ファイアーエムブレム&ティアサガ第30章

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1名無しさん@ピンキー
ファイアーエムブレムシリーズやティアリングサーガの18禁SSスレッドです。

前スレ ファイアーエムブレム&ティアサガ第29章
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200019005/

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2名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 09:42:46 ID:cSPmc/W4
過去スレ
「ファイアーエムブレムのエロネタでハァハァ… 」
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1004/10044/1004451716.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第二章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1020/10200/1020016530.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第3章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10338/1033828837.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第4章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1042/10422/1042292300.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第5章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1048/10487/1048789718.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第6章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1053/10532/1053271621.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第7章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1057/10572/1057238909.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第8章
ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1065/10653/1065356946.html
ファイアーエムブレム&ティアサガ第9章
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1073706816/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第10章
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第11章
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第24章
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ファイアーエムブレム&ティアサガ第25章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157873554/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第26章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1166627802/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第26章(本当は27章)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174208120/
ファイアーエムブレム&ティアサガ第28章
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178528489/
3名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 09:45:08 ID:a07GVhcg
             
        / ̄ ̄ ヽ,                / ̄ ̄ ヽ,
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───┬─────┬─────────┬─────┬──────-┘
      l       从              从       l
      人 从从从川               从川从从 从
      川从人从/                  人 从从从
     从从人川                    从川川人
     川人从川                     /人从从
4名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 12:56:14 ID:DYveDsf0
09:41:39
09:41:55

六秒差だったかw
5名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 13:09:50 ID:a07GVhcg
>>4
16秒やがな
6名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 15:51:52 ID:ZBSIryEA
今デューとラケシスたんのエロSS執筆中。
ところでもまえら、俺SSとか滅多に書かないんだけどこういうスレに投稿する限りじゃやっぱなるだけ早くエッチに持って行かないとまずいかな?
7名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 15:56:51 ID:DYveDsf0
俺は別にかまわないぜ
8名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 15:58:51 ID:/Oyo3iml
いい悪いではない。書くか書かないかだ。投下してもらった後じゃないと評価すらできない
長いならそれだけ読む楽しみが増えるってことだしいいんじゃない
9名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 16:35:52 ID:OEdKy233
小出しにせず、完結してから一気に投下がおすすめ。

連投制限あるみたいだけど。この板の規制値どのぐらいだっけ?
10名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 19:39:11 ID:UwVnMsPL
SS系の板のくせに制限あるのかここ
11外伝 ◆FRmsG/i5RQ :2008/06/20(金) 20:52:15 ID:1krxTFrO
俺はなにやっても大丈夫だったけどな
12外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/06/20(金) 20:53:40 ID:1krxTFrO
トリまちがえたー
13名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 23:03:44 ID:99lih4LM
もうさ携帯でも投稿して規制を回避すればいいんじゃない?(棒読み
14悪魔神官ポー ◆ka5BrNUzcE :2008/06/20(金) 23:03:50 ID:ffL9rh/i
ども、元マシンっす。
紋章ネタで一本書けましたんで、保守代わりに投下します。
かなりピーキーなSSになっちゃいました。以下に注意書き。

注意書き
・擬人化オリキャラ
・夢オチ
・考証無視、電波ネタ羅列

そんな三重苦SSなもんで、苦手な方はスルーお願いします。
あと出来るだけ早く次の投下をお願いします。
15弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:04:39 ID:ffL9rh/i
アカネイア同盟軍の核をなすアリティア軍の中に、年若いアーチャーがおりました。
名前はゴードン。アリティアのテンプルナイツに所属する、忠義に篤い少年です。
アリティアのマルス王子がタリスで挙兵した当初から、彼は戦いに身を置いておりました。
歴史にifは禁物ですが、もし弓兵である彼の活躍がなければと想像してみましょう。
マルス王子たちアリティアの軍勢は、飛行部隊を主力とするマケドニア軍を相手に、
レフガンディ辺りで呆気なく撃破されていた筈です。そうなればマケドニアのミネルバ王女が
同盟軍に付く事も、今日のパレス奪回も、恐らくは夢物語に潰えていたでしょう。
さらに仮定の話を続けるとしたら。
共闘する同盟者を失ったオレルアンもやがてマケドニアに占領され、王弟ハーディンが
散発的な抵抗を続けるも、戦局には何の影響も与えず、早晩大陸全土がドルーア帝国領に
なっていたに違いありません。
優秀で大きな功績も残しているはずの少年ですが、当の本人はそこまで自分を高く
評価していた訳ではありませんでした。

その理由は、彼が師匠のジョルジュから預かった見事な弓にありました。
炎弓パルティア。アカネイアの王家に代々伝わる宝弓です。
この弓を引けるのは、恐らくジョルジュだけでしょう。彼はアカネイアでも有力な貴族にして、
大陸一の名も高いスナイパー。弓兵たちにとって強い憧れの的です。
彼がこのパルティアを手にして戦場に立つものだ、と誰しもが期待しておりました。
けれどもジョルジュはパルティアを固辞しました。主君のニーナ王女が強く勧めたにも関わらず、です。
あなたしか居ないのだ、と懇願する主君を前に、ジョルジュは飄々とした様子でこう語りました。
「私ではなく誰か他の者に扱わせた方が宜しいと思います。ニーナ様」
戦時だというのに、普段と変わらぬ我儘を言っているのだと解釈したのでしょう。ニーナ王女は
明らかな失望の眼差しを臣下の弓使いに注ぎます。
けれどもジョルジュは主君を前に、あくまで飄然とした態度を崩さず冷静に自説を述べました。
「私はいつでもパルティアを引けます。けど私以外に扱う者がいなくなったら、私が倒れた後
 この弓はどうなりますか?パレスの宝物庫に後生大事に仕舞われるのが関の山でしょう。
 折角の強力な弓が宝の持ち腐れです」
だったら尚更のこと、ジョルジュが使うべきではないのか。パルティアはただの武器ではないのだから。
そうニーナ様は説得を続けます。ジョルジュは尚も承諾しませんでした。
「確かに仰る通り、パルティアといえば大陸全土に名を知られたアカネイアの宝弓です。
 その弓を引くだけで、味方の士気は上がり敵の士気は下がるでしょう。しかし逆に唯一の
 使い手である私が倒れた場合、反動で我が軍の総崩れさえ考えられます。
 常に同盟軍の誰かが扱える状態になって初めて、この弓はドルーア攻略の安定した戦略兵器に
 なるのですよ。その為にもグルニアやマケドニアといった強国と直接対決する前に、
 私以外の誰かがパルティアの扱いに熟達しておく必要があるのです」
誰も指摘しない事だけれども、言われてみれば他のどんな意見よりも説得力に満ちた正しい考え。
それが天才の為せる業です。
ニーナ王女ですら、彼の一言に対してはあまりの正論ぶりに何の反駁も出来ませんでした。
そして天才ジョルジュがパルティアの使い手として指名したのは、決して天才ではないアリティアの
若者なのでした。
ジョルジュは期待に満ちた微笑と共に、緊張する少年の両手へとパルティアの弓を大事に渡しました。
「いいかゴードン。この弓を扱えるようになりたかったら、まずは鍛えることだ」
「鍛える?」
そうだ、とジョルジュはいつになく真面目な口調で答えました。
「腕を鍛え、精神を鍛え――」
「はい」
「弓兵として誰にも恥じることのない男を目指すのだ」
「はい」
いつになく真面目な口調で語ったジョルジュの言葉に、ゴードンは険しい顔をして一々頷きます。
そんなに力む事はないよ、とジョルジュは優しい眼差しを少年に向け、優しい口調で励ましました。
「それからお前には、鍛えること以上に大切な事がある。それを覚えておいて欲しい」
何ですかそれは――と固唾を呑んでゴードンが見守る中、ジョルジュはこう告げました。
「――この弓を愛することだ」
16弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:05:35 ID:ffL9rh/i
多くの優秀な弓兵を差し置いて、若輩者である自分が宝弓を預かってしまった事実が、
少年の心にどれだけ大きな重責となって圧し掛かったのかは想像に難くありません。
しかしゴードンは健気にも、師匠や軍の期待に応えようと、来る日も来る日も特訓を重ねました。
鍛えました。師匠の言う通り鍛えました。
毎日腕立て伏せ三百回に腹筋三百回、ウサギ跳びに素振り。縄跳びなら千回、スクワットなら三千回。
夜になるとには兵糧庫に忍び込み、天井から吊るした大きな肉の塊に何百という拳を叩き込みます。
牛肉を殴り、豚肉を殴り、鶏肉を殴り。なぜか肉の日持ちが悪くなったと兵站係は嘆き、なぜか
食事が美味しくなったとその他大勢は喜びましたが、ゴードン自身はそんな変化に目も呉れず鍛えます。
もちろん毎日朝夕のランニングは欠かせません。生卵と牛乳を混ぜた不味い代物も毎日飲み続けました。
生臭い変な味の粘液を必死で口の中へと収めますが、まだ少年である彼が飲み干せる分量ではありません。
当然のように毎度毎度噎せ返ります。
そうすると涙目になったゴードンの若くて瑞々しい唇の端から、タンパク質をたっぷり含んだ白濁液が
どろりと零れ落ちる訳ですが、その姿のなんとも背徳的な事でしょう。
いつの間にかシーダやミネルバといった女性陣の人気を密かに獲得していたゴードンでしたが、
当の本人はその事実に気付く暇もなく鍛え続けました。

厳しい特訓の成果は、肉体的な部分では誰の目にも明らかな形で現れました。
特に逞しく発達し上腕二頭筋、略してウデキンは、ドーガのそれを遥かに凌駕します。
厳しい特訓を積んだにも関わらず、ゴードンがパルティアの弓を引こうとしても、弦はびくとも
動きませんでした。
ゴードンは泣きたい気持ちを必死で堪えて特訓を続けます。パルティアの問題は自分ひとりの
問題ではありません。
彼をを推したのは他ならぬジョルジュです。彼が諦めたら、師匠の判断が間違いだという事になります。
渋る師匠を押し切って強引に弟子入りを果たした以上、天才とも呼ばれた師匠の名声に
泥を塗る訳には行きません。
師匠だけではない。主君であるマルス王子や、アカネイア騎士団の仲間たちだって恥を掻く事になるでしょう。
――アリティアの騎士団はその程度のものか。
カシム、ウルフ、そしてトーマス。
他の弓使いたちが自分を指差して嘲笑う様子が、ゴードンの脳裏に浮かび上がります。
嫌な想像を撥ね退けられるのは、さらなる修練の日々だけ。藻掻き、足掻き、苦しんで。
恋人を見つけ、朝な夕なに宜しくやっている仲間を尻目に、ゴードンは一人特訓にのめり込みます。

何回やっても何回やってもパルティアが引けなかったゴードンですが、しかし彼の努力が全くの無駄で
あったかというと然に非ず。
何もパルティアばかりが弓ではありません。世の中には鋼の弓だってキラーボウだって銀の弓だってあります。
――アカネイア大陸にキラーボウってあったっけ?
上の一行は無視して下さい。とにかくパルティア以外にも色々な弓があるという事です。
タリスを出る時には鉄の弓しか引けなかったゴードンも、特訓のお蔭で強力な弓を扱えるようになりました。
そればかりか以前と同じ鉄の弓でも、帝国軍の雑兵程度ならば一撃で戦闘不能に追い込める程の腕力も
手に入れたのです。これも師匠の言葉を守って腕を鍛えたお蔭でしょう。
腕力バンザイ――
Vivaウデキン――
ゴードンはパルティアを使いたい一心で気にも留めませんでしたが、彼は出撃の度に確実に戦果を
挙げていました。
その上仲間の救援に出て討たれる事もない。正に安定したエーススナイパーと呼べるでしょう。
味方に頼れるエースが居てくれるだけで、戦略の自由度も軍の士気も飛躍的に向上するものです。
反対にエースが出て来る度に討たれていたら、勝てる戦いだって簡単に落としてしまいます。
立案する作戦だって、敵側がエースを出すか出さないかで無駄に頭を悩ませる立場に追い遣られるのです。
老子を紐解くまでもなく、メッケル少佐の教えを請うまでもなく、戦争に勝つのは常に相手を
振り回した側だと決まっています。
ドルーア帝国に対して主導権を握り続けた同盟軍は、ついにグラの王都を攻め陥とす一歩手前まで
辿り着きました。
17弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:06:53 ID:ffL9rh/i
――グラ王国を制圧し、帝国攻略の足掛かりとする
翌日の進軍開始に備えて催されたブリーフィングの席上、マルス王子は握り締めた拳に力を込めて、
三年間苦楽を共にしてきた騎士団に檄を飛ばしました。
「グラ王国が裏切らなければ、二年前の敗戦はなかった。そればかりかドルーアの勢力を増し、
 パレスを陥とされる事もなかっただろう。アリティアの、いやアカネイア全土の民は、
 本来なら戦争に苦しまなくて済んだ二年間を奪われたんだ」
アリティア騎士団の皆が、主君の言葉に耳を傾けます。ゴードンに至っては、マルスの発言を
一字一句聞き漏らすまいと身を乗り出す始末。
マルスの演説は続きます。
「今回の戦争を引き起こしたのはドルーアだけど、いたずらに戦禍を大陸全土に広げた主犯は誰か。
 ドルーアの脅しに屈したグラ王国だ」
そのグラ国王の名は同盟軍の、特にアリティア騎士団の間では絶対に忘れられない物でした。
マルス王子にとっても父君の仇に当たります。やはり今は亡きコーネリアス先王の仇討ちを、
是非とも為さなければならない。そうゴードンは心に誓います。
けれどもマルスが次に発した言葉は、ゴードンばかりか他の列席者も驚くような内容でした。
「確かに自分の国を守る為、強国に従わなければならない時もあるだろう。けれどもグラがアリティア、
 オレルアン、そしてアカネイアと同盟をしっかり組んでいれば、いかに強大なドルーア帝国といっても
 互角以上に渡り合えた筈だ。そうすれば無駄な戦争も避けられた。
 グラ王国のジオル国王は、従う必要の全く無かった脅しに屈して、その結果人々の平和な暮らしを
 二年も奪ったんだ!脅しに屈して人々の生活を混乱に陥れるような人物が、国王であって良い訳がない。
 同盟軍の為にもグラの為にも、ジオル王は排除しなければダメなんだ」
ゴードンは雷に打たれたように席上で固まりながら、力強く断言するマルス王子の姿をじっと見つめました。
「マルス王子――」
しんと静まり返った席上の中、発言の許可を求めて挙手した人物がおりました。彼の名前を思い出せないまま、
マルスの脇に参謀として座るモロトフ伯が、冷ややかな眼差しで起立を促しました。
「――ラングと申します。アカネイアの先王陛下より伯爵位を賜りました身にございます。
 王子、敵の敵は味方とも申します。また味方に仇為すのは強い敵より弱い味方であるとも。
 優柔不断なグラ王国と同盟を結び、マケドニアやグルニアの足枷として生かしておくのも
 一考かとは存じますが――」
マルスというより列席者全員に一席打つ形でラング伯が語った提案に、ジェイガンが凄み
モロトフは鼻で笑います。列席者を見渡せば、マルス王子の演説を中断されて誰も彼もが白け顔。
ただマルスだけは、怒りと羞恥のあまり硬直したラングに対して優しく諭しました。
「それでは戦争を長引かせたジオル王と何も変わらないよ。僕たちの戦いは、大陸全土の誰もが安心して
 暮らせる日を一刻も早く取り戻すためのものなんだ。だいいちジオルのような裏切りを許しておいたら、
 同盟軍そのものが軽く見られてしまうんだよ。そうなれば今後の帝国との戦いにどれだけ損なことか。
 倒せる敵はできるだけ早く倒す。それが泥沼に陥らないための、最良の方法なんだ」
そう言うとマルスは再び凛々しさを取り戻し、列席者全員に向かって叫びます。
「狙うのはジオル王のみ、速攻で城を落とせば余計な犠牲も出さなくて済む!」
応――という勝ち鬨に包まれて、ブリーフィングは終了しました。
18弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:07:43 ID:ffL9rh/i
この人は単なる仇討ちの為に戦争をしているのではない。人々の上に立つ意味とその責任をきちんと
理解した上で、アカネイア大陸に住む全ての人々の為に戦っているのだ。
年齢こそゴードンと然程変わらぬ少年なのに、君主として実に理想的な人物でした。そしてそんな傑物を
主君として戴いているという事実が、彼の心を一層奮い立てます。
席上では仇という言葉を一度も発しなかったマルス王子ですが、しかし父君を殺した張本人が憎くない訳が
ないでしょう。なればこそジオル王はアリティア騎士団が、否自分が、主君に代わって明日討とうではないか。
その時はパルティアを手に、颯爽と最前線に立ちたい。
会議が終わって宿営に戻ると、ゴードンは普段通り特訓に励みます。特訓が終われば就寝の時間です。
通常兵士たちは一つ天幕の下で雑魚寝と相場が決まっていますが、エースユニットのゴードンは別格扱いです。
専用の天幕まで用意してもらっているのですから、同盟軍が彼にかける期待の程が理解できようものでしょう。
ゴードンはくたくたに疲労した身体を寝床に横たえました。もはや筋肉痛すら感じません。
枕元にはパルティアの弓。
夜はひとり星たちに願いを掛ける。明日はパルティアを引けますように――
そんな風にお祈りをして、ゴードンは深い眠りに就きました。

「もしもーし、起きてなの」

明らかに女の子だとわかる甲高い声に、ゴードンの意識は眠りから引き戻されます。
まどろみ消去して辺りを見渡せば、天幕のての字も見当たりません。それどころか彼の寝床も、
日用雑貨の類も。
天と地の境界線もない、クリーム色を無限希釈した極限のような、薄明るい光に満たされた世界。
そんな世界にゴードンはたった一人――否もう一人の女の子と共に取り残されてしまったような状態です。
少々癖っ毛なのが愛らしい彼女の身の丈は、決して長身とは云えないゴードンの胸辺り。
けれどもゴードンを大いに狼狽えさせたのは、彼女が一糸纏わぬ全裸だったことです。
いくら相手が年端も行かぬ幼女とはいえ、女性に全く構う事なく弓の修行に明け暮れたゴードンには、
少々刺激の強い光景だったかも知れません。

――見知らぬ国のストリッパー 昨日と違うストリッパー

動揺のあまり、しょうもないフレーズが頭の中を駆け巡ります。
慌てふためくゴードンの姿を目にして、女の子は頭上に疑問符をいっぱい浮かべながら無垢な瞳で
問い掛けました。
「何をそんなに慌ててるですの?」
ゴードンを目覚めさせた例の甲高い声です。という事は光に閉ざされたこの世界で、この子と
二人きりという事に――
そこまで考えが巡った処で、ゴードンは女の子の無防備な格好を窘めようと口を開きました。
「服を着なさい、服を――」
「そんな物着ませんの。だって人間じゃありませんの」
女の子がしれっと告げた尋常ではない話に、ゴードンは目を丸くしました。目の前の彼女は、
どう見たってただの女の子です。真っ裸ではありますが。
「人間じゃないって――じゃあ君は誰なんだ?」
「あたしパルティアなの。パルティアは弓の妖精ですの」
相変わらずしれっとした態度で、女の子はアカネイアの宝弓と同じ名を名乗りました。
それとは対照的に、ゴードンの疑問は増える一方です。ここは何処?自分はどうしてここに居る?
一体自分はどうなってしまったのだろう?目の前の幼女の両肩をがしりと掴んで、ゴードンは問い質します。
「もしかして僕は世界に愛想を就かせてしまった挙句、自分に都合のいい新世界を作り上げてしまったのか?!
 キラみたいに――」
パルティアは動じる事なくゆっくりと首を横に振りました。
「何か色々混じってるけど、それは違いますの。ここはゴードンの夢の中なんですの」
自己紹介もまだ済ませていない筈なのに、パルティアはゴードンをいきなり名前で呼びました。
何で知っている――そう問い返そうとした所でゴードンは気付きます。
この世界が夢の中だとしたら、初対面の女の子が自分の名前を知っていても何の不思議もない。
むしろ何故、目覚めて最初にその事を思い付かなかったのだろう。
しかし本当にここが夢だと頭から信じてしまっても大丈夫なのでしょうか。確かに見覚えのない世界に
見知らぬ女の子と二人きり、しかも相手が既に自分を知っているなんて、夢以外にそんな自分にとって
好都合な状況が簡単に現れる筈もない。
本当かどうか確かめようと、ゴードンは頬を抓りました。夢でなければ、痛みを知覚するはず――
19弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:09:05 ID:ffL9rh/i
「――痛くない、やっぱりこれは夢なんだ!」
それは当然でしょう。なぜなら彼の指先がぎゅうぎゅう引っ張っていたのは、
「痛い痛い痛いイターイ!いきなり何するですの?!」
コラーゲンをたっぷり含んだ、幼子特有の滑らかな肌質を誇るパルティアの頬っぺたでした。
自分が痛みを感じる訳がない。
己が痛みは十秒も我慢できないのに、他人の痛みは百年でも平気で耐えられる。所詮人間なんて
自分勝手な生き物にすぎないのです。
そんな厭世的な感傷はひとまず脇においといて――
「もう、つねるなら自分のほっぺたをつねって欲しいですの」
口を尖らせて涙目で抗議しましたが、当のゴードンは全く聞く耳を持ちませんでした。
自分が今居る世界が夢なんだ、と納得できた事で、かなり精神の安定を取り戻したようです。
「それで、君はどうしてここに居るんだい?」
謝罪も反省も口にする事なく、ゴードンはさも当たり前のようにパルティアに尋ねました。
釈然としない様子ではありますが、パルティアは仕方ないと言わんばかりに溜息を吐いて説明してくれます。
「パルティアはゴードンの願いを叶えるために来たんですの。パルティア、ゴードンの願いを
 知ってるですの。ゴードンはパルティアを自由に使いたいんですの。違いますの?」
言葉遣いには少々子供っぽさが含まれていますが、回りくどい言い回しを一切避けた簡潔で的確な説明です。
ズバリ言い当てられたゴードンですが、しかしもう慌てません。この世界は夢だから仕方がない。
夢って本当に便利ですね。
「そうだよ、けど君はどうして知ってるのかな?」
その質問を待ってましたとばかりに、パルティアは得意満面の笑顔になって答えました。
「ゴードンは毎日パルティアを枕元において寝るの。それで寝る前にはパルティアを使いたいって
 お祈りするの。そのお祈りをパルティアが聞いたから、ゴードンの夢に出て来たですの」
「分かりやすい説明をありがとう。えーと、パルティアって呼んでいいのかな?」
はいですのゴードン――パルティアは元気いっぱいに答えます。
「じゃあパルティア、どうすれば僕は――えっと」
弓もパルティア女の子もパルティア、同じ名前だけに混乱してしまいます。
そんなゴードンに助け舟を出すパルティア。
「パルティアはパルティアなの。弓もこのパルティアも同じですの」
「ありがとう。じゃあ僕はパルティアを使えるようになる為に、一体何をすればいいのかな?」
「それは弓使いなら簡単なことですの。パルティアを愛せばいいんですの」

音声として認識することは出来ても、それを言語として理解できないことは良く有るものです。
パルティアの放った一言がまさにそれでした。数秒ほど硬直して、ゴードンは目の前の女の子を
見下ろしました。
「えっと、それは弓の話だよね?君の事じゃないよね?」
「うっすらぱ――――――――!!」
突然奇声を発したパルティアにゴードンは怯えます。唇を尖らせて、パルティアは文句を言いました。
「人の話を聞くですの!パルティアはパルティアだってさっき言いましたの!だからゴードンは
 パルティアを愛するの!」
つまり弓も自分も同じだから、自分を愛せば弓を愛する事になる、とパルティアはそう伝えたかったのでしょう。
しかし愛すると言っても――この子をどう扱っていいのかゴードンには見当も付きません。
とりあえず頭を撫でてみます。よしよし――
「何してるですの?」
ゴードンの掌を透過した疑問符が、パルティアの頭上に浮びます。パルティアは不思議そうに尋ねました。
「いや、だから君を愛そうとしたんだよ。君を大事にすればいいんだろう?」
パルティアはさも情けなさそうに溜息を吐きました。
「ゴードンは大人なのに、子供みたいなことするですの。それじゃパルティアを愛してくれてませんの」
「じゃあどうすればいいんだよ?」
「そんなこと決まってるですの。愛するということは、ゴードンのちんこをパルティアのまんこに――」
20弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:09:39 ID:ffL9rh/i
「ストォ――――――――ップ!! ストップ!! ストップ!! 女の子がそんな言葉を口にするんじゃありません!」
ゴードンは両手をあたふたと交差させてパルティアの危険極まりない発言を遮りました。
子供というのは実に直戴な表現を使います。けれどもあけすけで分かり易いぶん、意外と猥褻な
印象を与えないものです。
これが大人になると同じ物を言い表すのに、男性自身とか分身とか肉棒とか絶棒とか灼熱のモノとか、
直言を避ける分よけいに淫靡な響きをもつ言葉で表現するようになるものですが。
黒天狗とか槍<<ランス>>とか道祖神という、冴えた暗喩表現が魅力的な柔道漫画も最近では見かけましたね。
あれは面白い――

閑話休題。
健全な手段でパルティアを愛する事は出来るんじゃないか、というゴードンの中に残っていた希望的観測は、
パルティアの放った言葉で木っ端微塵にブレイクダウンブラックホール。
つまりこの子が言った『愛する』というのは、肉体関係を持つ事に他なりません。
そしてこの子は宝弓パルティアの化身。たしかにその化身を愛せば、弓を愛する事に繋がるでしょう。
弓を愛する事の大切さ。ジョルジュ師匠にも言われました。いや弓兵ならば見習い騎士だった時にも
教わっているはずです。
かの有名なイエス様もこう仰っているではありませんか。
――汝の弓を愛せよ、さもなくば腹を切って死ぬべきである!
と。
だがしかし。
改めてゴードンは彼女の肢体を眺めます。
真っ平らな胸。ほんの少し突き出たお腹。産毛の一本もない下半身には、ぴったり閉じた縦筋が一本通っているばかり。
明らかに九歳の身体付きだ、とゴードンには解りました。
恐るべきは彼の慧眼でしょう。第二次性徴も訪れていない女児の裸を一瞥しただけで、年齢を正確に
判断したのですから。
――このロリコン野郎!
苦渋を湛えた顔で、ゴードンは歯どころかどこにも衣着せぬパルティアを見下ろして言いました。
「そのままの君は愛せないよ」
「なぜですの?パルティア青のり前歯に付いてもないし、眉毛も全然つながってないですの」
「そうじゃなくてだね、小さい女の子を君の言うように愛したらいけないって、世の中では決まっているんだよ」
ゴードンは大人の事情という奴を、できるだけ優しい口調でパルティアに語ります。
昨今の児童ポルノを取り巻く社会情勢というのは、率直に言ってかなり厳しい状態にあります。
特に幼い女の子に欲情するような描写があれば、作者は身柄を拘束され法律によって恐ろしい罰を
受ける事になるでしょう。
聞くところによると、かの暴君ディオニソスは河原町二条の巨大掲示板に『チキたんハァハァ』と
落書きされていたのを見咎めるや、直ちに下手人たちを捜し出して一網打尽に捕らえ、
彼らをゴルゴダの丘で釜茹での刑に処したとかしなかったとか。

出来るだけ年長者の威厳を保ちつつ、あくまで威圧的にならないように。そんな話し方が出来るのも、
弟を持つ身だからでしょうか。
わかったかい、とゴードンはにこやかに話を締め括りました。
「でもパルティアには関係ありませんの。ここは夢で、しかもパルティアは人間じゃないですの」
暖簾に腕押し糠に釘とはまさにこの事か。無垢な瞳で見上げる裸の女の子はどこまでも無防備で
危ういものです。
九歳といっても、ゴードンとそう歳は離れていません。この子と自分ぐらい歳の離れた夫婦など
世の中にはざらに居ます。年齢差だけを見れば、釣り合いの取れない組み合わせという訳ではない――
その事実がゴードンの理性を激しく揺さ振ります。
ここは夢。どんな理不尽なオチでも夢で済まされる素晴らしい世界です。
未来からきたネコ型ロボットが帰ってしまったり、小学生なのにあこがれの東大ライフを満喫したり、
自分たちの住んでいた町が箱庭だったと知らされたり、最愛の妻がキリストの亡骸に陵辱されその子供を
孕まされたりしても、全部夢だから平気です。
つまり――
年端も行かぬこの子に対して人道に悖る行為を働いたとしても、夢オチで済まされてしまうのです。
さすが夢。かつて手塚先生が禁止したのも頷ける、狂った素敵な世界ですね。
21弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:11:27 ID:ffL9rh/i
しかし揺さ振られたとは言っても、完全に理性を失った訳ではありません。残された正常な脳が
冷静な判断を下します。
恐らくは何物をも受け入れた経験のないだろう未成熟な性器に挿入して、この子が無事に済む筈がありません。
彼女が激しい苦痛に苛まれるだろう事は目に見えています。こんな幼気ない女の子を苦しめるような行為が、
本当に彼女を愛する事になるのだろうか。
断じて否。
そこまで考えが及ぶに至って、ゴードンはようやく目の前の女の子に掛けられた呪縛から逃れました。
息を深く吸い込み、頭を冷やして力強くパルティアを諭します。
「君は愛するとか簡単に言うけど、やっぱりまだ小さな女の子がそういう事をするのは無理だと思うんだ。
 それに母さんが言ってた。こういう事は合う合わないが致命的だって。合わないばっかりに悲惨な目に
 遭う子だって数え切れないぐらい世の中にはいるんだよ。だからやっぱり駄目なんだ」
むー、とパルティアは口をアヒルにしてゴードンを睨み上げます。ゴードンの願いを叶える為に現れた
筈なのに、このままでは弓の妖精としての面目が丸潰れです。
かと云って、大人しく引き下がる訳にも行きません。
「じゃあどうすればゴードンはパルティアを愛してくれるですの?」
膨れ面を隠そうともしない小さな女の子を、ゴードンは不覚にも可愛らしいと思ってしまいました。
もっと苛め抜いてその表情を堪能したいという嗜虐心を抱いてしまっても、彼を非難する事は
出来ないかもしれません。
けれどもゴードンの偉い所は、安易な欲望に流されて相手を傷付けるような振る舞いに走らない事でした。
あくまで目の前の女の子を傷付けないように、やんわりと断るべくゴードンは慎重に言葉を選びます。
「もう少し君が大人になったら――」
大人、という文言にびくりと反応し、パルティアはゴードンが喋り終わらない内に彼に抱き付きました。
何をするんだ、と云うゴードンの抗議よりも早く、パルティアは一気呵成に捲くし立てます。
「だったらパルティアが今すぐ大人になればいいですのね?!わかりましたの、パルティア今すぐ大人になるの!」
瞳一杯に銀河を湛え、パルティアはどんとゴードンの胸を突き飛ばしました。尻餅を突いた彼の目の前で、
パルティアは踊るような動作で軽そうな肉体をその場で回します。
くるくるくる、と三回転したところで首を傾げます。再び三回転、くるくるくる。
パルティアの動きがぴたりと止まりました。それこそ二秒ほど実際の時間が停止したようにも感じられます。
何かに衝撃を受けたように愕然としたパルティアに、ゴードンは彼女が一体何に驚いているのかも判らないまま声を掛けました。
「パルティア、呪文を忘れちゃったの。呪文を唱えないと大人になれないの……」
半泣きで彼を見つめるパルティアの瞳は、世界が終わる刻<<とき>>を迎えるかのように切羽詰っています。
もしかしたら無言の内に、彼に対して助けを求めていたのかもしれません。
今までの嗜虐心を一気に蒸散させてしまう心細そうなパルティアの泣き顔に、ゴードンはつい情に
絆されてしまいます。まんこにちんこをとかそんなの関係ねえ。
古今東西の呪文を、彼が幼少の頃耳にした限りの物語の微かな記憶から抽出できる限り並べ立ててみました。
22弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:13:57 ID:lGmA41Ze
「『マハリクマハリタヤンバラヤンヤン』?」
「そんな古い呪文はやーの!おやつあげないわよ、なの!」
「じゃあもっと最近の奴か。『コスモ・マジック、メタモルフォーゼ』?」
「それもメチャメチャ古いの!そんな呪文はたとえ恐怖バリカン婆ぁが許しても、このパルティアが
 許さないですの!」
「『パラソルピカルクロホルム』?」
「パルティア、ウサギ耳と違うの!今時そんなスピンオフな呪文は死語ですの!」
「『ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜♪』?」
「それも違いますの!パルティア撲殺なんてしませんの!人をボンドまみれにもカスタードクリーム
 まみれにもしませんの!」
「『リリカルトカレフキルゼムオール』?」
「プリンセスロッドも関節技も使いませんの!顔がいきなりガイルになったりもしませんの!
 てゆーか邪道魔法少女を三つとも挙げるなんて知識が偏ってますの!」
「じゃあ、”JANPERSON, FOR JUSTICE!”?」
「もう魔法の呪文でもなければ変身もしませんの!だいたいそれだと変身するのは悪役の方ですの!
 いっぺん死んでみるですの!うっすらぱ――――――――!!」
再び怒りの奇声を発したパルティアに、ゴードンが小動物のように怯えます。肩で荒い呼吸を何度か繰り返し、
少女はいい加減にしろと言わんばかりにキッとゴードンを睨みました。
「大概にしないとパルティア怒るですの!パルティアの呪文は『クルクルピカリンクルピカリン――』」
次の瞬間パルティアの身体がオパール色に輝き始め、神々しい光が女の子の裸体を包みます。
オパール色の光はやがて彼女の輪郭を全て飲み込んだかと思うと、そのまま激しい閃光となって、ゴードンの視界を
太陽よりも眩しく染め上げてしまいました。

ゴードンが恐る恐る目を開けると、無限希釈した極限のクリーム色が広がっていました。
彼の前に立つ人物の輪郭はぼやけたまま。ゴードンは視界の焦点を合わそうと目を擦ります。
元の視力を取り戻すのに数秒は要したでしょうか。
すらりと伸びた手足は、ゴードンが何度も思い浮かべたシーダ王女のように美しい線を描いていて。
胸から張り出した丸い膨らみは、彼の妄想の中で何度も妖しく微笑んだミネルバ王女のように豊かで瑞々しく。
鼻筋も通った、どこに出しても恥ずかしくない美しい女人が、一糸纏わぬあられもない格好で天を見上げておりました。
けれどもよく注意して見れば、目元や口元にあのあけすけな九歳の幼女の面影が残っているようにも思われます。
決定的だったのは、彼女の愛らしい癖っ毛でした。小さな女の子にはよく似合う髪形でしたが、
大人の女性だとやや子供っぽい印象を与えるかも知れません。しかし隙の見当たらぬ完全無欠の成人女性よりも、
どこか幼気なさを残している女性の方が危険で、それでいて魅力的に映るのもまた事実です。
誰が何と言おうと間違えよう筈もありません。熱に浮かされた意識でゴードンは歩み寄り、彼女の名を呼びました。
「――パルティア、なのかい?」
二番目ではありますが、どうやら目的の呪文を自力で引き当てたようです。これではゴードンの立つ瀬がありません。
大人になったパルティアは、彼の声が耳に届かないようで何の反応も返しませんでした。
何かに浮かされたように、ずっと天を見上げています。彼女の口元が動いているのに気付き、彼は聞き耳を立てました。
23弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:14:51 ID:lGmA41Ze
「メ・…テオ? あの光が授けてくれたというのですか!」
「そんな試練の山の頂上に封印されていた最強の黒魔法なんか思い出さなくていいから!そんなの撃ったら自分の命が燃え尽きてしまうよ!」
ゴードンは魅惑的な肢体を誇る女性に向けて叫びました。
百年の恋も一遍に覚める危険な言葉をさらりと口にする辺り、九歳の幼女だった時と全く変わっていません。
昔の人はよく言ったものです。三つ子の魂百までも、と。
彼の声で意識を取り戻したパルティアは、彼を振り向いて今度は驚愕の表情を露にします。
何に驚いているんだろう、とゴードンが疑問を浮かべる中、彼女は無限希釈されたクリーム色の他には何もない世界を見渡しました。
そして次はゴードンを見下ろします。彼の頭の頂上から足元まで数度視線を往復させて、ゴードンの背丈よりも頭半分ほど高くなった自分の視界をようやく受け入れたようでした。
「私――大人になったんですね?」
阿呆のようにこくこくと頷いたゴードンに、パルティアは安堵を湛えた微笑みを送りました。その大人びた仕草がまた危うい危うい。
立ち眩みを覚えたゴードンが天との境界を失った地面に倒れ込むよりも早く、大人パルティアが彼を抱き留めました。
「よかった、これであなたに愛して貰えるわ。呪文を思い出せたのもあなたのお蔭よ」
ありがとうゴードン、と彼の顔を豊かに成長胸に埋めて耳元で囁きます。頬に密着した柔らかくて暖かい肉の重みと相俟って、
ぷぅん、とゴードンの鼻腔を擽るミルクのような香りの甘いこと甘いこと。
思考能力を完全に奪われたゴードンは、そのまま暫くの間パルティアが自分の髪を指で梳いたり腕に力を込めて抱き締めたりするままに
身を任せておりましたが、やがてパルティアの胸肉が彼から離れます。
身も心も蕩かされた放心状態でゴードンが見守る中、パルティアはすらりと伸びた手を伸ばし、肩から指先まで視線を走らせたり。
「ん――」
豊かなボリュームと絶妙のバランスを誇る胸のふくらみを、手で持ち上げたり谷間を作ってみたり。
どうやら大人になった自分の肉体に興味深々といったところでしょうか。おマセな科白を口にはしても、
実際に大人の女になってみないと、その感覚は解らないものです。
「なんか――へんな感じ」
肉体はどこから見ても十九歳の女性ですが、自分自身の身体のあちこちを興味本位に弄る辺り、
精神は完全に九歳の子供です。
そして子供は恐れを知らない。胸の先端で自己主張を始める尖った乳首を、好奇心の赴くままに摘みます。
「――きゃうんっ!」
乳首と脳髄とが直結したような甘い電流に、子犬みたいな鳴き声を上げます。けれども指の動きは止まらない。
こねくり回して引っ張って。電流のような刺激に脳が麻痺していたのか、力なくその場に座り込みます。
いや、脳が痺れただけじゃない。足の付け根――いや下腹部とはっきり言ってしまいましょうか。
疼痒さにも似た慣れない感覚に導かれるまま指を伸ばした先には、しょりしょりとした手応えの若草。
「毛が――生えてる?」
慌てて下腹の様子を目で確かめようと、膝を大きく割る大人パルティア。当然の事ながら、若草の下で息衝く
唇と同色の花弁が蜜に滑ってぱっくりと割れます。
亀裂の端を軽く指で触り、その度にぎゅっと目を瞑って身悶えるパルティアの姿に、危うい均衡の上で
何とか保たれていたゴードンの理性の糸が、ぷつりと切れた音がしました。
想像上のミネルバ様みたいなおっぱいにむしゃぶり付き、こねくり回し、ガチガチに固くなった
自分の息子を初陣とばかりにパルティアの中へと強引に挿入し、歓喜の涙を流して唇を求める彼女の腰を掴み、
本能のまま無我夢中で腰を振っていた辺りで、彼の頭の中は真っ白になってしまいました。

翌朝ゴードンが奇妙な夢から目を覚ますと、寝床の中で一匹の毒虫が何かを撒き散らしてぐったりとしているのを見つけました。

何だかすっきりした目覚めです。身体が軽い、心も軽い。まるでこれまでの自分は死んでしまって、
今朝新しくこの世界に誕生したような感覚さえ覚えます。こんな目覚めは初めてです。やはり昨夜見た
夢のお蔭でしょうか。
枕元を振り返ればパルティアの宝弓。心なしか普段よりも色鮮やかな姿で、今ならゴードンを受け入れて
くれるようにさえ思われます。
ゴードンには確信がありました。あの幼女、いえ変身後の美女は、やはり――
「――君だったんだね。ありがとうパルティア」
嬉々として弓にキスするゴードンの姿がもし誰かの目に留まったとしたら、ついに彼がパルティアの重圧に
精神を蝕まれ、狂ってしまったんだと誤解されたことでしょう。
24弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:15:26 ID:lGmA41Ze
そそくさと下着を換え、撒き散らされた何かが染み付いた穿き古しを人目に付かないように洗い終わると、
軍団の集合場所へとパルティアを手に意気揚々と出陣しようとしたところで、ゴードンを呼び止める人物がおりました。
天才ジョルジュ師匠です。パルティアを預けて以来、弟子が初めて見せた自信に満ちた笑顔に驚きを隠そうともしませんでした。
「一体お前に何があったのだ?」
ゴードンは使い走りのように卑屈な態度ではなく、元気溌剌とした声で返事します。
「ジョルジュ先生、私はついに弓を愛する事に成功しました!」
そんな事言ったっけな、と喉まで出掛かった言葉を飲み込み、ジョルジュは愛弟子を引き止めて説明を求めます。
ゴードンは恥かしがる様子もなく、夢の話を誇らしげに語りました。
宝弓パルティアを名乗る女の子を男として愛し、そして目が覚めたらパルティアの弓が輝いて見えた、と。
怪奇譚をせがむ子供のように話の先々を促し、一々もっともらしく頷いて、ジョルジュはゴードンの話を聞き終えると
愛弟子の両肩をぽんと力強く叩きます。
――褒めて頂いているんだ!
ジョルジュは喜びに鼻息を荒げる愛弟子を慈愛に満ちた眼差しをもって見下ろして、ゆっくりと語りかけました。
25弓の妖精パルティア:2008/06/20(金) 23:15:58 ID:lGmA41Ze

「――それは単なる欲求不満だ。ちゃんと武器レベルも上げなさい」

<<終>>
26悪魔神官ポー ◆ka5BrNUzcE :2008/06/20(金) 23:17:30 ID:lGmA41Ze
以上で終わりです。どうも申し訳ありませんでした・・・
勝手なお願いではありますが、一刻も早く次の作品投下をお願い申し上げます。

次はちゃんとオリキャラ無しで書きますので、どうぞご勘弁下さい。
それでは
27名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 00:28:45 ID:xN1nytay
お疲れ様

>想像上のミネルバ様みたいなおっぱいにむしゃぶり付き、こねくり回し、ガチガチに固くなった
ゴードンのリミッター解除は恐ろしいぜ
28名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 00:37:17 ID:VqPQBg0N
烈火の軍師モノで書いてみたいんだけど、過去に例ってあるかな
29名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 00:56:27 ID:YUjBPaLA
軍師は割とあるよ
30名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 10:19:59 ID:dSxtCp9i
おお ぐんし エッチしよ よ しんでしまうとは なさけない
31名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 15:31:45 ID:klaYX7f0
コーヒー飲みながら読んでたら危うく死ぬところだった。
32名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 20:40:31 ID:xE6j4SkE
>JANPERSON, FOR JUSTICE!”?」
ちょ、ダークジェイカーとグランドジェイカー懐かしす

GJ!幼女のままだったらもっといいのに

>悪魔神官ポー
かっこいー 主役の名前にしたいぐらい
33名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 20:58:30 ID:YObchTuA
すごい笑えました
ゴードン可愛いな〜
ジョルジュとゴードンいいな〜
34名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:56:47 ID:0Oe+6u+C
サザ×ミカヤものを書こうと思います。

4部前半が舞台です。
サザの決意を優先するので性映写はうまくないかもしれません。
35守る決意:2008/06/21(土) 23:02:24 ID:0Oe+6u+C
「女神に歯向う者に裁きを!裁きを!」

デインと皇帝軍の総力戦は、突如現れた女神により人が石になることによりとめられた。
残された人々は生き残るために女神が待つベグニオンの聖都へ向かう。
しかし、彼らを待ち構えていたのは、元老院たちが石から戻されて女神の手先となった兵だった。

女神の加護を受けた正の使徒たちの数と強さは想像を超えるもので。
戦いを切り抜けてきた人々を苦しめる。
「大丈夫!?しっかりして!」
一つの部隊を指揮するミカヤは、怪我をした仲間たちを杖で治療しているところに、
「覚悟っ!」
無防備な彼女に向かって狂信者の弓矢が飛んでくる。
「危ないミカヤっ!」
彼女を庇おうとして緑髪の少年が彼女の前に飛び込んで・・・・。
矢は彼の胸に突き立って・・・倒れる。
「サザあっ!!」
36守る決意:2008/06/21(土) 23:09:22 ID:0Oe+6u+C
「う・・・ん・・」
「気がついたか?」
「鴉王・・・・・ミカヤはっ!」
一命を取り留めたサザが目覚めると、もう一つの寝台には疲れ果てて眠っているミカヤの姿。
「あんたを治療するために力を大きく使ったんだぜ!無茶しやがって・・・」
「済まない・・俺・・・・」
「まあ、今は一人でも戦力がほしいからな、無駄死にはごめんだぜ」
とぶっきらぼうな態度でネサラは去っていく。
戦いは終わったのであろう、この部屋にはミカヤとサザの二人しかいない。
他の者たちはそれぞれの場所で休息を取っているはずだ。
そっとサザは寝台に眠っているミカヤに寄る。
「ミカヤ・・・・くそっ!」
サザは拳を握りしめる。
自分がミカヤを守る、そう思っていたはずなのに逆に足手まといになっているなんて。
「そうよ!あなたは大馬鹿だわ!」
「うわあっ!」
突如ミカヤが目を開けて、サザに怒鳴ってくるので彼は驚き飛び上がった。
しかし、瞳の色が赤色だと気づき、表情を落ち着かせる。
「あんたか、ユンヌ・・・」
「まったく、あなたはとんだ大馬鹿者よ。
せっかく貴方にミカヤを守るための加護を与えたというのに」
「くそ・・・俺に力があれば・・・・・!」
「だから大馬鹿者だといいたいのよっ。もうちょっと頭を使いなさい。
私が貴方に言いたいのは本当にミカヤを守る覚悟ができてるの?
ということなのよっ!」
37守る決意:2008/06/21(土) 23:19:07 ID:0Oe+6u+C
「守る・・・覚悟・・・?」
「あなた・・・私が目覚める前・・・・。
アイクたちと戦っているとき、血の誓約で無理矢理戦っていたときどんな気持ちだった?」
ユンヌはミカヤの顔で睨むような表情をする。
サザはそのときのことを思い浮かべる。
「もうだめだと思っていた。ミカヤだけは守りたいって思っていて。
でも・・・・団長たちには敵わない・・・そう思っていた」
「だったらあんな結果になってたのは当然ね?
貴方には力はないわ・・・・でも本当に足りなかったのは覚悟よ。
どんな状況になっても大切な人を本気で守ろうとする。
その人の心が傷つかないように守る覚悟なのよ・・・・・!
貴方があきらめずにデインやミカヤの為に戦っていれば事態はもっと軽くなっていたかもしれないのに」
確かにユンヌの言う通りだ。
血の誓約の書は今考えれば、デインからその呪縛を逃れることができたのかもしれないのだ。
たとえば、玉砕覚悟で、ベグニオンに潜入し、ルカンから誓約書を奪うとか。
それを、危険だからという理由でできなかったため、デインはあのような結果になった。
「今だってそうよ!ミカヤを守るとか口でいいながら、行動ができてないじゃない!
ミカヤはね・・・・辛いのよ。
デインの将軍として苦しい立場に追い込まれて、いつ自分のことがばれるか恐怖に怯えていて。
あなたがいたからこそ、持てたのだけどその貴方がいなくなったらどうすればって。
その時点で貴方はミカヤを守る資格なんてないわ!」
「じゃあ・・俺はこれからどうすれば・・・・・!」
「そんな答えなんてわかっているでしょう?
わざわざ口に出すこともないわ・・・・・。
ミカヤと話しなさい・・・・、そうしてミカヤの本当の気持ちを知りなさい。
そして・・・本当にミカヤを守る覚悟を・・・手に入れるのよ・・・・」
ユンヌは言いたいことだけ言って、そのままふっとミカヤから離れる。
どさりと音を立てて、また寝台に倒れるミカヤをサザは見つめた・・・・。
「ミカヤの本当の気持ちか・・・・・・」
「うん・・・・サザ・・・・?」
騒がしい声に眠りが妨げられたのかミカヤが目を覚ます・・・・・。
38名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:19:43 ID:0Oe+6u+C
前半は終了です。
後半は明日書こうと思います。
39名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 10:57:33 ID:uJKRvPvh
サザミカ良いね。GJ
続き楽しみにしてるよ
40名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 15:15:30 ID:RCbmLE3h
サザミカいいね。サザミカ
41名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 17:25:56 ID:0IOKknFx
とりあえずサザ×ミカヤものの続きを書くとします。
42守る決意:2008/06/22(日) 17:34:12 ID:0IOKknFx
「サザ・・・・よかった・・・・」
「ミカヤ・・・・・ごめん・・・」
サザはミカヤに誤っていた。
「どうして誤るの・・・・?」
「俺は口ではミカヤを守るとか言っていた。
でも・・・こうして君を傷つけていることも知らなかった。
俺、馬鹿だよな・・・口じゃなんとでも言えるのに。
団長と戦うときも、俺はあきらめていて、そんな生半可な覚悟だったんだって。
ごめんな、君の気持ち、ぜんぜんわかってなかった・・・・」
「・・・・」
幼い頃からずっと一緒だった二人。共に苦しみ苦難を乗り越えたりもしたが、
サザは本当にミカヤの気持ちをわかっていたのだろうか?
ベオクとラグズの混血、彼女しか味わえない恐怖を理解できていたのか。
「私も・・・ごめんね」
「ミカヤ・・・・?」
あろうことかミカヤもサザに誤る。予想していない出来事にサザも戸惑う。
「私も勝手な人よ・・・自分の苦しみを全部自分で背負っていて、
いつ崩れてもおかしくなかったもの。
貴方に負担がかからないようにって・・・それじゃわからないよね、私の気持ち」
「ミカヤ・・・・」
そっと寝台に座っているミカヤを抱きしめる。
不安を消すために抱きしめあうのを二人は慣れていたが、今はとても熱い想いが二人を包む。
43守る決意:2008/06/22(日) 17:41:39 ID:0IOKknFx
「辛かったんだよな・・・苦しかったんだよな。
ごめんな、わかってやれなくて・・・・でもこれからは。
俺の前なら泣いてもいいさ・・本当の気持ちをぶつけてくれていいさ。
俺だけじゃない・・・本当に辛いときは辛いって言ったらいいんだ。
俺はユンヌに覚悟が足りないって言われてさ、自分の身さえ守れなかった。
もうミカヤにこんな思いをさせたくないんだ。本当にミカヤを守りたい。
たとえ女神でも、団長からでも・・・・・」
「サザ・・・・」
「俺はミカヤの周りにいる人よりずっと頼りないかもしれない。
だけど、俺は絶対に強くなってみせる・・・、君と生きるために!」
「うん・・・うん・・・」
二人はより抱きしめる腕に力を込める。華奢なミカヤの体が壊れてしまいそうな力だが、
それでもミカヤもサザもとめるつもりはなかった。
ずっと姉と思っていて、押しとどめていた感情が今放たれようとする。
そしてそれをミカヤも望んでいた、言葉など必要なかった・・・。
そっと、二人は唇を重ねる・・・とても甘い唇を・・・・。
44守る決意:2008/06/22(日) 17:50:09 ID:0IOKknFx
今ここにいるのは、二人だけ、この機会を逃すほど二人は不器用ではない。
部屋のドアの鍵をかけた後に、二人は再び唇を重ねて寝台に倒れる。
不思議と手が出て、そっと二人の服が脱ぎ去られていく。
「サザ・・」
「ミカヤ・・・」
お互いにうまれたままの姿になったときも体は熱をとどまらずにより一層高まる。
ミカヤの生まれたままの姿・・・雪のような真っ白な肌が光に照らされる。
そっと手のひらが鎖骨に・・・そのやや大きなふくらみに当てられる。
「ふ・・・」
頬に・・・首筋に口付けの痕を残しながら手のひらは白い肌の愛撫を繰り返す。
「ミカヤ・・」
「ひゃあんっ!」
彼女の歌声のような嬌声が耳に入り互いの理性を削ぎ落とす。
お互いの誓いを立てるための・・・恐怖を、不安を取り除くための・・・行為。
ミカヤが誰にも触れさせなかったその場所までたどりついた時には、お互いが貪りあうように、愛を求める。
湿ったような音がその場所から響きわたり・・・・・・。
「もう・・・だめ・・・・」
ミカヤのその嬌声が引き金になり・・・サザは彼女を貫く。
45守る決意:2008/06/22(日) 17:57:43 ID:0IOKknFx
「ううっ!」
一際大きな悲鳴を彼女はあげた。
彼女の中から何かが弾けるような感触、それに伴う激痛からだ。
「ミカヤ・・・・」
「やめないで・・・もっと・・・・」
ミカヤもサザも元から望んでいた行為だ。痛みはあるがそれと同時に満たされる想いもある。
サザにとってミカヤの中は初めてのことも含め自らを求めるように動き回る中・・・。
言葉など必要なかった。自らの想いを彼女に届け、ぶつけるだけ・・・。
「あっ・・うっ・・ひい・・ひゃあっ!ああっ!!」
まさか幼い二人がこんな淫らな行為をしているなど外の者にはわからぬだろう。
ただ、彼らを導いた片割れの女神を除いて・・・。
嬌声が部屋に響き渡り、さらにお互いの熱を沸騰させる・・・。
「私・・・わたし・・ああっ!!」
そのまま弾けるような音と共にサザの想いが放たれる。
二人ともその想いを受け取りながら充実な想いを満たしていた・・・。


疲れたのだろうか、服を整えもせずに生まれたままの姿で一つの寝台で眠る二人。
その中、小鳥へと姿を変えていた女神は、そっと二人に祝福を与えるように微笑んでいた。
46守る決意:2008/06/22(日) 18:08:29 ID:0IOKknFx
「女神に歯向う不届き者に裁きをっ!裁きをっ!裁きをっ!!」
戦いはなおも続く。
狂信者たちは女神の元へ向かおうとする彼女たちの前に立ちふさがり、裁きを下そうとする。
彼らは女神のための駒にしか過ぎないことを理解してはいない。
元老院という腐り果てた者とはいえ、哀れなものだ。

「裁きをっ!」
その圧倒的な力と数の前に苦戦を強いられている中、部隊が分断されてしまい、
魔道士を始めとした打撃には弱い後衛の前に大量の弓矢が放たれる。
「まずいっ!」
前衛が気づき戻ろうとしたものの、距離的にもう手遅れなはずだったが・・・。
「させるかっ!」
その一声と共に、影が舞い上がる。
影は矢の前を駆けるように舞い・・・すべての矢は影によって弾き落とされていた。
「ミカヤっ!みんなっ!大丈夫かっ!」
「サザっ!」
そう、矢はすべて彼が弾き落としていた。吹っ切れた彼にとって狂信者の矢など止まって見えるものだ。
「怯むなっ、俺たちは生きるんだっ!いくぞっ!」
と神速の速さで敵勢の元へ駆けていく。
「遅れをとるなっ!」
とスクリミルが吠え声を上げて後に続き、
「熱いねえ・・・・」
などとネサラも飛んで敵勢を蹴散らす。かつて敵同士だった者とは思えぬ連携だ。
「私らも行くぞっシグルーン!」
「はい、サナキ様・・・」
神使としてではなく皇帝である決意をしたサナキも配下と共に魔道書を構えて行く。
残ったミカヤも、リブローで怪我をした仲間を助けながら後に続いた。
今の自分なら迷わない・・・そう感じた彼女も強くなっている。
力と数の差で圧倒的に勝っていた使徒達をその気力で弾き返す様を空から見る女神の片割れは再び微笑んでいた。
「アスタルテ・・・貴方にわかる?
人は貴方にくらべたら小さな存在だけど・・・とても強いのよ?」

47天地:2008/06/22(日) 18:10:14 ID:0IOKknFx
これで終わりです。ここに投下するときは天地と名乗ろうと思います。
性映写が自分でもあまり上手じゃなかったですが、読んでくださりありがとうございました。
48名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:37:34 ID:K54xM1et
>>47
サザミカGJでした
でも一つだけ気になったので指摘させてくれ。誤るじゃなくて謝るだろw
49天地:2008/06/23(月) 00:19:36 ID:WTCjbdvV
ああww今見たら間違えている。
誤る→謝るですよねwすみませんw
50名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 10:04:54 ID:ZrGRuOak
サザミカいいね。次回作に期待
51人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/06/23(月) 13:52:12 ID:nyavGKwZ
エイリーク
私の愛しき
性奴隷

ヴァルター
52人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/06/23(月) 13:53:11 ID:nyavGKwZ
削除依頼

上のヴァルターさんの川柳が、ゼト氏の著書「我が愛の賛歌」からの転載。著作権侵害のおそれ。
特に署名部分以外は、まったく同じであるため、緊急依頼とします。

*(削除)依頼者票--人造人間だみゃ〜ん(対話|履歴) 2008年6月23日 (月) 03:28 (UTC)
*(削除)冗談にしても悪質です。--エイリーク(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 03:36 (UTC)
*(削除)私の作った物が勝手に・・・・・・削除に同意。--ゼト(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 03:38 (UTC)
*(存続)冗談じゃない!私の方がオリジナルだ!奴の方がパクリだ!--愛の戦士ヴァルター(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 03:45 (UTC)
**(コメント)上の愛の戦士ヴァルター様は、利用者:ヴァルターのソックパペットとして無期限ブロックされました。--人造人間だみゃ〜ん(対話|履歴) 2008年6月23日 (月) 03:56 (UTC)
*(削除)これはひどい。--ケセルダ(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 03:50 (UTC)
**(コメント)なっ・・・ケ、ケセルダ、貴様までっ!!!--ヴァルティア(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 03:59 (UTC)
***(コメント)上のヴァルティア様は、利用者:ヴァルターのソックパペットとして無期限ブロックされました。--人造人間だみゃ〜ん(対話|履歴) 2008年6月23日 (月) 04:02 (UTC)
*(削除)論外。場合によっては投稿ブロック依頼も視野に入れたほうがよろしいかと。--セライナ(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 04:16 (UTC)

**(対処)delにて全削除。なお、利用者:ヴァルター氏に関しては、方針熟読機関として一週間の暫定投稿ブロックを致しました。--のらっこ(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 04:34 (UTC)
***(確認)宣言どおり、依頼者指定版以降が適切に特定版削除されていることを確認しました。--ろう様(会話|履歴|ログ) 2008年6月23日 (月) 04:38 (UTC)

上の議論は保存されたものです。編集しないでください。新たな議論は当該ページのノートか、復帰依頼で行ってください。再度削除依頼する場合は削除依頼ページを別名で作成してください。
53名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 17:26:07 ID:nIWXInc7
凝ってる割に今ひとつ…w
54こんなの作ってみた。:2008/06/23(月) 18:28:31 ID:ZSA3Lc8k
俺の名前はユアン。
今日はエイリーク様の誕生日、ということでお城に免れたんだ。
さぁ、今日はお得意の火の手品でエイリーク様を歓ばせてやるんだ。

ゼト「皆様、本日は我がルネス王国の王女、エイリーク様の誕生会にご出席頂きまして、誠にありがとうございます。
エフ「あの・・・ 俺! 俺ッ!!」
ゼト「それでは、今年晴れて20歳になられたエイリーク様に、皆様、祝福のお言葉をお願いします。」

皆の衆「エイリーク様ー、お誕生日おめでとぉおおおおおおおおっ!!!」
皆の衆「おめでとぉおおおおおおおおおおっ!!!」

エイ「ありがとー!! みんなーっ!!!」
エフ「俺ッ! 俺俺ッ!!」
ゼト「それでは皆様、唄って、踊りましょう・・・ ああ、そうです皆様、今日は特別ゲストと致しまして、我らと共に闇の魔王フォデスを討伐した魔法使いの若き原石、ユアン君による、炎の手品ショーをお披露目致します。 ユアン様、どうぞっ!」
皆の衆「わー、わー、わーっ!! パチパチパチパチパ・・」

(そのとき、ユアンのスモックがはらりと捲れ上がる)

ユアン「あっ・・・。」

エフ「えへっ☆ スカートの中見えちゃった〜♪」

一同「・・・・・・・・・・・。」
55名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 22:59:41 ID:y1832XZH
一番スクールデイズ的展開が起こりそうな男1女2の組み合わせは何だと思う?
56名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:25:03 ID:/vRsBE42
プリシラとその兄とその支援相手の女じゃね。
57名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 01:29:52 ID:tF544QEX
>>56
相手の「女」


お前は何を言ってるんだ‥‥?
58名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 07:04:44 ID:ayKlekoM
何故レベッカの可能性を考えないのだ?
59名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 15:54:15 ID:SBDY6ScL
ペアEDがないからだろ
60名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 17:11:39 ID:ofM4foDL
男1女2ではないが、封印ロイは

リリーナ:ロイに依存しまくりで多分嫉妬厨
セシリア:なんだかんだで策巡らせて妨害しまくり
シャニー:思った事をはっきり言うので他の女と衝突
スー:ロイが他の女といちゃついてても平気。でも優しいロイは気を使う
ララム:あっさりロイの童貞奪いそう
ソフィーヤ:表立って嫌な顔はしないが何しろシャーマン

とかなり面白い戦争になりそうだ
61名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 18:18:45 ID:h/ceHPQP
ロイのハーレムっぷりは異常
62名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 20:42:31 ID:LCE/Jnke
>>55
それならFEの元祖三角関係、アベル、エスト、パオラ辺りか。

>>56
そのパターンだと、支援相手の男版しか思いつかん。
何であそこだけ男同士で特殊EDなのか?
63人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/06/25(水) 20:46:01 ID:BzkelRaS
ある日、セリスは皆とお風呂に入っていた。
町の公衆浴場と同じぐらいに広いお風呂。ただ、男子用と女子用がきっちりと別れている。こちらは男風呂。
で、もちろん周囲にいるのも、皆男である。
そんな感じでくつろいでいると、コープルがセリスの元にやってきた。
「あれ?セリス様、それは・・・?」
コープルはセリスの陰茎を指差している。セリスの陰茎には、金色に輝く星型のマークが、きれいに五つ並んでいる。
「コープル、これはね、女の子をイかせた時に出る聖痕だよ。」
「聖痕?」
「そう。コープルも知ってるだろ?武器では、一人撃破するごとに星が一つずつ増えていく。このおちんちんの聖痕も、それと同じなんだ。
この星型の聖痕は、女の子を撃破した、つまりイかせた回数をカウントしているんだ。」
「ということは、セリス様は、今までに、ラナさんを五回イかせたということですか?」
「そういうこと。」
そんな感じで話していると、横からリーフがやってきた。
「セリス様すごいなあ。僕なんか、ほら。」
リーフは己のおちんちんを見せた。星の聖痕が、二つ付いている。
「まだナンナを二回しかイかせてないのに。」
「リーフ王子は、まだまだこれからですよ。」
「でも、リーフ様もすごいです。僕なんて、まだ一つもないから。」
コープルがそう言うと、セリスとリーフは揃って彼を励ます。
「コープルはまだ若いんだし、これからじゃないか。まずは、頑張って恋人を作ろうよ。」
「はい、僕、頑張ります!」
「そう。それでこそ、コープルだ。」
そんな感じで話していると、浴室にアレスが入ってきた。
コープルはしげしげとアレスの陰茎を眺めている。
「アレス様、星が六つある。」
「・・・・・・まあな。」
「アレスは、リーンを六回イかせたってことだね。」
「へえ、けっこうやるねえ。」
セリスとリーフは、しげしげとアレスを眺めて言う。
「そういうお前らは・・・・・・ほう、なるほどな。」
アレスは三人の陰茎を見た。そして、コープルに一言。
「コープル、お前も頑張れよ。まずは恋人を作ることだ。」
そして、この陰茎の星型の聖痕に興味を持ったコープルは、他の人の陰茎を見て回る。
「え〜っと、アーサーさんは、フィーさんを三回イかせた・・・」
「まあね。」
「セティさんは、ティニーさんを一回・・・」
「・・・まあ、恋人になったのは、つい最近だし。」
すると、そこにヨハンがやってきた。
「皆見てくれ!遂に・・・遂に・・・」
ヨハンの陰茎には、燦然と輝く一つの星。
「我が愛しのラクチェを、遂にイかせることに成功したのだっ!!!」
すると周囲から、一斉に拍手が湧き起こる。
「おめでとう!」
「すごいぞヨハン!」
「いよっ!この、色男!!!」
「ありがとう、皆、ありがとう!ああ、ラクチェ、俺はなんて幸せなんだっ!!!」
64人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/06/25(水) 20:47:30 ID:BzkelRaS
「どうしたんだお前たち、この騒ぎは?」
浴室の扉がガラリと開いて、シャナン王子が入ってきた。
「あっ、シャナン様・・・・・・ええっ!!?」
コープルはシャナンを見るなり、びっくりした。シャナンの陰茎から下腹部の辺りにまで、びっしりと星型の聖痕が並んでいる。
「え、ええっと・・・・・・シャナン様は、パティさんを、何回イかせたんですか?」
「知らん。そんなもの、いちいち数えてないからな。」
「えっと、僕らが数えてもいいですか?」
「・・・まあ、好きにしろ。」
そしてコープルが数を数えると、合計五十八個もあった。
「すごいなあシャナン。パティと知り合って、まだそんなに日が経ってないはずなのに、そんなにパティを・・・・・・」
セリスがそう言うと、シャナンは腕組みして考え込むように言った。
「どうだかな。ただ、パティがイきやすいだけかも知れん。それに・・・・・・」
そしてシャナンは言葉を続けた。
「お前たちの親の世代は、こんなものではなかったぞ。例えば、アーダンという重騎士は、ラクチェとスカサハの父親なんだが、この星型の聖痕が全身に広がっていたな。ぶ厚い鎧の下に隠れていて目立たなかったがな。
あと、アーサーとティニーの父親のアゼルも、アーダンほどじゃなかったが、この聖痕が下腹部から足のつま先まで、びっしりと並んでいたな。
まあこれが、アゼルが魔道士系でありながら、半ズボンにならなかった理由の一つだ。
他にも、キュアン王子の陰茎にも、星の聖痕がたくさんあったのだが・・・・・・」
すると、シャナンはセリスの方を見て言った。
「シグルド公子には、どういうわけかそれが一つもなかったな。当時はただ単に、聖痕が出にくい体質なのかと思っていたが、こうして息子のセリスに聖痕が出ているということは、もしや・・・・・・」
「シャナン、もうそれ以上言わないで。鬱になるから。」
「あのレヴィンでさえ、十個も聖痕が出てるのに・・・」
「父上・・・・・・orz」

その後、セリスたちは、アルヴィス皇帝を倒した。
そして、その遺体を検分している最中、ふと、セリスはアルヴィスの陰茎を見た。
星の聖痕が、三つ並んでいる。
「父上・・・・・・orzorz」

おしまい
65名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 21:36:08 ID:b4F1FAjF
アーダン想像して吹いたw
666:2008/06/25(水) 22:28:03 ID:ZHaEyV64
なんだか盛り上がってるな。
ところで皆、デューとラケちゃんの官能小説を執筆してる者だけど。

エロさゆえに浮気と二股とセクハラと強姦未遂を行ってしまう性少年ってどう思うよ。
やっぱ変?


67名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 22:46:19 ID:PF5OXrQk
>>66
そんなことはないぞ!
人にもよるが見たくない人は見なくていい

しかし>>64には盛大に吹いたwww
686:2008/06/25(水) 22:48:46 ID:ZHaEyV64
>>67ありがとう!

