ポケモン その13

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1名無しさん@ピンキー
ポケモン系のエロパロSSスレです。皆で楽しくマターリ行きましょう。
前スレ
ポケモン その12ノコ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200838351/
※諸注意
・人×人もしくは人×ポケモン専用スレです
・ポケモン同士及び801は、各専用スレ/他板がありますのでそちらへどうぞ
・題材は基本的に職人さんの自由です(陵辱/強姦/獣姦おk)
・荒らし&アンチへの反応は無用&スルー
・ポケモン板の話題を持ち込まない
・ここの話題を他板に持ち込むことも厳禁

※職人さんへのお願い
・台本形式(フグリ「おはよう」アレッド「よぉ、フグリ」)
 は嫌われるので止めたほうがいいです
・投稿する際には、名前欄に扱うカプ名を記入し、
 冒頭にどのようなシチュのエロなのかをお書き下さい
 女体化/スカトロ/特定カップリング等が苦手な住人もいます
 SSの特徴を示す言葉を入れ、苦手の人に対してそれらのNG化を促しましょう

※読者さんへのお願い
・SSを読んだ場合、感想を書くと喜ばれるかも
・作品叩きは荒れるので止めましょう
 *苦手なカプ&シチュであってもSSに文句を言わず、
  名前欄の語句をNGワードに設定してスルーしましょう*
・本人の許可なく投稿SSの続編及び改造は行わないでください
 *SSは書いた職人さんの汗の結晶です…大切に扱ってください*
2名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 21:47:43 ID:xPkEoVFh
3名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:11:28 ID:WqKTZ0il
おつー
4名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:37:18 ID:+bg9t20Z
5名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:34:29 ID:KPKa/Ma/
>>1
よくやった
6名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:44:08 ID:/Z6GfFNN
次は14ツブテがイイと思う
7名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 15:50:05 ID:gKbWphoS
ヒトミだから13か
8暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/06/23(月) 16:27:28 ID:KRu9QWbK
とりあえず書く。
記念すべきスレッドの最初のSSを書かせてもらう。
書くべきか迷ったが、最後も相当KBを使うから、
多分こっちでないと入らない。

…もはやアニメの設定を完全に無視した小説だが。
9ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:33:11 ID:KRu9QWbK
前回までのあらすじ

サトシに告白したハルカに対し、
態度は保留するものの想いは受け取ってくれたサトシ。
念願のサトシのファーストキスを奪い、
そのままひそかな願いだったセックスまですることができた。

そしてつながったまま一夜を過ごし、
朝起きると同時に、部屋のドアの向こう側には何とタケシが立っていた。
そしてタケシはそのままドアノブをひねり…
10ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:33:38 ID:KRu9QWbK
「…なあっ!?」
タケシの仰天の声。
「こ、これは…これは…」
タケシのあいた口が、ふさがらなくなっている。顎をがくがくさせ、金縛りにあったように動けない。

…当然であろう、こんな事になったら。

「……シ…」
サトシと言おうとして、声が出ずに『シ』としか口から出なかったのだろうか。
…いや、違う。

「…シ、シビレビレ〜……」
体がしびれ、倒れこむ。
「…ケッ!」
(な、なんでだ、グレッグル…)
ズボンごとタケシを引きずるグレッグル。
ドアが開く直前で、毒突きを一発。

「…た、助かったかも…」
「ナイスだ、グレッグル…」
体中の力が抜ける。
しかし、よく考えると、2人が何をしていたかグレッグルは勘付いていたという事になる。
…ただ、そんな事を考える余裕もなく、とりあえずお互い服を着用した。
11ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:34:36 ID:KRu9QWbK
「へえ、ミクリカップに乗っかっていろんな催し物をやってるな。」
朝食を済ませ街に出ると、いろんな催し物をやっていた。
「サトシたちはどうする?」
「ああ、ヒカリとハルカと3人で、いろんな所を見て回ったりしたいなって。」
予定していることをそのまま発言。
しかし、普通に考えれば4人で行動したって何も変わらない。事実上のタケシ仲間外れ宣言。
ヒカリが怪訝な顔をする。
「あれ?なんでタケシだけ仲間外れ?」
「え?えっと…」
「ほら、タケシのお気に入りのお姉さんが、たくさんいるかも!」
タケシがその言葉に反応する。
みると、選り取り見取りのお姉さんたちがいる。

「…ぐあっ、し、しびれびれ…」
「…ケッケケケケケケケ…」
「…グレッグル、ちょっとタイミング早過ぎない?」
それでも、タケシは1日中お姉さんたちをナンパしまくるのだろう。
タケシはサトシたちの事を忘れて、お姉さんの海に飛び込んで行った。
「でも、なんでタケシだけを?」
「ああ、ちょっとヒカリに話しておかなければならないことがあって。」
「…。」
ハルカは心配そうな顔をする。
裏切らないと信じても、それでも不安なのである。

「…あそこにポケモンだけが入場可能な広場があるな。
 ヒカリ、ミミロルを出してくれ。」
「…ピカ!?」
「うん、わかった、出ておいで、ミミロル!」
ミミロルは出てくるや否や、さっそくピカチュウにアタックを仕掛ける。
「ちょ、ミミロル、重い…」
サトシの肩にミミロルとピカチュウ、合計11,5kgが乗っかっているので、当然である。
6kgあるピカチュウをいつも肩に乗せているサトシも、
5,2kgのポッチャマをよく頭に載せたり腕に抱いたりしているヒカリも、
実は相当の重労働をこなしているかなりの体力の持ち主である。
12ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:36:31 ID:KRu9QWbK
「ピカチュウ、ミミロルと一緒に、あそこで遊んできな。」
「ピカ!?」
「ミミ!」

ミミロルは相当うれしそうだが、やはりピカチュウは戸惑っている。
ピカチュウも
ミミロルの事は嫌いではない、むしろ好き…なようのにも見えるが、
アタックが激しいのでいつも戸惑っている。
そんなミミロルと数時間2人きりで一緒に過ごすのは…

「悪い、ピカチュウ、俺たち、ちょっと大事な話があるから、席を外してくれないか?」
「…ピーカ。」
かなり不機嫌そうになるが、ミミロルが隣にいるのでそれを顔に出すこともできない。
「お願い、ピカチュウ。
 今日でサヨナラだから、サトシとお別れの前に、…かも。」
言うのがつらくなり、最後が適当になる。
だが、ピカチュウはハルカがサトシの事を想っているのはホウエン、カントーのころから知っているので、
その想いを汲んで男…というより♂としてぐっとこらえた。

とりあえず2体を広場に預ける。
この広場はとある会社が経営しており、各地のイベントに訪問し場所を借りてやっているらしい。
そしてごくまれにタマゴを持っているポケモンが、見つかるらしいが…
「ピーカ!?」
「ミーミ!!」
2匹は手を振って、3人を見送った。
この後、ミミロルの激しいアタックにたじたじになり続けたピカチュウであった。
13ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:38:24 ID:KRu9QWbK
3人のデートは楽しさそのものであった。
いろいろ甘いものを買い食いしたり、大道芸を見たり。
大道芸を見て、ハルカはマナフィの事を思い出していたりもした。
今は昼食のために喫茶店にいる。さすがにここでバイキングに行くわけにはいかない。

「もぐもぐもぐ…」
ハルカはサンドイッチを口に運んでいる。
「ハルカ、今日はなんというか…生き生きしてるね。」
「え?…ふふ、そうかも。」
「昨日はあれだけ悲しい顔してたのに、
 なのになんかその笑顔、全然無理している笑顔じゃない、心の底から笑ってる感じがする。
 昨日の夜、何かあったの?」
「あ、えーっと、…かも。」
サトシは2人のやり取りをオムライスを食べながら聞いている。
ハルカが照れ笑いしているのを見ながら、ストロベリーパフェを食べるヒカリ。
…いや、ヒカリ、だから昼食なのにデザートを頼んでるんじゃねえよてめえは!

「あやしいなあ〜?」
「や、ちょ、ちょっとヒカリ!」
にやつきながら小突くヒカリ。
流石にサトシとの情事をさらっと話すような事はしない。
…だが、サトシはこのことについて、なぜか1度も触れなかった。
(なんでだろ、サトシ。
 このことをヒカリに言うと思ってたのに…違うのかも?)

「ここがサトシとピカチュウが不思議なポケモンに出会った場所?」
「ああ、湖から突然出てきて…すぐに消えた。」
「なんか…不思議かも。」
周りにはだれもいない。
そろそろ話してもいいころだろう。サトシが体を2人に向ける。
「…さて、そろそろ話してもいいころかな。
 ハルカ…言ってもいいな?というか、今後のために絶対に言った方がいいと思う。」
「うん、いいよ。…本当にすべて、話しちゃっていいから…」
情事の事もすべて、という意味である。サトシはその意味をきっちりとくみ取っていた。
サトシも少しは人の心が分かるようになってきたのかもしれない。
14ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:39:14 ID:KRu9QWbK
「…ハルカ、来てくれ。」
「え?うん…!!?」
「ちょ、サ、サトシ!?」
ハルカが近付くや否や、肩をグイッと腕で引き寄せて、そのまま唇を奪う。
その長い長いキスを、ヒカリはただじっと見てるしかなかった。
「…ふう。」
「サ、サトシ、何やってるの!?」
「あ、あのね、ハルカ…
 わたし、こうなることをずっと望んでたの。」
「え…じゃ、じゃあサトシの事をハルカは…」
「うん、一緒に旅をしていたころから好きだった。
 それを言えないままサトシとの旅が終わってしまって、
 今回また少しだけ一緒に過ごせることになったけど、言えなくって…」
「でも、最後は勇気を振り絞って言えたんだ。
 …それが、ハルカのやりたかった事。」
ヒカリはどんな風に言うのだろう。
心のどこかでヒカリはサトシを想っているはず、
それを考えれば、心のどこかでヒカリはショックを受けてしまうだろう、そう思っていた。

「よかったじゃない、ハルカ!
 最後の最後になって、心が通じ合ったじゃないの!」
「え…?」
ヒカリの反応は、ハルカにとっては意外であった。
純粋に、ハルカの想いが通じたことを喜んでいる顔。
とはいえ、恋愛に疎いヒカリがサトシの事を気にするはずもなく、ある意味当然の結果でもある。

(よ、よかった…ヒカリは、サトシの事を気にしては…)
サトシにだけ聞こえるようにそう呟いた。
だが、サトシはハルカにこんなことを言った。
(俺が3人きりにしてくれるようタケシに頼んだ意味、分かってないな。)
(え?)
(ヒカリに、言ってやってほしい。
 …ヒカリが、俺の事をいずれ好きになるって言ってたよな、そのことを。)
(な、なんで…?
 それはそうだけど、言わなきゃサトシは、わたしの…)
(本当にそうかな?
 …もしここで何もせずに俺がハルカだけのものになったら、…きっとハルカは苦しむことになる。)
(…?)
(俺は絶対に裏切らない。
 …ヒカリに、その口から言ってくれ。)
「ちょっとお二人さん?ラブラブなのはわかるけど、いい加減あたしのことも思い出してよ!」
ハルカはサトシが何を考えているのか分からなかった。
だが、それでもサトシを信じ、ヒカリに向かって口を開いた。
15ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:41:29 ID:KRu9QWbK
「あのね、ヒカリ…
 …あなたに言ってたよね、サトシと旅をしていれば、気付くことがあるって。」
「え?うん。
 だからそれは、ハルカがサトシの事を好きになったことに気付いたってことでしょ?」
「そうよ。でもね…こうも言ったわ。
 それは、サトシと一緒に旅をする女の子みんなに言えること、だって。」
「えっと、つまりどう言う事?」
ヒカリもハルカ並みに鈍感。ハルカは単刀直入にヒカリに言った。

「あなたも、サトシの事を好きになるって事。」
「…へ?」
ヒカリがあっけらかんとした表情をする。
サトシを恋愛の対象として全く見ていなかったからである。
「…あはははは!ちょっと、何言ってるの!
 確かにサトシにはいつも世話になってるし、頼りがいのある最高の仲間だけど、
 そんな風に見たことなんて一度もないよ〜。」
「…誰だって、最初はそう考えてる。
 でも、サトシのそばにいることで、あなたは生き生きしてる。今のあなた自身がその証拠。
 そして必ず、いずれサトシの事を好きになる。」
「…あたしがその過程を踏んでいるって事?
 でもね、仮にそうなったとして、あたしは人の彼氏を取ろうとはしないよ!」
「ああ、その通りだ。…半分、な。」
突然サトシが横から割って入る。

「え、半分って、なによ。」
「確かに、仮にヒカリが俺の事を好きになったところで、ハルカの存在からそれを押し留める。
 …そしたら、繊細なヒカリの事だ。
 コンテストで勝てなかった時期のヒカリと同じように、いつも落ち込んでしまう。
 そんなことになったら、またコンテストでも大スランプ起こすぞ。」
「だ、大丈夫よ、サトシはハルカのもの、と割り切ればいいんだから…」
「コンテストの負けを、仕方ない、次頑張ろうと割り切れずに、
 ずっと尾を引いていたヒカリにそんな事が出来るのか?」
「う…」
サトシの言う通りである。
前向きな反面、ヒカリは、ハルカより、サトシより、傷つきやすいハートを持っている。

「で、でも、そんなのもうどうしようもない事じゃない!
 ハルカはサトシのもの!それはもう、動かない事実じゃないの!」
「…えらく悔しそうだな?」
「な、そ、そんなことないもん!
 サトシが期待してそうな反応を、してあげてるだけなんだからね!」
(うん、やっぱりね…
 気づいてないだけで、少しづつ、サトシの事を好きになっているかも、ヒカリも。)
「…でもな、
 さっきのヒカリの言葉、半分違うんだよ。」
「え…どこが違うのよ、私が人の彼氏をとるとでも言うの?」
サトシが首を横に振る。

「ヒカリはそんな事はしない。
 …だが、そもそもの大前提がまったく違うんだ。」
「…前提?」
「俺は、ハルカの彼氏じゃない。」
(…あ…)
思い出した。
そうだ、サトシはまだ、わたしの事を好きにはなっていない。
…逆に、サトシは私なんかより、ヒカリの事が好きなのかな…
16ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:47:31 ID:KRu9QWbK
「ちょ、どう言う事よ!さっきキスしたじゃない!あれは嘘だったの?」
「ハルカと俺の関係は、片思い。
 でも、ハルカが俺の事を好きだ、って言ってくれたとき、俺はとっても嬉しかった。」
「え?それって、どう言う事?なにかいろいろ間違ってない?」
「いいや。俺は、ハルカの俺への愛を、喜んで受け取っている、それだけの事。
 キスがハルカの愛の形だから、俺は今、喜んでハルカとキスをした。
 エッチがハルカの愛の形だから、俺は喜んでハルカとセックスをしていた。」

…サ、サトシ?
や…ほ、ホントに言っちゃったかも〜…

「え…さ、サトシ、ハルカと、そ、そんな事を…」
「ああ。」
「ああ、じゃなくってえ!
 エッチするくらいなんだから、サトシはハルカの事が好きってことでしょ?
 それとも、体しか興味がなくって、飽きたら捨てるって事!?」
「…確かに、俺はハルカの事が好きだからエッチしたんだと思う。
 でも、俺はまだ、ハルカの事が好きかどうか、まだ分からないんだ…」
ヒカリが混乱する。
サトシが何を言っているか分からないからだ。

「…でも、理由はそれだけじゃない。
 最大の理由は、…他にある。」
「「え?」」
「…って、ハルカも知らないの?」
「わ、わたしは、単にサトシが私の事をまだ好きじゃないと思ったから…」
「ハルカ、黙っててごめん。今こそ言うべき時だ。
 本当の理由は、…ハルカがジョウトに戻って、俺と離れるからだ。」
ハルカがはっとなった。
もうすぐサトシとお別れだという事が、頭の中から離れていたのである。

「そ、それが、サトシがハルカの事を好きにならないのと、どう関係があるって言うのよ!」
「ハルカに告白を受ける前、ヒカリが俺の事を好きになるかもしれないって事を言ってた。
 そしてハルカの想いを聞いた時、俺ははっとなったんだ。」
「な、なにが?サトシ…」
「俺がハルカを好きになってしまったら、2人とも悲しむことになる、と。
 幸い俺は、女の子を好きになるってのがどう言う事か分からなかったけどな。」
「ど、どう言う事?」
サトシが一呼吸ついて、話し始めた。
17ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:49:08 ID:KRu9QWbK
「俺がハルカと恋人同士になったとして、ハルカはすぐ俺の元から離れる。
 なかなか会えずに、ハルカは毎日寂しい思いをするだろう。
 そうなれば、ジョウトに帰っても、コンテストに集中できない、悪い影響ばかりが残る。」
「そ、それは…言えてるかも。」
「だから、俺はハルカを好きにならない、という冷たい態度をとったんだ。
 …でも、全てを跳ね返すことはできない。
 だから、ハルカの想いだけでも、受け取ることにした。その想いが嬉しかったから。」
ハルカがうつむく。
そうだ、サトシが好きなのは、ポケモンとともに頂点を目指す自分の姿。
恋にばかりうつつを抜かしてたら、それはきっとサトシをさびしくしてしまうだろう。
「それだけじゃない、ヒカリの存在も大きく響いてしまう。」
「え?」
「ハルカ、言ってたよな。最初にヒカリを見た時、ショックを受けたって。
 いずれ、ヒカリもサトシの事を好きになる、と。」
「そ、そうだったの?ハルカ。」
「…ごめん。」
「あ、い、いいんだよ、仕方ないよね。」
泣きそうになるのを、ヒカリが必死に慰めている。
「もし俺を自分のものにしてしまったら、ハルカはヒカリに対する罪悪感に苛まれる。
 そして、それでも俺とヒカリの事が気にかかる。
 …自分の元を離れ、ヒカリの方に行ってしまうんじゃないか、という思いに。」
「そ、そんな事…わたしは、サトシを信じる!」
「それは分かってる。
 ハルカは、俺の事を、ひたむきに信じてくれる。
 それでも、心のどこかに、そういった不安は残るんじゃないか?」
「…否定、出来ないかも…ごめん…」
「謝るなよ、当たり前の事なんだからさ。」
サトシの事をより深く思っているからこそ、不安も大きいのである。
18ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:50:51 ID:KRu9QWbK
「…ヒカリの場合はさっき言った通り。
 もし俺の事を好きになってしまったら、ハルカの存在で苦しむことになる。
 …だから俺は、ハルカと恋人になるのをためらった。」
ヒカリもハルカも、何も言えなかった。
サトシの言っていることは完全に的を射ているからである。

「だから、ハルカの想いに応えられないのは非常につらいけど、
 敢えてヒカリに、ハルカと俺の関係をすべて教えたのさ。
 …ハルカにとって、そんな事、必要のない余計なことだったけど。」
「…。」
正直、ヒカリになんですべての事を話す必要があるのか、
確かにハルカは余計な事だとは思っていた。
でも、そんな一時の感情で、今後に影響が出ると自分にも相手にもポケモンにも迷惑がかかる。

「あのさ、サトシ…
 いくらなんでも、サトシの事を好きになってくれたハルカに失礼じゃない?
 あたしは、不確定要素に過ぎないんだよ?」
「ヒカリ、それはちがう。あなたは、サトシの事を、もう想い始めてる。」
「そんな事は…!」
「…まあ、今何を言ってもヒカリは否定しかしないか。ごめんね。」
「ううう…」
ハルカに謝れると、何も言えなくなる。
ヒカリは、自分がサトシの事をどう思っているか、わからなくなってきた。

「だからさ、ハルカ。
 今はまだ無理だけど、俺がシンオウリーグで、ハルカがグランドフェスティバルで優勝してさ。
 …その時に一度お互い故郷に帰るから、その時1度ホウエンで会おう、行くからさ。」
「サトシ…」
「その時は、ヒカリも一緒だ。…本人が望むならな。」
「それまでにあたしがサトシを好きになってたら、あたしも一緒についていくってことね。」
「絶対にヒカリは来るかも。」
サトシが一呼吸を置く。そして、言い放った。

「その時に俺はハルカに答えを出す。
 …もちろん、俺はその答えをもう決めている。」
「え?」
「…俺は、ハルカの事が、大好きだ、ってね。」
「!!」
「…あれ、あたしは?」
「ヒカリ次第。
 ヒカリが好きになってくれる時、それが俺がヒカリの事を好きになる時だ。」
「…ん?でも、ハルカへの答えが固定されててさ、
 よーするに、あたしは好きになってもサトシをゲットできないってことでしょ!?」
「い、いや、それは」
「ひーどーいーでーすぅー!」
(もう、間違いなく、ヒカリはサトシの事が好きかも。)
ハルカがやれやれと思う。
ヒカリのその気迫に押されながら、サトシはサトシらしく答えた。
19ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:51:55 ID:KRu9QWbK
「…俺はさ、どっちにするかなんて、決められないや!
 ヒカリも俺の事が好きになったら、俺は2人とも大好きだ!」
笑いながら言う。
ハルカもヒカリも、その言葉に唖然とし、そして、
「あははははは!」
「クスクス…サトシらしいかも!」
普通なら、軟弱で優柔不断と言われて両方から怒られるだろう。
でも、ハルカもヒカリも、おかしくって笑うしかなかった。
…これも、素直で純粋なサトシの魅力、なのかもしれない。

そんな事を話して笑っているうちに、ヒカリがふとポケッチを見ると、
「…あれ、もう2時?」
「ウソ?もう結構立ってたのかも。」
「ヒカリ、何時だっけ、連絡船。」
「6時だったかも。」
「かもって…ちゃんと調べたんじゃないのか!?」
「あと4時間、かも…」
正直、断言をしたくないのが本音だろう。
別れの時を、言いたくない、というわけである。しかも、6時と言えば
「ハルカとの旅がすべて終わって、ハルカが船に乗ってサヨナラした時も、」
「6時、だったかも…」
「…ずっとシンオウにいてもいいのにな…」
「あたしもそう思う。4人で旅をしたいよ。」
「でも、ハーリーさんに負けたこの間のコンテストの借りも返さないといけないかも!
 …サトシは、コンテストで頑張るわたしが、好きなんだから。」

サトシへの想い、タケシの料理、よきライバル、ヒカリ。
このシンオウで、わたしは3人から元気をチャージすることが出来た。
さびしいけど、また、頑張れるかも。


「…ねえ、サトシ。わがままかもしれないけどさ…
 …もう一度だけ、その、して、欲しいかも。」
「え?ハルカ、それって…」
「ちょ、あ、あたしが恥ずかしいから、そんな事言いださないでよ!」
ヒカリはまだ自分の気持ちに気付いてない。だからこそ驚く。
ハルカのその発言に嫉妬、羞恥、混乱。気がついたら、こんなことを言い出していた。

「あ、あたしも、参加する!」
「まあ、でないとその間ヒカリは仲間外れになって暇になるしな…はああ!?」
「ヒ、ヒカリ!?あなた何を言って…」
「え?あ、あわわ、ちょっと、可愛い乙女に何言わせてるのよ、サトシ!?」
「俺かよ!」
大騒ぎしつつも、結局ヒカリは前言撤回しなかった。

「サトシだって気持ち良くしたいだろうし、
 ハルカだって自分だけじゃ、あたしにたいして気を使うだろうし、
 し、仕方なくなんだから!そこのところちゃーんとわかってよね、サトシ!」
「わわ、わかってるから、耳元で騒ぐな!」
「いい!?今日だけだからね!?
 今後のシンオウでの旅の途中で、いくら頼んでもやってあげないから!」
「わかった、わかったから!」
(クス…もう、ヒカリったら…)
もはや完全にツンデレ状態。顔を真っ赤にしながら必死にサトシに叫んでいる。

「そんなに怒るなよ、無理にしなくたっていいだろ!」
「こーんなかわいい女の子にそんな事言うわけ!?
 いい!?サトシの事が好きとかじゃなくて、サトシがスケベだからやってあげるんだから!」
「なにぃー!?」
(クスクス…もう、時間無くなっちゃうかも。)
20ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:53:10 ID:KRu9QWbK
リッシ湖はリゾート地。当然、そのための建物も立ち並んでいる。
ヒカリとハルカ(一応サトシも)はミクリカップで名が知れているので、
周りに怪しまれないようにしてうまいことたどり着いた。

受付は秘密厳守という事で受付から客の顔が見えないように仕切りが貼ってある。
「…えっと、三名様、ですか?」
それでも、2人ではなく3人というのは相当違和感を感じるだろう。
ましてや女が2人である。どうなってるんだろうと受付の女性は感じていた。
これでハルカ、ヒカリ、サトシという凄腕コーディネイターとばれたら何と思われるやら。
とはいえ、結果的に大きなトラブルもなく部屋に入った。

サトシがシャワーを浴びた後、ハルカとヒカリが一緒にシャワーを浴びる。
その間、サトシは裸でウォーターベッドに横になっていた。
「ハルカ…ヒカリ…ハルカ…ヒカリ…」
2人の名前を独り言のように交互に連呼する。
ハルカの時は気分が高揚しており勢いでやったが、今回はかなり緊張する。

「おっまたせー!」
「…。」
明るく笑顔のハルカと、そっぽを向いてふくれているヒカリ。
それでもヒカリは大事な部分を隠そうとせず、生まれたての体をサトシに見せる。
「えへへ、明るい方が私の裸がよく見えるでしょ?」
「そういや、昨日はハルカの体が暗くてよく見えなかったからな。」
「ったく、あんまりジロジロ見ないで、このド変態!」
何もそこまで怒る必要はないと思うのだが、ヒカリ君。

「…それじゃ、…何からはじめ…んっ!」
ハルカがいきなり唇を奪う。
その長いキスを、ヒカリはぼうぜんと見つめる。
「ん…ヒカリもやってみてよ!」
「あ、あたしも…?」
恐る恐るサトシに近づく。
そしてゆっくりを顔を近づけていく、サトシはヒカリの二の腕あたりを持って受け止める。

「…ヒカリ?」
だが、あともう少しというところで、ヒカリの動きが止まる。
「…おい、大丈夫か?」
持っている二の腕から、震えが来る。
緊張にも見えたが、ヒカリの顔を見た瞬間、それが違うと気付いた。
「…怖いのか?」
「そ、そんなわけないじゃない!あ、あたしが、そんな、根性無し…な…わけ…」
最初は強く言い張っていたが、段々と勢いがなくなってくる。
そしてサトシから目線を離した。
「ど、どうした?」
「ヒカリ、大丈夫?」
ハルカも心配する。
21ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:55:44 ID:KRu9QWbK
「ううん、別に、エッチそのものが怖いというわけじゃないんだ。
 …でも、キスだけは…出来ない。」
「え?」
「あたしの傾いた考え方だけどさ、
 セックスとかは、『体』を求めあうものだと思うんだ。」
「…よく言ってる意味が分からないけど…じゃあキスは何なんだ?」
「キスはね…『心』を求めあうものだと思う。」
「!」
初恋のキスとか、慰めるときのキスとか、ヒカリはキスをそういうイメージに捕えているのだろう。
セフレの様に体だけを求める仲ならセックスはありでも、キスは好きな人としかできない、そう言う事である。
まだ、サトシに、自分の『心』を奪われる覚悟はできていなかった。
「…ごめん」
「しょうがないさ、無理やりやったって、いいわけがない。」
「…滅茶苦茶にしていいから、他の場所は。」
「それじゃ、お言葉に甘えて。」

サトシがヒカリの乳首に吸いつく。
とはいえ、サトシにはもちろん技術はない。たいしてヒカリは刺激を受けない。
「まったくもう、変態ね。」
「なんとでも言え。」
乳首を加えながら、ベッドにヒカリを押し倒す。
ヒカリの胸は膨らみかけで、ハルカと比べて相当小さい。(ハルカが相当大きいだけだが)
「…そんなにおっぱいがおいしい?」
(コクリ)
「ハルカと比べてもぜんぜんおっきくないんだけどな。まあ、いいけど。」
少しくすぐったい程度。ほとんど感じていない様子。

「…!?ハ、ハルカ!?」
「えへへ、私も参加!」
…そんなヒカリのもう片方の乳首に、ハルカも吸いついてきた。
サトシがそれに気付くと、思い切り乳首を吸い上げ始めた。
ハルカもそれに負けじと思い切り吸い上げる。ヒカリに少しずつ異変が出てきた。

「ちょ、ちょっと、強く、吸いすぎ…
 お、おかしくなっちゃいそう…」
「へー、そうなの?
 よーし、もっと意地悪しちゃえ!」
「え?ちょ、ちょっと!」
ハルカの手がヒカリの陰部にまわる。陰唇をなでまわし、中をかき混ぜる。
「んあ!ハルカまで…エッチ!
 やあ…なんなの、これ、や、やああっ!」
そして慣れた手つきで包皮を向いて、クリトリスを積んだ瞬間、
「ああああああっ!」
ヒカリもサトシと同じく、オナニーをしたことがない。
よって陰部に受ける初めての感覚に、長く持たなかった。すぐに絶頂を迎える。
22ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 16:57:46 ID:KRu9QWbK
「はあ…はあ…2人とも、やりすぎだよ…ハルカの、エッチぃ…」
半分涙目である。
「うふふ、ヒカリ、かわいいかも。」
「…ふん!ハルカまで、こーんなに意地悪だったなんて!」
「あれれー?でも、すっごく息あがってるよ?
 こんなぐったりするまで感じちゃうなんて、ヒカリ、エッチかも!」
「ううう、うるさい!」
(こりゃ、間違いなくハルカが一番エッチだな。)
サトシがやれやれと思っているが、
ヒカリが怒っている姿をみて、ハルカはにやける。

「…あれえ?そんな抵抗する体力も残ってない体で、そんなこといっていいのかな〜?」
「え?ちょっと、なによその言い方…あん!」
「大事な場所も準備万端かも!サトシ、一緒にヒカリをいじめちゃお!」
「やれやれ…ま、いいか。」
「ちょっと、サトシ!?…ああん!」
抵抗しようとするが、すかさずハルカが陰部に手を入れる。
脱力し、ベッドに仰向けにへたり込むヒカリ。

「それじゃ、サトシ。ヒカリのあそこを、きれいに舐めてあげて♪」
「あ、ああ。」
「ちょっと、今そんなとこいじられたら、あたし…んあああっ!」
「そうそう、サトシも上手になったじゃない♪」
サトシがヒカリの陰部を丁寧に舐めまわす。
夜にハルカに教えてもらったときと同じように。
まだ慣れてないので上手ではないが、ハルカがヒカリを感じやすくしてくれたおかげで、
「いやあ…サ、サトシ!…え、エッチぃ!…ああん!」
完全に力が抜け、抵抗できない。
快楽にただただ身を任せている。
「今度は指で思いっきり掻きまわして♪」
「あ、ああ。」
ハルカがサトシを使って楽しんでいる。
サトシが指を中に入れ、掻きまわす。
「いや、や、やめ…ああん!」
掻きまわしていくと、感じやすい部分にあたり喘ぐヒカリ。
そこだとわかった瞬間、サトシはそこを激しく集中攻撃する。
「サ、サトシ!激し…へ、変態!」
ヒカリが大声で反発するが、その快楽から逃れるすべはない。
そして、
「あん、また、もう我慢、でき…ああああああっ!」
23ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:00:34 ID:KRu9QWbK
大量の潮が吹いた。サトシの顔に大量にかかる。
「あん、ヒカリったら、いけないコかも♪
 サトシにいやらしい液たーっぷりかけちゃって♪」
「ふ、ふざけないでよぉ…ちょっと、ハルカ!?」
「サトシー、手伝って?」
「え?何をするつもりだ…その縄は何だ?」
ハルカが手に縄を持っている。
そして椅子を持ってきて、体の力の抜けたヒカリを底に座らせる。そして、
「ちょっと、なにするの、ハルカ!手首を縛らないで!」
ヒカリの両手首を後ろに持っていき、椅子ともども縛る。
そして、少し上半身を傾け、脚を開いて足首を縄で縛り、縄のもう片端を持って別の場所にピンと張ってくくりつける。
大事な部分が丸見えになった状態のヒカリ。
「や、やめてよぉ…恥ずかしいよお…」
完全に目に涙がたまっている。いつ泣いてもおかしくない。
「ねえ、サトシ。…あたしも体が疼いてるんだけどぉ…」
「…言いたいことはなんとなくわかった。」

サトシとハルカが、ヒカリの前に立ってキスをする。
「ふ、二人とも!?」
深い深いキス。舌を絡めて、お互いを求めあう。
「や、やめて!恥ずかしい!」
「…ぷはあっ…もう、うるさいなあ、ヒカリ。
 せっかくのフレンチキスが、台無しじゃないの。」
「や、やめてよお、もう、恥ずかしいよお…」
「うふ、じゃあ、もっと恥ずかしくしてあげる。確かここに…あった!」
「…な、なにそれ、何する気!?
 それ、男の子のあれじゃないの!それをどうする…!!
 や、やめて!あたしのおちんちんに入れる気!?」
「ピーンポーン♪
 わかってるじゃないの、ヒカリ!」
ハルカが手にしたのは、部屋の中に置いてあったバイブレイダー。
先ほど指を突っ込まれたおかげで、
その先端部分をヒカリの陰部に接触させたことでハルカが何をたくらんだか分かったが、
もはや抵抗できる状態にはない。
「もう、自分のをおちんちん、って言うなんて、サトシみたい。
 さあて、入れちゃうね!」
24ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:02:37 ID:KRu9QWbK
少しずつ入れていく。そのたびに喘ぎ、そして、
「えいっ!」
「ひあああああっ!」
最後は一気に挿入させる。一気に達するヒカリ、また陰部から液が垂れてくる。
「や、やめて…」
「ふふ、お楽しみはこれからよ、ヒカリ。
 スイッチ、オン!」
バイブレイダーのスイッチを入れる。音とともに、ヒカリの様子がますますおかしくなる。
「いやあああ、あん、んああっ、あああああっ!」
「もっと強くするわよ!」
「いやああああっ!もう、もう無理、あたし、んあああああっ!」
ハルカの暴走はとどまることを知らない。
サトシはそれを呆然と見ることしかできなかった。
「よーし、とどめ、最強モード!」
「や、やめて、ハルカっ!やああああああっ!」
これで4度目の絶頂。
だが、ハルカはスイッチを切ろうとせず、踵をかえす。
「ちょっと、ハルカ!止めて!お願い!」
ヒカリの真正面にはサトシの乗るウォーターベッドが見える。
ハルカはそのサトシの元にすり寄る。
「…いいのか?」
「うふふ、ヒカリに、いいものを見せてあげたくってさ。
 ほーら見て、ハルカ!」
「!!…んああっ!」

ハルカが股を開き、陰部を指でパカッと開く。
中がどうなってるか、鮮明にわかる。
「今のヒカリ、こーんなカッコしてるのよ!」
「や、やめて、言わないで…やああああっ!」
視覚効果とバイブレイダーにまた絶頂までイかされる。

「それじゃ、舐めて、サトシ…」
「あ、ああ。」
サトシが、ハルカの大事な部分がヒカリに見えるように、横から陰唇を舐める。
「み、見せないで、サトシ…」
眼を閉じようとしても、バイブレイダーのせいで力が抜けて目を閉じることすらできない。
背もたれの高い椅子なので、頭を天井に向けることもできない。
「ちゅく…ちゅく…」
「あん…ヒカリ、見てぇ…あなたも、こーんな感じで、すごくイヤらしい姿なのよ…」
「い、言わないで…ひああん!」
どれだけ絶頂に達しても、バイブレイダーは止まらない。
目には、自分を鏡にうつしたようないやらしい状況が見える。
どれほど力を抜いても、バイブレイダーに反応してまた力が入る。

「ん…」
「あん、サトシったら、何も言ってないのにおっぱい吸っちゃって…
 そんなにおいしい?」
「…。」
一心不乱に飲んでいる。
ハルカの胸は相当大きいので、両手に持って音を立てながら吸っている。
「サ、サトシったら、ハ、ハルカに、すごく、甘えん坊…んああっ!」
嫌がらせを言ったつもりだが、もはや複数の単語を文章としてうまくつなげられない。
25ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:04:26 ID:KRu9QWbK
「…ねえ、サトシ。…おっぱい、好き?」
サトシが恥ずかしそうにうなずく。それを見て、
「うん、素直でよろしい、かも。
 それじゃあ素直に答えたご褒美に、いいことしてあげるね♪」
そういうと、体を90度回転させ、サトシの左半身がヒカリに見えるようにする。
そして膝立ちをするように指示。サトシのペニスが胴体からピンと立っている。
「やあ…サトシ、変態!
 なによ、そのおっきなのは…はあん!」
「じゃあ、サトシ、ここにサトシの大好きなおっぱいがあります。」
「う、うん。」
その10歳としては異常なほどの豊満な巨乳を、両手で持ち上げてそう言った。
「そして、この敏感なサトシのおちんちんに…」
「…?」
サトシはまだ何をされるか分からなかった。

「えいっ!」
「!?」
ハルカはその自慢の巨乳でサトシの陰茎を挟む。
そして扱くように上下させる。
「うああっ…な、なんだこれ、気持ちいいよ、ハルカ…」
「えへっ、よかった。」
「な、へ、変態!ド変態!…ああん!」
視覚的にも、感触的にも、極上のご褒美。
大好きな性的魅力に、自分の大事なものが包まれる快感。
「う、うああっ!」
「気持ちいい?いつでも出していいからね。」
「あ、ああ…もう、出そうだ…」
「え、もう!?」
「ハルカのおっぱいが…気持ち良すぎて…可愛いから…」
「ああん、エッチなサトシ。
 いつでも、思いっきりわたしにかけていいからね。」
「う、もう、俺…うああっ!」
「ひっ!?何、あれ!?」

白濁液が胸に挟まれた陰茎から大量に打ちあがる。
ヒカリから見ると、胸から白い液の噴水があがるように見えた。
「サ、サトシ、変態!やああああっ!」
それを見せられ、直後にヒカリはまた絶頂に達する。
「…サ、サトシ…ハルカ…ひどいよお…ひどいよお…」
目から涙をぼろぼろこぼす。
そして、文句ばっかり言ってたその口に、徐々に変化が見られ始めた。
26ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:08:22 ID:KRu9QWbK
「…なんで、あたしだけ、仲間外れ…?」
「(!…そろそろ、いいかも。)ヒカリが素直じゃないからかも。」
「ハ、ハルカ…?」
「ヒカリが素直じゃないから、お仕置きしてたの。」
「う、うるさい!」
「…へえ、じゃあ、ずっとそのまま、1人でエッチな姿さらし続ける?」
「うう…」
ヒカリの涙が止まらない。ハルカはそれを楽しんでいる。
…そして、ついにヒカリも折れた。

「お、お願い、ハルカ!あたしも、サトシと、エッチな事、したいよお!」
「…やっと言えたかも。
 それじゃ、ちょっと見ててね。実技の前に、予習は必要かも!」
「うええん、まだなの?ハルカぁ…」
「もうちょっとの、我慢かも。何も分かってなかったら、サトシも気持ち良くならないかも。
 サトシを気持ちよくさせたいなら、ちゃんとわたしのやることを見てて。」
泣きながらうなずくヒカリ。
ハルカの意地悪もようやくおさまったようで、手足に縛ってあった紐をすべて解き放ち、
バイブレイターもスイッチを切って抜いた後、ハルカは再びサトシの元へ行く。
「…それじゃ、サトシ。お願いね。」
「ああ。ん…」
お互いが上下さかさまに横になり、サトシがハルカの陰唇を舐める間にハルカは陰茎を舐める。
お互いがお互いを求めあうように、いたわるように愛撫し続ける。

(ゴクリ…)
ヒカリが唾を飲み込む。自分も早く輪の中に入りたい、そんなところだろう。
「そろそろいいか?」
「うん…」
お互いの性器がとろとろになる。
サトシはハルカを脇から抱えあげ、上から照準を合わせ、ゆっくりハルカの体を下す。
そして先ほどの射精から再び固くなったその陰茎を、ハルカの陰部にあてがい、

…脇を抱えていた手を、一気に離した。
「んああっ!」
ハルカを貫くサトシ。
貫いた瞬間互いが抱き合い、腰を激しく動かす。
「い、いいかも…サトシぃ!」
「ハルカ…うああっ!」
ヒカリはその輪に入れず、半生殺し状態。
彼らの情事が終わるのを、我慢しながら必死に待っている。
「ヒ、ヒカリ、気持ちいいかも、これが、セックス、だよ!」
「…これが、セックス…」
ヒカリはサトシと違って一応単語とその意味は知っていた。
だがもちろん、見るのは初めてである。それも始めてみるのが生。
オナニーをしたことがないので、なおさら強烈である。
「そ、そろそろだすぜ、ハルカ!」
「う、うん!出して!たくさん、わたしの中に…」

解き放った。
ハルカの中に、サトシがたくさん入っていった。
「あああああっ!」
(ハ、ハルカ!)
ヒカリも手に汗を握った。
そのあと、ハルカはサトシの腕の中でぐったりとしながら、ヒカリに向かってほほ笑んだ。
「…さ、やろ?ヒカリ。
 3人で、一緒にさ。」
「…うん!」
涙目ながら、笑顔でうなずいた。
27ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:09:16 ID:KRu9QWbK
「ん…」
ヒカリとハルカが、サトシに口づけしている。
と言っても、ハルカはフレンチキスである一方、ヒカリは陰茎にキスをしている。
ハルカのアドバイスで舌を短く出してチロチロ舐めながら、先端にキスをしている。
その仕草がなんともたまらない。

「ヒ、ヒカリ、気持ちいい…」
「…ありがと、嬉しい、サトシ…」
(ヒカリもやっぱり、サトシの事を好きになる運命だったのね。
 …一緒に旅することになった日に、決まった運命。
 サトシと旅する女の子は、誰だって、サトシに惹かれちゃう。)
ハルカは口を離し、サトシをあおむけに押し倒す。
ヒカリはそれに気付かぬまま一心不乱に陰茎を舐め続ける。

「ハルカ?…んんっ!」
ハルカはサトシの顔の上に膝立ちするや否や、軽くサトシの顔面に腰かけた。
「さ、好きなだけしゃぶって…」
「んぷう…んっ…」
「んあっ!」
ハルカはサトシを潰さないよう、その上でサトシが離れてしまうので腰を上げないよう、
太股をガクガクさせ、股間の愛撫による快感と戦いながら、かなりしんどい体勢を維持する。

だが、いつまでも耐えきれない。
(も、もうだめ!)
力尽きる寸前に前方に倒れこみ、四つん這い状態で何とかサトシの顔面に腰かけずに済んだ。
同時に絶頂に達して、サトシに尻を向けた状態で潮を噴射した。

サトシも同時に、ヒカリの愛撫に耐えきれなくなっていた。
あれほど出しても、彼の精液はまだまだ尽きない。この2人がいかに魅力的か、という事でもあろう。
そして、サトシの絶頂は、ちょうどヒカリがハルカのアドバイスで
尿道を唇の先で吸っている時に来た。

「うあっ!」
「!!!??」
いきなり尿道から出てくる液体。
吸っていたせいで、残らず口内に入っていく精液。
だが、ヒカリは精液の事を知らないので、
(ちょっとサトシ!いくら気持ち良くても、おしっこを出さないでよ!
 …でも、おしっこって、こんなべとべとだったっけ…?と、とにかく吐き出そう!)
全部吐き出した。
だが、口から出てきたのは、白い、間違いなく尿ではない液体だった。
青いゴム製のウォーターベッドに、白い水たまりができる。
28ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:13:18 ID:KRu9QWbK
「え…何これ…」
「あー、ヒカリ、いけないかもー!」
「え?ハルカ!?」
「せっかくサトシが出してくれたのに、これはね、愛の液なんだよ。
 ほら、こうやって…」
唇を尖らせて半分ほど吸い込み、ゴクンと飲みこんだ。
「男の人はね、可愛い女の子に、自分の愛の液を飲んでほしいものなんだよ。
 …おいしい。」
口をぬぐいながらそう言う。
半信半疑で残りの半分の精液を飲んでみる。
「どう?」
「う…にがあ…気持ち悪い…
 …でも、…不思議な味…」
「でしょ?さ、…本番いこうか。」
「え?ハ、ハルカ、本番って…」
もう何を指すかは分かるだろう。
とはいえ、ヒカリはサトシと同じ人間だと思った方がいい。ちゃんと説明は欠かさない。

「さっき口で飲んだ愛の液を、今度はヒカリのおちんちんで飲むのよ。」
「え、どうやって…
 ま、まさか、さっき言ってた、えっと確か!セックス!」
「…な、なんか、そのまんまその言葉を言われると恥ずかしいかも…」
モノ覚えは幾分かサトシよりいいのかもしれない。
ハルカの言葉をきちんと理解し、それに応じて記憶をフィードバックさせた。
そしてみごとにサトシとハルカの陰部がつながるシーンを思い出したのである。

ヒカリがサトシの前で仰向けになる。
もうすべてを好きにして、という感じで、腕は体を隠そうとせず、
とろんとした目でサトシを見つめていた。
「それじゃ、まずは準備運動かも。」
ハルカに教えられながら、まずは乳首を舐めてあげる。
吸ったりはせず、ゆっくりと舌で転がす。
この程度でイクことはないが、程よい快感にヒカリは心地よさを感じていた。
「ハルカよりちっちゃくって…ごめんね。おいしく…ないでしょ?」
(フルフル)
サトシが首を横に振る。
ヒカリも当然ハルカと一緒で母乳は出ないがサトシは満足そうにしている。

「…ひゃん、ハルカ!?」
ハルカは陰唇をしゃぶっている。
いやらしい音を立てながら、ヒカリの敏感なところをいじめている。
「や、やあ…サ、サトシ、サトシに、あたしのところを…」
(…サトシに舐めてもらいたいのね。やっぱ、わたしじゃ駄目かも。)
サトシにヒカリの陰部を責めるように言った。
サトシがヒカリの下半身の方に移動し、今度はハルカがヒカリの目の前に立つ。
29ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:14:49 ID:KRu9QWbK
そして先ほどと同様に、
「ねー、ヒカリ。
 女の子のおちんちんって、こうなっているのよ!」
「ハ、ハルカ!?
 そ、そんな恥ずかしいとこ、み、見せ」
「今からサトシにね、ヒカリのいやらしいこの部分を舐められるのかも!」
「い、言わないで、恥ずか…ひゃんっ!」
サトシがヒカリの陰部を舐めはじめた。
同時に、ハルカがヒカリの目の前でオナニーを始める。

「ほらあ…ヒカリ…こんな風に、サトシにめちゃくちゃにされてるのよ…」
「は、恥ずかしいよお、やめてよお!
 …ひあ!」
ハルカの陰唇から、一滴ぽたりと落ちる液体。
「ちょっと、おしっこ垂らさないでよ!」
「これはね、気持ち良くなった時に出る、女の子の愛の液なの。
 ヒカリだって、さっきから何度も出してたし、今も、ほら…」
サトシの方からジュルジュルと音が聞こえる。
「ヒカリの愛の液を、飲んでくれてるのかも。」
「ひゃああん!や、ああん!サ、サトシ…ああん!」
体全体が痙攣を起こす。
本日何度目かの絶頂を迎えた。

「はあ…はあ…ん!?」
「ほーら、ヒカリも、わたしのおちんちん舐めて…」
「んんー!」
先ほどサトシにやったことと同じことをヒカリにしている。
ヒカリは最初は拒絶の意思を示していた様だが、
どの道ハルカに逆らえない事を悟るとハルカの陰部をしゃぶりはじめた。
(な…なんか…変な味だよお…)
「ヒカリは今、ハルカに、そんなことされてるんだよー?」
(い、言わないで!恥ずかしいよお!)
そう思いながら、強制的にしゃぶられ続ける。
サトシに敏感なところをなめられ、だんだんおかしくなって行った。
(あ、あたし、あたし…もう、おかしくなっちゃい…)
そして、サトシがクリトリスを甘噛み。
その強烈な衝撃をいきなり受け、突然限界は訪れた。

「んんんんーっ!」
大きな喘ぎ声とともに、大量の潮を噴射した。
サトシに大量に降りかかる。
「…けほっ…すごいな、ヒカリ…」
「サ、サトシにオシッコ、かけちゃって…じゃなくって、愛の、液、だっけ?」
「うふふ、分かってきたかも。」
しばらくヒカリは動けず、とりあえず呼吸が整うのを待つ、そして、

ヒカリが体を起こすが、どうも様子がおかしい
「あ、あのさ…」
正座をして、陰部を手で隠し、脚をすり合わせてもじもじしている。
「どうしたのかなー?なにかをして欲しいように見えるかも、ねー、サトシ。」
(もう絶対にお前は何か分かってるよな、ハルカ。)
「ほーら、言ってごらん?」
「は、恥ずかしいよぉ…」
また涙目になる。しかしこのままだと、一生やってもらえない。
意を決して、ヒカリが下を向きながら叫んだ。
「サトシ、あたしと、セックスしてよ!サトシと、したいよ!」
30ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:15:54 ID:KRu9QWbK
一瞬、時が止まったようだった、一瞬だけしんと静まり返った。
もちろんいずれはそうするつもりだったが、それでもサトシは驚いた。
「わーっ、ヒカリったら、はっずかしー!」
「ハ、ハルカ!やめてよ!」
また意地悪なハルカに戻る。またヒカリが泣きかける。
…それを、優しさが包み込む。
「…サ、サトシ…」
「セックスしよう、ヒカリ…」
優しく、ヒカリの体を抱くサトシ。
すべすべの柔らかい肌、華奢な体、そして、サトシを求める心、全てを一身に受けて抱く。
「ありがと、サトシ…」
「ああ、俺も、ヒカリとやりたい…」
(…ラブラブかも。)
流石にこの場に自分が割り込むのはまずいと感じ、
この2人のセックスだけは何もせずに見守ろうとハルカは心に決めた。

ゆっくりと体を持ち上げ、陰茎をあてがい、そして体を降ろしてゆっくりと入れる。
ハルカの二の舞にならないよう、処女のヒカリをいたわるようにゆっくりと。
(慎重に、ゆっくり…)
少しずつ入っていく。
あまりのスローペースにヒカリは疑問を持ったが、
「つうっ!」
とある場所まで到達した時、一気に痛みが襲う。やはりどれだけ注意しても、それを免れることはできない。
痛みを訴えた瞬間、サトシがヒカリの体を下していた腕をとめる。
「…大丈夫か?」
「…痛いね、セックスって…」
「…。や、やめる?」
不安そうにヒカリに問う。
ハルカと違い、ヒカリは最初は痛いものであるという事を知らないからである。

「…サトシは気持ちいいの?」
「え?…いや、そりゃ俺は気持ちいいけどでも…」
「だったら、続けよ。」
「え?」
「サトシがスケベで、気持ち良くなりたいって言うんだからしょうがなく、って言ったでしょ?」
「…さっき俺としたいって言ってなかった?」
「も、文句言わない!男ならさっさとやる!」
ヒカリに対する罪悪感がどこかに行ってしまった。
苦笑いしながら、再びヒカリをゆっくりと降ろす。

(いててて…こりゃ、半端じゃなく痛いよぉ…)
ハルカの方を見る。
ハルカはヒカリに笑ってみせる。
(ハルカも、痛かったんだね。
 …でも、あたしもハルカも、サトシとつながりたい、って言う想いが最優先、って事か。)
そしてサトシの陰茎がすべて入り込んだ。
同時にヒカリの一番奥に亀頭が到達したため、一層激しい痛みがヒカリを襲う。
(こ、こりゃ痛い…
 この状態でさっきハルカがやったように腰を動かすんだよね、そしたら痛みは…)
ただでさえ激痛なのに、
これで陰茎を出し入れしたら、奥を突いたり中で陰茎と肉壁が擦れるせいでさらに痛みは増す。
ヒカリは覚悟を決めた…
31ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:17:25 ID:KRu9QWbK
…が、サトシはヒカリの中に陰茎を差し込んだまま、全く動かない。
「力、入ってる。これじゃあ痛みは増すばかりだ。
 俺とセックスしたい気持ちは分かっているけど、そんなおびえたヒカリと、俺はできない。」
「ちょ、ちょっと、ダイジョーブだって!」
「…肩が震えてる。
 今もただでさえ痛いのに、これで抜き入れしたらと考えると、」
「いやだ、やめたくない!
 サトシと、やりたい、今ここで痛みにおびえてやめたら、あたし一生サトシとできない!」
ヒカリの必死の想いをサトシにぶつける。

「…誰もやめるなんて言ってない。やめるわけないだろ、ヒカリ。」
「え…」
「今も相当の激痛に苦しんでるんだろ?」
「う、うん…」
貫いたままの状態でも、相当苦しい。
ヒカリはそのことを正直に答える。

「…だから、その痛みや怖さが消えるまで、ずっとこのままでいよう。」
「!」
サトシがヒカリを貫いた状態のまま、抱く。
ヒカリはサトシの行動に驚くばかり。
「サトシ…」
「その痛みが消えるまで、俺がヒカリを守ってやる。」
腕にそっと力を入れる。
サトシのぬくもりを感じる。徐々に痛みに対する怖さが消えていき、震えもなくなっていく。

(なに…この感覚…)
まだ痛みは完全には収まってはいない。
だがそれ以上に、サトシの抱擁に安心感を感じていた。
ほんの数分だったが、ヒカリには数時間に感じた。
(…本当にやさしいよね、サトシは。)
ハルカは嬉しそうに2人の抱き合う姿を見ていた。

「…お願い。」
「もう、大丈夫か?」
「うん。ダイジョウブダイジョーブ。」
サトシが脇を持ってゆっくりとヒカリの体を浮かせ、そして降ろす。
ゆっくりと浮かせ、また降ろす。陰茎が陰唇から出入りする。
32ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:17:59 ID:KRu9QWbK
「はあん…ああん…やあん…」
そのスローモーな情事に、ヒカリが静かにあえぐ。痛みは、まったく無くなっていた。
「もっと、…激しくて、いいよ。」
「ああ、わかった。」
脇を持っていた手を離し、腰を激しく動かす。
腰の動きの反動でヒカリの腰は少し宙に浮き、また落ちる。
陰茎が出入りする動きが激しくなり、ヒカリはさらに強い快感を覚える。

「あん…やあん!ああっ!はあん!あん…」
「ヒ、ヒカリ、やべ、そろそろ、出そう…」
「だ、だして…あたしの…やあん!」
快楽で意識がもうろうとしてきた。ハルカより感じやすい体かもしれない。

「サ、サトシ、い、いっちゃうよお!」
「で、出るぞ!」
「だ、出して!サトシ!大好きぃ!」

…え?
今、ヒカリ、俺に、大好きって…
ハルカが聞いた時は、意識してないって笑って言ってたのに…?
あれだけ、鈍感で、俺の事は恋愛対象として見るわけがないって言ってたのに…?

…ヒカリ、俺の事、好きなのか…?

「うあああっ!」
「ああああああああっ!」
サトシが思い切り射精する。大量の精液が、ヒカリの中を蹂躙する。
「あ、あふれ…そう…」
「ああっ…ヒ、ヒカリ…」
「たくさん…入ってくるぅ………。」
「ヒ、ヒカリ?」
直後に、ヒカリは気絶した。長い事快楽に溺れ、サトシの精子をもらって力尽きたのだろう。

(多分、意識がもうろうとして思わず言ったんだろうけど、
 …理性がなくなって、本当の気持ちをつい言っちゃったのかも。)
ヒカリが大好き、と言った事は、しっかりハルカも聞いていた。
33ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:20:05 ID:KRu9QWbK
「すう…すう…」
「完全に寝ちゃったかも。」
「船の時間、大丈夫か?」
「うん、まだ3時間ある。」
「まだこの部屋に入って1時間弱か、意外と経ってないな。」
「うーん…サトシぃ…」
ヒカリは寝言でサトシの名前を連呼している。

「…ねえ、最後に、最後にもう1度だけしない?
 サトシと、また、離れ離れになっちゃうから。」
「ハルカ…」
「これ以上やると、もっとセックスしたくなってもっとサトシと別れるのが名残惜しくなるのは分かってる。
 でも、…どうしても。
 さっきやったセックスが、最後って意識がなかったから、
 …今のままじゃサトシと別れる覚悟が出来なくって。
 だから…あと1回だけ。ちゃんとこれが最後のセックスって覚悟はしてるから。」
「…ああ、わかった。
 絶対に、あと1回だけ、な。」
「うん!」
2人が抱き合って、熱いキスを交わした。


「…あれ?バテてる?」
「どうしてだ?」
「いや、動きが遅いから…わたし、もう痛みを感じない体になってるんだよ。」
「まあ、そりゃあれだけ何度も動けば、無理はないだろ…」
サトシの腰の動きがえらく遅い。
とはいえ、2人の女の子を相手にすれば、いかに数々の冒険をしてきたサトシでも辛いものがある。
「…しょうがないなあ。えいっ!」
「わわっ!」
ハルカがサトシを押し倒し、自分から腰を動かす。
「サトシは動かなくていいから、私に任せて!」
「あ、ああ…」
ハルカがそう言うと、腰を懸命に動かす。
…もうこれで、サトシとは当分セックスできない。だから、できるだけ、深く、味わって。
「おいしい…サトシ。」
「なんか、なんとも、言えないかな…」
だいぶセックスにも慣れてきて、セックスしながら話す余裕も生まれてきた。
とはいえ、だんだん腰の感覚がおかしくなってくる。

「ハ…ハルカ、きつい…」
「あ、そう?
 うふふ、サトシ、…最後に、思い切り、お願い。」
「ああ…ずっとハルカのハラの中に残るくらい、たくさん出してやる!」
「うん!」
サトシが、最後の射精をした。
流石に量はそんなになかったが、ハルカは満足だった。
ハルカはその精液を、膣の中で大事に味わっている。

…これがサトシとの、最後のセックスだから。
34ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:22:32 ID:KRu9QWbK
「…終わっちゃったね。」
「ああ。」
「サトシはさ、ヒカリとは…その、旅の途中で」
「しねえよ。
 …ハルカが俺を信じて、ヒカリにすべてを打ち明けさせてくれた。
 俺には、ハルカとヒカリが、不公平のないようにする義務がある。」
「…無理しなくてもいいかも。」
「だーめだ、次セックスするときも、ハルカとヒカリの3人で、だ!」

…どこからともなく声がしてきた。
「あたしがいつ、サトシとやるって?」
「へ?」
「いつの間に起きてたのかも!?」
「あのくらいのことで、あたしはヘバりませーんー!」
いつの間にか、ヒカリが目を覚ましていた。
どうやら、2人の会話を、途中からきいていたようで、

「いい?サトシ。
 今日の事で気をよくしたら、あたし怒るから!
 もういくら頼んだってサトシとは旅の途中ではやらないからね!こっちからお断りよ!」
「…いや、さっきハルカにそう言ったんだけど。」
「サトシがそんな事言う資格ありませんー!
 いい?サトシが気持ち良くなりたいから、ハルカの事もあるし仕方なくやってあげたんだからね!
 言っとくけど、あたしがサトシを好きになるなんて思っているとしたら、大間違いよ!」

…その言葉に、2人は静まり返る。
別に悪い意味ではない。…ヒカリのその言葉に唖然とし、そして、
「ははははははっ!」
「あはははははは!」
「な、…なによ、どうしたのよ、2人とも。」
「だってヒカリ!
 さっき、大声で思いきり『サトシ、大好きぃ!』って言ってたかも!」
「かも、じゃねえよ、言ってたよ、大声で!」
2人とも大笑い。
ヒカリの顔は真っ赤になっている。
「ちょっと、2人とも、嘘ついてからかわないで!
 あたしが、そんな事サトシに言うはずない…じゃない…」
ヒカリは割と記憶力がよく、頭もいい。
…なんとなく、思い出してしまった。
サトシとセックスして絶頂に達する直前に、そんな事を、思わず口にした記憶が…
35ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:22:56 ID:KRu9QWbK
(あ…あたし…なんであんな事…)
「思い出したか?ヒカリ!」
「…ば、馬鹿!そんな事一言も言ってませんー!」
「そ、そんなに怒らなくても…」
「いーだ!サトシのエッチ!変態!…あれ?」
ヒカリの体からすっと力が抜ける。
「お、おい、どうした、ヒカリ…」
「…すう…すう…」

やはりヒカリの体力は限界に達していた。
なぜ一時的に起きることが出来たのかは謎だが、この際どうでもいい。
「やれやれ、素直じゃねえな、ヒカリは。」
「そう言うサトシは、ヒカリの事どう思ってるの?」
「言ったろ?今はまだ分からない。そもそも、人を好きになるってどう言う事かが分からない。」
「サトシも人の事言えないかも。」
「でも、こうも言った。
 ヒカリが好きになってくれる時、それが俺がヒカリの事を好きになる時だ、ってね。」
「…ふふ、そうだったね。」

ぐったりとして完全に眠っているヒカリを連れて一通りシャワーで情事のあとを洗い流し、
ハルカが慣れた手つきでヒカリに服を着せ、サトシもハルカも服を着た。
…服を着る前に、お互いの裸を名残惜しそうに見ながら、最後のキスをしたのは、ヒカリには内緒。
36ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:23:25 ID:KRu9QWbK
それから2時間、船の時間が来るまで、サトシとハルカはリッシ湖周辺の散策を楽しんだ。
いろんな話をしながら。
全てを打ち明け、サトシへの想いが通じたハルカは、最高の笑顔をしていた。
ちなみに、ヒカリはサトシがずっと背負い続けていたが、結局港でハルカと別れる時まで起きなかった。
37ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:23:49 ID:KRu9QWbK
「…ずっと忘れてたような気がする。
 ファイナルの時の、ただもう夢中でポッチャマと1つになったような感じ。」
「その気持ち、忘れないで。
 次に会ったときは、絶対負けないかも!」
「…それは、あたしのセリフでもあるよ。」
港でのお別れの時。ちゃんとノゾミも港でハルカの見送りに来ていた。

「ノゾミも、これからのコンテスト、頑張ってね。」
「ああ、ハルカもね。」
「もちろん!」

タケシもたくさんのナンパとたくさんの毒突きを終え、ちゃんと港に帰っていた。
「ジョウトにも、おいしい物がいっぱいあるけど、食べ過ぎるなよ。」
「わかってまーすっ!えへっ♪
 久しぶりのタケシのお料理、おいしかったわー!」
食べ過ぎるなと言う忠告は、間違いなくジョウトに帰った時には頭から消えているであろう。

そして、ピカチュウを肩に乗せたこの少年、サトシ。
「ハルカ、ジョウトのコンテスト、しっかりな。
(優勝したら、もう一度会おうぜ。…約束を果たすためにな!)」
「ピカー!」
「ええ、サトシもシンオウリーグ挑戦、頑張ってね!
(優勝して、わたしを迎えに来てね。…待ってるから!)」
「ああ!」
「ピカピカ!」
固く握手を交わし、…そう誓った。

汽笛とともに、連絡船が出港する。ハルカもサトシもヒカリも、大きく手を振る。
ハルカが大声でサトシたちに叫ぶ。…最高の笑顔で。
「さよーならーーー!」

ポケモンコンテスト、ミクリカップは、ヒカリの優勝で幕を閉じた。
復活のリボンをゲットして、トップコーディネーターを目指すサトシたちとの旅は、まだまだ、続く。

(サトシとのトネリコリボン、そして、…サトシのものが、わたしの中に入ってる。
 いつも、サトシとつながってる、うん、ジョウトでも元気を出して、ガンバれるかも!)
この物語は、そんなミクリカップで起こった、もう1つの物語であった。
38ミクリカップサブストーリー 後編:2008/06/23(月) 17:25:35 ID:KRu9QWbK
結局はヒカリも参加させちゃいました;
アニメの設定からすればありえない、と言い続けて、
結局書いてしまった;

それでも見てる人が楽しめればそれでいいけど。
なんか長ったらしくなって内容が雑になってる。
39名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 19:14:36 ID:kzhqU6Bd
ツンデレの存在が賛否両論の予感
ともあれ乙華麗
40名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:30:37 ID:cx1gPtHB
長編乙、良かったよ
41名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 16:42:36 ID:iSsqTwId
過疎age
42暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/06/26(木) 20:34:58 ID:xhO69Fk/
前のスレッドどーにかしないと集まらないよ、ここ。
43刹那=F=セルゲイ:2008/06/26(木) 23:35:14 ID:Pll+ZcyG
二つ話を考えたんだがそのうちの一つについて聞こう。

ポケモンバトルに嫌気が差したトレーナーと
別れたポケモンたちが主人のことを忘れられずに人間の少女になって
化けて出るってのを書くのはここでいいのか?
ここでいいなら書くぞ?
タイトルは化けモン。
主人公手持ち一覧(括弧内は確定してない。お勧めポケモンあったらリクエストください。)
 カメックス
 ゲンガー
 ピジョット
(フーディンorサーナイト)
(ナッシー)
(キュウコン)

もう一本はカンナが襲われる話。
タイトルは、カンナがイノムーを使うわけ。
これは問題ないと思うが・・・。
44暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/06/26(木) 23:54:40 ID:xhO69Fk/

人間化のネタに近いものを今書いてる最中なのだが。
まあ、同じ趣旨の話が並ぶのも爽快か。

しかし、その6体を見る限り、第1期か?
45刹那=F=セルゲイ:2008/06/27(金) 00:14:08 ID:cSRGa496
おお、そうか。助かる。
萌えもんとやらを参考にしようとしたが、解釈がまったく違ってた。
ふと考えたが、ポケモンって貞操概念がものすごいんだな。
対戦も楽しむ人だが、あの繁殖力はすごいの一言に尽きる。

世界観は、どっちもFL準拠。
主役はサトシではないです。
どうも一番ポケモンらしいのがFLだからな。
だんだんネタ切れ感がしてきてる・・・。
46刹那=F=セルゲイ:2008/06/27(金) 00:52:23 ID:cSRGa496
10年前・・・。
俺は夢を追う青年だった・・・。
夢まであと少しだった。
最後のジムを後にした俺にトレーナーがつっかって来た。
俺はいった。
「やめておけ、お前のポケモンじゃ俺のポケモンに勝てない。」
トレーナーは言った。
「勝負はやるまで分からないじゃないか!!臆病者!!」
馬鹿なやつだ。面倒くさくなった俺は戦って決着をつけるとにした。
馬鹿は自分だった。戦わなければよかった。
「ルールは一対一。最強のポケモンを出す。文句ないな?」
「あぁ、ないぜ!!」
威勢だけはいいやつだ。
「いけっ!!リザードン!!」
「行け。カメックス!!」
二人は同時にポケモンを繰り出した。
相手はリザードン。強い技を出しても耐えるだろう。
それが相手のためであり、そして疲れたカメックスのためである。
その判断が間違っていた・・・。
「カメックス、一撃で終わらせろ、ハイドロポンプ!!」
カメックスはハイドロポンプを使った。
しかし、その威力はあまりにも強すぎた。
どうやら疲れた体でパワーを調節しきれなかったらしい。
リザードンは倒れた・・・。
勝負はついた。しかし、相手は進化したてのリザードンだった・・・。
相手のリザードンはハイドロポンプのパワーに耐え切れずに死んでしまった。
相手は泣きじゃくっていた。当然だ。パートナーが死んだのだから。
俺はそれ以来戦うのが怖くなった。もしかしたら相手を殺してしまうかもしれない。
相手に殺されてしまうかもしれない・・・。
俺はポケモン全員と分かれることを決意した・・・。
みんな涙していた。俺も分かれたくないという気持ちがあった。
だが、俺はあいつらを生き物を殺す道具にしたくなかった・・・。
俺は山奥に木の実を植えてそれを育てそれを月に一回、下の町で
金に換えて暮らすことにした・・・。
トレーナーに会いたくない。ポケモンも見たくない。
そんな暮らしが10年続いた。そんなある日のことだ。
青い髪をした女が俺のところにやってきた・・・。
47名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 15:08:47 ID:s72JMJnT
・・・とかwwwww
三点リーダの使い方知らないの?www
48名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 18:34:31 ID:C65NZU9t
た。が多いな
49刹那=F=セルゲイ:2008/06/28(土) 00:03:23 ID:XmNiUCsI
>>47 知らなかった。使い方を教えてくれてありがd。
>>48 過去の話だからと言い訳をしてみる。

ようやく本編開始。

ある日、青い髪をした女がここに来た。
無口でおしとやかそうな外見のきれいな人だった
こんな所に客が来たのは初めてのことだ。
俺は人やポケモンから離れるためにそこにいるのだから。
俺は女を不審に思った。
「こんな所に何のようだ?ここには何もないぞ?」
すると彼女はこう答えた。
「訳あって人里を離れたくてここに来ました。
しばらくここに泊めていただけませんか?」
と、女は言った。
俺は少し考える。
もし普通の人間だったら追い返していたところだろう。
だが、あの女は違った。その女には失礼な話だろうが
あの女には昔、別れたカメックスの面影がある。
どことなく、雰囲気が似ていた。
あいつも俺に何かを訴えることは少なかった。
でも俺はあいつの気持ちを理解していたつもりだった…。
とうとう、俺にはその女を突っ返すことはできなかった。
「いいだろう、で名前は何だ?」
俺は女に名を尋ねる。
「薫子と申します。これからお世話になります。」
薫子…。何かの間違いじゃないのか?
薫子は俺が一度カメックスにふざけてつけた名前だ。
俺がエリートトレーナーに振られて落ち込んでるときに
6匹全員が俺のことを心配して動揺していた。
だから俺が鎮めるためにあいつらにふざけて女の名前をつけたことがある。
当然、気持ち悪くなってそう呼ぶのはすぐにやめたが、
俺もあいつらも元気になったから結果オーライだ。
「そうか…。ふっ。」笑いを隠せない俺。
「なにかおかしな名前だったでしょうか…?」
不思議そうに聞く薫子。
「いや、なんでもないさ。それより、
泊まるからには家事とかちゃんとできるんだよな?」
「少しくらいは・・・。」
こうして、俺と薫子の生活が始まった。
50刹那=F=セルゲイ:2008/06/28(土) 00:41:07 ID:XmNiUCsI
薫子の家事は上手とは言えなかった。
料理もあまり美味しくなかった。
しかし、上達はすさまじかった。
3日でうまい飯が作れるようになるとは俺も思ってなかった。
そんなある日の雨の日のことだった。
「降ってますね…。」
「あぁ、あいつの雨乞いを思い出す。」
「あいつ?誰の事でしょうか?」
やはりあいつには不思議な力がある。カメックスに似てるんだ…。
他の人間には絶対に言わないことだった。
一生、誰にも言わないつもりだった。
だが、場の雰囲気も手伝って口を開いてしまった…。
「カメックスのことだ。俺たちが火事に出くわしたときに
雨乞いで雨を降らしたんだよ。その事を思い出してさ。」
「そのカメックスは今、どうしていますか?」
薫子は聞いてきた。俺は話さないと決めていたのだが、
やっぱり誰かに話したかった。一人で抱え込みたくなかった。
「知らねぇ。俺が聞きたいくらいだ。
そのカメックスとは別れたんだ。それがお互いのためだ…。
勝手な人間だと思うならそう思えばいい。すくなくとも
俺もあいつもそう思ってる…。」
俺はあの過去を話した…。薫子はその過去に聞き入っていた。
「今、そのカメックスはあなたの事をどう思ってると思いますか?」
薫子は聞いてきた。痛い質問だ。
「決まってるだろ。自分の勝手で逃がした俺の事を憎んでる。
当然の事だ。俺は自分勝手すぎた。でも俺はあいつらに会いたくない。
もうポケモンは見たくないんだよ!!」
薫子は俺を胸の中に抱きとめた…。
ここだけの話、薫子の胸はけっこう大きい。
そして、今触った感触、けっこう柔らかい。
そうしながら、俺の頭をさする。
「そのカメックスは、そうは思っていませんよ。
マスターの気持ちはよく分かりますから…。」
「気休めはいらない!!適当なことを言うな!!」
俺は薫子の腕から出ようとする。が、彼女の腕はがっちりとして離れない。
「離せ!!」
「離しません。もう私はあなたと別れたくない!!」
「お前に何が分かる!!」
俺は叫んだ。罵ってくれたほうがよっぽどマシだった。
「全部分かります。私は…。」
薫子はそこにはいなかった。その代わり俺の前にいたのは
カメックスだった。
カメックスは薫子に戻り、
泣きじゃくりながら言った。
「あなたのカメックスですから…。」
「嘘、だろ…。」
俺は一瞬、何が起こったのかわからなかった。
ポケモンが人間に化けるなんてありえない。
それに薫子に俺を恨む様子はなかった。
「マスター。ただいま…。」
薫子は俺を抱きとめた…。俺はカメックスの胸の中で泣いた。
彼女のふたつの膨らみは俺の全てをうけいれてくれた…。

今日はココまで。エロが薄いのは勘弁な。
これから濃くなるから。
51暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/06/28(土) 01:03:52 ID:a2z6VDOu
話は最高。
ただ人選はちょっと間違ってないか?

