブラブでも、しっかりブラックな小ネタ突っ込んで来るあたり、
『この、好きモノめ』と言って差し上げたい
94名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 01:03:46 ID:cmU5ywUT
うまいなあ。
95名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 16:50:27 ID:tOGKXSjm
続きwktk
96名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 19:27:15 ID:u8HWz/YQ
ノベライズ版を買ってみた。
……でっぱなからロックとレヴィがラブってて笑った。
97名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 23:13:10 ID:fIorMowC
なんだと!?
早速買ってこなければ
98名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 00:13:00 ID:673rVY0N
GJ!これはいいバカップルですね。

『肉料理』wwwソーヤーがどんな感じで料理持ってきたのかも気になったり。
99日常:2008/07/19(土) 12:05:10 ID:55kYl3Yg
エロなし
>>80さんのパクり
猟奇?
***********************************************

ガチッ
「…………?」
ロットンが匙を止め、その端正な顔をしかめた
「どうしたね
ソーヤーの料理に不満でもあるか?」
最近、請われて料理を教えているシェンホアが、尖った視線を向けた
まだ馴れてなく、一味足りないシチューだが、可愛い妹分の作った料理だ
貶そうものなら……
「いや、何か固いものが……」
口元に手をやり、何かをとり出す

「…………」
「…………」
それは、シルバーの指輪だった

「なんで、こんなものが?」
「ワタシのではナイね
あの娘も、こんなシンプルなのは持ってナイよ」
シェンホアのアクセサリーは、蓄財も兼ねて宝石付きのモノが多い
ソーヤーはファッションに合わせて、ゴツい装飾のモノを好む
では、この指輪はどこから…………

急にシェンホアの顔色が変わった
「い、いや、まさか…………」
口元を抑え、何か考えこむでいる
「どうした
シェンホア?」
「この前、張の旦那の依頼で片付けた奴らが、こんな指輪してたような……」
不安げに口にするシェンホア
「そういえば、多すぎて始末が大変とかボヤイてたな……」
合わせるロットン
「…………」
「…………」
「「ハ、ハハハハ……」」
やや、引き吊り気味の顔を見合わせ、乾いた笑いを浮かべた



100名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 12:16:22 ID:SEu3GKMV
エロくないよぉ!(´;ω;`)
怖いよぉ!(´;ω;`)w
101名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 16:08:23 ID:tG9aeJJo
アイヤー!カニバリズム怖いアルよ!!
102日常:2008/07/20(日) 00:13:48 ID:rTCeUKe2
「ザッ……ドうしタの?」
「「ワアッ!?」」
驚く二人
ソーヤーがキッチンから入ってきた
サラダボールを抱えたまま、不思議そうに小首を傾げている
「ザッ……、美味シくなカった?」
事情を知らないソーヤーは、オドオドと尋ねてくる
「そっ、ソンなことないね」
「あ、ああ、腕を上げたな」
ソーヤー可愛さに、つい取り繕ってしまったが、流石に匙は動かない
どうしたモンかと悩む

「ザッ……、アッ、ソレ……」
スープ皿を突っつくばかりの二人を気にしていたソーヤーが、指輪に気づいた
「ザッ……、出テきたノ?」
何故か嬉しそう
「し、知ってるのか!?
ソーヤー」
「コレ、なにね?」
詰め寄る二人に、いつもの調子で答える

「ザッ……、フォーチューンリング」

リングを入れたお菓子を取り分け、引いた人が王様
肉や野菜を買いに行った食品店で、そんな遊びのことを聞いた
リングを買ったら早速やってみたくなったので、シチューに入れてみた

「ザッ……、ロットン王様」

楽しそうに微笑むソーヤー






「「紛らわしいことすんな〜〜〜〜〜!!」」











理不尽に怒られ、ムクれたソーヤーの機嫌を取るのに、二人は3日を費やした



とっぴんぱらりのぷう
************************************************今日発売のGXで、三人のチームプレイが見れて大満足(噛ませっぽかったが)
シェンホアにすがるソーヤーたんが愛らしい
久々に三人モノを書きたくなったが、ついてるシェンホアはキライな人多いのかな?
ソーヤー受けの都合上、ついてるほうが書きやすいんだが……
103名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 00:19:22 ID:CYISOOBl
やべえソーヤー可愛すぎるwwwwww
GJ!
104さんろくぜろ:2008/07/20(日) 01:27:43 ID:Rj62ZUC3
ども。
続きを書いてみた。
・・・・

突如姿をくらましてしまったレヴィを探し、はじめは右往左往していたロックだったが、闇雲に探しても仕方ないと
まずは用事を終わらせることにする。
彼女が本気で隠れるつもりならば彼には探しようが無いのはわかっていた。
それに、もしかしたら着替えに戻っているのかもしれない。
用事が住んでも戻らなければ彼女の行動範囲を探しに行こう。
そう決めて彼が食料を調達するべく方向を定めると、たった今想いを巡らせていた女が目の前にいた。

「お帰り。よく解ったね」
まるで戻ってくることを知っていたかのような言葉に、彼女は腹が立つような嬉しいような複雑な想いで男を睨む。
「そこらで『うちの水夫知らねぇか』って聞きゃすぐ見つかる」
どうやら、彼女と常に行動することで、彼もまた有名人となっているようだ。
「そう。…ごめんな、別に誰かの手料理が食べたかったわけじゃないんだよ」
まずは謝ると彼女の手を取り、歩き始める。
「その割には嬉しそうだったな」
彼女も逆らわずに、彼と手を繋いで彼の隣を同じペースで歩く。
「ああいう、一見何考えてるか解らないコが料理練習してるっていう意外性が面白かったのと、一般論としてそりゃ
 やっぱり嬉しい」
悪戯な笑みを浮かべて彼女を見る。
「けっ…やっぱ喜んでんじゃねぇか」
レヴィは鼻息荒く、批難めいて彼を見る。
「まぁね、でもかと言ってそれを望んでるってわけでもない。オーライ?」
嘘は言っていないのだろう、多分。
「そういうことにしといてやる、けどよ、あんまこの街で他人を信用すんな、ロクなコトが無ぇ」
「うん、そうだね。肝に銘じることにする。……さて、暑くなってきたし、買うもの買って帰ろうか」
そう言って彼は話題を打ち切ると、夕食は何を食べるかと聞いて来た。
「食えるモンなら何でもいい」
ロックと一緒に食卓を囲むことに意味がある。
一緒には住みたくないと言いながら、矛盾していると自分でも思うが。
「生地からこねてピザでも作る?フライパンで」
そして、今はラフな姿のロックと二人、手を繋いでマーケットを眺めている。
自分もフザけた格好であることを差し引いても…悪く無いと思ってしまうあたり、随分とヤキが回ったものだと彼女
は苦々しく思う。
「…ピザはいつも食ってる」
悔しいから、先刻言ったことを棚に上げて意見してみた。
「そう。じゃあレヴィは野菜足りてないから野菜にしよう、温野菜のサラダと、豆カレーにする?あとは酒のつまみに
 なるようなものを適当に……」
「…お前、自分が肉食いたくねぇだけだろ…」
「…そんなコト……ない…よ…?」
「嘘吐け」
ああ、こんなやり取りすらも無性に楽しい。

105名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:28:28 ID:Rj62ZUC3
「はぁ…はっ…レ…ヴィ…」
童顔のこの男が前髪を下ろすと、余計に幼く見える。
なのに、今日はそれに似合わぬ不精髭。
たまらなくアンバランスだ。
そのクセ、たまらなくセクシーに見えるのは、暑くて自分の頭が煮えているからだろうか。
手を繋いで歩いているだけでやたらと気分が高揚しているのに気付き、「暑い」「かったりぃ」などと不平を垂らして
帰宅を急かした。
この男のことだ、不平不満などただのポーズであったことなど気付いているのかもしれない。
そんなコトを考えながら、自分の上でゆっくりと身体を揺らす男の首に抱き着き頭を引き寄せると、顎に舌を這わす。
ジャリジャリとした硬い髭と湿った肌の感触…そして、汗の味。
そんなモノにすらカンジている自分がやけに滑稽だ。

両手一杯の荷物を抱えて帰宅したのは、昼を少し過ぎた頃だった。
炎天下から戻った室内は、外以上の熱気を孕んでいて、正直うんざりする。
冷房を入れて、今そこで買って来たばかりのビールを喉に流し込むと、ベッドに乗り上げてすっかり乾いた洗濯物
を取り込んでいる男をそのままそこに引き倒した。
「暑いんじゃなかったの?」
「いいんだよ。忘れさせろ」
そう言って始めた行為だったのだが…。

「ぁ…ぁっ…んっ…あつぃ…っ…」
ぴったりと密着して来る男のカラダから逃れるように身を捩る。
「仕方な…いだろ、うちの…冷…房は、効き始め…るまで…に、時間が…かかる、んだっ…」
彼も少し身体を離し、熱の逃げ場を作ってやる。
「だからっ…クーラー点けて出掛けろっ…つったんだ…」
彼の体温と重みが離れたことで一心地つくと、とりあえず文句を言ってみることにする。
「ヤだよ、そんな無駄な…こと」
だが、彼の返事はコレ。しかも即答だ。
「……ロック、たった今…理解した…ぜ、お前、とは、何があってもっ…ぁ…一緒に、住めな…い…ぁ…はぁっ…」
「何で、だよっ……」
「女にっ…暑さを…忘れさせる、甲斐性も…無い、そのクセっ…快適にぃ…過ご…すためのっ…出費も惜しむ……
 小せぇ男だよなぁ、ハートも、ナニも………ぁっ……ヤっ…!」
その言い草に流石にロックもムカッとする。
ムキになって熱い内壁を抉るように擦り上げると、レヴィは悩ましげに眉を寄せて小さく喘ぐ。
「全…否定っかよ…いつも、その…『小さいナニ』…を、『もっと』って、ねだる…くせにっ…」
「…はぁ…ぁ…っん…悔しけりゃ…もっと男を見せてみろよ、…なぁ?ダーリ…ン」
レヴィが挑発するように笑むと、ロックは少し困ったような顔をして動きを止めると言い訳を一つ。
「寝不足…なんだよ、ヤリ過ぎてこんな時間から…寝るワケにもいかないだろ?」
「いいじゃん、寝ようぜ、起きた頃にはちったぁ涼しくなってるさ」
どうせ今日も夜は長いのだから…そう心で呟いて、レヴィは先を促すように腕と脚を目の前の熱い身体へ一層強
く巻き付けた。

106名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:29:11 ID:Rj62ZUC3
二人並んで一寝入りし、彼女がシャワーを浴び終えると、先に浴び終えさっぱりとヒゲを剃ったロックがキッチン
で野菜をちぎっていた。
先刻の掃除屋の話もあり、何となく気に入らず、野菜をちぎる位やってやると彼女にしてはめずらしい手伝いの申
し出。
彼が振り返ると前ボタンで膝丈の黒いキャミソールのワンピースを着たレヴィ。
柔らかな生地が身体のラインに馴染んで色気があるのに、肩紐と腰周りのリボンの赤が甘すぎずに可愛い。
律義に彼と買った部屋着を着て、照れ臭そうに手を伸ばして来る彼女を可愛く思いながら、これはもう終わるから
卵をボイルしてくれと頼む。
「腐ってねぇだろうな」
「今日買って来たから大丈夫。レヴィもいたしね、お前に腐ったもの売り付ける猛者はこの街にはいないだろ?」

一口しかないコンロに鍋を掛けて以降、自らに与えられた仕事を完璧に遂行すべく目の前のそれを真剣に睨み据
える女を子供のようだとほほえましく見つめる。
つい構いたくなり、「レヴィ。ゆで卵作ったコト無いの?」と尋ねると、彼女は憮然とした表情を浮かべ、意外な言葉
を吐いた。
「お前……馬鹿にしてるだろ…片付けが面倒なだけで料理しないワケじゃねぇよ…」
浅からぬ付き合いの中で、彼女がまともに料理している様など見たことがない。
せいぜい冷凍のピザや、レトルトかインスタントフードくらいだ。
だが、そう言われれば『お願い』をしないわけにはいくまい。
甘えるように腰を抱くと、耳元でねだる。
「じゃあさ、今日の片付けは俺がするから、メシ作ってよ」
レヴィは少し考える素振りをした後、思わせぶりに「…高いぞ?」と返す。
「怖いなぁ……幾らの請求書が来るか…」
そうおどける彼の鼻に、花の香りが広がった。
「レヴィ…いいニオイがする…シャンプー?」
「お前がクセぇってうるせぇから………」
不機嫌な口調でそう言う彼女の髪の香りを、「別に気にしてないってば」などと言いつつ、まるで犬のようにくんくん
と嗅ぎ続ける男。
「…どうだ?ちっとはムラムラしたか?」と悪戯っ子のように尋ねると、ロックは満足気に「それはもう…最高」と胸の
辺りに手を這わせ始める。
狙い通り欲情する男に満足して好きにさせていると、調子に乗った彼は柔らかなそこを揉み始め、逆の手でスカート
を捲くり上げ太ももを撫で回す。
その手に陥落しかける自身を制し、不埒な掌をギリギリと抓り上げて笑う。
                                                                   
「行儀が悪いぜ、可愛い坊や。ママの手料理食い終わるまでは寝んねもおっぱいもお預けだ。オーライ?」
                              
                                                                    
レヴィの作った料理は、美味くもなければ食えないほど不味くもなく、作った人間の性格のように大雑把な味だった。
だが、豆のカレーが、カレー風味のトマトケチャップスープに化けようとも、温野菜サラダが味の無いベチャベチャの
野菜炒めになろうとも、それが彼女が作ったものだという事実の前では瑣末な問題にしかなり得ない。
『ママの手料理』を残さず平らげた『息子』は、お約束のお片づけもそこそこに、ベッドに腰掛け一服つけている女に
甘えるべく、膝を着いて腰に抱きつく。
「坊や、お片付けが済んでないぜ?」
「後でするよ」
駄々を捏ねるように、彼女の膝に顔を埋める。
「ママとのお約束だろ?」 
レヴィはそんな男の髪に愛しげに指を絡めて微笑む。
「さっきからずっとガマンしてたんだ、いいだろ?」
「聞き分けの悪いクソガキはお仕置きされるんだぜ?」
「…ベッドの上でなら…悪く無いね」
言いながら、既に脚を撫でながらそこに口付けし始めている男
「呆れたクソガキだ」
そう悪態を吐きつつ、彼に促されるままにゆっくりとマットへ身体を沈める。
107名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:30:28 ID:Rj62ZUC3
ロックは、横たわる彼女を嬉しそうに見つめ「綺麗だね」と称賛を贈ると、シーツに広がる髪を掬って、香りを鼻腔いっぱ
いに吸い込む。
タバコの匂いが混ざってしまってはいるが、それも香水のように下品ではない瑞々しい甘い香り。
先程は花かと思ったが、スパイシーな香りもする気がする…って、これはカレーか。
「何の香り?」
くんくんと香りを嗅ぎながら無邪気に尋ねる彼に、彼女は「解らないのかい?坊や」と少しばかりがっかりしたように呟く。
改めて嗅ぎまわり、それでもわからないと謝り、答えを尋ねる彼への彼女の解答は、意外なものだった。
「ジャパニーズ・グリーンティー……」
「………へぇ……グリーン…ティー……?」
グリーンティーとはアレだろうか、いわゆる緑茶…日本茶…というヤツか?
彼のためにと選んだのだろう彼女には悪いが、さっぱり緑茶の香りなどしない。
「日本の茶だろ?わかんねぇのか…?」
「ぁー…うん、まぁ…でも何かそんなような気がしてきた。好きな香りだ」
何にせよ、心地の良い香りではあるのだ。
「ジャンク屋の裏?」
色町に通じる道に石鹸や香油、香が豊富な店があった筈、そう思いそこで買ったのかと彼女にたずねる。
「ああ。」
照れくさそうに応える彼女。
いつになく可愛気に溢れるレヴィに、今日はゆっくりと愉しもうと決める。
「…たまにはいいね、こういうのも……」
ほんの少しだけ嬉しそうに目を輝かせた彼女の唇にキスを落とした。

ゆっくりと、時間をかけて、舌と呼吸を絡ませる。
じっくりトロ火で熱を伝えるような、そんな交感。
キスの合間に、ふと目が合う。
潤み始めたその目を見つめながら、いい女だとしみじみ思う。
じっと目を合わせていると、負けじと睨み返して来るこの女が可愛くて仕方ない。
胸に触れると、頂が服の上からでもはっきりと解る程に立ち上がっていた。
「感じてる?」
やわやわと乳房に触れながら尋ねる男の鼻先に噛み付く女。
「坊や、そういうコトを言うウゼぇ男は女の子にモテないぜ?」
あくまでその設定を貫くつもりらしいレヴィ。
たまにならそういプレイも悪くはない…筈が無いのだが、せっかく彼女が楽しそうにしているのに水を注すのは本意
ではない。
そう、時間はたっぷりある。
ならば、ほんの少しだけ彼女の悪ふざけにお付き合い申し上げようと、柔らかな胸に顔を埋めた。
「んー…モテなくたっていいよ、『ママ』さえいれば…」
そう言って身体へしがみつき、胸に埋めた顔を更に押し付けて甘えてみる。
だが。  
「…だはは!…ぉ…お前、馬鹿だろっ!?目茶苦茶寒いぞっ…ククっハハハハハ…」
肩を震わせ、大爆笑された。
「…………振ったのはお前だろ…?レヴィ」
真っ赤な顔を胸から上げ、抗議するロック。
「別にお前まで乗ってくるこたぁ無ぇだろ…それともヤリてぇか?赤ちゃんプレイ。ヤリたいならママがちゅきあって
 あげまちゅよ〜」
よしよしと言いながら頭を撫で回してくる彼女。    
「…遠慮しとくよ、残念ながら…そっちの趣味は、無い」
いまだ顔を赤くしたまま、丁重に辞退申し上げる。
「安心したぜ?お前のオムツ交換とかヤラされるかと思ったわ、日本人のHENTAIってのは好きなんだろ?そういうの」
どういう日本人像だと突っ込みたくてたまらないが、聞かない方が身のためだ、ロックは一瞬でそう判断する。
先程までの艶めいた甘い空気と熱はすっかり霧散し、硬くなりかけたナニも…萎えた。
108名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:32:07 ID:Rj62ZUC3
「台所、片付けて来る…」
ずり落ちかけたスウェットを引き上げながらヨロヨロとベッドから下りる。
「…赤ちゃんプレイの次は放置プレイか、お前…」
「誰のせいだと思ってんだ…」
恨めしげに振り向くと、ニヤニヤと身を乗り出してくる女。
そして。  
「あたしのせいってか?ひっでぇな、この甲斐性無し!脱げよ!立たせてやっから!」
そう言って舌なめずりしながら彼の下着を引きずり下ろそうとつかみ掛かるレヴィ。
「ちょっ…やめろって、いいよ、別に心配してもらわなくたってちゃんと人並みに機能してるからさぁ」
そう言うと、レヴィから逃れて衣服を整える。
暫しの間抜けな睨み合いの後、レヴィはニヤリと笑うと「お前が脱がねぇならあたしが脱ぎゃイイじゃねぇか」と、
ワンピースの裾を上へと引き上げる。
露わになる彼女の胸。
「脱ぐなよ!しかも色気も無く!!脱がせたくて買ったんだからさぁ、勝手に脱がれちゃ楽しみが半減だ」
「お前、さっき違うコト言ってたよなぁ、本音はこっちか…。ほら、早く脱がせてみろよ、でねぇと勝手に脱いじゃうぜ?
 色気なんざ期待すんなよー?」
ベッドの上に仁王立ちし、軽く身体を左右に揺らしながらいつでも脱げるようヘソのあたりで裾をスタンバイするレヴィ。
色気の無い無地のショーツに何とも言えない悲しさが沸き上がる。
着古し、激しく毛羽立った綿の下着を凝視、次に脱いだら即ゴミ箱行きだと勝手に決定。
この女には下着まで用意してやらなければならないのかと情けなくなる。
だが、まぁ、これ以上自分が意地を張る理由が無いのも事実。
実際のところ、仕切り直せばすぐにスイッチは入るのだ。
やれやれといった風を装い、ベッドに腰掛けると、隣をポンポンと叩いてそこに座るよう促した。

レヴィはマットにペタンと尻をついて座り、彼の顔を覗き込む。
頬に触れると、その手に自らの手を重ね、嬉しそううに目を細めるのを見て最近は随分甘え上手になったものだと思う。
とてもじゃないが以前の彼女からは想像もつかない。
だから、一緒にいて飽きることが無いのだ。
やはり、とてつもなくいい女だ。
「ロック、お前脱がすのは好きなクセに脱がされるのは嫌いなのか?」
からかうように問う顔は、少し幼く見える。
「…場合による」
頬に当てた掌を返して彼女のそれと絡ませると、彼女は改めてキスに誘うように首を傾げる。
彼女の唇に自分の唇をゆっくりと押し当て、じっくりと舐めるように貪りながら胸元のボタンを一つ、二つと外す。
肌蹴た隙間から掌を挿し入れ、重みを確かめるように乳房を下から持ち上ると、ずっしりと重く柔らかなそれ。
その感触に大層満足し、そのまま彼女にのしかかると、抗うことなく身を任せてくれた。
些か強引に乳房を揉む手に、合わせた唇から「痛っ」という苦痛の声が漏れる。
だが、一切意に介さずに乳首を摘んだり、優しく撫でたり…安心した直後に些かの苦痛を与えたりと、好きなよう振る舞う。
レヴィはレヴィで、ロックの下半身に手を延ばすと衣類の上から彼のコックを刺激し、「彼が欲しい」と訴えた。
互いの唾液を存分に混ぜ合わせながら、衣服越しに互いの官能を高め合う。
乱れた衣服から覗くうっすら汗ばむ素肌が、かえって全裸よりも興奮を誘った。
荒くなり始めた呼吸を隠すこともなく、服の隙間から彼女の素肌を撫で回す。
彼の手に馴染んで久しい彼女の素肌のどこに銃創があって、どこがケロイドになっているか、細かい疵も含めてつぶさに
覚えている。
それを一つ一つ確認するようにゆっくりと掌を這わせ、指先で傷痕をなぞるとピクリと震えるレヴィの身体。
身体をまさぐりながら、先程ゴミ箱逝きを決断された下着の上から湿めりの中心部をこね回す。
腰をもぞもぞと動かし、ため息を吐く彼女の下着を引き摺り下ろして直に中心に触れると、トロトロとした粘性の体液ですっ
かりふやけていた。
109名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:32:58 ID:Rj62ZUC3
指をつぷりと挿し入れて中をかき回すと、身体をよじって喉を鳴らす。
レヴィはウエストから彼の下着の中へと手を潜り込ませ、直接彼の性器に指を絡ませる。
指先で裏を刺激したり、やわやわと揉んだりと、確実に彼の興奮を高めていく彼女。
「…っ…ちょっと…そこに寝ろよ」
言われるままに隣に寝そべると、起き上がった彼女が彼の下着を引き下ろそうと服に手を掛けている。
手伝うように腰を浮かせてやると、先刻彼が彼女にしたのと同じように、膝のあたりまで一気に引き下ろされる。
レヴィは露わになった臨戦態勢のソレを口に咥え込み…舌で舐め回し、甘噛みし、吸い上げ、しごき上げる。
彼女の温かな口腔の粘膜と唾液がねっとりと纏わりつき、何とも…たまらない。
「…ん…んはぁ………んく………ふ…ん…」
「はぁっ………レ……ヴィ…っ…」
苦しげにくぐもった彼女の喉の音、彼の荒い息、淫らな水音、彼女が内股を擦り合わせる音…………………………。

限界を感じ始めて頭を擡げると、上目遣いで彼の反応を伺いながら夢中になって彼のモノにしゃぶり付いているレヴィと目が
合う。
「ん……限っ界……挿れて…も、イイ…?」
目線だけで挑発的に笑んだ彼女が、咥えていた口を離す。
彼女の唾液に塗れた自らのそそり立つ性器と、艶めかしく濡れる赤い唇との間が、唾液と先走りの混じった細い糸で繋がる
のを静かな興奮を以って眺めた。
切れそうで切れないそれであったが、レヴィが軽く横へと動いた瞬間に呆気なく消失する。
何故だかそれを少し残念に思いながら、目の前の女の腕を掴んで引っ張り寄せると、そのまま自らの下へと組み敷く。
彼女に圧し掛かり、引き締まった腿を撫でながらスカートの裾を引き上げると、ゆっくり膝を立てて脚を広げてくれた。
「このまま挿れてもいい?」
ロックはレヴィの顔を両手で挟んで額を合わせると、甘えるようにねだる。
「………中に出すんじゃねぇぞ」ぁ
鼻で嗤いながら、それでも挿れやすいように少しだけ腰を浮かせてくれる彼女のトロトロの入り口に、張り詰めた自らを宛て
がう。
「レヴィ…凄いね…そんなに欲しかった?」
あまりにふやけ切ったソコに、からかいを含んで尋ねると、少しイラついた様子で「さっさと突っ込めよ、甲斐性無し」と罵ら
れる。
「照れなくてもいい…の、にっ…」
そんな態度すら愛しく思いながら彼女の腹の最奥へと自らを沈めると、眉を寄せて半開きの口から浅いため息を吐くレヴィ。
上気した頬に浮かぶ汗にそそられて舌を這わせてやると、鼻にかかった喘ぎと共に首をすくませてブルっと軽く身体を震わ
せる。
「…随分っ…感度イイね…」
「んッ…………ハぁ……はぁ……」
大きく息を吐き、呼吸を整える彼女。
そんな彼女を一切省みず、彼は宣言する。
「…動くよ…?」

「…ぁ………ぁ………クっ………あっ……んぁ…………ぁ…はぁ……」
苦行に耐えるような険しい顔を浮かべ、呻きとも喘ぎともつかぬ声を上げ続けるレヴィを何度も何度も烈しく突き上げる。
はだけた箇所から露出する片方の乳房が波を打つように揺れる。
髪を振り乱し、伸びてしまうほどに彼のシャツを握り締めて快感に耐える姿。
汗で頬に張り付いた髪を払ってやると、彼女はキスをねだるように顎を突き上げて自らの唇を舐める。
与えてやりたいのはやまやまだが、少し意地悪をしようと、頬や耳元に音を立てて何度も口付けするが、欲しがっている箇所
には与えてやらない。
彼女の、ねだる声を聞きたかった。
たが、縋るような切ない顔で彼女に見つめられると無条件に何でも与えてやりたくなってしまう…というよりも、彼自身が彼女
へ口付けたくてたまらなくなる。
それでは彼女のおねだりが聞けない。
一度彼女の顔から視線を外して身体を起こすと、改めて全身を俯瞰する。
そして、気付いてしまった…というか、思い出してしまった。
110名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:33:47 ID:Rj62ZUC3
それ以降、彼は彼女ではない別のものが気になって仕方がなかった。
二人の交わった箇所から30センチほど右側に投げ捨てられている…彼女の下着である。
朝、洗濯して干す時は忙しくてマジマジとは見なかったが、見れば見るほど酷い。
ほつれて糸が飛び出ている。
ゴムも伸びている気がする。
とにもかくにも酷すぎる。
これに気付いてしまった以上、どうにかしないと行為に没頭できない。
よし、最中であるが…捨ててしまおう、そうしよう。
彼女に見つかってはまた面倒だ、視界を塞がなければ…そう思い、渋々ながらキスをすることにする。

眼下の愛しい女にキスを落とすと、嬉しそうに首に絡み付いて来る腕。
小さく断続的に喉を鳴らしながら、必死にしがみ付いてくるレヴィに対し罪悪感を抱かないわけではないが、目下の課題を
クリアすればあとは心置きなくこの時間と彼女の身体を愉しめばいい。
彼女の性器を自らのそれでかき混ぜ、ついでに口の中もかき混ぜる。
『もっと』とねだるように突き出される舌、揺れる腰と絡みつく脚、ひくひくと震えうごめく温かな愛液に満たされた内壁。
正直、そのままイってしまいそうだが、彼女が行為に夢中になっている今がチャンスとばかりに身体を撫で回しながら下着
を掴み、ベッドサイドのゴミ箱へと放り投げる。
カサリと音がした気がしたが、ベッドがギシギシと軋む音と、二箇所からの水音、互いの吐息の音で彼女には気付かれずに
済んだようだ。
あとは、近々まともなものを買い与えてやればいい。
そうだ、どうせなら自分好みのものがいい。

気分も新たに、彼女を夢中になって貪る彼は、彼女のとの「お約束」を忘れていた。
唇を合わせたまま、儘ならぬ発音で彼女の名前を繰り返し呼び、そして腹奥底を思い切り突き上げた瞬間にコソで果てた。
精を放ちながら、意思をもった生き物のようにうごめくレヴィの膣の感触に酔い、唇を離して満足のため息を吐くと、身体の
下からは「ロ〜ック!!」と怒気に満ちたレヴィの声。
「てめぇ…中で出さねぇって言ったよな?」
「ぇ…………………あっ!」
一瞬、彼女が何を怒っているのか解らなかった彼だが、そういえばそんな約束をしたということを思い出し、返す言葉が無い。
「言 っ た よ な ・ ・ ・ ?」
「ゴメンナサイ」
ここは謝るしかないだろう。
それはそうだ、自分が悪い。
一二発ド突かれることを覚悟した彼だが、意外なことに彼女は彼の耳元に唇を寄せると、「仕方の無い坊やだ」と笑う。
「キモチ良かったか?」
彼の頬をなぞりながら淫靡に微笑む彼女に見とれるが、行為の終盤ほぼ上の空でした…などとは言えるはずもなく、
返事の代わりに「もう一回。ハダカで。」と二回戦をリクエストした。

結局翌日も寝不足に陥るのだが、それ以上に重要なのは、何故だかその半月後に例の下着と再びご対面するハメになった
ことと…酒場で流れた彼等二人に関する様々な噂話。
二挺拳銃と日本人は毎夜変態プレイに勤しんでる、同棲しているらしい、実は彼女は妊娠している、路地裏でファックしていた、
日本人が掃除屋と寝て二挺拳銃と街中で大喧嘩した、体臭好きの日本人のため彼女は日々シャワーも浴びないらしい。
何せ酒の席での話。
あること無いこと噂される。
それをネタに、当分の間二人揃って同僚・友人達から実際のところを問い詰められることとなり、その度に時と場所と状況…
いわゆるTPOというヤツの大切さを痛感するのだった。


おわり
111名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:36:15 ID:Rj62ZUC3
・・・・・・・・・・・・
・どうやら書いた人はレヴィたんを着せ替えするのが好きらしい。
 
・アニメで、「岡島氏、寝起き早々ソーヤーの死体解体現場とご対面」ってシーンありましたよね。
 ロックとソーヤーは近所さんなのか…と勝手に思ったのですが、そこのとこ、どうなんでしょう。
              
・今旬の流行語、「HENTAI」使ってみたかった。

・スワンナプーム国際空港国際線ロビー内アロマショップの石鹸3番人気はグリーンティーだった。
 ぼったくり価格の上、緑茶の匂いなどサッパリしないが、大きく勘違いした白人共がアジア土産に買って行くのだろうと思う。
 とか言いつつ土産に石鹸を頼まれていたためネタで買ってみたが、「何故わざわざタイくんだりまで行って敢えてコレなのか」と、
 家族友人からブーイングの雨霰だった。

・報告書は泣きながら書いたけど、田舎暮らし&残業のため祭りに乗れず(そこはかとなく予想はしてた)。
 悔し涙を垂れ流しながら続きを書いた。
 明日も無理そうなのでファックファック言いながら日曜出勤することにする。
 都会のヤツらなんかみんな死んじゃえばいいのに。くそったれ。
112名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 02:08:37 ID:D6Hq+kgp
キタ━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━(  ゚)ノ━ヽ(  )ノ━ヽ(゚  )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━!!!
お仕事&投下乙です!!1
8巻ノベル本誌3期確定祭りの〆に大いに萌えさせていただきました
113名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 02:10:04 ID:cjpNW9Zm
>>111
GJ!うまいなあー
114名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 08:35:37 ID:IUdI/Zgc
GJ!ラブラブバカップルご馳走様でした。
ボロパンツレヴィたん萌えwww
115名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 15:00:43 ID:qjmwTFhd
GJ
小さいとか言われてへこまないロックwww
とりあえず無精ひげロックがどんなもんか、コミックスにいたずら書きwww

HENTAIは流行ものなので、とりあえず海外でがんばるサラリーマン代表にはその洗礼を受けさせるぜ。
みてろ毎●新聞。おまいのせいだ。



ところで三連休なんだが、
足を怪我してどこにもお出かけできないおいらも今夜投下するお。
だから今のうちに「さんろくぜろ」のラブラブを思う存分堪能するんだ。
いいな同士軍曹!
(´・ω・`)
116名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 19:11:29 ID:re1ZC4+V
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
117名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 19:24:26 ID:9S/0YGjB
先生!次はヘストンがいいです!
118sage:2008/07/20(日) 23:16:09 ID:w/yALZQm
8巻の若様のエロっぶりにやられて米軍兵に蹂躙される若様ネタを妄想しかけ

そ れ は 8 0 1だ

と気づいたorz
119名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 23:41:15 ID:A0J9QOZi
ようこそ腐兄
120sage:2008/07/21(月) 01:19:54 ID:4h+guZC5
若様萠え他板でも多いっすね。

ロベルタの籠絡シーン、エロ格好良すぎだがアニメではどうするんかいな。
121名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 01:32:37 ID:hlgyKQX6
>>115
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
122名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 01:51:48 ID:Iln0bMUl
>>115
すまん
ド ラ ク エ 5 とかやってた
推敲進んでないおwww

早くて明け方、遅ければ明日の夜になりまする
(´・ω・`)

123名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 02:53:16 ID:nOXKnox3
投下予告とかいらないから
124Epitaph:2008/07/21(月) 05:00:38 ID:Iln0bMUl
「そいつ曰く、『とっかえひっかえ』って分けじゃ無ぇらしい。食堂の女も花屋の女も全員に本気で惚れて
たと言い張っていたらしいんだが、とにかくそい、つがくそ暑いバンコクの通りで心臓発作を起こし、天
国の門だか地獄の門だかをくぐったとき、そいつには六人の女がいた。女房の他に六人だ。いい女もブ
スも、ババァからガキみたいなのまで色とりどり。まあ、そんな男と二十年も連れ添っていただけあって
女房はできた女で、その上、こうそそるようなイイ女だ。その女房は全員を葬式に呼んで、女たちを旦
那との付き合いが長い順で並べて、さあ葬式が始まろうって時に気がついた。墓石に自分の名前が無
ぇってことにな」
レヴィは何が楽しいのかグラスを持ってゲラゲラ笑いっぱなしだ。さっきから彼女の体の揺れに従って
グラスからいつものバカルディが零れている。カウンターの上が水浸しだった。その向こうに座っている
エダもニヤニヤと笑っている。
バオは続けた。
「もう一回最初から墓碑銘を確認する、『マリーア、ベッツィ、シェンシェン、ロイス、アン、キミー、そして
エリスの愛とともに眠る』。やっぱり無ぇ。よりによって女遊びを許して息子も生んでやって、二十年も女
房としてやってきたってぇのによりによって自分の名前が無ぇ。別嬪の女房は遺品の銃を手にとってバ
ンバンバン!棺桶に向かって撃ちやがった。で言ったのさ」
「死にやがれ!」
エダとレヴィが声を合わせて言った。二人とも笑っている。
なんだ、ジョークの類だったのか、と溜息をついた。
「バオ、そりゃあどっかで聞いた与太話だぜ?なぁ、エダ」
「そうそう、オチが丸見え」
「ったくこのアバズレどもが。おれのベトナム時代のダチの話なんだよ。先週そいつが死んじまって、葬
式行ってきたんだよ。そん時の話だ」
「で、結局その哀れな友人はどうなったんだ?バオ」
仕方が無い、助け舟を出す。
「女房はすげぇ形相で葬儀屋に詰め寄った。なんてこたぁ無ぇ、女房の名前はエリーなんだが、葬式屋
が間違えてエリスって注文しちまったんだとよ。今はちゃんと埋められて、冷たい石の下だ。墓石は彫り
なおしだとさ」
バオは話しながら、カウンターまで取りに来た張の部下へ紹興酒一本と黒砂糖の入った小瓶を手渡し
た。紹興酒まで置いてあるとは意外だった。頼めばSAKEも出てくるかもしれない。SHO-CHUはどうだ
ろう。今度頼んでみようか。
「俺は思ったよ。自分が死んだときの為に墓碑銘を考えておくのもいいが、精々笑いものにならないよ
うにしなきゃいけねぇってな。死んでまで殺されちゃあたまったもんじゃ無えよ」
「ねぇロックぅ?あんたたちニッポンジンは墓に何て書くのぉ?」
この尼さんは今夜も卑猥と言っても決して過言ではない出で立ちだ。ミニスカートの下から覗く長い足
がカウンターの下で組み変えられる。シャロンも裸足で逃げ出す色気。なんと寛容なことか、彼女の神
は。
125Epitaph:2008/07/21(月) 05:02:24 ID:Iln0bMUl
「僕たち日本人の殆どが特定の宗教を意識していないんだ。生まれたら神社で『お宮参り』。洗礼…み
たいなものかな?結婚式は教会で、死んだらお寺でお葬式、ってのがごく一般的な日本人。で、お寺や
霊園の墓に入るんだけど、墓には大抵がファミリーネームを彫ってあるよ。『岡島家の墓』と『先祖代々
の墓』って。個人の墓に入る人もいるにはいるけど、多くが骨になったら家族みんなと同じところに入る
んだ」
「爺さんも婆さんも入っているところじゃぁ満杯じゃねぇか。ニッポンジンはウサギ小屋みたいに小さい家
に住んでいるっていうが、死んでまでそうなのかよ…。足さえ伸ばせねぇ」
そう言えば、レヴィは日本のホテルでさえ狭い狭いと文句を言っていた。あのホテルは結構高級の部
類に入るし、広さは十分だったんだが…。
悪かったな。日本の土地事情は異常なんだよ。
「それにしても、生まれてから死ぬまでいろんな宗教を渡り歩くたぁ、ニッポンジンってのは節操ねぇな
ぁ」
バオがつぶやく。
「もともと日本には八百万の神様がいたんだ。鍋とか、近所の沼とか、トイレとか、貧乏神なんてのもい
る。そんなふうに沢山の神様と暮らしていたところに、仏教やキリスト教が入ってきたんだ。だから後進
の方々もその八百万の神様の仲間の一人にしてしまっているのかもしれない。宗教学者じゃないから、
おれが自国の宗教観で語れるのはこの程度だよ」
もともとこんなロアナプラにいるような人間に信心深い者は少ない。ジーザスもブッダもジョークにして
いるやつらばかりだが、それは『無神論者』に近いのであって、日本人のような(ある意味なんでも来い
の)宗教観はやはり異常に感じるのかもしれない。
そこで、一応この場で唯一の宗教関係者が口を挟んだ。
「じゃあ色男、あんたが明日死んだらニッポンの墓に入れるために空輸しなきゃいけないじゃないのよ
ぉ。寂しいわぁ」
「Fedexに頼んでやるよ、送り先メモに書いとけ」
レヴィ、それひどい。
だいたいお前、運送屋だろうが。他社に頼むな、他社に。
「だから墓碑銘なんて考えたことも無かったけど…、エダは決めてるのかい?墓になんて書くか」
エダは足を組み替えた。
「そうねぇ、バオの与太話を聞いてて思ったんだけど、あたしも色男の名前を書くことにしようかしら。ま
ずはロック、あんたの名前を書いてもいーい?」
「黙んなエダ、てめぇの墓にはあたしが彫ってやるよ。『ジョージ、トム、エイブ、アレックス、オールドヒッコリー、ユリシーズ、ベンジャミンへの報われぬ愛とともに眠る』ってな。七人だ。ちょうどいいだろ」
「『報われぬ愛』じゃなくて『に愛されて眠る』にしろってのスベタ、花はいらないから札束いっぱい投げ
込んどけよ」
いやはや、何とも豪華な話しだ。
126Epitaph:2008/07/21(月) 05:03:10 ID:Iln0bMUl
死ぬかもしれないと思ったことは一度や二度ではない。まずラグーンの連中に出会ったときがそうだっ
たし、その後も何度そんな状況に追い込まれたか数知れない。あの街にいた頃より、確実に死を身近
に感じる生活をするようになったのは確かだが、それでも自分の死後についてなど考えたことは無かっ
た。「死」そのものより、死後のことを考えるほうが余りに現実的からだろうか。その現実から無意識の
内に考えるのを避けていたのだろうか。
分からない。
自分はいつどこでどんな風に死ぬのだろう。こんな仕事をしている以上、ベッドの上で死ぬとはとても思
えない。海に落ちて魚の餌になって死ぬのか、この町の路地裏で撃たれて死ぬのか、違う町で刺され
て死ぬのか。
レヴィの横顔を見る。さっきから下らないジョークに笑いっぱなしの彼女。
今まさに死ぬというその瞬間、彼女は傍にいるのだろうか。手を握り、泣いたりしてくれるのだろうか。
じゃあ俺は?
彼女が死んだとき、俺は泣いたりするのだろうか。
墓にすがり、声を上げて。



「自分の酒の量も弁えられない様なヤツは飲む資格なんか無ぇよ」
珍しい。レヴィが正論をぶっている。
こんなに酔ったのは久しぶりだった。大抵ヘベレケになるまで酔っ払ったレヴィを抱えて彼女の部屋ま
で連れ帰るのは自分の役目だったのだが、今日はその役目を彼女に譲った。もうどうやっても足がうま
く動かない。
寝床にしているホテルの廊下はいつもどおりに薄暗い。明かりは一応ついているのだが、ヤニや埃で
汚れた電球は殆どその役目を果たしていない。部屋の前で鍵を手渡すと、レヴィは鍵を開けるのに少
し苦労していた。
横からそれにちょっかい出して邪魔しようとするが、邪魔だとばかりに手を払いのけられる。
ドアが開いて、よろよろと部屋の中に入るとベッドに放り込まれた。もう少し優しくてくれてもいいのに。
古いベッドはギシっと音を立てた。見上げると、いつもの天井が揺れている。地震、ではない。この街は
地震とは縁が薄い。次に回転ベッド、という懐かしいフレーズが思い浮かんだが、それこそ全くもって意
味は無い。だいたい乗ったことすらない。どんなふうに回転するんだ?目は回らないのか?そんなんで
セックスできるのか?
これ以上ふらふらする天井を見つめながら取りとめも無いことを考えていると更に酔いが回りそうで、
思わず目を閉じた。自分が酔っていることがよく理解できた。こんなヘベレケをよく連れ帰ってくれたも
のだと、素直に謝罪を口にする。
「…悪い」
「いいから寝ろ、ボケ」
冷蔵庫を開ける音。冷たい感触を額に感じて目を開けると、ペットボトルを額に押し当ててくれていた。
127Epitaph:2008/07/21(月) 05:03:56 ID:Iln0bMUl
「飲むか?」
頷くと、キャップを開けてくれた。
起き上がり、ベッドに腰掛けたまま一気に飲み込む。まるで砂漠に撒いたようにゴクゴクと飲めたが、一
向にすっきりしない。まぁ、これだけ酔っ払えば仕方が無いが。
ようやく部屋を見渡せば、明かりはついていないが、ブラインドの隙間から外のネオンがわずかに刺し
こみ、床にカラフルな影を映していた。自分の部屋がこんなふうに幻想的な影に彩られる瞬間があるこ
とをはじめて知った。こういうの、何て言うんだっけ?
そう、「キレイ」だ。
その一つをレヴィの足が踏む。
「じゃあ、帰るからな」
つれない言葉。
「何で?泊まっていけば?」
「誰が酔っ払いの世話なんかするか、ボケ。自分で始末しな」
「セックスしようよ」
「ふざけんな、それだけ飲めば勃たねぇだろうが、役立たずに跨る趣味は無ぇよ」
「じゃあ一緒に寝るだけでいいから」
「ひ・と・り・で・寝ろ」
「遅いし一人で出歩くと危ないよ」
「誰に対してもモノ言ってんだ?それともラムでとうとう脳みそ溶けちまったのか?」
「ママ、傍にいて」
「誰がママだ。死ね。ここで朽ち果てろ」
降参。何を言ってもイエスとは返事しないだろう。
諦めて後ろから腰に手を回し、力任せにベッドに引き倒した。
あれだけ悪態をついていたわりには抵抗は無い。酔っ払いの相手を諦めたのか、最初からこうしたか
ったのか、そうだとしたらかわいいことだが、腕の中に納まったままレヴィは小さく溜息をついた。
後ろから抱きしめたまま囁く。
「レヴィ、かわいいよ」
「うるせぇ、死ね」
「裸が見たい、触りたいんだ」
「うるせぇ、死ね」
「せめてホルスターはずして」
「うるせぇ、うるせぇ、うるせぇ、死ね」
そう言うわりには起き上がって、ホルスターを外す。かわいいな。本当に。
カトラスを床に置き、ついでにホットパンツとブーツを脱いで下着姿になり、もう一度横たわる。背中を向
けているのが少々気になるが、まぁこれはオーケーのサインだろう。
128Epitaph:2008/07/21(月) 05:04:19 ID:Iln0bMUl
首筋に鼻を突っ込み息を吸う。シャワーを浴びていない体からはタバコと酒と汗の匂い。いい匂いとは
言い難いが、レヴィのいつもの匂いだった。まぁ、自分だって同じ匂いで臭いに決まってる。
左腕を彼女の腕枕にし、右手を彼女の前身へ回す。タンクトップの上から乳房に触れる。手を大きく広
げ、柔らかな感触を楽しむと、最初はその存在すら隠していた乳首が、布の下で緩やかにその存在を
主張し始めた。
「……んっ………」
かわいい声が上がった。
これはゴングが鳴ったのだろうか。いや、これは鳴った、間違いない、と自分に言い聞かせながら、タン
クトップの下へ手を滑り込ませようとしたとき、レヴィの手が進入禁止を知らせた。
「なぁ、ロック」
「ん?」
「聞いときたいことがあるんだ」



「聞きたいこと」と言ったものの、レヴィは口をつぐんだまま、腕の中で背を向けて身動きすらしない。発
言のとおり、何か言いたいことがあるのは背中から伝わってくる。だが、それがどの類のものなのかま
では分からない。引っ張り出すか、それともただ発言を待つか。考えあぐねているとようやく口を開い
た。
「おまえ、死んだらニッポンに帰りたいのか?」
何だ?店での話の続きか。
店でどんなふうに話しただろうかと、酩酊の向こうにある記憶を手繰る。彼女が気にするようなことを、
酔いに任せて口先だけの、思ってもいないような返事をしていないだろうか。
…言っていないよな。
「Fedexに頼んでくれるんだろ?」
ちょっとイヤだけど。
「Fedexはダッチに頼んどけ」
なぜこんなことを言い出したんだ?
何を考えている?
「こういう話、したこと無かったな。…って、ダッチとだって話したこたぁ無ぇけどさ、でもさ、あの、もしそう
思うんだったら、ダッチとか姉御とかに頼んで、手配だけはしておくってのも有りだぜ」
自分が死んで、棺桶に大量のドライアイスをぶち込まれ、日本へ運ばれる。実家の両親は届いた荷物
をどう扱うのだろう。普通に荼毘にふしてくれるのだろうか、それとも、何も言わずに行方不明になった
息子なんて知らないと、受け取り拒否…、そしたらどうなるんだ?
品物名、息子。要冷蔵。
笑えない。
129Epitaph:2008/07/21(月) 05:04:58 ID:Iln0bMUl
もし明日死んだらどうしてほしいのか、真剣に考えたことなど無かった。だからイエローフラッグでエダ
に聞かれたとき、日本の風俗について、一般的な日本人はどうするのかを話すだけにとどめた。
なんてことは無い、それ以上語る言葉を持っていなかったからだ。
日本にあるいわゆる先祖代々の墓に入りたいのか、と聞かれれば、YESとは言い難い。
だが、入りたくないのか、と問われれば、やはりYESとは言い難い。
どうでもいいわけでもないが、何かプランがあるわけでもない。
だいたい叶えてもらえるかも分からないことを考えてどうするんだ。死後の約束などというのは支払い
に対する対価を得るような、対等な契約ではない。
一方的な「依頼」だ。
心臓が止まり、もう物を考えることすらしなくなった屍を目の前にしても、その「ただのお願い」を守るよ
うな、対価以上のものが互いの間になければそんなことはできない。
それはいったい何だ?
あのバオが話した見知らぬ人妻が、不義理を続けた夫の約束を守った理由。
それはきっと、以前であればもっと楽な気持で言えた言葉。こんなふうに抱き合うような関係であれば、
もっと簡単に口に出せていたかもしれない言葉。
「あたしは無理だ。…言っただろ?ダッチに言え。何か望みがあるなら」
あぁ、知ってるよ。
俺たちの間にそれが無いことぐらい。



「あぁっ・・・・・、くっぅあっ」
髪を振り乱して快楽に溺れている彼女の背中から覆いかぶさり、身動きを封じる。最奥を突くたびにベ
ッドの上へ上へと逃げようとする体を抑えるために、拘束具のように手首を掴み、シーツに繋ぎ止め
る。
性器がぶつかり合うその場所から、ひっきりなしにパタパタと二人の体液の混じったものが白いシーツ
に落ちる。たいした前戯もしていないのに、レヴィがこんなに濡れているのは久しぶりだ。「こういうのが
好きなの?」と普段であればからかう程、いわゆる大洪水。
ドッグスタイルは嫌いだった。こちらからは顔を見ることができないから、彼女の快楽の度合いも、限界
も、知ることができない。ましてや意地悪をして、その反応を楽しむこともできない。
だが今夜はこれでよかった。顔を見てしまえば、今自分がどんな顔をして彼女を犯しているのかを知る
ことになってしまう。獣みたいなセックスはしたくないと、ファックなどごめんだと普段聖人ぶってご高説
垂れているくせに、なんだこの行為は。肉食獣のセックスだ。肉食獣?犬だ。ただの犬のファック。ただ
メス犬を押さえ込み、突っ込んで、犯し続ける。こんなの、接合点を介在させたお互いの体を利用した
ただのオナニーだ。
それは今の二人には相応しすぎる。
だってそうだろう?
130Epitaph:2008/07/21(月) 05:07:07 ID:Iln0bMUl
何の約束もできない関係なら、こんなふうに利用しあうのが一番だ。
一人でするよりマシなだけ。
複数とヤルより安全なだけ。
「いや…やめっ…やっ、…あ、あ、あ、」
NOじゃない。イクと言えといつもいっているのに、なんだよ、それ。
そんな約束すら守れないのかよ。
押さえつけた手首、その先で指がシーツを引き絞る。びくっと一瞬体全体が揺れて、膣の中が収縮す
る。突っ込まれているモノから全てを搾り取ろうとするかのように。
言いたい。
本当は言いたいんだ。
彼女が最後に見せた貪欲なメスの部分に任せて、奥で果てる。体から力が抜けて、彼女の上に倒れこ
む。
口元にある、彼女のかわいい耳。それに囁きたい。
言いたいんだ。
本当は、約束をしてほしいと。



終わり
131(´・ω・`):2008/07/21(月) 05:11:19 ID:Iln0bMUl
投下予告とかしちゃってゴメンネ。
もう直しても直しても気に入らなくて、
書けば書くほど岡島くんが暗くなって、
もっと精進しますお。


さて、どらk(ry
132名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 10:51:46 ID:hlgyKQX6
なぜ今更5なんだ
133名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 13:12:05 ID:ih1UvYYj
DS版でしょ。

…なんでも、嫁さんに出来るキャラが一人増えたとか。
134名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 13:51:29 ID:s5LItW5C
一夫多妻制になったという事ですね
135名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 18:58:33 ID:I3HeROUM
>>131
もんもんしますなロック君は
なんか弾けたらエライ事しそうで楽しみですがw
>>134
それはPS2版
136名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 20:31:14 ID:JlZ2WI5f
ロックいじけてるなぁ
137名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 19:02:24 ID:DhyYL/AO
GJ!
いじけロックもまた良し
138名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 10:47:13 ID:HZi3AOss
ガガガ文庫のシェイターネ・バーディ、みんな買った?
レヴィのボンデージ姿がたまらん!!!あれをいつか画集にまとめて欲しい!!
話も面白かったし、レヴィの女王様話もどなたかが補完して詳細に書いてくれたら
という妄想が止まらない…。
139名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 12:09:07 ID:KAh7NWXS
ロック生でショータイム見れなかったんだよねカワイソス(´・ω・`)
レヴィたんもロックに見せたかったと思うんだ
140名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 15:09:34 ID:ysoAWpj2
ビッチの場合
大喜びで鞭しばく

乙女の場合
客とロックを追い出して撮影のみ
ローワンがチケット捌いたらしいから前者かな
141名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 15:14:27 ID:ysoAWpj2
なんだ
ケースビッチだったのか
ロックもそりゃ残念なこった

帰って早く読まねば
142名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 15:24:45 ID:BsLxcIvI
ボンテージルックに関する詳細ならあるじゃないか。
このスレで伝説となった長編が。

挿し絵はレヴィたんと兄貴が同じポーズで撃ってる絵が好きだな。
こういうの見るとレヴィたんに銃の手ほどきをしたのは旦那なのかな?とか妄想の種になるw
戦闘が始まったら要領よく相手と呼吸を合わせるのが得意らしいけど、「やっぱ旦那が一番合わせやすいぜ」とか、
あー熱気で頭煮えてんなー
143名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 17:53:19 ID:ysoAWpj2
銃の腕は兄貴に習ったとして
SMは誰だ?
誰が彼女を女王に目覚めさせた?
144名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 18:33:50 ID:n1qC5peH
まぁ、レヴィたんは一旦デレた相手にはとんでもなくドMなんだけどな…。
両方メチャウマらしいし。
145名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 16:31:19 ID:NPDAF19a
レヴィは普段1人の時は色んな妄想してるんだろうな

ロックとのイチャイチャ妄想とか、ロックにこう甘えたらどうだろうとか

で、自己嫌悪に落ちてイライラしちゃうんだ

意外にも乙女なのかも知れん(*´Д`)
146名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 02:36:44 ID:IzlEozLb
小説版のボンテージレヴィたんのページが不自然に開きやすくなってる俺に何か一言
147名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 06:12:42 ID:rRdNyYRb
>>146
ズボンのチャックが開いてるぜ
148名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 10:48:52 ID:rYvGOGeu
一番最後の挿絵のレヴィたんがかわいい
149名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 14:41:35 ID:Myt1LBSF
このレヴィたんもSなんです
http://l.pic.to/sxlve
150名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 10:22:32 ID:DXgYj1u7
>>149
kwsk!
151名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 19:12:32 ID:8jaiPd9+
広江がアザスケの本に寄稿した絵
152名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:58:11 ID:T86GMUXs
そういや広江ってMのレヴィを描かないよな
153名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 08:25:30 ID:agin4gkd
本編で描いてるじゃないか。

あざすけ氏の最新CG集に覚醒ロックに犯されてるレヴィたんがあったな。
154名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 20:37:19 ID:/0xJ4Smn
それ欲しいんだよ!!
でも買いにいけないんだよ!!
サイトのサンプルCG見ておっきした。

ダウンロード販売してくんねえかなあ
155名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 13:07:49 ID:DCOXIlcH
>>154
夏コミで発売されるだろ
156名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 21:10:57 ID:Jo2qfjgd
夏コミにいけないんだ…
157名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 01:39:49 ID:pZv+xMU6
ネットの書店とかに委託してたりしないのかね?
とらのあなとかああいうとこに。
158名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 03:23:58 ID:QKweGXXa
159名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 01:42:22 ID:XaghZgtY
なんかいきなり過疎ッたな…
160名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 04:54:04 ID:lammfdHt
小説版読んでるんじゃない?
161名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 08:28:53 ID:lFo8Ihnq
さっきめざどの土曜日のにゃんこに出てたぬこが非常にレヴィっぽかった
162名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 08:50:46 ID:lammfdHt
>>161
(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)ナ、ナンダッテー!!
163名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 00:18:27 ID:TFLIY2Wh
漫画を読み返して思いついたコネタを
七巻おまけより

若返ったボリスさんを見て未だに騒ぐバラライカさんを置いて、俺とレヴィは下宿に戻った。
 なんだか妙に疲れた気がする。
 さすがに慣れたが、こうなんども若返るのはどうなのだろう?
 近かった俺の下宿のほうにレヴィもなんとなくついてきて、二人との今はベッドに座り込んでいる。
 なれた手つきでレヴィがタバコを取り出し、火をつける。
 うまそうに吸い込むと、険しかった目つきがほんの少し緩んだ気がする。
 とはいえ、まだまだきついが。
 確かにこの状況では、それが一番だろう。
 うまそうに吸っているレヴィを見ていて、俺も無性にタバコが吸いたくなった。
 テーブルの上にあったマイルドセブンを一本取り出し、火をつけ吸い込む。
「げほっ! ごほっ! ごほっ!」
 盛大にむせた。
「何やってんだ、オマエ?」
 レヴィが呆れたように、背中をさすってくれる。
 そのおかげでどうにか落ち着くと、思い出した。
 今の自分は子供なのだ。
 すくなくとも身体は。
 このころの自分はタバコなど吸ってはいなかったはずだ。
 心と身体がずれるとはよく聞く話だが、こんなことで実感させられるとは。
 吸いたいのに、吸えない。
 ジレンマだ。
 ようやくレヴィも今の俺の状況を理解したらしい。
「なんだオマエ、いまはおキレイなままなのか?」
 目がものすごく楽しそうに見えるのは気のせいか?
「そうだよ。このころはまだ酒もタバコもやっちゃいなかった」
「ふーん」
 なんだかものすごく、目つきがいたずらを仕掛ける子供そのものなんですけど、レヴィさん。
「ということはまだ当然『女』もしらねえな?」
 一瞬、思考が停止する。
 その一瞬で彼女には十分だった。
 タバコを灰皿に押し付けると、あっという間にベッドに押し倒され、彼女を見上げる形になる。
「よーっし。オマエのヴァージンあたしがもらってやろう」
「――ば、ヴァージンって……」
 男だぞ、俺は!
「それとも何か? ほかの女に一度はやったクセにあたしとはやりたくないってか?」
「べ、別にそういうわけじゃあ……」
「まあ、確かにあたしはもう処女じゃないけどな」
 軽くいったセリフに、どことなく自虐的なものが含まれていたのは気のせいではないだろう。
 頭を持ち上げ、彼女にキスをする。
 少しかさついた唇を丁寧に舐める。
 ほんの少し覗かせた彼女の傷。
 それが僅かでも癒せるなら、なんだってやってもいい。
 レヴィの目が一瞬驚いたように見開かれ、すぐに嬉しそうに笑った。
「こういうとき日本語でなんていうんだっけか?」
「日本語で?」
「ああ、そうだ。『イタダキマス』だっけ?」
 ご丁寧に手も合わせて。
 なんか違うんだけど、まあいいか。

若ロク×レヴィ(レヴィ×ロク?)
これもありかなと思い。
だれか続きかいてくれませんか?

 
164名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 00:25:19 ID:p/xGgU8t
関係ないけど、そのときソーヤーがいたら、見事なゴスロリなんだろか。
165名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 13:34:46 ID:gK5rNQq6
ソーヤーの服はゴシック系だけどロリータではないだろ
166名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 19:11:05 ID:FPADy6Qt
あろはゴスパンクだと何度言ったら
167名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 19:25:54 ID:epVLwIjd
アロハゴスパンク?

凄いな。最新コーデ?
168名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 21:42:12 ID:V3nZHknK
>>163
イイヨーー
ショタロリ!!
169名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 22:36:20 ID:p/xGgU8t
すまんねえ、ソーヤーが若返ったら、ゴシック着たロリになるといいたかったのさ。
170名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 23:20:57 ID:gK5rNQq6
ああ、そういうことか
こっちこそすまんね・・・
171名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 08:58:17 ID:W7pdu2PI
>>143

> 銃の腕は兄貴に習ったとして
> SMは誰だ?
> 誰が彼女を女王に目覚めさせた?

