オリジナル魔法少女陵辱スレ5【和姦も】

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1名無しさん@ピンキー
オリジナルの魔法少女のエロを扱うスレです。
陵辱に限らず和姦でもOK

【前スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ4【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208254990/


【注意事項】
○sage進行でお願いします。
○職人さんは特殊嗜好の作品の場合は投下前に注意書きをお願いします。
○職人さんが投下しづらい雰囲気はやめましょう。供給があってこそのエロパロ板です。
○好みに合わない作品や意見はスルー(読み飛ばし)を推奨します。
○荒らし、煽り、広告はスルーしましょう。



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【過去スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ3【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204801095/
オリジナル魔法少女陵辱スレ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187699066/
オリジナル魔法少女陵辱スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156666135/


【保管庫】
http://kuma.usamimi.info/magi/
2外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/06/11(水) 16:58:11 ID:I/mGEuec
>>1超乙
前スレの続きでナイトメアドリーム第三十四話を投下します

その前に今までのナイトメアドリーム時系列
4月
 あけるり市 
  リリム、アリサ登場。大和、リリムを犯して悪魔化。
  ヤマト、アリサとローラを犯す。ローラ天界へ。アリサとリリム和解。
 はにはに市 
  ルゥとミャア、エリカとアオイに敗退。
  ダミアン、ルゥとミャアを配下に。黒の神殿発見。

5月 
 あけるり市
  リリス、ナデシコ登場。大和、リリスを犯して砲撃フォーム追加
  ヤマト、ナデシコとフローラを犯す。フローラ天界へ。撫子絶望して普通の少女に。

6月 
 あけるり市
  アリサとトモコ、ドロイドを倒す。ドロイド死亡。
  ワイツとレイズ、アリサとアクアを犯す。智子死亡、アクア天界へ
  ヤマト、リーシャを犯す。エステルと遭遇。リーシャ天界へ
  ヤマトたち、レイズに敗退。ワイツがアリサを犯し、リリムとリリスを連れ去り陵辱。ヤマトはオーロラに救われる
  ヤマト、エステルを犯し格闘フォーム追加。デカルト、ブラストルと遭遇
  デカルト、レイズに倒され死亡。ワイツ、ヤマトに倒され死亡。
 はにはに市
  デカルト、エリカとアオイに敗退。ダミアンの配下になり、ブラストルと共にあけるり市へ↑
  ダミアン、アオイとパフェを犯す。アオイを配下に。パフェ天界へ。

7月 
 あけるり市
  大和、ルゥと遭遇。マイを犯す。麻衣は絶望して普通の少女に。
  リリスがルゥに勝利。明美先生、ルゥを犯して悪魔化
  アケミ、ヤマトに犯される。正体を明かして同盟関係に
  フォックス、アリサに倒され死亡。ありさとオーロラ、はにはに市へ↓
 はにはに市
  黒の神殿にブラストル帰還、ルゥとフォックスあけるり市へ↑
  天使と正義の魔法少女が集結し、一大掃討作戦「オペレーション・サンクチュアリ」発動
  黒の神殿の「天使の力を封じ込める機能」により、オペレーション・サンクチュアリ失敗 かろうじて逃れたありさたちはあけるり市へ
3外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/06/11(水) 16:59:17 ID:I/mGEuec
 ナイトメアドリーム第三十四話

 千巻家のリビング。帰ってきたありさと、絵理華とシルクを迎え、全員集まって、お互いにかくかくしかじかと情報を交換する。
「かくかくしかじか」
 大和たちは、今までの事を大雑把に説明。
 リリムとリリスとエステル。悪の魔法少女3人を従える大和に、絵理華はジト目を向けた。
「はー。男の子ってこんなものねー」
 女子高に通っている絵理華。中学までは共学だったが、やはり同じ年頃の男の子というものは、こんなものと認識したらしい。すなわちケダモノ。
「かくかくしかじか」
 今度は絵理華から、今までの事を話す。友人の葵が行方不明になった事から、先日の黒いピラミッドでの戦いまで。
「はー。つまり、魔法天使の力を封じ込められて負けちゃったと」
 説明を受けて、大和は腕を組んで唸った。
「しっかし、何も考えなしに全員で突入するなんて、魔法天使も阿呆だよな」
「ふええええーん」
 いきなり泣いたのは黒髪おかっぱ天使のシルク。
「いきなり泣かすな!」
「いきなり泣くなー!」
 絵理華と大和がお互いに怒鳴りあい、シルクはぴたっと泣き止む。
「まあ、でも。魔法天使って役立たずだよな」
「ふえええええーん」
「だから、いきなり泣かすな!」
「だから、いきなり泣くなー!」
 また怒鳴りあい、ぜーぜーと肩で息をする。シルクはもう泣き止んでいた。
「それで、だ。その黒いピラミッドには、天界の兵器があったって?」
「はい。ジャッジメントと言いまして。通称、破壊神と呼ばれる、神罰執行用の最終兵器です」
 ピラミッドの中心の本殿。その壁にめり込まれていた巨大な女神像。それこそがシルクの語る破壊神。
「なんでそんなもんが日本に?」
「分かりません。天界に問い合わせましたが、先代のジャッジメントの一体が行方不明になってるとしか」
「はー」
 おかっぱを揺らして頭を振るシルクの前髪を、大和はじっと見ていた。揺れるおかっぱも可愛いなと。
「それで、ダミアンとかいうのをぶっとばして、捕まった魔法少女を解放すればいんだな」
「そうよ」
 不機嫌を隠そうとせず、絵理華は口を尖らせている。捕まった魔法少女の中には親友の葵もいる。
「まあ、いいけどね」
 大和は、サラサラ金髪の絵理華と、黒髪おかっぱのシルクを見て、うんと頷いた。
絵理華は学校の制服、シルクは白い修道服を着ている。
「ま、疲れたろ。今日はここに泊まりなよ」
「お世話になります」
 ぺこっと絵理華はお辞儀する。ありさに。
「いいの。昨日はありさがお世話になったんだから」
「家の人はいいの?」
「うちの親は引っ越しの準備で家を空けてるから」
 と言う絵理華の横では、シルクがふらふらと頭を揺らしていた。
「シルクさん、疲れたでしょ? ありさの部屋で休んでいいよ」
「はい〜」
4ナイトメアドリーム第三十四話 :2008/06/11(水) 17:00:04 ID:I/mGEuec
 シルクと、それにエステルは、明美先生の車に入りきらず、空を飛んでここまで来た。
 疲れ果てたシルクはありさと一緒に二階の部屋に上がり、エステルも自分の部屋に引っ込む。
「絵理華さん」
「絵理華で結構です」
 残された絵理華に、大和は優しく言う。
「僕の部屋に来る?」
 大和の瞳はニヤニヤと笑っている。その笑みの奥のギラギラした欲望に気付きながら、絵理華は頷いた。
 というわけで、リリムとリリスを一階に残し、二階の大和の部屋に。
「うわぁ」
 部屋に入った途端、絵理華は思わず顔をしかめた。
 ベッドに勉強机、物置棚に本棚にTV。
 棚にはガンプラやトランスフォーマーやゾイドや超合金が並び、
 本棚にはテーブルトークRPGのルールブックやリプレイや雑誌が並び、
 TVの前には、セガ・マークVやメガ・ドライブ、セガ・サターン、ドリームキャストなどの各種ゲーム機。
 うむ。どこをどう見てもごく普通の男子高校生の部屋。
 カーテンは閉められ、夏の昼間から薄暗い部屋は、湿気でむんむんと匂っていた。
「なんか、オタクくさーい」
 はじめて見る男の子の部屋に驚きつつ、絵理華はベッドの下を覗き込んだ。
「いきなり何?」
「なにもなーい」
 大和のベッドの下には何もなかった。
「男の子の部屋って、ベッドの下にはエッチな本とかあるんじゃないの?」
「無いよ。そういうのは、ありさが全部捨てるもん」
「そっか。ありさちゃん、まだ小学生だもんね」
「そういう問題じゃないと思うな」
 大和の部屋にそれ系のエッチな本があると、どこに隠してもありさがすぐに見つけ出し、
「お兄ちゃんがあたし以外の女の人を見るなんてダメー」と、ハサミでちょん切るのである。両親が生きてた頃から。
だが中身は見ないので、ありさは性的なことは知らないままで成長した。兄に抱かれるまでは。
 そんな事までは説明せず、大和はいろんな体液の染み付いたベッドに腰掛け、横をぽんぽんと叩いた。
「さ、交尾しよう」
「男の子ってやっぱりケダモノー」
 ジト目でツッコミを入れるような声の絵理華に、大和はうんうんと頷く。
「そう。年頃の男はみんな性欲ボンバーなんだよ。だから気を付けなさい。特に、絵理華みたいな美人は」
「本当の事を言われると嬉しいけどさ」
 薄暗い部屋の中、絵梨華は値踏みするように大和を見下ろす。
「断ると、ダミアンを倒すのに協力しないとか?」
「そんな事はしないよ。ただ、絵梨華が綺麗で可愛いから抱きたいだけ」
 サラサラの長い金髪に澄んだ碧眼、西洋系の整った顔立ちに、可憐なスタイル、白い肌。
フランス人の母親の血か、絵梨華はまるで絵本に出てくるお姫様のように美しかった。
「本当に素直なのねー」
 呆れながら、絵梨華は今度は自分の体を見下ろす。
 確かに美しさには自信はあるが、こうも真正面から言われると、さすがに気恥ずかしい。
「……あのね。あたしの友達、葵って言うんだけど」
5ナイトメアドリーム第三十四話 :2008/06/11(水) 17:00:42 ID:I/mGEuec
「うん」
 突然語り出す絵梨華の話を、大和はじっと聞き入った。女を誘うのに焦りは禁物。
「一緒に魔法少女になって、でもダミアンに捕まって。この前の戦いで会ったんだけど……」
 絵梨華の瞳が揺れる。その曇った眼差しを、大和は美しいと感じた。
「その……ダミアンに、レイプされたんだって」
 揺れる瞳が大和を見据える。真っ直ぐに。
「あなたも、魔法少女をレイプしてきたんでしょ?」
「まあね」
 あくまで正直に大和は言う。
「なんで、そんなことするの?」
「なんでって……」
 思いもかけなかった質問に、大和はしばし考え、
「やっぱり、綺麗で可愛い女の子を抱きたいから」
「だったら、無理矢理じゃなくてもいいなない」
 絵梨華の瞳に微かに怒りを示す。
「ま、そうだけどね」
 目を逸らさず、大和は続けた。
「僕は、呪いを解くために魔力が必要だし。嫌だって言われても、やるしかないんだよ」
「私も? 無理矢理するの?」
「今はダミアンを倒すのが先決だから、無理はしないよ。ダミアンを倒すまでは協力できるだろ?」
「そうね」
 こちらも、瞳を逸らさずに絵梨華は言う。
「私とシルク、エッチな目で見てたでしょ」
「うん。シルクさんも可愛いし」
「シルクは駄目よ。天使はヴァージンをなくしたら、天界に帰っちゃうんだから」
「処女を破らなければいいんだよ」
 ふと、ありさを見守っていたオーロラを思い出す。彼女も捕まったのだが、どうしただろうか。
 大和が知る由もないが、オーロラは今まさに「処女を奪わないように」犯されている最中だった。
「はぁ」
 絵梨華が盛大にため息を吐く。諦めたように。
「そうね。葵を助けてもらうんだから、お礼してもいいかな」
 早速身を乗り出す大和に指を突きつけ、
「ただし。私に勝ったらね。弱い男は嫌いだから」
「オッケー」
 ニッと笑みを浮かべ、大和は小指を立てた。特に意味はない。

 そして夜。
「ありさが起きてると怒られるから」という理由で、全員で夕食を摂り、お風呂に入り、ありさが寝入ってから、大和と絵梨華は外に出た。
 さすがにありさも疲れてたのだろう。早々に自室に上がって眠りに就いた。
 大和が案内して来たのは湖の上公園。夏休みだが今は誰もいない。
「ここなら誰も来ないと思う。へんしーん。
 ナイトメア☆ヤマト、邪悪に行くぜ」
 早速、悪魔の姿になる大和
「マジカライズ」
 ぴかっと赤い光が身を包み、絵梨華も瞬時に正義の魔法少女に変身。
「マジカル☆エリカ、優美に行くわよ」
 長い金髪をピンクのリボンが飾り、白とピンクのドレスが身を包む。腰にはレイピア。
6ナイトメアドリーム第三十四話 :2008/06/11(水) 17:01:22 ID:I/mGEuec
「僕が勝ったら、抱かせてもらうよ」
 あらためて、約束を確認するヤマト。
「ええ。でもそのその代わり、私が勝ったら、もう魔法少女を襲うのはやめてもらうから」
「え、えー!?」
「あら。私だけ身体を賭けるのはずるいじゃない。ヴァージンなんですから」
「分かったよー」
 勝てばいいんだ、力が全てだ。ヤマトは自分に言い聞かせ、先に仕掛けた。
「ウィングカッター」
 大きな黒い翼が羽ばたき、風の刃を放つ。
 空を切り裂いて迫る風刃。さっと跳躍してエリカはかわした。
「デビルサンダー」
 宙に飛んだ所に、今度は二本の角から電撃。
「ローゼスビット」
 ピンクのスカートが舞い上がり、赤いバラが幾つも飛び出す。
「シュート」
 バラの花弁から放たれる赤いビームが電撃お迎え撃ち、互いに中和されて消えた。
「むむっ」
 すたっと華麗に着地してレイピアを構えるエリカに、ヤマトも油断無く身構える。
 昼間のレイとの戦闘は、ほとんど一方的にやられて、ちょっと自信喪失気味。
でも今度は負けない。勝ってエリカを抱く。
「フォームチェンジ。ライガーフォーム」
「がおー」
 右腕が丸ごと大きくなり、右肩に獅子の顔が生え、右手が根元から巨大な鉤爪に変化。
「ローゼスビット」
 俊敏な動きで近付こうとするヤマトの前に、エリカのスカートの中からさらにバラが飛び、壁となって立ち塞がる。
「シュート」
 そして赤いビームを一斉射。ごろごろ転がってヤマトはなんとかかわしたが、これではエリカに近づけない。
「フォームチェンジ。キャノンフォーム」
 立ち上がると右腕を元に戻し、今度は左腕を大砲に変化。
 ドカンと闇の魔力弾をバラの壁に発射。さっと四方に散ってかわすバラ。その奥にエリカはいなかった。
「なにっ!?」
 再びバラが固まって壁となる。その向こうから、エリカが飛び上がって来た。
「はっ」
 そしてレイピアで突いて来る。
「ぬおっ」
 咄嗟に左腕の大砲を振り回すが、これでは接近戦は出来ない。分厚い胸板をレイピアが浅く突く。
 咄嗟に後ろにごろごろと転がって逃れたが、胸からは血が一筋流れている。
「むきー」
 左腕も元に戻し、ヤマトは立ち上がってエリカを見据えた。レイピアを構え、ローゼスビットを周囲に展開するエリカ。死角なし。
 ライガーフォームで接近戦を挑もうとすれば、ローゼスビットに阻まれ、
 キャノンフォームで砲撃戦を挑もうとすれば、向こうから近付いてレイピアで突かれる。
 ヤマトのフォームチェンジの長所と短所を見抜いた見事な戦法。昼間のレイとの戦いはエリカも見ていたのだ。
「ぐぬぬ」
 進退窮まってヤマトはぎしぎしと歯を鳴らした。そうやっても戦局は好転しない。
7ナイトメアドリーム第三十四話 :2008/06/11(水) 17:02:00 ID:I/mGEuec
 ぴきゅーん。
 そのときヤマトは閃いた。両方いっぺんにフォームチェンジすればいいじゃない。
「ダブルフォームチェンジ!」
 ぎゅいーん。両腕が同時に闇に覆われ、一回り大きくなる。

「ナイトメア☆ヤマト・トリニティフォーム!」

 右腕は巨大な鉤爪と肩に獅子の顔。左腕は丸ごと巨大な大砲。これならどの距離でも戦える!
「がおー」
 右肩の獅子が吠える。
「えー。そんなのあり」
「ふっふっふ」
 不敵な笑みを浮かべ、ヤマトは一歩踏み出し−

 すってーん

 ころんと転んだ。
「はう〜」
 立ち上がろうと両腕をぶんぶん振り回すがなかなか起き上がれない。右手は鉤爪で左手は大砲。この形態だと指が無いのである。
それに体のバランスもなんだかおかしい。必死によろよろと立ち上がっても、あっちにふらふら、こっちにふらふらとよろめいてしまう。
「なんじゃこりゃー」
 格闘と火力の同時強化。無茶なパワーアップで、体のバランスが崩れたのだ。
左右どちらか一方に偏っていた今までよりも、さらに扱いにくくなっている。
「ローゼスビット」
 ふらふらするヤマトを赤いバラの花が取り囲む。上下左右全方位に。
「悪いけど、これで決めさせてもらう。ローゼスハリケーン!」
 そして全方位からビームを一斉射! 逃げ場なし!
「ぬおおおおーっ!」
 ガッと地面に右手の爪を打ちつけ、ヤマトは無理矢理体を固定し、
「ライオトルネード! デビルファイヤー! ナイトメア☆キャノン!」
 右肩の獅子の顔から竜巻を吐き、自身の口からは火を吹き、そして左腕の大砲を連続発射。
三つ同時に放ちながら、地面に突き刺した右手を中心にぐるぐると回転し、全方位ビームを弾き、バラの本体も吹き飛ばす!
 花びらを竜巻が吹き飛ばし、悪魔の炎が燃やし、闇の魔力弾が撃ち落とす、
 そしてバラの竜巻を跳ね返すと、黒い翼を広げ、ヤマトの巨体が宙に飛んだ。
「うおおおおーっ!」
「がおー!」
 ヤマトと獅子の顔が同時に吠え、その巨体が黒い魔力が満ちていく。
「戻って」
 魔力を集中させるヤマトに、エリカは残っていたバラを呼び戻すと、レイピアに集め、こちらも魔力を高めていった。
「いっくぞー」
 右手の鉤爪、左腕の砲門が黒い闇を集め、さらにヤマトの体を黒い球が覆った。

「ナイトメア☆トリニティスパーク!」

 三つの力を一つに合わせ、黒い球に覆われたヤマトが突進!」
「マジカル☆レイピア・ファイナルローズ!」
 そのヤマトを、エリカのレイピアが迎え撃つ。その先端は大きな赤いバラ。
 どっかーん! 必殺技同士の激突に、周囲に白い閃光が走った。
8ナイトメアドリーム第三十四話 :2008/06/11(水) 17:02:38 ID:I/mGEuec
「うおおおっ!」
 ヤマトを包む黒い球が、光り輝く赤いバラを食い破り、散らせて行く。そしてエリカ本体も闇に呑み込もうとし−
「はっ!」
 ヤマトはエリカの眼前に落下した。
「キャー!」
 爆風で煽られ、ピンクのスカートを捲り上げて吹っ飛ぶエリカ。咄嗟に体勢を立て直すと、地面にぽっかりと大穴が開いていた。
「ふー」
 その穴の中から悠然と這い上がってくるヤマト。エリカの前までとことこと歩いて来ると、その身が人間の姿になる。
「僕の、勝ちだね」
「はぁ」
 どっと脱力してため息を吐き、エリカは乱れたスカートを正した。
「あ、あのね」
 それから、上目遣いに恐る恐る言う。
「私、はじめてだから……。最初は、ベッドで、優しくするのが、いいな」
「うん」
 こくこくと頷く大和。そんなわけで、二人は大和の家に戻った。

 家に帰ると、みんなすでに寝てて、しんと静まり返っていた。
「この部屋、結界が張ってあるから。大きい声出してもいいよ」
 先に入った大和が、電灯のスイッチに手をかけ、
「あっ、あの。暗いままのほうが……」
 エリカのか細い声でその手を止める。どの道、暗くても悪魔の大和には関係ない。姿は人間でも暗視は利く。
「え、えーと」
 部屋の前に立ったまま、もじもじと指を突付いているエリカ。彼女は魔法少女のままだ。大和がその方がいいと言ったので。
「どうぞ」
 部屋の中から大和が手招きする。それでもエリカは動かない。動けない。脚が棒になったように。
「さ、先にシャワー浴びてから……」
「そういうのは終わったあとでするんだよ」
 緊張しきって固まるエリカが可愛くて、大和は苦笑して、自分から先に抜いだ。
「きゃっ」
 大和が半袖のシャツをいきなり脱ぎ、その上半身を露にしたものだから、慌ててエリカは顔を伏せる。
「恥ずかしがることないよ。これから抱き合うんだから」
 するするとズボンとパンツまで一気に脱いで、たちまち大和は全裸になった。そしてベッドに腰掛ける。
「さ、交尾しよう」
「うー」
 唸りながら、エリカは思い切って顔を上げた。
 薄暗い部屋の中。ベッドに男の子が裸で腰掛けている。今日知り合ったばかりの男の子。
 正義の魔法少女も暗視は利く。その目が、腰に生えているものもはっきりと見えた。
 ビクビクと蠢く肉の剛棒。ピンと上を向き、根元には二つの玉と、縮れた怪毛がびっしりと生えている。
「やーん」
 思わず目を閉じてしまった。あれが、あれが男の子のあそこ。
(葵も……あんなの、触ったんだよね。挿れちゃったんだ)
(でも葵は無理矢理されたんだ)
(私は……恵まれてるのかな)」
9ナイトメアドリーム第三十四話 :2008/06/11(水) 17:03:13 ID:I/mGEuec
 ちらっと薄目を開けて、大和の顔を見る。股間は目に入らないように。
 まあ、顔は悪くない。性格はケダモノ。よく言えば素直。ありさちゃんのお兄さん。
 はあ、と大きく深呼吸して、エリカは部屋に一歩入った。そっとドアを閉める。
 ばたっ。静かに閉めたつもりだが、ドアを閉める音はやけに大きく聞こえ、ドキッと心臓が高鳴る。
 落ち着け、私。
 もう一回深呼吸。それから、スカートに手をかけ、思い切って脱いだ。どさっと落ちるピンクのスカート。ローゼスビットを内蔵してるので重いらしい。
「服はそのままでいいのに」
 全裸で待つ大和が言う。だがエリカはドレスの上にも手をかけ、躊躇わずに脱いだ。
「いいの。はじめては、もっとムード満点が良かったな」
「そりゃどうも」
 口調は軽いが、大和はギラギラした瞳でエリカを見上げている。白い肌を。
 大和の視線に気付いてるのかどうか、エリカは白い肌着も脱ぎ捨て、ソックスを脱ぎ、ブラジャーを外していく。
 小さすぎず大きすぎず、形の良い乳房がぷるるんと揺れ、見ている大和は股間に血が集まるのを意識した。
 ソックスも脱ぎ、最後に残ったショーツに手をかける。そこでエリカはじっと見詰める大和を見返した。
「スケベ」
「エリカが綺麗だからだよ」
 ふんと鼻を鳴らし、やけになった感じでエリカは白いショーツも一気に脱ぎ捨てた。
 身に付けているのは頭を飾るピンクのリボンのみ。
「うん。綺麗だよ」
 闇夜に浮かぶ白い華に、大和は素直に賞賛を送る。
 白い裸体をキラキラと輝かせるサラサラの金色の髪。きゅっと引き締まった腰に小さなお尻。
 程好く膨らむ乳房、その先端の上を向く乳首。
 微かに生えた金色の恥毛が可憐な陰唇を彩り、飾り付けている。
 西洋人形のようなエリカが、こうして裸になると、確かな生命美を感じさせる。ほのかに花咲く純潔の乙女。
 その純潔を今から奪う。そう思うだけで、大和の股間はギンギンに活気付いた。
「おいで」
 ベッドから手を伸ばす。顔を伏せたエリカは反射的にその手を取った。
 触れた手はなめらかで、しとやかで。それを全身で感じたい、味わいたい。
 握った手を大和は即座に引き、エリカを抱き寄せた。
「きゃっ」
 小さな悲鳴が上がる。乱暴な扱いに。それが男の本能を思わせて、エリカは恐怖に身震いした。
 白い裸身を腕の中に抱き寄せ、大和は彼女が震えているのに気付いた。
「怖い? いんだよ。怖くて」
 そっと囁き、エリカをベッドに寝かせる。
「あっ……」
 視界がぐるんと回り、背中に柔らかい布団の感触がして、エリカは横になったのに気付いた。
そして男の生暖かい体が全身を包んで来る。
「んっ」
 ベッドの上、裸でぎゅっと抱きしめられ、エリカは極限まで緊張した。
 固い。臭い。息苦しい。これが……男に抱かれるということ。
 抱きしめながら、大和の手がベッドに広がる金色の髪を撫でていく。
 そして上から優しく見下ろし、顔を下げてきた。
10ナイトメアドリーム第三十四話 :2008/06/11(水) 17:03:52 ID:I/mGEuec
 ちゅー。
 臭い息が口の中に広がる。それで気付いた。キスされたことに。
 なんの感慨もわかない。ただ気色悪いだけ。つーと涙が頬を伝う。
「キス、初めて?」
 口を離し、大和が優しく訊く。不思議。さっきまではあんなにギラギラしてたのに、今はとても優しい眼差し。精一杯労わるように。
「男の子とは」
 葵が知ったらどんな顔するだろう。怒るかな。
「大和は、たくさんしてるんだよね」
「うん」
 悪びれもせず言い、また唇を重ねてきた。
 ちゅーと唇を合わせ、今度はそのまま抱きしめる。やっぱり優しく。
 甘い。なんだろう。触れた唇がほんのりと甘くて、胸がドキドキする。でもやっぱり息苦しい。
「はぁ」
 口を離すと、自然に息が漏れた。大和からも。お互いの息がかかり、ねっとりと絡みつく。
 大和の手が形の良い乳房を揉み、潰す。
「痛っ」
 微かに身じろぐエリカ。手の力を弱め、口を寄せてちゅっとキス。乳首に。
「んっ」
 今度はむず痒さ。そのまま、口に含んだ乳首を強く吸う。
「やだ……」
 むず痒さが広がって行き、甘酸っぱくなった。切ない息が漏れる。
 ちゅっ。ちゅう。
 口の中で舌で乳首を転がし、先端を突付く。その舌の動きがはっきりと伝わってきた。
「うぅん……」
 はぁと熱い息。それでエリカは気付いた。汗をかいていることに。
 熱い。熱いよ。汗でべとべと。大和も汗びっしょり。
 頭の中がクラクラする。胸がドキドキする。きっと暑さのせいだ。
「夏休み……の思い出かな」
 ふと呟く。そして恥ずかしくなった。今日逢ったばかりの男の子にヴァージンをあげるなんて。
「うんっ」
 また身じろぐ。乳を吸いながら、大和の手が下半身に伸びた。股間に。
「こら……」
 恥ずかしい所を指が撫でていく。むずむずする。おしっこしたいときよりも、もっと強烈で鮮烈な感じ。
「あっ……。嫌……」
「声、出してもいいよ」
 乳を吸っていた口を離し、大和が声をかける。そして今度は白い首筋に強く吸い付いた。汗の流れる首を。
「あんっ」
 ちゅーと強く吸い、何度も首にキス。キスマークが残っちゃうじゃない。
「嫌……嫌ーっ!」
 そして大和の言うように、エリカは遠慮なく声を張り上げた。股間を撫でられ、首を吸われ。ひたすら叫ぶ。
「嫌! 離して! やめ……やめてってば!」
 でもやめない。エリカも本気でやめてほしいとは思っていなかった。初めての行為に恐怖しているだけ。
「んんんっ。んー」
 エリカの腰が微かに浮き、左右に揺れ動く。痛みとそれ以外のむずむずに。
大和の指が割れ目の中心を強く押し、のめり込もうとするから。
「やっ、そこ、そこだめっ」
 潤んだ瞳からぽろぽろと大粒の涙がこぼれていった。
11ナイトメアドリーム第三十四話 :2008/06/11(水) 17:04:30 ID:I/mGEuec
 大和は指で押すのをやめ、首にキスしていた顔を下げ、今度は股間を覗き込む。
「見ないで……嫌ぁ……」
「きれいだよ。ここの毛も金髪だね」
「言わないでよぉ」
 金色の陰毛のうっすらと覆われた陰唇。その下の唇にもちゅっとキス。そしてちゅーと強く吸う。
「やっ! 嫌ーっ!」
 エリカの背中が仰け反る。ガクガクとお腹の奥から揺さぶられるような強烈な熱さに。
「いやっ! や……ふぁ……あふぅ……」
 切ない息が断続的に漏れ、大和はしっかりと股間に顔を埋め、舌を伸ばして、鮮やかなピンクの秘唇を舐め、しゃぶる。
「あっ、あああ……。あうっ」
 舌が、あそこを舐め、這いずり、しゃぶっていく。
「アアーッ!」
 エリカの顔が仰け反り、腰ががくがくと揺れた。大和が顔を埋める股間が。
 その股間の動きに顔を合わせ、大和はびちょびちょと舐める。内側から溢れる蜜を。
「はーっ……あうっ! あうっ! あがあっ!」
 じゅーと蜜を吸う音がエリカの耳まで聞こえ、さらに羞恥心を増す。
「やああっ! もう、もう……」
 頭の中が真っ白になる寸前、不意に股間からの熱さが消えた。
「えっ?」
 安堵感と物足りなさがない交ぜになった声。下を見ると、顔の代わりに大和は腰を突きつけていた。エリカの股間に。
「きゃっ!」
 そして股間の触れる硬い肉の感触。大和の槍のようなペニスが。
「や、いや……」
 エリカの怯えた声は最後まで続かなかった。唇に愛液をつけ、瞳をギラギラ燃やす大和は、何の躊躇も合図もなく、腰を突いて一気に貫いた。
「ひぎいいいーっ!」
 不思議と痛みはそれほどでもなかった。だが下半身を埋め尽くすような圧迫感と、異物が挿入されたというショックが、口から悲鳴となって出る。
「イヤアアアーッ! やだやだやだヤダーーっ! 葵! 葵ーっ!」
 悲鳴を聞きながら、頭の中が真っ赤になった大和は、ギチ、ギチと処女肉を引き裂き、貫き、食い破る。
「ひいいいぃーっ!」
 エリカの目から涙が濁流のように流れ、異物に貫かれた股間からは血が一筋流れていた。
「あがっ……ぐっ、いや……」
 ぱくぱく開いた口から、また絶叫が迸ろうとする。だがその口が塞がれた。
 大和が腰を曲げて、キスしてきた。正常位で一つになりながら、抱きしめ、口を重ねる。
「んっ」
 上と下で一つになり、エリカは柔らかい温もりに包まれた。大和が口を離してからも、優しく抱きしめ、温もりは伝わってくる。
「ああっ!」
 なぜか、泣きながらエリカは胸がきゅんと高鳴り、大和の背中に手を回した。
 大和もエリカの背中に手を回し、金の髪を撫でる。
「ああっ。んっ」
 股間に異物が挟まっている。奥深くまで。その圧迫感をしっかりと意識しながら、エリカはひたすら大和にしがみついた。抱きついた。
「ぐ、ううっ」
 背中にしがみつきながら、お腹の中の圧迫感を意識を集中させる。
 熱い。どくどくと脈打つひたすら熱い肉の塊りが感じられた。
12ナイトメアドリーム第三十四話 :2008/06/11(水) 17:05:17 ID:I/mGEuec
「はああっ!」
 内にあるモノを明確に意識すると、それをぎゅっと締め付け、逆に内側から跳ね返される。
「んっ」
 エリカを抱きしめながら、大和もまた腰をぶんと振った。
 膣肉が抉られ、肉ひだが捲くられ、お互いに思考が真っ白に染まる。
「はぐううぅ!」
 ぎゅっとエリカの脚が大和の腰に回り、放たれる精子が膣を満たす。
 さっぱりした爽快感とともに達した大和は、欲望のままに膣内に深々と精を放っていった。
「ん〜〜〜〜」
 抱き合ったまま全身が硬直し、エリカは真っ赤な顔で全身で抱きついていた。
 一体いつまでそうしていただろう。
 大和が不意に力を抜き、涙と汗の流れるエリカの頬にキスする。ふっとエリカも力を抜き、腰からずぼっとペニスが抜かれた。
欲望を吐き出して、すっかり萎んでいる。
 そしてエリカの金色の髪を飾るピンクのリボンが消えた。魔力を大和に吸収され、マジカル☆エリカがただの千堂 絵梨華に戻ったのだ。
「ふー」
 ごろんと横になり、大和は横からエリカの金色の髪を掬い上げ、撫でる。
その背中は爪で引っかかれ、痛々しく血が出ていた。
「はー。痛ー」
 絶頂の余韻と大和の手を心地よく感じながら、絵理華は股間に目を向ける。
 精液と、それに混じって血がが流れ出していた。なんだかべっとりする。
「もう。中に出して。ちゃんと魔法で処理してよ」
「赤ちゃん産んでほしいな」
「ばかー。けだものー。女の敵ー」
「ははは。分かった分かった。ちゃんとするから」
 真っ赤な顔で口を尖らせる絵理華ににこやかに笑い、大和はまた横から抱きしめた。
「きゃっ。や、やだ……」
「また、したいな」
「ばかー」
 口ではそう言いながら、絵理華は大和の胸に頬を寄せた。少し逞しく感じる胸。
「ほんと。男の子って、エッチなんだから」
「絵理華が綺麗だからだよ」
 金髪の美少女。何度でも抱きたくなる。大和は欲望の赴くまま、覆い被さっていった。
「あんっ、もう」
 裸で肌を重ねながら、絵理華は大和の腕の中で甘い吐息を漏らす。
 そして泣いた。