カメックスはごついイメージがあるし、
御三家の最終進化形でかわいいイメージがあるのは…
…メガニウムかな。
あえて進化させずにベイリーフがいいのかもしれない。
52暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/06/28(土) 01:10:10 ID:a2z6VDOu
と言うわけで俺も書く。

恒例のコウキ×ヒカリ第5弾。
もっとも、原作の人に頼んで書かせてもらってるから
俺の分で考えれば第3弾。

今思えば、エロがない気がする。
53>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:11:05 ID:a2z6VDOu
ここは静かな森。
その森の中を、ひと組の男女が歩いている。

「今このあたりかな?」
「あたしはコウキを信じて進むだけだから。」
ポケモンチャンピオン経験者の男の子、コウキ。パートナーのヒカリ。
説明が長くなるので、とりあえず一線を超えたラブラブのカップルとだけ説明しておく。

「入院してたから体力が多少落ちてると思ったけど、流石コウキね…
 あたしの方がバテ始めちゃった…」
「ははは…僕の数少ない取り柄だよ。」
以前ポケモンハンターJと戦って大ダメージを受けたが、驚異的な勢いで全快した。
道の整っていない森も、平気で歩けるようになった。

「それじゃ、もう夕方だし、今日はここにテントを張ろう。ある程度の平坦なスペースはある。」
「え…あたしは、もう少し歩けるけど…」
「無理しない。時間はたっぷりあるからさ、
 今日無理しすぎて、明日影響が出てもいけないからさ。」
「コウキ…優しいね。」
そして、ヒカリはコウキに甘えて、今日は休む事に…しなかった。

ヒカリがすたすた歩き、コウキの5m程前を歩いて振り返る。
「まだまだ歩けまーす!歩きたいもん!」
「…やれやれ。」
コウキも苦笑い。
それでも、ヒカリが歩きたいというのなら、と何も言わずにヒカリについていく。そして、

「わあ…」
「ヒカリの暴走も役に立つときはあるんだな。」
「どう言う意味よー!」
目の前に、きれいな湖。夕日に照らされて、非常に綺麗である。
54>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:11:29 ID:a2z6VDOu
「ま、せっかくヒカリが見つけてくれたんだ。今日はここでのんびりしよう。」
「さんせーい!」
さっそく今晩のための支度に移る。
2人でテントを立てた後、ヒカリは水くみ、コウキは焚き木、薪集め。
「出て来いマグマラシ!」
「お願いアチャモ!」
Jから取り返したヒノアラシは、進化していた。
マグマラシは火炎放射、アチャモは火の粉で薪に火をつける。
周りに大きな石を囲むように置けば、コンロの完成である。

「ふう、こんなもんか。」
「毎度毎度お見事!」
鍋に切った野菜に調味料などを入れて、おいしそうなシチューを作る。
ポケモンたちを出して、ポケモンフーズを用意する。
「おーいしーい!
 ホントになんで、ずっとコウキとパートナー組んでなかったんだろ。
 コウキがマサゴに来た時に最初から一緒に旅すればよかったー!」
「ははは…
 まあ、僕たちの旅は始まったばかりなんだしさ。」
コウキがチャンピオンになって、ハードマウンテンでチームを組むまでは別々に旅をしていた。
ただ、旅の先輩にもかかわらずヒカリはコウキより異常に苦労していたらしい。
料理が特に苦手で、仕方なくコンビニで携帯食料を買い込むしかなくかなり効率が悪かったらしい。

ハードマウンテンでは水不足が懸念され携帯食料で腹を満たしたが、
今回は湧き水が豊富にある、気候も穏やかな森なので料理もできるというわけだ。
ハードマウンテンの時と違い目的地がはっきりと定まってないので、
何日かかるか分からないので携帯食料より自分たちで作った方が長く食料が持つのである。
55>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:11:56 ID:a2z6VDOu
さて、彼らの今の状況を説明しておこう。
ポケモンハンターJとの戦いを終えてしばらくして、
シンオウのポケモン研究の権威でコウキ達が研究を手伝っているナナカマド博士から、
また新しい指令が入ったのである。

ハクタイの少し北の森林の調査である。
ここは人間にとってはほとんど未踏の地で、木が生い茂っていて空からの森の中の撮影が困難。
なのでコウキにここの生態系を調査するように言われ、今ここにきている。
というのも、この森にエムリットが入って行ったという目撃情報があったのがきっかけなのだが。

ただ、未踏の地ゆえにハードマウンテンと違い詳しい地図は無く、
万が一遭難する可能性もあるので食料を大量に買い込み連れていくポケモンも最小限にとどめた。
そうなると戦力不足が当然懸念されるので、
「やっぱりヒカリも持ってきてたんだな。」
「ポケモンたちだけじゃなく、あたしたちも戦わないと。」
人間が腕に装着することによって技マシンの技を繰り出すことが出来るバトル・アーマー。
これを装備し、万が一の時はコウキたちも戦う事になる。

森には今日入ったばかりなので、コウキとヒカリは今後の予定を立てることにする。
今の所持ポケモンの確認や、食料はどれだけ持つか、とか。
ハードマウンテンの時より水を持っていかなくて済んで助かる、と言う話などをしている。

なお、かなり長い間調査がかかる可能性が高いので、先ほど言った通りポケモンは最小限にとどめる。
ヒカリはエンペルト、トゲキッス、アチャモの3体。
コウキはムウマージ、ユキメノコ、ムクホーク、マグマラシの4体のみである。

「しっかし、この地図いい加減だなー、湖も載っていないよ。」
「しょうがないって。」
ほとんど等高線しか書かれていないのである。
方位磁針でかなりアバウトに自分たちが今いるであろう場所を指差す。
「今いるのはたぶんここ。森はこの範囲だから、
 食料から考えると1日にすすむ距離はこれくらいだから、このくらいの範囲をメドにしよう。」
「はーい、リーダー!」
ポケモンたちをボールに戻す。そしてヒカリはテントの中での情事を期待し、
56>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:12:41 ID:a2z6VDOu
「それじゃ、ちょっと泳いでくるね!!」
「…へ?ちょっと待て、今は夜だぞ?」
「これからしばらく野宿生活なんだから、せっかく湖があるときはさっぱりしないと!
 と言うわけで行ってきまーすっ!」
「って、おい!
 はあ…やれやれ、しょうがないか。今は夏だから風邪はそうそうひかないだろう。
 …ん?」
シンオウ地方の水は驚くほどきれいである。
旅の途中で湖があったら水浴びをするのはポケモントレーナーの常識。
と言うわけでヒカリはテントの中に入っていき、驚くべき速さで着替え終わり出てくる。
「…どうかな?あれ、ちょっとコウキ見てよ!」

コウキはヒカリのいる方向と反対側を見ている。
「ちょっと、恥ずかしがらずに見てよ!あたしともう何度もセックスしたでしょ!?」
「今気付いたんだが、今日は満月だぞ。
 …俺が壊れてもいいのか?」
「あ…。」
ヨスガシティで、月の光をあびたヒカリを見て、そのあまりの可愛さにおかしくなりかけた事があった。
コウキはそれを懸念し、一切その水着姿を見ない。
「んもう…」
「俺は体をふくだけにとどめるから、泳いできなよ。」
「しょうがないなあ…」
不満をあらわにしながら、ヒカリが泳いでいった。
コウキは水の中にタオルを浸し、服を脱いで体を拭き、新しい着替えに着替える。
「ふう、これで十分さっぱりするのにな。
 まったく、ヒカリは…?」
テントから出てきたと同時に、湖の中央が光り出した。
何事かと思い、モンスターボールのベルトを急いで装着し、再び湖に目を向けると、

「な、なんだあれは!?」
桃色の光とともに、半透明な何かが出てきた。
「あの形、…ま、まさか、エムリット!?」
目撃情報があった故、今回の調査の最大の目的となっていたポケモンである。
コウキたちと何度か会っており、コウキたちにとって特別な存在。
いままでは余裕がなくて無理だったが、今回は捕まえようという心積もりでいた。

岸から少し離れたところから、ヒカリが顔を出した。
「コウキ、大変!エムリットが!」
「分かってる!そこにいてくれ、ヒカリ!」
コウキが素早くヒカリのモンスターボールベルトをつかみ、その中から1つを取り出して投げる。
「エンペルト、波乗りだ!」
エンペルトを素早く繰り出し波乗りを指令。
素早くエンペルトは水に飛び込み、背中を少しだけ浮かせてコウキが乗るのを待つ。
「よし、まずはヒカリのところに向かえ!」

ヒカリのところに向かって爆進する。
ヒカリのところに到着するとスピードをとめ、ヒカリを乗せる。
57>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:13:07 ID:a2z6VDOu
エムリットは、すでに湖から森の方へ逃げだしかけていた。
エンペルトが必死に追う、が、追いつく前にエムリットは森の奥に消えていった。
…森の奥に消える直前に、こっちを向いて笑っているようにも見えた。
「…以前博士が言ってたんだけど、
 エムリットは、僕たちとの追いかけっこを楽しんでるって…」
「だからさっき、こっち振り向いて笑ってたのかな?」
2人ともテントの中に帰っている。
あのまま追っても追いつく可能性もあったが、荷物を置いてきたので装備が手薄で、
そもそもヒカリは水着姿かつ裸足なので、森の中に入れるわけがない。

で、そのヒカリはと言うと、水着姿のままである。
歩いてかいた汗もすっかり流れて、体も顔もさっぱりとしている。
コウキも体を拭いているのでこちらもさっぱりしている。

こうなると、この2人ならやることは決まってるのだが、
「ん…」
コウキがいきなりヒカリの唇を奪う。
体をきれいにし、テントと言う2人だけの空間。
そしてヒカリにいたっては水着姿。ヒカリを襲おうとしないはずがない。
「ぷは…もう、いきなり…」
「ごめんごめん。その…水着姿が、すごく可愛くて…」

膨らみかけの胸を、優しく包み、大事なところが見えそうで見えないくらい小さい水色のビキニ。
しかし、今回の調査に必要なものではないはずなのだが。
「でも、だーめ!」
「え?」
「さっき、今日無理して、明日に影響が出たらいけないって言ったのは、だーれだ?」
「うっ…」
さっきのコウキの言葉をそのままお返しした。
これには言葉を返すことは…できるのが、流石はコウキ、と言うべきか。

「まだまだエッチできまーす!セックスしたいもん!」
「!」
さっきのヒカリの言葉をそのままお返しした。
これには言葉を返すことは…させないのが、流石コウキ、と言うべきか。
「まったくもう、こうさーん。
 …好きにして。」
ヒカリは仰向けに倒れこみ、腕を体の横に置いて力を抜いた。
コウキが手を胸の上においても、何も言わなかった。
58>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:13:29 ID:a2z6VDOu
「…あ、あれ?」
だが、それ以上何もしようとしないコウキ。
胸をさするだけである。水着をはがそうとしない。
…ていうか、さするというより、ゆすっている感じである。
(コックリ…コックリ…)
そのまま寝てしまった。ヒカリがコウキの名前を呼んでも、反応がない。
やはりまだ病院のリハビリから体力が全快したわけではなかった。
「あの時、まだ夕方なのに休もうって言ってたのは、コウキの方が疲れてたのね…
 そういうのをあたしに見せないんだから…もう、馬鹿。
 でも、気付かないあたしもあたしか。」
やれやれという表情で、コウキを見つめる。

「…しょうがないなあ…」
いったん胸から手を離して、敷布団代わりの寝袋を2枚敷く。
そこにコウキを起こさないよう慎重に寝かせ、ヒカリも横になる。
そして、何を思ったのか、ビキニを外し、胸をあらわにする。
「コウキは、甘えん坊だからね。」
コウキの左手首を持って、自分の右胸に当てさせ、
コウキの顔に左胸を持っていき、口に乳首を当てる。

「…あん、もう。」
その瞬間、唇で乳首を甘噛みする。
「…こんなに強く吸っちゃって。」
コウキの本能が、ヒカリのおっぱいを吸わせた。
甘えん坊で、人恋しい性格。
「…ヒカリ…ちゃん…むにゃ…」
(…あれ、コウキのお母さんとかじゃないの?
 ていうか、夢の中でもあたしに甘えてるの!?…ん?ちゃん?)
甘えている相手は、まだ2人の想いが通じる前のヒカリ、
コウキがまだ自分の片思いだと思っていたころのヒカリである。
(…夢の中では彼女でもない、あたしのおっぱいを吸ってるの?コウキ…
 ま、あたしもコウキを想いながらオナニーしてた事もあったからから人の事言えないか。)
夢より現実の方が事態が好転しているというのもかなり珍しい。

「コウキくん、えっちぃ。」
「…おっぱい…」
「あれれ、コウキくん、そんなにあたしが好きなの?」
「…。」
「…!!?」
コウキが小刻みにゆっくり腰を動かしている。
どー考えても、ヒカリとセックスしている夢である。

(は、恥ずかし〜…もう、コウキったら!)
59>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:14:53 ID:a2z6VDOu
2日目。
珍しくヒカリの方が早く起き、昨日の夜、さも何もなかったように振る舞おうと心の中で決めた。
コウキが起きる前にきっちりと服を着て、髪を整える。
「あれ…ヒカリ?」
「あ、おはよう。珍しいね、こんな遅くまで寝てるなんて。」
と言っても、現在午前8時。そこまで遅いわけではない。
「ご、ごめん!すぐに朝食の支度をするよ。」
「うん、ありがと。」

テントから出て、コウキはさらに驚かされた。
ポケモン達はポケモンフーズを食べており、石のコンロにはすでに火が焚かれていた。
コンロには鍋が乗っており、ぐつぐつと湯が沸いている。
「ごめん、料理しようとも思ったけど、料理の腕には自信ないから。
 下手に無理してまずい料理作って貴重な食料無駄にしたくないし。」
「いやいや、ありがとう!ここまでしてくれたら、大助かりだよ!」
湯が沸いているだけでも、ずいぶん調理時間は短縮できる。
コウキが包丁を持ってしばらくしないうちに、あっという間に料理が出来た。

「おーいしー!」
「…もぐ。」
コウキは起きたばかりで、まだ喋る元気がない。
ヒカリが心配そうに見つめるが、コウキは笑顔で返す。
「ごちそーさまー!」
「お粗末さま。」
コウキもコウキで物静かだが、ヒカリはヒカリでハイテンション。
ただ、しばらくすれば、コウキのテンションも普段と同じように戻って行った。

「おっと、チェリンボ発見!」
地図にマーキングした後、メモ帳にポケモンの名前を書き記していく。
どうやらポケモンを捕まえる気はないらしい。…エムリットを除いて。
「ふう、コウキ、元気だねー。」
「あれ、ヒカリばててきた?そう言えば今何時?」
「3時だけど。」
「あれ、もうそんな時間か。つい夢中になっててさ。」
「コウキはそうでないと!」
とはいえ、無理をしてはいけない。
ひとまず休憩を入れることにする。
60>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:16:02 ID:a2z6VDOu
「…ぷはあ、おいしい!」
「のどが渇くと、ただの水も大御馳走だね。」
水筒の水をごくごくと飲む。
幸い周囲に水は豊富にあるので、たくさん飲んでも問題はない。
「ほんと、ハードマウンテンでは水を無駄にできなかったからねー。」
「あの時以来だよな、本格的なポケモンの生態調査をするのは。」
「…そう言えばそっか。」
ハードマウンテンの後コウキとヒカリがしたことと言えば、
ヨスガでのんびりした後、Jと戦い、入院した事ぐらいである。

(待てー!)
(逃げるなー!)

「…ん?」
「コ、コウキ。今の声、なに?」
「人の声!?未踏の地じゃなかったのか?
 ていうか、なぜかわからないけど黙っていられないような状況の様が気がする!」
「と、とりあえず行こうよ!」
突然の男2人の声。
未踏の地で人間の声がすることに驚いたが、とにかく声のした方に走って行った。

「はあ…はあ…やっと追い詰めたぞ…」
「観念して、われわれに捕ま…ついてきなさい!」
「うう…や、やめて…」
1人の女の子が、崖を背にして追い詰められている。
男2人が、じりじりとその女の子に詰め寄る。が、

「何をしている…ギ、ギンガ団!?」
「ていうかあいつら、あの時の!?」
「な、き、貴様らはあのときヒードランの捕獲の邪魔をした!」
「われわれの理想の世界を理解しないお子様ではありませんか!」
「ぐだぐだ言うな、何をしている!」
ハードマウンテンで悪さをしていたギンガ団と同一人物である。
ピンク色の髪に、左右のポニーテールが特徴の女の子を襲っている。
「…の野郎…」
コウキが怒り心頭。
とにかくコウキはギンガ団を目の敵にしている。
61>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:16:44 ID:a2z6VDOu
「わ、われわれの邪魔をするなら、叩きのめすまでです!ドクケイル!」
「チェリム、あなたも行きなさい!」
ボールから2体のポケモンが出てくる。

「よーし、そっちがその気ならあたし達だって!」
「待て、ヒカリ!…こいつらは僕に任せてくれ。…僕が仕留めたい。」
「う、うん、わかった…
 むー!コウキのおいしいとこ取り!」
わかったといいつつも文句を言う。
もちろんヒカリは怒ってなんかいないし、コウキをしっかりと理解している。

「でてこい、マグマラシ!火炎放射!」
マグマラシが火を吐く、ギンガ団2りとチェリム、ドクケイルがかわす。
そのすきに道が開け、コウキとヒカリは、女の子の元に駆け寄る。
「お前たち…ポケモンばかりじゃなく、かよわい子供まで!もう許さないぞ!
 マグマラシ、かえんぐるま!」
マグマラシが炎を身にまとい、突進する。
かわすよう指示を出すが、マグマラシのスピードは速く、避け切れない。

「ああっ、チェリム!」
「ド、ドクケイル!毒針だ!」
技をマグマラシに向かって放つ。
だがマグマラシはひらりとかわし、
「かえんぐるま!」
かえんぐるまが命中。あえなくチェリムも戦闘不能。

「くそう、またもや邪魔されるとは!」
「やむをえません、ここは一度撤退です!」
ギンガ団2名が去っていく。
62>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:17:19 ID:a2z6VDOu
「ふう、ありがとう、マグマラシ!」
「あの短期間で、よくここまで育てたよね!さすがコウキ!」
「あはは、マグマラシ、よく頑張ったぞ…?」
コウキが頭をなでようとした瞬間、ぼんやりとマグマラシの体が光る。そして、
「わわっ!」
「これ、もしかして、進化!?」
マグマラシの体が激しく光、形を変えていく。
そしてぐんぐん大きくなり、そして1,7mほどの大きさになった。

背中の炎が激しく燃え上がり、大きく吠える。
かっこよく、たくましく見える、見事なバクフーンに進化した。

「やったー!進化したぞ!」
「わあ、すごいすごーい!
 …ああ、あたしのアチャモも、早くバシャーモに進化しないかなあ…」
バクフーンが笑っている。
しかし、バクフーンの進化に見とれているうちに、

「…あれ?女の子が消えた…」
「あ、そういえば…おーい!」
(おーい、ぉーぃ…)
声が反射してくるだけで、女の子の姿は見えない。
「…おっかしいなあ…まあ、いいか。」
「うん、そだね。それじゃ、バクフーンを戻して、そろそろいこ?」
「そうだな、ヒカリ。戻れ、バクフーン!」
バクフーンをボールに戻す。

「それじゃ、しゅっぱー…あ、あれ?」
ヒカリが右脚からバランスを崩し、倒れかかる。コウキが慌ててそれを支える。
「ど、どうした、ヒカリ?」
「あ、足の力が抜けて…つっ!?」
「どうした!?」
「た、たいしたことじゃ…ぐっ!」
「ヒ、ヒカリ!?」
「ご、ごめん、ちょっと、痛む、かな。」
コウキが慌てて足の方を見る。
すると、右足に、紫色の細い何かが1本くっついている。
63刹那=F=セルゲイ:2008/06/28(土) 01:17:42 ID:XmNiUCsI
ベイリーフは無口なイメージはない。(カメにもなさそうだが…)
青のイメージで美女ができるのがカメだけだった。
他の女の子は結構、過激な子が多い。
と言い訳しとこう。あとカメは初代で自力で100まで上げた
最初で多分最後のポケモンだからという個人的な思い入れがある。
正直、私的な感情ですまん。
エロはこれからものすごく濃くなるから大丈夫、きっと。
64>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:20:42 ID:a2z6VDOu
「こ、これ、毒針じゃないか!
 まさか、さっきのドクケイルの毒針が刺さってたのか…」
コウキが慌ててそれを抜く。
「あはは、気付かなかったなあ。
 おっかしいなあ。多分、時間がたって、毒がまわったのかな、あはは…」
「笑い事じゃないだろ!
 まずいなあ…最低限のポケモン用の傷薬しか持ってきてないよ…」
「だ、大丈夫大丈夫、歩けるから…」
「とりあえず、治療用に大量の水が欲しいな…
 さっきほとんど飲んじゃったから、湖を探さないと…」
「じゃ、そこまで、歩こ?」
「…しかないな。とりあえず、ヒカリ。」
コウキがしゃがんでヒカリに背を向ける。

「そ、そんな、悪いよ…」
「いいから!
 ヒカリの足が悪化したりしたら、僕が困る!」
「…ごめん。」
コウキの背中に乗っかるヒカリ。
「そういうときはさ、ありがとう、って言ってほしいな。」
「コウキ、本当にやさしいね。…ありがと。」
再び森の中を歩きはじめた。

「…なんか、225番道路を思い出すね。
 あたしが崖から転げ落ちて、コウキがあたしを探しに来てくれて、動けないあたしを背負って…」
「あの時は僕も転げ落ちでかなりダメージを負ってたけど、
 今回は全然元気だから心配しないでね。」
「え、あの時、コウキも…体を痛めてたの?」
「あ、あはは。あの時は心配掛けまいと隠してたんだけどね。」
「…はあ、コウキは強いなあ。自分の体力もほとんど残ってないのに、あたしを助けてくれた。」
「だって、ヒカリの事がずっと好きだっただもん♪」
大きな声でそう言った。
…ものすごく恥ずかしくなる。恥ずかしくなって、コウキの肩に顔をうずめる。

「いつか、コウキが大怪我したときに、あたしが背負ってあげるね。」
「男としての面目が立たないんだが…」
「いいの!コウキは、あたしだけのものなんだから!」
「ははは、楽しみにしておくよ。」
「むー、絶対にありえないって思ってるんでしょ!」
「ははは、どうだろうね。」
「ひどーい!絶対にコウキをおんぶしてあげるんだから!この甘えん坊!」
完全にコウキの手のひらで踊らされている。
が、ヒカリは怒りつつもそれを楽しんでいた。

2時間ほど経っただろうか。
コウキも自分と体重のほとんど変わらないヒカリを背負っているので、
2人分の体重を支えている以上少し疲れてくる。
そしてあたりは暗くなり始めた。もっとも元から薄暗い森なのだが。

「…暗くなり始めたか。まずいな。」
「ごめんね…あたしの事は、気にしなくていいよ。
 痛みは増してないし、コウキが毒針を抜いてくれたおかげで他の場所に毒は回ってないし。」
「…でも、なるだけ早く治療をしないと…」
コウキは焦り出した。
ヒカリは本当の事を言っているのだが、それでも焦っている。
ヒカリもそんなコウキに対して、何も言えなかった。
65>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:21:04 ID:a2z6VDOu
「…ん?」
「どうしたの?」
「いや、あのあたりがなんか明るく見えてさ…」
暗くなりかけているからこそ、明るい物はより目立って見える。
「ほんとだ…なんとなく、ピンクっぽく光ってる…」
「まさか…とりあえず、行ってみよう!」
コウキが猛ダッシュする。
ヒカリを背負っているので、そこまで速くはないのだが。

そして、そこにはコウキの予想したものと同じ光景が映っていた。
透明なピンク色の光、その光は、確かにエムリットをかたどった光だった。
「エ…エムリット…」
出会うのは225番道路以来である。
その時エムリットに救ってもらい、それ以来である。
「つ、捕まえなきゃ…」
ヒカリがコウキの背中に乗ったまま、あわててモンスターボールを出す。
…だが、

「あ、ボールが!」
ヒカリの手からボールが離れ、空中にふわふわ浮いている。エムリットのサイコキネシスである。
エムリットは何を思ったか、後ろを振り向いて、ゆっくりと進みだした。
「…これって、どこかで…」
「…あの時と、おんなじような…」
エムリットは、コウキ達をどこかに案内するようにゆっくり進み続ける。
(225番道路で、僕たちを助けてくれたときとおんなじだ…)
あの時、凍えかけていたコウキ達に、エムリットは暖炉のある丸太小屋へと案内した。
今回も、どこか助かる場所に連れて行ってくれるのだろうか。
それに期待して、コウキも進み始めた。

エムリットはしばらく進んではコウキが来るのを待つために止まり、
コウキが追いついてきたらまた進む。あの時と同じである。
(…エムリットは、僕たちの事をどう思っているんだろう…)
そう思いつつ、ついていった。

どれくらいたっただろうか。
歩き続けると、遠くから明かりが見えてきた。
「…明かり!?一体、どうして…」
「ここ、本当に未踏の地なの?」
「博士はそう言っていたけどなあ…」
疑問を浮かべながら、エムリットについていく。
段々と明かりが近くなる。明かりが明るく見えてくる。そして、
「……。」
「あの時と、まるで一緒ね…」
少し古そうだが、丸太造りの頑丈な家。225番道路でエムリットに案内してもらった家にそっくり。
なんか、馬鹿の1つ覚えのようなエムリットである。…伝説のポケモンに対し、それは失礼か。
66>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:21:31 ID:a2z6VDOu
「…すげえ、助かったよ、ありがとうエムリ…ット?」
丸太ハウスに気を取られているうちに、またエムリットの姿は見えなくなっていた。
「…ま、いいか。エムリットがそう言うポケモンなのは知ってるし。」
「とりあえず中の人に今晩泊めさせてもらお?」
ドアをノックする。
エムリットが案内したハウス。今回も無人だろう、とも思った。
そもそもここは未踏の地である。…はずなのだが、

「はーい。」
中から、可愛らしい声が聞こえてくる。
「!?」
「こ、声がしたよ、コウキ!」
「す、すみませーん!連れが怪我をしてしまったんですけど、
 今晩一晩だけ泊めていただけますかー?」
「…ええ、待ってましたよ。」
「!!?」
いいですよ、とか、どうぞ、という答えを予想していたのだが、
その家の主は、コウキたちが来るのを予感していた様な言い方である。違和感を感じた。

そのやり取りに驚かされるが、とにかく今はヒカリの足を治すのが最優先なので、ドアを開ける。
「お、おじゃましまー…す?」
「あ、あなたは!」
「いらっしゃいです。えへへ。」
その女の子は、昼間ギンガ団に襲われているところコウキが助けてあげた、あの女の子だった。


「ありがとう!
 泊めてくれるだけじゃなく、足の治療まで…」
「えへへ、こういうの得意なんですよ!喜んでもらえてうれしいです。」
昼間はまったく口をきかずにどこか去ってしまったが、
コウキ達が思っていたのとは裏腹にかなり明るい少女である。
その妹系キャラにコウキもすこしそそられていたが、

「…。」
「ど、どうした?ヒカリ。」
「なんでもありませーん。」
「…;」
とりあえず自重する。でないとひどい目に会うからだ。

「それじゃ、まだ名前を言ってなかったので、改めて。
 わたしの名前は、エリですっ!」
「あたしはヒカリ、エリちゃん、よろしく!」
「…ここって、人はまだ足を踏み入れていないって聞いたんだけど、エリはずっとここに住んでたのか?」
「…え?」
エリは少し動揺する。
コウキはおかしいと思いつつ、問い直す。
67>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:22:00 ID:a2z6VDOu
「いや、ここに住んでることに、ちょっと違和感を感じてね。
 そもそも、君のような子供が1人でよくこんな森の中で過ごせるねって、思ってさ。」
「あ、あはは。わたし、いつからここに住むようになったのかなあ〜?」
目線をそらす。
なにか事情があるらしいが、傷口をえぐることにもなりかねないので控える。
「でも、ポケモン達が果物とか届けてくれるから、毎日グルメライフを楽しめるんですぅ!」
「…はあ。」
聞きたいことはそう言う事ではないのだがと思いつつ、
これ以上聞いても何の意味もないだろうという事を悟り、話を別方向に移す。

「これを見てくれないか?」
「…これ、この森の地図ですかあ?ずいぶんとアバウトですねえ。」
「僕たちは今、この森の生態系の調査をしているんだ。
 この未踏の森の生態系を調べて、シンオウのポケモンの分布の調査に役立てたいんだけど…
 …どの辺に何がいるか、教えてくれないかな?」
エリは頭を横に傾ける。
うーん、どーしよっかなー?…といった感じである。

「うん、いいですよ!
 コウキさんとヒカリさんはわたしを助けてくれたいい人です!
 この森は人はほとんど入らないのですが、あなたたちがこの森のデータを悪用して
 この森を滅ぼすような事をしないと信じれます!」
「も、もちろん、僕らはそんな事はしないよ!」
多少苦笑いする。
エリの言っていることに違和感を感じるのは当然であろう。
「ここがねー、一つも遊びに行くとパチリスがいる場所ー!」
「ここは、ケムッソが遊んでるところ!」
いろいろメモしていく。
どうやら、ここの生態系は、ハクタイに近いゆえ、ハクタイの森とそう変わらないみたいである。

「ありがとうね、いろいろ聞けて助かったよ。」
「でも、これどうするの?調査と言われたって、こっちからしたらかなりあいまいな説明だけど…」
「うーん、僕も詳しい事までは分からない。
 僕がお世話になっている、シンオウで有名な博士がいてね、その研究のお手伝いをしてるんだけど、
 今回その博士に頼まれて、データの収集をしているんだ。
 いろんなデータを集めて、ポケモンの謎を解明しているんだよ。」
「へえ…。」
「その謎の解明のための1つとして、君から聞いたこのデータが役に立つと思う。
 具体的な説明って言われると、僕は説明できて困っちゃうけどね…」
コウキが苦笑いする。
68>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:22:24 ID:a2z6VDOu
「…だから、もし僕の事を不審に思うなら、そのデータを渡さなくて構わない。
 ヒカリの傷の手当てをしてくれただけで、十分ありがたいよ。」
「ちょっと、コウキ?」
「いいんだよ、理解をもらっていない相手に、無理をさせることはできない。
 僕たちは、即刻この森を出ていく覚悟もしているつもりだ。」
コウキがヒカリに笑ってそう言う。
確かに、コウキの言う通りである。ヒカリは何も言えない。

「まあ、せっかく力を貸してくれている上にけがまでさせてしまって、
 その成果がゼロ、だったら、ヒカリに申し訳は立たないけど…」
「そ、それは別に構わないけどさ!でも…」
「お二人さん、わたしは無視ですか?」
笑いながらヒカリとコウキに割り込むエリ。

「そんな風に言わないでください、わたし言ったでしょ?
 あなたたちはいい人ですって!わたしはあなたたちを信じてます!」
「あ、ああ、ありがとう…」
「それじゃ、そろそろご飯にしましょ!」
「ああ、それは僕たちが作る…って、どこ行くの?」
「果物の貯蔵庫です!せっかくのお客さんなんです、わたしの手料理を食べていってください!」
そう言って家の外へ出ていった。
69>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:22:47 ID:a2z6VDOu
「…これはまた…すごいな。」
「えへへー。料理は得意なんですぅ!」
目の前に豪勢な料理が立ち並ぶ。すごくおいしそう。
ただ1つ、文句をつける点があるとすれば、
「…でも、これ全部デザートの様に見えるんだけど…」
「それはまあ、材料は果物しかありませんからねえ。
 でも、味付けはあっさりしてますから、主食のように食べられますよ♪」
「まあ、せっかくなんだから、頂こう、ヒカリ。」
「そだね、いただきまーす!パク。」

モグモグモグ。
「おいしーい!」
「確かにあっさりしてるや、これならいくらでも食べられる。」
「えへへ、果物特有の酸味がきいてるでしょ?たくさんありますからね!」
エリも食べ始める。
両手で両頬を当てて、すごくおいしそうな顔をする。自画自賛、と言うにふさわしい光景である。

「沸きましたよ〜!気持ちいいですから、入ってくださーい!」
そして、楽しく談話をした後は、お風呂の時間。
エリがお風呂場から声をかける。
「先にヒカリが入る?」
「え?一緒に…入れないか。」
普段なら一緒にお風呂に入るところだが、エリがいる手前そんな事は出来ない。
「コウキが先に入って。あたしはあとでエリちゃんとのんびり入りたいから。」
「ああ、なるほど、後ろに風呂に入るやつが控えてない方がゆっくりできるからな。
 それじゃ、お先に。」
「いってらっしゃーい。」

コウキが風呂場に入って行った。
入れ替わりにエリがヒカリの座っているソファーに戻ってくる。
「先にコウキさんが入ったんですか?」
「ええ。あとで2人で入りましょ?エリちゃん。」
「…コウキさんと入るんじゃなかったんですか?」
「へ?」
ヒカリが驚く。
確かにコウキといつも一緒にシャワーを浴びているが、そんな事他人に教えられるはずがない。
「ちょ、ちょっとエリちゃん!?
 異性同士で、裸で、一緒にお風呂なんて、まずいのは分かってるでしょ!?」
「えー。
 でも、一緒に入りたいんじゃないんですか?い・つ・も・ど・お・り・に♪」
「!!!??」
完全にからかわれている。当然ヒカリは慌てる。

「ちょちょちょちょ、ちょーっとタンマ!どーゆーことそれ!?」
「素直に正直にならないんならいいんですけど♪
 でも、それならわたしがコウキさんを奪っちゃいますよ?」
そういうと、服を次々脱ぎ始めた。
「ちょっと、エリちゃん!?冗談はやめて!」
「えへへー。かっこいいですよね、コウキさん。惚れちゃいました♪
 別にコウキさんとの関係は『仲間』でしか無いんですし、誰とどうしようと関係ないですよね?」
全裸になる。
ヒカリはそれでもまだ冗談だと思っていた。…というか、そう思いたかった。
だが、やはり冗談ではなかった。
「行ってきまーす!」
「エリちゃーん!待って、お願い!」
70>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:23:06 ID:a2z6VDOu
「んー!
 ポケモンセンターにはお風呂なんてないから、お風呂に入るのは入院してた時以来だなー。」
気持ち良くお風呂に使っている。
木でできたお風呂で、非常に広い。3人で使っても超余裕の広さ。
…まさに、これから起こるであろうことを暗示するような広さ。

風呂の引き戸が大きな音を立てて勢いよく開く。
「コウキさーん!」
「…!!??
 な、何してんだエリちゃん!何覗いてるんだ!ていうかなんで裸なんだ!」
「わたしも入りまーす!」
「どわあああっ、来るな、飛び込むなー!」
コウキめがけて飛び込むエリ。
目標地点到達の瞬間に抱きつき、2人の体は水底に沈んでいった。

「ブクブク…ぷはあっ!
 え、エリちゃん!?」
「えへへー。コウキさんのエッチー!」
「ちがーう!絶対に何か違うぞこれ!」
聞く耳を持つはずのない少女に叫んでいる。
そして、風呂場の戸からさらにもう1人の少女が乱入してきた。

「コウキ!何してるの!」
「な!?ち、ちがーう!これはエリちゃんが」
「コウキさんのエッチー!わたし襲われちゃったよ〜」
「ちがーう!」
「それにヒカリさーん、男の子の前で裸なのはまずいって、さっき言ってませんでした?
 コウキさんは誰のものでもないんですから、ヒカリさんの『仲間』なだけなんですから、別に」
「コウキは、あたしのものー!」
半泣きでそう叫んで、ヒカリも走って飛び込んできた。
もちろん、目標地点はコウキ。衝突の瞬間にやはり抱きつき、そして沈んでいった。

風呂場で暴れるのは危険なので、よい子の皆はマネしないでね。
71>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:23:31 ID:a2z6VDOu
「えへへー、やっぱり2人は恋人だったんだねー。」
「…はあ。」
コウキはため息をついている、一方のヒカリはと言うと、
「…〜!」
コウキの腕をがっちりつかんでいる。
エリには絶対に渡さない、と言った感じととらえて間違いなかろう。
「…なんでこんな事を?」
「さあ、なんででしょう?」
「…ろくでもない理由だろうけど。」
「ブッブー。ちゃーんとした理由がありまーす!」
コウキがまたため息をつく。
そしてエリは天井を見上げて、こう言った。

「コウキくんとヒカリちゃんと、何もかも包み隠さずに、話をしてみたかったんだ。」
「?」
コウキのエリを見る目が変わった。ヒカリは相変わらずふくれているが。
「お互い裸んぼで、いっぱいお話をしたかったの。
 包み隠さず、すべてを開いた状態で、ね。ずうっと2人と、そんな風に話をしてみたかった。」
「…あんた、何者だ。」
コウキがエリを睨む。ヒカリもエリを睨む。
もっとも、ヒカリが単純に嫉妬による睨みなのとは対照的に、コウキはまったく違った目をしていた。

「なあに?あたしの名前は」
「そんな事を言っているんじゃない。
 …まるで、僕たちの事をずっと見てきたような言い方じゃないか。」
エリがほほ笑んだまま下を向く。
そして、湯船からザパッと上がった。

「…目をそらさないの?コウキさん。」
「今はそんな事はどうでもいい。
 裸だと、何も隠すことはできないんだろ?エリちゃん。」
「あっちゃあ、嘘をついちゃだめって事?」
少しだけ舌を出す。
笑った顔をしながら、しまった〜、とでも言いたそうである。
「そうね、それじゃ、1つだけ言っておこうかな。
 …コウキさんにとっての、わたしの存在の根本をなす固定概念は、振り払った方がいいかも。」
「どう言う事だ。」
「そうね…ためしに、ここを見てよ。」
72>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:24:01 ID:a2z6VDOu
湯船につかるコウキに近づき、いきなり目の前に股間を持ってきた。
そして少しだけ脚を開く。
「わわっ!何をする!」
「ちょっと、あたしのコウキに何するの!?
 コウキは、あたしのあそこ以外は見ちゃいけないの!」
ヒカリがコウキを目隠しする。
「わわっ!ヒカリ!力を入れるな、目がつぶれる!」
「…見なくてもいい、触るだけでいいから。」
「ダメだって!ていうか、ますます悪…!?」

エリからコウキの手首を持って、自らの陰部に触れさせる。
女の子らしいぷにぷにとした感触。
コウキも男であり、ヒカリのしか触っていないので意思と反して手がその感触に病みつきになる。…が、

「ちょっと、コウキ!何してるの、変態!」
「…ヒカリ、目隠しを解いてくれ。」
「べーだ!絶対に嫌だもーん!コウキは、あたしだけの」
「いいから外せ!そんな問題じゃないんだ!」
ヒカリがびくっとする。
コウキをキレさせたのかと思い、気まずくなる。
「そ、そこまで言わなくたって…」
「…やっぱりだ。見ろ、ヒカリ。…こいつのあそこを。」
「ふん!あたしが見たいのはコウキのおちんちんだけ!
 女の子が女の子の大事な場所見たって、それがなんだって…!!??」

エリの股の部分は、気持ちいいくらいのぷにぷに感のある肌に覆われていた。
…だが、その場所に、割れ目はなかった。
「な…なんなんだ、これは…」
「ど、どうなってるの…」
「へへへ、あたしの秘密、教えちゃった♪
 コウキさんとヒカリさんのイケナイ関係を教えてくれた、お礼だよ!」
「なっ!俺たちはそんな事言った覚えは」
「さっきからヒカリさん、コウキさんのことについてエッチなことばっかり言ってるよ♪」
「な…あ!」
ヒカリの言葉は一応聞いていたが、流していた。いつもエッチをしているので、別段それらの言葉に違和感を感じなかった。
…今になって、幼い少女の前でそんな事を言った重要性に気付いた。

コウキが混乱している間にエリは風呂場のドアの前まで行っていた。
「それじゃ、ごゆっくり〜♪」
「ま、待て!」
その言葉を無視して、エリは風呂場から出てドアを閉めた。
ヒカリはまだ、コウキの腕にがっしりと抱きつきながら、エリの秘所にショックを受けていた。
73>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:24:50 ID:a2z6VDOu
「…で、やっぱりこうなるのか。」
「あ、あたしは、その…絶対…やだ…」
ヒカリの尻すぼみな口調。
拒否しないといけないのだが、拒否をしたくないこの状況。

…エリの家には、布団もベッドも1つしかなかった。
幸いベッドには落下防止の柵があったので、密着する形で3人入れそうである。

「ま、ま、遠慮せずに。
 コウキさんはわたしを襲う事なんてできないんですから♪」
「…なんなんだよ、その体は。」
「あん、わたしの体に興味をお持ちですかあ?」
「誤解されるような事を言うな。君はいったい何者だ?」
「とりあえずぅ、みんなでお布団に入りましょ?」

エリもヒカリも当然のようにコウキの隣を希望する。
必然的にコウキが真ん中に入った。
その横に2人ともなんとか入り込む。ベッドを囲む柵がぎしぎし鳴る。

「きついな…やっぱり俺床で寝」
「「ダメ!」」
「はい…」
はあ、とため息をつくコウキ。そしてさっきの質問を繰り返す。
「エリちゃん、君はいったい何者だい?」
「…ふわああ…おやすみなさい。」
「狸寝入りをするな!」
「…いつか知ることになりますよぉ。」
「…?
 ど、どういうこと…無駄か。」
すやすやと寝息を立てるエリ。
これが狸寝入りであろうとなかろうと、エリは自分の事を話すことはないだろう。そう感じた。

1時間くらいたっただろうか。
エリはすやすやと寝息を立て続けており、コウキはおそらく寝付いたのだろうと感じた。
コウキとヒカリはまだ起きている、狭くて苦しいせいで意外と寝付けない。
「…ヒカリ、寝られるか?こんな状態で…」
「多分、無理…
 ていうか、コウキとこんなに密着してたら、変になりそう…」
「あのなあ…昨日の夜したんだから、今日は我慢してくれよ。」
「あ、あれはコウキの夢の中の話でしょ?
 からかい半分でおっぱいあげてみたら、それにしゃぶりついて、
 しかも夢の中と現実両方であたしのおっぱい吸って、
 しかもコウキは1人で腰振ってたのよ?夢の中であたしとセックスしてて…」
「…マジか!?」
コウキは、見ていた夢が現実だと思い込んでいたらしい。
一気に恥ずかしくなった。
74>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:25:51 ID:a2z6VDOu
「だから、すっごく恥ずかしくなって、
 でも、コウキ寝てたから、エッチしてもらえなくって…せ、責任とってよね!?」
「いや、で、でもエリちゃんがすぐ後ろで」
「もう寝てるよ。…よっと。」
「!?」
ヒカリが狭い状態の中うまく寝巻のズボンとショーツを片足だけ脱ぐ。
こうすれば確かに挿入は可能となる。

「ま、待て、ダメだって!」
「前戯とか、激しく動かなければ大丈夫だから、ね?
 入れるだけでいいから。」
「で、でも、生はだめってあれだけ…や、やめろ!」
「コウキのあそこ、ゲットー。」
コウキの寝巻のズボンを必要な部分だけずらす。ぴょこんとコウキの陰茎が飛び出てくる。
「だからダメだって…ん?」
亀頭にビニールのようなものが当たる。

「…いつの間にとってきたんだ?
 こうなることを予想して、とってきてたのか?」
「ま、いいからいいから、コンドームさえあれば、いいんでしょ?」
どこからかコンドームを取り出し、コウキの亀頭に触れさせた。
これはもう断るわけにはいかないなと感じ、抵抗をやめてコンドームを取り付け始めた。そして、

「…んっ!」
ずぶずぶと入れていく。
だが腰を激しく動かすといつエリが起きて、これに気付くか分からないので、入れるだけにとどめる。
それでも、エリの存在により緊張感が書き立てられ、気分を高揚させてヒカリを感じさせた。
「…んあっ!」
声を押し殺そうとするが、それでもやはり出る。
なんとかボリュームを最小限にとどめる。

「く…締めつけてるなあ…」
「だ、だってぇ…」
2人とも何一つ意識的に動かしている場所はない、ただ挿入したままじっとしているだけ。
だが、ヒカリの膣内が感じることにより勝手に動き、それによりヒカリを感じさせる、ループ効果が生まれていた。 

「…んっ」
ここ数日セックスをせずに溜まっていたこともあり、お互い程なくして絶頂を迎えそうである。
そうなると声が出てしまい、それはまずいのでコウキが唇をふさぐ。
「ん…くぅ…ん!」
唇とお互いの秘部がつながったまま、ほぼ同時に絶頂を迎えた。
「ぷはぁ…ふぁ…」
ヒカリは絶頂と眠気で意識がもうろうとしており、まともにしゃべれそうにない。
ただ、そんな状態でも、ヒカリにベッドから出すどころか、陰茎を抜くことすら許そうとしない。
仕方なくコンドームの処理はエリが起きる前に早起きして、気付かれる前にする事にした。
お互いいろんな事で疲れが溜まっていたので、ほどなく眠りについた。

…2人が寝付いた後、エリの口元が笑ったのを、この2人は知る由もない。
75>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:26:15 ID:a2z6VDOu
「んー!おはよー…って、もうこんな時間!?」
(ぐう…)
早く起きようとお互い決めていたはずなのに、完全にね過ごした。
ヒカリはまあいつもの事だとして、コウキは昨日に続き完全寝坊。
入院の影響がまだ残っているらしい、疲れがなかなかとれないようである。
(な、なんとかエリちゃんに気付かれないように抜いて…いや、もう気付かれてる!?やば…って、あれ?)

ベッドにエリはいない。
というか、周りを見渡してもエリはいない。
ベッドからリビングが見えるが姿は見えず、どこかに居そうな気配もない。
「エリちゃん?」
コウキの陰茎を抜き、急いで身支度をして家のドアを開ける。
「いない…」
しかし、エリの姿は見当たらない。
言ったん家の中に戻る、と、そこに置手紙が置いてあるのを見つけた。

『とりあえず朝食を作っといたので食べて下さい。
 好きなだけここにいて構いませんし、好きな時に出てって下さい。』
朝食が置いてある。デザートの山。
あっさりしていて食べやすいのだが、それでもこれはどうかと思う。
(…もしゃもしゃ…)
ヒカリがデザートを食べている。
…エリの事を気にしているうちに、コウキの事を忘れていた。そして…

「…なあヒカリ、起きたのなら起こしてくれよ…」
「あ、コウキ!?…ご、ごめん、忘れてた…」
コウキの存在を一瞬でも忘れていた自分を責める。涙目になりながら。
普通のカップルならそんな事気にとめることもないだろうが、コウキはヒカリに対して本当に優しい。
それ故にヒカリのコウキに対する想いは相当のものである。

「…そこまで泣くこともないんじゃないか?」
「ううん、コウキあれだけ優しいのに、あたし」
「だーもう、なんでそう自分を責めるかなあ。
 いいじゃん、僕を好きなだけ寝かせてくれたって事にしてくれればさあ。」
そういうと隣のイスに座って、朝食=デザートをもしゃもしゃと食べ始めた。

「…!?」
ヒカリがいきなり頬にキスをしてきた。
「ヒ、ヒカリ?」
「…大好き。」
唇を離し、再び食べ始めた。コウキはそれを見つめる。
「…コウキ?」
「い、いや、なんでもない。」
再びコウキも食べ始めた。見る見るうちに朝食、もといデザートがなくなっていく。
76>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:26:49 ID:a2z6VDOu
「…そんな置手紙が?」
「うん。エリちゃん、どこ行ったんだろ。」
「とりあえず探す?調査をしながらさ。…どうも、あの子が気になってしょうがない。」
「あの子…何者なんだろ。」

荷物とモンスターボールをもって、家の外に出てドアを閉めた。
…その時、とんでもないことが起こった。
「…ふう、じゃあ、行こうか。」
「うん。お世話になり…!?」
お世話になりましたと家に話しかけようとして…振り向いた時には、家は消えていた。

「…。」
「…。」
2人とも唖然。たった今、立派な丸太ハウスのドアを閉めたばかりなのに。
「…あの子、何者だ…」


森の中を歩き続ける。
ポケモン達を確認しては記録を取る一方、エリを探し続ける。
(おかしい…本当に妙だ。
 この森には確かに、人間は入ったことはないと博士が言ってた。
 別段危険な森ではないにしろ、博士の言ってたことが事実でないにしても、)
「…コウキ。」
(それでも、この森に住み着いているなんて、…それも、あんな小さな女の子が?
 親は何を考えているんだ?…信じられない…)
「…コウキ?」
(…それに、あの子の家も、僕たちがドアから出た瞬間に消えた…まるで最初から何もなかったかのように…
 …最初から?…ま、待てよ、もしかしたら)
「コウキ!」
「わわっ!」
先ほどからヒカリに声をかけられているが、全く気付いていなかった。
「ななな、なんだヒカリ?」
「こっちのセリフよ!何度話しかけても返事ないし。」
「ああ…ごめん。」
「その調子だと、何かを考えてたみたいね。…話してよ。」
コウキは戸惑った。
言うべきか、言わざるべきか…いや、ヒカリなら信じるかはともかく真剣に聞いてくれるだろう。
77>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:27:12 ID:a2z6VDOu
「1つの…結論に達したんだ。」
「え?結論?」
「エリちゃん、…の事。」
「…あの子の正体?」
「あの子は…存在しないんじゃないかって。
 あの家の存在がなくなって、…そう思った。」
「そ、存在しないって、どう言う事?エリちゃんと一晩一緒に過ごしたじゃないの!…あれは夢?」
「夢じゃない。
 …だが、あの子は、エリちゃんと言う子は、存在しない、かもしれない。」
「え?…じゃあ、エリちゃんはなんだって言うのよ!」
「エリちゃんは、間違いなく人間じゃない。…昨日見た、…その、エリちゃんの大事な場所を見て。」

コウキの言っていることを真剣に聞きながらも、反発する。
「じゃあ、あの子はいったい何なの?ポケモンとかでも言うの?」
「い、いや、それは流石に…
 …?。」

この森に入っての3日間の出来事を並べてみた。
…そして、コウキの中で、全てがつながった…

「…ま、まさか…エ…リ…」
「ど、どうしたの?」
顔が強張っている。コウキが導き出した結論は、本人も信じられないような結論だった。
「エ……リ……」
「ど、どうしたの!?」
「エリちゃん…って…そう言う事、だってのか…!?
 ま、まずい、ヒカリ!!」
「な、何!?」
「今すぐにエリちゃんを探すぞ!何としても、一刻も早くだ!」
「な、なんで!?」
「今それを話している暇はない!」
コウキが走り出した。ヒカリが懸命にそれを追う。

だが、広い森故に、そう簡単に見つかるはずもない。
「はぁ…くそ、どこだ!」
「コウキ…す、すぐ見つかるよ!」
ヒカリが元気づけようとするが、そのヒカリを睨みつける。
「見つけなきゃいけねえんだよ!
 今あの子を助けられんのは、俺たちしかいねえんだよ!」
(口調が…変わってる、まさか!?)
よく見ると、コウキの瞳が赤くなりかけていた。
Jとの戦いで見られた、闘志で覚醒したコウキである。

ドカーン…

「い、今の音は何!?」
「あっちだ!行くぞヒカリ!…うあっ!」
「コ、コウキ!?」
コウキは相当疲れている。
入院の影響、先ほどから長距離を全力で走り、さらに覚醒しているおかげで体力の消耗にますます拍車がかかる。
「大丈夫だ、行くぞ!」
「うん!」
ヒカリも今の爆発音でようやくコウキが何かに危惧にしているのが伝わったらしい。
78>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:28:17 ID:a2z6VDOu
「きゃああっ!」
「ほら、さっさとそこをどくのです。」
「いずれにせよ戦闘不能になるのですから、その前にどいた方がいいと思いますよ?」
「い、いや!あんたたちにこれを渡したら…シンオウが滅びる!」
「理想の世界、のためです。それくらいは…」
エリは数匹のポケモンに囲まれていた。そのポケモン達の主である2人の男も立っている。
そのポケモン達に攻撃をくらって、ボロボロになっている。

「ふう、まあ、聞き分けがない子に説得を試みても仕方がありませんね。
 ムクバード、燕返しで止めを刺しなさい。」
ムクバードがエリに向かって突進する。
(も、もう、わたし…)

「バクフーン、かえんぐるまだ!」

炎の塊がムクバードに命中。ムクバードは2人の男の方へ吹っ飛ばされた。
「…またあなたですか。昨日といい今日といい、邪魔ばっかり…」
「まあ、ある程度あなたが来ることも予測してましたが。」
「…。」
「ほう、何も言い返す言葉がないのですか?」
コウキはその言葉に対して、静かに言い放った。
「てめえらにムカつきすぎて、言う言葉が見つからねえだけだ。」

瞳の色は完全に赤くなっていた。覚醒状態に入ったのである。
ヒカリが心配そうに見つめるが、エリの方に目をやり、すぐに駆け寄る。
「だ、大丈夫!?こんなに酷い怪我を…」
「ヒカリ…さん…」
「大丈夫、コウキが、ギンガ団をやっつけてくれるから!
 …あ、あれって…」
ヒカリがふと前方を見る。…そこには、以前見た、信じられないものがあった。

「あ…あかいくさり!?」
「やつらは…それを狙ってるの…」
「な、なんで、こんなところに…
 テンガン山で、あかいくさりは消えたけど、こんなところに飛ばされてたの!?」

「さて、あなたの強さはよく知っています。
 見ての通りわれわれ手持ちのポケモン6体をすべてボールから出していますが、
 まとめてかかってもあなたには勝てないでしょう。」
「…なら、とっとと失せろ。」
「ですが…ボス、お願いします。」
「ボス?…お前は!」
以前ハードマウンテンでコウキとタイマン勝負した、ギンガ団残党のリーダーだった。
79>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:28:52 ID:a2z6VDOu
「いかにあなたでも、ボスには相当手こずっていました。
 そのボスに私たちも加われば、いかにあなたでも勝てるとは限りませんよ?」
「…ふん。(Jの時と比べれば、ポケモンが使える分、十分すぎるほど勝ち目があるぜ。)」
「まあ、その眼を見る限りでは、どく気もないようですけど。」
「とっとと来いよ、いけ、バクフーン!」
バクフーンが吠え、かえんぐるまを発動してギンガ団に突っ込んでいった。

「…せいぜい戦ってください。…その間にもボスは、君の大切な女の子のところに向かっていますよ。」
「何…?
 し、しまった!」
ボスはヘルガーに乗ってヒカリに猛突進。そのままメタグロスを出して、コメットパンチを放つ。
「あ、危ない、ヒカリ!」
「負けるもんですか!イクイップショット、ナンバーセブン!」
「7!?あられなんて、ほとんど意味がないぞ!」
だが、ヒカリはコウキの予想の上をいった。
「電磁砲!」

こだわりスカーフを持っていたため、相当のスピードで間合いを詰めていたメタグロス。
…よって、ヒカリが電磁砲を放った時には、至近距離に迫っていた。
「なに!?人間がポケモンの技を!?」
ボスも予想外の事態に驚く。
メタグロスは麻痺して動きが鈍る。もはやスカーフの意味は全くなかった。
「エンペルト、追撃のハイドロポンプ!」
メタグロスにハイドロポンプが直撃。
その威力に押されメタグロスは吹っ飛ばされ、
「な、く、来るな!」
ついでにボスとヘルガーまで巻き込んだ。550kgの鋼の塊に突っ込まれたら、適う筈もない。

「ぼ、ボス!?」
「人の心配をしていていいのか?」
「な!?彼自身が突っ込んでくるぞ!?」
「返り討ちにしろ、ドクケイル、毒針!」
コウキもヒカリに負けじと、闘志に任せて下っ端を倒しにかかっていた。
「ディスクセットサーティーファイブ!
 火炎放射ァ!」
怒涛の火炎放射がドクケイルを突撃。
「とどめだ、フィフティーナイン、龍の波動!」
下っ端のポケモン6体すべてに直撃。
全員戦闘不能になり、
「撤退です!今日はこの辺にしておきましょう!」

ボスのその一声で、ギンガ団3名は去って行った…
80>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:29:48 ID:a2z6VDOu
「…あかいくさり、か。
 なんでこんなところにあるのかは知らないが…」
くるりとエリの方を向くコウキ。
「君の正体には確信を持った。君の名前、エリは、本当の名前の一部に過ぎない。」
「えへへ…ばれちゃったようですね。でもあの名前、コウキさんたちの前でとっさに考えたんですよ?」
ヒカリが両者のやり取りを頭にはてなマークを浮かべながら聞いている。

「一瞬で考えた名前にしては上出来だよ、エムリット。」
「エ、エムリットぉ!?」
「…ふう、そのとおりです。『エ』ム『リ』ット…で、エリって名付けたんですよ、ヒカリさん。」
エリの体からぼんやりと光が放たれる。
そして次第に眩しくなっていき、光を放っているエリの形が変わっていく。

(…そう、わたしは、エムリットなんですよ。どこで気がつきましたか?)
エムリットはテレパシーで話しかけている。
覚醒状態がとっくに覚めているコウキは、持論を展開し始めた。
「まず、人間の、それも女の子がいるという地点で違和感を感じた。未踏の地なのに家もある。
 …その家が消えた時、合点が行ったんだ。…これは、僕たちのために一晩だけ作られたもの、だってね。」
(でも、それでわたしの正体が結びつきますか?)
「そして、君には大事な場所に…えっと、その、割れ目がなかった。
 もちろん、僕が持ってるものもない。すなわち君には、性別がない、という事になる。」
(性別のないポケモンは、ざらにいますけど?)
「…人間に姿を変えられるポケモンなんて、メタモンを除けば、高等超能力を持ったポケモンだけだ。
 性別のない、伝説のポケモンのような、ね。」
(それじゃあ、わたしは単に伝説のポケモン、としか考えることができませんよ。)
コウキは話を続ける。

「だが、この森に伝説のポケモンの言い伝えはない。
 そうなれば、シンオウ各地を転々としているモンスターが、偶然この森に足を踏み入れたとしか考えられない。
 …そして、この森に、かねてからエムリットの目撃情報があった。…実際、おととい僕も目撃した。」
(はい、エンペルトに乗っていましたね。)
「…だが、もっと確信を持てる根拠がある。
 あの家だ。別に消えたとかそんな事は問題じゃない。
 …あの家の形、僕たちにとって忘れられないものだからね。」
(…そう言う事です、か。ヒカリさんとの、大事な思い出ですからね。)
「え、なになにコウキ、どう言う事?」
コウキの頬が少し赤くなる。

「僕がヒカリに告白して結ばれた日。
 …あの時、225番道路で気絶していたヒカリを見つけて、僕はヒカリをおぶって必死で歩いたよね。」
「あ、…あの時?」
ヒカリの頬もまた赤くなる。
ずいぶんと昔の話だが、この2人が忘れることはない。
忘れている、もしくは初めてこの小説を見る読者は、過去ログを参考にするといいだろう。
「…その時、僕たちの前に現れたエムリットが、僕たちを誘い始めた…」
「あ、うん。」
(そして、連れていった場所は…)
コウキが笑って言い放った。

「木でできた立派な小屋だった。
 昨日エリちゃんが泊めてくれた小屋と、まるで一緒だった。」
「あ…あああっ!」
「一応あの時その事に気づいてはいたんだけどね。
 だが、その小屋で僕たちを待っているようなエリちゃんの態度を見て、違和感を感じたんだ。」
「そ、それって…」
「中にエリちゃんがいたのは、偶然じゃなかったって事。
 最初は、わざわざ思い出の小屋に案内したものだとも思った、
 そこにたまたまエリちゃんがいると思ってたけど、エリちゃんの行動を見て違うと感じたんだ。
 …エリちゃんとエムリットに何か関係があると思ったけど、まさか同一人物だとは、気付くのに時間がかかったよ。」
81>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:30:11 ID:a2z6VDOu
しかし、まだ疑問は残っている。
「でもさ、あたし思うんだけど。エムリットは、伝説のポケモンなんでしょ?
 さっきだって、昨日だって、ギンガ団が襲ってこようとたたきのめせばよかったのに。」
(…それは、無理です。
 私も最初は戦おうとしましたが、サイコキネシスが出せなかったんです…)
「…無理もないな。」
(え?)
「やつら、ESPジャマーを持っていた。」
「いーえすぴーじゃまー?」
ヒカリが何それ、と言った顔で問いかける。

「超能力妨害装置。よーするに、エスパータイプを完全に封じる機械だ。
 エスパー技の効果を抑え込むのではなく発動そのものを封じるから、どんなに強力な超能力を持っていようと関係ない。」
(わたし、エスパー技しか使えないから…
 奴らから一度逃げ延びた後、ごまかすために人間に変身したのですが、…見つかって…)
「昨日はその場面で僕たちが助けたんだっけね。
 …で、家にずっといれば僕たちが守ってあげられたにもかかわらず、君は黙って家を出ていった。」
「なんで?」
(コウキさんは…もうわかっているようですね…)
コウキの方を見るエムリット。

「あかいくさりの存在だけは、僕たちにも知られたくなかったんだろ。
 なんでここにあるかは知らないけどね。」
(朝になって、ギンガ団の人たちがあかいくさりのある場所にすぐそこまで来ていました。
 あわてて家を飛び出して、…なんとかギンガ団にくさりを奪われる前に到着はしましたが…)
「そりゃまあ、勝てるわけないわな。ESPジャマーがあるんだから。」
(それでも何とかしようと必死にあがいたんですけど…本当に、ありがとうございました。
 あのくさりは、もともとまったく別の場所に落ちていたんですけど、
 そこじゃいつ見つかるか分からないし、かといってハードマウンテンとか危険な場所だと、
 いつ危ない事になるか分かりませんから。)
やりのはしらで消えたあかいくさりは、エムリット、アグノム、ユクシーの3匹で探し、
エムリットが最初に見つけたという事である。
たくさんのエネルギーを抱えている以上、危険な場所だと何らかの衝撃でくさりのエネルギーが解放されるかもしれない。
よって人目に付かない、それでいて閑静なこの未踏の森に隠したというわけである。
82>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:30:33 ID:a2z6VDOu
もっとも、このまま置いておくわけにはいかないから、コウキが別の場所へ移動させることを提案する。
「と思うんだけど。」
(そうですね。とりあえず、コウキさんが持っていてくれますか?)
「え、…え!?」
(す、すぐに新しい場所を見つけますから。
 とりあえず、コウキさんが一時的に持っていれば、ひとまずギンガ団の手に渡ることはないですし。)
「あ、ああ、そ、そうだね。」
(それでは、…案内したい場所があるので、ついてきてください。)
そう言うと、エムリットはゆっくりと進みだした。
コウキとヒカリは、疑問を浮かべつつついていく。

歩き続けるコウキ達。ふと、こんな疑問が浮かんだ。
「…なあ、エムリット。
 どうして、時々僕たちの前に現れたり、助けたりしてくれるんだい?」
(…えーっとですねえ。)
「…あれ、元に戻っちゃった。」
「はーい、エリちゃんですよ!」
ヒカリもコウキも苦笑い。構わず話を続ける。

