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名無しさん@ピンキー:
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名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 14:42:06 ID:dSS7uOAq
サクラぬるぽ
ガッ
「あっ、大神さーん!」
ある日、俺がシャノワールを彷徨っていると、エリカくんが声をかけてきた。
「どうしたんだい、エリカくん?」
「はあ、はあ、大神さん、支配人が、すぐに司令室に来るようにって。」
「わかった。すぐ行く。」
俺がエリカくんに付いて行くと、そこは地下の総司令部。既に、巴里花組のメンバーは全員揃っている。
「これで全員揃ったか。それじゃ、会議を始めるよ。」
支配人がそう言って、会議の開始を宣言した。この場には、支配人であるグラン・マ、エリカくん、コクリコ、グリシーヌ、ロベリア、花火くん、
それに、メルくんとシーくんの二人もいる。
「まずムッシュ、あんたにことの次第を簡単に説明しておこう。」
支配人はそう言って、側にいるメルくんに説明を促した。
「それでは、説明いたします。」
そして、メルくんの説明が始まる。今回の議題は、怪人についてだ。
俺も長らく、疑問に思っていた。奴らは、普通の人間とは違う。ウサギや獅子の格好をしているし、着ぐるみというわけでもなさそうだ。
そのくせ、動物なのかというと、そうでもない。人語を話すし、知能も人間に劣らぬぐらいにはあるようだ。
生物学的には、まったく理解不能な連中。
帝都で戦った黒之巣会や黒鬼会の面々は、多少は人知を超える能力を持ってはいたが、基本的には人間だった。
あの土蜘蛛だって、異形の者ではあったが、実は人間だった。
だが、この巴里の怪人は、人間と考えると、いろいろ不可解な点が多い。
姿形がまず違う。人間に近い風貌をしていることもあるが、奴らは動物の姿に変身することが可能。
もしかしたら、中世の伝説の狼男のような存在なのかもしれない。伝説の中から這い出てきた、異形の怪人。
「というわけで、この怪人という者が、一体どんな存在なのかを、この際徹底的に調査してみようと思うんだ。」
「は、はあ・・・・・・」
支配人の言葉を、俺は呆然としながら聞いている。
「でも支配人、どうやって調べるんです?」
「ああ、それなら・・・」
そう言って支配人はパチンと指を鳴らした。すると、総司令部の壁が突然、上に開いた。
そのシャッターが開いた先には、一台のベッド。そして、その上に、誰かがいる。
「!」
俺は思わず、驚いてしまった。そこには、雁字搦めに縛られて行動を束縛されている怪人・ナーデルがいる。
「むぐっ!んんっ!」
手足を頑丈な鎖で、ベッドの四隅に括りつけられている。そして口には、特徴的なボールギャグ。
「じゃあ皆、ベッドの側に集まってくれ。」
支配人はそう言うと、立ち上がってベッドの脇に行った。そして他のメンバーも皆、立ち上がりベッドの側に行く。もちろん俺も。
「よく捕まえられましたね?」
「まあね。ある人たちが、協力してくれたからね。」
「ある人たち?」
すると奥のほうから、何人かの人間が姿を現した。
「大神はん、うちらやがな。」
「紅蘭!それに、カンナとマリアまで!」
俺は驚いた。てっきり、もう帝都に帰ったのかと思っていた。
「どうしてここに?」
「グラン・マの要請により、ここに残っていたんです。」
「捕まえるの、結構大変だったんだぜ。」
そして、巴里の8人、帝都の3人、それに俺の合わせて12人が、ナーデルのベッドを取り囲む。
「それじゃ、いろいろ始めてみようか。」
支配人がそう言うと、おれは早速アソコをびんっと立てた。
それを見て、ナーデルはかっと眼を見開いた。その表情には、明らかに怯えの色が見える。
「大神さん、もうこんなに大きくなったんですか?」
エリカくんが驚く横で、グリシーヌが呆れた表情で俺を見た。
「隊長・・・・・・節操なさすぎだ。」
そしてマリアがにこっと微笑む。
「隊長・・・・・・相変わらずお元気そうで、安心しました。」
そして俺は怯えるナーデルにこう言い放った。
「大丈夫。痛くしないから。」
だが、俺のは、ナーデルの身体のサイズに比べても、明らかに大きい。
果たして、ナーデルは、俺の股間の猛攻に耐えきる事ができるだろうか?
保守代わりに。
続きは考えてないです。スマソ。
えええええーーっ!! 続き無いんですか!? 生殺しだぁ〜w
ナーデルには気の毒だが、続編切望!!
まさかのナーデル処女説
続き熱烈希望!
ナーデルハァハァ
まさか前スレ512kb突破してるとは…。新スレに投下します…。
「これで、どうだ!」
できるだけの強さをこめて突く。9番ボールは思い通りのラインを描いてポケットに吸いこまれた。
「うーん…負けちゃいましたか。本当に、強くなりましたね」
確かに近頃はビリヤードが上手くなった。どうすれば的球をポケットさせられるのかよくわかる。
それもこれもマリアが教えてくれたからだけどね。
「マリアの指導があればこそ、ってとこだよ」
「知らず知らずにライバルを育てていたっていうのも複雑ですね。さ、もう一戦」
すごく自然に連戦の申し出。やっぱり負けず嫌いなんだな…。大人げないというか…。
まぁいいや。まだまだ勝率はマリアのほうが上。次は多分勝てないだろう。
「よ、隊長。何やってるんだ?」
さてブレイクするか、という瞬間、ロベリアに声をかけられた。気合は見事な空回り。
「ん…ロベリアか。ちょっとマリアとビリヤードをな。お前こそ何やってるんだ?」
「アンタを呼びにきたのさ。なんでも緊急の仕事が入ったらしいぜ」
仕事か…。勝負から逃れられて嬉しいような、ちょっと物足りないような…。
何はともあれ行くしかないか。
「マリア、悪いな。続きはまた今度だ」
「了解」
さあて、さっさと行かないとな。
「さて、アタシも行くかな」
「ちょっと待って、ロベリア。あなたも一戦どう?」
立ち去ろうとしたロベリアを呼びとめた。ロベリアはちょっと考えて、キューを手にする。
「ま、ヒマだしな。ちょっとぐらい付き合ってやる」
「ありがとう。ゆっくり話したいこともあったの。勝負は2先、ウィナー。初戦の先攻はコイントスで決める。どう?」
「いいだろう」
ロベリアの了承を得て、マリアはコインを弾いた。ロベリアは表、マリアは裏。結果は…。
「アタシが先攻だな」
ブレイクショット。3と8がポケットされた。
順調に1、2と落としていく。
「ロべリア」
「なんだ?…よ、と」
4をポケット。次は5…。
「あなた、隊長の事が好きなんでしょう?」
ロベリアのキューが大きく乱れた。的球にかすることもない。
「な、何を言い出すんだ…?」
マリアはもったいつけるようにゆっくりと構え、打った。危なげなく5がポケットされる。
「あなたは私と似ていたからね。こういう直接な物言いじゃないと認めないでしょうから」
「似てる…?」
「そう」
しっかりと狙いを定めて打つ。6がポケットされた。
「似てるのよ。気持ちに素直になれなくて、いつもやきもきしている。
立場とか、意地とか、強がりとか、そういうもののせいでね」
「………」
ロベリアの顔は真剣になっている。その顔を見て、マリアは微笑んだ。当たりでしょ?と言いたげな表情。
ロベリアは小さく舌打ちして顔をそむけた。
「私も同じようなものよ。副長格だから、みんなをまとめなきゃならない。
私が隊長に想いを打ち明けたら、きっと今のままじゃいられなくなる。それだと、任務がダメになりかねない。
そういう風に思って、自分の気持ちに言い訳してたのよ」
7、9をポケット。一戦目はマリアの勝ち。
続いて2戦目。マリアのブレイクショット。
「ん…?」
ブレイクショットがミスショットになった。4、5、8をポケットしたのに1番に当たらないという、本来ならあり得ないミス。
ロベリアは少し嬉しそうにキューを取った。
「確かにアタシも似たようなもんだ。立場は違うけど、妙なところで意地張ってたのは認めるよ。
思い返すと、つまんないもんだったな。とはいえ、今さら態度を変えるのも嫌だけどね」
1、2とポケット。
「それが強がり。いつまでも引っ張り続けると、後悔するわよ」
3をポケットし、打つ手を止めた。
「アタシのこれは性分さ。素直になんてなれないよ」
「なれないっていうのは間違いね。素直になるのが怖いだけでしょ?足元にあったものがなくなってしまいそうで」
ロベリアは少し黙りこんで、そのままテーブルに向き直った。
4、7とポケット。
「たまにはさ、エリカとかコクリコが羨ましく思うよ。何の遠慮もためらいもなく、好きなものは好きと言えるのが。
アタシにはできない。でも、それはアンタも同じだろ?」
8、9をポケット。このセットはロベリアが手にした。
「ロべリア、賭けをしない?このゲームに負けたほうが、素直になるって約束するって」
突然に賭けの申し出。わずかな逡巡。
「…いいだろう。呑むよ」
ロベリアのブレイクショット。1、4、5がポケットされた。
「アタシ達は似たようなもんだ。こうやって誰かの手を借りて、そいつのせいにしないと言葉の一つも出ないんだからな」
「そうね」
ロベリアは順調にポケットを続ける。残った的球は、9のみだ。
「どうするの?素直になる決心がついたなら私に回せばいいし、そうじゃないならこのままポケットすればいい」
「…アタシの答えは、これだ」
ロベリアはしっかりと狙いを定めてショットを打つ。
9番はポケットされ、手球もサイドポケットに吸いこまれていった。
「なるほどね。つまり…」
「自分のことくらい、自分でやらなきゃな。誰かの手を借りても、その誰かがいなくなればダメになっちまう。
自分が変わりたいなら、自分の力でやらないと。与えられた変革なんて自分のものじゃない。
…もしアンタが今のショットを打つとしても、同じことをしたんだろ?」
ロベリアがマリアに目を向けると、マリアは微笑んだ。さっきとは違って、どこか晴れ晴れとした表情で。
「もちろん」
二人は握手をして、それぞれの仕事に戻っていった。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
>>12 いや本当に、GJです。
やっぱこのコンビはいいですなぁ……
さて、次のコンビは誰なのか楽しみです。
GJ!
マリアの誕生日にふさわしい佳作だな
マリアスキーとして嬉しいよ♪ ありがとう◆6TjG7fAi0k氏!!
しかしこの2人が本気で競ったら他のヒロインは勝ち目無いんじゃ‥w
俺は、ふと、目を閉じた。
今まで、いろんな女を抱いてきた。
帝劇に初めて赴任したときは、「何と!俺のためにこんなにたくさんの美女を用意してくれていたのか!」と小躍りしたものだった。
実際には、そんなわけではないのだが、ある意味、その解釈は間違っていなかった。
さくらくん、すみれくん、マリア、アイリス、紅蘭、カンナ、織姫くん、レニ、かすみくん、由里くん、椿ちゃん、あやめさん、かえでさん、皆、美人である。
そして、可愛い。まるで、俺のためだけに存在してくれたかのような、美女たち。
俺は思う。人生は、薔薇色だ。もっとも、別の意味でも薔薇色だが。
正直、帝都を離れ巴里へ赴任するのは辛かった。だが、この巴里でも、俺は・・・・・・。
大帝国劇場、そして、テアトル・シャノワール。
両方とも、俺専用のハーレムである。
ついでに敵と戦ったり、舞台でショーを披露している。しかし実態は、大神一郎のハーレム。それは間違いない。
現に俺は、すべての女性を抱いた。
さくらくん、すみれくん、マリア、アイリス、紅蘭、カンナ、織姫くん、レニ、あやめさん、かえでさん、かすみくん、由里くん、椿ちゃん、つぼみちゃん、
エリカくん、グリシーヌ、コクリコ、ロベリア、花火くん、グラン・マ、タレブー、メルくん、シーくん。
二人だけの濃密なひと時を経て、少女たちは皆、女になった。
ただ、バージンじゃなかった女性もいた。花火くん、グラン・マ、タレブーの3人。
花火くんにはフィアンセがいたし、グラン・マにも死別した夫がいた。そしてタレブーも、いい年である。だかれ、これは仕方がない。
その3人を除くと、皆処女だったから、俺は大いに気を遣わなければならなかった。
できるだけ痛くないように、念入りな前戯の上で、充分に濡れてから初めて挿入に至る。
ただ、それでも最初は痛いという女の子も多かった。だが、自分では、最善を尽くしたつもりだ。
その気遣いが功を奏したのか、この女の子たちは皆、俺のことを嫌いではない。むしろ、好意を持って接してくる。
というわけで、俺と彼女たちの濃密な関係は、すべて充分な前戯を行った上でのことだ。
だが、今ここに、一人の女性(?)がいる。両手両足を、ベッドの四隅にしっかりと括りつけられている。
人間であるかどうかはわからない。ただ、間違いなく女であろう。
「紅蘭、メス!」
「はいなっ!」
紅蘭がメスを手渡すと、俺は彼女の衣装を縦に切り裂いていく。
もっとも、彼女の衣装はど真ん中に鋭い切れ込みがあるので、切り裂く部分は主にま×この部分だ。
パカ。
切り裂かれた衣装を、左右に破く。その怪人は、思わず暴れる。しかし、両手両足を括りつけられているので、思うようには動けない。
「ほう・・・・・・。」
俺はじっと彼女を見た。そして、他のメンバーも、じっと彼女を見ている。
「女だな。」
「女ですね。」
「大神さん、このあと、どうしますか?」
「そうだな・・・・・・。」
俺はそのまま、ベッドに上がった。この怪人・ナーデルの身体は・・・・・・中央部分に奇妙な模様があるものの、そのほかは人間の女にそっくりだ。
というか、人間の女そのものだ。
ちゃんとおっぱいも付いているし、おへそもある。そして、おま×こ。
間違いなく、人間のおま×こだ。そのおま×こに、俺は早速陰茎を突き立てる。
「えっ!?大神さん、もう挿入するのですか!?」
「ああ、一回やってみたかったんだ。いきなり挿入っていうのをね。」
「でも、痛いんじゃないだろうか?」
「女も度胸。何でも試してみるのさ。」
するとナーデルはがくがくと震えだした。彼女の顔色に、怯えの表情が映る。
「でもイチロー、濡れてきちゃってるよ?」
「へえ、ナーデルって、変態だったんだね。隊長のを見て、興奮しちゃうなんてさ。」
「何を今さら。」
そして俺は、徐々に前へと進んだ。
「じゃあ、入れるぞ〜!」
「!!!」
驚いた。感触まで、人間のおま○こと同じなのだな。
エリカくんや支配人ほどの気持ちよさではないけれど、気持ちよいことには変わりはない。
「大神さん、感想はいかがですか?」
「うん、気持ちいいな。」
俺が気持ちよくなっているその下で、ナーデルはじたばたと暴れた。
「おや?痛いのかな?」
「いいえ隊長。これは、気持ちいいのだと思います。」
今日はここまで
GJ
>支配人ほど
wwwwwwwww
あやめさんは処女では(ry
続編感謝! いつもながらGJです、だみゃ〜ん氏!!
それにしても、やっぱりタレブーにも手を出してたんだな大神www
冷静に観察してる巴里組もスゴイわw
幼い身体に秘めた強大な霊力に目を付けた魔族によりアイリスが拉致され
激しい陵辱と洗脳&改造処置を受けたアイリスはセーラームーンのブラックレディ並の急激成長を遂げ
助けに来た、さくら達を罠にハメて一撃で撃破して大神に対しては『お兄ちゃんは私に絶対の忠誠をと愛を誓うなら『あのお方』に取り次いで生かしともらえるようにお膳立てしたげる。
さくら達には正直、邪魔だったから消えて貰ったけどアハハハハ』
とか言うブラックアイリスネタを考えた事がある
>タレブーにも手を出してたんだな大神
それを読みたいと思っちゃだめですか・・・
大神×タレブー、自分も読んでみたいですw
タレブーにもって事は、パリ中の女に手を出してる可能性もあるなぁ…
もしそうなら大神は巴里の男全員を敵に回してるぞ
国外追放されるぞw
・・・・・・・・・・・・・・・・だから帝都に逃げ帰ったのかwww
ブルーメール邸のメイド全員と花屋のコレットさんには間違いなく手を出してるよな
コレットさんはガチ
俺は見たことがないんだが、迫水に美人秘書がいるって聞いたような・・・
もし本当なら大神の手に(以下略)
美人秘書!?
それが本当なら、ヘタすると巴里で最初の犠牲者かも知れんぞww
でも大神は相手の女性からは恨まれて無いんだよな
これも人徳と呼ぶのかなw
女性の方が理性的なんだよ
本来ならスクール○イズのような展開の方がリアルかもしれん
普通は軍隊での恋愛はご法度だしな
いや当世の英雄と寝る機会なんてないだろマジで
マジレスすれば大神さんは基本的に人格者です
寝る時にちょっとだけ性格が変わっちゃうだけなんだ
大神の元へ、エリカが懺悔しに来た。
エリカ「私はある男性に向かってろくでなしと言ってしまいました」
大神「何故そのようなことを言ったのですか?」
エリカ「その男性は私の腕を触ってきたんです」
大神「こんな風に?」
そう言って神父は女の腕を触った。
エリカ「はい」
大神「それくらいの事でろくでなしと言ってはいけません」
エリカ「でもその人は私の胸も触って来たんです」
大神「こんな風に?」
大神は女の胸を触った。
エリカ「…はい」
大神「それくらいの事でろくでなしと言ってはいけません」
エリカ「でもその人は私の服も脱がせてきたんです」
大神「こんな風に?」
大神はエリカの服を脱がせた。
エリカ「えっ…あっ…はい」
大神「それくらいの事でろくでなしと言ってはいけません」
エリカ「でもその人は私のアソコに自分のアソコも入れてきたんです」
大神「こんな風に?」
大神は自分のアソコをエリカのアソコに入れた。
エリカ「…っ、はい」
大神「それくらいの事でろくでなしと言ってはいけません」
エリカ「でもその人エイズだったんです」
大神「このろくでなし!」
うはwwwwwwwwwwwww
最後の一行で爆笑したwwwwwww
最後の2行ですた
大神ぃ
今のように手当たり次第じゃ笑い事じゃないぞぉ
紅蘭。いつもどおりと言うべきか、怪しげな道具開発中。
回路のチェック…OK。通電…良し。あとはケースをしっかりとネジ止めして…。
「できた…できたで!『あやつりくん』の完成や!」
完成したのは手のひらに収まるほどの大きさの箱。見た目とは違ってとんでもない代物である。
この実験、誰かに協力してもらう必要がある。機械の実験だけではなく、今後の為にデータが欲しいからだ。
部屋の外に出て、手近な人を探した。たまたまそこを歩いていた花火に声をかける。
「お、花火はん。ちょっとええか?」
「紅蘭さん…構いませんけど、何でしょうか?」
とりあえず事情を説明。
「この『あやつりくん』なんやけど。対象の人からこぼれ出る霊力の方向を決めることができる。
その結果、霊力のもとであるものはその方向が気になって仕方なくなる。
平たく言うと人をある程度操れる…ちゅうか、好きなところへ注意を向けさせることができる代物なんや。
もっとも、対象になるのはある程度離れてもしっかり感知できるくらい強い霊力を持った人だけなんやけどな」
喜々として説明。花火は黙って聞いている。というか、何か口を挟める雰囲気ではない。
温度差はともあれ、とりあえず言っていることは理解できたようだ。
「それで、私には何を?」
「うん。しばらく大神はんと一緒にいてもらいたいんや」
「…え?大神さんと一緒にって…ぽっ」
ちょっと物騒な言い方だったかな、と紅蘭は弁明する。
「変な意味とちゃうで。この実験の対象は大神はんが一番でな。
霊力の高さはもちろんやけど、何か間違いがあっても笑って許してくれる度量の広さがあるさかい」
ちょっと考え込む花火。しばらく黙った後、わかりました、と首を縦に振った。
よっしゃ!と大げさに喜んで段取りを説明。花火はしっかりと聞く。
「はっくしょん!」
急に寒気が…。そしてなんだか悪い予感がする。
こういう予感はぜひ外れてほしいが、生憎外れたことはない。
何が起こるのかと扉をにらんでいると、やっぱりというべきかノックの音。
警戒心を押し殺しながら扉を開けると、そこにいたのは花火くん。
「お茶を淹れてきましたので…。休憩になされてはどうでしょう?」
ありがとう、とお茶を受け取る。熱がっているふりをして少しだけ飲む。
苦味…雑味…風味…。全て異状なし。とりあえず毒が入ってることはない。多分。
以前ハーブティーと称した毒入りのお茶を飲まされた恨みはまだ消えていない。
ちらっと花火くんを見た。別段怪しげな様子はない。嫌な予感は気のせいかな…。
(さーて、あやつりくん、発動や!)
ん…机の下に何かあるのかな?俺の勘がそう言っている。
「ちょっと失礼」
机の下を覗き込む。お、あれは失くしたと思っていた万年筆!
「どうしました?大神さん」
「いや、なんだか机の下が気になってさ。覗いてみたら失くしたはずの万年筆が出てきたんだ。神様のお告げかなあ」
「それはよかったですね」
(大成功や!これで大神はんをあやつれれば、色んな事をし放題や!積年の想いをぶつけたるで!
でもその前に、もうちょっとデータを集めとかんとあかんな。あやつりくんを、もうちょっといじって、と)
ん…なんだ?視線が勝手に花火くんの胸に…い、いかんぞ!かつて激怒させたことを忘れたのか!
「あ、あの…大神さん…そんなに見つめられると…ぽっ」
なんでちょっと嬉しそうなんだよ。いや、今はそんなことを気にしている場合ではない。
「な、なんだかよくわからないけど、視線が外れないんだ…。ごめん、花火くん!」
手をついて謝っても、視線だけ胸に集中してれば完全に逆効果だ…。
なぜだ!視線を外せない…。花火くんはもう真っ赤っかだ。まずい、このままだと花火くんの限界が…。
(作為的やとわかっているんやろうけど、花火はんは限界そうやな。いい感じにデータも集まったし、ここらで終いと…!!!)
小さな爆発音。それのせいで頭が目覚めたのか、視線が自由になった。
花火くんに改めて謝り、爆発音がした方向へと走る。そこにいたのは紅蘭。
「…また何か妙な発明品作ったのか?」
「け、傑作やったのにぃ…」
待てよ。爆発音と同時に頭が自由になったよな。
そして、紅蘭が傑作だなんて言ってるんだから、その機械は成功したはずだ。
そして、外れたことのない俺の予感…。それから導かれる答えは…。
「紅蘭。すまないけど、ちょっとその発明品について教えてくれないかな?」
顔は笑顔だ。でも怒気を隠すつもりはない。
紅蘭ははっきりわかるくらい怯えている。さーて、朝までゆっくり話を聞こうかな。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
>>30 大爆笑wwwww
確かに病気の心配はしてなかったな
当時だと性病のほうが危険度高そうだがwww
>>33 GJです。
花火も災難だな。たまたま紅蘭の部屋の辺りを歩いてただけで……
どうでもいいが……図書室に行こうとしてたのかな?
で…紅蘭、万年筆をパクってたのか?
そして、朝まで説教か。さくらとかなら喜んでうけてそうだな。
>以前ハーブティーと称した毒入りのお茶を飲まされた恨み
これっていつあったっけ?
>>33 GJ!!
今回は大神けっこう役得じゃないか
しかしそれに気付かないのが朴念仁たる所以だからな〜
紅蘭も朝まで一緒に居られてラッキーじゃん
説教付きだけど2人きりだぞ、チャーンス!ww
>>36 毒入りのお茶ってメルとシーに飲まされたヤツじゃね?
朝までゆっくり話を聞いてもらえ紅蘭
大丈夫、大神は優しい男だ、色んな意味でな
「くっ!!!」
ナーデルの中は、なかなか気持ちいい。うっかりすると、出ちゃいそうになる。
「どんな赤ちゃんが産まれるんでしょうねえ?エリカ、楽しみです♪」
「エリカくん、いいのかい?俺が、ナーデルの中に出しちゃっても。」
するとグラン・マが言った。
「もちろんさ。あたしだって、どんな子ができるのか、楽しみなんだよ。」
「さそり男かな?」
「さそり座の女かも知れへんで。」
俺が遊びのつもりでも、地獄の果てまで付いてくるのか・・・。
ならば俺は、遊びでやってはいけない。真剣に、ナーデルに向き合うべき。
「・・・・・・わかった。ナーデル、お前を孕ませてやる!」
俺の言葉に、ナーデルは首を左右に振って悶える。眼からは涙も溢れていた。
(いや・・・いや・・・)
「そうか!そんなに嬉しいのか!」
そしていよいよ俺の陰茎が臨界状態。
「いっけええええええっ!!!」
俺はおもいっきり叫んで、ナーデルの奥深くに精子を放った。
そして、俺の精子をまともに受けて、ナーデルはがくっとうなだれた。
(うう・・・妊娠して・・・しまうよお・・・)
どんな子が生まれるのかはわからない。だが、俺の燃料を注入して、彼女の原子炉は次々と細胞分裂を起こし、たちまちのうちに超臨界を達成する。
間違いなく、彼女は大神一郎の子供を孕むだろう。
「でも・・・ナーデルばっかり、ずるいです。」
エリカくんがふと、そう言った。その瞳は、煽情の眼差し。
「イチロー・・・」
「隊長・・・」
「大神さん・・・」
「大神はん・・・」
気がつくと俺は、11人の淫獣に囲まれていた。
仕方ない、俺の燃料を注入してやるか。
彼女たちの卵巣という名の原子炉に。
おしまい
GJ!
鬼畜にして絶倫の大神なら11人など物の数では無い!!
とはいえ、全員が孕んで全員が男の子産んだら
いずれ人類は大神の子孫だらけになりそうだなw
11人か…
パリ5人、帝都8人だよな…まさか織姫とレニ忘れられてる…?
>>41 いやいや、この作品に登場してるのが11人って事でしょw
だみゃ〜ん氏の鬼畜大神の虜になってる女性たちは、
帝都花組・巴里花組・その関係者だけでも20人は下らないハズだしww
>>41 グラン・マ、巴里花組、メル、シー、グラン・マの要請で巴里に残っていたマリア、カンナ、紅蘭で11人だな。
なるほど。勘違いすまなかった
紅蘭の台詞があったからてっきり帝都組も全員集合してるのかと思っちまった
ところで全員が大神の子を産んだ場合、養育費は歌劇団が出すのかな
霊力によっては賢人機関が援助を惜しまないだろう
しかし異母兄弟がそこまで多くて賢人機関が養育となると、聖○士○矢を彷彿とさせるのだが
確かに異母兄弟全員が同程度の霊力を持っていた場合、
大神の後継者選抜の為にはギ○ラクシーウ○ーズやるしかないかもな
いずれ各国に華撃団が出来るだろうから、
そこの隊員or隊長として分散すればイイんじゃね?
大神の霊力と触媒能力を受け継いでるのが前提だけど。
しかし鬼畜な性格まで受け継いでたとしたら、
マジで人類は大神の血族だらけになりかねんなww
戦いに備えるためと称して、互いの母親を交換して・・・・
あれから20年後・・・・・・
シャノワールの舞台に、一人の人間が立っていた。
妙にきらきらした衣装に身を包んでいる人間。男か女かはわからない。声の質からは男だろうとは思われるが、
話し言葉は女のそれだ。
彼(彼女?)は黒いおかっぱ頭で、妙にしかめっ面をしている。特に、唇の片方を上に上げている。
「ちょっと〜、どこ見てんのよ〜」
あのとき、大神一郎とナーデルの間にできた子供は、20年経ってこんなに成長した。
そしてバックバンドの音楽が鳴り響くと、その人間はマイクを構えて歌いだす。
「いいえ私は〜さそり座の女〜♪」
おしまい
きっちりオチを付けるとは…………流石だみゃ〜んさんだwwww
「いや、美味い!」
「ほんとほんと。相変わらずシーくんのお菓子は絶品だよ」
花の香りがするクッキー。カンナが大げさに喜ぶのもわかる。
これを不味いと言える人は単に甘いものが嫌いなだけだろう。
「そうですかぁ?ちょっと香料が多かったような気がしたんですけど」
「いや、本当に美味いよ。確かに香りが少し強めだけど、失敗ってほどじゃないと思うな」
うんうん、とカンナも同意してくれた。シーくんは少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうにしている。
「あ、そうだ。次のお菓子もそろそろ出来上がりますぅ。すぐ持ってきますね」
とてとてと走っていった。次はどんなのかなあ。
「いや、しかしここまで美味いとは思わなかったよ。シャノワールの料理をもっと味わっておけばよかった」
「あそこの料理はかなりのレベルだからな。レビューの影に隠れている感はあるけど…」
コックさんたちは納得済みだろうけど、でもちょっとさみしいな。
そんなことを考えているうちに、シーくんが帰ってきた。
「はい、今度はアップルパイですぅ」
「お、美味そうだな。いただきま〜す」
確かに美味そう。この甘酸っぱい香りがいいね。さて俺も食うか。
「待ってくださーい。あ〜ん、してあげますよ」
いきなり妙な提案。ちょっと硬直した。
その間にひと口サイズに切り分けられてる。…子供じゃあるまいし。
「いや、恥ずかしいから。この年でそれは」
「いいからいいからぁ。さ、あ〜ん」
完全に無視された。押し問答になるのもあれだしなぁ…。ま、いいか。
口を開けるとすぐにアップルパイがさしだされた。あんまり洋菓子の良し悪しはわからないけど、美味いね。
甘さがそんなにきつくないから、俺でもぺろりといけそう。
「あむ…。ん、美味いよ、シーくん」
「そうですか?じゃあ私も…この意味、わかりますよね?」
「はいはい…」
アップルパイを切り分け、シーくんに食べさせてあげる。定番というかなんというか。
んー、美味し〜い、とやっぱり型どおりの答え。シーくんがここまでロマンス志向だとは知らなかったな。
「あ、そうだ。アタシもお菓子を作ってきたんだ。タンナファクルーっていう名物。食ってくれよな」
カンナ、助かった。このままだとシーくんのロマンスにどこまでも付き合わされるとこだったよ。
しかし、聞いたことのない名前のお菓子だな。見たところ焼き菓子みたいだけど。
シーくんはパティシエールの血が騒ぐのか、敵意に近い感じで見ている。
「黒糖と小麦粉と鶏卵で作るのさ。まあ食ってみろよ」
「それじゃ、いただきます」
一口食べてみた。シーくんの料理とは全然違うな。
どこも飾らない素朴な美味しさ。なんだかほっとする味だ。
「これは美味いなあ。すごくほっとするよ」
「へへ、ありがとな」
少し気恥ずかしそう。シーくんも素直に褒めている。ちょっと…言葉の端々が不穏な気がするけど。
あっさりした味だからかもっと食べたくなる。
「…!!?み…ず……」
調子に乗ってどんどん食べてたら、喉に詰まった。
「おいおい、大丈夫か?」
差し出された水を一気飲み。どうにか治った…。いや、よかった。
「ったく、でっかい子供だな」
そう言って、俺の額にでこぴん。ちょっとだけ痛い。
「はは、ごめんね」
二人で笑った。なんだか、本当に子供になったみたいだ。
「大神さ〜ん…」
「ん、どうした?」
さっきと同じ轍を踏まないように、ゆっくりと食べた。もちろんシーくんのアップルパイも。
シーくんのほうに向きなおると、ちょっと怒ったような顔。
「一つお聞きしたいんですけど、いいですかぁ?」
「何?」
「あたしのお菓子と、カンナさんのお菓子、どっちがおいしかったんですか?」
…答えに窮するようなことをさらっと言うな。本人がいる前で白黒つけろなんて無理だろ。
とりあえずカンナ、止めてくれ。花組一番の人格者だし。
「アタイも気になるな。どうなんだ、隊長?」
乗っかるな!いや、今はそんな突っ込みを入れている場合ではない。
どうにかして平穏無事にこの場を切り抜けないと…。
「どっちも美味しかったよ」
「どっち『も』じゃなくてどっち『が』美味しかったんですか?」
考えろ、考えるんだ。どうにかしてこの場を切り抜けるんだ。
「えーっと…」
…まずいな。いい答えが思い浮かばない。こういう時、真の漢がとるべき行動は一つだな。
「ちょっと待っててね」
立ちあがり、背筋を伸ばし、関節を動かす。よし。
「さらばだ!!!」
三十六計逃げるにしかず!脱兎よろしく逃げるのみ!
「待ちやがれ!」
「逃がしませんよ!」
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
>>54 GJ!
朴念仁大神もさすがに不穏な雰囲気が解るようになってきたようだなw
しかし逃げてもカンナの脚には敵わないんじゃ‥‥結局つるし上げか?ww
カンナって「アタシ」だったかな
>>51 大神の遺伝子と人外の遺伝子が結びつくと、こうなるワケか
すごいオチがついたなwww だみゃ〜ん氏GJ!ですwww
大神のペンダウンの相手って誰だったんだろう
まだ童貞とかありえねーかな?
双葉に決まっておろう
>>59 だみゃ〜ん氏の脳内大神はどんだけ鬼畜なんスかwwwww
双葉さんがOKだとすると、、、
まさか若菜さんとかカレーヌさんとかにも手を出してるんじゃあ‥‥
もしそうだとしたら大神さん後ろから刺されても何も文句言えんなww
若菜「さくら・・・あなたの弟ができたのよ・・・」
カレーヌさんって誰だっけ
若菜はなー
大神に女の悩みを打ち明ける時点で誘ってるだろ・・・
さくら「お母様・・・実はお母様に元気な孫の顔を(ry
おまいら保管庫嫁。
そんなものはすべて某職人が通った後だわっ!!!
さすがは某職人だな
>>66 しまった! そうだったな、どこかで読んだ気はしてたんだが‥
某職人さん申し訳無い!!
69 :
61:2008/06/30(月) 01:53:43 ID:km6Ud/1B
×カレーヌ
○カリーノ
単純ミスばっかでスマソ
一児の母なのにかなり若く見えるアイリスママ(マルグリットだっけ?)
と銀幕のスタァ雛子さんも毒牙にかかってるのか…
そういや華撃団って兄弟いる娘少ないな
天涯孤独的なエピソードも多いからかな
(マリア、カンナ、紅蘭、レニ、エリカ、コクリコ、ロベリアetc.)
紅蘭には姉がいたらしいが行方不明って話だし
姉か妹がいたら大神の毒牙にかかるところだったな
新次郎は一人っ子だったっけ?
こいつは20歳だからさすがに違うだろうが
弟か妹がいたら父親が誰か疑ったほうがいいかも知れんぞw
一人っ子だろ
さすがに引くわ
>一児の母なのにかなり若く見えるアイリスママ
実際若いだろ
子供まだガキだったし
最近272氏見ないなあ。
元気にしているだろうか?
>>74 2の設定資料集にアイリス母の設定画が載ってるんだけどそれには26歳当時って書いてある
若い頃のイメージってことらしい
2の時点でのアイリス母の年齢は36歳
しかし26歳当時の彼女と36歳の彼女はさほど変わらない
だからあまり老けてないねって言いたかった
アイリスも成長しないしそういう家系か?父は普通だが…
霊力が強い家系は若く見えるに一票。
大神も仕事量の割にまったく老けてないw
強い霊力保持者は波紋使いに似てるのかも知れんなw
そうするとさくらも老けない理屈になるが
霊力と精力の関連性は?
大神「・・・というわけでだ。このたび、北京華撃団を創設しようと思う。」
さくら「大神さん、これはまた急な話ですね。いったいどうしたんですか?」
大神「実は・・・・・・」
紅蘭「大神はん・・・・・・」
大神「・・・というわけで、紅蘭の生き別れたお姉さんを探し出してあげるために、北京にも活動拠点を置きたい。」
紅蘭「大神はん・・・・・・うち・・・・・・うち・・・・・・♥」
さくら「大神さん・・・・・・」
マリア「ですが隊長、それはあまりにも鬼畜な所業なのでは?」
大神「何だと!一体俺のこの発案の、どこが鬼畜だと言うんだっ!!!」
マリア「それでは試しに聞きますが、紅蘭のお姉さんが無事に見つかった後は、どうなさるおつもりですか?」
大神「無論、我が北京華撃団に、丁重にお迎えするのだ!」
マリア「ほら、やっぱり鬼畜ではないですか。」
>>80 実にすがすがしい鬼畜っぷりだ大神総司令wwwww
見破ってるマリアも流石だなw
大神エラソーだなwwwww
紅蘭、泣いて喜んでいるというのに…
見つかった暁には大神の魔の手が忍び寄るんだよな
素直に喜んでる紅蘭が可哀想に思える
いや、それでこそ大神さんだが
なんという姉妹丼
藤枝姉妹でやれなかった事をやりたいワケか
紅蘭には気の毒だが見つからんほうがお姉さんは幸せだなw
生きてて幸せな結婚をしてることを祈ろう
「大神!ついに見つけたぞ!」
大神一郎の部屋に駆け込んできたのは、加山だった。
「どうしたんだ加山?」
「どうしたもこうしたもない!李紅蘭の行方不明だったお姉さんが、生きて見つかったのだ!」
「何!?それは本当か?」
大神は小躍りして部屋を飛び出した。
「・・・というわけで、早速紅蘭のお姉さんに逢いに行こうと思う。」
「大神はん・・・・・・うち・・・・・・うち・・・・・・」
「よかったわね、紅蘭。」
「おめでとう、紅蘭。」
そして大神と紅蘭は、すぐに北京へと飛んだ。
それからしばらくして、二人が帰ってきた。
すごく清々しく、幸せそうな顔の紅蘭。
「お姉ちゃんが生きていてくれたなんて、うち、すっごく幸せや!」
姉への想いを胸に、今日も紅蘭は、舞台に、そして戦闘に頑張ります!
それとは対照的に、大神はがっくりと肩を落としていた。
「あれ?大神さん、どうしたんですか?」
「・・・いや、何でもない。」
「お姉ちゃん、結婚してて、すごく幸せそうやったんです。」
大神を見て、マリアはふとため息をついた。
「隊長・・・、やっぱりそっちの目的でしたか・・・。」
GJ!
ついに鬼畜大神の野望がくじかれる日が来たかwww
紅蘭よかったなぁ、いろんな意味でおめでとう!
しかし結婚してるぐらいで諦めるなんて‥‥
子供がすでに10人ぐらい居たとかかな?
きっと肝っ玉おっかさんになっていたんだよ
そっちの方がお姉さんにとって幸せだ・・・w
帝都の闇の奥深く・・・
一見、何の変哲もない大きな劇場
ただ、その一室からは毎夜毎晩
少女の悲鳴にも似た
叫び声が聞こえるとか 聞こえないとか
お前にも中出ししてやろうか・・・
お前にも中出ししてやろうか!!!
霧の立ち込む帝都の奥深く
少女を犯す謎の大神
誰も知らぬ秘密の部屋
イッたまま肉人形の如く
震えて眠れ 明日もまたやるさ
今夜も一人 生贄になる
花組隊員が強制ママに
身の毛もよだつ大神の芸術
裸の少女に迫る産劇
窓に映る出産儀式
部屋に響く赤子の産声が
おぎゃあおぎゃあと叫んでいるのさ
今夜も一人 母親になる
堕ちていく大神の妻に
夜 恍惚の時 大神は笑い
大神悶え 隊員はイキ
中に出せと 今日も叫ぶ
(You shall never return virgin ha! ha!)
イッたまま肉人形の如く
震えて眠れ 明日もまたやるさ
ラララララ・・・
ラララララ・・・
ちょwwwwww
あー………えーと…………どう反応すればいいのか解らないwwwww
それの逆バージョンで、ベッドに縛り付けられかわるがわる精子を搾り取られる大神もみたい
ちなみに紅蘭の姉は二人いる
あと星組最後の一人とマリアの相棒だった謎の少女で北京組作れるな
でも企画潰れたけどな
帝都メンバー海外組の母親ってアイリス母と言いオリ姫ママと言い
まだまだ子供作りに関しては現役バリバリな年齢だよね。
特にオリ姫ママなんて帝都にお忍びで来る度に夫との愛を再確認する為に
長屋に入ったら次の日まで激しく交わるイメージがある。オリ姫と夫の確執も解消されたから安心だし
聴こえない振りをするのが長屋クオリティww
むしろ壁に耳を当てて聞く長屋クオリティ
10年後の織姫
子供は5人。もちろん父親は全て大神一郎。
10年後のカリーノさん
子供は7人(織姫を除く)。父親はもちろん一人を除いて緒方星也。残る一人の父親は言うまでもなく大神一郎。
織姫「キ〜ッ!くやしいデ〜ス!ママに負けるなんて!」
・・・・・・・・・緒方も大神も日本人だからぱっと見には分からない所が知能犯
織姫、怒るべき点はソコじゃないだろwwwww
「…んー、よく寝た…」
今日は珍しく休みだ。とはいえゆっくりできるはずもなし。
休みなのをどこで知ったのかはわからないけど、アイリスとコクリコ、それにローラさんにもデートに誘われた。
言うまでもないが、俺に拒否権はない。ましてやこの3人だとなおさら。
まぁローラさんはデートじゃなくて単なる見物だろうけどな。
「わーい、どこ行こう?」
アイリスはいつもどおり。かなりの強引さで俺の右手を引っ張る。
「ボク、またもんじゃ焼き食べたいな」
コクリコも俺の左腕に抱きつき、珍しくはっきりとした態度でじゃれついてくる。
左右の手を引っ張られると対処に困るんですが。
「もんじゃやき…なんですか?それ」
今日はローラさんもいる。グリシーヌにせっかくだから見物してこい、とやや強引に送り出されたらしい。
不器用なやり方ではあるけど、グリシーヌなりに考えているんだな。
なにせ生真面目な人だし、やんわり勧めたんじゃ断るのは確実。
「ローラさんは知らないか。百聞は一見にしかずってことで、行こうか」
デート先決定。蒸気鉄道に乗って、下町へ直行。
この雑多な雰囲気がいいんだよな。おもちゃ箱をひっくり返したみたいで、年甲斐もなくわくわくする。
「へぇぇ…いろんなものがあるのですね」
ローラさんも同じようなことを思ってるみたいで、あっちに行ったりこっちに来たり。
あんまり遠くに行かないで下さいねー、と声をかけても生返事。
目が離せない…アイリスやコクリコに負けないぐらい、手がかかるな…。
で、その二人はというと…。
「アイリス、次はあの店に行ってみようよ!」
「うん!」
あぁ…こういうときほど自分の体が一つであることを恨むときはない。
ローラさんが一緒に監督してくれると思っていたんだけど。
「全員集合!あのアメ細工の店に行こう!」
全員集めて監督しないと、ほんとに大変だ…。
「あめざいく…?」
「キャンディを色んな形にしてくれるんだよ。すっごくかわいいんだから」
「へぇぇ…」
「とりあえず行きましょう」
アメ細工の店は幸いにも混んでいない。いや、助かった。
頼んだ形は前と同じで、アイリスはジャンポール、コクリコは猫。ローラさんは…。
「えっと、それじゃあ、大神さんの似顔絵で作ってもらってもいいですか?」
「あいよ。兄ちゃん、動くなよ」
むせそうになった。かなり恥ずかしい…なんだって俺の似顔絵なんだ。
聞いてみると、グリシーヌのお土産なんだとか…喜ぶはずはなさそうだけど。
「ほい、出来上がり。兄ちゃんはどうするんだ?」
そういやそうだ。自分の分を頼んでなかった。うーん…せっかくだから、俺もお土産にするか。
「それじゃあローラさんの似顔絵で」
「え…そんな…」
今度はローラさんが赤くなる番だ。まるまる仕返ししてやったぞ。
「ほほー、今日は残暑が厳しいねぇ」
最後に二人で赤くなった。そういう関係じゃないよ、オヤジさん…。
「ねーねーお兄ちゃん、アイリスのアメ、おすそわけしてあげる」
「あ、ボクのもあげるよ。美味しいよ」
わ…わかったから、一緒に口に押し込むな…。そんなに入らないって。痛いよ。
引っ込みがつかないのでアメを舐めた。さすがに2枚分だと口の中が一気に甘くなる。
満足したのか、アメが口から出された。変な感じがする。
二人はそんな俺を見て満足したのか、またアメをほおばった。
「…口が大きくなってないですか?なんだか口角が切れるぐらいの勢いで詰め込まれたんですけど」
「くす…大丈夫ですよ」
ならいいんだけど…。ローラさんは笑っているけど、俺は本気だったよ。
そんなこんなで、本題の店へ到着。この前と同じ、もんじゃ焼きの店だ。
しかし、もんじゃ焼きの専門店っていうのも珍しい。駄菓子の代表格なのにな。
「どうやって食べればいいんでしょう?」
そういえばローラさんは初めてだったな。自分の分を作って、あげればいいか。
ソースをタネに混ぜて、鉄板の上へ…と。うん、いい音だ。
「こうやって、タネを鉄板で焼くのさ。柔らかいところをヘラで食べてもいいし、パリっとしたところを食べてもいい」
俺は柔らかいところを食べるのが好きだからもう食べちゃおう。
「それじゃ…いただきます」
かなりおっかなびっくり。まぁ見たことない料理だからな…。でも、口に入れたら、すぐに笑顔になった。
「美味しい!」
「そりゃよかったよ」
俺も笑った。正直、口に合うかどうか不安だった。
アイリス達の鉄板を見ると…相変わらず器用にもんじゃ焼きで絵を描いてる。
どうやったらそんなものが作れるんだよ。ある意味とんでもない才能だな。
「それにしても美味しいです。見た目はちょっとあれでしたけど…」
まぁそりゃそうだろうな。見なれない人からすればな…。
「お兄ちゃん、あ〜ん」
このポーズ…やるしかないね。
「…むぐ。ん、美味しいよ」
「あー、イチロー、ボクのも〜」
コクリコもか…。
「…もぐもぐ。うん、美味しい」
「それじゃ、私も」
ローラ…さん…。
「…はぐ。んー、美味しいです」
自分の分はろくに食べてないのに腹いっぱいになっちゃったよ。
そうだな。せっかくもらったんだし俺もあげようかな。
「ほら、みんなも食べなよ。アイリス、あ〜ん」
「美味しい!」
「コクリコ、あ〜んして」
「え…ちょっと、恥ずかしいけど。…美味しいよ!」
「はい、ローラさん。あ〜ん」
「えっと…その…。い、いただきます。うん、美味しいですね」
ちょうどなくなったし、これでお開きにしようかな。
3人にも異存はないようで、帝劇へと帰る。
…なんで、蒸気鉄道ってこんなに眠くなるんだろうな。
「楽しかったね!」
「うん!」
「そうですね」
大神は意外と幼い寝顔を見せている。3人でそれを覗き込んでいた。
「今日は仲良しだけど、お兄ちゃんは…譲らないよ?」
「ボクも同じこと言おうと思ってた」
「じゃあ、私たちはみんなライバルですね」
にこやかな会話だが、それを話している本人達の目は笑っていない。
そんな状況などつゆ知らず、大神は眠り続けた。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
ローラさんは立ち絵がないキャラだと一番好きでした。投下速度落ちまくりで申し訳ないっす
gj
ローラさんを出してきましたか、、、ナイス
見事だ大神! ◆6TjG7fAi0k氏GJ!!
アメ屋のオヤジの皮肉に気付いたのは大した進歩だけど、
その後は相変わらずの朴念仁www
ローラさんまで参戦で、大神争奪戦は激化する一方だが
はたして勝負の決まる日は来るのだろうかw
あ、投下速度は気にせず無理しないで下さいねー!
皮肉というより、あてこすりかひやかし程度っぽい
まさか3人でくるとは思わんかった。
…ってあれ? 織姫どうすんだろ?
織姫の相手は、まさかグ(ry
あるいは、リボルバーカノンでコレットさんが生身で射(ry
真宮寺さくらの初体験の相手占い
≪大神一郎と答えた貴方≫
貴方は普通の感性の持ち主です。それはそれで素晴らしいことなのですが、もう少し冒険してみてもいいのではないでしょうか。
≪たけしくんと答えた貴方≫
貴方は少々ノスタルジックな感性の持ち主です。昔の思い出に浸るのもいいですが、もう少し現実を見ましょう。他でもない、我々は現実を生きているのですから。
≪米田一基と答えた貴方≫
貴方はずばり、年の差カップルが好みなのですね。それはそれでいいことなのですが、若者もいいものですよ。
≪真宮寺一馬と答えた貴方≫
貴方はずばり、人造人間だみゃ〜んですね。人生、諦めが肝心です。
真宮寺一馬wwwwww
だみゃ〜ん氏の脳内には鬼畜属性以外の男は存在しないんですかwww
だみゃ〜ん氏のは男が怖く
6TjG7fAi0k氏のは女が怖い
合わせたらホラー
>>113 合作を読んでみたくなったじゃないかw
でもそれって前スレでだみゃ〜ん氏が言ってたコレ↓に近くなるかもな。
>花組隊員にレイプしようとしても、なぜかすべて和姦になってしまう大神さん
>大神さんがレイプしに来るのを今か今かと待ち構えているやる気満々な花組の皆さん
どっちにしても大神は役得だww
ちなみに、
たけしくん→ユーリ隊長
真宮寺一馬→蒼き刹那
に変更すると、そのままマリア・タチバナの初体験の相手占いになります。
神崎すみれの初体験の場所占い
≪第一話の食堂と答えた貴方≫
貴方は少し焦りすぎです。出逢っていきなり本番なんて・・・少し自重しましょう。
≪第二話のプールと答えた貴方≫
貴方はなかなかロマンチストです。最高のシチュを選ぶなんて・・・。
≪第五話の古屋敷(カンナと3P)と答えた貴方≫
貴方は好きモノですね。どちらか片方と言われたら、どっちを選ぶのでしょう?
≪第一話の舞台上(さくらとすみれの平手打ち合戦を止めるために、すみれに無理矢理挿入)と答えた貴方≫
貴方はずばり、人造人間だみゃ〜んですね。人生、諦めが肝心です。
>>116 それ全部いい
場所占いは別の人のも見たい
「そろそろ、我慢しなくてもいいよな」
ぽつっと呟く。今まで我慢し続けてきた。
周りには魅力あふれる女の子がいっぱいいる。だが、俺は隊長という立場ゆえに手を出せなかった。
そしてその女の子たちは、俺をそれとなく誘惑し続けた。何度勢いのままに抱いてしまおうかと思ったことか…。
しかし、今は違う!目下の脅威は去り、俺は自由になった。今こそ、抑圧を解放するときだ!
「とりあえずの目標は…さくらくんだな」
今日こそ、あの清純な体に刻印を刻みつけてやる!
時刻は午前1時。さすがに寝入っているだろう。さぁ、突撃だ!俺の中の獣よ、吠えるがいい!
こっそりとドアを開ける。よし…ちゃんと寝入っているな。
「さーくらくん」
「ん…?」
焦点の定まらない目をこちらに向けてくる。今夜は、違う意味でうつろな目にさせてやるぞ。
「大神さん?―――!!むー、むー!」
きっちりと猿轡は用意してある。大声をあげられる前に口を塞いだ。
ついでに、抵抗できないよう両手をまとめ上げる。男の腕力があれば、片手でまとめ上げるなんて簡単だ。
目に涙が浮かんできてるぞ。そういう顔が、俺の股ぐらをいきり立たせるのに。
「ごめんね、さくらくん。俺は魂を悪魔に売ったんだ。さぁ、続きをしようか」
さくらくんは必死にいやいやをしている。服が邪魔だな。とっとと脱がさないと…。
「―――!!ぐっ!」
お、のれ…抵抗するのは予想してたけど、的確にみぞおちめがけて蹴りをくらわすとは…。
一瞬、腕の力が緩んだ。さくらくんがその隙を見逃すはずもなく、腕が自由になり、猿轡も外された。
「…ここまでか」
「いいえ、これからですよ」
それってどういう意味?ん、なんで俺の腕が動かないんだ?
…まずい、いつの間にか両腕が縛られてる!猿轡もつけられた。これじゃ、さっきとまるっきり逆じゃないか。
「さぁ…清純な乙女を手にかけようとした罰…きっちりと受けてもらいます」
俺の人生、お終いか…。
「さ、とりあえずぬぎぬぎしましょうね。それが終わったら…大神さんの体に、きっちりと罰を与えますから」
なぜだ。なぜ顔が紅潮しているんだ。そして俺の服と一緒に自分の服も脱ぐんだ。
「今夜は、寝かしませんよ?」
惜しげも恥ずかしげもなく若々しい裸体を晒している。ものすごく怖いのはなぜだろうか。
そして、手が俺の股へと伸びてきて…。
「むー、むーーー!」
なんでこうなるんだー!
翌朝。
いい汗かきました〜、と皆に艶やかな笑顔で挨拶するさくら。
一方大神は…。
(つ、次こそは…次こそは…)
ボロボロになった体で、新たな野望を燃やしていましたとさ。
>大神さんがレイプしに来るのを今か今かと待ち構えているやる気満々な花組の皆さん
を書いてみました。結構楽しいなこれ
濃いタイトルで一瞬だみゃ〜ん氏かと思ったwwwww
GJ!面白かったよ
やっぱり乙女が強いなww
>>118 ヘタレ鬼畜の大神登場!! なんて華々しいヘタレっぷりだwww
GJです、6TjG7fAi0k氏!!
しかしコレは和姦というより逆レイプ‥‥おそるべし花組!負けるな大神!ww
全然清純じゃないぞwww
次は風呂場を希望
「今日こそ…今日こそ、ものにしてみせる!ターゲットは、マリア、君だ!」
一人意気込む。さくらくんに犯されてから一週間。あれ以降というものは…。
(さ、今夜も…ね?)
(い、いや…今夜は…ちょっと…)
(バラしますよ?そんな目に合ったら…社会的にも終わっちゃいます。大神さんも気持ちいいんだし、決して悪くないと思います)
―――毎夜、ゆすられた。俺は強い子だから泣かない。泣きたいけど泣かない。
だが、今日こそはマリアを落としてみせる!そう思って、さくらくんに呼ばれる前の時間…つまり、風呂場を狙うのだ!
今日こそは、あのどこか陰のある顔に欲望の樹液をかけてやる!
さぁ、突撃だ!俺の中の獣よ、猛れ!
「〜〜〜♪」
鼻歌歌っていい気分のようだ。さぁ、悲鳴と嬌声を聞かせてくれ。
待てよ、ここは風呂場。服を着て入るのは失礼だな。脱がなければ。
俺の技術を舐めてはいけない。どこぞの盗賊のように1秒あれば全裸になれる。
今度こそ、突撃だー!
「〜♪…きゃ!た、隊長?入浴中です、お引き取りを!」
白い肌が少し赤くなっていて、ものすごくそそる。股ぐらに血が集まる。
「ごめんね、マリア。俺は今日こそ、君を俺のものにしたいんだ」
返事を聞かずに、襲いかかる。前回の反省を踏まえ、猿轡と一緒に手ぬぐいを2本持ってきた。
これで手足を縛ればなんの問題もなく作戦成功だ。どうだ!この完璧な計画!
「ちょ、やめて…」
さくらくんよりは抵抗が大きい。だがその分成功の喜びもひとしおってもんだ。
ちょっとした格闘戦の末、見事マリアを捕獲成功。
「ふぅ…さて、それじゃあいただきます」
手足を使って胸と秘所を隠そうとしているけど、もちろん隠しきれるわけがない。ちらちらと見えて興奮の度合いが増していく。
ん?マリアが何か言いたげだな。どうせ誰も来ないだろうし、猿轡を取ってやるか。
「どうした?マリア。大丈夫だぞ。できるだけ優しくするから」
「…隊長。この猿轡を取ったこと、後悔なさってくださいね?」
何を突然…!?ん?マリアの口の中に剃刀が…。
待てよ。手を縛っていたのは後ろ手じゃないから、手ぬぐいなんて簡単に…!
そこまで考えていたころには、すでに両手足を縛るものはなくなっていた。
「さぁて、隊長…お仕置きの時間ですね。従順になれるように、その体にたっぷりと私の匂いをすりこんで差し上げます」
これは…まずい、逃げるぞ。
そう思って踵を返し、扉に手をかけた瞬間…。
カッ!と乾いた音が響いて、俺のこめかみから一筋の血が流れた。
「ここは大浴場。剃刀なんていっぱいありますよ?わかっていますよね?次は…当てます」
振り返ると、そこには剃刀を構えたマリア。言葉が本気であることなんて、疑う余地もない。
「う…ぁ、や、やめ…」
「やめません。さ、隊長…朝まで、ゆっくりと、ね?」
なんでこうなるんだー!
翌朝。
マリアはさわやかな朝の空気をいっぱいに吸い込んで、気持ちの良い朝ねー、と太陽に感謝。
一方大神は…。
(こ…今度こそは…)
枯れ果てるまで樹液を絞られながらも、新たな野望を抱いていました。
深夜はナチュラルハイ。風呂場で書いてみました。もう寝ます…。
GJ!!
口の中に剃刀とは!さすが実戦経験者のマリアは凄いわ
さくらに強請られて「強い子だから泣かない」とか言ってる時点で、
鬼畜帝王への道は果てしなく遠いと思うのだが‥‥
しかしどんなに不利な状況でも諦めないのが大神の信条だからなっ!
がんばれ大神!wwwww
「まだ日が高い。そういうときに襲う…無意味に攻撃的になってくる」
心の中に湧き出る性欲。マリアにお仕置きされてから早くも一週間。あれ以降は…。
(さぁ…隊長、お仕置きの時間ですよ)
(む…鞭は勘弁してくれぇ!本当に痛いんだぞ!)
(痛いからいいんじゃないですか…もちろん逃げたら…ね?)
―――毎夜、鞭打ちの刑に処された。その後は、さくらくんに呼ばれる。
俺は…泣いてなんていない。ほんのちょっと、目から汗が出るだけだ。
今日のターゲットは、すみれくんだ!あの清廉な顔を歪ませてやる!
時刻は午前10時。お茶の時間に、襲うぞ!さぁ、突撃だ!俺の中の獣よ、怒れ!
「あら、少尉。少尉もご一緒にいかが?」
相変わらず優雅に過ごしている。サロンだと人が来そうなもんだが、今はすみれくん以外全員けいこ中。下調べは完璧だ!
さぁ、その挑発的な服装を脱がしてやるぞ!
「すみれくん、俺はお茶じゃなくて君を頂きたいな」
はぁ?と怪訝な顔をしている。隙を見せたな!いざ!
前回の反省を踏まえ、きちんと後ろ手に縛る。もちろん猿轡を外すつもりはない。今度こそ完璧だ!
「むー、むーーー!」
「さぁてと、脱ごうね、すみれくん」
一気に脱がす。ここでためらえるほど大人じゃないぞ。若さなめんな。
「んー、んー!」
「すっごく、キレイだよ…」
張りのある肌。形がいい乳房、ツンと上を向いた乳首。下の黒髪は頼りなさげに薄い。
そして、必死に恥ずかしさに耐える姿。これで獣にならない男などおるまい。
それじゃ、いただきま…!!
「うお!?」
なんだ、すみれくんの体から炎が!?炎はちろちろと燃え、拘束するものを灰にした。
「神崎風塵流、不死鳥の舞…私をなめましたわね?少尉…」
まさか技を発動するまで霊力を高めるとは…いや、待て!今はそんなことを気にしている場合ではない!
「さらば…!?」
捨てぜりふを残して逃げようとした瞬間、首筋に冷たい感触。
「少尉?もし動くのなら、遠慮なく頸動脈を切り裂きますわよ?」
背中に冷たい汗が流れる。刃は確実に頸動脈に当てられていて、動けばすみれくんにその気がなくても斬れる。
「さぁて少尉…これから少尉には、私の犬にでもなってもらいましょうか。
嫁入り前の娘をこのような目に遭わせたのですもの、そのくらいの覚悟はおありですわよね?」
刃が少しだけ外された。ゆっくりと振り返ると、上気した表情のすみれくん。そして楽しそうに笑っている。
「まずは伽でもやってもらいしょうか…感謝してくださいね?」
なんでこうなるんだ…。
翌朝。
すみれは朗らかに笑いながら朝食へと向かう。
一方大神は…。
(まだ…次がある…)
傷だらけの体を引きずりながら、新たな野望を燃やしていました。
>>126 GJ! お疲れ様です。
大神は午前10時から翌朝まで、都合20時間くらい
伽をさせられたということでよろしいでしょうかw
GJ!
なんだか俺の目からも汗が出てきたよwwwww
ガンバレ大神!残るメンバーはもっと危険だが諦めるな!www
しかしこのシリーズ、ホントに鬼畜帝王なのは6TjG7fAi0k氏なのでは‥
6TjG7fAi0k氏はドS
大神限定で
さくら 攻略済み?
マリア 攻略済み?
すみれ 攻略済み?
さて次は誰だ?
二人同時に襲うというのも見たいな
二人がかりなんて
大神死ぬぞwwwww
「今までの俺は甘かったな。今度は二人一緒にいこうか。織姫くん、レニ、待ってろよ」
朝焼けがまぶしくて、目を閉じる。すみれくんの犬にならされてから早くも一週間…。
(さぁ、少尉。私の足を舐めて奇麗になさい)
(い…嫌だ…俺にも人の尊厳というものが…)
(まだおわかりでないようですわね。あなたは、私の飼い犬ですわ)
―――人として大事なものを壊された。それが終われば、マリアとさくらくんが手ぐすね引いて待っている。
目を開けた。今日の帝劇内部には濃霧が立ち込めているらしく、視界が滲んでいる。
気を取り直して、準備にかかる。今は二人とも朝のジョギングをしているはずだ。出発前に拉致るぞ。
さぁ、突撃だ!今日こそエリート二人組のプライドを壊してやる!俺の中の獣よ、目覚めよ!
「ふぁぁ…眠いで〜す」
「ほらほら、早く行かないとダメだよ」
二人は動きやすい格好になっている。好都合だ。脱がしやすいし、裂きやすい。
「ん?隊長。どうしたの?こんな朝早くから」
「俺もたまには運動しようかと思ってね」
「へー、こんな早くから。意外と精が出ますねー。隊長の仕事も大変なのにー」
「何を言ってるんだ?精が出るのはこれからだろ?」
二人とも意味がわからなかったらしく、ちょっと考え込んでいる。絶好の好機だ!
まずは二人の口を塞ぎ、手足をロープで縛る。ロープは拘束しやすさを考えて、すぐに縛れるようある程度結んでおいた。
どうだ、この早業!レニですらまともに反応できてないぞ!