正常位じゃいけないんだろ?
自分で模索したに決まってる
172名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 23:06:58 ID:Ozal7wZN
OPの歌詞をふと気になって探してみたら…。
なんというレヴィたんのデレ歌かと!
けしからん思いですた

ほしゅ
173名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 23:09:04 ID:rprbRWT+
レヴィたんの健気さは異常
174名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 17:13:58 ID:sy//d5Jy
「わくわくロベルタちん」の続編やらねーかなぁ
175名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 20:57:59 ID:AjJSIrav
レヴィたんからカトラス取り上げて無理矢理怪談聞かせたい
176名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 21:00:59 ID:sy//d5Jy
そこはバラライカさんだろ

ロベルタさんの対怪談耐性はどんなもんだろうか?
亡霊を見慣れているから平気なんだろか
177名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 21:06:12 ID:QmDhG2PS
死者は我が同胞なり
178名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 23:21:55 ID:pGEKtiqt
>>175
それイイ!!!

涙目になりながら、強がるレヴィたん
カトラス無いからはけ口が無くって、怖いシーンで思わず隣のエダの首締めてしまうレヴィたん
一人でおうち帰れなくなって「護衛してやるっ」とかいいながらロックに着いてくレヴィたん
夜寝れなくなってこっそりロックの布団にもぐりこむレヴィたん

ハアハアハアハア
179名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 07:00:39 ID:yzt2XAez
ロックから日本の怪談を聞かされて以来、姉御を見る度に「お岩さんでたぁぁぁ!!!!」とビクビク震えるようになったレヴィたんなのでした
180名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 17:21:54 ID:L9npqGkc
そして、おねしょ再発
181名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 09:26:08 ID:KACZhTHd
レヴィたんはおねよするコだったのか・・・
182名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 12:02:32 ID:9itDOSy6
>>181
ロック「シーツをこんなにベタベタにして…レヴィのココはだらしがないね」
レヴィ「だって…それは、ロックがァ…」
ロック「俺が、なんだって?いい訳する悪い子にはお仕置きだな」
レヴィ「あ!!らめ…!!ロックッ!!!そこはらめぇぇぇ!!!!」
183名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 12:03:21 ID:9itDOSy6
さげわすれすまん…
184名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 15:20:00 ID:Roi4Dhdv
キレイにするほどますます別の液にまみれてくるわけですね

でもあんまりロックって舐めそうじゃないな
拭いてやりながらなんか異物入れそう
185名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 06:26:33 ID:DC/2KcD3
一番タチ悪いじゃねえかw
って、そりゃロックさんだから当然か…
186名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 21:17:14 ID:c831/2bp
あざすけのロックも鬼畜、もっちーのロックも鬼畜、
みんな考えは一緒なんだなw
187名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 06:36:21 ID:VqaUbV8z
オフィシャルでも怖い目付きがデフォになってきてるしなw

まあロックさんがキチーク化すればするほどレヴィたんは可愛くなるから俺はそれで大いに構わんが。
188名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 12:05:32 ID:dn8Fr3H3
そのうちロアナプラ一の交渉屋になったりしてなぁ
アニキみたいな笑みで姐御みたいな台詞吐いてw
189名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 13:11:28 ID:cEqRoa6d
超慇懃無礼に銃弾ばらまくってのが見たいな。
190名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 20:24:01 ID:XAOEWdOg
レヴィたんはロックがいれば幸せなのか?
191名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 20:50:28 ID:YM/Nlbi7
ロックが側で生きてさえいれば、鬼畜だろうと変態だろうと悪の頂点になろうと
かまわない。
それがデレヴィクオリティ
192名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 20:58:00 ID:F/43A/Mw
それ以上は望まない、ってか。
なんて健気で優しくてかわいいんだ。おいで!抱き締めてやる!
193名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:20:49 ID:a28iGQEJ
広江たそのブログのレヴィたんの表情やばいwww
あの表情の先にはロックさんがいるのか…
194名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 00:27:00 ID:uJowFWMm
いや、ろっくの後ろでそそり立つ俺を見てるにきまってる

つか広江ブラクラ本出すのか!!!
195名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 00:50:03 ID:FaE+fHG0
>194
お前、たいして面白くもねェくせに『俺が、俺が』ってウセぇんだよ
消えな
196名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 02:36:39 ID:YQEmxluM
まーた漫画とネットを区別できないゆとりかよ
197名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 12:11:05 ID:lKUkUjRe
ビキニの面積がけしからん!
表情が色っぽすぎてけしからん!

つかポスターってことは今月発売されるGXの付録なのか!?
198名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 12:41:36 ID:uL45m/Fe
スペースに置く看板用だったりして。
199名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 01:56:01 ID:+Vzw/LvB
「あれは俺が香港のアパートに住んでた時の話だ・・・
入居したばかりで何も無い部屋の真ん中にねっころがってビールを飲んでた。
ふと壁を見ると穴があいている。壁は厚くないし、どうやら隣の部屋も見えそうなのさ。
それで体を起こして穴を覗いてみたが、奥で赤いなにかで塞がれてるみたいで隣は見えなかった。
ある日大家のオバさんに会ったから「隣の人はどんな人が住んでるんだ」と聞いてみたのさ。
大家は「病気で目の赤い女の人が住んでますよ」と言った・・・」


「あいつわざわざ電話してきて怖い話するんだもん・・・」
「バラライカさん、だったら途中で切ればいいじゃないですか・・・」
「ロックまで馬鹿にするのかッ!!」
「夜中に呼び出してその言い方は無いでしょ!!そんな事いうならもう帰る!!」
「あっ、ちょっ、ロックまっ、ちょ!!」
200名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 02:08:37 ID:HgEKucSE
GJ!!!!!!
つ、続ききになる!!!
201ロック:2008/08/15(金) 03:29:11 ID:M/PPoavk
ファビオラとファックしたいぜ
202ロック:2008/08/15(金) 03:29:49 ID:M/PPoavk
頼むからファビオラで作ってくれ
203名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 10:29:31 ID:KuIb2LSa
ファビと坊ったまが仲良くしてると、何処からともなく現れ、ゲリラ時代の恐怖話をしてくれるロベルタ
204名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 12:13:31 ID:CFGx4iMy
兄様×ぼったま
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━!!
205名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 09:02:49 ID:204RiFNM
( ゚∀゚)o彡゜ハミ乳!ハミ乳!レヴィのハミ乳!

206名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 02:58:58 ID:g8U+YJWt
ベイブものが少ないな…。
ロックより張モノが読みたいです。
207名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 12:41:45 ID:YkXVOwar
なら自分で書くか、他人が書きたくなるようなネタを落とせよ…と、こういうヤツがいる度に思う。
208名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 12:56:46 ID:9NsqHkxb
ロックマンの為に水着着たくてロアナプラの何処にあるショップで購入したのかファビオラにしどろもどろ訊こうとするレヴィたんを妄想しようぜ
209名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 20:31:56 ID:QC/B1Nau
おまいは中々の妄想師だな
210名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 20:36:08 ID:Y6AgdiC0
バラライカに「海で肌を出すのが嫌だけど泳ぎたいという貴女に!!」とジャパニーズスクール水着を着せるロック
そして日本の文化的背景を知らないがために喜んで着てしまうバラライカ
211名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 22:56:14 ID:igIMMhFK
>210
是非とももっちーに漫画化して欲しいな。
もっちーの同人で体操服とセーラー服姿の姐御には悶死したぜ…
212名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 00:21:10 ID:0+Rjs7UO
たまに原作読み返すとロックが純粋なレヴィをたぶらかす悪党に見えてくるから困る。
213名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 01:16:16 ID:OsJf7OkI
姉御にゃ着物だろ
想像するだけで悶絶もん
あとは話の持って行き方だな…
なんかない?
214名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 09:18:46 ID:co2hm+wO
イワン国での和服にあたる民族衣装はどんなんかしら。
215名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 09:45:26 ID:L8UxAnz7
マトリョーシカの人形が着ているようなのしか思いつかない…
216名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 11:16:01 ID:0Z7ULc+d
サラファンだってよ
217名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 11:56:20 ID:vbr6XFxl
>>212
たぶらかす以外は実際その通りだから困る。

レヴィたんのビキニがあんなに必要最低限の部分だけ隠すような際どさなのは、ロックに「普段とあんま変わらない」と素っ気なく言われない為に恥ずかしさを呑んで頑張ったのかね?

でも寄って来るのは肝心のロックさんじゃなくそこらにいるどーでもいい野郎ばっかで、鬱陶しいから海の中へ避難したらよりにもよって水着の中の大事な部分を海月に刺され……
海から上がってきたカユカユ状態の涙目レヴィに「お前のせいだぞ、クソバカ野郎!」と言われるも「いやービーチはいいねぇレヴィ。ラグーン号の海上とはまた違って」と爽やかにしれっと言ってのけるロックさん。

って場面を劇的に妄想した。
タイに海月がいるかどうかなんて知らない。
218名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 17:50:39 ID:x+fW9MmG
姐御は腹筋がバッキバキに割れているよね?
ケツの筋肉も割り箸と言わず火箸を拉げるぐらい鍛えていると信じている。
219名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 18:01:32 ID:co2hm+wO
そしてチンコも締め潰し切れる。
220名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 18:06:20 ID:BGrkF0wL
死角ないな
221名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 20:03:19 ID:AZndh+u1
>218
……うわあ、想像しちまった。しかも似合う。全く違和感がねえ。
222名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 21:50:09 ID:gzJ/7eBB
>>217
そこで刺された大事な所に、ムヒをぬったげるですよ。ロック三。
タイにムヒがあるかど…(ry

>>220
内蔵まで大尉
223名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 01:53:15 ID:Y5SKCsfr
>222
むしろタイガーバームをですね、手が滑った振りしてアナルにぬっぷし!と塗りこむ訳ですよ。
224名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 05:22:09 ID:ZwM0M9VV
どっちにしろ内股でモジモジする羽目になってしまうのだなレヴィたん
225名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 09:47:46 ID:EWdAMa+w
>222-223
ムヒ&タイガーバームプレイとはなんという鬼畜

ムヒをもっともっと塗ってとせがむレヴィたん
226名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 02:21:20 ID:YCMUL+6t
想像して不覚にも勃起。
つーか、タイガーバームとムヒを使ってもエロイ方向へともっていけるんだなw
227名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 06:15:49 ID:g2yVclSf
ロ「何を塗ってほしいの?」

レ「・・・む、ム・・・ひゃっ!」

ロ「あーなんだって??ちゃんと言えるまでおあずけだな」

っていう意地が悪男ロックが浮かんでしょうがない。
爽やかな朝にすまそ/(^o^)\
228名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 06:19:16 ID:ugBzU96I
>>227
だから朝から薬をやるなとあれほど・・・
229名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 06:56:47 ID:1WbUyDCy
ムヒまみれのアソコに突っ込むのか…刺激的だ
自分だけゴム利用というのも卑怯で良い
230名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 07:42:37 ID:ptriSTzE
あんまり塗り過ぎてもジンジンしすぎて
かえってナニも感じなくなりそうっすw
231名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 10:00:04 ID:uJmEQuPi
寧ろ先日ロックに剃られた(水着着るからビキニライン整えるためとか何とか言いくるめられ) 剃刀痕に沁みて「イタイイタイよロックやめて><」
232名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 10:35:08 ID:uGZMfFjR
ジェダイ湧きすぎワロタ

俺もだが
233名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 17:57:50 ID:URNbJ527
女体化したロックも鬼畜なんだろうか
234名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 19:05:45 ID:t2H8imdD
学ラン文学少年の鷲峰雪男

長身の日本刀美女・銀さんを想像して萌えた (*'Д`)
235さんろくぜろ:2008/08/21(木) 22:48:13 ID:yb+EqjYC
どうもこんにちは。
まさかこのスレでタイガーバームなどという単語を目にするとは思ってなかった…。
いつだかVIPで「オロナイン使ってオナヌーするとたまらん」的なスレがあったのをふと思い出しつつ
キンカン使うとレヴィたん泣くカモ…と言ってみたり。
そんなわけでお詫び能天気話の第二段

******

ロックこと岡島緑郎がその日の朝起きたとき横になっていたのは『自分の部屋のベッド』だった。

いや、こう書くと何の問題も無いではないか、そう思われるかもしれない。
だが、これは天地がひっくり返えらんばかりの由々しき大問題だ。

何故ならば、『そこ』がタイのロアナプラではなく…東京の実家の自室…それも彼の高校時代の
それなのだから。
                            
夢だ、これは夢だ。
それにしては随分と情景がリアルだが。
母親が作る朝食の味噌汁の懐かしい匂いまでしてくる。

ナンなんだ、一体。
こんなことは有り得ない。
自分は高校どころか大学まで卒業し、就職し、そして今はその会社すら飛び出してタイの暗黒街
で悪党見習いとしての日々を過ごしているのだから。

そうだ、ありえない。
昨夜は一体何をしていただろうか。
イエローフラッグでレヴィと飲んだくれて、酔いどれの彼女を引き摺って部屋まで送り届け、自室
に戻って眠りについた筈。
いや、違う。
昨日は終日オフで、一日かけてレヴィの部屋の掃除に勤しみ、その後ベッドメイクしたばかりの
シーツに再び皺を作る共同作業に勤しんだ。
それも違う。
タイ軍の武器をどこぞのテロリストに横流しするべく洋上で夜を過ごしていた。
これも…決定的ではない。
夜遅くに予備校から帰宅し、軽くノートをまとめてから就寝した。
そうだ、今日は日曜日だ。
本屋に行くのだ、昨日見せて貰った構文の参考書はユニークで解りやすかった。
ついでにCD屋に寄って、息抜き用のCDでも買って来よう。
緑郎はのそのそと立ち上がりと盛大に欠伸を一つかますと朝食を摂るべく階下へと向かった。

だが、食卓には、いるはずの母はおらず、母の作った朝食だけが並んでいる。
白い飯とわかめの味噌汁、焼き魚。
冷蔵庫からタッパーに入ったきゅうりの漬物と海苔の佃煮を取ってもそもそと食う。
何故だか解らないが異様に美味い。
「やっぱ和食だよなぁ…」
最近ナンプラーにも、彼女の大好物であるジャンクフードにも少し飽きていた。
そんなコトを考えて「ナンプラ?彼女?」と自らの思考に疑問符一つ。
だがそんな些細な疑問はどうだっていい。
問題は、この日曜日をどう過ごすかだ。
まだ本屋は開いていないが、天気も良いし散歩をしよう、暑くもなく過ごしやすい初夏の日和など
久しぶりではないか。
そう決めて立ち上がると目の前に玄関があった。
そして、いつのまにかジーンズに着替えている。
あれ、さっきまで何を着ていただろうと考えながら目の前の戸を開けると……そこは広大な公園
だった。
236名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:49:38 ID:yb+EqjYC
ちょうどいい。
散歩をするつもりだったのだ。

心地良い陽射しに目を細めながらゆっくりと歩く。
あちこちで小鳥が鳴いている。
何故だか、スズメの声など何年も聴いていないような気がする…受験勉強疲れるのかな、俺。
遠くで銃声。
何処の誰が撃っているのだか…。
そう辟易していると…近づいて来るソレ。
こっちに来るなよ、せっかくいい気分で散歩をしているんだ。
ベンチに腰掛けると、尻ポケットからタバコを取り出し一服つける。
一本味わったところで、「君、何歳だい?」と背後から呼び掛けられた。
彼が振り返ると、勝ち誇った顔の、中年の警察官が高圧的に仁王立ちしている。
何故か知っているような気がする小肥りの彼の額には脂汗。
相変わらず、色んな意味で暑苦しい御仁だと思って、改めてふと思う。

この人、誰?
と。

というか、何故自分は未成年の分際で当たり前のようにタバコなんか吸っているのか。
ワケがわからないが、まあいい。
何故か知っている。
この人には少しばかりの心付を渡しておけば、万事事足りる…と。
財布を出そうとポケットに手を入れる…が、無い。
あるはずのソレが、無い。
さて、どうしよう。
ツケにしておいてもらおうか。
というか、財布が無ければ参考書も買えないな、これは困った。
ニヤニヤとこちらを見下ろすおっさんを前に、考えあぐねいていると、銃声とともに二人の間を
駆け抜ける弾丸。
さっきの銃声と同じだ…そう思って弾丸の飛んで来た方へ視線を遣り、そして後悔する。
そちらからは、気が狂っているとしか思えない奇妙な衣装を纏った奇妙な女が、子犬のように
目を輝かせてハアハアいいながらこちらに駆け寄って来ていた。


「ラージカール!レーヴィちゃん!参っ上っ☆」
やけにテンションの高いこの奇妙な女は、彼等の前に到着するなり、片足でクルクルと回った
後、中腰で口元に指を立てるという一昔前のアイドルのような恥ずかしいポージングでこちらを
見ている。
改めて見ると凄い恰好だ、襟元の冗談のように大きなリボン。その下は谷間を強調するかのよ
うな大胆なデザインのワンピースで、スカートはパニエでフワフワと広がっている。
一際目立つのは右の首筋から腕にかけて彫り込まれたトライバルのタトゥー。
こっちを見ないでくれ、頼む…そう念じて視線を反らそうとすると、彼の視線を追ってチョコマカ
と移動する女。
げっ!ウィンクされた。

何なんだ、この女は。
だが、何故だか自分はこの女の顔を知っている。
こいつが名乗ったレヴィという名前も知っている。
断じて認めたくはないが、知っている。
何でだよ、何で知ってるんだ?
そう言えば朝起きた時に浮かんだのはこの名前だったような…?
そんな彼の混乱などいざしらず、ラジカルレヴィと名乗った気違いは飽きずにクルクル回りな
がら一人勝手に喋り続ける。
「イマイチ社会性のない引きこもり君の貴兄をスナック感覚で助けるために、ヘストンワールド
 からやって来た正義と平和の使者なのよん!!」
237名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:50:19 ID:yb+EqjYC
社会性?こんな女にどうこう言われる筋合いは無い上に、自分はヒキコモリでもなんでもない。
以下の台詞はあまりに理解不能であるため聞かなかったことにする。
何にせよ、このガイキチは人違いをしているのだ、そうだ、そうに違いない。
「さぁ!!悩み事、お願い、何でもいいわ!言ってみて!!何だってしてあげる!!!」
目をキラキラさせて悩みを言えとせがむ女。
「…別に、無いけど…ていうか、人違いじゃない?」
無駄と知りつつ言ってみる。
「そんなハズ無いわよ!!だってあんたはあたしを知ってる筈だもん!言え!悩み事言いや
 がれっ!ゆえ〜〜〜〜〜!!!」

そう、確かに何故だか彼女のことは知っている。誰だかは解らないが。
やはり初対面ではないのだろうか…どうやら人違いはしていないらしい彼女は、彼の襟首を掴
むと悩みを言えとガクガク振りまくる。

「あっ…やめ…くるし…あー…と…、とりあえず、『帰ってくれ』ってのは…駄目かな?」
「NO〜〜〜!!!駄目に決まってるじゃない、そんなの!無い筈無いわ。あんたは困ってる!!
 絶対絶対困ってるっ!」
「あー、お取り込み中スマンが…今からこの坊主を連れていかなくちゃならんモンでな、話なら
 後にしてくれ。」

目の前の『レヴィ』があまりに衝撃的で存在を忘れていたおっさんが話に割り込んで来た。
ちょうどいい。
コイツに着いて行けばとりあえずこの変態からは逃れられる。
さっきは欝陶しくてたまらなかった男が天の使いに見える
「誰?コイツ」
口を尖らせ、首を傾げる変態。
彼はその様子に何故だか一瞬、「ああ、もう、可愛いなぁ」と欲情し、そしてそんな自分に激しく
自己嫌悪。
「あー、折角だけどさ、喫煙が見つかっちゃってね、今からこの人に警察に連れて行かれるん
 だ、だからここでさよならなんだよ」
心底残念そうな顔で、さようならと手を振ると、変態女は我が意を射たりといった笑顔で応じる。
「なぁんだ!そんなコトならレヴィちゃんにお任せねっ!」
そう言うと、先ほどまでのように片足を上げてくるくると回りながら呪文のような何かを唱え
始めた。

「トカレフ・マカロフ・ケレンコフ〜!ヘッケラー・コックで見敵必殺ぅ!」
何故だか理解できる。全て銃にまつわる単語ではないか。
彼女はそんな謎の言葉を高らかと謡い上げると…何処からともなく取り出した二挺の銃を両手
に、躊躇いもなくその場で乱射し始めた。
「キャハハハハ…!やっつけてやるぅっ!サーチアンドデストロ〜イ!死〜ん〜じゃ〜えぇ〜!」
物騒極まりない銃声と、さも愉快そうな高笑いの声が青空に響き渡る。
緑郎は目の前の光景に唖然として軽く意識をトバしかけ…「物事何でも即効解決!銃で!」
そんなキメ台詞で我に返った。

女は血まみれでピクピクと痙攣するおっさんを背にニコニコとこちらを見ている。
「お…お前!何やってんだよ!」
「善良なる市民の敵、憎き官憲をやっつけたの!」
漫画ならばエッヘン!という擬態語が聞こえてきそうな得意げな様子。
「ご褒美ちょうだい?」
そして、更にそう言ってにじり寄ってくる。
「誰も頼んでねぇよ…!ていうか、お前誰だよ、何なんだよ…」
「ラジカルレヴィちゃんよ!ヘストンワールドからやって来たの」
気違いだ、そうだ、間違いない。彼は自分に言い聞かせる。
「何だよソレ、イキナリ人殺して何でそんなに得意げなんだよ、おかしいよ」
「言ったでしょ?物事は何でも銃で解決するのがヘストンワールドの掟なの。おかげで争いゴト
 も無くいつも平和なのよ」
もうコイツの話は聞きたくない、頭がおかしくなりそうだ。
「ああああ…品行方正に生きて来たのに…本屋に行くついでに散歩してただけなのに……
 殺人鬼に関わってしまうなんて…!終わりだ…終わりだぁぁぁ!」
238名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:50:43 ID:yb+EqjYC
頭を抱えてその場にしゃがみ込む。
最悪だ。
このままトンズラするか?
いや、だが警官殺しの上に逃亡なんて、罪を重くするだけだ。
「ご褒美〜!」
大体日本でイキナリ銃乱射なんて、気が狂ってる。
ああ、神様、俺が何か悪いコトしましたか?
「ご〜ほ〜び〜ちょうだ〜い」
「うるさいなぁ!金なんか持って無いよ!」
緑郎が思わず振り向いて怒鳴ると、キョトンとした顔の女。
「金?…いらないわ。身体で払ってくれさえすれば」
そう言って彼の腕を掴むと、生垣の陰へと引きずり込み、そのままそこへ押し倒し馬乗りになる。
「毎日悶々とうだつの上がらない童貞くんの貴兄に…天国を見せてあ・げ・るvv」
「誰が童貞だ!誰がっ!退けてくれよ、俺は警察に行く!保護してもら」
「うるさ〜い」
皆まで言う前に唇を塞がれた。

これは強姦だ、そうだ、間違いない。
必死の抵抗の結果、彼は上半身を木に縛り付けられ、下半身を剥かれた。
今、そんな彼の涙目の先にあるのは、彼の股間に顔を埋め熱心にナニにをしゃぶり続ける痴女
の姿。
彼は、受け入れ難い現実を前に、自分の非運について考える。
女にレイプされたと言って警察は取り合ってくれるだろうか。
いや、きっと無理だ、「HAHAHA!ラッキーだったなぁ、坊主」などと適当なことを言われておし
まいだ、そうに決まってる。

「ねえ?あんたインポ?全然勃ないじゃない!」
変態女が何か言っている。
この状況で勃起しろという方が無理だ、誰に何と言われようと無理だ。
「無理に決まってるだろ?こんなところで真昼間から…」
しかも乱射魔の殺人犯に襲われている…命が惜しいので言わないが。
「大丈夫っ!覗いたヤツはやっつけてあげるから」
「冗談じゃない!コレ以上殺人行為に関わってられるかよ!」
悲痛な声で叫ぶ緑郎。
女は不思議そうな顔で首を傾げて、「エッチ…シたくないの?」などとふざけたことを言う。
「シたいなんて言ってない!一言もだ!」
「そうだっけ?」
「そうだよ!」
「………………………………チッ……ったくよぉ…コレだから……童貞はメンドくせぇんだよ」
舌打ちと共に聞き捨てならないコトを吐き捨てる女。
何より…口調が変わった気がするのは気のせいだろうか?否、気のせいではない。
だが、何故だかは解らないが、こちらの態度の方がしっくり来る気がする。
「仕方ないなぁ…外が嫌なら場所を変えましょ。そうそう、あんた本屋に行くのよね?何欲しいの?」
「え、あ…参考書だけど…」
不意に振られる極普通の話題に思わず正直に答えてしまう緑郎。
「ついでにそれも調達しましょ!?そうよ!どうせならヘストンワールド行くわよっ」
そう言うと、立ち上がる変態。
その段に至り、緑郎はそういえばコイツに本屋の話をしただろうかと考え、先ほどの独り言に思
い至る。
女が、自分のコトしか眼中にないようで、人の言動をしっかり把握しているという事実に愕然とし、
簡単には逃げられないことを悟る。
彼女は彼を縛り付けていたロープに発砲してそれをぶった切ると、満面の笑み(何故か押し倒し
たくなるような可愛さだった)を浮かべて「さぁっ!行くわよ!」と彼の手を取った。
239名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:51:18 ID:yb+EqjYC
案の定というか、何というか…参考書の『調達』手段は強盗だった。
涙目で制止する彼に目もくれずに笑顔で銃を撃ちまくるラジカル・レヴィ。
店員を薙ぎ払って店を占拠すると得意満面で「さぁ!好きな本を選んで!」と彼に促す。
「何だよ何だよ…選べって……俺は善意の第三者なんだ…無関係だ…巻き込まれただけだ…」
その場にしゃがみこみ、ブツブツと呟き続ける緑郎。
そんな彼を不思議そうに見つめ、適当にその辺にあった本を薦めて来るレヴィ。
「コレは『図解・30分で出来る死体のバラし方』で、こっちは『自宅でカンタン!鉄板から銃を作
 ろう』、そんでコレが『一撃必殺!失敗しない殺しのテクニック』。」
手に取った本のタイトルに自分で興味を持ったらしく、「新しい銃が欲しい」とか、「自分で作って
みようかなぁ」とか
一人勝手に盛り上がっている彼女の横で、彼は何だ、その本のタイトルは…と一層混乱する。
はしゃぎながら銃密造のハウツー本をめくる女を無視し、まともな本だってある筈と、ずらりと並ぶ
背表紙に目をやる。
だが、彼の淡い期待とは裏腹に、そこに並ぶのは非常識なタイトルばかり。
どういう本屋だ、何で犯罪のハウツー本ばかりなんだ!
逃げたい…が、彼の腰には罪人よろしく紐が結わえられ、その先を変態女が握っている。
夢中で本を読み耽る女の横で様々な脱出プランを練っては却下を繰り返す彼の耳に複数の靴
の音。
「また警察かぁ…しっつこいなぁ…危ないから離れちゃだめよ、あんたじゃ5秒で殺されるんだから」
「ぇっ…ちょっ……?」
彼が彼女の言葉を理解するより先に雪崩込む警察官、直後に飛び交う弾丸。
女はケラケラ笑いこけながら銃弾を縫い、一人、また一人と警官を仕留めていく。
化け物か。

彼は腰紐に誘導されるまま、右に左にと引きずり回され、床に押し付けられ、もの陰へ蹴り込ま
れ…とにかく生きた心地がしない時間を過ごす。
そんな具合で警察の皆さんに向けて二挺の銃から弾丸を放ち続ける彼女に引きずられ、街の中
を疾走する。
途中、車を強制徴収。
愉快なドライブに失神寸前。
街の至るところに奇妙なモニュメント。
銃を掲げた老人の像だ。
よくよく見ると、どれも同じ人物の像。
誰だっけ、見たコトあるような、無いような…。

彼が奇妙な像の群れに見とれていると、レヴィは突然街角のテレビの前で車を止める。

「大変!!ラジカルちゃんの時間!!!」
そう言うと、ショウウィンドウのガラスをブチ割って、陳列台のテレビのチャンネルをいじり始めた。
「ナンだよ、次は…」
何局かをザッピングしたところで、画面に現れるきらびやかな映像。
そして、フレームインして来る「魔法少女 ラジカルちゃん」の文字と、今女が来ているのと同じ
コスチュームのアニメキャラクター。

「………………………………………。」

240名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:51:55 ID:yb+EqjYC
レヴィは、お目当ての番組を映すテレビの隣に陳列されているテレビを歩道に置くと、椅子代わ
りにそこへ座る。
店内から飛び出て来た店員に、目もくれずに銃口を向け、近付く者を確実に射殺しつつ画面に
かぶりつく。
画面の中のキャラクターは、先刻彼女がしていたのと同じポージングでクルクルと舞い、銃を放ち、
同じ口調・同じキメ台詞でキメポーズ。
もうイヤだ、頭がおかしくなりそうだ。
画面で繰り広げられる人畜非道な大活躍に、目の前の変態は大喜びだ。
何やら目を輝かせながら「銃で悪を退治するのに何故か魔法少女なの」とか「この服も頂いちゃ
った♪銃で」とか熱心に語って聞かせてくれているようだが、いちいち聞いていられない。
画面の中ではヒロイン自ら事件を焚き付けて被害者を助けるという見事なマッチポンプを演じて
いる。
まさかさっきの脂オヤジもコイツの差し金か?そんな疑念で頭がいっぱいだ。
自作自演で『悪』を蹴散らしたヒロインは、流れ弾で満身創痍の被害者に『ご褒美』を強要し、身
ぐるみ剥いで去って行く。
彼女は実におぞましいその番組を、実に楽しげに鑑賞し終えると、「あー面白かった〜」と立ち
上がり、「さて、次は何をする?」と実に無邪気に問う。
「何もしたくない…もうイヤだ、帰りたい…帰してくれ、家で勉強するんだ…うぅっ…」
血だまりで膝を抱えて涙を堪える緑郎を心配そうに覗き込むと「お腹…空いたの?」と、実に暢気
に聞いて来る。
膝に顔を埋めたまま頭を横に振る彼を前にしばし考えこむと腕を取り立ち上がらせ、引きずるよう
に近くの建物に入る。
「ご飯食べよう!お腹空いてるから元気出ないんだよ!」
そう行って強引に椅子に座らせると向かいに腰掛け、両手で頬杖を着くレヴィ。
どうやら食堂か何かのようだ。
「…別に。腹なんか空いてない。頼むから帰してくれ」
「…………ヘストンワールドはどうだった?」
「どうもこうも無いよ!まともな人間が一人もいない!」
「あんたが今住んでる街と変わらないじゃない」
馬鹿を言うな、日本は世界一治安の良い国なんだ…そう思うと同時に、何故だか……。
――それもそうか…と、そう思う。
何故だか解らないが、何の違和感も無くそう思ったのだ。

「何食べたい?」
「……だから…要らない…」
「お酒は?何でも用意するよ?」
「どうせ盗んで来るんだろ?要らないよ、そんなもの」
「……何か、したいことある?」
やけに殊勝な、彼の機嫌伺うかのような態度。
「だからさぁ!帰してくれよ!さっきから言ってるだろっ!?」
大声で詰め寄る緑郎。
変態は口を尖らせ頬を膨らませると、しょんぼりと俯く。
「何で…?どいつもこいつも……」
「何だって?」
「いいわよ!か…帰して欲しかったら…寝てよ!」
「意味わからないよ!」
「うるさい!」
またしても腰を引きずられる。
ふいのことでバランスを崩した彼が倒れ込んだのは自分の部屋のベッド。
彼の部屋と言っても、今朝起きた部屋ではない。
小汚くて狭い、屋根と寝床があるだけ外よりマシ…といった風情の部屋だ。
今時の日本でこんな部屋を捜すのはある意味難儀としかいいようの無い部屋なのだが、それが
自分の部屋だと…そしてそれが第一印章に違わず日本では無いと、理解できる。
「ほら?お望み通りの個室よ?今度こそちゃんと勃てなさいよね!?」
変態女は宣告の行為を仕切直すべく、緑郎をベッドに押し倒すと、再び彼のベルトに手をかける。
「待てよ!個室だからいいって問題じゃなくてだな、そもそも何でキミとシなくてはならないか、と
 いう話だよ。そんなにシたけりゃヤリたい男を誘えばいいだろ?」
幸い彼女の容姿は人並み以上だ、誘えば着いてくる男はゴマンといるだろう。
だが、そう言ってから内なる何かが、他の男にこの女を抱かせるなど許してはならない…と悲鳴
を上げる。
241名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:53:39 ID:yb+EqjYC
「何で好きでもない男とエッチしなきゃならないのよぉ〜アンタじゃなきゃ駄目よ」
ちょっと待てと彼は思う。
それではまるで、自分がこの変態に好かれているようではないか。
「あのさ、何でそんなに俺とシたがるの?」
恐る恐る尋ねる。
「あんたのコトが大好きだからに決まってんでしょ!?」
半ば予想していた答えとは言え、何てことだ。
「ていうかさぁ!初対面だろ!?」
「さっきも言ったじゃない!あんたはあたしを知ってる…」
「ちょっと待っ…」
「あ〜もう!うるさぁい!」
またしても…言葉を封じられた。


「あん…あっ…あ…ぁ…あン…イイ……イイよぉ…」
結局縛りつけられた。
「ああっ…はっ…あ…ん…突いて…お願…い……」
変な薬を飲まされた。
「…っ…はぁん……ぁ…あっ…あっ…きもち…いぃ…」
お蔭様で彼のムスコは…元気一杯。
「ぁぁ…ぁ…あン…イイの……ソコ…ソコなのぉ…」
レヴィは彼に跨り、一人で勝手に腰を振る。
「ん……はァ…ぁ…あ……ぁ……たまんな…い…」
彼女の身体が揺れる度に視線の先の肌蹴た胸元で乳房も揺れる。
二人の交わる箇所はぐちゃぐちゃに蕩け、濡れそぼり、体液と空気の交ざり合う音を響かせる。
彼とて若い男だ、それを見て興奮しないワケではない。
どうせヤられてしまうなら愉しんだ方がいいのかなぁ…などと、長いものには巻かれろ的なことを
一瞬考えないワケでもなかった。
だがしかし。
先刻から彼の口を吐くのは「お願いもうやめて」とか「許して」とか「誰が助けて」とかいう乙女の如
き力無く悲痛な懇願。
このままではこの女に全てを吸い尽くされ、殺される…!
ホンキでそう思う。


既にこの時点で、休み無しの5回目だった…。


もう何度目かも解らぬ絶頂を味わい、ようやく動きを止めたレヴィ。
「ねぇ?気持ちイイ?」
ベッドにグルグルに縛り付けられた彼の胸に甘えるようにぴったりと頬を寄せて来た。

気持ちイイはずあるか!
そうは思うが、声が出ない…サキュパスだ、コイツに生気を全部吸い取られたに違いない。
顔を真っ青にさせ、声にならない声を絞り出そうとする彼を不思議そうに眺める女。
そんな女の顔すら霞んで見える…。
242名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:54:09 ID:yb+EqjYC
「ヘストンワールドに残らない?」
だからヘストンワールドってナンだよ……嫌だって何度も言ってるだろ?そう思っても問う気力が
湧かない。
「そう!あんたは選ばれた人間よ!これからあたしと一緒に正義と平和のために戦うのよ!」
だめだコイツ、早く何とかしないと…。
気違いだ、誰か助けてくれ!
「素敵!己の使命に感激のあまり涙まで流して!一緒にガンバリましょ?」
違うと言いたい。嫌で嫌でたまらないと。だから涙目なのだと。
だが、彼の本心など預かり知らぬこの女は、音を立てて彼の顔中にキスの嵐を降らせまくる。
そしてロープを解くと彼の手を取り、上下に振りまくる。
まさにシェイクハンズ。
「さぁっ!そうと決まったら善は急げね!!まずはあんたの銃を用意しなくっちゃ!」
このままでは本当にこのワケのわからない場所から帰して貰えない!!
嫌だ!
とりあえず膝のあたりまで引きずり下ろされている下着を死に物狂いで履き直す。
記憶が霞み掛かって上手く思い出せ無いが、離れ難い人がいる気がする。
『彼女』は、自分が居なくなれば泣いてしまうだろう。自分のために泣いてくれることは嬉しいが、
そんなコトで泣かせたくなんかない。
「い…やだっ!放し…てくれっ!」
必死の思いで声を搾り出す。
不思議なもので、一度声が出せると淀みなく話すコトが出来た。
「こ…んなワケわからない場所ゴメンだ!」
「…………正義の味方になれるよ?」
「お断りだ」
「子供たちのヒーローよ?」
「万人のヒーローになる必要なんかない!」
「……おっかしぃなぁ…普通、貴方は今日から正義の味方!って指名されたら戸惑いつつも成り
 行きのまま流されるモンじゃないの?それがお約束じゃないの?」
「何のフィクションの中の話だよ」
「ラジカルちゃん」
「知るかよ。現実はそんなご都合主義にはいかないんだよ、いいから帰してくれ!」
「どこに?」
「俺が元いた場所にだよ!」
「えー…どうしよう…一緒にいてよ…」

そう呟いて少し考え込んだ末に、にやりと笑う女。
「…そうよ。責任取って」
「責任?何のだよ」
「たって、あんた7回も中で出したじゃない!お嫁に行く前の女の子を散々犯し倒した挙句、その
 ままトンズラ?鬼畜!」
「…!?お…お、犯されたのは俺だ!」
「ヒドイ!どうしよう、赤ちゃん出来た!何でだかそんな気がする!どうしてくれるのよぉ!」
「うるさい!知らないよ!この状況を見ろよッ!俺をベッドに縛り付けて勝手に跨がってたのは君
 だろ?」
「ならどうすれば一緒にいてくれるのよぉ!」
「その前提がおかしいだろ?何と言われても俺は行かないよっ!」
「なんでよ!?」
「こっちが聞きたいよっ!何で連れて行かれなきゃならないんだよ!」
「あんたのコトが好きだからって言ってるでしょ?」
「俺の意志は無視かよ!大体俺は君みたいな女は大嫌いだよ!」
そう言った瞬間、彼女は酷く傷ついた顔をする。
何故だかそんな彼女の様子に彼の心は馬鹿みたいに痛んだ。
…そんな顔をしないでくれ。

243名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:54:50 ID:yb+EqjYC
彼女は唇を噛んで俯くと「また嫌われた」と呟き、身体を起こす。
「今日アンタが入口でウロウロしてるのを見て天に昇るような気分だった」
「……いり…ぐち?」
「だから飛んで来たの。アタシの世界のアンタはアタシのコト嫌いになって…。顔も見たく無いって」
言っている意味は見えないが、違う世界から来たと言いたいようだ…やっぱり気違いかと思いつつ、
よくよく考えれば朝から解せないコトが多すぎた。
「アンタのためなら何でもするから…だから…嫌いにならないで…?…一緒に…来てよ…」

コイツの言うコトを信じるなら…、自分の世界にもコイツがいるのか…。
「髪を撫でて?笑って?キスして?お願い。大丈夫よ、だって姿形は同じだもん」
「悪いけど…言ってる意味が…わからない…」
「それでいいの、思い出せばアンタは『アタシ』を愛してくれないもん。」
思い出すとはどういう意味なのか、彼女の真意を諮りかねていると、ボソリと言葉が続く。
「けど、大丈夫、……アンタは『アタシ』のコト……愛してる」

ああ、そうか。
すとんと音が聞こえた気がした。
納得した。
だから、『知ってる』のだ、と。
だから、泣きそうな顔をされるとこんなに哀しいのだと。
ふとした瞬間無性に可愛く思えてたまらないのだと。
…朝一番に考えたコトは何だったか。
何日も前の夢の出来事を思い出そうとするかのように…霞み掛かって上手く思い出せ無い。
不安げにこちらを見つめる顔。
頼むから…その顔でそんな表情をしないでくれ。
早く『彼女』の元へ帰らなければならないのだから。

待の目でこちらを見る女。
やめてくれ、そんな表情も…しないでくれ。
「はっきりと思い出せ無いんだけどさ、俺がいなくなったら泣いちゃうんだ…『俺のレヴィ』が。そん
 なのは御免だ」
無意識に口にした『俺のレヴィ』という響きも、妙にしっくりと身に馴染む。
「思い出せ無いクセに?アタシじゃだめなわけ?」
「ごめん」
「どうして?同じ顔で同じ名前で同じ声で同じカラダで同じ―――」
「――でも、『全て同じ』じゃない。第一、俺だって君が好きな俺じゃない…」
………彼の目の前で『レヴィ』が膨れっ面で泣いている。
「泣かないで。頼むから。」
彼は思う。
自分の女も、たまにはこれ位素直に感情を表現してくれれば可愛さ100倍なのに…と。

いや、だがあの常に斜に構えた態度も彼女の魅力なのだ、たまにカチンと来ることがあるが。
会いたい。
彼女が恋しい。
…いつのまにか、バラバラになっていた記憶のピースは全て収まるべき場所に収まっていた。


そう、人間生きていれば摩擦の一つや二つある。
どんなに愛おしい相手にだって、顔も見たくないほどに腹を立てる瞬間はある。
彼はよろよろと起き上がると口を尖らせる彼女の頭を撫でる。
「あんたが同じじゃないこと位わかってた。けど、あんたが嘘っぱちでも…、そばにいてくれれば
縋って
 いられるのよ。じゃないと淋しくて死んじゃう」
「何で嫌われたのか話してくれる?」
「あいつが浮気したのよ、なのに相談に乗ってただけだなんて言い訳してさ、問い詰めたら顔も見
 たくないって」
244名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:56:20 ID:yb+EqjYC
この女の言動を鑑みるに、問い詰めたなんて生易しいモンじゃなかったんだろう、それに加えて
相手の話など聞きもしなかったに違いない。
「そう、辛かったね。」
とりあえずは、心にも無い同情の意を示してみる。
「でももう一回冷静に話してみるといいと思うよ、俺に言ったコトをそのまま言えば良い。相手の話
 も遮らずにきちんと最後まで聞いてあげること。君は人の話を聞かなすぎる!!ウチのレヴィ
 ですらもっと話を聞くよ。」
「な…何よ、急に説教臭くなってんじゃないわよ!?ていうか、思い出してるしぃ?しもアイツと同じ
 顔で全く同じコト言って……!」
いまだ涙の浮かぶ顔で食ってかかる『レヴィ』。
「ふーん…同じコト言われたの。てコトはこれは言い掛かりでも何でも無く、事実だね。ちゃんと謝
 った方がいいよ」
「何でアタシが謝るの?浮気したのはあっちでしょ」
「本当に話をしただけかもしれない」
「それだって浮気よ!」
「なら尚更謝らないと。君は他の男と話どころかセックスまでした。しかも7回もだ!」
「あ…ぁ…アンタとじゃなかったらしないわよ!あんなコト!!」
「別人だって解ってたって言ったよね?」
「『同じじゃない』コトを、よ!」
「違うの?」
「違う!」
「どう違うの?」
「赤ん坊のアンタと今のアンタは同じじゃないけど別人でもないでしょ?」
「…確かに」
「オナジようなコトよ」
「そんなモノ?」
「そうよ。けど精神は表裏一体」
「よく解らない」
正直に伝える。
「そうかもね」
彼女もそれ以上話を広げるつもりは無いらしい。

「でも…やっぱりちゃんと話し合うべきだよ。さっきみたいに泣いて縋り付いてでも淋しくて死んじゃ
 うってちゃんと言えよ」
「無理よ、これ以上嫌われたら生きていけないもん」
「なら、君も少し変わらないとね、どうせ一方的に相手を責め立てただけなんだろ?自分のコトば
 かりじゃなく相手の事情も考えること。大体引きこもりじゃあるまいしさぁ、他の女のコと話をする
 のも許さないなんて、病気だよ、病気」
「だぁかぁらぁ!同じ顔で同じコト言わないでってばっ!!」
「何度も同じコト言われるのは君に原因がある!とっとと帰って謝って来い!」
「あー!何でそんなにそっくりなのよ!説教臭い男なんてムカつくだけだわっ!」
そう言って銃に手を遣るレヴィ。

ああ、なんだか恐ろしく既視感が…。

「…お前もそっくりだよ!口で敵わなかったり気に入らないコトがあるとすぐそうやって銃をちらつ
 かせる!そういうトコが嫌いなんだよ、何が『物事銃でソッコー解決』だ!フザケんな!!」
「うるさいうるさいうるさいうるさい〜!」
そう喚いて彼女が抜いた銃は………彼の眼前に降って来て………脳天の鈍い痛みと共に意識
が遠退いた。

ああ、何だかコレにも既視感…。
245名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:56:53 ID:yb+EqjYC
「…いってぇ…」
岡島緑郎氏が次に目を醒ましたのは彼の職場のソファだった。
日本の商社では無い、南国の海運会社の…だ。
周りにはだれもいない。
鈍く痛む脳天を摩りながら、『レヴィ』の姿を捜す。
探しているのは、ヘストンワールドからやってきたとかいう電波だろうか、それとも恋しくて堪らな
かった「彼のレヴィ」だろうか…一瞬の自問自答。
考えるまでもない、…後者に決まっている。
先刻までの出来事は夢だったのだろうか?
その割には、先刻は思い出せなかったことも含めて五感全てで生々しく起こった出来事を思い出
せる。
では、今の意識は現実か?
哀しいかな、自信を持ってYesと言えない。
そんなことを悶々と考えていると、外からバタバタと騒がしい足音が2つ。
蹴り破るように開かれる扉。
その向こうには涙目で顔面蒼白の「彼の」レヴィと、そんな彼女に炎天下を引きずられて来たらしき
真っ赤な顔の見知った闇医者の姿。
「ロック!」
彼の顔を見るなり悲鳴のように叫ぶ彼女。
「ヘイ!大丈夫かよ!頭は?痛くねえか?」
もの凄い剣幕でにじり寄って来る彼女に少々面食ら。
「…え?少し痛いけど、多分大丈夫…どうかした?」
そう言って立ち上がろうとする彼を「まだ座ってろ」と制して、引きずって来た男に「診てやってくれ」
と依頼する。
ワケも解らず診察を受けながら、そう言えばカトラスでぶん殴られたと思い出した。
白昼堂々、よりによって事務所のソファで、生理痛で重い身体を丸める彼女にしつこくじゃれつい
たのだ。
…これが夢の中で最初に考えたことの答え合わせ。
自室でほろ酔いで就寝したワケでも、彼女と有酸素運動に励んだワケでも、洋上で仮眠していた
ワケでも、受験勉強していたワケでもない。
悪ふざけの末に鉄拳制裁を喰らったのが真相、情けなさに泣けてくる。
そう、やはりアレはリアルな夢なのだ、それはそうだ、平行世界なんてあってたまるか。
そんなものは映画の中だけで十分だ。
ドクターに改めて状況を説明しているらしきレヴィ。
どうやら腹立ち紛れに銃でぶん殴って暫く放置したところ、気付いた時には真っ白な顔で呼吸数
も体温も下がっていたようだ。
夢の最後が、彼女に銃でぶん殴られる展開とは、よく出来たオチだ。
夢の中で彼女にカマした説教を思い出す。
嫌がる彼女を無視して自分のエゴばかりを押し付けた。
まさか本当にイタすつもりは無かったが、そんなことは彼女にしてみれば知ったことではない。
夢の中でのこととは言え、自分を棚に上げて偉そうなことを言ったものだと申し訳なく思う。
問診をするドクターの後ろから、右から左から…と、心配そうに覗き込む彼女に目を遣る。

「レヴィ…ごめんな」

「…お前の自業自得なんだからな」
「…全くだ」
「あのままくたばるのかと思ったぜ」
あんなんじゃ笑い者にしかならねぇぜ?ど強がるように笑うレヴィ。
そんな彼女に、愛しげに微笑みながら問うてみた。
「心配した?」
246名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:57:14 ID:yb+EqjYC
殊勝な返事なんか期待していなかった。
うぬぼれるなとか、寝言は寝て言えとか…そんな返事しか返ってこないだろう、と。
なのに。
「…肝は…冷えたな」
一瞬儚げに歪む顔。
だが…それもあくまで一瞬。
「…だってよぉ、ガンマンが銃で相手を殴ってとどめをさすなんざ、何のジョークだっつーハナシ
 だぜ?周りには何て説明すりゃいい?笑われんのはお前だけじゃねぇんだぜ」
取り繕うようにまくし立てる。
かわいいなぁ。
「それなら後からでも銃弾をブチ込めばいい。」
我ながら意地が悪いと思うが、「非情事」の時にも夢の中の『レヴィ』のように、素直に求められて
みたかった。まぁ、ドクターがいるんじゃ無理だろうけど。

「……ぁ…あ…、アホかてめぇは!気持ち良く眠りこけてる相手に弾丸ブチ込むなんざ、それこそ
 ガンマンの名折れだっつーの」
「まぁ、そうだね」
「…っ…クソがっ…!!」
これ以上会話をしたくないと思ったかどうかは彼の知るところではないが、レヴィは何やらイラつ
いた様子で彼から顔を背けると、先刻から彼の脳天を覗き込む男に話を振る。
「……ヘイ、ドクター!どうなんだよ、コイツは」
「まぁ今んところは問題無ぇが、頭だからなぁ、何とも言えん。あと24時間は様子見だな、眠ると
 異常が解らんから起きたままでいること」
「おいおい、今わかんねぇのかよ、頼むぜ」
「無茶苦茶言うな、タイのド田舎で。大体お前、得物で2発もぶん殴っといて何が『ガンマンの名
 折れ』だ、語るに落ちてるな」
「…?何の話だ?あたしが殴ったのは一発っきりだぜ」
「頭に血が上ると自分のしたことも思い出せんのか、きっちり2つ台尻の跡が残ってやがるぞ」
「そんな筈無えって!」
このあたしがコイツを何度も痛め付けるはずがない!彼女はそう言いかけ、言葉を飲み込む。
そんなこっ恥ずかしい台詞を吐いてこれ以上の恥をかくのは御免だった。

一方、ロックも混乱していた。
レヴィが言っていることは本当だろう。
コトの発端は行き過ぎたスキンシップ。
初めはキスにだって応じてくれていたのだから彼との行為が嫌なのではなく、あくまで「今は嫌だ」
という彼女なりの意志表示が転じた事故だったのだ。
思いがけず事態が大きくなってしまったが、自惚れではなく自分に対して二度も三度も追い打ち
をかけることはまず無いだろうと思うし、彼女の態度を見ればそれで間違いなかろう。
そう、彼には心にひっかかることがあった。
夢で出会ったもう一人の『レヴィ』の存在である。
だが、夢を見ている間自分の身体は確かにここにあったのだ、なのに何故殴られた跡があると
いうのか。
頭の中で様々な可能性を擦り合わせては否定する。
夢だ、そうだ、そうに決まっている。
違ってたまるか。
退散するべく立ち上がるドクターに続いてドアに向かうレヴィ。
彼はドアまでで良いと彼女を制し、ロックにも聞こえるような棄て台詞を一つ。
「二度と俺に痴話喧嘩の尻拭いをさせようなんざ思うな。びーびー泣くくらいならハナっからやり
 合うなってんだ」
真っ赤になってわめき散らすレヴィを尻目に何やらブツブツと呟きながら、初老の男は去って
いった。

247名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 22:57:44 ID:yb+EqjYC
二人きりになった室内。
ロックにはどうしても言いたいことがあった。

あれが夢だろうと何だろうと…知ったことか。
「レヴィ?」
「ぁんだよ」
おいでおいでと手招きする。
かったるそうにため息を吐き彼の目の前に立ちはだかる彼女の腕を取り、傍らに座らせた。
まずは挨拶代わりに軽口の応酬でもするかと、頭を撫でながら「心配で泣いちゃったの?」と尋
ねると「んなわきゃねぇだろ」と手を払われる。
「ホント、レヴィは俺のコトが大好きだね」
とりあえず…思ったことを言ってみる。
「はっ…何だよそりゃ…馬鹿だろ、お前」
悪態は吐いても真っ向から否定しない彼女が途方も無く可愛い。
「誰もいないんだから照れなくたっていいのに」
目の前の身体を腕の中に閉じ込めるとそのまま身を任せてくれる。
「誰も照れてねぇよ!……お前、何かいつも以上にうぜぇな」
そう言いつつ、彼の肩に額を寄せる。
「ねぇ、レヴィ?」
「だぁから…、何だってんだよ」
「俺、24時間起きてなくちゃいけないんだけど」
「………だから…アレなんだって…」
「…俺、ナンも言ってないけど…?」

面白いくらいに真っ赤に染まっている目の前のうなじ。
「ねぇ、レヴィ…」
彼にしがみつく、小さいのに無骨な掌。
埃っぽく軋む髪を撫でる。

「会いたかった」

【余談】
「ご…ごめんなさい」
「………何がだよ?」
「えっと……は…話を聞かないで…?」
「何で疑問形なのさ?」
「…………ぁ……その…そばにいて?」
「………質問に答えてない…まあいいや……それで?何でそばにいて欲しいの?」
「あ…。さ…淋しくて死んじゃうから…?」
「だぁかぁらぁ!何で疑問形なの?」
「…ぁ…ごめんなさい……でも……何て言えば…嫌わないでいてくれる…?」
「……………………………あー………………………ごめん…」

***************

『へ.高校パラレル』と見せかけて『と.ヘストン』
勢いとノリだけで書いたので細かいことには触れないで下さい、ナンも考えちゃいません。
ラジカルレヴィたんの性格なんか想像つかねぇよ!!
ってコトで、レヴィたんとツンデレ団長とピンクの銃の殺戮処女とトゲトゲバットの撲殺天使を足して割ったようなカオスな電波になりました。
色んな意味ですいません。
もっと色んなキャラ出しまくってはじければ良かったなぁとは思うんですが・・・・・・。
(ロクレヴィ以外はよりによって何故かワトサップだけ)
それを自分がやると更に延々と長くなるという両刃の剣。
というか毎度自分が面白おかしく書くコトばかりに血道をあげて、無駄に長ったらしくなってしまいます、すいません。
何でもっと濃くスマートに凝縮できないのかと、反省はするのですれども、進歩無し。
248名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 00:03:37 ID:T7KpM8Ek
GJ。
それ以外に何があろうものか。
249名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 01:00:55 ID:wcuMZ90L
やっぱりデレヴィたん書くのが上手い
悶え死にそうになった。GJ
250名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 07:08:53 ID:iTTSQPrn
>>247
最高ですた(・ω・)
ろっくうらやまけしからん。
251名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 17:47:42 ID:M+10L1ZD
表紙ネタだが、ブラックラグーン〜いけないマングローブ〜で姐御とレヴィの百合姉妹を
書こうという猛者はおらんのか
252名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 18:20:57 ID:DLp85avd
百合スレに行けば多分話が合うと思うよ、オカジマンにホの字丸出しのレヴィたんオカズにガチレズ妄想してる猛者ばかりだから…
今も何か水着エダレヴィで盛り上がってるし…住み分けしようぜ




それはそうと、GJ
アニヲタレヴィたんww
クマのフーさんラブの小鹿がモトネタか
253名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 23:39:23 ID:ou5xq/rw
>247
鬱から電波まで網羅しつつ愛を巻き散らかしてくれる貴方が神か。
もうね、ネタだけで終わらないでお話として読ませてくれる、面白い、そしてなにより 萌 え る !
蒼白で心配しちゃうレヴィたんもラジカルもかわいすぎだjk

>252
他作品のスレだとエロパロは百合も桶、みたいなとこあるからかね?
住み分け推奨なら次スレのテンプレに百合板のスレのurlが欲しいな。

個人的にはなんでもこいのロアナプラ的カオスなスレでもいいんだけどなww
254名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 23:51:36 ID:ieNLdfox
>>247
超GJ!