(つづく)
13名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 17:25:18 ID:D1z9mztz
DCS−JとAGITΩに吹いたw
というかセガマニアなんだwwwwww
14名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:40:50 ID:WzaKIopz
セガ・マークVってw
今時の高校生の持ってるもんじゃねえw
15名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 09:00:40 ID:eO8ndJ7q
保管管理人は逃げた?
16名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 14:17:09 ID:f3CWCoa/
更新滞りがちですがとりあえずいます
17名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 08:45:36 ID:UhqG0erK
>>16
乙かれちゃん
18名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 02:04:19 ID:/suxvqOb
hsy
19名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 05:24:19 ID:ec1sVzvi
>>12
GJ! 相変わらず超面白い。
いきなりエリカとSEXするとはw まさにヤマト。
なんか偶然新必殺技も会得して良い感じ。
そしてアリサは昔から素質たっぷりだったんだなー。
GJでした!
20名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 13:08:05 ID:m3d6ajBw
保管管理人さん更新乙です
21名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 23:53:58 ID:mKWJ1/yO
アリサは寝ていない方に100ガバス
22外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/06/21(土) 19:35:14 ID:xE6j4SkE
 ナイトメアドリーム第三十五話

「んんっ。はぁ」
 暗い部屋の中。押し殺した声が空気を熱く満たしていく。
 天井から吊るされているのは美しき天使。鎖で両手を縛り上げられ、衣服は全て引き裂かれ、白い裸身を無惨に晒している。
「はっ。ああっ」
 長い金の髪がゆらゆらと揺れ、それが彼女が微かに悶えていることを教えていた。
 ダミアンに捕らえられたオーロラだ。女神像の見下ろす本殿より移動し、小さな部屋で、辱めを受けている。
「どうした。もっと声を上げてもよいのじゃぞ」
 そのダミアンはオーロラの前に立ち、腕を組んでいる。全裸なのはいつもの事。
 両手は使わずに、ちんこのみをぎゅいーんと伸ばし、オーロラの薄い可憐な乳房を弄っていた。
 ときには揉み、あるいはぎゅっと潰し、またはちんこの先端で乳首を突付く。
 そうされていくうちに、いつしかオーロラは汗を浮かべ、顔を赤らめ、もじもじと太ももをすり合わせるようになっていた。
 ちんこに、おぞましい男の性器に弄ばれ、最初は気色悪かっただけなのに……それなのに、感じてしまう自分の肉体が憎かった。
「こ、こんな奴に……」
「悔しいであろう」
 心の内を見透かしてダミアンが言う。感情を込めずに淡々と。
「余の母上も、散々嬲られて、堕天使になったそうじゃ」
「くっ……。だ、だからって、こんな……ああぁ!」
 オーロラの背筋が仰け反る。ちんこが下に伸び、股間をさすったから。
「はああっ……。こんな、ことを、いくらしても、無駄です……!」
 ぐっと歯を食い縛り、オーロラは必死に耐える。お腹の奥からじんじんと伝わる疼きに。
「か、必ず、罰が……ああっ!」
「罰か。母上は天界から見捨てられたのじゃがな。そして生まれたのが余じゃ」
 天界に見捨てられた堕天使の息子が、天使を辱める。因果さえ感じさせた。
「あ、あなたは……天界に復讐するつもりですか……!」
 ちんこが股間をなぞり、オーロラの腰がむずむずと小刻みに悶える。熱い吐息を
吐きながら、オーロラは涙を溜めた瞳でじっとダミアンを見つめ、問いかけた。
「復讐? そのようなつもりはない。余は天界に恨みはないのでな。魔界に生まれたが、それなりに楽しかったぞよ」
「では……」
「言うたであろう。余は優しい魔王になると」
 ダミアンのちんこがオーロラの華奢な腰を包む。そしてダミアンは歩み寄り、オーロラを優しく抱きしめた。
「きゃっ」
 生臭い男の体臭と肉に包まれ、オーロラはきゅっと身を硬くする。
 ダ背中に手が回り、長い金髪、そして白い翼を優しく撫でた。
「そなたは美しいのう。余の母上によく似ておる。嫁になってもらうぞよ」
 ダミアンが顔を近付け、オーロラは顔を背けようとした。だが動けない。金縛りにあったように。
「あっ……」
 そしてむちゅっと唇が重なり、強く抱きしめられる。抵抗は出来ない。この黒の神殿に天使の力は封じられているから。
 あるいは、間近に見えるダミアンの青い瞳に、哀しみを見たからか。
 短くなく、長くもないキスをして、ダミアンは離れた。ちんこも離し、オーロラを吊るす鎖を外してやる。
「きゃっ」
23ナイトメアドリーム第三十五話 :2008/06/21(土) 19:36:25 ID:xE6j4SkE
 オーロラを抱えたダミアンは、部屋に一つしかないベッドに寝かせ、自身は石の床の上にごろんと横になる。
「おやすみなのじゃー」
 そしていきなりぐーぐーと寝る。健やかに。剥き出しのちんこをぷらぷらしたまま、全裸で。
「……」
 さすがに唖然とするが、身動きできないオーロラも他にやることがない。
 仕方なしに、寝入ったダミアンを観察する。ちんこを見ないように。
「嫁、ねえ」
 ふとダミアンの言葉を思い出す。嫁になれ。つまりはプロポーズだろうか。
「嫌ですよ。変態の嫁さんは」
 一緒に全裸で暮らすなんて嫌。
「アリサちゃん……」
 無事に逃げ延びたマジカル☆アリサに想いを馳せ、オーロラも眠りに就いた。

「おはようなのじゃー」
 目が覚めると、ダミアンがいた。ぎゅーんと伸ばしたちんこをぶんぶん振り回して。
「……なにしてるんですか?」
「ちんちん体操じゃ。そなたもどうじゃ」
「できません」
「そうか。残念じゃのー」
 オーロラのジト目を心地よく受け、ダミアンは体操でほぐしたちんこをぺちぺちと撫でる。ちんこの調整に余念がない。
「うむ。今日も絶好調じゃ」
 ニカッと白い歯を見せ、笑みを向けるダミアン。なぜだかその笑顔が癪に触り、オーロラは口を尖らせる。
「あ、あなたんか、アリサちゃんがやっつけるんだから」
「マジカル☆アリサか。あれもなかなかの強者よのう」
 魔法少女はそれなりに見ているが、アリサほど闘争心の強いのは初めてだった。その闘争心はダミアンも引かせるほど。
「では、そのアリサを、そなたの前で辱めてやろう」
「!?」
 どくんとオーロラの心臓が跳ね上がる。
「そ、そんなこと……許しません!」
「どう許さぬと?」
「くぅ」
 ギリリと歯を噛み鳴らすが、確かに今は何も出来ない。ベッドから降りることさえ出来ないのだ。
「楽しみに待っておるがよい」
 背中を向け、ダミアンは部屋を出た。背中の黒い翼をオーロラは睨むことしか出来ない。
「アリサちゃん……」
 ぽつりと涙が落ちた。

 部屋を出ると、そこはもう本殿の間だった。広大な広場はほとんど人がおらず、がらんとなっている。
 唯一いるのは、二つの黒い魔力球の前で横になっている、ホナミ、ユイ、チヒロの3人の魔法少女。
 ここでずっと嬲られ続け、そのまま眠ったらしい。魔法で精液は消したとはいえ、気だるい疲労感が残っている。
 ダミアンが近付くと、3人とももぞもぞと起き上がり、虚ろな瞳を向けた。
「よいよい。そのままで」
 ダミアンは3人を休ませたままで、黒い魔力球に触れた。
「あー、あー。おはようなのじゃー」
 声が黒の神殿全体に伝わっていく。
24ナイトメアドリーム第三十五話 :2008/06/21(土) 19:37:15 ID:xE6j4SkE
「皆の衆、本殿まで集まるように」
 たちまち、ワーと魔物たちが集まってくる。その魔物たちを見回し、大きく頷くと、ダミアンが告げる。
「おはようなのじゃー」
『おはようございます』
 元気よく挨拶する魔物たち。
「今日は、みんなでリリムとリリスを捕まえに行くのじゃー。ついでに、マジカル☆アリサも」
 アリサはあくまでついでらしい。
「でも、どうやって行くんです?」
 質問したのはマジカル☆アオイ。
「うむ。おおよその場所は見当付いている。近くまでなら、移送の扉で行けるのじゃ。見ておるがよい」
 ダミアンのちんこが上に向かってぎゅいーんと伸び、先端がくるくると回転。レーダーのように。
「ちんこレーダー」
 触れたままの黒い魔力球の魔力も使い、遥か遠方までダミアンは意識を飛ばす。
「座標軸固定」
 飛ばした意識をその遠くの空間に固定すると、黒い魔力球の魔力を引き出し、扉をイメージ。
「開けどこでもドアー」
 ぎゅんと濃密な魔力が魔力球より溢れ、黒い扉となる。大きな3メートルほどの扉。
ごごごと開くと、そこはもう外。遠く離れた場所に繋がったのだ。黒い魔力球の膨大な魔力があって成せる業。
「ではゆくぞ。アオイ、ミャア、ブラストル、サイクス、カノントータス、
シーパンツァー、ケーニッヒ、ディプロガンズ、フライシザーズ、シェルカーン、デモンズヘッド、付いて来るがよい」
 名前を呼ばれた者が後に続き、扉をくぐる。他はお留守番。

 ダミアン軍団が遂にやって来る。だが大和はまだその事実を知らない。
 危うし大和、今そこに危機が迫っている。

 移送の扉をくぐると、そこは繁華街だった。早朝のようだが、それなりに人通りはある。
 その場所に、いきなり全裸のダミアンを先頭に、魔物の集団が姿を現したのだ。
 たちまち大パニック。
「きゃー!」「ばけものー」「ちんこだー!」「助けてソニック!」
 わーと逃げる人。その中を、ダミアンは悠然と歩いていく。ちんこをぷらぷらさせて。
 そこに一台のミニパトが駆けつけ、婦警が二人降りてきた。
「そこのあなた」
 婦警は全裸のダミアンを認めると、慌てず騒がず手錠をかける。
「公衆わいせつ罪で逮捕します」
「つかまったのじゃ〜」
 がしゃんと手錠をかけられたダミアンは、他の魔物が見守る中ミニパトに乗せられ、警察に連行されて行きました。
 こうしてダミアンは逮捕されました。

 めだたし、めでたし。

     −ナイトメアドリーム第二部夏休みだよダミアン編完−
25ナイトメアドリーム第三十五話 :2008/06/21(土) 19:37:53 ID:xE6j4SkE
「まだまだだ!」
 突然の声に、寝ていた絵梨華がびくっと身を震わせ、目を開ける。
 真っ先に感じたのは硬い肉の感触。そして汗臭さ。
「きゃっ!?」
 短く悲鳴を上げ、それから思い出した。
「そっか……。昨日は……」
 出会ったばかりの大和に抱かれ、ヴァージンを捧げ、そのまま一緒に寝たんだ。
 どうやらさっきのは寝言らしい。絵梨華を硬く抱きしめたまま、大和はぐーぐーと寝ている。
 昨夜は結局、抜かず五発連続と初めてなのに、いきなりハードなプレイだった。
 なんだか腰が痛い。まだ異物が挟まったような違和感。精液は魔法で消してくれたけど、お腹の中がべとべとするような気持ち悪さ。
 大和の手をどかし、絵梨華はベッドから降りる。
「幸せそうな顔して」
 大和はまだすやすやと眠っている。本当にすっきりした顔で。
 この人が……初めての相手。
 そう思うと、なんだかむかむかしてくる。葵が知ったら、どんな顔するだろう。
 シャワー浴びたい。使わせてもらおっと。

 一階のシャワーを勝手に使わせてもらい、制服を着てリビングに出ると、起き出した大和がいた。
「おはよう」
「お、おはよう……」
 平然と挨拶する大和に、絵梨華は憮然と返事する。もっと恥ずかしがりなさいよ。あんなことしたのに。
「よく眠れた?」
「おかげさまで」
 わざとらしく、勢いをつけてソファに腰掛ける。すると大和はしっとりと濡れている長い金色の髪に鼻を寄せた。
「わー。絵梨華の髪、良い匂い」
「も、もう。バカ」
 カーと赤くなる絵梨華。なんで私が赤くなるのよと思いながら。
「お兄ちゃん、おはよう」
「おはようございます」
 そのときになって、二階からありさとシルクが降りてくる。
「おはよう」
「お、おはよう」
 咄嗟に絵梨華は離れたものの、大和は平然としたものだ。
「むっ!」
 仲良く並んで座る二人に何かを感じ取ったのだろう。ありさはてててと兄に駆け寄り、くんくんと匂いを嗅ぐ。
「ああっ! お兄ちゃん、絵梨華さんの匂いがする!」
「うん。昨日は一緒に寝たから」
「ちょ、ちょっと大和」
「もう! もう、いつも、お兄ちゃんはそう! ありさがいるのに、ありさがいるのに他の人と……! キルキルキルキル」
 突然キルキルと喚きながら、ありさは台所に突っ走る。すぐに戻って来て、その手に持つのは包丁。
「今朝の味噌汁の具にしてやるー」
「待ってありさ。包丁は危ないよ」
 ありさが包丁を向けた先、絵梨華を咄嗟に庇う大和。
「どいてお兄ちゃん! その女殺せない!」
「またそれかー!」
26ナイトメアドリーム第三十五話 :2008/06/21(土) 19:38:32 ID:xE6j4SkE
 怒鳴りあう兄妹に、展開に付いてこれないで、ただ呆然とする絵梨華といシルク。
「おはようございます」
「おはよう〜」
「おはようございます」
 今度はリリム、リリス、エステルの3人が一階の自分たちの部屋から出てくる。
 包丁を向けるありさを見て、
「またですか」
「わ〜。がんばれ〜」
「マスター。程々にしないと」
 どうやら状況を瞬時に読み取ったらしい。3人ともいきなりありさを応援する。
「ええっ!? ちょっと、止めてよみんな」
 大和が横を向いた途端、
「とりゃー!」
 ありさが包丁を突き出す。
「だめー!」
 ギラッと光る刃の先に大和が身を張って飛び出し-

 ぐさっ

 包丁が、大和のわき腹に、深々と突き刺さった。

「痛いよ、痛いよー」
「はーい。お兄ちゃん、ごはんだよー」
 お腹から血を流し、うめく大和にありさは味噌汁を差し出す。
「いただきまーす」
 お腹から血を流しながら、大和は味噌汁を飲んだ。なんだか、お腹の傷からこぼれだすような錯覚がした。
「わー。今日の味噌汁は血の味はしておいしー」
「うん。なんたってお兄ちゃんの血が付いた包丁だから」
「あはは。こいつー」
「あははー」
 にこやかに笑う大和とありさ。
「良かったです。仲直りして」
 一緒になってにこにこと笑うリリム。リリスとエステルも朗らかな表情。
「えーと。いつもこんな感じ?」
「絵梨華さん、ありさの味噌汁どうですか?」
「うん。とってもおいしいわよ」
 年下の少女のご飯を絶賛しながら、絵梨華は疲れた表情で箸を進めた。
「あのー。魔法で治療しましょうか?」
 お腹から血を流し続ける大和に、シルクがおずおずと申し出るが、
「いいのいいの。お兄ちゃんもたまには痛い目に遭わないと。はい、シルクさんもご飯食べて」
「はー。ではいただきます」
 戸惑った表情を浮かべながら、シルクも朝食をいただいた。ご飯を残すのはよくない。
「すっごく痛いんだけど」
「お兄ちゃん、ご飯食べたら床に付いた血を拭いてね。血生臭いよ」
「うん……。というか、僕の血を止めるほうが先だと思うんだけど」
「そのうち止まるよ」
 ありさの言うとおり、ご飯を食べてる間に血は止まった。悪魔の強靭な生命力のおかげだろう。
人間の姿でも、悪魔の強靭な生命力は残っている。そうでなければ、もっと痛い。
27ナイトメアドリーム第三十五話 :2008/06/21(土) 19:39:17 ID:xE6j4SkE
「ごちそうさまー」
 朝食を食べ終え、床に付いた自分の血をせっせと洗う大和。誰も手伝おうとしない。
「絵梨華さん、今日はどうします?」
「そうねー。明美さんと合流して、はにはに市に戻らないと」
 今後の方針をありさと絵梨華が話し合っていると、ぴんぽーんと玄関のチャイムが鳴った。
「はーい。新聞だったらいりませんよー」
 玄関に向かったありさが内側から言う。
「いえ。そうじゃなくって」
 外から若い女の声がする。
「こちらに、ピンクの髪の魔法少女がいるって聞いたんですけど」
「えっ?」
 慌ててドアを開けると、ショートヘアの少女がいた。絵梨華と同じ制服を着ている。
「あっ、あたし。四葉 葵と言います。この家に、リリムとリリスって魔法少女はいますか?」
 変身前の葵がそこにはいた。
「あ、葵!?」
 声が聞こえたのだろう。すぐに絵梨華も玄関に来る。
「あっ、絵梨華もいたんだ。やっほー、絵梨華。元気?」
 絵梨華を見て、葵はにこやかに手を振る。
「あ、葵!? なんでここに!」
 目が点の絵梨華。ぞろぞろと大和や他のメンバーも集まってくる。その全員に葵は言った。
「うん。ダミちゃんの命令で、リリムとリリスって子を連れて来いって。採石場で待ってるから」
 どうやら警察からは逃げ出せたらしい。街中でも自由に出歩ける葵一人に任せたのだ。
「行かなかったら、どうするの?」
「みんなでこの家に攻め込む」
 大和の即答する葵。最初からそうしなかったのは、ダミアンなりの配慮だろう。
「うーん」
 痛むお腹を抑え、大和は考え込む。この家に攻め込まれるのは避けたい。
両親が遺してくれた大事な遺産なのだ。かといって、敵が待ち受ける所にのこのこ出掛けるのも気が乗らない。
「そのお腹大丈夫?」
 血まみれの大和の腹を見て、葵が心配そうに訊ねる。
「心配してくれてありがとう。でも、すっごく痛くて、普通の人なら死んでる程度だから気にしないで」
「はぁ。なんだか、こっちも大変ね」
 絵梨華と目を合わせ、葵はにこっと微笑む。笑みを向けられて、絵梨華は何故かハラハラしてしまった。
「ところで、どうしてここが分かったの?」
「近所の女の子に、『ピンクの髪の魔法少女知ってる?』て聞いたら、この家にいるって言ってたから」
「リリム! リリス! お前らは、この家に住んでるって言ってるのか!」
「言ってませんよ」
 リリムが素知らぬ顔で言う。
「じゃあ、なんで知ってるんだよ」
「近所の女の子と一緒にこのお家で遊んでますから」
「アホかー!」
 お腹の痛みも忘れ、つい怒鳴ってしまう。
「やだなー、ご主人様。今ごろ気付いたんですか?」
「ああ、ごめん。アホだって気付かなかった僕が悪かったよ」
28ナイトメアドリーム第三十五話 :2008/06/21(土) 19:40:08 ID:xE6j4SkE
「分かればいいんです」
 何故か謝る大和に、えっへんと胸をはるリリム。
「本当に楽しそうね」
 葵は何やら感心している。
「ああ、もう。道理で、学校から帰ってきたら、部屋が散らかってると思ったよ」
「ご主人様の持ってる古いゲームとは大人気ですよ」
「セガ・マークVはまだ現役なの」
 今の子はドリームキャストすら知らないよ。
「でも、僕が帰って来たときには女の子なんていないじゃないか」
「だって、ご主人様は女の子見ると、すぐにエッチなことするじゃないですか」
「えー。しないよ、そんなの。たくさんジュース飲ませてトイレに連れてったり、お菓子を食べさせて服が汚れたら、お風呂に連れてくだけだよ。
それでね、おまんこぺろぺろしたり、ぺったんこの胸をぺろぺろしてあげるの」
 一同、やおら大和に殴りかかる。絵梨華と葵とシルクも。
「痛い痛い。やめてよ、お腹の傷が開いちゃう」
 一通り殴ってから、さっと離れる女の子たち。
「それで、どうする? ダミアンの所に行く?」
「大丈夫。ありさにお任せだよ」
と、ありさが自信満々に言うので、結局はダミアンの待つ採石場まで行く事にした。
 一応、明美先生にも電話したが留守電だった。どうせルゥとレイ相手に3Pして寝ているのだろう。
 
 葵を先頭に、ぞろぞろと歩いて行く一同。山の中の採石場はかなり遠い。
 金髪にピンク髪、翼や羽の生えた女の子たち。それに血まみれの大和。かなり目立ち、周囲の視線を集めていたが、全員がきっぱり無視して歩いて行く。
 そうして大和がお腹の痛みに耐え、歩くこと数時間。ようやくだだっ広い採石場に
着いた。変身後なら「とう」とジャンプ一跳びで来れるのだろうが、変身前はてくてく歩いて来なければならない。
「よくぞ来た」
 そして崖の上に、全裸の男を先頭に魔物の群れが姿を現す。
「あれがダミアン……。なるほど、確かに全裸だ」
 聞いていなければ、ぷらぷら揺れるちんこに衝撃を受けていただろう。大和の見上げる中、そのちんこがぎゅいーんと伸びた。
「まずは一曲」
 ちんこをマイクにいきなり歌い出すダミアン。その背後で、魔物たちが好き勝手に踊り出す。そちらに移動した葵も一緒に。

『ちんこはダミアン Maxちんこ』

 Maxちんこ
 ダミアン ダミアン

 ダミアン ダミアン ダミアン ダミアン
 ちんちんで ぎんぎんで ちんこは ダミアン〜

 一皮剥いてもまた一皮 ぶっちゃけ包茎(Maxちんこ)
 全裸でいても ちんこは むちゃくちゃタフだしぃ!(Maxちんこ)
 お手手でちんこを すりすりするたび 強く でかく なるね☆(Maxちんこ)

 yourちんこ myちんこ
 生えてるんだから 童貞なんて メじゃない!
 金の玉に 精子くるでしょ 精液だって ぶっとぶ〜!
29ナイトメアドリーム第三十五話 :2008/06/21(土) 19:40:57 ID:xE6j4SkE
 いのちの種 とばして思いっきり〜 もっとビュッビュッ
 ダミアン ダミアン ダミアン ダミアン
 ちんちんで ぎんぎんで ちんこは ダミアン〜


「本日は余の野外ライブにようこそなのじゃー」
 ……
 ぽかーん。
 ぽかーんと口を開ける一同。大和でさえも。
「はっ!」
 最初に気が付いたのはありさ。
「マジカライズ」
 魔法の呪文でさっと変身。
「マジカル☆アリサ、ちゃきちゃき行くよー」
 魔法のバトンを振り回し、栗色の髪をツインテールにしたアリサも歌い出す。
 前回は、ダミアンの歌にペースを乱され、敗れた。だから今度はこちらも歌で対抗。
そのアリサの背後で、リリム、リリス、エステルの3人がそれぞれバラバラに踊り出す。バックダンサーのつもりらしい。

『魔法少女マジカル☆アリサ』

 マジカル☆アリサ!
 マジカル☆アリサ!
 みんなの みんなの 正義の魔法少女! GO!

 あのね いつもアリサは
 みんなの そばにいるんだよ
 あなたの影からそっと 寝首かくんだよ
 だから気をつけて 守ってね

 どんなに こわいときでも
 どんなに つらいときでも
 マジカル☆アリサの 魔法の 魔法の 呪文

 マジカライズ!

 ラララ 魔法の少女 可愛いアリサ
 LOVE LOVE ちゅっちゅっ
 マジカル☆シュートでぽん

 みんな聞いて アリサはね
 ずーーーーーーーーーと みんなのそばに いるんだよ
 いつも どこでも 背後から
 あなたを つきまとって あげる
 そして最後には 絶対 アリサが勝つんだよ

 正義の魔法 好き好き大好き
 マジカル☆スパーク あの泥棒猫ふきとばすよ
 邪魔者はみんな 殴る 蹴る どつく

 お兄ちゃんどいて そいつ殺せない!