「…コウキさんもヒカリさんも、ずっと昔からシンジこで遊んでた。
 湖の中央に沈んでいた洞窟から、いつも見てましたよ。」
「へえ、そうだったのコウキ?」
「よくジュンと遊んでたよ。…ヒカリもそうだったのか?」
「もちろん!
 いっつもパパと一緒にマサゴから遊びに来てたよ。」
「…じゃあ、なんで生まれてから10年間は会えなかったんだろう。」
「わたしも不思議でした。
 いっつも今日はヒカリさん、その次の日はコウキさん、みたいな感じで。
 …でも、確か二人とも、1度だけ湖で会ってるはずですよ。」
「ああ、旅立ちの日の事だね。ナナカマド博士と一緒に湖に来てた。
 ヒカリが去った後に僕とジュンはムックルに襲われて…」
「いえ、違うんです。
 …それよりもっと昔に、1度だけあってるんです。」
「…そうだったっけ?」
「多分昔の事だから、お互いよく覚えていないだけよ。」
「僕がヒカリの事を、忘れるかなあ…」
ヒカリの可愛さは、コウキの強烈な第一印象を与えた。
初めて会ったのがいつであれ、一度でもあったら、コウキはヒカリの事を2度と忘れることはないはずである。
83>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:31:22 ID:a2z6VDOu
「おっかしいですねえ…
 で、話を元に戻しますよ!」
「あ、ああ。そうだったっけな。」
「あなた方二人を毎日見てると、愛着が湧いちゃって。
 そして、ギンガ団から私たちを救ってくれて。
 いろいろ助けたり、目の前に現れたりしたのは、そう言うわけです。
 2人とも大好きだから、追っかけっこしてるんですよね!」
「まさか…博士も言ってたけど、やっぱりそのためにシンオウ各地を飛び回ってるのか?」
「はい!
 …まあ、こうやって面と向かって話せるときが来るとは思いませんでしたけどね。」
「ははは。」
「コウキさんに捕まらない自信があったんだもーん!」
「…なーにー?」
コウキがエリをとっ捕まえて、体をくすぐる。

「きゃはははは!」
「エリちゃん、ゲットだぜ!…なーんてね。」
エリを解放する。
「あ、あれ?もう終わりですか?」
「まだ追っかけっこは続いてるよ。
 ポケモンゲットしてないのにこうやってエムリットと話していること自体が不思議だけど、
 逆に言うと、僕はエムリットをゲットしていない。」
「…ふふ、そうですね。
 この追っかけっこは、コウキさんがわたしをモンスターボールでゲットしたら、勝ち。」
「…あれ?
 じゃあ、なんでコウキはゲットしないの?今なら喜んで仲間になってくれるはずじゃ…」
ヒカリがそう言う。
確かに正論だが、逆に怪訝そうな顔でエリとコウキがヒカリを見る。

「「だって、ゲットしたら、追っかけっこおわってしまう」じゃないですか。」
「…へ?」
「「そしたら、楽しみがなくなってしまう」じゃないですか。」
「…はあ。」
どうやら、コウキはエムリットをゲットする気は、永遠に、完全になくなってしまったようである。
友達として、笑いながら追いかけっこを楽しみ続けたいようである。
84>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:31:52 ID:a2z6VDOu
「つきましたよ。」
「ほう、こんなところが。」
「わああ…」
ヒカリは感激している。
目の前には、モクモクと湯気の立った温泉。

「いっときますけど、あの家と違って、この温泉は最初からこの森にありますよ。」
「…なんであるんだろうなあ。
 シンオウはハードマウンテンを除けば温泉が出そうな場所ないはずだけど…」
「さあ、はいりましょ?
 昨日はドタバタしてたけど、…私の事知ったのなら、もう平気でしょ?」
「いや、でもヒカリと僕が一緒に入るのは問題が…」
昨日ヒカリがコウキの入る風呂に乱入したことも忘れ、ごまかそうとする。
だが、エリはもっと恥ずかしい事を言って切り返した。

「なーに言ってるんですか。
 225番道路でわたしが案内した小屋で、思いっきりセックスしてたじゃないですか。」
「な!?こ、告白はしたけど」
「見てないとでも思ってたんですか?わたしクスクスと笑いながら見てましたよ?
 あの小屋、確かにわたしが一時的に作ったものですけど、
 …あまりに恥ずかしい思い出を詰め込まれたものだから、…クスクスクス。」
「な…なんだって言うんだよ?」
「あの小屋、今も消さずに残してますよ?
 ドアはあれから締め切り状態だから、二人の愛の印もそのままです!」

完全にやられた。ヒカリもコウキも唖然とする。
エリはそんな2人を尻目に、服を脱ぎすて温泉につかった。


「ふいー、あったまるよー。」
「ま、いろいろあったけど、こうやって気持ち良く温泉に入れるから、いいか。」
「えへへ、感謝してくださいよ?コウキさん。」
たわいない会話を楽しむ3人。
「…こうやって3人で入れるなんて、夢のようです。」
「そうだな。」
「そうだね。」
「ずっと夢だったのかもしれませんね。
 …友達になりたかったあなたたち2人と、こうやって仲良く一緒の時を過ごすのは。」
「博士には、君の事、なんて伝えておこう?」
「お任せします。すべてをあらいざらい言うもよし、ごまかすもよし。
 …やっぱり、友達になったことを、言ってほしいかな。」
「結局それ、あらいざらい言えってことじゃないか。」
3人がぷっと噴き出して、大笑いする。
そして十分に体を温めたところで、温泉からあがることに。


「…。」
「どうしたの?」
服を着ているコウキの顔が、どうもパッとしない。
エリは着替えるのが面倒という事で、そのままエムリットの姿に戻っていた。
「エムリット、さっきも言ってたけど、僕とヒカリがずっと前に1度だけあってたのは、本当かい?」
(はい、さっきもそう言いましたけど。)
「僕…そんな気がしてきた。
 …いや、ヒカリと会う前、そんな夢を見た気がする。」
「え?」
「旅立ちの日にヒカリとシンジこで会ったときに、ヒカリに惚れたのは、
 …気付かないうちに、記憶のどこかでデジャヴして、運命を感じたからかもしれない…」
「あたしは…そんな夢…あれ?見たような。」
「ヒ、ヒカリもかい?」
お互いが怪訝そうな顔をして見つめあう。
85>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:32:19 ID:a2z6VDOu
(そういえば…あなたたちが初めて会ったとき、あなたたちは一緒に遊んでましたけど、
 …黒い影が見えたような…)
「く、黒い影?エムリット、そんなのが見えたのかい?」
(うーん…ごめんなさい、洞窟の底にいたから、はっきりとは覚えていないんですけど…)

突然、ポケッチが震えだした。
「はい、ヒカリです。博士、どうしました?
 …はい…はい…調査はある程度の進展がみられました…
 え?今すぐ戻れ?手伝ってほしいことがある?はい、わかりました。」
スイッチを切る。
「召集かい?」
「いったん切りあげて、なるだけ早く戻ってきてくれ、ですって。
 こっちの調査は、ある程度進めてくれたら、それでいいから、って。」
「まあ、エムリットのおかげでだいぶ進んだしな。
 …それじゃ、エムリット。とりあえずお別れだね。」
(でも、この森からどうやって出るつもりですか?
 ポケモンで空を飛ぼうにも、上には木が生い茂ってますよ?)
「あっちゃあ…この森を抜けるまでに大分かかりそうだな。」
(ふふ、そう思って…ちゃーんと森を抜ける最短ルートに案内しますよ。)
エムリットが笑顔でそう伝えた。
「本当かい!?」
(ただし、1つだけ条件が。)
「…ここにきてギブアンドテイクかい?」
一瞬呆れてしまったが、すぐのその考えを撤回した。

(ヒカリさんをおんぶした状態で、私についてきてください。)
「!
 …なるほどね。」
エムリットの道案内の時は、かならずコウキはヒカリをおぶっていた。
今回もそうしろという。
コウキはいくらヒカリが軽いと言っても長時間おんぶするのは体力を使うが、それでも構わなかった。
ヒカリを背負って、エムリットについていく。
(ヒカリさん、男の子には、おっぱいをこすりつけてあげると、喜びますよ♪)
「はーい、わかってまーすっ!」
「…いや、別にしなくていい。」

笑いながら、エムリットについていくコウキ。
おんぶしてもらっているコウキを抱きしめるヒカリの両手に、わずかに力が入った。
これからも、エムリットは、ずっとコウキ達を見守ってくれることだろう。


…その姿を、何やら黒い影が追っている。3人は、全く気付く様子はなかった。

(クク…あのカップルの、混合隔離させた精神を、そろそろ止揚すべきかもしれませんね、クク…)
86>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/28(土) 01:33:51 ID:a2z6VDOu
なんか今回はエロパロじゃなく、次回への繋ぎみたいな感じがする…

次回は相当長くなりそうだな。
87名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 05:49:14 ID:z6eKtArH
前半乙
擬人化ネタを巧く使うとは
88名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 08:56:54 ID:4pG8sDwN
>>50
三点リーダは二つ続けて使うのが基本
……みたいに。
89名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 12:01:05 ID:yo36OOjz
ポケモンにはそれぞれ性格があり、個人差がある。
見た目のイメージもあるが、それをどう捕らえるかは人それぞれで
またそれをどう伝えるかも人それぞれ。
ビジュアルイメージがないからこそ、書き手の力量が問われるところだが。

というのを前提として、
>51
なにその上から目線
そして個人的なイメージの押しつけ
何様だよ
90名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 12:22:39 ID:ZzMiN+BE
つい偉そうな態度を取っちゃうのは小説を書き始めたばかりのころにはありがちだからね
きっと、そのうち改めるようになるよ 
91名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 15:55:35 ID:6NrgmAHg
ヒント:18歳未満
92名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 16:38:39 ID:O4lOHp+O
…を不必要に多用してる時点で自らの馬鹿さ加減を露にしているしな。

知欠と同レベルだな。いろんな意味で。
93名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 22:40:42 ID:mNuDoGnV
1つもSSを書いてない俺が言えた義理じゃないが、あんまり傲慢になると誰も付いて来なくなるぜ
>暴走ボート
94名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 22:51:12 ID:2INOWvqV
なんでこのスレのスレタイは
ポケモン その13ルーゼ
とかじゃないの?
95名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 22:53:49 ID:6Eg2A/R6
イミルーゼ?
96名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 04:19:42 ID:MVET6eOr
別スレじゃ荒れた原因の暴走ボート
97名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 08:38:25 ID:HZ5rSyk7
>>96
何だ、前科持ちかよ>暴走ボート
9894:2008/06/29(日) 10:50:49 ID:6nA9ieM7
おああああああああああああああああああああああああ
イルミーゼだったあああああああああああああああああああ
ごめんなさいorz
99名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 12:58:38 ID:vNCBmhzf
まぁ、また来るなら3年後にしといてくれや>暴走ボート

いくらSSの技術をそれなりに持っていようとも、精神がまだまだ未熟過ぎる
前スレで18歳だと公言してた時から追い返しておくべきだったな
100名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 16:53:43 ID:VNjLUEtd
>>96
パワポケスレか
101>>53コウキ×ヒカリ:2008/06/30(月) 01:43:42 ID:XE49YNfE
>>51
については、本当に間違っていた。
この場でお詫びします。
カメックスに関して思い入れがあるなら、なおさらこちらが悪いです。

その他の人…
職人が十分にいるならまだわかるが、
ほとんどいないならせっかくのスペースを活用させてほしい。
何より、書きたいし。

そもそも、ここに書き込んでいるのは本当にみんな18以上なのだろうか?
102名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 02:14:08 ID:6NliE3sJ
ドラーモン氏ね
103名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 07:39:16 ID:DfKOguqB
>>101
俺は楽しませてもらった
その前に書いたハルカとサトシの話も充分見応えのある物だったし

とりあえず賛成意見もあることを覚えておいて頂きたい
個人個人の主観がなければ、そもそもSSは成り立たないのだから
俺は気にくわない組み合わせのSSは流し読みだけで終わらせてる
104名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 09:39:25 ID:pYyW4mQ6
>101
>そもそも、ここに書き込んでいるのは本当にみんな18以上なのだろうか?
お前がそれを言うのかよwwww
自分が18歳未満だからって、周りもそうだと思うなよ?

SSの中身に対してとやかく言うつもりはない。
だがその態度は何だ?
こちらでもパワポケでも、君の態度が原因で荒れたのは認識しているか?
職人がいないからとか、そんな理由で許されるとかそういう問題でもない
書きたいだけなら無料サイトでも借りてやれば良い。
やり方が判らないなら調べれば良い

追い出したいわけではない。もうちょっと態度を改めてはどうだと提案しているだけだ
105名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 10:05:50 ID:Nbn3TXqn
18歳18歳なんて何度も言ってるから欝陶しがられるんだよ。
106名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 13:41:26 ID:raJp1TGb
そもそも18歳以上なのが当たり前なわけで
それを疑い始めたらきりがない
107暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/06/30(月) 18:19:03 ID:Ij4ZwG64
いろんな意見が出ているのでとにかく、
必要なところだけ拾い集めると、

謙虚な言動を心掛けつつ
小説を書けばいいというわけですか。
完璧にそれはしきれないかもしれないが
できる限り頑張っていくつもりで行く。

とりあえず、カメックスの件について
もう1度謝らせてください。すみません。
108名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 18:43:48 ID:0YHxDxyM
>>107
その態度も凄い上からなんだが。

ゆとり未成年にはなにを言ってもわからないのかも知れないが、
これだけ空気悪くして叩かれても、まだ続けようとするそのアホさ加減は笑えるよ。
109名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 20:26:49 ID:XQD6q95L
>>107
何でそんなに傲慢なの?

そんな上から目線でものを話されても敵を増やすだけだと知れ
110名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 21:37:36 ID:pYyW4mQ6
単純に「文の書き方」を知らないだけか?
それでもSS書き? と言いたいところだが
念のため、文例

謙虚な言動を心掛けつつ
小説を書いていけるよう、努力します。
完璧にそれは出来ないかも知れませんが
できる限り頑張っていくつもりです
申し訳ありませんでした

ちょっと変えるだけで、全然雰囲気が違うだろ?
腹立たしく認めたくないことが君の中にあるんだろうが、
言葉通り「謙虚な言動を心掛けつつ 」というなら
文章にも気を遣おうよ
大人になってビジネス文章とか書くようになると、判ることだと思うけどね
111名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 21:39:37 ID:4+DMVWNf
>>108-109
オレの目線からアンタらの方が立派な荒らしなんだが?
お前らまず人の態度批判する前に自分の態度はどうか一度考えろカス
>>107
SS書きの控え室 82号室
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213980591/l50

まずはこのスレに行ってみることを勧める
謙虚な態度と言うが卑屈なレスは嫌われたり相手にされなかったりする
作品を良く見られたいのは分かるが変に丁寧語を使ったりするより地の言葉でレスするべき
112名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:16:12 ID:7sDHCw2l
>>111
同意
「まだ続けようとするその態度は笑えるよ」とか言ってる奴が「上から目線」や「傲慢な態度」を指摘するのはおかしいと思う
113名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:34:53 ID:DfKOguqB
うん、他人には上から目線や傲慢さを言い立てて自分のことは棚に上げる
>>108-109はマスゴミ関係者じゃないのかな?
114名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:47:08 ID:yo3MyN1l
>>113
ID:pYyW4mQ6もかなりひどいな
相手に敬語で書けというのに、何で自分は違うんだよw
こんなに偉そうに書いたら反感買うだけだろ
115名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:15:53 ID:aFos9hFH

まぁまぁ、ツボツボきのみ茶でも飲んで落ち着きなさい…
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´・ω・)つ旦
116刹那=F=セルゲイ:2008/06/30(月) 23:48:03 ID:OhEmez2u
>>暴走ボート 
ぜんぜん気にしてませんよ。

さて、書くかな。
モラルのない人に注意した111に感謝っと。
作家が注意するとあぁいうのは付け上がるから困る。

その日の夜。

「マスター。その…、部屋に入ってよろしいでしょうか?」
「入れ。カメックス。」
今までは他人だったから距離をとっていたがカメックスだと分かれば
距離をとる必要はない。俺とカメックスの仲だ。
「何の用だ?」
俺は聞いてみることにした。
「その、マスターに恋人とか、婚約者とか、好きな人はいますか?」
「いないな。エリートトレーナーにも振られたしな…。」
最近、薫子以外の人とまともに話してない。
そんな人いるわけがなかった。
「では、マスター。私と遊んでいただけませんか?」
「いいぞ。キャッチボールか?それともフライングディスクか?」
「くすっ、その遊びはゼニガメの頃にもう卒業しました。」
「そうか、じゃぁ何がいいんだ?」
他愛のないやりとり。でも俺にはとても暖かく感じられた。
だが、いきなりとんでもない方向に話は変わる。
「マスターも大人ですし、交尾などはどうでしょうか?
私、今が発情期ですし、私は人間になれます。いかがでしょうか?」
笑顔でとんでもないことを言う薫子。
「ちょっ、ちょっと待て。お前、交尾って意味分かって言ってるのか?
お前は遊び感覚で交尾をするのか?」
薫子のとんでもない発言に戸惑いを隠せない俺。
しかし、薫子は落ち着いている。
「はい、私たちポケモンは遊び感覚で交尾をしますよ?
産んだ卵はそこらへんに置いておきますし。
何かおかしなことでしょうか?」
「…。」
絶句。確かに育て屋にオスメスを預ければすぐにタマゴを産むし
ポケモンがタマゴをトレーナーに取り上げられても怒ったという話は聞かない。
ポケモンの常識、人間の非常識。
トレーナーとしての知識はあっても驚きは隠せない。
「人間からすればおかしいことだらけなんだが…
まぁいい。と、言うことはお前も準備は万端なんだな?」
いかんいかん。あくまであれは人間の姿をしているがカメックスなんだ。
あれに欲情しては…。
「そうですけど…、マスター?」
着ている青のワンピースを半脱ぎにして胸を隠している薫子。
彼女は双胸を守るブラジャーをつけていない。
しかも両手でも隠しきれてない。上や下が手からはみ出て見える。
117名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:48:24 ID:Q7lIcwn6
どさくさまぎれに
ドSのエリカ様が男たちを調教するSSキボンヌ
118刹那=F=セルゲイ:2008/06/30(月) 23:48:29 ID:OhEmez2u
「おまっ、下着はどうした!!」
「何ですか?それ。」
カメックスは下着を知らなかった。ということは薫子はいままで
ノーブラでノーパンだったことになる。
思い出すとあんなことや、こんなこともあったはずだ。
思い出すだけで興奮してくる。
明日は少し早いが、町に降りて薫子の下着を買わないとな。
さもなくば俺の理性が持たない。
だが、実のところ俺の理性は吹き飛んでいた。
「マスター?」
とうとう薫子は全脱ぎになっていた。
薫子がさっきまで着ていたワンピースは、そこら辺に落ちている。
要所要所は手で隠しているが、隠しきれてない。
俺は、もうこれだけで満足だが、
やられっぱなしになっているのも癪なので
俺もここら辺で反撃に出ることにする。
「おい、薫子。手、どけろ。」
「手、ですか…。えっと、そのっ…。」
急にもじもじしだす薫子。
「命令だ。」
意地悪を言う俺。
すると素直な薫子は両手をどけて、後ろに構える。
あいつは昔からよく俺の言うことを聞く。ナッシーやゲンガーとは大違いだ。
露になる乳房と蕾。やはり剥いてもでかいのは変わらない。
一方、マスターの反撃を受けた薫子は赤面しながら
手や足をもじもじとさせていた…。
「ま、マスター、こ、これでよろしいでしょうか…。」
「あぁ、きれいだ。でも、どうしてポケモンは服を着ないのにどうして恥ずかしがるんだ?」
さらに意地悪を言う俺。
「私は常に甲羅を着込んでいますから…。」
なるほど、納得した。だが、まだ腹の虫は収まらない。
加虐心をくすぐる可愛い女だ。
「次は目を瞑れ。」
どうしてこんなに意地悪ばかり思いつくのだろうか?
素直な薫子はそれに従った。

まだ、夜は始まったばかりだ…。
119刹那=F=セルゲイ:2008/06/30(月) 23:49:55 ID:OhEmez2u
今日はここまでだ。

ベトベトンの大群がエリカに襲い掛かるのならあるが?
このスレとは長い付き合いになりそうだ。
120名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 00:40:39 ID:/asYTz6B
GJ!そのベトベトン物も期待しちゃっていいですか?
121暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/01(火) 01:35:57 ID:XinwsVmp
…とりあえず、セルゲイさんが気にしないと言ってくれて助かりました。
ありがとうございます。

>>116->>118
ポケモン×人間をここまで楽しめているのは初めてだw
薫子の感覚がずれているのが非常にシュール。

さて、結構貯まってるし投下しないと。
とはいえ文章量が非常に多いからここで投下すると
セルゲイさんの小説が途切れる恐れもある…

とりあえず書きだめし続けておくか。
122名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 09:38:00 ID:lNXlvbTc
>>121
あたし・・・・・いつまでも待ってる・・・・・

待ってるからね・・・・・
123刹那=F=セルゲイ:2008/07/01(火) 20:15:39 ID:exGm2Jat
あぁ別に途切れさせてもかまいませんよ。
投稿、終わったら私のは書くんで。
まだ続きを書いてなかったりします。
それではお願いします。
124名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 21:46:28 ID:MyS3xQuq
>>121
出来たらちょっとだけ短くまとめてくれ・・・頼む・・・
俺アンタの文好きなんだが10レス以上あるとどうしても途中から飛ばし飛ばしになっちまうんだ・・・
125暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/01(火) 23:36:16 ID:VKQOSHuY
>>122
まあ、あまり待たせないように頑張るけど…

>>123
それでは遠慮なく書かせてもらいます。

>>124
確か以前飛ばし飛ばしでしか読めないって言ってたっけ;
当然の話だよな、そりゃ;
どうしても凝り性から抜け出せずに、
しかもエロ部分が非常に少ないというのは問題があるよなあ。
ただエロ部分しか書かないっていうのはちょっと無理。

なので小分けに投下するってことでひとまず堪えてもらえないだろうか。
126暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/01(火) 23:42:17 ID:VKQOSHuY
というわけでひとまず投下。
前回のコウキ×ヒカリの第5弾の続き。

もしこの第6弾(まだ書いてる途中だが)を全部一気に乗せると
下手するとこのスレッドがパンクする恐れもあるので、
5つくらいに小分けすることになる。

と言うわけで今回は第6弾の1/5。
なおほとんどエロ無し。ていうか皆無。
127>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:43:14 ID:VKQOSHuY
「うむ、素早く帰ってきてくれたな、ご苦労。」
「とりあえず、あの森のデータを取ってきました、どうぞ。」
「すまないな。そう言えば、エムリットには会えたか?」

威圧感のある老人のまえに、少年と少女が立っている。
少年の名前はコウキ、少女の名前はヒカリ。
…もうこのシリーズも長いことやっているので、詳しい事は省略させてもらう。
例の未踏の森から、研究所のあるマサゴに帰ってきたところから始める事にしよう。

「…いえ、会えませんでしたね。」
「そうか、それは残念だな。」
エムリットにはあったが、ヒカリとコウキとエムリットの3人だけの秘密にすると心に決めていた。
エムリットを捕まえる気はないので、
捕獲への進展状況を極力離さずにいたのである。

「で、博士、何のために僕らを招集したのですか?
 ずいぶん急ぐようにってヒカリ…ちゃんから聞いたんですけど。」
「うむ。急がねばらなん、詳しい事は後だ。
 というわけで、すぐにマサゴの砂浜に着いている船に乗ってくれ。」
「え?」
「すでに話はつけてある。早く乗るのだ。」
どうやら、森の調査結果だけは聞いて、早くコウキたちを次の調査に向かわせたいらしい。
そこまで大事な調査って、果たしてあるのか?…まあ、あってもおかしくはないか。

「…あれか?」
船が浮かんでいる。小さめだが小奇麗なボートだ。
「とりあえず急げって言ってたしなあ…走るか。」
「あ、ちょっとコウキ!?待ってよ〜。」
船の目の前につくと、博士の言ってた通り話はついており、
すぐさま船に乗せ、ボートは出発した。

2人とも船室にいる。操縦している船長(乗組員がこの人だけなので)とで3人だけ。
この船長、かなり若いが、どこか頼りがいのありそうな雰囲気をしている。
「…あの、博士から、何か聞いてられますか?
 ていうか、そもそも俺たちはいったいどこへ向かってるんですか!?」
「ああ、ちょっと待っててね、もうすぐ操縦モードをオートに切り替えるから…これでよし。」
操縦席を離れ、コウキ達を別の部屋に案内する。

案内されたのはメインルーム。明るい色の部屋で、居心地もいい。
この船にはあとシャワールームと寝室があるらしい。
「で、君が噂のポケモンチャンピオンかい?」
「あの…あなたは?」
「俺の名前はどうでもいいだろ。それより、これからの事、だろ?」
「はあ…」
かなり若い、と言ったが、コウキより少し年が上くらいである。せいぜい15くらいであろう。

「ハギ老人のくれた船、流石だね。
 さすが、性能も居心地も抜群、これならホウエンまですぐつきそうだ。」
「は、ハギ老人?(…誰だ?)
 …って、い、今なんて!?」
「だから、ホウエン地方。君たちが今から行く場所だよ。」

はああああああぁぁぁぁ!?ホウエン地方!?
…えっと、シンオウのずっと南にカントー、その西隣にジョウト、…そのさらにずっと西にホウエン。
二千キロオオオオォォォ!?
128>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:44:10 ID:VKQOSHuY
「心配するなよ。1週間もしないうちにつくから。このエンジンの機能は」
「んなこと聞いてません!
 なんでホウエン!?いきなりホウエン!?少しくらい前置きがあったって」
「…君にいち早く会いたかった、て言う理由じゃ駄目かな?」
目つきが変わった。
口元は笑っているが、コウキは一瞬で船長の実力を見切った。

「…何者ですか?」
「コ、コウキ?そんなに真剣な顔しなくても…」
「ヒカリ。
 …この人には、一瞬の隙も見せちゃだめだ。」
「カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ。この4つの地方は、瞬く間に才能を開花させ、
 旋風を巻き起こし、一気にチャンピオンまで上り詰めた少年が、それぞれの地方にほぼ同時期に現れた。
 運命的な何かを感じるよね。」
「そりゃ、外部の人はそうやって面白がって見てますよね。」
コウキはあまりいい気はしない。自分の実力でチャンピオンになった自負がある。
運命だとか、流れだとか、そう言うので自分やポケモンの努力を否定するような事は言われたくはない。

だが、次の一言でコウキの眼光が変わった。
「そう不機嫌になるなよ。それに俺は、外部の人間じゃない。」
「ど…どう言う事ですか?…まさか…」
「…僕もホウエン地方のチャンピオン、っていえば、分かるかな。」
「ええっ、この人が!?」
コウキの瞳が変色した。覚醒状態に入った。
「コ、コウキ、この人はギンガ団でもJでも無いのよ!?」
「うるせえな、ヒカリ。黙ってろ。
 …俺に何の用だ。答えろ!」
「ははは、威勢がいいね。まあ、そう言うのは虚勢の場合が多いけど…
 …いや、君のその闘志は、本物だね。
 でも、君をホウエンに送るよう指示したのは、まぎれもなくナナカマド博士だよ。」
「…何?」
「ホウエンのとある場所を調査したいんだけど、かなり危険な場所でね。
 俺一人でも相当辛いし、かといって誰かに力を借りようにも、
 相当の実力者でないと、かえって危ない。…そこで、俺は君たちの力を借りたい。」
確かに、そこまで危ない場所なら、
シンオウのチャンピオンに上り詰めたコウキに協力を要請するのは正しい考えである。

「…違うな。」
「え?
 な、ナナカマド博士がそう言ってもおかしくはない…」
「確かにな。おそらく、ホウエンの研究所からこっちに要請があったんだろう。
 …だが、あんたは内心どう思ってるんだ?」
「…そうかい、やっぱり見抜いていたか。
 確かに、俺は自分一人でも何とかなると思っていた。君たちの力を借りたいとは思っていない。」
船長が立ち上がる。

「でも、君をホウエンに呼ぶことには、反対していないよ。
 …なぜかは分かるよね。」
「…やってやろうじゃねえか!」
「うん、そうこなくっちゃね。
 ここは船の上だから、下手すると船が持たない。
 …お互い一番自信のあるポケモンで勝負するってのは、どうだい?」
「いいだろう、デッキにおいで。そこでやろう。」
船長がコウキとヒカリを連れていく。
129>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:44:40 ID:VKQOSHuY
「でも、大丈夫なの、コウキ?」
「何がだ?」
「だって、コウキ、ポケモンを預けたまま、受け取ってないじゃない!」
森の調査からそのまま船に直行したので、
ポケモンを受け取る余裕がなかったのである。が、
「勝てばいいんだろ…やってやる!」
「ほら、着いたよ。狭いかな?」
「…上等。十分なバトルフィールドだ。」
「とはいえ、床は木だからね、暴れまわると危ない。1対1のバトルでも、危ないね。」
「…じゃあ、どうするんだ?」
「たった1回の技の真っ向勝負で、勝負を決めるってのはどうだい?
 …お互い、相当の実力の持ち主だ。1回の技で、十分トレーナーの強さは見えるだろ?」
「…いいだろう。」
本来、コウキのエースはドダイトス。
バトルではユキメノコやムウマージを使う事が多いが、強さ、存在感は圧倒的にドダイトスである。
…だが、そのエースは今不在。

「とりあえず、コウキの準エースのユキメノコやムウマージで…」
「いや、あいつらはトリッキー戦法が得意。…真っ向勝負だったら、間違いなく負ける。
 ムクホークも、…実はまだブレイブバードを覚えてない。」
「で、でも、インファイトとか、」
「タイプ一致の最強技でないと、
 …生半可な技じゃ、ホウエンのチャンピオンには勝てないさ。」
「どうした、作戦タイムか?
 …それとも、怖気づいたか?」

コウキは何も言い返さない。
「…?」
「…ヒカリ、ここは賭けるしか無い。」
「え?…ちょ、ちょっと待って、そのボールは!
 し、進化したばっかりでしょ!?そもそも、仲間にしたのもついこの間…」
「…こいつ、ヒノアラシの時に、すでに大技を覚えていたみたいなんだ。
 おそらく、あのおじいさんが生前に残した技だと思う。
 仲間にして、進化して間もないが、かけるしかない!」
「俺から行くぜ、いけ、バシャーモ!」

2mを超える大型のポケモン、バシャーモ。相当育てられている。
「俺が一番最初に貰った相棒さ、こいつで戦うぜ!」
「…俺はこいつだ。行け、バクフーン!」
背中の炎を燃え上がらせ、大きく吠える。
…だが、進化したばかりで、やはりエースのドダイトすには実力は及ばない。
バトルの経験も圧倒的にムウマージやユキメノコに劣っている。
そもそも、バーティーの中にバクフーンがいるのは、育ててレベルを上げている中途に他ならない。

「む、無理よ、絶対に勝てない!」
「今の話を聞いていたけど、、そのバクフーンはまだまだのレベルらしいね。
 仲間にして間もない?この間進化したばかり?
 そんなので俺のバシャーモに勝てるって言うのかい?…ブレイズキックだ!」
バシャーモの炎が燃え上がり、バクフーンに向かって走る。
そして飛び上がり、足からバクフーンに突っ込む。

「バクフーン、噴火だ!」
「何っ!?」
バクフーンがバシャーモに背中の炎を向け、そして、

「発射だ!」
130>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:45:23 ID:VKQOSHuY
バトルは始まったばかりなので、バクフーンは当然ダメージをくらっていない。
その状態に限れば、炎タイプ最強の技。

「バ、バシャアアアアアッ!」
飛び上がっていたので避けることが出来ない。まともに噴火に突っ込む。
「バシャーモ、真っ向勝負だ!
 噴火を突破して、ブレイズキックをぶちかませえっ!」
だが、さすがはホウエンのチャンピオンのエースポケモン。
噴火を押し切り、バクフーンに一撃をお見舞いする。

「な、バクフーン!」
コウキの覚醒状態が解ける。コウキとヒカリがバクフーンに寄り添う。
「大丈夫?しっかりして!」
「…だめだ、僕の負けだ、船長。」
いかに大技でも、やはりバクフーンとバシャーモのレベルは違い過ぎた。
その上まともに真っ向勝負を挑めば、まず間違いなく勝ち目はない。

「ごめんな、バクフーン。」
「勝負あったな、捕まえたばかりだというのに、いいバクフーンだ。」
「御世辞はよしてください、負けは負けだ。…あなたの名前は?」
「…俺の名前は、ユウキだ。それじゃ、俺は船室に戻るから、何かあったら言ってくれ。」
そう言って、バシャーモとともに歩いて戻っていった。
「…ユウキ…さん…」

廊下を歩いているユウキ。
「よくやったな、バシャーモ。
 …あのバクフーン、どう思った?」
「シャーモ…」
「進化したてで、レベルに差があるにしては、強かったね。
 レベル以上の実力を発揮していた、そんな感じがしたよ。」
「シャモ。」
「レベル以上の実力を発揮させるコウキは、確かにおもしろい、相当の実力の持ち主だ。
 あいつのエースポケモンはどこまで強いんだろ、楽しみだ。
 ま、いずれにせよ、あいつの実力じゃ俺のエースには倒せないけど、な、バシャーモ!」
「シャー…モ!?」
バシャーモが片膝をついた。苦しそうにしている。
「おい、大丈夫か?!」
「シャー…」
どうやら、相当のダメージをくらっていたようである。

「…あのバクフーン、俺のエースを…コウキ、ここまで強いとはな…」
ユウキの心の中にあった、敵を褒める根拠であったはずの余裕は、驚愕に変わっていた。
131>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:46:31 ID:VKQOSHuY
シャワーを浴びて食事を済ませる。
船は夜間もオートパイロットで動くらしい。
「で、とりあえず寝室にはベッドは2人分しかないから…どうする?」
「あ、あたしたち一緒に旅をしてきた仲なんです。
 できることなら、コウキと一緒の方がいいです。コウキと寝るのに慣れてるし、安心なので。」
「そうかい。
 じゃあ俺はこのメインルームで適当に寝てるよ。それじゃ、おやすみ。
 僕はもう少し操縦を続けるから、寝てていいよ。」
「「はい、ありがとうございます。」」
ユウキはそう言って部屋でメインルームを出ていった。
コウキもヒカリを連れて寝室に向かう。

「ちゃんとベッドは離して2つ置いているな。
 ユウキさん、僕たちをからかう気は、ないみたいだ。よかっ…」
「でもないみたいね。」
1人用のベッドが2つ。そこは問題ない。
…だが、枕が片方のベッドに2つまとめておいてある。
「なんで知ってるんだ?」
「さあ。」
「ま、俺たちを見てそう言う風に感じたとしてもおかしくはないし、
 俺たちをそういう関係にさせたいのかもしれない。もうそういう関係になってるけど。」
どっちにしろ、ユウキに手玉に取られている感は否めない。
「で、どうするんだ?
 まあ、ユウキさんはのぞき見をするような人ではないがな。」
「もっちろん、舞台は整えてくれた。
 やるに決まってるでしょ♪」
「素直なのは、いいことだ。
 …って、多分ユウキさんは思っているだろうね。」
お互いがクスクスと笑う。
コウキがそっとヒカリを引き寄せ、唇を奪った。
132>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:47:10 ID:VKQOSHuY
「あん、ねえ、コウキ。」
「なんだ?」
「すごく強いトレーナーとかさ、ポケモンリーグのチャンピオンにもなるとさ、
 …彼女持ちって当たり前なのかな?」
股間を弄られるヒカリ。唐突にこんな事を聞く。
確かに、そんなものかもしれない。
「もしそうだとして、それがどうしたんだ?僕には、立派は彼女がいる。」
「ううん、そうじゃなくて、ユウキさんも彼女いるのかなって。」
「お?ユウキさんに惚れたか?」
からかうコウキ。
ヒカリは必死になって否定する。

「ち、違うよ、そんなんじゃないってば!」
「ま、向こうは年上だしね、年上の彼氏ってのは確かに魅力だろうね。」
「だから違うって!」
「ヒカリくらい可愛かったら、告白したら付き合ってくれるかもな。」
「ち、違うよお、うわあああん!」
「ヒカリ!?」
コウキはからかっただけのつもりだったが、ヒカリを泣かせてしまった。
やり過ぎたか、コウキは後悔した。

「ご、ごめんヒカリ、言い過ぎた!そんなつもりで言ったんじゃ」
「あたしにはさ、コウキしかいないんだからさ、ぐすん、疑わないでよ!」
「ごめん、ごめんな、ヒカリ。」
コウキが必死に謝り、抱きしめ、頭をなでる。
次第にヒカリも泣きやんでいった。
「くすん…もう、大丈夫だから。元はと言えばあたしが悪い事は、ちゃんとわかってるよ。」
「ううん、僕が言い過ぎただけ。」
(悪いのはあたしなのに…本当に、優しいなあ。)
一安心のコウキ。
とりあえず、気になったことを聞いてみることに。

「…で、なんでそんな事を急に言い出したの?」
「え?あ、えと…なんでだろ。」
「へ?」
「いや、コウキ以外のチャンピオンに会ったのは、シロナさんを除けば初めてだからさ、つい、何となく…」
コウキ以外のチャンピオン、という存在に興味を持ったというわけである。
ユウキに興味を持ったわけではないので、とりあえずは安心した。
133>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:47:34 ID:VKQOSHuY
「おーい、朝だよ。」
その声で2人が目を覚ます。見上げると、そこにはユウキがいた。
…現在、2人は繋がったまま裸で寝ている、幸い布団はかかっていたが。
「ひええっ!!?」
「ちょ、ちょっとユウキさん、何を!?」
「いや、昨日の夜2人の様子を見に行ったんだけどさ、片方しかベッド使ってなかったし。
 俺もできることならベッドで寝たいから、もう片方のベッドを使わせてもらったわけ。」
「待ってよ、ユウキさん!
 お、女の子の寝室を除いて一緒の部屋で寝るなんて」
「でも、コウキと一緒にぐっすり寝てたじゃないか、今も寝てるけど。
 だから、男の子と一緒の部屋や布団で寝ても、少々は気にしない性格なんだろうって思ってさ。」
「な、なにいってるんですか、そんなことないです!
 あたしと一緒に寝ていい男の子は、」
コウキだけ、と言おうとして言葉を止めた。

「ん?」
「な、なんでもないですっ!」
コウキの胸に顔をうずめた。コウキはやれやれと言った様子で、
「ちょっといろいろ事情があるんで、
 すぐに顔を出すんでとりあえず先にメインルームに行っといてくれます?」
「はいはい、りょーかい。」
ユウキもそこまで意地悪な人間ではない、やっていい事といけない事はちゃんとわかっている人間である。
人のベッドを覗くことがいい事だとも思えないが、しつこくからかわないだけマシ、である。

「今どのあたりですか?」
「今は、ジョウトのワカバタウンの沖合だね。」
あの日以降、ユウキはメインルームで寝てくるようになった。
そのおかげで2人は毎晩あまり声を立てないように情事に勤しむ事が出来ている。
あれから3日、船は順調に進んでいた。
「ずいぶん順調だよ、もうあと3日もあればつくね。…ん?」
「どうしました?」
「ポケナビのトレーナーコールが…ちょっと失礼。」
シンオウはポケッチとポケギアがトレーナーのサポートグッズとしてメジャーである。
一方で、ホウエンではポケナビを使うトレーナーがほとんどである。

「もしもし…ああ、ハルカちゃん!
 あと3日でそっちにつくからね、その日がちょうど君の誕生日だから…間に合いそうでよかった。」
(はい、楽しみにしていますよ!楽しみでしょうがないですっ!)
「ははは。楽しみに待ってるんだよ。」
スイッチを切った。
からかわれた仕返しなのか、ヒカリがにやけながら追求する。

「あれえ?彼女ですかあ?」
「え?…ははは、さあね。」
「てれてるぅ、絶対にそうだあ!」
「はは、コウキくん、ちょっとこのあたりは岩場や岩礁が多いから、操縦が大変で。
 ちょっと集中したいから、コウキくん、彼女を連れてメインルームに行っといてくれる?」
「あ、はい。
 さあてヒカリ、いこーかー。」
「ちょ、ちょっとコウキ!ユウキさん、まだ話は終わってませんよ〜!
 こら、彼女なんでしょ?答えなさーい!」
ヒカリを引きずって操縦室を後にする。
ユウキがそれを見ながら、クスッと笑う。

「…彼女、か。
 それもまたよし、なのかもしれないな。やれやれ。」
134>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:48:11 ID:VKQOSHuY
「ちょっと、コウキ!?」
「あのなあ、デリカシーってのはないのか?」
「…それはコウキにも言えることかもしれないけど。」
「うっ。」
コウキもヒカリをからかって泣かせていた。人の事を言える立場ではない。
「で、コウキはどう思う?えっと、」
「確かハルカちゃんって言ってたな。…さあて、どうなんだろうね。」
「あ、その顔。何か見破ってるって感じ。」
ヒカリはコウキのその表情を見逃さない。
やれやれと言った感じでヒカリに説明する。

「ま、おそらくは彼女じゃない。」
「え?」
「今言えるのはそれだけだな。互いが互いの事をどうを持ってるかまでは分からない。」
「じゃあさ、じゃあさ、2人をくっつけましょうよ!」
(そんなことが趣味だったけ、こいつ。今回ホウエンに行く目的を忘れたのか?)
恋愛には女の子は敏感なもの。ヒカリもその例外ではないようだ。


そしてさらに3日後。
「おーい、見えてきたぞ、ホウエン地方が!」
その声に反応して、コウキもヒカリも急いで操縦室に向かう。
「ほんとだ、陸地が見えてきた。」
「トウカシティの砂浜だ。
 近くに船着き場があるから、そこにとめるぞ。」
ユウキは舵を操りながら、猛スピードで砂浜まで迫った。

「とーちゃーく!さあ2人とも、船から降りて。」
「はーい。…やったあ、久々の陸地だ!」
船から降りての第一声。ずっと船上にいた以上、当然であろう。
「ユウキです。たった今トウカの船着き場に到着しました。」
(お疲れ様、今から迎えに行くよ。)
「はい、おねがいします。…よし。
 2人とも、迎えが来るから、もう少し待ってて。」
「ああ、はい。」

遠くからエンジン音が聞こえてくる。
それも乗用車の音ではなく、なんかもっと凄そうなエンジン音。
「お、来た来た。」
「って、なんかすごいエンジン音…うわあああっ!」
猛スピードで突っ込んできて、急ブレーキ。
「なんなんですか、この荒っぽい運転は。」
「はっはっは、ごめんごめん、つい癖でね。
 僕の名前はオダマキ、君はコウキくん、だよね。よろしく。」
「は、はあ…よろしくお願いします。」
さっそくオダマキ博士が乗るように言った。いやな予感はしたが、乗らないわけにもいかないので乗ることに。
そして、やっぱりその予感は当たる。

「きゃああああああっ!」
「は、速い、速すぎます!」
トウカシティにつくまでの十数分、猛スピードにさらされ続けた。
135>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:48:47 ID:VKQOSHuY
「ここがトウカシティか。博士の研究所はどこです?」
「ああ、僕の研究所は、ミシロタウン、ってところにあるんだ。」
「あれ?じゃあ、なんでこの街に?」
「この街のジムリーダーのところで、今回の用事についていろいろやりたいんだ。
 そこには、新人トレーナーも待ってるしね。」
「新人トレーナー?」
「君もそんな時期があったんじゃないかな?」

僕の場合、偶然が重なっただけで、研究所からポケモンをもらえるはがきとは来なかったんだけど。
と思いつつ、話を聞く。

「普通の新人トレーナーは僕の研究所のところまで来るんだけど、
 ユウキくんがトウカに帰ってくるって聞いて、だったらついでにその新人トレーナーがいる
 トウカシティにみんなを集めよう、ってことにしたのさ。
 新人トレーナーが足を運ぶ手間も省けるし、船着場からはミシロよりトウカの方が近い。」
「ふーん…」
「僕の友達が、トウカのジムリーダーをやってるってこともあるしね。」
「ああ、それでジムに行くって言ったんですか。」
そんな話をしながら歩き続けると、江戸時代の大名屋敷のような建物についた。

「ここだ。さあ、中に入ろう。」
「「おじゃましまーす。」」
中に入って、廊下を少し進むと、バトルフィールドがあった。
おそらくジム戦で使うためのものだろう。
フィールドの向こう側には男の人が立っている。

「おお、来た来た。」
「ご無沙汰してます、センリさん。こいつが、シンオウのチャンピオン、コウキです。」
「ほう、なかなかいい顔をしているな。
 ぜひポケモンバトル…といいたいところだが、そうも言っていられない。」
「例の調査、早い方がいいですからね。」
センリとユウキの話をただ棒立ちで聞いている2人。
…後ろから足音がした。思わず振り向く。

「あっ!…。」
「ん?誰だ?」
部屋の入口から誰かがのぞいていた。コウキが振り向くや否や、入口の陰に隠れる。
もちろんコウキが見逃すはずもなく、すたすたと歩いて入口に戻る。そして左を向くと…

がちがちに固まったまま立っている女の子が目の前にいる。
コウキやヒカリより一回り小さく、年下のように見える。
赤いバンダナと左右に伸びているツインテールが印象的。
「君は?」
「あ、えーっと、その…」
何事かと思ったのか、ヒカリもその場に来た。
「…あなたは?」
「あ、その、えーっと…」

さらにコウキとヒカリが入口付近に戻っていったことに何事かと思い、
ユウキやオダマキ博士、センリもその場へ足をあこぶ。
「あ、パパ、ユウキさん!」
「ハルカか、どうした?」
「なんかジムの方から声がしてね、なんだろうと思ったら、…その人がこっちに振り向いて…」
「ああ、驚かせちゃったようだね、ごめん。
 僕はコウキ。隣にいるのは、ヒカリだ。」
「よろしくね、ハルカちゃん!」
笑いながら謝る。
だが、ハルカの目はユウキの方へと向いていた。
136>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:49:14 ID:VKQOSHuY
「ユ、ユウキさん、お久しぶりかも!」
「ああ、ハルカちゃん、久しぶり。俺が最後にトウカに立ち寄った時以来かな。」
「はい、チャンピオン、おめでとうございます!」
満面の笑みで頬を少し赤らめながら祝福する。子供のあどけなさが全開の、和むような笑顔。

「ユウキさん、この子は?ハルカちゃんって…」
「さっきパパって言ってたじゃないか、センリさんの娘さんだよ。
 昔、まだお互いがミシロタウンに住んでいたころによく遊んでてさ。妹のようなものさ。」
「いまでこそセンリと一緒に暮らしているが、昔はハルカちゃんはミシロに住んでいたからね。
 僕はミシロに研究所と家を構えているから、しかもハルカちゃんと家が隣同士だから、
 おとなりさんでよく一緒にコウキと遊んでたというわけ。」
オダマキ博士がそう言った。
コウキが10歳になったとき博士からアチャモを渡され、旅に出た、というわけである。
ポケモン修行に明け暮れてほとんどトウカやミシロに帰ってこなかったらしいが、
ハルカとはちょくちょく連絡を取っていたようである。

「へえ、そうだったんですか…ん?
 ユウキさんって、オダマキ博士の子どもって事?」
「あれ、言ってなかったっけ。」


「…というわけで、ここの研究をしているんだが、いかんせん危険な場所だ。」
全員が居間に集まり、博士の説明を聞いている。
「そこでユウキくんにここの調査を頼みたいのだが、1人では危険かもしれない。」
「まあ、だからコウキを招集したわけだけど、…俺一人でも十分だけどなあ。」
「失礼だろ、コウキ。」
「いえいえ、構いませんよ。僕は言われたように動くまでです…?」

ふと、ユウキの隣に座っているハルカの様にがおかしい事に気が付く。
「さっきからどうしたんだい、ハルカちゃん?」
「あ、ええっと、その…」
(もしかして、ハルカちゃんったら…)
ヒカリがにやけならがハルカを見つめる。ユウキの事が気になっていると思ったのだろう。

だがハルカの答えは違った。
「ポケモン…早く欲しいかも…」
「…へ?」
一瞬シンとする。そして、オダマキ博士が、思い出したように言った。
「そうだ、ハルカちゃんに、初心者用ポケモンを上げないと!」
「おお、そう言えばそうだったな。」
センリも思い出したように言う。
忘れられてたショックで、ハルカは涙目。

「ま、まさか、博士が言ってた新人トレーナーって…」
「ああ、ハルカちゃんだよ。
 さあ、新しいポケモンを選んでもらおうか。」
「はいっ!」
博士が3つのボールを取り出す。
ハルカはもうどれにするかを決めていたようで、迷わずボールを手に取った。
137>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:49:47 ID:VKQOSHuY
「出ておいで、アチャモ!」
ボールが開き、光が放たれ、ポケモンが形作られる。
「…。」
「これ、どう見てもキモリなんだけど…」
「アチャモのモンスターボールは、こっちだよ。」
「あ、あはは、間違えちゃったかもー?」
気を取り直してボールを投げる。今度こそアチャモが出てきた。

「でも、なんでアチャモにしたの?」
(あ、これはもしかして、ユウキさんとお揃いに…)
ヒカリがそう推測した。
しかし、コウキと違って、ヒカリはどうも考えていることが的外れである。
「あ、はい。
 アチャモが可愛いからです!」
「チャモ〜。」
アチャモが嬉しそうになついている。
女の子なら、だれでも3匹の中では一番可愛いアチャモを選ぶだろう。
ここにまた、一人のトレーナーが誕生した。


「それじゃ、そろそろ俺は調査に出発しますが…」
ユウキが渋い表情でコウキを見る。
「…まあ、気持ちはわかりますよ。」
「話が通じるから、助かる。」
ユウキのプライドが、一人でできる、助けを借りたくない、と言っているのである。
「とりあえず調査の荷物の最終確認をしてくるから。」
そう言って部屋を出ていった。

「すまないね、うちのユウキ、自信を持つのはいいんだけど、ちょっとそれが行き過ぎて…」
「いえいえ。気にしないでください。
 ちょっと最近疲れ気味なので、確かに足を引っ張りかねないですから。」
入院で衰えた体力はまだ戻っていない。
確かに苛酷で危険な場所では、いかにコウキでも何が起こるか分からない。
「しかし、わざわざシンオウから来たって言うのに、なにもなし、って言うのも悪いし…」
その一言に、ハルカが身を乗り出した。

「え、シンオウ!?すごいかも。」
「ヒカリも、シンオウ各地を旅してたんだよ。」
「すごい、すごいかも!コウキさん、ヒカリさん!」
「あ、あはは、照れちゃうかな。」
目を輝かせるハルカ。
コウキ、ヒカリより一回り小さい少女に見つめられると、恥ずかしい気分になる。

「えへへー。早くわたしも、ユウキさんやコウキさんやヒカリさんのように、
 立派なポケモントレーナーにならなきゃ!」
「それじゃあハルカ、そろそろいくか?
 パパとは、ハルカがもっと強くなってから、ジム戦をしよう。」
「うん、パパ!」
「荷物の準備はできてるか!」
「大丈夫かも!それじゃ、行ってき…」
行ってきますと言い切れずに、不安そうな顔でうつむく。
138>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:50:28 ID:VKQOSHuY
「ん?どうした?」
「いや、大丈夫かなって。ちょっと不安かも。」
「大丈夫だって、あたしも最初はポケモンと息合わせられずに苦労したけど、」
「ううん、違うの。
 ちゃんと旅が出来るのかなって。どこにでもポケモンセンターがあるわけじゃないし、
 野宿のとき、ちゃんとキャンプできるかとか、ポケモンたちの世話できるかとか…」
(う…あたしもそうだったりして…
 ほとんど携帯食料で済ませてたからなあ…テントはるの苦手で、野ざらしのまま寝袋だったからなあ…)
ハルカの不安の言葉、ヒカリには自分の事なので意外と答えている。
まあ、ヒカリも今はコウキがすべてやってくれているので問題ないのだが。

「うーん…そうだ、コウキくん、ヒカリちゃん、
 どちらかがしばらくハルカと一緒に旅してくれないか?」
「え?」
「そうだ、それがいい!」
「パパ、わたしもそうしてほしいかも!」
博士とセンリの間でとんとん拍子で話が進む。ハルカも大賛成。
コウキも悪い顔はしていないようで。

「そうですね、ユウキは僕たちの力をなるだけ借りたくないって言ってるし、
 そうなると僕たちは暇だし、ちょうどいいや。」
コウキも快く了承する。
となれば、おのずとヒカリもそれについていく、という事になる。
「あ、コウキが行くなら、あたしも行く!」
「ああ…2人ともついていく、ってのはダメだね。」
「え?」
「ナナカマド博士に要請しておいて、2人とも調査に不参加でした、ってわけにはいかないんだ。
 一応こっちにも立場ってのがあるからね…
 それになにより、いくらユウキが嫌がっていても1人で行かせるわけにはいかない。」
親心、である。
ユウキ1人では、危険すぎて行かせるわけにはいかないのである。

「それじゃあハルカ、どっちかについていってもらいなさい。」
「…。」
「?…どうした、ハルカ。」
「えっと、えっとね…お料理が得意なのは、どっちですか?」
「へ?」
驚きな質問。どっちについていくかの判断材料が、そう言うものになるとは思わなかった。
普通なら、同性のヒカリを選ぶものなのだが。

「ははは、ハルカは食いしん坊だからな。」
「パ、パパァ…」
「料理なら、やっぱりアタシよりコウキだね。いっつも作ってもらってるから。」
「じゃ、じゃあ、料理の上手なコウキさんと!」
「ぼ、僕?てっきり女の子同士でヒカリを選ぶと思ってたけど…」
「い、いやですか?」
「そんな事はないよ。新人トレーナーと一緒に旅するのは、面白そうだ。」
コウキは笑顔で了承した。
…ヒカリは、ショックな顔をしていたが。
(…な、なんか、…悲しいよお。)
139>>127コウキ×ヒカリ 第6弾・1/5:2008/07/01(火) 23:51:10 ID:VKQOSHuY
ジムの玄関前で見送ってもらう事に。
「しかし、コウキくん。なにもハルカちゃんに合わせることもないんだが…」
「いえ、初心に戻って、バクフーンだけで行きます。
 まだこいつ、ハルカちゃんのアチャモと同様仲間にしたばかりで、まだよくこいつを知らないので。」
モンスターボールを見せてそう言った。
確かに、強力なポケモンをポンポン出していたらハルカはやりづらいだろう。

そこへ、荷物の準備を終えて玄関から出てきたユウキに出くわした。
「おや、ハルカちゃんもいよいよ冒険に出発か。
 …なんでコウキが隣にいるんだ?」
「ああ、ユウキさん。僕も、しばらくハルカちゃんと一緒に旅に出るんです。」
「へえ、それはいい。ハルカちゃんも勉強になるだろう。」
「それでユウキ。
 流石に今回の調査は危険な場所だ、お前ひとりでは行かせられない。」
オダマキ博士がそう言う。

「でも、コウキはハルカちゃんと一緒に行くんでしょ?」
「だから、ヒカリちゃんに手伝ってもらいなさい。いいよね?」
「はい、勿論です、そのつもりで来たんですから!」
「それじゃあ、頼もうか。よろしくね、ヒカリちゃん。」
「はいっ!
 …。」
ヒカリが気付かれないようにちらっとコウキを見る。

(そういや、お互い異性とタッグを組むことになるんだよな…
 ヒカリはユウキをからかっていた以上、間違いなくユウキさんを想っているだろう。
 恋は人の心を豊かにする、だからそれでもかまわないし、僕を裏切ることはないだろう。)
(コウキ、ハルカちゃんの事を気にしているのかな…
 まあ、あたしはコウキを信じてるし、仮にハルカちゃんがコウキの事を好きになったとしても、
 コウキが人から好かれるのは、あたしは嬉しい。…でも、)

((信じているんだけど、疑ってるわけじゃないけど、心配だ…))
相手を想うのはいい、相手に想われるのももちろん構わない。
ただ、結ばれるのは…ないとは思うが、それでも結ばれたりしたらショックどころでは済まないだろう。
お互いにとって、ヒカリにはコウキしか、コウキにはヒカリしかいないからである。

ともあれ、コウキも、ヒカリも、ユウキもハルカも、それぞれの道を歩きはじめた。
140暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/01(火) 23:53:02 ID:VKQOSHuY
なんとか13レスにとどめた。
>>124のアドバイスになるだけ添えるように頑張ったが…

しかし、これが5分の1だから一気に書いたら70レスくらい取られてたな。
自己最高がたしか58レスだっけ。
141名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 21:30:46 ID:ssJgiUwg
誰にも乙と言われないとは…乙
142名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 22:51:11 ID:NB+5/bwY
ここはエロパロだ
普通の小説を投下したいなら他所でやれ
143名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 00:09:44 ID:BwTgA6ZG
まだ途中だから乙と言い辛く
まだ途中だからエロもない、というだけだとは思う

だけど色々と、間延びしている話が続くので読んでいてだれてくる、というのは正直あるな
エロパロはエロを求めてスレを見ている人が大半だから尚更だな
善し悪しじゃないんだ。何を求められているか、なんだよ
144名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 00:46:49 ID:1gb9oQUs
>エロパロはエロを求めてスレを見ている人が大半だから

そうなんだよね
大切なのはスレの目的がハッキリしていて、投下する側も、それに合わせた文章を投下すること
前後の雰囲気作りに凝るあまり、そのことを忘れちゃうってのは俺にもよくあることなんだ
1人のエロパロ書きとして真剣に向き合わないといけない問題だなと、常々感じてる
145名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 00:21:35 ID:IjlzGXVv
そもそもなんで18歳未満がここに来てるんだよ
しかもエロ小説じゃないし。空気も板の名前も読めないのか?


しかもそういう奴を受け入れてるなんて、ポケモンってそんなにいい加減なジャンルなのか?
18歳である暴走ボートの将来のためにも追い出してやるべきだろ
146145:2008/07/04(金) 00:26:13 ID:IjlzGXVv
訂正
×18歳未満→○21歳未満
147名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 07:59:41 ID:APo00DYI

そこそこの数の職人が投下し、そのスレ特有のまったりとした雰囲気でスレが流れる(これが普通は続く)

途中で一つの勢力(特定カプ、長文コテ等)が現れる

当然、文が神だったり、そのカプが好きな人が多いから、マンセーの嵐になる

だんだんその特定勢力と、それ以外の作品への(レスや雰囲気の)温度差が現れ始める
(作品投下のすぐあとに○○マダーとレスが付くことも)

特定勢力以外の職人が萎え始め、特定勢力の作品ばかりに(しかし信者は気がつかず、むしろ喜ぶ)

特定勢力以外の読み手&書き手がこの状況(それ以外の作品投下のモチベが低下せざるを得ない状況)に意見し始める

信者は猛反論
「そんなこと言って神のモチベが下がったらそうするんだ」「だったらお前が書け」と意見、
最終的には「この神(勢力)がいなくなったら”このスレは絶対に過疎るだろう!”
”そんなことになったらお前らは責任が取れるのか!”」と言い出す

ほとんどの住人はそこまで責任とれず、何も言えない

そして、”その勢力が現れる前までに続いていた流れ”は無かったことにされ、
「この勢力のお陰でこのスレは続いている(いた)」と信者は主張し続ける

つまり、勢力作ったもん勝ちということ



一応手遅れにならない内にコピペ貼っとく
数多の良スレがこのパターンで糞スレへと成り果てた

別に暴走ボートの事をとやかく言う筋合いは無いが、このコピペの内容だけ覚えておいて貰いたい
148名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 12:38:24 ID:O/WhZeuE
その流れ分かる気がするわ
ただ、「他の作者がいなくなったり、他の作者に対する住人の態度が酷いと、こっちもなんか書く気がなくなる」ってその神(勢力)が考えてる可能性もあるよな
悪いのは住人なのに勢力を築いた神が責任感じたりってあると思う
149名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 15:13:57 ID:F8i0LVp1
ドラーモン氏ね
150名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 16:32:28 ID:APo00DYI
>>149
ドラーモンって何?
151名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 16:44:29 ID:T1PqgeJo
間違えた、ギラーミン
152名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 19:05:10 ID:Uv0i47rj
>>151
核破壊装置を使う。
153刹那=F=セルゲイ:2008/07/04(金) 21:49:31 ID:2Y57nfuN
やっと来れた。最近、忙しくてかなわん。
投下するか。


俺は薫子のふたつの膨らみを力任せに握った。
「ひゃぁっ!!」
俺の奇襲が功を奏したか、慌てふためく薫子。
俺の手の中で形を変える薫子の胸。
ふにふにふに
大きくってやわらかい。
つい癖になってしまいそうだ。
そして大きく膨張した俺の息子をズボンの上から
薫子の無防備なヒップにあてがった。
少しだけ腰を振ってみる。
「あっ、あっ、あうっ…。」
喘ぎ声を抑えきれない薫子。
だが、まだ俺の攻撃は終わってない。
「下のガードが緩んでるな…、ほれっ!!」
「えっ…。あっ!!」
薫子は言われたとたんに股を閉じようとする。
しかし俺の手は薫子の秘所に先回りをしていた。
薫子の割れ目をゆっくりとなぞる俺の指。
ゆっくり、ゆっくり、ねちっこく。
「はうっ!!まっ、マスター、そこは…。駄目っ!!」
情けない泣き声。そんな声聞いたらもっといじめたくなるじゃないか。
背後から胸と秘所を同時に攻められ成す術もない薫子。
ポケモンに戻るとか、力で抵抗すれば抵抗は出来るだろうが、
あえてそれをしないのは楽しんでる証拠だ。
秘所を弄くる手がねばっとした液体を感じ取る。
「なるほど、準備万端というわけか。それっ!!」
ベッドの上に薫子を力任せにうつ伏せに寝かせる。
力比べをしたら間違いなく俺は薫子に負ける。
だが、薫子に抵抗する意思はない。
薫子の背中の曲線美に少し心を奪われながらも
背中に馬乗りになりながら、胸を揉みしだく俺。
背中はあとでゆっくり見せてもらおう。
「波乗りってこんな感じかな?」
背中の上で少し乱暴に揺れてみる俺。
「そ、そんな感じですね。」
胸を揉まれることに慣れた薫子。なら、本番といくか。
薫子をひっくり返す。ふたつのおっぱいと、花園さんにこんにちわだ。
「薫子、ジッパー開けて。」
自分のジッパーを自分で開けるのは面白くない。
ここは薫子に開けさせて反応を見ようではないか。
「はいっ…。」
薫子は俺のジッパーに恐る恐る手を掛ける。
ジィィィッ、ニョキッ!!
俺の下着の隙間を突き抜けるほどに成長した俺の息子。
薫子の驚く顔が可愛い。
「もう、前戯はいいよな?」
「はい…。」
精一杯、股を開く薫子。手は俺の背中だ。
俺は自分の竿を上下させながら奥へ、奥へと突き刺していった。
締め付けは次々ときつくなっていく。
あと、少し、あと少し!!
そして、壁にぶち当たる俺の息子。
どうやら奥まで達したようだ。だが違和感を感じる。
154刹那=F=セルゲイ:2008/07/04(金) 21:50:21 ID:2Y57nfuN
薫子には処女膜がない。気になった俺は聞いてみることにした。
「薫子。もしかして体験済みか?」
ポケモンは遊びで交尾をする。薫子の貞操概念も当然人間のものとは異なる。
仕方ないだろうが、だからとは言え納得できるものじゃない。
「いえ、マスターが初めてですが…。」
もじもじと答える薫子。嘘を言っているようには聞こえない。
薫子は嘘を言うようなやつじゃない。でも疑わずにはいられない。
「嘘。なら、処女膜は?」
薫子を憎む気はさらさらない。人間の女だったら絶対に許せなかっただろうが。
ポケモンの貞操観念なら許せないことはなかった。
「すみません、マスター。人間や、ディグダには処女膜がありますが、
私には生まれつき処女膜はありません。その…、マスターが楽しみにしてたなら
本当にごめんなさい…。」
薫子は本気で申し訳のなさそうな顔をしている。ちょっと言い過ぎたか。
そういえば、処女膜を持ってる動物は実は少数派だということを聞いたことがある。
ポケモンにも適応されたのか。ひとつ勉強になった。
「ないならいいよ。お前の心の処女は貰ったからさ。ごめんな、疑って。」
出来る限り優しい表情でを頭をなでてやる。
そしてそれとは裏腹に息子を上下に激しく動かしてやる。
「あっ、ひゃぁっ、あぁぁぁぁ!!」
「ほぅれっ、ほれっ、ほれっ!!」
二人で感じる一体感。
ヒクヒクと閉まっていく薫子の膣内。
さらに調子に乗って上下する。
「あぁ、あぁっ、まだっ、いっちゃ、だめっ、まだ、ますたーが、あぁぁぁぁ!!」
絶頂を迎えて潮を吹く薫子。気持ちよかったはずなのに
薫子はどこか申し訳なさそうだった。
「すみません…、マスター。自分ひとりで楽しんでしまって。」
どこまでも可愛いやつだ。そんな子には救済措置をあげたい。
「いいよ今度で。楽しかった?」
笑顔で答える。薫子と出来るのは今日が最後じゃない。むしろ最初だ。
今日はこんなものでいい。そう思っていた。でも薫子は納得しない。
「まだです。マスター。その…、少し貸して下さい。」
そう言うと、薫子は俺の息子にふたつのメロンを持っていく。
そしてしっかりと挟み込んだあと、ゆっくりとさすっていく。
薫子の肌はすべすべだった。そしてちょうどいい柔らかさだった。
すりすり すりすりすりすり
気持ちいい。
緩んだ俺の心はすぐに陥落した。息子からでた精液が薫子の顔面にもろにかかる。
「満足しましたか、マスター?」
最高の微笑をみせる薫子。
我慢できなくなった俺は、薫子の唇を奪う。
そして舌を無理やりねじ込む。絡み合う舌。
ちょっと自分の精液の味がしたが、薫子の唾液の味がする。
ピリッとした、なんともいえない感覚。
悪いことは何ひとつなかった。
「あぁ、最高だ。じゃぁ今日はおやすみな。」
「はいおやすみなさい…。」
後ろから一糸まとわぬ薫子に抱きつかれる。さっき、あれだけ揉んだのに
やっぱり後ろから当てられると何ともいえない気分になる。
明日はもっと楽しい日になるのかな?
それにしても、カメックスだけでも帰ってきてくれてよかった。
薫子になって帰って来たとは思わなかったが、絆に変わりはない。
他の5匹は無事でやってるんだろうか?
そう思いながらも疲れ果てた俺の意識は闇に落ちていった…。
おやすみ…、カメックス。また、明日な…。
155名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 22:54:19 ID:90YJCjXe
投下乙

久々の新作だぜ
156刹那=F=セルゲイ:2008/07/05(土) 02:14:35 ID:2dsZBAuR
どうやら、即物的なものの方がよさそうだな。
書いてみるか。

ポケモン屋敷の惨劇


ポケモンの資料を探すために、ポケモン屋敷に入り込み
そこでベトベトンに遭遇したエリカ。
どうやら苦戦を強いられてるようだ。
「ウツボット!!、つるのむちですわ!!」
ウツボットの鞭が、ベトベトンを打つがたいした効果がない。
「やはり効き目は薄そうですね。時間を稼ぎながら後退しか…、
きゃっ!!」
何が起こったのかエリカにもよく分からなかった。
あたりを覆う、眩しい光。
ベトベトンが突如、大爆発を起こしたのである。
たぶん、そこらへんのマタドガスから遺伝したのであろう。迂闊だった…。
「ウツボット!!」
不意打ちの大爆発に瀕死に陥るウツボット。
とりあえずモンスターボールに戻すエリカ。
相手のベトベトンも瀕死だから襲ってくる気配はなさそうだ。
しかし、エリカの隙を突いて襲ってくるもう一体のベトベトン。
あっというまにエリカの袴に纏わりついた。
「なんですの!?はっ、離しなさい!!」
パニックに陥るエリカ。それをよそにマイペースに袴を揺らし始める
ベトベトン。
「あっ、あっ、ボールが、とれませんわ!!」
腰に纏わりついているベトベトンにエリカは袴に付けているモンスターボールを使うことを
封じられた。つまり、今は無力な女の子である。
「ベートー♪」
袴の揺らし方がだんだん激しくなっていく。
「そっ、そこはっ、あぁっ!!」
最後に袴に一気に重量をかけるベトベトン。
重量に耐え切れずに一気にずり落ちるエリカの袴。
「いぁぁぁぁぁ!!」
本来、着物とは下に下着は付けないものである。
エリカもそれに習って、下着は付けていない。
露になるエリカの秘所。
誰も見ていないとはいえ、秘所を晒すというというの恥ずかしいものである。
手で隠そうとするが、さらにもう一体のベトベトンが腕に纏わりつく。
そして、手を後ろに固定する。
袴をずり下ろしたベトベトンは、エリカの足を伝って上ってくる。
「だっ、駄目っ、いけませんわ!!」
絶対絶命の窮地に陥ったエリカ…。彼女の運命が今、決せられようとしていた…。
157名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 02:45:08 ID:3D8FxRsq
2作ともいいねぇ・・・しかしエリカはエロ展開に持ってけるのか?
たしかベトベトン体が猛毒で触れただけで毒が肌から染み込むとか・・・エロ展開に持ってくより先に中毒死・・・?
158名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 03:07:47 ID:YA7ULBz8
つサトシのベトベトン

オーキドに何度も抱きついてるがオーキドは平気。
ポケモン側である程度そういうのはセーブできる説が強い
159名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 04:57:47 ID:pzwrbWqq
キユウコンの尻尾のタタリも同様
160名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 04:14:22 ID:miNoKfDr
セーブできるってことは猛毒は防御反応みたいなモノなのかな

それはそうと草タイプでエロっていうのはロマンがあると思うんだ
ツルのムチとか しびれごなとか あまいかおりとかね
161名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 10:47:56 ID:JYPq9Wi6
草タイプがエロいとか…
いまさら過ぎるだろjk
162刹那=F=セルゲイ:2008/07/07(月) 20:27:20 ID:KweMHq8l
なぁ、今エリカの処女を奪うかどうかで悩んでるんだが
どっちがいい?人気だったほうを書く。
163名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:14:31 ID:A8fXv/Uh
>>162
木の棒やパイプ辺りに捧げる方向で
164刹那=F=セルゲイ:2008/07/08(火) 21:35:37 ID:ahUc3ixd
注意!!
これは陵辱ものになってしまいました。
不快感のする方は避けてください!!

