魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。
『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
『注意情報・臨時』(暫定)
書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。
リンクは
>>2
1乙
最近鯖が死ぬ事が多いな
ここも大丈夫かな?
7 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 10:06:14 ID:baAiarDO
水樹奈々の乙π
>>1乙
と言う事でちょいと書きます。
・ホラーコメディーっぽい(?)なのは×ユーノ
・けど実質的には士郎とか美由希とか桃子とかの視点で進む
・なのはとユーノが結婚してる
・士郎達は十年前に飼っていたフェレット=ユーノとは知らない前提
・少しエロあり
・獣姦注意
・ミッドチルダの事をあえて『外国』と表記させて頂きます。
(士郎達はまだミッドがどんな物か良く理解出来て無い為)
それでは…
海鳴の高町家は久々に賑やかな空気に包まれていた。何故ならば中学卒業と共に
外国の方に移り住んだ末娘が数年振りに帰って来たからであった。
しかも何時の間にか結婚していたらしく、その旦那も紹介がてらに連れて来ていたのである。
「ハッハッハッ! そうかそうか! 君は学者をしているのか!」
「ハイ。かいつまんで言うとその通りですよ。」
高町家の大黒柱・高町士郎はほろ酔い気分で笑いながら末娘の旦那・ユーノ=スクライアの
持っていたグラスへ酒を注いでいた。
「お父さんとユーノ君もうあんなに仲良くお酒飲んだりして…少し安心しちゃった。」
「どうして? 何か心配してた事でもあったの?」
士郎とユーノからやや離れた場所に士郎の妻・高町桃子と高町家長女・高町美由希、
そして末娘・なのはの三人が座ってのだが、士郎とユーノが仲良く酒を飲みながら話をしている
光景に何処か安堵しているなのはに対し桃子と美由希は首を傾げていた。
「実はね、ユーノ君の事…お父さんがOKしてくれるか心配だったの…。ほら、ドラマとかで
たまにある『お前なんかにウチの娘は渡さーん!』って言いそうな気がしてたから…。」
なのはが少し心配しながらそう言うと、突然美由希が笑い出した。
「アッハッハッハッハッハッハッ!! 無い無い! それは無いよ!! この21世紀のご時世に
そんな昭和の時代みたいな展開は無いから!!」
「大丈夫よなのは。だって貴女が選んだ人だもの。」
桃子もまた優しくそうなのはへ語り掛ける。
と、この通り…末娘の久々の帰省に高町家は賑やかながらも平和であったが……………
もう日付の変わった深夜。僅かな灯りの下、士郎は廊下を歩いていた。
「TOTOTOトイレっと〜♪」
寝る前に用を足そうと鼻歌交じりでトイレへ向かっていた士郎はふとなのはとユーノのいる部屋の
直ぐ隣を通りかかるのだが、その部屋の戸が半開きになっていた事に気付いた。
「お〜いなのは〜。戸が少し開いてるぞ〜。」
やや眠そうな目でそう語りかけながら戸を閉めようとした士郎だが…彼は見た。
「ユーノ君! んぁ! ユーノ君! ユーノ君!」
「キュッ! キュー! キュー!」
部屋の中で四つん這いになったなのはの背後から、大人のライオン程の大きさはあるかと思われる
薄黄土色で頭の上に二本のアホ毛の生えた巨大なフェレットが覆い被さって激しく突き上げていたのである。
「んぁ! ユーノ君もっと激しく! ユーノ君もっと激しくぅぅ!」
「キュッ! キュー! キュー!」
「な…なんだこれは…。」
士郎は愕然とせざるを得なかった。これが普通に人間同士のSEXならば…
新婚だから仕方が無いとむしろ微笑ましい気分になるが…今士郎の目の前では
愛する末娘がバックから巨大フェレットに覆い被されて突かれると言う獣姦をやらかしているのである。
しかもその上…
「ユーノ君! ユーノ君! ユーノ君良いよぉぉぉ!」
「キュー! キュー! キュー!」
「え…ユーノ?」
巨大フェレットに突かれ、頬を赤くしながら喘ぐなのはの口から出たユーノと言う言葉。
明らかに今なのはを突いている巨大フェレットに対して言ったとしか思えない。
「ま…まさか…これは…。」
士郎は嫌な予感を感じた。
それから…夜が明けた。
「みんなおはよう。」
「お…おはよう…。」
何事も無かったかの様に連れ添って居間へ現れていたなのはとユーノに士郎は
やや青い顔で挨拶していた。先日、なのはが巨大フェレットと獣姦していた光景が
未だ頭から離れなかったからである。
それから一時してなのはとユーノは互いに連れ添って出かけて行ったが、その後で
士郎は美由希と桃子を集合させていた。
「どうしたのお父さん?」
「じ…実は…大切な話があるんだ…。」
深刻な顔をする士郎に対し首を傾げる美由希と桃子だったが…士郎はやはり深刻な顔なまま言った。
「ユーノな…アイツ…人間じゃない。」
「またまたご冗談を…。」
「いきなり何を言ってるの? 貴方…。」
これに対し美由希は思わず吹きそうになっていたし、桃子もむしろ士郎の頭を
心配する様な顔をしていたが四郎は真面目だった。
「冗談じゃない! 俺は至って真面目だ! 奴は…ユーノは人間じゃない!
奴はイタチだ! 人間に化けたイタチの化物なんだ!」
士郎は話した。先日の真夜中に自分が見た事実の全てを…。しかし…
「アッハハハハハハハッ! お父さんそれ絶対夢だよ!」
「なのはがそんなお化けを夫に選ぶはず無いじゃない。」
美由希も桃子も笑ってそう答えるのみであり、信じては貰えなかった。
それが士郎には悔しい。
「ようしならば奴の正体がイタチの化物だと証明してやる!」
そう言って士郎は何処からか懐中電灯を取り出していた。
「その懐中電灯でどうするの?」
美由希が何気無く訪ねると、士郎は懐中電灯のスイッチを入れ、灯りを美由希へ当てた。
そして壁へ浮かび上がった美由希の影を指差す。
「見ろ。普通の人間ならこの通り、人の形をした影が出来るが…奴が本当にイタチの化物ならば
例え人間に化けていても光を当てればイタチの形をした影が出来るはずだ。」
「そんなに上手く行くかな?」
「上手く行く! 怪談話なら良くある話だからな!」
「だから信用出来ないんだけど…。」
やはり美由希も桃子も士郎の話をまともに信用する気さえ無かった。
「ただいま〜。」
夕方頃になのはとユーノが帰って来た。それと共に物凄い勢いで士郎が玄関まで駆け寄り…
「それぇぇぇ!!」
士郎はユーノへ懐中電灯の光を当てた。これでイタチの影が浮かび上がり、ユーノの
正体がイタチの化物だと露見される…と考えていたのだが…浮かび上がったのは普通の影。
「お父さん一体何をしてるの?」
「え…あ……。」
結局士郎は赤っ恥をかいてしまう結果となった。しかし…
その日の晩、風呂が沸いたのでなのはとユーノは一緒に入浴していた。
まあ新婚だから仕方が無いね。と微笑ましい気分になる光景であったが、
そこで何気無く桃子が近くを通りかかった時に風呂場の戸が開いていた事に気付いた。
「ちょっとここ開きっぱなしになってるわよ。」
桃子が笑顔で風呂場に顔を出し、それから戸を閉めようとしていたのだが…
「キュ〜。」
「ユーノ君気持ち良い?」
そこには浴槽に寝転んだ大人のライオン程はあろうかと思われる薄黄土色で頭の上に
二本のアホ毛の生えた巨大なフェレットの背中をなのは優しく石鹸の付いたスポンジで
流していると言った光景が見られた。
「え…………。」
桃子は唖然としながら戸を閉じるしか無かった。そして無言のまま部屋から離れると共に
物凄い勢いで駆け出したのである。
「あなたぁぁぁ!! イタチ! イタチ! イタチのお化けがぁぁぁぁぁ!!」
桃子はもう完全に目に涙を浮かばせた状態で士郎に泣き付いていた。
「ほら言っただろうが! アイツの正体はイタチの化物だったんだよ!」
士郎はやや怒りながらも桃子を優しく抱いていたが…美由希はまだ信じられなかった。
「ユーノがイタチのお化けなんて…お母さんも何か幻を見たんじゃないの?」
「いいや! アレは絶対イタチのお化けよ! なのははイタチのお化けに騙されてるのよ!」
「え〜?」
桃子は目から涙を飛び散らせながら自身の正しさを主張するが、美由希はまだ信じられない。
「お風呂上がったよ〜。」
そこで入浴を終えてパジャマに着替えたなのはとユーノが現れた。
勿論ユーノは本来の人間の姿である。それに対して美由希はユーノを指差しながら
士郎と桃子へ語りかける。
「ほら〜! 見ての通り至って普通じゃない! お父さんもお母さんも何かを見間違えたんだよ!」
そう言い切り、次に入浴するべく風呂場へ向かった美由希であったが…
美由希は入浴を終え、パジャマ姿で廊下を歩いていた。すると、なのはが庭に座って
夜空を眺めているのが見えた。
「なのは何してるの?」
「ちょっと星を眺めてたの…。」
優しい表情でそう答えるなのはであったが…そこで美由希は見た。
「キュッ!」
「え……………。」
美由希は愕然とした。何故ならば…なのはの隣に大人のライオン程の大きさはあろうかと思われる
薄黄土色で頭の上に二本のアホ毛の生えた巨大なフェレットが座っていたのだから…。
しかもその巨体に反比例して丸々とした翠色のつぶらな瞳が何ともし難いシュールさを醸し出している。
「あ…そ…その……私…先に寝るから…お…お休みなさい!」
美由希は身体をガクガクと振るわせながらその場から走り去るしか無かった。
「うああああああ!! お父さん! お母さん! イタチが! イタチのお化けがぁぁぁぁ!!」
「ほら言っただろう!? お父さんとお母さんの言った通りだと!」
泣きながら士郎と桃子に泣き付いていた美由希に対し、二人は軽く叱り付けていた。
それから一時して…士郎・桃子・美由希の三人による緊急家族会議が行われた。
無論議題は『末娘の旦那はイタチのお化けだった問題』に関してである。
「一番の問題はなのは自身があのイタチの化物に対し何の疑問にも思ってない事だ。」
「きっとなのははあのイタチのお化けの妖術か何かで操られてるんだよ。
だから本人には例えイタチのお化けでも普通の人間に見えてしまうんだと思う。」
「相手がイタチのお化けなら有り得ない話じゃないわね…。このままじゃなのは…
あのイタチのお化けに呪い殺されちゃうかも…。」
三人はそれぞれに意見を交わしていたが、なのはを心配する気持ちは変わらなかった。
それからアレコレ意見を交し合った結果、とりあえず様々な魔除け道具を集める事によって
イタチのお化けの妖術を消そうと言う結論に至り、早速今手に入るレベルで
考え得る限りの魔除け道具を探し始めた。
翌日、なのはとユーノは何時もの様に早起きして朝食を取るべく居間へ降りて来ていたが…
そこで十字架やら御守りやらニンニクやら数珠やら、その他神社とかで売ってそうな
お札等、魔除けになりそうな物で完全武装した士郎達三人が物凄い剣幕で現れたのだ。
「イタチの妖怪め! 正体を現せ!」
「悪霊退散! 妖怪退散!」
「南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…。」
三人は手に持っていた十字架等を振りかざし、美由希に至ってはお経を唱え始める始末。
それに対してなのはは……
「三人とも…朝っぱらから何してるの?」
「…。」
と、明らかに頭が可笑しい人を見下す様な目で三人を睨み付け、三人も気まずくなった。
「なのは騙されるな! ソイツは人間じゃない!」
「そうだよ! ユーノはイタチのお化けなんだよ!」
「イタチのお化けが人間に化けてるのよ!」
士郎達三人はユーノを指差しながらそう必死に訴えかけていたが
やはりなのはは三人を睨み付ける事をやめなかった。
「あのね〜お父さん…お母さん…お姉ちゃん…。ユーノ君はイタチのお化けなんかじゃないよ。
可愛い可愛いフェレットさんなんだよ。」
「どっちもイタチじゃないか!!」
「イタチと結婚するなんて何考えてるの!?」
もはや士郎達は泣きそうになっていたが、なのはは呆れるばかり。
「あ〜も〜分かったよ。正直に話すよ。そもそもユーノ君は人間に変身出来る不思議なフェレットさんで…。」
「違うよ逆だよ! ただ変身魔法でフェレットに変身出来るだけで僕は人間だよ!」
と真顔で嘘を付くなのはに、珍しくユーノが突っ込みを入れていた。
それに対しなのはは笑顔でユーノの方を見つめる。
「良いじゃない。この際人間に変身出来るフェレットって事にしても。
その方が面白いじゃない。お父さん達のリアクションが。」
「僕は面白く無いよ。」
笑いながらさらっと酷い事を言うなのはにユーノも涙せざるを得なかった。
何時までもふざけるのも何だからと、結局なのはとユーノは士郎達に真実を話した。
士郎達が見たイタチの化物と言うのは、ただユーノが変身魔法でフェレットに変身しただけと言う事。
大人のライオン程の大きさだったと言う明らかにフェレットを逸脱した大きさだった件も
ただ単純になのはの要望だった事。そして何より変身魔法は、二人の住んでいる国では
そう珍しい技では無いと言う事等々…士郎達が納得出来るまでなのはとユーノは何度も説明した。
「と…とりあえず…お前がフェレットに変身する技を持ってる事は分かった。」
「良かった…理解してくれたんですね?」
士郎の言葉にユーノも安心していたが…
「と言う事で…今度は義父さんの目の前でフェレットに変身して見せてくれんか?」
「え…。」
それから…まるで子供の様に巨大なフェレットと戯れる中年男性と言うシュールな光景が
目撃されたと言うが…真相は不明である。
おしまい
今まで自分がやった士郎ネタだと大抵…
「お前にウチの娘は渡さん!!」って言う様な話ばっかりでしたけど
今回はあえてそうじゃない士郎を描いてみました。
GJ!
ってか、新婚初夜からフェレット状態ですんなwwww!!
GJ!
つか、でっかいフェレットって…こええな、おい。
18 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 18:04:07 ID:bRImxCAN
サイコーにおもしろかった。
sagero
GJ!イタチのお化け吹いたw
巨大フェレットと戯れる中年男性には和まざるをえない
士郎さんに首刎ねられなくてよかったね……ユーノ君。
あの一家だと脅かすと反射的に鋼糸とか飛んできそうで怖い。
しかしいくら円らな瞳をしてようが、でっかいフェレットはやだなぁwww
GJ
>>15 >部屋の中で四つん這いになったなのはの背後から、大人のライオン程の大きさはあるかと思われる
>薄黄土色で頭の上に二本のアホ毛の生えた巨大なフェレットが覆い被さって激しく突き上げていたのである。
腹筋崩壊wwwGJwww
なぜか分からないが
>>16は18歳以下な気がしてならねぇ……
>>19 それ多分いつもの荒らし
なのユーだけ褒めて他CPだと読みもせず貶すリア厨
巨大フェレットで思い出したけど、無印でフェイトに痛い目にあわされた子猫ってまだ生きてるかな?
GJ!
シロウかわゆすwww
生きてたとしても、そろそろ寿命じゃね?
巨大フェレットで腹筋崩壊した。
ってかなのはさんあんた何してるんですかw
いたちの仲間ってガチの肉食獣なのにw
巨大フェレットとか恐怖以外の何者でもないな
これは相変わらず良い最低
GJ
最低の意味分かってんのか?
だからユーノはしつこいって
ユーノでしかかけないのか?
◆6BmcNJgox2氏も大変だな
ユーなのを書けばしつこいと言われ
それ以外を書けば裏切り者と言われる
どのキャラで書くかは、書き手の自由。
要望ならともかく、強制はだめだろう。
スレの流れは自分で持ってくるものさ!!
といいつつスバノヴェ、スバヴィ、ザフィヴィ、触手ヴィのどれを書くか迷っている俺
このスレは(性的な意味で)出番が少ないキャラが多すぎて困る
>>30 一時期流行ったからな
それから色々調べて、一端を垣間見ることは出来た
>>30 カプ問わず文章力とか雰囲気的にこの人のは最低ssと言われても仕方ない気がしないでもない
俺は嫌いじゃないけど
>>34 何、迷っている?全部書いちゃえばいいさと考えるんだ
敢えてどれか一つ選ぶなら、俺的にはスバノヴェが読んでみたい
>>34 ザフィヴィお願いします。
無論ザフィは狼のままで。
>>34 スバヴィを頼む
ワリと近い所に居るのにあまり見ない組み合わせ
>>36 明らかに違うだろ
あれを最低SSと呼ぶのは失礼だって
43 :
34:2008/06/20(金) 20:32:49 ID:3xjX7hJn
>>37-40 お前らのチームプレイに吹いた
オーケイ一気に全部書くのは無理だがちょっくら頑張ってくる
>>41 俺は◆6BmcNJgox2氏はてっきり最低ss的なところをウリにしてるんだと思ってたけど違うのか?
明らかってほどの違いは無いと思うが
少なくとも今回のはオリキャラが一人もいないんだから、このスレで言ってる最低SSの定義とは外れるぞ?
46 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 20:44:51 ID:bRImxCAN
なのユー最高
いつだったか、このスレで言う最低SSの定義というか条件みたいなの、挙がってたはずなんだけどな……新参か?
その最低ssの定義も最近のことだし厳格に適用しなくてもいいだろう
確かに氏のssはどうしようもなくシュール且つ変態ssという意味で最低(褒め言葉)だしな
世間一般の最低と当スレ限定での最低の基準か
最低基準に99.9%近くても「全て満たす」でないとこのスレ的には該当しないわけだな
最低道もなかなか難しい
>>49 けど世の中探せば普通に全て満たしてる話も有るには有る訳で
底辺の道を往くのか。
>>50 しかも大体においてナチュラルに書いているからな
養殖物が天然物に勝てない道理はないがやっぱり天然物恐るべしといったところか
最低SSの基準99.9%満たしてるわけでもねーだろ
このくらいで満たせるようなら苦労しないって
アルカディア氏マダー
夢を見た。
なのはさんが、邪悪な意思を持ったロストロギア『ニーベルゲンリング』に操られ、文字どおり冥王化。
神闘士を名乗る7人の騎士や魔導士と共に地上の支配に繰り出したんだ。
それでスバル達が立ち上がったところで目が覚めた。
うん、聖闘士星矢のアスガルド編を見たせいだってことは解っているんだ(´・ω・`)
冥王化なら、ハーデス編だろ、と。
最高の最低SSを目指すんだ
自己投影したオリジナル男キャラと男性キャラのキャッキャウフフで
人格を疑われるような最低なエログロパロを書きたひ
アルカディア氏をリトルランサー終了以降全く見ないんだが・・・・どこで何してらっしゃるんだろう・・・
何時帰ってくるんだといえば騎士よ眠れの人。次回作はまだか
>>61 エログロは苦手だな…
注意書きさえいれてくれれば問題ないけど結構好きな人とかいるのか?
俺はわりと好き<エログロ
あと寝取られとかも好きだな。逆に触手とかすげえ苦手。
丼ものは?
親子丼、姉妹丼、主従丼、熟女丼、同僚丼など等
>>67 う〜むエログロと触手の違いがよくわからん…
個人的には和姦が一番だと思うが触手はセーフだな。寝取られはきついな…
>>68 丼ものは、ほぼ皆OKだと思(ry
苦手な人いたらスマソ
獣姦紳士はいないのか。
グロに寛容な紳士がいたか
獣姦、ザフィ×オトか?
何故オットー?
ザフィ×はや とか
ザフィ×部隊長 とか
ザフィ×主 とか色々あるじゃないか。夢が広がる。
獣姦とアッーは別物だよな
別物だろう。むしろ共通項がない
>>69 エログロの中でも触手だけが苦手、って言うべきだったかもしれない
>>73 ザフィが絡んだ獣姦はなんかライトな感じがするな。愛がありそう。
いっそ……いや、でもそうなるとリリカルなのはじゃなくなっちゃうかなあ
>>75 ヴィヴィオを獣状態で強姦してるのなかったっけ?
>>75 返答サンクス
獣姦…俺はエリオ×フリードで悶々したことのある男だぜ!
結婚することになったけど、初夜にどうすればいいのかわからないフェイト。
親友二人にそれとなく聞いてみたら、二人とも獣姦経験(フェレット&狼)しかなかったorz
悩むフェイトに「仕方ありませんね」と(エリオとの経験を)レクチャーするキャロ。
という電波を受信した。
>>78 二人とも動物形態としかヤってないというのかっ!?w
しかし、狼の方はまだいいが、フェレットじゃいくら何でもサイズが――
>>80 アメリカ辺りじゃ、ハムスターをコンドームに包んでもぐり込ませるプレイがあるらしい。
頑張ればフェレットでも―――
>>77 エリオ×フリードで思い出したんだが、エリオ×ヴォルテールの人は何処行ったんだろう。あの作品、地味に楽しみにしてるのに。
まあ、欲を言えば色々見てみたいのはあるんだけどな! エリオ×フリードを筆頭に、
エリオ×ガリューとか、
エリオ×アギトとか、
エリオ×ストラーダ@擬人化(!?)とか、
…ああそうだよ! どうせ俺はエリオ厨だよ、悪いか!?
いつのまにやらものすごいカオスな流れにw
ザフィーラは図体がデカいから、はやてやヴィータを相手にする時は体の負担を軽くしてあげるために
自主的に獣型になるんじゃないかとか考えた事がある
そして黙って獣姦形態になられるたびに女心がちょっぴり傷つくはやヴィ
>>86 イヌ科なんだしチンコにも玉が付いてるからなぁ
逆に女性は大変だろw
犬のチンコは玉っていうかコブでは?
射精終わるまで抜けなくなるんだっけか>犬
確かイヌ科は射精時に精子を逃がさないように根元に瘤を作って栓をして、30分くらい出し続けるんだっけか?
アナルとかにやったら非常に苦しいことになりそうだ
その辺りはファンタジーでいいじゃん。
出し続ける限りイカされ続けるとか。
エロパロなんだから。
そうだね。30分くらい、膣の中でも敏感な部分に対して刺激が与えられ続けるわけだね。
なんか外道主が守護騎士いじめの一環でやらせてそうだな
なんでもう100イキそうなの?
>>81 おいおい、ユーノにコンドームなんぞかぶせたら名実ともにチンコになっちまうじゃないか
ユーノ×チンクというカプを一瞬想像したわ。
『チン○って言うな』コンビですね
>>93 一瞬エリオが夜天の書の主になっちゃったのかと思った
>>95 二人がチンコって言うな!って叫んでるとこを想像したらふいたw
なのは「あなた……生きてたの?」
オリ「星の数ほどある世界の中で、一人ぐらい全知全能と不老不死を
併せ持つ奴がいても構わないと思うだろ?」
なんていう最低SSが見えた。
>>84 俺はフリード×ヴォルテールが見たいな
勿論擬人化ナシで!
お前ら、獣姦大好きだなwwwww
この変態めwwwwwww
俺も大好きだwwwwww
変態
それは
最上級の
褒め言葉
エリオ×フリードのエロ短編で、デバガメされてるのがあったな。あれは中々……
アリサ×飼い犬を見掛けたのはここの保管庫だったかな?あれなんかは獣姦スレ向きかなー
>>84 >>99 おまいらは決して孤独じゃない!俺もナカーマだ!
ヴォルテール×エリオ
フリード×エリオ
ガリュー×エリオ
アギト×エリオ…全部見たいです。もちろんどっちが攻めでもOK!
ガリューやヴォルテールって、性別明示されてたっけ?
>>104 されてない。
脳内妄想でメスと決めてる
ヴォルテール(♀)に騎乗位で犯されるハクテンオー(♂)萌え
やっべ、俺チンコ勃ってきたwww
それを知ったシャマルにフォークで刺されるんですね、わかります
アギト×エリオ
エリオ「ユニゾン・淫!」
アギト「痛い!おなか破けちゃう!」
エロオ「きつすぎて入らない…仕方ないアナルで我慢するかぁ。
大丈夫だよアギト、ちっちゃい子はお尻なら痛くないらしいから。」
アギト「いたっ!いだいっ!痛い!嘘つきぃぃぃぃ!!」
エロ「…っ出るっ!」
どびゅるびゅるるるぅ
あぎと「、いっ、ぎぃっ、うぼおごぼぼ」
ケツ穴から発射された大量の精液が口から溢れる
>>109 変態だー!!
だ が そ れ が い い
この、ド変態どもめw
追加〜
ルー「どうだった?エリオのお仕置き。勝手にプリン食べちゃうからだよ?」
アギト「うぅ…お尻痛いぃ」
夜天の黒はやて「これや!大ヒット間違いなしやっちゅうねん!」
衛星軌道上のとある拘置所にて
「この私にプロジェクトFを続けろ?…何々?通常のユニゾン機能のオミット、
…伸縮性の拡張、繁殖は産卵?…フフフ、面白そうじゃないか!」
1ヶ月後ミッド裏マーケット
新型 男性専用ユニゾンデバイス(オナホール)発売!
驚異の伸縮性であなた自身を全て包みこむ!
寿命は1ヶ月、しかし最後に産卵イベントが!
※卵は3日で孵化、4日で元のサイズに。そこからまた1ヶ月です。
※通常2〜3個産みます。孵化させない場合はその日の内にお召し上がりください!
リイン型、アギト型ともに先行予約完売!!
発売せまる!!
リイン型買ったぁ!
試作用の先行量産型がアギトとリインなら、正式採用型には他ヴォルケンズの追加も期待していいんですね!!
本物のリイン&アギトも間違えられて売られてしまう展開を幻視した
117 :
562:2008/06/21(土) 19:58:27 ID:bHuvgadv
よし、今が投下チャンス!
注意事項
・一応は1期の再構成になります
・高町家がアニメより、原作に近い設定になってます
・非エロ
・タイトルは『魔法少女リリカルふぇいと』
某所でSS03のはやてが戦闘機人は倫理面では問題なかったがコスト面で頓挫したと言ってたと聞いたがマジなの?
教えてSS持ってるエロい人
え〜と、みなさんは縁起でも無いって言葉、どう思います?
主に、悪い予感や予想をして、それを口に出したら怒られるって状況なんですが、
何故、それで怒られるのでしょう?
言ったから、そうなるって訳でも無いし、なったとして、そこには何の因果関係も無いはずです。
ですが、聞いた話しによれば、昔の人は言霊という力を信じていて、言った言葉は本当に実現すると
信じていたそうです。
でも、実際はそんな事無いですよね。言った事が実現するなんて。
つまり、私が何を言いたいかというと……
白い服を着た悪魔みたいな女の子が登場したことは、私が前回、白い方が悪役って言った事と、
何の因果関係も無い。私の所為じゃないよ。
……ってことです。うん。問題なし。
まあ、一応は、その……あれです。“あの子とは当分の間、会いたくは無いですね”
……これで良し。
では、気を取り直して、魔法少女リリカルふぇいと、始ります。
第4話
ライバル!?………係わりたくないんですが
「なのは、本当に1人で平気かい?」
「大丈夫♪ 任せて」
1人でジュエルシードの回収に向うと言う、なのはをアルフは心配する。
アルフにとって、なのはは大切なご主人様であり、目を離せない妹のような存在でもあった。
「でも、なのは、すぐに無茶するし……」
「平気だって♪ アルフこそ、ちゃんと休まないと」
「アタシはこれくらい…」
「ダ〜メ! アルフは今まで無理してたんだから少しくらい休まないと」
そして、使い魔を案じる心優しき主人。なのはは労わりながらアルフの髪を撫ぜる。
それは美しい光景だった。
「じゃあ、行ってくる」
「う、うん……」
やがて、なのはは出かけ、アルフは1人部屋に取り残される。
ポツンと佇み、取りあえず主人の言う事を聞いて眠るためにベッドに入るが……
「なのは……1人で大丈夫かな?」
無理はしないだろうか? うん。無理はしないはずだ。
しかし……
「無茶は絶対にするよな」
彼女が暴れまわった状況を想像し、胃に痛みがはしる。
「イタタタ! 胃が…やっぱり、付いて行こう…で、でも休めって命令されてるし…」
使い魔の鏡にとって、主が居ようが居まいが安息の時間は無いのであった。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
「わぁ〜可愛い♪」
「へぇ〜ホントに人懐っこいわね」
フェイトは、すずかの家に遊びに来ており、そこではユーノが大人気だった。
そもそも、今回の集まりの理由の1つに、“みんなで助けたフェレットさんと遊ぼう”という
趣旨が含まれていたのだ。
「ユーノ、お手」
「キュッ」
「すご〜い♪」
和やかな光景だ。
(そう、事実を知らなければ……)
フェイトは友人を騙してるような後ろめたさを感じていた。
その動物は、お手どころか完全に人語を操り、その上、魔法まで使えるフェレットなのだ。
しかも、今の姿は仮の姿で、本当は筋肉隆々のマッチョなのだ。
……と、フェイトは思ってる。
(マッチョがキュ?……首を傾げる?……)
「どうしたのフェイト? 頭抱えて?」
「ううん。何でもないよ」
そう言い繕い、すずかの家の猫を抱き上げる。
やはり、動物はいい。そう思いながら猫の柔らかな毛並みに頬擦りをする。
「猫っていいね。癒されるよ」
「それはそうだけど……フェイトちゃん、何だか遠い目をしてるよ?」
「いや、それよりフェイトって、ユーノに冷たくない?」
「そ、そんなこと無いよ」
冷たくしてるのでは無く、節度ある関係と言って欲しかった。
その瞬間……
「え?……」
『フェイト、この感じ!』
『ジュエルシード? すぐ近く!』
だが、アリサとすずかが一緒にいる以上、どうやって封印に向うか……
「ねえ、フェイトって、ユーノをちゃんと可愛がってる?」
「え? えっと……」
まだ、話しは終っていなかった。だが、フェイトはこの機会を利用する。
「一応は……でも、ユーノって何だかスケベな顔してるし……」
思わず仰け反るフェレット。器用である。
『ちょ、ちょっと!』
『今だよユーノ! 走って林に向って! 追いかけるから!』
『あ? わ、分かった!』
「え!? ちょっとユーノ!」
突然、ユーノが森の方へ走り去ってしまった。
「どうすんのよフェイト! ユーノを苛めるから!」
「ゴメン! 迎えに…」
「落ち着いてアリサちゃん、フェイトちゃんも、フェレットに人間の言葉が分かるわけないよ」
「それも、そうか」
「え?」
ピンチである。
フェイトの計画は、ユーノがショックを受けたのは自分の所為だから自分が1人で迎えに行く。
と言うものであったが、冷静に考えればフェレットがスケベな顔してると言われてショックを
受けるはずも無かった。
「で、でも心配だし、探してくるよ」
「じゃあ、私たちも手伝うね」
「そうね。みんなで手分けして探しましょう」
困ったことになった。そう思いながら戸惑っていると、ユーノから念話が入る。
『フェイト? どうしたの?』
『あ? それが、アリサとすずかも探すって言い出して……』
事情の説明をする。すると、ユーノは呆れた口調でフェイトに問いかける。
『まさか、本気でそんなウソに騙されると思ったの?』
『え? だって、ユーノだって……』
『僕は3人が別れた時点で結界を張る準備をしてたんだよ。こう広いと手分けして探した方が
効率良いでしょ? てっきり、フェイトもそう考えてるんだと思ってた』
『…………ゴメン』
先程まで、マッチョなフェレットと心の中で言ってた分、頭脳的な敗北は想像以上に堪えた。
「フェイト、なに落ち込んでんのよ?」
「きっと、自分の所為でユーノ君が逃げたって思ってるんだよ」
「そ、そうなんだ。うん。だから早く探しに行こう」
純粋無垢な友人を騙してるみたいで心が痛むが、今はジュエルシードの封印を優先しなければ、
その友人に危害が及ぶ可能性があるのだ。
フェイトは気持を切り替えて、林へと向う。
「じゃあ、手分けして探そうよ。こんだけ広いと大変だし」
「そうね。じゃあ、見つかったら携帯で連絡しましょう」
「うん。いいよ」
そして、別れてアリサとすずかが視界から消えると……
『ユーノ、OKだよ』
『うん。分かった』
フェイトのいる空間が変化し、結界に包み込まれる。
『ユーノ、何処にいるのかな?』
『え〜と……』
互いに、合流するのに分かりやすい、目印になるものを探していると……
「にゃあ」
ジュエルシードが発動し、巨大な猫が現れた。
「………じゃあ、アレの前で合流しよう」
「……そうだね」
幸い、猫は巨大なだけで暴れる様子は見えない。
これなら、楽に封印できるだろうと考えながら、猫の元に向うと……
「猫さん、お話を聞いて!」
何処かで聞いた声が聞こえてきた。
『ねえ、ユーノ……なんか来た」
『うん……来ちゃったね』
ユーノが張った結界を難なく突き破ってきた、白い少女。
少女は懇願するように猫に話しかける。
「あなたが手に入れてしまったジュエルシード、わたしには必要なの!
それに、あなたが持っていても危ないんだよ!? だから、わたしに渡して!」
「にゃあ?」
「お願い!」
「にゃ?」
「にゃ? じゃ、分かんないよ……なんで、ちゃんと話してくれないの!?」
『なんか、無茶苦茶言ってない?』
『猫に喋れって言われてもね……ホントに非常識な子だね』
『う、うん』
フェイトは、猫に喋れと言う少女と、喋るフェレットのどちらが、より非常識か少し悩んだが、
そんな事を悩んでも仕方がないと考え直す。
『それで、どうしよう? あの子と関るの嫌だよ?』
『そうなんだけど……』
フェイトとユーノが行動に躊躇していると、白い少女…なのはが行動を開始する。
「どうしても聞いてくれないのね?」
「にゃあ?」
『マスター、相手に話し合いの意思はありません。ここは…』
「そうだね。レイジングハート……こうなったら!」
『Divine Shooter』
トリガーボイスに反応して、数え切れないほどの桜色の光球が巨大な猫を襲う。
『うわぁ〜……撃っちゃった』
『―っ!』
『フェイト!?』
あれはすずかの猫だ。これ以上、傷つけられるのを黙って見ているのは出来ずに、フェイトの身体が
動いてしまった。
「このくらいで……」
「フォトンランサー!」
ちょうど、攻撃を止めたタイミングで、背後からフォトンランサーを放つ。
フォトンランサーの直撃を受けたなのはは……
「ふぇ?……ん?」
「あれ?……」
塵ほどのダメージも受けずに、背中を叩かれた程度の反応を示すと、辺りを伺い……
「………………………………」
「………………………………」
フェイトの姿を確認すると、首を傾げて、ジッと見つめてきた。
『ユ、ユーノ……全然効いてないんだけど……』
『フィールドが、半端じゃないね。うん。勝ち目ないよ』
『い、今更そんなこと言われても』
『いや、勝手に飛び出したのフェイトだし』
なのはは、フェイトを見ながら、何処かで会った事があるか悩む。だが、記憶には無い少女だ。
「え〜と、何処かで、お会いしましたか?」
「え? い、いえ……」
「でも、わたしの背中を叩いたから、呼んだのかと……」
そう。なのはは、本気で挨拶感覚で背中を叩かれたのかと思っていた。
フェイトは、その勘違いを訂正せずに、何とか逃げ出そうと試みるが……
『マスター、先程のは攻撃です。あの少女は、身の程知らずに、マスターにケンカを売りました』
「え゛!?」
「そうなの?」
計画は好戦的なデバイスによって打ち砕かれた。
『マスター、ケンカを売って来た相手を無視するのは失礼に当たります。ここは全力で相手を
するのが礼儀かと心得ます』
「そうか……じゃあ、ちょっと待ってね。ジュエルシードを封印したら相手してあげるから」
お気を使わずに、そう言いたかったが声が出ない。
逃げようにも、身体が言う事を聞かない。
フェイトは初めて経験する恐怖に身体を強張らせ、蛇に睨まれた蛙のように、身動きせずに
なのはがジュエルシードを封印するのを黙って見つめていた。
「じゃあ、始めようか……レイジングハート!」
『all right』
「バ、バルディッシュ!」
『yes sir』
「サイズフォーム! 撃つよ!」
『Scythe form Setup Arc Saber』
大声を出す事で身体の硬直を振り払うと、アークセイバーを乱射しながら接近戦を挑みにかかる。
しかし……
『Divine Shooter』
「シュート!」
フェイトの撃った数をはるかに上回るディバインシューターを撃つと、アークセイバーを迎撃しながら
桜色の光球がフェイトを襲う
「バルディッシュ!」
『Round Shield』
ラウンドシールドを展開し、魔力の豪雨を防御で食い止める。
相手の攻撃が止むまで耐えて、反撃のチャンスを伺うが……
「まだまだ行くよ♪」
『Divine Shooter Divine Shooter Divine Shooter Divine Shooter』
「く……ぅ……………もう……少し………」
チュドドドドドドドドドドドドドドド!!! バスバスバスバスバスバスバスバスバスバス!!!
ドガドガドガドガドガドガドガドガ!!! ゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴス!!!
「まだまだまだまだぁっ♪」
『Divine Shooter Divine Shooter Divine Shooter Divine Shooter Divine Shooter♪』
「く……ぅ………もう……やだ………きゅう……」
ついに耐え切れなくなって気を失ったフェイトは、力尽きて落下を始める。
『惰弱な……空しい戦いでした』
「……うん………それにしても綺麗な子だったね……」
なのはは、落ち行くフェイトを見ながら、そう呟くと……
「あああぁぁ!!! お、落ちちゃう! 本当に落ちてる! この高さからだと、死んじゃう!」
『落ち着いて下さい。まあ、あのデバイスが落下の衝撃くらい……おや?』
「え?」
『ふむ。デバイスにもダメージが……』
「ふぇぇぇぇえ〜〜〜!」
なのはは、産まれて初めての経験、殺人をするのかと考え、焦ってしまった。
「ど、どうしよう!?」
『脱童貞、おめでとうございます。これで、マスターも一人前です』
「どうてー、って何ぃ!?」
そんな会話をしてる間にもフェイトは落ちて行く。
だが、地面に到着する前に、地上に浮かび上がったサークルに落下の衝撃は和らげられ、ゆっくりと
地面に横たわった。
「ふう……」
フローターフィールドを使って、フェイトを救ったユーノは、大きく息を吐くと自分を見つめる
視線に気付く。
「………助かった……けど・・…なに…あれ?」
『彼女の使い魔のようですが?』
何だか嫌な予感がする。ユーノは、そっと離脱を試みるが……
「可愛い動物さんなの♪」
「ヒッ!」
「飼うのぉ〜♪」
迫ってくる、白い悪魔に、ユーノは恐怖を感じ、全力で逃走を開始した。
「イヤァァァァァァァァァッ!!! 助けてフェイト! フェイトォォォォォッ!!!」
「待つのぉ♪」
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
「ん?……ここは?」
フェイトは目が覚めると、辺りを見渡す。
「私……生きてるんだ? バルディッシュ?」
『……………………』
返事が無い。フェイトは焦り、ユーノに聞こうとするが、周囲にはいないし念話も通じない。
「ユーノは?………と、取りあえず、いったん離脱」
ユーノを探そうと思ったが、ここにバルディッシュ無しで、何時までも居続けるのは危険と考え、
逃げる事にする。
バリアジャケットを解除し、結界から抜けると、ホッと息を吐いた。
「ふう……助かった………………………バルディッシュ?」
『Recovery complete』
「あ? 直ったんだね?」
『Yes sir』
「え〜と、ホントに大丈夫?」
『……しばらく戦闘は避けていただければ助かります』
「うん。今日はゴメンね……ところでユーノは?」
『……さあ? おそらく隠れてるのだと……』
「酷いよね。私たちが戦ってる間、逃げてるなんて」
『全くです。マスターはチキンです』
「うんうん」
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
「逃げられちゃった」
『小動物は素早いですからね』
「うん……よし、今度はアルフに頼んで捕まえてもらおう♪」
『名案です。それでは、ジュエルシードの回収も済みましたし』
「うん。帰ろっか」
去って行く少女を物陰に隠れて見送ったユーノは、そっと出てくると、ぐったりと倒れ伏す。
「と、とんでもないのに目を付けられた」
これからの運命を思うと暗鬱たる気分に陥るが、取りあえず今日の無事を喜び合うため、
フェイトの元へと向う。
先程、逃走中で応じる事が出来なかったが、念話で声をかけられたので、無事であるのは
間違いなかった。
「フェイト」
「あ? ユーノ、何処行ってたの?」
その姿に安堵する。だが……
「酷いよ、自分だけ逃げるなんて」
『マスター、見損ないました』
「だいたい、ユーノは……って、なんで泣いてるの?」
「良いんだ。良いんだよ。どうせ僕なんか……」
余りにも厳しい世間の風に、ユーノは、ただただ泣き続けるだけだった。
続く
投下終了です。
なんか、書いてる最中シリアスものが書きたい気分になって、気付いたらフェイトが
敗北に悔し涙を流したりするシーンを書いていた。いや、自分でもビックリ。
なんとか修正したけど遅くなってしまった。書いてる気分の重要さを痛感しましたよ。
この作品は最後まで軽いノリで突っ走る構想なので、別のシリアス作品、3期の5年後に子供達で
リリちゃの再現?ストーリーも同時に作成します。
リリカルふぇいと急げって人がいたら申し訳ないですが……
乙です
それと割り込みしてすいません
乙
しかしこのフェイト、ユーノをあっさりと引き渡しそうで困るwwwwww
GJ
誰かアルフに胃薬をあげてやれw
何かすごくなのはさんが可愛く思えてきたんですけどWWW
GJ!
GJです!貴方の投稿を待っておりました!!
何だか、なのは以上にレイハさんが恐ろしい性格だwwwww そして、ユーノよ頑張れ!めげるな!!(ノД`)・゜・。
ユーノはなのはに捕まったら踊り食いかな?焼肉かな?それとも性的に?
最後のはねーよな、ねーよったらねーよw
GJw
猫に追っかけられる代わりになのはさんに追っかけられるとはw
このなのはさんに飼われるとユーノ君は焼き芋で済まない気がするんですがw
GJ
このユーノはアルフと固い友情で結ばれそう
しかし温泉編ではフェイトはマッチョなフェレットと一緒のお風呂をどう考えるんだろうかww
GJー。なんかあれだね、原作にあった不幸分は減ってるけど
その分フェイトやなのはが背負ってた苦労人度が主役以外のメンバーに降り注いでるな
>>140 入らせないんじゃないか、温泉は アリサすずかが反対しそうだが
そっちのがユーノも後々平和だろうし
だめだwwおもしろすぐるぜGJ!
脱童貞ワロタwww
このなのはさんだとグラップラーネタも違和感ないから困るw
>>131 面白いです、なんか大長編になりそうで作者さん的に大変そうだけどw
続きお待ちしてます!
>>131 なのはとの力の差が激しすぎるww
フェイトでは勝てそうにないな
レイハも自重しろww
あと、ユーノはもう不幸属性で生きるといいよw
人型見せればもうちょっとマシな扱いになるだろうし
>>131 GJすぎww
なんというか、このなのはさんは本能の赴くままに動いている感じだな。さすがは白い悪魔だwww
そして、どう考えても諸悪の権化はレイハで間違いない!w
>>131兄貴、オッスオッス!!
本作における決めまくりのレイハさん開発秘話とかにもマジ期待しまくりで
俺のマラの先走り汁は止まらねぇっス!!
マッチョフェレットにも期待して待ってるっス!!
リリふぇGJ。期待。なのはに追い掛け回されるユーノさいこー。
ここの、なのはさんならユーノの正体ばれても連れて行きそう。
なんで魔法少女キャラなのに、なんにも違和感がないんだろw
ユーノはやくフェイトに正体を見せてあげて〜。誤解が誤解を呼びそう。
このまま長編になりそうですが、ずっとついていきます。
臭う
ショタユーノキュンが、白い悪魔に『飼うのぉ〜』と言いながら追いかけられ
涙目になって必死になって逃げてる光景をものの弾みで想像してしまい
思わずおっきしてしまったのは秘密だぞ!
それにしてもこのフェイトさん、なかなか淡白な娘さんだw
ユーノとアルフが苦労人同士意気投合しそうな気がしてならないw
っと、肝心のGJを忘れていた。
>>131 GJ!
それにしてもこのレイジングハートどこまで壊れてるんだw
投下いいっすか?
152 :
蒼青:2008/06/22(日) 03:35:41 ID:/gbc7iFH
被りもなさそうなのでいかせて頂きます。
前回のエロ挑戦で見事に心が折れたので、初心に帰ってエリキャロです。
・タイトル「むげんのループ」。NGワードも左に同じでお願いします。
・エリオ×キャロ
・エロ無し鬱無し。戦闘らしき物あり。
それでもおkという方のみどうぞ。
お楽しみ頂ければ幸いです。
降りしきる水滴の弾幕を切り裂いて、槍騎士は疾走する。
雨と水煙のせいで視界はかなり悪い。ついでに足場もかなり悪い。
それでも”立ち止まる”という選択肢は存在しない。
それは槍を掲げた騎士にも、騎士に掲げられた槍にもだ。立ち止まる気などさらさらない。
そもそも立ち止まれるはずなど、ありはしない。
何しろ下手に立ち止まったらその瞬間にズドン、即座にゲームセットなのだ。
天からこぼれた雫の中に、紛れ込んだ4つの異物があった。
その異物ときたら、重力を無視し、慣性を無視し、こちらの都合も無視してひたすら襲ってくる。
この世を創った創造主に喧嘩を売るようなそのオレンジ色の猟犬たちは、しかし今は一心不乱に少年を追い回していた。
お互いの距離はつかず離れずを繰り返し、湿気を限界まで含んだ大気を切り裂いてゆく。
でもそれでいい。今はこの追いかけっこが、自分の役目。
ストラーダの出力を細かく調整しながら、エリオはただ、待っていた。
内に魔力を蓄えながら、ただ、待っていた。
パートナーの合図を。愛する者の声を。
女神の、祝福を。
『準備できたよ、エリオくん!!』
繋がる念話。そして神託は下される。待ち焦がれたその瞬間。
『わかった!!』と返した時にはすでに体は動いていて、その進行方向を180°変更させる。
即座に襲いかかってくる誘導弾に対してエリオは目もくれず、地に手をついて、溜めに溜めこんだ魔力を一気に解放した。
「サンダーレイジ!!」
エリオを中心に伸びた雷の茨が、あと3メートルまで迫っていた4つの誘導弾を雨粒ごと全て霧散させる。その水蒸気と雨煙によって、
訓練場には白く立ち込めるドームが現れた。
周囲5メートルほど霧の煙で囲まれたエリオは即座に立ち上がると、全方位を警戒しながらキャロに念話をつないだ。
『ここまでは…』
『うん、計画通りだね』
『そうだね。だからキャロ、あとは合図を出したら』
『わかってるよ。でもエリオくんも、無理だけはしないでね』
そういって短かったやり取りを終える。しかしエリオの中には、それでもなお消えない熱があった。
キャロからいつももらう熱さ。心のまんなかにまっすぐ届く想い。
思い出すだけで、想い返すだけで、じんわり広がる心の熱。
だから今も全身が熱い。神経と体と、周りさえ溶かし尽くしそうな熱さが体を巡ってる。
そんな時周りの空気が、ほんの少し動いた。
『来たっ!!』
『うんっ!!ツインブースト!!スピードアンドスラッシュ!!』
間髪入れずにすでに詠唱および構築を終えていたブースト魔法の輝きがエリオを包み、さっきまでの染み入るような熱は、
血液が沸騰したかのような熱さと陶酔にとって代わられる。
若干身を震わせながら、再び動き出すエリオ。そしてその数瞬の後、先ほどまでエリオが立っていた位置には、黒い無骨な拳が突き立っていた。
「ごめんティア!!逃がしちゃった!!」
「何やってんのよアンタは!!てゆーか念話使いなさい!!」
もう遅いです、ティアさん。
そうこうしている内に今の会話で魔弾の射手の居所を知った騎士は自身のソニックムーブも上乗せして、
先程を遥かに上回る速度で戦場を駆け抜けてゆく。
耳元を通り過ぎる風がごうごうと低く唸り、その音は脳を直に叩いてゆさぶってくる。妙に気持ち悪い音だ。
普段聴く感じとはちょっと違う、響く音。響きすぎる音。
まあ、だけど無視。無視だ。そんなことでせっかくの策を無駄にできるもんか。
あのコンビを倒すには各個撃破しかない、というのが、僕とキャロの共通見解。
でも、フルバックのキャロは、どちらを相手にしても厳しいことが目に見えてる。
ちょっとくやしいけど、それも僕らの共通見解。
今の僕らの、コンビの実力。
だからこそ。
僕がやらなきゃいけないんだ。
魔力弾と同じ、オレンジ色の髪を視認。そしてそれと同時に槍を振りかぶれば、もう目の前には射手の姿が。
後は振り抜く。ただそれだけ。
振り抜いて─射手はその場で、掻き消えた。
幻影。まあ。予想はしてた。
だって時間を充分稼げたのは、むこうだって同じだったんだから。
でも、後は振り抜くだけなんだ。ここからやる事なんて、一つしかない。
動いて、振るっ。ひたすら振るっ!本物に当たるまで!スバルさんが戻ってくる前にっ!!
決意を固めて、魔力も込めて、勘で左に振り向いて。
そこには、ちゃんと射手がいた。いたことはいた。
ただし、3人。しかも、重なるようにして。
あれ?これも幻影?でもなんか近すぎない?もっとお互いを遠くに配置しないと意味がないんじゃ…
あれ?しかもなんかぐるぐる回りだしたよ。ティアさんは何がしたいんだろう…
それにしてもさっきから周りがごーごーうるさいな。
ああ、そんなことしてるからスバルさんも3人来ちゃったじゃないか。
もう、熱いなぁ…
そうして、動きだそうとした、その時。
シャボン玉が割れるように、すべての感覚は反転した。
高揚によって軽やかに動いた体は、足元の泥のように。
あれだけ熱かった体温は、一気に寒気へ。
でもごうごううるさいのは、そのまま。
─あれ?
そして。
「ていっ!!」
視界は、真っ暗に。
戻ってきたスバルの放った延髄へのチョップによって、エリオはあっけなく意識を失った。
こうして『天候不良なんか気合と魔力砲で吹っ飛ばせ!!梅雨限定豪雨間デスマッチ』(命名:部隊長)こと、悪天候下で始まった
分隊対抗模擬戦は、1戦目を終えた時点で強制的に中止となった。
〜むげんのループ〜
「風邪ですね」
雨の模擬戦中にいきなりフリーズし撃墜されたエリオが、分隊長に音速の壁を超える勢いで医務室に搬送されてから約5分。
部屋の主であるシャマルは、目の前にいる患者の家族たちに対して至極あっけらかんと告げた。
「ただの?」
「ええ?」
「本当に?」
「嘘言ってどうするんですか」
「…はあああぁぁぁぁ〜」
盛大なため息をつかれる執務官殿。よっぽど気を張っていたようだ。
だが、浅めの呼吸、少し弛緩した筋肉、汗ばんだ顔、高めの体温。おまけに少し鼻水まで出ている。
全世界の誰がどう見ようとも「風邪」だったと思うのだが…。
「まあ少し熱も出てますけど、ちょっと寝てればすぐよくなるでしょう。
子どもは風邪の子、ですからね。これ位の風邪は、むしろたまにひいた方が免疫のためにもいいくらいですよ」
「ええっ!?エリオにこんな辛そうな思いを何度もさせろっていうんですかっ?!!」
「いえ、だからたまにって…」
「だってこんなに苦しそうじゃないですかっ?!!」
「ごく普通の風邪のレベルですけど…」
「ああこんなに顔を真っ赤にして…
…!!すごい熱ですよ先生!!」
「いやそれ微熱…」
ちなみに37.3℃。
「ねえ先生注射の一つでも打ってやってください!!」
「そんな大げさな…」
「はっ……!!!そういえばっ!!!」
「…今度はなんです?」
「昔熱を出して寝込んだとき、プレシア母さんが薬草を煎じて飲ませてくれた覚えが……!!
あれは確か………裏の山で採ってきたって言ってたはず…!
ちょっと出てきますっ!!何があっても通信は取り次がないようにってシャーリーに伝えといてくださいっ!!!」
「へ?ちょっと…」
(待っててねエリオ!!今楽にしてあげるからっ!!)
若干物騒な香りのする台詞を心の中で呟きつつ、部屋から駆け出してゆく執務官。
でも確かアルトセイムって言えば、どう急いでもクラナガンから車で3時間くらいはかかるはずじゃなかったかしら?
そんな事を考えながら、ため息と共に医務官は椅子から立ち上がった。
この様子だとフェイトはしばらく戻ってこないだろうから着替えとかもこっちで用意しなくちゃいけないし、先程のシャーリーへの
伝言の件もある。どちらにせよ分隊長の不在は、部隊長の耳にも入れておかなければならないだろう。
と、その前に。
「ちゃんと髪、拭いておきなさいな。あなたまで風邪ひいちゃまずいでしょ?」
棚から出した真新しいタオルで、俯き気味の桃色を優しく拭ってやる。
その白を頭にかぶせたままでキャロは小さく、落ちない様にうなずいた。
─じゃあ、ちょっとエリオの様子見ててね。何かあったら念話で知らせてちょうだい。
髪を拭いてもらったあと、シャマル先生はそう言って部屋を出て行った。
だから部屋には今、私とエリオくんのふたりきり。
いつもだったらすごくうれしいけど、今日は素直に喜べないよ。
エリオくんが辛そうなのを、わたしは感じられなかった。
体調が悪いのを、ちゃんと気付いてあげられなかった。
いつもいっしょにいたのに。隣にいたのに、見えてなかった。
思えば、今回の模擬戦だってそう。
あの作戦を提案してきたのは、エリオくんだった。
エリオくんが時間を稼いで、エリオくんが引きつけて、エリオくんが追いかけて、エリオくんがとどめを刺す。
ぜんぶ、エリオくんががんばる作戦。エリオくんが、わたしにがんばらせないための作戦。
エリオくんは、ちゃんと気付いてた。
わたしがまだ、スバルさんやティアさんと1対1で戦う力がないこと。
ひとりでは、戦えないこと。
だからこその、あの作戦。
エリオくんだけが、がんばる作戦。
わたしはあのとき、ただ見ているだけだった。
それだけしか、できなかった。
もちろん、ブースト魔法の使用後だった、ってのもある。あるけども。
なにもできなかった?なにかできなかったの?
たとえば、スバルさんのあし止め。
エリオくんの槍がティアさんに届くまでの、時間をかせぐこと。
エリオくんに、その時間をあげること。
フリードといっしょなら、出来たかもしれない。雨だったから、ブラストレイの効果は薄かったはずだけど、でも。
できたかもしれない。勝てたかもしれない。
あげられたかもしれない。
ねえ?エリオくん。
わたしは、ちゃんとあげられてるのかなぁ?
わたしは、あなたにむりさせてない?
あなたのまっすぐを、ねじまげてない?
あなたがはやくはしるための、かせになってない?
あなたのまっすぐの、しょうがいになってないですか?
こんなこと聞けば、エリオくんは悲しむだけだろう。
エリオくんはやさしいから。いつだってまっすぐ、見てくれるから。
でも、だからこわいときもある。
まっすぐやさしくて、まっすぐかなしんでくれるなら。
まっすぐきらいにも、なっちゃうんじゃないのかな。
わたしはそのまっすぐがすきで、でもそのまっすぐがこわくて。
どうしたらいいのかわからなくて、でもはなれることなんて、ぜったいにいやで。
けっきょくわたしは、エリオくんのみちをふさいじゃう。
いやでも、かなしくても。
わたしは、いていい?
エリオくんのそばにいても。
こたえはわかってて、だめだってわかってて、それでもきいちゃう。
かなしませるだけの、そんなしつもんをしちゃう。
そんなわたしが、いてもいいの?
雨はあいかわらず降り続き、空気をめいっぱい湿らせる。
そんな空気に励まされるようにして、キャロの思考も湿り気を増していく。
でもだからこそ、気付いた。
─ちいさな、ほんとうにちいさな、空気の流れの変化。
それをきっかけにキャロが少し顔を上げると、薄く目を開いたばかりのエリオと目があった。
電灯の灯りをまぶしそうにしながら、彼は呟く。
「…あれ?」
目の前の空気すら震えないような、弱くて小さな声。
でも、キャロには届いた。届いたから。
「えっ、エリオくんっ!だいじょうぶ?!」
少し慌ててしまった。なぜだろうね。さっきまで考えてたことのせいかな。
「だるい…」
先程よりも少し目を見開いて、でも普段の彼からすればまだまだ半開きの目でキャロを見てくる。
まだ少し寝起きでボーっとしてるらしい。
「風邪だって。無理しなくていいからね」
とりあえず原因を伝える。
でもこれからどうしよう。なんていえばいいんだろう。
さっきまでの考えが未だに頭の中で渦巻いているキャロには、次の句が次げない。
だから、言葉を発したのはエリオ。
「…模擬戦は?」
まだ横になったままなのでだるさはあるのだろうが、頭は少しはっきりしてきたらしいのが口調でもわかった。
「…負けちゃった」
結局事実をそのまま言うしかなかった。
「そっか…」
落胆したのがわかった。
「ごめん…」
なぜあやまるのかが、わからなかった。
「……え?」
どうしてエリオくんが謝るの?
「…なんで?」
だって負けちゃったのは、わたしの力不足で。
「え?」
わたしのサポートがちゃんとできてれば、勝てたはずで。
「なんでエリオくんが謝るの?」
わたしは、エリオくんの足を引っ張っただけで。
「…だって」
エリオくんの邪魔になるだけで─
「負けちゃったのは、僕のせいだから」
え?
「キャロのブーストのタイミングは完璧で、それでも負けちゃって」
違うよ。そうじゃない。
「結局原因は、僕の体調管理のせいだし」
そうじゃなくて。
「キャロにもそんな顔させちゃった」
え…?
「だから、ごめん」
エリオくんが謝ることじゃないよ。
「違うよ」
「え?」
「エリオくんが謝ることじゃない。悪いのは、わたしだから」
「…え?」
「ちゃんとサポートできなかったから。もしかしたら、スバルさんの足止めくらいは出来たかもしれないのに」
そう。全部わたしが力不足だから。エリオくんの枷になっちゃうから。
「そうじゃないよ」
「え?」
「だってその作戦立てたのも僕だし、それに」
…え?