 マジカル☆アリサ
 マジカル☆アリサ
 ちゃきちゃきアリサGO!
30ナイトメアドリーム第三十五話 :2008/06/21(土) 19:41:38 ID:xE6j4SkE
「みんなー。正義の魔法少女、マジカル☆アリサを応援してねー」
「アリサちゃーん!」「可愛いー!」「こっち向いてー」
 歓声が飛ぶ。魔物たちから。
 これでペースは引き戻した。
「ダミアン!」
 びしっとちんこを指差し、大和が言う。
「なんで、リリムとリリスを狙う!」
「余が優しい魔王になるためじゃ」
「……は?」
「余は優しい魔王を目指しておるのじゃ」
「あ、あんなこと言ってるよ、みんな」
 大和はすごく動揺している。
「しっかりご主人様。主人公みたいなセリフだからって負けちゃダメ」
「そうだな。リリムも何か言ってやれ」
「何をです?」
「だから。リリムは魔王になったら、どうするんだよ」
「はい。リリムが魔王になったら、みんなをこき使って、贅沢三昧して暮らします」
「うわっ、駄目だ。3流のやられ役だよ、それじゃ。次、リリス」
「リリスが〜、魔王に〜、なったら〜、みんなで〜、のんびりと〜、爆発して〜」
「うん、もういい。次、エステル」
「私は魔王になるつもりはありませんので」
「えっ? そうなの?」
「はい。私はカイトお兄さまが魔王になれば、それでいいのです」
 そう言ったときのエステルの瞳は、恋する乙女。
「そっかー。エステルは魔王になる気ないのか」
 そういや、エステルが積極的に悪事を行うのは見た事がない。最初から魔王になる気がないからだ。
「そのカイトって、あの中にいる?」
 魔物の軍勢を指差して聞いてみる。
「まさか。カイトお兄さまが、ダミアンと手を組むなんてありえませんわ」
 ふっと鼻で笑うエステル。とりあえず、あの中にはいないらしい。
「というわけでダミアン。なんだか、お前が一番主役っぽいぞ」
「どうもなのじゃ。ところでお主、その傷はどうした」
 大和のお腹から下は血まみれのまま。
「大丈夫。すっごく痛くて、今にも気絶しそうってだけだから」
「そうか」
「それで。具体的には、リリムとリリスはどうすんの」
「二人には、破壊神の封印を解いてもらう」
「そんなこと出来るの?」
「知りませんよ、そんな方法」
「知らない〜」
 首を横に振るリリムとリリス。
「方法は余が知っておる。そなたらは、一緒に来ればよい」
「断る!」
 きっぱりはっきり断る大和。そして下半身を血に染めたまま、悪魔の姿に変わる。
「ナイトメア☆ヤマト、邪悪に参上」
「ほう。一戦交えると」
「うん」
 悪魔の姿でヤマトは右手を突き上げ、高らかに宣言した。

「僕たちの本当の戦いは、これからだ!」

(つづく)
31名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 19:46:34 ID:s/bNAlBT
うちきりー!?
32名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:40:10 ID:PbycyuIC
Σ(゚Д゚;エーッ!!
33名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:50:37 ID:FvsfVhyj
話数的に3クール過ぎてるから魔法少女モノとしては終わりで委員ジャマイカ?
34名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:21:40 ID:xZwPivGY
いや、待てw
続くって書いてるがな
おまえらそんなに悪夢夢に終わって欲しいのか
35名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:56:15 ID:FvsfVhyj
ぶっちゃけ秋田
36名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:57:09 ID:offZX0T3
完全完結まではさすがに期待してないけど、
ダミアン編は最後まで見たい。
オーロラさん、速攻でダミアンに籠絡されるかとおもったよ。
37名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:42:58 ID:NLLKiIml
やだやだやだ、やだよ終わっちゃー!
きちんと着地させてやってくれ。
そんじょそこらのラノベや乳首まんがよりもよっぽど面白いよ!
38名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 03:41:31 ID:38xfnGvj
(つづく)って書いてるのに、何騒いでんだ、こいつらは
39名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 05:25:16 ID:Ly+6K486
ただの安置基地外だろ
きにすんな
40名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 16:56:50 ID:dT58l7jX
ソードマスターヤマトに吹いたww
41名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 22:43:53 ID:0fr/Cmuk
オーロラたんのケツアクメ祭はまだなのか!!
ええいGJ! アリサのテーマ最高だよ!!
42名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:29:08 ID:pr8BRy7S
>「絵梨華さんの匂いがする!」
デュエルセイバーの未亜? 最後は兄妹対決になったりしてw
43外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/06/23(月) 19:52:45 ID:GuhHxOtb
 ナイトメアドリーム第三十六話

「「マジカライズ!」」
 絵梨華と葵が同時に変身。
「マジカル☆エリカ、優美に行くわよ」
「マジカル☆アオイ、しゃきっと行くよ」
 魔法少女に変身した二人はさっと宙に跳び。キンとレイピアと刀を打ち合わせて着地した。
「この前の続きね」
 さっと振り返り、刀を向けるアオイ。
「もう。またこのパターン」
 仕方なくレイピアを構えるエリカ。
 その横では、崖の上からドドドとダミアン軍団が駆け下りていた。先頭はもちろん全裸のダミアン。
「はわわ。ご主人様、敵が来ちゃいました」
「うん。リリムなんとかして」
 お腹を押さえながら、悪魔の姿のヤマトは痛そうに顔をしかめている。ありさに刺されたお腹の傷はそのまま。
「はい。お任せあれ。どーどーどー、バナナ」
 リリムが取り出したのは一本のバナナ。
「それをどうすると?」
「まず食べます」
 ぱくっ。
「もぐもぐ。そして、このバナナの皮を地面に置きます」
 えーいとバナナの前に投げるリリム。
「すると恐ろしいことに! バナナの皮を踏んだ敵が滑って転ぶのです!」
「うん。すっごい作戦だね」
 自分でなんとかしよう。崖から降りてこちらに向かってくる魔物の軍勢を見てヤマトは誓った。
 ダミアン率いる魔物は10体以上はいる。それに対して、こちらはシルクとエリカを入れて7人。
「マジカル☆ダブルトマホ−ク」
 先に変身していたアリサが、バトンを斧に変化させ、
「動くな!」
 刃をリリムとリリスに向ける。
「動くと、この二人を殺す!」
「またそれかー! いたた」
 叫ぶとまたお腹が痛むヤマトであった。
「全軍停止じゃー」
 即座にダミアンが全員を止める。アリサが本気なのが分かったからだ。
「よーしよし。そのまま動くな」
 ニッと歯を光らせてアリサが笑う。
「ヒィィィー」
「こわい〜」
 人質にされたリリムとリリスはガタガタと震えている。シルクはおろおろして、エステルは肩をすくめていた。エリカとアオイも動きを止めている。
「分かった。余は動かぬぞ」
 動かないダミアンに向け、アリサは斧を振り上げ、
「マジカル☆ダブルトマホーク!」
 投げた。

 ぶーん。

「ディプロガンズ!」
 同時、ダミアンが名を叫んだ鉄砲魚型の魔物、デゥプロガンズが頭を飛ばす。
「ヘッドカッター」
44ナイトメアドリーム第三十六話 :2008/06/23(月) 19:53:58 ID:GuhHxOtb
 自らの頭を飛ばすディプロガンズの必殺技。カッターのような頭が、見事にくるくる回転する魔法の斧を打ち落とす!
「あーん。ずるいー」
「人質のほうがよっぽどずるい」
 お腹の痛みを堪え、ヤマトが迎撃体勢を取る。再びダミアン軍団が前進したからだ。
「ディプロガンズ、フライシザーズ、シェルカーン、デモンズヘッド。合体じゃ」
 長引かせると厄介と判断したダミアンから合体指令が降る。
 鉄砲魚のディプロガンズ、クワガタのハサミを装備した赤い鳥のフライシザーズ、
ゴリラの体に亀の甲羅と頭のシェルカーン、そしてでっかい頭のデモンズヘッド。
 四 体 合 体 !
 宙に飛んだ4体が一つになり、巨大な赤き竜となる!
「ナイトメア☆キメラドラゴン、四体合体で参上!」
 がおーと吼えるキメラドラゴン。4体分のパワーと魔力がみなぎる。
「くっ」
 前に出ようとするヤマトの前に、黒い虎男が立ちはだかった。
「ナイトメア☆ブラストル、とらとらとらと参上。おっと、お前の相手は俺だ」
「また虎か……」
 レイズと同じような雰囲気のブラストル。油断なくヤマトは身構える。
「ナイトメア☆エステル、美麗に参上」
「ナイトメア☆サイクス、黒豹と参上」
 一方エステルは黒豹男のサイクスと高速戦闘に突入。猛スピードで採石場を駆け抜けながら、鉤爪と爪をかっやんかっちゃんと打ち合わせる。
スピードは互角。ヘイストをかけたエステルと同じ速さでサイクスは駆けていた。
 同じく戦闘を再開したエリカとアオイも刃を一合二合と打ち合わせる。こちらも互角。
「ナイトメア☆ミャア、にゃーにゃーと参上にゃん」
「ナイトメア☆ケーニッヒ、野生の狼と参上」
「エンジェル☆シルク、清楚に光臨です」
 天使のシルクは猫耳魔法少女のミャアと白い狼男のケーニッヒと対峙。
「イリュージョン」
 シルクが呪文を唱えるとあら不思議。地面がもこもこと盛り上がり、幻の魔戦士が出現。それが3体。
 剣を装備した3体の魔戦士が黙々とミャアとケーニッヒに向かって前進。
「みゃー! 増えたにゃー!」
「ただの幻だ。実体があるがな」
 呼び出された魔戦士に足止めされるミャアとケーニッヒ。その間にシルクは、アリサの救援に向かった。
「アリサちゃんスクリューキック」
 斧を投げたアリサは回転キックを繰り出す。顎に直撃を受け仰け反るキメラドラゴン。
一瞬の隙にアリサは斧を拾う。そこにキメラドラゴンが全身の火器を一斉発射。でっかい角からも電撃が飛ぶ。
「きゃー!」
 爆風に飲み込まれるアリサ。
「リカバー」
 そこに駆け寄ったシルクが治癒魔法で回復させ、自らの<聖なる加護>で盾となる。自由に動けてもアリサの盾は変わらない。
「アリサさん、大丈夫ですか?」
「う、うん」
 すぐに立ち直り、アリサはキメラドラゴンの巨体を見上げた。
45ナイトメアドリーム第三十六話 :2008/06/23(月) 19:54:48 ID:GuhHxOtb
 卍解したマジカル☆ホナミは、4体合体したマトリクスドラゴンを倒した。
「だったら、アリサだって!」
 飛び上がり、斧を叩き付けるアリサ。だが硬い装甲にカーンと跳ね返され、逆に角からの電撃を浴びた。
「きゃああああーっ!」
「アリサちゃん!」
 すぐさまシルクが駆け寄り、また魔法で回復。キメラドラゴンのパワーと火力と装甲にさすがのアリサも大苦戦。
 一方、ダミアンはカノントータスとシーパンツァーを率いて、リリムとリリスに迫っていた。
「ナイトメア☆カノントータス、亀と参上」
「ナイトメア☆シーパンツァー、ヤドカリと参上」
 大口径の突撃砲を装備した亀と大砲を背負ったヤドカリが同時に砲撃。
「はわー。シ、シールド」
 リリムが張った魔法シールドをあっさりと打ち破り、砲弾が近くに着弾し、リリムとリリスを吹っ飛ばす。
「きゃー」
「あ〜れ〜」
 ごろごろ転がる二人。ゆっくりと立ち上がったリリスが、反撃とピンクのバズーカを構えた。
「そ〜れ〜」
 どかんと発射した砲弾が直撃。だが重装甲のカノントータスとシーパンツァーはビクともしない。足を止めての撃ち合いが得意な魔物なのだ。
「大人しく、余と来るがよい。悪いようにはせぬぞ」
「嫌ですー」
「帰れ〜」
 ダミアンの降伏勧告に、リリムはあっかんべーして、リリスは帰れコール。
「止むをえん。死なないように砲撃してやれ」
 どかんどかんとカノントータスとシーパンツァーが砲撃を続け、リリムとリリスはきゃーきゃーと叫んで転げ回った。
「マグマ弾丸」
 一方のヤマトも、ブラストルが両肩から撃ちだす灼熱のマグマ弾から逃げ回っていた。
「お腹痛い〜」
 そして何より、包丁で刺されたお腹が痛い痛い。

 エリカはアオイと白兵戦闘中。
 エステルはサイクスと高速戦闘中。
 アリサとシルクは、キメラドラゴンに大苦戦。アリサが怪我してシルクが癒す。
 リリムとリリスは、カノントータスとシーパンツァーに火力で押されている。
 ヤマトもブラストル相手に逃げ回るだけ。
 シルクが呼び出した幻の魔戦士に足止めされたミャアとケーニッヒだが、こちらも直に片付く。

「ふふふ。圧倒的ではないか、我が軍は」
 優位な戦況に、ちんこをぷらぷらさせたダミアンが満足げに笑う。
 その直後。
「リリムちゃん〜。ちょっと時間稼いで〜」
「は、はい。おいでませ触手さん」
 リリムが触手を無数に召還し、壁にしてカノントータスとシーパンツァーの砲撃を防ぐ。だがそれも一瞬。すぐさま砲撃に蹴散らされた。
「あー。触手さんがー」
 触手の壁を吹き飛ばすと、そこにバズーカを構えるリリスがいた。そのピンクのバズーカに、ピンクの魔力が集まっていく。
「ナイトメア☆バズーカ・フルキッスです〜」
46ナイトメアドリーム第三十六話 :2008/06/23(月) 19:55:31 ID:GuhHxOtb
 バズーカから放たれるピンクのキスマーク。それがシーパンツァーに当たると、重装甲のヤドカリが、内部からバチバチと火花を上げて爆発した。
 本邦初公開。キスの魔力で内部から粉砕するリリスの必殺技。
「シ、シーパンツァー!」
 好敵手が黒い闇となって消え、カノントータスの亀の目が、メラメラと燃え上がった。
「おのれ。大口径ビームキャノン!」
 カノントータスの頭上の宙が歪み、大口径のビームキャノンが出現。もさらに巨大な砲塔が突撃砲の上に重なる。
「ナイトメア☆カノントータスBC(ビームキャノン)」
 ぱぱーん。魔法天使から奪った魔力でパワーアップ。火力はさらに増したが機動力、は極端に落ちる。
「ナイトメア☆ビームキャノン・フルバースト!」
 どごーん。閃光がリリムとリリスの目を焼き、爆風が二人を吹き飛ばす。直撃は避けたのだ。
「あーれー」
「やられました〜」
 宙高く舞い上がり、ぽてっと落ちたリリムとリリスはもう起きて来なかった。
「よしよし」
 倒れたリリムとリリスを回収しようと迫るダミアン。
「行けない」
 目の端に倒されたリリムとリリス、そして歩み寄るダミアンを目の端に捉え、アリサが焦燥感に捕らわれる。
「えーい!」
 がむしゃらに目の前のキメラドラゴンに斬りかかるが、顎の下のクワガタのハサミに防がれる。逆に全身の火器に狙われ後退を余儀なくされた。
「アリサさん。離れててください」
 すると今度はシルクが前に出て、両手をかざす。
「アーリアル!」
 天を貫き、舞い降りる至高の光!
 空から落下してきた純白の光がキメラドラゴンを飲み込み、一瞬にして消し去る。
地面には傷一つなく、ただ魔物のみを消し去る。それが魔法天使の魔法。
「やったー!」
 キメラドラゴンを一撃で倒し、アリサが喝采を上げた。だが当のシルクは、肩を抱いて膝を地に着ける。
「シ、シルクさん!?」
「だ、大丈夫……。反動で疲れただけです。それより早く。ダミアンを止めて」
「うん! 任せて」
 すぐさまアリサは走り、ダミアンに飛び掛かる。
「アリサちゃんスクリューキック」
 横からの回転飛び蹴りを、前を向いたままでダミアンは後ろに避ける。
「ほほう。マジカル☆アリサか。オーロラが呼んでおったぞ」
「オーロラさんが!? まだ無事なの?」
「無論じゃ。余の嫁となってもらうからの」
「許さない!」
 ぎゅいーんとアリサの全身がまばゆく赤く光る。
「マジカル☆スパーク!」
 赤い魔力の光をまとい、ダミアンに突撃!
「勃起」
 ぎゅいーんとダミアンのちんこが肥大化。
「超勃起」
 さらに巨大化。ダミアン本体よりも大きくなる。
「ちんちんのビッグバズーカ」
 ダミアンの二倍ほどの大きさになった巨大ちんこが、マジカル☆スパークを真っ向からぶん殴る。
47ナイトメアドリーム第三十六話 :2008/06/23(月) 19:56:23 ID:GuhHxOtb
「とりゃあああああーっ!」
「ぬおおおおっ!」
 真正面から激突するアリサとちんこ。
 ばちばちっと火花が散り、じりじりとアリサが前進する。
「こーんなちんこなんか……ぶった斬ってやる!」
 巨大ちんこが押され、怯むようにわずかに縮む。するとその先口から、ぬるっと一枚の布が飛び出した。白と碧の縞々模様のパンツ。
「ナイトメア☆ダミアン・パンティーフォーム」
 パンツは自動的にダミアンの頭に被さり、ギンと瞳が輝く。ホナミのパンツだ。
「巨大ちんこドリル」
 ぎゅいーんとドリル回転する巨大ちんこ。
「きゃあっ!」
 アリサは一瞬で跳ね飛ばされた。その軽い体が、高々と宙に舞う。
「アリサ!」
 目の端に吹っ飛ばされるアリサを捉え、ヤマトの瞳の色が変わった。
「フョームチェンジ」
 ぎゅるんと右腕が肥大化し、右肩に獅子の顔が生え、右手の指が根元から鉤爪に変化。
「ナイトメア☆ヤマト・ライガーフォーム!」
 ライガーフォームに変化したヤマトは、マグマ弾の弾幕を強引に掻い潜り、ブラストルに肉薄。
「どけー!」
 マグマ弾を何発かは受けながら、構う事無く突っ込む。
「ぬう」
 突っ込んでくるヤマトに、ブラストルも爪を構える。砲撃だけだなく格闘もできる虎なのだ。
 じゃきん。
 ヤマトの右手のでっかい鉤爪を正面から受け止めるブラストル。だがヤマトの勢いに押され、ずささと後ずさる。
「ライオトルネード」
 そこに至近距離から獅子の顔を剥け、竜巻を吐きつける。
「ぬおっ」
 たまらず後退するブラストル。その隙に、ヤマトはアリサの元に向かった。
 宙に舞ったアリサは華麗に着地していて、倒れたリリムとリリスを背後に庇い、ダミアンとカノントータスと対峙している。
「アリサー!」
 そこに横から突進してくるヤマト。その右手の鉤爪に黒い魔力が集中していく。
「ナイトメア☆クロー・フルスラッシュ!」
 いきなりの必殺技。パンツを被ったダミアンも、巨大ちんこをぎゅいーんとドリル回転させ、黒い魔力を集めて迎え撃つ。
「ナイトメア☆ちんこ・フルドリル!」

 がきん

 激突する鉤爪と巨大ちんこドリル。ばちっと黒い火花が散る。
「うおおおおおおおおーっ!」
「パンツパンツパンツ」
 ホナミのパンツのパワーを受け、さらにちんこの回転が上がっていく。魔力も変態度も何もかも。
 そのちんことパンツパワーに、じりりっとヤマトが押される。
「馬鹿な! 僕のシスコンパワーが押されている!?」
「所詮シスコンでは世界は救えぬ!」
「そんな事は……ない!」
 どかーん。
48ナイトメアドリーム第三十六話 :2008/06/23(月) 19:57:12 ID:GuhHxOtb
 爆発。そして吹っ飛ばされたのはヤマトの方。
「お兄ちゃん!?」
 ずささっと地面に流されるヤマト。
「うーん」
 採石場の地面に半分ほど埋まり、ヤマトはぐるぐる目を回している。
「よくも、お兄ちゃんをー!」
 さらに今度はアリサが仕掛ける。振り上げた魔法の斧に魔力を集め。
「マジカル☆ダブルトマホーク・ファイナルブレイク!」
 必殺技の連発。だが普段よりも魔力の輝きが弱い。
 ダミアンは巨大ちんこで易々と斧を受け止めた。
「どうした。以前のほうが強かったぞ」
「くうぅ!」
 パンツのパワーを受けたダミアンにはまだ余裕がある。
「アリサは……アリサはお兄ちゃんを守るんだから!」
「なるほど。お主の力の源はブラコンか。だが」
 キッとパンツの奥の瞳が輝き、斧を受けるちんこがまたも回転。
「ブラコンでは世界は救えぬ!」
「そんな事ないもん!」
 どかーん。
 爆発。そして吹っ飛ばされたのはアリサの方。
「きゃー!」
 軽いアリサはまたも宙に舞い、今度は華麗に着地することなく、カノントータスの大砲の上に落ちた。
「カノントータスよ。マジカル☆アリサを確保せよ」
「サー、イエッサー」
 ぐるぐる目を回すアリサを背負って、カノントータスは後退する。
「ヤマト! アリサちゃん!」
「余所見しない!」
 思わず目を向けるエリカに、アオイが鋭く踏み込んで打ち込む。
「きゃっ」
 微かにピンクのスカートが斬られる。
「この。ローゼスビット」
 シカートの中から飛び出す赤いバラ。
「にゃーにゃー。お魚にゃー」
 だがビームを撃つより早く、ミャアの呼び出したお魚ミサイルが、ぱくっとバラを咥えてしまう。
「にゃーにゃー」
 幻の魔戦士を片付けたらしい。ミャアの参戦に、エリカはくっと唸った。
 一方、エステルにはサイクスだけでなくケーニッヒも加わる。
「むちゃくちゃキツいー」
 黒豹男と狼男の爪をかっやんかっちゃんとシャープネスクローで受けながら、エステルは防戦一方に追い込まれていた。
どちらも目にも止まらぬハイスピード。サイクスとケーニッヒの二体を相手に踏みとどまるだけでもかなり凄いことなのだ。
だがエステルにしても防ぐだけで攻勢に出られない。ヤマトとアリサが倒されたのは見えているが、救援に行けなかった。奥の手を使えば別だが。
「えーい、仕方ない」
 エステルが奥の手を使おうとしたとき。
「ナイトメア☆アケミ、癒して参上」
「ナイトメア☆ルゥ、わんわんと参上わん」
「ナイトメア☆レイ、闇わんわんと参上」
 採石場の崖の上に新たに3人の姿が現れる。注射器を持った魔女スタイルのアケミに、犬耳男の子のルゥとレイ。
「ミャア!」
 猫耳少女の姿を見たレイが、崖を駆け下り、すぐさま彼女の元に駆けつけた。
「あっ。レイのお兄ちゃんだにゃー」
49ナイトメアドリーム第三十六話 :2008/06/23(月) 19:58:09 ID:GuhHxOtb
 レイに気付いたミャアもとことこと駆け寄ってくる。
「ミャア。何してんだ、こんな所で」
「ダミアンのお兄ちゃんと一緒に戦ってるにゃー」
「馬鹿。あんな奴と一緒にいるな。俺と来い」
「お断りだにゃー」
 さっさりミャアは断る。服従の呪い故に。
「お前は呪われてるんだ。無理やり服従させられやがって」
 そのレイも服従の呪いでアケミに従っている。
「ミャアはダミアンのお兄ちゃんに服従させられてるにゃー」
「よし。ダミアンを倒せばいいんだな」
 レイがマントを翻してダミアンに向かったときには、アケミがダミアンと対峙していた。リリムとリリスを庇って。
 ルゥはエステルの救援。
「わんわんパーンチ」
 ルゥの肉球のパンチを、サイクスもケーニッヒも余裕で避ける。遅い。
「ふー。助かった」
 だがそのおかげでエステルは一息つけた。これなら切り札はまだ温存しておける。
「あのときの女であるな」
「そうよ。私の可愛い教え子には手を出させないから」
 ヤマトはまだ目を回している。アリサはカノントータスに背負われたまま。
「フォームチェンジ」
 ダミアンの巨大ちんこを前に、アケミは姿を変えた。レイの童貞を奪った呪いで得た新フォーム。
「ナイトメア☆アケミ・わんわんフォーム」
 茶色の髪の上に犬耳が生え、お尻にも尻尾が生える。手に肉球が生え、爪が伸び、注射器は消えた。
「やーん、可愛いー」
 わんわんフォームになった自分に、犬耳をひょこひょこさせて喜ぶアケミ。
「さあ来なさい。そのちんこ、可愛がってあげる」
「ぬう」
 わおーんと犬の手を向けるアケミに、ダミアンは咄嗟に動けなかった。アケミがわんわんプレイの事しか考えていないので。
「来ないからこっちから行くわよ」
 するとアケミが犬の敏捷さでさっと飛びつく。ダミアンの巨大ちんこに。
「ふふ。おっきいちんこ」
 そしてきつきつの胸をはだけ、豊かな乳房を晒し、ぷるるんとちんこにこすりつけた。
「ふおおおっ」
 思わずダミアンの腰が前後し、ちんこが脈打つ。
「ふふっ。ここね。ここがいいのね」
 ぱふぱふと乳房ででかすぎるちんこを愛撫し、さらに肉球でぱふぱふと揉む。
 ぱふぱふ。ぱふぱふ。
「ふおおおおおおっ」
 どくんどくんと脈打つちんこからたちまちシャワーのような射精が飛び、しゃーと白い雨を降らした。
「ふふっ。早すぎ」
 さっと飛び退くアケミは白汁一つ付かない。
 そして射精したちんこはしゅるしゅると萎み、縮んでしまった。
「そっか。ちんこはおっぱいに弱いんだ」
 アオイと対峙を続けながら、エリカが感心したように呟く。
 エステルも「その手がありましたか」と感心しきっていた。
 豊乳のアケミならではのちんこ封殺戦法。
 おっぱいでぱふぱふされたちんこはふしゅーと萎み、もはやパンツのパワーも及ばない。
「ダミアン! ミャアを返してもらうぞ!」
50ナイトメアドリーム第三十六話 :2008/06/23(月) 19:58:53 ID:GuhHxOtb
 そこに仕掛けようとするレイ。慌ててケーニッヒが割り込む。
「どけっ。ミィル」
 レイの闇魔法を受け、のけぞるケーニッヒ。だが野生の狼はそれぐらいではへこたれない。
「がおー」
 噛み付いてくるケーニッヒに、レイも避けるのが精一杯で前に進めない。
「ぬ、ぬう」
 ふしゅーと萎み、ぷらぷら揺れるちんこを見下ろし、ダミアンはパンツを脱いだ。これ以上の戦闘は無理。
 前回といい、つくづくアケミとは相性が悪いらしい。所詮ちんこはおっぱいには勝てない定めなのか。
 ちんこはまんこに強く、まんこはおっぱいに強く、おっぱいはちんこに強い。これを性器の3すくみと呼ぶ。
「やむをえん。引き上げじゃ」
 リリムとリリスは回収できなかったが、マジカル☆アリサは捕らえた。それで良しとするしかあるまい。
「ちんこレーダーよ」
 残った魔力で黒の神殿に呼びかけ、黒い魔力球と接続。その魔力を引き出し、空間を繋ぐ。
「どーどーどー。どこでもドアー」
 ダミアンの背後に出現する黒い扉。扉が開くと、その向こうは闇。黒の神殿に繋がったのだ。
「ナイトメア☆ディバイソン、もーもーと参上」
 移送の扉から牛男のディバイソンが姿を現し、背中の17門突撃砲を一斉射。
援護の威嚇射撃だ。
「皆の衆、撤退じゃ」
 アリサを背負ったカノントータスを真っ先に入っていく。のろのろと。
「アリサさん!」
 悲鳴のようにシルクが叫ぶが、アーリアルを使った反動でまだ動けない。
「アリサ!?」
 シルクの声に目覚めたかヤマトが半身を上げて叫ぶ。だがこちらも動けない。
 そしてカノントータスはのこのこと移送の扉をくぐった。
「ミャア!」
「レイのお兄ちゃん、またにゃー」
 ミャアも移送の扉をくぐる。ディバイソンの砲撃とケーニッヒに邪魔され、レイもまた見送ることしかできなかった。
「ここまでだな」
 ケーニッヒの腰から白い煙が吐き出される。スモークディスチャージャーだ。
「そーれ、退却、退却ー」
「アオイ!」
 エリカと戦っていたアオイも、煙に紛れて逃げてゆく。エステルと戦っていたサイクスも。
 煙が止んだとき、ダミアン軍団の姿は消えていた。移送の扉も。そしてアリサも。
「アリサ……アリサーっ!」
 ヤマトの叫びが、虚しく採石場に響く。
 お腹が痛んだ。アリサに刺されたお腹が。

 リリムとリリスは守れた。だがマジカル☆アリサまでもダミアンに捕まった。

(つづく)
51名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:18:35 ID:8G90EW/x
イイヨイイヨー
なんかブラコンシスコン突っ込まれてるし
これはアリサ陵辱洗脳闇落ち展開クル?
52名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:36:18 ID:ri5RZpSI
>はわわ。ご主人様、敵が来ちゃいました
恋姫夢想とか作者いろいろと範囲広すぎだwGJ!
53名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 21:42:30 ID:UkKHLdW3
とりあえず、まんこがおっぱいに勝る理屈を教えてもらおうかw
54名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 22:42:36 ID:vfsF8tLN
GJ! そしてぐあああああアリサがーーー!!
作者のアッサリ風味のドSめ! くそう、だがそれがいい!!
55名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 22:55:24 ID:EPEYxgiF
>これはアリサ陵辱洗脳闇落ち展開クル?
もともと悪のまh・・・な なにをする きさまらー
56名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:34:14 ID:8YmEIKQR
>「馬鹿な! 僕のシスコンパワーが押されている!?」
>「所詮シスコンでは世界は救えぬ!」
真面目になに言ってるんだwwwww。
とうとう妹反転か!?
57名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 02:51:27 ID:M63VnUGn
妹反転は王道
だがそれゆえに覇道

というかもうごちゃごちゃしすぎて何がなにやら……
58名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 19:40:47 ID:ei/GaG2A
構成の巧みさと、テンポの良さで毎回楽しみです。GJ!
59名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 21:48:25 ID:mL7H/IHt
アリサやアオイ含め
ダミアンに服従した魔法少女達が延々と魔物に輪姦されるシーンを
ねっちりみっちり描写キボン
60名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 08:09:32 ID:TK6n3Y5F
そして性格反転光線で洗脳されたアリサが正義の魔法少女になってしまうんですねわかります
61名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 01:05:40 ID:PH+UH/8U
魔物達にアリサが輪姦されるんじゃないかとわりと期待してる
62外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/06/27(金) 14:59:37 ID:gUuJaNCx
ナイトメアドリーム第三十七話

「ぐあああーっ!」
 いきなりヤマトが叫び、前に走り出す。そしてずるっと転んだ。足元を見ると、
バナナの皮がある。それに滑って転んだのだ。戦闘前にリリムが置いたバナナ。
「ちょっと。ヤマトくん落ち着いて。はいナイトメア☆注射ー」
 わんわんフォームから基本フォームに戻ったアケミがぷすっと魔法の注射器を打つ。
「分かりました」
 一瞬で傷が癒え、ヤマトはすぐに落ち着いた。お腹の傷も元通り。
「くそっ。お腹が刺されてなければ、ちゃんと戦えたのに」
 そのお腹を刺したのはありさである。
 アケミ先生が次々に注射を打って回り、全員が回復する。だがみんな暗い表情。
「アリサ」
 ヤマトはアリサを連れ去られ、
「アオイ」
 エリカはアオイをまた取り戻せなかった。
「ミャア」
 レイもまたミャアを救えなかった。
「ご主人様ー」
 復活したリリムがすりすりと身を寄せ、そのピンクのツインテールをヤマトは撫でてやる。
「行こう」
 決意の言葉。全員がしっかりと頷く。
「リリムとリリスはここに残って……」
「いやー。一緒に行きます」
「行く〜」
 即座に付いて来ると決める二人に、ヤマトは苦笑し、そして西の空を見上げた。
 妹の捕まっているはずの黒の神殿の方向を。