さーてと、できあがりだ。我ながら惚れぼれするほどの手際。
「むぐ、むぐ〜〜〜!!!」
「さーて、脱衣のお時間だな」
二人脱がすのはさすがにちょっとホネだな。ま、いい。こういうのがまた興奮するからな。
「なんともエキゾチック…」
織姫くんの浅黒い肌と、レニの真っ白な肌の差。カラダの成熟度も全然違っていて、かなり興奮。
俺の息子はすでに暴れ始めてよだれを流している。
今度こそ、いただきだな!さぁ、可愛い声を聞かせておくれ。
「さーて、まずは…ぐっ!?」
的確に当て身を食らった。ばかな、霊力が起きた様子はなかったぞ…。
顔を上げると、レニが立っていた。般若の顔をして、全裸で。その後、人体の急所を狙った蹴り。
「げほ、ごほ!」
蹴りはひとしきり続き、地獄の苦しみを味わっているうちに、レニは織姫くんを解放していた。
「な…ぜだ…」
「戦闘エリートをなめたね、隊長。縄抜けぐらいできるさ」
ここまで、か…。
「織姫、どうする?」
「そうですねー。せっかくですから、私たちの肉奴隷にでもなってもらいましょうかー。
なんだかんだで、私たちもいくらか誘っていましたし、殺すのはもったいないでーす」
「名案だね。隊長、聞いたでしょ?さぁ、行こうか。男が大声出しても聞こえないところまで」
なんでこうなるんだー!
翌朝。
二人は腰痛を我慢しながら、ジョギングに向かう。
一方大神は…。
(まだ…俺の牙は折れていない…)
底知れない暗さのところで、新たな野望を抱いていました。
せっかくだから二人がかり。書いてる俺が楽しすぎます
>>127 もちろんそれで。今回はさらに長いですけど。
大神さんにはエビオスを贈呈したほうがいいな
>>133 (まだ…俺の牙は折れていない…)
この台詞の後にアイリスに手を出したら最悪だな。
しかし、そろそろカンナ・紅蘭は自分から来るんじゃないか?
大神、とりあえず医療ポッドに入れ
20代で枯れ果てるぞ
鬼畜と化した6TjG7fAi0k氏はマジ怖いなw
次が三人がかりで無い事を祈りたい
そんなこと言ったら本気でやりそうで怖いwww
というか、テレポートで避けられそうなアイリス、何か発明品の餌食にしてきそうな紅蘭、
普通に力比べしたら負けそうなカンナ相手に挑もうと思えるのかね?
あんだけ返り討ちにされまくってw
「今度こそ…今度こそ、いけるはずだ。全く武力を持たないからな」
織姫くんとレニの肉奴隷になって一週間…。
(さぁ、今日もその玉の中身を絞りだして差し上げま〜す)
(も、もうやめてくれよ…。勃たなくなっちゃうから…)
(まだまだ若いから大丈夫。さ、行こうか)
―――毎日、朝から絞られまくった。もちろんその後はみんなにまた絞られる。
泣いている?馬鹿を言っちゃいけない。これは心の汗と言うんだ。
そろそろ本当に思い通りにさせたい。そこで選んだターゲットは…かすみくん、由里くん、椿ちゃん。
この3人は武力を持たない。これほどいい相手に今まで気づかなかったとはな…。
今はお昼時。今日は事務室で3人そろって昼食をとっているはずだ。下調べはできている。
さぁ、突撃だ!今こそあの可憐な花を散らせてやる!俺の中の獣よ、暴れろ!
「や、みんな。食事中かい?」
「あ、大神さん。大神さんもお食事ですか?」
「大神さんご一緒にどうぞ。あたしたちだけだと少しさみしいですから」
「そうそう、新しいウワサ話を仕入れたから、ぜひ聞いていってよ」
おしゃべりに夢中になっているみたいで、俺の不穏な気配は気付いていないらしい。
好都合だ。全ては俺の思い通り。さぁ、縛ろうか。
「ちょっといいかな?」
ん?と全員がこっちを向いた瞬間、神すら気づかぬ速度で3人に猿轡をかける。
そして悪魔よりも細心かつ素早く緊縛。ちょろいもんだ。今回の緊縛道具はいたって普通。縄抜けも炎も無理だしね。
「ふー、むぐー!!」
「さーて、お楽しみの時間だ」
どうせ誰も来ないだろうし、ゆっくりと楽しみながら脱がす。いや、実にいいね。
かすみくんの体はぞくりとさせる成熟した色香があるし、椿ちゃんは逆に未成熟で若鮎のような印象。
そして由里くんは均整のとれた体。これほどとは、想像をはるかに超えている。
「さて、それでは…いただきます」
ようやく、ようやく本懐を遂げられる…。まずは、椿ちゃんにしようかな。
怒張を突き出せば、はっきりと怯えている。その顔が、俺をさらに火照らせる。俺の中の獣よ、ようやくお前に餌を与えられるぞ。
「それじゃ………!!!!」
な…んだ…後頭部に物凄い衝撃…。後ろを振り返ると、そこにはバールのようなものを構えたかえでさんが…。
「な…ぜ、ここに…」
「あら、まだ意識があったの?じゃあ、もうちょっと殴っとこうかしら」
待ってください、という一言が出る前に、バールのようなものが振り下ろされた。
なんでこうなるんだ…。
「さて、どうする?まだ息はあるみたいだけど」
かえでは3人の緊縛を解いてあげた。3人ともほっとしたような、それでいてちょっと残念そうな、そんな顔をしている。
「そうですねぇ…この際ですから、最後まで責任とってもらいましょうか?」
「賛成。こんなときじゃないと、ゆっくり犯れないもんね」
さらっととんでもないことを言い出すかすみとそれに同意する由里。
「ちょっと…」
「あ、なんならかえでさんもいかがですか?」
「つ、椿…」
大きなため息をついて、かえでは服を脱いだ。とはいえ、下着はつけている。
「あれ、やる気あるじゃないですか」
「勘違いしないでね、あたしはあくまで監督。実戦に参加するつもりはないわ」
「その強がり、いつまで持ちますかね。さて…大神さん。この美女4人が、たっぷりとお相手して差し上げます」
翌朝。
仕事の疲れもなんのその、元気に動き回る4人。
一方大神は…。
(まだだ…まだ終わらんよ…)
粘液まみれの体を洗いながら、新たな野望を抱いていました。
3人?そんなケチなことは言いません
>>140 ちょwww
あまりのことに噴いた
4対1か・・・ハーレムのようで
実は地獄ですな、大神隊長
GJ! 連続投下ありがとう!
さすが鬼畜に目覚めた6TjG7fAi0k氏、予想の上を行っちまったかw
それにしても大神の精力は搾り取られる一方だな
最終話まで生きていられるかすら怪しくなってきたぞ
>140
男気、いや漢気に惚れたw
144 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 17:47:15 ID:IOAQX5Oq
漢だね〜!
「まだだ…まだ俺の野望は死んでいない!」
4人の玩具にされてから一週間…。
(さ、大神さん。お昼ごはんの時間ですよ)
(もちろん、お食事のあとは…ね?)
(い…いやだ。君たちの食事に付き合って、俺は何度死にかけたと思ってるんだ)
(かえでさん、何か言ってあげてください)
(上官命令よ、付き合いなさい)
―――食事とはつまり、俺を食うということだ。その前後には、他の隊員達に犯される。
上を向いた。上だけ見ていれば、この目をぬらすものも乾いてしまうだろう。
次のターゲットのことを考える。次は…アイリスだ。
お兄ちゃんと慕ってくれるのに感謝して、お兄ちゃんとしてアイリスの純潔を頂こう。
顔を下げた。もう視界は澄みきっている。
時刻は夜9時。マリアとさくらくんの間の時間だ。アイリスがおねむな状態なら、霊力を十分に発揮するなど不可能だ。
悪知恵はほんとについた。それでいいのだ。俺は魂を悪魔に売ったのだから。
さぁ、突撃だ!あの可愛らしい顔に大人の怖さを刻みつけてやる!俺の中の獣よ、狂え!
こっそりとドアを開ける。アイリスはうとうとしていた。まさに最高の状態。
完全に眠っていると起きたときに感情…というか、霊力が爆発する可能性があるからな。
「あーいりす」
「ふにゃ…だぁれぇ?」
可愛いなぁ。さて、いただこうか。
聖餐をいただくのに相応しい優しさでアイリスを縛りあげる。まだ完全に起きてはいない。されるがままだ。
「ん…む!?むぐぅ!!」
「ようやくお目覚めか。さあて、続きをしよう。これから君に、大人になるための魔法をかけるから」
できるだけ優しく教えたはずだが、アイリスはまだ怒っている。
まぁ寝込みを襲って拘束しなけりゃかけられない魔法なんてないだろうからな。
とりあえず脱がす。しっかり縛ったから、暴れたくても暴れられないはずだ。
「うーん…可憐だ」
見事なつるぺた。スリットにも、それを彩る金髪は生えていない。
激情にかられて、アイリスの霊力が目覚めてきている。
だが、この程度で俺を吹き飛ばすことはできない。伊達に隊長やってないぞ。防御力だってあるんだ。
「では、本番を…」
この幼いスリットに俺のものが入るのかはわからないけど、ま、やってみるしかないだろ。
ものを宛てがって…あとは腰を進めるだけ…。
「――うお!?」
なんだ、後ろから何かが襲ってくる!?振り返った。そこにいたのは、たくさんのぬいぐるみ。
さほどの力ではないけど、無視することもできない。ん?ジャンポールの手に光るものが…え!?あれは鋏!!
「くっ!」
なんとか避けた。鋏で突かれればいくら俺でも死ねる。
次の一撃を警戒したけど、ジャンポールは俺に刃を向けず、アイリスを拘束していたものを器用に切り裂いた。
「くそっ!?撤退…!!?」
ドアが開かない。なぜだ!?後ろからはとんでもないほどの霊力が襲ってくる。速く逃げねば!
「おーにーいーちゃ〜〜ん…」
振り返った。アイリスは鬼のような形相をしている。後ろには鋏を構えたジャンポールと、親衛隊としか思えないぬいぐるみ達。
おそらく俺の命を奪うことにためらいはないだろう。ここまでだな。短い人生だった。
「殺すなら、せめてひと思いに頼む」
「何言ってるの?今夜からお兄ちゃんは、アイリスのお人形になってもらうだけだよ?」
お…お人形って…。なんだ、石像に塗り込める気か!?
「さて、お人形さん。まずはアイリスを気持ちよくしてもらおうかな。意味は、わかるよね?あと、断ったときは…」
ジャンポールの持った鋏が、シャキンと奇麗な金属音を立てた。意味を理解…必死に頷くしかない。
なんでこうなるんだー!
翌朝。
しゃなりしゃなりと歩くアイリス。その顔には少しだけ色気があった。
一方大神は…。
(まだ、この世は面白くない…面白くするんだ!俺の手で!)
霊力まで絞られた体を奮い立たせながら、新たな野望を抱いていました。
コテをつけてみました。残った二人はつわものですね。
>>145 水瓶氏GJ!
ついに霊力まで‥‥どこまで不運なんだ大神ww
俺も上を向いて続編を待つよwwwww
>時刻は夜9時。マリアとさくらくんの間の時間だ。
大神のスケジュールが見たいな。
もの凄いハードなんだろうな。秒刻みであるんだろうな……
大神のスケジュール(現在)
午前6時――起床。問答無用で織姫とレニに拉致られ、光も音も届かないところで肉奴隷と化す。
残体力(120が最高)120→50)
午前9時――午前の仕事。むしろ休憩。
残体力(50→80)
正午――――帝劇3人娘とかえでによる「お昼ごはん」つまり大神が食べられる。
残体力(80→30)
午後1時――仕事。言うまでもないがむしろ休憩。
残体力(30→50)
午後3時――すみれと一緒にお茶。プライドをズタズタにされる。
残体力(50→15)
午後6時――風呂。しばらく体力回復したのちに、マリアに鞭打たれる。
残体力(15→45→5)
午後9時――アイリスのお人形になる。必殺技によって全快し、のちに大ダメージ。
残体力(5→120→50)
午前1時――さくらに呼ばれる。精根尽きはてるまで犯される。
残体力(50→1)
午前4時――寝る。息をしていないぐらいの深さで死んだように寝る。
エンドレス。
>>149 ここに紅蘭とカンナが割り込んでくるわけか・・・
>>149 毎日2時間しか寝てないのか‥‥超人的な回復力も考えものだな
マリアあたりでブッ倒れてたら、こんな殺人的過密スケジュールには
なってなかったろうにw
ここに残った2人が一時間ずつ割り込んできたら、マジで寝る間もないぞ
野望達成の前に、まず生き残ることを考えたほうがいいぞ大神www
>>149 ありがとう!
しかし、色々と凄いな。でも、一番凄いのは2時間で体力を120にできる大神だな。
もし体力が戻らなかったら、こんな思いはしなくてもいいのでは……いや、アイリスがいるか。
それに、まだ帝都には最低2人もいるしな。
大神、もう故郷に帰れ。
巴里もエリカや花火辺り面白そう
「俺はまだ死んでいない。死んでいないということは、戦えるということだ」
気合をこめて、頬を張り飛ばした。アイリスのお人形になって早くも一週間…。
(今夜も、アイリスの思い通りになってね、お兄ちゃん…)
(いやだ…。もう君には…)
(続きを言ったら、どうなるかわかるよね?ジャンポール、もう一回教えてあげて)
―――まさに人形。どうやら俺の顔めがけて超集中的豪雨が降ったらしく、顔が濡れている。
濡れそぼった顔を拭き、次の計画を立てる。
時刻は午後1時。仕事?知るか。今日のターゲットはカンナ。今頃、食堂で一服しているだろう。
そこを襲う!暴れられないうちに捕まえられるかどうかが天王山だな。捕まえてしまえばこっちのものよ。
さぁ、突撃だ!今日こそカンナに「オンナ」を教えてやる!俺の中の獣よ、滾れ!
食堂へ向かう。予想通りカンナが一人でいる。他の隊員達はけいこ中のはず。下調べは大丈夫。
「よ、カンナ。まだ飯食ってるのか?」
「おー、隊長じゃねえか。そろそろけいこに合流しようかと思ってたところだ。
悪いけど、食器片付けてくるからよ。話しはその後でいいか?」
「ああ、いいよ」
神は俺に味方した。カンナは今、無防備な背中をさらしている。油断したな!
こっそりと近づき、以前と同じように神すら気づかぬ速度で縛り上げる。案外あっさりだったな。
「ふぐー!ふー!」
闘争心丸出しだな。気の荒い雌猫を手なづけるなんて、なんて燃える展開だろう。
さーて、服を脱がすか。薄着だから脱がすのが楽でいい。
「いや…相変わらず、すごくいい体してるね」
花組で一番魅惑的な体をしている。顔もきれいなんだし、服を変えて黙っていれば道行く人がみんな振り返るのになー。
ま、いい。今日からはカンナもオンナの仲間入りだ。きっちりと女性らしさを身につけさせるさ。
「それじゃ、いただ…ぐっ!!」
手を合わせて腰を押し進めようとしたら、顔面を殴られた。ばかな。カンナにロープを切る手段なんて…。
「アタイをなめたな。あの程度の太さのロープじゃ、アタイにとっちゃ糸とおんなじだぜ」
な…に。まさか直径1センチ以上あるロープを切ったのか。力のみで。
逃げようとしたら、足払いを食らった。たまらず転ぶ。すぐに起き上がったけど、そこにはカンナが立っていた。
「さーて、どうしようか」
…死んだな、俺。別にいいか。生きていても絞られ続けるだけだ。ここらで死ぬのも一興だろう。
「そうだな。罰として、アタイの体力づくりのトレーニングに付き合ってもらおうか」
ん?風向きが変わってきたぞ。まだ生きられるのか。
「さて、朝までの長丁場だぜ。はたしてそれまでもつかな…?」
そう言って、カンナは俺を抱きあげ、人気のないところまで連れていった。これは、まさか…。
なんでこうなるんだー!
翌朝。
カンナは元気に朝食を食べていた。
一方大神は…。
(俺はまだ…死んでいない…)
足腰が立たない状態になりながら、新たな野望を抱いていました。
あとちょっとで終わりです。もう少しお付き合いください。
大神頑張れ超頑張れ
痴女華撃団 土蜘蛛編
「くっ・・・!!!」
帝國華撃団の猛攻の前に、土蜘蛛は風前の灯だった。
「ま、まさか、このあたしが・・・・・・負ける!?」
信じたくもなかった。狩の対象に、逆に狩られるなんて。
だが、これが現実だった。狩の対象であるはずの帝國華撃団は、強すぎた。
たちまちのうちに、土蜘蛛のほうが劣勢に立たされる。
だが、この期に及んでも土蜘蛛は認識していない。
彼女のほうも、帝國華撃団、いや、大神一郎という一種の魔人に狩られる立場であるということを。
その時、帝國歌劇団の中央にいる白い機体のハッチが開いた。そして、操縦席が剥き出しになる。
「土蜘蛛!これを見ろっ!!!」
中央の大神一郎のチャックが開いて、その大きな一物がビンッと上に向かってそびえ立っている。
考えてみれば、これはまたとない攻撃チャンスのはずだった。
だが・・・
土蜘蛛は、動けない。
その大神一郎の一物を見るなり、彼女の全身が痺れてしまう。そして、身体の中が火照ったように熱くなる。
(なっ・・・!そ、そんなバカな・・・!こ、このあたしが・・・・・・)
信じられなかった。彼女の身体が、その意思とは無関係に、己の機体のハッチを開けてしまう。
(バ、バカな!どうしたんだ!このあたしが、まさか!)
彼女の身体は勝手に大神一郎に向かって歩き出す。すると大神一郎の方も、機体から降りて、土蜘蛛を待った。
彼女は軽蔑していた。女を、そして女の武器を。だから、妖しいまでの女の魅力で敵を翻弄する水狐のことを毛嫌いしていた。
男とか女とか関係なく、ただ、獲物を狩るのみ。それが彼女の信条のはずだった。
だが今、彼女は女だ。頬を赤く染めて瞳を潤ませながら、ふらふらと大神一郎の陰茎を目指して歩いていく。
もう、頭がボーっとして、何も考えられない。彼女の女のDNAが、勝手に大神一郎の男に引き寄せられていく。
演技などではなかった。彼女は本当に、大神一郎の男に吸い寄せられている。
だから、近づいた拍子に一気に襲うなんて考えられない。
そして土蜘蛛は、大神一郎の股間の前にしゃがみ込んだ。そして、焦点の合わない潤んだ瞳で、大神一郎の一物を頬擦りする。
すると他の花組の面々も機体から降りてきた。そして大神一郎の横に並ぶ。
「よし、じゃあみんな、いつものやつ、いくぞ!」
「了解!」
そして花組全員がポーズを決める。その中央で、土蜘蛛は尻を出し、大神一郎が後背位で土蜘蛛の膣に一物をぶち込んでいる。
「勝利のポーズ・・・決めっ!!!」
どぴゅっどぴゅっ!
土蜘蛛の人生初の、膣内射精。そして、絶頂。
おしまい
>>154 水瓶氏GJ!! もはや涙無くしては読めませんwww
足腰立たなくなっても新たな野望を抱ける大神は立派だ!
だみゃ〜ん氏に応援してもらって鬼畜度もUPしたハズだww
ガンバレ大神!!
>>157 真の鬼畜が久々の降臨でGJ!ww
だみゃ〜ん氏の大神はもう普通の女じゃ満足できない体に
なってしまったようだ
それはそれで心配なんだが、なんだか世界は平和そうなので
これでいいのかも知れないなwww
ガンバレ初代鬼畜大神!!w
さくら「ガンバレ大神って・・・・・・これ以上大神さんに頑張られたら、あたしたちが壊れちゃいますよう・・・・・・」
マリア「さくら、それは言っちゃダメよ!」
大神「どうしたんだい二人とも?」
マリア「あっ、い、いや、その、隊長・・・」
さくら「え、ええ、な、何でもないんです、ねえマリアさん♪」
>>157 もちろん大神の子を妊娠するんですね
わかります
サキさんもぜひ
サキさんはもう某職人がやったぜ!
>>157 GJ!本家鬼畜には遠く及ばないと本気で思いました。
これで終わりの紅蘭編、投下します。
おまけとして大神スケジュール(最終ver)も投下しときますね。
「まだだ…まだ俺は立っている。死ぬそのときまで、男とは倒れないものなのだ!」
時刻は午前4時。ようやくさくらくんから解放された。すでに俺の体はボロボロだ。
カンナのトレーニングに付き合うようになって一週間…。
(さーて、今日も組み手だ。かかってこい、隊長!)
(も…もう俺はへろへろだよ…)
(だらしがないな。それじゃ、アタイから行くぜ!)
―――カンナは非常に奔放だった。それゆえに、容赦もなかった。
しかし、明け方は冷えるな。震えと鼻水と涙が止まらない。寒さのせいだ。決して泣いていないぞ。
今日のターゲットは紅蘭だ!今頃は光武の整備をしているだろう。有終の美を飾ってやるぞ!
さぁ、突撃だ!俺の中の獣よ、飛べ!
「おや、大神はん。どうしたん?こんな時間に」
「なんだか眠れなくてね。紅蘭もずいぶん遅くまでやってるんだな。眠くならない?」
「これがあるから平気ですわ。大神はんもどうでっか?近頃お疲れみたいやし」
差し出されたのは小さな瓶。ちょっと匂いを嗅いでみると、漢方のような匂いがした。
なんでも、紅蘭特製の栄養剤なんだとか。毒でも混ざってないかと思ったけど、紅蘭が飲んだので、俺も飲んだ。
「お、ええ飲みっぷりでんなあ」
一気飲み。匂いとは違って結構飲みやすかった。
確かに栄養剤らしく、一気に体が熱くなった。特に股に効く。
さて、せっかくつけてもらった精力、使わせてもらおうかな。
「ふふ…大神はん。近頃は隊員達に絞られてるようでんな」
「なんだ、知ってたのか」
知ってて俺に精力つけるとは。こりゃ期待してるってことかな。
さーて、襲いかかるぞ〜。
「大神はん、おかしいと思わんかった?なんで処女のみんなが、あんなに攻撃的になったんか」
「…どういう意味だ?」
紅蘭は小さな瓶を取り出した。匂いを嗅いでみると、さっきの栄養剤とは違う不思議な匂い。
ただ、なぜかはわからないけど、その匂いを嗅ぐと興奮してくる。血がたぎる。
「これ…媚薬ですねん。冗談のつもりで調合してみたんやけどな。みんなこれを使ったから、あんだけ乱れるようになったんや」
媚薬…待てよ、さっきの栄養剤。あれを飲んだとき、急に股ぐらに血が集まってきたな。ということは…。
「…さっきの栄養剤。あれの半分は媚薬…それも、みんなに分けたのは3倍に薄めたもんなんやけど、混ぜたのは原液。
その栄養剤はもちろんウチも飲んだ…さーて、楽しませてや?大神はん」
心の中に潜む獣。それが表に出てこようとしている。止められなかった。俺と紅蘭。獣が二匹。
なんでこうなるんだー!
朝。
紅蘭はへろへろになりながら自室に戻る。
一方大神は…。
(あぁ…なんだかいろいろどうでもよくなってきた)
快楽の余韻を楽しんでいました。果たして彼に明日はあるのか。
大神のスケジュール(最終)
午前6時――起床。問答無用で織姫とレニに拉致られる。肉奴隷として朝を迎える。
残体力(120→50)撃った弾の数4発。
午前9時――午前の仕事兼休憩。30分ほど寝る。
残体力(50→90)
正午――――帝劇3人娘とかえでによる「お昼ごはん」みんなかなりの早食い。
残体力(90→30)5発。
午後1時――紅蘭特製栄養剤でドーピングした後、カンナとトレーニング。主に足腰の。
残体力(30→90→50)2発。
午後3時――すみれと一緒にお茶。従属させられる。
残体力(50→15)1発。
午後6時――風呂。体力回復したのちに、マリアに鞭打たれる。近頃は快感になりつつあるよう。
残体力(15→45→5)2発。
午後9時――アイリスのお人形になる。必殺技によって全快し、のちに精神、肉体ともに扱かれる
残体力(5→120→50)4発。
午前1時――さくらに呼ばれる。精根尽きはてるまで犯される。終わった後はほとんど動けない。
残体力(50→1)4発。
午前4時――紅蘭の実験台になる。媚薬と栄養剤で薬漬けにされた後、抱かれる。その後再び薬。
残体力(1→100→40→90)5発。
午前5時45分―寝る。
一日のうち睡眠時間45分。労働時間23時間15分。
撃った弾の数27発。地獄なのか天国なのかはわからない。
>>163 だみゃ〜ん氏とはまた違った鬼畜?大神だがこれも良かったよ!GJ!
しかし大神・・・・・枯れるなよwww
>>164 GJ! GJです水瓶氏!!
なんという大どんでん返し! 鬼畜帝王は実は紅蘭だったとはwwwww
大神、最初に狙うべきは紅蘭だったなwww
1日に12人の美女相手に27発‥しかも全員処女からの関係で毎日相手から誘ってくる‥
ハタで見る分には天国としか呼べない羨ましさだが、絶対に代わりたく無いのも事実w
でも大神にはもう、地獄だか天国だか考える気力も無さそうだ‥‥
ああ大神よ、君の雄姿は忘れない! どうか安らかに眠ってくれ‥‥www
薬でみんなケダモノになってたのかwww
巴里編も読んでみたいなあと思ったです。GJ!
いやいや、まだ大神は真の鬼畜とはいえない
大神がさらに進化するには薔薇組を
おっと、こんな時間に誰(ry
どうした
>>150?
おや? だみゃ〜ん氏もいなくなったようだが‥‥
「隊長・・・・・・」
レニはいつもの格好で大神のベッドの横に立っている。
対する大神は、今やっと寝ようとベッドに入ったところだった。
「レニ、やるのか。」
「うん。」
「わかった。さあ来い、レニッ!」
「いくよっ!」
次の瞬間、レニは高くジャンプした。すると、レニの服が全て脱げ落ち、レニは素っ裸になる。
そして、レニは大神にがっしりとしがみついた。
「隊長、どう?」
「ダメだっ!3秒もかかっているじゃないか!」
「・・・・・・。」
隊長に怒られた。レニはしゅんとした。
「俺が手本を見せてやる。レニはここに座って。」
「・・・・・・うん。」
大神が立ち上がると、レニは大神のいた場所に座った。そして大神はすぐに、パジャマからいつものモギリの服へと着替えた。
「いいか、レニ。こうやるんだ。」
「・・・・・・。」
そして、ジャンプ一番。
一瞬だった。
大神の素っ裸の身体が高く舞うと、そのままレニの裸体に覆い被さる。
「・・・・・・隊長、すごい。」
「レニ、ルパンダイブとは、こうやるんだ。」
「・・・・・・わかった。」
「じゃあ、もう一度やってみるかい?」
「・・・・・・うん。」
そしてレニは立ち上がり、再びいつもの服を着る。大神はベッドの上に座り、レニを見ている。
「いくよっ!」
「来い!」
そして・・・・・・一瞬。
レニがジャンプして、大神に抱きついた。
「・・・・・・どう?」
「0.3秒。やればできるじゃないか、レニ。」
帝都は、今日も平和だ。
おしまい
GJ!やっぱり隊長にルパンダイブは必須スキルなんですねw
>>172 GJ! だけど大神、レニにやらせるなぁぁぁぁぁ!!
ルパンダイブは男だけのロマンなんだぞーーーwww
大神はもしやレニを二代目にwwwww
ここはテアトル・シャノワール。花の都に咲く大輪。
花に囲まれる男ひとり。不幸な命運背負いし男。彼の運命、どうなることか。
「みなさ〜ん、トーキョーの花組の皆さんから、贈り物が届きましたよ〜!!」
まったくもっていつもどおりの元気さを見せるエリカ。
シャノワール中に響き渡る大声に気付いたのか、みんな集まってくる。
「贈り物か。珍しいな」
「ねえねえエリカ、早く開けてよ!」
全員集まってきたのを確認して、開封。結構大きな箱で、中はそれより小さな箱がたくさんある。
その小さな箱にはそれぞれ名前が書いてあった。隊員だけではなく、メル、シー、コレット、ローラなどなど。
どうやら、花組隊員が巴里にいたときにかかわりのあった人全員分のプレゼントらしい。
各々自分あてのプレゼントを開ける。酒、アクセサリー、ぬいぐるみ、お菓子などなど。
ただ、全員に共通しているものが一つだけあった。
「なんだ?この小瓶」
飾られた小瓶。中には透明な液体が入っていた。ロベリアは怪訝な顔をしている。
「瓶は香水のものだな。だが、全員同じもののようだが…」
「匂いが別々だと誰がどれを取るか、ってもめ事になるからじゃない?」
「とりあえず、つけてみます」
エリカが香水を手に取った。あまりきつい匂いではなく、なんだか落ち着くような不思議な匂い。
「何の香りなんだろうな?花火、わからんか?」
「うーん…ちょっとわかりません」
「なんでもいいんじゃないですかぁ?とってもいい匂いです」
「そうね。使わせてもらおうかしら」
全員気に入ったようで、小瓶とプレゼントを持ってそれぞれの場所に帰っていった。
ついでにエリカはコレット、グリシーヌはローラへのプレゼントを持っていく。
残された大きな箱。その中に手紙が入っていた。誰も気づくことなく、そのままゴミとして処理。
―――その手紙の内容。
「親愛なる大神はんへ。『例の薬』を贈ります。あれから改良したんやで。香りも効果も抜群や!
経口で摂取せんで、香水として使うても十分効果を発揮するはずや。これなら商売できるで。
もし帝都の二の舞になりとうないんやったら、ひったくって捨てたほうがええかもしれへん。
ま、大神はんならそんなことせえへんと思うけどな。それでは、ご健勝を祈っとります。紅蘭」
さて、どうなるか。人生が終了するかもしれない危機。そのころ、当の本人は…。
「くー、くー…」
何も知らずに眠っていました。
巴里はやや毛色を変えて。
>>176 ついに巴里編の開幕か! 水瓶氏GJ!
大神には悪いけどスゲー楽しみwwwww
大神wwwwww生きろよ
「3時…エリカくんの様子でも見てくるか」
屋根裏部屋へ向かう。例の一件以降、エリカくんの様子が変わったようには見えない。
でも、見えないところで泣くのが人ってもんだ。こまめに様子を見てあげないとな。
原因のレノ神父には神の愛は無限だと2時間ぐらい説教かましてやろうかと思っている。
「エリカくん、いるかい?」
「ふぁーい…どうぞぉ…」
…いつになく間抜けな声だな。思いつめた声よりはよっぽどマシだけど。
ドアを開ければ、ベッドに突っ伏したエリカくん。あ、昼寝してたのか。邪魔しちゃったかな。
「ごめんね、起しちゃった?」
「起きてましたから…気にしないでください」
でも、ものすごく眠そうだぞ。目はとろんとしてるし、体に力が入ってないし。
「ふにゃあ…」
おいおい…なんでそんなにふらふらしてるんだよ…!!足がもつれた…まずい、転ぶぞ!
「危ない!」
とっさに抱きとめた。バランスを崩し、そのままベッドに倒れこむ。
倒れたところがベッドでよかった。固い床だったら怪我しかねないからな。
やっぱりさっきまで寝ていたようで、わずかに汗の匂いがする。やわらかな髪からは甘い匂い。
(いかん、いかん。俺は真人間になったんだ。帝都での日々を忘れたのか?天国と地獄を同時に味わったんだぞ)
今思い出しても泣けてくる。毎日毎日やりまくって、何度死にかけたことか。正直、巴里にこれてよかったよ。
「おおがみさーん…」
「ん?」
「なんか、身体の芯が熱いんです…冷ましてください…」
この状況…まずいぞ、エリカくんは俺に抱きついてきて、頬ずりを始めた。
このままだと、美味しく食べられて終わりだ。寝ぼけてるんじゃない!と語気を荒げても、本気だと言われた。
に…逃げるか。帝都の二の舞にはなりたくない。
「逃がしませんよ?」
そんなふらふらの体で追いつけるわけがないだ……!!なぜだ、気づかぬ間に足錠が!
これではまともに動けない。茫然としている間に、手錠もかけられた。
そして、エリカくんの舌が俺の唇を割って…。
「むー、んん!!」
なんでこうなるの!!?
夜。開店時間。大神はいない。
「ムッシュはどこに行ったんだい?」
「なんでも天使に弄ばれたからお休みが欲しいとか」
「…いろいろ疲れているんだろうね」
「でしょうね…」
一方、そのころの大神。
(神は…死んだか…)
泣きながら体を洗っていました。
>>180 GJ!
早速、エリカにいただかれましたね。
黒エリカかぁ……1番怖そうだ。
しかし、題名からも分かるけど、もう大神が花組を襲うことすらできなくなってるな。
巴里はグリシーヌとロベリアの時が楽しみだな
どう大神を料理するんだ?
「太正浪漫が華やかに〜賑やか〜にぃ〜♪」
鼻歌歌いながら仕事…もとい掃除。あぁ、自然と歌が出てくるよ。
なぜこんなに機嫌がいいのかと言うと、エリカくんがレビューの練習中なので、今日はフリーなのだ。
エリカくんに犯されてから三日経った。この三日は地獄だった。
(おおがみさ〜ん…今日も、いいでしょ?)
(勘弁してくれ!やる→回復→やる→回復→やる…の無限ループは耐えられない!)
(でも、エリカは大神さんとすると霊力があがるんです。だから…もっと。頼みます、隊長さん)
帝都にいたころを思い出す。あの日々を。いかん、落ち込んでいた。今日はフリーなんだ。楽しむぞ!
「吹き抜け〜る〜ここは銀座〜ストリート…!!」
「ずいぶんご機嫌だね、ムッシュ。給料半額でいいかい?」
掃除を再開したら、支配人登場。とりあえず笑ってごまかす。
「そ、そうだ、何か御用ですか?」
「これをグリシーヌのところに届けてくれないか?」
渡されたのはイヤリング。いつもしているものだ。どうやら落としてしまったらしい。
「あの子のことだから生真面目に探してるんじゃないかと思ってね。まだ開店には時間があるし、頼むよ」
「了解しました」
イヤリングを手に、いざブルーメール邸。助かった。
思い返したら、エリカくんと一つ屋根の下にいるのは変わっていなかったからな。いつ誘われるか…。
「おーい、グリシーヌ、いるか?」
タレブーさんに挨拶をして、グリシーヌの部屋の扉を叩く。しばらくの沈黙の後、のっそりと出てきた。
体は汗みずくになっている。それだけ激しく動いたせいか服もずいぶんとはだけていた。
ほんとにイヤリング探してたのかな…。だとしたら支配人の判断は正解だ。
「貴公か…何用だ?」
「これ。支配人が拾ってくれたみたいで、届けにきたんだ」
そうか、とあっさりとした反応。どうやらイヤリングを探していたわけじゃなさそうだな。
面倒そうに髪をかきあげた。豊かな金髪からは、かすかに甘い匂い。
エリカくんと同じような匂い。使ってるシャンプー同じなのかな。
どうでもいいか。用は済んだし帰ろう。そろそろシャノワール全体が忙しくなってくる。
誰かに知られる可能性があるから、さすがにこの時間までやり続けたことはない。
じゃあな、と一言残して踵を返したその瞬間、後ろから抱きとめられた。
「おっと…と!どうした、グリシーヌ」
「隊長…もう少し、もう少しだけ、ここにいてくれ…」
…どうしたんだろう。ずいぶん切実な声だ。断るわけにもいかず、誰かに見られないようにと部屋の中に入った。
「どうしたって言うんだ?何か辛いことでもあったのか?」
グリシーヌは黙っている。俺を抱きしめる腕に力が入った。
(…なぜだろうか。どうしようもないほど凄みがあるように見えるのは…)
ちょっと逃げたい。でもここで逃げるようじゃ男が廃る。というか後で殺される。
「黙っていちゃ、わからないぞ」
肩に乗せられていたグリシーヌの顔。その重みがなくなって、俺の顔のすぐ近くに…。
(ん!?)
キス。だけど、何かおかしい。なぜか、唾に味があった。ちょっとした収斂性のある味。
待て、この味…どこかで…。
(まずい、神経毒だ!)
海軍学校でほんのわずかに舐めた味。あれとそっくりだ!
そうか、抱きついたのは俺に気付かれないように口に含むためか!
予め解毒薬を飲んでおけば、自身の毒は胃で全て消える。
すぐに吐き出したかった。でも、グリシーヌは唇を離そうとしない。まずいぞ。感覚が少しずつ消えていっている。
「ふ…隊長、今日はゆっくり楽しもうではないか。荒ぶる海の力…バイキングの血をなめるなよ。
この薬には媚薬としての効能もある…朝まで寝かさないぞ。たっぷりと、楽しもう」
夜。開店時間。大神はいない。
「ムッシュはどこに行ったんだい?」
「なんでも麗しき海賊娘と閨の大格闘をしたので休みが欲しいとか」
「…そりゃ疲れるだろうね」
「でしょうね…」
一方、そのころの大神。
(海賊って…怖い…)
頬を伝う熱いものをぬぐっていました。
1レスで書ける長さはこれでいっぱいいっぱいです。エリカ編は短すぎたと反省…。
俺の嫁キタ〜
大神さん、更生したというのに行き着く先は同じとは…w
大神さん、行っても行かなくても、やること(やられること)は一緒なのね。。。涙
グランマ編とかないのか?期待しちゃだめか?
鬼畜が家畜にwwwワロタ
だれうまwwww
帝都でも巴里でも家畜扱いwww 大神に安息の地は無いのかwwwww
「…サーカスでも行って気分晴らしするか。現実逃避のような気もするが…」
時刻は午前11時。自由時間を利用してサーカスを見に行こう。
グリシーヌに犯されてから三日…。
(ほらほら、どうした?この私の相手をできるのだぞ、もっと気合を入れろ!)
(痛ってぇ!気合を入れるためだからって殴ることはないだろ!)
(たかが船員のくせに船長である私に口答えか?もう一度主従であることを教えてやる!)
もうどうしようもないほど海賊になりきっていた。そして、へとへとになるまで犯される。自然と涙がこぼれた。
そんな気分をぬぐい去るために、サーカスへ行くのだ。あそこではなんの屈託もなく楽しめる。
サーカスという場所にいろいろ思うところはあるけど、とりあえず置いといて行くか。
「あ、イチローだ。イチロー、こっちこっちー!」
お、コクリコか。開演時間までまだ間があるし、しばらく話しててもいいか。
誘導されたのはサーカスの裏手…スタッフルームみたいなところだ。とはいえ、俺たち以外は誰もいないけど。
コクリコも出演するみたいで、ステージ衣装を着ている。
(ん…?)
なんだか、甘い匂いがする。エリカくんやグリシーヌと同じ匂いだ。
なんでみんな同じ匂いなんだろうな…巴里歌劇団のなかで流行ってるのか?
「コクリコ、準備しなくていいのか?」
なんかサーカスの中があわただしくなってきた。スタッフ達が走り回っているし、お客さんのざわめきも大きい。
時計がないから正確なところはわからないけど、開演時間が近づいていそうな雰囲気だ。
「今日はボク出演しないもん。だから気にしないでいいよ」
「…なんで服装が違うんだ?」
出演するわけでもないのにわざわざ動きづらそうなステージ衣装を着なくてもいいんじゃないのか…。
「あ、これ?へへ、内緒だよ」
ちょっと恥ずかしそうにはにかんだ。…なんだろうか。
「…ま、いいや。そろそろ開演時間だろうから、見にいってくるよ。またな、コクリコ」
スタッフルームの扉を開けて、表へ向かおうとしたら、誰かにぶつかった。
「あ、すいません」
「………」
なんだか真っ黒な服装をした人で、しかもかなり大柄。顔は見えないけど恐そうだ。
こっちは謝ったけど聞こえてないみたい。…いいよな、先へ行っても。
「………」
「な!?」
大柄な人がこっちを向いて、無言のまま俺を掴みあげた。なにがなんだかわからず、されるがまま。
そのまま元いた場所に戻り、コクリコの前で降ろされた。文句の一つも言ってやろうかと思ってその人を見上げる。
「ご、ゴリラ!?」
人だと思っていたのは、ゴリラ。ゴリラは出入りを禁じるようにスタッフルームの入り口に立った。
わけがわからず、コクリコに説明を求める。多分知ってるだろうし。
「ボク、イチローを手なずけてみたくてさ。イチローぐらい魅力的な動物もいないよ?」
…手なずける。それってまさか…。
コクリコは服を全て脱ぎ捨て、生まれたままの姿を俺の前にさらした。
(ま、まずいぞ…)
逃げようとしても、後ろには屈強なゴリラが控えている。
もし変な抵抗をしようもんなら、ゴリラに体を押さえつけさせるだろう。
前門のコクリコ、後門のゴリラ。どちらからも逃げることはできない。
なんでこうなるの!?
夜。開店時間。大神はいない。
「ムッシュはどこに行ったんだい?」
「なんでも魔法の獣使いに飼いならされたので休みが欲しいとか」
「…大変みたいだね」
「ですね…」
一方、そのころの大神。
(こんなの、こんなの…人権蹂躙だ…)
打ち倒された心を癒していました。
ゴリラ的には目の前でコクリコがイチローを手なずけるのはOKなのか?w
大神‥‥まさかゴリラにも!?
アア-ッ
「コクリコ、このゴリラさんは、メスかな?」
「・・・・・・イチロー?」
同じゴリラに対しても両極端な大神像wwwww
そういや脇侍にもモーションかけてたよな
しかも周囲から止められなければ成功しかけてた
かえでさんのエロを投下します。ちょこちょこ書いてたものです。前スレに投下したものの続き。
後2話ぐらいのプロットがあるんで、多分続きます。
支配人、大神一郎。現在奮闘中。
「うあ…なんでこんなに…」
目の前には山積した仕事。演出、事務、モギリ、備品のチェック、隊員達が起こすもめ事の処理…エトセトラ。
「なんで、こんなに、忙しいんだー!カムバック!支配人と風組〜!!!」
叫びは誰にも届かない…。
書類の山との大格闘。目が回るというか、猫の手も借りたいというか…。
何から手をつければいいのやら。
とにかく人手が欲しい。とはいえ公演のけいこをしている皆の手を借りるわけにはいかない。
米田支配人に助けを求めても見事なまでになかったことにされた。
「お、大神さん、大道具が!」
大道具…大方の想像はついてるけど、一応確認。やっぱりと言うべきか、紅蘭特製大道具が崩壊。
駆けつけてみると、舞台の上はかなりの惨状。隊員達は途方に暮れている。
「カンナ、手伝ってくれ。大きな破片を片付けるぞ。他の皆は細かい部品の除去と掃除をしてくれ。
紅蘭、すぐに壊れた大道具の修理。公演までに間に合わせろ。けいこの再開まで一時間でやるぞ。とっとと作業開始!」
おー、と声を上げて皆動き始めた。指示すればきちんと動けるもんだな。
ほんとに、こういうのは上手くなった。トラブルばっかり起きるもんな…。
「みんな大変ね。少し休憩したら?」
三十分ばかり経った後、かえでさんがやってきた。全員分のお茶を持って。
でも、作業が4分の1ぐらい残っているんだよな……!!
「…一旦休憩」
休ませろ、と語りかける視線を感じて、やむを得ず作業中断。
視線だけじゃなくて霊力と銃口と白刃も向けられていたような気がするけど、きっと気のせいだな…。
「大神くん、少しは休まないとダメよ?ほら、こんなに疲れちゃってるのに」
そう言って、俺の肩を揉み始めた。ちょっと痛いけど、気持ちいい。
「ほんとに…板でも入ってるみたい…よ、と」
少し強めになってきた。痛さも気持ちよさも倍増。
「っく…ちょっと痛いけど、気持ちいいです」
「だ…んだんと、やわらかくなってきたわね。まったく、根詰めすぎよ」
痛みが少しずつ取れてきて、気持ちよさがだんだん大きくなってくる。
「む…なんですの?このラブラブチックな雰囲気」
「お兄ちゃんは、アイリスの恋人だよ?」
う…まずいな。すみれくんとアイリスが怒りそうだ。
かえでさんもそれを察したのか、肩を揉む手を止めた。精神的にはほっとしたけど、結構寂しい。
「いい加減作業再開。そろそろ再開しないと一時間以内の修復は無理だぞ」
殺気立った盛り上がり方を見せた場の空気を変えないと。
逃げるように率先して作業再開。他のみんなも手を動かし始めた。
「大神くん」
皆に気付かれないように、そっと耳うち。なんだろうか?
「今夜、また飲まない?たまには二人っきりで、ね?」
………顔から火が出そうだ。まずい、まずいぞ。俺が酒を飲むとロクなことにならない。
かえでさんへの気持ちだって言うつもりはなかったのに…。いいんだけどね…関係は恋人になったし。
「わかりました」
断りたいと思ったような、期待しているような。そういうものがごちゃごちゃになってる。
かえでさんは満足したように微笑んで、茶器を持って帰っていった。
「大神さん、大体終わりましたよ…ん?なんだか顔が赤くないですか?」
間が悪いのか良いのかわからない時に人が来るとはね…。
「い、いや、なんでもない。それじゃ、俺は仕事に戻るから」
色々つっこまれてボロが出る前に逃げるべし。きっと正しい判断だ。
仕事が身に入るとは思えないけど、とりあえず頑張ろう。
瞬く間に夜となり、かえでさんの部屋のドアを叩いた。
正直、緊張している。恋人になったとはいえ、二人っきりで過ごしたことなんてほとんどない。
「大神くん。待ってたわよ。さ、中へどうぞ」
相変わらずこぎれいにされていて、好感の持てる部屋。なんともらしくていい。
「まずは軽く一献」
お猪口に注がれた日本酒。ちょっとだけ、舐めるみたいに飲んだ。酒精の匂い。嫌いじゃないけどあんまり好きでもない。
ほとんど飲んでいないのに、顔に血が集まってくる。
「相変わらず、お酒に弱いのね」
「生まれもったものです…そのせいで、すぐに酔っちゃうんですよね」
かえでさんはすでに一本目の徳利を空けた。いつにも増してハイペースだな…。
「そんな勢いで飲んで大丈夫ですか?」
「ふふ、いいじゃない。たまには酔いたい夜もあるのよ」
そんなもんなのかな…よくわからない。
ようやくお猪口を開けた。すぐに次が注がれてくる。
どんどん飲まなければなさそうだけど、以前のようなことにはなりたくないから、自制しないと…。
「最近はどうなの?仕事が多そうだけど」
「そりゃもう、大変ですよ。でも、かえでさんが軍事面での対処をして下さるので助かってます。
劇場の中だけ気にしていればいいわけですからね。本当にありがとうございます」
頭を下げた。恋人にするようなもんじゃないとは思うけど、簡単に済ますのもなんだか悪い。
かえでさんは、そんなに気にしなくてもいいのに、と笑った。照れたみたいに、ちょっと困ったような笑顔で。
普段と違ったそういう笑顔、反則です。可愛いです。
酒を一気に呷った。照れた顔を酒のせいにするために。
それからは、少しずつ角が取れていった。
はじめのころは仕事の話が多かったけど、だんだんとくだけた話になってくる。
花組のみんなの裏話。米田長官の失敗談。自分語り。俺が知らない話をたくさん知っていた。
俺もくだけた話を話すようになっていく。
敵よりも手ごわかった花組の隊員。巴里で見た景色。あまり話さなかった自分のこと。
二人ともとりとめのない話。そういうのを延々と。同じ話を何度もして、同じところで笑う。
酒は進み、心は癒され、身体は熱くなっていく。
ふと気づけば日付が変わっていた。
「あれ…もうこんな時間か。かえでさん、そろそろ失礼します」
「え?」
ちょっと飲みすぎたかな。立ちあがるのが、少しだけ大変だ。
それでもなんとかドアまでたどり着き、さよならを言って部屋を後に…。
「…と、っとと!ど、どうしたんですか、かえでさん?」
できなかった。後ろから、かえでさんが抱きついてきたからだ。柔らかなものを感じる。酒じゃない熱さが全身を駆けた。
かえでさんは黙っている。振り返った。
「…泣いてるんですか?」
かえでさんは泣いているように見えた。顔は見えないけど、震えている。嗚咽は聞こえないけど、息づかいが切迫している。
なぜ泣いているのかはわからない。俺はかえでさんを黙って抱きしめた。
少しでも安心できるように。温もり逃がさぬように。それしかできない。
「どうしたんですか?俺、何か失礼なことしましたか?」
震えが収まるまで抱きしめて、それから聞いた。かえでさんは首を横に振るだけだ。
「大神くん、一緒に、いてほしいの。それだけよ」
一緒にいてほしい…か。
「時間と関係を考えれば、どういう意味なのか、わかってますよね?」
今度は、首を縦に振った。そこまでされて、黙ってはいられない。
鎌首をもたげた劣情を止める気も、止まらせる気もない。
抱きしめたままベッドへと向かい、優しく押し倒す。かえでさんは何も言わない。
「かえでさん。初めに言っておきます。俺の気持ちに、嘘なんてないですからね。
酔った勢いとか、欲をぶつけるだけとか、そういうものじゃないです。それだけは解って下さい」
かえでさんは大きく頷いた。額に唇を落として、やさしく服を剥いでいく。無理やりにやらないのが、わずかに残った理性だった。
下着に手をかけた時、少し体が震えた。
(…怖いんだろうな。あるいは、恥ずかしいのか)
見たくない、という意思なのか…顔に両手をあてた。その手を外して、優しくキス。
「ん…っ」
初めは唇を合わせるだけ。ただしたいから、それだけ。
しかし、だんだんと激しさを増していく。舌先で口内を犯す。かえでさんは何もできないみたい。
されるがままで、大人しくしている。それも最初だけで、少しずつ舌を絡ませはじめた。
「ちゅ…ッ。くちゅ…くちゅ」
互いの頭をしっかり抱えながら、唾液の交換を続ける。脳が痺れてくる。理性のタガが飛んでいく。
(止まれよ、大神…自分の思い通りにしようとするな。相手のことを慮れ)
吹き飛びそうな理性がそう叫んでいる。その声に従おうとすることで、ケダモノにならずに済んでいた。
(でも、かえでさんは…)
顔を真っ赤にして、必死に舌を絡ませて、すごく色っぽい顔をしている。
ケダモノの咆哮が大きくなってくる。飼いならせない本能。
本能に従って下着を剥ぎ取り、あらわになった素肌に指を這わす。もちろんキスは続けたまま。
そうしておけば、抗議なんてできるわけがない。ちょっと卑怯なやり方。
乳房に手をあて、優しく揉みしだく。喉の奥から声が上がり、舌が止まった。
それでも手と舌を止めない。乳首をきゅっとつまめば、もっと大きな声が上がった。
「ちょ…と。おおがみくん…」
「はい?」
もっと味わっていたかったけど、隙を突かれて顔が離れた。
「もっと、手加減してよ…。慣れてないんだから…」
できるだけ努力しますと言って、ついでに俺も服を脱ぐ。
かえでさんはどこに目を向ければいいのかわからないと言った感じで、シーツにくるまってしまった。
自分でもわかるくらいに嫌な笑顔で、シーツをはがす。小さな叫び。聞こえちゃいますよ、と脅して、もう一回キスを始めた。
キスしながら、秘所へと手を伸ばす。
「きゃ…ッ!」
少しだけ濡れている。なんだかんだで、感じていたらしい。
そのまま、外側をなぞる。決して指を入れたりしない。
「ん…ふぁ、んんッ!?」
動かしたのと同じタイミングで、声が上がる。まるで楽器のように。
その声、聞かせて下さい。もっと、もっと。
「…ひぁぁ!?ちょッ…ん、ふあ!」
ぺろりと舐め上げた。女の味。女の匂い。美味しい。
もう一度、舐める。また大きな声が上がる。
それからは、もう止まらなくなった。
「ひゃあ!んン!ふ…ぁ…」
「我慢しなくていいですよ。感じるままにしてください。そうしないと、却って辛いですから」
そう言って、ぺろぺろとなめ続ける。舐めるだけじゃなくて、吸ってみたり、舌先を入れてみたり。
弱点と見たところは、確実に突いていく。戦だって同じだ。
「あ…ッ!ん、んあ、ひぅぅ…イ、ッッッ!?」
包皮を剥いて、赤い真珠をつついた時、かえでさんは大きな声を上げた。
噴出した愛液が顎を濡らす。ふと我にかえり、口を拭って、ごめんなさいと謝った。
「な、んで…謝るの…?」
「俺のやりたいようにやりすぎました。もっと、かえでさんの事…考えないといけないのに」
吹き飛んだ理性が戻ってくる。あまりに容赦を知らない攻撃で、かえでさんを傷つけた。
相手は処女じゃないか。俺の思い通りに攻めて、どうするんだ。
一気に心が冷えた。バカなことをした、と。
「いいのよ…その、気持ちよかったから」
…かえでさんは俺を優しく抱きしめた。気持ちよかったって言ってくれた。
冷水を浴びた心に、また灯りがともる。
「…それじゃ、そろそろ、いきます」
落ち着くまで待って、俺自身を宛てがった。
かえでさんは少しだけ怯えた顔をしたけど、すぐに頷いた。
「…った、いッ!」
腰を進めると、悲鳴があがる。でも、ここまで来てやめるわけにもいかない。
俺のことももちろんあるけど、覚悟を決めたかえでさんに対して失礼だ。
「辛いですか?」
「だ、いじょうぶ、よ。気にしないで…」
言葉に反して、少し泣いている。必死に涙をこらえている。
目尻に溜まった涙を吸って、腰を動かしはじめた。
ゆっくりと。少しずつ。キスをして、胸を攻める。そっちの反応はよかったから、少しぐらい気が紛れるはずだ。
どれだけ経ったのかはわからない。だんだんと声に甘いものが混じってきていた。
少しずつ、少しずつ、腰の動きを激しくしていく。
「あ、んッ。ひぁ…」
初めは控え目だった水音もじゅぶじゅぶと激しさを増していって、比例して声も甘くなっていく。
「ひゃっ、んんッ!い、い…」
甘い声。美しく、汗ばんだ身体。怒張に伝わる快楽。
もう、限界だった。
「く…ッ!もう、出します!!」
「ひゃ、ああああ!んん!!?」
最後に、俺の快楽だけを求めて、激しく腰を打ちつける。
「…ッッ!!」
最後の瞬間、引きぬく。射精は長く続いて、かえでさんの白い肌を汚した。
「お、おがみ…くぅん…熱い…」
なんだか、とんでもないことをした気がする。俺、かえでさんと…。
(まぁ、いいか…)
後悔なんて、全然ない。それで十分だ。
かえでさんの方を見る。守りたいものが、また一つ増えた。
「すー、くぅ…」
この寝顔を守りたい。ずっとずっと、見ていたい。
ありがとうございました。失礼します
GJ!
大好きなかえでさんだ!読めて嬉しい
いやほぅううううううううううううううううう!!GJ!!
GJ、可哀相じゃない大神さんは久しぶりだなw
GJ! 普通に優しい大神を読めたのはホントに久しぶりだねw
大神カッコイイよ大神
神 降 臨
かえでさんも可愛かったし大神もかっこよくて最高だった
GJ!!!
家畜もとい鬼畜大神も好きだが、これも良かった
(一年生になったらのふしで)
さくらくんとヤッたら すみれくんとヤッたら
子供が100人 できるかな
100人と やりたいな
日本中を 大神に
ずっこん ばっこん ずっこんこん
李紅蘭とヤッたら 桐島カンナとヤッたら
子供が1000人 できるかな
1000人と やりたいな
アジア中を 大神に
ずっこん ばっこん ずっこんこん
アイリスとヤッたら マリアタチバナとヤッたら
子供が10000人 できるかな
10000人と やりたいな
世界中を オオガミに
ずこずこ ばこばこ ずっこんこん
>>213 え・・・?
大神って自分の子供100人ともやるの・・・?
さすが鬼畜だ
>>213 世界中の女とヤッたら宇宙進出しかねん勢いだなwww
もはや鬼畜の域を超えた野望だ
でも人類が全て大神一族になれば、それはそれで平和になるかも知れない
ガンバレ大神wwwww
大神が脇侍に「カワイイなあ」とか言って相手が器械のクセに照れるというシーンが血潮の序盤にあってな
脇侍をたらしてたのか!
敵を軒並みこますんだ
平和になるぞ
>>214 子供全員女とは限らないのにw ……まさか、な
もう大神がラスボス化してる
もしかして大神の霊力には、相手を女性化させる能力もあるのでは‥‥
200年後、巴里。
巴里華撃団の戦いから200年経って、この巴里に新たな怪人が出現した。
「くっくっく。巴里華撃団よ、今度こそはまとめて地獄に送ってくれようぞ!」
怪人たちを率いているのは、イカの怪人・カルマール8世。そして、その配下の怪人たち。
ウサギの怪人・シゾー8世、蛇の怪人・ピトン8世、獅子の怪人・レオン8世、サソリの怪人・ナーデル8世、カラスの怪人・マスク=ド=コルボー8世。
対する巴里華撃団の面々は、エリカ8世、グリシーヌ8世、コクリコ8世、ロベリア8世、そして北大路花火8世。
そしてその華撃団を率いているのが、大神家の嫡流である、大神一郎8世。
更に、総司令のグラン・マ8世に、側近のメル8世&シー8世、メカニックのジャン8世。
巴里華撃団の面々は、ジャンを除いて、初代と大神一郎との間にできた子供の子孫。
ジャン8世も、その先祖に大神一郎の名がある。
対する怪人たち。
カルマール8世の先祖・カルマール3世の母親は、大神一郎とグリシーヌの娘だった。
シゾー8世の母の6代前の女性は、大神一郎と真宮寺さくらの娘。
ピトン8世の父方の曾祖母の父は、大神一郎と神崎すみれの息子。更に、母方の6代前に、大神一郎と神崎すみれの娘がいる。
レオン8世の母方の曾祖母の父は、大神一郎とコクリコの息子。
ナーデル8世の7代前・美川・・・じゃなかった、ナーデル2世は、大神一郎とナーデルの息子である。
そして、マスク=ド=コルボー8世の曽祖父、マスク=ド=コルボー5世の祖母は、大神一郎とロベリアの娘。更に、マスク=ド=コルボー6世の母方の5代前に、大神一郎と北大路花火の息子がいる。
みんなみんな、大神一郎の血を引いている。
家計図複雑すぎ吹いた
>>221 なんだか競走馬の血統図みたいだなwww
数千年後には動植物も大神の血族になってる気がする
植物がどうなってなるんだwww
ここにいると頭が変になってきた
親戚の内輪もめで戦争できるって凄いw
コレットさん編、投下します。
「巴里〜花〜咲き〜〜巴里〜花〜散るぅ〜♪」
沈んだ気分を盛り上げる。心折れてしまいそうだから。
コクリコに飼いならされてから三日…。
(ほーら、イチロー、ちゃんとなめなきゃだめだよ?)
(で、でも、そんなところ…)
(聞けないなら、お仕置きしちゃうよ?)
人間としての尊厳を失う。ただ調教される。
そんな気分を振り払うために歌い、お使いを進んで受け入れた。
お使いっていうのは、いつも通りと言うべきか花屋。
「…ん?」
まだ開いているはずの時間なんだけど、コレットさんは店じまいの準備。
「どうしたんですか?」
「あ…大神さん…いえ、なんだか調子が悪いんですよね。あんまりお客さんも来ないし、早めに閉めようかな、って」
確かに…なんだか調子が悪そうだな。顔が赤いし、目も少しうつろだし。
「閉店の準備、手伝いましょうか?なんだか倒れそうで見てるこっちが怖いですから…」
冗談でもなんでもなく、ほんとに倒れそうだ。花の中にいるせいか、なおさら壊れ物に見える。
「いや、悪いですって」
「俺がしたいんだから、黙ってさせてください」
まだなんだか不服そうだけど、無視して作業の手伝いを始めた。
重そうな花束を優先して片っ端から店の中にしまっていく。10分もかからなかった。
「助かりました。お礼に、奥でお茶でもいかがです?」
「そんな、気を使わないで下さい。大したことはしてませんから」
というか、早く休んだほうがいい。顔はさっきより赤くなっているし…。
「女性からの誘いは受けるものですよ?それに、まだお客さんが来るかもしれないから、帰るわけにもいかなくて…」
…そりゃそうか。普段なら開いてる時間なら客は来る。とっとと帰って休んでるわけにもいかないのか。
応対しなきゃならないのにこの状態じゃねぇ…。監督のつもりで付き合うしかないかな。
そんなに急いでるわけでもないし。忙しくなる時間まではまだあるから…。
そんなに急いでるわけでもないし。忙しくなる時間まではまだあるから…。
「御馳走になります」
「それじゃ、奥へどうぞ」
ちょっとわくわく。思い返してみると花屋さんの奥って行ったことなかったなぁ。
奥と言ってもそんなに奥にあるわけじゃなかった。こじんまりとした休憩室みたいな感じだ。
ここにも花の香りがする。香りというか…ちょっとむせかえりそうなぐらいで。
座って待っていると、すぐにお茶が運ばれてきた。紅茶とは違った匂いがする。
ずいぶん清涼というか、胸が空くような匂い。
「ペパーミントのお茶なんです。慣れないと少し刺激があるかもしれませんが、美味しいですよ」
「へぇ…いただきます」
一口飲んだ。独特のハッカみたいな匂いがする。ちょっと刺激的だけど、ホントにすっとした味で、美味しい。
「美味しいですね。ハーブティは初めてですけど、これはいい」
「それはよかった。おかわりはたくさんありますから、遠慮なく」
喉をくすぐる清涼感がたまらない。バカな話で楽しみながら、どんどんおかわり。
気づくとすでに外は暗くなっていた。そろそろ仕事しないと支配人に怒られるな。
「あれ…もうこんな時間か。そろそろ俺は失礼します。コレットさんも、早く休んだほうがいいですよ。それじゃ…?」
ん…?足に力が入らない。立ちあがることはできるけど、なんだかふらつく。
お茶を飲みすぎた…ぐらいでふらつくほどヤワな体じゃないはずなんだけど。
「大丈夫ですか?もう少し休んだほうがいいんじゃ…」
「いえいえ、そういうわけには…っと!!」
足がもつれて、転んだ。転んだ方向が悪く、コレットさんを巻き込んで…。
「お、大神さん…」
ん?―――!!!まずいぞ、コレットさんを組み敷いているような格好になってる。
早く立ちあがらなきゃならないのに、まともに体が動かない。
コレットさんはかなり恥ずかしそうな顔をして、手を俺のほうへ伸ばし…。
「え、ちょっと、コレットさん?」
頭を抱えられた。そのまま抱き寄せられる。胸の中へ。柔らかい感触。どこかでかいだような甘い匂い。
「大神さん…火をつけたのは、大神さんですからね?悪く思わないで下さいね?」
「へ??」
まともに動かない体。服が脱がされていく…。
「ほんとによく効くんですね。このお薬…。夜はまだまだ長いですから…楽しみましょう?
大神さんって大輪。摘ませてもらいます…」
すでに全裸にされている。まともな抵抗なんてできやしない。
って…手が股間に…待て待て待て待てってー!!なんでこうなるの!?