がんばって完成させてみるお。
69名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 07:56:11 ID:aaaUkPJy
だみゃ〜ん…盛大に吹いたぜ。GJ!
70人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/06/26(木) 12:25:40 ID:4Mcqs+PW
同じ頃、女風呂・・・・・・

ラクチェ「この私があんな男に後れを取るなんて、一生の不覚だわっ!次こそは、絶対に負けないんだから!!!」
ラナ「何だかんだ言って、ラクチェもやる気まんまんよね。」

その後、ヨハンがシャナン並みになるのに、一ヶ月とかからなかったという。
しかしその時既に、シャナンはアーダン並みになっていた。
71名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 13:33:29 ID:aaaUkPJy
☆が50を越えると追加効果がつくのかな?
72名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:36:06 ID:H/QcdP0h
追加効果があっても見切り持ちには無意味なんだな?
73名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 20:59:01 ID:IbH68Psp
>>70
さらに吹いたwww

しかしシャナンの精力のすごさには誰もかなわない
幼少の頃のシャナンは夜、カップルの出来た部屋の前で営みを盗み聴きしてたのか?
74人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/06/27(金) 00:04:11 ID:4Mcqs+PW
ラクチェ「ねえヨハン。」
ヨハン「おおっ!どうしたのだ我が愛しきラクチェ?」
ラクチェ「あんたの今考えてること当ててあげよっか。」
ヨハン「そりゃもちろん、君の事ばかりを・・・」
ラクチェ「ずばり!あんたは私とヤりたいと思ってるでしょ?」
ヨハン「いいっ!ラ、ラクチェ、それは・・・」
ラクチェ「正直に言いなさいよね。私とHしたいんでしょ?」
ヨハン「そ、それはしたくなくはないけど、俺の愛は純粋に・・・」
ラクチェ「したいのか、したくないのか、はっきりしなさいよ!」
ヨハン「・・・したいです。」
ラクチェ「ほ〜ら、やっぱりしたいんだ。ヨハン、感謝しなさいよね!今日は気分がいいから、特別にさせてあげるわ。」↑☆
ヨハン「ラ、ラクチェ!!!」
ラクチェ「ん・・・ああん・・・」↑☆

翌日。
ラクチェ「ヨハン、正直に言いなさいよね。今日も、私とHしたいんでしょ?」
ヨハン「ラクチェ?」
ラクチェ「ありがたいと思いなさい!今日も特別に、Hさせてあげるわ!」↑☆

翌々日。
ラクチェ「ヨハン、感謝してよね!今日も気分がいいから、特別にさせてあげるわ!」↑☆

ラナ「何だかんだ言ってあの二人、毎日ヤってるわよね・・・」
パティ「ラクチェって、毎日気分がいいのね。」
75「若き性少年の悩み」:2008/06/27(金) 00:15:21 ID:1khn0/UK
書いているうちにどんどん話が無駄に膨大になっていった為、投稿していくことにします。
完成の方も近いので、おそらく今出来ている分の全てを投稿できた頃にはもう完結していると思われますので。
その合間にレス等入れてもらえるとありがたいです。

 俺の名前はデュー、元盗賊だ。
今現在は盗賊業から足を洗ってシグルト様の部隊で義族ってのをやってるんだ。
さて、本編に入る前に幾つか忠告をしておこうか。 
この話では俺がかなりの性少年・・・つまり、思春期まっただ中の、エッチな事に強く感心を持った時期の少年となり、ファイアーエムブレム《聖戦の系譜》の世界で様々な、想い、葛藤、恋愛、セクハラ、浮気、等を行う話だ。 
だから原作の純粋な少年の俺のイメージを崩す事に不満を感じるようなファンの皆が読んだら きっと、不愉快になる事にまず間違いないだろうから注意して欲しい。

 想えば、最初俺は性的な事に人一倍感心があるだけの、ただのエッチな少年でしかなかった。
道行く年頃のお姉さんを見つければ胸やお尻を揉みしだく妄想をし、街で綺麗な踊り子を見つければその人の裸を想像するような・・・ 至って普通の性少年だった。
というのも、俺は女の人の身体には物凄く興味はあったけど、10歳に家を出て以来ずっと一人で生きてきたから、15歳の今に至るまで大人から直接性の関係について教わる事がなかった。
 しかし、それは2ヶ月前。  時代は動乱期。 俺が英雄シグルト様の部隊に加わり、長年の放浪生活に終止符を打ったと同時に、とうとう本格的な大人への扉を開く事になった。


「おい、デュー、また訓練サボってるのか!?」
それはある晴れた日の昼下がり、皆の衆が訓練に熱中してる頃。  俺は一人ノディオン城前の広場でひなたぼっこをしていると、城の方からしかめっ面をしたキュアン王子が声を掛けてきた。
「もうこのノディオン城に来て1ヶ月になるがお前殆ど訓練場に顔を出していないようじゃないか。 そんな事じゃいつまでたっても強くなれないぞ?」
俺たちシグルト軍がここ、ノディオン城に到着して早1ヶ月。  
仲間の兵士達が訓練に励む中、俺は次の指令が来るまでの間街や、森の中を探索したり、買い物に出かけたりと自由奔放な日々を送っていた。
「訓練なんて、俺には必要ないよ! あとで村人救助しまくって一気にレベルアップしてシーフファイターになるから俺!」
俺は面倒くさくなってつい、そう返答すると、キュアン王子は繭に皺を寄せ怒鳴り上げた。
「何馬鹿な事を言っている! 聞くところによるとお前はジャムカにエーディンを守るよう頼まれ、この部隊に入ったそうじゃないか。 今のままじゃ、彼女を守るどころか自分の身すら守れないぞ?」
自分と違い生真面目な性格のキュアン王子は今の様子の俺の身を案じてというのもあるだろう、いつも以上に顔を強張らせながら説教を始めた。
「それに、もうすぐその彼女自身もハイプリーストに転職するだろう。 そうなればもう彼女だって、自分の身くらい、ある程度は自分で守る事が出来る。 するとどうだ、お前なんか、敵から資金を拝借する意外じゃ、本当に役なしだぞ?」
「ええ? もうハイプリーストなんだ・・・ そういえば一生懸命杖振ってたもんなァ・・・。」
エーディンさんと俺が本格的に部隊の一員として活動し始めたのは約二ヶ月前。ほぼ同じくらいだ。
それまでヒーラー不足で、活躍の場が多かったエーディンに対し俺はといえば、お得意の盗賊技能で敵方の親分見つけてはスキを見てお金をふんだくり、味方の資金を潤す事でなんとか役を成していた。
俺の盗賊スキルはエーディさんのような回復役と違い、その活躍が仲間内で目立つ事こそ少ないが、実際の所自軍の懐をこれまでにもおおいに潤してきたものだ。
76「若き性少年の悩み」に。:2008/06/27(金) 00:16:38 ID:1khn0/UK
 この前キュアン王子に2500Gほどやった。 
それはつい前の戦闘時、長年愛用していた彼の銀の槍がとうとう敵のジェネラル様の鎧に折られてしまったため、(つまり彼自身が折ってしまったのだ。)俺が修理費としてその半分を彼に贈呈する事になったのだ。
「ありがとう、デュー。 君のおかげで次の戦もこの愛槍シルバーカラドボルグと共に戦う事が出来そうだ。」
「いやぁ、なんのなんの! 困った時はお互い様さ!」
彼は自分の銀を溺愛していた。 何せ、名前までつけるほどだ。
たしかその会話をした後俺も自分の持ってるほそみの剣に名前を付けたんだっけな。 《グッドキュアン》って。
「俺のこの愛剣グッドキュアンも最近料理にしか使ってないからな。 そろそろ本腰入れて訓練にでも使ってあげなきゃな!」
俺の手に握られた愛剣・グッドキュアンは、きらきらと鉄独特の眩い光沢を放っていた。
「お前・・・ 訓練に参加するのはいいが、そのグッドキュアンっていう名前やめてくれないか? しかも料理に使われるようじゃ・・・なんだか俺が惨めな気分になる。」
「何言ってんのさ! 戦闘にも、料理にも使える。できる男グッドキュアン!! どう? こういうフレーズ付けてみればかっこいいもんでしょ。」
俺はグッドキュアンを天高々と掲げた。 昨日の晩に切ったタマネギの切れ端が淵の溝にくっついていた。
「いや、なんだか商品の宣伝みたいだ。 とりあえず、やる気になったんなら早く城の方に戻るんだな。 もしかすると、シグルト様が直直お前を稽古してくれるかもしれん。」
「ええ? シグルトさんが俺に?」
俺は途端にやる気が沸き出した。 俺にとってシグルトさんは、心の中の勇者なのだ。
「ああ、なんとも今日は暇が取れるかもしれないから、デューの剣技を本格的に鍛えてやれそうだってな。 お前、見た所本格的に剣術教わった事なさそうだからな。」
キュアンの言う事はもっともだ。 俺はこれまで本格的に剣術を習った事はない。 
ガキの頃からコソ泥を始め、ナイフを扱い、今じゃ剣みたいな大きめの刃物を使いこなすまでに至ったので、基本的に剣術と言っても直感と経験に任せた自己流の護身技くらいしかできないのだ。
「そうか・・・シグルトさんが教えてくれるのか・・・! こりゃ、早く行かないと、だ!」
そう言うと俺は即座に腰を上げ、キュアン王子を残し、城の方へと走って行った。
77「若き性少年の悩み」さん。:2008/06/27(金) 00:20:25 ID:1khn0/UK
 城に到着すると兵士達の掛け声は一層に大きく響き、毎度ながら自分に場違いの印象を与えた。
俺が大広間を経由し、皆が訓練をする中庭の方へと向かっていくとそこではすでに、50もの兵士達がそれぞれの武器を手に素振りをしていた。
「随分と遅かったじゃないか? デュー。」
俺が後ろを振り向くと、そこにはレヴィン王子が相変わらずのアンニョイな表情で俺を眺めていた。
「こんにちわレヴィン王子。 あれ? もしかして俺の事待ってくれてたの?」
俺がそう言うや否や、そんな馬鹿なといった具合に微笑んで見せるレヴィン。
「ははは、そうじゃないよ。 フュリーを待っているんだ。 彼女、軍に入ったばかりでなかなか馴染めてないみたいだからね。 そんな人見知りの彼女だから、俺のようなイカした紳士が常に側にいてエスコートしてあげねばならんのだよ。」
紳士はそう言うと体中に巻いた腹巻きのようなマフラーを翻し、すぐ側に聳える巨大な円柱にもたれかけた。
 フュリーさんと言えば元レヴィンの家来で、普段は腰まで達した大胆なスリットから観音的な太ももを公開してくれる美人ペガサスナイトのお姉さんだ。
最初はあのあまりの大胆な服装に釘付けになって、四六時中むらむらしていたのを覚えている。  
いや、正直な所むらむらしただけに留まらず、俺はその日の晩早速フュリーさんを夜のオカズに使ったくらいだ。
聞いたと話によると、その日、ベオウルフもあのフュリーさんのスリットを夜のオカズに使ったらしい。   
・・・いい歳こいだオッサンのくせに自分よりもあんな若い女の子を妄想の中で夜の玩具にしてるなんて・・・ けしからんやつだ。
「そっか、そう言えばフュリーさんってレヴィンの元家来なんだってね。 ・・・いいなぁ。 あんな綺麗な人が家来だなんて、俺王子様の身分がこれほど羨ましいと思った事はないよ!」
「フフッ、まぁ、俺の国ではそうだがね。 しかし実際の所、女兵のユニフォームは国によっていろいろだからね。 キュアンの所のトレバドールなんて・・・エスリンみたいな、地味なコだからねぇフフフフッ。 
俺なんかあの服装最初見た時、夢のクレヨン王国のシルバー王女かと思ったよ。   ・・・俺がまだ王子と言える頃では毎日60ものペガサスナイトが遣え、皆女性だった。 さらに軍服は皆スリット付属!! 生脚に囲まれる毎日だったよ。」
そう言うと元王子は目を閉じ、素晴らしき過去の思い出に浸り始めた。
「いいないいなぁ・・・ 他のペガサスナイトの女の子達もやっぱ、皆美人だったの?」
「ああ、一応戦術を心得た乙女達の中から選ばれた戦士だからそう、際立った美人というのは少なかったが・・・ 皆、全体的にそれなりの器量を持ったコばかりだったよ。 その中でもフュリーは格別だったがね。  
最初、フュリーがあの軍服を身につけた時は・・・あのスリットをとても嫌がっててね。 訓練中たまにそれを気にしては相手に揚げ足を取られ、地面にスッ転んで・・・パンツを皆に公開したものだよ。 その後物凄い剣幕で俺に今の軍服を他のに変えるよう抗議したっけ。」
「ええマジでそんな事あったの!? うわ・・・ 俺も見たかったな。」
俺もレヴィンのもたれかけている円柱に同じようにして並び、彼の思い出話の情景を目に浮かばせた。
広間はいよいよ熱気が上がり、兵士達の掛け声もますます大きくなっていく。
「で、どんなんだった? フュリーさんの。」
「フュリーちゃんのパンツは・・・ フュリーちゃんの乗ってるペガサスと同じ色だ。」
「ほほう・・・」
78「若き性少年の悩み」し。:2008/06/27(金) 00:22:02 ID:1khn0/UK
俺の脳内で今まさに、訓練中地面にすっころんで、すらりとした脚から真っ白なパンティーを皆に公開するフュリーさんの痴態が目に浮かんだ。
「白、かぁ・・・やっぱフェリーさんといえば白じゃないとな。」
「分かるか、ふふふ・・・分かるだろう・・・。」
「私の・・・なんですって?」
 その瞬間、俺たち二人はびくっと身体を震わせ、恐る恐る声の主の方へと振り向いた。
そこには怒りと羞恥にわなわなと身体を震わせたフュリーさんがギラギラとした目で俺たちを睨みつけていた。
「いや・・・ 今デューとな、話してたんだ。」
「ふーん。 何を?」
挑むように、フュリーが一歩一歩、レヴィンに近づいてくる。
「あのねレヴィンさんがさ、フュリーさんのパンツはフュリーさんの乗ってるペガサスと同じ純白色なんだってさ!! それじゃあ俺訓練言ってきます!!」
そう言うや否や、俺はそそくさとその場を後にした。
「何!? お前・・・ちょっと待てへゔぁっ!?」
なんだか、物凄いおぞましい音がしたので俺は逃げる脚を速める事にした。 レヴィン・・・ 心の友よ! 俺は君の犠牲を無駄にはしない・・・。
が、そのとき。 いきなりがしっと後ろから肩をつかまれたかと思うと、そこにはフュリーさんの手があった。
まさか、盗賊の俺の脚に追いつくことができるなんて・・・。
「デュー、さっきの話、誰かに話したら・・・ 貴方もああなるのよ?」
俺はおそるおそる後ろを振り向くと、そこにはにこっとしたフュリーさんと、その後方になんだか穴の空いた南京袋みたいなのが転がっていた。 どうやらあれはレヴィンらしい。
「は、はい・・・ 俺は絶対この事は他言しませんので・・・。 どうか許して下さい!」
「分かったわね。 いいコね、貴方はあの馬鹿王子みたいになってはいけないわよ。」
実のところいいコ・・・と言われる程、俺は子供じゃない。 
実際に、例え年齢こそ違えど目の前のこのフュリーさんと付き合ってたって、周りにさほどの疑問も抱かれない歳だ。  けど・・・
さすがにあのような物体にはなりたくなかったので、俺はその事に関しては聞き流す事にした。
79「若き性少年の悩み」ご。:2008/06/27(金) 00:23:50 ID:1khn0/UK
 それから俺は例の南京袋に線香を立てた後、兵士達の訓練する中庭中を一通り探索してみたが、結局そこにシグルトさんの姿はなかった。
今現在訓練の監督をしている人物は新入りホリンと、麗しのアイラお姉様だ。
その日も彼女はいつものように、ひらりと靡くスカートに、生脚を覆うニーソックスを着用し、訓練中の男達の目を潤していた。
(アイラお姉様・・・ なんて凛々しいお姿・・・ なんてエロスな服装なんだろう・・・・ 出来れば一度でもいいから、あの服装のまま押し倒して・・・)
と、そこで中庭全体にホリンの声が響く。
「さぁ、次は実践だ・・・! 俺は難しい事を口で教えるのは苦手だからな。 直接お前達の身体に叩き込んでやる! 一人ずつ、俺にかかって来い!」
彼は新入りなので最初はどんなものかと思っていたが、彼なりに上手くやっているようだ。
彼が入団して早一ヶ月、アイラお姉さんの方も今じゃすっかり彼に役割の一部を任せているようで、訓練中彼のやっている事に関してこれといって指図する事もなかった。
「じゃあ、向こうのグループはホリンがやるから・・・貴方達は私が稽古をつけるわね。 一人ずつ、かかってきなさい。  ・・・あ。」
アイラお姉さんが自分の教えるグループの面子を一通り眺めたと思うとふいに、練習場の端の方にいる俺の方に視線を向けた。
「ああ、デュー、いたのか・・・ お前も見てるだけじゃなく一緒に練習をしろ。」
彼女はそう言うと俺にホリンのグループに入るよう顔で促した。
「ええ? 今日はシグルト様が直直俺に教えてくれるってキュアンに聞いたんだけど。 アイラさん、今シグルトさんここに来てないの?」
「シグルトどの? たしかに彼なら今日ここに来ると言っておったが・・・ 見ておらぬ。 おそらく、また何か打ち合わせしておるのではないか。 ここのところ、多忙であるからな。」
アイラお姉様はその風貌とは似つかわぬ、清楚な身振りで俺の問いに受け答えた。 
彼女が一流の剣士でありながら、女らしい魅力を十分に感じさせるのは他でもない、こういった彼女の身振りと、女性としても十分立てる事の出来る美しい容姿があるからだ。 これだからこの人はたまらない・・・。
 俺は彼女の前に出るときは終止、あのスカートの裾から露出する生のふくらはぎに視線を配っていた。 
誰かから聞いた話では、あれが彼女の国での公式な女性用の道着だという。 
あれを考えた人は絶対にエロい人に違いない。 ・・・なんていいセンスなんだろう。
80「若き性少年の悩み」ろく。:2008/06/27(金) 00:27:17 ID:1khn0/UK
・・・思えば、それは今から2ヶ月前、俺が加入してまだ間もない頃の話だ。
俺たちシグルト軍がちょうどウェルダン城を占領した日の晩、俺は自軍の兵士達が集う城の食卓で、早速新しく加入したばかりのアイラお姉様と一緒に夕食を共に過ごしてた。
「ふ〜ん・・・ それじゃあデュー、お前はここに来るまでの間ずっと盗賊をして今まで生きてきたのか・・・ この動乱中お前のような子供が、たくましいものだな。」
俺の向かいの席でアイラお姉様はさらりとした黒髪を揺らし、俺の生まれや思い出話を興味津々に聞いていた。
俺はお姉様の和特有の清楚さがとても好きだったし、何より彼女の今やテーブルの下に隠れてた扇情的な下半身を近くからまじまじと眺めたく、それまでにも何度か共に一緒になれる機会を伺っていた。
そして、その日は普段からずーっと彼女の横をコアラの子供みたいにくっついてるシャナンの奴がいないため、ようやく彼女とコンタクトを取る事に成功したのだ。
「へへへっ。俺子供の頃から孤児だったから、スリやら万引きやらは昔からしてたからね。 そこらの敵兵くらいじゃ、簡単に手玉に取れるよ。」
俺がけらけら笑いがらそう言うと、アイラお姉様はなんだか深刻そうな顔をした。
「ふむ・・・しかし不憫なものだな。 おまえくらいの歳の子が盗みを生業にして生き延びていると思うと。 デュー、お前だって最初は・・・ 慣れぬうちは相当苦労してきたのだろう?」
「んんー・・・ そうだね、最初は俺も何度か捕まったし。 それでも、こうでもしなくちゃ生きていけなかったからね。  最初はナイフ一本でなんでもできるよう頑張ってたんだ。
(俺はそう言うと懐から長年愛用していた湾曲のナイフを手に取り、二本の指を軸にクルクルと回転させてみせた。) 
前の戦から、エーディン様をお守りするんだって決めてから今は鉄の剣を使ってるけどね。」
「ふふ、さしずめ姫君を擁護する若き騎士・・・といったところか。 しかしな、デュー・・・ 私はほら、似つかわしくないが、一国の王女だろう・・・? だから
お主のような幼い子供が盗みを生業にするような現実を思うと・・・なんともやりきれない気になるのだ。」
そう言うと、アイラお姉様は本当に深刻そうな様子で俺の顔をじっと覗き込んでいた。
なるほど。一国の王女様となると、やっぱり抱えている問題も幅広いんだろうな・・・。
「そっか、王女様だもんね! けどアイラお姉様。」
「そのお姉様というのは・・・ いや、まぁよいが。」
「俺、こう見えてもそんな・・・幼くなかったりするんだぜ?」
俺はにかっと笑ってみせた。
「? そうだったのか、すまなかったな。 おぬし、今幾つだ?」
「今15歳さ。」
歳の割に幼いってよく言われるけど。
「そうか、てっきり5か6かそこらかと思った。」
「アイラお姉様それ酷い・・・。」
俺がアイラお姉様と暫くの間話してると、横から一人の筋肉質な男が湧いて出てきた。
「よう、おおやっぱ綺麗な姉ちゃんだ。 向こうの兵士さんからこの軍にいい女の剣士がいるって聞いてな。」
男は俺たち二人の世界に堂々と割り込んでくると、俺のアイラお姉様の隣の席にどかっと座り込んだ。
見た所25~30くらいの、見た事のないオッサンだ。
「ふっ。お主のようないい男に褒められるのも光栄・・・といいたいところだが、生憎、軽い男には興味がないのでな。」
アイラお姉様はクール男のアプローチを受け流した。   流石お姉様、かっこいいぜ!
「おうおう・・・ まさかそこの坊やだったらよくて俺だと駄目ってのかい? 妬けるねぇ。」
男はそう言うとあつかましくもアイラお姉様に肩に身を寄せていく。  俺のアイラお姉様の肩に・・・!!   その男の行動はまるで、そのアイラお姉様の静かに靡く黒髪から彼女の清らかな乙女のフェロモンをその下衆い鼻の穴でいっぱいに吸引していくかのようだった。
しかも俺の事を坊やだなんて言いやがった。 綺麗な年上のお姉さんにだったら言われてもいいけど、こういうむっさい男に言われると実に不快だ。
「おいオッサン。 アイラお姉様が迷惑がってるだろ、さっさとこっから消えろよ。」
俺はイライラしながら言った。
81「若き性少年の悩み」ナンナたん。:2008/06/27(金) 00:29:38 ID:1khn0/UK
「それにな、そのお人はお前みたいな一兵風情が手出ししていい相手じゃないんだよ。 イザーク王国の王女、アイラ様だぞ。 分かったら離れちまえよ。」
俺がそう言う中。アイラお姉様はぼそりと「おいおい・・・。」と呟いた。
男はヒュ〜っと口笛を大きく吹くと、目を大きく広げて言った。
「へぇ、あんたがイザークのアイラ王女様かい。 そんなお方がなんでまたこんな雑兵の集う食堂に?」
「雑兵で悪かったな。私は確かに一つの国を抱えた王族ではあるが、それと同時に今は一介の兵士。 ここに集う皆のものとなんら変わりはあるまい。」
あっさりとそう答える彼女に、俺はますますアイラお姉様に惚れ込んでしまった。 が、男はというと
「ふふっ、言うねぇ・・・ しかしそれなら、同じ一介の兵士である俺があんたにアプローチをかけるのも特に問題ないわけだ。」
と言いつつ、再び俺のお姉様に身を寄せはじめた。
「そういう道理にはなるな・・・ が、先程も言ったように私は軽い男が嫌いなのだ。 分かったならその腕を放してくれないか?」
俺は見るに耐えきれなくなり、席から立ち上がった。
「やめろよ。お姉様が嫌がってるのが分からないのか? ねぇアイラお姉様、こんなやつほっといて一緒にお風呂でも入ろうよ!!」
ゴスっ!!! 俺はテーブルの下からアイラお姉様に膝小僧を蹴られた。  痛かった。
「デュー、軽々しさにして言えばお主もこの男と同類だ。」
「ええそんな・・・ 俺、アイラお姉様のお背中流すから!! なんなら太腿も・・・!!」
ドスっ!!! 今度は股間を蹴られた・・・ 死ぬ程痛かったが、幸せだった。
 その様子にとうとう男のほうも腹を立たせたらしい。
「おい小僧、あんま大人同士の会話に首を突っ込むべきじゃないって、おっとさんに教わらなかったかい? 子供は黙って見学してな。 それができないんだったら消えろ。」
おっさんは必死で股間を抑える俺を見下しながらそう言った。
「おっさん、お前が消えろよ。」
俺は威嚇した。 
(アイラお姉様は・・・、アイラお姉様は俺だけのものなんだ・・・ 絶対お前みたいな奴に渡すものか!!)
俺とおっさんはしばらくの間睨み合っていた。 
 が・・・
 それから数刻時が過ぎると、なんとオッサンのほうがフッと顔を緩ませた。
「はぁ・・・ 参ったね。随分頑固なガキだ。 そこまで意地張られちゃ仕方がねぇ。 でもな、ガキ・・・。」
おっさんの態度が急に穏やかなものになったので、俺は少しずつ身体から警戒の念が消えていくのを感じた。
「本当にその人を守りたいなら、今みたいな行動はいけないぜ。 今回は・・・俺だから見逃してやるようなもんだ。  
この軍は血の気の少ねぇやつばっか集まってるからお前は気付いてないかもしれねぇが、ここから一歩でも外に出ちまえば世の中荒れくればっかりだからな。」 
「そんな事、分かってらぁ。」
俺は言い返した。
82「若き性少年の悩み」はち。:2008/06/27(金) 00:33:08 ID:1khn0/UK
「いいや、分かってないね。 さっきの行動はとてもじゃねぇが懸命とは言えねぇ。 いいか? これだけいい女だ・・・ 野郎ばっかの戦場じゃ言い寄ってくる奴はいくらでもいるだろう。 
だがお前が今みたいに俺みたいな虫がつく度に、一匹一匹振り払おうなんてやってちゃ、そりゃ相当な敵を作る事になる。 自分の命取りに繋がるってことだ。分かるよな?   だからもっと寛容にならなきゃいけねぇ。 
俺がちょっと寄りかかっただけで威嚇するようじゃとてもじゃねぇ、生きていけねぇぜ?   俺がもし他の男だったらお前は次の戦で背中を刺される事になりかねねぇな。」
「それはおっさんの理屈だろ? 俺は俺だよ。」
俺は言い返した。 それまで一人日陰者として生きてきた俺は、目上の者の教訓を無視し、自分のルールで生きようとする頑な部分があったのだ。
「それに、おっさんだって怒ってたろ。」
「馬鹿言っちゃいけねぇ、俺は自分の腕に自身があるから感情を解いたんだ。 少なくとも、お前には負けねぇ。  だがお前はどうなんだ? お前がもし死んだらそこの王女様はどうなるんだ? そもそも、
当の王女様の方はお前と違ってもっと寛容だっただろ。」
驚いた事に、男は本当に怒っているようだった。
「デュー、その男の言う通りだ。 お主の一途な性格は認めるが、今のお前はあまりにも無鉄砲だ。 それに、ふしだらだしな。」
アイラお姉様・・・ 最後のって・・・。
「ごちそうさま。デュー、私は一足先に訓練所に行くからな。 お前も今日の夜の訓練、参加するんだぞ。」
アイラお姉様は立ち上がると、あの扇情的な下半身を俺達の目の前に曝け出してくれた。
「うぉおおおおぉぉぉぉぉ・・・。」
「ひゅ〜〜〜〜〜〜〜っ・・・・。」
俺とおっさんは瞬時にアイラお姉様の側に身を屈め、そのスカートのようなものからはみ出た、むちむちした生の太腿をじっと眺めた。
「・・・!? こ、こら・・・っ!! 何をじっと見ている!!」
アイラお姉様は食器を両手に持ったまま俺とオッサンに蹴りを入れる。 が、華麗にそれをかわす俺とオッサン。
「・・・すげぇ服装だな・・・ おい、こりゃなんっていう服だ?」
おっさんは興奮しながらアイラお姉様の下半身をじっと眺めていた。
「たまんねぇ・・・ こう、前からゆっくりと捲り上げてみたいよな!?」
「そうだよなぁそうだよなぁっ!! アイラお姉さん俺の事ふしだらだって言うけど、やっぱこのアイラお姉さんの下半身も十分にふしだらだよな!!」
「全くだ・・・!!」
俺たち二人がにやにやしながら眺め続けていると、途端、頭上からアイラお姉様の踵落しが俺たちの頭に叩き込まれた。
「ぐほっ!?」
「がひふへほはにわっ!!」
床に倒れる俺とおっさん。
「信じられんっ! なんて奴等だ・・・っ! こ、この服装は・・・っ イザーク王国の・・・正式な道着だっっ!! 決してお前達の言うような、ふしだらなものではないっ!!!」
アイラお姉様は顔を真っ赤に染めながら床に転がる俺たちを後に、さっさと出て行ってしまった。
「ぐほっ・・・ おい、今、お前あの女のパンツ・・・ 見えたか?」
「う・・・ 白のハイレグだった・・・。」

バタッ・・・・・。

 後に聞いた話に寄ると、このおっさんの名をベオウルフといい、なんともシグルト様が戦場で雇った傭兵らしい。
たしか1万Gで雇われたとか。 安い命だ。 俺の全財産だとこのオッサンを4人雇えることになる。
 それから俺とオッサンは仲良くなり、その夜、彼は俺の部屋に来て、俺にある話をすることになるのだが・・・  その話は後にしておこう。
83「若き性少年の悩み」書いた人から。:2008/06/27(金) 00:37:26 ID:1khn0/UK
とりあえずこれで一時終了。 何だか書いてみていかに自分がアフォーなことやってるのかがよく分かったような気がします。
文章とか見るに耐えない程ぐちゃぐちゃとか言われるかもしれませんが、とりあえずがんばって完成させます。

なお、これより少年のおにゃにぃシーンとか痴漢シーン等が出てきますので、苦手な方はスルーして頂くようよろしくお願いします。
84名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:39:02 ID:9PfjCjgb
なかなかいいじゃないか!
こういった流れは俺にはたまらんよ
85名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:42:53 ID:NfRxIjKF
い い ぞ も っ と や れ
シリアスよりギャグを交えた話の方が俺は好きだ。でも誤字が多いのが気になる。
シグルトじゃなくてシグルドだし、観音的じゃなくて官能的だ。その辺り推敲してみてほしい
86「若き性少年の悩み」書いた人から。:2008/06/27(金) 00:48:07 ID:1khn0/UK
申し訳ないです、いかんせん文章量が鬼みたいなんでどうしても誤字を見落としてしまいます。

シグルト→シグルド これ、素で間違えてました。 シグルドさんですね。 覚えておきます。
87「若き性少年の悩み」きゅう。:2008/06/27(金) 21:00:33 ID:1khn0/UK
「シグルドさんなら、今日は来ないって言ってたぜ。 悪い、皆に伝えるよう言われてたけどすっかり忘れてた。」
さて、俺が闘技場で麗しのアイラお姉様にシグルドさんの居場所を尋ねていると、突然、向こうの練習場からホリンが図太い腕をぶんぶん振り回しながら話しかけてきた。
「ええ? ・・・シグルトさんが相手になってくれるって聞いたから俺ここに来たのに・・・。」
俺はがっくしして、最早訓練場を去るしかあるまいと考え始めていた。
「おいおい、シグルトさん相手じゃないと訓練しないってか? そんな事言ってるようじゃいつまでたっても強くなれないぜ? デュー、お前ちょっと俺の相手してみろよ。 
お前は実践じゃなかなか直感に長けた戦術で乗り切ってくれるが・・・ 今の所守ってばかりだろ。 本格的に剣を習ったことがないってな感じ丸出しだぜ。」
「え、えーと・・・。」
参った。正直な所俺はホリンが苦手だ。 彼の単細胞と言える程一途な性格はまるで俺の少々はみ出した性格を圧迫するかのようだった。
そういう意味じゃシグルド様も大分似たような所持ってるけど・・・ あの人は謙虚かつ寛容だから、あまり気にならない。
「えええ俺遠慮しとくよ。 ホリンさんに稽古付けて貰うのは嬉しいけど、やっぱり俺自身剣術を教わった事が殆どと言っていいくらいだから。
まず、ちゃんとした師を見つけて、基本的な剣の型や技術を身につけてからお手合わせさせてもらうと嬉しいかな。」
「ふむ・・・。」
彼はしばらくの間じっと考えにふけると、ようやく口を開いた。
「しかしデュー、ちゃんとした師といっても・・・ お前の型に合うような剣士でお前の師匠をしてくれるような奴なんかこの軍にいるか?」
「デューみたいに片手だけで剣をある程度扱える使い手となると、騎馬隊の中から探した方がいいだろうな。 アレクとエスリンあたりが向いていると思うが・・・。」
アイラお姉様も横から口を割った、その時だった。
「こんにちわ!」
中庭の入り口から金色の髪をふさふさに靡かせながら、ラケシスさんが入ってきた。
「お、こんにちわ。ラケシス王女。」
「こんにちわ。」
ホリンとアイラお姉さんがそれぞれ挨拶を交わすと、周囲の男達もその可憐な容姿に見蕩れながら、挨拶を交わした。
「こんにちわ、ラケシスさん!」
俺も誰にも負けない快活さでラケシスさんに挨拶を交わす。
彼女はこの前の戦闘以来、新たに加わったノディオン王家のお姫様で、俺の憧れの人だ。
「ふふっ、こんにちわデュー♪ 今日もがんばって訓練してたの?」
「いやぁ、それが・・・ 今日はラケシスさんが来ると思ってずっと待ち焦がれていたもんで・・・」 俺の口からつい嘘が出てしまった。
ラケシスさんはこの日も、清楚なピンク色のドレスとマントに身を包み、短いひらりとしたミニスカートを身につけ、それが風でなびく度に魅力的な太ももが露になり、俺の情欲をそそらせた。
88「若き性少年の悩み」じゅう。:2008/06/27(金) 21:03:47 ID:1khn0/UK
 彼女と出会ったのはつい前の戦の時だ。  
最初彼女の姿を見た時はそのあまりの清楚さと、可憐さ・・・そして腿の大半を曝け出すような短いスカートが、思春期まっただ中の俺のハートにジャストヒットしたものだ。  
シグルドさんに彼女について話を聞いた所、なんともノディオンの王女様だとか。
俺は早速彼女と仲良くなろうと、戦場で彼女の姿を見つけるや否や早速近づき、懐から盗賊の剣を手に取るとそれを彼女に手渡した。
「ラケシスさん、探していたんだよ。 面白い剣を見つけたから、ラケシスさんにあげようと思ってさ」 
「まあ、本当、変わった剣ね。 初めて見るものだけど・・・」
「盗賊の剣ってところさ。 これで悪い奴らをやっつけてよ」
「うれしいけど・・・でも、私がいただいてもいいのかしら? デューは使わないの?」
「いいって、気にしないでよ。 俺が使ったところで、あんまり意味がないんだ。」
「ありがとう、デュー・・・早速使ってみるわ。」
 それからラケシスさんは俺の手渡した盗賊の剣で、敵のソルジャーに一撃喰らわせた。
「やった・・・ わあ!? なんなのこれ!? 倒した敵の懐から金貨や銀貨が引っついてくるんだけど・・・!」
「へへっ、それは古代文明セパスチャン遺跡で発掘されたという、金や銀を引きつける神秘のマグネット、オリハルゴぉーんで出来ている剣なんだ! それを一振りすれば敵の懐から金、銀製品の物品を徴収する事が出来るんだ!!」
「こ、これは確かに凄いんだけど・・・ なんか、刀身全体にお金がくっついて物凄い重さに・・・。」
ラケシスさんの持つ盗賊の剣は、今や大量のメダルでコーティングされ剣というよりも鈍器のような感じになっていた。
「これじゃあ重くて戦えない・・・!」
その時だった。 ふいに、目の前に現れたキュアン王子の《シルバーカラドボルグ》の銀の柄がオリハルゴぉーんの磁力に引きつけられ、 双方の武器はまるで絡み付くようにくっ付いてしまったのだ。
「ああ、俺のシルバーカラドボルグが!! おい、なんなんだその得体の知れない・・・金貨の張り付いた物体は!? 俺のシルバーカラドボルグを奪うんじゃない!!」
キュアン王子は必死になって愛槍を魔の物体から引き離そうとしたが、なかなか外れない。
「んん・・・ッ!! 駄目ですキュアン王子っ ・・・・きゃあ!?」
ようやく、彼の愛槍は得体の知れない物体から引き離され、所有者の手中に収まるとくるりと数度、回転してみせた。
「ふぅ、危ない所だった・・・それにしても危険な物体だなそれは。  危うく俺の愛槍が餌食になる所だったじゃないか。」
「ごめんなさい・・・。 デュー、この剣悪いんだけど、今はしまっとくね。 ・・・なんだか、これお金が引っ付くのは便利だけど、取り外せない・・・。」
刀身にへばりついたメダルは最早剣の一部と化していた。 流石にこれではもう使えそうにない・・・・。 しかし、このオリハルゴぉーんの真の恐ろしさを知ったのは、その日の戦が終わった後の事だった。
「おいデュー!! 凄いぞ・・・俺のシルバーカラドボルグが幾千もの敵を相手にする中、それはもう禍々しい風格へと進化したのだ!!」
夜、彼の見せた愛槍は金貨や銀貨が柄全体にへばりつき、なんだか訳の分からない物体に変化していた。 どうも、あのオリハルゴぉーんの磁力が彼の愛槍、シルバーカラドボルグに移ったらしいのだ。
「俺はこの生まれ変わった愛槍に新しくこう名付けた・・・そう、その名も《エレクトニカル=デラックス=オリエンタルカラ」俺は部屋を後にした。
 とにかく、そんなこんなで俺はラケシスさんと親睦を深める事が出た。  今じゃとても仲良しこよしだ。
ただ・・・俺の方はそんなラケシスさんの事が好きで好きでたまらないんだけど(性的な意味も含め)ラケシスたんの方はというと今の所、俺の事を可愛い弟とくらいにしか見てくれてないようで。
それから何度か城の中でラケシスさんとすれ違い、語り合ったけど、相変わらず俺たちの関係は進展しないままだった。
(ラケシスさん・・・ 俺、出来る事ならラケシスさんをベッドに押し倒して・・・ その、ひらひらした挑発的なスカートを捲り上げて・・・!!)
89「若き性少年の悩み」じゅういち。:2008/06/27(金) 21:10:40 ID:1khn0/UK
「やれやれ、さてはお前ラケシス王女にお熱だな? なかなか憎たらしい小僧だぜこいつ!」
俺がラケシスさんのその魅力的な容姿に魅入っていると、横からホリンの奴が声をかけてきた。
正直、俺はこのホリンの台詞にドキッとした。 彼の言った事は図星だったからだ。
「あら? デュー、私はね。エルトゥシャンお兄様みたいな強い男の人が好きなのよ。 
だからデューがもし私と付き合いたいんだったら・・・ やっぱり、今は真面目に剣を練習しなきゃだめよ。」
そういうとラケシスさんはふふっと、木漏れ日のような笑顔で笑った。 
「分かった・・・俺、絶対強くなってみせるから。 だからラケシスさん、俺が強くなるまで独り身でいてよね!」
歳の割に幼い容姿と性格を持った俺は、こういった台詞を自然に言う事が出来た。
だからこそ、本来は異性に対しそれなりの距離を置くラケシスさんにこれほどまで接触する事が出来るのは俺ならではの事だ。
「ふふ、その意気よデュー♪」
俺はよっしゃ、と言わんばかりに露骨に歓んで見せた。 露骨にといっても、今の俺の感情からして決してそれは大げさなものではないけど、
他の男達に俺とラケシスさんの親近感っての、見せつけてやりたいじゃん?
俺が歓んでいると後ろの方から数人の男達の殺気が漂ってきた。 彼らは俺のラケシスさんのファンなのだ。
勿論、ファンと言っても普段は遠くから眺めているだけで近づく事すらままならないような男が殆どだが・・・ 彼らに関しては、特に問題ない。 
でも、そういった男達の中には時に報復を行ってくる奴がいるから、これがなかなか怖かったりする。
連中の中には時に、かなりの陰湿で執念深い男もいたりするから・・・気をつけなければ。
「あ、そうだラケシスさん! 俺これまで本格的に剣技習った事なくて・・・ ラケシスさんの剣の型なら、俺の戦い方の方向性に合ってると思うんだけどさ。 よかったら教えてくれないかな?」
俺は他の飢えた狼共の遠吠えを背に、彼女の独占にかかることにした。
「お、そりゃいいかもな。 ラケシス嬢ならたしかにこいつに上手く教える事が出来そうだ。」
意外な事に、ホリンはこの案に賛成らしい
「嬢っていうの、やめてくれないかしら? たしかに・・・ 私は。お嬢様見たいな所もあるけど・・・。」
ラケシスさんは俺の目の前で脚をもじもじさせた。むちむちした脚が左右に揺れ動きだす。 こんな短いスカート履いてて、戦闘中じゃ絶対に捲れるだろうに・・・。
俺はそれを思うと胸の鼓動は物凄く高まり、股間はギシギシと膨脹していった。
(ラケシスさんのパンツ・・・。 はぁ、はぁ、はぁ・・・。 この短いスカートの内側に夢のような光景が広がってるんだろうな・・・。 できることなら、
近くに寄ってこの手であのスカートをゆっくりと捲り上げて見たい・・・。)
典型的な性少年だった俺は、思春期に入ってからというもの、こういった妄想を脳内で繰り広げていたが、ラケシスさんと出会ってからはそれもピークに達していた。 
正直、このままいくと犯罪だって犯しかねない・・・・実際、それくらい情欲が高鳴る時も何度かあった。
「おーいデュー?」
気がつくと、俺の目の前には目を覚ませと上下に振られるアイラお姉様の手があった。
「はっ! 俺は一体何を・・・!?」
「お前、目がとろん、としてたぜ。 これからラケシス嬢と剣の練習できるってんで、なんかよからぬ妄想してたんじゃねぇか?」
ホリンがにやにや俺の顔を覗き込んでいた。 周りを見渡すと、他の男達も皆奇怪な様子で見ているじゃないか。
 ・・・一体どんな顔してたんだろう俺!?
「よからぬ妄想だなんて。 デューがもしそんな破廉恥な事考えてたら、私がお仕置きして差し上げますから。 それと、お嬢ってのやめて下さいます?」
ラケシスたんがぷんぷん怒りながらホリンに抗議する。 
「お、お仕置きって・・・?」
俺は期待に胸を膨らませながらつい、問いかけてみた。
「されたそうだぜ! お仕置き!! ははははっ!!」
ホリンは一人笑いながら元の位置に戻って行った。
「やれやれ、ラケシスどの、あの男の言う事なんか本気にしてはなりませぬ。 どうも頭の中に不純なものが入っているようで。」
アイラお姉様はそう言ったが、不純なものが入っている・・・というのはどちらかというと俺の方が・・・。
(だって・・・ アイラお姉様、俺アイラお姉様をオカズに使った事もありますからッ!!)
90「若き性少年の悩み」じゅうに。:2008/06/27(金) 21:15:29 ID:1khn0/UK
 それは真の話だ。 
特に、アイラお姉様と最初会った日の夜なんかあの服装に魅入られ、妄想の中ではあのスカートのようなものを後ろからたくし上げ、形のいいお尻に勃起した俺の肉棒を何度もしつこく押し付けていたものだ。
アイラお姉様だけじゃない。  エスリンさんでもやった事があるし、この前入ったばかりのフュリーさんなんかではもう10回はやってる。
フュリーさんの場合、ペガサス乗って飛行中の彼女の後ろに密着し、あのスカートのスリット部から下着の中へ手を差入れ、弄る妄想をして抜いたのが主で、
もっと凄いのでは、ペガサスの上に股がるフュリーさんを後ろからバックから挿入し、彼女と交わるような妄想なんかをした夜もあった。
 勿論、ラケシスさんはその倍だ。
高貴な、王室の中で窓から侵入した俺が今現在の服装のラケシスさんをベッドの上で弄んでるような、そういった妄想だったり、
逆に俺が王室の玉座に座り、姫のラケシスさんが一生懸命俺の男根をしゃぶってくれたりといった妄想もあった。
思えばその時程大量に射精することができた日はこれまで一度たりともなかった。
シルヴィアさんとエーディンさんではやらなかった。 エーディンさんはあまりにも清楚すぎてそんな妄想想像つかないし、シルヴィアさんは・・・ なんか抜けないのだ。
多分、普段から露出し過ぎなんだと思う。 やっぱ、出す所だけある程度出して、その他は基本的に覆うみたいな服装が俺にはベストかな。

「けどデュー、私が教えてあげるのはいいけど・・・ 私だって、正式な剣の型は昔、お兄様に少し教えてもらっただけよ? それでもいいの?」
さて、話が再び脱線した所で元に戻そう。  ちょうど俺がラケシスたんに剣の指南を頼んだ所からだ。
「勿論、ラケシスさんなら大歓迎だよ!!」
俺は快活に返答すると、ラケシスさんは顔をぱっと明るくして、顔でOKの返事を出した。
「それじゃあ、私これからデューに剣の指導をしますから、皆様もがんばって続けて下さいね。」
「はい! 王女様!!」
ラケシスさんファンクラブ(勝手に命名)どもは快活に返事をすると、再び視線を俺の方に戻し、殺気を放ち始めた。 怖いぜお前等。
「それじゃあデュー、いこっか♪」
「はい!!」
俺は今日一日、ラケシスさんと甘い一時を過ごせる事と、太腿を崇められる事、もしかするとパンツが見られるかもしれない事をささやかな幸福に感じながら、2階の広めのバルコニーへと向かった。
バルコニーを選んだのは俺だった。 その主な理由はまず一つに、このバルコニーはちょうど先程留まっていた中庭の訓練場全体を一望出来る位置にあり、そこからラケシスさんと二人で下のむさ苦しい兵士達の熱気を肴に、
高貴な二人だけの愛を語り合えることへの期待と、もう一つはこのバルコニーに時折吹き付ける強風がラケシスさんのあのひらひらしたミニスカートを上手く捲り上げてくれるだろうと期待しての事だった。
「それじゃあ、早速剣の練習を始めましょう。 デュー、まずは基本的の型から。」
「うん、それじゃあ・・・。」
ラケシスさんはまず、自身が習った基本的な剣術の型をしてみせた。
「デュー、真似してみて?」
「うん、わかったよ。」
俺は見た通りに、ラケシスさんの型を真似してみた。
「うーん・・・」
それをじっと見ていたラケシスさんは暫くの間俺の型を観察すると、突然、俺の所に寄ってきて・・・
「あ・・・」
俺の後ろに回り込み、後方から俺の背中に密着するような体制で、型の指導を教えてくれる。
「ほら、もっと剣を持つ手は・・・こうで」   俺の右腕はラケシスさんの手袋に包まれ、前方に引っぱられ
「膝はこうで・・・ このとき、もう片方の手の方はこう・・・。」
ビクンッ!! ・・・左手に人肌の柔らかな感触が広がる。 下方に引っぱられた俺の左手が、ラケシスさんの太ももに密着したのだ。
(う、ぁ・・・。) なんていい肌触り・・・。 
俺の心臓はバクバクと音が鳴り、股間が凄いくらいに膨脹していくのが分かった。
91「若き性少年の悩み」じゅうさん。:2008/06/27(金) 21:18:39 ID:1khn0/UK
「うん、大体こんな感じ。  ・・・やっ!? 脚当たっちゃったっ」
ラケシスさんはさっとその場を飛び退くと、照れくさそうに笑っていた。
「わ・・・何だと思ったらラケシスさんの太腿だったのか・・・ 凄くすべすべ(むちむち)してたもんだから・・・。」
心の中では大声で「むちむち」と叫んでいたが、実際に今も手に残るラケシスさんの太腿の感触は非常に肉感的で、心地の良いものだ。
「やだも〜、 デューったら・・・ ちょっとサービスしすぎちゃった♪」
俺の前でだけ見せるラケシスさんの満面の笑顔。 
エルトゥシャンお義兄様に対しても見せているのかもしれないけど・・・  
それでも、こんなラケシスさんの笑顔を見れるのは世界中で俺を含めて二人だけだ!
 それからしばらくの間俺たち二人はバルコニーで、共に剣を振りながら青春の一時を満喫していた。
いや、青春と言っても・・・実際の所ラケシスさんは相変わらず俺を弟扱いで、一人の男として見てくれているのかどうかすら微妙だった。  いや、今の様子だと、絶対に見てはいないだろう。

だからこそ今みたいにまで俺に心を開いてくれてるってのはあるかもしれないけど・・・。

「デュー、なかなか様になってきたんじゃない? 私の教えたやり方も大分身に付いてきたみたいだし。」
バルコニーの上で軽やかに動き回りながら、ラケシスさんは剣の指導を続ける。
「うん、ラケシスさんの教え方が上手かったからだよ! 型が身に付くって、なんか不思議な感じだよね。 なんだか自分にもう一つ別の力がついたみたいな。」
「ふふっ、デューは飲み込み早いからね。その調子で伸ばして行くと、もう直ぐにでも私を守れるくらい強くなるんじゃない?」
そう言うと、悪戯っぽく微笑むラケシスさん。
ラケシスさんはきっと軽い気持ちでこの台詞を言ったには違いなかったが、俺にはそれが自分の胸を締め付けるように感じた。
(今のところじゃ、実戦経験こそ俺の方が多いけど・・・正直ラケシスさんのほうがずっと強いんだよね。 俺だって本当はラケシスさんを守るくらい強くなって、そして・・・。)
「それじゃあ、そろそろ模擬戦やってみようか? デュー、模擬刀出して。」
「おっけー。」
そう言われるや否や俺は下の訓練所から持ち出してきた鉄芯入りの模擬刀を二本、手に取ると、片方をラケシスさんに渡した。
「よし、準備はいい? デュー。」
「どーんとこいっ! 超常現象!」
「?」
「いや。」
それぞれが模擬刀を構え、戦闘態勢に移る二人。
「いくよ、てやぁっ!!」
いきなし、ラケシスさんの鋭い薙ぎが俺の模擬刀を弾く。
「くっ!?」
俺は寸での所で模擬刀を持ち直し、バランスを整え、体全体を低く構えるとその体制からラケシスさんの腹部を捕らえた。
「そりゃッ!!」
しかし、その一撃もラケシスさんの二撃目にあっさりと弾かれてしまう。 だが・・・コレが狙いなのさッ!!
「とやっ!」
「!?」
俺は模擬刀の柄の部分を前に突き出し、そのままラケシスさんの腹部目掛けて突きを放った。 ・・・が、その攻撃もむなしく、ラケシスさんは後方に飛び退くとあっさりとかわしてしまった。
「っと、デュー怖いなァ・・・。」
流石のラケシスさんもちょっとばかり本気を出す気になったらしい。
92「若き性少年の悩み」じゅうし。:2008/06/27(金) 21:24:33 ID:1khn0/UK
「へへーん、自己流の2段攻撃!!」
しかしこの攻撃をかわすとは・・・ 流石ラケシスさんだ!
「それじゃあ、今度は俺からいくよ、それ!」
俺は最早付け焼き刃の型では対等に戦えまいと判断し、自己流の直感と経験から形作られた剣術でラケシスさんに向かって行った。
「や・・・っ!」
左手でフェイントを混ぜながら、時には剣自体をフェイントにも使い、体全体を精一杯動かしながら攻撃を繰り出して行く俺。 ・・・が、
その連続攻撃の数々にもだんだん慣れてきたのか、しばらく立った頃には最早俺がラケシスさんの剣の乱舞を食い止めてるのが精一杯になっていた。
「えい、やっ、や、や!!」
「うわ!? と、ととと・・・!!」
やばい・・・完全に押されてる。 
よし、ここは一か八か・・・もう一度最初のあれを使う! 今度は準備を万全にして・・・だ!
「やあっ!!」
「あっ!!」
キンッ・・・!! と、ラケシスさんの鋭い一撃が俺の模擬刀を遥か後方へと弾き飛ばす。 
「よし、私の勝ち・・」
チャンスッ!! 俺は思索通り体制を低く構えると、模擬刀を捨てた両腕で、ラケシスさんの腹部にとびかかった。
「えっ!?」
へへへ、ラケシスさん、実践じゃ剣を失ってもまだ勝敗は決まってないんだよっ♪

 まさにちょうどその時だった。 
バルコニー全体に強い風が吹き付け、俺がラケシスさんに飛びかかろうとした瞬間、下から白いひらりとした布がふわり、と、俺の顔面にまとわりついてきたのだ。
「あ・・・。」
俺は下に目が行った。 目の前にはラケシスさんの白いパンツが・・・刺繍に至るまでくっきり判別できるくらい近くにあったのだ。 
勿論、先程俺の顔面にまとわりつき、今や頭の上に被さってる布は・・・ラケシスさんのスカートだった。
「いやっ!!?」 
慌てて俺を突き飛ばし、スカートを押さえ込むラケシスさん。
俺は地面に尻餅を着くと、羞恥で顔を真っ赤に紅潮させスカートを押さえ続けるラケシスさんの姿を、暫くの間じっと眺めていた。
暫くの間、バルコニーには静寂だけが漂っていた。
しかしこのままお互い話が切り出せないのもまずいものがあるので
「あ・・・」
俺はなんとか話を切り出そうとしたものの、それ以上何を言うべきか思いつかなかった。
けれど、暫く経つとラケシスさんも大分落ち着いたのか、彼女の方から俺に向き直り、言った。
「デュー、今見た事・・・他の人に言わないで、ね・・・。」
頬を桃色に染めながら、相も変わらず吹き続ける強風からスカートを抑えつつその台詞を口にするラケシスさんはとても可愛くて、なんだか見ているだけで俺は、そんな彼女の全てが欲しくなってしまうような黒い欲求が沸き出していた。

「言わないよ・・・ あはは。」

そうだ、レヴィンにだって言うもんか。
「俺とラケシスさんだけの秘密ってことで・・・」
俺は自身の胸の中に沸き起こる興奮を抑えきれなかったのか、つい・・・妙な事を言ってしまった。
「もうっ・・・!」
ラケシスさんはそう言うと、いつもの笑顔を見せたが、その表情にはまだ恥ずかしさと動揺が残ってるみたいだった。
93「若き性少年の悩み」じゅうご。:2008/06/27(金) 21:28:15 ID:1khn0/UK
 しかしそれからというもの、その日は一日中先程の事件の事が俺の頭から離れなかった。
夕方頃には俺の欲求はピークに達し、俺は夜が待てぬまま、誰よりも早く自分の部屋に戻ると、ベッドの中に身を投げ込んだ。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ラケシスさん・・・っ!!」
俺は布団に潜り込み、ズボンとパンツを降ろすと、もうギンギンに痛いくらい膨脹しているペニスをしごき始めた。
 頭の中で薄暗い俺の部屋が映し出され、ベッドの上で挑発するように仰向けになるラケシスさんと、それを弄ぼうとする俺の姿が浮かぶ。
ラケシスさんのいつもの桃色の服は乱れ、ひらひらしたスカートも淫らに捲れ、その下から伸びた肉感的な太腿には桃色のニーソックスがだらしなく皺を寄せ、俺の情欲を余計に煽っていた。
「・・・・デュー。 ああ駄目・・・デュー・・・ こんな事しちゃ・・・。」
二人の荒い呼吸と、ラケシスさんの身体から出てくる甘い香りが俺の狭い部屋を支配する。
発情しきったラケシスさんはゆっくりと脚を組み直すと、むっちりとした太腿は交差し、太腿とスカートとの合間の陰からはラケシスさんのフェロモンが淫らに分泌されていくようだった。
「ラケシスさん・・・っ、はぁ・・・はぁ・・・ はぁ・・・っ」
俺はラケシスさんの太腿に手をかけた。 
昼間味わった、あのむちむちした肌の感触が手の平いっぱいに広がり、這わせる手を上へ上へと持っていくと、ラケシスさんの皺の寄ったスカートの中にじわり、じわりと入っていく。
「デュー・・・、駄目・・・っ。 スカートの中は・・・ 駄目・・・っ。」
スカートの中で手を這わせていくと、ラケシスさんはもう我慢できないといった具合に蕩けた顔を俺に向ける。
俺はその表情を眺めるともう手で弄るだけじゃ我慢できなくなり、ラケシスさんのスカートの中の手を引き抜くと、自分のはいてるズボンのベルトをガチャガチャと外し始めた。
「え・・・ ? デュー・・・。」
ベッドの上からラケシスさんの甘い、不安に満ちた声が聞こえる。
俺はとうとうベルトを外すと、ズボンの中からギチギチに膨脹したペニスを取り出した。 
ペニスはこれまでにないほど肥大化し、時折ビクリ、ビクリと脈を打つと亀頭の先端から透明の腺液がじわじわと垂れ堕ちていった。
俺はそのペニスをベッドの上のラケシスさんに向け、はぁ、はぁ、と荒い息をあげる。
「・・・やだ・・・ デュー駄目・・・ そんな凶暴なおチンチン・・・ 私の中に入れようとしているの・・・?」
ラケシスさんは恐怖とも恍惚とも読める表情をし、そのペニスを恐ろしい愛人のようにじっと眺めていた。
 ゴクリ・・・ 俺は生唾を飲み込むと、ラケシスさんのひらりとした白いミニスカートに、両手でそっと手をかける・・・。
「あぁあっ・・・! デュー・・・ッ!!」 
ラケシスさんの蕩けるような、甘い悲鳴。
俺はゆっくりとスカートを上に捲って行くと、そこにはあの高貴な刺繍で飾られたいやらしい白のパンティーが、彼女のむちむちとした下腹部を覆っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」 
布団の中で、竿を上下する俺の手の動きが次第に速くなって行く。
「ラケシスさん、それじゃあ・・・」
俺は妄想の中で、ラケシスさんの最も淫らな部分を中心に、下腹部全体を弄り始めた。
「い、やあぁあ・・・あぁあんっ!!」
その障り心地と快感、そして、ラケシスさんの甘い悲鳴に、とうとう快感の絶頂に達した俺のペニスは最早破裂寸前になり、俺は必死になってそれを抑えた。
「はぁ、はぁ、じゃあ・・・ラケシス・・・パンツ、脱がすよ。」
「いや、駄目デュー・・・! それだけは・・・」
俺はラケシスさんのパンツに両端から手をかけ、ゆっくりと引き下ろす・・・
「アッ・・・・!!!!」

びゅるびゅるびゅるッ!! びくびくッ!! ・・・・びゅるっ!!
それまで激しい刺激を受けていた俺のペニスはとうとう、布団の中でしゃくりながら精液を吐き散らした。
今日の件で相当溜まっていたのだろう。 たったコレだけの事でもう出てしまうなんて・・・。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ ラケシスさん・・・。」
俺は布団の中で射精しても大丈夫なように、あらかじめ中にボロの布を敷いていたので、後始末に関しては特に問題なかった。
(出来る事なら、ラケシスさんとセックス・・・ したい。 あのスカートを捲り上げて、後ろから俺のペニスを奥まで突き入れたい・・・。) 
俺は少しばかりの虚無感に、そんな言葉を布団の中で繰り返していた。
94「若き性少年の悩み」じゅうごのおまけ。:2008/06/27(金) 21:28:52 ID:1khn0/UK
 ・・・・しかし実のところ、これだけでイったのは幸いだった。 というのも、俺は未だ童貞で、これまで女性の性器というものを見た事がない。
なのでこれまでの妄想にしてみても、女性の下着を剥ぎ取った後はペニスのない男の下腹部のような気味の悪い映像が現れ、その度に冷めてしまうことすらあったのだ。
95「若き性少年の悩み」かいたひとから。:2008/06/27(金) 21:33:32 ID:1khn0/UK
続きます。 次回はさらにドロドロの展開なのでご期待・・・いや、ご注意下さい。

尚「に話」の

彼は自分の銀を溺愛していた。→ 彼は自分の銀の槍を溺愛していた。

その他にも色々と誤字が発見されましたことをお詫び申し上げます。
96名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 21:57:24 ID:9PfjCjgb
これはやばいな
ギャグは多いがこれからどうなるか楽しみだ
97名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:17:42 ID:AG0XVag7
デューの一人称は「おいら」だった気がする
98名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:21:12 ID:NfRxIjKF
最初のほうに原作の雰囲気を壊すかもしれないって書いてあるぜ
このエロスの塊がどう痴漢したりするのか楽しみで股間が銀の槍なんだが
99名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:27:50 ID:FqdCI5MH
キュアン、変態っぽいな
100名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:05:37 ID:ZQZ1yPpe
一人称はまぁなおしたほうがいいな

しかし期待する
101名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 01:15:37 ID:y/+Y8VtH
>>98
なぁに言ってる、細身の槍でしょう?
102名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:14:58 ID:OKGSvJ6B
いや今さら一人称直してもしゃーないっしょ

本当に惜しむべくは名称ミスだけど、内容はGJ。もちろん続きを期待する。
103「若き性少年の悩み」じゅうろく。:2008/06/28(土) 21:16:29 ID:0wj4ikpv

 翌朝。
俺は予定通りに早く起き、他の兵達がまだ寝ている中、そっと部屋を抜け出すと、洗い場に向かって行った。
さて、換気が必要だ・・・ 俺は付近の窓を全開に開けてまわると、早速鞄にしまい込んでいた昨日の自慰用のぼろきれを取り出し、蛇口から水をひねった。
「あ、デューじゃない。 こんな朝早く・・・洗濯?」
一瞬、心臓が爆発するかと思った。 その声の主が・・・そう、ラケシスさんだったからだ。
「ラケシスさん・・・ ええと・・・ ええ、ちょっと洗濯を・・・」
俺がそう言いかけるや否や、ラケシスさんはふいに水面台に身を乗り出し、俺の洗おうとしていた《ぼろきれ》を手に取ってしまった。
「デューくん・・・ これ、もしかしてハンカチ? こんなの使ってるの?」
「あ、それは・・・ いやっ・・!!」
俺が必死でそれを返すよう目で訴える中、ラケシスさんは気の毒そうにそのぼろきれを観察していた。 
幸いにも、もう精液は乾燥していたが、その後だけは今もしっかりと残っている。
「デュー君、このハンカチ大分汚れてるみたいだけど・・・ 私が新しいハンカチあげるよ? これなんか・・・もう、相当使い込んでるみたいだよね?」
ラケシスさんの桃色の手袋の指先は、もう何度も俺の精液の付着した部分をなぞっていた。 
妄想の中でならこういったシチュエーションは自慰のネタにも使えるものかもしれないが・・・ 実際の所、今の俺には、焦りと動揺と羞恥心しか感じられなかった。 
「ラケシスさん・・・ 気持ちは嬉しいけど、俺、それまだ使うつもりなんだ。 これから、ちょっとそれ洗濯するから。」
俺がそう言うと、ラケシスさんは「ふーん・・・」と、納得いかなさそうな表情でそれを見つめていたが、次の瞬間、彼女はなんと自分の着けている手袋を取り外し始めた。
「・・・・っ!!」

最悪の事態が起こった。 
ラケシスさんは俺の止める間もないまま手早く手袋を脱ぐと、持っていたぼろきれを蛇口から出る水に浸し出したのだ。
「ふふっ、デュー君・・・ 洗濯は、女の人の仕事♪ 私だって、王女様だけど・・・一応基本的な家事の心得くらいはあるのよ。」
爛々とした目でそれを洗い始めるラケシスさん。  その様子に最早言葉もでないまま唖然と見つめる俺。
しかしやがて、次第に手にまとわりつくヌメヌメとした粘着と、鼻をつんざくるような異臭に彼女の表情も怪訝としたものに変わっていく・・・。
「・・・え・・・? 何これ・・・・?」
ラケシスさんは自分の身に今起こっている事が信じられない、といった様子でボロ切れから手を離すと、その手には明らかにヌメヌメとした粘着質が自分の指と指との間から糸を引いるのが目で確認できた・・・。
「ねぇ、デュー・・・ 嫌・・・・ これ、何?」
まるで、女性なら誰もが本能的に警戒するような・・・そういった性質と臭いをこの液体は持っているのだろう。 
ラケシスさんもまさに今、そういった反応をしていた。
「そ、それは・・・ なんなんだろう? 何か、変な臭いがするし・・・。」
流石の俺もこの絶望的な状況で、何を言っていいのか分からなかった。
不幸中の幸いと行った所だろうか。 ラケシスさんは男の精液を見た事がないらしい。 
それはラケシスたんが処女という事に繋がる事だが・・・ 今の俺にはそんな考えに至る余裕さえなかった。
104「若き性少年の悩み」じゅうひち。:2008/06/28(土) 21:18:06 ID:0wj4ikpv
「随分前に・・・」
 突然、俺の頭の中で何かがひらめき、俺は話を切り出し始めた。
「とあるドラゴンナイトの兵士さんから貰ったものなんだけどさ、その人の飼ってるドラゴンが物凄く強いので有名で・・・ 
そのドラゴンの精液で受精された雌のドラゴンは、将来強い竜の子を産む可能性が高いっていうんだ。  それ、そのドラゴンの精液なんだ・・・実は言うと。」
ラケシスさんは暫くの間沈黙していた。 
俺は話を続けた。
「けどつい3日も前、俺その人から貰った液入りの瓶をうっかり割っちゃってさ、仕方なく、手元にあったそのぼろきれで吸い取ったんだけど・・・ もう、いったん吸収しちゃったら他の入れ物に移す事が出来なくなっちゃって。 
それでボロ布に含ませたまま保管しようとしたんだけど・・・ 精液って、やっぱり生きてるわけだから。 定期的に水を含ませないと乾涸びて、死んじゃうんだって。  ごめんね、本当はラケシスさんには内緒にしとくつもりだったんだけど・・・。」
何とか、言い切った・・・。 
その場で思いついた言い訳にして上等だろう。 これで駄目だったら、崖から飛び降りることを考えよう・・・

「えええ〜、じゃあこれ・・・竜の精液なわけ?」 
ラケシスさんは露骨に顔を歪ませてみせた。  
その表情からは恐怖がすっかり消え入り、手に付着した《竜の精液》に対する単純な嫌悪感だけが感じられた。
よかった、人間の精液ならともかく、ラケシスさんにとってドラゴンの精液というのはそれほどの抵抗のあるものじゃないらしい。  
「うん、トラキアに着いたらとある人に渡そうと思ってたんだけど・・・ あ〜あ、全部流れちゃったね」
俺はくすくすと笑ってみせた。 
今にして思ってみると、なかなかいい嘘だったと思う。 もし他の何かの液体だと答えたら例え今は丸く収まったとしても、そのうち・・・悟った頃に(それは俺と一緒の時であって欲しいが)今日この日の液体が俺の精液だと感づいたに違いなかった。
それはそれでやはりまずい。
「ああ・・・ ごめんね、デュー! ・・・どうしよう、また手に入るものなの? これ・・・」
最早ほとんど流れてしまった手の平の精液に困惑するラケシスさん。
「また尋ねれば、何度でも手に入るよ。 だから安心して。」 
俺は仕上げのウインクを出した。
「そっか・・・よかった・・・。 デュー、本当に、本当にごめんね。 今度何かお詫びしてあげる。」
「いや、あはは。 気にしないで。」
本来ならありがたくお礼を貰う俺だが、その時ばかりは少々後ろめたかったので、断っておいた。
105「若き性少年の悩み」じゅうはち。:2008/06/28(土) 21:30:57 ID:0wj4ikpv
 それから3時間後、既に朝食を済ませた俺はもう今朝の出来事を引っぱる事もなく、鼻歌を歌いながら一人、アグスティ城の廊下を歩いていた。
ふふ〜ん♪
今朝の出来事を思い起こしてみる。 あのとき・・・ ラケシスさんは俺の精液を触ってたんだ・・・。 それに、何の話だったっけな・・・ 竜の受精か。 
(どうせなら、俺がラケシスさんに受精したいな・・・。)
しかし流石にこの辺で妄想は止めておきたい。 俺は食堂から拝借したパンを取り出すと、城門に集う鳩にやりにいくことにした。
くるっぽー。 くるっぽー。 
今日も鳩共は群れに群がってタイルの隙間の草の種かなにかをほじくり出していた。 
「ふふ、今日も草の種か〜い? 諸君・・・ 俺の拝借してきたパンを食べないカ〜イ?」
朝の清々しい空気の中、俺のシャンソン混じりの発音はアグストリアの大自然を優雅に潤していった。
鳩共は俺のやったご馳走にピラニアの如くがっつきだすと、パンは瞬く間に彼らの腹の中に収まっていった。
「ゲフゥッ!!!」 数羽の鳩が無作法なゲップを排出する。 なんだかなぁ。
「ふふ・・・ 可愛い奴等だ」
俺は暫くの間動物達の純粋な世界で癒されながら、歌を歌い始めた。

アグストリアの偉大なる大地よ
アグストリアの壮大なる山々よ
我が唄は卑小にして海のように寛大である
時は既に永遠を示し
情熱は熱き魂から溢れ出し
先人の知恵は永き時代を渡りし
我ら卑小なる詩人の唄も海の彼方に広まりし
サムラィ チャンプルぅーッ!!