ロックに嫌われたと思って乙女心が傷付いたレヴィたん(*´Д`)
255名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 02:01:01 ID:TAbRQJXV
確かに、複雑と言えば複雑な心境だった。
命を賭しても惜しくない程愛おしい、自分にとって自分だけの聖像であり、聖者であり、高潔な存在である主人。亡き先代を守れなかった無念を捧げるべき相手。
それに自分以外の女性を充てるなど。
考えついたのはつい最近だった。
沸騰しそう頭の中で、残り僅かと決めた時間の中で思ったのは、彼に、あの方に何を残せるか。将来あの方が何に苦労するだろうか。
メイド生活の中で忠を尽くす内に芽生えた母性は意外な事を思いついていた。

女性だ。

と。聡明さと内に秘めた意志の強さは将来も変わらない事を願える。ではあの方に足りなくなる事とはなんなのだろう。
古今、男性には女性経験が重要とされてきた事は少なくない。そして女によって男が破綻する事も。あの方に、今の内はその耐性は要らなくとも、将来きっとそれが必要となる筈だ。
ラブレス家を継ぐ様な人間なのだから、そんな経験があっても。

問題は人選だった。どうせなら抵抗の少ないと思う、少しでも年の近い人間の方が良い。自分が出るには…年が少々離れすぎている。
かと言って年が近ければ誰でも良いと言う訳でも無い。信頼できる、自分の指示通りに動ける者が良い。


眉をしかめる程、考え込む。
「ふぅ…」
「婦長様、お疲れですか?」
「いいえ。少し考え事してただけ」
「はぁ…お疲れでしたら言って下さいね。お仕事位なら代われますから」
「ありがとう…」
差し出された紅茶を啜ると、憂鬱が吹き飛ぶ気がした。

いや、本当に解決するかも知れない。今茶を差し出した相手に閃く事がある。
256名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 02:02:12 ID:TAbRQJXV
それとなく候補者を見る事にした。皿を洗っているので後ろ姿しか見えないが。
まずライン。撫で肩に少しは望めるくびれ。この年頃ならむしろこれ位の方がちょうど良いかも知れない。
首筋も悪く無い。親しみ易い形だ。尻も小ぶりだが形は悪く無い。

「ファビオラ?」
「はい?」
「ちょっとこちらまで来てくれる?」
「?…はい」

背丈の合わせも、自分より大分マシだろう。
「な、なんですか?」
「ちょっと動かないでね」
緊張しているのが見て取れる。初々しい方が良いかも知れない。
「きゃっ!」
小ぶりだが形の良い胸だ。まだ発育途中なのは間違いないが、及第点。
柔らかさも問題無し。
「ふ、婦長様?」
「今度は後ろ向いて頂戴?」
「きゃあああっ!」
尻の張りも良し。大き過ぎる事は無いだろう。
「ありがとう」
「な、なんだったんですか…婦長様?」
「ええ。実はお願いがあって…」


「わ、わわわ私が若様に!?」
「貴女しか頼めないの」
「わ、若様の了解は…」
取れる訳が無い。かと言って元々取るつもりは無かった。少なくとも悪事ではないのだから、後で適当な謝罪をすればいい。
「その辺りは大丈夫だから、貴女は私の言う通りにしてくれれば良いわ」
「そ、それって婦長様の見ている前で…って事ですか?」
「ええ」
せめて一部始終ぐらいは間近で確認しておきたかった。やはりあの方は恋人であり主人だ。
自らで行けないのは…少し悔しい気もするが。

どうせ一緒に居られる時間などそれ程無いのだから。
「う…う〜」
「駄目?もしかして若様とは嫌?」
「い、いえ!私もラブレス家のメイドですから!若様の為なら文字通り全てを捧げるつもりで…」
「…経験ないのね」
「…はい」
…予習をさせる必要があるかもしれない。若様はそう言う事に関しては無知の筈だ。こちらで出来る限りリードする必要がある。
しかし実際に男を充ててみるのも賛成は出来ない。せっかく傷の無いモノなのだから、そのまま若様に差し上げた方が良い。

と、すると…

「…今晩」
「え?」
「若様のお休みの後、私の部屋に来る様に。色々しておきたい事があるの」
「は、はぃ…」

これで良し。後は今晩を待つだけだ。


どんな組み合わせかわかりづら…スマンマタ
257名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 02:06:22 ID:eZCdFI0p
wktkが止まらない
258名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 06:59:26 ID:XU5kh+TR
>>251-253
百合か・・・そういや昔ブラクラで801とかいうカオススレがあったような・・・w

レヴィたんの体を賭けて姉御とロックが勝負とかそういうのは見てみたい。
けど姉御欲しいものは力ずくで手に入れるタイプっぽいからなあ。
頭脳勝負ならロック対兄貴かロック対シスターの方がしっくりきそうか。
259名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 07:29:06 ID:XWmPEArn
オイオイ試しに検索してみたらまじで出てきたじゃねーかwww

まぁ、折角専用スレがあるんならそっち使ってやったがいいんでね?ないならこっちでもいいかもしんないけど。

と言いつつロクレヴィ前提のバラレヴィとか>>258みたいなのはちょっと見たいかもとか言ってみる
260名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 20:44:04 ID:B6yDT9Vk
>256
好きなんだけどこのスレではやや少なめのファビオラが来たので続きを全裸待機している俺がいるぜ。
261名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 21:52:22 ID:4SJl72Xn
当方♀だが801は勘弁してつかぁさい…

しかし、此処にはネ申しか居ないな。素晴らしい
262名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 22:07:32 ID:+dlribNz
私も女だけど、レヴィたんが覚醒ロックさんにズッコばこにやられて
おかしくなっちゃうのが好物。
801勘弁は同じダネ
263名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 22:15:41 ID:Mz05lXkq
>>258
このスレでやるならロックの勝利ってオチが見えてるけどなw
264さんろくぜろのひと:2008/08/23(土) 23:19:35 ID://jemcdl
ラジカルレヴィたんは書いててレヴィたんというカンジが全くしなかったのに、案外最後まで読んで下さったようで…一安心です。
有難うございます。

>>263
そこで敢えて張さん大勝利でレヴィたんゲット!!とか言ってみる。
言ってはみたけど、旦那は山猿より大人の女が好きそうだ。
旦那×ですだよ ならまぁ、イメージ出来る

百合は今を遡ること大昔に減る寝具(鬱由美子ウケ)で書いたことがあるけど、レヴィたんで書くとするとやっぱ枝さん
何が言いたいかというと、要は『修道服で百合』というのが 大 好 物 だ 
酔って猥談して、ふざけてるうちにあんなことやこんなことになり、そのまま礼拝堂で眠りこけて朝ちゅん、
迎えに来た岡島さんにあられもない現場を見られて涙目のレヴィたんと、相手が野郎じゃないので怒るに怒れない岡島さん
265名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 23:36:16 ID:+dlribNz
そんな神作品を…!!
期待する俺を心の片隅にとどめてもらえたら
266名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 00:10:38 ID:dqCvTeYg
旦那×ですだよ



……………読みてぇ!
267名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 08:55:55 ID:BpUM2HsF
ロットンに誰か愛の手を

黙っていれば良い男なのにな
268名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 09:46:14 ID:b/sR7dQm
ロットンはアホだからいいんじゃないか。
269名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 13:47:41 ID:IO2maH8J
>>263
そうとも限らないよ。
旦那の大勝利で嫉妬狂いした岡島さんがレヴィたんをめためたに・・・

でも確かに旦那はもっとオトナの女性が好きそうな感じもするので旦那の部活の側近辺りがトゥーハンドのこと気に入ってて、ヨシ、ここは普段良く仕えてくれてる部下のためだ・・・みたいな。

ないか(´・ω・`)
270名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 13:57:09 ID:vzxr+KeG
部活かw
271名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 01:14:26 ID:pdwS/prr
巻末の性転換バラ姐を見て以来
バラライカ♂とロック♀の絡みを探しているんだが
案外見つからないな・・
272名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 01:16:20 ID:pdwS/prr
すまん下げ忘れたorz
撃たれてくる
273名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 02:08:19 ID:12cHibEh
>>271
保管庫にあるだろ
274名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 03:11:59 ID:BaOerk1F
>>269
キチクジェラシーいいよね。
岡島さんがレヴィたんの髪の毛鷲掴みしたりするのとか萌える…。

ていうかブラクラ水着本の表紙で妄想が止まらないボスケテ
275名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 03:23:40 ID:jdVDYLcm
>ブラクラ水着本の表紙で妄想が止まらないボスケテ

ハゲドww
俺たちの夏は終わらないw
276名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 04:17:06 ID:Uuh/xInc
「折角バカンスに来たのに、泳がないのかい?」

「どっかの底無し馬のせいでだりぃんだよ」

「なら、マッサージでもしてあげようか?」

「そうだな……?!…何だその目は…ッやめっ…死ね!!!」

なんて会話が聞こえてくる俺は電波
277名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 15:48:03 ID:+SOtXSxi
>>276
こっちにも受信したw
278sage:2008/08/25(月) 23:34:47 ID:Kz2sIyMp

今年も暑かったからさ、ロック(雌)が双子に性的に懐かれる妄想があったんだ。
ここんとこ涼しいのにさ、めっきり彼らが消えないわけなんだけど
冷水でもあびればいいのかい?
279sage:2008/08/25(月) 23:35:46 ID:Kz2sIyMp
もうだめだな・・・あげちゃった・・・
280名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 09:31:38 ID:IW3h+McC
>>277
日焼けで紅くなってるように見えるところは実はロックにスパンキングされた痕なんですね解ります
281名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 22:37:56 ID:iRulq2A4
>273
逆にいえば保管庫にあるだけしか見つからなくておちんこでてるんじゃね。
関係ないがおちこんでる→おちんこでるは本当にひどい誤植だよな。
282名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 23:10:21 ID:dgEKs3Mx
レヴィたんの括れのラインを撫でてみたい
283名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 23:32:15 ID:/4wG4MLU
廃人になったロベの世話をするついでに
罪悪感に苛まれながらもアレやらコレやらしちまう若と
その現場見てショックを受けながらも知らないふりして
傷心の若を性的に慰めるファビ・・・

なんかもう頭湧いてきた
284名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 02:55:39 ID:XGZP5xIR
>>283
リハビリにもなるから、その妄想を書いた方が良いと思うよ
285名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 03:10:42 ID:QcaKgiXv
ここで触手×レヴィなんて変化球はどうかと言ってみる
286名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 00:13:59 ID:VYB1Rmyj
さらに読まずベニー×偽札のインド人のチャットセックスとか言ってみる
287名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 18:12:39 ID:93xE7P2u
もしもロックに「レヴィ、好きだよ」なーんて真っ直ぐ見つめられながら言われたりしたら、レヴィたんどうなっちゃうだろ?

いやあくまでもしもの話よ。
何せロックはあの黒さだから・・・ 
とりあえず節句留の最中に言われたらビクビクッ!ビクン・・・ッ!!となるだろうな。
288名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 20:27:51 ID:n0DZNu3u
レヴィ、俺を見ろ 愛してる
とか言って欲しいな(´∀`*)ポッ
289名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 20:28:16 ID:sbum/cPA
ヤッてる最中に話しかけられても困るよ
集中できないし鬱陶しいし答えらんないし
何より恥ずかしい
290名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 20:31:17 ID:mxYwXa//
>>289
というレヴィたんのお答えでした。
291触手的な悪夢:2008/08/31(日) 20:45:28 ID:5Hp3TJeP
身動きの取れない息苦しさの中、べちゃりとぬめる「なにか」が足先に触れた。
――何だ?
とっさに愛銃を探すものの、いつも肌身離さず持っているそれが何故か見つからない。
そうしている間に、ぬめる何かは爪先から這い上がるようにレヴィの脚に巻きついてくる。
「畜生、なんだこれ」
自由にならない身体で、右脚に絡むそれを剥がそうと躍起になる。
が、足で蹴ろうが暴れようが、べったりと絡みついた何かは離れていかない。
ぶよぶよと軟らかく、じっとりと湿ったそれが内腿を撫で回す気色悪さにレヴィは顔を顰めた。
「冗ッ談じゃねぇ」
気づくと反対の脚にも同じような得体の知れない何かが絡みついてきている。
いや、それだけではなくて腕にも、首にも、いくつも――
「なんなんだよ!」
喚いてもそれは離れていかない。気味の悪い液体をじっとりと出しながら、彼女の身体に
絡みついていく。首を絞められ、息苦しさに開いた口に入り込んだそれが、男たちが犯すような
動きで彼女の口を蹂躙する。悲鳴すら上げられず、正体も分からない何かに犯される。
ぬめる何本もの触手が衣服を剥ぎ取り、あらわになった彼女の乳房を、秘部を愛撫する。
「んん、んう、……!」
ぐっしょりととろけきった彼女の女の部分に、それが這い寄って――



「……ざッけんなあぁああああああ!」
バババババン! バンバン!
隣で寝ていたレヴィが叫んで、同時にカトラスを乱れ打ちする。幸い、銃口は天井に向いていたので
蜂の巣にはならなくて済んだが、驚きのあまりベッドから転がり落ちたロックは茫然と彼女を見た。
「れ、レヴィ? どうしたの」
「……あ? ロック?」
クーラーの壊れた部屋で二人折り重なって寝ていたせいで、どうやら変な夢を見たらしい。
「あああ、ロック、お前がべったりくっついて寝るから変な夢見た! 責任取れ!」
「え、えええええ?!」

***
夢オチって本当に便利なものですね(水野某氏
292名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 07:16:09 ID:DhZ4CJA0
ちょwww GJ!
(;´Д`)ハァハァ…してたらいいとこで夢オチwwwww

その後「どんな夢みてたの?(ニヤマリ)」
なんて訊かれたりしてな。

>>289
でも海外ドラマや映画なんかだと結構ヤりながら談笑してたり息絶え絶えに喋ってない?
293名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 05:02:15 ID:/Di4s0KW
キャロラインかわええのに話の膨らませようがないな
なんであんなに早く・・・
294名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 06:34:50 ID:+RFEOATc
キャロラインをネタにレヴィたんに焼き餅妬かせられるようなもん一つ出来ないかと色々考えてみたんだけど、レヴィたん的にはキャロライン眼中になさ気だからなあ。
295名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 09:19:24 ID:EGbZhnXU
レヴィたんはあれだ、フローラとかよくわかんないものにこそ
嫉妬しそうな希ガス
あ、雪男にもすこしイラついてたな
296名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 11:51:37 ID:pf9qMMGP
>>295
自分より若いギャルには嫉妬するんじゃないか?
297名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 12:00:26 ID:JbAXDBJF
看護婦とかがロックに寄ってきたらすげぇ嫉妬しそう
298名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 17:30:34 ID:+RFEOATc
そこでベニーがナース変身セット一式を与えてくれるんですよ。

でも何故か自分のほうが診察されて合点のいかないレヴィたん。
299名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 06:13:18 ID:dXOVzDR1
>>298のせいでナース服着たレヴィたんの胸に聴診器押し当ててるロックが頭に浮かんで朝おっき
300名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 08:47:55 ID:dtjMwsLm
ナースも出てくるんだろうなこの漫画(・∀・)ニヤニヤ
301名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 19:15:45 ID:4khOvT9n
>>299
ロック「あーちょっと心拍数速いですね〜。体温も急上昇してるし・・・これは・・・重症ですね。触診しましょうか、念の為注射もしておきましょうね。
はい、力抜いててくださいねー暴れちゃダメですよ〜」
302名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 23:36:26 ID:tcAS3qnx
>>301
続きを!!
303名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 14:47:45 ID:/b8CHOOG
恋の病ですね、わかります
304名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 21:17:07 ID:ckZJS0jG
ああドーパミンの過剰分泌か
305名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 21:54:54 ID:YErS/53Q
>>265にそそのかされてエダレヴィ百合もどき書いてみてるけど、どこに落とそうか右往左往してます、こんばんわ。
百合板覗いてみたら、ガチレズばっかで「ちんこついてるロックとハメまくってる前提のレヴィたん」など恐ろしくてとてもとても…。
今まで散々しょうもねぇモンばっか落としてきてアレですが、話の内容はまんま>>264なんですけど、これってアリですか??
306名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 21:58:30 ID:/b8CHOOG
待機
307名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 22:55:03 ID:+Gn2uu4z
>>305
生まれたままの姿で待ってる俺がいますよ
308名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 10:46:52 ID:2gypDVm2
>>305
逆に聞こう・・ここ以外にどこがある?
309名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 16:13:15 ID:R+Yg2BCq
>>305
マダー?チンチン
てのは冗談で正座して待ってます
310名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 09:02:55 ID:2u1XAIji
>>302
ロック「そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。小さなお子さんじゃないんだから注射くらいで怯えないで下さいよ。え?打つ場所がおかしい?先生の事が信じられないんですかアナタは。
・・・・はい、よく頑張りましたね〜(いいこいいこ)
特にこれといった異常は見られませんが・・・ちゃんと睡眠はとってますか?
なるほど、眠れない夜がある、と。
どこか痛いところは?
肺の辺りですか。たまに息苦しくなるんですか。
肺炎か喘息の可能性があるかもしれないんでX線撮りましょう。
はいじゃあ脱ぎ脱ぎしましょうね〜」


なにこのヤブ医者
311名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 09:46:55 ID:GaX0Zbh4
そんなヤブ医者に朝っぱらから萌えている自分が通りますよ GJだよ兄弟

次の展開はこうですか?X線撮るとかいいながら
「X線機械の調子が悪いみたいなんですよ。だから代わりにこっちで撮りますね。」
といいながらロック先生、看護婦ベッドに寝かせる→先生馬乗り→カメラ構える→触診しながら撮影




ヤブ医者というよか、ただのイメクラ野朗だな
312名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 11:04:14 ID:EqGIleaI
野「朗」吹いた
きっとイイ笑顔でやらかしてくれるに違いないw
313名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 06:53:16 ID:9YKqqBYe
>>310
いいぞもっとやれw
314名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 14:49:14 ID:SjPmozvJ
>>311
それで「真面目に診察しやがれ!」とキレたら、
「・・・そうか、わかった。
それでしたら別のドクターに頼みましょうか。若しくは違う病院紹介しますけど?」

と言われ焦って前言撤回する涙目レヴィたん。


神作家多いスレでしょーもない妄想連覇スレ汚しスマソ。
だが後悔はしてない。
315名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 22:28:58 ID:xDm4d8/1
最新刊を見ながらちょっと思ったんだが。若様を幻だと思ってるんなら、いっそ逆レイプすりゃいいのに。
それとエダ…ヒュドラはやめとけ、ヘラクレスに首飛ばされてるイメージしか無いから負けフラグっぽい。
316名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 19:02:07 ID:O/8UWlp4
今連載中の本編でずっとロックとレヴィたん離れ離れだからたまにはラブラブでいちゃいちゃな二人が見たいんだぜですだよ。

2人でちょっくらバンコクへデートとか海水浴とか肝試しとか
317名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 06:24:44 ID:opEa3HCP
そうだなぁ。そろそろ本来主役の二人の話が読みたいよ。
318名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 12:26:44 ID:mwQJUcAz
運動会シーズンだからロクレヴィ学園モノで体育祭ネタとかどうだ?
一等賞とったら岡島先生とデートができるってことで俄然がんばっちゃうレヴィたんとか。
ロベルタが参加したら怪我人続出しそうだけど・・・

そんな時は保健医6d先生の出番か。

6t「ここでマキロンをシュッシュするのは、クールだろうか?」

シェンホア「・・・いいから早く治療するねバカチン」
319名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 16:54:35 ID:6XthhlfX
とりあえず忍者×タチアナで
320名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 07:03:36 ID:u4jPPwBj
>>318
さあ!あとはそれを文章にするだけだぞ!wktk
321318:2008/09/12(金) 17:57:56 ID:d4pQDbci
文章化は難しいんだぜ!
せいぜい妄想しかできんorz

しかし最近投下こないな。
322名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 22:59:34 ID:czaN7GAF
お言葉に甘えてほんのりと百合風味もするような何か。
嫌いな人はIDのNG推奨。

++++++++++
街の外れに佇む教会。本来神聖であるはずのその礼拝堂は、……ただ今目的を大きく違えている。
「で、どうなのよぉ、奴(やっこ)さんとは…いい加減ヤってんだろ?」
問うたのはシスター・エダ。
語ると長くはなるが、とりあえず今はこの通称「暴力教会」にて武器を商いながらも神の御心に仕えていることになって
いる…筈。多分。
「…またソレか、しつけぇな、どうもしねぇってばよ…」
一方、問われたのは二艇拳銃(トゥーハンド)レヴィことレヴェッカ嬢。街随一の海運会社の雇われガンマン。ただ今同僚
の元商社マンと社内恋愛謳歌中。
悪徳の街にあって尚悪名高いこの二人は、ただ今神聖なる礼拝堂にて恒例のギャンブルがてらの酒盛り中。
例によって無一文後も更なる敗北を余儀なくされたレヴィは、足りない負け分エダの質問に答えなければならないという、
どこの青春映画の一場面だと突っ込まずにはいられぬ状況。
正直に答えようと答えまいと金が戻って来るわけでは無いのだから、適当に受け流そう、彼女はそう決めていた。
「どうもしねぇってこたぁ無ぇだろ、てめぇコラ。ハメてんだろ?毎日よぉ…」
「毎日なんざヤらねぇよ」
「やっぱヤってんじゃねぇか、このエテ公が」
「…………………チッ…」
酔っている…だからこんな誘導に引っ掛かるのだ…レヴィは腹立ち紛れにグラスの酒を一気に煽る。
「で、どうよぉ、ロックは?」
「うるせぇよ」
「日本人ってヤツぁ随分とマニアックなのが好きだっつー話だけどよぉ、ケツの穴緩くなってねぇか?」
イヒヒと嫌らしい笑みを浮かべるエダを睨みつけつつ一言。
「ねぇよ!」
「なら道具か?何突っ込まれた?」
「死ね」
「ん〜?じゃあナンだ?SMか?お前どっちだよ、シバいてんのか?ロックを」
「だから無ぇって、どうでもいいだろ、んなコトは」
「まさか、普通にハメてるだけか?」
「…………………………………………………悪いかよ」
レヴィは暫しの沈黙の末に真っ赤になって是非を問う。
「い…いやよ、悪いこたぁ無ぇけどよぉ…。あー、この際だから聞くけど…いや、まさかとは思うんだが、正常位か?」
「……………………………………………………………………あ〜〜!!うるせぇ……!!」
もちろんそれだけではないが、これ以上話を広げて薮蛇に陥るのは避けけるべきだと、そう判断した。だが。
「ハハハッ…!マジか!おめぇナニか?『今あたし達愛し合ってる』みてぇな意味不明な自己マンだけでイケちゃったり
 するワケ?」
話は終わるどころか、大爆笑された。
「気持ちわりぃコト抜かすな、腐れ尼が」
「…否定しねぇ!否定しねぇよこいつはよぉ!」
馬鹿みたいにゲラゲラと笑い続けるエダを前にレヴィは顔を真っ赤に染めて机に突っ伏す。
「…お前、意外と可愛いよな…」
そんな恥じらうかのような様子を見てエダは呟く。
「あーうるせぇうるせぇうるせぇ!」
「で、アイツは死んだ蛙みてぇに股おっ広げた女にせっせとご奉仕してるってワケかい!飽きられるぜ?そのうち」
エダはおもむろに立ち上がり、茹蛸になっている女に歩み寄る。
「……………別に…黙って寝転がってるだけじゃねぇよ…」
「んー?レヴェッカちゃん達はいつもどんな風にメイクラヴしてるのかな〜?お姉さんに教えて〜?」
レヴィの背後から腕を絡ませるエダ。そんな彼女を邪険に振り払う。
「てめぇこの腐れ尼、何だって他人のナニが知りてぇんだ…」
「気になるじゃないよぉ、この街一人畜無害な優男とこの街一短気で凶暴なイノシシ女がベッドではどんなか」
「そんなの気になるのなんざテメェだけだ、他人のナニで股濡らしたけりゃ姐御んトコが常時バイト募集中だ。好きなだ
 け拝んで来やがれ」
「んなモン見てもつまんねぇだろ。で、どんな風に鳴くのよぉ…ほら、聴かせてみ?」

エダはレヴィの後ろへ回るとタンクトップの上から彼女のバストをまさぐる
「てめっ…この酔っ払い!何処触ってんだよ…離せっ…」
エダから逃れようと立ち上がり足を踏み出すも、昼から飲み続けた身体は酔いが回り切っていて…縺れて倒れ込んで
しまった。
323名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:00:21 ID:czaN7GAF
「プッ…だっせぇ…」
「クソッタレが」
這って逃れようとするレヴィに後ろから抱き着き、次は直に乳房を弄ぶ。
「あんらぁ?全身筋肉だと思えば意外に柔らかいじゃなぁい?」
「クソっ…揉むな…んっ…やっ…ぁ…」
不意に耳に舌を挿れられたことでおもわず声が上擦り、赤面する。
「ちょっとちょっとちょっとぉ?かぁわいい声で鳴くじゃないのさぁ?色男の前でもそうなのかしらぁん?」
「うるせ…っ、畜生…そんなに鉛玉喰らいたいかよ、クソ尼っ…」
「おぉコワぁ。いいじゃねぇかよぉ、キモチイイだろ?ほら、乳首も立ってる…」
そう言って立ち上がっている右のそれを爪先で思いきり抓りあげる。
「いっ…て……全然キモチよくねぇよ、クソッ」
「ん〜?ダァリンはもっと優しいか?」
当たり前だと言いかけて、それではエダの思う壷だと思い留まる。
「言いたくねぇ…」
「ォラ負け犬、質問に答えろよ。それとももしかしてシバかれてるのはおめぇの方かよ」
「だから!何でソッチに持って行きたがるんだよ、おめぇは」
「ぁ?そっちの方が面白ぇからに決まってんだろ?」
「くたばれ」
「なぁレヴィ、お前こんなに感度イイんじゃロックも喜んでるだろ?」
首筋を伝うエダの舌の感触に思わず震える。
「こっちはどうかしら…?ププッ…濡・れ・て・るっ」
エダはレヴィのジーンズにイキナリ手を突っ込むと割れ目をなぞりながらニヤリと笑みを浮かべる。
「いっ!?やめ……お前、そっちの趣味あんのかよ…っ!?」
「別に。何つーか、あるだろ?ノリとか空気とか。そうだ、このエダ様がマグロ女のレヴェッカちゃんにスィートハートとの
 熱い夜を演出するワンポイントアドバイスしてやるよ、どうせマンネリなんだろ?」
そう言って唇を重ねて来るエダ。
レヴィはタンクトップを剥かれながら、酔って溶けた脳みそで考える。
別にマグロのつもりはないが、ベッドでの営みがパターン化し、いわゆる流れ作業になっているのも事実。マンネリと言
われれば、そうかもしれない…そういえば最近は終わったらお互いさっさと寝てしまうことが多い。
ここいらで変化をつけて彼を喜ばせれば、きっとハッピーだ。
酔った末の短絡思考にも程がある自覚はあるが、まあいい。
挿し込まれてくる舌を躊躇いながらも軽く食む。自分のとも彼のとも違う煙草の香り。顔に当たるサングラスが邪魔だと
何となく不満に思い、何で不満なのだと、そんな自分を更に不満に思う。
「ほれ…まずは脱がせる練習だ…」
言われて真っ先に邪魔なサングラスに手を伸ばす。
現れたのは、薄暗い場所にあって尚、吸い込まれそうな明るい青。
癪で仕方ないが、綺麗だなと思う。
そう、このクソ尼は中身はともかく見てくれだけは美しいのだ。
コールガールのようなナリをしているとなかなか判りにくいが、こうして漆黒の修道服に身を包み、下品なサングラスを
取り去ってしまえば、100人いれば100人が振り返る絶世の美女というヤツだ。
頭を覆うベールを取り去ってやると、零れ落ちる金の糸と、自分の使うそれとは違う上質のシャンプーの香り。
思わず手が延び、無意識に「キレイだな」と口に出る。
これはエダも予想外だったらしく、真っ白な肌を朱に染め、それでも指導を一つ。
「お前はよぉ、普通に脱がせてどうすんだ、口でスルんだよ、くちで!」
「アイツはいつもボタン付きのシャツだ」
「口で外せよ。寧ろボタンだから興奮すんだよ、慣れりゃ簡単だぜ?ほら、ワンピースの後ろ!ボタンだからやってみな」
ケープを外して俯せ寝になり先を促すエダ。
レヴィはそんな彼女に覆いかぶさり、首元に唇を寄せる。
彼のシャツより少し丸みのあるボタンが並んでいてうんざりする。
コレ全部外すのかよ、メンドくせぇな…一瞬そんなコトを考えながらレヴィは袷の布を口にくわえた。
324名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:02:33 ID:FBupvdi9
エダの言う通り、初めはモタつきもしたがコツを掴むとプツプツとリズミカルに外すことが出来た…が、「もっと焦らしな
がらするんだよ」とまたしても「指導」が入る。
内心舌打ちしながらも、一つボタンを外す度、ダイレクトに鼻に広がる彼女のニオイに興奮を覚え始めていた。
目の前に姿を現し始めるエダの真っ白でしなやかな背中。
女らしいなと、そう思う。自分は筋肉ばかりだし日に焼けて真っ黒だ、と。
実際エダより逞しくはあるが、レヴィの体型は誰もが羨む均整の取れたものであるし、こんな南国の港町で彼女のよう
に生白い肌をしている者などそうそういない。
だが、目の前の華奢な背中に少しばかり女としての劣等感を抱く。
彼と抱き合うようになる前にはこんな事を考えたりはしなかったし、男に負けるものかと筋肉を付けることに躍起になっ
ていた。
今だって筋トレは欠かさない。
自分のみならずく、彼を守り…二人生き残るためには必要だから、だから…。そう、だから、羨ましいとは思わない。
これは本当だ。
が、考える。彼も本当はこういう「女らしい女」の方が好きなのではないか、と。


自然と手が延び、滑らかな肌を撫でる。
「お前、真っ白だな」
「そりゃおめー、元の肌色が違うからな。昼間は黒尽くめだし」
「よくそんな暑苦しいカッコしてられるよな」
「ヤんなるぜ、全く」
そう言って起き上がると「ほれ、続き」と脱がすよう誘って来る。
酔っている。その自覚はある。引き返すなら今だ。それも理解はしている。エダとシてみたいなどと思ったことは今まで
一度だって無い。だが…。
「口で?」
何故か、そんな問いが口から出ていた。
「どっちでもいいぜ?手使うなら開けたトコに吸い付きながらでもいいカモな」
言われるままその白い背中に唇を寄せ、服を肩から引き落とす。
流石に彼女相手に痕は付けないが、それでもこれが彼相手だったらと考えると興奮せずにはいられない。
いや、それだけではない。
「彼を相手に」だけではなく、「彼にされたら」ということも考えてしまうのだ。
3回セックスしたならば、2回はキスされながら服を剥かれている…だからそんなのは珍しい行為ではないのに、それ
でも思い出して欲情して股を濡らしてしまうのだから、我ながら溺れていると思う。
こんなこと、エダはおろか彼本人にだって恥ずかしくて言えない。

エダの、華奢で白いクセに、貧相になりすぎるコトの無い背中。
服を剥き終え、背骨に沿って上から下へと舌を這わせると甘い吐息と共にピクリと震えてカンジているのがわかる。
(おもしれぇ…)
不思議なモノで、目の前の女を責めて鳴かせてみたくなる。
男はみんなこんな気分なのだろうか、だから…だから、ロックはいつもネチネチネチネチと、こちらがイくまでしつこく前
戯するのだろうか。だからいつもムキになって自分を鳴かせたがるのだろうか。だからいつもカンじているのがわかると
嬉しそうに笑うのだろうか。そう考えると…かわいいヤツだな…。
そんな具合に、別の人物を愛しく想っていると、エダが振り返り「なんかマジになって来たわ」と押し倒して来る。
発情気味の下着姿の女に見下ろされ、ジーンズのベルトを抜かれながら、さて今から何をされるのかと考える。
生憎と彼女にも自分にも相手に突っ込むナニは付いておらず、穴に突っ込むような適当なモノもそこらには無い。
首筋を舐められ、思わず声を上げつつ、そういえばさっきはコイツを責める気満々だったのに、どうして組み敷かれて
るのだと、いつの間にか逆転している立場を苦々しく思う。
レヴィは負けじと、彼がするように両手で彼女の尻と太腿を撫で回しながら少しずつ彼女の中心を刺激する。
自分自身もエダの手によって下着越ににまさぐられながら、この後はいつもどうされてるっけかと考える。
とりあえず指先で軽く撫でるように触っててやると、じんわりと濡れてくるエダのソコ。
325名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:02:57 ID:FBupvdi9
「色男はいつもそうやって焦らすのかい?」
エダはレヴィの施す拙い愛撫を冷やかしながら、下着の脇から直接中心に触れてくる。
先程から内から外からと刺激され続け(内からと言ってもロックのことばかり考え一人勝手に興奮していただけなのだ
が)、レヴィの中心は熱くふやけていた。
「そろそろ全部脱ごうぜ?レヴィ…」
そう笑いながら、レヴィの下着を引き摺り下ろすエダに応じるように、レヴィもまたエダの下着……レースのあしらわれ
た、華やかだが品のいいそれに手をかける。
「お前、尼がこんな派手なの履いていいのかよ」
「てめぇこそそんなガキも履かねぇような色気のカケラも無ぇ『パンツ』じゃロメオもがっかりだぜぇ?」
……やはりそうだろうか?さっきからエダの色気にあてられて、自分はこれでいいのだろうか?実はロックも不満なの
ではないか…などと、そんなことばかり考えてしまう。
身体つきは何如ともしがたいが、下着くらいならば…。だが、自分が今更こんなのを着けて変に思われないだろうか…。
ふいに黙り込んだレヴィに、まさか真剣に捉えるなどと夢にも思わなかったエダは、しみじみと「お前、ホント、何つーか
…変なトコで意外とカワイイよな」と、素直な感想を漏らす。
「うっせぇよ」
真っ赤な顔を背けるレヴィをからかうようにニヤけながら、「お前…ホントにロックのコト好きだよな」と顔を覗き込むと、
「……………………悪いか?」と肯定を意味する返事。
意外な反応にエダは目を見開く。
「いや、別に悪くは無ぇけどよ…。ほれ、おしゃぶりの練習だ」
そう言って手を突き出してやると、少し躊躇いながらも口に招き入れた。

そう、レヴィは最近では彼への恋情を隠そうとすらしなくなってきた。
普段の酒の席で、彼女から彼に向けた悪態やけなし文句が紡がれることは珍しくはない。
だが、話を聞いていれば解るのだが、彼女特有の口汚い言葉癖を丁寧に剥ぎ取っていけば最後に残るのは結局彼へ
の恋心。
「もっとエロくだよ。アイツの顔見ながらしゃぶるんだぜ?」
あの男がやって来るまでは…否、あの男に心を開くまでは…、レヴィの無駄話の相手といえば例外無く自分で、今日
みたいにだらし無く腰掛けては馬鹿話に花を咲かせていた。
「おいコラくそ尼、そもそもナニしゃぶるならともかく指しゃぶってどうすんだよ」
「解ってねぇなぁ…ねっとりヤるならこういう間接的なコトの方がイイんだよ…いいからしゃぶれ、舌使ってな」
最近だって月に何度かは二人でぐだぐだと酒を飲むのだが、その頻度は三分の一以下となっているし、それだって大
体が『ロックとケンカした』だの、『ロックがベニーと飲みに行った』だの、『ロックが書類を片付けていてシカトこきやがる』
だの、
『ロックがダッチと客に会いに行った』だの……要は意中の男の傍に居られないコトがきっかけだ。
「いいぜ、上手くなって来たじゃねぇか」
こと、この女との会話で男絡みの話題といえば自分の専売であって、彼女の男っけの無さをからかうコトがあれど、先
程のような惚気を聞かされる日が来るなんて想像だにしなかった。
「こいつをロックのだと想像しながら舐めな。ほら。舌を見せながら…いい顔だ。そんなにヨダレ垂らしてよぉ、エロいぜ?」
何故だか、先を越されたような、お気に入りのおもちゃを取られたような、自分でも理解不能で言語化できない不快感。
羨ましいなんて思っていない。こいつらが別れようと、ガキこさえようと、互いに溺れて破滅しようと、今のままのぬるい
関係を引きずろうと、どれも知ったことでないのだから。
だが、面白くなくてたまらない。こいつらを引っ掻き回してやりたくてたまらない。
…だからといって、普通は異性を寝取るのがセオリーだろうに、気付けば何故だか同性のレヴィを相手にセックスレク
チャー。我ながら意味が解らない。そして意味もわからずイライラする。
沸き上がる嗜虐心を満足させるべく、とりあえずは熱心にしゃぶられ続ける指でレヴィの口の中を引っ掻き回してやる。
4本の指をバラバラに動かし、舌と内壁をえぐる。
前触れ無く口内を荒らされ、えづきながら激しく咳込むレヴィを優越感をもって眺め、ゆっくりと手を抜く。
すっかり唾液でぬめった指で涙の伝う頬を撫でると、抗議の視線を向けてきた。
326名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:03:29 ID:FBupvdi9
「ほら、床に這いつくばって股開きな」
「…はぁ………ケホ………お前って……」
「お?ダーリンは後ろからはヤらねぇってか?まぁ、別にいつもみてぇに股開いてるだけでもいいけどよ」
乾いた方の手で仰向けの脚を割り広げ、唾液が滴る指をレヴィの股間に挿し入れる。
「…ん…そういうんじゃ…なくよ、ドSだなと思って……」
「…あ?そらお前、シバかれるよりゃシバく方が楽しいだろ」
熱くふやけるソコは素直に3本を受け入れる。
「んっ……まぁ、そう言われりゃ確かにそうなんだけどよ…あたしの趣味はガン無視か」
「ロックはよぉ、ああ見えてドSだぜ?絶対。ああいう一見おとなしいヤツほど相手を征服したがるんだ」
何で知ってるんだと突っ込み満載のレヴィ。この尼の人物評はいつも変なところで的を射ている。
「………………………チッ…」
「当たりか?」
レヴィの目の前にはニヤニヤと笑いながら覗き込むエダの顔。
「うる…せぇ…」
「お前はアレだ、大好きなダーリン相手なら踏まれようと刻まれようとイケちまうだろ」

股間に突っ込んだ指を折り曲げて窪みを小刻みに刺激する一方で、親指の爪でぷっくりと膨れた突起をゆるく掻く。
「あ……やめ……っ…」
「耳が痛いか?…さて、レヴィ。そろそろ二人で気持ち良くなろうぜ……ほら、お前も触れよ」
耳元を責められながら彼女の股へと導かれる指。
「ぁ…エ…エダ……ホントに…ヤるのか?」
「お前、ココまで来りゃヤるに決まってんだろ?アホんだら」
確実に快感をえぐる指、強引に塞がれる唇と侵入する舌。尼のクセにやたらとキスが上手いのはどういうワケだと内心
舌打ちする。
自らの下半身からは愛液が溢れてくちゅくちゅといやらしい音を礼拝堂に響かせる。…頭が、朦朧とする。
「て…てめぇに突っ込むモンなんかっ……無ぇ…ぞ…?」
背中にあたる冷たい床だけが理性を繋ぎ止めていた。
「ぁあ?持ってんだろ?指と、舌」
だが、そんな理性もそれも長くはもたない。
エダから香る微かなフレグランスの香りは妙に心地よく…。彼もこういうのを喜ぶだろうか…などと考え、酒と快感で鈍
りゆく意識の中、目の前の柔らかな身体に手を伸ばした。
327名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:04:25 ID:FBupvdi9
「ごめんくださーい」
そんな声とともに礼拝堂の扉が開き、朝の爽やかな空気が流れ込む。
声の主は祭壇に残る見馴れた酒盛りの名残を目に止め、いつもならば祭壇に突っ伏すか長椅子に寝転ぶかして潰れ
ている想い人を捜しながらそちらに足を進める。
だが、いつもいる筈の何処にも彼女の姿は見当たらない。
「場所を変えたのか?」
母国語で呟きながら祭壇の裏へと回り…そして絶句する。
そこにあったのは脱ぎ散らかされた衣服と、最近ではすっかり見馴れたレヴィの裸体、そしてそんな彼女の胸に顔を
埋める金髪の女。
残念なことに…いや、嬉しくないことは無いが…こちらも全裸だ。
彼が入って来たことにも気付かずすやすやと寝入っている二人の脚は…。
そう、透き通るように真っ白な肌のエダの脚と、健康的に日に焼けたレヴィの脚は。
それはそれは艶めかしく絡み合っていた。
ステンドグラスから差し込む色とりどりの光がそんな二人の周りを鮮やかに彩る、妙に絵になる光景。
そんな、目には嬉しいが個人的にはあまり喜べない信じがたい光景に、彼は軽くパニックに陥る。
(何なんだ…?何でレヴィとエダが裸で抱き合ってるんだ?そっちのケがあったのか?いや、でも4日前だって普通に
 シたし…いやいや、その「普通」ってのがダメなのか?もしかして 俺って飽きられてる?俺では満足してなかったの
 か???けど…今までそんなこと一言も言わなかったし…。そもそもこれって浮気なのか?いや、でも女の子同士
 だし…いや、でも…そういうのが好きならありえない話じゃないし…いや、でも………)
あれやこれやと考えるうちに目眩を起こしてよろよろと後ずさって椅子にぶつかる。
ごとりと椅子が傾く音が朝の礼拝堂に響き渡った。

「ん…あ?」
音に反応したらしきエダと目が合う。
まだ覚醒し切ってない目は気だるげで、正直男心をくすぐられずにはいられない。
「………………………………………………………あー。…………はぁい、色男。お・は・よ」
彼女は、数秒経って状況を理解したらしく、いつものように彼に挨拶しながら起き上がる。
…レヴィの身体で隠れていた裸体の全貌があらわに…。
「ああああぁぁぁあああああああああああっ!ちょっ…待て!エダ!服着て!服ぅっ!!」
思わず大声で叫ぶロックの声に、続いてレヴィも目を醒ます。
「ん……ろっく…?……………………え?……あ…あ…ぁ…ちが…ロック、これは…あ…えっとだな、その…あ…違…」
一人真っ青になってどもり続けるレヴィを尻目にクソ尼はいわゆるビッチの本領を発揮。
「ねぇロック?こんな山猿とばっかハメてもつまんないでしょ?たまには趣向を変えて私とイイコトしましょ?」
「え?いや、あの…俺はさ、その……ま、満足してるし…」
「ならぁ、3Pでもいいわよ?あんたはちょっと大変かもしれないけどね…こいつ締まりはイイけど声我慢するし面白く無
 いでしょ」
それがまた可愛いのだと思いつつ、締まりがいいって…何でそんなコト知ってるのだ、と二度目の目眩。
「あ…。せっかくだけど遠慮しとくよ。それよりお願いだから服着て下さい。」
「ロ…ロ、ロック…あのな?…ぁ…何ていうか…ょ…酔っ…てたんだ……じゃなくて…酔ってたからこうなったんじゃなく…」
相変わらず一人どもり続けるレヴィ。とりあえず、必死に言い訳しようとししているということは、愛想を尽かされたわけで
はないようだ。
「おいおいロック、守護天使様のハダカなんか滅多に見れるモンじゃないぜ?ソコの筋肉女よりずっといいカラダしてるだ
 ろ?見て見て〜乳首もピンクだぜ?」
「いや、だから、そういう問題じゃなくて」
「ロ…ロック…やっぱ筋肉ばっかより…や…柔らかい女な方がイイのか…?」
三人三様の思惑がまるで食い違い……まるで収拾がつかない。頭が痛い。さっさとレヴィを連れて帰って二人で話すのが
吉だ。まずは自分の思惑を優先することに決めた彼は、話を全てぶった切るべく口を開く。
「あーはいはい。レヴィも服着ような?昼から荷積みだろ?」
328名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:07:49 ID:FBupvdi9
だが…。
「や…やっぱ、そ、そ…そうなのか?だからいつも、胸ばっか…さ、触ってんだろ!?」
「あんらぁ、色男ったらおっぱい好きなの?触ってみる?レヴィより柔らかいぜ?」
「エダ…頼むから少し黙ってて…」
「ちょっとぉ、ツレないわねぇ…。ま、アタシはいつでもOKだからさ、レヴィには内緒でイイコトしようね」
何故こうもレヴィを刺激するようなコトばかり言うのか。もうイヤだ、早く帰りたい。
「ほらレヴィ。帰るよ。服着て。」
ロックはあられもない姿で床に寝そべるエダから目を逸らしつつ、床に散らばるレヴィの衣服を拾い集めて渡す。
「……怒ってるか?」
彼女は真っ赤な顔で彼を窺う。心なしか目が潤んでいるのが……たまらない。
「…そんなにビクビクされたんじゃ怒る気だって失せるよ…」
エダが後ろでゲラゲラと腹を抱えている。
「…ぁ………ぅ………ぁ…………ぁ…あっち向けよ!!服着るから…」
情夫相手に何を今更と言わざるを得ない彼女のそんな態度に、ロックは改めて顔を真っ赤に染め、エダの笑い声は一層
大きくなった。
「うるせぇよ!!!エダ!くそばかやろう、ああぁぁああ、ちくしょう!!」
レヴィの悲痛な叫びは、厳かな空間に溶けて、消えた。

*************
あれからリアル生活でバタバタしてたのもあるが…お伺い立ててからが遅くてスマソ。
直しても直しても微妙なので、これ以上は諦めた。

百合板に落とすのも、こっちに落とすのも憚られるため非常に中途半端…というかテラ寸止め。
スマソ。
何年かぶりに書いた百合(もどき)は、なんか色々難しかった…つーより、「彼氏大好き!」が前提のおにゃにょこが合意の
上で女友達と…っつーシチュが…あまりに想像できず…自分でネタ振りして自分で書いておいてこれが限界。
なんか…こう、色んな意味で本当にスマンかった。

服は脱ぐときは勿論、着る時もエロいと思うのは書いた人だけですか?
この後レヴィたんは、怒らないと言ったはずの岡島にネチネチといびり倒され、涙目で耐え抜いた末にブチ切れるに違いない。
329名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 00:05:35 ID:o1Gh/KRO
majigoodjob
330名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 08:57:39 ID:jtZwisjP
何という寸止め…。
レヴィたん可愛いよレヴィたん。
331名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 16:25:42 ID:/uokZ3Ug
なんというデレヴィ
遅くなったがGJ!
332名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 12:36:41 ID:qsppSLq3
その後岡島さんに具体的にどのように激しくいびり倒されたのかが気になるです
333名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 12:52:38 ID:Cuf2pPN/
ロクレヴィ前提で百合というシチュがこんなに萌えるとは思いませんでした。
神様、ありがとう!
そして自分もその後、鬼と化した岡島さんがどう出るかが気になって夜も眠れず昼寝してます。
334名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 15:32:53 ID:NIOYCyWR
守護天使様GJ!!!
335名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 19:37:46 ID:g3qqpX91
レヴィたんの全身にジャムぬったくって隠れて
336名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 19:40:39 ID:g3qqpX91
隠れて→×
かぶりつきたい→○

隠れてどうする
337名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 05:59:32 ID:/NhSFLN7
おおおgj
まじで口調がそれっぽい
おもしろかったよ!
338名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 07:43:33 ID:HM0tjG81
>>332-333 
あそこにロック専用って焼き印を彫られちゃいました
339名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 12:49:30 ID:XY0UGtXT
ロックってサクラ大戦の大神隊長みたいだよな
340名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 09:34:14 ID:1TU41SeT
もっちーの新刊でロックがレヴィたんに不意打ちチュウするところはイイ
341名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 17:05:07 ID:HT8NzV5h
>>340

自分もあのコマは萌えた
342名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 23:28:21 ID:IIEz40N4
タイトルは?
343名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 04:00:32 ID:f8weDkSM
ほすほす
344名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 19:38:55 ID:vVg7SQXs
もうここには誰もいない。

レヴィで毎日妄想していける最後の生き残りは俺だけでいい。
345名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 20:34:09 ID:NCVLGynB
じゃあ俺はエダもらって行きますね
346名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 20:58:55 ID:LxwCnCB5
じゃあおいらはファビオラを.
ま,3期始まるから賑わうでしょう.
347名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 21:11:45 ID:1bqcasus
だれもいらないみたいだから
ふたごのしたいをもらっていこう
かみをとかしてちぬきして
きれいなはくせいにしてめでる
348名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 21:24:02 ID:icq9vHw1
ソーヤー、君はこっちにおいで。
349名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 01:20:10 ID:X9RAdEUF
ぼくは、ハイスクールレヴィちゃん!
350名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 08:06:59 ID:Bmljrs2Z
ではロリレヴィは私が
351名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 18:20:23 ID:Cw4gMMQV
姐御はおいらがもらっていきますね
352名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 18:46:34 ID:sDdXZuKH
シェンホアGetだぜ
353名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 20:14:19 ID:MRffPKoK
女体化ロックはワシが育てた
354名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 21:03:24 ID:Bmljrs2Z
バラライカ旦那×ロク子萌え
355名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 01:27:31 ID:qvLi7yNL
↑で誰か言ってたけど
ロックは♀化しても鬼畜?
356名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 06:07:24 ID:L6U5Mmq5
レヴィたんは競争率高いから魔銃少女で我慢するわ(´・ω・`)
357名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 19:57:39 ID:3QZhFE4T
ロベルタは渡さん
358名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 15:41:11 ID:IrHHY39s
ロベルタはわたりさん?
359名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 18:13:30 ID:JjOkQK5j
若様は空いてますか?
360名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 02:59:02 ID:rLcXbeTb
投下はまだですか?
361名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 07:26:46 ID:PacNBjuD
ないってことは、まだなんじゃないのか?
362名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 16:13:00 ID:xAOlxnQ8
レヴィ「ロック…やさしくして」
363名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 19:14:03 ID:6b+dz/oL
ほすほす.
3期早く始まらないと落ちそう.
364名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 09:10:21 ID:IVE/5oZd
3期なんて早くても最低一年以上先だ。

今月の展開次第だな。
レヴィたんとロックが再会の間接キッスできるのはいつになるやら。
久々に会えた反動で物凄くデレるのを期待したい。
365名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 08:00:15 ID:T4qkuwWN
月刊誌で定期的な休載は苦しいな…
366名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 13:17:46 ID:p7EIaXtK
Hey!職人!恥ずかしがってないで投下しちゃいなYO!
367名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 14:04:44 ID:HiNrAZLN
そういうYOUが書いて投下しちゃいなYO!


本編中断してるし、別行動だし、当分合流も無さそうだし、ネタが無い
というワケで何でもいいからネタ提供キボン
萌えたら書く…かもしれない
368名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 02:27:04 ID:TcaKScjs
なんか、しばらく投下が無くて寂しいので超中途半端ですが落とします。
いつ完結するかは未知ですが。
書いた人的「前スレ鬱振りまき懺悔ノルマ・いろはにほへと」の一環です。
(お前まだやってるのかよ、うぜぇよ、という声が聞こえそうですけど、挙げていただいたものは一通り書いてみたいな、と)

+++++++++++

レヴィとロックは憔悴していた。
薄汚れた…などという表現じゃ生温いようなボロを纏い、やつれ果てていた。
もう何も考えたくはない、ただ貪るように…泥のように眠りたい。
いつもなら熟睡できないと不満ばかりのラグーンの硬くて粗末な簡易ベッドだって天使の羽に包まれているかのごとき至福の
寝床。
一人で寝るにも狭苦しい小さなそれに二人分の身体を器用に収め、今まさに夢の世界への旅路へと出立せんとしている。
疲れた。
だが、人間不思議なもので、あまりに疲労が重なるとどんなに眠くても眠れない。

ロックは、眠いはずの瞼をこじ開け腕の中の女の顔を眺める。
あどけない顔で眠るその顔は少しやつれ、隈が酷い。
労わるつもりで頬に触れると、酷く荒れてボロボロの肌。
ああ、そう言えば。
この女は南国の空の下、どんなに陽光を浴び、偏食、深酒、喫煙しても、常に健康的な肌をしていた。
こんな女でも、一応手入れのようなものをしていたのだろうか…いやまさか。
謎だ、ロアナプラの7不思議の一つに違いない。
あとの6つなど彼の知ったことではないが、こうして荒れた肌を見ると彼女も人間なのだと思う…言ったら殺されるだろうが。
頬に残る切り傷を舐めながらそんな心底どうでもいいことを考えていると、レヴィがうすぼんやりと瞳を開ける。
起こされた事に不満げに口を尖らせ、むずがるように身体をもぞもぞと動かす子供のような仕草。
「大丈夫だよ、まだ寝てても。陸には当分つかない」
あやすように頭を撫でてやると、「狭い」と呟く声。
「だから俺はハンモックで寝るって…」
「うるせぇ、いいんだよ、コレで」
そう言って彼のシャツを握り締めると頭を摺り寄せる。
狭いと言ってみたり、添い寝しろと言ってみたりと我が侭この上無い。
そのクセ、一人で再び睡魔の虜囚にならんとする彼女。
ロックは、意味も無く構って欲しくて、眠らせまいとわざと問いかける。
「陸に戻ったら何したい?」
「…………シャワー浴びる。まともな寝床で寝る。具合悪くなるまで酒とヤニをしこたまヤる。人間のメシを食う。」
鬱陶しそうにぞんざいに答える彼女にリクエスト。
「最後に『俺とゆっくりいちゃいちゃする』も付け加えといてよ」
「うるせぇな…寝るんだから黙ってろ…」
そう言いながら頭を摺り寄せて来る。
この様子だと『NO』ではないのだろうが………疲れているのだ。
そう、彼女は疲れている。
彼だって本当は疲労困憊だ。
先程までの12日間を思い出し改めて沸き起こる疲労感に、たまらずレヴィを抱く腕に力が篭った。
369名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 02:28:10 ID:TcaKScjs
組織が巨大になれば、いわゆる内輪での揉め事の数も多くなる。
今回のきっかけだって三合会の内部抗争だ。
その日の仕事を一言で言えば【親書を渡す】、それだけのはずだった。
そう、遠洋の豪華なクルーザーにてお待ちの香港マフィア急進派幹部様へ張の親書を手渡し、「では、ご機嫌よう」とお別れ
する、ただそれだけ。
肌の色に著しいコンプレックスをお持ちの先方に配慮し、黒人のボスや白人の同僚ではなく同じ肌色のロック、そして彼の護
衛としてレヴィが先方の船に乗り込み、相手幹部と会見したのだ。
初めから雲行きは怪しかった。
彼ら二人が広東語どころか北京語すらもまともに解さなかったことが先方の悪感情を煽った。
それでもどうにか英語で挨拶を交わし、ロックから手紙を受け取った男は、その封を開けることもなく、さもつまらなさそうに灰
に帰した。
張の依頼内容に、親書を「読ませる」ことまでは含まれていない。
それ故、手紙をどうしようと先方の自由であり、特段支障は無かった。
だが、あとはロックお得意の社交辞令で座を辞そうという段となり、突如響く爆発音。
それと同時に唸るクルーザーのエンジン。
取り敢えず、只では返してもらえないらしいことを察した二人ではあるが、何分相手は三合会の大幹部様。
張からも可能な限りコトを荒げるなと言い含められているため、母船と引き離されそうであることを察しても派手に行動を起こす
ことが出来ない。
ロックが相手の意図を探ると、要は親書などという遠まわしなものを、偉大なる中華の言語も解さず…しかも正装すらできない
ような人間に持たせるなど自分を舐めているにも程がある、後悔させてやる…的なことのようだ。
どうやら彼・彼女を辱め、なぶり殺して死体かその一部を送りつける腹づもりらしいが……彼がどれほどいたぶられ、彼女が凌
辱の限りを尽くされようと……果ては死体になろうとも、張は痛くも痒くも無いだろう…何の疑問も無くそう思う。誰だってそうだろ
う。にも関わらず、だ。
……いるんだよなぁ…どこの国や組織にも、こういう人…と頭痛を覚えながら、さてどうしたものかと考えた。
確かにこういう類の面倒な人間に会うにあたり、レヴィの服装はマズかったかなぁ…などとは思うが、だからと言って今更どうこ
うしようもない。
自分がリンチされるのはもちろん歓迎しがたいが、彼女がレイプされる様など更に耐え難い。
実力行使に出るにも、脱出先は、無い。
さすがのレヴィも彼を守りながら相手を薙ぎ払うのは…無理だろう、何せ張と肩を並べる大幹部だ、本人はいざしらず腕こきの
部下位侍らせているに違いない。
張の顔を潰せないとでも思っているのか、レヴィも随分静かなものだ…そう思い窺うと、退屈そうにあくびを噛み殺していた。
この期に及び、更に相手を煽りかねないその態度…人の気も知らないで暢気なものだと文句の一つも言ってやりたくなる。
相手はあからさまな不快の目で彼女の全身を舐めるように睨め回し、何を思ったか視線を好色なそれに変えてこう言った。
いわく、自分の愛人になるならば彼女だけは助命してやろう…と。
…とりあえず、目の前の男が可哀相な位に解りやすく、有能か無能かで計れば後者に分類されるであろうことは理解したが、
だからと言ってそれだけで力関係を逆転できるハズも無く…。
相手の機嫌を損ねず、かつ彼女を「守る」方法…彼は必死に考えた。


一方の彼女も考えた。
自分一人ならばいざしらず、2人無傷でこの状況を切り抜けるのは…正直厳しい。
かと言って彼を放ってどうにかするなど…自分には逆立ちしたって出来よう筈も無い。
ならば適当に相手に合わせて機を伺うしかあるまい。
そう、この場で役立たずの彼を生かすにはそれしかない。
「あたしは手がかかるぜ?」
薄く笑って、寝る時以外はいつだって肌身離さない硬く冷たい相棒をベルトごと身体から外すと、隣で唖然としている男に委ねる。
彼の顔を見ることなく、向かいに腰掛け薄笑みを浮かべる男に膝立ちで跨がった。
いきなり腰から手を突っ込んで尻を揉みしだかれ総毛立つが、派手に喘いで相手を煽る。

「レヴィ!?」
思わずその場に立ち上がって悲鳴のように彼女を呼ぶロック。
彼女はそんな彼を振り返り、鬼のような形相で睨み付ける。
「うるせぇな…命あっての何とやらさ。あんたにゃ悪いが、やっぱ自分が可愛いモンでね。残り少ない余生、有り難くソコでマス
 かいてろ、馬ぁ鹿」

370名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 02:29:19 ID:TcaKScjs
レヴィが相手のイチモツを引きずり出して口にくわえ込んだ時点で、控えていた部下達は無言で部屋を辞した。
相手の悪趣味から、ロックはその場に残ることとなったのだが、当然というか何というか…彼女によって託された二挺の銃は敢
なく没収と相成った。
彼女に立てる面目が無くて情けない。そして何より…目の前で繰り広げられる光景に気が狂いそうになる。

自惚れではなく、自分達の間ではそれなりの信頼関係が成立していると思っている。
彼女が本心からあのような発言をしたわけではないのも解っていた。
解ってはいるが…だからと言ってこの光景に…何故堪えられよう。

二人の男の間にある広いテーブル。
彼女は今…その上で大きく股を広げて自慰をしている。
股間を相手に向けているため、ロックは彼女の背中しか見ることが出来ないのだが、彼はそのことにどこか安堵していた。
まじまじと顔を見れば…そう、掻き抱かずにはいられまい。
だが、それをすれば彼女もろとも身を滅ぼす。
「……レヴィ…もう…いいから……」
目の前の彼女をこちらへ引き寄せようと腕を動かすと、それを見咎めたように彼女は一際派手に喘いで制止する。
顔を上げ、何故気取られたかを考える。
船首に位置するこの部屋は、ほぼガラス張りで海を見渡せる設計となっている。
光の差し方の妙か、丁度彼等に対面する窓は鏡とまではいかないまでも目の前の光景をそれなりに鮮明に映し出していた。
彼女は窓に映る彼の挙動で、彼の短絡的な行動を見咎めたのだ。
つまりは、ずっと彼を見つめているということに他ならないのだが、何故自分にはそれを振り切り、彼女を抱きしめるコトが出来
ないのか…。
彼は自身の不甲斐なさに唇を噛んだ。


「女、どうしてほしい?」

二人と向かい合って座る男が問う。
レヴィは一瞬ガラス越にロックを窺ってから、「あんたのコックをあたしのナカにぶち込んで。突きまくって」といかにも淫欲に溺
れた声でせがみ、自らの指で性器を割り広げて顕わにする。
男はおもむろに立ち上がると、彼女の髪を掴んで自らの側へ引っ張り寄せ、再び悠然と腰掛ける。
「そこで死にそうな顔をしている男に見えるように…してみろ」
そう言って彼女の顔をロックにも向かせ、腰を自らの方へ引き寄せる。
レヴィはロックを一瞥し一瞬だけ悲しそうに顔を歪ませ…それでも男に向き直ると言われた通りに自らを貫いた。
苦悶と屈辱を、目を固くつむることでやり過ごす。
ロックとする時には恥ずかしい程に淫らに溢れる体液も、枯れてしまったかのように出てこない…。
あんな状況下の自慰では濡
れないのも当然かもしれない、事実全く気持ち良くなんかなかった。
男のモノを文字通り「捩込んだ」苦痛のあまり暫くは息が出来ずにパクパクと口を動かす。
「何をしている?自分で動け」
冷ややかに命じられ、彼女は痛みをこらえながら抽送を始めた。
髪を振り乱しながら、腰を振る彼女の尻を割り、揺すりながらも結合部を見せ付ける男。

肉のぶつかり合う乾いた音が室内に響く。
371名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 02:33:10 ID:TcaKScjs
「イイ…!ぁっ…突いて…お願いだから……あん…はぁっ…あ、あ、あ…イイ!あ…」
普段レヴィはこんな感じ方をしない。
その言動から性に関して奔放と思われがちな彼女だが、余程でない限りは声を殺して快楽に耐え続け、堪え切れなくなって初
めて声を上げる。
彼女の素顔を知っているからこそ、ロックには今の彼女の有様が白々しく思えて仕方ない。
どんな顔をしているのか気になって、視線を自分の足元から正面へと向ける。
彼女は、男の身体にしがみ付き、髪を振り乱して喘ぎながらも…じっと彼を見据えていた。

自ら腰を振る彼女の目には、唇を噛み締め俯き、拳を震わせる相棒の姿が映っていた。
彼の名前を呼び、そんな顔をするなと言ってやりたいが、今は駄目だ、今はまだ…その時ではない。
さっきあんな言い方をしたコトで嫌われただろうか…まさかアレを言葉通りに受け取るような馬鹿タレだとは思わないが…あの
様子では相当キているに違いない。
運よく揃って戻れたならば、独占欲の強いこの男は嫌というほど求めて来るのだろう、…内心うんざりする。…それでも胸糞悪
い下衆に媚を振りまき犯される屈辱に比べれば遥かにマシなことだと、訪れるアテの無い二人きりの時間を想って薄く薄く微笑
んだ。

彼の目に映る彼女は微笑っていた。
苦しげに顔を歪ませ喘ぎながら、それでも尚彼を見つめて微笑っていて…そんな彼女を綺麗だなと、そう思う。
目が合うと、彼に向けて「待ってろ」と動く唇。
待ってろってナンだよ…そんなにされてもまだそんなコトを言うのかよと、えもいわれぬやるせなさに襲われる。
駄目だ、やはり正気ではいられないと視線を逸らした彼の目にはエメラルドグリーンの海と澄み渡る空。
一面に広がるその光景に逃げ塲など何処にもないことを思い知らされた。


++++++

だ〜らだ〜らと続き書きます。
例によってダラダラ長くなりそうですが、気長に待ってていただければ…。
372名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 07:46:04 ID:Bt6bSiZ6
NTR注意の一文入れとくべきではなかったかな? とorz
きっとこの後にダダ甘になるに違いないと思いつつ、不貞寝してくる
373名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 09:16:01 ID:TcaKScjs
>>372
Σ( ̄□ ̄)
自分の中でロクレヴィ書いてるつもりで、だからおっさんはロクレヴィすったもんだのかませ犬的認識で、
実際今現在進行形でロクレヴィばっかひねり出してるから全然思い至らなかった…
そう言われれば確かにNTRだ、ああああああ、ごめんなさいごめんなさい…orz
374名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 10:33:04 ID:VkF6euG6
>>368
俺の神キタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
ナイス投下!続き待ってます。

>>372
NTRって何?
375名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 10:41:19 ID:V8Ac5YnN
>>374
寝取られの短縮だよー
376名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 15:39:45 ID:dzNj7jbY
>>374
某光学迷彩装備河童
というのは冗談
377名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 15:56:17 ID:uTjIm+8+
>>368
えろい…さすが神。
続き超待ってる
378名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 17:58:53 ID:VkF6euG6
>>375
thx

普通に読んでてロクレヴィだし、わざわざ書いとく必要あるかいな?
スカやグロは前書き注意いると思うけど。
379名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 20:42:29 ID:BTW5aqER
何と呼んでいいかわかんないけど、368さんコテかタイトルつけて…タノムヨ。
名無しで無題で連作書かれると、なんか追いづらいし、まとめサイトでもどれがどうつながってるのかさっぱりわかんないよ。
380名無しさん@ピンキー:2008/10/17(金) 19:06:54 ID:FiWG3Z1x
レヴィ不足で死ぬかと思った。
アーメンハレルヤピーナツバターだ

ありがとう神様。投下待ってます
381名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 18:39:31 ID:ZqScN4iR
続き全裸(正座)待ち
382名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 22:08:11 ID:h1oN1KNy
>>376
そこのお値段異常な超妖怪弾頭何やってんすか
383名無しさん@ピンキー:2008/10/18(土) 23:22:13 ID:EiewhOt/
漫画板本スレで696さんの評判がひでえwww

で、俺も続き町。マダー?
384名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 14:07:02 ID:01u0VzPk
全裸待機するにはいい日和ですね。
けど朝晩はさすがに寒くなってきたんだぜ!