夜。開店時間。大神はいない。
「ムッシュはどこに行ったんだい?」
「なんでも花屋に花を摘まれたから休みが欲しいとか」
「なんといか、大変だねぇ…」
「ですね…」
一方、そのころの大神。
(俺は…徒花なんだろうか…)
人生について考えていました。
コピペミスった…ごめんなさい
花を摘まれた・・・大切なところをかと一瞬考えた俺を許してくれ
俺もだwwwww
けど家畜大神はいっそ摘まれてしまったほうが幸せかも
カッコいい大神もいいが、この大神を見ると安心するのは何故だろうw
ミニゲーム さくら編
皆が寝静まった夜。
大神とさくらだけが起きている。
「大神さんとこうしてお掃除できるなんて、あたし、幸せです♥」
「さくらくん・・・」
二人とも、Tの字の形をした物を持っている。
「それじゃ、始めようか。」
「はい、大神さん。」
大神がT字の物を這い回らせると、さくらがその後に続いてT字の物を這い回らせる。
二人のTが、折り重なるようにその場所を滑っていくと、その場所は綺麗になった。
だがしかし、そのTは、ほうきやモップではなかった。なんとそれは、剃刀だ。
大神の剃刀に合わせてさくらの剃刀も滑っていくと、ベッドの上のマリアの陰毛が次々と落ちてゆく。
マリアは寝ている。大神とさくらが側にいるのも知らずに。
そして遂に、マリアのアソコはツルツルになった。
「よし、お掃除完了!さくらくん、引き上げよう。」
「はい、大神さん。」
そして二人は、マリアを起こさぬように、そっと部屋を出た。
「さくらくん、次はどこにする?」
「あたし、アイリスのところがいいです。」
そして二人は、アイリスの部屋に侵入する。
アイリスはこの二人の侵入者に気づかずに太平楽に寝ている。そのパンツをずらして陰部を露出させるとその上でT字剃刀を一緒に動かした。
「これでよし。じゃあ次はすみれくんの部屋にしよう。」
「はい大神さん。」
そしてすみれの陰部もつるつるになった。
「次はカンナだな。その次は最後のあやめさんだ。」
「はい大神さん。」
おしまい
つか言いなりになるなよさくらwww
このミニゲーム、PC版だとマウス操作ですか?
そんな
エロゲじゃないんだから
あやまれ。サターン版にあやまれ。
238 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 00:53:40 ID:Mw5bAmi7
まゆげの喫茶店っていう名前でブログやってます^−^
小説とかも買い手ます^^自信あるよ〜コメントで評価してね^−^
俺よりセンスある小説かいてるやつなんていね〜よ^−^
紅蘭はいらない子ですか
だみゃ〜ん氏の紅蘭はツルツルだったハズ
作者設定というやつですね
アイリスが生えているのに紅蘭が生えてないとな?ww
詳細は保管庫の「アイリスに毛が生えた」参照で
今、舞台の上に、大神、さくら、すみれ、マリア、アイリス、カンナ、米田、かすみ、由里、椿、あやめが立っている。
全員横一列、そして全裸である。
そして皆に相対する形で、紅蘭がいる。
「大神はんっ・・・!!!」
大神以下の面々のアソコは、綺麗に剃られ、ツルツルになっていた。
「紅蘭、これで、みんな同じ、仲間だ!」
「大神はん・・・みんな・・・♥」
米田wwwwwwいいのかそれでwwwww
そんな感動的な意味を持つミニゲームだったとはwwwww
だみゃ〜ん氏の紅蘭は純真だな
お姉さんの件でも感激していたし
水瓶氏の紅蘭はラスボスっぽい
はからずも紅蘭の扱いに両氏の違いがハッキリ示された気がするw
「あぁ…行きたくないなぁ…」
気分はかなりブルー…。ちなみに向かう先はブルーメール邸。
ブルーアイが新しいステージ衣装を作ったので、それの配達を頼まれたってわけだ。
足を止め、目を閉じる。コレットさんに花を摘まれてから三日…。
(さ、今日もその大輪を摘ませてもらいます…)
(か、勘弁してくれ!枯れちゃうよ!?)
(大丈夫。根っこが生きていればお花は元気なんです)
…頬を濡らす涙。止めどなくあふれる。
そしてこれから向かう場所では、グリシーヌが手ぐすね引いて待っているだろう。
また海賊娘に犯されるのか…。毎日のように犯されてはいるが、辛いものがある。
「いや、大丈夫だ!今日はステージ衣装を渡すだけだ!タレブーさんかローラさんに渡して即帰ればいいんだ!」
そうだ、そうなんだ!と気合を入れなおす。衣装合わせとは違って、俺はいなくてもいいはずだ。
サイズの微調整なんて俺がやることじゃないだろう。
でもちょっと怖いな…いや、大丈夫だ!いざ、行くぞ!
「あ、大神さん。何か御用ですか?」
ブルーメール邸に着いて、まず会ったのはローラさん。あぁ…よかった。
いきなりグリシーヌに会ったら拉致られるの確定だもんな。
「グリシーヌに頼まれた服を持ってきたんですよ。グリシーヌに渡してもらえますか?」
油紙の包みを渡した。ローラさんは恭しく受け取って、グリシーヌの部屋へと向かっていく。
さてと、帰ろうかな…麗しの海賊娘が来る前に。
不審に思われない程度の全速力で去る。後ろを振り返る度胸はない。
「大神さん、ちょっと待ってください」
「はいぃ!」
背中からの声に背筋が伸びた。まずい、まずいぞ。グリシーヌが迫ってくる…。
ゆっくりと振り返った先には…ローラさんしかいない。
「…?」
「どうやらお出かけになられたようで、今はいらっしゃらないのです。
しばらく経てば戻られると思いますので、お時間があるようでしたらお茶を飲んでいかれませんか?」
「え、えーっと…」
頭をフル回転させる。まだグリシーヌが戻るまでに時間はあるはずだ。そしてローラさんはこっちの予定を知らない。
つまり断ることもできるけど、グリシーヌのことだから、俺が実際のところ暇だということを嗅ぎつけるだろう。
そうなると、犯されるわけではなく凌辱されるということになりかねない。それは嫌だ。
となると、お茶をご馳走になって、ある程度で撤退するのが最もベターか。どこに対しても言い訳ができる。
時間は一時間ぐらいかな…。一時間で戻ってくるはずはないだろう。
ローラさんが気付かないぐらいなんだから、まだ出かけて間がない…はず。
「ご馳走になります。ただ、そんなに時間が余っているわけじゃないので、一時間ぐらいしかいられないんですけど…」
「はい。それではご用意いたします。少々お待ちください」
いつ帰ってくるかと気が気じゃないのはほんとだが、後のことを考えたらこれが一番のはずだ…。
お茶はすぐに運ばれてきた。カップはふたつ。グリシーヌが帰ってきた時のためかな。
砂糖を少し入れて、お茶を口に運ぶ。この香りは…。
「へぇ、ダージリンですか。さすがにいい香りですね」
「ご存じでしたか。フラワリー・オレンジ・ペコーの中でも最高級のものです」
「それはすごいですね。あ、そうだ。ローラさんもご一緒にいかがです?自分一人で楽しむのはもったいないですから」
もったいないし、一人で飲むのも味気ないし、一時期同僚だったし…誘わないわけにもいくまい。
立場ってもんがあるから断られるだろうけどね…。
「うーん…そうですね、それでは、ご一緒させていただきます」
ん…案外あっさりだな。もう一つ載せてあったカップに、自分の分の紅茶を注いだ。
てっきりグリシーヌ用かと思ってたのに、誘われるのは考慮してたのかな。
ローラさんは砂糖つぼの脇に置いてあったきれいな小瓶を手にとって、紅茶に一滴入れた。
砂糖は入れないらしい。甘党ってわけじゃないのかな…。
「…なんですか?それ」
「花のエッセンスだそうですよ。帝都から贈られてきたプレゼントの中にあったんです」
あー、そういえば送られてきてたな。帝都からの荷物。みんなの分もあったのか。
俺宛てに来たのは日本酒だった。実に懐かしい味だった。
それにしても、花のエッセンス…帝都にそんな商品あったっけ…?
しばらく帰ってないからしょうがないか。今の流行りなんてわかりゃしない。
大神さんもどうですか?と言われたので試してみた。
数滴。どうやら酒のようなものらしく、花の香りと一緒に体が熱くなる。なんの花なのかはわからないけど、いい香りだ。
「この花の香りがすると、体が熱くなってきませんか?」
「ええ、そうですね。酒なんですかね?」
「さぁ…わかりません」
なにはともあれ、美味くなるからいい。二人でポットの中のお湯がなくなるまで飲んだ。
一時間どころか二時間近く居座ってしまった。まずいな、そろそろ帰らないとグリシーヌが…。
「俺はそろそろ失礼します…っと!?」
なんだ?体の自由がきかない。足がもつれる。あれはやっぱり酒だったのかな。
「大丈夫ですか?」
「平気、平気…!!?」
派手につっ転んだ。頭を打ったせいか、うまく手足が動いてくれない。
ローラさんはうれしそうにこっちを見ている…?
「大神さん、たくさん紅茶を飲んでいただいてありがとうございました」
仰向けにされて、なぜか砂糖つぼの砂糖を食べさせられた。
…ん?待てよ、この味…まさか…グリシーヌの神経毒!?
「お気づきですか。この砂糖つぼには少しだけ毒が入っています。あの花の香りをかぐと、どうしても体が熱くなってしまうんです。
ですから…大神さんに、冷ましてもらおうかと思いまして、ちょっと小細工させてもらいました」
グリシーヌの毒には…媚薬としての効能もあるはず…だった。ということは…。
体が帯びている熱。酒精のものだけではない。そういうことになる。
「…拙い腕ではございますが、気持ちよくさせてみせます」
なんでこうなるの!?
夜。開店時間。大神はいない。
「ムッシュはどこに行ったんだい?」
「なんでもメイドにご奉仕されすぎたので休みが欲しいとか」
「…何やってるんだろうね」
「ですね…」
一方、そのころの大神。
(…ご奉仕されるのも、辛いもんだな…)
どこか上の空で思考を巡らせていました。
ああっローラさんまで!!
そこいらの鬼畜エロゲーのヒロインより酷い目に遭ってる大神哀れwww
そういえばいつかのキネマトロンでジェミニの妄想がいきすぎていたが・・・。それとかどうだ?
大神wwww
やはり大神は多面性があるなww
実際ここまでくると拷問に近いよなwww
>>248 その二キャラは両氏の中で反比例してるなww
↑
大神も含めて二キャラ
>>250 GJ!
とうとう、ローラさんまで…この後グリシーヌが帰ってきたら、大神は死ぬな。
あと、最後はグラン・マとメルですか?
まだ花火とロベがいる
特に花火楽しみ
>>257 いや、そういう意味ではなく
>>250の最後のオチの
「ムッシュはどこに行ったんだい?」
「なんでもメイドにご奉仕されすぎたので休みが欲しいとか」
「…何やってるんだろうね」
「ですね…」
この台詞は、グラン・マとメルなのかなと一応聞いてみただけです。
申し訳ない。
ツァラトゥストラはかく語りき
神は死んだ。
そう言うと、エリカくんは怒るけれども、事実は事実だ。
神は死んだ。神はもういない。
「な、何てことをおっしゃるんですか大神さん!!!」
今も、エリカくんが怒った顔を俺に向けている。でも、こればかりは、譲れない。
何度でも言おう。神は死んだ。
もはや、神は世界を動かせない。
「大神さん・・・・・・」
エリカくんの最後の抵抗なのだろう。彼女は目に涙を溜めて、必死に訴える。
「神様は、いつでも皆を見守っています。」
いいや、神は死んだのだ。
これからの世界を動かしていくのは、神ではない。
これからの世界は、神をも超えた存在、いわゆる『大神』によって導かれてゆくのだ。
お前たちはもはや、神を信仰してはならぬ。
大神を信仰せよ。大神を崇め奉るのだ。
これからのこの世は、全て大神によって導かれていく。
東京、巴里、紐育、倫敦、伯林、北京、上海、香港、モスクワ、キエフ、リオデジャネイロ、メキシコシティ、ブエノスアイレス、シドニー・・・・・・
大神の遺伝子が、これから世界中にばら撒かれる。そして、大神の遺伝子が、さらなる人類の発展を司る。
そして、欧州の手始めに、目の前にいるエリカくんだ。
さあ、エリカくん、大神の遺伝子を受胎せよ。
その深遠なる母胎内に、大神の遺伝子を受け入れよ。
「きゃあっ!」
エリカくんは思わず叫ぶ。だが、これは、神の呪縛から解き放たれた人類の、輝ける第一歩なのだ。
人類の栄光の未来への第一歩。それはこの、エリカ・フォンティーヌの母胎より始まるのだ。
さあ、エリカくん、わが遺伝子を受け取るのだ!
熱き鼓動にリズムを合わせ、大神の遺伝子が彼女の母胎へと流れる。
ああ、何と深遠なりき、芳しき母胎よ!
今、エリカくんの母胎に、大神の遺伝子が刻み込まれた!
おお、人よ、心せよ!
人類の未来は、ここより始まる。
大神によって導かれた、輝ける栄光の未来は、ここより始まるのだ!
おしまい
だみゃ〜ん氏GJ!
>>258 そうです。なんだかスケジュール管理してそうな二人なもんで
>>260 やはり、そうでしたか。
わざわざ、回答ありがとうごさいます!
確かにそんな感じですね。シーはスケジュール管理とか向いてなさそうですね。
>>259 やべぇ!大神がとうとう逝っちまったぞ!!
てか、まさか俺も大神の遺伝子を‥‥?www
大神さんが壊れたwww
264 :
だみ@携帯:2008/07/24(木) 19:29:13 ID:aSjNYXKE
これがベッドの上でうなされる大神さんのうわごとだったりしたら
水瓶氏の作風になりますw
>>264 それ面白いですね。いつかコラボしてみたいものです。
ロベリア編、投下します。今までとはちょっと違う感じで。
「飲もう。今夜は酔いたい気分だ…」
シャノワールはもう閉店している。ゆえに今はフリータイム。無性に酒を飲みたい。
飲むだけならシャノワールのバーでも飲めるけど、それは嫌で、街中にあるバーへ繰り出す。
一人で飲みたいんだよ…もうみんなに犯されるのは嫌なんだよ…。
ローラさんにご奉仕されてから三日…。
(今日もいっぱい、ご奉仕します…)
(い、いや…もう、もういいんだよ…)
(そういうわけにはいきません。さぁ、まずは伽から…)
…ご奉仕されるというのは、涙がこぼれてくるんだな。
もちろん天使やら海賊娘やら獣使いやら花屋やらにも犯され続けている。
だから飲むのだ。飲みたいのだ。飲ませてほしいのだ。
とぼとぼとくたびれながらやってきたバーはロベリアのいきつけの店。
ロベリアに会うんじゃないかと思ったけど、夜遊びしまくってる彼女がここまでくるわけないだろう。
「よ、一杯やってくのか?」
「そうさせてもらいます。ブランデーを下さい…」
マスターはなんともいつもどおりの軽さ。対する俺の重さときたら、誰か死んだのだと言わんばかり。
すぐに出されたロックのブランデーを飲む。うぁ…喉が焼ける…。
それでも一気に飲んだ。喉が火事になって、一気に体が燃え上がってくる。
「いい飲みっぷりだねぇ。もう一杯どうだ?」
「いただきます」
もう一杯注がれたブランデーを飲む。今度はいくらかペースを落として。
(あぁ…俺は真人間になったのに、なんでこんな目に遭ってるんだろうな…愛と情熱の街にも程がある…)
カウベルの音。誰か入ってきたらしい。
(なんだってみんなあんなに絶倫なんだよ…俺だってこのペースじゃ65ぐらいで枯れかねないぞ…)
グラスに手を伸ばした…が、グラスが逃げていく。
「よ、隊長。なーにしけたツラしてやがるんだ?」
グラスを追いかけると、そこにいたのはロベリア。顔色一つ変えずに、ブランデーを一気飲み。
「ロベリア…それ俺の酒だぞ…」
「だからいいんじゃないか。どこの馬の骨ともわからないヤツの酒なんて飲みたくないからね」
そういうもんなのか…。それはともかく、これで一人で潰れるまで飲むという望みは消えたな。
「んで、隊長。なんでまたこの店で飲んでるんだ?こんなしけた店じゃなくて、もっといい店あるだろ」
「しけた店で悪かったな…」
しけた店っていうのはちょっと失礼だろ…マスターかなりふてくされてるぞ。
「ここよりいいバーが見つからなくてね」
「よし、今日は俺のオゴリだ」
変わり身速いなおい…。
「タダ酒ならいくらでも飲むけどさ、ちょっと河岸変えようぜ。ここじゃ話しづらいことがあってね」
「安心しろ、お前は料金3倍だ」
とりあえず宥めて、ロベリアについていく。ほんとは一人で飲みたいけどね、このままじゃ店に迷惑かかりそうだし…。
あとをついていくと、たどり着いたのは…ロベリアの部屋。なぜここに…?
ロベリアはその辺に座ってろよ、と言ってガサゴソやってる。鬼が出るか蛇が出るか…。
「お、あったあった。ほら、この酒。こいつを飲もうと思ってね」
…酒か。危険なものじゃなくてよかった…。渡されたボトルのラベルはかなりかすんでいて、相当な年代物なのがわかった。
「50年もののウイスキー。ちょっと飲んでみたけど、美味かったんでね、アンタにも分けてやろうかと思ってさ」
「へぇ…珍しいな」
ほんとに珍しい。いい酒を分けてくれるなんてね。明日は雨かな…。
グラスに注がれたウイスキー。氷もないからストレートで飲む。喉が熱い。けど…。
「これは、美味い!」
芳醇な香りと、確かな苦味。これはほんとに美味いぞ。
あっという間に一杯目を飲みほした。すぐに次が注がれてくる。
「いや、美味いなぁ。どこで手に入れたんだ?」
こんな酒を売ってる店はぜひ教えて欲しい。冷やかしで行っても面白そうだしな。
「ちょっとシャノワールの倉庫を漁ってたら見つけてね。無断で借りた」
「!?ゲホ!!ゴホ!」
派手にむせた。無断で借りたって、盗んだってことだろうが!
―――そうか、共犯にするために俺に飲ませたんだな!なんて悪知恵がきく…。
すぐに返したほうがいい気がするけど、すでにボトルは半分以上カラ。
「…ええい!ロベリア、注いでくれ!今夜で飲みほすぞ!」
もうこうなりゃ証拠隠滅するっきゃない!全て飲んでボトルは粉々にすればいい。
「おー、言うね。どんどんやりな」
全面的に俺へ罪を被せる気のようで、ロベリアはほとんど飲んでいない。
もう気にしない。毒食わば皿まで。普段じゃありえないほどのスピードで飲む。
ボトルが空になる頃には、すでにへべれけ。
「うーん…飲みすぎたぁ…」
「一時間も経たずにボトル一本空けるとはやるな。とりあえず酔いが覚めるまで休んでけよ」
「おー…」
ふらつきながらベッドに倒れこみ、そのまま寝た。明日に残らないといいなぁ…。
翌朝。
「うーん…」
二日酔いで目覚めた。なんか左手が痺れてる…。おかしいなぁ…仰向けで寝てるのに…。
左のほうへ目を向けると、そこにあったのは銀髪。
「!!!!???ろ…」
一瞬で覚醒。叫びそうになったが、すんでのところでこらえた。
一度、目をこすって再び見てみる。錯覚ではない。俺の左腕を腕枕にして眠っているのはロベリア。
あのあと…何があったんだ…?
「ん…!!?」
ちょっと寒いと思った。そして気づいた。俺はいつの間にか裸になってる。パンツ穿いてない。
毛布をめくってロベリアを見た。ロベリアも全裸。
「ん…おはよう、隊長」
「お、おおおおはよう」
ロベリアも目覚めたらしい。とりあえずこの事態の説明を…。
「隊長…水くれ。夕べは激しすぎて喉カラカラなんだ。しかし、想像通りアンタは良かったぜ…」
子猫のようにじゃれついてくる。これは…もう…確定か。
―――なんでこうなるの!?
夜。開店時間。大神はいない。
「ムッシュはどこに行ったんだい?」
「なんでも大泥棒に人生を盗まれたので休みが欲しいとか」
「…いい加減、学習すればいいのにね」
「ですね…」
一方、そのころの大神。
(人生が…人生が終わってしまう!)
体の上で踊る女体を眺めながら後悔していました。
本当に GJ
GJ!
ロベリアが一番凄まじいだろうと予想してたのに見事な変化球にヤラレたwww
270 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 22:00:36 ID:LmwBiFzm
>>俺だってこのペースじゃ65ぐらいで枯れかねないぞ…
それでも65までは出来るんだ(笑)
65ででも枯れてくんなきゃ全世界が本当に大神一族になっちまうwwwww
そうか、絶倫度ではだみゃ〜ん氏の鬼畜大神と互角なんだな‥
発想を転換するんだ家畜大神! お前も立派な鬼畜だ!
人生をもっと楽しめ!!wwwww
「あぁ…またブルーメール邸かよ…」
再び衣装を包んだ油紙を持ってブルーメール邸へ。
とはいえ、今回はグリシーヌじゃなくて花火くんへのものだけど。
ロベリアに人生を盗まれてから三日…。
(さーて、今日も飲もうぜ)
(い、いやだ…俺を酔わせて何をするつもりだ…?)
(何ってナニに決まってるだろ。黙って飲め)
まどろみの中での強姦。朝目覚めるのが怖い…。しかし、どれだけ嫌がっても朝は来る。
「まぁ…あとの事より、今の仕事を片付けるか」
涙をふいて、気合を入れなおした。
花火くんの部屋にいるなら、グリシーヌ達に見つかってもいきなり拉致されて犯されるということはあるまい。
こんこん。
「はい、どなたですか?」
「大神ですけど、花火くん、新しい衣装を持ってきたよ」
「あ、はい。鍵はかかっておりませんから、どうぞお入りになってください」
はーい、と扉を開けて中へ。いつもどおりに花火くんが出迎えてくれた。
その背中を眺める影。
(ん…隊長?花火に何の用だ?)
隣の部屋。
「お掃除終わり…と。あら、大神さん…どうしたのかしら」
グリシーヌは扉に張り付き、ローラは耳を壁に当てる。野次馬根性丸出しである。
そんな状況など知らない中の二人。お茶を飲みながらあれやこれやと話している。
「しかし、最近は花火くんもずいぶん笑顔が増えたね」
「え?そうですか?今までも笑っていたような気がするんですけど…」
「あ、ちょっと言い方間違ったかな。掛け値なしの笑顔が増えたってこと。今まではどっか寂しい笑い方だったからね」
ほんとに、いい笑顔が増えた。屈託のない無邪気な笑顔。年相応の笑顔。
今まではほとんど見れなかったものだ。ある程度…ふっきれたのかな。
「それは…大神さんのおかげかもしれませんね。いつまでも後ろを向いて生きるな、と仰ってくれましたから」
「いや、違うよ。確かに俺は手を伸ばしたけど、それを掴んだのは花火くんの意思さ。強くなっているんだよ」
(いいこと言うな…隊長…)
(かっこいい…大神さん…)
「ええ…ですけど、少しだけ、フィリップに申し訳ない気持ちになります…。
彼の事を思わない日はありませんが、少しずつ薄れていっているような気がするんです。
彼を亡くした時のあの激情を思い出すことが、少なくなってきました。少し、申し訳ないです」
しょんぼりとしてしまった。きっちりと、言いたい事は言っておくべきかな。
「それでいいんだよ。彼は花火くんにいつも笑っていて欲しかったんだろ?
花火くんが毎日泣いているようじゃ、彼は死んでも死にきれない。
花火くんは申し訳なく思うかもしれないけど、彼は喜んでいると思うよ」
(さすが私が選んだ男だ…)
(惚れなおします…)
たまらず突入しようとしたグリシーヌ。そこで同じ考えを持っていたローラと鉢合わせ。
二人とも互いの顔を見た時点で察したらしく、ぼそぼそと中の二人に聞こえないよう相談。
出した結論は…。
「大神さん…」
花火くんの顔が真っ赤だ。ちょっと勝手な事を言い過ぎたかな…。
これ以上刺激しないで、とっとと帰るのが上策か。
暇を告げて、立ち去ろうとすると…扉の向こうにはグリシーヌとローラさん…。
二人とも顔を赤くして、瞳を潤ませて、所謂恋する乙女になってる。
「な、何の用?」
こういう状態になるとほんとに性質が悪い。会話から隙を見つけて逃げなければ…。
「…ん、むむー!!」
いきなりグリシーヌにキスされた。会話なんてしようとした俺がバカだった。
唾液に味がある…また、毒か。だが俺を舐めるな。ブルーメール邸に来るという時点で解毒薬はすでに飲んで…。
「…?ろ、ローラさ…!!」
まずいぞ。キスに気をとられているうちにローラさんは俺の両手足を縛っている。
抵抗はすでにできない。なんという見事な連携プレー…。
「ふぅ…花火、隊長はここに置いておく。どうするかは…お前が決めろ。緊縛を解いてやってもいいし、あるいは…な?」
「それじゃ、私たちは失礼します」
…おいおい。花火くんがそんなはしたないことをするわけがないよ。
な?と同意を求めて、ビチビチと跳ねまわりながら振り返ると、そこには…。
「大神さん…私、あなたを…」
喪服を脱いだ花火くんが…恥ずかしさに耐えかねてか、小瓶に入れてあったものを一気飲み。
一瞬で顔が赤くなった。どうやら景気づけの酒のようだな…。
いや、待て。冷静に分析している場合ではない。この状況から逃げるにはどうすれば…。
「あの…私、はじめてなので上手くできないと思いますけど、がんばります…」
考えている一瞬の間に、花火くんは俺に覆いかぶさってきていて…。
なんでこうなるの!?
夜。開店時間。大神はいない。
「ムッシュはどこにいったんだい?」
「なんでも大和なでしこにいたく気に入られたので休みが欲しいとか」
「…なんなんだろうね」
「ですね…」
一方、そのころの大神。
(誰か…俺に手を差し伸べてくれ…)
虚空に助けを求めていました。
GJ!
大神、お前もう女は信用するなwwwww
276 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 07:27:49 ID:ffYnQun9
ラチェットがヒロインルートだとムチャして新次郎を守り助ける為に戦って倒れてしまったけど
敵地のど真ん中で意識を失うって、捕まって新次郎が闇に囚われて操られたみたいな即席の洗脳をラチェットが施された可能性もあるんだよね。
短時間の即席洗脳をより強固にするために陵辱レイプもしたり
大神どう見てもヒロインポジションワロタw
278 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 09:58:01 ID:tfkSe7jt
まだメルとシーとグラン・マが残っているが…この3人にもやられたりして…
まず間違い無いな
グラン・マが手加減してくれる事を祈ろうwww
今更だが、ブルーメール邸、サーカス、花屋へと
わざわざ犯されに行く大神も律儀だなw
そう言えばそうだww
断固として拒否したら、大神はどうなるんだろう?
>>281 (グリシーヌの場合)
拒否→グリシーヌ引き下がる→大神安堵
翌日
問答無用で拉致→海賊船へ→「もう一度主従であることを教えてやる!」→通常の3倍の凌辱→大神終了のお知らせ
これが脳内設定です。拒否しないんじゃない、拒否できない。
そして俺は仕事から帰れない。今日は投下できそうにないです。
283 :
281:2008/07/26(土) 20:09:35 ID:9cTgE2CQ
>>282 忙しいのに回答d!
マジで命かかってんだなー
通常の3倍って‥‥そりゃ終わるわww
今のまま我慢してれば65までは生きられる(大神試算)わけだから、耐えるしかないんだな。
帝都に戻っても地獄のスケジュールが待ってるだけだしなぁ‥
大神、俺も一緒に泣くからガンバレ!!wwwww
65で枯れるんじゃなく、寿命がなのか!?
怖ええええええ
>>278 グランマ熱烈希望
本編には「65ぐらいで枯れかねない」とあるけど、
65までこんなペースなら枯れると同時に寿命も尽きそうじゃね?w
確実に腹上死しそうだもんな・・・
グスタフ・マーラー
あるとき、加山が巴里にやってきた。
「大神〜、巴里はいいなあ。パンは固いけど。」
加山はこの巴里をすっかり気に入ったみたいで、あちこちを見回している。
「大神〜、パリジェンヌもいいなあ。皆美人で素敵だし。」
すると大神は加山の目を遮った。
「お前が彼女たちを見る必要はないんだ。彼女たちは皆、俺が既に手を付けたのだから。」
おしまい
このド鬼畜がぁぁぁぁぁぁ!!!!!ww
ハンパねーwww
「飲もうか…」
自分でわかるぐらい落ち込みながら、シャノワール内のバーへと向かう。外じゃロベリアいるし。
花火くんに気に入られてから三日…。
(今日も、いっぱい、してさしあげます…)
(や…やめてくれ…)
(いいえ、やめません)
少し俯いた。床に水滴が落ちる。
水滴を踏みにじって、バーへと足を向けた。
「おや、ムッシュ。珍しいね」
「あ、支配人…」
ウイスキーをやって、少し酔っぱらったぐらいのときに、支配人がやってきた。当たり前のように隣に座って、ウイスキーを注文。
「なんだかムッシュと一緒に飲むのは久しぶりのような気がするね」
「そうですね」
確かに最近は一緒に飲むことはない。前まではちょこちょこ飲んでいたんだけど。いろいろ忙しくなってきてるからなぁ…。
「ムッシュ、覚えてるかい?ムッシュを立派な紳士にしてみせるってこと」
「ええ、覚えてますよ…世界で2番目の紳士に、ですよね」
今でも世界一の紳士は…旦那さんなんだろうな。大切な思い出の人、か。
「ふふ、そうさ」
そう言って、どこからかボトルを出し、俺のグラスに新しい酒を注いだ。
「これはあの人が好きだった。一緒に過ごした、大事な思い出がある酒なんだ。
ムッシュが一人前になったら開けようと思ってたのさ。さ、飲みな」
いただきます、と一言言って酒を飲んだ。この匂いは…。
「スコッチですか。いい味ですね」
「さすが、わかるね。独特の匂いがするけど、そこが好きだったのさ」
ちらっと支配人の顔を見た。少し切なそうで、それよりもっと嬉しそうな顔。旦那さんのこと、本当に、好きだったんだな。
「しかし、この酒は結構きますね。酔いが回ってきましたよ」
「ふふ…だろう?」
きつい酒のせいか、それともハイペースで飲んでいるせいか、ずいぶん酔いが回ってきた。支配人は涼しい顔。
「ムッシュ、あんたが立派な紳士になれるか、最後に試験をしておこうか」
試験…?こんな酔っ払っているのに、試験なんてできないだろう。
「っく…酔いが醒めてからでいいですか?」
「いや、今がいいんだ」
今がいいってどういうことだよ…眠気には勝てず、グラスに残った酒を飲みほして、カウンターに突っ伏した。
「ムッシュ、まだ寝るには早いよ」
少しいやいやに、ゆっくり起き上がって、向き直る。
「ふぁーい…!!?な、なんですか、その格好!?」
冷や水を浴びせられた気分。支配人は服を脱ぎ棄て、下着姿になっている。
「紳士たるもの、女の扱いを覚えなきゃならないのさ。さ、こっちにおいで」
いやいやいやいや。こっちにおいでってちょっと…支配人が迫ってくる。逃げるぞ!
「うお!?」
逃げようとしたけど、足がもつれて派手に転んだ。馬鹿な、いくらなんでもそこまで酔っ払っては…。
「ムッシュのグラスに目薬を入れたんだ。これは効くよ。半端な睡眠薬ぐらいにね」
どこでそんな知識を…とにかく、とっとと逃げなきゃ…でも…逃げたいけど、足がまともに動いてくれない。
「おや、逃げようなんていけないね。紳士たるもの、女性の誘いを断るようじゃだめさ。
…これは、再教育が必要だねぇ。さ、支配人室においで」
ずりずりと引きずられて、支配人室という地獄へ直行…。
なんでこうなるの!?
次の夜。開店時間。大神はいない。
「オーナー、大神さんを知りませんか?」
「さぁ…わからないけど。それより、とっとと開店しな。時間過ぎてるよ」
「はーい。でも、なんだか今日は肌の色つやがいいですねぇ」
「久々に運動したから、錆が落ちたのさ。さ、とっとと行っといで」
一方、そのころの大神。
(かゆ…うま…)
半分死にかけていました。
たまには1レスでまとめよう…ずいぶん静かなお話になっちゃいました。たまにはね。
292 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 18:23:08 ID:3YUob+R5
グラン・マにもやられたかとどめはメルとシーだなw
あとおまけでサキ(生存)とかにも犯されたりしてw
GJ!
良かった、まだ生きてるな大神! もうそれしか掛ける言葉が無いがな!w
紅蘭の媚薬とは関係無しでヤッちゃったグラン・マって、やっぱ最強だわwwwww
地獄って失礼だろwwwおい
>>292 「実は生きていた」ネタならナーデルだよw
だみゃ〜ん氏の鬼畜大神にヤラレた恨みを水瓶氏の家畜大神で晴らしそうww
296 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 18:27:38 ID:M6mq2+xR
ほ
「後は…シーくんの手伝いか」
今日も山のように仕事があった。仕事といっても雑用だけどね。
それもひと段落して、モギリの仕事も終わり、あとはシーくんの手伝いで今日の仕事は終わり。
でも…この後は…。この三日のように…。
(ムッシュ、今日も教育してあげるよ)
(ご、ご堪忍を…)
(おや、女からの誘いを断るなんていけないね。しょうがない、またやり直しだね?)
あれ…不思議だな。涙ばかり出てくる。やだなぁ。
「あ、大神さーん。どうしたんですかぁ?」
「どうしたもこうしたも、手伝い頼んだのシーくんだろ?」
売店の商品整理をしていたらしい。手にはたくさんの商品。
てっきりこれを手伝えってことじゃないかと思ったのに。
「えー、私は頼んでませんよぉ」
じゃあ誰が…いや、いいや。誰が頼んだにせよ手伝うことに変わりはない。
「忙しそうだし、手伝うよ。何かやることあるかい?」
「そうですねぇ…それじゃ、こっちに来てください」
そう言われて連れていかれたのは…厨房。
「…何を手伝うの?」
「ケーキを作るんですよ。色々下ごしらえが面倒なのが多いんで、それを手伝ってくださぁい」
想像の範疇は飛び越え、見事な肩すかし。でも俺、ケーキ作ったことなんてないぞ。
「大丈夫ですよぉ。下ごしらえだけですから。ケーキ職人も男性がたくさんいますしね」
うーむ…まぁ、手取り足取りとまではいかなくても教えてくれるだろうし…やってみるしかないか。
卵を割っているとき、気づいた。シーくんの体からみんなと同じ匂いがする。
いったいなんの匂いなんだろうな…聞いてみようかなぁ…。
「ところでさ、シーくん。香水つけてるみたいだけど、みんなつけてるよね?流行ってるのかな?」
「あ、これですかぁ?帝都から贈られてきたものの中に入ってたんですよ。唯一全員に共通していたものでしたねぇ」
「ふーん…」
…この匂い、なんかひっかかるんだよな。どこかで…帝都のどこかでかいだような気がする。
「こらぁ、大神さん。手が止まってますよぉ。考え込んでないで、手伝ってください」
「あ、ごめん。えーっと…メレンゲを作るんだっけ。すぐやるよ」
卵白を泡立て器で…と。さっきから5分はやってるのに、全然あの泡に変化しない。
ケーキ作りって重労働なんだな。そりゃ男手があったほうがいいな。
そして小一時間の後…。
「さーて、そろそろ仕上げですよぉ。スポンジが焼き上がりましたから、クリームでデコレーションして終わりです」
「それじゃあ、俺に出番はないかな?」
下ごしらえを手伝う約束だったし、俺が仕上げなんてやろうもんなら努力が水の泡になりかねない。
「あ、まだ用がありますぅ。とりあえず完成するまで休憩しててください」
またしても肩透かし。帰ろうとしてたのに…。腕がだるいよ。
「それで、今度は何を?」
置いてあった氷水を飲んで少し休憩し、ケーキが出来上がるのを確認してから話しかけた。
こっちを振り返ったシーくんには…なんだか嫌な笑み。
「大神さんには…ケーキになってもらおうかと思うんですよぉ」
「け、ケーキって…」
なんだ、まさか俺をバラしてミートパイにする気じゃないだろな…。
「きょ、今日のシーくんはおかしいぞ!これで失礼させて…!?」
な…んだ?体が…動かない…。
「さっき、氷水を飲みましたよね?あれには…これが、入ってたんですよぉ」
そう言って差し出したのは…謎の白い粉。…毒、か。なんだかいっつもこんなんだな。
黄昏ているうちに服は脱がされ、シーくんの両手には…ホイップクリーム。
「じっとしててくださいねぇ…えーい!」
「おわ!?」
体にクリームをかけられた。少しいやらしい手つきで体に塗りたくられる。
抗いたいけど、体がどうしても動かない。全身にクリームを塗られてしまった。
「うーん…おいしそうですぅ。それじゃ、ちょっと味見を…」
「…う!?」
クリームをなめられた。舌の感触。少しだけ震えた。
「あ、美味しい。それじゃ、ここもあじあわないと…」
そう言って、口は俺の下半身へ…なんでこうなるの!?
夜。開店時間。大神はいない。
「ムッシュはどこにいったんだい?」
「なんでもパティシエールにケーキにされたので休みが欲しいとか…」
「…バカなのかねえ?」
「そうなんじゃないですか…?」
一方、そのころの大神。
(俺を料理したって…美味しくないのに…)
クリームを洗い流していました。
なんの気なしにサクラ5をやっていたら14時間経っていました。杏里かわいいよ杏里
そーすか
GJ!
クリームプレイwww さすがはシー!
メルとシーが別々なのは意外だったけど、これは策士メルが大トリって事なのかな?
ガンバレ大神!! 明けない夜は無いぞ!!wwwww
そんなクリームよりも大神の濃厚なクリームのほうが(ry
大神さんの悩み相談室
Q:
大神さん、初めまして。私は帝都に住むごく普通の女の子です。実は私はあなたの大ファンなのです。私の初めてを捧げてもいいと思ってます。
でも、あなたは女の子に大人気で、私なんかには見向きもしてくれないんじゃないかと半分諦めています。
でも・・・でも、大帝国劇場でもぎりをなさっているあなたの姿はりりしくて、とても素敵です。あなたのことを想うと、夜も眠れません。
大神さん、教えてください。どうすれば、あなたに私の初めてを捧げることができるでしょうか?
大神:
ええっと・・・あなたは女の子ですよね?
とりあえず、住所を教えてください。今から行きます。
Q:
大神さん、初めまして。僕は帝都在住の18歳の男です。実は僕、近所の幼馴染の女の子が好きです。
でも、引っ込み思案な僕は、なかなか彼女に声をかけることができません。
でも・・・僕は何とかして彼女といい関係になりたいんです。
大神さん、是非ともいいアドバイスをよろしくお願いいたします。
大神:
ええっと・・・君は男の子か。
はっきり言おう。君は彼女に声をかける必要はない。
君にはちんちんが付いているんだろう?男なら、言葉で語るな。ちんちんで語れ!
俺からのアドバイスは、それだけだ。では、健闘を祈る。がんばれよ。
Q:
大神さん、初めまして。僕は帝都に住む20歳男性です。
実は僕は今まで女性と付き合ったことがありません。もちろん今も独身です。
僕は容姿が悪いから、はっきり言っていい男の大神さんが羨ましいです。
どうすれば大神さんみたいに女の子にモテモテになれるでしょうか?
大神:
君も男の子か。それも、容姿にかなりコンプレックスがあるみたいだな。
とりあえず己のちんちんを握ってみろ。お前には、それがあるじゃないか。
それさえあれば、お前は無敵。そうだろ?
容姿なんか関係ないんだ。大事なのは、ハートとちんちんだ。
さっきも言ったが、男なら言葉で語るな。ちんちんで語れ。
この年、帝都の犯罪件数は倍に増えた。そのほとんどが強姦もしくは暴行罪であったという。
おしまい
大神wwwwwwwwwww
もう何も云えん・・・
と思ったが一介のモギリがなぜに有名なんだ
あああぁぁぁぁぁぁ!!! 帝都が犯罪の巣窟にぃぃぃwwwww
誰だよ大神に悩み相談室なんかやらせた奴!
責任取りやがれーーーっ!!www
まさかの大神ラスボス疑惑
俺が性技だ
いいのかそれで
今、大神とさくらが対峙している。二人とも、いつになく真剣な表情。
向かい合って、じっと相手を見ている。やがて、大神の口が動いた。
「覚悟はいいか、さくらくん。」
「大神さんこそ。」
そして二人はより一層厳しい目で睨みあった。
やがて・・・・・・動いた。
「大神さん、勝負!!!」
「さくらくん!!!」
大神とさくらは叫ぶと同時に突進する。そして・・・・・・
一瞬、二人はすれ違った。そして、お互いに反対側へと着地する。
大神の陰茎はズボンから飛び出ている。その先端からは白く濁った粘液がこぼれていた。
対するさくらの女陰も露出しており、その場所からはやはり白く濁った粘液がこぼれている。
「さくらくん、君に中出しした俺の勝ちだな。」
「いいえ大神さん。あなたに中出しさせたあたしの勝ちです。」
すると大神とさくらは再び向き合って、睨みあう。
「さくらくん、もう一度、勝負だ!!!」
「はい大神さん!!!」
おしまい
ルールくらい決めとけw
大神早すぎwwwww
さくら落ち着け!
お前ゼッタイ大神に騙されてるってwww
「あぁ…そろそろ俺は逝きそうだな…。あやめさん、もう一度会えますか?
姉さん…新次郎…もう一度、会いたいよ…死ぬ前に、もう一度…」
今日も一日が終わった。近頃俺の仕事は犯されることになりつつある。
さっきだって…。
(さ、大神さん。今日も美味しく料理してあげますぅ)
(や…やめろ…やめてくれ…)
(いやですぅ。さ、このクリームで…)
いよいよ俺も終わりだな…巴里にはケダモノがいるし、帝都には鬼がいる。
いっそ、セーヌの流れに身を任せてしまおうか…星が美しい。いい夜だ。
「あ、大神さん」
今まさに欄干を飛び越えようかという瞬間、メルくんに声をかけられた。
「やぁ…メルくん…」
「…何か辛いことでもあったんですか?」
数え上げるのも面倒なくらいある、と言って飛び込もうかと思ったけど、メルくんに傷をつけてしまいそうだからやめた。
あぁ…自分でもわかるくらい泣きそうだよ。視界がにじむし、心は虚ろだし…。
「ちょっと、気晴らしに行きませんか?楽しいことがあれば、きっと明るくなれますよ」
「ありがとう。メルくんはやさしいな…」
さっきとは違う意味で泣きそうになった。落ち込んでいる時、優しさは身にしみるな…。
一緒に連れて行かれたのはカジノ。なるほど、確かに気晴らしができそうだ。
ブラック・ジャックのテーブルに座った。いつかのリベンジか。
「この前は負けちゃいましたけど…今度は勝ちますよ」
「…俺だって、負ける気はないよ」
久しぶりの緊張感。情熱を傾けられる場所。いざ、尋常に…勝負!
小一時間の後…かなりギリギリの勝負になっていた。
次を取れば、そいつが勝利だ。
手札は…キングが二枚。これはもらったかな。
「ステイ」
対するメルくんは…すでに4枚目を引いた。なるほど、俺を動揺させようって手か。
その手は食わないよ。6枚も持って、満足そうにほほ笑んだって俺は降りないからな。
「オープン」
「どうだ!20!」
満を持してオープン。こっちは20だぞ!メルくんはどうせバーストだろ?
いつものほほえみを崩さぬまま、もったいつけるように一枚ずつ手札を見せる。
ハートのエース…2…3…4…5…6!?
「ストレートで、トゥエンティーワン。私の勝ちですね」
馬鹿な…積み込みでもしなけりゃそんな手が出ることは…!!
「まさか、イカサマか!?」
「そんなこと、するわけないですよ。たまたまですよ、たまたま」
く…証拠はない。納得するしかないのか。したくはないけど…。
ま、いいや。勝負には負けたけど、気分は大分すっきりしたよ。
「ありがとね、メルくん。また明日も頑張れそうだよ」
「いいえ、いいんですよ。でも、大神さん。今夜は、ふたりっきり、ですよね?」
「え…?」
頬を染め上げる。これは…まぁ、そういうことか。
でもなぁ…手を出したくないな。奥ゆかしい誘い方をするメルくんは、ケダモノばっかりの中だとすごく貴重だし。
「うん…そうだね。家まで送るよ」
「はい」
これで家に上がりこまなきゃいいだろ。上がりこんだら終了だけどな。
メルくんの家に向かう途中でお茶もごちそうになったし、気分は上々。
家の前まで行って、暇を告げた。
「え…?」
「じゃあね、メルくん」
少し酷かもしれないけど仕方ない。これがメルくんと、ひいては俺のためだ。
踵を返して帰ろうとした時…。
「いって!なんだ!?」
首筋に鋭い痛み。蜂がうろついてたのかな。痛みがあったところを触ってみると、小指の先ほどの針。
「ふふ…」
「何が、可笑しいんだ?」
針を投げ捨て、少し嫌な笑みを向けているメルくんを睨む。
今までは気付かなかったけど、右手にストローのようなものを持っていた。
「変なメルくん…。じゃあ…!?」
振り返ったとき、倒れた。急に体が動かなくなった。
足音が聞こえる。メルくんが、全く慌てずにこっちに近づいてくる。
俺の前に来るとしゃがんで、眼前に落ちていた針を拾った。
「め…るくん。これは…」
「こういう手段はあんまり使いたくなかったんですけどね。これ、吹き矢なんですよ。
自己防衛のつもりで持っていた痺れ針…こんな形で使うとは、思いませんでした」
毒針…か…。
ずりずりと引きずられながら、家の中へと連れ込まれる。花の匂いがした。
そうか…俺…もうダメなんだな。なんでこうなるの…?
翌日。
「今日も奇麗な太陽が見えるよ…さぁ、光の世界へ、逝くか…」
アパートの中を整理し、いざ旅立たん。
「郵便でーす」
「あ、はーい」
郵便…差出人は…シャノワールか。なんでいまさら…。
どうせ最後だからと開封した。その中には、手紙と、また封筒…?
とりあえず手紙のほうを読んだ。
「ムッシュ、ゴミを捨てようかと思ってたら、ムッシュ宛ての手紙が出てきたよ。
直接手渡してもいいんだけど、他の連中に見つかると勝手に読まれそうだからこんな形にした。
それじゃあ、確かに渡したからね―――グラン・マ」
俺への手紙、この封筒かな…開けてみるか。
…差出人は紅蘭か。
「親愛なる大神はんへ。『例の薬』を贈ります。あれから改良したんやで。香りも効果も抜群や!
経口で摂取せんで、香水として使うても十分効果を発揮するはずや。これなら商売できるで。
もし帝都の二の舞になりとうないんやったら、ひったくって捨てたほうがええかもしれへんで。
ま、大神はんならそんなことせえへんと思うけどな。それでは、ご健勝を祈っとります。紅蘭」
例の薬…って、まさか…。
そうか、全てがつながったぞ!みんなケダモノになったのはあの薬のせいか!
そりゃ心当たりのある匂いのはずだ。あの薬のせいで帝都じゃえらい目にあったからな。
ふつふつと、怒りが湧いてくる。ゆっくりと、だが無限に。
「自殺は取りやめだ!とっとと帝都に帰って、紅蘭をとっちめるぞ!
あいつを一発ぶん殴ってならねば気がすまん!」
怪人?それがどうした!今の俺なら神でも殺せるぞ!怪人なんざ、ものの数ではない!
「待っていろ、帝都…そして紅蘭!お楽しみはこれからだ!
出陣だ。鬼畜なめんな!イカなんざスルメにしてやる!」
シャノワールへとダッシュ。生きる目的ができたんだ。行くぞ!
一方そのころ、帝都。
「お兄ちゃんがいないと、つまんない〜」
「大丈夫やで、アイリス。多分もう2か月もすれば帰ってくるはずや」
そん時は、どういう風に犯してやればいいんやろな?楽しみやで。
「なんだか楽しそうだね?」
「楽しみやからな。大神はんが帰ってきたら、どうしようかと思うとな」
なぁ…大神はんも、楽しみやろ?
鬼畜対魔王。さてどうなるか…。
続きそうな終わり方ですけど、多分続きません。
そ、そんな・・・最終回前にいきなり打ち切り的な
鬼畜対魔王が見れないのか
ともあれGJ!
GJ! なんかいろんな意味で涙出てきたww
生きてて良かったな大神!!
だけど紅蘭に挑むのはやめとけw 生き延びた命がムダになるぞwwww
鬼畜対魔王……んなもん、魔王の勝利に決まってんじゃんw
水瓶氏、次は紐育編だろうか
新次郎なら最初から家畜決定だと思うがw
え? 今度は帝都で帝国組+巴里組に飼われるんじゃないの?
それはそうと、今日も今日とては織姫が終わってないんだが、お蔵入りっすか?w
本人ニューヨーク大好きみたいだから
ショタ次郎もやりたいんじゃねーの
紐育編はまだ考えてません。
>>323 一応書いてます。お蔵入りはさせないつもりです。ネタがいい加減浮かばなくなってきてるのはありますが。
>>325 そうですか、楽しみにして待ってます。
あと、変な書き方をして申し訳ないです。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
「まったく、これだから日本のオトコはデリカシーないでーす!」
「おーい…ちょっと待って…」
あぁ…行っちゃったか…。なんかいつものことのような気がするけど、俺ってそんなにデリカシー無いのかな…?
でも、なんで怒ってるんだ?なんて聞いたら3倍の反撃がありそうだしな…。その辺は学習した。
うーん…でも何もしないのもあれだよなぁ…。そうだ、会話を反芻してどんな言葉で怒らせたのか考えるか。
怒らせた言葉がわかれば謝りようがある。自室に戻ってじっくり考えるか…。
「はーぁ…なんでこうなっちゃうのかなー」
一人テラスで落ち込む織姫。
「あの朴念仁のせいではありますけどー…私もつい、きつく当たっちゃう…はぁ…」
夕暮れの街。乙女の溜息。それに気づいたのは…。
「何やってんだい?ずいぶん落ち込んでるようだけど」
「あ、どうも…」
織姫は軽く挨拶して、視線を再び銀座の街並みへ戻す。グラン・マも織姫の隣で、それにならった。
年とは違った憂いがあり、暗さの見える顔。こういう顔の時、悩みの原因は大体…。
「やれやれ、恋の悩みってとこかい?」
「そんなんじゃありませーん…」
「ふーん…」
軽いジャブをあっさりかわす織姫。予想以上に深刻そうな姿を見て、茶化すのをやめて、襟を正して聞く気になったらしい。
「あたしにできることなんて大したことじゃないけどさ、話してごらんよ。一人で抱え込むよりは健康的だと思うよ」
ゆっくりと向き直った織姫の先には、微笑みを浮かべたグラン・マ。
安心したのか、ぽつりぽつりと語りだした。
「なんだか、うまくいかないんですよー…。こんな気持ちじゃないのに、心とは違う言葉が出てきちゃって…。
怒っちゃいけないのに、一緒にいたいのに…言葉はそうなってくれないんでーす」
あえて、誰のこととは言わない。言わなくても大体分かるだろう。
グラン・マは少し考えたあと、ゆっくりと口を開いた。
「織姫、あんたは認めたくないんじゃないかな。自分の気持ちを。
つまんないものにとらわれすぎて、本当の気持ちを認めたがらない。そういう風に見えるよ」
「あんまり実感ないですけど、そうなんですかねー…」
「じゃあ聞くけどさ、あんたはそいつに対してどういう気持ちを持ってるんだい?
愛情?尊敬?友情?それとも敵対心かい?」
織姫は黙り込んだ。恥ずかしいから言えないという感じではなく、本当にわからない、という表情。
しばらくの沈黙。伏せられた瞳が切なく揺れている。
「わかっただろう?答えられない。つまり、自分の気持ちを素直に認められないってこと。
まずはそこからだねぇ。本当の気持ちをぶつけた時に、人は繋がったり離れたりするもんさ。
本当の気持ちをぶつけられないようじゃ、いつまで経っても今の関係から全く変わらないだろうね」
もう日は落ちて、月が出てきている。風は冷たいが、二人ともそこを動かなかった。
「どうすれば、気持ちを認められると思いますか?」
「あたしはあんたじゃない。あんたの心を開けるカギは持ってないさ。
一言言えるとしたら、裸になれってことかな。自分の人生全部脱ぎすてて、裸の自分になれば、見えるかもね」
かぶりを振って、少しうっとうしそうに答えた。織姫は素直に聞いている。
「あとは、あんた次第だ。あたしはここらで失礼するよ。ここは冷える。風邪をひかないようにね」
軽く手をあげて、テラスを立ち去っていく。織姫はしばらくその場に立ち尽くしていた。
「さっぱりわからん…」
一生懸命会話を思い出してみたけど、怒らせた原因が全くわからん。
話してたのがご両親の話だったからな…仲直りしたとはいえいろいろ思うところがあるのかな…。
無理やり別れさせられたとはいえ、17年も音信不通だったのは本当だし。うーん…。
コンコン。
「ん…?どうぞ、鍵は開いてるよ」
ドアの先にいたのは、織姫くん。なんだか深刻そうな顔をしている。
「どうしたんだ?」
「ごめんなさい」
いきなり頭を下げられた。なんだ、何かしたのか?
「何か、謝るようなことをしたのか?」
「昼間、つまらないことで怒ってしまって、ごめんなさーい…」
あぁ…そのことか。そんなに気にするほどのことじゃないのに。
「いいよ。俺も何か悪いこと言ったんだろうし」
織姫くんは、まだ頭を下げたままだ。
「さ、顔をあげて。もう夕食の時間だよ。一緒に食べよう」
ようやく顔をあげてくれた。笑顔になってる。
気持ちよく階下に向かう足取りは、軽かった。
(中尉さん…わたし、いつか、あなたを落としてみせまーす。
だから、それまで、誰かのものにならないでくださいねー)
大神の背中に、こっそりと言葉をかける。その顔にはもう、憂いなどない。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
早くXで書いたら?
>>327 織姫好きの俺にはたまらないぜ、GJ!
それにしても、今回はグラン・マがさすがのキレを見せてくれましたね。
グラン・マとか。何故か一番優遇されてるように思えてしまうw
グラン・マは若いときは美人だったんだろうなぁ
タレブーさんて独身だっけ
>>332 グラン・マは今でも美人じゃないか
今の日本人から見るとちょっとふくよかだけどw
あの当時の巴里ではセクシー美女として結構モテモテじゃないのかな
かえでさんのエロを投下します。
「うぅ…明日はもう旧七夕なのに…」
目の前には書類の山。七夕公演を済ませたのはいい。でも、あまりに好評だったので急きょ公演延長。旧七夕までね。
だがその結果…。見事仕事が山積しているわけだ。本来なら公演の間である程度落ち着いているはずなんだけど。
衣装の手直しもちょこちょこやってるし、消費するものの手配もしなきゃならない。
何より、好評故にモギリと事務方の仕事が半端じゃない。
どっちか誰かに任せろよ、って言いたい人もいるだろうが、現状渡せる人がいない。
何せここには女優以外、俺とかえでさん、あとはつぼみちゃんしかいない。
つぼみちゃんに事務を任せるのは正直怖いし、かえでさんには軍事面でのことを丸投げしている。
つまり、俺しかいない。どこをどうやってもね…。
「だからと言って、この忙しさ…うおおお!カムバック!支配人と風組〜!!」
もちろん叫びを聞く人はいない。再び仕事に立ち向かうのみ…。
「大神さん…ちょっと、いいですか?」
物凄く申し訳なさそうにさくらくんが入ってきた…また問題かな。
何はともあれ仕事を放り出して行くしかない。何かあったのは間違いないし…。
舞台へ行ってみると…。んん?けいこしないで何やってるんだ?
行われていたのは酒宴。なんだってこうなってるんだ。
さくらくんから事情を聞いてみると…どうやら前祝いらしい。
確かに明日で舞台は千秋楽。でもよ…これはないだろ。
大きな歓声。そっちを見てみると、マリア、カンナ、あと…かえでさんが、飲み比べをしていた。
かえでさん…お願いだから止めてください。マリア…監督しろよ。カンナ…には言うことないか。
いや、嘆いている場合じゃないな。二日酔いで千秋楽とか本気でシャレにならない。
「いい加減にしろ!遊びたいなら終わってから遊べ!」
「かてえ事言うなって、隊長」
「米田支配人みたいなこと言ってるんじゃない!とっとと解散!」
むがー、とかなりの大声で怒鳴った。渋々といわんばかりの様子で解散。
カンナ、マリア、かえでさんは残しておいて後片付けをさせる。一番まずい事やってた連中だし。
3人にきっちり説教しようかと思ったけどそれはやめて、監督者であるかえでさんにだけ説教をすることにした。
「で、言い訳はありますか?」
かえでさんはしょんぼりとした顔。もちろん正座。赤かった顔も青ざめてきている。
「つい…一杯が二杯になり…杯が重なるうちにだんだんどうでもよくなって…」
すごく申し訳なさそうに言った。いろいろ言おうかと思ってたけど、ちょっと可哀そうかな…。
それにしても、らしいというかなんというか…大方そんなところじゃないかとは思ってたけど。酒好きだからな…。
「かえでさん、俺達は監督する立場にあるんですよ?自覚を持って仕事して下さい。
あなたが率先してだらけてしまうと、威厳と信頼を損ないます。全てにおいて悪い方向に進みかねません。
子供じゃあるまいし、もっとしっかりして下さい。こんなことで怒らせないで頂きたいです。
今日は仕事が残ってるんでこの辺りで勘弁しますけど、次やったら朝まで説教しますからね」
「はい…」
いくらかふらついた足ですごすご帰っていく。背中に覇気はない。
うーん…抑えたつもりだけど、ちょっと言い過ぎたかな。いや、いくら恋人だからって甘くすると示しがつかないな。
「あ…仕事…」
そうだ。まだいっぱい残ってるんだ。過ぎた事を悩んでないでまずは仕事を終わらせないと。
明日は千秋楽。公演のチケットはすでに完売だ。明日に残すとかなり辛い。
気合入れなおしていくぞ!
「ご来場の皆様に、御礼申し上げます!またいつか、お会いいたしましょう!ありがとうございました!」
割れんばかりの喝采。幕が下りてもまだ帰ろうとしないお客様。興奮しきりではしゃぐ子供たち。
こういうとき、やっててよかったと心から思う。それはみんなも同じだろう。
さて、今度は遠慮なく、いざ打ち上げ。今夜は思いっきり騒ごうと思ってたから、仕事を残さなかったのだ。
「七夕公演の成功を祝して…乾杯!」
「かんぱーい!!」
乱痴気騒ぎが始まった。夜はまだまだ長い。いくらでも騒げるぞ。
「大神くんも一杯どう?」
かえでさん…すでに顔が赤いですよ。それに俺は酒を…!!
「飲め飲め!今夜は無礼講だ!」
「げほ、ひゃへろ、はんな!(やめろ、カンナ!)」
無理やり酒を飲まされた。一気に体が熱くなる。
「弱いな、隊長〜。そんなんじゃアタイ達についてこれないぜ?」
「ハナからついていこうとはしてないから心配するな。さくらくん、水くれない?」
まだからかおうとしてくる手を押しのけ、差し出された水を一気飲み。いくらか体が冷えた。
「大神はん、紹興酒や。これも飲み〜」
一息ついたところで、今度は紅蘭。瓶を直接口にねじ込まれる。
「ごほ、がほ!ひょーらん、ほはえほは!(紅蘭、お前もか!)」
冷えた体に新たな熱。チャンポンしたせいか、酔いがものすごい勢いで回ってくる。
「お、ゆでダコになったな。さーて、お楽しみはこれからだぜ!」
酒を飲まされる手は止まらない。意識は飛び始め、頭には霞がかかってくる。
「もう、飲めないよ…」
それだけ言い残して、俺は意識を手放した。
「ん…」
目が覚めた。ぼうっとする頭が痛い。少し気持ち悪い。喉が渇いた。
よくわからないけど、誰かが運んできてくれたのか、ベッドに寝ているようだ。
水を取りにいこうと、焦点の合わない目をこすって覚醒させる。
どうやら、俺の部屋じゃないようだ。目の前には、見慣れた顔。かえでさんだ。
あぁ、そうか。まだ夢の中なんだな。一応、つねってみるか。痛くないだろう。
「痛ッ!」
なんだ、夢じゃないのか。…って、おい!!!