「アリサちゃん……」
 銀色の縄で後ろ手を縛られ、ダミアンに抱えられて運ばれて来たマジカル☆アリサを見て、オーロラの瞳から大粒に涙が落ちる。
 本殿の横の全裸のオーロラを捕らえている隠し部屋。今またアリサも捕らわれの身に加わった。
「ほれ。マジカル☆アリサを連れて来たぞよ」
 ぐったりと気絶したアリサを、石の床に優しく降ろすダミアン。唯一のベッドはオーロラが使っている。
「お、お願い。アリサちゃんには何もしないで」
「さて」
 ダミアンはオーロラとアリサを見比べ、ちんこをぷらぷら揺らせる。
 長い金髪の天使のオーロラと、栗色のツインテールの魔法少女のアリサ。どちらも幼さを残す可憐で華奢な美少女だった。
「あ、あなたの嫁にでもなんにでもなります! だから、アリサちゃんは……」
「ダメ、だよ」
 オーロラが悲痛な決意で叫んだとき、制止の声がした。か細い、だけどはっきりした声。
「ダメだよオーロラさん。こんな奴の言いなりになっちゃ」
 目を覚ましたアリサだ。縛られた身で毅然と顔を上げ、ぷらぷら揺れるちんこを睨みつける。
「ほう。よい心がけじゃな」
「あなたみたいな、服従の呪いで無理やり女の子を従わせる奴なんか、お兄ちゃんがやっつけてくれるんだから」
63ナイトメアドリーム第三十七話 :2008/06/27(金) 15:00:46 ID:gUuJaNCx
「だがその兄上も余に負けたぞ」
「ふっ」
 鼻で笑うアリサ。
「何がおかしい……。むっ?」
 ふとちんこに痛みを覚え、ダミアンは下を見る。ちんこの皮がぱっくりと切れ、血が一筋流れていた。
「なんと。余のちんこを」
 ヤマトの爪を受けた箇所だ。あのとき僅かながら傷付いていた。
「ふむ。確かに侮れん相手じゃな」
 だが。マジカル☆アリサはこちらの手の内。あの男は必ずここに来るだろう。妹を助けに。
「それまでに、事を成さねばな」
 ダミアンが一歩アリサに歩み寄り、
「やめてーっ!」
 再び悲痛な声。オーロラから。
「お願い……お願いですから、アリサちゃんは許してあげて!」
「大丈夫だよ、オーロラさん」
 涙さえ流して懇願するオーロラに、アリサは微笑んで見せる。ぎこちなく。
「ア、アリサは……負けないんだから」
 その声も微かに震えていた。
「よい覚悟よのう」
 ダミアンはアリサから向きを変え、ベッドの上のオーロラに顔を寄せる。
 裸に剥かれ、白い肌を隠すものはなにもない。散々弄った毛のない股間は桃色に染まり、可憐に淡く膨らんだ乳房がぷんと上を向いている。
 そのベッドに広がる長い金色の髪を撫で、ダミアンは唇を奪った。
「んっ」
 重なる口からくちゅくちゅと音が漏れる。舌を入れ、口腔内をしゃぶっている。舌を絡め、唾液を結び、ダミアンはようやく口を離した。
「よい歯並びじゃの」
「うっ」
 赤らめた顔を逸らすオーロラ。それが精一杯の反抗。黒の神殿に天使の力を封じられ、満足に動くことも出来ない。
「やめて。オーロラさんに変なことするな」
 今度はアリサが懇願する。怒鳴りながら。
「お主は後回しじゃ」
 ダミアンはオーロラの細い顎を掴むと、顔を上げさせる。
「そなたが相手をしている間は、アリサは無事じゃぞ」
「……いいわ。私を好きになさい」
 涙で揺れる瞳でオーロラはダミアンを見据えた。この身が犠牲になってアリサが救えるなら安いものだ。
 ダミアンは天使の美しい顔にぷらぷら揺れるちんこを差し向ける。アケミのおっぱいにぱふぱふされ、まだ縮んだままのちんこ。
「しゃぶれ」
「そんな……」
「よいのだぞ。アリサにしてもらっても」
「くっ」
 アリサちゃんのため。そう言い聞かせて、オーロラはそっと忌まわしいちんこに唇を寄せた。
「やめて! オーロラさん、そんなことしちゃダメ!」
「だ、大丈夫……」
 震える声で言い、その震える唇が、ちゅっとちんこの先端に触れる。
「おおっ」
 それだけでダミアンの股間に痺れが走り、ちんこに力がみなぎるようだった。
「ふふっ。天使の口づけ。なかなか美味よのう」
 ちろちろと醜悪な肉の塊にキスしながら、ツーと涙がこぼれる。だがやめるわけにはいかない。アリサを守るために。
64ナイトメアドリーム第三十七話 :2008/06/27(金) 15:01:29 ID:gUuJaNCx
 天使のキスを受けるたびにちんこがビクビクと反応し、すぐさまムクムクと肥大化する。
「あっ……」
 醜く膨らんだちんこを眼下にオーロラは怯えた声を出してしまう。
「口の中に入れよ」
「……」
 拒否できるわけもない。思い切ってぱくっと可憐な口の中に咥える。
「んー」
 たちまちすっぱい匂いが口の中に満ちる。男の肉臭さ。
「ふー」
 キスして舌を入れたときのように、口の中の形がはっきりとちんこに伝わってくる。歯並びの良い歯も。
「んんー」
 口の中いっぱいにちんこを咥え、歯がカチカチと皮に当たる。噛み切るなどという発想はなかった。もっとも、ダミアンのちんこは傷をつけるのも一苦労なのだが。
 咥えたものの、オーロラは口の中に入れるのが精一杯で、それ以上は出来なかった。
それでも暖かく狭い口は、ちんこに刺激をもたらすのに十分以上だった。
「もうよいぞ」
 硬く緊張しきった口から自ら腰を引いてちんこを抜く。唾液がいっぱいにくっつき糸を引いていた。
「がはっ、ごほっ」
「今度からは、ただ咥えるだけでなく、舌も使うのじゃぞ」
 咳きこむオーロラに語り、彼女の肩に手を回して、うつ伏せにひっくり返す。
「あっ」
 白い背中と白い翼、それに丸い小さなお尻がぷるんと揺れた。そのお尻に顔を寄せ、ダミアンはすっと割れ目をなぞる。
「きゃっ!?」
「ふむ。まだ濡れておらぬか」
 それもよい。
 小さな尻をぐっと持ち上げ、四つん這いにさせると、ダミアンはちんこを突きつける。獣のように。ただし尻穴に。
「ひっ!」
 そこに、不浄の穴に逞しい肉の圧力を受け、オーロラは美貌を引き攣らせた。
「やめてーっ!」
 アリサの悲痛な叫び。
「あ、ああっ……」
 すっかり青ざめた表情のオーロラ。ちんこが触れる尻が硬く緊張し、穴も狭まる。
 魔法天使は処女を失うと天界に帰る。だが堕天使になればその束縛からも解放される。堕天するまでは、尻穴を使うしかない。
 小振りの尻肉に、ちんこが灼熱の矢のように、ずぶっと肉を刺す。

「ひぎゃああああああーっ!!!」

 たちまち溢れる業火のような血。
 オーロラの白い背中がばたばたと激しくばたつき、白い翼がぱたぱた羽ばたき、長い金髪が乱れる。
 激しくのたうつ背中を見下ろしながら、ダミアンは一気に腰を叩きつけた。
「ひぎいいいいいいぃぃぃーっ!!!」
 野太いちんこがずぶずぶと突きこみ、半ばまでも埋まっていく。
「あ、あがぁ……」
 ぱくぱくと開閉するオーロラの口。もう悲鳴も出ない。見開かれた瞳からは大粒の涙が滝のように溢れていた。
「やめてーっ! ひどい、ひどすぎるよ、こんなっ!」
65ナイトメアドリーム第三十七話 :2008/06/27(金) 15:02:20 ID:gUuJaNCx
 アリサの叫び声もオーロラには聞こえていない。激痛で思考が真っ白に焼きついていた。
「ひいいぃ! があああぁーっ!」
 尻穴を貫かれ、血を流し、背中を仰け反らせて絶叫するその姿に、可憐な天使の面影はない。
「いたあああっ! ゆる、ゆるして、許してえええぇーっ!」
 無惨に泣き叫ぶ哀れな少女がいるだけだった。
 ダミアンはばたつく白い翼を鷲掴み、ごりごりと硬い尻穴をほじくっていく。
アナルの硬い穴がほぐれ、尻肉が捲れ上がり、血がさらに流れ、潤滑油となって滑りをよくした。
「ああっ……あああああっ。あぐうぅ」
 ビクビクとオーロラの背筋が痙攣し、ベッドに沈み込んだ。目は白目を剥き、口からは泡を噴いていた。
 ダミアンがアナルを抉っても、ピクピクと痙攣するだけで、ほとんど反応がない。
「ふむ」
 いささかやりすぎたか。失神したオーロラからちんこを引き抜くと、ぶるっと尻が震え、ぴゅーと血が吹き出た。噴水のように。
 その尻からの血の噴水に満足げに笑みを浮かべ、ダミアンは血に濡れたちんこをアリサに向けた。
「どうじゃ。天使といえど、この様じゃ」
「ひどい……ひどすぎるよ!」
 アリサの目もまた涙で濡れている。だが、真っ直ぐな怒りに燃えてもいた。
「よい瞳じゃ」
 なおも闘志を失わないアリサに感心し、歩み寄るダミアン。後ろ手に縛られ床に転がるアリサに腰を寄せ、血で汚れたちんこを差し出した。
「舐めてきれいにせよ」

 がぶっ。

 アリサは歯を立てて、醜悪なちんこに噛み付いた。
「むー!」
 千切れろとばかり、全身全霊を歯に込める。だがダミアンのちんこにはまるで歯が通らない。文字通り歯が立たない。
「むぐー」
 それでも噛み噛みと噛みつくアリサ。ダミアンの腰がぷるぷると震えた。こそばゆさに。
「痒いのう。なかなかのテクじゃ」
 アリサほど思い切ってちんこに噛みつく女の子も珍しい。それでもダミアンには痒いだけだった。
「うがー!」
 悔しさのあまり、アリサの瞳から大粒の涙が落ちる。その涙がちんこの根元の金玉に落ちた。
「もうよいぞ」
 ダミアンが腰を引いてちんこを抜くと、血は洗い流されていた。
「ぺっ。ぺっ」
 その代わり、アリサの口の中が血生臭くなる。オーロラの尻血で。ぺっと血を吐き出し、
アリサはなおもダミアンを睨み上げた。血に濡れた口元が美しい。
「ほう」
 じっとアリサを見据え、ダミアンが不意に呟く。
「兄上をよほど愛しておるのじゃな」
「な、なによ!」
 確かにアリサはお兄ちゃんのことを想っていた。きっとお兄ちゃんは助けに来てくれる。それまで頑張ろうと。
「だが果たして間に合うかな?」
66ナイトメアドリーム第三十七話 :2008/06/27(金) 15:03:09 ID:gUuJaNCx
 ヤマトにはダミアンのような移送の扉はないはずだ。どうしても時間がかかる。
「な、なんでそんなことが分かるのよ!」
「分かるのじゃよ」
 言いようのないおぞましさに、アリサは縛られた身で悶え、少しでも離れようとする。
 だがダミアンに足首を掴まれた。そのまま手が細い脚を這い上がり、付け根まで触れてくる。
「さ、触るなっ!」
「どーれ」
 アリサのふわっと広がるミニスカート。その中に両手が入り込み、一枚の布をずり下ろす。アリサの水玉パンツを。
「こらー! へんたいー!」
 アリサは頭をぶんぶん左右に振り回し、栗色のツインテールが大きく揺れる。
だがそうしても下半身には影響ない。
 するすると水玉パンツがずり下ろされ、脱がされ、ダミアンの両手に収まる。
「可愛いパンティーよのう」
 顔の前にかざし、くんくんと匂いを嗅ぐ。
「やめろー! へんたい! へんたい! へんたい!」
「へんたいとは無礼じゃの」
 ダミアンはへんたいと呼ばれると傷付く繊細な心の持ち主である。
 アリサのへんたい連呼に傷心を抱えながら、水玉パンツを大事にちんこの皮の内側に仕舞い込む。
 アリサのパンツを被るとどうなるかは後のお楽しみ。
「さて」
 ダミアンのちんこがぎゅいーんと伸びる。アリサの胸元を隠す赤い布をさくっと引き裂いた。
「きゃあーっ!」
 淡い膨らみが晒され、ぷるんとも揺れない。多少は大きくなってもまだ小学6年生。小さいは可愛い。巨乳の小学生など魔法少女でもなかなかいない。
「うむ。よいおっぱいじゃ」
 小振りの胸に目を和ませるダミアン。巨乳にやられたばかりで、小さい胸のほうが安心できる。
「見るなー」
 涙目で訴えるアリサ。もう威勢の良さはない。
「可愛い胸じゃのう」
 小学6年生の淡い膨らみ。手で覆うとすっぽりと隠れてしまう。
「触るなー」
 小さいがそれでもぷにぷにと柔らかい感触。手の平で捏ねるように揉みほぐしていく。
 こねこねこねよう、小学生のおっぱい。こねこね。こねこねこねこね。
「くっ」
 アリサは歯を食い縛って耐えた。気持ち悪さとむず痒さに。

 こねこね。小さいおっぱいをこねよう。可愛いおっぱい。小さいは可愛い。

「あ、あんたなんか……。お兄ちゃんが、やっつけるんだからぁ」
「兄上は今ごろ他の女を抱いておるのではないか」
「そ、そんなことないもん!」
「そうかの? お主のほっぺたを叩いたのじゃぞ」
 痛みとともに思い出す。撫子お姉ちゃんを抹殺しようとして、平手打ちされたことを。
「ち、違うもん! お兄ちゃんはアリサが一番なんだもん」
「どうだかのう」
 ダミアンの指がついっと抓る。コリコリと硬くなった乳首を。
「嫌っ!」
67ナイトメアドリーム第三十七話 :2008/06/27(金) 15:03:55 ID:gUuJaNCx
「コリコリしてよい感触じゃのう」
「さわ、触るなぁっ!」
 甘酸っぱい息を吐きながらアリサは怒鳴る。赤い頬で。
「よく仕込まれておるのう」
 未成熟ながら兄によって開発されたアリサの青い肢体。それをダミアンは存分に愉しんでいく。
 ぷっくり尖った乳首を指先で弄り、突付き、小刻みに震える胸を堪能していく。
「ううっ、ぐっ」
 切なく甘い息を吐きながら、アリサは口を固く結んで声が漏れるのを抑えた。
 兄以外の男に抱かれて感じるなんて、妹のプライドが許さなかった。それでもアリサの身体は正直に反応してしまう。
 胸から手を離し、ダミアンはスカートを摘み上げた。パンツは脱がされている。
「ほう。もう濡れておるわ」
「ごめんなさい……。ごめんなさい、お兄ちゃん……」
 涙とともに謝罪の言葉が出る。
「やだぁ……。お兄ちゃんとじゃないと嫌だよぉ」
「まあ、そう言うでない。余も優しくするぞよ」
 ダミアンの勃起したままのちんこがスカートの中に忍び入る。戦闘時の馬鹿でかい大きさではないが、それでもアリサの幼い秘唇にはあまりに大きすぎた。
「これではきついか」
 にょーとちんこが一回り小さくなった。伸縮自在の完璧なちんこコントロール。
「ひぎっ!」
 小さくなっても、怒張には変わりない。熱い先端が股間に触れ、秘唇がきゅっと締まった。
 その狭い入り口に、ぐいぐいとちんこの先端が押し付けられる。
「いたぁ……いやっ……」
 下半身を突き上げてくる圧迫感に、アリサは背筋を仰け反らせて逃れようとした。
だが太ももをつかまれ、後ろ手に縛られ、動けない。逃れられない。
「あ、ああっ……アガアーッ!」
 遂に圧力が限界を超え、肉ひだを捲くり、異物が胎内に突き刺さる。
「ひいいぃっ! イヤアアアーッ!!!」
 真っ白な衝撃が思考を染め、痛みも何もかも感じさせなくなる。ただずぶずぶっと肉の塊りが下半身に埋まっていく圧迫感がする。
「あ、ああぁ……あー……」
 ツーと熱い涙がこぼれ、霞んだ視界にダミアンの顔が映る。兄ではない男。
兄以外の男に身体を奪われた。犯された。
「ああっ……嫌、イヤアアアアアアアアアアアアーーーーッ!!!」
 絶叫するアリサを、ダミアンは淡々とした表情で見下ろす。
 アリサの幼い割れ目にちんこを突き刺しながら、そのキツキツの感触に酔い痴れる。
ちんこは半分も埋まっていないが、それでも刺激を伝えるのに十分だった。
 狭く、熱く、そして幼いアリサの割れ目。その全てをダミアンのちんこが埋め、満たしていく。
「ああっ、あううぅ、抜いて、抜いてよ」
 泣きじゃくりながら、アリサがか細い声で哀願してくる。
「抜いて……ぬいて、ぬいて、ぬいてぬいてぬいて、ぬいてえええぇーっ!!!」
「アリサちゃん!」
 アリサの叫びに、ベッドの上からも悲鳴が重なる。尻から血を流すオーロラが目覚めたようだ。
「やめて! もうやめてください!」
「ぬいてええーっ!!!」
 オーロラとアリサの悲痛な叫びが重なる。
68ナイトメアドリーム第三十七話 :2008/06/27(金) 15:04:47 ID:gUuJaNCx
「そこで見ておるがよい」
 ちんこに力を込めながら、ダミアンは顔をオーロラに向ける。汗一つかいていない。アリサもオーロラも汗まみれだというのに。
「アリサが余の子種を受け入れるのをな」
「駄目ーっ!」
「やめてーっ!」
 不意にダミアンが大きく腰を突き上げ、どくっと放った精液を。
「イヤアアアアアアアアアーッ!」
「アリサちゃーん!」
 二人の悲鳴に耳を立て、ダミアンは欲望を思い切りアリサの胎内に注ぎ込む。
「あああっ! アガアアーッ!」
 アリサの背中が仰け反り、ぽろっと膣からちんこが抜け落ちた。あまりの射精の勢いに抜けたらしい。
 そのまま射精を続き、アリサの体に白いシャワーを降らしていく。
「ああ、あぁ……」
 白く染め上げられながら、アリサはぼんやりと虚ろな瞳で宙を見上げ、不意にその視界が暗くなった。
 魔力がダミアンに奪われ、アリサの変身が解けたのだ。部屋の中は真っ暗。
普通の女の子になったありさには何も見えない。
 ツインテールからショートヘアになり、唯一残っているスカートだけが変身前のものに戻る。何も見えない瞳はぼんやりと上を向いていた。
「余の命令を聞くのじゃー」
 魔力を吸収すると、すかさずダミアンは服従の呪いをかける。
 ばちっ。
 青い火花が散って、ダミアンは自分の手を見た。
「ほう」
 呪いがはじかれたのだ。強い意志があればダミアンの服従の呪いは跳ね返せる。
「まだ余に逆らうか。面白い」
 それでこそ屈服しがいがある。
「来い」
 ありさを抱えると、ダミアンは部屋を後にしようとする。
「待って。もう酷い事はしないで」
「待っておれ。この女子が、余の配下になるのをな」
 何もない壁に隠し扉が出現し、ダミアンは部屋を出て行った。
「アリサちゃん……ごめんなさい」
 ただ見送ることしか出来ず、オーロラは泣いた。
「わあああああああぁぁぁーっ」

 部屋を出ると、そこは本殿だった。だがありさには何も見えない。
 ありさを抱えたダミアンは奥の女神像の足元、二つの黒い魔力球まで歩み寄る。そしてありさの手を取り、触れさせた。
「魔力が回復したであろう」
 ぼんやりと頷くありさ。ダミアンは床に降ろすと、後ろ手に縛っていた魔法封じの銀色の縄をほどいた。
「変身してみよ」
「……マジカライズ」
 よろよろと起き上がり、さっと変身。
「マジカル☆アリサ、ちゃきちゃき行くよー」
 精液をかけられたままだが、衣装だけは元通り、アリサは早速、魔法のバトンをダミアンに突きつける。
「ダミアン! 今度こそ覚悟」
「ふむふむ。元気よのう。だが、まあ待て。見てみよ」
「えっ?」
 ダミアンが横を向き、アリサもそちらを見る。そして気付いた。
「こんな……ひどい……」
69ナイトメアドリーム第三十七話 :2008/06/27(金) 15:06:45 ID:gUuJaNCx
 広大な本殿の間。ダミアンの同志の魔物と、服従させた正義の魔法少女たちがいた。
 肌を重ね、熱く悶えながら。
「あああっ!」
 アリサよりも小さなプリンの妖精、マジカル☆ユイが黒い虎男のブラストルの膝の上で悶えている。座位でバックから突かれているのだ。
「はうっ! はううぅ!」 はうんっ!」
 ブルマーのマジカル☆チヒロが、狼男のケーニッヒに獣のように後ろから激しく突かれている。ブルマーは破かれているだけで脱がさない。
「ああんっ。ふあっ」
「はああっ。ああっ」
 そして他の魔物たちが輪になった中、ショートヘアのマジカル☆アオイと、茶色の長髪のマジカル☆ホナミが、互いに裸の肌を絡めていた。
「ほれほれ」
「もっと色っぽくやらんか」
 魔法少女同士でエッチをさせられ、それを囃し立てながら見ている魔物たち。
「あれはな。魔法少女同士でエッチさせ、負けたほうを皆で抱くのじゃ」
「ひどい……ひどすぎるよ! こんなの!」
 ぎゅっとバトンを握る手に力がこもる。
「やめさせたいか。ならばチャンスをやろう」
 前に出たダミアンが皆に告げる。
「皆の衆。ここにいるマジカル☆アリサが勝負を挑むそうじゃぞ」
 その言葉に魔物たちの視線がアリサに集中し、そして戦闘体勢になる。
犯されていたユイとチヒロ、エッチしていたアオイとホナミも、それぞれの武器を構えた。アリサに向けて。
「え? ええっ」
「さあ、アリサよ。ここにいる魔物と魔法少女全員に勝ったら、皆を解放してやるぞよ」
「そんな……」
 今での戦いで数を減らしたとはいえ、ダミアン軍団はまだ10体はいる。さらに正義の魔法少女たちも加わっていた。
「マジカル☆ダブルトマホーク」
 それでもやるしかない。バトンを斧に変え、アリサは精液で染められた身でよろよろと前に出る。股間が痛い。まだ何か挟まったような違和感。
「わああああぁぁぁぁぁーっ!」
 叫びながら突撃する。魔物と魔法少女全員を相手に。
「きゃああああああーっ!」
 一瞬にして砲撃で吹き飛ばされ、格闘で叩き伏せられる。そして魔法少女たちが四肢を押さえ、魔物たちが一斉に飛びかかってきた。
「やめてっ! やめてーっ! ぎゃあああああーっ! ぐぎゃああああああーっ!
 いたい! 痛いよ、やめてっ! やだああーっ! お兄ちゃん! 助けてよ、お兄ちゃん!
 お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! 助けて! 助けてよーっ!
 イヤアアアアアアアアーっ! こんな、もうこんなのイヤーッ!
 やだああああーっ! たすけてっ! 助けてお兄ちゃん!
 お兄ちゃあああああぁぁぁぁぁん!!! いやあああああああああーっ!!!
 ひぎゃああああぁーっ! 許して! ゆるしてえええぇぇぇーっ!!!」

 嬲られるアリサの絶叫が黒の神殿に響き渡っていく。

(つづく)
70名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 15:27:51 ID:AAlOKnRX
おやつどきにおつかれさまですー
それにしても更新早いなあ・・・

てかこう魔法少女が犯されまくる状況を想像してたら
魔法天使ミサキが浮かんできた
なんでらせんは解散しちまったかなあ・・・
71名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 17:11:16 ID:9XBJ/k2w
別ブランドに独立したんでしょ。
72名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 19:16:12 ID:AAlOKnRX
独立したのは知ってるー
けどなかなかソフトの制作進んでなさそうだしさ
まあ気長に待つか・・・
73名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:54:15 ID:uHjwyCUz
>>69
GJ!! くっそう、神すぎる……!!
あーもうダメ。最高。心が痛くなった。そしてちんこ勃起しまくった。GJ!!
74名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:10:10 ID:lGa0vjxK
くっくっく SSが期待通りに進んでくれるなんて
なかなかないからこれは嬉しいのう。
願わくば省略 事後にならないでいてくれれば
75名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 13:57:07 ID:/T6Idi7o
エロなし作品を書いているものですが投下させていただきます。
例によってNGワードはエロなし作品でお願いします。
76エロなし作品1/3:2008/06/29(日) 13:57:53 ID:/T6Idi7o
人っ子一人いない真夜中の学校は薄気味悪いとよく言われる。
生徒たちで溢れ、騒々しい日中との落差がそんな感想を抱かせるのだろうか。
そんな深夜のとある学校に、もしも人がいたらプールのあたりが明るくなっている
ことに気が付くことだろう。そのまま観察を続けていれば光が時折消えて、
水音がするのを耳にするはずだ。そして幽霊が出た、と逃げ出すことをせずに
プールのそばまで近づいてみれば、一人の少女の姿を目にすることになるに違いない。
今、少女こと渡辺葵は左手を水に漬けて掻き回していた。右手には漆黒の長剣が
握られていて、黒い服に身を包んでいる。万全の戦闘態勢といったところだろうか。
人に見られたら不法侵入と銃刀法違反で通報間違い無しの姿であった。
さて、葵が真夜中にこんなところにいる理由は無論泳ぐためではない。
話は少々遡るが、先日蜘蛛男と遭遇した葵は窮地に陥ったものの、土壇場で発火能力に
目覚めたおかげで切り抜けることが出来た。その日は疲れ果ててすぐ眠ってしまったのだが、
よくよく考えてみるとこの能力は危険極まりない。何かに延焼したら大惨事になる
可能性もあったし、状況次第では自らをも焼いてしまう。
先日は剣の助力を得て火を消すことに成功したが、常に身につけていられるとは
限らないし、擬態状態で剣の能力が制限されている日常でも制御は大丈夫か不安でもあった。
結局自分を気遣う両親に胸を痛めつつもその日の学校は仮病でサボり、ゆっくり対策を
練る事にした。
とはいえ、原理がさっぱりわからない以上、発火能力の仕組みの究明より発火能力を
暴発させずに日常生活を送る方法のほうが差し迫った問題である。
原理がわからなくても家電製品を使って便利な生活を享受することに問題はないのだ。
だが、家電製品と違いマニュアルなどないのもまた事実。原理がわからない以上
ひたすら火をつけて消してを繰り返し、実地で覚えるしかないのかもしれない。
そう葵は考えた。そしてどこで練習するか考えた末に、学校のプールを思いついた。
床がコンクリートで延焼しにくい――無論高熱に曝されれば劣化するし、
跳び込み用の台等に可燃物である塗料が使われている――し、水が豊富だ。
幸いなことに葵の通う学校には水泳部があるので、藻が大量発生していることもない。
宿直室はなかったから多分見つかることもないだろう。なかなか良い考えに思えたのだ。
深夜になるのを待ち、家を抜け出すと学校に向かう。普段電車で通う距離を歩いていては
時間が足りなくなってしまうから、周囲に人がいないか探りつつ全力疾走だ。
そして警報装置の存在を警戒して、校舎の塀をこっそり乗り越えて侵入を果たし現在に至る。
左手を水につけているのは反復練習をしてるうちに手がひりひりしてきた為だ。
だが間違いなく成果はあった。と、葵は思っている。小さな火をつけたり消したりは
瞬時に出来るようになったし、手を水に浸ける間隔は少しずつ長くなっているようだ。
そろそろ剣の補助無しで挑戦してみようか? 少々気が早いようなきもするが、
補助無しで成功すれば日常生活における心配はないはず。
葵としては日常を送る上で問題ないという太鼓判が早く欲しかったのだ。
水に浸けていた左手を軽く振って水滴を飛ばしつつ、変身を解除する。
左手を前に突き出すようにして、先端に意識を集中する。
半袖のシャツを着てきたから余程のことがない限り、服に焦げ目が付くことはないはずだ。
点いた、成功だ! そう思ったのもつかの間のこと。手袋無しで直接火に曝される痛みは
葵の想像以上で、思わず飛び上がってしまった。さすがに叫び声を上げるようなことはしなかったが、
先はまだまだ長いようである。
77エロなし作品2/3:2008/06/29(日) 13:59:56 ID:/T6Idi7o
ある日、葵は極めて珍しいことに睡眠の途中で目が覚めてしまった。夜間外出の後でこんなことになるのは
初めてのことである。
寝ぼけてぼんやりとかすむ視界は暗く、まだ払暁までずいぶんと時間がありそうだ。
最近は体を動かすより発火能力の制御訓練に時間を割いているので肉体の疲労は無かったが、その分
気疲れでもしているのか、頭の中に脳味噌の代わりにタールが入ってぐるぐる回っているかのよう
な気分である。大変気持ち悪い。
主観的に大変な努力をして時計へ視線を向けると、帰宅してからほとんど時間が経っていないではないか。
「……あと三時間…………」
超人的な仕事中毒振りで知られるどこぞの皇帝だってそのくらいは寝ていたはずで、まして精神面では
凡庸そのものの葵としては、いくらお肌の曲がり角に時間的余裕があっても睡眠時間はしっかり確保
しておきたいところである。
それにしてもあと三時間などと、なにを自分はフィクションで人に起こされたときに言いそうな台詞を
言っているのだろうか。起こしに来た人がいるわけでもないのに……。
ふとそんな考えが浮かんで、奇妙な可笑しさを感じた葵は口元を緩めつつ布団を被りなおした。
(いや、寝るんじゃない。起きろ)
いた――人じゃないけど――。
剣に呼びかけられてのろのろと布団から這い出す。それにしてもこんな夜更けになんの用があるのだろう?
頭の片隅にそんな思考をよぎらせつつ枕元においた剣を手に取った。
(まだ気がつかないか? ずいぶん寝ぼけているようだな……怪物が出たぞ)
その言葉が頭にしみこむまで時間がかかった。言われたことを理解すると同時にあわてて周囲を探る。
言われてみれば確かに怪物の存在を感じ取ることが出来た。
こうしては居られない。葵は着替えるのももどかしく、剣を鞘から抜き放った。
鞘から刀身が開放されると同時に、ナイフに擬態していた剣が漆黒の長剣へと変容する。
鞘が夜の帳の中でなお黒く映る禍々しい魔力の霧と化して少女を覆っていき、
身を守る服へと変わっていった。
全身に活力が漲り、頭を覆うぼんやりとした眠気の靄が拭い去られるかのように思考が鮮明になっていく。
調子を確かめるかのように手を握って開いてを繰り返し小さく頷くと、葵は外へと飛び出していった。
「あれ? おかしいな……」
怪物の姿が見えない。
確かにこの辺りに居るはずなのだ、気配もするし臭いもする。なのに何故居ないのだろう?
今の葵の視力は都市部の濁った空気の中でも日中に星が見えるという人間離れしたものだ。
それだけに他の感覚が強化されたとはいえ、視覚に頼る傾向はむしろ強まっていると言ってよい。
頼みとする視覚が存在するはずの怪物を捉えられない状況に葵は困惑を隠すことが出来なかった。
「ねえ、どう……っ!」
剣に声をかけようとした時、葵はふと違和感を感じて反射的に体を捻る。視界の中を何かが掠めた。
“何か”は、葵の傑出した視力を持ってしても識別するのはきわめて困難だった。
目を凝らしてみたが、どこにいるやら皆目検討が付かない。
隙を衝かれるのを覚悟でめくら滅法仕掛けるか、向こうが仕掛けるのを待つか。
葵は後者を選択し、心を落ち着かせようと呼吸を整える。それにしても後の先だの活人剣だのの境地とは
程遠い身に、予備動作の視認が不可能なこの状況ではほとんど運頼みである。
78エロなし作品3/3:2008/06/29(日) 14:00:41 ID:/T6Idi7o
(来た……って、速っ?)
湿った音がかすかにした半瞬後に再び視界によぎった“何か”の襲撃をかわしつつ斬りつける。
だが、思った以上に素早い攻撃に姿勢を崩しそうになり、不十分な体勢で繰り出された反撃は
鋭さに欠け、“何か”に触れることもなく空を切った。
だが二度の攻防でわかったことがある。少なくとも“何か”は速いから見えないのではないことと、
弾丸のように小さくはないこと、そして攻撃時のみ僅かに姿が見えることだ。
遠くからの狙撃ではなさそうである。かといって物陰からの一撃離脱だけでは説明できない。
(あ、見えないのが相手の能力なのかも)
擬態なのか光学迷彩なのか元々透明なのかは知らないが、葵の持っている剣が擬態状態だと
大抵の人に見えないように、そんな能力を持った怪物が居てもおかしくない……かも知れない。
だがその能力も使いこなせないのでは意味がないのではなかろうか? 等と葵は考える余裕も出てきた。
“何か”は何故か風上に居るから臭いがこっちに漂ってきているのだ。
獲物が鼻の利く草食獣だったらすでに逃げられているだろう。どうやら頭はよろしくないらしい。
“何か”が横薙ぎの一撃を振るって来た。足を狙ったと思しき低めの一撃を葵は後方に跳躍してかわした。
見切りが甘くなるため幾分余裕を持って――無駄な動きを減らすという定石には反するが――
避けたため、無防備な着地を狙われることもない。筈だった。
着地のため身構えようとした葵の体が急に静止した。傍から見たら宙に浮かんでいるように見えただろう。
無論それは葵の意思による物ではなかった。“何か”に空中で絡め取られたのだ。
だが葵の思考はそこまで至らない。つま先から内腿までへばりついた“何か”の感触に
葵の頭は埋め尽くされていた。
葵の口から悲鳴が漏れる。そして次に葵が示した反応はいかなる絶叫よりも雄弁かつ激越に
彼女の恐慌を表していた。衝動的に発火能力を振るう。制御も何もあったものではなかった。
炎が急速に膨れ上がって少女の下半身を包み込む様はまるで人の形を模した松明のようだ。
“何か”は炎に炙られて後退し、葵は開放され地に降り立つ。皮膚が引き攣って痛みが走った。
“何か”の姿が一部露になる。加熱した生卵が固まってしまうように、火に曝されて火傷した部分は変質して
隠すことが出来なくなったようだ。その姿は不定形で葵は真っ先にスライムという単語を連想する。
その姿を目で追った葵にはようやくさっきのからくりが飲み込めた。
後退しているスライムもどきは葵の後ろ、風下にさがっていく。そして風上からは依然として“何か”
の臭いが漂ってきている。怪物は二匹、あるいは複数いて、風上に注意を奪われていた葵は
風下で待ち伏せしていたスライムもどきに気付かず奇襲を受けた、ということだろう。
風上から迫る相手を馬鹿にして油断した自分はそれ以上の馬鹿ということだろうか?
という考えが葵の脳裏にちらりと浮かんだが、今はそれどころではないと頭から追い出した。
敵が複数いることがわかった以上速やかに逃げるか各個撃破を図るべきであり、
姿を暴露しているスライムもどきはまさに各個撃破の狙い目という物だった。
“何か”からさらに離れるように距離をとりつつ、機を見てスライムもどきに接近する。
葵の踏み込みは火傷の痛みで常よりも精彩を欠いたが、それでも尚スライムもどきの
よく逃れ得る物ではなかった。
少女の口から鋭い呼気が漏れ、それと同時に斬撃が振り下ろされる。
葵の細い体からは想像もつかぬほどの力と勢いに満ちた一撃はただの一太刀で
スライムもどきを両断していた。体液が飛び散り、葵の体のそこかしこを汚していく。
不快な感触に気分が悪くなりつつも、それを押し殺して振り向いた。
仲間を助けようとしてか、それとも背を向けていたせいなのか“何か”が接近してきていた。
頭部を狙った一撃を姿勢を低くしてかわし、ついでに足元に貯まったスライムもどきの体液を手で掬い上げる。
腕を、振るう。遠心力で手から離れた液体が“何か”にかかった。
粘性を帯びた液体が街灯の光を反射し“何か”の存在を露呈させる。
葵は“何か”の抵抗をかいくぐり懐に飛び込むと渾身の力で剣を突き刺した。
柄を握る手すら傷口にめり込ませるほどの凄まじい刺突を受けた“何か”はすぐに動かなくなった。
強引に剣を引き抜くと周囲を探る。もう周囲に怪物の気配はないようだった。
ふうっ……と長々と安堵の息をつく。落ち着いてみると体がべたべたして不快に感じていることを
思い出した。それに足も冷やした方がいいかもしれない。
葵は近くに公園があったか考えつつ歩き出した。
79名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 14:06:09 ID:/T6Idi7o
エロなし作品今回は以上です。
スライムもどきの癖に服も溶かさないし媚薬も分泌しないなんてなってませんね。
80名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 14:47:17 ID:GYqd9mHj
なってないな、たしかに。期待してたのに…