あんまり六浪さんを悪く言うとレヴィたんが泣いちゃうぞ。
385名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 16:03:39 ID:+6dqlCXQ
漫画板での流れでは言いにくかったけど、俺は今月の六郎さんは良かったと思うな。
あの凶悪なツラ構えでどんどんレヴィたんをいじめ…ではなく可愛がってほしいものだ。

ところで、全裸待機もいい加減しんどくなってきたんだが。
とりあえず靴下だけでもはいとくとするか。
386名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 20:45:41 ID:CKlF/d1/
>>385がエロい格好になっている件
387名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 14:41:06 ID:ZoD7ARUq
レヴィたんの為ならたとえロシアでも全裸待機
388名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 15:21:57 ID:6dlxSJPr
ロックにGスポットを探し当てられ攻められる四つん這いのレヴィ
389名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 15:53:07 ID:w1q5em+w
ふと思ったんだがラジカルレヴィたんて

「ロックロック」
「何?」
「えへへ、なんでもなぁい」

とか言うタイプ?

なんてことを考えながら待機。
390名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 22:18:02 ID:FlyTT4+8
>>389
「ロックろっく」
「何だよ?」
「アタシとぉ〜、りりかるバラ姐、っどっちがキちゃう?」
「…え…」
「なぁ〜んちゃって!言ってみただけ!ラジカルしゅーーーと!!」
バンッバンッバンッ
「うわ!わわわ!!」
「きゃっきゃっ」

まさに電波
391名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 08:40:46 ID:peJPE0Wc
そのかわいさに負けて何でも許してしまいそうだな。

>>388
そんなSSがあったような。
ロックはレヴィたんの安全日から弱点まで把握済みなのか。
392名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 19:19:08 ID:XA71D8Z9
生理不順に安全日などありえんよ
レヴィたんはいつでも危険
393名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 23:11:49 ID:cwtvVuhQ
ここでラジカルレヴィたんが孕んだらどうなるか妄想

「ロックーろっくー」
「何?」
「えっと…ぁっとー……あのー…」
「また何か壊したの?」
「ぇっ……そーじゃなくてー……あたっあたしのー…?」
「また何か無くしたのか?自分で見つけなさいね。」
「うわあーん!ロックの馬鹿あー!気付けよ精液スプリンクラー!!!」
394名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 00:24:00 ID:YScg4sks
おねだん以上
レヴィたん
395名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 00:27:37 ID:kTS41Y/P
>>393
ロックは子供が2人になったようなモンだな
396名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 06:17:28 ID:iQpkH5XK
レヴィたんに日本の心、書道を教えてやると言いながら筆でつつつーと・・・
397名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 08:12:53 ID:eqXpaXrm
レヴィってMだよね?
398名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 13:09:15 ID:mvQkRu8n
どっちもメチャウマです
399名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 00:19:05 ID:jvt35Mep
M体質の人ってSも旨いそうです。
逆も股しかり

そんな俺はレヴィたんをねちねち虐めながら
ロックに攻められたくもあり
アッーー
400名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 04:08:13 ID:s8cvTerd
Mの人はSをやる時「MなのにSやらなきゃいけない自分」に興奮するらしいな
401名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 04:17:38 ID:s8cvTerd
>>378
NTR要素ってのは嫌な人にはスカグロ以上に敏感になる
極端な話(エロに絡みそうな)第三者の男が出るだけでダメな人もいる
そして書き手さんにも認識に差があり「本番すらなければ大丈夫だろう」とか
「心が繋がっていればよろかう」とかある


そこで注意書に「NTRあり」「NTR気味」と書くことで
読み手はスルーないし読んでも「まぁ注意書あったからな」となる
注意書がないと批判(つか文句?)をしたくなるが
そうでもない人には難癖つけてるように感じられたりスレによっちゃ
批判自体荒し扱いされたりして悲惨なことになる
402名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 12:25:16 ID:26kanAdR
お前がNTR嫌いなのはわかったからさ、いつまでもぐちゃぐちゃうるせぇよ。
お前みたいなのが各地で職人追い出してんだろ
403名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 16:34:46 ID:FqB8xQ5q
>>394
おねだりレヴィたん
に見えた。

どっちもメチャウマってことは一つで二度美味しいって事か・・・
でもロックにだけはかなわないとw
404名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 18:33:20 ID:E0DL1+nW
>>402
残念ながら指摘した自分とは>>401は別人なんだ

ところでその口調、職人追い出してた方々によく似てるね
405名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 20:37:37 ID:EMVg/4On
まあそう揉めずにレヴィたんのおっぱい揉もうぜ
406名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 21:46:53 ID:26kanAdR
プッ。何だソレ。俺お前みたいに職人に難癖つけたこと無いけど?
2ちゃんの二次創作なんか合わないなと思った時点で読むの止めりゃいいものを最後まで読んで文句言う。
別に義務でも無ぇのに、一部の我が儘な人間に些細なことで難癖つけられて、それを「我々はナイーブ(笑)なんだから落とす側が気を遣え、それがマナーだろ」と開き直られてまで
時間割いてまで落としたい殊勝な人間がどんだけいるんだっつー話だよな。
407名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 22:38:12 ID:kiOMnVpw
喧嘩してるとダッチが穴掘りに来るぞー
408名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 22:42:37 ID:E0DL1+nW
図星突かれて長文か?ケツの力抜けよ
409名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 22:51:14 ID:EMVg/4On
はるばる金星のあっちの方からやってきたんだ。
温かく迎えてやろうぜ
410名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:18:17 ID:PbH3+Lzs
なるほど、つまりサイロン帝国の奴らに襲われちゃうファービーってことか
411名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 23:40:18 ID:rkOW6b0P
タバコ吸ってる人はブラクラの世界にいっぱいいるけど
その人達全員の口臭がひどそう
412名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 00:25:56 ID:mQ6uZoM1
歯磨きするごとにリステリンしとけば無問題
あまり想像したくない絵だがw
413名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 01:00:47 ID:aq4cp3eT
皆タバコ臭いから問題ないさ
でも皆見事に生活感ないな
パジャマとかどんなの着てるんだ?
414名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 12:03:37 ID:LoEYsQIS
>>413
レヴィは下着姿
エダとシェンホアは裸でソーヤーはダボダボのパジャマ
ダッチはネグリジェのイメージかなぁ…
415名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 12:30:24 ID:b85xvSiX
ダwッwチwww
416名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 12:39:23 ID:Nh0m0H7c
どこのワイフだよ
417名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 17:10:40 ID:hVVtMaZ6
レヴィたんは裸シャツだといい。

ブラは着けたり着けなかったりだから下着姿だとパンツいっちょで寝てることに…(;´Д`)ハァハァ
418名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 20:52:53 ID:9hyPLp96
ソーヤーたんのパジャマは、きっとエルム街のフレディとおそろいだよ。
419名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 23:54:23 ID:naghCxpN
ロベルタは髪がパジャマ。
420名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 00:37:30 ID:6Qi8Hc5p
で、続きまだ?
421名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 00:49:11 ID:nw6OasKK
アニメスレで姐御は床に寝袋で寝てると書いてあったんでもうミノムシ姐御しか想像できないw
ベッドの上にはダミーとしてネグリジェ着せた軍曹を寝かせてある。
422名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 11:18:08 ID:dVPGR66l
若い頃の軍曹ならあるいは……、いや、なんでもない。
423名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 14:21:46 ID:iYMjZr3i
さてレヴィたんの腹筋枕で昼寝でもするか
424名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 15:48:32 ID:6Qi8Hc5p
うつ伏せで寝るときは乳枕、仰向けで寝るときは尻枕、横向きのときは抱き枕にします。
425 ◆SDCdfJbTOQ :2008/10/28(火) 16:06:24 ID:Fi0muHCY
タイトルとかコテとかつけるの苦手なのでとりあえず手っ取り早くトリップつけてみた。

まだNTR続きます。
こってり。
それはもうネチネチネチネチと。

++++++++++

腕の中で寝息を立てる女を眺めながら、こうやって大人しくしていればレヴィは掛値無しに美人だと、そう思う。
そりゃ起きていたって綺麗なのだが、常に口を歪ませ、そこから出て来る言葉は口汚いスラングばかり。
笑うと可愛い大きな目だって、常に剣呑に細められ、周りを威嚇している。

なのにあの男に犯されながら浮かべた笑みは、日常的に寝所を共にする彼ですら滅多にお目にかかれないような穏やかなも
ので、この女にはおよそ似つかわしくない慈愛という言葉すら脳裏をかすめた。
きっとそれを本人に言えば、二度と見ることは叶わないだろう。だから胸に秘める。この女は存外に照れ屋なのだ。
そう、そういえばそんな照れ屋な女の顔をこうしてじっくりと観察する機会は、意外なほどに少ない。
最近はそれほど拘らないが情事の際は明かりを消してしまうことが多く、点いていても顔や身体を長いこと見つめていると、気
まずそうに目を反らし、行為を終えると背中を向けてさっさと眠ってしまう。
明るい場所でこんな風に甘えて眠るなど、かなり珍しい。
すっかり身体に馴染んだラグーンの振動に身を任せながら、それでも最近はかなり無防備になっていると思い直す。
彼女の部屋で初めて身体を重ねた時など、キスもさせてくれなかったし、彼女から自身を抜いてスキンを外した途端に、「抜
いてスッキリしたなら帰んな、あたしゃもう寝るから」と、余韻を噛み締める間も2回目に誘う間もないまま部屋から追い出され
た。
その日は何となく勢いで寝てしまったことも否めず、この街ではみんなそんなものなのかと諦観したものだ。

そうして何となくで始まった関係は何となく続き、何となくいつも隣にいる。
はじめは固かった関係も何となく軟化して何となく自然にキスを交わし、何となく気負いの無い自然体のセックスをするようにな
った。
ロアナプラに来て、様々な葛藤や決断を経て今ここにいて、そんな中には彼女との衝突や言い争いだってあったのだが、彼女
と重ねる肉体交渉は全てが「何となく」の延長だ。
女性経験がそれほど豊富なわけではないが、それでも彼女とのセックスはとりわけ気持ちがいいと、そう思う。
いわゆる締まりがいいとか悪いとか、テクニックに秀でているとか、そういう類の肉感的なことでは無く、飢えや渇きを満たされる
感じであるとか、彼女の一番近くで一番深いところに触れることが出来る…そんなような充足感がたまらなく心地いい…と。
はじめからそうだったろうか。
初めて彼女と寝た時は、そんな事を考える余裕なんか無かったように思うが、かと言っていつからそんな心地良さを覚えるよう
になったかもわからない。
これだって気がつけば何となくそう思うようになった、それだけの話だ。
何となくの繰り返しだった筈なのに、気が付くと狂おしいほどに彼女が欲しい。
欲しいだけじゃない、他の誰にも触れさせたくなどない…だから。

あの日のことを思うと、わめき立てたくなる。やめてくれ、この女は俺のモノなんだ…と。
426 ◆SDCdfJbTOQ :2008/10/28(火) 16:08:54 ID:Fi0muHCY
男の行為は、どちらかと言えば自身の快楽を追うよりもレヴィをなぶることに重きをおくようなものだった。
声をあげながら腰を振る彼女の姿を、発情した野良犬でも見るかのように冷ややかに眺める。
彼女の動きが鈍ると不意打ちのように責め立て、その度に演技なのか素なのかも判らぬ彼女の悲鳴が部屋に響く。
もうかれこれ20分は、そんな具合だ。
日差しの角度が変わったのか、船が進路を変えたのか。
目の前の窓は、その向こうにある海を見せるのみで、彼の目に入るのは、犯され続ける彼女の後ろ姿。
見慣れているはずのハダカ。なのに陽の降り注ぐこんなに明るい場所で見る機会は彼にとってもそう多くは無く、ピンクに染ま
った汗ばんだ背中がしなる様も、そこに張り付く髪も、やけに鮮明でいやらしく見えた。
男が殆ど服を脱いでいないため、余計に淫靡だ。
脳が拒むため直視していないが、結合部はかなり濡れているに違いない。彼女の淫声の他にくちゅくちゅと湿った音が聞こえ始
めてかなり久しい。
さすがに長時間男を受け入れ続けて膣も柔らかくなっているのだろう、演技の中に垣間見えた苦悶の色は声からは消え失せ、
認めたくはないが……喘ぐ声に演技とは違う艶が顔を覗かせる。
一方の男の顔からも徐々に余裕がなくなり始め、疲れ始めた彼女が項垂れると腰を掴んで思う様責め始める。
何度目かわからぬ悲鳴を上げ、程なくして彼女の身体が大きく痙攣、硬直する。
傍目からも上り詰めてしまったのだとわかるその様子に、目を固くつむる。

「ぁ…ああっ!も…ダメ!…やめ……!ダメだっ!ヤだぁぁああっ」

達したばかりのレヴィを尚も責める男。
泣きわめきながら快感の波から逃れようとするが、相手を殴り飛ばすわけにもいかないためにそれもかなわず…声を震わせな
がら達し続ける。
そんな彼女に促されたのだろう、男の動きが止まる気配。
溜息の後の男の荒い呼吸と、レヴィの鳴咽混じりの引き攣った呼吸。
低いエンジン音がやけにうるさいように思う。



レヴィは、何年かぶりに覚える惨めさにただただ唇を噛む。
無敵の女海賊として名を馳せて以降、こんなに惨めたらしく涙を堪えることなど無かったのだ。
相棒の前で散々イかされた揚句、体内で男の精を受け止めて…力の抜けた身体を目の前の男にもたれかけるしかない…この
上なく許せないことだ。
そういえば、2日前ロックが中で出した時には怒鳴り散らしてやったんだ、今日は出してイイと言っていない、種を蒔きたきゃ別
の女を捜しなと。
彼との口論を思い出し、こんなことならロックの方が万倍マシだったと…今更ながら思う。

熱で溶けていた脳みそが冷えて固まっていく。
………自分は今、ロックに何て姿を晒しているのだろう。
あまりの惨めさに、本格的に泣きそうだ。



時が止まったかのような沈黙の後、男は一言「悪くないな」と呟き「随分乱れていたが、そんなに良かったか?」とレヴィに問う。
良かったかだと?そんな筈があるものかと内心で唾を吐きながら、男にしな垂れかかったまま「サイっコーだった」と媚びを売る
レヴィ。
男はそんな彼女を「淫乱な女だ」と鼻で笑い、褒美だと言ってソファで股を開くよう命じた。

男の死角で嫌悪を顔にしながら、そういえば先程から不気味なほど静かな男はこの有様に壊れていないかと少しばかり心配
になる。
かといって振り返り確認するわけにもいかず、逆らう権利も与えられていないため、結局は男の命令に従うしかない。
「まだヤり足りねぇのか?…腹の中でデカくなってる」
そう耳元で囁きながら膝を立てると、ずるりと彼女の性器から男の性器が抜けた。
彼女の女の穴からどろりと粘着質な白濁液が零れ落ち、男のスラックスを汚す。
あーやっべー…などとロクでもないことになりそうな予感に気を滅入らせていると、案の定…彼女の中のソレをテーブルの上に
残らず垂らし舐めとれとの命令。
…このド変態野郎、ぜってぇ楽に殺さねー。
張との約束も忘れ、どんな風に殺すかとシュミレートしながらテーブルに乗るべく後ろを向くと、先刻から気に掛かっていた男が
一瞬目に入る。
彼は…何かをこらえるように片手で顔を覆い、震えながら俯いていた。
427 ◆SDCdfJbTOQ :2008/10/28(火) 16:10:44 ID:Fi0muHCY
男の前での2度目の淫らなショウタイムを終えたレヴィが、広いソファに仰向けになると、物のように男の方へ引っ張り寄せられ
た。
ジャケットを脱いだ男が脚の間に陣取るのを他人事のように認識しながら、男の脇にぶら下がっている回転式拳銃を視界の隅
に入れる。
先刻抱きついた時に気付いてはいたが、直に見るとなかなか威力がありそうなシロモノだ。
さて、こいつを奪えば形勢逆転と相成るか、などと考えるも…前提である奪う行為すらリスクが高い。
それが出来れば最初からこんな惨めなことなどしない。

そんなことを考えているうちに入り口にこすり付けられる、身体に馴染んだそれとは違う男性器の感触。
そうだ。これからまた犯されるのだ。
気持ちが悪い。
湧き上がる嫌悪感を顔に出さぬよう深呼吸するレヴィに、男はショウタイムを見る気の無い観客のため行為の実況をしろという。
こんな胸糞悪いことを更に口に出せというのだ、しかもすぐ隣で耐えている相棒に聞かせるために。
いやだ。
本当は言いたい。
触るな。
気色悪い。
こんなコト、ロックとでなけりゃいやだ。


そんな泣き出す寸前の裏返った声音を、どうにか淫欲に溺れたそれに聞こえるよう必死でコントロールしながら、不本意な台詞
を紡ぐ。
「…ぁ…アンタの…アンタのペニスが…擦りつけられてる」
「何処に」
「……あたしの…ヴァギナに」
復唱を命じられ、それに応じると…何故だか解らないが再び股が濡れてくる。
悦んでいるかのようなそんな反応に、たまらなく吐き気がした。

男は従順な彼女に気を良くしたのか、次はおねだりを強要する。
うぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇ!!!!!
ヤるならさっさとヤれよ。こっちはさっさとこんなのは終わらせてぇんだ!
男への殺意がますます燃え盛るが…だからと言って出来ないなどと言えるはずがない。
押しつぶされそうな憂鬱の中、もう煽るだけ煽って終わらせようと腹を決め、ロックにしかしたことのないような甘えたおねだりを
してやると勿体つけるようにゆっくり彼女の中に押し入って来る張り詰めた男根。

「ほら、どうなっているのか言え」
「ん…アンタが入って来た…ぁ…デカ…いっ…奥まで…奥に…当たって…ぁ…抜けて…また…入って来たっ…」
何ヤってんだろ…あたし。
冷め切った頭で自嘲する。

「気持ちがいいのか」
「イイ!はぁ…太くて…擦れて……ぁん…」
別に馬鹿みたいにデカくなくたっていい。
仮に下手糞だろうとナンだろうと、アイツに抱かれればきっとそれだけで気持ちイイようにあたしのカラダは出来ている。

「浅ましい女だな。もっと寄越せと締め付けてくるぞ」
「はぁ…ぁ…アンタの…がっ…すご…気持ちイイから…ッ」
「そこの男のモノよりそんなにイイか」
どっちがイイかなんて比べるまでもないのだが…肯定にしろ否定にしろ下手なコトを言って彼に矛先が向かうのだけは嫌だった。
「…そんなヘタレとっ…ヤっ…たコトなんざ無ぇ…よっ!…どうせ…大したナニなんか…ついて無ぇ…」

レヴィは叫ぶ。
違う。違う。違う。違う。ロック。違うんだ。
聞くな。本当は気持ち悪くてたまらねぇ。
本当はお前じゃないといやだ。
だから…そんな顔で見ないで。

気付けば相棒である男が…恐ろしいくらいの無表情でこちらを見つめていた。
428 ◆SDCdfJbTOQ :2008/10/28(火) 16:11:52 ID:Fi0muHCY
ロックはレヴィの口から紡がれる行為の詳細を聞きながら、様々な感情が溢れ出しそうなのを必死に堪える。
このままで二人生きて戻り、昨日までのように抱き合うことが出来るのだろうか。
望みは果てしなく薄い気がする。
どうせ彼女が犯し尽くされる様を見届けた後、自分は殺されるのだろう。
それならば、このまま此処にボケっと座り唯一無二の女が凌辱されているのをただ眺めていることに何の意味があるだろうか。
彼女が待っていろと言ったところで、当の本人は丸腰どころか全裸ではないか。
日の入り方から推測するに、船は北西に向かっていると思われる。
太平洋に向かっているのではないのなら、そのうち小さな島の一つでもあるかもしれない。
……結局荒事は彼女任せになるのだろうことは心苦しいが、今更それを気にしても仕方がない。
とりあえず男の動きを封じてしまえば、この部屋には自分達だけ。
確認できる範囲に監視カメラも無い。
船の大きさからボスの私室も兼ねている可能性は高い。恐らく、入って来たものとは別に備え付けられている出入り口は寝室
だろう。
そう考えれば、部下によって監視されていないことに賭けてみるのも…悪くない。
うまくやれば彼女と二人必要な準備も出来るだろう。
仮にカメラがあったとして…女を抱いている時まで監視するだろうか…これはあるとも無いとも言い切れないが…もうどちらだろう
と構わなかった。
見られていたならその時は地獄で彼女に謝ろう。許してくれるかは解らないが。

ああ、そうだ、その前に。
どちらかが死んでしまう前に、逃げずにちゃんと言わなければいけないことがある。




429 ◆SDCdfJbTOQ :2008/10/28(火) 16:12:25 ID:Fi0muHCY
男がレヴィの身体を愉しんでいるのは明らかだった。
それはそうだろう、彼女は綺麗で、そして魅力的だ。
とりわけセックスの時には上気して桜色に染まった頬、切なげに潤む大きな瞳が扇情的でたまらない。
そんな彼女の表情に堪らなく興奮するのは…ロックにとっていつものことだった。
身体だって男の劣情を煽る。
無駄な肉の無い身体は、だからといって貧相なのではなく、女としての象徴はいつだって男達の目を釘付けにする。
カタチの良い豊かなバストは柔らかく温かで、愛撫すれば眉を寄せて快感に喘ぎ、顔を埋めて甘えると彼女の匂いが鼻を抜け
る。
程よく張った腰は抱き締めるのに丁度良く、強引に掴んで荒々しく突き上げる時には掌によく馴染む。
意地っ張りな彼女の快感を伝えてくれるしなやかな四肢。
温かな愛液に満たされた性器の中に潜り込むと、内壁がひくひくと蠢きながらぴったりと彼を包み込む。
何度抱こうと決して飽きることのない身体。
夢中にならない男がいる筈がないと、そう思う。
男は、彼女の両の足首を乱暴に掴み、自分が快感を得られる角度を探すように押し上げたり開かせたりと、彼が愛してやまな
い身体を道具のごとく扱う。
そのたびに上がる嬌声と、男の欲望が彼女を蹂躙する音を聞きながら、沸き起こる怒りややるせなさを悟られぬよう努めて無
表情を装う。
だから。
男が彼女の唇を舐めるべく身を屈めたことにより遮られていた視界が開けた時に、遥か彼方の島影に手を叩いて喜びを表現し
なかったのは奇跡だと思う。

進行方向に島。
男は両手で彼女の身体を抑えつけて可愛い唇を奪っている。
返せ。その女は俺のものだ。
押さえ付けていた様々なものを一瞬で爆発させるように一気にテーブルに乗り上げ、豪奢な石製の灰皿を男の頭に振り下ろす。
自分の欲を女へぶつけることにひたすら熱心な男は…呆れるほど無防備だった。
異変に対する反応が一瞬遅れ…その脳天へまともに鈍器を受けることとなる。
ゴスッという鈍い音。
反射的に頭を覆う手を掴み、クッションを顔に押し付けた。
期待通り、レヴィもそのあたりは要領のよい女である。
一瞬驚愕の顔を浮かべはしたが、すぐに男の懐から銃を奪い、それまで自分を犯していた身体を押さえつける。
「クソっ…また中で出しやがった」
堪えていた嫌悪感をここぞとばかりに顔に出し、打撲のショックで射精した相手を更に殴る彼女に真顔で告げる。
「レヴィ…喘いで。大声で」
女の喘ぎ声が聞こえれば、部下もおいそれと踏み込んでは来ないだろう。
彼の意図を察し、彼女は先程以上に派手に声をあげ始めた。
もがく男を二人がかりで押さえ付け、殴りながら頬を寄せて唇を軽く合わせる。
「ああぁぁあっ…もうダメっ…ダメぇ!ヤ…っ…ぁあ、あっ、あ、あ!来てる来てる…あぁあ…ぁ…ダメぇ!」
こんな具合に喘ぎながら、彼女はさも面白そうに笑っている。
喘ぎ声の合間に彼の耳元で「堪え性が無い野郎だ」と小声で囁く。
「これでも我慢したんだ。これ以上我慢したら気が狂っちまう」
彼に出会うまでの人生、望む望まないに関わらず何人のナニをブチ込まれて来たか…本人ですら覚えていないのに。
そんな女にしゃあしゃあとそんなコトを抜かす男に笑みを堪えられない。
彼のお陰で事態はややこしいことになったというのに、そんなことはどうだってよかった。どうせあのままあの男に犯されヨがっ
ていたところで、事態が好転する見通しなど無かったのだから。
気絶し、すっかり力の抜けた男の腹を尚も殴り付けるレヴィ。相変わらず喘ぎ声を上げてはいるが、心なしか語尾に殺気が篭
っている。ジャケットを脱いで彼女のむき出しの肩に掛けてやると殴るのをやめ少しだけ嬉しそうにはにかみ、ポスッと身体を預
けてくる。
頬を撫でてやると擽ったそうに身体を震わせ、甘いため息を一つ。
演技なのか、素なのかははっきりとはわからないが、ドアの外まで聞かせる気はなさそうなところを見ると、素なのだろう、多分。
気を取り直して再び声を上げ始めた彼女の耳に口をつけ小声で囁く。
「…レヴィ。進行方向に島がある。船に乗り込む時に小型のボートがあったよな?」
耳にあたる彼の吐息に、身体を震わせて声に演技ではない艶を載せる彼女は、それでも島を目視し言われた意味を理解すると、
深々とため息を吐く。
「相変わらず無茶言いやがる。ったくよぉ、薙ぎ払うのは誰だと思ってんだ…」
そう小声で言いながらも笑顔で立ち上がると…途端に顔を青くし「ロック、ティッシュくれ…股がどうにも気持ちわりぃ」と彼に向
けて手を伸ばして来る。
彼女の脚は…股間から零れ落ちる粘度高めの体液で激しく汚れていた。
430 ◆SDCdfJbTOQ :2008/10/28(火) 16:13:19 ID:Fi0muHCY
嫌なことを鮮明に思い出し、ネガティブな思考が頭の中で堂々巡りだ。藪蛇に陥っている、明らかに…。
お互いを相棒と呼び合う彼女と何となく持つ、それ以上の深い関係について意味を確認合ったコトなど一度たりともない。
どちらかが求めればそれに応じる。
彼女の思惑について、自分に都合の良い理由付けならいくらでも出来る。
だが、彼女がどんなつもりでそんな関係を受け容れているかは解らないままなのだ。
解らないが…、気付けば何となく互いにセックスの相手は固定化されていて…だが、だからといって誰と関係を持とうと干渉す
る類の問題ではない。
それなのに、彼女が自分以外の男を受け入れたのだと思うだけで、あんな行動を取った彼女が、彼女を犯した男が、自分達
をあそこへ遣った張が…何より、あんなことをさせてしまった自分の不甲斐無さが…あらゆることが許せなくてたまらない。
ロックはどす黒い澱が己の腹の底に溜っていくのを感じていた。

だめだ、ガマンができない。
腕の中で安心しきった顔で眠るレヴィを寝台に押し付け、首筋に鼻を埋める。
再び寝しなを起こされたレヴィは、眼を閉じたまま眉をしかめると、不機嫌を隠しもせずに彼の身体を押しのけようと激しくもがく。
「ってめ…『いちゃいちゃする』は最後じゃねぇのかよっ…」
暴れる腕ごと身体を抱きすくめて縋り付く。
「うん。でもごめん、一回…だけ…」
「『一回だけ』じゃねぇ!クソ馬鹿が!眠いんだよ…ダッチとベニーも居やがるし…」

ロックは真っ赤な顔で言い淀むレヴィの胸に顔を埋めて擦り寄せると「うん。でもエンジンの音で聞こえないよ…。あのさ、
俺はさ、『レヴィと』シたい。レヴィじゃなけりゃ嫌だ。…レヴィは?」と甘えるように見上げてくる。
ああ、とレヴィは思う。
この男はどうせまたロクでもないことを思い出したのだ。
意地悪をして『別に誰とヤったって変わるか。でも今は誰ともヤりたくねぇ』とでも言ってやろうかと思ったが、それを言って痛い
目を見るのは、まことに遺憾ながらも自分だということは容易に想像がつく。
それに、先日の出来事で彼が傷付いたことも承知していた。
そう、想像はしていたが…あれから彼は事あるごとにこうして縋りつくような不安げな目で彼女を見る。


431 ◆SDCdfJbTOQ :2008/10/28(火) 16:16:15 ID:Fi0muHCY
男から奪った銃は悪趣味ににカスタムされたコルトパイソンで、全弾装填されていた。予備の弾薬も6発。
身体の外も中も隅々まで洗いたくてたまらなかったが、そうも言っていられずとりあえず脱ぎ散らかした自分の服を着込む。
ロックに、合図をするまで陰に隠れているように言い付けると、彼は何かを言いたげな瞳で彼女を見つめる。
だが今は彼の「逆切れ」に付き合っている暇も余裕も…一切無い。そう判断してネクタイを引っ張り噛み付くように乱暴なキス
をかましてやると、ドアに耳を宛てて外の様子を探る。
気配から、控えている人数はそう多くはなさそうだった。
まずは手持ちの装備でどうにかするしかあるまい。
愛用のカセットプレイヤーが無いのが惜しまれる、アレは集中力を上げる絶好のアイテムだ。
頭の中でお気に入りのナンバーを掻き鳴らす。
トリガーに掛ける指で小刻みにリズムを取りながら大きく深呼吸。
脳内のツインギターが競い合うように凶暴なフレーズを奏で、ベースとドラムがそれを盛り上げる。
…今だ。
目を見開き、ドアを引く。
目の前に現れる男の後ろ姿。
咄嗟に振り返ろうとする首筋に狙いすまして一発。
驚愕の表情で崩れ落ちる身体の向こうには更に二人。距離は4メートル。物に成り下がりかけの身体を摺り抜け、新たな獲物
を仕留めるべく標準を合わせ身体を翻した。

突如鳴り響いた銃声に、咄嗟に銃に手を遣る彼等は、結局引き金を弾く事なく崩れ落ちることとなる。そこに居合わせた不運な
彼等が確認できたのは、狂気を孕んだ瞳を見開き楽しげに薄く笑う女が一気に駆け寄る姿と、彼女によって向けられる真っ暗
な銃口だった。

3人を仕留めるのにきっちり6発使い切ったレヴィは、血だまりにしゃがみ込むと、血の泡を吹きながらヒューヒューと苦しげに
呼吸する男の懐をまさぐり、得物を漁る。
「お、ラッキー。ベレッタじゃねぇか。チャイニーズのクセにイカしてやがる」
自分も中国系のベレッタ使いのクセにそんなコトを口笛吹きつつ呟きながらまんまと銃と弾薬をせしめる。残り二人からも同じく
模造トカレフをせしめたところでバタバタと何人かの足音。

銃は四挺。
だが、この船のボスから奪った得物はあと6発。
そして使い慣れたベレッタはともかく、中国製の模造トカレフなどアテにし過ぎない方が賢明だ。
弾だって…決して多くは無い。
船の大きさから見積もって乗っているのは多くてもあと20人。
あとはいつも通り自分の悪運と腕を信じるだけ。
トカレフをサイズの合わない男物のガンベルトと腰のベルトに固定し、回転拳銃の弾倉に弾丸を装填する。
それにしても趣味が悪い。張の旦那以上だななどと苦笑しつつ再び集中力を高めるべく、ゆっくりと唇を舐める。

「レヴィ…」

彼の声が聞こえる。
足音は近い。振り返る猶予は無い。
だから銃声を響かせながら言ってやる。
「じゃ、征って来るからよ、いいコで待ってな、かわいいハニー!」
何だよ何だよ、アイツはヒロインかよ。
自分で言っておきながら何だか無性に可笑しくて…鉄火塲にありながら口元を緩めずにはいられなかった。


**********

サクサク書く気皆無な書いた人からのお願いです。
秋の気配が色濃くなって参りました。
寒いですねー、風邪ひかないよう気をつけなければ。
しかしながら、レヴェッカたんはロクローさんしか看病しないとの仰せです。
風邪引いても(*゚∀゚)=3 ムッハー!! なことにはなりませんのでくれぐれも全裸待機はお控え下さい。
432名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 16:23:51 ID:5soW+dgb
リアルタイムでGJ!!
433名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 01:34:20 ID:rGAv3Aj0
いっ、いつの間に…!
二番乗りgj!!!

相変わらず独占欲の強いマスターだw

続き半裸待機。
434名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 03:49:45 ID:WMLONM0r
三番乗りGJ。

全裸で薄手の羽毛布団にくるまりながら続き待ってる。
おまけに上目遣いとエセ可愛らしい声で「待ってるんだよ?」とか言ってみるテスト。
435名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 21:43:02 ID:4IVkg5bU
>>434 何故か板東さんで想像してしまった

服をはだけつつ全力待機
436名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 15:14:18 ID:1Q+QHb5L
ならば俺はパンツ一丁、上はマント一枚で華麗に待機。

強い信頼で結ばれてるのに脆い関係って萌える…ゾクゾクッ
437名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 22:05:37 ID:LOa2GDcl
スイッチを入れると無機質な蛍光灯の音
チカチカして鬱陶しい
消毒液の匂いが立ち込め白いタイルは骨のように光っている
近頃、ココですごす時間がずいぶん少なくなった
これまでは3日篭ろうがちっとも苦にならなかったのに
壁際のケースに並んだ標本瓶に目をやる
お気に入りのコレクション
そのうちのひとつ
ふたをあける
ホルムアルデヒドの鼻を突く匂い
白くて骨ばってて体毛の薄い肘から先の腕
手首には北極星のTATOO
硬い指先をそっと喉の傷痕に這わせる
気化熱が体温をうばいしっとりと冷たく心地よい
そっと乳房のさきに擦り付ける
つめで引っ掛けるように
痛みと冷たさで乳首が硬くなる
腹の傷、乳首のピアス、内股のTATOOに這わせる
ぜんぶこの腕の主に付けられた物だ
先代掃除屋ハックルベリー
彼女にソーヤーと名づけたのもこの男
薄っすらと上気し息を荒げながら
ソーヤーは腕を下腹部の茂みの奥に迎え入れる
声にならない叫びとともに
絶頂を迎えた
何か物足りない
いつもこれで満足していたのに
あの二人と行動をともにするようになって何かが変わった
冷たい腕をヴァギナに捻り込むよりも
料理の上手い中華オカマとヒーローマニアの馬鹿男に同時に貫かれる方が心地よい
もうこの男は卒業だ
腕を瓶に戻すことなく
ミンチマシンに放り込んで電源を入れた
後は下水が飲み込んでくれる
後のコレクションは・・・今日のところは置いておく
さあ体を洗って帰ろう
あの二人、血臭と火薬の匂いには無頓着なくせに、死臭は苦手なのよね



・・・という俺の妄想をもっとエロエロにして書いてくれる奴はおらんかね。



438名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 06:23:58 ID:z/uT1T1p
俺、全裸待機でも風邪ひかない方法知ってるぜ?

レヴィたんと温泉浸かりながら背中流しっこして待機すればいいんだよ。
439名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 08:47:47 ID:gSsiOYUI
と、>>438が火だるまになりながら申しております
440名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 09:37:57 ID:mcene2Tj
心頭滅却すれば火もまた涼し(`・ω・´)
441名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 16:16:08 ID:WkXGcIT1
と、pink板初体験の>>439がアッー!と申しております
442名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 20:37:36 ID:yh5hm00o
兄弟が火だるまになったり掘られてる間に
俺はガルシア君をよしよしする
443名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 12:53:42 ID:JJDyR0Qb
ホテルの部屋で、薄手の羽毛布団にくるまりながらロックの帰りを待ってる。
おまけに上目遣いとエセ可愛らしい声で「待ってるんだよ?」とか言ってみる日本編でのレヴィ


と脳内変換したら萌え過ぎて脳内神経が焼き切れた

どうしてくれる!
444名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 14:18:07 ID:P1v9oie9
レヴィたんとキャラメル口移しで舐め合いながら溶かしたい
445名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 15:56:19 ID:ADgXOKgw
>>444
メルトダウンですね わかります
446名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 19:56:11 ID:YxLnskio
一人淡々と、死体を処理しながら俺の帰りを待っているソーヤーたん。
447名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 20:13:51 ID:czilYOrT
「今日の…夕、飯は……『どレ』に…しよ…ウ…かしら」
448名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 20:26:37 ID:qUSItGQf
うげ
449名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 23:09:29 ID:1TxHZXh1
ソーヤーたんの得意料理は
何かの骨付き肉の煮込み
450名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 02:23:41 ID:QDm0PXUi
でも、ソーヤーたんが作ってくれたものなら……おれは、おれは……
451名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 04:57:52 ID:uB6YojaE
>>450
まて早まるなw
452名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 06:44:36 ID:rYD0Lcj4
>>445
アルミホイルバリアーを強化する作業に戻れよ
453名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 20:10:02 ID:DQFVyp3f
>>443
甘えモードのレヴィ(・∀・)イイ!
酒を飲み過ぎて酔っ払うと、そんなキャラになったら最高だな
キス魔とか!





ロックは困惑すると思うが
454名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 15:57:28 ID:ryzJ7Bef
「・・・ック・・・」

「あいや?どうしますた、アバズレ」

「ロック・・・」

「・・・ロックに会いたい」

「あ、あの〜、ていうか若様が・・・」

「あたし帰る」

「ちょ、待ちなされ!お仕事途中で投げ出したらボンクラに嫌われまするよ!」

「さっさと仕事片付けちまおうぜ」

「何処か良い高台はないのか」

(この人達に頼んでよかったのかしら・・・)


レヴィたんロックシックに陥ってないのかなーと思って。
あー仕事終わんねー。
455名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 20:03:37 ID:a7KeozEr
早く会いたいからさっさと片付けるのですよ
今更ながらレヴィたんの健気さは異常
456名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 17:05:25 ID:c5Ve1Wpl
不器用にお人好しだからな。

レヴィたんは青空の下にいるべきコだったのに、生まれ育った環境があんなじゃなければ…
457名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 18:46:44 ID:TPsIv2FF
そういえば、今回レヴィたんに取り分あったっけ??
三人衆は坊ちゃん側と報酬について話してたけど。

まさか本当に「レヴィ、有難う、助かったよ(ニコリ)」だけ…?まさか、
458名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 03:44:29 ID:6iyfeH08
ロックさんが身体で払ってくれるから無問題
459名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 05:38:22 ID:GI9wiput
>>457
そうやってレヴィたんのデレポイントを貯めていくのがロックさんの戦法さ
460名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 19:08:38 ID:o/yg+Ty6
あんだけやって、でこチューだけって、マジか?










でも、スゴく嬉しいのが悔しい
461名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 22:16:25 ID:3FCpV7OV
レヴィたん乙w
462名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 01:53:02 ID:TsXl1ynC
463名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 16:45:58 ID:JpzYNwHg
なんというデレヴィスレw

なんかもう、同棲しちまえよ。
ロック普通にレヴィたんの冷蔵庫の中のビールとか勝手に飲んでそうだし。
464名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 01:08:53 ID:ww7/jDRE
投下します。
乙女でにゃんこなレヴィたんです。
続くかどうかわかりませんが、どうぞ。

 髪を指で梳く感触であたしは目が覚めた。
 頭から伝わるぬるい熱と程よい硬さの枕――ロックの膝の上に頭を置いた状態であたしは眠っていたのだ。
 いつの間にかあたしの上にはタオルケットが掛けてある。
 この状態で眠ることが多いあたしのために、ロックが買ってきたものだ。
 非番の日。
 ダッチがあたしとロックの休みを同じにするようになってどのくらいたつのだろう。
 二人で休みを過ごすことが自然になってから、ずいぶんたつ。
 だいたいが、朝というか昼までごろごろして、飯を食ったり、呑みにいったり、買い物したり、ヤったりする。そんなことを繰り返している。
 我ながら飽きもせずに。
 というより、それが楽しい。
 こんなことは口が裂けてもいいたくねえけどな。

465名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 01:13:02 ID:ww7/jDRE
 で。今日は朝からひどい雨だったので、昨日からいたロックの部屋に居続けている。
 さっきロックが作った簡単な昼食を食って、そのうちロックが市場でなぜか売っていた日本の推理小説とやらをベッドに座って読み始めて、あたしも隣に寝転んだ。
 時々ロックにちょっかいだしながら横になっていたらいつの間にか眠っていたらしい。
 腹も程よく満たされ、眠気も吹き飛んだ。
 ――残る欲求はただひとつ。
 それを満たせる相手はあたしの髪を梳きながらも、視線は本に集中している。
 ――なんかムカつく。
 日本語でかいてある(らしい)タイトルはあたしには読めず、それが余計に腹が立つ。
 こっち向け。あたしにかまえ。
 そう促すようにひざに顔を擦り付けてやる。
「くすぐったいよ、レヴィ」
 答えはするが顔は本に向いている。
 思わずむっとする。
 あたしより本のほうがいいのか?
 そんなもんさっさとおいて、あたしを見ろ。
 そう、心でいいながらシャツのボタンを下から口で外していく。
 ひとつ、ふたつ、みっつ目でようやくロックの視線がこちらに向く。
「ちょっと、レヴィ――」
 嗜めるような声を無視して、露になった素肌に思い切り顔を擦り付けてやる。
「ちょ、レヴィ!」
 慌てるロックの手から本が滑り落ちて床から落ちる。
 あたしはにやりと笑うと、本から離れた指を口にくわえて丹念に舐めてやる。
 舌を出して、音をわざと立てながら上目遣いで見上げる。
 困惑したような、でも少し嬉しそうな表情。
 その瞳にはロックの指をくわえ、誘うような表情をする女が映っている。
 商売女じゃあるまいし、こんなことをするなんて昔のあたしが見たら鼻でわらっているだろう。確実に。
 観念したようにロックがもう片方の手を伸ばしてくる。
 頬を撫でてから、喉を擦られる。
 猫じゃあるまいし。
 でもこんなことでもあたしの身体も心も反応する。
 ロックが構ってくれたことが嬉しくて、その手に頬を摺り寄せる。
 ロックが苦笑するのがわかる。
 なんだよ?
「レヴィは本当に猫だね」
「……何でだよ?」
 この行動がか?
 ……確かにこの行動は多少猫っぽいとは思うが。
「主人の都合はお構いなしで、自分が構って欲しいときに甘えてくるとことか」
 猫そのものだね。
 そういって、胸に抱き寄せられる。
 ……フン。あったりまえだ。オマエの都合なんざ知るか。
 あたしが猫なら主人はあたしを可愛がるのが役目だろう。
 腕を伸ばし、首に絡めると耳元で囁いてやる。
「……にゃあ」
 ロックが驚いているのが気配でわかる。
 自分の顔が赤くなっているのも。
 ――だけど、それは確かに合図になった。


 レヴィはロックの前では子猫です。
 他の男の前では虎ですが。

466名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 06:26:28 ID:xI2bQ4YH
こっこれはいいぬこ・・・
GJだベイビー!

> ロックの膝の上
最初これ見た時本当に猫化してんのかと思ったw

画集のおまけマンガで酔っぱレヴィたんが「にゃんだと」って言ってたのを見て以来オレの中でレヴィたんは酒が入ると猫語を使うようになってる。
467名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 06:44:17 ID:RdNeFvbB
朝から萌え悶えた!GJ!!!

俺、この仕事が終ったら猫を飼ってレヴィって名付けるんだ…
468名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 07:32:23 ID:hvov2jgK
>>467
うっかり拾ったちびにゃんこが成長するにつれて実は雄だと判明し、
『ですだよ』に改名するべきかどうか悩みまくるフラグが見えた。
469名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 09:49:43 ID:RvggZvtz
も、萌え死ぬ(*´д`*)
続きに期待!!!
470名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 16:38:40 ID:5DnpQsFd
>>467
> 猫を飼ってレヴィって名付ける

なんで俺と同じことやろうとしてるんだよw被っちまうよ!
因みに茶トラ模様か黒猫にしたいと思ってる。

で、自分も続いてほしい。てかこれは続くべきwww
471名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 21:19:38 ID:PoSglrw1
幼少時代にコッソリぬこを飼っていたレヴィたん

という電波を受信したんだが。
流石にアルミホイルでも防げなかったぜ
472名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 06:55:52 ID:4OJN5tLD
日本編にて。

UFOキャッチャー前

レヴィ「これやってみたい」

ロック「いいけど、出来る?」

(一時間経過)

ロック「(キリがないから)ちょっと代わるよ。あれが欲しいんだろ?」

レヴィ「この機械がポンコツなんだよ。おもしろくねぇ…」

ロック「はい、とれたよレヴィ。このタヌキでよかったんだよね?」

レヴィ「タヌキじゃない!猫ちゃんがほしかったんだ!」 

というフォースを受信した。
473名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 08:07:02 ID:GOeUKg1t
フォースがともにあらんことを
474名無しさん@ピンキー:2008/11/12(水) 18:55:49 ID:LLXoQ8tN
嫌な予感がする。
475名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 18:44:40 ID:LexGQXcK
>>471
一生懸命みゃーみゃー鳴きながらついて来る子猫を、最初は「ウチじゃ飼えないんだよ、あたしみたいなのじゃなくて、どっかの金持ち見つけな」って突け放してたけど、どうしても夜寝る時その猫のことが頭から放れなくて結局面倒をみることに・・・


という妄想が脳内OAされた。
476名無しさん@ピンキー:2008/11/13(木) 19:14:00 ID:P0GCLTZO
「誰が面倒みると思ってるんだよ!」
とロックさんにお母さんよろしく怒られしょげるレヴィたん
477ロック:2008/11/13(木) 20:10:08 ID:34kIhbxF
お前らのレヴィ好きにはほとほとあきれ返る
478名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 00:02:33 ID:GXEzpVp9
続きです。
今回も甘いです。

頬に、額に、髪に、優しくキスされて、それだけであたしはどうにかなりそうになる。
 指が頬を滑り、肩からわき腹の辺りまで撫で下ろされる。
「――ひあ!」
 自分でもどう表現していいかわからないような声が漏れる。
 目の前の相手は笑って、耳元に顔を近づけてくる。
「――感じた?」
 その吐息にすら反応してしまうのを、必死でこらえる。
 だが、とっくにそんなことはお見通しらしい。
 耳にも口付けられ、甘く噛まれてから、タトゥにも丹念にキスされる。
「んっ、あ!」
 こらえたのもつかの間で、タトゥにキスされた瞬間抑えていた声が漏れる。
 ロックがにやりと笑うのが気配でわかる。
「レヴィ、ここ弱いよね」
 そういいながら何度も優しく撫でられる。
「う、るせえ。てめえが触りたいのはそこだけかよ」
「まさか」
 その瞬間、唇にキスされる。
 舌が、唇を舐め、歯をなぞり、舌を絡みとられて優しく噛まれる。
 その間にロックの手は動き、あたしの服を脱がしにかかる。
 あっという間に服は脱がされ、残るのは下着と、中途半端に脱ぎかけてある、ホットパンツだけだ。
479名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 00:10:54 ID:GXEzpVp9
ロックの手が、自分の服を脱ごうとボタンに手を掛けているのを見て、とろけていたあたしの意識が戻ってくる。
「ちょ、レヴィ?」
 それを邪魔するように、抱きついてやる。
 首筋に顔を擦り付け、お返しにキスマークをつけてやる。
「どしたの?」
 ロックの顔が少し赤くなっているのを見て、少しだけ溜飲が下がった。
 あたしだけ翻弄されるなんて、我慢できねえ。
「あたしが脱がす」
 そう宣言すると、ロックはきょとんとしてから苦笑した。
「どうぞ」
 脱ぎかけていた服から手を離す。
 ほとんど外れているボタンから白い肌が見えている。
 ――つーか、コイツのほうがあたしより肌キレイだよな。
 自分の傷だらけの身体と、日に焼けて小麦色になった肌を思い出して憂鬱になる。
 こんなことを考えたことは一度もなかった。
 ――コイツと出会うまでは。
「レヴィ?」
 不思議そうな顔をするロックに、べーっと舌を出してやると、服を脱がせにかかる。
 もちろん口で。
 ワイシャツのボタンを時間をかけてすべて外し終えると、ロックに頭を撫でられた。
 まるでよくできたと褒められてるみたいだ。
 きっと今あたしの顔は緩みまくってるんだろう。
 そんな顔を見せるのは、悔しい。
 あたしは顔をベルトに顔を近づけて、くわえる。
「それも、口でするの?」
 困ったような口調だ。
 だけどあたしはあきらめず、かちゃかちゃと金属音を立てながら、懸命に外していく。
 時間を掛けたが、どうにか外し終える。
 だけど、今度はロックは褒めてくれなかった。
「ベルトに歯型がついてるんだけど……」
 ―――知るか!
 鼻を鳴らすと、ロックのジーンズのファスナーを銜えた。

引き続き、にゃんこなレヴィたんでした。
480名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 18:45:30 ID:BNlVIq8i
す、寸止め…?!
続きキタコレGJ!!

軽くぬこ祭りだなw
にゃんこレヴィたんにとってのマタタビは何だろう、ラム?
481名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 11:59:23 ID:Sz9g+0Yh
ロクローさんだろうJK……と思ったが、
ロクローさんは生きていくのに必要な飯みたいなもんだからにゃあ。

………拳銃二丁を振り回して戦う時間、とかかな? マタタビ。
482名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 12:38:48 ID:Ewhr1tAL
汗かいて湿ったロックのワイシャツだろう
483名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 19:17:09 ID:WIAbo61h
ここでネコミミレヴィたん絵が投下されたらネ申
484名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 20:55:07 ID:BSyAqtVX
いとしいおとこのいんけいをせつだんして
ぷらすてぃねーしょんでかためてからでないと
おのれのちつこうにつきいれてかいかんをあじわうことのできない
かわいそうなソーヤーのこともきにかけてやってください
485とある日常:2008/11/16(日) 01:01:58 ID:KwuQ297F
……さら、さら
優しく前髪を撫でる掌から、暖かい温もりが伝わる
「……ん、んん」
二日酔いで貼り付いた瞼をムリヤリ引き剥がし、やけ酒後の働かない頭で、去った筈の男を見上げた
タバコを燻らしながら、前のように優しい目で見つめている
昨日の怒りに満ちた視線とは、エライ違いだ
つまらない口喧嘩から、殺すの殺されるのというマジ喧嘩に発展し、アイツが部屋から出ていったのは、夢じゃ無い筈だ
アタシが劣等感から絡んだ喧嘩だから、アイツから折れることはない
それなのに今、アイツは穏やかに髪を撫でてくれている
「……何でだよ」
聞かなくてもいいことを口にした
夢ですらいいはずだ
この、温もりを得られるのなら
それなのに、ひねくれた心は尋ねてしまう
「しょうがないさ
そんな姿をみたんじゃ」
そんな姿?
なにいってやがん……、アッ
「素肌に俺の背広一枚か
そんなに俺が恋しかったのか?」
「ちっ、違っ……!
これはそのっ、寒かったから……」
そう、寒かった
常夏のロアナプラで、エアコンがぶっ壊れた部屋にいても……
寒かったから、アイツが残した温もりにしがみついた
アイツを素肌で感じたかったから……
「とにかく、コレは返してもらうよ
財布もこっちに入れてるんだ
このままじゃ帰れない」
「アッ」
無情にも、服を引き剥がされた
こんなに寒いのに


ギュッ!


恥も外聞もなく、哀願しそうになったアタシを、アイツの熱い胸が捕えた
「俺も寒いんだ」

凍えかけたつがいは、温もりを与えあった







とあるバカップルの日常



486名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 10:38:45 ID:rOZtMpGJ
素肌に背広…裸ワイシャツはよく見るがこれは新鮮
バカップルGJ!
487名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 16:29:39 ID:c9waskU8
短いながら萌えが凝縮されてる・・・ウマいなぁ。gjです!

マジ喧嘩の様子も見てみたい。
ロックさんキレたらマフィアの親分並みに怖いから、その気迫に負けた悔しさと淋しさでしとしととロックのシャツを濡らしながら眠りについたレヴィたんとか想像すると(;´Д`)ハァハァ
488名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 17:30:31 ID:bIrk1/wL
>>476
レヴィ「だって勝手についてきちゃったんだもん!なぁ?スフィンクス」
489名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 20:31:04 ID:puvmcbcn
なんというネーミングセンス!
490名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 02:18:51 ID:TEPtyGDI
そんなスフィンクスがロックのおひざに乗ってたりすると
レヴィたん嫉妬心メラメラなんだぜ
491名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 06:27:01 ID:3/kb0sdx
レヴィたんの台詞をぬこ語に変換してみた。


「にゃあ、あんたは、どう思ってるんみゃ?」
「鉄火場に付き合うにゃ、それにゃりの儀式が必要だってことみゃ。
あたしはあんたの保母さんでも、保護監察官でもにゃいんだ」
「にゃらどういう名目で、あんたの無茶に付き合えばいいのか、てェはにゃしだよ」
「にゃりゆきはもう、御免みゃ」
492名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 07:32:57 ID:Va5tVcAa
急にブラクラが1丁目のトラ吉化したな
493名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 08:59:21 ID:yXbQleGr
ロック「右手で剥くぞ」
494名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 17:29:03 ID:I0ITR2o8
にゃんだと、倉庫にないSSもあるんだ…!
神だというアロハ話気になるわー、新参者はつらいよ
495名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 19:19:17 ID:VbrPb18B
ロック「おいで〜スフィンクス。よしよし、いい子だ」

レヴィ「…」

ロック「あ、おなかすいたのかな。レヴィ、スフィンクスの餌は?」

レヴィ「…そこの棚ン中だよ」

ロック「もうすぐだからな…
ってうわっ、スフィンクス!オシッコはあっちでしなきゃだめだろー、もう。しょうがないなあ…
レヴィ、ティッシュ取って」

レヴィ「…えよ」

ロック「え?」

レヴィ「…まえよ」

ロック「レヴィ?何て言ってるのか聞こえな…」

レヴィ「 あ た し に 構 え っ て 言 っ て ん だ よ !!!!!!!」

と真っ赤な顔をして本気でにゃんこに嫉妬するレヴィたん
496名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 23:48:11 ID:66V/Dyw2
>>495
ロック「……ごめんごめん、じゃあ」
シュルルルルシャキーン
レヴィ「っ!?てめぇ!!何しやがるほどけっ!ほどけよ!」
ロック「にゃあにゃあ、うるさい子猫だなぁ」
ギュム
レヴィ「っんひぃ!?」
ロック「いやらしい子猫だ、乳首を摘むと泣き止むなんて」
レヴィ「違、痛いんっくううううううううううううう!」
ロック「痛いのかな?そんなはず無いか、こんなに嬉しそうな表情してるもんなぁ」
レヴィ「いやぁ、嬉しそうになんてしてなひぃ」
ロック「こんなに乳首を硬くしてる、なんて淫らな子猫だろう、それに……」
ぐじゅぅ
レヴィ「ああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ロック「こんな場所でこんなにお漏らしするなんて、一から躾けなきゃいけないな」
レヴィ「あああぁ、駄目だっ、そんな指っ乱暴にぃ」
ロック「ほら、猫なんだからこんな物履いてなくてもいいだろ、そらこっちだ」
パシィン
レヴィ「きゃう!?尻叩くなぁ……え?」
ロック「ほぉら、この猫用トイレでおしっこするんだ、ちゃんと砂が固まるんだぞ」
レヴィ「あ……あぁ……うそ、いやぁ」
ロック「何をいやいやしてるんだい?ほらちゃんとココに跨って……」
レヴィ「やだぁ!やだぁ!こんなトコでションベンなんかでき」
パァン
レヴィ「ひゃぃっ!?」
ロック「ほら、早くしないともう一回お尻叩くよ……」
レヴィ「ら、らってぁ、出ないぃ、急に言われてもでないぃ」
ロック「しょうがないな、手伝ってあげるから、早くしなさい」
レヴィ「手伝うってな、あひぃいいあああああ!?」
グジュグジュグジュグジュ
ロック「ホラホラ早く早く」
レヴィ「あああ!ああ!ひううああああ!!中っ掻き混ぜっ駄目だっ激しっあっあっあああああああ」
ロック「ホラホラお尻降ってないで早く」
レヴィ「駄目、らめ、ああああああおかしくなるぅ、凄い、頭にガンガンくるぅううううううううう!!」
ロック「……もう、本当にしょうのない子猫だなぁ」
ぐりぃ
レヴィ「っっっがぁ!?ひぃぎいいいいあああああ!!!クリぃいいいいいぃぃぃい!!!うあああ潰れるううううう」
ロック「もう一回」
ギリィ
レヴィ「っっっっっっっっっっあああああああああああああイク、イク、いくううううううううううううううううう」
プシャアッ ジタジタジタジタジタ

ロック「よーしよし、覚えたかい?今日からソコが君のトイレだよ」
レヴィ「あ……ぁ……」

弱々しく頷く子猫の首元に、ロックさんは優しく口づけしてあげましたとさ、どっとはらい
497名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 00:48:34 ID:fBvMNASq
ちょwww何ですかこの躾と言う名の調教ものは!!GJです!!
498名無しさん@ピンキー:2008/11/19(水) 17:30:23 ID:kaJfWXBo
ロック「レヴィ、俺が何でこいつを可愛がってると思う?」

レヴィ「・・・・」

ロック「そっくりだからだよ、お前に」

レヴィ「―なっ!・・・くそぼけ」
499名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 06:54:32 ID:XLM8Mw51
>>495
> レヴィ「 あ た し に 構 え っ て 言 っ て ん だ よ !!!!!!!」


「あたしは構ってほしいの!あたしは、あたしの料理を温かい内に食べてもらいたいの!」

ってレヴィたんが言ってるのを想像してしまった。
500名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 15:32:05 ID:5lLJe6uD
どこのみやみやだよw
501名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 19:03:14 ID:qbroTtxz
バラライカは戦争中毒者
別の中毒者にさせましょう
502名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 21:57:37 ID:DygIp8W7
早くレヴィたんのエロを
503名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 00:28:49 ID:cUpE99R3
>>501
姐御はドンパチがあればファックはいらず
逆に考えるんだ。
ドンパチがない時は…
504名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 10:08:09 ID:nq+3/jPz
姐御は、とは言ったが「あたしらは」とはいわなかったってことは、
レヴィたんはどうなんだろう。
505名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 11:06:53 ID:TSBj2wr/
オナニーばっかしてるから機嫌悪いんだよ
506名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 13:50:06 ID:WD4ZZ08n
http://www2.axfc.net/uploader/Na/so/11688&key=gun
銃と二次元
容量約770MB
507名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 15:27:10 ID:AEzXrW7O
>>504
レヴィたんはロックに頼まれれば殺人鬼にも乙女にも早変わりできるのさ。

それはそうと、そろそろ◆SDCdfJbTOQ氏が恋しくなってきた。
508名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 16:02:16 ID:TSBj2wr/
>>506
ありがとう( ´∀`)
良いもん貰った
509名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 18:05:34 ID:WD4ZZ08n
どういたたまして
510名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 01:43:33 ID:aT/H0X7p
>>507
同じく
にゃんこレヴィの続きも読みたい
511名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 12:45:14 ID:uKYqbT3O
>>506って何?
512名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 15:46:10 ID:hHguU+Gy
>>511
落とせば分かるさ
バカヤロー!!
513名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 16:27:44 ID:uKYqbT3O
>>512 
ずっとアクセスが集中して混雑がどうとか出て落とせないんだよバカヤロー!!
514名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 21:02:47 ID:hHguU+Gy
>>513
今だったら落とせるぞバカヤロー!!
515名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 22:15:16 ID:csglI84K
アホみたいに重かった割にこのスレと関係なかった件
516名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:03:11 ID:/Yl+ZXrX
>>申し訳ない、俺の判断ミスだorz
517名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:04:50 ID:/Yl+ZXrX
↑は
>>515へだ
518名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:37:58 ID:aT/H0X7p
ブラクラと全く関係ない二次元の画像と
武器の実写画像の詰め合わせ
519名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:43:01 ID:/Yl+ZXrX
ああ〜下手こいたorz
今更ですが>>518の言うとうりです,
ダウンロードを考えた方はそれを考慮してくださいまし。
520名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 03:51:32 ID:rC2juNWv
俺はミリタリーマニアだから嬉しかったよ( ´∀`)
521名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 06:46:01 ID:Jqiahkrq
なんだ、だったらいらねぃや。
流れ的にレヴィたんの猫耳画像でもうpされたのかと期待した俺がバカだった。

>>518
教えてくれてd。
522名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 07:56:16 ID:Mo5GYCFD
まぁ。一応レヴィたん画像はあったぞ、確認できたのは一枚だが
523名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 13:05:55 ID:9o30jdWp
http://www3.axfc.net/uploader/N/so/63747
お詫び、ドキュメントにあったブラクラ関係詰め合わせ、たぶんかぶりますスマソ
524名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 15:18:11 ID:rC2juNWv
>>523
dクス!またまたありがとう( ´∀`)
525名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:32:56 ID:PxtZnDXU
>>523
パスは?
526名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:45:29 ID:9o30jdWp
>>525
>>523のURLから行けば記入済みでするよ
527名無しさん@ピンキー:2008/11/25(火) 21:50:56 ID:9o30jdWp
あれ、書いてない、、、
パスはブラクラです。
528名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 01:41:20 ID:EeoqhlL2
http://www3.axfc.net/uploader/N/so/63791

ブラクラ関係詰め合わせ  その1
529名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 02:07:34 ID:EeoqhlL2
>>528

きーわーど=ぶらくら2です。
530名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 02:24:44 ID:EeoqhlL2
ブラクラ関係詰め合わせ  その2

http://www3.axfc.net/uploader/N/so/63793

きーわーど=ぶらくら2です。
531名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 07:04:49 ID:C1ThTVhh
うぜぇ。
ミリオタ専用スレに貼ってこいよ。
なんでわざわざエロパロスレに貼ってんの?馬鹿なの?死ぬの?
532名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 10:20:46 ID:XSmvt962
AZASUKEのブラクラCG集2もってる奴いる?
533名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 12:12:16 ID:HHD2fXHp
呼んだ?
534名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 18:44:17 ID:uWhzzZ0Y
今だ全裸待機中だけど、そろそろ寒いしレヴィたんと二人羽織りするわ
535名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 22:27:06 ID:XSmvt962
>>533
うp
536名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 00:00:49 ID:CpkMlagp
>AZASUKEのブラクラCG集2もってる奴いる?