「な、なんでかえでさんの部屋に!?誰だ、カンナのせいか!?」
完全に覚醒。いきなり叫んだせいか、かえでさんも起きてきた。
「大神くん…うるさいわよ…」
「いやいやいやいや、これが落ち着いていられますか!?気づいたらかえでさんの部屋にいたんで…うわ、な、何を!!」
いきなり腕を引っ張られた。なす術なく、さっきまで寝ていたベッドに。
かえでさんの顔が、目の前にある。少しいたずらっぽくほほ笑んだ、可愛い顔。
「ゆっくり、休みましょうよ。一緒にいましょう。最近、忙しそうだったんだもの。
こんなときぐらい、ゆっくり休んでも…恋人らしく、一緒にいても、バチは当たらないわ」
さっきとは少し違って、優しい笑顔。その笑顔のまま、キス。
笑顔にあてられて、心に灯がともる。今度は、こっちからキスをする番だ。
「んふ…くすぐったいわ」
艶やかな髪を梳かして、そこらじゅうにキスをする。本当にくすぐったそうに、身をよじっていた。
伝わる酒の匂い。柔らかな肌。清潔な石鹸の匂い。酔っぱらった頭でも、それはわかる。
「大神くん…私、なんだか暑いわ。服、脱がせて…?」
飽きるまでキスし続けたせいか、かえでさんも少し燃えてきたみたいだ。
できるだけ優しく、服を脱がせていく。
「バンザイしてください」
「こう?」
「そうです…と」
上着を脱がせて、これで下着だけ。夏だからか、薄着。脱がせるのに大した苦労はしなかった。
普段ならまじまじと見ると恥ずかしそうにするんだけど、今夜はそんなことはない。
少しだけ酒に感謝して、改めてかえでさんの体を見た。
しなやかな体。白い肌が薄く紅色になっていて、なんとも艶っぽい。
目を閉じているから表情をうまくうかがえないけど、嫌がってはいない。
俺もとっとと服を脱ぎ捨てる。まだ一物は怒っていない。
下着をずらして、乳房を露にさせた。あまり弄らず、いきなり乳首を愛撫する。
いつもならもっとゆっくりとするんだけど、酒のせいか自制がいまひとつ利かない。
「ん…ああ…」
やっぱり酒のせいだろうか。かえでさんも、普段より感じるみたいだ。
時折愛撫をやめて、ただ強くかき抱くだけで、体に籠る熱が温度を上げる。つまり、陶酔する。
顔と胸を密着させるようにして、乳首を軽く吸う。
「あぁッ!」
体が少しだけよじれた。逃げたいのか、そうじゃないのか、俺の頭を軽く叩く。
気にせず、乳首を舌先で転がし続ける。
「んッ…あっ…んん!?」
大きな声を上げたくないらしく、声を抑えて、口を閉じようと頑張っていた。
でも、舌で責める度に、否応なく甘い声が漏れる。ちょっとかわいそうになって、一旦愛撫をやめた。
「声、出していいですよ。気持ちいいんでしょう?」
「前より、すごく感じるの…。だから、抑えないと、聞こえちゃう…」
気にしないで下さい、と言って愛撫を再開。固くしこった乳首をぺろぺろと舐め続ける。
どうすると感じるかはもうわかっている。そうやって攻め続けるうちに、段々とタガが外れていった。
「あ、あぁ…気持ち、いいわ…」
少しずつ、少しずつ。声が大きくなっていく。それを確認して、乳首をしゃぶるのをやめた。
ぎゅっと強く抱きしめ、距離をゼロにしてから、右手を秘所に向かわせる。
残った左手は、はしたない顔を見られたくない、と隠そうとするかえでさんの両手をまとめ上げる。
「ひ、どいわ…あんッ!」
「そうですか?言葉に反して、ここの潤いは増してますよ?ほら」
愛液にまみれた指をかえでさんの前に向ける。かえでさんは泣きそう。
いつから俺はこんなに嗜虐的になったんだろうか。自分でも知らなかった一面だった。
「ほら、もっと大きな声を出して下さいよ。もっともっと、聞きたいんです」
「や、だぁ!んん!!」
「気持ちいいんでしょう?我慢は体に毒。さぁ、いい声をお願いします」
「あッ!あぁんんっッ!」
言葉と指とで、攻め続ける。そうしているうちに、かえでさんの体は紅潮しきり、あえぎ声は止まらなくなっていた。
「そろそろ、いきますよ」
「うん…」
秘所からは愛液が滲み続け、肌は余すところなく紅潮していた。俺自身、これ以上我慢できそうにない。
「多分大丈夫だと思いますけど、痛かったら言って下さいね」
一物をあてがって、ゆっくりと押し進める。大した抵抗もなく、二人の距離はゼロからマイナスになった。
「んん…」
「動きますよ」
恍惚の表情は揺るがない。とりあえず、痛くはなさそうだ。初めはゆっくりと動く。
それでも、さんざん焦らされた体は大きな反応を見せた。
「ああ!やあ!?んんッッ!ひ、あああッ!」
さっきまでとは比べものにならないくらいの大きな声。ちょっと嬉しくなって、動きを速めていく。
「やッ!ひゃあぁッ!!は、げし…やん!!」
まだ慣れていないせいかコリコリと弾力があるそこは、大きな快感をくれる。
できるだけ我慢していたけど、いい加減、限界。
「ごめんなさい、俺、もうダメです…」
「わ、私も、私も…イきそう…んん!あああああ〜〜!?」
―――果てたのは、同時だった。大量の射精と、蠢く女陰。互いが互いを貪るように、止まらない。
「はぁ、はぁ…」
やっとの思いで一物を引き抜く。引き抜いた先からは、白濁が零れていた。
かえでさんは失神したらしい。人形のように動かない。俺は蕩けきった腰に鞭を入れて、秘所や一物を拭く。
やっとの思いで体をふき終わると、かえでさんに折り重なるようにして眠りこんだ。
…えでさん、かえでさん!!
「ん…?」
誰だ、朝から。まだ眠いのに…。かえでさんはまだ寝てるから、俺が応対するしかないか…。
服を着て、ドアを開けた。そこにいたのはさくらくんはじめ帝劇女優陣。みんなあっけにとられた顔をしている。
「お、大神さん…」
「ふあ〜ぁ…なんだよ、朝から…」
あー、眠い…。
「大神さんを探していたんですけど…なんでかえでさんの部屋に…?」
「なんでかは知らない。誰か運んでくれたんじゃないのか?くぁ…」
欠伸が止まらない…。そうこうしているうちに、かえでさんも起きてきた。
「どうしたのよ、大神くん…。え、みんな、なんで!!?」
なんだか慌てている。あ、そうか。まだ裸だもんな。そりゃ慌てるか。
「大神さん」
「隊長」
「大神はん」
「中尉さん」
「お兄ちゃん」
「中尉」
「なんだよ、みんな」
「破邪剣征…」
なんだ、敵か?朝から物騒だな。出撃の準備か…ふぁ〜ぁ…。
大神は出撃の準備の為に作戦司令室へ向かう。その背後からは8つの必殺技が迫ってきていた。
合掌‥‥大神よ、安らかに眠りやがれコノヤロォォォォwwwww
かえでさんの・・・ありがとうありがとう
339まではスゲーいい男だったのに340で朴念仁に戻りやがったwwwww
まぁ大神らしい最期ではあるな。魂のカケラも残りそうに無いがw
GJ!水瓶氏!!
魂のカケラも残りそうに無いなんて勿体ないことはしないと思うよ
きっと家畜にさ(ry
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
「あぁ…忙しい…」
もうちょっと仕事の量が落ち着いてくれればなぁ…。
それとなく手伝ってくれる人もいるけど、仕事の邪魔をする人のほうが明らかに多い。
「…うおおお!カムバック!支配人と風組〜〜!」
「呼びました?」
一瞬で毛が逆立った。まさか独り言に返事が来るとは。
声の方を見てみると…。
「え…?どうして、ここに?」
風組のみんな。転勤したはずじゃないのか…?
「今は仕事の谷間というべきか、暇なもので、二週間ほどお休みを頂いてこちらへ遊びに来たんですよ」
「へぇ…そうなんだ」
わざわざ遊びに来てくれるとは嬉しいな。頭痛のタネになりそうな人たちじゃないし。
「事務仕事溜まってるんでしょ?あたし達が手伝ってあげるわ」
「いや、いいよ。君たちはゲストなんだから、ゆっくりしていてくれ」
ありがたい申し出ではあるんだけどね…ここまで来て事務やらせるのは可哀想だ…。
「なに水臭いこと言ってるんですか。好意は素直に受けるものですよ」
そこまで言うならどうしようか…と逡巡している間に、3人はとっとと仕事を始めていた。
流石にというべきか、物凄い勢いで書類の山が削れていく。
俺がすることは、もう書類にハンコを押すぐらいになってしまっている。
「大神さん。お手伝いに来ましたよ」
「あー、風組の皆さんだ。皆さんも大神さんのお手伝いですかぁ?」
メルくん、シーくん登場。いや、一気に賑やかになったな。
「遊びに来たのに仕事をやってもらうっていうのは、ちょっと忸怩たる思いがあるけどね」
「私たちが手伝うことはありませんか?」
うーん…このままなら30分もあれば終わりそうな量しかないけどなぁ…。でもせっかく手伝ってくれるって言うし…。
「あ、そうだ。メルくん、シーくん。手伝ってくれ。それが終わったらみんなで食事に行こうか。
手伝ってもらったお礼がしたいんだ」
「え、じゃあ煉瓦亭!あのオムライスを食べたいの」
由里くん、即答。確かに美味いんだよな。今から予約入れて間に合うかな…。
「ちょっと待ってて。電話入れるから」
私用で使っちゃいけないか…いいや。支配人は俺だし。
運よく予約が取れた。6人分の席が空いていたとはついてる。
「予約取れたよ。さっさと仕事終わらせて行こう」
「おー!」
みんな昼飯がかかってるせいか気迫のこもった精勤ぶり。予定より大分早く終わった。
「さーて、それじゃ行くか!」
「はーい!」
いざ、煉瓦亭へ。
「ご注文は?」
「オムライス6つ…でいいよね?」
「もちろん」
メルくん、シーくんも文句はないみたい。というか、目移りしていて決めかねてる。
日本産の洋食を食べるのはあまり慣れていないせいか、少し浮かれているみたい。
できるのを待つ間、雑談。最初は適当な話をしていたんだけど、だんだんと共通の話題になってくる。
「で、その時の大神さんったら…」
「へー、そんなことが」
「そう言えば、お風呂を覗いて幻滅された事もありましたね」
「大神さん…そんな人だと思わなかった…」
「覗いたんじゃない!俺が先に入ってたのに、みんな勝手に入ってきたんだよ!そこだけは俺も譲らないぞ!」
帝都と巴里の共通の話題は、もう俺しかない。見事な集中砲火を食らう。
いよいよ敗色濃厚になってきた時、オムライスが来た。理想的なタイミング。
「さ、みんな食べよう!」
「いただきまーす」
あぁ…よかった。なんとか全員食べ始めた。これでいくらかは休憩できるだろう…。
オムライスを口に運ぶ。煉瓦亭のものは流石に美味い。
メルくん、シーくんも声をあげた。
「これ、美味しいですね!」
「ほんとほんと」
「もともとは賄い食だったらしいよ。お客さんがあれを食べたいって言われて提供するようになったとか」
「へー。博識ですねぇ」
無駄な知識はある。重要な知識はそうでもないけど…。
みんなぱくぱくと食べて、あっという間に完食。
で、その後はやっぱり…。
「それで、その時の大神さんは凛々しかったです」
「巴里でも時たまカッコよくなるんですよねぇ。普段はそうでもないんですけど」
「あははは…」
苦笑いをするだけ。恥ずかしがるべきか、それとも笑うべきか…。
こういう時、当事者はどういう顔をすればいいんでしょうか。誰か教えてください。
「それにしても、帝都もいいものですね。巴里とは一味違った賑やかさがありますよ」
確かに、欧州は花の都と言われた巴里より華やかさはないね。
でも、なんだかほっとするよ。ここにいると。巴里はあくまで留学先だからというのもあるけど。
「そうだね。巴里とは違って、ちょっとあっさりしてるけど、小粋でいい街だと思うよ」
「むー、やっぱり大神さんは帝都のほうがいいんだぁ…」
「い、いや…そういう意味で言ったんじゃ…」
「え、じゃあ巴里のほうがいいんですか?」
「そういう質問は勘弁してくれぇ!板挟みになる!」
まずい、まずいぞ。このままここにいたんじゃこの質問から逃れられない。
ならば、さっさと会計をして帰る!これしかない!
「そろそろ帰ろうか。あんまり長居すると迷惑になっちゃうからな。払いを済ませてくるよ」
背中に流れる冷や汗を感じさせずに、落ち着いた声を出した。こういう演技力は本当に…ついたな…。
大神の背中を眺める女5人。
「いつか、大神さんも誰かのものになるんですよねぇ」
「多分ね。果たして誰が射止めるのかはわからないけど」
「帝都に残るのか、巴里へと行くのか、どうなのかしらね」
「私は巴里に来てほしいです。大神さんがいない巴里は火が消えたようですから」
「私も同じです。大神さんがいない帝劇はつまらない。だから、ずっと帝劇にいてもらいたいです」
一度も視線を交えずに、大神の背中を見続けながら、想いの吐露は続く。
みんな笑顔なのに、少しだけ背筋が寒くなるような光景だった。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
これで一区切り。まとめを書いて締めるのもあれなので、いいコンビがあったら書き足すかと思います。
5でも書いてみようかと思います。プチミントで。
5はいいよ
興味ないし
微エロでもお笑いでもいいんで、紅蘭か織姫あたりお願いできないものか。
>>349 考えてみます。なかなか面白そうなコンビですし。
風組メルシー怖ぇぇぇwww
もう帝都と巴里を半年ごとに行き来しちゃいなよ。
ヒロインママさん達との話もお願いしたい。
アイリスママンやカリーノさんとか堪らん。
まさかの風組で嬉しくなった。メルシーの2回目も嬉しい誤算だw
紅蘭。近頃お疲れ気味の大神をねぎらうため、ちょっと怪しげな薬を調合中。
「うーん…あとはこれを混ぜればできあがりなんやけどなぁ…」
市販の栄養剤をベースに、栄養成分や強壮効果の漢方薬などを混ぜた逸品。
成分の微調整をしているうちに、いつの間にか夜になってしまっていた。
時間をかけて作った分、そこらで売っているものより繊細かつ豪華。
仕上げの漢方薬を混ぜるかどうか逡巡している理由は…。
「…ちょっと精力つきすぎて眠れなくなってまうかもしれへんな」
疲れを取るどころか、絶倫になりかねない、とためらっている。
純粋に体の疲れを取ってあげたいという気持ちから調合しているので、元気になった後、却って疲れるのは嫌らしい。
とはいえ効果が弱くて疲れが取れないとなると努力が水の泡。
「誰か実験台がいればええんやけどな。ウチが飲むのはちょっとあれやし…」
レシピを書きとめ、とりあえず調合。誰かいないかと周囲を物色していたとき、見つかったのは…。
「おや、織姫はん」
「あ、どうもー」
幸運だと思った紅蘭。近頃お疲れ気味みたいやから、これでもどや?と調合した薬を渡す。
織姫はさして疑いもせずに一気飲み。
「うえー…まずいでーす…。でも、なんだか、こう…体が熱くなってきて…」
「せやろ?味は保証してへんけど効果は保証するで」
織姫は顔を赤くして、中庭へと向かった。どうにも暑いらしい。
紅蘭はメモ帳を手に後をつけていく。
「あー…いい風だ…」
夜風が涼しい。風呂上がりの火照った体が冷えていく。
「中尉さん」
ん…織姫くんか。やっぱり風呂上がりらしく、体から熱の残滓を感じられる。
当たり前のように、隣に座った。そのまま、しばらく黙っている。
粗熱が取れた頃、織姫くんが口を開いた。
「中尉さん、私のこと、どう思ってますか?」
「…は?」
なんだ、何故いきなりそんな事を聞くんだ?
冗談を言うな…と言おうとしたけど、目は真剣だった。
「私のこと、好きですか?嫌いですか?」
「んー…憎からず思っているのは確かだよ。好きか嫌いで言えば、好きだ」
というか、花組で嫌いな人なんていないけどね。
「…!!!!」
「ん?」
なんだ、今後ろで誰かこけなかったか?
「中尉さん…」
織姫くんはゆっくり俺に抱きついて…目を閉じ、唇を少し尖らせた。
「ん」
(えーっと…)
状況は呑み込めた。なんでこんな展開になってるんだ?こんなに積極性のある人だったっけ?
「ん!!」
ちょっと不機嫌になってきている。このままだと怒るだろうけど、でも、なぁ…。
「ちょ、ちょっと大神はん、織姫はん!何してはるの!?」
二人してびっくり。一瞬で離れた。
「こ、紅蘭?」
「きゃ…!いつから、そこにいたんですか!」
「いつからでもええやろ!それより、今の…」
「わー!やめてくれ、紅蘭!」
何か言いふらしそうな感じがする。すぐに追いかけて、誤解を解かないと!
残された織姫。少し惜しそうな顔をして、自分の部屋に帰っていく。
「次は…最後まで、でーす」
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
やっぱり織姫可愛いな
>349じゃないけどありがとうございます
ええなぁ。今日も今日とて ◆6TjG7fAi0k はん。おつかれさま。
「今日も今日とて」シリーズはこのスレのオアシスだ
なにしろ鬼畜と家畜は荒れ狂ってる世界だからなwww
W畜も好きですよ
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
「…誰だろう?」
米田支配人から呼び出しを受けて、客人を招くことになった。
今は待ち合わせの場所で客人を待っている。米田支配人は誰が来るのか教えてくれない。
会ってからのお楽しみ、だそうな…。ちなみに、待ち合わせの場所は港。海外からの客人なのかな。
「そろそろ、時間か」
入国手続きを済ませた人々がぞろぞろと出てきている。日本人の姿も多い。
こっちに向かってくる人がいた。三人いて、全員女性。一人は日本人で、二人は外国人のようだ。
手を振りながら近づいてきていて、どうやら彼女たちが客人らしい。
「…え?」
顔を見てみて、驚いた。俺の目がおかしいのだろうか。いないはずの人がいるんだが。
一度目をこすってみた。やっぱり見間違いではない。そこにいたのは…
「お久しぶりです」
真宮寺若菜さん。
「いい天気ですね、大神さん」
マルグリット・シャトーブリアンさん。
「久しぶりね。織姫がご迷惑をおかけしていないかしら?」
カリーノ・ソレッタさん。
「えーっと…色々聞きたい事があるんですけど…」
なんでまた皆さんここに…?と聞いてみると、皆さん遊びに来たそうな。
たまには子供に会いたいとはるばるやって来られたそう。
カリーノさんやマルグリットさんが一人なのは、それぞれの旦那にどうしても抜けられない仕事があったから、だそうだ。
「ははぁ…それで俺が案内を頼まれたわけですね」
俺に案内を頼まれたのは、現在俺が大帝国劇場を仕切っているから。
舞台女優としての娘の姿を見たい、と。それで米田支配人から俺に回ってきたのか。
「それじゃ、大帝国劇場までご案内いたします。車を回してありますので、お乗りになって下さい」
三人を乗せて、いざ大帝国劇場へ。
「さくらさんは、ご迷惑をおかけしていませんか?」
「迷惑なんてとんでもない。よくやっていますよ。近頃はめきめきと演技の実力を上げていて、先が楽しみです」
「アイリスは、泣いていませんか?」
「大丈夫です。気丈な子ですし。ですが、まだまだ甘えたいでしょうから、是非会って甘えさせてあげてください」
「織姫は、馴染んでいるの?」
「ええ。来たばかりの頃とは違って、トゲが取れて柔らかくなりました。いい変化です。ほめてあげて下さい」
みんなやっぱり、娘が心配なんだなぁ…。遠く離れているから、尚更なのかな。
「そろそろ大帝国劇場に着きますよ。みんなを呼んできますから、少々お待ちになっていて下さい」
「あらあら、そんなに気を使ってくださらなくてもいいのに」
「お気になさらず。きっと喜びますから。じゃ、行ってきます!」
さーて、着いたぞ。即刻呼びに行かねば。普段は会えないんだ。たまには甘えさせないとな。
大神は嬉々として走っていく。
残された三人。
「やっぱり、いい人。さくらさんが夢中になるのも、わかる気がしますわ」
「アイリスも、手紙の中じゃ大神さんの事ばっかりです」
「織姫も、彼に出会って変わったみたい。不思議な魅力がある人よね…あ、戻ってきたわ」
さくら、アイリス、織姫が息を弾ませて走ってくる。それぞれの母親は、柔らかな笑みを浮かべて、娘を抱きとめた。
束の間の再会を楽しむ。邪魔をしたくないのか、大神はいなくなった。
それぞれが、二人きりになれる場所へと散っていく。
「さーて、見回りするかな」
開演までには時間がある。見回りというか、みんなの様子を見るんだけどね。
本番前は緊張しているから、それをほぐすのも支配人の役目だ。
「まずは、サロン…と。あれ、まずい…」
「あ、中尉さん」
織姫くんとカリーノさんがお茶。不味いな…親子水入らずの邪魔しちゃったよ。
早めに去ろうかと思ったけど、なぜか同席する事に。
「織姫はよくやってるの?」
なるほど。娘の評価を直接聞きたいわけね…。
「ええ。先ほどもお話しましたけど、最近は本当によくやってくれています。
協調性も大分ついてきていますし、誇張なしで高い評価をあげられますね」
「中尉さん…」
ちょっと嬉しそうだな。そういう感情を素直に出すのも、いい変化だ。
「へー。織姫がそんなに変わるなんて、面白いわね。大神さんのおかげかしら?」
「織姫くん自身の努力ですよ。周りが手伝ったところで、結局のところ、カラは自分で破らなければなりませんから」
カリーノさんはちょっと考えるような仕草をしている。ここら辺でいいか。あんまり長居すると気まずいからな。
「自分は見回りが残っているので失礼します。開演までにはいくばくか時間がありますので、まだ話していてもいいですよ」
「あ、はーい。チャオ!」
手をあげて答えて、次の場所へと向かう。次は…そうだな。中庭でも行くか。
「大神さん」
「さくらくん…」
あぁ…今度はさくらくん達か。日向ぼっこでもしていたみたいで、少し眠そうにしている。
隣にいるお母さんは、少し困ったようなほほ笑み。やっぱり邪魔かな。
「邪魔しちゃ悪いんで、失礼します」
「いえいえ、いいのよ。ちょっとさくらさんのこと、聞きたいの」
聞きたいこと…か。一体なんだろう?
「さくらさんが大神さんのことをいたくお気に入りみたいだから、聞いてみたくて。
大神さんはさくらさんのことをどんな風に思っているの?」
「ちょ、ちょっと…」
また唐突な…さくらくんも一気に赤くなっちゃったよ。
うーん…どんな風に思っているのか、か…。正直に言うかな。
「優しくて、やきもち焼きで、ちょっとドジってところですか。愛らしい性格だと思いますよ」
お母さんは少しきょとんとして、すぐにくすくす笑い始めた。俺、何か変な事言ったのかな?
「ふふ…これじゃ、さくらさんも苦労するわね。ありがとう、大神さん」
なーんか引っかかるな…。満足したみたいだからいいけど。
暇を告げて、次の場所へ。次は…食堂に行くか。カンナに挨拶しとこう。
「お兄ちゃんだ!どうしたの?」
カンナはおらず、アイリスがいた。何故か一人で。
事情を聞いてみたら、久々に手料理を作ってあげたいとか。それで一人でも機嫌がいいのか。
お兄ちゃんも一緒に食べよう、なんて言われているうちに、いい匂いのするクッキーが運ばれてきた。
「あら、大神さん。ご一緒にどうぞ。ちょっと聞きたいこともありますし」
「は、はぁ…いただきます」
なんだか雰囲気に飲まれてしまって、一緒に食べることになった。
クッキーはあまり甘すぎなくて、あとを引く味。すぐに二枚目に手が伸びる。
「それで、聞きたい事ってなんです?」
危うく忘れるところだった。
「アイリスがね、お兄ちゃんと結婚したい、なんて言うんですよ。
大事な娘の未来の旦那様に、アイリスをどう思っているのか聞きたくて」
クッキーでむせた。いやいや、アイリスの言うことを本気にしないで下さい…。ん?でも、笑ってるな。半分冗談か。
「アイリスは可愛い子ですよ。アイリスがもっと大きくなっても、俺の事を好きだって言ってくれるなら、結婚を考えますね」
俺も笑いながら答えた。返答に満足したのか、微笑んだ。アイリスは恥ずかしそうにしている。
「それじゃ、そろそろ俺は行きます。開演の時間が近づいていますから。アイリス、そろそろ準備してくれよ」
「はーい」
開場の時間まで、あと20分。支配人改めモギリの大神、出動だ!
「ご来場の皆様!ありがとうございました!」
「また会いに来てね〜!」
「それではまたいつか会える日を、楽しみにしてまーす!帝国歌劇団でしたー!」
幕が下りる。今日も大帝国劇場は満席。実にいい舞台。
舞台が終わり、娘の晴れ姿を見て、満足げな三人。
「いい舞台でしたね」
「ええ。本当に。予想を超える素晴らしさでしたわ」
「あの子も大きくなったのね」
そうこうしているうちに、大神がやってきた。今日はもう遅いから、宿まで送りたい、と。
三人はすぐに頷く。それを確認した大神は、車を回しに表へと走っていった。
「あの人になら…」
「娘を任せられますわね」
「幸せにしてくれる。そう確信できる」
車の用意が済んだ大神が走ってきた。三人は顔を見合せてくすっと笑い、大神のあとをついていく。
大神の背中に向ける視線はやさしかった。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
>>351氏のリクにできるだけこたえてみました。2レスに収まらなかった。次はどんなコンビにするか…。
>>362 GJ!
351氏ではないんですが・・・・・エ、エ、エロは駄目でしょうか
む、無理ならいいです、すみません
GJ!
そうだよなー 大神は親ウケ良さそうだもんなー
母親なら尚更だよねー どこまでも罪な男だ朴念仁・大神www
あー、自分も351氏じゃないんですが、できればエロも読んでみたいなーなんて事を
思ってみたり‥‥あのー、家畜のほうでもイインデスケドー‥‥
>>363-364 エロは一応書いてみます。ただ、あまり書きなれない人なので期待はしないで下さい…。
>>365 GJです!大神さんは流石ですな。
それとリクエストなんですが、すみれとマリアのゴールデンコンビ(すみれ曰く)が見たいです。
あんまりない組み合わせだと思うんですが……
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
「んーむ…」
遊戯室にて。マリア、すみれくんと勝負をしている。
勝負というのは簡単、レコードの一部分を聞いて誰の何という曲か当てるというもの。
出題者は一人で、あとの二人が当てる。
「ツィゴイネルワイゼン…サラサーテだっけ?」
このえらい難しそうなバイオリンは、多分…。
マリアはわからなかったみたいで、黙り込んでいる。
「当たりですわ。流石に知ってらっしゃいますのね」
「うーん…クラシックとはあんまり縁のない生活してきましたから…」
言い訳とはらしくないな。次はマリアが出題か。クラシックを知らないぶん、どんなものが出されるのか…。
レコードがかけられ、針が下された。流れ出てくるのは、聞きなれた旋律。
この曲は…懐かしいな。
「「『奇跡の鐘』」」
示し合わせたぐらいぴったりのタイミングで、すみれくんと一緒に答えた。
思い出深い曲だ。初めて演出した舞台での曲。
「懐かしいですね。あの舞台は、昨日の事のように思い出せます」
「わたくしもそうです。本当に思い出深い舞台でしたわ」
女神役を選ぶのに、本当に苦労した。その後、12時までのデート。ガラスの靴をはいた女神との束の間の休息。
その後はまた戦いが待っていたけど、あの舞台は本当によかったな。
「あの舞台は、目を閉じれば浮かんでくるよ。それなりの苦悩もあったけど、本当にいい舞台だった」
「ところで中尉、一つお伺いしたいのですけど、よろしいかしら?」
「いいよ。何?」
「女神の役を選んだ決め手って、何でしたの?」
「あ、それは私も是非聞きたいですね」
…あんまり聞かれたくない質問だな。
「決め手か…。正直に言わせてもらうと、ふっと頭に浮かんだ人を選んだんだ」
二人とも驚いている。あれだけ悩んでたんだから、もっと重い理由があると思ってたのかな。
「こんな事言うと怒るかもしれないけどさ、誰がやってもあの舞台は成功したと思うんだよ。
それだけ、みんな高い士気と気力と実力があった。だから、誰に任せようかと悩んだ。
この人がやらないと成功しない、って舞台だとはどうしても思えなかった。
そんな風だったから、ふっと頭に浮かんだ人を選んだんだ」
やっぱり、怒るかな。本気で悩んだのは本当でも、結果を出す方法は単純だからな。
恐る恐る顔色をうかがってみる。どうやら怒ってはいないよう。
「いい演出を持って、幸せですわね」
「本当に。しっかりと信頼されるって、気持ちいいわね」
信頼…か。そういうもんなのかな。
ん…!!
「まずい、こんな時間じゃないか!そろそろ仕事に戻らないとかえでさんに殴られる!じゃあ、また!」
いつの間にか一時間以上経ってる。とっとと仕事に戻らないと…。
大神は階段を駆け下りていく。その背中をぼんやりと眺める二人。
「中尉の女神になれるひとは、いらっしゃると思います?」
「さぁ…わからないわ。でも、なれるかどうかなんて、私たち次第じゃない?」
「負けませんわよ?わたくしだって女ですもの。好きな人と一緒になりたいですわ」
「もちろん、私も同じよ。人生の大舞台、一緒に舞うのは隊長がいい」
マリアは手を差し出し、すみれはそれを掴んだ。二人ともふっと笑って、背を向け、振り返らずに去っていく。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
368 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 20:30:07 ID:sTZ3MTYB
朴念仁
おお、すみれvsマリアか! 実に美しい闘いだ!
GJ!水瓶氏!!
>>366、リクエスト感謝!
>>367 いつもGJ!
女神役が誰だったのかはっきり言ってないのが上手いです。
すみれとマリアは、こうして見るとなかなか良いコンビな気がしますね。
大神が去った後の2人の台詞がとても良いです!
371 :
紅蘭の受難:2008/08/14(木) 12:29:53 ID:e+vv9Kj0
「いっ、イヤや
堪忍してや」
怯える紅蘭
しかし、羽交い締めにされた身体はびくともしない
形良い唇の前に、ソレは突き出された
「…………!」
懇願を止め、口を閉じる
「アガッ!?」
華奢な頤に手をかけ、無理矢理口を抉じ開けられた
ガボッ
黒びかりする太いモノを、口中に捩じ込まれる
クチュ
凄まじい腐臭
押し出そうとする舌に、先から零れた粘液が絡む
「ウエッ……」
思わずエズくが、ソレは容赦なく押し込まれた
「旨いだろ、しっかり食べな」
「なんで、こんなこと……」
泣き濡れる紅蘭を、疲れた様子の大神がなだめる
「しょうがないだろ
食べなきゃ、乗せて貰えないんだから」
気圧が下がると、腸内のガスが膨張して膨れ上がる
それを防ぐ為、航空機パイロットは、ソレを食べなくてはならない
「少しでも食べ易いように、太巻きにしたんだが……」
「そうそう、好き嫌いは良くないぜ
何でもバンバン食わなきゃ」
共犯者のカンナも同調した
「食えるかぁ!
そんな腐れ豆ぇ〜〜」
大嫌いな納豆を食わされた、紅蘭の抗議は延々と続いた
372 :
紅蘭の受難:2008/08/14(木) 12:32:35 ID:e+vv9Kj0
「だいたい、女優は屁ぇこいたりせんのや」
紅蘭の文句は続く
「アタシャこくけどな
快食、快便、放屁、放尿
全部健康の源だ」
カンナは平然と笑い飛ばす
「そうだよ、紅蘭
ガスを溜めるのは体によくない
ボクだっておならぐらい……モガッ」
「はいはい
レニはそういうこと言っちゃいけません
ファンが煩いからね
マリアも退場」
口を封じたレニを託して、マリアも部屋から追い出す
「ホ〜ッ、ホッホッホッ
わたくしには、縁の無い話題ですわね」
「そうデ〜ス
真の女優には、下世話な行為などナッシングデ〜ス」
『こいつらは、多少の汚れもこなすだろ』
心に浮かぶが、口に出さない分別ぐらい大神にもある
「アイリス、おならぐらいするよ〜♪」
「アイリス!女の子がそんなこと言ってはいけません」
まあ、お子さまアイリスと、ドジッ子さくらも許容範囲だろう
しかし、
「それでいいのか?紅蘭」
「えっ?」
突如、無駄にシリアスに迫る大神
戸惑う紅蘭
「放屁は下ネタだが、鉄板だぞ」
「うっ」
関西芸人の血が騒ぐ
「それでもこかんと言うなら仕方ない
さあ、今決めろ
こくのか、こかんのか!?」
「こきます
こかせて下さい」
大神が仕掛けた、しょうもない小芝居に乗る紅蘭
「偉いぞ、紅蘭」
ギュ
感動的に抱きしめた
「大神はん」
唐突な役得
うっとりと広い胸元に収まる紅蘭
「だがな……」
大神は、急に素に戻る
「ガスが溜まるなら、食わなきゃならんのだよ」
抱擁は拘束に変わる
振り向けば、花組メンバー
手に手に持った納豆料理で、抜け駆け者へ制裁を加えるのであった
「みんな、だいっきらいやぁ〜(泣)」
とある、平凡な帝劇の一日
終
痴女華撃団 すみれ編
「少尉ーっ!!!」
「すみれくん!!!」
プールで泳いでいた神崎すみれが急に溺れだした。
「待ってろ!今行く!」
大神はすぐに服を全部脱いでプールへと飛び込んだ。さすがに海軍の軍人だけあって、大神は泳ぎが上手い。
「すみれくん!もう大丈夫だ!」
「ああ・・・少尉・・・♥」
大神はすみれを抱き寄せると、すぐにプールサイドに上がった。しかし、薄い水着しか着ていないすみれを裸の大神が抱っこしているのだ。これでは股間が元気にならないはずがない。
大神も男だ。当然、股間が強烈に元気になる。
「すみれくん、大丈夫か!?」
大神はすみれをプールサイドに横たえる。すみれは何とか意識はあるようで、うっとりとした眼で大神を見つめていた。
だが下半身には眼が行っていない。行っていたら今頃は大きな悲鳴を上げているはずである。
そして大神はすみれの身体を見た。
「大変だ!一刻も早く、すみれくんに精子を注入しなければ!!!」
「・・・少尉?」
すみれはきょとんとしている。何が何だかわからない。
そして呆然としている間に、すみれの水着のショーツは大神によって脱がされた。
「きゃっ!!!しょ、少尉!!!何するんですのっ!!!」
「決まっている。今から、精子を注入するのだっ!」
すみれは抵抗する時間もなく、一瞬にして貪欲な猛獣に襲われる破目となった。
「ぐげっ!!!」
処女膜が裂け、血がほとばしる。その中を、大神の弾丸列車が突き進んでいった。
「おおっ!しょ、処女だ・・・・・・!!!」
大神は思わず感動する。
「すみれくん、わざわざ俺のためにばーじんを取っておいてくれたのか!!!」
「そ、そんなこと・・・ありませんわよっ!!!それより痛いですわっ!!!」
「あらら、照れちゃってるな。いいんだよ、そんなに照れなくとも。」
そして大神はすみれを抱きしめて、耳元にそっと囁いた。
「大丈夫。すぐに気持ちよくなるから。」
やがて大神の猛獣が、すみれと繁殖しようと彼女の膣をこねくり回し始める。
「うぐっ!ぐぐっ!ふぐぅ!」
やはり初めては痛い。この直前までは、すみれはまだ処女だった。
まさかこんな形で処女を失うとは、思いもしなかっただろう。
「・・・く・・・う・・・」
どんどんとすみれの頭がぼうっとしてくる。そして徐々に、すみれの眼がとろんとしてきた。
「すみれくん・・・気持ちよくなってきているみたいだね・・・」
そして大神はすみれに口づけして微笑んだ。こうして間近で見ると、やはり大神はいい男だ。
無理矢理なのに、何故か受け入れている自分がいる。
「俺も・・・すごく・・・気持ちがいいんだ・・・」
「ああ・・・少尉・・・♥」
そして二人は、手と手を取り合って、絶頂の高みへと駆け登っていく。
一瞬、すみれは眼を閉じた。
お腹の中に、熱い液体が流れ込んでいくのを感じる。
大神一郎の・・・遺伝子。
「・・・あ・・・これが・・・少尉の・・・」
もう後には戻れない。大神の種が今、すみれの畑に蒔かれた。
大神一郎の子供ができる。女性の妊娠率というのは、中出ししても100%というわけではないのだが、すみれは確信していた。
この射精で、間違いなくすみれは大神の子を宿すだろう。いや、確信というよりも、もしかしたら願望なのかもしれない。
そして・・・それは間違いではなかった。
大神の一撃で、すみれは妊娠してしまったのだから。
「少尉・・・・・・♥」
おしまい
‥‥そりゃーまぁ、すみれもすみれだけどさー‥
大神ってよく今まで逮捕されてないよねーーwwwww
いや逮捕されてるよ。
いつだったか浅草でアイリスと路上で公開セックルしてw
大神家の一族
莫大な財産を残して死んだ大神一郎
生前彼は妻を作りすぎ、そして子供を作りすぎたためその莫大な財産をめぐって一族が演じる闘争・・・
ここから先は任せた
斧・琴・菊つまり薔薇組ですね、わかり(ry
大神さんって、死ぬの?
だみゃ〜ん氏の大神は殺しても死なないでしょーけど、
他の大神は死ぬと思いますww
2008年、大神一郎105歳、未だ健在。そして繁殖期。
とっても怖いんですが、あえて訊きます。
いまだに繁殖期だというだみゃ〜ん大神さん、奥さんとお子さんは今何人?
と言う事は
>>376の一族間の闘争って……第三次世界大戦!?
「それじゃ、しばらく御厄介になります」
「アイリスと一緒にいられるなんて、夢のよう…」
「よろしくね」
お母さんが三人…。帝劇に遊びに来てくれた。それぞれの娘は純粋に喜んでいる。
ただ、俺はあんまり嬉しくなかったりする。
なぜかと言えば、他の隊員達に家族は来ていないから。すり合わせにえらい苦労しそう…。
まぁ、しょうがないか。さくらくん達の嬉しそうな顔を見れば、それでもいいって思えるよ。
「さーて、風呂でも行くかな」
時刻は午後10時。大分遅くなっちゃったよ。さっさと入らないと締め出されるかもしれない。
高速で服を脱ぎ、かなりの速度で全身を洗う。あとは湯船に浸かって…と。
からから…。
ん?風呂場の扉が開いたぞ。まずいな。もう掃除の時間か。もうちょっとゆっくりしたかっ…!!
「あ、大神さん」
「まままマルグリットさん!?なな、なんでここに!?」
問いかけは無視。惜しげもなく裸体を晒して、マルグリットさんが湯船に入る。
なんでだ!誘ってるのか?いやいや、そんなはずは…。
「あ、あがります。お先に…」
「あら、もうちょっとご一緒しません?」
え、えーっと…。
しばらく考えて、湯の中へ戻る。その時気づいた。かなり酒臭い。酔っ払いか…。
「んー、美味しいお酒でしたわ。ちょっと飲みすぎちゃって」
「そうですか…」
まずい、まずいぞ。俺の下半身が暴走を始めた。バカになってきた。なるだけ視線を外しても、どうしてもちらちら見てしまう。
真白な肌が酒と熱で赤くなっていた。人形みたいに均整のとれた美しい体つき。
胸はそんなに大きくないけど、すごくきれいだ。
「どこ見ていらっしゃるの?」
ばれていたのか!いや、でも…不可抗力というやつで…。
「…私の体、そんなに見たいんですか?いいですよ?全部見ても」
「!!?」
俺の前まできて、立ち上がった。目の前には、金色のアンダーヘア。
(えええい!もうどうなってもかまわん!)
「誘いは受けますよ?」
「え?」
目の前にある秘所へ舌を這わせる。オンナの匂い。
「あ、ひゃ!ちょ、っと…あれは冗談で…」
「火を点けたのはあなたでしょう。今さらやめるなんてできない」
さらに何か言おうとする口を黙らせるために、舌だけじゃなくて指も使って愛撫する。
逃げたがる腰を押さえつけ、ぺろぺろと舐め続けて、クリトリスを指でつまむ。少し味が変わってきた。
「もう濡れてきちゃったんですか?」
塩気と酸味。独特の味。違うと言いたいのか、いやいやをしている。
「でも、お湯の味じゃありませんよ。素直に気持ちいいって言って下さいよ」
「いや…ん!そんな、こと…ふ…ありません!」
「口と違ってココは素直ですけどね」
強く吸う。一層高い声があがった。まだまだ、その声、聞きたいな。
「ふぁ!ひゃん!や…も、ダメ!!」
「!!!」
押さえつけていた腰から力が抜けた。俺の顔が否応なしに湯船に沈む。
「ゲホ!ゴホ!!ひ、ひどいな…」
「だ、大丈夫ですか?」
「ごほ…ま、なんとか…さーて、続きをしますか」
再び襲いかかる。表向きは嫌がっているけど、本気の拒否じゃないな。
「やめていいんですか?」
この一言で一気に黙った。燃え盛る情熱を止める方法は、一つしかないよな。
「わ、わかってるくせに…ひどい」
自分でもわかるくらい人の悪い笑いを浮かべて、もうトロトロにとろけきったところへと腰を進めた。
「ひゃん!!あ…あん!?」
「声、大きすぎですよ」
口を口で塞ぐ。舌を入れたら噛まれそうな気がしたから、唇だけをひたすら楽しんだ。
「くふ…ひゃ!」
息苦しいのか、唇を外そうとしている。とりあえず解放。荒い息を吐いている。
「はぁ、はー…息ぐらい、させて下さい…」
「いいんですか?あなたの大声じゃ、外に届きかねないですよ?」
さっきまでとは違う赤さが顔にかかる。実証するため、腰を動かし、乳首を弄る。
「ああ!!ん、くふん!」
必死に声を出さないようにしているけど、それでもかなり大きな声。
どうやらご理解頂けたようなので、再びキス。もう抵抗しない。
「〜〜!?―――!!!」
声にならない嬌声。腰の動きを速めると、喉の鳴きも大きくなる。
だんだんと限界が近づいてくる。
「っく…ごめんなさい、もう出そうです」
そう言った時、一瞬で顔色が変わり、力の入らない腕で俺との距離を開けた。
「!!ちょっと、お願いですから、外に…」
外に、か…どうしようかな。
「うーん…どうしようかな?」
腰の動きは最後に向けて速さを増していく。肉の打つ音が風呂場に響き、嬌声と悲鳴もまた響いた。
「お、お願いです!!ひゃん!い…」
「やっぱり、中に出します…それじゃ、アイリスの妹、頼みますね…」
大きな瞳に浮かぶ涙。反するように感じる身体。我ながら鬼畜だ。
「いや、いやあ!!」
「…くっ!」
ギリギリで引き抜いた。白磁の肌を汚した白濁。
「…はぁ、はぁ…え?」
「お仕置きですよ。びっくりしたでしょ?これに懲りたら、男を誘うようなマネはやめてくださいね」
それだけ言い残して、早々に風呂場を去った。
翌朝。
「えらいことやっちまった…」
頭が冷えてくると、青ざめてきた。アイリスのお母さんなのに…。
あぁ…朝飯食べに行きたくないな…。絶対鉢合わせするよ…。
でも、しょうがないか…今さらどうしようもないもんな。
朝食へと向かう大神。心配のタネになっている本人は…。
「ママ…大丈夫?」
「大丈夫よ…(は、激しすぎ…)」
腰痛になっていました。大神、今朝は生き残った。
倫理観とかアイリス両親の中の良さで書きづらかった…。
Xで書かないの?
将来娘の旦那になる男がどういうモノを持っているのか確かめたということか
ジェミニで書けよ
>>386 道徳観念が強いんだなw
でもアイリス妹のところで激しく興奮した俺を許してくれww
未亡人の若菜ならハードルが低そうだが、夫持ちの方がより興奮するんだよなw
ママさんズが無駄に若くて美人なのが・・・勿体ない
他のギャルゲーだったら親子丼とか普通にありそうだ
GJ水瓶氏! なんという背徳感!! でもそこがイイ!!!
リクエストした1人ですけど、こういうエロになろうとは。
でも俺も「アイリスの妹」のとこでメッチャ興奮してしまった‥‥
この大神より鬼畜なんだな俺w
ここからアイリスママの復讐が始まる
とか少しでも頭によぎった俺はおそらく家畜側の人間
は
>>393 復讐ってより逆襲って感じかね
でも復讐ってジャンルもなんか面白そうだ
大神は女の恨みを買い捲ってるだろうしな
復讐か‥‥なんか猟奇スレ向きになりそうな気がするw
グロは苦手だからサイコ的ならいいな
お笑い系もいいですな
ママさんズ3人ともヤッちゃった後、
3人がかりで仕返しされたら面白いかもw
「大神さん…今日は、一撃かましてあげますよ…?」
とんでもないほどの真黒なオーラを漂わせているのは、ご存じ真宮寺さくら。
彼女が怒っている理由…。
「大神さん、今夜ご一緒に食事でも行きませんか?」
ちょっともじもじしながらの誘い。大神は少し考えて、手帳を取り出した。少し眉根をひそめて、視線をさくらに戻す。
「ごめんね、今夜はすみれくんに呼ばれてるんだ。神崎財閥の重鎮たちに挨拶してくれって。
行きたいのはやまやまだけど、神崎財閥との繋がりは切るわけにいかないから…」
じゃ、と手をあげて大神は去っていく。残されたさくらは…。
(そうですか、大神さん。私よりすみれさんのほうがいいんですか。
そうですよね?田舎娘よりお金持ちの洗練されたレディのほうがいいんですもんね?)
大神の台詞のうち後半部分は見事に切り捨て、自分よりすみれを選んだのだ、と妙な方向へと考えが向いていた。
ここで、話は冒頭に戻る。
さくらは霊剣荒鷹を手に、大神の部屋へと向かっていた。報復のために。
すでに虫も眠るほどの時間。大神も寝ている。
くすねておいた合鍵で大神の部屋のドアを開け、音を立てることもなく大神の枕もとに立つ。
「うーん…」
大神は小さく唸って、寝返り。その姿を見て、さくらは優しく微笑み、霊剣荒鷹を抜いた。
刀を首へ向かって振り下ろす。ただし、刃ではなく峰で。
大神は一撃で昏倒。これでしばらく起きることはない。
さくらは乱雑に服を脱ぎ、ついでに大神の服を脱がす。そして、全裸のままで大神と抱き合うように眠った。
朝。
「うーん…なんだか寒いな…」
背中ばっかり寒い。布団がはだけたのか。布団を首までかけようとした時、ちょっとおかしい事に気づいた。
なんだか、身動きが取れない。ん?というか、なんで俺はこんな格好で寝ているんだ?
寝ぼけた体で布団をはがすと、そこには…。
「あ、大神さん…おはようございます」
裸のさくらくんがいた。あー、なんだ。まだ寝ているのか。覚醒夢ってやつだな。
「ゆうべはよかったですよ…大神さん。やっぱり、ベッドの中でも力強いんですね」
なんだ、妙に現実感のある夢だな。なんて思っていると、手をつねられた。痛い。ということは…。
「……〜〜!!!!!」
夢じゃないのか!?待てよ、じゃあ、俺は、さくらくんと…?
昨夜の記憶が全くない。確かに飲んだけど、そんなに深酒した覚えはないぞ!
「えーっと…」
「びっくりしましたよ?深夜にいきなり私を抱きあげて、すぐにベッドの中へ連れこまれちゃいましたから。
でも、強引なのも、嫌じゃなかったです。それに、三回も中にお情けを貰ったんじゃ…出来ちゃうかもしれませんね」
なぜだ!?なぜこうなっている!?俺は本当に覚えがないぞ!
策は成った、と密かにほほ笑むさくら。魔王の陰が見える気がするのはなぜだろう。
カリーノさんが上手くいかないからこういうのを書いてみました
さくら黒いよさくら
次は大神さんが自分よりマリアを選んだと勘違いしたすみれの物語かな?
女が一ヶ所に詰め込まれて一人の男を取り合ってるんだ
この状態こそ自然だなw
ぜひ神埼の家に行ったら雛子さんとも・・・・・
>>399 ゲームやってた時から、さくらならムリヤリ既成事実作って
大神を結婚せざるを得ない状況に追い込むんじゃないかと思ってたから
スゲー納得してしまったwww
「少尉…わたくしをたばかった罰…重いですわよ?」
薙刀を研ぐすみれ。すでにイイ笑顔になっている。
彼女が怒っている理由は…。
「ほう。君が大神くんか。すみれさんから話を聞いているよ」
「大神一郎と申します。陰ながら多大なご支援を頂き、恐悦至極にございます」
(少尉…)
熱っぽい視線で大神を見つめるすみれ。
神崎財閥の重鎮達が集まるこのパーティーに大神を招待した理由は、すみれの婿として迎え入れたいという意思だった。
知ってか知らずか、大神は生真面目な態度を崩さない。敵視に近い感情を抱いていた重鎮達も、段々と柔らかくなっていく。
「折角のパーティーなんだ。もっと楽しんだほうがいいんじゃないのかい?」
「いえ、自分はすみれくんの護衛やエスコートも兼ねておりますので、気を休めるわけにはいきません」
(少尉…りりしいですわ)
大神は少しぼうっとしていたすみれに気づいて、冷たいものを持ってくる、と走っていく。
こういう気配りができるところも、気に入られる理由の一つだった。
「聞きましたか、雛子さん?この若さで分別と気品と実力を持っているなんて、素晴らしいと思いませんか?」
「ええ、そうですわね。一族に迎えいれるのにこれほどいい人はいませんわね」
(お母様…わたくし、少尉とならずっと一緒に…)
そうこうしているうちに、パーティーはお開きになった。
大神はすみれを部屋に送り届けると、自分に用意された部屋へと戻っていく。
すみれは、できるだけそっと、大神を追いかけていく。今夜は一緒にいたい、と言うつもりらしい。
ノックしようとした時、部屋の中から話し声が聞こえてきた。大神だけではなく、マリアの声も。
「肩こっちゃったよ。堅苦しいのもなかなか辛いね」
「お疲れ様です。帰ったらマッサージでもしましょうか?」
「そうしてくれると助かるな。全身カチカチになってるから…。それじゃ、明日には戻る。おやすみ」
(なぜですの?なぜわたくしに頼みませんの?わたくしのことなんて、ただのパーティーの同伴者に過ぎませんの…?)
だんだんと思考は沈み、間違った方向へと転がっていく。
ここで、話は冒頭に戻る。
とぎたての薙刀を手に、大神の部屋へと忍び込む。奇麗に光る白刃が怒りに震えていた。
「ん…すみれ、くん?」
刃を振りおろそうとした時、大神が目覚めた。一気に興が殺がれる。
とりあえず薙刀をしまい、笑顔を取り繕う。
「どうしたんだ?こんな時間に…」
「え、えーっと…」
答えに窮したすみれの頭に、さっきの会話が思い浮かぶ。
「きっと少尉もお疲れでしょうから、マッサージして差し上げようかと思いまして」
「あ、そういうことね。早々に寝ちゃってたから途方に暮れてたのか。
せっかくだからお願いするよ。気持ちよくて寝ちゃったらごめんな」
大神はベッドの上で腹這いになる。すぐにすみれが跨って、マッサージを始めた。
「あー、いいな。んー………!!!」
こっそりと薙刀を取り出し、石突で首筋へと一撃。
その後は裸にして、携帯していた蒸気カメラで写真を撮りまくる。もちろん大神は全裸のまま。
「まぁ、今日はこんなところで勘弁して差し上げますわ。ただ、次は…わかってますわよね?」
意識のない大神へ向かって一言残し、自分の部屋へと帰っていく。
もしかすると、大神は自殺するかもしれない。
早く大好きな杏里ネタで書けば良いじゃん。
何我慢してんの?
>>404 全裸写真を撮るとかすみれスゲぇw
次はマリアが誤解する番か
しかしマリアが誤解する相手が思いつかないんだが・・・カンナ?
剥いたんならヤッちゃえよ、すみれww
つか、写真どーすんだろ。ブロマイドにして売るのかな。
引き伸ばしてポスターにして帝都中に貼りまくるとか?www
>>406 俺が思いついたのはアイリス、織姫あたり。
>>407 なんか大神がしでかした時に見せるんじゃない?
売店で普通に販売。
「50銭になりま〜す♪」
薔薇組が買い占めて一般には流通しない悪寒
それはそれでスゲー怖いなwww
渾身のヌードがたった50銭だなんて・・・・・・・・・・・・
「隊長…私、本気だったんですよ…?」
愛銃エンフィールドの手入れに余念がないマリア。シリンダー、バレル、ハンマー、ファイアリングピン、弾と整備していく。
一通りの整備が終わり、空撃ち。全てが滑らかに動いており、完璧。
最後に弾を込め、予備弾や必要な道具と共に袋へ詰めて、大神の部屋へと突撃していく。
彼女が怒っている理由…。
「…っくしゅ!」
「お兄ちゃん、大丈夫?」
大神が風邪をひいた。その看病に当たっていたのはアイリス。
マリアはあれやこれやと仕事があって、時たま様子を見る程度。看病はできなかった。
で、その時たまの様子見で怒っているわけなのだ。
「はい、お兄ちゃん、お水だよ…。あとお薬も。紅蘭のお手製だって」
「ごめんな、アイリス。でも、そろそろ帰っていいぞ。風邪をうつしちゃ悪いから…」
「ううん、アイリスここにいる。風邪ぐらい、へっちゃらだもん」
「ありがとう…」
薬を飲んだ大神は眠り込んだ。アイリスは大神の手を握って、大きな瞳を揺らしている。
ちょっとのぞいていたマリアは、なんだか居たたまれなくなった。
(私、本気だったのに…それなのに…私より、アイリスのほうがいいんですか?
そんなことされたら、私…久しぶりに本気で怒りますよ?)
ここで、話は冒頭に戻る。
大神の部屋へと突撃したマリア。大神はよく眠っている。すでに熱は下がりかけているようで、呼吸に荒れはない。
エンフィールドのグリップで、大神へと一撃。眠ったまま、大神は気絶した。
大きな体を引きずって、鍛練室へと向かう。
「よいしょ…と」
鍛練室の壁に大神をくくりつけ、大神の顔に水をかける。
「う…あ…。なんだ、ここ…?あ、マリア…?」
「ちょっと訓練につきあってもらおうかと思いまして」
そう言って、マリアはエンフィールドのハンマーを起こす。大神は状況を把握したようで、一気に汗が噴き出してきていた。
「訓練…まさか、マリア…君は俺を的に…?」
ちょっと違いますけどね、と言いながら、袋からリンゴを5つ取り出した。リンゴを大神に乗せていく。
頭の上に一個。首の両脇と両肩の上に一個ずつ。このリンゴを撃ち抜こうというわけだ。
「動かないで下さいね?私は確実にリンゴを撃ちます。下手に動けば、私にその気が無くても当たってしまいますよ」
「お、おいおい…」
どうにか抜け出そうとした大神は少し動いた。右肩のリンゴが落ちて、股の間に落ちる。
マリアは躊躇わずにトリガーを引く。乾いた音が響き、股の間にあったリンゴが砕け散った。
「私は確実に『リンゴ』を撃ちます。リンゴを落とせば、それを撃ちます。弾が貫通した先に人体があっても、関係ありませんよ?」
「!!!!」
一気に固まる大神。不動の姿勢で、この恐怖の時間が終わるのを待つしかない。
彼に明日はあるのか。
だだだだだだ大丈夫だよ大神、じじじじじっとさえしてれば‥‥多分(滝汗)
いいいいいいっそ気を失えば大丈夫かも……
いや気を失うと身体が支えきれないからだめか
2008年夏のある日
大神「お嬢さん!俺の子供を産んでくれっ!!!」
さくら「大神さん!その子、ひ孫ですよっ!!!」
>>416 おじいちゃん、暑さで頭おかしくなったのに下半身は正常なんですね
「じゃ、そういうことで。よろしくね、大河くん」
「うう…」
こういう時ほど押しに弱い僕の性格を悔やむことはない。
思い返せば…あの時にはもう決定事項だったのかな。
「大河くん。サニーが呼んでたわよ。仕事は一旦切りあげて行ってきて」
「あ、はーい」
サニーサイドさんからの呼び出しって、なんだろ?なんだかあんまりいい予感はしない。
ラチェットさんが少し笑っていたのも気になる。なんにせよ、行くしかないか…。
「大河新次郎、参りました」
「うん。早速だけど、サブジェクトはこれだよ」
そう言って、油紙の包みを差し出した。受け取って、すぐに包みを解くと、そこには…。
「…えーっと」
見慣れた衣装。僕が変身する…衣装。
つまり、プチミント。
「これはいったいどういうことでしょうか…?」
「うん、それじゃ説明するよ」
説明が始める。長々と。
噛み砕くと、紐育の治安がいささか不安定になってきたようで、女優である星組隊員にも危機が及びかねない。
高額な身代金の要求もしやすいし、凌辱するにしてもいい相手。狙われやすい。
さらに、彼女たちは霊力の高さを売りにしているので、直接戦闘は苦手な人もいる。
戦闘ができる人も、大勢に襲われたら二進も三進も行かない。武器を常に携帯しているとも限らないし。
というわけで、彼女たちの護衛を頼まれた。でも、男の格好で常に寄り添うと違った面倒が起きかねない。
僕は表向きだと単なるスタッフなので、男女の仲じゃないかという噂が上がるかもしれない。
とはいえ、ちゃんとした護衛を雇うと彼女たちが紐育華激団だという秘密を知られかねない。
そこで、プチミントの出番。プチミントは女優として舞台にも上がった。周りにいてもそれほど不思議ではない。
もちろん中身は男だから護衛はできる。納得したくはないけど、納得するしかない理由。
「じゃ、そういうことで。よろしくね、大河くん」
「うう…」
あぁ…なんでこんな目に…。
「それじゃ、着替えてきてね。みんなへの説明をよろしく」
「ぼ、僕が説明するんですか!?」
「うん」
あっさり言わないで下さいよ…でも、やるしかないのか…。
着替えて、全員集まる楽屋へと。皆奇異の目を向けてくる。
痛い視線を感じながら、説明。
「ふーん…あたしに護衛か…ま、面白そうだからいいんじゃないか?」
「昴に護衛はいらないが…仕方ないだろう。サニーサイドの言うことにも理はある」
「リカ、ニセモノに守られるのか?リカにそんなのいらないぞ」
「いいじゃないですか。守られるというのもいいものですよ」
「ボクにしんじろー…じゃなくてプチミントの護衛がつくのか…しんじろーのほうがいいなあ」
あんまり乗り気じゃないね…僕も決して乗り気じゃないけど。
でも、この際覚悟決めてきっちり護衛しないと…。
支配人室。ラチェットとサニーサイドが談笑。
「悪い人ね。あなたが言うほど紐育は荒れてないわよ?」
「プチミント…というか大河くんをもうちょっとまともにしてみたくてね。彼女たちについていれば、何か吸収するだろうから」
「ほんとに、悪い人。育てるにしてももっといい方法があるでしょう」
「まぁいいじゃないか。楽しそうじゃない?」
プチミント…もとい大河新次郎。この先どうなるか…。
逆帝と並行して書いていこうかと思っております
>>416 大神ヤバすぎwww
しかし世界中の女が大神の血を引いてればそういうことも・・・ちょっと怖い考えになったwww
ああやっと本性来たか。
>416
じわじわ来るww
少し思ったんだが、、、世界中の王家も大神の血族になるのか
>>425 いずれそうなるだろう。
>>221の血脈関係を考えると、あまり遠くない将来だなw
>>416 105歳でいまだ絶倫となると周囲の女性はみんな血族じゃないのか大神www
確か法律ではひ孫までは手を出しちゃダメなんだよなー
玄孫(ひ孫の子)はどうなんだろう?
てか、大神は最初の時点で法律なんざ蹴散らしてるから関係ないかwwwww
>>426 法律だと三親等までダメだから玄孫だといけるんじゃないかな。倫理的にはタブー犯しまくりだろうけど。
>>427 鬼畜大神の辞書に「倫理」とか「タブー」とか「法律」とかの文字は無いと思うw
ヘタすりゃひ孫どころか娘にだって手を出しかねんヤツだぞww
おそらく近親婚による遺伝子上のマイナス要素は、大神の遺伝子が駆逐するんだろうな
人類総大神一族化まで生き続けるんだろうなぁ‥‥一郎ジイさんはwww
>>428 ほんとにつわものだなぁ…。終いには神になってしまうかもしれないぞ。人類種の造物主にw
>>429 ロード・オブ・ザ・リングのアラゴルンを思い出した
人間の王となるべく神から特別に愛され長寿を授けられた一族‥‥
神の名は「だみゃ〜ん」
あ、それで「大神」という姓なのか!ww
正直、最近のはつまらん
レベルが低い
272氏はどこに行ってしまったんだろう
大神が本当の大神になるんだな
狼じゃなかったんだな
2108年、大神一郎205歳、未だ現役。
大神「お嬢さん!俺の子供を産んでくれっ!!!」
さくら「ですから大神さん!その子は8代目の孫ですって!!!」
大神の超人ぶりの陰で地味にさくらが長生きすぎるwww
>>433 花組メンバーも大神と一緒に現役で長生きしてたりするのか!?
「大神さん」と呼んでるってことは大神は誰も正妻にしていないのか!?
「8代目の孫」ともなれば万単位の人数だろうに、さくらは子孫全員を把握してるのか!?
ああ、謎が深まる‥‥つーか、ちったぁ考えて行動しろ大神!!wwwww
家系図が作られている
100年先の事だから、紅蘭かその血を引く発明好きの子孫が
大神一族同士が接近すると瞬時に互いの続柄が分かるチップとかを開発して
脳内に埋め込んでたりするのかもw
でも大神と一族内の男どもは続柄なんて全然気にしないから意味無いよなwww
「・・・・・・かえで・・・・・・かえ・・・で・・・・・・」
深い暗闇の渦から、懐かしい声が聞こえる。
ここは・・・・・・どこ?私は・・・・・・
私は、藤枝かえでだ。それはわかっている。だが、ここがどこだかわからない。
渦巻くような黒い空。火山の噴火で壊滅した村のようなごつごつした岩場。そして大きな洞窟。むろん、中は見えない。
漆黒の闇。そのずっと奥から、私を呼ぶ声がする。
聞き覚えのある声。それは、私の声。
いや違う。この声は・・・・・・あやめ姉さんの声だ。
「・・・・・・かえ・・・で・・・・・・かえで・・・・・・」
私は思わず震えた。あやめ姉さんは、先の帝都での戦いで、亡くなったはず。それなのに・・・・・・
私はこの場所を知らない。一度も来たことのない場所だ。そしてこの闇の向こうには・・・・・・何があるのかはわからない。
そんな中から、あやめ姉さんの声が、ひっきりなしに聞こえてくる。
「姉さん!?あやめ姉さんなの!?」
私は洞窟の奥に向かって叫んだ。すると突然、私を呼ぶ声がやんだ。
「・・・・・・。」
私はしばらく、じっと洞窟の闇を見つめていた。この先に、あやめ姉さんがいるかもしれない。
「あやめ姉さん・・・・・・」
私はもう一度あやめ姉さんの名を呼んだ。すると、しばらくしてから、再び私を呼ぶ声がした。
「・・・・・・かえで・・・・・・」
「姉さん・・・・・・」
「・・・・・・無念・・・・・・」
「無念?」
闇の向こうのあやめ姉さんは、無念と言った。何が無念なのかはわからない。ただ、無念と聞こえた、それだけだ。
「何が無念なの?」
私が呼びかけると、あやめ姉さんの声が返ってきた。
「・・・・・・無念・・・・・・晴らして・・・・・・」
その言葉を聞いた途端に、私の周囲が明るくなりだした。そして数多の光が差し込んでくる。
私は上体を起こした。そして周囲を見回す。
そこはいつもの私の部屋だった。部屋の中は、いつもと変わりがない。
「・・・・・・夢・・・・・・だったのね・・・・・・」
壁の時計を見ると、午前5時。起床の時間には少し早い。
私は考えてみた。
あやめ姉さんは確かに、無念と言った。そして、私に、その無念を晴らせとも言った。
だが、何が無念なのかがわからない以上、晴らしようがない。
問題は、その無念の内容。
帝都は今、新たな敵を迎えている。かなりの強敵。だが、大神くんと花組のみんなも成長している。最初期から比べたら、戦闘力が素晴らしく上昇している。
大神くんと花組のみんななら心配ないだろう。きっと大勝利で、この戦いをハッピーエンドで終わらせられるに違いない。
だから、無念とは、大神くんと花組の戦いや帝都の平和のことではないだろう。
次に、我が藤枝一族について考えてみる。
藤枝一族の中で、若い者は私と姉の二人だけだった。
つまり、この二人が、子孫を残せる者ということ。
だが、あやめ姉さんは・・・・・・もういない。
そこまで思い巡らせるに至って、私はふと気づいた。
あやめ姉さんの子供は、いない。
子供を残すその前に、あやめ姉さんは逝ってしまったのだ。
そう・・・・・・あやめ姉さんの最大の無念、それは、己の子を残せなかったことだろう。
私はふと、己の手首を触ってみた。
熱い鼓動が鳴っている。それは、私の生の証明。
あやめ姉さんはもういない。だが、私は生きている。
あやめ姉さんの果たせなかった夢。それが、あやめ姉さんの無念。間違いなくそうであろう。
ならば、その無念は、私が晴らすしかない。
私は立ち上がった。まだ午前5時。
まだ誰も起床していないであろうこの時間に、私はそっと部屋を出た。
服装は、ネグリジェのままでいい。これなら、捲っただけで、子孫を残せる。
そして隣の部屋に、大神くんはいる。
あやめ姉さんの無念を晴らすために、私は部屋に入る。
鍵は開いていた。大神くんは意外に無用心だ。
最も、深夜ならばこの大帝国劇場の戸締りはきちんとしてあるし、怪しい人物の侵入もないだろう。
それに、帝都の内部の人たちも、みんないい人ばかりだから、悪事を働くはずもない。
だから、この部屋の鍵はかけなくとも大丈夫なのだ。
大神くんは・・・・・・太平楽な顔をして、いびきをかいている。
私は、早速大神くんを見下ろしてみた。大神くんの股間が、異様に膨らんでいる。
噂には聞いていたが、これが『朝勃ち』という現象なのだろう。なぜ勃つのかはわからない。
普通は、女性を目の前にして勃つのだそうだが、朝早くに勃つこともあるという。
だが、私にとっては、朝勃ちが起きているということは、これ以上なく都合のいい出来事だった。
男性は勃起してないと、挿入してもするりと抜けてしまい、性交が成功しないらしい。
まあ私も未経験なので、詳しいことはわからないが。
しかし、今、大神くんは、勃起している。これは、いつでも挿入できるというGOサイン。
「大神くん・・・・・・」
私は大神くんのパジャマのズボンをずらし、パンツの窓からそのモノを取り出してみた。
「・・・・・・。」
今、目の前に、大神くんの元気すぎるモノがある。まるで自己主張しているようだ。
大神一郎は、いつでもかえでさんを孕ませられますよ。
私はごくりと息を呑んだ。これが、大神くんの・・・・・・
大きい。そして、素晴らしい造形美。
まさに、至高の芸術品といった感じの、大神くんのモノ。
陰茎の理想形。もっとも、私は他人の陰茎など見たことないから、他の人の陰茎がどうなっているのかなんて知らないが。
でも、そんな私が一目で美しいと感じたほどの、綺麗で立派なモノだ。
私はその真上に立った。両足は彼の腰の両脇。ネグリジェを捲り上げれば、私の女陰が露出する。
そして私は、ゆっくりとしゃがんだ。すると、その美しい先端部が、私の膣の入り口に当たる。
その瞬間、大神くんのモノが、私の愛液に濡れた。私も、欲情している。
だが私は、未だ男性との経験がなかった。私は、処女だ。
私はそこで止まり、ごくりと息を呑んだ。初めての体験。
どんな感触になるのかは、まだわからない。痛いのかな?気持ちいいと言う人もいるけれど、本当のところはどうなんだろう?