だが俺個人としてはこの作品はこれでいいと思ってるので続きをwktkして待たせてもらう。
言い忘れてたがGJだ。
81名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 15:06:02 ID:nOGhQEB0
>>79
まったく、なってないな。そんな貴方にGJを捧げよう。
82外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/07/01(火) 19:04:32 ID:7l8Wzve+
 ナイトメアドリーム第三十八話

「ぐああああああーっ!!!」
 四肢を押さえられたアリサに、亀のカノントータスがのこのこと乗っかってくる。
 重装甲に大口径の突撃砲、さらにその上に大口径ビームキャノンを追加したカノントータスBC。とても重い。
 上に乗られたアリサの平坦なお腹がぼこっとへっこみ、背骨がぎしぎしと鳴る。
「あ、あああがーっ。はなして、死んじゃう、お願い離してー」
 泣き喚き、哀願する。だがアリサを押さえつける四人の正義の魔法少女、アオイ、ホナミ、チヒロ、ユイは無表情のまま、応えなかった。
「ぎゃあああーっ!」
 亀の重い足が一歩お腹を踏む度に、めきめきと背骨が鳴る。のこのこと歩き、カノントータスはアリサから降りた。
「う、ううっ……」
 石の床にうつ伏せで押さえつけられるアリサはすでにボロボロだった。
ダミアンに犯され、股間からは精液を垂れ流し、魔法少女のコスチュームは引き裂かれ、白い肌は血が滲んでいる。
 亀の次に狼男のケーニッヒが歩み寄る。
「離せ」
 押さえつける手を離す魔法少女たち。だがもうアリサには立ち上がる余力もない。
その長い栗色のツインテールを掴み上げると、涙顔のアリサも持ち上がる。
「い、痛い……」
 髪の毛を引っ張られ、顔をしかめるアリサ。と、その可愛い顔に、膝が叩き込まれた。
「ぎゃあーっ!」
 吹っ飛ぶが、ツインテールを掴まれていて、また戻される。鼻血が噴き出し、一撃で顔は真っ赤な血に染まった。
 さらにツインテールを大きく振り回し、ぶんと投げるケーニッヒ。朦朧としたアリサが宙を飛び、その先に牛男のディバイソンがいた。
「ふん」
 飛んできたアリサを二本の角で叩き落とすディバイソン。
「あがーっ!」
 石の床に思い切り叩きつけられ、アリサの小柄な体がびくっと痙攣する。それきり動かなくなった。
 そのアリサの顔を、さらにディバイソンがぐりぐりと踏みつけた。
「あ、ああぁ……」
 でっかい牛の足に踏み踏みされ、アリサはただ滂沱し、動けずにいた。
 悪を倒す正義の魔法少女が、成すすべもなく魔物の群れに嬲られ、痛めつけられる。
味方のはずの正義の魔法少女も、ダミアンに服従し、助けてはくれない。
「お兄ちゃん……」
 無意識のうちの呆然と呟き、ツインテールをまた持ち上げられる。
「へへっ。いただくぜ」
 アリサを持ち上げたディバイソンは、細い太ももに手を回して後ろを向かせた。
 すでにスカートは破かれ、アリサの割れ目は剥き出し。ディバイソンも肉棒を晒し、すでに上を向いて勃起していた。
その勃起の上に、アリサの幼い割れ目をすとんと落とす。
「ひぐっ……ぎゃあああーっ!!!」
 幼いアリサにあまりに大きい牛のペニス。狭い膣の入り口がぶちっと裂け、野太い棒が突き刺さり、血が溢れた。
 小さなお腹がぼこっと膨らみ、それでも牛のペニスは半分も埋まっていない。
「あが……死ぬ! 死んじゃうーっ」
83ナイトメアドリーム第三十八話 :2008/07/01(火) 19:05:54 ID:7l8Wzve+
 白目を剥き、微かにアリサがばたつく。それが精一杯の反抗。
 アリサのばたつく動きも刺激に変わり、ディバイソンは引き裂いた幼い女性器を愉しんでいく。
「ああっ。あがあああーっ!」
 股間からどろっと血が溢れ、たちまちアリサの下半身を赤く染めた。細い脚ががくっと脱力し、ぶらぶらとぶら下がる。
 あまりに大きいモノを挿入され、膣口が裂け、股間接が脱臼したらしい。
もはや性交ではなくただの暴力。アリサの幼い体が、肉の凶器に引き裂かれていた。
「あ、ああぁ……。お兄、ちゃん……。ぐふっ」
 口からも血の塊りが吐き出された。ぼこっと内側から膨らんだお腹がさらに大きくなる。内臓まで傷付いているようだ。
「がはっ。ぐはっ……アーッ……」
 股間から、口から、血を流し、アリサの全身がびくびくと痙攣する。
「どうした。もう終わりか」
 血の匂いに獣欲を満たし、ディバイソンがぐんと下半身に力を込めた。
 どばっと滝が逆流するような強い勢いの射精がアリサの子宮に注がれ、さらにガタガタと全身を震わせた。
「あ、ああぁ……ああぁ。あぁ」
 ディバイソンに抱えられながら、強い射精を受け、ただガクガクと震え、股間から血と精液を流すアリサ。
「お兄ちゃん……たすけて……」
 がくっと首がうなだれ、変身が解ける。ディバイソンに魔力を奪われたのだ。
「ふん」
 反応のなくなったありさを床に投げ捨て、さらに射精を浴びせるディバイソン。
 だらんと大きく開いた脚に力はなく、ぽっかりと穴が開いた膣は血と精液を流し続け、その瞳に光はない。
 虚ろなその顔に、牛男の熱い精液がミルクのようにかけられる。
 それでも、ありさは絶望していなかった。お兄ちゃんが助けてくれると信じているから。だからありさはまだ魔法少女。
 だが。
「余の命令を聞くのじゃー」
 ダミアンの服従の呪いを跳ね返すことはもう出来なかった。
 呪いがすんなりとありさの中に入り、新たな下僕を生み出す。

 傷付いた体も、引き裂かれた膣も魔法で治療し、血と精液も魔法で綺麗に洗い落とす。膣内射精された精液も浄化しておいた。
「マジカル☆アリサ、ちゃきちゃき行くよー」
 そして黒い魔力球に触れさせて魔力を回復し、また変身させる。
「皆の衆。新しく仲間になったアリサじゃ」
「マジカル☆アリサです。戦いや残酷な事は好きじゃないけど、よろしく」
『よろしくー』
「みんなー。正義の魔法少女のマジカル☆アリサを応援してねー」
『はーい』
 元気よく挨拶するアリサに、元気よく返事する魔物たち。
「おい。さっきアリサを踏んづけた亀。前に出ろ」
「亀ー」
 のこのこと前に出るカノント−タス。
「そりゃー!」
「か、亀ー!」
 いきなりひっくり返され、亀さんは短い脚でじたばたもがく。
「ほれほれ。亀さんをイジメたらいけないのじゃ」
とダミアンが言うので、仕方なく亀を元に戻してやる。
「ほら。竜宮城に連れてけー」
「亀ー」
84ナイトメアドリーム第三十八話 :2008/07/01(火) 19:06:42 ID:7l8Wzve+
 そんなこんなで、アリサもめでたくダミアン軍団の一員になりました。
 よかったよかった。

「オーロラさん」
 隠し部屋に戻ってきたアリサを見て、その無事な姿にホッとする。だがすぐにオーロラは険しい表情になった。
 アリサがダミアンと連れ立って歩いているから。
「ア、アリサちゃん……。まさか、あなたまで……」
「うん。アリサはダミアン様の下僕になったんだよ」
「そんな……」
 哀しい顔をするオーロラとは対照的に、アリサはぴょんと跳び上がり、ダミアンに笑顔を向ける。
「ではダミアン様。アリサはこれから撫子お姉ちゃんを抹殺してきます!」
「そんな命令は出しておらんのじゃー」
「じゃあ命令しろ」
「しないのじゃー」
「ちっ、この根性なし。そんなんじゃ、魔王になれないよ!」
「余は優しい魔王になるのじゃ。無益な人殺しはせん」
 今までも周囲に被害が出ないように気を使っていたのである。全裸なのはやめないが。
「もう。お兄ちゃんを取ろうとする泥棒猫は、みんなみんなみーんな殺しちゃえばいいんだよ」
 ぷーとほっぺたを膨らませるアリサ。
「ダ、ダミアン! あなた、なんてことを!」
 アリサの言葉に、オーロラが泣きながら訴える。
「あんな優しいアリサちゃんに、そんなことを言わせるなんて!」
「余が言わせてるわけではないのじゃー」
 服従の呪いでも性格まで変えるわけではない。
「嘘おっしゃい! あんなに心優しかったアリサちゃんが、あんな事を言うわけありません」
「うん。アリサはとっても優しいんだよ」
 無邪気な笑顔でくるくる回るアリサ。
「そうかのう」
 じっとアリサを見つめ、ちんこをぷらぷらさせながら、ダミアンはその心中を読む。
 確かに普段のアリサは優しい。だがお兄ちゃんの事になると、途端に魔物を怯む程の凶暴性を発揮する。狂気と呼んでよい。
「まあ、今は良い」
 アリサの兄は必ずこの黒の神殿に攻めてくるだろう。そのときにアリサには役立ってもらう。
「今は、そなたじゃ」
 ベッドの上の身動きできないオーロラは見下ろし、ダミアンが命じる。
「アリサよ。服を脱げ」
「はーい」
 するすると魔法少女のコスチュームを脱ぎだすアリサ。元軽装でパンツも取られているので、あっという間にぱっと全裸になる。
「ア、アリサちゃん!?」
 アリサの青い肢体を目に、オーロラの涙顔が赤くなった。
「そのまま、オーロラと抱き合うがよい」
「うん。オーロラさんキレー」
 同じく全裸に剥かれ、華奢な体を晒すオーロラ。その上にアリサが覆い被さり、白い肌が重なっていく。
「や、やめ……。やめなさい」
「キスせよ」
 戸惑うオーロラの声が塞がれる。アリサの唇に。
「んちゅー」
85ナイトメアドリーム第三十八話 :2008/07/01(火) 19:07:32 ID:7l8Wzve+
 強く、熱く、柔らかい唇が押し付けられ、オーロラの全身がカッと熱くなり、心臓が早鐘を打つ。
 ダミアンにキスされたときとは全く違うドキドキに戸惑い、途端にきゅっと胸が高鳴った。
「うふふ。オーロラさんの唇、すっごい」
 口を離したアリサが、とろんとした目つきで言う。オーロラもぼんやりと目を潤ませていた。
「ねっ。もう一回しよ」
 どの道オーロラに拒否することなで出来ない。小さく甘く幼い唇がまた重ねられる。
「んっ」
 きゅんっと胸が高鳴り、切なく甘酸っぱい衝動が胸の奥から突き上げてくる。
「はぁ……」
 アリサが口を離すと、自然に熱い吐息が漏れた。
「オーロラさんも気持ちいい?」
「そんな……」
「アリサはね。すっごく気持ちいいよ」
 無邪気な笑顔でアリサは嬉しそうに語る。こっちまで嬉しくなる笑み。
「一番はお兄ちゃんだけど。女の子同士でもすっごいんだね」
 兄に抱かれて開発された青い性。性の悦びを知った青い体で、アリサはすりすりと抱きついてくる。
「ほら。おっぱいもこんなに」
「きゃっ」
 今度は淡い膨らみを重ねてくる。オーロラの胸はアリサよりわずかに大きい程度。
その二つの可憐な膨らみが合わさり、乳首が擦れ合った。
「あっ」
 もうカチカチに尖ったピンクの乳首。触れ合うと、きゅっと甘い衝撃が駆け抜ける。
「はぁ……。だめ。駄目よ、アリサちゃん。こんな……」
「どうして? アリサはオーロラさんが好きだよ」
「それは……私も、アリサちゃんは好きです」
 アリサの優しい心が。慈悲と慈愛に満ちた心が何より好き。
「だったら、いいじゃない」
 再びツンと尖った乳首を重ね、クリクリとくっつける。
「あんっ」
 ピク、ピクッと蠢いてしまうオーロラ。どうしても甘い衝動を止められなかった。
「あぁ、アリサちゃん……」
「うん。オーロラさん好き」
 胸を合わせながら、ちゅっとキスしてくる。
「オーロラさん。大好き」
 ちゅっ、ちゅっ。甘く切ないキス。幼い唇に、囁かれる甘い言葉に、オーロラはどんどん火照っていた。
「だめっ……こんな、こんなの、いけない……」
「だめじゃないよ」
 アリサの手がしゅっと股間をなぞる。
「あっ!」
 ついビクゥと股間が震えてしまった。
「ほら。ここも、もう濡れてる」
 まだ処女のオーロラの秘所。アリサの指摘通りにしっとりと濡れている。それはアリサも同じだった。
「アリサよ。そのまま尻を上げよ」
「はーい」
 オーロラと抱き合ったまま、ダミアンの命令でアリサは小さなお尻を高く上げた。
86ナイトメアドリーム第三十八話 :2008/07/01(火) 19:08:21 ID:7l8Wzve+
 丸い幼い青い尻。そのお尻をしっかりとつかみ、ダミアンは背後から股間を寄せた。
当然、勃起したちんこがアリサの秘所に触れる。濡れている幼い花弁に。
「うんっ」
 入り口に熱い肉の先端が触れ、アリサの幼い尻がぷるっと震えた。その震えがオーロラにまで伝わる。
「だ、だめ……。やめて、やめてください……」
 自分の目の前で、体の上で、アリサが貫かれる。それは恐怖となって火照ったオーロラを青ざめさせた。
 アリサの幼い花弁を限界まで拡げ、野太いちんこがめきめきとめり込んでいく。
「んっ。んん。すごい、すっごい、いっぱいだよぉ」
 オーロラにぎゅっと抱きつき、眉を寄せるアリサ。体全部を埋めるような圧迫感に小さい体で必死に耐える。
「すごいよぉ。はんぅ、すごい、すごいのぉ!」
 幼い体で大きなちんこの挿入に耐え、アリサはぷるぷると身を振るわせる。
抱きつくオーロラにも、振動とアリサの感じている圧迫感とその奥に潜む快感が伝わってきた。
「はぁ……。んんっ。分かるオーロラさん? ほら、すごいでしょう」
「ア、アリサちゃん……」
 涙の伝うオーロラの頬にアリサの熱い息がかかる。
 ダミアンのちんこはアリサの狭い膣をいっぱいに満たし、肉汁が限界まで拡げられた股間からこぼれていた。
「あんっ、あはっ。ほら、アリサのナカ、ちんこでいっぱいだよ。いっぱいなの。ねえ、すごいでしょ。いっぱいなんだよ」
 微かに股間を悶えさせながら、アリサがすりすりと身を寄せ、高まる体温と快感をオーロラにも伝えてきた。
「だ、だめぇ。アリサちゃん、こんな、こんなこと、いけません……」
 拒絶するオーロラの声は弱々しい。彼女の頬も赤く染まり、息が上がっていた。
「んぅ」
 なめらかな白い肌を汗が伝い、アリサの肌が重ねられる。
「ね、オーロラさん。いっしょに気持ちよくなろ。ほら」
 バックから貫かれたアリサがきゅっと抱きしめると、オーロラの心臓もトクンと跳ね上がる。伝わる熱い衝動に。
「はぁ……。ア、アリサちゃん……」
 ぼんやりした頭、濡れた瞳でアリサを見上げる。その顔がゆっくりと近付いてきた。
「オーロラさん大好き。ちゅっ」
 何度目かのキス。
「んーっ!」
 オーロラの股間がビクッと跳ね上がり、アリサの股間にぶつかり、その中のちんこにも刺激となって伝わった。
「はうんっ!」
 どぴゅっと熱い射精が幼い膣に注がれ、口を離したアリサが背筋を仰け反らせる。
「あ、あつい! あついよぉ!」
 熱い精液が股間から溢れ、オーロラの股間にもこぼれていった。まだ処女の天使の割れ目へと。
「あ、ああっ……」
 縦筋に精液がこぼれただけで、オーロラの股間がピクピクと痙攣する。
 すぐにずぶっとちんこを抜いたダミアンが、抱き合うアリサとオーロラの眼前にそれを差し出した。
青筋を立て、固さを保ったままのちんこ。先端からは白汁がこぼれている。
オーロラにはとても醜悪な化け物に見えた。
「あーん」
87ナイトメアドリーム第三十八話 :2008/07/01(火) 19:09:54 ID:7l8Wzve+
 醜悪な肉の化け物を、アリサはおいしそうにしゃぶり、ぺろぺろと舐める。
 青筋に沿って舌を這わせ、軽く甘噛みし、先端の白い汁をずずーと音を立ててすする。
「あぁ……」
 眼前でアリサが貫かれ、膣内射精され、さらにちんこをしゃぶる。その全てを見せ付けられ、オーロラはただむせび泣くしか出来なかった。
「そなたもしゃぶってみよ」
「だれが……」
「そうすれば、アリサが楽になるぞ」
「んー?」
 どでかいちんこをしゃぶりながら、アリサが目でオーロラに訴える。ちんこをしゃぶるのは楽しいよと。
「うぅ……」
 オーロラに拒絶は出来なかった。アリサのために。
「はうっ」
 覚悟を決めて、ちろちろと舌を伸ばす。分厚い男肉に触れただけで、舌が溶けるようなおぞましさを感じた。
「あはっ。オーロラさんもいっしょ」
 先端にちゅっちゅっとキスしながら、アリサが笑顔を向けてくる。
「いっしょ。オーロラさんもいっしょ。わーい」
「うむうむ」
 笑顔でちんこにキスするアリサの、ツインテールを撫でるダミアン。もう片手で、不器用にちんこを舐めるオーロラの金髪も撫でる。
「早く堕天せよ。そうすれば、抱いてやるぞよ」
 オーロラの翼は純白のまま。彼女の心が折れていない証。
「まあよい」
 ダミアンの母親も、容易に堕天したわけではない。

 ナイトメア☆ダミアン。魔王と堕天使の子供。
 その出会いは前回の次期魔王選抜戦、即ち今の魔王が決まった戦いでの事。
 遠い遠い昔。その時も、この地上を舞台に魔王選抜戦は行われ、そして魔王候補者と同数の魔法天使が天界より遣わされた。
 激闘の果てに全ての天使は処女を奪われ、次の魔王が決まるのも時間の問題かと思われたとき。
天界より破壊神が降臨した。ジャッジメントと呼ばれる全ての魔を滅ぼす裁きの女神。それを制御するのがダミアンの母親となる天使。
 その破壊がどのように行われ、どのように止められたか、記録には残されていない。
 ただ、ジャッジメントは全ての<聖>を封じる黒の神殿に封じられ、その動力源たる
二つの魔力球は抜き取られ、ピンクの髪の悪の魔法少女の手により、黒く染め上げられた。
 そしてジャッジメントを制御していた天使は、後に魔王となる魔王候補者により魔界へと連れ去られ、徹底的に辱められ、やがて堕天した。
 堕天使となった女は魔王となった男の妻の一人となり、やがて子を設ける。
黒い翼の魔王の子、ダミアンである。
 ダミアンは幼い頃よりジャッジメントと黒の神殿の事を聞かされていた。
 そして今回の次期魔王選抜戦がはじまると、真っ先に目指したのがこの黒の神殿であった。
 母親の話のとおりにジャッジメントが封印されている。神殿の<聖>を封じる結界も掌握した。
 だが動力源たる魔力球を黒から白に戻す事は出来なかった。それには、力を変化させた悪の魔法少女と同種の魔力が必要だったから。
 幸いなことに、かつてのピンクの髪の悪の魔法少女と同種の魔力を有する者が、
魔王候補者の中にもいた。リリムとリリスである。
88ナイトメアドリーム第三十八話 :2008/07/01(火) 19:10:36 ID:7l8Wzve+
 同志を増やすとともに、ダミアンはリリムとリリス捜索にも着手。
 そして現在に至る。

「ほれ」
 長い回想を終え、ダミアンは溜めていた精液を飛ばす。
 ぴゅーとシャワーのように白汁が飛び、アリサとオーロラを染め上げた。
「あはっ。あはは」
「うぅ」
 けらけらと笑うアリサに、すすり泣くオーロラ。
 ジャッジメントを起動させ、次期魔王選抜戦を勝ち抜く。そして優しい魔王となり、
魔界だけでなく、この地上にも平和をもたらす。それがダミアンの理想。
「むっ」
 そのとき、ちんこレーダーに反応があった。黒の神殿の警戒用レーダーとリンクさせてある。
 それが今、接近する者の存在を教えていた。悪魔に魔法少女に天使。ごちゃまぜパーティの気配。
「来たか。待っていたぞよ」
 余も、そしてジャッジメントもな。
「アリサよ。そなたの兄上が来たようだぞ」
「わーい」
 ぺろっと顔に付いた精液を舐め、苦さに顔をしかめていたアリサが、一転笑顔になる。
「これで、お兄ちゃんもずっといっしょだよ」
「そうじゃな。だがリリムとリリスも一緒じゃぞ」
 意地悪く言うダミアンに、アリサは自信満々に告げる。

「大丈夫。アリサにお任せだよ」

(つづく)
89名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 23:34:50 ID:g6y02YD9
GJ
しかしヤマト達が勝てる気がしない件。色々と。
90名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 06:36:24 ID:WrAOzT1J
リョナ分はほどほどにってところか。
ダミアン殺しはしないけど部下に痛めつけさせるのは
アリなんだね。
91名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 15:48:17 ID:qtAC6ilZ
遂にこれは撫子VSありさフラグか!?

92名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 15:52:41 ID:vnxZ9zkX
>>88
GJ!! 序盤の展開にパンツ下ろしたのは内緒なんだぜ!
アリサかわいそうだよアリサ。
でも洗脳されてもアリサらしさが残ってて嬉しかったりもした。フクザツw
オーロラさんの認識違いっぷりも笑えた。ナイス天使思考。
とにかくGJでした!