ハイ カタカタ(*^-^)ヘ_/ ~~~~~~~ □_ヾ(^o^ )カタカタ

http://www3.axfc.net/uploader/N/so/63835  その1



537れがーち:2008/11/27(木) 00:05:23 ID:CpkMlagp
>AZASUKEのブラクラCG集2もってる奴いる?

ハイ カタカタ(*^-^)ヘ_/ ~~~~~~~ □_ヾ(^o^ )カタカタ

http://www3.axfc.net/uploader/N/so/63836  その2
538名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 00:27:21 ID:xHlUA641
ちょい板ちがいぎみになてきたですだよ

azasukeといえば、冬の新作も期待出来そうだな。
サンプルがイイ!!!!
あれは乗り移られたロクロー氏だな

あ、これも板違いか
539名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 00:45:26 ID:b4OQOtNy
EeoqhlL2
イラネ
540名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 05:32:04 ID:MDToRvsX
>>536
パスが通らない…だと
541名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 08:51:42 ID:g/6z8UE9
>>540
米に書いてあるよ( ´∀`)
542名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 18:41:32 ID:YY41LI6j
酷い有り様だな。

こんな時こそにゃんこなレヴィにゃんをにゃんにゃん妄想しながらねこにゃんダンスで神を待機。
543 ◆SDCdfJbTOQ :2008/11/28(金) 22:48:22 ID:PCIU0klc
トリップ合ってますか。
「何にしたっけ」とかなり不安。
今更続き。流血とかエロとか色々。
にゃんこじゃなくてスマン。
+++

結局、緊迫した状況に、彼が彼女に伝えるべきことは何となく宙に浮いたままとなった。
殺し合いに向かう彼女の気を削ぐ真似をしたくなかった…などと言えば聞こえは良いが、そんなのは後付けの理由でしかない。
そう、「何となく」だ。

レヴィは水を得た魚のようだった。
まずは、狭苦しい通路へ馬鹿正直に掛け込んで来た2人を仕留める。崩れ落ちる身体を盾にしつつ、敵連中との距離をつめる。
さすがにあとに続く連中は突っ込んでは来ず壁に身を潜めながら闇雲に撃ってくるがそんな弾がまともに当たるはずもない。
大体にして、壁から伸びる銃を持つ手を撃ち抜かれるか、いっこうに倒れ込む様子の無い標的の姿を確認すべく頭を出した時
点で脳漿を撒き散らすか頭蓋の中を弾丸でシェイクする運命と相成った。
レヴィは一人、また一人と相手を仕留めつつ一歩一歩対象へ近付くが、近付くほどにリスクも高くなる。
頬を掠めた弾丸が一筋の傷を彼女に残す。

さて、どう攻めるか。
用無しとなった回転拳銃を少し前方へと放り投げ、腰のトカレフを手に取り、いくつかの攻め方をシュミレートする。
シュミレートして…出した結論はただ一つ。

…メンドくせぇ!

小難しい戦術など必要な時に後ろの男が考えれば良い。自分には向かないことだ。
一気に駆け出しつつ、足元に転がる銃を思いきり蹴り上げる。
突如視界に飛び込む「何か」に敵は一瞬気を取られた。
だから、次に察した何かの気配に、視線をそちらへ向けた時には目の前に目標としていた女の姿。
だが、それを目視して認知、殺さなければと判断した上で標準を合わせ引き金を引く…その作業に要する時間は意外な程に
長く…対象が動くものであれば尚更だ。
恐れもなく舞うかのような身のこなしでそれをやってのけるレヴィが、ある意味で異常であるとも言えるのだ。

僅か数秒で新たな死体とその予備軍を5体作り上げたレヴィが、視界に立つ人間が消えたと判断し、新たな得物を頂戴するべ
く身を屈めると、突如ドタドタと豪快な足音が響く。
何だよ、どこにいたんだよと視線と銃口を向けてやると、官憲が持つようなアクリル盾を手にやけくそ気味に突っ込んで来る若
い男。
てめぇ何でそんなモン持ってんだよと思うのと、引き金を引くのはほぼ同時。
放った弾丸の何発かはかろうじて貫通し、相手の脇腹と肩に当たることは当たったが、当然ながら致命傷には至ることはなく、
勢いはそのままに突っ込んで来る相手に不自然な姿勢のまま押し倒される。
弾力のあるアクリルを男の体重ごと押し付けられて全く身動きが取れない。
真っ青な顔で血と涙を垂れ流しながらタガタ震え、広東語だか北京語だかで何やら喚き立てるチャイニーズ。
そんな滑稽な姿にいつもであれば失笑を漏らすところだが、今はそんな余裕は…無い。
必死に押し返そうともがくが、相手も必死に彼女を床へ押し付ける。

銃は先刻手放してしまった。
盾の透明な覗き窓から、上に乗る男が震える手で銃を抜くのが見える。こんな至近距離ではこんな板切れ意味が無い。
ああマズった。こんな雑魚に不覚を取るなんて。
今日は全くツイてない。下衆に犯され雑魚に殺される。
男の震える銃口が盾越しの自分の眉間とドテ腹の間をさ迷う光景は、スローモーションのようだった。
痛ぇかな、痛ぇよな、ったくよ。最低だ。

あ、そうだ、このままくたばったらロックも殺られるよな、あーあ、ツイてねぇよな、お互い。
守ってやるって、そう言っていたのに。
…ああ……畜生、こんなことならさっきちゃんとキスしとけばよかった。
最後のセックスだって喧嘩してふて寝して終わったんだ。
けどよ、ナンと言われようとアレはアイツが悪い。
でも…最後くらいちゃんとシたかった。
でも、ま、こんなモンかもな、死ぬ時なんざ思い通りにゃいかないモンだ。

一瞬で色んなことが頭を駆け巡ったが、どれもこれも相棒である男のことばかりで少しだけ悔しい。
544 ◆SDCdfJbTOQ :2008/11/28(金) 22:56:34 ID:PCIU0klc
男は頭も腹もやめて喉に狙いを定めたらしい。いい判断だ。イヤというほどあたしが苦しむ。
それにしても、いつ死んでもおかしくない稼業とはいえ……まさかこんな風に雑魚一匹に嬲られる最期など想像してなかった。
まったくもって厄災の大バーゲン。
あの世で神さんのカラダにケツ穴プレゼントしてやらねぇと。

そうは言いつつ、別に自殺志願者でもないから諦めは悪い。
あたしだって死んでるよか生きてる方が好きだっつーの。
そう言わんばかりにもがいていると、気付けば「………ロッ…ク…」と彼の名前を呟いていた。
別に助けを求めたわけではない。そんなコト、初めから彼に期待してなどいない。
理由なんて無いけれど、ただ…このまま死んでしまう前に名前を呼びたかったのだと思う。
目を見開こうか閉じようか迷って、閉じることにする。
最期に見るのがこんな雑魚の泣き顔だなんて冗談じゃない。どうせなら瞼の裏に相棒である男の姿を浮かべていたい。

……銃声と共に、自分を呼ぶ彼の声が聞こえた気がした。
545 ◆SDCdfJbTOQ :2008/11/28(金) 22:59:54 ID:PCIU0klc
何発かの銃声の後、人が揉み合うような気配とレヴィと若い男の喚き声が聞こえ、ロックはドアから通路を覗き見た。
彼の目に入ったのは、数メートル先で床に倒れ込みもがくレヴィの下半身と、暴れる彼女に馬乗りになる血まみれの男の姿。
「てめっ…ファック!泣きべそかくくらいなら退きやがれ!」
必死な彼女の声を聞き、助けたいと、そう思う。
だが、戦い、相棒である自分を守ることに己の存在意義を見出だしているフシのある彼女の自尊心を可能な限り傷付けたくは
ない。
だからいつだって自分は彼女が死んでしまわぬように祈るだけ。
それが自分の立ち位置だと認識してはいるが、それでも一番近くにいる女に守られるだけではなく、自分が守りたいと思ったっ
ていいではないか。
自尊心のために彼女が冷たい肉塊になるなんて冗談ではない。
そう結論を出すのと身体が動くのはどちらが早かっただろう。
足を踏み出す彼の耳に、自分を呼ぶ彼女の声。
目の前で彼女に跨がる男の手には銃。
一方の彼女は…丸腰だった、なんてことだと必死に手を伸ばす。
「レヴィ!!」男の首に腕を巻き付け、銃を持つ手を掴んでそのまま縺れ込む。
元よりパニックに陥っていた男は、何が起きたか理解出来ずに、彼によって逸らされた銃口から虚空に向けて引き金を何度も
引く。
連射式ではないとはいえ、あまり歓迎はし難い。
激しくもがきながら引き金を引き続ける相手を無力化するべく、レヴィによって開けられた脇腹の穴に思いきり掌を押し付け傷
口を爪でえぐり上げる。
激痛のあまり激しく暴れる男に拘束を振りほどかれるが、その後は痙攣しながら身体を丸めるだけの存在となった。
傷口を広げたことで出血が更に激しく、あと数分で気を失い事切れることだろう。

「…お前ってよぉ、たまにとんでもなくえげつないことしでかすよな…」
後ろからレヴィが「うわぁぁ」と言いながら覗き込む。
彼女に評価はともかく、無事な様子に感極まり…振り返って抱きしめようと腕を伸ばすと、露骨に顔を引き攣らせて後ずさられ
る。
「…え?レ…レヴィ?」
そんな拒絶めいた反応に思わず追い縋る。だが。
「ひぃ〜っ!馬鹿!触るな!」
気のせいではなく、明らかに拒否。拒絶。
助けてやったのに何が気に入らないのかと一瞬憤るが、自分の手を見ると、滴り落ちんばかりの血と肉片らしき何かにまみれ
ている。
シャツも返り血で真っ赤。
そりゃ逃げるよな、と理解したのは後々の話。
その時の彼に出来たのは………。
情けない悲鳴を上げながら、レヴィと二人でそれを洗い流す場所と着替えを探すこと位だった。
546 ◆SDCdfJbTOQ :2008/11/28(金) 23:06:11 ID:PCIU0klc
その後は血気盛んな荒事要員は残っておらず、何人かをふん縛ったり自殺を見守ってやったりしながら操舵室に入ると、開
きっ放しの無線チャネルから聞き覚えのある声が聞こえた。
「張さん…?」
応答するといつもの飄々とした調子で「よぉ、トゥーハンドか?健在か?」などと問うて来る。
「健在か?じゃねぇぜ、旦那。ひでぇ目にあった」
「そうかそうか、さっきお宅のボスから連絡をもらってなぁ。いやぁ悪かったな」
悪びれもせずにそんなコトを言う彼に言いたいことはテンコ盛りだが、とりあえず船は沈んだワケでは無いようだと少しばかり
安堵する。
「ヤツは生きてるか?」
「殺りたくてたまんねぇが生きちゃいる。骨の何本かは折れてるかもしんねぇけど」
「殺りたいならそれでも構わんよ、こうなった以上は黙っていて貰うほうが面倒は少ない。ケツはこっちで持つさ」
レヴィはご機嫌に口笛を吹いてその提案を歓迎する。
「それで、だ。君たちはこの後どうするつもりだった?」
「とりあえず近くの島にトンズラするつもりだった」
だが、こうしてクライアントと連絡が取れたからにはそれも必要無いだろう、二人そう思い安堵していた。なのに。
「おお、そうかそうか。なら悪いんだが、1・2週間ソコでバカンスと洒落込んでくれないか?な〜に、ほとぼりが冷めた頃合いに
 迎えを遣るさ」
「ちょっ…冗談キツいぜ?旦那!それに話が違…」
「想定外の事態による損害の補償とお前等の拘束期間延長による追加報酬についてはお宅のボスと話はついている」
「いや、そういう問題じゃなくよ」
「こっちにも色々と根回しが必要でね。脱出後船はそのままエンジンをかけたままでな、ま〜…『無人で』太平洋にでも向かわ
 せとけ」
それだけまくし立てると張は「じゃあな」と会話を打ち切る。
ノイズだけが虚しく響く無線装置を前に二人呆然と立ち尽くす。
「……追加のペイ…分け前貰えんのかな…」
あんまりな事態に、遠くを見ながら呟くレヴィを励ますことも出来ず、ロックは言葉を濁す。
「……さぁ…でもまぁ…わずかばかりなら…多分…うん。それより今『無人で』って…」
「あたしらを殺し屋か何かと勘違いしてねぇか…?あ〜!くっそ!なんかよくわかんねぇけど!すっげぇぇええムカつく!」
ガシガシと壁を蹴り始めるレヴィを制止することもせず、とりあえず時間的猶予が残されていないことを告げてみた。
「レヴィ、ともかく…島が遠退くし日も暮れる…」
「ぁあぁぁぁぁぁあああああ!!!!????おい、ロック!めぼしいもんガメてくぞ!どうせ酒なんか無ぇんだからよ!」
「だからそんな余裕無いって…」
「あぁぁああ!それよかカトラスだよカトラス!何処だよ!ファック!」
酒はともかくカトラスを諦めろというのはあまりに酷な話だろう、そう思い確認する。一応。
「…船、一旦停める?」
「当ったりめぇだ!ソレで足がついたって知ったことかよ!つーかそうだよ、あの野郎!アイツだきゃブチ殺さねぇと気が済まね
 ぇ!」
苛々とタバコに火を点ける彼女を尻目にため息を吐きつつ、ロックはクルーザーを停止させるべくエンジンレバーを引いた。
547 ◆SDCdfJbTOQ :2008/11/28(金) 23:11:50 ID:PCIU0klc
+++++++

ロックは諦観の面持ちで四肢を投げ出したレヴィのジーンズを下着ごと性急に引き抜く。
船の寝台は狭くて脚を開くことが出来ないため、膝を折って持ち上げることで彼女の性器を剥き出しにすると、スラックスを寛
げて筋に沿って自らをこすりつける。
眠そうな瞼を震わせる顔を両手で固定し、荒く乱れる呼吸もそのままに顔中舐めるように口付ける彼を「お前………犬っころか
よ…」と、呆れたように鼻で笑うレヴィ。
「嫌?」
「さっきから気分じゃねぇって言ってる」
「……………ごめん、すぐ終わらせるから」

諦めの表情でロックの首に腕を回すと、それを合図に圧し掛かる体重と侵入してくる彼のモノ。
切羽つまった様相の彼は彼女に入るなり唇を合わる。
狭苦しい寝台で、自らの腿で乳房を押さえつける不自然な姿勢。
その上、男の体重を押し付けられ…ろくに馴らされずに身体を貫かれ、唇まで塞がれて…息苦ししくてたまらない。
「んーっ!」
突っ込むや無理矢理律動を開始した男の背中を抗議の意を込め叩き、顔を背けて唇を引きはがすと、「ザケんな、この体勢で
口吸われちゃ息が出来ねぇ」と怨みがましく睨み付ける。
「ごめん。でも我慢出来ないんだ」
「あの野郎は死んだぜ、あたしが殺った。アンタもいただろ?」
「ああ、でもさ、そういうんじゃなく、何ていうか…………その…」
「…何だよ」
「…………いや、いい。帰ってからにしよう、きっとそれがいい。………それより………こうした方が楽?」
そう一人勝手に何かに納得した彼は、押し上げていたレヴィの脚の一方を延ばし、もう一方を寝台の外へ投げ出す姿勢にして
やる。
彼女からは一心地ついたような溜息。
「大分マシだな」
ロックは今更慈しむように彼女の髪を撫でながら「……悪かったな」と詫びる。
だが。
これによってレヴィの機嫌は更に降下の一途を辿る。

彼女は思う。
悪いと詫びるくらいなら最初からやらなければいい。
しかも一人勝手にブツブツつぶやいて勝手に納得して…。
言いたいコトがあれば言えばいいのによ。
ロックが納得したってこちらには何が何だかわからない。
そう思うと異様に腹が立ってくる。

「全くだ、テメェが悪い。…で、提案なんだけどよ、お前専用の肉便器にで何にでもなってやるからさっさと終わら
 せねぇか?なぁ、相棒。眠いんだよ、あたしは」
冷ややかにそれだけ言うと、レヴィは膣の中の彼をキュっと締め上げつつ腰を揺らして刺激する。
ロックは突然の快感に顔を歪めて息を吐くが、当然内心では彼女の辛辣な物言いに言いたいことが多々あった。
だが、彼女が不機嫌なのは理解していたし、非が全面的に自分にあることも、これ以上機嫌を損ねることを言えば口論になる
だけなのも承知していた。
彼女が言うことは理解出来る。彼女の側から見ればただの男の排泄行為…そう言われても仕方のない所業だった。
…それは認めざるを得ない。
そして。
冷静になってそう自覚した以上、これ以上この行為を続けるわけにはいかなかった。
548 ◆SDCdfJbTOQ :2008/11/28(金) 23:14:06 ID:PCIU0klc
「………ごめんな。もう……シしないから」
そう言って依然キツく圧が掛かり続けるレヴィの腹から自身をズルリと引っこ抜き、彼女の剥き出しの下半身に掛布を掛けて
やると「やっぱりさ、俺はハンモックで寝るよ」とハシゴをよじ登った。
彼女に背を向けた彼は、彼女の悲しげな視線に気付くことは無い。
彼女も彼に背を向け、魚雷艇の無機質な壁を睨み付ける。
何だよ何だよ何なんだよ!
ヤりたいなら出すモノ出してスッキリしてから寝ればいいだろ?何でアイツがふて腐れてんだよっ!
そりゃ言い方は悪かったけどよ、元はアイツが悪いんじゃねえか!

彼女は単に、陸に着くまでの数時間を彼とゆっくり眠りたかっただけ。
寝込みを襲われたのだから不機嫌なのはご愛嬌ではないのか?そう思う。
それでも彼の求めに応じると決めたからには、受け容れるためのスイッチだって入れていた。
なのに、突っ込んで、何度か出し入れしただけで放り出された。
腹は減ってる、睡眠は邪魔される、その上中途半端に性欲まで煽られて…何もかもが思い通りにならず、どうしていいか解ら
ぬほど苛立ち始める。
せめててめぇが煽ったナニくらいは完結させて行きやがれ!!
だが、元来素直には出来ていないためそれを伝えることも出来ず、腹立ち紛れにベッドサイドに脱ぎ散らかされた固く重いブー
ツを彼目掛けて投げつける。
「ぃた!!」
背中にそれを受けた彼は反射的に日本語で何か口にしたが、それが彼女のブーツだと知ると大仰にため息をついて「お休み」
とだけ言って
何も言い返しては来ない。
狭い船室の中わずか2メートルの距離を何万キロのように感じる。
遣り場を失った苛立ちからか、潤み始めた視界が悔しくてたまらない。

「……お前なんか大嫌いだ」

彼女のそんなつぶやきに気付かないふりをして彼は目を閉じる。
この間も言われたなぁ…そう人知れず自嘲しながら。
549 ◆SDCdfJbTOQ :2008/11/28(金) 23:15:42 ID:PCIU0klc
+++++++

レヴィが涙目で捜し求めたカトラスは程なくして見つかり、愛銃で自分を虚仮にした男に引導を渡した彼女は少しばかり機嫌を
上向かせた。
残ったヤツらも、ふん縛られたまま海を漂うか今死ぬかを選ばせると、皆が快く黄泉への旅路を選んでくれた。
中華ヤクザの都合で理不尽に無人島で過ごすことを不満に思わないではなかったが、裏を返せばその間は人目憚らずロック
と二人きりなのだ。
彼には言わないが、内心少しはしゃいでいた。
張の言う「バカンス」とは程遠かろうことは承知しているが、まぁ何とかなるだろう。
船からくすねた水と、僅かな酒と食料、その他ロック厳選の細々したものを積んだ定員3名のボート。
水よりも酒だと強弁した自分に滔々と非常時の優先順位を説いた男にイラつきはしたが、それでも何本かは持たせてくれたの
だから、オーライだ。
荷を積み過ぎたのか、馬力の弱いエンジンは彼等を目の前の島へと簡単には誘ってはくれない。
大丈夫か?途中で止まったりしねぇだろうな…そんな心配が無いわけではないが、このままでは暇だ。
だから、やっと二人きりになれたのに進行方向を睨み付けたままこちらを見向きもしない男の背中に抱きついてみる。
「ちょっ…レヴィ、危ない…バランスが…」
彼女が動いたコトでボートが一瞬傾くが、構うことなくしがみつく。
言いたいことは沢山あった。

あんなことしたくなかった。
それでもお前が無事で嬉しい。
でもな、お前に助けられるなんて何だか悔しい。
あーあ、今日は働きすぎてクタクタだ。
…なぁ、あの男に触られた場所が気持ち悪くてたまらないんだ。
でも、今はお前の体温が心地いい。

沢山あっても、一番伝えたいことは恥ずかしくて言えなくて、考えるほどに何を言っていいのかわからなくなって…。
出てきた言葉がコレだった。

「…ロック、見たか?アイツ真珠入れてたぜ?」


二人の間に沈黙が下りる。それはそうだ。
あまりに沈黙が続き、波の音がこの世の音の全てなのではないか。そう錯覚せずにはいられない。
沈黙の中彼は考えた。
抱き着かれたからには甘い言葉の一つでもくれるのかと思えば、相手の男のナニの話かよ。
相手のナニなんか見るものか。
必死に目を逸らしていたのだから。
だが、何か言わなければこのまま気まずい沈黙が続いてしまう…だからと言って何と返せというのか…?
考えて考えた揚句…。
「…………凄かった?」
…何で話を広げてるんだよ?俺。
彼は内心頭を抱えた。

レヴィは絶句する。凄かった?だと?何がだよ…!今も気持ち悪くてたまらないのに。


自分が振った話であることを棚上げて大いに逆切れる。
だが待て、確かに気持ち悪くてたまらなかったが、アイツのナニだけを「スゴい」かと聞かれれば……。
「………………超スゴかった。」
……何言ってんだ?あたし。

何だ何だ何だ!
何でそうなる?スゴかったって何がだよ!やっぱ男の価値はアレなのか?
彼は軽く落ち込みながら…悶々とのたうちまわり…苦し紛れにボソリ呟く。
「…へ、へぇ〜……………ぉ……俺も、入れた方がいい?」
ああ、もうヤだ。
550 ◆SDCdfJbTOQ :2008/11/28(金) 23:17:56 ID:PCIU0klc
ロックの爆弾発言にレヴィは二度目の絶句。
だから何でそうなる。
何の冗談だ…いや、そうだ、これは冗談だ。ジョークに違いない。
うん、そうだ。
だが、ここで更に心にも無いジョークで返してもロクでも無い気がする…、どうしよう。


大体、ただでさえ彼とする時には馬鹿みたいに感じてばかりだというのに、その上あんなモノで責められたら…考えただけでお
かしくなりそうだ。
先程散々カラダを出入りしたいびつなモノを思い出し、全身が粟立つ。
「べ…別にいい」
「何で?凄かったんだろ?」
「凄かった…けど…別にいい。大体よ、ダセぇじゃねぇか」
彼女のそんな言い草に彼は思わずプッと吹き出す。
「ああ、そうだな、ダサいな」
自分に抱きつく女の手を撫でる。
シャツを握り締める指の力が抜け、指が絡まる。
バランスを崩さぬよう慎重に身体を捩じらせ彼女の側を向くと、哀しそうな、怒っているような、でもどこか嬉しそうな、そんな不
思議な表情。
「……だろ?…ダサダサだ。」
何かを訴えるようなそんな顔。
「………なぁ、レヴィ」
「何だ?」
「ごめんな」
「………何がだよ」
「あんなことさせて」
彼女の顔が、更に苦しげに歪む。
彼女は無言で叫ぶ。
違う、謝って欲しいのではない。
ただ、今は抱きしめて欲しいだけだ。だがそんな願いを言葉にすることが出来ず、ひたすらに見つめ返す。
なのに、彼はそんな彼女の頬を撫で、額にキスを落とすと、元の通り前を向く。
与えられない悲しさに、思わず「……………嫌いだ」と口をついた。
そうだ、こんなヤツ大嫌いだと言い聞かせながら、そんな女々しい自分が一番嫌でたまらなかった。

その後は、彼らが危惧したようにエンジンがヘタり、日没されては敵わないと死にそうになりながらオールで島を目指すこと30
分。
どうにか遭難だけは免れたが、薄暗い砂浜で、貴重な水を流し込むと二人同時に大の字に倒れ込み、しばらくは動くことが出
来なかった。
何がバカンスだ、恨むぜ、張の旦那とぶつぶつ呟くレヴィの隣で適当に相打ちを打つロック。
ようやく動く気になれたのは日もどっぷりと暮れた時分。
だが、悪いことに空に浮かぶのは針のような三日月で、周りの状況などさっぱり判らない。
暗黙の了解のように、今日は寝てしまおうという空気となり、ライターの火を頼りにロックのくすねて来たカーテンを広げて並ん
で横になるも、真っ暗闇の中でお互い考えてしまうのは昼間の出来事。
そうだ、中に出されてそのままだ、…どうしよう。
万が一の事があれば父親が誰だか判らないではないか。
誰の種だろうと子供を持つ気などないが、それでもどちらのかわからないままなのは気分が悪い…。
一時的にせよあの男の種が自分のカラダに根を張るのだと思っただけで嫌悪で死にたくなる。

そういえば、求めてくるとばかり思っていたロックはボートの上でのキス以降一度も触れては来ない。
やはりこんな誰にでも股を開く女など相手にしたくない、触れたくもない…そういうことだろうか。
だからさっきからまともに触れて来ず、今も背を向けて眠っているのだろうか。
あれこれと考えるほどに不安が募り、たまらずに目の前の背中に抱き着いて誘うように脚を絡ませた。
だが、彼のモノをまさぐるべく伸ばした手は寸前で止められる。
551 ◆SDCdfJbTOQ :2008/11/28(金) 23:19:48 ID:PCIU0klc
「…レヴィ。今夜はやめておこう」
そう呟き彼女を拒むように身体を固く丸める男に抵抗し、抱き着く腕に力を篭めてしがみつく。
「やめてくれ」
尚も振りほどこうとする男のカラダに「ヤだ」と腕を巻きつけ顔を埋める。
「…お願いだから」
懇願してまで拒まれることに、臓腑が凍りついたような錯覚を覚える。
「……お願してまで……触れられたくないか?……こんなアバズレ」
「違う」
「汚ねぇって、思ってるだろ」
「…怒るよ…」
本気で怒っているような、そんな低い声。違うなら、触れてくれよ。あたしのカラダ中を隅々まで余さずに触って。
でないと不安で不安で…。
「……………眠れないんだ」
「………そ…う。……でもさ……その…優しくする自信が…無い」
そんなことはどうだっていい。ハナから優しくされるなんて思っていない。
「こうやって何もしねぇで黙ってるとよ、あの野郎が触ったトコが気持ち悪くてたまんねぇ。」
「…………………そっ…か…」
「……なぁ…今もまだファックされてる気がする」
――――だから早く。お前が抱きしめて。
彼女がそう口にするより早く、身体が砂に押し付けられた。

身体に容赦無く掛かる彼の体重。
鷲掴みされて激痛の走る乳房。
性急に露わにされた股間には硬く硬く張り詰めた彼のモノが擦り付けられ、遠慮もなく侵入してくる。
数時間前に散々犯されてほぐれているとはいえ、潤みが足りず少し痛い。
唇は隙間無く塞がれ、中を舌で掻き回されて息が上がる。
自分を慈しむ気の微塵も無いそんな態度すらようやく与えられた彼女には嬉しくてたまらず、彼の背中にに抱き着きシャツ
を掴む。

突き上げられるたびに身体の下の布はよれて、汗ばむ身体に砂が貼りつく。
結合部だって例外ではない。
彼が入って来るたびに硬く細かいそれが巻き込まれ、膣の中も砂塗れ。
とめどなく溢れる愛液もすぐにその潤みを奪われるが、後のことに構っていられるほど二人とも余裕はなかった。
ハァハァと息を荒げながらカラダを撫で回すロックの手。そう、そうだよ。沢山触ってくれよ。もっと…もっと!!
足りないんだ。
身体の外も中も砂まみれになりながら、それでもまだまだ足りないとばかりにあらゆる場所を絡ませ合う。
埃っぽくタバコ臭い唾液が喉へと流れ込み、少しむせた。

お互いなりふり構わずに隙間無く触れ合い貪り合っている。
ロックが自分のカラダに夢中になっている。
レヴィはそんなことにぞくぞくとした恍惚を覚え、その瞬間に頭が真っ白になった。
絶頂により痙攣する自らの身体をどうにも出来ない。
彼の唇によって塞がれたままの口から零れるのは、意味を成さない悲鳴染みた嬌声と、彼の名前。
膣の内壁がビクビクと蠢いているのが解る。
合わせたままの唇からは、感じているらしき彼のうめき声。

……怒鳴ったりしねぇからよ、いいぜ。出せよ。
そう言わんばかりに彼のカラダに絡む四肢に力をこめる。
……先刻の不安も今はどうでもよかった。そう、そんなことを考える余裕なんか残ってなどいない。

ブルっとロックの体躯が震えて、満足気なため息が漏れる。
カラダの奥にじわりと広がる、少し低めの温度。
奥で精を放出したのだと認識してキスをしたまま満足気に笑むと、彼にしがみついていた腕を力無く砂へと放り投げた。

+++++++++++++++
目標。年内に終わらせる。
仕事も年末に向けアレな状態となりつつあるのに、言ってみる。
本題は無人島サバイバルの筈だったのに、なんでこうなってるのか書いてる本人にも理解不能。
話詰め込み過ぎて収拾つかなくなるのは…いつものことですが……orz
552名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 09:00:14 ID:a9fGqXnz
全俺の神キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
GJ!!

このもどかしさと言うか不器用さがロクレヴィらしくてすごく…萌えろいです(ビクビク
無人島サバイバルしやきゃならないのに内心はしゃいでるレヴィたんカワユスw
どようびのにゃんこというかもう、どようびのレヴィ。

トリ合ってるよ。
完結がんがってくだされ!
六トンポーズで全裸待機。
553名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 11:32:18 ID:tKBFylT7
ネ申GJ!!!!
べっ、別にこの長編を楽しみに毎日スレ10回以上ROMってるんじゃないんだからねっ!

無理せず仕事に支障きたさないペースで頑張れ。

> どようびのにゃんこ
見たぜ。暴れんぼうで甘えんぼう…まさにレヴィたん。
……だがオスだったw
554名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 13:43:51 ID:N8NzODNo
続きキタ━━(゚∀゚)━━!!!
グググググッジョブすぎるぜ!!!!!!
ロベルタ復讐編はもういいから、3期のアニメのシナリオはこれにしてくれw
555名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 16:00:08 ID:CDcs+HI0
全宇宙が勃った!!!!

超GJ!!!!!!!!
これで全裸待機の兄弟も報われるぜ!!

続きも頑張ってくれ!
556名無しさん@ピンキー:2008/11/30(日) 20:13:14 ID:4KMefz3M
wktkがとまらない!

そういや竹中編で二人行動になってボートに乗ってる時何かあったんじゃないかとドキドキしたもんだ。

無人島の定番・滝シャワー&葉っぱの水着レヴィたんを妄想しつつ待機(*´д`*)'`ァ'`ァ
557名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 13:57:03 ID:+z4uX5W4
一足先のクリスマスプレゼントキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!

あまり無理せず頑張って完結させてね!

レヴィってロックに頭なでなでされたら猫みたいに喜ぶんかね?
558名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 16:46:46 ID:GoU6A2vB
ぬこは暖かい所や狭い場所や高い所が好きだからな。
ダンボール箱の中に入ってるレヴィたんを想像したらちょっと萌えた・・・

あと保管庫も仕事早くてGJです。
毎度乙です。
559名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 20:25:42 ID:ve4p87hk
シガーキス編の鉄拳はネコパンチだったのか
560名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 08:14:14 ID:GUXa24T+
>>559

ロック「犬みたいに同じところをぐるぐる回ってろ」
レヴィ「それしかやり方をしらにゃいんだニャ!!!!!!!!!!!!」
ポカポカ
561名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 08:46:44 ID:is3cOu8R
ロック「なんでスポーツブラしてんの」
レヴィたん「ブラじゃねえよ!大胸筋矯正サポーターなんだよ!!」
562名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 20:01:48 ID:CR/Wg4gH
>>560
「ごめんごめんww犬じゃなくて猫だったんだなw
じゃあ帰りに首輪とねずみのおもちゃとキャラットミックス買ってあげるから(よしよし)」


二人は仲直りしました
563名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 21:20:16 ID:EdhtSEWt
お前ら本当にぬこレヴィ好きだよな


いいぞもっとやれ
564名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 16:35:57 ID:cb9Z0Gks
そういえば自分のツィンコに猫が好きな牛乳とかかけて飼ってる子猫に舐めさせて性欲処理してる飼い主の話があったのを思い出した。



ロックもレヴィに…
565名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 16:14:58 ID:X0CqVv6z
なんというジェダイスレ
だがそれがいい
566名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 19:02:32 ID:boR4hfMk
アニメ8話か9話あたりの床をもぞもぞ這ってるレヴィが猫にしか見えなくなってきた
567名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 08:28:00 ID:UnjiAG13
レヴィ「にゃみゅにゃみゅふぁっきゅ!!」
568名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 08:38:22 ID:aTvRK2J1
全年齢のアニメスレとキャラスレの方が余程エロくて卑猥な件。
お前ら、場所わきまえろwww
569名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 16:44:48 ID:4aumTa1i
あっちは馴れ合いが強すぎてどうも…
570名無しさん@ピンキー:2008/12/11(木) 19:00:17 ID:OjpuPc2/
レヴィたんのクリトリスをチロチロすると「にゃんっ!にゃんっ!」って鳴くよ
571名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 11:19:23 ID:/RQY+5zJ
そういや、甘えてくるレヴィのSSって無いよな・・・

黒ロックばっかりw
572名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 15:30:06 ID:HZ02G4ab
甘えレヴィなかったっけか??
見方によっちゃ甘えてるように感じるものは割とあったような気もするが。

黒島さんは原作でもう出来上がっちゃってるからw
悪い顔なんて生易しいもんじゃないw コエーヨ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
573名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 17:08:25 ID:eHhqW0Je
今更だけどベニー×レヴィGJですた
ダッチ×レヴィは無理そうだが
バオ×レヴィは書けそうな気がしてきた
574名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 18:55:53 ID:i2nJzf3r
You!書いちゃいなyo!
575名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 19:15:05 ID:+CRCg5u9
降臨が途絶えるとゴーストビレッジ化してしまうな(´・ω・`)

日本編でロックさんとレヴィたんが心の隙間埋め合うように二人で丸くなって寝てるの想像するだけで雑炊108杯はいけるのに
576名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 22:29:31 ID:5og6U9sf
>>575
よろしく。
577名無しさん@ピンキー:2008/12/17(水) 23:08:33 ID:aTZ3R5dt
そしてレヴィは冬の季節の暖かさを知った
578名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 12:10:55 ID:Kcj5aUfv
こなあぁぁぁぁゆきいぃぃぃいいぃ


……が、>>577 を読んだら唐突に脳裏に現れた
579名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 12:13:40 ID:GBJ7yB7G
ホテルのツイン部屋でロックが寝ていると、もぞもぞとロックのベッドへ誰かが潜り込んできた

違和感に気づいたロックは、枕元にある簡易ランプのスイッチを押し違和感の元を確認した

「なんだよ、レヴィか・・・」

「ん・・・暖房が効いていても何だか寒くてな・・・2人で1つのベッドで寝た方が暖かいだろうと思ってさ」

果たしてそうか?暖房はちゃんと効いてるし、布団さえ被れば寒さなんて感じる事も無く安眠できるのに・・・

ロックは寝ぼけた頭を少しずつ覚ましながら思っていると
レヴィはロックの枕端に頭を乗せ、ロックの方に顔を向けた

「せめて自分の枕を持ち込んできてよ」

「・・・せっかく2人っきりで過ごせるのに・・・」

レヴィが小声でボソッと愚痴る

顔と顔の距離が近ければ、さすがにロックもレヴィの『その愚痴』は聞き逃さなかった

「寒いんだろ?」

「あ、ああ。寒くてかなわねぇ」

「ちょっと頭上げてくれるかい?」

「?」

レヴィが頭を枕から放すと、ロックはその隙間に腕を入れてきた

「こうするともっと密着できて暖まるだろ?」

「・・・まぁ、確かに暖まるけどよ・・・」








この後、浴衣の隙間からチラチラと見えるレヴィの肌に欲情したロックが暖房化したのは誰かが書いてくれw
580名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 18:13:06 ID:TPz7XQqJ
浴衣がありそうなホテルじゃなさそうだがw
でもそれはそれでいいな!
てかそしたら浴衣着せたの岡島さんだろうに
バスローブなら勝手に一人で着るだろうけど

…ああ、おっぱい温泉編があったなw
581名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 20:00:29 ID:6/bzTRAF
寝相で乱れた浴衣姿のレヴィたん見てボッキモーニングするロックですね、わかります
582名無しさん@ピンキー:2008/12/18(木) 23:09:12 ID:crfJk2bK
日本編の衣装は全身に散らされたキスマークを隠すのには最適だな
583名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 17:16:53 ID:P4c0VzDY
おっぱい温泉で湯上がりに扇風機前で「あ゙〜〜〜」ってやってるレヴィたんが見たかった
584名無しさん@ピンキー:2008/12/20(土) 19:50:27 ID:8Iaygxpt
>>582
刺さった日本刀かなり容赦なく引き抜いてたからロックの攻めはキツそうだな…
585名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:04:24 ID:Vd879PRX
>>584
レヴィにピンクローターを入れさせたまま仕事をさせるロックとか

2人で車で移動中はホットパンツと下着を脱がさせてるとか
586名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 16:16:57 ID:OOT9tCuE
囚人の服着せてレヴィたんのしましまおっぱいをロックが鉄パイプで拷問する看守プレイ
587田舎:2008/12/21(日) 21:57:29 ID:yVADPUyt
おまえら何泊しますか?
楽しい年末のプランを教えてくれ
588名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 22:01:07 ID:QHXBMGh7
ロアナプトラにか?
589田舎:2008/12/21(日) 22:34:08 ID:yVADPUyt
ごめん誤爆…
590名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 23:53:04 ID:CTr60DwS
レヴィたんならロックのところにクリスマスイブイブからお泊りして25日まで
サンタプレイ、ケーキプレイ、そして締めはシャンパンプレイで楽しむらしいぜ
591名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 06:53:00 ID:mln/ikkN
>>588
なんだそのミイラがいっぱい出そうな地名はw
592名無しさん@ピンキー:2008/12/22(月) 15:39:56 ID:UHLtCn6a
最初は「クリスマスなんて嫌いだ、それにあたしにとっちゃ他の日と何ら変わりはねえ」と言ってた癖にロックが買い出しに行ってる間、サンタコス着て「I saw Mommy kissing Santa Claus〜♪」って歌いながら飾り付けしてるレヴィたん
593名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 05:57:37 ID:dc4szJ9t
>>592
ロックがプレゼントを買ってきて喜ぶレヴィたん

わくわくしながらプレゼントの中身を取り出すと
つ首輪

ロック「メリークリスマス・・・ニヤッ」

レヴィ「(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガク」
594名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 20:34:15 ID:bMwR1rTX
そして毎日ねこまんまを食わされるレヴィたん。

ロック「え?厭きた?違うのが食いたい?だったら首輪外して自由に好きなところ行けばいいよ」

レヴィ「・・・ねこまんまでいい」
595名無しさん@ピンキー:2008/12/23(火) 20:40:48 ID:WgS6UX+6
表紙がサンタレヴィじゃないと分かった時の絶望感は異常だった
596名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 00:05:08 ID:smeEcVl4
兄弟、また来年の楽しみが出来たと喜ぶんだ
597名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:25:33 ID:s9Vua/cM
レヴィの嫉妬話はいいものだ
598名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:55:43 ID:AAZ1FMLC
レヴィでもないしエロでもなくてスマンが。
シェンホア・ソーヤー・ロットンで小話。
------------


外は雨らしい。
薄暗い部屋の中、ソファの端に腰かけたロットンは隣の女を横目で見遣った。
同じソファの反対の端で、ソーヤーは膝を抱えて丸くなっている。
二人の間に会話はない。壁の時計に視線を向ける。まだ九時にもなっていない。
この街では夜とも呼べないような時間だ。
心配する必要はない。
そう口にしようかと思って、結局は止めた。

何を言ったところで、ソーヤーは安心するまい。
この部屋の主が帰ってくるまでは。

――なんでここにいるんだろうな。僕は。

奇妙な縁で組んで仕事をするようになった、中国人の女の部屋。
怪我をした彼女の身の回りを世話していたことも確かにあった。
彼女の怪我が治ってしまった後も、なんとなくずるずると居ついている。
ソーヤーは自分の家での仕事もあるくせに、何かにつけここへ来る。
仕事でもないのに何でウチ来るか、と言いながらも彼女はソーヤーと自分を
追い出そうともしない。変なところで面倒見がいいのだ。
前にちょっと尋ねたら、前の相棒はもっと世話が焼けたから、これくらいは
面倒でもなんでもないね、と彼女は苦笑した。

――前の相棒。

過去について詮索するのは失礼だ。だからそれについては、よく知らない。
現在の彼女のことしか自分もソーヤーも知らない。
自分達の知らない何かで彼女が出かけていたって、それに口は出せない。
けれど。
出かける前の突然の電話、珍しく動揺した彼女の声音。どうしたのかと尋ねる前に、
慌てた様子で出かけてしまった。そして――まだ、帰ってこない。
雨足はいっそう酷い。
599名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 17:59:02 ID:AAZ1FMLC
不意にソーヤーが顔を上げた。ほとんど間を置かず、外からどん、という鈍い音が聞こえてきた。
反射的に銃を手にロットンが立ち上がるのと同時に、玄関の扉が開く気配がした。
ソーヤーがソファから飛び降りる。そのままばたばたと玄関へ走っていく。
「いや参ったね、ずぶ濡れなったますよ。……ん? ソーヤー、どうかした……」
聞きなれた片言の英語が、途中で途切れる。
追いかけて自分も玄関まで行ってみれば、全身ずぶ濡れの美女がソーヤーに抱きつかれて
困惑していた。
「あー、ソーヤー? 濡れるますよ。ソーヤー? ……ロットン、どうしたか、この子」
ソーヤーに抱きつかれ、玄関を上がるに上がれず難儀しながらシェンホアが言う。
長い黒髪の先から雫が落ちる。
「心配、していた」
自分の言葉にシェンホアは少し困ったように頬を掻き、それから苦笑して、
抱きついて顔を埋めているソーヤーの髪を撫でた。
「……さっきの音は」
「ああ、あんまり雨がひどいからタクシ使ったね。そしたらまあ、運転手が」
この街では時々ある、強盗まがいのそれだったのだろう。乗せたのが彼女だったのは、運転手の不運だ。
「さて、ソーヤー。いいかげん離れるます。お風呂入るないと風邪引くね、わたしもソーヤーも」
シェンホアがあやすようにソーヤーの背中を軽く叩き、身体を離す。彼女に抱きついたせいで
ソーヤーの服もだいぶ湿ってしまっている。
「一緒に入る?」
尋ねるシェンホアに、一瞬ためらってからソーヤーがこっくりと頷いた。
「じゃ、行くます」
水滴の足跡を残しながらぺたぺたとシェンホアがソーヤーを連れて風呂へと向かう。
扉の向こうに消える直前、思い出したようにロットンへと振り返り、
「なに、寂しそうな顔してるますか。なんなら一緒に入るか、ロットン」
「……三人は、入れないだろう」
「言っただけ。着替え、持ってくる頼むね」
くすりと悪戯に笑い、シェンホアがロットンに軽く口づける。
長い黒髪を翻して浴室へと続く扉の向こうへ彼女が消え、ロットンは彼女を捕まえ損ねた手を
少しの間見つめ、短く溜息を吐いた。

外は雨、まだ止む気配もない。

--------------
中途半端だがここで力尽きた
600名無しさん@ピンキー:2008/12/24(水) 22:44:47 ID:OBliz8l1
も……悶えた……ッ!
601名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 01:41:35 ID:pe8DIug1
クリスマスなんで、さっき思いついてロク・レヴィ書いてみた。
日本編で、クリスマスの頃から二人が日本にいるという設定で…。
あんまりエロじゃないですが、よろしければどうぞ。
あと、何ぶん初投稿なんで、いろいろ不備があったらスンマセン。

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――カミサマとやらの存在を信じていた頃、やっぱりこの日は特別だったのだろうか。

初めて目にする、異様に浮かれた町の雑踏。
お祭り騒ぎのように飾り立てたイルミネーション。
大音量で流れるクリスマス・ソング。
「日本人は、信心深い奴らばっかりだな。神なんてこの世にゃいねぇってのに」
「うーん、そうだなぁ。でもま、信心が薄いからこれだけバカ騒ぎができるってもん
なんだろうけどね。オレも学生の頃は、毎年ケーキ売りのバイトやってたよ」
外で売るから、もう寒くて寒くて…と文句を言う割に、その顔はどこか懐かしそうで、
楽しげだ。
毎日をギリギリの緊張感のなかで生きてきたあたしにとって、
クリスマスとは祝うものでも祝われるものでもなく、ただいつもより気の緩んだ
人々の懐から、獲物を頂戴する日でしかなかった。
「あぁ、確かに。ニューヨークでもクリスマスはとことん寒かったぜ」
もう二度と戻りたくない、薄汚れたストリートを思い出す。
イヴの晩にサイフだと思ってスリ取ったものが、美しく梱包されたおもちゃの
ペンダントだったとき。
心の底から、2000年ほど前に生まれたとかいう男の存在を憎んだ。
「レヴィ!あそこでオレも昔、ケーキ売ってたんだ。まだやってる!」
並んで歩く男が、ふいに叫んだ。
その視線をたどれば、駅前の広場でせっせと何かを売っているサンタの集団がいた。
「なんだありゃ、恥ずかしくないのかよ。大の大人がサンタの格好して…っておいおい、ロック!
どこ行くんだ!」
今度は突然、走り出す男。
とりあえず周囲に危険はなさそうだと判断し、男のしたいように放っておいたら、
四角い箱を手にさげて帰って来た。
602名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 01:51:59 ID:pe8DIug1
「はい、レヴィ。ケーキ、クリスマスだから」
「な…」
クリスマスだからケーキって…その思考回路がよくわからない。
「クリスマスにケーキ食うなんて、そんなのやった事ないぜ」
「ニューヨークやロアナプラは知らないけど、とにかく日本はクリスマスといえば
ケーキなんだよ。オレ、売ってたから知ってるんだけど、意外といけるんだぜ、ここのケーキ」
四角い箱を目の高さに掲げ、無防備に、満開の笑顔をこちらに向ける男。
なぜケーキごときでこんなに嬉しそうになれるんだか…。
まったく、この男の甘さにはほどほどあきれ果てるしかない。
「サンタのところはレヴィにやるよ。大サービスだ」
「サンタのとこって、何だ?」
「レヴィ知らないのか?日本のクリスマスケーキには、ほぼ例外なく砂糖でできたサンタの
飾りがついてるんだけど、またこれが兄弟ゲンカの原因で…」
「クリスマス、なんて家族で祝った事、ねーからな」
足元に視線を落とす。
故郷で、懐かしい思い出に浸る男に興ざめなことを言っているのは分かっている。
ふと口をつぐんだ隣の相棒は、きっと後味の悪い思いをしている。
それはいつかの、引き揚げ船の仕事の直後のように――。
けれども、クリスマスなんて!
おべっかにも相づちをうってやれるほどの思い出も何もないのだから、それはもう
そんな話題を選んでしまったロックが悪いのだ。
「とりあえずロック、寒くてしょーがねぇ。早く帰るぞ」
話をなかったことにして、事態の収拾をはかろうと試みる。
しかし、こういう時のロックは、ほぼ間違いなく意地になりやがる。
「そうだな。で、早くケーキ食おう」
「ば…誰がケーキなんか」
死んでも食わないぞ!とやつを睨みつけた。
603名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 01:58:28 ID:pe8DIug1
ロックは、ケーキを大事そうに抱えながらまっすぐこっちを見ていた。
「レヴィ、これまでのことは俺、分からないけど、とにかく今日はオレがいる。
気のきいたプレゼント一つ用意できなかったのは悪かったけど…。それにここはニューヨークでも
ロアナプラでもない、東京だ。だから、クリスマスはケーキなんだ」
「なっ…」
はっきり言って、もうロックの言うことはめちゃくちゃだ。
あたしの過去もよく知らないくせにエラそうに説教しやがって。
「ケーキがどうしたっていうんだ。とんだチープなホームドラマだぜ」
「とにかく、これはレヴィのために買ったんだから。絶対!食べてもらう」
目の前に突き出された四角い箱。
それは誰かのためのものではなくて、あたしのためのもの。
そう考えて、一瞬躊躇した。
まさかあたしが…クリスマスに、誰かからプレゼントをもらうとは。
そんなことがあるんだろうか。
しかしロックの勢いに押されて受け取り、中身が傾かないようそっと持ってしまう。
…腹が立つ。
「そうそう、間違っても落とすんじゃないぜ、レヴィ」
「渡し方が悪いんだよ!だいたいあたしは甘いものより酒の方がいいんだってことぐらい、
あんた知ってんだろうが…」
「はいはい。ケーキのあとは酒盛りだね」
「ケーキ、食うなんて言ってない」
「うん、そんな感じで持っててくれれば中のサンタも転ばずに済むよ。
レヴィがサンタ食べるなら、オレはチョコのプレートもらおうかなぁ」
「おいロック…」
もう、何を言っても無駄らしい。
あの引き上げ船の頃までは、ちょっとこちらが上手に出れば可愛らしくなったものなんだがなぁ…。
成長したというべきか、ロアナプラの空気のなかで妙に根性が座ってしまったというべきか。
604名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 02:07:35 ID:pe8DIug1
「雪、降るかもなぁ」
身震いをしながら、嬉しそうに空を見上げる男。
人にケーキを持たせておきながら、呑気なものだ。
片手でポケットからタバコを取り出し、口にくわえる。
スカートのポケットにしまったはずのライターを、探す気はなかった。
「ロック、火ィ貸せよ」
「ん?ライター持ってんだろ」
「ケーキ持っててライター出せない。そこにあんだろうがよ、火」
「レヴィ…いつもモノグサなんだから」
言いながら、男は頬を傾け、自分のタバコの先に灯る炎をこちらに与える。
あたしは、目を細めてその灯がともされる様と、少し影のできた男の横顔を見つめた。
…そうだな、昔、本当は欲しくてたまらなかったクリスマスのあかりがここにある。
こんなあたしの人生でも、たまには「稀代のトリックスター」の誕生を祝うことが
あってもいいのかもしれない。
イルミネーションの光に縁取られた夜空に向かって、白い煙をぽかりと吐き出す。
そして、少し前を歩く相棒の背中に向かって小声でつぶやいた。
「…ロック、メリークリスマス」
相棒はタバコをくわえたまま、驚いたように振り返った。
「こりゃ明日は大雪かな…」
「どういうことだ!てめぇ、失礼な…」
もっと言ってやろうと口を開きかけたその瞬間、あたしの唇からタバコが取り上げられ、
キスされた。
「あ…」
ぽかんとしたあたしの唇に再びタバコを戻すと、目の前のロックがニッコリ笑って言った。
「レヴィ、メリークリスマス」
鉄火場では鈍臭いくせに、こんなことはやけに素早い。
そして男は、何事もなかったかのようにまたスタスタと歩き出した。
「あ、待て、この悪人!」
あたしはわざと追いつかないよう、スピードを落として追いかけた。
こんなに寒いのに、顔が火照っていることを絶対に知られたくなかったから…。

なるべく早く火照りが冷めるよう、ぶんぶん頭を振りながら歩いた。
いつのまにかイルミネーションの途絶えた遊歩道。
ふと見上げた濃紺の空は、雲に覆われ星ひとつ見えない。
明日は、本当に雪になるかもしれない…。

久しぶりに、街に降る雪が見てみたいと思った。

----------

以上です。
長文&連投すいませんでした…。
拙い文章におつきあい頂いた方は、ありがとうございました。
よく見れば文字統一できてないとこなんかもありますが、
寛大にお目こぼし頂ければ幸いです。

ではでは、みなさまよいクリスマスを!
605名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 02:10:08 ID:Y6Uimfw6
>>604
乙!
めりくり!
やっぱロクレヴィはいいのう
606名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 07:37:01 ID:9iSDOAU+
>>604
メリーGJ!!
ちくしょう何というバカップル!
カーッ、甘い!もう一杯!


いやいや初めてとは思えない上手さだったよ。情景や火照ったレヴィたんの顔が浮かんでくるw
607名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 11:35:58 ID:DIgQ7adj
GJ(゚∀゚)!!!!
か、かわいい…(*´д`*)

いいクリスマスプレゼントもらったぜ!!!
608名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 13:40:18 ID:TP7CT2kv
めりくり!
おもろかった! 乙!
609名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 21:38:25 ID:uNwRG760
GJすぎる!!

砂糖サンタが可愛くてなかなか食べれないレヴィたん
こっそりティッシュに包んでとっておくも、
翌日ベタベタになってしまい涙目なレヴィたん

ああ…本当にレヴィって可愛いな…
610名無しさん@ピンキー:2008/12/25(木) 23:55:35 ID:cl3H9SzX
シェンホアファミリーもロクレヴィもGJ!
癒された
みんなかわいすぎるだろ!
611名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 00:23:58 ID:9qwwW8w3
ロック、イチゴをレヴィにあーんしてやるんだ!
…イチゴ乗ってる気がしますが思いこみですかw
日付かわったけど3匹と2匹ごちそうさまでしたー
612名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 06:55:04 ID:A5w7Za9z
>>604 
あなたがサンタクロースか!
俺の願い(妄想)を叶えてくれてありがとう!!( ゚∀゚)o彡゜ GJ!GJ!