でも・・・・・・少し怖い。
こんなに大きいモノが、私の中に入るなんて、信じられない。
だが、アイリスの中には入った。だから、私の中に入らないはずがない。
それに、出産のときは、これよりも何倍も大きな赤ちゃんが、同じ穴から出てくるのだ。だから、きっと入るはず。
でも・・・・・・やはり緊張する。
その時、大神くんが唸った。
「う〜ん・・・」
大神くん、起きてしまうかも・・・。
ならば、それよりも早く、大神くんを迎え入れなければならない。
それに、あやめ姉さんの無念・・・。
大神くんとの子供を残せなかったという、悔やんでも悔やみきれない無念。
その無念は、私が晴らさなければならない。
何としても、大神一郎と私の子孫を残す。
それが、私に課せられた、天命。
「いくわよ、大神くん・・・・・・!!!」
私はぐっと腰を沈める。途端に、私は顔を顰めた。
痛い。噂には聞いていたけど、やはり痛い。
陰茎が少しだけ埋まっている。だが、これ以上進めない。
その時、大神くんの目が、かっと開いた。
「!!!」
「!!!」
私と大神くんはびっくりしたまま、動かない。だが、もしかしたら、悲鳴を上げられるかもしれない。そうすれば、花組の皆も起きてきて、大騒ぎになるかもしれなかった。
私は咄嗟に、大神くんの口を手で塞いだ。
「大人しくして。」
そして私は大神くんにそっと語りかけた。
「ごめんなさい。私、どうしても、あなたの赤ちゃんが欲しくて。それに、夢であやめ姉さんがこう言ったの。私の無念を晴らしてと。」
「で、でも、それがどうしてこんなことに!?」
私の手はすぐに外れた。そして、大神くんが言葉を返す。大声を出す気はないようで、私は少し安心した。
「大神くん、あやめ姉さんの最大の無念は、あなたとの子供を産めなかったことなの。だから、姉さんに代わって、私がその無念を晴らさなければならないのよ。」
「かえでさん・・・・・・」
そして大神くんの視線が、私の股間に移ってきた。
「でもかえでさん、半分しか入ってませんよ?」
「仕方ないじゃない。私、処女だったんだもの。」
「・・・・・・わかりました。」
そう言って大神くんは、両手で私の腰を掴んだ。そして強い力で、ぐっと陰茎を突き上げた。
「!!!!!!」
私はショックのあまり、かっと眼を見開いて、口を大きく開けてしまった。
信じられなかった。大神くんのモノが、奥まで刺さった。生まれて初めての経験。
何と言えばいいのかわからない。痛い。だが、痛さとは別の、何とも形容しがたい感触。
眼から涙が零れ落ちる。痛み、そして・・・・・・もやもやしたもの。
「かえでさん、大丈夫ですか!?」
大神くんが心配そうに私に聞いてきた。
「だ、大丈夫・・・・・・たぶん・・・・・・」
「でも、痛そうですよ?」
「仕方ないじゃない、処女だったんだもの。それよりもどう?気持ちいい?」
私は痛みをこらえて、大神くんに聞いてみた。痛いけれど、大神くんが気持ちがいいなら、それでいい。
「はい、すごく・・・気持ちいいです。」
「よかったわ。」
大神くんはしばらくその姿勢のまま動かないでいてくれた。おそらく、私の身体が慣れるのを待ってくれているんだろう。
「大神くん・・・・・・」
「かえでさん、後悔はしませんね?」
「ええ、もちろんよ。」
やがて・・・・・・動き出した。
まだ少し痛い。そして、痛みとは別の、何ともいえない感触。
もしかしたら、これが・・・『気持ちいい』なのかもしれない。
大神くんの、男の感触。
私の身体は、彼の男を感じる悦びに、小刻みに震える。こんなことは初めてだ。
信じられない。よくはわからないけれど、今私は、女。大神一郎という男の手によって、女になっている。
「かえでさん・・・・・・すごく、綺麗で、色っぽいです。」
大神くんはポツリとつぶやいた。その言葉は、はっきりと私にも聞こえた。
「大神くん・・・ありがとう・・・」
そして私は彼の唇にそっとキスをする。
「あなたも、すごく・・・・・・素敵よ♥」
「かえでさん・・・・・・」
すると大神くんは、私の身体を寝かせて抱きしめた。そして、身体をぐるっと回し、私の身体が下になった。
大神くんが上になる。そして、信じられないほどに、大神くんの腰が、激しさを増していく。
「かえでさん!俺の子供を産んでください!!!」
「大神くん!!!」
そして・・・・・・きた。
熱い感触が、お腹の奥に広がる。
私はしばらくの間、じっと大神くんを抱きしめていた。
大神くんの精子は、無事に私の中に放たれた。
あやめ姉さんの叶えられなかった夢。そして、私自身の夢。
そして・・・・・・大神くんの夢。
夢は、きっと叶う。だが、その夢を叶えるには、私は決して死ねなかった。
「ねえ大神くん、一つだけ聞いてもいい?」
「かえでさん?」
「あやめ姉さんとは・・・・・・やったの?」
「・・・・・・正直に言わないとダメですか?」
「別にあなたを責めているわけじゃないの。ただ、あやめ姉さんのことを思うと・・・・・・」
「・・・・・・やりました。」
その言葉を聞いて、私は胸が詰まる思いだった。あやめ姉さんは、大神くんとの子を宿していながら、非業の最期を遂げた。
私は涙した。あやめ姉さんの無念・・・・・・それは、どんなに辛かっただろう。どんなに悔しかっただろう。
「大神くん、私は・・・・・・生きるわ。」
「かえでさん・・・・・・。」
そう、あやめ姉さんのためにも、大神君のためにも、そして、私自身のためにも。
窓の外で、小鳥が歌っている。
時計を見ると、もう午前6時を回っている。
「もうそろそろ起きる時間ね。」
「そうですね。」
私は立ち上がり、着替えるために自分の部屋に戻った。
そして大神くんも起き上がり、いつもの服に着替える。
そして、いつもの帝劇の1日が始まる。
おしまい
だみゃ〜ん氏の鬼畜じゃない大神を読めたのはいつ以来だったか‥
ついオチがあるんじゃないかと身構えながら読んだら、
なんとも切ない結末に感動しちまいましたよ!!
GJ!だみゃ〜ん氏!!
だがしかし、続編があるのではないかという不安がどうしても残るんですが‥‥考えすぎ?ww
自分も、正直笑う準備しながら読んでたけどいい意味で裏切られたw
いつものだみゃ〜ん氏も好きだけどこういうのもいいですね
GJ!
かえでさんの処女設定大好きだ
大神がいつ鬼畜になるかと身構えていたけど最後まで好青年でほっとしたw
こういうのもいいね
かえでのを読みたかったから嬉しかった
446 :
渡り鳥と風見鶏 ◆6TjG7fAi0k :2008/08/27(水) 23:58:55 ID:cl6XtGrU
桜咲く季節。出会いと別れの季節。
風に吹かれ、舞い散る花びら。
その中で静かに佇み目を細める男一人。周りに人はいない。
「…帝都も春だな。暖かな雪が舞う、と」
呟き、眼を閉じればいろんな思いがよぎる。
出会い。喧嘩。和解。戦。
かけがえのない仲間を得た。失いもした。
悲しい思い出も多かった。でも、全てが素晴らしいものだった。
ずっといたいと思える場所。いればいるだけ、出て行きたくなくなる場所。
「この街は、ちょっと思い出が多すぎるな…」
一本の桜の下に座る。もうすぐ、ここを発たなければならない。
花組の隊長から外され、演習航海。
演習航海から帰ってきても、また花組に戻れるかはわからない。
軍人である以上、上の命令は絶対。わかっている。わがままは通らないし、言うつもりもない。
でも、ここから離れたくはなかった。その思いを抑えきれるほど強靭な精神は持ち合わせていない。
今は、気持ちの整理をしたかった。
桜の木に寄りかかり、天を仰いだ。
見えるのは大振りの枝と、舞い落ちる花びら。空の青さはまだらにしか見えない。
その視界が突然曇った。同時に、目に何かが当てられる。
「!?」
「だーれだ?」
目に当てられたのは、小さな手。そして高い声。
「アイリス?」
手を外される。目の前にはジャンポール。
少しびっくりした。
「えへへ、どう?お兄ちゃん。これ『にだんがまえ』って言うんだよね?」
どこでそんな言葉を覚えたんだか…。
ジャンポールがいなくなると、今度は見なれたリボン。いつものように、じゃれついてくる。
いつもどおり。何も変わっていない。でも、だからこそ、離れるのが辛い。
さまざまな表情を見せてくれた。一緒にいて、飽きなかった。
「お兄ちゃん、どうしたの?なんだか変だよ?」
少し視線を伏せていたら、何か感づいたらしい。
すぐに笑顔を取り繕う。しゃんとしていないと、どんどん暗くなってしまいそうだから。
「ねーねーお兄ちゃん、アイリス、デートしたいの。いいでしょ、いいでしょ?」
(うーん…)
どうしようかとちょっと逡巡している間に、すでに決定事項にされてしまっていた。
こういう無邪気な強引さが好きだし、同時にちょっと嫌いでもある。
(まぁいいか。どうせ、もうすぐ…)
引かれる手にほんの少しだけ力をこめた。離れてしまいそうだから。
誘われていった場所は、やっぱりというか浅草。花やしきでのデート。
「ねーねー、お兄ちゃん、次はあれに乗りたい!」
「はいはい…」
観覧車に乗り、動物と戯れまくる。こんなに小さな体にどれだけのスタミナを秘めているのか…。
「次はあれー!」
「ちょっと休憩しないか?少し疲れたよ」
返事を待たずに飲み物を買いに行く。ほんとに強引だと我ながら思う。
「えー?つまんないー!」
ふてくされながらついてきた。
冷たいラムネを手にして、ボートに乗る。なんだかんだで、水の上は落ち着く。
「ちょっと揺れるから、気をつけなよ」
「うん」
アイリスに二人分のラムネを持ってもらって、ゆっくりと漕ぐ。さほど広くはない池の真ん中まで来て、漕ぐのをやめた。
「さーて、休憩しようか」
小さな波と弱い風に揺らされて、眠気を誘う心地よさがある。
初めはちょっとおっかなびっくりだったアイリスも馴れてきていた。
横になって空を見た。少し暮れ始めたけど、まだ青い空。目を閉じれば、風の匂いがする。
「お兄ちゃん」
「んー?」
ボートが揺れた。アイリスが近づいてきたらしい。体を起こしてみると、目の前に金髪。
びっくりしている間に、アイリスは俺の体を下敷きにするようにして、寝転がった。
温かさと重さ。心地いい。驚いて起こした体を、再び倒した。
「お兄ちゃん」
「ん?」
少しずつ、空の色が暗くなってくる。少しずつ。
「お兄ちゃん、演習航海っていうのに行っちゃうの?」
「…ああ、そうだよ」
隠す気にはなれなかった。気休めを言ったところでどうしようもない。
「すぐ、帰ってくるよね?」
「…予定は、一年。でも、また帝劇に戻ってくれるかはわからない」
アイリスの体が、少しだけ震えている。肩に手を添える。添えた手に、小さな手が重ねられた。
小さな手から伝わる震えが少しずつ大きくなってくる。泣いている。
必死に声をこらえているのがわかる。何も声をかけなかった。
「…帰ろうか」
空が墨絵になるまで黙っていた。震えが小さなものになってきたのを感じて、それだけを言う。
アイリスは頷いて、起き上がった。ボートを岸へと向かわせる。
帰りの鉄道でも、何もしゃべらない。何か考えているような表情を見せるだけだ。
「お兄ちゃん」
「?」
なんだか様子が変なので、アイリスの部屋に上がりこんでいる。
しばらくは会話が一方通行だったけど、ようやくアイリスのほうから話しかけてくれた。
「アイリス、お兄ちゃんと一緒にいたい。行かないでほしい」
それは俺も同じだ。離れたくはない。でも、軍人である以上命令には逆らえない。逆らうつもりもない。
どうすれば傷つけずに断れるのか。必死に考えても、何も出てこない。
「…でも、無理だよね。アイリス、そのくらいわかるもん。だから、せめて…出航するまで、一緒にいたい」
「…わかった」
それで、アイリスの心が少しでも救われるのなら。
「今夜から、ずっと一緒だよ?だって、アイリスとお兄ちゃんは恋人だもん」
そう言って、アイリスは服を脱ぎ始める。しばらく状況が飲み込めず、黙って見ていた。
「…それって」
喉から絞り出した声で言えるのはそれだけ。まさか、アイリス…。
「こういうこと、するんでしょ?恋人って。だから、しよう?お兄ちゃん」
一糸まとわぬ姿。恥ずかしそうにしているけど、視線を外しはしなかった。
アイリスは本気だ。けど、俺の気持ちはまだ固まりきっていない。
「アイリス。俺のこと、好きかな?こういうことって、好きな相手じゃないと、しちゃだめなんだ」
「うん、アイリス、お兄ちゃんのこと大好きだよ」
覚悟を決めて服を脱いだ。少女相手に欲情する趣味はないつもりだけど、ここまで言わせておいて、できないというのは無理だ。
「ん…」
キス。軽く触れるだけ。それだけだけど、アイリスは顔を一気に赤くした。
はじめからこの調子で大丈夫なのかちょっと不安。
少しでも慣れさせたいから、キスを続けた。
「ふ…ん、ん…」
飽きるぐらいキスを続けると、慣れてきたようだ。頭を押さえて舌を入れても、あまりびっくりしない。
少し膨らみかけた胸に手を伸ばした。驚いたように跳ねる。
「怖い?」
「そんなこと…ないもん」
やっぱり気丈な子だ。それに対して俺は…。
(覚悟を決めろ!)
必死に自分を奮い立たせた。でも、どうしても消えない感情がある。
罪悪感だ。まだ何も知らない少女を犯そうとしている罪悪感。それを快楽に変えられるほど狂っていない。
でも、止められない。止めれば、アイリスの気持ちを無に帰すだけだ…。
愛撫を続けた。小さな胸を、大人にするように撫でまわし、ねぶる。
「あ…ん」
少し感じるようで、吐息は切ない。でも、反応は小さなものだ。
反応の違いを糧にして、鎌首をもたげた罪悪感に食われそうになった。
振り払って、アイリスを見る。
「ぇっく…ん、ひっく…」
泣いていた。
(何をやっているんだ、俺は…)
罪悪感は強さを増し、心を食い尽くす。
「アイリス」
「っく…?」
俺には、これ以上はできない。感情に任せて、年端もいかない少女を手に掛けるのはできない。
流れに身を任せるよりは、きっと酷なんだろう。でも、できない。
「今日はここまでだ」
「え…?」
青い瞳に、さっきまでとは違う涙があふれてくる。心が痛んだ。
アイリスは『大人の女』として俺を求めるのに、俺は『子供』として接している。
感づいているだろう。それでも、ここから先に行く気はない。嫌われても構わない。
「これだけは約束する。演習航海が終わって、その後…どのくらい後かはわからないけど…。
もう一度君に同じことを聞くよ。その時になっても気持ちに変化がないなら…俺のことが好きなら…。
その時は、ちゃんと最後までする」
それだけの時間、俺を思ってくれるなら…ちゃんと応える。
「うん。アイリス、待ってるからね」
服の乱れを直して、アイリスと一緒にベッドへもぐりこむ。安心したのか、すぐに寝息が聞こえてくる。
しばらく寝顔を眺めて、俺も睡魔に身を任せた。
(見ててね、お兄ちゃん。アイリス、絶対いい女になってみせる!)
船は出港していった。さまざまな思いを乗せて。
(もう二度と離れたくないってぐらい、いい女に…なって、みせるんだから…)
彼女は泣きながら、それでも笑っていた。
ageてしまって申し訳ないです…。
Xオタが興味を引こうと必死
>>450 いつもGJです。
アイリス健気だねぇ。
しかし「二段構え」なんて、どこで覚えたんだ?
あぁよかったー! さすが大神だ、理性はあったんだなw
1の段階でアイリスに手を出してたのかと焦ってしまった‥疑ってスマン
早くイイ女になれよアイリス! 大神の理性があるうちになwww
GJっス水瓶氏!
ごめんww
1でアイリスに手を出してても違和感を感じなくなってたww
でも1の頃はまだ真面目だったんだなw
>>455 このスレにいるとだんだん感覚が麻痺していくのさw 気にすんなwww
457 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 07:13:04 ID:qWu5Xhk3
保守
>>373訂正
×痴女華撃団 すみれ編
○ミニゲーム すみれ編
この間読んだ
大神×ラチェット
のSSをきっかけにこの組み合わせの妄想が広がる広がる
誰か書いてくれんか・・・
そういや活動写真でちらっと会ってたね
暇見て書いてみようかな
読んだことないが,小説版ではラチェットも大神に落とされてるそうな
読みてえ
ラチェットは新次郎のヒロインだろ
タイガーは二週目だけだし大神は小説だけだから
今のところ誰のってのは無いって勝手に考えてる
既に大神さんに味見されているに1票
既にだみゃ〜ん氏の大神に孕ませられてるに1票
むしろ小説で大神との絡みがあったおかげで
Xがどうしても嫌になった
大神さんはジャンヌに手を出したのか気になる
手は出して無くてもジャンヌからは惚れられてると思うww
手を出さないなんて大神さんらしくない
新次郎が手を出す前に毒見役(味見?)で
「全軍、突撃イイイイイィィィィィッッッッッ!!!」
今、大神の大量の精子が、アイリスの胎内へと突撃を敢行する。
「かかれいっ!!!」
「おおおおおおおおーーーっっっ!!!」
大神の陰茎から、一斉に精子が噴き出した。陰茎の外は、アイリスの膣内。しかも大神の陰茎は大きいので、その出口のはアイリスの子宮口と直接繋がっていた。
大量の精子たちは、直接子宮内に入り込む。そして、子宮の内部を通り抜けていく。
ここで道は二つに分かれた。その先の道は、右側の卵巣への道と、左側の卵巣への道。どちらに行っても、卵巣にたどり着く。
「よし!ここで、二手に分かれて進軍せよ!」
「了解!」
精子の一番隊隊長の率いるグループは右側、そして二番隊隊長の率いるグループは左側へと進軍する。
そして進軍を続けると、その最深部に、燦然と輝くアイリスの卵巣があった。
「隊長!一大事でありますっ!!!」
「どうした!斥候隊!」
「こ、この卵巣、入り口がないであります!!!」
「何っ!?もしや、まだ生理が来ておらぬのか!!!」
隊長は舌を打った。未だ生理の来ない子供とやるとは、大神らしくもない。
未だ目覚めぬアイリスの卵巣。それは、分厚い殻に包まれている。しかも、その固い殻は、容易に壊せる物でもなかった。
その固い殻が壊れて、出血を伴う時、それが、生理なのだ。
「むむむ、多少荒療治ではあるが、仕方あるまい。発破をかけるぞ!」
隊長の号令とともに、特殊工作部隊がダイナマイトを仕掛ける。
「発破せよ!」
「了解!」
そして、アイリスの胎内は大爆発を起こす。だが、女体は意外に頑丈なので、アイリスの身体自体への損傷はほとんどなかった。
耳をつんざくほどの大轟音とともに、アイリスの卵巣の壁の一角が崩れた。そして中で眠っていた卵子を叩き起こした。
「う〜ん、アイリスまだ眠いのに〜」
「全軍、突撃ーーーっっ!!!」
「えっ!?・・・・・・きゃああああああああっっっ!!!」
こうして、イリス・シャトーブリアンは、めでたく大神の子を宿すことになる。
「隊長!一大事にござります!!!」
「どうした!」
「入り口が、固く閉ざされてて、これ以上先には進めませぬ!!!」
隊長はちっと舌を打った。既に生理の上がっている女体を相手にするなど、大神らしくもない。
そのごつごつした卵巣は、入り口はあるが、固く閉ざされている。そして、その周囲は、荒れ果ててしまっていた。
異様に殺風景なこの場所。その大地は所々が窪み、うっかりすると足を取られてしまう。
そして水気のない、かさかさしたその場所には、新たな生命の息吹は、全く感じられなかった。
「仕方あるまい。ものども、灰を持てい!!!」
「はっ!!!」
そして隊長は周囲に大量の灰をばら撒いた。これなら、枯れ木にも花を咲かせることができる。
そして卵巣も、見る見るうちに綺麗になっていく。
だが、その入り口は閉ざされたままだった。
「よし、次は、酒と肴を持てい!!!」
「了解!!!」
そして隊員たちは皆、地べたに座って、酒盛りを開始する。
「それっ!飲めや歌えや、踊れや!!!」
「そおれ!剣玉鞠突き凧揚げよいやさっ!!!」
「めでたいべ?」
この大宴会に、卵巣の内部の卵子は目覚めた。
「おや、この騒ぎは・・・・・・なんざますか?」
もう再び目覚めることはないだろう。そう思っていたのに、また目覚めてしまった卵子。
「なんざましょ?」
そして卵子が中から扉をこじ開けた。それと同時に、精子隊員たちは、一斉に立ち上がる。
「よし、開いたぞ!突撃いいいいっっ!!!」
こうして、タレブーさんは、めでたく大神の子を宿すことになる。
大神wwwwwww
タレブーさんをwwwww偉大すぎる
>>472、
>>473 なるほど、大神の精子が一発必中のワケがよく解りましたw
…どころじゃねーーーっ!! こえーよスゲーよ大神の精子部隊!!
一番怖いのは「中」を具象化できるだみゃ〜ん氏の頭脳だけどなっ!wwwww
だみゃ〜ん氏すげえわ・・・
鈴木艦隊まで……あんたの引き出しは底なしかw
生理前だろうが閉経後だろうが関係無しって、どんだけ鬼畜wwww
思ったんだけど、だみゃ〜ん氏の鬼畜大神の血族ってさ、男の子もいるよね?
そいで血族内での近親婚とかガンガンやっちゃうとさ、
インブリード効果で鬼畜度がガンガン上がってったりしないのかな?
一郎じいさんから続柄が離れるほど、逆に鬼畜度アップの危険性があるんじゃ…w
馬じゃないんだからさ
皆さんに申し上げたいことがございます。
大神一郎は、決して鬼畜ではありません。
ただ、人よりも繁殖力が旺盛なだけなんです。
その証拠に、真の鬼畜が好きな、カニバリズムや切断、損壊プレイなどは、断固として拒絶するはずです。
それに、大神一郎には、愛があります。
彼と性交する対象の女性を、基本的には愛しています。
ただ、その愛する女性の対象が、多すぎるだけなんです。
彼は決して鬼畜ではありません。何たって、彼女たちを愛していますから。
ただ、彼女たちを愛しているということは、彼女たちとの愛の結晶が欲しいということ。つまり、子供が欲しいということ。
これは、地球上の生物であれば、ほとんど全ての生物に存在する本能です。人間も例外ではありません。
そして、大神一郎は、その生物の持つ本能に忠実なだけなんです。
彼は決して鬼畜ではありません。ただ、彼女たちを愛しているだけ。
そして彼女たちを愛するということは、大神一郎の中では彼女たちとの赤ちゃんが欲しいということ。
これは前述の本能に他なりません。
また、大神一郎は、基本的には優柔不断です。
彼は、真宮寺さくらが好き。だが、アイリスも好き。そして、マリアも好きだし、カンナ、紅蘭、すみれ、織姫、レニ、その他の女性の皆さんが大好き。
ですが彼は優柔不断ですから、誰か一人に絞る事ができませんでした。
彼は悩みました。そして、一つの結論に達したのです。
「そうだ、みんな愛せばいいじゃないか。」
こうして、彼は帝劇の全ての女性を愛するようになりました。
そして、それは敵も例外ではありませんでした。
紅のミロク、水狐(影山サキ)、土蜘蛛、彼女たちの貞操も全て、大神一郎に捧げられました。
ですが、彼は鬼畜ではありませんから、切断やカニバリズムなどは決して行いませんでした。
唯一行ったのが、孕ませです。しかし、孕ませるというのは、愛する女性に対する、男としての本能ですから、それを以て鬼畜ということはできません。
とにかく、彼は決して鬼畜ではありません。むしろ、彼女たちに愛することの大切さを教える、愛の伝道師なのです。
実際に今も、大神一郎は一人の女性と繋がっています。
彼女の名前は、マルグリッド・シャトーブリアン。ご存知、アイリスのお母様です。
彼女は夫のロベールさんと来日しました。その際、大神さんと、お互いの相手を交換してみようということになりました。いわゆる、スワッピングです。
しかし、ロベールさんは困ってしまっています。なぜなら、大神さんの相手は、アイリスだからです。
「う〜ん・・・・・・」
「ええっと・・・・・・パパ・・・・・・」
ロベールさんにとって、アイリスは実の娘です。その困り果てた二人の横で、早速大神さんとマルグリッドさんがプレイを開始しています。
そして今、大神さんの陰茎から、マルグリッドさんの膣内に精子が放たれました。
普通の人の精子は、一回に放出する精液の中に、数千万から数億匹含まれているといいます。
ですが、大神さんの精液の中には、精子は20匹ほどしかいません。
こんなに少なくて大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、大神さんなら心配ありません。むしろ卵子との結合力が強いため、少しでも問題ないのです。
逆に多いと、精子が勿体無い。特に大神一郎の場合は、交わらなければならない女性が多いですから、少しでもたくさん交わるために、全弾撃ちつくすことがあってはならないのです。
そんな感じで、大神一郎の精子は、マルグリッドさんの子宮内を順調に進んでいきます。かつては、アイリスを育てた子宮。そう、アイリスのふるさとです。
そして卵巣へと到着。
「隊長!一大事です!」
「どうした、斥候兵!?」
「卵子が、既に他の精子と絡み合っています!」
斥候兵の報告に、隊長はちっと舌を打ちました。既に妊娠している女性とするなんて、大神一郎らしくもありません。
「かまわん!突撃せよ!」
「了解!!!」
精子部隊は、お構いなしに卵子に突撃します。そのショックは凄まじく、絡み合っていたロベールさんの精子は、無理矢理引き剥がされてしまいました。
「よし!敵は去った!突撃!!!」
こうして、マルグリッドさんは、無事に大神一郎の子供を授かりました。ロベールさんは涙目です。
仕方なくアイリスとやったロベールさん。当然、中出しします。
しかし彼女の卵子は、既に大神一郎の精子と結合していました。そこに向かって、ロベールさんの精子が突撃を敢行しました。
ですが大神さんの精子は強いので、ロベールさんの精子はすべて弾かれてしまいました。
ロベールさん、涙目です。
おしまい
ロベールさんは理性が無さ杉だ
むしろロベールさんが鬼畜だと判明した
アレ?夫の前で妻を寝取る大神も鬼畜か?
結論。大神は通常の鬼畜をはるかに凌駕した究極の鬼畜である。
大神の精子の無敵っぷりにワロタ
K_
( @ @)
人 ▽ノ、<カンナ誕生日おめでとう
( 人 人 ノ)
( )}( )( ){( )
∪ ★ (∪
ヽノヽノ
∪ ∪
女は子宮で考えると言うが、大神は精巣で考えてるんだなw
てか、大神は単なる無敵精子の製造工場に過ぎないのか?www
大神「カンナ、お誕生日おめでとう!お祝いに、俺の子を孕ませてあげよう。」
カンナ「隊長、それじゃあ去年と同じじゃねえかよ・・・」
カンナ、もう2人目なのかwwwww
このスレ見てるとたまに原作の内容が頭から吹き飛んでしまうwww
大神「すみれくん、もうすぐお誕生日だね。ちょっと早いけど、おめでとう!」
すみれ「少尉?わたくしのお誕生日は1月ですわ。今は9月ではありませんの。」
大神「何言ってるんだすみれくん!たった4ヶ月前だろ?近いじゃないか。」
すみれ「少尉?」
大神「さあ、お誕生日プレゼントだ!受け取れ!」
すみれ「あ〜れ〜♥」
大神「紅蘭、お誕生日おめでとう!」
紅蘭「うちって、毎日お誕生日やったんやなあ・・・」
おwwwwwおwwwwwがwwwwwみwwwww
なんでも孕ませる理由にするんじゃねーよwwwww
大神がいれば少子化なんて問題ないな
だみゃ〜ん氏の大神は紅蘭がメインヒロインなのかw
西暦3000年、人類は幾度もの滅亡の危機を何とか乗り切り、空前の発展を遂げていた。
既に、地球上の陸地では人類を養いきれず、宇宙ステーションを利用する人々も増加していた。
更に、月や火星への移住。本来は人の住める星ではなかったが、凄まじい科学の発達が、それを可能にしていた。
分子を分解したり結合させたりして、大量の水や酸素を作り出す装置。それにより、水や酸素のなかった月や火星でも植物が育つようになっている。
そうなれば、当然他の動物も棲めるし、人間も住めるようになる。
そしてこれらの星を合わせた総人口は、200億人を突破している。
そしてそのうちの4分の3にあたる、150億人ほどの人々の血の中には、大神一郎の血が流れている。
彼らは先祖のどこかに、大神一郎の血を持っていた。
だが残りの4分の1は、大神一郎の血を持っていない。
でも、心配いらない。
なぜなら彼らは、大河新次郎の血を引いているからだ。
ということは、大神一郎の血を持つ者が4分の3で、大河新次郎の血を引く者が4分の1なのかというと、そうではない。
実は、大神一郎の血を引く者の3分の2は、大河新次郎の血も持っているのだ。
つまり、全人口の半分は、両方の血を受け継いでいるということである。
要するに、全人類の祖先は、大神一郎の親である。
もうどの辺にどうツッこめばいいのか解らないwwwww
大神一族スゲーよwwwwwww
新次郎の血筋など残さんでいい!
あと4分の1で全人類は統一されるのだ!
進め!!我らが大神無敵精子部隊www
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
「ん…?」
恒例の見回り。廊下にレニがいた。ただ、ちょっとおかしい。歩き方がぎこちない。覇気がないと言うべきか。
「どうした?レニ」
「なんでもないよ。ただ、ちょっと体がだるいだけ」
体がだるいって、大丈夫か…?熱でもあるんじゃないだろうな。最近は忙しく駆け回ってるし。
「ちょっと大人しくしていてくれ」
レニの前髪をかきあげて、自分の額とレニのそれとを重ねた。レニはあっけに取られている。
「んー…熱はないかな」
となると、ただ単に疲れているだけかな…!!!
「死ね!」
長年の勘が働き、とっさに飛びずさる。さっきまでいたところに、凄まじい熱球が飛んでいった。
なんであいつは本気で殺そうとするんだ!
「当たったら死ぬだろ!止める手段をもっと優しいものにしてくれ、ロベリア!」
「死んでも構わないよ。朴念仁はローストしちまうのが一番だろうからな」
怒りを隠そうともしない。とりあえず、落ち着かせよう…。
「何か勘違いしてないか…?」
「部下に手を出そうとしている上司を見かけただけだ。次は逃がさない」
やっぱり、勘違いしているな…。そういや、レニは…?
「た、隊長…」
顔を真っ赤にして、まだぼーっとしてる。とりあえず、事情を説明しようか…。
「…というわけだ。熱を計っていただけで、変な事をしようとしたわけじゃないぞ。そこまでバカじゃない」
「ふーん、なるほどね」
納得してくれたみたいだけど、怒りは収まってない。俺、何かしたのか…?
レニも表情が戻っている。妙な誤解をされなくてよかった。
「それで、隊長。ボクの診断は?」
「ただ単に疲れていただけだ。体中に疲れが溜まってるんだよ。マッサージしてやるから、今日はもう休め」
「え、でも…」
「疲れを残して仕事させるわけにはいかないよ。注意力が散漫になる。休むのも仕事だ」
まだ何か言いたそうだけど、納得させてレニの部屋へ連れて行った。なぜかロベリアも一緒に。
あれか。まだ疑ってるのか。それでさっきから怒ってるわけだな…でも、どうしようもないか。
「鍛えた腕を発揮するかー」
ベッドに腹這いに寝かせて、マッサージ開始。無駄に鍛えられた腕を発揮する時が来た。
足を揉み、背中へ指圧。肩と首筋。腕。足の裏だって忘れない。
どこもかしこも強張っていて、激務を想像させた。
「まったく、こんな状態になる前にしっかり休もうよ」
「ボク、そんなに疲れていたのかな…?」
気づいてないのか。なんというか…過去が過去だからな。
「もう少し、考えて行動し…?」
ん?静かになったな。
「すー、すぅ…」
そっと顔を覗き込んだ。静かな呼吸。寝ちゃったか。
「Gute Nacht…さって、俺も寝るかな」
「待ちな」
ロベリア…忘れてた。大丈夫…だよな。多分もう怒ってはいない、はず…。
「なかなか見せつけてくれるじゃないか。それに、さっきは完全にアタシの事、忘れてただろ?」
「そんなことはないぞ」
本当は忘れていました。それより見せつけていたって、何をだ?
「中睦まじくてよろしいことで…じゃあ、そろそろ祈れ」
祈れ…?ん?それって、まさか…。
「Au revoir!」
まずい、間違いなく殺される!塊のような殺気が追いかけてくる!
「うおおおお!」
外だ、外へ出るぞ!テラスから米国産活動写真のようにダイブだ!
さっきまでいたところからは炎。ガラスが砕けて舞っている。
異常な光景ではあるけど、外に出ればこっちのもんだ。広い帝都から俺一人を見つけるなんて不可能。
さーて、飲みに行くか。そうしないと、怖いから…。
「ちっ、逃がしたか」
舌うちをして、踵を返した。イライラしながら階下に降りると、さっきまで寝ていたはずのレニ。
「どうした?」
「殺気を感じたから、様子を見ていた。ロベリア、あんまり隊長を脅かさないで欲しい。
仲間だと思っているから、警告。これを無視するっていうなら、実力で排除する」
一気に雰囲気が剣呑になる。
「ふーん…」
二人とも眉ひとつ動かさないが、気合で押し合っていた。
しばらくの膠着の後、ロベリアが殺気を解いた。
「アンタは隊長が好きみたいだね。やり方は強引だが、気持ちは素直で純粋だ。キライじゃないよ。そういうの」
「それはロベリアだってそうだろう。独占欲を素直に出せない。変に大人な分だけ、損なのかもね」
「なんでもいいさ。アタシは隊長と一緒にいるのが楽しい。バカやってるのがね。
これからも、隊長にはちょっかいを出し続けるだろうな。止めたいんなら、奪ってみな。諦められるように」
「奪うよ。いつか…ね」
レニは道をあけた。ロベリアは軽く手をあげて、去っていく。剣呑な雰囲気そのままに。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
レニ vs ロベリアとは珍しい組み合わせ
どちらを応援するか悩むなぁ‥‥
しかしこの大神は朴念仁と言うより、もはや悟りの境地に思える
さすがに状況に慣れてきたのかなwww
GJ!水瓶氏!
>>498-499 GJです!
特にやきもちを焼くロベリアがいいねぇ。
しかし大神、アンタは一体どこでマッサージの腕を鍛えたんだ?
また、リクエストですが……
紅蘭とグリシーヌというまさかの対決が見てみたいです。
これが某人造人間氏にかかると大神のぶっとい体温計でロベリアの体温を測る話に早変わり
皇国海軍電子鎮守府さんにあった、むーむーさんのサクラSS保管してる人いないかな?
「サクラ散る刻」とか「君、堕ちたもうことなかれ」とか
すっごく好きだったんだ…
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
「…さて、行くかな」
仕事を早めに切り上げて、地下へと行く。
今日はミカサの月命日。この日は、光武のもとへと行く。気持ちを新たにするために。
力を持つものであるが故、勝ち得た平和を自分の手で乱さぬように。
平和になったときから、ずっと続けている。
「よ、元気か?」
当たり前だけど、光武は何も言わない。それでも言葉はかける。
光武を通じて、『支配人』ではなく『隊長』の大神と話しているのかもしれなかった。
「お前の出番がない世の中…ずっと続けていくからな。いつか錆びるだろうけど、それこそがお前の喜びだろう?
静かに眠れ。お前は今まで、がんばり続けたんだ。いくら寝ていても、誰も怒らないよ」
触れてみた。冷たい。少し涙がこぼれそうになった。
「…そないに思ってくれるんなら、この子も幸せでんな」
「ん…」
いつの間にか、真後ろに紅蘭がいた。気づかないとは、俺も平和ボケしたかな。
「そうだな。それだけ愛してくれているのなら、光武も本望だろう」
グリシーヌが出てきた。どうやら二人とも尾行していたみたいだな…。後でとっちめてやるか…。
「それで、どうした?俺に何か用でもあるのかい?」
「用はあったのだが…もうよい。興が殺げてしまった」
「ウチもや。つまらんことやさかい、大神はんを邪魔する気にはなれまへん。ウチらはここらで失礼させていただきますわ」
(なんだかひっかかるなぁ…)
疑りの目を向けているうちに二人はさっさと引き上げてしまった。
まぁ、いいか…。光武に語るこの時を邪魔されたくないしな。
食堂にて、女二人。
「光武も幸せだな。あれだけ思ってくれる人がいて」
紅茶を口に運ぶグリシーヌ。
「せやな。大神はんは、なんでも愛するんやろうな。国も、都市も、機械も、人も」
紅蘭は菓子に手を出して、少しけだるそうな表情で食べた。
「全てを愛するが故に、一つを愛さない、か…。らしいと言えば、らしいな」
二人ともうんざりしたような表情でため息をつく。恋する乙女も朴念仁の前では空回り。
「はーあ…なんやろな。大神はんだけは、本当に理解の範疇を超えとるわ。
びっくりするほど強くて、優しくて、時々どうしようもないくらいバカやって、愛される」
「おもちゃ箱のような人だな。何が入っているのか心が躍る。どんどん開けていくうちに、楽しすぎて深みにはまる。
そして、おもちゃ箱は何もしない。ただそこにあるだけだ。楽しさをくれるが、愛はくれない」
二人とも、もう一度大きなため息をついた。
「誰にプロポーズをしたのか、きっちりと聞きたかったのだが…」
「結局、立場も考えも変わりそうにありまへんなぁ…」
テーブルに突っ伏して、この上ないほど大きなため息。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
予定より真面目な話になってしまいました…。リクに応えられていますかね…?
おお、今回は見事に硬派だな大神。久々にカッコイイぞw
過疎ってるな‥‥チャンス!!
今から1時間以内にカキコ無ければ、このスレ内のマリアは俺のもの!!!
だが断る!
くぅ〜〜〜っ、阻止されるとは無念っ!!
じゃあ今から1時間以内にカキコ無しなら、このスレ内のレニは俺のもの!!!
だが断る
こういう流れは末期の証拠だな
水瓶氏に阻止されるとはッ!末期だろうが何だろうが挑戦あるのみッ!!
今から1時間以内にカキコ無しで、このスレ内のカンナは俺のもの!!!
だが断る
なんだよ、みんな来てる事は来てるんだなっ!俺の阻止よりエロネタ書いてくれよ〜!!
今から1時間以内にカキコ無ければ、このスレ内のエリカは俺のもの!!!
だが断る
いい加減寝なさい
>>505 返事遅れてスミマセン。
一体どう言った切り口で、紅蘭とグリシーヌを絡めるかと思っていたのですが…
なるほど納得です。
いや、本当に良い話でした。大神が光武と語ってるシーンはかっこよすぎる。
また、リクエストしてもいいですかね?
うぅぅ‥‥無念ナリ。
>>515 に叱られちゃったから寝ます‥‥
でも過疎ってても来てる人が結構いる事がわかって一安心。
早くXネタで書けよ
大人アイリスものが読んでみたい
加山のエロ希望
522 :
516:2008/09/22(月) 21:59:41 ID:D6eq8nuD
>>518 では、お言葉に甘えて。
織姫とエリカのコンビで、お願いします。
>>523 だみゃ〜ん氏的な大人の意味も分かるがwww17歳程度の出るとこは出てるアイリスで一つwww
だみゃ〜ん氏にかかればコクリコも大人なんだろうな
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
「お・お・が・み・さ〜〜ん!!」
エリカくんが来る。物凄い勢いで。まずいって、止まらない。勢い考えろって!
「わ…ったった!」
抱きとめた。けど、見事に転倒。
「お、大神さん。大丈夫ですか?」
「いてて…」
大丈夫じゃないよと毒づこうかとも思ったけど、とりあえずそれは呑み込んだ。
しかし、何も考えてないのか。子犬のようなもんかな。じゃれつき方とか。
「全く、何やってるですかー?」
二人して床にへたりこんでいたら、うんざりしたような声。
「あ、織姫くん」
あーあ、かっこ悪いとこ見られちゃったな。花組には威厳ある大人の男らしさを見せたいのに。
事情を説明した。うんざりした表情が怒りに染まってくる。
「ちょっとー、エリカさーん…中尉さんに何やってくれてるですか。
もし、ケガでもしたらどうするつもりですー?」
「あうう…ごめんなさーい…」
織姫くんの言葉に小さくなる。なんかエリカくん泣きそうだな…。
俺の変わりに怒ってくれているのはありがたいけど、ちょっと可哀そうか…。
「まぁまぁ、織姫くん…俺もエリカくんも無事なんだし、その辺りで…」
「よくないでーす!中尉さんはもっと自分の体を大事にするでーす!」
心配してくれるのはありがたいけど…。
「うー…大神さん、助けてください…」
俺の後ろに隠れる。いや、やめてくれ!火の粉を防ぐ盾にしないで…。
案の定というべきか、織姫くんはさらに怒る。俺がエリカくんの味方をしているんだと勘違い。
「ちょっと、エリカさん!中尉さんから離れてくださーい!卑怯ですよー?」
「お、大神さーん…守って、くれますよね?」
(こ…これは…)
前門の虎、後門の狼…板挟みの羊…。エリカくんを庇えば織姫くんに殴られ、織姫くんにつけばエリカくんに撃たれる…。
まずい、まずいぞ。逃げなければ。だが、下手に逃げれば虎と狼がタッグを組んで追ってくる可能性がある。
「中尉さんも中尉さんでーす!さっさと離れるでーす!」
「大神さん…わたしを、守って…」
(くっ!何か、何かないのか!?)
窓際へとにじり寄った。外には…しめた、あれは紅蘭の蒸気バイク!
「中尉さん…わたしより、エリカさんのほうが…」
「わたしを、選んでくれるんですか?」
(ふぅ…)
気を落ち着かせて、窓へと体を向ける。上着を脱いで、破った窓で傷つかないように露出している部分を隠して、と…。
「それでは!」
窓をぶち破って、蒸気バイクへと走る。即エンジンをかけて、脱出だ!
追いかけてきた二人をかわすために、ジャックナイフターンを決めて逃げる。どうだ、この逃げの技術!
「ほとぼりが冷めるまで、遠くに行こうか…」
なぜだろうか、夕日がやけに目にしみる。
大神一郎。硬派な男である。朴念仁でもある。
そして、天性の女たらしでもある。
今日も今日とて、その才を如何なく発揮している。
GJ!
大神も逃げるスキルだけはどんどんUPしてるなw
その向上心を女心を理解するほうに回せば‥‥朴念仁だから無理かww
GJ
撃たれるよりかはまだ殴られた方がマシな気がするw
529 :
516:2008/09/24(水) 00:13:32 ID:pO5SQ172
>>526 いつもGJです!
リクエストに答えてくださりありがとうごさいます。
織姫とエリカは個人的に好きなので、もう最高です!
しゅんとなった織姫が可愛い。勢いを考えてなく、天然なエリカも良い。
それはそうと、わざわざジャックナイフターンを決めてみせる、大神は素晴らしいな。
>>528 いや、本気になった織姫は指からビームを出す。
ビームと銃、どっちが生き残る確立が高いだろう
紅蘭のバイクが爆発しても無傷で無敵な大神さんに一票
ポリ神さんなんか不死身だったもんな
>>531 ガキの頃:双葉にしごかれる
士官学校自体:教官にしごかれる
現在:嫁たち・紅蘭の発明品にしごかれる
バイクの爆発なんかノーダメージだろw
>>533 こう並べてみると、案外大神にはMっ気がありそうな気がするwww
大人アイリスをちらっと書いてみました。少しだけ口調を大人っぽくしましたけど、不自然じゃないでしょうか?
今回は非エロですが、多分続きます。多分…。
光陰矢の如し。ミカサが沈んでからいくつもの季節が流れた。
帝都の危機もここしばらくは起こらず、たくましい人々のおかげで帝都は目覚ましい発展を遂げている。
もちろん、ここ大帝国劇場もまた。多くの客に恵まれ、多くの笑顔に囲まれ、活気に満ちている。
支配人…大神一郎、28歳。桔梗の咲く頃のお話。
「うーむ…」
目の前には山のようになった手紙。そして七夕公演の準備。色々参ったな…。
とりあえず公演の準備から片付けるか。手紙の返信はその後でいいだろ。
まずは、チケットの発行枚数…2万5千ってところか。それを前提にして予算を組む…。
少しチケットの単価を上げるかな。10銭上げるだけでも2500円だ。
この2500円を使えば、もうちょっといいセットが組めるはずだ。少しでもいい舞台にしないと。
「衣装は…このくらい。後は維持費を省いて…」
細々としたものへの予算を組んで、と。予定よりいくらか遊び金が出たけど、いいだろう。
言いたくないけど大道具壊れるかもしれないし。さて、紅蘭へと連絡するか。
あ…その前にキャストを決めないと。主演は…うーん…。
「お兄ちゃん?入るよ〜」
ん…アイリスか。時計をちらっと見ると、いつものお茶の時間。どうやらお茶を持ってきてくれたらしい。
少し気遣うように入ってきた長い金髪。幼いころのショートもよかったけど、こっちもよく似合うな。
「はい、お茶。ノックに気づかなかったみたいだけど、寝ていたの?」
「いいや。七夕公演の準備だよ。集中していたから気付かなかった」
「相変わらずだね、お兄ちゃん。集中してると周りの事なんて目に入らなくなっちゃう」
くすくす笑った。ちょっとむっとしたけど、ここでそんな顔をしたらまた笑われるだろう。
とりあえず一杯飲んで、アイリスにもお茶を勧めた。すぐに自分の分も淹れて、向き合うように座る。
近頃はアイリスの淹れるお茶がお気に入り。以前は正直言って…あんまりだったけど、ずいぶん上達した。
間もなく18歳。女らしさも増しているし、そろそろ女役の主演を任せてもいいかな。
「ところで、これ何?見てもいい?」
山になった手紙をつんつん突っついている。気になっていても、いきなり開けたりしないあたり、大人になったなぁ…。
「手紙だよ。見たければ見てもいいよ」
すぐに一通に手を出した。中には着飾った女性の写真。それの裏に細々としたものが書いてある。
こんなものわざわざ送ってくるなよ…。
「?」
「見合い写真だよ…まったく、結婚しろって周りがうるさくてさ」
アイリスがむせた。そりゃびっくりするだろうな。
うまく息ができないのか、咳が止まった後も顔は赤い。
「け、結婚!?」
「いや、するつもりはないよ。たださ、俺もいい加減いい歳なんだから真剣に考えろって親族から送られてくるんだよ。
どうやって先方に断ろうかと考えると頭が痛くてさ…。
今までは、いつ死ぬかわからない軍人に妻はいらないって断っていたんだよ。
でもさ、とうとう俺がここの支配人をやっている事がばれて、その言い訳が通用しなくなった。
親族は海軍を退役してここの支配人をやっているって思っているらしいから、攻勢が激しくて。
でも、大っぴらに帝国華激団の隊長やってますなんて言えないし…どうしようかな、と」
本当に、頭の痛い問題だ…。ある意味最前線にいる軍人なのに。
アイリスは黙り込んで、いい案を考えてくれているみたいだ。
「お兄ちゃんは、好きな人いるの?」
うつむいたアイリスが、ぽつりと言った。
「いないと言えばいいのか、いると言えばいいのか」
こっちを向いたアイリスの顔には疑問符。
「よくわからないんだよ。28にもなって何言ってるんだ、って言われそうだけど。
色恋には本当に疎い。憧れと尊敬と恋を混同しているってところかな」
我ながら、情けなくなるな。こんなんだから、いつまで経っても半人前なんだろう。
いい加減米田支配人にぶん殴られそうだ。そうなってもしょうがないし。
「じゃあさ、お兄ちゃんはアイリスのことをどう思っているの?」
またうつむいた。少し震えているように見える。
…そうだな。はっきり言っておこうか。曖昧な態度を取るより、マシだろう。
「断言してもいい。好きだよ。でもさ、それが恋なのかどうかわからない。
出会って9年。恋だと認識するには距離が近すぎたし、時間が経ちすぎたのかもしれないな」
冷めたお茶を飲んだ。アイリスは呆けている。そのあと、少し泣きそうになった。
アイリスが俺に向ける気持ちはわかっている。わかっているけど、応えられる自信がない。
アイリスへの気持ちに嘘はない。俺は彼女が好きだ。でも…恋なのかな。
(確かめてみようかな。俺が彼女を、どう好きなのか)
そうすれば、わかるかもな。
「おいで、アイリス」
向き合って座っていたアイリスをこっちに呼び寄せた。気恥ずかしいのか、顔を赤くしている。
青い瞳をじっと見つめる。口元だけで笑って、いきなり抱きよせた。アイリスは何が起きたのかわからないみたいだ。
「え?え!?」
「俺は君が好きだよ。青い瞳も、長い髪も、華奢な体も」
そうだ。俺はアイリスが好きだ。その気持ち、嘘じゃない。
長い髪をなでる。状況を把握したアイリスは、少し暴れていた。
「すぐに怒って、すぐに泣いて、すぐに笑う。そんな性格も好きだよ。でもさ、そんな人間がみんな好きじゃない。
俺はそれがアイリスだから好きなんだ。これって恋なのかな?」
暴れていたアイリスが大人しくなる。腕の中から俺を見上げる瞳には涙。
「それって、きっと恋だよ?お兄ちゃん」
「そっか」
この気持ちが恋なら、思っていたよりいいものかもな。思っていたより、淡くて優しい。
背中におずおずと手が回される。いつの間にか日は暮れかけていて、花瓶の桔梗が恥ずかしそうに揺れていた。
ありがとうございました。
大人アイリスを読みたいと言ったものですが、ありがとう!
青い瞳、長い髪、華奢な体の18歳間近のアイリスに恋だよと迫られる大神が羨ましいwww
早くXのSS書こうぜX信者さん
アイリス18歳でも大神も28歳でそこはかとなく漂う犯罪臭
だがそこがいい
18歳の娘にお兄ちゃんと呼ばせるのは快感だな
>>538 他のみんなは、大神とアイリスの想いが通じてるとあきらめてるのか、
むしろ虎視眈々と大神を狙ってるのか、どうなんだろ?
それとも、すみれみたいに引退してしまったのかな?
とにかく、9年経っても18才。確かに犯罪だな・・・
9年ヤキモキした挙句にアイリス選ばれちゃあなぁ‥‥
特にマリアやカンナは気の毒だw
他のみんなはそれぞれイイ男を見つけて幸せになってると思いたい
大神&加山のコンビであぶない刑事。
ヒロインにさくら&すみれ
カオル(少年課の浅野温子)にマリア
課長に米田
少年課長にあやめさん(もしくはかえでさん)
後輩の町田にエリカ
落としの中さんに紅蘭
パパさんに中嶋親方
他の刑事さんにダンディ団
前科者リストにあった参考人にロべりア
物語の鍵を握る女子小学生にアイリス&レニ&コクリコ
売春婦1に織姫
売春婦2にチョコミント
空手道場ぬ主&フードファイターにカンナ
警視庁参事官薬師寺容子にグリシーヌ
その部下Cぐらい?に花火
っていう長編エロを想像中
多分、想像だけで終わりそうだけど・・・。
>>544 見事なキャストだ!
顔見せSSだけでも投下キボン!!
>>545 544だが、お茶汲みのひとみちゃんを忘れていたんで
お茶汲みのひとみちゃんに花火
薬師寺容子の部下A兼執事に大河
でいい?
映画の予告編ののりで考えてみる
Dendroaspis polylepis
その日、サロンには花組のメンバーが集まっていた。
別に何を目的としたわけでもない。ただ、何となく雑談をしているだけ。
彼女たちの表情はなごやかだ。穏やかな昼下がりの陽気につられて集まってきたメンバー。
だが・・・・・・
魔の手は、すぐそこに忍び寄っていた。
「!!!」
いきなりさくらは、股間に強い衝撃を感じた。見ると、何か固くて太い物が、股間に突き刺さっている。
さくらが恐る恐る後ろを見ると、そこには大神が立っていた。
そしてその突き刺さっているものが抜けると、それは大神のズボンのチャックから顔を出している。
「きゃあっ!」
「な、何すんだよ隊長!!!」
世にも恐ろしい惨劇。一人、また一人と次々に孕まされていく。
阿鼻叫喚の地獄。悲鳴を上げて逃げ惑う隊員たち。そして必死で抵抗する隊員たち。
だがこの素早く、気性の荒い猛毒蛇の前には、彼女たちはあまりにも無力だった。
遂に花組の隊員8名は、一人残らず孕まされてしまった。
帝都にまことしやかに伝わる、世にも恐ろしい都市伝説。
だがこの話は、本当に真実なのだろうか?
我々は幸運にも、花組のメンバーの一人に、話を聞くことができた。
「そのような話は、全くのデタラメです。確かに私たちは、隊長に孕ませられますが、それらは全て、合意の上なのです。」
彼女は話を続ける。
「だって、おかしいとは思いませんか?あのカンナが、ただ悲鳴を上げて逃げ惑うだけなんて、有り得ないでしょう。カンナなら逆に、隊長を組み伏せます。」
我々の調査は終わった。
世にも恐ろしい大神一郎の都市伝説。だがそれは、事実とはかけ離れた、人々の妄想の産物だった。
そしてそれは、帝都の人々の恐怖心が生んだ、幻想にすぎなかったのである。
おしまい
大神‥‥帝都の人々に恐れられてどうすんだよwwwwwwww
てか、ホントに怖いのは花組メンバーじゃねぇか?
>>548 とにかくさすがだ、大神。
インタビューされた花組のメンバーの一人は、口調で誰か分かるな。
>>543 んじゃマリアやカンナが大神に振られて誰かとくっ付くSS書いてくれ
加山か花組入隊のルーキー君くらいしか候補がいねえなあ
特にルーキー君はゲームでは誰に告白しても振られるという悲惨な目に遭ってるので幸せにしてやりたい
余り者同士くっつけるとかどこのスイーツ脳だよ
みんな男の基準が大神になってるんだろうな…。
となると、大神以上のいい男を探さなきゃならんのだけど、見つかるんかねw
これはもうミカエル様にお祈りするしかww
容姿端麗成績優秀
スポーツ万能で剣と銃の達人
熱血と沈着さを併せ持ち
多数の女性を相手に立ち回れ(性的な意味ではなく)
優しく正義感に溢れ指揮能力も上クラス
将来を嘱望されるどころか現在大尉
生ける英雄にして表の顔は帝劇支配人
さぁこれ以上の男は誰だ
っと勘違いしたw
まだ支配人じゃないw
迫水が若ければどうにかなるかもしれん…やや軽くて飄々としてるけど、人によっては。
>>558 最初から大神のクローン造ればいいじゃないかw
よし、紅蘭に頼もう!!
大神「さあ紅蘭!俺のクローンを作ってくれ!!!」
紅蘭「あっ!いや、大神はん・・・あっ・・・ああっ・・・♥」
10ヵ月後・・・
紅蘭「大神はん・・・・・・」
赤様「ほぎゃーほぎゃー」
大神「でかしたぞ!かわいい俺のクローンだ!」
紅蘭「クローンちゃう!赤ちゃんやっちゅうのに!」
半分身体的・精神的に劣る紅蘭が混ざってるから劣化だな
どんな爆発にも負けない紅蘭の耐久力を忘れるな。
爆発するのは赤さんの狼虎滅却だけか
今から赤ちゃん育ててたら、花組メンバーは何歳になると思ってんだよwww
仮に大神25歳で子供できたとすると、成人したときは…
さくら43歳、すみれ41歳、マリア45歳、アイリス35歳、紅蘭42歳、カンナ45歳、織姫41歳、レニ39歳
引退してそうだな
最後に副指令争奪戦か?
>>562 大神の超人的体力と紅蘭の天才的頭脳を兼ね備えた子になるぞ
いや大神クローンだから男だろ
大神を基本にして花組の子達の長所を加えた子供が出来たら本当に無敵だとオモタ
>>566 やはり赤ちゃんから育てていたのでは間に合わん
全員高齢出産になってしまうではないかw
ここはひとつ紅蘭に「人間コピー機」でも作ってもらうしかあるまい
コピー大神なら今すぐ結婚できるだろ
古いがうる星やつらのダッシュを思い出した
そのコピー爆発しやしないだろうな
カンナ愛してる
大神は5万年生きるよ
その上死んでも焼かれた灰から甦るよ
大神がラスボス
主役も大神
ラスボスも大神
主役も大神
ヒロインも大神
地上が大神の子孫におおわれた時に起こりえる恐るべき未来予想図
主役大神が勝っても負けても世界は大神のもの
平和と言えば平和なんだろうけど、釈然としないなw
不毛だ
次は宇宙からの侵略者と戦うしかww
宇宙人も大神一族に加わるんだな・・・
むしろ天使は宇宙人ではないだろうか
大神×ミカエル?
サタン涙目wwwwwwww
天使って性別無いんじゃなかったっけ
この流れに軽く頭痛がしてきたwwwwww
なんのことかと思ったらエリカの翼のことか
年さえ合えばあやめの生まれ変わりと思えなくもなかったんだが
誰か百合SS書いてくれ。
俺は文才ないから無理なんだ。
文才ないと決め付けてちゃダメさ。初めから上手い奴なんて
いたとしてもほんのわずかしかいないだろうから、まずは自分で書いて磨いていくんだ。
君が頑張れば頑張るほど百合ものの数も多くなるぞ
百合かぁ‥‥
コクリコ×アイリスとか、あやめ×かえでとか読んでみたいなぁ
マリアとさくらを読みたいな
レズとか大嫌いだ
百合板にサクラスレあるぞ
>>596 そういえば百合板があったっけ…って覗いて来たけどSSは無かったよ orz
でもこれだけ男が少なくて女ばっかだと、
女に走る花組メンバーが居ても不思議じゃあないよな
大奥みたいなもんだな
一方大神は女に飽きて男に奔った
大神なら男でも孕ませかねないぞ
むしろ大神が孕みます
いっそ光武も孕ませるくらいの勢いでゴー
光武まで大神一族に入るのか…
おっぱいのあるミロクと水狐の機体なら難なくいけるだろう
光武が光武を生む
紅蘭もさぞかし喜ぶでしょう
大神と光武の子供ということは、自分の意思を持つ光武ってこと?
じゃあ鍛えていけば将来はパイロット無しで戦う光武になれるのか!?
人間と光武のハーフか
興味ある
そんなのはありえないロボ
>>609 ひょっとして、お前は大神と光武の子供か?
その変なしゃべり方、紅蘭に仕込まれたんじゃ…
エルザか
ロボ
そういや脇侍とかも口説いてたな
大神に孕ませられない相手など無い
だが世界にはもっと凄い孕ませ相手がいた
降魔とかいかがっすか
619 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 22:19:45 ID:gpqDD0W6
ジェミニ
翔鯨丸とかミカサとかどうですかね
ミカサが上陸用舟艇を産むのか?
自分の意思で動いてくれたら風組に頼らなくて済むな
風組の仕事が無くなったらどうするw
というか何でここまで壮大な物語になってるんだよwwwwww
それが大神クオリティ
>>623 出撃後の花組隊員のお着替え補佐係に異動
風組の仕事はなくなっても、母親としての仕事はなくならない。
また、出撃中の花組隊員の子供たちのお守りも任されている。
彼女達はまだまだ大忙しだ。
>>627 待てやwwwwwwwww
話を強引にまとめるなwwwwwww
>>627 そしてお守りが終わったあとは再び大神の子を宿す仕事に戻るわけだな
母親同士が子育てを手伝う
なんだかライオンのメスを思い出す
帝劇に保育園を
保育士は薔薇組で
帝劇で子を作る
→子供の頃から舞台女優を目の前にする
→感覚が磨かれる
→感覚が敏感になる
→大神の子を孕む
なんという無限ローテーション
帝都は安泰だな
全世界が大神の血で埋め尽くされるのか・・・。
まあ、ブッシュみたいなバカがアメリカ大統領にならないなら、いっそ思いっ
きりマトモな世界のような気がする。
生まれる子は全員女なの?