はぁ、めんどくさ。
俺は自分の唄の才能を限りなく信じながら、明日はきっと大詩人ホメロスのように上手く歌えると胸に言い聞かせその場を去った。


 広場に着いた。 広場では子供達が何やらわいわい騒いでいた。
一番手前のなんだかアーダンを5歳児にしたような少年がいきなし俺の方に寄ってきたので、俺は何とも表現しようのない恐怖に襲われた。
「ふんー、ふんー、ふんー・・・ 」
アーダンボーイは俺の目の前で腹式呼吸をし始めると、ほかの子供達がそれを追ってきた。
「おいアーディン!!」 
!? もしかしてアーダンとエーディンさんの子供だろうか!? いやそんな馬鹿な・・・
「おいったら、アーディン。 お前これからペガサスが見れるって言うのに、またどこかにいっちまうのかよ!? そんなんで、またこの前みたいに見れなかったーで泣きつかれても知らないからな!!」
子供達の中の面倒見役かと思われる少年がアーディンという子に警告したが、このアーディンと言う少年は決して俺から目を離す事はなかった。
「ふんー、ふんー、ふんー ・・・・デァガボリィア。 ナスピターン・・・。」
!? 何の意味だろう。
それからしばらくした後、上空から聞き覚えのある風を切る音が聞こえ、子供達の一人が空を指差した。
「あ、ペガサスだ!!」
俺もふと上空に目をやると、そこには一人の女性を乗せたペガサスの姿があった。 
女の人の方は俺がよく知っている人だ。  フュリーさんだ。
「おおお、凄い、本当にペガサスだ!!」
先程のアーディンを叱りつけた少年も声をあげた。
「わぁすごい、ペガサスだー ペガサスだー」 
広場中の子供達は一斉に空から優雅に舞い降りるペガサスと、それにまたがる女性に声をあげた。
「やっほー、こんにちわ! 約束通りペガサスを連れてきたわよー! ほら、カンパネラ。ハイドー!」
カンパネラと呼ばれたペガサス(どうも普段フュリーさんの乗ってるのとは別のペガサスらしい)はヒヒーン、と一声あげると、巨大な翼をばたつかせながらゆっくりと地面に着地していく。
ペガサスが降下する瞬間、フュリーさんのスリット付きのスカートが風圧で大きく捲れたのを確認できた俺は、もうそれだけで満足だった。
(ラケシスさんのむちむちした太腿には敵わないけど・・・フュリーさんのスレンダーながら肉付きのいい太腿もいいな。)
106「若き性少年の悩み」じゅうく。:2008/06/28(土) 21:34:33 ID:0wj4ikpv
「今、あの女の人スカート捲れたよね。」
!? 俺の背後でアーディンがぼそり、と呟いた。
まさか・・・ こいつ、顔こそ老けてるが・・・見た目から言ってどう見ても5歳、そこそこのはずだぞ!? しかしなぜ・・・
「こんにちわ! フュリーさん!」
俺は快活に挨拶を交わす。
「あら? デューくん来てたの。 ・・・昨日子供達にペガサスを見せる約束をしてて、それで今ちょうど見せにきた所なの。 そしたらデューくんまできてるなんてね。」
フュリーさんはくすくすと笑うと、今まさにペガサスから下りようと体制を傾ける所だった。 
(チャンス!)
俺は直ぐさまフュリーさんの降りるポイントを見極めると、風のようにその場所に駆けて行った。 
前々からこの瞬間を狙っていたのだが、フュリーさんががペガサスから降りる時、左脚だけ大きく前に上げるため、その際、スリットが大きく広がり、そこから彼女の太ももと生尻が露になるのだ。
勿論この事は彼女は気付いていない。 気付いているようであれば、直ぐにこの降り方を改めているだろう。
「よいしょっ・・・」
ゴクリ・・・。
彼女が今、ゆっくりと左脚を大きく曲げ、俺の思惑通り腰まで達した大胆なスリットが大きく広がり始める。
俺はその様子に見蕩れながら、スリットと生尻との間から、彼女の下着を確認しようとしていた。
スレンダーながらもむちむちとした生脚・・・。  そして、彼女が馬の首の手綱を掴んだまま、体全体を大きく横に反らすと、遂に、スカートの内側を俺がじっくりと観察できるくらいにまで広げ、晒し出した。
レヴィンの言った通りの、ペガサスのような真っ白なパンツが、彼女のむちむちとしていてそれでいて引き締まったお尻に食い込んでいた。
ビクンビクン、ビクンビクン・・・ 俺がその様子にじっと魅入っていた。 股間はズボンの中でメリメリと膨脹し、脈を打っている。
「よっ・・・と!」
フュリーさんはその体制から地面に飛び降りると、着地地点のすぐ側に俺の姿がある事に気付き、急に顔色を変えた。
「デューくん・・・ もしかして、ここで私のパンツ、見てた?」
羞恥に顔を赤らめ、自分のスカートのお尻を手で覆うフュリーさん。
その仕草が余計俺の情欲をそそった。
「え? 何の事かな? 分からないけど・・・」
そう言いながら俺はズボンのポケットに手を突っ込むと、暴れ馬のごとく飛び跳ねようとする自らの愚息を必死で抑えていた。
今日の夜はフュリーさんと浮気する事になるだろう・・・。 
107「若き性少年の悩み」にじゅう。:2008/06/28(土) 21:38:01 ID:0wj4ikpv
※アーディン少年。(イメージ画)
http://image9.bannch.com/bbs/179986/img/0101053107.jpg

「ふんー!! んふんんーーー!! 凄い凄いーっ・・・ お姉さん、パンツ丸見えだったーーーッ!!」
その刹那、いつの間にか俺のすぐ側であのアーディンが奇声を上げ始めた。 見た所、彼は先程のフュリーさんのサービスカットを子供ながらにおおいに歓んでいるようだ。
おそらく、俺と同じ位置から共に眺めていたのだろう。
「こら!アーディン・・・っ!! お前、何考えてるんだッ!!  ・・・お姉さん、すいません。 せっかくペガサス見せてもらったのにアーディンのやつ・・・。」
先程の少年は歳の割にしっかりした対応で、アーディンの愚言を謝罪した。
「えっ・・・!? ・・・ああ、いいのいいの・・・ あはははははっ。 こらボク、お姉さんのパンツ覗くなんて・・・いけないコ、エッチ♪」
フュリーさんは普段の清楚な身の運びでアーディン少年の前に腰を下ろすと、ちょん、と、彼の額をつついた。  
彼女はうまく対応したつもりだろうが、その表情からは明らかにこの少年の風貌が同部隊のメンバーの一人のそれと瓜二つな事に対し恐怖している事がはっきりと見て取れた。
少年はフュリーさんに並ならぬ好意を抱いているらしく、額を突いて貰ってからというもの激しく興奮していた。
 俺は、なんだかアーディンのやつが羨ましくなった。 俺も「エッチ♪」って言われて、アーディンみたいに額ををフュリーさんに突いてもらいたかった。
「フュ、フュリーさん・・・俺もフュリーさんのむちむち食い込みぱんつ覗いたよ。 俺にも『エッチ♪』って、突いてよ。」
子供達の前だから昨日のレヴィンみたいな南京袋にされる事はないだろう。 俺はそれをいい事にフュリーさんにお願いしてみた。 
「・・・・(怒)こら、デューくんも、もう・・・お姉さんのパンツ覗いちゃ駄目だぞ、エッチ♪」
ゴスッ!!! ・・・頭蓋骨全体にまるで鈍器で叩かれたような物凄い衝撃が来る。 末恐ろしや。
けど、俺は物凄く幸せだった。
「それじゃあ、皆。 約束通り一人ずつペガサスに乗せてあげる。 まずは・・・ 誰からいこうか?」
フュリーさんが子供達の一団を見渡すと、その中から例の面倒見役の子と、もう一人、おさげの女の子が手を挙げた。
「はーい、はーい」 「はいー! 私いくー!」
彼らに続き、他の子供達も次々に手を挙げていったので、俺もどさくさにまぎれて「はーい!」と手を挙げてみた。  
すると、俺のすぐ後ろの方からまるで俺に対抗するように「はいぃいっ!!はぃいいいっ!!! はぁぁああっぃいいいっ!!」と、アーディン少年のけたたましい雄叫びが耳をつんざくった。
「ちょ、ちょっと・・・ それじゃあ、皆、一人ずつだから・・・・じゃんけんで決めてね。」
フュリーさんは必死で耳を抑えていた。周りを見渡すと他の子供達も迷惑そうに耳を塞いでいた。
108「若き性少年の悩み」にじゅういち。:2008/06/28(土) 21:39:35 ID:0wj4ikpv
「じゃんけん・・・っ」「じゃんけんポン!」 それぞれのグループに分かれ、じゃんけんが始まった。 勿論、どさくさに紛れ俺もグループの一団に紛れていた。
「やったー! 俺が一番だ!!」
痩せた感じの少年が声をあげる。 しかし、彼は一番となった途端急に、ペガサスに乗るのが怖くなったようだ。
「うぅ・・・ やっぱり俺、最後にする、なんだか怖いもん。」
どうやらこの少年は最初に挙げた子供二人に続いただけで彼自身特に乗りたいといった感じではなかったらしい。
「おいー、お前そんなんだったら最初から手挙げるなよな。」
子供達の一人が不平を漏らす。
他の子供達も彼の意見に賛同し、皆口々に少年に対し不平を浴びせていったので、フュリーさんは慌てて仲裁に入った。
「まぁまぁ、ねぇ・・・ ケイン君といったよね? お姉さんがしっかり抱いてあげるから、一緒に空を散歩してみよう? 怖がらなくてもいいのよ。」
フュリーさんは穏やかな顔でケイン少年を安心させると、少年をゆっくりと抱きかかえ、ペガサスに股がり始めた。
俺はそのフュリーさんの様子にじっと魅入っていた。 優しく、子供を抱きかかえるフュリーさん・・・。 まるで小学校の先生みたいだ。
「ふんー!! ふんーーー!! ぷぎゃあああ、俺、最後なんだな・・・最後いやぁああああっ!!!」
途端、あのけたたましい雄叫びが広場中に響き、せっかくのムードが跡形もなくぶち壊された。
「あ、あはは・・・ ごめんねーーー、アーディン君・・・でも、最後のお楽しみは最後にやった人しか味わえない事だからーーー・・・。(?)」
「それって何か意味があるのかな・・・」俺はつい、ぼそりと口ずさんでしまった。
「(しっ・・・デューくんも、口裏あわせて・・・!)」
やはり、この少年の存在はフュリーさんに対しおおいに災いしているらしかった。

 それから飛行ツアーは始まった。 最初の子は始めの時は怖がっていたけど、降りてきた時にはもうフュリーさんと一緒に満面の笑顔をして皆の前に現れた。
「凄かったんだよ・・・ お空の上から山や、森がいっぱい見えて・・・!!」
彼は降りてからずっと、他の子供達に自分が空の上で体験してきた事を語り出し、皆の好奇心を独り占めしていた。
「いいなー、私も早く乗りたーい!」 「ちぇっ、俺が最初手ぇ挙げたのにーーーっ」
彼らが口々にそう叫ぶ中、俺はなんだか昔に戻ったような気分になっていた。
(そういえば俺が子供の時も、こんなふうに村はずれの広場で集まって、どこから来たかも分からない他の子達とこんな風に遊んでたっけな。)
あの頃に比べると・・・。  こんな時は普通「あの頃に比べると自分も成長したもんだ」って言うものだが、俺の場合・・・「あの頃と比べてみても、俺なんか全然変わってない・・・ けど、ほかの子供達は皆成長したな・・・」と言いたい。
今はシグルト様の部隊にいて、その中でもほぼ最年少と言っていいくらいの俺だけど、そんな俺とあまり歳の差の変わらない奴だって結構いる。 けど、正直俺は俺よりも子供な奴とは一人として出会った事がない。  
特にシャナン王子に至っては、たったの12歳なのに俺なんかよりもずっと大人びた感じがしているし・・・。 
(・・・皆本当に大人だもんね。 なんだか俺だけ子供のまま成長したって感じ。 あのレヴィン王子だって俺と話は合うけど、やっぱり俺の持ってないような大人みたいな部分、持ってるしなー・・・。)
まぁ、別に俺は今のままでも構わないんだけどね。

 ようやく、フュリーさんのペガサスが5人目の子供を連れて空の散歩から舞い戻ってきた。 あとは俺とアーディンだけだ。 
「到着♪ 楽しかったねー♪」
フュリーさんとともに降りてきた少年は、あの面倒見役の子供だ。
「楽しかったー♪ フュリーさん、ほんとうにありがとう!!」
「ふふっ、どういたしまして♪ じゃあ次、デューくんね。」
あの小生意気な感じの子供が・・・あんなにも無邪気に笑うなんて。 流石フュリーさんだぜ!
「よーし、じゃあフュリーさん・・・。」
「?」
俺は母親に抱かれる赤ん坊のようなポーズをとった。

「俺も・・・ 抱いて。」

・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
109「若き性少年の悩み」にじゅうに。:2008/06/28(土) 21:47:09 ID:0wj4ikpv
「いいよ♪」

ええええええええええええええええっ!?

「えっ・・・ 本当に、いいの・・・!?」
あまりの意外な返答に俺は思わず聞き返してしまった。 そうか・・・フュリーさん子供達と一緒に空を散歩して、今は本当に上機嫌なんだ。
「うん♪」
そう言うや否や、フュリーさんは俺の身体をゆっくりと宙に上げていった。
一応フュリーさんも兵士だし、それなりの訓練を受けているため、小柄な俺くらいの男だったら持ち上げる事も可能らしかったが・・・
「うわわわおおおわわわおおおお!!」
その状態に物凄い興奮を覚えながら、バクバクと心臓を高鳴らせる俺。
途中「うわー、お兄ちゃん大きな赤ちゃんみたーい」とか「かっこわりぃー、お前そんな図体でフュリーさんに抱かれたらフュリーさん迷惑だろー! 
フュリーさん、そいつ空の上から活火山の中に放り投げちゃえよ!」とか色々と罵声を浴びせられたが、俺は最早そんな子供達の悪口を気にする余裕すらなかった。 
身体はフュリーさんの腕に支えられ、俺はもうフュリーさんだけしか見る事が出来なくなっていた。
「フュ、フュリーさん・・・!!」
俺がそう言うと同時に、フュリーさんは
「それじゃあ、6人目の大きな子供を抱えて、空のお散歩に行ってきま〜す♪」
と皆に向かって叫び、俺をひょい、とペガサスの上に乗っけると、自分も前に股がった。 
流石に、ペガサスの上で俺を抱きかかえるのは無茶と判断したらしい。
「いってらっしゃーい♪」
子供達の声に見送られ、俺とフュリーさんは空のデートに出発した。
フュリーさんは俺のすぐ前でペガサスのカンパネラを操作し、俺はフュリーさんの腰にしっかりと捕まっていた。
 俺の人生、初の浮気だった。
「ふぅー、デューくん・・・ ペガサスに乗った事って、ある?」
「俺? これが初めてだよ・・・ 本当に高い。」
もしラケシスさんの存在がなかったら・・・ 俺は絶対にフュリーさんを好きになっていただろう。 というよりも、正直な所、今もフュリーさんが好きになりかけてるのかもしれない。
ペガサスが上空へ上空へと舞い上がり、街が、ノディオン城が、どんどんどんどん小さくなって行く・・・。 
(あの城の中では今もラケシスさんが俺の気持ちの届かぬまま、今も何かして過ごしてるんだろう。 ・・・俺のラケシスさん。 ごめんなさい、俺馬鹿な奴だからフュリーお姉さんも好きになっちゃったみたいで・・・ 
今彼女と一緒にお空を旅してます。 もしお城から外を見るような事があっても、どうか今のこの俺たちの姿を見つける事がありませんように・・・!!)
110「若き性少年の悩み」にじゅうさん。:2008/06/28(土) 21:48:28 ID:0wj4ikpv
俺はようやく、心に絡んでいたラケシスさんへの罪悪感を振り切り、フュリーさんとの空の旅を楽しむよう心掛けた。
「うわぁ、凄い・・・ もう向こうの方に海が見える・・・!!」
遥か右側に、アグストリア大陸に面した北方の海域が広がっている。
「ふふっ♪ デュー君、驚いた? シレジア王国のペガサスナイトの兵隊達はいつもこんな景色を眺めながら空の警備をしてるの・・・ 本当はね、皆好きになった男の人にしか見せてあげないんだからね♪」
フュリーさんは大きく手綱を引くと、ペガサスは更に高く、高く上昇していった。
「へ〜・・・そうなんだ。 いいなぁ。 じゃあ、フュリーさんの彼氏になった人って、それは物凄くラッキーな人になるんだろうね・・・ だってフュリーさんと一緒にこんな綺麗な景色、いつも眺める事が出来るんだもんな。」
「あれ? 嬉しい事を言ってくれるじゃない♪ そんなこと言ったって、何も出ないぞ♪」
「あはははっ」
それは、まさにパラダイスだった。 普段の生活からほんの少し離れた空の上で、俺とフュリーさんとだけが見る世界。 
ラケシスたんと見るちょっと甘い二人の世界もいいけど・・・ こういった世界ってのもあるんだね。
「そういえばフュリーさん、今のこのペガサスって、いつもフュリーさんの乗ってるペガサスとは違うよね。」
俺がその話を持ち出すとフュリーさんが「うん。」と返事をした。
「この子、綺麗でしょ? 観賞用に飼育された馬なの。 だから、他のペガサスナイト部隊の騎馬のように戦う事が出来なくってね。 本来なら将軍様や貴族の乗り物として大切にされてるんだけど・・・。」   
フュリーさんが突然、重い口調で語り出した。
「数日前、この子のお母さん・・・戦争で亡くなっちゃってね。 それを知ったこの子が、なんとか自分も戦争に参加するよう聞かなくてね・・・。 お母さんみたいな犠牲者のない国を造ってくれる指導者のの翼になって、
空を飛びたいんだって。 だから今は機会があれば人を乗せて、できるだけ飛ばしてあげるようにしてるの。
「そうなんだ。」 左右で羽ばたくカンパネラの大きく、見事な翼はまるで岩壁にぶつかる巨大な波のように真っ白で、雄々しかった。
「でも、フュリーさんって凄いよね。 ペガサスと話す事が出来るなんてさ!」
俺がそう言うと、フュリーさんはくすくすと笑い。
「デューくん、ペガサスは賢いからね・・・ 誰だって、心を開けば対話する事が出来るんだよ。」
「じゃあ俺でも出来るかな?」
「うん、デュー君なら大丈夫!」
よーし・・・ 俺は早速シックスセンスを発動し、ペガサスとコンタクトを取りにかかった。
「おーい、カンパネラ・・・ 俺の言う事が分かるか!?」
俺はそう叫びながら、どんどんとカンパネラの腿を叩いた。
「ふふっ、デューくん・・・ そんなんじゃカンパネラ分からないよ! いい? 目を閉じて・・・ 感じ取るの。   カンパネラが何を思ってるのか、何を伝えたいのか・・・ そしてデュー君自身が、何をカンパネラに望むのか・・・。」
「分かった」
俺は早速目を閉じてみた。辺り一帯に風を切る音だけが支配し、俺はその風の中からカンパネラの声を聞き取ろうとした。
轟々と響く風の中、カンパネラの風を扇ぐ翼の音がばさり、ばさり、と聞こえてくる。
(カンパネラ、カンパネラ!) 俺は風の中でカンパネラの声を呼ぶ。
やがて・・・。
111「若き性少年の悩み」にじゅうし。:2008/06/28(土) 21:50:50 ID:0wj4ikpv
(どうしたい? 私はここにいるよ。)
ふっと、風の音が止み、暗闇の中からカンパネラの真っ白な姿が現れた。
「カンパネラ! やった、俺カンパネラと話す事が出来た!!」
俺はあまりの感激につい、身体の緊張が緩みかけた。
「おっと・・・危ないよ。 君はまだ私の背中の上にいるんだからね・・・ 手を離すと、落っこちてしまう。」
光と幻想の中で、俺とカンパネラは二人、夢の世界・・・つまり、カンパネラの精神世界の中で対話をし始めていた。
「なぁカンパネラ、俺たち今どこに向かってるのかな?」
「うーん・・・ それもフュリーさん次第だからね。 フュリーさんとコンタクトを取らないと・・・ あ、フュリーさんが来た!」
「え?」
カンパネラがそう叫ぶと、前方の空間が大きく揺れ、そこからフュリーさんの姿が現れた。
「やっほ♪ 来ちゃった。」
「フュリーさん!」
フュリーさんはてへへ、と笑うと俺とカンパネラの顔を覗き込んだ。
「いや、二人で何話してるのかなーって♪ あ、デュー君。二人の人間が同時にペガサスに乗った場合ね、ペガサスを通じてお互いの人間がコンタクトを取る事が出来るの。」
「へー、凄いな!! ペガサスって・・・ 俺が思ってたよりもずっと凄い動物だったんだね・・・!」
俺が感心すると、カンパネラは表情にこそ現れないが、なんとなく穏やかな雰囲気で俺の絶賛を受け取ったようだ。
「はははっ、私はね・・・ 人間が私の頭の中でコンタクトをしている時は、その人の悩みや、望みと言った日々の鬱憤や蓄積を読み取る事だって出来るんだ。  例えば、・・・フュリー、君はレヴィン王子に気があるようだね。」
「えええええええええええええええっ!!??」
 俺とフュリーさんはその台詞を聞き、ぎょっとした。
「ちょ、ちょっと・・・ そんなわけあるわけないでしょ!!? でたらめ言わないで・・・・ デューくん、本気にするでしょ!!??」
フュリーさんは必死で弁解していたが、その顔が羞恥で真っ赤になっている所を見るともうそれは図星である事が見て明らかだった。
「あっはははは♪ 冗談さ。」
「な、何よそれ!! 酷いじゃないの ・・・もうっ!!」
フュリーさんはそれから暫くの間カンカンだったが、カンパネラの言った事はおそらく冗談じゃなかったに違いなかった。 ・・・ おのれレヴィンめ、たしかにアイツ顔はかっこいいけど・・・あんな変態のどこがいいんだ!!??
「あ、そういえば・・・ デュー君の望みって何なんだろうね。」
そう言うとフュリーさんはにや〜っと、不適な笑みを見せた。
「えっ・・・!?」
俺は再びぎょっとした。 やばい・・・ 俺の頭の中には日頃のやましい鬱憤の数々が・・・・。
「え・・・ いや、俺には何もないよ・・・本当だよ!? だって俺、純情な好青年だもん!!」
その様子を見ていたフュリーさんはますます不適な微笑みを浮かばせ、「ふーん・・・ 怪しい。」と呟いた。
が、そのとき俺は見た。 カンパネラが・・・ フュリーさんの後ろで明らかに人の頭の中を読み取るような動作(なんだか、物真似大会でマイケルジャクソンの真似をしているような動き)をしている姿を・・・。
「あ、お前・・・ 今俺の頭の中を読み取ったな!?」 俺は狼狽えながらカンパネラに止めるよう訴えた。
「ふっふ〜ん☆ デュー君。君はなかなか日頃から年頃の性少年らしい様々な鬱憤を抱いているようだね・・・☆ 」
カンパネラはそう言うとニマっと、フュリーさん同様不適な笑みを浮かべる。
「へ〜〜〜、うわ・・・いやらしいんだ。 ね、ね・・・どんな事考えてたの?」
フュリーさんがにたにたしながらカンパネラの口に耳を寄せる。
「わ、わ、わ・・・ カンパネラ!! やめてください!!」
俺は必死にやめるよう懇願したが、カンパネラはまさに、馬の耳に念仏、といったところだ。
112「若き性少年の悩み」にじゅうご。:2008/06/28(土) 21:53:10 ID:0wj4ikpv
「それじゃ、言いマース☆ ヒッヒーン♪    ラケシスさんとXXXしたい。  ラケシスさんのXXXをXXXしたい。 ラケシスさんのXXXにXXXをXXXXしたい。 ラケシスさんにXXXをしてXXXしたい・・・。」
 さらに馬鹿馬の発言は続いた。 フュリーさんはそのあまりの過激な内容に、暫くの間呆然とそれを聞いていた。
「何何? フュリーさんのXXXをXXXしたい・・・。 フュリーさんのXXXにXXXしたい・・・。 フュリーさんとXXXでXXXしたい・・・。」
とうとう自分の名前が出た途端、フュリーさんは、馬鹿馬の口から発せられる自分と俺とのあまりの破廉恥な交わりに、顔と、耳を真っ赤にしてしまった。
「デュー君・・・、私の事そんな風に見てたの〜?」
フュリーさんは怒りと羞恥にわなわなと痙攣しながら、にっこりと俺に笑顔を向ける。
「いや、そんな・・・ あはは、あの馬鹿馬が勝手に思いついたんだよ。 もうやだなぁ、そんな・・・」
このままだと非常にまずい。 俺は夢の中で叫び上げるように必死になって「覚めろ、覚めろ」と念じると、やがて周りの景色がふっと霧に包まれ、元いたカンパネラの背中の上に戻っていた。
前を見ると相変わらずフュリーさんが乗っていたが、未だ彼女はカンパネラの精神世界にいるらしい。 きっと今もこの馬鹿馬と会話しているのだろう・・・。
「よし・・・」
俺は懐からペンを取り出すと、とりあえず馬鹿馬の体中に落書きをしてやった。
「南無阿弥陀仏・・・ 悪霊退散・・・・ 南無八万代菩薩・・・ 馬鹿馬退散・・・。 ふふふっ、観賞用の馬も様なしだぜ!!」
俺はけらけらと笑い声を上げると・・・ ちょうど俺の前に乗っているフュリーさんのスカートが、風でひらひら揺れるのが目に入った。

ゴクリ・・・・。

俺は周囲を確認した。 

(今はフュリーさんまだ戻ってないみたいだし・・・  ちょっとくらいなら・・・。)

どくん、どくん、どくん・・・
早速俺はずっと夢見ていたフュリーさんのスカートのスリットから そっと手を忍ばせる・・・。
ふくらはぎの肌の感触が狂ってしまいそうなくらい心地よく、手を更に奥の方に這わせるとフュリーさんの・・・ 下着の布地の感触が広がった。
「う、ぁ・・・ッ!!」 俺の股間は最早情けないくらい痛くなり、前屈みになってそれを抑え、なんとか体制を立て直した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
俺は下半身を前へ前へと寄せ、フュリーさんのお尻に俺の勃起した股間の膨らみをぎゅっと、密着させた。
「ぁあっ・・・!!!」  想像以上の快感。 
俺の肉棒はフュリーさんのお尻に包まれ、ムクムクとより膨脹していく。
 俺のフュリーさんのスカートの中の手は、パンツの上から、彼女の秘所をなぞる・・・。 
湿気を含んだ下着の感触とむちむちとした太腿に挟まれ、あまりの興奮に理性が蕩けそうだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」 (ビクンッ!! ビクンッ!! ビクン・・・ッ!) 
ペニスが脈を打ちながら、更なる快感を求め俺に次の行為を指図する。
(このままもしフュリーさんが目覚めてしまったら取り返しがつかない事になる・・・ けど・・・ ここまでやったら、俺・・・もう・・・ッ!!)
俺は心の中でリスクを断ち切ると、フュリーさんのスカートの中で這わせている左手を、すっ・・・と、パンツの中に侵入させていった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・っ!!」 手はフュリーさんの下着の中の、奥へ奥へと侵入してゆき、とうとうフュリーさんの陰毛へと辿り着くと俺の股間は狂ったように暴れ出し、パンツの中で大量の我慢汁を染み出していた。
「フュ、フュリーさん・・・ッ!!」 俺は更に、奥に手を伸ばした。 フュリーさんの肉の花瓶が中指の先端に触れる・・・。
「んんっ・・・・。」
113「若き性少年の悩み」にじゅうろく。:2008/06/28(土) 21:55:31 ID:0wj4ikpv
 その時だった。それまで眠ったように動かなかったフュリーさんが、突然喘ぎ声をあげたのだ。
「!!!」
俺は咄嗟にフュリーさんのパンツの中に入れている手を引き抜き、スリットから出すと、心臓をバクバクさせながらフュリーさんの様子を見た。
気がつけば、俺のパンツはすでに我慢汁でぐしょぐしゃになり、勃起したままのペニスにべったりと、へばりついていた。
しばらくフュリーさんを眺めていると、フュリーさんは少しばかり身体を大きく揺らしたかと思うと、途端ずこっ・・・と、前方へ大きく倒れ込んでしまった。
どうやら、まだカンパネラと精神世界にいるらしい。 よくよく見てみれば・・・なるほど、自分が倒れても大丈夫なように手綱でしっかりと自分の身を固定していたのだ。 ・・・俺にはしてなかったけど。
「フュリーさん・・・」俺はその体制のフュリーさんをしばらく見ていると、また新たに別の欲求が生まれ出した。
そう・・・彼女は今や俺のすぐ前で、まるで・・・お尻を突き出すかのような体制で倒れているので、ちょっと顔を屈めればスカートの内側が見えてしまうのだ。
「これ以上は・・・ まずいよ、まずいよね・・・。」
俺は暫くの間そう独り言を呟いていた。

そして・・・ 俺はしばらくした後、前屈みになったフュリーさんのスカートのお尻に両手を掛け、ゆっくりと・・・ それを捲り上げる。
「ゴクリ・・・。」
そこに現れたのは純白のTバックをいやらしくを食い込ませたフュリーさんの、むちむちとしたお尻だった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
(フュリーさん・・・ 見た目に似合わず、なんてエッチなパンツはいてるの・・・。)
俺は暫くの間そのお尻をじっと眺めていた。 
(そうか・・・ペガサスナイトのこのスリットじゃ、普通のパンツじゃすぐ見えちゃうから・・・ だからこんなTバックなんかはいてるんだろうな・・・。)
俺は高鳴る胸と、背徳感とを抑えながら、フュリーさんのお尻を数度、揉みしだいてみた。
フュリーさんのお尻はもちもちとしたいやらしい柔らかさを帯び、俺がそれを手で掴むと、まるで吸い付くかのような肌の弾力があった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・っ!!」
 俺は暫くの間夢中で揉んでいるうちに我慢できなくなり、とうとうズボンの窓を開けると、ギンギンに勃起したモノを取り出した。
(フュリーさん、ごめん・・・ でも、挿れないって約束するから・・・)
俺はフュリーさんの生尻を両側から掴むと、食い込んだパンティーに直下起ったペニスの裏側を押し当てた。
「(あ、あああ・・・ あああっ!!)」
フュリーさんのむちむちしたお尻と、湿気を含んだTバックに挟まれ、俺のペニスは至福の絶頂を味わっていた。  
俺はフュリーさんのお尻を掴んだまま発情した猿のように腰を振った。
(フュリーさん! フュリーさんッ!! フュリーさんッッ!!!)
まるで、フュリーさんを求めるように・・・ 下着越しに密着した性器同士からフュリーさんに精一杯の愛を注ぐように、俺はフュリーさんのお尻を犯し続ける。
左右からそのむちむちしたお尻を寄せれば寄せる程、俺のペニスはフュリーさんのお尻に引き締められ、快感はさらに高まって行く。
「(だ、駄目だ・・・ もう我慢できない・・・!!!)」
俺のペニスは直ぐに限界に達し、性器の奥の方から凄まじい射精感が起こったので、俺は急いで体制を外側に向けると、ペニスからは勢い善く、真っ白な精液が飛び出した。
「あああっ・・・!! あああっ・・・ ああああああっ!!」(びゅるびゅるびゅるびゅるびゅる・・・・ ビクっ!!!)
精液は上空から遥か下の地の方に飛び散り、全てを吐き出した頃には俺は息を切らしながら、フュリーさんの腰の上に捕まっていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・。」
やってしまった・・・。 意識のないフュリーにこんな凄い事を・・・  これはもう痴漢なんてどころじゃない。 強姦と代わりない・・・。
114「若き性少年の悩み」にじゅうなな。:2008/06/28(土) 21:57:51 ID:0wj4ikpv
 今にして思えばなんでこんな事してしまったのだろう、とすら思えてきた。 最初は、ただフュリーさんのスリットから中に手を這わせるだけで済ませるつもりだったのに・・・。
(ごめん・・・フュリーさん。おれ、自分の性の衝動を抑える事が出来なくって・・・)
俺は心の中で後悔しながら、だらんと垂れ下がった男性器をしまうと、フュリーさんの捲り上がったスカートを元に戻した。
(本当はこんな事しちゃいけなかったんだ・・・ ごめんね。)
 暫くすると、それまで前屈みだったフュリーさんも遂に目を覚ましたらしい。
「ん・・・。 ただいま、デューくん。 あれ? 元気ないね。」
フュリーさんが俺の方に向き直ると、もうその顔には先程の怒りがすっかりと消え去っていた。
「おかえり、フュリーさん・・・ あ」
俺はさっとフュリーさんから顔を背けた。
「どうしたの? ああ、さっきの事でなら怒ってないよ。 そりゃあ、最初は顔に火がつくくらい恥ずかしかったけど・・・ 年頃の男の子だもんね。 けど、あんまりそういう事ばっか考えてるとデュー君、女の子に嫌われちゃうよ。」
最初のうちフュリーさんははせせら笑いながら話をしていたが、次第にかぁっと顔を赤らめてしまった。  
先ほどの馬鹿馬の話を思い出したのだろう、 無理もない。
「デュー君・・・ 私だって一応一人の女なんだからね、デュー君が・・・その、私とエッチな事したいって望むのはいいけど、もっと相手の気持ちを理解してあげないと。 
 それは私だけとは限らず・・・ ラケシスさんにしてもそうだし。 アイラさんにしてもそうだよ?」
どうやら、あの馬鹿馬はあれからアイラお姉さんへの想いについても暴露したらしい。
フュリーさんは俺に優しく話しかけてくれてたけど、正直フュリーさんの身体であんな事した後じゃ、その優しさすらも刃物のような鋭さを帯びて俺の心臓に突き刺さるのだった。
「フュリーさん俺・・・」 
俺はもじもじしながら何を言おうか詰まっていたが、フュリーさんはもう元の笑顔に戻り、先に話を切り出した。
「だからねデュー君、もっと、もっと好きな女の子の事を大切にできる優しい男の子になって。 そうすれば、デュー君今よりももっと魅力的な男の子になれるし、
 そんなデュー君の事好きって思ってくれる女の子だって、きっと沢山出来ると思うから。」
澄み切った日の光を浴び、フュリーさんの顔はいつも以上に暖かく映し出された。
「フュリーさん俺・・・」 
俺は先ほどのフュリーさんにした事を話そうとしたが、その決意も踏み切る事が出来ないまま、カンパネラは元の子供達の待つ広場へと戻って行った。
115「若き性少年の悩み」にじゅうはち。:2008/06/28(土) 21:59:27 ID:0wj4ikpv
「おかえり〜!」
俺たち二人(+馬鹿馬一頭)が戻ると、子供達は一斉に寄り集まり、出迎えてくれた。
「ただいまっ!」
フュリーさんと俺も返事を返すと、子供達は口々にフュリーさんと俺が何をやってたか聞き出しにきた。
「ねぇ、フュリーさんとお兄ちゃん随分永い事お空を飛んでたけど、どこまで行ってきたの?」
最初、手を挙げた女の子だ。 俺はその子の純粋さを前に、つい消え失せたくなってしまった。
「いやー、あっははは。 そうだね・・・僕たち、俺とフュリーさんはね・・・ 二人でお空の上で、お互いの愛を語り合っていたのさ・・・!」
俺はいつもの調子で子供達に答えてみせると、あの例の面倒見役の男の子が突っかかってきた。
「うそつけよ、お前みたいなダスキンモップに顔付けたみたいな奴があんな美人で、清楚なフュリー姉さんと恋人同士な訳ないだろ!? 馬鹿な事言ってフュリーさんの迷惑かけんじゃねぇよ!!」
なんて迷惑な奴だ。 思い起こせば、出発時俺の図体を活火山の中に放り込んじまえとか言った奴もこのガキだった。
そのとき、突然背後から身に覚えのある重圧が俺を圧迫したかと思うと、アーディン少年がポルターガイストのように俺の後ろに立っていた。
「おにいさん、おねえさんと・・・ お馬さんごっこしてた。」
俺はぎょっとした。 ・・・まさか・・・ いや、間違いない。 アーディン少年は先程のあの愚行をその超人的な視力で見ていたらしかった。
「はぁ?何言ってんだよアーディン・・・ お馬さんごっこじゃなくて、実際に馬に乗ってたんだろ?」
先程の子がやれやれ、といった具合にアーディン少年に指摘した。 
「そうよ、お姉さんたちね・・・ ずっと遠くのお空まで一緒に散歩してたんだから。 あ、そうだ。 最後に、アーディン君が残ってたね。」
俺ははっとした。 奇妙な事に、他の子供達もしんと静まり返ってしまった。
アーディン少年はフュリーさんの胸に抱かれるとにやにやといやらしい笑みを浮かべ、フュリーさんのその身体を舐めつくすように観察していた。
「それじゃあ、お姉さん行ってくるね。 アーディン君、皆に《いってきまーす》って。」
「んふー、んふー、んふーー・・・ いってきまぅす。」
アーディン少年は口をぱかっと開くと、そのままフュリーさんの身体にへばりついた。
「きゃっ・・・? もうっ!」
フュリーさんはくすくす笑っていたが、その笑みからは明らかに恐怖の念が読み取れた。 そして、上昇して行く二人・・・。
「おい、フュリーさんのやつ・・・ 大丈夫かな?」
面倒見役の少年の台詞に、他の子供達は沈黙していた。
「あのアーディンって子・・・ 一体どういう子なの?」
俺はおそるおそる尋ねてみた。
「あいつ? あいつはね・・・。」

・・・・・・・・・・・。
116「若き性少年の悩み」にじゅうく。:2008/06/28(土) 22:03:16 ID:0wj4ikpv
それから30分もした後、ようやく二人は帰ってきた。
「はぁっ・・・ はぁっ・・・ はぁっ・・・・!!」
帰ってきた時のフュリーさんの姿は無惨なものだった。 服、特に胸部とスカートにかけてはしつこく引っぱられた後があり、体中のいたるところに少年の唾液と思われる物が付着していた。
フュリーさん自身はすっかり怯え、顔を真っ赤に染めながら、荒い、淫らな喘ぎをあげていた。
(この分だと、きっと俺がやったこと以上に凄い事をされたに違いない・・・絶対。)
正直アーディン少年の犯行とはいえ、フュリーさんのこの姿にかなり欲情してしまった俺は、もう末路かもしれない。
「大丈夫? お姉ちゃん・・・。」
おさげの少女が歩み出て、フュリーさんに問いかけた。
「え、ええ・・・・ はぁっ、はぁっ・・・ 。 だ、大丈夫だから・・・。」
フュリーさんは脚をがくがくと震わせながら前屈みのまま、なんとか身体を支えているといった感じだ。
少年は僅か30分の空の旅の中で、フュリーさんに一体何をしでかしたのだろう。
「おいフュリーさん・・・ 立てるかい? ほら、俺が肩に乗せてやるよ。」
あの面倒見役の少年がフュリーさんの前で背中を向け、乗るように促すと、フュリーさんは何とか、顔に笑顔を作って言った。
「あ、ありがとう・・・ はぁ、はぁ・・・ けどお姉さん、カンパネラの背中に乗ったらもう大丈夫だから・・・はぁ、はぁ。」
俺はフュリーさんのその様子を見ていて、いても立ってもいられなくなり、フュリーさんの倒れかかった身体の上半を肩に担ぐと、そのままひょい、と背中にと乗せた。
「あ、デューくん・・・ありがとう・・・ はぁ、はぁ・・・。 でもいいの・・・ 降ろして・・・。」
俺の耳の裏筋にフュリーさんの生暖かい、淫らな吐息が吹きかけられ、俺は先程の一件があったにも関わらず、ますます興奮していった。
俺はフュリーさんを連れて行く前にあの面倒見役の少年にくるっと振り向いた。
「ありがとう、フュリーさんを運ぼうとしてくれて。 けど、彼女とは同じ所に住んでるから。俺、フュリーさんを連れて帰るよ。」
そう言うと少年は 「ああ、わかったよ。 気をつけろよ。落としたら俺、お前の事承知しないからな!!」
と、少々突っ張った感じで受け答え、それから城へ向かう俺たち二人の背中が見えなくなるまで、じっとその場所で見送っていた。

 道中、相も変わらず淫らな声で喘ぎ出すフュリーさんの誘惑に、俺の心は何度も折れそうになった。 
実際に、今直ぐにでもそこの林の陰に持って行って、1時間くらい・・・ フュリーさんの身体を玩具にしてしまおうか、といった考えが何度も頭をよぎったくらいだ。
股間はぎちぎちに膨脹し、俺は両手でフュリーさんのむちむちしたお尻を揉みしだきながらも彼女の体重を支え、城までの荒れた道をよろよろと歩いて行った。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・。」 フュリーさんの甘ったるい息がもう幾度も俺の耳に吹きかけられている。 
(フュリーさん・・・駄目・・・ これ以上フュリーさんが・・・ ああああっ・・・) 俺は我慢できなくなり、人目のない木の陰に隠れた細い道に辿り着くと、そこでフュリーさんを降ろした。
(ドクン、ドクン、ドクン・・・。) 俺は道上に倒れたフュリーさんの身体に覆い被さり、抱き枕のようにぎゅっと、抱きつく。 
フュリーさんの艶やかな唇が、目の前で相変わらずの淫らな喘ぎを繰り返し、俺はフュリーさんの身体に脚まで絡み付くと、その唇を夢中で奪いにかかる。
(ぎゅうううう〜〜〜〜〜〜っ!!)駄目なのに・・・ こんなことしちゃ駄目なのに・・・ッ!!
俺はギンギンに勃起した下半身をフュリーさんの下腹部に押し付け、擦り付け、その身体の味を存分に味わっていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・。」俺がフュリーさんの身体を弄れば弄る程、フュリーさんの喘ぎ声はますます淫らに高まり、俺の欲情を昂らせていく。
 俺はそんなフュリーさんの様子を見ている中、あの夜、ベオウルフが俺の独り部屋で話したあの生々しい性交の話が、頭の中で鮮明に回想されていった・・・。
117「若き性少年の悩み」かいたひとから。:2008/06/28(土) 22:23:02 ID:0wj4ikpv
さて、やばい展開になってきました。   次回はデュー君が・・・です。
エグイ展開はもう少しの間続きますので、不快に思われている方はもう少しの間我慢して下さるようよろしく御願いします。

※デューの一人称について。
デューの一人称は本編では「おいら」ですが、これは私自身の都合の為・・・具体的に言いますと、「おいら」でいくとあまりにも、書いている自分自身が主人公に感情移入できないため、やむを得ず「俺」に変えさせて頂きました。

あと何度か指摘された名称ミスについて・・・ 大変申し訳ないです。 私自身、聖戦をプレイした事はありますが、内容の方はあまり覚えていない・・・ので、間違って覚えていた部分が幾つかありました。
今現在手元のtxtファイルを修正し、誤字、文章の過ち、及び名前の修正を行っておりますので、話が完結次第どこかのアップローダーに投稿させて頂く予定です。  
もし修正後のtetが読みたいという方がおられれば、それまで待ってくださいまし。
尚、一人称につきましても・・・ どうしても違和感があるという方が多数おられれば、やはりtxtのほうで修正させて頂きます。 よろしく御願いします。
118「若き性少年の悩み」かいたひとから。:2008/06/28(土) 22:54:06 ID:0wj4ikpv
再び失礼します。
きりのいいところで終えようと思ったのですが・・・ なかなかきりがつかず、膨大な投稿となってしまいました。
大分前から少しずつ書き溜めていた作品なので手元のtxtファイルも、まだ半分くらい残ってます・・・。 もっと早く終わるものと思っていたのですが、正直やりすぎた感がありました。

 さらに、なんだかドロドロな展開が異常に多いです。 性少年+官能小説+エロゲをイメージして書いてみたので、できるだけ自分なりにエロく、濃くしたつもりなのですが、こうして掲示板に載せてみると・・・明らかにヤバい作品ですね。
こんな作品でも続きが読みたいという方がいらっしゃれば続けて投稿させて頂きます。  なければ、誠に失礼ながら中断の方を考えさせて頂きます。
その際は、もっと別の、こういったドロドロした感じのないものを書こうと思いますので。  皆様、ご指摘の方よろしく御願い申し上げます。
 






119名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 22:55:07 ID:jYHT2/9n
乙。アーディンは全くの他人だよな?あの二人で5歳ってのはあり得んし
ここで終わらせてくれるんなら別に文句ないよ。誰でも構成ミスとか誤字はあるからそんな完璧じゃなくていい
120「若き性少年の悩み」かいたひとから。:2008/06/28(土) 23:50:34 ID:0wj4ikpv
アーディンはただのアーダンに似た少年という設定ですので、一応他人です。
最初は例の面倒見役の子のおやじとかいう設定がありましたが。

一応自分なりにもう一度投稿した文面を見ましたが、誤字や構成ミスは抜きにしてもやはり、掲示板に投稿するに相応しくない内容である事が分かりましたので、大変申し訳ありませんが、これにて中断させて頂きます。
※余談ですが、この話はこの主人公が様々な女性との対話を通じ、自分なりの性への向き方を模索していく・・・ みたいな内容でした。(どうでもいい)
しかし手元のtxtを見ますと自分の悪ふざけの度の過ぎる内容と、あまりにもドロドロした展開がくどく続いていますので、続きの投稿は不可能・・・ と独断させて頂きました。

自分だけの作品を書くのと掲示板に投稿する作品を書くのとではやはり、全く違うようですね。 
しばらく頭冷やしてから出直してきます。
121名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:02:21 ID:JdjxPEkj
ここまで来てそれはないぜセニョール。
せめて外部にまとめてうpって教えてくれるくらいはいいだろう?
122名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:36:40 ID:9vd5ffFM
そりゃないぜ!
これからが本番なのにこれじゃ生殺しじゃないか!
123名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:48:22 ID:kuFjBpkv
ドロドロでも悪ふざけでも何でもいい、グロでなければ。
最悪エロなしでも別にいいんだよ。それが次に投下してくれる人へのバトンになるんだし。
掲示板に投稿する内容か否かは投下されてからこっちで決める。まず吐き出せ
124「若き性少年の悩み」かいたひとから。:2008/06/29(日) 00:56:01 ID:FibNPpqM
よ、よろしいのでしょうか?(汗

それでは、とりあえず・・・ 一応、完結まで投稿させて頂く事にします。
その際、もし皆様方に「これはやめておいたほうがいい」や「ここは、こうしたほうがいい」みたいな感想があれば遠慮なく言って下さると、こちらとしてもありがたいです。(というより、御願いします。)
(いかんせん、こういった場で投稿するのは初めてで、自分でもどうすればいいのやらかなり戸惑っていますので)
125名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 02:11:02 ID:6vfv77uS
      r;ァ'N;:::::::::::::,ィ/      >::::::::::ヽ
.      〃  ヽル1'´        ∠:::::::::::::::::i
       i′  ___, - ,. = -一   ̄l:::::::::::::::l
.      ! , -==、´r'          l::::::/,ニ.ヽ
      l        _,, -‐''二ゝ  l::::l f゙ヽ |、
        レー-- 、ヽヾニ-ァ,ニ;=、_   !:::l ) } ト   ここはお前の日記帳だ!
       ヾ¨'7"ry、`   ー゙='ニ,,,`    }::ヽ(ノ    
:ーゝヽ、     !´ " ̄ 'l,;;;;,,,.、       ,i:::::::ミ     ここに書いてろ、
::::::::::::::::ヽ.-‐ ト、 r'_{   __)`ニゝ、  ,,iリ::::::::ミ
::::::::::::::::::::Vi/l:::V'´;ッ`ニ´ー-ッ-,、:::::`"::::::::::::::;゙ ,     な!
:::::::::::::::::::::::::N. ゙、::::ヾ,.`二ニ´∠,,.i::::::::::::::::::::///
:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /
::::::::::::::::::::::::::::::! :|.\;::::::::::::::::::::::::::::::/ /
126名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 05:29:38 ID:3WX2i82I
よくわかんないけどアーディンは池沼でFA?
127名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 08:11:00 ID:n7Uqb33T
128「若き性少年の悩み」さんじゅう。:2008/06/29(日) 15:25:22 ID:FibNPpqM
 それは俺がベオウルフのおっさんと知り合ったあの日の晩の事。
俺が部屋で寝ようとすると、何の用かいきなりおっさんが尋ねてきた。
用件を聞いてみると、共に男同士の赤裸裸を話そう、といった内容だったので、俺は即OKを出しておっさんを中に入れた。
「お前、デューっていうのか。 なかなかいい響きじゃねえか!」
「いやぁ、まさかおっさんがあのシグルド様に雇われた傭兵だったなんてなぁ。 よろしくな、ベオフィー!」
俺は早速おっさんにあだ名をつけてやった。
「しかしデュー・・・ お前の部屋は・・・いいな、個室なんだな。 ちとガタがきて狭い感じはするが、羨ましいよ。」
おっさんは俺の部屋を見渡した。 俺の部屋はちょうどベッドが4つ並ぶくらいの狭いボロ部屋で、元々は物置に使われていたという。
俺がこの個室を使う事を許されたのは、俺の生業上、味方内でも狙ってくる連中が稀に出てくる危険性があるので、鍵付きの独り部屋を用意する必要があるというシグルド様の判断からだった。
おかげで夜はどうどうと自慰に更ける事が出来る。 他の兵士達にはない俺だけの特権だ。
「おっさんの部屋だって普通の兵士の部屋だろ? 共同でも、それなりの広さがあっていいんじゃない?」
「まぁ、確かにゆったりとはしてるが・・・ 夜はオナニーできないからな。 お前・・・ このベッド、イカくせえな。 畜生、やっぱ毎晩ここでアイラオネエサマをオカズに抜いてんだな!?」
ベオウルフはベッドの臭いを嗅ぎながら顔をしかめた。
「へへっ。 ピンポーン♪」
「くそっ、憎たらしいやつめ・・・!! おい、3日に一回くらい俺に代われよ!!」
「やだねー。 昨日は俺布団の中でアイラお姉サマのパンツの中に手突っ込んでずっと這わせてる妄想して抜いたっけな。 ああ・・・幸せだった♪」
俺は昨日ベッドの中で股間を膨らませながらした妄想をもう一度目に浮かばせた。 ベオウルフが悔しそうに身を震わせているのがいい気味だ。
「一昨日なんかアイラお姉様のあのスリットから手を忍ばせてずっと弄ってる妄想をして抜いてたし。 本当俺幸せ♪」
「ちょっとまて。」
何を思ったのかベオウルフは、途端俺の話を遮った。
「ん??」
「お前、ずっと触ってばかり・・・ なのか? もしかして。」
奇妙な目で俺を見つめるベオウルフ。
「・・・そうだけど? え・・・?」
俺はベオウルフがなぜこんな目で見ているのか分からなかった。
「お前、な。 セックス、知ってるか?」
「そりゃ、知ってるよ。」 俺は憤慨した。
「男の人が、ちんちんを女の人のお尻の穴に入れるんでしょ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 暫くの間、部屋には沈黙だけが支配していた。
129「若き性少年の悩み」さんじゅういち。:2008/06/29(日) 15:34:32 ID:FibNPpqM
「お前、知らないのか?」 ベオウルフが苦笑いをしながら言った。
「え・・・ 深くは、知らないけど。」
「お尻の穴に入れるんじゃなくてな、女の人の女性器に入れるんだよ。 お尻の穴とは、別の穴な。
お前が赤ん坊の時生まれるのもその穴だ。」
ベオウルフは俺に解説をし始めた。
「え・・・ お尻の穴以外に、他の穴があるの?」 俺は聞き返した。
「ピアスをつける穴みたいな感じ?」
「全然違う。」 首を振るベオウルフ。
「いいか・・・?」
彼は何を企んでるやら、暫くの間何かやましいことでも考えるような様子で天上を眺めると、やがて俺の前に身を寄せ、講義を始めた。
「例えば・・・ お前と、アイラオネエサマだ。 お前がアイラお姉様とセックスするとしよう。」
ドキっとした。 今までにない程胸の鼓動は高まり、それはまるで俺の目の前に、大人の世界への続く未知の扉が現れたような感じだった。
「俺と・・・ アイラお姉様が・・・?」
俺の鼓動はどくどくと音を鳴らし、股間には熱い血が脈を打ちながら溜まっていく・・・。
「そうだ。 いいか・・・? まず手順はこうだ・・・ お前がアイラお姉さんをここのベッドに誘導し・・・、 彼女の目からOKのサインが出ればドンッ!! と、ベッドに押し倒す・・・。」
ベオウルフが自分の両手でアイラお姉様を押し倒すような手真似をし、俺はゴクリ・・・と、生唾を飲み込んだ。
「・・・・それで・・・?」
俺は尋ねた。
「そして、お前はベッドに横たわったアイラお姉様にこうやって覆い被さり・・・(ベオウルフは左手をアイラお姉様に、右手を俺に見立て、二つの手を重ね合わせながらジェスチャーを始める。)
 アイラお姉様の身体のいたるところを、愛撫していく・・・。 そう、胸の膨らみ、露出した太腿・・・ 時にはこんなふうに口づけを交わして・・・だな。」
俺はベオウルフのその解説を、引き込まれるようにじっと眺めていた。 胸の鼓動さらに早まっていく。
「そして・・・さらにアイラお姉様のあの色っぽい服を一枚、一枚・・・ゆっくりと脱がしていく・・・ やがて、彼女の柔らかな胸と、秘部を覆った下着が露になる・・・。   
 そして、お前自身も服を脱いでいく・・・ 。今着ている黄色のチョッキと黒いシャツ・・・ そして、ズボンとパンツ・・・。」
俺はますます興奮しながらその様子を熱中して見ていた。
「股間からは勿論・・・膨脹しきり、高々と直下起ったお前の男根が露になり、お前は丸裸のまま再び彼女に覆い被さる・・・。 そして・・・ 
 彼女の素肌を触り、下着の上から陰部を擦り続けると、時期にアイラお姉様の下着はぐっしょりとした湿気を帯びていく・・・。  そうすれば準備OKだ。」
ベオウルフの解説は異常な程生々しく、見る者を引き寄せるいやらしさがあった。
「その後は?」
俺の胸は、最早焼けるくらい熱くなっていた。
「お前は、アイラお姉様の身に付いた最後の着衣をゆっくりと脱がせる・・・ するとそこには彼女の綺麗なピンク色の女性器が現れ、近くから眺めるとそこには、それまで愛撫する事で分泌した彼女の液体が溜まっている。 そして・・・」
俺は再び、生唾を飲み込んだ。
「お前はもう抑えられない程ギチギチに膨脹したペニスの先端を彼女の陰部に押し当て、それをそのままゆっくりと・・・ 彼女の中に挿れていくんだ・・・。 
 お前のペニスは今や彼女の膣の中に包まれ、その天国のような快感と、彼女と一つになる一体感とに、頭が蕩け出しそうになる・・・。 
 そして、アイラお姉さんの方もお前の堅く、熱く、直下起つペニスを膣内に挿れられ、その気持ちよさに喘ぎ声を上げながら、お前を求める・・・。 そう、正にその時、お互いは一つになるんだ。」
俺は悶々としながらその生々しい情景を頭に浮かべていた。 アイラお姉様の・・・ 未知の入り口の中に突き入れた俺のペニス、彼女の中の至福の快感・・・・。    
「そして・・・ 二人はもっと、もっとと・・・激しくお互いを求めだし・・・ その感情が爆発した瞬間!   二人の身体の中に稲妻が走り、お前のペニスは彼女の膣の中に精液を注ぎ込み、彼女は大きく弓のように反れる・・・。 
 そして互いの想いを爆発させきった二人は、体中の力が抜け、ベッドの上で安らかに身を寄せ合う。 ・・・・これでめでたく一部始終ってとこだ。」
 俺はベオウルフの語るその未知の世界にすっかり心を奪われてしまった。
 それからだった。 それまで、ただエッチな事に感心があるだけの俺が本格的に他の女性と交わりたいと欲求する、真性の性少年へと変わり果てたのは。
130「若き性少年の悩み」さんじゅうに。:2008/06/29(日) 15:54:01 ID:FibNPpqM
 俺はそれまで抱きついていたフュリーさんの身体から身を離すと、すっかり乱れた彼女のスカートと、そこから伸びる、むちむちとした太腿に目をやった。
・・・・それはもう本能からの行動としか言いようがなかった。  
その時の俺の理性は完全に消え失せ、もう何も考えてすらいなかったので、これから行おうとしている自分の行為になんの背徳感も、罪悪感も感じていなかった。
 ただ本能だけが、俺の頭と、心と、身体の全てを突き動かしているように・・・    
・・・・俺の全ては完全に情欲に支配されていた。
 俺は自分のズボンをずり下げると、凶暴なくらいに膨脹した男根を剥き出しにし、それをフュリーさんの乱れた身体に向けながら、一歩一歩、近づいていく。
俺はフュリーさんを求めていた。 フュリーさんと一つになりこれまで味わった事もない、至高の快感を得る事・・・。
 そして・・・ うっすらと汗ばんだフュリーさんの脚を掴み、ゆっくりとM字に開くと、スカートの内側が大きく捲れ、彼女の純白のパンツに包まれた陰部が俺の目の前に現れる。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・。」 (ビクン、ビクン、ビクン、ビクン、)
股間の脈動が音を立てるように高まり、目の前の御馳走を強く要求している。
フュリーさんの白のTバックはいやらしくお尻に食い込み、その横側からはみ出たお尻は肉感的でそれもまたとてもいやらしかった。
俺はM字にした状態の彼女を自分の膝に寄せた。
そして・・・彼女のお尻の肉を外側に開くと、Tバックの食い込んだ紐の横からゆっくりと・・・ フュリーさんの花園の中に、男根を挿入しよう近づけた。
(フュリーさん・・・・っ!!!)

 ・・・その時だった。
それまで朦朧とした意識の中を彷徨っていたフュリーさんが、途端にぱちっと、目を覚ましたのだ。
「あっ・・・・。」
フュリーさんの目は最早そのとき既に、勃起したモノを自分の中に挿入しようとしている俺の姿と、脚をM字に開脚され、今にも犯されそうな自分の立ち場とを認識してしまった。
「きゃああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!」
フュリーさんは慌てて俺の右の臑を強く蹴り飛ばすと、それまで丸見えだった下着の食い込みをスカートで覆い隠し、後ずさりしていった。
「デュ、デューくん・・・っ!!?? 一体・・・何やってるのッ!!!!」
フュリーさんは今おかれた状況に混乱する中も、俺に明らかな怒りを向けていた。
「フュ、フュリーさん・・・」
俺は自分の勃起したモノが露出したままである事も忘れ、今のこの状況に混乱していた。
「デューくん・・・ 私をこんな人のいない所に連れてきて・・・ 犯すつもりだったのねっ!!? ちょっと、それしまいなさいよ!!!」
フュリーさんは俺の男根を指差した。 俺は慌ててそれをしまい、ベルトを締めると、気の滅入る思いでフュリーさんに目を向けた。
「デューくん、私ね・・・ デューくんが思春期の男の子で、そういうことにも感心があって、やってみたいって思ってる事は分かるよ!? けどね、いくらなんでも意識のない女の人をこんな所に連れ込んで犯そうとするなんて、そんな事、最低の人間がする事よ!? 
 デューくんだってね・・・ 例えばデューくんにお姉さんがいて、その人がそんなふうにされて汚されちゃ、デューくん怒るでしょ!? 相手の女の子の気持ちがわからないデューくんなんて、本当に最低よ!!」
フュリーさんの怒鳴り声が林全体に響いた。 その目に大粒の涙を浮かばせながら・・・
131「若き性少年の悩み」さんじゅうさん。:2008/06/29(日) 15:55:45 ID:FibNPpqM
「それにね・・・ デュー君、そんなことして・・・私がもし妊娠しちゃったら、デューくん責任取れるの!? 赤ちゃんって、お金だけでなんとかなるものじゃないのよ!! ましてやレイプされて生まれた赤ちゃんなんて、本当に可哀想でないんだからッ!! 
 デュー君、自分のやろうとしてた事がどれくらい無責任な事だったかもう一度よく考えて見なさいよ!! そんな事じゃね・・・っ、 ラケシスさんだってデュー君の事嫌っちゃうよ!!?」
俺は胸を締め付けられるような思いで、その話を聞いていた。  
「ごめんなさい・・・フュリーさん、ごめんなさい・・・っ 俺・・・。」
俺は極度の罪悪感に駆られ、いつの間にか謝り始めていた。
「俺、最初は全然そんな事するつもりじゃなかったんだけど・・・ フュリーさんを城まで運ぶ時、フュリーさんが俺の耳元で息を吹きかけるもんだから俺・・・ 我慢できなくなっちゃって・・・。」
俺は涙を流しながら告白した。
フュリーさんは俺が話をしている中ずっと耳を傾けていたが、やがてしばらくすると
「だめよ、デューくん・・・ いくら私を抱いてみたくなったからって、男の子だったら抑えなきゃ・・・ 私だって女だから男の子の悩みなんて理解できるわけじゃないんだけどね。 だけど、今みたいなのは、駄目・・・。 
 もっと我慢できるようにならないと・・・、デューくん・・・。」
俺はしゃぐりながら泣いていると、フュリーさんの腕がそっと、俺の肩に掛かった。
 それから、心がすっかり丸裸になった俺はフュリーさんに対して行った淫行の数々を告白した。 カンパネラの上で意識の帰っていないフュリーさんの下着に手を入れた事。 前屈みになったフュリーさんのお尻に、激しく男根を擦り付けた事。
フュリーさんは最初その話を聞いた時は、あまりの恥ずかしさに戸惑ってたけど、俺の告白に精一杯寛容に対応するよう努めてくれた。
「デューくん・・・だめよ、私のその・・・ お尻をそんな風に使っちゃ。  ・・・そういうのは、デューくんが近い未来に恋人になった女の人に、デューくんのしたい事なんでもして貰えるようになった時に、やって貰わなくちゃ・・・。」
フュリーさんの顔は真っ赤だった。 いくら俺に適切な指導しようとしても、実際に意識のない自分のお尻でそんな事をされてたとなると流石にどう対応するものか、戸惑っているらしい。
「それとね、私が一番気になってたのは・・・デュー君が私にエッチな悪戯してたことでも、・・・私に無理矢理セックスしようとしてた事でもないの。」
「え・・・?」
俺はその意外な告白に驚いた。
「デューくん、本当はラケシスさんの事が一番好きなんでしょ? デューくんが一番セックスしたいのって、ラケシスさんなんだよね? だったら、出来心だけで私に手を出すなんて、それって一番いけないことなんじゃないかな?」
俺はフュリーさんのこの教訓に胸を打たれた。  俺にあんなことをされた後だって言うのに、俺の事を一番に考えてくれるなんて・・・。
「フュリーさん・・・ 俺、間違ってたよ。 確かに俺が一番好きなのって、ラケシスさんなんだ・・・。 なのに・・・フュリーさんの言う通りだ。 俺、ラケシスさんが好きなのに出来心だけでフュリーさんを・・・。」
出来心だけとは言ったが、実際は情欲からだけの行いじゃない。 俺は、ラケシスさんが好きだけど、フュリーさんの事も凄く好きだった。
たしかに一番はフュリーさんの中で気持ちよくなりたいっていう感情からやろうとしたのは確かだけど、フュリーさんと一緒になりたいという想いもあったからこそ、俺は行為にまで至ったような気がする。
132「若き性少年の悩み」さんじゅうし。:2008/06/29(日) 16:00:53 ID:FibNPpqM
 暫くした後、俺たちはノディオン城へ続く道を二人、並んで歩いていた。
頭上に昇った太陽は燦々と輝き、遥か彼方へと並ぶアグストリアの山々を暖かく色付けしていた。
「デューくん私ね」
道中、フュリーさんが何か意を決したかのような表情を浮かべると、空を見上げた。
「私ね、デューくんカンパネラの頭の中で聞いたかと思うけど、レヴィン王子の事、好きなんだ。」   
「そうなんだ。 でも、どんな所が好きなの?」
確かにフュリーさん、レヴィンとは結構仲良かったりするけど・・・ 未だにその気持ちはどうも理解できない。
「あの人・・・本当に子供っぽいし王子の自覚なんてからっきしないけど。   でも、私あの人の・・・なんっていうのかな。  奔放で、自由な性格に物凄く魅かれてるの。   
 私って子供の頃は夢ばっかり見てる女の子でね、いつも物語の中の王子様に憧れてたの。  ・・・ その王子様がまた彼にそっくりでね。 自由で、奔放で、子供で・・・ 
 王子様なのに何度もお城を抜け出しては街の動物達や子供達と一緒に色んな国に冒険に行って、けど、物語の最後にはいつも私みたいなお堅い兵隊さんが彼を見つけ出して、結局お城に連れ戻されるの。    
 あはは。 おかしな話でしょ? 私、王子様の奔放なところが好きだって言うのに、今の私の立場って逆にそんな王子様をお城に連れ戻して、束縛しちゃう側なんだものね。」
フュリーさんは暫くの間楽しそうに、一人、自分の考えにふけていた。  
その話をしているフュリーさんの横顔はなんだか、とても無邪気で、子供っぽくて・・・  俺がこれまで見た事もないようなフュリーさんの姿が、そこにあった。
「私、本当は王子様と一緒に旅立った子供達の一人になりたかったの。    ・・・だけど、現実はそうはいかないから。 王子様には王子様なりの、ちゃんとした役割があるからね。  
 ・・・ 現実にそんな王子様がいたとすれば、誰かがその人をお城に連れて帰らないといけない。 だから私、兵隊になったのかも。    だってそうすれば、いつでも王子様の事を追いかける事が出来るでしょ?」
俺はフュリーさんの話はなんとなく聞いていたが、なぜフュリーさんが今、そんな事を言ったのか・・・ その時は分からなかった。

 城に戻ると、俺とフュリーさんは昨日出会った、中庭の訓練所を歩いていた。
「やっほーっ! 諸君♪」
俺たちが後ろを振り向くと、昨日のあの南京袋がうねうねと、イモムシの入った繭のように器用に動きながら俺たちの前に近づいてきた。
「ふふふふふっ♪ 二人ともさっきまでどこに行ってたんだい? 朝から見かけなかったじゃないかっ」
俺たちは唖然としながらその生物を見ていた。 どうも、彼は昨日からずっとその姿でアグスティ城中を這い回っていたらしいのだ。
 ??? 気のせいか、なんだか南京袋の刺繍の柄が豪華になっているような??
「あれ? レヴィンさん服変えたの?」
俺が尋ねてみると、彼は
「ああ、変わってるだろ。 俺ね、今朝レベル20になったからセージにクラスチェンジしたんだ! だから昨日に比べて着物の柄が豪華になってるんだけど・・・ どうだ? なかなかかっこいいだろう!!」
俺はフュリーさんに目をやると、彼女は石のように硬直していた。
 どうやら彼女の抱いていた幻想は、壮大な音を立てて崩れてしまったらしい・・・。
133「若き性少年の悩み」かいたひとから。:2008/06/29(日) 16:08:15 ID:FibNPpqM
これにて第一部が終了しました。 次回からは後半。
投稿するのは今日の深夜辺りになるかもしれません。
俺もフュリーたんに怒られたいです・・・   ハァハァハァ・・・(死
134名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 16:17:37 ID:kuFjBpkv
乙。フュリー優しすぎワロタ
135「若き性少年の悩み」かいたひとから。:2008/06/29(日) 16:36:49 ID:FibNPpqM
一応 フュリーたん・・・20〜22歳(?)
デュー・・・15歳と、歳の差がかなりありますので。

子供のデューくんに対しフュリーたんは大人の人です。
そこを踏まえて頂けると、そう違和感もない・・・と思うのは 俺だけかもしれないですね(爆)
136名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:33:08 ID:9vd5ffFM
これはいい性教育!
だが後半が気になるぜ!
137「若き性少年の悩み」後半そのいち。:2008/06/29(日) 21:44:01 ID:FibNPpqM
※フュリーさんの活躍もあり、後半からはさわやかに話が展開していきます。

《第二部》

 あれから数日後の午後。 昼食を食べた俺は本格的に剣の修行に励むべく、訓練所を訪れた。
訓練所には既に沢山の兵士が集っていて、熱苦しい闘気に満ち溢れていた。
俺は早速模擬刀を取ってくると、手ごろな練習相手を捜し始めた。
「おいレックス、ちょっと俺の相手をしてくれよ!」
訓練所内の大半の兵士達がペアになって練習する中、レックスだけが一人、投げ斧の練習をしていたので俺は声をかけた。    
彼はイケメンだがホモなので仲間が少ないのだ。
「なんだデューか。 悪いな、俺は子供には興味ないんだ。 しっしっし。」
そう言うと彼は再び投げ斧を投げると、それは弧を描きながら回転し、壁にかけられた木製の巨大な的に当たった。
 ブン・・・・ ヒュルヒュルヒュル・・・ カキーーーン。
俺は仕方なくその場を後にした.なんだか、今日は物凄く練習に没頭したい気分だった。
「あら、デューじゃない。」
その可愛らしい声にトクン、と俺の心臓が震え、俺が後ろを振り向くと、模擬刀を持ったラケシスさんが俺に向かって歩み寄ってきた。
「ラケシスさん、こんにちわ!」 
相変わらずひらひらした短いスカートを揺らすラケシスさんを前にすると、俺はどうしようにも欲情してしまう。
「ふふ、デューくんちゃんと訓練所に来てたんだ。 ねぇ、私さっきまでずっとベオウルフさんにお相手させて貰ってたの。」
「え・・・ベオウルフさんと!?」
俺はガーン、とショックを受けた。 まさか・・・   ベオウルフの奴が俺のラケシスさんに・・・!!!
「ラケシスさん。じゃあ午後はずっと俺と練習しようよ。」
そう言った俺の台詞からは、なんだかいつも以上にラケシスさんに対する独占欲が剥き出しになって現れていた。
「え・・・ いいけどデューくん、ずっとは無理よ? 5時頃からまたベオウルフさんが私の上達を見に訓練所に来るから。 私、あの人と練習する事になってるの。」
がーーーーーーーーん。 なんということだ。
「分かった。じゃあラケシスさん、5時まで・・・ 5時まで一緒に練習しようよ。 また上のバルコニーでさ。」
俺はこうなった以上、出来る限りラケシスさんと一緒にいられる時間を確保しにかかった。
「え? 上のバルコニーって・・・。」 ラケシスさんはそう言うと顔を赤く染めながら、じっと悩み始めた。
そう・・・ 先日、スカートが全開に捲り上がった、強風の来る場所だ。
「デュー、あそこはやめにしない? あそこ、強い風が吹くから。」
「あ、そうだね。 それじゃあどこにしようか。」
俺は別に強風の事を頭に入れていたわけではなかった。  その時はただ、ラケシスさんと二人だけになりたい、その事だけを考えていたからだ。
「うんそれじゃあ・・・」ラケシスさんは暫く考えにふけると、ようやく何か思い当たったらしく、顔を向けた。
「ねぇ、アグスティ城の裏の森にしない?  実はあそこにちょうどいい訓練所があるんだけど、ここ数年ずっと行ってないから私、一度様子を見に行こうと思ってたの。」
「へー、そんな所があるんだ。 もしかしてラケシスさんが昔剣の練習する時に使ってたの?」
俺がそう聞くとラケシスさんは「えへへ」と笑った。
「そうなの、昔よくエルトシャンお兄様に剣を教わってたの。 前々からデューに一度連れて行ってあげたかったんだけど・・・ 行く?」
「行くよ!」 俺は快活に返事した。
正直な所、俺は前々からラケシスさんがエルトシャンお義兄様の話をする度に、胸が締め付けられるような気になっていた。 ラケシスさんは言っていた。 「エルトシャンお兄様のような強い男を恋人にする」って。
今でもラケシスさんは同じ事を考えているのだろうか。
138「若き性少年の悩み」後半そのに。:2008/06/29(日) 21:45:43 ID:FibNPpqM
道中、俺とラケシスさんは並びながら森に続く、城壁に面した道を歩いていた。
天気はからっと晴れていて、辺り一帯にさわやかな風が吹くと、ラケシスさんの髪と、桃色のマントと、白のスカートは緩やかに揺れ、彼女の魅力を引立てていた。
「いい天気ね。 ・・・雲があんなにゆっくりと空を泳いでる。」
ラケシスさんは空を、俺はラケシスさんを見つめていた。
「本当だね。 ねぇラケシスさん。」
俺がラケシスさんに尋ねると、彼女は「ん〜ん?」と振り向いた。
「なぁに? デュー、なんだか今日はぼ〜っとしてるけど。」
確かに、今の俺はいつもと比べると変だ。 
というよりも、実のところ俺が今のように物思いに耽るような感じになったのは、あのフュリーさんとの事件以来だった。
「ラケシスさんって、どんな人が好きなの?」
俺は自分自身の首を絞めるような思いで尋ねてみた。
「え・・・?」 
実際の所、もう何度もエルトシャン義兄様の話はラケシスさん自身から聞いているが、俺からラケシスさんにこの質問を持ち出すのはこれが初めてだった。 
「デュー、私は何度も言ってるけど・・・ エルトシャンお兄様みたいな強い人しか、異性として見られないの。」
俺はショックだった。 実際に彼女がこれだけはっきり言ったのは、これが初めてだったからだ。
俺はほんの少しでも可能性がある限り、心の中でそうであってほしいと願っていたものだ。 《本当は周りの男性のアプローチから自分を防衛する為の建前だった》だとか。
「私って生涯お転婆だったから、子供の頃はすぐ森や川に遊びに行っては危ない目に遭ってたの。 ある時は川に溺れたり、ある時は森で野犬に襲われたり・・・。」 
ラケシスさんは突然、自分の過去を語り出した。
「でも、私そうやって何度も怖い目に遭ってるのに、また同じ過ちを何回も繰り返してたの・・・ というのも、私がいつも危険な目に遭う度にお兄様が助けに来てくれるものだから。 私、本当にお兄様に頼ってて・・・。」
ノディオン城の真っ白な城壁が俺たちの右側から、遥か前方へと続いている。 俺はその城壁を見ながら、ラケシスさんが共に育ったこの城の白壁に、彼女の幼少期の姿が浮かんだ。
「お兄様は何度も私を叱ったわ。 『もし俺がいなかったら、お前はどうなってたんだ?』って。 私はそれを問われる度に『大丈夫、お兄様は絶対助けてくれるんだもん!』って自信満々に答えてて。
 お兄様、昔は私に甘かったから、その度に『やれやれ』って、呆れ果てて私を許してたの。」
「でも、ある日、本当にそんな日が来たの・・・。 私が森でお兄様と兵隊さんごっこをしてた時にね。 森にまた、野犬が出てきたの。 私はお兄様が剣でやっつけてくれるもんだって安心しきってたんだけど・・・ 
 野犬は1匹じゃなかったの。  近くに仲間の2匹がいて、最初出てきた一匹がお兄様に飛びかかった途端、後の二匹が後ろから続いてお兄様に飛びかかってきたの。 
 相手が1匹だったら、お兄様も持っていた剣で追い払う事が出来たんだけど・・・ その時は流石のお兄様も歯が立たなかったわ。」
ラケシスさんはその時の情景を思い浮かべるように、遥か前方の山の景色を眺めながら歩いていた。
139「若き性少年の悩み」後半そのさん。:2008/06/29(日) 21:47:19 ID:FibNPpqM
「それで私、倒れたお兄様の剣を持って必死で野犬達を追い払おうとしたの。 あの時は本当に必死だったから・・・もしかしたらお兄様はもう息をしていないんじゃないかって。 私は地面に倒れたお兄様の剣を拾って、我を忘れて野犬達を追い払ったわ。    
 その時、思ったの・・・ お兄様は、いつだって私を守れるわけじゃないって。   私が、お兄様の背中を守れるくらい強くならないと、お兄様はまたいつか、私をかばって同じようなことが起こるんだって。」
辺り一帯に緩やかな風が吹くと、ラケシスさんがその昔、12歳だった時決意した表情が、前髪の中から現れた。
「それから私も剣を教わり出したの。 お兄様もお兄様で、怪我が治ったら早速剣の猛特訓を始めたわ。  結果がどうであれ、きっと、私を守りきれなかったのが物凄く悔しかったんだと思う。 
 デュー、私はね・・・ これまでお兄様に守られた分。お兄様を守れるくらい強くなりたいの。  だから、お兄様より弱い男を恋人にするなんて、今の私には考えられないの。  
 だって、もしそんな人を好きになってしまえば私、お兄様に受けた恩を一生返せなくなってしまうような・・・  そんな気がするの。」