「キャロがいるから、前だけ向けるんだし」
心になにかが、おちるおと。
「でも、ごめんね?」
「…え?」
「キャロの事、信じきれなくて。歪な作戦立てちゃって。
そのせいで勝てなくて。
それと、キャロを悩ませちゃって」
「……」
「本当に、ごめん」
ぽとりと、ひとしずくの言葉。
外の雨に比べたら、ひどくささやかな音だけど。
でも言うんだ。その音が。
「……いいの?」
「え?何?」
「わたし、いてもいいの?」
聞いてみようよ、言ってみようよって。
だから、言っちゃった。
「…いて欲しいな」
またおちる、しずくのかたちをしたことば。
「キャロがいると、背中があったかいから」
たまったしずくは、心のふるえでたやすくこぼれて。
目じりから、あふれ出た。
エリオはただ、体のだるさを言い訳にして、そっと目を閉じた。
そのあいだ、雨の音のそうではない水の落ちる音が、絶えず耳をくすぐり続けていた。
「落ち着いた?」
「うん…」
まだ少しだけ、はながぐじゅぐじゅする。
だからお互い、ちょっと鼻声。そんなのもうれしい。
今日はやっと、うれしくなれた。
「ありがとう」
「こちらこそ、ありがとう」
そんな事を言って、お互いにちょっと赤くなって、でもふたりとも笑ってて。
でもよく考えたら、エリオくんはこれ以上体温が上がったら辛いんじゃないだろうか。
そういったことにようやく気が回るようになったから、気がついた。
気がついてしまった。
汗ばんで、赤みをおびた肌。薄く開いたまぶたの奥に見える、熱で少し焦点のぼやけた瞳。
少し半開きの口元。体温のせいか、少しだけ肌蹴られた胸元。そこから感じる、エリオくんのにおい。
そして、わらうエリオくん。
しんぞうが、おもいっきしはねた。
もう、ダメだった。気がついたらもう心臓の音がうるさくて、がまんできなかった。
ああそういえば模擬戦のあとだったっけ、とか、口内粘膜を介した感染、とか、いろんな事が頭でぐるぐる回ってるけど、
そんなことお構い無しに体は動いてて。
「エリオくん」
「ん?キャむううぅぅっ!!」
ああ、エリオくんのくちびる、やわらかいなぁ…。
もうそんなことしか、かんがえられなくなっちゃった。
その後ふたりは、シャマルの戻ってくる足音を聞きつけたエリオが離れるまで、ずっとキスを繰り返していた。
で、当然といえば当然の事ながら。
「ごほんごほんっ!!」
数日後、ベッドの上で咳をしつつ、患者にして部屋の主であるキャロは、ひたすら熱による倦怠感と戦っていた。
まさかここまで辛い風邪だとは思わなかった。
ちなみに現在38.8℃。エリオの病状を見る限りたいした風邪ではないと思っていたのだが、まったく見当違いだった。
そんな病状なので、フリードには部屋の外に出てもらっている。
完全に自業自得でひいた風邪だ。うつすことなど、できるわけがない。
かといって部屋の中に一人きりというわけでもない。
部屋の中のもう一人の人間─エリオ─は、彼女のおでこに手をのせる。人並みの体温ですら今のキャロにはひんやりと感じられて、
とても気持ちよかった。
「大丈夫?辛くない?」
「うん…」
普段なら少しでも強がって大丈夫、というところだが、今はもうそんな元気も起こってこなかった。
そのへんを正確に読み取るのは、目の前の最愛の人。
「コレはかなりつらそうだね」
「…ううううぅぅ………」
ゴホゴホと咳混じりにうなるキャロ。ふたりっきりだろうがなんだろうが、この状況ではどうしようもない。
─エリオの風邪は、あの後一晩寝たらケロッと回復した。
念のため2・3日は様子見で寝ていたが、本人が退屈そうにしていたこと以外は特に何事もなく全快となった。
まあ、病人食である粥を土鍋3杯分も食べられる体力と食欲があるならばむしろ当然の結果、とも言えるが。
「じゃあなのはさんには今日の訓練休むって伝えとくね。
それからシャマル先生にも連絡しとくから、後で診てもらうこと。いい?」
「うん、ごめんね…」
本当に迷惑かけっぱなしだ。思えば寝起きの随分とみっともない姿をさらしている気がする。
最後くらいはきちんと見送ろうとして、少し上体を起こそうとしたら即座にエリオに止められた。
「もう、人に無理しないでっていっと、いて…」
ここでエリオは気づいた。気づいてしまった。
汗ばんで、いつもよりしっとりとした肌。薄く開いたまぶたの奥に見える、少しとろんとした瞳。
浅い呼吸を続ける口。体温のせいか、ちょっとだけ肌蹴られた胸元。そこから感じる、キャロのにおい。
(うっっ!!)
いつも以上に艶やかなキャロの表情を至近距離で見たエリオはそのとき、自分の心が、理性が、ぐらりと揺らぐ音を、確かに聞いた。
回りまわって戻ってくる。まっすぐとカーブが組み合わさって、いつのまにか元居た場所へ。
まっすぐ進んだつもりでも、いつも前に進んでいるとは限らない。
これはそんなふたりの、∞のループのお話。
おわり
おまけ
「風邪ですねー」
医務官は往診先のベッドに向かって、のほほんと宣言した。
医務官の後ろには患者のパートナーと、教導官の姿。前者は心配そうに、後者は心配2割、ほほえましさ8割といったところで
ライトニングの年少コンビをみていた。
ちなみにこの場にいない分隊長は、前回しでかした無茶によって部隊のトップにばっちり目をつけられたため、ニュースが入ってきた瞬間に
ルームメイトの全面協力の下で捕縛され、現在は執務室の椅子に拘束されているらしい。
もちろん物理的に、である。
「まあ、エリオの風邪がうつったんでしょうね」
「やっぱり…ですか…」
当の本人達は感染経路までバッチリわかってるのでやっぱりもへったくれもないのだが、もちろんこの場で「キスしたらうつりました」
なんてことがおおっぴらに言えるわけもなく、キャロは布団で顔を少し隠し、エリオは少し顔を俯かせた。
まあでも、そのアクションだけでもこの場の大人二人にはわかってしまったのか、
「じゃあ、エリオにはちょっと私からお話があるから」
ということで、シャマルに半ば強引に連れて行かれてしまった。
まああちらはそこそこのお説教になるのだろう、と思いながら、なのははなのはでベッドからドアを心配そうに見つめるキャロに向き合った。
「キャロも、程ほどにしとかないとダメだよ?」
「…はい………」
まあ、こちらはこれ位でいいか。巷では魔王だの冥王だの血も涙もないだの色々言われているが、こちらには目の前の病人にまで
鞭打つような気はさらさらない。その手の趣味など持っての他だ。
ああ、そういえば。
「そういえば、この前の模擬戦だけどね」
「?」
「ほら、雨の中の」
「ああ…」
あれ以来、なぜかキャロたちと都合がかみ合わなかったので言いそびれていたのだ。
床に臥せった人にする話かどうかは少し疑問だけれど。
「あの作戦、まずまずのところまではいけるだろうけど、ちょっと詰めが甘いかな。
最終的に全部エリオ頼みって感じになっちゃうしね。例えば最後にスバルが詰め寄ってきた段階でエリオは離脱して
ブラストレイとか…」
「はい。それはエリオくんとも話しました」
「…ふ〜ん」
そっかそっか。
なんか見てる限りエリオが無理してる感じがしたんだけど、これはもう言うまでもないかな。
「あの…」
「ん?どうしたの?」
「結局、どうしてエリオくんは…」
「あんな無茶っぽい真似したか?」
「はい…」
まあ、そのへん悟るのはいくら何でもまだ難しいか、と思うなのは。
「う〜ん、まあ、そこはエリオも『男の子』だってことだよ」
「え?」
「つまりは守りたい誰かさんがいるってこと。
そのためだったらどんなことだってできちゃうし、どんな無茶だって通しちゃう。
そういう考え方ができちゃうんだよね、男の子って」
思えば昔の自分もそんな感じだったかなぁ。守りたい物のためならどんな無茶だって通してきたし、頑固だったし。
「…でも、それってすごいけど」
「そうだね、すっごく独りよがりだよね」
誰かを守ろうと思って、実際に守れて、時には守れなくて。
それは貴いとは思うけど、でもそこにいるだけじゃ見えてこないものもあるんだ。
ただ守っているだけじゃわからないもの。
誰かに守られるその裏で、自分の無力を嘆く人。自分を守ったその強さを妬み、羨む人。
まっすぐな道なんかほとんどないこの世界で、様々な人を守るということ。
それは同時に、さまざまな守られる人を考えるってことなんだと思う。
そして、守ることが守りたいものを傷つけることだってある。
守るための無茶が、自分の選択が、守りたい人を傷つけるってことを、昔の私は知らなかったから。
そしてそのことを、あの事故で理解したから。
文字通り、この身をもって。痛いくらいに。
そのあたりをちゃんと教えていかなきゃいけないんだけど、コレが難しいんだよねえ。
結局言葉でいくら伝えても効果は薄いし、かといって実戦で負けろとも言えないし…
「まあ、難しいところだよねぇ」
「はい…。でも…」
「うん?」
「エリオくん、言ってくれましたから。側に居てほしいって」
あらら、プロポーズ?
「わたしがいると、背中があったかいって」
その言葉に、なのはが動きを止めた。
それは、かつての自分の言葉。
魔法の師にして大切な友人である、彼に送った言葉。
「…そっか。で?」
「はい?」
「そう言われて、どう思った?」
「はい、こんなわたしでも、できることがあるんだなって。
してあげられることがあるんだなって、それがなんだかうれしくって」
そっか、と短く呟いたあと、その後キャロに別れを告げて、部屋を出た。
そのまま角まで歩いて、おもむろに背を預けた。
聞いたのは、なぜだったのだろう。
自分はどうして欲しかったのだろう。
もしかしたら、もしかしたらだけど。
私は、昔の自分を許して欲しかったのかもしれない。
昔の自分のわがままを。誰かを傷つけたかもしれない行為を。
キャロの言葉でもって、あの時の彼が同じことを思ったのだと、そう思いたいのかもしれない。
だから今、こんなにもほっとしているのかも知れない。
あれはキャロの言葉で、決して彼の言葉ではないのだけれども。
少しだけ許されたような気になっている自分も確かにいて、それがひどく不思議だった。
…少しだけ、センチメンタルな気分になっちゃった。
フェイトちゃんのところで、お茶でも飲もうか。
ヴィヴィオも交えて、昔の話でもしようか。
壁から背を離し、再びなのはは歩き出す。
その背は何故かいつもよりも、少しだけ幼げに見えた。
おわり
166 :
蒼青:2008/06/22(日) 03:58:19 ID:/gbc7iFH
以上です。ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
最後の部分がやりたかっただけのはずなのに、何故か肥大化してます。
でも恋愛って、進んで退いての繰り返しだと思う。
結局はそんな感じの話でした。
さて、ここから先はひやすら謝らせていただきます。もう徹頭徹尾謝罪です。
ヴォル子書いてなくてごめんなさい。10スレ以上前とかごめんなさい。
実は1シーン追加したらそこで詰まったなんて事情ですごめんなさい。
生きていてごめんなさい。でも死んでも死にたくないですごめんなさい。
では、読んで下さった全ての方へ。
ありがとう。
…ごめんなさいorz
GJ!
王道ですね、いいですね。
落ち込むキャロもかわいいし我慢できなくなるバカップルもかわいいです。
そして執務官wwへりパイを脅してスクランブル発進させる姿が目に浮かびます
おまけは解釈が難しいですなぁ。
別に悪い意味じゃないですよ?
なのはがユーノのことをどう思ってるのかが気になりますね。
ユーノを振った?部族に帰らず無限書庫に入ったことに責任を感じてる?
想像をかきたてられます。
しかし教導官、御自分が男の子であることを認めておられますぞww
エリキャロは久しぶりな気がするのでGJ!
最近はエリルーしかない気が…
遅くなりましたがGJです
なのはとユーノはいつも一緒にいるがなかなかふたりはくっつかない
それをみかねたヴィヴィオがふたりをくっつけようと目論む
ヴィヴィオの目論みどうりふたりはくっつくことになる
かくして恋人どうしになったふたりはこれでもかというぐらいベタベタしてたのだが
ちょっと待った とフェイト
なのはは私の物と言う
そしてなのはが欲しかったら私をたおしなさい と言う
かくして フェイトVSユーノ
まぁ苦戦しつつもユーノが勝ちフェイトはなのはを諦める
ユーノあらためてなのはに告白
そして夜の方をふたりで楽しむ
いくばくか経ってヴィヴィオはお姉さんになりました
みたいなの思い付いたけど前に似たようなのありましたか?
最近ここに来はじめたのでよく分からないです
無かったと思うけど
>かくして フェイトVSユーノ
>まぁ苦戦しつつもユーノが勝ちフェイトはなのはを諦める
やるんならこのへんをよっぽどうまいことやらんと
「なんでフェイトがユーノに負けるんだよ」ともめそうだな。
そもそもバインド持ちの時点で対フェイト適正◎だしなぁ
確かにユーノは攻撃系の魔法がない事を除けばスペック高いからな
転送の準備をする片手間でヴィータと戦ってたし
1対1だとどう考えても無理だろ。
>>173 よく聞くけどヴィータもカートリッジ使用なしだったってことガン無視だな。
ジェットザンバーには結界・バリア破壊効果があるからねえ。
攻撃を受け止めるわけいかないし、ユーノが不利かな。
しかもスプライトザンバーは周囲全ての結界・補助魔法無効化ときたもんだ…
バインドに飛び込んでいくフェイトさんの補正を考えてもガチンコ勝負ではね。
ユーノのバインドだと捕まえてもすぐにブレイクされそうだし。
ユーノが勝つにはやっぱ何か裏をかくような手段を考えないと……なのはさんを人質?(本末転倒です
まーあれだ。
フェイトそんを上手く挑発して誘き出せばなんとかってレベルじゃない?
ユーノが勝つには設置型バインドで捕縛するしかないが、クロノみたいに攻撃の合間に布石として使えるわけじゃないし。
イメージとしては24話あたりのスカかな。
言葉責めとかw
なのはの痴態をペラペーラ→フェイト逆上→バインドおいしいです^o^
>>166 久しぶりにエリキャロ、しかもほのぼのイチャラブ。素晴らしいッ!!ww
GJでした。
>>171-176 あと司書長になってからほとんど魔導師としての活動をしてないらしいユーノと
執務官として現役バリバリのフェイトでは実戦経験の差もあるから正直厳しいな。
そもそもスピードが違い過ぎるし。
やっぱり前もってバインドとか転送魔法の応用で罠を仕掛け、そこにどうにかして
フェイトを誘い込むって辺りがユーノの勝ち方かな。
ここはスレ的にどっちがなのはにふさわしいか勝負するんだろ、ベッドの上で
そして最終的になのはがいらなくなってしまうと(性欲的に)
>>179 そこに、なのはさんが乱入ですよ。三人で…。
>>178 フェイトは精神攻撃に弱いからなぁ……なのはとユーノの言葉責めでフェイトを墜とす姿が浮かんだ。性的に
なのはとユーノがケコーンやらかしたいけど、士郎さんが
「娘と結婚したければ俺から一本取ってからにしろ」
と言ってユーノに竹刀持たせる。
当然ユーノが士郎に敵うはずも無くボコボコ。
「どうした?何なら魔法とやらを使っても良いんだぞ」
士郎はそう言うけどユーノはそれを拒否し、再度向かっていく。
その後もユーノは士郎に向かって行っては逆に竹刀で叩かれるを繰り返して
結局一本も取れずに気を失ってしまうけど、士郎は逃げもせずに最後まで
向かって行ったユーノの根性を認めて結婚承諾…とかキボン
こんな漢らしいのはユーノじゃない?
士郎さんが股間の竹刀でユーノキュンをボコボコ突くんですね、わかります。
そして10年後、エリオがフェイトさんとの交際を認めてもらおうとクロノおじさんに
勝負を挑み、股間のストラーダでクロノ提督を屈服させる鬼畜エリオの姿も見られますよね?
ついでに、グリフィス君がヴァイス君を『数少ない男同士、仲良くしましょう。』と
後ろから攻めるお話もありますよね!
>>166 GJ!!!
久しぶりの王道エリキャロすごく待ってました。
バカップル最高!!!甘い。甘すぎる。だがそれがたまらなくイイ!
この二人はずっとキスしていちゃついているのですな。愛も永遠に続く…と
>>181 なのはさんはともかく、ユーノがカリスマ持ちで《神の御言葉》使えるっていうのは…なんていうか、イメージ的に微妙な感じだなあ
【卓ゲ厨は自分達にしか分からない用語を使い始めた】
カリスマカリ持ちなんですね、わかります
>>185 ユーノはカリスマというよりタタラかミストレスな気がw
>>187 ですよねーw
だとすると、「タタラ=タタラ◎ ミストレス●」って所か?
>>179 フェイトですら魔法が使えなくなるほど高密度のAMFの中でフェイトを組み敷いてセックルとかいいね
逆にやっぱり反撃にあってプレシアばりの瞳のフェイトそんに調教される展開もありだ
お前ら、そんだけ妄想が溢れとるなら、ちっとは文章化しようという気にはならんのかぃ?
>>174 シグナムがあれだけガンガン使ってたから、描写がないだけでヴィータも使ってると思ってた。
なのはに帽子傷つけられて逆上したりもしてたし、見るからに弱っちそうなのに潰せなくてイライラが募ってカートリッジロード――
とかなら普通にあり得そうなんだが。
まあ、あの時点ではどう足掻いてもユーノに「勝ち」はないんだけどな。いや、生き残れば勝ちなのか。
あ、ごめん全然話ぶったぎるんだけどさ
ザフィーラがショタ化するSSが保管庫にあった気がするんだけど覚えてないんだ
タイトルとか作者とか、覚えてる人がいたら教えて欲しい
>>171 ユーノは魔導師ランクAだからなぁ……
別段本編だと戦略的に優れてるような描写もないし、
冷静に考えるとキャロにも勝てないよな……
魔導戦でフェイトそんに勝っちゃうと
ユーノマンセーと言われるようなものになりそうだし、やっぱベッド戦が一番じゃないか?w
そういや2期まではランク=戦闘能力だったな……
なのはの気持ちがユーノに傾いているのなら、フェイトがわざと負けるってのも有りだと思うんだが。
そこまでいかなくても、気合いが抜けるとか。
>>171 ザクU改vsアレックスみたいのならいいんでない?
エロパロだからベッド戦がふさわしい
フェイトが「淫獣相手ならこの位で良いや」って嘗めてかかって
そのせいでユーノに逆転負けを喫してしまうとか
ユーノは地味にフェイトの癖を熟知していて、○○をする直前に△△が□□するとか
そういうフェイト本人でさえ知らない癖を読んで勝ってしまうとか。
後はユーノが頭を使って「戦わずして勝つ」をやってしまうとか
ユーノがフェイトに勝つとしたらこの内のどれかかな?
所で最低SSの定義ってまとめとか逝ったら書いてたりするかな?
>>199 どれもこれもアレだがその中だったら3番目が一番マシかなと思う。
>>199 なんかどれもこれもユーノマンセーと言われるような気がするが
っていうかあえて戦わせる必要を特に感じないんだが
全然話の流れを読まずに聞くけど、ザフィーラ×ヴィータなら獣状態でのファックは不可欠?
>>201 じゃあユーノはただヒーヒー言いながらフェイトから逃げ回るのみで、
そこでなのはがフェイトからユーノを庇って
「どうしてユーノ君を苛めるの?フェイトちゃんなんか大嫌い」
とか言わせてフェイト精神崩壊とか…
ますますダメじゃんorz
面倒だからもう
なのは(婿)、フェイト(嫁)、ユーノ(嫁)でいいんじゃないか
俺はなのフェもなのユーも大好きだ。
>>202 コブ付きのでかいアレを
尻にぶちこむプレイが不可欠だと思うんだ
最初の方に挙がってたベッド戦でいいよ
エロパロらしいじゃないか
まあベッドの上では淫獣さま、ランクSSSだからなあ。
>>204 そんな設定のSSなかったっけ?
なのはがフェイトとユーノどっちもいただくみたいな。
フェイトもユーノも一番はなのは、次がお互い同士みたいなヤツ。
>>207 フェイトそんもSSSだからいい勝負になるな
……ん? それだといつのまにかユノフェになりそうな(ry
んじゃその間になのははクロくんが持ってきましょう。
じゃあはやては俺が引き取るよ
Stsからなのはとユーノがくっ付いてもオママゴトにしか見えないんだけどなぁ
A'sの6YAからくっつけばローリングしまくり2828ラブコメですね、わかります
>>211 リリカルなのはって作品で恋愛ごとやろうとすると、みんな基本的にママゴトみたいなもんになると思うけどね
そういうところに惹かれてエロパロ板にいる。少なくとも俺は
>>191 突撃時のヴィータの「あれ?闇の書がない!?」発言を考えると、ヴィータもユーノを攻撃する片手間で
迷子の闇の書を捜索してたかもしれないぞ
というのは冗談だが、ヴィータはあれで意外と冷静な節約家だし、ユーノと戦ってる時のアイゼンが
通常形態だから多分カートリッジは使ってないと思う
つかカートリッジ未使用でもアルフやスバルを軽くぶっ飛ばせるくらいは攻撃力あるんだが
それをあっさり防ぐとかユーノはどれだけ硬いのかとw
>>202 別に不可欠って事はないけど、獣姦なんかしたらヴィータの繊細なハートが傷つくじゃんと思うとぜひ読みたいです
>>215 俺はみんながママゴトみたいになるとは思わないな
>>213はstsで空気だったユーノがなのはとくっつくのは違和感がある的な事をいいたいんじゃないか?
それじゃエリオ以外のノーマルカプ全部ママゴトジャマイカ
公式ではみんな恋愛感情が発達障害で未発達だからオママゴトになる
でもだからこそ二次創作は好きにやりゃいーじゃん!
ちゅーかこのままのペースで雑談続けてると容量オーバーより先に1000行かないか?
お前は一体どんな話を読みたいのだw
>>222 なんでなのはを巡る争いなのに、そーなるんだよw
>>223先生…なのユーフェイでラブラブ3Pが読みたいです・・・!
ユーノも9歳の時はあんなに可愛かったのに、二期最終話以降は
長髪・丸メガネ・ダサいスーツ一式と途端にもさくなっちゃったな
ショタユーノとショタエリオを両脇に侍らせたいわぁ
>>222 もう、三人で組み合って一番先にイった人の負けでいいよ
>>204 久々に同志がいて嬉しい
下手に許容範囲が広いと百合板でもエロパロ板でも語りにくいんだぜorz
>>227 それいいな、カップリングが無効になるくらいに乱れまくった乱交きぼん
>>221 ストップをかけたいが、どうやっても今日中には書きあがらん。
リアルの修羅場の次はこっちで修羅場なんてw
最低SSに挑戦したくなったのだけど、最低SSの定義教えて頂戴orz
>>230 お前が最強主人公として出演。
主要キャラはお前にメロメロのハーレム設定。
>>231 サンクス…でも…俺的にかなりムズイと思ったスマソ
>>230 あとは原作の男キャラをみんなド外道にして主人公(オリジナル)の踏み台にする
原作の気に入らない展開とかキャラを主人公がボコボコにして知った風な口で説教
そしてそれに何故か感動するまわりのキャラたち
あれだ、「主人公の行動や考え方が作中で絶対に否定されない」ってのが大事
例えば、「バカなことだと分かってバカな信念(不殺とか)で行動する」ってのはダメで
「バカな信念を、登場人物たちが誰一人として否定しないし疑わないしバカだと思わない」って感じかな
それなんてSt(ry
>>233 >>「バカな信念を、登場人物たちが誰一人として否定しないし疑わないしバカだと思わない」
もし、否定する人間がいたら、それは悪役で最後に理不尽な目にあう。
を加えて欲しい。
リリカルなのはの最低なら主人公はランクSSS以上が望ましいしデバイスは神話関係だな
あとは口で危険性が説明されるだけで実際はノーリスクな技とか
まあ、保管庫の作品を読めば何となく分かると思うよ
ごめんなさい………俺が甘かった事を改めて思い知らされましたorz
>口で危険性が説明されるだけで実際はノーリスク
それなんてSL(ry
>>237 あと、脚本方式ってのも最悪。
なのは:
フェイト:
とか
何故か機動六課vsナンバーズのサッカー対決が浮かんでしまった
機動六課は前線メンバーだけじゃ足らんな。
>>236 保管庫には酷い作品は少ないだろ?
2chだと最低SSは普通叩かれるから、ワザとじゃない限り強力な作品はない。
個人サイトから探した方が、凄いの発掘できるよ。
>>243 シガー氏の超華麗美形素敵滅法最強主人公物語!!!や◆Ev9yni6HFA氏のLa Divina Commediaの事だって
つーかU-1とかメアリー・スーでググったほうが早いかも
まぁ、U-1は一時の叩きが酷すぎたせいで、全然そんなことないヤツも叩かれたりしてるけど
>>245 でもmXeNn+O9にいきなり天然物は厳しいと思うんだ
スコップを研磨してからいかないとsan値がマイナスいっちゃうよ
最低SSの話題になるたびに戦々恐々とするSS初心者の俺
文章表現に限って言うならば
詩的で誠にリリカルな改行いっぱいのプロローグ、
♪、〜、・・・・、!!!、――、などの記号、連用中止、体言止めを
あまりにも多用・誤用したくどくどしい自分語り一人称視点の本編、
極めつけには登場人物と作者がコント形式で織りなす寒いあとがき。
これを装着すればもれなく君も最低作者に
>>249 それならいわゆる形式的な部分を無視してるほうが最低っぽい気がする
……(三点リーダ)を2つセットで使わないとか、そもそも・(中黒)使っちゃうとか
あと些細なポイントだが、?のあとに一マス空けないのは最低っぽさを出せる演出だと思う。
×「なんだって?もう一度言ってくれ」
○「なんだって? もう一度言ってくれ」
本来の小説の形式なら↑なんだが、最低に限って言えば逆のほうがいいな。
>>249 やめて俺の黒歴史掘り返すのやめて
でもSS書こうとしたことのある人間はみなその道を通ると思うんだ。
そして他人のSSとか読んでから自分の読み返して赤面したり悶絶したり不貞寝しながら成長していく…ハズ…だと思いたい…
最低SSとか個人的には勘弁してほしいな
やるなら
>>6に避難所立ててそこでやってほしい
わざと最低SS量産するくらいならもっといい物書いてくれと思うが。
一発ネタを長々ひきずって誰が喜ぶんだ。
>>252 そこまで気にする必要ないんじゃないか?
ちゃんと前書きで注意してくれるだろうし
>>250 そんな細かいところまで気にされるのか…?自信無くなってきたぜ…orz
という具合の文章でもアウトなの か
>>250に関しては、俺はネット上、特に2chでは全く気にしないな
一般の出版物とネット上のSSって形式的に別物だと思ってるから
誤字脱字多くても良い内容だったら脳内校正して読むから大丈夫
>>250 そこまでいうのは厳しすぎる
文章作法としては正しいかもしないが、
賞に投稿する訳じゃないんだからネット上で守る必要は特に無い
書きたい人が書きたいように書けばいい
だから定義とか無理に決めるなよ
普通のssですら投下のハードルが上がるだろうが
いや、これでハードル上がるとかどんだけw キーボード打つのにも苦労するのかw?
>>257 いや、気に障ったら申し訳ない
単に俺の(しかも最低に関しての)好みだからさ、絶対守れってわけでもないし、そんなこと俺に言う権利ないしな。
ただ「わざと」文章作法間違ってるほうがそれっぽくなるぜ、ってだけの話なんだよ
文章作法間違えてるSSは全部最低、って言ってるわけじゃ勿論ないんだよ
そりゃ俺個人の話で言えば、そこらへんはきっちり守ってあるほうが読みやすいから好きだけど
>>255とかにハードル上げるような印象与えちゃったみたいだし、そのあたりは申し訳なく思う
>>258 文章の定義で、「最低SS」の定義とは違うだろ。
まぁ文法正しいに越した事は無いし
>>250は普通のSS書きの人達に対して参考程度に、って事で
業務連絡です。
74スレ分の保管完了しました。
職人の方は確認お願いします。
>>258は小説とか書いた事なさそうな感じするなぁ
俺は恋空とリアル鬼ごっこを読んでから文章観が変わりました。
? 『投下のハードルになる』ってことは、その文章作法の存在自体は既に知ってるわけだろ?
なら、機械的に修正すれば何も問題ない。
最低読者だな
>>263 俺は薔薇のマリアで文章観がちょっと変わった。
あえて崩してみる事から産まれるものもあるよね。
まあ、素人がやると大抵失敗するんだけど……
あー、アレだっけ
型をわかっている人があえて崩してみるのが「型破り」で
型をわかってない人が崩そうとするのは「形無し」と言う
ってヤツ
269 :
554:2008/06/22(日) 19:52:54 ID:VSnj59Ac
ひえーっ。
職人からすればこういう会話ってのはかなり胃が痛いです。
別にするなっていうわけじゃないですが、なんていうかこう、廊下に立たされたあげく指さされて笑われているような気がして(ry
ってなわけで、クリニックFいいですか?
カモン!! ハリアップ!!!
焦らさないで一気にぶち込んでくれ!!!
>266
あれの大型召喚獣『蝿たかり姫』の召喚・戦闘シーンは最高だったな。
272 :
554:2008/06/22(日) 20:17:24 ID:VSnj59Ac
PCが固まってしまい遅れましたスイマセンorz
・カップリングはジェイル(あえてこう表記)×ウーノ
・スカの性格がかなり変化してます。それについては後に触れますが、気になる人はNGしてください。
・なのはキャラはスカとウーノ以外はフェイトくらいしか出ません。しかもかなり後半。よってほぼオリジナルストーリー。
・NGワードは「小さな町の小さな診療所 クリニック・F」です。
それでは原案の73-381氏に多大なGJを送りつつ、投下したいと思います。
ウーノに牛に通じるかさえも分からない薬や注射器などが入った皮のバッグを持たせ、自分はジュラルミン製の重々しいケースを小脇に抱え、先程やってきた白髪交じりの男性の横を歩く。
どうも状況は切迫しているらしく、その男性はひどく慌てた様子だった。
ジェイルが聞くところによるとどうやら逆子らしく、本来なら子牛の足をロープでくくりつけて引っ張ってやるのが一般的だが、逆子ということで足が見えず、首に縄を掛けるわけにも行かずに困っているのだという。
なんでも草食動物というのは肉食動物から身を守るため、すぐに立てるように胎内で他の動物よりも体を大きくしてから出産するのだそうだ。
そんな話を歩きながら聞いているジェイルだったが、今の彼の脳内に展開されている事象は、そもそも人間の医学が牛に通用するのか、というただ一点だけであった。
牛は体も大きい上におそらく薬の回りも遅いだろう。それなのに自分を連れてきて一体何になるのだろうか。
ジェイルは自分が必要とされることに喜びを感じながらも、この田舎町は本当に大丈夫なのだろうか。と、最近愛着の湧いてきたこの小さくても綺麗な町の行く末を案じていた。
そうこうしているうちに、牛小屋独特の匂いが辺りに漂い始め、そしてモーという鳴き声も聞こえてきた。
○ 小さな町の小さな診療所 クリニック・F ○
「あれが牛舎ですか?」
「そうです。あん中に問題の牛がいるんです」
ガサッ、ガサッ、という藁を踏みしめる音を足下から鳴らし、三人は入って一番奥にある牛舎の中へと足を進める。
そこは他の牛舎の牛よりも幾分か広いスペースが与えられ、ジェイルの素人目にもストレスを減らす工夫が為されていることが一目で分かった。
その中の一頭、他の牛は立ち上がってモー、と元気よく鳴いているものの、その一頭だけが元気が無く、敷かれている藁の上に座り込んでしまっている。どうやら問題の牛はあれらしい。
「あの牛ですか?」
「ああ、あいつです。大丈夫でしょうか、先生?」
「それはやってみないと分からない。何せ私は獣医ではないからね。専門外もいいところです」
「お願いします! どうにかしてあいつを助けてやってください!!」
「私だって最大限の努力はします。だが、もしものことがあるということを理解しておいてください」
「わ、分かりました」
「それじゃあ、始めようか」
そう言うと、ジェイルはウーノを呼び寄せおもむろに指示を出す。
ウーノがそれに頷き自分のバッグからまずメジャーと頭に付ける医師用のライトを取り出しジェイルに渡す。
そしてウーノがメジャーで大きさを測り、ジェイルはライトを牛の目に当てて何やら観察をしている。
そこまでの時間は僅かに三十秒。見る者を黙らせることが出来るほどの神業的早さだった。
ウーノがメジャーでの測定結果をジェイルに伝えると、彼は渋ったような顔をし、いつものクセである顎に手を当てて考え込む姿勢に入った。
要するに、難しい仕事になる、ということである。
「ど、どうしたんです?」
「一応人間用の麻酔や薬剤を持ってきてはいたんだけれどね、体が大きすぎて効き目があまり期待できないのですよ」
「じゃ、じゃあこいつは……」
「そう慌てないで。そんなこともあろうかと調合用の薬品類を持ってきてあります。若干危険だけれど、それしか方法はないでしょう」
ちょっと刺激臭が強いのでご主人は外に出ていてください、と付け加えるジェイルに従って初老の男性は渋々ながら外に出て行く。
よほどこの牛が心配なのだろう。ジェイルとウーノは心配そうに去っていくその背中を微笑みで見送っていた。牛も、不安からか先程座っていたのが今では立ち上がっている。
やがてガチャ、と向こうで扉が閉まる音がした。ここからが彼らの真骨頂である。
「彼を追い出したということは、やはり……アレを?」
「そうするしかないだろう。この状態の私では薬の調剤は出来ても麻酔薬そのものを作るなどと言う人の能力を超越するようなマネができるはずがない」
この状態。この状態とは瞳が蒼一色に染まっている人間で居る状態のことを言う。
ならば異常な状態というのはすなわち、”無限の欲望”の発動。
彼は自らが作りだした薬でこれを抑えているが、逆に抑えている状態を覚醒させる薬も開発が完了していた。
ジェイルは胸のポケットから赤と白に色分けされたカプセルを二つほど出して口に含み、ウーノのバッグの中に常備してあるペットボトルに入った水をぐいっと飲むと、彼は電池が切れたように下を向き、体を怪しげに震わせている。
そしてゆっくりと前を向き、閉じられていた瞼をカッ、と見開くと、そこには金色かつ抑揚のない、かつて時空管理局を震撼させたあのジェイル・スカリエッティそのものの顔がそこにあった。
なおも体を小刻みに震わせながら、ジェイルはウーノのバッグとは別に自分が小脇に抱えて持ってきた重々しいジュラルミンケースの蓋を乱暴に開ける。
ケースの中は、何に使うのかも分からないような薬品の数々や、手術に使うのであろうメスやハサミなどといった専門的用具のオンパレードだった。
その中からジェイルは何個か薬品を選び出し、サジで計りながら試験管へ流し込み調合していく。
そしてその液体を、これも常備してある注射針に投入し、牛の足下を躊躇無くブスッと刺す。
数秒した後、ジェイルを警戒していたために立ち上がっていた牛はヨロヨロと倒れ込み、ついには気を失ってしまった。
「まずは麻酔は完了だ。ウーノ、準備は?」
「できています、ドクター」
ジェイルの言葉に頷くウーノの手には既に物々しい注射針が握られており、その中には先程の麻酔薬と同時に調合を終えていた透明な液体が並々に入っていた。
ジェイルはそれを引ったくるようにウーノから取ると、今度は牛の足の付け根付近にまたも躊躇無く注射針を打ち込んで溶液を体へ文字通り入れていく。
全身麻酔を使用したということは体の機能全てを人為的に仮死状態へと導いたということである。
つまり、体の全機能が一時的とはいえ停止したということは、少しでも子牛の出産が遅れれば、母子共に何らかの後遺症、場合によっては死も考えられる。
よって、ジェイルは少しでも出産を急がなくてはならなかった。ここで重要なのはまず母子の安全である。
そこで、先程注射した液体が役に立ってくる。あの注射器の中に入っていたのは人間の物と比べると遙かに強い筋弛緩剤であった。
筋弛緩剤はその名の通り筋肉の機能を弱める薬で、人間への使用は危険という見方が強いが、体が大きく抵抗力も強い牛となれば話は別である。
要するに、親牛の膣内部の筋肉を一時的に弱めて子牛が出てきやすいようにしようという目論見である。
これならば、牛の帝王切開などと言う前例も確実性もない方法を使う必要もなく、上手くいきさえすれば最良の方法であると断言できるだろう。
もっとも、ジェイルが覚醒状態でなければ、牛用の麻酔薬や筋弛緩剤などが世間に存在したとしても、この町には絶対に存在し得ない物であり、彼がいわゆる戦闘機人モードでなければ実現不可能な話ではある。
しかし、何の問題もないように見えて、ジェイル自身にもただ事では済まないとある懸念があった。
それは、”無限の欲望”として生まれた自分自身の本能である。
無限の欲望は、管理局の最高評議会によって作られた、いわば開発マシーンである。
より大きい物、より過激な物を生み出すように創られた当初から埋め込まれており、こんな乳牛用の薬を作ったくらいでその衝動が抑えられるとは到底思えなかった。
ミッドチルダの時のような強行に走るのではないか。ジェイルとしてもそんな状態になるのは未だに最高評議会の手の中で踊らされているような気がして、その薬を開発してからも使用は躊躇っていた。
それが今回使うことになったのはウーノの協力に寄るところが多いのだが、それは今話すべきことではない。
筋弛緩剤の効果が効いてきたのか、親牛の陰部から白い物がだんだんと覗き始めており、消毒したゴム手袋をはめたジェイルが少し手伝ってやると、子牛はいとも簡単に出てきてしまった。
「ウーノ」
「はい」
人間のように生まれた瞬間からモーという鳴き声は、牛という動物の本能として為されていない。
まず生まれたばかりの赤ちゃんがすること。それは自分の身に纏っている母親の羊水を自分で、もしくは母親の助けを借りて取り除くことである。
当然のように、親牛が倒れてしまっているこの状況ではそんなことは出来るはずもない。
ウーノは生まれてきたばかりの子牛を抱き上げ、用意してあったタオルケットで優しく優しく羊水を拭き取っていく。
それはまるで初めて自分の子どもを抱いているようなぎこちない動作ではあったが、子牛の方はそれを気持ちがよいものとして認識しているらしく、目を細めてウーノのされるがままにされている。
金色でありながらもどこか優しそうな目でそれを見つめるジェイルと相まって、それは正に実の親子のようであった。
□ □ □ □ □
「例の件、どうなったんだい?」
息も絶え絶えにウーノの肩にもたれかかり、帰路を行きながらウーノに問うジェイル。
重そうにしながらも、どこか幸せそうな口調でウーノがそれに答える。
「代金の件なら自由で良いと言っておきました。宇都宮家の方々はそれを聞いてかなり驚いているご様子でしたが……」
「……そうかい。うっぷ……ご苦労」
牛の出産を依頼してきた初老の男性―――宇都宮牧場の主人はかなりの出費を覚悟していたのだが、ウーノから告げられたその一言に文字通り腰を抜かしていた。
ジェイルの側からすれば当然の判断なのだ。
何せ彼は今までの医学常識の範囲からかなり逸脱した、この世界の医学技術に置いては到底不可能なことをやってのけていたのである。
当然のように文化の進んだ世界と文化の進んでいない世界というのは金銭感覚に差があるのは当然のことであるし、今回の件も自分が普通の人間ではなかったからこそ成しえた処置である。
過去に発見例がなく、いつの時代に作られた物かも分からないような骨董品に値段を付けてくれ、と鑑定士に頼み込むことの方が土台無茶な話なのである。
既に”無限の欲望”の覚醒で我慢の限界であったジェイルは事後処理などをウーノに済まさせ、先に帰路へと就いていた。
しかし、極めて健康状態の不安定な今のジェイルでは、自分の家である診療所にたどり着くことはほぼ不可能であり、ヨロヨロと力無く歩いていたところを後から追いかけてきたウーノに助けられ今の状態に至っているのである。
”無限の欲望”の能力は最低でもあと三時間は続く。それまでに欲望の捌け口を何とかして探さなければならない―――――というのが、この薬を使ったときの難題なのだが、今日の使用に当たっては、その捌け口の先が既に決まっていた。
「さて、ウーノ」
「な、なんでしょう」
「この仕事を引き受ける際に言ったこと、忘れてはあるまいな?」
「え、ええ、も、もちろんです、ドクター」
動物を診ることは完全な素人だったジェイル。彼は完璧主義者であり、自分が失敗しそうなことは絶対に手を出さない。
それを何故分が悪い掛けをしたのか。答えは引き受ける直前のウーノの発言に寄るものである。
「『私の躰を使ってください』だぞ? どういうことだか理解しているのかい?」
「…………」
改めて他人から自分の恥ずかしい科白を言われれば、誰だって恥ずかしくもなる。
ウーノは顔から湯気が出るのではないかというほど真っ赤にしながら、顔を俯かせて小さく頷く。
自分を大切に想ってくれて、あるいは昼間の仕事で疲れてしまって、それでいつも何もない夜を過ごしているのだと思うが、ウーノは初めて抱かれた時の感覚が忘れられなくなっていた。
愛しく想っている男性と肌と肌で触れあい、愛を育む。その課程のなんと素晴らしいことか。
あの時のジェイルの私を自分の物として扱ってくれる激しさと、そしてそんな中でも手をベッドに着けて私に必要以上の体重が掛からないようにしてくれているその優しさが、ウーノにとってたまらなく有意義な時間であった。
「分かった。この体もそろそろ我慢の限界だから、今日は特別激しくさせてもらうぞ」
「……はい」
そこには顔を赤く染めながらも、心からの微笑で頷くウーノの姿があった。
その夜は女のわめき声とも取れる奇声が町はずれで聞こえたらしいが、真相を知る者は誰一人としていなかった。
279 :
554:2008/06/22(日) 20:27:29 ID:VSnj59Ac
今回の投下は終了です。
まず言っておきたいのは、私は医学部でも薬学部でもありません。
よって医学関連の所は正直言って適当です。あまり突っ込まないで頂きたいです。
そして次は皆さんお待ちかね(?)の濡れ場らしいですよ?
さーて、どうなるか……。
最後に、原案の73-381氏にもう一度GJを送りながら投下を終わります。
平和な日々を送る二人GJ・・・・でも、ここで止めるのか!? なんという寸止め!!!
できるだけ早い濡れ場の投下を願っております。
GJ!
毎度の事ながら、これは何という綺麗なドクター&ウーノ
二人の濡れ場もwktkしながら待ってます
保管庫司書さんも、保管作業お疲れ様でした
平和だなぁ。
これはこれで(当初通りに反してフェイトさんが来なくても)いいんじゃないかという気がしてきた。
>279
乙。
僕は違うけど一族に酪農関係者がいるので、聞きかじりで良ければ牛に絡んで幾つか。
牛の帝王切開は、普通とは言わなくても別に希少なケースでも無かったかと。チョウザメの帝王切開を試みるよりは多いよ?
でも、ちょっとした牛飼いなら、子宮に手を突っ込んで体勢を入れ替える事を知っています。
昔、人間の出産に付き合わされた理系の学生をロールした時に、牛なら手を突っ込むと発言して窘められた覚えも。
そして、宇都宮牧場と言えば今なお続く、酪農家の名門です。
284 :
554:2008/06/22(日) 22:13:19 ID:VSnj59Ac
>>283 解説ありがとうございます。
さすがにネットでそこまでの事前調査は出来ず、こじつけになってしまいました。
プロの方々にとっては鼻で笑われるような文章ですが、少しでも楽しんで頂けた方々が居られるようですので、
それで自分自身を納得させたいと思います。
ちなみに宇都宮、というのは酪農家の名門というのにも掛けてますが、他にもまだ違う意味があったりします。
その辺りの話はまた、後ほど。
>554氏
ほんと良い話だなー。・゚・(ノД`)・゚・。
……して、夜の営みの話はマダですか?
>284
実在の宇都宮さんに掛かっていたとは、そこが一番知名度低いだろうと思っていたので意外だ……札幌近辺にお住まいの方?
因みに、何処かで読んだある獣医の体験談。
牛に全身麻酔をかけて手術するも、その甲斐無く牛は死んだ。
そのまま牛を解体し、鍋にして皆で食べたら、残っていた麻酔の効果で全員寝こけたとか。
287 :
チョコボ:2008/06/22(日) 22:34:52 ID:NL0jU4lh
>>279 GJでした。スカウーいいですねぇ
>>262 毎度お疲れ様です
「フェイト」追加しました
>>283の「牛の子宮に手を……」でフィストファックを連想した俺は人間として終わってる。
あまつさえシャマルさんに牛のコスプレさせてユーノあたりが(ロッサでも可)フィストファックするのを想像するなんて最低だ
宇都宮か…ここまで栃木なし。
そんな関東圏の田舎ばかりのSSは嫌だw
そんな俺は茨城在住ww
俺群馬w
皆、いなくなったようなので、寝る前に投下していこうかね。
ある意味最低SS。
いや、人間として最低な男(オリキャラ)が出てくる話なのさ。
そう言うのが苦手な人は鳥であぼんしてください。
はやてちゃんにイタズラ。
レス数3
タイトル「石田医師は出張に行きました」
1
いつものように病院を訪れたはやてを出迎えたのは、見たことのない医師だった。
とは言っても、きちんと身分証明書を持っているし回りの職員もきちんと挨拶している。はやてが会ったことないだけなのだろう。
「あのぉ、今日は石田先生は……?」
「ああ。今日は石田先生は学会へ出かけていてね。しばらくの間、僕が君を代わりに見ることになっている。
不安かも知れないけれど、安心してくれていいんだよ。
ただ、僕は彼女とは違うアプローチで君の足を治療したいと思っているけれどね。」
「そうなんですか。あの、違うアプローチって」
「うん。鍼灸治療、東洋医学の方向からアプローチしてみようかと思ってね。少し変わった検査になるかも知れないけれど」
「変わった検査、ですか?」
「おっと、心配はいらない。痛いとかそういうことは一切ないからね」
「それやったら、安心です」
「うん。それじゃあ早速準備するよ。車椅子からそちらの椅子、いや、ベッドの方がいいか。
そこに移ろうか。補助するから、手を貸して」
「はい」
「よいしょ、はい、それじゃあこっちに座って」
まだ若く見える医師は、はやての身体を楽々と抱え上げるとベッドに座らせた。
そして、アイマスクを取り出す。
「楽な姿勢を取ってくれていいよ」
「先生、それ」
「ああ、これはアイマスクだよ。八神さんにはこれを付けて貰おうと思って」
「目隠し?」
「そう。今から足の再検査をするのだけれど、検査を目で見ていると、君の意志に関係なく神経が誤解してしまうかも知れないんだ」
「あたし、余所向いてますけれど」
「それでも、隅っこにチラリと映った影なんかで想像できるだろ? 無意識の制御なんて人間には無理だからね。
だから、全く見えない方が正確なデータが取れるんだ」
「わかりました」
アイマスクを付けると、医師ははやてが見えていないことを確認する。
はやてはじっと耳を澄ませた。この状態では本当に見えない。そして足は麻痺している。
極論を言えば、今この瞬間に足を切断されても気付かないかも知れないのだ。
そう考えると視界の遮断は恐ろしい。だけど、はやてにとってもっと恐いのは人からの信頼だった。
せっかく診察している医者を信じない困った患者。そう思われると想像する方が、足を失う想像よりも辛い。
だからはやては、自分にリラックスを言い聞かせ、今日始めて会った医者に全てを委ねようとしていた。
2
柔らけえええええっ!!!!!
俺ははやてちゃんの感触に感極まって叫びたいのを必死で堪える。
ああ、このままベッドに押し倒して色々してぇ。が、流石にそれはまずい、クビだ。それどころか訴えられたら身の破滅だ。
大人相手ならまだしも、九歳相手じゃどう言い繕っても俺が負ける。この国はロリコンには住みにくい。滅びろ、クソッ。
金貯めたら絶対○○に海外移住してやるからな。○○にはやてちゃんみたいな子がどっさりいることを望むぞ、俺は。
そしてアイマスク。適当な理由付けたらはやてちゃんは信じてくれた。
ええ子や。ええ子やで、はやてちゃん!! お兄さんは嬉しいよ。そしてイタズラするよ!
ベッドの上にだらしなく足を投げ出すはやてちゃん。アイマスクを付けたせいで緊張しているのが見た目でわかる。
ちっちゃい胸が呼吸で上下してるよ、あああああ、触りてぇ。しかし今日のミッションで胸はNG。触ったら死あるのみ。
よし、落ち着け俺。今日の目的はアレ、靴下を穿いた足。そして靴下を脱がせた生足。アレだ。
「八神さん。これから靴下を脱がせて足のツボを刺激します。少しでも何か感じたら言って下さい」
「は、はい」
俺ははやてちゃんの足を持ち上げる。こんな時にそんな丈の短いスカートで来る君の無防備さが好きだっ!!
足を持ち上げると奥が見える。あー、触りたい。でもあそこは触ったらばれる。だからとにかく目に焼き付ける。ガン見だ、ガン見。
靴下をそろそろと脱がせる。生足。はやてちゃんの生足。ぷにぷにと触っても反応はない。
柔らかいのに、暖かいのに、いい匂いなのに。なんで動かないんだろ、現代医学の謎だ。そして神の意地悪だ。
でもおかげでこうやって堂々と触っても気付かれない。神様サンクス。
そして両足が生足に。少し広げてベッドの上に。片足は上げ気味にしてスカートの奥が見たい放題。
「この辺りのツボは感じるかな?」
「いいえ。なんにも感じません」
計画通り。太股から足首にかけての手触りをたっぷり堪能。
……さて、これだけ無反応なら、行けるよな。うん、行けるよな。
くるぶしに唇を。
はやてちゃんは何も言わない。
アキレス腱、ふくらはぎ、膝の裏、膝。そして細い太股。
好き放題に舐め回す。当然はやてちゃんの反応はない。
「少し時間がかかるけれど、アイマスクしたままで大丈夫かな?」
「はい。平気です、先生」
ええ子や。騙されてるけど、ええ子や。
3
この時のためにズボンのチャックはジッパーではなく、無音で開けられるボタン式にしてある。
俺は怒張しきったペニスを取り出すと、はやてちゃんの足にペタリと当てた。
両足で俺のペニスを挟むようにする。
「筋肉の動きとかを確かめたいので、少し動かしますよ」
「はい」
「検査薬を塗るので、少し臭いですけど、我慢して下さいね」
「はい」
足の裏で俺のペニスの先端を拭く。
次はふくらはぎ。膝を曲げて挟む。
太股になすりつける。その奥に突入したいのを必死で我慢して、足の上に放出する。
一度出してもまだ勃起が収まらないというのは、はやてちゃんの足が名器ということなんだろうか。
左足を持ち上げ、たっぷりと舐め上げる。乳臭さと汗のしょっぱさが混じった味。その味が俺を刺激して、痛いほどに突っ張ったペニスをまたふくらはぎにこすりつけては放出する。
最高だ。はやてちゃんの足。こんなに美味しくて、暖かくて、いい匂いがするなんて。
大量のウェットティッシュで後を始末する。
石田が帰ってくるまでは、はやてちゃんの担当は俺。
あー、石田帰って来なきゃいいのに。
と、その一週間後に石田が帰ってきて、俺の楽しみは無くなったわけだ。
うん。通ってきていた間はたっぷり楽しんだよ。何回ぶっかけたかなぁ……
そういうわけだよ。
さ、全部話したからこれ放してよ。バインドとか言うの。
あれ? なに、その目は。
ちょっと待て。正直に話せば帰すって君ら言ったじゃないか。
え、えーと……あ、し、し、シグナムさんだっけ? 約束は守ろうよ、ねっねっね?
ヴィータちゃんだっけ? 君も僕のタイプ……ぐはっ。何、今の、ゲートボールのスティックみたいなの。
あと、あのー、あ、ザフィーラさんにシャマルさん? そんな恐い顔しないで。ね、ね。
ちょ、ちょ、シグナムさん何構えてるの? え? れ、ればちん? いや、それ剣じゃないの?
警察呼ぶよ、いい加減に……。
あ、ごめん、ごめんなさいって!!!
あ、ああああぎゃあああああ!!!!!!!
以上、お粗末様でした。
最低SSの定義の一つに「自分登場」ってのがありましたが、
今回のこの最低医者は……チガウデスヨ?
いや、いるよ。
それにしても、こいつ最低wwww
GJです
足の不自由な子に……だがそれがいい
>今回のこの最低医者は……チガウデスヨ?
え〜
ちんちん、おっきしたよwww
あと、全然サイテーじゃないよ、医師以外はwww
GJ!! 犯せないあたりのヘタレぶりが良い。
っていうか、ここまでやるなら最後までやれよwww!!!
>>299 GJ
野狗氏は本当にはやてが好きなんだなと思った
>>299 GJ。このド変態め!!(褒め言葉
しっかりとヴィータがストライクゾーンなところもアピールしているとは、あなどれんww
>>166 GJ!!
氏の甘々エリキャロ堪能させていただきました。
とにかくラブラブでちゅ〜な二人に何度悶えたことか。
いつもながらキャロの心理描写がうますぎです。
更なる続編とヴォル子ストーリーどちらともお待ちしております。
309 :
562:2008/06/23(月) 22:37:05 ID:ieukENhF
ここの、こんなマッタリしたペース初めて見た。
取りあえず投下します。リリふぇじゃ無いけど……
軽いノリの作品を書いてたら、逆に重いノリを書きたくなるのが人情?
この作品は、StSの後に、リリちゃの話しを強引にやるのがコンセプト。
注意事項
・StSから5年後です
・メインはクロノの息子のカレル、恭也の娘の雫、そしてヴィヴィオ。3人の子供達が中心
・非エロ
・クロノがStSの1年後に死んでます
・カレルがクロノ化してます
・タイトルは『こんなはずじゃない世界の中で』
310 :
562:2008/06/23(月) 22:38:07 ID:ieukENhF
空が泣いてるようだと誰かが言った。
カレルは少年ながら、そんな事は無いだろうと思う。
空から降っているのは、ただの雨だ。涙なんかじゃ無い。
そう。何時だって、泣くのは人間だ。
少し離れた場所に立つ母。
母にしがみ付いている妹。
母の肩を抱きしめる祖母。
妹をあやす、叔母の使い魔。
少し離れたところに居る叔母。
叔母を囲む彼女の友人たち。
それ以外の……
カレル以外の、ここに居る人全員が泣いていた。
「大丈夫?」
……訂正、あと1人、そのオッドアイの瞳に悲しみを浮かべているが、涙を流さずに弟のような
友人を心配する少女が、カレルの手を握る。
「平気だよ」
「そう見えないよ。カレル、我慢してる」
舌足らずな幼い声が、何時ものように、お姉さんぶろうとしているが、声の震えに裏切られる。
「ううん。本当に平気」
カレルは毅然として言葉を発する。
「だって、お父さんも同じ思いをして、それでも頑張ってきたんだ。
だから、僕も……死んだ父さんの分まで強くなる。みんなを守るんだ」
カレル・ハラオウンは、父親のクロノ・ハラオウンの墓前で、そう誓いを立てた。
プロローグ:クロノ・ハーヴェイ
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
「僕には納得できません」
少年の悲しげな瞳に撃たれ、フェイト・T・ハラオウンは表情を曇らせる。
今は亡き兄にそっくりな瞳、4年前までは明るく輝いていた瞳は、あの日から今日に到るまで深く
沈んだままだった。
4年前、甥を魔法の弟子にしてから、彼が再び明るさを取り戻す事を期待していたが、成果は
現れていない。
「ゴメンね……カレル」
それどころか、何時も以上に悲しみを滲ませている原因を作った自分を呪う。
だが、仕方が無かった。他に方法は無いのだ。
「“ヒドゥン”は、私たちが止める。カレルの成長を見届けられないのは残念だけど、それでも
カレルなら、きっと立派に成長するって信じてるから」
「フェイトさんは、この世界に必要な人です。なのはさんも、はやてさんも……」
「でも、この方法がベストなの」
全てを凍てつかせる、時を壊す災害“ヒドゥン”の襲来が、聖王教会のカリム・グラシアの所有する
レアスキル“預言者の著書”の解読で判明した。
管理局がヒドゥンを調査した結果、この未曾有の災害が予測される事態に対し、打てる手は少なく
過去の文献を調べた限り、あるときは数百人の命、あるときは数十人の命、または一国と引き換えに
これを食い止めたようだ。
その中で、最も被害が少なくて済む方法を発見した……いや、発見してしまった、八神はやては
その身を犠牲に、ヒドゥンに立ち向かう決意をした。
ただ、彼女にとって不本意なのは、自分だけの犠牲で済まない事と、それを2人の友人に
知られてしまった事だった。
『私達も手伝うよ』
『本当に3人で世界を救うことになっちゃったね』
はやての友人、フェイト・T・ハラオウンと、結婚して、なのは・T・スクライアとなった2人は
笑いながら協力を申し出たのだった。
こうして、幼い頃から、その才故に“3人集まれば世界を救える”と言われてきた彼女達は、
その身を犠牲に、本当に世界を救うことになる事になった。
だが、周囲がそれを認めた訳では無かった。
カレル・ハラオウンも、その1人である。
「まだ、他にも方法はあるはずです」
「うん。そう言って、他の方法を探している人も居るね」
ユーノ・スクライアも、そうである。彼にしてみたら、結婚したばかりの妻が犠牲になろうと
しているのだ。黙って見過ごせるはずが無い。
「見つかると良いけどね……でも、見つからないかもしれないし、間に合わないかもしれない。
その時は、やるよ」
「でも……」
フェイトは、聞き分けの無い弟子を、優しく包むように抱きしめる。
思えば、兄の死に打ちひしがれていた自分が、こうやって曲りなりにも立ち直れたのは、この少年の
お陰だった。
「カレルは優秀な教え子だった。私には過ぎた弟子だったよ」
「まだ、教わり足りません。覚えたい事はたくさんあります」
「そうだね。まだ時間はあるし、出来るだけの事は教えておく」
「そんなんじゃ……」
カレルの抱きしめる手が強くなる。何時もなら、こうして抱きしめても、ただ立ってるだけで
抱き返したりはしないが、今日は違っていた。久しぶりに見せる子供らしい態度。
フェイトは優しくカレルの髪を撫でる。父親似の目と異なり母親譲りの髪の色と癖、この髪が金髪なら
カレルが本当に自分の子供だったらと、何度思っただろう。
「ゴメンね……今日はゆっくりして、修行は明日からにしよう。それで良いよね?」
その日、フェイトとカレルは、他愛の無い話……主にクロノとの思い出を語り合って過した。
しかし、その翌日、訓練の時間になっても、フェイトの元をカレルが訪れる事は無かった。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
「パパ!」
無限書庫司書長、ユーノ・スクライアは娘の声が聞こえると、振り向く事無く目の前の検索結果を
広げる。
「パパ、どうなってんの?」
「これを……」
ユーノは、広げた検索結果を指差し、ヴィヴィオに見るように促す。
「イデアシード?」
「これが、カレルが盗み出したロストロギアだよ」
ヴィヴィオ・スクライアの元に届いた知らせ、それは幼馴染であり、昔は弟分、現在は魔導師としての
好敵手であるカレル・ハラオウンが、厳重に管理されたロストロギアを盗み出し、姿を消したという
ものだった。
「このイデアシードって、どんなの?」
「遺失技術で作られた物質で、膨大な力が宿るとされる“人の記憶”を犠牲にして超純エネルギーを
得るものらしい」
「人の記憶で超純エネルギー?……カレルはそんなのを何のために?」
「使用方法などは不明……多くの記録が消されているんだ。多分、カレルの仕業だ」
「あの馬鹿……」
「現在、分かっていることは、かつて、イデアシードを製作した技術者がクロノ・ハーヴェイって、
名前だってことと…」
「え!? クロノって!」
「……偶然だよ。でも、カレルは運命だって思ったんじゃないかな?」
「じゃ、じゃあ、これってヒドゥンに対抗できる手段なの!?」
カレルが運命と思う存在、だったら、ヒドゥン関連だと思うのも自然の流れだった。
そして、ヴィヴィオの目に光が灯る。もし、そうなら、カレルを手伝っても良いと考える。
「……そうだね。このクロノ・ハーヴェイって人物は、それまで、何度も襲来していたらしい
ヒドゥンを止めるために、このイデアシードを作った」
「…………で? どんな裏があるの?」
嬉々としていたヴィヴィオは、父親の暗い表情に気付き、そう上手い話ではないことに気付いた。
ユーノは、10歳とは思えぬ聡明さを見せる娘に対し、苦笑を浮かべると説明を続ける。
「単純に犠牲の選択の話さ。はやてが見つけた方法だと、なのは達3人の命が失われる。
そして、カレルが見つけた方法だと、不特定多数の人の記憶と使用者の記憶……多分、ヒドゥンが
相手だと、一種の異空間で使用後に記憶が失われる」
「待ってよ。そんな場所で記憶を無くしたりしたら……」
「戻ってこれるはずが無い。ジワジワと何も分からないまま死に至る」
「そんなの……」
幼馴染が苦しんで死ぬ姿を想像し、目の前が暗くなる。
だが、同時にカレルが成功すれば、母は助かるのだ。
母親と幼馴染、2人のどちらを犠牲にするのか?