男は追い出されちゃうの?
大神なら男でも孕ませられるので大丈夫
では薔薇組の子供もいるのですね
ミカサや光武の子供もいるよ!
大所帯になってどうやって生活してくんだろう
ただでさえ貧乏な帝劇なのに
金食い虫なのはなのは「帝国華撃団」であって「帝国華劇団」ではないのがポイント
女の子が全員舞台に立てば、今より派手な芝居が出来るから
収入も増えるんじゃないか?
ミカサや光武の子供の養育費は陸軍が出してくれるだろ
将来有望な戦力なワケだしww
陸軍?帝劇に好意的だったのは海軍だった気がする
帝撃は陸軍の管轄下じゃなかったっけ。
てことはミカサや光武も陸軍の武器ってコトだから、
その子供の養育費も陸軍の予算から出るのが普通じゃないかなw
海軍大臣は好意的だったけど、予算までは回しちゃくれないと思うぞ。
帝都防衛のためとはいえ、エリート士官の大神を貸し出してるだけでも
充分に陸軍には協力してるワケだし。
いくら大神の子供でも、そこまで面倒は見てくれないんじゃないかとw
なんかもう右を見ても左を向いても、後ろを振り返っても前を眺めても、天を仰いでも地を見下ろしても、
世界に大神の血を受け継いでいない人がいない状態になるわけか。
下手したら機械も魔物もそこらへんの犬猫も・・・
タイラー家も真っ青だわ。
ついでに宇宙も天国も、ヘタすりゃ地獄もねw
そうか、数世代待てば総理・大臣・官僚・軍人から国民に至るまで
すべて大神一族になるわけだな
そこまで来れば養育費など思いのまま!
ガンバレ大神!! その日までの辛抱だ!!
あんな田舎ものでノンポリな軍人がそこまで大物になれるかよ
佐官どまりがいいとこだろ
栃木なめんな
>>648 それは他に選べる候補がいればの話だよw
男だろうが娘だろうが孕ませられる大神にかかれば、
国民総大神一族化なんて時間の問題
本人が出世しなくても、一族が団結すれば万事OKって事さ
んでもって三世代くらいで奇形の集団になると
なんだこいつ
世の中の人間全員が大神一族なら争いごとは絶対起きないなw
いいや誰が最強の大神かを競って最後の一人まで戦いそうな気がする
いや、一郎さんが健在ならどうにか治まるよ、きっと
とまぁ大神最強説もいいと思う反面、たまには女に振り回される大神も見てみたい
女に振り回されて種付けしまくるんですね判ります
それでは何も変わらんじゃないかwww
逆に大神が全然モテないと、世界はどうなってしまうのだろう?
信頼度がゼロになるから戦闘はキツくなるが大神ならなんとかするだろ
数多くの戦いを勝ち抜いて来たのは大神の戦闘の才能に依る所が大きい
大神の才能とは触媒
戦闘の才以上にその触媒の能力が重要なわけで
モテない存在=触媒の才の欠如
1のサタンに負けてる気がする
全員死んだままで
そうなると「サクラ大戦2」はサタン vs 京極になってたのか
3で巴里全滅、4は存在すら成立しないのでスルー
さらにVでは紐育が勝手に滅亡‥‥
うーむ、大神がモテないだけで世界は大変な事になってしまうんだなぁ
サタン=人類滅亡
京極=世界支配
サリュ=パリの人間絶滅とパリシイの復興
大久保=東京壊滅
パトリック=アメリカ支配
信長=天下布武
あのままサタンが地球ぶっ壊そうとしてたら他の連中全員で立ち向かったかも知れん
「残った連中」全員大天使あやめさんの加護を受けられないので\(^o^)/
最強はあやめさんですね
信頼度最低でも勝ってみせる
667 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 23:02:46 ID:hRMYaF4Q
最強の物質は大神のペニー
いやいや、真に最強なのは
卵子も子宮も無い相手を孕ませられる大神の無敵精子部隊だろw
このムチャな設定を蔓延させたエロ神だみゃ〜ん氏は今いずこ
大神全世界支配最強伝説はだみゃ〜ん氏の産物が出発点だなw
>>670 何かよく分からない世界感だな。
これが神と凡人の差なんだろうか…
でも、そうなると投稿も減りそうだ。リレーでもしますか?
だみゃーんならウィキペディアで活躍してるはずだが
>>671 大神家の一族
をキーワードで何か考えてみて
「…戦闘だ」
愛刀を研ぐ。帝劇へと向かう前に、準備はしっかりと整えないと。
軍服を身につけているせいか、それとも殺気のせいか、周りに人はいない。人目を気にせず手入れができる。
「待っていろ、紅蘭…」
研ぎ終わった刀に自分の姿を映す。この瞳に、曇りはない。
紅蘭のおかげで巴里でも帝都でもえらい目に遭い続けた。
切り捨てる、とまではやらなくても、反抗する気が無くなるまで嬲る。
それをされても文句が言えないだけの仕打ちをしたんだ。
「帝劇前、帝劇前でございます」
「……出陣」
軍靴の音も高らかに、帝劇の扉をくぐる。米田司令に挨拶する前に、まずは紅蘭。
地下へと向かう。今は俺の光武を整備しているはずだ。
「あ、大神はん。久し振りやな」
嗅ぎなれた花の匂い。呑気な顔をしている。今、苦痛に染めてやるからな。
「やあ、紅蘭…早速だけど、お仕置きだ………!!!」
刀を抜いたその瞬間、首筋に何かが振り下ろされた。
振り返ると、そこには…。
「な、ぜ…?」
帝劇の面子が全員。米田支配人以外。
俺を落としたのは、カンナの手刀。そこまでわかった時点で、意識が飛んでいった。
「いや、すんまへんな、みんな」
「いやいや、いいんだよ。アタイ達だってウズウズしていたからな」
「隊長がいない間、男日照りだったからね」
「レニ…そんなこと言っちゃダメだよー…」
「事実でーす」
「まぁ事実ですわね。中尉以外の男に抱かれるなんて嫌ですし」
「そうですね。やっぱり、大神さんが一番です」
「どうする?やっぱり副隊長の私が一番で…」
「それを言うなら副司令の私の方が偉いわよ?」
「かえでさん、大人げないですね」
「あたしにも権力があったら…」
「事務が権力持つのもどうかと思います…」
「そんじゃあ、早いもん勝ちって事でどや?」
そう言った瞬間に、タガが外れたように大神へと殺到する隊員達。
紅蘭はそれを尻目に、データを取っていた。さらに狂わせる、新薬の効果を。
(ふふ…大神はん。よう帰ってきてくれはった。お陰でいいデータが取れるで)
魔王、ここに降臨。
数時間後。
「あー、すっきりした!」
非常にいい笑顔と艶で自室へと帰っていく花組。
一方、こちらは…?
「…帰ってきたのが、誤算か…うぅ…」
軍服はボロボロ、心体はズタズタにされて泣いていました。
久々に書いてみたくなりました。時系列は4です。
Xでよろ
>>675 何か一度に全員相手にしたっぽいけど、大神さんよく生きてられるな
前のスケジュールから察するに27連発はしたことになるのだがww
「おい、あの子達可愛くないか?」
「そうだな、特に右のブロンドが…」
「もてるじゃないか、プチミント」
(サジータさん…男からもてても嬉しくないよ)
すごく視線が痛い。僕のことを男だと思っている人はいなさそうだけど、でもきつい。
なんだってサジータさんのお供でウォール街へ行かなければならないんだろう…。
「仕方ないだろ?文句はサニーサイドに言いな」
「いい!?なぜ考えていることが…?」
あれですか?超能力!?
「新次郎は考えていることがすぐ顔に出るからね。もうちょっと修行したほうがいいんじゃないか?」
からからと笑って言う。うぅ…でっかい男になるのは遠いのか…そりゃそうか。格好からして…。
「ほらほら、しゃんとしな。泣きそうな顔してるんじゃないよ」
バシっと背中を叩かれた。ちょっと痛いけど、気合いが入る。
「はい、がんばります!」
「うんうん、その意気。それじゃ、ちょっくら行ってくるよ」
どこに?と思っていたら、すでに目的地に着いていた。うぅ…気付かなかったとは。
今更着いていきます、とも言えないよね…。外で待つか。
ロウエンフォースメントの設備の中に敵対する人はいない…だろう。
あー、でもサジータさん結構性格があれだから敵も多いのかな…。最近は丸くなったけど。
うーん…中に行ったほうがいいのかなぁ…。でも今更…。
「シカトしてんじゃねーよ!」
「へ?」
目の前にはいつの間にか不良…というかヤンキー。
さっきから話しかけていたらしいけど、考え込んでいたせいで気付かなかった。
「姉ちゃん、可愛いからって調子乗ってるんじゃねえか!?来い、教育してやる!」
「ちょ、ちょっと…」
どうしよう?その気になれば顔を凹ませられるけど、そうなると正体がばれるかも…。
無理やり腕を引っ張られて、裏路地へ…。ここなら、殴ってもいいかな…?
「へへ…可愛がってやるぜ!」
ありがちな台詞だなぁ。それじゃ、殴るか。
「そこまでにしときな!」
サジータさん…助けに来てくれるなんて、ヒロインの気分です。
「ええい、邪魔するな!」
殴りかかっていった。このヤンキー、見た目は強そうだけど喧嘩慣れしてない。
振りかぶって殴りに行くんじゃ、ジャブで先制攻撃食らって一気に劣勢だよ?
「ぐっ!?」
あ、やっぱり。顎殴られて怯んでる。その後は…あらら、蹴り食らって後頭部と壁のキス。
見事なくらいあっさり伸びた。連れ込むところを間違ったね…。
「お疲れ様でした」
「やれやれ、土壇場だとホントに動じないね。色々経験したからか」
「まぁそんなところです…って、あらら」
いつの間にか、ヤンキーが5人に増えてる。仲間なのかな?
口ぐちに卑猥な言葉を言ってる。品性が足りない…。
「サジータさん。二人お願いできます?」
「そっちが二人倒す間に三人倒してやるよ」
「ああん!?ナメんじゃねえぞ!」
じゃ、行きますか!負けませんよ!
翌日の新聞。
「あたしたちの事が載ってるな。読んでみな、新次郎」
「へ?えーっと…『紐育にヒロイン現る?謎の美女二人組、ヤンキー10人を叩き伏せる』
って…あれ?10人もいましたっけ?」
「いないと思うけど…どうなんだろうね?いちいち数なんて数えてないから」
怪訝な二人を眺める人影。
「サニー…新聞に情報売るなんて、どうかと思うわよ?しかも尾ひれをつけて」
「話には自然と尾ひれがつくもんでしょ。それより、新たなヒロインの誕生を喜ぼうじゃないか!」
「…はぁ」
プチミント…もとい大河新次郎。この先どうなるか…。
かなり迷走中…。
ついに新ちゃんまでwww
ども。鬱病と診断されただみゃ〜んです。
久々にネタを投下してみます。
ミニゲーム マリア編
今、大帝国劇場の舞台の上に、マリアが立っている。
観客席は超満員で、どういうわけか新婚のカップルや、まだ結婚はしていないが熱々の恋人同士のカップルが多い。
もちろんそれ以外の人たちもいるが、どういうわけか彼らは皆、カップルだった。
中には熟年のカップルや、仲良しな子供のカップルまでいる。もちろん彼らは恋人同士ではなく、お友達なのだろう。
そして舞台上のマリアがマイクを持って話し始めた。
「本日は帝国歌劇団特別公演・マリア=タチバナのクッキング教室にお越しいただき、誠にありがとうございます。皆さん、今日は私の料理をしっかりと覚えて帰っていってくださいね。」
そしてマリアの前に一台の台車が運ばれてくる。運び手はもちろん、大神である。
「それでは、始めます。皆さんも、頑張ってくださいね。」
そしてマリアは、立っている大神のズボンのチャックを下げて、陰茎を取り出した。
「まず、にんじんの皮を剥きます。もちろん、このお方のように既に剥けている方の場合は省略して結構です。」
舞台袖のさくらが、心の中で密かにツッコミを入れた。
(マリアさん、それ、にんじんじゃなくて、ちんちんですよ・・・)
そんなさくらの思いをよそに、マリアのお料理教室は進んでいく。
「次に、にんじんを扱きます。私のやるとおりに行ってみてください。」
マリアはゆっくりと数回扱いた。あまり多いと射精してしまうし、少ないと勃たない。
「このようなタイミングで扱くとよいでしょう。次に、調味料で味付けします。私の言うとおりに、調味料をにんじんに塗ってくださいね。」
(ですからマリアさん、それはにんじんじゃなくって、ちんちんですってば!)
「では言います。しっかりとメモしてくださいね。ローションが小さじ2、カウパー小さじ3、女性の愛液小さじ2、男性の唾液小さじ1、女性の唾液小さじ3。」
そしてマリアはその通りの調味料を大神の陰茎に塗っていく。
「それでは最後に、にんじんを暖めます。この調味料まみれになったにんじんを、女の最後の武器でじっくりと熱してあげましょう。」
マリアはお尻を露出させて、その下のワレメに大神のちんちんを誘導した。そして突き刺さる。
「この加減の良し悪しで出来具合が変わってしまうので、気をつけてくださいね。それでは、開始します。隊長、頑張ってくださいね。」
やがて大神はマリアを突きはじめた。あるときは優しく、そしてあるときは激しく、絶妙な熱の入り具合でマリアを突く。
「そしてにんじんが白い液を放出したら完成です。後は・・・・・・数ヶ月、様子を見ましょう。」
そして半年。
また舞台の上にマリアが立っている。観客席も超満員で、皆、あの時の観客である。
カップルの女性の方は皆、お腹が大きく膨らんでいた。そして、マリアもである。
「皆さん、大変よくできました♥」
おしまい
ハラショーwwwwwwwwwwwww
「うわああああん!!しんじろーのバカー!!」
「ぜー、ぜー…」
久々に本気で怒った。僕の写真を撮るのはいいよ。でもさ、トイレとか若気の至りまで写真に撮るのはどうかと思うよ?
でも、頭が冷えてくるにつれて湧く後悔とリカの泣き顔。あぁ…でっかい男への道は遠い。
「ちょっと、大河くん…事情は察するけど、やりすぎよ。ほら、プチミントに着替えて探してらっしゃい」
「はい…」
なんで着替えなきゃならんのかという疑問はあるけど、それを言い出せる状況じゃない。
いくらかのイライラとそれ以上の申し訳なさを抱えて、リカの家へ。
ベイエリアに着き、リカの家へ向かう途中で、話しこんでいる人がいた。なんとなく、会話に耳を傾ける。
「ヤクザ共が言ってたけど、子供がさらわれたのか。全く、物騒だねぇ」
「しかし、可哀そうだな。移民なんだろ?となると、警察も本腰入れて動いちゃくれないだろうな」
子供…移民…?
一気に冷や汗が出てくる。プチミントである事は完全に忘れて、本気でダッシュ。
リカの家。荒されてはいない。でも、リカはいない。そして…。
「ポンチョと…キャメラトロン?」
残されたリカの形跡。心臓は早鐘を打ち、冷や汗の量が倍になった。
リカがキャメラトロンを外すはずはない。つまり…。
「どこだ!リカ!!」
叫んだ。その声に反応するもの。
のっそりと出てきたのは二人組の男。リカはいない。
「お、可愛い姉ちゃんじゃないか。ハスキーボイスのせいで男かと思ったぜ」
「そうだな。ついでにさらっちまうか」
ついでに…さらう?
「リカはどこだ?」
「さーな。教えて欲しければ、拳骨でこ…!!!」
言い終わる前に間合いを詰めた。そのまま上段回し蹴り。残った一人には肘打ち。
気絶した二人のうち、上役と思われる男の胸倉を掴んで、頬を張り飛ばした。目覚めた男の顔には恐怖。
「言え。言わなければ、言うまで骨を折り続けるよ」
そう言って、背後に回って右肩の関節を極めた。男が動けばその気がなくても外れる。
「み、港の倉庫…第一倉庫だ」
「ありがと。じゃ、おやすみ」
左腕の肘鉄で鳩尾を突いた。それで昏倒。警察が来るまでゆっくりしていろ。
「間に合ってくれ!」
第一倉庫までは目と鼻の先。さらった連中がまだ残っていたということは、まださらわれて間もない。
まだ間に合う。間に合うはずだ。間に合ってくれ。
「リカ!」
第一倉庫の扉を開けた。リカは…いた!さっきの連中よりは遥かに強そうな男が服に手をかけて。
「おや、可愛いお客様だな。今日はついてるぜ。儲けも売り飛ばす前の楽しみも2倍か」
「きさま…」
こんな年端もいかない女の子に、何をしようとしてるんだ?
「おいおい、怖い顔するんじゃねえよ。リカ、だっけか。すーぐ気持ちよくなっちゃうからな?
それとお姉ちゃん、あんたも気持ちよくさせてやるぜ?」
…鼻と頬の高さが同じになるまで殴らなきゃ気が済まないな。
気合いを籠めて、構える。一呼吸置いて、と。
「この腐れ外道が!!整形してやる!」
遠慮ゼロで掌底を顔面に叩き込む。拳で殴ると指が折れるから。
その一発で半分意識が飛んだらしい。だけど、そんなもんで容赦するつもりはない。
襟首を掴んで逃げられないようにして、連打。暴漢は殴られることしかできない。
「もう一回リカに手を出そうとしてみろ…刻むよ。楽な死に方できると思うな」
ほとんど意識の無い暴漢へ忠告して、リカを助け出した。
気絶からは目覚めていない。この修羅場は見せたくなかったから、ついてるのかな…。
シアターまで抱きかかえて連れて行き、起こした。
「んみゅー…」
「起きた?大丈夫?」
段々と焦点が合ってきて、状況を飲み込むにつれて顔が曇ってきた。
「ごめんなさい…リカが悪いよな?リカが変な写真撮っちゃったから。それなのに、助けてくれたのか?」
「何言ってるの?仲間を助けるのは当たり前。あったかいスープでも持ってくるから、ゆっくりしてなよ」
「うん…」
うーん…ちょっとトゲのある言い方だったかな。大人げなかったか。リカはまだ子供なのに…。
とりあえずスープを貰おうか…。
翌日の新聞。
「『ブロンドのヒロイン、人さらいの男へ鉄鎚。謎の美少女の正体は!?』
ずいぶん面白おかしく脚色されてるけど、これって…」
「ニセモノのことだろ。たぶん」
…短気は損気ってよく言ったもんだなぁ。あー、でもあの状況で怒るなってのも無理か。
眺める黒幕。
「なんというかネタに困らないねぇ」
「…いざとなれば脱げばいいけど、いつか怒られるわよ?」
プチミント…もとい大河新次郎。この先どうなるか…。
勧善懲悪で行こうかな…。
大帝国劇場。繰り広げられる、いつもの光景。
「な、何を怒っているんだ?」
「中尉のせいですわ!この朴念仁!」
長刀を持って大神を追いかけまわすすみれ…と、帝劇花組。
いつも通りの光景だな。涙が出そうになるくらい。
「まーた始まったぜ」
どう見ても大神の旗色が悪いな。助ける気はさらさらねえけど。
「し、支配人!助けて下さい!」
「断る。自業自得だ」
また大声と女たちが追いかけてきた。情けねえ声を出して大神は逃げる。
まったくよ、ほんとに情けねえぜ。
「でも、そんな奴だから…」
きっと、あいつらはついていくんだろうな。あいつは、誰かが支えなくちゃダメな奴だ。
だからこそ、神刀滅却をくれてやった。一人でなんでもできるような奴に、渡したくはねえ。
思い悩んで、苦しみつづけて、傷を受けても前を向いている人間。
身を挺して、どれだけみっともなくても…血だらけ泥まみれになってもいいから守りたいものがある人間。
そういう奴じゃねえと、渡したくねえ。
「うわ!こ、今度はこっちか!」
「覚悟しろ、隊長!」
グリシーヌは大神を追いまわし、花火、エリカもそれに同調。
「やれやれ、こいつらは変わらねえな」
いつまで経っても、いくつになっても、可愛い子供だぜ。
「うおおおお!だから斧は…」
無駄な身体能力でかわし続けている。物騒な光景なのに、笑いしか出てこない。
「な、なんでここにロベリアがいるんだよ!待て、炎はやめろー!」
「―――散らない花、か」
帝都に咲く花。巴里に咲く花。人々を楽しませ、希望を与える花束。
平和だからできる乱痴気騒ぎ。平和だからできるつまらない喧嘩。
山崎、あやめくん、一馬。見ろ、美しいじゃねえか。
みんな、みんな笑ってるぞ。どれだけ怒っていても、笑顔だ。
夢見た景色が、ここにある。笑顔と愛に満ちた光景が。
永遠に、桜よ咲き誇れ。
永遠に、恒久に、笑顔の桜よ咲き誇れ。
今日も今日とてはこれでしめるつもりです。長い間、どうもありがとうございました。
Xで書きたくて仕方がないんだもんな
>>689 ちょっと寂しい気もしますが、乙です。米田視点だと本当に終わった感がありますなぁ
家畜帝王または次回作を待ってます
ちょうど昨日、廉価版3でグリシーヌを嫁にして、「じゃあ、子供だけなら…」の選択肢を選んだ私が通りますよ。
アイリスを大人にする事が可能なら
逆パターンでマルグリットママや若菜お母さんの身体が何らかの理由で身体が縮んで幼い女の子になっちゅうってパターンもアリなんだよね
そんなチビッコ化したマルグリットママや若菜お母さんを大神とセックスさせたら犯罪だけど
大神をタイムスリップさせるなんて手もある。
「腰が痛い…」
帝都に戻った俺に休息はない。毎日毎日毎晩毎晩犯され続けている。
そして帝都にはまた危機が襲ってきていた…のだが、正直言って犯され続けるほうがよっぽど辛い。
地獄を見ると苦難なんて雑魚に見えるね。経験が大事だ。
ちなみに現在時刻は12:45。風組とかえでさんの後。あと15分でカンナとトレーニングだ…。
「客…ねえ。誰だろう?」
俺に客が来ているらしい。トレーニングの前に会っておかないと。
誰が来たのか気になるけど、誰も教えてくれなかった。
食堂にいるらしいけど、誰もいないぞ…しょうがないな。少し待つか。
「あぁ…なんで俺ってこんなに絶倫なんだろう…」
正直憎らしい。勃たなくなっちゃえばこの地獄から解放されるのに。それが男としての死だとしても、今は甘美に思える。
紅蘭は薬をどんどん改良してるみたいだ。俺は体のいい実験台なのか。
思えば思うほど憎らしいが、どうやっても勝てる気がしない。俺は飼殺されるかもな。
「スキあり!」
「!!!」
ナイフとフォークを殺気に向けて振り上げる。乾いた音が響いて、交差した食器に間にハルバード。
殺す気か、あいつは…。
「いきなり何するんだ!グリシーヌ!」
「ほう?船長たるこの私に向ってその言葉づかい…よかろう。主従である事を思い出させてやる!」
「ま、待って…」
なんでいきなり海賊モードになってるんだ!あれは溜まっている時しか…って、しまった!
会わなくなって数か月経つんだ。いい加減シビレ切らしてもおかしくない…!!
「来い!たっぷりとその体に仕置きしてやる!」
ずるずると引きずられて俺の部屋へ…って、なんでこうなるんだー!
数時間後。
「また明日も…な。忘れるなよ?」
そう言い残して、去っていくグリシーヌ。
一方、こちらは…?
「うぅ…」
ただ静かに涙を流していました。
次からは二人以上です
>>696 GJ!
大神さん、さすがに不憫だ……
これからは、腰がさらにおかしくなるのだろうな。
いっそ攻撃をくらってしまった方が楽になれたんじゃないか? 大神さんw
かーっぺ
>>695 GJ!!
てか、グリ様はご満悦でも待たされたカンナやすみれは‥‥
あぁ想像するだに恐ろしいwww
うへえ・・・
戦い終わってしばらく経った。なんてことのない日常が戻ってきた。
それはもちろん、世界の恋人リトルリップ・シアターにも。
「大河さん、売店がてんてこ舞いです。手伝って!」
「はいはい…」
今回も大盛況だ。モギリの仕事も忙しかった。終演の後は、今度は売店が忙しくなる。
手伝いが欲しくなるのも当たり前かな。
「お買い上げありがとうございます。…えーっと。8ドルになりますね。
ちょっと大河さん、ボケっとしてないで手を動かして!」
「あ、ごめん…はい、ちょうどお預かりいたします。毎度ありがとうございました」
雑談する暇もなく、流れを捌くので精いっぱい。二人でこれだと、やっぱりいつもよりも入りがいいみたい。
お客様が全員帰るまで一時間近くかかった。
「助かりました。お礼に何かおごります。大河さんの家の近くにカフェがありましたよね?そこでどうです?」
「えーっと…」
1…それじゃ、ごちそうになろうかな
2…今日はもう遅いから、やめるよ
3…ここのカフェじゃダメ?
4…タイムオーバー
ずっとやりたかったんですけど尻ごみしていたLIPS進行形式。やってみることにします。
どの選択でも先は考えてあります。ただ明確な終わりがどこになるかは正直微妙です。
自分で書くだけではなく、スレ住民の方たちも一緒に書いてもらえるとありがたいです…。
X厨の本性出てきたな
「ここのカフェじゃダメ?」
ちらっとプラムさんの方を見た。なぜかすっごく楽しそうに手まねきしている。
そりゃそうか。雑談タイムは人が多いほうが楽しいよね。
「ダメ!絶対ダメ!いいから行くの!」
思いっきり頬を膨らませて不機嫌なご対応…。僕、何かしたの?
背中を押されてシアターを後に。そのままの勢いでカフェに直行。
いつも通りホットミルクを注文。ちなみに杏里くんはレモンケーキとダージリン。ジェミニの影響かな…?
「うーん、やっぱり美味しい!」
美味しいらしいね。初恋の味とかいうから最初は苦いのかと思ったけど。
あの後なぜか二人にすごく優しくされたなぁ…。
「そういえば、なんだかんだで食べた事ないかも。僕も注文しようかな」
「え?そうなの?」
うん。いつでも食べられるからって逆に注文しなかったもん。
ベルに手を伸ばしたら、ベルが遠ざかっていく。
「?」
杏里くんがベルを取り上げていた。なんのつもりだろう…。
「夜に一皿食べると太っちゃうから、私のを少しあげる。はい、あーん」
目の前に差し出されたケーキ。…どうしよう?
「えっと…」
(T-LIPS)
1…あーん!
2…あ、あーん…
3…タイムオーバー
2
「あ、あーん…」
ちょっと、恥ずかしいかな。
口の中に運ばれたケーキは甘酸っぱかった。確かに美味しいね。
「あはは、結構初心なんですね」
「むー…」
とかなんとか言っておきながら、杏里くんも顔真っ赤だけどね。
そっちが僕をからかうんなら、僕だってからかってやる。
「なんだか、傍から見てると恋人みたいに見えるかもね」
夜に二人でケーキをあーん、だもん。傍から見たら恋人みたいだよ。
「な、ちょ、何言ってるのよ!そんな、恋人、なんて…。もう…知らない!」
「え?あ、ちょっと!」
あぁ…行っちゃった。やりすぎちゃったかな。そりゃ僕に恋人呼ばわりされれば怒るよね…。
あ、そういえば…。おごってくれるはずなのに、僕が払うのか。ま、いいや。お詫び代わりだ。
払いを済ませて時計を見ると8時。
「8時か…。どうしようかなー」
1…近場をぶらつく。
2…とっとと家に帰ろう。
1
ここぞとばかりに大暴れだなX信者
711 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 08:48:34 ID:PWiEJPOp
信者もアンチも晒しage
「生死の狭間…垣間見たり、と」
つけ始めた日記。書いてあるのはほとんど何回犯されたかということだけど。
毎日毎日どんだけ絶倫なんだ彼女達はまったくもうなんでこんなことになっているんだろうかそうかこれは…。
「大神さん、出撃です!」
「おう!」
壊れ始めた思考はそれで止まった。最近帝都がきな臭くて、出動の機会が増え続けている。
戦闘中はいくら彼女たちでも襲ってこない。そしてエネルギーを真っ当な方向に向けられる。
非常事態のほうが日常より楽なのははなはだ疑問だ…。
「巴里華撃団、参上!」
金色の蒸気のせいで光武が動かない。ここまでかと思ったところで、巴里華撃団の皆が来てくれた。
嬉しいよ。嬉しいんだけど、どうして心が暗くなるんだろう?なんで涙が溢れて来るんだろう?
やだなあ。せっかく来てくれたのに、泣いちゃいけないよな?
「み、みんな…」
「大神さん、なんでそんなに泣きそうなんですか?」
「嬉し泣きに決まってるだろ。とっとと片付けるぞ」
戦闘再開。涙を拭いて、戦おう…。
「勝利のポーズ……決め!!」
勝った。見事に。だが、これからの俺に待っているのは…。
「大神さん」
「隊長」
「イチロー」
「な、何?」
傍から見ても絶対わかるぐらいビクついてる。
だって、俺に待っているのは…。
「うわああああぁぁぁぁぁ…………」
犯される日々、だけだから。
数時間後。
「いい汗かいちゃいました。お風呂行きましょうよ、みなさん」
エリカの言葉に同調して、風呂へと向かう巴里華撃団。
一方、こちらは…?
「…………」
気絶していました。
大神さん、頑張れ!
脱走とかするなよ。びっくりするくらいすぐに捕まると思うから……
「う〜ん、う〜ん・・・・・・ふぅ。」
その日、アイリスは大帝国劇場のトイレで、用を足していた。
大帝国劇場のトイレは、当時としては最先端で、モダンでハイカラなトイレだった。もちろん水洗であるが、この時代、ウォシュレットはまだない。
備え付けのトイレットペーパーをちぎって、それで用の済んだお尻を拭く。そしてトイレットペーパーを便器の中に捨ててレバーを下に押すと、勢いよく水が流れて排泄物とともに、トイレットペーパーは
排水管の奥へと消えていく。
現代では至極当たり前の光景ではあるが、当時としては最先端の作りだった。
今、アイリスの用事は済んだ。そしてトイレットペーパーを掴んで用済みのお尻を拭くためにアイリスがお尻を上げたとき、何かがアイリスのお尻をぎゅっと押さえた。
「な、何?」
驚いたアイリスが振り返ると、そこには大神一郎の爽やかな微笑があった。
「きゃあっ!お、お兄ちゃん!!!」
「さあアイリス、お尻を拭いてあげるよ。」
「お、お兄ちゃん!何してんのっ!!!」
アイリスは驚いた表情で顔を真っ赤にしている。それとは対照的に、大神一郎は爽やかな笑顔だ。
「何って、アイリスのお尻を拭いてあげるんじゃないか。さあ、お尻を上げてごらん。」
「いやあっ!お兄ちゃんのエッチ!バカ!スケベ!変態!」
顔を真っ赤にして罵るアイリス。だがあくまでも大神は紳士的だ。
「アイリス、俺は君のお尻を拭きたいんだ。いいだろ?」
「いやっ!」
「何で?」
「ア、アイリス、子供じゃないもん!!!」
「わかってるさ。だから拭きたいんじゃないか。子供の尻なら育児をしていればいくらでも拭く機会がある。でも大人のお尻を拭く機会なんてなかなかないんだ。」
「いやあっ!変態!ド変態!変態大人!!!」
アイリスは思わず超能力を使おうとする。しかし何故か、超能力は出なかった。そして抵抗も空しく、アイリスのお尻は大神によって押さえられてしまう。
「さあ、ふきふきしようねー♪」
「いやああっ!!!」
がばっ!!!
アイリスは身を起こした。そこは薄暗いいつもの寝室。アイリスは寝巻き姿で、身体中が汗ばんでいる。そして息も荒い。
置時計を見ると、午前3時。まだ夜中だ。そして隣にはジャンポールがいつものように寝ている。
「何だ、夢か・・・・・・」
アイリスは寝汗を拭いて、寝巻きを着替えた。そしてジャンポールをぎゅっと抱きしめ、ベッドに横になった。
「そうだよね、お兄ちゃんは今、巴里にいるんだもんね・・・・・・」
翌朝、アイリスはみんなに昨日の夢のことを話した。
「大神さん、夢の中でも変態なのね・・・・・・」
「まあ、隊長らしいというか、何と言うか・・・」
そんな中、レニがポツリとつぶやいた。
「夢とは、潜在的な願望。オーストリアの心理学者・フロイトの言葉だ。」
その言葉に、皆は一斉にアイリスを見た。
「アイリス・・・・・・」
その皆の視線に、アイリスは真っ赤になってうつむいた。
「ア、アイリス、変態じゃないもん・・・・・・」
おしまい
>>712 隊長………(-人-)
Vの主人公が大神でなくてなによりだww
>>714 さすがだみゃ〜ん氏だ、変態すぎるwwwwww
大神が爽やかすぎるのが(・∀・)イイ!!
>>714 だみゃ〜ん氏‥‥こんなの書いてたら病気悪化しませんか大丈夫ですか?ww
でもヘンタイ大神GJすぎるぅぅ!!!
そうともアイリスは変態じゃないよ!
潜在意識にまで棲みついてる大神が変態なんだよwwwww
ほ
変態という名の紳士。それが大神wwww
「もう、もうダメだ…」
逃げよう。ここから。帝劇から。
出動の時だけ戻ってこよう。それでいいだろう。だって…。
(大神さん…さぁ、夜になりましたよ)
(楽しい楽しい労働時間の始まりだよ)
(ふふ…腕が鳴る)
(楽しませろよ?)
(私たちが楽しませないといけませんよ)
俺は…俺は…もう……。
「正面から逃げよう。一番怪しまれないはずだ」
予防線は常に張る。万が一見つかっても文句は言われないだろう。
こういう時は堂々と逃げるのだ。
夜…椿ちゃんがいなくなる時間を見計らって、いざ逃走。
「いよ…っと」
重い扉も中からは簡単に開く。なるだけ音を立てないように、こっそりと。
外の空気は澄み切っていて、自由を感じさせる風が吹いていた。
「さーて、どこに潜伏するかな」
いつでも帝劇に来れる場所じゃないと。いや、その前に一杯やるか。祝い酒だ!
ちょっと歩くと、赤提灯。小料理屋らしい。こりゃ好都合。
「いらっしゃいませ〜」
割烹着を着た女店主。その他にも女性客が一人。時間を考えると入りが悪い気もするけど…まぁいいや。
「とりあえず冷酒を。料理は適当に見繕って下さい」
はいはい、と元気のいい声。人当りはよさそうな店主だな。
出てきた冷酒を一杯。ああ…うまい。自由の酒とはなんと美味。
あっという間に飲み干して、もうひとつ注文。美味い。これはどんどん進むな。
「はい、お料理です…大神さん」
四合目を飲み干した後、料理が出てきた。…ん?俺、名乗ったっけ?
店主はおもむろに割烹着を脱いだ。その下に着ていたのは、みなれた服…まさか!?
「さ、さくらくん!?なぜ、ここに…?」
「大神さんが逃げたというので、追いかけに来たんですよ」
なんだってこんな大がかりな…。いやいや、突っ込みを入れている場合ではない。とっとと逃げるぞ!
イスを蹴って入口へと走る。だが、中にいた客がカギを掛けていた。
「何を…?」
ん?待て…あの髪…栗色の長い髪…ということは…!!!
「大神さ〜ん!さぁ、楽しみましょうね!」
エリカくん…?
まずい、逃げたい。だが逃げられない。入口は塞がれ、さくらくんも刀を構えている。
「これはいけませんね、エリカさん、さぁ、お仕置きしましょう?」
「はい!」
エリカくんは変装を解き、いつものマシンガンを手に迫って…って、なんでこうなるの!?
数時間後。
「いい汗かきました〜」
「それじゃ、帰りましょう」
汗ばんだ二人。
一方、こちらは…?
「……もう、もう…」
鬱に入っていました。
鬼畜は返り討ち。家畜(巴里)は総受け。家畜(帝都)は逃走で行こうかと思ってます。
>>713氏に読まれていたんで内心焦ってました。
今回は刀とマシンガンでお仕置きされたとも取れるな
それにそうと、追加が5人だけでまだ良かったじゃないかw
723 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 00:26:34 ID:SEcuH2pQ
サキとナーデルにも犯される大神も見たい。
サキエロいよサキ
>>721 大神よ、逃げることに逃げ腰になってどうするんだ。
大神が逃げたとさくらに教えたのは、やっぱ紅やっこか?
726 :
だみ@携帯:2008/11/21(金) 00:40:40 ID:1527BsdT
影山サキ相手では勃たない大神
水狐に変身したとたん勃ちまくる大神
大神どんだけ変態なんスか、エロ師匠wwwww
「う〜ん、う〜ん・・・・・・」
真夜中。紅蘭が仰向けで寝ていると、だんだんお腹の辺りが重苦しくなってきた。
重い。まるで何かがお腹の上に乗せられているような重さ。
「ん〜・・・・・・な、何やの・・・?」
紅蘭は薄目を開いてお腹の辺りを見た。そして驚いた。何と己のお腹の上に、大神一郎が馬乗りになっている。
そして彼女のパジャマの胸元は大きく広げられて、胸が露出していた。
「さあ紅蘭、おっぱいを揉んであげるよ。」
「きゃあっ!い、いきなり何すんねん大神はん!?」
「何って・・・決まっているじゃないか。紅蘭のおっぱいを揉んであげるんだよ。」
「や、やめて!いやあっ!!!」
紅蘭はもがくが、大神の身体がどくはずもない。大神は両手を紅蘭の目の前にかざし、揉むような動作をする。
「紅蘭、愛する人に揉んでもらうと、おっぱいが大きくなるんだよ。」
「い、いやあっ!大神はんの変態!」
「何を言ってるんだ、おっぱいを大きくしたいんだろう?もちろん俺は今のままの紅蘭も好きだが、君がもっとおっぱいを大きくしたいと言うなら、協力するよ。」
いくらもがいても、大神はどかない。彼女の抵抗も空しく、彼女の小ぶりな両胸に、大神の手が添えられた。
「さあ、もみもみしようね〜♪」
「いやあっ!!!」
がばっ!!!
紅蘭は身を起こした。そこは薄暗いいつもの寝室。大神はもちろんいない。
置時計を見ると、午前3時。まだ夜中だ。
「夢、やったの・・・・・・?」
紅蘭はふとため息をついた。そして再び布団に潜る。
「せやな、大神はんは今、巴里におるんやものね・・・・・・」
翌朝、紅蘭はみんなに昨日の夢のことを話した。
すると皆、一斉に紅蘭のほうを見る。
「紅蘭・・・・・・。」
「な、何やのその哀れむような視線はっ!!!」
おしまい
堂々とした変態っぷりだwwwww
最早大神隊長の服装が全裸にネクタイだけしか脳内変換出来なくなったwwww
テラヘンタイシンシwwwwwwwwwww
ついに大神の霊力は海の向こうからでも夢に侵入できるようになったか…
まったく巴里で何やってんだかな変態隊長はwwwww
「すう・・・すう・・・・・・・・・」
草木も眠る丑三つ時、さくらは熟睡していた。この日の前後には何の異変もなく、帝都は平和な日を過ごしていた。
さくらも平和そうな寝息を立てている。だが、彼女の足元では、異変が徐々に進行しつつあった。
彼女の足元のシーツが、そっとめくり上げられる。だが、熟睡している彼女は気づかない。
そして横向きになっている彼女の寝巻きのお尻の部分が捲り上げられ、淫らな陰部が露になった。
「・・・・・・んー・・・・・・」
さくらは何となく露出されているのを感じたのか、小さい唸り声を上げたが、それは次の瞬間、大きな悲鳴に取って代わられた。
「きゃあっ!!!」
さくらは驚いて後ろを振り返る。するとそこには、さくらのお尻に取り付いた大神の姿が見えた。その一物はもちろん、さくらの陰部に突き刺さっている。
「な、何してるんですか大神さん!!!」
「何って、ナニしてるんじゃないか。」
思わず慌てるさくらとは対照的に、笑顔を見せる大神。
「さあさくらくん、赤ちゃんを作ろう!」
「お、大神さん!赤ちゃんなら、もう既に・・・」
「もっといっぱい欲しいんだ!さあ!俺の子を孕め!!!」
「いやあっ!!!」
がばっ!
さくらは上体を起こした。そこはまだ暗い自分の部屋。辺りを見回すと、大神はいない。
側のベビーベッドにはさくらと大神の赤ちゃんが寝ている。そして自分の傍らには、少しだけ大きくなった子供がすやすやと寝ている。
さくらは寝汗をかいていた。
「ゆ・・・・・・夢・・・・・・だったのね・・・・・・」
さくらはすぐに着替えると、再びベッドに戻った。
「そうよね。大神さんは今、巴里にいるんですものね。」
翌日。
サロンに花組のメンバーが集まっている。そこでさくらは、夢のことを話した。
「あらさくらさん、奇遇ですわね。実はわたくしも、まったく同じ夢を見ましたわ。」
「私もよ、さくら。」
「あたいもだ。」
結局、花組のメンバー全員が同じ夢を見たということだった。
「夢とは、潜在的な願望。」
レニがそう言うと、花組の皆は納得したように頷く。
そこに米田がやってきた。
「おう、おめえら、何の話をしてるんだ?」
「昨日見た夢の話ですわ。」
「夢ぇ!?そういえば俺もよ、昨日変な夢を見たぜ。大神が俺のケツに取り付いて『さあ、俺の子を孕め!』っていう夢なんだがなあ。」
おしまい
>>733 米田が凄いというより、大神が凄いな。
さすがだ。
>>733 レニ、大神に常識は通用しないんだよwwwww
それにしても大神……お前、ホントに誰でもいいんだな……www
「さて、逃げるか」
一回失敗したくらいでへこたれるような軟い根性など持ってない。
逃げることにためらいなどない。
…数時間前。
「おっし、トレーニングだ、付き合ってくれ」
カンナにお呼ばれ。拒否をしたい。したいけど、無理だ。
紅蘭の薬はどんどん改良され、もし拒否をすれば血を見る事態になりかねない。
「うん…いいよ」
とはいえ、いつも通りだった。ここまでは…。
肩を抱かれてトレーニングに向かう道中、とある人と会った。
「あ、イチロー。カンナも。どうしたの?」
「お、コクリコ。いやなに、ちょっとトレーニングをしようと思ってさ」
「ふーん…そうなんだ」
頭を働かせる。ここでコクリコに出会った。もしかするとついてくると言うかもしれない。
ついてくると言ったら、口先三寸でカンナを諦めさせられるかもしれない。
コクリコが巴里で俺にしたことをカンナは知らない。つまりカンナはコクリコが処女だと思っているだろう。
花組一番の人格者であるカンナ。だから、きっと今回は諦めるだろう。
よし…これしかない。これしかないんだ。
「なんだ、興味があるのかい?」
「うん。空手のトレーニングって見た事ないから、一回見てみたいな」
「そうか…どうする?カンナ」
俺は手を尽くした。運がこちらを向いていれば、ここで勝てる。
「ひそひそ…(隊長、今回はトレーニングなしにしよう。うまく口裏合わせてくれよ?)
(了解…またな)
勝った。勝ったぞ。俺は勝ったんだ。
「ところでよ、隊長。ちょっと思ったんだけど、時間大丈夫なのか?
確かマリアに呼ばれていたんじゃなかったっけか?」
「へ?もうそんな時間なのか?悪いな、カンナ、コクリコ。また後で」
それじゃ、と手を上げて猛ダッシュ。あぁ…久々にフリーな時間だ。
楽しむぞ!
冒頭に戻る。休み時間を堪能した大神。だが、まだまだ休みは足りないと思っていた。
そこで、逃げる事にしたのだ。
「よ…っと」
鉤つきの縄。加山に貰ったものだ。それを窓枠に引っ掛け、降りる。
正面から逃げるのはやめた。失敗したルートは通らない。これこそ学習だ。
「…おわ!!!」
まずい、鉤が外れた。下まではまだ3メートルはあ…!!
「ああああ…?」
ん?意外と衝撃ないな。なんか柔らかなものに当たったらしい。
まあ何はともあれラッキー。脱出しようか。
「ってててて!!」
体を動かしたら、剛圧がかかってきた。なんだ、一体!何にぶち当たったんだ!?
「よ、隊長。何やってるんだ?」
…は?
「ダメじゃないか、イチロー。逃げようとしちゃ」
「な、なんで…?」
そこにいたのはカンナとコクリコ。なんでだ?なぜここで待ち受けているんだ?
「教えてやっか。隊長室の窓によ、糸をつけておいたんだよ。外壁を伝って厨房まで伸びた糸が。
糸の先には鈴がついてて、窓を開けたら鈴が鳴るようにしたんだ。今夜はコクリコが食事当番だったから、コクリコが気づいたのさ」
い…いつの間にそんな素敵仕様な部屋に改造されたんだ…?
「そういうこと。それじゃ、イチロー。久々に…ね?お仕置きだから、いつもよりちょっと激しいよ?」
迫る魔の手。逃げられないんだな。俺の実力じゃ。だが、だが…まだ諦めない。諦めてたまるか。
数時間後。
「うーん、やっぱり汗かくと気持ちいいな」
「それじゃ、またね〜」
和気藹々な二人。
一方、こちらは…?
「死なない。こんなところじゃ…」
尽き掛けた気力を振り絞っていました。
PCがぶっ壊れて途中まで書いてた4本が逝去しました…
カンナよ、コクリコが隊長を調教済みなのにはノータッチなのか?w
>>738 合掌…。
ガンバレ負けるな水瓶氏!!!!!
>>738 なんと・・・大変でしたね。
いつまでも待ってますので、新作を期待してます!
頑張って下さい!!
おお見事に過疎ってるな!チャ〜ンス!!
過疎地荒らし2度目の参上!!
1時間以内にカキコミ無しで、だみゃ〜ん氏のマリアは俺の嫁!!!
阻止
大神さん……やっぱりみんなに手を出してるのかな?
このスレ的に言えばその通りだ
逆に手を出される側にもなっていたりする。本当に大神さんは万能だぜw
手を出したり出されたり
このスレの大神は絶倫そのもの
あおーーーーーん…。
「うん、いい月夜だな」
遠吠えが聞こえる。犬の声が響く、いい夜だ。
すでに今夜は脱出できている。後はうまく逃げおおせるだけだ。
…数時間前。
ぴしっ、ぱしっ!
「いってえ!マリア…勘弁してくれ…」
乾いた音が風呂場に響く。皮の鞭…どっから持ってきたんだろうか。
本気の鞭ではないから皮膚が破れることはないけど、痛いのには変わりない。
毎日毎日打たれ続けて青あざが消えない。どうしてこんなに嗜虐的なんだろう。こんな性格だったっけ?
薬だけじゃここまで変わらないだろう…ああ、あれか。きっと俺はそういう風に女を変える性格なんだろう。多分。
「いいえ、許しません。いつもいつも誰かに手を出して…。規律というものがなっていません!
ですから、私が教育してさしあげます。それが私の義務です!」
「い、いや…手を出しているというか、むしろ逆…」
「口答えは許しません!はぁ!」
「いいっってええ!」
周りから見るとどんだけ酷い目にあっているんだと思うだろう。当の本人は周りの目より辛いです。
もうほんとに死ぬより辛いよ…。なんで生きながら煉獄に放り出されるんだろうか。天国への道は遠いか。
「おいおい…いい加減にしてやれよ。死んじまうぜ?」
「ん…?ロベリアか」
裸のロベリア。悲鳴とは違って暢気な声が出た。見慣れているせいかもう特異な反応はない。
暢気な声を聞いて、鞭の一振り。黙ります。ごめんなさい。
「そろそろ勘弁してやれって。半端じゃない体力と精神力を持ってるけど、いつまで持つかはわからないぞ」
「お仕置きだから、しょうがないわ。隊長も納得済みだから」
(してないしてない。多少はあるけど、ここまでやられる筋合い無いって)
こんな事言ったら殺されるかもしれない。心の中だけで突っ込んだ。
「どう見てもしてないって顔してるぞ。ちょっと隊長を貸せよ。酒でも飲ませて憂さを晴らさないと禿げるぞ」
そう言って俺を見る目…その目は、確実に俺を食う目だ。鷹と鷲を足して虎をかけたぐらいの目だ。
「いいえ、隊長は私が教育するわ。さ、帰った帰った」
「おい、隊長。どっちがいい?」
そこで俺に振るな!いや、ちょっと待て。少し落ち着いて考えよう。
選択1(マリア)…このまま鞭打ちの刑を続行される。いつも通り。ただし後でロベリアに燃やされる→廃案
選択2(ロベリア)…まどろみの中で強姦。これまたいつも通り。ただし後でマリアに数倍の責めを受ける→廃案
つまり…まずいぞ。どっちを取っても地獄行きは確定じゃないか。
こういう時は…選択3だな。
「とりあえず風呂から出ない?人が来るかもしれないんだから。話の続きはまた後でいいだろ?」
返事を聞かずに脱出。とっとと服を着て、自室へとダッシュ。残された二人?知るか。
冒頭に戻る。
選択3とはつまり逃亡。
階下の厨房に誰もいない事を確認した大神は窓から脱出。そのまま夜の街へと繰り出していた。
「さーて、休むか」
この前は飲みに行って捕まったからな。とっとと潜伏するに限る。目立つ行動はご法度だ。
近場に旅館があったので、とりあえずそこでいいやと入った。一杯つけて欲しいところだが、やめておこう。
部屋に入って、布団にダイブ。久しぶりに何も無い夜を楽しめる。なんて、なんて素晴らしいんだ。
ひとしきりゴロゴロして、眠りに落ちた。
(ん…)
なんだか、寝苦しいな…。体が動かない。これがいわゆる金縛りってやつか。だが睡魔には勝てない。
「…い。おい!」
(んん…?)
誰かが呼んだような。気のせいだろう。
ビシッ!
「ってええ!なんだ!」
なんだ今の鋭い痛みは!?ムカデか?いや、そんな甘いもんじゃない。
体を動かしたいけど、動かせない。なぜ!?
「逃げるなんていけませんね。これはお仕置きが必要です」
「まったく、火をつけておいて逃げるなんてなぁ。バカだからな」
な、ぜ…ここに。。。体が動かないのは、ロープで縛られてるせいか…。
「さあ、朝まで楽しみましょう」
「美女二人でたっぷりと、な」
そうか。俺、きっともう…。
朝。
「帰るか」
「帰りましょう」
お疲れ気味の二人。
一方、こちらは…?
「ああ…なんて美しい…」
紫雲の上を垣間見ていました。
>>749 大神、もう栃木まで逃げろ。
誰も君を責めたりはしない……はず。
とは言え、マリアとロベリアのコンビは反則だな。
まだいるのかX信者
>>749 それにしても水瓶氏の女性陣は、これだけヤリまくってるのに
だれも妊娠しないんだな
大神、お前ひょっとして……
753 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 01:20:22 ID:xvpk/DAz
この流れで行くとさくらとエリカ、カンナとコクリコ、マリアとロベリアでやったから次はすみれとグリシーヌと織姫の高飛車お嬢トリオか?
それともアイリスとレ二の仲良しコンビで来るか?締めは紅蘭と花火の自分の世界を持つコンビできそう。
いつか大神はインポになりそうだ
そんなもん、紅蘭の薬で一発完治だろwww
「ありがとう、加山…」
心からの感謝。何事もなく脱出できたのは加山のおかげだ。
…数時間前。
「大神…大丈夫か?」
ふらっと現れた加山。始めは軽いノリだったけど、今や本気で心配している顔になってる。
「まぁ、まだ生きてるな」
ははは、と我ながら力の無い笑いを出した。加山の顔から心配の色が消えない。
いよいよ周りに気づかれるまで憔悴してきたか。いや、みんな気づいていて無視してるのかな。
気づいているにせよいないにせよ救いのない状況か…。
「大神…逃げろ。悪いことは言わん。俺が手助けしてやる」
加山…ありがとう。でも、俺にはもう逃げられない。
沢山の蜘蛛の糸に絡め取られて、身動きがとれずに体液を絞られるだけさ。
「俺は何度も失敗してるんだ…いくらお前と言えども…」
「心配するな。俺を誰だと思っている。加山雄一だぞ!責任を持って逃がしてやる!」
「加山…」
信じてみようか。親友を。俺が信じてやれなくて誰が信じてやれるんだ。
逃げよう。ここから。逃げないと、俺は枯れるだけだ。いかんな、いつの間にか弱気になってた。
「任せた」
「よし。古人曰く、善は急げ。今夜逃げるぞ。段取りは俺に任せておけ」
同時刻、帝劇内某所。
モニターを見ながら、ヘッドホンをつけた紅蘭。
「ふむふむ、なかなか手際のいい段取りでんな。だけど、詰めが甘いで?
月組隊長なんやから、これくらいは警戒してもらいたいもんやな」
独り言。改めて言うまでもないが、大神たちの会話は筒抜けである。
「さーて、そろそろウチが出るかな。新しい実験もしたいし。ええデータが取れると…ええなあ?」
静かな笑い声。密室に響く小さな笑い声は、残響を残して消えた。
話は冒頭に戻る。
逃げおおせた大神。月組が使う隠れ家の一つに匿われていた。
(中にあるものは自由にしていい。それから、荷物が届くかもしれないから、判子を渡しておく。
秘密の荷物なんて、それっぽい渡し方はしないもんなのさ。同じ人間が配達に来ると感づかれるし)
そう加山が言っていた通り、様々な荷物が届いた。果物、野菜、海産物。様々な業者で。
開けてみることはしないけど、もしかするとこの箱の中には文書が入っているのかもな。
「宅配でーす。判子かサインをお願いしまーす」
「あ、はーい」
またか。珍しく女性の運送屋みたいだ。判子を持って、と…。
「えーっと、ここ?」
「はいな。お願いしますわ」
ん?関西弁?珍しいな…!!
「こ、紅…むぐ!」
何かを吹き付けられた。南国の果物の匂いを感じて、意識が遠のいていった。
翌朝。
あの後何が起こったのかはわからない。ただ、いつも通り自分のベッドで目が覚めただけだ。
少し肩が突っ張ったような感じがするけど、特に気にする程じゃない。
一体、なんだったんだ…?相手が紅蘭なのに、俺には何もしなかったんだろうか…。
「気にしていてもしょうがないか。体は楽だし…仕事しよう」
疑問符は消えないけど、どうしようもないだろ…。
「ふふふ…さて、次は…」
どないしよかな?楽しみは尽きまへんな。な?大神はん。
フラグ投下。これから1/5ぐらいまでが仕事のピークになりますので、もしかするとその間投下できないかもしれません。
加山どうなったんだろ?w 自分のペースで頑張ってな
>>757 乙です!
さぁ、どうなるのだろうか?楽しみです。
では、またいつか!
>>758 加山、グルなんじゃねぇか?
760 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/12(金) 08:24:59 ID:STwYvhc0
加山も巻き添えをくって犯されそう。かえでや風組に…
大神は花組全員に…
でも、その辺みんな身持ちが堅くて大神さん一途のような希ガス
まあ水瓶なら寝取られも書くだろ。
大神一郎は、決して浮気者などではない。
彼の愛は、いつも本気だ。
ただ、他の男に比べて、愛情の値が多すぎるだけなのだ。
だから、一人では物足りずに、全ての女性を愛してしまうのだ。
その中には、偽りの愛などない。
すべて、本気だ。
大神一郎は、さくらも、すみれも、マリアも、そして他の面々も、全員本気で愛している。
そこには浮ついた気持ちなどはない。本物の愛だけだ。
皆、真剣に愛しているのだ。
聖闘士星矢の城戸光政は多数の女性を愛しまくり
100人以上子供をこさえた(息子だけで100人w)
絶倫だ!種馬みたいだ!って感心したが大神は更に上をいってるww
メルークリトリス!!!
>>765 ちょっwwだみゃ〜んさんww
きっと大神はヤったりヤラれたり大変なんだろうな…
「…………」
「さ、行くわよ。大神くん」
「はい…」
かえでさんと、風組のみんなに肩を抱かれて、エレベーターへ…なんでこうなっているんだろうか…。
そうだ、逃亡しようとしたんだ。性活…もとい生活に嫌気が差して。
でも、捕まったんだ。ものの15分で。多分最速記録。
その後は…語るまでもあるまい。いつも通り。早食いの4人に昼飯として美味しく頂かれた。
でも案外あっさりしたもので、その後はなぜかエレベーターに乗せられている。
「…一体なんなんです?地下に面白いものはないと思うんですけど」
「それがあるのよ」
なんなんだ一体…地下には風呂とか格納庫とかそういうところしかないよな。
今更みんなで行くべき所じゃないと思うんだけど…。
「着きましたよ。さ、行きましょう」
扉の先には作戦司令室。ますますわけがわからん。色気が全く無い部屋なんだけど。
風呂ならまあわかるし、格納庫には紅蘭がいるだろうけど、作戦司令室だぞ。なんで?
「うーんと…どういうことなんです?」
頭の中には疑問符が飛び交っている。本当にわけがわからん。
「こういうことよ」
そう言って、かえでさんは大型キネマトロンのスイッチを入れた。
乱れた画像が流れ、それが少し収まってきた頃、聞きなれた声が…。
「…てす、てす。聞こえますかぁ?」
「お久しぶりです、大神さん」
「その声は…」
いちいち確認するまでも無いだろうけど、メルくんとシーくんだよな…。
二人の姿がはっきり見える。少し切なそうな顔。
「やあ、久しぶり」
「おおがみさ〜ん…また会いたいなー…」
「シー、わがまま言っちゃダメよ。会いたいのは私も一緒」
あぁ…なんかすっごく嬉しい…。ちょっと涙ぐんだ二人がすごく可愛いよ。
最近は色々辛いことがあるせいか、小さな感動を20倍くらいにできるスキルを身につけたらしい。
「それじゃ、始めましょうか」
何を?と聞く間もなく、一瞬で服を剥かれた。と、同時に服を脱ぐ4人。
もしかして、これって…。
「気づいたかしら?折角だから巴里の二人にも見せてあげようと思って」
「たまにはこういうのもいいでしょ?大神さん?」
よくないよくないよくないって!俺はよくないって!なんだってこんなプレイをせにゃならんのだ!
「むぐ!むー…」
唇を塞がれ、跨られ、饗宴の始まり。メルくん、シーくん、止めてくれ!
「あー、いいなあ…あたしも大神さんをクリームでデコレートして食べたいなぁ…」
「私も…蜂蜜かけて食べちゃいたい…」
二人とももうダメだな。そして俺は終わったな。
なんでこうなるんだ…。
朝。
「あー、気持ちよかった。さ、朝ごはん、朝ごはん♪」
「椿、太るわよ?」
「かえでさん、疲れてるんだから大目に見てあげましょう」
「そうですよ」
姦しく喋る4人。
一方、こちらは…?
「黒い光が見える…」
世界の向こう側を見ていました。
>>767 大神一郎終了のお知らせ
しかし、逃亡すらまともにできないですね。
逆にメルシーは変に鬱憤が溜まっていくんじゃないのか?w
770 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 18:07:03 ID:3+DPTFr0
すみれとグリシーヌと織姫の高飛車トリオが競争しそうな予感。
舞台の上に、花組のメンバー全員が立っている。
全員、全裸である。
「じゃあいきますよっ!せーのっ!!!」
さくらの合図に、全員が片足を高く上げてYの字バランスの姿勢になった。そのせいで、彼女たちの卑猥な部分が丸見えになっている。
彼女たちは更に指でその中のワレメちゃんを左右にぱっくりと大きく広げた。膣の中まで丸見えだ。
そして全員が一斉に叫んだ。
「あけましておめこっ!!!」
今年もよろしく!
正月から飛ばしてんなwwww
さすが、だみゃ〜んさんやwwwwwwww
正月一発目から飛ばしてんなw
今年も期待してます。
でも全然サクラ大戦じゃないよね
だみゃーんのって
(大神)
昼下がりの街。絵の中のような風景。曇った空が、半端な気持ちを代弁しているような気がした。
町並みをただ眺め続けた。熱かったコーヒーも冷たくなっている。
(…あと、一週間か)
それで、この街ともさよならだ。アパートからの見なれた景色とも、苦楽をともにした仲間とも。
色々なことがあった。楽しいことも、辛いことも。思い出以外は、全部置いておかなければならない。
冷めたコーヒーを飲み干して、シャノワールへと向かった。別れを言わなきゃならない人がいる。
道半ばで、雨が降ってきた…涙雨かもしれないな。
「…濡れるのも風情ってもんかな」
戻るよりは向かったほうが近い。道行く人と同じように、走ったほうがいいんだろうが、そんな気分じゃなかった。
ゆっくり歩く。冷えていく体。頭と思いが少しずつ麻痺していく。それがよかった。
「ムッシュ、風邪引いちまうよ」
大きな傘が差し出された。声の主は、支配人。
「あ…支配人」
ちょっと困ったような顔。自分の分以外にも傘を持っているあたり、誰か探してたのかな。
「帝都に帰る日が近づいてるのに、風邪ひいてちゃダメだよ」
苦笑いを返す。言われたことはもっともだ。
もっともではあるんだけど、ありがたくはない。思考を止めることができなくなるから。
妙なことばっかり浮かんでくるこの頭が憎らしい。
「どうしたんだい?ぼーっとしちゃってさ」
「いえ…やはり帰る日が近づくと、色々思うところがありまして」
本当にいろいろと、清濁問わずに…ね。
楽しいこと、悲しいこと、そして不埒なこと。どうしようもないほど、下衆だな。
巴里を守ると意気込んで、つまらないことでくよくよ悩む。その程度か、俺なんて。
「…ムッシュ。何を考えているのか、薄々想像ついてるよ。
帝都にきな臭さが漂っている以上、また戦になって…今生の別れになる人もいるかもしれない。
後悔だけはしないようにね。どんな形でも、きっちりとケリをつけてきな」
支配人は少し微笑んでいた。全てわかっているような笑み。
いつもよりずっと優しい顔。その顔を見て、霧が少しずつ晴れていく。
そうだな。後悔なんて、したくないもんな。一期一会を大切にしないと。
「…はい」
雨が小降りになってきている。シャノワールへと走った。やっぱり色んな事が思い浮かぶ。
もう、それでいいんだ。全部置いてくるから。
「………やるか!」
傘を返して、息が切れるまで走り続けた。雨で煙ったシャノワールが見えてきても、足は緩めない。
(後悔だけはしないように、か。砕けてもいいから、ぶつけてみせますよ。支配人)
すぐに入った。雨粒を払って、通いなれた廊下を通る。
目的の部屋までは歩いて、息を静めた。でも、心臓はまだ早鐘を打っている。
覚悟を決めたつもりだけど、それは退路があれば揺らぐものらしい。
大きく深呼吸して、秘書室のドアをノックした。返事を待たずに中に入る。
「メルくん」
「…あ、大神さん」
(メル)
「はーぁ…あと、一週間かぁ…」
それで、大神さんとお別れ。仕事も手に付かない。
これじゃいけないってわかってるけど、ぼーっと二人の写真を眺めるだけ。
「あなたのせいですよ」
写真の中にいる大神さんを指先でつっつく。当たり前だけど、表情は揺るがない。
溜息は止まらない。別れがいつか来るとはわかっていたけど、結局わかっていただけ。
思いも止まらない。気持ちを素直に言えない自分の性格がもどかしい。
「はぁ…」
「どうしたの?メル。ずいぶん落ち込んじゃってぇ」
「あ、シー…」
いつもの顔。いつもの声。全く変わってない。なんだか、やだなぁ。
『いつも通り』が嫌になるなんて思ったこともなかった。
「いつにも増して元気ないよ。悩みがあるなら、言ってみなよ」
悩み…シーは、平気なのかな。あと一週間しかないのに。
一週間で、たった半年だったけど…かけがえのない時間を過ごした人とお別れなのに。
「シーは平気なの?あと一週間で大神さんが帰っちゃうのに…」
私だけなのかなぁ…こんなにぐずついてるのって。
わかっていたつもりだけど、嫌な性格。
「平気なわけ、ないじゃない。苦楽をともにした人なのに」
「え?」
沈んだ声。うつむいた顔。表情にも、ちょっとだけ憂いが見えた。
「平気じゃないけどさ、しょうがないもん。泣いてすがっても、きっと止まってくれない。
だったらせめて、笑顔で別れたいもん。カラ元気でもいいから、笑っていたい」
「シー…」
だんだんと悲しそうな顔になってきた。なんて声をかけようかと思っていたら、すぐに明るい顔に戻っていく。
でも、その表情に見える暗さはわかった。さっきまでは気付かなかったけど、やっぱり辛いんだ…。
「あたしはもう、いいの。いくらあたしが見つめても、大神さんはあたしを見てないもん。
視界に入っているだけで、見ているわけじゃないもん。わかってる。
でも、メルは違うでしょ?大神さんも、メルは見てると思うから…だから、がんばってね」
最後にウインクして、シーは部屋を出て行った。入れ替わりみたいに入ってきたのは大神さん。
一気に鼓動が速くなった。壊れそうなくらいに。
「メルくん」
「…あ、大神さん」
いけない。少し反応するのが遅れちゃった。心が戸惑っている時に来るんだもん。
大神さんは空いていた椅子に座って、こっちに来てくれ、と私を呼び寄せた。
なんだか反抗できなくて、促されるままに向かいに座る。
「どうしたんです?一体…」
「なんとなく、顔を見に来ただけだよ」
それだけのために、わざわざ…?そのために濡れ鼠になって?体を震えさせて?