しかしこれ勝てる要素あるのか……?
93名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 16:38:51 ID:qtAC6ilZ
@神殿に急ぐ→魔法少女とエンカウント→犯す→神殿に急ぐ→再び魔法少女とエンカウント→犯す→再び…endlessでチート強化

A天界が本気になり戦闘中に裁きの光を使用で両者行方不明
94名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 17:41:27 ID:R0R/8OGI
B兄がダミアンとアーッ→兄ちんこフォーム覚醒→みんなで楽しく乱交
95名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 21:01:24 ID:ygCOBNZZ
ともだちんこってことか
96名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 12:19:59 ID:aKGZDqhk
ダミアンが名前の出てる最後の候補にやられる予感
97外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/07/03(木) 15:23:21 ID:j6DQ2HE6
 ナイトメアドリーム第三十九話

「ここか」
 電車を乗り継ぐこと数時間。てくてく歩くこと数時間。山の中、大和は黒いピラミッドを見上げていた。
ダミアンの本拠地。アリサが捕まっているはずの場所。
 すでに周囲は真っ暗。夜の山はしんと静まり返っている。ここまで来る間に、
アリサはどんな責め苦を受けているのだろう。想像するだけでちんこがギンギンになってしまう。
「へんしん」「へんしーん」「マジカライズ」
 大和と明美、そして絵梨華がさっと変身。
「ナイトメア☆ヤマト、邪悪に参上」
「ナイトメア☆アケミ、癒して参上」
「マジカル☆エリカ、優美に行くわよ」
 変身して順次名乗りを上げ、他の者もそれに続いていく。
「ナイトメア☆リリム、ただいま参上」
「ナイトメア☆リリス、ゆっくりと参上です〜」
「ナイトメア☆エステル、美麗に参上」
「ナイトメア☆ルゥ、わんわんと参上わん」
「ナイトメア☆レイ、闇わんわんと参上」
「エンジェル☆シルク、清楚に光臨です」
 この9人で黒の神殿に挑む。
「いいかみんな。敵が出たら、『ここは任せて先に進め』なんて言わずに、全員で袋叩きにするんだ」
 ヤマトの言葉に全員がしっかりと頷く。
「ダミアンが出たら、アケミ先生お願いします」
「はいはい」
 ダミアンのちんこには、アケミ先生のおっぱいで対抗。それが全員で考えたちんこ対策だった。
「では突入」
 全員でぞろぞろと用心しながら歩き、のぽっかり開いた大きな入り口をくぐると、
「はうーん」
 ばたっと倒れた。天使のシルクが。
「ふえーん」
「はいはい」
 力の抜けたシルクをエリカがずるずると外に引っ張る。外に出た途端、シルクはびしっと立ち上がった。
「入れないでーす」
 どうやら天使を封じる結界は機能しているらしい。神殿内ではシルクは動くこともできない。
「シルクはここで待ってて」
「……分かりました」
 仕方ない、といった表情でシルクはエリカを見上げる。その手を取ってきゅっと握った。
「エリカ。無事に戻ってきてください」
「分かってる」
 そしてエリカは金色の髪をたなびかせ、神殿に踏み込んでいった。
「皆さん。お気を付けて」
 いきなり一人減り、8人は神殿の内部に入っていく。
 シルクはその後ろ姿を見送ると、神殿の前で体育座りして待つことにした。

 内部に入ると、大きな階段が上まで続いている。
「前に来たときはずっと一本道だったわ」
 前回、魔法天使や正義の魔法少女と突入したエリカが言う。
 だが今回も同じとは限らない。
98ナイトメアドリーム第三十九話 :2008/07/03(木) 15:24:47 ID:j6DQ2HE6
 階段を上がり、だだっ広い玄室に入ると、全員の足が止まった。
 部屋の奥と左右。ぽっかりと三つの出口が開いている。
「増えてる」
 エリカが呆然と呟く。以前は奥の一つだけだったのに。
「これ、真っ直ぐでいいんじゃない?」
「そうね……。以前も真っ直ぐだったし」
 ヤマトの意見にエリカも賛同し、左右は無視し、全員で真っ直ぐ進むことにした。
 まずヤマトがくぐり、次にエステルとエリカが一緒に出口をくぐり−
 すとん
 3人入ったところで、その出口が閉じた。一瞬にしてただの石の壁に変わる。本当にいきなり壁に変わったのだ。
「なんと!?」
 慌ててヤマトが壁を叩きつけるが、ビクともしない。
「おーい」
 呼びかけるが返事はない。声も遮断されているのか。
「これは……分断されましたね」
 エステルが眉根を寄せる。何人か移動した所で出口を閉じる。分断するときによくやる手だ。
「まずいなー」
 ヤマトが左右を見回すが、出口はない。奥に一つあるだけ。壁を壊さない限りは前に進むしかない。
「この壁、壊れると思う?」
「さあ」
 エステルに訊いても肩をすくめるだけ。
「やってみればわかるか」
 ガンと悪魔の手で壁を叩きつけ。
「やってみて駄目だった。諦めよう」
 ただ手が痺れただけだった。
「おーい。僕らは真っ直ぐ行くからな」
 呼びかけても無駄かもしれないが、ヤマトは後方の部屋に呼びかけ、奥へと進んだ。
 エリカとエステル、二人の金髪の美少女と一緒に。

「はわわ。ご主人様がー」
 一方、残されたリリムとリリスとアケミとルゥとレイは。
「落ち着いて」
 アケミの言葉ですぐにリリムは落ち着く。
「一端戻って見ましょうか」
とアケミが言った途端、後ろの出口も消える。すっとただの壁になった。
 ぎょっと驚く一同。どういう仕掛けか不明だが、自在に入り口と出口を制御できるらしい。
「どっちかに行くしかないわね」
 左右にぽっかり開いた出口を見て、アケミが唇を舐めた。どうも、敵の思惑に乗っかってる気がする。
「じゃあ、左に行きましょう」
 時間稼ぎだとすれば急いだほうがいい。アケミはすぐに決断し、左の出口をくぐる。ルゥとレイも一緒に続き−
 いきなり出口が消え、ただの石の壁になった。
「ふえええーん」
 アケミたちまでも消え、リリムとリリスは二人きりになってしまった。完全に分割されたのだ。
「リリスお姉さまー。どうしましょう」
「こっち〜」
 リリスは残った右側の出口に向かっていく。リリムもおっかなびっくりと後に続いていった。
99ナイトメアドリーム第三十九話 :2008/07/03(木) 15:25:54 ID:j6DQ2HE6
 ヤマトとエステルとエリカは真っ直ぐ、アケミとルゥとレイは左、リリムとリリスは右。
 いきなり三つに分断され、全てはダミアンの思惑通りに進んでいく。
 リリムとリリスが進んだ先は細い通路になっていて、少し歩くと、また広い玄室になっていた。
 そしてそこには敵が待っている。
「マジカル☆アリサ、ちゃきちゃき行くよー」
「マジカル☆アオイ、しゃきっと行くよ」
「マジカル☆ホナミ、幼馴染で行くよ」
「マジカル☆チヒロ、園芸で行きます」
「マジカル☆ユイ、プリンで行きます」
 五人の魔法少女が華麗に名乗り、ぱっと5人で決めポーズ。
「はわわ。リリスお姉さま、正義の魔法少女ですよー」
「いっぱい〜」
 リリムとリリス二人に対し、正義の魔法少女は五人。
「ア、アリサちゃん。ご主人様がすっごい心配してたですよー」
「ふーん」
 一歩前に出たアリサが、つまらなさそうに言う。
「リリムちゃんのリリスちゃん。ダミアン様の命令で生きたまま連れて行くね」
「はわー。アリサちゃんが、おかしいですー」
「服従させられてる〜」
 すぐにリリスは気付いた。アリサが服従させられたことに。
「駄目ですよアリサちゃん! 服従の呪いなんかに負けちゃ。そのご主人様は本当のご主人様じゃないのです」
 必死に呼びかけるリリムを、アリサはふんと鼻で笑う。
「いいじゃない。いらない子のリリムちゃんが役に立てるんだから」
「リ、リリムは、いらない子じゃないです!」
「いらない子よ。だって弱いじゃない」
「はわ〜」
 ぐさっと何かが突き刺さったのか。リリムはよれよれよふらつく。
「リ、リリムは、リリムは弱っちくていらない子だったんですか!?」
「今ごろ気付いたの? お兄ちゃんだって、リリムちゃんはいらない子だよ」
「そんなことはないです〜」
 反論したのはリリスだ。
「リリムちゃんは〜、アホで〜、まぬけで〜。いない方が役に立つけど〜、いらない子じゃないです〜」
「そ、そうですよ! 役に立たなくたって、いらない子じゃないです!」
 ぐっと拳を握って立ち直るリリム。
「ふー」
 再び鼻で笑い、アリサは魔法のバトンを突きつけた。
「マジカル☆ダブルトマホーク」
 そのバトンが魔法の斧に変わる。
「それじゃ、力尽くでダミアン様の所に連れて行くよ」
「イヤでーす」
「負けない〜」
 リリムがきっぱり拒否し、リリスもピンクのバズーカを構える。
「ふふっ。そう。やる気なんだ」
 嬉しそうにアリサは無邪気な笑顔を浮かべ、興奮にそくぞくと背筋を震わせた。
「そうだよね。これでいいんだよね。元々は敵同士なんだから」
 笑みを浮かべるアリサの瞳がリリムを見据える。
「ねえ、覚えてるリリムちゃん。最初はアリサと戦ってたよね」
「は、はい」
 四月。大和に犯される前、リリムは何度かアリサと戦っている。結果はいつも惨敗だったが、なんだか遠い昔のことのよう。
「あの頃は良かった……。何も考えずに戦えて」
100ナイトメアドリーム第三十九話 :2008/07/03(木) 15:26:49 ID:j6DQ2HE6
 淡々とアリサは語り続ける。
「あなたたちと一緒に暮らし始めて、最初は嫌だったけど、すぐに楽しくなっちゃったの」
 リリムが来て、リリスが来て、エステルが来て。悪の魔法少女との生活は、思い起こせば楽しいことばかり。
「でもね。すっごく楽しいけど……やっぱり嫌になっちゃうの。だんだん穏やかになっていく自分が」
 穏やかな毎日。それはどんな戦闘民族でも穏やかにさせていく。
「だから……今は、すっごく気持ちいいんだ。また前のように、何も考えずにリリムちゃんと戦えるから!」
 アリサの瞳がギラッと輝く。強い闘志の炎。それが戦いの合図となった。

「そ〜れ〜」
「電撃ー」
 リリスがバズーカを発射するのに合わせ、リリムも電撃を放つ。
「ぷっちんぷりん、ぷりんぷりん〜」
 誰より小さいユイ先生が巨大プリンを召還して防御。その間にアリサが懐に飛び込む。
「行くよ。リリムちゃん」
「来るのです」
 さっと斧を振り下ろすアリサに、リリムは果敢に立ち向かう。
 ざくっ。
 魔法の斧がリリムの左腕を切り落とし、そのまま左足までずばっと斬った。
「あっ……」
 切断され、ぽーんと飛んで行く左腕を、リリムはどこか他人事のように見ていた。
 そして体が斜めに落ちる。目に見えるのは自分の左足。その足も一呼吸遅れてぱたっと倒れた。
 ああ。腕と足が斬られたんだ、と認識した瞬間、

「ぎゃあああああああああーっ!!!」

 焼けるような痛みとともに、切断面から真っ赤な血が滝のように噴き出す。
たちまち自らの血の海に沈むリリム。
「リリムちゃん〜」
 慌てて駆けつけるリリスにも、アリサは斧を薙ぎに振るう。
「あ〜れ〜」
 小走りになるリリスの上半身がばたっと床に落ちる。その後ろには残された両足が立ったままだった。
「足が〜」
 無い。太ももから両足を切断された。
「いたい〜」
 そしてリリスと両足もばたっと倒れ、血の海に沈む。
「どうしたのリリムちゃん。もうギブアップ?」
「ああぁ……。痛い、痛いいいいいぃぃーっ!!!」
 血の海に沈み、斬られた左足を残された右手で必死に押さえるリリムを、アリサが冷たく見下ろす。
「やっぱり、いらない子だね」
 そしてさくっと斧を振り下ろす。
「ぎゃああああーっ!!!」
 今度は右足が膝から切断された。飛んで行く右足をリリムは涙で霞んだ瞳で見送る。
「やめ……返して! リリムの手と足を返してー!」
「はーい」
 アリサは血に濡れたリリムの両足を拾ってくると、ぶんと投げつけてやる。
「足……足がー」
101ナイトメアドリーム第三十九話 :2008/07/03(木) 15:27:33 ID:j6DQ2HE6
 顔に当たった両足を片手で拾い、リリムはせっせと切断面にくっつけた。
「くっついて。早く、早く、くっついてくださーい」
 ぶつぶつ呟いて、切り離された足を必死にくっつけようとするリリム。だがきれいに切られた切断面をくっつけても、すぐにずるっと離れてしまう。
「どうして、なんで、くっつかないんですかぁ。リリムの足なのにー」
「うるさい」
 黙って見ていたアリサが、不意に人差し指を突きつける。リリムの左目に。
「ぎゃああああああーっ!!!」
 左目がじゅぶっと指に潰され、汁が飛び散る。潰された白目と瞳の汁。
 さらにアリサは、突っ込んだ指をぐりぐりと回転させた。
「ああっ……あがああああーっ!!!」
 ビクビクとリリムの全身が痙攣し、口から血と泡が吹き出る。
「まだまだだよ」
 目から指を離したアリサは、また斧を構え、ぶんと振り下ろした。豊かな右の胸に。
「ひぎいいいぃーっ!!」
 もはや痛みは麻痺し、ただ乳房を叩き割られたという事実に、リリムは絶叫する。
「へー。おっぱいの中身ってこうなってるんだ」
 二つに割れた棟がぷるんと左右に分かれ、脂肪の中身はすぐに血に染まった。
「この胸で、これでお兄ちゃんを!」
 さらにガッと割れた右の乳房に蹴りを入れる。
「ああっ……ガアアアアアアァァァーっ!!!」
 両足と左腕を切断され、左目を潰され、右の乳房を二つに切られ、そこに蹴りを入れられるリリム。
意識もたえだえにただ叫び、泣くしかできない。
「やめて〜だめ〜」
 リリスが必死に訴えるが、その声は弱弱しい。同じく両足を切断された彼女も、意識が朦朧としていた。
 黙って見ている正義の魔法少女たちも真っ青で、チヒロとユイは失神している。
「あんたが……あんたがいなけりゃ、お兄ちゃんは!」
 ぐりぐちと割れた乳房を踏みつけ、その足も血に染まっていく。
「もうやめなさい」
「そこまで」
 ようやくアオイとホナミが左右からアリサの手を掴み、引き離した。
「離して! この女は、一度痛い目を見なきゃだめなんだよ」
「もういいでしょ。生きたまま連れて来いってダミちゃんの命令を忘れたの」
「ここまでにしなさい」
 アオイとホナミの二人から説得され、アリサはぶーとほっぺたを膨らませながらも、渋々ながら納得した。
ダミアンの服従の呪いにかかった現在、ダミアンの命令には逆らえない。これがアリサの好きにさせていたら……。
「ああっ。いたい、痛いよぉ……」
「リリムちゃん〜」
 両足を切り落とされ、団子虫のように床に転がるリリムとリリスを見下ろし、アオイは嘆息した。
「とりあえず、ダミちゃんの所に連れて行こう。早くしないと本当に死んじゃう。グスタフさーん
 アオイに呼ばれ、輸送魔物のでっかい団子虫のグスタフがやって来る。誰も血まみれの二人には触れたくなかったからだ。

「なんじゃこれは」
 グスタフが運んできたリリムとリリスを見て、さすがのダミアンも血の気が引いた。
 二人とも息もたえたえの重傷。
102ナイトメアドリーム第三十九話 :2008/07/03(木) 15:28:20 ID:j6DQ2HE6
 リリムは両足と左腕を切断され、左目を潰され、右の乳房を縦に切られている。
リリスは両足を切断されているだけだが、こちらも重傷には変わらない。
「誰じゃ、こんなひどいことをしたのは」
 魔法少女全員がアリサを見る。ユイとチヒロも意識を取り戻していた。
「何よ。命令通りに生きたまま連れて来たでしょ。なにか文句あるの」
「い、いや、文句はないのじゃが。足を切り落とすのはやりすぎじゃ」
「足なんて飾りですよ。偉い人にはそれが分からんのです」
「う、うむ」
 アリサの言葉に、ダミアンは冷や汗を流しながら頷く。
「やれやれ。まず治療からじゃな」
 一緒に運ばれてきた足や腕を見て、ダミアンは重くため息をついた。
「そなたたちは侵入者の排除に当たれ。残っていればじゃがな」
「はーい。行こう、みんな」
 アリサが言い、正義の魔法少女たちは通路に消えて行く。侵入者、すなわちヤマトたちを排除するために。
 もっとも、すでに迎撃は送られているが。
「やれやれじゃな」
 血まみれのリリムとリリスを見下ろし、ダミアンはまたため息をつく。
「余の命令を聞くのじゃー」
 気を失っている二人に服従の呪いをかけたが、ばちっと弾かれた。二人の意志にではない。
「やはり、父上のかけた呪いは破れぬか」
 父親の魔王がかけた「処女を奪った人間に服従せよ」という呪いに、ダミアンの呪いが弾かれた。
発動前ならダミアンの呪いも有効だが、発動した状態では魔力の強い魔王の呪いが優先される。
「余もまだまだじゃな」
 呪いが弾かれる。それはまだ父親の魔王のほうが魔力が強いことを示していた。
「治療せねばな」
 切られた足を拾い上げ、ダミアンは黒の魔力球に向かった。ここまで重傷だと、魔法の治療にも時間がかかる。
 治療が間に合うか、それともヤマトたちがここに到着するのが先か。
「さて。どうなることやら」
 どこか楽しそうにダミアンは呟いた。

「悪魔人間ヤーマートー♪」
 狭い通路にヤマトの歌声が響いていく。
「僕も自分のテーマソングが欲しいなー」
 というヤマトの言葉を、エステルもエリカもきっぱり無視。その二人の金髪の魔法少女に挟まれ、ヤマトは上機嫌だった。
「ね、二人とも。エッチしよ」
 殴られる。両方から。
「今はそんなことしてる場合じゃないでしょ」
「マスター。今はそれどころではありません」
「はーい」
 黙々と歩いていくと、広い玄室に出た。これで何度目かの広い玄室。
「ぎょぎょぎょ」
 今までは何もなかったが、ここは違う。部屋の中央に、銀色の魚が待ち構えていた。
「ナイトメア☆ウォディック、魚と参上」
 魚が名乗り、びちびちと飛び跳ねた。
「魚か……。お前一人で僕たち三人を相手にするつもりか?」
「無論。俺一人で十分」
 自信満々にウォディックが言い切る。
103ナイトメアドリーム第三十九話 :2008/07/03(木) 15:29:11 ID:j6DQ2HE6
「この俺は、魔王の子供の中でも水中戦ならば最強」
「ほう」
 嘘ではない。魚のウォディックは水中戦に滅法強いのだ。
 そしてウォデックは石の床の上でびちびち飛び跳ね、言うのだった。
「というわけで。海に行って勝負だ!」

 その頃、アケミとルゥとレイの前にも、魔物が立ちはだかっていた。
「ナイトメア☆ブラストル、とらとらとらと参上」
「ナイトメア☆カノントータスBC、亀と参上」
「ナイトメア☆ケーニッヒ、野生の狼と参上」
「ナイトメア☆ディバイソン、もーもーと参上」
「ナイトメア☆サイクス、黒豹と参上」
「ナイトメア☆ミャア、にゃーにゃーと参上にゃん」
 その数六体。
「わ、わんー。いっぱいいるわんー」
「えーと。やばい?」
 冷や汗を流すルゥとアケミの横で、レイは猫耳魔法少女のミャアを見ていた。
「ミャア。こっちに来い」
「お断りだにゃー」
 それからミャアはアケミを見て、
「お前のおっぱいは危険が危ないのにゃー」
 どうやらダミアン軍団は、アケミのおっぱいがもっとも危険と判断したようだ。そしてそれは正しい。
「ここでやっつけるのにゃー」
 魔物たちがアケミへと迫る。

 リリムとリリスはあっさりと捕まった。そして、ヤマトとアケミにも危機が迫る。

(つづく)
104名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 18:02:17 ID:m6gwGyWZ
>アリサはどんな責め苦を受けているのだろう。想像するだけでちんこがギンギンになってしまう。
おい、貴様w
そしてアリサはやっぱり殺る気満々
105名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 18:43:32 ID:aKGZDqhk
大和の方にありさ以外の魔法少女なら勝機が有ったが……

魚だけとは…パワーアップの機会が無いでは無いか!!
106名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 20:23:40 ID:PMCjjbIH
最初はベジータみたいに復帰するかと思ったのに…
別の意味で18禁になりつつあるなw
107名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 23:04:41 ID:Q421xVBi
>>103
ピンク姉妹残酷物語来たコレ。ダミアン側が各個撃破に来たかー。
なんかアケミが頑張ってる横でヤマトがイイトコ取りしそーだなw
洗脳魔法少女を次々犯す的な意味で。

負けた場合ヤマトの待遇はどうなるんだろう。ちょっと気になる。
あ、地下で掘られるのか。見たくねえー。

あとウォディック頑張れ。
108名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 23:22:52 ID:Q6fKB/Ng
前回の後でアリサは服従させといた方が大人しいんじゃないかとか言おうと思ったがそんな暇もなくこの有リサ魔かよwww

109名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 00:06:03 ID:OBKALl2c
ナイトメアドリーム良かったっす。
前回もそうだったけど残酷描写がどんどんパワーアップしてるなw
そう簡単に死ねないだけにw


>反撃の手段
まぁ駄目案は「やさしい王様になる」がレゾンテートルなので
意味もなく大和辺りに
「貴様にやさしい王様になる資格などないっ、ビシッ!」
(ちょいケンシロウ風味)
とか指差されたらそれだけで自滅しそうだなw

110名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 02:13:15 ID:PtsU6C4S
うーむ…
今回ばかりはさすがに残酷描写注意とか書いといた方がよかったんじゃなかろうか。
つーか他の魔法少女達も見てないで止めろw

だがGJ。
111名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 23:34:52 ID:yTIoDXMx
残酷な魔法少女のテーゼ
112名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 02:27:44 ID:rMGrqTOt
>>109
臣下まではやさしくならないことが今回で実証されたから説得力はあるなww
113名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 02:40:49 ID:EY/D1tSF
ウォディックがんばれマジ頑張れ
俺はウォディックをマジ応援してる
114名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 10:33:07 ID:LqqLu1ms
強姦よりのリョナなら問題ないんだがグロよりのリョナはさすがにアウアウ
115名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 13:58:08 ID:PMT8lr8L
あの優しくて残酷なことのできないアリサちゃんをよくも洗脳したな!
116名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 14:22:25 ID:gIJPzMJ9
グロ表現がある時は予め伝えて頂けると良いかも、とまずは苦言。

>「というわけで。海に行って勝負だ!」
その部屋だけ水責めにすればいいんじゃねえの!?w
それにしてもダミアンさんは中々の戦術家だなあ。
117外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/07/06(日) 11:45:52 ID:x06foFYj
 ナイトメアドリーム第四十話

「さあ、どうした。海に行くぞ」
 ウォディックの言葉に、固まっていたヤマトたちがはっと目を覚ます。
「いや、あの、その。なんで海に?」
 ヤマトの疑問に魚が前ヒレを突きつける。
「分からん奴だな。俺は魚。海でなければ戦えぬ」
 ここは黒の神殿の内部。下は石の床で壁に覆われた広い部屋。魚が戦うには確かに不向きだろう。
「でも、海は遠いよ」
 黒の神殿があるのは奈良県はにはに市の山の中。
「奈良県て海はあったっけ?」
「ないわよ」
 地元のエリカが答える。ちなみにヤマトたちの住む埼玉県に海は無い。
「遠いか。ならば急いで行くぞ」
「一人で行け」
「愚か者め。一人では戦えぬではないか」
「僕は海に行く暇は無いの。妹を助けに来たんだから」
「ふむ。そうか」
 びちびちと飛び跳ね、魚が告げる。
「では、先に海に行って待つとしよう」
「……え? ここを通ってもいいの?」
「好きにしろ。ここは海ではないからな」
「いや、でも。ダミアンの服従の呪いにかかってるんじゃ」
「ふっ、笑止。この俺が、ダミアン如きの呪いにかかるものか」
 どうやら魚は自由意志でダミアン軍団に参加していたらしい。
 唖然とするヤマトたちの横を、ウォディックはびっちびっちと飛び跳ね、通り過ぎて行った。
「ひとつ聞きたい」
 部屋を出るところで魚が聞いてくる。
「海はどの方向だ?」
「ここを出て真っ直ぐ進めば海だよ」
 嘘は言ってない。
「そうか。この世界の海がどんなものか楽しみである」
 びっちびっちと魚は飛び跳ねながら進み、やがて見えなくなった。
「えーと。進もう」
 がっくりと脱力しながら、ヤマトとエステルとエリカは前に進む。
 見事にウォディックを突破。これでダミアンに一歩近付いた。
「なんだかな。試合に勝って勝負に負けたような気分」
「しっかりマスター」
「がーんば」
 励ますエステルとエリカの声もか細い。
「はー。こんなことでダミアンに勝てるのかな」
 ヤマトが呟いていた頃。アケミ先生たちは大ピンチに陥っていた。