いや、正確には母親と、その友人であり、ヴィヴィオにとっては恩人でもある2人と、
幼馴染と名も知らぬ複数の記憶になる。
そして、ヴィヴィオは父の横顔を見る。彼はどちらを選ぶのだろうか?
そのユーノが口を開く。
「管理局はカレルの追跡を止めた」
「え? それって……」
「名目上は、ヒドゥン襲来に備えるため、人員を割けないってことだけど、実際は違う。
なのは達を救いたいってのも、少しはあるだろうけど、それが理由でも無い。
ただ単に、手段が多いに越した事は無いからね。それが理由だよ」
有り得る話しだと思った。管理局は別に冷徹なだけの存在でないが、お人よしの集団でもない。
今回の事態では、最初は少なくとも数次元単位での犠牲が予測されたのだ。
それが、奇跡的に3人の犠牲で済みそうだと変わった。ここで、1人と複数の記憶に変わっても
大きな変化では無い。むしろ選択肢が増えたと喜ぶ者もいるだろう。
「それで、ママは私に何をしろって?」
ヴィヴィオは、なのはにカレルが起こした事件を聞き、その後にユーノの元に行くように
言われてきたが、何をしろとまでは言われていない。
「もう、分かってると思ってたけど?」
「……私にカレルを連れ戻せって?」
ユーノが頷く。管理局が動かない以上、正式に管理局に配属されておらず、その上、カレルを
連れ戻す力量を持つ者が動かなければならない。
その条件に当てはまる者は少なく、ヴィヴィオは、その少数の中の1人だった
だが、ヴィヴィオにとってその行動は、カレルを救う代わりに、母を見捨てるのと同じ意味だ。
確かにカレルは大事だが、母も同じくらい、いや、それ以上に大事だった。
「嫌だって言ったら?」
「なのはに、そう言ってみる? そして、カレルがヒドゥンを止めた後、なのはの無事を喜び合う?
死んだカレルに感謝しながら」
「パパ!」
「ごめん。でも、そういう事だよ」
苦虫を噛み潰したような表情で、ユーノは呟く。
彼だって、死んだ友人の息子を死なせたくは無いが、やはり妻を失いたくは無かった。
しかし、なのはが、自分達の代わりに幼い子供が犠牲になる事を認めないのも分かっていた。
「いま、カレルが向った場所を探索中だ。ヴィヴィオには準備をしておいて欲しい」
「……わかった」
去って行く娘の小さな背中を見送ると、ユーノは何度目になるか分からない溜め息を吐く。
ヒドゥンという大いなる災厄の前では、端的に言えば、生贄を差し出すことでしか逃れられない。
そして、その生贄が自分の大切な者で、どちらを失っても悲しみが待っているのは明らかだ。
どうあっても、ヒドゥンを撃退したとして、喜び合える未来はやってこない。
「まったく、君の言うとおりさ。世界はこんなはずじゃない事だらけだよ」
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
「ちょっと、待ってください! 考え直してください!」
幼い少女が必死の懇願で、食い止めようとしているのは……
「嫌! 離して! 死なせて!」
「落ち着きましょう! 良いですか! 掌に人と3回書いて、それを飲む! さあ!」
ここは、海鳴市にあるビルの屋上。自殺しようとフェンスを越えようとしてる女性を見てしまった
学習塾帰りの少女が、その愚挙を止めようとしていた。
冷静に考えれば異常な出来事である。少女が暗い屋上の上の女性が見えたことも、フェンスを越えて
靴を脱ぐまでの短い時間に、ビル脇の非常階段を昇りきったことも、そして、成人した女性を腕力で
押さえつけて飛び降りをさせないことも。
この少女は、どう見ても10歳になっていなかった。
「な、なにがあったんです!? え〜と、若輩の身ですが話しくらいは!」
「ほっといて! もう生きてたって仕方がないの!」
「そ、そんなこと言わずに!」
だが、錯乱した女性は、その異常にも気付かず、ひたすらに自らの死を望んでいた。
そんな女性の頭上を、奇妙な霧が覆い始めた。
「な、なに?」
少女が戸惑っていると、段々と女性の力は弱まり、やがて気を失う。
「あれ?……もしも〜し」
「レイデン・イリカル・クロルフル……スティレット、イデアシード回収」
『all right』
カレルは結晶化したイデアシードを回収すると、自分を見つめる少女と目が合う。
まさか、こんな所で会うとは思っていなかった懐かしい面影、5年ぶりだった。
「えっと……」
「あの、今のはいったい?」
「ん?」
自分の事を初めて見るような態度で、ポカンとしている少女の様子にカレルは納得する。
自分のように早熟な子供でもなければ3歳の頃までに何度か会ったことがある双子の片割れの顔など
憶えてはいないだろう。
「ん………」
「もうすぐ目が覚める。彼女を下まで運ぶ」
「あ? う、うん」
「少しだけ抑えていて……」
カレルは女性を“浮遊”させると、そのままビルの下まで運び出す。
その様子を、夢でも見てるかのように見つめる少女の顔がおかしかった。
「ここでいい。もう少しで目が覚める」
カレルは、バリアジャケットを解除して、黒いTシャツとジーンズというシンプルな格好になる。
服が変わったことにも驚く少女に、口元に指を立て黙っておくように合図をすると、先程の女性が
目を覚ました。
「あれ?……ここは?……え!?」
自分が路地で寝ていたことを察した女性が、慌てて起き上がると、カレルと目が合った。
戸惑っている女性に、カレルは落ち着いて語りかける。
「大丈夫ですか? 倒れていたんでビックリしました」
「え? そうなの?」
「はい。お気分はどうでしょう? 痛いところとかはあります?」
「え〜と……うん。平気だけど……私、何でこんなところに……」
地面を見つめて、考え込む女性を見て、少女は自殺しようとしていた事を伝えようとしたが、
カレルが再び黙っておくように合図を送ってきたので、黙り込む。
「その、物を取られたとかは?」
「え? う〜ん…………それは大丈夫みたいね」
ポケットの中身やバッグを開いて中身を確認すると、安堵した様子で微笑む。
「良かった。だったら、追い剥ぎに襲われたとかの事件では無いでしょう」
「そうね。う〜ん、疲れてたのかな? それにしても、よく追い剥ぎなんて言葉しってるわね」
「変でしょうか?」
暫く会話をすると、女性は落ち着いたのか、塾帰りだと話したカレルたちに、缶ジュースを
奢ると、家路へとついた。
「え、えっと……どうなってんの?」
呆然とする少女に苦笑しながら話すことにする。
彼女に会ったのは計算外の事態だが、上手く行けば協力……いや、利用できると考えた。
「記憶を消したんだよ。悲しい記憶を」
「悲しい記憶?」
「そう。自殺したいと思う動機になった記憶。そんな嫌な思い出を失くせば、今みたいに
救われるだろ?」
「う、うん……でも、どうやって?」
「僕はね、魔法使いなんだ」
「ま、魔法?……えっと、普通は信じないけど……今の見たら信じるしか……」
カレルは笑みを洩らす。上手く行きそうだ。
彼女の魔力は桁違いに大きい。カレルやヴィヴィオより上。昔から大人を呆れさせるほどの高さだ。
この世界では魔法のことは秘密だったし、カレルを含めた幼馴染も彼女の叔母に当たる人も、少女には
秘密にしているが、間違いなく魔導師としての素質は高い。
「何だったら手伝ってみる? 君には魔法の素質がある。今みたいに死にたいほどの悲しみを
背負った人を君なら助けられる」
「ホ、ホント!?」
「うん。保障する」
「やる! やりたい! あ? わたし、雫! 高町雫って言うんだ」
知っている。憶えている。まだ世界が明るく、大好きな父の帰りを待っていた頃。
母に連れられ、父や叔母、その友人が暮らしていた魔法の無い世界で会った同じ歳の少女。
母の友人の美由希が暮らす、美由希の妹で叔母の親友の、なのはの実家。その、なのはと美由希の兄、
恭也の娘。それが雫だった。
赤ん坊の頃から何度も会い、物心ついたころには、もう知っていた相手。
『カレルくんだ! 久しぶり!』
『うん。久しぶり』
『リエラちゃんは?』
『そこ』
『……なんで怯えてんの?』
『雫が乱暴だから』
『ち、違うよ! 雫は乱暴じゃないよ!』
『でも、力強いし』
赤ん坊の頃から、魔力に関係なく強い腕力を持っていた雫と同じベッドで寝かせられていたカレルは、
祖母譲りの強固な魔法障壁に目覚め、魔導師として才能を開いた。一方で不器用だったリエラは雫に
トラウマを刻み込まれていた。
それでも、2歳年上のヴィヴィオを含め、無邪気な子供は4人で遊んだ。本当に楽しかった日々。
(父さんが死んでから、会わなくなったから、だいたい4年ぶりになるかな?)
だが、知らないふりをする。
そして、彼女が知っているはずの自分の本名も言えない。だから、偽名を使う。
そう、ありたいと。ヒドゥンを払ったであろう人物の名を騙る。
「僕の名は、クロノ・ハーヴェイ」
続く
320 :
562:2008/06/23(月) 22:50:59 ID:ieukENhF
投下終了です。
しまった。
>>310の名前欄にタイトル入れ忘れました。
まあ、あれです。リリちゃでの
リンディ→3人娘
クロノ→カレル
なのは→ヴィヴィオ&雫
という変換です。雫がカレルの邪魔をせずに協力してますけど……
こっちは、リリカルふぇいとの気分転換にやるつもりだけど、そこは気分しだいだから
どっちがペース速いかは、自分にも分かりません。
……最初に鬱話と書いておいて欲しかったぜ……。
リリちゃを知らないので鬱展開しか頭に浮かばない……。
しかしGJ。
>>320 GJです
リリふぇと究極の幸せは不幸になる恋?のあとがきで書いてあったはやてとの爛れた話も含めて楽しみにしてます
1時頃から一発行かせてもらいますお
今からでも良いんじゃね? ってか、一時までかなりあるよ?
まだ推敲が終わってないとか
326 :
B・A:2008/06/23(月) 23:53:35 ID:6viO0Xmf
やっとリアルが片付いた。
一時まで空いているなら僕が繋ぎましょうか?
OK!!!
328 :
B・A:2008/06/23(月) 23:58:36 ID:6viO0Xmf
それじゃ、一発落とさせてもらいます。
非エロですが。
注意事項
・B・A版エリルー時空のお話
・主人公はヴィヴィオ
・オリキャラが出ます
・非エロです
・sts本編から11年後の物語
・フェイトが天寿を全うしております
・その他かなりの捏造多し
・タイトルは「Das Erbe zur Zukunft」 意味:未来への遺産
・ヴィヴィオ落ち込み中
・「エリオ、お前はいったい何なんだ?」とツッコミ入りそう
・つまり、10歳エリオからは想像もできないことを彼はしでかします。乱暴なエリオなんて見たくないと
いう人はスルーしてください
第11話 「たいせつなこと、譲れないこと(前編)」
外の騒がしさを敢えて意識の外に追いやり、男はコップになみなみと注いだアルコールをグイッと仰いだ。
勤務時間中にアルコールを摂取することは職務規定で禁じられているが、自分はもうすぐここを追われる身だ、構うことはない。
「世界はこんなはずではないことばかりか・・・・・・・最初に言い出したのは誰だったかな」
そう、世界はこんなはずではないことばかりだ。
順風満帆に出世コースを歩いてきた。
共に理想を語り合った親友がいた。
自分達の後を継いだ後継者がいた。
その全てがなくなってしまった。
親友はこの二十年の間にすっかり変わってしまい、彼の後を継いだ自分達の後輩も十二年前に死亡してしまった。
そして、自分もまた犯罪者としてこれから裁かれることになるだろう。
本当に、世界はこんなはずではないことばかりだ。
自嘲気味に唇を吊り上げ、空になったコップに新たな液体を注ぐ。
その時、扉のロックが開いて数名の武装局員を引きつれた緑色の髪の男が優雅な香水の香りをまき散らしながら執務室へと入ってきた。
「このような形で失礼、本局査察部部長ヴェロッサ・アコース殿」
「お久しぶりです、提督。ですが、今日は世間話をしに来たわけじゃない。あなたを逮捕しに来ました」
「罪状は、情報の漏洩かね?」
「あなたがバビロンの鍵の移送に関する情報を漏らしたことは既に調べがついています。まさか本局の提督がロート・シルトと繋がっていたとは思いませんでした」
「なに、昔の馴染みに借りを返しただけだ。彼の娘を死なせてしまったのは私のミスだからな」
「そのために、今ミッドがどれほどの危険に晒されているか、ご存じではないとは言わせませんよ」
「知っているよ。だが、断れるわけはなかろう。シエンは私の親友だった・・・・・・共に正義を語り、共に平和を願った仲だ・・・・・・・裏切れるわけがなかろうて」
「世界を犠牲にすることになったとしてもですか?」
「共に堕ちてやるのも親友の務めだ」
「間違いを気づかせてやることこそが親友の役目です」
提督の言葉にヴェロッサは真っ向から対立する。彼にも守りたいと願うもの、力になりたいと思う友がいる。
彼らに助けを求められたならば、喜んでこの力を貸すだろう。しかし、友が悪事に手を染めると知りつつそれを傍観することなどできない。いや、してはいけない。
「とにかく行きましょう・・・・・・・今ならば、まだ弁明の余地もある。シエン・ボルギーニの居場所を・・・・・・・」
「生憎だが、それはできない相談だ」
どこか憎めない笑みを浮かべ、提督は手にしたコップを仰いだ。
慌ててヴェロッサがコップを振り払うがもう遅い。提督は苦悶の表情を浮かべ、虚空をかき毟るように手を伸ばして床の上に倒れ込んだ。
「提督! あなた、毒を・・・・・」
「ふっ・・・・・本当に、世界はこんなはずじゃないことばかりだ・・・・そう思わないかい、アコース査察部長・・・・・・・・」
その言葉を最後に、提督は息を引き取った。
何も死ぬ必要はなかった、とは言えない。他人の脳内を覗き、記憶を検索することのできるヴェロッサがいる以上、例え黙秘を貫いたとしても真実を見抜かれてしまう。
ならば、その前に命を絶つことこそが最善の手だ。だが、人はそんなにも簡単に割り切れるものなのだろうか? 己の命を投げ出す程、
その親友のやろうとしていることは尊いものなのだろうか?
物言わぬ死人となった提督は、もう何も答えてはくれなかった。
□
重苦しい空気が、はやてに何度目かのため息を誘う。
ロート・シルトがマスメディアを通じてミッドチルダ全域に犯行声明を発表してから既に二日が経過していた。
当初は各地で混乱が見られたが、それも今は沈静化しており、ミッドチルダは表向き平穏を取り戻している。
だが、穏やかな時間とは裏腹に、水面下ではロート・シルトを手引きしたと思われる本局提督の自殺や強奪されたロストロギアの詳細の判明等、
事件を大きく動かす出来事が起きていた。それら一つ一つに対処するため、はやては二日前からほとんど眠らずに関係各所への連絡や指示を行っている。
『疲れているのかい、はやて?』
仮想ディスプレイ越しにユーノが気遣い、クロノやカリムも心配そうにこちらを見つめている。
今回の会議は緊急に招集したもののため、全員通信での参加である。
「大丈夫や。ちょっと寝不足なだけで、体の方は至って問題ないよ。それよりも会議を始めよう・・・・・・・・オーリス」
「はい、八神本部長」
傍らで彫像のように起立していたオーリスが、手にした書類をめくる。他の面々もそれに倣い、予めオーリスが転送していた資料に目をやった。
「二日前、あるロストロギアの護送任務を行っていた機動六課が、ロート・シルトを名乗る一団に襲撃を受けました。
幸いにも撃退に成功はしましたが、六課側の被害も少なくなくありません。ですが、これ自体はこちらの予想の範疇内でした」
『その口ぶりから察するに、君達もグルだったということか?』
「堪忍や、クロノ君。あのロストロギアは何があっても守り切らなあかん代物やった。だから、ヴィヴィオ達には悪いけれど、囮として使わせてもろたんや」
『ですが、その作戦は本局の提督が情報をリークしたことで失敗。本物を護送していた連中は別動隊の襲撃を受けてあっさり物を奪われてしまったと』
『僕がもう少し早くに気づいていれば、ティアナをそっちに回すこともできたんだが・・・・・・・』
六課課長の言葉にクロノは表情を曇らせる。だが、本来は管轄外であるクロノが気を病むのはお門違いだ。
彼はあくまでクラナガンに出没したガジェットの調査のためにミッドチルダに来ているに過ぎない。それにクロノの指揮下の戦力は大半がクラウディアと共に
次元空間に停留中であり、地上にいるのはティアナを筆頭とする少数の捜査チームのみである。仮に囮作戦に気づいたとしても十分な増援を送ることは難しかっただろう。
「とにかく、ロート・シルトにロストロギアを奪われ、それを手引きした提督は・・・・・・・・・自殺してもうた」
『すまない、僕がもっとうまく立ち回っていれば・・・・・』
「ロッサのせいやないよ・・・・・誰のせいでもない」
はやての小さな呟きが大気に溶けていく。
かつて誰よりも深く死に触れ、そして多くの死をその目で見てきたはやてにとって、死は非常に身近な存在だった。
だから、はやては他の誰よりもリアルに死をイメージすることができる。その度に胸に去来するのは救えなかった家族と今はもういない親友の姿だ。
誰かの死を知る度に、はやては言い表しようのない複雑な気持ちを抱いてしまう。
『提督は言っていたよ。親友の娘を自分は死なせてしまったと』
「シエン・ボルギーニ元中将・・・・・・元地上本部のストライカーにして首都防衛部隊の大隊長」
「はい。そして最終的には防衛長官にまで上り詰めています」
仮想ディスプレイに表示されたのは、白髪混じりで彫りの深い顔立ちの精悍な男性の姿だった。
仰々しい鎧を纏ったその姿は、彼がミッド式魔導師ではなくベルカの騎士であることを物語っている。
「退役したのは今から二十年程前、時期的に闇の書事件の少し後です。彼が防衛長官を辞任したため、
その後釜として父・・・・・・レジアス中将が新たな防衛長官の任に着きました。最も、そのこと自体はこの一件と何ら関わりはありませんが」
『重要なのは、彼が防衛長官を辞任した理由にあると?』
「はい。彼は自らが下した指示により、一人娘を失っています」
『・・・・・・・・』
娘という言葉に、ユーノの表情が曇る。クロノも表情こそ変えていないが、余り良い感情を抱いていないことは容易に察することができた。
「シエン・ボルギーニの娘・・・・・セラ・ボルギーニは当時、逃亡中の次元犯罪者を捕まえるために自殺した提督の部隊と合同捜査を行っていました。
シエン元中将はレジアス中将と違って穏健派で、地上本部と本局が合同で捜査をすることも多く、当時も彼が指示を出して合同捜査本部が立てられたようです」
『だが、作戦行動中においてセラ・ボルギーニは次元犯罪者の手で殺された。作戦に問題はなかった、提督の部隊運用は熟練のもので、
隊員の練度も十分で、情報支援も完璧だった・・・・・・・・不確定要素はどこにもなかった』
『けれど、セラ・ボルギーニは死んだ・・・・・・』
『管理局の局員である以上、避けては通れない道です。最前線には常にイレギュラーが付きまとう。
そして、それはプラスに働くとは限らない・・・・・いいや、ほとんどの場合、マイナスの作用ばかりだ』
「そのイレギュラーにより、セラ・ボルギーニは十七歳という短い生涯を閉じました」
十七歳。
奇しくも、ヴィヴィオやセリカと同じ年齢だ。
しえん
「その後、事件は無事に解決しましたが、シエン元中将は二年後に管理局を辞め、消息を絶っています。
公式の記録ではありませんが、周りの者に娘を死なせてしまった責任は、自分にあると言っていたようです」
『自分が本局と合同捜査を開いたことに責任があると?』
「少なくとも、本人はそのように考えていたようです」
「そして、二十年の時を経て再び姿を現した。自分の娘を死なせてしまった次元犯罪そのものをなくすために」
『自殺した提督がバビロンの鍵の情報をロート・シルトに流したらしい。彼は間違いなく、それを使って世界を閉ざすつもりだ』
『そのバビロンの鍵とは、いったいどのようなロストロギアなのですか? みなさんの話を聞いている限り、非常に危険な代物のようですが?』
『危険なんてものではありませんよ、騎士カリム・・・・・ユーノ』
『わかった』
クロノに促され、ユーノは仮想ディスプレイの画面を切り替えた。そこに映し出されたのは透き通るような美しさの水晶玉であった。
大きさは野球のボールくらいで、内部には奇妙に捩じれた鍵らしきものが埋め込まれている。先日に盗み出された聖王の記憶は何とも言えない神々しさを纏っていたが、
これはどこか禍々しい、どす黒いオーラを放っている。見ているだけで背筋から冷や汗が湧き出てくるのはある種の恐怖であった。
『これが、バビロンの鍵?』
『ええ、恐らく使い方次第では、闇の書やジュエルシードをも上回る最悪のロストロギアへと変貌する可能性のある代物です』
説明するユーノの口調はどこか沈鬱なものであった。瞳もどこか虚ろになっていて、言葉の端々に忌々しさが込められているように思える。
『これはある種の結界発生装置です。と言っても、通常の結界のように衝撃から外界を守ったり、内部の時間を遅らせたりすることはできません。
バビロンの鍵の力は内と外の完全な隔離・・・・・・こいつが発生させた結界は物理的な進入こそ受け付けますが、外部に出ることはできません。
内部の者を閉じ込める、ただそれだけのために造られたロストロギアです』
『閉じ込めるための・・・・ロストロギア?』
『はい。通信はおろか、転送・移動魔法も受け付けず、破壊も不可能。更にバビロンの鍵自体にも転送魔法をキャンセルする機能が備わっているようです。
最大出力で発動させれば、恐らく数時間で惑星一つを包み込むこともできるでしょう。そして、結界に覆われた世界は外界との接触を一切断たれる。当然、次元間航行も不可能となります』
『待ってください、では・・・・・・・・』
『はい・・・・・予言にあった、『血塗られた盾は世界を閉ざし』の一文は、これを指していたんです。
いえ、それだけでなく、あの予言はこれから起こるであろう次元史上最悪のテロリズム・・・・・・・いや、革命を表わしていたんです』
『ではユーノ、予言の翻訳が?』
クロノの言葉に、ユーノは無言で頷いた。
一週間程前にカリムの預言者の著書に記された予言。それはこれから起こるある事件を予見したものであった。
『まず『偽りの影が重なり合う時』、これはヴィヴィオとセリカ・クロスロードが対峙することを表わしています。
何故なら、二人とも聖王の紛い物・・・・・・ヴィヴィオはクローン、そしてセリカは人工的に聖王の力を模倣した偽物・・・・・・どちらも真の聖王ではありません』
『すると、『亡者達が産声を上げる』というのは、ロート・シルトのことか?』
『うん。時期的にほぼ一致しているし、シエン・ボルギーニは二十年も消息を絶っていた。亡者という言い回しもあながち間違いじゃない』
「そして、『血塗られた盾は世界を閉ざし』の一文は、彼らがバビロンの鍵を使うて次元間移動を封じようとすることを指しているんやね」
『そう・・・・・・・生憎、残りの文面はまだ解読できていないけど、何とかして事件が起こるまでに解明してみせる』
「わかった。こっちはこっちで警戒しておく。どんな事情があろうと、世界を閉ざすなんて馬鹿な真似はさせへん」
『では、本局には僕の方からかけあってみよう。うまくやれれば、増援を送れるかもしれない』
『六課は常に動かせるようにしておきますよ・・・・・・まあ、隊長陣が現在軒並み行動不能なのは痛いですが』
先日の戦闘でエリオとルーテシアは重傷、ヴィヴィオはケガこそほとんどないが、リンカーコアの酷使によって衰弱しており、もうしばらくの間前線に出ることはできない。
「その辺はあなたに任せます、課長」
『了解・・・・・それとはやて・・・いえ、本部長』
「はい?」
『たまには名前で呼んでくださいよ』
その言葉に、張りつめていた空気が一気に弛緩していく。
言った本人は結構本気だったのか、少しばかり不機嫌そうな顔をしていた。
□
緊急会議が終わり、執務室に沈黙が訪れると、はやては愛用の執務椅子に体重を預けて虚空を見上げた。
「世界を閉ざすロストロギアか・・・・・・・・」
「会議の前にシュミレーションを行ってみましたが、もし仮に次元間航行が行えなくなれば、間違いなく犯罪の発生率は減少します。
少なくとも、ミッドチルダの治安を守るだけならば十二年前に既に父が実績を残しています。そのノウハウを活かせば、
仮に世界が閉ざされてもミッドの治安を維持することはできます」
「けど、代わりに経済が大きく傾いてまう。今のミッドは他世界との流通で経済が成り立っている。ううん、ミッドだけやのうて、
他の次元世界も・・・・・・・・もしそれが行えなくなったら、間違いなく経済破綻が起きる。恐慌が起こるかもしらん」
次元世界は決して一つの世界だけで日々の糧を得ているわけではない。むしろ、先進化が進んだ世界程、積極的に他世界と流通を行って経済の活性化を図ろうとするところが多い。
もしも、バビロンの鍵によってそれが封じられれば、ミッドチルダだけでなく、多くの世界の経済が破綻することになるだろう。
それだけは、何としてでも防がねばならない。
支援
「シエン・ボルギーニ・・・・・・・あんたがどれだけ悩んだ末にこの答えを得たのかはわからん。
けど、自分一人のエゴのために多くの人間を巻き込んでええ道理はどこにもない。だから、必ずあんたの企みを阻止してみせる」
□
緊急会議が終わり、部隊長室に沈黙が訪れると、六課課長は愛用の執務椅子に体重を預けて虚空を見上げた。
「セリカ・クロスロードか・・・・・・・」
自分の部下、ヴィヴィオ・T・スクライアの親友。彼女が何を思い、時空管理局を裏切ってロート・シルト側についたのかはわからない。
書類の上での彼女の経歴は両親が十二年前に死亡していることを除けば何の変哲もない平凡なものだった。魔力資質のせいで学生時代は苦労したようだが、
本人はそのハンディキャップをもバネにして大成しており、最終的には大学部を卒業している。特に目立った挫折もなく、
順調に行けばそのままどこかの一流企業か研究所辺りに就職できそうな経歴だ。だが、彼女は何故か時空管理局を志し、戦いに身を投じる道を選んだ。
「我々にはわからない何かがあった・・・・・・世界を変えたいと思う程の何かが・・・・・・いや、或いは何もなかったからか・・・・・・・」
一人呟く課長の言葉に答える者は誰もいない。
窓の外はどんよりと曇っている。それはまるで、これから起こるであろう過酷な戦いの前触れのようであった。
□
緊急会議が終わり、司書室に沈黙が訪れると、ユーノは愛用の執務椅子に体重を預けて虚空を見上げた。
「ヴィヴィオ・・・・・・」
自分は嘘をついた。
預言の残り半分が解読できていないというのは真っ赤な嘘だ。少なくとも、最後の詩だけは既に解読が終了している。
だが、ユーノはできることならその真実に辿り着かない方が良かったと思っていた。少なくとも、その内容は自分にとって重すぎるものであった。
「『二つの星は大地を焼き、かくして王は天へと昇る』。ヴィヴィオとセリカが互いに殺し合い、そしてどちらかが死ぬ・・・・・・・何で、何であの娘が・・・・・ヴィヴィオが・・・・・・・・」
声を押し殺し、ユーノは涙する。
預言に記された最後の一文。それは、余りに重く辛すぎる未来を暗示していた。
□
静かな病室に乾いた音が木霊し、部屋の隅で花瓶に花を活けていたルーテシアが驚愕する。
自分が目を逸らしていた一瞬の間に何があったのかわからないが、最愛の夫が目に見えてわかる程の怒りに震えながら手を振り上げていた。
ベッドの上に座っていたヴィヴィオは頬の痛みをまるで現実の出来事ではないかのように虚ろげな表情を浮かべながら、自分の頬を叩いたエリオを見上げている。
「エリオ!?」
「ヴィヴィオ、どうしてブラスターシステムを使ったんだ!? あれがどれだけ危険なシステムか、知らない訳じゃないだろう!」
ルーテシアの制止の呼びかけを無視し、エリオはヴィヴィオの胸倉を掴んで持ち上げる。
普段の温厚な彼からは想像もできない剣幕に、さすがのルーテシアもそれ以上声をかけることもできず、愛娘のアリシアを連れて来なくて良かったと
心底ホッとしながら成り行きを見守ることしかできなかった。
《エリオ・M・ハラオウン、あの状況ではブラスターシステムを使用しなければ敗北していました。お嬢様の判断は決して間違いではありません》
「レイジングハート、ヴィヴィオを甘やかすのは止すんだ。大事にならなかったから良かったものの、下手したら君も壊れていたかもしれないんだよ!」
《そのことについては謝罪します。今後はこのようなことがないよう配慮もします。ですから、お嬢様のことはどうか穏便に・・・・・》
「だから、君のそういうところが・・・・・・」
ヴィヴィオの責を巡って二人の意見が真っ向から対立する。
過去に誰よりも無茶をして己が心と体を傷つけてきたエリオと、主と共に幾多の危険を乗り越えることを誓っているレイジングハート。
二人の意見はどこまでも平行線であり、どちらも歩み寄る素振りすら見せない。
そんな加熱していく議論に水を差したのは、他の誰でもないヴィヴィオ自身だった。
「お兄ちゃんだって・・・・・」
「!?」
《お嬢様?》
「お兄ちゃんだって・・・してきた癖に・・・・お姉ちゃんのために無茶をして、自分を傷つけて・・・・・片目と利き腕をなくして・・・・」
《お嬢様!》
「お兄ちゃんだって、私と同じ癖に!」
その一言が、エリオの中のどす黒い感情を噴き上げさせる。自身のエゴのために己を含む全てを否定する。
それはエリオが過去に捨て去った己自身であり、仇敵であるケーニッヒと自分が同じであると言われたに等しい。
例え悪意のない言葉でも、今のエリオにそれを許容できるだけの余裕はなく、気づけば右手に拳を作っていた。
「ヴィヴィオォッ!」
「止めてエリオ、あなたの右腕は・・・・」
怒りのままに義手で殴ろうとするエリオを止めようと、慌ててルーテシアはエリオの腕にしがみつく。
「ルー!?」
「止めて。あなたの右腕は、こんなことをするためにあるんじゃない。そうでしょう?」
「それは・・・・」
ハタとエリオの動きが止まる。
十二年前、自分はルーテシアを孤独という名の暗闇から救い出すために右目と右腕を失った。
まだ十歳の子どもが背負うには余りに大きな十字架。だが、エリオはそれを喜んで受け入れた。
自分が精一杯やったことなら、きちんと認めて受け止める、それが母親との約束だった。
だから失った右目と右腕は自分の罪として受け入れ、右目はその戒めのために敢えて治療しなかった。
だが、この右腕は違う。この腕はもう一度愛する人を抱き締めるために、そしてもう一度デバイスを握り、今度こそ心に思い描いた理想の騎士となるために望んだものだ。
決して、怒り任せに人を殴るために取り付けたものではない。
「・・・・・っ!」
居た堪れなくなり、エリオはルーテシアの腕を振り解いて病室を飛び出す。
放り捨てられたヴィヴィオの体がドスンとベッドの上に落下し、スプリングが悲鳴を上げた。
「ヴィヴィオ、大丈夫?」
「う、うん・・・・・」
「あんなこと言っちゃ駄目よ、エリオも辛いんだから」
「わかっている・・・・・わかっているよ」
「いいえ、わかっていない。ヴィヴィオ、悩みがあるなら相談して。私で良ければ力になるから」
「・・・・・・・・・・」
「私でも、駄目なの?」
ヴィヴィオは無言で頷き、布団の中に潜り込む。物理的に外界との接触を断とうとしているのは、自分の殻に閉じこもっている証拠だ。
そういう人間に何を言っても無駄なことは、過去の自分が何よりも雄弁に証明している。
「私、エリオのところに行くから・・・・・・・・ちゃんと休んでいてね」
そう言って、ルーテシアも病室を後にする。一人残されたヴィヴィオは、静かに瞼を閉じて枕を濡らすしかなかった。
ただ、うわ言のように次の言葉を繰り返しながら。
「ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・」
□
ヴィヴィオとセリカが出会ったのは、中東部に進級してすぐのことであった。
既に聖王の鎧という異質な力のことが知れ渡っていたヴィヴィオには友達と呼べる者はおらず、休み時間の度にそそくさと教室から逃げだす日々が続いていた。
本当は誰かと昨日見たテレビのことで話がしたかった。
最近読んだ面白い本を紹介したかった。
みんなで輪になってお弁当を食べ、草の上に寝転がってお昼寝がしたかった。
けれど、そんなことをしてくれる子は誰もいなかった。彼女が話しかけようとするとまるで未知の怪物が来たかのように逃げ出してしまう。
話しかけてもこない癖に、いつも周りを取り囲むようにこちらを見つめている。そんな生活に耐えられず、ヴィヴィオは休み時間が来る度に
一人になれる場所を求めて校内を彷徨っていた。そんなある日のことだ、セリカと出会ったのは。
その日もいつものようにヴィヴィオは校庭の隅っこでお弁当を広げていた。話し相手もおらず、母親が詰めてくれたお弁当をただ黙々と咀嚼して飲み込むだけ。
なまじ美味しいが故に却って虚しさが増していく。そうして三分の一程平らげた時、ヴィヴィオは背後から奇妙な魔力の流れが発生していることを感じ取った。
「なんだろう?」
誰かが魔法の練習でもしているのだろうか? だが、危険なので教師が監督していなければ魔法の使用は禁止されているはずだ。
見つかればおっかない先生のお説教と反省文が待っている。
「あの・・・・・・」
「え?」
草木をかき分け、ヴィヴィオは飛行魔法の練習をしていたセリカと出会った。
ヴィヴィオは思った。
形容の難しい色の髪に神秘的な緑色の瞳。ほんの僅かに浮いている体のバランスを取ろうと必死で飛行の制御に集中する姿は、
自分にはない泥臭さと気高さがあった。
セリカは思った。
金色がかった茶髪に神秘的な赤と緑のオッドアイ。純真無垢なその瞳でジッとこちらを見つめている姿はまるで小動物のようで可愛らしく、
自分にはない健気さがあった。
これが二人の出会いであり、二人にとって忘れられない思い出であった。
「あの・・・・・・」
「なに? 今は練習中なんだけど」
セリカはヴィヴィオのことを知らないのか、彼女を見ても恐ろしがって逃げだそうとしなかった。
その代わり、余りにもわかりやすい敵意をこちらに向けてきている。魔法の練習の邪魔をするな、というのが向こうの言い分らしい。
だが、無断で魔法を使用することは校則で禁じられているのだ。校則違反を見逃せる程、ヴィヴィオは鈍感にできていない。
「えっと・・・・・無断で魔法の使用は・・・・・・」
「禁止されている」
「・・・は、はい」
「それが何? 私は人の三倍は努力しなくちゃいけないの。校則なんていちいち気にしていたら上達する前に卒業しちゃうわ」
「けど、決まりは決まりです」
「うるさいわね。だいたいあんたは何? 人にとやかく言える権限があるの?」
「そ、それは・・・・・・・・・」
ヴィヴィオは生徒会の役員でも風紀委員でもないので、当然そんなものはない。強いて言うなら自分の良心に従っているだけだ。
「関係ないんだから黙っていて、練習の邪魔よ」
そう言って、セリカは再び飛ぶことに集中する。後で知ったことだが、セリカは魔力の波長が随時変化する体質であるため、
僅か数pとはいえまともに飛べていたのは奇跡に近い出来事であったらしい。
それ以来、ヴィヴィオは昼休みになると彼女のもとを訪れるようになった。と言っても一緒に練習をしている訳ではなく、
ただ離れたところでジッと個人練習の様子を見守っているだけだ。飛行魔法の術式は魔法学院に入学する前に既に理解していたし、
少し前に空士として管理局入りしたばかりなので飛行に関して言えばむしろ彼女に教えることのできる立場にある。
だが、初対面時のあの物言いからそういう差し出がましいことは嫌われるだろうと思い、こうして遠くから見守ることに終始しているのだ。
(下手だなぁ・・・・・)
ヴィヴィオの見た限り、セリカの飛行技術は同年代の学生と比較しても極端に悪かった。
失敗するのは日常茶飯事で、地面に落下して何度もケガをしてはまた浮かぶの繰り返しだ。
その余りの熱心っぷりに、ヴィヴィオは思わず聞いてみた。どうして、そこまで必死になるのかと。
答えは余りにシンプルだった。
「飛べないから」
飛べない。決して恥ずべきことではないそれを、彼女は克服しようと躍起になっていたのだ。
それはただの虚栄心であり、見栄である。だが、不思議とヴィヴィオは彼女のその言葉に憧れを覚えた。
努力というものは、自分にとって最も無縁の言葉であったからだ。
そうして、セリカの個人練習は一ヶ月にも及び、とうとう自由に空を飛べるまでにその技術を成長させることに成功した。
だが、その喜びが油断となったのだろう。空中で綺麗な旋回を描いていたセリカの体が突如失速し、地面に向けて落下し始めたのだ。
「危ない!」
ヴィヴィオは思わず両足にフライアーフィンを出現させ、宙を飛んでいた。
そして、落下してくるセリカの腕を掴むと、そのまま思いっきり力を込めて空中高く飛び上がった。
「きゃぁっ・・・・・・と、飛んでいる!? ねぇ、あんた飛べたの? それもこんなに高く!?」
「う、うん・・・・・・きゃっ、揺らさないで・・・・腕が・・・・」
「あ、ごめん」
慌てて術式を練り直し、セリカも飛行を再開する。
それは不思議な気分だった。
お互いにまだ名前も知らない相手と手を繋ぎ、一緒に大空を飛んでいる。
まるで今にも落ちそうな吊り橋の上を歩いているような不安定な感覚を味わいながらも、二人は繋いだ手に確かな頼もしさを感じていた。
「私、セリカ・クロスロード・・・・・・あんたは?」
「ヴィヴィオ・・・・・ヴィヴィオ・T・スクライア」
「ふふっ・・・・・一ヶ月も一緒にいたのに名前も知らなかったなんて、お笑いね」
「そうだね・・・・ははっ・・・・あははっ・・・・・・」
その後、無断で飛行魔法を使用していたことが知られた二人は教師からこってりと絞られた後、十数枚にも及ぶ反省文を書かされた。
だが、その日は二人の顔から笑みが消えることはなく、以来二人はかけがえのない親友となった。
二人はいつも一緒だった。
周りと疎遠になっていて引っ込み思案になっていたヴィヴィオを見かねたセリカは、まるでヴィヴィオのお姉さんのように振る舞い、
そんなセリカに守られながらヴィヴィオは久し振りに心から楽しいと思える学生生活を送ることができた。
セリカはいつも正直で、まっすぐな少女だった。少々反骨心が強すぎる気はあるが、強気でリーダーシップに富んだ性格は同性から見ても魅力的だった。
何より、彼女は聖王の鎧を見ても自分のことを怖がったりしなかった。どうしてなのかと聞くと、次のような答えが返ってきた。
「いらなかったら私に頂戴。もちろん無理よね、才能ってそういうものなの。あんたの一部に変わりないんだから、きっちり最後まで付き合いなさいよ」
才能は自分の一部だから、折り合いをつけて生きるしかない。いや、寧ろ有効利用していけとまで彼女は言っているようであった。
だから、ヴィヴィオは自分の力と魔力光を受け入れることができた。
例えこれが聖王の力でも、自分の一部であることに変わりはない。それを認めたところで、今の自分が変わる訳ではない。
自分は自分、ヴィヴィオ・T・スクライアのままだ。
セリカ・クロスロードと出会えたからこそ、ヴィヴィオ・T・スクライアは今日まで魔導師を続けてこられたのだ。
□
懐かしい夢を潜り抜け、ヴィヴィオはゆっくりと眠りから覚めていった。
ぼんやりと霞む視界の中に誰かが見える。霞んで良く見えないが、茶色い髪をした女性のようだ。
ふと耳を澄ますとどこか懐かしい旋律が聞こえてくる。包み込むように優しいハミングを耳にし、ヴィヴィオはそこにいる人物が誰なのか思い当たった。
「なのは・・・・・ママ?」
「うん・・・・おはよう、ヴィヴィオ」
□
懐かしい夢を潜り抜け、セリカはゆっくりと眠りから覚めていった。
ぼんやりと霞む視界の中に誰かが見える。霞んで良く見えないが、白い髪をした浅黒い肌の老人のようだ。
薄暗く静寂な部屋に木霊するのは老人の静かな息遣いのみ。まるで自分がここにいることが場違いであるかのように
所在なさげに立ち尽くしている様子に、セリカはそこにいる人物が誰なのか思い当たった。
「シエン・・・・・中将?」
「ああ・・・・おはよう、セリカ」
to be continued
342 :
B・A:2008/06/24(火) 00:42:19 ID:g9NkFgHO
以上です。
バトルと違ってこういう見た目の動きが少ない群像劇は苦手です。
多分、後2話くらいこういうノリが続いてからラストバトルにいけると思います。
そこまでいければ後は勢いで書き上げられるはず。
以下は保管庫の登場人物紹介の欄に追加して欲しい項目です。
セラ・ボルギーニ
年齢:17歳(故人) 所属:地上本部
解説:シエン・ボルギーニの娘。22年前に本局との合同捜査中に殉職。
それと、ルーテシアの項目で間違いを発見しました。
「懲役三十年」を「懲役三十五年」に変えてください。うっかりです。
お手数おかけします。
343 :
B・A:2008/06/24(火) 00:46:58 ID:g9NkFgHO
と、言い忘れてた。
支援ありがとうございます。
ネ申キテター!!GJ!!
>>343 GJ、GJだよ!!
次回、なのはさんがどんな言葉攻め、もとい言葉をヴィヴィにかけるのか、
シエンのとっつぁんがセリカにナニをぶっかけ、もとい語るのか、
裸でwktkしてまってます。
B・A氏がいらっしゃったようなので、少し間を空けました。
土日月火と奇跡的に4連休になったので、久しぶりにこのスレにやってキター!
あと5分したら投下開始。今のうちに注意書き並べておくので、嫌な人はスルー汁!
★閲覧者の方への注意★
・「ユーノ×なのは」の割と真面目っぽい話且つ純愛エロです。この組み合わせが嫌な人はスルーしてください。
・今回は第1話です。結構重い部分もあるので、そこそこ覚悟して読んでください。
・パソコンを閲覧しながらの飲食はやめませう。
・NGワードは『■ ユーノ・スクライア逝ってよし! ■』
第1話←今回ここ。序章っぽいので見せ場は少なく、エロもないけど勘弁な!
第2話 アヒャー
第3話
第4話 わっふるわっふる
第5話 たけのこたけのこぼっきっき
警告終了。さあ、狙い撃つぜ!
↓以下、本編スタート
ギシ… ギシ…
「んっ……!んんっ、んんんっ……!」
とある一室のベッドの上で、一組の男女が激しくもつれ合っていた。
見た感じ十代半ばであろうその女性の上に覆い被さり、乱暴にベッドに押し付けているのは、
同じ年頃であろう優男風の青年。その青年は、嫌がっている女性の唇を激しく貪っていた。
「っぷぁ!ユーノ君やめて!」
解放された唇から、女性の悲痛な叫び声が漏れる。
だが、ユーノと呼ばれた青年は、女性の懇願に全く耳を貸すことなく、ただひたすら自分を押し付けた。
「好きなんだ、なのはのこと。好きで好きでたまらないんだ!」
「……っ!」
なのはと呼ばれた女性は、ユーノの勢いに怯み、言葉を発することができない。
そんななのはに畳み掛けるようにして、ユーノはもう一度なのはの唇にむしゃぶりついた。
「なのはぁっ!」
「いやっ!っぷ、んんんっ、んん……っ」
再び部屋の中に響き渡る、ベッドの軋む音と唾液の水音――。
その青年・ユーノ・スクライアと、女性・高町なのはが出会ったのは、二人がまだ少年少女であった7年前のことである。
二人が出会うことなど、本来はありえないはずだった。
というのは、二人がそれぞれ住んでいた世界は、いわゆる『次元』が違っていたからだ。
特に、なのはが住む世界――第97管理外世界・地球と呼ばれている――に、
異次元からの来訪者が来ることなど、極めて稀なことであった。
だが、二人は運命的としか言えない出会い――陳腐な表現かもしれないが――を果たすことになる。
きっかけは、『ジュエルシード』という古代の危険な遺産。
とある事情から、これを追ってなのはの住む世界にやってきたユーノ。
だが、彼は大怪我をしてしまう。そのユーノを発見し、助けたのがなのはだった。
人気のない場所で倒れていたユーノをなのはが発見できたのは、偶然に偶然が重なったからとしか言いようがない。
負傷したユーノは『魔法の声』を電波のように周辺一帯に流し、助けを求めた。
だが、この声は誰にでも聞こえるというものではない。いわゆる『魔力』を持った者にしか聞き取れないのだ。
そしてユーノにとっては不幸なことに、その世界で魔力を持つ者は極めて、本当に極めて少なかった。
しかも、仮に魔力を持つ者がいたとしても、その人物がユーノの近くにいなければ、
彼の助けを求める声が聞こえることはないのである。
しかし、いた。「偶然」魔力を持ち、「偶然」ユーノの近くにいた人物が。それが、なのはだったのだ。
まさに天文学的な確率の下で、ユーノとなのはは出会ったのである。これを運命的と言わずして何と言うのだろうか。
ユーノにとってさらに幸運だったのは、なのはが非常によくできた人物だったことである。
彼がジュエルシードのことを話すと、なのはは快くジュエルシード集めに協力してくれた。
その一連の出来事の中で、なのはは秘められていた天才的な魔法の才能を開花させていく。
――いろいろなことがあったけど、ジュエルシードを巡る騒動はとりあえず一段落した。
その時からだ。ユーノがなのはに、ほのかな淡い恋心を抱くようになったのは。
誰にでも、特に困っている人には親切。何事にもひたむきで一生懸命な、真っ直ぐの心。
太陽のように明るい、可愛らしい笑顔。なのはのそんなところに、ユーノは惹かれた。
だが、この時点ではあくまで「ほのかな」「淡い」恋心でしかなかった。少年にありがちな、『初恋』というやつだ。
なのはに対するユーノの想いが決定的になったのは、今から5年前のことである。
ジュエルシードを巡る事件で魔法の才能を開花させたなのはは、その後、『闇の書事件』と呼ばれる出来事を経て、
『時空管理局』なる組織に入局することになる。
時空管理局とは、あらゆる次元を統括し、大雑把に言えば、警察・軍隊と裁判所が一緒になったような組織である。
類稀なる魔法の才能を生かし、なのはは管理局で様々な事件の解決に尽力していた。
だが、なのはは無理をしすぎた。彼女が使用していた魔法の形式――専門用語では『カートリッジ・システム』と言う――は、
当時まだ安全性が確立されていない代物だった。これは、術者の身体に少なからず負担をかける。
しかも、なのはが手掛けた事件は大掛かりなものも多く、その度になのはは、
自分の力を100%引き出すような無茶を繰り返していた。
真面目な性格も災いし、また、困っている人達の力になりたいとの強い思いから、手抜きは一切しなかった。
そのツケは、しっかりとまわってきた。
その日は、雪の降る寒い日だった。とある任務からの帰還中、なのは達一行は正体不明の機械兵に襲撃された。
といっても、敵の力量はたいしたものではない。いつものように軽やかに空を舞い、あっさりと機械兵数機を葬り去る。
だが、最後の一機にトドメを刺そうとした瞬間――
「うぐ……っ?!」
なのはの身体が、軋んだ。
溜まりに溜まった疲労と、魔法の反動。身体に抱えていた「爆弾」が破裂したのだ。
突然何かの大きな手で体内を鷲掴みにされたようなその痛みに、なのはは声も上げられなかった。
そして――
ザクッ!ザシュッ!!
「―――ッッッ???!!!!うあっ!!いぎゃあああぁぁっっッッ!!??」
気が付けば身体を切り裂かれ、刺し貫かれ。なのはは血しぶきを上げながら、冷たい地面に叩き付けられていた。
「な、なのはっ?!」
身体中を朱に染め、虫の息で運ばれてきたなのはに、ユーノは目を疑い、そして悲鳴を上げた。
ありえない。こんなの、夢だ。ユーノはそう思った。だが、目の前の光景は間違いなく現実で。
「そんな……嘘だ……嘘だ……」
怒号と悲鳴の飛び交う医務室の片隅で、ユーノはただ呆然と立ち尽くすしかなかった。
瀕死の重傷を負い、生死の境を三日三晩彷徨ったなのはだったが、なんとか一命は取り留める。
だが、身体に残ったダメージは非常に大きかった。
それも厄介なことに、怪我よりも魔法の反動のほうが彼女の身体を深く蝕んでいたのである。
彼女の身体はボロボロだったのだ。もう、なのはは飛ぶどころか、普通に歩くことすらできない可能性が極めて高い。
看護師がそう話しているのを、ユーノは聞いた。ショックだった。だが、ユーノは同時に一つの決意を固めることになる。
それなら、自分が彼女をずっと支えていってみせる、と。
「ぐ、うっ……うう……」
今、なのはとユーノは二人きりでリハビリ室にいる。
一ヵ月後、怪我が回復した後になのはを待っていたのは、長くて辛いリハビリだった。
常時、身体を襲う激しい痛み。全身の感覚は鈍く、歩くことも一苦労。まさに、地獄の苦しみ。
だが、そんななのはを支えようと、ユーノは毎日時間を見つけてはリハビリ室に顔を出し、彼女を励まし続けた。
時空管理局は慢性的に人手不足だ。医務室も例外ではなく、医療スタッフは常時忙しい。
そういうわけで、ユーノが来てくれる時間帯には、医療スタッフはユーノになのはをお任せしていた。
「痛っ!……うぅ…もう、ダメ、だよぉ……」
今、なのはがしていたのは歩行訓練。ただし、さっきからほとんど動いたようには見えないのだが。
はあはあと荒い息を吐き、身体中を珠の汗で濡らしているなのはは、その場にへたり込んでしまった。
ユーノはなのはに駆け寄り身体を抱え、タオルで汗を拭いてあげる。
「なのは、もう少し頑張ろうよ。そしたら、今日は終わりにしよう?」
あまり無神経に頑張れ、頑張れという言葉をかけてはいけないのはわかってはいるのだが、
それでもユーノとしてはとにかくそう言うしかない。
「……もう、やだよ……こんなことやったって、無駄だよ……」
その言葉は、ユーノの心にグサリときた。
確かに――なのはが昔のように普通に歩けるように回復する可能性は低い。
が、周囲の人がそんな態度を表に出してなのはのやる気を削いだら、その少ない可能性すら失われてしまう。
ユーノは、投げやりになりかけているなのはに向かって必死に訴えかけた。
「そんな……無駄じゃないよ。リハビリ頑張ったら、その内よくなるって言われ――」
「その内っていつ!?こんなんじゃ、いつまで経っても元の身体になんか戻りっこないよ!!」
この時、彼女はまだ11歳の子供。毎日味わわされる地獄の苦しみ。
その割には思うように動いてくれない身体に対する苛立ち。
なのはは基本的に穏やかな性格だが、聖人君子ではない。怒るときは怒るし、イライラすることだって当然あるのだ。
――そして、泣くことも。
「もう、いいよ……ユーノ君、帰って……」
「え?」
両目一杯に涙を浮かべながら、気が立っていたなのはは、ついつい尖った言葉を吐いてしまった。
「ユーノ君、ホントは無限書庫のお仕事で忙しいんでしょ……?