俺は俯きながらその話をじっと聞いていた。 
そうか、だからラケシスさん・・・ お兄さんと同じくらい強い人にばかり固着してるのか。
「ラケシスさん、でも・・・」 俺は話を切り出した。
「別に、他の男の人と付き合いながらお義兄様の背中を守ることも、できるんじゃないかな?」
「う〜ん・・・・。」
ラケシスさんはじっと考えると、やがて。
「それは、出来るのかもしれないけど、少なくとも今の私の向上心の支えになっているのは、お兄様の存在だから・・・ 万が一でもそれが消えてしまう可能性がある限り、やっぱりできないかな・・・。」
「ラケシスさん・・・・。」 
ラケシスさんは、頑と言えるような決意を、兄に対し持っていた。
俺は切なくなった。
140「若き性少年の悩み」後半そのよん。:2008/06/29(日) 21:48:00 ID:FibNPpqM
 やがて左手に城の裏門が見えてくると、ラケシスさんは前方に枝分かれした道の右の方を指差し、「あれが森に続く道」と教えてくれた。
なるほど、遥か前方を見ると道は森の木々の中に吸い込まれていくように続いている。
俺たち二人はおしゃべりをしながら道を歩き続け、二人が森の中に入った頃には、木々の静かなざわめきと鳥の鳴き声が支配していた。
「うわ・・・ 綺麗な森だね。 ラケシスさん、実は俺おやつ持ってきたんだ。 訓練所に着いたら広げて食べようよ。」
俺はラケシスさんの歩く前ではしゃぎにながらそう言った。
「ええ? もう、デューったら本当に子供みたいね。 ふふっ、わかったわ。 ・・・実はね、私も手作りのサンドイッチ作ってきたの。」
ラケシスさんは微笑みながらそう言った。
「ええ!?」
ラケシスさんの・・・手作りサンドイッチ・・・!!  俺の心は飛び上がった。
「やったっ!! ラケシスさんのサンドイッチが食べれるなんて・・・ うわぁ、楽しみだな!」
俺はうきうきした足取りでラケシスさんの前で踊り始める。
「ふふっ、デューったら、本当に可愛い♪」
しばらくして、前方に明るい日の光が指す空間の広がりが見えてくると、ついに俺たちは森の訓練所に到着した。
「到着ー♪」
「うわぁ・・・・・。」
そこは草が青々と生い茂った小さな広場で、隅には煉瓦造りの小さな喫茶店のような小屋がぽつん、と建っていた。
「なつかしいなー。 やっぱり誰も使ってないから草が生い茂ってるけど・・・。」
ラケシスさんは草を掻き分けながら小屋の方に向かい、俺もそれについていく。
「ラケシスさん、あの小屋は何の小屋?」
「この小屋はね、私が12歳の誕生日の時にエルトシャンお兄様がプレゼントしてくれた思い出の小屋なの。  中の倉庫には昔使ってた訓練用具や、キャンプ用の調理器具なんかが備わってて、よくお兄様と城を抜け出した時にここでお食事をしたりしたのよ。」
小屋に着くと、ラケシスさんはポケットから鍵を取り出し、扉の鍵穴に差し込んだ。 
「あれ?」
ラケシスさんは暫くの間がちゃがちゃ鍵を回していたが、数秒後、ようやく扉は開いた。
「・・・開いてる。」
「え?」
「扉が開いてたの。 私、いつも小屋を出るときは扉の鍵を閉めてたんだけど・・・。」
俺たちは奇妙な心持ちで扉を見つめていた。
「ラケシスさん意外の誰かが開けて、入った後 鍵かけ忘れたんじゃないの?」
「それはないと思うわ。 だって、この小屋の扉の鍵を持ってるのって、私とエルトシャンお兄様だけだから。」
ラケシスさんはそういうと、手持ちの鍵を俺に見せてくれた。 それは、ノディオン王家の紋章である子豚の顔をしたナスビの絵が刻まれた鍵で、所々に塗られた銀箔が日の光を反射し、きらきらと輝いていた。
「そうなんだ・・・ わぁ、綺麗な鍵だね。 それに・・・ これはノディオン王家の守護霊《ブタナスビ》の絵だね!!」
「そう、ノディオン王家の紋章よ。」  ラケシスさんは鍵をしまうと、再び小屋の扉と対面した。
「ということは・・・ 私か、お兄様が使ってから、どちらかが鍵をかけ忘れたのかもしれないわね。 けど、お兄様が鍵をかけ忘れるなんてなんだか考えられないし・・・。」
ラケシスさんはうーん・・・と唸っていた。 その様子だと、ラケシスさん自身もかけ忘れた事などないつもりらしい。
「これはもしかすると盗賊が開けたのかもしれないね。 さっきラケシスさんの持ってた鍵の形状見た限りだと、ピッキングに熟練した盗賊だったらなんとかすれば開けれるくらいの鍵穴みたいだし。」
俺は独自の経験から、そう判断した。
141「若き性少年の悩み」後半そのご。:2008/06/29(日) 21:49:14 ID:FibNPpqM
「えー・・・、盗賊? って・・・ デューもピッキングなんてやってるの?」
ラケシスさんが不審の目で俺を見たので、俺はつい焦ってしまった。
「あ、いや・・・ うん。 これも盗賊をやるにはどうしても必要な技術だから・・・。」
本当は別に必ずしも必要というものじゃない。 けど、ラケシスさんに避難されたくなかったのでつい、嘘を言ってしまった。
考えてみればそうだ・・・。 俺は一応盗賊でも義族ってことで多めに見てもらえてるけど、ピッキングとなるとそれは、人のプライベートを侵害するような印象があるので、女の人なんかは特に避難の対象にするような技能だ。
「そりゃ、昔は勝手に人の家の扉の鍵穴に針金ほじくって、侵入してた事もあったよ・・・。 けど、今はやってないから・・・。」
俺はすっかり気を沈めてしまった。
「・・・ごめんなさい、そうね、デューは私と違って昔は辛い思い沢山してたんだもんね・・・。」
ラケシスさんは謝ってくれたけど、俺は正直な所、あまりこういったことに関する同情をラケシスさんから受けたくなかった。 なんだか、ラケシスさんとの距離が開いてしまうようで・・・。
「いや、いいんだ。 気にしてないよ。 とにかく、入ってみようよ?」
「うん。」
 そして、俺たち二人はゆっくりと扉を開けた。
室内は薄暗く、奥の白壁に囲まれた部屋の窓からは日の光がさし、その部屋の様々な家具や調度品を映し出していた。
「明かり、つけるね。」 ラケシスさんは玄関の傘立てから何やら見た事もない杖を取り出すと、スッと、天井のランプに向けて振りかざした。
すると、たちまちランプには明かりが灯り、部屋全体は暖かい灯の光に照らされた。
「わあ、凄い・・・ これって何の杖?」 俺はドキドキしながらラケシスさんに問いかける。
「これはトーチの杖って言ってね。 本当はとても高価なものなんだけど・・・ ちょうどこの家を貰ったときに、私のお父様の友人の学者さんが誕生日プレゼントにって、私に譲ってくれたの。 
 こうやってこの杖をひと振りすれば、離れた場所に光を灯す事が出来るの。 凄いでしょ?」
トーチの杖が灯した光は、灯の光というよりも太陽の光のような感じで、天井のランプの内側の中央に留まったまま、じっとその場で瞬いていた。
「なんだか物凄く暖かい光だね。 いいなぁ。 俺の部屋にもこの光を灯せば物凄く明るくなるのに。」
「ふふふ、けどこの光・・・ 一定時間経たないと絶対に消えないから。 使い勝手悪いのよ?」
それを聞いて途端いらなくなった。 こんな明るい部屋でだとオニャニィができないからだ。
「そっか・・・ 残念だな。」
ラケシスさんは部屋の中を歩き始め、俺もそれに続いた。
「おじゃまします〜!」
「どうぞ〜♪」
部屋の中は狭かったが、流石王族というだけに高価な資材を使って造られていた。 壁は真っ白な大理石でできていたし、奥の壁に埋まり込んでいる小さな暖炉は、敏腕の職人による精密な飾りが施されていた。
「わ〜、どれもこれも懐かしい♪」
ラケシスさんは弾むように部屋の中を探索して回った。 なんだか・・・ こんな小さな部屋の中で、ラケシスさんと二人きりとなると・・・ 俺の胸に再び邪な考えが沸き起こった。
俺は子供用の小さなソファー(俺にはぴったりだったが)を見つけると、そこに座り込み、棚の上に並んだ小物の数々に目を輝かせながら眺めるラケシスさんをじっと見ていた。
「わー、これ子供の時に遊んだクマのミニチュアだ。  あー、これはお兄様お気に入りのタイノウレンジャーの人形!  あー、これはお兄様直筆のサイン入りプロマイド!!」
「どれどれ・・・。」
俺も腰を上げると、ラケシスさんが夢中で眺めている過去の思い出の数々を見る事にした。
142「若き性少年の悩み」後半そのろく。:2008/06/29(日) 21:51:25 ID:FibNPpqM
 まずはとても可愛らしいクマのミニチュア。 流石ラケシスさんの趣味。 子供の頃も可愛いかったんだろうな・・・。  でも見た感じ、普通の玩具屋で買えるようなぬいぐるみだけど・・・  それでも、ラケシスさんは物凄く気に入っているようだった。
「このタイノウレンジャーっていうのは?」
俺は蝉の抜け殻に人間の手足を加えたような気味の悪い人形を指差した。 人形は計5体あり、皆色が違っていた。
「それね、お兄様が小さいとき憧れてたヒーローで、《家賃未振込戦隊タイノウレンジャー》っていうの。 お兄様・・・あのとき夢中でタイノウレンジャーの物真似やってたわね。 『俺はタイノウレッドみたいに強くなって、怪人オオヤーファントムをやっつけるんだ!! 
 チェーンジ タイノーーーーゥゥウ、エルトしゃーんッ!!』 って。」
「・・・なんだか凄い名前のヒーローだね。 ラケシスさんのお義兄さんって、昔は結構やんちゃだったんだね・・・。」
俺はなんだかエルトゥお義兄様の生態がよく分からなくなってきた。  よくよく見ると、人形の横にサツマイモをくっつけて出来たような人型の物体が転がっていた。
ラケシスさんに聞いた話によると、これはタイノウレンジャーがピンチになった時に現れるタイノウタイタンという巨大な甲冑型の兵器らしかった。
 さて、お義兄様の不可解な嗜好はとりあえず置いておいて、俺はラケシスさんに他にも色んな物を見せてもらったが、一通り見終えた頃、俺たちは自分達が剣の練習をする為にこの広場に脚を運んだという事に思い当たり、しぶしぶ小物を元の場所に戻していった。
「あはは、デュー・・・ 忘れてたね。 それじゃあ、私ちょっとここで散らかした玩具片付けてるから、デューは二階から練習用の模擬刀持ってきてもらえない? 多分、壁に掛けてあると思うから。」
「分かった、取って来るよ。」
俺は急ぎ足で2階へと続く螺旋状の階段を上っていった・・・ 

が。

「!!!」
なんとそこには3人もの荒らくれが、部屋の奥の壁際に置かれたベッドに腰をかけていたのだ。
見た所、彼らは明らかに山賊だろう。 皆それぞれの手に使い慣らした愛用の得物を手に持ち、俺の顔をじっと見ているのだ。
「!!!」
いきなり何者かに後ろから引っ掴まれた俺は、口を塞がれてしまった。 どうやら後ろの男も山賊達の仲間らしい。
男の腕に捕まった俺はずるずると3人の前に引き出されると、山賊達はにやり、と不適な笑みを浮かべた。
 途端、後ろから掴んでいた男が俺の口から手を離す。
俺は咄嗟に「おい、お前等一体どういうつもりなんだ!!」と叫ぼうとしたが、今叫べば下のラケシスさんまで巻き込んでしまうという事を悟り、口を噤んだ。
「ほぅ、坊主・・・なかなか利口だな。 叫ばねぇとは。」
3人の中の中央の男が挑発するように口を開いた。
「・・・何のつもりだよ」  俺は静かにその男に問いただすと、右側の男が口を開いた。
「別に、ぼうやには用はねぇよ。下にいる、連れの女に用があるんだ。 ・・・お前達が来るとき、そこの窓から見てたぜ。 なかなかいい女だよ、なぁ?」
俺は背筋がぞっとした。 ラケシスさんが・・・ ラケシスさんが狙われているのだ!!
「勿論俺たちが何をしたいか、お前には分かるよな? お前には下の女が俺達の玩具になってる間、人質になって貰おう。 なぁに、せいぜい俺たちが満足するまでの辛抱だ。 それまでいい子にしときゃ、無事にお家に帰してやるよ。」
男達は下衆な笑い声をあげた。 
 (ラケシスさん・・・ お願い・・・!!)
俺は意を決し、叫び声を上げた。
「ラケシスさん、逃げて!! 上に山賊共が4人いるッ!! 一旦お城に戻って兵隊を呼んでッ!!」
「・・・・・小僧ッ!!」
山賊達は怒りに身を震わせながら俺をたたみかけに掛かった。
143「若き性少年の悩み」後半そのなな。:2008/06/29(日) 21:52:50 ID:FibNPpqM
これは賭けだった。 ラケシスさんの性格上、おそらく7割くらいの確率で俺を助けに2階に上がってくるだろう。 しかし例え俺が何も叫ばなかった所で、暫くしても降りてこない俺に疑問を抱き、彼女からここに来るのがオチだ。  
だから今はラケシスさんが残りの確率で冷静に頭を働かせ、一旦城に戻ってくれる事だけを願っていた。
 が、その願いもむなしく、俺の叫びを聞いたラケシスさんは咄嗟に階段を駆け上がり、男達の前に姿を現せた。
「デューっ!?」
ラケシスさんは呆然としていた。 今や俺は山賊達に拘束され、喉にナイフを突き立てられていたのだ。
「う、う・・・・。」 チクリ、と男の持つナイフの先が俺の喉に刺さる。
「はははっ! おい、おめでたいお嬢ちゃんだな。 せっかくこの坊やが身を捨てて警告したってのに、むざむざ犯られに来るんだからな・・・。」
男はそう言うと俺の首を締める指に物凄い力を込め、俺は激痛のあまり喉からえげつない嗚咽を吐いた。
「ォエエエァアエエァアッ・・・!」
目玉が瞼から飛び出そうになるような苦痛が俺を襲う。
「やめなさい!! 貴方達、デューくんに一体何の恨みがあってそんなことやってるの!?」
ラケシスさんは勇敢にも、山賊達に問いただした。
「その前に剣を置いてもらおうか? でないともっと締めるぜ?」
ラケシスさんは悔しさに身を震わせながら、愛用のいのりの剣を床に置いた。
「・・・いいだろう。 俺たちの目的はこの小僧じゃねえ、あんただよお嬢ちゃん。」
ラケシスさんは目をぎょっとさせた。 ・・・ノディオン王女であるラケシスさんが山賊の手に渡れば、国中を巻き込む惨事に繋がってしまう・・・。
「・・・何が目的?」
ラケシスさんはキッと、男達を睨みつけていた。
「簡単さ。 この坊やが人質になっている間、あんたはただ大人しく俺たちの言う事に従ってさえいてくれればいいのさ。 そうすりゃ、時期に二人とも解放してやるよ。」
後ろの男が笑みを含ませた声でラケシスさんに言った。
「言う事に従うというと・・・ 具体的にどういったことです?」
ラケシスさんは恐る恐る、その男に質問した。
 すると、突然男の一人がにやっと笑い、ラケシスさんの身体をがっちりと捕まえた!
「いやっ!!?」
男はそのままラケシスさんを床に押し倒すと無我夢中になり、胸をも揉みしだき、スカートを捲り上げ、ラケシスさんの身体を蹂躙していく・・・。
「いやぁっ!!? 何するの・・・ いやあああああっっ!!!」
「ラケシスさん!!」
俺はラケシスさんの汚れを知らない身体が男に蝕まれていく様を、黙って見ているわけにはいかなかった。
てめぇ、ラケシスさんを離・・・ぁ・・・ッ!!」
途端、後ろの男が俺の首を閉める手に力を入れた。
144「若き性少年の悩み」後半そのはち。:2008/06/29(日) 21:54:04 ID:FibNPpqM
「はぁ、はぁ、・・・へへへっ すげぇいい身体だなぁ たまんねぇぜっ!!」
ラケシスさんに馬乗りになった男は涎を垂らしながら、貪るように彼女の身体を弄っていく。
「いいねぇ。 俺も早く代わりてぇ。 しかし、どこのお嬢様だい? 随分高そうなパンツじゃねぇか。 なぁマルフィム、俺にそれよこしてくれよ!!」
その様に、俺の右側にいる男が我慢できなくなったらしい。
「合点、ほいさっ!!」
マルフィムと呼ばれたラケシスさんの膝の上で馬乗りになっている山賊は早速、彼女の下腹部からパンツをを引き脱がしにかかる。
「いやぁっ!? やめてっ!! いやぁあああーーーーーーーっ!!!」
ラケシスさんは顔を真っ赤にし、涙ぐみながら自分の引き脱がそうとされている下着を取られまいと掴みかかった。
「ははは、お嬢ちゃん・・・守れるもんなら守ってみなっ!!」
男のおぞましい笑い声とラケシスさんの痛々しい悲鳴が部屋全体を響いた。
「くそっ!! お前等ッ!! ラケシスさんに・・・げはぁっ!!!?」
途端、腹部に激痛が走る。左側の男が俺の腹に強力な拳を喰らわせたのだ。
「げはっ・・・ げはっ・・・ ガハっ・・・!!!」
「デューーーーーッ!!? いやぁあっ!!!」
ラケシスさん・・・ 
俺は意識が遠ざかる中、ラケシスさんの叫ぶ声が遠くから聞こえる。
ラケシスさん・・・ ラケシスさん・・・
何も考えたくない。 ただラケシスさんを・・・ この命に変えてでも助けたい・・・。

ようやく意識は戻って来たものの、腹に残る激痛はしばらく収まりそうもなかった。
「ぁ、ぅああぅああぁ・・・・。」
俺は死ぬような思いで腹を押さえながら、ラケシスさんに馬乗りになる山賊に殺気を放った。
「坊主、あのお嬢ちゃんがいいようにされてるのが不満かい? ははっ。 どうした、動けよ。 じゃないとあのお嬢ちゃんあのおじさんに汚されちゃうよ?」
3人の男はぞっとするような笑い声を上げた。
「いやぁあああぁ・・・・ ああぁあああああっ!!!」
「ち、この女・・・いい加減手ぇ離しやがれ!!」
俺は見た・・・。
馬乗りになった男がとうとう癇癪を起こし、ラケシスさんの腹に一撃、拳を放つところを・・・。
「かはっ!!!?」
鈍い音とともに、ラケシスさんの嗚咽を吐く声がした・・・。

「ラケシスさああああああああああんっ!!!!」
俺は怒りに全身を震わせながら叫んだ。
男はラケシスさんが手を離した事をいいことに、手早くパンツを下ろすと、その光景におおいに興奮したらしく彼女の秘部をじっと眺めていた。
「げほっ、かはっ! かはっ・・・ けはっ!!」
ラケシスさんは痛々しく咳き込みながら、自分の下着が男に脱がされた事を悟り、その目は涙で溢れていた。
145「若き性少年の悩み」後半そのきゅー。:2008/06/29(日) 21:54:47 ID:FibNPpqM
 その時だった。
ガシャン・・・と、窓ガラスが割れ、部屋中にガラスの破片が錯乱した。
「!!!!」
突然の出来事で皆少しの間放心していたが、やがて反対側の壁に石が跳ね返ったのを見て、山賊達の一人が冷静に割れた窓の外を見た。
「何だ?」
俺の左にいた山賊がそこに向かっていったが突然、体勢を弓のように反すと、彼の避けた場所から2つ目の石が飛んで来た。
「は・・・ 誰だ? そこにいる馬鹿は?」
後ろの山賊はは窓側の同胞に話しかけた。
「金髪の男です。 黒いコートの・・・。」
その男の言葉に突然、ラケシスさんは上体を起こした。
「もしかして・・・ お兄様!!??」
俺が彼女に目をやると、もうスカートの下には何も着けていないらしく、馬乗りになった男の左手にはラケシスさんのパンツが握られていた。
「がじっ!!!!!」
俺は痛みに疼く腹を押さえながら、先程から俺を苦しませていた後ろの山賊の腕を思いっきり噛み付いた。
「!!!ーーーーーー」
「あ、てめぇっ!!?」
俺はラケシスさんに馬乗りになった山賊の元に突っ走ると、その横っ腹に強烈な蹴りをお見舞いし、男は苦痛のあまり床に転げ回った。
「ぅあああっ!!」
「・・・・!!!」
俺は即座に、倒れた男の手からラケシスさんのパンツを引き抜くと、素早く自分のポケットに突っ込んだ。
「大丈夫? ラケシスさん。」
俺はもう片方の手をラケシスさんに差し向ける。
「え、ええ・・・!」
ラケシスさんは涙をしゃくりながら俺の手を掴んだ。
ラケシスさんの目は俺に向けられ、そして窓を向いた。
「おい!! あの野郎こっちに来るぞ!!」
窓側の男が叫び声を上げた。

突然、下の階から扉を開く音が聞こえ、その男の足音は素早く階段を駆け上がってくる。
「来たぞ!!」
「あの足音はーーーつ!!」
突然・・・ 1階に通じる階段から獅子のような髪をした男が風のように現れ、窓際の山賊に斬り掛かった!!
 ズバッ!!
「・・・・ッ!」
山賊は声を発せぬまま男の剣に葬むられた。
部屋は山賊の首から吹き出す大量の鮮血で真っ赤に染まってゆき、男は返り血を浴びながら残りの山賊の方にじわりと歩み寄った。
「お兄様・・・・ッ!!」
ラケシスさんはまるで天の救いのようにその男を見上げた。
146「若き性少年の悩み」後半そのじゅう。:2008/06/29(日) 21:56:51 ID:FibNPpqM
そう・・・・その男こそラケシスさんの兄であり、ノディオン王国の王者、獅子王エルトシャンだった。

「ラケシス、すまなかったな。もう少し早くここに来ていればお前を泣かす事もなかったんだが・・・。」
男は顔に浴びた夥しい程の山賊の血を拭い取った。
「お兄様・・・・・。」
ラケシスさんは目の前の神々しい兄の姿を呆然と眺め、俺もまたその男のただならぬ威厳に呆気に取られていた。 
「何者だ? てめぇは?」
山賊達もどうやら、俺と同じような事をこの男から感じとったらしい。
「お前達のような下賎な連中に名乗る名はない。 よくもまぁ俺の妹に手を出してくれたものだ。その代償、高くつくぞ。」
そう言うとエルトシャンは黒い嵐となり、目の前の山賊達を次々と惨殺していった・・・・ ・・・・え?
なんと、最後の山賊を倒したエルトシャンは続いて俺にまで剣を振り下ろして来たのだ!!
「え、ええええええええっ!!??」
「・・・・!!!」
俺は寸での所で、彼の剣を交わした。
「・・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・。」
再び俺に剣を構える相手に、俺は心臓をばくばくしさせながら距離を開けていく。
「・・・やるな。いい動きだ。 小僧、子供にしてはなかなかいい脚をしている。  だが・・・残念だが、道を踏み外した者には制裁を受けてもらわねばならん。」
うえええええあああああああああえうお!!?
何勘違いしてるんだこいつ!!??
「お、お兄様その人は・・・!!」
突然ラケシスさんがおにーさまを呼び止めようとする。
「ま、待ってくれよ!! お前、俺がそんなやましいやつに見えるか!? そりゃ・・・俺は昔盗賊やってたし、スリとかピッキングとか色々やってたし・・・最近は布団の中でオナニーしてるくらいだけど・・・ それ以外だと本当ただの純粋無垢な好青年だぞ!?」
俺を見る男の目にはますます不審の色が濃くなってゆく。
「だいたい、お前だってなんだよ!? ガキのとき家賃身支払戦隊タイノウレンジャーなんてだせぇヒーロー応援しやがって!! 道を踏み外してるのはお前だって同じじゃねぇかっ!!!」
俺は必死に抗議した。
目の前の男は、しばらく俺を見据えるとフッ・・・と笑みを漏らし、血に染まった剣を鞘にしまった。
「家賃未支払戦隊ではなく、家賃未《振込》戦隊だ。 ラケシス、立てるか?」
エルトお兄様はラケシスさんの手をそっと引くと、彼女を起き上がらせた。
「あああっ!! 俺が起き上がらせようと思ってたのに・・・ おにいさまてめぇええええええっ!!!」
俺はエルトシャンの脇腹にボディーブローをお見舞いした。
「ぐっ!!?」
よろめくエルトシャン。
「デュー、何するの!! やめてっ!!」
俺はラケシスさんの言葉でピタっと止まった。
「ご、ごめん・・・つい興奮しちゃって・・・ お義兄様、お怪我はありませんか?」
俺はエルトシャンにそっと手を差し伸べた。
「だ、誰が・・・ゴホッ、お義兄様だ・・・っ!! ゲフッ・・・ お前にお義兄様などと・・・呼ばれる筋合いはないぞ・・・ッ げほ、へほッ。」
エルトシャンは打たれ弱いのだろうか。
「お兄様、大丈夫? ああ・・・ 早く身体に着いた血を吹かないと。 お兄様の大切な黒のローブに、染み付いてしまいますから・・・。」
ラケシスさんはそう言うと、自分の肩に掛かったマントを外すと、それをお兄様に被せようとした。
「あーきもちいい♪」
俺はお兄様をおしのけると、ラケシスさんのマントの中で幸福の笑顔を浮かべた。
「なんでデューがいるのよ、えいっ!」
「ぐお!?」
ラケシスさんのでこピンで俺の身体は窓の外に弾き飛ばされた。
147「若き性少年の悩み」後半そのじゅういち。:2008/06/29(日) 21:58:16 ID:FibNPpqM
「いてて・・・」
「おかえり、デュー。」
「おかえり。」
俺が小屋の中に戻ると、すでにラケシスさん兄妹は一階のテーブルでお茶を入れながら俺を待っていたらしい。
「デュー、エルトお兄様がクッキー持って帰って来てくれたの。 食べる?」
俺は部屋を見渡した。
まず、ラケシスさんがいつもの服装に、マントの変わりにエプロンを付けた格好でお茶を汲んでいて、エルとお兄様はテーブルでそれを待っていた。
テーブルの上にはエルトお義兄様ご持参の『シルベールクッキー 〜ターヤおばあちゃんの知恵袋〜』の包みが広げてあった。
その包みを見た俺は 「エルトお義兄様!! 貴方のおばあさまはターヤおばあちゃんという名前なのですか?」と問いただしてみたが、「そんなわけないだろ」と即答されてしまった。
「ふふ、まさかシルベール城からエルトお兄様が来てくれるなんてね♪ お兄様、シルベール城でのお仕事の方は大丈夫なの?」
ラケシスさんは爛々としながら紅茶をそれぞれのカップに注いでいく。
「大丈夫、と言いたい所だがそうもいかん。 現に今だって、わざわざ暇を作ってお前の様子を見に来たのだが・・・ 本当、来て正解だった。」
「まぁ、でもよくここにいるとお分かりになりましたね。」
ラケシスさんも席に座ると、早速シルベールクッキーを手に取る。
「ノディオン城の門番が、お前がこの場所に向かっていったのを見たと教えてくれたのでな。 いや、何。 ・・・じつは前々から心配だったのだ。 お前がシグルドの軍に入ったという話を聞いてな。」
エルトシャンは優雅な作法で紅茶入りのカップを口に運んだ。 
「あら、シグルド様はお兄様とは昔からの友達でしょ? どうして御心配なされるの?」
「いや、俺はシグルド自体は信用しているのだが・・・奴のお人好しぶりには昔から少々目に余る分があってな。 聞いた話に寄ると、2ヶ月前、奴は盗賊風情を自軍に加えたそうじゃないか。 
 そいつはまだ子供だそうだが・・・ それまでにも色んな街の娘に声を掛けている事で有名らしくてな。  もしかするとお前も狙われているんじゃないかと・・・ なぁ?」
エルトお兄様がいきなり俺の方を注視したので、俺は紅茶を吹き出してしまった。
「お前、知らないか? シグルドのところにいる盗賊でそれまで・・・ありとあらゆるコソ泥や、ナンパ・・・さらには下着泥棒といった事をさんざんして回った子供を。」
「じりばぜん・・・。」 俺はコップの中で紅茶をぶくぶくさせながら答えた。
「デューはそんなことしないわよ、ねー?♪」
ラケシスさんの笑顔に俺はびくり、と身体を震わせた・・・。
 やばい・・・今俺のポケットには先程の盗賊から徴収したラケシスさんのパンツが入っているのだ。   まさかこの男・・・ それを知っているのだろうか?
「ふっ、まあいい・・・ これは俺がシルベールから持ち帰った、シルベール国で最も愛される、ターヤおばあちゃんのシルベールクッキーだ。 お前も遠慮せず食べるといい。」
「あ、もう食べてます。」 俺は8枚目にありついていた。
「そうか。」 お義兄様は答えた。
「それにしても嬉しいわ。お兄様が来てくれるなんて。 あ、そうだデュー、お兄様に自己紹介まだだったわね。 デューはお兄様の事よく知ってると思うけど、こちら私のお兄様、エルトシャンよ。」
ラケシスさんが紹介すると、エルトシャンは姿勢を正し、俺に向かった。
「改め紹介しよう。ノディオン王国国王、エルトシャンだ。 妹のラケシスが世話になっているようだな。」
「あ、いえいえ。 こちらこそ、俺のラケシスさんがお世話になってます。」
「ん・・・?」
お義兄様が俺に不審の目で睨みつけたので、俺はビクッと身体を震わせた。 
「あ、あはは・・・ お兄様、デューは冗談がお好きなのです・・・っ  ・・・デュー。」
ラケシスさんはふいに俺の方に寄ると、耳元に話しかけた。
「お兄様は冗談が通じないところがあるの。 だから、あんまり悪ふざけはしないで、ね?」
俺はラケシスさんの甘い吐息に身を震わせながらそれを聞いていた。
「は、はい・・・ ラケシスさん・・・ フゥー、ハハー・・・。」
「あ、あはははっ。 それじゃあデューくんも、お兄様に自己紹介してあげて。」
ラケシスさんがそう言うと、俺は「よっしゃ」と顔を上げ、お兄様に振り向いた。
148「若き性少年の悩み」後半そのじゅうに。:2008/06/29(日) 21:59:12 ID:FibNPpqM
「デューです。シグルド様に御使いし、今現在は義族として役割を得ています。」
俺は完璧な礼儀作法でお義兄様に挨拶した。
「フッ・・・ なるほど、礼儀だけは心得ているようだな。」
やった!! 俺は昔から年上のお姉さんを口説く為に、ナンパのテクニックと礼儀作法はしっかりと学習していたのだ。
「デューはね、シグルド様の軍では一番の友達なの♪ もう、ほんっと・・・すっごく可愛い子なんですよっ!」
ラケシスさんは満面の笑みを浮かべながら俺の肩に手を乗せた。
(ラ、ラケシスさん・・・嗚呼ァ、俺はなんて幸せなんだ・・・!!」
俺がニタニタすると、エルトシャンはそんな俺たちの様子にふふっと笑みを漏らした。
「ふっ・・・ あの 男に全く関心を寄せなかったラケシスがここまで笑うようになるとはな。」
俺は驚いた。 あのエルトシャンが・・・ こんなにも柔らかな笑みを浮かべる人物だったなんて。
「ふふふっ、デューは特別♪ 今日だって、私達一緒に剣の練習しにここに来たんですよっ。 まさか山賊が住み着いてたなんて・・・」
ラケシスさんはそう言いかけると一瞬目を曇らせたが、すぐに元の明るさを取り戻した。
「けど、ちょうどいい所にお兄様に来て頂いて・・・私、本当に助かりました。 ・・・本当、お兄様には昔から助けられてもらってばかりですね。」
「ふっ・・・ 気にする事はないさ。 俺の事より、その義族の子供に礼を言うんだな。 なぁ、ラケシスが盗賊に襲われていた時必死で守ろうとしたそうじゃないか。 なかなか肝の据わった奴だな、お前は。  あの大きな連中を前に。」
エルトお義兄様は優しく俺に話しかけた。
「いえいえ・・・もうあの時は無我夢中でしたから。 けど本当に、エルトお義兄様が来て頂いてよかったです・・・!」
実際、あの投石には俺もおおいに助かったものだ。 
「ラケシスさんから聞きました。 エルトお義兄様はラケシスさんが子供の頃から、彼女が不遇に出会う度に必ず助けに来たそうで。 今回の件を見てみても、何だか俺にはラケシスさんがこれほどにまでお義兄様の事を信頼なされているのが分かる気がします。」 
俺は慣れない敬語を使った。 本当のことを言ったはずなのだが、なんだか嘘を言ってる気分だった。
「うっ・・・・ あははははははっ!! デュー・・・それ、似合わない!」
ラケシスさんが爆笑しだした。
「はっはっはっはっはっ!! いや、そう緊張しなくても・・・ 普通に話していいんだぞ! 大体、俺の方も普通に話してるからな。」
エルトシャンお義兄様まで笑い出した。
「あ・・・あはははははははははっ!!」
俺もなんだか自分の言った事が馬鹿馬鹿しくなって、釣られて笑いだしてしまった。
「ファーッハッハッハッハッハッハッハッ・・・ フッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒアハッホヘフヒア派ッッ!1!」
「デューそれ笑い過ぎ・・・。」
 こうして、俺はエルトシャン兄妹と安らかな一時を楽しんだ。
149「若き性少年の悩み」後半そのじゅうさん。:2008/06/29(日) 22:00:18 ID:FibNPpqM

聞いた話によると、エルトシャンお義兄様は現在シルベール城でお義父様とお仕事をしておらっせられるようで、今日はラケシスさんの身に何かよからぬことが起こると不穏な予感がし、急いでシルベール城から馬を走らせたそうだ。
 俺はその話に物凄く心を打たれ、始終お兄様に色んな事を尋ねた。
シグルド様との関係や思い出、恋人の話、妹ラケシスさんとの昔話など。
夢中で俺に話をしてくれるエルトお義兄様は、俺がそれまで抱いていた、どこか近寄り難い雰囲気とは全く違い、その口調はとても優しく、穏やかで、垢抜けてたものだった。
そして、そんなお義兄様の隣には始終、ラケシスさんが、まるで魅入っているかのように彼を見つめながら微笑んでいた・・・。
(ラケシスさん・・・。)
俺はなんとなく、これまで予感していたが、それは当たっているような気がした。
(ラケシスさんは・・・ やっぱり、お兄様以外の人を男として見る事はできないんだ。)
俺は実際にラケシスさんの前にいる時のエルトシャンの姿を目の当たりにし、改めてそう確信した。
ラケシスさんにとっての男というのは、ただエルトシャンお義兄様のように強いだけじゃない。 強さは勿論の事、彼のように優雅で、高尚な、優しい人物のことを指すのだろう。
俺はそんなお義兄様と俺とを比べてみた。   
 (やっぱり・・・俺はラケシスさんの恋人にはなれないのかな・・・。)
俺はラケシスさんとお兄様が楽しそうに会話している横で、物凄く憂鬱な気持ちになっていた。

「あ、もう4時50分だ! ごめんなさい、そろそろ帰らないと・・・!」
ラケシスさんの持ってきたサンドイッチを食べていた俺たちは突然の彼女の声に、お茶会をお開きにすることにした。
「そうか、ラケシスさんベオウルフ(の野郎)に剣術教わる約束だったんだってね。 あ、でも全然練習しなかったね、結局!」
俺はにやっと笑うと、ラケシスさんはその言葉に驚愕した。
「しまったぁーーーっ!! どうしよう・・・ そうだ、すっかり忘れてた!! ・・・ってデューだって、訓練さぼってたじゃない!?」
俺は口笛を吹いた。
「ふっ、ごちそうさま。 まぁラケシス、がんばれよ。 そのベオウルフとやらと。」
エルトシャンはまるでラケシスさんの事情に全く無関心、と言った具合に言い放った。
「あれ? たしかエルトシャンお義兄様って・・・ ベオウルフと旧友だったんじゃ?」
俺が尋ねると、お義兄様は気まずそうな顔をした。
「いや・・・ 若気の至りというやつでな。 奴とは・・・。」
彼は既に空になったティーカップを口に運ぶと、もごもごした。
「あはは、お兄様、実は昔ベオウルフさんとタイノウレンジャーごっこして昔遊んでたの!! 一応ベオウルフさんのほうが年上だったから、
 お兄様が無理矢理タイノウピンクやらされてたのを私、おぼえてへゔ!?」
ラケシスさんがいきなりお義兄様に口を閉ざされた。
「フゥー、ハハー・・・・ 。 いや、何でもないんだ。 何でもないんだぞ? ・・・何をじっと見ている、何でもないんだぞ???」
お兄様はまるでオウムのように同じ台詞を繰り返していた。
「今にして思えば、タイノウレンジャーなんて・・・馬鹿な遊びに夢中になったものだ。 家賃未振込戦隊なんて。 一体誰が考えたんだか、馬鹿馬鹿しい。」
お義兄様はふんっ、と不機嫌そうに唸った。
「ああそれじゃあ私急ぐから、 あ・・・デューくん、どうする? お義兄様ともう少し一緒にいる?」
ラケシスさんがそう尋ねたので、俺は「いや、俺ラケシスさんと一緒に行くよ」と言おうとしたが、その前にお兄様が割って出てきた。
「いや、俺ももうすぐにシルベール城に戻るつもりだ。 おそらく、次帰るのは一ヶ月後・・・ くらいになるだろうな。 それまで・・・」
お義兄様は突然、俺の方を振り向いた。
「お前がラケシスをしっかり守ってやってくれよ。 どうもこの頑な妹はお前にだけ気を許しているらしいからな。」
俺はお義兄様が口にした事を聞いて、身体に力がこもった。
「任せて下さい!! この俺が絶対、絶対ラケシスさんを守りますから!!」
実際は俺よりもずっと強い三人のパラディンにお守りされているが・・・。
「お兄様、頑だなんて・・・ けど、私からもお願いね、デュー♪」
「ラケシスさんにまで御願いされると、俺困っちゃうなぁ〜、えへへ・・・。」
俺は楽しそうに笑い出す二人を前に、いつか俺も本当に対等の位置で、この二人の輪の中に入りたい・・・と、そう思った。
150「若き性少年の悩み」後半そのじゅうし。:2008/06/29(日) 22:01:46 ID:FibNPpqM
「じゃあな、達者でな、ラケシス、デュー!」
お義兄様は小屋の外に止めていた愛馬のストンストンに股がると、俺たちに別れを告げた。
「さようなら〜っ!! お兄様〜っ!!」
「さようならっ!! お義兄様〜!!」
ラケシスさんと俺は性一杯に彼を見送った。
ノディオン王、エルトシャン・・・、 今度合う時は一ヶ月後だ!!

「さて、私達も早く帰らないと・・・ あっ。」
突然、ラケシスさんがもじもじし出した。
「どうしたの?」
「あの・・・デュー・・・ いや。」
ラケシスさんはどういうわけか、物凄く焦っていた。 その顔を赤く紅潮させながら・・・。
「ねぇ、ちょっと・・・ 私もう一度、小屋の2階の方に上ってくるね・・・。 忘れ物をしたみたいだから・・・。」
ラケシスさんがやたら恥ずかしそうに動揺するのを見て、俺はハッと気がついた。
「分かった、じゃあ俺ここで待ってるから。」
「うん・・・ ごめんね。」
ラケシスさんは急いで小屋の中へと駆けていった。
そう・・・彼女は山賊に自分のパンツを脱がされ、今はスカートの下には何も着けていないのだ。
勿論、山賊の手に渡った彼女のパンツは最早俺のポケットの中にあるわけだが・・・。
「・・・・・ゴクリ」
俺はポケットから、ラケシスさんの上質の布地で出来たパンツを引っぱり出すと、それをしばらくの間見つめながら、物思いに更けていた。
「これ・・・ ラケシスさんがはいてたんだよね・・・。」
ドクン、ドクン、ドクン・・・・。 
俺はそれを再びポケットにしまい、毎日の夜の愛人が出来た事を胸の中で狂喜していた。
やがて、小屋の中から慌ただしい物音とともにラケシスさんが出てきた。
「ね、ねぇデュー・・・」
ラケシスさんは切羽詰まっている様子で、声を荒げていた。
「・・・あのね、私・・・ あのとき山賊に襲われた時・・・・。」
ゴク、と、お互い生唾を飲み込む。
俺はラケシスさんがこの次何を言うかと胸をドキドキさせていた。 相手が山賊の所行とはいえ、今となってはそんな話ですら俺の欲情の種になるらしい・・・。
ラケシスさんは暫くの間、この事を俺に尋ねるか尋ねまいか迷っていたようだが、やがて意を決したように口を開いた。
「あのね・・・ 私・・・・・・・っ、さっき、山賊に襲われた時にね・・・、 ぱんつ、脱がされたの・・・。  
 でも・・・ さっき倒れた山賊を何度も調べてみたけど・・・ 持ってなかったみたいだから・・・・ ねぇ、デュー、デューは知らないよね?」
ラケシスさんは顔を真っ赤にしながらそれをいい終えた時は、まさに勇気を振り絞りきった、といった様子だった。
「そんな事されたの? う〜〜ん・・・ 俺は知らないけど・・・。」
俺はドキドキしながらしらばっくれた。
「そ、そう・・・ デューも知らないよね・・・・。」
ラケシスさんはそう言った途端、森の奥から緩やかな風が辺り一帯を横切り、ラケシスさんのスカートをひらっ・・・ と揺らした。
「ッ!!!!」
その途端、ラケシスさんは極度に顔を赤らめ、捲れそうになったスカートを即座に押し止めた。
「・・・・・・。」
俺はそんなラケシスさんを目の前に、自分のそれまで沈着していた情欲が、最早押さえきれない程高まっている事に気づいた。
 そうだ・・・ 今、ラケシスさんはスカートの下には何もはいていないのだ・・・。  もし次に強い風か吹き付けでもしたら・・・・。
しかし次の瞬間、俺の期待はおおいに裏切られた。
ラケシスさんは背中に掛けていた長いローブを取り外すと、それを腰に撒いてしまったのだ。
「ぁあぁあぁああぁあああぁぁぁぁああああぁぁああぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁ・・・・・。」
俺がやるせないような声を発したので、ラケシスさんはきょとん、としだした。
「ん?  デュー、今何か変な声が聞こえなかった?」
「いや・・・・。」
びゅおおおおおっと、強い風が吹きつけた。 お せ え よ 。

そして俺たちはノディオン城に帰っていった・・・。
151「若き性少年の悩み」かいたひとから。:2008/06/29(日) 22:06:58 ID:FibNPpqM
後半はえろが控えめです(多分)
次回は物語の最終話に突入します。

※余談ですが、若き性少年デューくんのモデルは中学時代の俺だったりします。
フゥー、ハハー。
152名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 22:11:36 ID:kuFjBpkv
デューの時はお義兄様にしてるのか、細かいな。
俺がデューの立場になったら毎日数えきれんぐらいするだろうな
153名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 08:03:58 ID:h4RlGfDg
ようは、
俺×FEキャラ…な、わけだ。
読んでる人が引くから、オナヌー主張も程々にな。
154「若き性少年の悩み」かいたひとから。:2008/06/30(月) 18:13:03 ID:35P0p+y5
これ、小説というよりもエロゲ元にしてます。
だからこそ自分の感情移入できるキャラで書き始めたような感じでした。

しかし、やはり投稿すべきものではありませんよね。
ご忠告、ありがとうございます。

155名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 18:54:05 ID:h4RlGfDg
なるほど、ようはドリーム小説みたいなものなんですね。
156名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 20:44:08 ID:sUinpnlC
自分語りうざすぎ
157「若き性少年の悩み」かいたひとから。:2008/06/30(月) 21:24:32 ID:35P0p+y5
>>155 そゆことです。
>>156 失礼しました。 以後自重しますね。
158「若き性少年の悩み」後半じゅうご:2008/06/30(月) 21:29:47 ID:35P0p+y5
 俺たちが城に戻った頃には、ラケシスさんの懐中時計の針はもう5時を少し超えていた。
「大変、きっとベオウルフ待ってるわ。 デュー、私急ぐね。」
慌てて自分の部屋に向かうラケシスさん。 まずは下着をはいてくるつもりらしい。
俺も部屋まで着いていこうかと提案してみたが、あっさりと断られてしまった。
「ごめんなさい、デュー、私急いで準備しないといけないから」
準備してるところ俺にも見せてくれよ!!、俺は心の中でそう駄々をこねながら、ラケシスさんを見送った。
そして・・・間もなく彼女が到着すると、その顔には先程の動揺がすっかりと消え去っていた。
「あ、デュー、待っててくれたの?」
「うん。」
そして俺たち、二人は訓練所へと向かった。

 訓練所に着くと、おっさんが例の円柱の下で・・・ まるで恋人を待つ男のように待ち焦がれていた。
「ごめんなさい、お待たせ、ベオ!!」
「フッ・・・、 待たせたね。ラケシス王女。」
がーん。 このおっさん下心丸出しだし・・・!! しかもラケシスさんあいつの事ベオって言ってやがるし。 
おそらく、おっさんが言わせたのだろう。
俺は流石に我慢できそうもなくなりベオに抗議することにした。
「おいベオフィー!! お前あんまラケシスさんに馴れ馴れしくするんじゃねぇぞ!!」
怒りに満ちた俺におっさんは
「むっ・・・ キミは、デューくんじゃないか。 何をしてるんだい・・・? もしかして、迷子になったのかい? さぁ、トイレは向こうの方だ。」
がーーーーーん・・・ このおっさん完全に俺を部外者扱いしてやがる。 気色悪ぃ。
「デュー、さっきまで遊んでくれてありがとうね。 私ちょっとベオにしばらくのあいだ剣術、教えてもらうから、デューくん、そこで待っててね。」
「うぅ・・・。」
俺はしぶしぶ近くのベンチに座ろうとすると、そこにはすでにアイラお姉様が座り、額の汗を拭いていた。
 俺がアイラお姉様の隣に座ると、彼女は静かに口を開いた。
「ふっ・・・、おまえ、最初は私一筋だったくせに、今はラケシス王女とは・・・ 随分と惚れっぽい男だな。」
がーーーーーーん・・・・。
「だって、だって俺アイラお姉様も大好きだけど・・・ 今はラケシスさんの方が一番好きなんだもん!!」
「私の前はエスリンさんなんだってな。 最も、今彼女はキュアンの奴と一緒にいるが・・・ おまえ、いくら多感の頃合いとはいえ軽すぎるぞ。」
がーーーーーーん・・・・・。
 そして間もなく、おっさんとラケシスさんの練習が行われた。
「それじゃあベオ、よろしくお願いします。」 ぺこっと挨拶を交わすラケシスさん。
「あっはっはっはは。 そんな深々とお辞儀をしなくてもいいんだよ♪ さぁ、練習を始めよう。 言っておくが・・・ 私は、いつも通り手加減しないよ? 君のその熱い情熱と汗を、この私の模擬刀にぶつけてきなさい。」
きしょおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!! 俺は鳥肌が立った。
「はい、お師匠様!!」
がーーーーーーーーーーーーーーーん・・・・。
本日最大のがーんだった。 まさか・・・ベオの奴練習時には自分の事を「お師匠様」だなんて俺のラケシスさんに言わせてるなんて。
 これは本気でやばいと思った。 訓練を終えれば、俺のラケシスさんの中から不純な物を徹底的に排除せねば。
俺はベンチに座り、二人の様子を見ている間ずっと苛立っていた。  その様子を一緒に見ていたアイラお姉様は一瞬、「プ・・・。」と吹きかけたので、俺はますますショックだった。
「さぁ、もっと強く!! 私(わたくし)めの剣に打ち込むのですっ!! 剣技は情熱!! 剣技は血潮!! 剣技は芸術ですよ、王女様!!!」
「はいっ!! 師匠っ!!!」
ベオウルフは今やバレエのコーチにのようなものになりきっているようで、訓練中ずっと意味の分からない台詞を口から吐き散らしていた。
159「若き性少年の悩み」後半じゅうろく。:2008/06/30(月) 21:32:08 ID:35P0p+y5
その時だった。
「おっと、」
「きゃっ!?」
なんと、ベオウルフがラケシスさんに剣の乱舞を浴びせる中、いきなり彼女に飛びつき、彼女のの左脚の太腿を自分の両腕で抱えるような体勢を取ったのだ。
「ふっ、ほぅら油断するから、脚を取られてしまうのです・・・ 王女様。」
「ご、ごめんなさい・・・ お師匠様。」
ラケシスさんは自分の失態と今のその状況に頬を染めながら、おっさんに謝った。
 俺は見た。 おっさんは今明らかにラケシスさんの太腿を掴んだ手をいやらしく動かせながら、彼女の味を楽しんでいたのだ・・・。
「おいおっさん、何ラケシスさんの太腿揉んでるんだよっ!!」
俺はとうとう我慢できなくなり、おっさんに抗議しだした。
「デュー・・・・?」
それを呆然と見ているラケシスさん。
「ふっ、呆れた坊やだ・・・ いいかい? これも訓練の一部なんだ・・・。 実践では、いくら剣術にのみ長けようと、その他の技術が欠ければ簡単に揚げ足を取られてしまう。 
 よって、私から学ぶ時は剣も、拳法も、柔道も極めて行く事・・・ それが我がベオウルフ流戦闘方式なのだ!!」
そう言うと彼はフッ・・・と、気味の悪い笑みを浮かべた。
「何がベオウルフ流戦闘方式だよ!! ただのセクハラだろ!? セクハラやる奴なんて、最低の屑だよ!! ねぇラケシスさん、ラケシスさんが強くなりたいって言うのは分かるけど、何もこんなやつと訓練する事はないよ!! 
 せめて、もっと他の奴から学ぼうぜ!! アイラお姉様とか!! アイラお姉様とか!!! アイラお姉様とか!!!!!」
俺は何度もアイラお姉様の名前を連呼した。
「どうして私なんだ・・・。」 アイラお姉様は後ろのベンチから呆れたように口を割った。
その時だった。
「デュー、いい加減にしなさい。」
俺の胸にぐさり、と・・・ラケシスさんの鋭い言葉が突き刺さった。
「私のこと心配してくれるのは嬉しいけど、ベオだってね、これまで私みたいな王族の人間を相手に何かを教えた経験なんてないのに、無理してそれに合わせてるから・・・ こんな変な口調になってるのよ? 彼だって、一生懸命なんだから。」
がぁーーーーーーーーん・・・。 今度はベオウルフの方がショックを受けていた。
「それに、さっき私の脚を掴んだ時は流石にどうしようって焦ったけど・・・、あの人の言う事は最もだと思うの。 戦場じゃ剣技だけが全てじゃないわ。   それに、いくらなんでもあの人がそんな変態的な事やるわけはないわ。」
がぁーーーーーーーーん・・・。 ラケシスさんの口から変態的という言葉が出て、俺たちは二人共悶絶した。
 にしても・・・ ラケシスさん、本気でベオウルフを信じてるんだ・・・。 これはおそらく、彼女の汚れ知らなさが要因となってるんだろうけど・・・。

「そう言う事なんだ。デュー君・・・ とにかく、出て行ってくれないか? 君がいてくれると練習の邪魔だなのでね・・・フッ。」
ベオウルフはバレエコーチの顔が崩された途端、ダンディズムに走り出したらしい。
「お前達は漫才でもやっているのか? こっちから見ていると喜劇に見えるぞ。」  アイラお姉様の声が後ろから聞こえた。
とにかく・・・ これ以上俺のラケシスさんを好きにさせるわけにはいかない。  俺は立ち上がり、おっさんに向かって叫んだ。
160「若き性少年の悩み」後半じゅうなな。:2008/06/30(月) 21:40:59 ID:35P0p+y5
「さて、デュー。」
おっさんはいよいよマジな口調で俺と向き合った。
「やっぱりおっさんはその口調じゃないとな。 で、さっきのあれ、どういう事だよ。」
「手っ取り早く話そうか。 俺はラケシス王女に惚れている。 もう随分前から彼女には俺の剣術の指導を教えているが・・・。」
ショックだった。 このおっさん、まさかそんな前からラケシスさんにアプローチをしかけてたなんて・・・。
「前々からずっとお前が目障りだったんだ。 最初、彼女が俺に剣の指導を願った時、彼女が俺の旧友エルトシャンの妹だというから・・・俺が責任を持って彼女を強くしようと誓った。
だが・・・俺は彼女と同じ時間を過ごす中、次第に彼女に魅かれるようになってゆき、いつの間にか俺は師匠と弟子との関係じゃ我慢ならなくなっていた・・・。」
 おっさんはそう告白すると、模擬刀を一振りした。
「俺は分かっていた・・・ 彼女が兄エルトシャン以外の男を見る事はない。   だが・・・俺はそんな彼女とできるだけ共にいたかった。  彼女の暇を突いてはデートに誘ったりしたよ。 だが・・・そんな彼女の答えはいつも、NOだった・・・。」
俺は唖然とした・・・。 おっさんがラケシスさんに気がある事は先程からよく分かった事だったが、まさか・・・随分前から剣技を教えているにも関わらず、訓練時間以外では一度たりとも共に過ごす事を拒まれていたなんて・・・。
ラケシスさん、俺にはいつも快く了解してくれたのに・・・。
「おっさん・・・・。」
俺は何だかおっさんが惨めに思えて来た。
「だがどうだ。 お前はといえばどんな魔法を使ったのかも知らねぇが、いつも彼女と一緒にいる・・・。  そりゃ、頭の中じゃ分かってたよ。 本当はお前だって、あの人に一人の男としちゃ見られていねぇ。」
俺は黙って、それを聞いていた。
「あの人の心にはいつもあの人の兄貴、エルトシャンだけだからな。 だが・・・・。」 
やりきれない思いで胸が詰まる中、おっさんは更に告白を続けた。
「俺はお前が羨ましかった。 いつも俺の目の前で、あの人とあんな楽しそうにいるお前がな。 あの人のあんな顔、俺の前じゃ絶対に見せなかったんだぜ。」
「おっさん・・・。」
俺はオッサンの告白に、自分がどれほど恵まれていたか・・・それを改めてより深く実感し始めていた。
 おっさんは自分の腰の得物を抜き、俺に向けた。
「デュー、その決闘、受けて立つぜ。 時間は今日の夜中12時、この訓練所でだ!! 逃げるんじゃねぇぜ!!」
おっさんはびしっとそう言うと、俺をじっと睨みつけた。
「おっさん・・・ 受けて立つぜ!!」
俺は熱く燃え上がるおっさんに返事した。
「負けた方は、今後一切ラケシスさんから手を引く事・・・」
「結構だ。 おい、後悔すんなよ。」
「そっちこそな。」
そして俺はその場から立ち去った。
おっさんは隅の方で待っていたラケシスさんを迎えにいくと、二人は再び練習に励み出した。

 ・・・・今回ばかりは、絶対に負けられない・・・!
俺は胸にそう言い聞かせながら訓練所を後にした。

161「若き性少年の悩み」後半じゅうはち。:2008/06/30(月) 21:44:49 ID:35P0p+y5
しかし、後々冷静になって考えてみて後悔したのは俺の方だった。
(どうしたものか・・・今に思うと、今の俺がおっさんに勝てる可能性って絶望的なくらい低いんじゃ・・・)
それは正しくその通りだった。 現に、今の俺はというとラケシスさんにすら勝てないのだ。 ましてや、そのラケシスさんに剣を教えているおっさんに敵うはずがない。
(どうしよう・・・ 剣技でも、体力でも、実戦経験でもおっさんのほうが俺より上だ・・・。)
俺は本気で気が滅入り始めた。 
 今にして思えばなんであんな事言ったんだろう。 ・・・そうだった、オッサンが俺のラケシスさんにあんな事をするから・・・。
いや、もう「俺のラケシスさん」はやめよう。 今はオッサンと俺、どちらのラケシスさんでもないのだ。
今夜、俺がおっさんに勝って・・・ もう一度ラケシスさんを俺のものにしなければならない。

 俺はいつのまにか、2階のバルコニーでぶらぶらとしていた。
中庭を見下ろすと、相変わらずおっさんがラケシスさんに剣を指南していた。
(負けられない・・・ もし今夜負けたら、これからいつもこんな遠くからあの光景を見せつけられるんだ・・・! 負けられない・・・!!)
俺は急いで訓練所に引き返そうとした。 模擬刀を掴み、ベオウルフ並の強さを持った兵士・・・ フィンやレックス、もしくはアーダンといった強者に模擬戦を仕掛けるのだ。
 その時だった。
「どうした? 何か案でも思いついたのか?」
いつの間にかバルコニーの入り口に、アイラお姉様が立っていた。
「あ・・・ アイラお姉様・・・!!」
俺はしめた、と思った。 アイラお姉様は今この軍で1、2を争う程の卓越した剣の使い手だ。
「アイラお姉様、お願いします・・・ 俺に剣の指南をしてください!!」
俺はもう後がないと分かっていたので、迷わず彼女に懇願した。
普段なら絶対、本気で指南を受けるのは遠慮しておきたい相手なのだが・・・。
「いいだろう。 お前がそう言うと思って、模擬刀を二つ持って来ている。 受け取れ。」
そう言うとアイラお姉様は俺に向けて模擬刀を投げた。
「アイラお姉様・・・・。」
それを受け取る俺。 
「デュー、ベオウルフはかなりの使い手だぞ。一朝一夕で敵う相手ではない。 ・・・だが・・・。」
アイラお姉様は俺の前に歩み寄った。
「私はこれまでにも何度かあの男と剣を交えているから、あの男の太刀筋や動きのリズム、癖といったものの大体は把握している。 デュー、お前にはお前の戦い方がある。 私が今何か教えた所で、お前の剣を濁らせるだけだろう・・・。 よって・・・
これから私はあの男になりきり、お前を責める事にする。  お前はこの短時間の間私と剣を交えながら、あの男を倒す答えを模索するんだ。 最早それしか道はない。」
ゴクリ・・・ 俺は生唾を飲み込み、戦闘体制に入った。
「予め言っておくが、女である私は力では奴よりかなり下回っている。  例えここで答えを導き出したとしても、実践となると全く違うことになるだろう。 それでも、よいか?」
「ああ・・・ 分かったよ。」
俺に選択の余地はなかった。
「それでは、いざっ!!」
そして俺達は模擬戦を開始した。
驚いた事に、アイラさんの動きはまさに下の訓練所でラケシスさんに剣の指南をしているベオウルフそっくりだった。
「おい、もっと強く剣を身構えろ。」
「? でもさっき俺止めたんじゃ・・・。」
「私の力だから止められたのだ。 もしベオウルフが振っていれば、お前の身体はとっくに弾き飛ばされているぞ。」
訓練はおそろしくキツいものだった。 ラケシスさんが相手のときでは暫くの間粘る事が出来たが、ベオウルフの太刀筋だとまるで歯が立たなかった。
おまけに、指南のアイラさんは動きこそベオウルフに似させていたが、力までは真似できない為、俺は最初のうち彼女の剣を受ける度にその力加減をインプットしてしまい、その力具合に応じた守備をしてしまう傾向があったため、
訓練中はそれが災いし、何度も彼女にその事を指摘され、中盤に入ると避けに徹底するようになってしまっていた。
俺は何度も床に倒れ、擦り傷だらけになりながら訓練を続けた。
162「若き性少年の悩み」後半じゅうく。:2008/06/30(月) 21:47:43 ID:35P0p+y5
あれからもう2時間は経過しただろう。 何度も休憩を挟みながらあらゆる手を使ったにも拘らず、俺は全く歯が立たないままでいた。

「どうした? さっきから逃げ腰になっているぞ、さぁ、来い!!」
俺は万策尽きたといったところか。最早彼女に攻撃を仕掛ける事も出来ないまま、ずっと彼女の攻撃に対し受け身でいた。
「うおおおおおおああああああああっ!!!」
俺は崖から飛び降りる気持ちで模擬刀を前に構え、アイラお姉様の懐へと突っ込んだ。
「ふんっ!!」
ザンッ・・・・ッ!!
アイラお姉様の一撃が俺の脇腹に命中し、俺は地面に倒れた。
「馬鹿者! そんな愚かな真似をすれば奴に斬られるのがオチだと言うのが、わからんのか!?」
薄れていく意識の中で、アイラお姉様の怒鳴り声がだんだんと・・・小さくなっていった。

 夢を見た。
「よくやった・・デュー。 これでお前も今夜の決闘では確実にベオウルフに勝てるだろう。」
俺はアイラお姉様の血の滲むような鍛錬を見事攻略し、彼女にお褒めの言葉を貰っていた。
「ありがとうございます、アイラお姉様・・・ あ・・・。」
すっかり疲労しきり、力の抜けた俺の身体ははフッ・・・と、地面に崩れ落ちそうになった。
「よっ・・・。」
その途端、俺の上体はアイラお姉様の腕に受け止められた。 上を見上げるとアイラお姉様が、いつだったか、一度俺に見せた優しい微笑みを漏らしながら俺を見つめていた。
「よくやったな・・・ お前は、これまで私が教えた弟子の中でも一番よくがんばった。  ・・・これは、私からのご褒美だ。」
「え・・・?」
アイラお姉様はそういうと、俺の股間の辺りに手を添え、プツン・・・と、ズボンの窓のボタンを外した。
「ア、アイラお姉様・・・ そこは・・・・。」
アイラお姉様はフフッ・・・と淫らに微笑むと、俺のズボンの窓の中にぐりぐりと手を押し込んでいき、パンツの中から既にギチギチに勃起した男根を引き抜くと、その先端を掴んだままピン、と直下起たせた。
「アイラお姉様・・・ だ、駄目だ・・・ 俺には・・・ ・・・・あっ!!」
アイラお姉様が亀頭を少し強く指で締めると、俺はその快感につい声を上げてしまった。
「今は私の事だけを考えているといい・・・ お前は・・・ 疲れているからな・・・・。」
ぐりぐりぐり、とペニスを弄くり回すアイラお姉様。 俺は何度も喘ぎ声を上げながら、彼女に弄ばれる。
「どうした? 随分みっともない声だな・・・ そんなに私にして貰うのが嬉しいのか? ふふっ、そうか・・・ なら今度は私の口で気持ちよくしてやろう・・・。」
「えっ・・・!?」
彼女はそう言うや否や俺のペニスの先端に、自分の口をそっと近づけた。
亀頭の先にアイラお姉様の湿気た、生温かい息と共に、唇の熱が伝わる・・・。 やがて、アイラお姉様の唇が俺のペニスの先端に食いつくと、俺はそのやわらかな感触にぞくぞくと背筋を痙攣させた。
「あっ・・・ うぁ・・・ 駄目だよ・・・ッ!! アイラお姉様・・・ッ!!」
アイラお姉様の口が俺の陰茎をスローモーションのようにゆっくりとピストンしていく。
「んっ・・・・ んんんッ・・・・・ ちゃぷ・・・・。」
アイラお姉様の口の吸引に、何度も昇天しそうなほどの快感が押し寄せてくる。 
「ア、アイラお姉様・・・ 出ちゃいます!! 出ちゃいますッ!!」
俺は何度もイきかけたが、寸での所で耐えていた。
「ふふ・・・。」
アイラお姉様がペニスの先端を数度、舐めると、直下起つ男根からそっと顔を離した。
「デュー・・・ お前、ずっとこれまで私の・・・ この道着のスカートを・・・ 捲ってみたいと思っていたそうだな?」
俺ははぁはぁ息を荒げながら、彼女が自分の腰に垂れ下がったスカートを指差すのを見た。
163「若き性少年の悩み」後半にじゅう。:2008/06/30(月) 21:48:57 ID:35P0p+y5
「え・・・?」
「今回は、特別だ・・・。 お前にこのスカートを捲らせてやる・・・ さぁ・・・・。」
アイラお姉様は先程のフェラですっかり発情しきったらしく、恍惚の顔で俺を見下ろしながら自分のスカートの先を、俺に捲るよう促していた。
ゴクリ・・・。
俺はそっと半立ちすると、荒い呼吸を押さえながら、アイラお姉様のスカートの先を掴み、それをそのままゆっくりと・・・・ 上に捲り上げていく  ・・・・と・・・。
「!!!」
なんと、そこにはホリンが住み着いていたのだ!
「あれ? お前・・・ デューじゃねぇか。」
俺はその光景をじっと眺めていた。
彼はスカートの内側の狭いスペースの中にテレビやら、ちゃぶ台やら、冷蔵庫やら、カレンダーやらと色んな物を設置していたのだ!!
「え? ホリンさん・・・ ここに住んでるの・・・?」
俺はきょとん、としながら彼に質問してみた。
「ああ。 4日も前から住んでるよ。 ここは住み心地がいいからな・・・ あ、電気電気。 よっと、電気がつかねぇと上が見えねぇからな。(?) おし、ポチっと・・・。」
ホリンはそう言いながら、先程からスカートの内側に掛かっていた、それまで俺が糸のもつれだと思っていた紐状のスイッチをカチッ、と引っぱると、やがてパッと明かりが灯り、彼の住いを明るく照らし出した。
「ささ、お前もここに入れよ。 ストーブもあるから、あったけぇぞ? 何なら、お前ずっとここで俺と一緒に住んじまえ。」
俺は言われるがままに彼の住処の中に足を踏み入れると、そっとカーテン(ならぬスカート)を閉めた。 そしてホリンと俺はアイラお姉様のスカートの中で、生涯幸せに暮らしましたとさ。

「はっ・・・・!」
目を開けると、そこは先程のバルコニーだった。
俺はアイラさんに強く叩き付けられ、床に倒れたまま意識を失っていたのだ。

「ようやく起きたか。 30分も意識を失っていたのだぞ。」
俺は声のする方向を振り向いた。  アイラお姉様が腰を下ろしながら、じっと俺を見据えている。
「アイラお姉様・・・ あれ・・・? ホリンは出て行ったんですか・・・?」
俺はアイラお姉様のスカートの中に先程の家具や雑貨がない事を疑問に思いながら、彼女に尋ねてみた。
「? ホリンなど最初からいなかっただろ。 お前、ホリンの夢でも見てたんじゃないか?」
「・・・・。」
ようやく意識がしっかりとして来た。 そうだ・・・ 俺は確かに夢を見ていたのだ。
しかし・・・ それにしても、なんて馬鹿馬鹿しい夢だろう。
色々と突っ込み所が多かったが、何よりもなぜあのホリンがアイラお姉様のスカートの中に入りきれたかという事が、一番の疑問だった。
「そろそろ夕食の時間だ。 私は先に食堂に行くからな。 お前も、ちゃんと食べるのだぞ。」
俺は汗だくのまま地面から起き上がった。
 水が飲みたい。 
「今の所絶望的だな。 夕食後も続けるから、次はもっと私の動きを観察して見ろ。 それに、お前後半は殆ど逃げ腰になっていたな。 忘れるな、お前は今日の決闘で負けたらラケシス王女と共に過ごせないのだぞ。」
アイラお姉様はそう言うと、先に行ってしまった。
 俺はアイラお姉様にこれほど手厳しく指南を受けた事が初めてだったので、こうして訓練を受けてみると、なんだかこれまで彼女の下半身のことばかり考えていた自分が、途端に恥ずかしくなってしまっていた。
(何だろう、この気持ち・・・。) 俺は自分の中の不可解な何かを感じながら、ふらつく足取りで食堂に向かい始め
164「若き性少年の悩み」後半にじゅういち。:2008/06/30(月) 21:51:26 ID:35P0p+y5
 食堂にて。 俺がじゃがいもを食べていると、ラケシスさんが俺の方に歩み寄って来た。
「や、ラケシスさん!」 俺は快活に挨拶をした。
「デュー・・・。」 
ラケシスさんは重々しい顔付きをしていた。
「デュー、夕方のあれ、どういうことなの?」
「・・・・・・。」
俺は俯いていた。
「ベオと決闘って。   決闘って・・・ 分かってるでしょ? 真剣でやるのよ?」
「うん・・・。」
俺はその事も理解していた。
「デュー、馬鹿な事は止めて。 決闘なんて、私絶対そんなことさせないから。 もしデューがどうしても決闘するっていうんなら、私護衛の3人を呼んで貴方達をずっと監視させるわ。 なんなら、牢屋にでも入れるよう言っておくから。」
「ラケシスさん・・・・・。」
「はっきり言って、今回貴方が言った事は愚かでしかないわ。 何よ、ちょっとベオが私の脚掴んだくらいで決闘ですって、馬鹿げてるじゃない!? 貴方の命ってそんな安いものだったの?」
ラケシスさんは初めて、本気で俺に怒っていた。
「ラケシスさんには分からないよ・・・ 俺がどうしてベオに決闘を申し込んだなんて。」
俺がぼそり、と呟くとラケシスさんはさらに食って掛かった。
「何よ!? じゃあ、デューが絶対勝てもしない相手に、しかもあろうことかそれまで仲の良かったベオに決闘を仕掛けた理由って、一体何!? 答えてよ!!」
俺は一瞬理由を話そうと気を緩めかけたが、黙っていた。 ここで本当の理由を言ってしまえば、全てがただの茶番になってしまう。
「・・・・やる気なのね。 私、護衛の3人に命じておくから。 いい? 例え貴方達二人にどんな理由があろうと、私はそれを知らない限り絶対に許さないから。 それじゃあ!!」
ラケシスさんは怒りに身を震わせながらその場を去ってしまった。
「ラケシスさん、ごめん・・・ もう決めちゃった事だから俺、どんなことがあろうともおっさんと決闘しなきゃ・・・。」