二人でイチゴ食べさせ合ってるのを想像したら何故か・・・すごくいやらしかったです・・・
練乳イチゴ(*´Д`)
613名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 11:58:14 ID:wzpGwPkE
レヴィがイチゴを食べてたら、ロックがレヴィの乳首イチゴに練乳をかけてチュパチュパするんですね?(*´Д`)ハァハァ/|ァ/|ァ/ヽァ/ヽァノ \ァノ \ァ/ \ア/ \ア
614名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 19:02:38 ID:cj/PpV8T
もうほんとおまいらロクレヴィ好きだなwww

とか言う自分もクリスマスの朝からロクレヴィのSS読んでハァハァしてましたがw
615名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 02:34:54 ID:7E5hZmjb
クリスマスの夜にはミニスカのサンタコスに黒のニーソで、エダに勝負下着を選んでもらい
バラ姐に香水を選んでもらって

ドキドキしながらロックに「ど、どうだ?に・・・似合う・・・か・・な?」っていうんです
616名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 12:11:48 ID:nPX+Rzms
誰か上のネタなんでもいいから書いてください><
頭がパンクしそうです><
617名無しさん@ピンキー:2008/12/27(土) 15:26:44 ID:6xM8y0Ng
>>613
ロック「なんか母乳みたいw 実際のはこんな甘くないんだろうけど(チュパチュパチロチロ」

レヴィ「・・・変態」
618名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 15:43:38 ID:T+L7o5pW
ども。>>601-604の者です。
たくさんの方からもったいないお言葉や感想を頂いてしまい、
有り難い限りです…。
これに懲りずにまた何かカタチになったら投下するかも?
なんて厚かましいことも考えておりますが、
その節にはどうぞよろしくです!
619名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 15:51:55 ID:A1mrpaoF
>>618
じゃんじゃん頼む
620名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 19:08:42 ID:cFqfIozh
久しぶりにレヴィたんがロックに精神的にも肉体的にもきっついSMされる話が読みたいお
621名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 22:08:33 ID:iQeBRtEO
さてレヴィたんと年越し蕎麦でも打つか…
622 ◆SDCdfJbTOQ :2008/12/30(火) 22:14:48 ID:I3rLgPJ2
年内に終わらせたいなーとか抜かしましたが、無理。超無理。
師走のお仕事を甘く見てた。ていうか不況オソロシス。
多方面に頭下げてるうちに(頭下げるのが仕事だった気がする、というオカジマンの台詞が身に染みる)30日だー。
明日も仕事だー。やほーい。
623名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 22:46:18 ID:fhPaVg7P
今日大掃除終わらせたからこれで無事年越せるぜ。
レヴィたんは障子の紙破る作業だけノリノリでやりそうだとオモタ。

来年も神職人様達の活躍に期待して、小説書けない俺はエロ妄想に専念するぜ。
よいお年を!
624 :2008/12/30(火) 22:54:31 ID:miTjDHmi
日本でのホテル暮らしの想い出が忘れられないレヴィたん
ウォッシュレットの快感に目覚めたレヴィたん
625名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 01:01:59 ID:sbvp65IW
今日原作全巻と小説とデザイン集が届きます
アニメから入ったにわかですが先輩方よろしく
エダ+ロック×レヴィの痴話喧嘩が楽しい
626名無しさん@ピンキー:2008/12/31(水) 02:42:39 ID:Fikdh4jw
>>622さん
体調には気をつけてお仕事頑張ってください(`・ω・´)
気長に待ってますんでw

続きが投下されるまで今出てるぶん読んで萌えまくっときますw
627名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 23:43:24 ID:JCQrLS19
どうもお久しぶりです。
猫レヴィを書いていたものです。
ハードなSMは無理ですが、今回も糖度200%です。
ちょっとシリアスなとこもあるかも。

 ロックのモノを取り出すと、先のほうを焦らすように舌で舐めていく。
 アイスでも舐めるように舌先だけを使う。
 見上げると気持ちよさそうな、でも焦れているようなロックの顔が見える。
 あたしはそれに満足して、そのままモノを口に含んで吸い上げてやる。
 音を立てて吸い上げ、時々軽く歯を立て舌先でいじってやる。
「あ、くぅ、ん!」
 その何かを堪える様な顔はかなり色っぽい。
「あ、ちょ、レヴィ――もう!」 
 我慢の限界が来たのかロックがあたしの頭をどけようとする。
 確かにいつものあたしならそれを合図に離れていただろう。
 だけど今のあたしは猫なのだ。
 だから――
 あたしはロックのモノを咥えたまま上目遣いで、啼いてやる。
「みゃお」
 呆気にとられたようなロックの顔が目に映る。
 と、同時に吐き出された精液を飲み干していく。
 独特の味と匂いを伴うそれを零さないように飲んでいく。
 さっきと同じ顔で固まっているロック。
 何を驚いてやがる。
 今のあたしは猫なんだからミルクぐらい飲んでやる。
 ――お前のだけな。
零れたものや手や顔にかかったものも丁寧に舐めていく。
 ゴクリと喉を鳴らす音がした。
 あたしのものじゃない。
 ロックのだ。
628名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 23:44:36 ID:JCQrLS19
あたしはわざと誘うように唇についたもの舌でゆっくりと舐める。
 ――瞬間。ものすごい勢いでベッドに押し倒された。
 安物のベッドがきしんだ音を立てる。
 文句を言う暇もなく、唇を塞がれ、そのまま深く貪られる。
 その間にも手はあたしの身体を這い回り、胸を強く揉まれる。
 痛いけど、気持ちが良くてやっと離れた唇から甘い声が漏れる。
「は……ぁ、あん……!」
「……レヴィ。レヴィ!」
 あたしを絶え間なく呼ぶロックの声にそれだけでイってしまいそうになる。
 ロックの手があたしの秘所に触れる。
 ようやく触れられたことを悦ぶように、既に濡れていたところにさらに愛液が溢れ出す。
「ふぁ……ひゃん!」
 クリトリスを弄られ、イってしまいそうになる。
 顔にキスの雨を降らされながら、違和感に気づく。
 いつもならあたしの反応に対してからかってくるのに、その気配がない。
 快楽に溶けそうになる脳を無理やり起こしてロックを見る。
 ――そこにいたのは余裕の欠片もなく夢中になった男の姿だった。
 あたしの中を快楽以外の何かが駆け抜ける。
 だけどそれと同じくらいの不安が心に広がる。
 たまらずロックの首に腕を回す。
 それを待っていたのか、ロックのモノがあたしの中に侵入してくる。
 すっかり慣れたと思ったのに、今日は一段とデカい気がする。
「あ、うっ!」
 思わず呻くあたしに構わず、すべてを埋め込むと「いくよ」と囁き動き始める。
「――あ! はぁ、あ! ん!」
「――あ――ん! レヴィ! レヴィ――」
 部屋に響くのは二人の濡れた声と、ベッドが軋む音だけ。
 絶頂が近い。
 ロックの首から腕を離し、代わりに手を重ねる。
 重ねられた手をロックが強く握り返す。
 それが嬉しくて、うれしくて、ウレシクテ。
――でも同時にさらに不安が広がる。
629名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 23:47:31 ID:JCQrLS19
律動するスピードが速まる。
「レヴィ! レヴィ!」
「あ、あ、あああ!!」
 最後にイくときまであたしは、何故かロックの名前を呼べなかった。
 ロックが自分のモノをあたしから引き抜く。
 大量の精液がシーツを濡らしていく。
 あたしの上にのしかかっていたロックがノロノロと身体を起こす。
 ――困惑した表情。
 あたしは頭を撫でられて、顔を起こす。
 瞬間――ロックの顔が哀しそうに歪む。
 瞳に映ったあたしは今にも泣き出しそうな顔をしていた。 
 起きるのも億劫だったが、ロックに触れていたくてしょうがない。
 手をロックに向かって伸ばす。
 その手を掴まれると無理やり身体ごと持ち上げられ、膝にのせられる。
 ギュッと抱きしめられて、不覚にも涙が出そうになる。
 頬をすり寄せ、強く抱きつく。
 ロックが頬を離し、唇を寄せてくる。 
 優しく触れるだけのようなキス。
 あたしもそれに応えてやる。
 舌の先でロックの唇を何度か舐めると、下に硬いものが当たる。
 ロックが罰の悪そうな顔をする。
 あたしがさっきの行為に不満があったと思ったらしい。
 ――違う。そうじゃないんだ。
 そう言おうとしたが何故か言葉は出てこない。
630名無しさん@ピンキー:2009/01/01(木) 23:53:13 ID:JCQrLS19
 代わりに深くキスをひとつすると、ロックのそそり立つモノに自ら腰を沈めていく。
 すべてが納まるとそのまま腰を使って動かしていく。
 再び部屋に響く水音。
 二人分の喘ぎ声。
 先の行為で十分濡れたそこはロックのモノを軽く飲み込み、快楽を与え続けてくる。 
 ――今度はさっきより終わりが早く来た。
「レヴィ! レヴィ!」
「――ん! あ、ああ!」
 漏れ出るかすれた声をやはり言葉にならず、二度目の絶頂が訪れた。
「……レヴィ?」
 不安そうな声。
 恐る恐る頬に触れてきた手に顔を擦り付けてやる。
 安心したように抱き締められる。
 あたしも強く抱き返す。
……違うんだ。
 イヤだとかそんなんじゃない。

 頭に浮かんだのは、むかし見た映画のヒロインの台詞。
 あのときのあたしが思い切り馬鹿にした台詞。
――「幸せすぎて怖い」なんて。 

待ってたひとがいるかどうかわかりませんが、続きでした。
というよりまだ続きます。
年内に終わらせるつもりだったのに・・
631名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 00:41:08 ID:mn3AOTyA
GJ!!!!!!
猫レヴィたん(*´д`*)ハァハァ
632名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 05:31:53 ID:VUsEhwjs
今年は猫年でいいよ
猫レヴィ年だ
633名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 19:32:48 ID:j7k37SNa
お年玉ぬこレヴィたんktkr!!

ぜんざいに栗きんとんぶち込んでもこの甘さには勝てないw
634名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 02:54:22 ID:fA12zTqz
なんというGJ・・・
今年はもう幸せいっぱいな一年になるに違いない(*´i∀`)
635名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 09:53:28 ID:dtdm12g8
おまいら、ぬこレヴィ大好きっ子にも程がある
…もちろん俺も大好きだ
全裸待機してしもやけになったかいがあったぜ

GJですた!
636名無しさん@ピンキー:2009/01/03(土) 18:57:30 ID:fw8M+sm5
レヴィ「ジルバだ、踊るぜ!」


♪ねこにゃんダンス ね〜こにゃんダンス〜 ねこにゃんダンスッ♪


レヴィ「ハイなタンゴを見せてやるよ」


♪黒猫のタンゴ タンゴ タンゴ 僕の恋人〜はトゥーハンド〜♪


レヴィ「……(=´・ω・`=) 」
637名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 08:25:28 ID:cI7L/ck0
広江が猫レヴィを原作で出したら一生尊敬するわ
638名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 19:28:44 ID:7ORer7G+
ティッシュ箱やらカゴやら狭いところにすっぽり入ろうとするぬこレヴィたんでよろしく!広江先生
639名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 22:10:42 ID:DhTgict8
ぬこレヴィたんがそのしもやけをペロペロしてくれますお
640名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 22:12:59 ID:tgiiUqgE
ちょっと小ネタ
いつだったか(本当にいつのことだか思い出せないくらい昔)出てきた「記憶喪失になったレヴィ」もの。
当時書いた残骸が最近発見されたのです。


この世には、不可避な流れ、というものがある。
それは、この世界に遍く存在する、曖昧模糊なる法則だ。
例えば、某二挺拳銃は弾雨の中を生身で駆け抜けたとしても、一発も被弾しない。
店主がどれほど悲嘆し、如何なる防犯対策を講じようとも、某イエローフラッグでは騒動が巻き起こる。
某見習い水夫は常に厄介事に見舞われ、絶えず女難の運命を背負い続ける。
これらは全て、そういった流れによる産物である。
流れからは、逃れることが出来ない。
これは人為の介在する類のものではないし、また自然法則のような明確に観測、方程式化されたものとも異なる。
形而下ではなく形而上の観点から語られるべき存在が関わる事象。
言うなれば、神。
いつかどこかに居たかもしれない神の如きモノ――あるいは作者――が、戯れにこの世界に課した中途半端な不文律。
それこそが、流れである。
故に、それからは逃れることが出来ない。
それが、アウトローたちの世界であっても同じだ。
それは、むしろダーティでハードでイリーガルな世界で顕著に現れているのかもしれない。
繰り返すが、それからは逃れることができない。

人それを――『お約束』という。

故に――


「――レヴィ危ないっ!」
「……あン?」

―――――ゴンッ―――――

「……………きゅう」
「レヴィィィィィッ!?」

――ロアナプラの暴れん坊将軍こと二挺拳銃のレヴィがそれに直撃したのは、むしろ世の道理に則った、実に自然な展開であったと言える。
ポテン、とやたらと軽い音をたてて倒れたレヴィに、後ろから歩いていたロックは泡を食って駆け寄ったのだった。





「――で、とうに潰れたサルーンのオンボロ看板が突然落ちてきてたまたま真下に居たレヴィのドタマに直撃、あっさり失神したレヴィを背負ってお前さんは戻ってきたと、そういうことだな?」
「そういうことだよ、分かり易いまとめをありがとう、ダッチ」

確認するような口調のダッチに、ロックは気の無い返事を返した。
買ってきたバドワイザーを冷蔵庫に放り込みながら、うち一本を空けて喉に流し込む。
喉がカラカラだった。
もともとは、ポーカーで負けたため、切れたビールの買出しに出ていたのだ。
ところが、同じく買出し要員であったレヴィが帰りがけに気絶してしまったので、ロックは缶ビールを満載したビニール袋二つに、成人女性一人を背負って真夏のロアナプラを練り歩くはめになったのである。
見れば、ダッチは濃いサングラスの下、視線をやれやれとばかりに歪ませている。

「全く、普段は正面から飛んでくる銃弾にもギャグみたいに当たらねえくせに、なんだって上から降ってくるだけの看板が避けられねえんだ、この阿呆は」
「あー、俺もそれは思ったよ」

呆れたように首を振りながらダッチが零した台詞に、ロックも笑いながら同意する。
641名無しさん@ピンキー:2009/01/04(日) 22:14:44 ID:tgiiUqgE
「いやいや、そこは仕方の無いところさ」

と、そこに突然、先刻までずっとパソコンを弄っていたベニーが口を挟んできた。
椅子を反転させながら得意げに指を立てるベニーに、ダッチは訝しげな視線を向ける。

「何が仕方ないってんだ? ベニーボーイ」
「その看板が上から降ってきたんだろう?
上からの落下物は避けない、避けられない、避けてはいけないものなのさ」

得意げにヒョコヒョコと動いていた指が、ロックの方を向く。

「ロック、確か君の故郷じゃ、上から降ってきた金ダライはど真ん中で受け止めなきゃいけないという風習があるんだろう?
いわゆる『お約束』さ。レヴィにも、その辺を理解する情緒があったんだね」
「……金ダライって……もしかしてドリフターズ?」
「そう、ドリフターズ。アメリカに居た時にネットで見たことがあるよ。チョーサンカトチャンシムラにタカギブー、だろ?」
「……また、随分と微妙なことを知ってるな、ベニー。『シムラ、後ろ後ろー』、かい?」
「『次ーぎいってみようっ』、さ」
「……あー、ベニー、ロック。頼むから俺にも分かる言葉で会話してくれ」

ハッハッハッハッ、と乾いた笑いのこだまするラグーンオフィス。
その雰囲気は、放課後に居残って無駄話に興じている学生の如しである。

「……………ん……むぅ……」

そんな弛緩した空気を、不意に高い声が揺らした。
ロックがそちらに視線をやれば、ソファーの上に転がっていたレヴィが、大きく寝返りをうち身じろぎしている。

「お、お目覚めか」

ダッチが、くるりと体の向きを変えた。
その正面で、レヴィがゆっくりと体を起こす。
その目が、うっすらと開きだしたのを見て、ダッチは意地悪く笑いながら声をかけた。

「ヘイ、人魚姫(マーメイド)。気分はどうだ?」
「…………………………」

人の悪い笑みを浮かべたダッチの顔。
その顔をポケッとした顔で眺めたレヴィは、その視線をベニーへ、更にロックへと移し変えた。
ロックの顔を覗き込むように見つめるレヴィ。
その視線を受け、ロックはどこか妙な違和感を感じていた。
その鋭さの抜けた視線は、まるで――

「…………あの」

――――その声が誰のものだか、一瞬ロックには分からなかった。
そして、それについての理解が浸透するより早く、目の前のレヴィの口が開かれ、聞き覚えの無い声が響く。

「………ここは、どこ?
それに………貴方たち……誰、ですか?」

「「「………………は?」」」


聞き馴れたはずの声で紡がれる、聞き慣れぬ言葉。
それに、ラグーン男三人衆は、揃って気の抜けた声を漏らしたのだった。


以上でーす。ひょっとしたら続きを書くかも。
642名無しさん@ピンキー:2009/01/05(月) 00:42:36 ID:gKlUlWQ8
GJ!!
前々スレ辺りでプチ流行った記憶喪失レヴィネタ、密かに待ってたから嬉しいぜ!
続くべき・・・というか完結してほしいw
がんがって!

>>637
自分のしっぽを追いかけてぐるぐる回ってるぬこレヴィたんもお願いしたい>広江
643名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 05:21:07 ID:XENQCfOh
これは続きが気になるw
644名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 19:05:33 ID:w7sOb5Dw
記憶喪失レヴィたん萌え×644
645名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 19:18:12 ID:DTc6Aa0n
記憶喪失になったら銃を怖がったり、自分の普段の格好を恥ずかしがったりするのかな?

関係ないけど上の猫レヴィ年っての見て抱きつかれたらぬこに変身してしまうレヴィたん想像しちまった
646名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 20:29:20 ID:BChAqUU4
なかなか懐いてくれない野良猫は心くすぐられる
647名無しさん@ピンキー:2009/01/06(火) 22:20:35 ID:Ldp7Kx6w
>>645 数珠が切れたらクリーチャーになっちゃうじゃねえか

レヴィが猫ならロックは犬でいいんだろうか
648名無しさん@ピンキー:2009/01/07(水) 03:02:55 ID:IjCZUtWt
レヴィたんが猫ならロックはご主人様だろjk
649名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 17:25:43 ID:h9hlFI/Q
ロック「うちのレヴィしりませんか?」
650名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 18:34:02 ID:8X09xxKX
>>649
行方不明になりました
651名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 19:49:03 ID:EyLw27Ae
>>650

指名手配のモンタージュ街中に配るよ










ブルーハーツかっ?!!
652名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 21:12:39 ID:2i6qOIVD
懐かしすぎるw
653名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 06:11:17 ID:3DaXnsaD
>>651
ノリツッコミわろたw
654名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 09:21:30 ID:XrPEHIyx
>>650
迷子の子猫ちゃんですね
655名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 11:41:00 ID:4hWJq6Df
レヴィ「なめんなよ」
656名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 16:45:14 ID:JOECdQiN
なめねこもいいな
657名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 00:29:51 ID:zBVRmSf6
なめねこなら猫耳セーラー服レヴィか

イメクラすぎるww
658名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 00:36:14 ID:z0MY//3B
ねこ耳学ランじゃね?
659名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 01:52:13 ID:pCeqZX68
ジャージがいいな
660名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 09:38:27 ID:QDmbDQjo
猫レヴィ漫画書きたくなった
661名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 20:38:58 ID:pCeqZX68
>>660
お前の手は何のためについているんだ?その手は飾りか?
嘘です描いてくださいお願いします
662名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 22:10:05 ID:gPuENX4Q
>>660
描いて( ゚д゚)ホスィ…
663名無しさん@ピンキー:2009/01/13(火) 23:59:27 ID:pbq1F4Lp
最近全巻入手した&雪が降った
銀次と雪緒切ねー!
保管庫の銀雪の続きが凄い気になるよ
664名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 02:05:43 ID:I3LXc+2B
そろそろ寂しくなってきた
萌え萌えなロクレヴィが読みたいぜ!
665名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 08:24:39 ID:r5aAQyBV
◆SDCdfJbTOQ氏と>>641の続き待ち(´・ω・`)
666名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 22:02:23 ID:HOX/X2f3
お呼びでない私が来ましたよ
一応>>485の別バージョン
レヴィたんの出番が少ないは、エロも少ないはでも良かったら、ご笑納下さい
667とある日常 ロックサイド:2009/01/18(日) 22:06:36 ID:HOX/X2f3
「レヴィのバカヤロォ……」
ボロい屋台で安酒を煽りながら、酔っ払いは呟いた
理由も思い出せないほど些細な口論から、殺す殺されるのマジ喧嘩に発展
朝まで一緒にいる筈だった、レヴィの部屋を飛び出てきたロックは、怒りが治まらないまま、道端でグズグズと飲み続けていた
「だいたい、アンな癇癪玉に付き合ってられるか!
もっとましな女は掃いて捨てるほどいるさ」
一人虚しく罵りながらボトルを傾けるが……
「チッ、空いちまったか」
グラスの底に僅かに残っていた酒を、一気にノドに流し込む
「お代わりだ」
「大丈夫?お客さん」
「心配すんな、金なら……」
胸元の財布を叩きかけて、ハタと気づいた
『上着着てない!?』
財布もそこに入れていた
ベルトに仕込んでいたなけなしの隠し金をはたいて、酒代を支払う
これで無一文
「……取りに行くしかないよなぁ」
背広はともかく、財布も鍵も全部一緒だ
取り返さざるを得ない
『……戻れる』
呟いたロックは、頬が少し弛むのを感じた
「イカン!
なに喜んでんだ!?オレ」
バシッ
頬を叩いて、気合いを入れ直す
「背広と財布を取り返しに行くだけ
奪いとったら、そのままオサラバだ」
ブツブツ呟きながら、レヴィのヤサに向かう
風が当たり、この蒸し暑いなか、なんだか背中が寒く感じる
レヴィの部屋を出るとき、追い討ちで飛んできたグラスの酒がかかったからだろう
濡れた背中が、スースーし続けていた
慣れた道のり行くロックの足は、その背の冷たさに追われるように、だんだん速くなっていた


668とある日常 ロックサイド:2009/01/18(日) 22:10:00 ID:HOX/X2f3

静まりかえったレヴィの部屋
こっそり入ろうかとも考えたが、バレたら容赦ない鉛玉が飛んでくるだろう
ロックはしぶしぶ、ノックと声かけを実施した

トントン
「……レヴィ」
………………
…………
……

返事はない
ノブを回し、ゆっくりドアを開き中を伺う
……スースー
耳をすますと、かすかな寝息が聞こえた
『寝てるのか……』
ホッとしたような、ガッカリしたような……
起こさないよう、奥に入っていくロック
明かりは着いたまま
怒りのままに当たったのだろう
テーブルや椅子はひっくり返り、アチコチに銃痕まで残ってる
荒れ果てた部屋の隅
その主が、ベッドで丸くなっていた
雑然と散らかった部屋の中から、ロックが背広を探すことは無い
もう、見つけていたから
「……レヴィ」
こんこんと眠り続ける彼女は、その素肌に一枚、ロックの背広だけを羽織っていた
身体を小さく丸め、合わせをシッカリ握り締めて、すがりつくかのように……

ロックの胸に、愛しさが溢れかえる
枕元に腰掛け、大事な宝物を見守った

無心に眠る表情は、何時もより幼く見える
その頬が、一筋濡れていた
たまに、つらそうに眉をしかめ、自らを抱きしめるように、体を丸める
「……ロック」
夢の中、絞り出すかの如く、小さな声で男を求めた
堪らなかった
つい、手を伸ばし、汗で張り付いた前髪に触れる
レヴィの表情が、穏やかなものに変わった
ロックの手にすがるように、自らの頭をすりよせる
『どうして、こんなにも愛しいものを、手放そうとしたんだろう』
悔恨の思いに悩みながら、ロックは煙草に火を点けた
自分の物ではない
傍らに転がっていたレヴィの煙草だ
片手で拾い、片手でくわえた
強すぎてあまり好みではないはずの紫煙が、今はレヴィの香を思わせて心地よい
大きく吸い込み、大きく吐きだす
『煙草の利点は、好きなときにため息をつけること』なんて言葉を思いだした

669とある日常 ロックサイド:2009/01/18(日) 22:15:34 ID:HOX/X2f3
「……ん、んん」

むずかる子供のような声
身動ぎを繰り返しながら、レヴィが目を覚ます
眩しげに目を眇め、ロックをみつけた
状況が掴めないのか、コロコロと表情が変わる
安堵、喜び、疑問、怒り、困惑、哀しみ、また安堵……
「……何でだよ」
様々な葛藤の末、絞り出した言葉
レヴィは突っぱねたつもりだったが、後悔と不安がにじみ出ていた
「しょうがないさ
そんな姿をみたんじゃ」
一瞬、怪訝な表情になるが、すぐに自分の格好に気付いたレヴィは、激しい動揺をみせる
「素肌に俺の背広一枚か
そんなに俺が恋しかったのか?」
ロックは、そんなレヴィを楽しげにからかった
「ちっ、違っ……!
これはそのっ、寒かったから……」
狼狽して妙な言い訳をする
八つ当たりの弾丸をくらい、エアコンは昇天していた
裸に近い格好でも、ジットリと汗がふき出している
でも……
「とにかく、コレは返してもらうよ
財布もこっちに入れてるんだ
このままじゃ帰れない」
「アッ」
ロックは、レヴィから背広を引き剥がした
絶望に顔を歪めるレヴィ
幼な子のようにすがる瞳

ギュッ!
「俺も寒いんだ」
我慢できなくなったロックは、レヴィを懐に捉える
「アッ、アアッ」
歓喜に声も出せないレヴィ
ロックの背に手を回し、キツく抱き寄せる
お互い、失いかけた半身を離さないように……

670とある日常 ロックサイド:2009/01/18(日) 22:22:34 ID:HOX/X2f3

チュ、クチュッ
言葉を紡ぐことの出来なくなった口は、別の手段で意思を伝える
舌はもつれ合い、混ざりあった唾液を啜りあう
ロックの手が蠢き、レヴィの豊満な胸に触れた
尖りきった乳首からしっとり汗ばんだ乳房を、まるで肌に溶け込ませるように、執拗に揉みしだく
呼応するかのように、レヴィの手がロックのYシャツを引きちぎり、素肌をさらす
ガブッ
思わず噛み付くレヴィ
ギリギリと立てた歯が、皮膚を突き破った
滲む血を啜り、飲み下す
激しい刺激が転換され、ロックには痛みすら最高の快感となっていた
『もっと繋がりたい』
もはや、それしか考えられない
ズボンを千切らんばかりの勢いで、引き摺り出した剛直を、レヴィに叩き込んだ
「ヒギィッ!!」
ロックの肌にムシャブリついていたレヴィが、首を反り返して悲鳴をあげる
白目をむくほど感じ、ヒューヒューとノドを鳴らして喘ぐレヴィ
鮮血が、普段はささない口紅のように唇を染めていた
余りの色気に堪えきれず、間髪与えずもう一度唇を奪う
呼吸を阻害されながらも、レヴィは口を離そうとはしなかった
それどころか、がむしゃらに、ロックにしがみつく
上半身を密着させながら、下半身は激しく蠢かすロック
合わせてロックを締め上げるレヴィ
噴き出した潮でしどしどに濡れた胯間から、フェロモン臭が立ち込めた
ロックは、忙しく手を動かす
髪を撫で、耳を擦り、首筋に指を這わせる
滑らかな背中を撫で下ろし、締まった尻をわしづかむ
アナルまで犯し、深く指を突き入れた
レヴィは全て受け入れ、流されんとロックの背に爪をたてる
官能の波を受け続ける二人に、最後の大波が訪れた
「「アアッ〜〜〜〜!!」」
ロックはレヴィの腟中に吹き出し、同時にレヴィも高みに達する
長い射精
ビクビクと激しい痙攣を繰り返しながらも、お互いを抱きしめあった手は離さない
固く結び付いたまま、穏やかに溶け合うように落ちていった







「イテテテテ……」
激し過ぎたむつみ合いの後、ロックはあちこち痛む体に起こされた
胸は血が滲む歯形がついてるし、背中は引っ掻き傷だらけ
腰も痛むし、そこらじゅう筋肉痛になっている
最悪の体調だが、心は満ち足りていた
胸の中には最愛の女が納まっていたし、自分も彼女の中に納まったままである
痺れるような幸福の中、どうしても一つだけ心に引っ掛かることがあった







「何でケンカしたんだっけ?」

671名無しさん@ピンキー:2009/01/18(日) 22:43:59 ID:/PA4NVTm
GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGJ
672名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 02:45:27 ID:HrMAJat/
GJ!!!!!!!

それしか出てこなくてサーセン(;´Д`)ハァハァ/|ァ/|ァ/ヽァ/ヽァノ \ァノ \ァ/ \ア/ \ア
673名無しさん@ピンキー:2009/01/19(月) 10:16:47 ID:52c33N7Q
GJ!
レヴィたんの百面相想像して思わずコミックス抱きしめたよ
674名無しさん@ピンキー:2009/01/20(火) 23:58:05 ID:QvG3EWBw
GJすぎるwww
珍しくロックもツンデレ風味だ
675名無しさん@ピンキー:2009/01/22(木) 05:38:58 ID:45URvPsn
GJとしか言いようがない!

やっぱりあの2人はバカップルだw
676名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 18:23:59 ID:6agKW5t+
レヴィたんが出てこないと過疎るな…
きっと来月はラジカル★レヴィたん猫耳いもうとモードが全て解決してくれる
677名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 19:37:42 ID:qff2+hCz
でももうそろそろ終わりそうな気配じゃないか?今やってる話。

そしたら新章突入でロックとレヴィたんの話を・・・!!!!
678名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 23:34:16 ID:rlJy37ce
>>677
今の話で全体的には折り返しらしいからなぁ

きっとレヴィとロックにもスパートかけてくれるはず・・・!
679名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 15:43:11 ID:jjVCQx2m
落ちたな。

ブラックラグーンで百合萌え
http://www.23ch.info/test/read.cgi/lesbian/1196485537/
680名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 23:32:21 ID:f27GPxNg
ここにリンク貼られてもな
681名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 00:43:08 ID:4Zg9qt1y
ボクちゃんイジワルだから立ててあげないよ
682名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 22:31:04 ID:nsoNrx+6
新章やってくれないとレヴィたんのお色直しが期待できないぞ
683名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:56:53 ID:sNoGSRHd
だめだ、ロクレヴィ不足で死にそうだ!!
どなたかロクレヴィの萌えSSを俺にくれ...いや、ください!!!
684名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 02:33:18 ID:6viile1B
ども。>>601の者です。
ご期待に沿えるかわかりませんが、もいっぺんロクレヴィ日本編で。
まだ未完成なので途中までですが、よろしければどうぞ。

------------------
「なぁロック、あのカラフルでゴキゲンな建物は一体なんだ?」
俺たちはいま、バラライカさんの通訳として日本に来ている。
相変わらず危ない橋を渡ってはいるけど、仕事がない時は休みなんかもあって、
レヴィとの日本での滞在は思いのほか楽しい。
レヴィは初めて見るものばかりみたいで、居酒屋とか縁日とか、
そういう日本的な物に興味を持っては俺に説明を求めてくる。
昨日は通りがかったパチンコ屋に興味津々。
「『銀玉』を撃つんじゃなくて転がすだけで金がもらえるんだなぁ」とか何とか言って感心してたっけ。
その翌日の今日でタクシーの窓から外を指差してそんなことを言うもんだから、
またてっきり派手なパチンコ屋か何かだと思ったのだが…。
「お、ロック、あっちの方には日本のシロみたいなのがある。ニンジャでも住んでるのかなぁ。
その隣はやけに電飾が派手だな。カーニバルでもやってんのか?」
何かと思ってレヴィの肩越しに覗き込めば…お嬢さん、あれは日本が誇る「合法的ワイセツ施設」、
ラブホテルだよ…。
「あー、レヴィ、あれは『ラブホテル』といって日本のカップルが、その、むにゃむにゃをむにゃと…」
「お、あっちのはちょっとゴージャスな『イエローフラッグ』みたいだな。
ロック、行ってみようぜ。ヘイタクシー!あそこの建物の前で止めてくれないか?」
う、うわーっ、レヴィ?!駄目だよそんなとこにタクシー横付けしちゃぁ〜!
悪いことにレヴィが英語で言ったにもかかわらずタクシーの運転手には何となく通じてしまったようで、
ちらりとバックミラー越しにこちらを見て、ニヤリと笑われた。
「いや、あの、違うんです。そうじゃなくて!」
とっさに日本語で否定しようとしたが、時すでに遅し、車はあっという間にそのホテルの前へ。
「兄ちゃん、女の子に恥かかせちゃいけないよ」
とか何とか言われて、強制的におろされてしまった。
「そのねぇちゃんの心意気にちなんで、今回はお代はいいよ。カァ〜ッ、若いってのはいいねぇ」
…勝手に運賃もタダにしてもらってしまった。
その様子を見ていたレヴィが不思議そうに首をひねる。
「なぁ、ロック。今のドライバーは何で金を受け取らなかったんだ?」
「…うん、頑張れってさ」
「ん?何を?姐御の仕事をか?」
そうじゃないけどさぁ…。
685(684続き):2009/01/27(火) 02:38:38 ID:6viile1B
「それはそうとロック、ここ入ってみようぜ。さっきから若い連中が何人か入って行ったけど…
こないだ連れてってくれた『ゲーセン』とか『パチンコ』みたいなとこなんだろ?
それとも本家『イエローフラッグ』みたいに、ゴロツキどもが集まる酒場なのか?」
何も知らないレヴィは屈託がない。
このままではやばい。早く誤解を解かなくては。
「レヴィ、よく聞け。ここは恋人同士で入って、その、メイクラブをするための部屋を借りる場所だ」
「え…」
「いいか、分かったか。分かったらとっとと退散するぞ、レヴィ!」
「何てこった、ロック…」
そうだ、驚いたかレヴィ。
日本では、建前では貞節だの慎みだのいう考えがいちおうあることにはなってるが、
こんな街中で真っ昼間っからセックスをするための場所が用意されてるんだぞ。
「さ、そうとわかれば…」
俺はレヴィの腕を引っ張って帰ろうと思ったが、何を考えているのかレヴィはそこから一歩も動かない。
あまりの衝撃にそこを動けずにいる…なんてことはないだろうなぁ。
「レヴィ?」
もう一度顔を覗き込むと、それはもういやな予感がした。
なぜなら、レヴィの顔に浮かんでいるのは「面白そうじゃねぇか!」という、好奇心いっぱいの笑顔。
案の定、レヴィは悪魔も尻尾を巻いて逃げるほど邪悪な微笑みを浮かべてこちらを振り返った。
「売春宿やストリップなら、NYでもロアナプラでも見たことある。
でも、こんなポップな連れ込み宿は初めてだぜ、ベイビー!いっぺん中も見てみたい。
ロック、つき合えよ!」
うわー、やっぱり〜!
俺は、かなりあたふたと慌ててたと思う。
「えーとさ、レヴィ。話聞いてなかったの?これはその、男と女がセックスする場所なんだよ。
俺たちが入ってなにするのさ」
「だから?あたしとロックは男と女だし、入るのはオッケーなんだろ?
なにするって、そりゃいざとなればナニすれば問題ないだろ」
そして俺は、レヴィに引きずられるようにしながらそのホテルの入り口をくぐった。
きっと、傍から見れば優柔不断な彼氏を彼女がリードする微笑ましいカップル…
なんかに見えてるんだろうなぁ。
686(684続き):2009/01/27(火) 02:47:22 ID:6viile1B
「305号室だって。ほら、レヴィいくよ」
「お、おう」
勢い込んで入ってはみたものの、悩ましげな照明や無人の受付など、
ラブホテル独特の雰囲気に少し戸惑っているらしい。
銃弾飛び交う修羅場なら、どんな場面でも冷静沈着なレヴィなのに…そう考えると、
少しおかしくなってしまった。
「何にやけてんだよ」
「いや別に…っと」
エレベーターを降り、廊下を少し進むと目的の部屋についた。
さっき一瞬見せた不安はどこへやら、すっかり「ゴキゲン」の状態に戻ったレヴィは勢いよく扉を開けた。
「うわぁ…」
そう言ったのは、二人同時だったと思う。
なぜなら扉の向うの空間には、派手なピンクを基調にしたロココ調の家具と天蓋付きのベットが置かれた、
いわゆる「超少女趣味」な世界が広がっていたからだ。
そしてこう言ったのもほぼ同時だった。
「ありえない、信じられないよ!」
「意外とキュートな部屋じゃないか、ベイビー」
思わずお互いに顔を見合わせた。
…俺が「信じられない」って言ったから、「キュートな部屋」はレヴィだよな…?
部屋は散らかり放題で殺風景、仕事柄とはいえいつもスポーティーな格好のレヴィの
どこをどう押せば、この「超ロココ」がキュートなんていう発言が出てくるんだ??
俺は我が耳を疑って、思わずレヴィをまじまじと見つめてしまった。
するとレヴィは、目の前でどんどん赤くなっていった。
「わ、わりィかよ、こういうの嫌いじゃなくて…」
「悪いとかそういうんじゃないけど…」
あまりにも予想外のレヴィの反応にどうしていいかわからず、とにもかくにも俺は部屋に入り、
やっぱりフリフリのソファに腰掛けた。
「えっと、立ち話もなんだからさ、レヴィもこっちに来て座りなよ。
その、何だ、とりあえずビールでも飲むか?」
「…あぁ」
俺は冷蔵庫からビールを2本取り出すと、1本をレヴィに渡した。
プルタブまでよく冷えたビールの栓をプシュッと上げる。
キンキンに冷えたビールに、「あぁ、日本だなぁ」なんてことをしみじみ感じながら喉に流し込んでいると、
ヤケクソのように一気に飲み干したレヴィが、空き缶をガン、とテーブルにたたきつけた。
「で、どーするよロック」
「どーするってレヴィ、部屋も見たしこれで満足だろ?
まぁ『ご休憩』で2時間ほどは時間があるから、のんびり昼寝とかしてってもいいけど…」
「…昼寝、するのか」
「え?じゃぁ何するの?」
その時俺は、多分、いわゆる「鳩が豆デッポウ」な顔をしていたんだと思うのだが…。
「何って、そのアレだ。折角のイチャツキ部屋だろ、ちょっとはベッドの弾み心地も試して行こうぜ」
「だ、だから昼寝…」
「ここのベッドは思い切りハジけてもいいように出来てんだろ?
そんなら暴れてみるのがジョーシキってもんだぜ」
まさかレヴィの口から常識なんていう言葉が出るとは思わなかった…。
あっけに取られてレヴィの顔をまじまじと眺めていると、
それまで一気にまくしたててたレヴィの頬がまたもや、みるみる赤く染まった。
…ビールは、まだ1本しか飲んでないよな?
------------------

すいません、とりあえず今日はここまでで…。
続き書いたら、また投下しに来ます。
687名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 09:36:28 ID:JeP7a3tL
あったまりたいねぇ
昔職場がラブホ街近くにあったの思い出したな
とにかくGJ!続きを…
688名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 10:43:00 ID:n2gg5WS+
まったく、GJすぎるよ・・・・
689名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 13:09:24 ID:tZkGbOKG
つぎ!早くあげるですだよ!イイネ!
690名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 19:13:45 ID:lE7FqmAf
( ゚∀゚)o彡゜ GJ!GJ!
レヴィたんかわええ
691名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 00:26:06 ID:XoC2D0UH
ラブホではしゃぐレヴィたんに萌えた
今どき居ないぜ…こんな可愛い奴…ッ!!

GJ!
692名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 17:29:33 ID:79CpC38y
俺は目新しいもの見つけては「あれなにあれなに!」興味津々新発見レヴィたんに萌えた
693名無しさん@ピンキー:2009/01/29(木) 02:07:01 ID:fT+hHYdB
ベッドが回転とか昔懐かしい機能はないのかねw
でもロココもいいな!
レヴィ可愛すぎるぜ!
全力で全裸待機
694名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 17:57:54 ID:4WrzLZ63
暖房消して氷敷き詰めたベッドの上にレヴィたんを全裸待機させるロックが何故か浮かんでしもーた
695名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 22:03:37 ID:4Ze6zMel
レヴィなら、ほんとにこんなはしゃいだノリで入りそうな感じでいい!
続きwktkして待ってます
696名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 08:03:10 ID:lbrvgiDk
ベッドでぴょんぴょん跳ねたりしそうだなw

ええい!続きはまだk
すんません全裸で正座待機します
697名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 22:25:39 ID:UZxpslWk
うおお!!何だこのすばらしいSSは!超萌えなんですけど!

原作での極度のレヴィたんとロック不足のせいか、この前嵐で港に停泊している
ラグーン号の中で、レヴィたんがキャビンで座ってるロックの腰に腕を回して
すがりついてる夢をみたよ。残念ながらそこで目が覚めてしまったんだがな。
けど夢での欲求不満はここで解消できた。GJでした!続き楽しみに待ってます!
698名無しさん@ピンキー:2009/01/31(土) 22:29:18 ID:dFwxZYMP
GJです!!!!

「ロックみてみてー、ぷう〜☆」
とか言ってコンドームをふくらますレヴィたんと、それを見て呆れるロックさんが浮かんだw
699名無しさん@ピンキー:2009/02/01(日) 17:32:14 ID:MPi3c0vE
>>697の夢の中へ夢の中へ行ってみたいんですが
700名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 17:06:50 ID:+uVD2Ue2
>>699
ふふっふ〜 ふふっふ〜 ふふっふ〜 あ〜あ〜
701名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 22:39:14 ID:9B9BzlKR
お前ら野中のレヴィたん、テラ乙女wwwwwww
702名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 06:39:52 ID:BSkLhco0
野生のレヴィたんとな
703名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 07:01:47 ID:26A+F0hf
>>702
正上位じゃイケないからな
704名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 07:18:08 ID:zWk1oELJ
野外で中出しレヴィたん
705名無しさん@ピンキー:2009/02/03(火) 18:35:48 ID:XysfvZt9
>>700
ロックとレヴィたんがデュエってるのかと思たw
706名無しさん@ピンキー:2009/02/06(金) 12:08:43 ID:r+ADhijE
>>701
一瞬、野中ボイスのレヴィたんと読んでしまった
707 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:04:46 ID:CTHtYBJc
長いよ。暇な人だけ読むといいと思うよ。
何かもう、遭難の口実ついでで名無しのシナーとヤらせたのは間違いだった。
というより、そのネタで長々引っ張ったのが間違いだった。

そもそも無人島サバイバルが本題だったのだ…orz。
******************

夜が明けてからは…何とも悲惨だった。
結局何回シたのだろう、熱に浮かされて曖昧だが、体位を換えながら恐らく5発はヤった筈だ。
そんなワケで自分達の自業自得であることは明らかなのだが、レヴィの身体に潜り込んだ砂は思いの外大量で、細かい傷
も見え隠れする有様。
よってロックは海に入って自分で洗うと言い張るレヴィを押さえ付け、貴重である筈の飲用水を用いてそこを洗浄するハメに
なる。
彼女の局部を凝視してもピクリともしないムスコに、婦人科の医者はこんな気分なんだろうなぁとか筋違いな思いを抱くロッ
クであるが、砂にまじって掻き出された自分の体液を見た瞬間、昨晩の熱を思い出す。
そうか、当分二人きりか、なのにこんなに腫れているのでは数日は出来そうにはない。
全く馬鹿な真似をしたものだと、これからの生殺しの日々を思って内心でため息をついた。

レヴィは真っ青な空を眺めながら、やはり張り倒してでも海で洗えばよかったと後悔していた。
事後の濡れた股間を拭われるのすら気恥ずかしいというのに、何故今自分は朝日を浴びながらロックに股を覗き込まれて
いるのだろう、そしてどうしてアソコに水を注がれているのだろう。
ロックはいいだろう、レヴィはそう思う。
今の彼は彼女にとっての胸糞悪い使命感から、彼女のソコを自分のナニをブチ込んで気持ちよく出し入れするべき場所で
はなく、自分が綺麗に掃除するべき場所としか見てはいない。
だが彼女は違う。
こんなに明るい場所でつい何時間か前まで局部同士を繋げた男にまじまじとそこを観察された揚句、いつも喘がされている
よく知った指に身体の奥を探られているのだ。
当然のようにいとも簡単に疼き始める身体。
感じないように意識を他へ遣ろうとするも、そんなのは徒労だ。
敏感になったソコを何度も何度も撫でられて身体が震えるのを止められない。
彼女のぷっくりと膨れた突起を掠める彼の指。

レヴィは思う。
こいつ、わざとか?わざとやってんだろ、絶対そうだ。
だが、それを口にしたところでからかわれて自分の腹が立つだけだ。
悶々と肉欲と羞恥を押し殺しながら堪えるように瞳を閉じる。
目を閉じても尚眩しい太陽の光が実に忌ま忌ましかった。

ロックはレヴィの身体の変化に気付いていた。
快感に堪えるように、大きくゆっくりと上下する腹筋や、もどかしげに揺らめく腰。
何よりも身体の奥深くから溢れ出し、とろりと指に絡み付く体液が、彼女のメスがオスを受け入れる体勢に入りつつあること
を伝えている。
立ち上る彼女の匂いに、早速生殺しにされつつあることを悟ったロックだが、様子を見る限り多分彼女もそうなのだ。
局部は可能な限り清潔にはしたが…さて、これからどうするべきか。
「レヴィ?もういいよ」
そう声をかけて、砂が付かないように抱え上げると、真っ赤な顔で睨んで来る。
「…………シねぇのか?」
瞳を潤ませる彼女の髪を撫でて告げる。
「うん」
「…シたくねぇのか?」
「もの凄くシたいけど、シたくない」
「意味わかんねぇ。ヤればいいだろ?」
「レヴィは見えないだろうけど。砂のせいで凄く腫れてる。」
髪を撫でながらそうなだめると、俯いたまま首に腕を廻して抱きついて来る。
意図が解らずに好きなようにさせていると、「お前も」と抱き締めるよう促された。
言われるままに抱きしめる彼に「もっと強くだよ、アホんだら」と不機嫌な声。
きつくきつく抱き締めても尚、「もっと。もっ…とだよ…」と苦しげに強請る。
身体の軋む音が聞こえそうなほどに強く抱くと、ため息の後消え入りそうな声で「なぁ」と問うてくる。
「あたしは学が無ぇからわかんねぇんだけどよ」
珍しく無学を前提とした物言いに彼女の真剣さが滲み出ているような気がし、下手に刺激せぬよう穏やかに先を促す。
708名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 22:06:12 ID:HhhLAy3K
早く本誌のレヴィたんに会いたいけどその為にはバレンタインを越えなければいけないという事実
709 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:06:40 ID:CTHtYBJc
彼女の疑問を要約すればこうだった。
悪友とのいつもの酒飲み話で所謂危険日というやつの話となり、それからそれとなく彼との性交渉を管理していた。
先日怒鳴り散らしたのは、それに該当すると思われる日に片足を突っ込んでいたからで、あの後すぐに洗い流した。
そして、つまりは今まさにその真っ只中だというのに、胸糞悪い男に二度も犯された挙句そのままで、昨晩の彼との名残は
早々に砂と一緒に流された。
もしものことがあったなら、それは彼のものなのか。それともあの男のものなのか、と。

彼は思う。
自分だって大した知識など持ち合わせていないが、学があろうと無かろうと、そんなことが判るものかと。
自らに必死でしがみつく女を抱き締めながらかけるべき言葉を捜すが、安心させるようなそれなど見つからない。
何を言えば安心するのか、想像すら出来ない。
「レヴィはさ……俺に何て言って欲しいの?」
酷と解っていながら、問い返す。
「大丈夫だよ、心配するようなことは何も無いよ、って言って欲しい?」
首を振る彼女の背中をポンポンとゆっくり叩く。
「…そんなの誰にもわからない、もしそんなことがあっても…俺かもしれないし、アイツかもしれない。」
「まるで他人事だな」
「…事実だし。…代わってやれないから」
「…お前がちゃんとしてればこんなに悩まずに済んだのにか?」
責めるような口調。昨晩誘ったのは彼女であることは、この際置いておくことにロックは決める。
まずは状況と彼女の意思を整理しなければ話にならない。
「どうして悩んでるの?まずそこをハッキリさせよう。どちらか白黒つくことでその後の結果が変わるの?さっきから、まるで
 俺の種なら構わないって言ってるみたいだ」
期待していたのかもしれない。お前なら、まぁ、仕方ないと言ってくれることを。
だが。
「んなワケあるか。どっちも願い下げだ。」
そう言われて、他に何と返せばいいだろう。
「なら、その『もしものコト』があった時に出す結論は一つしかないんだろ?どちらだって同じなんじゃないの?悩む必要なん
 か無いだろう」
最低なことを言っている自覚はあった。しがみ付くレヴィの腕がピクリと震える。
「…………………ちくしょう……野郎はいいよな、キモチヨク種まきすりゃそれでお終いなんだからよ」
「……それに関して否定は出来ない。けど、お前の出す結論に応じて果たすべき義務は負う」
「ナンだよソレ。決めるのはあたしってか。無責任だ」
「ならお前も俺にどうして欲しいのか言え。何だってしてやるさ。」
「…………別に…」
突っ掛かるクセに煮えきらぬ態度を取ることに少しだけ苛立つが、ここで更に煽ってヘソを曲げられでもしたら碌な結果には
ならない。
慎重に話しをしなければと、言葉を選ぶ。
「……そうだな、仮定でハナシをしようか。何も無かった場合…これは何も問題無い。ならあの男だった場合。お前はどうした
 い?」
「一分一秒でも早く引きずり出したい」
「…解った。なら次。俺だった場合は。…どうしたい?」
「お前を半殺しになるまでボコボコにする。」
「了解。その後は?」
「…………」
誰のものであろうと、邪魔なだけの厄介者でしかない。
だが、それをそのまま言えばまた「悩むことなどないではないか」と言われてしまうのがオチだ。
何と言えばこの言葉に出来ぬ焦燥感を理解ってもらえるのだろうか。それとも種を蒔くだけのオスには解らないのだろうか。
彼女は考えた。
ロックも、黙り込んだレヴィの頭を撫でながら辛抱強く返事を待つ。
そして待ち続けた彼に、彼女が口にした返事は否定でも肯定でもなかった。
「……………………………わかんねぇ」
欲しいだなんてこれっぽちも思わないが、かと言って別に一分一秒でも早く引きずり出してぶち殺したいと思うほどの嫌悪も
ないのだ。
710 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:07:31 ID:CTHtYBJc
「…うん…わかった。了解。……これでお前と悩みを共有できた。答えも解決策も無いけどね。さっきも言ったけど、そんなの
 は誰にもわからない」
「はっ…学なんざ持っててもナンも役に立ちゃしねぇじゃねぇか」
「全くだ」
ごめんな、怖いよな、などと呟いて優しく髪を撫でてくれる男の腕の中は存外に心地よく離れ難い。
そしてこのえもいわれぬ焦燥感の正体の一部に気付く。
そうだ、怖いんだ。
自分は、自分の身に起こるかもしれな何事か怖くてたまらないのだ。
「……怖ぇ……」
そう呟いて目を閉じる。
何でこいつは、自分自身でも正体の見えなかった焦りを言葉にすることが出来るのだろう。不思議だ。
だが、不思議でたまらないが不快ではない。いや、心地がいい。
根気よく髪を撫でる男に、大丈夫だと伝えて今すべきことをしようと伝えて立ち上がる。
そう、すべきことはこんなことではなく当面の間この島で生きるためのあれこれだ。

吹っ切るように立ち上がり服を身につける彼女を眺めながら、さて、ああは言ったが、それが現実となった時にどうしてやれば
いいものかとロックは途方に暮れる。
二人の間で最も意味を持つ問いに熟考の末「わからない」と答えた彼女に、自分を憎くは思っていないのだと期待めいた感情
が湧いたのは事実。
だが、だからこそ余計な葛藤が生じていることを思うとやり切れない。
準備が終わり、早くしろとせき立てる彼女に促され腰を上げる。
彼女の言う通り今すべきはまずは五体満足に生き延びる方法を考えること。
迎えだって、約束の日数でやってくるとは限らない。
頂戴してきたクーラーボックスからすっかり解凍された冷凍食を取り出す。
水を優先した結果、食料だってこれと僅かな缶詰と、いよいよどうしようも無い時用の砂糖だけ。
この先を考えると憂鬱でたまらなくなり、小さく嘆息する。
遭難生活の二日目はこうして幕を開けた。
711 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:08:29 ID:CTHtYBJc
繰り返すが、夜が開けてからは悲惨だった。
簡単な食事を終えて森へ踏み出した彼等を待っていたのは、大量の蚊。
「さぁ、お前ら満足するまであたしの血を吸ってもイイんだZE!」と言わんばかりの服装のレヴィは、この吸血虫達のご馳走
以外の何物でもなかった。
日本であれば、「HAHAHA、馬鹿だなぁ、そんな肌見せファッションで森を歩くからだよ」などと笑い者にした揚句、夜の営み
の際に疼く全身をくすぐったりして虐めたり…という楽しみも生じるところだが、生憎とここは熱帯の密林。
どんな病気を媒介するのやら、さっぱりわかったものではない。
よくよく見れば彼女の肌のあちこちには草木によってつけられた細かな傷まである。
自分以上に密林に向かない彼女を連れて闇雲に歩き続けるのは得策ではないと判断し、問題無いと言い張るレヴィをまたし
ても力ずくでスタート地点に引っ張り戻し、結局は島の外周を一回りすることにした。
浜辺にはココナツの木も点在している。
まぁ、当面の水分と糖分を補給するにはいいだろうとは思うが、それにしても水場が無いのはやはり困る。

「あ〜あっちぃ〜」
歩き始めて程なくしてそう喚きながらブーツを脱ぎ捨てるレヴィに何やらを察し、次にタンクトップを脱ごうと手を掛けたところで
「水浴びは傷が癒えてからね」と釘を刺す。
「水浴びくらい何でもねぇよ、うるせぇな」
「こんな島じゃ医者どころか薬だって手に入らない。お前に何かあってから後悔するのは嫌なんだよ。」
「はっ…日本人ってのは細けぇな………足だけならイイだろ?」
「勿論」
彼に嬉しそうに笑い返し、素足で波間を歩く。
「お前も歩けよ、気持ちイイぜ?」
「ん?手でも繋ぐ?」
「馬鹿か、てめぇ」
そう呆れる彼女の声を聞きながら、靴下を靴の爪先に突っ込みスラックスを捲くり上げる。
「冷たいね。確かに気持ちいい」
「だろ?あー水浴びしてぇ!」
「だからゴメンってば。良くなったらね?」
「その『良くなったら』ってのは誰が判断すんだよ。まさか毎日股ぐら覗き込まれんのか?」
言われて、確かにそうだと気付き、みるみる顔が赤くなる。
「オラ、何赤くなってんだてめぇは。頭ん中は下心でいっぱいかよ?」
…下心というのは、その先にある「何か」を期待して抱くもの。
彼女が回復するまでは手を出すまいと決めた彼には到底持ちようもないのだが、それでも先程の事を思い出し、何と恥ずか
しい真似をしたことかと今更ながら照れずにはいられない。
「ま、考えとくさ」
「ふ〜ん」
波の音とパシャパシャという二人が立てる水音だけが響く。
ロアナプラじゃ浜を歩いたってどこに人の目があるか分からない。
けれども、今は本当に二人だけ。
レヴィはブーツと革靴を両手にぶら下げて後ろから歩いて来る男を振り返り、無言で手を伸ばす。
「何?持ってくれるの?ていうかブーツはレヴィのだよね」
最初から自分で持てよな…とぶつくさ不平を垂れる男に「ちげーよ。手、繋ぐんだろ?」と更にずいと掌を突き付ける。
「あー…。その、繋いでくれるのは嬉しいんだけどさ、生憎両手とも塞がってて…」
だからブーツくらい持ってくれと言ってみる。だが。
「なら別にいい。お前は荷物持ちなんだよ。どうせそれしか役に立たねぇんだからしっかり持てよ」
「…言ったな、見てろよ。アウトドアは得意なんだ。それと、絶対手は繋ぐから待ってろ」
それだけ言って浜に向かってバシャバシャと走って行ったと思うと、ブーツに革靴を突っ込んで靴紐を肩に掛けて戻って来た。
「ナンだよ、ソレ」
鼻で笑うレヴィを無視して手を伸ばす。
712 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:08:56 ID:CTHtYBJc
「手、繋いでくれるんだろ?」
「やっぱヤだ」
「何でだよ」
「だってよ、やっぱダセぇもん」
「何だよそれ。お前が言ったのに。それにダサくたって誰も見てないんだからいいだろ?」
ロックはそう言いながら無理矢理レヴィの手握って前へ進む。
「ちょっ…てめ、ザケんな」
彼の掌の温度が妙に照れ臭くて堪らず、振り解こうと身をよじる。
そして、そういえばこんな風に手を繋いで歩くのは初めてだと気付き、いつも裸で引っ付き合っているというのにおかしな話だ
と眉をしかめた。
「俺達さ、まるっきり順番逆だよな。普通は手を繋いで、キスして、その後にセックスだよね」
自分の覚えた違和感と全く同じことを言っている男が妙に可笑しい。
「何だお前、そういうのがイイのか。悪いなぁ、全部すっ飛ばして股開くような女でよ」
「別に普通がいいとは限らない。俺達はこれでもいいさ。逆に新鮮でいいだろ?手を繋いだだけでドキドキできるなんて」
「誰が。気持ちわりぃコト抜かすな、アホめ。大体よ、手ぇ握ったコト無ぇワケじゃあんめぇしよ」
「そうだね。いつもベッドの上でだけど」
「……くたばれ」
キスをすれば、絡まる舌に呼応するように手の形をなぞり合いながら指と指とを絡ませる。
行為の最中は彼女の感じる快感に比例するように指に力がこもり、絶頂に達する間際には、きつくきつく彼の手を握りしめる。
彼女の手は、口で素直になれない彼女の色んなことを教えてくれることを彼は既によく知っていた。
今はどうだろう。
今はもう彼の手を振り払おうとする気配は無い。
彼の手を握り返しはせず、ただ握られるまま歩調を合わせて隣を歩いている。
そう、こういう時は受け身の合図。
ベッドの上であれは彼の気分の赴くまま好きなように抱かせてくれる。甘えさせてもくれる。
「レヴィ」
立ち止まって彼女の側に首を傾ける。
「んぁ?」
空いている手で頬を撫でるとくすぐったそうに目を細める彼女の顔に自らの顔を寄せる。
首が少し傾いて切れ長の大きな瞳が閉じられた。
そういえば。
部屋の外でこんな風にキスを交わすのも初めてだ。

しばらくの間触れ合うだけのキスを交わして顔を上げると、レヴィはとろけたような瞳で彼を見ていて、繋いだ手は中指と薬指
だけで軽く握り返している。
…こんな風に半端に握り返すのは満足していない時の反応。
「どうして欲しい?」
顔を覗き込んで尋ねると、視線から逃れるように顔を背ける。
人差し指がロックの手の甲を躊躇いがちに往復する。モジモジという擬態語すら聞こえてきそうなその様子に、改めて彼女の
指の表情の豊かさに気付かされる。
ロックも自らの指でレヴィの指を撫で摩りながら「もっとしてほしい?」と尋ねると、微かにキュッと手を握り返される。
自覚せずに返す反応だからこそ、これこそが普段口さがないレヴィという女の本質を表しているのではないかとすら思えて来る。
こんな風に手から伝わる反応で彼女の気分を読んでいるなどと本人に知られれば、ベッドの上ですら手を繋いではくれなくなる。
だから、そんなことはおくびにも出さず、再び唇を重ねて求め合い与え合う。
「もっと」とでも言いたげに彼の指をなぞる彼女に、ああ、本当に可愛い女だと一層深く口付けた。
713 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:10:08 ID:CTHtYBJc
*********************

一度頭を冷やそうとデッキに出ると、今にも降り出しそうな分厚く暗い雲。
雨に当たるのも悪くないと一瞬考えもしたが、ずぶ濡れのまま中に戻ればボスの紡ぎ出すウィットの効いた厭味の標的になる
こと受け合いだ。
想像するだにげんなりとして来て外は諦めるかとキャビンに戻る。
「よぉ、陸まではあと2時間はあるぜ」
暗に休まないのかと問うて来るビッグボスに、曖昧な笑みで「疲れ過ぎてね、少しばかりハイになってるみたいだ」と眠れないこと
を告げる。
「レヴィは?」
「………寝てる…のかな?」
「あいつはいつでも寝れるからな。お前さんも少しはあいつの図太さを見習っとけ」
「はは…」
図太いだけでは無い。
島で自分にしがみつきながら「怖い」と震えたレヴィは紛れも無くか細いただの女で、今だって彼女が眠ってなどいないこ
とをロックはよく知っていた。
もっとも、今は自分に対する怒りが先立っているのだろうが。
「…どうだった、無人島は」
「二度と御免被りたいね。特にレヴィとは。酒が無い、タバコが無いと暴れて駄々ばかりだ」
「何だ、お前らを迎えに行ったら3人に増えてんじゃあるめぇなって噂してたんだがなぁ、その調子だと2人っきゃいねぇのも頷け
 るな」
笑いながらそんな冗談を言うボスに、目眩を覚えながら言い返す。
「3人って…ハツカネズミじゃないんだから」
ハツカネズミでもこんな日数じゃ増えないよとぼやくロックに、ダッチは日数があれば増えてるってのかと困惑気味に肩を竦める。
「さてね。まぁ…そんなことにはならないとは思うけど。多分…」
差し出されたタバコを深く吸い込み、ため息のようにゆっくりと吐き出す。
「そう願いたいね」
自重しろということか。
雨に濡れてもそうでなくても結局は嫌味の標的だ。
何となく居づらかったが、かと言ってレヴィのいる部屋へ戻っても気まずくてたまらない。
それとなく話題を、自分達の不在時の経緯へと逸らし場を繋ぐ。
昨晩突如張から『あの周辺の島狩りをすることになったから従業員が惜しくばとっとと迎えにいきたまえ』と穏やかならざる…半分
脅迫のような連絡が来たのだと聞かされた。
取るものも取りあえず出てきたため、着替えも食料も無いのだと詫びられ気にする必要は無いと返す。
そう、迎えが来ただけで万々歳だ。
自分はともかく、レヴィは限界に近かった。