わたしなんかのところに来てる暇なんて、ないはずだよね……だから、帰っていいよ……」
これには温厚なユーノもさすがにムッとした。
ユーノは今、時空管理局内にある『無限書庫』という場所で仕事をしている。
なのはが今言った通り、そこでの仕事は確かに忙しく、ここには仕事の合間を見つけて通う日々なのだ。
とても大変だったが、なのはを励ましてあげたい一心で、ユーノは頑張っていた。
それなのに、なのはは「帰っていい」、否、「帰れ」と言う。今度は、ユーノが声を荒げる番だ。
「な、なんで……そういうこと言うんだよ……」
「…………」
「僕は、なのはに少しでも早く元気になってもらいたいだけなのに……」
なのはは内心、しまったと思った。ユーノがここへ来ているのは、義務でもなんでもない。
自分を励ましてくれようという温かい心の表れなのだ。なのに、そんな彼に八つ当たりをしてしまうなんて……。
先ほどまでのイライラ気分が一気に吹き飛び、代わって押し寄せるのは罪悪感の波。
早く謝らなくては。だが、どうしても「ごめんね」の一言が出てこない。
「……わかったよ。僕、帰るよ……」
そうこうしているうちに、気分を害したユーノは本当に立ち去ってしまった。
後に残されたのは、さっきとは別の理由で泣き出したなのはの弱々しい姿だけだった。
――その夜。なのはに向けてしまった言葉と態度に、ユーノも激しく後悔していた。
(なぜ僕はあんな酷いことを言ってしまったんだ……)
一番辛いのは、なのはだ。そう理解していたつもりだったのに、実は全然わかっていなかった。
なぜ、もっと優しい心で彼女に接してあげられなかったのだろう。自分は、なんて心の小さい人間なんだ。
「最低だ、僕は……」
ユーノは頭を抱え、自分の浅はかさを呪いながら一晩を過ごした。
どちらが悪い…というわけではない。どちらかに悪意があったわけでもない。それでも仲がこじれてしまうことは、ある。
(なのはに、謝らなきゃ……)
ユーノはそう思ったが、怖かった。あんな態度をとっておいて、今更どの面下げてなのはに会いに行けばいいのか、
まだ人生経験の浅いこの少年にはわからない。ユーノにとって苦悶の時間が、ただただ流れていくだけだった。
この手の出来事は、時間が経てば経つほど謝るきっかけが掴みにくくなるものだ。
事実、ユーノが重い足取りでリハビリ室に向かったのは、三日も後のことだった。
(今日こそ、なのはに会わなくちゃ……)
そう決心して出てきたはずなのに、リハビリ室の前に着いた途端、ユーノは逃げ出したい衝動に駆られた。
それでも、逃げちゃダメだと自分に言い聞かせる。
(ダメだ!今日逃げたら、明日はもっと会いにくくなる……)
とりあえず、扉の陰からそっと部屋の中を覗いてみると……
「ん、くぅっ!ぐっ!……はあ、はあ……」
そこには、汗水を垂らしながら必死にリハビリに打ち込むなのはの姿があった。
「なのは、大丈夫……?」
なのはの傍らに立って心配そうに彼女を見守っている長い金髪の少女は、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン。
彼女はジュエルシードを巡る事件でなのはと敵対した少女だが、戦いを通じてなのはと友情を結び、今では親友だ。
そんなフェイトは、なのは同様、時空管理局に入局し、局内の一役職である『執務官』になるための試験勉強中である。
しかし、親友のなのはが大怪我をし、その後のリハビリでも苦労しているのを見て、放ってはおけなかった。
勉強の合間を見ては、ユーノと同じようにリハビリ室に顔を出していたのである。
「んっ、大丈夫……大丈夫だよ、フェイトちゃん……」
苦しそうな色を浮かべながらも、それでも懸命に身体に鞭打って歩くなのは。
だが、やがてパタッと止まってしまったかと思うと、表情がふっと曇り、なのはは黙り込んでしまった。
「……?なのは、どうしたの?」
今まで見たことのない親友の表情に、フェイトが訝しげに声を掛けるが、なのはは口を閉ざしたままだ。
しばらく沈黙が続いた後、彼女は低い声で、ポツリポツリと喋り出した。
「あのね、フェイトちゃん……」
「わたし、ユーノ君と喧嘩しちゃったんだ……」
いきなり自分の名前を出され、陰で見ていたユーノはドキッとした。
「…え、え……?どうして……」
フェイトは俄かにはその言葉を信じられなかった。
なのはとユーノが喧嘩をしたなんて、今まで聞いたことがなかったからだ。
フェイトから見て――なのはとユーノはとても仲がよかった。
そして実は、ユーノがなのはに対して抱いている恋心に、フェイトは気が付いていた。
ユーノはなのはのことが好きなんだな、と。だが、なのはは自分に向けられている想いに全く気が付いていない。
……こういう状況は、見ているほうはかなりもどかしい思いをする。
自分の尻を拭けない奴ほど他人の世話をしたがる……というわけではないが、フェイトは自分の恋愛そっちのけで、
なのはとユーノの仲を密かに応援するようになっていた。
――そういうわけだから、喧嘩をしてしまったというなのはの言葉に驚愕し、フェイトは咄嗟には口を開けなかった。
「あ、あの……」
確かにここ数日、ユーノはリハビリ室に顔を出していない。が、フェイトはてっきり彼が単に忙しいだけだと思っていた。
「なのは――」
どうして、ともう一度フェイトが尋ねる前に、なのはが口を開いた。
「わたしが、いけなかったんだ……」
「――……」
「ユーノ君、忙しいのに毎日来てくれてたでしょ?それなのにわたし、あの時イライラしてて……」
次第に震えだし、涙が混じり始める声。
「つい、言っちゃった……帰ってって……ユーノ君、帰ってって、そう言っちゃったの……」
「なのは……」
細かい部分はわからなかったが、なのはの言葉と態度から、フェイトは大筋は理解した。
イライラしていたなのはが、ユーノを怒らせるようなことを言ってしまったということだろう
「酷いよね、わたし。ユーノ君、いつも優しくしてくれたのに……いつも、やさしく……わたし…っ……」
最後の方はもう、言葉にならなかった。なのはの身体がプルプルと小さく震え始める。
次にはその場に崩れるようにへたり込み、目尻に盛り上がった涙がとうとう堰を切った。
「なのは!」
フェイトが思わず駆け寄り身体を抱くと、まるで縋るかのように、なのははフェイトにしがみついた。
「どうしよう、フェイトちゃん……どうしよう……」
初めて目にする親友のあまりにも弱々しい姿に、フェイトは慌てた。
わからない。こういう時、どうすればいいのか、全くわからなかった。
「あ、う、その……だ、大丈夫だよ!なのは、大丈夫!落ち着いて……」
とにかく、なのはを落ち着かせなきゃと、フェイトはなのはを抱き締め、頭を撫でながら懸命に声を掛ける。
「ね?大丈夫。だから泣かないで、なのは……後で一緒にユーノのところに行こう?」
「……ごめんフェイトちゃん、ありがとう……」
ぐす、ぐすと泣いているなのはと、それを懸命になだめるフェイト。
……もう、これ以上見ていられなかった。気が付いたときには、ユーノは扉の陰から飛び出して叫んでいた。
「ち……違うんだなのは!!違うよ!!」
背後から突然投げかけられた叫び声に、なのはとフェイトは弾かれたように後ろを振り返った。
「ユーノ君……?」
「あ、ユーノ……」
ユーノの突然の登場に、ぽかんとするなのはとフェイト。そんな二人の傍まで行くと、ユーノは深く頭を下げた。
「ごめんなのは!僕が悪かったよ……悪いのは僕の方だよ……」
「…………」
「一番辛いのはなのはなのに、僕、全然わかってなかった……あんな態度とって、本当にごめん!」
心の中に溜め込んでいた思いを一気に吐き出し、ユーノはもう一度頭を下げる。
しばらくの間――ユーノにとっては尋常ではなく長いと思えるほど――場に沈黙が流れた。
なのはは、頬に涙を伝わせたまま俯いていた。
フェイトは事情をよく知らないから、とりあえずは黙って見守るしかない。
やがて、ユーノが場の沈黙と重い空気に耐えられそうもなくなった頃、なのはの口が開いた。
「……ごめんねユーノ君」
「……なのは……」
「ユーノ君、ここに来てお手伝いしてくれるのは義務でも何でもないんだよね……」
「……」
「なのに、酷いこと言っちゃって……わたし、甘えてた……」
ここまで言うと、なのはは顔を上げてユーノをしっかりと見据えた。気持ちの整理ができたのだろう。
「ごめんなさい、ユーノ君……許してくれる……?」
「あ、ああ!僕の方こそ……その……」
ユーノの言葉に、なのははコクリと頷いた。
なのはが、許してくれた――。それがわかった途端、ユーノはホッとして力が抜けていくのを感じた。
が、同時に安心感から笑顔も浮かぶ。なのはの顔にも安堵の笑顔が咲いた。
ユーノとなのは。二人の顔に、この日初めて笑顔が浮かんだ瞬間だった。
「え、と……なんだかよくわからないけど、なのはとユーノ、仲直りできたんだね。よかった」
なのはを抱きかかえるフェイトも、にっこりと微笑んだ。
それからまた毎日、ユーノはなのはのリハビリに付き合うようになった。
なのはの方もこの一件以来、相変わらず辛くて長いリハビリは続くものの、弱音は一切吐かなくなった。
そして、リハビリを開始してからおよそ二ヶ月半後、まだ以前のようにとまではいかないが、
それでも何にも掴まらずに自力歩行ができるようになるまで、なのはの身体は回復した。
もう普通に歩くことはできない可能性が高いといわれていたときから考えれば、たいしたものである。
冬の寒さも和らいできたある日、ユーノは先生に一つの許可を取った。
「なのは、今日は外を歩いてみようよ」
「えっ、外に出るの?」
当然といえば当然なのだが、リハビリは今まで室内のみで行っていた。
だが、室内に閉じこもりっぱなしでは精神衛生上もよくないだろう。たまには、外の空気も吸ったほうがいい。
なのはがそこそこ歩けるようになったら外に連れ出そうと、ユーノは前々から考えていたのだ。
ユーノに付き添われ、なのはは自力歩行で――とてもゆっくりだったが――病棟の入り口を出た。
「わぁ……」
春の柔らかい陽射しの眩しさに、なのはが目を細めた。外に出るのは久しぶりだ。
時々、天気のいい日には車椅子に乗っけられて外に連れて行ってもらっていたが、如何せん季節は冬〜早春。
寒い日も多いので、そうそう外に出る機会はなく、事実、前回外に出たのは10日前ほどである。
「もう、春なんだ……」
思わず、なのはの口からそんな言葉が出た。大怪我をした『あの日』は確か、雪の降る冷たい日だった。
あれから三ヶ月半――季節は既に、新たな息吹が芽生える時期まで進んでいた。
頬を撫でる風の感触にうっとりするなのはに、ユーノが話し掛ける。
「なのはに見せたいものがあるんだ」
「見せたいもの?なに?」
「いいから、ついて来て」
なのはのペースを考慮して、ユーノはゆっくりと歩き出した。
ユーノに遅れまいと、なのはは一生懸命ついていく。二人は、病棟の裏側へ向かって歩いて行く。
病棟の裏側に近づいた頃には、なのはは相当に疲れ、額には汗が滲んでいた。
「なのは!もう少し、頑張って!」
ユーノが10mほど向こうから呼んでいる。疲れた身体に鞭打って、なのはは懸命に足を動かした。
最後はユーノに向かって倒れ込むようにして、なのははユーノのところまで完走(完歩?)した。
ユーノの腕の中で、はあはあと荒い息を吐いていたが、その表情には清々しさがあった。
「なのは、大丈夫?」
「はあっ、はあ…はあ……んっ、もう、大丈夫……」
なのはの呼吸が適当に治まったのを見計らって、ユーノはなぜ彼女をここに連れてきたのか、
その理由を明かすことにする。
「なのは。あっち、見てごらん」
「え……?」
ユーノの指差した方向へなのはが顔を上げると、そこには――
「あ――」
そこには見事な桜が花開き、なのはの視界を美しいピンク色に塗り潰した。
まだ満開とまではいかないが、八分咲きから九分咲き、観賞には不満のないタイミングだ。
「うわぁ……」
このように、ミッドチルダにも桜という植物はあるわけだが、それほど観賞価値が認められていない。
しかし、なのはの出身世界では、その地域を代表する植物だということをユーノは知っていた。
「すごい、綺麗……」
なのはは目を奪われ、故郷を思い浮かべながら、しばしうっとりとした。
「なのはの世界ではこの花、すごくポピュラーなものだって聞いたから……」
「そっか……だからここに連れて来てくれたんだ……ありがとう、ユーノ君」
ユーノにとっては、桜の花より今目の前で弾けた笑顔の方が数倍眩しくて、ドキッとする。
胸の高鳴りを悟られないよう、ユーノは冷静を装って呟いた。
「また明日も、見に来ようか……」
「うん……」
それから毎日、外に出て散歩をするのが二人の日課になった。
外に出て、とりあえず歩く。歩くといっても、それなりに段差や坂もあったから、今のなのはには楽ではない。
身体が思うように進まず、イライラすることもあったが、ユーノに支えられて、なのはは歩いた。
疲れたら、その辺りのベンチや芝生に座って休憩する。
ユーノが持ってくるお菓子や飲み物を二人で分けながら、たわいもない雑談で笑う。
昔のように、なのはの顔に太陽のような明るい笑顔が戻ってきた。
毎日毎日なのはを支えながら、ユーノは彼女の存在が自分の中でどんどん大きくなるのを感じていた。
この時期こそ、なのはに対するユーノの想いが膨れ上がり、漠然としたものから確かなものへと昇華した時期である。
そして、いつしかユーノは「なのはの身体が完全に治ったら――……」と、思い始めていた。
外に出るようになってから、なのはの身体の回復が加速度的に増した。
気が付いたときには、なのはは怪我をする前と同じように、普通に身体を動かせるようにまで回復していた。
医師も驚く、まさに奇跡の復活である。半年近く離れていた魔法の訓練もボチボチ始めた。
『あの日』から約半年後――高町なのはの現場復帰が決まった。
なのはが、現場に復帰する日がとうとうやってきた。
といっても、半年ほどのブランクがある魔導師をいきなり前線に出すわけにはいかない。
そういうわけで、しばらくの間、なのはは実戦カンを取り戻すための訓練等を中心にやることになっていた。
その日の朝、ユーノはなのはのもとを訪れた。『なのはに、好きだって告白しよう』という確固たる意志を持って。
いつか告白しなければ、と思っていたが、それは今日だと思った。
ユーノが訪ねて来たのを見ると、なのはは快く部屋に入れてくれた。
しかし、いざなのはを目の前にすると、なかなか踏ん切りがつかない。
しばらくの間は、当たり障りのない会話をしていたが、そろそろ時間もない。
いい加減、ここらで自分の気持ちにけじめをつける時だ。
大きく深呼吸をし、ユーノはなのはの目を真っ直ぐ見て話を切り出した。
「なのはに言いたいことが、あるんだ……」
「言いたいこと?わたしに?」
女の子なら普通、こういうシチュエーションになったら告白とわかりそうなものなのだが、
この手のことに鈍いなのはには、まだユーノが何を言うつもりなのかわかっていないらしい。
自分の気持ちに勢いをつけるため、ユーノはなのはの両手を取り、グッと握り締めた。
(よし!!言うぞ!!)
「ぼっ僕、なのはのことがs「おはようなのは。いるー?」
――その瞬間、ユーノの頭の中が、真っ白に固まった…………
ユーノに両手を握られたまま、なのはは声の主の方に目を向ける。
そこにいたのは――親友であるフェイトだった。
「あ、フェイトちゃん。どうしたの?」
「なのは、久々に仕事だから、様子を見に来たん…だけど…………えっ?!」
フェイトはそこまで言い掛けて、あっと思った。頬を赤く染めたユーノがなのはの手を握っている。
フェイトはなのはほど鈍くない。目の前の光景が何を意味しているのか、一瞬で理解した。
(え……と、この場面はひょっとして――……?)
視線をユーノに向けて目で問いかけると、ユーノの顔がみるみる歪んでいく。
その様子を、フェイトは当分忘れることはできないだろう。
自分がやらかしてしまった事の重大さを認識した途端、フェイトは足元が崩れたような気がした。
(…しまっ……た……)
ユーノとフェイトを気まずい沈黙が支配する。そんな中、なのはだけが平然として「?」という表情をしていた。
「……ご、ごめんなのは。何でも……なかった……」
今にも消え入りそうな乾いた声でそれだけ言うと、フェイトは脱兎の如く部屋から逃げ出した。
いきなり態度がおかしくなったフェイトを見て、なのはが怪訝そうな表情になる。
「……?変なフェイトちゃん……で、ユーノ君、わたしのことが何なの?」
「えと、その……」
「うん」
ユーノにしてみれば、今のはミサイルが目標地点に到達する直前で軌道が突如ズレたようなものだ。
そして、この手のミサイルは一発撃つのにとてつもない覚悟と労力がいる。
今のユーノにはもう――二発目を撃つような気力は残されていなかった。
「えーと、あの……」
「なのはのことが、その……心配だから……無茶なことはしないでほしいかな、と……」
その言葉に、やっぱりユーノ君は優しいね、という表情を浮かべるなのは。
「ありがとう、ユーノ君。わかってるよ。わたし、もう無茶なことは絶対しないから」
「そ、そうだね。気を付けて……は、はは……あはははは……」
……結局、告白できないまま、ユーノはなのはと別れてしまった。
「あああああああぁぁ!!フェイトの馬鹿!!僕も馬鹿!!なんでもう一回言えなかったんだあ!!なのはあぁぁっ!」
その夜、自分の部屋で額を壁にガンガン打ち付け、自己嫌悪しているユーノがいた。
今回はここまで。馬鹿っぽい終わり方をしたけど、次回は重くなりますお。
寝るぽ(^^)
第1話
>>348-359 第2話
第3話
第4話
第5話
GJです!
期待してまっせw
>>360 ガッジョブ 今後の話が第一話導入にどうつながるのか気になりますな
ユーノは淫獣呼ばわりされているくせ実際淫獣な作品が少ないから困る
しかし逝ってよしとか久しぶりに聞いたよ
久々にぬるぽ氏キター!これは良作の予感。
旅行のやつの時も思ったが、ぬるぽ氏の書くフェイトちゃんの可愛さは異常。
ぬるぽ氏GJです!おおっ、ここまで直球ド真ん中のユー×なのSS(エロ有り)って久々かも・・・・。
続きは重めになるそうですが、期待しております!!
なんという正統派ユーなの、これは続きにwktkせざるを得ない
>その夜、自分の部屋で額を壁にガンガン打ち付け、自己嫌悪しているユーノがいた
フェイトも似たようなことやってるのがありありと思い浮かぶw
亀レスだが、ヴィヴィオやなのはの説得にセリカが屈したりするみたいな展開は勘弁だな
むしろ、セリカにはヴィヴィオに勝ってもらいたいな
この類いのはたいてい主人公側が勝つのが定番だから、ここいらで変化がほしいよ
そこで肉体言語による説得ですよ。
個人的には勝者など存在しない、ただ深い傷痕だけが残るような結末が好み
ジャギ「個人的には兄より優れた弟など存在しない」
>>360GJ
PCの画面を前にして思わず「このヘタレがぁぁぁぁぁ!」と叫びそうになった
休みは今日までなので、速攻で第2話投下。あと10分したら行きますお。
今のうちに注意書きを投下。
★閲覧者の方への注意★
・「ユーノ×なのは」の割と真面目っぽい話且つ純愛エロです。この組み合わせが嫌な人はスルーしてください。
・今回は第2話です。一部レイプ未遂の描写があります。苦手な人は逃げてください。
・パソコンを閲覧しながらの飲食はやめませう。
・NGワードは『■ ユーノ・スクライア逝ってよし! ■』
第1話
>>348-359 第2話←今回ここ
第3話
第4話 わっふるわっふる
第5話 たけのこたけのこぼっきっき
〜〜第1話のあらすじ〜〜
運命的な出会いを果たしたユーノ・スクライアと高町なのは。
時空管理局に勤めるなのはは、ある時瀕死の重傷を負う。
なのはの大怪我をきっかけに、自分が彼女を支えていこうと決心するユーノ。
その過程の中で膨らんでいくなのはに対するユーノの想い。
なのはの怪我が治ったのを機会に、ユーノはなのはに「好きだ」と告白しようとする。
ところが、フェイト・T・ハラオウンの妨害?によってユーノの告白は失敗。
自分の気持ちを伝えられなかったユーノはその夜、悲嘆に明け暮れるのだった。
時間が来たので投下開始。今回は人によってはキツイかも。
読み終わったら、タイトル通りの感想を抱くことになるかと。
↓以下、本編スタート
そして――なんやかんやで5年が過ぎてしまった。
ユーノは相変わらず告白をすることができず、なのはとの仲は一向に発展しないままだった。
なのはに一方的に憧れ、しかし近づくことすらできない男達――こういう男は、わんさかいる――からしてみれば、
ユーノのポジションですら羨ましいことこの上ないのだが、しかし、ユーノからしてみれば、不満な5年間だった。
この5年で、なのははそれまでの可愛らしい「女の子」から、美しい「女性」へと変貌した。
元々長かった髪を腰のところまで伸ばし、艶々とした美しいブラウンのロングヘアーをサイドポニーに纏めている。
子供だった身体は大人のそれへと変わり、スラリとした手足に、豊満な胸や尻。
高町なのはは、とんでもなく美しい女性へと成長し、そして――ますますユーノを悩ませることになる。
この5年間で、ユーノも当然、「男の子」から「男性」へと成長していた。
そして当然の話なのだが、この時期の男性の多くは、有り余る性欲に悶々としながら夜を過ごすようになる。
ユーノも例外ではなく、そしていつしか、彼はなのはを『夜のおかず』にするようになっていた。
「はあっはあっ、なの、はぁっ!」
なのはは現在、時空管理局・武装隊の戦技教導官を務めている。
相変わらず無限書庫で仕事をしているユーノとは、昔よりもさらに距離が開いてしまった。
お互いの仕事は忙しく、会おうと思ってもスケジュールがなかなか合わない。
現に、最後になのはに会ったのは、なんと4ヶ月も前だ。
「うっぐぅぅ……なの、はっ……」
今日もユーノは、なのはに告白できなかった情けない自分を呪いながら絶頂を迎える。
そんな虚しい自慰行為が終わった後、いつも感じるのは、自己嫌悪……。
こんなことをしたって、何にもならない。自分が惨めになるだけだ。それは、わかっていた。
それでも毎晩毎晩――ユーノは妄想の中で、なのはを汚した。
次の日もいつものように、ユーノは無限書庫で仕事をしていた。書庫での仕事内容は、非常に多岐にわたる。
管理局の仕事に必要な資料を求められ、探して整理・提出したり、歴史的な書物を発掘して解読したり……など。
毎日新しい発見や変化があり、何年間もここで仕事をしているユーノも、一日として退屈したことはなかった。
この日も、いつものように大量の仕事に忙殺され、あっという間に夕方になってしまった。
(明日は休みか……。もう少しで今週も終わりだ、頑張ろう……)
そんなことを考えながら書物を整理していると……
「ユーノくーん」
突然、後ろから声を掛けられた。
その声にびっくりして振り向いたユーノの目に映ったのは、夢にまで見たなのはの姿。
「え、お、あ、え?!な、なのは!どうしてここに!」
「えへ、久しぶりだね」
そう言って、嬉しそうにニッコリと微笑むなのは。対照的に、突然の訪問に慌てるユーノ。
「今日はお仕事が早く終わったの。随分長いことユーノ君に会ってなかったから、ちょっと顔が見たくなって」
「へ、へぇー、そうなんだ。お疲れ様……」
せっかくなのはが会いに来てくれたのに、もっと気の利いた言葉は出せんのかいと自分に突っ込みを入れながら、
それでもようやく驚きの感が過ぎ去り、ユーノは多少なりとも冷静さを取り戻した。
と同時に、なのはがわざわざ自分に会いに来てくれた、という嬉しさが徐々に胸の中に湧き上がるのを感じた。
「ねえユーノ君。この後、時間ある?」
「え?あ、大丈夫だけど……」
「せっかくだから、一緒に夕食どうかなーと思って」
その言葉に再びユーノの心臓が高鳴り、取り戻したはずの冷静さが飛んだ。
(な、なのはと一緒に……食事?!)
久しぶりになのはに会えただけでも嬉しいのに、その上、一緒に食事をしようと誘ってくれる。
これは夢なのだろうか、とユーノは思ったが、どうも夢ではなくて現実のようだ。
「あ、夕食っていっても、局の食堂だけどね。どうする?」
なのはと一緒に食事ができるなら、どこだっていい。火の中だろうが、水の中だろうが構わない。
混乱する頭で、それでも何とかユーノは即答した。
「も、もちろん行くよ!すぐに残りの仕事終わらせるから、ごめん、ちょっとだけ待って!」
「そう?じゃ、待ってるね」
ユーノは意気揚々と残りの仕事に取り掛かった。心の中で「いィやったァァッ!」と叫びながら。
はあ……とユーノは心の中で密かにため息をついた。
なのはと二人っきりで食事ができるのだと思っていたら、とんでもない思い違いだった。
なのはの「あ、フェイトちゃーん!ユーノ君連れてきたよー」という言葉を聞いたときは、正直騙された気がした。
そういうわけで今、ユーノの目の前にはなのはだけでなく、フェイトも座っている。
今のユーノはまさしく「両手に花」の状態なのだが、しかし、ユーノの目には片方の「花」しか映っていない。
「それでね、なのは。その時にね…………」
「えーホント?大変だったね…………」
フェイトもこの5年間で、なのは同様、とんでもなく美しい女性へと成長した。
例の『事件』以後、しばらくはユーノとフェイトの間に気まずい空気が流れたが、時がそれを運び去ってしまった。
今では普通に話せるように――もっとも、なのはと同じく会う機会は滅多にないが――なっている。
(はあ……)
ユーノはもう一度、心の中でため息をついた。
さっきのため息は、これでフェイトがいなければなあ……というものだったが、今度は違う。
――情けなくなったのだ。
さっきまでは、なのはに食事に誘われた嬉しさが心の大部分を占めていたのに、
こうして彼女と会って話をすると、未だに告白できずに燻ぶっている自分が改めて情けなくなった。
目の前で太陽のような笑顔を浮かべるなのはを見ると、ユーノは自分の心がモヤモヤするのを感じる。
(まあ、いいか……)
なのはと一緒に食事ができただけで、今回はとりあえずよしとしよう、とユーノは考える。
だが、これも情けない逃げの思考だということは心の奥底ではわかっていた。
告白するチャンスなど、今までいくらでもあったというのに、自分は一体何をしていたのだろう。
気持ちを落ち着けようと手を伸ばした食後のコーヒーは、いつもより数段苦く感じられた。
そうこうしているうちに、食事+雑談が終わりそうな雰囲気になってきた。
もう、なのはと別れなくてはいけないのかと思うと、ユーノはまたまた自分が情けなくなった。
なんで今、この時間で告白しなかったのだろうと。
「ね、二人とも、ちょっとわたしの部屋に来ない?」
なのはがこう切り出したのは、まさしくユーノが苦悶している真っ最中だった。
「美味しいって評判のお菓子が手に入ったの。どうせ明日はお休みだし、お茶でも飲みながらゆっくり話そうよ」
「あ、私は大丈夫。ユーノは?」
なのはとフェイトの言葉に、ユーノの心臓がこの日三度目の高鳴りをみせる。
今からなのはの部屋に行けるだなんて、全く考えてもいなかった。
突然の展開に内心ビックリしながら、それでもユーノは努めて冷静に振舞った。
「えっ、その……僕も大丈夫だけど」
「じゃあ決まり。行こう」
三人で談笑――正確にはなのはとフェイトの二人が喋ってるだけだが――しながら廊下を歩いて行くと、
フェイトがふと何かを思い出したかのように声を上げた。
「あ!」
「どうしたの?フェイトちゃん」
なのはがそう尋ねると、一拍置いて、フェイトは気まずそうな表情で言った。
「ごめーん、なのは。私、ちょっと用事を思い出しちゃった」
「えー、そうなの?」
「たぶん、そんなに時間はかからないと思うから、部屋でユーノと待ってて」
「ん、了解〜。ユーノ君、行こ」
目の前で交わされる美少女二人の会話の内容に、ユーノはびっくりした。
(な、なのはと……二人っきり……!?しかも、なのはの部屋で……?!)
さっきまで、これでフェイトがいなければ最高なんだけどなぁ……と、ちょっぴり彼女の存在を疎ましく思っていたが、
しかしいざフェイトが一時的とはいえ離脱するとなると、ユーノは激しく動揺した。
「急いで行ってくるね。私の分のお菓子は取っておいてよ」
「わかってるって。行ってらっしゃーい」
次の瞬間、突然の状況に混乱するユーノの頭の中に、フェイトの声が飛び込んできた。通信魔法の『念話』だ。
(じゃ、そういうわけだから、ユーノ、頑張ってね♪)
(……え?はあ?!)
驚いてフェイトの方を振り向くと、彼女はユーノにウインク。長い金髪を靡かせながら、颯爽と去っていった。
(ちょっと、フェイト!)
フェイトは相変わらず、なのはとユーノの仲を応援していた。
が、全く進展しないどころか(5年前に悪意がなかったとはいえ、ユーノの告白を妨害したのはフェイトである……)、
このままでは退行してしまいかねない二人の仲を心配し、咄嗟にこのような一計を案じたのだ。
(5年前、なのはに告白しようとしていた(らしい)ユーノの邪魔をしてしまった……という自責の念もある)
それにしても、百戦錬磨のなのはをもアッサリと騙す演技力。『劇団テスタロッサ』の炸裂である。
「……? ユーノ君、行こうよ」
ポカンと立ち尽くすユーノに、なのはが訝しげに声を掛ける。
「え、あ、うん!行こう」
上ずった声を上げてしまったユーノを、なのはが「……?」という目で見たが、たいして気にならなかったのか、
すぐにスタスタと歩き出した。ユーノも慌てて後を追い、なのはと並んで歩く。
横目でチラリとなのはを窺うと、会わなかった4ヶ月の間で、また一段と美しくなったようにユーノには思えた。
なのはの部屋は女の子らしく綺麗に整頓されており、入った瞬間、女の子の部屋独特の甘い香りがした。
なのはの出してくれたお菓子を食べながら雑談。ユーノの頭に、5年前の記憶が蘇る。
彼女と毎日、病棟の周りを散歩して、お菓子を食べたり、楽しく話をして……
だが、あの時に比べて、なのはが自分から随分遠ざかってしまったようにユーノには思えた。
「ユーノ君、これ美味しい?」
「う、うん。美味しいよ……」
「そう、よかった」
可愛らしい笑顔、優しい心遣い、真っ直ぐの心。なのはは昔から変わっていない。
こうして久しぶりに会って話をすると、なのはのことが好きだとユーノは改めて認識した。
いや、昔よりその想いが強まっているといっていい。なのはのことが、好きで好きでたまらない。
そういうレベルにまで、なのはへの想いが強くなっているとは、ここに至るまでユーノ本人も思っていなかった。
ならば今、告白するべきではないか。正真正銘、なのはと二人っきり。絶好のチャンスである。
しかし、怖かった。告白してもし、「ごめん、ユーノ君はそういう目では見れない」と言われてしまったら?
そうなればもう、「今の友達としての関係」にすらヒビが入ってしまいそうで怖かった。
5年前に告白しようとした時は断られるとか、そんなこと考えもしなかったのに、
なまじ大人になってしまったばかりに、そういうところまで余計に考えるようになってしまった。
やっぱり、あの時に告白できなかったのが間違いだったとユーノは後悔する。
「それでね、そうしたらその後に…………」
なのはは自分の仕事について、目をキラキラと輝かせながら夢中で喋っている。
だが、ユーノはなのはの話を聞くどころではない。
なのはに好きだって言いたい。でも、断られるのが怖い。好きだという一言が言えない自分が情けない……。
ユーノの心はいろいろな感情がごちゃ混ぜになって、ぐるぐると終わりのない循環を続けている。
ユーノは突然、眩暈を覚え、とてつもない息苦しさを感じた。
青酸カリを飲むと、こんなに苦しいのかと思うくらい、胸を思い切り掻き毟りたくなるくらい苦しくなった。
「……ユーノ君、どうしたの?」
「……え?」
なのはが心配そうな表情でユーノの顔をのぞきこんだ。
外から見てわかるぐらい、ユーノは苦しそうな色を出していたようである。
自分が毎日毎日想い続けている少女は手を伸ばせば触れられるぐらいすぐ近くにいるのに、
どうしてこんなにも遠い存在なのだろうか。なぜ手に入れることができないのだろうか。
「大丈夫?お仕事で疲れてるの?」
昔からそうだ。なのはは誰にでも優しい。そう、誰にでもだ。きっと、自分以外の男にも優しいのだろう。
そこまで考えた途端、ユーノは体内の血液が全て沸騰したかのような感触に襲われた。
「ねえ、大丈夫?少し、横になる?」
「い、いや……」
自分以外の他の男になのはが告白されたら?
他の男の告白を、なのはが受け入れてしまったら?
なのはが、他の男のものになってしまったら?
なのはが、他の男に抱かれたら――?
ユーノの中に、どす黒い感情が一気に広がった。
もう、自分を気遣ってくれるなのはの声も、ユーノの耳には届いていなかった。
なのはが他の男のものになるなんて、絶対許さない――
なのはに好きだって言いたい。彼女を自分のものにしたい。でも、拒絶されるのが怖い。
それならば――拒む暇を与えないように、無理矢理自分のものにしてしまえばいい……
気が付いた時にはユラリと立ち上がり、ユーノはなのはの目の前に立っていた。
そもそも、なのはが悪いんだ。ユーノはそう考えることにする。
自分はなのはのことをこんなに想っているのに、どうしてなのははそれに気が付いてくれないのだろうか、と。
無茶苦茶な思考だが、既に今のユーノからは、それを無茶苦茶だと感じるまともな思考回路が弾け飛んでいた。
「あ、お手洗いは、そっ…ち……?」
気分が悪そうなユーノがふらふらと立ち上がったので、お手洗いに行くのだとなのはは思った。
だが、それはとんでもない思い違いで。こうなる前になのはは異常に気が付くべきだったが、もう遅かった。
ガバッ
「きゃっ!!」
部屋の中になのはの悲鳴が響き渡った。ユーノがとうとう、理性を失ってなのはを押し倒した。
なのはの悲鳴が途切れた後、部屋の中には目覚まし時計の秒針の動く音だけが静かに響いている。
その静寂を破り、ユーノがまるで感情を失くしてしまったかのような無味乾燥な低い声で喋り出した。
「僕は悪くない……」
「……え?」
なのはは、自分が今置かれている状況を理解できなかった。
目の前に立っていたユーノがいきなり自分に抱きついてきたかと思うと、次の瞬間にはベッドに押し倒されていた。
「なのはが、いけないんだ……」
「ユーノ、君……?」
ユーノの表情や口調から尋常ならざるものを感じ、なのはは恐怖を覚えた。
彼とは何年もの付き合いだが、こんな表情は見たことがない。
ユーノはなのはの手首をさらに強く握り、ベッドにグイッと押し付ける。
――まるで、逃がさないとでも言うかのように。手首に痛みが走り、なのはは思わず顔を歪めた。
「うっ……!」
「なのはが、いつまで経っても僕の気持ちに気付いてくれないから……」
「な、なに言って……どいてユーノ君!」
さすがのなのはも、声を荒げた。ユーノが自分に対して何をしたいのか、言いたいのかわからない。
意味不明なことばかりブツブツ呟いている。一体これはなんなのか、全くもってわけがわからない。
――そう、なのははこの期に及んでも、ユーノが自分に対してどんな感情を抱いているか、理解していないのだ。
ユーノにも、それはわかった。
わかった途端、ぽっかりと真っ白だった胸の奥から、突如怒りにも似た激情が迸った。
(なんでっ……)
――わかってくれないんだ。
気が付いたときには、思わず叫んでいた。
「好きだっ!好きなんだ、なのはあぁっ!」
「……!!」
これまで何年も伝えられず、内に秘めていた思い。溜まりに溜まったそれが、ついに歪んだ形で爆発した。
なのはへの想いのたけを思い切り打ち明けると、ユーノは一気に、なのはの唇を奪った。
「???!!!むぐうぅんんんんんっっっっ」
突如口を塞がれ、大きく目を見開いて驚愕するなのは。
一、二秒ほど固まっていたが、自分にのしかかってくるユーノに対して必死に抵抗を始めた。
しかし、武装隊の戦技教導官とはいえ、なのはは肉体的にはごくごく普通の女性。
男性であるユーノに全力で押さえつけられては、逃れる術などなかった。
「んっ……!んんっ、んんんっ……!」
ベッドの上で激しくもつれるユーノとなのは。
ユーノの唇に口を塞がれ、なのはの呼吸が苦しくなっていく。
わずかに開いた口の端から、なのはは必死に酸素を吸い込んだ。
そんななのはの事情を知ってか知らずか、ユーノはようやくなのはの唇を解放した。
「っぷぁ!ユーノ君やめて!」
解放されたなのはの口から、ようやく抗議の第一声が上がった。
だが、その声もユーノの勢いの前では、あっという間に鎮圧されてしまう。
「好きなんだ、なのはのこと。好きで好きでたまらないんだ!」
「……っ!」
ユーノに押さえ付けられ、なのはの身体が布団に沈む。逃げられないという恐怖感に――なのはの顔が歪んだ。
それがますます男の欲情を煽り、ユーノはもう一度なのはの唇にむしゃぶりつく。
「なのはぁっ!」
「いやっ!っぷ、んんんっ、んん……っ」
なのはももう、数年前のような子供ではない。性的な知識も人並みに備えている。
だから、ユーノが今自分にしてきている行為がどんな意味を持っているのか、知っている。
ユーノは力ずくで自分を犯そうとしているのだ、と。なのはは真面目で、節操観念も固い。
そんな彼女にとって、こんなことは言語道断、価値観を根底からひっくり返されるに等しい行為だ。
「ぷぁっ……ねえっ……おねがい、やめてぇっ……」
解放された唇から、なのはの悲痛な叫び声が上がった。
客観的に言わせてもらえば、「やめて」と言われてやめる男などいない。
だが、それでもなのはは「やめて」と叫ぶしかなかった。
なぜなら、それが今のなのはにできる唯一の抵抗――全くの無駄ではあるが――だったから。
「とにかくやめて……!待ってっ……!」
「待てないよ!僕は何年間も待ってたんだ!もう一秒だって待てないよ!」
ユーノはそう叫ぶと、今度はなのはの首筋に顔を埋める。
唇を首筋に押し当てられ、なのはの背筋に悪寒が走った。
「やぁっ……」
首筋をちゅっちゅっと吸われ、水音が上がる。
泣き出したい気持ちを懸命に抑えながら、なのはは必死に叫んだ。
「こんなの、ユーノ君じゃない……ユーノ君じゃないよぉ……!」
なのはの知っているユーノは――いつだって優しかった。そう、いつだって。
だから、今のユーノは何かの間違いだ。元の彼に戻ってほしい。その一心で、なのははひたすら叫んだ。
だが、なのはの願いも虚しく、ユーノの暴走は止まらない。
「なのはのこと、好きで好きで仕方がないんだ!僕を受け入れて……」
なのはの香りをたっぷりと吸い込んだユーノは、再びなのはの唇を吸った。
自分の下で喘ぐ彼女への征服感に酔いしれそうになる。だが、その時だった。
がりっ
「――――ッッッッッ!!!!????」
ユーノの唇に、突如激痛が走った。その痛みに驚き、ユーノは思わず身体を引いてしまう。
あっという間に口の中に広がる血の味。なのはが、ユーノの唇を噛んだのだ。
そしてユーノが怯んだその隙をなのはは見逃さず、思い切りユーノの身体を下から突き飛ばした。
「!! ぐ ぇっ!」
なのはに突き飛ばされ、ユーノは派手に背中から床に落ちた。
激しい拒絶――――。
しばらくの間、なのはの部屋を支配したのは、はあはあという二人の激しい呼吸音と気まずい沈黙。
その沈黙は昂ぶっていたユーノを冷静に引き戻すには十分すぎて。
先ほどまでの高揚感はどこへやら、罪悪感が津波のように胸に押し寄せる。
噛まれた唇からは血が流れ、口の中で鉄臭く苦い味へと変わっていく。
(僕、は……)
冷静に戻ったユーノは自覚した。傷つけた。なのはを、傷つけてしまったと。
さっきまでの自分は、自らの欲望に溺れ、相手のことを考えず、ただただ自分を押し付ける醜いオスだったのだと。
なのはは自分の行為に対して、一体どれほど恐い思いをしたのだろうか。
それを考えただけで、ユーノは吐き気を感じた。
なのはは、怒りというより悲しみの表情を濃くしていた。
ユーノの唾液に塗れた口を手で拭うと、俯きながら吐き捨てるように呟く。
「……なんで……ユーノ君、最低……」
その言葉は、ユーノの心にグサリと突き刺さった。
だが、ユーノは何も言うことができない。なのはと目を合わせることもできない。
彼女の言うとおり、自分は最低だと思ったから。
頭の中で「自分は最低だ」という言葉がグルグルと渦を巻き、眩暈を感じた。
「……帰って……」
そんなユーノの耳に入ったのは、悲しそうに震えるなのはの声。
だが、ユーノの身体はまるで金縛りにあったかのように動くことができない。
そんなユーノに、今度は容赦なく怒声を浴びせかけるなのは。
「帰って!!早く!!」
「…ひぃっ!」
その声に弾かれるように、ユーノの身体がビクッと反応した。
カバンを掴むと、ユーノは転がるように部屋から飛び出し、廊下を駆けていった。
適当に時間を潰したフェイトは、頃合を見計らって、るんるんでなのはの部屋へと足を向けた。
今頃、もうユーノはなのはに告白しただろうか。いや、せっかく自分がそういうシチュエーションを作ってあげたのだ。
そうでなくては困る。親友であるなのはには、誠実で優しいユーノと一緒になって幸せになって欲しい。
だが、宿舎の廊下の突き当たりを曲がろうとしたその時、目の前をものすごい勢いで駆けていく人影があった。
動体視力の優れているフェイトには、それがユーノであることが一目でわかった。
「あ、ユーノ――って、あれ?」
まるで何かから逃げるかのように、一目散にフェイトの目の前を駆けて行くユーノ。
フェイトの声にも全く振り向かず、あっという間に廊下の角を曲がって見えなくなってしまった。
あまりにも慌てているようなその様子を、フェイトは少々不審に思った。
(どうしたんだろ……)
まさか自分の計略(?)が裏目に出てしまい、ユーノとなのはの間が大変なことになっているとは露知らずのフェイト。
ユーノは帰ってしまったようだが、「部屋で待ってて」となのはに言っておいた手前、戻るわけにはいかない。
とにかく、なのはの部屋に向かう。だが、ノックをしても返事がない。
「……なのはー?入るよー!」
これまた少々不審に思ったが、フェイトはとにかく部屋に入ってみる。
そこには、布団やシーツがクシャクシャに乱れたベッドの上で、呆然と座っている親友の姿。
「なのは……?」
「……え、あ!ふぇ、フェイトちゃん!」
フェイトの姿を見るや否や、それまで遠かったなのはの目が、たちまち焦りを帯びたものへと変わった。
「どうしたの?なんかユーノ、慌てて帰っちゃったみたいだけど……」
「あ、え、う、うん、そうなの。急用思い出したって……」
何かおかしい。フェイトはそう思った。なのはの態度がどこか不自然だ。
さらには急用を思い出したにしても、慌てすぎだった感じのユーノ。
具体的な部分までは想像しなかったものの、鋭いフェイトは直感的に二人の間に何かがあったと思った。
「……ねえなのは。ユーノと何かあったの?」
言ってから、フェイトはしまったと思った。なのはは何かあっても自分一人で抱え込んでしまうタイプだ。
この聞き方では何かあったとしても、「何もなかったよ」とかわされるのがオチである。
「えっ?な、なんで?何もないよ。ユーノ君、急用で帰っただけで……」
果たして、答えはフェイトの予想通り。こう言われてしまっては、それ以上の追及ができない。
だが逆に、フェイトは今のなのはの態度から確信した。なのはとユーノの間に何かが起こったということを。
「なの――」
「ごめんフェイトちゃん。わたし、書かなきゃいけない書類があったの」
何かを言い掛けたフェイトを、すかさずなのはの声が遮った。
「わたしから誘ったのに、ホントごめん。今日は……」
何にでもひたむきで真っ直ぐ、素直な性格のなのはは、嘘をつくのが下手だ。今だって、目が泳いでいる。
フェイトにも、なのはが嘘をついているのが瞬時にわかった。
だが、ここでこれ以上の追求はできそうもないとフェイトは思った。とりあえず、この場は引くしかない。
「うん、わかった。いいよなのは、気にしないで。じゃ、書類頑張って……」
パタン、という音とともに玄関の扉が閉められる。その時にはもう既に、なのはは布団にくるまっていた。
「はあっはあっはあっはあっ……」
ユーノは必死に走った。今、自分がどこを走っているかなんてわからない。
とりあえず管理局の宿舎を出て、敷地を出て、道路を走って……。
夜の暗闇の中、ユーノのはあはあという息の音が際立って聞こえる。
とにかく、逃げ出したかった。なのはからではない。
なのはに襲い掛かり、彼女を傷つけてしまったという事実から逃げ出したかったのだ。
だから、必死に走った。だが、無駄だった。
ユーノがいくら走っても、「なのはを傷つけた」という事実が後ろから追いかけてくる。
ダメだ、逃げられない――……。
観念したユーノは、走るのをやめた。実際、もう足も疲れて走れそうになかった。電柱にもたれ、息を整える。
(しくった……)
先ほどの光景が頭の中でフィードバックする。
理性を失くしてなのはに襲い掛かる自分。苦しそうにもがきながら「やめて!」と必死に叫ぶなのは。
「ユーノ君、最低……」と言ったときの、彼女の悲しそうな顔……。
(また……なのはを、傷つけた……)
5年前、怪我で辛い思いをしているなのはの気持ちをわかってあげられず、
感情的な一言で傷つけたことがユーノの胸の内に蘇った。
だが、今回やってしまったことは、その時とは比べ物にならないほど重大だ。
男の欲望に負け、一方的にただひたすら自分をなのはに押し付けた。
この世から消えてしまいたい――ユーノは本気でそう思った。
(二度となのはを傷つけないって、そう決めてたのに……)
なのはのことが好きで好きでたまらない自分が、一番なのはを傷つけているではないか。
「僕は……僕は……ちくしょう、どう、して……」
電柱にもたれかかったままズルズルと崩れ落ち、その場にへたり込む。
ユーノはひたすら己を呪い、後悔を繰り返した。時間だけがただ、無作為にすぎていった。
今回はここまで。だうだ、まさにタイトル通りの展開だらう。あばばばばばば!
明日からまたお仕事なので、第3話以降の投下はいつになるかわかりませんが、待っててくれると嬉しいお。
第1話
>>348-359 第2話
>>373-383 第3話
第4話
第5話
GJ!
なんかユーノがかわいそうに思ってしまった俺はザンバーで斬られるべき
続きがいつになろうが全裸で待ってるぜ!
うわー、このヘタレ最悪だー
まさかここまで二人の関係を崩すとは思いませんでした。
これからどう修復していくか楽しみです。
それにしてもここで止めるなんてぬるぽさんドSすぎるww
忘れてた。もちろんGJですよ!
OKOK、とりあえずココまではGJ、超GJだうp主。
だがしかし、濡れとしては第5話のサブタイについて物凄く議論したいところなんだがwww
>>366 そんなヘイト臭漂うもの読んで楽しいか?w
断罪ものなら巷に山ほど転がってるだろw
つまらん人間だな
>>389 いつもの奴なんだから放っておいてやれよw
フェイト臭なら大好きです
>>384 GJなかなか派手に関係が破壊されてて楽しかったよ
こう何と言うか、なのはが魔法で抵抗しない(できない)のは今までの関係を信じていたからだろうし、
ユーノは童貞臭く鬱屈してるし、フェイトは可愛いし、皆歳相応でいい感じ
でも、レイハがノーリアクションなのがちょっと気になったかな?
続き待ってますよー
メンテに出してたと脳内補完
395 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 14:09:39 ID:8StiR5R3
続きが気になる
ユーノ・スクライア・・・それは伊藤誠と鳴海孝之を組み合わせた,全く新しい男である。
おいおい、ユーノを奴らと一緒にするなよ。
つーか伊藤誠と鳴海孝之が外道過ぎるんだよ。
何というハイブリッドwwww
「雌を地に押し付けておきながら、噛まされた程度で隙を作る……このッッヘタレがあッッッ!!!」
と、背中に鬼のお父さんが怒っておられます。
>>384氏は速やかに続きをワッフルワッフルしないとシャガられます!
>>397 そもそもエロゲ主人公に出来た人間ほとんどいないだろ
>>401 ななついろの主人公は神
PS2版は涙が止まらねー(;_;)
GJ!乙でした
うん、まぁ…、その、なんだ……頑張れ?男の子!
あれ?何で応援してるんだ俺?涙が止まらないや。不憫なししょ――あれなんだこの光
だんだんこのSSにNTR臭がしてきた俺は人間不信
>>403 PC版しかやってないからようわからんが、
確かアレの主人公はすももで、ヒロインはユキちゃんだったはずだよな?
え?ハルくん?傍観者だよな?w
どうしてもフェイトがなのは争奪戦に参加して勝ってしまいそうな
気がする自分はNTRスレ住人
おかしくなってしまった二人を仲を上手く取り持って上げて、
最後にユーノをいただいて行く執務官、という電波を受信してしまった。
アッー!
>>401 今すぐマブラヴオルタやってこい。
同じアージュ作品でも鳴海孝之とは明らかに違うから。
あそこまでボコボコされて立ち上がれるだけで人としてすごいから。
>>401 つ原作クロノ
まぁ対象がなのちゃんだけだし直線ルートだったからな
>>401 うたわれるもの のハクオロ
Routes の 茄子宗一
恋する乙女と守護の楯 の山田妙子(如月修二)
他にも探せば結構まともな人間いるぞ。
>>408 ここは両方いただいていくってのが通のやり方だな
>>384 GJです!昨日の今日(じゃないな・・・)で、もう2話まで投稿されているとは嬉しい誤算ですっ。
そして、期待してた以上に重く鬱々とした展開で大満足です!!
はてさて、この後の2人の行く末を気にしつつ次回も楽しみにしております。
お前ら、どうしてエロゲ主人公で出来た人間って話題で
なのはさんのお兄さんの名前を挙げない……
まぁ、最近の純愛系統だとむしろ出来てない人間のが少ないくらいだろうけどさ
いい人、いいヤツのほうが最近は人気出るから
>>342 GJ!!!待ってましたあああああああ!
エリオのワイルドさと強引さがたまらなくいい。
この次元のエリオは間違った道も進んだけど、自分とひたすら向き合って信念を打ち出したんだからこれぐらいの方がいい。
更に言うならば少し前にロデオがルーを殺そうとした時、殺傷設定でバイクで突っ込んでた方が(ry
続きもひたすら楽しみです。
盛り上がっているところすみませんがちょいと長編書かせていただきます…
・以前…「なのはが突然事故死して、そのショックでユーノは約十五年無限書庫に引きこもってたけど
美しい大人の女性に成長したヴィヴィオが現れて、彼女の頑張りでユーノは元気を取り戻して
さらには結婚。後に誕生した子には『なのは』と命名した…。」って話を書いたのですが…
今回はそれからさらに時が流れたお話です。
・そのユーノとヴィヴィオの間に誕生した方のなのはが主役のお話です。
・事故死した設定の『高町なのは』と差別化する為に『なのはjr』と表記します。
・で、なのはjrもまた管理局魔導師として働いてると言う設定でもあるのですが、
そこからさらに二人の仲間(もちオリキャラ)が登場します。
・なのはjrがユーノとヴィヴィオの子供と言う設定である様に、その仲間キャラ二人も
アニメ本編に登場するキャラと何かしらの形で関連のあると言う設定でもあります。
・敵もオリキャラ。で、やっぱりアニメ本編と何かしら(中略)
・当然オリキャラ注意
・非エロ
・最低SSを目指し、オリキャラ主役路線やって見たけど最低に成り切れない中途半端SS注意
・一応長編もので、何回かに分けて書きます。
ジュエルシード事件や夜天の魔導書事件、レリック事件等も既に遥か過去の物となった時代。
しかし人の世は終わらない。この時代にもまたこの時代を生きる人々の営みがあった。
時空管理局もそう。この時代の管理局もまた、これからの時代を担う若者達の姿があったのである。
管理局地上本部内の訓練場の上空を華麗に舞う一人の魔導師の姿があった。
彼女の名は『なのは=スクライア』無限書庫司書長ユーノ=スクライアを父に、
ベルカ式魔導師ヴィヴィオ=T(高町)=スクライアを母に持つ美しい娘である。
それを証拠に彼女の髪は母の若い頃を思い起こさせる金髪に…赤と翠のオッドアイを持つ。
しかし髪型は違い、彼女の亡き祖母に当たる高町なのはがバリアジャケットを着用した状態を
思い起こさせるツインテールとなっていた。この様に、亡き祖母と同じ名を与えられた
なのはだが、文章中では高町なのはと混同して紛らわしいので『なのはjr』と表記させて頂く。
間も無くし、地上から幾つかの何かが上空のなのはjr目掛け急上昇して来た。
それは訓練用のターゲットドローン。ターゲッドドローンはなのはjrを取り囲む様に
高速で飛びまわるが…次の瞬間、なのはjrの持つデバイスから放たれた翠色の魔法弾が
ターゲットドローンを全て撃ち落していた。
ターゲットドローンを全て撃墜し、地上へ降りたなのはjrに対し一人の男が拍手で出迎えていた。
「お疲れ様。ますます腕に磨きがかかった様だね。」
「そんな事無いよジェーハ君。貴方が改良したレイジングハート・エルトリウムのおかげだよ。」
彼の名は『ジェーハ=マチエティ』なのはjr同様に管理局で働いている魔導師であり、
また技術者でもある。そして、なのはjrの亡き祖母の遺品である『レイジングハート・エクセリオン』に
最新技術を投入し『レイジングハート・エルトリウム』へバージョンアップさせたのも彼であった。
不思議となのはjrとジェーハは仲が良かった。それは何故かと言うと…
「おうおう! またヘッポココンビが何かやっとるな!?」
なのはjrとジェーハの前に突然二人組の男が現れた。よく管理局に入れたな? と突っ込みたく
なる程のメタボっぽい大柄の男と、彼の子分っぽい印象を持つ小男の二人組である。
そして、大柄の男の方がなのはjrを指差し言うのである。
「お前まだ管理局にいたのかよ! お前みたいな親のコネで入局したも同然の奴なんて
長続きするはず無いのによー!」
「なんですってぇ!?」
これは流石に温厚な(?)なのはjrもトサカに来た。
既に説明した通り、なのはjrの両親は共に管理局内で立派な地位に立っている。
それ故に、その娘であるなのはjrは『親の七光り』と馬鹿にされる事が多々あったのである。
しかも、本当になのはjrをヒヨッ子扱い出来る様な強い者からでは無く、
先程現れた大男と小男の二人組みの様に、真面目に戦えば格下も格下と言わんばかりの
弱い相手からさえその様に馬鹿にされてしまうのだから…温厚な(?)なのはjrでさえ
怒らざるを得ない。
思わず二人組に喰ってかかろうとしたなのはjrだが、しかしそれをジェーハが止めた。
「やめたまえなのは君。こんなクズ相手に変な問題を起こす必要は無いよ。」
ジェーハはそう冷静になのはjrを諭していたが…
「クズはどっちだよ! 人工授精児の癖に偉そうな事言ってんじゃねーよ!」
「何だとぉ!?」
子分の方の小男の言葉に今度はジェーハが切れかかっていた。
ジェーハ=マチエティは普通の人とは異なった生まれ方をしていた。
かつて管理局のとある部署で、『優秀な精子と卵子を人工授精させる事によって優秀な人間を作り出し、
そこからさらに英才教育を施す事によって優秀な局員とする』計画が進められていた。
そして、管理局が保管していた『最も優秀な科学者の精子』と『最も優秀な魔導師の卵子』を
人工授精させる事によってジェーハは生み出された。しかし、間も無くしてこの計画を進めていた
局員は諸事情によって更迭され、まだ赤ん坊だったジェーハのみが残されたが、
生まれてしまったものは仕方が無いと言う事で結局管理局がジェーハの世話をする事になり、
当初予定されていた通りの技術者としても魔導師としても優秀な逸材に育っていたのだが…
やはり人工授精児である事から、他の物に後ろ指指される事も度々あり…
それ故にジェーハにとって『人工授精児』と言う言葉は禁句になっていたのだった。
この通り、なのはjrとジェーハはお互い周囲から後ろ指指される立場同士として
近付いた事がきっかけとなってはいるが、そうしていく内に次第に情が移って…と行った経緯があった。
「君達は言ってはならない事を言ってしまった。少し痛い目を見てもらおうか?」
「そうだよそうだよ! ジェーハ君の言う通り…注意すべき所は注意しないと
ますます増長しちゃうんだから!」
なのはjrに続いてジェーハも完全に怒っており、それぞれデバイスを構えて
大男と小男の二人組へ近寄っていたのだが……そこで突然背後から何者かに
肩を掴まれ、止められてしまった。
「誰だ!?」
ジェーハがふり向いて問うと、そこには全身を白銀の金属の鎧で覆った
特撮ヒーロー番組に登場しそうなパワードスーツっぽい形状の何者かの姿があった。
『………………………。』
そして、パワードスーツっぽい何者かは無言のまま首を左右に振るのである。
それすなわち、ここで変な問題を起こしてはいけないと言う意思表示であった。
「分かったよ…他でも無い君の頼みだ。百歩譲って引き下がるよ。」
「うん…他でも無い機のはさんの頼みだもんね。」
不思議となのはjrとジェーハは落ち着き、引き下がっていた。
彼女の名は『三式機のは』何時の頃か管理局に勤めていた機械魔導師である。
既に機械の身体を持った存在と言うのは、戦闘機人と呼ばれる者達がいたが、
彼女は戦闘機人とはまた異なる設計思想によって作られていた。
まず戦闘機人と比較して決定的に異なっていると言える点は、外見だけを見るならば
普通の人と大して変わらない戦闘機人に比べ、機のはは全身が白銀の装甲で
覆われ、まさにロボットと言わんばかりの機械的な身体を持っている。
そして何より、感情らしい感情を持たない純然たるロボットと呼べる点である。
その為、管理局内でも気味悪がられていたのであるが、なのはjrやジェーハ等
一部の人間に対しては不思議と何処か優しさを思わせる物を見せており、その為
なのはjrとジェーハとは非常に仲が良かった。ちなみに彼女と表記した通り、女性らしい。
「何だ! 今度はロボットまで来たな! 全く類を友を呼ぶ的に変な奴同士でつるんでるんだな!?」
大男と小男の二人組は機のはをも馬鹿にするかの様にそう言っていたが、
機のはは特に怒る様な素振りも見せる事無く二人を見つめていた。
『…………………………。』
「お!? 何だ!? やる気か!?」
「お前ごときが俺達二人に勝てると思ってるのか!?」
機のはを恐れる所か、むしろ見下す様な態度を取る大男と小男の二人組であったが…
次の瞬間、機のはの手から放たれた桃色のバインドが忽ち二人を締め上げていた。
「んんー!?」
「もがー!! もがー!!」
バインドに縛られ、芋虫の様にのた打ち回る二人組を尻目に、機のはは
なのはjrとジェーハの背を軽く押した。
『…………………………。』
「分かったよ。もう行こうって事でしょ?」
「ふむ…まああの状態からさらに変な事したら本当にこっちが悪者にされそうだしな…。」
と、なのはjrとジェーハは、なおもバインドに縛られのた打ち回る大男と小男を
哀れに思いながらも機のはと共にその場を立ち去った。
と、この通りミッドチルダは概ね平和であった。
しかし…その平和も突然何の前触れも無く崩壊する事になるのである。
短いですが今日はここまでです。
>>384 GJ
って言うかタイトルで吹きましたw
主人公だけがなのは直系でない予感。
ジェーハの出生の下りで「恐るべき子どもたち計画」を連想した僕はMGS厨。
>>389 主人公陣が必ず勝つお約束に飽きたつってるだけじゃん
何故それがヘイトになるのか、その思考回路がわからん
ゼストとノーヴェ専用になってるチンクだが、ヴァイスとも絡ませられね?
あの外見年齢と眼帯はヴァイスのトラウマを刺激するだろうな
NANOHA-SANsugeeeeeは見飽きたというのは同意。主にStSで。
空の戦闘力かベッドの戦闘力かによってエライ違いだな
>>425 相手が勝った後、無事ですむならいいけどなw
逆に管理局=悪で負けて断罪される系もいいかげん飽きてるんだがw
GJ
この三人が主役のようですね。
それにしても大男と小男の二人が、管理局員になっていたとはw
逆にSugeeeeeeで良いから外道なのはがみたいねぇ、俺は
交渉を試みるフェイトさん、相手が話し合いに応じようと武器を下ろしかけたら
その肩に霊杖をトン、とのっけて静止も聞かず砲撃とか
OSAKA懐かしいw
キリングホルダーみたいになってるなのはならSugeeeでも許せるw
……結構、色々とヘヴィなイベントが目白押しだけどな。
『ティーダ殺しの犯人』という誤解を、フェイトを庇うためにあえて受け入れたことになるのか?
〉〉342
GJ!
ずっと待ってた!
セリカも幸せになって欲しいがもはや叶わぬ夢か…
個人的には、この世界のエロオは大好きだ。
エッチで少しダークでそこがまた10歳エリオとのギャップで萌えてしまうんだ。
キリングホルダーなら相手がスバルだと…
許せるッ!
>>431 本編より強いなのはさんは見てみたいな。御神流も使えるとか。
どうにもオールラウンダーのフェイトや、ユニゾンシグナムの方が
地力が上のように少しだけ思ってしまう。
まあこういってはなんだが、普通でない二人と互しているだけ、凄いのだと思うが。
どこまでも力技一本なのがなあ。
またガジェット四型に襲われたら、確実に二の舞を演じそうなのがどうにも。
>>434 ただ、水鏡と女房的にはキリングホルダー=ティアナ
……『相手が不慮の事故で殺してしまった恋人』の幻影を盾にするとか、あのシリーズでは珍しい外道戦法使いだったなあ。
>>436 流石にそれは無いと思うよ。あれだけ苦労したんだし。
まあ不意打ちはもの凄く防ぎ難いし、どんな人でもやられる時はやられるが。
>>436 なのはさんはいらないと申すかw…ハッ!
人工衛星=なのはさん
ならよし!範囲攻撃なら避けられない!
手垢がつくほど使い古された並行世界なのはさんとかは?
不屈を失い、友の手を?めず、闇の書をとめることが出来なかったなのはさんが明日の為にうつべしうつべしで
凶道官となってAs時期の海鳴に〜な感じ、問題は顔がモロバレだから仮面か包帯尽くしが必要
それこそ医療班が毎日総動員になるような教導をしてくださいハァハァ
>>435 槍レイハさんがデフォルト形態、
神速で相手に槍を突き刺し零距離砲撃ですか。
エリオの槍の師匠になりそうだな。
必死さがあるなのは、というのは見たいかも。
>>437 ……何でティアナをあんな風(幻術はオマケ)に育てたんだろう。
『姿を消す』能力については劣っていても、幻術による能動的な心理誘導を加味すればよっぽど凶悪度高いと分かってるだろうに。
「レベル2のデバイスでは、レベル3には勝てません―――私の『クロスミラージュ』には」
「すぐに、残った右目も抉ってあげますよ」
って、さすがにマイナーか。
>>438 フェイトさんとの一件はなのはさん自身も救われてるんだよね
1話じゃ自分は浮いてるとか大切な物がどうのとか言ってるし
無印でフェイトさんを失う終わり方だと結構性格が違った筈。
>>440 え、そうなの?
てっきり、ティアナは幻術を使う射手に育てられたと思っていたんだが。
>>440 基礎的な地力を上げるのを優先したからでは。
搦め手だけではどうにもならない事もあるのかもしれない。特に執務官になるには。
地力が上がった状態で、幻術もさらに磨けばさらに凄い事になるだろうね。
>>440 すごく聞き覚えはあるんだが、思い出せん。
頼む、教えてくれ
>>443 工夫ひとつで地力を幾らでも補えるのが幻術だとオモ
実際、なのはは攻撃力がBJを貫く程度しかないガジェットW型に手痛い敗北を喫したわけで
ティアナの場合、姿を消すだけでなく任意の位置に自由な幻像を出す能力があるし
単純に、なのはに幻術を教えるスキルがなかったんだろ。
(つか、そもそも管理局そのものに幻術教える人材がいないかも)
数学教師に社会科教えろって言われても困る。
ぶっちゃけ、幻術を完全に使いこなすと強すぎるしな
8話のあのシーンも幻術使ってれば勝ってたんじゃないかって話もちらほら聞くし
そもそも3期自体、補助系軽視のきらいがあるからなぁ
けど、幻術には攻撃力ないぞ。
仮に無数の幻像で撹乱できたとしても、はやてみたいな広範囲をまとめて攻撃できる相手とは相性悪いし、本人も言うように決定打にはなりえないと思うが。
多分、リリなの世界における幻術使いの最高峰は4番だと思うから、彼女を参考にすれば良い点悪い点も見えてくるのでは?