背後のベトベトンが手を伸ばし、エリカの胸を鷲づかみにした!!
「よっ、溶解液っ!!」
着物に巻きついて溶解液を放つベトベトン。
パニックに陥るエリカ。
じたばたするが、どっちのベトベトンも振りほどけそうにない。
シュゥシュゥと音を立てて着実に溶けていくエリカの着物。
襲われてから5分も立たずに全裸に剥かれるエリカ。
着物の下には豊かな双乳があった。胸をいじくりだすベトベトン。
どうやらベトベトンの溶解液は人体を溶かさないように加減はされていたようである。
「あっ、あっ、あぁぁぁぁぁ!!」
胸をもまれるようなこととは、違う世界に生きてきた上品な女性が
そんな責めに耐えられるはずがなかった。
必死にはしたない真似はしないといったエリカも、
だんだんと快楽に侵食されていって、体を震わすようになった。
そんな中、エリカは胸に違和感を感じた。胸をもむベトベトンが薄くなるような、
一応は自分の胸を着物の変わりに守るものがなくなっていくような感触を。
「だめっ!!いなくならないでっ!!」
胸を弄っていたベトベトンが、彼女の胸から姿を消した。
だんだんと、ヘドロが取れていって露になる彼女の胸。
豊かな双乳の真ん中の乳首はもう真っ赤になって立っていた。
「そっ、そんな…。もうお嫁にいけませんわ…。」
ポケモン屋敷に一糸まとわぬ姿でベトベトンに拘束されるエリカ。
しかもベトベトン相手に興奮させられている。
彼女の全人生の中でこれほど屈辱的なことは前にも後にもこれっきりだろう。
胸を、お尻を、秘所を、火照った体と冷たい風の温度差は徹底して責めあげる。
体を震わして必死に隠そうとするが、その美しさを隠すことはかなわなかった。
「なっ!!こんどはなんですか!?」
2体のベトベトンがエリカの重心をずらし、エリカを押し倒す。
そのままエリカを壁まで運ぶベトベトン。
ベトベトンで壁に貼り付けにされるエリカ。
手足は十字に広げられていた。胸も秘所も当然、剥きだしのままである。
「やっ、やだっ!!開かないで!!」
エリカの足が本人の意思とは反対に横へ、横へと移動する。
せめてそこだけは…と股を閉じようとするエリカ。
しかしベトベトンと力比べをして敵うはずもなく
なんなくと十字磔の上に開脚まで披露するはめになる。
「もうっ、いやっ!!」
手も、足ももう動かない。この状態を男の人に見られようものなら…。
でも誰も助けに来なかったら…。
どちらも地獄だった。
だが、ベトベトンはもっと鬼畜だった。
3体目のベトベトンが落ちていた木の棒を片手に持ってやってくるではないか!!
「まっ、まさかそんなことはっ…。」
急展開を遂げる事態に驚きを隠せないエリカ。
しかしそのまさかは見事に的中する。
「あっ、あぁぁん、そっ、そこは、らめぇぇぇぇぇ!!」
パニックでもう呂律が回ってないエリカ。
木の棒で急所をつきつづけるベトベトン。
同時に2体のベトベトンもバストとヒップを責め始める。
意識も絶え絶えのエリカの下の唇からよだれが零れ落ちた。
ガクガクガクガク
もう悲鳴をあげることすらできないようだ。
3体目のベトベトンがエリカの下の唇に木の棒をあてがった。
だらだらと零れ落ちるよだれのおかげですんなりと入っていく木の棒。

165刹那=F=セルゲイ:2008/07/08(火) 21:37:20 ID:ahUc3ixd
「えっく、ひっく、おっお父様、おっお母様、申し訳ありません!!」
処女喪失を目の前にして泣きじゃくるエリカ。
名家の生まれのお嬢様。たぶん、将来は見合い婚だろう。
その家を左右するお嫁さんが非処女とあっては家の名前に傷がつく。
相手がベトベトンならなおさらだ。
その思いをよそにベトベトンの持つ木の枝は奥へ奥へと刺さっていく。

 神様、お願いします。誰でもかまいません。誰か助け…あっあっ、
 それ以上はお願い!!やめてっ…痛っ!!あっ、あっ、あぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!

                  ぶちっ

あっけない音がした。秘所からだらだらと零れ落ちる血。
痛みはあったがほとんど感じなかった。
そんなことよりベトベトンに処女を奪われたという自体のほうがよっぽど深刻だった。
いっきに泣き崩れるエリカ。
「父様…、母様…、この親不孝者をお許しください…。あっあぁっ駄目っ、あぁぁぁぁ!!!」
木の枝を挿したり抜いたりして楽しんでるベトベトン。
ひくひくとした快楽にもう逆らう力もないエリカ。
もうどうでもいいや、いくら清楚な振る舞いをしたところでもう私は処女じゃない。
もういいや…。淫乱な女性でも、もう、どうだっていいや…。
心の折れたエリカが力尽きるのに、ほとんど時間はかからなかったという……。

もう終わりのようで実は続きます。
次はエリカの他にエリカのジムのトレーナーが追加されます。
百合ものになりそうなので嫌いな人は読まないでください。
166名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 23:31:53 ID:CJsZfzmW
>>165
ひとまず乙。続きも楽しみにしてる
167名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 03:54:01 ID:ijm9ZUC4
>>165
>>166
禿同
168名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 08:45:05 ID:sTBJtskY
GJ!!
続き楽しみにしてるぜ!!
169名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 12:53:00 ID:sTBJtskY
あと暴走ボート氏に聞いてほしい事がある

エロが少なめなのは、俺は特に気にしない
書き手がどうしても必要な表現だというのなら仕方ないと思ってるし、作品に感情移入しやすい部分もあると思う

ただ、トレーナーがポケモンの技を使うのだけは止めてほしい
『エロパロだから』と思うかもしれないけど、ポケモンの世界観を壊しすぎるのもどうかと思う

別に俺は暴走ボート氏の作品を批判する気は無いし、むしろ楽しみにしてる
でも、あまりポケモンの世界観から外れるのも良くないと思うだけだ

いきなり偉そうな事言って申し訳ないと思ってる
でも、これだけは言っておきたかったんだ
どうかじっくり考えてもらいたい
170名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 13:25:48 ID:ReYn4V2R
トレーナーがポケモンの技を使ったくらいで目くじら立てなくてもいいんじゃないか?
世界観って定まったものじゃないと思うぞ。
たとえば波導の勇者だって、初めはポケモンの世界観と違うってみんなが感じただろうし。
171暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/09(水) 18:03:49 ID:VIQIxTNl
書けるかな?
172暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/09(水) 18:12:31 ID:VIQIxTNl
↑失礼。
アク制かけられてたもんで。

>>165
そういうの苦手だからきつかったかな
(ちゃんと分っていた上で読んだので責任は俺にあるので気にせずに)
まだ続きがあるのに非常に驚きました。

>>169
そう思ってる人がいるとは思わなかった。
でも言われてみると確かに納得のいく意見だよね。
種族値600レベルのポケモンに確かに人間が勝つのもおかしい。
(ボーマンダと2人が戦ってた場面があったがまさにそれ)
>>170
波動の勇者は見てないけど、
遊戯王GXとかと一緒で異世界の設定はすごいからなあ…
ただ、この物語の舞台は異世界じゃない、てのはある。
それを考えると169の意見はさらにうなずける。

どっち道あの作品は一度打ち切ろうと思ってる。
エロ以外が長すぎるのは見ていていやだ、と思ってる人が多いから。
多分過半数は超えてる。
脳内補完してくれればいいが、やっぱり見たい、と言う人がいれば
そのリクエストに応じて書く。(エロ部分はまだ先だけど)

ある程度書きだめして保存してるから乗せたい思いもあるし、
>>169のような人に合わせて調整も可能。
(もっともバトルアーマーそのものの存在を消すことだけはできないが。)
173名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 19:29:18 ID:r5jMvw0P
ヒカリxシンジとかノゾミxサトシものが見てみたいのだ、暴走ボート君
174暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/09(水) 20:23:06 ID:VIQIxTNl
俺のような書き方でいいなら。
最も俺でなくてもだれでも書けそうな気もするけど。

まあ、前者は無理。ちょっとむず過ぎる。後者でやってみる。
(ちなみに俺が一番好きなのはサトハル。
 性格が真反対だから非常に好感が持てる。)
175名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 23:10:05 ID:KfWuGrHc
未成年はお帰り下さい。
176名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 00:00:49 ID:GexP81vc
>>173
公式厨は来るんじゃねーよ
チンカスが
177名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 00:07:37 ID:TYQydZb5
>>174
それじゃ期待してる

>>176
何を根拠にそういってるんだ
178名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 10:31:34 ID:URk3C5au
>>176
シンヒカだけで公式厨扱いするのはさすがにどうかとw


気まぐれでサトヒカ読みたくなって保管庫調べてみたけど
必ず他の誰かが先に絡む作品ばかりで吹いた。蜘とか幼馴染とか遥とか
いや、どれもありがたく読ませていただきましたが
179名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 17:30:46 ID:m7xfOOH/
アリアドスの話ならたぶん俺のリア友が書いたやつだ。
俺も今度書こうかな。
180名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 19:00:52 ID:AjtRWtQK
ドラーモン氏ね
181名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 19:08:08 ID:8SqaBby9
>>174
暴走ボートはもう来ないでくれ。お前18歳なんだろ? いたのルールよめますか?

俺サトハルのエロは好きだしポケカプの中で一番抜けるけど、未成年のお前が書いた作品だったら目にするだけでも物凄く萎える。
例えどんな力作でもな。


まぁ腕を磨いて「3年後に」パワーアップして帰ってきたら普通に歓迎するが。
182名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 19:47:12 ID:OZFrtRwd
今まで書いてた人も未成年が殆どらしいよ、ポケモンだもの
183名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 19:50:42 ID:OOcw7Vlx
らしいよ(笑)

皆がやってるから自分もやっていいんですね。わかります。
184名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 19:54:22 ID:OZFrtRwd
【PINKちゃんねるは18歳未満立ち入り禁止】って書いてる
185名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 20:40:04 ID:m7xfOOH/
未満なのか。
じゃあ十八歳はぎりぎりOKなんだな
186名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 23:10:07 ID:8SqaBby9
いつの間にか変わってたのか>21禁→18禁
しかし精神が幼すぎる輩が来るのはどうかと思う
187刹那=F=セルゲイ:2008/07/11(金) 00:01:01 ID:mwrAXHfc
うぃっす、エリカの第二ラウンドを開始。
その前に予備知識。金銀から、トレーナーの個人名が公開されたのは
知ってのとおりだが、タマムシジムのトレーナーの名前と
種類を書いておく。

 ・ミニスカートのアコ
 ・おとなのおねえさんのセイコ
 ・ピクニックガールのアサエ
 ・おとなのおねえさんのレイコ
 ・エリートトレーナーのアヤカ
 ・おとなのおねえさんのヒトミ
 ・ミニスカートのユミ

それでは、お楽しみください。

注意!!
前回ほど鬼畜な陵辱はなくなりました。がっかりしないでください。
(リクエストあれば復活するかもしれません。)
その代わり、百合を通り越して、レズ小説になりました。
不快感のする人は避けてください。



もうどれくらい時間がたっただろうか…。
いまだにベトベトンに拘束されているエリカ。
エリカに抵抗する気力は残っておらず、なすがままにされている。
そこに足音がする。助けが来たみたいだ。
「エリカ様、どうしちゃったんだろうね?」
エリカのジムのトレーナーのアコの声だ。
「さぁ、多分本にでも夢中になってるんじゃないかしら?」
ピクニックガールのアサエの声だ。
「いっ、嫌っ!!来ないで!!」
おもわず叫びを上げてしまうエリカ。
他の人なら助けを求めていただろうが、
教え子に助けられるのは自分のプライドが許さなかった。
そして、自分の惨めな姿を教え子たちに曝したくなかった。
しかし、事態は悪い方向に進んでいった。
「今、エリカ様の悲鳴が聞こえたわ!!」
大人のお姉さんのヒトミだ。
「行きましょう。何か嫌な予感がします。」
エリートトレーナーのアヤカの声がする。
今、エリカは手と足を拘束されて壁に裸で磔にされている。
足をくねらせて脱出を図ろうとするが、
当然、取れるわけがない。
もし、こんな姿を教え子に見られたら……。
彼女たちの口が堅いことは知っている。
でも、もうジムで教鞭を取ることは出来なくなるだろう…。
大きくなっていく足跡…。迫り来る破滅の時。
「きっ、来ちゃ駄目っ!!」
しかし、エリカの願いは届かない。
「あっ、あぁぁぁ!!」
188刹那=F=セルゲイ:2008/07/11(金) 00:01:37 ID:mwrAXHfc

教え子に全裸でベトベトンに拘束されているところを見られるエリカ。
「エッ、エリカ様っ!!」
あられのないエリカの姿を見て驚く教え子たち。
とうとう、エリカは丸裸で拘束されている所を教え子に見られてしまった。
一足先に正気に戻ったミニスカートのアコ。
「今、助けに行きますね…。」
みんなが近づいてくる。
エリカが何かに気づいた。
「み、みなさん!!私のことは構いません。私のことは放って、逃げてください!!」
全裸で磔にされているが、最後の誇りまでは失っていなかったようだ。
このままでは、自分だけではなく教え子まで危険に巻き込んでしまう。
「そんな、エリカ様。大丈夫です。私たちは絶対に口外っ、きゃっ!!」
エリカの忠告は届かなかった。
落下してきたベトベトンに捕らわれるアコ。
「やっ、やだっ、ネトネトするっ!!」
みんなボールからポケモンを出そうとするが、
その前に落下するベトベトンに捕らわれる。
悪夢の第二ラウンドの始まりだった…。
189名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 13:14:59 ID:PovEw0NE
続きwktk

まあそもそも炎ポケモンや毒ポケモンの巣窟であるポケモン屋敷に
草タイプ専門のエリカが来るのは無謀だと(ry
190名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 18:26:43 ID:QRMe8nB+
>>174 >>187
両方とも頑張ってな
191名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 21:06:07 ID:HXw5eFY6
百合とかレズとかの注意書きはぶっちゃけいらなかった希ガ(ry
192名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 02:02:21 ID:QntdVK0o
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date86349.lzh
だいぶ遅れちまいましたが、ポケモンキャラ調教eraの方をうpしますねー
まだ未完成なんでこれから色々追加する予定です
193名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 11:35:01 ID:qEAWgJGD
おぉ、待ってました
194名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 18:02:26 ID:8/VMRUwe
刹那氏のも暴走氏のも調教eraも期待している
195暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/12(土) 19:42:40 ID:fK2dQNGq
もう少し待ってくれ。
本当にきつすぎる、サトシ×ノゾミは…

てか、エロシーンを描くのが一番難しい…
196暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/13(日) 06:24:55 ID:WxLmWfpR
>>187
話の内容は俺の頭に合わないのであれだが、
…トレーナーの名前をわざわざ調べてくるのには非常に感心した。
すごい。

とりあえずリクエストに応えてサトシ×ノゾミを完成。
変にアニメの性格設定にこだわったせいで微妙なものになった。
197>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:25:40 ID:WxLmWfpR
ここはヨスガシティ。
結果的に、ヒカリの大スランプはここから始まった。

「…。」

ヒカリが川を眺めながら1人落ち込んでいる。
それを見ているのは、サトシ、タケシ、ノゾミの3人。
かくいうノゾミもサトシの隣で落ち込んでいたのだが。

とはいえ、1次審査で落ちたヒカリと比べ、ノゾミは決勝まで到達した。
のだが、やはりノゾミには妥協という文字はない。
…ただ、そんな事は問題ではない、この2人が悔しがる理由は根本的な問題にある。

(…1次審査で、負けちゃった…)

ヒカリは2次審査に進めないのはこれが初めて。
とはいえ、初心者コーディネーターであるにもかかわらず、
最初が決勝トーナメント進出、2回目にいたってはケンゴを破って優勝。
よくよく考えれば奇跡であり、今までがあまりにもできずぎていた感は否めない。

おそらく、どこか自信過剰になっており、
1次審査敗退によりその反動で精神的にとてつもなく大きなダメージをくらってしまったのであろう。
もちろん、負けることは人生の上で大事なことではあるのだが、
…今までが良すぎたか、もしくは時期があまりにも悪すぎたか、いずれにせよ、長くの間引きずる事になった。

(なんで、あんな奴なんかに…)

だが、ノゾミの理由はまったく違っていた。
負けることを割り切ることが出来る強さは持っている。

「ノゾミ…」
「ノゾミも、元気出せよ。」

サトシが元気づけようと励ます。が、

「うるさい、お前に何が分かる!」
「ぐっ!」
「お、おい!」

ノゾミがサトシを殴った。そして走って逃げていく。
殴られた頬をさすりながら、走り去るノゾミの姿を目で追うサトシ。
ちなみにサトシの傍らには今ピカチュウはいない、ふれあい広場で遊ばせているためである。
198>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:26:18 ID:WxLmWfpR
「だ、大丈夫か?サトシ。」
「ああ、タケシ、心配するな。」
「ど、どうしたの?」

背後の異変に気づいて、ヒカリもサトシの元へやってきた。
事情を話すと、ヒカリが口を開いた。

「うん…なんとなくわかる気がする、あたし。ノゾミがサトシを殴った理由…
 あ、も、もちろん殴ったことを肯定するわけじゃないよ?」
「あ、ああ。ヒカリはそんなことしないさ。
 …で、理由って?」
「…ナオシさんに負けて、サトシに慰められたから。」
「?」

サトシには意味が分からなかった。
だが、ヒカリの次の言葉で、以前ノゾミに言われたことを思い出した。
あの言葉の直後に、サトシは敗北を喫した。

『ジムでのバトルとコンテストバトルは全然違うんだ、それを思い知らせてやるよ。』

ノゾミの一番嫌いな、ポケモンコンテストに出るポケモントレーナー。
ノゾミにとって、その存在はポケモンコンテストを馬鹿にした、中途半端な適当人間。
そんな甘い人間にやられた自分が、腹立だしくてしょうがなかった。

「ノゾミ…」
「謝った方がいいんじゃない?サトシ。
 そりゃ殴った方が悪いけどさ、あたし、ノゾミの気持ちもわからないことはないの。」
「ヒカリ…そうだよな、何も考えずにノゾミにあんな事…」

『沈む若者、落ち込む若者、トレーナーは十人十色
 だけどその壁乗り越えれば 輝く未来が待っている』

「どわっ!ナオシさん!?」
「あわわわわ…」

突然自らの詩を歌いながら現れたナオシ。ヨスガコンテストの優勝者である。
お前が原因だよ、と思うのは、著者の俺だけだろうか。

「すみませんね、わたしが原因を作ってしまったようです。」
「ああ、いえ。直接の原因は俺の一言ですから。」
「若い方には、若い方に任せるのが一番。
 本当は私が責任を取って何とかするべきなのですが、どうあがいても逆効果ですから。
 お願いできますか?」
「はい、何とかしてみます。」

『ぶつかり合う にらみ合う そのどしゃ降りが晴れた時
 濡れた地面は固まって 固い絆で結ばれる』

詩を口ずさみながら去っていった。

「…。」
「調子狂っちゃうかも。」
199>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:26:41 ID:WxLmWfpR
ノゾミを見つけた。
湖のほとりでボーッとしているようだ。
ヒカリとタケシは陰に隠れ、2人を見守る。

「ノゾミ、さっきは…」
「よくも殴ってくれたな、か?」
「そ、そんな風には思ってないぞ!」
「じゃあ何のために来た!」

サトシがうつむく。
ヒカリの言葉が引っ掛かり、何も言えない。

「…なんてな。冗談だ。」
「え?」
「あたしが一方的に悪い、サトシに悪気がない以上、手を出したあたしが悪いんだ。」
「だけど…」

ノゾミが立ち上がる。

「少しはわかった気がする。
 ポケモントレーナーが輝くのはあくまでジム戦、
 でも、ポケモンとの絆を信じて戦うって事は、コンテストもジム戦も変わらないって事をね。」
「ノゾミ。」
「ま、もっとも、シンオウリーグに挑戦するってトレーナーがコンテスト優勝なんて、
 甘ったるい考えを持つのは許せないけどね。」

厳しい顔をしつつ、ノゾミが立ち去っていった。
結局、許してもらえたのかそうでないか、よくわからなかった。

「サトシ、とりあえずはあれでいいんじゃないか?
 謝罪を受け取ってもらえただけでも、よしとしようや。」
「大丈夫、ノゾミは根に持つような子じゃないから。」
「2人とも…
 そうだな、これはこれでよかったのかもしれないな。でも…」
「ん?」

サトシが残念そうに言った。

「ポケモンコンテストだって、みんなが楽しむ権利を持ってると思うんだけどな。」
200>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:28:09 ID:WxLmWfpR
「コーヒー、おかわり。
 …ズズズ…」

ポケモンセンターのレストランでコーヒーをすすっている。
どうやらノゾミは、今日1日はヨスガに滞在するようである。

「…ふう、トレーナーとコーディネーターか。
 サトシは、違いなんてないって思っているみたいだけど、
 …確かに言われてみれば、違いなんてあるのかな。…ん?」

ガツガツガツ…

「お、おいサトシ、食い過ぎだろ。確かにここはバイキング形式だが…」
「サトシ、お腹壊すわよ?」
「腹ごしらえ…モシャ…腹ごしらえ!
 明日はタッグバトル大会なんだぜ!?腹が減っては戦は…モシャ…」

ガツガツガツ…

「…あった、違いが。」

やれやれと思いつつ、コーヒーカップを口に運ぶ。
ヒカリもあまり料理が喉を通らない様子を見て、それとは対照的なサトシを見ると、
やはりコンテストに挑戦するポケモントレーナーは中途半端な存在に感じた。
それ以前に、あんなにがっつくコーディネイターなんていない、と真っ先に思っていたが。

「トレーナーはコンテストで負けてもどうでもいいって思えるもんな。
 まあ、今回はサトシは参加していないが、あいつが参加したコトブキ大会でもサトシはそんな感じだったしな。」

トレーナーとコーディネイターの違いがはっきりと見えてこない一方、
やはりコンテストに対して甘い考えを持っているとも思えた。

「…落ち込んでてもしょうがない、特訓するか。
 あいつはまだ食い足りないのか?」

サトシたちを見て呆れつつも、レストランを後にした。
もちろん、そんなノゾミの存在に3人とも気づいていない。
201>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:28:32 ID:WxLmWfpR
「カラナクシ、泥爆弾!」
「ニャルマー、シャドークロー!」

2体を戦わせるノゾミ。
各々に全力で相手を倒すための指示を出し、互角に戦わせている。その姿に妥協はない。

「(まだだ、まだ動きに納得できない!)
 カラナクシ、水の波動!ニャルマー、アイアンテールで弾き飛ばせ!」

カラナクシの水の波動を迎え撃つ。
だが、タイミングがずれてしまい、完全に弾き飛ばせずに少し水の波動を受けてしまった。

「動きが甘いぞ、ニャルマー!今度こそアイアンテールだ!」

ニャルマーにアイアンテールを指示。…だが、様子がおかしい。
ニャルマーの目が変色している感じがする。

「ニャルマー、どうしたんだ?」
「ニャルルルルル…ニャー!」
「なっ!」

ノゾミにむかっと突進するニャルマー、そしてジャンプし、ノゾミに向けてアイアンテール。

「!!」

水の波動を受けて混乱し、間違えてノゾミに攻撃を仕掛けてしまったニャルマー。
あまりに突然の事に、ノゾミは足がすくんでしまい、何もできなかった。


ドカッ!!
202>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:28:56 ID:WxLmWfpR
…。

「あれ…サ、サトシ!?」
「ぐっ…だ、大丈夫かノゾミ…」

サトシがノゾミをかばい、アイアンテールが背中に直撃。
相当の運動神経を持つサトシの事なので最悪の事態にはならないだろうが、

「も、戻れ2人とも!サトシ、ヒカリ達は?」
「今は…自由時間だから、2人ともヨスガを観光してる。
 俺は、ポケモンの特訓のためにここに来たんだけど、そしたらニャルマーが…」
「しっかりしろサトシ!すぐにセンターの中に入るぞ!」
「あ、ああ…」

ピカチュウとミミロルは昼からずっとふれあい広場で遊んでいる。
リフレッシュのためだったが、やっぱり一緒にいた方が良かったと後悔するサトシ。



「とりあえずこんなものだな。
 サトシの連れ…タケシだっけな、あいつならもっとまともな治療が出来ただろうが…」

患部全体を覆うようにペタペタと湿布を貼った。
その状態でうつぶせに寝かせている。

「そんなことないよ。サンキュー、ノゾミ。」
「何を言うんだ、礼を言うのはこっちの方だ。
 …なぜあたしを助けた?」
「え?そ、そりゃもちろん」
「危ないところを放っておけないのは分かる。
 あの状況では、確かにポケモンを出す余裕はなかっただろう、
 モンスターボールを投げてポケモンが出てきて技を指示して、その間に確実にあたしはやられてる。」
「おいおい、
 そんな事を一瞬で見極めて判断できるわけないだろ?」
「まあ、他の奴ならともかく、サトシならそうだろう。だが…」

ノゾミが再び問い直す。

「だったらなおさらだ、なんであたしを助けた?
 自分の大怪我を承知で、憎まれ口を叩いたあたしを。」

サトシがうつぶせの状態から首を回してノゾミの方を向く。
みると、怪訝そうな顔をしていた。

「あたりまえじゃないか、仲間だろ?」
「え…」
「ヒカリとは、お互い高めあうライバルであり、お互いを尊敬する仲間じゃないか。
 俺とヒカリも、お互いを高めあう仲間。仲間の仲間は、仲間じゃないか。」
203>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:29:20 ID:WxLmWfpR
唖然とした。
自分はひとりで旅をしてきた。仲間なんて意識はなかった。
ヒカリの事だって、勝負の世界で戦うライバル、とはみていたが、仲間意識なんてなかった。
仲間ってのは、常に一緒にいる者同士の事を言うんじゃないのか?

…そう聞いてみた。

「何言ってんだよ、バトルをして、お互いの心が通じ合えば仲間さ。
 ノゾミと俺は、コトブキで一度戦っている。
 バトルをしたら、みんな仲間であり、友達さ!」
「…。
 フッ、ヒカリとおんなじだな。」
「え、何がだ?」
「そのまっすぐな瞳。相変わらずあんたも可愛い事言うねえ、サトシ。」

あれだけ酷い事を言った。コンテストに参加するサトシを、批判した。
それなのに、サトシはあたしを憎みもせず、笑って仲間だと言ってくれる。

…なんだろう、この気持ち。
まだコンテストに参加するトレーナーは許せない。
だけど、サトシは、他のトレーナーとはどこか違う…あたしが感じる限りでは…

「ふう、湿布が効いたかな、サンキューノゾミ。
 俺は部屋に戻るから、そんじゃ、おじゃましましたー。」
「…ああ。」

サトシがシャツとトレーナーを着て、ベッドから降りた、その瞬間だった。
ダメージの残っている背中に、痛みが走った。

「…てっ!」
「…。」
「ノ、ノゾミ?」

ノゾミが背後から抱きついてきた。
その衝撃で背中に痛みが走ったのである。

「ど、どうしたんだ?」
「不思議なものだな。あたし、トレーナーを毛嫌いしてるのにさ。あんただけは別のようだ。
 あんたの、信じられないくらいまっすぐな心が、そう思わせたのかもしれないね。」
「ノゾミ…?」

背後でくっついているノゾミの方に、必死になって首をひねって顔を向ける。
サトシは気付かなかったが、ノゾミの顔は赤くなっていた。
ノゾミは目を閉じながら、そっとサトシに告白する。
204>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:40:32 ID:WxLmWfpR
「あたし結構ひねくれてるからさ、まだ気づいてないみたいなんだけどさ。
 多分あたし、あんたに惚れてるんだと思う。」
「ノゾミ…。」
「…なあ、あたしまだ、あんたに礼をしていなかったな。
 何がいい?」

ノゾミが提案をする。サトシは笑いつつ、

「いや、別にいいよ、ニャルマーの事なら気にしなくて。
 ちゃんと応急処置してくれたんだから、気にしなくて。」
「…はあ、女の子に抱きつかれてあんな事言われて、何も感じないのかい?
 あたし、女として見てもらってないようだね…」
「そんなことないだろ、ノゾミは女の子じゃないか。」
(こりゃ、ダメだ。)

まったく話がかみ合わない。
あれだけ可愛いヒカリと何事もなく旅をできるわけだと思いつつ、

「…ニャルマーの事だけじゃない。」
「え?」
「あたし、1人で旅してきてさ、
 自分の周りには誰もいなくって、たくさんの敵、ライバルだけがコンテスト会場にいる。
 そんなポケモン以外に味方のいない、孤独な毎日を過ごしてると思ってた。」
「ノゾミ…」
「でも、あんたは違うって言ってくれた。あたしの事を仲間だって言ってくれた。
 心のどこかでさみしい思いをしていたあたしを、救ってくれた。あんた、優しいよ。」
「そうか?照れるな、ははは。
 俺は当然のことを言っただけなんだけど。」
「…それでいい。それだけで、あたしはずいぶんと心が楽になったんだからさ。」

ノゾミがサトシを抱いていた腕を解き放つ。
サトシが回れ右をして、ノゾミと向かい合う。

「そのお礼をしたい。何か、させてくれないか。」
「気持ちだけ受け取っておくよ。
 昼間ノゾミを傷つけた俺こそ、謝らないといけない、何かお詫びをさせてほしい。」
「…。」

ノゾミの顔が、急に不機嫌になった。

「せっかくあの事を忘れかけていたのに、本当デリカシーがないな。また思い出してしまったよ。」
「あ、あわわノゾミ、ごめん。そんなつもりじゃ…」
「そうだね、そんじゃあんたがお詫びするって言った通り、あたしの言う事を聞いてもらおうか。」
「ご、ごめん、なんでもするからさ。」

ノゾミが目を閉じて、再び口元をゆるめた。
『作っていた』不機嫌な表情は消えて、もう一度サトシの方を見つめた。

「それじゃ、言う事を聞いてもらおうかな。
 それが、あたしのお礼も兼ねてるって事でいいかな?」
「え?どう言う事…!」

突然ベッドに押し倒された。
背中に激痛が走ったが、そんな事はどうでもよかった。
ノゾミにどうしたんだ、と言おうとしたが、その前にノゾミに唇を奪われた。
205>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:44:37 ID:WxLmWfpR
「ん…。」
「!!?」

十数秒のキスの後、ノゾミは唇を離した。
ノゾミの頬はすっかり赤くなっていて、目がとろんとしていた。
そのような表情を見れば、いかに鈍感なサトシでもノゾミに異変が起こったことくらいは分かる。

「な、なんだ!?どうしたんだ、ノゾミ!」
「あれ?言う事聞くんじゃなかったの?」
「いや、そうだけどさ!だけど、えっと…」
「へえー。あたしに逆らうつもりなんだー。」

声はまだ普段通りの声だが、表情は普段のきりっとした顔からとろんとした顔に。

「そう言うわけじゃ…」
「大丈夫、これはあんたにとってもいいことなんだ、だからあたしのお礼、って言ったんだ。
 …なあ、頼む。このまま、あたしのやりたいように、やらせてくれ…」

先ほどの弱みに付け込む発言から一転、涙を浮かべながらサトシを見つめる。
ノゾミだって、可愛い女の子。その懇願するような顔を見せられ、さすがにサトシは拒否することが出来なかった。

もっとも、サトシには性の知識はない。
これからノゾミが何をするのか、全く想像がつかなかった。

(え?…そ、そこは!?)
「…ペロ。」

まず手始めにサトシの陰茎を舐めはじめる。
何をする、と言おうとはしたが、これがノゾミのやりたい事なら、何も言っちゃだめだ。
そう心に決めて、ノゾミのその行為をじっと見つめる。
恥ずかしかったが、大事なところを見られたくはなかったが、それが彼女の望みなのだから。
206>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:45:17 ID:WxLmWfpR
だが、サトシの中に会った抵抗感が段々なくなってきた。
陰茎部分に感じるしびれ、快感。サトシ自身もほとんど触れた事がない故、それはすごく心地よくて。
その快感をもっと味わうべく感覚を陰茎に集中させる。

「ノゾミ…もっと気持ちよく出来ないか?」
「へえ、サトシもこれのよさがわかってきたようだな。」

だがもっと快楽を味わうためにはノゾミの協力が不可欠。
それに応えるために、ノゾミは陰茎部分をすべてくわえた。
そして、頭部を動かして陰茎が口からすべてでない程度に激しく抜き入れを繰り返す。

「ノ、ノゾミ…すごく、気持ちいい…なんてもんじゃない、これ…」
「だろ?あたしも楽しいんだ。
 あんたはあたしへのお詫びのためにあたしを楽しませる。
 あたしはあんたへのお礼をするためあんたを気持ちよくさせる。」

ノゾミのフェラは続く、だんだんサトシの限界が近付いてきた。

「な、なんか、俺、う、うあ…」
(おやおや、どーやら自分の体にこれから何が起こるか、分かってないみたいだねー。
 …ごほっ!)

ノゾミの口の中で、思い切り射精するサトシ。
ノゾミは当初飲み込むつもりだったが、ノゾミも初体験ゆえ、
その想定外の射精の勢いに不意を突かれ、ほとんど飲みこめなかった。。

「ごほっ、げほっ、ごほっ…」
「おい、大丈夫か、ノゾミ!て言うか、今、俺…」
「なあに、おしっことかじゃないから、心配するなって。ほら、白いだろう、これ。」
「…な、なんだよ、これ。」
「まあ、特殊な状況の時に出るもの、とだけ言っておこうか。」

ノゾミはすぐに呼吸を整え、いつも通りの冷静さを取り戻す。

「えっと、これでいいのか?
 すごく気持ち良かったし、ありがたくお礼として」
「おいおい、もう終わりだとでも思ってるのか?
 まだまだお楽しみは、これからだよ!」

ウインクしてそう言った。確かに至極当然のことではある。
もっとも、何の知識もないサトシにそう言ったところで、これからの事を想像することはできない。
207>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:45:44 ID:WxLmWfpR
なので、スルスルと服を脱ぎ始めたノゾミの当然の行為に、驚きを隠せなかった。

「な、何してるんだ、ノゾミ!?」
「なーに言ってんのさ、これが普通なんだってば。
 ヒカリほどではないにしろ、あたしだってスタイルはそこそこのはずだよ。」
「そ、そう言う事じゃ…」

すべて脱ぎ終わる前にサトシが後ろを向いた。
そんなサトシを見つつ、服をすべて脱ぎ終わってから、そっと言った。

「見てくれよ、あたしの裸。
 あんたに見てもらいたいんだ。サトシ…」
「ノゾミ…」

ゆっくりと、そっと、後ろを向いた。サトシの体が、固まった。
ヨスガにつく直前にヒカリの水着姿を見る機会があったが、別段何にも感じなかった。

…そんな鈍感なサトシでも、ノゾミの裸を見ると、やはり平常心でいられるはずはなかった。
見たことのなかった、女の子の体。
気にすることは今までなかったが、カスミも、ハルカも、そして今一緒にいるヒカリも。
…こんな体をしていたのか…そんな感じがしていた。

「…その顔を見て思うんだけど、あんた、不思議だね。
 女の子の裸を見て、誰もが必ず、いやらしい思いが頭の中に来るもんだけどさ、」
「よ、よくわからないや。」
「あんたの場合、そんな感情じゃない、何か感慨深い想いをしてる感じがする。」

ノゾミの考えは当たっていた。
自分の知らなかった事を知ることが出来た、それが感動を呼んでいた。

「ていうかさ、ヒカリとずっと旅をしてて、裸の1つも見た事がないってのが不思議だけどな。」
「そ、そんなもの見るべきじゃないだろ?」
「でも、今あんたはあたしの裸を見ている。とりあえずさ…」
「え?」

その眼に宿る邪気のようなものを感じ取るサトシ。
嫌な予感がしたが、何か手を打つ前にノゾミが先制攻撃を仕掛けてきた。
サトシの体に覆いかぶさる。幸い背後は布団だったので、背中に激痛は走らなかった。
208>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:46:13 ID:WxLmWfpR
「逃がさないよ。あんたのお詫びと、あたしのお礼。ちゃんと済ませないと、
 気が済まないからね。」
「はあ…なんなんだよー。」
「…嫌か?」
(うっ…)

悲しげな顔で見られる。
ノゾミが先ほどから時々悲しげな顔をするのは、ある理由があった。
その顔を見せられると、サトシは反撃の仕様がない。

「…そんなことないぜ。
 それがノゾミの気持ちなら、俺は喜んで受け取るさ。」
「サンキュー、サトシ。
 …こんなに人に惚れて、恥ずかしい気持ちになったのなんて、初めてだ。」

頬は完全に赤くなっているとはいえ、この状況でもまだ落ち着いている。
サトシがトレーナーであり、それゆえ自分のトレーナーを認めないという信念が邪魔して、
サトシに対して、好きだという気持ちをどこかで否定したいと思っているのだろう。
その事に気付いていて、自分の素直でない性格を、自分であざけ笑っているノゾミだった。

「どうせあんた、何すればいいかわかんないんだろ?起き上がりな。」
「ああ…」

ノゾミが手を差し伸べ、仰向け状態のサトシを起こす。
そして、股を開いて見せた。

「ほら、女の子のアソコって、こんな風になってんだよ。
 どうだい?割れ目があることくらいは知ってるかもしれないけど、こんな風だというのは知らな…ん?」
「す、すげえ…」

サトシが股の方を頭から覗き込んで、そこに見入っている。

「へえ、サトシもやっぱり男なんだね、ま、男の性の本能がそうさせてるんだろうけど、
 これで興奮しなかったら、人間じゃ…」
「すんげえ柔らかいな、ノゾミの柔軟体操…」

…な、なんだこいつは…
いくらなんでも、こいつは人間じゃないぞ!?どーなってんだ、おい!

「すげえな、どこかで体操をやってたのか?ノゾミ!」
「…サ、サトシ…」
「あ、あれ?なんでノゾミが不機嫌になるんだ…?」
「当たり前だ、もう許さない!こうなったら実力行使だ!」

当然のごとく不機嫌になる。
こうなったら、とことん色気責め、下半身責めをしてやる事に決めた。
再びサトシを押し倒し、体重をかけないように自らの秘部がサトシの口に当たるように乗った。
209>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:46:41 ID:WxLmWfpR
「んぐ、んぐう!?」
「ほら、舌であたしのアソコを舐めな?」
「ど、どうやって…?」
「筋に沿ってなめたり、中に舌を入れて掻きまわしたり…そんな風にやってみな。」

サトシが何をしていいか分からずに、口をふさがれてる状況の中何とか聞き返す。
ノゾミはいつも通りにクールに返答する。
それとは裏腹に顔は完全に日照っているが。

(こうか?)
「そ、そうだ、その調子で…」

とりあえずまずは陰茎を割れ目に沿って舐めることに。
下から上へ舐めあげるごとに、舌がクリトリスにあたり、ノゾミの体が震える。

「や、やばいな…位置を変えさせてくれないか?」
「え?」

ノゾミの下半身からだんだん力が抜けてくる。
いつサトシに全体重でのしかかってしまうか分からない。
スリムな体型とはいえ、さすがに顔に全体重がかかったら辛いものがある。

ノゾミはサトシの前で寝そべり、膝を立てて開脚した。
ノゾミの愛液とサトシの唾液で光ってとろとろに濡れている陰茎が見える。
サトシは陰唇にゆっくり顔を近づけていく。

「さっきの様にやってくれ、中も舌や指で掻きまわしてくれ。
 後な、割れ目の上の方を指でめくってみな。」
「え…こうか?」
「はあん!…そうだ、そこだ。さっきお前が知らないうちに舐めてたところだ。」
「…なんか、小さくて赤くて丸いものが付いてる…」
「そこ、一番感じるところなんだ、そこをうまく活用して、あたしを気持ちよくさせてくれ。」

正直、サトシに自信はなかった。
だが、ノゾミの気持ちに答えてあげたい、その想いが、彼を無言で頷かせた。


「…ん……あっ!…ぐ……あっ!」
(気持ちいいのかな?)

筋をなめたり、舌で中を舐めまわしたり、指で中を書きまわしたり。
サトシにも少しはいたずら心があるようで、クリトリスは後のお楽しみにすることにしたらしい。

「あ、あんた、なかなかやるなあ…そろそろ、イッちゃいそうだよ…」
「い、イッちゃう?」
「快楽の…絶頂に行き付くってことさ。
 この世で、これ以上の無い、…快感ってやつさ。」
「…それが、そろそろって事か?」
「あんた、あたしの一番感じるところ教えてやったのに、全然いじくってないね。
 わかってるよ、限界ぎりぎりまで気持ちよくさせた後にやった方が、効果は絶大だからな。」
「へへ…」

サトシが再び指を入れて掻きまわす、するとノゾミの様子が急変した。
210>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:47:06 ID:WxLmWfpR
「んああっ!サ、サトシ、イく、イッちゃう!」
「ノゾミ!?」

クールな態度を維持していたが、ここで遂にそれが出来なくなった。
サトシの指が、偶然にもGスポットに当たったらしい。
幸い、ノゾミの様子に驚いて動きが止まったため、指はまだGスポットから離れていなかった。

「サトシ、そこだ、んあっ、頼む!
 今指にあたってるそこを、思いっきり、はあっ…いじってぇ!」

突然の変わりように驚くが、ノゾミが気持ちよさそうにあえいでるその顔を見て、
もっと気持ちよくさせてやよう、という気持ちがわいてきて、

「やあっ!は、激しい、サトシぃ!」
「もっと、もっと激しくやってやるぜ!」

指の動きをフルパワーまで上げる。
サトシの心の中には、気付かないうちに「ノゾミをいじめたい」という想いが作られていた。

「あんっ!あっ!はあん…あっ!」

ノゾミの意識が段々白くなって行く。
あまりの快感に体中がしびれてきて、もはや快感以外、いや、快感すら感じないような体になっていた。

「も、もうイッちゃう!サトシィ!」
(先に、えっと、イく?…ってことになってしまったら、意味がなくなる、威力は半減だ。
 効果抜群の、耐えられないくらいの気持ちよさを与えてあげるには…今だ!)

Gスポットをフルパワーでいじりながら、顔を近づけていく。
もはやノゾミは絶頂寸前。その本当に一歩手前のタイミングをサトシなりに見計らい、

…ノゾミの意識が、一気に覚醒した。

「ああああああああああああああああああああっ!」

サトシが、クリトリスを甘噛みした。
ノゾミの体がビクンと反応し、体が弓なりに曲がり、秘部から大量に潮を吹いた。
…サトシが想像した以上の、大音量の喘ぎ声とともに。

(す…すげえ、なんだ、この液体。そして今の声のでかさ…
 あれ?)

ノゾミの瞳の色は失われていた。
ボーッとした様子で、力を使い果たしたように、仰向けにぐったりとしながら息をしていた。

「だ、大丈夫か?やりすぎたか…」
「サ…サトシ、と、止めるな…」
「へ?」
「す、すごく今気持ちいい快感に、浸ってるんだ…
 流石に…絶頂の時よりは…劣るけどな…」

ノゾミは、とてもモノを離せそうにないはずの状態の中で、必死にサトシに訴えた。
211>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:47:48 ID:WxLmWfpR
「落ち着いたら…全てが、全ての快感が…元に戻ってしまう…
 頼む、すごい快楽の中にいる今の間に…止めを、刺してくれ…」
「ど、どうやって?さっきのように?」
「ち、がう…こ、この穴に…」

陰茎をパックリと開ける。
先ほど弄られたその場所は、愛液と唾液でとろとろのぐしょぐしょになっている。

「お、まえの…おちんちんを…入れてくれ…」

ノゾミはおちんちんなんて俗語を使いたくなかったが、今の状態ではほかの言葉が思いつかず、
単刀直入な言い方でしか、サトシは分からないと思ったのである。
サトシは一瞬戸惑ったが、ノゾミの為だと言い聞かせ、疑問を振り払いうなづいた。

「…こうか?」
「そ、そうだ…そのまま一気におちんちんを全部入れろ…!」

サトシにしては物分かりがよく、ノゾミの希望通りに陰茎をあてがい、ずぶずぶと中に入れた。
そのそりたった立派な陰茎は、しっかりと膣の中に入っていく。

…が、ここで1つ問題が起きた。
それは、彼女が処女だという事である。処女膜が破られ、異変が起きた。

「ぐああっ!」
「ど、どうした?」
「な、なんでもない!そのまま、腰を動かして、抜き入れを繰り返してくれ…」

サトシは首をかしげるも、腰を打ちつけはじめた。
そのたびにノゾミは苦痛で顔をゆがめる。先ほどの快楽が、だんだん消えていく。

…だが、快楽がすべて消え終わる前に、サトシが動きを止めた。

「ど…どうした…」
「どうしたじゃねえ!血が…血が出てるじゃないか、ノゾミ!」
「き、気にするな」
「そんなわけにはいかない!ノゾミが痛みに耐える姿なんて、俺は見たくない!」

サトシが動きを止めた事により、ノゾミは少し楽になった、
サトシの陰茎が差し込んである影響で、少しづつ快楽が戻っていく。

「…わ、悪い、確かに、痛い…だが、抜かないでくれ…」
「ノゾミ?」
「最初は、こういうものなんだ…頼む!
 あたしは、あんたに、捧げたいんだ…」
「…わかった。でも、それだけ痛がってたら…」
「…少しこのままでいてくれ。それだけで、大分、楽だ…」

ノゾミの言う通りに、サトシは動きを止めた。
そして、上半身を少しづつ、ゆっくりとノゾミに近付ける。

「…サ、サトシ?」
「ノゾミ、体が、冷え切ってる…」

先ほどまで快楽で熱で覆われていたはずのノゾミの体は、
処女を奪われたことによる痛みと、痛みによって生まれた恐怖で、冷え切っていた。
サトシはそのノゾミの体に自分の体をぴったりとくっつけ、温める。

(…ヒカリも、いつもサトシのこんな温かさをもらいながら、過ごしているのか…)
212>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:55:38 ID:WxLmWfpR
お互いが背中に腕をまわし、抱き合う。ぬくもりを感じる。
いつの間にか痛みは消え、体は温もり、先ほどに匹敵する陰茎から施され、それに浸っていた。

「サ…サトシ、た、頼む、…んああっ!」

ノゾミがGOサインを出す。
声を出した事により、さらに陰茎から快楽を感じ取り、喘いだ。

「ひゃあああああっ!あん、あっ!」
(今度は、痛みなんて、感じてないみたいだぜ。これなら大丈夫だ。)

激しく腰を振るサトシ、再びノゾミの視界はぼやけ、快楽以外何も感じない体に。
理性は消えていき、ノゾミも激しく腰を振り返す。

「く…こりゃきついぜ…」
「ひゃ、ああああああああああっ!
 …あっ、あっ、あっ!」

ノゾミが絶頂を迎えた。だが先ほどと違い、サトシの動きは止まらない。
さらに快楽を与えられ、喘ぎ続ける。
もはや、クリトリスの甘い噛みで感じた時の絶頂を、大きく上回っていた。
ノゾミも、先ほどのが究極の快感だと思っていたのか、

「な、なにこれえ!す、すごいよお!」

普段声の低いノゾミのオクターブまで上昇し始めた。
いつものクールでボーイッシュな語り口は、純情な女の子のものに変わっていた。

「ああん、ら、らめえ、さろし、らめええ…ああっ!」
「くっ!なんか、さっきと、同じような…」
「もっろ、もっろお!」

もはやろれつまで回らなくなっていた。
ノゾミの理性は完全に吹き飛び、もう快楽を求めることだけを考える頭になっていた。
ボーッとした頭で、ひたすら快楽を求め続ける。

「ノ、ノゾミ、俺、女の子のおっぱい、飲んでみたいんだけど…」
「ひゃ、ひゃう?」

了承を得る前に、背中を折り曲げて、乳首に吸いついた。
ヒカリに負けず劣らずの膨らみかけのまな板、ましてやハルカとは勝負にもならないが、
乳首そのものはしっかりとぷっくりと丸くなっており、おっぱいそのものだった。

「ちゅうううう…」
「ひゃあううう、は、激し…あううっ!ひゃうううううううううっ!」

再び絶頂に達した、むしろ先ほどの絶頂を超えているくらいである。
またビクンと体が跳ね、背中が弓なりに曲がる。
だが、サトシは行為を止めない。
さっきノゾミに「止めるな」と言われ、止めてはいけないと感じたからだ。
乳首から口を離さず、吸い続ける。
213>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:56:17 ID:WxLmWfpR
「んんんんんっ!」
(!!?)

乳首から、何かが飛び出してきたように感じた。
まさか、そう思った。

(な、なんだ?ま、まさか、おっぱいが本当に…)

もう一度強く吸った。さっきよりもっと強く。痛いくらい強く。
歯が当たらないように注意しながら、フルパワーで吸い続けた。

「やあん、おっぱい、あたしの、サトシに、はあああん!」
(…あれ、出ないな…)

だが、さっきのように何かが飛び出したような感触はない。
あれは本当に母乳だったのか、単なる気のせいなのか。
だが、唇が疲れてきて、結局あきらめた。

その間にも腰を振り続け、サトシの下半身にもしびれが来始めた。

「あ、あ、あ、あ、あ、あ…」
「くうっ、の、ノゾミ、さっきのように、出そうだ…」
「き、来て、あたし、欲しいの、サトシが、欲しいの!」

すでにノゾミは限界を超えていた。
何度も絶頂を迎えて果て、サトシの止まらない行為に再び意識が覚醒され快楽を追い求め、
そしてまた果てて、その繰り返しだった。
絶頂を迎えて満足なはずなのに、サトシが行為をやめないから、もっと快楽を期待してしまう。

そして、サトシもまた、絶頂を迎えようとしていた。

「で、出る、さっきのように、俺のが…」
「出して、お願い、サトシ、中に、たくさん、出してほしいのお!」
「わ、わかっ…くっ!」

射精した。その瞬間、ノゾミの意識が強く覚醒した。


「ああああああああああああああああああああああああああああっ!」


先ほどと比べ物にならないほど大きな喘ぎ声、部屋中に響き渡る。
いや、もしかしたら、ポケモンセンター全体にまで届いたかもしれない。
214>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:56:54 ID:WxLmWfpR
「くあっ、はあ、はあ、はあ…」

サトシも一気に自分の体力をノゾミに預けた。
が、一呼吸置いてから、再び腰を動かし始めた。

「ひゃ、ひゃう!?」
「はあ…はあ…ノゾミ、ノゾミ!」

ノゾミは驚いていた、普通ここで行為を止めるものじゃないのかと。
だが、サトシはそもそも知識なんてない。
だから、ノゾミの「止めるな」という言葉を本当にまっ正面で受け取った。
彼の頭の中で勝手に、止めてはいけない、と言う思考回路が出来てしまっていた。

「あん、あん、んあっ!もっと、お願い!」
「ひゃあん、サ、サトシぃ!」
「サトシぃ、全部、もっと、ちょうだい!ひゃあああああああああんっ!」

最初は戸惑っていたものの、途中からどうでもよくなった。
ノゾミもまた、ただ快楽だけを求める、という思考回路しか頭の中になかった。
ただひたすら、サトシからの快楽を追い求め続ける。

もはや動く元気は残っていない。
ただ、全身裸という恥ずかしい格好を、サトシにさらす、それだけ。
サトシはそれに答えて、激しくセックスをしてくれる。

絶頂に行き付くたびに、意識が失われ、
腰を打ちつけ快楽を与えられて意識が覚醒し、
さらに互いを求めあってさらなる快楽が体中を駆け巡って。

それがもう何度続いただろうか。
だが、ノゾミは幸せそうな顔をしていた。
サトシが、自分のために、たくさん気持ち良くしてくれるから。
そして、自分のすべてを、サトシに捧げられたから。

何度も何度も快楽を与えられる。絶頂に達しても体はぴくりとも動かない。
だけど、与えられる快楽だけは、変わることなく気持ち良かった。
どんなに疲れていても、自分の疲労に気付かないくらいの、快感が、ノゾミを支配し続けた。

「………っ!」

声も出ない、表情も少し笑った状態のまま、全く変化がなくなってしまった。
それでもサトシが行為を続けてくれる事が、とてもうれしかった。
他人に分かるように表現できていなくとも、快楽だけは強く感じていたから。
215>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:58:13 ID:WxLmWfpR
「…うーん?今何時だ?」

結局サトシは自分から辞めることはなかった。
サトシが疲労で意識を失うまで、ずっとその行為は続いていた。
気が付くと、時計の針は…

「あれ?8時か?
 ていうか、あれだけ激しくやって、あれだけたくさんのものを出して、疲れてて、
 …それでいてこんなに早く起きられるとは。」

確か5時ごろ食べ始めて、5時半ごろ食べ終わってそのあとノゾミとあって、
なんやかんやあって、いろんなことして、…すると眠りについたのは…
そんな感じで過去の事を思い出していく。

「1時間半くらいか、寝てたのは。」

意識を失うくらいまでセックスして、よくその程度の睡眠時間で起きられたものである。
サトシの体力が相当のものであるという証かもしれない。
ふと見ると、横でノゾミがすやすやと寝ている。

「おーい、起きろよ。ノゾミ。」
「…うーん、サトシ?」

ものすごく瞼が重そうである。ノゾミは感覚がなくなるほどだったくらいなので、
サトシよりももっと疲れていた。

「タケシ達が待っているから、俺、そろそろ帰るよ。じゃあな。」
「あ、ちょっと待って。」
「え?
 …ていうか、さっきからどうしたんだ?」
「なにが?」
「いつもより、その、口調が違うような…」

ノゾミの声調は女の子にしては低い。
だが、今のノゾミは、先ほどの情事と同じ声、1オクターブ高い声をしている。
216>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:58:49 ID:WxLmWfpR
「…サトシの前では、これからは2人きりの時は、こんな風にして喋りたいなって、思ってるの。
 あたしね、いつもクールな感じでしゃべってるけど、それは自分を強く見せるための飾り。
 本当のあたしは、こっちなの。」

頬を赤くして、恥ずかしそうにサトシを見る。
正直、こんなノゾミは、見た事がなかった。
…だが、次の瞬間、すぐにいつものノゾミに戻った。

「まあいいや、今から話すことは、こっちの口調の方が何かとやりやすい、聞いてくれ。」
「は、はあ…」

いつものクールなノゾミに戻る。
このギャップは可愛らしさを通り越して、むしろ混乱する。

「あたし、あんたに惚れたって言ったよな。だけど、心の底から、好きにはなれない。」
「…?なんでだ?」
「あたしなんかより、あんたにはもっといい女の子がいる。
 そもそも、さっきやったことは、本来お互いへのお礼に過ぎないしね。」
「俺に、ふさわしい女の子?」
「おいおい、わかんないのか?本当に鈍感だな。
 あんたには、いるじゃないか、あんたにとっての妖精が、ヒロインが。」
「よ、妖精…?」

妖精なんて言葉、サトシは久しぶりに聞いた。
慣れてない言葉ゆえ頭をひねる。

「いつも仲良くしていて、いつも一緒にいるじゃないか。
 そんな近い存在があるのに、時々しか会わないあたしのような存在は、ふさわしくないからね。」
「…いつも仲良く、いつも一緒に…」
「ま、それが過去形でもかまわないけどね。
 どこかで聞いたけど、確かホウエンでも女のコーディネイターと旅してたんだっけ、あんた?」
「あ、ああ…」
「あんたにとっての理想の妖精は、そう言った奴らだよ。
 ほら、聞くべき事聞いたら、帰った、帰った。」
「わ、わかった、じゃあな…」

ノゾミの言ってる事をいまいち理解できないまま、サトシは部屋を出た。
ノゾミが今にも泣きそうな、その様子に気付くこともなく。

「ぐす…サトシ、あたし、あたし…サトシの事、好きなの、それだけは、変わらないから…」

1人、部屋の中で静かに泣き続けた。
そして、先ほど無理やり起こされたこともあり、再び眠りについた。
寝ている間も、涙をこぼしながら。
217>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 06:59:29 ID:WxLmWfpR
「わりい、タケシ、遅くなっちまったな!」

サトシが自室の部屋を開けた。…はずだった。

「…きゃああっ!?サトシ!?」
「わ、ヒ、ヒカリか!」
「ちょっともう、女の子の部屋に、勝手に入らないでよ!」

ヒカリもサトシ同様恋には鈍感だが、きちんと性というものは分かっている。
異性に裸を見られたら、恥ずかしがるというちゃんとした正しい感覚を持っている。

「着替え中とかだったらどうするのよ!
 まあ、今は幸い何もしてなかったからいいけどね。」
「ご、ごめん。」
「ダイジョウブダイジョウーブ。気にしない気にしない。
 タケシもサトシの事はそんなに心配してなかったから、それも気にしなくていいよ。
 ピカチュウもちゃんとふれあい広場から引き取ったから。」
「ああ、そうなのか。」

早めに起きられたのが幸いしたな、そう思いホッとした。

「そうだ、せっかく来たんだから入ってよ。ほらさ。」
「ああ、じゃあ、せっかくだし。」

一応性の知識はあるが、ヒカリもサトシ同様異性をあまり気にしない性格。
ちゃんと服を着ていれば、異性でも何の抵抗もなく部屋の中に誘う。
仲が良く、(友達として)気に行っているサトシなら、なおさら躊躇なく誘う。

「でさー、ミミロルがさ!」
「ははは!」

ヒカリがコンテストに負けた悔しさ、悲しさを紛らわせたかった。
サトシと話しているうちに、少しずつ元気が出てきた。

…と、ここでサトシが、ノゾミに言われたことを思い出す。

「どうしたの?変な顔して。」
「ああ、うん…」
「話してよー、サトシ!」
「ええっと、その…」
「気ーにーなーりーまーすぅー!」

ヒカリに迫られて、ノゾミとの事を話す。
当然情事の事は話さない。口を滑らせないよう注意しながら、ノゾミの部屋を出る前に聞いたことを話す。

「妖精?…どういうことかな。ノゾミも変なこと話すよね。」
「だろ?俺にもさっぱりわからん。タケシに聞いた方がいいかな?」
「…いや、それは絶対にダイジョバない。」

ある程度、ヒカリは勘が働く。実際かなり頭はいい。
女の子から聞いたことをタケシに話したら、ろくな事がない。そんな気がした。
218>>197サトシ×ノゾミ:2008/07/13(日) 07:00:01 ID:WxLmWfpR
「…ハルカに言ったら、なんて答えが返ってくるんだろうな…」

ふと、そう思った。
サトシにとって、女の子といえば後はハルカとカスミくらいしか思いつかない。
カスミとの旅は終わってからだいぶたつので、真っ先に思いついたのはハルカの名前だった。

「ハルカ?あ、もしかして、人呼んでホウエンの舞姫の、ハルカさん?」
「知ってるのか?」
「あったり前じゃない!こっちの地方でも、ハルカさんのファンは、すごく多いよ!」
「へえー、そうだったのか。いつも一緒にいたから、そんな意識なかったなあ。
 いつか会える機会があればいいな!」
「うん!」


…その後ハルカとはミクリカップで再開した。
だがその時はこの時の事を完全に忘れており、結局聞かずじまい。

「あーっ!」
「ど、どうしたの大声出して!」
「結局ハルカに、ノゾミのあの言葉の事を聞くの、忘れてた!」
「あっちゃー、そう言えばそんな事もあったわねー。
 なんでノゾミとミクリカップで会ったのに、思い出さなかったんだろ。」

ノモセシティの辺りで思い出したが、時すでに遅し。
だが、それでもハルカとは2度と会えないわけじゃない。いずれ会える時も来るだろう。


そして、その機会は、ちゃんとサトシとヒカリの元に、やってきた。
219暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/13(日) 07:00:49 ID:WxLmWfpR
投下完了。

結論。無理。
220名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 09:59:20 ID:lgrDciJr
>>192
lzh方式を解凍できない俺涙目www
221名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 10:11:19 ID:/kPVFv/t
>>220
lzh解凍出来ないって…小学生かよ…
222名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 15:16:32 ID:rBQqvZ/l
>>221
だって>>220のIDは「Jr」
223名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 17:13:24 ID:wh7DArE4
異常経験あげにくいよな、どっちの方も
224名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 18:11:17 ID:dRYVgK2Y
サトヒカ欲しいです
225名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 18:37:09 ID:XahyTPTs
>>222
うまいなww
226名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 19:55:04 ID:XRREWynT
>>219
GJ!
前置きでは微妙とありますが、
読んでいて違和感のない素晴らしい出来だと思いますよ!
性格設定にこだわったというのも納得です
続きも期待して待ってます
227名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 21:29:53 ID:cYkkZ/pA
堕ちた後は口調が変わるってのが良いね
228刹那=F=セルゲイ:2008/07/14(月) 22:58:30 ID:0yh8GCGs
エロが乗らないから書いてみた。一発ネタです。

化けモン番外編(非エロ。嫌いな人は避けて。)

ふと、2chで処女、非処女論争を見て思いついた単発ネタ。
現実ではこうはいかない。

「薫子。お前、本当に処女だったのか?」
いきなり思い立った俺は薫子に聞いてみた。
「はい。男性と交尾をしたことがないといった意味ではそうだと思いますが…。
でも、マスターはどうして処女にこだわるのでしょうか、
あの膜にはどんな秘密が…?」
「いや、俺は別に処女にこだわるわけじゃないんだ。
ただ、もしお前との間に子供が生まれたらと思うとな。
やっぱり育てるんだったら、自分の遺伝子を引き継いだ子供がいいなって。
育てたのに残るのが自分の子孫じゃないって寂しくないか?
しかも遊び人風体の男の子供だぜ?」
薫子の前で俺は本音を隠せなかった。でも、薫子は受け入れてくれることは知っている。
ほんとうに可愛い奴だ。
「マスターとの間に子供ができるかどうかはわかりませんが、マスターの子供か
どうかを見分ける方法ならありますよ?」
自信満々の薫子。そんな方法があるなら、是非聞いてみたい。
「どんな方法だ?いってみろ。」
俺は、聞いてみた。薫子の回答は意外なものだった。
「マスターとの間に出来た子は、たいあたりと、しっぽをふるしか覚えてません。
他の子なら、なにか別の技を持っているはずです。」
得意げな顔をする薫子。
「俺の子供はゼニガメなのか?」
「はい。それだけは間違いありません。」
「そうか…。」
まぁ自分の子孫だけあって、わけも分からない男の子供よりマシか…。
俺は不毛な会話を終わらせることにした。いい女なんだけどな……。

出オチです。すみませんでした。
229暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/15(火) 01:47:58 ID:UBY31lFr
となると、やっぱり9割近い確率で男が生まれるのか?
それはどうなんだろう…
ていうか、ポケモンって近親交配が平気で行われるからなあ…

個体値を遺伝させるために親と子を育て屋によく預けたものだ。懐かしい。
230名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 12:15:10 ID:hbI1XrKV
今更だが、意外と闇サトシ鬼畜シリーズがないことに驚いた
231名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 20:42:57 ID:N4OpKs/I
ナマデヤル博士
232名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 00:22:05 ID:OK77m1Q/
そう言えば、ナツメ×カラテだいおうも無いな
233暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/17(木) 04:03:47 ID:or3z1ZCe
ていうか、だれもプラチナを使わないよなあ。
まあ、ほとんどダイパと同じだし、
詳細が分からないからどーしよーもないけど。

明日あたり半分ほど投下するから、適当に楽しみにしといて。
234名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 20:07:01 ID:UP8+zl3n
何を投下するんだろう。
235暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/17(木) 23:04:03 ID:J1R7NB4Q
それでは予告通りに投下。(1,2時間後になるけど。)
プラチナの♂主人公×♀主人公のSSです。

♀主人公の名前は『ラナ』。
まあこれは『プラチナ』のラとナを取っただけなのですが。
♂主人公の名前は『ハキ』。

プラチナ→Pt→白金→はっきん→ハキ

…まあ、名前なんて何でもいいじゃん;
しかも結局ダイパ小説となんら変わらない;
236>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:36:16 ID:L07hOKGl
「ふう、そろそろ着くかな。
 テンガン山が岩、地面ポケモンばかりで、助かった…」

この少年、キッサキシティに向かっている。
そのためにテンガン山を抜け、現在216番道路を進行中。
これからキッサキシティへの百数十キロの厳しい雪道を進むのだ。

「はあ、でも、大丈夫かなあ…」

ただ、この少年、あまり浮かない顔をしている。
それは、雪の中で体力が持つのかとか、物資は足りるかとか、そう言う問題ではない。
彼は冒険そのものに対しては自信を持っている。のだが。

「途中に強いポケモンが出てきたら、どうしよう…」

そう、この少年、ポケモントレーナーとしては非常に弱いのだ。
フタバタウンから新米トレーナーとして旅に出ることになったのだが、いかんせんバトルのセンスがない。
ジムバッジも、まだ2つしかゲットしていないのである。(冒険に支障はなかったが。)
それどころか、ポケモンをバランスよく育てることもできず、
最初に貰ったポッチャマ以外、ほとんどレベルが上がっていない。

…そのポッチャマも、まだポッタイシであり、エンペルトに進化していないのだが。
とはいえ、テンガン山に生息するのは相性が抜群なゴローン。そこは何とか切り抜けた。

「はあ、仲間を作った方がいいのかなあ…
 そろそろこの雪道の、最初のロッジタウンにつくはずだ。」

キッサキまでの雪道は非常に険しく、苛酷である。
よって、そんなトレーナー達の負担を少しでも軽くするために作られたのがロッジタウン。
数キロおきに置かれる小さな町で、無料でポケモンセンターや宿泊施設を使えたり、
食料、物資も必要に応じて提供される、そんな場所である。

「そこでだれか強いトレーナーに一緒に行動してもらおうかな…ん?」

目の前に、何かある。銀世界のど真ん中に、何かある。
一面真っ白だからこそ、その黒い部分がはっきりと見える。
近付いてみると、そこには…

「なんだろ?
 …わーっ!ひとが、人が倒れてる!おい、大丈夫か!」
「うーん…?だれ?」
「おい、大丈夫か!しっかりしろ!」

どうやら女の子のようである。
雪の平原のど真ん中で、うつぶせになっている。
その体を仰向けにして起こし、呼びかけると、返事が返ってきた。

「だーいじょうぶだいじょうぶ。
 ちょっとお腹すいたし、そのおかげで眠たくなったから、ちょっとここらでひと眠りー。」
「バカー!
 雪の中、それもこんなど真ん中で、野ざらし状態で寝てたら、凍死しちまうぞ!」
「とーし?中のものが見えるの?」
「ちがーう!!」