 夕食を食べ終えた俺は食堂内を一望すると、そこにベオの姿はなかった。 アイラお姉様は何やら考えに更けながら一人、ぽつんと食事を取っていた。  何だか話しかけ辛い雰囲気だったので俺は彼女から目を話すと、今度はフュリーさんの姿を見つけ、彼女に近寄った。
「あ、デューくん。」
「やあ。」
フュリーさんはあの出来事以来俺を見ると、なんだか少し、ぎくしゃくするようになってしまった。
どうも、あれから俺たちの間には不可解な距離ができてしまったようで。 フュリーさんは時折俺の股間が目が入ると、顔を真っ赤に染め、その度にしどろもどろするようになってしまい、俺もその度にやはり、同じようになってしまった。
(無理もないや・・・ 俺、あと一歩でフュリーさんを犯すところだったんだし・・・。)
今ですら俺はフュリーさんの肉感的な下半身が目に入る度に、あの日の、フュリーさんの白のTバックが食い込んだむちむちの尻を思い浮かべてしまうので、酷くムラムラしてしまう。
「デューくん・・・ どうしたの? 傷だらけじゃない。」
「今日、アイラお姉様に特訓を受けて出来た傷なんだ。 ・・・俺、全然上達しなくって。」
「そっかー・・・」フュリーさんはそう言うと、後輩を思う先輩のような、優しい目を向けた。
「デューくん、最近はちゃんと訓練やってるみたいだね。 私、凄く感心してるんだ。」
「へへっ・・・。」
俺は少し照れくさくなったフュリーさんを見つめた。
「フュリーさん、俺じゃあ、行くね」
俺は食後に訓練を控えているので、早々と立ち去ろうとした。
「あ・・・デューくん。」
俺が出て行こうとする途中、フュリーさんが引き止める。
「ん・・・?」
「ベオウルフさんと決闘するんだってね。 がんばって。 私、デューくんのこと応援してるから。」
「・・・・・!」
フュリーさんはなるったけの笑顔で、俺にそう見送った。
俺は再びバルコニーへと向かった。
フュリーさんはもう俺がおっさんと決闘する事を知っていたにも関わらず、そんな俺の背中をぽんっと優しく叩いてくれた。
165「若き性少年の悩み」後半にじゅうに。:2008/06/30(月) 21:54:45 ID:35P0p+y5
バルコニーに着くと、早速模擬刀で素振りを始める俺。
とにかく、今は今日の決闘で勝つ事。それ以外考えない事にしていた。
 練習中、下の訓練所の方を目にやるとそこにはラケシスさん直属の3人のパラディンが張っていた。 
「ラケシスさん・・・。」
俺はラケシスさんの気持ちを無視するようで悪いと感じながら、その3人から目を離すと、再び訓練に没頭し出した。
実は夕食時、食堂の料理長に言っておいたのだ。 ベオウルフが食事をとりに来たら、集合場所を2階のバルコニーに変えるように言って欲しい、と・・・。
 間もなく、扉が開くとアイラお姉様の姿が現れた。
俺は一礼すると、彼女は入ってくるや否や意を決したような目つきで俺に向かって言った。
「デュー、さっき私が食堂で考えに更けた末決心した事だが・・・ やはりこのままお前が同じような訓練を続けた所で、今日の決闘に勝つ事は不可能だろう。」
俺はごくり、と生唾を飲み込んだ。
「よって、これより我が奥義流星剣の指南を行う事にする。 これから決闘まで休憩を挟み4時間、全てはお前の努力と、飲み込みに掛かっている・・・ 本来なら正式に我が流派の正門をくぐった部下にしか教えぬが・・・ 最早やむを得ん。」
「・・・っ!!」

 そして・・・ 4時間後、とうとう決闘の時が来た。

ざざざっ・・・・。
「ほぉ・・・ ちゃんと逃げずに待っていたようだな。」
風の吹き付けるバルコニーの入り口で、ベオウルフが得物の、はがねの大剣をかつぎながら俺を睨みつけていた。
俺はボロボロになったズボンと、靴だけを身につけ、上半は素肌を露にし、手には愛剣のグッドギュアンを構えていた。
「来たな、おっさん・・・。」
ヒュオオオオオと、バルコニー一帯に吹き付ける強風が二人の身にまとった布を靡かせ、俺たちはじりじりと間合いをつめていった。
アイラお姉様の姿はもうそこにはなかった。 決闘は二人だけで行うもの、というのが彼女の美徳らしい。
「先に言っておくぜ。  俺はな・・・ 今回の件について、どうしても納得できないことがある。」
ベオウルフが口を開いた。
「なんだい? おっさん・・・。」
「お前は一番最初はエスリンさん、その次はアイラお姉様・・・だったらしいじゃねぇか。 さらにはフュリーさんも好きだ、今となっちゃラケシスさんが一番好きだと言っているが・・・ 一体お前は誰が本命なんだ!?」
彼は俺に得物を突きつけた。
「ふっ・・・ そんなことが聞きたかったのか? おっさん、俺は・・・ そりゃラケシスさんが本命だよ。」
おっさんの表情がまた怪訝なものに変わった。
「ただフュリーさんも大好きだし、アイラお姉様も大好きだし・・・エスリンさんはもうキュアンのやつに取られちゃったからもうどうでもいいけど、実は前に一度デアドラさんが一番好きな時期もあったんだ・・・。
つまり・・・・ 俺はみんな好きなのさ・・・!! 皆俺のものにしたいのさ・・・ッ!!!  けど、やっぱりその中でも一番ラケシスさんがだいだいだいだいだぁ〜〜〜いすき、なのさっ!!!!」
 俺は何の疑いもなく、そう言い切った。
166「若き性少年の悩み」後半にじゅうさん。:2008/06/30(月) 21:56:48 ID:35P0p+y5
「ふざけるなお前っ!!!!!!!」
その刹那、オッサンが物凄い勢いで飛びかかって来た!
「くっ!?」
俺は愛剣のグッドキュアンでその強力な一撃を受け流した。
「おらおらおらおらっ!! デューッ!! 貴様そりゃいくらなんでも欲張りにも程があり過ぎなんだよオラァアーーッ!!!」
おっさんの恐ろしい程強力な剣の乱舞が続く。
 思った通りだ・・・!! アイラお姉様の言う通り、じっさいのおっさんの剣は練習時に比べ遥かに重かった。 それはおっさんの力だけでなく、おっさんが自らの得物として選んだ鋼の大剣がより、その威力を増していた。
(このまま受け続けていた所で、無駄に体力を消耗してしまうだけだ!!)
俺は素早い身のこなしておっさんと一定の距離を保ちつつ、何とかスキを伺う事だけに専念し始めた。
「逃げてばっかじゃ戦えねぇぜ!? おいデュー、お前・・・一体あの人のどこが好きなんだ!? 答えてみろ!!」
おっさんは剣を振り回しながら俺に問いかけた。
「・・・! 俺は・・・ ラケシスさんの・・・。」
俺が何を答えようか迷ってる間、オッサンの攻撃が次々と襲ってくる。
「俺は・・・ ラケシスさんの・・・ あの服装とか、とくにミニスカートとか、ニーソとか、太腿とか・・・」
「ふざけるなぁあああああっ!!!」
おっさんの攻撃が床のタイルを砕いた。
「な・・・ おっさんだってラケシスさんの太腿揉んでたんじゃねぇか! おっさんもあの人の太腿が好きなんだろ!!」
俺はなんでこんなにもオッサンがキレてるのか分からなかった。
「デューッ!! 貴様、その台詞を本気で言ってるのか!? お前がラケシスさんやその他の女性達が好きな理由は、そんな理由なのかっ!!?」
「そうだよっ!! じゃあおっさんはどんな理由なんだよ!?」
俺はおっさんに問い返した。
「俺はあの人の全てが好きだ!! あの人の一途さ、あの人の可憐さ、あの人の・・・ッ!!」
おっさんは再び俺に強力な攻撃をしかけた。
「あの人が、お前といる時に見せる・・・ あの笑顔と優しさがなァアアアアっ!!」
「・・・・!!!」
カキン・・・・ おっさんの剣は俺のグッドキュアンを弾き飛ばした。
「しまった!?」
俺は丸腰になってしまった。
「終わりだっ!!!」
おっさんが再び俺に襲いかかって来た。 

 ・・・・・おっさん・・・・
俺は・・・・
俺は・・・・・・・・!!!!
167「若き性少年の悩み」後半にじゅうし。:2008/06/30(月) 22:00:23 ID:35P0p+y5
俺は、即座に右足の力を抜き、意図的に体勢を崩す事でおっさんの剣を避けた。
「ちぃっ! だがこれで・・・・っ!!」
俺は再び大剣を振り下ろすおっさんを地から見上げながら床を強く蹴り飛ばすと、自分の体を風車のように回転させた。
「!!」
俺はおっさんの弁慶を蹴り飛ばした。
「ぐっ・・・・・!!」
そして、その反動で体勢を戻した俺は、瞬時にグッドキュアンの回収にかかった。
「てめぇ・・・!!」
俺は地面から拾い上げた愛剣をヒュンッ! と一振りすると、おっさんに向き直った。
(おっさん・・・・!!)
「おっさん・・・ 俺、分かったよ。 俺、これまで自分がラケシスさんの・・・具体的にどういった所が好きなのかよく分からなかった・・・。
けど、今分かった。 俺、ラケシスさんの全てが好きだ。本当に人を好きになるって言うのは、具体的にどういった所が好きなのかわからなくなる。 そういうもんなんだろうね。」
 俺は再びグッドキュアンを構えた。
「ふんっ・・・  だが、デュー・・・ お前があの人を失いたくないように、俺もあの人と共にいたい・・・ 今はまだ好かれてこそいないが、それでも俺はあの人を独占したい・・・!!」
オッサンも剣を構えた。
「デュー、お前とは・・・思えばいい仲だったな。 実際の所、いい仲だったからこそ、お前にここまで曝け出す事が出来たんだ・・・。  なぁ、デュー。 不思議なもんだな。 俺たちは二人とも同じ女性に惚れ込んだにも拘らず、
 お前はその人に惚れる事で強くなり、俺は、弱くなってしまった。」
「おっさん・・・?」
「恋とは人を弱くさせるという言葉があるが、まさに俺はそんなふうになったよ。 あの人とは結ばれない、けど・・・ あの人の事を見ると狂おしいくらいに恋しい。 そういった羨望や、お前に対する嫉妬・・・ そういった感情がすっかり俺を弱くさせたんだ。」
ベオウルフは感傷に浸るように語りながら、俺に一歩一歩近づき始める。
「だが、今、俺はそんな自分を断ち切ってやる。 ここでお前を倒し、お前という悪夢を葬る事でな!!  デュー、短い間だったが・・・お前の事は忘れやしないぜ!!」
ベオウルフは再び攻撃を仕掛け出した。 俺はその一撃をすんでのところで交わしたが、ベオウルフの目はその俺の動きすらも読み取っていたように、じっと俺の目を捕らえていた。
「!!!」
彼は直ぐに剣の軌道を変えると、そのまま二度目の攻撃に転じてきた!
「終わりだ!!」
彼が渾身の攻撃を仕掛けてきた瞬間、俺は巨大な牛のような彼を前に決死の覚悟で叫んだ。

「奥義、流星剣ッ!!」
俺の剣は薄い緑色に輝き出し、彼の強力な一撃を弾くと、直ぐに2度目の攻撃に転じた。
「なっ・・・!!?」
「・・・・あああああああああああああああああっ!!!」
しかし、その2発目彼の咄嗟に構えた剣の柄に弾かれてしまう・・・!
「・・・・・・ッッ!!!」
3撃目。俺は下から彼の胸板にかけ攻撃を繰り出すと、彼は寸での所でそれすらも止めてしまった・・・ が、これが俺の狙いだった!!
俺は彼の剣に自分の三劇目が当たった瞬間、ベオウルフの股の下をくぐり、彼の後ろ側へと転がり込んだ!!
「何っ!!?」
俺は両脚を交互に捻ると、自らの身体を素早く後ろに回転させ、愛剣グッドキュアンの切っ先をベオウルフに向けた!!
「行くぜ、グッドキュアンッ!! 貫けぇえーーーーーーーーーーーっ!!!!」

ズブッ・・・・・ッ!!
168「若き性少年の悩み」後半にじゅうろく。:2008/06/30(月) 22:13:48 ID:35P0p+y5
 俺がバルコニーから室内に入ると、アイラさんとラケシスさん、フュリーさんと・・・ホリン、レヴィン、キュアン、そしてなんとシグルド様が俺を出迎えてくれた。
「デュー、おめでとう!!」
「見事だったぜ、デュー!!
「おめでとうっ!!」
「よくやったな、デュー」
口々に賞賛してくれる皆に、俺は暫くの間呆然としていた。
「ラケシスさん・・・  皆・・・。 それに、シグルドさんまで・・・。」
シグルド様は広間の、中央の円柱の側から俺たちの決闘を見ていたらしかった。

「でかした。 特訓中、お前が流星剣を模範して編み出した、自己流の奥義を出した時は、私もどうなるかと戸惑ったものだが・・・。結果的に上手くやってよかったな。」
アイラお姉様があの、いつの日か俺に一度だけ向けた笑顔を俺に向けていた。
「ああ、まさかこのグッドキュアンに『ウィンド』の魔法が宿っているなんて知った時は俺も驚いたけどね。   けど・・・さっきの決闘で、もうそれも使えなくなっちゃったみたい。
俺の愛剣グッドキュアンはいつも俺がなんとなく感じていた、手に握るだけで不思議と安心させる感覚が失っていた。 使命を果たした魔法の剣は、永い眠りへとついたのだ。  
「魔法の剣か。 流石俺の名前がついているだけに目を見張るものがあるな。 デュー、その剣は魔力こそ尽きたが、これからも大切に磨きながら愛用していくのだぞ。」
キュアン王子は俺のグッドキュアンを、見つめながら、まるで我が子のように微笑んだ。
「あ、さっきベオウルフのケツの穴に突っ込んだんだっけこれ。」
「ぐふぅ!!」
「それにしても、デューの動き、凄かったねぇ! 最後は・・・魔法の剣の力で勝てたのかもしれないけど、たった4時間の特訓でベオの攻撃にあんなにも対応できるようになったんだもの!  
 特に最後の・・・ デューがベオの股下から後ろを取る時なんか、凄くかっこ良かったわ!!」
ラケシスさんに生まれて初めて、かっこいいと言われた・・・。
「そ、そうかなぁ〜 そうかなぁ〜 えっへへへへ・・・♪」
俺は嬉しさのあまり胸をどきどきさせながら、ラケシスさんの前でデレデレしてしまった。
「あ、また照れてる・・・もぅ、デューやっぱりかわいい♪ えーーーーい!!♪」
ラケシスさんは満面の笑顔で俺に飛びつくと、俺の頭をなでなで撫で回した。
「ラケシスさん、だめ・・・ 駄目ッ・・・・!!」
ラケシスさんが大歓びで俺を押し倒すので、俺は胸をバクバクさせながら幸せの絶頂を感じていた。
「おいおいおい、周りに人がいるってのに・・・ 見せつけてんじゃねーよ二人とも。 ラケシス王女、さっきからパンツ丸見えだぜ?」
暫くその様子をにやにやと見ていたホリンが、ラケシスさんに注意した。
「ええっ!?」
ラケシスさんはぎょっとすると、自分のスカートの内側が後ろの男共に見られている事に気がついた。
「し」レヴィンは言った。
「ろ」ホリンも言った。
「い」キュアンも続いた。
「な。」シグルドさんまで彼らの一味に入っていた。

「ちょ、ちょっと、何見てるんですか!? ・・・もう、男の人って、本当にいやらしいのね!!」
ラケシスさんは顔を真っ赤にして怒りながら、自分のお尻をマントで覆い隠した。
「あああああっ!!」
瞬時にラケシスさんの後ろに回っていた俺は、もう一歩の所で見損ねた。
「デュー〜〜〜〜〜〜〜〜?」
ラケシスさんは怪訝な目で俺をじっと睨んでいた。
「あ、あははは・・・ フぅー、ハハー・・・・。」
俺はいつぞやの誰かのような腹式呼吸で何とか誤摩化した。
169「若き性少年の悩み」後半にじゅうなな。:2008/06/30(月) 22:18:32 ID:35P0p+y5
「デュー。」
「?」
突然、シグルド様が口を開いた。
思えば・・・俺はこれまでずっと彼に憧れを抱いていたが、本格的に彼が俺と向き合ってくれたのはこれが、最初出会った日と合わせて2回目だった。
「最初俺がキュアンから、お前がベオウルフと決闘をする話を聞いたとき・・・俺は正直な所、唖然とした。    
 分かるな? お前が2ヶ月前俺の軍に入った時は、器用な奴ではあったが、とても戦闘に向いている奴とは思えなかった。    
 お前は俺たちの軍に入った後も、皆が訓練している横でいつもふらりとしながら一人遊んでいたし、俺は何度も部屋の窓からお前のその様子を見かけていた。  
 だが俺は・・・お前の生まれをアイラから聞いている為、そんなお前をなんとか戦場で立たせてやりたいと思い、これまでにも何度もお前に剣を教える時間を作ろうと思ってたんだが、結局今に至るまでそれは無理に終わっていた。
 ・・・すまなかったな。」
俺は目を大きく見開きながら、シグルド様の話をじっと聞いていた。
「だが、今さっきの決闘を見て、俺は深く感動したものだよ。 
 デュー、強くなったな。   そりゃ、まだまだ半人前ではあるが・・・  最初と比べると、幼子と勇士だ。」
シグルド様はそう言うと、まるで・・・ 父親のような、優しい微笑みを浮かべながら俺の頭にそっと、手を置いた。
「シグルド様・・・。」
俺はなんだか目の奥がじわりと震え、そこから・・・汗が出てきそうになった。

 俺がこれまで、ずっと敬拝していたシグルド様の優しさが、そこにあった。

「デュー、シグルド殿は・・・ やはり今後も多忙故、お前に指南をしてはやれないそうだが。 代わりに私でよければ、いつでも教えてやる。 ただ今度からは・・・ 他の兵士と一緒に、だがな。」
そんな俺の様子を眺めながら、アイラお姉様が口を開いた。
「はい、お姉様・・・よろしく御願いします!!」
俺はアイラお姉様のほうを向き。目を閉じると・・・ そっと、瞼と瞼の間から一筋の雫が零れ落ちた気がした。
「ふふっ、よかった。デューが真面目に剣技を習うようになって! 私、応援するからね、デューの事。 そうだ!」
ラケシスさんが何か思いついたようにアイラお姉様の方を向いた。
「私もできれば、デューと一緒に教えて頂けませんでしょうか? アイラ王女様。 私、いつも訓練所で貴方の指南を見ていましたが、とても御強い方のようですね。」
この言葉に、アイラお姉様も了解したらしい。
「いいでしょう、ラケシス王女。 ・・・ただし、我が流派では師範と、弟子の関係以外は何もないということを、予め覚えておいて下さい。 それでよろしければ歓んで。」
「はいっ! 師匠!!」
ラケシスさんの御師匠様がアイラさんに代わった。 今にして思うとなんだか・・・ 複雑な感じがしたが。これでよかった、と俺は胸に言い聞かせる事にした。
「ふふっ、デュー。 お前もいつまでも私の事を『アイラお姉様』でなく、『師匠』と呼ぶのだぞ。 ラケシス王女を見習え。」
俺はアイラお姉様のスカートの下からじっと顔を覗き込んでいた。
「不埒な!!」
「ぶへひほへほはにわっ!?」
俺はホールの向こうへと蹴り飛ばされた。
「デューくんったら・・・ よく御師匠様に向かってあんな事ができますよね・・・ 私には考えられません。」
フュリーさんの呆れた声が皆のいる場から聞こえる。
「ふふふっ・・・ フュリー、今日のキミのパンツは水色のT・・・・ぶはにほへふぃぎぃはにわっ!?」
急に何かが俺にぶつかってきたと思うと、再び南京袋と化したレヴィンだった。
「・・・もうっ!!」
フュリーさんの声が聞こえる。
170「若き性少年の悩み」後半にじゅうはち。:2008/06/30(月) 22:19:47 ID:35P0p+y5
 こうして、その日の夜は騒がしい宴とともに幕を閉じていった。
それから、俺は毎日の訓練にはちゃんと出るようになったし、それを機会に他の兵達との交流が前よりもずっと多くなっていった。
ラケシスさんは暇があれば、俺と一緒に練習に付き合ってくれたし、アイラお姉様の指南は厳しかったけど、非常に的確に俺に教えてくれるので、俺は日々日々に成長していった。
ベオウルフは・・・聞いた話によると、彼は決闘の翌日、すでに軍を出て行っていたらしかった。 朝、同室の兵士が彼の寝床を見た所、既にそこは蛻の殻だったらしい。

俺はバルコニーの上からアグストリアの一望を眺める度に、彼の旅立つ姿を思い描きながら、今日も麗しのラケシス様や軍の仲間達と共に訓練に励むのだった。
171「若き性少年の悩み」かいたひとより。:2008/06/30(月) 22:21:39 ID:35P0p+y5
終了です。 
172名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:22:32 ID:NgFah1RS
173名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:35:27 ID:kjPZg1Xj

んだよ面白いじゃねーか
174名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:57:56 ID:YEMref3H
最終的には『デューの成長日記』になってるが・・・
そんなことより乙です
175名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 03:37:47 ID:fpa3r/JJ
虎7かTSもの読みたくなってきた
作品毎にネタは浮かぶが、
どうもこの二作だけ文章にならんorz
例代わりにひとつ小品を見せてくれまいか(当然エロ有りで)
176人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/07/01(火) 17:04:50 ID:3q3RMRLu
エイリーク:えーっと・・・なになに・・・「偽装ウナギで強制捜査」・・・
ゼト:まったく、困ったものですね。我々消費者を何だと思っているのでしょう。
エイリーク:ゼト、あなたの股間のウナギも、もしや偽装なのではないですか?
ゼト:いいえ、そんなことは決してございません!
エイリーク:・・・・・・強制捜査します!
ゼト:エ、エイリーク様・・・・・・ハァハァ・・・・・・
エイリーク:・・・どうやら、本物だったみたいです。安心しました♥

エイリーク:えーっと・・・なになに・・・「偽装ウナギで強制捜査」・・・
ゼト:まったく、困ったものですね。我々消費者を何だと思っているのでしょう。
エイリーク:ゼト、あなたの股間のウナギは?
ゼト:もちろん本物ですとも!
エイリーク:・・・・・・強精捜査します!
ゼト:エ、エイリーク様・・・・・・ハァハァ・・・・・・
エイリーク:・・・どうやら、絶倫だったみたいです。安心しました♥
177名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 18:08:48 ID:isE6sYoe
デューとフュリーのところで抜いた
やはりフュリーたそは良い
乙です
おもしろかったよ
178名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 22:22:27 ID:BsHr0T4h
>>175
未プレイ者発見w
179名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 18:21:16 ID:NslH60vC
ガチエロエスリン希望
180名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 21:01:03 ID:1vc/MRO8
>>179
こうですか?
キュアンとの初夜で性に目覚めそれ以降、キュアンが疲れていようがお構い無しにおねだりする
キュアンでは物足りず家臣達にも手を出し色々なプレイに没頭する
フィンにも手を出したり、その後シグルド達の部下にも手を出す(アーダンを除く)
オイフェやシャナンにもイケナイ事を教えその後の彼らはセリス軍の中でテクニックに優れた戦士になったとかならないとか
181名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 21:18:47 ID:wt6MtG0g
エスリンは間違いなくセックス大好きだろうね
182名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 22:12:05 ID:AufZCLeD
シグルドとエスリンは喧嘩してばかりの兄妹だったけど、
幼い頃二人でお風呂に入った時、まんこにちんこを入れてみたら気持ちよくて行為に没頭。
それ以来仲の良い兄妹になる。
やがて成長したエスリンは、シグルドの親友キュアンを紹介された。キュアンはもちろん童貞。
兄以外の男なんてカボチャ程度にしか思っていなかったエスリンだが、キュアンとヤッて以来童貞狩りに目覚める。
赤緑はもちろん、アーダンやまだ幼いオイフェの童貞をも奪うエスリン。
やがてキュアンと結婚するが、童貞を奪ったくせに他の男と結婚しやがってとばかりに
シグルドの家臣団にとっ捕まりレイプされ、今度は輪姦に目覚めてしまった。

ちなみにフィンはホモなのでスルーした
183名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 22:15:24 ID:wt6MtG0g
エスリンは巨根大好きフェラチオ大好きだと思うわ
184名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 02:18:24 ID:Bt70NZwT
フィンは公式設定で「エスリンに対し言葉には出せない忠誠心を持っている」なので
フィン×エスリンに妄想を誘導しようとしたのかもしれんが
キュアンやリーフとの各種イベントが彼をフォモに変え
フィンエスは日の目を見ずマイナー化してしまった
185名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 07:29:37 ID:L4tTKFdc
封印の剣のキャスみたいな幼さを残す女盗賊を見て

ドジってフェイク宝箱に引っ掛かり催眠ガスをモロに浴びると言うミスをし睡魔に負けて深い眠りに落ちたキャスが捕らわれて

このご時世、どこのスパイか分からないと言う理由と名目で媚薬漬けにされた挙げ句、徹底的に陵辱調教され性奴隷に開発されていく。なんてシチュも妄想した事がある
186名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 11:05:42 ID:m2bHz0f5
俺だって、ソフィーヤはベルンに捕まったあとセシリアに遭うまで
竜の一族の秘密を吐くまで様々な拷問、特にあの可愛さだから性拷問を受けたに違いないと妄想してる。
ゼフィールもナーシェンに当然の如く聞き出すよう命じてたし
187名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 12:18:34 ID:L4tTKFdc
リリーナやスーなども含めた封印の剣の捕らわれ女性陣ってエロい事されてもおかしくないんだよね
セシリア将軍も敗北して捕まった後に反乱勢力のリーダー格ロイの古くからの知人って事がバレたら反乱勢力と繋がっていて有益な情報を手に入るんじゃ?
って感じに拷問された可能性があるんだよね。
将軍クラスで女ならストレス解消や鬱憤晴らしには最適だからバレてなくてもレイプされた可能性が大とは言え。
いざとなれば人質にも使えるから
生かさず殺さずネチネチと追い込んで
188名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 15:29:40 ID:pKxCLfa5
そういえばシャニー以外のロイの嫁候補って皆どこかしらに捕まってるんだよね
189名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 19:55:18 ID:D08q9QEm
「ふん、いつぞやはこのナーシェンをよくもコケにしてくれたな……たっぷりお礼をさせてもらうぞ、くっくっく……」
「…………」
「では魔道軍将殿にふさわしいモノを用意しよう。おい、例の赤いのを持って来い」
「え! い、いきなり赤いのですか!? さっすが三竜将、容赦ないっすねーげへへへへ」
「ククク……その澄ました顔がいつまでもつかな……?」
「閣下! 持って来やした! 新明解国語辞典ッス!」
「うむ、ではいこうか……『こんき【婚期】 結婚に適した年ごろ。(普通、女性のそれを指す)「――を逸する」』」
「……なっ……!!」
「『たるむ【弛む】 ぴんと張っていた物が、だらりとなる。』」
「げへへ、閣下を本気にさせちまったみてえだな……謝るなら今のうちだぜぇ?」
「…………っ」
「『としま【年増】 娘盛りを大分過ぎ、女盛りにある婦人の称。(江戸時代は二十代の後半、昭和に入ってからは
 三十代の後半を指した)』」
「がはっ……」
「あひゃひゃ! 血ィ吐いてますぜこの女!」
190名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 19:59:14 ID:d0GykO6c
ほうセシリア先生38歳
191名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 22:56:45 ID:L4tTKFdc
フィルって仲間になる話で海賊に騙されて完全に海賊を島の人間と信じきってたから

信頼を逆手に取られ飲み物に薬を盛られ刀を奪われて海賊の慰み者にされるなんて事も有り得たんだよねロイ達が来なかった場合
192名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 02:33:11 ID:X6nCesRA
>>189
外道というか悪魔の所業だろ・・・
193名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 04:36:56 ID:O+gvDhLm
封印烈火のペガサスナイトはどう考えてもそっちの料金込みだよな
194名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 12:23:52 ID:4jh2iiZW
天馬騎士って各作に必ず一組は居る美人三姉妹が目立ってるだけで

他の天馬騎士も犯す側からすれば手に入れたら壊すまでは離したくない上玉の美女揃いなのだろうか?
195名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 13:19:50 ID:rvONzJjL
封印のシグーネ隊はロリッ子ばっかりだった
196名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 18:23:51 ID:2irY1yP6
モルフの天馬騎士ならレイプも嫌がったりしないだろうし犯罪にならなさそうだ
197名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 20:13:42 ID:4jh2iiZW
天馬騎士ほど生け捕りにされて捕まった場合の使用用途が分かり易いのは居ないよね

生け捕りにした天馬騎士2〜3人を一般兵に与えるだけでストレス解消と士気の上昇に繋がるし。
198名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 21:31:22 ID:pXnf5BK4
>>194
ファンタジーの世界では醜男は掃いて捨てるほどいますが
ブ……もとい不美人は基本的にはいないことになっています
199名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 21:49:42 ID:uxwFW2F+
そこでレベッカ、メグですよ
まぁあの二人も可愛いけどな
200名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 22:39:56 ID:A0LITJ3e
レベッカはドロシーに変えるべき
201名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 01:10:42 ID:Yp/llD/8
>>197
現実的に考えると天馬騎士を生け捕りにするのはなかなか困難だろう
空飛んでると捕まえられないし,弓で落とすと死んじゃうし
任務も索敵,偵察,伝令,後方部隊を攻撃あたりがメインだろうし
202名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 02:35:30 ID:jjzu/JEU
つ杖
203名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 10:24:56 ID:ZXObuIXe
実はファンタジックなパラシュートが装備されてて、落ちそうな時に開くと考えればOK

天馬にしろ飛竜にしろ、本来細かい飛行の可能な翼の構造じゃないんだから、それぐらいよかろうと
ってか、普通の鳥もよく近場には歩いて(少し浮き上がるだけで)動いてるけど、天馬もそういうものなんじゃ
204名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 17:40:19 ID:ysc8FzeW
>>200
普通に間違えたw
そうだそうだ、ドロシーだ。
いやドロシーも可愛いが。
205名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 18:00:17 ID:L1DXOLUH
セシリア将軍とソフィーヤってある意味で捕まったのが皇帝率いる軍だったから良かったんだよね

別の軍だと場合によっては犯されたりした可能性もあるし。セシリアが酷い目にあいそうなソフィーヤの身代わりに辱めをあえて受け入れたが
気付いたらソフィーヤも犯されていてセシリアが約束が違うって動揺したり
206名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 13:34:08 ID:Xix8tucD
セシリア将軍を陵辱するベルン派に寝返ったエトルリア兵とか見てみたい

エトルリアの一般兵から見れば高嶺の花だから
セシリアを舐め回すようなイヤらしい視線を浴びせて無理矢理にでも犯せるものなら犯したいって思う奴も少なからずは居る筈だし

ソフィーヤに治療して貰ったとは言えセシリア将軍はマトモに動けない。セシリア将軍を犯す(レイプする)なら捕まってる今こそチャンスだろうし。エトルリア一般兵から見れば
207名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 16:21:05 ID:cRDx/4kE
ソフィーヤに包帯なんてまかせると、トロトロおたおたした挙句に巻きすぎてミイラごっこになりそう
208名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 21:38:42 ID:OJMQNivi
それはそれで萌える。
209名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 23:56:58 ID:f0eU9tHo
献身的な感じだよねソフィーヤ
210名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 07:02:41 ID:eCkmLMyZ
ソフィーヤがおたおたオロオロしながら包帯を巻いた結果、ミイラ女になったセシリア将軍
傷の影響でウーウー言ってるのあって変な事を考えて来たエトルリア兵やベルン兵が見た瞬間に化け物だー!と言いながら逃げ出す始末。
それを見て若干、ニヤッとするソフィーヤ

正直、封印の剣は対モンスター戦が無くて対人戦しか無いから全軍総合で魔物に対する免疫が無いような気がする。逆に聖魔の光石は対モンスター戦が多い
211名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 14:57:15 ID:Q/NWXBRY
少なく見積もっても百年以上生きてるソフィーヤもある意味化け物
寿命的につり合うのが同じく竜族ハーフのロイしかいないという
212名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 19:15:03 ID:eCkmLMyZ
>>211
となるとソフィーヤは支援会話とか関係無しでロイに一目惚れしてたけど
リリーナに遠慮?して想いを伝えなかっただけって可能性もあるんだよね
213名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 22:52:28 ID:VFcLbcOz
>>212
一方でシャニーはロイの妾になった。

うん、リリーナ、シャニーが仲良くなったんだけどそっからどろどろな三角関係
に発展するが結局両方いただいちゃうっていう話を妄想していた時期がありました。
214名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 23:02:40 ID:Q/NWXBRY
>>212
そもそも数十年ばかし待てばリリーナほか嫁候補は死に絶える。
しかる後にほぼ若いままの2人は何世紀もの間リキアに君臨し続けるわけだ
恐ろしきは竜の血
215名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 00:19:00 ID:iS0ushAf
>>213
シャニーが頑張って編んだマフラーをほどいて毛糸に戻しちゃうリリーナ。

リリーナ「今だけでいいの、あの女(シャニー)が大嫌いなロイでいて」
ロイ「シャニーなんてヤラせてくれるしか価値のないクズ女だよ」
216名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 00:25:58 ID:iS0ushAf
というか、かわき茶にスクイズそのままの作品が投稿されててワロタ
217名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 01:11:25 ID:y7hci6aO
スクイズ見る?フグリ!
218名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 01:20:12 ID:yEzDdnRy
どういうことなの・・・
219名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 06:26:35 ID:xJrXT7zo
ファを陵辱してみたいと思ったがファの場合。
下手するとレイプは外で女の子が頻繁にする気持ち良くなれる楽しい遊びと勘違いする恐れがあるよね。ベルンに捕まれば外に出れるかな?なんて爆弾発言もするし。
しかも竜人だから幼い外見に騙されてはいけない程に
あの年齢と未成熟な身体にして干からびたミイラになる男が大量発生するレベルな絶倫の可能性もあるし
220名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 10:20:20 ID:/RbGKEi0
221名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 10:48:43 ID:i8FN0O2V
シーダのタイツにもビンビンくるが、それより下の方にさりげなく出てるリフが気になって
222名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 17:05:35 ID:V3XNtNQF
ナバールがシンクー臭い件
シャナンとルトガーを足して2で割り損ねた感じだ
てかデザインは紋章の方が好きだったな…全体的にもっさりしてない?
223名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 21:14:46 ID:Qerjspgk
ミネルバが重厚な長台詞で戦争論や社会論をブチ撒けそうに思えてならない。
224名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 23:21:23 ID:9R9GPlIi
マルスがとても強そうだな
逆にナバールは弱そう
225名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 00:23:26 ID:nE8oRVst
なんだか今回のリメイクでは兵種変更できる事にいろんな想像ができそうな予感。
シスターを剣士にしたり、ペガサスナイトをシスターに変更したり…
今までのイメージが木っ端微塵になるだろうが、その代償に様々なシチュエーションによる想像か
226名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 00:26:33 ID:EIEpj1zm
ほうビラクがシスターにCC
227名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 01:19:39 ID:ZKwZg0JM
ブラザーなら最適だと思うが
228名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 01:25:21 ID:4x8EmKYY
ビラクは既に性的な杖で皆を癒してるじゃない

リメイクではエリスの出番が増えているといいな
そしてこのスレでの出番も増えると嬉しい
229名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 09:40:17 ID:Th979pY6
例えシロマサ絵のシーダがこようとも、俺のフェイバリットがリンディス様なのは変わらない
230名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 12:09:45 ID:egk1TP8h
露出禁止とかシロマサ的には全く嬉しくない仕事だろうなw
231名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 12:36:19 ID:jW6A1CZw
>>230
分からんぞ、シロマサの事だからその内引っ剥がして(ここから先は汚れて読めない、血の様だ
232名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 12:40:38 ID:rH0m6rN3
そーゆーのはガイナックスとうるし原の独壇場だと思ってたんだけど、シロマサもやるの?
233人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/07/11(金) 14:08:25 ID:dvN8fh6x
「あっ・・・・・・っ!!!」
今、シーダの処女を、マルス王子の股間の銘刀・士郎正宗が貫いた。
途端に、マルス王子の銘刀は激しく脈打ち、シーダの女の奥底に、ひどく濃いエキスを放った。
「・・・・・・マルス様・・・・・・」
シーダは、あまりにも濃い射精の衝撃に涙を浮かべながら、マルス王子を見つめた。
「どうしたんだい、シーダ?」
彼女の横に寝そべり、マルス王子も彼女を見つめる。
シーダの淡い吐息が彼の鼻孔をくすぐる。それと同時に彼女は、彼の耳元にそっと囁いた。
「マルス様・・・・・・早すぎ・・・・・・」

おしまい
234人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/07/11(金) 14:14:23 ID:dvN8fh6x
シャナン王子の股間の銘刀・士郎正宗が、パティの女に狙いを定める。
「・・・いくぞ、パティ!」
ずんっ!
「ひゃあああっ!」
シャナンの銘刀とパティの膣壁が擦れる衝撃に、パティは眼を白黒させて身体を痙攣させた。
「パティっ!」
シャナンが叫んでも、パティは答えない。よだれを垂らしながら、身体を激しくくねらせて悶える。
「パティよ、またイったのか。・・・・・・まったく、お前は何回イけば気が済むのだ!?」

おしまい
235名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 18:15:39 ID:VQr9JVIV
nnkr
236名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 23:47:12 ID:3EwrLiB5
>>233-234
ゴメン、最近のアンタイマイチ

アンタはやればできる子なんだから、もうチョイがんがっておくれ
237名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 13:19:10 ID:GHkeqEyO
238名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 17:16:46 ID:aBrJtWmp
歯が痛い
239名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 17:56:15 ID:hYWCJH58
ファイアーエームブレムー生足シミュレーションー
ヤーりーはーじーーめたーらーとーまらないー♪
240名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 15:54:14 ID:HG6DowS9
生足のないFEなんてラーメンと汁のないラーメン
241名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 18:17:12 ID:EMxpcqMC
>>234
聖戦の系譜やってたんですか?
242だみゃ〜んの先輩格:2008/07/13(日) 19:10:04 ID:dk8XWOje
>>241
セティのHPを71以上(力6,他カンスト)まで育てる程度には
243だみゃ〜んの先輩格:2008/07/13(日) 19:13:09 ID:dk8XWOje
追記
ヨハンに壊れた斧持たせて、乱数調整いっぱいいやってね。
ついでにヨハンも力技素早さ防御カンスト、魔防9まで育てたのも今となってはいい思い出。
244名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 20:07:23 ID:gY/fF8xj
それはすごいな。
しかし斧最冷遇の聖戦でやってもあまり意味はないな
245 ◆ka5BrNUzcE :2008/07/13(日) 21:16:36 ID:dk8XWOje
まあ自己満足と言われちゃそれまでだけどね。
バリアリング込みで16まで行かなきゃ意味ないし。

ただ純粋にパラだけでイシュタル越えしたかったのと、
たとえ乱数調整役扱いにしても、中途半端にキャラ愛叫ぶ人よりはヨハンのパラでも勝ちたかったというか。

もちろん親世代のアーダンでも、レベル30魔防7までは育てましたよ?
246名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 23:53:06 ID:6uQHhpVo
聖……聖魔……

エフラム:妹と拾ってきた幼女に囲まれてビンビン育つヤリ男
エイリーク:淑やかな筈なのに戦場でヒラヒラする超ミニ、馬に乗っても超ミニ
ターナ:剛力。軟弱兄貴ごときデコピンで殺せる
セライナ:何故仲間にならなかたし

こんなんだっけ
247名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 13:05:22 ID:nXOJNIaN
エフラムはミルラとの会話からわかるが自他とも認めるシスコン
ロストンでの会話からヒロインっぽいターナも自称ライバルの妹
248人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/07/14(月) 16:06:47 ID:ppIc3vTh
(最初のBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=hCo1iBkcta0
コープルは悩んでいた。
セリスやリーフが、己の女性経験を嬉々として語るのを間近に見て、羨ましく思っていた。
「セリス様、僕、ようやく3回目です!」
リーフがそう語ると、セリスは感心する。
「すごいなあ、僕なんか6回目がなかなか難しくて。」
そんな二人を見て、コープルも早く彼女を作りたいと切に思った。
しかし・・・

今、自軍の女性陣で、あぶれている人はいない。
ラナはセリスとくっついているし、ナンナはリーフとできている。
他にも、ラクチェはヨハン、ティニーはセティ、フィーはアーサー、リーン(彼女は元々コープルとはカップルになれないが)はアレス、
パティはシャナンとくっついて、毎夜イかされ続けている。
また、唯一昔からの知り合いだったアルテナは、何故かまったく男に興味を示さない。おそらくは、アリオーンのことがあるからだろう。
そして、ユリアは今、マンフロイに連れ去られて、ここにはいない。
さらには、前半で全ての女性キャラにカップルが成立していたので、代替キャラの女性もいなかった。
ということは、現時点では、コープルとカップルになれる女性は、自軍にはいないということになる。
不倫をしようとしても、彼女たちの相手は皆、勇猛だし、彼女たち自身も勇猛である。
唯一勇猛ではないリーンは、実の姉なので、やってはいけない。
249人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/07/14(月) 16:07:15 ID:ppIc3vTh
というわけで、コープルは今まで、女性経験というものがなかった。
要するに、童貞である。
もっとも、自軍最年少である彼なので、童貞であることは別におかしくはない。
だが、コープルはやりたかった。
早く、童貞を捨てたかった。
最年少とはいえ、もう10代である。そろそろ性欲がお盛んになってくる時期。
やりたいなあ。Hしたいなあ。
今、彼女がいないのは、別にコープルのせいではない。
彼がこの軍に加入したとき、既に女の子たちはカップルが成立してしまっていたのだ。
コープルは思う。
「ああ、やりたい。」
もちろん、何をしたいかということはわかりきっている。Hに決まっている。
わかりやすくいうと、セックスがしたいのだ。
さらにわかりやすくいうと、女の子にハメたいということだ。
だが、自軍の女性にはハメれる人はいない。

コープルは夜、一人で物思いに耽る。
ようやく剥けかかってきた彼の一物。他の男性陣に比べると、少しだけ小さいが、小さすぎるというわけではない。セティよりは大きいが、それは内緒。
そしてこれが最も重要なのだが、撃墜マークが一つもない。撃墜マークは女性をイかせたという証なので、女性と経験しなければ、撃墜マークが増えることはない。
コープルはまだ童貞なので、撃墜マークがあるわけもない。
「どうしたコープル、まだ起きていたのか。」
すぐ近くにいたハンニバルが声をかけた。
「あっ、父さん。」
コープルは悶々として眠れない。自分がこうして悶々とした夜を過ごしている裏では、セリスを始めとする彼女付きの男たちが、彼女と濃密な夜を楽しんでいるに違いない。
「父さん、僕も、彼女が欲しいです。」
「・・・・・・。」
ハンニバルは思わず、コープルの顔を見た。息子も成長しているのだ。
(色気づきおって、生意気な・・・)
ここだけの話、ハンニバルも童貞だった。コープルは、拾った子供である。
だが、可愛い息子の要望にも、答えてやらねばならない。
「うむ、わかった。この父も協力しよう。」
「父さん、ありがとう。」

そして翌日。
250人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/07/14(月) 16:08:15 ID:ppIc3vTh
(ここからのBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=0t8UK-Zvkl0
ミレトスは元々、活気のある港町だった。
しかしグランベル帝国の過酷な支配によって、すっかり荒れ果てた廃墟と化してしまった。
そして子供たちは連れ去られ、その親たちは無惨にも殺されて、この廃墟に屍を晒す。
「これはひどい・・・・・・。」
セリスは思わずつぶやいた。この屍と化した人々が、元々戦闘員ではないことは、一目でわかる。
武器も持たぬ人々を次々と殺戮し、子供たちを奪い去る。これが本当に人間のすることだろうか。
その元凶の一人に、ヒルダという女がいる。
彼女は今、クロノス城を守備しているという。
「ヒルダは人間ではない。悪魔のような女だ。」
近くの村人も、そう言っている。子供たちを奪い、泣き叫ぶ母親を次々と惨殺する。とても人間のすることではない。
「奴の悪魔の所業を、許してはおけない。次はクロノスへ進軍する。一刻も早く、この帝国の無惨な支配を終わらせるために!」
セリスがそう宣言する横で、コープルは一人思った。
(悪魔であっても、女です)

そして進軍。
このような悲惨な状況をすぐにでも解放しなければならない。セリス軍は必死だった。
対するクロノス軍はその任務が、逃げた子供たちの処刑であることからか、あまりやる気がないようで、その戦闘結果は明白だった。
犠牲者を一人も出さずに、セリス軍はあっさりと勝ってしまう。そしてそのままクロノス城へと進軍する。
目指すは、ヒルダ。この悲惨な支配の、張本人。
子供たちを奪い、母親を殺す。コープルのフィルターで変換されると、貴重なおま○こが、次々と殺されていくということになる。
そんな状況は、絶対に許されない。子供たちも可愛いが、母親はコープルにとって、貴重なお○んこだ。
そんな彼女たちが、無残な屍になってしまう。それは、コープルにとって、とても許されざる所業である。
「セリス様!あの女は、僕が!」
「コープル?・・・やる気まんまんだね。」
「はい!あのような女は、絶対に許してはおけません!」
「・・・わかった。君に任せる。」
そしてクロノス城に、ヒルダがいた。
その容貌からは、昔は美人であったことを偲ばせるが、今ではすっかりおばさんである。
「おのれセリスめっ!我が夫と息子の恨み、思い知れっ!!!」
ヒルダにとって、セリス軍は、夫ブルームと、息子イシュトーの仇でもある。到底許せない存在。
そしてコープルにとっては、最初の獲物。
「何だい、このガキは?」
ヒルダと正面から向かい合うコープル。対するコープルには脅えの色は少しもない。
「ふんっ!あたしはガキだからって情け容赦はしないのさっ!くらえっ!ボルガノンっ!!!」
彼女が魔法を唱えるのと同時に、凄まじい炎が湧き上がる。天をも焦がすほどの火炎魔法・ボルガノン。
聖なる武器であるファラフレイムを除けば、火炎の最高位の魔法。しかも、ヒルダが使い手となると、その威力は凄まじいものとなる。
251人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/07/14(月) 16:08:43 ID:ppIc3vTh
(ここからのBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=-4coC9ukUuk&feature=related
しかし、コープルは少しも動かない。まばたきもせずに、じっとヒルダの身体を観察している。
コープルにとって、魔法は少しも脅威ではない。元から魔法防御が高い上に、彼の実父はクロード神父なのである。
さらにバリアリングまで持っているので、ダメージは受けてもせいぜい一桁に過ぎない。
コープルは少しも身じろぎせずに、じっとヒルダを見続ける。
彼女のメインの武器は、魔法である。彼が今観察しているのは、その他の武器の存在の有無。
コープルはハンニバル将軍の子なので、武術には多少の心得はある。だが、直接戦闘を主体にしているわけではないので、魔法以外の武器の存在は、ちと厄介。
そして、コープルは遂に確認した。彼女の武器は、ボルガノンのみ!
次の瞬間、コープルは動いた。
おもいっきり、ヒルダに体当たりを仕掛ける。ほとんどダメージを受けていない上に、元気で若い男の体当たり。
「うわっ!」
思わずヒルダはもんどりうって倒れた。そしてその彼女の真上に、コープルがのしかかる。
「な、何をする!」
戦場で言うには意外な言葉だが、それほどヒルダにとって、コープルの動きは意外なものだった。
彼女は慌てて懐を探る。だが、ボルガノンによほど自信があったのか、彼女はそれ以外の武器を携行していなかった。
彼女は思わず舌を打つ。だが、それで今の状況がどうなるわけでもない。
仕方なしに、彼女は立て続けにボルガノンを放った。しかし、コープルはその炎を、ハエでも振り払うかのようにさっと片手で振り払うだけだ。
そしてコープルは、ヒルダの両足を大きく左右に広げた。
「ま、まさか・・・・・・あたしを・・・・・・」
そして彼女の鎧の下のタイツが引きちぎられる。やはり、彼女は大きく油断していたのだ。
魔法によほどの自信があったからだろう。彼女の装備は、他の将軍位の人間に比べて、全体的に貧弱だ。
彼女はあっさりと押し倒され、その衣装はたちまちのうちにひん剥かれてしまう。
コープルの目の前に、今、生まれて初めての、女がある。
そしてコープルは、男の子である。
「あ、あたしにこんなことして・・・ただで・・・」
ヒルダは悔しがり、必死に抵抗する。しかし、コープルは彼女の口を手で塞いで、頭を地面に押し付けて、彼女の動きを封じる。
「無駄だよ。」
その瞬間、ヒルダの顔に脅えの色が見えた。夫以外とは経験のない彼女。だが、今、見知らぬ若い男に、無惨にもその純潔を散らされようとしている。
それに対して、コープルの顔には笑いが灯る。
「人生には三つの坂がある。上り坂と下り坂、そして『まさか』だ。」
そう言ってコープルは陰茎を露出した。そして彼女のアソコに突き立てる。
その恐怖からか、彼女のアソコは、やや失禁が見て取れる。その脅えの様子も、コープルを発奮させる材料になっている。
「うぐっ!」
ヒルダの目から涙が溢れてきた。だが、必死にもがいても、コープルの押さえつけから逃れることはできない。
しかも、頭の上からは、ハンニバル将軍が彼女の上半身を押さえつけている。コープルが口を押さえているので、彼女は魔法を唱えることができない。
「じゃあ、いくよっ!!!」
刺さった。
252人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/07/14(月) 16:09:11 ID:ppIc3vTh
何だろう。
何だか、変に頭がクラクラする。
僕のおちんちんが、ぬるく柔らかいものに包まれた。
その瞬間、僕の身体が痺れるように疼いた。
これが・・・これが、女体なの!?
これが・・・これが、セックスなの!?
初めてで、よくわからないけれど、多分これが、気持ちいいなんだ。
(ここからのBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=71ccPegibAI
コープルのモノが、勢いよく彼女の膣に突き刺さった。
亡き夫に比べると、少しだけ小さいけれど、若くて元気なコープルの陰茎。
(あなた・・・ごめんなさい・・・)
ヒルダの目から、涙が溢れて止まらない。

「がんばれコープル!」
「父さん、僕、気持ちいいよ!!!」
コープルの身体が、自然とリズムを刻みだす。
ずんずん。
ずぶずぶ。
ずこずこ。
ばっこん。
幾度かのそのリズムの繰り返しの後、コープルのモノから、勢いよくエキスが迸る。
「うっ!まんこっ!」

そしてコープルは陰茎を抜いた。
彼のその陰茎に輝く、星型の撃墜マーク。
それを確認して、周囲のセリス軍の面々は、一斉に歓声を上げた。
「すごいぞコープル!」
「コープル、素敵よ♥」
「やったなコープル!」
そしてハンニバル将軍の陰茎にも星型の撃墜マークを刻み込んだ後、ヒルダはようやく解放された。

次回、「イシュタルの復讐」へと続く・・・かも
253名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 22:14:10 ID:KYaTynp0
三つの坂のくだりが実生活に使えそうで吹いた
254名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 22:49:54 ID:D3dbdntB
>>248
ちょwwwまさかのヒルダかよwww
でも相手もまさかのコープルでしかもハンニバルの支援も受けて初の撃墜か・・・
久々に面白いものを見せてもらったよ
255名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 23:17:54 ID:wyfwkkkc
>「うっ!まんこっ!」
なんじゃこりゃwワラタww
256名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 11:59:44 ID:puTEuX94
チキの名作
「ファイアーエンブレムっ!」
に通じるものがあるな
257名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 20:56:55 ID:0Xu9+je6
マムクート。竜石を奪えば、ただのメス
って感じに捕まってた当時のミルラやファってレイプされた可能性もあるんだよね。
ところで、まだ未成熟の幼年竜のファは兎も角。
ミルラって竜石を使って変身した後の姿を考慮すると成熟したメスの竜人だから、中に出されたら妊娠するのだろうか?
258名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 16:47:08 ID:Qgi0lE+v
ところで「誘い受け」が疎まれる理由を教えてくれないか
奥さんが旦那さんにおねだりするのとは違うのか
259名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 18:30:02 ID:M0SVhZyg
「駄文だけど書いていいですか」と聞かれるのが単純にうざいからというのもあるし、
「そんなことない、書いて欲しい」と言ってもらえるのを期待しているように思われるから
260名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 22:38:12 ID:TTXVfoeN
謙遜は日本人の美徳だったはずだが何故か2ちゃんでは嫌われる不思議
261人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/07/17(木) 07:47:22 ID:RIrjKADP
F「・・・・・・。」
A「・・・兄上、どうなされました?何か考え事でも?」
F「・・・ミルラのことだ。」
A「ミルラが何か?」
F「>>257に書いてある通りなのだが、ミルラも妊娠するのだろうか?」
A「はあ・・・兄上、そのようなこと、いくら考えてもわかるわけないではないですか。」
F「そりゃ、まあそうだが。」
A「考えたところでわかるわけないのですから、いっそのこと、試してみてはいかがですか?」
F「・・・・・・そうだな。」

F「ミルラッ!!!」
M「きゃあっ!!!」
F「ミルラミルラッッ!!!!!!」
M「いやあ・・・・・・あ・・・・・・」
F「愛している!うぉりゃあっ!!!」
M「・・・・・・んん・・・・・・ああ・・・・・・」
F「ええんか!ここがええのんかーっ!!!」
M「はあああっ!んんあああっ!!!」
F「さあ!孕めっ!!!」
M「!!!!!!」

結論:ミルラも妊娠する。
262名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 07:48:12 ID:32P6JzGI
免罪にしようって気持ちが煤けて見えるからでは
263名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 10:32:40 ID:fHdk2uuh
ハンニバルテラヤサシスww
264名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 10:39:30 ID:wQ23PHuQ
>>257
くぉ子はその結晶なんじゃなかったっけ
265名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 11:27:58 ID:Hi59r8jU
>>261
妊娠したのか・・・
266名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 21:38:39 ID:5od3hZuG
こう暑いと幼女も裸になるんだよね
で、幼女の小さなおまんこ見てると思うんだ
「こりゃ入らないな」と
でもだからこそ試したい気持ちもムズムズと 指一本ぐらいなら、いや無理
幼女希望
267名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 21:52:45 ID:GQqRnJSu
もしも、究極にして禁断の古代拷問魔法で強制的にフタナリ化させる魔法があったとして(もちろん、任意で取り除くのも自由自在)

フタナリ化して拷問した場合で歴代女性キャラで五分と持たずって言うくらいに簡単に屈しそうなのは誰だろ?

個人的にミネルバや天馬騎士なんか全般的に弱そうな気がするけど。フタナリ化してイカずに耐え続けれる女なんて滅多に居ないよね
大概が我慢のしすぎで蓄積された快楽と快感がいっきにペニスとマンコが大噴火するって形で現れて精神を壊して自滅するのが殆どだし
268名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 04:36:19 ID:1uV20xdd
どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!
 三           三三
      /;:"ゝ  三三  f;:二iュ  三三三
三   _ゞ::.ニ!    ,..'´ ̄`ヽノン
    /.;: .:}^(     <;:::::i:::::::.::: :}:}  三三
  〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
  ,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ←>>267
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
  };;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll
269名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 15:48:57 ID:ncFlwx20
>>267
明日からまた頑張れる
ありがとう
270名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 08:33:06 ID:1AkJbzj4
盗賊仲間を引き連れ屋敷に侵入したキャスがドジって何とか仲間は逃がす事に成功するがキャス自身は捕らわれ。媚薬漬けにしてマグロになってもつまらないし
反抗的な態度と目つきで逆らう気満々な女の子を媚薬を使用せずに陵辱し、いつまで保つか見物な強がりや勝ち気な態度を取らせて時間をかけてネチネチと犯して追い詰めた方が盗まれた分の元が取れると正攻法のガチンコレイプをしてきて

レイプされてる間はずっと強がりを言うキャスだが。唯一の休憩時間の深夜には何で私がこんな目にあうの?と泣き崩れ
屋敷の主は隅っこからその様子を観察し完全に潰れるまで後少しとニヤニヤするがリキア同盟との戦いに敗北

キャスは何故かロイにお姫様抱っこされてる間は安心してロイと一緒に居れば安心とリキア同盟に強引に仲間入りしただけでなく

レイプされ仕込まれた経験を生かしロイの夜の奉仕をする等のアピールを開始しそれが実ったのか

戦争終結後にロイの傍らには幸せそうな笑顔のキャスと二人の子供が居たのだった

なんてキャスハッピーエンドネタを妄想した事がある
271名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 15:51:50 ID:+jvXqio8
またおまえか
272名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 19:02:49 ID:gNZ8r8fN
もう自分でSS書いてしまえばいいのに。
270だって最後の一文さえ削れば、一応はSSの体裁整ってるんだから。
273名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 14:04:12 ID:A8ePgYSM
何らかの理由でソフィーヤがロイと会えなかった場合。
ナバタの里って人知れず壊滅してた可能性もあるんだよね

イグレーヌは健闘と善戦虚しく戦死か捕らわれベルン兵の欲求不満解消の為に身体を弄ばれ

ファはベルンの手に落ち、あんな事やこんな事を含めて非人道的な事をされ明るさは失われボロボロに

って無惨な感じに
274名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 22:56:53 ID:CPvWcKLG
エフラムがリードする、つまりエフラム×エイリークの場合を考えよう。
これを表す式はFA、ローマ字読みでファだ。意味はようじょかわいいよようじょ。
兄にとって妹はいつまでも幼いものだ、という事が窺えるな。
さて、ではエイリークがリードする場合はどうだろう。
表す式はAF。意味は***…
275名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 03:11:12 ID:x5ExfkLV
エイリークが棒つけて
エフラム「アッー!」
276名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 05:57:47 ID:SdEsXKiA
今更かもしれないけど、保管庫ってどっちも稼働してないの?
277名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 01:34:23 ID:8hDBDNyJ
>>276
その通り

wiki形式の保管庫作っちまう方が機能しやすいな
初代スレからの過去ログはあるけど、俺ノウハウはないんだよな
278名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 00:25:14 ID:wamKpuT0
wikiなら自由に編集できるといっても、それを管理する人自体は必要だもんなー
279名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 23:41:35 ID:kfKr13xn
よし俺が管理をしよう!
とかっこよく言ってみたいが、wikiの編集の仕方がわからんので無理です
280名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 22:58:51 ID:CFj3Q5KG
わたしはかきてリフ
SSはかけませんが
マスをかくことができます
281名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:17:32 ID:3rVfOtO7
怪力のターナに尻に指つっこんで前立腺グリグリされながら、寝てるのか起きてるのか分からないようなソフィーヤのぼーっとしたフェラを受けながら恥ずかしそうにするミカヤの秘部に舌を這わせつつ緩慢に射精したい
282名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 02:21:47 ID:suWzf+Qb
保守
283名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 15:18:04 ID:znZxBrLI
ttp://www.nintendo.co.jp/ds/yfej/character/index2.html

リンダの格好が実にけしからん
284名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 15:31:31 ID:U1To/6P6
リンダ…専用司祭グラあるんだろうか?
紋章の年齢でこの格好で登場したらヤバいだろうなぁ
285名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:19:33 ID:0lkugjRh
間違いなくはいてない
286名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 01:31:33 ID:13LEcPzh
エロい
287名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 21:39:46 ID:5ESJVdIc
誰かバケツに”水”持ってこい。

水系魔法がないのがくやまれる。
288名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 22:55:18 ID:SUoFcrZm
289名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 23:15:54 ID:TC1u5jA6
シロマサ万歳
290名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 23:29:44 ID:qmEgRw5P
>>288
早速頂いた
つーかチキがロリじゃなくなってるwwwwwwww
ニーナいいなぁ。シロマサ具合プンプンしてて
じじぃ系どうなってるか楽しみだw
291名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 13:36:00 ID:laMId5SI
チキって二次創作がロリ過ぎるだけじゃないか?
公式絵見てるとそこそこいい体してる
292名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 13:46:59 ID:laMId5SI
連投
今見たらそうでもなかった
293名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 14:21:59 ID:42nBHaHn
これはすげぇな。
294名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 15:47:42 ID:+Cb07zHw
チキが俺の金玉を手にとっている図だな
295名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 00:52:32 ID:Zi9KGv+P
>>281
むしろターナの尻に指突っ込んでやりたい
296名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 02:50:04 ID:hYWzHqfl
ゲブ様じゃないですか
297名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 08:56:29 ID:L4juK8Vl
>>288
もう消えとる・・・。
298名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 21:06:20 ID:v1qiA+3g
新暗黒竜はリンダがゴードンの嫁になれるなら買う
299名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 21:48:53 ID:b1WiM7W7
なんだその超絶マイナーカプ
300名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 19:11:35 ID:KzRYAphk
馬鹿にすんなよ。某大手18禁FEイラストサイトにもそのカプ絵あるんだぞ
301名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 19:23:31 ID:eTlPddI4
日本で5人くらいにしか需要なさそうでゴザル
302名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 19:27:55 ID:YspyfJEx
アーダンの方がまだ主流と言えそうだ
303名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 19:56:58 ID:r2B12u+R
強い!硬い!遅い!言われてるアーダンだが乱数調整やスピードリングを駆使すれば早くなる
まあ時間と労力はかかるがそれより聖戦のリメイクを出して欲しいな
304名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 20:38:31 ID:Ky1MTNwq
フラグを引っさげて遅れて参戦してくる美形男どもより、アーダンとアイラの方が好きだなあ、俺。
305名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 20:44:59 ID:YspyfJEx
自分の特性知り尽くしてる&イベントまである
アーダン結構好きだけどね・・・嫁やらんけど
聖戦は、やっぱり妄想力を刺激されるよな
好きなキャラってわけじゃないのに
エスリンが何か・・・エロくて・・・
306名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 21:44:59 ID:6GDC/EzE
リアルにラガルトに惚れる女って、確実にだめーんズ街道まっしぐらだと思う
307名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 01:36:09 ID:TU8Nl7Xt
別にラガさんじゃなくてもダメだと思うんだけどな
308名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 17:40:53 ID:S+LjVrX9
>>305
FEに人妻は数あれ、若妻の味わいがあるのはやはりエスリンだよ。番外でシルフィーゼなんかは炉理人妻だが、実年齢は……
309名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 20:59:55 ID:wBQPww3r
聖戦は時代背景的に嫁ぎ年齢は10台半ばから遅くて20台前半ぐらいだと思われる
まあその時代は争いが絶えず早死にが多かったと思うが
310名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 21:16:49 ID:wmfv0mRr
>>309
おお、10代前半から10代半ばまでか・・・
まさに俺の好みとぴったりだぜ
311名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 20:04:43 ID:958RWi8C
エスリンは衣装も若々しいし、あのお帰りなさいイベントがなあ
昼間も夜も充実した夫婦生活送ってます、でも所帯染みてません
312名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 20:12:14 ID:1NblHBqv
新暗黒竜出たな…DS買おうかな…
何かネタありますかね >プレイ中の人
313名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 20:20:25 ID:nRotnr5P
新キャラの女性陣が結構いい感じだ。
チキに続いて二人目のマムクートもいるらしい。
314名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 20:49:06 ID:0y1SGMCX
ちょうどエスリンの話題が出てるが、新キャラノの一人・ノルンはスナイパーエスリンだともっぱらの噂だ
最も登場させるにはノーマルの上、序章段階で2人の生贄が必要だが…

だが

た ま ら ん
315名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 20:51:36 ID:0y1SGMCX
ちなみに画像。シーダの上の娘

ttp://www.serenesforest.net/fe1ds/char_1.html
316名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 20:53:49 ID:XhqXMTbB
リフを見るだけで笑える
317名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 20:55:10 ID:+0TLTMp7
リフリフにしてやんよ!最後までがんばるから(クラスチェンジ)
318名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 00:00:54 ID:y2PaffZT
フレア…?ノルン…?

リフwwwwwwwwwwwwww

買おうかなぁ…今日発売だっけ…どうしよ…
どうせDSのソフトなんて待ってても安くならないしなー
319名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 00:20:14 ID:5SfL+PLU
女性キャラを皆剣士にしてチョメチョメとか考えたのは俺だけかな…
320人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/08/08(金) 15:38:30 ID:XQzVjyjQ
序章でジェイガンを囮にしちゃった・・・・・・
まずかったかな?
321名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 21:40:26 ID:8E5Y7+np
ピンク髪なら何でもエスリンになると思ったら大間違いだ
夫に熱愛される幼妻でなければエスリンじゃない
322名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 22:54:23 ID:CDXWygjb
>>320
銀の槍は大切に使ってね^^
323名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 22:37:24 ID:4LmC8BYs
リフ・・・?
それは「やくそう」の名前か?
324名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 23:24:39 ID:v/IDjDWn
序章で、ゴードンの「むぐぅ、んぐぅ……」で勃起したのは俺だけではないはずだ
325名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 02:47:51 ID:niXgTUcP
闘技場の男はゆるせん!
俺の嫁たちに「もういっぺんやるかい?」だと!!
326名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 03:18:58 ID:RTHpnmYY
そういやFEのエロ画像スレはねーの?
327名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 06:34:00 ID:oLHFd7cZ
ついこの前まではあったけど消滅した
328名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 06:41:50 ID:RTHpnmYY
ヒョ!
新・暗黒竜が出たってのになんてこったい
329名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 13:04:36 ID:EutAiIRe
ようやく休日になってソフトget
入手するまでに大型電器店数件ハシゴした
330名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 13:20:05 ID:giF4Gjr7
楽して買うなら通販が一番
まあ配達日に家にいることが条件だが
331名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 13:56:50 ID:7BgsZQKu
宅配ボックスのある俺は勝ち組
332名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 14:31:26 ID:Z4VH4hFu
暗黒竜といえばパオラ視点氏のがいかったのう…
333名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 09:22:54 ID:RQeuJkBP
>>313
何で味方になるマムクートは揃いも揃って性別は女性なんだろうか?
味方で男性のマムクートが居れば
ドラゴンのチンポで喘いでる女性キャラとかも見れるのに。
まぁ女性マムクートと人間キャラのセックスだと陵辱でも純愛でも人間の肉棒に突かれたメスのドラゴンが悶え喘ぐと考えると圧巻だけど
334名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 10:27:01 ID:R/wqBpVb
バヌトゥ…
335名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 11:02:10 ID:4ugFV1Io
竜鱗含めたら

バヌトゥ、チェイニー、ガトー、ニルス、ナーシル、クルトナーガ、ゴート


チキ(ナギ)、ファ、ニニアン、ミルラ、イナ
336名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 15:39:54 ID:5HOgnbeB
まぁ、チェイニーとガトーは確かにマムクートなんだが
その分類に含めるのはちょっとためらわれるなw
337人造人間だみゃ〜ん ◇1aM01Oi/FM :2008/08/11(月) 18:14:47 ID:+6z+RKhy
レベッカとニノが輪姦されてる同人誌ってない?
338名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 21:34:12 ID:GobSx85L
ケータイサイトで探せば見つかるよ
カギつきだけど
339名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 21:59:35 ID:9aBWj4o+
これシナリオ設定膨大すぎてSS書くの躊躇するなw
340名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 22:25:55 ID:J0ZkPH8B
ここまで登場人物が多いとは、作家さん大変だな。
341悪魔神官ポー ◆ka5BrNUzcE :2008/08/11(月) 23:15:43 ID:kI6OLt0R
なんだよこれ
ノルンたん出すためにアリティア騎士団二人殺せってか?!