便乗して質問だけど、4番とかティアナの幻術って音は出せないのかな?
>>450 シルバーカーテンは知覚を騙すISらしいし、フェイク・シルエットも特にそういう記述はないな
>>447 なのはから見える位置に一体『攻撃態勢のティアナ』を出しておくだけで、
叫びながら落ちてきたのは
・本体
・幻術によるフェイントで、
・本体は『攻撃態勢のティアナ』
・本体は透明化して、
・近接攻撃狙い
・遠距離攻撃狙い
・幻術だけに集中し、敵を疲労させるのが狙い
と、多択攻撃になるからなあ
隙ができればスバルが殴れるしダガーも刺せる弾丸も当たる、最悪素手でも重大なダメージを与えられる
……あれの場合、フリーの側のダガーで腕なり手首なりバッサリやってしまえば良かった気もするが
>>444 スプライトシュピーゲルの『テンペスト』の人
>>452 ほら、クロスミラージュがダガーモードの事を黙ってたから……
ティアナを止める訳でもなし協力するでもなし、半端だったな
そういえば、オプティックハイドでデバイス隠したりフェイク・シルエットでデバイス持ってるように見せかけるって出来るのかな?
怪電波きた
最低系エロSS
・入れただけでイク
・初めてなのにイク
・あえぎ声にすぐらめぇがでる
>>453 クロスミラージュは造られたばっかりの成長過程のデバイスだから。
レイハさんはその点ユーノが持っていた以前は経歴不詳の謎のお方だから。
意外とすごく年増かもし(SLB
>>451 サンクス
じゃあ、知り合いのシルエットだして喋らせるてのはNGか…
ダガーで近接仕掛けたのが幻影なら問題なかったんだろな。
接触と同時に閃光+炸裂音を出すシルエットをなのはに接触させて視覚と聴覚を奪い、
魔力探知にかからないようにウイングロードを解除したスバルを
上から自由落下させてなのはに組み付かせて落とさせる、
なんて妄想が…
>>452 だから、それが可能になる魔力量を作るための基礎訓練じゃないのかな?
レイハがなのは以上の外道なのはガチ
>>422 GJ……といいたいとこだけど「jr」はいらないんじゃない?
細かい様だけど無駄なシュールさがある。
死んだ方のなのははまだ出てないんだし普通に「なのは」と表記してくれればわかるよ。
もしシュールさを狙ってるとしたらせっかくのいい話をつまらなくさせてると思う。
どうしても使い分けたかったら「小なのは」と「大なのは」にした方が違和感なくよめるかも
>>458 魔力量を増やす訓練なんかしてたっけ?
つか、幻術の使い方はどう考えても教えてないし。
あのシーンはティアナが自分の力でなのはさんに一矢報いようとしていたから、落下する方を幻術にするなんてアイディアはティアナのあたまになかったんじゃないか?
あくまで自分の力でバリアを引き裂いて一撃入れて、自分は小手先だけの凡人じゃないと証明したかったから、という分析を勝手にやってみた。
一応、ティアナの立場になって考えてみたが。
それで正解じゃない
その為にスバルが敢えて真正面から突っ込んでシールドブレイクで足止めしてるのだし
>>461 ない
というかなのはだと魔力は生まれつきで増加はしないようだ
いや、身体の成長や訓練によっても増加するぞ。
あと、個人の運用能力、いわば一発あたりの消費量の変化。
1回につき、20だったのが15ぐらいにまでなると結構変わるもの。
参加していた手前、言えた義理じゃないが・・・・・・何だこの流れはw
いつものことながらカオスに進むな、ここはw
魔力運用の効率化で消費魔力が減らせるみたいなことはSSで言ってたような気がする。
>>462 まあ、それにしても、透明化したまま……せめて叫ばずに、というか掴まれなかった側を使わなかったのは何だったんだろう。
狙撃も暗殺も幻術と透明化とはめちゃくちゃ相性がいいからなぁ
ぶっちゃけティアナくらいの凡人だから許されるスキルでしょマジで使われたら番組が終る
幻術が最強とならない設定はいくらでも作れそうだけど、
それを番組内で説明しきるのは難しい。
ガチな小説版でないかな。
そもそも激しく動いたり魔力大量消費したりするとすぐに透明化は解ける。
だから透明化したまま狙撃だの幻影使用だのできん。
そろそろこんなことでスレ無駄に消費するのはやめとけ。
>>471 正面きっての戦闘でも、相手にしてみれば自分を狙う幻影を適当に出されるだけで集中力ガタ落ちという
その隙を刺すのが、何も幻術使い本人である必要もない
つまり、コンビネーションの恩恵を最大限に受けられる・与えられる能力でもあるからなあ
>>474 相手にそれが分からなければ、『透明化できる』という事実だけで、単なる攻撃も多択攻撃になるからなあ。
確かに、透明化単体だと攻撃には使い辛いけど、その存在で『幻像のどれかは本体』という推測が成り立たなくなる。
透明化したティアナが誰かに悪戯してるうちに自分も興奮、だんだん性的なものになっていきそのまま本番
という偉くベタな電波を受信した
エリオのおにんにんかスバルへの逆?セクハラか、はたまたヴァイスへのかわいいいたずらか、それが問題だ
わかった!
エリオのチンポを透明化すれば良いんだよ!
6課で一番可愛い女の子の完成!!
いや、ついてるからこそいいんじゃないか!
というわけで、エリオの外見を女の子っぽくして、なおかつおにんにんは
ついたまんまというオトコノコエリオを誕生させればいいんだよ!
そしてオトコノコエリオを見て辛抱たまらんなったヴァイスがウホッでアッー!なんだよ!
だからエリオ房はうざいと
お前らエリオならなんでもいいのか?
>>481 エリオスレ民の俺から言わせてもらえば、勿論NOだ。ただ、スレ民の中にそういう考えを持った人が少なからずいるのも事実ではある。
なんつーか、あれだ。確かにエリオが活躍している(あるいはスポットライトが当たっている)のは嬉しいんだが、
だからって個別スレでもないのにエリオエリオ連呼するのはいかんのですよ、と。
相対的に出番が減って本意でない他キャラのファンの人たちもいるんだし、そういう人たちのこともちったあ考えろよ、と。
マジレスすまぬ、だがどうしても言っておきたかった。
あと、本件とはあんまり関係ないが…正直、50も100もレスが進んだ状態で、かつ他SSも出てるのに前のSSに感想書くのって、アリなのか?
リアルタイムで遭遇できなかったら後で書いたってことなんだろうが…なんか気になった。
いや、別にそこまで言うほどのもんでも無いだろ…
エリオ房だのユーノ厨だのレッテル貼りのがウザイよ
流れが嫌なら普通に投下するなり別の話題振ればいいだけだし
>>482 レスが止まってるならまぁ良いんじゃない?>感想
別の流れに水を差すと思ったなら自重すればいい
要は空気を読めばよろし
>>483 レッテル貼られるようなことしてるからだろ
特にユーノ厨はウザ過ぎだ。ユーなの書かなかっただけで批判してるのいたし、単に荒らしたかっただけかもしれんが
>>481 エリオの流れに書き込んだ俺が言うのも何だが、別にエリオだけじゃなく
ユーノやクロノでも似たような流れになることはあるじゃないか。
それに、それがずっと続くわけでもないしそこまで目くじら立てることもないだろ?
>>485 流石にあれをユーノ厨呼ばわりするのはどうかと思うぞ。
どっちかと言うと作者さんのアンチがユーノ厨の皮被ってただけのように見えたし。
>>415 なのはさんのお兄さんの前の作品の主人公(やれば何でもできるスーパーサイヤ人だが)、
その前の作品の主人公も、
非常に出来た人間だと思う。
>>487 確か、1の主人公はマジで普通の人間だったってどこかで聞いたけど。
>>485 あれどうなんだろうな
ただの荒らしかホントにいきすぎのユーノ好きか……
でもあれを抜いてもユーノ厨ってレッテル貼られても仕方ない奴がたまに沸くのは事実。
レッテル貼りが嫌ならレッテル貼られるような書き込みをしないでくれって話。
>>488 1はごく普通の人。
相手が妖怪だろうが忍者だろうが、
それに合わせて一緒に忍者になったり妖怪になったりせず、
でも一生添い遂げてゆく、
普通だけど出来た人。
2は、
相手が退魔師だったり刀の化生だったりすると、
それにあわせて退魔師に修行してなっちゃったりする、
恐ろしく順応性高くて出来た人。
でも個人的には従姉の愛さんとのんべんだらりとのほほんラブコメしてやがればいいよと思います。
トラハやったことない俺、参上。
最近はヘタレとか特徴無し主人公は流行ってないよな。
>>489 1の綺堂さくらEDは正直凄いと思った。あと春原七瀬EDも。
一生添い遂げるって凄すぎる。
1〜3+αを見返して、海鳴って本当に人外魔境だと再確認した。
魔王も生まれるわけだ。
アリスのランスみたいなのはめずらしいのかえ?
>>492 とはいえ、とらハ世界では魔王は生まれてないんだけどね
戦闘とは無縁の世界でクロノとごく普通の家庭を築いていることでしょう
>>489 ユーなの以外認めない、って手合いは、むしろユーノスレにこそ出没しそうなものだが、今までのところないんだよな、実際。
管理局ヘイト、三人娘ヘイトはいるし、時々こっちでも自己主張してるみたいだけど。
まともな住人は、よそでは結構気を使ってるよ。向こうでも、よそに空気を持ち込むなって注意はしてる。
十把一絡げされるのは勘弁だが、状況はそれを許してくれないな……仕方ないけどさ……ここからもあっちからも、その手のは消えてくれればいいんだがね。
なぁ、最低SS最低SSっていうけどさ〜、
『最低野郎SS』ってないんだよな?
こう、次回ナレーションで
「お前も、お前も、お前も!管理局の為に死ね!!」
つ〜うような感じでさ?
あとだ、とらハ2のマイトルゥー嫁は愛さんでデフォ
たとえ戦闘機人もとい超能力兵器だろうと
抱きしめてあげて養子にしちゃう母性力に惚れたw
主人公と苗字が同じだから素で夫婦と間違えられちゃったり(OVA版)
うん、なんの話だっけ?
そうそう、何が言いたいかというと
相手が霊剣に封じられた霊でも真摯に愛する男は漢ってこどだ
>>497 つまり、ユーノ×レイジングハートをご所望とw
ガジェットに陵辱されるスバルとか見てみたい
別系統で造られた機人であっても構造は同じだから機人のみに効くスカリエッティ特性の神経麻痺ウィルスを感染させ動けなくなった所を
ガジェットが群がってって感じで
>>496 いやむしろなのユー至上主義者は普通にいるけど、なのユー派の絶対数が多いから居心地良くて暴れる必要がないと邪推している俺
アンチの皮を被った不逞の輩はともかくな
>497
後、
「お、オレは管理局員なんだぞ!偉いんだぞっ!?」
と、局員である事にアイデンティティを持った奴とか。
最低野郎SSってかオリキャラがメインにいる作品ってどうなんだ?
俺としては理想郷やNTに行ってほしいんだが
>>500 俺もなのユー好きだけど、なのユー派って絶対数そんなにいるか?
俺のイメージだとなのフェ派クロフェ派ときて次になのユー派な感じなんだけど実際どうなんだろな
>>503 別に気にならないけどな
ここはカオスが売りだし
そうなんだけどさ
どの作品と言う訳じゃないが、やたらオリキャラが出てくる奴があるだろ
ここはエロパロスレだしさ、本編のキャラがあんまり出ない上にエロもない作品はちょっとな……
ユーノ厨ってほんとうざいよ。百合スレにも湧くしさ……
俺はノーマルもいけるけど、百合スレでは百合の話だけしたいんだよ。
最低外道主人公でオリキャラじゃないとすると……それってなんてナノマイラーw
まーた変な流れになってんな
極端な話するとエロパロ自体が捏造オリジナルストーリーなんだよね。悪く言えば
>>503 なのユーの絶対数の話はあっちのスレだけでのことだよ
全体にまで拡大したらなのフェが多くなるのは当たり前だわな
まあそろそろ個別スレの話は止めにしようか
>>507 ただのアンチ百合とは違う特徴でもあったん?
>>506 殆ど名指ししてるな
そういや、前にもつっかかってる奴がいたな
あっちはageてたからただの荒らしだろうけど
百合スレに常駐してる淫獣画像貼ってる奴は
ユーノ厨じゃなくてただの嵐かと思ってた。
なのはスレに湧く過激百合厨と同じく。
オリキャラや最低SSに関しては、
ちゃんと注意書きしてくれてるし別にいいんじゃないかなあ…
3期終わって大分経つし、普通にやるだけでは新鮮なネタも作りにくいしね
しかし、さすがに投下間隔も空くようになって雑談増えてきたなー
>>501 いやいやそこはもう少し突っ込んで、
最低野郎「俺の親は管理局の偉い人なんだぞ!」ぐらいは言わないと。
んで、クロノあたりに、
「親は関係無いだろ親は────ッ」と言いながらボコられると。
>>497 最低野郎SSと聞いて、男女比が逆転して血と硝煙の臭いにむせる硬派なSSだと思った。
それはともかく、気に入らないやつは、SSでも人でもスルーでいいんじゃないか?
そもそもユーノ厨ならば百合スレに近づきすらしないだろ
>>506 パロスレだしエロが無くても大丈夫
てかエロも無い作品はとか言ったら一気に投下作品が減るぞw
俺個人としてはエロ作品が大好きだけど、それも陵辱とかキツいのが
>>515 いやいや、どのカプ好きに限らずホントにイタイ奴ってのはわざわざ嫌がらせするためにスレに突撃したりするぜ。
まぁ、百合スレのはどっちかというとただの荒らしだと思うけどさ。
一回、なのはスレを見てみたら、見事に百合ばっかりで
ユーノスレを見たらカップリングの話ばっかりでもう見てないや。
さて、そろそろガーターベルトが似合うキャラについて語ろうか。
個人的にはカリムだと思うんだが…
とりあえずユーノ厨批判の流れに持っていって間接的にキャラや住人を貶めるのはやめてね
特に好きなキャラじゃないけど、読んでて気分悪いから
>>519 本命 フェイトそん
対抗 ドゥーエ姉様
大穴 レジアス中将
直感で決めた。異論は認める。
それと俺にミゼット×レジアスという電波を送ってきた奴、怒らないから
名乗り出なさい。
>>519 >>ガーターベルトの似合うキャラ。
黒スト&黒ガーターなら、リンディ・フェイト・シャマル。白スト&白ガーターなら、カリム・はやてとか。
ぱっと思いつくだけならこんな感じ。
ガーターとストッキングっつっても黒と白ではかなりイメージ変わるからどっちにするか難しいところだな。
>>519 大本命はやはりフェイト。
後、ギン姉もいいなぁ〜。
色はどうするか?
当然『黒』でしょう!!
ギンガもいいな!
長い髪のキャラは似合う気がする。
色は基本的に黒ですねw
逆になのはが着けてるところは想像できない。
個人的にはレティさんに勝てる奴は居ないと思うガーターベルトで
そろそろユーノ長編が来てもいいと思うんだよな。
リトルランサー前後からエリオラッシュだったからねぇ……。
なんならヴァイス、グレアム、レジアスあたりでもおもしろそうだけどなw
>>525 年上・お姉さん・熟女キャラは問答無用で黒スト&ガーター似合うな。
でもレティさんってエロパロではほとんど出番ないぞ・・・
>>496 ユーなのは公式で否定されたんだろ? ユーノもStsでは恋愛感情はなくなって親友で落ち着いてるんだろ?
房連中がウザ過ぎてユーノ嫌いになりつつあるし、なんだかなぁ
ボンデージと聞いてすっ飛んでry
>>528 ずいぶんと珍しい方と珍しいスレでお会いした…
スレ伸びてるなーとwktkして開いたら、100レス以上が雑談かよう…
でも何ヶ月も投下なかったり、投下キターと思ったらSSと称した台本が投下されてたりするよりいいか……orz
フェイト、ドゥーエ、レティ、カリム、ウーノかな。メガーヌも良いかもしれない。後、プレシアもきっと似合う。
>>514 そうそう、そっちなんですよw
>最低野郎
ところでファッションが行き着く果てはフェチだとするなら、
トーレ姉さんは体操着にブルマーが最速だと思います。
黒ストガーターもありだけど、セーラー服も似あうと思うんだ。
うん、なにが言いたいかと言うと……
ナンバーズ・ソープシリーズを再び熱望します!!1
黒ストガーターがすずかあたりが似合いそうだと思ってる
>>524 なのはさんには裸Yシャツとか似合うと思うんだ。
>>528 御大がそう言ったとか何とかだが、ユーノからなのはへの恋愛感情がある、とも明言されてなかったと思う。
まあカプ論始めたら、公式はクロエイとゲンクイしか……ないよな?
房がうざいってのは、まあどのキャラのファンにも言えるよ。淫獣だけに限らないって。
でも逆に言えば、キャラを貶めるのにこれ程簡単な手段もないわけだが。信者を騙ってあちこちでマンセー言ってれば、勝手に勘違いしてそのキャラを嫌う人間が増えていくわけだから。
あ、素でリンディさんとクライドさんを忘れてた……
済みませんリンディさんごめんなさいだからその伊藤スイーツとタメ張れそうな砂糖飲料だけは勘弁アッ――!
>>166 遅レスだがGJ!!
なんなんだこの甘さは…無限ループの意味確認できたぜ。
久し振りのエリキャロ分は最高だ。
二人とも気を遣いすぎるからこれぐらいがちょうどいい。
お互いを支えあって愛を育みそして妊娠(!?)…理想のカップルとはまさしく二人のことだな。
>>342 GJ!!
エリルーも待ってたぜ!
改めて予言を聞いてみると非常にいやな展開が予想できてしまう…
自分の予想した最悪な終りにならないことを祈りつつ続きを期待。
なんとなくセリカはもう救われないような気が…
せめてエリルーヴィヴィは幸せになれることを
なのはさんも黒ガーターが似合うと思うんだ、少数派なの?
フェイトさんやすずかは9歳の時点で黒ガーターが似合いそうなのが凄いけど
靴下が一番似合うのは九歳はやてちゃん。
スパッツが一番似合うのはフェイトちゃん(9歳)。
逆に素足を考えてみる
アリサとかスバルとか?
スバルの生足は正義だと思うぞ
俺にとっては靴下もスパッツも素足もニーソもヴィータに勝るものはない
ガーターベルトならオーリスかウーノ
黒ガーターが一番似合うのは、恭ちゃんの彼女の忍さんといってみる。
いい加減雑談は自重しろ。
あえてなのちゃんに着けさせてみる。
ギャップ萌え。
下着の色は白黒に限らず、赤、青、紫、ピンク、他多数と色々ある訳で……
>>528 否定はされていないのでは?くっついてもくっつかなくても不思議ではない
微妙な位置になっていると思う。
>>535 改めて2chは怖い所だ……。
>>545 職人さんが降臨すれば止まるさ。
いなけりゃ雑談も続くだろ。
俺みたいに読むだけの人間にゃ、何も言う資格ないし、雑談止める術もないしな……
雑談から面白いネタが生まれることもあるじゃないか
ユーノ厨だのなんだのでスレが伸びるのは問題だが素足や下着の話題は問題ないと思うけどな
エリオはブリーフ派だと思う。グリフィスも
ヴァイスはトランクス。多分クロノやユーノも
マッガーレはブーメランで、レジアスとゼストとゲンヤは褌
勝手なイメージだが
>>548 荒らしからしてみれば、適当なキャラをマンセーしてるだけで
スレ住民が勝手に内輪揉めを始めてスレが荒れていくんだから
笑いが止まらないだろうね
>>553 荒らしかマジでやってるのかは誰にも分からないけどね
ズルズルそんな話しても誰も徳しないからその話題に関してはここまでな
未成立組のなかじゃエリキャロが一番成立に近かったかなと思う。
まあガチ過ぎるせいかあんまり人気はないようだけど…
黒ガーターと言えばレティ提督とすずかだろjk
それにしても投下こないな
雑談が多すぎてそう感じるだけかも知れないけどさ
557 :
ザ・シガー:2008/06/25(水) 22:17:15 ID:/Srxsrj2
めちゃ雑談で伸びてるwwwんじゃ投下行きます。
「守護騎士と外道主」の第三話でヴィータメインの話です、まあ外道なエロなんでそういうのダメな人はスルーしましょう。
ちなみにリクエスト通りザッフィーも出るよ。
守護騎士と外道主3
古代ベルカ、その辺境の領地にその城はある。
眼下にそれなりに栄えた城下町を有し、小さいながらもしっかりとした造りをした城だ。
領主は賢君として名高く、多くの人に愛される慈愛の人であった。
だがそれは彼の一面に過ぎず、世間一般で知られるだけの仮面。本当の彼はどこまでも気まぐれで慈愛とは無縁の人間だった。
そして今日もまた彼のきまぐれはその対象であるオモチャ(守護騎士)に向けられる。
□
城の中の小さいながらも綺麗な調度の部屋、そこに赤毛を三つ編みにした少女が一人いた。
夜天の守護騎士が一人、鉄槌の騎士ヴィータである。
ヴィータは主を城まで送ってからというもの、部屋に閉じこもって物憂げな顔をしていた。
何故なら主の“あの”顔を見たからだ。
無数の男に輪姦され、陵辱されるシグナムを面白そうに眺めていた顔。そして迎えに来た自分に向けた嗜虐的で色欲を孕んだ濁った瞳。
経験からヴィータはある程度察しがついていた、主は今日自分を呼ぶ気だ。
彼は優秀な魔道師であり研究者であり領主ではあった、そこは大いに尊敬すべき部分だ。しかし時折、彼はまるで子供がオモチャで遊ぶように守護騎士や侍従を性的に嬲る。
それこそ幼子の癇癪のようにきまぐれだった。
そして今日は自分の番だ。そう考えると自然、ヴィータの肩は少しばかり震えた。
敬愛する主が望む事だ、なるべくなら彼の望みを拒みたくはなかったが、それでもヴィータにとって男女の交わりはどうも好きになれなかった。
身体が幼い年齢に設定されているからだろうか、交合で得られるのは快感よりも息も出来ないような圧迫感だけだった。
そんな事を考えていた時、唐突に念話がヴィータの脳裏に届く。
案の定それは主からの呼び出しだった。
『ヴィータ、ちょいと俺の寝室に来てくれや』
「あ…はい、今行きます」
そう答えると、ヴィータは部屋を出て主の寝室へと向かった。
小さくとも城だ、小柄なヴィータにとって徒歩の移動は少しばかり時間がかかる。
そしてしばらく城内を歩くと、何人かの衛兵に挨拶をして目的の部屋まで辿り着いた。
ヴィータでなくとも大きいと感じるようなドア。城の主の寝床を前に、少女はしばし髪を手櫛で整えると静かにノックした。
「ああ、入って良いぞ〜」
緊張感の無い主の声を受けてヴィータはドアを押し開けた。
部屋に入れば、凄まじい臭気がヴィータの鼻腔を刺激する。
それはむせ返るような性臭、汗と精液と愛腋の匂いが交じり合い、熱を孕んで濃縮されていた。
主が休む大きなベッドの上には、予想通りいつもの痴態が繰り広げられていた。
全裸で楽そうに横たわる主に、そんな彼に同じく一糸纏わぬ裸体で顔を股間に顔を埋めてその肉棒に口淫奉仕をする銀髪の融合機の姿。
二人の身体は既に何度も交合を重ねたのか汗だくだった。
交わった回数を考えるのがバカらしくなりそうなほど、夜天の書の股ぐらからは夥しい量の精液が溢れ出している。
どうやらヴィータが来るまでに相当ヤっていたらしいのは考えるまでも無いようだった。
「おお、良く来たなぁ」
主はそう言いながら自分の肉棒に熱心に舌を這わせる融合機の美女の髪を撫で、汗でしっとりと艶を持った銀髪に指を這わせてその心地良い感触を存分に味わう。
髪を撫でられ、愛撫を受けた夜天の書もまた嬉しそうに目を細めてさらに熱を込めて肉棒を舐め上げる。
何度も発射したせいなのか、主の男根は若干硬さを失っている。どうやら快楽を高める為の口淫奉仕ではなく事後の後始末のようだ。
融合機は精液と愛液でびしょ濡れになった肉棒を懸命に掃除し続ける。
そんな彼女を尻目に、主は部屋に訪れた鉄槌の騎士に顔を向けた。
「いやぁ〜、今日はお前も入れて三人で楽しもうと思ったんだが、ナハトに絞られすぎてなぁ。ちょいと余裕が無くなっちまった」
主は残念そうにそう言うと自分の股間に顔を埋めている融合機の美女を指差した。
彼は守護騎士三人を夜伽で抱き、きまぐれに辱めるが融合機夜天の魔道書に対しての扱いは別格。
ナハトという愛称までつけ、ほぼ毎晩自分と床を共にさせる、まるで恋人のように扱っていた。
ヴィータがそんな事を考えていると主が続けて声をかける。
「それでな、今日は少し趣向を変えて楽しもうと思った訳よ・・・」
彼がそう続けたところでヴィータの背後でドアが開く音がする。
振り返ればそこには銀の髪を揺らした屈強な男性、人間形態をした盾の守護獣の姿があった。
「え? な、なんでザフィーラがいるんですか主?」
ヴィータは思わず主にそう尋ねた。
主の性的嗜虐癖の対象となるのは基本的に女性型の三人であり、ザフィーラは蚊帳の外となるのが常だったのだから彼女の疑問も無理はあるまい。
主はそんな彼女に満面の笑みで返事を返した。
「いやな、今日は俺に余裕がないから代わりにザフィーラにお前を犯してもらおうと思ってよ」
彼は屈託のない笑顔でそう言うとベッドの脇に敷かれたマットを指差した。
「とりあえずそこら辺でヤってみろや」
まるで散歩かなにかにでも誘うような気軽さで彼はそう言った。
あまりに突拍子もない要求。
その言葉の残響が広い寝室に響き渡り、ヴィータの思考回路で理解されるのにたっぷり数秒間はかかった。
狂った要求を理解した時、ヴィータは自分の耳を疑った。
「ええっ!? ザ、ザフィーラとあたしが!?」
「ああ、そうだよ。ほれ、早くやってくれ」
気軽にそう言われて簡単にホイホイできる事ではない。ヴィータは突拍子も無い主命に狼狽する。
盾の守護獣もまた、普段は見せぬ渋い顔で眉を歪めた。
「主……いくらなんでもそれは…」
「なんだ? 俺の命令に逆らうのかザフィーラ?」
「……」
いつもならばどんな命令でも二つ返事で了承するザフィーラだが、流石に仲間であるヴィータを犯せとなどと言う命令には簡単には従いかねた。
ザフィーラは主の言葉に即座に答えることが出来ず、そのまま沈黙を守る。そんな彼を主人は心底不快そうな表情で眺めた。
場には数瞬にも満たないであろうが沈黙が流れて空気を重くする。
明らかに怒っている主の様子に、何か穏やかでない事が怒るのではないかという不安が夜天の書やヴィータに走ったが、彼はふと表情を緩めた。
「まったく堅物だなぁてめえは……それじゃあヤり易いようにお膳立てしてやるぜ」
彼はそう言うと、パチンと小気味の良い音を立てて指を鳴らす。
その刹那、ヴィータの身体の内側に炎が生まれた。
身体の内側、特に下腹部から凄まじい疼きと共に激しい熱が発生して彼女の背筋から脳髄までを焼く。
その凄まじい感覚に耐え切れず、ヴィータはその場で膝を突いて倒れた。
「くっ…うあぁぁぁ…」
「ヴィータ? 主、いったいヴィータに何を!?」
くぐもった喘ぎ声を漏らしながら膝を突いたヴィータにザフィーラが駆け寄る。
ヴィータは頬を真っ赤に染めて、肩を小刻みに震わせながら荒い息を吐く、その表情はまるで何かに耐えているようだ。
「なに、簡単な話さ。ちょいとプログラムに手を加えて子宮をたっぷり疼かせてやったんだよ。まあ平たく言えば強制的に発情期に入ってもらったって訳」
主人はひどく嬉しそうにそう説明する。ザフィーラがその言葉に驚く暇もなく、彼の身体は小さな少女の手に引き倒された。
その勢いで倒れた青き狼が床に手を付けば、目の前には紅の鉄騎が火照った顔で彼を見つめていた。
「ザフィーラぁ……頼む…あたし、なんか…我慢できないんだ……お願いだから…きてくれ…」
ヴィータはそう言いながら一つ一つボタンを外し、纏った服を肌蹴させてその白い肌をあられもなく晒しながら懇願した。
白い肌をいささか上気させた肩が、しなやかな太股が、起伏の少ない胸板が晒されて幼い身体に不釣合いなほどの形容し難い色香を漂わせている。
鋭敏な嗅覚を刺激する発情した雌の香り、これも主の起こした事なのだろうか? それを判断する事はザフィーラにはできなかった。
次の瞬間にはヴィータが腕を首に絡めながらその可愛い唇でザフィーラのそれを塞いだ。
抵抗する暇もなく少女の舌が侵入し、ザフィーラの口内を満遍なく愛撫する。
それと同時に、起伏の少ないヴィータの身体が愛おしい気に擦り寄って守護獣の肉棒を刺激。
緩やかだが服越しでも的確に男根に走る心地良い感触に、狼の欲望は凄まじい勢いでそそり立った。
ザフィーラは同じ守護騎士、それもヴィータ相手に簡単に肉棒を硬くしてしまった事を恥じた。
だがヴィータはそれをむしろ喜ぶように彼の股ぐらに手を伸ばして執拗に弄りだす。
ふと口付けが離され、唾液の透明な糸を引かせながら濡れた唇が自由になる。
「ヴィータ…」
「ザフィーラぁ……あたしのも触って…」
少女は懇願と共に服をたくし上げて自分の秘所を曝け出す。
そこは誰にも触れられていないにも関わらず、既に洪水のように濡れそぼっている。
溢れ出た少女の果汁は足首まで垂れるほどだった。
乱れた赤い服、その隙間から見える白く透き通った美しい肌、匂い立つ雌の香り、その淫らな様に青き狼の中の雄も刺激されていく。
自分の中の抑え切れない獣性を感じたザフィーラは、ようやく彼女を抱く覚悟を決めた。
覚悟を決めたら彼の行動は早かった。
即座にヴィータの唇を自分のそれで塞ぎ、瞬く間に舌を絡めて彼女の口内を愛撫する。
それに加えて、守護獣のゴツゴツした大きな手が少女の下腹部を這ってその下にある秘所に触れた。
「んぅぅ…ちゅぷっ……ふむぅ…んぅっ!!」
塞がれた唇からヴィータのくぐもった嬌声が漏れる。
ザフィーラの手がもたらす愛撫は敏感になった彼女の身体を容易く快楽の虜にした。
まるで背筋を甘い電流が走るようなその感覚に少女の視界は半ば白く染まる。
下腹部の秘唇はさらに果汁を溢れさせ、もう小さな水溜りさえ出来かけていた。
そしてヴィータの欲求はここに限界を迎える。
「なあ……ザフィーラの…あたしの…ここに入れてくれ…」
ヴィータは朱に染まった顔をして、蚊の鳴くような小さな声で懇願する。
そして果汁に溢れた膣口を自分の指で広げて、潤んだ瞳で物欲しそうな視線を投げかけた。
淫らに熱を孕んだ彼女の視線にザフィーラは思わずツバを飲み込む。そして何も言わず、静かに自分のいきり立った肉棒を取り出した。
「では……行くぞ?」
ザフィーラの静かな問いにヴィータは何も言わず、ただ赤く染まった顔で恥ずかしそうに頷いて了承。
その答えに狼もまた静かに頷き腰をゆっくりと落とし、肉棒を彼女の秘唇にその先端を這わせる。
いくら濡れていると言ってもザフィーラとヴィータでは身体のサイズがあまりにも違いすぎる、姦通はゆっくりと慎重に行われた。
少しずつ少しずつ、狼の巨根が少女の中に埋没していく。
快楽と苦痛が半々になったその圧迫感にヴィータは苦しそうに顔を歪める。
目元に溜まった涙の雫が痛々しく、狼の心に罪悪感の棘が鋭く突き刺さって、肉棒の侵入の速度が僅かに鈍った。
その反応にヴィータはその細い足をザフィーラの腰に絡めてグッと引き寄せる。
「ヴィータ!? なにを…」
「ザフィーラ……あたしの事なんか気にせず…来いよ」
「良いのか?…」
「ああ……ザフィーラも我慢できないんだろ?……我慢せずに思いっきりしてくれよ…」
ヴィータのその言葉にザフィーラの心の中に縛られていた獣性を縛る軛が一つ壊される。
雌にこうまで誘われては彼の中の雄の欲望は滾らずにはいられなかった。
タガの外れた獣はそのまま一気に腰を落として自分の欲望で少女を貫き、硬くいきり立った凶器そのものの肉の槍が幼い膣を征服する。
「くっ…うあぁぁぁああっ!……きつぅい…」
サイズの違いすぎる身体での交合は速やかに完全な結合を果たした。
侵入するや否や、ザフィーラの豪根は即座に膣を埋め尽くし、その奥の子宮口に先端を突き刺す。
そのあまりの圧迫感にヴィータは息苦しさを感じて喘ぐ、あるのは快楽ではなく苦痛と重圧。
だが欲望に火の点いた獣がこれで終わる道理はない。
青き狼は少女の奥底を肉槍で味わうや、即座に腰を激しく律動させた。
腰を思い切り引き、そしてたっぷりと力を込めて男根で突き刺す。
その衝撃に少女の細い身体は揺さぶられて面白いくらい上下する。
「はぐっ!…いぎぃぃっ!!…」
多大な圧迫感と苦痛にヴィータは喘ぎ、身をよじる。
少女の肢体が震える度にその幼い蜜壷が締まりを強め、埋没する肉棒を刺激。
青き狼は罪悪感と共にその快感に飲み込まれていく。
「くっ! すまん…ヴィータ…」
湧き上がる獣欲に身を任せながらも狼はそう口走った。
主命であるとは言えど、仲間を姦通し苦痛を与えるなど彼の理性からすれば許される行為ではない。
快楽と罪の意識に板挟みになった青き狼は苦渋の顔を呈したが、少女は彼の大きな身体にそのしなやかな四肢を絡ませて囁いた。
「んぅ…だから…気にするなって……」
「しかし…」
「少しだけ苦しいけど……あたしも…はんっ!…気持ち良いから…」
「……」
ヴィータの言葉は嘘が半分混じっているような強がりだった。だがその語調からは真実も幾分か含まれていると理解できる。
現実に彼女は圧迫感と息苦しさの中に確かな快楽を感じていた。
ザフィーラは肉欲に茹る思考の中でそれをうっすらと理解すると、さらに腰の動きに力を込めて突き上げた。
「はぅんっ!!……あぐぅっ!!…うああぁぁっ!!!」
守護獣の逞しい五体を以って行われる姦通の激しさに、ヴィータの幼い身体に容赦ない衝撃が走った。
口からは快楽と苦痛への返答としてくぐもった喘ぎ声が止めど無く漏れる。
その声は普段の彼女からは想像も付かないほど甘く、どこか耳を蕩かせるような残響を持っていた。
騎士と守護獣の情交は徐々に激しく燃え上がり始める。
ザフィーラの腰の動きがどんどん力を強め、動きを加速させていく。
逞しい筋肉に覆われた褐色の身体がしなり、少女の身体を肉棒で思い切り突き上げる。
ヴィータの身体が突き上げられる度に、彼女を貫く肉根はその幼い蜜壷に強く締め付けられていく。
ただでさえきつい膣の快感が緩急をつけてさらに強い締め付けを起こす、ザフィーラは突き上げるたびに射精感が徐々に近づいて来るのを感じた。
「ヴィータ…もう……ダメだ!!」
ザフィーラはそう告げると同時に最高の力を込めて肉棒を突き上げる。
亀頭の先端が凄まじい力を以って幼い膣の奥深く、子宮口へと突き刺さるとそこへ強烈な勢いで白いマグマを発射した。
「ふあぁぁあっ!……すごっ…あついぃ…」
体内に生じたその熱にヴィータは視界が白く染まるような錯覚すら感じた。
凄まじい、それ例外に形容のできない壮絶な精の熱が少女の秘所を焼き尽くす。
その性熱は背筋を駆け上り脳まで犯した。
「はぁ…はぁ……」
強烈な膣内射精の与える衝撃に、ヴィータはただ荒く息を吐く事しか出来ない。
小さな身体を震わせてなんとか呼吸を整えようとする、だがこの激しい情交を眺めていた主はそれを許さなかった。
「おいおい、なに休んでんだよ? まだまだイケるだろ?」
ベッドの上で夜天の書の身体を撫でながら、主はまだまだ足りぬと催促する。
彼の言葉にザフィーラは思わず抗議の声を上げた。
「主……これ以上はヴィータに負担です…」
それは懇願だった。これ以上は少女を傷つけたくないという思いから狼はそう漏らす。
だが彼の主人は、まるでつまらぬ小言でも聞いたような顔をして答えた。
「なに、気にすんな。そんくらいじゃ壊れねえって。それとも罪の意識とか感じてるのか?」
「………」
主君の言葉に対する答えは無言での肯定。
彼は守護獣のその反応に口元を歪めて愉快そうな笑みを零した。
「はっ! 分かりやすい奴だねえ。お前のそういうところ好きだぜ…」
そう言うと同時に主は指を鳴らした。
パチンという小気味良い音が部屋の中に響き、行使された魔法術式が守護獣の体内に影響を及ぼした。
「がぁっ!! 主……なにを!?」
「なぁ〜に、少しだけお前をワイルドにしてやろうと思ってねぇ〜♪」
主の言葉と共にザフィーラの身体が変形していく。
それは彼の本来あるべき姿、青き狼の獣形態が露になった。
巨体を揺らした狼が少女の小さな身体に覆いかぶさり、繋がったままだった肉棒はさらに巨大化して幼い蜜壷を押し広げた。
「がはぁっ!!……ザフィー…ラ……動くな…苦し…」
人間形態でも十分すぎるサイズを誇っていたザフィーラの肉棒だったが、獣の姿へと転じることで化け物染みた大きさに変化した。
そのあまりの大きさにヴィータは自分の秘所が裂けると本気で思った。
だが青き狼は少女の悲痛な懇願など構わず腰の律動を再開する。
青い体毛で覆われた守護獣の身体が蠢き、組み敷かれた幼い肢体を貪る。それこそ発情期の獣が雌を求めるようだった。
「ぐるああぁぁぁあっ!! はぐぅああぁぁあっ!!!」
「いぎぃぃ!……ザフィーラ…やめ…」
守護獣は普段の理知的な様が嘘のように獣染みた呻きを上げて腰を振った。
凄まじく巨大な獣の肉槍が少女の体内を抉り抜く。
もはやその様は情交などではなく圧倒的な蹂躙としか言えない。
ヴィータの喘ぎ声もほとんど甘い響きを失い、苦痛に対する悲鳴になりつつあった。
少女を屈強な狼が襲い犯す、まるで悪夢のような光景を主はひどく愉快そうな顔で眺めていた。
「ははっ、少し理性の蓋を外してやったらすげえ事になったなぁ♪」
守護騎士の主である彼にとってこの程度の精神操作は容易い事だった。
理性の軛を外された守護獣は肉欲に狂った獣と化して少女を貪り尽くす、その陵辱絵図は凄惨でさえある。
主はその光景に魅入られながら、自分の股間が熱くなってきたのを感じた。
そして狼と少女の陵辱劇を心配そうに眺めていた融合機の美女に声をかける。
「ああ、なんか見てたらまた立ってきたわ。ナハト、もっかいする?」
「えっ? あ…あの……主が望むんでしたら…」
「良い答えだ」
彼はそう言いながら融合機の美しい身体をベッドに押し倒して唇を塞ごうとする。
だがそれを阻んで彼女は言葉を告げた。
「ん? どうした?」
「主…えと…その前に……一つお願いしてもよろしいですか?」
「なんだよ? 言ってみな?」
「はい…その…できれば、あまり騎士達を酷く責めないでください…」
ルビーのような紅い瞳で融合機はそう懇願した。
彼女のその言葉に主は虚を付かれたようなポカンとした顔をする。
「そんな事心配してたのか?」
「はい……」
「優しいな、お前は。まあ考えておいてやるさ……それよりも今は…」
言葉を繋げながら彼は自分の手を彼女の豊かな乳房へと移す。
たわわに実った柔らかな乳肉を揉みしだき、敏感な彼女の耳に赤い舌を這わせる。
「こっちを楽しもうぜ?」
言葉と共に、滾る肉棒が再び融合機の美女を貫いた。
後にはくぐもった女の嬌声が木霊する。
二匹の雄がひたすらに雌を貪り喰らう淫蕩な地獄は朝まで続いた。
続く。
566 :
ザ・シガー:2008/06/25(水) 22:29:34 ID:/Srxsrj2
投下終了です。
こういう話あんま書いた事ないから上手くいかないなぁ・・・・陵辱上手く書ける人とかマジ尊敬です。
まあ次回をもし書くとしたら順当に言ってシャマルがメインかな?
でも責めのシチュがもう思いつかない・・・
まあその前にレジ×なのやらミミ仮面やらシャマルのオリキャラ彼氏やらを書きます。
しかし先ほどの雑談で出たブルマトーレは魅力的なアイディアだ・・・誰か書きませんか?
G☆E☆D☆O☆U
でもgjwww
実にエロパロらしいのきたw
ぐっじょぶです!!!
獣姦キターーーーーーーーーー!!!!
GJ!
>>566 GJ!エロス万歳。
でも融合機じゃなくて融合騎ですぜ。
>>536 よもやこんな所で伊藤スイーツという単語を目にするとは思わなんだ。
>>555 エリキャロは本編でもサイドストーリーでも結構絡み合ったのになあ…
何故かあんまここでは人気ないんだよな。ガチじゃない方が職人さんは書きやすいのかな?
>>560 GJ!
何と獣姦ものがここで。しかも鬼畜すぎるw
レジ×なのとミミ仮面もお待ちしてる
GJ!むしろありがとう!! 久々にヴィータ分が補充できたよ
恐怖政治かと思ったら意外と慕われてる主だったのね
それにしてもヴィータ相手に素で興奮してるザフィーラはロリコンの素質があるw
思わず
>>90前後のレスを読み返してきたが、その後のヴィータがいい具合に悲惨な事になりそうだな
凌辱好きとしてはその辺りもじっくり見てみたかったぜ
GJでした!
かなり良かったです。
ナハト可愛いw
し、静かすぎる・・・・・・これはレスが1000まで行かないようにみんな自重しているの?
>>576 雑談スレではないからな
とはいえここでの雑談がリクエストやネタ提供にもなってるわけだけどさ
>>576 新参乙
この程度で静かすぎるとかはさすがにないわ
一年以上このスレに張り付いてる俺からすれば
ここ最近の雑談の多さは明らかに異常
投下より雑談が多くなったら本末転倒もいいとこだぞ
>>579 雑談乙って突っ込んで欲しいんだろ?ん?
ん?の辺りでハジを思い出した
何でそんなに雑談を嫌悪してはるのか本気で理解でけへん。
雑談自体を嫌悪している人は少ないと思うぞ。
上にもある通り、そこからネタが出来たりしてるからな。
が、ここ最近のそれは些か多過ぎる。
まぁ、何事も限度が大事ということじゃないかな。
そもそもこの手のスレが、作品と感想「だけ」で成り立つとは思えないんだが……
SS読ませろってだけの連中はさておいて、実際、職人さんはどう思ってるんだろうね? 雑談については。
作品と感想だけだと、間がもたないんじゃないかなぁ……
下手すりゃ過疎ってると誤認されて、廃れるんでね?
>>585 普通に参加して楽しんでるよ
ただ、雑談で盛り上がってると投下しづらい時がある
自分自身は投下頻度が低いからあまり気にしてないが、頻度が高い人はどうか分からないな
ちょいと聞きたいんだが保管庫にジュエルシード・闇の書・JS事件の起こる順番が違ったらーっていうSSってあった?
保管庫の検索・・・・じゃ出来ないか。
分かんないや。ごめん。
>>586 別に雑談全部無くなれって思ってる人はいないと思うぜ?
ただ新着が100件以上あって雑談ばっかりだとさすがに多すぎる気がする訳だ
何事も適度が一番
>>585 エロ・萌え雑談はネタにもなって非常にありがたいが、魔法の効果的な使い方とかどっちが強いとかは果てしなくどうでもいい。
その辺はどれだけ綿密に考察しようが、結局書き手の筆力で読者を納得させられるかってことが全てだから。
>>588 記憶にない
他所様でならPT事件・闇の書事件が前後したネタ見たような気も
雑談するけど、投下したいときにしちゃうねえ
投下しにくいってのはあるけどね。「最近○○の出番多くね?」みたいな話題のときは特に。
まぁけっきょく投下するけども。
自惚れるわけじゃないが、けっきょく作品あってのエロパロだと思うしなー
自分の作品だってその一部を担ってるって信じてたいし
>>585 雑談は楽しいのでいいんだけど、中にときどき混ざる悪口に心が砕けそうになる。
ああ、俺は小心者さっ!(サムズアップ)
「でかめろん」さんの投下はまだかなぁ〜。
俺はkogane氏のユーノ×レティSSを待ち続けている。。。
フェイトのお見合いはもう進まないのだろうか
599 :
B・A:2008/06/26(木) 21:17:25 ID:jfxj00d/
1000レスなんていかせない。何とか今夜中に投下します。
B・A氏キター!!!!!
お待ちしておりましたアアアアアアアア!!
エリオは年齢的にちんこ要員として使い辛い気がするんだ
どの程度のエロレベルにすればいいか分からん
ヴァイスとかも使いやすいと思うんだが…
経験豊富という設定があるし。
なぜ同人であんなにもエリオばかり多用されるのか謎
>>602 ちょ、公式設定だったのかw
知らなんだ
>>601 10歳じゃ、白いの出るのなんてほとんどないだろうしな。
文章だと、俺も何というか違和感ある。
視覚に訴える絵だと、割と簡単に受け入れられるんだが……成人サイズにボリュームアップとか容易いし。
>>603 正確には準公式(アンソロの長谷川氏ネタ)かと思う。
これでティア・アルト・シグナム・ラグナ派は食いつくと思ったんだが……
>>604 10歳でも十分出る
ソースは俺の記憶
>>604 挙句年少組以外と絡んだ場合、全員ただのショタコンになるし
なんにせよ、
最近エリオばっかでツマンネ
とか言ったりするのは間違いだよな。
元々ちんk……もとい男の少ない作品なんだから
>>603 ライトな同人で望まれる男キャラってのは
・目当ての女性キャラと自然に絡める
・読者が抵抗を感じない程度に自己主張があまり強くない
キャラだからな。
エリオはまさに最適ってわけだ。
ガチ恋愛ルートを描く作品でもなけりゃ男キャラはほぼ形骸だからな。
>>608 後者はともかく前者はまるで自然じゃないのばっかなんだが?
B・A氏の意気は素晴らしいが、現在約314kbで、残り容量が約186kbだろー
470kb越えたあたりで次スレ、残りが雑談とAAで埋められるしても、
それまでにおおよそ155kbを消費しないといけない。
職人のSSを平均20kb程度とすると、7,8人ほどの投下が必要か?
その間、進行する感想・雑談での消費容量はそんなに大きくない上、最近は1日100レス近く
付いてるから、このペースで行けば月曜日辺りには、1000の天寿を全うされる…。
それまでにSSの投下が6〜8人位は無いと1000阻止は難しいように思われる。
とりあえず1000行くほうにフェイトそんの下着を賭けるよ
ドナヒュー・フェイトソン。
身長196cm 体重112kg
国籍:デンマーク
世界ボディビル選手権5位入賞。
自慢の胸筋パンプアップは、上位陣も脅威のぷりっぷりの切れ味である。
下着の色は黒。
>>608 >・目当ての女性キャラと自然に絡める
誰と絡んでも犯罪の臭いしかしねぇw
>>610 せっかくだから、俺は500KBにこの銀髪を賭けるぜ
>>611 お前だけじゃない。俺たちがついてる。
後ろは任せな。
お前ら本気で阻止する気があるなら書き込むな
投下するよ。1000いかせないって、やくそくしたから。
【注意】
・ティアナ→スバル
・パンニー
洋服棚の一番下。上から数えて6段目がスバル・ナカジマの下着入れである。
それを、ルームメイトのティアナ・ランスターがじっと見つめていた。
ごくり、とつばを飲み込む。数瞬して、首を振る。いや、人としてそれは、でも――。
なにやら葛藤する様な独り言、の様な呻き声がしばらく続き、
そして、結局ティアナは下着の入れてある引き出しに手をかけた。
引き出しを開けてみれば、中にあるのは色気も何も感じさせない所謂ボクサーパンツの類ばかりであった。
しかも、ほとんどが紺色や灰色の地味なもの。もうスバルは15にもなろうというのに、
下着の中にブラジャーが1つとして含まれていないのは彼女がノーブラ派であるからだ。
その事実を思い出し、ティアナはいくらか興奮を深めた。
陸士学校入学当初はそれほどでもなかったが、
最近の成長著しいスバルの肢体の破壊力は、いっそ兵器と同じだとティアナは思う。
特に訓練後など、汗ばんだ体にシャツが張り付き、強調される体のラインが抑えきれない色気を放っている。
まして、ブラジャーをしていないとくれば――
それを、同じ部隊の某E少年がちらちら見ていたりするものだから、
ティアナが体を張って視線を遮るなどして、それとなくガードしていたりもした。
もっとも、ティアナの体も人生経験の浅い少年には十分すぎる破壊力を秘めていたが、
彼女はその事には気づかなかった様である。
「――はぁ、はあ、はあ、ふっ、ぅう、はあ」
気がつけば、呼吸が荒くなっていた。心臓の音も有り得ないほどに高鳴っている。
そして、ティアナの頬はほのかに赤く染まっていく。
部屋の中には彼女しかいないというのに、というか、1人になるこの時を狙っていたというのに、
ティアナは左右を見渡して誰かいないか確認する。無論、誰もいない。カーテンもばっちり閉めてある。
安堵したティアナは、無造作に引き出しの中に手を入れ、紺色のパンティを取り出した。
伸縮性に富んだ柔らかな感触。それが、普段スバルの肌に直接触れているのだと思うと、
ティアナは感動すら覚えるのだった。
たまらず、ティアナは手に持ったパンティに顔をうずめる。そして、一気に空気を吸い込んだ。
洗剤の臭いに微かに混じる甘い香り。洗濯では落しきれないほど染み付いたスバルの匂いである。
それが、ティアナの肺一杯に満たされる。
「ふう、ふぅっ、……スバルぅ」
背筋がゾクゾクする様な興奮の中、ティアナは想い人の名を呼ぶ。事故みたいな恋と、
パートナーとしての信頼。その板ばさみに苦しむ彼女は、いつもこうして有り余った想いを発散させてきた。
それが間違っていると、パートナーである少女に知られれば軽蔑される行いであると知って、
尚止められなかった。
先ほどからパンティ越しに空気を吸っているせいで、少しばかり酸素が足りない。
なので息を荒げ、より多くの酸素を取り入れようとするティアナだが、
そうすると甘い匂いに頭を蕩けさせられ、今度は過呼吸に陥る。悪夢の様な悪循環。
その甘美な苦しみから、ティアナは逃れられない。そもそも逃れようとさえしない。
ティアナの鼻息でどんどん蒸れていくパンティも、ティアナにとってはどうしようもないほど興奮を誘う。
まるで、スバル自身に自分の匂いを擦り付ける様な、そんな想像をさせられて、ティアナは下半身を熱くした。
探るように、空いた方の手がティアナ自身のパンティに伸びる。
トレーニング服のズボンはとうにベッドの上へ投げ捨てられていた。
するり、と下着の中へ指先が入っていく。そして、クレバスの一番上に指先が触れる。
その瞬間、電流が走る様な快感がティアナの全身を貫いた。
「――っん、ふぅん……!」
ティアナのアソコは、もう唾液で濡らしたりする必要がないほどべたべたになっていた。
パンティには縦に染みを作ってしまっている。
ティアナは少し乱暴目に指先を動かす。縦筋に沿って上下に擦るだけで、
目の前が真っ白になるほど気持ちいい。自然、指先をどんどん大胆に動かしだす。
「ふあ、あ、っん、……くぅ、ふあぁ」
くちゅ、くちゅ、と指先で音を鳴らし、快楽を貪る。額に汗を滲ませ、髪を振り乱し、ただ一心不乱に。
その姿は淫らでありながら、どこか悲しげにも見える。だが、彼女にとっては必要な事だった。
女としての自身を追い払い、パートナーとして徹する為の、一種の儀式の様なものだ。
そんな虚しい儀式にも終わりが近づいている事に、ティアナは頭の片隅で気づく。
体の熱さが、もうこれ以上は耐えられないと告げている。
惜しい様な、寂しいような、そんな感情をどこかで抱えながら、ティアナはクレバスの一番上、
すっかり大きくなってしまったそこに指で触れる。そして、一際強く押しつけた。
その瞬間、まるで津波が襲い掛かる様に、一気に絶頂にイってしまう。
「――っふうう……! んんっ……ううぅっ!」
断続的にやってくる波を体全体で受け止め、ティアナはうずくまる。びくり、びくりと震える体を抑える。
その姿を、酷く冷めた目で1人の少女が見ていた。
「ティア、何してるの……?」
その声を聴いた瞬間、ティアナの背筋を冷たい汗が撫ぜる。ブリキの人形みたいにぎりぎりと、
恐る恐る視線を入り口のドアへと向ける。そこには、何の感情も感じさせない表情のスバルの姿があった。
「――あ、ああ、は」
何か言わなければ、そんな考えがティアナの口を開かせるが、言霊は紡がれず、
ただ何の意味のない声だけが漏れた。火照った体には室温は余りに冷たくて、冷や水をかけられた様に、
意識は急速にいつもの冷静さを取り戻していく。皮肉な事に、冷静になればなるほど、
言い訳など出来ない状況だとわかり、なおさら言葉が出てこなくなった。
目の前はどんどん滲んでいく。それが、涙であると気づくだけの余裕は果たしてティアナにあったのか。
そんな、この世の終わりみたいな顔をした彼女に、スバルはため息をついた。そして、ティアナに歩み寄り、
座り込んでティアナの顔を真っ直ぐに見た。
「ティア、その、あたし、今日の事は忘れるから、それでもう泣くの止めてくれないかな」
「で、でも、あた、あたし……」
焦点の合わない目で、どうにか言い訳しようとするティアナ。そんな彼女を、スバルは優しく抱き止める。
「あたし、ティアを大切なパートナーだと思ってる。だから、そんな悲しい顔させたくないんだ」
ああ、と心底安心した様な声を漏らし、ティアナは今度こそ涙した。
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい――」
ティアナの謝罪は、彼女が泣き止むまで続いた。
しばらくして、
「ごめん、スバル」
「もういいよ。それより、顔、酷い事になってるよ。まだお風呂入ってなかったよね。ほら、入ってきなよ」
「うん、そうする。ごめんね、スバル」
もういいってば、とスバルは笑いながら、そそくさとズボンをはいて部屋を出て行くティアナを見送った。
「――はあ」
バタン、というドアの閉まる音の後、またため息が出た。ティアナの手前、ああ言ったとはいえ、
自分がそういう目で見られている事は、スバルにとって少なからずショックだった。
でも、ティアナが大切なパートナーであるという言葉に嘘はない。こんな事で失っていい絆ではないのだ。
洋服棚の前のカーペットに出来ている染みに目を向ける。如何に自身のパートナーが残したものとはいえ、
スバルは生々しさに顔をしかめる。つまむようにして、ティアナの鼻息で蒸れている下着を拾い上げた。
――こんなのの何がいいんだか。
そんな事を考えながら、下着を洗濯籠に放り込んでこようと立ち上がるスバル。
部屋のドアノブに手をかけたところで、ふと、洋服棚の辺りで目が止まった。
洋服棚は引き出しは全部で6段あり、上3段をティアナが、下3段をスバルが使う事になっている。
衣食住を共にする彼女らだから、当然その中身の内訳だって知っている。
無論、上から3段目がティアナの下着入れになっている事も、スバルは知っている。
スバルの脳裏に、つい先ほどのティアナの姿が浮かび上がる。自分の名を叫び、髪を振り乱しながら、
快楽をひたすら貪る姿。思い出すと、何故か体が熱くなっていた。
もともとそういった方面に余り免疫のないスバルである。初めて味わう感覚に戸惑いを隠せなかった。
が、その感情に好奇心が葛藤する。
ごくり、と唾を飲み込む。気づけば、スバルの心臓の鼓動は、走りこんだ後の様に早まっている。
そして、彼女の視線は洋服棚から離れない。そのままどれくらいの時間がたったのか、
とうとうスバルは惚けた表情で3段目の棚に手を伸ばし――
――パンニーは感染する。
以上で終わりです。
一切の許可を取らずにパンニー。だが、私は全く後悔などしていない。
あと、あえてオチをパンニーの生みの親たる某氏のSSと同じにしてみたが、どうだろう。
リスペクト的な意味で。
GJ
だが、手に持っているそれではなく、あくまで洋服棚の中の奴なんだなw
GJ。
なんという感染力、これは紛れもなくバイオハザードの予感。
次はギンガに感染するんですね?
GJ!ティア可愛いよティア
GJっした
自分の下着をばっちぃモノみたいに扱う様に何かが沸き立った気がした
登場人物の気持ちになるために俺もパンニーしてみるか
誰のでやるかが問題だな
まさか相手いるのにこんなトコ来てんのか?
>>622 洗濯かごの脱ぎたてのは拝借しに行かないのですかスバルさんw
GJ!
>>630 相手どころか、職人にリアルでハネムーン行った人いたような。
>>630 それは偏見すぎだろw
なのはってファンの年齢層高いし既婚の人も結構多いんじゃないか?
>>631 そういや居たなそんな人
元気だろうかあの人
保管庫のタグ検索って前からあんなだったっけ?