これは本当にやばい。寝ぼけてる。つーか死にかけてる。
ポニータをモンスターボールから出し背中にその女の子を乗せ、急いでロッジタウンへと向かった。
237>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:36:48 ID:L07hOKGl
「ふう、そろそろ着くかな。
 テンガン山が岩、地面ポケモンばかりで、助かった…」

この少年、キッサキシティに向かっている。
そのためにテンガン山を抜け、現在216番道路を進行中。
これからキッサキシティへの百数十キロの厳しい雪道を進むのだ。

「はあ、でも、大丈夫かなあ…」

ただ、この少年、あまり浮かない顔をしている。
それは、雪の中で体力が持つのかとか、物資は足りるかとか、そう言う問題ではない。
彼は冒険そのものに対しては自信を持っている。のだが。

「途中に強いポケモンが出てきたら、どうしよう…」

そう、この少年、ポケモントレーナーとしては非常に弱いのだ。
フタバタウンから新米トレーナーとして旅に出ることになったのだが、いかんせんバトルのセンスがない。
ジムバッジも、まだ2つしかゲットしていないのである。(冒険に支障はなかったが。)
それどころか、ポケモンをバランスよく育てることもできず、
最初に貰ったポッチャマ以外、ほとんどレベルが上がっていない。

…そのポッチャマも、まだポッタイシであり、エンペルトに進化していないのだが。
とはいえ、テンガン山に生息するのは相性が抜群なゴローン。そこは何とか切り抜けた。

「はあ、仲間を作った方がいいのかなあ…
 そろそろこの雪道の、最初のロッジタウンにつくはずだ。」

キッサキまでの雪道は非常に険しく、苛酷である。
よって、そんなトレーナー達の負担を少しでも軽くするために作られたのがロッジタウン。
数キロおきに置かれる小さな町で、無料でポケモンセンターや宿泊施設を使えたり、
食料、物資も必要に応じて提供される、そんな場所である。

「そこでだれか強いトレーナーに一緒に行動してもらおうかな…ん?」

目の前に、何かある。銀世界のど真ん中に、何かある。
一面真っ白だからこそ、その黒い部分がはっきりと見える。
近付いてみると、そこには…

「なんだろ?
 …わーっ!ひとが、人が倒れてる!おい、大丈夫か!」
「うーん…?だれ?」
「おい、大丈夫か!しっかりしろ!」

どうやら女の子のようである。
雪の平原のど真ん中で、うつぶせになっている。
その体を仰向けにして起こし、呼びかけると、返事が返ってきた。

「だーいじょうぶだいじょうぶ。
 ちょっとお腹すいたし、そのおかげで眠たくなったから、ちょっとここらでひと眠りー。」
「バカー!
 雪の中、それもこんなど真ん中で、野ざらし状態で寝てたら、凍死しちまうぞ!」
「とーし?中のものが見えるの?」
「ちがーう!!」

これは本当にやばい。寝ぼけてる。つーか死にかけてる。
ポニータをモンスターボールから出し背中にその女の子を乗せ、急いでロッジタウンへと向かった。
238>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:37:29 ID:L07hOKGl
「…うーん、ここは?」
「ああ、起きたか。」

ここは温かいロッジの中。女の子はベッドで寝かされていた。
女の子が横を見ると、男の子は台所で女の子に背を向けたまま料理をしている。

「こ、ここは?」
「自分の身に何があったのか、思い出せないの?」
「えっと…微妙に覚えてないような…」

料理をしながら、背を向けたまま、男の子は今までの事を話す。

「あ、あはは。ちょっと休めば大丈夫だと思ったんだけどー。」
「荷物を少し見せてもらったんだけど、雪山を軽視してるとしか思えないね。
 シンオウは比較的気候が穏やかな土地だからほかの場所はそれで行けたかもしれないが、
 そんな装備じゃキッサキにたどり着く前に凍え死んでしまう。」
「あうう…」
「おまけにその服。
 赤っぽいピンク色の服っつーことはおしゃれを意識してるんだろうが、そんなんじゃ持たない。
 ていうかそもそも、下着が見える寸前くらい短いミニスカートなんて、いくらなんでも酷過ぎる。」
「ご、ごめんなさい…」

説教するような声の男の子。反省してしょげる女の子。
だけどこの男の子は決して暗い性格ではない。

「でも、よかったー!」
「え?」
「高熱が出てたらどうしようかと思ったよ。君が寝てからすぐに僕が君を見つけたんだろうね。
 大事になる前に間に合ってよかったー!」

自分のことのように喜んでくれた。すごく嬉しかった。
それに引き換え、自分の計画性のない愚かさを嘆く女の子。

(ぐぅ〜。)

突然なる腹の虫。
ようやく男の子が女の子の方を向いた。

「ん?」
「あ、あはは。えーと、お腹がすいちゃって…」
「雪道でも言ってたよ。眠くなるくらいだから、相当お腹がすいてたんだね。」
「うん…」

涙目になる女の子。
泣く程の空腹だったらしく、やれやれと男の子は思いながら、

「そうおもって、ちゃんとご飯作ったよ、ほら。」
「わあー…ありがとう、いただきまーす!」
「クラムチャウダーって言ってな。まあシチューの様なものさ。そしてほら、付け合わせのパン。」
「おーいしーい!」

1人で旅をしてきたので、他人に料理を食べさせたことはない。
思い返せば、最初のころの自分の料理はひどかったなと思いつつ。
いまや人においしいと言ってもらえる自信がついていた。
239>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:38:33 ID:L07hOKGl
「ごちそーさまー!」
(結構たくさん作ったつもりだったが、俺の分までなくなりそうだったぞ。)
「ねえねえ、あなた名前は?どこ出身?バッジは?」
「ああ、そう言えば自己紹介はまだだったね。僕の名前はハキ。フタバタウン出身。
 バッジは…えーと…き、キミはいくつなの?」
「あたし?あたしは7つ!あと1つでリーグに挑戦できるんだ!」

7つ。
この言葉を聞いた瞬間、悲壮感、悔しさ、恥ずかしさが一気にこみあげてきた。
自分は女の子にこんなにも差が付いているのかと。

「僕…まだ2つ…」
「へえ、じゃあ、あと6つで挑戦できるんだ!」
「プラス思考なんは嬉しいけど、今まで6回ジムめぐりして、一度で勝ったことないんだよ…
 なんどもなんどもジムで再戦を申し込んでさ。
 4,5回再戦してやっとバッジは2つ。ほかのジムは…結局あきらめて一度飛ばした。」

彼の持っているバッジはクロガネジムのコールバッジとミオシティのマインバッジのみ。
両方ともポッタイシと相性がよかったので何とか勝てた。4,5回戦ってであるが。

「あ、あたしのポケモン見てみる?
 出てきて、ゴウカザル!」
「ウッキーーッ!」

ゴウカザルが雄叫びを上げてボールから出てきた。
ハキでも、その強さは一目瞭然。鍛え上げられた肉体、燃え盛る炎がそれを現していた。

「ちょっと他のポケモンのモンスターボールも貸して。」
「え?いいけど、ポケモン出せばいいんじゃ…」
「これ以上出すと、満員になってロッジが壊れる。」
「でも、どうやって調べるの?…ああっ!」
「こいつだ。」

ポケモン図鑑の機能。モンスターボール越しに自分のポケモンの能力を調べられる。

「すっごーい!いーないーな、ポケモン図鑑!」
「…すごい!どのポケモンも、バランスよく育てられ、しかも強い!」

ハキと違い、バランスよく、しかも強く育てている。
1体を育てることすらままならないハキにとって、うらやましく感じさせた。

「ねえねえ、図鑑見せて見せて!」
「え?ああ。
 でも、僕が捕まえたポケモンの種類は10種類にも満たないんだ…」
「…ふむふむ…すっごーい!このポケモンここにいたんだ!」

詳しいデータは載っていないが、それでも女の子にとっては魅力的なものだった。
そんな女の子を見て、ハキは思った。

「(…俺なんかより、この子の方が図鑑を持つべきじゃないのか…?)
 ねえ、君名前は?」
「あ、まだ言ってなかったね。あたしはナギサシティ出身、ラナ!」
「ラナ…ちゃん?」
「もう、ラナでいいよ!それより今日はありがとうね!
 それじゃあたし、いろいろ物資を調達してくるから!ハキがあれじゃだめって言ってたし!」
「あ!」
240>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:39:08 ID:L07hOKGl
何かを思い出したような声。
荷物を取って、ロッジを飛び出そうとするラナの足を止めた。

「なになに?どしたの?」
「い、一緒に行くよ!何を手に入れればいいか分からないだろうからさ!」
「本当!?ありがとう、一緒にいこ!」
「う、うん!」

ハキの顔は赤くなっていた。
彼女のそのあまりの可愛らしさに好意を持っているのかもしれない。

「綺麗な景色ね…」
「僕も、ここにきて初めて、雪というものを見たよ。」
「ナギサもフタバも温暖だからね。」

澄み切った雪の舞いふる夜空の下、仲良く歩く同い年の男女2人。
どー見てもクリスマスのカップルのようである。

「本当に今日はありがとうね。
 いろいろ持っていくもののアドバイスくれたり…」
「あ、うん、どういたしまして。」
「どうしたの、顔赤いよ?」
「そ、そうかな、あはは…っ!」
「?
 …ご、ゴルバットの大群!」

ロッジタウンに向かって突撃するゴルバットの大群。
サイレンが鳴り、緊急態勢に入る。ロッジに入っていたトレーナーもぽつぽつ出てきた。

「何!?あれ!」
「ときどき、人間の食べ物を求めてポケモン達がロッジタウンを襲う事があるんだ。
 今回もその1つ。ここを利用する人間は宿泊施設を利用させてもらう代わりに、
 ここの施設を守る義務があるんだ!行け、ポッタイシ!」

ポッタイシが出てくる。ゴルバットの群れもハキの上空に到達。そのうちの1体が襲ってくる。

「ハキ!」
「あわこうげきだ!!」

ポッタイシのあわが命中。だが、それにひるまず突進してくる。
そもそも、旅に出てかなりたつのにまだ主力技があわというのには非常に問題がある。

「ポ、ポッタイシ!しっかりしろ!」
「だ、大丈夫?ポッタイシ!」

つばさでうつで一撃でやられた。
ポッタイシがボールに戻される。
その間に、今度は大群で突進してきた。

「わーっ!ラナ、何とかしてくれー!」
「オッケー、頼むわよエレキブル!かみなり!」

エレキブルの角に電気が集約され、高圧強力電流が群れにヒット。
これはかなわぬと見たのか、群れは一斉に去っていった。
241>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:39:50 ID:L07hOKGl
「すごい…あの大群を、一撃…」
「ありがと、エレキブル、戻って!」

ボールに戻されるエレキブル。
警報のサイレンも鳴りやんだ。
エレキブルを見ていた周りの物は、ラナに視線が集まる。

(すげえな…)
(なんだあいつは…)
(男の方はひどい有様だが、パートナーの女の子の方は強いぞ…)

え?パートナー?
…そうだ、僕はラナに、何かを求めていた。そうだ、ラナに求めていたのは…

「ラナ、ちょっといいかな?こっち来て!」
「え?う、うん。」

思わずラナの手を引っ張り、自分のロッジまで戻ってきた。
自分の想いに、気がついた。


ラナをソファーに座らせる。
ラナは驚いた表情で、目の前に立っているハキを見る。
そんなラナを見て、ハキは両手でラナの両肩をがっちりとつかむ。

「ラナちゃん!」
「!!?
 ど、どうしたのハキ。ていうかラナでいいって」
「えっと、その、あの、た、頼みがあるんだっ!」
「う、うん、わかったから。落ち着いて。
 かなえられる願いなら何でも聞くから、ね?」

それを聞いて落ち着いた。
多分この願いなら、ラナなら聞いてくれる、そう感じた。

「あの、あのさ。
 キッサキに着くまででいいからさ…僕と、パ、パートナー組まない?」

それを言うならタッグだろう。
とはいえ、まあいいたいことは通じるからほかの言い間違いよりは比較的マシな部類に入るだろう。

「僕さ、ポケモン弱くて、正直言ってここの凶暴なポケモン相手にキッサキまでたどり着ける自信なくて。
 でも、だったらいくなって話だけど、
 ポッタイシ達が、行こう、だらしがない、って聞かなくて…」

ポケモンのせいにしている。本当に最悪のトレーナーだ。
バッジがまだ2個だというのもうなずける。

「ねえ、お願い。僕を、守って?
 ラナちゃんに、僕を守って、欲しいんだ。」

そう言ってラナに抱きつく。別に下心で抱きついたわけではない。甘えているだけ。
しかしどー見てもこれは情けない。性別が逆ならともかく、これはどーなんだ。
男のプライトはどこへ行った。
いや、甘えん坊で人恋しい性格のハキに、プライドがあるとも考えにくいが。
242>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:40:40 ID:L07hOKGl
守ってほしいと頼んだ後、ラナのおなかに顔をうずめて、じっと返事を待つ。
…女の子の腹に顔をうずめるという事自体に、相当問題があるが。
思わずそんな事をやってしまったが、自分のやっていることに気付いたのは十数秒後。
それまで、ラナはその行為に驚いて言葉が出ず、ハキはただただ返事を待っていた。

「わわっ!ごめん、つい!
 だ、抱きついちゃってごめん!本当にごめん!ごめん!本当に…?」
「クスクスクス…」
「あ、あれ?ラナちゃん?」
「かっわいー!ハキ、すんごくかわいー!」
「へ…?」

予想外の反応。いや、この状況でもし女の子がいやがらなかった場合、そう言わざるを得ないだろう。
かよわい男の子を見て、可愛いと思うのは、女の子なら当然である。

「…むぎゅう!?」
「かっわいー、ハキ、すっごくかわいー!きゃー!」

今度はラナからハキに抱きつき、またハキの顔はラナのおなかに。
あまりに想定がいの事態に、腕をベットを叩くような感じでばたつかせる。さらに、

「んー!」
「…!!!??」

ラナがハキの脇を抱えて体を起こし、なんとキスをしてきた。
恋愛感情じゃなくて、ただ可愛いから。ハキが可愛くて、キスをした。
ハキは嫌がっていたわけではないが、このキスで恋愛感情は不思議と生まれなかった。
あまりにも、ラナに親近感を持ったから。

そして最後は、脇の下に腕を回して、ごく普通にぎゅっと抱きしめた。

「えへへー。かわゆーい。」
「…。」

なんかもうわけがわからない。
確かに守ってくれとは言った。だから男のプライドがどれだけ崩れ去ろうと別にいい。
だけど…それを差し引いても…やっぱり腑に落ちない。なんでだろう。

「いいよ、守ってあげる。」
「え?」
「ハキ、一緒に、いこ?あたし、ハキを、守ってあげたい。
 これからは、一緒、だよ?パートナーだから!」
「ラナ…ラナ!」

ハキもギュッとラナを抱きしめる。
その顔は、ラナに包まれているからか、どこか安心感を抱いた顔である。

(あたしが、ハキを、守ってあげるからね。…ずーっと…)

その夜、2人は一緒のベットで寄り添って、いや、きゅっと互いを抱きしめて眠った。
かたや守るために。かたや甘えるために。
性的感情や、恋愛感情ではない(後者はあるかもしれないが)、ただ、それだけのために。
243>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:41:17 ID:L07hOKGl
「しゅっぱーつ!」

ラナの号令で2人がロッジタウンを出発した。なんだかんだで体力は男であるハキの方があり、
なによりラナはバトルをこなさなければならないので、ハキの方が荷物多め。
はぐれないように、互いの体をロープで結んでいる。

「今日はどこまで進むの?」
「えっとねえ。」

キッサキまでの地図を出して、今いる場所を示す。ハキはポケモン以外の事には自信を持っている。
ハキはキッサキまでの予定をしっかり組んでこの雪道に挑んでいた。

「今日はここのロッジタウンが目標だ。今9時だから、2時ごろには着くね。」
「たった5時間しかあるかないの?もっといけない?ほら、その先のこのロッジタウンとか。
 ハキの言う距離の1,5倍くらい歩くだけでいいんだから、4時半には着くよ。」
「単純計算ならね。でも、雪道は思いのほか体力を消耗する。
 1,5倍の距離だからと言っても、消費する体力は2倍にも、3倍にもなる。」
「でも、少しくらい遅くなったって…」
「夜に雪道を通るのは危ないからね。
 何事も用心に越したことはないのさ。」

ラナは首をかしげる。
とはいえ、ハキがいかに冒険通かということは昨日のハキを見てよく分かっていたので、
何の文句も言わずにうん、と返事をした。

「それじゃ、今日はそこまで!いっくぞー!」
「ら、ラナ!あんまりスピードを上げるな!」
「え?…あ、そっか、そっちの方が荷物重いんだった。」
「それもあるが、あんまり飛ばし過ぎると体力がもたなくなる。
 積雪がすごいから、どこかに座って休憩、なんてことはできないんだ。」

雪をかき分けながら進むことになるので、もし腰かけてしまうと柔らかい雪に体をとられてしまう。
おまけに、ロッジタウンは今日泊まる予定の場所まで途中には1つもない。
つまり、ずっと歩き続けなければならない。

「でもさ、あったかいねー。この服。」
「昨日のあのミニスカートはいくらなんでも非常識だ。」

ラナの服装も完全防備。
一応ハキもおしゃれに気を使ってあげ、ピンク色の冬服を選んであげた。

「なーんか、くやしーなー。ハキにばっかり守ってもらって。」
(すこしは面目を立たせないと、男としてのプライドが…
 いや、そんな事言う権利ないか。)
「でも、あたしは雪山の過ごし方とかそういう事に関しては無知だし、
 よろしく頼むよ、ハキ!」
「うん、ラナに守ってもらえるんだ、これくらいしないとね。」

よくよく考えればこのタッグは非常に理想的である。
ここまで見事に互いの弱点を補っているタッグはそうはいないだろう。
昨日、『ポケモンに自信がないので』と言われてタッグを申し込まれ、ラナが喜んで受け入れたのも、
1人で『雪道冒険に自信がないので』キッサキに行ける自信がなかったからである。

「ついたー!ロッジタウンとーちゃーく!」
「ふう、今日は無事に着いたね。途中ポケモンに会わなくてよかった。」
「そうかな?ポケモンが襲ってこないと、あたしがいる意味無いじゃない。」
「…まあ、いいや。予定通り2時だ。とりあえずロッジの予約を取って…」

さっそくロッジを1部屋予約して確保。
荷物を置いて、今日はあとは自由時間である。
244>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:41:53 ID:L07hOKGl
「それじゃあ、6時までは自由時間!
 何をしてもいいが、何をするかは僕にちゃんと言ってくれ。」
「ちょっと地図見せて。ロッジタウンの外…このあたりはポケモンの草むらがあるみたいね。
 ここちょっと行ってきたいんだけど。」
「え?うーん、あんまりロッジタウンの外には行ってほしくないんだけど…
 雪山はポケモン以外にも危険がいっぱいだし、単独行動で遭難されたら…」

ロッジタウンの外の行動には渋るハキ。
いかにポケモンが強くても、やはり目の届くところで行動してほしいのが本音だ。

「そうは行っても、ポケモンを集めておかないと、次のジム戦…
 それにコウキも図鑑完成させなきゃ。」
「あ、うーん。
 …僕には、図鑑なんてどうでもよくなってきたな。」
「え?何か言った?」
「い、いや、なんでもない。」
「…どーしても、だめ?」
「そうだな、じゃあ、ちゃんと指示通りにしてくれるなら、いいよ。」
「やったあ、どうすればいいの?」
「それじゃあ、ちょっと無線を買ってくるね。」

ハキは指示を送る。
荷物はモンスターボールと無線、携帯食料、カイロ以外一切持って行かないこと。
10分おきに無線で連絡を取ること。
体力を消耗するので、絶対に走らないこと。ポケモンを走って追いかけるのもダメ。
指定したエリア以外では絶対に行動してはいけないこと。
そして、3時半までに切りあげて4時にはロッジタウンに帰ってくること。

「草むらまで20分ほど歩くことになるから、実質草むらにいられるのは1時間だけだけどね。」
「うん、ありがとう。それじゃあ、行ってきまーす!」

そう言って元気よく走っていった。さっそく決まりを破っている。
大声で走るな、と注意すると、ラナは決まりを思い出してスピードを緩め歩いていった。

「やれやれ。まあ、大丈夫だとは思うけど。」

その後、ラナは連絡をこまめにしてきっちりと決まりを守り、4時にロッジタウンにちゃんと戻ってきた。
そしてレストランで食事を取った後、ロッジに戻って寝た。


そんな感じで数日が過ぎた。
時々ポケモンが襲ってくることもあったが、ラナがそれらを一蹴。
ポケモンバトルの時必死でラナの後ろにしがみつくハキを見て、ラナはほほ笑んだ。
弱いハキが、好きだから。
245>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:42:58 ID:L07hOKGl
キッサキシティまでもう少し。
今日も昼過ぎには予定のロッジタウンに到着し、自由時間。
当然、ラナはロッジタウンのはずれの草むらに向かう。
ちゃんと出発前にハキの指示を聞いて、

「行ってきまーす!」
「気をつけてね。ちゃんと連絡も取ってね。」

ラナが見えなくなる。
その後10分おきに連絡を取り、何事もなく時間が経過。
そして、そろそろラナが草むらから出発するころの時間。
…なのだが、その時間に、ラナから連絡が来なかった。

「あれ?この時間になったら連絡することになってるんだけど…
 そろそろ、向こうの草むらを出るころだよな?」

だが、予定の時間を10分過ぎても連絡がない。
連絡がないので、こっちから通信を行う。が、

(ヒー…)
「…返事が無いや、おかしいな。
 まずい事になる前に、よし、行こう!」

2人分の食料や、ロッジに備え付けられてある救出道具などを持って、重装備で出発。
ラナの行った草むらへと大急ぎで向かう。
なにかあったのか、不安を抱えながら、草むらに到着した。

「まずい、雪が降ってきた…下手したら吹雪にあうかもしれない、急がないと…
 ラナー!いたら返事してくれー!」
(…。)
「ラナー!」

いくら呼んでも返事がない。
どこへ行ったんだ、ラナは今までちゃんと言う事を聞いてくれた。
ここに来て、身勝手な事をするはずがない。
となれば、道に迷ったのか?うん、十分にあり得る。

「ポケモン達に手伝ってもらって…いや、バラバラに行動すると危ない。
 ラナが見つかっても今度はポッタイシとはぐれて…なんて、冗談じゃない。
 ラナー!」

いくら呼んでも見つからない。
…そして、代わりに出てきたのは、野生の凶暴なポケモンだった。
246>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:43:22 ID:L07hOKGl
「チャー!」
「わわっ、チャーレムだ!どどど、どーしよー!?」
「チャー!」

こっちに向かって襲ってきた。
どうやら、先ほどの大声がまずかったらしい。

「ポ、ポッタイシ頼む!あわこうげき!」

ポッタイシがあわを発射。
だが命中はするものの、やはりその程度の攻撃では何するものぞといった感じである。
構うことなく飛びひざ蹴りを喰らわせる。

「ポ、ポッタイシ!」

ポッタイシがぶっ倒れる。
どうやら戦闘不能の様子で、ハキはボールに戻す。
…そして、今度はハキに迫ってくる。

「チャー!」
「ど、どうしよ、どうしよ…」

逃げるしかないと分かっていても、恐怖で体が動かない。自分が無力だから。
涙が流れてくる。チャーレムは容赦なく飛びひざ蹴りを仕掛けてきた。


「た、助けて、誰か!ラナー!」


だが、彼の女神は、彼を見捨ててはいなかった。

「ゴウカザル、フレアドライブ!」
「ウキーッ!」

横からチャーレムを炎の塊が襲う。
そして直撃、チャーレムは一撃でその場に倒れこんで、よろめきながら逃げていった。

「ラ、ラナ…」
「戻って、ゴウカザル!…。」
「え?ど、どこ行くんだ!?」
「こ、来ないで!」
「え!?」

正直、甘えられるものだと思っていた。
だが、ラナはハキの前から逃げ出そうとした。

「な、なんで逃げるのさ!」
「ちゃんと戻ってくるから、お願い!」
「だ、だめだ、これから暗くなってくるし、雪が降って来たから、これ以上ここにいるのは危ない!
 それに、無線でなんで連絡しなかったの?」
「…。」
「え?」

ラナが泣きはじめた。
ハキにはその理由が分からず、問いかける。
247>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:44:02 ID:L07hOKGl
「な、なんで無線の事で泣くの?
 もしかして、無線の連絡忘れて、僕がそれを怒っている、って思ったからとか?」
「…違う。
 とにかくあたしは、もう少しここに」
「だめだ。だって、だって…」
「危なくないから!あたしには、ポケモンが付いてる!」
「違う、違うんだ、そんなんじゃない!」

ハキは首を振った。
雪が降って暗くなるから危ない、というのもあったが、もちろんそれが一番の理由なのだが、
彼にはもう1つ、すぐにラナと一緒に帰らなければならない理由があった。

「…怖いから。ラナに一緒にいてほしいから。
 さっきも怖かった。ロッジタウンに1人でいる時も、寂しかった。」
「ハキ…」

ハキがよたよたとラナの元に駆け寄り、そして甘えるように抱きつく。
ハキは泣いていた。

「ねえ、僕から離れないで、ラナ…」
「ハキ…うん、わかった。
 じゃあハキ、1つだけ、お願い、聞いてくれる?」
「え…えっと、何?」
「帰ってから話さなきゃならない事があるんだけど、…怒らない?」
「怒る?どうして?」
「そ、それは…」

ラナが口をつぐませる。
だが、ハキはラナの予想を上回っていた。

「帰ったらラナに思いっきり甘えられる、こんなに嬉しい事、ないじゃないか。
 怒るなんて、変な事言うなあ。」
「ハキ…
 …かっわいー!」
「わわっ!」

涙が自然と止まり、笑顔に変わり。
気がついたら、ハキを抱きしめていた。
248>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:45:00 ID:L07hOKGl
「無線をなくした?」
「うん…珍しいポケモンにあって、そのポケモンが逃げたから追いかけてて、
 …そしたら、無線をいつの間にか落してしまって。」

2人は無事にロッジに帰った。
ロッジに帰った直後に外が暗くなり、風が強くなって外は吹雪に見舞われた。
その状況を見て危ういところだったとホッとしながら、二人はソファーに座っている。

「まったく、無線をなくすのは仕方ないにしても、
 その原因が、体力を消費する全力疾走、しかもその目的はポケモンを追うため。
 規約違反オンパレードだね、ははは。」
「ごめんなさい…きゃっ!?」
「だーかーらーさ、謝らない!
 こうやって甘えられて、僕はとっても幸せなんだからさ!」

自分の行動を悔いていたが、
抱きつくハキの、そんな無邪気な笑顔を見て、少しは心が軽くなった。

「僕も言っておくべきだったね、無線が故障するかもしれないって事念頭に置いてなかった。
 無線が使えなくなるとかで連絡が取れなくなった場合は、
 直ちにポケモン探しを中止して、ロッジに帰ることって、言えばよかったね。」
「でね、無線を探してたの、ずっと。
 本当はハキの呼んでる声は聞こえてたんだけど、隠れてたの。
 …無線が見つかるまで、ハキには会いたくなかったから。」
「それは…やっぱり、僕に怒られると思ったから?」
「それもある、だけど、本当の理由はそんなんじゃない。」

本当の理由、ハキは聞いてみたくなった。

「えっと、どうして?」
「…ハキが、一番最初にあたしにくれた、プレゼント。
 あたしの大切な、宝物だから、それをなくした状態で、ハキには会えない。」
「そっか…
 プレゼント、ってつもりであげたわけじゃないんだけど、
 そう思ってくれてたのなら、無理やりロッジに帰らせた僕が、馬鹿だったかな…」
「そ、そんなことないよ!
 外、猛吹雪だし、ハキがあたしに帰ろうと言ってくれなかったら、今頃…
 今頃…無線、大丈夫かな…」

しょんぼりしている。
どうやら、無線をなくしたことが、相当ショックだったらしい。
249>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:45:21 ID:L07hOKGl
「うん、じゃあ明日、探しに行こう、ね?」
「あ、ありがと…」
「それじゃ、ご飯作るから、待ってて!」
「うん!」

こうして今日の夜も、無事に過ぎていった。
今日もベッドの中でくっついて寝る二人、やはり一緒に寝ると温かい。

「ねえ、唐突に聞くんだけど。」
「何?ハキ。」
「ラナってさ、なんか息苦しそうにしてない?
 普段から呼吸がちょっと荒くってさ、スタミナの減りも微妙に早いような…」
「あ、あはは、あたし体力ないから…」
「?」

反応がおかしい、が、あんまり女の子に強く追求するのもまずい。
膨らむ疑問を無理やり押さえつけるように、ラナをきゅうっと抱いた。

「ん!」
「ど、どしたの?つ、強く抱きすぎたかな!?」
「あ、あはは…だ、大丈夫大丈夫。」
250>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:45:52 ID:L07hOKGl
「その機械は?」
「電波の逆探知を行うための機械さ。
 僕のこの無線でラナの無線に通信をかける。…よし。」
(ヒー…)

緩やかな風の音が聞こえてくる。
すなわち、無線は壊れてはいない。

「よし、あとは、この逆探知機で…こっちの方向か!」
「も、もうわかったの!?すごい!」

逆探知機の指す方向に歩いていく。
だんだん反応が強くなってきて、そして…

「この下か!よし、掘り起こしてみよう…」
「あ、あった、すごーい!ありがとう!」
「えー、こちらハキ。」
(えー、こちらハキ。)

無線も鮮明な声でハキの声を繰り返す。
間違いなくラナのもの。そして無線は壊れていない、しっかりと無事だった。


2人は再び先へと進んでいる。

「もうなくすなよ。
 だけど、一番大事なのは、無線じゃなくて、命。これも忘れちゃだめだからね。」
「うん。とにかく何かあった場合はまずハキのもとに戻る、だね!」
「…まあ、ポケモンバトルがダメな以上、僕の方に何か起こりそうな確率が高いんだけど。」

ハキは少し不安だった。
もうすぐキッサキに着く、そうなれば、言ったことをそのまま守ることになったら、
…キッサキに着いたら、ラナとお別れ。
そう思うと、歩を進めるスピードが自然と緩んでしまった。

「どうしたのハキ、疲れた?」
「え?ううん、なんでもないよ。」

…ずっと一緒にいたいな、そう思っていた。
251>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:46:12 ID:L07hOKGl
…そして、数日後、無事にキッサキシティについた。
はあ、とため息をつく。

「あーあ、着いちゃったか…」
「…どうしたの?ここ数日、なんか様子が変だよ?
 昨日なんか特に、すんごくあたしに甘えてきたし…」
「えっと、あのさ、
 一応僕たちがタッグを組むのは、キッサキまでだったよね、でも…」

ハキは期待していた。
ラナが、これからもずっと一緒にいてくれるという事を。
だが、ハキは1つ大きな勘違いをしていた。

ラナは、ハキと行動するのはキッサキまで、という事を完全に忘れていた。
ハキとこれからもずっと行動するという風に思いこんでいた。
というより、ハキとはずっと一緒にいた仲間のように思っていた故、
一緒にいることが無意識に当たり前だと、体が覚えこんでいた。

だから、タッグを組むのはキッサキまで、という事を覚えててしまっていたハキに、ショックを受けていた。

「あ…そ、そうだったよね!あたし、ハキに迷惑ばかりかけてさ!」
「え?い、いや、そうじゃなくて、これからも一緒に」

ラナはこみあげてきそうな涙を抑えるのに必死だった。
怖くて、信じられなくて、ショックで、悲しくて。ハキの言ってる事が聞こえなかった。
いや、何かを言おうとしていることに、気付かなかった。

「うん、ごめんね、あたしのために、迷惑だったのに、いろいろやってくれて!
 じゃあね、ありがと、ハキ!」
「ラ、ラナ!?」

泣きそうになるのを何とかこらえ、無理やり笑顔を作って、ラナがハキの前から去っていく。
その姿にハキもまたショックを受け、途方に暮れて、

…引き留めようとすることすら、できなかった。
252>>236プラチナ♂×♀主人公:2008/07/18(金) 00:47:35 ID:L07hOKGl
前編投下完了。
最初2つは投下ミスって事で勘弁。

どうみてもコウキ×ヒカリでいけるんだけど、
そうなると以前のと被ってしまいかねないんで。
後半はちゃんとエロがつくんで。
253名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 00:33:33 ID:gG8TTDOb
ほほう、それは楽しみだ
254名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 08:17:40 ID:5+vh4uW0
>>252
後編も期待してる
つか、ロッジの中でエロクルとばかり思っててwktkしてたオレのムスコを
なんとかしてくれw
255名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 01:21:43 ID:4PrfaMkH
「死ね!」
256名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 01:22:10 ID:4PrfaMkH
「生きる!!」
257名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 12:54:22 ID:WOj7LxVO
楽しみだのう
258名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 18:13:19 ID:t5dxan7R
サトヒカ甘甘ください
259名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 11:32:37 ID:MK27+r+9
期待しているよ。
260暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/24(木) 16:44:53 ID:f9CwWYug
ちょっと間を空けすぎた。

とりあえず続きを載せますが、
例によってまた長くなってしまったので、
予定を変更しさらに2つにわけます。

プラチナ色が全然出てないのは困りものだ。
261>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:45:56 ID:f9CwWYug
翌日になっても、ハキは途方に暮れていた。
ポッタイシやポニータがポケモンフーズを食べているのを、ボーッと眺めている。
あまりの落ち込みように、ポケモン達も食べるのをそこそこに、ハキを見ている。

「お前たちは食えよ。…僕は、食えない。」

ラナに甘えたいなあ、そんな事を想っている。
あの柔らかい肌、自分を受け止めてくれる心。あれが自分に一番必要なものなのに。

「わわっ!」

あまりの落ち込みようにしびれを切らし、ポッタイシがあわをハキに吹きかける。

「な、何をする!…え?」

ポッタイシがじっとハキを見ている。
そこからポッタイシが何を言いたいかを、ハキは感じ取った。
ポケモン達をボールに戻し、決意した。

「そうだ、そんなに必要なのに、なんで僕はあきらめてるんだ?
 たとえ前より嫌われたとしても、そうだ、どれだけしつこいと思われたっていい!
 それが、…ラナに、甘えるためのものなら…。」

ラナがどこにいるのか分からない。だが、キッサキのどこかに入るはず。
いや、世界のどこに行こうと探し出す、そう決意して。
ハキが今まで出会ったトレーナーの中で、一番特別なトレーナーだから。



その頃。

「エ、エレキブル!」
「どーしたの?これで2対1、あなたのポケモンはあと1体。」
「ぐ…か、勝てばいいんでしょ!?」
「でも、あたしの2体目、ユキノオーはほとんど無傷よ?
 あなたは確かに強い、でも、何か心に変なもの抱えてるみたい。そんな感じがする。
 そんな気合いの入ってない状態で、あたしに勝つって方が、無理ってハナシ!」

ラナとスズナが戦っている。
だが、かなり苦戦しているようだ。

「負けるもんですか、絶対に!」
「あなた、何のためにバトルしてるの?まあ、いろんな理由でバトルするんだろうけど。
 今のあなたは、何かをバトルにぶつけてる気がする、そんな目的で、あたしは負けないよ!」
「うるさい!
 (タイプ相性では、ゴウカザルは圧倒的に有利なんだ!負けるもんですか…あっ!)」

ゴウカザルのモンスターボールに手をかける。
が、ボールのスイッチを入れる前に手を滑らせ、鞄の中に入ってしまった。

「あ、もう!」
「あはは、こりゃ相当重症ね。」
「もう、小さい状態で落ちたら、探すのが面倒なのにー。…あれ。」

鞄をあさると、あの無線が出てきた。
別にハキに対して怒っていたわけじゃない。ハキの事を忘れる事が出来ない。
だから、捨てようにも、捨てることが出来ずに、入っていた。
262>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:47:08 ID:f9CwWYug
(ハキ…
 あの時、無理言っても、ずっと一緒にいてって言えてれば…
 ハキに迷惑ばっかりかけて嫌われ続けてもいい、あたしを嫌うハキとでも、一緒にいたい…)
「どうしたの?まだ見つからないの?」
(ハキの想いを無視してでも、一緒にいたい、守りたい、甘えさせてあげたい…
 それがハキに取って迷惑で、一方的な、歪んだ愛だとしても、それでもあたしは、構わない…!)

手が震え、涙が止まらなくて。
全てが分からなくなって、…ラナの心は壊れかけていた。

―ラナ、どこにいるんだ!―


「…え?」

突然聞こえてくる、自分の求める愛しい声。
それは紛れもなく、無線から聞こえてくる、ハキの声。

(聞こえたら、返事してくれ!どこにいるんだ!)
「ハキ…ハキ、なの?」
(ラナ!聞こえるのか!?)
「き、聞こえるよ…」

何が起こっているのか、よくわからない。
スズナは、ははあん、と言った顔で。

「あらん、なーんとなく、わかっちゃった♪
 どうする?ジム戦、放棄する?」
「ジム戦!?キッサキジムだな、よし!」

通信が切れる。
もしかして、本当に来てくれるのだろうか。しばらく途方に暮れていた。

「もしもーし、チャレンジャーさーん?
 ジム戦の最中に、ちょっと失礼じゃないんじゃな…!」

直後、バトルフィールドのドアが開く。
もちろん、そこに立っていたのは、ラナの愛しい男の子。

「え…ハキ…」
「よかった…ラナが、見つかって…
 探そうと思って、まず最初にジムに行ったと思いつつ、ダメもとで無線に連絡をかけて見て…
 ちょうどラナが、いま僕が向かっていたジムにいたから、もう夢中で…」

1歩ずつ、ゆっくりラナの元へ近づき、そして…
…先に口を開いたのは、ラナの方だった。
263>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:47:50 ID:f9CwWYug
「ねえ、お願い、あたしに抱きついて!
 どんなにあたしの事が嫌だと思われたっていい!抱きついてって言いたいの、して欲しいの!
 後悔してる…あの時、無理矢理でもハキにずっと一緒にいてほしいって言えなかったことが…」
「…ラナ。」
「どんなにハキに迷惑をかけたっていい!ハキが嫌がったっていい!ハキを傷つけたっていい!
 お願い!」

傍から見たら、とんでもない事を言っている。
完全にヤンデレ状態になっているが、ハキは優しく見つめている。
ラナの心が壊れかけていることに気付いていたから。

「ちょっと、ジムリーダーのあたしは無視ですかー?
 恋にうつつを抜かす、失恋で精神崩壊する、ほんとーに気合が入ってないねー。」
「…悪い、ジムリーダーさん、
 ちょっとあんたに気合を入れなきゃなんねーみたいだな。」

ラナの心を元に戻す。
そのための劇薬を服用させてやらないと。効くかどうかは知らないがな。

「ハッキリ言っとくが、失恋なんかじゃねーぞ。
 それに、ラナは失恋程度で精神崩壊するほどやわな子じゃねえ。
 ラナは、大切な人を守れる、強い心と力を持ってんだよ、あんたなんかには負けない。」
「ハキ…?」
「ラナ、見せてくれ、僕を守ってくれる、その力を、僕とあのジムリーダーにさ。
 僕はその力を信じる。…信じるから、ずっとラナのそばにいる。」

そばにいる、と言ってくれた。
力の抜けていた脚に力が入り、立ち上がった。
そして、先ほど鞄に落ちたゴウカザルのモンスターボールを取りだす。

「スズナさん、言ってましたね。バトルも、おしゃれも、恋愛も、気合いだって。
 あたしは、ハキがそばにいる限り、心が折れることはありませんから。」
「…ふう、よーやく熱い試合が出来るわね!
 そう、あなたの言う通り、ぜーんぶ、気合いなのっ!」
「ハキ、あたし、スズナさんに勝って、あたしの強さを見せてあげる。
 ハキがこれからも、ずっと、永遠に!安心してあたしに守られるようにね!」
「頼むよ。
 僕は、君に守ってもらわないと、生きていけないから。」

自分の力を必要としてくれる人。
その人からもらった勇気は、大きな力となる。
264>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:48:30 ID:f9CwWYug
「バッジ、8つ。」
「とれたよ、ありがとう。」
「ラナは、すごいよ。」
「ハキは、2つだもんね。」
「うるさいな。」

短い言葉をお互いにかけ合う。
あのあとゴウカザルで逆転勝ちし、見事にグレイシャバッジをゲットした。

「さっきの言葉、本当だよね?
 これからも、僕を、ずっと守り続けてくれる、って。」
「うん。…ハキを、一生、守ってあげる。」

ポケモンセンターの部屋で、ベッドに腰掛けながらお互い恥ずかしそうに話している。
そっと、ハキがラナに寄り添い、甘えたそうにする。
ラナはエヘヘ、と笑いながら、そっと抱いてあげる。

「あたしね、…うん、あたしの秘密、教えてあげる。
 トバリに住んでたんだけど、よくスモモさんのところに遊びに行ったの。」
「スモモさん…ああ、トバリジムのジムリーダー。」
「弟と一緒にね。
 …お父さんもお母さんも、あたしに冷たかったから。」
「そ、そんな…」

驚いて、思わず抱いていた腕を離し、ラナを見つめる。

「…お願い、ハキを抱いたままでいさせて。あたしの可愛い、ハキ…」
「う、うん。」

再び抱きつくハキ。
だが、勢い余って、布団の上に押し倒す形になってしまった。

「…もう、甘えんぼ。話、続けていいかな?」
「あ…う、うん。」
「お父さんもお母さんも冷たかったけど、弟と、スモモさんがいるから、楽しかった。
 弟と、すっごく仲が良くって、いつも一緒で、
 お風呂にも一緒に入って、一緒に寝て、いっつもあたしに、くっついて。」

まるで、ハキとおんなじである。
ハキを嬉しそうに抱きしめる理由が、ここにあった。

「…なんだけど、ある日ね…」
265>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:49:44 ID:f9CwWYug
…。

「ラナ、あなたがいると、コウジ(=弟)がおかしくなっちゃうのよ。」
「コウジに二度と、かかわるな、仲良くするな。
 コウジが迷惑している。」

ラナの部屋の中で、そう冷たく言い渡される。
両親がかばうように、弟のコウジの手をつないでいる。

「そ、そんな!コウジも、あたしも、すごく仲がいいのに!
 コウジがいなかったら、あたし…」
「そうは言っても、コウジは迷惑しているって言ってるぞ。そうだな?コウジ。」
「そ、そんな…そんなはずない、そうよね?コウジ!」

…だが、ラナの想いは、裏切られた…

「お姉ちゃん…嫌い。」
「え…?」
「そう言う事だ、わかったな?」

両親とコウジが、ラナの部屋から姿を消した。
ラナの目の前が、真っ暗になった。
何が起きているか、わからなかった。コウジの言葉が、信じられなかった。

「なんで…なんで?
 そうよ、コウジは、あの2人に、無理やり言わされたのよ、そうよ!」

ラナはそう信じていた。そう、全ては、両親が悪い。そうにきまってる。

…事実、あの時、コウジの後ろには銃が突き付けられていた。

…。

その後この事をスモモに打ち明けると、『そんな酷い家族と一緒にいることなんかない』と言われた。
そしてヒコザルとお金を渡され、トレーナー修行の旅に出ることを勧められ、今がある。


「ひ、酷い…」
「今思えば、あたしが仲良かったと思い込んでいただけだったのかも。
 あたしが勝手に思い込んでただけで、弟は、あたしの事1つも気にいっちゃいなかった。」
「そ、そんな…
 弟さんはそんな事思ってないって、僕には分かる!」
「いいのよ、ハキ。
 仲良しだと思わせていてくれただけでも、あたしは嬉しかった。
 弟は、コウジは、あたしがそばにいるのが、迷惑だった」

「そんなことないよ、お姉ちゃん!」
266>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:50:25 ID:f9CwWYug
…え?

今の声…今の、響き…あれ?

似てる…コウジ?…いや、違う。

『弟』として、似てる…?

「お姉ちゃん、そんな事、言わないで!」
「ハ、ハキ…」

強く抱きしめるハキ。
その姿は、…ラナには、コウジと重ならなかった。
だが、その姿は、『弟』に、思えた。

「ラナには悪いけどさ…
 仮にラナの弟が、仲良しだと思っていなかったとしても、親に強制的に言わされたとしても…
 そんなの、弟じゃないよ!」
「ハキ…?」

普通なら、怒る。コウジの事を気に入っていたから、なおさらだ。
だが、ラナは、その言葉を冷静に聞いていた。
…自分が心のどこかで思っていたことと、重なっていたから。

「仲良しじゃなきゃ、兄弟じゃない!
 親に強制的に嫌いだと吐かされそうになっても、そんなの関係ない!
 …本当に仲良しなら、どれだけ親にたたかれようと、殴られようと、親なんて恐れないはずだ!」
「ハキ…」
「僕も、小さいころから、両親が仕事で忙しくて、しょっちゅう家を空けてて、
 というより、ほとんど会えなくて、一人っ子だから一人ぼっちで。
 いっつも一人だった、友達も、隣の家にいた幼馴染の1人だけ。」

『なんだってんだよー!』が口癖のせっかち少年の事である。
シンジこの一件でハキと同じくポケモンをナナカマド博士からもらい、旅をしている。
最後に会ったときにはバッジを6つゲットしていた。
時々彼と会うたびにバトルをしているハキだが、結局1回も勝ったことがない。

「だから僕、ずっと誰かに一緒にいてほしいと思ってた。優しくしてほしかった、甘えたかった。」

親の愛を受けられず、ずっと孤独だった。
孤独でいる事に慣れてはいた。でなければ、ポケモンがいるとはいえ1人で旅が出来るはずもない。
だから、自分を優しく包んでくれる存在を、ずっと求めていた。

…そう、ラナのような。

「…。」
「ラナのような、お姉ちゃんが、欲しい。
 ううん、違う。ラナしかいない。ラナに、お姉ちゃんになってほしい。」
267>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:50:51 ID:f9CwWYug
ラナもまた、コウジと一緒に過ごすうちに生まれた母性が、ハキのような存在を、求めていた。
コウジが目の前に消えてから、ずっと。

「ねえ、お願い、ラナ。僕の、お姉ちゃんになって。
 血は繋がってないけど、そんなの関係ない、お互いに、認め合えばいい!
 僕はもう、どこにもいかない!ラナしかいないから!
 昨日の晩の、ラナのいない一人ぼっちのベットが僕には耐えられなかったから!」
「…。」

自然と涙がこぼれた。
そうだ、今、自分がハキの想いに答えてあげるには…

「ハキ、一緒に、お風呂に入ろっか。」
「…え?」
「お姉ちゃんと、お風呂に入ろっか。
 小さいころから、ずっと一緒に入ってたでしょ?」

笑顔でそう言われて、流石に唖然とした。
しかも、ずっと兄弟だったような言い方。

違う。本当の兄弟のように思ってくれるからこそ、ラナはそう言ってくれた。
想像できる、思い出せる。小さい自分と、小さいラナが、一緒に遊ぶ姿が。そんな過去が。
僕たちは、兄弟。そうなる運命を辿って、出会ったんだ。

「うん!お姉ちゃんとお風呂だ!」

そう言って抱きついた。
ハキが初めて、温もりを手に入れた。本当の家族という、ぬくもりを。
268>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:51:47 ID:f9CwWYug
(ワクワク…)

ハキが今か今かと待っている。
お姉ちゃんはちょっと脱ぐのに手間取るから、先に入ってて、と言われた。

(ラナの…裸…)

ハキだって男。今までの抱きつきはたんに甘えたい一心だったが、
流石に裸ともなれば性的な事を意識する。
しかも性の知識も人並みにはあるので、…ラナとのセックスもつい想像してしまった。

(や、やばいやばい、流石にそれはいけない…
 でも、ラナの裸…)

やはり想像してしまう。
服の上からでも認識できた細いウエスト、理想的なスタイル。
美少女の3文字が見事にあてはまるその姿から、服をはぎ取ったら…

「おまたせーっ!」
(き、来た!…!!??)

だが、ラナの姿と彼の予想は大きく異なっていた。
…いや、いい意味で異なっていたのだが、ハキは唖然とした。

普通の10歳の女の子と変わらない、膨らみかけの胸。
さっき見た時まで、確かそうだったはずだ。そんな自分の記憶を、疑った。

「お、おっきい…」
「ん?なーにが?」
「い、いや、なんでも!」

思わず180度体の向きを変え、ざぶんと身を沈める。
一応鼻で息が出来る程度には留めているが、息が出来るものなら潜りたいくらいだった。
ちなみにラナは、ハキがこんな反応をする原因は、ちゃんとわかっていた。

大人のグラビアアイドルを凌駕する、ラナのおっぱい。
陰茎どころか、頭部すら楽々挟みこめそうなくらい大きい。

「まーた大きくなっちゃったー。
 Gかなー。Iだったりしてー。」

大きな独り言。
ますますハキは恥ずかしくなる。
…どーしてもその天然記念物が気になり、ちらっと後ろを見る。
ハキに目もくれず、胸を大っぴらにして、目を閉じてシャワーを浴びている。

「…さっきから、見てるでしょ。視線感じるな〜。」
「み、見てないよ!」

ザバンという水音とともにまた後ろを向くハキ。
その水音を聞いて、やっぱり見てたんだ、と思いつつ、シャワーを浴びている。

シャワーの音が止まる。
もうすぐ、入ってくる、おっぱいの大きな、ラナが入ってくる。
期待と、緊張で胸をいっぱいにしながら、その時を待つ。
269>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:52:30 ID:f9CwWYug
…だが、一向にラナは入らない。
もしかして消えた?そう思いつつ、恐る恐る後ろを向いてみる。

180度首を曲げた時、ラナの巨乳が目の前にあった。
浴槽の外で、ラナがたわわに実ったその巨乳を、ハキの目の前に位置させるように両手で持ち上げていた。

「みーちゃった、いけない子ね、ハキ♪」
「あ、あわわ…ラ、ラナ?えっと、こ、これは…」
「お姉ちゃん、でしょ?」
「ご、ごめんなさい、お姉ちゃん…」
「いやん、そんなにおっぱいが好きなら…えいっ!」

むぎゅ、まさにその擬音語がふさわしい行動。
柔らかい感触が、頭部全体を包み込む。

「おっぱい、大好き?」
「むぎゅぎゅ…もがが…」

巨乳に包まれているせいで、まともに返事が出来ない。
必死になって、何とか首を横に振る。

「あれー?素直じゃないなあ。
 お姉ちゃんに対して、うそつくんだー。」
「むむう…ぷはあ!」

ラナがハキを解放して、自分も浴槽につかる。
そして、胸をハキにくっつけるようにして寄り添い、もう一度言う。

「おっぱい、大好き?
 …お姉ちゃんね、ハキが素直に答えてくれたら、ご褒美あげる♪」
「ご、ごほうび?」
「おねえちゃんのおっぱい、飲んでいいよ。」

おっぱいが、おっきなおっぱいが、ラナのおっきなおっぱいが、欲しい。
ハキの理性とプライドが、ラナの包容力に、包まれて、

「ん…」
(あ!もう、素直に答えたらって言ったのに、何も言わずに吸いついて…
 んもう、すっごくかわいいっ!)

無我夢中で吸いつく。
両手で右胸を持って、乳首に夢中になって吸いつく。
誰にも甘えられず、ずっと孤独だった自分、そんな自分を受け止めてくれたラナとおっぱい。

「…え?どうしたの、ハキ?」
「すごく…れしいんだ…こんなに…甘えられて…エッチが出来て…」
「もう、赤ちゃん!」
「僕…エッチな男の子だから…すっごくスケベだから…」

涙を流しながら、ラナの巨乳にしゃぶりつく。
ラナのからかいも言葉通りに素直に受け取る。

…やっぱり、ハキってば、可愛い!
270>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:54:31 ID:f9CwWYug
「…あれ、でも、なんで急に巨大化したんだ?」
「あ、そこをついてくるかー。
 言っとくけど、この胸のせいで親に嫌われたわけでもないし、友達からいじめを受けたわけでもないよ。」
「はあ…まあ、そんな風には思ってないけど。」
「…旅に出てから、急激に大きくなり始めた。数カ月もたたないうちに、ペチャパイが、こんなにおっきく。
 いまもまだおおきくなりつづけてるのかも、これ以上大きくなったら、流石にやばいな、あはは。」

笑い事なのか?と思いつつ呆れるハキ。
しかし、肝心の事は全く分からない。

「で、なんで僕の前で急に巨大化したの?」
「ああ、いわゆるさらしってやつ?タオルでぎゅうぎゅうに巻きつけて、抑え込んでたんだ。
 ほら、なんか気味が悪くってなんか嫌でさ。あ、あとさ、雪山の時、ハキ言ってたじゃん!
 あたし息苦しそうだって、さ。あれ、さらし巻いてたおかげで、呼吸困難になってたの。」
「…それだけじゃないだろ。」
「え?」
「最大の理由が、あるだろ。
 どうしても、胸を抑えつけておきたかった理由。」
「ど、どうして、分かるの?」
「理由の内容までは、分からない。
 でも、今ラナが話している様子が、すごく悲しそうに見えたから。
 裏を返せば、話したくなさそうだったけど、…できることなら、言ってほしい。」
「…そっか。うん、やっぱり正直に言う。」

弟に、隠し事は、なし!
大丈夫、絶対に受け止めてくれる!…あ、受け止める存在は、あたしか。

「弟がいなくなって、自分の嬉しさ、悲しさ、そう言った感情を吐き出す存在がなくなって。
 …胸が感情でいっぱいになって、それで膨らみ始めて。
 本当の原因はもちろんホルモンだとかそうだとは思うんだけど、そう思っちゃって。」
「弟さんへの、想い…」
「そんな膨らみ続ける胸、きっと、弟がいないから、感情を吐き出せないから!
 感情を吐き出せなくなったあたしは、感情を抑えつけるしかないの!」
「胸のふくらみを抑えつけることで、感情の膨らみを抑えつけようとしたわけか。
 胸が膨らんでいくのを見ると、自分の感情を吐き出す存在、
 そして忘れたい存在である弟さんの事を、思い出してしまうから。」

ハキは、おっぱいは大きい方が好きである。
だが、そんな話を聞くと、大きなおっぱいが切なく見えた。
そんな風に思いながらおっぱいを見つめるハキの姿を、ラナはまたからかう。

「…あ、またおっぱいを見つめちゃって、スケベ。
 でも、今は感情をためこませてくれた弟に、感謝してるかな。
 だってハキ、おっきなおっぱいが大好きだもん!」
「…もう、何も押さえつける必要はないよ。」
「え?」
「僕がいる。僕という、感情を吐き出す、存在がね。
 もう、何も抑え込む必要はないんだ。」
「あ…ハキ!」
「僕の名前のハキは、『吐き出す』のハキ。…なんかちょっと変だけどね。
 でも、もう何も抑え込む必要なんてない、僕にすべてをぶつければいいんだ。」
「…だめよ。」
「え?」

拒否の言葉に、少し不安になる。
だがそれも、取り越し苦労だった。ラナが笑って、こういったから。
271>>261プラチナ♂×♀主人公 中編:2008/07/24(木) 16:54:50 ID:f9CwWYug
「だってあたしは、お姉ちゃんだもん!くよくよしたところ、ハキに見せたくないもん!
 あたしはお姉ちゃんだから、ハキのぜーんぶを、受け止めてあげるんだから。」
「…ははは。
 それが、ラナが感情を吐き出すこと、なんだけどね。」
「うん…
 そう、あたしは、誰かに甘えてほしかった、これが、あたしが感情を吐き出す方法。
 だけどそれでも、あたしは感情を受け止める立場、それがハキにとっての、お姉ちゃんって事!わかる?」
「はは…ああ、分かってる。
 こんな風にね!」
「きゃあ!やん、もう、エッチ!
 そんなにおっぱいが好きなら、えいっ、これでどおだっ!」
「もが、もがが!?」

巨乳にしゃぶりつくハキの顔を、その顔面より大きな乳房に抑えつける。
負けじとハキも、もっと強く乳首に吸いつく。二人のじゃれあいバトルが始まった。


…感情を吐き出せる、ようやく、吐き出せる。
 これで、あたしの胸、縮んじゃうのかな。ねえ、ハキ?

…それはないよ、ラナ。
 ラナが感情を吐き出す分、今度は僕が感情を吐き出してラナにぶつけるから。
 ラナが吐き出した感情の分だけ僕がぶつけて、その胸に溜め込む。だから差し引き0さ。

…本当にそう思ってるの?

…ばれたか。
 感情をラナと同じだけ吐き出して溜め込む分、そして+α。

…正直に言ってごらん。
 言えれば、ご褒美を出すから。

…僕の、ラナのおっきなおっぱいが好きって想い。
 その願望をラナにぶつける事によって、その分ラナの吐き出す感情を上回る。

…よーするに、ハキの願いがあたしのおっぱいに届くってことね。
 あーあ、こりゃ肩こりがひどくなるなあ。
しかも目立つし。まわりからはやらしい目でみられるし。

…ごめんなさい。

…いいのよ、お姉ちゃんは気にしないから。
 それじゃ約束通り、正直におっきなおっぱいが好きって言ったご褒美。

…おっぱい、くれるの?

…今も飲んでるくせに。ううん、もっといいご褒美だよ。

…えっと、なあに?


「お姉ちゃんと、セックスしよ?」


…続く。
272暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/07/24(木) 16:55:47 ID:f9CwWYug
とりあえずここまでで。

どーも微妙なものになってしまった。
結局、結論としては、ぐだってて長い、という事。

どーにかならんもんかな、この癖。
273名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 19:42:04 ID:5zsNKZI9
>>272
GJ!

悪癖を直すには長い時間かけてゆっくり直すしかないでしょうな
むしろ、自覚してるだけ偉いですよ
274名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 21:48:40 ID:1/j5+aB0
なに駄作書いてんだ 死ね
275名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 01:06:44 ID:4ChMxMZ6
お前が書け
276名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 09:35:51 ID:ARgS+Lp4
>>274は話が書けないから嫉妬してるだけ。
気にするな。
277名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 12:11:07 ID:7KwS9xLH
ドラーモン死ね
278名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 19:48:00 ID:vWGKDI+m
>>272
GJGJ!
続き期待してるぞっ
279名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 00:20:33 ID:Cdfso/Mv
誰かミニスカートの太ももズリ覚えてる人いない?
280名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 08:26:15 ID:0xAcR8X1
>>276
んなことで嫉妬するわけないじゃん
お前頭悪いだろ?w

本当は駄作なのにみんな上辺だけはほめてあげる
スレの雰囲気悪くなるし誰も書かなくなるからな

つか公式の設定無視してよくこんなキモイ駄文が書けるな?
サトシが女キャラ抱くとかありえねーだろw
妄想きめーんだよ
281名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 12:24:42 ID:sknmKYal
>>280
そうだね。言いたいこと言ったなら静かにしてくれないかな?
282名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 15:08:04 ID:VoVwCQ83
>>280
ここはそういうスレだって知らない夏厨乙

早く夏休みの宿題を片付けましょうね^^
283名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 17:16:13 ID:0xAcR8X1
>>282
おまえのレスの方が厨房ぽいな

はやく宿題やれよ
284名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 17:16:40 ID:0xAcR8X1
285名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 17:17:00 ID:0xAcR8X1
286名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 17:18:07 ID:0xAcR8X1
287名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 17:20:22 ID:0xAcR8X1
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
キモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイキモイ
288刹那=F=セルゲイ:2008/07/30(水) 19:16:04 ID:3sEJ4tzq
ベトベターも化けモンも話が思いつかん。
ということで、小ネタ集を書いてみました。
題名は危ないポケモン図鑑です。
名前の通りの文章なので特に説明はいらないと思います。
本編書けとかいったツッコミは、勘弁してください。

No,25 ピカチュウ ねずみポケモン

とても かわいらしい すがたで
おんなのこが ゆだんした ところに
ひしょに でんげきを くらわせる
おそろしい ポケモン

No,39 プリン ふうせんポケモン

おんなのこを おおきい ひとみでさそいこみ
ここちよい うたをうたい ねむらせる

No,108 ベロリンガ なめまわしポケモン

したが しんちょうの 2ばいもある。じゆうをうばったり
じゃくてんをせめたり てのように うごかせる。

No,114 モンジャラ ツルじょうポケモン

ブルーの つるしょくぶつがからみあい しょうたいは みえない。
ちかづくおんなのこに からみついてくる。

No,141 カブトプス こうらポケモン

するどいかまで きているものを きりさいて
おんなのひとを おかしつくして しまう

他の人も思いついたら、追加お願いします。
289名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 19:30:09 ID:3ef3q3RU
ちょっとピカチュウ捕まえてくる
290名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 00:43:14 ID:HHFk+vx6
ポケモンは初代しか認めてない俺は異端?
ポケモンと呼べるゲームは初代だけだと思う
291名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 01:46:35 ID:4x2g/NJl
>>283-287
もう誰か通報した?オレは面倒くさいからやんないけど
こんなレスの為に削除依頼板まで行くのがダルい
>>290
大丈夫、アレはポケシリーズ屈指の名作と言われてるらしい
オレもルビサファの辺りから「あ、ダメだこりゃ」って感じた
292名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 03:34:50 ID:jLyHTpan
>>290
>>291
思い出補正かかってるからそう感じるだけだよ。

初代は第一作目だからほとんど文句は言われないけど
エスパー至上主義だったりゲームとしてのバランスがかなり悪い。
ゲームバランスはGBAの第三世代が一番良い。
293名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 05:33:18 ID:HHFk+vx6
うるせぇ黙れよゆとり
294名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 07:51:16 ID:1X+N4kCt
シリーズのどれがいいとかはここでやらないで他でやってくれ
そこら辺も理解できない子供じゃあるまいに
295名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 09:08:48 ID:G3SBzqKz
スレ違いの話題振っておいて反論できないと発狂か。
しかも初代からゆとり直撃のゲームなのに。
低学歴臭がプンプンするな。
296名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 09:47:24 ID:AVYbXf44
>>295
同意
昨日も作者に対して失礼な事言った後荒らした奴がいたし、なんか最近嫌な雰囲気だな
297名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 13:53:11 ID:DBacYy4Q
最近も何もポケモン関係のスレは基本的に馬鹿と焼酎が大半だろ
298名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 15:14:52 ID:D7gdc/tg
さらに夏真っ盛りだからな…
299いはどこにあるでしょう:2008/07/31(木) 21:21:01 ID:laz7H6AL
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300いはどこにあるでしょう:2008/07/31(木) 21:21:52 ID:laz7H6AL
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301いはどこにあるでしょう:2008/07/31(木) 21:24:19 ID:laz7H6AL
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302いはどこにあるでしょう:2008/07/31(木) 21:26:23 ID:laz7H6AL
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
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303いはどこにあるでしょう:2008/07/31(木) 21:31:52 ID:laz7H6AL
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああいああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
304名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 21:33:36 ID:laz7H6AL
おまえら彼女いんの?w
未だに童貞なのか?w
305名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 21:35:41 ID:laz7H6AL
さっさと童貞捨ててこいキモヲタw
306名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 21:36:33 ID:laz7H6AL
さっさと童貞捨ててこいキモヲタw
307名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 21:37:16 ID:laz7H6AL
さっさと童貞捨ててこいキモヲタw
308名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 22:13:59 ID:7NQcZMer
カスミかエリカかナツメかマリナ(クリス)かツクシかアカネかミカンかハルカかツツジかアスナかナギか
フヨウかリラかヒカリかマーズかモミかナタネかミルかスモモかスズナかシロナのオナニーネタキボン
309名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 22:28:07 ID:PVt8xVTu
じゃあ、あえてのキクコで書いt
310名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 22:53:50 ID:laz7H6AL
ぶひー
311名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 22:56:19 ID:laz7H6AL
アスカ「気持ち悪い…」
312名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:10:48 ID:hMIVh+eV
>>308
ツクシ入れんなwww
313名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 00:11:32 ID:hMIVh+eV
IDがイーブイ
314名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 20:09:01 ID:Q1PHk5/8
>>308
青髪ピアスかよ
315刹那=F=セルゲイ:2008/08/02(土) 15:25:42 ID:DftEwGVj
化けモン番外編2
すんません。書けない物は書けないです。
ということで、番外編。今度も独身議論板の影響を受けて書いています。

「トド嫁か…。おっかないな。まぁ薫子に限ってそんな心配ないか。」
時々、俺はテレビを見る。旅のときに使っていた携帯式のテレビ。
ネットも使える優れものだ。
「トド嫁?」
不思議そうに聞く薫子。本来はデカイ亀なのだが、
人になって、でかいのは胸だけだ。揉み応えもそれ相応にある。
あのまま人にならないで本当によかった。
「トドみたいに太って、何もしない嫁の事だ。おっかない話だよな。」
俺は言った。
「それは失礼な話ですね…。」
薫子が言った。少し怒ってるようだった。
「薫子、お前じゃない。だから安心しろ。なっ。」
薫子の肩をたたく。こいつは結構働いてくれたし、今も働いてくれる。
「そうではありません。私の故郷の双子島にいる、トドのお嫁さんは
よく働きます。むしろ夫の方が怠け者です。」
「なぁ、そのトドって…。」
オチが読めた。
「トドゼルガの…」
「トドゼルガだな。」
「すまん。そんな嫁はトドに失礼だったな。じゃぁどんな動物にがいいか?」
「カビゴンなどはいかがでしょうか…。」
「ピッタリ合い過ぎて、怖いなそれ…。ついでに夫は誰なんだ?」
「ルンパッパです。あの人は女遊びが度を越しますから…。」
「まんまだな。」
「えぇ。」

お後がよろしいようで。
316名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 15:52:01 ID:atxDuxMr
>>315
スレ違いな上つまらないので別スレへどうぞ
317暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/08/02(土) 19:00:37 ID:jFtOHGBl
>>315
お後がよろしすぎ。最高。
ただ、そろそろ他の元々の彼のポケモンとも再開したほうがいいような。
318刹那=F=セルゲイ:2008/08/05(火) 19:12:37 ID:/kihKa3Q
化けモンの方の続きを投下する。
これは本編。たまにエロがないことがあるから、そっちは
単発ネタ(エリカみたいなの)で調整することにする。

目が覚める前に、俺は悪い夢を見た。

俺がカメックスになる夢だった。俺は奇妙な空間に一人、隔離されていた。
俺のほかには誰も来ない。ボールの中だろうか?
それにしては広すぎる。誰かを探して歩き回るが誰もいない。
一人延々と歩き続け、最後には疲れ果てる夢だ。
最後にはもう歩くことをやめていた。どうせ誰も見つからないんだ。
そこで、俺は目を覚ました。

起きても隣には誰もいなかった。
昨日のことは現実のものであるはずがなかった。
そもそもポケモンが人間に化けるなんてあるわけがない。
その証拠に、薫子はベッドにいない。
薫子の存在自体が怪しかったのだ。
お化けが存在するご時勢だ。
幻でも見たのだろう。
「水でも汲んで、木の実に水をやらんとな。」
そう思って俺は扉を開ける。
いい夢を見せてもらった。
そう思った。
だが、薫子は現実だった。
「あっ、あと少しで朝食ができますからね…、マスター…。」
恥ずかしそうな声で言う薫子。
「ちょっとまて…、おっ、おまっ、そっその格好は!?」
朝からすごいものを見た。
ほとんど何も纏っていない薫子。
申し訳程度に一枚エプロンを付けていただけだった。
隠しきれていないお尻が丸見えだ。
引き締まっていて結構、形がいい。これはずるい。
触ってみたいと思うのを抑えられそうにない俺。
いかんいかん、朝から何を考えてるんだ俺は。
「薫子、朝から何の真似だ。」
危なかった。一瞬、本当に心を奪われてしまった。
「マスターがベッドの下に隠していた本に書いてあったので、
少しだけなら見つからないかなって…。」
薫子は頬を赤らめて前を向いた…。
だが、事態はほとんど変わっていない。
丸見えのお尻が、エプロンからいまにも零れそうな大きな胸になっただけだ。
股の周りもけっこうキワドイ。風でも吹こうものなら大切なものが丸見えだ。
こころなしか、薫子の体が震えているように見えた。
「喜んでいただけたでしょうか…。」
顔が真っ赤の薫子。漫画なら、顔から煙が出てる。
こんなに恥ずかしいなら、やらなきゃいいのに。可愛いやつめ。
「分かったから、服着て来い!!」
ドタバタと顔を真っ赤にして走る薫子。可愛いお尻を俺は見逃さなかった。
どうやら薫子は夢じゃないし、カメックスだったことも夢じゃなそうだ。
319刹那=F=セルゲイ:2008/08/05(火) 19:17:22 ID:/kihKa3Q
今は、ここまで。
次の買い物の話はエロが薄いから、
エリカの完結編と同時に出そうと思ってます。

>>暴走ボートさん
実は私も人×人は苦手だったりします。
それでも文章力の高さには驚かされます。

それでは。
320名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 19:58:44 ID:SbmFPv1j
ガンガレお二人さん
321暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/08/05(火) 20:07:23 ID:cGb19nd9
セルゲイさん…
俺と逆かい。
だからポケモン×人を書き続けてたわけですか。
逆に俺は…

いや、そうでもないかも。
とりあえず、すっかり忘れていたプラチナ編の続きを載せときます。
そのあと、ポケモン×人を書くことになるかも。

といっても、以前書いたミクリカップサブストーリー編の続きですがね。
ちょっと昔の映画のやつを混ぜてみました。
322>>322プラチナ♂×♀主人公 後編:2008/08/05(火) 20:08:31 ID:cGb19nd9
再びベッドの上。
お互い裸のまま、ハキは顔を赤くして下を向いていた。

「へー、そう言う事はちゃんと知ってるんだー。」
「うるさいな、ラナ。」
「お姉ちゃん、でしょ?」
「セックスは、男がエスコートすものじゃないのか?
 だからこのときばかりは、立場が下の『弟』という存在になるわけにはいかない。」

微妙に偏見がかっているが、彼の言う事も全くの間違いではない。
だが、やっぱり姉と弟として接したいラナは、その言葉に疑問を持つ。

「甘えながらセックスするってのも、ありなんじゃない?」
「うー…でも、やっぱり恥ずかしい…」
「人のおっぱいまで飲んどいて、なにいまさらセックスを恥ずかしがるんだか。
 えいっ!」
「!!」

裸のまま、思い切り抱きしめる。ハキも条件反射で手がラナの背中に回る。
すべすべして気持ちいい、ラナの肌。
…だが、その肌の内側に、違和感を感じた。

「ラナ、うつぶせになってくれる?ちょっとマッサージしてあげる。」
「え?…ふふ、いいわよ。ほら。」

うつぶせになる。
巨乳が押しつぶされて上から見ると体から乳房がはみ出ている、かなりエロい。

「いい?」
「や、やっぱり待って。これじゃおっぱいが苦しい…」

やはり胸が大きいと、その分押しつぶされる時の負担も半端ではない。
乳房を体の両側へ追いやり、もう一度うつぶせに寝転がる。
たわわに実ったボール状の乳房が、体の両側にくっついている、直径20cmは超えている。

「…す、すご…」
「ん?どーしたのかな?」
「い、いや。じゃあ、マッサージするね。力抜いて、僕がぐっと押したら息を吐いてね。」

巨乳に顔を赤くしているのにはちゃんとラナは気づいていた。
そしてハキ曰く『マッサージ』の意味も、ちゃんとわかっていた。
胸や陰部を指のテクニックで気持ち良くなるようにマッサージするのだろう、と。

…だが、前者は正しかったが、後者はそうではなかった。
次の瞬間聞こえてきた音で、期待は驚愕に変わった。


バキバキバキ!