リメイクしたら銃夢と銃夢Last Orderぐらい別物になっちゃったなこれ…
342名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 03:28:45 ID:1NBkyz5V
ノルンはドーガの幼な妻




マジで
343名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 14:47:38 ID:WBHFUXFz
主人公チームは老婆キャラ以外の女性は幼子から熟女まで上玉の美人揃いだから

男は殺せ。女はなるべく殺さず再起不能にしても構わないから可能なら生け捕りにしろって通達がある場合もありそうだよね。
剣士や騎士としては再起不能でも慰み物にはなるし
自軍に大打撃を与えていた連中の女なら一人、二人でも士気の上昇は確実だから
344名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 15:28:32 ID:ADBAqYNn
erazillとか作りたいけど、ブランク有り過ぎて
エステルの口調すら思い出せねえ・・・
4巫女を調教したいです
345名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 15:29:23 ID:ADBAqYNn
うん、誤爆なんだスマナイ・・・orz
346名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 18:12:12 ID:ydhjDesl
親世代の女達全員生け捕りにして慰み者に
エスリン、アイラは確実に輪姦致死
347名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 23:11:24 ID:AgnPUCHp
エステルと言えば…
空の軌跡…TOV…
このスレ的にはTSですな
348名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 01:53:37 ID:GLI1fXqW
イゼルナ「は‥離してください!」
クリス「なっ‥何をするつもりなの‥‥」
アイギナ「は、離しなさいっ!‥無礼者!!」
セネ「離せ、バカッ!誰か助けてっ!!」

ベルウィックサーガの女キャラが捕縛されたときの台詞を見るとやはり・・・(*´д`*)ハァハァ
349名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 11:14:49 ID:e2hKsrOm
ヒルダとイシュタルの親子丼キボンヌ
350名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 17:29:52 ID:Uffgha9f
アンナハードを書いてくれ
351名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 20:05:52 ID:ACFn7HYq
ナギとチキで姉妹?丼したい
352名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 22:26:34 ID:tt78K+x+
あれ未来のチキだろ
異次元で大昔に遣り残した事を云々で仲間になるし
353名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 23:55:58 ID:3y/nY0f/
その辺の解釈は曖昧でおkなんじゃね?じゃないと困る。
354名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 12:47:26 ID:bNfDzIg1
>>348
アイギナ…
355だみ@携帯:2008/08/14(木) 14:06:43 ID:aH7sAFTe
ドーガばかりレベルが上がっていく不思議
356名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 15:03:15 ID:qq+J+heP
今回はカチュアとエストからカインに支援があるんだな
357名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 16:31:24 ID:lobnNBZL
ファイアーの練成ってコストパフォーマンス的に悪くないな
元が命中高いし軽いし回数も(比較的)多いし、
攻撃力だけエルファイアー並みにしてもお釣りが来そうだ
358名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 12:51:21 ID:fideDQi6
確かに。

リンダ エリス レナ マリア エッツェル

今回は使いたい魔道系が多すぎる………
359名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 13:38:09 ID:9KtQC5fO
>>356
いや、パオラとエストへアベルから…じゃないのか?
その系図だとカインが悲惨すぎるんですが
360名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 20:14:29 ID:yiXJijKB
新暗黒竜の仕様の支援は相互支援で成立は蒼炎仕様
フレイとパオラカチュア
アベルとパオラエスト
カインとカチュアエスト
で成立するがハードだとフレイは存在しない
さらにマルスは全員と成立するらしい
361名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 21:40:31 ID:jyDEyLyV
さっすが腹黒王子。
362名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 01:06:17 ID:XS5+lFst
あなたは愛を信じますか?
愛する人が居ますか?
363名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 10:47:15 ID:f1bV6nT1
エフラムって悲惨だよね。
エフラムラブ?で追っかけて来たターナはクーガーとくっ付いて
妹はゼトとほぼ相思相愛
アメリアには女には見境なく手を出す卑劣な奴と思われてたし

ミルラが元気だしてって慰めてる姿が浮かんでくる
364名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 11:25:07 ID:jZHW1ixM
ロリコンになるのも頷ける
365人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/08/16(土) 11:30:27 ID:98PIWASd
究極の選択

俺・・・・・・すげえだろ?
うつ伏せになってる俺の真下にプリシラが仰向けで寝てる。
俺と彼女の身体が重なり合って、俺の身体は彼女の両足に挟まれてる。
そして・・・俺の一物は、彼女の、な、なんと、膣に潜りこんでいるんだぜ!
すげーだろ!俺、あのプリシラ姫と、セックスしてるんだぜ!
プリシラは瞳を閉じて、頬を赤く染めて甘くて熱い吐息を吐いている。
「・・・ハァハァ・・・」
俺は感動している。何たってあの、プリシラが俺と・・・やってるんだ。
見てみろよ。ほら・・・俺のチンポが、しっかりとプリシラのアソコに収まっているだろ?
当然、避妊具なんてものは付けてない。俺たちは、生で繋がってんだぜ。
「ん・・・ハァハァ・・・ああん・・・」
プリシラの甘い呻き声が俺の耳に心地よく響いてる。
嘘みてーだ。でも、嘘じゃない。夢でもない。
信じられねーかもしれねえけど、現にほら、俺とプリシラが繋がってる。
偽者じゃねえからな。正真正銘、本物のプリシラ姫だ。
もちろん俺も、正真正銘、本物のギィだ。決してヒースやエルクじゃないからな!
「・・・ああ・・・んん・・・ギ、ギィさん・・・・・・」
「ん?」
「ハァハァ・・・その・・・」
「どうしたんだい?」
「私・・・今日・・・ハァハァ・・・危険日ですけれど・・・んんっ!・・・ハァハァ・・・」
危険日か・・・・・・ってことは、中に出しちまうと、できちゃう確率が高いな。
「んん・・・そ、その・・・中に出しても・・・よいですよ・・・」
「ええっ!?い、いいのか?」
すると、プリシラはうっすらと瞳を開けた。そして、うっとりとしたような眼で俺をじっと見つめる。
「・・・責任を取っていただけるならの・・・話ですけれど・・・・・・」

A・中に出す
B・責任を取る
C・俺も男だ!
D・プリシラと生涯を共にする
E・プリシラ、俺の子を産んでくれ!!!
F・レイヴァンに八つ裂きにされる
G・わが生涯に一片の悔いなし!
H・喪主・ダヤン族長。葬儀委員長・ラス
366名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 13:32:00 ID:g0T3Hzcy
族長に喪主やってもらえるなんてずいぶん待遇いいな
367名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 00:45:17 ID:6FXx47am
>>363
そこでラーチェノレ様ですよ
368名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 15:02:31 ID:qTgGuM9A
エフラムルートのターナって下手したらアメリアと共に純潔を汚された可能性もあるんだよね。しかもあの話の敵ボスの感じから飽きるか壊れるまで徹底的に
ターナって、ただでさえペガサスナイトなのに王女なんてオマケ要素まであるから
369名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 16:44:09 ID:IC9Z7kOw
>>366
集落レベルの部族なら族長=祭司として冠婚葬祭全て仕切る事が多いぞ
370名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 21:04:18 ID:QYtnEHfi
しかしどう見てもダヤンの勢力は集落にみえんw
サカ一の大勢力じゃん
371名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 21:50:35 ID:RujsWNwJ
>>369
>長=祭司として冠婚葬祭全て仕切る事が多い
つか古代・中世のレベルでなら、洋の東西を問わずそんなのは多い。
372名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 22:30:52 ID:myuTv5sU
祭司と喪主は違うんじゃね?
373名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 01:50:42 ID:IDmxAc2R
それこそ「族」長であって、一族全員の長だから
祭司であるとともに喪主でもある。
374名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 02:27:02 ID:BwtMnMjo
クトラ族って何人ぐらいいたんだろう。
FEの世界は人口が分かりづらいからなぁ。
375名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 23:22:22 ID:qFyikXHb
>>362
我らがガーゼル様への篤き信仰に比べたら、小娘の説く愛なぞ紙屑同然なり
376名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 06:54:18 ID:uQaBH81n
話すで仲間になるキャラクターは基本的に話した相手と仲良くなったり相思相愛になる
(ターナとクーガー。ヨシュアとナターシャ。マリカとジストなど)
と考えたらエフラムルートでエフラムと結ばれるのはラーチェルが公式になるような気がするのだが
ミルラとラーチェルのどっちが公式ストーリーとしての彼女になるんだろ?
377名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 09:28:36 ID:o1Hd1b3s
エフラムはエフラム編のロストンで決戦前夜みたいな会話があるターナだと思う
エイリークは同様の理由からラーチェル

そもそもターナとクーガーは恋愛ものじゃないしな
378名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 13:18:04 ID:u9IOBFLD
初回プレイで、クーガーはデュッセルで説得しないとダメだと思ってたのはいい思い出
379名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 16:33:06 ID:/Vxr/KgA
まって-
380名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 21:40:02 ID:SaTqIyNW
もしもボックスで・・・

烈火ハード終章モルフ戦で、ジュルメの武器がルーンソードじゃなくてキルソードだったら?
381名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 21:58:12 ID:3lLyvYcg
つ 間接攻撃
382名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 00:29:50 ID:fx9c62hg
聖魔の光石で蜘蛛に食べられそうになる子供
で希望
383名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 00:31:49 ID:ADhDVTvK
四日目氏の作品がすごく秀逸なんでほかの作品も読んでみたいんだが・・・だれか知ってる人いる?
384名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 15:13:31 ID:JIi51r9q
あああリリーナたん可愛い顔してそんな所…
385名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 17:55:32 ID:V6CVx4un
四日目氏のロイ軍は数日でほんとダメな軍になったな
386だみ人造人間ゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/08/20(水) 18:35:18 ID:abkEAUuo
(最初のBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=NL3Ag-2yRUA
「イシュタル様!一大事にございます!!!」
「どうしたのです、いきなり?」
その日、イシュタルが茶を喫していると、突然衛兵が部屋に飛び込んできた。
「申し上げます!ヒルダ様が・・・・・・」
「お母様がどうかしたのですか?」
衛兵は少しの間、言葉が出なかった。その焦燥感に、イシュタルは何か嫌な予感がした。
「セリス率いる反乱軍に敗れ・・・」
「・・・まさかっ!お母様に限って・・・」
イシュタルには信じられない。ヒルダは、母であるとともに、自分に魔道を教えてくれた恩師でもある。その魔道の腕に、間違いがあるはずがない。
そして、彼女のもとには、イシュタル自身の要請により、フリージの所有の騎士団の中でも最精鋭の猛者たちを付けてあるのだ。そう簡単に敗れるはずがない、彼女はそう考える。
「そ、それで、お母様はどうなさったのです!ま、まさか・・・・・・」
イシュタルの表情にものすごい不安が灯る。父や兄に続いて、母までも失ったら、自分は天涯孤独の身になってしまう。
「いえ、ヒルダ様は生きておられます。ただ・・・・・・」
「ただ?」
「心も身体もボロボロになって、ただ今この城の救護室で手当てを受けておられます。」
イシュタルは思わず立ち上がった。そして、急いでこの城の救護室へと向かった。
(ここからのBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=N8w3NXjyK0k&feature=related
死に物狂いで、何とかこの城までたどり着いたヒルダ。自分が側に駆けつけて、少しでも安心させてやりたいという娘心。
「お母様っ!!!」
イシュタルは救護室に駆け込んだ。そこにはベッドの上で上半身だけを起こしたヒルダが、焦点の合わない呆然とした表情で佇んでいる。
「お母様・・・・・・」
ヒルダは既に救護室に備えてある寝巻きを身に纏っているが、その身体はあちこちが傷ついている。側に、今まで着ていた物がたたんであった。
イシュタルはそれを見て思わず顔が青くなる。その着ていたものはすべて、ひどくボロボロに破れ、もはや衣類の原型を留めていない。
肩当などの固い部分もボコボコに変形しており、更には、ショーツの部分がなくなっていた。さすがに下着は着替えさせられずに、ヒルダがまだ穿いているのかと思ったが、
ヒルダは今、下着を穿いていない。そして、救護室の誰もが、彼女のショーツは着替えさせていないという。
「イシュタル・・・・・・」
ヒルダはイシュタルの姿を認めると、途端に大粒の涙を流してイシュタルに抱きついた。
「・・・ううう・・・イシュタル・・・悔しいよ・・・」
「・・・お母様・・・一体何が・・・教えていただけますか?」
「・・・・・・。」
ヒルダは何も言えなかった。悪党とはいえ、一人の女である。その一人の女にとって、あまりにも惨たらしい仕打ち。思い出しただけで、恥ずかしさと屈辱で身体が震えだす。
現代で言えば、セカンドレイプ。
犯され、穢された事実を証言する際に、それを思い出して羞恥と屈辱に唇を噛み締める。
「・・・・・・イシュタル・・・・・・うう・・・・・・」
イシュタルの顔がますます青くなる。母は何も言えない。だが、この今の母の身体が、全てを物語っている。
両腕の大きなあざは、地面に強く押さえつけられたのだろう。そして、身体の前面のあちこちに、噛み傷や強く握ったようなあざがある。
そして・・・・・・ヒルダの陰部から流れ出た白い粘液に、イシュタルは真っ青になった。

母は・・・・・・犯されたのだ。
387だみ人造人間ゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/08/20(水) 18:36:29 ID:abkEAUuo
「うう・・・・・・イシュタル・・・・・・敵を取っておくれ・・・・・・」
イシュタルはヒルダをそっとベッドに寝かすと、彼女の額にそっとキスをした。
「お母様、ご安心なさってください。敵は必ず、私が討ちます。」
雷の超魔法・トールハンマー。父のブルーム亡き後、イシュタルのみが使える究極の魔法。
その威力は絶大で、ヒルダが使っていたボルガノンと比べても、段違いに威力は上である。
しかもイシュタル自身の能力も傑出しており、彼女とトールハンマーのコンビは、ほぼ無敵を誇る。
それに勝てるのは、ユリウス皇子のロプトゥスのみであろう。それほどの威力。
イシュタルはトールハンマーの書を携えて立ち上がった。そして皆に号令する。
「皆の者、出陣します!!!」
すると部屋に伝令が入ってきた。
「申し上げます。ただ今、ユリウス殿下がご到着あそばされました。」
「殿下が?・・・・・・わかりました。今行きます。」

(ここからのBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=v2E8bhDHESk&feature=related
イシュタルが広間に戻ると、すでにユリウスはいた。
「イシュタル。」
「はっ!」
「私はお前と遊びたいな。」
「遊び・・・?」
「うむ。反乱軍のうち、誰か一人を討ち取ったほうが勝ちっていうルールだ。」
「かしこまりました。それなら、喜んで。」
イシュタルには願ってもない展開。己だけではなく、ユリウスのロプトゥスまでもが自分を後押ししてくれている。
この世界でも最高の魔道の使い手が、二人もいるのだ。これならば、反乱軍も一瞬で全滅させられるだろう。
するとそこに、ヒルダがやってきた。彼女は傷ついた重い身体を引きずっている。
「イシュタル、これを持っておいき。」
「お母様、これは・・・・・・」
見ると、護身用のナイフやダガーが何本かある。
「奴らを侮ってはいけないよ。現にこのあたしだって、何もできないままあんな目に遭わされたんだ・・・」
するとユリウスがその武器を取って、ヒルダに返した。
「ヒルダ殿、お気持ちはありがたいが、イシュタルのトールハンマーならば、どんな者でも瞬時に灰になる。心配は無用だ。」
そしてイシュタルはヒルダの手を取って微笑んだ。
「お母様、心配はいりませんわ。必ず、お母様の敵を取って差し上げます。」
そしてユリウスとイシュタルの二人は、広間を出て行く。その際、イシュタルは振り返った。
「お母様、敵の名は?」
「・・・・・・コープル・・・・・・」
「かしこまりました。コープルですね。」
二人は勇んで出陣する。
だが、ヒルダの差し出した武器を返したことが、イシュタルにとって惨劇に繋がることになろうとは、今の二人には知る由もない。

388人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/08/20(水) 18:37:00 ID:abkEAUuo
(ここからのBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=wi3T0mohGys
同じ頃、こちらでは・・・・・・
「父さん、見て。」
「どうしたコープルや?」
コープルが望遠鏡を覗いている。その望遠鏡の先は、敵対するユリウスの方を向いていた。
「どれどれ。」
ハンニバルはコープルの望遠鏡を覗いてみる。すると、そこにはイシュタルが映っていた。
「父さん、若い女の人だよ。」
「そうだなあ。若い女子だな。コープルよ、次の獲物は・・・・・・あれにするか。」
「うん。この間は僕が先にやったから、今度は父さんが先にしてもいいよ。」
「コープル・・・いいのか?」
「もちろん。だって父さんは、僕をずっと大事に育ててくださったから。」
「コープル・・・お前は、優しい子に育ったなあ(うるうる)」
親子の語らい。

そしてユリウスとイシュタルの二人が出撃してくる。だが、ユリウス達は、二人しかいない。
兵士も将軍もいない。二人だけ。自分たちだけで反乱軍を全滅させられる。
だがこれは、二人の驕りだった。そんなユリウスの前に、セリスが立ち塞がる。
「お前がセリスか。私の前にのこのこ出てこようとは、よほどの命知らずと見える。ならば思い通りにしてやろう!」
暗黒魔法ロプトゥスが発動する。先の見えぬ暗闇が冥界への入り口を開けて待っている。
そして凄まじい衝撃。普通の人ならば、一瞬で粉々になるであろう。
だがセリスは違った。何とセリスは、この超魔法に耐えられるのだ。
もっとも、結構なダメージは受ける。しかし、死ぬというほどのことではないし、2発までなら余裕で耐えられる。
聖剣ティルフィングを装備していないでそうなのだから、ティルフィングを装備すれば、ユリウスと互角に戦えてしまう。
で、ダメージを受けても、ラナがリブローで回復してくれるので、心配はいらない。
「な、何だと!?」
「ユリウスよ、勝ち続けるには、それなりの理由があるのだ。」
ユリウスは一瞬、たじろいだ。だが、よく考えてみれば、セリスの銀の剣では、ユリウスもほとんどダメージは受けない。
「だがセリスよ、お前では私を倒せないだろう。」
「別にここでお前を倒す必要はない。我らの標的は、イシュタルなのだからな。」
「なにっ!?」
「お前の注意を私に向けていたおかげで・・・ほら。」
ユリウスは慌ててイシュタルのほうを向いた。イシュタルの頭上には、大きな四面体が浮かんでいる。
「な・・・な・・・まさかっ!」
ユリウスは驚愕している。あのイシュタルの頭上の四面体、あれは魔法を封じる『サイレス』の魔法だ。
「バカな!あのイシュタルがサイレスなどに・・・」
「コープルならば、可能だ。」
イシュタルの魔法防御は26。それにトールハンマーの効果で+5されているので、魔法防御の合計は31。
対するコープルの魔力は27で、マジックリングを装備しているので+5、計32である。
魔力が魔法防御を上回っていればこれらの魔法は効果があるので、イシュタルはサイレスの魔法にかかってしまったということになる。
「イシュタル!!!」
ユリウスは慌ててイシュタルの元に向かおうとするが、そこにセリスが立ち塞がる。
「おっと、お前の相手は、この私だ。」
「くっ!」
389人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/08/20(水) 18:37:40 ID:abkEAUuo
(ここからのBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=vyiHqrPk7-Q&feature=related
そのころ・・・・・・
「父さん。」
「何だねコープル。」
「この間はどうもありがとう。」
「いきなりどうしたのだ、コープルよ。」
「だってこの間は、父さん僕に先を譲ってくれたじゃない。」
「それはそうだ。可愛いお前のためなのだからな。」
ハンニバルは照れたように笑った。最愛の息子に感謝されるというのは、悪くないものだ。
「だから父さん、今回は、父さんが先にやっていいよ。」
「コープル?」
そんな二人のやり取りを前にして、イシュタルはいきり立った。
「お前がコープル・・・・・・お母様の仇・・・・・・」
イシュタルはそうつぶやいた・・・・・・つもり。
「こんな子供に・・・・・・お母様は・・・・・・許せない!!!」
そしてイシュタルは自慢の魔道書を広げた。子供だからって容赦はしない。一瞬で灰にしてやる。彼女の強い決意。
だが・・・・・・トールハンマーの雷は、いつまでたっても出現しなかった。
「な・・・・・・何!?」
イシュタルは何度も魔法の詠唱を試みるが、一向に雷神は姿を見せない。それを見て二人は笑った。
「頭上を見てごらん。」
そう言われて彼女は頭上を見た。そして驚愕する。その頭上には、サイレスの魔法の四面体が浮かんでいる。
「残念だよ。トールハンマーの魔法を見たかったのにな。」
「おいおい、お前が封じたのではないか。」
「そうだったね、ごめん父さん。じゃあ手始めに・・・・・・えいっ!」
どんっ!
コープルの体当たりに、イシュタルは尻餅をついて倒れた。そしてその上にハンニバルが覆い被さり、身体中を触りまくる。目的はもろちん、武器の有無の確認。
「コープルよ、この女、武器を持っておらぬぞ!」
「本当?どうして?まさか、自分の魔法が封じられることはないなんて思ったの?」
その言葉に、イシュタルは真っ赤になった。怒り、そして後悔。しかも、今回は部下を連れていないので、周囲からの援護もない。
唯一の味方であるユリウスは、あちらでセリスに邪魔をされて、こちらまで来れなかった。
トールハンマーが使えない状態で、丸腰の彼女。その目の前にいるのは、二人のオス。
ハンニバルは彼女に馬乗りになる。イシュタルは必死にもがくが、屈強な軍人の男に押さえつけられたら、どうしようもない。
彼女は魔法使いだから筋肉は発達してないし、相手も二人である。なす術もなくイシュタルは二人に押さえ込まれた。
「さあ父さん、お股を広げるよ〜」
コープルが彼女の両足を広げた。
「コープル、女の子のいい香りだぞ!」
「そうだね父さん。」
イシュタルはなおも必死にもがく。だが、この二人の前では無駄だった。しかも、サイレスの影響で、言葉を発することができないから、悲鳴も上げられない。
なす術もなく、彼女はショーツを脱がされた。
「見て父さん、処女だよ!」
「おお、ばあじんじゃあっ!!!」
「ばあじんばあじん!!!」
彼女のぬめぬめしている処女膜がまだ破れていないのを確認して、二人は狂喜する。何と、ユリウスとイシュタルは、まだやっていなかったのだ。
そしてハンニバルはコープルを見た。
「・・・・・・コープルよ、本当にいいのか?貴重なばあじん娘なのだぞ?」
「いいんだ父さん。僕は父さんから、数え切れないぐらいの恩を受けたのだから、このぐらいのことは大したことではないよ。」
「コープルよ、お前は立派になったなあ・・・」
ハンニバルは感涙にむせび泣く。しかし、コープルは冷静に言った。
「父さん、早くしないとサイレスが解けちゃうよ。」
「おおそうだったな!それでは早速挿入しよう。」
途端にイシュタルの顔に脅えの青色が広がる。まだユリウスともしていないのに、こんないかついおじさんに、かけがえのない純潔を奪われることになるとは。
「たった一つの油断が、命取りになる。人生とは、そういうものだ。」
ハンニバルがイシュタルに教え諭すように言った。その直後・・・・・・
390人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/08/20(水) 18:38:35 ID:abkEAUuo
ずんっ!!!

何か固くて熱いものが、イシュタルの股間に突き刺さる。そのあまりの衝撃に、イシュタルはかっと眼を見開いた。
(いや・・・・・・いや・・・・・・)
紛れもない、正真正銘のハンニバル将軍のモノが、イシュタルの膣に突き刺さっている。彼女は何も言えなかった。ただ、静寂の中で涙を流すのみ。
悔しさと後悔、そして・・・・・・気持ちよさ。
「コープルよ、狭いぞ。」
「そりゃそうだよ、ばあじんなんだから。」
そしてハンニバルはイシュタルを見下ろして言った。
(ここからのBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=UfCQl8TewOk
「昔、とある国に二人の名将がいた。二人とも、世界でも屈指の実力者だったが、双方とも、たった一つの欠点があった。片方は、傲慢であったこと。もう片方は、部下に対して厳しすぎたこと。
非の打ち所のないほどの名将だった二人だが、結局はこの欠点が元で、非業の最期を遂げることになってしまった。今回のお前の欠点は、己の能力を過信しすぎていたことだ。
そのために、こんな老いぼれに犯される破目になったのだ。」
その言葉に、イシュタルは打ちのめされる。もし、己の力を過信せずに、部下を引き連れていれば、あるいは、他の武器を持っていたならば、このようなことにはならなかったかもしれない。
「だが、こうなってしまった以上は、精一杯お前のことを味わいつくしてやろうぞ!!!ミュージック、スタート!!!」
(ここからのBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=eRLPNAmWIJU
途端に、ハンニバルの腰が慌しく動き始める。
(な、何この動き・・・・・・ああっ!)
これまで感じたことのない激しく情熱的なハンニバルのリズムに、イシュタルの頭は、一瞬にしてぼおっとなる。
周囲が徐々に、真っ白くなっていく。痺れるような響きが、股間から出づる。
「さあ、一緒にいこうぞ!」
(も・・・もう・・・だめ・・・いいっ!・・・いいっ!!!・・・・・・いいっ♥)
激しい動きが、突然やんだ。そしてハンニバルは自慢のモノを抜いた。
そのモノには、二つ目の星型撃墜マークが、くっきりと浮かんでいる。
「何と!初めてなのに、もうイったのか!コープル、こやつは好きモノだぞ!」
「父さんすごい!」
「いや、こやつがイキやすいだけかもしれん。ではコープルよ、お前もやってみるがいい。」
「うん父さん。」
そして今度はコープルが、イシュタルのアソコ♥にモノ♥を突き当てる。ハンニバルのモノよりは、少し小さいが、ちゃんと機能するので、問題ない。
(くううううっ♥)
イシュタルは再び襲った股間の痺れに、思わず悶えた。もっとも、サイレスが効いているので、声は出ない。
391人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/08/20(水) 18:39:18 ID:abkEAUuo
(ここからのBGM:ttp://jp.youtube.com/watch?v=PHTV3pBBUdA&feature=related
「ねえ父さん。」
「何だコープル?」
「今度は、おっぱいも触ってみようよ。」
「そうだな。」
そして二人は、イシュタルの胸の部分の衣類を剥ぎ取った。
「おおっ!!!」
あまり大きいとはいえないが、形の整った美しいおっぱい。思わず手に触れてみたくなる逸品。
「父さん!若くて綺麗で柔らかいよ!」
「おおそうだな!コープルよ!」
そして二人は、感動を歌にする。
「ぴったん!たんた胸ぴったん♪」
「ぺったんぺったんつるぺったん♪」
イシュタルの胸を叩きながら、二人は唱和する。イシュタルはただ、その痛みに耐えるしかなかった。
「・・・くっ!」
そしてコープルが射精する。標的はもろちん、イシュタルの子宮。
「父さん、そろそろサイレスが解ける頃だね。逃げようか。」
「うむ、だがサイレスなら、もう一回かければよいのではないか?」
「修理代がバカにならないんだ。だからあまりやると、セリス様に怒られちゃう。」
「ふむ、そうだな。では逃げるとしよう。」
そして二人は逃げ去った。その後に残ったのは、裸のイシュタル。眼から流れる涙が、もう半分乾いている。
彼女はうっすらと笑みを浮かべていた。どうしようもない寂寥感が、辺りを包む。
そして、ようやくセリスの魔の手から逃れたユリウスがイシュタルに追いついた。ユリウスは彼女を抱きしめた。
元はといえば、ユリウスが魔法以外の武器を持たせなかったのが原因で、こんなことになってしまったのだ。
ユリウスは自責の念に駆られながら、こうつぶやいた。
「遊びは終わりだ。帰るぞ。」
そしてリターンリングでバーハラの城へと戻った。

続く?
392名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 21:34:01 ID:YWJRHWfE
BGMつきとは新しいなw
393名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 00:17:47 ID:tDhKUSYN
ワロタ
394名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 06:56:05 ID:ZweXGDv8
なんという馬鹿親子だ
だがそれがいい
395名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 14:44:48 ID:i/5oRQYK
イシュタル---(・∀・)---キタコレ!!!
396名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 18:55:01 ID:FmlGJF24
本当の父親のクロード神父が泣くぞコープル
バカバカしいがまたそれがいい
397名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 19:03:59 ID:yVb390uZ
中途半端に真面目で中途半端にだみゃーんなのが困ってしまう。
398名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 15:12:25 ID:N7nGh55v
イシュタル最高



リメイクされないのかな?
399名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 19:09:51 ID:3CMeoEyP
四日目氏がロイ×イドゥン書いた後、聖女を侮辱した天罰で
育ての母の如くいいスタイルのおにゃのこにされちゃって悲しがるロイと
それを慰めるウォルトとの種付けSS書くと言う夢をみた
400名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 21:36:28 ID:lSPcFOWW
四日目氏がスタイルのいいおにゃのこにされるとな
401名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 12:24:35 ID:8GiLyff4
誰一人として死なせはしない
402名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 12:41:29 ID:B5SSu4Ml
ちとSS書けないのでネタ投下

ttp://jp.youtube.com/watch?v=AmXFdMobUDI

背景のセリフがちゃんと本編に対応してるのがワロタ
403名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 14:54:29 ID:AcgYKW4x
( ^ω^)
404名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 15:06:44 ID:ZnK+JJgi
リ、リリーナの、お、おまんこ、き、きつ、い、、、うう
405名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 07:00:45 ID:qWu5Xhk3
保守
406名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 03:53:53 ID:CXAaffN+
シーダにパイズリして欲しい
407名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 18:59:07 ID:1HftDze+
ここに投下するのは初めてなんですが、ミシェイルとマリアでギャグっぽいエロSSを思いついたので
投下してみようと思ってます。
紋章1部以降が完全ネタバレなんですが、問題ないでしょうか?
408名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 20:08:56 ID:Dth1AKEW
注意書きしてあれば大丈夫だと思うよ
409名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 20:53:54 ID:QQAXC0d9
ここは攻略スレどころかどっぷりはまってる人しかいないからネタバレは気にしなくて良い
410407:2008/08/30(土) 21:20:04 ID:1HftDze+
407です。
レスありがとうございます。
早速投下します。


ミシェイルとマリアのギャグっぽいエロSSを投下します。
注意書き
・近親
・紋章の謎1部のその後ネタバレ
・キャラ(特にミシェイル)崩壊

平気な方だけ続きをどうぞお読みください。


**********************************************************************


ここは、とあるマケドニアの森。
その森にひっそりと人知れず立つ小屋があった。
マケドニア城の戦いで、ミネルバ王女に最後に強烈な1撃を加えられ、戦闘不能になったミシェイルは飛竜と共にマケドニアの深い山中に消えて行った。
その行方を真剣な面持ちでとらえていたマリア王女が実はこっそりとミシェイルの身体を探し出し、その小屋へと運んだのだ。

「っ、、、っく、、、神様、、、どうか、、、ミシェイルにいさまをお救いください、、、」
あらかたの治療をほどこしても兄の瞳が開くことも、その手足が動くこともなかった。
兄の様子を見ると消え入りそうな呼吸をしている他は、全身土気色に染まっている。
体温を計るため手で兄の身体に触れてみた。
おそろしいほど冷たく、今にも死んでしまいそうだ。

(、、、どうしよう、、、このままだと、おにいさまが死んじゃうかも。あたためないと。)
焦りから小さく可愛らしい唇をきゅっと噛んで必死に暖を取れそうなものを探す。
が、何も見つからなかった。
そうこうしている内にも兄の身体からは体温が奪われ冷たくなっていく。
死神がすぐそこまで迫っているように思えた。

(ああ、、、だめだわ、、、この方法しかないわ、、、
 ちょっと恥ずかしいけど、にいさま気絶してるし、非常事態ですものね、、、)
そう決意するとマリア王女は自分が着ている服を全て脱いで、近くに置いてある箱のうえにのせた。
まだ幼さを残しながらも膨らみ始めた胸と腰はなだらかなカーブを描いている。
治療のため何も身につけていない兄の左手の上にゆっくりと、その身体をのせ、抱きつくと自分の上に毛布をかけた。

あとは運を天に任せるだけだ。
再び、祈りはじめると、生まれてからこれまでの兄との思い出が蘇って来て自然と涙がこぼれた。
昔は優しかった兄、その兄がドルーアの使者が来てから別人のようになっていったのを思い出していた。
もう一度兄と姉と自分の3人が笑いあい、些細なことで喧嘩しあいながら平和に暮らす日、そんな未来が当たり前になることに希望を残して、
兄の規則的な鼓動の音を聞きながら、眠りに落ちていった。
411407:2008/08/30(土) 21:35:12 ID:1HftDze+
続きです。

*********************************************************************************

一方のミシェイルはこの世とあの世の境で彷徨っていた。
夢の中にでもいるように、さきほどから同じ場面ばかりを繰り返している。

場所はマケドニアの王城。
父親で当時国王だったオズモンドを殺した場面だ。
父王を殺した後、妹のマリアの部屋へ行き、ドルーアの人質となるよう説得しようと思うのだが、一向に廊下が終わらない。
この城のこの廊下はこんなにも長かっただろうか。
終わらない悪夢のようにいつまでも暗い廊下が続いている。
気がつくと、辺りの気温までもが低くなって来ている。
呼吸をするのも苦しいほどの寒気がまとわりついて離れない。
早くこの廊下を抜けて、暖かい妹の部屋へと向かわなければと焦りが生じる。

(、、、寒い、、、ここは何て寒さなんだ、、、、早く、、、早く、、、マリアの部屋へ行かないと、、、、)

だがそんな思いとは裏腹に身体は重くなり、意識は黒ずんでくる。
寒さのせいで瞼は落ち、視界がだんだん悪くなる。
そのうえ、歩けなくなり、ついにその場に倒れてしまう。
手で這って進もうとするほどにまでなるが、それも長くは続かず、やがて意識を失ってしまった。

「俺はここで死ぬのか?」
気絶する瞬間、誰に対してでもなくそう呟いた。

だいぶ長い時間が過ぎたような気がした。
どうやら眠っていたようだ。

(、、、、夢、、、、なのか?、、、、)

さきほどまであった寒さはなく、代わりに何か重たいものが乗っているようで、身体が動かなかった。
胸が息苦しい。
ひどく汗をかいたようで、喉も渇いていた。
思い切って、目を開けると、飛び込んで来たのは王城の冷たい石の天井ではなく、木でできたみすぼらしい天井だった。
木と木の間から夜空の星と月が見えた。
あの廊下でもなければ、マリアの部屋でも、父王の部屋でもないようだ。


412407:2008/08/30(土) 21:39:27 ID:1HftDze+
途中ですが、すみません。
前半はここまでで、後半はまた明日投下します。
413名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 00:20:19 ID:StbpT2My
事情があって途切れたならともかく、もし書きながら投下してるんだったら、
まずはメモ帳なり何なりで一度全て書き上げてから、コピペで一気に投下した方がいい。
それと『、、、』は『……(三点リーダー)』を使った方が読みやすい。
内容はとりあえず、後半を期待して待ってると言ったところかな。頑張れ。
414名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 06:28:45 ID:XuuM2CcC
,,,
415407:2008/08/31(日) 15:01:24 ID:8qVTFBoD
コメントありがとうございます。
参考になりました。
これからまた昨日の続きを投下します。
416407:2008/08/31(日) 15:04:03 ID:8qVTFBoD
以下続きです。

**********************************************************************

夢からさめきっていない頭では状況がまったくつかめない。
(……?……どこだ、ここは。
 なんで俺はこんなところにいるんだ??)

とにかくも場所を確認しようと上半身を起こそうとするが、動かない。
不審に思って、視線だけを下にやって絶句した。

(……!!!……マ、マリア……?……)

確かに自分の胸の上にはマリアの頭があるのだが、服を着ていないうえに、記憶よりだいぶ成長していた。
あまりの衝撃に思考が停止したが、しばらくすると、色々な出来事が思い出されてきた。
マリアの顔をもう一度見ると、赤い長い睫毛が濡れ、泣いた後があった。

(……そうか、俺はこいつに助けられたんだな。)
妹への感謝と安心感、愛おしさ、罪悪感等が入り混じった感情が湧き上がり、珍しく涙腺がゆるんだ。
しばらく感情の渦に捉われていたが、なんとかそれを理性で押し戻し、マリアの身体をどかそうと身体の位置を把握する。
左腕には完全にマリアの身体がのっかっている。
しかも、ちょうど上腕部には柔らかいものがあたっていた。
そう、マリアの膨らみはじめた胸と乳首がくっついているのだ。
その感触に少し変な気分になりそうになったが、そんな考えを打ち消し、どかしやすそうな右足に触れた。
しかし、間が悪いことに、触れたところは太ももで、驚くほど柔らかかった。

ゴクリ。

妹とはいえ、成長まっさかりの美少女の裸身が密着した状態でそこにあるのだ。
本能的に更に上のほうを触ってみたくなってしまったとして不思議ではない。
触ってる途中でマリアが目を覚ますんじゃないかという緊張と興奮で心臓が口から飛び出そうだった。
おそるおそるマリアの柔らかく白いヒップに触れてみる。

それは天使が舞い降りたんじゃないかというぐらいの柔らかさと滑らかさだった。

(……ずいぶん成長したんだな……)

不思議な歓喜を覚えながら、しばらく感触を楽しんでいた。
すると今度はミシェイルの股間がむくむくと成長していった。

417407:2008/08/31(日) 15:06:21 ID:8qVTFBoD
やがて、身体の色んなところに違和感を覚えたマリアが目をさます。

「……ぅ…ぅうん?……なにかあたって…」

その声を聞いて、ミシェイルはそれまで色んなところを触っていた手を反射的にひっこめ、気絶しているフリを決め込む。
目をさましたマリアはちょこんとミシェイルの上に座ると、眠そうに目をこすりながら周囲と自分の身体を見回した。

(……??……なにかが身体に触れていたような気がしたけど………虫かしら?)

マリアがそんな呑気な疑問を感じている一方でミシェイルは驚きでそれどころではなかった。

(……ふぅ〜〜。あぶない、あぶない。
 あとちょっとで俺は大切な妹に人間失格の烙印を押されるところだった。)

どうやらマリアに気がつかれなかったようだ。

マリアはマリアで、兄の様子を見て、身体全体がほのかに赤みがかっていたため安心していた。

(よかった……にいさま、少し元気になられたみたい。)

そんな感想を抱くと同時に自分の股間の下に違和感をおぼえた。

「……いゃぁ!……なにかしら?!……なにか当たってる!」
そう叫び声をあげながらマリアが反射的に腰を浮かすと、下からミシェイルの股間のモノが勢いよく飛び出してきた。

(がああああああああああ!!!)
ミシェイルも心の中で声にならない叫びをあげていた。

(こんなことなら……死んでいたほうがよかったかもしれない。
 いや、そんなことよりも今起きて誤魔化すほうがいいのか、それとも気絶していたほうがいいのか、それが問題だ。
 あああ……くそっ。どうしたらいいんだ、俺は。)

しばらくの間ぐるぐるとそんな自問自答が続いていたのだが、彼の耳に飛び込んで来たマリアの次の言葉で、気絶しているほうを選ぶことにしたのだ。

「ど…どうしよう。
 なんで?身体をあたためるまえは、ここはこんなんじゃなかったのに。
 こんなに腫れてるなんて……ここも具合が悪いっていうことのかしら………。」

(そ…そうだよな……。
 まだ幼い、男性経験のないマリアが気がつくわけないよな。
 とりあえず、よかったな、俺。)

しかし次にマリアがどんな行動に出るか気になったため、うっすら目を開けて様子を窺った。
418407:2008/08/31(日) 15:11:23 ID:8qVTFBoD
すると、おろおろした必死な表情でマリアは壁に立てかけてあったリカバーの杖を手に戻って来たのだ。

(……なに?!…ま……待て……そこはどこも怪我してないのに、そんなものを使ったら……大変なことに……)
そう未だかつてそんな部分にリカバーの杖を使った者はいなかったし、聞いたこともなかった。
起き上がって止めようと思ったものの、瀕死の状態から回復したばかりで少し上体を起こしただけで激痛が走った。

(う、動けん……。くっ、こんな大事な時に。)

おそるおそるマリアのほうを見ると杖から白い大量の光が放たれているところだった。
そんな経験は初めてなのだが、股間がほわあんと温かくなったと思ったら次の瞬間そこに一気に血液が集まり出した。

(うお。これはちょっと………さすがに……まずい、まずいぞ)

「あれえ?ますます大きく腫れてきちゃったみたいだわ。どうしよう……。」

なにかの怪我でそこが腫れていると勘違いしているマリアはますます動揺し、他の処置を少ない経験の中から引き出そうと必死だった。
そこで昔、自分に仕えていた侍女が蜂に刺された時に腕を一生懸命舐めていたのを思い出した。
もう一度リカバーを壁に戻すと、兄の腹の上に四つん這いになり、小さな舌でちろちろと舐め始める。

それはミシェイルにとっては信じられないほどの快感だった。
リカバーをかけられたせいで股間は少し触れられただけで達してしまいそうに膨張しているのだ。
マリアの舌が当たった瞬間の衝撃は半端なく、それまできつく閉じていた目を開け、思わず視線をそちらに向ける。

(な……んだと?!)

目を開けた瞬間、飛び込んで来たのは妹の露になった、幼い下半身だった。
マリアの頭は自分の股間にあり、下半身は目の前にあるという、一歩間違えばかなり美味しい体勢になっていた。
負傷していなくて自由に身体が動けば一線を越えてしまっていたかもしれない。

実際、今、目の前にある妹の白い割れ目とそこから覗く桃色の柔肉は、王宮育ちということもあるせいなのか、とても綺麗だった。
触れたい、舐めたい、いれたい。
それが本音の部分なのだが、必死に看病してくれている妹に嫌われてしまう恐怖のほうが強く、その淫靡な光景を触れることなく見るだけに徹した。
空想の世界で淫らな遊びを繰り広げ、恍惚としはじめると、ほどなくして妹の舌だけで絶頂へと登りつめてしまった。

「きゃぁ……やだぁ……変な白い膿が出てきちゃった………くさぁい。」

妹のそんな言葉で現実に引き戻されたのだが、その後しばらくは起きないほうがいいだろうと判断して、気持ちよく再び眠りについた。
目覚めたらマリアに言っておきたいことがたくさんできた。
その後、目を覚まして感動の対面をすませた後、ここであったことを誰にも言わないようにきつく念を押したのは言うまでもないことだった。






419407:2008/08/31(日) 15:13:00 ID:8qVTFBoD
以上で完結です。
読んでくださった方ありがとうございます。
420名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 15:24:34 ID:4ZWn0dT8
乙だけど少し言うと、三点リーダーは2個連続のものを使うのが普通「……」
そして「?」と「!」の後ににスペースを入れるといい
括弧内の語尾にはいらないけど
421名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 21:45:22 ID:w5bnrVMb
三点リーダってナカグロにならんから困る。
(シタグロ三点にしかならん)
422名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 23:16:35 ID:JXVNzHYH
リカバーで元気になる股間にワロタ
423名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 19:27:23 ID:fRpSLuht
マリアがミシェイルに、
両足を膝から切断されて、両手の指を切断されて犬手グローブを縫い付けられ、
頭にも犬耳を縫い付ける。痛いだろうなぁ。脚を切られ、指を切られ、手と頭に縫いつけられる。
それから犬として飼う。首輪を付けて犬プレイ、外にお散歩、
本物の犬と性交されたり、野犬の群れに放たれて肉を食べられたりして、
妊娠してお腹が大きくなったら、「丈夫な子が生まれるように」お腹に蹴りを鍛える。
出産間近になったら、両手両足を縛って野外放置。破水がはじまって、「産まれる!生まれる!」と悲鳴をあげても無視。

そんな感じのラブラブハッピー萌え希望
424名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:08:02 ID:4Cl7mRql
リボンが好みそうなネタだ
ミシェイルがミネルバを拷問してるやつならクリムゾン先生がかいてたなー
4254+?日目 1/13:2008/09/01(月) 21:30:48 ID:yU7JO58X
 ナバタの里に照りつける強い日差しに、ようやくロイは目を覚ました。ベッドの上で大きく伸びをした彼は、
すぐ隣で少女のような寝息を立てて眠っているイグレーヌを起こさないように、そっと寝台を降りる。1年ぶり
のイグレーヌとの交わりは、最初から激しい勢いで相手を求め合い、やがてむさぼり合うような凄まじさとなっ
て、二人をひとつに融かしあった。ロイは服を手にする前にもう一度背伸びして、そこでふと自分の肩に残る情
交の名残に気づいて苦笑する。苛烈なロイの突き上げに喘ぎ泣くイグレーヌが、歓喜の悲鳴をこらえるために必
死に噛んでいた痕をそっと撫でて、ロイはゆっくりと衣服を身につけ始めた。

 あの戦いから1年。ロイは妻達――リリーナ、セシリア、ソフィーヤ、スー、シャニー、ララム、ウェンディ、
キャスの8人――と共にフェレに戻り、昼はリキア連合の復興に精を出し、朝と夕方と夜は愛する妻達の子宮や
顔や胸に精を出す毎日を送っていた。そして1年、ようやく戦後の混乱も落ち着いたので、あたらめて妻達と共
に、新婚旅行を兼ねた大陸視察の旅に出たのである。ナバタは、旅の最後の目的地だった。
 旅の途中、共に戦った仲間達のその後を知ることもできた。男性陣の消息はよく知らないが、女性について言
えば、ドロシーはサウルの玩具として奉仕しているそうで、ユーノは相変わらず夫の体液を搾り取りまくりの毎
日、ティトとクラリーネはクレインと3P三昧で、ニイメはヨーデルと「合体して130歳プレイ」に明け暮れ
る日々を送っているとか聞いている。
 ロイは静かに上着を着けながら、残りの女性について思いを巡らせた。西の方で未開の地を開拓しているエキ
ドナにはここに来る前に会っ(てあの硬めの胸で挟んでもらった)たし、剣術修行で各地を旅しているフィルと
は何故かよく遭遇(して肉で出来た剣の稽古を)する。ベルンを訪問した時などは、ギネヴィア女王陛下以下の
ベルン組に、それはもう熱烈濃厚な歓迎を受けたものだ……。
 そして、とロイは部屋を出る前にイグレーヌの寝顔を見た。あの戦いの後、ロイはイグレーヌに告白した。僕
と一緒にフェレに来て、そして結婚して欲しい。イグレーヌは半分断り、半分承諾した。自分はナバタの里の守
り手としての務めを全うしなければならず、他所の地で暮らすことはできない。でも、貴方の心の妻になること
はできる……ロイはうなずいて、永遠の愛を誓った。そして2日前、1年ぶりにナバタを訪れたロイを出迎えた
時の、彼女の顔に浮かんだ表情は忘れられない。それから昨夜までの間、ほとんど会話らしい会話をしていなか
ったが、あの表情とその後ほとんど不眠不休で繰り広げられた情熱的な交わりが、どんな言葉よりも雄弁に二人
の気持ちを物語っていた。
 ロイは音を立てずにイグレーヌの家を出ると、長老の館を目指してナバタの里の乾いた道を歩き始めた。長老
の館には、ロイの8人の妻達が泊っている(夫とイグレーヌの逢瀬を邪魔しないようにと気を遣ったのだ)から、
長老には改めてお礼がしたかった。それにあの館には、1年ぶりに再会したい女性が2人いる。ファと、かつて
の「暗闇の巫女」・イドゥンだ。
4264+?日目 2/13:2008/09/01(月) 21:31:21 ID:yU7JO58X
「……しかし、驚きましたな。美しい奥方が8人、それも年上から年下、巨乳から洗濯板までよりどりとは」
 ひとしきり挨拶を交わした後、里の長老は率直に驚きを口にした。ロイはちょっとはにかんで、自分の首筋を
撫でた。
「まあ、最初の頃は苦労しましたが……でもみんな、僕の大事な人達ですから」
 戦いを終えてフェレへ帰還する途上、ロイはその「大事な人達」から次々に求婚された。プロポースの言葉も
態度も皆それぞれだったが、彼を真剣に愛しているという点では同じである。考えあぐねたロイは、結論が出な
いまま彼女達をフェレに連れ帰り、父・エリウッドに相談を持ちかけた。しばらく見ない間にすっかり血色を取
り戻し別人のように元気になっていたエリウッドは、成長した息子の悩みにきっぱりと答えた。
「みんなと結婚すればいいと思うよ」
 かくして、ロイはイグレーヌとは別に、8人の妻を迎えることになったのだ。
 自分の他に7人の恋敵と同居することになった妻達は、共に激しい戦乱を戦い抜いてきた仲間だったせいもあ
り、当初は何かと互いに遠慮していた。だが、やがてロイの気持ちと身体を巡っていさかいが起きることは目に
見えている。一触即発の微妙な空気を察したロイは、先手を打って荒療治に出た。自分の寝室に妻達を集め、彼
女達の正直な気持ちを問いただしたのだ。
「そんなの、決まってるでしょ!? みんなあんたを独り占めしたい、他のコはみんなライバルなんだって思っ
てるのよ!」
 胸の底に秘めていた自分の気持ちを正直に叫んだのは、キャスだった。そして(程度の差こそあれ)そう思っ
ているのが彼女だけでないことは、誰も反論しないことからも明らかだ。ロイは一同を見まわしながら、切々と
説き始めた。
「ライバル、か……ライバルという言葉は、古語のrivalis、すなわち『小川』から来ている……ひとつの水源
を巡って、人々が争う様子が語源なんだ」
 8人の美女たちは、互いに顔を見合わせる。ロイは構わず続け、続けながら服を脱いでいった。
「でも、小川はやがて水を集めて大河となり、ついには海へと至る。海は何者をも受け入れるからあんなに大き
い……そして大きいから、誰も海を取り合おうなんて思わないんだ」
 ロイは下着姿のままベッドの上に立ち上がって、愛する妻達一人一人の顔に視線をそそぐ。彼が何をいいたい
か、彼女達はようやく理解しようとしていた。
「僕もいつか…争いを招くような小さな川じゃなくて、大きな海になりたいと思う。だから……君たちみンなが
必要なンだ!!」
 全裸になったロイはベッドの上で両手を広げた。その胸に、妻達が飛び込んできた。

「ほほう……それですっかり円満に、ということですか」
「はい。つまるところ、実際に全員を満足させることが可能かどうかより、全員を満足させることができる状態
を作ることが大切なんだと気づいたんです。もちろん、身体の満足ではなく心の満足という意味ですが。今では
みんな、お互いに愛し合っています」
「まるで小池一夫せンせのような超展開ですなぁガハハハハハハハハハハハ」
 長老は豪快に笑ったが、やがてその笑顔を収めて、ロイに本題に入るよう促した。
「……それで、いかがですか? お預けした女性の様子は……」
「心を奪う術は解いたのじゃが……」
 預けた女性とは、無論イドゥンのことだ。かつて人と竜が争った際、彼女は人の子に対抗するために心を奪わ
れ、ただひたすらに戦闘竜を作り出すことを命じられた。そして、1年前のあの戦いの時も。その最後の戦いで、
彼女に憐憫の情を催したロイは、封印の剣で彼女の命を奪うことなく倒し、ついでに肉の剣でその呪われた能力
を封じたのだった。
4274+?日目 3/13:2008/09/01(月) 21:31:55 ID:yU7JO58X
「……やはり、元に戻るという訳にはいきませんでしたか……」
「ファが外に連れ出したりしておるが、自ら進んでは何もしようとはせぬ。このままではひきこもり、行き着く
先は実況民じゃ。先日発売されたリメイク版のアレでも、練成したハンマーに『マラ6』と名前を付けてみたり、
新キャラの女弓兵を見て『ノルンで射精の描写マダー?』などとつぶやいたり……もう立派な教育実況民となりつ
つあるわい。もはや手遅れかもしれん」
 そこまで言った長老は、ロイの表情に気づくと、努めて明るい口調に切り替えた。
「だがのう、わしらは感謝しておるのじゃ。彼女はもう、忌まわしい戦いに利用されることもない。魔竜となっ
て戦闘竜を生み出すなど、あってはならんのじゃ……あの娘に代わって、お礼いたしますぞ」
「いえ、そんな……」
「……戦闘竜というのはの、あれも呪われた存在なのじゃ。かつて『剣を極めし者』の出現コマンドが公開さ
れた直後、世の中に『茶色い竜』が大量に発生したことがあってのう……」
「茶色い竜、ですか?」
「うむ。そして茶色の竜が生まれるたびに『入力間違えたぞ金返せ』『うわこいつ出すの失敗してやがんのププッ』
といった怨念や侮蔑の負の感情が生まれた。そうした『茶色い竜』に対する恨みが凝り固まり、巫女によって
形を与えられたのが戦闘竜じゃ。あのようなものを作り出す力など……」
「そ、そうでしたか……」
「わしらもつぐないの意味も込めて、あの娘が『心』を取り戻せるよう全力を尽くすつもりじゃ」
「……よろしくお願いします」
「せめて、感情が動いたという『きざし』があればよいのじゃがの。泣くとか、笑うとか……」

 長老の元を辞したロイは、ファに挨拶しようと思い立ち、彼女の部屋を訪れた。が、どうもイドゥンを連れて
早朝の散歩に出たらしく不在だったため、踵を返して妻達が泊っている離れの様子を伺いに行った。もうみんな
起きているかなと思ってそっと扉を開けると、彼女達は額を集めて何か真剣に話し込んでる。ロイは扉の隙間か
らそっと聞き耳を立てた。どうやら、リメイク版のアレを見ているらしい。
「……ここです……ロイ様が、食い入るように……見ていたのは……」
「ああ、やっぱり。ロイったら、本当にお尻が好きなんだから……」
 ソフィーヤの指摘に、リリーナがうなずいた。どうやら数日前、リメイク版のアレのOPのヒロイン(のお尻)
を凝視していたのがバレていたらしい。それは確かにあの腰のラインは大好きだけど、とロイが心の中で反論し
ていると、セシリアが立ち上がって一同に言った。
「という訳で、今回のテーマは『魅力的なヒップラインを作る』よ。これまでロイが喜ぶお尻と言えば、リリー
ナとウェンディの2強独占状態でしたが、決して大きくないシーダのお尻でも十分いけるということが判明しま
した。そこで……」
 セシリアは言葉を切ると、隣に座っていたシャニーをいきなり押し倒した。
「ひゃっ!?」
「……天馬騎士のヒップラインを徹底調教、でなくて、研究することにします。いいこと? シャニー」
「ちょ、そん、な……あっ!!」
 甘い声をあげて抵抗するシャニーの腕を、ララムとスーが押さえつけた。同時に、キャスとセシリアが慣れた
手つきで服を剥ぎ取る。たちまち、シャニーの白い下半身があらわになった。
(…………)
 妻達が仲良くやっている事を確認したロイは、無言でその場を立ち去った。
4284+?日目 4/13:2008/09/01(月) 21:32:27 ID:yU7JO58X
「あ! ロイお兄ちゃん!!」
 イグレーヌの所に引き返そうかファの部屋で待つか考えていたロイは、聞き覚えのある声にはっと顔を上げた。
「ファじゃないか! 久し振りだね」
 廊下を走ってきた竜の少女を抱きとめたロイは、彼女の頭をくしゃくしゃと撫でて再会を喜び合った。
「ねーねー、ファ、おっきくなった?」
「うん、ちょっと重……背が伸びたね」
「本当? わーい」
 ロイは無邪気に喜ぶファを床に下ろすと、しゃがんで彼女の目を見つめた。
「そう言えば、イドゥンお姉さんはどうしてるの?」
「あ! お兄ちゃん、ファのお部屋に来て! さっきお姉ちゃんがね、笑ったの!」
 思いがけない吉報に、ロイは大きく目を見開いた。それはつまり、さっき長老が口にした「きざし」があった
ということではないか……!
「すぐ行こう。イドゥンお姉さんは、ファの部屋にいるんだね?」
「うん!」
 ファはにっこり微笑んで、とてとて走り出した。ロイは大股でその後に続きながら、重ねて尋ねた。
「笑った、って言ったよね? どうして笑ったの?」
「えっとね、さっきお姉ちゃんと二人で、お外でお散歩してたの。お外のいろいろなもののお名前とか、教えて
てね、ほら、里の入るところに生えてる木があるよね? あそこで……」
 一刻も早くイドゥンの顔が見たいロイは、前を駆けるファとの歩幅の差がもどかしく、つい彼女を追い抜いた。
その背を、ファの声が追う。
「木になってた実のことを教えたくって、木をゆすったの。そしたら木の実が落ちてきて、ファのおててに当た
っちゃった。そしたらお姉ちゃんが、『くすっ』って笑ったの!」
 その光景を想像して、ロイも思わず噴き出した。それにしても、イドゥンの笑顔というのはどんな感じなんだ
ろう……ファの部屋まであと少しのところで、ロイはふと考えた。が、それも彼女に会えば分かる。ロイはどき
どきしながら最後の数歩を歩いて、ドアのノブに手をかけた。
「だからね、もーっとお姉ちゃんに笑ってほしいから、ロイお兄ちゃんにも手つだってほしいの!」
「うん、いいよ。僕に……」
 ロイは扉を押しあけた。彼の目が、部屋の窓際に置かれた寝台の上に端坐する人影を捉えた瞬間、
「できるこっ」
 上から落ちてきたタライが頭頂部を直撃した。気を失う寸前、彼はその人影が確かに笑うのを見た……
4294+?日目 5/13:2008/09/01(月) 21:32:58 ID:yU7JO58X
「……う……」
 下腹部を襲う温かく柔らかな感触に、ロイは意識を取り戻した。頭部に疼痛が残ってはいたものの、それは問
題ではない。問題なのは、ベッドに仰向けに寝かされている彼の衣服を、濃紺のローブをまとった女性が脱がせ
ようとしていることだ。すでに彼の上半身は裸に剥かれ、今まさに残りの部分も露わにされようとしている。
「…………!!」
「あ、お兄ちゃんが気がついた!」
 ロイの枕元に座っていたファがうれしそうに叫ぶと、ロイのズボンに手をかけていたその女性が顔を上げた。
切れ長の落ち着いた眼に、淡い紫の流麗な髪、透き通るような白い肌のその美女は、言うまでもなくかつての
「暗闇の巫女」・イドゥンである。フードに覆われていない彼女の顔を、陽光の下、それもこんなに間近で見る
のは初めてだが……
「あ……えっ…と……」
 おはよう? 久し振り? かけるべき言葉が見当たらず途方に暮れるロイの瞳を、イドゥンはじっと見つめて
いる。左右で色が異なる彼女の双眸に見つめられ、ロイはどぎまぎして視線を反らした。すると彼女は、無言で
彼のズボンをずり下ろそうと指先に力を込める。
「い、いや、そうじゃなくって……」
 あわてて上体を起こし、腰を引くロイ。しかし引いた弾みで、下着ごと脱げてしまう。
「あっ」
「…………すごい……エレクチオン……」
 目の前に突き出されたロイの勃起に対するイドゥンの第一声がそれだった。ファがイドゥンにどんなことを教
えていたかは分からないが、単に木や風の名前を教えるだけでは物足りなかったらしい。あわてて隠そうとする
ロイの手を、ファの幼い手が止めた。
「ロイお兄ちゃん、イドゥンお姉ちゃんが『心』とりもどすの、手伝ってくれないの?」
 ファはロイの肩に身体を寄せ付けてきた。少年は、霞がかった表情でこちらを見上げるイドゥンと、いたずら
っぽく微笑んでいるファを交互に見比べた。
「……ねえ、ファ。こういう事で、イドゥンお姉ちゃんの『心』が戻るの……?」
「うん! だってだって、お姉ちゃんがしたいって言ったんだよ!」
「!?」
 驚くロイの視線を、イドゥンは優しく受け止めた。心なしか、その口元が微かにほころんでいるように見える。
彼女は無言のまま身体をにじらせ、ロイにその肉体を押しつけてきた。高まる感情に対して、何をどうしていい
のか分からないといった感じだ。もっとも、どうしていいか分からないのはロイも同じだったが。
「まだだめだよ、お姉ちゃん」
 ロイの胸にしなだれかかろうとするイドゥンを、ファが押しとどめた。安堵と軽い失望が混じった溜息をつく
ロイだったが、次の瞬間、その息を再び飲み込んだ。イドゥンの背後に回ったファが、濃紺のローブに覆われた
イドゥンの胸をむにゅりと揉んだのだ。
4304+?日目 6/13:2008/09/01(月) 21:33:29 ID:yU7JO58X
「んっ……」
 ゆったりした布地の上からもはっきりと見てとれる豊かな膨らみが、小さな少女の手で弄ばれている。固唾を
飲んで見守るロイに見せつけるように、ファはローブの裾に手を伸ばした。
「ねえお兄ちゃん。竜の弱いところって、知ってる?」
 質問の意味を測りかねて黙り込むロイに構わず、ファはイドゥンのローブの裾をたくし上げ始めた。白い太も
もが露わになって、ロイはあわてて目をそらす。
「むかしね、ビシカって男の子が、王様にかわいがられてたんだって」
「……男の子が? 王様に? 女王様じゃなくって?」
「うん」
「あっー……」
「どのくらい愛されてたかっていうとね、ビシカが勝手に王様の馬車を使ってお母さんのお見舞いに行っても、
『親孝行だね』って許されるくらい。あと、王様の桃を半分食べちゃっても『半分残してくれるのか』って喜ば
れるくらい」
「…………」
「でもね、ビシカが大人になって王様に愛されなくなるとね、王様は『こやつは昔勝手にわしの馬車を使った。
あと食いかけの桃をよこしおった』って怒ったの。ビシカのしたことは同じなのに、愛されてる時は気に入られ
て、そうでない時は怒られるなんて、ひどいよねー」
 なるほど示唆に富む話だ、とロイは素直に感心した。しかし……
「……今の状況と、どういう関係があるのかな……?」
「大事なのは、えらいの人に意見したりする時は、自分が相手にどう思われてるかちゃんと調べてからじゃない
とだめだってことなんだよ」
 しかし、ロイの耳には半分も届いていなかった。上に挙げたイドゥン両手から濃紺の布の塊が抜け落ちて、一
糸もまとわぬ美しい裸形が彼の目の前にさらけだされているのだ。
 眩しいほど白い肌は、部屋に差し込む陽光でしっとりと輝いている。困惑なのか羞恥なのか、整った眉をほん
のわずかにひそめていたが、それがえもいわれぬ色気を醸し出していた。長い髪が肩に流れ、その下には素晴ら
しいボリュームの胸が丸く厚く張り出している。胴はあくまで細くくびれているが、ロイの片足を跨いでいる腰
のまわりのふくらみといったら……
「ああぅうっ!!」
 突然の悲鳴に、ロイはびくっと目を上げた。明らかにイドゥンの声、それもかなり「感じて」いる嬌声だが、
彼はまだ何もしていない。ファが彼女の鎖骨の間を撫でたようだが、それだけであんなとろける様な悲鳴を上げ
るだろうか?
4314+?日目 7/13:2008/09/01(月) 21:34:04 ID:yU7JO58X
 そんなロイの内心を見透かしたように、ファはにっこりほほ笑んだ。
「竜にはね、のどの下に、逆さに生えたうろこがあるんだよ。これに触ると、すぐにイっちゃって大変なの。え
らい人に意見する時は、この『げきりん』に触らないようにできれば合格っていうのが、このお話の……」
 だがその時ロイの意識は、まだ甘美な刺激の余韻に浸って頬を染めているイドゥンに釘付けになっていた。彼
は何かに導かれるように手を伸ばし、イドゥンのほっそりした首のすぐ下、両の鎖骨の間を、おそるおそる指先
で触れてみた。羽毛で触れるよりも軽く触ったつもりだったが、
「っ!!」
 びくんとイドゥンの身体が跳ねる。演技でも何でもなく、本当に感じてしまっているのだ。と、ロイは自分の
脚に熱く濡れたものが滴り落ちたのに気づいた。まさかと思ったが、どうやらイドゥンの秘裂から漏れ出した女
の欲望の証らしい。
「……ロイの、お兄ちゃん……」
 思いもかけない呼びかけに、ロイはどきりとしてイドゥンの目を見た。先程までは何の感情も読み取れなかっ
た彼女の瞳が、熱にうかされたように潤んで、真白な頬にはほんのりと赤みがさしている。これまでの人形の
ような彼女とは全く別の生き物がそこにいた。
 ロイは覚悟を決めると、上体を起こして両腕を彼女の背に回す。が、その前に一言言っておく必要があった。
「あの……イドゥン? その、ロイお兄ちゃん、っていうのは、ちょっと……」
 ファがそう言っているからだろうが、見た目も実年齢も自分より年上の女性に兄呼ばわりされるのはどうにも
くすぐったい気がする。妻達ともそういうプレイをしたことがあった(キャスは本当に妹みたいで可愛かったし、
普段お姉さんポジションのリリーナにお兄ちゃんと呼ばせるのは快感。シャニーやララムはあんまりいつもと変
わらない気がしたが、ソフィーヤとスーとウェンディに兄と呼ばれるのは新鮮だった)が、セシリアに「お兄様」
と呼ばれた時のことを思い出すと……
「……なら、ロイ……?」
「うん、それでいいよ」
 ロイはイドゥンを抱きよせながら微笑むと、ちゅっと音を立てて彼女の唇を吸った。イドゥンはさからわず、
少年の背におずおずと腕を回す。ロイは彼女の柔らかな腕の感触を感じながら、そのまま何度か軽いキスを繰り
返し、いきなり舌を挿入して彼女の口腔を舐め始めた。イドゥンはわずかに肩を震わせたが、ロイが彼女の背中
を静かに撫でさすってやると、やがてふるえも治まった。
「ん……んふ、う……」
 じんわりと温めるようにイドゥンを愛撫していたロイは、キスの合間に彼女が漏らす切なげな喘ぎに耳を傾け
ながら、そろそろ一気に責めようと心を決めた。女の唇を離れた彼の口と舌は、滑らかな頬を、美しいおとがい
を、か細い首筋を丹念に愛撫していく。そしていよいよ「逆鱗」に触れようとしたその時、イドゥンがはっと身
体を引き離した。
「だめ。先に、ロイに…気持ちよくなって欲しいから」
「え……」
 ロイは強引に鎖骨の間の急所にキスしようとしたが、イドゥンの方が一瞬早かった。彼女はロイをベッドに押
し倒すと、身体を密着させたまま足の方へとずり下がっていく。豊かな乳房の柔らかな感触と、尖った乳首の固
い感触が、ロイの抵抗を封じた。
4324+?日目 8/13:2008/09/01(月) 21:34:37 ID:yU7JO58X
「イ、イドゥン……」
「……んっ……」
 ロイの腰まで身体を這わせたイドゥンは、少年が予想というか期待したとおり、その大きな胸乳で屹立したも
のを挟み込んだ。むにゅっとした感触が、ロイの本体を包み込む。
「うっ……ううっ!!」
 まといつくような柔らかい感触だけでも十分気持ちいいというのに、イドゥンはさらに両手を乳房に添えて力
を込めた。適度な弾力が加わって、ロイの本体は心地よく圧迫される。少年の太ももと腰が快楽に震えるのを感
じたイドゥンは、重たい肉果を上下に揺らして本格的にロイをしごき始めた。弾力に満ちた肉の圧力で揉み潰す
かと思うと、ふにゅっと柔らかく包み込む。絶妙な力加減に上下の動きが加わり、ロイはたちまち絶頂に向かっ
て突き上げられていく。
「……ふ、あ、くっ……うっ…………」
「気持ち、いい……?」
 深く柔らかい谷間に勃起を挟み込んだまま、イドゥンは上目遣いにロイを見上げる。うかつに口を開くとそれ
だけで達しそうになっているロイは、かくかくと首を縦に動かしてかろうじて問いに応えたが、イドゥンはそん
な少年の反応に、小さく、だがはっきりと微笑んだ。
「あ…………う、あっ!!」
 砂漠のオアシスの水辺に咲く小さな花のような楚々とした笑みに、ロイは不覚にも心を奪われた。こみ上げる
快感を必死にこらえていた何かが弾け飛んで、少年は呻き声とともに射精する。柔肉の谷間が、たちまち白い奔
流であふれた。
「あっ……あつ…い……」
 自分の胸に挟んだものが脈打ちながら熱い液体を吐き出す感触に、イドゥンは困惑したように眉をひそめた。
その妖しさを含んだ憂い顔に、ロイの胸はかぁっと熱くなる。だが、彼がイドゥンを抱き寄せようとした途端、
「う、ひゃうっ!!!」
 まだ完全に射精し終えていない彼のものを、イドゥンが口に含み、間髪入れずに強く吸い始めた。敏感になっ
ている先端を容赦なく舌先でえぐり、頬をすぼめてまた強烈に吸いつける。ほとんど音がしないくらいの激しい
吸い上げ方だった。
「やっ、だ、だめ、そ、こっ…………うああ、あっ!!」
 ほとんど苦痛と紙一重の激烈な快感に、ロイは泣きそうな声で悲鳴を上げる。が、イドゥンは責めの手を緩め
るどころか、その細い指で少年の肉幹の筋をつっとなぞり、さらには袋まで優しく撫で始めた。おそらくはファ
に教えられたであろう濃密な愛撫で、清楚な巫女は確実にロイを絶頂の淵へと導いていった。
「だ、め……でる、またいくっ…………っっ!!」
「………ぷぶっ………じゅぽっ……」
 先端のくびれにイドゥンの唇が引っ掛かった瞬間、初めて音が漏れる。そのいやらしい湿った音と、最も敏感
な部分への刺激に、ロイは耐えられなかった。
4334+?日目 9/13:2008/09/01(月) 21:35:18 ID:yU7JO58X
「〜〜〜〜〜ッ!!」
 立て続けの射精に、ロイは首をのけぞらせて快楽に耐える。しかし呻き声を押し殺しても、ほとばしる白濁液
の勢いは止まらない。
「んぶっ!! む…ぉ、う…………ぷはっ……」
 すさまじい勢いで次々と吐き出される熱い精液を、イドゥンは口で受け止めきれなかった。が、一度は口を離
しながらも、再び脈打つ肉剣を咥え直し、ロイの欲望を懸命に嚥下する。
「……ふ、あ……イ、ドゥン……」
 ロイは首だけもたげて、自分の股間に顔を埋めている竜族の美女を見た。ロイの上半分を含んだ口の端からは、
唾液と精液の混じった白い液体が幾筋も流れ出している。ロイの太腿の上で潰れている彼女の胸は、さっき放っ
た精液でいまだに白く汚れていた。
「……!! も、もうだめだよ!!」
 イドゥンが再び口の中のものを吸い始めようとしたので、ロイはあわてて上体を起こし、イドゥンの頭を両手
で掴んだ。ぢゅぽ、と音を立てて勃起を引き抜いたイドゥンの口の端から、白く粘性のある液体が糸を引いて垂
れ落ちる。
「もう……十分、気持ちよかったから……」
 ロイは呼吸を落ちつかせながら、イドゥンのか細い肩を抱き寄せる。女は抵抗せずにロイの胸の中に抱き込ま
れたが、白く汚れたおとがいを反らせて、何か言いたげにロイを見上げていた。
「…………っと……」
「…………?」
「……もっと……欲しい……」
 そうささやきかけるイドゥンの口の端から、重い粘液の塊がどろりと流れ落ちる。小さく開いた唇の隙間から、
彼女の舌――先端から付け根まで白い濁液に覆われている――がちらりとのぞく。
「……っ!!」
 あまりにも淫靡な光景に、ロイは思わず我を忘れた。乱暴にイドゥンを抱き締めると、身体を入れ替えて彼女
の上に馬乗りになる。
「あっ……」
「イドゥン……君も、気持ちよくしてあげるから…………っ!!」
 ロイは上ずった声で叫ぶと、彼女の胸を鷲掴みにした。仰向けになってもなお丸く高く天を衝くその胸の感触
を指先で堪能しつつ、いまだにへばり付いていた白い体液を塗り拡げる。そしてその双丘の狭間に、己自身をあ
てがった。
「んっ………………あ、うあァっ!!」
 ロイのものを胸で挟んで愛撫しようとしたイドゥンは、とんでもない悲鳴を上げた。ロイはただ胸でしごいて
もらおうとしたのではない。勃起の先端で、彼女の「逆鱗」の部分を突いたのだ。
4344+?日目 10/13:2008/09/01(月) 21:35:54 ID:yU7JO58X
「やっ、あ、あハぅううっ!! だ、めぇっ、やめっ…………いやあああっ!!」
「……嫌なの? 本当に?」
 ちょっと意地悪い口調で、ロイは自分の下で悶え狂う美女にささやいた。さっき立て続けに2度もいかされた
お返しの意味もある。手のひらで盛り上がった柔肉を揉みこみ、指先で薔薇色の乳首をこりこりつまんで刺激す
る。そして彼女の胸肉を犯すように激しく腰を前後させ、肉剣の切っ先で喉の下の逆鱗をめった刺しにするのだ。
「やっ、めぇ……うああ、ふはぁぁあ!! お、ねが、い……ああっ、ああっ!!」
 ロイの先端から滲みだした透明な液体が、イドゥンの最も敏感な部分を濡らす。ロイは彼女の胸を、乳首を刺
激しながら、さまざまに角度を変えて胸への責めを加え続けた。
「んんうう、あっ、あぁーーーーーーーーっ!! ああ、んっ…………ぐ、は……うっ!!」
 悶えるという表現そのままに、イドゥンは白い肢体をくねらせ、凄まじい快感の渦に巻き込まれまいと必死に
首を振る。しかしその行為はかえって予想外の角度から逆鱗を突かせることになり、ますます彼女を絶頂の頂へ
と追い込んでいく。
 切れ長の目が官能のうねりにヒクつき、可憐な唇からは言葉にならない喘ぎが漏れる。そこにいるのは、「心」
を失くした哀れな巫女ではない。まぎれもなく、生けるものの本能に従って愛の悦楽を享受する一人の女だった。
「っ……そ、ろそろ、い、くよ…………」
 よがり狂う美女の痴態に、ロイは不覚なほどの興奮を覚えて胸をときめかせた。乳房を掴む手に力を込め、腰
を激しく前後させ、執拗なまでに彼女の胸と逆鱗を責め上げる。同時に、自分が3度目の絶頂に向かって登りつ
めていくのをはっきり知覚していた。
「くぅんん、んんんんっ!! うああ、ああ――――――ッ!!」
「い、く…………いくよっ!!」
 イドゥンが背をのけ反らせて絶頂の悦びを叫ぶのと同時に、ロイもまた達した。たぎりたった白い濁流が、音
を立てて女のおとがいから首筋、そして鎖骨の間を襲う。
「ふ、ひゃあああああああああ!! うぉううう、うぶっ…………!!」
 最も感じる逆鱗の部分に、男の熱い欲望の証を浴びせかけられて、イドゥンはぎくんぎくんと上体を波打たせ
た。そのはずみで、胸に挟んだままの勃起の角度が変わってしまい、放出された白濁液がイドゥンの顔めがけて
飛び散る。特に大きな塊が、彼女の唇にべったり貼り付いた。
「……むっ……ぐぷっ…………ぶはっ」
 絶頂のうねりに全身をふるわせながら、イドゥンは恍惚としてロイの射精を受け止め続ける。喘ぐ口元に降り
そそいだ白濁が、唇の間を垂れ落ちて、白い前歯をさらに白く汚す。口からあふれた粘液が、太く糸を引いて美
しい頬を流れ落ち、シーツの上に乱れ散る薄紫色の髪に吸い込まれていく。彼女が苦しげに軽く咳き込むと、白
い飛沫が口元から飛散した。
4354+?日目 11/13:2008/09/01(月) 21:36:30 ID:yU7JO58X
「……イドゥン……きれいだ……」
 ロイは肩で息をしながら、眼下の凄艶な光景を見下ろしてつぶやいた。そしてようやく射精の勢いが衰えたも
のをイドゥンの胸の谷間から引き抜くと、先端を逆鱗の部分にあてがって、最後の残滓をそこになすりつける。
もう喘ぐ気力も残っていないイドゥンは、小さく眉をひそめて、うわ言のような呻きを発しただけだったが、突
然大きく2度全身を痙攣させると、ぐったりと動かなくなった。
 彼女にまたがっていたロイは、腰を浮かせて脇に退き、激しい情交の跡を見下ろした。ベッドの上のイドゥン
は、白い肌に汗をにじませ、力なく放心している。その肌も、胸や鎖骨、首筋から口元のあたりは、おびただし
い白濁液でぬめぬめと妖しい光沢を放っていた。そして形よくふくらんだ腰のまわりは、彼女の汗と、別な体液
とで、しとどに濡れつくしている。
「…………」
 立て続けに3回も放出したというのに、ロイのそれはまたいきり立ち始めた。確かに、肝心の行為をしないま
ま終わる気は無かったが、あまりにも節操が無さすぎる……
 そう反省した時、薄目を開けたイドゥンと目が合った。色の違う左右の瞳は、以前は何の感情も映さない無機
質な氷の塊だった。しかし今の彼女の瞳には、穏やかな光と、妖しい情欲の炎が、ひそやかに息づいている。
「……あたたかい……とても……」
 伸ばしたイドゥンの手が、そばに座るロイの膝に触れた。ロイはその手に自分の手を重ね、無言で指を絡める。
「あたたかい……?」
「そう。私の……ここが」
 イドゥンはロイの手を取り、自分の胸に導いた。厚い胸の奥の拍動が、ロイの手に伝わってくる。彼女が自分
の気持ちに気づいたこと、それをこういう風に伝えられるようになったことが、ロイにはうれしかった。彼はイ
ドゥンの胸に手を置いたまま、その傍らに寄り添う。二人はそのまましばらく見つめ合っていたが、やがてどち
らからともなく身体を動かした。イドゥンが身体を起こし、ロイが仰向けになる。まったく自然に、イドゥンは
ロイの上に跨った。
「僕のを……自分で入れてみてくれるかい?」
「……は、い……」
 あの困惑したように眉をひそめる表情を浮かべながら、イドゥンは小さくうなずく。1年前、彼女の力を封じ
るために交わった時は、上に覆いかぶさって半ば犯すような感じで挿入したが、今は何もかもが反対だった。
「……んっ……んんっ!!」
 ロイのものに手を添え、己の濡れた秘裂に導く彼女は、挿れる寸前で大きく息を整えた。そして、ロイが驚く
ほどの勢いで、一気に腰を落とした。
「……っ!!!」
 ゆっくり挿入しようとしたら、こちらから激しく突き上げてやろうと待ち構えていたロイだったが、逆に奇襲
を食らう形となった。彼の本体は、熱く濡れた肉孔の奥まで、じゅぶじゅぶと呑み込まれる。そのくせ、締め付
け方は全く容赦がない。さっき3回も放出していたおかげで射精は免れたが、もし事前に出していなかったら、
間違いなく一瞬で達してしまっていただろう。
4364+?日目 12/13:2008/09/01(月) 21:37:01 ID:yU7JO58X
「んんっ……うっ、ふ……ふふっ」
 ロイははっと目を上げた。屹立したものを根元まで咥え込んだイドゥンが、頬を上気させつつ、笑っている。
つつましくも明るい、上品な微笑だった。
「……え……何が……」
「だって、ロイの顔……ほら」
 声には出さずにくすくす笑った彼女は、重く実った腰を浮かせた。そして引き抜く寸前まで持ち上げた腰を、
打ちつけるように一気に落とす。ぶじゅっと品の無い音を鳴らして、ロイのものが膣奥まで呑み込まれる。
「はうっ!!」
「……んっ……!! そ、う……すごく……気持ちよさそう……ぅうんっ」
 気持ちよさに喘ぐロイの顔を見下ろしつつ、イドゥンはうれしそうに腰を揺らした。ロイの腰骨のあたりで
彼女の柔らかな尻肉が跳ね、秘唇から漏れ出した愛液が勃起の根元まで滴る。ロイの恍惚の表情を見るのが余
程うれしいのか、イドゥンの腰の動きはどんどん速く大きくなっていく。
「くっ、はっ……そ、そんな……に、うごいた、ら…………あ、あうっ!!」
「んっ、ふあ、ロイの、あンッ、ひくひく……して、る……」
 汗で濡れたイドゥンの肩に、乱れた長い髪がへばりつく。まだ先刻の情交の名残で白く汚れているバストが、
腰の動きに合わせてぶるんぶるんと飛び跳ねていた。かつての人形のような状態の彼女からは想像もできない
程、今の彼女は女の悦びを堪能している。その悦びを与えているのは自分なのだと思うと、ロイはうれしさと
誇らしさで一層興奮した。
「あふっ!! あ、あァァァっ!! ひ、くっ…………あっ!!」
 ロイはイドゥンの腰に手を伸ばし、弾む尻肉をむにゅっと鷲掴みにした。と同時に、これまで一方的にしご
かれていた肉剣で反撃するべく、ズンと腰を突き上げる。ロイの本体に貼り付いていた肉襞の一枚一枚が、予
想外の動きにもかかわらずぴったりと絡み付いてきて、あやうくロイは射精してしまうところだったが、子宮
の入口を突かれたイドゥンは、それ以上の刺激に耐えねばならなかった。
「んああーーーっ、あ、あっ!! ひっ、ああ!! あはぁ!!」
 肌と肌がぶつかり合い、粘膜同士が擦れ合って、二人を高みに押し上げていく。膣内をかき回すロイの本体
の動きにイドゥンが悶えて身をよじると、膣壁がうねって勃起をねじるように絞り込む。たまらずロイが腰を
がくがく震わせると、その動きがまたイドゥンを狂わせる。
「う、はううっ!! いい、ロ、イ…………もう、も…いっ、ああっ!!」
「ぼく、も…………いく、だすよっ、くうっ!」
 彼女の花弁の端にある敏感な肉の蕾が、ロイの下腹部で擦られる。少年の肉剣が、根元から先端のくびれま
で、熱く湿った柔襞できゅうきゅうとしごき立てられる。ロイは、弾むイドゥンのお尻をぎゅっと掴むと、力
まかせに自分の腰に打ち付けた。
4374+?日目 13/13:2008/09/01(月) 21:37:57 ID:yU7JO58X
「ああっ、うあああぁ――――――――ッッ!!!!」
 イドゥンが絶頂に達し、呻き声に近い悲鳴をあげて全身をぶるぶる震わせた。悩ましく、なまなましい情欲
の呻きが、尾を引いて部屋中に響き渡る。身体の奥からほとばしり出たようなその喘ぎを聞きながら、ロイは
痙攣する膣奥深くに精を放った。
 うねる肉壺にたっぷりと白濁液を注ぎ込まれ、イドゥンは裏返った声でまた絶叫した。彼女のヒップを掴む
ロイの手に、大きく不規則なふるえが伝わってくる。ロイは歯を食いしばって快感に耐えながら、目の前で泣
き叫ぶ美女の胎内に射精し続けた。
「ううううう、あぐうう……ううっ…………あ…………」
 何度も背を反らせ、髪を振り乱して絶頂の悦びに身体を震わせていたイドゥンが、力尽きて少年の胸の上に
倒れ込んだ。鼻腔をくすぐる髪の匂いが、首筋にかかる切なげな吐息が、厚い胸ごしに伝わる心臓の鼓動が、
汗ばんだぬめやかな肌の感触が、ロイの胸を熱くする。ロイは彼女の背に腕を回すと、優しく抱きしめてキス
をした……