>>634 10日前にlivedoorwikiの仕様変更があった。
>>607 おいおい、エリオ分が多いって…おもいっきり不足してるのだが…
まあ好みの差があるから仕方がないが個人的にもっとエリオ分が欲しいぜ
>>633 マジか?リリなのが恋のキューピットになったとか
それより童貞の俺のためにもっとエロをお願いします
638 :
B・A:2008/06/26(木) 23:24:00 ID:TlByJ5HT
一番槍取られた・・・・・・仕事早いなぁ。
さて・・・・・待たせたな(マイブーム未だ終わらず)。
オリキャラ注意報を発令します。
注意事項
・B・A版エリルー時空のお話
・主人公はヴィヴィオ
・オリキャラが出ます
・非エロです
・sts本編から11年後の物語
・フェイトが天寿を全うしております
・その他かなりの捏造多し
・タイトルは「Das Erbe zur Zukunft」 意味:未来への遺産
・sts第8話のことについて少し触れています
・シエン中将、遂に本格的に喋って動く
・最後にアダルトなシーンが挟まれますが、エロではありません
第12話 「たいせつなこと、譲れないこと(後編)」
真っ白な病院の外観を見上げ、ガリューは不謹慎にも墓石のようだなと感想を抱いた。
ロート・シルトとの戦いで負傷した六課隊員は、全員この病院に入院している。もちろん、エリオとルーテシアもそれに含まれていたが、
二人とも最先端の魔法治療のおかげで既に日常生活に支障がない程度には回復しており、二日だけの検査入院を経て退院のお達しが出たので、
ヴィヴィオを見舞ったら一旦自宅に戻るつもりなのだそうだ。ちなみにガリューも全身に大火傷を負っていたが、人外故の驚異的な回復力によってその日の夜には動けるようになり、
入院中の二人に代わってこの二日間はアリシアの子守に務めていた。今だって、二人が喜ぶだろうと思ってわざわざ保育園に預けたアリシアを引き取ってから迎えに来たのだ。
「・・・・・・」
雲行きの悪い空を見上げながら、ガリューはため息を一つついた。
一月の寒空は赤ん坊には少々厳しいものがある。それなのに病院の中に入らないのは、自分が病院内に入ることを禁じられているからだ。
ルーテシアがまだ身重で入院中の時、忙しいエリオに代わって彼女を見舞ったことがあったのだが、産婦人科病棟に突然現れた二足歩行する昆虫を見て臨月間近の妊婦が流産しかけ、
保育器で眠っていた新生児がパニックを起こすという騒ぎが起きたため、病院側から入院患者の精神衛生に差し支えるから病院内には入らないでくれと、頭を下げられたのだ。
ちなみに、それを頼みに来た院長もビビっていた。
今だって、前を通り過ぎていく人々は伏し目がちでこちらを意識しないようにしながら駆け足気味になる者ばかりだ。
ガリューの周りで彼を怖がっていないのは、精々アリシアくらいである。
そのアリシアはというと、いったい何が楽しいのか、先程からしきりにガリューの尻尾を叩いたり引っ張ったりして遊んでいる。
どうも、最近の彼女のお気に入りらしい。ガリューが気をきかせて適当に尻尾を振ると、アリシアはボールと戯れる猫のように目をキョロキョロさせて尻尾の動きを追いかけようとする。
「・・・・」
平和だ、と心の中で呟く。
アルピーノ親子に仕えて十数年、まさか自分がこんなにも穏やかな時間を過ごすことができるなんて思いもしなかった。
戦いに彩られ、戦うことでしか自分を表現することができないと思っていた自分が、まさか赤ん坊の子守をする日がくるなんて。
本当に、世界はこんなはずじゃないことばかりだ。だが、こういう意外性は寧ろ喜ばしいことだ。
戦士である己が次代を担う赤子を育てる。それは戦う力を必要としなくなるくらい、世界が平和であるということである。
そんな日が永遠に続くことを、ガリューは祈らずにはいられなかった。
「・・!?」
不意に病院の自動ドアが開き、鬼気迫る表情のエリオが駆け出てくる。
様子のおかしいエリオに、中で何かあったのだろうかと疑問を抱きながらもガリューはアリシアを抱えて彼のもとへと向かう。
だが、落ち着きを欠いたエリオの視線はガリューを素通りし、そのまま何処かへと走り去ってしまう。いや、弱々しいその姿は走っているとはとても言えない。
まるで出口の見えない迷路を歩くことに疲れ、それでも光を求めて彷徨い歩く愚者か何かのようだ。
「・・・」
「ガリュー?」
名を呼ばれて振り返ると、ルーテシアが重そうに体を引きずりながら病院から出てきた。
傷が痛むのか、しきりにお腹を擦りながら体を庇うように歩いている。
「ガリュー、エリオを見なかった?」
「・・・・」
あちらに、と足を縺れさせながら歩いているエリオを指差す。
「・・・・・・・・・・・?」
「そう・・・・・難しく考えすぎるのがね・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「本当、悪い癖ね」
「・・」
頷き、抱えていたアリシアをルーテシアに手渡してエリオに視線を向ける。
本当にいつまでも世話のかかる息子だと、ガリューは思わずにはいられなかった。
□
「私ね・・・・・なのはママみたいになれなかった・・・・・・」
いつものように優しげに微笑むなのはを前にして、ヴィヴィオはポツリポツリと語りだす。
「ママみたいに強い人に・・・・・立派な魔導師になりたかった・・・・・・ママは私の目標で・・・・それだけが私の全てだった・・・・・・」
憧れている人がいて、その人に追いつきたくて、がむしゃらに前だけを見つめて、そして気がつくと自分の内に誇れるものは何一つとして残らなかった。
思い描いた夢も、掲げた理想も、全てが借り物で空っぽのできそこない。自分の内から滲み出たものは一つとしてなく、全てが他人からのお下がりだった。
だから、確固たる信念を持つセリカに反論できなかった。自分の内のどす黒い面を浮き彫りにされ、それを否定したくて力でねじ伏せようとしてしまった。
本当はあんなことがしたかったんじゃない。かつて母親がそうしていたように、自分の全力で相手にぶつかり、自分の気持ちを相手に伝え、相手の気持ちを伝えて欲しかった。
なのに自分はそれをしようとせず、ただ苛立ちのままに全てを消し去ろうとしてしまった。
「私はママの真似をしているだけだった。魔導師になったのも、管理局に入ったのも、全部ママがやっていたから。ママみたいになりたくて、
ママの通った道を追いかけて・・・・・・・自分の内から出たものが一つもなかった」
エース・オブ・エースを超えるなどという大それた夢を掲げておきながら、その実自分は母親の真似をしているだけで満足していた子どもだった。
誰かの役に立ちたいという気持ちは借り物で、自分の経験から感じた気持ちではない。だから確固たる信念を前にすると、その思いはどうしようもなく揺らいでしまう。
支えとなる骨子が存在せぬため、どうしても空虚な響きに聞こえてしまう。
そして、借り物だから容易に捨てることもできてしまう。
「あの時・・・・・セリカちゃんに私はママの娘にならなければ良かったって言われた時、頭の中が真っ白になって・・・・・気づいたら、セリカちゃんを撃ち落していた
・・・・・・・・お話を聞かなきゃいけないのに・・・・・・ママみたいに・・・・ママみたいにお話を聞こうとしたのに・・・・・・・・私は自分の身勝手な理由でそれをしようとしなかった
・・・・・・・・それどころか・・・・・・・」
本気でセリカを殺そうとしていた。
ヴィヴィオがヴィヴィオ・T・スクライアたる由縁。なのは・T・スクライアにその命と心を救われ、彼女の娘となった。
それを否定されたことが許せなくて、セリカ・クロスロードという存在を疎ましく思ってしまった。
言葉で否定することもできた。
自分はあの人の娘であることを誇りに思っていると、声高に叫ぶこともできた。
けれど、自分はそれをしなかった。
暴力で相手を黙らせようとした。
最も忌み嫌った行為を、最も心を許した親友に向けて行ってしまった。
「私は・・・・・やっぱり兵器だ・・・・・ママみたいな立派な魔導師にはなれない・・・・・・ただ力を振るって、周りを壊すだけの武器・・・・・私は・・・それ以上の存在にはなれないんだ・・・・・・」
理想もない、信念もない、ただ力があるだけの存在。
全てを壊し、無に帰す凶悪な力。
かつて聖王は、民を守るために自ら進んで己の体を兵器へと改造したという。だが、自分は違う。自分の保身のためだけに、大切だったものすら壊そうとした。
そんな奴はもう聖王とは呼べない。自分はあれほど否定していた聖王にすらなれない、出来損ないで危険極まりない兵器なのだ。
「わたしもね、昔ヴィヴィオと同じようなことをしたことがあるんだ」
不意に、なのははヴィヴィオの思いもよらない言葉を口にした。
「教え子の一人がね、私の教導を無視して模擬戦で無茶な行動に出た時、頭に血が昇って撃墜したことがあるんだ。
わたしの教導って基礎中心の地味な奴でしょ、だからどうしても目に見える結果がなくて、その娘は焦っちゃったんだ。
周りは才能や後ろ盾に富んだエースとホープばかり、なのに自分には何もなくて、呆れるくらいに地味な基礎練習と模擬戦を反復する日々。
敵はどんどん強くなるのに、新しい魔法も技も教えてもらえずにただ基本を繰り返すだけ。いつか無茶をする時が来ても、体が壊れないように基礎を固めるってわたしの考えはその娘には伝わらなかった。
なのにわたしは伝わっている、きちんと思いは届いているって思い込んでいて、擦れ違って・・・・・・そして裏切られた」
なのはの口から語られる言葉を、ヴィヴィオはまるで夢でも見ているかのような気持ちで聞いていた。
なのはは魔導師の鑑であり、超えるべき目標だ。自分にとっての魔導師なのは・T・スクライアは、十二年前に聖王のゆりかごの内部で危険を省みずに自分を助け出してくれた
あの気高くも美しい女性のことだ。なのに、今彼女の口から語られている出来事はそれとはかけ離れた未熟で愚かしい失敗の歴史だった。
間違いなんて犯すはずがないと思っていた。
挫折とは無縁な人だと思っていた。
なのに、この人はそんなことはなかったと笑って否定する。
だけど、その姿はやっぱり綺麗で、包み込むような優しさと気高い強さを内包していた。
だから、目の前にいるこの人は間違いなく自分が理想とした母、なのは・T・スクライアだ。
「もっと話をすれば良かった。教導の意味をきちんと説明して、それがどれだけ大切で、何のために行っているのか、その意味をちゃんと説明してあげなきゃいけなかったのに、
わたしはみんなわかっているって勝手に信じ込んで、彼女が焦っていることにも気づかなかった。思いは通じ合っているものだって決めつけていた。だから模擬戦で無茶をしでかした時、
わたしは自分が裏切られた気持ちで胸が一杯になって、その娘を諭そうとする気も起きなかった。力を持つことがどういうことを意味するのか、それをちゃんと教えてあげなくちゃいけなかったのに、
わたしはあの娘の暴走を止めることしか考えられなくなっていて、気付いたら魔力弾で撃墜していた。あの娘を追い詰めたのはわたしなのに、全部わたしが悪かったのに・・・・・・・わたしは教え子を傷つけることしかできなかった」
「ママ・・・・・・・」
「ねえ、ヴィヴィオ。人の思いは何で伝えるかわかる?」
「え?」
唐突に向けられた質問に、ヴィヴィオは驚いて言葉を失う。それがおかしかったのか、なのはは苦笑しながら答えを口にした。
「言葉」
「ことば?」
「なんでこんな簡単なことに十年も気づかなかったんだろうって、自分を卑下にしたよ。人の気持ちを伝えるのは魔法でも力でもない
・・・・・その人が心の底からの思いを込めた言葉。十二年前の私はそれに気づいていなくて、教え子もヴィヴィオも傷つけた」
「あっ・・・・・」
ヴィヴィオの脳裏に十二年前、ゆりかごの中で母と対峙した時の出来事が浮かび上がる。
あの時、ヴィヴィオはなのはのことを母親と認識することを拒んでいた。自分が造られた兵器であることに気づき、この世界にいてはいけない存在なのだと知ってしまったからだ。
だが、そんな自分になのはは本当の気持ちを教えて欲しいと言ってくれた。それは、中途半端な気持ちで母親ごっこをしていたことへの謝罪であった。
そして、今度は本当の母親として家族になりたいと言ってくれたのだ。
彼女はその言葉を伝えるためだけに、あんな危険な場所まで単身で乗り込んできたのだ。
「ヴィヴィオの気持ちはよくわかるよ。大切な親友を傷つけちゃった自分が許せないんだよね。その気持ちは大事だよ。二度とそんなことするもんかって思う気持ちは決して間違いじゃない。
けど、後悔し続けるのは駄目。ちゃんと前を向いて、相手と向かい合わなくちゃ。傷つけたって思っているなら、自分が悪いって思っているなら、ちゃんと言葉にして謝って、
自分の気持ちを相手に伝えるの。相手がそれに力で応えてきたら、全身全霊でそれを受け止めて、そしてありったけの思いを込めてぶつかるの。まず相手と向かい合わなきゃ、お話は聞けない」
「できないよ・・・・・私は、ママみたいになれない・・・・・・」
「なら、ヴィヴィオなりのやり方で・・・・・ヴィヴィオのしたいようにすれば良いよ。難しく考えることなんてない。自分が感じたことを素直に言葉にするだけで良いの
・・・・・・・教えて、ヴィヴィオの本当の気持ちを」
「私は・・・・・・」
瞼を閉じ、己の心から思いを汲み上げる。
自分の本当の気持ち。
彼女に伝えなければならないこと。
誰よりも大切な親友の裏切り、そして拒絶。自分という存在の否定とそれに対する怒り。
違う、自分が伝えたいのはそんなことではない。もっとわかりやすいシンプルな気持ち。それを自分は知っているはずだ。
『セリカちゃんには、誰も傷つけて欲しくないから』
そうだ、自分の願いは・・・・・・・・・。
「セリカちゃんを止めたい」
彼女が胸に秘めていた正義は決して間違いではない。みんなの幸せのために何かがしたいという気持ちが間違いであるはずがない。
だが、今のセリカはそのために多くのものを犠牲にしようとしている。正義という言葉に縛られ、翻弄されている。
自分は彼女と約束した。もしも彼女が間違った道を進もうとしたら、何があっても止めてみせると。言葉にこそしなかったが、確かにそう思っていた。
「謝らなきゃ・・・・・・謝って、思いを伝えて・・・・・・お話しないと・・・・・」
「うん」
「ママ・・・・・私、セリカちゃんともう一度お話がしたい。もう一度、今度はちゃんとセリカちゃんと向き合いたい」
「うん」
なのははそっとテーブルの上に置かれていたレイジングハートを手に取ると、ヴィヴィオの首に紐を巻いた。
「ヴィヴィオがそう思っているなら、きっとレイジングハートも力を貸してくれるよ」
《その通りです、お嬢様》
「レイジングハート・・・・・・ごめんね、あなたにも無茶をさせちゃって」
《いいえ、あの程度は無茶の内に入りません。ですが、今後はご自愛してくださると助かります》
「うん。もう無茶はしない・・・・・・と思う」
自信なさげに答えるヴィヴィオに、なのはは苦笑しながらそっと柔らかい愛娘の髪の毛を撫でた。
自分はもう戦えないけれど、ヴィヴィオならきっと自分がいなくても戦っていける。だから、自分は娘を信じてこの娘の帰る場所を守っていよう。
それが今の自分にできる唯一の戦いだ。
□
ガリューに手渡された缶コーヒーのプルを開け、中身をグイッと仰ぐ。
顔に吹き付ける潮風と喉を嚥下する冷たい感覚に身震いしながら、エリオは海浜公園のフェンスに体重を預けた。
アリシアは後ろの方でルーテシアと共に遊んでいる。今はガリューと二人っきりだ。
「母さんが死んでから、ずっと考えていたんだ。僕が母さんのためにできること・・・・・・僕自身の命の意味を」
戦うことに躊躇はない。愛する家族に危険が及べば、自分は何の迷いもなく槍を振るうだろう。
だが、戦い続けることに果たして意味はあるのだろうか? 人間は何のために生き、何のために戦っているのか、エリオにはそれがわからなくなっていた。
「僕達は誰かの使いじゃない。いつも自分の意思で、自分のために戦っている。だから、戦う理由は自分で見つけなきゃならない・・・・・・・・ガリュー、人は何故戦うんだろうね?
どうしてこんなにも生きようとしているんだろう? 愛する者のため? それとも栄光や勝利のため? 人間はこの世界で、いったい何を伝えようとしているんだろう
・・・・・・・母さんは、何を考えながらこれを残していったんだろう?」
懐から取り出した小瓶を掲げ、その中を凝視する。
そこに入っているのは、フェイトが命を賭して集めさせた研究データによって作りだされた薬だ。
プロジェクトFによる遺伝子失陥の発作を抑えることができ、いつか自分にも発作が起きた時のためにとエリオは半ば無理やりこれを携帯させられていた。
「これは母さんの命の結晶だ。母さんが命を賭けて残した未来への祈り。何のために? 僕とまだ見ぬプロジェクトFの子ども達のために、
どうして母さんはここまで必死になれたんだろう?」
早い段階でちゃんとした治療を行っていれば、或いはもう少し長く生きることができたかもしれない。なのに、彼女は敢えて自分が犠牲になる道を選び、
次代にその思いを残していった。その思いは気高くて立派だ。けれど、エリオ自身はそんなことは望んでいなかった。もっと触れ合っていたかった。
家族として一緒に暮らしたかった。
「僕は母さんと一度も同じ屋根の下で暮らせなかった。それどころかたくさん迷惑をかけて、刑務所にまで入って、そして出てきてみれば今度はこれだ。
恩返しをする暇さえなかった・・・・・・僕があの人にしてあげられたことは、死ぬ前に家族を作ってあげることだけだった。それ以上は何もできなかった。
何もできないまま、母さんは死んでいった・・・・・・・ガリュー、僕は母さんのために何ができる? フェイトさんのために、僕は何をすれば良かったんだい?」
「・・・」
ガリューはエリオの肩に手を置くと、そっと背後を指差した。
振り向くと、指差された先にはルーテシアと戯れているアリシアの姿があった。
「アリシア?」
「・・・・・・・・・・・・・」
無言で背中を押され、体がよろめく。
こちらの存在に気づいたアリシアは、満面の笑みを浮かべて拙い足取りで歩み寄ろうとしてくる。
だが、まだやっと立てるようになったばかりのアリシアが数メートル離れたエリオのもとに辿り着けるわけがなく、数歩も歩かない内に足を縺れさせて地面に転んでしまう。
泣くかと思った。五歳児だったヴィヴィオですら泣いたのだ、一歳になったばかりのアリシアが地面に転んだ痛みに耐えられるわけがない。
「・・・うぅ・・・・あぁぁ・・・・ぱぁ・・・ぱぁ・・・・・」
「アリシア・・・・・」
泣かなかった。
アリシアは涙すら流さず、笑みを浮かべたまま地面を這ってくる。そしてエリオの足に縋りつくと、不安定な体をよたよたとさせながらもう一度立ち上がった。
「どうして・・・・・痛くないのかい?」
「痛いよ。けれど、大好きなパパのところに行きたかったから我慢したんだと思う」
「ルー?」
「ほら、抱き上げて褒めてあげて。よく泣かなかったねって」
「う、うん・・・・・・」
言われるがままに、エリオはルーテシアの体を抱き上げる。
持ち上げた小さな体は熱く、生きているという確かな実感を伴っていた。
薄い胸板を通じて聞こえてくるのは鼓動の音。小さな手の平はしっかりとエリオのワイシャツを握り締めており、可愛らしい唇から漏れ聞こえるのは喜びの声だ。
「アリシア・・・・・こんなに重かったんだ・・・・・・」
「また体重が増えたんだよ。この娘はこの娘なりに、生きようと必死になっているから」
「生きようと?」
「生きるってことは、何かを残すことなんだと思う。私とエリオが出会ってアリシアが生まれたように、人は誰かとの出会いの中で何かを生み出し、それを次の世代に伝えていく。
それが生きるってことなんだと思うの」
「生きることは、何かを残すこと・・・・・・・そうか、だから母さんは・・・・・・母さんはそのために僕を・・・・・・僕が証だから・・・・・・自分の生きた証だから・・・・・・・・」
エリオ・M・ハラオウンという自分が生きた証があったから、フェイトは最後に安らかな死を迎えることができた。
自分が育んできた思い、理想、信念、それらを受け継いだエリオを生かすために、フェイトは己の命を削ることを選んだ。
全ては、自分の生きた証を次代に残すために。
「何だ・・・・・こんなにも近いところに答えがあったんだ」
あの時、クロノが口にした言葉の意味がようやく理解できた。
大切な者を守りたいという気持ちが、自分の答えに繋がると。それはこういう意味だったのだ。
答えは自分のすぐ近くに最初から存在していたのだ。
「僕達が戦うのは、次の世代への希望を繋げるため・・・・・・・」
それは過去から未来へと紡がれる協奏曲。死んでいった者達の思いと、生きようとする者の願い。
それらが螺旋に絡まり合って大きなうねりとなり、世界は形作られている。
「ありがとう、アリシア・・・・・・君が生まれてくれて、本当に良かった」
愛おしげにその頭を撫でると、エリオはアリシアをルーテシアに手渡した。
「エリオ?」
「少し用事ができたから、行ってくる」
「またわがまま?」
「ごめん」
「良いよ、行ってきても。今度は音信不通にならないようにね」
「気をつけるよ」
微笑みあい、二人は互いの唇を重ねあう。
伝えなければならない。自分の思いを、彼女の思いを、そして全ての人々の願いを。
アリシアが生きる未来を守る。
それが、エリオの辿り着いた答えであった。
□
大きな人。
それがシエンに対してセリカが抱いている印象だった。
それは単に体が大きいからというわけではない。人間が背負いし業、この世の清濁を全て飲み込んでもなお平然と笑ってのけそうな広い度量、
底知れぬ優しさと己に対してどこまでも妥協しない厳しさ。それらを全てひっくるめて、セリカはこの男を大きいと感じていた。
支援
「体は・・・・もう大丈夫かね?」
どこか照れのこもった声で、シエンは聞いてくる。
それは革命組織の首領のものとは思えない、優しい声音だった。
「ケーニッヒから、かなり重傷だと聞いたが・・・・・」
「いえ、もう大丈夫です。ご心配をおかけして申し訳ありません」
「そうか・・・・なら良いのだが・・・・」
それっきり、シエンは黙り込んでしまう。まだ何かあるのかと身構えていたセリカは、所在なさげに立ち尽くすシエンに若干の苛立ちと居心地の悪さを覚えた。
「あの・・・・」
「セリカ」
「はい」
「本当に大丈夫かね?」
「大丈夫です!」
「そ、そうか・・・・それは何よりだ」
怒鳴られたことに驚いたのか、シエンはおどおどと視線を彷徨わせながら身を縮こませる。
そこには日頃の威厳等まるでなく、情けない不器用な男が孫程にも年の離れた少女に対して手を焼いている姿があるだけだった。
「中将・・・・」
「すまぬ・・・」
呆れ果てたセリカの呟きに、シエンは頭を垂れて謝罪する。
彼はいつも威厳のこもった声で周りと接しているが、どういう訳か自分と話す時はそれを感じさせず、
まるで年頃の娘との距離を測りかねている父親のように言葉を詰まらせることが多い。
前にそのことについて問い質した時は、単に女性の扱いが苦手なだけだと言っていたが、どうもそれだけではないような気がする。
「セリカ、本当に体は・・・・」
「大丈夫です、何度も言わせないでください!」
「す、すまない・・・・」
「中将、心配してくださるのはありがたいですが、私はもう大丈夫です。次の作戦にも問題なく参加できます」
「しかし、聖王の記憶を使えば君が苦しむことになると、ケーニッヒから聞いたが・・・・・」
「あいつ、余計なことを・・・・」
「答えなさい。本当に大丈夫なのかね? 辛いようなら、次の作戦から外れてくれて構わないのだよ」
「問題ありません、副作用は想定の範囲内です。それに、聖王を一人で押さえられるのは多分私だけです。物量では私達の方が圧倒的に不利、
ガジェットや傀儡兵では聖王を押さえられません。だからやらせてください、無茶はしませんから」
「・・・・・・」
それ自体が既に無茶なのだよ、とは言えなかった。何を言ったところでこの娘は聞こうとしないだろう。
揺るぎない確固たる信念で塗り固められた心はそれ故に他者の言葉に耳を傾けようとしない。
最早、彼女には自分や敬愛しているなのは・T・スクライアの言葉すら届かないだろう。
(これも私の罪なのか、セラ・・・・)
セリカを止めるためには、彼女の心を強引にこじ開ける力が必要だ。それもただの力ではない。
拮抗する強い信念と思いの込められたまっすぐな力、誰よりも彼女のことを思ってくれる友人こそが彼女には必要なのだ。
(聖王ヴィヴィオ、彼女ならばこの娘を救ってくれると思ったのだが・・・・・)
湧き上がる悲しみを悟られぬように、シエンはセリカを抱き締めて彼女の顔を自分から逸らす。
セリカは一瞬、驚いたように体を硬直させたが、すぐに肩から力を抜いて表情を緩ませる。
「セリカ、余り無茶はしないでおくれ。君は私を渇ききった倦怠の日々から解放してくれた。今の私があるのも君のおかげだ」
「中将・・・・いいえ、感謝しているのは私の方です。中将は身寄りのなかった私を育ててくださり、生きる理由を教えてくださりました。
だから、私の全てはあなたのためにあります。私は・・・・中将の剣です」
「セリカ・・・・」
「中将、私は高町なのはになれましたか? あの人みたいに、強い魔導師になれましたか?」
「ああ・・・・君はもう、立派に高町なのはだ」
その言葉がどのような意味を持つのかわかっていながら、シエンは彼女を否定することができなかった。
彼女傷つけることなど、自分にできるはずがなかった。
「次は必ず勝ちます。邪魔な聖王を私が必ず・・・・・だから、中将は本懐を遂げてください。そしたら・・・・・・・・」
「そうしたら?」
「・・・・・いいえ、何でもありません」
ハニカミながら胸に顔を埋めてくるセリカを、シエンは我が子のように愛おしく思いながらいつまでもきつく抱き締めていた。
願わくば、彼女に幸ある未来が訪れることを祈りながら。
□
アルトセイムの森は暗く、どこまでも深い。何の準備もなしに足を踏み入れればたちまち方角を見失い、遭難してしまうだろう。
風光明媚な土地柄に反して、ここは手つかずの自然が残された秘境なのだ。
その薄暗い夜道を、エリオは一人で歩いていた。
今年に入ってここに来るのはこれが初めてだった。去年までは週末が訪れる度に来ていたが、彼女が死んでからは納骨以来一度として足を向けたことはなかった。
『アルトセイム終末病院』
表向きは不治の病に苦しむ人達を受け入れ、余生を過ごすための施設となっているが、その実ここはクロノ・ハラオウンが出資して作り上げたプロジェクト「F.A.T.E」の研究施設だ。
晩年、フェイトはここで実験動物としての日々を送り、それによって得たデータを基にして、プロジェクトFの弊害を克服する技術が確立された。
彼女が死んだ今でも研究は継続されており、エリオが所持している薬もここで造られたものである。
エリオは何の変哲もないシンプルな外観を一瞥すると、壁伝いに建物の裏手へと回る。
そこには、寄り添うように四つの墓石が立てられていた。
『プレシア・テスタロッサ』
『アリシア・テスタロッサ』
『フェイト・T・ハラオウン』
『アルフ』
並べられた墓石に記されているのは、フェイトとその関係者達の名前だ。だが、実際に遺体が埋葬されている墓は一つだけ。
一人孤独と戦い続けてきた彼女は、死してなお孤独な世界に押し込まれている。そう思うと不憫でならなかった。
「母さん・・・・・アルフさん・・・・・」
二人の母の名前を静かに呼び、エリオは頭を垂れる。
不意に背後に気配が生じ、低く穏やかな男性の声が聞こえてきた。
「今朝、夢枕に彼女が現れた」
振り向くと、銀色の髪の屈強な男性がこちらを見つめていた。
「ザフィーラ・・・・・・」
「アルフが言っていた。お前のことを・・・・・・出来の悪い私の家族を頼むと・・・・・・」
「うん・・・・・確かに僕は未熟だ。どうでも良いようなことに拘って、悩んで・・・・・・けど、目の前の問題から目を背けることだけはしたくないんだ。
アリシアの父親になった時、僕はそう誓った。だから・・・・・・・」
「私に何を望む?」
「稽古を・・・・・・まだ僕が受け継いでいない、あの人の生きた証を僕に刻んで欲しい」
「・・・・・・・・・」
まっすぐに前を見据えるエリオの瞳を、ザフィーラは静かに見つめ返す。
彼女が生きた証を次代に残す。
守護獣故に子を成せず、自分はこのまま孤独に墓守をし続けるものとばかり思っていた。
だが、こんな自分でも何かを残すことができる。彼女が自分に預けていった思いの全てをエリオに伝え、そしてエリオがまたそれを次の世代に伝えていく。
それは、子を成すことと何も変わらない。
(見ているか、アルフ。エリオは・・・・・・お前の息子はここまで大きくなったぞ)
心の中で愛した妻に呼び掛け、ザフィーラは無言で踵を返す。そして、よく響く声で厳かに告げた。
「私は人に教える柄ではない、稽古は実戦方式でいくぞ・・・・・・・・ついて来れるか?」
「はい!」
問いかけに対し、エリオは決意のこもった言葉で返答する。
既にエリオの胸中にあった迷いは、完全に断ち切られていた。
□
病室の窓から煌々と輝く月を見上げながら、ヴィヴィオはこの夜空の下のどこかにいるセリカに思いを馳せていた。
自分は彼女を傷つけてしまった。彼女が何よりも正しいと信じていた正義を、心の伴わない暴力でねじ伏せてしまった。
謝りたい。
心の底から謝罪して、今度こそ全力全開の勝負がしたい。
勝って彼女を止める。
彼女の思いの全てを受け止め、自分の全てを彼女に伝える。
かつてなのはがそうしていたからではない。自分の意思で、自分がしたいからそうするのだ。
例えそのやり方が母親と同じであったとしても、この思いだけは自分の内から滲み出た、自分だけの思いだ。
「レイジングハート、もう一度、私に力を貸して」
《All right, lady》
「ありがとう」
頼れる相棒に微笑みかけ、ヴィヴィオは再び夜空を見上げる
「セリカちゃん・・・・・・・必ず・・・・・」
必ず、彼女の暴走を止めてみせる。
誰もいない病室で、セリカは一人決意を新たにした。
□
緩慢な動作でゆっくりと体を起こし、一糸纏わぬ上半身を外気に晒す。寝つく前に行為に及んだせいか、体が異様に重かった。
やはり、齢八十を越えると軽い運動でも体に堪えるらしい。
ふと隣を見れば、安らかな寝顔を浮かべているセリカの姿があった。
こうして見ていると、とても彼女が命のやり取りをするために戦場に出ているとは思えない。
年相応の寝顔はどこまでもあどけなく、悲惨な死の気配など微塵にも感じさせない。
「・・・・・・・・・」
傍らで眠るセリカの髪を愛おしげに撫でながら、シエンは深い自責の念に苛まれていた。
自分の身勝手なエゴのために、多くのものを犠牲にしてしまった。
ケーニッヒ、セリカ、そして多くの同胞の人生を捻じ曲げてしまった。
それでも立ち止まることはできない。諦めてしまえば、それまで信じてきたもの全てが無為と化してしまう。
自分を信じ、慕ってくれている者達の思いを踏み躙るわけにはいかない。
「セラ・・・・・・・」
もし、死んだ娘が今の自分を見たら、いったいどう思うだろうか?
悪辣となじるだろうか? 愚か者と蔑むだろうか? 夢想家と嘲うだろうか? それとも、セリカのように慕ってくれるだろうか?
自問に答えは返ってこない。ただ虚しい罪の再確認だけが、シエンの心を少しずつ追い詰めていくだけだった。
「うぅ・・・・んぅぅ・・・・・中将・・・・・・・」
「セリカ?」
「・・・・・中将・・・・あなたは・・・・私が・・・・・まも・・る・・・・」
寝返りを打ちながら呟く寝言に、シエンは瞼を閉じて懺悔する。
「すまない・・・・・セリカ・・・・すまない、セラ・・・・・・すまない・・・・・・」
深い闇の中で、孤独な老人は己が罪をまざまざと見せつけられながら、ただ静かに涙することしかできなかった。
□
それぞれの思いを胸に秘め、夜は更けていく。
決戦の日は、すぐそこまで迫っていた。
to be continued
652 :
B・A:2008/06/27(金) 00:07:14 ID:TlByJ5HT
以上です。
えー、シエン中将は80歳を軽く超えております。なのに筋骨隆々で身の丈ほどの大剣を振り回し、あまつさえnice boatまでやりかねない人です。
今回は管理局側は答えを見つけ出す回、ロート・シルト側はシエン中将がどんな人か説明する回でしたが、序盤のなのはのところで2日ほど挫折していました。
後はラストバトルの導入部を書いて、そのまま決戦に突入です。
支援ありがとうございました。
以下は保管庫の登場人物紹介の欄に追加して欲しい項目です。
アルトセイム終末病院
解説:表向きは不治の病を抱える者が余生を過ごすための終末病棟だが、実態はプロジェクト「F.A.T.E」の申し子が抱える遺伝子疾患について研究するための施設。
フェイトの申し出でクロノが建てたもので、フェイトは晩年をここで過ごした。
病院の裏手にはテスタロッサ家の墓がある。
653 :
B・A:2008/06/27(金) 00:08:33 ID:eCSEryDM
そして、こちらはネタとしての登場人物紹介なので、保管しないでください。
アリシア・ハラオウン
エリオとルーテシアの間に生まれた子どもで、名付け親はフェイト。容姿は2人のどちらにも似ておらず、金髪で紅眼。
最近のお気に入りはガリューの尻尾で遊ぶこと。
ちなみに、成長した彼女を口説こうとする男は非常に難しい問題に直面することになる。何故なら、成長したアリシアの好みの男性のタイプは
「強くて逞しくてマフラーの似合う格好良い“蟲”」であるからだ。
ザフィーラ
アルフがいなくなってから仙人になって森の中で隠遁している。というのは冗談で、アルトセイムに引きこもってテスタロッサ家の墓の墓守をしている。
とはいえはやてへの忠誠は未だ健在であり、呼び出されればすぐにでも駆けつけるつもりでいる。
654 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:10:22 ID:pdlWGaKP
GJです!しかし…
>>もし、死んだ娘が今の自分を見たら、いったいどう思うだろうか?
ロリコンか、ぺドフィリアとなじると思いますw
孫ほどの娘といたすのは流石にネ…
>>653 エリオはやっぱかっこよすぎです!
でもあの決意がある意味死亡フラグ臭とも感じてしまい何となく嫌な予感が
いやそんなことあるわけがない!あってたまるもんかあああああああ
たった一人の女の子のために仲間と世界を敵にしてようやく幸せな家族を手にいれた漢…生きて家族のもとへ帰って欲しいです
そしてネタとしての登場人物紹介。保管庫の人物紹介よりこっちの方が気に入ってしまうのは至極とうぜ(ry
エリオとルーが子守りをガリューに預けてゆっくりいちゃいちゃしてた結果がこれだよ!
まあ仕方ないね。
GJ、GJだよ!!
8話がつかわれるとは考えてなかったっす。
でも、ものすごい、なのはっぽい立ち直りかたで良かったっすよ。
あと、シエンには4姉からこの言葉を贈ります。
「あなたは・・・また、守れないかもね」
こういう馬鹿な男は大嫌いだが大好きだ!!w
次回も楽しみにしてます!!
アリシア・ハラオウン嬢とガリューの蟲姦が読めるんですね
楽しみです。
超GJ!
テンションが盛り上・がっ・て・来・た!これは
この世界のエリオは本当にイカシテルぜ!
フェイトさんの思いを受け継いだからこそ、ここまで立派な騎士になれたのだと強く感じた。
それぞれの思いが重なった果ての最終決戦。
続きが待ちきれねえ。
俺もアリシアとガリューの絡みを妄想してしまった…
GJっす!
つーかじーさん! あんた何やってんだ!w
それと、
>>650 のとこなんですが、
>誰もいない病室で、セリカは一人決意を新たにした。
ここ、セリカじゃなくてヴィヴィオですよね?
660 :
B・A:2008/06/27(金) 01:01:34 ID:eCSEryDM
>>659 た、確かに。ありがとうございます。
>>650 >誰もいない病室で、セリカは一人決意を新たにした。 ×
>誰もいない病室で、ヴィヴィオは一人決意を新たにした。 ○
です。
保管の際は訂正をお願いします。
ユーノ「漢はみんなロリコンだよって、なのはが言ってた」
漢⊂ロリコン
なのはさん⊂漢
なのはさん⊂ロリコン
百合で、しかも年齢差か……
なのはさんがキャロをそれとなく(周りにバレバレ)デートに誘い、それをフェイトさんから生暖かーく見守る光景を幻視した
素直にヴィヴィオの貞操が危ないとオモタ
つまり、なのはさんがヴィヴィオを養子にしたのは、光源氏方式で
幼女のうちから自分好みの女になるように育て上げるためと?
……そんなリリカルなのはは嫌だw
>>653 GJです。しかし、ガリューの影響でまともな恋愛感を持てないとはw
あの一族の系譜は普通の恋愛はできないのか?
スピンオフでアリシア女史の恋愛騒動記とか書けそうだなw
仮面ライダーか、ネオゼクトールあたりが唯一いけるか。
669 :
562:2008/06/27(金) 19:10:18 ID:iuGB4qwS
時間も空いたし、今の内に投下します。
今回はフェイトが悪役に?
注意事項
・フェイトちゃんは、酷い事なんて出来ない天使だ! という方は今回スルーして下さい
・一応は1期の再構成になります
・高町家がアニメより、原作に近い設定になってます
・非エロ
・タイトルは『魔法少女リリカルふぇいと』
いや、前回は酷い目に合いました。本気で死ぬかと思いましたよ。
何なんでしょうね? あの白い服の女の子……本物の悪魔?
それと、もう1つ問題が……
「…………………………………………」
すっごい見てます。家のフェレットが。
まあ、ちょっとした勘違いで傷つけてしまったようで、その……
うん。ゴメンね。助けてくれてありがとう。
「…………………………………………」
なに? その誠意が足りないって表情は?
本当に悪かったって思ってるよ。だから、あの子のペットになっても忘れないから。
「イヤアァァァァァァァァァァァァァ!!!」
冗談だよ冗談。もしもの時の盾だから大事にするなんて思ってないし。
それに、ジュエルシードの取り合いになりそうな様子だし、残念ながら、逃げてばかりも
いられなくなってきちゃったな。
でも、手も足も出ない現状はなんとかしないと、よし、がんばろう。
では、魔法少女リリカルふぇいと、始ります。
第5話
海鳴温泉の死闘?
高町家にある道場で、士郎とフェイトが対峙している。
両者に動きは無い。士郎は両手に短い木刀を持ち無構え。フェイトは棒を持って八双の構え。
それを見守る恭也と美由希。
「ねえ、恭ちゃん。最近のフェイト、変じゃない?」
「ああ」
「だいたい、こんな訓練、あの子には早すぎるよ。打ち込めるはずないじゃない」
フェイトの顔から血の気が失せている。単なる対峙では無い。士郎は本気でフェイトを殺そうと
殺気を放っていた。
その殺気を超えて、ただ一撃で良いから打ち込む。単純な訓練だが、確実に自分を殺せる相手に
打ち込むのは容易では無い。
生物である以上、防衛本能があり、その本能が邪魔をするのだ。
フェイトの怯えは明らかであり、美由希には幼い妹のそんな表情を見るのが苦痛だった。
「ねえ、無理だよ。止めさせようよ」
「そうかな?」
「え?」
美由希が、同意してくれない兄の顔を見上げた瞬間……
「イヤァァァァ!」
フェイトが渾身の気合とともに打ち込む。
真っ直ぐ、最短距離を切り裂く一撃に美由希が見惚れる。
だが、その一撃も士郎は僅かに身体を動かす事で避けると、フェイトの首筋を軽く叩いた。
ダメージは無い。しかし、自分が死んだことを自覚したのか、フェイトは崩れ落ちるように倒れた。
「ねえ、恭ちゃん……今の“徹”に見えたんだけど?」
恭也は答えない。今のは徹のようで少し違う気がした。その違いが小太刀と棒の差なのか、それ以外の
理由があるのかは分からない。
だが、それ以上に、フェイトがこんな訓練を申し出たことや、最近の行動に不安なものを感じていた。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
「ん?……あれ?」
フェイトは目を覚ますと、自室のベッドに寝ている事に気付いた。
先程まで、道場に居たはずだったが……
「そうか……気絶したんだ」
『フェイト、大丈夫?』
『ユーノ……うん。心配いらないよ』
『でも、やっぱり無茶だよ』
『無茶でも、他に方法は無いよ』
先日の、すずかの家での戦闘後、フェイトの出した結論は、どう足掻いても最終的には戦いになる。
それなら、強くなる必要があるという事だった。
白い魔導師の少女、なのはがジュエルシードを集めている以上、すでにフェイトが持っている
ジュエルシードも奪おうとするのが自然だった。
これで、フェイトの方が強ければ、なのはも諦めて残りを集めた時点で終わりになる可能性もあるが、
フェイトとなのはの力の差は歴然だ。
なのはの、これまでの行動から見て、遠慮には程遠い性格をしているのも明らか。
それにユーノにまで興味を持ってしまった。
ならば、隠れていても最後には必ず襲ってくる。故に現状でジュエルシードの奪い合いをしても
意味は無い。最終的にオールorナッシングの戦いが待っているのだ。
『それより、ユーノはあの子の動きを見張って。残りを集めてしまう前に強くならないと』
『う、うん……じゃあ、行ってくるけど、無理はしないで』
『気をつけるよ』
フェイトはユーノが部屋から出るのを見送ると、立ち上がって攻撃のイメージを描く。
なのはの防御は、フェイトの魔法では通じそうにない。
「徹……ちょっと、違うな?」
御神流の剣技、“徹”は表面に衝撃を与えず内部を破壊する。鎧を着た相手にも通じる技。
これなら、なのはに通じるかと思ったが、そもそも、なのはの頑丈さは表面では無く、その更に上の
魔法障壁が強固なのだ。
「全くダメって事も無いだろうけど……」
次いで、鋼糸の“6”を発動する。
指の動きではなく、思念で自在に動かせるようになった魔法で編んだ鋼糸。
現在使用出来る最も細い“6”では、なのはに多少の痛みを与える事は出来るだろうが、それが限界。
次いで、鋼糸の“9”を発動する。その数4本。
太い“9”なら、同時に5本までなら発動できるが、扱いやすさを考えれば4本がベスト。
いま扱える呪文を駆使して、なのはとの戦闘をイメージする。
不意をつき、使えるものを利用する。相手の武器、呪文、衣装、戦場の地形、使えるものは何でも
使う。その結果……
「勝てない……人殺しにはなりたくないし」
溜め息を吐いて、ベッドに倒れこむ。
だが、最初に比べるとマシにはなっている。
少なくとも、足が竦んで前回のような無様な真似はしないで済むし、1度なら勝てる。
2度と通じない手だが、相手を殺す前提なら勝てる。
しかし、殺すのは遠慮したい。使うとしたら不意に遭遇した場合の緊急手段で逃げるために使う。
「でも、怒るだろうな……うん」
自分が考え出した、えげつない戦い方に、もう1度溜め息を吐いた。
どう考えても悪役だ。そして、使ったら最後、彼女は本気で怒るだろう。
それより、もっとマシな方法を考える方が建設的だ。
「…………あの子の防御を“貫”く」
御神流の剣士の第三段階、今の自分には届かないし、なのはの防御は通常の剣士の防御とは別だ。
しかし、そこに届かなければ、フェイトに勝利は無い。
フェイトの自主訓練は、次第に過酷なものに変わって行った。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
「うにゃぁ〜〜……つ、疲れた」
『本当に大丈夫?』
過酷なトレーニングを積むフェイトに、ユーノは心配そうに声をかける。
ここ最近のフェイトは、かなりの無理をしているし、今日は特に激しかった。
『大丈夫。明日は訓練、お休みだし、温泉だし』
明日は1泊で温泉旅行になっていた。休養には丁度良く、温泉に入って身体を休められる。
『それにしても、あの子は、あれからジュエルシードを1個も取ってないんだね』
『うん……あれから1つも』
『あの子、探すの止めたのかな?』
『それは無いと思う。それに、探してなくても発動はするしね』
『そっか……今のところ私が5個で、あの子は多分、2個か』
これまでが連続で発動していたため、そういう物だと思っていたが、そんな単純な話しでも
ないらしい。
『まあ、気にしてても仕方ないし、明日はゆっくりしよう』
『その方が良いよ。正直、フェイトは無茶しすぎだよ』
『文句は、あの子に言って』
『出来れば会いたくない』
『そだね』
微笑み合うと、フェイトは疲労に逆らわず、眠りの底に沈んでいった。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
ユーノは、温泉に浸かりながら、冷静に今の状況を考える。
今日は家族旅行で、フェイトの家族やアリサやすずかと一緒に温泉に来ている。
「あ〜〜♪ 良い湯だ」
「…………………………」
男湯、共に居るのは士郎と恭也の2人。入浴前にフェイトが父親に『ユーノはそっちで入れてあげて』
と、言って手渡しで預けたのだ。
まあ、正しい。自分は男だし、フェイトが一緒に入ると言ったら困るところだ。
しかし、何か釈然としないものを感じていると、恭也がユーノを見ながら士郎に話しかける。
「なあ、父よ。最近のフェイト、おかしくないか? 具体的に言えばコレが来てから」
「うん。そうだな。訓練内容を変えたのもコレが来てからだな。最初は薙刀でも始めるのかと
思ったが……」
コレ呼ばわりされたユーノは、一瞬ビクッと身体が震える。
だが、落ち着いて、そ知らぬ態度を……
「今、身体が震えたな?」
「おう、聞いてるようだな」
「………………………」
何なの、この人たち? そう思いながら、無視をする。自分は喋れないフェレットなのだから。
「今のうちに始末するか?」
「―ッ!」
「まあ、待て待て。確かに最近のフェイトの様子は変だが、悪い変化とは思えんしな……」
「そうか? どう考えても“こちら側”に近付いてきている」
「だが、暗い方向じゃ無いだろ? むしろ何かを守ろうとしてる感じだ」
ここから逃げ出したい。ユーノは切実に思ったが、同時に罪悪感もある。
士郎も恭也もフェイトを心配しており、その原因を作ったのは、間違いなく自分なのだから。
「だが、あいつには翠屋を継いで欲しい」
喫茶店翠屋の2代目。それがフェイトが望まれている将来像だ。
だが、フェイトは御神流を習っている。
その理由が、家族との共有の時間を欲しているだけなら良かった。
いずれは女の子らしく、お菓子作りに目覚めてくれれば良いのだから。
しかし、最近のフェイトは父や兄姉と離れ、単独での訓練が増えている。
「それに、何を想定して訓練したら、あんな技になるんだか……」
「あの一風変わった“徹”か?」
「それもだが、最近のアレの方だ。最初は“貫”を目指してると思ったが、何か違う」
「アレね……確かに何を貫こうとしてるんだか?」
ユーノには、“とおし”や“ぬき”という単語の意味は分からないが、それがフェイトが目指す、
なのはのバリアを貫くための技だということは判断できた。
「まあ、暗い方向に行かなければ良いさ。だから変な方向に向わないように頼むぞ」
そう言いながら、士郎はユーノを指で突付く。
ユーノは、拙いとは思ったが、頷いて誠意を見せた。
士郎は笑って頷くと、恭也も溜め息を吐いて諦める。
「でも、母さんは?」
「まだ若いんだ。そう簡単に引退はしないし、何だったら孫が2代目でも良いだろ?」
「何だ? その期待の眼差しは?」
「甲斐性無しめ……じゃあ良い、俺が頑張るとして……弟と妹のどっちが良い?」
「知るか」
ユーノは親子の会話を聞きながら、フェイトが無事に、この戦いが終われるよう祈った。
そして、願わくば自分もペットになることなく、スクライア族の元に戻り、大好きな遺跡探索を再開
出きるようにと。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
『そっか、父さんたちに心配かけてるんだね』
夜、布団に入ってから、フェイトはユーノに温泉の中での出来事を念話で聞いていた。
冷静に考えれば、あの父と兄を何時までもだませる訳が無い。
『……ねえ、もしフェイトが止めるって言えば僕は止めないよ』
『……魅力的な提案だけど、今逃げ出したら、私はこれから先、何も出来ない人間になりそうで
嫌だな……怖いけど続けたい』
『でも……』
『なに? ユーノはあの子のペットになりたいの?』
『それはイヤ!』
慌てて返事をして、フェイトに笑われる。
『じゃあ、カッコつけないで。ユーノだけじゃ、どう頑張ってもペットになるしかないんだから』
『そ、そうだけど……』
『それに、最初の決意は生きている。たしかに、あの子がいれば、ジュエルシードの発動を
抑えてくれると思うけど……例えば、こんな場所で発動すれば?』
同じ海鳴市内と言っても温泉宿がある僻地だ。こんな場所に、なのはが現れるとは思えなかった。
『いや、いくら何でも、そんな偶然……』
『例えばだよ。例え……え?』
『……こ、この反応?』
すぐ近くでジュエルシードが発動している。当初の予定では、暫くはジュエルシードに回収は
なのはに任せるつもりだったが、こんな場所に現れるとは思えない。
フェイトとユーノは慌てて起き上がると、ジュエルシードの封印に向った。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
そう、こんな場所に、あの少女が現れるはずが無い……
「レイジングハート、ジュエルシード、シリアル18、封印!」
……そう思っていた頃が懐かしい。
フェイトとユーノは2人並んで頭を抱えた。
『拙いよ。逃げよう』
『うん』
なのはに見つからないうちに、この場を去ろうと回れ右をすると……
「ああっ! 金髪の子と可愛い動物さん!」
「へえ……あれが? でも、何でこんな場所に?」
「きっと、リベンジだよ。あの子、わたしと戦うつもりで!」
『鴨がねぎを背負ってくる……この世界の諺です』
「諺って……レイジングハート、ここに来てテレビ見すぎだよ」
「そんなの良いから、アルフは動物さん捕まえて」
何か言ってる。もはや逃げ切れない雰囲気だった。
「フェ、フェイト……」
「やるしか……ない! バルディッシュ!」
フェイトはバルディッシュを構えると、ユーノに逃げるように指示を出す。
「でも!」
「良いから!」
「何、ゴタゴタしてんだい!?」
「え!? 狼!?」
アルフが飛び掛りながら、空中で狼形態になる。
「うわっ!」
「逃がすかい!」
ユーノはアルフの攻撃を避けながら、素直に離脱に移る。
「アルフ! がんばれぇ!」
「オッシャァァァァァッ!」
「ユーノ! 逃げて!」
「うわあぁぁぁぁっ!」
そして、ユーノは障害物の多い草木の中に入り込み、それを追ったアルフが見えなくなると、
フェイトは、なのはと向かい合った。
まだ、目指す境地には届いていない。だが、確実に近付いてる実感がある。
そして、この実戦で辿り着く事に望みを賭け……
「バルディッシュ! サイズフォーム!」
『yes sir』
神経を研ぎ澄まし、一撃に賭ける。
そして、その気迫をなのは達も察した。
『マスター、お気をつけ下さい。何か狙ってます。例え弱者と言えど油断なきように』
「……俵の鼠が米食ってチュウ! この世界の諺だよね?」
『少し違います。窮鼠猫を噛むが正解です』
フェイトの力が抜けた。もしかして、こちらの気勢を殺ぐ作戦かとも思ったが、気にするのは拙い。
この少女のペースは危険だ。
気を取り直し、再び精神を集中する。
そして……
「はあぁぁぁぁっ!」
「レイジングハート」
『Round Shield』
一気に踏み込み、敵のシールドを徹せと意志を込め、斬撃を叩き込む。
そして、金色の光の刃が、桜色の光の盾に触れると……
「……これだけ?」
杖をかざし、フェイトの突進を受け止めたなのはは、平然とした表情で笑みを洩らす。
「……くっ!」
「じゃあ、今度は……」
届かなかった。だが、自分の非力を嘆いてる暇は無い。危険を察すると、その場を飛び離れる。
「……こっちの番!」
『Divine Shooter』
桜色の光球が飛び交い、フェイトを襲う。
それを避け、掻い潜り、バルディッシュで払う。
「このままじゃ……」
以前のように、恐怖に身体が竦む事は無いが、何時までも避け続けるのは不可能。
しかも、ここで倒れたらユーノは、あの狼に捕まってしまう。
負けるわけにはいかない。ならば、自分の攻撃が足りないなら相手の防御を弱める。
「やれるか?……でも、やるしか!」
なのはの周囲を回りながら、周囲に魔法の鋼糸をセットし、何時でも発動できるように待機させると、
もう1度、徹をイメージしながら突進する。そして、先ほどの光景の再現で、受け止められた。
「バルディッシュ! 6番!」
「え?……痛ぁっ!」
下がりながら、向って左に設置した魔法の鋼糸を発動させ、シールドの裏から、なのはの手首を
攻撃する。
そして、痛みに握力が弱まった隙を突いて……
「9番!」
『9』
今度は向って右に設置した、拘束用の9番をレイジングハートに巻きつけ、なのはの手から
奪い取る。
「ああ! レイジングハート!」
『マスター!』
飛んでいくデバイスを見ながら、なのはは慌てる。
デバイスが無ければ、シールドの防御力も落ちる。今ならいけるはずと、渾身の力を込め、
再度、バルディッシュを叩き込んだ。
「やあぁぁぁぁっ!」
「…………………………」
だが、なのはは冷静に右手をかざすと、ラウンドシールドを発動させ、光の刃を平然と受け止める。
「……うそ? デバイス無しで」
「ふふ〜ん♪……でも、さっきのは、ちょっと痛かったかな?」
声と口は笑っているが、目には怒りが篭っている。先ほど鋼糸で痛めつけた左手を軽く振ると
人差し指を立て、フェイトを指差す。
そして、フェイトの周囲を囲むように集まってくる桜色の光球。
予想以上の力量の差に、背筋が冷たくなる。このままでは……
「仕方ない」
出来れば使いたくなかったが、他に方法は無い。
たった1度きりの勝利を得る方法。例え憎まれても使うしか無かった。
「9番!」
「ん?……」
なのはの視界が白く染まる。最初は何事かと思ったが、何処かで見て色合いと、下半身の涼しさが
気付かせる。
スカートを捲られたのだと。
「にゃっ!?」
巾着……口の部分をヒモで締める袋の総称。夏に浴衣姿の女の子が持つと可愛らしいアイテム。
だが、かつて昭和と呼ばれた時代には、もう1つの恐るべき意味があった。
今のように女子高生のスカートが短くなかった頃、スカートを捲り上げ、頭上で巾着のように
スカートの裾を縛る行為が不良少女の間で行われていた。
その名もスカート巾着。
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
今、その悪夢の技が蘇った。
フェイトは、なのはの長いスカートを鋼糸で捲り上げ、頭上で裾を縛ると、パンツを膝の所まで
ずり下げる。
「にゃああああああああぁぁぁっ!!!」
なのはは上半身をスカートに包まれて視界を失った上に、お尻がスースーする状態に悲鳴を上げる。
完全にパニック状態に陥ってしまった。
辺りを桜色の光球が乱舞する。
「ていっ!」
危険を感じたフェイトは大人しくさせようと後ろから蹴りを放つと、なのはは倒れこみ、
お尻を上に向けてしまう。丸見えだった。
「ヤダ! ヤダ! ヤダァァァ!!!」
「うわっ!?」
余計に酷くなった。さすがにフェイトもやりすぎたと思うが、背に腹は変えられない。
そもそも、手遅れだった。今さら謝っても許してはくれないだろう。
「アルフ! 助けてぇ! アルフゥゥゥ!!!」
このままだと、使い魔が戻ってくるはず。
だが、逆に考えれば、ユーノは使い魔の攻撃が無くなり助かってるはずだ。
乱舞する光球を避けながら、フェイトは撤退を決め、この場を離れた。
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
「あれ?」
必死に逃げていたユーノは、アルフが慌てて去って行った事に首を傾げた。
「ユーノ」
「フェイト! 大丈夫だった?」
「なんとか……」
「まさか、勝ったの?」
ユーノは信じられない思いで、確認をとる。
実力差は歴然としているが、フェイトが無事にここにいる事と、アルフが慌てて去った状況から
その結論を導き出す。
「え〜と……」
フェイトは、自分がやった事をユーノに説明する。
話している最中、だんだんとユーノの視線が冷たくなり、ユーノは聞き終わるとポツリと呟く。
「……サイテー」
「だ、だって!」
「いくら何でもね……」
「ひ、酷いよ! そのお陰でユーノは助かったんだよ!」
「ちょっと、止めてよ。それじゃあ、その外道行為が僕の所為みたいじゃない」
「げ、外道!?」
ガックリと膝をつくフェイト。悔しいが、反論の言葉が出ない。
「父さん、母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん……私、汚れちゃったかな?」
「うん。汚れたと思うよ」
「ユーノには聞いてないよ!」
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇
一方、フェイトとユーノに比べ深い絆で結ばれた主従はと言うと……
「大丈夫かい? なのは?」
「ヒック……グスン……」
アルフは、なのはを抱きしめ、落ち着かせていた。
ちなみに、それまでに乱舞していたディバインシュターの直撃を何度も受けてボロボロである。
「それにしても何が?……レイジングハート」
離れたところに落ちているレイジングハートに、何があったかを聞く。
そして、レイジングハートが説明を始めると、ワナワナと震えだした。
「アイツ、何て酷い真似を……」
『いや、見事な戦法でした。相手の心を折る……いえ、砕く。そして汚す。実に素晴らしい』
「どこがだい!?」
レイジングハートに怒鳴りながら、なのはを抱きしめる。
最愛の主に、下劣な真似をしたフェイトに対する殺意が芽生えてきた。
「アイツ……なのはを泣かせた責任を取らせなきゃ……どう落とし前をつけてやるか」
「責任?」
なのはが、ハッと顔を上げる。
「そうか……そうだよ責任取ってもらわなきゃ」
「なのは?」
『マスター?』
なのはは、怪訝な態度に声をかける2人を無視して立ち上がり、力強く宣言する。
「わたし、あの子と結婚する!」
「…………へ?」
「だって、あんな恥ずかしいところ見られたんだもん! 他にお嫁に行けないよ!」
「いや……ちょっと待っ…」
『賛成です! さすがはマスター。素晴らしい考えです』
「ちょっと、レイ……」
「レイジングハートも、そう思う?」
『YES ワタシは常々、マスターには何かが足りないと思っていました。それが、今日分かったのです。
それは、陵辱です! 単に痛めつけるだけではダメなのです。
そして、マスターに足りないものを、あの少女は持っていました。お似合いのカップルです』
「エヘヘ〜♪ そう?」
『ハイ。相性バッチリです』
「だから待とうよ! 2人とも!」
何か話が変な方向に行っている。止めなくてはと思うが、なのはは心外そうに首を傾げる。
「アルフは反対?」
「だって、相手は女の子だよ?」
『ノープロブレム。この世界には百合という文化があります』
「だって?」
「いや、文化がどうのこうのじゃなくて」
『マスター、アルフは簡単に納得しそうにありません。“話し合い”の必要があります』
「え゛?」
「そっか、そうだね。最近、アルフとお話してなかったし」
使い魔の嘆きを最後に、多くの人の心に傷を作った、海鳴温泉の死闘は、ようやく幕を閉じた。
ちなみに、この後、フェイトは時折寒気に襲われる事になるが、その理由が判明するのには、
そう長い時間はかからなかった。
その寒気の原因が直接会いにくるのだから……
続く
投下終了です。
え〜と、かなりアレな展開ですが、笑ってスルーしてください。
ここでフェイトが負けると、何もかも失ってしまうので、例え外道と呼ばれても……
それと、
>>322 はやてとの爛れた関係?