「わ、わんー」
 突撃して来る魔物の軍勢を前に、ルゥが飛び上がる。
 牛男ディバイソンがパワフル突進し、左右をサイクスとケーニッヒの高速魔物が固める。。
さらにカノントータスBCとブラストルが後方から砲撃支援の準備をしている。
隙の無い陣形。ミャアはにゃーにゃーと鳴いていた。
「フォームチェンジ」
 アケミの頭にぴょこんと犬耳が生えて別形態に変わる。
「ナイトメア☆アケミ、わんわんフォーム」
 ずどどと突撃してくるディバイソンを、アケミは犬の俊敏さで回避。
118ナイトメアドリーム第四十話 :2008/07/06(日) 11:47:05 ID:x06foFYj
「わんわんぱーんち」
 左から突っ込んでくるサイクスをルゥが迎撃。ぷよぷよの肉球パンチをサイクスはさっとかわす。だがそれでアケミを襲えなかった。
「ミィル」
 右からのケーニッヒにはレイが牽制の闇魔法。ぎゅるんと渦巻く闇をかわし、こちらもアケミに飛び掛れない。
 前衛が離れた所に、今度は後衛から砲撃が来た。カノントータスの大口径ビームキャノンとブラストルのマグマ弾。
「わ、わんわんー」
 爆風の中、鳴きながら吹き飛ばされていくルゥ。軽い身がぽーんと宙に舞う。
「ルゥくん!」
 慌ててアケミが空中でルゥをキャッチした。その背後に、黒い影が迫る。
「迂闊だな」
 黒豹男のサイクスだ。背後からザッと爪を振るう。
「あがっ!」
 黒いドレスがさっと引き裂かれ、前のきつきつの胸までぽろんとこぼれた。
 着地すると剥き出しの大きな乳房がぷるんぷるんと揺れる。
「わんー。ご主人様ー」
「だ、大丈夫」
 いたたと顔をしかめながらもアケミは立ち上がる。背中には大きな引っかき傷が残っていた。
「あー、もう。肌に傷つけちゃって」
 胸をむねむね揺らしながらアケミはきゅっと眉間を寄せる。その胸に男どもは目を奪われていた。ルゥとレイも。
「みんにゃー。しっかりするにゃー」
 そしてミャアの言葉に男どもはハッとなる。
「やっぱり、あのおっぱいは危険が危ないのにゃー」
 ぷるんぷるんと揺れる豊かな乳房。先端の乳首は鮮やかな桃色に色付いている。
「やん、もう」
 両腕で隠そうとしても、隠し切れない大きな脂肪の塊り。男どもの視線はついそこに集中してしまう。
「ミャア」
 ただ一人、レイだけはミャアを見ていた。
「こっちに来い。お前は服従の呪いにかかってるだけだ」
「そうだにゃー」
「俺とマスターと一緒に来い」
「レイのお兄ちゃんも服従の呪いにかかってるにゃー」
「そうだ」
「そうだわん」
 二人の会話にルゥが割り込む。
「ボクとレイはご主人様に童貞を奪われて服従したわん」
「ひどいにゃー。ルゥくんとレイのお兄ちゃんを服従させるにゃんて」
 ちなみにルゥはレイより年上だが、何故かミャアはルゥはくん付け、レイはお兄ちゃんと呼ぶ。
「みんにゃ^。やっつけるのにゃー」
 あらためて、魔物たちが陣形を変えて攻め込んでくる。今度は距離を置いての砲撃戦。
 ディバイソンが背中の17門突撃砲を一斉射。
「わ、わんー」
 どかーんどかーんとあちこちで爆発が起きる中を、アケミとレイ、それにルゥが犬の俊敏さで回避していく。
 そこを射撃用スコープを搭載したケーニッヒが、ロングレンジスナイパーライフルで狙い打つ。
「狙い打つぜ」
 宙に跳んだルゥに正確な射撃が撃ち込まれる!
119ナイトメアドリーム第四十話 :2008/07/06(日) 11:47:56 ID:x06foFYj
「わんー」
「危ない!」
 咄嗟にアケミが、ルゥをどんと突き飛ばした。代わってアケミが射線上に晒される。
10キロ先の中型魔物の装甲を突き破る魔力鉄甲弾が、至近距離でアケミの体に突き刺さる。
 わんわんフォームのスピード重視のアケミの装甲は強固とは言い難い。
「がはっ!」
 背中から命中した弾丸が、お腹から突き抜けた。貫通したのだ。
「ぐっ」
 崩れるようにその場に倒れ伏し、口から血が一筋流れる。貫通したお腹からも血。
「わんー」
 鳴きそうな、いや鳴いてるルゥの泣き声が耳に響く。近くのはずなのにどこか遠くに聞こえた。
「だ、大丈夫よ」
 どうやら背骨は折れていないし、内臓にもそんなに損傷はない。ただ貫通しただけ。
「大丈夫……だから」
 自分に言い聞かせるように呟き、立ち上がろうと足に力を込める。だが込めた力はすぐに抜け落ちた。
 ガクガクと膝が震える。立ち上がれない。
「ちょっと。そんな、酷くはないでしょう。立ちなさいよ」
 自分の体に叱咤するように呼びかける。だが満足に動いてくれない。
「今だにゃー」
 動きの止まったアケミに、集中砲火が飛んでくる。
「メガロマックスファイヤー!」
「ナイトメア☆ビームキャノン・フルバースト!」
 ディバイソンが17門突撃砲を一転集中発射し、カノントータスが最大出力でビームを発射。
「ノスフェラート」
 飛んで来る砲弾を、レイが闇魔法で迎撃。ミィル以上の闇の魔力が砲弾を飲み込む。だが完全ではない。
「わんー」
 アケミの前にルゥが立ちはだかり、両手を広げた。
「馬鹿兄貴!?」
 レイの声。だがルゥに避ける気はない。自分のせいでアケミは二度も傷付いた。だから今度は、
「ボクがご主人様を守るわん」
 どかーん。
「わんー!」
 ぽーんとルゥの身が宙に舞い、そしてぽとっと落ちた。
「兄貴!」
「ルゥ……くん」
 血を吐きながら、アケミは倒れたルゥに必死に視線を向ける。首を動かすだけで精一杯。
 霞む視界の中、うつ伏せに倒れたルゥがびくっと震えた。
 よかった。生きてる。
 安堵する間もなく、そのルゥの頭が持ち上げられた。ケーニッヒに。
「へっ。無理しやがって」
「やめて……」
 血と一緒にアケミの懇願が漏れる。
「おっと。てめえが大人しくしてれば何もしないぜ」
 ケーニッヒの言葉はアケミにではなく、レイに向けられていた。唯一立っている、そしてもっとも手強い相手に。
「くっ」
120ナイトメアドリーム第四十話 :2008/07/06(日) 11:49:03 ID:x06foFYj
 ぎりっと歯軋りするレイ。
「にゃーにゃーにゃー。お魚にゃー」
 そこにミャアがお魚ステッキを振って、お魚ミサイルを発射。
 飛んで来るお魚を、レイはあえて無防備に受けた。ミャアにやられるのも悪くないと思ったから。
「レイくん!」
 全身に魚を受け、ばたっと倒れるレイ。アケミの悲痛な声が響く。
「やっつけたのにゃー」
 倒れたレイをつんつんと猫手で突付いて、ミャアが確認する。生きてはいるが起き上がりそうにはない。
「へへっ」
 ルゥをぽいと放り出して、ケーニッヒがアケミに迫る。ブラストルとサイクスとディバイソンとカノントータスもだ。
 腹部から血を流したまま、倒れ伏すアケミ。その長い茶色の髪をケーニッヒが掴み上げ、ぷるんとおっぱいが揺れた。
「いい女じゃないか」
 べろっと舌なめずりし、狼の顔が好色に歪んだ。
「男はみんなエッチなのにゃー」
 レイの背中に座り、ミャアは見学することにした。
「あ、ああぁ……」
 血の気を失い青ざめるアケミ。その豊満な女体が優しく床に降ろし、男たちの視線が突き刺さる。
 艶っぽい大人の美貌。床に広がる長い茶色の髪。触れれば指が沈みそうな豊かな胸。おっきいちんこでも受け入れてくれそうなしっかりした腰。
青臭い10代の少女にはない、大人の魅力満載の色っぽい魔法少女がそこにはいた。
貫通されたお腹から血を流し、重傷なのも、さらに獣欲をそそられる。
「さて。ここは」
 ケーニッヒが爪を立て、長いスカートを引き裂いていく。しなやかな素足が晒され、男たちの目が赤く血走っていく。
 じーと根元まで爪が切り裂く。その股間に下着は無い。魔物の流儀に従い、変身するとショーツは消えるのだ。
「ほう」
 茶色の濃い陰毛に包まれた花園。麗しい割れ目に男たちの視線が注がれ、股間がもっこりと膨らんだ。
「う、うぅ……」
 股間にさっと外気が触れる感触がして、アケミが微かに身じろぎする。だが体は痺れて動けなかった。
 突き刺さるような男たちの視線を全身に感じる。ケダモノの視線。
 これから何をされるか悟り、アケミは悔しさに歯噛みした。それ以上にルゥとレイのことが気になる。
 倒れたままのルゥに、ミャアの椅子にされているレイ。どちらもまだ無事らしい。
「よかった……」
 ホッと呟く。そこに、魔物たちが欲望を素直にぶつけてきた。
 狼の大きな手がむにゅっと乳房を掴んでくる。
「ほー。これがダミアンのちんこを打ち負かしたおっぱいか」
 そして、亀がとことこと股間まで歩み寄り、舌を伸ばしてきた。
「あっ」
 濃い陰毛を押し分け、カノントータスの舌が割れ目に直接触れてくる。
「こら、やめ……」
 亀の分厚い舌がねとねとと茂みを濡らし、奥の秘肉までねっとりとしゃぶってきた。
「やめ……」
 腹部の痛みとは対照的な甘い官能がさっそく下半身に疼き、はぁと熱い吐息が漏れる。
121ナイトメアドリーム第四十話 :2008/07/06(日) 11:49:49 ID:x06foFYj
「良い表情じゃないか」
 胸を掴んでいたケーニッヒが、乳首をしこしことしごき、ピンと尖らせる。
素直に反応するアケミの体に、さらに目をぎらつかせた。
 コリコリと乳首をしごくたびに、アケミは「うん、んぅ」と小さく喘ぎ、大きな胸を揺らした。
「感じるか? 淫乱な女だな」
「はぁ……」
 ケーニッヒの言葉を聞きながら、アケミは体内に溜まった熱を吐き出すように熱い息を吐く。
「へたくそ」
 そしてうっとりと瞳を濡らせ、頬を赤くしながらも悪態をついた。
「なんだと?」
「へたって言ったのよ。もっと優しくなさい」
「この野郎」
 乳首を摘んでいた指が、思いっきり乳房を掴む。狼の爪がざくっと豊かな胸にめり込み、切り裂いた。
「痛っ!!!」
 ふくよかな脂肪が切り裂かれ、胸から血が溢れ出る。
「おいおい、殺すなよ」
 後ろからサイクスの呆れた声。ちんこギンギンにしながら。
「ふん。こいつのおっぱいは危険だからな」
 胸に食い込んだ爪を離すと、血で染まっている。その爪をべろっと舐め、ケーニッヒはズボンを下げた。野太い肉棒がぼんと飛び出す。
「どけ」
 股間を舐めていたカノントータスが首を引っ込め、のこのこと後退。代わって狼が腰を割り込ませ、狼のペニスを宛がった。
「あぐぅ!」
 股間の入り口に大きな肉棒を押し当てられ、アケミはぐっと歯を食い縛る。
「いただくぜー」
 べろっと大きな舌がアケミの美貌を舐め、ずぶっと鋭く熱いモノが股間に突き刺さった。
「はっ、あぐぅ!!」
 ぶるっと肉棒を突かれた股間が震え、衝撃が全身を駆け巡る。
「私が……こんな、男にされちゃうなんて……」
 濡れた瞳から涙が伝い落ちる。
「そらそら」
 ずぶずぶっとケーニッヒは腰を奥へ奥へと進め、秘肉を割り、あっさりとアケミを蹂躙した。
 アケミの一番奥まで狼のペニスが入り込み、ずっしりと肉壷を埋める。
「あ、ああっ……」
 溢れる愛液が肉壷を満たし、ペニスを優しく包み込み、アケミにも熱い充足感をもたらした。
 腹部と胸の激痛と、女芯からくる甘い刺激。痛みと快感がない交ぜになってアケミを責め立てた。
「ああっ、あうぅ」
 熱い汗が伝う頬。か弱い喘ぎにも甘いものが含まれる。だが顔色そのものは悪い。重傷なのだ。
「どうだ」
 傷付いた身で感じ、女の本能で甘く喘ぐアケミを体の下に感じ、ケーニッヒは激しくピストン運動。
 腰が前後に激しく動き、じゅぷじゅぷと肉と肉がぶつかり、肉壷をかきまぜ、秘肉を抉り、肉汁を飛ばした。
「ああっ! あがあ、あぐぅうっ!」
 いつしかケーニッヒに合わせて腰を揺らしながら、アケミの脚が上に伸びる。
 上に向けられた脚がピストン運動に合わせてゆらゆらと揺れ、ピンと硬直した。
122ナイトメアドリーム第四十話 :2008/07/06(日) 11:50:33 ID:x06foFYj
「ああっ、アアアアーッ!」
「くっ、なんだ」
 不意に強烈な締め付けを受け、ケーニッヒはたまらずに達した。
「あぐううぅぅぅーっ!」
 熱い、灼熱の体液が子宮で爆ぜ、どくどくと流れ込んでくる。
 アケミの全身が硬直し、それから小刻みに腰を揺らし、がっくりと落ちた。
「ふー」
 脱力したアケミの全身から魔力が放出し、ケーニッヒに流れ込む。魔力を奪われたのだ。
 繋がったまま、アケミの変身が解け、人間の姿の明美になる。もっとも衣服は切り裂かれているのでほとんど変化は無い。犬耳が消えた程度か。
 いきなりの射精にもそれなりに満足し、ケーニッヒがモノを引き抜くと、ごぼっと精液がこぼれ落ちた。
「はー。はー」
 変身が解け、明美は荒く息を吐く。腹部を貫通され、胸を切り裂かれた重傷の身。
これ以上、激しい性交渉に耐えられるとは思えない。
 だが明美は見た。ぎらぎらと欲望に輝く魔物たちの瞳を。人間の姿になっても悪の魔法少女の明美は暗い部屋の中が見える。
「今度は俺だな」
 黒豹男のサイクスが覆い被さる。
「ま、待って。これ以上は……」
 上に熱い体温を感じながら、アケミが弱々しく哀願した。保険医だけあって自分の体調は分かっている。こんな重傷のまま犯され続けたら、身が持たない。
「いいから。死ぬまでに愉しんどけ」
 ケーニッヒが切り裂いた胸を舐め、サイクスが甘く乳首を噛んだ。
「はんっ」
 こんなときでも敏感に感じてしまう。自分の女体が恨めしかった。
「まったく。こんな良い胸を傷つけるなんて」
 乳首から胸に舌を走らせ、溢れる血を丁寧に舐めていく。その血がさらにサイクスを昂ぶらせた。
「やめ……やめて、これ以上は……」
 死ぬ。犯されながら、嬲られながら死ぬ。明美ははっきりと迫り来る死を感じ、恐怖した。
「いや……いやぁ……」
 逃れようにも体は麻痺して動かない。ルゥもレイも倒れたまま。
「こんな……こんなのって……。あうっ」
 サイクスのやはり野太いペニスが、花弁を貫いてくる。胸を丹念に舐めながら、挿入し、腰を前後左右に振ってきた。
「あうっ、あううっ。はっ」
 弱った体で、それでも甘い喘ぎを漏らし、悶えてしまう。それが体力を消費し、死を早めると知りながらも。
「ああっ。ああぁ……」
 ぺろぺろと舌で舐められる胸からは血が流れ続け、止まらない。貫通された傷穴も激しい動きに広がり、血がさらに噴き出し、赤黒い内臓が見えていた。
「ああぁ……」
 ぱんぱんと肉と肉がぶつかる股間が自然に激しく動く。動かされる。熱い肉棒が肉壷をかき混ぜ、抉り、明美を内側から揺らしていった。
「ああっ。あああーっ!」
 死ぬ。こんなに激しくされたら死んじゃう。
 死の恐怖を感じながらも、明美の体は性感を求め続け、淫らに悶えていた。
「んんーぅー!」
 ぐいぐりとサイクスが腰を回転させ、肉壷を激しくかき混ぜた。熱い肉汁がじゅーじゅーと股間からこぼれる。
「へへっ。こいつはどうだ」
 サイクスの鋭い爪が、お腹に触れる。魔力の弾丸が貫通した傷穴に。
123ナイトメアドリーム第四十話 :2008/07/06(日) 11:51:21 ID:x06foFYj
「ひぎいいぃー!」
 爪がザッと傷穴を押し広げ、赤黒い腸がぷるんとこぼれ落ちた。
「あ、ああがぁ。死ぬ、死んじゃう、やめてーっ!」
 小腸だろうか大腸だろうか。目の端にぷるんとこぼれる腸を見て、明美は取り乱して泣き叫んだ。
「死ぬ。死んじゃうの、やめて、もうやめてーっ!」
「どーれ」
 サイクスはずぶっとペニスを引き抜くと、明美の長い髪を掴み、その顔に勃起したペニスを差し出した。
 どろっと放たれる精液が、明美の顔を白く染めていく。
「あ、ああぁ……」
 顔に熱い体液を浴びながら、明美は朦朧としてきた目で下を見る。汗と精液で汚れた体。お腹からぷるんとこぼれる腸。引き裂かれたおっぱい。
「こんな……こんなので、死んじゃうの……やだ……」
 死ぬのなら、綺麗な体で死にたい。だが魔物に傷つけられ、汚され、それも叶いそうになかった。
 内臓をはみ出し、嬲られながら死ぬ。女として最低の死に方に、涙が溢れた。
 顔に射精したサイクスが掴んでいた髪を離すと、明美はどさっと床に落ちる。
もう顔を上げる余力も無い。
「亀ー」
 そこにカノントータスがのこのこと上に乗っかってきた。重い。傷口から内臓がさらにずるっとはみ出してくる。
「こんな死に方……いやぁ……」
 最後は亀に潰されて圧死。洒落にもならない。
「たすけて……」
 無駄と知りつつも、ぽつりと漏らしたとき−

 蒼い暴風が吹き荒れた。

「いかん。散れ!」
 ブラストルが咄嗟に叫ぶと同時、蒼い巨体が飛び込んでくる。
「亀ー?」
 反応が遅れ、アケミに乗っかったままのカノントータスの重い体がぽーんと宙に跳ぶ。蹴り飛ばされたのだ。
 そして宙に舞うカノントータスを、鋭い牙がガッと噛む。

「ナイトメア☆ファング・フルクラッシュ!」

「亀ー!」
 魔力を込めた牙が、カノントータスの重装甲をも一撃で食い破り、どかーんと爆発四散。
「えっ?」
 自分の頭上で起きる爆発に朦朧としていた意識がかすかに戻る。そして明美は見た。そこにいる蒼い虎男を。
 明美を守るように魔物たちを牽制しながら、誇り高い蒼虎はがおーと咆えた。

「ナイトメア☆レイズ、とらとらと参上」

(つづく)
124名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 12:37:49 ID:NcXZl1/p
投下HAEEEEEEEEE!

だがレイズ……その格好良さは死亡フラグだぜ……
125名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 13:44:25 ID:YWzBx7AX
それでも、目の前の残り5体なら意地でも倒してくれそうな気はする。
一匹はミャアだしw

だがアケミ先生が無事生き残れるかが問題だ。
126名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 02:44:04 ID:i8mfOQQl
魔物達ってなんか淡白だなぁ 
127名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 20:46:20 ID:3eBa6d5V
えっち勝負に持ち込めば、楽勝だったろうに、乙女やのう
しかし、魔力を分けてもらうのも大変だ
回復系がやられると辛いな
128名無しさん@ピンキー:2008/07/11(金) 06:56:49 ID:byO5msTz
新展開を楽しみに保守。むろん新作も歓迎
129名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 12:38:08 ID:uV3JYZRh
美少年が美少女魔女っ子に変身して戦うTS系魔法少女物はアリかな?
ネタを思いついたのだがTS系に書こうかどうしようか迷っているw

130名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 15:49:13 ID:FeeRiB2m
私は一向に構わんっ!
…えーと、もしそっちのスレに書くなら一応こっちにURL置いてくれると嬉しいなーとか。
131名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 22:43:09 ID:HZ8gFILc
最新の二次元ドリームにそういうネタの小説あったな。
132名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 23:20:24 ID:FeeRiB2m
>131
最新じゃないが二次ドリ文庫の方でも一件。魔法少女の力に目覚めた結果、日常生活から性別が変わってたが。
どうも作者がお亡くなりになったらしいんですごく残念だった記憶がある。
133名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 00:30:15 ID:XPLwzmTB
あーなんか赤い髪のあった気がするな。しなのゆらイラストだったような。
ラノベでも幾つかあるしわりとメジャーなのか。
134名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 20:51:11 ID:KO+YYOcf
マヴカレ魔法少女!か
ttp://ktcom.jp/book/2db/2db020.htm
135名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 21:53:52 ID:Em4KyYHE
強制女性化小説スレにいまTS魔法使いものが投下されてるみたいだね
>>129のひとのやつかどうかはわからないけど
136名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 03:33:23 ID:cwJa4mLY
ずーっと杏がこないんだが容赦ないBADENDが読みたいぞー
原作無し絵無しで抜ける小説はあんまないのに。
137名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 22:53:11 ID:DhBBxnWh
hsy
138魔法少女狩り【注意書き】:2008/07/17(木) 02:21:38 ID:OOiwKh/p
129です。取り合えず書いてみました。
登場人物はほぼ魔法少女ばっかり(の予定)なのでやっぱりこっちに投下。
エロシーンは初めてなので、どうぞお手柔らかにw
ネタ被っててもモーマンタイw

※注意書き※
@TS系バトル風オリジナル魔法少女物です。主人公は実は女の子みたいな美少年の男の子です。
 出来るだけ萌え系に特化して可愛く萌えられるよう頑張って描写してみました。うっかり萌えないようご注意下さい。

A主人公は似非ロリ魔法少女です。実年齢は違います。魔法で幼女化→魔法少女の2段変身ですのでくれぐれもうっかり萌えぬよう(ry)

B萌え系に見せかけて実は燃え系のつもりで書いてます。ご注意(ry)

C設定やらバトルシーンが長くてごめんなさい。エロシーンは2/3くらいから後です。ご注(ry)

TS系が嫌いな方は「魔法少女狩り」でNG推奨。
139魔法少女狩り:2008/07/17(木) 02:27:45 ID:OOiwKh/p
 魔界を支配する三強の一人が竜魔王である。
 この百年、支配地域を恙無く治めている竜魔王だが、最近残る2人、妖魔王と暴魔王の動向がやけに気にかかっる。
 魔界が今の三竦み状態となって幾星霜。神々が滅び、あるいは見捨てて去ったこの3次元世界にあって、各世界の長たちは人間界を守り、あるいは虎視眈々と狙っていた。
 人間界の住人の持つ精的エネルギーは各世界の住人にとって必要不可欠な資源である。
 しかし人間界はあまりに脆弱な世界だ。そこを壊してしまっては元も子もない。
 そこで人間界を侵略、あるいは守るに当たって各世界の重鎮らはある協定を結んだ。戦いをするにも最低限のルールは必要だ。
 すなわちそれが人間界保護条約である。
 みだりに人間界に数で攻め入り、人間界のバランスを崩さないようにするための処置。
 人間という存在が持つ魂、霊力、魔力に加え、労働力はもちろん精子や卵子、髪の毛や血液に至るまで各世界が存続するに必要不可欠な資源だ。人間は殖え易いが寿命が極端に短く、とても死に易い。
下手に乱獲したりすればあっと言う間に人間は滅んでしまう。そうなっては元も子もない。
 世界を統治する者にとって支配や侵略は楽しいゲームの一環ではあるが、余興でこれらを失う訳にはいかない。人間は出来るだけ殺さず生かして有効活用しなければならないのだ。
 そのため人間界に滞在する異世界の者は各界にて人員を制限し、これを越えることは罷りならないとされた。
 よってこれを越える、または無断で人間界に侵入した者には問答無用で制裁を加えることになっている。
 ちなみに余談だがこの項目には但し書きがあり、人間界にて誕生した者、人間と結ばれた異種族は申請にもよるが人間界の者と認められ、この数に含まれないとするという追加項目が存在する。
 さてこれらの保護協定により、これまで人間界は辛うじて天界や魔界を始めとする様々な異世界からの侵略から表向きは守られてきた。
 時代と共に新たなる異世界の侵略者が次々と登場しては天使や魔族たちは敵対、あるいは協力し合い、人間世界を守るために人知れず戦ってきた。
 しかし自ら生み出したルールの為に戦力が制限されるのもまたしかり。
 そこで彼らは人間の中に自らの尖兵ともいうべき存在を造り上げた。
 それが魔法少女だ。
 純真無垢な乙女だからこそ、魔界や天界、様々な異世界からの異能の力を受け入れ、自らを戦士として覚醒させることが出来る。そうした人間――少女たち。
 それらの戦いが表社会に表面化し、大きな事件や戦争に発展した例も少なくない。
 これまで人間界では多くの国が滅び、多くの者が死に、しかしそれでも究極の破滅だけは回避してきた。全ては魔法少女たちの活躍の賜物だ。
 人間は各世界の思惑通り増え続け、現代へと至っている。
 そして魔法少女もまたしかり――
140魔法少女狩り:2008/07/17(木) 02:30:50 ID:OOiwKh/p
 激しい炎が夜の町を彩る。
「魔法戦士、ジャスティス★ブレイバーっ!」
 しゃきーん。
 車の屋根で格好よくポーズを決めるのは髪の毛をピンピンにおっ立てたパンク風の年若い少女だ。
 青髪はまるで刺のように逆立ち、前髪の一部を金色に染めている。
 コバルトブルーのシャツ。同じ色のミニスカートを履き、その下には黒のスパッツが膝上までぴっちりと太股を覆っている。
 胸と腰、それに腕や足にはスケボーかモトクロスの選手の様なレガースに白のプロテクター。
手にも頑丈な装甲の着いた手袋を嵌めており、これで殴られるとさぞ痛いことだろう。
 少女の表情は全く分からない。なぜなら顔には大きな☆型のサングラスが掛かっており、表情が全く読めないからだ。
 不思議なことにこのサングラス、耳に掛けていないのにも関わらず顔面にピタリと張り付いる。どれだけ動いても落ちやしない。
 少女は手に持った光剣をブンブンと振り回すと目標を見定めた。
 ターゲットであるサラリーマン風の禿げオヤジは腰を抜かしてアスファルトの上にだらしなく座り込み、呆然と少女を見上げている。
 今がチャンスだ!
「おのれ痴漢、美代ちゃんの仇、覚悟しろ!」
 正義に燃える少女の叫びが夜の町にこだまする。
 一気に間合いを詰める魔法少女――魔法戦士ジャスティスブレイバーは光剣を大上段に構え、勢いよく振り下ろした。
「受けろ天誅ジャッジメントジャスティィィスぅぅーうっ!?」
 ガキン!
 光剣がオヤジの脳天、わずか1cmの所で防がれた。
 杖だ。金属のようなプラスチックのような不思議な光沢の杖が光剣の行く手を阻んでいる。
 先端には大きなハートマークに白い翼。杖の左右に2枚の羽根が大きく翼を広げた乙女チックなデザイン。
「邪魔するなっ!」
 ジャスティスが力を込めるも杖にバチンと弾かれた。物凄い膂力だ。
 弾かれたジャスティスは後方に飛び下がって間合いを取る。
「誰だっ!?」
 誰何の台詞が飛んだのはオヤジの前に一人の少女が立っていたから。
 白いフリフリのエプロンドレス、ふんわり丸い肩口には赤いリボンを巻き、手には白い手袋。
 ミニスカートの下から伸びるすらりと長い脚にはこれまた白いニーソックス。
 白い肌の美少女。髪の色は亜麻色で、肩まで延ばしたセミロング。頭には白い丸い大きなベレー帽を被っている。
その両サイドに可愛い小さな白い羽根がピョコピョコと動く。
 全身を白い衣装で包み、赤いローパンプスと後頭部を彩る大きな赤いリボン、
それに両肩の小さな赤いリボンと赤いネクタイがアクセントとなっていて実に映える。ロリ可愛い美少女だった。
 彼女が手に持つ長い杖は先程オヤジを庇ったものだ。
「やり過ぎよ、ジャスティスブレイバー。あなた、一般人を殺すつもり?」
 亜麻色の髪の少女は小首を傾げて呟いた。
 外見にふさわしい、可愛らしい美しい声だった。シャープで透き通った声色。
「誰、君?」
 ジャスティスブレイバーは光剣を構えた。
「あたし? あたしは魔法少女ハミングナスカ」
 少女はにこりと微笑んだ。
「魔法少女を狩るモノ、よ♪」
141魔法少女狩り:2008/07/17(木) 02:35:33 ID:OOiwKh/p
 魔法戦士ジャスティスブレイバーは2日前に魔法少女として覚醒した。
 普通の小学6年生だった新庄明日香はその日、ショッキングな出来事を母親から聞かされた。
 このところしばらく学校を休んでいる友人の赤木美代ちゃん、彼女が数日前に電車の中で痴漢に遭い、ひどい性的悪戯をされてしまったと言うのだ。
 許せない。痴漢も、のぞき魔も、強姦魔も、へんたいさんも全部全部全部許さないんだから!
 怒りのエネルギーが頂点に達し、魔法少女として覚醒したジャスティスブレイバーは正義の天誅を繰り広げた。
 この2日間で被害者の数はおよそ30名。痴漢、トイレののぞき、車内セックスをしていた変態カップルなどなど。ちなみに12人は全く関係の無い人間をうっかり攻撃してしまった冤罪である。
しかし魔法少女は反省などしない。正義の遂行あるのみである。
 そして今夜、とうとう美代ちゃんを悲しみのドン地に陥れた元凶の痴漢を発見した。魔法少女には分かるのだ。
「どけっ! そいつは僕の獲物だ!」
 ジャスティスブレイバーはハミングナスカに襲いかかった。
 体格はハミングナスカの方が一回り小さい。明日香は12歳、ハミングナスカの少女は10歳といったところか。
 魔力ブースト、全力でぶつかりに行く。
 ガキンッ!
 再び光剣と魔法杖が交錯する。ジャスティスの体当たりを真正面から受け止めるハミングナスカ。
「あのねぇ…この人はOL専門の痴漢なの。あなたが追っている少女専門の痴漢はとっくにあなたがぶちのめしてるわよっ!」
「ウソを吐くなっ!」
「ウソじゃ無いわよっ」
 ギリギリギリとお互いの全力が光剣と魔法杖に込められる。
 力はほぼ互角。
「あ〜ダメダメ。ナスカ、もうその子ダメみたいですよぉ」
 若い女の子の声が響いた。
 禿げオヤジの襟首を掴み、戦いの場から引き離そうとする緑の髪の少女が叫んでいる。紺のセーラー服を着た高校生くらいの女の子だ。
「…あーもぅ! 面倒臭いったらありゃしないっ!」
 フンと気合を入れてヤクザキック。
 その蹴り一発ででジャスティスブレイバーを引き剥がすと、ナスカは杖をビシッと構えた。
「説得が無理なら、ぶっ倒すしかないわね。ユフィ援護をお願い!」
「あいさー」
 緑の髪の女子高生はびしっと敬礼をするとオヤジを適当にどこかへと放り投げた。
「変身っ、ユーフィリス!」
 女子高生はクルリとその場で一回転、すると白いスクール水着に黒い丈の短いマントを身に纏った姿に早変わりする。足は素足に黒いサンダル。頭には黒いツバ広のとんがり三角の帽子を被っている。
 どこからどう見ても露出狂の変態魔女だ。
「ちょー天才美少女魔女っ子ユーフィリス、ただ今降臨ですぅー★」
 軽やかにポーズを決めるユフィ。
142魔法少女狩り:2008/07/17(木) 02:38:36 ID:OOiwKh/p
「こらーアホー結界張って援護しなさいってばーっ!」
 ガッチャンガッチャン、ハミングナスカは光剣を振り回すジャスティスブレイバーと激しい鍔迫り合いを演じていた。
 体力では互角でも武器の性能が違い過ぎる。このままでは不利は否めない。
「おー忘れてましたぁ」
 慌ててユフィは呪文を唱え、結界による戦闘フィールドを展開した。
 結界さえ張ってしまえばこっちのものだ。外界への流れ弾による2次被害の心配が無くなれば、遠慮無しに遠距離魔法攻撃をブチ込める。
おまけにギャラリーに盗撮される心配も警察関係者の介入を心配する必要も無い。存分に戦えるというものだ。
 こう見えてもユフィは緑の魔法世界グラドリエルの女王に使える7色の大魔法使いの一人なのだ。少々天然だが。
 結界を張り終えたユフィは続けて援護攻撃に入る。
「弾けろ灼熱、踊れ雨霰となりて…」
 ユフィが呪文を唱えると周囲に赤い光の玉がポツポツポツと浮かぶ。
「あっ、バカっ、その魔法はっ!」
 ナスカが血相を変えて叫んだ。
「いきますよぉ炎の弾雨《バーンドシェル》!」
 ズドドドドドドドド!
 凄まじい爆音と共にユフィの周囲に浮かぶ数十の魔法発射体から火の玉が雨霰のように撃ち出された。
「くっ!」「ちっ!」
 慌てて離れるジャスティスブレイバーとハミングナスカ。
 ジャスティスは一回転してビルの壁に取り付き、そのまま壁を走って逃げる。
 ハミングナスカはトンボを切って着地すると「ハミングバリア!」と叫んで魔力障壁を展開。
 ズダダダダダダダダ!
 ドカン!バカン!ボカン!
 周辺一帯が業炎に包まれ燃え上がる。まさに地獄絵図。
「ふぁーすっきりですぅー★」
 額に浮かんだ大粒の汗を拭うユフィ。
「このアホ魔女! こんな町中で広域殲滅魔法なんて何考えてんのよっ!」
「えーでも、私、回復魔法と支援魔法以外はMAP(広域殲滅魔法)攻撃しか覚えてないんですよー」
 アホでしたごめんなさい。
「もういいっ! そこで呼ぶまで見てなさいっ!」
「ふぁーい」
 ナスカは壁を走るジャスティスの姿を追った。
 ジャスティスは靴の裏に魔法のローラースケートを生やし、高速でビルの壁面を滑り降りる。
「ハミングブレス!」
 ナスカは魔法杖をやや短くして射撃モードに。狙いをつけて撃つ、撃つ。
 次々に飛来する光弾を右に左に躱すジャスティス。なかなかの運動神経だ。
「褒めてる場合じゃないか、えぃっ!」
 ハミングナスカは飛び上がった。
 一気に接近して来たジャスティスが接近戦の間合いに飛び込んで来たのだ。
 辛うじて光剣を躱す。エプロンドレスの先っちょがビリッと破かれた。
 ナスカの端麗な表情にピクッと青筋が浮かぶ。
「リボン…」
 ナスカはしゅるっと肩のリボンを解いた。赤く長いリボンに魔力念を込め――
「――カッターっ!」
 コマンド発動。しゃきーんとリボンがくの字に凝固、思いっきり投げる。
 凄まじい速さで回転するリボンが赤い円盤へと変化した。赤い一迅の旋風となってジャスティスの背後に迫るリボンカッター。
「甘いっ」ジャンプで躱すジャスティス。
「どっちが?」ハミングナスカは微笑んだ。
「なにっ?」
 避けたはずの赤い円盤がジャスティスの目の前にある。回り込んだのだ。いつの間に――
「ばかなっ!?」
 バキン、顔面に直撃。
 サングラスが砕け散った。
「ハミングブレス!」
 待った無し、ナスカは続けざまに撃つ撃つ撃つ。
「うわぁぁぁぁっ!」
 光弾の直撃を受けるジャスティス。爆煙にプロテクターの破片が飛び散らばる。
「…そろそろ話を聞く気になった?」
 ハミングナスカはトントンと杖で肩を叩いた。
143魔法少女狩り:2008/07/17(木) 02:43:38 ID:OOiwKh/p
「…まだまだ〜♪」
 ジャスティスブレイバーは起き上がると顔を上げた。
 化粧は濃いが表情は幼い。太く力強い眉、瞳に漲る闘志。目は爛々に燃えている。いや――酔っている。
 そこには理性の光が無かった。どんよりと濁っていると言った方が近いか。
 溢れんばかりの魔力が、彼女の願い力が暴走しているのだ。
「悪人は滅ぼす! 痴漢撲滅へんたい皆殺しーっ♪」
 ジャスティスブレイバーはケラケラと笑った。
 このまま戦いの狂気に呑み込まれたら、最悪バーサークして二度とこちら側に戻って来れなくなってしまう。
「もうっ、面倒臭い子ね。ユフィ、一気に決めるわよ、束縛魔法で援護して!」
 ナスカは魔法杖を閃かせるとジャスティスとの間合いを計った。
 杖の長さを今までのさらに半分にし、近接戦闘モードにする。こうなるともうバトンというより羽の生えた扇といった感じに近い。
 接近戦では長杖状態では取り回しに不都合が生じることが多い――特にあの技では。
「おっけーいくよー。束縛結界魔法陣、それっ!」
 空中の暗闇から突然声と共に白スク黒マントの巨乳美少女が姿を現した。
 大きな胸をプルンと振るわせ、空中に光り輝く紋章を描くユフィ。
 たちまち紋章が閃光の塊となって弾け、ジャスティスブレイバーの周囲に浮かび上がる。
「なにッ!?」
 ガチャーン、ジャスティスの全身を搦め捉える光のチェーン。
 閃光が収束すると、そこには光のチェーンに簀巻きにされた魔法少女が一丁出来上がり。
「う、うごけ…な…」
 ちなみに束縛魔法には発声機能を阻害する能力がある。対象の魔法使用を抑える機能だ。
「ナスカ、ブレイクアウトまで15秒だよ!」
 両手を広げ光球を懸命に制御するユフィ。魔法レジスト能力の高い魔法少女を束縛し続けるのは大魔法使いでも大変なのだ。
「分かってる!」
「13…12!」
「唸れ雷光、轟け雷迎」
 ナスカは杖を翻し、コマンドワードを叫んだ。
「10…9…」
「閃く光の螺旋となりて」
 眼前でクルクルクルクルとバトンを軽やかに踊るかのように振り回し、魔力をチャージ、一点に収束する。
「8…7…」
 ビシッとポーズを決めるハミングナスカ。魔法発動の予備動作に時間がかかり過ぎるのがこの技の難点だ。
「駆けろ雷光閃火ハミングストライカー!」
 裂帛の気合、暗闇に幼声が轟き渡る。
「6…5…」
 ダッとナスカは大地を蹴った。
 滑るように空中を高速でジャスティスブレイバーに向かって突進。
 瞬間、漆黒の闇を雷光が閃き、収束した魔力が炸裂する。溢れ出た電光が雷鳥の姿となってハミングナスカの全身を覆う。
「4…3…」
「ぐぁぁぁあ、離…せっ! はなせぇぇぇぇっ!」
 振り解こうと大暴れするジャスティスブレイバー。しかし光のチェーンは揺るがない。
「2…1…」
「うわぁぁぁぁ!」
 ジャスティスは目の前に迫る巨大な雷鳥の姿に恐怖の悲鳴を上げた。
「ゼロ…ブレイクっ!」
「ブレイクっ!」
 ユフィとナスカの声が合わさった瞬間、ナスカはジャスティスの寸前で切り返し、後方に飛び去った。
 鳥の形をした巨大な稲妻、そのエネルギー体だけがジャスティスブレイバーに激突、炸裂。
 閃光。衝撃。そして大爆発。
 ズバァァァァァン!
 大爆炎を背景にナスカはくるくると空中を回転し、軽やかにそして鮮やかに着地を決める。
「一撃必殺ハミング★ナスカ♪」
 クルリとステップ&ターン。片手でバトンを構え、もう片方の手はVサインを真横に目許でポーズ。キメはパチリとウインクだ。
「いぇーい、グッジョブ♪」
 バッチリ大爆発を背景にポーズを決めたナスカに向かってパチパチと拍手を贈る魔女ユフィ。あまりの格好良さに惚れ惚れする。
144魔法少女狩り:2008/07/17(木) 02:45:51 ID:OOiwKh/p
 ズゴゴゴゴゴ…
 ナスカが背後を振り返ると、爆煙が急速に収まろうとしていた。
 ハミングストライカーによる1億ボルトの超電流圧殺攻撃で大地は黒こげ、その真っ只中に大の字になって横たわる少女の姿があった。
 先程までナスカと戦っていた魔法戦士だ。
 魔法少女にはすべからく身を護る魔法障壁が備わっている。その力で魔法少女は様々な属性・物理的なダメージから身の安全を保護している。
 人間離れした魔族や妖魔と対等に戦える高い防御力、耐久力の秘密がここにある。
 ナスカの使うハミングストライカーはこの魔法シールドを無効化し、魔力や体力をゴッソリ根こそぎ持って行く悪辣非道な技なのだ。
 ジャスティスブレイバー、彼女にはもう抵抗する力も残されていないだろう。
「あ、そろそろ時間ね。頑張ってねナスカ」
 魔女は曰く気にニコリと微笑むと空中に飛び去った。
 たちまち夜の闇に姿を消す。