 しばらくの間二人は無言で抱き合って、口づけを交わし、髪を撫で、見つめ合っていた。イドゥンの膣内に
深々と突き刺さっているロイの肉剣はとっくに硬度を取り戻していたが、今は激しい情事の後の余韻を静かに
味わっている。
「おまたせー」
 突然部屋の扉が開き、その静寂が破られた。入ってきたのは、ファだ。イドゥンの逆鱗に触れてからすっか
り忘れていたが、いつの間にか外に出ていたらしい。どこに行って……と言いかけて、ロイは絶句した。イグ
レーヌを含む彼の妻達が、ぞろぞろと部屋に入ってきたのだ。
「あら、まだ抜いてなかった? ごめんなさい、ならあと2回は出来るわね」
 目をしばたたかせるイドゥンに、セシリアは平然とほほ笑んだ。そして他の妻達を促すと、さっさと衣服を
脱ぎ始めた。
「……あ、あの……」
「あのねお兄ちゃん、こういうのはみんなで楽しもうって、ファが連れてきたんだよ」
 見ればファも服を脱ぎ始めている。ロイは救いを求めるようにイグレーヌに視線を送ったが、彼女はちょっ
と困ったような微笑を浮かべただけで、すぐに他の女達に続いた。
「今日は、イドゥンお姉ちゃんがわらった大切な日なの! だからみんなでお祝いしようって言ったら、みん
な来てくれたんだよ!」
「そういう事。とりあえず、もっとしてていいわよ? その間こっちは準備運動してるから。ひととおり終わ
ったら、今度は家族みんなで……ね?」
 裸になったセシリアが、ベッドの端に腰を下ろしながらロイにささやきかけた。その身体に、リリーナが抱
きつく。反対側の端でも、ソフィーヤとイグレーヌがキスし始めていた。
「……家族、か……」
 ロイはつぶやいてイドゥンの目を覗き込んだ。新たにロイの家族に加わった竜の少女は、恥ずかしそうにう
なずくと、小さく腰を揺らし始めた。ロイはその動きに応じながら、妻達に宣言した。
「みんな、ありがとう。今日はイドゥンが心を取り戻して、僕の家族になった大切な日だ。記念に、みんなに
5回、いや7回してあげる」
「わーい」
 スーの胸をしゃぶっていたファが、うれしそうに声をあげた。どうやら彼女も家族入りしたことになってい
たらしい。
「……ごめん、ファも僕の家族になった日でもあるよね……とにかく身体の続く限り、何回でもしよう!」
 ロイの言葉に、部屋中の女達が歓声をあげる。ロイはイドゥンを貫きながら、妻達の愛に包まれる幸福をか
みしめていた……

<完>
438名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:38:50 ID:yU7JO58X
以上で完結です。3年間だらだらと続けてしまいましたが、どうにか完走できたのは、読んでいただいた皆様、
レスを下さった方々のおかげです。
本当にありがとうございました。

あと>>383様、
>>189です
439名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:41:24 ID:e2oDrixd
終わってしまうんだな…乙だ
エロありネタありの楽しい日々やったでぇ…
440名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 21:51:00 ID:stvIjPk1
イドゥンは巨乳ですと言われてから楽しみにまっていましたw
完結おめでとうございます、そしてGJ!!
貴方は神だったよ。
441407:2008/09/01(月) 22:43:28 ID:EN97XGUW
>>420
なかなかためになるアドバイスありがとうございます
そういう細かいところは注意したことがなかったので助かりました

>>422
ギャグのつもりで書いたので笑っていただけてよかったです

>>423
そこまで猟奇的なのは思いつきませんでしたが、ミシェイルがミネルバをマリアが見ている前で拷問・強姦した上に
殺し、その後マリアまで・・・というような妄想はしたことがあります
本当はもっとえぐい内容なんですがここでは控えさせていただきます

>>4日めさま
ちょっとアレな文を書いておいてなんですが、実は貴方のファンで読んでました
今回のも素晴らしいですね
特にイドゥンの逆鱗のあたりが秀逸だと思いました
これからも素敵な作品を楽しみにしてます

442名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 22:53:04 ID:cDwN5rio
炎の孕ませフェレ公子ついに完結か…乙でした
豪鬼で不覚にも噴いたw
443名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 01:35:22 ID:9Hdrnm42
444名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 10:10:33 ID:gGiKLYdp
三年か…その間何度お世話になったやら…
万感の思いを込めて乙を言わせていただきます!
445名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 11:42:47 ID:vXWFFsEO
ついに完結か・・・乙でした
446名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 20:09:07 ID:v6hjnW4V
今のこの気持ち、とても言い表せません…
447名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 23:21:16 ID:2HMtbwCh
今読み終わりました
何と言うか・・・ああああああああ悲しい
嬉しいけど悲しい
今まで本当にお疲れ様でした
448名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 08:05:55 ID:Pd/J2rnT
誰一人として死なせはしない
449名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 09:41:51 ID:PaJrbmKX
新・暗黒竜と光の剣「それだと外伝行けないよ」
450名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 10:10:32 ID:w8x/FwIF
四日目神の次の新作が待ち遠しいお
451名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 11:53:21 ID:QqxyvsAy
リアルタイムGJ!
最後のファも家族になるのが感動
きっとこの後、イグレーヌさんのお腹を切り裂いてファを押し込め、またお腹を縫いつける。
イグレーヌさんのお腹に実際に胎児がいたりするとなお萌え。
そして出産。でもファは大きいから、股が裂けちゃう。それでも必死に出産するイグレーヌさん萌え。
どばどばと血を流すイグレーヌさんの股から産まれて『家族』になるファ。素敵ー
452名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 11:59:37 ID:RFLFPonx
神作者とロイ、おつかれさまでした
453名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 12:23:30 ID:RbkuMOYq
サジで終わりなのね…
454名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 18:09:27 ID:O47ZTlXW
バーッと今までの思い出が走馬灯のように…
455名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 21:38:59 ID:n1IRYFQX
>>451
外伝氏ファン乙
456名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 22:06:57 ID:ZhtUHHLT
すばらしい ハーレムもの でございました ごちそうさま ▼
ソフィやん は おみやげに いただいていきます ▼
457名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 22:30:58 ID:yy/580yB
[ソフィーヤ]
あの……イグレーヌさん

[イグレーヌ]
何?

[ソフィーヤ]
その……これは……?
さっき……道で見つけて……つい……めずらしくて……

[イグレーヌ]
見せて
これは……マーラーの交響曲第6番で使う楽器 「ハンマー」ね

[ソフィーヤ]
ま…ら……?
458名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 02:34:59 ID:DWAh6age
[漆黒の騎士]
ハンマー・・・!?
459名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 07:39:05 ID:3pqKFkej
[ファ]
よいしょ よいしょ

[イグレーヌ]
!!
ファ あなた……何を持っているの!? 危ないでしょう!

[ファ]
うー……

[イグレーヌ]
これは……ハンマーじゃない
こんな危険な武器 どうしたの?

[ファ]
だって……ファも なにかひいてみたかったんだもん

[イグレーヌ]
弾くって……

[ファ]
エルフィンのお兄ちゃんがね
ファもなにか楽器やりたいって言ったら 
「ハンマー」か「大砲」か「携帯電話」がいいよって言ってくれたの

[イグレーヌ]
…………

[ファ]
でも 大砲も携帯電話もないから
ハンマーでマラ6やろうとしたの

[イグレーヌ]
……いい ファ?
マラ6なんて 5年に一度くらいしかやらないのよ?
しかもハンマーの出番は 第4楽章に2回あるだけなの 

[ファ]
えー……

[イグレーヌ]
そんなに 音楽が好き?

[ファ]
うん!

[イグレーヌ]
なら ホルンを教えてあげるわ
そう 『ばらの騎士』で 射精の描写をする金管楽器よ

[ファ]
わーい
460人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/09/05(金) 09:39:09 ID:86YlW/od
>>459
どうせなら尺八を教えてあげればいいのに
461名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 00:32:25 ID:Y3ZXvXNy
シーダのおっぱい揉みたい
462名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 15:11:00 ID:w70496U7
>>438
3年間ネタとエロをありがとう!!
463名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 19:29:42 ID:A85gMMZA
遅くなったけど…
>>438様、お疲れ様でした…よろしければ次回作も期待しております。
464名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 16:39:30 ID:x3w/nLHi
ごめんなさい、sage忘れました…
465名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 15:42:42 ID:KbGK+Og8
>>26

さては特撮好きだな!
466名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 17:22:19 ID:hLj0WNxb
次のエロこないかな〜
467名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 09:41:57 ID:tFy4xQ6x
エフラムとラーチェル希望
468名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 22:22:16 ID:tsJrXULz
亀だがミシェイルとマリアうけたwww
469名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 22:30:54 ID:jf/o5CBv
次はミシェイルとミネルバ待ちだな
このカップリングならシリアスな感じがしそう
470名無しさん@ピンキー:2008/09/16(火) 15:19:44 ID:M9GQvbly
ほす
471名無しさん@ピンキー:2008/09/18(木) 22:47:12 ID:qa1zQf6W
ティルテュ物書こうと思うんだけど、相手をレックスとレヴィンで迷ってる。
どっちが好み?
472名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 00:37:58 ID:Kv+t1/lr
間を取ってアゼル
473名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 01:29:56 ID:rd9Xe1H3
レックスで頼む
474名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 01:34:54 ID:HX7IUyNg
個人的にはレックスとの組み合わせが好き
475名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 02:07:34 ID:5ESbJq/4
スコピオ12歳とかどうよw
476名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 08:23:26 ID:uXPv1FJT
イシュトー10歳とか
477名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 11:50:35 ID:eW63V0+K
あいだでアゼルかな
478名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 13:28:14 ID:h2i+/J7c
クロードなんてどうだろうか
479名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 16:19:36 ID:RZDWvSFd
レヴィン不人気ふいた

アゼル、クロードは王道過ぎて厳しいのでパス。


レックスで執筆開始するのでちょっと待っててノシ
480名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 21:58:59 ID:1OpAeUcM
ここはフィン×ティルでどうか?
出会いは一目惚れでその後シレジアにいる間にギシギシアンアンで子供を作るとか
ってもう遅いか・・・
481名無しさん@ピンキー:2008/09/19(金) 23:47:52 ID:rd9Xe1H3
レクティルクル━━━(゚∀゚)━━━ !!
楽しみにしてます
482名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 20:27:25 ID:FDpYkrMd
フィンはティルテュと結ばれてもヒルダとの戦いでセリフがない…
483名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 22:27:38 ID:4gidlCeZ
そうだね
後、親子会話も無いし・・・
息子との会話は無くても娘にはあってもいいと思うが・・・
リメイクされたらその辺の会話を追加して欲しいね

アーサーが力と魔力が上がるからマージナイトになった時は下手なフリーナイトより強い
484名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 03:05:58 ID:T2jf8B3+
サジかよ
485名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 13:08:37 ID:JvjvNuue
ダロスwww
486名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 17:19:23 ID:uL2M5oeB
バーツ
487名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 03:39:25 ID:L/wSYwq6
レクティルお待ちどう様。
携帯事情により、前編と後編で分けて投下します。
前編はエロなしです、ご了承ください。


※注意※
年齢の話題が出てきますが、当方は公式の年齢(そもそも決まってるのかすら)わからないので、キャラの見た目や口調、扱われ方で適当に決めてます。
服装の話題に関しても同上。
キャラ同士の関係も完全に脳内設定です。

そんな訳で、これおかしくね?っていう箇所が合っても、致命的でなければ見逃してくれると幸い。
488promise night:2008/09/23(火) 03:47:24 ID:L/wSYwq6
その日のティルテュは機嫌が悪かった。


シレジアの女王ラーナの好意により、セイレーン城へ招かれて早1ヶ月。
元来社交的で明るいティルテュは、シグルド軍のメンバーにもすぐに打ち解け、あたたかく受け入れられていた。

無邪気に振る舞うティルテュは誰にでも平等に接していたが、中でもレックスとの仲は、日を追うごとに深まっている。

幼なじみのアゼルほど親しかった訳ではないが、子供の頃からの顔見知りであり、懐かしさからの会話はアゼルにはない新鮮さがあった。
489promise night2:2008/09/23(火) 03:50:22 ID:L/wSYwq6
そして何より、お互いの父親の件が手伝って、2人がお互いを意識し出すのに時間はかからなかったのである。


しかしそのレックスが、ティルテュの眉間にしわを作っている原因なのである。


ティルテュはセイレーン城の自室の窓から、ぼんやりと中庭を見ていた。
すると東棟の出入り口から、見慣れた青い頭がでてきた。

『あ、レックスだ』

窓を開け、声をかけようとした瞬間、彼の斜め後ろに眩しく波打つ金色の頭が見えた。
服装からして双子の姉の方らしい。
2人は何やら談笑しながら、西棟へと歩いて行く。
会話の内容が気になったが、生憎ティルテュのいる自室は3階、聞き取れるはずもなかった。
そうしてる間に2人は西棟へと入ってしまった。

西棟には訓練所がある。
恐らく2人は、訓練所へ向かう途中で出くわしただけなのだろう。
しかしティルテュは何となく面白くなかった。
490promise night3:2008/09/23(火) 03:57:01 ID:L/wSYwq6
気分を晴らそうと部屋を出たティルテュは、女性陣で1番仲のいいシルヴィアの所へ足を向けた。
以前は悩みや相談はクロードかアゼルに話していたのだが、レックスを好きだと思いはじめてからは、他の男と二人きりになるのを避けているのだ。

『私はこんなに一途なのよ、レックスは…どうなのよ』

「ティルテュ公女、どうしたの?なんだかすごい顔してるわよ」

眉間のしわを深くしながら廊下を歩いていると、目の前から声がかかった。

はっとして声の主を見やると、心配そうに顔をのぞき込むエスリンの姿があった。

「あ…大丈夫!ちょっと考え事してたの」

そう言いつつ、慌てて笑顔を見せた。

『そんなに変な顔してたのかな…恥ずかしい』

微かに赤く染まってしまっているであろう頬を、両手で覆いながら、エスリンに別れを告げようとした。
その時、彼女の腕に青い布が乗せられていることに気がついた。

「ああ、これ?」

視線に気がついたエスリンは、笑いながら説明をした。

491promise night4:2008/09/23(火) 03:59:14 ID:L/wSYwq6
「実はこれ、レックス公子のマントなの。食事の時間に外して、そのまま忘れていったみたい。
普通気が付くと思わない?彼ってああ見えて、意外とウッカリしてるのね」

ティルテュは酸欠にでもなったかのような、妙な頭の痺れを感じた。

『仲間なんだから、気にするほどのことじゃないわ。人妻と一緒に食事くらいするわ。
マントを忘れたら、届けて当然だわ。』

「そう言えばティルテュ、レックス公子と仲良いわよね?このマント、返しておいて貰えないかしら」

差し出された、彼の髪と同じ色のマント。

『そう言えば、さっき見た時つけてなかったっけ』

「…ごめんなさい。私ちょっと用事があるの」

エスリンに表情がわからないように、俯いたまま小走りにその場から去った。

「気を利かせたつもりだったんだけど…私何か地雷踏んだかしら?」

残されたエスリンは、ただ首を傾げるばかりだった。


492promise night5:2008/09/23(火) 04:08:12 ID:L/wSYwq6
「ふーん、それで最近そんな顔してたんだ?」

やっとたどり着いたシルヴィアの部屋。
少女達は早くも、恋の話題に火を付けた。

「浮気!…だなんて思わないけど、やっぱり不安になっちゃうよ…」

ティルテュはシルヴィアにもたれ掛かり、本日2桁目の恋の溜め息をついた。
シルヴィアはそんなティルテュの銀色の頭を撫でながら、よしよしと慰めた。

周りからしたら、不安になる要素なんて1つもないレックスの行動。
それが恋の魔力によって、全てが不安に変わってしまっている年上の親友を、シルヴィアはとても可愛く思った。

「なんかもっと、余裕が欲しいな。レックスに対して自信が持てれば…」
「自信ねぇ…」

うーん、と頭を捻りながら、ああでもないこうでもないと歩き回るシルヴィア。
急にピタッと動きが止まり、ソファの上で小さくなっている親友の両肩を掴んだ。

「そうだ、これだわ!こんな簡単な方法があるじゃない!」

「ほ、ほんと!?何々、どうしたらいいの?」

493promise night6:2008/09/23(火) 04:14:12 ID:L/wSYwq6
ティルテュはシルヴィアの手を取り、目を輝かせた。

「エッチすればいいのよ!」

途端にティルテュの目が点になった。
一方シルヴィアは勝ち誇った笑みを浮かべ、熱っぽく語り始めた。

「いい?あんた達のカンケイって、ハッキリ言って子供よ!子供なのよ!
今時エッチもしないで恋人同士なんて通用しないんだから。
心も身体も結ばれて、初めて恋人同士って言えるのよ。」

「で、でも……。」

いきなりエッチしろなどと言われても、ティルテュは戸惑うばかりだった。

レックスとは、キスですら数える程度しかしていない。
同じベッドで夜を明かしたこともあったが、手を握られていただけだった。
ティルテュ自身は異性との行為に興味はあったが、なにしろ全てが未経験。
何もかもがレックス任せなのだ。
そのうち彼から求めて来る…そう考えたまま、結局今日まで処女を守り通している。

「でもじゃないのっ!そんなんじゃ他の人にとられちゃうよ?」

「そ、それは絶対イヤ!」

「だったら今夜決行ね!」

シルヴィアの細い小指が、ティルテュの目の前に差し出された。
一瞬迷って、ティルテュはその指に、自分の小指を絡ませた。

二人の少女は、大きく頷き合った。



後編へ続く
494名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 00:40:52 ID:WXXmFq+y
レクティルキター
続き楽しみにしてます
495バアトル×キャス T:2008/09/24(水) 08:25:46 ID:aVAYHGHV
なんスかこのタイミングは。
……自分も上記のカップリングを前後編に分けて貼らせていただきます。
同じく前編はエロなしです。
キャライメージや世界観の相違などがありましたら申し訳ありません。
御指摘いただけると助かります。
では、貼ります



 エトルリア東端にある廃村・ロクト。
 降りしきる雨、薄闇に落ちた広場で、彼らは対峙していた。
「バアトルさん……」
 不安げで、やや恐怖にそまった表情の少女が、眼前の大男――バアトルの名を呼びかける。
「大丈夫か? キャスよ」
 銀の斧を携えた偉丈夫は、振り返りもせず後方の娘――キャスに声をかけた。
 その双眸には、決意と殺意とが、ないまぜに宿されている。
「……平気よ、バアトルさん」
 むろんそれは、虚勢であるところは否めない。
 だが。この人に弱いと思われたくない、心配かけたくない、そんな思いが、彼女の恐怖をやわらげていた。
「あたしも死ぬ気で戦うから、バアトルさんも……」
「死ぬ気で、などと言うでない……」
 キルソードを構えた華奢な少女の言葉を、バアトルが遮る。
「二人で生きて帰ると言ったではないか」
「けっ、こいつら何意味分かんねーことを囀(さえず)ってやがる」
 バアトルと同じウォーリアの大男が、手斧を突き出しながら吐き捨てた。
「こんな奴ら、さっさとやっちまいましょう。モージさん」
「……そうだな。トールさんの手を煩わせるわけにもいかねえ」
 五人ほどの山賊を筆頭に、頭らしきウォーリア――モージが、バアトル達に立ち塞がった。
 その屈強な男達の姿に、さすがのキャスも身を強張らせながら剣を構えたが。
 彼女の前に佇む逞しい体躯の戦士には、‘畏れ’などというものは無かった。
「……貴様達如き下郎に……後れは取らん!」
 バアトルの怒声とともに振るわれた銀の斧が、雨夜を裂くかのごとく広場に穿音を響き渡らせた――



 二人が廃村・ロクトに赴く十数日前。
 人竜戦役に、幕が降りた。
 戦後処理の真っ最中であったが、大様なロイの計らいで、自ら同盟軍に入った者たちは、自由の身となっていた。
 むろん、バアトルも西方三島の復興に携わろうとしていた、その矢先のことだった。
「バアトルさん……話があるの。聞いて貰えるかな」
 平時の彼女には到底考えられない、しおらしい雰囲気で話しかけられたバアトル。
 それも、二人きりになれた時である。
 ただ事ではなさそうだった。
「わしとそなたの仲だ。遠慮せずに、なんでも話してみるといい」
 こころよく承諾してくれたバアトルに、キャスは安心したようだった。
 意を決して、口を開き始める……
「少し、長くなるわ……」
496バアトル×キャス U:2008/09/24(水) 08:26:45 ID:aVAYHGHV
 農村・ロクト。
 サカとリキアに近い、国境沿いにあるキャスの故郷の貧しい村だ。
 運命を変える出来事は、彼女が十二歳の時に起こった。
 ロクトが、戦時によくありがちな、賊の襲撃の憂き目に曝されたのである。
「おいてめえら! ここは今日からこのトールさまの縄張りだ! 死にたくなければ、さっさと此処一帯を焼き払え!」
 トンガリ頭のバーサーカー――トールは、デビルアクスを振り回しながら、小虫を蹂躙するかの如くがなりたてた。
 後方には、いかにも山賊であると全身を使って象徴している部下を、数十人引き連れている。
 都から遠く離れたこの村では、もはや助けを呼ぶことも出来ない状況とはいえ。村の人々は、その無茶な命令には従わなかった。
 だが、突如の襲撃だったので、抗戦しようにもすぐにはできない。
 しかしだからといって、はいそうですかと首肯するわけにもいかないはずだったのだが。
「こいつら……逆らう気か!! ならばっ……」
「お、お待ち下さいっ」
 回想するならば、それは勇気ある行動だったのだろう。
 いまにも村人に手を掛けそうな頭目の狂戦士の前に、しなやかな肢体を有した壮年の男が立ちはだかった。
「村は私達の手で火を点けます。ですから、どうか……」
「ほおぉ……」
 へりくだる痩躯の男を、舌なめずりして見下ろす。
 ――実に気分が良い。
「ならとっとと消せ」
 たった一言そういうと、トンガリ頭はエモノをおさめ、低頭する愚者を見下ろしながら踵を返した。
「……はい」
 全身の震えを抑えながら、ささやかな返答を発する。
 後ろに佇む娘――キャスや、妻。それに村民は、村長である彼の判断に、何を思ったのか。
 全ての者が松明を手に取り……やがて、村は――

 鮮やかな夕闇の情景を汚す黒灰の噴煙が、廃村となったロクトのそこここから立ち上っている。
 自分達の手で焼却してしまった村を、人々は呆然と、時に哀しげに見つめていた。
「さぁて、舞台はそろったな……」
 頭目――トールは呟きつつ、デビルアクスを地に叩きつける。
 そして、憫笑を浮かべながら、欲望を吐き出すかのように言い放ってやる。
「ククク……お前ら、馬鹿か? 村焼いたからって、俺らがむざむざ見逃すとでも思ったかよ!」
 驚愕に、または恐怖に、ざわめく村民。間も無く――
「男は適当にブッ殺せ! 女は嬲り殺せ! 好き放題暴れろてめえらぁー!!」
 怒号が、悲鳴が、歓声が。廃村にこだまする。山賊たちが、逃げ惑う村人達を追い回し始める。
 飛び上がったのは、痩躯の男――キャスの父親だ。
「きさまらぁ! 約束がちっ……」
「っせい!」
 言葉が、最後まで紡がれることはなかった。
 禍々しく黒光りする戦斧――デビルアクスが、あっけなく壮年の男の身体を縦に割った故に。
497バアトル×キャス V:2008/09/24(水) 08:27:41 ID:aVAYHGHV
「あなたぁ!!」
 キャスの母は、傍らの娘のことも忘れて、無惨に斃(たお)された夫の元へ一目散に駆け出した。
「嫌よ! あなたぁ!! 何で……何でこんな目に……!!」
「おぉ、てめー結構上玉じゃねーか」
 泣きじゃくる女のことなどお構い無しに、トールは顎をしゃくりあげた。
「――モージ。こいつ、動けなくして」
「ウス」
 モージと呼ばれた大男が、トールの後方から歩み出た。
 やや遠巻きにその様子を眺めているキャスは、ふいに訪れた惨状に身動き一つ取れないでいる。
 ただひたすらに、全身を痙攣させていた。
「ふんっ!」
 モージの鋼の斧が振るわれ、‘何か’が二つ、地面を跳ね回った。
「――ぎゃあああぁぁああ゛ーーーっ!!!」
 文字通りの、耳を劈く悲鳴。
 キャスの母の両腕は、肘から先を失していた。
「さあってとぅ」
 浮かれる口調のトールは、想像し難い苦痛にのた打ち回る美女に跨ると、冷笑しながら衣服を剥いでいった。
「……トールさん!」
「むっ……!」
 二人は、ほぼ同時に気付いたらしい。おもてを上げる。
 村人と山賊の他に、第三の勢力が混じっているのを視認した。
 あれは――エトルリア兵!
「チッ。嗅ぎ付けるのが速ぇ野郎どもだ」
「ずらかりましょう、トールさん!」
「わかってら!」
 未だ暴れまわる美女を抱きかかえ、トールはモージを伴い、その場を退く。
「…………お母さん……」
 連れ去られる母と、視界の隅で血溜まりを作っている父を見やりながら、キャスはその日の第一声をようやく発したのだった。
 何故か。
 悲しみや苦しみよりも、たぎる憤怒が、彼女を支配していた。
 それでも――歯を強く食い縛った少女の双眸から、涙が止まることは無かった……



「なんと…………」
 強壮な身体を持つ戦士が、声を震わせて呟く。
 当時を鮮明に思い描いている少女も、嗚咽を堪えきれずにいた。
「あたしは……過去を忘れたかった。
 非道な奴らから奪い、盗み、貧しい人たちを救うことで、他の人達が自分と同じ目に合わないようにって努力してきた。けど……」
 忘れられなかった。
 自分の力では村を蹂躙した奴らに敵いっこないのだ。
 彼女が十七の時だった。ロイと出会い、バアトルに打ち解けられたのは。
 キャスが五年ものあいだ一匹狼を貫いたのは、自分の仲間になることで、必ず身の危険に曝してしまうだろうと考えたからだった。
 自分が勝手やって傷つくのは仕方ないし、構わない。けど、自分のせいで他人が傷つくのは耐えられなかった。
「それで、わしに共同を求めたというわけだな?」
 哀しげな無表情で頷く。続けて、
「もちろん、ダメって言われたら諦める……って言いたいところだけど、ここまで話したら断れるわけないよね。ゴメン、バアトルさん」
「何を言う。わしはわしの意思でどうするか決める。むろん、その意志は……」
 言うまでもない。
 そんな雰囲気が、熱き心を持つ巨漢の全身に溢れかえっていた。
498バアトル×キャス W:2008/09/24(水) 08:29:05 ID:aVAYHGHV
「く、くそ。こいつ――」
 つええ。
 すでに四人の部下を手にかけられ、モージは焦燥を極めていた。
 眼前の男が振るってくる斧は、速さにかけるものの、尋常ではない力と技が込められている。
 そして――
「があっ!!」
 眼前の大男が振るった銀の斧でモージのエモノが弾かれ、地面に突き立った。
 驚愕の表情を、バアトルに向ける。
「……後ろの娘の顔を覚えているか?」
「……あぁ?」
 突如訊かれたことに、頓狂な声を上げた。
 あどけない面差しに、鮮やかな山吹色の髪を飾った少女。
「し、知らん! 貴様、こんなことしてただで……! ひっ」
 大男の苦鳴は、途切れさせられた。
 脳天に叩き付けられた銀の斧が、巨体を断ち割り、派手に鮮血を散らす。
 モージの身体は、見事なまでに二分され、左右に倒された。
「すまぬな、キャス。お前の手でやらせてやるべきだった」
「……ううん。大丈夫」
 朱に染まったモージの死体に一瞥をくれてから、前を見据えた。
 キャスの視界には、以前より豪奢になった自分の家が映されていた……

「……ん?」「な、なんだ、あいつらは!?」
 大扉の番である二人は、突如接近してきた二つの人影に目を剥いた。
 確か、この家の前にはモージさん達がいたはず――
「お、おい、止まれぇ!」「ここはトールさんの屋敷だぞ! 分かって……」
 大きくなっていく二つの影のうち一つが、銀色に光るエモノを振り上げた。
「「ひぇ……」」
 全く容赦無しに、銀の斧が下される。二人の山賊は、あまりにもた易くくずおれた。
「……行くぞ、キャスよ」
 何事も無かったかのように、後方の少女を振り返る。
 目を閉じ、胸を押さえていた。忌まわしい記憶が頭の中をよぎっているのだろうか。
 バアトルは、ここで下手に声をかけるよりは、見守るほうが善なる推断とし、言葉を綴ることはなかった。
「……大丈夫。ありがとう、大丈夫よ」
 そんな彼の気遣いを察したのか、キャスは深謝を表した。
「では……」
 厳つい顔から送られる眼差しを、真っ直ぐに合わせて返し、傾首する。
「行くぞっ」
 大扉を蹴破った。
499バアトル×キャス X:2008/09/24(水) 08:29:54 ID:aVAYHGHV
 ――奇襲。
 頭上より黒い影が襲来。咄嗟に銀の斧を掲げ、それを迎え撃つ。
 正体は、デビルアクスを持ったトンガリ頭の狂戦士――トール。
 銀の斧で押し返し、間合いを取る。
「……貴様」
「何もんだてめえ。モージを殺るとは、ただもんじゃねーな?!」
 キャスが前に出て、バアトルの横に立ち並んだ。
 暗い無表情の奥には、静かな殺気をはらませている。
「あん? なんだこのガキは?」
「あんたも覚えてないの…………そう……」
「! キャス、よせっ!」
 少女の肩を掴もうとした腕は、しかし虚空を薙いだだけだった。
 ――疾い。
 隼の如き動きで一気に間合いを縮め、キルソードを駆るも。
 黒き戦斧に易々と止められ、
「っら!!」
「ぅあ……」
 つるぎごと軽く押し返され、華奢な肢体が吹っ飛ばされた。
 バアトルが、極力衝撃を与えないように受け止めてやる。
「うっ、くっ……」
 それでも反動で息がつまり、キャスは呻いた。十七の少女には、この相手はやはり荷が重い。
 キャスを座り込ませ、バアトルは毅然と前に出る。
 大丈夫か? などとは言わなかった。むろん、それはキャスの為を思ってのことだが……
「五年前、貴様はこの村を襲い、最中にエトルリア兵に攻められ、一度は身を引いた」
「…………は?」
 なんで知ってやがんだ? といった顔つきである。
「その時に、貴様は一人の女性を伴って逃げおおせたはず。その女性はどうした?」
「……あー…………」
 なんとなく話が読めてきたらしい。
 呆けた表情が、徐々に憫笑へと移り変わっていった。
「アレかおめー。そのガキの母親があの女か」
 口元に舌を回しながら、顎をしゃくりあげ、精一杯に見下しながら。
「犯しつくしてやった後、娼館に売ってやったよ」
 あまりにも平然と、トールは告げた。
 バアトルは、背後から感情の奔流が奔ったのを、全身に感じ取った。
 また飛び出すのかという思いが一瞬頭をよぎったが、彼女は動かなかった。
 後ろを見る余裕は無い。このトールとかいう狂戦士は、そうとうな手練であることを察したからだ。
 ――突如、トールが爆笑した。
「ぎゃははは! 泣くのははえーよバーカ! そりゃ俺がてめーを犯す時にしろ!」
 この愚者の言うとおり、キャスははっきりとした嗚咽を洩らしていた。
 バアトルは、なんとなく彼女の気持ちが分かり、憤怒を前面に表す。
 キャスの実力では、逆立ちしてもこの男には敵わない。未だ口上だけだが、母親を穢され尽くされた。
 加えて、名指しで「犯す」と宣言され、恐らくそれを空想してしまったのだろう。
 ――ふいに、バアトルと銀の斧が閃いた。



後編へ続く
500名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 18:57:49 ID:8fJK7Ltl
500
501バアトル×キャス Y:2008/09/25(木) 08:23:26 ID:my05mzsP
後編開始



 一瞬で距離が詰まる。トールは焦りもせず、ニヤつきながら漆黒の斧を上段から奔らせた。
 間一髪で避ける。しかしそのまま黒斧をバアトルへ追尾。刃同士を接触させて弾く。
 よろめくトールに対し機を逃さず、左拳が顔面に打ち込まれた。
 その左腕が、トールの左手に掴まれた。が、関係なかった。
 ふんっ、と剛声と共に腕をぶん回すと、トールの身体は部屋の壁に勢いよく叩き付けられた。
 崩落する壁にもたれかかる狂戦士の顔面に、斧の切っ先が向けられる。
「跪け。下郎よ」
 バアトルの声は、冷ややかに終戦を告げていた。
 だが、トールの不適な笑みは、未だに絶やされることなく顔に張り付けられている。
「よくも父さんを……」
 少女にしては、あまりにも低い怒声にも似た呟き。キャスだ。
 うつむき加減に、半分仰向けになったトールを直視している。
「きれーごとばっか並べてんじゃねー。糞ガキが」
「……なんですって?」
 殆ど話してもいないのに「綺麗事」とは。訝りと憤りの視線を、トールに向かって思いっきりぶつける。
「話すこたねーよバァーカ」
 てめーらは何も分かっちゃいねー。とでも言いたげである。
「言い遺すことは、それだけか?」
 バアトルの、斧を持つ手が……引導を渡そうとする声が、震えていた。
 恐怖ではない。憤怒だ。
 たぎるマグマの噴流の如し感情が、彼のおもて全体に露になっていた。
 この男が言いたいことは、バアトルには分かっているつもりだった。
 だからこそ頭にくる。それはなにも、トールだけに向けられているものではない――
「さっさと殺れ、クソが」
 さげすむ様な眼差しを注ぎながら、軽く吐き捨てた。
「うわあぁぁぁっっ!!!」
 甲高い咆哮。キャスだ。
 キルソードを振りかざし、トール目掛けて疾駆してくる。
 トールはというと、銀の斧の切っ先を突きつけられ、上体を起こし冷笑を浮かべたまま微動だにしない。
「勝手にやってろ、カスど――」
 言葉が遮断された。
 結局、必殺の剣が胸に突き立ってからも、彼の表情は変わることがなかった。
 ゴふっ……とくぐもった呻き声と共に墳血し、何やら口を開きかけたが、言葉にならない。
 瞳孔から生気の光が消え去り、全身の力が抜けて、崩れ落ちた。
 涙を散らしながら親の仇にトドメを刺した少女の身体は、異常なまでに震えていた。
 ――と、その剥き出しの肩を、大きな掌が包み込むように置かれた。
 振り返る少女の目に、静かな哀感を双眸に湛えた巨漢が映る。
「おぬしは正しい……正しいことをしたのだ。迷うでない」
 瞬間。
 キャスの小さな体躯は、バアトルの逞しい胸板に投げ出されていた。
 生まれたばかりの赤の如く、わんわん泣きじゃくった。
「……二人で母を捜そうではないか。その間は、わしがそなたの父になったつもりでいなさい」
 諭す言葉に、キャスはうんうんとしきりに頷いた。
502バアトル×キャス Z:2008/09/25(木) 08:24:15 ID:my05mzsP
 ――どれほどの時間、そうしていただろうか。
 キャスの家‘だった’その屋敷で、バアトルは眠りに落ちた少女を抱きかかえつつも、密かに芽生えてしまった欲求を押し殺していた。
「…………ん……」
 自分の身体にうずまった可憐な乙女が、吐息を洩らした。眼も、ゆっくりと開け放たれる。
 ようやく、生き地獄から開放される……
「……えっ?」
 疑念の声を囁いたのはキャスだ。が、バアトルの耳には入っていない。
 後ろから豪腕に抱かれていたキャスは、臀部の辺りが押し上げられるのを感じたのだ。
 ――アレしかない。
 彼の煩雑な想いを察したキャスは、それを汲んであげることにした。
「ねえ、バアトルさん……」
 振り向いて、首に手を回しながら、甘やかな声で囁いてきた。
 嫌な予感がする。
「……何だ?」
「あたしのこと、好きにしてもいいよ」
 いきなり何を言い出すのか、この娘っ子は。
 確かに今自分は、この少女に情欲を抱いてしまっているが、仮にも妻がいた身だ。
 それに、なんとなくキャスは処女ではなさそうな雰囲気があるのだが、だからといって自分の様な壮年も峠の男と床をともにするのは……
 といった考えがバアトルの顔に出ているのを見て、少女は満面の笑みを作った。
「バアトルさんは、あたしにとって特別だなって感じた、初めての人。そう思った人と最初に……ってあたしは決めてたんだ。
 ……バアトルさんには奥さんがいたんだよね? だから、もしどうしても嫌っていうなら無理は言わない。でも、出来れば……」
 未成熟な乙女の瞳が、呆けた様相の大男の顔に向けられている。
 少女の言葉を聞き入れた巨漢は、やがて息を大きく吸い、吐き、それから少女を見据えた。
「この際わしのことは置いておこう。問題はおぬしだ。
 ……そう簡単に男に身体を委ねてはいかん。癖がついてしまうと、これから先苦労することになるぞ」
 うわ、萎えるなあ。
 折角気分が乗ってきたし、それで誘惑したのに、説教なんて。
 それに、あたしはバアトルさんでも全然問題ないのにな。
「それに、初めての男がわしなどでは勿体無かろう。おぬしのような可愛らしい娘には、もっと似合う男がいるだろうに」
 心を見透かされてるのかと思った。
 と、キャスはようやくバアトルの首から手を離し、至近距離で起立し目線を合わせた。
 ふいに視線を向けられ、何となくそらしてしまう。
 ……何故わしがこの小さな女子に揺さぶられなくてはならんのか。
「ううん、むしろ、バアトルさんみたいなオジさんが初めての方がドキドキするよ。
 経験豊富な人の方が、気持ち良くできるじゃない。あたしに色々教えて欲しいな……ね、お願い?」
 上体を屈めて、上腕で胸を寄せる。十七にしては大きめな乳房が、バアトルの目を奪った。その頬が、僅かに朱に染まっている。
「むむむ……」
「あれっ? どうしたのバアトルさん? あたしみたいな娘っ子にドキドキしちゃうなんて」
 それにココ……こんなに元気じゃない?
 バアトルの下腹部に手を伸ばしながら、挑発的に、艶やかにバアトルをなじるキャス。
 歳は大きく違えど、男と女であることは変わりない。
 もはや、二人の想いは重なり合っていた。
 キャスがふと、巨漢の顔を見上げると、やや震えながら瞑目しているのが映った。
 ややあって、切れ長の瞳孔は開かれ、そこには少女の華奢な肢体全てが映し出されていた。
「済まぬ、キャス…………カアラ」
 少女には聞き覚えのない女性の名前が紡がれたあと。
 バアトルの巨躯は、キャスの細い体へと迫っていった――
503バアトル×キャス [:2008/09/25(木) 08:26:35 ID:my05mzsP
「やっ……」
 心の準備は出来ていたはずなのに、思わず否定の声が上がってしまった。
 バアトルに後ろから手を回され、ベルトに手をかけられ、あまりにも手早く解かれてしまった。
 打ちすぎなくらい、胸の鼓動が高鳴っている。
 その少女の胸が、バアトルの狙いだった。
 肌と服の間を二つの手が動き、やがて形の良い膨らみへと達する。
「あっ……」
 胸に触れられる前に、甘い声が上がった。
 逞しい腕によって盛り上がった胸部を、上気に満ち口を半開きにした表情で見つめるキャス。
 ――服の下で、双つの乳房が歪んだ。
「はぁぁあっ……!」
 眼を閉ざし、顔を少し上げながら、快さを表す喘ぎ声を上げる。
 何気なく首筋を舐め上げつつも、厚い掌が何度となく、少女の乳房をむにゅむにゅと揉みほぐす。
「あん……くふぅ……はぁん! くぅ、んあぁっ……やぁ!」
 たまに胸の突起を摘んだり弾いたりしてくるのが、やけにクる感じがする。
 大きな高揚感に、快感、少しの恐怖感。
 それらがほど良く交じり合い、少女の身体を火照らせていった。
 暫く攻めている内に、右胸を揉んでいた右腕の方が離され、下半身へと伸ばされていった。
 スカートを撒くしあげ――たのは、キャス自身の手である。
 バアトルは、気遣いをしてくれた少女に微笑を散らしながら、ゆっくり、ゆっくりと白布の下着へ右手を近づけてゆく。
 キャスは、不思議と怖さを全く感じていなかった。むしろ、必然なのかもしれないが。
 想い人に身体を委ねるなら、たとえそれが自分を遥かに凌駕する巨躯の持ち主だろうが、関係ない。
 高揚感と、快感で満ち満ちて――
「はぁぁ…………」
 白い布地越しに、太目の指がすじをなぞるように奔った。
 つつ〜と上下に動く指に、焦らされている時特有の、昂ぶりと快さを愉しむキャス。
 強い息遣いをしながら、自らの陰部を攻め立てる指を見つめる。
 早く。早く入れてよぉ……
 計ったようなタイミングだった。
 バアトルの厚い手が、パンツの中へ侵入し。ゆるやかな手つきで、秘所をさわる。
「はんっ! あぁっ……や、だ、ああぁん!!」
 なかに入り、出て、が繰り返され、それが快感となってキャスに返ってくる。
 くちゅ、くちゅ、といやらしい水音が、周囲にはっきりと響き渡る。。
「やっ、あっ……っダメ! 気持ち……い、はん! はん! あぁぁぁ……」
 右手では花弁を、左手は乳房を。弄り、攻めたて、穢す。
 ここに至っても、キャスは未だ全く衣服を脱いでおらず、しかも二人とも立ったままである。
「あぁっ! はぁん! ……だめ、もうダメ! イっちゃう……」
 限界が近い。
 ――ふいにバアトルの両手が止まり、更に服から離される。
 攻められている側には酷な、寸止めだ。
「あぁぁぁぅ…………」
 甘いあえぎを発しながら、へなへな〜とへたり込むキャス。
 半脱ぎの服に艶やかな表情は、男をその気にさせるのに十分な淫らさを備えていた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 色濃い息遣いでしゃがんでいるキャスを見つめながら、バアトル自身も身体を落とし、少女に視線を合わせる。
 上気した頬に半開きの口、しかし眼差しは明瞭に壮年の男へと向けられていた。
「キャスよ……いいのか……?」
 問いに、一瞬ポカンとした顔になるも、それはすぐに微笑に移り変わる。
「いいに決まってるでしょ。気が変わらないうちに早くしてよ」
 活舌よく、はっきりと言ったものだった。
 そうか、と眼を閉じてから呟く。
「では、脚を……」
 開いてくれ、までは告げなかった。
504バアトル×キャス \:2008/09/25(木) 08:27:22 ID:my05mzsP
 こくん。
 首で即答した少女は、床に直接寝転び、スカートを捲し上げて開脚した。
 赤らめた顔は、何かなまめかしさを放っている無表情を張りつけていた。
「では……」
 バアトルは、自身の素早く衣類を外し、やがて、剛を伴った象徴を露にした。
 既に臨戦態勢のキャスは、これから突き入れられるであろうソレを、瞼を閉ざして見ることを拒否した。
 なんだかんだで、怖い。
 敢えて声をかけることなく、乙女の太腿辺りを掴み、外気を受けている秘所に照準を絞る。
「行くぞ」
「んっ!」
 剛毅な声に可愛い声が応じ、その先っぽが花弁に触れる。
 ぬるぬるとした感触を確かめながら、具合良く入ったのを確認した。
「うぅ……ふぁぁっ……!!」
 徐々に、少しづつ、バアトルがキャスのなかに侵入する。ややあって、それは奥底へと到達した。
「痛っ!! いたいっ、バアトルさ……あああぁっ!!」
 苦痛と快楽をないまぜにした悲鳴が洩れる。処女膜がいつ破られたかも分からないほど、痛い。
「力を抜くんだ、キャスよ……」
 両手をほっぺたに押し付け、双眸に涙を溜めて耐え忍ぶ少女に、優しく声をかける。
 しかし、裏腹にやることは激しい。
 入りきった豪傑をゆっくり引き抜くも、すぐに第二波を突入させる。
「あっ……あぁ……あぁぁあ゛ーーっっ!!!」
 絶叫に近い声を上げているのもお構い無しに、バアトルはゆっくりと出し入れをし始めた。
 凄絶な締まりが、物凄い快感を大男に提供した。
「ぬぅううっ!!」
「ダ、はやぁあ!! ああぅ、うっ、あっ、はんっっ! あぁああん!!!」
 少女の声も、快楽を貪るそれに変貌してきていた。慣れるのが早い。助かる。
 だんだんとピストン運動が加速していき、それに伴って二人の息遣いも激しさを増す。
 パンパンという音と喘ぎ声とが、男女の交わりを表す混沌とした旋律を奏でていた。
「あぁん! バアトル、さっ……あたし、んっ! もうっ……!!」
「ぬぅううっ!!」
 返答なのかはっきりしない唸り声を上げながら、バアトルはさらに腰の動きを速める――
「あっ! あっ! あぁっ!! ……だめぇ!! あぅん、イく!  ……――イくっっ!!!」
 瞬間。
 巨漢のソレが、精液を放りながら引き抜かれた。
 キャスは全身を弓なりに反り返らせ、二度、三度と肢体を激しくわななかせた。
 はぁぁぁっ……と事後の快楽を吐息にして出し、愉楽の余韻を味わう。
 思わず、巨漢の様子を窺ってみた。
 ……なぜか無表情のまま、自分のものを紙で拭き取っていた――
505バアトル×キャス ]:2008/09/25(木) 08:30:12 ID:my05mzsP
 ややあって服を着替えた二人は、暫く屋敷の中、地面に座り込んでいた。
「ねえ、バアトルさん……」
 隣であぐらをかく大男に、何気なく声をかける。
「何だ?」
「色々と、本当にありがとう。あなたがいなければ、あたしは……」
 言いかけて、
「ううん、何でもない。……これからも、一緒にしてくれる?」
 とびきりの笑顔が、あどけない少女の顔に飾られていた。
 そんなキャスを見て、巨漢も普段は見せない、不敵な微笑を浮かべて見せた。
「……激しいぞ?」
「大歓迎よ!」
 即答するキャスに、バアトルも豪快に笑い飛ばす。
 歳の差カップルと言われようが、この二人にはどうでもいいことだった。
 想いを繋ぎとめられる相手が、互いに求め合ってくれるのだから――  fin



難しい。歳の差カポーの、性と愛
506名無しさん@ピンキー:2008/09/26(金) 17:58:56 ID:mm0VjbkN
弓の妖精パルティアを読んでいてゴードン×ミネルバもいいなって思いました
封印をやってルゥ×ミレディが好きなせいかもしれませんが、ああいうセクシー美女と
美少年というのがたまりません
他にはマルス×ミネルバもいいなと思いました
507名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 00:10:58 ID:zsvyUMEC
レクティル執筆中の者です。
土日仕事が入っちゃったので、後半の投下がもうちょっとかかりそうです。
半端になってしまってごめんなさい(ヽ´ω`)
508名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 12:46:02 ID:U1Onr76H
>>495
GJです

>>507
楽しみに待ってます
509promise night7:2008/09/30(火) 06:21:11 ID:qYMJi6hW
その日の夜。

ティルテュはデザート用のフォークを握り締めたまま、心ここにあらずといった感じだった。

『なんかとんでもないことになっちゃった気がする…』

恐らくあと数時間後に自分の身に起こっているであろう事を思い、怖くなったり、赤くなったり。

目の前に置かれたかわいらしい木の実のケーキを、無意識にザクザクとフォークで刺し続けている。

シレジアの短い夏の間に採れる様々な木の実をふんだんに使ったそれは、フリージの花によって見るも無残な姿に変えられてしまった。

「ちょっとちょっと、しっかりしてよ」

お茶をすすりながら一部始終を見守っていたシルヴィアだったが、流石にその手を止めさせた。
ティルテュは大きくため息をつくと、もはや原型を思い出すことも出来なくなってしまったケーキを、ちょっとずつフォークですくいながら口へと運ぶ。
当然のように味は感じない。

「重症ねぇ…」

親友の奇行を観察しつつ、どうしたものかとシルヴィアは一人頭を抱えていた。

「あ」

ふと視界に、時の人が入った。
食事を終えたのだろう、数名と共に食堂から出ていく所のようだ。

「もう、考えてても始まらないわ。
追いかけるのよ!」

ティルテュが振り向くと、ちょうど彼が扉の向こうな消えた所だった。

どうしよう?とでも言いたげな視線をシルヴィアに送る。
その視線の意味を迷いと判断したシルヴィアは、昼間と同じように、大きく頷いた。

「ごちそう様、そしておやすみなさい!」

ケーキを食べ尽くし、お茶を飲み干すと、意を決したように勢いよく立ち上がり、食堂から出て行った。
シルヴィアの後悔とは裏腹に、本人はやる気満々のようだった。

「もう寝るのか?」

「どこか具合でも悪いのかしら?」

「それにしても随分元気そうに出て行ったわよ?」

不思議そうな表情の、共にテーブルを囲んでいた女性陣。

「シルヴィア、何か聞いてない?」

「さ、さぁ…」

シルヴィアは笑いと暴露したい衝動を抑えつつ、心の中で親友を応援した。
510promise night8:2008/09/30(火) 06:26:58 ID:qYMJi6hW
「ねぇ、レックス」

ティルテュは先に食堂を出ていたレックスに追いつき、その背中に声をかけた。
レックスは振り向くと、視線を合わせるように少し屈む。
ティルテュはレックスの、こういうちょっとした気遣いが好きだった。

「今から、部屋に行っていい?」

「ああ、かまわない」

彼の返事に嬉しくなり、今までの不安はどこへやら。
その腕にしがみつくように寄り添い、二人はレックスの部屋へと向かった。


「ねぇねぇ、見て欲しいものがあるの」

「ん?なんだ?」

部屋に戻り、ベッドに腰掛けるレックスに、ティルテュが声をかける。
レックスが興味ありそうな表情したのを確認し、徐に自分の服に手をかけた。
今までその体を隠していた白いワンピースは、パサリと床に落ちた。

「どう?」

どうと言われても。

服を脱ぎ捨てくるりと回って見せたティルテュの身体は、薄いピンク色のシフォン生地に黒いレースのあしらわれた極ミニのワンピースで覆われていた。
ただ普通のワンピースとは違い、明らかに肌が透けている。
ベビードールだ。
ティルテュの白い肌に、ピンク色が映え、とても愛らしい。
そして黒いレースが、その愛らしさの中にどこか扇情的な雰囲気を与えていた。

「………」

大したことでは動じないレックスも、流石に目を丸くして固まった。
心底驚いているのだ。
恋人の行動の真意を知るはずもない彼は、彼女の無邪気さに心底頭痛を覚えた。

『まさか…他の奴にも見せたりしてないだろうな』

感想を待っているのか、無邪気な恋人は期待の眼差しでレックスを見つめる。

レックスは無言で手招きした。
ティルテュはニコニコしながら、彼に寄り添うように腰かける。
すると、その細い身体はレックスによって薄い毛布でくるまれた。

「そんな格好でいたら風邪引くぞ」

彼の言うことはもっともだった。
まだ秋口とは言え、北国のシレジアの夜はかなり冷え込む。
裸同然の格好でうろついていたら、誰だって間違いなく寝込むことになるだろう。
例外の踊り子はいたとしても。

「それに、目のやり場に困る」

口ではそんなことを言いつつ表情を変えないレックスに、ティルテュはだんだん悲しくなってきた。
511promise night9:2008/09/30(火) 06:43:11 ID:qYMJi6hW
『他に言うことはないわけ…?』

自分がこんなに勇気を出して誘ったのに、レックスときたら手を出す気配すらない。
そんなに魅力がないとでもいうのだろうか。
そもそも、何故彼は今まで自分を抱くことをしなかったのか。

『私のこと、好きじゃないのかな?』

「お、おいティルテュ…」

すぐ隣で、レックスの慌てた声がした。
理由は明白だった。
ティルテュの大きな瞳から、ポロポロと涙がこぼれていたからだ。
「もういいわよバカぁ!」


何か言おうとしたレックスを遮る様に、大声でわんわんと泣き出すティルテュ。
これまでの不安や嫉妬心が一気に爆発し、子供のように泣きじゃくった。
考えれば考えるほど、悲しくなる。
なんで?どうして?と思うことは疲れるから、だからずっと考えないようにしていた。

だけどもう、限界。

泣き過ぎて頭に酸素がいかない。
眼の腫れに比例して、頭痛が強くなる。

「ティルテュ」

抱き寄せられ、髪を撫でられても涙は止まらない。
密着した毛布越しに彼の体温が伝わってくる。
いつもは心地良い、自分より少し高いそれが、今は何故だか悲しく感じる。

「…迷ってたんだ」

耳元で、低く張りのある声。
ティルテュはただ、鼻をグスグス言わせながらその声を聞いていた。


「ドズルとフリージのこと。俺とティルテュのこと。
恐らくこの先、俺達が簡単に幸せになれる道はない。
だからいろいろと、これからの事を考えてた。
それに、その事以上に…」

レックスの、ティルテュを抱く腕に力が入る。
ティルテュはその横顔を見つめた。
涙はもう、流れていない。
512promise night10:2008/09/30(火) 06:50:28 ID:qYMJi6hW
「ティルテュを傷付けるのが怖かったんだ」

幼さの残る無邪気な恋人を、ずっと大切に大切に扱ってきた。
壊さないように、壊れないように、優しく。
結局それがティルテュを1番悲しませる結果になってしまったことを、後悔してもしきれない。

「私は…」

ティルテュは甘えるように、赤い顔を隠すように、レックスの胸に顔をうずめた。

「レックスだから、いいの。
傷付くとか、家のこととか、そんなのどうだっていい。
レックスの傍にいられるなら、私…」

言い終わらないうちに、その口唇はレックスの口唇によってふさがれた。

「いいんだな?」

ゆっくりと離された口唇から、発された言葉。
その意味を十分理解したティルテュは、俯いたまま、だがしっかりと頷いた。
ベッドに横たえられ、薄手の毛布が取り去られると、ひんやりとした空気が身体にまとわりついた。
再び口唇が重ねられると、抱き起こすかのように背中に腕を回され、身体が密着する。
さっきより、ずっと熱い。

ティルテュはその細い腕を、そっと彼の背中に回した。
ついばむような軽い口付けが、急に深くなる。

初めての感触が、思考を奪っていく。

いつの間にか解かれていたベビードールのリボンが、少女の腹部をくすぐった。
他には何も着けていない上半身が、恋人の目の前に晒され、控えめすぎな双丘が懸命に男を誘う。

「ご、ごめんね…」

その謝罪の意味を察したレックスは、恥ずかしさで真っ赤になるティルテュの頭をくしゃくしゃと撫で、ふっと笑みをこぼした。

「ん……っ」

双丘をゆっくりと揉みしだかれ、思いがけず声が出る。
時折頂上に触れられ、次第に呼吸が速くなる。

何も知らないその身体が、本能のままに熱くなる。

レックスが片方の頂上を口に含み舌で転がすと、ティルテュの腰が跳ね上がった。
執拗に攻められ、呼吸はどんどん荒くなる。

「ゃ…あっ……」

「こっちの方がいいのか?」

「ん、わ、わかんな…あぁっ!」

もう片方の頂上を指で弄ばれ、逃れられない快感の波がティルテュを支配していく。
触れられるたびに、ゾクゾクと何かが身体中を駆け巡る。

レックスは、ティルテュの双丘から離れると、下腹部に手を伸ばした。
そこは、先程ティルテュが着ていたベビードールと同じ生地で作られた下着が、ほとんどその意味を成さずに着けられていた。
513promise night11:2008/09/30(火) 06:56:58 ID:qYMJi6hW
薄く透けたそれは、生まれたままよりも或いはいやらしい。
先程の愛撫で濡れた秘部に布が張り付き、さらに男の本能を掻き立てる。
レックスは、無意識に強張っているティルテュの両足をやや強引に開かせると、両サイドの黒いレースのリボンをあっさりと解いた。

「…あんまり見ないで……」

初めて人目に触れてしまったことが想像以上に恥ずかしかったが、言葉とは裏腹にその身体を隠すことはしなかった。

「きれいだ」

レックスの指が、自分でもよく知らない部分に触れる。
初めてなのに、過剰なほどに反応してしまう。

『普段はかわいいとか、好きだとか言ってくれないのに。こんな時だけ褒めるのね。』

それでも珍しく彼の口からでたその言葉が嬉しくて、ティルテュの蜜の量が増す。

「はぁ……っや、だめ……んっ」

蕾が指で挟まれ、なぞりあげられる。
硬く充血したそこは、恐ろしく敏感になっていた。
わずかに触れただけでも、ティルテュは惜しみなく声を上げ、濡らす。

レックスは、仰向けのティルテュに添い寝するように横たわった。
左腕で腕枕をするようにティルテュを抱き、右手で秘部を弄ぶ。

「あっ、はぁ、はぁっ…ぁんっ!」

無意識に内股に力が入る度に、弱い部分を攻め立てられる。
自分でも知らない自分に、困惑を隠せない。

「だめぇ…そんなに……ああぁっ!」

ティルテュの、穢れを知らない濡れたそこに、レックスの指が侵入する。

「!?い、痛…っ」

突然の痛みと異物感に、ティルテュの顔がゆがみ、下腹部にぐっと力が入る。
乾ききっていた涙が、再び零れた。

「力、抜いて」

ものすごい力で自分の指を締め付けるティルテュに、レックスは優しく囁いた。
力を抜けといわれても、痛みでパニックになったティルテュには困難なことだった。
はぁはぁと乱れた呼吸が、レックスの首をくすぐる。

「深呼吸して、落ち着くんだ」

そう言うと自らも深呼吸をし、ティルテュの呼吸を促す。
514promise night12:2008/09/30(火) 07:01:49 ID:qYMJi6hW
深呼吸が功を奏したのか、レックスを締め付ける力は次第に弱まっていった。

「まだ痛いか?」

「平気…みたい」

その返事を待っていたと言わんばかりに、レックスは今まで拘束されていたその指をゆっくりと動かし始めた。

「や、あぁっ…んっああぁぁ!」

これまでの愛撫とは、明らかに違う感覚。
自分の膣(なか)に入り込んだ恋人の指が、自分の内の何かを壊してく。
もう痛みはない。
徐々に動きの早くなる愛撫に比例するかのように、蜜が溢れ出る。

「もう、そろそろ…いいよ?」

蚊の鳴くような声で、最後の誘惑。
レックスは指を抜き取り、ティルテュに深く口付けた。

薄明かりの中、レックスは自身の衣服を取り去った。
ティルテュはそれを、横になりながらぼんやりと見ていた。
いよいよ、待ち望んだ儀式が始まる。

レックスがティルテュの両膝を持ち上げ、脚を割って入る。
今度はすっかり力が抜けていた。
とめどなく溢れる蜜が乾く前に、強欲な雄の先端が秘部に宛がわれた。
ゆっくりと体重をかけ、奥へと進ませる。
無防備すぎる体制に、若干の恐怖感が芽生える。

「痛、い……」

指とは比べ物にならない、レックスの充血しきったそれは、処女のティルテュを再び苦痛にゆがませた。
いつのまにか止まっていた涙は、またしてもティルテュの頬を伝うことになった。

「そんなに泣くと余計に力が入って痛くなるぞ。
もう1度深呼吸して…そう、あせらなくていいから」

わかっていても、下半身に力が入る。
ティルテュは必死に呼吸を整えようとする。
レックスはそんな健気な彼女の髪を撫で、短いキスを何度も落とした。
すると、徐々に下半身の硬直が解れてきた。
515promise night13:2008/09/30(火) 07:06:21 ID:qYMJi6hW
レックスはそれを見計らい、一気に最奥まで貫いた。

「きゃあああぁぁ!!」

初めての本当の痛みを知り、思わず悲鳴が上がる。
痛い、そして熱い。

「力…っ、抜くんだ」

最奥まで到達したレックスへの締め付けも相当だった。
少しでも動いたら達してしまう。
二人は繋がったまま抱き合い、しばらくそのまま動けずにいた。


「レックス……」

「ん?」

未だ荒い呼吸の中、ティルテュはレックスに声をかけた。

「私のこと、これからもずっと見ててくれるよね…?
ずっと、私だけ、好きでいてくれなきゃ…イヤだよ」

「…わかってる」

それが合図にでもなったかのように、レックスは腰を動かし始めた。

「いっ…痛、あっ、あ…ああぁ!」

レックスの背中に爪を立て、必死に痛みに耐える。
激しく突かれ、身体が大きく揺さぶられる。
控えめすぎる胸が、控えめに飛び跳ねる。
次第にレックスの動きが早くなってきた。

終わりが近い。

ティルテュはぼんやりする頭の中で、本能的に察した。

「はぁっはぁっ、あっ…ん、あぁあん!」

揺さぶられる度に、繋がった部分から処女の証の鮮血と蜜が混ざり合ったものがあふれ出て、シーツにしみを作る。

「くっ…ティル、テュ、もう…」

「レッ、ク、ス…あ、ん、あっあああぁぁぁ!!」
516promise night14:2008/09/30(火) 07:09:47 ID:qYMJi6hW
レックスはティルテュの隣に崩れるように倒れこむと、未だ乱れている呼吸を整えながら、その手を恋人の手に絡ませた。
それに気がついたティルテュは、その手をしっかりと握り返す。
その表情は、どこまでも穏やかで。

「もう私、不安になんてならない。だって…そんな必要ないものね」

まだ痛みが残るのか、ぎこちない動作でレックスの胸に顔をうずめる。

「俺ももう、迷わない。
先のことはわからないけど…なぁ、ティルテュ?」

「何?」

少し間を置いて、レックスは再び口を開いた。

「本当にこの先のことはわからない。俺達のことを両家が良く思うとも思えない。
だけど…」

ティルテュは無言で、次の言葉を待った。

この戦いが終わって、全てが片付いたら……

小さな小さな声で、耳元でそっと囁いた。
とたんにティルテュの瞳から、涙が溢れ出す。
痛みでも悲しみからでもないその涙は、喜び以外の何者でもなかった。


「約束だよ…」


この上ない幸福に包まれたまま、二人はしっかりと抱き合い眠りについた。
幸せな未来を信じて。


END
517名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 07:13:11 ID:qYMJi6hW
長らくお待たせしまして&後半無意味に長らくてごめんなさい。
ティルテュの一人称が「あたし」なのか「わたし」なのか悩んだ末、結局思い出せなんだ。
518名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 19:51:16 ID:XtEqz4Ht
おつ&GJです
519名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 00:53:13 ID:pq9URsa6
>>517
ケーキグサグサの件が女の子らしくって可愛かったっす。GJ

心の中で勝手に『eclair』って副題付けとりますw
雷娘ティルたんをケーキっぽく表現してたのが気になったんで。
520名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 01:47:57 ID:+MR3tUhh
バアトルは料理上手だから、きっと床上手なんだよ。

……ん、なんか違う……? ということでおいしくいただきました。
521名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 08:31:48 ID:Kj/P3gCS
>>508 >>520
どもス。
ありがとうでっス。

というか、もしやキャスって人気ないスか?
それともバアトルがアレか? 
いや俺の文章がアレか…………





封印烈火の人気キャラって、誰なんでしょうかねぇ?
522名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 23:57:28 ID:pq9URsa6
>>521
文章:GJ。バアトルがなかなか男前に書けてる。
キャライメージ:カアラを差し置いて若い娘に手を出す以上、もっとバアトルの内面に葛藤があってもよかったかも。
世界観:問題ナッシング。強いて挙げれば敵ウォーリアの名前、しかし瑣末な問題。
作者:他の職人様の投下に文句付けるな。誘い受けウザス。