予定では、はやて以外が次々と爛れた関係になって、
1人ツッコミまくるって話しになるつもりだったんですが……
まあ、そっちは凍結しちゃってるし、確かにこのスレには、はやて分が足りない。
せっかくなので、クロノと八神家で爛れた関係に挑戦してみます。
ある意味最低(主にフェイトが
GJ!
このライトなノリだとやっぱり愛の力とかそんなノリでなのちゃん復活するのかな?
そしてなのはさんの災難に見舞われてるフェイトとユーノを脇目にクロノと二人の世界。
>>686 GJです
はやてが1人ツッコミまくるって周囲はどんな組合せで爛れてったんだろう
そいや、はやてメインって最近見た覚えがないような気がしますねぇ
リリカルふぇいとの続きも含めて新作も楽しみです
>>686GJ!
フェイト、君は決して汚れてなんかいない。
ヨゴレになったんだ!!
しかしユーノつめてー。
ここで慰めの言葉の一つでもかけりゃフラグを立てられたかもしれないのに。
やっぱり一番外道なのはレイハさんだなw
フェイトになのはが猛烈アタックする展開は原作と同じだが、フェイトがこのなのはさんに
デレる日は来るのだろうか……はっ、レイハさんが洗脳?
ちくしょう!モニターの前でリアルに声出して笑っちまったぜwww
GJ!!
>>686 GJ!
しっかしこの世界のアルフは不憫すぎるw
約5分後に投下始めます。
ちょっと早いけど投下開始。
前回レスくださった方、ありがとうございました。
なんか色々マニアックなネタを書いてたけどどれもしっくりこなかったのでもう捻り皆無なド直球の
陵辱物を書く事にしました。ターゲットは赤毛タイム中という事でヴィータ+他。
今回の注意
・エロ。陵辱、触手あり。今回は前後編の前編
・ヴォルケンがはやてよりずっと前の主に仕えてた頃の話
・この主(勿論オリキャラ)は阿修羅すら凌駕する外道
・ヴィータが触手にシバかれたり犯されたりリアルゲボ子になったり。食事中の方は注意
・あとシャマルとシグナムも触手に犯られるが描写は殆ど無い
・ザフィーラは……ごめん
・過去のヴォルケンは感情の無いガチで機械的な感じらしいがこの話ではそんな事もない
今回は前編なんでエロくありません。せいぜい裸の幼女が白濁液をゴックンするぐらいです。
タイトルは『外道主の日課 前編』です。
「主フォルツ。ヴォルケンリッター四名、只今帰還しました」
「ああ、ご苦労……それでは今日の成果を聞こうか。まずはシグナム、お前から聞くとしよう」
「……はい。今日蒐集したページは五ページと半分です」
「今日も中々に優秀だな。それでは続けてザフィーラ、お前はどうだ?」
「……三ページです」
「ふむ。まあいつも通りといったところだな……シャマル」
「……はい……私の今日蒐集したページは……一ページと半分です……」
「なるほど……おや、どうしたのだシャマル。少し顔色が悪いようだが?」
「……いえ」
「ふふ、そうか……? なら良いのだがな……それでは最後はヴィータだ。今日の成果を報告してくれ」
「はい……今日の成果は……一ページです」
「……!」
「……分かった。それでは今日はこれで解散としよう。皆部屋に戻りゆっくりと休むがよい……ああ、だが
ヴィータ……お前はその前に地下室に来なさい。私から少し"話"がある」
「……はい……わかりました」
◆外道主の日課
「……ぐぁあっ!?」
腹部に生じた激痛で、ヴィータの意識は夢から現実に引き戻された。
どうやらまた気絶していたようだ……これで今日何度目だろうか。おそらく回数は十指に余るだろう。
ひゅん、という風切り音と共に背中に袈裟懸けに痛みが走り、ヴィータはまた悲鳴を上げた。
回復してすぐにまた霧散しそうになる意識の隅で、彼女はまだ声になる声を上げられる自分の体の頑丈さに
他人事のように感心した。
今代のヴィータ達の主であるフォルツ・ベルギウスは、優れた魔導の資質を持っていたが同時に人格的に
破綻した人物でもあった。
かつてある国で拷問吏の職についていたという彼は極度の嗜虐嗜好の持ち主であり、毎夜騎士達を集めて
一日の蒐集結果を報告させ、最も成果が思わしくない者に対して厳しい責め苦を加える。今ヴィータに与え
られている責めも、今日の蒐集結果が悪い事への"罰"だ。
「あがあぁっ……!!」
後頭部に衝撃が走り、ヴィータの視界が揺れる。
ヴィータの体を拘束し打ち据えているのは、フォルツが召喚した無数の触手達だった。
触手の召喚は彼が最も得意としている魔法の一つであり、罰には大抵この触手が用いられる。外見的な
年齢が幼いヴィータとザフィーラに罰が与えられる場合、内容は今のように直接的な苦痛に限られていたが、
シグナムとシャマルの場合は犯して精神的な苦痛を与える場合もあった。
「……止まれ」
低い声が発せられ、ヴィータを包んでいた暴虐の嵐が止まった。
ヴィータは項垂れていた頭を上げ声の主であるフォルツを霞む目で見つめる。
「……主……フォルツ」
「随分と辛そうな顔をしているな。"夜天の王"を護る一騎当千の守護騎士とは、この程度で限界を迎える
ほど脆弱なものなのか?」
「……いえ」
弄るような口調のフォルツに、ヴィータは手放しそうな意識を必死で繋ぎ止める。
そう、彼女は目の前の男の守護騎士なのだ。
たとえどれほど残虐で非道であろうとこの男は自分の主人である。彼の信頼を損なう事は許されない。
しかしそんなヴィータの行動はフォルツの嗜虐心をさらに刺激し、彼の中の黒い炎をより一層駆り立てた
だけだった。
「それでこそ我が守護騎士だ。そう、お前の実力がこんなものではないという事は、お前の主である私が
最もよく知っている」
「……はい……有難う、ございます……主フォルツ……」
「だからこそ私は理解できない。何故お前の今日の蒐集量がこれほど少ないのか……」
びくり、とヴィータの体が揺れる。
「そ、それはっ……一度魔力を蒐集したリンカーコアからは、二度と同じ魔力を使う事はできないから……
だから、どうしても高い魔力値を持ってる標的を見つけられなくて……」
しばらく沈黙があった後、ヴィータの唇が矢継ぎ早に言葉を紡ぐ。だが血と汗に塗れた顔面は蒼白で、
いつもは欠かさない敬語も今は使えていない。動揺しているのは明らかだった。
平時は余り感情を表さない目の前の騎士の狼狽振りに気を良くしたのか、フォルツは口元を三日月形に
歪めながらヴィータをさらに追い詰める言葉を放つ。
「まあ、確かにそういう日もあるだろう。ただ……私にはどうにも気になるんだよ。他の守護騎士達と違って
お前は一日の蒐集量に差がありすぎる。シグナムと同程度のページを集める日もあれば、全く蒐集できて
いない日も……それにお前の一日の平均的な蒐集量は、ここしばらくで急激に減少している。そこでだ……」
フォルツは言葉を切り、両の掌から細い魔力の帯を伸ばし始める。
漆黒の魔力光を放ちながら立ち上る二本の帯は空中で一本に繋がり巨大な魔力の輪へと変化し、フォルツが
さらに何事か詠唱すると輪の内側の空間にノイズが走り、何処かの映像が映し出された。
「……っ!?」
「実は今日、私は蒐集に出かけるお前の動きを、こっそりと追わせてもらったのだ。勿論悪いとは思ったが……
もしもお前の調子が悪くてそれを隠したりしているのであれば大変だからな……結局は杞憂に終わったが、
その代わりに興味深い姿を見る事が……」
「シャマルは関係ねえっ!!」
ヴィータが叫んだ。
「全部アタシが勝手にやった事なんだ! だからシャマルは全然関係な……い……です……」
叫んだ直後ヴィータは自分が主に暴言を吐いてしまった事に気がつくが、口から出てしまった言葉を
取り繕う事は出来ない。それでもすぐに顔をあげ、必死の形相でフォルツに許しを請うた。
「も、申し訳ありませんでしたっ……!! でも……ですが、これは本当にアタシが独断でやった事で、
だから……シャマルもシグナムもザフィーラも、皆は何も……」
「皆まで言わなくともいいさ」
フォルツは大仰な動作で頷くと、腕を一振りし魔力の輪を消し去る。
その顔には薄い三日月が張り付いたままだが幾分かは狂気が薄らいでいた。
「仲間を想うお前の気持ちはよく分かる。それに今回の事には、補助が本領のシャマルを単独で蒐集に
出させていた私にも非があるようだしな……蒐集効率の事を考えても、今のやり方には再考の余地がありそうだ」
「主……フォルツ……」
「しかしだ。仲間を庇おうとしてわざと蒐集のペースを落とし、結果的に主の命を無視した事は事実だ。
その点に関して異論は無いな」
「……はい……それは」
「よろしい。ならば」
ヴィータの返答に満足したフォルツが指を鳴らす。
合図と共にヴィータの周囲で蠢いていた触手が数本、俊敏な動作で彼女の体に巻きついてゆく。
騎士甲冑の装着時以外に身に着けている黒い衣は度重なる触手鞭の殴打で既にズタズタに引き裂かれていた。
ほとんど剥き出しの素肌の上を這う触手の感触に、ヴィータは鳥肌を立てて身悶える。
「それではこれからお前に私の命に逆らった罰を与える。何、罰といってもそう厳しいものではない。
シグナムやシャマルも受けている罰だ。彼女達に耐えられてお前に出来ぬ道理はあるまい」
「むぐうっ!?」
突然一本の触手がヴィータの顔目掛けて突進し、強引にその口をこじ開けた。
「むうっ!? んんんーっ! んーっ!!」
口腔内に異物が侵入してくる感覚にヴィータは猛烈な吐き気に襲われる。
「そう取り乱すな。すぐに終わる」
混乱したヴィータは涙を浮かべながら主を見やるが、フォルツは嬉々とした様子を隠そうともせず彼女の
嘆願を一蹴する。
その目には一度は消えかけた狂気が再び宿り、これから行われる陵辱劇への興奮で瞳は爛々と輝いていた。
「……ごぼっ!?」
不意に口内を蹂躙していた触手から液体が発射された。
液体は強い粘り気を持っており、ヴィータの喉を奥に向かってゆっくりと流れ落ちていく。
途中で逆流してきた胃液と交じり合い体外に排出されようとしたが、再び大量の粘液が触手から
送り込まれた事でさらに押し戻されぶつかり合う。
「……がっ……ごぉぅ……」
呼吸を止められヴィータの意識が遠のく。
体の中では胃液と粘液が激しいせめぎ合いを繰り返していたが、同時に体の表面を這い回っていた
触手からも同じ成分の粘液が染み出しヴィータの裸体を白く染め始めていた。
フォルツはその様子を楽しげに眺めていたが、ヴィータの動きが緩慢になっていくのに気づくと口内に
侵入していた触手を抜き出した。
「ごほおっ、げえっ、ご、ぼぅっ……げほっ……」
「やれやれ……仕方がないな」
栓代わりの触手が消えた事で、ヴィータの口から注ぎ込まれた粘液や胃液が一気に吹出する。
嘔吐は十秒近くも続き、体内のものを全て吐き出した後ようやくヴィータの体は酸素を求めて荒い呼吸を
始めた。
「はあっ! はぁっ、がっ! ぷはあっ……はっ、はあっ……」
「吐くのは止めた方がいいぞ、ヴィータ。その液体に含まれている成分は、この後お前に与えられる苦痛を
軽減してくれる。体外からもある程度は吸収されるが、やはり胃腸からの方が速く効果が出るし効率も
いい」
フォルツは床にぶちまけられた吐瀉物を避けながらヴィータに近づき手を伸ばす。
頭を掴まれ強引に引き上げられたヴィータの目の前に、再度触手が突き出された。
「うっ……」
「もう一度言うぞヴィータ。素直に飲んだ方がお前の為だ。それとも私が『飲み干せ』と命じなければ
いけないか?」
咄嗟に顔を背けようとしたヴィータに、主人からの容赦無い言葉が飛んだ。
その一言はまるで魔法のように彼女の体を硬直させ、抵抗の意志を奪っていく。
観念したように瞳を閉じると、きつく結ばれていたヴィータの口が開いた。同時にそれを待っていた
触手が侵攻を再開し、内部に溜め込んでいた粘液を流し込む。
「ぐ、うぅ〜っ……!!」
嫌悪感に耐え、ヴィータは必死に粘つく液体を飲み干し始めた。
そう、これも罰なのだ。自分は主人の命に逆らったのだから、罰を受けて当然だ……と自分自身に何度も
言い聞かせながら。
続く
おまけ:外道主さん紹介
とある国の拷問吏をしていたがドSすぎて拷問していた人間を殺してしまい拷問吏の資格を剥奪。
色々と知ってはならない秘密を知っているという事で処刑されかけるが寸前で脱出、逃亡。
以降別の次元世界に潜伏し、たまに悪事をしつつひっそりと暮らす某吉良吉影のような生活を送っていた。
召喚魔法とか魔力の精密操作が得意。
いきなり美女×2+幼女+非常食ゲットでイヤッホーイ、調子に乗ってやりたい方題するがこの後
完成した闇の書に乗っ取られて死ぬのでざまあです。
そんなこんなで以上です。お付き合いくださった方、どうもありがとうございましたこのドSめ。
とりあえずシガー氏の外道主シリーズとネタが被らなくてよかった……
後編は現在製作中。今週末中に絶対完成させる予定は未定。
>701
乙。なかなかの外道ぶり、3.2ランスといったところですか?
新たな外道主を出すとすると……
「ザフィーラもホイホイ犯せる両性具有の美女でゴザルよ」
おぉぉ…ココ最近の過疎ぶりが嘘のような連投ラッシュwww
職人さん達GJ過ぎるぜwww
>いきなり美女×2+幼女+非常食ゲット
いや、最後ちょっと待てwwww
それはさておき、GJ!!
やっぱりよーじょにイラマチオはいいよね!!
>>非常食ゲット
ザフィ涙目www
>>701 GJ。この主はガチで外道っぽいので続きwktk
ただ読んでる時、気になったんだが「…」が少しばかり多いような
>>686 相変わらずGJ。そしてやっぱ諸悪の権化はレイハでFAwwww
とりあえず、言える事は・・・フェイトとユーノ、全力で逃げてーーーー!!!!!
708 :
ザ・シガー:2008/06/27(金) 22:32:37 ID:0SWh2U3t
ておあーの兄貴が・・・兄貴が俺と同じようなネタ書いてる・・・・しかもちゃんと外道な主だ。
やっぱ兄貴はすげえ、本気で尊敬しますぜ。俺も氏に負けないように外道勉強をせねば。
そして、俺も投下する。
ザフィーラ×アルフのエロ短編。 二人がくんぐほぐれつなエロス空間を作る話です。
エロしかないのであしからず。
守護獣と使い魔の情事
朝日に照らされながら、ザフィーラが目を覚まして最初に感じたのはフローリングの冷たい感触と手足に生じた違和感だった。
昨夜居間の床で寝たときは動物形態だった身体が何故か人間形態の四肢へと変わり、さらに何かしら拘束をうけたように不動となっている。
身動きをとろうとするが四肢にはリングバインドの感触、身体は自由に動かせなかった。
そして彼が顔を周囲に巡らせて状況を確認しようとした時、目の前に見慣れた顔が現れた。
「おはようザフィーラ、よく寝れた?」
「ああ……まあな。それと、できれば現状の説明をして欲しいんだが…」
ザフィーラを見下ろすような形で顔を覗かせたのはオレンジ色の髪を揺らした使い魔、彼の恋人でもある女性アルフだった。
その姿はいつもの子供状態ではなく、成熟した女性の姿。
そしてアルフはどこか悪戯っぽい含みを込めた笑みを浮かべて嬉しそうに四肢を拘束されたザフィーラを眺めていた。
術式の特徴からすれば今ザフィーラを拘束しているのは彼女の仕業なんだろう、身体を動物形態から人間形態にしたのも彼女の仕業と考えるのが自然だった。
「説明もなにも、見ての通りザフィーラに悪戯してんのさ♪」
「……」
まるで自慢でもするかのようにそう言い切る彼女の様子にザフィーラは何も言わずに顔をしかめた。
彼女のこういう気まぐれな所は彼にとってもうすっかりお馴染みのことだった。
そして、ザフィーラが一つ溜息でも吐こうかとした矢先、突如として股間になんとも言えない刺激が走る。
視線を下半身に向ければ、そこには纏った着衣の間から守護獣の逞しい肉棒を取り出しているアルフの姿があった。
「な、何をしている!?」
「“何”って、見ての通りだけど?」
何を当たり前の事を聞いているのか? そんな風な様子でアルフは少し呆れた感じで答える。
対したザフィーラは唐突に始まった淫行に慌てて静止をかけた。
「いや! 主や他の皆が帰ってきたらどうする気だ!?」
「ああ、大丈夫大丈夫、今日はあんたの家の人誰も帰ってこないってさ。だ・か・ら…」
アルフはそう続けながら、いつもの陽気さが嘘のような淫蕩に潤んだ瞳でいやらしく笑うと取り出したザフィーラの肉棒の先端をぺろりと一舐めする。
その快感にザフィーラは呻きを抑えながら眉を歪めた。
「今日は久しぶりにたくさんしよ?」
アルフは甘ったるい声で、逆らい難い淫蕩な誘いを漏らした。
思えば最近は彼女とこれっぽっちも触れ合っていなかった事にザフィーラは気付く。
アルフがこうして求めてくるのも頷けた。
彼女の瞳はトロンと潤んで、ザフィーラの肉棒を愛おしいげに見つめる。
その様に、もはや逃れようがないと悟ったのかザフィーラはそれ以上抗議するのを諦めて押し黙った。
「んじゃ、まずあたしがしてあげるね?」
彼の無言を肯定と悟ったアルフは嬉しそうにそう言うと、またその舌を目の前の肉棒に這
わせた。
まるでご馳走にありつくように、美味しそうに逞しい肉棒の亀頭部分を舐め上げる。
加えて幹部分をしなやかな指が握り締め、絶妙な力加減でゆっくりと扱きあげていく。
手淫と口淫の刺激に、最初は少し萎えていた男根も徐々に硬度を増して大きくなっていった。
ザフィーラのそれは普通の男性から比べれば凄まじく大きいと言えた。
それこそ下手をしたら子供の腕くらいはありそうだった。
その凄まじい凶器を見て、アルフはひどく嬉しそうに顔を綻ばせる。
彼女はこの壮絶な肉槍のもたらす快楽を十分承知しているだけの期待が否応なく胸を甘く焼くのだ。
アルフは両手を使って挟み込むように肉棒を掴むと上下に力を込めて扱き、先端にこれでもかとむしゃぶりつく。
たっぷりと唾液を絡めたおかげで湿った水音があたりに木霊して耳を打つ。
先走りの液も交えたその響きはひどく淫蕩で、聞いているだけで肉欲を誘うものがあった。
アルフの愛撫は的確にザフィーラの性感帯を刺激する、裏スジを執拗に舐め上げ、幹の根本から亀頭までしっかりと指で扱きあげる。
守護獣は徐々に湧き上がる射精の欲求に埋めきを殺しながら歯を軋ませて耐えた。
少しでも耐えた方が得られる快感が大きいことを知っていたから、彼は顔を歪ませながら必死に快感を抑え込む。
彼のそのやせ我慢を察したアルフは面白く無さそうに頬を膨らませた。
「もう…我慢なんかしないでさっさと出しなよ?」
「……」
「意地っぱりだねぇ…まあ、そういうところも好きなんだけどさ」
アルフは少し呆れたように笑うと、手を胸元にやって纏っていた衣服を脱ぎ去った。
そうすれば自然と彼女の素晴らしく豊満な乳房が露になる。
タプンと音が聞こえそうなほど揺れた乳房はどこまでも柔らかそうで、その美しい乳肉の芸術にザフィーラは思わずツバを飲み込んだ。
アルフは彼のそんな様子を嬉しそうにニンマリと笑って観察すると、身体をかがめてその豊かな二つの果実の間に硬い肉の槍を挟みこむ。
既に先走りと唾液でびしょ濡れだった肉棒は一切の抵抗なく豊かな乳房の肉に埋没。
筆舌に尽くし難い柔らかさを誇る二つのたわわな果実がザフィーラの男根を包み込むと、アルフはそのまま両腕で思い切り力を込めて両側から押し付ける。
そして彼女は乳肉で両側からたっぷりと圧力をかけながら身体を上下させ始めた。
ぬめり気を絡めた柔らかな肉の乳淫奉仕、なめらかな感触が肉棒を思う存分に舐め回すその快楽は凄まじいものがあった。
ザフィーラはもはや堪らず声を漏らす。
「くっ!! ぐおぉぉ…」
「ほらほら、我慢せずに出しなよぉ♪ もう限界だろ?」
まだ我慢しようとするザフィーラの苦しそうな顔を眺めながらアルフはそう促す。
そして、そろそろ本当に限界が近いと感じて乳淫奉仕にラストスパートをかける。
両腕の力をさらに強めて挟まれた肉棒を強く圧迫し、乳肉の上下運動を早めた。
さらに亀頭の先端に舌を這わせて音を立てて舐め上げる。
二つの乳果実と舌が織り成す淫らな奉仕が、守護獣の肉棒を責め立てていく、もはや決壊は時間の問題だった。
ザフィーラが拘束された四肢を力ませた刹那、肉棒から白濁としたマグマが爆発した。
「うひゃっ!」
突然爆ぜた精液のシャワーにアルフが驚いて声を上げる。
発射された精液はまるで噴水のようにアルフの顔や前髪に飛び散り、彼女を白く染めた。
何度も痙攣しながら精液を撒き散らす肉棒を、アルフは即座に口で咥え込む。
そして口内に含んだ亀頭の先端を吸い上げて、発射される大量の精液をノドを鳴らして飲み込んだ。
湧き出る精液の量は凄まじく、飲みきれないものがアルフの唇の端から零れて頬を伝う。
一見苦しそうだが、アルフの瞳は嬉しそうに細められて恍惚としていた。
「ぷはぁ…凄い量だね、飲みきれなかったよ」
「無理に飲まんでも良い…」
「まあ良いじゃん、結構美味しいし」
アルフはそう言いながら髪や頬に飛び散った精液を残らず指で掬い取り口に運ぶ。
舌を伸ばして手に這わせ、守護獣の子種を残さず舐め取る。それこそ最高のご馳走にでもするように愛おしげに飲み尽くした。
出された精液を全て舐め終わったアルフは、どこか名残惜しそうな顔をする。
だが、まだまだ硬くいきり立っているザフィーラの肉棒を見て、表情を淫蕩な笑みへと変えた。
「凄いねぇ……まだまだ元気だよ」
心底嬉しそうにそう言うと、アルフは愛おしい恋人の肉根に口付ける。
一度の発射ではとても欲望の収まらぬ怒張は少しも硬度を衰えさせてはいない。
アルフは何度か舌を這わせて精液の独特な味わいを楽しむと、一度立ち上がってザフィーラの身体の上に跨った。
「それじゃ、そろそろ本番行こうか?」
アルフの瞳は、待ち受ける快楽に期待して爛々と輝いていた。
その表情は普段の活発で健康的な姿が嘘のように妖しく美しい、ザフィーラは彼女の瞳の奥深くに吸い込まれるような錯覚すら感じた。
そして数秒と経たずに二人は繋がった。
アルフが腰を下ろし、既にしとどに濡れそぼった自分の膣へとザフィーラの硬い凶器を受け入れる。
彼の凄まじく硬く、凄まじく大きな肉棒が締まりの良い膣を押し広げながら徐々に奥へ奥へと突き進む。
アルフはその侵入に悩ましい声と表情で喘ぎながら快感に耳や尾を震わせた。
「ふぁぁ……凄いよぉ…ザフィーラの…んぅぅっ!…熱くって、硬くって、大きいぃ…」
身体が快楽に震える度に豊かな胸が揺れ、淫蕩に歪む表情と相まってアルフを淫らに飾る。
その姿を見てザフィーラの怒張がさらに硬く大きくなっていった。
アルフは体重をかけて腰を落とし、膣内を抉る肉槍は程なくして最も奥、子宮口付近まで貫いた。
その衝撃に彼女は軽く絶頂に達する。
「んっ!! すごぉ……あたし…もうイっちゃったよぉ…」
アルフはそう喘ぐと共に、肩で息をして呼吸を整える。
だがこれでも始まったばかり、彼女は休む気などなかった。
「それじゃ…自由にしてあげるね?」
言葉と共にザフィーラの四肢を縛っていたバインドが解除される。そして彼の自由になった途端にアルフはさらに腰を動かし始めた。
オレンジ色の尻尾を揺らして、肉付きの良い尻を振って逞しい肉棒を蜜壷で咥え込む。
その動きは複雑で上下だけでなく左右に揺れ、存分に捻りを加えている。まるで膣内の全てで男根を味わおうとしているようだ。
ザフィーラもアルフの動きに負けじと、彼女の腰に手を回して自分からも腰を突き上げた。
「はぁあぁっ!! すごぉ…ザフィーラぁ……すごいよぉ…あんっ!!」
アルフは恍惚とした表情で甘い声を漏らし喘ぐ。
身体を激しく上下に揺らせば、素晴らしく豊かな乳房が動きに合わせて揺れ動きひどく淫らだ。
グチャグチャとした愛液の織り成す湿った音を奏でながら、守護獣が腰を突き上げ、使い魔が腰を振る。
二人の行う共同作業は徐々にピッチを上げて行き、力をどんどん増してゆく。
アルフの腰のうねりが、ザフィーラの腰の突き上げが、最初と比べようもなく早くなり、両者が貪る肉欲は再び頂点に達した。
「くぅ!」
ザフィーラが顔をしかめて呻き、肉棒が奥深くの子宮口に突き刺さると同時に再び大量の精液を発射、アルフの膣はそれを逃がすまいと強く締まる。
「イくっ!…あたしぃ…まらぁ…イくよぉ…ふあぁぁぁあぁっ!!」
ほとんど絶叫にちかい声を上げてアルフは果てた。
ドクドクと音が聞こえそうな程の精の爆発を体内に受け、使い魔の精神は快楽に溶けていく。
アルフは身体を支えきれずそのままザフィーラの上に身体を横たえた。
豊満で柔らかな乳房が彼の筋肉質で厚い胸板に潰されて形を変える。
ザフィーラはその感触を密かに心地良いと感じながらアルフの肩に手を置いた。
「大丈夫か?」
「はぁ…はぁ……うん…へいき…だよ」
「そうか」
「きゃっ!」
息も絶え絶えのアルフの答えを聞くと、守護獣はそのまま横に転がって彼女と体勢を入れ替えた。
その拍子にアルフが可愛い声を上げて驚いたが気には留めない。
いままでアルフがザフィーラに馬乗りになっていたのが、今度は逆に彼が上になる。
無論、先ほどから肉棒は膣内に埋まったままなので体位は自然と正常位になった。
「ならばまだいけるな?」
「…ふえ?」
アルフが疑問符を交えた声を上げた刹那、彼女の体内に埋まっていた肉の槍が再び凄まじい動きで交合を開始。
屈強な守護獣の肉体がその逞しい筋肉を躍らせて力を込めて男根を蜜壷に突き入れ、最初からスパートをかけた肉棒の蹂躙が使い魔を襲った。
「ふあぁぁっ!…ザフィーラぁ…激しすぎ…ひゃぁっ!!……まっれぇ…」
先ほど絶頂に達したばかりのアルフは、容赦ない守護獣の責めに甘い嬌声で喘いだ。
達したばかりの敏感な身体にさらなる快楽を刻み込まれ、彼女の脳は過剰なほどの快楽刺激にショート寸前となる。
力強い突き上げと共にアルフの身体が揺さぶられ、豊満な乳房が形を変えながら揺れ動く。
ザフィーラは腰の動きを少しも休ませずに、揺れるその乳房の先端、桃色をした愛らしい乳頭を口に含んだ。
「ひゃぁんっ!!…むねぇ…んぅぅっ!…そんな…吸っちゃ……歯立てたらダメぇぇ…あんっ!」
守護獣は口内に含んだ乳首を思い切り吸いながら、千切れそうなくらいに歯を立てて甘噛みする。
さらにもう片方の乳房を大きな手が包み込み、揉みしだきながら先端の突起を転がす。
胸の先から蕩けてしまいそうな愛撫に、アルフはオレンジ色の髪を振り乱しながら一段と甘えた声を上げて喘いだ。
アルフの限界が再び近づくのを感じたザフィーラは腰の動きを加速させ、さらに力を込めて腰を突き上げる。
「んぅぅっ!!……らめぇ…もうらめぇ…あらひ…あんっ!…また…またイっちゃうよぉ…」
だらしなく開いた口から唾液を垂れ流し、瞳を涙で濡らして顔をグシャグシャにしながらアルフはろれつの回らない声で鳴く。
それは心地良い音色だった。
ザフィーラは彼女のあられもない嬌声を存分に味わいながら胸を嬲り膣を抉って呵責な肉の蹂躙でアルフを責め立てていく。
絶頂の高みが近づくにつれて蜜壷の肉壁が一定の周期でキュウキュウと締まり、凄まじい姦通を続ける肉棒を咥え込む。
肉棒の先端が膣の奥、子宮口をノックする度にその間隔は短くなって快楽の果てが近いことを教えていた。
そして幾度目かの強烈な突き上げが子宮口を叩いた時、アルフは折れそうなくらい背をのけ反りながら達した。
「はぁぁあぁぁあっ!!……イっくぅぅううぅっ!!!!!」
背を反りながら美しく締まりくびれた腰がしなり、たわわな乳房がこれでもかと揺れる、振り乱された髪からは堪らなく甘い香りが振りまかれた。
震えるアルフの豊かな肢体と共に膣肉も強烈に締まり、中に埋まっていた肉棒を締め上げる。
ザフィーラもこれに再び限界を迎えて欲望を吐き出した。
「くっ! 出すぞ!!」
守護獣の三度目の発射。
だという、のにその量ときたら少しも減ってはいない。むしろ吐き出される量は増えているのではないか? という錯覚すら感じるほどだ。
夥しい量の精液が膣内に解き放たれ、その内部を一瞬で満たし尽くす。
結合した二人の性器の間からは泡を立てて白く濁った子種があふれ出た。
「すごぉ……おなか…とかひゃう…よぉ…」
喘いだアルフの声は完全に蕩けていた。
膣に吐き出された精の熱は背筋を駆け上り、脳裏の理性を欠片も残さず溶かしたのだ。
互いに絶頂の高みに達した二人は繋がったまま、ただ荒く息を吐いて呼吸を整える。
まどろむような交合後の緩やかな時間、だが肉欲に燃え始めた守護獣はこれで終わらなかった…
「アルフ……悪いがまだ終わらせんぞ…」
ザフィーラは聞こえるか聞こえないかというくらい小さな声でそう呟くと、開かれたアルフの瑞々しい太股に手をやる。
そしてそのまま力任せに彼女の身体を反転させた。
「ひゃあっ!」
アルフが可愛い声で驚き、二人の体位は再び変わる。
結合した肉棒と蜜壷を中心にアルフの身体がクルリと回転し、今度は四つん這いの後背位へと移行した。
そしてザフィーラはそのまま、まだまだ硬くいきり立っていた肉棒でアルフを後ろから突き上げる。
「んあぁぁっ!!…らめぇ…もうらめぇ…これいじょうは…ほんとにしんぢゃうよぉ…」
連続して達したというのにまるで衰えぬ守護獣の責めに、アルフは半泣きの声で鳴いた。
だが恋人との哀願にも聞く耳持たず、ザフィーラは肉棒の蹂躙で答えた。
後ろから、それこそ内蔵まで貫通しそうな勢いで硬く巨大な肉の槍を突き刺す。
守護獣は一切の容赦なく、逞しくしなやかな筋肉で覆われた身体を駆使し渾身の力を込めて愛しい使い魔を犯した。
「んはぁぁっ!!…しんぢゃうぅ…ほんとにしんぢゃうよぉ…あんぅっ!!…ゆるしてぇ……もうゆるひてぇぇ…」
アルフは愛くるしいとさえ思える甘い声で鳴いて許しを懇願したが、それが聞き入れられることは無かった。
大量の愛液と精液でブクブクと泡を立てている膣を猛り狂う肉棒が凄まじく掻き乱す。
突き出し引き抜き突き出し引き抜き……何度も何度も硬い肉の棒が濡れる蜜壷を貫き犯して、湿った水音と女の喘ぐ嬌声を淫らな狂想曲として奏でた。
まだ日は高いというのに肉と肉との交わりは終わる気配など欠片も見せず、それどころかより茹だるような肉欲の熱を帯びていく。
守護獣と使い魔の情事は加速度的に深みへと墜ちていった。
終幕。
715 :
ザ・シガー:2008/06/27(金) 22:45:25 ID:0SWh2U3t
投下終了です。
まあタイトルどおり、ザッフィーがアルフとニャンニャン(犬なのにwww)するSSでした。
基本的にあまり他の職人諸氏の書くカップリングは書かない主義なんっすけど、今回はある友からの依頼で書きました。
GJ!
アルフとザフィーは久しぶりに読んだ気がします。
王道はいいね!
ところで使い魔って妊娠するのかな?
>>715 GJ!
このバカップル犬め。お幸せにとしか言えないw
>>701 GJ!ヴィータ可愛いよヴィータ
外道主がマジで外道なので読んでてニヤニヤしてしまうw 後編楽しみにしてます
あと余計な事かもしれないけど、ヴォルケンの過去の様子はCDの方で描かれてますぜ
なぜ管理局が「守護騎士は感情がない」と勘違いしてたかは謎だなあ…
アルザフィきたー!GJっす!
しかしエロいなあ
はい。そろそろお馬鹿ネタですかね。
レス数2。
焼け石に水かも知れませんが、目指せ500KBキャンペーンの一環でw
タイトル「こんにちは赤ちゃん」
あぼんワードはコテか鳥で。
1
スバルとティアナの嬉しい悲鳴があがる。
シグナムとシャマルは苦笑し、ヴィータは顔をしかめていた。
「うるせーなぁ、おめーらは」
「まあ、まあヴィータちゃん。女の子ってそう言うものよ?」
「あたしだって女の子なんだけど、一応…」
「外面はな」
「なんか言ったか、シグナム」
「いや、別になんだ? それより、お前も見せてもらったらどうだ? そのために来たのだろう?」
「う、うるせーよ。自分たちだって来てるじゃねえか」
「私は、このはちゃんの主治医ですもの」
「私の場合は、高町ではなくテスタロッサに用があって来ているだけだからな」
「へぇー。じゃあシグナムはいいんだな。このはを抱っこしなくても。わかった。なのはー、シグナムが……」
「ま、待て! ヴィータ、せっかくここまで来たんだ、私だって別にこのはを抱っこしたっていいだろう」
「したいんじゃねえか」
「シグナムさん、ヴィータさん、シャマル先生。静かにしないとこのはちゃんが起きちゃいますよ」
「あ、すまん、スバル」
本当にもう、と言いたげな顔で両手を腰に当てると、スバルは振り向いて話題の中心となっている小さな姿に目を止めた。
自然と相好が崩れるのは止められない。
だって、そこにいるのは健康そうな赤ん坊。それも、スバルが心から尊敬して止まない師匠の娘なのだから。
このは・スクライア。それが赤ん坊の名前だ。なのはとユーノは、いわゆる出来婚というやつで遂にゴールインしたのだ。
二人のかすがいとなったこのはは、なのはに抱かれてすうすうと眠っている。
そこへフェイトが、ヴィヴィオと一緒に人数分の飲み物を運んできた。そのヴィヴィオの足元には、
ここにいるのが当たり前とでも言いたげな顔の、獣状態のザフィーラがいる。
なのはは、このはをそっとベビーベッドに降ろすと改めてお客達に向き直る。
自然とベビーベッドを中心に、ただし少し離れて車座になる一同。
そんな皆に飲み物を配り始めるヴィヴィオ。
ヴィヴィオはこのはが生まれてからは、お姉さんの自覚なのか、随分大人びた行動をしようと頑張っているらしい。
子供の背伸びにしか見えないそれが、回りの目にはとっても微笑ましいのだけれど。
「いいなぁ、赤ちゃん可愛いなぁ」
「スバルはいい人いないの?」
「あははは。いません。けれど、赤ちゃんは欲しいなぁ」
「それは難しいね」
「ギン姉はまだまだ結婚しないみたいだし、妹か弟になるのかなぁ」
「あ、ゲンヤさんとはやてちゃん、上手くいってるんだ」
「はい。そうみたいですよ。直接話したワケじゃありませんけれど」
シャマルが訳知り顔に頷く。
「別れたとは聞いてないし。ゲンヤさんとデートの翌朝は、はやてちゃんつやつやしてるから、上手く言ってるはずよ」
「露骨だろ、シャマル」
「いいじゃない。ここにいるのははやてちゃんの身内みたいの人ばかりでしょう?」
ほんの少しスバルの笑い顔がひきつっているのは多分気のせい。とヴィータは思うことにした。
2
ユーノが帰ってきたのを頃合いに、一同はスクライア家を辞去する。
久し振りに会ったメンバーもいるのでこのまま別れるのは勿体ない、と全員で飲みに行くことに。
とは言っても、ミッドチルダとはいえまだお酒が飲めないキャロやスバルもいるので、子供も食事のできる普通の居酒屋である。
因みにヴィータがアルコールを頼んだことで一悶着あったことは言うまでもない。
そして全員が一通り飲み終わったところで、なんのつもりかシャマルが先ほどの話題を再開させる。
「でも、スバルの弟か妹ならなんとかなるかも」
「何を言い出すんだ、シャマル」
「まあまあ。スバルは、はやてちゃんが義理の母親でもいいの?」
「え? 八神部隊長が!? え、えーと……うん、お父さんが好きなら」
「いい子ね、スバル。それじゃあ話は簡単よ」
テッテケテーと、口でBGMを奏でながら、シャマルは一本の針を取り出した。
「これぞ、SLB」
「StarLight Breaker(スターライト・ブレイカー)?」
「ううん。Simple Latex Breaker(シンプル・ラテックス・ブレイカー)」
「なんですか、それは」
「語義通りよ。簡単なラテックス破り。因みにラテックスはゴム原料。つまり避妊具の材料ね」
「先生?」
「お家に帰ったらね、ゲンヤさんの財布の中を探しなさい。きっとゴムがあるはずだから、それを針でプスッと」
「先生!?」
「約1年後には立派な弟か妹が」
「シャマル。何考えてんだよぉ!」
「これははやてちゃんのためでもあるのよ、ヴィータ」
「え?」
「既成事実を作ってしまえば、いくらゲンヤさんでもそれ以上ダラダラと今の関係を引き延ばしはしないでしょう。
年の差とかなんとか言わせてる場合ではないの。はやてちゃんを幸せにするためよ!」
片隅でフェイトは、守護騎士達のやりとりに、首を傾げていた。
シャマルの言葉が記憶のどこかに引っかかっているのだ。
………………………………………
思い出した、一年ほど前のことだ。
ユーノとなのはがデートだというので、快くヴィヴィオの面倒を見ていた夜だった。
弟より妹がいいなぁ、と言うヴィヴィオを、「ユーノとなのはが結婚したら子供ができる」と思いこんでいるのだなぁとフェイトは理解していた。
そういえばその後、洗濯物を集めているとヴィヴィオの上着のポケットから針が出てきたような気がする。
アレはヤッパリ、ヴィヴィオのSLBだったのだろうか。
うん。忘れよう。
フェイトはあっさりと、自分の記憶を抹消した。
以上、お粗末様でした。
前に言ってたソープ一期二期、自分で書いてみようかなぁとふと思う今日この頃。
>>722 バロスwww
シャマルさん、あんたなんて事を子供に吹き込んでんだよwww
>>722 何というSLB、正に一撃必中w
てか緑、子供に何を吹き込んでんだw
ゴムに針で穴あけって良く聞くがあれって効果有るのか?付ける時に破れたりしないのかな?
イイ話で終わると思ったのにwww
>>725 学生時代にネタでよくあるから試してみようか、ということで試した結果
つけるときには破れないけどヤッてる内に裂けていった
超薄型でも感触が変わるので気付くと思うよ
別に相手は女とは限らないような・・・
そういえば最初の頃はラブホのゴムには穴があけてあるって都市伝説を信じてたw
>>715 やっぱアルフザフィーラいいなぁ〜〜
今回のは特にエロエロくて実用的でw
>>722 おまwwwwwwww
なに危険なこと教えてやがるw
まあ、コンドームしてても妊娠しちゃう場合があるから
マジメに避妊考えるんなら殺精剤とピルを組み合わせないとな。
あと排卵期間はあまりあてにならんらしい。
『刺激排卵』ってやつで大興奮したり恐怖に陥ったりすると、
大脳の理性が吹っ飛び排卵することがあるらしい。
つまり
>>715みたいにイキまくりしまくると……………ハァハァ
既成事実万歳!
脱・少子高齢化社会!!
>ソープ
全裸で待つが、この季節では風邪を引いてしまうかもしれん。
なるべく早く頼むぜ?
つかオタマジャクシはしぶといと2週間ぐらい生き残ってるからな
もうこうなってくると安全日なんて全くアテにならん
安全日なんてファンタジーやメルヘンです
逆にデキない時はいくら危険な日に励んでもデキないんだよなぁ
結婚して早くゲンヤさんに孫の姿を見せたいギンガ、ラッド夫妻がシャマルさん推薦「古代ベルカ式子供ができる体位48手」を毎晩実践しているとかいう電波がきた
作りたい時の命中率は高くてもせいぜい三割だが、作りたくない時の命中率は低くても八割は堅い
と言いたくなるくらいうまくいかないもんだ
>作りたい時の命中率は高くてもせいぜい三割
実際、排卵日当日でも受精する確率って3割程度らしいぜ
結局回数重ねりゃそりゃ孕むだろってのと、マーフィーの法則的な心理がそう思わせるだけかと
>>732-733 そりゃそうだ
基礎体温で排卵周期を測るオギノ式は元々
計画妊娠の為にオギノさんが作ったもので避妊法ではない
避妊法に流用したのはコンドームなどのあからさまな避妊法
を嫌うカトリック教会で彼等が避妊法として広めた
そういった意味でオギノ式がアテにならんという人は
オギノさんに失礼
ここはいい保健体育スレですね
ファンタジーというか何と言うか、月経やらつわりやらは、いくら資料をあさってもどんな感じなのか全く想像出来ない
>>653 GJ!!
ヴィヴィオとエリオ…両方ともイイ!