「!!!??」

骨の折れるような音。
いったい何をしたというのだろう。背中に非常に強い圧迫を受けた。
…だが、どこも痛くない。むしろ、さっきまで重かった背中が軽くなった感覚がする。
323>>322プラチナ♂×♀主人公 後編:2008/08/05(火) 20:09:19 ID:cGb19nd9
「な、何今の!?」
「ちゃんと息はいてよ。」
「そうじゃなくて、前触れもなくこんなことされたら…」
「ちゃんとマッサージって言ったよ?」
「…はあ!?」

ラナには何が何だか分からない。
ハキがしょうがないなあという感じで説明する。

「さっき抱き合ったときに、ラナの背中に触って感じたんだ。
 肌はすべすべて柔らかかったけど、その内側の筋肉がすごく硬くて。
 筋肉がこってなければ指が吸い込まれるような感覚なんだけど、ラナの筋肉は硬くてすごく反発が強くて。」

先ほど抱き合ったときのハキが感じた違和感はこれだった。
どうやらこの少年、指圧や整体に精通しているようである。

「胸が大きいからか、日ごろの体のケアが足りないか、
 とにかく疲労がたまってる。」
「う…当たってる。」
「すごく体が固くなってるから、さっきのように背中に圧迫をかけると…」

バキバキバキ!

「あわわわわ…」
「ほらね。後は足…起き上がって…」
「う、うん。…あだ、あだだだだだ!」

今度は足裏。これはマジで痛い。

「ちょ、ちょっと、こ、これマジできついって、こら、ハキ!」
「こってるって証拠だよ。」
「せ、セックスするんでしょ?お姉ちゃんと!そのためにこうやってはだかんぼで…」
「でも、マッサージするって言ったとき、喜んでたじゃん。」
「そ、それはエッチな事期待して…いててててて…!」

足全体への指圧。
健康にはいいかも知ればいが、やはりローティンの少女の柔らかい足に強力足ツボはきついものがある。

「い、痛い、痛いよお…」

逃れようとするが、片手で足首を強く握られ、逃げられない。
いくらラナがハキを守ると言ってもそれはポケモンの話、力はハキの方が強いのだ。
324>>322プラチナ♂×♀主人公 後編:2008/08/05(火) 20:09:42 ID:cGb19nd9
「もう、ハキ!いい加減にして!」
「うっ!」

ラナの怒る声に、流石に手を止めるハキ。
ふざけるにしても限度がある、ラナはそう思っていた。

「やっていいことと悪い事があるのよ?
 人があれだけいたいって言ってるのに…やりすぎよ!」
「ご、ごめん!ちょっと、調子に、乗りすぎた…」
「ちょっとどころじゃないわよ、もう!どれだけ痛い思いしたと思ってるの?」

パン、と音がした。

ラナの平手が、ハキの頬にぶつかって。
涙目のラナが、思わずハキを叩いてしまって。

ラナははっとした。叩いた後で、自分が何をしたかに気付いた。
ハキを見る。顔を赤くして、黙って涙を流している。

「ハキ、ごめん!そんなつもりじゃ…」
「…。」
「ごめんね、お姉ちゃんが悪かったから、ね?」

本当の兄弟のように思える。姉が弟をなだめている。
うつむくハキを、抱きしめる。

「ごめんね、お姉ちゃんを、許して、ね?」
「…。」
「…ひゃん!?」

覆うように抱いていたので、ハキの目の前に巨乳が来る形になっていた。
それを両手で持って、乳首に吸いつく。

「ハキ…」
「ん…ちゅ…」

涙を流しながら、無我夢中でおっぱいを飲んでいる。
その姿を見て、可愛いなあと思いつつ、少しだけ安心した。

「ねえ、ハキ。
 …あたし、おっぱいが大きいから、肩こってるの。」
「!…。」
「お願い、していいのかな?」
「…下手な事して、また痛い想いさせちゃうかもしれないよ。」

口をきいてくれた。
よわよわしい声だが、確かに聞こえた。

「いいよ、一生懸命、やってくれるのなら。」
「…ありがとう。」

胸に顔をうずめ、すすり泣く。
ああ、あたし、この子に、もうすぐあたしの初めてを、あげちゃうんだね。

…すごく、嬉しいな。
325>>322プラチナ♂×♀主人公 後編:2008/08/05(火) 20:10:14 ID:cGb19nd9
「あ〜…。う〜…。」
「どう?」
「すご〜〜い…。」

普通、がちがちになった肩を、効くように、痛くないようにマッサージするのは至難の業。
だが、絶妙の力加減で、ラナの肩をほぐしていく。

「すごく、いい…。」
「少し下手になったかな。まだまだこんなんじゃ、マッサージとは呼べないや。」
(その向上心をポケモンに向けなよ…)
「うーん、オイルがあればもっとうまくいくんだけど…」
「オイル?」
「ぬるぬるの、滑りを良くする液体があればなあって。
 ひょっとして、サンオイルとか持ってる?」

突然ラナの目が泳ぐ。
何か隠しているな、と感じて問い詰めると、しぶしぶ口を開いた。

「えっと…サンオイルじゃないけど、あたしのカバンの中に、その…
 ハキの求めてるものが…はいってるかもー?」
「そんじゃ、探してみる♪」
「あうう…」

できれば出してほしくないなー、という想いを遠回しに伝えてはみたが、やっぱり無駄だった。
ごそごそと鞄をあさり。

「…あのー、ラナ?
 一応僕、そう言う知識はあるんだけどさー。」
「あ、あはは。」
「いつから、そのつもりだったわけ?」
「え、えへへ。217番道路で買って、その時からそのつもり。」
「はあー…」

取り出したのはローション。
もちろん、情事用のものである。

「ラナー!」
「きゃっ!お、重い重い!あはははは!」

嬉しさのあまりのしかかるハキ。そして体の横にこぼれている巨乳に吸いつく。
もはや完全にバカップル。


「あー…さっきよりもっと気持ちいー。」
「でしょ?オイルを塗ると、肌と指の吸いつきがよくなるんだ。
 滑りもよくなるから、こうやって…」

腰から肩に向かって、筋繊維に沿って指圧する指を滑るように動かしていく。
オイルがあるからこそ、効くマッサージである。
いつの間にか、ラナの頭はマッサージの気持ちよさでいっぱいになり、セックスの事を忘れている。

…ハキは、それを見逃さなかった。
326>>322プラチナ♂×♀主人公 後編:2008/08/05(火) 20:10:44 ID:cGb19nd9
「ひゃああんっ!」
「どう、気持ちいい?」
「ん…あっ!気持ち、いいよお…」

ローションですっかりぬるぬるになった手で、あらわになっている割れ目に指を入れた。
初めてなので、感度は良好。
もちろんハキも初めてだが、知識はある故に楽しそうにラナを弄っている。

「えへへ、こんなマッサージをずっと期待してたんでしょ?」
「ひゃん!…あ、あ…やん!」
「もしかして、背中のマッサージばかりに思考が行ってて忘れてた?」
「ううん!」
「それじゃ、今度は口でマッサージしてあげるね。」
「うああ、や、やあっ!」

うつぶせゆえにハキの顔を見ることが出来ず、見られているという感覚がさらにラナを恥ずかしくさせる。
だったら仰向けに体勢を変えればいいのだが、
先ほどの奇襲攻撃で完全に力が抜けてしまい、ただされるがままになっていた。

「くちゅ…んちゅ…」
「ひゃあああああん!イ、イクううううっ!」

口で陰部を舐めまわし始めた直後、大量の潮を吹いて頂点に達した。
だが、絶頂に達した後は、女性の陰部は敏感になる。
それもハキは知っていたので、怯むことなく舐め続ける。

「んああああっ、こ、こわれひゃう…ひああっ!」
「あれ、さっきイったはずなのに全然元気だね。」
「そ、それはハキが…んああっ!」
「ん?僕が何?もっと激しい方がいい?」
「こ、これ以上激ひくはれたら…んんんんんっ!」

2度目の絶頂。
あまりの恥ずかしさに口を閉じたが、喘ぎ声は抑えられなかった。

「お、お願い、ハキ、ハキの、ハキのが、欲しいのお!」
「え?口の方で、僕はまだやりたいんだけど。」
「お願い!お姉ちゃんの、一生の、お願い…ああんっ!」
「…うん、わかった!セックスしよ?
 だって、お姉ちゃんが、大好きだもん!」
「ハ、ハキ、あたしの、あたしだけの、…んんんっ!」

陰茎をあてがい、少し差し込む。
ハキの陰茎は大人と比べればもちろん小さいが、
10歳の女の子を満足させるだけの大きさは、充分に持ち合わせていた。

「く…んはあっ!」
「だ、大丈夫?お姉ちゃん…
 初めてが痛いって事、ごめん、ちょっと忘れてた…」

本気で反省するハキ。幸い、処女膜をぶち破る前にその事を思い出し、陰茎の差し込みを止めていた。
ラナも、ハキの思いやりをしっかり感じ取っていた。
327>>322プラチナ♂×♀主人公 後編:2008/08/05(火) 20:11:11 ID:cGb19nd9
「ハキのなら、痛くないよ。…入れて、欲しいな。」
「お姉ちゃん…」
「よっと。」

少しだけ差し込まれた陰茎を抜かないように気をつけながら、体制を変える。
そしてハキとラナが繋がったまま間近で向かい合うような形になるのだが、

「…なんで?」
「え?」
「肩や背中はあれだけカチカチだったのに、股関節だけはなんでそんなにも柔軟なんだ?」
「あ、あはは。昔弟と、どっちが広く広げるか競争しててそれに熱中していた時期があってさ。その時に。
 向かい合ってセックスするんだから、脚はハキの足元にない方が邪魔にならないでいいでしょ?」

正直言ってわけがわからなかったが、とりあえずほぼ180度に広げた太ももを膝でまたぐ。
そして、少しずつ互いの距離を縮めていく、段々と巨乳が潰れていく。

「ぐっ!」
「痛いか?」
「ハキのなら、痛くない…と思ったけど、流石に、ね。」
「…無理しないでよ。お姉ちゃん。」
「分かってる。…ふう、よし来て、ハキ!お姉ちゃんが、気持ち良くしてあげるから!」

いつまでもうじうじしていたってしょうがない。
痛みは必ず来る、どれだけ待っていたって、それは避けられないのだから。

だから―――ラナと、最愛の姉とつながりたいという気持ちで、迷いを吹っ切った。

「くあっ!」
「ラナっ!」

一気に奥まで突っ込む。
陰茎から生温かい感触を感じる。何かと思って下を見ると、

「血!?こ、こんなにも大量に!?」

血が出ることは知っていた。
だが、想像以上の出血に、驚きを隠せない。

「も、もうちょっと、ゆっくり優しく挿れてほしかった、かな。」
「ご、ごめん!」
「いいの、それだけ、一緒になりたかったって事だよね?」
「う、うん。」
「可愛いよ、ハキ。」

そう言って背中に手を回して抱きしめる。
実際には身長はほんのわずかにハキの方が高いが、圧倒的にラナの方が大きく感じる。

「ふう…ふう……。」
「お姉ちゃん?」
「だんだん、苦しさが、なくなってきたよ、もう、安心して。」
「でも、あれだけ血を出してたんだよ?」
「あはは、あれだけ血を出す女の子は、そうはいないかもね。
 でもね、ハキのおちんちんが血を出させたのなら、どれだけ痛くたって幸せ、だよ。」
「…弟さんとやるのと、どっちが幸せかな?」
「!」

…いつか聞かれると思っていた質問。
ハキと、本当の弟、コウジ。ラナにとって、どっちが大好きな弟なのか。
血のつながってないハキに奪われて、本当にいいのか。
328>>322プラチナ♂×♀主人公 後編:2008/08/05(火) 20:11:47 ID:cGb19nd9
「…痛いところ、突いてくるなあ。
 確かに、ハキと出会うまではコウジの事しか考えられなかったし、
 …やっぱり血がつながっているコウジの方を、大切に思うべきかもしれない。」
「…それなのに、もう遅いけど、僕がラナの初めてを…」

だが、そのハキのもやもやに対しては、ラナははっきり答えてくれた。

「いいんだよ、
 初めてはハキに奪ってもらうって、決めてたから!
 コウジ以外に、コウジくらい好きな人が出来たその時にって!」
「え…?」
「兄弟とは、結婚が出来ない。その事は小さい頃にすでに知っていた。
 …だから、何があっても、コウジとはセックスしないって、決めたんだ。」
「ど、どうして…」
「…本当に好きな人としか、セックスしない。
 あたしの体は、一人だけのものって、物心ついた時にあたしの道徳として身についてたみたいでさ。
 あたしは本当にガキでさ、好きな人とは一生一緒にいるもの、なんて風に思ってたのよ!笑えるでしょ?」

ラナがクスクスと笑う。
ハキはそれを何も言わずに聞いている。

「もちろん、セックスの事を知ったのは旅に出る直前くらいの頃なんだけどね。
 旅で何か間違いがあってはいけないからって、スモモさんが教えてくれたんだけど。
 それを極端に取っちゃって、セックスした人と一生を共にするって思っちゃって!」
「ラナ…」
「でもさ、その考え方が世間ではおかしいって気付いた時も、
 それでも、この考え方を貫こう、って思ったんだ。」
「どうして?」

ハキは問いかける。
その質問に対し、ラナの答えは、ハキの心に響いた。

「そんな浮気性じゃ、涙をのんで別れたコウジに、あわせる顔がないから。」
「!」


今、自分がラナにしている事。
その重大さと、責任の重みを、ずっしりと感じた。

…そして、その責任を背負って強い意志を持って生きていこうと、強く決心した。

「ラナ…もう挿れちゃったけど…僕でいいんだね。
 …いいや、たとえ断られようと、力づくでも一生ラナと一緒にいる。絶対に離れない!」
「ありがと、ハキ…
 こ、これは、プロポーズ、なのかな?」
「…ああ。そうとって構わない。肯定するのが恥ずかしいから。」
「もう、男なら結婚してって言ってよ!」
「ぐ…あうう…」
「冗談。無理して言う事じゃないしね。
 あたしを本当に嫁に欲しくなった時でいいよ。
 ハキは離れない、だから絶対にその時がくる、それまでずっと待ってるから。」
「ごめん、情けない男で。」
「あたしは、ハキのお姉ちゃん!だから情けないなんて、思わないよ!」
「うん。」

ハキの『女』であり、『お姉ちゃん』であるラナ。
ラナの『男』であり、『かわいい弟』であるハキ。
2人の想いが、幸せを呼び込む、瞬間である。
329>>322プラチナ♂×♀主人公 後編:2008/08/05(火) 20:12:16 ID:cGb19nd9
「今はまだ結婚、とまでは言えないけど…
 これから一生、君を、ラナを守…いや、違うな。」
「え?守るって言っていいんじゃ…あ、そっか。」
「うん。
 これから一生、君に、ラナに守られ続ける!
 その柔らかい肌、大きなおっぱい、そして…その強い心に!」
「ええ。ずっと守ってあげる。
 ハキはそばにいてくれるだけでいい、何もしなくて、いいからね。」
「うん。」

もちろんハキもラナを守るために全力を尽くすだろう。ラナもハキに守られる事はちゃんとわかっている。
だけど、ラナが守り、ハキが守られることによって、2人の愛が守られる。

それをしっかり噛み締めて、ハキは腰を動かし始めた。


「あ…んあ!」
「ラナ…の…僕の…赤ちゃん…」
「えへへ、まだ、早いのかな…?…んあっ!」
「プロポーズしたら、すぐに作って、あげる…くっ!」

入れた後だいぶ時間がたっており、散々じらされた形になった故、快楽もまた格別。
すぐに絶頂に行きそうになる。
だけど、少しでもラナを気持ちよくさせるために、粘る。

痛みはほとんど消えた。とはいえ、ラナは出血量が相当多い女の子。
今もまだ血が出続けている。
もっとも、抱きついた状態で腰を動かしているので、そのことには気づいていない2人だが。

「か、体が、熱い…もっと、ハキ、もっとぉ!」
「お、お姉ちゃん!」
「ハキ、いい子だからね、お姉ちゃんの中に、たくさん出してね?
 ほーら、もっと…つ、強くんあああっ!」

弟であるハキをあやそうとするが、快感で喘ぎ声がどうしても出てしまう。
ハキはさらに激しくし、そしてついに一番奥まで陰茎が到達した。

「んんっ!
 ああっ、は、ハキ、もっと動いて!気持ち良く、なりたいのっ!」
「ラナ、わかった!」

スピードを最大にする。
打ちつける音が聞こえてくる。
陰茎に圧力がかかり、膣内が掻きまわされ、意識が白くなっていく。

そして、限界が、訪れた。


「ラナっ、くっ、うあああっ!」
「ハ、ハキ、ハキ…やああああああああっ!」

陰茎から、精液が爆燃する。
初めての射精。大量に、注がれていく。
330>>322プラチナ♂×♀主人公 後編:2008/08/05(火) 20:13:30 ID:cGb19nd9
…ただ、何か違和感を感じた。

「あ、あれ?…何も、来ない?」
「う、うん。一応、コンドーム、着けておいたよ。」
「あれま、いつの間に?」
「ローションと一緒に入ってた。
 背中のマッサージをした後に襲う事になるのは分かっていたから、あらかじめ取り付けといたんだ。」
「…全然気がつかなかった。」

ラナは一度もハキの陰茎を見ていない。
故にコンドームの存在に気付いていなかったのである。

「ふふ…もう、若さに身を任せようよ!…て思ったけど、
 お姉ちゃん想いの弟を持って、幸せだよ。」
「ありがと。…おっと!」
「ごめん、力尽きちゃった。」

ラナがベットの上にコテンと倒れこむ。
繋がったまま抱きしめていたので、当然ハキも巻き添えを喰らって。
…外を見ると、すでに午前5時になっていた。

「…今日はゆっくり寝よ?
 明日、キッサキから、ポケモンリーグ出場資格者専用の船が出るから。」
「え?…じゃ、じゃあまさか、ハキとまたお別れ?」
「いや、それは大丈夫だってば!
 出場資格者の付き添いとして、ちゃんと船に乗れるようになってるからさ!」
「よ、………。」
「ラナ?」
「よかったーーー!もう、ハキ、驚かさないでよ…」

涙目になりながらさらにぐったりするラナ。
もう当分立ち上がることはできないだろう。

「ごめんごめん。」
「さ、寝よ?明日出発だからさ。
 本当は今日、僕がラナの次としてジム戦に臨む予定だったけど…」
「え、そうだったの?じゃ、じゃあ、明日ジム戦すれば?」
「でも、そうすると船が…」
「だったらまた雪道を行けばいいよ!」

ラナが必死になって言う。
ハキは少し考えたが、やがて口を開いた。
331>>322プラチナ♂×♀主人公 後編:2008/08/05(火) 20:13:53 ID:cGb19nd9
「いや、僕はもう、ジム戦はいい。」
「え…?」
「僕はもう、自分の歩む道を、決めたんだ。
 …ラナ、反対しないと、約束してくれる?」
「ハキ…?
 うん、わかった。」

大分睡魔がきつくなってきた。
最後の力を振り絞って、ハキの言葉を聞く。

「僕は、これでも冒険のノウハウは結構なものだ。
 …だから、それを生かす。」
「どうするの?」
「僕は、これからずっと…ラナのバックアップに専念する。裏方に回る。
 ラナが行きたい場所があるときは、その場所に見合った装備を用意する。
 ポケモンリーグでは、ラナのスケジュールを、徹底管理する。
 ラナが、ポケモンバトルだけに思い切り専念できるようにする。」

思い切った決意である。
自分の想いをすべて犠牲にし、ラナのためだけにその身をささげるのである。
ハキの自分の中にあったポケモンマスターになるという夢に、最近疑問を持っていた。
そんなあやふやなものを中途半端に追い続けるよりは、…ラナのための道を選ぶ。

「で、でも、ハキだって大きな夢を持って旅に出たんじゃ…」
「うん、ポケモンリーグで優勝するってね。
 でも、ラナだって同じ夢を見てる。
 だから、一緒にその夢を見て、もしかなったら、僕も自分の夢をかなえたって感じになる。」
「ハキ…」
「逃げてると言われるかもしれない。
 でも、それでもいい。僕は弱いままでいい、いや、弱いままでいたい。
 ラナに、守ってもらえるから。強くなってしまったら、その必要がなくなってしまうから。」

ラナに対する心遣いでもある。
ラナは反対しようかとも思ったが、…止めた。
ハキを守るのが、自分の役目だからだ。

「うん、…お願い、でも、それでいいの?」
「もし、僕がまた強くなりたいと思ったら、またジム戦に挑戦し始める。
 その時は、ラナに、力を貸してもらう。」
「その時は、ハキに超えられないように、あたしも頑張らなきゃね。
 だって、あたしはハキの、お姉ちゃんなんだから!」

そう、人生は、何度でもやり直しがきく。
ラナの裏方に回ると決めたって、これから死ぬまでそうしなければならないという義務はない。
夢が出来たら、また追い直せばいいだけなのだから。


「…ごめん、もう、眠たいな。」
「じゃあ、このまま、繋がったままでいてくれる?」

ラナの意識がゆっくりと消えていった。
最後に、一言だけ、残して。

「いいよ。じゃあ、夢の中でまた、セックスしようね。」
332暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/08/05(火) 20:15:08 ID:cGb19nd9
書き込み完了。
次回はミクリカップの続き。

…もっとも、もし10日以降に書き込めなかった場合は、
10月以降になる可能性が高いですが。
333名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 16:00:36 ID:5Ap3YyHC
ほっほっほ
334名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 23:19:04 ID:3t0h8kN0
>>332
GJ
335かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/08/07(木) 05:17:46 ID:+2w/xPA7
前回の投下分、「ミラカド先生×ヒトミ(女主人公)」に感想を下さった方、ありがとうございます。
とても励みになりました。

セルゲイ氏、乙です!
鶴の恩返しを髣髴とさせる内容ですね。やはり、擬人化はいいものです。

暴走ボート氏、乙です!
発売前のプラチナとは、意欲的に新しいものを取り入れていますね。

以前、前スレ311さんから、「ヒナタの凌辱モノ」というリクエストを頂いたのですが、
このたび時間が取れましたので、執筆してみました。
組み合わせは「ゴーゴー4兄妹×ヒナタ」になります。百合要素も含んでいますので、ご注意下さい。

それでは投下を開始します。
336かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/08/07(木) 05:18:33 ID:+2w/xPA7
「ん……。ちゅぷ……。ふぁ……」
俺たちゴーゴー団が拠点としている、シクラ山脈に存在するアジトの、とある一室。
照明を落とした薄暗い室内に、粘膜の絡み合う秘めやかな音が響いていた。
音の発信源は、眼前のベッドで絡み合う2つの人影。
手前にある人影の正体は、俺の妹――ミライ。
街へ繰り出すたびにショッピングにいそしむため、燃費の悪さが玉にキズだが、
それでも俺の愛すべき兄妹の1人だ。
そのミライが、もう1つの人影に向かって盛んに口付けをしている。
先ほどから抵抗する素振りを見せている人影だが、ミライはそれを意に介すこともなく、
両手で肩を掴みながら強引に唇を貪り続けていた。

「ぢゅる……。ん……。ぷはぁっ!」
しばらくして、ミライが唐突に人影から唇を離した。
口の端から溢れた唾液が雫となり、そのままポタリと落ちて、ベッドにシミを作る。
2人の口元に残った唾液は、妖しく糸を引いていた。

「ふぅ……。――ごちそうさま……」
ミライは満足げな口調でそう言うと、ゆっくりと上体を離す。
窓から差し込む月明かりに照らされ、もう1つの人影が鮮明になった。
ルビーのように映える、赤い瞳を持つ少女――。
ミライに長時間、口内を弄ばれたためか、呼吸を乱している。

「さすがのレンジャーも、スタイラーを奪われては赤子同然だな」
俺は机の上にある、壊れたキャプチャ・スタイラーを横目で見ながら、
満足げにほくそ笑んだ。
そう――。この少女はレンジャーユニオンに所属し、
幾度と無く俺たちの妨害をしてきたポケモンレンジャーの1人。
今日行われたサマランドの戦いで、俺たちは、この女を捕らえることに成功したのだ。
残念ながら、この女と行動を共にしていた男のほうのレンジャーは、
取り逃がしてしまったが。

「このレンジャーさんには随分と手こずらされて来ましたが、
それも今日までということですね」
俺の隣で、ユウキがクスリと忍び笑いを漏らした。

「あ、あなたたち……。こんなことをして、本当に何かが得られるとでも思っているの?」
後ろ手に縛られ抵抗できぬ身でありながらも、瞳に宿った闘志を絶やさず、
俺たちに向かって睨みを利かせてくるレンジャー。
訓練を受けているだけのことはある。だが、余裕を見せていられるのも今のうちだ。

「愚問だな、レンジャー。
すべては親父――俺たちのボス、ラゴウが決めたこと。
幹部である俺たちはボスの意志に従順であればいい」
「だけど――。ひゃッ!?」
反論しかけた刹那、突然ミライに胸を掴まれため、レンジャーは間の抜けた声を上げる。
ミライの五指は、そのまま撫でるように首筋を這い上がり、顎のところで動きを停めた。
337かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/08/07(木) 05:19:22 ID:+2w/xPA7
「そんなに怖い顔しなくてもいいでしょ。ヒナタ――だったかしら?
大人しく人質になってくれれば乱暴なことはしないわよ。
ただ――、気持ちよくなることはするけどね。フフ」
そう言ってミライは、レンジャーの首筋に舌を這わせる。
レンジャーは身をよじって逃れようとするものの、
先ほどと同じく強引に身体を引き寄せられ、ミライの責めを受け続けるしかすべはない。

「な、なぁ、ミライ」
しばらくのあいだ、ミライとレンジャーの行為を静観していた俺たちだったが、
ふいにヨウジが、そわそわと落ち着きの無い様子でミライに声をかけた。

「なぁに? ヨウジ兄さん」
「おまえばっか楽しんでないで、オレにも少しは――」
「えー! 今いいところなのにぃ!」
速攻で不満げな態度をあらわにするミライ。だが、ヨウジのほうも引くことはない。

「んだよ、その態度! そいつのスタイラーをブッ壊したのはオレだろ!」
いきり立って1歩進み出るヨウジ。
たしかに、このレンジャーを捕らえることができたのは、
ヨウジと、そのポケモンのおかげだ。ヨウジが文句を言う気持ちも判る。
だが、愛する兄妹たちがケンカをしているサマを見るのも忍びないな。

「まぁ、2人とも落ち着け。1つの玩具に我先にと群がるのは見苦しいぞ?
ここは2人で仲良く、な?」
俺の言葉が効いたのか、ミライはわずかに考える素振りを見せたあと、
ため息をつきながら、レンジャーを立ち膝になるよう動かす。

「仕方ないわね……。じゃあ、ヨウジ兄さんは後ろから責めてあげて」
「おうよ! 任せとけ!」
ミライに促され、ヨウジは喜び勇んでベッドに飛び乗った。

「へへへ。このエロいケツ、初めて会ったときから気になってたんだよなぁ」
立ち膝で正面から抱き合う体勢になっているミライとレンジャー。
ラインがしっかりと浮き出た、レンジャーの悩ましいヒップに、
背後から近づいたヨウジが手を伸ばした。

「きゃッ! ちょっと! やだ……!」
ヨウジにヒップを鷲づかみにされたレンジャーは、当然のごとく嫌悪感をあらわにする。
だが、それに構うことなく、ヨウジは乱暴にヒップを揉み始めた。

「つ! ちょ……、イタっ!」
ほとんど間を空けずに痛みを訴え出すレンジャー。
ゴツゴツとしたヨウジの手でこねくり回されては無理もあるまい。
おまけに力の加減を知らないときたもんだ。

「ダメよ、ヨウジ兄さん! 女の子は優しく扱わなきゃ!」
独りよがりなヨウジをミライが咎める。
338かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/08/07(木) 05:19:58 ID:+2w/xPA7
「んなこと言われたって――」
「いいから、ちょっとのあいだ我慢して!」
「チッ……」
レンジャーのヒップから、ヨウジが渋々手を放した。

「あたしが脱がせてあげるわね。ヒナタ」
言って、立ち膝のまま、ミライはレンジャーのスパッツを下ろしてゆく。
やがて、モチモチとした肉感的なヒップを覆う水色のショーツがあらわになった。
恥ずかしそうに俯き、ジッと耐え忍ぶレンジャー。
両手を縛られていては反撃することもできまい。
続けざま、ショーツの盛り上がり――果肉の部分を隠している布地をゆっくりとずらす。
そこはすでに、ランプの灯りをうっすらと反射して妖艶な輝きを放つ蜜で湿っていた。

「おおお……。すげぇエロい……」
レンジャーのヒップに顔を近づけていたヨウジが感嘆の声を漏らす。
ヨウジの鼻息は荒く、レンジャーの陰部も、それを敏感に感じ取っているに違いない。

「フフ……。ヒナタのココ、もう濡れてる……」
ミライは恥辱を与えるように耳元で囁き、
自分の人差し指をレンジャーの陰部に沿ってゆっくりと動かす。
その瞬間、ぴくん、と、レンジャーの身体が跳ねた。

「あたしとキスして感じちゃった? 女の子同士なのに。ヒナタってエッチだね。フフフ」
その瞬間、レンジャーの頬がさらに赤みを帯びる。図星かよ。

「も、もう……、これ以上は……」
ついに耐え切れなくなったのか、レンジャーは目に涙を溜めながら懇願を始めた。
先ほどまでの威勢はどこへやら。すでにレンジャーとしての威厳も無いな。
この調子で――

「うおォォッ! もう限界だッ!」
突如としてヨウジが咆哮し、レンジャーのヒップにむしゃぶりついた。

「きゃッ!?」
バランスを崩したレンジャーは前のめりに転倒し、
無論、正面からレンジャーの身体を支えていたミライは、その下敷きとなる。

「つぅ……。――ヨ、ヨウジ兄さぁん?」
ベッドの上なので、ほとんどノーダメージのハズだが、
ミライは怒気のこもった口調でヨウジの名を声に出す。
しかしヨウジは、それを気にも留めず、レンジャーの陰部を獣のように貪り続ける。

「ひぁっ! そ、そんなトコロ舐めたら……。ああッ!」
「は、ぷぁ……! うめぇよコレ!」
敏感な部分を舌でねぶられ、甲高い悲鳴を上げるレンジャー。
そして、突き出されたヒップに向かって狂ったように纏わり付くヨウジ。
それを見ていたミライがレンジャーの下から這い出しつつ、語気を荒げる。

「もう! なんでヨウジ兄さんは、いっつも、いっつも――」
「落ち着いてください。ミライ」
いつの間にやらベッドの上へと移動していたユウキが、ミライの肩にポンと手を置く。
339かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/08/07(木) 05:21:22 ID:+2w/xPA7
「レンジャーさんの痴態を間近で見せられては、自制が利かなくなるのは当然です。
その証拠に僕も……、ほら――」
すでにコートを脱ぎ捨てていたユウキは、ズボンのジッパーを下ろし、
収納されているモノをおもむろに取り出した。

「――わぁ……。すごい……」
ミライが自身の手を口元にやり、目を見開きながら呟いた。
外気に触れたユウキの陰茎はすでに膨張しており、コータスのオーバーヒートといった趣。
オレンジ色の照明に照らされ真っ赤に色づくソレは、先端から粘液を滲ませつつ、
ぴくんぴくんと自己主張を繰り返していた。
女顔で細身の体をしているクセに、俺やヨウジに比べると明らかにシンボルが大きい。
正直、俺は自信を無くしそうだ。長男としての。

「レンジャーさん。こっちを向いてください」
ヒップを高い位置に掲げた状態でベッドに突っ伏し、ヨウジの責めに身悶えるレンジャー。
そのレンジャーの口元に手を添え、自分のほうへと顔を動かすユウキ。
目を硬く閉じて攻撃に耐えていたレンジャーは、何事かとまぶたを開く。

「ひっ!?」
途端に引きつった悲鳴を上げるレンジャー。
当然だろう。視界の中に突然、男の怒張――
それも人一倍大きなモノが飛び込んでくれば、平静を保っては居られまい。

「レンジャーさんを見ていたら、こんなになっちゃったんですよ。
責任取ってもらえますよね?」
言いながら、ユウキは自身の昂りを、
レンジャーの息が掛かるんじゃないかというほど近くまで持っていく。
見開いた瞳を潤ませながら、ユウキの一点を見詰め続けるレンジャー。
それを見ていたユウキが、何かに気付いたかのように顔を上げる。

「――と、これでは舐めにくいですよね」
そう言ってユウキは、レンジャーを後ろ手に縛っていた縄を解いた。
ここまで来れば抵抗されることも無いと踏んだのだろう。
続けざま、レンジャーの顎を掴み、上向きに力を込めた。
――痛みから逃れるための条件反射だろう。
レンジャーは嫌な顔をしながらも自分から両手を尽き、その場で四つん這いになった。
それを見たユウキが満足そうに笑う。

「いい子です。――それではコレを咥えてください」
「つッ……」
怒張を握り締め、真っ直ぐレンジャーの口元へと運んでいったユウキであったが、
あと1歩のところで顔を背けられてしまった。

「くッ……」
「んん……」
指が食い込むほどレンジャーの頬に力を込め、自身を押し込もうとするユウキ。
だが、レンジャーは口を一文字に結び、頑なにそれを拒む。
340かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/08/07(木) 05:22:03 ID:+2w/xPA7
「ご、強情ですね……」
口調は丁寧語のままだが、ユウキの額には汗が伝い、眉間にはシワが寄っている。
苛立ちを抑えようとしていると見て間違いないな。

「く……ううぅ……」
ユウキの手を振りほどこうと、必死に顔を動かすレンジャー。
しかし、ユウキのほうも諦めようとはしない。

「ぐ……。あまり意固地になっていると、痛い目を見ることになりま――」
「ふあぁッ!?」
ユウキがそこまで言いかけたところで、
突然、レンジャーが肢体を痙攣させ、口を大きく開け放った。
咄嗟に視線を落とすと、いつの間に潜り込んだのか、レンジャーの下にミライの姿。
口元に笑みを浮かべ、両手でレンジャーの胸を揉みしだいている。
――ユウキは、それが原因で発生した一瞬の隙を見逃さなかった。

「つッ!?」
ミライに刺激を与えられ、口を開いたレンジャー。
その口内に向かって、ユウキは怒涛のごとく肉棒を突撃させた。

「んぶぅぅッ!!」
突如として肉棒を口に押し込まれ、めったに拝聴することが出来なさそうな、
濁音混じりの悲鳴を上げるレンジャー。
ユウキは、してやったりという表情を見せ、そのまま腰をスライドさせ始める。

「ああぁッ! 凄いです、レンジャーさん! く、くちのなか……、あった……かくて」
昂りを喉の奥に押し込み、頬の内側に擦り付けて、
嬌声を上げながら、余すところ無くレンジャーを堪能するユウキ。
だらしなく口を開け放ち、普段の思慮深い態度はカケラも見せない。

「ん……はぶ……! たまんねェよ! レンジャーのカラダ!」
相変わらずレンジャーの花弁に顔をうずめ、舌を捻じ込み膣内を堪能するヨウジ。
溢れ出る愛液に顔面を汚され、たいそう幸せそうだ。

「ヒナタのおっぱい、柔らかぁい」
服を脱がされ完全に露出した2つの果実を、
下方から持ち上げるように弄び、悦に浸るミライ。
目を細め、恍惚の表情でレンジャーを見上げる妹の姿が可愛くて仕方ない。

「ひぁっ……! んっ! んっ! うぷっ!」
苦しいのだろう。
レンジャーはユウキに怒張を出し入れされながら、くぐもった喘ぎ声を放ち続ける。
両手で強引に頭を押さえられ、異物を吐き出すことすら敵わない。
身体中を隅から隅まで俺の兄妹たちに蹂躙され、弄ばれ、慰み者にされている。

「そうだ。これでいい……」
俺の背筋を、ゾクゾクッと快感が駆け抜けた。
341かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/08/07(木) 05:23:26 ID:+2w/xPA7
「んグっ! すげっ……! どんどん溢れてくるぜ!」
「ハァ…、ハァ……。ヒ、ヒナタぁ……」
「は、激しすぎます、レンジャーさんっ! このままじゃ、僕っ!」
「あっ! んぶッ! ううぅッ!」
4人の嬌声が1つに交わり、美しい音色となって俺の耳を貫く。
茜色に輝く小さな照明だけが頼りの部屋に、歓喜のしらべが木霊する。
今日の俺は客の側。俺のためだけの演奏会。

「ああっ! ダメだッ! イクッ! もう出ちゃうッ! 口にッ!」
すでに丁寧語の使用を忘れたユウキが、歯を食い縛りながら勢いよく腰を突き出す。

「ひッ! あぶぅッ! んぐぐッ!」
それに応えるかのように、レンジャーがユウキの肉棒を大きく飲み込んだ。
次の瞬間――

「うぶッ!」
「ヒナタぁッ!」
「イクッ! イッ――!!」
「んぐうぅゥぅうぅぅッ!!」
各々が自らの行いに沿った感嘆の声を上げ、同時にすべてを解き放った。

「んんんンんッ!!」
なかでもレンジャーの猛りは凄まじい。
口内に注ぎ込まれつつあるユウキの白濁の勢いが衰えを知らないせいで、
嘔吐時に出すような声を上げ、顔を歪めている。
しばらくすると、収まりきらない分がレンジャーの口から溢れ出し、
そのまま首筋を伝って、ミライの顔にポタポタと零れ落ちた。
ミライはそれを指ですくい取ると、上質なミツハニーの蜜でも味わうように、
自身の唇になすり付け、舌で舐め取ってゆく。
――ああ……。何もかもが素晴らしい。
たとえ、人生で1度しかお目に掛かることができぬ絶品の料理を前にしても、
この幸福感は味わえないだろう。
――乱れた呼吸も整えず、身体を重ねたまま後戯を始める4人を前にして、
俺は静かに呟いた。

「ありがとう。素晴らしきカルテット(4重奏)を……」



END
342かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/08/07(木) 05:24:36 ID:+2w/xPA7
投下終了しました。

ミライの口調を、「ラゴウ×ミライ」のときより原作に近づけてみたのですが、
気に入って頂ければ幸いです。

ありがとうございました。
343名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 11:25:19 ID:O8qTMTo8
エロい!最高にエロい!GJ!超GJ!
344名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 16:35:34 ID:odzxkJ+R
かるびさんGJです!
ゲームやってなくてゴーゴー4兄妹はよく知らなかったのですが、すんなりハァハァできました。
345名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 17:16:39 ID:vapXhdA9
良い小説だったです
346名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 00:18:33 ID:reWzbTl0
たのしみだなあ
347名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 09:55:19 ID:2HzDIV2N
夏休み
348名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 03:15:45 ID:iNJ96TkP
test
349名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 22:24:29 ID:LbmEAtcT
小ネタ

アオイ「サトシのあのポケモンに好かれる能力(?)は絶対に育て屋向きだ!オイラが貰う!!」
カスミ「あいつは絶対に私と水中ショーしながらジムリーダーするの!」
リラ「サトシはジムリーダーレベルじゃないよ、僕と一緒に『夫婦』でフロンティアブレーンになるんだ!」
モエ「はっ、サトシはんが一箇所に留まるわけないやろ。ウチと世界中を旅するんや」

サトシ「タケシ、あそこ何してんだ〜?」
ピカ「ピカ?」
タケシ(何でこんな鈍感が…ジョーイさ〜ん…)

アオイ「オイラはサトシと同じベッド(二段の上と下)で寝た仲だぞ!」
カスミ「付き合いの長さは私が一番よ!」
リラ「僕はサトシ(のポケモン)の気持ちを一番知っている!!」
モエ「ウチだってサトシはんと燃える様な事(バトル)をした仲やで!」
アオイ「サトシは絶対にオイラが貰う!」
カスミ「あいつは私の物!!」
リラ「いや、僕の物だ!!」
モエ「サトシはんは渡さん!!」

四つ巴で(ポケモン)バトル勃発。

サトシ「あっ、バトル始まった!俺も混ぜろ〜!!」
ピカ「ピッカ〜♪」
タケシ(ジュンサーさ〜ん、俺を慰めて〜〜)
グレッグル「……………………ケッ」

350名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 11:13:13 ID:3kuZMI3n
>>349 小ネタで終わらさず、続き書いちゃえよ。いや、書いてください。お願いします。
ただてさえサトシがでてくるの少ないので……。
351名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 17:38:16 ID:6U2Fo1L1
サトシヒカリは何故少ないのか
352名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 13:59:42 ID:hcQuzlqe
前のコウキ×ヒカリ希望
353名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 16:10:35 ID:g/KP5riJ
コウヘイ×ヒカリでプリーズ
354名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 02:56:54 ID:2jA3a1Lc
名無しGB主人公鬼畜属性でよければ書こうか?
355名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 09:28:04 ID:Zcf3JYUy
お願いします
356名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 09:28:11 ID:gjUhNS/h
できれば純愛もので
357名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 09:31:51 ID:gjUhNS/h
できれば純愛もので
358名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 20:18:32 ID:r6GN7+iR
来週の予告でアオイがほほ染めてたけど、これはフラグたったな。
それにしても、サトシはいったい何人犠牲者を増やせば気が済むんだwww
359名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 09:06:11 ID:TPb+n7nS
現在のサトシの被害者は軽く見積もっても6人。

カスミ、モエ、リラ、フルーラ(?)、カノン(ラティアス?)、アオイ。

ポケモンも混ぜるなら…。

ベイリーフ、エイパム(エテボーズ)。
360名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 09:43:52 ID:3wVryIJu
>>359 それに付け加えるなら、イミテ(これは微妙かな)、ナナコ(何回か出てるし)
ポケモンではリザードン(メスだと自分で脳内設定している)
361名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 22:16:31 ID:7bCYUY/L
>>359&360
それを元に、サトシがポケギアを持った場合の登録者を予想

カスミ
モエ
リラ
アオイ
フルーラ
カノン
イミテ
ナナコ
リザードンの谷の女の人(リザードンを呼ぶ用)
ジュンサー(ゼニガメ呼ぶ用)

以上の10人かと…。
362名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 05:06:33 ID:Lgrom6Di
ポケモンは金銀までしか認めてない俺は異端?
というか金銀までしかわからないからできれば金銀までのキャラだけでやって欲しい
363名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 09:44:34 ID:vmIH5EJy
お前のワガママなんて聞いてられるか
ageんな、厨
364名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 13:10:22 ID:lNbs3eB6
>>361
特徴なら
カスミ・フルーラ・カノンは判る
リラは「ボク」以外判らん
モエ・アオイ・イミテは判らん

そいつ等を元にどハーレムものを作ってみたいんだが…
どなたか補足をお願いします
365名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 18:27:05 ID:UvxvRRtj
>>364 モエは関西弁娘、アオイは「オイラ」娘、イミテは……あれ?特徴がない。
確かアニメでは、イミテはメタモンを使っていたはず。

どんな娘かイメージしづらかったら、↓のサイトを参考。(正し、掲載されてないキャラもあるので注意)
ttp://pokeani.com/

他にはサトシ×誰かで検索すればでてくるかもしれません。投下を楽しみに待ています。がんばってください。
366名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 18:27:48 ID:oo0hpVgX
>>364の補足がどの程度のものを求めたものなのか掴みきれていませんが、
とりあえずサンプル?としてモエの補足をば
・登場は金銀編のポケモンリーグ、サトシと予選が同じ組だったのがきっかけ
・ロケット団にサトシ共々ポケモンを奪われたときのアクシデントで、
 斜面を転がり落ちたとき、サトシにお姫様抱っこで助けられて、惚れる
・赤毛の三つ編みおさげ、身長はサトシと同じくらい
・チョウジタウン出身
・関西弁(大阪なのか神戸なのか京都なのかは知らない)で一人称は「うち」
・炎ポケモン使い。しかし水対策にエレブーやスターミー(10万v習得済み)も使っていた
・カスミとの絡みは一回だけ。あまり話があうとは言えない。
因みにアニメ番外編のライコウの話に登場したジュンペイと戦っていたりもする

とりあえず記憶だけを頼りに書いてみた(自信八割)。
こんな感じでよければ一通り補足出来ると思いますが、いかがでしょう?
367名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 18:29:52 ID:oo0hpVgX
リロードしてなかった……
>>365が一番無難でしょうね
368名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 19:57:40 ID:Lgrom6Di
>>363
でも事実一般的にポケモンとして認められてるのは金銀までなんだし、その方がいいと思うんだけど
別にワガママが言いたいわけじゃない、みんなが楽しめるやり方を提案してるだけだ
369名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 20:32:17 ID:lNbs3eB6
>>365>>366
ありがとうございます
それらの容姿・性格・口癖さえ判れば文章が作りやすいかと

どハーレムものといってもアニメとはかけ離れた空想現代風エロパロでして
自分のイメージにしか表現できないので少々取っ付きにくいかもしれませんが、頑張って作ってみせます
370名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 20:47:09 ID:aMRz+ICl
>>368
お前が馬鹿だということはよくわかった
帰れ
371名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 21:32:15 ID:T1yxt91k
>>368
どうしようもない馬鹿だな。
いったいいつ一般的に認められてるのは金銀までになったんだ?自分の脳内ソースで語るなよ。
372名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 21:48:45 ID:k+4lz5Sb
>370>371
構うお前らもな
373名無しさん@ピンキー:2008/08/23(土) 22:45:51 ID:pUKfiz5I
ポケモンピンボールしか認めてない俺はどうしたらいい?
374名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 00:14:45 ID:kzrG4xua
>>369
期待して待ってます
375名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 09:04:54 ID:1sz/Pse7
ぶっちゃけ初代以外はポケモンじゃない
376名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 12:09:03 ID:8GiLyff4
>>362
>>368
>>375
懐古厨乙
嫌なら出ていけ
二度と来るな
377名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 17:49:42 ID:1sz/Pse7
お前にそんなこと言う権利があるのかよ?
嫌なら出て行けとか小学生かよお前
378名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 19:47:14 ID:IPXCfotb
↓↓↓↓以下、いつもの流れ↓↓↓↓
379名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 20:23:18 ID:KW2LRLNl
>>359->>361>>364>>369を見て思ったこと
賛否両論(否のほうが若干多い?)っぽいサマースクールだけど、
これをパラレルといえばいいのか、本編再構成といえばいいのかは知らんが、
そんな感じで、今までアニメに登場したキャラを集めて話を作ったら面白いんじゃないかと思った。

サトシに惚れているキャラの激しいバトルとその先に生まれる友情
ヒカリとカナタのポフィン、ポロック対決
サトシハーレムだけじゃなくて、ヒロシとかの男性キャラに誰かが恋する展開もあり

何が言いたいかというと、サマースクールはオールスター的な話を作る上では大分都合がいいのではないかと


380名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 11:03:19 ID:WJzr/9S2
とにかく期待している
381ルパ:2008/08/26(火) 18:14:25 ID:XIsgTn/c
ヒトミのエロ小説書いて
382名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 22:20:20 ID:TXfZxTSu
保管庫にあるよ
383名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 03:06:46 ID:YsZBJyt8

                   ┏┓ 回 ┏━━━━┓                  ┏┓
  /´!       r 、  ┏━┛┗━┓┃┏━━┓┃                  ┏━━┛┗┓
  {r'´0`7フー':::::}  ┗━┓┏━┛┗┛    ┃┃┏━━┓┏━━━┓┗━┓  ┏┛
  0:::::::::0::::; :::丿  ┏┓┃┃┏┓      ┏┛┃┗┳┳┃┗━━━┛  ┏┛┃┃
 ヾ;i'⌒ヾヽ::::-'j'   ┃┃┃┃┃┃    ┏┛┏┛┏┛┣┛          ┏┛┏┫┃
   `ヽ, j j´{  _  ┗┛┗┛┗┛    ┗━┛  ┗━┛            ┗━┛┗┛
    / //;;;;`´、_ヽ, -、     / ヽヽ_/    / ヽヽ _/    / ヽヽ _/
   イj′ { {;;;;;;;0;;;;o;;;;;;く、   <     / ̄   <      / ̄   <      / ̄
   V   ヽー--‐==ーや、     \  、 ⌒) よ  \   、 ⌒) よ  \   、 ⌒) よ
  ノ ` 、  ` ̄´   r 、_ ヽ,        ̄           ̄           ̄
  'ー '´ `ー 、_ r'^ー一′ 
こいつを使って粘液プレイしたい
384名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 03:36:31 ID:EheoAK4k
金銀までしかしらないけど
そんなポケモン存在しなかったはず
385名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 06:52:16 ID:pioSJuYw
ポケモンの総数は今現在で500種類弱
金銀の251種でモノを語る時点でおかしいと・・・あぁ、見事なまでに釣られたんですね、俺
386名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 12:08:24 ID:YsZBJyt8
>>384
ルビサファとダイパをやってから出直してこい
387名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 02:47:40 ID:VQ4X3+HE
それならエメラルドと今度出るプラチナでいいじゃん…

388名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 23:37:51 ID:rwLwL/sF
しかし、発売前のソフトを進めても仕方ないしな…
389名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 13:55:55 ID:vxxStF+j
僕のポケットモンスターを慰めてください><
390名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 17:56:42 ID:zwu+mOVz
実は最終日の夜に、サトシとアオイが…ry
391名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 00:56:57 ID:l6D33JqA
期待しよう
392名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 17:02:51 ID:ymAj5O7S
11-418様もしくは暴走ボートさん
上のコウキ×ヒカリの続き
頼みます
393名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 04:37:35 ID:7ZX4Fqrf
ポケモンは金銀まででよかったと思ってるおれって異端?
金銀まではよかった
394名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 05:22:14 ID:AoHKohLt
いつもの釣りなので、以下何事も無かったかのように好きな前戯の話題↓
395名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 08:02:01 ID:B6qQqQb2
やっぱ野外で服を着たままの指マンをされて
イかせてもらえないってのは最高のシチュだと思う
396名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 14:51:56 ID:aLglTLNU
サトシのハーレム物を作成中の人はまだかな?
397もやし:2008/09/04(木) 22:12:02 ID:TMDNA1r9
ウーム、エロパロにもブームがあるんですか・・・・・・・
エリカ系書こうとしたが断念すべきだよね…
しかも俺初心者だし
398名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 23:13:37 ID:/enLR8gO
>>397
とりあえず基本的に名前欄には何も入力しないことを推奨する
399名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 21:10:07 ID:dcwabeKz
今度から名前は書かない事にします〜
398さん感謝します^^^
400名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 01:23:31 ID:CSXuS1d9
11-418様もしくは暴走ボートさん
上のコウキ×ヒカリの続き
まだでしょうか?
401名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 02:59:08 ID:Y3ZXvXNy
ところでこの俺の股間のポケットモンスターを見てくれ
こいつをどう思う?
402名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 03:12:00 ID:X2QQ+nMC
>401

)*(

やらないか?
403名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 21:07:34 ID:14a/Gr/S
>>401-402
数字板でやれ
404刹那=F=セルゲイ:2008/09/07(日) 19:07:18 ID:ddPy+QY6
呼ばれてないけど、帰ってきました。
だいぶ前の書きかけのものを書きに来ました。
だいぶ前のSSなので、読んでいない人は訳が分からないともいます。
タイトルは化けモンなので保管庫のほうで読むことが出来ますのでそちらを読んでからにしたほうがいいと思います。
エリカのはまだかけてなかったりします。すみません。
それでは投下します。


朝食をとると、俺は薫子と買い物に行くことにした。
さすがに、下着をつけてない女の人がいるのはまずい。
たとえ昨晩、いかがわしいことをしたとしてもだ。
薫子も買い物はしたことがない様で、町に入ると物珍しそうにいろいろな物を見ていた。
俺は薫子にコダックじょうろを買ってやった。
薫子が来る前までは俺は毎日、水汲みをしていた。
水汲みは結構な重労働だ。しかし、薫子が来てからは毎日薫子がするようになった。
俺も女の人にやらせてしまい気が重かったが、薫子は一日も休まなかった。
だが、カメックスなら罪悪感はない。
あのポケモンは常時、体内にかなりの水を溜め込んでいいる。
後半の洞窟などの飲み水は大抵はカメックス頼りだった。
どうせ、自分の中の水を汲み出した後に川で補給しているのだろう。
頼りになるやつだ。
「その…、ありがとうございます。」
「気にするな。いつもよく働いてたからな、お前は。さてっ、下着を買いに行くぞ?」
「はい。」
とは言うものの、困ったものだ。俺は、薫子一人で買い物が出来るとは思ってない。
だからとはいえ、婦人用の下着売り場に入りたくない。
と、思ったら薫子は婦人用の下着売り場に俺の手をぐいぐいと引っ張っていく。
薫子にとってはたいした力じゃないんだろう。
ただあいつは、滝を逆走する体力と双子島の大岩を動かす怪力を持っている。
当然、そんな力の持ち主に人間の俺は逆らえる訳がない。
そこで今、俺は下着売り場にいる。
はっきり言って周囲の視線が痛い。薫子がいなければ俺は変質者だろう。
薫子の手を握り締める俺。やわらかくって、温かった。
俺は、なるべくその場から早く離れるようにした。
適当にその場にあった青のブラとショーツをとって薫子に手渡す。
下着のやわらかい手触りを一生、忘れることはないだろう。
レジで会計を済ますと、俺は一目散に逃げ出した。
「何かあったのでしょうか、マスター?」
このドンガメめ。
「あのなぁ…。」
405刹那=F=セルゲイ:2008/09/07(日) 19:09:43 ID:ddPy+QY6
俺は怒りを通り越して、呆れていた。
まぁいいや。
適当な試着室を見繕って、薫子に下着をつけるように指示する。
そして、しばらく時が経過する。
いきなり開けてやろうかとも思ったが、焦らされるのも悪くない。
そうやって思考をめぐらせると、不意に声がした。
「こんなものでしょうか…。」
恥ずかしそうに、カーテンを開ける薫子。
「上に、服を着てから開けような。」
薫子の行動は予想範囲内だった。むしろ期待していたくらいだった。
だから落ち着いて言い払うものの、少し目のやり場に困った。
どうやら、ブラもショーツもどうやらサイズが少し小さかったようで
ブラは上と下がよく見えたし、ショーツの方もパンパンだった。
恥ずかしそうにする薫子は、からかって面白い物がある。
「はい…。」
素早く、カーテンを閉める薫子。さっきの仕返しだ。
後で俺は下着に関する説明をした。
「先にしてくださればよかったのに…。」
文句を言う薫子。
「はっはっは。ごめん、ごめん。」
その後、俺は薫子に何着か買うように言った。
さすがに、さっきのを見てたから買い物のやり方くらい分かるだろう。
待つこと、30分。薫子はきっちりと役割を遂行してきたようである。
それなら、木の実の換金も済ませてきたことだし帰るとするかっと思うところ、
缶入りのポケモンフードを置いている店があった。
その中にデボンカンパニー製の水ポケモン用のがあるのを見つけた。
昔は薫子のあれが大好物だった。
少し、シルフカンパニー製よりも割高なんだがな…。
「薫子、あれでも食うか?」
「…!!、いっ、いえ、いいです。そっ、そんなものっ、」
冗談で言ったつもりなんだが、まんざらでもなさそうだ。
薫子は自分の人としてのプライドを守るので精一杯だ。
それをよそに俺はそれも買ってやった。
まぁ、いっか。今日くらい。
「いいって言ってるのに…。」
「まぁまぁ。いいじゃないか。」
俺と薫子は帰路を歩んでいった。
その時は、あんなことになるなんて考えてもいなかった…。

次は、主人公の別の手持ちが出てきます。
ゴーストと毒のポケモンだと言っておきましょう。
最終的には、6人のハーレムエンドを予定しています。
お楽しみに。
406名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 13:13:45 ID:hzF9DEyQ
  ク    ク   || プ  / ク   ク  || プ  /
  ス  ク ス _  | | │ //. ス ク ス _ | | │ //
  / ス   ─  | | ッ // /  ス   ─ | | ッ //
  / _____  // /          //
.  /   l⌒l l⌒l \  ))   ____
. / / ̄| ,=| |=、| ̄ヾ   / ____ヽ
/ ̄/ ̄.  ー'●ー'  ̄l ̄ |  | /, −、, -、l  ))
| ̄l ̄ ̄  __ |.    ̄l ̄.| _| -| ,=|=、 ||
|. ̄| ̄ ̄  `Y⌒l__ ̄ノ ̄ (6.   ー っ-´、}
ヽ  ヽ    人_(  ヾ    ヽ    `Y⌒l_ノ
  >〓〓〓〓〓〓-イ   /ヽ  人_(  ヽ
/   /  Θ  ヽ|  /    ̄ ̄ ̄ ヽ-イ
407かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/09/09(火) 00:17:06 ID:xMglqHZ8
>>343-345
感想ありがとうございます!
ゴーゴー4兄妹を知らない方にも楽しんで頂けたようで安心しました。

セルゲイ氏乙です!
天然なカメックスがかわいらしいですね。
次回のゴーストタイプと毒タイプも楽しみにしています。

今回の投下内容はポケモンレンジャーの、「ゴーゴー4兄妹×アリア」です。
前回の、「ゴーゴー4兄妹×ヒナタ」に続き今回も激しい凌辱ですのでご注意ください。
408かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/09/09(火) 00:18:03 ID:xMglqHZ8
「この縄を解きなさいよッ! あたしを誰だと思ってるのッ!?」
ほのかに室内を照らすオレンジ色の灯りの下、
眼前に居る女が俺たちに向かって吼えかかってきた。
少女漫画に登場するような金髪縦ロールに、キッチリと着こなした制服。
こいつは、前回捕らえたレンジャー――ヒナタと同じく、
レンジャーユニオンに所属し、俺たちの妨害を繰り返してきた女だ。
ヒナタのときと同様、後ろ手に縛られているにも関わらず寸分も臆した様子は見せない。
それどころか、こうして囚われの身になっている事実が、
一層気概を高めているような気さえする。
それほどまでに、この女から感じられる熱気は凄まじいものだった。

「随分と血の気の多いレンジャーだな」
歯を剥き出し、釣り上げた瞳に怒りを湛えるレンジャーを眺めながら俺は呟く。

「ええ。このレンジャーさんは僕の工場で、そりゃもう盛大に暴れてくれましたよ。
ここまで連れてくるのにも本当に苦労させられました」
言いながら自身の腕をさするユウキ。
よくよく観察してみればユウキの腕には無数のミミズ腫れが浮かんでいる。
この部屋にレンジャーを連れてきたのはユウキだが、相当抵抗されたらしいな。

「ちょっと聞いてるの!? この縄を解けって言ってんのよ! さっきから無視して――」
「ゴタゴタうっせーんだよ!」
とめどなく喚き続けるレンジャーに苛立ちを覚えたのか、
歩み寄ったヨウジが女に顔を近づけながら吐き捨てた。

「アンタはたしか……」
ヨウジの顔を見た瞬間、レンジャーが眉をひそめる。
部屋の薄暗さと興奮状態が相まって面識があることに気付くのが遅れたようだな。

「サマランドでオレに負けて、今回はヨナベ工場でユウキ兄ィに負けたんだってなァ?
てめェみてェなザコがいきがってんじゃねェぞ」
低く笑いながら楽しそうにレンジャーを覗き込むヨウジ。
その様子があまりにも無防備だったためか、ユウキが口をはさむ。

「ヨウジ。そのレンジャーさんの装備はまだ解除していないので不用意に近づくのは――」
「なぁにビビってんだよ、ユウキ兄ィ」
尊大な態度を改めることもなく、肩越しにユウキを見ながら鼻で笑うヨウジ。

「スタイラーがあってもポケモンがいなきゃあ、なんもできねーし、
だいたいコイツは縛られて――ッ!?」
唐突に何かが噴き出すような音が聞こえたかと思うと、
それと同時にヨウジのセリフが途切れた。
しかし沈黙も束の間。部屋に流れる静寂はすぐさまヨウジの雄たけびに取って代わる。
409かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/09/09(火) 00:18:47 ID:xMglqHZ8
「ぎぃやあぁあァぁぁッ!!」
突然、耳をつんざくような悲鳴を上げたかと思うと、ヨウジは背中から床に倒れ込んだ。
そのまま左目を押さえながら絨毯の上をのた打ち回る。

「ヨウジ兄さんッ!?」
慌てて駆け寄ったミライが悲鳴の原因を確かめるべくヨウジの顔に手を触れる。
その瞬間、ミライの指にドロリとした赤い液体が纏わりついた。

「ひィィッ! 目がッ! 目がぁッ!」
「どう? 眼からマトマの実を食べるなんて初めての経験じゃない?」
引きつった声を上げながら苦しむヨウジを見下ろしつつ、
勝ち誇った表情を浮かべるレンジャー。
よくよく見れば、レンジャーは後ろ手に縛られた両手に小さなスポイトを携えつつ、
それを背後から覗かせていた。
なるほど。辛味成分豊富なマトマのエキスを入れたスポイトを隠し持ち、
ヨウジが油断した隙に射出したということか。器用なヤツだ。

「まったく……。僕は事前に忠告しましたからね」
「ほら、ヨウジ。水だ」
かぶりを振りながら呆れ返るユウキの隣で、俺は卓上の水差しをヨウジに差し出した。
ヨウジは俺の手から水差しをひったくると、自身の顔面に慌てて流水をぶちまける。
もちろん室内での出来事なので、ヨウジが膝を着いている場所はたちまち水浸しになった。

「ふぅん……。アタシたちゴーゴー団を前にして、ずいぶんと強気でいられるのね」
毅然たる態度でベッドに座り続けるレンジャーに向かってミライが歩み寄る。

「当然よ! あたしはフォルシティでもトップクラスの実力を誇るレンジャー。
テロリストなんかに屈して自分の役目を放棄したりしない!
あたしは自分自身を客観的に見られるわけ! アンタたちとは違うのよ!」
「国家権力のイヌが減らず口を……。しかし、これを見てなお大口が叩けるかな?
――ミライ」
俺に名前を呼ばれたミライは悟ったように眼で返事をし、懐から例の物を取り出す。
それを、訝しげな表情で傍観しているレンジャーの鼻先に突きつけた。

「ッ……!? ――これって……、まさか……」
掲げられたミライの手に握られている物……。
それは紛れもなく、俺たちが前回捕らえたヒナタのキャプチャ・スタイラーだ。
すでにジャンクと成り果てているソレを見て、レンジャーは驚きを隠せないらしい。
焦点の合わない眼でスタイラーを凝視している。

「これがどういうことだか分かるわよねー、ア・リ・ア・ちゃん!」
ミライはスタイラーを見せつけながら小馬鹿にしたような忍び笑いを洩らす。

「――あの子に……、ヒナタにいったい何をしたの!?」
しばらくのあいだ、声も出ないといった様子で固まっていたレンジャーだが、
突然、何かを思い出したかのような表情になり、ミライに食ってかかった。
410かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/09/09(火) 00:19:39 ID:xMglqHZ8
「なにをって……。色々と教えてあげたの! 女のコの味とかね。フフフ……」
自身の唇に指を当てたり、真紅のマントを翻したりと、
大げさなリアクションでレンジャーを煽るミライ。
その様子を見ていたレンジャーが怒りを誇示するように口元を歪め、
ミライを睨みつける。

「ん? どうしたの? もしかしてヤキモチ?
ヒナタの大切な部分まで知ってるアタシに嫉妬してるの?」
「っ……!?」
ミライの度重なる挑発の中に図星を突く一言があったらしく、
顔を背け押し黙るレンジャー。その頬にミライが軽く手を添える。

「そんな感情すぐに消し飛ぶわよ。アリアもアタシのコレクションにしてあげ――」
「こんのクソアマがぁッ!」
突然、室内にヨウジの怒声が響き渡ったかと思うと、
次の瞬間にはレンジャーがベッドの上で勢いよく壁に叩きつけられていた。
ミライとレンジャーの会話に気を取られているあいだにヨウジが復活したようだ。

「あッ! く……」
額をわし掴みにしているヨウジが自身の腕に力を込めるたび、
レンジャーは苦しそうな呻きを洩らす。
一方、会話の途中で押しのけられ、床に放り出されたミライは、
自身の腰をさすりながらヨウジを睨みつけていた。
たしかヒナタのときも似たような光景を見たな。

「よくもやりやがったな! 上等じゃねーかレンジャーふぜいがァッ!」
苦悶に満ちたレンジャーの表情を覗き込みながら、ドスの利いた口調で責め立てるヨウジ。
だがレンジャーのほうも諦めてはいないらしく、
閉じていたまぶたを開き、ヨウジに向かって睨みを利かす。