もしも誰かに何かで負けたと思ってるのなら、おそらく上記のどこかに敗因があるはず。
523名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 01:22:01 ID:WSRBy/SC
レクティルいいな
524名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 18:47:23 ID://NvxMGw
レクティルだと息子のアーサーがガチムチ魔道士になるな
525名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 21:51:42 ID:er+3ePLi
レクティルGJ!
幼馴染みでもアゼル&ティルとは違った萌えがあるな。
526名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 00:11:19 ID:CqRanG3u
ドズルアーサーは勇者の剣と追撃リングで地雷にしてたな。
まぁイシュタルには殆ど粉砕されるんだが。
527名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 02:13:09 ID:fgv/PArK
読んでくれて&感想ありがたや。

今日、新・暗黒竜と光の剣買ってきたのでプレイ開始。
世界観&キャラが掴めたら、暗黒竜〜でまた何か書こうと思います。
528名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 01:20:14 ID:IHbccJN1
保守
529名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 20:55:45 ID:PuQBLce8
新キャラ・ノルンで頼む
530名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 02:19:59 ID:zhJMprRI
ノルンの支援を見る限り、ドーガに体力任せにがっちりヤラれているイメージしか…
しかも二人とも速さはカンスト確定だけに、イクのも早いイメージがw

…と、書きながら兵種変更が十分にネタになるので書いてみる
531名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 03:20:46 ID:5dcdMjUS
エアーリーディング無しに虎7のエロが見たいと主張してみる
セルフィナさんかエダたんで希望

>521
キャスは人気無いというより、周りの存在感に押されまくってる感じ?女と支援無いのが痛い
カラーリングは結構絵にしやすいと思うが、背景まで考えないとエロが想像しにくいのも問題かも
ファンにとっちゃこのスレ有難そうだな。いうまでもなく性t(ry
532名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 04:33:46 ID:9UThcC+9
>>530
ノルンをノールと読み間違えてびびったのは俺だけでいい
533名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 08:17:38 ID:t+prOesF
個人的に言わせてもらうと、封印はキャラ多い割りに強烈なのがいない(少ない)印象。
性格が脳裏によく焼きついてるのがシャニー・クラリーネ・キャスくらいだしなあ。
あくまでも俺の主観だが
534名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 10:55:40 ID:j9TzvPJu
ゲーム的にも難儀なティト・ソフィーヤとか、
お姉さんと熟女の狭間完成型のイグレーヌ・セシリアとか・・(´・ω・`)

暗黒竜・外伝でも、女性陣にそう強烈さがあったとは思わないんだけどね シーダはある意味別格だがw
暗黒竜はファーストインパクトの強みで、ファンが(勝手に・自由に)ネタを積み重ねていったけど、
聖戦・トラキアが、特にキワモノに近いキャラ造形だったという印象
萌え造形手法の進んだ時代的に、封印ぐらいの尖り方ではインパクトが薄くなったということなのかなあ
535名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 13:21:22 ID:dCMMh780
斧の似合うエキドナ姐さんはなかなかインパクトあったけどなあ
536名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 15:02:51 ID:j9TzvPJu
エキドナ姐さん+斧のカッコ良さは、ゲーム内以上に原画でインパクトをもらう典型だったな
ゲームでの斧の価値はまだそこまで高くなかったし、すぐ剣に…
ブリギットで不発(元から期待外?)だった姐さんキャラを成功させた意義は、確実にあったと思う
537名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 17:09:46 ID:F+KeGT38
なんだかんだで封印キャラは好きだ。
だれか書いてくれ
538名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 19:38:41 ID:y+YT5f9Y
いいアイディア思いついた

ロイが封印の全女性キャラとやりまくる連作SSっていうのはどうかな?
539名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 20:09:45 ID:4wNJKKhK
もうすでに(ry

…チェイにーが暗黒龍のそれぞれの女性陣の好きな男性に化けて、
 次々とセックスしていくSSを考えたが、職人さんではないのでアイデアだけorz
540名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 20:28:30 ID:cnJ3BxMX
>>539
かなり前にあったような気がする・・・
541名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 21:23:39 ID:5dcdMjUS
ナルサスがロジャーに化ければ、話次第でラケルは楽に落とせそう
メルは一瞬で見切っちゃうのもお約束w
542名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:18:07 ID:tdJzPOBa
封印女性キャラといえばやっぱりドロシー
543名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 23:23:24 ID:kbNfl/EU
くぉ…?
544名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 23:48:06 ID:qvD/gnLm
分かる。ドロシーだよね。最高に萌える
545名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:47:45 ID:Tf0rQJpF
>>539
それじゃほとんどマルスばかりになってしまうんでは
紋章はマルスハーレムなエンディングだったからなー
切ないのはガチでパオラとカチュア、そしてリンダ
ユミナもちょっと切ないな
ミディアとシーマ、シーダ、エリスはチェイニー不要
546名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:57:06 ID:GlgoOuLx
エリスはガトーにいかがわしい加護かけられてる
そのせいでガーネフにセクハラされ放題
547名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:57:15 ID:YgqB1gqG
新・暗黒の支援効果見る限りだとパオラ=フレイの関係もアリっぽいかも
問題はカチュア=カインもあるんだが…忘れられないからいっそ強引に…な展開しか思いうかばねぇorz
548名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:16:10 ID:MNSbsNCg
カチュア→マルスの支援関係がいろいろ切ない
549名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 01:22:50 ID:PCXngt/W
エンディングでのフォローも無いしね
550名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 05:34:50 ID:UIeeEf6n
シーダのおっぱい揉みたい
551名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 09:45:13 ID:Tf0rQJpF
切ない支援in紋章

マルス→カチュア
シーダ→オグマ→ユミナ
マリク→リンダ
アベル→パオラ
ナバール→フィーナ

新暗黒ではほとんどのキャラにマルスから支援があるから曖昧だったこの人たちも・・・
マルス→ミネルバ、マリア、チキ
552名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 17:02:55 ID:2nngkraY
>マルス→ミネルバ

なんだろうねこれは。
マルスが「姉さんだと思って甘えていいですか」とか言い出して
篭絡していたとかそんな感じだろうかw
553名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 18:44:38 ID:gezOJdjE
「妹が惚れてる僕を怒らせると(ry」でレイプ
554名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 17:26:24 ID:/w11Frtw
それは逆支援
555名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 05:52:23 ID:yOBgUVCv
駄文で長文ですが、投稿します。
続きはいつになるか分かりません。

聖戦のイシュタルとティニー(百合)

「ティニー様、イシュタル様がお呼びです」
廊下を歩いていると、使用人に声をかけられた。愛想が無いのはいつものことだ。
ティニーのこの城での扱いはあまり良くない。
「お部屋に来るように、と」
「わかりました。ありがとう」
使用人は礼もせずに立ち去った。
ティニーは一旦、部屋に戻り、タオルと着替えを持った。
何をするか、もう予想はついていた。一瞬、前回の行為の感覚が蘇ってきて。
どくっと心臓が高鳴り、同時にどうしようもない疼きが下半身を襲った。
はしたない。想像だけで快感を覚えるなんて。そう自分をしかりつけたが、同時に期待する自分もいた。

イシュタルの部屋に行くと、そのまま脱衣場に通された。
行為をする時はいつも浴室である。
「ほら、脱いで。ティニー」
イシュタルがティニーの服に手をかけ、丁寧に脱がしていく。
まず上半身を。そして下半身へ。
徐々に外気に晒され冷える体とは裏腹に、ティニーの心は熱くなっていった。
最後の一枚を脱がされる頃には、体も火照り始めていた。
……まだ何もされていないのに。
何度も味合わされた快感を、体が覚えているのだ。
ティニーを脱がし終えると、イシュタルは自分も服を脱ぎ始めた。
豊満な胸とくびれた腰と、肉付きのいい尻と。
彫像のような体つきだ。しかもその肌は石とは正反対の柔らかく弾力のあるものなのだ。
その肌が、ティニーに迫ってくる。きつく抱きしめられた。
肌が触れる。吸い付くような感触だ。それだけでも感じてしまう。
お互いの胸が触れ合っていた。イシュタルは体を小さく動かして、それをすり合わせる。
「あ……ああ」
堪えようとしたのに、ティニーはそれだけで声を漏らしてしまった。
体が望んでいるのだ。快感を。ティニーはイシュタルに体をあずけた。
「さあ、始めましょう」
ティニーを抱いたまま、イシュタルは浴場へのドアを開けた。
556名無しさん@ピンキー:2008/10/12(日) 12:12:58 ID:bk5SPci7
>>555
期待してるよ
557名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 07:10:30 ID:GaWhx0U+
555の続きです。

湯船はふだん入浴するものよりも大分、熱くされていた。
入って数分もすると、体が熱くなり汗が出てくる。
ティニーは自分をさすった。熱さのせいか、それとも快感への期待のせいか、もう感度が上がっていた。
熱さのせいだと思いたいけれど、そうではないことは分かっていた。
――淫乱になってしまった。
まだ男を知らないのに、ティニーは女の愉悦を知ってしまったのだ。
「ひゃっ!!」
考え事をしている時、いきなり頬にぬめっとした感触がした。舌だ。そのまま口付けをされる。
「ん……んん」
しゃべれない。それだけ舌を奥深くまで入れられていた。
「あ……ん」
唇も舌も性感帯になりうる。経験でティニーはそのことを知っていた。
イシュタルの愛撫に、口の中で快感が生まれる。
――キスで、キスで感じてしまうの。
分かっている。性感帯なのだ、感じてしまうのは仕方がない。
しかし、恥じらいが、処女の恥じらいが、まだティニーには残っていた。
イシュタルの腕が、ティニーの双丘に伸びる。
イシュタルほどの大きさはないが、小さくもない。細い指が、それを大胆に、わしづかみにする。
「いっ……」
快感はなかった。あるのは痛みと圧迫感。
苦痛だった。
――どうして?
イシュタルとの交わりの中で初めての経験だった。今までは、快感だけを与えていてくれたのに。
「う、んんぅ……」
そのままイシュタルはもみしだく。
感じたことのない種類の苦痛だった。皮膚をつねられるのとは違う。
羞恥心もあった。どちらかといえば、これが強い。
辱めを受けているように思えてくるのだ。
「お姉さまっ……」
イシュタルは言葉を無視して、ただ指を動かす。
指先で、掌で、押し、引っ張り。そのうち変化が訪れた。
「……う、ぅん」
先ほどまでの苦痛が徐々に消えていくのだ。
代わりに乳房が温かくなり、そこから快感が生まれてくる。
強い刺激では無いけれど、幸福感を伴っていて、それはティニーをしびれさせた。
「マッサージが効いたみたいね」
イシュタルがようやく口を開いた。
「ま、まっさ、あ!」
快感が強くなってくる。抑えられないほどに。
「私、城を出なくては行けないの」
急に、イシュタルが切り出した。
558名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 15:03:13 ID:GaWhx0U+
ティニーは答えたいが、頭が回らない。それほどに快感が強くなっていった。
「トラキアとの国境に行かなくてはいけないのよ。解放軍が来るからここも重要な拠点なんだけど。トラキアにトラバントがいるしね」
「ね、姉さま?」
喘ぎ喘ぎ、やっと声を出した。
「だから、ティニーに私のことを焼き付けておこうと思って」
「あ!あああ!」
今まで乳房を愛撫していた指が急に乳頭をつまんだ。予期せぬ刺激に体がはね上がる。
「つ、強い! 駄目! 姉さま」
「そうよね。あれだけ性感マッサージした後ですものね。でも、これくらいじゃないと意味が無いの」
さらに、指に力が入った。摘んだ乳首を指の間で転がす。
「おああああ!」
体中の神経が乳首とリンクしたような強い刺激。体が心とは関係なく、激しく律動する。
水が飛沫を上げた。
きちんと体勢が保てず、顔がお湯の中に入る時もあった。しかし、刺激は止まない。
反対に強められていく。
「ね、姉さま。も、もう無理!!あああ!」
ぎゅっと一際、強いつねりが加えられた。
電流のような鋭い刺激に、体がはねた。
最後の一撃は強すぎて、ティニーは快感と受け止めることはできなかった。
「はあ、はあ、はあ」
何も考えられなかった。イシュタルの言葉の意味も、自分の体のことも。
いまだ震えが止まらない体をイシュタルが抱きしめてくれた。
体全体で震えを受け止めてくれる。
強すぎる快感がひいていく。
引いていく時は、ゆっくりでやさしかった。
幸福感が体の中心から湧き出てくる。きっと子宮からだとティニーは思った。
イシュタルの胸とティニーの胸が、それぞれを潰しあう。それぐらいに強く抱きしめあっていた。
さきほどまで強く刺激されていた乳首が、柔らかな乳肉に触れてくすぐったい。
そこからまた快感が生まれてしまう。
「はあ、はっ! はあ」
イシュタルは体を微妙に揺する。その度に擦れて、甘い官能が湧いてしまう。
「私、絶対に忘れません。お姉さまのこと」
「気が早いんじゃない? ティニー」
「え?」
イシュタルの腕がティニーの股の下に滑り込んだ。
太ももを人差し指でなぞり、やがてそれが両足の交わる場所まで上る。
「はあ!」
露出している女の器官の中で一番感度の強い、淫核。それをつままれる。
――そ、そんな。
「胸だけなんて。寂しすぎるわ」
――こんなに感度が上がっているのに。
想像もできなかった。先ほどの胸の刺激だけでも、今まで経験してきた行為の中で一番だというのに。
指がやさしく割れ目をなぞった。その行為自体は何度もされているものの、今日の刺激は別段に強い。
「さあ、前技は終わりよ」
559名無しさん@ピンキー:2008/10/13(月) 19:07:18 ID:06C/SKBL
>>557-558
書きながら投下してる?
できればメモ帳か携帯ならメールなんかに書き溜めて、まとめて投下して
「ここまで」とか書いてくれると読んでる人にも他の職人さんにも優しいと思うよ
560名無しさん@ピンキー:2008/10/20(月) 15:23:48 ID:Hq5nj04U
・・・・もう、躊躇わない

アリティア脱出の際、僕の身代わりとなり砦の南へ駆けていくジェイガンを見ている事しかできなかった
タリス奪還の際、幸薄そうな猟師に撃ち落とされるシーダを救う事ができなかった

仲間なんて15人もいらない
これ以上僕の道を邪魔する者には容赦しない
561名無しさん@ピンキー:2008/10/21(火) 03:00:25 ID:BpUbVJX7
マルス×カチュアで暗いのが思い浮かんでしょうがない。
562名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 13:31:03 ID:SjQ7amUT
英雄戦争後、結婚もしてないのに妊娠したカチュア
実の姉妹にすら、相手は知らぬ存ぜぬで突き通し、生まれた子はマルスに瓜二つであったという

みたいな妄想ばっかり思い浮かぶ
563名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 13:45:02 ID:Ehk8TA24
新暗黒竜のあと英雄戦争でシーダ死亡、
いい感じで病んだマルスがシーダの名前を呼びながらカチュアを……とか。

カチュア総受けの3Pも思い浮かんじゃうけどな。板的に。

あとは『マリアのマケドニア再興日誌〜アリティア侵攻作戦〜』……は、ギャグにしかならねぇな。
564名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 13:47:58 ID:1RgTArko
マルスに瓜二つ……の人形を大事に育てるカチュア
人形に「マルスさま」と呼びかけ、おっぱい飲ませるの

萌え萌えだね
565名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 19:24:09 ID:BT1CtFzD
なんだこの流れ?
俺はマルス×ミネルバでラブいのが浮かんで仕方がねえ
マルスって実は重度のシスコンのような気がするんだ
マルス×チキはイマイチ明るくならないしマルス×マリアはミシェイルの死に際を思い出すとそこでストップする
カチュアは確かに>>562みたいなことはあってもおかしくないと思ったwww
566名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 00:15:21 ID:G6u8r2Qc
ミシェイルの死は完全無視が可能だけどな…
 
ラディで何か書いてみたいけど彼は性格が不明だし
後日談は『少女に恋をした』としか書いてないから明確に結ばせにくいし
それどころか女性キャラの誰とも何の接点もないし持たせにくいから無理に近いな。
トーマスならネタに走れるけど…
567名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 03:12:50 ID:4uiQJ6/3
SFC版では1部エンディングまでシーザが女だと思い込んでいたんで
どうも姐御肌が好みのような気がしてしまう>ラディ
568名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 04:45:45 ID:2zJSdqmj
姉御肌ってーと、ミネルバ様か。
569名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 08:17:03 ID:Uwy4Dy/E
>>566
明確な接点はないけど、環境から考えて従軍中に他の仲間か看護兵(♀)あたりとが妥当かと思っていいかも?
ちなみに個人的にはマリアあたりがいいかなぁと・・・紋章に出てこない理由?さらわれる時に護ろうとして(ここから先は緋く汚れて読めない・・・
570名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 12:32:18 ID:iYOSzalc
ミネルバは姉御肌って感じじゃないなぁ。
実は典型的な妹キャラだもんなぁ。
571名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 15:44:25 ID:PiBvWDGM
>>566
ラディの相手は普通シーザじゃないのか?
マリアとは身分が違いすぎる

>>569
そもそもマリアがさらわれた時にラディは既にマケドニアにはいないだろう
誰か知らないが恋人と共に戦場を去ったはず
しかも王族のマリアがその恋人という可能性は全くないな
マリアと一緒に生活したいならそれ相応の手順が必要だからマルスかミネルバに報告せねばならない

>>570
ミネルバはバリバリ姉御肌だろ
572名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 21:26:31 ID:+mY6JOth
そもそもラディとマリアとか接点ゼロじゃん
573名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 23:54:01 ID:iYOSzalc
>>571
ミネルバは周りから支えられてる感じで、
下に頼られて牽引していく、ってな印象が全然無いんだけど。

どっちかというとパオラが姉御系でミネルバも含めて支えてるような
574名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 00:09:57 ID:dVykm8fn
ミネルバは姉肌だろ
三姉妹に対しても自分の一存で退かせたりしてるし、
支援ブーストがあるのはそういうことだろ
マリアに対してもいいお姉さんだし

ただミシェイルに対してだけは、本来のキャラなのかどうかはしらんが、甘えたりもしてたかもしれない
575名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 00:15:18 ID:1yVoeC9l
甘えてるミネルバとか想像できないなー
ミシェイルもミネルバのことはビシバシ鍛えてそうなイメージがある
「歯を食いしばれ!!」みたいなwww
576名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 01:07:23 ID:V5Jb1OZM
保管庫っていつ更新するの
577名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 01:11:41 ID:n54sr1EM
もう更新停止した筈
578名無しさん@ピンキー:2008/10/25(土) 19:33:10 ID:hmip/V/J
奴隷時代の男装リンダっていいよね!!!
579名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 10:23:23 ID:J3HwzxH+
ニーナみたいに美人で聡明で権力まであっても命を救われたカミュを盲目的に愛してしまい、
カミュみたいに美男子で聡明で強い男でも命を救ってくれたティータを愛する。
誰でも自分が弱っている時に無償で助けてくれた相手を本気で愛するものなんだな。
580名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 14:17:47 ID:amDwg5fs
うちのエーディンは、命を救ってくれた上に国まで捨てたジャムカをあっさりスルーして
盗賊のガキとくっつきやがりました
581名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 14:28:03 ID:24/8waE9
のにちその子供達は不良となり買い物や修理を半値でやらせるねぎり兄妹に
582名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 15:59:23 ID:EDrhaXIl
まあエーディンは命を狙われていたわけじゃないしな。
ジャムカが余計なことをしなければ追手に攻撃されることもなかったし
ゆくゆくはヴェルダン王妃になっていたかもしれん。
583名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 20:11:22 ID:I82W6T57
>>579
ニーナが聡明・・・?ともかく一番つらい時期に助けてくれた人を最も信頼するのは人として当然だろ
エーディンの場合ジャムカは牢から出してくれただけで逃避行を体張って助けてくれたのはそのガキだからなあ
584名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 22:59:11 ID:24/8waE9
ジャムカとエーディンが結ばれ初夜ではジャムカがずっと俺のターンになってそうな予感
ベオもフォレストナイトにクラスチェンジすればジャムカ同様になるが
剣(イチモツ)が重すぎて連続と突撃が発動せずラケの腰さばきであっという間にイカれそう・・・
585名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 23:03:42 ID:DMhSpPWC
突撃、連続が強いのか
586名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 23:24:43 ID:6gWKhDJq
>>583
ニーナがカミュを信頼するまでに随分と時間がかかってるらしいよ。
しかも、カミュの方もニーナを逃がすために単身とんでもない戦いやらかしてる(BS)。

ニーナに聡明さがあるとしたら、ハーディンではなくマルスにエムブレムを託したことかね。
ハーディンはその結果とんでもなく貧乏くじを引くことになったが、
アカネイア大陸に強力な統一国家を作るという点ではすばらしい布石だったw
587名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 14:09:27 ID:xGmvxFe+
ガンドルフ×エーディンの話ってある?
588名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 18:02:59 ID:mHluTjT4
>>573
紋章二部のクーデター時はベッコリへこんで
カチュアに引っ張られたイメージがある>パオ姐
589名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 21:54:51 ID:RLiiKdie
エーディンの相手はレックスしかありえんわ
レスターはどう見てもレックスの息子だし
590名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 00:01:39 ID:tIHnBkPs
>>589
それは思ったことはある
なんせ髪型と髪の色が近いからな
しかしラナの力がとんでもないことになりそう・・・

レックスはいい男でいい男に弱いフィンはホイホイと森の中へと消えて行く
レックスは自分の斧をフィンに見せて『これを見てどう思う?』と質問する
後の答えは各自に任せる
591名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 03:49:58 ID:LjGculPS
アゼルきゅんをエーディンが優しくリード
そしてそれをやっかむブリギ
「アゼルは私がもらいます」
「いくら姉上とはいえそれは許せません!」
592名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 05:37:50 ID:ClD+5iBs
アカネイア同盟vsグランベル もし戦わば。
593名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 05:45:02 ID:xJJrBE71
保管庫の作品でオススメを教えて下さい。
片思いとか純愛でシリアスっぽいのが好みです。
作品は新旧問いません。
594名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 14:56:06 ID:LjGculPS
全部読めばいいじゃん
ところで保管庫どうすんの
595名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 12:57:54 ID:KvOMFwIJ
16章の死と変容がオススメ。
その前に同氏の前後の作品を読んでおくとなおよい。
596名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 20:37:30 ID:2FIUwrD+
和漢希望
ユーノさんとセロットとか
597名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 21:32:14 ID:h+7Y7dfo
ロット「俺一応、婚約者いるんで人妻はちょっと・・・」
598名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 23:48:45 ID:pgnwxuAA
ゼロットが戦死したのをいいことにユーノも自分のモノにするロイ
599名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 07:57:19 ID:/iOP0meN
ユーノ「も」かよ
600名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 10:18:20 ID:vkt2GKTa
「アルテミスのさだめ」後のマルス×カチュア、マルス×チキが頭の中で悶々としているのだが、
ここに書いてもいいですか?
601名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 10:41:38 ID:Opws+cVC
一気に投下するなら可
602名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 10:47:30 ID:usUwxF4A
>>600
うお。凄い面白そうな予感。楽しみに待ってる。
603名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 18:38:01 ID:2tfiEZYb
多いかな

>593
・ドルカス×ナタリー
ネタ職人が真面目に書いてる。短いけど読後感イイ
・罪の意識
アマルダさんに目覚める。オルエンの援護もイイ
・マルス×シーダ
シーダ泣かすな
・ロイ×エキドナ
純愛じゃないけどエキドナさん受はイイ
・エリウッド×イドゥン
ネタ職人作なのでエリウッドが変態だが全体的な雰囲気は良い
・此方への帰還
・アストール×イグレーヌ2作
・ハール×ジル
604名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 19:15:06 ID:KfcCdrQi
>>604
男は度胸!何でもやってみるもんさ!
605名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 01:25:31 ID:H+yxYrJQ
>>604に超期待。
606名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 02:50:44 ID:gynwVfIh
>>594
保管庫やる気はないけど、初代スレからのログは全部取ってある。
必要ならhtml化した分も含めてうpする。
607名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 05:19:10 ID:O8YFnkbA
TSもの読みたいな
アーキス×リィナとかナルサス変身ものとか

>603
微妙なとこだがしない訳にもイカン訂正
×此方→○此岸
608名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 08:15:49 ID:WOyj17tB
接点が無いに等しいカップリングも度胸で試していいのだろうか
609名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 09:06:33 ID:Ucq+fHnG
接点がなければ作ればいいじゃない

このスレでも、「ロイが自軍の女性(支援会話の無い者含む)を片っ端からいただく」連作SSがあったじゃないか
610名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 05:09:40 ID:Udd4jMKT
接点がない同士のクロスオーバーってありか?
セリス×リン とか。
611名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 05:35:48 ID:zVTANtGq
ファン愛とチャレンジ精神は買いたいけど、個人的にはビミョー(苦笑)

土台として、スパロボや無双、いたスト、なりダンみたいなお祭世界観があれば印象違うんだろうけど、
個人的には、ゲーム内で面識が無くても世界(アカネイア・グランベルとか)が同じ、というのが限界かな

正直、FEはステレオタイプのキャラが多いんで、「だったら同じ作品の○○で良かったじゃん」的な
ツッコミがどうしても入るのでは、という疑念もある
それを避けることを最優先に考えられたカップリングSSというのも、だし…
612名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 06:32:12 ID:iZUeCmxN
>セリス×リン

セリス×ラクチェ(アイラ)とどう違うのか、という話になるもんなw
613名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 07:14:49 ID:YtW4y3YN
外伝の時みたいに、『暗黒竜のペガサス三姉妹が○○大陸にやってきました』みたいなIFものなら
614名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 08:18:36 ID:glQT19Ca
バヌトゥ、チェイニー、ガトーならユグドラルの話に出られるかも。チキが出たら初めてのおつかいみたいになってしまうかも。
ファラは女だったはずだからファラ×バヌトゥもできるかも。
十二戦士のキャラが不明だし本編内で具体的に出て来たわけではないから『FEでなくても…』とか言われかねないが。
ただ火竜族の人間体が老人形態だけだったら十二戦士の前に現れた老人姿のやつがバヌトゥとは限らなくなるが。
どの作品キャラとも絡ませられるのはジェイク、アンナ、ララベルだけだろう。
615名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 08:54:02 ID:mo1Jbdu2
>>612
ラクチェとアイラとリンはぜんぜん違うキャラクターのような気がするけど。
616名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 15:19:29 ID:feuWwmtv
>>610
「何でそのカプ?」という問いに即答できないようなら、考え直した方がいい。
正直オリキャラとクロスオーバーと夢オチは鬼門。理由は書くのが難しすぎるから。
617名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 16:40:22 ID:glQT19Ca
リンはマルスかアイクならスマブラ絡みで書けそう(スマブラスレ行けとか言われそうだけど)
ゲーム中では実現しないデルムッド×ジャンヌやレスター×マナといったものも書いてもいいかも
ファバル×エーヴェルは作品は違うし当然接点もないが時期的なことを考えたらできなくもないと思う
結局『暗黒竜と紋章』、『聖戦一部と聖戦二部とトラキア』、『封印と烈火』が限度かも
618名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 17:08:16 ID:HLwbUgOk
テリウスが素で忘れられている件
619名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 17:20:00 ID:glQT19Ca
面倒だから書かなかった。すまん。
素で忘れていた外伝は暗黒竜と紋章の所に入るな。
620名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 00:28:51 ID:fhKA82fA
聖魔は黒歴史か
621名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 00:48:36 ID:yY8DnEBf
まあ間違ってはいない
622名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 01:06:31 ID:USvcFuJg
やべ、素で忘れてた
623名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 11:53:31 ID:oDA8tdQR
聖魔が唯一、他のどのFEともクロスの無いものだからね
黒歴史というか孤立性というか、つい忘れやすいのは否めない
624名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 19:30:22 ID:3pr8kzSQ
>>617
シグルド 「KINSHINは許さんぞぉぉぉぉっ!!」
625名無しさん@ピンキー:2008/11/03(月) 23:51:10 ID:e7Znj5aY
>>624
エスリン『あら、そう言う兄上だって私に散々手を出しクセに』
626名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 18:29:41 ID:bKiwJZWP
>>625
違うw>>624のシグルドは某FE主人公兄弟スレのシグルドだぞwww

…親世代時のシャナンってディアドラに筆降ろしされてそうだよな
627名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 21:33:26 ID:gbSaiuGB
>>623
忘れやすいけどキャラクターは結構印象に残ってるな
ロリコンな人とか助けてエイリーク!とか
628593:2008/11/05(水) 02:44:50 ID:2hUG73EC
>595>603
Thx
その中ではPart1のマルス×シーダと砂漠に咲く花が好みでした!文章とか雰囲気とか。
保管庫全部読む時間は無いので、あとはタイトルとかで判断しつつ自分で探してみます。
629名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 20:00:26 ID:0E8/ykhy
オイフェの童貞もディアドラが美味しくいただいたよ
ついでにエスリンもディアドラにレズレイプされてる
630名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:11:17 ID:aUHvkumj
その勢いだと、アルヴィスもディアドラに食われたことになるのかw
631名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 00:55:03 ID:/KvrNdnS
シグルドの報われなさが異常だな
632名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 07:52:22 ID:TR/VR0ob
いや、きっとシグルドもレイプされたに違いない
森の中を歩いてるときに急に襲われて少女マンガもビックリな恋に落ちたんだ
633人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/11/06(木) 08:36:18 ID:exBzI/ZO
ディアドラの母であるシギュンも、クルト王子の童貞を奪った。

そしてディアドラも、シグルド、オイフェ、シャナンらの童貞を奪った。

そしてユリアは・・・・・・セリスとユリウスの童貞を奪った。

まさに魔性の女の系譜だな
634名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 10:28:32 ID:l52H1RG3
あれ、おひさ >だみゃ〜ん
635名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 10:55:18 ID:vygEr+lw
セリスは6章まで童貞だったのか
636名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 11:16:30 ID:l52H1RG3
エーディンが即座に食ってるだろJK
637名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 13:11:15 ID:6s9UFwpd
クルト王子ってあんな顔だけどかなりのお年だぞw
シギュンとやるまで童貞だと、とっくに魔法使える…

…まぁ、セージかw
638名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 20:42:16 ID:8N2Uyybt
クルトはプリーストってのは定説だろ。
じゃなきゃスワンチカで氏んだりしない。
639名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 22:09:14 ID:g9DO0Eo/
いやプリンスだろ
どっちにしてもナーガ使えないがw
640名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 01:50:05 ID:dMAJPkPF
サークレットが鍵って事はほぼ女性に限られる訳か
ヘイムは何を考えてそんな仕様に…つかヘイムって男だったよな
十二戦士で女はノヴァとファラだっけ
641名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 07:50:50 ID:tqfwQYDV
やつぱエロパロとなると、カップリングがメインシステムの一つになってる聖戦の話が一番盛り上がりそう
ゲームとしてお勧めなら間違いなく封印以降になるけど(一部除く)
642名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 11:14:47 ID:Z+kKVZvD
いや、サークレットは単にディアドラがナーガをユリア以外のものが触れないようにした
封印の鍵ってだけだとは思うけど。
643名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 13:38:13 ID:kK4wn/Mn
>>640
ウル
644名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 20:11:01 ID:VJ205qYw
聖戦の場合理由はともあれ誰とでもくっつくことは可能だからかなりのパターンがありそう
645名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 22:23:05 ID:64vMl++d
フィンならシルヴィア以外なら誰とでもくっつけても子供達は安定した能力が見込める
フィンは祈り持ちなのでイキそうになってもなかなかイカないので女性陣から定評がある
しかしシルヴィアとなるとお互い祈り持ちなので結局どちらもイカずにドローに
646名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 13:22:12 ID:G6RBMqwu
すげえ盛り上がりのないせくーすになるんですね、わかります
647名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 16:57:45 ID:Ev3v+UqB
聖戦スレでやれ
648( ゚д゚):2008/11/08(土) 21:07:55 ID:IFKHI9+g
投下しても良いですか?
649名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 21:18:18 ID:8QY5Y9vW
待ってました
650( ゚д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:21:00 ID:IFKHI9+g
注意事項

・シーダ死亡前提マルス×カチュア
・某異説に毒されている筆者の独自設定もどきな羅列があります
651アルテミスの呪縛 01/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:21:45 ID:IFKHI9+g
 英雄戦争終結後────アリティア王国、王宮。
 大陸中にその名を轟かせた、マケドニア白騎士団のペガサス3姉妹。その次女カチュア
が訪れていた。
 滞在の部屋として用意されたその部屋で、カチュアはガチガチに緊張し、何をするでも
なく、椅子に腰掛けていた。
 用件はすでに出発前にも、アリティアに到着してからも伝えられている。
『気乗りしないのなら断っても良い。一度くらいは私にも切るカードはある』
 アリティアを宗主とするアカネイア連合王国から、マケドニア候の地位を与えられたミ
ネルバは、複雑な表情でそう、カチュアに伝えた。
 それはミネルバ自身が出家を思い留まらされ、名ばかりの名代としてその地位に据えら
れた事とも、無関係ではなかった。
 アリティアについてから彼女を出迎えた老騎士も、やはり浮かない表情で、どこか申し
訳なささえ感じさせたものだった。
 その理由は────
 コン、コン
 部屋の扉がノックされる。瞬間、カチュアは心臓が口から飛び出すかと思った。
「は、はい、どうぞ……」
 必死に動悸を抑えつつ、ノックに応える。声と同時に、立ち上がり、ドアを正面に直立
不動の姿勢をとって、
「失礼するよ」
 と、入ってきた相手に、深々と頭を下げる。
「陛下! 御無沙汰しております……マケドニア白騎士カチュア、お招きに応じ参りまし
た」
「あはは……そんなに畏まらなくてもいいのに」
 入ってきた声の主──マルスはそう言って、苦笑した。
 穏やかで気さくな様子は、このアカネイア大陸を足掛け5年にわたって苛んだ戦乱を制
した、その英雄とは思えない、しかし故に人を惹きつけ将兵を鼓舞させた、当時そのもの。
 だが、その表情に、やや翳りがある。やつれている様にも見えた。目元も腫れぼったい。
「まずは……来てくれてありがとう」
 マルスはどこか自信なさ気に、苦笑交じりに言う。
「い、いえ……」
 緊張してどもった声を出しつつも、カチュアはそんなマルスを心配そうな表情で見た。
 けれど、それも無理はないことを、カチュアも知っている。否、ひょっとしたらこの大
陸中で、それを知らない者はいないかもしれない。
「でも……カチュアは、本当に今回の事は、承知して来たの、かな?」
 マルスは浮かない苦笑のまま、目からだけ笑みを消して、カチュアに尋ねてきた。
652アルテミスの呪縛 02/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:23:03 ID:IFKHI9+g
「はい」
 カチュアは、緊張しつつもはっきりと応えた。
「マケドニアや……アリティアやアカネイアの人間から、無理強いされたって事はないよ
ね?」
 マルスはそう、聞き返してくる。
「そんなことはありません。すべて自分の判断です」
 カチュアはよどみなく応えた。
「そうか……」
 マルスは口元からも笑みを消し、陽の落ちた街のような表情になった。カチュアから視
線を離し、目を伏せる。
 すぐに視線を上げ、カチュアの正面へと戻す。
「カチュア、今更こんなことを言うのは君に対してとても失礼なことだと思う。けれど…
…」
 マルスはそこまで言い、少し逡巡してから、やや興奮──ただし、マイナス方向に──
した様子で、続ける。
「“私”は、これが必要な事だと理解している……“私”は、将来独身でいるわけには行
かない。血を絶やすわけには行かない。…………けれどっ……」
 マルスの、両の拳がいつしか握られ、堪えるように震えだしていた。
「マルス様!!」
 カチュアは不安に、思わず声を出し、マルスに駆け寄る。だが、マルスはかまわずに続
けた。
「“僕”は……それが許せない……認めている自分も許せない……僕は……君が来なけれ
ばいいと思っていた……こんなの、お互いに傷つく、君も、僕も……」
653アルテミスの呪縛 03/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:24:05 ID:IFKHI9+g

 ────マルスには一度、お互いの想いから将来を誓い合った相手がいた。
 タリス王国の第1王女にして、マケドニア白騎士団のペガサス3姉妹と並び称される稀代
の天馬騎士シーダ。
 暗黒戦争時代、所謂アンリ・アリティア朝のタリス亡命時代に知り合った2人は、親交
を深め、暗黒戦争終結と同時に婚約、一時は具体的な婚礼の話も出ていた。
 だが──────
 再び襲った戦乱──実質的にはその間の2年間がただの休眠期に過ぎなかっただけだが
──、英雄戦争。2人の想いは遂げられる直前で、再び戦場へと追いやられた。
 そして……マルスはこの戦乱を収め、英雄としての名を殊更に上げた。
 だが、その相手は……再び自ら将として前線に立ったシーダは、戦場にて還らぬ人とな
ってしまったのである────。
 凋落したアカネイア聖王国に代わり、アリティア王国はアカネイア大陸における連合王
国の盟主となった。
 マルスは盟主として、英雄として、臣下や民衆に明るく笑顔を振りまき、他国の官僚達
の前で聡明な王でなければならなかったし、また実際そう振舞っていた。
 だが、婚約者を失った苦しみを克服できたわけではない。公務以外では自室に篭ること
が多くなり、そして亡き人を思って泣いた。父コーネリアや母リーザの死を知ったとき以
上の嘆きだった。

 だが、マルスはシーダを想って一生独身を通すことは、許されない。
654アルテミスの呪縛 04/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:24:39 ID:IFKHI9+g

 アリティア王家は、本家以外は、暗黒戦争時代にその存在を恐れたメディウスとガーネ
フによって、全滅させられている。マルスと姉エリスが唯一の生き残りである。
 マルスに嫡子がいなければ直近の継承者はエリスであり、彼女には婚約者としてマルス
の盟友でもあるマリクがいるから、最悪断絶と言うことはない。
 だが、過去に同じようにして、アルテミスと引き裂かれた、英雄王アンリが自らの弟と
その子弟に王位を譲ったとき、アリティアの一部だったグラはこれに反発して独立した。
それでもお互いは兄弟国としてうまくやっていた、少なくともアリティア側からはそう見
えていたが、暗黒戦争勃発時にグラはアリティアと離反しドルーア側についている。その
後両国の関係は最悪となり、英雄戦争の結果“独立国としてのグラ”の完膚なきまでの滅
亡という結末を迎えている。
 その事はアリティア、分けても政権内のトラウマとなっている。マルスに嫡子がいなけ
れば、その悲劇を繰り返すことになりかねないのだ。
 しかも、今度はそれが大陸規模である。アカネイアの有力者にはこの期に及んでもアリ
ティアを格下に見ている人間が大勢いる。グルニアは国体は喪失しておらず、また同国に
は『アカネイアとその手先のアリティア』という意識が常にある。マケドニアはむしろ逆
で、万一その事態になった際にマケドニアから“出火”することを抑えるために、出家す
ると固辞するミネルバ本人を無理に、名代マケドニア候に留めた(皮肉な話だが、シーダ
が生きていればミネルバの出家と、それに伴うマケドニア王政の廃止はすんなりと実現し
ていただろう)。そして件のグラにも、アリティア王家と姻戚関係にあり、事実上グラ最
後の王となったシーマはしかし、本人はまだ存命である。

 ともあれ長くなったが、マルスは生涯独身ではいられない。妃を娶り子を成さねばなら
ないと、周囲に結論付けられてしまっていた。
655アルテミスの呪縛 05/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:25:15 ID:IFKHI9+g

「戦争だったんだ、仕方ない……そう思うことはできる。他の事なら、それで納得して我
慢することもできる。でも、これだけは…………そんなことは……できないよ……」
 マルスは直立して震えたまま、いつしか俯き、苦しそうに息をはくようにしながら、吐
露した。俯いているのは、見せたくないものがあったからでもあるが、それはすでにマル
スのつま先の床に滴り落ちていた。
 カチュアは困惑して、利き手を宙に躍らせながら、マルスを心配げに見つめていた。だ
が、やがて、意を決したように喉を軽く鳴らすと、さらにマルスに近寄る。
「カチュア……?」
 マルスは不意に顔を上げる。正面にはカチュアの顔はない。
「御無礼をお許しください……」
「カチュア……」
 カチュアは、マルスを包み込むように抱きしめる。
 騎士の名を持つ故に帯剣こそしているが、それ以外には戦いの装具などまったく身につ
けていない。着替えさせられた略装の決して厚はしない布越しに、カチュアのスレンダー
な肢体がマルスに触れる。
「私のことなら平気です……すべて承知してきたのですから」
 顔のクロスしたカチュアの口元から、マルスの耳元に告げられる。
 カチュアは軽く身体を離し、マルスの顔を正面に見た。うっすらと涙を浮かべつつ、笑
顔をつくろって視線を合わせる。
「マルス様が心配する必要も、傷つく必要もないんです。だって、私……私、こんなこと
でも……マルス様のお傍に居られることが、嬉しく感じてしまっているんですから……」
「カチュ、ア」
 戸惑って、マルスは名を呟き、カチュアの顔を凝視した。
 哀しげな中に、わずかに、気の紛らわせになるかならないかの、かすかな悦びの色。
「酷いでしょう? 私、心のどこかで、他人の不幸を喜んでいる……醜いですよね? だか
ら、マルス様に心配してもらう必要も、傷ついていただく必要もない人間なんです。心配
なされる必要はないんです……」
「駄目だ、カチュア……」
 マルスは、苦悶の表情でカチュアの両肩を掴み、拒絶するように自分から離す。
「その話は僕も知ってる……知らなかったけど、今は知ってる、だから駄目なんだ」
「マルス様!?」
 カチュアの表情に、軽く驚愕が走る。
「僕……いや、“私”や、“私”の周りの人間は、君のその気持ちを利用しようとしてい
る! ジェイガンがまず君を候補に上げたのも、そのことを知っていたからだ!」
 マルスは己や、己の一部に等しい人達を断罪するように、語尾を荒げてそう言った。
656アルテミスの呪縛 06/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:25:58 ID:IFKHI9+g
「いいんです、マルス様! 私は、利用されていいんです! それを承知できたのですか
ら!」
 マルスを心配するような表情で、カチュアはマルスの両肩を軽く握り返し、言い返す。
「それだけじゃない! 君は……僕は、君に彼女を重ねてしまう! ジェイガン達もそれを
知っているんだ!!」
 ただ単純に、事情を知っている上で、さらにマルスに懸想している人物、というのであ
れば、一番最初に挙がる候補はミネルバの妹マリアだったろう。身分的にも釣り合う。カ
チュアはミネルバ直属の騎士とはいえ、在野の出身だ。
 それをあえてカチュアにしたのは、青髪の天馬騎士と、イメージ的にシーダと被るとこ
ろが多いからだ。
 逆にそれが相手を苦しめるケースも多い。だがマルスの場合、どちらにしてもシーダの
呪縛から逃れることはできないだろう。
 ならばせめて、夢うつつの中だけでも……そう、周りの人間が考えるのも、無理はなか
った。
「っ……」
 カチュアは、一瞬だけ表情を険しくしたが、すぐに、口元に笑みを浮かべる。
「シーダ様の身代わり……光栄です」
「っ……」
 今度は、マルスが言葉に詰まった。
「こんな身分も心も卑しい人間で、あの人の代わりが務まるのでしたら、いくらでもなり
ましょう」
 カチュアは、神妙な表情になって、そう言った。
 ワンテンポ挟んで、
「カチュア!」
 と、マルスの表情に激情が走った。
「自分の言っていることがわかっているのか、君は!」
「きゃっ」
 マルス言いながら、カチュアの肩をぐいと押し、部屋に用意されていた、大きめだが質
実剛健なベッドに、彼女を押し倒した。
「君は! 僕にシーダとして抱かれることになるんだぞ!」
「相手がマルス様なら、私は平気です! 満足です!」
 言い返すように、カチュアは気丈な顔で言い返した。
「それだけじゃない!」
 マルスの手が、服の上から無造作に、カチュアの胸をまさぐった。
「ん、んんっ」
 反射的に、カチュアの顔がこわばり、口から声が漏れる。
657アルテミスの呪縛 07/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:26:32 ID:IFKHI9+g
「カチュア、君はシーダより胸が薄いじゃないか……」
「っ……」
 マルスの言葉に、カチュアの顔が一気に紅潮する。
 シーダは着痩せするタイプで、豊満とは言いがたいものの、その実出るべきところは出
ている。それに対して、カチュアはスレンダーな外見どおり、全体的な肉付きも薄かった。
 バストに至っては、年少のマリアやリンダにも負けている始末である。
「それは……っ」
 カチュアの紅い顔が困惑し、申し訳なさそうに眉が下がる。
 だが、カチュアが言葉を選んでいる間に、マルスは彼とは思えないようなぶっきらぼう
な口調で、さらに言う。
「そんなことを考えながら、僕は君を抱くんだ!」
「っ……」
 カチュアの表情が、一瞬驚き、目が軽く円くなる。
「そ……んな事ぐらいは、平気です!」
 カチュアが真っ赤な顔で言い返す。表情に気丈さが戻った。
 すると、マルスはカチュアの衣装に手を伸ばした。裂きこそしないが、かなり強引に、
胸元から肌蹴させていく。
 カチュアの、痩せた少年のような体が露にされていく。上下の大切な部分を、まったく
飾り気のない機能だけの、木綿の下着が覆っている。
 肌は……皮膚そのものは若々しくみずみずしかったが、至る所に大小の傷痕が残ってい
る。だが、それはシーダも同じだったし、またカチュアの姉妹も、ミネルバも同じはずで
ある。
 マルスは、わずかに手先で戸惑いつつも、白いブラの留め紐を外した
「あ……っ」
 カチュアが小さく声を上げ、反射的に、顔に羞恥の色が挿した。
 防具は伊達ではなかったか、薄いながらも絶妙なカーブを描く胸にだけは、一筋の傷痕
もついてはいない。
「恥ずかしいのかい、カチュア?」
 挑発するように、マルスが言った。カチュアはますます顔を紅くする。
「恥ずかしいですけど……嫌じゃありませんから!」
 カチュアも、感情的な口調で言い返した。
「小さい胸なのに、恥ずかしいの?」
 挑発するような口調のまま、マルスはさらに言う。言ってから、カチュアの胸を利き手
で覆い、揉みしだきはじめた。
「それは……っ、あ……ぅ」
 カチュアは言い返そうとするが、言葉に詰まる。そのうちに、マルスの手が乳房をこね
る感触が、思考をさえぎった。
658アルテミスの呪縛 08/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:27:06 ID:IFKHI9+g
「ちゅっ……」
「んぁっ……」
 ぴく、カチュアの体が軽く跳ねた。
 マルスはカチュアの、右の乳首を口に含み、唇と舌を使って転がす。
「ふぁ……ん、ぁぁっ……」
 カチュアの中で思考が途切れる。マルスが自分の身体に触れている、女性としてのシン
ボルをマルスに啄ばまれている────。
「ちゅぱっ……」
「んぅっ……」
 カチュアの小さな悲鳴を残して、マルスが唇を離す。
「我慢できない……」
 マルスはそう言う。表情だけなら、鬼気迫る表情ではあるが、それほど劣情を感じさせ
る物ではない。
「カチュア、僕は今から君を犯す」
 マルスはカチュアに向かって、感情を感じさせない──ある意味、激情よりもよほど彼
らしくない、ただ凄みだけを持った声で、言う。
 それは、まるで自分が覚悟を決めるかのようでもあった。
「はい……」
 カチュアは観念した様子になりつつも、拒絶の色は片鱗さえ見せない。
 マルスはカチュアのほっそりした胴に左手を回し、そっと上半身を抱き上げる。
「わ、ちゅ……」
 カチュアの一瞬驚いた声の後、唇が重なった。
 一瞬円く見開いた目を、カチュアはあわてたように閉じた。
「んぅ…………」
 所謂ディープ・キスでこそないものの、ねっとりと執拗に求めるように押し付け、吸う。
 そのまま、マルスのもう一方の手が、まだ手付かずだったショーツの中に、上側から滑
るように進入してきた。
「んっ、ふ……」
 マルスの指先が、カチュアの秘裂を撫でる。キスで口をふさがれたまま、カチュアは鼻
から声を漏らした。
「ぷは……」
「ふぁ……」
 唇が離れる。お互いの唇から、熱い息が短く漏れた。
 くちゃ……
 マルスの指が、ショーツの中でカチュアの秘裂を軽く割った。
659アルテミスの呪縛 09/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:27:40 ID:IFKHI9+g
「ああ……マルス様……許されないのはやはり、私の方です……」
「…………」
 うわ言のようなカチュアの呟きに、しかしマルスは応えない。
「っ!!」
 無言のまま、指をカチュアの花弁の中に、そろりと差し込んできた。
「身体だけでもいい……求めて欲しいって……ずっと……お慕いしていました……だから
……」
 カチュアは、熱い息を口から漏らしながら、うわ言のように、独白のように呟く。
「ごめんよ、カチュア」
 何に、とは言わずに──自分でさえもよくはわからないまま──マルスはそう言った。
 それでも、行為は止まらない。
「ああ……もう、謝らないで……私が全部背負いますから……ずっとお傍に、いられるの
なら……それぐらいは……なんでも……ないのですから…………」
「…………うん」
 マルスが頷く。それを見てカチュアは、理性を必死に掴んでいたちからを、ようやく緩
めた。
 くちゅり。
「ひっ!!」
 マルスの指が、カチュアのクリトリスを撫でた。カチュアは一瞬身体を跳ねさせ、短い
悲鳴を上げる。
「あ、ぁぁ……ぁぁぁ……」
 マルスの指にクリトリスを転がされて、カチュアはぴくぴくと痙攣するように震えなが
ら、その快楽に身を委ねていく。
 やがて、マルスは手を引き抜くような動作から、そのままカチュアのショーツを下ろし
た。両手で掴みなおし、脚から引き抜く。カチュアも抵抗せずに、逆に促すように自ら脚
を動かす。
「っ…………」
 マルスは自分のズボンのベルトを緩め、ズボンと下着を下ろした。すでにいきり立って
いる物が現れる。
「マルス様……来て……ください」
 カチュアが、上気して蕩けた表情で、マルスをいざなうように、横になったまま両腕を
軽く開く。
 マルスも浮かされたような様子で、カチュアに覆いなおすと、そのまま、己の逸物を宛
がった。
 ちゅく……
「ぁ…………っ」
660アルテミスの呪縛 10/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:28:16 ID:IFKHI9+g
 ぐじゅり……っ
 感傷に浸る様子も見せず、そのままマルスは、カチュアの中に割って入った。
 一気に、奥まで侵入する。
「んは、ぁぁぁっ……」
 ひときわ嬌声が高まる。カチュアはバージンではなかった。
「っ……」
 マルス自身も小さく呻きつつ、ゆっくりとストロークを始める。
「あ、ぁぁっ……私、マルス様のが、私の……あぁぁぁっ……」
 カチュアは、それだけ見るならばまるで半狂乱になったかのように、嬌声の混じった高
い声を上げる。
「そんなに、僕の事好きなの……こんなに酷い僕なのに!」
 腰のストロークが早くなっていく。カチュアを犯しながら、マルスは自嘲するように叫
んだ。
「好きです、愛しています!! マルス様、たとえ報われなくても、永遠に……!!」
「っ…………」
 ────これじゃ、まるで──
 マルスは思った。そして、その次の瞬間、カチュアを求める行為がさらに激しくなって
いく。自らが受ける快楽も、高まっていく。
「あ、ぁぁっ、そんなに……マルス様、私……も、もう……」
 当惑さえした様子で、カチュアは善がっていく。背がだんだんと弓なりになり、頂点に
向かって追いやられていく。
「僕もだ、カチュア……カチュア、カチュア……ぁっ…………好きだ……っ」
「!?」
 カチュアがはっと、意識で驚いたが、
「ふぁ、あぁぁぁっ、はぁぁぁぁっ…………」
 身体はそのまま上りつめさせられ、びくん、びくんとオルガズムに跳ねさせられる。
「くぅぅぅっ……」
 マルスも、絶頂に呻く。カチュアに搾り取られるように締め付けられながら、中で放っ
ていた……
「ああ……あぁぁぁ……」
 カチュアの上げる声が、だんだんと余韻にうっとりとした物へと変わっていく。
「はぁ……はぁ…………」
 マルスも荒い息を整え、萎えたものをカチュアのなかからズルリと引き抜いた。「ひっ」
と、カチュアが短く悲鳴を上げる。
「カチュア……僕はよほどどうしようもないのかもしれない」
 マルスは、自嘲気味の表情でそう言った。
661アルテミスの呪縛 11/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:29:12 ID:IFKHI9+g
「……マルス様……やっぱり、マルス様はどうしても、御自分を責めてしまうのですね…
………」
 カチュアは、困惑と哀しみの入り混じった表情で、マルスを見た。ただ、先ほどの様な
強い悲観の色は、払拭されている。
「責めるよ……だって僕は……彼女の事をまだ愛してるというのに…………その、カチュ
アのことを、好きになってしまったんだから」
「……………………え?」
 マルスが俯き加減に、自嘲の笑みで言った。
 しかし、その言葉を理解するのに、カチュアは十数秒の時間を要してしまった。
「僕が……1人の人間としてはこんなにも情けない僕だったとしても、カチュア、君は僕
の事を好きでいてくれるかい?」
 マルスはそう言って、自嘲気味の苦笑でカチュアを見る。
「もちろんです……でも、マルス様が情けないお方だとは思いません」
 カチュアはまず、身を起こし、半ば無意識にベッドの毛布を手繰り寄せて胸元を隠す。
そして、穏やかな表情ながら、しっかりとマルスを見据え、そう言った。
「カチュアにそう言って貰えると、気が楽になる、今は……でも、本当に、カチュア自身
はそれで良いのかい?」
 マルスは薄く苦笑したまま、尋ね返した。
「私は、マルス様の望むままに……身分とか、国のためとか、そういうわけじゃなく、私
自身の意思で」
 カチュアははっきりと、そう答えた。
「僕は、シーダのことが忘れられない。多分、一生忘れないだろう。それでも、カチュア
は平気?」
「それは……多分、忘れてしまう事の方が、哀しいことだと思います……私は」
 カチュアの答えに、マルスは、一瞬面食らったように目を円くした。
「そうか……いや、そうだね」
 マルスはそう言ってから、そっとカチュアとの身体の距離を寄せる。
「僕は……シーダのことを引きずっている。でも、どうやら僕は、誰かが傍に立っていて
くれないと、前に進めないみたいだ」
「私でよろしければ、いつまでもお傍にいます。お支えします」
 マルスの吐露するような言葉に、カチュアは真摯な瞳で答える。
 一泊置き、マルスは覚悟を決めたように、言う。
「カチュア、僕の……アリティアの妃に、なってくれるかい?」
 その言葉に、カチュアは表情を少し、綻ばせた。
「はい、喜んでお受けいたします」
「ありがとう」
 マルスも穏やかな表情で、カチュアの肩を抱き寄せた。
662アルテミスの呪縛 12/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/08(土) 21:30:29 ID:IFKHI9+g
>>651-661
以上です。

飯食ってきます。ノシ
663名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 09:48:49 ID:BrDf8B66
カチュア厨の妄想って、
どうしてこんなにキモいの?
664名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 10:24:53 ID:xnI3Zla7
>>662
乙。面白かった。でもカチュアは処女であってほしかったなぁ。
生涯でたった一度の恋みたいな感じで
でも面白かった。キスのあたりで勃起した
カチュアが公にマルスと結ばれ正室になるSSは初めて見たかもしれん
665名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 10:36:42 ID:N/81fMPs
>>662
ぐっじょぶ
こういうの大好物だ
666名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 11:26:19 ID:wdVHY1d4
>>663
それはお前が『こいつは厨』という色眼鏡で見てるから。

>>662
ぐっじょぶ
でもカチュアが処女じゃなかったというのは意外。
相手が誰とか話題に出なかったところを見ると、マルスと知り合う前には既に処女喪失してた?
667名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 11:39:01 ID:iCqK+FRr
各国の情勢読み込んでるなと思う。峰様ハァハァ
なんかカチュアのヤケっぷりにワラタ
けど処女じゃないんだったら(ウォレン他の傭兵か?)
言葉だけでもいいから、もうちょい攻めに出てほしかった
まぁ相手が相手だし無理か…
ただ文体読みやすいし、IFものとしては十分な気がする
ぐっじょぶ
668名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 12:52:51 ID:jH725Z+E
>>662
GJ!
マルスのシーダへの想いとカチュアのマルスへの想いが上手く表現されていてほろっと来た
カチュア泣かせるな。改めて好きになった。
成熟した内容で良かったです。

しかし、マルス×ミネルバも読んでみたいです。
669名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 12:55:48 ID:EFMr3pAD
どこぞのロイみたいな事になりそうだな
670名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 14:26:59 ID:QTLGDm3l
>>662
おおGJ!
お互いの傷を舐めあうような切ない感じがいいね
>>664
カチュアがマルスの負担にならないよう、一人で膜破ったと自己補完した
671名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 15:38:58 ID:AfEY/MdH
>>662GJ!

ところでそろそろ次スレかな?
672名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 15:45:18 ID:AfEY/MdH
673名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 16:47:07 ID:4nfBQ2q6
>>670
一人で膜破り…それだ!!
674名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 18:52:33 ID:NqxJLLym
カチュア絡みの男キャラがウォレンしか思い浮かばないので
こいつで喪失してたんかなと妄想してみる
675名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 19:10:57 ID:jH725Z+E
あとはカインか
676名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 21:04:50 ID:l6hG3jmH
>>662
色々と細かく描写されていて感心した
マルス×カチュアもいいね
GJ!
677アルテミスの呪縛 補足/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/11/10(月) 00:16:26 ID:+vFXmSLc
皆様感想ありがとうございます。

少し蛇足をば。

カチュアが処女じゃないという点にずいぶん反応されていたので……
これは別に色恋沙汰の上での情事ってわけじゃないんです。
元々は大沢美月版聖戦の系譜のラドネイの話から考え付いたことなんですが、
FEの文明レベルだと、処女で女軍人ってありえないと思ったんですね。
日本の合戦みたいに綺麗な戦争の方が稀なわけですし。
捕虜の人権が守られるようになるには、少なくとも第一次世界大戦程度あたりに進化していないと無理ですから。
もちろんシーダやミネルバのような、やんごとなきお方は別でしょうが……
だから多分、「娼婦と違うのは、マグロでも問題ないということだ」って感じだろうなと考えてたんです。
元々本文にこのことは書いてあったんですが、推敲して、冗長だと思ったんで消したんです。

ただ、話がウォレンとか、あらぬ方向に向かってたんで、敢えて補足させていただきます。
失礼しました。
678名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 00:24:18 ID:Ok68iXKz
>>677
うん、確かに蛇足だ。
言いたいことは理解できるし説明内容も納得だけど、
そういうのは補足しとかないで、あえて読み手の妄想に任せておいた方がいいと思うよ。
悪い言い方すると、読み手の想像の幅を狭める行為になっちゃうから。
色々好き勝手に妄想するのがいいんだよってことでひとつ。
679名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 00:49:15 ID:Wi6gIpUq
それこそ作者の勝手じゃね?
「読んだ人の妄想にお任せ!」って部分と、「ここはこう解釈してもらわないと…」って部分があるもんだ

とかいいながら俺は処女ということに脳内変換しました><
680名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 01:04:47 ID:3yXzyo8C
あれだけ馬のってりゃ膜なんてすぐ無くなる
681名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 01:55:36 ID:k+TJnscV
激しい運動説か名無し民兵説を支持したい
或るパオ姐妄想見て微妙に納得した覚えがある
682名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 03:34:53 ID:3BsApmHW
>>662
とてもGJ!!
読み物として普通にいい感じ
いきなりパァッと明るくならないのがいいな

ただ、一つだけ言わせて貰えるなら、
王族って基本男系でないと継げないハズだから、エリスはそういう意味で女王になれないんじゃねーかな?
(まぁ、それを言うとニーナはどうなるって話だが)
重箱の隅なのは重々承知だが、一応言ってみた
683名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 07:35:00 ID:omNxGCkb
グラ王族が他にいない(と思う)シーマもいるし(傀儡だけど)
684名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 12:29:57 ID:3yXzyo8C
ミネルバも当たり前のように王位につくことを求められてたな。

そもそも、遡れば今のアカネイア王家自体がアルテミスからの女系。
今のアカネイアに王位の女系継承を認めないという制度はないんじゃないか。
ミディアだって女だてらに伯爵家だか侯爵家だかの当主だったろうし。

もっとも、全ての例が「男性直系が死に絶えた」パターンだから
民衆一般の心理としてどうだったかはわからんが。
685名無しさん@ピンキー:2008/11/10(月) 20:29:11 ID:/iyE/0eA
>>677
非処女の理由、悲惨な過去だね…
補足感謝です
今まで読んだカチュアの小説で一番良かったよ
686名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 02:06:59 ID:eao2Nt28
687名無しさん@ピンキー:2008/11/11(火) 04:26:30 ID:/zdOfcA8
688名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 15:55:36 ID:OxQllDkO
689名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 18:52:22 ID:rNF6YVjl
は?
690名無しさん@ピンキー:2008/11/14(金) 18:53:09 ID:7dKaorEu
ぬ??
691人造人間だみゃ〜ん ◆1aM01Oi/FM :2008/11/17(月) 02:23:11 ID:APBJBIcn
■深夜の孤児院で、レナとジュリアンが愛情を確認しあっていれば純愛
■その隣で、マチスが椅子に座らされて鎖で雁字搦めに縛られて、二人の営みを強制的に見させられていれば鬼畜
「や、やめろレナ!そいつは盗賊だぞっ!」
「あら兄さん、私たちの営みを見て、興奮しているの?」

■フィオーラの寝ているベッドに、ルパンダイブをかますのがセイン
■リンの寝ているベッドに、ルパンダイブをかますのがフロリーナ
■ベッドの隣の椅子に鎖で雁字搦めに縛り付けられて、その状態からヒースの寝ているベッドにルパンダイブをかますのがヴァイダ
■頑丈な鉄格子の檻に入れられて、その外から有刺鉄線でぐるぐる巻きにされて湖底に沈められて、その状態からパントの寝ているベッドにルパンダイブをかますのがルイーズ

■フロリーナを軽々と肩の上に抱え上げることができるのがヘクトル
■ワレスとオズインでお手玉ができるのがルイーズ
■お手玉よりもワレスの金玉に興味があるのがヴァイダ

■騎乗位でエリウッドの上に跨り、両足を左右に思いっきり広げて結合部を軸にぐるぐる回転するニニアン
■そのまま空を飛べるルイーズ
■途中で木の枝に引っかかって降りれなくなるフロリーナ
692名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 11:30:07 ID:5kFaehQQ
age
693名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 11:34:18 ID:Y5wPt4fk
このスレ的にはあまり関係ないかもしれんがFEWのイラコン更新されてたな
サジ・マジ・先生が灰色で泣けた
694名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 19:42:20 ID:r6NSBoPI
先生灰色には俺も泣いたが、

 バーツの色つきにはたまげた。
695名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 23:48:01 ID:qh8jy4cv
「いいことリリーナ、今日の教養講座のテーマは『少コミ風支援会話』よ?」
「はい、セシリアさん! 小コミは得意ですから、昨日のうちに書いておきました。カップリングは『ロイ
×キャス』です」
「あら、感心ね。さっそく見せてもらおうかしら」
「はい、これです」

「……戦争で、あたしたちの村は燃やされた。たくさん兵士達が来て、村に火を放てって命令したンだけど、
村の人は誰も動かなかった。……当然だよね、自分たちの村だもン」
 夕暮れの川岸の土手に座り、キャスは頬杖をつきながら髪を風になぶらせている。すぐ隣にはロイが腰を
下ろしているが、彼女は彼の方を見ずに話していた。
「それで兵士達が怒って剣を抜いたとき……村人の一人が前に出て、松明で村に火をつけて回った。その
いくじなしが……あたしのお父さン」
「…………」
 ロイは片膝を立てる格好で、赤い川面を黙然と見つめている。キャスはちらと彼の方を見たが、そのまま
何も言わずに続けた。
「村が燃えて……一生懸命耕した畑もみンなダメになって……それでも父さンは何も言わずに、じっと見てる
だけだった……」
 そこまで言って、盗賊の少女は突然立ち上がってロイに振り向いた。何かに突き動かされたように立った彼
女の眼には、わずかに涙がにじんでいる。
「あたしはすごく腹立った! 戦おうともしない父さんにッ! あんな風に、権力に従うだけの奴には絶対な
りたくなかった! だからあたしは……」
「それは違うよ、キャス」
「え?」
 落ち着いたロイの声に、キャスは目をしばたたかせた。少年は姿勢を変えずに、静かにキャスを見上げる。
「自分たちの田畑や村を、喜んで焼く人がいると思うかい? でも君のお父さンには……守らなければならな
いものがあったンだと思う」
「…………」
「聖女エリミーヌに弟子が尋ねた。この世で『一番強い者』とは、力のある者か、それとも金のある者か、そ
れとも徳のある者か、と」
 ロイは言葉を切ると、下からのぞきこむようにキャスを見上げた。少女は目をそらそうとしたが、その前に
ロイが口を開く。
「エリミーヌは答えた。そのいずれにもあらず……この世と言わず地獄と言わず、最も強き者とは『辱めに耐
え得ることのできる者なり』。自分に落度があって、当然に辱められる時だけを忍ぶだけじゃない、不当な辱
めをもじっと忍び耐えられる者こそ……」
 ロイは静かに腰を上げ、キャスの目の前に立つ。
「真の強者なり、とね」
「…………」
 次の瞬間、何か言おうとしたキャスの肩を、ロイの両手ががしっと掴んだ。はっと見上げたキャスの目に、
真剣なロイの顔が映る。そして、噴き上げる様な激情を吐き出すように彼は叫んだ。
「君のお父さンには兵士達を倒す力はなかったッ! だが戦っていたのだッ!! お父さンは歯をくいしばっ
て戦っていたンだ、村より畑より、真に守るべきもの……娘の君を守るためにッ!!」
 同時に、ロイはキャスの身体をぎゅっと抱き寄せた。キャスも、彼の胸に額をぶつけるようにしてすがりつく。
「あンたァ――――ッ!! わぁ〜〜〜〜!!」
 二人はきつく抱き合ったまま、夕陽に染まる土手の上に倒れ込んだ……

「………………何、これ」
「えっ……ロイとキャスの小コミ風の会話ですけど……ここから一気に全力ファックシーンに」
「いえそれはいいから……これのどのあたりが少コミ、少女コミック風なの?」
「えっ!? 小コミって、『小池一夫せンせいのコミック』の事じゃなかったんですか!?」
「ねーよ」
696名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 11:58:51 ID:mc0DZYnE
四日目神おひさ〜
697名無しさん@ピンキー:2008/11/24(月) 23:32:18 ID:oErrSdRd
それは確かにねーよw
698名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 10:49:35 ID:f8KesW0q
レイヴァン・ルセア・プリシラの3Pを読んでみたいです(怖いものみたさで)
699名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 18:19:04 ID:eRWZYE4L
ペニパンのプリシラに二人がケツを掘られる展開でおk?
700名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 19:28:31 ID:f8KesW0q
プリシラが2人にヤられる展開
701名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 23:41:18 ID:5RLZVF3X
>>700
それはない
702名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 03:46:34 ID:TthGE5hT
レイモンド兄様は同性か近親しか選択肢がないんかい
703名無しさん@ピンキー:2008/11/29(土) 23:10:14 ID:/UZj8I0f
むしろプリシラがペニパンで二人をヤる方だろ常考
704名無しさん@ピンキー:2008/12/01(月) 23:58:28 ID:Hr1HAiBZ
ほう
705名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 19:33:52 ID:HiAdiCVt
>>702
つレベッカ
706名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 23:38:06 ID:OYo+6JRw
あれは恋愛感情には発展しなさそう
707名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 06:44:37 ID:WapCY1+k
かなり前だが、レイヴァンがレベッカ孕ませた後に失踪、
その後はウィルがレベッカとウォルトを育てた、ってな妄想したことはあった
レイヴァンはどっかに消えるエンドしか浮かばんかったからw


目無しの大食らい騎士なんて覚えてませんよ?
708名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 18:23:01 ID:FcajqDs5
ウォルトの父親がレイヴァンしか思いつかない俺は異常
709名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 02:35:11 ID:0LsTTCzA
レイヴァンとレベッカの子にしてはあの初期値は低すぎるだろ。
710名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 03:33:16 ID:wrbRErQ1
ヲルトは襟木がレベッカに対して初夜権を行使した結果だろ?
711名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 19:35:11 ID:lRMWRRrK
>>709
レヴィンとアイラの子達も2人が鬼の強さだから強そうだけど
実際はそうじゃないぞ。
712名無しさん@ピンキー:2008/12/06(土) 21:38:22 ID:uzj/Uhsr
初期値でいえばロイだって、封印エクストラのエリウッドから見れば不肖の子ですよ
その分、戦闘に出ない人生運が高いw
713名無しさん@ピンキー:2008/12/10(水) 09:41:35 ID:schakJ/z
コミケ前だから過疎ってるな
714名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 09:32:43 ID:wvorZ1cA
>>711
ラクチェは鬼。スカサハはまぁ、名前の通りだけど。

>>713
コミケとは関係なくエンスト中。途中まで書いてるのにぃ
715名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 10:30:36 ID:cL0S3bZR
>>714
ラクチェは父親がノイッシュだとスキル的に鬼(戦闘中はずっと俺のターン)
デューが父親だと勇者の剣が使い放題
716名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 10:32:08 ID:JP7dUk6Z
結論:アイラはオレの嫁
717名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 10:35:26 ID:wvorZ1cA
ああ、今日もまた流星剣の餌食が1人……
718名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 13:06:06 ID:H3SGLNxB
とりあえずウィルとレベッカなら互いに打ち消し合う成長率かも知れないなww
ヴァっくんは速さうpの代償に運がモルフ並と…
…セインにしとけば良かったんじゃあ…力は保証されるし…
719名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 00:43:22 ID:cGNjyrVd
だからレベッカの夫はロウエンにしとけと何度も(ry
720名無しさん@ピンキー:2008/12/13(土) 19:35:25 ID:p1iugP+W
そこんとこは荒れるから誰でもいいってことで
721名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 17:32:05 ID:3oDB9cpk
カプは書いたモン勝ち
722名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 20:37:58 ID:ta7oq+Fh
某FE兄弟スレが設定のエロパロ(リーフ×イドゥン)を書いてしまったんだが、投下は駄目か?
こういうのはやはりそれ専用のスレを立てるべきなのかね…
723名無しさん@ピンキー:2008/12/14(日) 22:33:01 ID:z+gQAHW6
>>722
>ファイアーエムブレムシリーズやティアリングサーガの18禁SSスレッドです。

ルールはこれだけ。後はマナーの問題。
724名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 02:01:11 ID:dDqEM82D
筆力も大事だお
725名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 03:24:25 ID:RxlzuYmz
テスト
726名無しさん@ピンキー:2008/12/15(月) 21:57:29 ID:4HPJzFqR
>>724
二の次っしょ
筆力言い出したら極端な話、誰も投下できなくなるぞ
727名無しさん@ピンキー
書き手の側に求められるマナーさえ守ってれば筆力はどうでもいいな。
ただ、えてしてマナーと筆力とは比例関係にあるのがなんとも……w