**********
714 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:11:53 ID:CTHtYBJc
「…疲れた」
「……まぁ……水があって良かったじゃない」
「こんなことならもっと酒積めばよかった」
「飲料水とは別だよ。このままじゃ飲めないしね」
「…ジャップってヤツぁホンットに細けぇな」

島の反対側へ差し掛かる頃、大きくは無いながらも海へ流れ込む小川を発見した。
よし、この辺りを拠点にしようと、1時間かけて再度スタート地点へ戻り、波打ち際を重いボートを引き摺ってここまでやって来た。
ここから「アウトドアは得意だ」と豪語したロックの本領が発揮された。
ロープと残りのカーテンで手早く2人が寝起き出来る程度の簡易テントを作ると、石と流木を組んでかまどまで完成させる。
「……お前、何でこんなモン得意なんだよ」
半ば感心しながら問うレヴィにロックが答えたのは彼女の機嫌を損ねかねない爆弾発言。
「大学のサークルでね、よくキャンプに行ってたんだ。こういうのが得意な方が女の子にモテたんだよ」
「………何のサークルだ?」
「名目は英会話のサークルだったけどね。留学生を交えて飲んだり、キャンプや旅行に行ったり」
「で、ガイジンの女にモテたい一心で身に着けた特技ってワケかい」
「否定はしないけどね。教科書だけじゃ会話は出来ないさ。お陰様でお前達の話すスラングだってある程度理解出来た」
「お前、それは映画で覚えたって…」
「それもあるけどね、映画を見ながら彼等に質問したり…使う機会は多い方がいい。よく言うだろ?外国語を覚えたければその
 国の人間を恋人にするのが一番の近道だって」
お陰様で今はそこらのアメリカ人よりもスラングのボキャブラリーは多いよと笑う。
彼からしてみれば、カマかけついでのアプローチだった。だが。
「ぁあ?てめぇ何言ってんだ?あたしゃてめぇの英会話の先生にも、ましてや恋人とやらになった覚えもねぇんだが」
レヴィは彼が過去の女性関係を匂わせて自分の反応を伺っていることには気付いていたし、遊び仲間たる留学生と自分とを同
列に語られたこともたまらなく許せなかった。
「お前、英語が喋れて穴が開いてりゃそれでいいんだろ」
「…そういう意味で言ったんじゃない」
「平和な国で『ガイジン』の女囲んでソーセージパーティかぃ、実に愉快なキャンパスライフだ」
若い盛りの話。誰ともそんなことにはならなかったとは言い切れず、「恋人っていうのは一般論を言っただけであって…大事な
のはコミュニケーションの量で…その…」と、しどろもどろに返すしかできない。
「別に怒っちゃいねぇさ。あんたがどんなキャンパスライフを送ってどんな穴に嵌めて来たかなんてあたしにゃどうだっていい話
 だ。そんなコトよかキャンプがお得意なロック様にゃ今晩のメシをどうするか、考えて頂きたいモンだね」
「…魚でも、釣る?」
「……こんな浅瀬にいる魚なんざ食うとこねぇぞ」
「とりあえずさぁ、ココナツじゃだめかなぁ」
「なぁロック。あたしがさっきから苛々してるのもあんたに突っかかるのも腹が減ってるからだ、わかるかベイビー。オーライ?」
苛々と突っかかっているという自覚があることに驚きだが、それを言ったところでますますレヴィの機嫌を損ねるだけで、自分の
溜飲すら下がらない。
「じゃあ……どうする?今から森に入る?」
「……鳥でも撃つか」
「…その恰好で森に入ったら全身虫刺されだよ」
ロックの一言に、心底嫌そうに眉を顰めたかと思うと、何を思ったか悪戯にニヤリと笑む。
「ロック………お前の服貸せ」
「……………。」
715 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:12:50 ID:CTHtYBJc
何でこんなことになっているのだろう。
有史以来、古今東西で狩りは男の勤めで、かまどは女が守るもの…そんな不文律が出来上がっているのに、だ。
レヴィによって身ぐるみ剥がされた結果、トランクス一枚で彼女の帰りを寂しく待つ。
そうだ、俺達は逆なんだ、レヴィが外に働きに出て俺は家庭を守るんだ…家庭ってナンだよ、かまどだよ、このテントだよ、そうだ、
そうなんだ。
そんな支離滅裂な自問自答を繰り返しつつ、今からかまどに火を焼べたのでは勿体ないと、蚊帳にするつもりだったチュールで
出来たカーテンで投網のような何かを作ってみる。
「そ〜れっ!」
投げてみた。
小学生の頃遠足で湘南に行って地引き網体験なんてことをしたなぁ、などと遠い日のことを思い出しつつ引いてみる。
薄っぺらい白いチュールに引っ掛かっていたのはレヴィのいう通りの雑魚2匹。
それも、南国独特の極彩色の…食欲をそそらぬものばかり。
「ま、何も無いよりマシだろ」
一人ぶつぶつ呟きながら海水を張ったアイスボックスに放り込む。
日本にいればかわいいなぁなどと愛でるところだが、生憎とそんな余裕などあるはずもなく。
煮るべきか焼くべきかを考えつつ第二投を放り投げた。


「よぉロック!見ろよ!デケェだろ!」
すっかりボロボロに成り果てたスーツを纏ったレヴィが、これまた極彩色のキジのような鳥の血まみれ死体を引きずって帰って
来た時、彼女の相棒は腰まで海に漬かりながら沖の方角に向かって白い何かを放り投げていた。
「っ!てっめぇぇええ!あたしにゃ海に入るなとか抜かしておいて、何一人で水浴びしてんだよ!」
「あ、レヴィ!お帰り。」
満面の笑みでバジャバシャと陸に歩み寄る彼は、下着一枚纏っただけの…所謂パンツ一丁…しかもびしょ濡れ…見たくもない
モノの輪郭がはっきり見て取れるという間抜けな姿。
見苦しいことこの上ない姿にげんなりした彼女だが、彼がしきりに「見てくれ」とせがむアイスボックスを覗き込み、そんな気分は
吹き飛んだ。中には色鮮やかな小魚が何匹かと、30センチは近いと思われる魚が1匹。
「でかしたじゃねぇか!よし、食っちまおうぜ!火ぃ起こせ!な?」
そう、彼の背中をバンバン叩いて手形をつけながら称賛を送ると、「ところでコレ、どうやって食えばいいんだ?」と、彼女の戦利
品を持ち上げ、問うて来た。
血まみれの鳥を前に二人途方にくれる。
そういえば中国人のメシ屋の脇でよく潰しているが、見ていて気分がいいものでも無いため、具体的にどうしているかなんてよく
知らない。
「とりあえずさぁ、首落とすんじゃない?で、吊して血を抜いて、羽根をむしって…内蔵を抜く…のかなぁ」
「羽根むしってから血抜くんじゃねぇの?」
「いや、抜いてから毟るんだとおもうけど…多分」
「………まぁ、順番が逆でもどうってことねぇよな?な?」
「うん、多分」
「じゃ、血抜きが先でいいからよ、あとヨロシクな〜」
「え〜……」
レヴィが好きで狩って来たのだから彼女が始末しろよ…と一瞬思わないでもなかったが、こんな時まで汚れ仕事を彼女に押し
付けるのもどうだろうと思い直す。
今日は…よくも悪くも初めてのコトだらけだ。良いことなど彼女と手を繋いで歩くというささやかにもほどがある、そんなコトだけ
だが。
「…………仕方ない…か。」
こんな状況だ。文句を言ったところで何も始まらない。
ため息をつきつつ、彼はナタ代わりになるだろうと持ち出した頑強な中華包丁を取りつつ立ち上がった。
716 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:14:42 ID:CTHtYBJc
「マズい」
自らの戦利品に齧り付き、開口一番レヴィはそう呟いた。
肉は硬い上に獣臭い。初めての処理にしては上出来とはいえ、ナンだか血なまぐさい。
「まぁ食用じゃないからね。それに海水でしか味付けてないし」
そのままでは飲み込むことが出来ず、そばにあった水で無理矢理喉を通す。
続いてロックの戦利品である魚に口を付けるも、不味くはないが味が無い、物足りない。
「………魚も味気ない…」
そう言って目の前の男に押し付ける。
「わがまま言うなよ。明日は塩を作ろうな」
ロックは一口味を確かめて、海水を振り掛け再度火にくべる。
「…缶詰開けようぜ」
「アレは本当にどうしようも無くなってからだよ。当分はコレ」
「………あーくそったれ」
「…体力勝負なんだからちゃんと食えよ」
「わかってるっつーの」

食は進まないがその分レヴィはよく喋った。
今は変わり果てた姿でこんがり焼けているこの鳥を見つけて仕留めるまでのこと。
そこの川を遡ったらそこそこの泉があったこと。
けれどボウフラが湧いてて入る気にはなれなかったこと。
蚊が纏わり付いて欝陶しかったこと。
臨場感溢れる語り口はロックが相打ちをうつ度に調子を上げ、賞賛を送ると嬉しそうに目を輝かせて胸を張る。
全く面白い女だと、彼は思う。
今は自分の話を親に聞いて貰いたくてたまらない子供のようなのに、ひとたび銃を取れば冷酷に人間を撃ち殺す戦いの鬼とな
る。
冗談のように豪快に酒を飲む口は、酒とヤニで臭い息と汚らしいスラングを撒き散らし、時には周囲に卑猥な罵声だって浴び
せ掛ける。
そのくせに寝所を共にすれば普段の言動とは裏腹に、彼の言葉や愛撫に戸惑い、恥じらうそぶりを見せることもしばしばだ。
全くもって面白い。
飽きることの無い女だ。
喋っているうちに気付けば、ついつい酒に手が延びる。
「レヴィ。それっきりなんだからな、考えて飲めよ」
つい言い咎める彼に、口を尖らせて了承すると、ボトルに直接口を付ける。
グラスが無いことを差し引いて尚豪快な飲みっぷりに「…どうだか」と白い視線を向けると、ずいっとボトルを押し付けてくる。
「くれるの?」
「少しだかんな」
「有り難く頂く」
疲れも相俟って、僅かな酒で酔いが回る。
酒瓶を彼女へ返すと、名残惜しそうに蓋を閉めている。
「もういいの?」
「無駄なチェイサーも無ぇし…計画的に飲めっつったのはてめぇだろ?」
「まぁね」
「…………で、どうする?」
「メシは食った、酒は無いものと考える、さりとてもう真っ暗」
寝る準備でもするかと言い掛けたロックにレヴィは躊躇いもなく提案する。
「…ヤるか」
「シないよ」
即答。
「別に痛みも無ぇからどうってコトねぇよ」
「オレもそう思うんだけどさぁ、こんな島では何かあった時が怖くてね。それに避妊具もないし」
あんな話をした後にきちんとせずに抱けるほど、彼女に対する慈しみの感情は小さくは無い。
「ナカで出さなきゃいいじゃねぇか」
あっけらかんと言い放つ彼女に、墓穴を掘ると知りつつ、日本の各種性教育で語り尽くされるあの事実を告げる。
「レヴィ…知ってる?中で出そうと出すまいと、ナマでヤればリスクはあるんだよ?」
717 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:16:31 ID:CTHtYBJc
「…ぇ?うそだ」
いかにも愕然とした表情で真偽を問うてくる。やっぱりなぁ、アホ可愛いなぁなどと決して口には出来ないことを考えながら、そん
な彼女に駄目押しするかのように、たった一言宣告する。
「ホント」
「ぁ…あぁあ……ま…まさかとは思うんだけどよぉ…最近お前がゴムつけたがらねぇのは……その…何だ…『そのつもり』だった
 …っつーワケじゃあんめぇな?」
ロックの左肩に右側から腕を回しつつドスを効かせて問う彼女の胸は、反面ドキドキと異様に高鳴る。
そんな鼓動を気取られぬよう、厳めしい視線で睨み付けながら「ぁあ?どうなんだよ」と恫喝する。
勿論『そのつもり』だったワケではない、さりとて理由など一概に単純化出来ない。
とは言え…今ここで彼女を追い詰めかねないことは言うべきではない、ロックはそれだけ判断し「まさか。その方がねっとり絡み
付いてて気持ちイイんだ」と至極単純かつ男の欲望まっしぐらな回答をするが、何せ一言多かった。
「……まぁ………実際かなりの綱渡りだけど」
一呼吸置いてから、そんなかなり際どいことを目を逸らしつつ言い放つ。
レヴィは、彼のシンプルな物言いに何故だか少しばかりの落胆を覚え、それをごまかすかのように彼の首をそのまま腕で力いっ
ぱい締め上げる。
一体自分は何を期待していたのかとよく解らぬ失望の中、自らの腕に絡めとられて「許して」ともがく男にただ一言しか返せなか
った。
「…てめっ………くたばっちまえ」
718 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:16:58 ID:CTHtYBJc
そうは言っても何度となく情を通わせて来た者同士。
大袈裟に役者染みた抵抗をする彼とふざけているうちに、気付くと砂に倒れ込んでのじゃれ合いとなり、上になりつつ下にされつ
つ、キスを交わす有様。
ねっとりと舌を絡ませ、お互いの肌を撫で回すうちに疼き始める身体と熱を帯び始める吐息。
「やっぱシようぜ?」
砂が着かない方法ならいくらだってある。それに今までだって、ゴムも付けずに適当にヤって来たが、何事も無かったのだから
きっと大丈夫。
「だから…ダメだって。」
なのに、この期に及んで尚そんなことを言う男。
だが、そうは言いつつしっかりモノを固くしているのはバレバレで、何だかおかしくってたまらない。
お互いに身体の準備は万全なのだから、このまま痩せ我慢するよりも深く交わることの方が自然であると、そう思う。
「うるせぇ、ガタガタ抜かすならふん縛ってでもヤるぞ。」
下着越しに、ガチガチになっている性器に指を滑らせる。
「ん…ゃめ…出来ればレイプはされたくないんだけど…あー…あのさ、レヴィ。もしも…もしもだよ?その…『何か』あった時にど
 うするか決めてるの?」
折角誘っている彼女にとって、そんな興ざめなことを口にするロック。
余計なことは考えないようにしていたのに。大丈夫、何も起こりはしないと、そう言い聞かせていたのに。
何故今こいつはあたしに「お前は他の男に股を開いたんだ」と突き付けるのだろう。
「………んなモン、決めてるかよ」
「ならやっぱりダメ」
「な…んでだよ…何も起こらねぇよ…アイツはもう死んだぜ?死んだヤツの種でなんか孕むわきゃねぇだろ?」
彼女自身…無茶苦茶を言っている自覚はあった。だが、そうでも思わないと、とてもじゃないがやっていられない。
「そんな馬鹿げた理屈、無いことくらい解るだろ?大体、その場合の結論は決まってるんだから、その理屈が通ったところで問
 題は解決しない」
「…はぁっ!?…ぅ…うるせぇ…っ…そんなこと言われなくたってっ………き……決めた。今決めた。ってかハナっから決まって
 る。どっちにしたって厄介モンなんだから、殺しゃいい。何も悩むコトなんざ無ぇ。ホラ、コレでいいだろ?」
彼女の敵愾心を煽ってしまったことを後悔しながら努めて冷静に確認する。
「それが結論?」
「不満か?」
「いや。不満は無いよ。今の状況じゃ仕方のないことだと思う」
「…はぁ?『今の状況じゃ仕方ない』?あたしが野郎に股ぁ開かなけりゃ、何か変わってたってのか?ナンも変わらねぇよ…畜生
 …馬鹿にしやがって…」
ロックの手を振り払ってその場にふさぎ込む。
しまった、と思う。
彼女の結論に納得していると伝えるつもりが、一言余計だったことに彼女の態度で気付く。今のレヴィは、想像以上にナーバスだ。
「…そうじゃないって…」
そうは言いつつ、何を返せば良いものか。何を言えば追い詰めず、かつ傷つけずに済むのか…。自分に何をして欲しがっている
のか…想像すら出来ない。
「…ごめん、おかしなことを言ったのかもしれない………疲れてるんだ……」
卑怯だ。物凄く。そんなこと自覚している。
けれど、疲労を理由にこの会話を打ち切らなければ、きっとお互いにとって不本意な結論にしか至らない。
「…少し早いけど、もう寝よう」
そう言って砂の上でうずくまるレヴィの腕を取り半ば無理矢理に即席のテントへ促した。
真っ暗闇の中並んで横になり、彼女のパーソナルスペースへ介入するべきか、そっとしておくべきかを迷う。
だが、朝の怯えた様子を思い出し、近くに寄って抱き寄せると「暑苦しい……汗くせぇし」と言いつつも、ため息と共に納まるべき
場所を探してもぞもぞと身体を動かす。
何か言おうか考えるが、何も浮かばない。汗ばんだ身体を抱きしめて目を閉じる。
不安要素は一向に減らないが、今は何も考えずに眠ってしまうのが最良だろう。
「おやすみ、レヴィ」
ようやく口に出来た一言に、彼女からの返事は無かった。
719 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:22:50 ID:CTHtYBJc
雨が、降らなかった。乾期にはまだまだあるはずなのだが、それでも、降らなかった。
幸い、飲料水は沸かせば確保できたし、ココナッツを割れば温いとはいえ新鮮なジュースも飲めた。海に浮かべておけばそれ
なりに冷たくもなる。だが、汗と潮でベタつく身体と髪は、拭いた程度ではさっぱりせずストレスばかりがたまる。
かといって、あのボウフラ塗れの源流を見てしまうとどうにもそのまま被る気にはなれない。
水だけで洗濯はするが、身体がベタついていては洗った気がしない。仕舞いには一向に綺麗になった気がしない衣服を纏うのも
煩わしくなり、下着だけで過ごすこともしばしば。
下着すら取り払って裸で海水浴に興じたり、そんな片割れを眺めたり、互いの身体で気持ちよくなってみたり…そんなことが数
少ない愉しみだった。

そう、その間、何とか飢えずには過ごせたのだ。
だが、限られた条件で料理のバリエーションがあるワケでもなく、口に入るのは指先ほどの小魚(極彩色)の塩煮と、運よく仕留
めた獣の肉を焼いたもの、さして美味くもない野性の果実。境遇に差はあれ、よくも悪くも現代っ子の二人。
魚はともかく、獣の肉は固くて臭くてとてもでは無いが塩だけでは喉を通らない。
だからヨーロッパ人はスパイスを求めて旅に出たのかと妙に納得し、キッチンから最優先でくすねるべきは胡椒や香草だった
のだと反省してみたところで後の祭り。
レヴィが素潜りをするにはしてみたが、裸眼でまともに漁などできるはずもない。
それでも小さなエビやらカニやら貝やらの目新しいものをとっては来るが、腹の膨れる量ではなかった。
ウダウダと不満ばかり垂れるレヴィをロックが宥めつつ、無人島生活6日目にして苛々は絶頂。
些細な口喧嘩を繰り返しては、その鬱憤のはけ口を異性の肉体に求める。
そうは言ってもオスとメスの違いか、疲労とストレスが溜まるのに比例するように性欲も高まるロックに対し、レヴィはその逆で
性欲が徐々に減退しているようだった。
こんな島で避妊具が落ちているはずも無い。いくら結論を出したからといって…否、出した結論がああだからこそ、そのまま抱
くことに躊躇いはある。
だが、その気も無いクセに彼の懐に潜り込んで眠る半裸のレヴィに、どうしても劣情は煽られる。

レヴィはロックの求めには義務的に応じるものの、それほど気乗りする様子も無く、後ろから絡み付いて自身を貫く身体が離れ
て体外に射精したのを確認すると、ため息と共に伏せた半身を起こしてずり落ちていた下着を上げる。
そんな迷惑そうな態度と、狭いテントに篭る独特の匂いに急激に頭が冷えて思わず「…ごめん」と口をついた。
「謝るくらいならヤルな。ヤルなら謝るな…ったく…。抜いてスッキリしたならとっとと寝るぜ。」
そう言って身体を丸める。促されて横になると、解っているのかいないのか、再び擦り寄って肩に額を載せて来る。
胸元に掛かる彼女の吐息と腰に絡み付く腕に再びいきり立ちそうになり、これではイカンと『お願い』をする。
「レヴェッカさん、そんな格好でくっつかないでいただけますか?」
「何だよ、嫌なのか?」
微かに残念さを漂わす声音に、慌てて「嫌っていうか、その、むしろ嬉しいんだけどさ、だからムラムラしちゃうっていうか、その…」
と言い淀む。
「この方が眠れるんだよ…」
このところ気分の浮き沈みの激しい彼女にそんな風に甘えられれば拒否できるはずもなく。とはいえ何日か前までは寧ろ彼女の方
から積極的に求めて来ていたことを思うと、実に不条理な生殺しだ。
ため息をつきつつ抱き寄せるロックにレヴィは満足気に喉を鳴らす。
720 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:23:51 ID:CTHtYBJc
「ハラいてぇ」
「悪い物食ったんじゃないの?」
「食ってるモンはお前と一緒だぜ」
「…その…食ったもの出てる?」
一応女であるレヴィに何を聞いているのかと思うが、自分の体調にとことん無頓着なこの女には聞いておかねばなるまい。
「…………言いたくねぇ」
明日からは、マズかろうとナンだろうと食物繊維を摂らせよう。そう決意する。
「……そんな格好だからかも。何か掛けろよ」
「暑いからいやだ」
暑いならくっつかなければいいのにと思うが、また喧嘩になるので言わない。自分は随分とガマンをしていると、先刻の行いを棚に
上げて自負する。
口にする代わりに彼女の身体を反して後ろから腰に手を廻して腹をさすってやる。
すっぽりと腕の中に納まり、背中全体と腹に感じる男の体温に安堵に似た溜息が洩れた。
「……お前、触り方がいやらしい」
「文句言うなよ、…イヤならやめますが」
「別に文句なんか言ってねぇさ。下心見え見えのお前のナニが憐れでよ」
半勃ちの自身をからかわれて、内心ムッとしながらも、「はいはい、そりゃどうも」とレヴィの頭に顎を乗せて目を閉じる。
精神力でこの状況を堪えるしかないと覚悟を決める。
どうにも小憎らしい小悪魔の腹痛が、次なる頭痛の種の前兆であることにまだ二人とも気付いてはいなかった。
721 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:25:22 ID:CTHtYBJc
そう、前兆だったのだ。
翌朝ロックが目を覚ますと、腕の中にいるはずのレヴィはおらず、いつまでたっても戻って来ない。
不審に思った彼が彼女を探しに行くと、波打ち際で腰まで水に浸かってうずくまっていた。
「腹が痛いなら冷やすなよ」
「うるせぇ。あっちいけ」
呆れたように後ろからそう呼び掛けるロックに、振り返りもせずに吐き捨てる。
「何その言い方。俺、何かした?」
「うるせぇ。あっちいけ」
「それしか言葉を知らないのか?」
「………うるせぇ。…あっちいけってば」
心配しているのに、壊れたラジオのように同じ言葉を繰り返す彼女に自然と苛々してくる。
バシャバシャとわざと音を立てて近づき、腕を掴んで引き上げる。
「何が気に入らないんだよ、言えよ」

「 「 うるせぇ。あっちいけ 」 」

重なる二人の声。振り返る彼女に勝ち誇った顔でにやりと笑うロック。
そんな彼が実に忌ま忌ましくて涙が込み上げる。
泣き顔を見られるのが悔しくてたまらず、腕を払って再びうずくまった。
突然真っ赤な顔で涙を浮かべるレヴィに、次はロックが狼狽した。
「腹が痛いの?…俺何かした?」
一度泣き始めるとどうにも声が出て来ず、鼻を啜りながら頭を横に振り続ける。
「…泣かなくていいから…な?ほら、深呼吸して……?」
このまま泣いていても埒が開かない。言われるまま何度か深呼吸して、どうにか一言搾り出す。
「…………………アレなんだよ」
「…アレ?」
レヴィの言わんとすることを初めは理解出来なかったロックだが、更に小さな声で「…生理…」と返す彼女に合点がいく。
「………あー…その…随分早いね………って、そうじゃなくて…何だ、まずは、そう…良かった。何も無くて良かった」
二人の間に落ちた気まずさを誤魔化すように声を掛けるが、きっと彼女が気にしているのはそんなことではない。案の定俯いた
まま黙り込んでしまう。
「その、あー…、いつもどうしてるの?」
何を馬鹿なことを聞いているのだろう。想像力を働かせればわかりそうなものを。
「………………………タンポン入れてる」
「そっか、そうだよね、あの格好だもんね…どうしようか、代わりになるものも無いしなぁ…」
何の意外性も無い極当たり前の答えに、自分の馬鹿さを誤魔化さんばかりに猫なで声で捲くし立てる。喋っていないと気まずく
て仕方ない。
「まぁ、とりあえずさ、それなら尚更冷やすのはよくないと思うし、こっちに来て身体を拭け」
そう手を引かれ、渋々歩き始める彼女。
だが、4〜5歩歩いたところで身体の奥に溜まった何かが外にあふれ落ちる感覚に、彼から隠すようにその場にへたり込む。
「…よく2日目が一番重いって言うけど、違うの?」
「お前、デリカシー無ぇ」
デリカシーなどという殊勝な概念を彼女が求めて来たことに多少なりとも驚きつつ、「体調を把握しないと対策を立てようもない
からね」などともっともらしくはぐらかす。
「……その時によって違う…」
俯いた彼女の耳とうなじがほんのりとピンクに染まっていて、何故だかそこに色気を感じる自分に内心呆れかえる。
「そっか…。ちょっと待ってろ」
最初は悪趣味だと辟易した真っ黒なカーテンをテントから剥いで身体に巻いてやる。
太陽の熱を集めたそれは、少し冷えた身体を心地よく包む。
「寝床、どうすんだよ」
「どうにでもなるよ。これなら多少汚れてもわからないし…ねっ」
言いながらレヴィの身体を横抱きに抱き上げる。
「………お前、フラついてるぜ?」
「う…るさいっ…」
「落とすなよ?」
「わかってるよ!」

この瞬間から、レヴィの仕事は食糧調達から洗濯へと変わり、代わって釣りと新たな住居作りに勤しむこととなったロックは、
既にボロボロだったとはいえ、シャツをも切り裂いて彼女に提供することに相成った。
そんな無人島生活7日目。
722 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:27:02 ID:CTHtYBJc
******************


ロックが出ていき、無機質な部屋に一人になってしまった。先刻まで身体を包んでいた体温が無くなり、室温に反して酷く肌寒
い気がする。
眠くて頭が働かないのだが、おかしなスイッチが入ったらしく、レヴィはこの状況を『嫌われた』ためと認識した。
レヴィは思う。
自分が彼にしてやれることなど命を守って、身体を与えてやること位なのに、何故あんな態度を取ってしまったのだろう、と。
陸に戻れば色香を振り撒く女など掃いて捨てるほどいるのだし、今回のことに懲りて荒事稼業から足を荒ってしまえば、別に
守ってやらずともそれなりに渡り歩いていく気がする。
この街の歩き方は叩き込んで来たつもりだし、第一今とて四六時中ひっついているわけでもない。もしかしたらふらりと日本に
帰ってしまうことだってあるかもしれない。
ならばせめて彼が自分を求めて来た時くらい身体を差し出さずに、どうして繋ぎ止めていられるだろう。
島でだって、彼の欲求不満を認識していながら、十分に応じて来なかった。
思えば散々迷惑をかけたのに、礼もしていない。
考え込むほど不安と後悔が募る。
愛想を尽かされるかもしれない。あいつが離れて行くのは嫌だ。あいつが他の女を抱くなんて堪えられない。
彼の目の前で他の男に抱かれた自分が言うのもおかしな話だが、勝手だろうと我が儘だろうと、考えただけで涙が出そうにな
るのだから仕方ない。
こういう感情を言葉にするのには馴れていないけれど、いくら自分がこういう話と縁遠くたってこれがどういう意味か位は理解で
きる。
言ったらどうなるだろう。面倒に思われるかもしれない。大体、肉体関係ばかり回数を重ねて来た者同士、何を今更、だ。
こういうことに馴れていないからこそ、本心を口にすることで惰性で続いてきた関係すら途切れてしまうのではないかと不安で
たまらない。
「早く戻って来いよ…」
彼女のそんな呟きも虚しく、船が減速していつもの桟橋に着岸するまで、重い金属の扉が開くことは無かった。

*****************

限界…だった。
ただでさえ汗で蒸れて気持ちが悪いというのに、それに加えて周期から外れた月のもので。
普段嗅いでいるものと、似ているようでどこか異なる血の臭い。
痒みやかぶれだって堪え難い。
化繊の布を宛てるだけでは少し動けば身体の奥から溢れる血液が脚を伝い落ちていく。
腹が痛い。
アレの痛みだけでなく腹を下しかけの感覚。
ナンだか吐き気までする。
ロックは心配しているようだが、今は側に来て欲しくはなかった。
文字通りの汚物にまみれた姿をまじまじと晒すなど、とてもじゃないが堪えられない。
洗濯を代わると言い出した男に、堪え切れずに自分にも自尊心くらいあるのだと怒鳴り散らした。
あまりのみじめさに知らぬうちに泣いていた。
ヒステリーを起こしてわめき立てるレヴィに、ロックは湯を沸かしてどこかへ行く。
有り難いとは思ったが、それを言葉にすることは出来ず、ぐずぐずと鼻を啜りながらそれで身体を拭いて、洗濯をするべく川へ
行く。
普段何気なく使っていたものですら、無くなってみるとこうも生活しづらい。
早く帰りたい。
脱水の出来ない壊れかけのおんぼろ洗濯機に汚れた服をブチ込んで、シャワーを浴びて、使い慣れた用具で清潔に過ごしたい。
適当なジャンクフードを腹に押し込み、ビールと一緒にしこたまアスピリンを飲み下して、ベッドに潜り込んで丸くなるのだ。
ロックが背中から抱きしめてくれていれば最高だ。
2日前、腹を撫でてくれた掌を思い出す。こんなじゃなければ、避けなくたっていいのに。最低だ。
流水でゴシゴシ擦っても、布についた汚れは一向に取れない
こんな状態のまま干すなど、ロックに汚物を晒すに等しい。
しゃがみ込んで染みを取るベく奮闘する彼女の奥から尚も溢れる赤い水。
今ならば掃除屋の気持ちがわかる。
うずくまって、何も考えることなく嫌なことから逃げてしまえばどれだけ楽なことだろうか。
今のこの有様は自分の意気や努力ではどうこうしようもない。
腹が痛い。
帰りたい。
帰りたい。
早く帰りたい。
723 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:29:25 ID:CTHtYBJc
ロックが戻って来た時目にしたのは、掃除屋よろしくうずくまったまま微動だにしないレヴィだった。
沸かした湯は無くなっているため、ずっとこうだったわけでは無いだろうが、放っておくわけにもいくまい。
「…そばに行ってもいいか?」
返事が無いのを了承と勝手に取り、すぐ傍に腰を下ろす。
「気にするなって言っても、気休めにもならないと思うけどさ……」
「…………。」
「ずっとこれが続くわけじゃない」
「………………………………………………………わかってる」
「腹痛い?」
こくりと頷くそんな動作すらいつもに比べて随分と辛そうに見えるのは何故だろう。
「…いつもよりひどいんじゃないのか?」
「…薬、飲んでねぇからよ…………泣いちまいたいくらい痛ぇ…」
後半は、信じられぬほどに弱々しい涙声。そういえばいつだって薬を飲んでも痛がっている。
尋常じゃない量の鎮痛剤を飲まぬよう目を光らせるのがその間のロックの仕事になっているくらいだ。
普通だってこんなに痛がらないのに、痛みに耐性のあるこの女が『泣いてしまいたい』と言っているのだ。
戻ったならば引きずってでも医者に連れて行こうと、そう思う。
「帰りてぇ…」
いつになく弱々しくこぼすレヴィが痛々しくてたまらない。
「気持ちは解るけど、叶えてやれない」
「……わかってる、言ってみただけだ………………………………………………………………ところでよ」
「ん?」
「あの木の向こうっかわに洗ったモン干してるんだけどよ…」
「取ってこようか?」
「っ…!?ちげぇよ!…あー…何だ。近寄るんじゃ…ねぇぞ…」
理由を察するくらいのデリカシーは持ち合わせているロックは、何も言わずにそれに同意すると「…ところでさ、今日はご馳走
なんだ」と話題を変えて、笑いながら今日の収穫物らしきヤシガニを見せて来る。
わざとそうしてくれたのは解っているから、彼の促す通りに見た手の中のそれは、石を叩きつけたのか若干潰れていた。
「それも3匹だ!」
一匹は朝の残りの椰子の果肉を入れてスープにしようとか、野菜不足だから食べられそうな草を取って来たとか、味見はした
から大丈夫とか。
返事をしないレヴィに向かってひたすら喋り倒すロックの手足は傷だらけだった。
「鈍いクセに木なんか登ってんじゃねぇよ…」
「あ、わかった?ガキの頃にはよく公園の木に登ってたんだけど、大人になると勝手がちがう」
「落ちたって知らねぇからな。指さして笑ってやる」
「つれないなぁ。」
やれやれと立ち上がったロックは、いまだに居心地の悪そうなレヴィの頭をくしゃくしゃ撫で回すと、「別に悪いことをしてるんじゃ
ないだろ、後ろめたい顔はしなくていい」とだけ言って火を起こすべく背を向ける。
暫くしてロックが焼き石を用意してくれた。それを布に巻いて腹に当てると程よい重みと熱が気持ち良かった。
724 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:30:52 ID:CTHtYBJc
果たして。雨が降ったのはその次の日の夕刻。
レヴィの忌み事も少しばかりの落ち着きを見せ、表情に明るさが覗き始めた頃。
シャワー代わりに雨でも降ればいいと話し始めて久しかった。
南国特有の厚い雲が空を覆い隠し始めた時には二人でにんまりと笑みを浮かべて雨を歓迎する体制に入っていて。
そしていよいよ空から落ちて来た真水に、レヴィは飛び上がらんばかりに喜び両手を広げてそれを浴びる。
滝のような雨の中、心底気持ち良さそうに目を閉じ天を仰ぐ肢体を透明の雫が滴り落ちる。
それだけでも十分に扇情的なのに、衣類が素肌にぴったりと貼り着いた様は、全裸よりよほど艶がある。
「レヴィ…何か凄くエロい」
劣情を隠しもせずに、後ろから抱き着くとひんやり冷たい水の感触のせいか、素肌の熱がいっそう強烈に脳髄を刺激する。
「発情すんな。あっち行け。まだ終わってねぇんだから」
お前だって流血プレイはごめんだろ?と、腰に巻き付く手を撫でながら笑う女。
可愛い女。俺の女。
「俺は別に気にしない。どうせ流れる」
「あたしが嫌なんだよ。腫れてるトコ突かれると痛ぇんだ」
…自分の女だとひそかな満足に浸っているというのに、この悪魔はさらりととんでもないことを宣う。
「……………いつそんなことしたの?誰と?」
「…さてね。…気になるか?」
「もの凄く。ジェラシーで叫びたい」
「戻って、ちゃんと痛み止め用意して来たらヤらせてやるよ」
その後の片付けはお前だけどな…。大惨事だぜ?そう笑う。
「ヤだよ。痛いんだろ?」
心底嫌そうな様子に、プッと吹き出して「別にお前が痛ぇワケじゃねぇだろ」と笑い飛ばす。
「解ってるよ、そんなの」
的外れだったかなぁとか考えながら、いつも二人でシャワーを浴びる時にシャンプーするように彼女の頭を掻き回してやると、
彼女の細く長い髪はギシギシと音を立てそうな位に軋んでいる。
「帰ったらさ、シャンプー一式買ってやるよ、目茶苦茶高いやつ。日本製だ。シセードーなんかどうだ?」
雨は徐々に強くなる。
「そんな何の足しにもならねぇモンいらねぇよ。酒がいい」
「言うなよ。俺がレヴィの髪を撫でるのが好きなんだ」
「だったら『買わせていただきますのでどうか何卒使って下さい』だろが」
「はいはい」
言われるままに言い直す。
仕方ないから使ってやるとうそぶくレヴィは、この島にたどり着いて以来初めて見るほどの上機嫌。
自らの忌み事から解放されつつあるからか、真水によって身体を清めることが出来たからか、ロックと思わぬプレゼントの約
束を取り付けたからか。
元来ポジティブに出来ているロックは、珍しく彼女の方から与えられた雨の味のキスを存分に堪能しながら、今度は服か口紅
でも貢いでみるか…下着でもいいななどと次なるプレゼントの口実を考え始めていた。
725 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:31:22 ID:CTHtYBJc
雨は、止まないということはないが、晴れるというわけでもなく、緩急つけながらだらだら空から落ちて来た。
現金なもので、火が起こせない、衣類も身体も乾かないとの状態が続くと、晴れていた時の方がよほどマシだったような気す
らしてくる。
ロックが、レヴィの腰巻きに成り果てたカーテンの代わりに屋根として厚く重ねた広葉樹の枝葉。
太陽の熱を冷まし、通気性にも優れているという意味ではカーテンより優れていたそれだが、雨を防いでくれたのもはじめのう
ちだけで、今はボートの空気を抜いて上に被せてできた僅かなスペースで雨を凌いでいる。
火を起こせないため、海で食料を調達したところで火を通せない。
わざわざ濡れに外に出るのも億劫…。
そんな暇を持て余した男女がすることなどいつの時代も一つしかないはずなのだが、繋がりを持とうにもレヴィの体調は再び
下降気味。
体温を奪われ末端が冷たい。
そんなワケで、こんなに美味しいシチュエーションだというのに、ロックがやっていることはレヴィとの睦みあいではなく、後ろか
ら抱きかかえた彼女の手足を、血行を促すべくマッサージするという涙ぐましいご奉仕。
しかも濡れてしまったため服は着ていない。
筋肉ばかりで皮下脂肪が少ないのも考えものだと随分と冷たい掌をさすりながら考える。
かと言って不思議と硬いワケでもなく抱き心地はいい、至極。
柔らかい割に弾力もあって…低体温でひんやり気持ちいい。
……帰ったら無理矢理にでも休暇をもぎ取って一日かけてじっくり抱き倒す。
レヴィの意見も聞かず勝手に決める。

「ビニールシートを貰って来ればよかった。それと毛布」
「お前、島に来てからそればっかだぜ…。スパイスだ着替えだタオルだ着替えだティッシュだ…あのボートのどこにそんな余裕
があった?」
「…そうなんだけどさ。こんなに蒸し暑いのに冷たくしてるから」
「今だけだ」
「レヴィの手はいつだって冷たいよ。たまに頬を撫でてくれるだろ?アレ、ひんやりして気持ちいいんだ」
中はとろけるほど温かいのにどうしてだろうと笑いながら抱きしめられ、どこか生々しい物言いが照れ臭くてたまらない。
「お前…死人じゃ無ぇんだからよ…」
「いつも歩く死人だって言ってるのに?」
「揚げ足取んな、死ネ」
「………あったかい?」
素直に頷くのは悔しいから、ついつい憎まれ口をたたいてしまう。
「………………暑苦しい………ぁ…あんまりひっつくと汚れるぞ」
「いいよ、別に。どうせすぐ外はシャワーだ。」
ロックの腕にことんと頭をもたせ掛ける。
腰のあたりにある彼のモノが可哀相なことになっているのには先刻からずっと気付いているが、無理なものは無理なのだ。
一瞬、口でしてやろうかとも思ったが背中を包む体温からだって離れがたい。
「…西の方は明るい。きっとそろそろ止むよ」
後ろから聞こえる声に相槌をうちながらも、こんな風に甘える口実になるのならばあと半日位はこれが続いてもいいかもしれ
ないと、そう漠然と考えていた。
726 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:33:52 ID:CTHtYBJc
迎えが来たのは、事の発端から12日目の昼過ぎ。
どんよりとした空模様は相変わらずで、それでも髪と服は半乾きにはなる程度に雨は遠のいていた。
缶詰もすっかり食いつくし、砂糖を舐めて空腹感を紛らわしていたのだが、いい加減海に何か取りに行かなければならないと
重い腰を上げる頃。

二人引きこもる間、これと言ってすることもないのでとりあえず話をした。
アウトドアが得意と言い放ったロックの詰めの甘さをレヴィがからかったのを皮切りに、お互いの面白くもない昔話が淡々と、
滔々と続く。
決して聞いて欲しいわけでは無かったが、聞かれた事に答えながら何となく会話は続いた。
子供の頃やらかした悪戯の話。
遊びの話。
アルバイトの話。
好きだった場所の話。
………異性の話。

興味がないわけではないが、知らずに済むのなら知りたくない…そんな話の合間、何となくお互い顔を寄せてキスを交わし
始めた、そんなタイミング。

遠く響く、聞き慣れたエンジン音に慌てて干したままのボロボロの服を身につけると、船から持ち出したまま唯一手付かず
だった信号弾を祈るように空へ向けて放つ。
ついでに狼煙でもあげようかと右往左往するも、数日続いた雨のお陰でまったく火は点かない。果たして気付いて貰えたか、
もっと近付いてから放った方がよかったか、だがこの当たりの島などここだけなのだから大丈夫だ。
やきもきと落ち着かない一時。
やがて低音が近付いて来た頃には、気が抜けて言葉も出なかった。

****************

ボスによる慰労の食事を丁重に辞退し、二人揃って事務所を出た。別に申し合わせたわけではない。
ボスの申し出を辞退した彼に彼女が追従し、帰宅すべく腰を上げた彼について彼女も席を立っただけの話だ。
無言で雑踏を歩きながら、ロックはこれからどうしようかと頭を巡らせる。
いつものように自室へと連れ帰りたいのはやまやまだが、今自分から言い出していいものか。
今の彼女は不機嫌丸出しで、下手なことを言えば揃って怪我をしてしまうだろう。
とは言え、自分に着いて歩くということは、何かを求めてのことと解らないわけではない。さてどうしたものか。
気付けば人で溢れ反る交差点。
真っ直ぐ歩けば彼の部屋。右に曲がれば彼女の部屋である。
いつもならば、こんなに悩むことの無いそんな岐路。
そんな場所だからか、帰還して初めて日常を肌で感じ変に気負うのは逆に不自然なように思える。
だから、いつものように尋ねた。
「レヴィ。帰る?………うちに来る?」
「…………………………………エアコン、ぶッ壊れてんだよ」
俯いたまま不機嫌にそう呟く彼女に吹き出しそうになるのを堪え、「決まりだな」と手をとり直進する。
その手を握り返されることは無かったが、拒絶は…無かった。

軽食を買って来ると言い置き、いまだ黙ったままのレヴィにシャワーを奨めて部屋を出たのは20分前。
適当な惣菜とビールと煙草とをぶら下げて自室のドアを開けた彼の眼に入るのは全裸で彼の冷蔵庫を漁るずぶ濡れの女
の姿。元よりそういったことに無頓着な女ではあるが、それでもいつも下着は身に着ける。
ここ暫くの野生生活で無神経に拍車が掛かったような気がする、絶対だ。
「…レヴィ。せめてさ、下着くらい履いてくれないかな…」
「…ビール。冷えてんだろうな?」
彼の提案には一切応じず、彼の手にぶら下がった飲料を要求する彼女に「何か食ってから飲めよ」と御所望の冷えたそれ
を手渡し、クローゼットから二人分の衣類を取り出す。
「脱ぐ前に用意しておけばいいのに」
そう言って早速プルタブに手を掛けている彼女に着るものを渡してやってから、何か食ってからにしろと念を押すも、聞こえ
ているのかいないのか。
全くの無反応だった女は、彼がシャワールームから戻った時、与えた大き目の室内着を纏ってベッドで丸くなり悶絶していた。
「何してるの?」
「ビールっ…飲ん…だら…痛ぇ…」
浅く息を吐きながら、涙を浮かべて何かを訴えている顔は堪らない。誘っているのかとすら思う。
数日まともな食事をとっていない胃袋にいきなりこんな刺激的な破裂物を流し込めばこうなるのは当たり前だろうと思う。
だから言ったのにと呆れつつも目の前の芋虫の背中を撫でてやる。
727 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:34:55 ID:CTHtYBJc
それにしても、自分の服を着る彼女など見慣れていて、少し大きめのそれを纏う姿はいつだって小さく見えるのだが今日は
一段とか細く見える。
痩せたな…と、そう思う。
そんなやつれたレ芋虫ことヴィは、低い呻き声を上げながら身体を起こして若干前屈み気味でテーブルにつくと、ロックの
差し出した粥から黙々と人参を除け始める。
「食えよ」
無駄と知りつつ言ってみるも一瞬顔を上げただけで「嫌いなんだよ」の一言の後、細かな緑黄色野菜の掃討作戦に戻る。
「そんなんだから生理不順なんだ」
「…うるせぇ」
そんな応酬の後は会話も無く、咀嚼と食器の当たる音だけが響く。
たまらなく腹は減っているのにここ数日まともな食事を取っていないために胃がなかなか受け付けない。
それを見越して消化の良さそうなものばかりを選んだとは言え、二人の間の空気の重さも手伝い食が進まずため息が漏れる。
レヴィはそんな彼を横目に、おもむろに立ち上がったかと思うとベッドに向かう。
寝るなら俺のスペースを残しておけよと口を開きかけたロックに、彼女は一言宣言する。
「おい。ヤるぞ」

「はぃ?何、いきなり」
「このまま気持ちよくおネンネして、また起こされるのは イ ヤ なんだよ。考えてみればお前は溜まってる。溜まってねぇ
 はずが無ぇ。一発抜いてやらねぇと絶対あたしの睡眠を邪魔しやがる」
「……………………………もうしないよ、あんなコト…」
「あたしがヤらせてやるってんだからさっさと硬くして股に突っ込みゃいいんだよ」
「最中に寝られるのは興ざめなんだけど」
「眠くなるようなファックしか出来ねぇってか」
やれやれとため息を吐く彼女に歩み寄り、頬を撫でる。
「明日。一日中抱き倒すつもりだったんだけど…今日シて、明日もさせてくれる?」
「満足させる自信があるなら」
「頑張るから」
「何だそれ。いつもは頑張って無ぇのかよ」
「そんなことないさ。ならレヴィはいつも満足してなかったの?」
「満足させてたと思ってんのか?」
「……………………か……硬さはあると思うんだけど…」
あからさまに動揺する男を、レヴィはさも面白そうにニヤニヤと眺める。
男ってのは何でこうも馬鹿なのだろう、大きさだの硬さだのにこだわり、異物を埋め、それが凄かったと言えば自分も入れ
るべきかと尋ねたり。
そんなことは微塵も気にしてなどいないのに。
本当に馬鹿だ。あまりに馬鹿過ぎて何だかそれがたまらなく愛おしい。
先刻までの苛立ちも不機嫌も一気にどうでもよくなった。
考え込んだままの可愛い男の頬を両手で包み、顔を寄せる。
先刻のショックから立ち直れず躊躇いがちに口付けようとする男の唇をぺろりと舐めてやると、少し驚いたような顔で彼女を
見つめている。
ロックの目の前で、レヴィは微笑っていた。
そんな彼女をとても綺麗だと思い、前にもこんな風に綺麗に微笑ったなと凌辱される姿を思い出す。
あの時は窓に映った姿だった。
今は目の前で微笑っている。
「なぁ、ロック。一度だけ聞いておきたいんだけどよ」
「……な…に?」
何故だか妙に心臓がうるさい。レヴィがこんな風に笑うからだ。




「知ってたか?……あたしは…お前に惚れてんだよ」
728 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:36:55 ID:CTHtYBJc
顔に一気に血が集まる。カァッと全身が熱くなり、たまらずにレヴィを抱き寄せ首筋に顔を埋める。
突然のことにまともに彼女の顔を見ることができない。そう、自分は随分と情けない顔をしているに違いない。
「……多分、知ってた。というより、そうだといいなと思ってた。」
何て馬鹿な返答だろうとは思ったが、あまりに予想外の展開にこれ以外口にすることが出来ない。

レヴィもまたかつて無いほど鼓動を高鳴らせながら自らの肩に縋り付く男の頭を撫でていた。
逃げ出してしまいたい衝動を必死に押さえ付け、更に問い掛ける。
「よぉ、ならこれは知ってっか?……………お前はあたしにベタ惚れだ」
しばしの沈黙。
何で黙るんだよ、どうしよう今更ジョークになんて出来やしねぇとレヴィが顔を歪めているとロックはいかにもばつが悪そうに
顔を上げる。
「…………バレてた?」
間の抜けた返答に一気に緊張が解ける。安堵のあまり腰が抜けそうだ。過去何度となく殺されかけたが、一度だってここま
で緊張したことはない。
「…バレバレだ。………やっと白状しやがったな、このヘタレが」
呆れたような拗ねたような様子で口を尖らせる顔からは、先刻の笑みは消えている。

「今日こそは言おうと思ってた」
ロックの言い訳にすらならない物言いに、レヴィは「はっ…今日こそはか、ずっと言いたかったとでも言いたげじゃねぇか」
そう鼻で笑う。
「そうだよ、ずっと言いたかった。実は好きなんだ。…レヴィの髪を撫でるのが好きだ。レヴィとキスするのが好きだ。レヴィ
 と街を歩くのが好きだ。レヴィと喧嘩するのだって、まぁ、楽しい。その後もっと好きになる。レヴィに甘えて眠るのが好きだ。
 ああ、それと甘えられるのも。レヴィの声も目も鼻も口も舌も指も脚も…胸も腰も性器も――――」

「っ!?もういいっ…これ以上言ったら殺すからな!?こっ恥ずかしいことばっか抜かしやがってアホが!」
「ねぇ、笑って。そういう怒った顔も好きなんだけど、さっきみたいに笑って。ねぇ、頼むよ…………ねぇ…………………そう。
 ………………綺麗だ、凄く。」
啄むようにキスを交わし、どちらからともなくベッドへ倒れ込む。
ロックはレヴィの唇を吸いながらシャツの裾から腕を差し込み素肌に直接触れる。
指先だけで上半身をゆっくりとなぞるように撫で回し、舌はぴちゃぴちゃと首筋を舐め回す。
何となくもどかしいその所作に、レヴィは男の頭を自らに押し付けるように抱き寄せ、不満げに鼻を鳴らした。
「もっと?」
「……足りない」
「素直ないいコだ」
耳に舌を挿し入れ、右の乳房を揉みながら乳首を軽く摘む。
甘い吐息とともにのけ反る背中。
その隙間に手を差し込み、身体の前面を唇で愛しながら、背面はそのまま少しずつ下へ下へと移動する。
清潔感のある石けんの香りが鼻を抜けた。
彼女の体臭を疎んじるつもりはないし、それで興奮するのだって事実だ。
だが、こういう香りに包まれたレヴィとこうして改まった気持ちで情を交わすのもたまらなく興奮すると感慨に耽る。
729 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:38:50 ID:CTHtYBJc
レヴィはロックの半乾きの髪を撫でたり指に巻いたり軽く引っ張ったりと弄ぶ
自分の身体を夢中で愛撫してくれるのは嬉しいし気持ちがいいのだが、今はそれよりも顔が見たいと、そう願う。
鼻息荒く乳房にしゃぶりつく男の頭を片手で抱えたまま身を起こす。
胸元に蟠ったシャツを脱がされ、彼女もまたロックのシャツを上へと捲り上げる。
一度キスを交わし、顔をそのまま下へずらして部屋着の上からでも解るほどに大きくなった彼の分身にもキスをする。
髪を撫でてくれているロックを上目で窺うと、嬉しそうに微笑う細めた目と目が合う。
不思議とそれだけで満足感が沸き上がり、目は反らさぬまま男の着衣を剥ぎ取る作業に戻る。
目的のものを引きずり出して彼を見上げたまま先端にキスを落とすと、筋に沿って下へ下へと舌を這わせ、睾丸を口に含む。
途端に弾力を増して更に上を向くそれに「素直ないいコだ」と手で撫でながらもう一度キス。
唾液を溜めて口に含むと、先から溢れる液で少ししょっぱい。
他の誰かであれば嫌でたまらないはずなのに、もっと溢れさせてみたくて、先の割れ目のあたりを強く吸う。
「んっ…レ…ヴィっ…」
先端から更なる体液を溢れさせながら随分と可愛い声で鳴く男に、不思議な達成感。
そのまま一気に咽までくわえ込む。
ロックと目を合わせたまま唇を何度も何度も往復させる。
口に広がる体液の味が濃くなるほど下腹部が疼いて下着を濡らすのがわかる。
唾液と先走りで汚れぬよう髪を梳いてくれる手がうれしい。「上手だね」と褒めてくれる囁き声がうれしい。
視線の先の男の顔が快感で歪んでいくのがうれしい。
だから、バネのように上を向き、くわえにくくなる彼を両手で押さえて懸命にしゃぶりつく。
口に収まり切らなくなったアレやコレで彼女の手と口の回りがベタベタになり始めた頃には愛しげに彼女の髪を梳いていた
はずのロックの腕の筋肉は無意識に彼女の首の律動を促すべく動きを変えていた。当然そのまま口に放たれるものと思っ
ていた彼女は最後のタイミングを測っていたし、直前まで彼当人すらそのつもりだった。
だからその瞬間口から抜かれたそれが作った大量のシーツのシミを前に、彼女がいかにも不可解な様子で理由を尋ねたの
は当然で、それに対して「煙草…」と一言、無関係な名詞を呟いた彼に「ぁあ?」としか反応出来ないのも、まぁ当然といえば
当然だと言える。
「煙草、吸ってないからキスが煙草臭くないんだ。口に出したら台なしだろ?」
「………馬鹿だな、お前。白いの出さなくたってガマン汁出しまくってるだろ」
そう馬鹿にしつつ、そんな男を可愛く思う自分はあらゆる意味で終わっていると思う。
口に貯まったぬめりをティッシュに吐き出しながら「…口、すすいでくるか?」と言ってやるも、無言のままゆっくりとシーツに
押し倒される。
「それより…早く中に入りたい」
彼女の下着を下げながら耳元で囁き唇を重ねて来るロック。たった今まで自分の陰茎にしゃぶりついていた口の中を舐め回す
こいつはやっぱり馬鹿だと呆れながらレヴィは器用に下着を抜いて大きく脚を開く。
彼の下半身に手を伸ばして扱くそばから弾力を増す様に吐き出したばかりだというのにと更に呆れるが、まぁ一回きりで勃たない
よりマシかと思い直す。
ロックはレヴィのとろとろの割れ目に指を押し込み、わざとビチャビチャ音を立て聴かせる。
「触ってないのに。すごいよ?」
そう囁きながらベッドの下の小箱に手を伸ばす彼の腕は、レヴィによって止められた。
「いいから。そのまま突っ込めよ」
「文明社会に戻って来たからには…その、…『ちゃんと』するよ」
確かに自分も先日苛立ち紛れにそう言った。『ちゃんとしていれば』と。だが。
「………………今日だけ。終わったばっかだから問題無ぇ…だってよ…やっと…好きだって………プリーズ…そのままで…」
ぶつ切りの呟きの羅列とはいえ、随分としおらしいおねだりにボスに刺された釘がどこかへ吹っ飛ぶ音がする。
まともな周期を持っていない以上、リスクに対する彼女の言い分が不完全なことは解っている。
でもいいや。きっと今は「そう」するのが自然なのだ。だってこんなにこんなに欲しくてたまらない。
730 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:40:20 ID:CTHtYBJc
入口に自らを擦りつけてレヴィのぬめりを纏わせていると、それだけで漏れ出る甘いため息。
ずぶりと埋め込むや、彼女の右の掌が彼の左の掌を捉える。
手を繋いだまま彼女の両脇に肘をつき、頬と頬とを擦り合わせるとレヴィはくすぐったいと笑い、首を伸ばしてキスを強請る。
―――早く突いて。奥まで。あたしのナカをぐちゃぐちゃに掻き回して。キモチよくさせて。
そんなこと口にはしないが、彼女がそう望んでいるのは明らかで。
だが、レヴィの中へと分け入ったロックはそのまま動くことなく、ぴったりと密着したまま彼女の髪や頬を撫でたり顔に鼻先を擦り
寄せたりと、行為を始める気配すら見せない。
レヴィはそんな態度にもどかしさを感じ始めるとともに彼のカタチや硬さ、細かな痙攣を直接膣で感じ、それに反応して蠢く自らの
内部に今更妙な照れ臭さを覚える。
そんな生娘のような恥じらいを感じ取られてなるものかと、皮肉屋としての顔を崩さぬよう目一杯気を遣いながら、動かないのかと
問い掛ける。
「ん?ああ…、あったかくて気持ちイイなぁ…と思って。今レヴィの中にいるんだなぁって改めてしみじみしてた」
レヴィは自分の顔に血が昇るのを間違いなく感じた。
鈍い痛みとともに子宮のあたりが疼き、膣がぴくぴくと2度痙攣する。
「なっ…!?ぁ…そ、そんなの当たり前だろが!馬っ鹿どうだっていいからよ、その…さっさと終わらせろよ」
自分の上に陣取る男の視線から逃れるように顔を背ける。背けた視線の先には今の自分達と同じように重なる手と手。
そんなものにすら何故だか異様に居た堪れなくなり、たまらずに目を閉じる。
ロックは繋いだ手をそのまま二人の結合部へ拒むように手を引っ込める彼女を嗜めるように耳元で囁く。
「レヴィ?ちゃんと触れよ。……どうなってる?言ってみろ」
「……馬鹿ロック……」
「ほら、言ってみろよ」
結合部をなぞるように指を滑らせる。ぷっくりと膨れた突起に触れると、眉を寄せて微かなため息を一つ。
「…ぁ…あたしの股の間に、お前のが入ってる」
「濡れてる?」
「……………………びしょびしょ。」
「今、奥からまた溢れたね………ああ、奥の方が締まった。壁もひくひくしてる。…感じてるの?」
そんな風に言われると、力を入れることも抜くことも出来ずに余計に結合部を意識してしまう。
「お前、性格ワリぃ」
「でも、好きなんだろ?」
「前言撤回だ。嫌いだ、てめぇなんか」
「なら、やめよっか」
「ヤだ!そのまま…」
身体を離そうとすると慌てて脚で腰を挟み込むレヴィをますます愛しく思いながら、「どうして欲しい?言って」とおねだりを促す。
レヴィはおずおずと目を開き、欲情し潤んだ目でロックを見据えると、逆に彼の手を結合部に這わせて耳元で囁く。
「お前のコックでここを…突いて、掻き回して、キモチヨクさせて」
「上手に言えたね」
褒めると、嬉しそうにはにかんだ。

いつになく穏やかな行為だった。。
ロックがいわゆる「溜まっている」状態だったのは事実だが、疲労困憊なのも本当だ。
だから快楽を貪りあうというよりは、ようやく想いを通わせた男と女とで身体を繋げたままいちゃついていたという方が実態に近い。
文字通り抱き合ったまま互いの身体を撫で回し、吐息を絡ませる。
何度も何度も恋情を伝え、その度にレヴィの身体はぶるりと震える。

「レヴィ…キモチイイ?…なぁ、レヴィ…こっち見て。そう。キモチイイ?」
乳房を揉み、乳首をこね回しながら問う男にレヴィは思う。
何故男というのはどいつもこいつもしつこくコンナコトを問いかけるのだろう。
肉体の感じる快感と、キモチの満足は比例しないのに。
だが、不思議なものでキモチが満たされればカラダだってキモチイイ。
「悪くは、無ぇな……お前…は…?」
「キモチイイよ。凄くっ……最高だっ…」
そう答えると、レヴィは少しだけ誇らしげに笑む。
「でも…」
だが『BUT』という否定詞を用いたことで、その笑みは曇る。ロックは固まってしまった彼女の頬を、安心させるように撫でながら告げる。
「声…聞かせろよ、もっと。我慢しなくたっていいから。」
731 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:45:43 ID:CTHtYBJc
レヴィの声に酔いながら身体を揺らす。
船の中で聞かされたような演技染みた声ではない。
彼女の中から自然にあふれ出る声。
何度も繰り返し呼ばれる名前が嬉しい。
今までだって呼ばれることはあったはずなのに、それでも言葉で想いを通わせた後では嬉しさも一塩だ。
レヴィも名前を呼んでやる度に感じている様子で声を上擦らせて全身を震わせる。
緩やかに緩やかに上り詰め、彼女の息が止まって握り合う手に一際力が篭る。
四肢を強張らせる彼女の耳元で、一言。
囁いた。
組み敷くカラダが大きく震えて弛緩するのを愛しさと共に見届けながら、少し遅れてロックも果てた。

局部と局部を繋ぎ合わせたまま二人だらりと身を投げる。膣の痙攣と呼吸が落ち着いた頃、レヴィがようやく口を開いた。
「……疲れた」
「俺も。」
「…もう一発は、無理だからな」
「流石に…しないよ…でも明日は一日中いいだろ?」
「勝手にしろ…『今日から俺の女』なんだろ?大体何が『今日から』だ。いつも寝ぼけて同じようなコト抜かしやがるクセによ」
ケッっと吐き捨てるレヴィに、鳩が豆鉄砲を食らったような顔でロックは問い返す。
「言ってた?そんなコト」
「言ってる。あと、寝てる時でも撫で回してきやがる……。あぁぁぁぁあっ重い…どけよ」
そう邪険に身体を押し退けようともがく彼女に逆らわずに身体を離しながら、会話を続ける。
「まぁ、確かにいつもそう思ってたけど…口にまで出してるとは思わなかった」
ティッシュを彼女の股間に宛て腹に力を込めるよう言うと、腕で顔を隠しながら羞恥をごまかすように「…腹減った。喉渇いた。
眠い。」と零す。
空気と共にコポリと音を立てて溢れる粘性の体液を白い紙で受け止めつつ、何気ない風で何を食べたいか聞いてみる。
そう言えば先刻はリクエストを聞いていなかった。

あるものでいいという彼女のため、先刻の残りをレンジで暖め直してベッドへ運ぶと、飲み干した水のボトルを片手にすやすや
と眠っている。
穏やかな寝顔に、起こすべきか否かを逡巡しながら傍らに腰掛け髪を撫でる。
痛んで指通りの悪い髪を根気よく梳いていると、うわ言のように「シャンプー、買ってくれるんだろ?」と呟く口。
起きているのか…と、食事はどうするか尋ねると、「後で食う」と返ってくる。
いくつか問答を繰り返すうちに、どうやら半分寝言のような呟きなのだと気付かされる。しかも随分と素直だ。
これは面白いとアンケートを取ることに決め、まずは「俺のコト、何番目に好きなの?」と尋ねると、少し笑みながら「いちばん」
と返って来る。
可愛すぎる。ならば次だと「今日のセックスには満足した?」と尋ねれば「ん…」と微かに頷き肯定が返る。
これは普段聞き辛いことを聞くチャンスだとばかりに、ローワンの店でのアルバイトの話だの、実はロックに辛く責められるのが
好きなことだのを聞き出す。
普段の彼女ならば絶対に口にしないであろう返答の数々に、どうやら本当に無意識のうちの返答なのだと確信し、本題に入る
ことにした。
「俺さ、子供嫌いじゃないんだ」
「…………しってる」
何となく手を繋ぐ。彼女の手は口以上に正直者なのだ。
「もしさ、本当に出来たら、どうする?」
ドキドキしながら返答を待つロックの眼前で、レヴィの顔はうなされるように歪み、眉間の皺に比例するように手も強く握られる。
そして一言「………やだ」と返る。

きっと寝ぼけて濁った彼女の思考回路の中で何らかの逡巡があったに違いない。
だが、何に対してイヤだと言っているのか。そのような事態になることだろうか。島で彼女が宣言した結論を出すことだろうか。
ロックにはさっぱり理解できなかった。
だが、これ以上詰問するのも趣味が悪い。それに心なしか寝顔が険しい。疲れた彼女にこんな顔をさせたくない。
732 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/09(月) 22:47:47 ID:CTHtYBJc
そう、今日は最高だ。
この麗しきロアナプラへ二人無事に戻って来れた。
レヴィに「一番好き」だと言わせ、自分の恋情も思う様伝えた。
今まで『何となく』のまま宙に浮いていたことにけじめがついたのだ。十分ではないか。
また『何となく』先送りにするこの問題も、いずれまた話す時が来るだろう。
自分が『ちゃんとすれば』いいのだが、愛しい相手とより深く近く繋がりを持ちたいと思ったっていいではないかとも思う。

「いやだよな、ごめんな。疲れたな…いっぱい寝ような。」
耳元で囁くと穏やかに口端を上げる、やつれても尚可愛い顔。
隣に潜り込み、抱き心地の良い身体を引き寄せると、迷いも無く定位置に移動してくる頭。
そんな仕草に、本当に寝てるのかよと呆れつつ、こうやって眠るのが当たり前になっていることの証左のようでくすぐったくて
嬉しくてたまらない。
外はすっかり暗くなり、眠るのに邪魔なものは何もない。
時折遠くで響く銃声だって、日常に戻ったことを実感させてくれるアクセント。
明日は昼まで寝よう。
ゆっくりと朝食兼昼食を摂って、沢山キスをして、抱き締め、鳴かせて、次は起きた彼女の口から「いちばん」と言わせるのだ。
「おやすみ、レヴィ」
そう囁いて目を閉じた。


おわり
******
長いなぁ。すっごい長いよなぁ。
ゴメンネ…。すっごいゴメンネ・・・・・・orz。

海外でのネームバリュで名前を出したが書いた人は別に資生堂信者ではない。
全然高くはないがロックはレヴィたんにマ・シェリでも押し付けて真っ赤な顔でぶん殴られるといいと思う。
シャンプーで恋人宣言とか、バカップルにも程がある。
とは言え、タイのドラッグストアにラックスやパンテーン(そもそも外資)や、偽ツバキみたいなのはあったが、マ・シェリがある
かは覚えてない。
ツバキなどの家庭品部門でなく化粧品部門の製品だから意外と免税店や百貨店にあるかもだが。
733名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 23:12:37 ID:/7ZW+f9D
うっひゃあああああああああああ
SDCdfJbTOQ氏GJです!!
こういう長いのを待ってたんだぜ
734名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 01:16:26 ID:w0W2HmOK
GJGJGJGJGJGJGJ
ダメだもう。幸せな話すぎてマジ椅子から落ちた。
しばらくは温かい気持ちで生きていける気がする。
735名無しさん@ピンキー:2009/02/10(火) 03:23:25 ID:LF7CxdT3
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
GJ!!杉る
736名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 00:04:59 ID:4QVQcDMW
何この力作w
愛すら感じるわ。GJ
737名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 02:59:06 ID:Yj12HXET
うひゃああああああああああ
待ってました!!!!!!めちゃめちゃ待ってました!!!!!!!!
もうGJすぎます…
終始ニヤニヤ、たまに泣きそうになりながら読ませて頂きました。
素直なレヴィたんかわいすぐるwww
いやはや、ハッピーエンドでよかった。
ぜひともこれを原作に広江たんに漫画を書いていただきたいw

と言うか、
無人島で生理がくるのとか想像したら痛すぎて死ねる。私だったら死ぬよ、絶対。
この辺の描写がすごくリアルだったんですが…
もしかして書いてるの女性の方ですか?