「なんだその眼ェッ! まだ勝てると思ってんのかよ! あァ?」
「あ、当り前じゃない……。
脳ミソの代わりにカイスが詰まった頭の持ち主に……。
アンタなんかにウチのジョウさんは負けたりしないのよッ!」
「な――!? ――調子こいてんじゃねェぞ、クソがッ!」
「くッ!」
ベッドに叩きつけられ顔を歪めるレンジャー。
休む間も与えず、ヨウジはレンジャーのブロンドを強引に掴み上げる。

「あッ! イタッ……」
「てめェみてェな女は身体に教えてやんねェとわかんねーらしいな。
おまえも、あのレンジャー――ヒナタと同じ目に合わせてやるよ!」
言うや否や、ヨウジはレンジャーの胸元に手を掛け、力任せに制服を引きちぎった。
あっという間に布切れと化した制服と下着が部屋中に舞い踊る。
当然、レンジャーは俺たち全員に剥き出しの上半身をさらけ出すこととなった。
411かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/09/09(火) 00:20:32 ID:xMglqHZ8
「つッ……!? い、いやあァァぁァッ!!」
唐突として自分の身に降りかかった羞恥に耐えられなかったらしく、
レンジャーは自分の身体を見下ろしながら大きな悲鳴を上げる。

「な……、やだっ! こんなの!」
お世辞にも大きいとは言えないが形の整った胸をあらわにしながら、
上擦った声を洩らしつつオロオロとたじろぐレンジャー。
後ろ手に縛れているせいで身体を隠すことすら不可能だ。

「んだよ、ちいせェなぁ……。栄養足りてんのか?」
レンジャーを押し倒したヨウジは、
緩やかな双丘の先端にそそり立つクラボのように真っ赤な突起を、
指で弾き、こねくり回し、摘まんだりして弄ぶ。

「あつッ! そ、そんなに強く引っ張ったら千切れ――」
相も変わらず加減を知らないヨウジの責めだ。
当然のごとくレンジャーは痛みしか感じていないらしい。

「ケッ! てめェみたいな生意気な女にゃ、これくらいが丁度いいんだよ!」
そう言ってヨウジはレンジャーの突起に、ガリッと歯を立てる。

「ぎィィッ!!」
痛みに耐えかね濁った呻き声を洩らすレンジャー。
その眼にはうっすらと涙が溜まり始めていた。
――と、そこで、先ほどから傍観していたミライとユウキがベッドの上に移動する。
どうやら見ているだけでは飽き足らなくなったらしい。

「レンジャーさんの髪、凄く綺麗ですね。これなら文句はありません」
言いながらユウキはレンジャーの前で自身の昂ぶりを取り出した。
血管の浮き出たグロテスクな男性器を見せつけられたレンジャーは、
ビクッと身体を震わせたあと、そのまま硬直する。

「いッ!? やだっ! そんなモノ近づけないでっ! 離れてっ! あっち行ってよッ!」
「酷い言われようですね。
でも安心して下さい。僕はヨウジほど乱暴なことはしませんから」
上辺だけの笑顔を向けたあと、ユウキはゆっくりとレンジャーに怒張を近づける。

「ま、まさか口に……」
「いえいえ。それは以前、ヒナタさんにやって頂きましたし、
美しいブロンドのあなたにはこちらのほうがお似合いでしょう」
少々熱のこもった口調で言い放ったのち、
ユウキはおもむろにレンジャーの縦ロールをひと房手に取った。
何をされるのか判らないといった様子でユウキを見上げていたレンジャーは、
次に起こった出来事を目の当たりにし、驚愕の表情をあらわにした。
412かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/09/09(火) 00:21:20 ID:xMglqHZ8
「え……、ちょっと――」
「か、髪の毛でするってこんな感じなんですね。あっ! 1度やってみたかったんですよ」
自分の屹立に肌触りのよさそうなレンジャーの頭髪を巻きつけ、上下に扱きだしたユウキ。
それを見ていたレンジャーは、まさか自分の髪をそんなことに利用されるとは、
夢にも思っていなかったらしく、困惑の色をあらわにしながらユウキに喚き立てる。

「う、ウソでしょ!? アタシの髪でなにして――。や、やめてよっ! 汚れるッ!」
嫌がるレンジャーを尻目に、ユウキは恍惚の表情で縦ロールの感触を楽しむ。

「よそ見なんかしてないでアタシの相手もしてよ」
「んんっ!?」
ミライは狼狽し続けるレンジャーの顔を両手で掴み、強引に唇を重ねた。

「んっ! んんんッ!」
頭を激しく揺すり、ミライから離れようともがくレンジャーだが、
その様子がミライの興奮を後押ししているのか、ますます深く口づけられていった。
淫靡な唾液の音を響かせながら、俺の妹は夢中でレンジャーの口内を蹂躙し続ける。

「そんじゃ、そろそろ締めといくか」
言うや否や、ヨウジはレンジャーのズボンをショーツもろとも一気に引きずりおろした。
下肢を覆うものを剥ぎ取られ、本来ならば隠し通すべき部分を露出させてしまう。
それが胸を見られた時とは比べ物にならないほどの恥辱だったらしい。
大きく頭を動かしミライの責めから逃れると、レンジャーは大声を上げた。

「いやっ! お願いっ! 見ないでェッ!」
男に視姦されるなど初めての経験だろう。
形の整ったまっさらな秘裂を覗き込むヨウジを前にして、必死に懇願する。
両足を閉じて何とか秘部を隠そうと試みるが、
ヨウジとミライの両人から四肢を押さえつけられ、それも適わない。

「大人しくしてろや。いい夢見せてやっからよ」
言いながらヨウジは自分の股間をまさぐり、熱く猛る男のシンボルを引っ張り出した。
その様子を見ていたレンジャーの顔が見る間に青ざめてゆく。

「ウ、ウソでしょ……? ねぇ……。ウソ……よね……?」
受け入れがたい現実に精神が耐え切れなくなったのか、
レンジャーは引きつった笑いを浮かべながら何度も同じ質問を投げかけてきた。
だが、そんなレンジャーを意に介すこともなく、
ヨウジは自身の先端を弾力のありそうな二枚貝にあてがう。

「残念だったなァ。オレぁウソが大嫌いでよ。ヘヘヘ……」
「くッ……! ――ふ、ふざけないでよ、この筋肉ダルマぁッ!
誰がアンタなんかにッ! アンタなんかにィィッ!」
「てめェは今からその筋肉ダルマに犯されんだよッ! そらッ!」
「ッ……!?」
かつてないほどの剣幕で吼えかかってきたレンジャーを鼻で笑うと、
ヨウジは体重を掛けて一気に刺し貫いた。
413かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/09/09(火) 00:23:00 ID:xMglqHZ8
「い……!? あァあぁぁァァッ!!」
刹那、部屋全体に凄まじい叫び声が響き渡った。それは到底この世のものとは思えない。
おそらく、別室で待機している団員たちの耳にも届いたことだろう。

「痛いッ! 痛いぃッ!」
ヨウジの辞書に、ゆっくり慣らしてやるという文字は無い。
出だしからフルスピードで腰を振られつつ、レンジャーは引っ切り無しに痛みを訴える。
ヨウジが威勢のよい音を立てながら腰を打ちつけるたび、
レンジャーの秘裂から飛び出す血液と愛液の混じったモノ。
粘膜が荒っぽく擦れ合う音も相まって、よりいっそう非日常を体感させてくれた。

「オラッ! さっきまでの威勢はドコ行ったんだ? レンジャーさんよぉッ!」
額に汗を滲ませ、卑下た笑いを浮かべながら攻撃を続けるヨウジ。
強気な女がボロボロと涙をこぼすサマを見て、興奮極まれりといった感じだ。

「やだッ! こんなのやだよォッ! 助けてジョウさんッ! ヒナタぁッ!」
激しく泣き叫びながら助けを求めるレンジャー。
ヒナタのときにも感じたことだが、訓練を受けているとはいっても、
やはりタダの女なのだ。男に組み敷かれてはあまりにも無力。
陰部から流れ出る破瓜の血が純白のシーツを赤く染め上げてゆく。

「も、もう許してぇッ! 2度と逆らわないッ! だからお願いッ!
あッ! い、痛いのやだッ! 怖いのやだぁッ!」
ついにプライドを投げ捨てて懇願し始めた。しかし、謝罪したところで、もはや手遅れ。
ここまで俺の兄妹たちをその気にさせてしまっては今さら中断とはいくまい。

「はっ! おせーんだよボケがッ! このまま中に出してやらぁッ!」
予想通り冷たく一蹴するヨウジ。だが、レンジャーはなおも食い下がる。

「そ、それだけはいやッ! 外にっ! 外に出して――」
「んなら1回だけのチャンスだ! ここで一生オレの肉奴隷になるって誓えッ!」
「え……! あ……」
唐突に与えられたチャンスとやらに困惑し、上手く言葉が出ないのだろう。
引きつった喘ぎ声を発しながら激しい責めに身悶えしている。

「ああッと時間切れだ! 残念だったな! ――あぐっ……。そんじゃブチ撒けるぜッ!」
「い……。ま、待ってッ! 冗談でしょッ!? こ、こんなのウソよッ!
だってこんなッ! こんなのって――」
限界を示すように顔を歪ませたヨウジに向かって、
何かの間違いであってほしいと訴えかけるレンジャー。
しかし、そのような希望は息を吹きかけただけで散りゆく花びらのように儚い。
414かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/09/09(火) 00:24:38 ID:xMglqHZ8
「ぐッ! もう出そうだっ! たっぷり注いでやっからなッ!」
「レンジャーさんッ! 僕も限界が!」
「アリアが種付けされるトコ、じっくり見ててあげるからねー」
俺の兄妹たちは思い思いの言葉を口にしながらレンジャーを注視する。
そうだ! もっと鳴け! その嬌声で曲を紡げ! 極上の演奏を俺に聴かせろ!
俺は昂る感情を必死に抑えながら4人の動向を見守り続ける。
程なくして、その4人は臨界点を迎えることとなった。

「はッ! ああッ! ぼ、僕もう我慢できな――。うぁァあァッ!!」
縦ロールを用いて肉棒に刺激を与えていたユウキが先端から勢いよく白濁を吹き出した。
流れるような優雅さを湛えていたブロンドが、
あっという間に白く染め上げられ汚されてゆく。

「ぐあァッ! 出すぞレンジャー! 孕んじまえッ! イッ! うおォぉオォぉッ!!」
「いやぁぁァあぁあぁァッ!!」
涙目になりながら最後まで抵抗を続けていたレンジャーの膣内に、
ヨウジが猛りながら自身の子種をブチ撒けた。

「やだやだッ! 産みたくないッ! 産みたくないよぉッ!!」
好きでもない男の精を流し込まれ取り乱すレンジャー。
どんなに苦しかろうと、この状況から逃れるすべは皆無に等しい。
ヨウジがすべてを吐き出すそのときまで地獄の真っ只中をさまよい続けるのだ。
それはまさしく絶望を絵に描いたような光景だった。



「――はぁ……、うう……」
レンジャーがベッドに横たわりながら規則的に身体を上下させている。
貴族のように端正だった顔立ちは唾液と涙と白色のおかげで今や見る影もない。
無理やり純潔を奪われたつぼみからは混ざり合った血液と白濁が桃色となり滴っていた。
降りかかった災厄に打ちひしがれ、放心しているのだろうか?
魂が抜け落ちたかのように虚ろな瞳で視線を空に漂わせている。
そんなレンジャーの姿を眺めながら、俺は率直な感想を呟いた。

「いいコンサートだった……」



END
415かるび ◆XM3uiKgfzM :2008/09/09(火) 00:25:29 ID:xMglqHZ8
「ゴーゴー4兄妹×アリア」投下終了しました。

もうすぐプラチナも発売しますね。楽しみです。
416名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 01:22:25 ID:YkNSevNp
4兄弟素敵すぎだろ…超GJ!
417名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 01:40:20 ID:Au2QVPlh
ちょwww福田首相ワロスwww
いつもGJです
418名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 17:29:00 ID:DZ/859lq
上のコウキ×ヒカリ GJでした
続きみたいです
419名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 07:18:15 ID:i8XppL34
>>415
GJ!残りの二つの町のおにゃのこレンジャーも是非お願いします。
420名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 12:08:00 ID:EVv+jATm
楽しみだのう
421名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 15:00:23 ID:ImsWcUTS
ラクアっていいなあ…と思うんだが、まだ一つも投下されたことないのな。もしかして知名度低い?
422名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 03:36:49 ID:h7mzx8ks
プラチナでネタに使えそうなイベントが・・・
423名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 08:13:12 ID:nhCVWKvi
>>422
kwsk
424名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 16:52:41 ID:fqH/LiEn
確かに追加イベントに、いかがわしい妄想膨らませてしまえそうなものがいくつも……w
425名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 10:50:32 ID:Nxqfh9/M
クリムゾン先生でもポケットモンスターの同人誌は描けないんだね
426名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 17:53:26 ID:TbF/X45P
逮捕者が出たからには流石に無理だろうな
427名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 23:30:53 ID:yEq73SrX
>>426
クリムゾン先生自身はポケモン大好きだけどな
428名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 18:58:34 ID:lTAtxcKP
フロンティアのお嬢様と執事さんは夜な夜ないろいろやってるにちがいない
429名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 00:22:47 ID:EhbPKQEv
ポケモンの18禁の絵板って無くなったのか?
探しても出てこねー
430さくやのこと/8 ◆DppZDahiPc :2008/09/18(木) 05:18:32 ID:6fCLC059
プラチナプラチナブラチラプラチナ
プラチナプレイしてたら、主人公の行く先々に現れるストーカーの一人のシロナ
ダイヤモンドやった時には男主人公だったので、特に気にならんかったんですが
女主人公でやってたら、「あれ?この人(シロナ)女主人公に気があるんじゃね?」って思えてきた
たったそれだけの理由で書いてみた、反省してない

女主人公の名前が、そのまま俺のデータの女主人公の名前だったり
手持ちの種類と名前をそのまま使用したことについては、もっと反省してない


全8レスくらい、百合、ソフトな言葉攻め、お漏らし
ここらへんがダメってひとはスルーで夜路


ってことで投下!
431さくやのこと/8 ◆DppZDahiPc :2008/09/18(木) 05:19:02 ID:6fCLC059
 カンナギシティに立ち寄ったわたしは、偶然壁画を破壊しようとするギンガ団ボスアカ
ギと遭遇し、彼をポケモンバトルで打ち破ることに成功した。
 アカギが、大人の腕力で強行していたら、ただの子供でしかないわたしとシロナさんの
お婆ちゃんの2人ではどうしようもなかっただろう。
 だが、今のわたしには心強い仲間がいる。
 ナナカマド博士からもらった、頭の葉っぱがかわいいナエトルのアーサーも。今ではハ
ヤシガメに進化して、わたしを乗せて歩くことができるくらい大きく逞しくなったし。
 わたしが初めて自力でゲットしたコリンクのガウェインも、レントラーまで進化し、パ
ーティのエースだ。
 進化するまでは少し頼りなかった、ムクホークのランスも他の二匹だと倒し難い岩や鋼
を、インファイトで倒す活躍をみせるようになっていた。
 結構色々ポケモンを捕まえてきたはずなのに、なぜかわたしのパーティはこの三匹で固
定されている。
 愛着、っていえばいいんだろうか?
 この子たちといると、わたしはどんな敵にも負けないって気持ちになれる。
 だから、アカギにも打ち勝つことができた。
 そう思っている。
 この三匹といたら、わたしは無敵だ、って。
 だから、だから……だから、今わたしはとてもピンチだ。
 わたしを守ってくれるアーサーも、わたしの代わりに戦ってくれるガウェインも、わた
しを乗せて飛んでくれるランスもいない。
 頼りになる三匹から切り離され。
 その上、わたしは、いま、衣服すら脱ぎ去っていた。
 身を守るものがひとつとしてない状況、わたしはごくりと唾を呑んだ。
 なんだろう?
 なんでこんなことになってしまったんだろう?
 いや、別にわたしはギンガ団に捕まったとかそういうわけじゃない、わたしを今現在追
い込んでいるのは敵じゃなく、味方。
 それも困らせようとしてその人は誘ってくれたわけではなくて、あくまで善意。
 だから困る。っていうか、困ってる自分に困惑している。
 女同士で一緒にお風呂にはいるっていうだけの話。
 こんなテンパってる自分がおかしいのは分かってる。
 でも、でも、一緒にはいる相手が問題なのだ。
 その相手とは、
「んー? さくやちゃん。どうしたのー?」
 ガラっと横開きの扉を開け、その人はいつまで経ってもはいってこないわたしを不思議
そうに見つめてきた。
「服脱ぐのに手間取ってたわけじゃないのね」
「え、ええと……」
 わたしがどう答えようか迷っていると、シロナさんはわたしの手を掴み、おいでと招く
ように腕を引いた。
「あ……」
 突然のことにわたしはバランスを崩してしまった。
 だが、
「おっと、だいじょうぶ?」
 シロナさんは当然のようにわたしのことを抱きとめてくれた。
 そのことが嬉しくて、申し訳なくて、お礼を言おうとし。ふと、わたしは、自分の顔が
どこにあるか気付いてしまった。
 やわらかな白い肌のぬくもり。
 わたしよりは大きいけれど、一目で大きいって分かるほどではないが、程よい大きさと
形をしたシロナさんの胸に、わたしは顔を埋めていた。
432さくやのこと2/8 ◆DppZDahiPc :2008/09/18(木) 05:20:02 ID:6fCLC059
 わたしは身体を離そう、今すぐ飛びのこうとしたが。腰に回され、ぎゅっと抱きしめて
くるシロナさんの腕のせいで抜けられず。
「あ、ありがとうございます」
 というのが精一杯だった。
「ふふ、だいじょうぶ?」
「あ、はい」
 胸に顔があたっているせいで、シロナさんの鼓動が聞こえた。
 とくんとくんとリズム良く流れるシロナさんの音。それに反してわたしの心臓はバクバ
クと脈打ってしまってしょうがない。
「一人で立てる?」
「は、はいっ」
 わたしはシロナさんの腕から抜け出ると、タオルをもった腕で胸を抑え、軽く首を振った。
 なんとかして、どきどきを抑えようとしたのだが。
 シロナさんはわたしの下のほうを見て、僅かに目を細めると、小さく微笑んだ。
 シロナさんはなにを見て笑ったんだろうと、視線を追ってみて、直ぐに気がついた。身
体の下部、下腹部、わたしはもう14にもなるのに、産毛くらいしか生えていない。
 それを見て笑ったんだと気付くと顔が、いや体全体が熱くなるのが分かった。
 わたしは慌てて手で下腹部を隠すと、俯いた。
 真っ赤になってしまった顔をみられたくなかった。
 こんな恥ずかしい想いをするなら来なければよかった、わたしは泣きたくなりながらそ
んなことを思った。
 
 
 わたしがシロナさんのお婆ちゃんの家に、一緒に泊まることになったのは、シロナさん
の気まぐれにすぎない。
 ミオシティにある図書館へ行ったらいいと、シロナさんは最初そう言ったのだけれど。
もう直ぐ夜だということと。
「さくやちゃんて、もしかして旅の間は野宿なの?」
「え、そうですけど……?」
 寒い夜でもランスの羽の中で休めば、家のベッドより温かいし。寝ている間はアーサー
が見張ってくれている。
「女の子の一人旅で野宿って!?」
 シロナさんは驚いたように声をあげた。
「なにかあったらどうするのよ」
「ポケモンたちが、みんながいるから大丈夫です」
「……そうかもしれないけど」
 シロナさんはむうと唸ると。
「でも、野宿ってなあ……そうだ! なら今日くらい屋根の下で寝ましょ。私のお婆ちゃ
んの家が直ぐ近くにあるのよ。それがいいわ、決まりね」
 なんとも強引な誘い方だったけど。
 シロナさんと一緒の時間を過ごせる、そう思うと少し心が躍った。
 
 それから、わたしは手持ちのポケモンたちを、ポケモンセンターの一日リフレッシュコ
ースに預け。トリミングとか健康診断とかもお願いした。
 ずうっと、簡単な機械治療しかさせてやれなかったから、これはちょっと良かった。
 
 
433さくやのこと3/8 ◆DppZDahiPc :2008/09/18(木) 05:20:36 ID:6fCLC059
 だけど、いまわたしはアーサーでもガウェインでも、最近はいったブースターのトリス
タンでもいいから、誰かにそばにいてほしかった。
 シロナさんと2人きりの裸の付き合いが、これほど緊張するだなんて。
 途中にある湖や川とかで水浴びするくらいで、ちゃんとしたお風呂にはいるのが久々だ
ったせいか。ちょっとシャワーを浴びるだけで、土埃が落ちて茶色くなった水が流れ落ちた。
 自分でもこんな汚くなってるとは思わなかったが、暖かいお湯のシャワーは身体の汚れ
以上に、心の疲れを解きほぐしてくれるようだった。
 それに
「たとえ、火の中水の中草の中、もっりのなか〜♪」
 と陽気に鼻歌を歌ってくれていたから、ちょっとだけ恥ずかしさは紛れた。
 にしても、スカートの中にポケモンはいないよなあって思いながら。
「それなんの歌ですか?」
 ってわたしが笑っていうと、シロナさんは少し悲しそうな顔で言った。
「そう、ジェネレーショギャップかしら」
「へ?」
「いいえ、気にしないで」
 と明らかに落ち込みながらいった。
 
 身体の汚れを落すと、シロナさんと肩を並べて湯船に浸かろうとしたら、反対側に座っ
てと笑顔で言われた。
「さくやちゃんかわいいから見てたいのよ♪」
 ニコニコ笑いながら言われると、反論もできない。
 わたしは顔を俯かせて、シロナさんを覗くようにみた。
 シロナさんはわたしをかわいいってよく言ってくれるけど、シロナさんのほうが素敵だ
と思う。
 涼やかな琥珀色の瞳、金色の長い髪、白く極め細やかな肌、均整の取れた体つき――ど
こをとっても非の打ち所がない。
 それにシロナさんはポケモンリーグチャンピオン。
 今、シンオウ地方でもっとも強いポケモントレーナー。
 わたしもシロナさんみたいになれたらいいなあって思う。
 だからこそ、こうして直ぐそばにいると緊張しちゃうし、頭がピヨピヨパンチ食らった
みたいになってしまう。
 シロナさんがくすって微笑んでくれるだけで心が躍るし、シロナさんがわたしの名前を
呼んでくれるだけで嬉しいのに、わたしはもっとシロナさんに近づきたいって思ってしま
った。
 こうして向かい合っているんじゃなく、隣に座りたい、肩を並べたい。だからお願いし
ようと思っていると。
「アイスとってくるけど、さくやちゃんも食べる?」
「えっ、は、あ、いえ、いいです」
「そっか。お風呂で食べるアイス美味しいのになぁ」
 言いながら浴室を出て行くシロナさん。くそ、こういうときにランスがいたら『きりば
らい』で邪魔な湯気を――ってわたしはなにを考えてるんだ。
 
 
434さくやのこと4/8 ◆DppZDahiPc :2008/09/18(木) 05:21:53 ID:6fCLC059
「アイス食べるならお風呂でてからのほうが……」
「んー、お風呂の中で食べても美味しいわよ」
 そういいながらバニラ味のソフトクリームを美味しそうに舐めるシロナさんは、まるで
子供のようで、なんだかかわいらしい。
「んんー、やっぱり食べたくなった、かな?」
「え」
 シロナさんは猫のように目を細めて笑うと。
「はい、どうぞ♪」
 ソフトクリームを差し出してきた。
「え、ええと」
「遠慮なく食べて、美味しいから」
 これを断ることは、二重の意味でできなかった。
 尊敬する、憧れているシロナさんから勧められたのに断れないし。それに、シロナさん
が舐めたソフトクリームを舐めることができる。なんだかそれがとっても魅力的なことに
思えてしまった。
 いや、実際魅力的だ。
 だって、シロナさんの舌が、唇が触れたものに、わたしも口をつけられる……つまり、
間接キス。シロナさんと、間接キスできるなんて。
 わたしはごくりと生唾を飲み込み、「はい」と差し出されたソフトクリームに顔を寄せ、
シロナさん自身にキスするような気持ちでソフトクリームに舌を触れさせた。
 火照った体にアイスの冷たさが心地よくて、わたしは求めるようにソフトクリームに舌
を這わせた。
 お風呂の熱気で零れ落ちる白濁した液体を、すくうように舌で舐めとる。
 シロナさんはわたしが舐めやすいように動かしてくれる、その目には優しい色が宿って
いた。
 ソフトクリームの冷たさは、わたしの身体をわずかに冷やしてくれたけれど。心臓はさ
きほどまで以上にばくばく、激しく脈打つ。
 わたしは思わずシロナさんに抱きついてしまいそうになる直前で、ソフトクリームを愛
撫するのを辞め。
 お礼を言おうとしたら。
「ついてる」
「……へ」
 シロナさんが一気に距離を詰めてきた。
 夢中になって食べているうちにわたしの頬についたクリームを、ぺろっと舐めとると、
舌を這わせ。頬や顎についたのを舐めていく。
 シロナさんの熱い舌の感触が這い、そうして、わたしの唇についていたクリームを舐め、
そのまま唇が重なっていた。
「んっ……んぅ……」
 シロナさんは口内のアイスも食べたいというように、わたしの口の中で舌を躍らせる。
 アイスクリームになってしまったわたしは、シロナさんに舐められ溶かされ、喘ぎ声を
あげ、浴槽の中へ沈んで消えてしまいそうになった。
 
 唇を離すと、少しだけ沈黙が訪れて。それがまるで、シロナさんが自らの行為へ後悔し
ているように感じてしまったわたしは、冗談めかして言った。
「さくや味のアイスは美味しかったですか?」
 ここで本能に従っていたら、わたしはわたしからシロナさんの唇を求めていただろうけ
れど。そんな勇気はわたしにはなかった。
 シロナさんはくすっと笑うと。
「ええ、とっても。さくやちゃんかわいいだけじゃなくて、おいしいとは思いもしなかっ
たわ」
「また、食べたかったらいつでも言ってくださいね」
「ええ」
 
435さくやのこと5/8 ◆DppZDahiPc :2008/09/18(木) 05:23:29 ID:6fCLC059
 シロナさんはアイスを食べ終えると、ふうと一息つき。
「でも、ほんと、さくやちゃんて身体傷だらけね」
「え?」
「ところどころに擦り傷かすり傷あるし、口の中に口内炎もあったわ」
 キスだけでそんなことまで分かったのかと、わたしは驚いてしまった。
「そうですか?」
 たしかに町で暮らしていたころと比べると、傷は増えたけど。言われるほどでもないよ
うな。
「ちょっと立ってみて」
「あ、はい」
 わたしは言われるままに立ち上がった。
 お湯は膝までしか隠してくれず、わたしの貧相な身体がシロナさんに丸見えだ。
 恥ずかしかったけれど、隠したら意識しているようで、そういうことを考えてしまって
いると認めてしまうようで、隠すことはしなかった。
 旅に出る前は少しふっくらしていた体つきは、旅中の少ない食事と野宿のせいで、いつ
のまにか痩せてしまっていた。
 前はお腹を掴むと、ぷにっとしたのに。いまはくびれが少しできている。
 胸の脂肪まで痩せなかったのは幸いだけど、シロナさんと比べると全然見劣りする。
「ほら」
 シロナさんはわたしの身体を指差していった。
「ここにも、ここにも。それにこことそこにも」
「え、え、どこですか?」
 小さな傷ばかりでよくわからない。
「ほら、ここよ」
 シロナさんはいうと、わたしの肌に指をあてた。
「ここと、ここにも、ね」
 とん、
 ちょっとだけ触れて、離れる。
 傷の位置を教えてくれているだけなのに、触れられると電流が身体をはしった。
「あら? 内股怪我するって、なにしたの?」
 とん、とシロナさんの指が太ももの内側に触れ、傷口をぎゅっと押してきた。
 そこを怪我したのはなんだっただろうか、たしか。
「自転車乗ってて、転んだ時に擦りむいて……っ」
 シロナさんの指が、ぐりぐりぐりぐり、傷口を押しながら上へ上へと登ってくる。
 女の子の大事な部分に近づけば近づくほど、身体が素直に悲鳴をあげる。
 どうしよう、このままシロナさんの指があそこに触れたら……。
「気をつけないと、さくやちゃん綺麗な身体してるんだから」
「そんなこと、ないです」
 期待に反してシロナさんの指は離れ、わたしは少し安堵し、がっかりもした。
「そうだ、マッサージしてあげる。座って座って」
 立てと言ったり、座れと言ったり、シロナさんは忙しい。それに素直に従ってしまうわ
たしは、まるでシロナさんのポケモンのようだ。
「ほら、足伸ばして」
「あ、はい」
 おそるおそる脚を伸ばすと、シロナさんはわたしの足を掴んで、マッサージしはじめた。
 シロナさんは流石に自分から言い出すだけあって、マッサージが上手で、凝り固まって
いた脚の筋肉はほぐされていくのがわかった。
 脚を両方ともし終えると、
「じゃあ、今度は上半身ね」
 と、わたしを手招きした。
436さくやのこと7/8 ◆DppZDahiPc :2008/09/18(木) 05:24:15 ID:6fCLC059
 ――どうしよう、顔真っ赤だ。
 わたしはシロナさんの上に座って、抱っこされるような形で腕や肩をマッサージしても
らった。
 マッサージしてもらっている最中、ずっとシロナさんのおっぱいが背中にあたっていた
し、なによりシロナさんが耳元で喋るせいで吐息がわたしの耳をくすぐってきた。
 だが、腕肩脚が終わり、これでこの時間も終わりだと思っていたら。
「じゃあ、こっちもやってあげる」
「へ?」
 いうや、シロナさんの手がわたしの下腹部に伸び、閉じられた内股の間にはいってきた。
 シロナさんの指先は、正確にわたしの割れ目にたどり着くと、ゆっくりと撫で始めた。
「旅の間、自慰する暇もなかったでしょう? だから、ね」
「え、シロナ……さん……?」
「それとも、野宿してる時にもしてたのかな? まさかコウキくんとかに手伝ってもらっ
てたりしたの?」
「そんなことないです」
 わたしはふるふると首を横に振った。
 こうしている間にも、シロナさんの指はわたしの弱い部分を暴きだそうとマッサージし
てくる。
「ふうん。じゃあ、してなかったの? ――それにしては、反応が素直。してなかったら、
こんなに反応よくないと思うんだけど?」
 シロナさんの指先に痺れるように、わたしの姫唇はひくひくと反応してしまう。
 身悶える体、逃げようとしてもシロナさんはわたしの身体を抱き抑え、話してくれない。
「教えて、どうやって、してたの?」
 シロナさんの吐息は、まるで魔法のようにわたしの耳から溶け込み、口が自然と開いて
いた。
「し、してました……」
「うん」
 ゆるくなってきた割れ目、でもシロナさんはまだ撫でるだけ。指入れて欲しい、シロナ
さんの指。だから、シロナさんの期待に応えるよう、わたしは旅の最中でのことを答えた。
「最初は、がまんできなくて、フレンドリィショップのトイレで」
「がまんできないって、さくやちゃんいがいとえっちなんだ」
「ち、違うんですっ」
 わたしは一生懸命首を横に振った。
「コウキくんと会ったとき、偶然ぶつかって、コウキくんの手がわたしの胸にあたって。
それで、そのあと見たら、コウキくんの……ズボンに、テントできてて」
「ふうん、なんで? なんで、コウキくんのズボンがテントになっちゃったの? ちゃん
と言って、ね?」
 なんでこんなこと言わせるんだろう。
 シロナさんの前でこんなこと言いたくない。
 でも、シロナさんが言えって言ってるんだ、だから。
「コウキくん、わたしのおっぱいさわって、それでおちんちんおおきくしちゃって。だか
らテントが」
「へー、コウキくんもかわいいなあ」
 クスクス笑いながら、シロナさんの手はわたしの身体を愛撫するだけ。
 早く、早く、もっと強い快感が欲しい。シロナさんにもっとしてほしい。
 なのに、シロナさんは撫でるだけ。
「それでコウキくんのおちんちん想像しながら、したんだ。ふうん」
「は、はい。……コウキくんが、……ナニーしてるの想像しながら、しました」
「そっかそっか、じゃあ、次は」
「次、ですか?」
437さくやのこと7/8 ◆DppZDahiPc :2008/09/18(木) 05:25:18 ID:6fCLC059
「うん。まさか、旅の最中一回だけじゃないよねえ? さくやちゃんえっちだもん」
 わたしは目尻に涙が浮かぶのを感じながら、答えた。
「トイレで、公園のトイレで、男の人用のほうでしました」
「トイレ好きなんだ」
「だって、外でする勇気とかそのころなくて、だから」
「その頃、ね。じゃあ、今、は?」
 言われてわたしはもうどうにでもなれと思っていった。
「この前シロナさんと会ったあと、茂みの中でしましたぁっ。シロナさんから預かったお
守り握って、ぎゅってしながら、シロナさんにしてもらうの想像しながら。だから」
 ぐすっと鼻をすすった。
「だから、シロナさんお願いです。撫でるだけじゃなくって、もっと……もっと」
「分かったわ」
 言うや、シロナさんの指がわたしの割れ目を押し破り、ぐいっと入ってきた。
「さくやちゃんのおマンコ、さくやちゃんらしくていいわね」
 シロナさんの指がわたしのなかにはいってくる。
 はじめて入ってきたはずなのに、シロナさんは当然のようにわたしのなかを突き進んで
いく。
「入り口はかためだけど、奥にいくとやわらかくて、入ってきたひとを歓迎するみたいに
よく動いてくれる。ふふ」
 シロナさんが言ってるのが一瞬なんのことか分からなかったが、理解すると、ほんと顔
から火が出るようだった。
「へ、変じゃないですか? わたしの……」
「全然っ!」
 シロナさんはくすっと笑うと。
「むしろ、これに入れる男がいたとしたら、多分さくやちゃんはもうそいつに離してもら
えなくなるわね」
「そんな……」
「さくやちゃん、男の子が好きな身体つきだもの。コウキくんとか、あのせっかちな子と
か、きっとさくやちゃんでオナニーしてるわね。絶対」
「え、ええ……」
「さくやちゃんのお口におちんちん突っ込んで舐めさせたり、おっぱい痛くなるくらい揉
んだり、さくやちゃんのおマンコが壊れちゃうくらいズタボロになるまでおちんちん入れ
る妄想してる」
「そんなぁ……」
「ふふっ。嫌そうにしながら、ほんと正直」
 シロナさんはわたしの口端からこぼれていた涎を舐めとり、唇を重ねた。
「んっ、んふぅ……おちんちん入れられるとこ想像したでしょ。おまんこきゅーってして
たわよ、指が飲み込まれるかと思ったわ」
「……んっ……っ……」
「ねえ? さくやちゃんはどっちの男の子のおちんちんが欲しいの? それとも両方?」
 わたしはその問いに素直に答えた。
「わたしは、わたしは……」
「んー? どっち?」
「シロナさんに、シロナさんに気持ちよくして欲しいんですっ! シロナさんにわたしの
恥ずかしいところ、ぜんぶぜんぶみてもらいたいんです」
「……そう」
 すると、シロナさんの手が離れてしまった。
「じゃあ、最後は自分でしなさい。見ててあげるから」
「え……あ……はぃ……」
438さくやのこと8/8 ◆DppZDahiPc :2008/09/18(木) 05:27:37 ID:6fCLC059
 わたしは浴槽から出ると、マットの上に仰向けで犬のようにお腹をだして寝転がり、股
をシロナさんによく見えるようにして、自分で自分を慰めた。
 シロナさんは唇に指をあて、薄く微笑んでいる。
 わたしはシロナさんに恥ずかしいところを、シロナさん以外には見せたくない、見せな
い恥ずかしいところをみせようと必死になって。身体をよじらせ、喘ぎ声をもらし、ただ
シロナさんのことだけを考え続けた。
 そして――
「あっ、ああっ、あ、く、もう、も、だめえぇぇぇぇっ!!?」
 今まで我慢していたものが決壊するように、膣が激しく痙攣し、それにあわせて体が脈
打った。
 大きな波はなかなかひいてくれず、しかし、ゆっくりと収まった。そう思い、気が弛ん
だ瞬間、ぴゅーっという音を立てそうな勢いで尿道から黄金色の液体が噴出してしまった。
 おしっこをするところまでシロナさんに見られるのはいやで、わたしは隠そうとしたが、
手で押さえてもおしっこは止まらず。尿道口が少し痛みを覚えるまでおしっこは出続けた。
「かわいかったわ、さくやちゃん」
 シロナさんのその言葉は、まるで天使の祝詞のようだった。
 
 
***
 
 
「それじゃあ、気をつけてね」
「はい」
 翌朝、わたしもシロナさんも何事もなかったかのように旅立った。
 それぞれがそれぞれの道へと。
 ――再びいつか、路が重なることを信じて。



439 ◆DppZDahiPc :2008/09/18(木) 05:32:24 ID:6fCLC059
以上。
さくや=橘朔也っていう特撮系のキャラからとった。

次会うのはwifi板の対戦スレかここかはわからないですが、
そんときには暖かく迎えてくれると嬉しいです
440名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 06:13:49 ID:44DA+JyM
>>429
どっかの馬鹿が通報したと聞いたことがある
441名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 08:23:25 ID:qrAgCVWI
シロナと女主人公の百合きたああああっ
やっぱストーカーに見えるよな、あれw
442名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 09:08:45 ID:BUcMy16J
>さくや=橘朔也
だから体がボロボロなんですね、わかります
443 ◆VIPPER...E :2008/09/20(土) 00:52:46 ID:TkFtZ4by
うんこ
444名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 01:35:34 ID:gbPU3xqU
>>441
シロナさんのストーキングは嬉しいのに
DAIGOさんのストーキングはキモ面白い不思議
445DAIGO:2008/09/20(土) 01:59:28 ID:8TjXujJM
結局いちばん強ウィッシュで凄ウィッシュなボクがぁ〜
ユウキくん(ハルカちゃん)を陰から見守っちゃう〜みたいなぁ?
446名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 11:04:21 ID:GuM4MUat
絶対誰かやると思った
447名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 18:29:24 ID:YKDnnkE4
まさかアカギがまだ27だったとは・・・苦労しすぎだろ
シロナやクロツグの更に一世代先輩ぐらいに思ってたのに
448名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 00:12:37 ID:hiJCE/w8
シロナは20代前半、クロツグは30後半ぐらいに考えてたから、アカギもクロツグと同年代ぐらいだと…

だがそれにしても追加イベントでのシロナは乙女過ぎて(良い意味で)困るv
これはもうヒロイン級だわw
449名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 09:48:21 ID:/ZpxswbK
つうかシロナさんは本人の言う通り神話のことになると語りすぎだと思うんだ
長さだけならアカギの電波話にも匹敵するw
450名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 13:59:16 ID:MlA3vzRA
シロナさんじゅうななさい
451名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 16:22:11 ID:f1wM74wU
>>450
手がすべりますよ?
452名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 20:05:03 ID:Pp8DMRnm
シロナ様のおっぱい揉みたい
453名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 23:01:59 ID:MlA3vzRA
>>451
シロナさんじゅうななさい べつに悪くないだろう



シロナさん じゅうななさい
シロナ さんじゅうななさい



っていうかじゅうななさい見てると
シロナさんじじゅうなさい にみえる
454名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 23:29:42 ID:f1wM74wU
>>453
えっと…元ネタわかってる??
455名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 23:56:23 ID:MlA3vzRA
>>454
ツンデレお嬢様と天然ジゴロ執事だと
おもってたけど違うのか?
456名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 00:07:56 ID:Db3XGp5C
>>455
あ、スマン。わかってるならいいやwww

スレチスマン
457名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 00:50:31 ID:9VVMLyob
ネタをネタと(ry
458名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 10:55:55 ID:jdZ07RPv
誰でもいいのでコウキ×ヒカリ お願いします
できれば上の139までのやつ
459名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 10:59:15 ID:jdZ07RPv
誰でもいいのでコウキ×ヒカリ お願いします
できれば上の139までのやつ
460名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 12:45:56 ID:vE0vRFGs
サトシハレームの人マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
461名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 22:13:14 ID:t/d8m1b7
乞食がいっぱい
462暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/09/23(火) 00:34:50 ID:rPN3B/ql
ご無沙汰。です。
セルゲイさんもかるびさんも他の人もいろいろ書かれてますが、
諸事情により約2か月これませんでした。

>>458
一応それを書いたのは俺なんだが。
エロパロとかけ離れてるということで現在封印中。
今後当分はプラチナの続きを書く予定ですが。
463名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 09:17:00 ID:MXZqiyQp
シロナって同性からのレズ責め陵辱には弱そうな気がする。
女同士だと隠したくても敏感な部分はだいたい共通してるから隠しきれないし
464名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 15:35:39 ID:8R3qUGe+
>>462 暴走ボートさん
なんとかしてエロつけて何ヶ月掛かってもいいので
かいてください
465暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/09/23(火) 19:48:17 ID:A2u8lbxT
>>464
まあ、要望がある場合に限り書く、とは約束したし、
この2ヶ月で同様の要請が何回もあった以上、
やれるだけのことはやるべきですね。

とりあえず書きためてあるやつが残ってればそれを載せます。
466>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 21:56:09 ID:A2u8lbxT
※要請があったのでレス139の続きを書きます。
ただ、このシリーズは「エロがあまりにも少ない」などといった苦言があったので
打ち切ったシリーズです。
要請によって再び書くことになった以上、その部分は目をつぶってください。
こちらもなるだけ気を使いたいのですが、
エロがないまま書き続けていたので、もう直すことができません。
今回は「エロが少ない」というのは大目に見て下さい。


数ヵ月ぶりの更新と言う事で、少しおさらいをする必要があるだろう。
シンオウ最強クラスのトレーナーカップル、コウキとヒカリ。
ナナカマド博士の要請でホウエンの方へ行くことになった。

そこで出会ったのはホウエンまで船に乗せてくれたシンオウチャンピオン、ユウキ。
トウカシティで出会った赤いバンダナにツインテールが可愛らしい新米トレーナー、ハルカ。
ユウキの危険地帯探検を手伝うために呼び出された2人だったが、
ハルカが1人での旅が不安と言う事で急遽コウキがハルカと一緒に途中まで旅をする事に。
そしてユウキの手伝いをするために、ヒカリがユウキと行動を共にする事に。


こうしてそれぞれの旅が始まった。
彼氏であるコウキが、彼女であるヒカリが別々になって異性と行動するという事に不安を感じながら。
467>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 21:57:56 ID:A2u8lbxT
ここからしばらくはコウキ、ハルカペアの方を見ていくことにしよう。
「ねえ、ハルカちゃん。」
「…コウキィ。」
(いきなり呼び捨て!?)
「一緒に旅することになったんだから、堅苦しいのなしにして欲しいかも。」
「え?…ああ、それもそうか。じゃあ、ハルカ。」
「なに?」
コウキより一回り小さいだけなのに、すごく小さく可愛らしく見える。

「君は、なにになりたいの?」
「え?うーんと…」
困った顔をする。迷っている顔ではなく、困った顔をしている。
「聞いちゃまずかった?」
「そうじゃないかも。わたし、ポケモンは好きなんだけど、強くなろうとは思わない。
 ポケモンと一緒に、楽しく旅をしたいだけかも。
 バトルに命をかけてるポケモンチャンピオンにこんな甘い事言っちゃいけないけど…」
「いや、無理して夢を見る必要はない。
 夢は見つけることだからね、それまではのんびり旅を続ければいいと思う。
 僕も、…ポケモンチャンピオンを夢見たわけじゃなかったけど、
 ただただヒカ…他の夢を追ってたら、いつのまにかなったって感じで…」
「え?
 ポケモンチャンピオンの夢を見てないのに、なれたの?」

実は、ヒカリに振り向いてもらうためにただただがむしゃらに戦い続けたのだが、
そんな事言えるわけがない。他の夢って?と聞かれた時どうごまかそうか考えていたが、
「すごい、目指そうと思ったって、慣れない人ばっかりなのに、すごいよ!」
「へ?あ、ありがとう。」
予想外の答えに驚く。
しばらく歩くと、だんだん暗くなってきてきた。

「えっと、コウキ?」
「ん?どうかした?何でも言ってくれ。」
「…お腹すいたー。」
ハルカはおいしいものを食べるためにヒカリでなくコウキを選んだ。
ある意味、旅の一番の目的かもしれない。
「そだね、今日はここまでにしよう。ちょうど湖畔だしね。」
野宿するときは、湖のそばに止まる。これはトレーナーの基本。
飲み水や、水浴びなどに利用できるからだ。
シンオウ同様、ホウエンの湖の水も、ポケモンたちのおかげで信じられないくらいきれいな水である。
468>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:00:37 ID:A2u8lbxT
「ふう、お水がおいしい。」
「そろそろできるよ。こっちにおいで。」
「…わあ、おいしそう!」
ぐつぐつと煮込まれているのは、カレー。どうやらご飯も炊きあがったようで。
盛り付けて合掌して、一口。
「おいしいかも、すごいかも!」
「ハルカちゃんも、すぐにできるようになるさ。(というより、出来ないとまずいんだけど)」
「明日の朝は、わたしも作る!」

もちろんテントも張る。
…のだが、ハルカは自分のテントを持っていなかった。
「えっと、テントは必須なものだと思うんだけど…」
「だって、なに持っていけばいいかよくわからなかったかも。
 パパが、可能な限り荷物は少なくって言ってたから。」
「確かに、ポーチしか無いね。何が入ってるか、見ていい?」
中には、今着ている服装と同じものがもう1着。よほどこのスタイルが好きらしい。
袋に包んである下着に、水着、洗面道具、財布。…以上。
常に数日分の装備をしているコウキと、比較にならないほど違う。不要なほどの重装備よりはマシだが。

「ちょっと待て、いくらなんでも少な過ぎないか!?」
「ポケモンセンターに行けば、必要な物はすべてそろってると思ったから…」
「どこにでもあるわけじゃなーい!」
これは当分は付き添わなければいけないと感じた。
ポーチ以外にリュックを手に入れ、重くなり過ぎないように必要最低限のものを買いそろえる。
…それらを使いならせるために、当分は一緒に旅をする事になりそうだ。

湖で水浴びを終えてさっぱりした後、
1つしかテントはない上、まだ旅慣れてないハルカには体力がないので、
コウキがテントの外に寝る、と言い出したのだが、
「わ、わたしが悪いんだから、私が外で寝るかも!」
「無理だ、旅慣れてないその体に、テントの外は体に悪すぎる。」
「でも、…それじゃ、一緒に中に入ろうよ!」
「はああ!?」
ヒカリと一緒に行動するようになって以来、確かにヒカリと一緒にテントで寝るようにはなった。
だが、ヒカリと違い、ハルカは彼女と言うわけではない。
むしろヒカリと言う彼女がいる以上は、ハルカと寝るのはもってのほか。

…だが、ハルカは今日10歳になったばかり。
異性と一緒の空間で寝る、という事がどう言う事か、わかっていないようだ。
このまま反対し続けたら、絶対にハルカは外で寝そうなので、
「(流石にそれはまずいよな…)それじゃ、狭くなるけど、それでいい?
「わーい、一緒にお泊まりだー!
 パパとママと弟以外の人と寝るの、初めてかもー!」
「…ユウキさんとすら一緒に寝たことはないの?」
幼少期ならお隣の家に泊まりに行く、というのも考えられるが、
そのユウキとすら一緒に寝たことはないようである。
…初めてのお泊まりの相手が自分。

お互いドキドキしていたが、コウキはどぎまぎ、ハルカはわくわくと、その内容は全く異なっている。
469>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:07:21 ID:A2u8lbxT
ハルカの方は、すごくわくわくしている。
「テントって、いいなあ!
 暗くって、仲のいい人が隣にいて、ポケモンたちの鳴き声が聞こえて!」
初めてのキャンプに心が躍っている。
そんなあどけなさを見ていると、異性と言う感覚もなくなってくる。
「な、いいもんだろ?
 僕もずいぶんと旅してきて何百回もテントで寝たけど、やっぱりにぎやかな都会とはまた違って、
 昼には聞こえなかったポケモンの鳴き声が響いてくるんだ。」
「へえ、そうなの?」
「まあ、さすがに何百回もこうやってテントで泊ってるから、
 最近はさすがに少し飽きると感じることもあるけどね。」
何も心配することはなかった。
ハルカは、異性と言う事を全く気にしない、ピュアな10歳の少女だった。
この子なら、一緒に寝ても、何も起きることはない、そう思って安心し、眠りについた。


…のだが。
(ピピピピピピ…)
目覚まし時計が鳴り、コウキが目を覚ます。
最近のコウキは疲労がたまっているおかげでなかなか目を覚まさなかったが、
ハルカが新人トレーナーと言う事でスローペースで旅しているおかげで疲労はあまりなかった。
「うーん…今日は起きれたな。
 最近はヒカリに起こされてばかりだったからなあ。…あれ?」
目の前に気配がする。
すぐそばで寝息が聞こえる。まさか、と思ったが、そのまさか以外、ありえなかった。

(すう…すう…)
「やっぱり。」
暑い時期なので、寝袋には入らず、敷布団代わりにしている。
ハルカの顔がコウキの顔に至近距離で迫っていた。
「もう少し寝かせてあげようか。」
以前のコウキならあわてていただろうが、ヒカリのおかげである程度の耐性が付いたのだろう。
なにより、ハルカを異性としてではなく、ピュアで可愛い後輩トレーナーとして捉えているからかもしれない。

パンと手作りのスープで朝食を済ませ、さっそく出発。
程なくして、トウカの森に差し掛かった。
「今日中に抜けられるかな?」
「ホウエンの事は僕もよくわからないから。
 ホウエン地方の旅、としてなら、僕もハルカもお互い新人トレーナーだ。」
装備はトウカの森の手前にある町でしっかりと補充しておいた。
トウカの森がどこまで続くのか、いつカナズミにつくかは分からないが、問題はないだろう。

「わたし、決めていることがあるの。」
「え?なになに、聞かせてよ。」
「ポケモンが、欲しいかも!このトウカの森で、新しい仲間を捕まえるんだ!」
「お、そうか。応援させてもらうよ。」
「うん!」
ハルカの初ゲットを楽しみにしつつ、森の中を歩く。
しかしなかなかポケモンを見つけられず、そろそろお昼時。
470>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:09:24 ID:A2u8lbxT
「そろそろご飯にする?」
「ま、まだポケモン捕まえてないかもー!」
食いしん坊のハルカだが、意地もある。
コウキにゲットすると言った手前、引き下がれない。
「でも、まだまだ森からは抜けそうにないから、この後に期待していいんじゃない?」
「むー…じゃあコウキ、ここでご飯を作ってて、その間に捕まえてくるかも!」
ちょうどある程度のスペースがある場所を見つけた。
「そうだね、それじゃここでお昼にするから、ポケモンを見つけておいで。」
「うん!」
ハルカが走っていった。
コウキは腰をおろして、料理の準備に取り掛かる。

…。

「戻ってこないな、大丈夫かな?」
昼食のおにぎりを作り終わり、片付けもすべて終えた。
コウキの手際がいいおかげで調理時間が短い事を考慮してもちょっと遅い。
「…ん?なにか音が…」
何か騒がしい音が聞こえてくる。
羽ばたく音と、ポケモンの鳴き声が混じったような音。
(た、助けてほしいかも〜!)
「ハ、ハルカ!?」
幸いおにぎりはタッパーに入れておいたので、すぐにリュックにつめて声のした方へ走り出す。
「ハルカー、どこだー!」
(コ、コウキ!助けてー!)
草むらをかき分け、森の木々をよけながら突き進む。
そして、結構なスペースのある広場に出た。
「コ、コウキ!」
そのスペースの向こう側に生い茂る木々から、ハルカが姿を現した。泣きそうな顔でこっちへと走ってくる。
よくみると、ハルカがアチャモを手で抱えている。
「助けて、お願い!」
「いったい、どうし…た!?」

先ほどハルカが飛び出してきた木々から、今度はドクケイルの大群が姿を現す。
怒った様子でハルカを追っている。
ハルカがコウキに抱きつき、すぐさまコウキの背中に回る。
「一体、何をしたんだ?」
「ケムッソのたくさんいたところを見つけてね、
 ゲットしようとしてそこに飛び込んだんだけど、そしたらいきなりドクケイルが…」
「当たり前だー!
 ポケモンの巣にいきなり飛び込んでくるやつがいるかー!」
「ご、ごめんなさい!
 ドクケイルが1匹出てきて、アチャモで戦ったんだけど、私アチャモの使う技知らなくて…」
「はいー!?」
おそらく慣れていないゆえ、バトルをまともにできないのだろう。
バトルをするにはどうすればいいのかすらまだ知らないのかもしれない。
「一撃でやられちゃって、
 さらにそのあと他のドクケイルまでたくさん出てきて…」
もうドクケイルがすくそこまで来ている。2人に照準を合わせ、突進してきた。

「コウキ、何とかしてー!」
「バクフーン、火炎放射!」
すぐさまボールからバクフーンを出し、バクフーンが炎を吐く。
ドクケイル達に直撃し、退散していった。
「ふう…ありがとう、バクフーン。」
バクフーンをねぎらい、ボールに戻す。
そしてもう一度ハルカの方を見ると、やっぱり泣いていた。
471>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:10:00 ID:A2u8lbxT
「どうした?とりあえずもう大丈夫だよ。」
「…ごめんなさい。」
「え?」
「1人で、勝手に、無茶なことしてコウキに迷惑をかけて…
 ちゃんとコウキについていってもらわなきゃいけなかったのに…」
反省の弁。
だがもちろん、コウキはそんな事を気にしたりはしない。

「何を言っているんだ。いずれは、ハルカ1人で旅をする事になる。
 そんなときでも、僕の力を借りるつもりかい?」
「え?あ…」
「ポケモンの旅ってのは、強い好奇心が無いと。ハルカがさっきケムッソに対して見せたような、ね。
 もしそれで危ない事にあっても、ポケモンと一緒に乗り越えていけばいい。」
「でも、わたし、アチャモとまだ全然息が合ってない…」
目を回しているアチャモを見て、そう言う。

「大丈夫、それまでは、僕がハルカを守ってあげるよ。さっきみたいに、ね。
 ハルカの好奇心がさっきのような事を起こしたとしても、僕は気にしない。」
「コウキ…」
涙を流しながら、コウキに抱きついた。
普通なら悩殺されそうだが、コウキは恋心は感じず、自分の妹の様に思い、ハルカの頭をなでる。

ただ、ハルカは、コウキに対して恋心を抱きはじめていた。
コウキはハルカがそんな事は思わないとずっと思っており、それに気付いていなかった。

「えっと、アチャモが使える技は、つつく、ひのこ、そして、えっと…」
「きあいだめ。まあ、今はその2つが使えればいいと思うよ。」
「どんな風に使い分けるの?」
ポケモン図鑑でアチャモの事を調べながら、歩き続ける。
わからないことがあれば、その都度コウキに聞く。

「そうだね、相手が鋼タイプや氷タイプなら、ひのこ。格闘タイプならつつくだね。
 草タイプや虫タイプは、どっちの技も効果抜群だよ。」
「えっと、それ以外の相手は?」
「ひのこは炎タイプの技だから、水タイプ、炎タイプのポケモンには使わない方がいいね。
 つつくは…」
こうして今日も日が暮れていった。
472>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:12:07 ID:A2u8lbxT
「あれ、なあにそれ?」
「バトル・アーマーさ。
 さっきのドクケイルに襲われるような事がいつあるか分からないからね。
 僕の手持ちにはバクフーンしかいないし、ある程度戦える力を身につけておかないと…」
バトルアーマーの説明をハルカにする。
ハルカも欲しがるが、1つしかないのでさすがにそれはできなかった。

…ハルカに、戦いというものを教えたくなかった、というのが本音だが。
ポケモンを傷つけ、それによって心が傷つくのは、自分だけで充分だった。
「うーん、しょうがないかも。」
「ああ、ごめんな。」
バトルアーマーを使うときは、たいていコウキは覚醒状態に入る。
その時のコウキは残忍な性格になるので、ポケモンをやっつけるのに何の躊躇もないが、
あいてがギンガ団やJのポケモンでない限り、(その時も覚醒する場合がほとんどだが)
心の優しいコウキにとって、ポケモンに対し技を使う事は出来なかった。

よって大抵の場合は、バトルアーマーを防御に使う。
(僕は、自分が戦える力があるのに、傷つきたくないから、バクフーンにバトルさせているのかな?
 …だとしたら僕は、バクフーンや他のポケモン達に嫌な事を押しつけて、
 自分は傷つかないように陰で隠れて逃げている虫のいい卑怯者なのかな…)
「…?」
(さっきハルカを守るって言ったけど、かっこいい事言っといて、
 実際に守るのはバクフーンなんだよな…
 他力本願で何バクフーンを裏切るような事を言っているんだ僕は…)
「コウキ?」
「ああ、ごめん、なんでもないよ。」

(グ〜…)
「ん?」
「あ、えへへ、おなかペコペコで…」
「そういえば、さっきのドクケイルの事で慌ててて、お昼がまだだったな。
 ほら、さっきハルカが出かけてる間に作ったおにぎりだ、食べよ?」
「うん!」
近くに会った平坦なスペースに敷物を敷き、ランチの時間。
おにぎりは10数個あったが、年下のハルカが8割方食べてしまった。
(はは…こりゃ作りがいがあるな…)
「ごちそーさまー!」

(た、助けてくれー!)
「ん?こんどはなんだ?」
「あっちから聞こえてきたかも!」
また助けを求める声。
放っておくわけにもいかないので、そこへ向かって走り出す。
「…あそこだ!」
細い道に、スーツ姿の男と、海賊のような格好をした連中が数人。
もしかしたら、読者にはだれだかわかっているかもしれない。
473>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:14:00 ID:A2u8lbxT
「その荷物を渡してもらいましょうか、フフ。」
「海底洞窟に行くには、それが必要なのです。
 すでに位置も確認し、必要な紅色の球も手に入れました。」
「潜水艦を作るための必要になるであろう部品は揃え、設備も整っています。あとは設計図だけ…」
「ひいいっ、こ、これは、大事なもの…」
そこにコウキとハルカがたどり着く。
コウキはギンガ団と戦ってきた経験からか、何となく状況はつかめた。
すぐさまスーツ姿の男の前にかばうように立つ。ハルカがそれについていく。

「おや、なんだ貴様は?」
「こっちのセリフだ。君たち悪人の悪さを放っておくわけにはいかなくってね。」
「コ、コウキ。何でそう決めつけられるの?」
「人相で大体分かる。
 シンオウで、何度もこういう経験をしているからね。」
「…わかったかも!」
ハルカも海賊軍団と対峙しようとしてコウキの横に立つ。だが、
「ハルカはまだ危ない。ここは任せてくれ。
 僕にはハルカと…を守る義務があるんだ。」
一瞬何かを言いかけて止めた。
何かとはヒカリの事であるが、今いない人間の事を言ってもしょうがない。

「ほう、3人がかりでも勝てる自信があるのか?」
「に、逃げようコウキ!
 いくらコウキが強くても、コウキには今ポケモンは1体しか…」
(ハルカ…敵にこちらの情報を渡すなよ…)
言おうとも思ったが、それを口にして弱気な姿勢を出すと精神的にまで優位に立たれてしまう。
やれやれと思いつつ、ポーカーフェイス。いざとなったら僕も戦うか。

「1体だけだと?笑わせやがって…」
「出て来い、おまえら!」
出てきたポケモンはドククラゲ、ペリッパー、ギャラドス。
よりによって、コウキ唯一のポケモンであるバクフーンと相性は最悪だ。
おまけにコウキは、電気や草タイプの技マシンを持っていない、バトルアーマーでも致命傷を与えられない。

「…。」
「コウキ、今からでも遅くないよ、逃げよ?」
悪事を目の当たりにしたギンガ団と違い、
まだコウキの目の前では悪事を働いていない海賊軍団相手では、
いかにそいつらが悪人であろうとコウキは覚醒状態には入れない。
「ごめん、ハルカ。僕はポケモン馬鹿でさ。」
それでも、コウキの海賊軍団に対する闘志は、まぎれもなく本物である。
474>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:15:17 ID:A2u8lbxT
「出て来い、バクフーン!」
雄たけびをあげ、ボールから出てくる。
「ほほう、われわれアクア団に対し、相性最悪の炎ポケモンで挑むとは…」
「しかもそいつしかポケモンがいない、勝負は決まったな。」
「勝手に言ってろ。僕のバクフーンは、そうそう負けやしない。」
「ほざけ!アクアジェットだ!」
サメハダーがアクアジェットを飛ばす。

「ぎりぎりまで引き付けてかわせ!」
コウキの指示で、バクフーンはぎりぎりでかわす。その瞬間、サメハダーの背後をとる。
「スピードスター!」
そして背後からスピードスターを放つ。
必中技な上背後を狙われ、それなりのダメージをくらった。
…だが、やはり肝心のタイプ一致の炎技が半減されるというのは、痛い。

それでも、コウキには勝算があった。
(ヒカリ、礼を言うよ。
 テレポートの技マシンを使って以来、ヒカリにシンオウでは手に入らない技マシンを手に入れてもらった。
 そのおかげで、バクフーンを強くすることが出来たからな。)
「ドククラゲ、バブル光線!」
バブル光線を放つが、バクフーンはかわす。
そしてドククラゲに対し間合いを縮め、
「いくら至近距離だからって、炎技で倒れると思ったか!?
 相手の技を適当に受け流し、バブル光線だ!」
ドククラゲが息を吸い込む。
だが、バクフーンはその上を言った。

「爆裂パンチだ!」
「何!?」
シンオウ、ホウエンではバクフーンに覚えさせられるはずのない技。
ヒカリが、ジョウトのつてで手に入れてくれた、技マシン1である。
「おっしゃあ、直撃だ!」
「だが効果はいま一つだ、ドククラゲ、バブル光線!…あれ?」
ドククラゲは混乱している。
これではせっかくバクフーンを引き付けても、意味がない。

だが、その間に、ギャラドスに不意を突かれた。
「アクアテール!」
「なに!?ば、バクフーン、かわして」
指示が通る前に直撃。数m吹っ飛ばされる。
効果抜群なうえ、ギャラドスの攻撃能力はほかのポケモンと比べても相当高い。
「よーし、バクフーンは倒れてる、全員で総攻撃だ!」
3体が一斉に飛びかかる。バクフーンは絶体絶命。だが、

「行け、バクフーン!やつら全員に、かみなりパンチだ!」
「なんだと!?馬鹿な!」
これもまたシンオウ、ホウエンでは覚えられないはずの技。
だが、バクフーンの拳には、電気がまとわれていた。

「ギャアアアアアアア!」
3体にかみなりパンチが直撃。見事に決まった。
(これもジョウトから仕入れてもらった、技マシン41さ、ありがとうヒカリ!)
3体とも倒れ、アクア団の連中はボールにポケモンを戻して走り去っていった。
「くそ、覚えてろよ!」
バクフーンにもダメージがたまっており、これ以上ポケモンを出されるとまずかったが、
連中がそのかみなりパンチの威力に危険を感じ去って行ってくれたので、ひとまず助かった。
475>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:16:39 ID:A2u8lbxT
とりあえずバクフーンの体力を薬で回復させ、ボールに戻す。
「ふう、ありがとうございました…
 わたくし、デボンコーポレーションの、」
「デボン?たしかホウエンのポケモングッズの生産を一手に担っている…」
「はい!
 とりあえず、お礼にスーパーボールをあげちゃいます!」
「ありがとうござい…ハルカ?」
物欲しそうな目で見ている。
本人は気付かれないようにしているつもりかもしれないが、バレバレである。

「ハルカ、あげるよ。」
「え、いいの?ありがとうコウキ、嬉しいかも!」
(遠慮も何もあったもんじゃないな…年下だからしょうがないか。
 それに、旅を始めたばかりのハルカにはスーパーボールは貴重だ、ハルカの方が有意義に使えるだろう。)
そうだ、助けたお礼をしてもらったついでに、カナズミまで案内してもらおうか。
そうコウキが想い、言おうとした矢先に、

「あ、キノココかも!」
「ん?あ、ホントだ。」
「わお、おじさん、キノココ大好きなのよね!」
突然3人の目の前に現れたキノココ。どうやらデボンの社員も欲しがっているようだ。
だが、そんなのお構いなしとばかりに、
「かわいいかも、欲しいかも、ゲットかも!いっけえ、スーパーボールッ!」

何といきなりスーパーボールを投げた。
(え!?もうか!?)
キノココにあたり、ボールの中に吸い込まれる。
デボンの社員は愕然とするが、どっち道弱らせずにボールを投げて捕まる可能性は低い。
「やったかも、ゲットかも!」
「ハルカ、中央に赤いランプが点滅してるだろ。あれが消えない限りはゲットしたことにならない。
 そもそもバトルして弱らせもせずに捕まるわけが…」
「…あれ、でも中央のランプの点滅が、止まったかも。」
「…は?」
よく見ると、ボールにはもう何の反応もない。
「ス、スーパーボールはモンスターボールよりも高性能なのよね…」
あいかわらずしょげた顔をしながら解説。
確かに、モンスターボールよりも高性能なスーパーボールなら、捕まるのも納得はいく。
なにはともあれ、

「キノココ、ゲットかも!」
スーパーボールを高々と掲げ、大喜び。
コウキはその様子に苦笑いしつつ、落ち込んでいるデボンの社員にカナズミへの道案内を頼んでいた。
476>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:17:24 ID:A2u8lbxT
デボンの社員が連絡を取って車を準備してくれ、その日のうちにカナズミシティに着くことが出来た。
デボンコーポレーションの中に案内され、ツワブキ社長からお礼を言われる。
「いやあ、うちの社員を助けてくれて、本当にありがとう。
 これはお礼だ、もらってくれ。」
そう言われて渡されたのは、ポケモンナビゲーション、略してポケナビ。
トレーナーの必須アイテムにもかかわらず結構高価なので、プレゼントにはぴったりである。
「ハルカ、あげるよ。」
「え?でも、コウキがあいつらを」
「いいからさ、これから長い事旅をするハルカには、ないと困るだろ?」
「あ、そう、かも。
 うん、じゃあもらうね!ありがとうコウキ!」
ハルカが受け取ってさっそく荷物に入れる。
「それじゃあ、今日はありがとうございます。」
「いやいや、こちらこそ本当にありがとう。またいつでも立ち寄ってくれ。」
お互いがお礼を言って、コウキはデボンコーポレーションを出ていった。

ポケモンセンターに戻ると、今後の予定を立てる。
何と言ってもこんなにも早くカナズミにたどり着けるとは思っていなかったようで、
「ハルカはジム戦はするの?」
「え?うーん…」
ハルカはまだ自分が何をしたいかが見えていない。
ポケモンと仲良く旅をしたいだけ、と言うのが本音である以上、ジム戦、と言われてもピンと来ないのは確かだ。

「…ポケモンと一緒に何かを頑張る、と言うのは大事な事だと思う。
 そのために必要な物は、なんだと思う?」
「え?わかんないかも…」
「それは、目標と、絆さ。」
コウキもそうだった。
目の前に控えるジム戦のためにポケモン達と一緒に強くなり、その時に絆が芽生える。
まあ、その根幹をなしていたのはヒカリに振り向いてもらいたい、と言う恋心だったのだが。

「ポケモン達と仲良くなりたいのなら、絆を作るための目標があればいい。
 もちろん、ハルカはやりたいことがまだ見つからないんだろうけど、
 今言った目標って言うのは、別にそんなに深く考えなくていいものだと思うんだ。」
「え?」
「気軽に…って言ったらその目標に対して失礼かもしれないけど、そんなものでいいんだ。」
「でも、身近なところにそんなものって、あるかなあ…」
ハルカが考え込む。
どうも物事を難しく考える傾向があるようだが、コウキは笑って言った。
477>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:18:57 ID:A2u8lbxT
「あるじゃないか!
 カナズミジムへの挑戦さ!」
「ジム?…で、でもわたし…」
「もちろん、ポケモンリーグを目指しているわけではないのはわかってる。
 だから、ジムへの挑戦は今回限りでもかまわないよ。」
「え?」
「アチャモとキノココとジム戦、という目標に向かって頑張れば、絆が生まれてくる。
 そして、ポケモンバトルはポケモン達と心を一つにできる瞬間。
 ポケモン達と仲良くなりたい、もっとポケモン達の事を知りたい、
 カナズミジム挑戦は、そのためのきっかけづくりの感覚でいいんだと思うよ。」
「コウキ…」
ハルカがコウキを見つめる。
今、ハルカの中で、初めてはっきりとした何かが芽生えた。