どう考えても怪しいけど、詮索するのはやめた。話したいことがあるんなら、きっと自分から言ってくれる。
それに…あんまり、聞きたくないことだと思うから。お別れの言葉だと思うから。
(大神)
(さて…どう切り出そうかな)
正直、悩んでいる。本題を切り出すべき時。どうしようか。
何気ない談笑の中に見つけたいけど、見つかりそうもない。
(ま…いいや)
そのうち気が向いたら、話せばいいだろう。それまではこの穏やかな時間を楽しみたい。
自分で淹れるよりもうまいコーヒーと、憎からず思う人との話。至上の時間。
「それでさ、あの時のグリシーヌといえば、もう怖いのなんのって。あの斧は本気だった」
「怒らせると怖いですからね…。大神さんも一因担ってるかと…」
「そうかな?俺には今ひとつ理解できなかったんだけど…」
「それは大神さんが朴念仁だからでしょう…」
静かな時はゆっくり流れた。でも、いつまでも続きはしなかった。
にわかにシャノワールが慌しくなってきた。怒鳴り声がここまで届いている。
まだ開店の時間じゃない。平和になった以上、物騒な理由もまずない。一体、なんなんだ?
「どうしたんだろ?」
「さぁ…表に行ってみましょうか」
一応の警戒はしつつ、ポーチへ。そこで暴れていたのはダニエル。メルくんを出せと怒鳴っている。
ドミニクが抑えているけど、いつまで持つかわからないな。というかドミニクはもう怒ってるし。
しかし、言葉だけで実際の暴力に訴えないあたり、頭がいいと言うか小ずるいと言うべきか。
まあ、なんにせよ、燃え滾っている感情に油を注がないほうがいいな。
(メルくん、出ないほうがいい。俺がなんとかする)
(了解です。お任せします)
少し奥まったところへ隠れさせて、平静を保ったままでダニエルに近づく。
喧嘩腰のドミニクを抑えて、少しだけ殺気を放った。ダニエル、ドミニク両人がわずかに怯む。
少しの脅しと、理性的な行動。戦慣れしてない人間にはこれが一番効く。
「どうなさいました?」
「メルを出せ。あの女、貴族であるミーの誘いを断ったのだ。教育してやる。さあ、出せ!」
我に返ってわめきちらす。勝手な理論だな。こんなんだから嫌われるんだよ。
「彼女はしばらく休みを取っております。申し訳ありませんが、後でお越し下さい」
「おい、モギリ…?」
(黙っていてくれ。話をややこしくするな)
小声で喋り、目で脅した。ドミニクは怯えた様子で引き下がる。
「ならば、住所を教えろ!ミーが自らの足で向かってやる!」
高慢だこと。少しの脅しは効かないくらい、頭に血が昇っていると見える。
「彼女は友人とルームシェアして暮らしています。同居人の迷惑になりますので、遠慮して頂きたい」
「なんだと、貴様…東洋のサルの分際で!」
殴りかかってきた。口の中を切らないように、歯を食いしばる。手を出したら負けだ。
「………」
乾いた音が響いた。それでも、顔も視線も動かさず、荒い息をついているダニエルを睨み続ける。
それが気に入らないのか、ますます激昂して殴りかかってくる。さらに2発殴られた。
「………」
睨む視線は外さない。少しずつ、睨んだ目にこめる殺気を多くしていく。
「なんだその目は!」
その場にあったステッキを両手で持って、振りかぶった。それでも、手を出さない。店にも迷惑がかかる。
「ぐっ!?」
ステッキが振り下ろされることはなかった。騒ぎを聞いたグリシーヌが斧の柄で殴り飛ばしたから。
本気で殴ったわけではなさそうだが、頭を殴られたダニエルは悶絶している。
「二度と来るな。もう一度その顔を見せたら、その時は容赦も手加減もしない」
ダニエルはなんとか這い上がり、ふらふらと店を去っていく。グリシーヌと正面から事を構える度胸はないらしい。
「助かったよ」
(メル)
何もできなかった。飛び出すことも、声をかけることも。足がすくんで、喉は焼けて、何もできなかった。
ただ大神さんが殴られるのを、泣きそうになりながら見ていただけ。
「大丈夫か?隊長」
「大した怪我じゃない。腕力は全然ないな。やっぱり」
出ていったけど、どうしても声をかけられない。
自然な仕草でハンカチを渡して、当たり前のように血を拭う。ただそれだけなのに、信頼を感じた。
「だが、出血はそこそこあるぞ。止血してやろうか?」
「爪で薄く切れただけだよ。もう止まった」
大神さんの顔をじっと見たら、それが嘘じゃないとわかったみたい。
ドミニクが持ってきた救急箱からアルコールを取り出して、軽く消毒。
ほんとは私がしないといけないのに。私のせいで、あんな怪我したのに。
でも、あの二人の間に見える不可侵の絆が、私の侵入を暗に拒んでいる気がした。
「あんな恥知らずがいると、貴族を誤解されそうだな。後できっちりと締め上げてやろう」
「それは構わないけど、やりすぎないようにな。グリシーヌの斧で脅されたら狂うかもしれないぞ」
「気をつけよう」
きつい冗談も笑って受け流す。グリシーヌさまがあんなに気さくに話している人、見た事がない。
ダメね。私じゃ。どうしても、グリシーヌさまみたいになれない。一緒に死ぬ覚悟をした人じゃないと、ああなれない。
グリシーヌさまと別れた大神さんが、こっちに向かって歩いてくる。傷のある痛々しい姿。
私のせい。それでも、恨みなんて言わないで、いつものように微笑んだ。
「これであいつにつきまとわれることもないと思う。グリシーヌに後で礼を言っておいてくれよ」
「はい…あの…大神さん、大丈夫ですか?」
「こんなの、怪我のうちに入らないよ。このことは、犬にかまれたと思って忘れたほうがいい。
服に血がついちゃったから、着替えてくる。またね」
じゃあ、と片手を上げてシャノワールを後にしていった。
「あ、あ…」
待ってください、と言いたいのに、どうしても言えない。喉から言葉が出てこない。
小さくなっていく背中を、ただ眺めているだけ。
とぼとぼと秘書室に戻って、机に座ると、急に涙が出てきた。
「っく、ひっ…」
大神さん、私、涙が止まりません。
あなたのせいですよ?あなたが私の心を乱したから。
恋って、こんなに辛いものなんですね。
「あ…ぁ、ひっく。。。」
会いたいです。今すぐに。会って、思いを告げたいです。
ですが、私にそれはできません。私と大神さんじゃ、立っている場所が違いすぎます。
あなたに出会わなければよかった。そうすれば、こんなに辛い思いはしなくて済んだのに。
ね、大神さん?私、あなたと出会わなければよかったです。辛い恋なんて、したくないです。
それでも、出会ってしまいました。茨に彩られた恋を、してしまいました。
あなたを嫌いになれれば、どんなに幸せかわかりません。大神さん…。
(大神)
(うーん…)
どうしよう。秘書室からは静かな嗚咽が聞こえる。メルくんが泣いているんだろう。
入るべきか、やめるべきか。入ったところでどんな顔をすればいいのかわからないし、とはいえ放っておくのも…。
(仕方ないかな…)
入ろう。ここでじっとしててもしょうがない。
ノックしたけど、反応はない。でも中にいるのはわかってるから、構わず開けた。
「メルくん?」
声をかければ、小さな体が大きく震えた。震えはそのままで、顔をあげようとしない。
もう一回呼んでみても、同じだった。震える体と、殺そうとしている嗚咽。
(………)
泣き止むのを待とう。それが一番いい。無理やり顔を上げさせるなんて性に合わない。
応接用の椅子に座って、適当な本を手に取る。少しでも気を紛らわせておかないと、弱気になってしまいそうだ。
「なんで、ここにずっといるんですか?」
その本の半分を読み終えた時、メルくんの声。少し涙声だ。
「心配だから。単にそれだけ」
もう一回、本に目を落とす。読んでいるけど、内容は全く頭に入らなかった。
また、しばらくの沈黙。ページをめくる音だけが聞こえた。
「帰って下さい」
しっかりと顔を上げて、俺の方を向いて、はっきりと言った。
でも…その顔は泣きそうで、悲しそうで、悲痛だった。
押し黙ったままでメルくんの元へ行き、肩に手を置く。
「頑張らなくていい。泣きたいなら、好きなだけ泣けばいい」
「…っ、…」
大きく頭を振って、涙をこらえている。何がそんなに意固地にさせているんだろう。
メルくんは肩に置いたままの俺の手を振り払った。
「もう…もう、これ以上、苛めないで下さい!」
そう叫んで、部屋を飛び出していく。突然の出来事で、反応できなかった。
「え?」
頭が状況についてくると、一気に血の気が引いた。
ポーチで後片付けをしているドミニク。外へ行ったなら、こいつが見ている。外に出るならここを通るしかない!
「ドミニク、メルくんを見なかったか!?」
「ん?さっきすごい勢いで街に走っていったぞ。傘も持ってないし、急ぎの用事でもあるのか?」
「ありがと、じゃあな!」
外の雨は弱まっていない。そして少しずつ日が暮れかけていた。
自体は悪い局面へと突き進んでいる。メルくんを探すために、雨の降る巴里を駆ける。
さっきまでは思考を止めてくれる恵みの雨だったが、今は体温を奪う憎らしい雨だ。
(無事でいてくれ。君がいないんじゃ、俺は…)
ただ走った。ひたすらに。
「メイド服を着た、ショートカットの女性を見ませんでしたか?」
「いや、わからんね」
人が多いところで片っ端から聞き込み。
広場、市場、公園。どこに行っても、誰に聞いても、知らないとしか言われなかった。
(後は…花屋、墓地…その辺りか)
心臓が破れそうだ。それでも、足を止めるわけにはいかない。花屋が見えてきた。
「コレットさん、メルくん、見ませんでした!?」
「あら大神さん。メルさんなら、墓地の方へと走っていったわよ。誰かのお墓参りかしら?」
返事を返す余裕もなく、墓地へと突っ走る。奥まった木陰。見慣れた服。ぐったりしていた。
(メル)
「はあ、はぁ…」
どれだけ走ったんだろう。いつの間にか、墓地に着いていた。
適当な木陰に行って、足を休める。鼓動も呼吸も速い。
「あーあ…バカね。私って」
せっかく大神さんから近づいてきてくれたのに。
思いを告げて、振られちゃったほうが次に進めるのに。
自分の手で、血が止まらない傷を作っちゃった。
本当に、バカね。自分で自分の首を絞めて、自分の好きな人を困らせて。笑えるよね。
「あはは…っ。ひっく、う…っ」
おかしいな。涙しか出てこない。最高に笑えるのに、泣き声しか出ないよ。
外はもう暗い。帰ったほうがいいんだろうけど、帰るつもりなんてない。
このまま、墓地の中で一生を終えるのもいいかもね。お葬式をやる手間が省けるもん。
眠っちゃおうか。このまま。おやすみなさい、大神さん。
なんだか、暖かい。それに、明るい。ここが天国なのかな。
「ん…」
「気がついたかい?」
聞きなれた声。目の焦点が定まってくると、目の前に大神さんの顔。
「え?」
なんで、大神さんが?びっくりして飛び起きると、私がいたのはシャノワールの秘書室。
まさか、夢だったの?あの出来事は?
大神さんは黙って私を抱き起こした。右手を振り上げる。
「!?痛っ!」
「迷惑をかけないでくれ!これは罰だ!」
平手打ち。そっか。私、怒らせちゃったんだ。そりゃそうよね。
私を抱き起こした大神さんの服はずぶ濡れだったもん。傘も差さずに私を探してくれていたみたい。
また、涙出ちゃうな。私のせいだけど。
「…?」
涙をこらえようと思って目を閉じたら、暖かい感触。
「こんなに冷えて、でも…よかったよ。無事でいてくれて」
大神さんは、私を抱きしめてくれていた。なんで?
なんで、私のことを抱きしめてくれるの?
「メルくん。なんでこんなに冷えるまで、街を駆け回っていたんだい?」
「走りたくなっただけです!」
誰にでもわかる嘘。どうやっても、うまい嘘が思い浮かばない。
大神さんは私をじっと見つめてくる。何も言わないけど、それが一番耐えられない。
かっと頭に血が上ってくる。感情を抑えられそうにない。
「大神さん。私、バカですよね?あなたは私を『仲間』として見ているんでしょうけど、私はあなたを好きになってしまいました。
叶わない恋だとわかっています。ですけど、気持ちを抑えられませんでした。ですから、あんな事、しちゃいました。
大神さんは、私のこと、幻滅しましたよね?怪我の手当てもできない。大雨の中探してもらったのに、お礼も言えない。
それでも、気持ちは真摯です。それだけは、本当です」
言い切った。胸につかえていたものが、全部なくなった。すっきりした。嫌われてるけど、それでもいい。
「バカはメルくんの方だな」
「え?」
大神さんはまだ怒っているような様子。目がきつい。抱きしめられる手に、力がこもった。
「俺が君の事を嫌い?幻滅した?何を言ってるんだ?」
顔が近くにある。近すぎるくらい、近くに。おでこと頬に柔らかい感触。
怒った顔も、すぐに笑顔になった。
「俺は君が好きだよ。守りたいと思う。それが、俺の気持ちだ」
「大神さん…」
言葉が、染み入るみたいに心に届く。心の奥にあった、どうしようもない冷たい塊。
それが解けていく。少しずつ、解けていく。
その後、どうなったのかな?すぐに気を失ったから、わからない。
でも、寝ていた時も、起きた後も、大神さんはずっと私のそばにいた。それだけはわかる。
ありがとう、大神さん。恋が叶って。すぐに別れるけど、それでも、嬉しいです。
やっと年賀終わった…。書ける時間が少しできました。
以前に言った、PCと共に終了した話です。続く…はず。
GJです。
続編も新作も期待しております!
GJ!!過ぎる
久しぶりに3やってみるかな
あ゛ー! このネタいつか描こうと思ってたんだけど、先にやられたw
でもVGJ!! です。
誰か前スレのログ持ってないかな?移動失敗してぶっ飛んだ…
789 :
米田一基:2009/01/13(火) 09:18:05 ID:HY5peKVa
大神よ。逆に犯されるなんて…なんてうらやましい奴
保管庫ってもう1年ぐらい機能してないのか?
1年まではいかないだろうけど、結構長らく更新してないね
戦い終わってしばらく後。外は薄い雪化粧。
新次郎の部屋の中。ジェミニと二人。
「いた…!」
新次郎の膝に顔を埋めて、痛みに耐えるジェミニ。新次郎は全く気にした様子もなく、作業を続ける。
「ほら、我慢してよ。しないわけにはいかないだろ?」
「で、でも…いたい…!」
「子供じゃあるまいし…はい、終わり」
膝が軽くなる。すぐ目の前に、ちょっと恨めしそうなジェミニ。
なんだってそんな目で見るんだよ…ジェミニが頼んだくせに…。
「耳掃除ぐらい一人でやればいいのに」
「だってできないんだもん!」
堂々と力説しないでくれよ。というか、逆切れ…子供だなぁ。
「妙なところで子供だよね。いや、普段から子供っぽいかな?」
「だ、誰が!」
「そういうところが、子供っぽいんだよ」
頬が緩むのを抑えられない。必死に声を噛み殺してるけど、完璧には無理。
ジェミニの顔がどんどんふてくされてくる。こりゃ、ちょっとまずいかな。
「外行かない?怒らせちゃったし、コーヒーとケーキでもおごるよ」
「…食べ物で釣るの?」
「リカじゃあるまいし…いいじゃないか、お詫びのデートだよ」
ついでにビレッジを一周しよう。それで機嫌なおる…でしょ。
告白の後にデートする機会が少なかったし…。何でって?まぁ色々あるんだよ。
ちょっと思ったけど、暖房効かせすぎたかな。暑いや。
「デートなら…いいか。ボク、着替えてくるね!」
もうご機嫌。なんだかあの戦が終わってからさらに甘えるようになったような。
懐かれるのに悪い気はしないからいいけどさ。
とてとてと走っていくジェミニを見てみたら、ちょっと眼がおかしくなっていたらしい。
「しんじろー!なんか暑いよー!」
ジェミニの大声。うん、気のせいじゃないみたいだね。
外の雪は綺麗に溶けきって、小春日和どころか暑いくらいになってる。
なんだってこんな事に…?
「しんじろー!シアターに行こうよ!ラチェットさんなら何か知ってると思うよー!」
そうだな。確かに知ってるかも。違うとは思うけど、信長の影響かもしれないし。
何せ摩天楼に桜を咲かせたくらいだったから、影響があってもおかしくないよね。
「わかった、すぐ行こう!」
シアターへとダッシュ。すぐに汗だくになっちゃった。今頃の紐育にしては異常に暑い。
まるで、夏になったみたいだ。
「で、どうなんですか?」
レーダーとにらめっこしているラチェットさん。難しい顔をしている。
「ラチェット!データが届いたわぁん」
プラムさんが持ってきたデータをもとに、もう一回にらめっこ。正直、僕は口を出せません。
やがてゆっくりと顔をあげて、僕らに向かって笑いかけた。
「うん、心配ないわ。エルニーニョがもとでウォーカー循環が起こったせいね」
と、言われてもわかりませんが。ジェミニも呆けてるし。
「平たく言ったら単なる異常気象よ。とはいえ、ここまで大きな影響になるなんて珍しいけど。
明日か明後日には冬に戻ると思うわ。霊力が乱れたせいか天候まで浮き沈みが激しくなってるみたいだし」
直接的なものじゃないけど、まだ爪痕は残っているのか…。
ま、いいや。出動がないならそれに越した事はないもんね。
せっかくだし、どこか行こうかな。隣にジェミニがいるし…。
「新次郎!遊びに行こうよ!1日限りの夏なんだもん、楽しまなきゃ損だよ」
何か言う前に無理やり腕を引っ張られた。あまりにもいきなりだったから反応できずにジェミニの腕の中へ。
意外と柔らかい…。いやいや、そんなことを思っている場合ではない。
「転んじゃうだろ、引っ張らないでよ!」
「いいじゃんいいじゃん、ボクと新次郎の仲じゃない」
それとこれとは無関係だと思う。口に出してもしょうがないだろうから言わないけどね。
でも、どこに行くんだろう?仕事を休んでまで行くのはあれだし。
「海に行こうよ!ボク、泳ぎたい!」
すっごく嬉しそう。でも…。
「却下。暑いのは気温だけ。海水温に大きな影響はないから、海なんて行ったら凍えちゃうよ」
一気に黙り込んだ。事実を伝えただけなのに、なんでこんなに罪悪感が生まれるんだろう…。
「じゃ、じゃあ!どっか遠くへ!二人で愛の逃避行…なんていい響き!」
さらに独り言。また妄想…。帰ってきてもらおうかな。
「仕事どうするの?」
また黙り込んだ。そしてまた罪悪感。神よ、僕は悪くない。
「それじゃ、新次郎はどこに行きたいのさ!」
涙目でかなり強い口調。ほんとに子供。
それはともあれ、僕の行きたいところか…うーん…。
「で、なんでここなの?」
来たのはジェミニの部屋。
「ゆっくりしたいんだよ。最近はゆっくり話すこともできなかったじゃないか。
だから、ジェミニとゆっくり話したいんだ。おいで」
ぽんぽん、とソファーの隣を叩いた。ジェミニはちょっと恥ずかしそうに、ぎこちなく隣へ。
それが可愛くて、心の中で少し笑った。こういうところ、好きだなぁ。
「なんだかさ、僕達は恋人なのに、恋人らしいことを何にもやってないじゃないか。
だから、ゆっくり話したいんだよ。それに、ジェミニのことをもっと知りたいしね」
ジェミニの顔が一気に真っ赤になった。面白そうにそれを見てたら、赤い顔のまんまでふてくされる。
それが楽しい。なんだか、今日の僕は積極的だな。暑いせいかな。それとも…。
「なーんか今日の新次郎は変だよ…?」
「暑いからね。心が陽気になっちゃってるのさ」
「そんなものなのかな…?」
そんなもんだよ。そうじゃなきゃ、説明できないもん。心の中に灯った灯かりを。
暑さに中てられて、柔らかさに酔わされたんだよ。君のせいでもあるんだからね?ジェミニ。
そんなことを考えて、ジェミニの顔を見たら、また少し笑った。もちろん怒られた。
(なんかさ、そこが好きだよ。ジェミニ。子供っぽくて、ヤキモチ焼きで、飽きないよ。
いくつも顔を見せてくれる。ずっとその顔を見ていたいんだ。ずっと)
…ん?ジェミニの顔が赤いな。リンゴに負けないくらい。どうしたんだろ?
「し…新次郎…こんなタイミングでプロポーズって…すごいね…」
………?
状況が飲み込めないな。ちょっと反芻してみよう。
会話の中で、僕はプロポーズをしたつもりはない。さっき思ってたけど。
でも、ジェミニはプロポーズされたと思っている。…と、いうことは?
思っていたんだ……………。
聞こえてない……………。
でも反応は…………。
つまりは…………?
まさか………!?
!!!!!
(喋ってたのかあああぁぁぁ!!!)
誰か僕とジェミニの記憶を消してくれ!こんなロマンスのカケラもないプロポーズなんて嫌だ!
誰か麻を焚いてくれ!コカをくれ!薬に頼らなければ記憶は消せない!
あああ…なんだってこんなことに。。。僕か、僕が悪いんだな。間抜けだな。
一郎叔父、僕はあなたのようにはなれません!紐育を救うのが限界です!
「新次郎…」
絶対からかわれるよ。傍から見れば単なるおかしい人だもん。
ぐねぐね体を動かしながら血の気が引いたり真っ赤になったりしてるんだから。
いや、何はともあれ言い訳を言わなければ。
「今の言葉は決して嘘ではないんだけどもっとロマンスのある場所で言うべき言葉であって要するにつまりは忘れてくれ!」
これ以上ないほどの慌てっぷり。ジェミニも顔から火が出そうなくらい真っ赤。
そして、ジェミニはほとんど跪いたような格好の僕の方へ…。
「!!!いって!」
顔面を殴られた。あまりにも突然だったので反応できなかった。
なんでいきなり暴力に訴えるんだよ!君はそんな人じゃないだろ!?
眼光鋭いし、そんなに攻撃的にならなくてもいいじゃないか!
「殴らなくてもいいじゃないか!」
「うるさい!オレに出てこさせるな!」
…オレ?
ん…?ジェミニって一人称「ボク」だよね…?ということは…。
「もしかして…ジェミニン?」
この喋り方と一人称は…。ついでに言うと目つきは…。
「そうだ。あまりにもショックが大きすぎるもんだからジェミニが卒倒したんだ。おかげで目覚めさせられた。
一応会話は聞いてたけどな、ここまで言っておいて撤回は無しだぞ!」
そんなこと言われても…もっと雰囲気のある場所で言うべき台詞であって…。
こんなところで言うべきではないと思うんだよ。。。
「なんだその湿気た顔は?好きな奴から言われればどんな状況でも嬉しいんだよ!朴念仁が!
今からジェミニを起こすが、言葉をなかったことにしたらレッド・サンのサビにしてやるからな!」
「え、ちょっと…」
一瞬ジェミニンの体から力が抜けて、すぐ戻った。戻ったジェミニの顔が一気に青ざめた。
「何があったの!?なんで新次郎の顔にアザが?」
嵐があったんだけど、それを言っても詮無きこと。言わぬが花ってもんかな…。
「あ、それはともかく…さっきの新次郎の…やっぱり、冗談?」
へへ、と可愛く舌を出してみせた。でも、ちょっと残念そうだ。
ここで退くわけにはいかないな。ジェミニンのこともあるけど、それ以前に僕の気持ちが収まらない。
灯りはすでに、欲望を明るく照らすほどに大きく、熱くなっている。
勢いのままで行動するな、と怒鳴り散らす理性をねじ伏せて、ジェミニをいきなり引っ張った。
なすがまま、ジェミニは僕の胸の中へ。赤い髪に負けないくらい、顔が赤くなった。僕もね。
「し、新次郎…?」
見上げた瞳。潤んでいた。笑って、そのままキス。ジェミニはあっけにとられている。
状況を飲み込むと、腕の中で暴れ始めた。
「え、ええええ!?新次郎!一体何を!」
「何ってキスだけど?」
さらっと言った。余裕があるように見えるかもしれないけど、僕も耳まで赤くなってるだろう。
暴れを抑えるために、抱きしめる腕に力をこめた。
「そういうことじゃなくてさ、ああもう、痛いよ、新次郎!」
「そう?」
じゃあ、と腕を離した。すぐにジェミニが飛びずさる。でもさ、そこはね…。
「きゃっ!」
ベッドなんだよね。足を引っ掛けたジェミニが派手に転んだ。とはいえ、転んだところがベッドだから怪我はないはず。
僕もそのままベッドに飛び込んだ。ジェミニを抱きしめて、嫌?って一言。
我ながら鬼かも。ジェミニにそういう気持ちがあること、わかっているのに。
「い、嫌じゃないよ。でもさ…」
何か言おうとする口は、唇で塞いだ。
「んふー!ふぅ…ん、ん…」
だんだん吹っ切れてきたのか、キスを受け入れるようになってきた。
ジェミニの舌。歯列。丸ごと味わう。味なんてしないけど、それでも美味しい。
「ぷっは…息ぐらいさせてよ…」
「あ、ごめん。顔をずらしてるから、鼻で息ができるよ。すぐ慣れると思う」
さっきより手加減して、ゆっくり舌を絡ませた。ジェミニは何か言いたそう。
「どうしたの?」
キスしたままじゃ話もできないから、一旦やめた。ジェミニは明らかに不満そう。
「なんで新次郎はそんなに手馴れてるのさ!ボクは初めてなのに!」
あ、それね…。それは…。
「士官学校の頃に、悪友に連れられて、ね…。両手に余るくらいは抱いたけど、あんまりいい思い出じゃない。
お金を払ってそういうことをするっていうのは、どうしても割り切れなかったよ」
「…そっか」
思いのほか重い反応。いい思い出じゃないけど、傷になるってほどじゃないんだけどな。
でも、今はちょっと感謝してるよ。
「でもさ、僕が慣れているから、ジェミニにそんなに苦しい思いをさせないで済むと思うんだ。
今は悪友に感謝したいよ。ジェミニが苦しむ顔なんて見たくないからね」
本心。紛れもなく。今はあいつらに感謝したい。
「やっぱり新次郎は優しいね。さっきまでは別人みたいに見えたけど」
優しく抱きしめて、キスを再開。燃え盛っていた灯りは少し落ち着いてきた。
「ん…ふ。気持ち、いいよ…」
ゆっくりと。でも、しっかりと。細身の体を抱きしめる度に、甘い息遣いを聞く度に、体に篭る熱が上がる。
外の暑さも、もうどうでもいい。今はそんなものよりずっと熱いから。
「服脱がすよ。バンザイして」
「こう…?」
いつものカウガール姿。薄着だけど、脱がすのはあんまり慣れてない。遊女は自分から脱ぐから。
やっとの思いでシャツを脱がして、ブラも外した。
空気に晒されて、震える乳房。ジェミニは両手で顔を覆っている。
「恥ずかしい?」
「うん…」
「もっと見せてよ、ジェミニ。こんなに綺麗なんだから。隠してちゃもったいないよ」
白い肌も、それに散る桜も。綺麗なのに。もっと自信を持ってもいいのに。
両手を使って、ジェミニの両腕を剥がした。目を閉じたまま、ジェミニは泣いている。
「ジェミニ。君は綺麗だよ。だからさ、泣かないでくれよ。笑顔を見せてよ。
僕は君の笑顔が一番好きなんだ。だから、笑って」
目元に溜まった涙を吸って、涙の筋を舐めた。涙の味がする。
ジェミニはやっと目を開けて、少し泣きながら、それでも強く笑った。
「へへ…これでいい?」
「よくできました」
心が温かくなる。体の熱とは違うけど、僕を熱くさせる熱源。
乳房を軽く揉んだ。強くはしないで。乳首にも触らないで。
「あ…ん。し、んじろ…」
力ない声。少しずつ、少しずつ、流されてきている。
遠慮するぐらいにゆっくりと揉む。乳首には触れないように、乳輪の周りを指先でなぞった。
少しだけ声が上がる。甘い声。頭を痺れさせる声音。
「んん…ふ、ぁ」
加速をつけていく。小さな刺激を与え続けて、炎を大きくしていく。
「しんじろー…ボク、なんか変だよぉ…。体の奥が、むずむずしてきてるの。
なんとかしてよ…こんなの、初めてだよ」
ジェミニと同じように、段々と僕もいきり立ってきている。
ごめんね、と一言言ってから、ズボンのベルトに手をかけて、ショーツもろとも一気に脱がせた。
ジェミニももう抵抗しない。頑なに目を閉じて耐えるだけ。
「綺麗だよ」
一言。でも、文面よりはずっと重さのある言葉だと思っている。
ジェミニも嬉しそうにして、薄く目を開けて微笑んだ。
「ふぁ…ッ!そ、こはぁ…っ」
大きな声。少しだけ湿っているところ。そこの周りをなぞる。いきなり指を入れるほど馬鹿じゃない。
加速をつけていく。止まれなくなるまで。そうしないと、無駄に苦しむだけ。
「ッッ!?きゃ、ふああ…っ!だ、め…」
少し激しく。右手で秘所をなぞって、左手は乳首。口でもう片方の乳首を刺激。
舌先で転がして、指でこねる。刺激の追加を怖がらないくらいにはなっているはず。
「ああぁ…ン!はげ、し…すぎ」
「もうちょっとだけ、激しくするよ?」
顔に浮かぶ恐怖と喜悦。なぞるだけだった右手を、軽く挿しいれた。
「う…い、た」
ジェミニの中は極端に狭い。指だけでも少し痛そうなのに、こんなところに僕のを入れたら、痛いどころじゃ済まないな…。
キスをして、抱きしめて、秘所を探る指を激しくさせる。
「あ、あ…きゃッ!い、い…」
頭を優しく撫でて、怖がっているジェミニを安心させた。
指を2本に増やして、少しずつ慣れさせていく。
「ん、んぁ…ちょ、っとだけ…いいかも、ッ!?」
苦痛の色がなくなった。さっきまでと比べるとだいぶこなれてきている。
まだ乙女なんだ。ここまでくれば上出来だと思う…。
何より、我慢するのが辛い。限界が近い。愛撫する手を止めて、服を脱ぎ捨てる。
最後に下穿きを脱いで、勃起したものを露にした。ジェミニは怯えている。
「そ、そんなに大きいの、入るの?」
「大丈夫だよ。僕に全部任せて。なるだけ痛くしないからさ。力を抜いて、目を閉じて」
「うん…」
言葉の通りにしてくれている。ありがとう。
弛緩した股を開けて、ジェミニを抱きしめた。ジェミニも手を回してくる。
「爪を立ててもいいよ。ジェミニだけ痛いなんて不公平だからね。僕も少しくらい痛くないと、ね」
「優しいね、新次郎…。そういうところ、大好きだよ」
触れるだけのキスをして、腰を少しだけ進める。ジェミニの体が少し強張った。
(一気に行くか…)
少しずつやるのもいいけど、今回はダメな気がする。体はどんどん強張るだけのような気が。
なら、力が入っていないうちに奥まで進めたほうがいいかも。
「いくよ」
腰を進めるのとほぼ同時に宣言した。一気に奥まで。
「!!!!??〜〜〜ッ!?」
喉の奥からかすれた悲鳴。背中に立てられる爪。痛いけど、ジェミニの痛みと比べればなんてことはない。
「はっ、はっ、はぁ…あぁ…ッ!」
息遣いが切迫していた。必死に痛みと戦っている。止めて欲しいとは言わない。
赤い髪を撫でて、優しく抱きしめた。落ち着くのを待って。
「は…ふぅ…ふー…」
段々と普通の息に戻ってきた。大きく息をついて、呼吸の乱れはなくなった。
「大丈夫?」
「…うん。もう、動いても平気だと思うよ」
上体を起こして、座位でゆっくりと動かした。まだいくらか辛そうだけど、そんなでもなさそうだ。
「あ、あ、ひゃッ。ああ…」
辛そうでもないと思うと、僕は僕自身の快楽を求めるようになっていった。
腰を激しく動かして、口で乳首をねぶる。腕は髪をなでて、折れそうなくらいに抱きしめた。
「ひゃ、あ、あぁあッ!!はげし…イ!」
ゾクゾクするものが背筋を這い上がってくる。頭まで来た時、もう限界だと悟った。
「ひゃ、ああああッッ…!!」
「ごめん、ジェミニ!」
「ああ…ん!熱い…よぉ…いっぱい…」
射精。自分でもわかるくらい、大量だった。
中に出したけど、それによって来る結果に対する責任くらい取る。
「しん、じろ…」
「あ、ジェミニ!?」
気絶しちゃった。僕を抱きしめたままで。
「ま、いいか」
このまま寝ちゃおうか。あそこだけは拭いてね。
いい夢が見れそう。勢いで行動した気がするけど、後悔していないから、それでいい。
寝顔を眺めながら、睡魔に身を任せた。
次の日はまた冬。一日だけだった夏。
夏は一日限りだったけど、僕たちは一日限りじゃない。
ずっと隣で笑っていて欲しいな。ジェミニ。
「花の都に雨が降る」の続きがなかなか出てこなかったので気分転換…。
プロットはあるけど続くかどうかは不透明です。
キモい
>>798 ぐじょー
ジェミニの初々しい感じがよろしい。
流石X厨だわ
GJ
新次郎が手慣れてるのは珍しいが
経歴を考えればありなんだな。
海軍で後ろの処女を喪失する方ばかり考えてた。
ショタナヨ次郎が手馴れてるとか
ホスト連想させるな
本編見ててもありえないな
だわなあ
キモ神って高齢童貞なの?
せんせー、レニを少年にしてサキに襲われる作品を書いてよろしいでしょーかー
性別転換は人選ぶから、投下する前に注意書きすればいいんじゃない?
一応それ専用のスレがあった気もする
809 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 00:12:29 ID:rRcemn3K
輪姦ものはないかなー?
大神がマワされるのなら過去ログに
初めて来ました。
昔「大神一郎こそ真の従軍慰安夫」と思っていたのですが、
家畜帝王を読んでコレこそ理想の大神だと思いましたw
紅蘭の部屋。ノックしたのはレニと織姫。
「どうしたん?」
「なくなっちゃったからもらいに来たんだ」
それだけで通じる。はいよ、と小瓶を二人に渡す紅蘭。
「しかし、すごく不思議な薬ですねー。副作用も何もないし、中尉さんとする時だけ効くような感じでーす」
「うん。それはボクも思ってた。媚薬って、いつでも高ぶるってイメージだけど、これはそんなことない」
二人とも小瓶を灯りに透かしてみた。不純物のない液体は、光を反射してゆらめく。
「色々調べてみたんやけどな。これはどうやら媚薬とはちゃうみたいなんや」
え?と面食らう二人。媚薬の効果があることは誰よりも自分達が知っている。
理解するため、紅蘭の言葉の続きを待った。
「この薬はな、言ってみれば10の感情を100にする薬なんや」
「10を100に…?」
「せや。我を失うほどの激情を10とする。でも、人間の感情っちゅーのはめったな事では10にならん。
しかし、ウチらにはすぐ10になるスイッチがある。それが大神はんや。ウチらは皆大神はんが大好きやろ?
好きな人が別の女と話しているだけで、感情はゆらぐ。まして相手は仲間や。
仲間に大神はんを盗られた、とどっかで思ってまう。大神はんは自分のもんなのに、てな。
そうなると、嫉妬と友情が入り混じった負のループになって、感情はすぐに10へ行く。
そこで初めてこの薬が効く。10になった感情を100へ跳ね上げさせるわけや。そうなると、皆暴走する。
大神はんに対して嗜虐的になるのも、行き過ぎた愛情や。だから、媚薬とは違うて他の男に欲情することもない。
これがこの薬の原理や。それから、この薬にも名前つけたで…『恋する乙女』っちゅー名前や」
嬉しそうに話す紅蘭。二人も大人しく聞いていた。
「愛ゆえに…か」
「それじゃ、ちょっと愛を試しまーすか」
小瓶の薬を呷って、大神の部屋へと向かう二人。
ノックもせず、音も無く入る。
「んん…まぶしい…」
なんだよ、さっき寝たと思ったのに、もう朝か。やっぱり疲れてるんだなあ。
まだ眠いけど、さっさと起きないと朝ごはん食べ損ねるな…。
「くぁ…!!!」
なんだ!?立とうとしたらベッドから落ちたぞ!そんな危ない姿勢になるほど寝相悪くないのに。
動かないのは足だけじゃない。手も動かない。少しずつ覚醒してくるに連れて、体が何かに縛られているとわかった。
「…こ、れは…」
嫌な予感がする。目を開けるのが怖い。でも、開けるしかない。
「お目覚めですかー?中尉さん」
「おはよう、隊長」
「や、やあ…」
やっぱりな…。案の定、だな。
「中尉さん。私のこと、愛してますかー?」
ん?突然どうしたんだ。
「そりゃ愛してるよ」
一緒に何度も死線を潜り抜けてきたんだ。隣人よりもはるかに愛しい。
「それじゃ、ボクの事は愛していないの?」
レニの顔からは殺気。俺の服を切り裂こうとしている…震える手とナイフで。怖い…。
「いや、愛してないはずないじゃないか」
平静を努めて…。本当に、二人ともどうしたんだ?今更聞きたい事じゃないだろう。
少し考えていたうちに、二人とも物凄く険しい表情になってる。
「愛は一人に傾けるものでーす!」
「お仕置きだね。浮気者は…逆らえないように。しっかりと、教え込まないと」
「え、ちょ」
なんだ?俺って気づかぬうちに地雷踏んだのか!?すでにぼろきれと化した服を剥かれて、二人とも服を脱いで…。
「朝まで、たっぷり」
「きっちり、しっかり」
手が伸びてくる。表情は鬼神のままで。
なんでこうなるんだー!
翌朝。
「楽しかったでーす!」
「さて、ジョギングでもしようかな」
いつも通りに戻った二人。
一方、こちらは…?
「……………」
死んだように眠っていました。
生存報告がてら…。仕事忙しくて書いている時間&精神的余裕がないです…。
これ無事に逃れられる答えないだろw
やはり紅蘭がラスボスなんだな・・・
817 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 00:33:00 ID:1oQ+r/3O
>>810
ゴメンそれ勘弁。
薔薇組が大神を犯そうとするやつだっけ
未完なのが残念
海軍士官学校に入学する前に、大神に性教育を施す双葉さん(もちろん本番付きで)。
同じく新次郎にも(ry
さくら達にマワされるってことじゃないの?
>>819 あの姉ならやりそうだなw
ついでに大神も幼少時に女装させられていた予感ww
「逃げようか。うん、そうしよう」
自問自答。うーん、と大きく伸びをして、さあ逃げるぞ。捕まる前に遠くへ。
…昼間。
「あ、大神さん」
「お兄ちゃんだ!ねぇねぇ、一緒にお話しようよ!」
「そうですわね。お茶を淹れてくださいな」
花火くん、すみれくん、アイリスが一緒に談笑中。
言うまでもないが俺に拒否権はない。まあ拒否する気もないけどさ。
お茶を淹れて、一緒に席についた。お茶もすっかり手馴れたなあ。
お茶菓子はビスケット。アイリスが好きなリンツのビスケットかな…?
獣っぽさは全く無く、ゆったりと談笑は続いた。しばらくは。
「あ、そうだ。お兄ちゃん。あーん、して」
他の二人をちょっと眺めて、アイリスが甘えてきた。
それはともかく、なんだ突然…?まぁいいけどさ。
「はい、あーん」
あーん、と大きく口を開けて、そこにビスケットを。
なんというか、まだまだ子供。そんなに甘えたいのか。
「うん、おいしい!えへへ、それじゃ、アイリスも食べさせてあげるね!」
「はいはい…あーん」
目を閉じて、口を開けて…と。
「…?」
なんか大量に突っ込まれたな。悪戯か…まったく、しょうがないな。
「そんなに詰め込まないでくれよ。アイリ…!!」
目を開けたら、すごくイイ笑顔の花火くんとすみれくん。それから不機嫌そうなアイリス。
どうやら3人で詰め込んだらしい…。
「もう、いけませんね、大神さん。アイリスさんばっかり」
「そうですわ」
なんだか、すっごく嫌な空気だ…。笑顔の裏に夜叉が見え隠れしている。
よ、よし…ここは…。
「た、食べさせてあげようか?」
これしかないだろう。怒らせた原因がこれなら。これしかないはずだ。
「それじゃ、お願いします」
「わたくしにも頼みますわ」
「はい、あーん…」
二人に食べさせた。これで機嫌が直ってくれるといいんだけど。
「お兄ちゃん、アイリスにも!」
「あ、ああ…」
「私にも、もっと食べさせてもらえませんか?」
「わたくしにも」
これは、これはまずい!無限ループになるのが見えている。逃げるぞ!
「っと、ごめん。そろそろ仕事しないと。また後で」
時計を見て、そそくさと退散。背筋に冷や汗が流れた。
で、現在。
そろそろいい時間だ。みんな夕飯にしている。二階を通ってロビーに降りれば、食堂は抜けられる。
足音を殺して、そっと扉を開ける。さーて、自由な旅の始まりだ。
「いい月夜ですね」
「君もそう思う?花火く…!!!」
くっ!なぜバレた?ええい、ここまで来て退けるか!
数百メートル走り続けた。後ろを見てみる。花火くんはいない。
「ふぅ…疲れた」
「はい、お水ですわ」
「ありがとう、すみれく…!!!」
なぜだ!なぜなのだ!再び逃げるぞ!どこまででも走ってやる!セリヌンティウスが待っているのだ!
「ぜー、ぜー…」
後ろにすみれくんはいない。前に花火くんもいない。今度こそ、逃げ切った。
「さて、どこに行くか…」
「もちろんアイリスのところだよね?」
「それも悪くな…!!!」
いつの間にアイリスが!なんで、なんで…?
びっくりしている間にすみれくん、花火くんも辿りついてきていた。
みんな、すごくイイ笑顔をしている。楽しくてしょうがない、って顔だ。
「さあ、お仕置きですわね」
「楽しみましょう?」
「今日もいっぱい、遊ぼうね」
劇場へ強制連行。なんでこうなるんだ…?
翌朝。
「ああ、いい朝ですわね」
「さ、朝ごはんにしましょう」
「おなかがすいた!楽しみだね!」
楽しそうな3人。
一方、こちらは…?
「はー、はー…」
息も絶え絶えになっていました。
予想外の組み合わせが面白い。
そして、大神よ。
>「もちろんアイリスのところだよね?」
>「それも悪くな…!!!」
悪くないんかい!
もうどれだけ逃げても捕まるのは、わかってそうだな。
「もう、もうこうなったら全てを捨てて逃げるしかない!」
ダメでもともと、死んでも悔いはない!
…昼間。
ぴしっ、ぱしっ!
「いって!平手とはいえ、殴ることないだろ?グリシーヌ…」
どこから持ち出したのかキャプテンハットまで被って、麗しの海賊娘が勇ましき海賊王になる。
ちょっと口答えしただけでこれだ。花の香りがする時に近づいた俺がバカだったな。
問答無用で拉致られ、こうなっている…。
「ほう…?殴られるのは嫌か。では、こっちだな」
そう言って、斧を振り上げる。俺を殺す気か!
必死で首を降る。もちろん横に。
わかった、と言って平手打ち。俺は一体何をしたんだ?
「グリシーヌはん。そのくらいにしたってや。大神はん死んでまうで?」
出たな魔王…。いや、でも止めてくれるなら天使か。
グリシーヌの激していた感情も収まってきたらしく、素直に従った。
「ところで隊長…。今はこれで帰ってやるが、今夜…な?」
「お、ええなあ。ウチもつき合わせてもらおかな」
「うん…いいよ」
がっくりと肩を落として、とぼとぼと帰る。
そして、思慮を巡らせた。
(このままだと、死ぬな)
(動かずに死ぬのならば、動いて死んだほうがいい。動けば、光明が見えるかもしれないんだ)
(ならば、道は一つ!)
涙を拭いて、いざ逃げる!
そして現在。
まず素敵仕様な部屋の窓を開けて、降りるふりをした。
すぐに足音。3人…いや、4人か。集まってきた。残った連中も、間違いなくそっちに気をとられている。
この一瞬、この一瞬が勝負だ。本気で走り、用意した板で階段の手すりを滑る。
最後は伸身の新月面で着陸。扉へ向かってひた走る。追っ手。扉には鍵。大丈夫だ。俺ならできる!
「さらばだ!」
追っ手はまだ少ない。今度こそ、今度こそ逃げ切ってみせる!
心臓が破れるまで、走るのだ!
「はぁ、はぁ…」
いつの間にやら赤坂まで来ていた。ここまで来れば、大丈夫だ。ここから俺を見つけるなんて、不可能だ。
「さて…海軍施設へ逃げ込むか」
そこなら大丈夫。たとえ見つかっても逃げ切れる。海軍の中じゃ俺は身内。彼女達は他人。
シラを切ってもらえばいい。そうすれば、逃げられる。そして敵が出れば駆けつけられる。
完璧だ。俺の作戦に不備はない。あとは、海軍施設まで行けばいい。ちと遠いが、まあいいだろう。
キッ!
ん?何で俺の前に車が止まるんだ?しかもツトロエンじゃないか。なんだってこんなところに?
窓が開いて、そこに居たのは…。
「やあ、大神はん。こないな所まで逃げてくるとは、やりまんな」
「全く、仕方が無い。ちゃんと再教育してやらねばな」
なんでだ?なんで?
「大神はん、これが何かわかりまっか?」
紅蘭が小さなものをつまんでいる。円柱状のものだ。長さは1センチほど。機械なのか…?
「大神はん、前にウチが出向いたことがありましたやろ?あの後、何か変なことがありましたやろ?」
変なこと…?
「ちょっと肩が突っ張った感じがしたけど…?」
「それや。大神はんの肩にこれを埋め込んだんや。これはな、発信機なんや。
ここまでのサイズに縮小させるのには苦労したんやで…ま、電波があまりに微弱やさかい、拾える範囲はごく狭いねんけど」
発信機…って…。
「どんだけ逃げても、すぐに捕まるのはこれが理由や。みんなのたっての希望でな。堪忍やで」
何も考えられない。ただぼうっと突っ立っているだけだ。
「隊長。さっさと乗れ。交通の迷惑だ」
「これから旅館でも行きまっか」
そうか。俺は始めから負けていたんだな。鬼畜なんて、所詮はこんなもんか。
夜の街。灯りがやけに目にしみた。
それから、大神はどうなったのか。
いかなる史書も記していない。だが、それからも大神は活躍を続け、帝都の危機を跳ね返した。
傍らに居た女性達は、常に前向きだったという。
尻に敷かれた大神はため息をつきながら、それでも幸せだったらしい。
これで終わりです。長々と付き合っていただき、ありがとうございました。
わざわざ教えてくれたんだから、次逃げる時は発信機外して逃げればいいのにw
というか、大神に手助けして以来加山出番なくなったけど、どうなったんだ?w
何にせよ、今まで乙、そしてGJ
829 :
Redsky:2009/02/16(月) 21:29:25 ID:g0oFdw+7
誰か大神×グリシーヌの純愛物書いてくれないか?
830 :
Redsky:2009/02/16(月) 21:30:26 ID:g0oFdw+7
誰か大神×グリシーヌの純愛物書いてくれないか?
831 :
Redsky:2009/02/16(月) 21:31:26 ID:g0oFdw+7
間違って二回書いちまった。スマン
大神とグリシーヌか…久々に書いてみようかな…
833 :
Redsky:2009/02/16(月) 21:38:20 ID:g0oFdw+7
以前書いた奴と思いっきり被る…。
期待はしないでくれや
835 :
Redsky:2009/02/16(月) 22:04:46 ID:g0oFdw+7
いやそれでもかまわんよ。
>>827 お疲れ様です。
大神には悪いが楽しかった。
これからは、もう少し幸せな大神が見たいな。
大河×杏里・・・
大神×エリカ・・・
大神×花火かグリシーヌ…
大神×メル
考え出したら止まらないな…
水瓶さんとこの大神は紐育に呼ばれたら逃げるチャンスと大河を送らずに自分で行きそうだよね
大神ばかりではなく、新次郎にも愛の手を。
3月初旬。まだまだ桜は咲かない。
海軍の制服に身を包んだ少年…のような男。
「久しぶりの帝都だなあ」
いい天気だ。紐育は紐育でいいんだけど、やっぱり日本は落ち着く。
旅立ってからおよそ1年か。あっと言う間だったなあ。
「大帝国劇場へ行こうか。一郎叔父に挨拶しないと」
ここまで来たんだから、挨拶するのが筋だよね。どうせとんぼ返りだし。
「新次郎?どうしたんだ一体?」
そりゃあびっくりするよね。ぼくも驚いていたし。
「例の騒乱が収まったので、報告を求められたんですよ。
でも文書で報告していたので、実際は報告というより、詳細の聴取と言った感じですか」
「ほー。それで戻ってきたのか」
「ええ。折角戻ったのですから、一郎叔父にも挨拶しておこうと思ったので、ここに寄らせて頂きました」
「そうか。可愛いやつだな。しばらくは時間があるんだろう?
お茶を淹れるよ。土産話をたっぷり聞かせてくれ」
一郎叔父は嬉しそう。報告は明日。まだまだ時間はある。制帽を脱いで、椅子に座った。
まずは、何から話そうかな。思い浮かんだ事から話そうかな。
「大河くん!助けてくれ!」
サニーサイドさんが珍しく困り顔。あの人が僕に助けを求めるって、一体…。
「どうしたんですか?」
ついてきてくれ!と腕を引っ張られた。
無理やりエレベーターに乗せられて、屋上へ。支配人室へ直行。
ますます、わけがわからない。支配人室でサニーサイドさんに勝てる人いないじゃない。
変な動物でも出たのかな…。と思って扉を開けた。そこにいたのは…。
「ひっく…たいがくーん…」
ラチェットさんが潰れていた。あたりにごろごろ転がる酒瓶。
珍しい光景なんだけど、楽しんでる余裕は…。
「ラチェットがボクの酒を飲んじゃったんだよ。色が似てたからさ、隣にあったお茶のボトルと間違えちゃって。
それはもう見事な一気飲みで。相当強いバーボンを…」
それで酔っ払って、結果飲んだくれになっちゃったのね。
ほぼ飾りとはいえ、お酒を置いておいたのは間違いだったみたいだ。
ん?でも待てよ。サニーサイドさんがぼくをここに呼んだっていうことは…。
「それじゃ、後はヨロシク。じゃあね」
…やっぱり。なんにせよ、ほっとくわけにはいかないか。
「どうしたんですか?」
とりあえず水をあげて、グラスを取り上げた。
「なんか、私ってつくづくダメね…。幼い頃にいい思い出ないし、帝都に行けばスパイになるし、紐育では霊力がなくなるし」
珍しく弱気な愚痴。普段は我慢してるのかな…?
「私の持つサムシング・エルスってなんなのかな、って。ああ…悲しい」
「ま、まあまあ…」
どうしよう?酔っ払った人の介抱なんてしたことないよ。
あ、でもまずは横にさせないと…。ソファまで運ばなきゃ…。
「失礼します」
「うーん…意外と力強いのね…」
肩を貸しても運べなさそう。お姫様抱っこで運んだ。
しかし、全く嫌がらないなあ。酔っ払ってるとこんなものなのかな…。
「よっ…と。大丈夫ですか?」
ネクタイを緩めて…と。すごく眠そう。寝てくれると手がかからなくていいんだけど。
「大河くん…一つ聞いてもいいかしらぁ?」
「どうぞ…?」
一体なんなんだろう?難しいことじゃなければいいんだけど。
「私のサムシング・エルスってなんだと思う?」
…難しいね。でも、答えなければ納得しないと思う。
放っておけば眠っちゃいそうな気がするけど、それは逃げだ。
「そうですね…『勇気』だと思いますよ」
一番輝くのは、勇気だと思う。
「勇気?」
「…ラチェットさんはまだ21歳なのに、ためらわずに女優から引退しました。
限界を感じれば、ためらわずに前線から退きました。
ぼくには出来ないと思うんです。余力があるのに舞台から去るのは。
たとえ周りから止められても、ぼくはまだやれる、って言っちゃうと思うんです。
自分本位にならないで、他人からの目、自分の目、どちらか片方から見て無理だと思えば退く。
それはきっと勇気のいることだと思うんです。でも、ためらわずにそれをしました。
だからぼくは、ラチェットさんのサムシング・エルスは勇気だと思うんです」
一気に言った。ラチェットさん…怒らないかな…?結構勝手な事言ったと思うんだけど。
「勇気…ね。ありがとう、大河くん。…おやすみ」
すぐに静かな寝息。おやすみなさい、ラチェットさん。いい夢見れるといいですね。
帝劇。
「なんてことがありました」
「へー。あのラチェットが弱気になるとは」
「そういえば、ラチェットさんが起きた後に、
『これからも、できればずっと、あなたのサムシング・エルスを見せて欲しいわ』
って言っていたんですけど、どういう意味なんでしょうね?」
「うーん…これからもよろしくね、って意味だと思うぞ」
「あ、なるほど。それもそうですね」
あははは、と笑いあう二人。
大神一郎から、大河新次郎。繋がる朴念仁の系譜。
紐育版「今日も今日とて」的なものです。
>>842 アンタこれ6時間で書いたのか!?
すげえとは思っていたけど心底敬服する。
ラチェットたんカワユス。そして朴念仁どもヒドス。
グリシーヌ・ブルーメール。緊張しきりの様子で、落ち着かない様子を見せていた。
普段着ている服とは全く違う服装。下着の上はガウンを羽織っただけ。
普段ならくつろぐ為の服なのに、今日は緊張感を数倍にする服だった。
不安げにベッドに腰掛ける。いっそ目の前に敵でもいればいいのに、と物騒なことを本気で考えていた。
そんな気持ちにさせた人間を待っている。昼間は彼女の隣にいて、契りを交わした人を。
時間が流れるのが、ここまで遅いと思わなかった。
1分に1度は時計を見て、3分に1度は立ち上がる。
はたから見ればどう考えても怪しい人間でしかない、と自嘲してみても、体は勝手に動く。
周りを見渡せば祝いの品ばかりで、斧を振り回して気分転換できるような状況ではない。
「さっさと来い!」
扉に向かって怒鳴った。緊張感に押しつぶされそうになっている。
そうでもしなければ、泣き出してしまいそうなほどに。
自分はこんなに忍耐の無い人間だったのか、とまた自嘲。そんなことをしたところで、空しいだけだ。
昼間から今までで一生分は緊張しただろう。
神父のもとへ、ヴァージンロードをゆっくりと歩いた。
隣の人間はまるで緊張した様子がない。私はこんなに緊張しているのに。
どうにも憎らしいが、ここでそんなことを言う度胸はない。
「ありふれた言葉を言います。この場では、誰もが思い浮かべる言葉です。
ですが、遥かな昔より続く、尊き言葉です。ありふれた言葉であるがこそ、尊いのです」
聖書に手を置く。私の手に重ねられた手は、少しだけ震えていた。
「汝らは、互いを夫婦とし」
出会いはさほどよいものではなかった。私は夫になる人を見下していた。
「健やかなる時も、病める時も」
わがままに付き合ってくれた。それでも、私を嫌わなかった。
「喜びの時も、悲しみの時も」
いつも隣にいてくれた。一緒に笑って、一緒に悲しんだ。
「富める時も、貧しき時も」
私に与えてくれたのは、あなただった。
「これを愛し、これを敬い」
誰よりも、愛している。全てが愛しい。
「これを慰め、これを助け」
今までは守ってもらった。これからは、私が守る。
「その命ある限り」
どこまでも、ついていく。
「真心を尽くすことを、誓いますか?」
「「誓います」」
二人とも、声は震えていない。しっかりと言い切った。
「よろしい。では、指輪の交換を」
指輪をはめる手は震えている。自分も、相手も。
「愛を誓う口付けを」
ヴェールがめくられた。微笑んだ顔が近づいてくる。
目を閉じて、その時が来るのを待った。
「ここに、夫婦が誕生しました。神の祝福あれ」
鐘が鳴る。祝いの鐘が。明るく、高く。
これからは、愛する人が隣に居る。ずっと。
少し控えめなノックと共に入ってきた。
相変わらず、余裕綽々と言わんばかり。少しむっとした。
「どうした?」
「貴公の態度が気に食わん。どうしてそんなに余裕なのだ?」
「そうでもないさ」
そう言って、私の手をとって胸に当てた。鼓動は早鐘を打っている。
やっぱり、緊張しているのか。
そう思ったら、緊張が少しだけほぐれた。
「…やれやれ」
「?」
「言いたい言葉が山ほどあったんだ。とっておきの甘くてキザな台詞が。
でもさ、今は何にも言えない。結局、下準備は無駄になった」
軽く笑った。つられて私も笑う。
「貴公にキザな台詞は似合わんぞ。似合わんことをしようとするからだ」
「それじゃ、これだけでいいか」
そう言って、私をいきなり抱きしめた。顔に血が昇る。
「グリシーヌ。君を愛しています。ありがとう、俺の妻になってくれて」
抱きしめられるかいなに力がこもった。嬉しい。嬉しいのに、言葉が出ない。涙しか出ない。
「ん…」
甘いくちづけ。何度も重ねたのに、全く違う感じがした。
「夫婦、か」
ぽつっと一言。感慨深そうに。少し寂しそうに。
「どうした?」
「連綿と続く人生で、一緒にいたい人と一緒になる。
たまらなく嬉しいのに、少しだけ辛い。この幸せがいつまで続くのか、と思うとね」
それは私も思っていた。今が幸福の頂点ではないか。後は下っていくだけではないか。
永遠に続くものはあるのか。どれだけ考えていても答えは出なかった。
ずっと続くような気がするし、乾いた砂のように少しずつ手からこぼれ落ちていくような気もする。
「あ、そうだ。いい事を考えた」
「…?」
「この瞬間を永遠にしてしまえばいい。ずっと二人は今のまま。そう思えば、幸せはいつまでも続くよ」
突拍子もないことを言い出す。でも、それを信じさせてくれるのがこの男の魅力だった。
根拠なんて無くても、なぜか信じられる。信じてもいい、と思わせてくれる。
信じてみようか、いつまでも。命がなくなるその日まで。
「さて、と」
「…?きゃっ!」
いきなり押された。想定していなかったので、バランスを崩して、ベッドに倒れこんだ。
彼は婚礼衣装を脱ぎ捨てる。私のガウンも脱がされた。
これは、つまり…そういうことだな。夫婦なのだ。当たり前だ。
「…なんだかさ、まだ夢の中にいるみたいだよ。俺達が夫婦になったなんて」
それは私もそうだ。朝起きれば、全てが夢。そんな気がする。
「だから、君を感じたい。現実だと実感したい」
期待と不安で、全身が熱くなった。
悟られたくなくて、キス。それからは…。
大神は目を覚ました。はっとして見た隣には金髪。夢ではない。
「死が二人を分かつまで、なんてつまらない台詞は言わない。
死んだ後でも、一緒にいるさ。閻魔だろうが神だろうが、邪魔はさせない」
それだけ言って、もう一度眠りに就いた。
(ありがとう…あなた)
少しだけ笑って、グリシーヌもまた、幸せな眠りに落ちていった。
>>830氏へ。
リクに応えられているかどうかはわかりません。
短いですけど、これで力尽きました。
やっぱりXネタの方が気合入ってるね
流石X厨
>>844 GJ
最近やっと活動写真みたんだけど
賢人機関のビデオ、光武なかでエロイことしてたら
ヤフキエルは配置されなかったんだろうな。と思ったw
だれか大河×杏里の純愛物書いてくれます?
850 :
Redsky:2009/02/20(金) 20:20:31 ID:IdGS33ep
家畜帝王大河新次郎なんてのも面白そうだな
851 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 20:30:47 ID:NndI3S/P
面白そうだと思ったり読みたいと思ったりしたら
まずは自分で書いてみろよお
お前の一番萌える作品はお前だけが書ける
上げてしまった
すまん
853 :
Redsky:2009/02/20(金) 20:47:31 ID:IdGS33ep
文才ないからなぁ…
何か小説書くコツとかあったら教えてくれないか?