最終決戦前の大切な人との会話。すごく二人の決意が伝わってきた
特にエリオがルーと逃亡した時からエリオに感情移入してた俺にとってはすげえよくわかる
セリカのことはあんま好きになれなかったけど、今回で少し好きになったな
741 :
暗愚丸:2008/06/28(土) 10:21:10 ID:RiS4mLti
ども、忘れられた頃に現れる暗愚丸です。
ふたフェイ番外編を投下しに来ました。
今回は精神的ショタ、一見甘ラブ、オチが鬱です。
そういうのはイランという方は、NGをおねがいします。
『FATE in The dark fate』 間章之二、始めます。
間章之二
ザフィーラはアルフと共に空を駆け回っていた。
ここ数年、滅多に取らなくなった人間形態であったり、主の仕事にあわせさまざまな世
界をめぐる際に取る狼形態であったりと、めまぐるしく変転しながら、それでもアルフと
共に駆け巡る時間は楽しみと言うものを感じさせた。
雪の降りしきる冬の枯れ山、陽光の照り注ぐ夏の海上、落ち葉の零れ落ちる秋の森林、
花びら舞い散る春の公園。
主とともにあり仲間達と共にいるときの高揚感や安心感とは違う、落ち着きながらも胸
の奥が暖かさを覚える奇妙な思いを抱いて、ザフィーラは口元に小さく笑みを浮かべた。
不意に体が揺すられて、目が覚めた。
『ん……』
見上げた視界に大きな姿があって、まだ夢を見ているのだろうかと、思わずザフィーラ
は思ってしまう。
そこに立っていたのが、久しぶりに見る大人姿のアルフだったから。
「オハヨ、ザフィーラ」
その声にやっと意識が覚醒して、ザフィーラは大きなあくびをする。
『ああ、久しぶりだな。アルフ』
思念通話で答えを返しながら、少し訝る。
なぜ、アルフがここにこの姿でいるのか、それが理解できない。
「久しぶりだってのに、つれないねぇ。それはさておき、ちょっと人間フォームになって
くんない?」
『なぜだ? 話しをするだけならこのままでも、かまわんだろう』
何となく思った言葉を思念で向けて、見上げたアルフの困ったような微笑みに首をかし
げた。
らしくない表情だと、思えたから。
「ん? 別に良いじゃん、たまには普通に話しをしたいって思ってもさ。それとも、アタ
シと話すのはいや?」
アルフの言葉にかぶりを振った。
まあ、久しぶりに人間形態になってもかまわないだろうと、そんな風に思う。
『だがまあ、ここだと人目につくな』
「ん? あ、結界はったから大丈夫さね。ほら、そんなことよりさ」
にんまりと笑うアルフに、苦笑しながらザフィーラは犬小屋からのっそりと外に出る。
そのまま庭の中央あたりまで出て、人間形態を取った。
「ふむ、この姿を取るのも久しぶりだな」
こきこきと首をならし、腕や足を軽く動かしてみる。
狼形態や子犬形態に馴れてしまうと、人間形態には違和感を覚えてしまう。
元々、ザフィーラにとって――きっとアルフもだろうが――人間形態は主に与えられた
使い魔としての姿で、どちらかと言えば狼形態の方が素に近いからだ。
「そうだね。いつも見かけるの子犬フォームばっかりだしさ」
「そういうお前も、子供形態ばかりだと思うが」
言葉を返しながら、久しぶりにアルフを見下ろす。
苦笑を浮かべて上目遣いで見つめてくるアルフ。
その顔を見て、なぜか心臓の鼓動が少し早まった。
「あはは、まあね。フェイトからもらう魔力を減らすには、丁度よかったからさ」
「それに関しては、私も同感ではある。だが、最近は主からの供給より、食事から補充し
ている率の方が多い」
この胸の高鳴りがなんなのか理解できないまま、ザフィーラはふと疑問を浮かべた。
アルフがなぜかすぐそばに立っていたから。
以前はもう半歩くらい間を開けていた筈。
「まあ、ご飯も供給元って言えるかもね。あ、そうそう、フェイトがクッキー作ってきた
んだよ、一緒に食べよ?」
「ふむ、そうだな」
そのわずかな疑念にこだわることなく頷いて、アルフが持っている更に手を伸ばす。
ひょいっと、その手が躱された。
もう一度手を伸ばして、また躱される。
「アルフ。いたずらがしたいのなら、他を当たれ」
わずかな苛立ちを浮かべて口を開く。
同時に、アルフが楽しげな笑みを口元に浮かべて、地面に指先を向けた。
要するに座れと言っているのだと、遅れて理解する。
「解った。…………これでよかろう」
ぺたんとそのまま腰を下ろす。
そして、正面に座ると思っていたアルフが、隣にちょこんと腰掛けたことに、少しの戸
惑いと奇妙な嬉しさを感じて、ザフィーラは視線を右に向けた。
嬉しそうで楽しそうな笑顔を浮かべたアルフが、手に持ったクッキーを一枚つまむ。
「はい、ザフィーラ、あ〜ん」
そして、そのまま突き出してきた。
そのクッキーを見てから、アルフの顔に視線を向けて、もう一度クッキーに戻す。
「む?」
何がしたいのか解らないまま、ザフィーラは首をかしげる。
とたんに、アルフが膨れっ面を浮かべた。
「いいから、口を開く!」
その不機嫌な様子がなぜなのか理解できずに、それでも言われるままに口を開けて。
しばし戸惑いを浮かべてしまう。
そのまま、アルフがクッキーを口に押しつけてきたのだ。
「……」
だから、そのクッキーを食べようとして、唇に触れたアルフの指の感触に、また不思議
な高鳴りを感じた。
それが何なのか理解できずに、それでも口の中に入ったクッキーを咀嚼する。
「……ふむ、美味いな」
「ザフィーラもそう思う?」
「ああ……だがな、アルフ」
嬉しそうに笑ったアルフが小首をかしげるのを見ながら、ザフィーラは小さくため息を
吐く。
「どうして、直接食べさせる。普通に手渡しでもよかろう」
実際、以前に似たようなことがあったときは、大抵手渡しをしてきたのだ。
どうして、こんなことをしようとするのかが、理解できない。
「んーと、これイヤ?」
そんなアルフの問い掛けに、小さくため息を吐く。
アルフの手から食べさせられる行為は、上手く言葉に出来ないむずがゆさをザフィーラ
に感じさせるのだが、
「……いやだと言うわけではない」
アルフの行動が、なぜか拒否できない。
いや、むしろ、アルフのやり方に嬉しさを覚えていた。
「ならいいじゃん」
嬉しそうに笑ったアルフが、そのままこちらの肩にもたれかかってくる。
甘い香りと柔らかな感触に、とくんっと心臓が妙な鼓動を拍した。
「それにさ、こーしてあんたと一緒にいられると気持ちいいし」
確かに傍らにアルフがいる安心感は、心地よいと表現してもよいもの。
だが、先程から全身が妙な熱に包まれるような感覚が、ザフィーラを苛んでいた。
「それは、認めるが」
「だからさ、セックスしよ?」
いきなり、言われた言葉が理解できない。
首を曲げて、しばし正面からアルフを見つめる。
「セックス? なんだ、それは?」
「ん? ザフィーラ知らないの?」
疑問の言葉を口にして、アルフの不思議そうな返事に、ただ首肯する。
他のヴォルケンリッターと違い守護の獣であるザフィーラは、この世界の知識にはさほ
ど興味を持っていない。
人間形態を取ることも少なく、外の犬小屋が住処のザフィーラにとっては、それは当然
のこと。
「セックスでわかんないんだったら、交尾ってのが一番わかりやすいかね」
その言葉を聞いた瞬間、目が点になった様な気がした。
確かに、その言葉なら意味はわかる。
解るが、だからといって、なぜそれを求めてくるのかが理解できなかった。
「……なぜ、そんなことをしたがる。お前はどうか知らないが、私には子供を作る機能な
どついていない」
所詮はプログラムでしかないザフィーラにとって、それは自明の理。
だから、アルフがいつの間にか上半身を押しつけるようにしなだれてきても、答えよう
がない。
……ただ、アルフがそこにいると思うだけで、体の内側に奇妙な温もりを感じてはいた。
「なんでって、気持ちいいからだよ。ザフィーラは一人でしたことないの?」
そういいながら見つめてくるアルフが、口の端を上げてにやりと笑ってくる。
その目が、いたずらっぽい光を浮かべていることに気づきながら、ザフィーラは首をか
しげた。
「一人でとは?」
「はぁ〜〜、本気で知らないわけ?」
アルフが何を言いたいのかが、理解できない。
性に関する話題など、主は勿論、仲間達とさえしたことがないザフィーラにとって、ア
ルフの語る言葉は全て理解不可能だった。
「じゃ、さ。アタシに全部任せなよ」
そんなことを言いながら、アルフが更に身を乗り出してきた。
上半身だけが正対するような体勢になるのと同時、アルフが自身の唇を此方に押しつけ
てくる。
そんなことが楽しいのか? そんな疑問を覚えながら、それでもザフィーラはアルフの
したいがままにさせていた。
否、抵抗するという気持ちが一切生まれなかったのだ。
「んっ……ちゅぅっちゅっ」
小鳥がついばむように、何度も唇を押しつけてくるアルフ。
弾力のある唇が触れ、時折強く押しつけられる。
そのたびに、眼前に迫るアルフの顔。
緩く目を閉じて、頬を朱に染める表情が艶めいて見えて。
どくんっと心臓が強く鼓動した。
同時に、ザフィーラは下半身に違和感を覚えた。
「んぅ……ふん、ふん」
アルフの鼻息が頬をくすぐる。いつの間にかのばされていた腕が首筋に回されている。
上半身を投げ出してしがみついてくるアルフに、言葉に出来ない奇妙な感覚が全身を支
配した。
その感覚に押されるように、ザフィーラもアルフの背中に手を回して、ぐっと抱きしめ
る。
ここまで近く、アルフを抱き寄せていることに、
そのふくよかな胸が此方の胸板に押しつけられることに、
ザフィーラの感じる奇妙な感覚がますます強くなった。
「ふぅっ……ちゅっ……れろっ」
そして、予想外のアルフの行動に、思わず全身を硬直させた。
舌を伸ばしたアルフが、此方の唇を強引に割って中にそれを押し込んできたのだ。
「んうっ!?」
「んふっ……ちゅぅ、ちゅぷっ、じゅっ」
れろれろと、歯と唇の裏側の間をなめ回されて、全身が火照ってくる。
その熱が股間へと集まっていくことに違和感を感じながら、気がつけば顎を開いてアル
フの舌を受け入れていた。
上あごをちろちろとなめられ、舌と下あごの間にこじ入れられる。
そのたびに、全身と股間の熱が高まりを見せていく。
なぜか無性に怖くなって、ザフィーラはアルフを更に強く抱きしめた。
そして、アルフがしているように、ザフィーラも舌を動かす。
「んっんっ、んぅ!?」
びくっと、アルフの体が小さく震える。
れろんっと、アルフの少しだけざらつきを感じさせる舌に舐められて、ザフィーラは自
身のそれを絡めさせた。
頭の中で粘液質の音が鳴り響く。
しばらくして、ちゅぽっと音を立てて、アルフの唇が離れた。
つっ、と銀色の筋が舌と舌を結んで、地面に落ちる。
「む」
唯それだけの光景に、びくんっと股間に感じている違和感が強さを増した。
熱が集まって、ズボンを押し上げるほどに堅くなっている。
それは、初めての経験で、ザフィーラには戸惑いしか浮かばない。
「あはっ、ザフィーラのもう元気だ。おっきいねえ」
ニヤニヤと笑うアルフがそこに手を伸ばしてくる。
待て、と言葉を放つより早くアルフの手がそれに触れて。
「っ」
思わず漏れそうになった声を、歯を食いしばって押さえるザフィーラ。
そこから走った心地よさが、一気に背筋を這い上がってきたのだ。
それは想像すらしたことのない奇妙な心地よさだった。
「ふふっ、敏感なんだね、ザフィーラ。じゃ、ズボン下ろしてっと」
「ま、待て」
ズボンの脇にのばされたアルフの手を思わず押しとどめた。
「ん?」
不思議そうな表情で見上げてくるアルフ。
止めた理由が自分でもわからなくて、何をどういったものか悩む。
「あ、そっか」
と、一人で理解したと言ったように、ぽんっと自分の手の平に拳固を落とすアルフ。
どうしたとザフィーラが問い掛けるよりも早く、アルフがマントに手を掛けた。
「な、何をしている?」
意味が理解できないまま、アルフがマントを脱ぎ捨て、服を脱いだ。
ぶるんっと解放された大きな胸が震える。
その揺れ方を見ただけで、それがどこまでも柔らかくて、同時に張り詰めていることが
見て取れて。
また股間の熱が強くなった。
あの固まりを思う存分、弄り倒したい。そんな奇妙な感情を覚えた。
「何してるって、服脱いでるんだけど? セックスするには服脱がなきゃねー」
そんなことを良いながら、にこにこと笑うアルフ。
上半身を裸にしながらの笑顔に、なぜか生唾が湧いて、ザフィーラは自然にそれを飲み
込んだ。
「あはは、なんだかんだ言ってザフィーラも男だね。アタシのこれそんなにじっと見て、
気になるんだ?」
「あ、ああ」
真っ白なふくらみ、その頂点にある色づいた突起を凝視してしまう自分があることを、
戸惑いと共にザフィーラは自覚していた。
だからその言葉に頷いて、それから慌てて首を横に振る。
「いや、そういうことではなくだな」
何をどういえば伝わるのか、そんなことを考えながらも、視線はアルフの体を眺めてし
まう。
それがアルフにも解っているのだろう、にっと口の端を上げて笑ったアルフが、そのま
ま今度はホットパンツに手を伸ばした。
ゴクリと喉を鳴らして、その行動をじっと凝視してしまう。
アルフがゆっくりと見せつけるようにズボンを脱ぎ捨てて、一糸纏わぬ姿になった。
「ふふっ、どうアタシ綺麗かな?」
何も身につけないアルフの姿は、形容できないほどの美しさだった。
股間の淡い茂みと丸い形が、自身のそことは違うことに、今更ながらアルフが女性なの
だと認識する。
同時に、びくんびくんっと股間にあるモノが震えた。
「……あのさ、ザフィーラ。アタシだけってのは恥ずかしいんだけど」
頬を赤く染めたアルフの言葉に、思わず我に返った。
何を言っているのかは理解できて、だからザフィーラは恥ずかしさを堪えて、服を脱ぎ
捨てていく。
「これで、いいか」
少しアルフから視線を外して問い掛ける。
つい気になってちらちらとアルフを見つめそうになるが、慌てて視線をそらした。
「うん。でもこの格好で座るとちくちくするからさ、魔法でちょこっと浮いてくれる?」
「うむ、解った」
それは確かにその通りだから、十センチくらいの高さに浮かんだ。
同時にアルフがにじり寄ってくる。
「それで、両足開いて座ってくれるかい?」
すぐそばに来たアルフがそんな言葉を掛けてきて、同時にぴくんっと腰が震えた。
アルフが、堅く張り詰めているモノをなで上げてきたのだ。
アルフの柔らかな手の平や細い指が、それをなで回す感触に訳のわからない熱と焦燥感
を煽られる。
「くっ、わ、解った」
言われるままに、両足を開いて座り込むザフィーラ。
それで、アルフの手が離れたのが残念で、そう感じる自分に訝しさを覚えた。
もっと、アルフにさわってほしい。この熱をもっと感じたい。
そんなことを願っている自分が奇妙に思えて。
「そんな顔しなくても良いってば」
座り込んだ自分の足の間に、アルフがうつぶせに寝そべりながら、そんなことを言って。
「うっ」
そのまま、こちらの堅く張り詰めたモノに触れてきた。
途端に腰裏あたりに熱が湧いて、一気に背筋に沿って這い上がってくる。
「くっ、んっ」
「ふふっ……、ザフィーラの声、可愛い」
しゅにしゅにとアルフの手が上下する度、その熱が強さを増し全身に広がっていく。
ぬるま湯に身を浸しているような奇妙な安堵感。
潤んだ瞳で見上げてくるアルフ。
その表情が、胸の奥に不思議な温もりを与えた。
「こんなの、どう?」
「っ!」
呟きながら、アルフがそれの先端に、キスしてきた。
ぞくんっとまた全身に熱が走って、ザフィーラはまた生唾を飲み込む。
「よ、よせ、アルフ……そこは、不潔だ……くっ」
「そんなこと言ってさ、ぴくんぴくん震えてるじゃん。もっと気持ちよくしたげるね?」
そんなことを言うと同時に、アルフがれろんとそこに舌を這わせて来る。
その熱の強さに、思わず腰を引こうとして、また舐められた。
「ア、アルフ……」
ゾクゾクと背筋から這い上がってくる熱が理解できない。
理解できないのに、もっとしてほしいと思ってしまう自分が、ザフィーラには理解不能
だった。
「ちゅっちゅぅっ……れろ……れろんっ……」
先端に何度もキスをされて、先のふくらんだ部分をなめ回され、下の棒の部分を舐め下
ろし、舐め上げられる。
それは、今にも叫び出しそうになるほど切羽詰まった感覚で。
アルフが不潔な場所に嬉しそうに舌を這わせる光景に、頭がぼうっとしてくる。
「れろん、れろ……、気持ちよさそうにひくひくしてる、ザフィーラ気持ちいい?」
アルフの問い掛けに、この体を駆け巡る熱の正体をやっと悟った。
それが気持ちよさだと、……快感なのだと得心できた。
「あ、ああ、気持ちいい」
けれど、その快感の先にまだ何かがあるような気がして、ザフィーラは訳もわからず歯
を食いしばる。
「じゃ、もっと気持ちよくしたげるよ、あー」
む、とアルフがそこをくわえ込んだ瞬間。
思わず天を仰ぎながら、ザフィーラは拳を握りしめた。
今まで以上の快感が、一気に駆け上がってきたのだ。
「ア、アルフ、な、何を」
股間から響くあまりにも強い快感。
生暖かく粘ついたモノに四方八方から包み込まれる感触の意味が解らずに、視線を下に
向けるザフィーラ。
アルフが、それをくわえ込んでいた。
「はひっへ、ふぇはひおはほ……ひもひひい?」
アルフが言葉を放つことで、細かな震えが襲ってくる。
視界が明滅するほどの快楽に、ただ頷くザフィーラ。
「じゅるっじゅぷ……れろ……れお……」
アルフの口元から粘液をかき回すような音が聞こえてきた。
頬や唇をすぼめて密着させてきたり、中で舌を動かしてなめ回してきているのだ。
そのことを見て取った瞬間、何かがこみ上げてくる。
だが、そんなザフィーラを追い詰めるように、じゅぽじゅぽと、アルフの頭が上下し始
めた。
「ま、まて、アルフ。こんな、こんなことは……」
アルフの柔らかな手の平や細い指が、それをなで回 自分でも何を言いたいのか解らないまま、言葉を紡ごうとしたザフィーラにまた別の感
覚が襲ってきた。
アルフが、たわわな双丘でザフィーラのそれをぎゅうっっと挟み込んできたのだ。
「うくっ!」
その柔らかな圧迫感に声が漏れて、アルフが楽しげな表情で見上げてくる。
そのまま、何も言わずに、激しく胸を上下させ始める。
柔らかな固まりに包み込まれる感触は、堪えきれないほどの快感を与えてきた。
「むっ……、くぅ」
我慢しようと思っても勝手に声が漏れてしまう。
それに気付いたのだろう。
アルフの動きが激しさを増した。
「ザフィーラ、もうイくんだ? いいよ、いつイっても」
その言葉の意味が理解できなくて、けれどその疑問を口にする余裕などどこにもなくて。
口元に笑みを浮かべて、見上げてくるアルフ
「ぐっ」
腰裏から快楽が這い上がり、股間から何かがこみ上げてくる。
だから、アルフに離れろと、言葉を口にするよりも早く、びゅくんっと何かが一気に吹
き出した。
「ぅわっ!」
飛び出した白濁色の粘ついた液体が、アルフの顔に降り注いで汚していく。
その液体を、指でこそげ落としながら、己の口に運ぶアルフ。
指に絡みついた液体をこそげる仕草に、ぞくりと背筋が震えた。
「ふわ、結構出たねぇ。ザフィーラだいぶ溜まってた?」
「あ、いや、その何が出たのだ」
小水とは明らかに違う液体に、戸惑いながら問い掛けるザフィーラ。
ぱちくりと、目をしばたかせたアルフが、あからさまな苦笑を作る。
「ザフィーラ、交尾は知っててなんで精液とか知らないんだい? これが子供の元だって
ことくらいはいくら何でも知ってるだろ?」
そのバカにしたような言葉に、わずかに顔を赤くしたザフィーラは、アルフをしっかり
と見つめる。
「私が知っているのは、交尾というのが子を作ることだと言うことだけだ」
そして、告げた言葉に、アルフが苦笑から嬉しそうな笑顔に変えた。
そのまま、此方の肩を押して仰向けにさせる。
「アルフ?」
そんなアルフの行為に、なぜかザフィーラは逆らえない。
アルフが何を求めているのか理解できなくて、それでもアルフが求めることには応えた
いと思う己がいた。
アルフがふらりと立ち上がる。
股間のあたりから液体が零れ、太ももを伝っている。
それはきっと、自身がはき出した液体と似たようなものだろう。
……交尾、セックスを潤滑に進めるためのもの。
そう、納得して、同時に悟る。
それが準備だというのなら、アルフは発情しているのだろうと。
「アルフ……、待ってくれ」
そんな風に求められたくなかった。
たとえ機能が無いとしても、アルフとの行為を単なる発情に身を任せた結果だなどと言
いたくなかった。
だから、アルフの動きを止めて、だけど、丁度良い言葉がわからなくて、想いを纏める
ことを諦めて、ただ舌に言の葉を乗せた。
「私はお前と共にありたいと思っている」
「え?」
アルフが驚いた表情でこちらを見つめてくる。
それを見ながら、しずかに語を繋ぐ。
「お前と共にある時間を、私は非常に好ましいと感じている。主と共に在る時の使命感と
も、仲間達と共にいる時の信頼感とも違う、暖かさを胸の奥に感じる」
「……うん」
「だからこそ、私はお前の求めに応じたい。この胸の奥にある暖かさを大切にしたい。お
前を大事にしたい、それだけは解ってくれ」
そこまで言葉を告げて、見上げたアルフの目から、頬を伝って涙が一滴こぼれ落ちた。
ほんの一瞬、自分が何か酷いことを言ってしまったのか、そんな戸惑いを生じさせたザ
フィーラに向かって、アルフが倒れ込んできた。
「アルフ?」
そのままアルフが抱きついてきて、また、唇を押しつけてきた。
先ほどのように、舌をねじ込まれて貪られるようなそれとは違い、ただふれあわせてい
るだけ。
なのに、心の奥底から、震え出すほどの歓喜がわき上がってくる。
どれほどの間、そうして、唇を押しつけあっていたのか、不意に、アルフが顔を上げた。
「……ザフィーラ、その言葉、信じて良いんだね?」
潤んだ瞳で見つめてくるアルフ。
その目が浮かべる問いに、ただ頷くことで応えた。
「それじゃ、いくよ……」
膝立ちになったアルフが、腰の上にまたがっていた。
先端がアルフのそこに触れて、ぬちゃりとした感触と奇妙な熱さを覚える。
「アルフ」
「あはは、大丈夫だよ、そんな心配そうな顔しなくてもさ。気持ちいいんだから」
その気持ちよさが怖いのだと告げるよりも早く、アルフが少し腰を下ろしてくる。
「くっ……」
「んぅ」
熱く滑る感触に先端が包み込まれて、それだけのことが気持ちよくてもうこみ上げそう
になってくる。
このまま、最期まで包まれたとき、どうなるか解らない。
そう思った瞬間。
「いくよ」
ずぷんっと、一気にアルフの最奥まで飲み込まれた。
四方八方から熱くぬるついた襞に包み込まれて、堪えきれない。
「くぁっ!」
「んくっ……おなかの奥、出てるぅ」
いきなり、アルフの中に精液をはき出していた。
それほど気持ちよかったけれど、なぜか、少し情けない気分をザフィーラは感じていた。
「ザフィーラ、そんなに気持ちよかったんだ?」
嬉しそうな笑顔を浮かべるアルフに、それでもいいかと言う気持ちになって。
けれど、体の熱は全然収まらない。
「……って、ザフィーラ、全然萎えないね。これだったら、まだ出来るね」
そんな言葉を言ってきたアルフが、ザフィーラのそれを締め付けてきた。
「ぐっ」
まるで奥に向かって絞られるような感触に、強烈なまでの快感を叩き付けられる。
また、放出しそうになって、ザフィーラは唇をかみしめる。
「ふふっ……んっっ、ガマン、しなくても、いいんだよ? ふくっ」
ゆっくりとアルフが腰を上下させ始めた。
「んくっ! ザフィーラの、堅くて……ふぁっあんっ! おっきい……よ! あんっっ、
ひゃくっっ! 良いよ……ザフィーラの気持ちいいよぉ」
甘い声音でささやくアルフ。
上下に腰を振り、時折横に回転させ、ザフィーラを気持ちよくさせようと動いてくるア
ルフ。
言葉に出来ないほど強い思いが、わき上がってくる。
「アルフ……アルフッッ!」
「ん、ひゃんっっ! ど、どうしたのさ、ザフィーラ、っ! いきなり、動、ひぁぁっっ
っ! ちょ、まって、あひっっ! ふぁんっっ! あひっ!」
腰が、勝手に動き出していた。
アルフの甘い声が耳朶を打ち、股間からは筆舌に尽くしがたい快楽が全身へと染み渡っ
てくる。
強く吸い込みながらアルフが腰を引くのにあわせて、こちらも腰を引く。
「あああぁぁっっ!」
「ぐぅ」
奥歯を噛み締めなければ、堪えられないほどの快感。
アルフが腰を下ろすのと同時に、こちらも思い切り腰を打ち上げた。
「ひぅっっ! や、っっんくっ!」
「っっ!」
アルフが、腰の上で身もだえするのを見ながら、拳を握り締めた。
強く締め付けられながら、それをかき分けるように突き込む感触は、もう、形容する言
葉すらない。
「あんっ、ひんっ! んくっ! や、やだっ! ザフィーラ、強いっ! つよいよぉっ
っ!」
目に涙を溜めて見下ろしてくるアルフが愛おしい。
ずんっと腰を突き上げる度、背筋をそらして、涙目を浮かべて首を左右に振るアルフ。
「あひっっ……あんっ! ……あふっ、ふぁぁっっ! あぁ、んぅ……ひゃふっ……あん
っっ、ひぁっっ……」
アルフが腰を揺らす度、こちらが突き上げる度、アルフの大きな胸がふるんふるんっと
揺れ動く。
それをただ見ていることなど出来るわけもなくて。
両手を伸ばして、そのたわわなふくらみを包み込んだ。
「も、もぅっ……ひんっ…お、おっぱい良い?」
「あ、ああ……上手く、ぐっ……言えんが、お前の胸を、ふぅ……触っていると、幸せな、
気分だ」
「だ、だったら、さ」
腰を揺らめかせながら、アルフがこちらを見つめてくる。
目尻に涙を浮かべて、半開きにした口からはよだれが零れていく。
ぞくぞくと、背筋が震えた。
「おっぱいの、先っぽ……、解るよね……硬く尖ってるの」
たしかに、解っていた。
さっきから手の平をくすぐる固まりがあることは。
「そこくりくりしてぇ……ひふっ! そ、そう、もっと! もっとぉ」
言われるまま、胸をもみながら人差し指で先端をこすってやると、途端にとろけた笑み
を浮かべるアルフ。
「良いよぉ……気持ちいいよぉ……、もっとしてぇ、ザフィーラ、アタシのおっぱいもん
で、もっとおなかの奥こんこんしてぇ」
その甘くただれた声は、今まで聞いたことも、想像したこともないほど全身を熱くさせ
る。
何度も腰を打ち上げて、アルフの甘い声を聞く度、もっとその声が聞きたくなる。
「はくっっ! ひぁっっ! や、っ! よ、良すぎぃ……、ザフィーラの、良すぎるよ
ぉ! ……ひくっっ! う、ウソっ! なんで、アタシ、ひぁっっ!」
不意に、アルフの声の調子が変わった。
その理由がわからなくて、けれど動きを止めることなど今更出来なくて。
「ぐっ……アルフ……私は、そろそろ……だ」
また、こみ上げてくるモノがあることを告げると同時。
アルフが体を倒して来た。
そのままぎゅうっっとしがみついてくる。
「アル、フ……」
「ザフィーラ、ざふぃーらぁ」
子供の様な舌足らずの言葉で呼びかけられて、しかもしっかりとしがみつかれる。
その感覚は、言葉に出来ないほどの心地よさで。
アルフに対する愛おしさが、幾重にも幾重にも、強まっていく。
「アルフ」
「ざふぃーぁ……」
自分からアルフの唇に、自身のそれを押しつけるザフィーラ。
そのまま、アルフにされたように舌を押し込む。
そうしながら、アルフの胸に廻していた手を、揺れ動く尻にむけてわしづかみにした。
「んっっ……んぅ……はひーは……ちゅぅっ」
「あふ……ふ…………」
アルフの尻は、胸とはまた違った柔らかさと感触があってもう、ガマンの限界がすぐそ
こにあった。
「んっっっ!? んんぅぅぅぅうううううううっっっっっ!!」
「う゛……」
アルフのそこが細かく痙攣しながら強く喰い締めてきて、痛くなるほどに舌を吸われる
のと同時に、ザフィーラはどくんっと精液を溶きはなった。
どくんっ、どくんっ、どくっどくっ……と、自分でも驚くほどの量を注ぎ込む。
ぎゅぅっっと強く抱きついてくるアルフがとてつもなく愛おしい。
だから、ただアルフを強く抱きしめた。
しばらくして、アルフの体から力が抜けた。
唇を話して、上半身を起こしたアルフがこちらを見つめながら、ほほえんでくれる。
それがただ嬉しくて、嬉しいと思える自分が少しだけ可笑しく思えた。
「……はぁ、ザフィーラ凄いいっぱいでたねぇ、そんなに気持ちよかった?」
「ああ……、確かに、体も気持ちよかった……だが」
自分の感じていることを表現するだけ。
その程度のことに、躊躇する自分がイヤで、ザフィーラはしっかりとアルフを見つめる。
「だがな。体だけではなく、お前が気持ちよさそうにしていることが、私には心地よかっ
たのだ」
言うと同時、またアルフが唇を重ねてきた。
そっと離れたアルフが、微笑みをうかべて見つめてくる。
「アリガト、凄く嬉しいよ」
その言葉と微笑みに、体が熱くなって、股間がまたぴくりと動いた。
「あ、ザフィーラのまだ元気」
その嬉しげな声がすこし恥ずかしくて、視線をそらす。
けれど、アルフが腰を上げて移動したのが、少し寂しい。
「ねえ、ザフィーラ」
だから、呼びかけられて、視線を声の方に向けた。
そして息をのんだ。
アルフが四つん這いになって、股間をこちらに向けていたのだ。
「こんどは後ろからして? こっちだとさ、さっきとは違うところに当たって気持ちいい
んだよ?」
とろりと、複雑な形状をしているアルフのそこから液体がこぼれ落ちる光景に、ゴクリ
と生唾を飲み込む。
ゆらりと体を起こして、アルフの背後に膝立ちになるザフィーラ。
もはや言葉を掛けることもせず、一気にアルフの最奥に突き込んだ。
……先ほどまでの光景を脳裏に浮かべて、ザフィーラは拘束をふりほどこうとあばれる。
「アルフ、帰るよ」
「うん。ザフィーラまた今度Hしようね〜」
そして、聞こえてきた声に、仲間達にもてあそばれながらもザフィーラはアルフに視線
を向けた。
(待ってくれ、アルフっ! 私は、私はこのようなことは、お前とだけに)
(大丈夫だよ)
唇をふさがれ、腰からは先ほど覚えたばかりの……だが、どこか違う感触が響いてくる。
(アタシはザフィーラのこと大好きだから、何してても構わないよ?)
伝わっていない。
その事実が哀しい。
(女はさ、気持ちいいことにどん欲だから、みんなのそれもしょうがないことだし。だか
ら、また今度セックスしようね?)
最後にこちらに手を振って、アルフの姿が消えた。
……例え、実際に子供を作ることが出来なくても、それでも子を為す行為は特別なもの。
だからこそ、アルフに求められたと思っていた。
だからこそ、アルフの求めに応じたのだ。
なのにアルフは。
そんなザフィーラの気持ちに気付いていない。
ただ、愛の言葉を受け入れてくれただけ。
この行為に特別を感じていた自分が愚かに見えて、ザフィーラは涙を流す。
アルフが、そう思っているなら、もうそれで良い。
どこか、自棄になりながら、ザフィーラは仲間達を満足させるために、動き始めた。
752 :
暗愚丸:2008/06/28(土) 10:34:37 ID:RiS4mLti
前回レス下さった皆様、ありがとうございました。
まいどのことながら、遅くなってすみません。
ということでアルフ×ザフィーラと言うことで、ザ・シガー氏と、ネタが被ってしまったことにヘコんでます。
次回はアリサ編でお会いしたいなと思ってます。
それでは。
753 :
暗愚丸:2008/06/28(土) 10:41:27 ID:RiS4mLti
すみません、
>>747の
"アルフの柔らかな手の平や細い指が、それをなで回 "
の文は、前のレスのが残っていたみたいなので、削除の方をお願いします。
>>752 狼の発情期に入ったようですねw
アルフザフィーラ、エロイな!
いや、ほんとエロイよ。
実用化させてもらったしw
そしてこんな二人に、早く愛の結晶を創ってやってほしいぜ。
それが『愛の既成事実』ってやつさぁ〜。
でも二人とも魔導生命体みたいなもんだから難しいな。
そこで天才の出番だ!!
スカリエッティに改造してもらい増殖機能を付加してもらえれば無問題!!!1!
増殖じゃねえw
繁殖だorz
いや、でも頑張れば出来そうだ。
第4期(何年後だ?)に入ったら普通に二人の子が登場してもおかしくない。
>>752 GJ!
ずっと待ってましたよw
相変わらずエロさ満載で最高に良かったです。
なのはさん編を待ち遠しく思いつつ、次回のアリサ編も楽しみに待ってますね!
>>752 待ってましたよ、最高w
アルフ可愛いよアルフ
アルザフィ好きなんで嬉しいっす
アリサ編にも熱烈期待してます!
>>715 >>752 自分の大好きなカップリングが二つもキター!!
どっちも楽しませてもらいました、両氏に感謝。
そして一時は1000行くかと思われたこのスレも気がつけばもう残り50kbを切ってるw
土曜の夜だというのに今宵はいやに静かだ‥‥
やはり1000阻止のために、投下があるまで皆、雑談自重してるのか?
この静寂……、遅かったというのか
>>761 3スレ目からの参加だしそれは知ってるけども、どうも最近はすっかり自分の中で
ペースが狂ってしまったようだ…StS以降の伸びは正直凄い
雑談どうこうの前に最近若干だけど職人さんに感想書く人減ってないか?
読んだらちゃんとGJするようにしようぜ
一言だけでもあると違うだろうしさ
感想書く人減ってったらいずれ職人さんが消え去るぞ
>>762 四期かOVAの発表でもあったらまた一気に加速しそうだw
来月メガミでSSM3ついてくるらしいしそろそろ何かあるかもな
>>762 3期中および3期終了後で異常な投下数が長期間続いたからね
765 :
B・A:2008/06/28(土) 23:07:26 ID:Du6kRyrv
目指せ500kbキャンペーンの言いだしっぺとしてトリを飾りにきました。
ちょっと容量が不安なんでageていきます。すみません。
注意事項
・B・A版エリルー時空のお話
・主人公はヴィヴィオ
・オリキャラが出ます
・非エロです
・sts本編から11年後の物語
・フェイトが天寿を全うしております
・その他かなりの捏造多し
・タイトルは「Das Erbe zur Zukunft」 意味:未来への遺産
・無印第9話のネタが少し出てきます
・ユーノって何故かこういう役が似合うよなぁと思った
766 :
Das Erbe zur Zukunft@:2008/06/28(土) 23:12:24 ID:Du6kRyrv
第13話 「不屈の心をこの胸に」
向かってくる傀儡兵の群れを縫うように駆けながら、ティアナは術式を走らせる。
聞こえてくるのは仲間の怒号と擦れ合う機械の音。
包み込むように燃え広がる炎は熱く、慣れ親しんだ死神の気配を感じ取って背筋に冷たい汗が伝う。
「・・!?」
不意に眼前に現われた傀儡兵の姿に、ティアナはたたらを踏む。
耳障りな機械音と共に傀儡兵の巨大な拳が振り上げられる。
考えるよりも早く、ティアナは体を仰け反らせて地面を転がった。瞬間、傀儡兵の拳が先程までティアナの体があった空間を薙ぎ払う。
一瞬でも反応が遅れていれば、胴体が粉々に砕かれていただろう。
何とか窮地を脱したティアナは転がりながらもクロスミラージュを構え、魔力弾のチャージを開始する。
だが、それを良しとしない傀儡兵は両肩から機関銃らしき機構を露出させ、凄まじい轟音を轟かせた。
「!?」
全身を蜂の巣にされ、ティアナの顔が苦痛で歪む。その瞬間、ティアナの体が透けるように消え、代わりに四人の寸分違わぬティアナがどこからともなく現れた。
恐らく、ここに生身の人間がいれば、これが幻術によるものとすぐに気づくことができただろう。だが、生憎ここにいるのは虚構と現実の区別もつかない機械ばかり。
傀儡兵からすれば、まったく同じ反応を示す敵が突然四人に分裂したかのように見えたことだろう。
その隙を突き、すかさず物陰に潜んでいた少女が壁を蹴って疾走し、傀儡兵の背後へと回り込む。
「IS発動、ツインブレイズ」
抑揚のない声と共に必殺の一撃が炸裂し、傀儡兵は真っ二つに裂けて爆発する。
その爆発音を聞きつけ、数体の傀儡兵が新たに出現する。狭い工場内で活動することを考えてか、全て人型で両肩には先程の傀儡兵と同じ機関銃が取り付けられている。
ティアナの幻影を囮にしてその性能を垣間見たが、あの連射速度はかなりのものだ。囲まれた状態で制圧射撃をされれば、三番の姉でもない限り切り抜けることは難しいだろう。
だが、ディードの無表情が崩れることはなかった。それどころか、口元には僅かではあるが余裕の笑みすら浮かんでいる。
「チェックメイト・・・・・でよろしいですか?」
『ええ、上出来よ、ディード』
ディードの呟きにティアナは念話で応える。同時に、暗闇の頭上に無数のオレンジ色の光が灯った。
「クロスファイヤー・・・・・シュートっ!!」
傀儡兵の機関銃が暴風ならティアナの魔力弾はさながら豪雨。五月雨の如く降り注いだ無数の魔力弾は周辺の機械ごと傀儡兵を撃ち抜き、粉々に打ち砕いていく。
「見事なお手前です、ティアナさん」
「これくらい、どうってことないわ。それよりも、何か見つかった?」
「いいえ、ここにいるのは傀儡兵だけのようです。どうやら、私達の動きを察知して慌ててここを破棄したようですね」
「ここも外れか。あの男、飄々としている癖に知恵だけは回るんだから」
「まったくです。あんな奴がエリオ様のクローンだなんて、きっと何かの間違いです。今度会ったら殺します」
「いいえ、蜂の巣よ」
燃え盛る工場、それも未だ黒い煙を上げている傀儡兵の残骸に囲まれながら、二人の美女は物騒としか言いようのない言葉を交わし合う。
エリオの証言によってガジェットを操っているのがロート・シルトのメンバーであるケーニッヒ・エリオ・スクーデリアであることが判明したため、
ティアナの任務はロート・シルトが使用しているであろうガジェットのプラントの捜索と破壊に変更となった。そしてそれらしき施設を発見して襲撃をかけたのだが、
こちらの動きを相手に読まれていたのか、襲撃をかけた時には施設内はもぬけの殻と化していた。その後もいくつかの施設を攻撃したがその全てが尽く空振りに終わり、
前回に至っては直接対峙するところまで持っていくことができたのだが、相手の心理戦に引っかかって取り逃がしてしまうという醜態まで演じてしまった。
767 :
Das Erbe zur ZukunftA:2008/06/28(土) 23:15:41 ID:Du6kRyrv
「とりあえず、一旦クラウディアに戻りましょう。情報を洗い直さないと」
「了解・・・・・・各員に通達、ミッション終了。これより帰還する」
慣れた手つきでディードは敬礼し、インカムを通して部下に指示を送る。
優秀な副官に事後処理を託し、ティアナはまだ機能を停止していなかった傀儡兵の頭部に魔力弾を叩き込む。
中枢を吹き飛ばされ、小刻みに痙攣していた傀儡兵はそれで完全に機能を停止させた。
(呆気ない。爆弾の類も仕掛けられていないなんて、何だかあの男らしくないわね)
ケーニッヒという男は知恵が回る上に悪辣で、人の弱みに付け込んだり心理の盲点を突いた攻撃も得意としている。
例えば、勝利の余韻に浸っているところを背後から襲撃するとか、傀儡兵に自爆装置を組み込んでおくとかだ。
だが、予想に反して罠らしいものは何一つなく、拍子抜けも良いところだった。
(何か理由があるのかしら? あの男なりの理由が?)
思考を巡らせながら、ティアナはディードを伴って生産プラントを後にする。
やがて、紅蓮の炎が全てを包み込んだ。
□
薄暗い自室にこもり、ケーニッヒは一人黙々と作業を続けていた。
彼の前には頭部を開かれたガジェットT型が鎮座しており、剥き出しの基盤が僅かな灯りに照らされて鈍く輝いている。
修理に没頭しているケーニッヒの顔は真剣そのもので、室内に充満している油の匂いも気にせずに手にした工具で基盤を取り付けていく。
「熱心ね」
背後から投げかけられた嘲りの声に、ケーニッヒは苦笑しながら返答する。
「次の作戦は失敗が許されないからな、メンテナンスは念入りにしておいて損はない。それに組み立てはともかく、最終チェックは機械任せにできないからな」
基盤を組み込み終え、頭部を被せてネジで固定する。慣れた手つきは熟練のもので、彼が昨日今日の素人ではないことを物語っていた。
それに、彼は面倒な手作業を楽しんでいる。いつものことだが、機械を弄っている時の彼は本当に楽しそうな笑みを浮かべている。
(美人が訪ねてきたのに、振り返ろうともしないしねぇ)
度の過ぎた機械オタクっぷりに呆れながら、セリカは何をするでなく室内を眺めて回った。
ここに来るのは初めてではないが、相変わらずガラクタが大量に転がっている。部屋の隅には何に使うのかわからない工具が無造作に箱に積められているし、
その横には用途のわからない機械のパーツや塗装用のスプレーが転がっている。本棚に並んでいるのはデバイスや自動車を始めとするエンジニア系の雑誌ばかりであり、
壁には船の設計図らしき絵が書き込まれている。他にもテーブルの上にはボトルシップや船の模型が鎮座しており、XV級次元航行艦の写真の引き延ばしがポスターとして壁に貼られていた。
ちなみに、ベッドはない。
「何か用か?」
ようやく作業がひと段落したのか、ケーニッヒは億劫そうに立ち上がってガジェットの額を小突いた。
それが起動の合図となったのか、ガジェットは額のシグナルを明滅させながらケーブルを振るわせ、所定の待機場所に戻るために部屋から出ていった。
768 :
Das Erbe zur ZukunftB:2008/06/28(土) 23:18:21 ID:Du6kRyrv
「機械弄りって面白いの?」
「道具に愛着を抱いたことなんてないな。オレは壊れたから直しているだけだ、こいつはな」
「直しているだけ、ね・・・・」
見え見えの嘘にセリカは唇の端を釣り上げる。あんな風に楽しそうに機械を弄っている姿を見せて、バレていないとでも思っていたのだろうか。
「何だ、用はそれだけか?」
「ううん・・・・その、お礼を言っておこうと思って」
「礼?」
「前の作戦で、危ないところを助けてくれたでしょ。ちゃんとお礼を言っておこうと思って」
そう言って、セリカは僅かに頬を赤らめながらケーニッヒの顔を見上げた。仄かな緊張感に鼓動が跳ね上がり、息苦しさに声が詰まりそうになる。
「助けてくれて、ありがとう」
「セリカ・・・・」
普段の小生意気な性格からは想像もできない愁傷な態度に、ケーニッヒは目を見開く。
思わず、手元の端末を取り寄せて明日の天気を確認したくなった。
「何よ、文句あるの?」
「え? あ、いや・・・・なんて言うか、意外なものを見たというか・・・・・・」
「ふん、どうせ私は素直じゃないわよ」
「そう言うな、可愛い顔が台無しになるぞ」
「な、にやぁに!?」
予想だにしなかった言葉に、セリカは素っ頓狂な声を上げる。その顔がおかしかったのか、ケーニッヒは持ち前の嗜虐心を全開にして攻撃を続行した。
「なに、お前は基が美人だからな。少し背は低いが、寧ろその方がオレの好みだ。ヴィヴィオとか言ったか? あいつはどうも大き過ぎて好きになれない」
「だ、誰もあんたの好みのタイプなんて聞いていないわよ! だいたい、あんたの好みはあの紫色の髪の召喚師の方でしょ!」
「そうなんだが、実は身近にいた妹分の方が好きだったってのは王道だろ? オレはそういうお約束が大好きなんだ、こいつはな」
「いらないわよ、そんなお約束!」
「つれないなぁ。そう言わずにもっと甘えてくれても良いんだぞ。ほら、可愛らしい声でオレのことを『お兄ちゃん』って呼んでみろ」
「いっぺん死ぬ?」
セリカは目にも止まらぬ速さでデバイスを起動させ、なおもふざけようとするケーニッヒの頬に砲撃形態と化した先端を突きつけた。
にこやかな笑顔を浮かべているが目はちっとも笑っていない。これ以上ふざけたら本気で砲撃を撃ちかねないので、
さすがのケーニッヒも乾いた笑いを漏らしながら身を縮こませるしかなかった。
769 :
Das Erbe zur ZukunftC:2008/06/28(土) 23:21:00 ID:Du6kRyrv
「反省した?」
「しているよ。まったく、これが恩人にする仕打ちか?」
「そう思っているなら、次から言葉には気をつけなさい。兄は妹を気遣うものよ」
「はいはい、確かにそうだな。それじゃ、兄貴らしく聞かせてもらうが、実際のところ聖王の因子の副作用は大丈夫なのか?
いくらお前の体が異物に順応しやすいと言っても、それは普通の人間よりもマシってレベルだ。危険なことには変わりないんだぞ」
先程までとは打って変わって真面目な顔つきに変わったケーニッヒは、壁に手を突いてセリカの逃げ道を塞ぎながら問いかけた。
「答えろ、危険はないのか?」
「・・・・・・・・あなたと同じよ。多少の誤魔化しは利くけど、苦しみから逃れる術はない。いいえ、私の場合はもっと酷い」
言うなり、セリカは自分の左目を押さえてコンタクトレンズらしきものを取り外した。そして、再び開かれた瞼の下を垣間見たケーニッヒは、驚愕の余り言葉を失った。
「なっ・・・・・・・」
そこに輝いていたのは、血よりも赤い光を携えた深紅の瞳であった。
「セリカ、これは・・・・・」
「順応のレベルが高すぎたのね。打ち込んだ聖王の因子が私の遺伝情報と交わって、肉体が変化していっている。多分、後二回・・・・・・・・・・二回聖王の記憶を使用したら、私は完全な聖王になる」
「おい、それって・・・・・・・」
「自分が自分でなくなるってことよ・・・・・・・そうね、融合デバイスの暴走、あれが一番近い状態かしら」
「何を悠長な! そんな危険な真似、すぐに止め・・・ぐぅ、がぁぁっ!!?」
不意に襲いかかってきた痛みに、ケーニッヒは身を捩じらせて悶える。
「ケイン!?」
「ぐぅぅっ・・・あぁ・・・・・がっ・・・・・オレも、人のことは言えないか」
発作に苦しみながらもケーニッヒは笑みを浮かべ、セリカの助けを借りて壁にもたれかかる。
「ケイン、治療は・・・・・・受けるわけないか」
「少なくとも、革命が成功するまではな。なに、十二年前に一度死んだ身だ、どこで死のうと悔いはない。ただ、奴とのケリを着けなければ、死んでも死にきれないがな」
「エリオ・M・ハラオウン・・・・・どうして? 自分とあいつは関係ないっていつも言っていたでしょ、なのにそこまで拘るのは何故?」
「ケジメだからさ・・・・・・火、貰えるか?」
「煙草は吸わないわ」
「言ってみただけだ、オレも吸わない」
茶化すような笑みを浮かべ、ケーニッヒは自分とはまったく逆の答えに辿り着いた兄弟に思いを馳せる。
770 :
Das Erbe zur ZukunftD:2008/06/28(土) 23:25:31 ID:Du6kRyrv
「オレの信念と奴の理想は、どうやっても相容れない。オレ達は天秤の両端なんだ。どちらかの我を通せばどちらかが傾く。
だから争いは避けられない。オレ達は同じものを見据えながら別々の道を走っている。これは、オレ達“エリオ”の宿命なんだ」
大切なものを守るために命を賭けるエリオ・M・ハラオウン。
大切なものだけを守りたいと考えているケーニッヒ・エリオ・スクーデリア。
どちらも行き着く先は守るという事象に過ぎない。なのに、その過程は呆れる程違ってしまっている。
「奴を崖から突き落とした時、虚しさを覚えたよ。こいつは考え方こそ違うが、オレと同じものを見ているとな。
後味悪かった・・・・・・・人を斬ったのは初めてじゃなかったが、あの時だけは何故だか初めて人殺しをした時と同じ気分を味わった」
結局のところ、二人のエリオの戦いは自傷行為に他ならないのだ。だから、そこから生まれ出でるものはなにもない。ただ後味の悪い虚しさだけが残ってしまう。
それでも、ケーニッヒはエリオと決着をつけることを望んでいた。どちらが正しいのかを証明するためではない。
自分達はお互いに、それぞれ過去に捨て去ってきたものを抱えて生きている。それを許容するということは、己を否定することにも等しいからだ。
だから、ケーニッヒはエリオを生かしておく訳にはいかないと考えていた。
「お前はどうなんだ? 聖王・・・・・・・ヴィヴィオとは親友だったんだろう?」
「それでも、敵であることに変わりはないわ」
「殺さなきゃいけない相手か?」
「あなたと同じよ、私もあいつを許せない。ただ自分のためだけに力を振るう輩は犯罪者と変わらないわ。力を持つ者には、等しくそれを役立てる義務がある」
「もしも・・・・・・もしも彼女がお前に相克する信念を得たとしたら? 高町なのはがフェイト・テスタロッサを止めたように、確固たる信念の下にお前の前に立ち塞がったとしたら
・・・・・・・その時はどうする?」
「それでも、殺すわ・・・・・・中将のためだもの」
固く拳を握り締め、セリカは決意を口にする。
飾り気のないシンプルな思考は、それ故に空恐ろしいものがあった。セリカは気づいているのだろうか、自分が口にした言葉の意味を。
「セリカ、お前のしていることは・・・・・・・・」
言いかけた瞬間、仮想ディスプレイが目の前に展開し、シエンの姿が映し出される。
「中将?」
「始まったか」
画面の向こうのシエンは威圧のこもった目つきでこちらを凝視している。それだけで、これから告げられる言葉が非常に重要なものであることを察することができた。
『諸君、長きに渡る雌伏の時は終わりを告げた。我々はこれより表舞台に立つ。思えば今日という日が来るまで、私は諸君らに多くの負担を強いてきた。
志半ばで散っていった者、挫折した者もいた。だが、その苦しみもここで終わる。今日という日を持って、ミッドチルダは真の平和への道を歩むことになる』
それは、最終作戦の始まりを告げる言葉だった。
バビロンの鍵を用いて次元間移動を封じ、ミッドチルダを完全に次元世界から孤立させる。それによって他世界との交流が封じられれば流入してくる次元犯罪者はいなくなり、
必然的に犯罪の発生率も低下する。治安の維持に関しては、十二年前に既にノウハウが構築されている。経済的な問題だけが唯一のネックではあるが、それを解決する術を模索している時間はもうなかった。
今と言う時を逃せば、次にチャンスが訪れるのはいつになるのかわからないからだ。
771 :
Das Erbe zur ZukunftE:2008/06/28(土) 23:28:33 ID:Du6kRyrv
『諸君、世界は元々一つであった。一つの世界に多くの人々が住まい、国が生まれ、政治が行われていた。
しかし、次元間航行技術の確立と共に世界は広がった。それは同時に犯罪の増加を及ぼし、多くの罪なき人々が犠牲となってきた。
だが、それも今日までだ。諸君、世界は再び一つとなる。諸君らの故郷、我らが故郷、ミッドチルダが唯一無二の世界となるのだ。
さあ、その手に武器を、心には勇気を。革命の狼煙を上げ、胸を高鳴らせながら明日への希望を見出そう。我らの悲願、今こそ成就の時なり!』
高々に腕を振り上げ、シエンは演説の終わりを告げる。それと共に、アジトのあちこちから彼を称える声が上がった。
「いよいよね」
「ああ。守るべきものが一つになる・・・・・・・今日はその記念日だ」
先程までのいざこざは既に何処かへと吹き飛び、二人はそれぞれの手に愛用のデバイスを掴んでいた。
そして、無言で部屋を後にして、戦場に向かう準備を開始する。
一人は願い続けた理想を実現させるために。
一人は己の信念を実証するために。
これより、二人は世界を改変するための戦いに赴くことになる。
□
まどろみの中、シエンは懐かしい思い出の日々を垣間見た。
それは気の遠くなるような年月の果てに朽ちてしまった思い出の残滓。過ぎ去った美しい思い出の形骸。
それでもそれが己が内に残った愛しい娘との僅かな記憶であるが故に、シエンは自ら忘れようと思うことはできなかった。
『おとうさん、おとうさんは管理局の局員で、街の平和を守る騎士なんだよね?』
娘が五歳の時だ。自分の職業に興味を持ち、根掘り葉掘り聞いてきたのは。
シエンは不器用な男だった。仕事も恋愛もまっすぐで要領が悪く、早くに先立たれた妻にはそれが魅力であり、弱点でもあると評されていた。
妥協は許さなかった。それが平和に繋がるのならと進んで雑務を取り仕切り、仕事に没頭した。
そのせいで、娘のセラに寂しい思いをさせていることに心を痛めてはいたが、持って生まれた生き方を変えることはできなかった。
だから、娘が自分の仕事に興味を持った時は、自分はまだ父として慕われていると内心で喜んだものだ。
『すごいね、おとうさんはみんなのヒーローなんだ』
シエンは自分の活躍に若干の誇張を加えてセラに語り聞かせた。
ある時はたった一人で遺跡の盗掘団と戦い、無事に生還してみせたことを。
ある時は首都を震撼させた爆弾テロを、一人の被害者も出さずに解決してみせたことを。
ある時は無数の傀儡兵を相手に窮地に陥る部下を、見事な指揮で救ってみせたことを。
当時五歳であった娘がその話を聞いて、父親と同じ管理局を志したことは当然の帰結であった。
772 :
Das Erbe zur ZukunftF:2008/06/28(土) 23:32:39 ID:Du6kRyrv
『わたしもお父さんみたいな局員になって、世界の平和を守るよ』
それが娘の口癖だった。
何の変哲もない、ごく普通の少女だった。
ミリオンセラーの歌手に憧れ、化粧を覚え、友人達と足並みを揃えるように己を着飾り、年相応に男性にも興味を持っていた。
けれど、セラは事あるごとにその言葉を口にしていた。
今にして思えば、それは自分が彼女にかけた呪いであったのだ。
自分が娘との時間を共有したいがために語り聞かせた話が、修正の利かない呪いを彼女に施してしまった。
もっとちゃんと話をするべきであった。管理局は危険な仕事で、父さんはそんな危ない仕事をセラにはして欲しくないと。
だが、忙しさにかまけて娘と接する時間はどんどん削れていった。今夜こそ話をしよう、明日は必ず話をしよう。
そうやってずるずると先延ばしにした結果、セラはとうとう管理局に入局してしまった。彼女が十五歳の時のことだ。
『世界を守るって、漠然とし過ぎているでしょ。多分、人によって世界って言葉の意味は違うんだと思う。わたし? わたしにとって世界は、このミッドチルダのことかな』
一度、友人達と話しているところを遠くから見かけたことがある。その時の娘は心の底から楽しそうに笑っており、
同時に管理局の仕事に対して真剣に取り組んでいるのだという気持ちを感じ取ることができた。
シエンは、娘を説得することを諦めた。
彼女は本気だ。中途半端な気持ちで戦闘魔導師になった訳ではない。
その気持ちに報いようと、シエンは裏から手を回して一つの事件を彼女に任せることにした。逃亡中の次元犯罪者の行方を、本局の捜査チームと合同で捜査すること。
そして、悲劇は訪れた。
作戦に問題はなかった、友人である提督の部隊運用は熟練のもので、他の隊員の練度も十分で、情報支援も完璧だった。不確定要素はどこにもなかった。
なのに、セラは死んでしまった。対峙した次元犯罪者を相手に、ほんの僅かに後れを取った。ただそれだけで彼女は死んでしまった。
その後、娘を殺した次元犯罪者は無事に逮捕され、無期懲役が言い渡された。だが、シエンの心は晴れなかった。
娘の死に目に会うことができなかった。
最後の言葉を聞くことができなかった。
せめて、死に別れる前に謝罪したかった。一人で寂しい思いばかりさせてすまないと。
その言葉をかけることは二度とできない。セラは冷たい骸と成り果て、火に焼かれて灰と化した。
最愛の娘を失ったシエンは深い悲しみと絶望に苦しむ夜を送った。
それでも、仕事を放棄することはできなかった。どれだけ寝苦しい夜を過ごそうと、悪夢にうなされようと、シエンは何事もなかったかのように出勤し、
己に課せられた職務を全うした。そうして二年が過ぎ去り、自分の後任への引き継ぎを終え、やっとシエンは仕事から解放された。否、新たな戦いのためにその地位を捨て去った。
志半ばで散ってしまった娘の思いを、代わりに自分が果たす。そのために地下に潜り、情報を集め、仲間を募った。そしてできあがったのが、ロート・シルトである。
平和を守るための赤き盾。それは同時に、盾が血で赤く染まる日がなくなることを目指すという意味も込められていた。そのための手段として、シエンはミッドチルダを世界から隔離することを考えた。
全ては、死んでしまった娘の無念のために。
全ては、正義という呪いを与えてしまったことへの償いのために。
シエン・ボルギーニは、敢えて修羅の道を進むことを決意した。
□
「・・・・・・・・」
どうやら、立ったまままどろんでいたようだ。眠っている間、何やら懐かしい夢を見ていたような気がするが、よく覚えていない。
ただ、とても悲しい記憶であったような気がする。
773 :
Das Erbe zur ZukunftG:2008/06/28(土) 23:36:45 ID:Du6kRyrv
「この期に及んで、まだ悔いるか」
自嘲気味に呟き、シエンは僅かに残っていた蟠りを心から振り払う。
後悔と懺悔の日々は今日で終わる。
自分が娘にかけてしまった呪いを引き継ぎ、正義に殉じることでそれは終わりを告げる。
「セラ、父さんの最後のわがままだ。せめてお前が愛した世界、私が死ぬ前にその守りを盤石なものとする」
静かに呼吸を整え、リンカーコアを活性化させていく。
一度バビロンの鍵が動き出せば、破壊しない限り停止することはない。引き返すならばここが最後のチャンスであり、これより先は正真正銘修羅の道である。
「構わぬ・・・・・・セラが死んだ時に悟ったわ。私は退かぬ、媚びぬ。例え悪辣と蔑まれ、稀代の大犯罪者と罵られようと、
己が信念を曲げることだけはできぬ・・・・・・・・・・さあ、同志諸君、始めよう!」
念のこもった叫びと共に、シエンの体から錆色の光が迸る。
その瞬間、世界の一部が削り取られ始めた。
□
その日、久し振りに休暇を取ったユーノは果物籠を下げてヴィヴィオの見舞いに訪れていた。
着ている衣装は相変わらずの着古されたヨレヨレのスーツで、ヴィヴィオからは似合っているけどダサいと評されているものだ。
一応、彼のお気に入りでもある。
(やっぱり若作りした方が良いのかなぁ? けど、今更イメチェンしても手遅れのような気が・・・・・・・・)
地味に増え始めている白髪を気にしながら、ユーノはすれ違う入院客や看護士に会釈していく。
その時、不意に世界が鳴動したかのような錯覚を覚えた。
「この感覚、結界!?」
優秀な結界魔導師でもあるユーノは、その場にいた誰よりもこの違和感を深く感じ取っていた。
同時に、言い表しようのない不安を感じてヴィヴィオの病室へと向かう。
「ヴィヴィオ!?」
「・・・パパ?」
切羽詰った声を上げて病室に飛び込み、ユーノは言葉を失った。
ヴィヴィオはベッドから降りていた。しかも病院服ではなく、入院時に着用していた管理局の制服に袖を通している。それが意味することは一つだった。
「行くのかい?」
「うん。セリカちゃんが、すぐそこまで来ている。そんな気がするんだ」
「良いのかい? 君が何を言おうと、きっと彼女は君に牙を剥く。ただ言葉をぶつけただけでは、きっと何も変わらない」
「うん・・・・・・言葉だけじゃ伝わらない。けれど、力だけでも伝わらない。セリカちゃんの思いも気持ちも全部受け止めて、私の全てを届けなきゃならない。
そのためにも、私は行かなくちゃ」
「ヴィヴィオ・・・・・・・」
決意の固い娘の言葉に、ユーノは奥歯を噛み締めて自分の無力さを呪った。
同じだ。
この娘はなのはと同じ。自分がどれだけ傷ついても、誰かのために一生懸命になれる娘だ。
けれど、それは痛みと苦しみを伴う生き方だ。その果てになのはは重傷を負い、そして魔法の力を失った。
ヴィヴィオもまた、それと同じ生き方をしようとしていることがユーノには堪らなく辛かった。
774 :
Das Erbe zur ZukunftH:2008/06/28(土) 23:40:06 ID:Du6kRyrv
(まただ・・・・・・また僕は見ているだけなのか? 僕はいつも、後ろから見ているだけ。なのはが堕ちた時も、
ゆりかごが浮上した時も、僕は安全な場所に引きこもっていただけだ。僕に、もっと力があれば・・・・・・・・)
誰よりも愛しい人達が、自分の手の及ばない戦場で傷ついていく。
本当はいつも側にいて、自分の力で守ってあげたかった。けれど、最前線で戦い続けてきた彼女達と自分の間には埋めようのない実力差が存在する。
今更、自分が出ていっても足手まといになるだけだ。
「パパ」
「ヴィヴィオ?」
「私ね、パパのこと大好きだよ。パパは私に考古学を教えてくれた。過去の歴史を紐解いて、知識に触れる楽しみを教えてくれた。
けれど、私はそれを自分のエゴのためにしか使っていなかったんだ」
「何を言っているんだい、ヴィヴィオ?」
「私が考古学者になったのは、自分のルーツを探るため。自分が聖王であることを否定するためだったの。
聖王のことを知るためには、教会よりも考古学の世界にいた方が都合が良かった、ただそれだけの理由で考古学者になったの」
だから、ユーノから無限書庫の司書にならないかと誘われた時もすぐに断った。こんな身勝手な理由で学問を冒涜している自分に、
次元世界の叡智を管理する仕事に就く資格なんてないからだ。
「けど、そんなことしなくても良かったんだ。私は私、この体は聖王で、スカリエッティに造られた兵器かもしれないけれど、私の心は私だけのもの。
私はなのはママとユーノパパの娘で、時空管理局の魔導騎士ヴィヴィオ・T・スクライアなんだ。それだけは、何があっても変わらない。だから行かせて、私が私であるために」
「君達はいつも僕を置いてきぼりにして・・・・・・・僕がどんな思いで帰りを待っているかも知らずに、いつも勝手ばかりだ・・・・・・・」
涙を流しながら、ユーノは術式を組み上げる。すると、開きっぱなしだった病室の扉の向こうが緑色の光の渦に包まれ、こことは違う異なる場所に通じる道へと作り変えられる。
「けれど、僕は君の父親なんだ・・・・・・・パパは娘の願いを叶えてあげるもの。そうだろう、ヴィヴィオ?」
「パパ!」
「僕にできるのは、送り届けるだけだ。さあ、ヴィヴィオ・・・・・・行って!」
「・・!」
無言で頷き、ヴィヴィオは緑色の輝きへと飛び込む。すれ違った瞬間、少しだけすまなそうに父の顔を見上げていたが、涙で滲んだユーノの目にはそれが見えなかった。
「パパ・・・・・・行ってきます」
「帰ってくるんだよ、必ず」
振り返らずに印を結び、転送先を明確にイメージする。
不意に、脳裏に二十二年前の出来事が蘇った。そういえば、PT事件の時もこんな風になのはを送りだしたことがあった。
「ヴィヴィオをあの娘のところに・・・・・・・転送!」
そして、二十二年の時を経て、今度は娘のヴィヴィオが同じように自分に送りだされる。一つだけ違うのは、この後自分はサポートに出られないということだ。
「ヴィヴィオ・・・・・無事に帰ってくるんだよ。パパとママのところに」
□
緑色の輝きが消失し、ヴィヴィオはクラナガンの遙か上空に投げ出された。
眼下では真っ白な雲が渦を巻いており、その遙か向こうで錆色の光が街を飲み込もうとしているのが見える。
恐らく、あれが課長の言っていたバビロンの鍵によって作りだされた、進入はできても脱出はできない特殊な結界なのだろう。
そして、丁度結界の頂点に位置する場所に、セリカは待ち構えていた。
「セリカちゃん・・・・・・」
これが恐らく最後の戦い。そして、生死を賭けた真剣勝負になるだろう。
逃げるのなら今の内だ。
心のどこかでそんなことを考えている自分がいることに気づく。
(逃げない・・・・・・私は、絶対に!)
落下の風圧に揺られながら、ヴィヴィオは首から下げたレイジングハートに手をかける。
大切な人を止めるために。
管理局局員としての務めを果たすために。
「いくよ、レイジングハート」
そして、自分の思いを貫くために。
「風は空に、星は天に、輝く光はこの腕に、不屈の心はこの胸に! レイジングハート、セットアップ!」
《Standby, ready》
to be continued
776 :
B・A:2008/06/28(土) 23:47:23 ID:Du6kRyrv
以上です。
今回は無印9話へのオマージュも込めてこのような形になりました。
そしていよいよ次回から最終決戦を延々と書くことになります(なにせボスは4人いますから、エピローグも込みにすると最短で6話かかります)。
以下はネタとしての登場人物紹介なので、保管しないでください。
ディード
ティアナの副官として働いている。負けた人は勝った人を好きになるという高町式交渉術(通称「お話聞かせて」)によってティアナに好意を抱いている。
ティアナ曰く、彼女を引き抜いた理由は近接型なので自分と相性が良さそうだから(ノーヴェ、ウェンディ、セインは性格的な面から選択肢に上げようとしなかった)。
777 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 23:48:57 ID:Oma3pjL3
おチンチンびろーん
∩___∩
| ノ ヽ/⌒)
/⌒) (゚) (゚) | .|
/ / ( _●_) ミ/
.( ヽ |∪| /
\ ヽノ /
/ /
| _つ /
| /UJ\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
GJ!
シエンの過去話でこれは辛かったろうなじいさん…と思ったら
>私は退かぬ、媚びぬ。
一瞬、北斗の拳のサウザーかとw
このじいさん、まさか南斗鳳凰拳を使い出すんじゃなかろうな?
とりあえず、486kBいってるので次スレたててくる
GJ!
ユーノが立派なお父さんだ。
>>776 GJでした。いよいよ最終決戦突入ですかー。楽しみにしてます
>>610 >とりあえず1000行くほうにフェイトそんの下着を賭けるよ
>とりあえず1000行くほうにフェイトそんの下着を賭けるよ
さぁ、約束のブツを見せてもらおうかハリーハリーハリィィィィィ!!!!
つまりフェイトがパンニーするのか?
さっきA'sまで見て飛んできたんだが、あのwikiは使いこなせそうにないわ……
情報量が多すぎるしページ開かないとキャラすらわからないのもあってまさに無限書庫
>>783 あのwikiは職人のためにあるものだと俺は思ってる。
キャラの性格や指針とする行動パターンをある程度記憶した人が補足情報を調べる、みたいな。
確かに、見ただけだとあれを使いこなすのは難しいかも知れない。
しかしA'sまででキャラが分からなくなるとStsは大変なことになるぞ。
情報量が多いと言っても、本編全部見返してサーチするよりは少ないんだから、重宝するよ。
>>784 捻って考えないと、ユーノかクロノかエリオの三択しか無いんだよな、フェイトの場合……。
>>790 「ぬかった」で許されるんだったら管理局はいらないと思うんだ。。。
少し。。。少し頭冷そうか。。。
フェイトがなのはやエリオの下着でパンニーするSSがあるのなら、キャロのでするSSがあっても良いはず!
キャロにパンニーを指導するフェイトさんとかw
なぜ親友のなのはの名前が挙がって同じく親友であるはやての名前が挙がらない?
はやてのパンツはヴォルケンの方々の間で奪い合いになってます
>>776 GJ!
下手に決着つけないで、ここで終わった方が綺麗な気もする。
>>795 「決着を付けるよセリカちゃん」
「ヴィヴィオォォォォォォ!!」
○○先生の次回作にご期待ください
つまりこういう事ですね
>>776 GJ!!
ちゃんと最終決戦やってください!
読み手にその後の展開を任せるは悶々してしかたがなくなりそうです。
常識的に考えたらヴィヴィオが勝ちそうだけど、予言の内容も気になるし。
それにしてもいよいよラストバトルか…。
これからの展開、楽しみにしております!
>>777 正直うざい。厨房は帰れ
すまない、wikiってのはここの保管庫のことなんだ・・・
検索かけたら長編の途中が出てきたりとかでわけわかめ
>>799 そこからでも第1話にはたどり着ける。がんばれ。
グッジオオオオオオブ
ついに最終決戦か…
みんな死亡フラグたってるような気がして怖い。
やっぱり管理局側の人間は皆無事に帰って欲しい…
>>610です…驚愕したよ…
てなわけで全ての職人達へのリスペクトを込めつつ、そろそろ埋めまする
@職人達にささぐフェイトそんの下着姿
__ ,ィ ____,.r‐ァ
ヽ、 ̄¨¨ヽ、 ,.. - …―- 、_//,. -一'¨/
\ `ヌ´ ´ ̄`ーく
/´\ v′ / -―-、 \__
. / ,..>ハ / / `ヽ 、 \ー'´
/ i イ ヾ| ,' / // , ハ ヽ.| ヽ ヽ
| ! | l ,' //_/ / ! ,' ! リ ト、 !
/ ∧ | 'T「「∧ハTト //ムL}| | l ',レ′
. / / Y´! ィfひ弓ト //f元トリ,.イ ! | ト、\
/ , ' ∧ ! トヒz::ソ ヒzソ彳/イ ,'人} ̄
レ′ / `| | :.:.:.:. , :.:.: ,' / /イ
/ i ハ r_ァ ,イ∧ |
,' |,' } 丶、 _,. < |
! ,-ァ / ト、__,.⊥、 |
|. / / ∧ ー- ,r \ >-、 ',
| / / ! i! ⊂ニ´ァ'" \ \
|,' ,' |リ i!___ /_,.ニ、 ヽ \
ll ヽト、{ // `ー┼^ーt‐、_ ', ',
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|| !::. i! !| | !
!l ト、:,' ::.......::::: i! :...:: | ! | |
l| | Y .: _,. -―┴==‐}{ ! |
|| ! K´ ̄ ハ / !
| l | ', ト、_ ノ |
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ヽ. | | /─| | | ノ ノ しノ \| ` \/ _ノ
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今夜は妙に星がきれい・・・
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_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :'
【次スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第76話☆
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∧>-、 _____`ヽ
/V⌒ヾ、| l7フ7///|
/V `´ ̄ ̄ ̄Vミ|
ハ|/ |ミ| それは死兆星よ…
{ f/ -、 {ミ|
ヘ| ゞ・>ソ {xニニ. |:;ハ
∧  ̄ } ゞ゚ー' |{ }|
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_.. ‐ ニニ/:::::∨//\ ー-__ ,,`ヾハT ⌒ヽ \_
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@コピペ改変
私は数ヶ月におよぶ次元航行任務を終え、久々の休暇を満喫していた。
そんなある晩。自分の部屋で本を読んでいると、突然窓をバンバンと叩く音がした。
びっくりして振り返ると、部下のTが興奮しながら窓を叩いていた。
『Fさん! 開けてください!!』
私が慌てて窓を開けると同時に、物凄い勢いでTが話し出す。
『あの、ついさっきの話なんですけど!』
『ちょ、ちょっとT、あの、その前に…』
『聞いてくださいよ! さっきまでバイクで夜道をかっとばしてたんです』
『う…うん』
『暫く走ってたんですが、何かおかしいなって思って、途中でバイク降りたら…』
『どうしたの?』
『盗難防止用のチェーンロックかけたままだったんです』
『え?』
『だから、チェーンロックがかかってて、タイヤが回らなかったんです』
『…え? え? それでどうやって走れるの?』
『わかりません。でも、その時までは走れたんです。でも、その後はなぜか駄目でした』
『駄目って?』
『チェーンロックかかってるって事に気付いたら、走れなくなっちゃいました』
『そうなんだ…』
『無意識だからできたのかなぁ…。あ、Fさん、さっき何か言いかけてませんでした? 』
『え?…あ、うん…あのね…』
『?』
『…ここ、57階なんだけど…どうやってそこに立ってるの?…飛行魔法はまだ習得してなかったよね?』
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『女子供が戦場で粋がってるんじゃねえ!
行くぞ! ダンケル、ラムサス!!』
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二ニニ''ー 、_//;:;:;:;:;:;:;:;/.:::::::::::::::ヽ:::::.:.:/::::::::::::::::.:.:.:! / / /ヘ∧/ /| 戦力の絶対的な差
 ̄``ー-/7,ト;:;:;:;:;:;:;:/.:.:.:.::::::::::::::::\/:::::::::::::::::.:.:./ / /__|_l_|_/∠_| じゃないって事を
: : : : . . ..「V^ー- 、 /..:.:.::::/\.:.:.::::::::ト、:::::::::::::::.:/ / /、} -k_ノ | 教えてあげるから!
:.:.:.:.:.:.: : :| ノ.:.:.:.:. . \_.:.::::\/.:.:::::::::::::`7tfニ厂 / ヽV/ /イ|\ l
:::.:.:.:.:.:.:./:::::::::::::.:.:.:.:. i\:.:.::::::::::::::::::::/ j' /L / rノレ/ ./|,i.| ヽ/|
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