長文ごめんなさい。
でもそれぐらい良かったんですw
これからも頑張ってください!
ごちそうさまでした!!
738名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 09:08:30 ID:CAu0hvry
>>737
とりあえず回線切って半年ROMって俺と一緒に空気を読もう。な?
739名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 11:43:26 ID:Yj12HXET
>>738
あまりに興奮してKYな発言をしてしまった

逝ってきますorz
740名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 12:07:54 ID:7gQr4gf3
自分も女性ぽいかなと思ってたけど。
描写の細やかさがね。でもまあどっちでもいいよねw
とにかく萌えた。GJ!
741名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 16:00:35 ID:Lo61vYXA
待ってたんだよ!GJ!
レヴィたん可愛すぎるよ…

幸せになってほしい奴No.1だ
742名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 16:09:08 ID:EZZX111m
無人島で生理になったら痛くて死ぬとか言ってるヤツは
子宮内膜症かその予備軍だからこんなトコ見る前に婦人科
行ってピル貰ってこい。
レヴィたんもピル飲んだら楽だよ(ニヤニヤ)
743名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 23:26:37 ID:oti69JW7
ども。>>684の者です。
コメント下さった方々、ありがとうございました。
それから◆SDCdfJbTOQさん、GJです!
すばらしい神作品のあとでお恥ずかしいのですが…。
続き書いたので投下します。
よろしければどぞ。

-----------------------
「と、とにかくだロック。相手しろ」
何を言われているのか分からず呆然とするうちに、どうやら唇を奪われた。
乱暴に、噛み付くようなキス。
息が出来ないと思ったら、唇が重なってるのに加えて、片手で胸ぐらを思い切り締め上げられていた。
「く、苦しいってば、レヴィ。息、できない」
「ん?ロック、キスのときの息の仕方も知らないのか。やっぱりこのレヴィ姐さんに比べりゃ、
まだまだお子ちゃまだよなぁ〜」
ニヤリと、優越感タップリに笑うレヴィ。
その笑顔を見て、俺はちょっとむっとした。
俺は人サマに胸張って自慢できるような恋愛経験の持ち主ではない、確かに。
しかし、しかしだなぁ。
相手の胸ぐら掴みながらムードの一つも出せないキスなんぞして相手を見下すヤツには、
全身全霊かけてどっちが「お子ちゃま」なのか思い知らせてやる!
「ま、レヴィ。とにかくその手を離せよ」
やんわりと大人の貫禄を見せつける。
そしてレヴィを抱きしめて、ゆっくりとあじわうように、顔を斜めに傾けながらキスをした。
744名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 23:26:59 ID:oti69JW7
ども。>>684の者です。
コメント下さった方々、ありがとうございました。
それから◆SDCdfJbTOQさん、GJです!
すばらしい神作品のあとでお恥ずかしいのですが…。
続き書いたので投下します。
よろしければどぞ。

-----------------------
「と、とにかくだロック。相手しろ」
何を言われているのか分からず呆然とするうちに、どうやら唇を奪われた。
乱暴に、噛み付くようなキス。
息が出来ないと思ったら、唇が重なってるのに加えて、片手で胸ぐらを思い切り締め上げられていた。
「く、苦しいってば、レヴィ。息、できない」
「ん?ロック、キスのときの息の仕方も知らないのか。やっぱりこのレヴィ姐さんに比べりゃ、
まだまだお子ちゃまだよなぁ〜」
ニヤリと、優越感タップリに笑うレヴィ。
その笑顔を見て、俺はちょっとむっとした。
俺は人サマに胸張って自慢できるような恋愛経験の持ち主ではない、確かに。
しかし、しかしだなぁ。
相手の胸ぐら掴みながらムードの一つも出せないキスなんぞして相手を見下すヤツには、
全身全霊かけてどっちが「お子ちゃま」なのか思い知らせてやる!
「ま、レヴィ。とにかくその手を離せよ」
やんわりと大人の貫禄を見せつける。
そしてレヴィを抱きしめて、ゆっくりとあじわうように、顔を斜めに傾けながらキスをした。
745(684続き):2009/02/11(水) 23:29:13 ID:oti69JW7
<うわ、二重カキコすいません…。気をつけます。>
746(684続き):2009/02/11(水) 23:32:03 ID:oti69JW7
レヴィの唇のやわらかさに驚く。
いつも乱暴きわまりない言葉しか吐かない唇なのに、触れればあまりにも頼りない…。
その心地よさに溺れていると、突然レヴィの腕が首に回され、身動きできなくなった。
思わず目を開き、レヴィを見る。
するとそこには、これまで見た事がない表情の「女」がひとりいた。
「レヴィ?」
そっと唇を離して、呼びかける。
レヴィははっと我に返り、少し目を伏せながら言った。
「あぁ…すまん。その、なんだ、ロックのキスが今までシたことない感じだったから…。ああいうの、日本風なのか?」
その時、俺の胸は何かに締め付けられるみたいにギュッと痛みを覚えた。
「…こんな風にキスするの、初めてなのか?」
「あぁ、すごく気持ちのいいキスだった」
少し力なく笑って、レヴィは何かを仕切り直すかのように俺の懐を抜け出した。
つい今しがたまでレヴィを捉えていた腕が空に放り出され、無性に寂しいと感じる。
――寂しい?
自分でも訳が分からない感情に戸惑って呆然と立ち尽くす俺の傍らで、
レヴィはソファーの上に放り出していたニット帽とカトラスを手に取った。
「ロック、お遊びはそろそろオシマイだ。姐御が待ってる。さ、出よう」
何事もなかったかのように言いながら、ドアの方に歩き出す。
けれども俺は、一歩も動かなかった。
「…いやだ」
ドアノブに手を掛けかけようとしたレヴィが、驚いたように振り返る。
「何寝ぼけたこと言ってンだよ。さっきのあたしの提案はやっぱりちょっとおかしかった。取り消すよ」
「…だから、いやだ」
「ロック!」
「レヴィを抱きたい」
気がつくと俺は、そう言い切っていた。
747(684続き):2009/02/11(水) 23:34:06 ID:oti69JW7
「…ロック。お前、気は確かか?」
レヴィがあきれたようにつぶやく。
「自分から誘っておいて言うのもなんだが、あたしはその辺に転がってるコークの空きカンよりゃあ、
カルくない女だぜ?」
俺は必死に言葉を探し、伝えようと試みる。
「…たんだ…」
「ん?」
「…だから…とき…」
「あー、うっとおしい。言いたい事ははっきり言いやがれ、このファッキン野郎!」
懐のカトラスに手を伸ばすレヴィに慌てて、俺は意を決した。
「だから!キスしてるときのレヴィ、めちゃくちゃ可愛いと思ったんだッ!」
「…は?」
驚きのあまり、なのだろう。
ホルダーに収まったカトラスに手をかけたまま固まっている。
「レヴィは跳ねっ返りでガサツで凶暴で、どう考えても俺の好みじゃないはずなんだけど…」
身じろぎもしないレヴィの手元から、カチリ、とカトラスを握り直す音が聞こえた。
ひしひしと生命の危機を感じ、冷や汗をかきながらも、俺は懸命に言葉を続ける。
「ごめん、キスまでは冗談のつもりだったんだ。でも、気づいた。レヴィのこと好きだ。抱きたい」
もう、迷いはなかった。
今ここでならレヴィに打ち抜かれても構わない…なぜかそう思えて、まっすぐに、レヴィの目を見て伝えた。
「…相変わらず、自分勝手な上に命知らずだな」
レヴィはカトラスから手を離し、参ったといわんばかりに片手を額に当てて天を仰いだ。
「張のダンナや姐御たちが、あんたの言い分を聞いてしまう理由、何となくわかるよ」
大きなため息をつくと、レヴィは身につけていた帽子とコート、カトラスを再びソファに投げ出した。
そして片手で束ねた髪をほどきながら立ち尽くす俺のところまで戻って来ると、ネクタイをひっつかんだ。
「まさか、床やソファでってのはナシだよな?ベッドの弾み心地、試させろ」
俺を見上げてニカリと笑うレヴィを、俺はめちゃくちゃに抱きしめた。
748(684続き):2009/02/11(水) 23:38:12 ID:oti69JW7
「なぁ、ロック?」
そう言ってレヴィが首を腕をかしげるものだから、何かと思えば「お姫様だっこ」の催促だった。
「あー…はいはい、お姫様」
レヴィを横抱きにかかえ、ベッドに運ぶ。
レヴィの身体は、思いのほかふわりと持ち上がった。
こんなに華奢な身体でいつも撃ち合いを、特に日本では俺のために全霊をかけて戦ってくれているのかと思うと
改めて愛おしさがこみ上げて来る。
レヴィの髪の毛にキスの雨を降らせる。
「やめろ、くすぐってー」
レヴィは猫のように目を細めた。
「そっと下ろせよ?そっと」
ベッドに到着し、言い付け通り壊れ物を扱うようにわがまま放題の「姫」を降ろすとブーツを脱がせ、
俺もベッドに上がる。
「ほら、レヴィ。服も脱がすからバンザイして」
「…バカヤロー。もうちょっとそれらしいやり方があンだろ」
「それは、もうちょっと色っぽいオネエサンとかの場合だな」
「あ、テメ、あたしのどこが色っぽくないってんだよ。目ぇおかしいんじゃないか?」
お互い、テレがあったんだと思う。
じゃれ合いながら、気がつけばセーターを脱がしていた。
その下のTシャツも頭から抜き取ると、黒いシルク地の下着が見えてくる。
ふちに沿って上品な赤いバラの刺繍が施してあり、鮮やかなコントラストが
シャープなレヴィの雰囲気に良く合っている。
「レヴィ、可愛い下着だね。こんなの、もってたんだ?」
「…姐御が揃えてくれた荷物に入ってたから着てみたんだ。文句あっかよ」
横を向いてレヴィがボソボソと答える。
「文句なんてないよ。最高に似合ってる」
今度は、レヴィの右手が俺のネクタイにかかる。
器用な指が結び目を素早くほどき、シュッ、と勢い良く抜き取った。
そのまま、テンポよくボタンがはずされていく。
一番下のボタンがはずれたのを見届けて、Tシャツと一緒に脱ぎ捨てた。
レヴィの手が、ベルトにかかる。
両手でバックルを外し、引き抜いたベルトはベッドから放り投げられた。
そのまま指がジッパーにかかり、ほんの一瞬、ためらってから下ろされた。
「ロック…サカってんじゃねぇよ」
レヴィの細い指が、下着の上から俺自身をすっとなで上げる。
「…誰のせいだと、思ってる?」
俺はレヴィのスカートのホックを一気にはずし、タイツと一緒にレヴィの足から抜き取った。
749(684続き):2009/02/11(水) 23:41:47 ID:oti69JW7
ブラジャーと同じデザインのショーツが現れる。
「…あんまり見るなよ…」
思わずしみじみと眺めていたら、苦情が来た。
「見なきゃ、いいんだな?」
言うなり俺はブラジャーの後ろに手を回し、ホックを外した。
「あ、ロック!」
「外しちまえば、見られることもないだろ」
「…ヘンタイ」
「何とでも」
自分のズボンを蹴飛ばすように脱ぎ捨て、仰向けに横たわるレヴィの上に移動する。
鍛え上げられたしなやかな肢体に無駄なぜい肉は一切なく、健康的に日焼けした肌が引き締まったラインを描いている。
けれどもヒップから足にかけての曲線と、半端に浮き上がったブラジャーの引っかかるバストの張りは、
目の前のカラダが女であることを主張していた。
レヴィのわき腹にそっと手を滑らせ、肌の感触を楽しむ。
「レヴィ…きれいだ」
顔の横に投げ出されたレヴィの両手が、シーツを握る。
俺と目を合わせないように横向けられた顔に、羞恥の色が浮かぶ。
「ん…ロック…。何、やってんだよ?ヤるなら、ヤるでとっとと済ませろ」
思わず、笑みが浮かぶ。
「そんな注文に応えることは、できないね。もっと、喜ぶレヴィが見たいんだ」
「…やっぱお前、ヘンタイだろ。日本人には多いって聞くけど、サイテーな野郎だな」
「言ってろ」
俺はゆるめたブラジャーを上にずらし上げた。
ピン、と尖った頂が現れる
両手で、レヴィの乳房をやんわりと包み込んだ。
「はぁッ…」
「気持ちいいの?レヴィ?」
「くッ…気持ちよく、なんか…」
「ま、いいけどね」
俺は「シンプル」なレヴィの身体に触れてみたくて、さっさとブラジャーを脱がせてしまった。
その勢いで、ショーツにも手をかける。
「我慢できねェのか、ロック?」
揶揄するようなレヴィのからかいに、素直に答える。
「うん。早くレヴィのこと、知りたい」
「…なんだよそりゃ。ハイスクールのティーンエージャーかよ…」
あきれた口調でつぶやきながら、レヴィが俺の首に腕を回す。
「でもな、ロック…」
覗き込むような姿勢で引き寄せられる。
「笑うんじゃないぜ。実はあたしも、早くあんたが欲しくてドキドキしてるんだ。
だから、さっさとしろ?」
耳元で囁かれた言葉に、全身がかっと熱くなるような気がした。
750(684続き):2009/02/11(水) 23:45:09 ID:oti69JW7
レヴィの肌を覆っていた最後の一枚をはぎ取ると、
同時にレヴィの手も俺の腰に伸びて俺の下着を強引にはぎ取った。
レヴィが、薄い毛布のなかに勢い良くダイブする。
「あ、ズルイ!」
何がずるいのかは自分でもよく分からなかったが、俺も毛布の端を跳ね上げて、
レヴィの横に潜り込む。
毛布とシーツをくしゃくしゃにしながらお互いの暖かさを確かめ合い、たくさんキスをした。
やがてレヴィが身体をすり寄せながら、ぼそりとつぶやいた。
「…ロック、あんたの、当たってる…」
「…ん」
俺は、レヴィの手を俺自身に導く。
やんわりと包み込まれ、ゆるやかな動きが始まる。
穏やかな波間をたゆたうような快楽に身を委ねながら、レヴィの唇を求める。
それに応えながらレヴィの手は、確実に俺の欲情を尖端に集めていく。
ともすれば揺らめきそうになってしまう腰にはレヴィの足が回され、
甘やかな枷のように自由な動きを封じられる。
「…ッく、レヴィ、いい加減にしとかないと、ヤバいよ…」
「ん?もう降参か?」
レヴィはとても楽しげだ。
「しょーがねーなー。もっといろいろ、エグいやつも知ってんだけど」
…恐ろしくて具体的には聞けないが、俺はレヴィの手をそっとどけると、
仰向けのレヴィの上になった。
751(684続き):2009/02/11(水) 23:47:32 ID:oti69JW7
長い髪の毛がベッドに散らばり、潤んだ瞳がこちらを見上げている。
片手をレヴィの顔の横につき、片手をレヴィの腰のあたりに下ろしていく。
足の付け根に、指をもぐり込ませる。
レヴィが深く、あえぐような呼吸をした。
そこは見事なほどに潤って、俺を迎え入れた。
谷間に指を滑らせる。
「あぁっ…」
「レヴィ、すごく濡れてる」
「言うなよ、ンなこと…」
与えられる刺激への本能なのか、閉じようとするレヴィの足の間に俺は身体を滑り込ませ、
さらに深部へ指を進める。
中指で、内側をくるりとかき回す。
「っく…」
俺の肩に置かれた手に、力が入る。
内側の熱を楽しみながら、親指で花芯を刺激する。
「あ…あぁ、ッはぁ…!」
レヴィの眉根がぎゅっと寄せられ、そこが快楽の源であることを告げる。
俺は、指の本数を増やしながら、ゆっくりと花芯へをすり上げ続けた。
やがてレヴィの呼吸のリズムが、短いものになってきた。
「ロッ…ク!いつまで、こんなこと…やってるつもりだ…!」
「さぁ?いつまでにしようか」
強気なレヴィが泣き言を言い出したのが面白くて、少し、意地の悪い気持ちになった。
「ロック…なんて、死んじまえ!このアクマ!ばかやろう!」
睦言の最中とは思えない言い草だが、頬を上気させ、
肩で喘ぎながらそんなことを言われると、まんざらでもない。
「それは穏やかじゃないね、レヴィ。どうしてほしい」
「…ッ!それを言わせる気か…っ!」
「イヤなら、別にいいんだよ?無理に、ってわけじゃない」
「…この、ド変態っ!」
目尻にうっすらと涙を浮かべながら、レヴィの体温はどんどん上昇していく。
さすがにそろそろ度が過ぎたか、と思った頃、俺の両肩にレヴィの爪が食い込んだ。
「ロック…頼むっ…。おまえの、イレ、て…ッ」
レヴィだけじゃない。
さんざん「女」を見せつけられ続けた俺も、限界だった。
俺は鎖骨のくぼみにキスを落とすとレヴィの両足を大きく開いた。
そして素早く準備を済ませ、俺自身を深く埋めた。
752(684続き):2009/02/11(水) 23:50:51 ID:oti69JW7
何も考えず、ただレヴィのなかの熱を貪った。
「レヴィ…レヴィ…!」
「…ロック…ッ!」
うわごとのようにただ繰り返されるだけのお互いの名。
これまで幾度も口にしてきたはずなのに、まだ呼び足りないと思う。
そして、まだ呼ばれ足りない。
レヴィの両足を肩に抱え上げ、もっと奥に届くよう、渾身の力を込める。
「くっ…はァっ…ァ!」
自分の下で、レヴィが大きくのけぞる。
無防備にさらされたのど元に、とどめを刺すように噛み付く。
背中に回された二本の腕に力が込められ、10本の爪が抗議するかのように突き立てられた。
まるで獣だな――。
ぼんやりとしたアタマの片隅で妙に冷静にそう思いながら、レヴィの唇を甘噛みする。
「ん…」
しばらく閉じられていたレヴィのまぶたが、うっすらと持ち上げられる。
あらわれたのは琥珀みたいに透明で、吸い込まれそうなブラウンの瞳。
その持ち主は、うるんだ瞳をそれでも強気な光で彩りながら、俺にこう告げた。
「あたしのなかであんたの、もう限界だって感じだぜ…。そろそろイっちまいな、
ベイビー?」
瞬間、俺の中の「何か」がはじけ飛んだ。
しなやかなその身体を強く抱きしめながら、俺はレヴィと同時に昇りつめた。
753(684続き):2009/02/11(水) 23:59:32 ID:oti69JW7
「…ロック、てめぇよくもこんなとこに歯形つけやがって。
こっちではまぁ隠れるとしても、あっちに帰るまでに消えなかったらどーすんだよ、コレ?」
シャワーから上がったレヴィは開口一番、のど元をなでさすりながらそんな文句を言った。
髪からしたたる水気が頬にかかる風情などはまぁ色っぽいものではあったけど、
備え付けのバスローブをざっくりと…というか、かなりだらしなくはおり、口にはくわえタバコ、
ビール片手に素足でぺたぺた歩く様子は、どうひいき目に見ても「艶やか」とか「せくしー」といった形容詞にはほど遠い。
「ん…ごめん。夢中だったからつい、さ」
「ほぉ、夢中、ね。まぁ、こんなに魅力的なレヴィ姐さんに溺れるな、って方が無理な相談だけどな」
まんざらでもなさそうにニヤリと笑うレヴィ。
「…とにかく、俺もシャワー浴びて来る」
やたらと金ピカな浴室に入りシャワーの栓を開くと、部屋からは大音量のイントロが流れて来た。
…今度は備え付けのカラオケが気になるらしい。
やがてレヴィの、音も歌詞もデタラメな歌声が聞こえて来る。
熱いシャワーを頭からかぶりながら、
もしかすると俺はとんでもない「懐刀」を手に入れてしまったのではないかという気になっていた。
レヴィはやはり同僚以上の存在で、こういう関係になったことは望んだことだし後悔もしていない。
しかし相手が相手。
その辺の「やんちゃなコ」なんかとはレベルが違う、
ちょっとした私設軍隊やゲリラ部隊ならほぼ一人でカタをつけてしまう「お嬢さん」なのだ。
「確実に俺、命、縮めるよなぁ…」
硝煙の臭いのするトラブルに関わる頻度が高くなるのはともかく、万が一浮気などしようものなら、
そして彼女チョイスのアロハを着ることを拒もうものなら…。
「あのセンスだけは勘弁してくれ…」
思わず頭を抱えてしまうが、苦悩の原因である当の本人はいたくご機嫌のようで、
部屋の方からは2曲目の「自由すぎる歌」が聞こえて来た。
あぁそうだ、レヴィがこの部屋をいたく気に入った理由。
俺はふと当然すぎる結論に至り、勢い良くシャワーの栓を止めた。

そいつは断然、彼女の趣味が「あんなアロハ」を気に入る趣味だからなんだ!

しかし1つの命題にすっきりと答えが出た爽快感とは裏腹に、
俺は根本的な問題がさらに大きく確かなものになったと気づいてしまった。
そして鏡に映ったこの上なく不安そうな風呂上がりの男の顔を、
まじまじと眺めるのだった…。
754(684続き):2009/02/12(木) 00:03:34 ID:oti69JW7
「…なぁ、エダ。『らぶほ』って知ってるか」
「んー、何だそりゃ。聞いたことねぇなぁ」
「結構、いいトコなんだ。ポップでキュートでタクシーの無料送迎もアリだ。
日本には、そんなものがたくさんある」
「何すっとこか知らないけどよぉ。なーんかアヤしいなぁ。ロックと行ったのか?ン?」
「まぁな。でもま、んなこたぁいいじゃねぇか。しっかし暑ッちィなぁ、この教会も!
やってらんねぇよ。もうひと勝負だ、せめてむしり取って帰らにゃ割にあわねぇ」
レヴィが、カード台にしている祭壇の上に無造作にドル札を放り投げる。
この勝負も頂きだ…エダは自分の手札を確認しながら浮わついたゲームを続ける腐れ縁の「相棒」の姿を眺め、
ラングレーで学んだ極東の項目の中から「らぶほ」についての情報を脳内で検索する。
…確か「らぶほ」とは、主に日本で見られる連れ込み宿のようなもののはず。
その「らぶほ」にロックと連れ立って行ったというのなら、
目の前の相棒はとうとうラグーン商会の「男前」とそういう仲になったのだろう。
そしてそれは、恐らく彼女の人生のなかで、初めての心あるやり取りだったはず…。
そう考えると諸事情をかかえながらのつき合いではあるが、
妙に気の合うことは事実である女友だちの幸福を、心から祝福したい気持ちでいっぱいになった。
しかし「らぶほ」はとにかく派手な外観という情報だったから、「ポップでキュート」はまだ理解できるが、
「タクシーの無料送迎」とは一体なんなんだろう?
「そんなデータ、ファイルには…」
思わず小さくつぶやいたエダ。
「ん?何か言ったか?お前ェの番だ。早くしろよー」
「いや、何でもない。お、迷える子羊チャン、おいしそうじゃなーい。
これでっと、今回もまるっといただきだねぇ」
「あー、エダ、てめぇ!」
今日のお前さんは「手のうち」が全部丸見えなんだよ。
でもま、言葉にはせずとも「おのろけ」を無理矢理聞かされたようなもんだから、
これくらいは頂いといてもバチはあたんないよな…。
そう考えながらエダはタメ息をつき、
性懲りもなく次のゲームを始めようとカードを切るレヴィの姿に思わず苦笑した。
755(684続き):2009/02/12(木) 00:07:49 ID:I9A4HxSb
-----------------------
以上です。
何だか予想以上に長くなってしまいすいませんでした…。
読んで下さった方、いらしたらありがとうございました。
756名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 00:42:20 ID:DOzVrKoU
超GJです
のろけ上機嫌レヴィ可愛すぎる
757名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 03:48:43 ID:mXUTZco5
キタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!!
758名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 11:30:41 ID:/+Tfm6XS
最近は随分と乙女なレヴィたんが多いなwww
いいぞ、もっとやれ。


ところで、そろそろ次スレの相談なんだが…
スレタイどうする???案希望
759名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 22:35:43 ID:ectr/FY1
ラブホ乙女レヴィktkr
カラオケが気になるレヴィたんに全力で萌えたよ!GJ!

次スレのタイトルか…
このスレで一大ブームを引き起こした猫レヴィに一票ww
760名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 23:04:04 ID:i4q7VjUA
【お暇な】ブラックラグーンVOL.10【ロック】
【終らぬ】ブラックラグーンVOL.10【メイド話】
【アニメ3部】ブラックラグーンVOL.10【間に合うか】
761名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 18:14:01 ID:3pNID9OY
うああああああ!ちょwww
いつの間にこんな大作ラッシュwwwww
ずるいぜまったく!
◆SDCdfJbTOQ神、684続き氏、投下乙&激GJ!!!!!

だがしかしまだ読めてない。゚・(ノД`)・゚。
折角の超大作、休日にゆっくりじっくりマターリご賞味させて頂きたいと思うます。
楽しみだー
762名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 19:19:16 ID:RY5UOV9x
無人島SSでの後ロックは張の兄貴のとこい行ったろうな
「張さん…確かに報酬の上乗せの事はッダッチから聞いた。でもそれはラグーン商会としてのだ。
 まだ、俺個人としての落とし前は払ってもらってないぜ。俺の女の分もな。」
みたいな感じで。
763名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 19:22:27 ID:s3xdX9lE
バレンタインに期待して新スレ今夜中に立てた方がいいんでは?(捕らぬ狸の皮算用かもしれないが)
俺は規制中で無理なんだが…。
764名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 22:03:22 ID:fNCj9gS3
投下されたSSが多すぎるからそろそろ纏めた保管庫が欲しいところ。
765名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 22:05:31 ID:fNCj9gS3
あったスマン
766名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 23:45:26 ID:rKEG0iBW
現在471KB、エロパロは501KBだっけ512KBだっけ?
長編来ると落ちそうなんで、テンプレ用意。落ちたら速やかにスレ立てだ、兄弟。

-------
次スレは>>980よろしく。

前スレ
【銃と】ブラックラグーンVOL.9【弾丸】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1214670131/
【ずるいぜ】ブラックラグーンVOL.8【まったく】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203247517/  
【アミーゴ】ブラックラグーンVOL.7【タコス】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184475016/
【尻か?】ブラックラグーンVOL.6【尻よ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173400775/
【今晩はが】ブラックラグーンVOL.5【抜けてるぜ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167315026/
【言いたく】ブラックラグーンVOL.4【ねェな】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157639957/
【むしろアニメが】ブラックラグーンVOL.3【ブラクラ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145776198/
【ふたりはブラクラ】ブラックラグーン vol.2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098608817/

ブラックラグーンでハアハア
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1067839049/


*保管庫
2chエロパロ板SS保管庫
ttp://sslibrary.gozaru.jp/
ttp://red.ribbon.to/~storage/index.html
767名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 02:27:09 ID:cLTSiKIe
あ、だから新スレ急いでるのか。
まだ800レスもいってないじゃんとか思ってたw

スレタイ自分もぬこレヴィにイピョー
768名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 02:30:41 ID:uXENW7t+
【デレデレ】ブラックラグーンVOL.10【子猫ちゃん】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234546149/



スレタイへの苦情は受け付けない。
769名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 16:21:23 ID:Fo0QRENd
もう書き込めないの?
770名無しさん@ピンキー:2009/02/15(日) 18:35:38 ID:/5SC629m
>>769
>>766と最新レス下に表示されている数字を見るんだ
771名無しさん@ピンキー:2009/02/16(月) 13:05:02 ID:y75mof8j
>>770
専ブラだから表示されん
772提案してみたり:2009/02/16(月) 20:56:46 ID:TuJFB6VY
このまま放置するのもアレだし、途絶えたまんまで待機続行中の作品の感想書くってのはどうだろう(別に完結済みでもいいが)
スルーされたままだとモチベーション下がっちまうだろうし
待ってる人いるって分かれば書いてくれるかもというカムバックの期待を込めて

前スレVOL.8(331)のエダロク職人様…薬打たれてどうなったのか気になって気になって…待ってるんだよぉ・・・
773名無しさん@ピンキー:2009/02/17(火) 09:51:02 ID:ycnZtOfB
自治厨イラネ
774名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 20:31:58 ID:ThawnUJh
まだ落ちないの?
775名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 21:24:52 ID:wEGyWTPO
落ちないでしょ、500までまだまだあるし
776名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 12:06:33 ID:qO/P4GM/
もう落とそうよ
777名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 23:06:45 ID:5V40PgJm


              /     /ヘ_,、,._ _ ヽ
              /     /      `ミ  ',
             /     :ト、.ノ 、_ _  i  |
             /     ド`  ン.:.:_: .` |: i        「もう落とそうよ」
.            /     ./    ´ ̄ ヽ./._ i        たった14バイトだけ書き込むしてスレを生きながらえさせるする>>775
           /      / ィ 、     /イi:|        何をしたいか意味がわからないネ。        
          /      /  _ _     / ./:|        落とすしたいなら落ちるのに足ります長い文章かAA書き込むするよろしいですだよ。
         /       i. ´ー `    /イ  !        それがいやですたら徹底的に放置がいいね。
        /        /  `    /:(_,):  |
       /        /\   ,.  ´| /:i |:  |
       /        /‐- 二 ___,| | :i. |:  |       わたし?
      /イ       /  ̄ Tir‐  ̄ト }|:.i: |  |       スレがいつ落ちるしても関係ないね。
      |/       :i    |i !   /´r‐〈\ー―― - 、
    _ ―|  i      :i r==Z=- / ´  i:  ';        ヽ
   ヘ   | :|      i   /´  .〈〈
 /.  ',   i i|     :| /´ .:.:  ヘ .,          /     ',
./    .  i :i|     |/ ´ .:.:     ヘ .,       i: /     / ̄〉
     \: i:||     |  .:./     ヘ .,       i:/    /   ´\




                  ですだよの口調は難しい
778名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 23:08:33 ID:5V40PgJm
あ、>>776だった
779名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 15:09:40 ID:32FKNNOV
ですだよって英訳するとどうなるんだろう
780 ◆3arsrYmGX2 :2009/02/22(日) 03:16:11 ID:zstqUTuS
スレ埋め立て支援でボツった話。
※前スレのアレほどじゃないですけどレヴィたんがちょっとだけ可哀想なコ

+++++++++++


…………ああ、まいったなぁ。

男は、そう思った。


言い訳するワケではないが、酔った勢いだったのだ。
同僚である女といつものように飲みに出、いつものように歓楽街を歩いていた。何度も歩いた道。
なのに、その日はやたらと客引きの娼婦に目がいってしまう。ああ、そういえば『ご無沙汰』だ、そうぼんやりと考えた。
これでもかとセックスアピールする娼婦たち。ご無沙汰だと意識すると、どうにも溜まってる気がしてたまらない。
女を買うという言い方は好きではないが、飲んだ後声を掛けてみようか。
だが、店に所属せずに客を取る彼女達の目は、皆ハッピーなドラッグをキメたようなそれで、とてもじゃないが近寄り難い。
…隣を歩く同僚。露出は激しいが色気は無い。品も無い。可愛いげだって、無い。おまけに人殺し。
だが、多少ゴツいとは言え体つきと顔は悪くは無い。
ヤニと酒と、極まれにチョコをヤってはいるが、オツムまでやられちゃいない。
そう、男は酔っていた。女だって、酔っていた。

部屋で飲もうと誘った男に深く考えずに着いて行った女は、なし崩しのように彼と身体を繋げる結果に陥った。
だが、それでも彼を憎からず想っていた彼女はその身に彼を受け容れたことにいたく満足だった。
一方の男はといえば、『キモチヨければそれでいい』とばかりに一時の快楽を共有し、明日からまたただの同僚。飲み友達。
そんな、その場限りのドライな関係のつもりでいた。
彼にとっての誤算は、彼女が彼との行為を極めて湿っぽく大切に想っていたことだ。
それに気付いたのは、散々汗をかいて酒が抜けた後。
今まで見たことも無い…幸せで満たされた寝顔を瞬間。
そういえば、突っ込んでる時にもやたらと自分の名前を呼び、局部の抜き差しによる快感よりも肌と肌との触れ合いを求めていたことを思い出す。
…冗談だろ…。
彼女は掛け替えの無い友人だ。しかし友情以外の感情を抱くなど想像も出来ない。
いわゆるセックスフレンドにはなれてもステディな関係になんてなれやしない。

出会って日も浅い頃。女は男にこう言った。
『仲間に淫売扱いされるくらい辛いことはない』
これまで、ただの比喩表現の一種と、そう思っていた。
だが、言葉のあやでも何でもなく、そのままの意味だったとしたら…。
まさか、道端の女を買うよりお手軽だったなどと口が裂けても言えるはずがない。
どうやらとんでもなく厄介なことになったらしいと気付いた男は、ただただため息とともに頭を抱えるしか出来なかった。


だが、二人はその後も行為を重ねた。
女を抱き続けてやらないと、きっかけの不純に気付かれてしまう気がしてたまらない。
そのくせ隙間無く身体を繋げたならば、そんな思惑すら見透かされるようで更に怖くてたまらなくなるのだ。

ところが、男は肉体交渉の回数を重ねる毎に素直になる女の態度に気付く。
初めて彼女と寝た夜以降、彼の頼みは基本断らない上、彼に尽くしている面すら見受けられるようになっているのだ。
やがて男は悟る。
確かに女はとんでもない地雷には違いないが、自分に縛り付けていれさえすれば実に都合のいい手足になることを。
そう、こうして自分の性欲処理も兼ねて定期的に抱いてやれば、そして微笑みかけてやれば、この女は自分のために自身の命すら賭けるのだ。
男がこの街にいるのは自身の人生を楽しむため。
出会いの日、突如始まった銃撃戦に狼狽する男に女は薄く笑ってこう言った。
『ハリウッドなんざよりエンターテイメント』
『人生は楽しまなきゃ損』
銃を持たぬ彼がそのイカしたショウの特等席の観客であり続けるためには、この女が絶対必要。絶対にだ。
友人としての彼女へ後ろめたさが無いわけではないが、抱き続けていればいつか情が湧くこともあるかもしれないではないかと、そう思う。
781 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/22(日) 03:18:00 ID:zstqUTuS
あ、鳥間違えた


白いシーツに日焼けて赤茶けた髪が広がる。
男が義務としてキスをしてやると薄く開く唇。
舌を挿れろということかと、いささかうんざりしながら突っ込んでやれば嬉しそうに喉を鳴らして女の舌が絡みついてくる。
煙草臭い。
他人の煙草の味など不快なだけなのに。
デリカシーの無い女に静かな怒りが湧くが、自分のためだと割り切り髪を撫でる。
唇を離すと名残惜しそうに溜息を漏らし、潤んだ目で彼を見る。
男の下半身に絡み付く、女の節ばった指。
本当は、抱けば折れてしまいそうな線の細い女が好きだ。
指だって、細く長い方がいい。白くて細くて品がある、そういう『女らしい女』にこそ、そそられる。
なのに、それとは掛け離れた相手だろうと、触られれば否応無く反応する自身。
生理反応とは言え便利に出来ていると、苦笑する。
おかげで、あとは女の股に突っ込んで、こすって、吐き出せば終わり。
幸い筋肉質であるこの女の股は実に締まりがいい。ヤるからには楽しまなければ損だ。
初めての夜以降欠かさぬ準備を済ませた男は、熱く潤んだ女の中へと分け入った。


女は気付いていた。
名前を呼ぶのはいつだって自分ばかりで、男の方から呼ばれたことなど一度も無いことを。
否、請えば呼んでくれる。
だが請わない限りは終始無言でコトを進める。
男はきっと自身の言動の機微になど気付いていない。
惰性で…いや、引っ込みがつかないまま半ば義務と割り切って女を抱いていることになど、彼女はとうに気付いているというのに。
女は男のことを頭はいいけど馬鹿なヤツだと思い、馬鹿は自分かと思い直す。
男と触れ合っていられるのならば、理由なんかどうでもいいと、そんなことすら考えている。
女は、いつか彼が自らの意志で自分を求め、自分の名前を呼んでくれることをどこかで期待していた。
だから、ちゃんと向き合って貰えるよう、自分という女を見て貰えるよう、自身でも笑ってしまうほどにかいがいしく男に尽くしていた。

女は、自らを貫き身体を揺らす男を見上げる。
少しだけ余裕を失いつつある顔。
手を伸ばして頬を撫でると、ほんの少しだけ、汗ばんでいた。
彼女の手に気付き、微かに笑い返される。
作りものめいた他所向きの笑顔。
自分のカラダでカンジてくれているのは馬鹿みたいにうれしいのに、喜んでいるのは男の身体だけなのだと思うと堪らなく寂しい。
身体だけの関係だと割り切れない。いつか気持ちってヤツが伴う日が来るんじゃないかと期待している。
来ないことを解ってて、こうやってあんあん喘いで、もっともっと奥まで犯してとばかりにいっそう大きく脚を拡げる。
女は知っている。
こんな風に浅ましく男を求める時、彼が一瞬野良犬でも見るような視線を寄越すことを。

だって、仕方ない、そんな風にしか相手を求める術を知らない。
こんな風にキモチヨク脳みそが溶けている時じゃないと、なりふり構うことなど出来ないのだ。
壊れたラジオのように繰り返し男の名前を呼ぶ。
二人分の濡れた吐息。
肉と肉が激しくぶつかる音。
その度にシーツへ飛び散る女の淫らな体液。
男が一際強く身体を打ち付けた瞬間、女の背中がしなり、絶頂を迎える。
薄い被膜越しでも強烈な、膣の収縮と筋肉のうねり。
原始的なその奔流に逆らうことなく、男もまたそのまま果てた。
782 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/22(日) 03:19:03 ID:zstqUTuS
吐き出した後、いたたまれなくなるのは男にとって、そして女にとって、いつだって同じことだった。
いわゆる満足感や幸福感とはどこまでも無縁。
荒い呼吸が整うのを待たずに、男はすっかり萎えた自らの性器を女から引き抜く。

鼻から抜けるような甘ったるい女の声。
きっと縋るような目で自分を見ているだろうことはわかっていた。
だが、だからこそ今は女の顔をまともに見ることが出来ない。

女は、自らに背を向けてコトの始末をする男の背中をぼんやりと眺める。
背を向けてくれるのは好都合だった。
身の内から彼がいなくなった喪失感で、今は自分がどんな顔をしているかわからない。

いつだって、これが最後かもしれないと、そう思う。
そう、このちぐはぐな行為に『次』があるようにはどうしたって思えないのだ。
なのに気が付けばまた身体を繋げている。
自分達の関係とは何なのだろうと虚しくなる、そんな時間。

二本の紫煙が天井へ昇り、空間に溶けていく。
煙草の煙はこんなに簡単に溶け合うのに自分たちはいびつでちぐはぐだ。
たまらなく憂鬱になって馬鹿馬鹿しいと小さく溜息を吐く。
いつまでもここに居たならば、湿っぽくなってたまらない。
女はベッドから降りると、床に散らばる下着と衣服を身に着け始める。男は何も言わない。
短く帰宅の意を伝える女に、一言了解の意が返る。
最近では、ポーズですら引き止められることもなくなった。
これが女の部屋であっても、男は理由を付けて帰ってしまう。
本当は、嘘でも引き止めて欲しい。嘘でもいいから自分を求めているフリくらいはして欲しい。
初めのころは、まだそんな淡い期待を抱いても許される程度の気遣いがあったのに、今はそれすら無くなりただセックスするだけ。
一度、どういうつもりかを問いただしてみたいが、返事如何では男を殺してしまいかねない。
どうせなら、昼間も素っ気無ければ割り切れるのかもすれないが、行為が絡まなければ男は実に気さくに女と関わる。
馬鹿な話にはジョークを交えて屈託なく笑い合い、たまには喧嘩だってして、仕事で怪我をすれば他意無く心配してくれる。
男の本心が解らない。
自分の望むものもよく解らない。
映画のような甘い言葉が欲しいわけではない。
女にとって気持ちの伴わないセックスはそれ自体問題になるようなことではない。
寧ろ気持ちの伴ったそれなど経験すらしたことがない。
けれど、いつだって相手だけでなく女自身にも気持ちは伴っていなかった。
だから、この男がどういうつもりだろうと、女に彼を責める道理などない。
なのにどうしてこんなに寂しいのだろう。
寂しくて、苦しくて、切なくて、どうしていいかわからない。

結局言葉を交わすことなく、女は男の部屋のドアを開け放つ。
ムワッとした熱気を帯びた空気が一瞬で全身に纏わり付く。不快でたまらない。
つい先程まで絡み合わせた身体の熱はこれよりもっと熱くて窒息しそうな程に濃密だったのに。

離れたくないと声無く悲鳴を上げ、彼の部屋を後にした。


女の去った部屋で男は一人煙草を燻らす。
以前は彼女に応えようと何度も試みた。
だが、女のことを嫌っているわけではないのに、愛することは出来ない。
行為の回数を重ねる度、あの友人をどう抱いてよいか解らなくなり、ぎこちなくなる。
女の様子を見る限り、男の意図までは知られていないにせよ、この浅はかな試みの一部が看破されているのは明らかだった。
それでも、女を絡み取る縄を解くわけにはいかない、『女としての彼女』をどれだけ傷つけようとしてもだ。
理由がどうあれ彼女が『必要』なのは事実なのだ。

離すものかと薄く笑み、煙草を灰皿に押し付けた。

783 ◆SDCdfJbTOQ :2009/02/22(日) 03:20:36 ID:zstqUTuS
そんなわけで、例のアレ。
「マスター真っ黒で愛のカケラもない打算のみのセクロス」。

時系列のイメージとしてはおっぱい編のちょっと前。

いつも台詞ばっかり延々と続くので、名前と台詞を書かない、そんなような誰が楽しいのかよくわからん試み。
結局消化不良で超グダグタ。
だからこっそり。
復讐編終わってロクレヴィに変化があれば再チャレンジ……はやめといた方がいいかもな…。


よし、あとはショタだけだ。
784名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 15:58:59 ID:j0SAVBSg
GJ
黒島さんと報われないレヴィもいいもんだと思う
785名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 17:08:49 ID:NZ1VRrT5
GJ
こういう切ないのもよいな
786名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 18:54:29 ID:D57YGk96
GGGGGGJ!!

不憫で報われなくて黒島さんの虜なレヴィたんが大好物です(;´д`)/ヽァ/ヽァ
787名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 00:11:54 ID:l68DE7KW
GJ!!!!
埋めには贅沢すぎる作品ありがとう

黒ロックもいいなあ
レヴィたん健気だよレヴィたん
788名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 01:23:54 ID:SiDgob87
GJです!
ほんと、埋め立て用には勿体ない〜。
堪能しました!
789名無しさん@ピンキー:2009/02/23(月) 01:26:03 ID:SiDgob87
あ、下げ忘れてしまった…。
申し訳ないっす。ごめんなさい。
790名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 16:48:39 ID:7ULItMGo
じめじめと暗く腐った憂鬱な人生を俺は憎んでばかりいた
叩かれても突っ伏したまんまただ頭をひしゃげて生きてきた
えげつなさを引っかけられ横なぐりの雨が頬を突き刺したとき
我慢ならねえたったひとつの俺の純情が激烈な情熱に変わる
正義ヅラしたどこかの舌足らずな他人の戯言など叩きつぶしてやれ
眉をひそめられ、出しゃばりと罵られても、いい人ねと言われるよりよっぽどましだ
ガタガタ理屈などあとからついて来やがれ!街は自由という名の留置場さ
「あんな大人になんかなりたかねえ」と誰もがあのころ噛みしめていたくせに!!
Captain of the ship Oh!明日からお前が舵を取れ!
Captain of the ship Oh!生きる意味を探しに行こう
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 確かな人生を ヨーソロー俺たちの船を出す

こんな理不尽な世の中じゃ真実はいつもねじ曲げられてきた
だけど正直者がバカをみてきた時代はもうすでに遠い昔の戯言さ
だから差別も拾え! 苦しみも悲しみも拾え! ついでに神も仏も拾ってしまえ!
根こそぎ拾ったらあの巨大な大海原へすべてをお前の両手で破り捨てろ!!
ああ この潔さよ 明日からお前がCaptain of the ship
いいか! 羅針盤から目を離すなお前がしっかり舵を取れ!!
白い帆を高く上げ立ちはだかる波のうねりに突き進んで行け!
たとえ雷雨に打ち砕かれても意味ある人生を求めて明日 船を出せ!
Captain of the ship Oh!こんな萎えた時代だから
Captain of the ship Oh!噛みつく力が欲しい
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 意味ある人生を ヨーソローただ生きて帰って来ればいい

いつだってひとつの時代はたった一夜にしてすべてがひっくり返るものだ
たとえ不安という高波にさらわれても俺たちは生きる為に生まれてきた
上でもなく下でもなく右でもなく左でもなくただただひたすら前へ突き進め
馬鹿馬鹿しい幻に惑わされる事なくただただ前へ突き進めばいい
あらゆる挫折を片っぱしから蹴散らし 高鳴る鼓動で血液が噴き出してきた
俺たちの魂が希望の扉を叩くとき 太陽よ!お前は俺達に明日を約束しろ!
そうさ 明日からお前がCaptain of the Ship お前には立ち向かう若さがある
遥かなる水平線の向こう 俺たちは今寒風吹きすさぶ嵐の真っただなか
Captain of the ship Oh! 孤独などガリガリ食い散らかしてやれ
Captain of the ship Oh!吠える海の力を生命に変えろ
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 確かな人生を ヨーソロー俺たちの船を出す
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソローお前が舵を取れ!
ヨーソロー こんな萎えた時代に ヨーソロー噛みつく力が欲しい

もっと心で話をしてくれ!もっと本当の事を聞かせてくれ!
怖がらず ためらわず 腐らず ひるまず自分を信じて自分を愛して
決して逃げるな 逃げるな お前がやれお前がやれ お前が舵を取れ
死んでるのか 生きてるのかそんな腐った瞳で人間を見るのはやめろ
生きてくれ! 生きてくれ!生きてくれ! おまえの命は生きる為に流れている
人間だ! 人間だ!たかだか俺もお前も人間だ
決して奢るな 決して高ぶるな決して自惚れるな 一歩ずつ一歩ずつ確かな道を
お前がどうするかだ!お前がどう動くかだ!
お前がどうするかだ!お前がどう動くかだ!!
決めるのは誰だ?やるのは誰だ? 行くのは誰だ? そう お前だ! お前が舵を取れ
お前が行け! お前が走れ!お前が行くから道になる
前へ 前へ 前へ 前へただひたすら前へ突き進めばいい
わかるか! わかるか!お前が決めろ お前がしっかり舵を取れ
人間をなめるな!自分をなめるな! もっと深くもっと深く もっと深く愛してやれ
信じてくれと言葉を放つ前に信じきれる自分を愛してやれ
感じてくれ! 感じてくれ! 幸せはなるものじゃなく感じるものだ
早く行け! 早く行け!立ちはだかる波のうねりに突き進んで行け
今すぐ 今すぐ 今すぐ 今すぐ白い帆を高く上げ
お前はお前の弱さを叩きつぶせ先ずは自分に打ち勝て 打ち勝て! 打ち勝て!
791名無しさん@ピンキー:2009/02/24(火) 22:55:55 ID:tEvZeW3C
                                                                                                           

           /         イ      ト                                                
          イ        /ノィ/ノイ   `ヽ                                                                 
         彡   i  i ! i|ハ/ 'z云ぇ/     ト`    ./j|、   な…ガブチ…つよ…シなんテ…                         
         イ  :ハ  i;ハ|iハ     /イ :ト;   ハ   / /                            
         ノイ ヘ,| ミ`   `_    / iノ  く  ./i{//     きょウみ…ナい、のよ…                                          
          ノノィ |: え  `二´  イ /  人 ,/ / /                                               
           /イ:|  ゝ      イイ ハ ハ/-i{.j/  /       せ…めて、オジーで…も、                                        
            ハ| i| :|i`_ー-_イiLト;|i!,.-rf//     .i                                               
          / ̄`li ハォ|i'7/7/ /f ,..ィ,.ィj/      !       もっ…て、きなさイ…よね…                                        
        /   ./ヘi|、    /r ´ i//         ',                                               
      r ´   / /   ,./ /´イ:i/          `=ニン                                               
     / ィ' v´  { 'ー /‐v‐//                                               
    {ゝ´:| .:/   _`ー./(ノ{/イ/               /                                               
   / ヽ .:i:/   // /-、 //               / j|{                                               
,.< ヽ.:.:.:.:∨  .//  ト:イ//              ィ ´  ィ:`                                               
-―-、ヽ.:.:.{r- _Y ,. < イ/              /,j.{_,ィ ノ                                               
´ ̄ `ヽY i.>< /i/             イ i _ r:/ ` ´                                               
-´ ̄>‐<:.:._:r´/             / jノ:>' `                                               
´ ̄二>‐  ̄ォイ/            /j}:{./:Y                                  
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792埋めようよ・・・:2009/02/25(水) 00:15:43 ID:/bEObbRT
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                         , Z´_≧Yニ..__` 、′   / ′  \  \    ヾ、 \
埋めましょうよ、兄様      / /::´¨¨ l:::|`¨  ―  ̄_才   l l   \ ヽ  ヽ   ヽヽ l
                    / /´ / / 'l:::l \\ \\\  l |    |ヽ、l    |    ハ リ    そうだね、姉様
                   / / / /'  l !Vヘ  ヽ \ ヽ \ヽ斗┴ 、 斗,、「从   |    ハ         
                     / .′' |  j l Vヘ   l 斗 l | |ヘ!_≦、\ヽ{ィォ‐ミ、| ハ    ハ
                  〃 | l  l  斗┴ 、::ハ l _LL 」 | |/z勹ハ    んリ }/ /   、ト ト|
                 /.′ ハ ヽ V ヘ 」 」 . ¬´ ィ孑yイイミ≦¨`  ,      '‐' }  |Wl l
.              / / /  r\ ヽ vィ三x    ´   |  ミ≦‐ _ ..  ,   /  ハ / X
            /  /  ′ l  ミ≦      `   ハ ト、{ .ト、  ゝ .ソ . 仆‐z'_  }/
         ..  ´  /  /    `¨ ≧ `    ー、 ¨ア  / ヽ、\ _≧ ‐‐≦イ: し' } .}‐y、
     , ´   .. ´/   /     .. ´  ̄`ヽ   ゝ彡 .イ__ .z¬〃 ::ト、=厂 ノ::::: >"´¨`‐、_
    /   ,. ´   /   /    /        ヽ≧― ′::::/   / ..:/ 〃!ニつイイ廴__    ‐、}
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793名無しさん@ピンキー:2009/02/25(水) 09:19:25 ID:l3I6iDvM
Someday I want to run away
To the World of Midnight
Where the darkness fill the air
Where it'sicy cold

Where nobody has a name
Where living is not a game
There, I can hide my broken heart
Dying to survive

There, no one can see mo cry
The tears of my lonely soul
I'll find peace of mind
In the dark and cold world of midnight
794名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 20:59:44 ID:F4MlQevA
いつか、逃げたい
真夜中の世界へ
そこは暗闇が空気を満たしている
そこは氷のように寒い
そこでは誰も名前を持っていない
そこでの生活はゲームではない
そこでは私は私の壊れた心を隠すことができる
生き延びるため、死んでしまいそう
そこでは誰も私が泣く(叫ぶ)のを見ることができない
私の孤独な魂の涙(叫び)
私は心の平和を見つける
暗くて寒い真夜中の世界で
795埋めようよ・・・

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(⌒ . .. : . :. :.:.::;:;.:ノ‐/ /    ', ノ   . .:. .;.::. .丶 .: / , '   、ヽ. '    ´  ヽ
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      /⌒   : ..: :/ ,'  ,     :i ` ´ . . ..:.     ヽL.j ! i. リ ノノ
`ヽ  r '    . ..  / / , ;  i  :!               __,エ_ー-‐く__
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