コツがあったら教えて欲しいです…。
「新次郎、ツーリングへ行かないか?」
いきなり家に来たサジータさんからの誘い。物凄く突然すぎて面くらった。
まあ、シアターが休みだから、ぼくはいいんだけど…。
「仕事はいいんですか?シアターは休みですけど、弁護士のほうも忙しいんじゃ…?」
「なーに細かい事気にしてんだよ。今日は全部休み。常に仕事してちゃ、気が滅入っちまうさ」
ならいいんですけどね。なんだかんだで仕事に対しては真摯な性格ですから…。
「さ、行こう。バウンサーが待ちくたびれちまうよ」
「あ、はい」
着替えてないけど、まあいいか…。
バウンサーは低い音で唸ってる。エンジンかけっぱなしだったのかな。無用心な…。
「心配するなよ。こんな目立つバイク、盗んだところですぐ見つかるさ。
犯人には漏れなく法的処置と限りなく過剰防衛に近い正当防衛もセットでついてくる」
「あはは…」
怖いよ、サジータさん…。なんでそんなに楽しそうなの…。
「ま、何はともあれ乗りな。マンハッタン島を一周するだけでも楽しいもんさ」
バウンサーでタンデムか…。なんかのっけから不安な気がしなくもない…。
跨ってみれば、不安はなおさらつのった。ニュートラルでの煽りが半端じゃない。サジータさん…やっぱり族…。
「それじゃ、行くよ。しっかり捕まってな!」
「うわああああ…」
サジータさん、いきなり全開くれないで下さい!なんだこの加速感は!
しかもステップ擦るぐらいバンクさせないで下さい!リアシートの人間はほんとに怖いんですよ!
もう見栄も外聞もかなぐり捨ててサジータさんにしがみつくしかない!
「…ら!ど、触ってん…!」
「聞こえませんんんん!」
このスピードじゃ聞こえないですよ!とにかく掴みやすいものにしがみつくしかありません!
嫌ならスピードを緩めて…お。止まった。信号か…。
「どこ触ってんだ!」
「わひゃあ!なんのことですか!?」
いきなり殴らなくってもいいいじゃないですか!
「どさくさに紛れてあたしの胸を揉みしだく…坊やもその気になっちまったのかい?」
「へ?胸?ぼくはただしがみついていただけで…」
「…前言撤回。とっとと行くぞ!」
「ああああああ…」
だからいきなり全開は…!!やっぱりしがみつくしか…でも少しずつ慣れてきた。
さっきはよくわからなかったけど、やけに掴みやすいものがあるな。
なんか柔らかくて、ぽにょぽにょしてるね。一体なんだろ?
あ、また止まった。今度は信号じゃない。
「ちょっと、やめろよ…」
この冷風を浴びてるのに、なんだか少し顔が赤い。熱でもあるのかな。
「…何を?」
「ええい、この朴念仁め!今日は帰るぞ!このままじゃあたしがおかしくなっちまう!」
「わひゃああああ!」
徹頭徹尾全開ですか!手加減を…!
帝劇。
「なんてこともありました」
「へー。ツーリングか…いいな」
「あ、そういえば、帰る時に『またツーリングに行こう。今度は泊りがけのロングツーリングを』
って言っていたんですけど、どうしたんでしょうね?」
「用を思い出して帰ったんだろうし、お詫びもこめてってことだと思うぞ」
「あ、なるほど。それもそうですね」
あははは、と笑いあう二人。
大神一郎から、大河新次郎。繋がる朴念仁の系譜。
>>844 おぉ!!グリ好きとしては最高のシチュエーションです
GJ!!
>>855 GJ!!やっぱ朴念仁は一族の遺伝なのかww
Xネタ中心で行くのかwwww
見事にやりたい放題だなwwww
ミニゲーム カンナ編
帝劇の公演はいつも大盛況で、開演前と終演後のロビーはいつも大混雑。
そのせいか、毎回必ずといっていいほど多くの迷子が出ていた。
そのため、迷子預かり所となっている事務所は毎回、てんやわやの大騒ぎ。泣き出してしまう子供たちも多くて、親を探すのにも一苦労。
だが、子供たちに大人気のカンナがいると、子供たちは泣き止んでしまう。子供たちのアイドル、桐島カンナ。
「よ〜し、あたいがみんなの親御さんのところに連れて行ってやるからな!」
「わ〜い!」
そしてカンナは子供たちを連れて、一緒に親を探した。だが・・・
子供たちは、一歩も動かなかった。
「おいおいみんな、どうしたんだ?パパとママのところに帰りたいんだろ?」
すると子供たちは一斉にある方向に向かって指差した。その方向にいるのは、大神。
そして子供たちは一斉に叫んだ。
「パパ!」
おしまい
大神さんwwwwwwwwwww
大神さんが便りです><
「ふあああ…」
よく寝た…やっぱり休日の朝っていいね。いくら寝てても怒られないし。
今日は晴れか。実に気持ちのいい朝だ。
「よくねたぁ…」
………?なんで別の声が聞こえるんだ…?
布団をめくってみると、そこにいたのはリカ。
「…何やってるの?」
なんか前にもこんなことがあったような、なかったような…。なんにせよ、驚きはしない。
リカは頭を振って、完全に目を覚まさせた。
「しんじろーと一緒に遊ぼうと思ってな。どうせヒマだろ?」
まぁ、ヒマだけどさ…。
「何するんだ?どこ行くんだ?海か?山か?それとも昼寝か?」
決めてないのか…。うーん…まあ、とりあえずは…。
「クロスワードでもやらない?その間に何をするか決めようよ」
いきなり何する?って言われても思い浮かばないよ。考えているうちにリカはふてくされそうだし。
釣ると言っては物騒だけど、考える時間が欲しい。
「お、やるやるー!リカ、クロスワード大好きだぞ!」
とりあえず新聞のやつでいいか。本も持ってるけどさ。
「まずは、横の1。えーっと…『Pで始まる7文字。フランス語でも同じ綴りで同じ意味』」
「うーん…なんだ?リカ、フランス語なんてわかんないぞ」
これ、確か一郎叔父に聞いた事があったような…。確か…。
「perfumeかな。確か…」
一郎叔父が巴里の香水はどうとか言っていたような。香水の瓶に書いてあったはず。
間違ってれば書き直せばいいし、次をやってみるか。
「縦の1だ。なになに…『とげとげの動物。ハリネズミではない』。なんだろ?」
「porcupineかな。ヤマアラシ」
ハリネズミじゃないとなると、これしか思い浮かばない。マス数も合ってるし、大丈夫でしょ…。
「よーし、次はリカが解くぞ!しんじろー、問題読め!」
「はいはい。横の2ね。3文字。『知恵の象徴とされる鳥。夜行性』」
owlだな…解けるかな?
「うーんと、うーんと…」
悩んでるね。でも自分で解くって言った以上手を貸すわけにはいかない。
「わかった、owlだ!フクロウって確か夜行性だよな?」
「当たり。それじゃ、次は…」
そんなこんなで時間は流れていき…。
「終わり。じゃあ、これを並び替えればOKだよ。『A.T.I.O.C.A.L』えーっと…『正装』だってさ」
正装…何だろう…?
「あ、わかったぞ!TAIL COATだ!えんびふくってやつだ!」
あ、燕尾服か。納得。でもよく知ってたなー。
「けっこんしきで着るんだろ?リカ、知ってる!」
こっちだとそうなのか。日本だと気位の高い晩餐会とかじゃないと着ないような気がする。
「一回着てみたいな。何回も着たくないけど」
一回ぐらいは着てみたいね。着ただけで疲れそうだから何度も着たくはないけど。ま、海軍の礼装もそれなりに疲れるけどね…。
「いたた!いきなり何するんだよ!」
無言のリカが真っ赤な顔でバシバシ殴ってきた。ぼくは何をしたんだろう?
帝劇。
「なんてことがありました」
「へー。英語のクロスワードとか面白そうだな。そのうちやってみようかな」
「そういえば、その後リカが帰るときに『いつかしんじろーにえんびふくを着せてやる。隣にはリカがいてやるからな!』
って言っていたんですけど、どういう意味なんでしょうね?」
「うーん…記念撮影を一緒にしたいってことじゃないか?確か写真が好きなんだよな?」
「あ、なるほど。それもそうですね」
あははは、と笑いあう二人。
大神一郎から、大河新次郎。繋がる朴念仁の系譜。
今見返すと普通に間違っていたという…。
酒飲んでるせいだという事にしておいて下さい。
一々キモ神さんとショタ次郎を絡めんなよ
864 :
Redsky:2009/02/25(水) 21:52:52 ID:Y4ErVs1J
ところで質問なんだが、
メルや杏里はメインヒロインの誰か抜いて攻略可能にしたらいいのになって思うこと、ある?
865 :
Redsky:2009/02/25(水) 21:58:28 ID:Y4ErVs1J
初作品うpします。
内容は大河×杏里です。
いろいろ間違えているかもしれないけどお願いします。
866 :
二人の恋路:2009/02/25(水) 22:07:14 ID:Y4ErVs1J
信長を倒して紐育が平和になって数か月、リトルリップシアターはいつものように賑わっていた。
「いらっしゃいませー」 「いらっしゃいませー」
売店で新次郎と杏里がチケットやブロマイドを配っている。
「すいません手伝ってもらっちゃって…私が頼んだわけでもないですけど」
「ははっ・・・いいよひまだったし。ところで…」
「なんですか?」
「今度の日曜日…暇かな?その…話したいことがあるんだけど…」
「!?えっそのっええと…」
杏里の顔がみるみる真っ赤に染まっていく。
「?どうしたの杏里君?熱でもあるの?」
ぴとっ
新次郎が手を杏里の額にあてた。
「っ!!!!」
次の瞬間杏里の体がわなわなと震え始めた。
「・・・の・・・」
「え?なに?」
「大河さんの馬鹿!」
バキッ!!!!!
・・・そうこうしているうちに閉店時間になった。ボロボロになった新次郎が店を出ていく。
「はぁ…。どうしよう…。」
彼は悩んでいた。杏里をデートに誘うつもりが怒らせてしまった。何がまずかったんだろう?けど、怒らせてしまったんだから謝らなくちゃな…
えーと杏里君の番号は・・・
「あの…大河さん?」
「おわあ!!」
背後には着物姿の少女がいた。
「な、なんだ杏里君か…びっくりした…」
「その…大河さん昼はごめんなさい。」
「いや、いいよ…悪かったの多分僕だし…」
「…11時」
「え?」
「午前11時。日曜日にお買い物したいの。もっ、もともとそういう予定があっただけですから!!」
お互い赤面状態だ。
「え、えーと…じゃあとにかく!日曜に公園で!!」
そういうと杏里は走って行ってしまった。
>>864 GJ
昴は器じゃないからヒロインから降ろして
杏里が攻略できればといつも思うよ
1作目で光武がないため留守番のアイリス。
一人でいるところをロリ好きの軍人(複数)に見つかり、人気のない場所でハメられる。
・・・てな妄想が浮かんだ。
age失敗、字を間違える・・・スマソ
だれかまとめwikiを作ってくれ!!!
俺には出来ん!!むずかしすぎる!
そうですね〜
俺も賛成
872 :
二人の恋路:2009/02/28(土) 21:24:47 ID:5q/D5KDs
そして日曜日。
「杏里君おそいなぁ」
「大河さーん、待ちましたー?」
杏里がやってきた。相変わらず着物が似合う。
「いや、今来たところだよ。じゃ、いこうか。」
「はい!荷物持ちは大河さんですから。」
「ははは・・・。」
町の食料品店、花屋、化粧品屋…あらゆる店を回った。
いつの間にか新次郎の背中には亀の甲羅のように荷物の山ができていた。
「お・・・・・・もい……。」
「大河さんって力持ちですねー。」
「あ、ゴメンちょっと待っててくれる?」
そういうと、大河はROMANDOの中へとはいって行った。
「加山さん。頼んでたあれ、出来ました?」
「ああ、もちろんだとも!しかし君も隅に置けないなぁ、今日かい?」
大河は顔を赤くしていった。
「え、ええ…。」
「故人いわく・・・笑う門には福来るだ!頑張るんだぞ!」
「は、はい!」
新次郎はROMANDOをでた。
「おまたせ。」
「何話してたんですか?真っ赤ですよ?…別に気になっただけですけど。」
「い、いやなんでもないよ!」
このとき、新次郎の顔は、リンゴよりも真っ赤だった。
期待
アイリスと白銀の羅刹の立ち位置を変更したエロパロを考えたんだが、どうだろう
迷わず行けよ
行けば分かるさ!
>>876 よし、何がしたいのか一発でわかる予告編を書こう
「出でよ、黒の巣四天王」
天海の言葉に応じるように、洞窟内に青白い人魂が現れた
ゆっくりと大きくなっていくその人魂の中から、胸元をはだけさせた着物を着て、幾つもの簪をつけた女が現れる
「紅のミロク、ここに」
人魂の中から現れた女はそういうと、頭のかんざしを一本抜き、れろりと唾液まみれの舌で舐めた
「蒼き刹那…」
っと、今度は洞窟内に幼い少年の声が響き、今まで何も無かった岩の上に、亡霊のように一人の少年が浮かび上がった
少年は幻のように姿を消し、また現しながら、ふわりふわりと岩の上を飛んできて、天海の前に着地する
「ここ…!」
「白銀のアイリス」
幼い少女の声と共に、少年の背後から細く、白い手が延びてきて、少年の口を塞いだ
突然の事に驚きをあらわにする少年
その頭の後ろから、悪戯っぽく微笑む西洋人形のような幼い金髪の少女の顔が現れる
「ここに〜」
さも愉快げに言った少女は、不快な表情を浮かべつつも頬を染めた少年の首筋を反対の手でなぞった
「黒きさ
以下省略
後こんなのも考えてるなあ…
「これでおしまいかしら?刹那?」
「あ…あぁ…」
眼下に広がる光景に、蒼き刹那は我が目を疑い、激しく狼狽した
マリア・タチバナ、彼女を罠にはめるために配備した、複数の魔装機兵
その全てが、マリア一人の手によって、彼女の霊子甲冑に傷一つつける事無くあっけなく全滅したのだ
「こ…こんな馬鹿な事があっていいはずない!いくら何でも、いくら何でも強すぎる!」
「あら?私の過去を知っていた割に、強さまでは把握してなかったみたいね。この程度、ロシアにいた頃には、腐る程あったわ」
「いや!いやいやいや!あるわけないだろ!」
今日のマリアは何故か、普段絶対言わないはずの戦闘中の無駄口をどこか楽しげに行い、対する刹那は普段の冷静な仮面が無残にはがれ、今は困惑と、恐怖にその顔は引きつり、言動にも余裕は全く感じられない
「さぁ…今度はあなたの番ね」
そう言って、マリアの光武がじらすようにゆっくりと腕の火器を刹那に向けた
刹那は思わずびくりと肩を震わせ、慌てて自らの必殺技の構えを取る
「ひ…さ…魁ぇ!」
「〜スネグーラチカ〜」
最後に刹那が見たもの、それは、獲物を見つけた狩人の目で自分を見つめる、白く輝く女神の姿だった
「う…ぅぅ……こ…ここは!」
目を覚まし、最初に刹那が見たのは、見慣れぬ鋼鉄の天井だった
「気がついたようね」
傍らでした声に、刹那の意識は一気に覚醒する
「!!お前は、タチバナマリア」
仇敵の登場に刹那は驚き、慌てて起き上がろうとするも、硬い鎖が四肢を完全に拘束していた
「無駄よ、その鎖は降魔でも拘束する事ができるわ」
「くっ!」
意識を失うまでの記憶を完全に取り戻した刹那は、今自分が敵の手に落ちた事を理解する
完全に見下していた人間にしてやられた事に、刹那の中で激しい憤りが生じた
「畜生!殺すなら殺せ!クワッサリー!知っているぞ、お前の両手は醜い血で」
その言葉は、刹那の唇に覆いかぶさった、マリアの唇によってさえぎられた
「!?」
突然の事に動揺する刹那の口内に、マリアの舌が入ってくる
…ってな感じでさ、刹那が回りにばしばしやられてく感じで
後サクラとサタン入れ替えて、殺女を配下に加えるつもりが殺女の配下にとかやりたい
それはそれは・・・おもしろそうだ(笑〉
ageといてもいいよね?
880 :
だみ@携帯:2009/03/16(月) 13:21:27 ID:RoX5EIGq
アクセス規制中・・・
奇遇ですね。。。
私もアクセス規制食らってます
・・・だから?
俺達はもう少し、全裸で待たなくちゃならないって事さ……へーちょ
別に待ってないけどな
最近は全裸でもいくらか過ごしやすい季節になってきましたね。
春です。
ここらで、エロイのを一発・・・
こないかな・・・・・
「たまには図書館でも行くかなー」
寝起き。なんだか知らないけど無性に行きたくなった。
近頃は休みもやたらアクティブだったせいか、少し落ち着きたい。
それに、せっかく近くにでっかい図書館があるのに、あんまり行ったことなかったもん。
特に読みたい本があるってわけじゃないけど、興味を引く本はいっぱいありそう。
「あ、まだ裸だ…」
危ない危ない…。着替えて…違うな。着て、髪を梳かして…。
さーて、準備出来たし、いざ図書館。楽しみ。
「………」
結構人はいるんだけど、やっぱり、静かだね。あんまり音を立てられない。
とりあえず、適当に本を探そうかな。名作小説なんて良さそう。日本だと洋書はあんまり手に入らないし。
「ん?」
見上げるくらい大きい本棚をざっと見ていたら、ちょっと違和感。
英語の背表紙に混じって、日本語の本が。気になって取ってみた。
「へー。『吾輩は猫である』か」
まさか紐育でこれを見れるなんて。ついつい読みたくなっちゃう。
空いている席を探していたら、白衣が見えた。
「あ、大河さん」
ダイアナさん。こんなところで逢えるとは奇遇。
少し顔を上気させて、静かだけども楽しそうにしていた。どうやら詩集を読んでいたみたい。
「大河さんも読書ですか?」
「ええ。隣、いいですか?」
もちろん、という返事を聞いて、隣に座った。
ダイアナさんは自分の本はそっちのけで、ぼくが持ってきた本に興味津々。
日本に関しては、サニーサイドさんの影響で興味はあったけど、日本語はできないから本は読めなかったとか。
「どんな本なのですか?」
「吾輩は猫であるっていうタイトルの本です。名作ですよ。
主人公は猫で、猫が住んでいる家の家族と訪ねてくる人たちの人間模様を、第三者視点から風刺的に書いた作品です」
これが処女作なんだけど、出来はすごい。天才って呼ばれるのもよくわかる。
「へぇ。面白そうですね」
「軽く翻訳しますよ。英語力に自信はありませんから、ちょっと適当になってしまうと思いますけど」
なんだかすごく目がキラキラしてる。本当に楽しみっていう感じ。
自分から言い出した事なのに、えらいプレッシャーを感じる。がんばろう…うん。
「…これで、終わりです」
最後の一文までちゃんと翻訳できたぞ。結局夕刻になっちゃったけど…。
ダイアナさんは最後まで面白そうに聞いてくれた。よかったよ。ほんとに…。
「すごいですね。この猫さん。人の心まで読めるなんて。
確かに風刺色が強かったですけど、とっても面白かったですよ」
ああ、よかった。それにしても、疲れたなあ…。
「…ん」
あ、いけない。つい眠り込んじゃったみたいだ。外はもう暗いじゃん。
目の焦点が合ってくると、ダイアナさんの笑顔が見えた。何故か頬が赤い。
わざわざ、待っていてくれたのかな。とりあえず、帰ろう…。
帝劇。
「なんてことがありました」
「へー。外国でも日本の小説は置いてあるんだな。少し嬉しいかも」
「そういえば、その後、家に帰ってみたら、頬に口紅がついていたんですよ。
ダイアナさんもなんかよそよそしかったし、どうしたんでしょうね?」
「うーん…ダイアナさんが間違ってつけたんだろう。言うと怒られるから、すぐに帰りたかったんじゃないか?」
「あ、なるほど。それもそうですね」
あははは、と笑いあう二人。
大神一郎から、大河新次郎。繋がる朴念仁の系譜。
ようやくアクセス規制解けました…
>>888 お待ちしておりました。
うん、お待ちしておりました。
規制大変だったな
(大神)
「無理しすぎだよ、まったく…」
メルくんが風邪をひいた。看病役は俺。店の中で唯一…消えても問題ないから、だってさ。
ちょっと、いや…かなり引っかかる物言いだが、まぁいいだろ…。ありがたいし。
ちなみにここは俺のアパート。店だとお客様、メルくんの家だとシーくんにうつるから、だそうな。
「は…っくしゅん!けほ!寒い…うぅ…頭が…」
セキ、熱、鼻づまり、頭痛。このまま風邪薬のパッケージになれそうだ。本人に言ったら怒られるだろうけど。
原因は…まぁ、あれだ。着替えるの忘れたからだ。ちなみに俺はどうってことなかった。頑丈。
体を濡らした雨はまだ止まず、しとしと降り続いている。今は…結構落ち着くけどな。
「ん?」
氷嚢の氷が解けてきちゃったな。そろそろ換えないと。それと食べ物も持ってこようかな。
病んでる時には滋養をつけないと。なんだかんだでそれが一番効く気がする。
「氷を換えてくるよ。食べたいものがあるなら一緒に持って来るけど、何かある?」
「あ、いえ…特には…」
まだ食欲は戻らないのか…あ、そうだ。日本から送られてきた荷物にあったかりん酒。持ってくるか。
日本に伝わる薬酒。姉さんからの気遣いだ。まさか帰る直前になって封を切るとは思わなかった。
「それじゃ、適当に持ってくる」
さーて、それじゃ行ってくるか。日本からの荷物を解いて、と…。あった、ビン入り木箱。
双葉姉さん…意外な形で役立ちました。自分は一口たりとも飲んでいませんが、許して下さい。
よし。謝罪も済んだし、用意するか。あの味が巴里の人にとってどうなのかは知らんが…。
「よ…っと。重いな」
木箱から取り出したガラス瓶。結構大柄。
ぎっちり詰められていて、8キロぐらいはありそうだ。とりあえず一杯くんで…。
あ、でも待てよ。焼酎に漬けられてるんだから、そのままじゃきついかな…。お湯割りにするか。
氷嚢の氷も取り替えて、と。大荷物になったな。
「頭ごめんね。それと、これ。実家から送られたかりん酒。ちょっときついかも知れないけど…」
「かりんしゅ…?」
「かりんの実を漬け込んだリキュール。体…特に喉にいいんだよ」
一つ弱点があるけど、それは黙っておくか。言ってもどうしようもないしな。
差し出したグラスの匂いをちょっとかいで、意を決したように飲む。すぐに笑顔。
「おいしい!」
「でしょ?氷砂糖と一緒に漬けてあるから、苦味が少なくて飲みやすいんだよ。
かりんの匂いが大丈夫なら、子供でも飲める」
「お酒ってあんまり好きじゃないんですけど、これは美味しい!おかわり下さい!」
すぐに飲み干して、空のグラスを…やっぱりね。弱点出るね。
かりん酒の弱点、それは…。
「くー、くぅ…」
飲みやすさの割りにすごく強い。うちで漬けるのはかなり強い酒だし。
ぐいぐい飲めるけど瞬く間に潰れる。まあ、後に残らないからいいけどな。焼酎はそこがいい。
「うーん…」
それにしても、いい寝顔だな…。夢見心地で微笑。幸せそうというか、なんというか…。
平和な寝顔も、グラス手にしてベッドに突っ伏してなければ、もっと…いいんだけどね。
それはともかく、看病の手間が見事に倍増したな。酔い潰れた病人なんて聞いたことないよ。
…今夜は徹夜かな。まあ、しょうがあるまい…原因俺だし…。
「おやすみ。いい夢を見られますように」
そっと額に手を当てた。酒精を差し引けば、熱は少し下がったみたいだ。呼吸の荒れも減ってる。
明日には元気になってるといいな。外に降る雨足も弱くなってる。きっと明日は晴れだ。
(メル)
「うーん…?」
眩しさで目が覚めた。ちょうど顔にかかるぐらい、カーテンから光が洩れてる。時計の短針は10。
寝すぎたかな…体が重い。でも、気分の悪さは綺麗になくなってる。
あのお酒、本当によく効いた。おいしかったし。後で貰っちゃおうかな。
あ、そうだ。大神さんは…。
「…くぅ」
ベッドに上半身だけ倒して、椅子でまどろんでる。もしかして、私のことをずっと看病してくれてたのかな。
起こそうかな。でも、ちょっとかわいそうかな。それに…。
「すぅ…うん…」
寝顔、とっても可愛いんだもん。凛々しさなんてかけらもなくて、幸せそうに眠ってる。
多分、巴里に住む人は誰も見たことないんじゃないかな。
「くす…」
ちょっとだけ、ちょっとだけ笑いがこぼれた。今ここにいるのが、たまらなく嬉しい。
笑い声は殺せなくて、くすくすと笑い続けた。
「ん…?」
あ、起きちゃったみたい。失敗しちゃった。もっと眺めてたかったのに…。
「…あ、メルくん?もう体は大丈夫なの?」
目を覚ました第一声が私への心配。自分のことより他人のこと。そんな人だから、好きになった。
「ええ、大丈夫ですよ」
まだいくらか体が重いけど、すぐに治ると思う。昨日の辛さと比べればなんでもないし。
元気さをアピールするために、大げさなガッツポーズをしてみせた。それで納得したみたい。
「ちょっと待ってて。何か作ってくるから」
そう言って、すたすたとキッチンへ。起きてからまだ5分も経ってないのに、足取りや言葉にふらつきなんてない。
猫のような感じがする。いつでも気を張っていて、すぐに行動に移せるし、警戒も怠らない。
やっぱり、住む世界が違うのかな。私も戦っていたけど、裸の命をぶつけていたわけじゃない。
(でも、いいよね)
住む世界が違っても、大神さんも私のこと…好きって言ってくれたから。
今は違う世界だけど、きっといつか同じ世界に住めるはず。遠く離れていても、いつか必ず一緒の世界に。
そう信じている。疑っていないけど、ちょっとだけ不安になる。同じ世界に住めるのか。
でも、信じているから…いつか…。
「入るよ?」
あ、いけない。考え込んでたみたい。
音を立てないように、静かに入ってきた大神さん。私が寝ちゃったと思っていたみたい。
両手に持った二つの小さな鍋からは、いい匂いがしている。
「カーシャっていうロシアのおかゆ。それからボルシチ。食べられると思うよ。多分…」
へぇ…意外。お料理できるんだ。結構難しそうなのに。
「いただきます」
「あ、ちょっと待った」
お皿が逃げていった。なんなんだろう…?
大神さんはスプーンを自分で持って…
「はい、あーん」
少し冷ました後に、私の口元へスプーンを。
えっと、これ、どうすればいいんでしょう?
「えーっと…」
(大神)
(うーん…)
なんかメルくん戸惑ってるな。本人は強がってたけど、体のだるさまでは抜けてない。
無理させたくないから、寝かせたままで食べさせようとしてたんだけどな。こういうの慣れてないのかな?
「ちょっと恥ずかしいんですけど…」
「誰も見てないぞ。病みあがりなんだ。強がってもいいことないよ」
強がりを見抜かれたせいか、それとも単に嫌がってるだけか、少しもじもじして、ようやく口を開いた。
冷めたボルシチを口の中へ。…美味しいといいんだけど。
自分の料理って、レシピを微妙に変えて自分好みで作っちゃうもんだからな。
「美味しい!」
あぁ…よかった。無性に食べたくなった昨日の俺に感謝。いい感じにこなれてくれたみたいだ。
温めればいいだけだもんな。煮込み料理を30分かそこらじゃ作れない。
「それじゃ、もう一口どうぞ。それから、カーシャも」
「あむ…うん、美味しいです!」
さっきとは違って、食べさせてもらうことに抵抗感はなくなったらしい。
それにしても、本当に美味しそうに食べてくれる。いや、嬉しいね。感謝、感謝。
食べるペースはそのまま落ちないで、すぐに食べ終わった。結構お腹減ってたみたいだ。
「ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さまでした。片付けてくる」
食器を片付けて…と。洗うのは後でいいや。看病が終わってからいくらでもできる。
ついでに食後のお茶も持っていくか。ミルクは…あ、切らしてる。
わざわざ買いにいくのもあれだし、砂糖だけでいいか…。
「お茶持ってきたよ。砂糖はあるんだけど、ミルクは切らしちゃってる。ごめん」
「あ、いえ。気にしないでください」
さーて、すみれくんに鍛えられた腕を見せてやるぞ。
まずはカップにお湯を注いで温めて…最後の一滴まで…と。
「へー。手馴れてますね」
「帝国華激団の隊員、神崎すみれくんって知ってるよね?彼女に教えてもらったんだ」
…よし。淹れ終わった。メルくんはなんだかちょっとむすっとしてる。
俺、何かしたか…?いや、何もしていないはずだ。俺の気のせいだ。
「おいしい…」
なんかちょっとさびしそうだな…。いや、きっと気のせいだ。
「今更ですけど、ずいぶんお料理上手なんですね。ロシア料理なんて、どこで覚えたんですか?」
場の雰囲気が多少暗くなってきたのを察したのか、明るく話しかけてきた。
「ああ、帝激のマリアに教えてもらったんだよ。以前一緒に料理を作ったことがあってさ、その時に覚えたんだ」
懐かしいな。元気にしてるかな。マリアならうまくまとめているだろうけど、今帝都はどうなっているんだろう?
俺を呼び戻すぐらいだから、やっぱり何かあったんだろうな。早く帰らないと。
なんか半年しか経ってないのに、ずいぶん長く会っていない気がするな。
「おおがみさ〜ん?聞いてますか?」
ん、いけない。考え込んでた。考えてもしょうがないのにな。
どうやらさっきから話しかけてくれてたみたいだ。顔は笑顔だけど、やっぱりふてくされてる…。
「ごめん。どうしたの?」
「私のことを見ていないみたいで、ちょっとつまらないなー、って」
めずらしく棘っぽい…こりゃ相当だな。そりゃ無視されれば怒るか…。
なんとかしてとりつくろわないと…。
(メル)
「で、その時はもう…」
「へー」
「………」
そのままの格好で固まる大神さん。機嫌が悪いのは確かだけど、ちょっと可哀想かも。
少し咳払いをして…。
「もう怒っていないですから、気になさらないでください」
明らかにほっとした表情。私が想像するより気にしていたみたい。
「メルくん」
「…?」
いきなり真面目な顔になった。いったい、何なんだろう?
私の手を取って、軽いキス。少しだけ、少しだけだけど、嫌な予感がする。
「知っているとは思うけど、俺は…」
鼓動が跳ね上がった。嫌な予感は、段々と確信に近づいてきている。
わかっているの。わかっているのだけど、聞きたくない。
「聞きたくありません」
「俺だって言いたくない。でも、言わなきゃならないんだよ。
…心残りを抱えていくのは嫌なんだ」
息が続かない。喘ぐように、細かい呼吸を繰り返す。
大神さんもそう。静かな声が震えていて、浅い呼吸が焦りを呼ぶ。
「俺は巴里を去る。今までずっと、ありがとう。それから…さよなら」
最後の声は消え入りそうで、それでも耳に届いた。
わがままを言いたい。あなたとずっと一緒にいたい。そう言って、しがみつきたい。
でも、できない。私にはどうしてもできない。性格がどうとか、理性がどうとか、そういう事じゃない。
心のどこかが、止めてはならないって叫んでる。重荷になるな。ここで引くのが賢明だって。
言いたい言葉は口の中で苦く残って、体の震えも、涙も止まらない。
やだな。もっと静かにいたいのに。大神さんを困らせたくないのに。
「ごめん」
全身で、ぬくもりを感じる。抱きしめられているのがわかる。
私も大きな背中に手を回した。今だけは、このぬくもりに甘えていたい。
それぐらいなら、いいよね。そのぐらいなら…。
抱き合っていた時間は、どれくらいだったんだろう。
夕方と言うには早いけど、外の光は少しずつ弱まっていた。
「ん…」
優しいキス。冷え切った体の芯に、少しだけ暖かさが生まれた。
普段なら顔を赤くして離れようとするのだけど、今日はなんだか、そんな感じはしない。
流れなのか、なんだかわからないけど、このままでいたい。
「ちゅっ、くちゅ…」
甘い水音が、小さく聞こえる。なんだか、すごく落ち着く。小鳥のグルーミングみたいに、もっとずっとこのままでいたい。
「………」
抱きしめられる腕から、力が抜けていった。ぬくもりも離れていく。
離れた唇には銀色の橋。
「これ以上は、もうできない。俺には…」
「…そう、ですか」
自然と涙がこぼれてくる。ぬくもりが欲しい。痛くても構わない。待っているのが辛さだけでもいい。
それでも、ぬくもりはもう戻ってこない。もう…たぶん、ずっと。
「メルくん」
「…?」
痛々しい沈黙。大神さんがそれを破った。
「俺は日本に帰るけど、いつかきっと、ここに来るよ。
もしその時までメルくんが待っていてくれるんなら…その時は、君をさらいに戻ってくる。
だから、窓を開けて待っていてくれないか?俺がいつでも、君をさらえるように」
涙がまたこぼれた。今度はさっきまでの涙じゃない。未来に希望が見える、暖かい涙。
「ええ。ずっと、待っていますから」
泣き笑いだけど、精一杯の笑顔。大神さんも笑ってくれた。
外は夜。巴里の街に、少しずつ明かりが灯る。心に灯った明かりも、大きくなりますように。
明日も、晴れでありますように。笑顔でいられますように。
続く…と思います
続きがどういうふうに始まるのかが気になりますね…
GJ!
やっぱ無理だ…
僕にWikiはできない
!
保
899 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 07:47:10 ID:3Vvs4o84
圧縮近し
守
ほ
しゅ
ほ
904 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 19:19:11 ID:jMTTosgP
あげ
帝鉄の銀座四丁目停車場は銀ブラに来た人々でいっぱいであった。土曜の午後とも
あればそれも当然で、帝都が順調に復興している証であるといえる。帝鉄のモダンな
車両の中で押しくら饅頭になるのも慣れっこでなければ帝都で暮らしていけない。気
を付けなければならないのは掏摸で、私も過去に一度五円ほどスられたことがある。
その月は新聞社に原稿料の前借りをしなければならず、大変厳しい思いをした。以来
、私は掏摸にはとにかく用心し、蝦蟇口を取られないように二重三重に紐に括り付け
て首から下げており、車内では常時懐に手を入れて握り続けるといった策を講じるよ
うにしている。
だが、今日はそんな些事にかまけている余裕など無いのが実情であった。何しろ私
の隣には、今をときめく帝劇のスタア真宮寺さくらさんがいるのである。それも偶然
隣り合ったのではなく、これからさくらさんと一緒に帝鉄を乗り継いで新宿の某所に
まで案内するのであるから、それはもう大変なことである。
なぜ私のようなしがない物書きが帝都に冠たるスタアとランデヴーじみたことに及
ぶかというと、姪が帝劇の食堂で女給として働いているつてから、私の書いた小説が
米田支配人の目に留まり、次の出張公演の題材として採用され、主演を演じることに
なったさくらさんがその小説の舞台となった新宿の裏町を見てみたいと言われ、場所
を告げるだけのつもりで私が大帝国劇場にお邪魔したところ、さくらさんがかつて一
度しか会っていない私の顔を覚えていてくれて、大変話が弾んだあげく、それならば
ご一緒しましょうということになったという、振り返ってみるとわらしべ長者よりあ
り得なさそうな経緯による。
とはいえ、帝劇のスタアがこんなところに立っているともちろん本来なら大騒ぎで
ある。そこでさくらさんはトレエドマアクの赤いリボンを外し、普段は馬の毛のよう
に跳ねさせている黒髪をさらりと後ろに流し、さらにはいつもの桜色の袴姿から深い
藍色の和服に着替えて変装することにした。私用でこっそりと出かけるときにはこの
ような変装をするのだそうである。なるほど普段の姿の印象が余りに強いため、ここ
まで変わるとまるで別人に見えてしまう。女性とはかくも不可解なものだというべき
か、さすがは女優というべきか、良人の無い私には測りかねるところであった。もち
ろんそんな変装をしても、強い意志を秘めた瞳や柔らかい口元などは変わらないので
、美しい少女と同行しているという事実は変わらない。ただ、いつもの姿のさくらさ
んではないというのはいささか残念と言わざるを得ない。
「ああ、この車両に乗りますよ」
新宿は帝都の外れであり、銀座から二度乗り換えなければならない。しかし、ひと
まず乗ることになる車両は他の例に漏れず大変盛況であった。それでも銀座に来た人
が幾人も降りて、なんとか乗る場所ができたので、私はさくらさんを促すようにして
車両に乗り込んだ。さすがに手を取ってエスコオトするなどという洒落た真似はでき
そうにない。舞台でマリアさんがさくらさんの手を取る凛々しい様を見ており、方や
冴えない我が身を振り返ればなおさらである。
しかしこれはひどい混雑である。降りた者もいたが乗った者も多い。もちろん私も
その一人なのだから人のことを言えた筋合いではないが、こちらにおわすは帝劇のス
タアなのである。モガはまだよいとして、むくつけき一高生らしき青年が後ろにいて
押しくら饅頭にされるのは出来ればやめて欲しいものであったが、かといって正体を
ばらしてしまうわけにもいかない。仕方がないのでさくらさんもあまり後ろに寄りか
かりたくないのか、反対側、つまり私の方へと心持ち身体を傾けてきた。
「先生、済みません。すごく混んでいるので……」
「いえ、仕方がありません。時間が悪かったですね」
済みませんなどと言われるとかえって恐縮してしまう。取り繕うように返事をした
ものの、私は内心大いに冷や汗をかいていた。他意はないとわかってはいても、あの
さくらさんが私に身体を預けてきているのである。先の見えない物書き暮らしで女性
と知り合う機会もほとんど無い私がここまで間近に女性に触れることなど上京してか
ら一度も無かった。いやいや、そういえば一度だけあったのである。雨宿りの単なる
偶然であったが、その相手こそさくらさんであったことを思い出して私は我知らず胸
が熱くなった。あのときは単なる通りすがりの他人であった少女が、今は何の因果か
私を先生と呼んでくれてささやかな旅程ながら同行してくれるようになっているので
ある。そろそろ青年と主張するには無理が出てきた寂しい独身男には身に余る光栄に
過ぎた。それだけでも十分に満足しなければならないというのに、私の邪な目はさく
らさんを間近から見下ろすことができるこの機会を逃そうとはしなかった。
誠に残念なことに、いやいや幸いなことに、さくらさんが髪を下ろしているため、
いつもの袴姿であれば襟足から覗くであろううなじをお見ることは叶わなかった。そ
れでもさらりと流れる黒髪と藍色の着物の間に覗く白い首の線はギリシアの彫刻のよ
うに美しく、常日頃であれば客席から見上げることしか出来ない秘奥である。朗々と
劇場を振るわせる声を紡ぐ喉は、すらりとした顎の線に隠されて見ることが出来なか
ったが、あろうことかその下で合わせられた着物の合わせ目がこの混雑で縒れて、喉
の下でかすかに浮き上がる鎖骨を拝見することができたのである。細身のさくらさん
ではあっても年頃の少女らしく肩の線は丸みを帯びており、その中で浮かび上がる鎖
骨は、さくらさんが彫刻の存在ではなく生身の女性であることを無言のうちに主張し
ているように見えて仕方がなかった。
舞台ではマリアさんやカンナさんに比べて小柄で愛らしく見えるさくらさんではあ
るが、必要以上に痩せぎすであるということはなく、着物の下に包まれている身体は
生き生きと肥っていることを伺わせた。そういえばさくらさんは剣術を嗜んでいると
聞いた。その若々しい身体を時には激しく動かすこともあるであろうし、そもそも舞
台女優というものは体力が無ければ到底ままならぬ職業であるはずであった。客席を
舞台に近づけるために、一つ一つの動きは日々の暮らしよりも遙かに大きく見せるこ
とを要求されるのであり、劇団に入ろうと志す少女は容姿よりもまず声量と体力を磨
かねばならぬのである。さくらさんは花組のスタアとして、客席全てを惹きつけるよ
うに立ち回るために、その身体をいっぱいに伸ばして演ずるのである。それを支える
身体は美しいだけでなく、意外に肉付きもしっかりしているのであった。その事実は
私を幻滅させるものではなく、むしろ健康的で好ましく思えるものであった。合わせ
目の奥に押さえつけられた乳もスレンダアではなく、我が国の女人としては豊かと讃
えられてよいものであることが伺われた。
ふと、姪に乳をやっていた姉の姿が思い出され、そのとき私は不意に、さくらさん
たちが結婚適齢期の女性であることに今頃思い至ったのである。それは花組の舞台に
通う私たちが常日頃はけして意識すまいと心がけていることでもあった。花組のスタ
アたちはファンすべてのものであり、誰か一人の男の手に収まるものではないと信じ
続けたいのである。だがもちろんそんなことは戯言に過ぎない。これほどに見目麗し
い少女たちが恋と無縁で居られるはずもなく、男女同権を謳うこの太正時代にあって
は婚前の激しい恋愛もまた大いに励めとされるのである。私たちがどんなに箱の中に
収めておきたいと願っても、それは儚く叶わぬ願いであることを、私たち自身が一番
よくわかっているのである。大勢のファンの一人でしかない私たちではない誰か別の
男の手に抱かれ、帯を解かれて、闇夜の中でその白い肌を曝すときが必ずや来るので
あり、あるいは既にその時は訪れているのかもしれないのである。そしていつかはそ
の乳をたった一人の子に含ませるようになり、いやその前に、誰か一人の男の手によ
って美しい形を歪まされ、舐らせるときがくるのであろう。そのときにその喉から漏
れるであろう美しい声を私たちが聞くことはけしてなく、たった一人のための劇場で
、夜通しのデュエットが紡がれるのである。
とても余人に話すことのできない白昼夢から私を呼び戻したのは、どこぞの停車場
に着いたことを告げる車掌の無粋かつ親切な声であった。降りる者が幾人かあり、ほ
んの少し空きが出来たと思ったのもつかの間、郊外へ向かうこの路線ではここでも乗
ってくる者は降りる者より多く、私とさくらさんはさらなる混雑によって前後からさ
らに強く押されることになった。
「あっ……」
さくらさんが可愛らしい悲鳴を上げたときには、私はさくらさんとほとんど抱き合
うような近さで密着していたのである。これは白昼夢の続きであろうか。想像逞しく
して思い描いていたその身体を、私は幻ではなく僅か数枚の布越しに堪能することが
できたのである。想像していた以上にさくらさんの身体はしっかりとした芯が通って
この混雑の中でも揺らぐことが無く、そしてまた想像していた以上に、柔らかいもの
であった。私が平衡を崩して折れかかった足は満員車両の悪戯でさくらさんの足と複
雑に絡み合い、太股や脹ら脛の望外なる柔らかさを、私は足のそこかしこで味わうこ
とができた。そして何よりも、決して自らそうしたのではないが、私が財布を握りし
めるために懐に入れていた右手の甲は、さくらさんの胸元に押し当てられることにな
っていたのである。その感触を何に喩えてよいのか、物書きの端くれでありながら何
にも思いつかなかった。ただ一つ間違いなく言えることは、とてもこの世のものとは
思えぬ天上のそれであった。私に懐へ手を入れる習慣を作ってくれた件の掏摸には深
く感謝せざるを得ない。しかし、妙齢の女性の乳に布越しとは言え触れるとはお天道
様をも畏れぬ大罪である。
「済みません、今なんとか手をどけますから」
後ろから押された痛みではなく、この極上の感触を手放す心痛から私の顔は歪んで
いたに違いない。それでもこのままでは他のファン一同に誅殺されてもやむなしとさ
れよう。実に耐え難きことではあるが、懐から右手を抜き取ることをなんとか己の身
体に命じたのである。しかし幸いなことに、いやいや困ったことに、手を動かそうに
もまず二の腕が隣の二人の男の間に挟まれていて、肘から先しか動かせないという事
態に陥っていたのである。それでもなんとか手首を捻ってさくらさんの清らかな胸か
らどけようとするのであるが、さくらさんと私との間で圧迫されていて、それすらも
ままならない。かすかに前後左右させるのがやっとであり、とても抜けそうに無かっ
たのである。それでもこのままの有様を続けていては、帝鉄から降りた瞬間にさくら
さんの刀の錆にされても文句は言えまい。無駄と解っていても私は望まぬ脱出のため
の努力を何度と無く続けるしかないのであった。
「せ、先生、この有様では仕方がありませんから、その、手を動かさないで頂けます
か」
蚊の鳴くような声が、天啓のように私の動きを押しとどめた。そこでようやく私は
、自分のやっていることが、若く瑞々しいさくらさんの乳を揉みしだくに等しい行為
であることに思い至ったのである。きっと私の手の甲によって着物が擦れ、さくらさ
んの乳の頂きにあるはずの蕾を嬲っていたはずである。乳の頂きを弄べば女体が花開
くという、ものの本に書かれていた記載は戯言ではなかったらしい。さくらさんは微
かに息を荒くして、白い頬を薄紅に染めているではないか。それにしても嗚呼、何と
いう色香であろう。私は今まさに蕾が開こうとする様を目の当たりにしているのであ
る。それも、帝都に住まう多くの男が自らの手で開かせたいと思うであろう高嶺の花
をだ。むろん、それを手折ることができればこれに勝る喜びはあるまいが、自らの手
で花開かせる様を拝めただけでも僥倖に過ぎるといわねばなるまい。本来ならばそれ
だけでも誅殺されてもやむなしの蛮行なのである。
しかしなんという慈悲であろう。さくらさんは仕方がないと言ってくれたのである
。その許しはさくらさんがかつて演じていたクレモンティーヌを思い起こさせた。花
売り娘とはすなわち春を売る娘に他ならない。歴史上にいたであろうクレモンティー
ヌに当たる少女もその実は国王軍と革命軍との間でその身を弄ばれたに違いない。に
も関わらずクレモンティーヌは兄の敵である男を許したのであった。そのとき、少女
は少女でありながら慈悲深き聖母でもあった。今のさくらさんはまさにその役を体現
しているのではなかろうか。聖母である。男に許しと愛と乳を与える聖母である。そ
れが純真無垢ではなく、紛れもない女という性を内包することこそ奇跡であった。
私はその若き聖母の乳に甘えることにした。手を乳の間から退けようとする無駄な
努力を諦め、その柔らかさと豊かさに満たされることにしたのである。邪で淫らな気
持ちに満たされていながら、私は清らかささえ覚えていた。女体に甘えるなど、幼き
日に姉に甘えて以来幾年ぶりのことであろう。財をなした成金が若き愛人を囲みその
乳を貪るのも仕方あるまい。男とは幾つまでも子供であることを自嘲気味に悟ったの
である。
無駄な動きを諦めて至福に身体を委ねていると、ふと鼻をくすぐる匂いに気が付い
た。そういえばさくらさんは香水ではなく匂い袋を持ち歩いているのであったが、そ
の懐かしい匂いを今頃になって嗅ぎ取ることができたのである。しかし私が味わった
匂いはそれだけではなかった。一つは鼻元に近いさくらさんの髪から立ち上るのは清
潔な石鹸の香りであったが、もう一つ、満員車両の手品がかすかに開かせたさくらさ
んの襟元から、うっすらと芳しく立ち上る匂いに私は辛うじて気づくことができたの
である。それはさくらさんの若々しい身体が立ち上らせる、若木のように生き生きと
した匂いであった。萌え立つような甘い匂いであった。
その匂いを嗅いだ私自身の男性が、母なる子宮へと回帰しようとして私とさくらさ
んの身体の間で固さを増していた。その正直すぎる私自身の身体の反応により、私は
その匂いが、雄蜂を惹きつけようとする女王蜂が持つという蠱惑の匂いであることに
気づかされた。私の手によって弄ばれたさくらさんの身体は、我知らずに男の精を呼
び寄せようと秘密の花園から萌えいずる匂いを立ち上らせていたのである。精をめし
べに受ければ少女は孕み母へと化身するのである。今のさくらさんが少女にして聖母
であると見た私の考えはまさに正しかったのである。
だがしかし、今の私に許されたのは甘えることまでであり、そのめしべにおしべを
差し入れ、精を注いでさくらさんを母へと化身させることは到底許されるものではな
い。そのことが許されぬ満員の環境が今は有り難かったと言える。ただ私はそのとき
を頭の中で夢想するに留め、褌の中で致してしまうことをなんとか我慢することがで
きた。
「押さないようにしてお降り下さい」
気が付けば次の停車場にたどり着き、多くの人が降りて、ようやくにして私たちは
抱擁じみた関係から解き放たれた。接していた身体の表が熱くなり、ほどけることを
無念がっていたが仕方がない。さくらさんは少し前屈みになって、口元と胸元に手を
当て、はあはあと何度か息を整えていた。最初は甘かった息が、二度三度で落ち着い
たものに戻り、十を数えるまでに、舞台女優の腹式呼吸へと整えられた。一時母にな
りかけた女が、再び舞台女優にして少女剣士の姿を取り戻したのである。しかし、開
きかけた蕾を再び固く閉ざすその様すら美しくあった。
「すごい混雑でしたね。勝手を言って済みませんでした」
そう答えるさくらさんの声も、いつもの凛々しさを取り戻していた。先ほど私が見
、聞き、嗅いだものは幻であったかのようである。だが私の手の甲に残る甘い感触の
名残が、それを確かに否と答えていた。
「いや、こちらこそ済まなかったね。もう少し早い時間に出るべきでした」
しかし私も、何事もなかったかのように答えることにした。何事も秘すれば華であ
る。今私が見たさくらさんの姿は、衆目に曝してよいものではなく、いつか来るとき
まで秘しておくべきものなのだ。ただひとときそれを垣間見ることができた私の脳裏
に焼き付けておけばそれで幸甚である。
その日案内すべき本来の用事は滞りなく終わり、帝都の中心へと戻る帰りの帝鉄で
は、再び白昼夢を見ることは無かった。
ただ、その日より私は夜ごとに夢想する。あるいはさくらさんが、あのときの自ら
を忘れられず、夜の闇の下、布団の中で手慰みに耽ってくれるのではないかと。そん
な妄想の中で、帝都広しといえど今は私だけが知るさくらさんの匂いを脳裏より呼び
起こして、私もまた手慰みに耽るのである。
田山花袋の「少女病」を読んで何か受信したのでインスパイアしてみた。
無理がありすぎだが後悔はしていない。
暇なら素晴らしき原著を読んでくれ↓
ttp://www.aozora.gr.jp/cards/000214/files/1098.html
910 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 20:53:14 ID:rp+1x8yM
アイリス「お兄ちゃ〜ん」
大神「黙れクソガキが!」
アイリス「この童貞野郎!」
うーん…
物書きとしてゆるせないんだが
何この幼稚な文章
912 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/09(土) 23:40:11 ID:rp+1x8yM
1&2がPSPになってたから今プレイしてるが…
カンナ可愛いよカンナ
女性人気もあるカンナ
カンナ以外で女性に人気っていうとマリア、カンナ、レニ?
グリシーヌとかロベリアも?
すごく不本意だけど昴だろうな。
性別がいまだにわからないけど。
確かあかほりが欧州星組は全員女って言ってなかったっけ?うろ覚えだけど…。
うむ
文章にされてる設定では旧星組は全員女性
そういえばまとめサイト見ても昴のって少ないんだな
専用スレがあるレベル
そうなの?
しばらくSSから遠ざかっていたので、テストうp
おかしい。
いつもはすんなりと事が進むはずなのに、この日は何かが違った。
いつものように女性の中で発射された大神一郎の精子部隊。だが・・・・・・何かがおかしい。
目の前に、別の精子部隊がいる。
「お前たちは誰だっ!?」
部隊長が叫ぶと、その精子部隊は声高に叫んだ。
「我らは大河新次郎精子部隊だ!」
大河新次郎・・・それは、我らが大神一郎精子部隊の甥っ子である。つまりは大神家の血筋を残す、いわゆる味方である。
だが、この二つの部隊が今、同じ女性の膣内にいる。それは、大神一郎部隊にとっては、敵であることを意味していた。
しかし、大河新次郎の部隊は、大神一郎部隊に負けず劣らずの精鋭部隊。正面から戦って勝つことができても、大損害を食らうに違いない。
そして大損害を食らったら、女性の卵巣までたどり着く前に力尽きてしまうかもしれない。
できれば戦いたくない相手だ。だが、同じ膣内にいる以上は、倒さねばならない相手だ。
だが・・・・・・少しおかしい。
大神一郎と大河新次郎が一人の女性を相手にしたならば、先にいた方は30分以上前にこの膣内に発射されていたはずだ。
ということは、大神一族の進軍速度を考えれば、もうとっくに卵巣に到達していてもおかしくない。
しかし、先に発射されていたはずの大河部隊は今、ここにいる。なぜ、進軍しないのだろう?
「お前たち、進む気がないのなら、我らが先に行くぞ!」
大神部隊は、大河部隊の真横をすり抜けて、卵巣への道を進むことにした。だが・・・・・・
その瞬間、猛烈な地響きとともに、地面が激しく波打つ。同時に凄まじい勢いの赤い津波が発生し、たちまちのうちに部隊の周囲を包み込んだ。
「これは・・・生理!?」
大神一郎精子部隊にとって、生理は意味を持たない。生理によって排出される卵子を卵巣に押し戻して孕ませることぐらい、彼らにはたやすいことだ。
だが、この女体は違う。今彼らを包んでいる液体は異常に重く、全く身動きが取れない。
「ど、どういうことだ!?まったく動けん!?」
大神一郎、そして後方の大河新次郎、二つの部隊が動けなくなるほどの流れ。
その時、卵巣の方から声が聞こえた。
「双葉卵子部隊!侵入者を殲滅せよっ!!!」
すると卵巣の方から巨大な火の玉のような卵子が一つ、やってきて流れの中に飛び込んだ。
その途端、流れが急に激しく泡立ち始めた。沸騰を始めているのだ。
「ぐわあああああっ!!!」
「ぎゃあああああっ!!!」
いかに二人の精子部隊が無敵といえども、煮えたぎる高温には耐えられない。
遂に二つの部隊は一匹残らず女体から排出された。
「ふっ、まだまだね。おとといいらっしゃい。」
おしまい
相変わらずで何よりwww
復帰作がこれかw
安心したぜ
突っ込むのも馬鹿馬鹿しいが双葉の口調が違う
何か色々犯罪臭がw
容量が限界に近いよ
大神さん、大河さんお待ちしております。
天海さんもお待ちしてます…?
天海春香?
>>933 アイドルマスターというゲームに出てくるアイドル候補生のうちの一人。
「…なんだってこんなことに?」
「君の運がないからさ」
昴さんに捕まった。それはいい。でも、済し崩し的に買い物に付き合うハメになった。
ついでに、舞台度胸をつけるためということでプチミントに着替える事に。
「はぁ…」
着慣れたくもない服に袖を通す。なんで、プチミントに変身しなけりゃならんのですか…。
逃げたいけど、更衣室の前には昴さん。防犯上窓はなし。つまり逃げられるわけもなし。
凹みながらも着替えが終わり、昴さんのところに行くと…。
「うん、いいね。それじゃ次は化粧かな」
「いいっ!?化粧までするんですか!」
腕を引かれて三面鏡の前まで連れていかれた。昴さんの手には化粧道具。
少し抵抗したけど、遠慮なく関節を決められて、結局言いなり。
「当たり前だろう。君がその姿でいる時は紛れもなく『女優』なんだから。
化粧はファンの夢を壊さないため…言ってみれば礼儀だよ」
納得したくないけど、言っている事は筋が通っているだけに文句を言えない…。
「化粧荒れしていないから楽でいい。はい、終わり」
てきぱきと化粧を終えて、鏡を見れば、完璧なまでのプチミント。泣きたいくらい完璧。
「それじゃ、行こうか」
凹んだ顔はそのままに、昴さんと一緒に五番街へと向かった。
(ねぇねぇ、あの二人、リトルリップシアターの…)
(えっ?あ、本当だ…。昴さんとプチミントさんだよ。いいなあ…絵になるよねー)
うう…視線が痛い…。さっさと買い物終わらせたいよ。
「昴さん、買い物を済ませましょうよ…」
「その前にお客さんだよ」
昴さんが見ていた方向に目を向けてみると、少年。遠目からでもどこかで見た事があるような…。
近づいてくる。んん?あの子は確か…。
「あ、あの。プチミントさん…」
(大河、わかっているだろうけど、今の君はプチミントだからね)
つんつんと突付かれて、軽く釘を刺された。もちろんわかってますって。
「確か、いつか楽屋に来てくれた人ですよね?お久しぶりです」
ぼくのファンだって言った人。印象深かったなー。サインと握手を求められたっけ。
嬉しそうな顔だけど…ぼくは男だけどね。知らぬが仏…。
「お、覚えていてくれたんですか!?くぅ…幸せ…」
感激しきりだね。ぼくはぼくで感慨深いものがある。色々と…。
丁度隣に昴さんがいるし、ほんとに色々と…。
(大河。ボロが出ないうちに切り上げたほうが良くないか?このままだと深くつっこんできそうだ)
それもそうですね…。それじゃ、切り上げますか。
「あの…申し訳ないんですけど、プライベートですから、買い物を続けたいのです…」
「あ、はい!またお会いできる日を楽しみにしています!!!」
半ば裏返った大音声。もとい絶叫。周囲の人々の目線がこっちを向く。こ、れ、は…。
(昴さんとプチミントさん…なんで一緒にいるんだろ…。あ、そういえば、昴さんって男性なんだっけ?)
(え!?じゃあ…あの二人…そういう関係!?)
(絵になるからいいけど、堂々としたものよねえ)
ま…まずい!このままだと、要らぬスキャンダルになっちゃうよ!ぼくはどうでもいいけど、昴さんは…。
(どうします…うわ!!)
昴さんの方を向いた瞬間、昴さんに腕をつかまれた。全速力で走り出す。ぼくもなすがまま。
遮るように取り囲む周りの人を上手くかわして、そのまま走り続けた。
「はあ、はぁ…なんとか、かわせましたか」
「ふぅ…そうだな」
いつの間にやらセントラルパークの奥深くまで来ていた。どっと疲れが出て、近くのベンチにへたり込む。
買い物できなかったけど、また来ればいいか…。ああ、眠い…。
帝劇。
「なんてことがありました」
「新次郎…お前、そんなに有名なのか」
「…なりたくなかったですが。それより、その後眠っちゃって、起きたらもう夜だったんですよ。
そしたら昴さんが『やっぱり寝顔は可愛いな』なんて言っていたんですよ。すぐ買い物に誘われたし…何なんです?」
「うーん…。お前相当童顔だからな…言いたくないけど、小動物的に可愛がっていたんじゃないか?」
「…なるほど。そのうち、もっといい男になってみせますよ!」
あははは、と笑いあう二人。
大神一郎から、大河新次郎。繋がる朴念仁の系譜。
名前間違えました。新次郎の回想録ですorz
色々あって書く気力が無くなってしまいましたが、ゆっくり書いていこうかと思っています。
相変わらずGJだぜ
ふと「朴念仁の系譜を絶つべく新次郎を教育する花組隊員」なる電波が……
「大河さん、次はあの店ね!」
「お、もい、よ…」
杏里くんにつき合わされ…荷物もち。そりゃあ見事なくらいに。
右手、左手はもちろん、背中に荷を背負い、首に買い物袋をかけられて、荷物置きにさせられた気分だ。
ぼくはそんな状態なのに、杏里くんは全く荷物を持っていない。振り回されっぱなしだね、ぼく…。
「えーっと、それじゃ、これ下さい。ほら、大河さん、ちゃんと持ってよ!」
首にかけられた買い物袋が一つ増えた。杏里くん、ぼくを殺す気…?
「それじゃ、次行ってみましょう」
あっさりと言わないでくれ!ぼくは今にも前のめりに倒れそうだというのに!
「や、休ませて…?」
休憩させてくれ…ほんとに危ないって。ぼくが。
この首にかけられた新たな袋が半端じゃないほど重い。首が落っこちちゃいそう…。
「もう、軟弱なんだから…そこのベンチで休んでいきましょう」
よかった…。ぼくの首はまだなんとか繋がっている。本当に、よかった。
ん?杏里くんがいない。ぼくを置いてどこに行ったんだろ?
「はい、大河さん。ご褒美」
帰ってきた杏里くんの手にはアイス。わざわざ買ってきてくれたのか、気が利くね。
「はい、あーん」
なぜか杏里くんが食べさせてくれた。気を使ってくれているのかな。
うん、甘い。体が火照っているせいか、冷たいアイスがほんとうに美味しいよ。
「大河さん、アイスがついちゃってますよ。子供ですね」
すっとハンカチで拭ってくれた。普段からこのくらい慮ってくれると助かるんだけど…。
「おうおう、見せ付けてくれんじゃん?」
おや、チンピラが来た。真昼間から元気だね。
「高そうな荷物たっぷり持ってるじゃん?貧乏な俺にすこーし、恵んでくれねえかな?」
しっかし、人通りもそこそこあるのによくやるなあ。
後先見えないで行動するのも結構だけど、ここまで来ると単なる馬鹿だよね。杏里くんも不安がるわけだよ。
「杏里くん、先に帰っていてくれない?荷物は持っていくからさ」
「う、うん」
これで買い物から逃げられる。いや、いいなあ。また後で来ればいい。
立ち上がって、少し引いた。荷物からわずかに距離を取る。
「ほー。ナイト気取りの割りに素直じゃねえか。でも、ちょっと殴らせてくれや?」
歯を食いしばった。わざと一発殴らせて、正当防衛発動…と。
二発目をくれるために伸びて来た手を掴んで、そのまま一本背負い。あ、いけない…。
「ああ…ベンチに穴開けちゃった…」
投げ落とす場所考えて無かったよ。これはもう、荷物を抱えて逃げるっきゃない!
シアター。速攻で売店に行き、荷物を全部降ろした。
「た、大河さん…顔…」
顔?ああ、ちょっとアザが出来てるか。覚悟の上だったから、気にも留めてなかった。
「大したことないよ。気にしないで」
「でも…お薬塗ってあげますから、こっちに来てください」
大げさな…ま、いいか。え、でも、とりだしたその薬って…確か…。
「いったああ!すっごくしみる!大したことないんだから、やめてよ、痛いって、ほんとに!」
「男の子なんだから痛がらないの!ほら、じっとして!」
帝劇。
「なんてことがありました」
「新次郎…お前も中々胆力がついたな」
「まぁ…色々ありましたから。そういえば、その後、杏里くんに『私の為に怪我させちゃって…ごめん。だから、責任取る』
って言われたんですけど、責任ってなんなんでしょうね?」
「うーん…買い物で何か好きなものを買ってくれるってことじゃないか?荷物もちのお礼も込めて」
「あ、なるほど。それもそうですね」
あははは、と笑いあう二人。
大神一郎から、大河新次郎。繋がる朴念仁の系譜。