「うん、やってみる!アチャモとキノココで、頑張ってみる!」
「よーし、それじゃ今から特訓だ!僕も喜んで手伝うよ!」
「コウキ、バトルの事、いろいろ教えてほしいかも!」
「よっしゃ!
 カナズミジムのルールは2vs2、アチャモとキノココでバッジゲットだ!」
さっそく部屋を出て、ポケモンセンターの裏庭で特訓を始めた。
ハルカの目は、明るく輝いて躍動感のある、夢見る女の子の目をしている。

新人トレーナーの明るい未来を、コウキは温かく見守り続ける。
478>>466コウキ×ヒカリ 第6弾・2/5:2008/09/23(火) 22:19:54 ID:A2u8lbxT
とりあえずここまで。

昔描いた故に、
その頃はあまりエロの少なさを気にしてなかったので
エロがないのは上記のとおり大目に見てほしい。

長くなったらまずいので続きは明日以降に。
479名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 16:35:58 ID:Tj5qa92W
GJ!
すごく良かったです
次回に期待
ヒカリが夢や妄想の中でエッチしながら
コウキを待ち続ける作品を期待します
480スイクン×クリス:2008/09/24(水) 22:58:31 ID:nqmFt0DT
・獣姦
・凌辱





「スイクン様に会う資格があるか、試させていただく」
スズの塔の僧がクリスの目の前に立ちはだかる。スイクンに会いたいという強い信念の前には、たった一度の勝負など容易いものだった。僧はクリスにスイクンに会う資格を認めるしかなかった。
「しかし…後戻りはできない。命の危険すらあるのだぞ。それもこんな小さな子など、前代未聞だ。」
「大丈夫。私の仲間さえいれば打ち勝てる。」
この時、クリスはこの僧の言葉の真実を解っていなかった。なおも引き止めようとするが、すでにクリスはスズの塔へ足を踏み入れる。
「生きて、帰れ。」
僧が呟いた。後少しすれば、彼女の運命が決まる。


スズの塔の入口の扉が重たく閉まる。不安と期待が混じり、クリスは中へ向かう。薄暗い塔内に、冷たい風を纏うポケモン、スイクンが待ち構えるように立っていた。
「スイクン、あなたに会うために探していた。勝負!」
まずは素早いワタッコから。ボールを選んで投げた。と、いきなりスイクンがうなり、部屋中が凍り付いた。北風の生まれ変わり、凍える風だ。同時にクリスの持つボール、及び控えのポケモンのボールも凍り付き、出すことが出来なくなった。
「まさかっ!?」
そしてスイクンはクリスに飛び掛かり、その巨体で彼女を押し倒す。反動で背中を打ち、むせながら上を見る。
「私を従えたいのなら、その資格があるか試めさせてもらおう。」

その目が言っていた。一旦クリスから離れると、有無を言わず、その鋭い爪と牙で、着ていた衣服全てを引きはがした。布が裂ける音に、ただ恐怖で何も言えない。
481スイクン×クリス:2008/09/24(水) 23:32:21 ID:nqmFt0DT
>>480








「ひぃっ!」
ようやく声が出た時は、スイクンの生温い舌がクリスの陰唇に触れた時だった。反対に息は冷たく、粗い呼吸に合わせ、開いた足全体に吹きかかっていた。不思議と息のかかった足は段々力が入らなくなっていく。
 この状況は逃げなければ。言うことを聞かない足を動かした瞬間、スイクンが吠える。
「えっ!あっ!」
再び凍える風が吹き、クリスの手足は氷に囚われてしまった。しかも足は開いたまま、スイクンの良く見えるように向いて。
「やめてえ!」
腹の底から叫ぶ。スイクンの力の前ではビクともしなかった。スイクンは陰唇をなめ、出てくる液体を眺めて、さらに陰唇の上、クリトリスに触れた。
「やーっ!」
気持ちいいではない。人体の防御反応である反射だ。陰部からあふれる液体を止めることが出来ず、全てスイクンの舌に絡めとられる。
 何が起きているか、何をされているのか。クリスには全く理解が出来なかった。ただ、予想より早くスイクンの舌が離れ、一瞬だけ安心する。
 が、次の瞬間、さらに強い恐怖が襲いかかる。スイクンが再びクリスの上に覆いかぶさって来た。その威圧感は異常。そしてスイクンの真中にある、伸びた棒。冷たいスイクンの、唯一熱気を放っているそれを、クリスの陰部近くに持ってきた。
「やだ!私まだ」
手足を封じられ、抵抗らしい抵抗が出来ない。徐々にその瞬間は近付く。
482スイクン×クリス:2008/09/24(水) 23:50:27 ID:nqmFt0DT
>>481








「きゃああああ!!!」
クリスの悲鳴はスズの塔の隅々まで響いた。少女の体格には似合わないスイクンの雄の性器が、今、入口を広げながら進入を試みているのだ。
「抜いてぇ!入って来ないで!いたいっ!いたいー!」
すでに半分は入っており、事前の「処置」のおかげか、スイクンは退行することを知らない。その代わり、肉壁は最大に伸び、体を守ろうとしている。
 しかしここでスイクンの侵入が止まる。子宮頚部に来たのだ。全て入りきるまで後少し、スイクンは作戦を変更して来た。侵入速度を落とし、さらなる道を探ろうというもの。このあたりに来たらクリスは何も言えず、口を半開きにして呼吸音を微かに出すしかなかった。
「ああああ…」
腹部が突き上げられるような感覚がした。そこまでスイクンは入って来ているのだ。
「!ぎゃああああ!」
我に帰ったかのようなクリスの悲鳴。スイクンはさらにクリスの中を進み、全て入れ切ったのだ。そしてその瞬間、どこにあったのか、大量の熱い液体がクリスの中に放たれる。人間の量とは比較にならない量を出してもまだ出し切らないと、スイクンは置くに入れたままだ。
 やがてクリスの臍の下あたりがゆっくりと膨らみ始めた。スイクンの放つ精気が入っている証拠である。そのようになってもなお、スイクンは放ち続けた。
483スイクン×クリス:2008/09/25(木) 00:02:13 ID:nqmFt0DT
>>482










 20分くらい、スイクンはクリスの中に入ったままだった。ポケモン特有の、交尾後に必ず妊娠させるための行為だった。それはクリスにとって地獄以外の何者でもなく、性器で蓋をされた状態で迎えた大量の精気は、当分出て行きそうになかった。


 それからしばらくして、スイクンは大人しく性器を引き、クリスの陰部を見た。
 痛いわけだ、中で傷付いたのか、血が混じっている。行為の前よりも優しく舌で舐めとり、氷を解いた。

「終わった…」
全裸のままクリスは呟いた。スイクンはずっと横にいて見つめている。何とか上体を起こし、スイクンの方を見る。
「スイクン…」
恐らく向こうは認めている。こちらを主人として。その証拠に、手を伸ばすと素直に従う。

「やっと、会えたね…認めてくれてありがとう…」


その後、スイクンを連れた彼女は、次々に戦いを制覇し、チャンピオンにまでなった。

しかし彼女の力の代償は大きかった。



スイクンへ支払う代償、それはクリスの一生であったのだから。
484スイクン×クリス:2008/09/25(木) 00:04:13 ID:bTFCellr
何か色々とすみませんでした。



初めてお邪魔しました。
一応終わりました。


場所をお借り出来たことを有り難く思います。


485暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/09/25(木) 01:28:58 ID:/FpQQ1Kl
>>484
苦手な系統なので感想が書けん…
スイクンに性別があったのかと思うばかり。
(いや、もちろんないのはわかってるが。)

>>479
まあ、次もエロシーンは皆無なわけだが。
とりあえず書きだめしているやつはさっさと乗せておこうっと。
486>>486コウキ×ヒカリ 第6弾・3/5:2008/09/25(木) 01:31:01 ID:/FpQQ1Kl
時間は少しさかのぼる。
今度はユウキ、ヒカリペアの方を見ていくことにしよう。

こちらはどんな状況かを少し説明する必要があるだろう。
現在、ヒカリはトゲキッス、コウキはボーマンダで飛行中。
「どこに行くんですかー?」
「そらのはしら、ってところだ。
 内部の野生ポケモンは相当のレベルに達しているところだ。
「今まで入ったことあるんですか?」
「俺も一度だけ入ったことがあったが、あの時はポケモンリーグに挑戦する前でさ。
 1日もしないうちに手持ちポケモンも薬も壊滅状態になったよ。」
殿堂入り前とは言え、チャンピオンのコウキも相当苦しめられたダンジョン。
今回は相当の装備で挑むことになり、少しの手抜かりも許されない。
ヒカリも今回ばかりは今まで育成のために手持ちに入れていたアチャモをパーティーから外した。

「そろそろ着くよ、下降しよう。」
「トゲキッス、ついていって。」
まるで海の上に浮かんでいるような感じの茶色の塔が少し先に見える。
空を突き刺すようなその高さは、『そらのはしら』の名に恥じないものである。
伝説によれば、伝説のポケモンが塔の一番上で体を休める、と言われているらしい。

「でも、そんな伝説があるなら、最初から空から一番上に行けばいいんじゃないですか?」
「身も蓋もない事を言うな…
 途中に結界が張ってあって、外側から塔の頂上に行くことはできない。」
「じゃあ、やっぱり内部から頂上まで登っていくしかないんですね。
 …どれくらいかかるんだろう。」
「塔自体は細いから、何もなければ3日くらいで頂上に着くんじゃない?
 …何もなければ、ね。」
途中にハイレベルな野生ポケモンがいる、これが問題なのである。
確かに1人では行かせられないというオダマキ博士の考えは正しい。

いつポケモンが襲ってくるか分からないので、常時1体はポケモンを出しておくことに。
現在ヒカリはサーナイト、ユウキはヘラクロスと一緒に歩いている。
「…ところでさっきから気になってたんだけど、その腕につけている鎧は?」
ヒカリもコウキと同様にバトルアーマーを装着している。
とにかく可能な限りのことをやっておかないといけない。
出現するポケモンのレベルだけならハードマウンテンより苛酷だ。
487>>486コウキ×ヒカリ 第6弾・3/5:2008/09/25(木) 01:31:58 ID:/FpQQ1Kl
「あ、これはバトルアーマーと言ってですね、これをつけてると、ポケモンの技を出せるんです!」
「へえ、どんなふうに…」
「危ない!」
ヒカリの声で振り向くユウキ。
見ると、すぐそこまでゴルバットが迫っていた。
「へ、ヘラクロス、ストーンエッジだ!」
ヘラクロスがストーンエッジを発射、しかしゴルバットは旋回してかわし、毒を吐き出す。
「しまった、毒毒か!」
ヘラクロスに直撃、ヘラクロスは猛毒状態に…ならなかった。

「あ、あれ、ヘラクロス?大丈夫か?
 毒を浴びているようには見えないが…」
「えへへー、これがバトルアーマーですっ!たまたま技マシン20を装着していて助かりました。」
マシンを装着した状態でも、バトルアーマーにどの技マシンが差し込まれているかは分かるようになっている。
ヘラクロスのストーンエッジがかわされた瞬間、バトルアーマーに一瞬だけ目をやっていたヒカリ。
たまたま技マシン20が差し込まれているのをみて、とっさに神秘の守りを出したのである。
「よし、もう一度ストーンエッジ!」
ゴルバットが毒毒が効かないのに驚き、怯んでいる隙をついた。
見事に命中し、ゴルバットは地面に倒れこんだ。

「ふう…助かったよ。」
「ユウキさんのポケモンが倒れちゃ、困りますからねっ!
 あたしはコウキほど強くないから、補助的な技でサポートしますから!」
コウキが攻撃的な技マシンをチョイスする一方、ヒカリはもっぱら守備的な技マシンを選んでいる。
タッグバトルの時も、コウキが攻め、ヒカリが援護するスタイルで戦っている。
もっとも、最近あまりコウキと組んでタッグバトルすることもないのだが。

何十階か上へと上がり、そろそろ疲れてきたのでお昼にする。
とはいえ、トウカの森はポケモンの出現率は低いがそらのはしらはそうはいかない。
しかもコウキ、ハルカペアの時とは違い危険かつ強力なポケモンがいつ出てくるか分からない。
料理を作る暇はなく、水のはいったペットボトルと携帯食料だけを出して食べる。
「…ユウキさんは、普段は旅の途中で料理とかするんですか?」
「ああ。今回は無理だが、機会があれば作ってあげるよ。」
「あたし、料理が全然だめで。コウキと一緒に行動する前は、いっつも携帯食料ばっかりで。
 今回のような危険な場所じゃなくても、ですよ?」
「ははは、まあ、みんながみんな料理が得意とは限らないさ。」
幸い食べている間にポケモンが襲ってくることはなく、何事もなく昼食を終えてまた歩き出した。
488>>486コウキ×ヒカリ 第6弾・3/5:2008/09/25(木) 01:33:37 ID:/FpQQ1Kl
「そう言えばユウキさん。
 このそらのはしら以外に、ホウエンで伝説のポケモンにまつわる場所とかあるんですか?」
「旅をしていると、結構そう言う話を聞いたことはあるよ。
 たとえば、ルネシティの南にある海底洞窟に、伝説のポケモンが眠っているって話を聞いたことがある。
 カイナシティにいるクスノキさん、って人から聞いたんだ。
 確か名前は、えっと…カイ…なんだっけ、忘れた。」
そのほかにも、えんとつやまの内部にいると言われている大地をつかさどるポケモンや、
ホウエン地方のどこかに眠っている『6つの点』のポケモンの話などをしてくれた。

「えっ、ヒカリは伝説のポケモンに会ったことがあるの!?」
「目の前に現れたんです。パルキアってポケモンで、はっきりとその姿を見たんですよ。
 悪い奴らが無理やり呼び出したんだけど、コウキがその悪い奴らをやっつけて、
 …で、パルキアはコウキを試すかのように、コウキと対峙していたんですよ。あたしはその場にいたんです。」
「し、信じられない…」
さしものユウキもこれには驚いた。
バトルをしていないとはいえ、伝説のポケモンとある意味互角に渡り合ったのである。
しかも、同じような出来事、ハードマウンテンで起こったヒードランとの出来事を話すと、
もはや正気を保つことすら難しかった。

「い、一度だけじゃなく、二度までも…?
 見ただけでもすごいというのに、コウキは伝説のポケモンに認められた…!?」
「まだありますよ。
 …さすがにこれは信じてもらえるか分かりませんけど。」
「ま、まだあるのか!?聞かせてくれ!」
コウキはただ聞かされた現実に驚いたが、そこから目をそむけ疑うような事はしなかった。
ユウキは、ある程度の嘘を見破れるだけの力を持っている。
だからこそ、驚きもひとしおなのである。

「…可愛らしい伝説のポケモン、エムリットと友達なんですよ、彼。
 一応あたしも友達ですけど。」
「ト、友達…!?伝説のポケモンとか?」
「エムリットは、テレパシーでしゃべったりしてたんです。
 あと、人間にも変身することが出来るんですよ!
 人間の姿なら口から言葉を喋られるみたいで、いろいろ楽しくお話をしたんです。
 一緒に3人でお風呂や温泉に入ったり、一緒に3人でベッドで寝たんですよ!」
傍から見たらどう見てもおとぎ話。
だが、ユウキには、ヒカリが嘘をついていないことはしっかりと分かっていた。

「エムリットの性別って♀だったんです。それでコウキったら、あたしと言う恋人がいながら、
 あたしがいない隙をついて、人間の姿をした時のエムリットを襲ってセックスしてたんですよ!」
「…それはウソだろ。」
「あは、ばれちゃいましたか。」
怒り口調で嘘をついたが、コウキはしっかりと見破った。
そもそも、本当だとしたらヒカリは間違いなくコウキと別れて、口も聞かないはずである。
あまりにもばればれの嘘に、流石に呆れていた。
489>>486コウキ×ヒカリ 第6弾・3/5:2008/09/25(木) 01:35:28 ID:/FpQQ1Kl
「ストップ。
 …ポケモンたちがたくさんいる。」
「え?」
曲がり角の先に、強そうなポケモン達がうじゃうじゃいた。
「以前も同じような事があって、無鉄砲だった俺は奴らを全員倒そうと真っ向勝負を仕掛け、
 結果的に手持ちが壊滅状態になった。
 その時は何とか脱出したが、…今回はバトルは最低限にとどめる。
 今回の目的は、このそらのはしらにどんなポケモンがいるかという調査と、」
「頂上には何があるか、ですよね?
 で、今回はどうするんですか?」
「いったん戻ってくれヘラクロス。でてこい、バシャーモ。」
バシャーモが出てくる。

「バシャーモ、手の中で火の球を作れ。」
「え?」
「簡易爆弾を作って、ポケモン達をおびき寄せて気を取られさせるんだ、その隙に突破して上の階に上がる!
 よし、行け!」
バシャーモが火球を投げる。
火球が小さく爆発を起こし、ポケモン達は何事かと爆発した場所に集まってくる。
「よし、今だ!」
合図と同時に走り出す。
ポケモン達が気付く前に、上の階に上がることに成功した。


その後も順調に歩を進める。
野生のポケモン達と戦うのを最小限にとどめ、ほとんど戦わずに進み続ける。
そして日も暮れた頃、今日はここまでにしておこう、と言う事になった。
「とにかくいつ何に襲われるか分からない。
 常に荷物はまとめておいて、なるだけ荷物からモノを出さないようにね。」
「はーい。」
ポケモン達に見つからないような岩場に影をひそめて身を隠す。
周りにポケモンの気配は全くないが、気を抜くことはできない。
とりあえず携帯食料で栄養を摂取した後、荷物から寝袋を出す。

タオルを水で濡らして体をふきたい気分だったが、
ハードマウンテンの時と違いコウキではなくユウキがいるのでそうもいかない。
それにそんな悠長な事をしていたらポケモンに襲われる。
「とりあえず交代制で行こう。
 とはいえ、ヒカリの方がだいぶ疲れてるみたいだ。先に休んでて。」
「あ、ありがとうございます。」
そんなことないですよ、と言おうとしたが、なぜか言えなかった。
疲れていたのも事実だし、相手が年上と言う事で遠慮はしない方がいいと思ったのだろうか、
もしくは、素直に言う事を聞いた方がユウキの足を引っ張らずに済むと思ったのかもしれない。
もちろん、コウキ相手なら間違いなくこんな考えには至らなかっただろう。
490>>486コウキ×ヒカリ 第6弾・3/5:2008/09/25(木) 01:37:56 ID:/FpQQ1Kl
(すやすや…)
「ぐっすり寝てるな。」
岩場の影から周りを見張って警戒するユウキ。
ヒカリの安らかな寝顔を、守ってあげないといけないという使命感がそこにはあった。
「可愛いよな…本当に、守ってあげたいくらいに可愛い。
 …だから、絶対に守ってあげないと。」
ヒカリがコウキのものだとは分かっていたが、今はコウキがいないのでヒカリを独り占めできる。
もちろん手を出すつもりはないが、今だけは自分がヒカリを守る男だと感じていた。
「やれやれ、俺の下心が丸見えたな。」
可愛い女の子を守るのは、男の子の希望であり、夢である。

「…本当に可愛いなあ。」
岩場のそばから一時的に離れ、ヒカリの傍に寄る。
…この閉じていても可愛い目、頬、唇、さらさらの髪。自分のものにしたくなってきた。
「…いかんだめだ、コウキのモノなんだってば!」
だが、年がいかんせん離れ過ぎているハルカには、恋愛意識がずっと持てなかった。
ホウエンの旅の途中でも、惚れた相手はいなかった。
コウキと同様、ユウキの初恋の相手もヒカリになってしまった。

「ヒカリちゃん、寝てる?」
(すう…すう…)
「…いいよね、ヒカリちゃんさえ気づかなければいいんだから。
 だ、だめだだめだ!コウキがいるんだ、ヒカリには!」
理性と本能が戦っている。だが、ついに我慢しきれなくなり、
「い、いいよな、うん、ヒカリに気付かれなければ、何もなかったことにすれば…」
そっと顔を近付ける。
唇が段々近づいてくる。
互いの距離が残り10cmを切った。

「ん…あ、あれ?ユウキさん?」
「どわああああっ!」
ヒカリがいきなり目を覚ます。眠たそうにして体を起こした。
「どうしたんですか?顔を近づけて。」
「あ、えっと、いや、その…」
普段が冷静沈着なユウキなだけに、その様子に疑問を持つ。
もちろんユウキとしては、死んでも本当のことを言うわけにはいかない。

「ああ、えっと、そろそろ時間かなって、あはははは…」
「え、もうそんな時間ですか?」
ヒカリがポケッチを見ようとする。
それを必死になって止める。
「いや、やっぱりヒカリは疲れてたんだよね、ちょっと起こすのが早過ぎたね。
 ほら、明日もあるし、速く寝て!」
「ちょ、ちょっと、ユウキさん!?」
ポケッチを見ようと動かすヒカリの腕を止め、ヒカリを再び寝袋にしまいこみ、ジッパーを閉める。
「大丈夫大丈夫、俺はまだ眠くないから、ね?
 おやすみ、ヒカリ!」
逃げるように、再び岩場に寄り、見張りを再開する。
そんな様子を不思議に思いながらも、さっきまで寝ていた故寝ぼけており、
再び寝込むのにそう時間はかからなかった。
491>>486コウキ×ヒカリ 第6弾・3/5:2008/09/25(木) 01:39:10 ID:/FpQQ1Kl
数日後、ついに頂上についた。
「やっと着いたー!」
「さて、今までだれもついたことのない頂上には何が…!!!」
「あ、…あれは!?」
緑色の細長いドラゴンのようなポケモン。とぐろを巻いて眠っている。
「あれは…」
2人ともポケモン図鑑を見る。
シンオウタイプもホウエンタイプも、しっかりとそのポケモンの事が乗っていた。

レックウザ。空を制す、伝説のポケモン。
「俺も…俺も、ついに伝説のポケモンを拝めたぞ…!」
例えようもない感動と感慨にふける。
しばしその姿に見とれていた。
「ゲ、ゲットしようかな…幸い、手持ちはほぼ無傷だし。」
「もしゲットするなら、あたしも手伝いますよ?」
「ほんとか!?よーし…」
モンスターボールに手をかけ、レックウザにバトルを挑もうとした、との時。

ドッパーン…ドドドドドド…

「な、なんだ!?」
「なあに、今の音!?」
音のした方、東の方角を見る。
見ると、ずっと向こうの方の海上で、大きく高い水柱が立っていた。
「な、なんだあれは!?」
「あそこって、どのあたりですかね!?」
「少し北にルネの島が見えるって事は…ま、まさか海底洞窟か!?」
「か、海底洞窟って確か、伝説のポケモンがいるって言う…」
嫌な予感がした。
もしユウキの言っていた伝説が本当なら…ヒカリはパルキアの時の事を思い出していた。

「ギャアアアアアアアアス!」
「なあっ!?レ、レックウザが起きた!」
レックウザが何と目を覚ましてしまった。
そして、水柱の方角へ飛んでいった。
「…お、俺たちも行こう!」
「で、でも、ここから降りるには最低でも1にちはかかる…」
「ここからポケモンで飛んで行くんだ!
 結界は侵入者を拒むものであって、出ていくものを拒むことはない!」

直ちにトゲキッスとボーマンダに乗って飛び始める。ユウキの言うとおり結界にははじかれなかった。
何かとんでもないことが起こりそうな気がする。
そんな予感がしたヒカリは、一人でも仲間が多い方がいいと感じ、
…そして、一番信頼できる、恋人に助けを求めた。

「…もしもし、コウキ!?」
492>>486コウキ×ヒカリ 第6弾・3/5:2008/09/25(木) 01:40:43 ID:/FpQQ1Kl
また時間を少しさかのぼらせる。
コウキとハルカは、ジム戦の真っ最中だった。
「キノココ、吸い取る!」
コウキとの特訓のおかげで、なんとかバトルは形にだけはなっていた。
だが、バトルでは素人の上、相性が不利なゆえにアチャモはあっさりとやられた。
キノココも相性はいいのだがイシツブテ相手に大苦戦。必死に技の指示を出すも、

「イシツブテ、かわして下さい!」
あっさりかわされ、
「体当たりです!」
かわせ、という指令を出す暇もなく、直撃した。
ハルカが思わずキノココのもとによる。だが、目にはもう力がなかった。もう立つ力もないようである。
「キノココ、戦闘不能!」
「そ、そんなあ…ごめんね、キノココ…」
ジムリーダー・ツツジとイシツブテがハルカ達のもとによる。
コウキはと言うと、備え付けのベンチから離れて見ている。

(…ハルカ…)
「残念でしたけど、いいバトルでしたね。
 またいつでも、挑戦しに来て下さい。」
「は、はい…」
ハルカが涙をこぼす。申し訳なさそうにハルカを見るキノココ。
「キノココ、気にしないで、わたしが、まだまだ未熟だから…」
「キ、キノ!」
「ありがとうね、…そして、負けちゃって、ごめんね。」
「キ、キノ…」
キノココはせつない顔をしている。
…キノココ自身も、自分が情けないと思っていた。ハルカを悲しませる自分の無力さが、悔しかった。

…そしてその想いは、奇跡を呼んだ。
「あ、あれ、キノココ!?」
キノココの全身が光る。そして、どんどん姿が大きくなる。
ハルカの腕で抱えられるくらいだったのが、ハルカの身長に匹敵するくらいに大きくなっていった。

「し、進化!?」
(ハルカのやつ…ポケモンとの絆を、繋げやがった!)
「キ、キノガッサに、進化したのですか!?」
先ほどのよわよわしい姿から一転、一気にたくましくなった。
眼光も明らかに鋭くなり、戦う目、戦う顔をしている。
「…審判。さっきの戦闘不能は、取り消しなさい。」
「え?」
「進化して、体力が回復したようです。
 それならば、ポケモンの進化という、最大限の力と戦うのが、ジムリーダーです。
 …なにより、このキノガッサの闘志、先ほどと打って変わって、比べ物にならないくらい強い。」
「わ、わかりました!バトル続行!」
493>>486コウキ×ヒカリ 第6弾・3/5:2008/09/25(木) 01:41:25 ID:/FpQQ1Kl
両者が元の立ち位置に戻る。
「キノガッサの技は、わかりますか?」
「え?ええっと…」
「しっかり調べて下さい、わたしは待ってます、隙を突くような事はしません。
 すべての力を出してもらうためにね。」
「は、はい!!」
ハルカが必死になってポケモン図鑑を調べる。
そして、インプットして、バトルに臨む。
「えっと、キノガッサ、マッハパンチ!」
「イシツブテ、かわして…」

一瞬だった。ツツジも、イシツブテも、反応しきれなかった。
直撃。
「は、速い!イシツブテ!」
「す、すごいよ、キノガッサ!」
イシツブテは目を回して倒れている。
コウキもツツジも、その速さにただただ驚かざるを得なかった。
「い、イシツブテ戦闘不能!」

ツツジがイシツブテを戻す。
「見事です、ポケモンのあなたへの信頼を、見せてもらいました。ならば、この子はどうです?」
モンスターボールから出てきたのは、ノズパス。
ツツジのエースポケモンである。
「ノ、ノズパス…」
「ガンバレ、ハルカ!おまえとキノガッサなら、絶対にいけるはずだ!
 (…あれ?ポケギアから電話?)」
「…うん!(あれ?電話かけてる…)」

コウキがポケギアのスイッチを押す、声の主は、ヒカリだった。
(…もしもし、コウキ!?)
「お、久しぶりだな!どうしたんだ、ヒカリ。」
コウキは嬉しそうな顔をするが、ヒカリはそれどころではなかった。
空の柱から見えた、水柱。それが、伝説のポケモンが眠ると言う海底洞窟のあたりで見えたという事。
…その事がパルキアの事件と重なり、嫌な予感がしたという事。

パルキアの事はコウキにもヒカリにも深く刻み込まれている。
ヒカリのその予感は当たっていると感じた。黙っているわけにはいかない。
「パルキアの時と同じ感じがしたの…なんだか嫌な予感がするの、すごく不安なの!
 ねえ、お願い、力を貸して、コウキ!」
「ああ、わかった、すぐ行くからな!」
スイッチを切る。
そしてキノガッサとノズパスが激突しようとしたその瞬間、
494>>486コウキ×ヒカリ 第6弾・3/5:2008/09/25(木) 01:42:37 ID:/FpQQ1Kl

「ス、ストップ!」
「「え?」」
その声に反応して、ポケモン達の動きも止まる。
そしてコウキは一目散にツツジのところへ走る。
「ごめんなさい、急いで行かなきゃならないところがあるんです、
 ジム戦を、中止してはもらえないでしょうか!」
「え?」
必死の懇願。審判は困ったように言う。

「あのですねえ、勝手にそんな事言われては困りますよ。」
「…いいでしょう。わかりました。」
「つ、ツツジさん!?」
コウキの必死の思いが、ツツジには伝わっていた。
「どうやら、ただ事ではないようです。それも、何かの危機を感じ取っているような。
 …行ってください、その危機を乗り越えるために。」
「あ、ありがとうございます!行くぞハルカ!」
「え、ど、どうしたのコウキ!?」
「本当にごめん、理由は走りながら話す!」
とにかく、飛行ポケモンがいないと話にならない。
ムクホークを転送してもらうために、ポケモンセンターに向かって走る。

「…て言う事なんだ。ハルカは、ポケモンセンターで待機してくれ!」
「嫌だ、わたしも、ポケモンと一緒に戦うかも!」
「ダメだ、危険すぎる!」
コウキがハルカを止めようとする、だが聞かなかった。
「わたしだって、伝説のポケモンと戦ってみたい、コウキだって、好奇心が大事って言ってたかも!」
「そんな問題じゃない!」
「そんな問題よ!それで危険な目に会ったって、ポケモン達を信じて、一緒に乗り越えていく!」
「ハルカ…」
「それに、みんなが戦ってるのに、わたしだけ何もしないなんて、いやだ!
 わたしだってポケモン達を信じてる、乗り越えていける自信があるの!」
「…。」
何も言えなくなった。コウキ自身がそう言ったのもあるが、
何より、強い意志を感じるその瞳に、大丈夫だという強い信頼感を覚えた。

コウキが笑った。
「よし、行こう!一緒に伝説のポケモン達と戦おう!
 でも忘れるなよ、ハルカがどんなピンチに陥っても、必ず僕が守ってあげるって事を!」
「うん!」

ポケモンセンターにつき、すぐさまナナカマド博士に連絡。
ヒカリが手際よく博士に連絡を取って手を回してくれたらしく、すぐさま必要なポケモンを送ってくれた。
そしてハルカと一緒にムクホークに乗り、128番水道に向かって飛び立った。
(待ってろよヒカリ、すぐに助けに行くからな!)

こうして、ホウエンを揺るがす大事件が始まった。
495>>486コウキ×ヒカリ 第6弾・3/5:2008/09/25(木) 01:43:42 ID:/FpQQ1Kl
ひとまずここまで。
次もエロシーンは多分無い。

本当に最後の最後にエロが来ると思ってくれれば。
496名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 14:21:02 ID:+l6GCzSM
伝記話をしてるシロナさんはひぐらしの鷹野三四と被る。
497名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 00:01:08 ID:oWg8vsWt
>>>486 GJ!!!
すごくわくわくした
ヒカリがユウキにとられないように・・・
498名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 00:50:13 ID:oWg8vsWt
失礼<<494
でした
499名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 20:45:48 ID:qfGbQxVI
>>485
ありがとうございます。
苦手なのに目を通していただけただけで嬉しいです。


スイクンは性別不明が正しいです。あってます。

あくまで妄想で、両方あるから不明にしといてるんではないかなぁと思っただけですので、公式の方を信じてください。
500名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 23:21:34 ID:6PmNC0zN
一応オス固体も♀固体もいるみたいだけどな、伝説にも

某セレビィとか、某フリーザーとか
501名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 19:59:25 ID:ilpNGqt0
ミル×男主人公マダー

幼女に逆レイプ
502名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 10:18:35 ID:rf3fhP5S
カトレア×コクランまだ?
途中からのリバも可
503名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 17:54:22 ID:+Ec5H3n0
くやしいっ
504名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 16:55:00 ID:vftqdQav
>>494傑作です
続き読みたいです
505名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 23:27:38 ID:bUJ2ilXU
210番道路のカフェのウェイトレスの台詞↓
「勝負の後はモーモーミルクごっくんして下さい」

エロくね?
506名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 23:08:41 ID:5d5fnwEx
<<494の続き
希望
507暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/10/04(土) 09:03:10 ID:aH5FJHM1
>>504
>>506
今夜投下するから待ってくれ。
とはいえ今回もエロ無しだけど。あるのはその次。
508名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 14:51:56 ID:iaMrWL2X
>>507
期待してます
509>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:14:36 ID:FmPdbK6c
コウキはとあることを思い出していた。
ヒカリを救うために、雨の中手負いの状態で必死にヒカリを探しだした事。
そのあと、エムリットからヒカリとセックスするという極上のご褒美をもらったこと。

…あの時に似ていないか。
姿の見えないヒカリを助けるために必死に追っている自分の姿が。
「コウキ、どうしたの?」
「え?ああ、昔の事をちょっと思い出してね。」
もっとも、追っているのはコウキの足ではなくムクホークの翼なのだが。
1,2mほどの小柄な体にもかかわらず2人を乗せて飛んでいるという事は相当鍛えている証拠である。
「しかし、いったいどこだ?
 128番水道としかいってなかったし…そもそもここはどこだ?」
ちなみに現在位置は124番水道。ミナモシティの少し東である。
しかし、このまま爆進したらホウエン地方を突破してしまう。

「まいったなあ…って、ハルカ、お前がポケナビ持ってるじゃないか!」
「え?あ、そっか。」
「さっさとそれを…ん?」
向こうから白い何かが飛んでくる。
「…トゲキッス?もしかしてヒカリのか!おーい!」
ムクホークとトゲキッスが合流。トゲキッスが何か紙袋をくわえている。
とりあえずそれを受け取り、ハルカをトゲキッスの背中に乗せる。
トゲキッスが先導し、ムクホークがそれについていく。

「これは…技マシンだ。…いや、これは秘伝マシンだな。…8?ロッククライム?」
ロッククライムくらい持ってるよ。
…と言いたいところだったが、この秘伝マシン、水色である。
「ロッククライムは白色のはず…あ、手紙が付いている。」
『これはダイビングだよ、これを使ってね ヒカリ』
紙袋の中にはモンスターボールも入っている。おそらくトゲキッスのボールだろう。

「ああ、なるほど、これで潜れって言うのか。それじゃ、さっそく誰かに覚えさせて…」
と思った瞬間に気がついた。…シンオウには当然この秘伝マシンは出回っていない。
となると、非戦闘時に秘伝技を使うための対応バッジを、コウキは持っていない。
「やば…ヒカリー!肝心な事が抜けてるぞー!
 バッジがなけりゃ、ポケモンは非戦闘時では秘伝技は使えねーんだよー!」
当然、悲痛の叫びはヒカリに届くはずもなかった。



「〜♪」
「この非常時に楽しそうだね、ヒカリ。」
「もうすぐコウキに会えますから。」
「そんなに好きなのか?あいつが。」
海底洞窟の奥へと進んでいく。途中にポケモンはいないのですいすい進める…
とも思ったが、自然界の迷路が行く手を阻む。
計画的に押さないと前に進めないようになっている岩の数々、波乗りをするポケモン達を押し戻す海流。

それでもそれらのパズルを何とか潜り抜けると、
「ふう、なんとかたどり着きましたねー。」
「ああ、苦労し…隠れろ!」
そこにいたのは、コウキとハルカが出会った集団と、同じものだった。


「まったく、設計図を手に入れるのをガキに妨害されたおかげで、
 潜水艦ごと奪ってこなきゃならんとはな…」
「アオギリ様、カイオーガと見られる反応があちらに!」
「そうか。イズミ、ウシオ、行くぞ!」
510>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:15:32 ID:FmPdbK6c
「カイオーガ?ユウキさん、なんですかそのポケモン。」
「…思い出した!クスノキさんに聞いた、海底洞窟にいる伝説のポケモンの名前!
 確か、カイオーガだった!伝説は本当だったのか?」
「ど、どんなポケモンなのか分かります?」
「…一説では雨雲を発生させ大雨を降らせ、ホウエンを一面海に沈めてしまおうとしたポケモン。
 多分、あいつらはその力を使って何かしようと…」
「そんなことになったら、ホウエンが海に沈んでしまいますよ!」
やはりヒカリの予感は当たっていた。
パルキアの時と同じ、危機的な状況。

「あいつらを止めよう、行くぞ!」
「はい!」
ユウキとヒカリは、アクア団を追っていった。


その頃。
「やっべー、ジムバッジがない以上、ポケモンは非戦闘時に秘伝技を使えない…」
「こ、こうなったら、コウキの実力をもってすれば、ジムバッジなんて簡単に」
「そんなチンタラやってたら、ヒカリが死んじまうぞ!」
海底洞窟上空のポイントに来た。
下は見渡す限りの海。

「あーあ、マジでどうしよう…
 もしこれでカナズミのジムバッジがダイビングとリンクしてたりなんかしたら、
 俺はとんでもない早とちりを…」
カナズミを出て数時間たっていた。
数時間ヒカリが危険な海底洞窟の中で持ちこたえられるかどうかすら心配なのに、
これ以上他の場所に行く時間などない。
「…待てよ、ポケモンは非戦闘時に秘伝技を使えない…そうだ、これだ!」
「え?」
「秘伝技の鉄則であるこの難点を、逆用するんだ!」



「…いた!」
海底洞窟の最深部。約3名、おそらくリーダーと幹部であろう3人が、目の前に見える水面を見ている。
ユウキとヒカリが追いかける途中数人アクア団の邪魔が入ったが、その都度蹴散らした。
「いつ出る?」
「早い方がいいが、もう少し様子を見よう。」

「…この紅色の珠があれば、カイオーガをコントロールできる。」
「マツブサ様、では、お願いします。」
「ああ。」

「やめろ!」
様子を見るつもりだったが、この言葉を聞いてユウキは飛び出した。
紅色の珠を発動されたら、カイオーガが目覚めてしまうとわかった以上、何とか発動を止めないといけない。
「なんだ、お前は。」
「悪いが、カイオーガを目覚めさせるわけにはいかない。ホウエンが滅茶苦茶になる。」
「ガキには分からんだろうな。われわれのなす素晴らしい事が。
 邪魔をするなら消えてもらおう!やれウシオ、イズミ!」
「出てきなさい、クロバット!」
「こいや、サメハダー!」
「ヒカリ、手伝ってくれ、頼むぞヘラクロス!」
「エンペルト、がんばって!」

2vs2で対峙する。
だが、ポケモンチャンピオンであるユウキの強さは、圧倒的だった。
511>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:16:51 ID:FmPdbK6c
「なに、やられた!」
「く…」
「さあ、その珠を渡して、さっさと立ち去れ!」
「ふん、そう簡単に…?」
アオギリの持っていた珠が、勝手に輝きはじめた。
「おお、アオギリ様!」
「いや、俺は珠をコントロールしてないのだが…」
「おそらく、カイオーガに近付いたことで、反応しているのでしょう。
 スイッチだけは自動で作動して、あとはアオギリ様がコントロールを…」

バッシャアアアン!

「あ、あれは!?」
「ユ、ユウキさん、あれがもしかして、カイオーガなんじゃ?」
カイオーガが水面から姿を現し、そして吠える。
「ぐお…な、なんだ、この威圧感は…」
「アオギリ様、カイオーガをコントロール…」
「で、できない!どう言う事だ!」
どうやら、カイオーガを操るのが目的だったアオギリの、予想外の事態になっているらしい。
「ギシャアアアアアアッ!」
「ぐああああっ!」
アクア団の3人に、カイオーガのハイドロポンプが炸裂。
入ってきた入口の方へ押し戻されてしまった。

「おっと!」
このとき、おもわずアオギリが吹っ飛ばされた時に手放した紅色の球が、ユウキの方に飛んできた。
何とかキャッチするが、カイオーガが今度はこちらを向いた。
「まずい!」
「ギシャアアアアアッ!」
今度は2人にハイドロポンプを放つ。
「く、このパワーは、抑えきれない!」
「バトルアーマーに装着した、守るの効果を発動!」
2人をシールドが包む。何とかしのいだ。

「くそう、諦めぬぞお!」
出入り口の方から声が聞こえる。おそらくはカイオーガにしつこく食い下がるつもりなのだろう。
だが、
「な、入口が崩れた!」
洞窟が揺れ始め、出入り口が崩れて岩で封鎖されてしまった。
「し、しまった!」
「これじゃあ俺たちは出られない!」
一方、アオギリの方も、
「アオギリ様、ここは危険です!
 部下の報告では、外は予想外の大雨で、このままこの洞窟にいるのは危険との事です!」
「ぐう…仕方ない、外へ避難する!」

それらの会話を、ユウキとヒカリは一部始終聞いていた。
「そ、そんな…い、入り口を封鎖している岩を壊して、私達も…」
「カイオーガは完全に怒っている。俺たちを狙っている。
 攻撃され続けたら、岩を壊す暇なんてない!」
もう1度ハイドロポンプを撃ってくる。
「よ、避けろ!」
辛うじてかわすが、岩に大穴があいていた。
「そ、そんな…」
「なんてパワーなの…そ、そうだ!これを逆用すれば!お願い、エテボース!」
512>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:19:33 ID:FmPdbK6c
エテボースで何をするつもりなのか。
ヒカリはエテボースに封鎖された入口に立つように指令。
「エテボース、挑発!」
「そうか、そういう事か!」
「ギシャアアアアアッ!」
ハイドロポンプが飛んでくる。エテボースがかわす。
「あのパワーを利用して、入り口をハイドロポンプで粉砕させるつもりか!」
だが、伝説のポケモンは、2人の想像を超えていた。

ハイドロポンプが入口の手前で曲がり、エテボースの方へ。
「…ま、曲がった!?ハイドロポンプを、コントロールした!?」
「そんな!え、エテボース!」
不意を突かれて命中。エテボースは目を回して倒れている。
「も、戻って!」
「こうなったら、戦うしかない!俺だって、ポケモンチャンピオンの称号を持ってる。
 伝説のポケモンであろうと、そう簡単に負けるもんか!行け、ヘラクロス!」
「あたしも戦う!出ておいで、エンペルト!」

…その考えもまた、甘かった。
カイオーガの圧倒的な力の前に、次々手持ちがやられていく。
ヒカリはすべてのポケモンが戦闘不能になり、目の前が真っ暗になって気絶している。
ユウキの最後に残された、エースポケモンであるバシャーモももはや満身創痍。
「く、…もう、だめだ…
 この崩れゆく洞窟とともに、俺は…」
カイオーガが大きく息を吸い込む。とどめのハイドロポンプを放つために。
バシャーモは立っているだけで精いっぱい。もはや、かわす力すら、残っていなかった。
(…終わった…)


「ウッドハンマァー!!」
突然、岩に封鎖された入口が爆発した。
「なんだ!?」
そこから、緑色の塊のようなものが、カイオーガに突っ込んでいく。
「ギシャアアアアッ!」
不意を突かれ、カイオーガは水面から沈んでいく。
「あれは…ドダイトス!まさか…」
「よお、ユウキさん、相当苦戦されてたみたいで。」
「なんてパワーだ…入口ごとカイオーガを吹っ飛ばすとは…」
「僕だってチャンピオンなんですよ。僕のポケモンだって、強い!
 …ヒ、ヒカリ!?」
ヒカリが倒れているのに気付く。

「…ポケモンをすべて失って気絶しているだけか。それなら…」
モンスターボールを手渡す。
ヒカリ自身のポケモンでなければ意味がないが、幸いヒカリが案内役として送っていたトゲキッスがいた。
「う…うーん…」
「お、起きたか、ヒカリ!」
「コ、コウキ?」
「助けに来たよ。ごめんな、こんな目に合わせて…」
「コ、コウキぃ…」
目が涙ぐんでいる。コウキに会えたことが、コウキが助けてきてくれた事が相当うれしいようだ。
コウキの背中に腕をまわし、抱きつくヒカリ。
513>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:20:38 ID:FmPdbK6c
「ハルカ…」
「だ、大丈夫ですか!?」
「お、俺は恐怖に体が動いてないだけだ。ダメージを受けているのは、バシャーモの方だ。」
「もう大丈夫です。わたしが、ユウキさんを助けるかも!」
「へっ…新米トレーナーに助けられるようじゃ、ポケモンチャンピオンとしておしまいだな…」

洞窟が崩れ始めた。
「キノガッサ、コウキを背負って!」
「ヒカリ、僕の背中に乗って。」
ドダイトスがぶち抜いた入口から脱出する。
全力で走り続ける。

「そういやあさ、ヒカリ。ダイビングの秘伝マシン渡されても、俺バッジ持ってないんだけど。
 バッジを持ってなければ、ポケモンは非戦闘時に秘伝技を使えないからな。」
「え…」
「よーするに、ダイビングのマシン渡されても、それだけじゃどうあがいても来れないの!
 まったく、肝心な事を見逃してる…」
「ご、ごめん…
 でも、じゃあどうやってここに来たの?」
「ポケモンは非戦闘時に秘伝技を使えない…
 一見逃れようのない難点だが、このルールには盲点があったのさ。」
ヒカリは首をかしげる。

「逆を言えば、非戦闘時に秘伝技を使えないのは、ポケモンだってこと。」
「そ、そうか!」
「そう。ポケモンは、ね。ポケモンが使えないなら、僕たち人間が使えばいい!
 バトルアーマーで僕自身が使うのは、このルールの限りではない!」
「コウキ、海底洞窟の入口に戻ってきたかも!」
「よし、ギャラドス、戦闘不能状態で悪いが、もう一仕事ダイビングを頼む!」
「秘伝マシン8、ダイビング発動!」
ユウキとハルカはギャラドスで、コウキはヒカリを抱いてダイビングで海底洞窟を脱出した。
514>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:22:34 ID:FmPdbK6c
とりあえず水深3cmの海(と言うより陸地同然だが)に足をつける。
コウキとハルカはともかく、一度意識を失っていたヒカリはもはや体力の限界で立てる余力はない。
ユウキも立っているのがやっとである。
「カイオーガをなんとかせにゃならんが、とりあえずヒカリを安全な場所へ避難させるのが先決だな。」
「あ、あたしは…だ、大丈夫だから…
 仮にだめでも、ほっといたって、あたしは…」
「はいはい、今まで何度そういう事を聞いたやら。
 そういう思いやりは、全然思いやりじゃないって事は何度も言ってるだろ。」
そう、ホウエンが沈もうが、ヒカリさえそばに入れればそれでいい。
乱暴な考え方だが、これがコウキと言う少年の信念。
口調からしてもその考え方からしても、コウキは若干覚醒状態に入っているのであろう。

「俺たちにとっては大事な故郷なんだが。」
「そうですか、俺にとっては故郷はシンオウなんでね。
 水底に沈むだけならまだましですよ、水底に沈む建物とか、あなたたちが生きた証拠は残るんですから。
 僕たちのシンオウ地方は、空間そのものが崩壊しかけたんですからね。」
(い、言ってる意味がさっぱりわからないかも…)
「ただ1つ言えることは、あの時のパルキアの目とカイオーガの目が、違う事。
 ありゃあ対峙して収まるようなもんじゃないな、実力で何とかしないと。」
パルキアとも、ヒードランとも、コウキは戦っていない。
戦って勝てる相手かどうかは微妙だったが、コウキは伝説のポケモンと戦ったことはない。

「しかし、いよいよ戦う時が来たか…満身創痍のヒカリやユウキさんには、無茶なことだ。
 …でも、ヒカリはついてきたいんだろ。」
「うん…何度も何度も、あたしの事そっちのけで無茶してきたから…
 それを許してきたのは、その時そばにいたからだもん。
 あたしがいないところで、危険なことして、心配させないで。」
「つーわけでユウキさん。ハルカを連れて、ルネまで来て下さい。
 おそらく元凶はあそこかと。ほら、雨雲の渦の中心はちょうどルネ上空にあります。」
ユウキは何も言わずにうなずき、もう一度ギャラドスを出して波乗りを指令。
ハルカと一緒に先にルネへと向かった。

コウキはヒカリを抱えあげる。
「さて、僕たちも行こうか、ヒカリ。…?」
「ん…ここんとこエッチどころか、キスもしてなかったでしょ?」
そっと唇を奪うヒカリ。
キスをし終えるとコウキはビーダルを出して、ヒカリを抱えたまま波乗りでルネに急行。
515>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:25:15 ID:FmPdbK6c
「こ、これは…」
ユウキが一足先にダイビングでルネに到着。
水上に上がるやいなや、彼が見たのはカイオーガが暴れ狂っている姿だった。
「ギシャアアアアアッ!」
「まずい!」
「君は…ユウキくん!早くこっちに!」
カイオーガのハイドロポンプを辛うじてギャラドスはかわす。
ユウキの姿をみて陸地に上がるように言った人物―ルネジムのリーダー、ミクリの指示通りに、
大急ぎで上陸しギャラドスを戻す。

「…酷いですね…」
「ああ、そういえばユウキくん、きみの体もガタガタじゃないか。」
「ユウキさん、さっき海底洞窟でカイオーガと戦ってたのかも…」
「何?じゃあ、戦える状況じゃないな…ポケモンセンターに避難するんだ!」
「…わかりました。」
(あれ?チャンピオンのユウキくんだったら、この場合戦うとか言い出すと思ったんだが…
 素直に言う事を聞いてくれたのはいが、ちょっと様子が変だな。)
今の自分のこの状態では、何もできないことをユウキは悟っていた。
そしてもう1人のチャンピオン、コウキに全てを賭ける覚悟をしていた。

ハルカにコウキの事を聞いたミクリは、
「となると、ユウキくんはもうコウキくんにすべてを託すことにしたわけか。
 …早く到着してくれ…」
ミクリの手持ちも実は全滅していた。ポケモンセンターで回復してもらっているが、まだ治りきっていない。
そうこうしている間にも、カイオーガのハイドロポンプが町を破壊していく。
家は激しい水圧で穴が開けられ、低地に生えている木は大波で流され、
ルネ市民はほぼ全員、位置的な関係でハイドロポンプが命中しないゆえに安全なポケモンセンターに避難している。

「…来た!コウキ!」
そして、水面からようやくコウキが顔を出した。
「ビーダルごくろうさん!さあ、あともう一息だ、ハルカのいる岸まで上がってくれ!」
「あの男の人は?」
「写真で見た事がある、確かルネジムのジムリーダーだったはずだ。」
シンオウにもミクリの名が知れ渡っていたおかげで、コウキもミクリの事は知っていた。
だが今はそれどころではない。
「君がコウキくんだね?」
「はい!ここは俺がやれるだけやってみます!」
「今の僕は足手まといだ、君を信じて、避難しておくよ。彼女たちも連れていくね。」
「いえ、結構です。ヒカリもハルカも、俺のそばに置いておきます。」
ミクリが少し驚く。
彼女たちの実力がどの程度か分からないが、そばに置いておいたらそれこそ足手まといになるはず。
だが、コウキは何か考えを持っているのだろう、そういいきかせてミクリはその場を去っていった。
その際、コウキに頼まれて同時に3人の荷物も預かった。

「…さあて、どうするか。とりあえずカイオーガは怒っている。
 今にも俺たちにハイドロポンプをふっかけてきそうだ…」
「やっぱり、戦うしか無いの?」
「…そうみてえだな、ヒカリ。俺も今回は最初から全開で言った方がいい見てえだ…」
守るの技マシンを差し込む、伝説のポケモンともなると、バトルアーマーの攻撃技が効くはずもないからだ。
今回はポケモンを信じて戦うのみ。
だが、優しい心を残して戦って勝てる相手ではない。コウキの瞳は赤くなり、覚醒状態に入っていた。
(もう、これでコウキは、カイオーガに対して容赦はしない…)
「お前を眠りから起こしたのは俺たち人間だ、悪いと思っている。
 だがな、その報復にしちゃやりすぎだ。てめえをぶっつぶす!」
開口一番、ドダイトスをボールから出す。
ドダイトスが背中からカイオーガに突進。
516>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:27:48 ID:FmPdbK6c
「ウッドハンマー!」
見事に命中。この攻撃が効かないはずがない。
よろけるが、すぐさま体勢を立て直し、ハイドロポンプを撃つ。
「ドダイトス、よけ…え?」
なんとカイオーガがハイドロポンプを放ったのは、コウキの方だった。
「まずい、守るだ!」
バトルアーマーがバリアを張る。
とりあえず防いだが、カイオーガはこちらへを向かってきた。
「俺たちを狙っているんならそっちのほうが好都合だ、ドダイトス、背後からウッドハンマー!」

これも決まる、背後から不意を突かれて体勢を崩す。
だが、それでもカイオーガはコウキ達に向かって進んでくる。
(どう言う事だ?狙いは人間である俺たちなのか…?
 守はもう使えない、かわすしか無いか…)
「ギシャアアアアアアッ!」
「何!?冷凍ビームが使えるのか!」
予想外の攻撃に、避けることを忘れていた。
コウキとハルカに直撃する。だが、直撃したのは、足だった。

「くそ、足を凍らされて、氷が地面にくっついてるんじゃ、動けねえ…」
「つ、冷たいかも…」
「コウキ!」
ヒカリだけは冷凍ビームが当たらなかった。…いや、カイオーガが、当てなかった。
「くそ、カイオーガの狙いは、やっぱり俺…!?」
カイオーガの目線は、自分の方を向いていない。コウキはそう感じ取った。
カイオーガが目を向けている先は…
「ま、まさか、カイオーガは最初からヒカリが狙いだったのか!?」
カイオーガがヒカリに冷凍ビームを放つ。
反応が遅れ、ヒカリの頭部以外が凍りついた。
(まずい、あの野郎ヒカリを!)
今度はヒカリの腹部に水鉄砲を浴びせる。なぜかものすごく弱い水鉄砲。
そして、ヒカリを覆っていた氷が、水鉄砲によってパキンと割れていく…

…冷凍ビームによって人間がカチカチ固まる事はない。
恒温動物である以上、温度調節機能があり、それが細胞を凍らせることを許さない。
だが、彼女の体を覆っていた、衣服だけは別だった。

「な!?」
「きゃああああああっ!」
ヒカリを覆っていた氷が割れるとともに、カチカチになった衣服も、一緒に割れてバラバラになった。
衣服の残骸がヒカリの足元に落ちていき、…ヒカリは、裸にさせられた。
「ギシャアアアアアアッ!」
カイオーガはなおもヒカリに向かって進んでいく。
「…てめえ…俺のヒカリに、絶対に許さねえ!ドダイトス!ウッドハンマー!」
三度命中。
3度目とも不意打ちでしかも頭部、さらに効果抜群の草タイプ最強クラスの技ともなれば、
さしものカイオーガも水面から沈んでゆく。

「倒れたんだろうが、戦闘不能になったぐらいじゃ俺は攻撃をやめたりはしねえぞ!カイオーガ!
 例えお前が死のうとも、生き返らせてでも何回でも殺してやる!
 ドダイトス戻れ!レントラー!水面に向かって雷を落とせ!」
雷を落とす。
水は電気をよく通す。大ダメージは必至だろう。戦闘不能どころか、本当に命を落とす可能性がある。
だが、大好きなヒカリをこんな目に合わせたカイオーガに対してなら、
覚醒状態に入った残忍なコウキはなんでもやるだろう。
「レントラー!もう1度…」
517>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:28:48 ID:FmPdbK6c
(…やめなさい、コウキ。)
「誰だ?俺にやめろを指示したのは。」
ヒカリの方を向く。ヒカリは胸と陰部を抑えながらその場に座り込んでいる。
「え?あたしじゃないよ。やめてほしいけど、コウキはもう止められないもの…」
(わたしですよ、と言っても、あなたは私の事を知りませんものねえ…)
カイオーガが浮上してくる。
あれだけのダメージを喰らっても、まだ体力が残っているとでも言うのだろうか。

(カイオーガは気絶している。だから、わたしがカイオーガの体を乗っ取って、あなたに話しているんですよ。)
カイオーガがしゃべっている。
だが瞳の輝きがおかしい。本当に誰かに操られているようだ。
「誰だ、お前は。」
(ずっと、あなたの事を見てきた者です。
 あなたがエムリットと会って話していたことも見てましたよ。)
「どう言う事だ。」
(ヒカリとあなたは、本来、10歳の時にジュンとシンジこに言った時に初めて会った、そうでしたね。)
「…。」
(でもエムリットは、それより前に1度、あなたたち2人が出会ったと言っている。
 おかしいと思いませんか?)
「…。」
そういえば、以前そんな話もした。
だが、ヒカリと会ったのは、確かに10歳の時、それより前に会った覚えは、本当に無い。
その時だった。

(わたしがあなたたちの記憶を、消したんですよ。)
「!
 おまえは誰だ!」
(さあ、私にもわかりません、本来わたしは目に見えない虚無の存在。
 だから誰かと話すときには必ず誰かの体を借りないといけないのです。)
「どう言う事だ、記憶を消したというのは!」
(…あなたの心の奥底に、強力な悪魔のパワーがあったのです。
 そしてあなたの想い人、ヒカリには、全てを包み込む、大いなる天使のパワーがあったのです。)
自分の覚醒状態、
それは生まれ持った悪魔のパワーとでもいいたいのだろうか。

(その2つのパワーを持ったあなたたちを見ていました。シンジこからね。
 ずっと、その素晴らしいパワーを…
 特にあなたの、コウキのその悪魔のパワーを覚醒させすべて解き放てば、
 この世は悪に満ちたすばらしい混沌の世界となる…)
「よーするにあんたは俺の力を利用して、世界を変えようとしたいのね。ギンガ団とまるで変わらねえな。
 で?なんで俺とヒカリがあった記憶を消さなきゃならねえんだ?」
(簡単なことです。あなたたちが知りあって友達に、恋人になって一緒に毎日のように遊んだら、
 その天使のパワーに悪魔のパワーが包み込まれ中和されてしまう。
 そうなれば、あなたの中から悪魔のパワーが消えてしまうではありませんか。)
言っている意味はなんとなくわかっていた。コウキには。
ヒカリもハルカも、ただ唖然と聞いていることしかできなかった。
(わたしにとって邪魔な天使のパワー。
 コウキの悪魔のパワーと同じ天使のパワーを持っているのは、ヒカリ、あなただけなんですよ。)
「あたし…だけ…」
(つまり、悪魔のパワーを覚醒させたい私にとっての唯一の邪魔もの、それがあなたなんです、ヒカリ。
 でもわたしは優しいですから、まだ小さい少女を殺すような真似はしませんでした。
 その代わりに、天使のパワーが悪魔のパワーに出会わないように記憶を消したのです。)

なにかどんどん話がとんでもない方向に行っている。
518>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:32:33 ID:FmPdbK6c
「じゃあ、なんで10歳の時、俺がヒカリと初めて会ったと思っている時の記憶は消さなかったんだ?」
(1つ目。あなたたち2人のほかに、ナナカマド博士、ジュンがいたから。
 第三者がいる場合、つじつま合わせが大変ですからね。
 2つ目。その必要がなかったから。ヒカリはともかく、コウキはヒカリに一目惚れした。
 何か大きな意志を持った時、悪のパワーは覚醒する。
 あなたの場合、あなたが持つであろう一番大きな意志は、大事な人を守る事って事は分かってましたから。)
「…。」
(最初に会ったときは、まだまだ子供。他人を守る力なんて、ない。
 力がなければ、大いなるパワーも発生しない。
 それどころか、ヒカリと過ごすうちに、さっき言った通り悪魔のパワーが中和されてしまう。
 実はね、コウキ、あなたは最初に会った日に、数時間一緒に遊んでその日にヒカリに惚れていたんですよ。)
過去の事がだんだんわかってきた。
コウキは、なんとなくそんな記憶があるような、そんな気がしていた。
「…だからか。
 俺が初対面だと思ってた時にすぐにヒカリに一目惚れしたのは。」
(…だが、10歳はもう大人の階段を上り始めている。他人を守る力も見につきはじめる。
 その上あなたはヒカリに惚れていた。ポケモンバトルの才能もあった。
 …そして私の予想通り、あなたはチャンピオンになる事で他人を守る力を、手に入れた。)
「俺には力なんてない。
 ポケモン達が一生懸命頑張ってくれて、強くなっただけだ。」
だが、それこそが最大の理由だった。

(そして3つ目、最後の理由。ポケットモンスターとの出会い。
 あなたにとって、ポケモンとの出会いはとてつもなく大きなものだった。
 …記憶を消そうとしても、消えないくらい、あなたにとって心に響くものだった。)
「よーするに、記憶を消そうとしても消せなかったんだな。」
(でもいいんです。あなたは、今まで何度か、恋人を守るその意志のために、悪の力を使っている。
 ヒカリを守る事が、あなたの力を呼び覚ます。わたしの狙いは、的中したんです。)
「こ、コウキがあたしを守る時にいつも覚醒していたのは、
 あたしを守ろうとする思いが悪の力を呼び覚まさせていたから…」
「俺も何となく気づいてたのかもしれないな。
 Jとの戦いでも、ギンガ団との戦いでも、何となく自分に異変感じてたから。」
「でも、コウキが覚醒し始めたのは、チャンピオンになってからずっとあと…
 そのあともいろいろあったのに…」
(とあるときを境に、覚醒させるために必要な力を、コウキの力が超えた…
 彼はポケモントレーナーとして成長を続けていますからね。
 その必要な力のラインを越えたのが、ハードマウンテン事件とJの事件との間だったんでしょう。
 …そろそろよろしいか?)
そして、カイオーガの様子が豹変する。
519>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:33:27 ID:FmPdbK6c
(あなたのすべての力を出し切らせるため、ヒカリを全力で守らせるため、
 このカイオーガの力を持って、ヒカリに襲いかからせていただきます。)
「何!?」
(あと1歩、あと1歩で、あなたのすべての力が解放する。
 その為に、あなたに悪の力を使わせるために、もっと強い意志、力でヒカリを守らせる。
 そして、この世に、永遠の闇と混沌が訪れる…)
「だ、だめ、コウキ!急いでここから逃げて!
 あたしの事は放っておいて!でなきゃ、この世界は滅んじゃう!」
「そうはいくかよ、そんなもの、何の根拠もない!
 何の根拠もないものに惑わされる俺じゃねえ!
 それに仮に本当だったとしても、仮にお前を守る事でこの世界が壊れようとも…」
コウキの選ぶ道は、1つしかない。
「俺はヒカリを選ぶ!
 鬼、悪魔と呼ばれようとも、俺はヒカリのためにすべてを犠牲にする。」
(そう、コウキ、あなたは、そうせざるを得ないのです…
 ヒカリ、彼の苦しみ、思い、分かってあげて。
 いや、苦しみは、ないですね。彼は、ヒカリを守るなら、この世を滅ぼすことなど何の苦にもしませんから…)
空がますます黒くなる。
暗くなっているのではない、黒くなっている。
先ほどまでの雨はとうにやみ、漆黒の悪のパワーが空を包み込んでいる。
(そ、そんな世界、あたしは望まない…
 でも、もしこんな事を言ったら、コウキの心は壊れて…それこそ、もっと世界がひどい事になっちゃう!)
(分かっているじゃありませんか、ヒカリ。
 彼の心が壊れたら、それが暴走して、この世はさっき言ったよりもっとひどい事に…
 もっとも、その方が私にとってはいいのですが。)

「こ、この世の、終わり、かも…」
「やめてっ!コウキぃ――――――――――ッ!」


空を支配していた漆黒の闇から、一閃の光が差し込んだ。
そこから、何か長い物が降りてくる。
どこかで見た、緑色の大きくて、長いもの。

「あれは…」
「レ、レックウザ!」

ぐんぐん距離を縮め、カイオーガのすぐ真上まで来た。
そして咆哮する。
520>>509コウキ×ヒカリ 第6弾・4/5:2008/10/04(土) 23:36:47 ID:FmPdbK6c
(…な、なんだ、この圧迫感は…
 くそ、体が、言う事を聞かない…沈んでいく…!)
「あれが…レックウザ…」
ポケモン図鑑を開く、そこには、伝説の話が載っていた。

(あ、あと、一歩だったのに…!)
「どうやら、カイオーガの体は、レックウザの咆哮に耐えられないようだな。
 いや、カイオーガの体は、レックウザの咆哮によって沈むように作られてるのか。
 言わばスイッチだな。紅色の珠がカイオーガを眠りから起こし暴走させるスイッチなら、
 レックウザの咆哮はカイオーガを停止させるスイッチ…」

こんな信じられない、神秘的な状況を、コウキは冷静に分析していた。
これも覚醒状態の、コウキの悪のパワーの影響である。

(つ、次こそは、コウキ、お前の悪の力を…)
空が明るくなる。
カイオーガは姿を消し、元の静けさが戻った。
コウキとハルカの動きを封じていた足元の氷も、同時に解けていった。

(おおおっ!)
(空が晴れたあっ!)
「っと、まずいな。今市民の人が出てきたら、ヒカリのヌードショーになってしまう。」
流石にヒカリの服は元通りになっていない。裸のまま。
コウキがヌードショーなんて言うものだから、ヒカリは再び胸と陰部を抑え下を向き、顔を赤くして慌てる。

「ほら、ヒカリ。
 とりあえず僕の上着を羽織ってて。ヒカリの荷物、ミクリさんが預かっているから、とってくる。」
「ありがと、コウキ。
 …コウキ、優しいコウキに戻った。そういうところが、一番好きだよ。
 あたしの一番好きな、優しいコウキ。」
「何を言ってるんだ。ヒカリがそれを願っている限り、僕はいつでも優しいよ。
 僕は、いつでも、ヒカリの一番好きな、優しいコウキで居続けるよ。」
(わあ…ラブラブかも…うらやましいかも…)
そう言ってポケモンセンターへと向かっていく。ハルカはそれをうらやましそうに見ている。
ルネシティの町を網羅する石階段から次々人が降りてくるが、

「まだ危険です、もうすぐカイオーガが浮上してきます!」
コウキの開口一番、市民全員ポケモンセンターに逆戻り。
(いたずら心も、いつものコウキに戻っちゃった…やれやれ。)
苦笑いしつつ、荷物の到着を待つヒカリだった。


こうして、ホウエン(と言ってもルネとその近辺だけだったが)を揺るがす事件は終わりを告げた。
謎の『虚無』の存在が、またいつコウキに襲ってくるかは分からない。今回はとりあえず一件落着と言うだけ。
でも、それでも嬉しかった。なぜかって?

笑顔のヒカリと一緒にいられるこの時間が、幸せだから。
521暴走ボート ◆z95s/qs7OM :2008/10/04(土) 23:37:35 ID:FmPdbK6c
投下完了。
次回はきっちりエロを投下。

今回はエメラルドを題材にしてみました。
言わなくても分かってるだろうけど;
522名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 23:39:38 ID:eXZpVdZe
サトシのハーレム物書くとか言ってた人まだかな?せっかく女の子キャラの性格を
教えてくれた人もいたのに。
523名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 10:31:25 ID:ND8wXjeG
>>509>>520
GJ
524名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 18:14:37 ID:0nbuP4kB
今pixivに神が降臨中だな
525名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 19:18:27 ID:I6kUDlbg
>>524
外れていたらすまないけど。

画力は勿論だが、
なんと言っても分け隔てないキャラへの愛がまさしく神だと思う。
526名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 21:33:25 ID:0nbuP4kB
>>525 そう、その人だよ。たぶん、なにがいいってベイリーフやラティアスも含まれている事だ。
527名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 22:45:23 ID:2I5MmqMl
そろそろ暴走ボート
許してもいいんじぁね?
支援してくれてる奴もいるし
>>253とか>>254とか>>334とか>>523とか
528名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 00:00:46 ID:qRT8BV1O
このスレの容量が満杯寸前なので次スレを立てた

ポケモン その14
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223218534/


新作を投下する人にも期待
529名無しさん@ピンキー
埋め作業入ります

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