「ぐはーちかれた……」
 可憐な声でおっさん臭いため息を漏らすとナスカは尻餅をついた。
 ハミングストライカーはとっておきの必殺技だけに消費魔力も馬鹿にならない。
「……う、うっ…」
 倒れたジャスティスブレイバーが呻き声を上げた。
 一撃必殺と言うが、別に本当に殺す訳ではない。多くの特殊効果を付与してあるハミングストライカーには被対象者のHPを最低1ポイント残すよう魔法を編んである。
 魔力と体力をごっそり削り取り、KOダメージを与え、おまけに電撃の麻痺効果で体はろくに動かせない、その上魔法使用もままならなくなる。
それが対魔法少女戦用攻撃魔法ハミングストライカーの特性だ。
 戦闘の後のことも考え、魔法少女を叩き潰すことだけに特化した魔法攻撃。
 これを喰らった魔法少女は魔力を失い、しばらく魔法が使えなくなる。おまけに強制的にMPが0になるため魔法障壁も消え、魔力感応も図りやすくなるというおまけ付き。
 これほど『魔法少女狩り』を行うにふさわしい魔法はないだろう――
「よーしナスカっ、とっととやっちまえ!」
 ユフィの声がするも姿がない。
 慌てて周囲を探すと、爆炎魔法で炎上し、黒焦げになった車の上に緑の小鳥の姿がある。
 どうやらのぞき見に戻って来たらしい。このアホ魔女め。
「簡単に言わないでよ…まったく」
 ナスカはよいしょと立ち上がるとジャスティスのところまで歩み寄った。
 彼女に恨みは無いが、これも任務だ仕方がない。
 ナスカはジャスティスの体を肩に抱えると、手近なビルの屋上へと向かった。
「…結界を解除しておきなさいよ」
 小鳥に向かってそう呟く。
「ほい−っす」
 片羽根を上げ、小鳥が応じた。戦いの後始末はパートナーの大事な役目である。
145魔法少女狩り:2008/07/17(木) 02:48:18 ID:OOiwKh/p
 エレベーターを魔法で動かし、ビルの屋上にたどり着いたナスカは改めて結界を張ると、床にジャスティスの体を横たえた。
 パンク風だが近くで見ると結構可愛い女の子だ。
 濃いアイシャドウのメイクが汗と涙で流れ落ち、少し自然な幼い表情が露になっている。
 ナスカはジャスティスの両足を開くとスカートを捲り上げ、スパッツを露出した。
「えいっ」
 残っていたもう一つの肩リボンを解き、念を込めて一振り。鋭い刃となった赤いリボンがスパッツだけを綺麗に切り裂いた。
 可愛い白いパンツが露になる。
「はぁ…やっぱりやるしかないか…」
 ナスカはどんよりと暗くため息を吐いた。これも任務だ仕方が無いのだ。そう念じるように自分に言い聞かせる。
 ジャスティスの上半身を起こし背後に回り込む。青い髪が少しだけ焼けてチリチリになっていた。
 …やり過ぎてしまっただろうか。いやいや、手加減をしていればこっちがやられていたかもしれない。
 後でユフィに頼んで、魔法で回復させる際に一緒に治療して貰おう。だから…ごめんね。
 服の上から胸元に触れてみる。小さいながらも柔らかい乳房の感触。
 意外と成長しているようだ。ジャスティスの全身を覆っていたプロテクターは既に無く、
魔法衣はツーピースの薄着のようなものでお腹の部分から簡単に内側に手を入れることが出来る。
 滑らかな肌。肌触りが良い。ブラは…着けていない。
 柔らかい胸の先に固い感触…乳首だ。軽くつまんでやるとジャスティスがぴくんと反応し「うっ…」と小さく息を漏らした。
 意識はまだ取り戻していない。
 ナスカはジャスティスの全身を撫で回し、魔力感応を深める。
 魔法少女の体は魔力が枯渇すると、それを回復しようと周囲の魔力を求め、魔力の同調が早まる。
 その生態反射を応用すれば自分の魔力と相手の魔力とを同調させることが可能になる。これが魔力感応。
ナスカはさらに性的な感覚を同調させ、官能を深めることが可能なのだ。
 ナスカはゆっくりとジャスティスの顔に近づいていった。
 彼女の柔らかい唇にナスカの唇が触れる。甘い唇。
 そのまま唇を割って舌を入れる。
 反応は全く無い。気絶しているのだから当然か。
 そのまま唇を吸い、唾液を舐める。ゆっくりと唇を味わいつつ胸をじかに愛撫する。
 スポーツブラを着けるくらいには成長しているだろうか、まだ小ぶりな胸だが綺麗で柔らかい膨らみだ。
 ナスカは手を彼女の下半身に延ばすと、パンツの内へと忍び込ませた。
 下の毛は生えていない。小さな割れ目があるだけだ。
 裂け目に指を伸ばし、そっと指の腹の部分でさするように割れ目をこする。
 小さなお豆の感触があった。クリトリス。皮に包まれているそれを優しく揉む。
 魔力感応が進んでいるせいもあるのだろう、随分と濡れていた。
146魔法少女狩り:2008/07/17(木) 02:50:17 ID:OOiwKh/p
 …そろそろいいか。
「起きなさい、ジャスティス」
 ぺしぺしと少女の頬を叩く。
「う…ううん…あれ? 僕、一体どうしたの?」
 ジャスティスが目を覚ました。まだぼんやりとしているようだ。
「あたしが貴女を倒したのよ」
 ナスカは優しく微笑む。
「お前…どうして?」
「これから貴女はあたしとセックスするの」
「…え?」
「知らない? 男と女がするエッチな行為。赤ちゃんを作る行為よ」
「なななな、なんで?」
「詳しい説明は後でゆっくりしてあげる。今はあなたのここにある魔石を取り出すためにどうしても必要なの」
 そう言ってナスカはジャスティスのお腹を触った。
「さもないと、これが十日後には大爆発。東京が跡形も無く消えて無くなっちゃうから」
「え? えええぇーーーっ!?」
 いきなりナスカの唐突な発言にぽかーんと口を開けるジャスティス。
「ぼ、僕は…どうなるの? 死んじゃうの?」
「大丈夫。助けてあげるから」
 ナスカは優しくジャスティスの頬にキスをした。
「ごめんね。取り敢えず出来るだけ優しくするつもりだけど…ちょっとだけ痛いの我慢して」
 そう呟くとナスカは容赦なくジャスティスに襲い掛かった。待った無し。
 抵抗しようにもハミングストライカーの影響でジャスティスの全身は麻痺状態、力もろくに入らない。
 魔力感応が進み、ジャスティスの魔力とナスカの魔力はほぼシンクロしている。思念一発でジャスティスの上着を消滅させるとたちまち薄い胸が露になる。
小ぶりな乳房を優しく愛撫し、ピンクの乳首に口づけする。
 汗とほのかにミルクの香りがする。いい匂いだ。
「うっ…あん…はぁんっ…」パンク風の少女が喘ぐ。
「やだ…だめっ…やめてよぉ…」
 ジャスティスの必死の抗議を無視し、ナスカは口の中で乳首の固まりを舌先で転がした。充血してぷっくり硬くなった乳首。すっかり感じている。
「だめっ…あん…はっ…あぁっ…」
 下の方も良い感じで濡れている。びちゃびちゃだ。
 逃げようとする腰を抑え、ナスカの唇がジャスティスの秘裂に近づく。
 ちゅっ。じゅるじゅるじゅる。
 キス。その後溢れ出る蜜を音を立てて吸う。
「うわっ…あんっ…やめっ…あぁんっ!」
 初めて感じる快楽にジャスティスの歓声が上がる。
 ナスカも気持ちが良い。ナスカの官能とジャスティスの官能が魔力感応で繋がっているので通常の2倍気持ち良いのだ。魔法って便利。
 だがそれは逆にナスカ自身が達する速さが2倍になるということでもある。焦る。早く――イレタイ。
「もう…そろそろいいわね」
 口の周りを唾液と愛液で濡らし、ナスカは立ち上がった。 
 そろりと自分のパンツを下ろすと――にょっきりと大きな肉棒が露になる。
「えっ…?」
 快感にすっかり虚脱していたジャスティスはナスカのペニスに気づいて唖然とした。
「む、無理っ、絶対無理っ、こんなのはいんないよう!」
 ハミングナスカの愛らしい外見とはうって変わって、そこだけまるで肉の凶器だ。
 赤黒く巨立したペニスがビクンビクンと脈を打っている。ズル剥けの立派なオチンチン――と言うより男根と呼んだ方がふさわしい代物。
「大丈夫。たくさん濡れているから♪」
「いや、無理っ! お願いやめてっ、お母さ−んっ!」
 泣き叫び抵抗するジャスティスを抑え込み、ナスカは腰を動かした。
 ぬぷり。
 亀頭の先端がジャスティスの濡れそぼった淫裂に触れる。そろりと動かし、膣穴の入り口をターゲットロック。
147魔法少女狩り:2008/07/17(木) 02:52:43 ID:OOiwKh/p
「…うっ……あっ…」
 ジャスティスが悲鳴を上げた。
 ナスカの腰が沈んでいく。肉棒がぐいぐいと挿し込まれ、柔肉を掻き分け、ジャスティスの中へと納まっていく。
 途中で先端が引っかかった。処女膜だ。
 ナスカは腰を踏ん張り一気に突破する。
 ぺちん。
 ナスカの腰とジャスティスの腰が触れ合った。
 ナスカの肉棒の全てがジャスティスの内に納まっていた。
 ギュウギュウと濡れた柔肉がナスカに絡み付いてくる。狭い。熱い。凄い締め付けだ。
 ヤバイ、もう出ちゃいそう。
「こらっ、我慢っ! いくらなんでも早過ぎですぅ」
 いつの間にか目の前に緑の小鳥がいた。ユフィだ。
「無茶言わないでよ…っ…」
 ガクガクと腰を振るナスカ。女の子の中は気持ち良過ぎる。腰が勝手に動いちゃう。もう出ちゃいそう。
「あっ、あ…あっ…ふぁ…」
 ナスカの肉棒が激しく抽送し、最初は抵抗していたジャスティスも今や大きな淫声をあげ、腰を動かしていた。
「あんっ…あうっ…あふん…」
 魔力感応で分かる。処女喪失の痛みは殆ど無かった。ジャスティスの全身の官能が花開いている。
 なにせ2人分の快楽が流れ込むのである、後は気持ちよくなるばかり、高みに昇りつめるばかりだ。
「うぁ…はんっ…あぁん…あんっ…」
 ぐぐっと肉棒を押し込まれるとお腹の中がきゅんとする。
「いいっ…気持ちいいよぉ…」
 激しくかき回されると奥にコツンコツンと当たってそれが気持ち良くてたまらない。
「出るっ、出ちゃうっ、出ちゃいそう!」
 ナスカが叫んだ。股間に意識が集まってる。
 膨らむ感覚。どんどん感覚が高まっていく。
「出るっ、出るっ、出ちゃうーーーっ!」
「いくっ、いくぅっ、いっちゃうーーーっ!」
 2人は同時に絶叫した。
 どびゅっどびゅっどぴゅっ!
 ジャスティスの子宮に向かって大量の精子が放たれる。
 どくんどくんどくん。
「うわぁぁぁぁぁ熱いっ、熱いよぉ!」
 ジャスティスはびくんびくんと背筋を伸ばし反らし、大きく震えた。
 ナスカの肉棒から発射された精が自分の中に注がれている。
 初めて受ける膣内射精の感覚。気持ちイイ、熱い精子の感触、同時に涸れた体に魔力が流れ込んで来る。少女は大きな艶声を上げると、そのままがっくりと気を失った。
「はぁ…はぁ…」
 しばらくジャスティスの体に抱きついて息を整えていたナスカは、ゆっくりと体を起こすと下半身を引いた。
 ぬちゃっといきり立ったままの肉棒が秘所の中から抜け落ちる。
 どぶどぶと大量の白濁液が蜜壷から溢れ出し、零れ落ちた。
 所々赤い破瓜の証に染まっているのがちょっと痛々しい。
 やがて溢れ出る精子の中に、緑に輝く宝石が一つ輝いているのを発見する。
「ほーい、エメラルドストーン回収性交…もとい成功ですぅ♪」
 小鳥のユフィが精液の海に降り立つと、宝石を嬉しそうに嘴に銜えた。
 これが目的の物だ。
 人間界に落ちた緑の魔法世界の秘宝『エメラルドストーン』。
「ふぅー」
 一仕事をやり終えたナスカはほっと胸を撫で下ろした。
 これで2個目の宝石をゲット。残りは後5個だ。
「ナスカ、オチンチン出しぱなしー♪」
「しょ、しょうがないでしょ!」
 クスクス笑うユフィの言葉に慌ててパンツを引き上げる。
 ひゅん。
 その時、闇の彼方で何かが輝いた。
148魔法少女狩り:2008/07/17(木) 02:55:05 ID:OOiwKh/p
「…えっ?」
 今のは――剣閃?
 そう思った次の瞬間、激しい振動と爆発音がナスカたちを包み込む。
 ズドドドドドドドド!
「うひゃーぁ!」
 爆風で吹っ飛ばされ、転がる小鳥。
 これは――結界が無理矢理外側から破壊された?
 まさか――バリアブレイク?
 ナスカは慌てた。こんな芸当が出来る魔法少女は、相当な魔力制御能力を持った者だけだ。心当たりは――1人いた。
「えっ、うそっ!? 悠ちゃん、なんでっ、どうして!?」ナスカは叫んだ。
 ビルの屋上。フェンスの上にその少女は立っていた。
 大きな月を背景に、すっくと立つ少女。
 長い棒のような物を手に、短い黒髪のおかっぱ頭が風に揺れる。
 手に持つ長い杖がぎらりと街のイルミネーションに輝く。いや、あれは杖じゃない、魔法の長刀(なぎなた)だ。
 身長はナスカよりもさらに一回り小さい。長刀が余計に長く見える。
「ゆ、悠ちゃん、どどどどうしてここに?」
 動揺のあまり噛みまくるナスカ。冷や汗がタラタラと額の上を流れ落ちている。
「…ひどいですっ! 約束が違うじゃないですか、薫さん!」
 おかっぱの魔法少女が上目使いで睨んだ。目許を真っ赤に腫らし大粒の涙を溜めている。
「ご、ごめんね悠ちゃん! でもこれには理由が…」
 しどろもどろに答えるナスカ。思わず助けを求めにユフィを探すと、小鳥は気絶して目を回していた。本当に役に立たない魔女だ。
 悠と呼ばれた黒髪のおかっぱ少女は白いレオタードに黒い燕尾服。セクシーな衣装を身に纏っている。
足は素肌に黒いエナメルの小さなパンプス。黒いシルクハットでも被ればとてもよく似合いそうな格好だ。
 その姿や手に持つ武器で判る通り、彼女も魔法少女である。
 長刀をギュッと握り締める手が震えていた――相当怒っているようだ。
「夕方、あんなに約束したじゃないですかっ、薫さんっ!」
 魔法少女――悠は叫ぶと長刀をナスカ――薫に向けた。
「許しません…絶対にっ!」


《つづく》


魔法♂少女ハミングナスカ〜魔法少女狩り
第1回『魔法少女を狩るモノ』
149魔法少女狩り【次回予告】:2008/07/17(木) 02:58:44 ID:OOiwKh/p
僕の名前は那須薫――
14歳の中学2年生。性別は男。趣味は男らしいこと全般。特技はスポーツ全般。
見た目の特徴は…小柄で顔がとても可愛らしいこと。そう、まるで女の子みたいに――
ちくしょう! 僕は魔法少女になんてなりたくなかったのにぃーっ、いやだいやだいやだーーっ!
もうこんな生活はごめんだーーっ!
次回、魔法♂少女ハミングナスカ。
第2回『僕の事情と彼女の事情』に一撃必殺ハミングナスカ♪

150名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 03:10:49 ID:OOiwKh/p
以上です。愛と平和(と日本壊滅を救う)のために
他の魔法少女を無理矢理強姦する正義のヒロインと
いうのはどーかなーと思いついた次第ですw

後はただ『対魔法少女専用(その後に
エッチするため)必殺魔法』というネタを
思いついたのでそれで書きたかっただけです
ゴメンナサイ。
長々と失礼、うまくうぷ出来たかなぁ。

最後に「ナイトメアドリーム」のファンです。
続き楽しみに待ってます。頑張って下さい。
151名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 05:19:39 ID:5x2+SNB3
なんか新作キター
152名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 15:43:22 ID:5sHdo4TC
あえて厳しい言葉を捧げよう…





GJ!これからもどんどん投下してください!
153名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 18:46:11 ID:2xqiNZ4W
やべーナスカに萌えちゃったよ…

もの凄く負けた気分だ…orz
154名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 18:53:16 ID:2xqiNZ4W
おっとショックの余り忘れてた(ワラ
GJ!
ついでage
155外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/07/17(木) 21:18:00 ID:NaU/15t6
いーやっほうー gJ!
ジャスティスブレイバーたん過激 こんな乱暴な魔法少女は初めてだ
悠ちゃん期待 黒髪のおかっぱ少女をあれこれして
156名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 20:49:21 ID:3zKJbjy0
これは・・・・GJと言わねばなるまい!









ジャス子は僕っ子魔法少女だったのか・・・・すっかり騙されたわ
続きを期待!
157名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 11:07:20 ID:V10bvKLF
158名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 11:47:41 ID:2knNhU6E
しゅらしゅしゅしゅ
159129:2008/07/26(土) 01:58:34 ID:v7za6LDE
やっとアクセス規制が解除された…w
感想頂いた皆様有難うございました。
取り合えず「もう来んな!」とか言われなかったので、
ナスカの続きを投下しようと思っています。
今週末はコミケ準備のお手伝いがあるのでその後になりますが。

>>152さん
厳しいご意見有難うございました。
コメント読むときちょっぴりドキドキしましたw

>>155外伝さん
ナイトメアドリームの毎回徹頭徹尾魔法少女を苛め嬲るスタンスには
感動すら覚えますw
(褒め言葉的な意味でw)

ある意味このスレ住人の最も欲しがるモノの具現化なのではないかと。
私もここに来たのが6月からの新参なので保管庫にある分と
このスレの分は読んだんですけど、スレ3と4の分が
保管庫には無いんですよね。
それがちょっと残念で。

内容的には外伝さんとは出来るだけ被らないようにはしていきたいな〜
とは思ってますので生暖かい目で見守って頂けたら幸いです(汗

160名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 02:15:50 ID:bSVslu3G
>>159
あのな?か、勘違いすんなよ?俺が全裸なのは…そう!暑い…暑いからだからな?
と、投下なんか待ってるからじゃないからな?
161名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 02:48:54 ID:JHsGJUJA
ここの所、保管庫作業が停滞していますが(すみません)
DAT位なら負荷も低いのであげておきます
162161:2008/07/26(土) 06:38:22 ID:JHsGJUJA
きちんと読み直したら
3,4スレの分が保管できていないって事でした
これは恥ずかしい
163名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 07:45:04 ID:UDpNxysW
いつもお疲れ様です。
164名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 14:58:30 ID:wRUBgu+P
>>159
129氏、お待ちしております。
165名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:17:48 ID:Bg7QeROR
ド素人の自分がちょっと書いてみました。
まだ魔法もエロもありません。

これで『読めるレベル』なのか『読めないレベル』なのかが知りたいので、感想よろしく。
166名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:20:02 ID:Bg7QeROR
―――その日、女子大生の黒神黒(くろがみ くろ)は少しの期待と多くの後悔を心に秘め、通い始めて数か月になる某美大へ登校した。
校門をくぐり、自分の教室へトボトボと歩を進める。

…彼女自身は気付いていない訳だが、
今時珍しい、所謂牛乳ビンの底の様なメガネ。
肩辺りまで無造作に伸びたボサボサの黒髪。
夏だというのに、ぶかぶかのトレーナー、地面すれすれの長さを誇るスカート(しかも上下ともに真っ黒で、所々に謎の白い文字が刺繍されている)。
…という常人とは到底思えない出で立ちの彼女が、肩を落として歩いている訳で…
彼女の横を通り過ぎる学生達は、その異形の生物を完全に無視するか。凝視してしまうか。の二択を迫られるのだった。


「おはようございます」

グイッ

「ふぎゃ…」

カメの様な速さで歩いていた黒の頭を、後ろから近づいてきた男が丁寧な挨拶と共に突然上方から手で押さえ付けた。
思わず黒が足を止める。

「…あ…おはようございます…光君…」
「はい、今日も良い天気ですね。黒神さん」

黒の頭を押さえ付けている男は、黒の方を見るわけでもなく、無機質な挨拶を無機質な表情のまま繰り出した。


――男の名は白川光(しらかわ ひかる)。
この大学で1、2を争う程の美男子だ。
身長は180を少し越え(ちなみに黒との差は約30cm)、この世の物とは思えない程の整った顔をしている。
…ただし、いつも全身を白い正装でビシッとキメている…という、何だかよくわからない欠点があったりするが。
167名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:21:36 ID:Bg7QeROR
「…あの…そろそろ放してほしいんですけど…」
「おっと、失礼しました」

ぱっ、と光は黒の頭から手を放す。

「…えと、何か用ですか…?」
「はい。一緒に教室まで行こうと思いまして」
「あ…わかりました…」

周りから見れば「天使と魔女」の様な二人がゆっくりと歩いていく…

…補足しておくと、この全く違うように見えて、何処か似ている二人が一緒に居るのは珍しくは無く、
「カップルだったりして…」
という噂は絶えない。

…実際は全くそんな事は無いのだが。


(゜Д゜)(゜Д゜)(゜Д゜)(゜Д゜)(゜Д゜)


「…?…誰も居ませんね…」
「そのようですね」

教室に到着して、中に入ったとたんに二人が声をそろえて言った。
授業開始時間まで、あと5分だというのに誰も居ないのだ。

不審に思い、二人は教室内を見回し……そして、黒が先に気付いた。

「…光君…黒板見てください…」
「ん」

割と広めの教室にある、大きな黒板の端っこに真実が記してあった。

『先週お伝えしたように、本日は休講です♪』

…二人はしばらく無言で立ち尽くした。
お互いに(人の話を聞かない人間だな)と思いつつ。



「…光君、暇になったことですし…私のバカな話を聞いてもらえますか…?」

…2、3分経っただろうか、黒がいきなり口を開いた。

「はい、いいですよ」

何の前触れも無く始まった、黒の「バカな話していいかな」を躊躇い無く受け入れる光。
このツーカー加減が
「こいつらデキてんじゃねえの?」
と言われる原因だと今の二人は知らない。
168名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:23:32 ID:Bg7QeROR
二人は手近にある椅子に腰を掛け、机を挟んで面と向かい合う。
そして、

「どうぞ、お話ください」
「…実は…昨晩の出来事なんですけど…」

と黒が話し始めた……その時だった。

ガシャーン!!!

教室のドアが物凄い音を立てて開き…

「よっしゃああああ!!ギリギリセェェェーーフッ!!!」

三人目のバカが入室した。
少し遅れて授業開始を知らせるチャイムが虚しく響く…



――三人目のバカの正体は赤松花園(あかまつ かえん)。
燃えるような赤い瞳と髪が印象深い……一応、女の子だ。

「おおっ、オカルト女に真っ白野郎!今日も朝からラブラブだなっ!」

花園は二人を見るなり元気よく声をかけた。

…どうやら、二人しか居ないという事の異状には気付いていないようだ。
本物のバカだ。

「それでは、お話をどうぞ」
「あ…はい、実は……」
「あっ!お、お前ら無視すんなよっ!オレ達友達だろぉ!?」

喚くバカに完全無視を決め込み、黒は昨晩起こった奇妙な出来事を語り始めるのだった…



つづく
169名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:24:31 ID:Bg7QeROR
ここまで、です。

『読めないレベル』の評価を貰っちゃった場合は、もう一度練習し直します。
170名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:25:51 ID:9ZUXRHB/
よし、赤松花園さん貰って帰る。

取りあえず、唐突に
(゜Д゜)(゜Д゜)(゜Д゜)(゜Д゜)(゜Д゜)
が出てくるのにはビックリしたけどそれ以外普通に期待できると思うー。
というわけでwktkしながら待つぞ。
171名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 03:10:11 ID:ndfwVnwC
つまり後三人がロッカーの中に隠れて3Pの真っ最中なんだな?
続き希望
172名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 21:01:24 ID:iR1Ap/tO
まさか、女子大生魔法少女なのか……?
いいぞ! もっとやれ。
それはさておき読み辛いとは感じなかったです。強いて言うなら顔文字系は余程のことがない限り
避けたほうが無難じゃないかなーというくらいでしょうか。続きを期待してます。
173名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 23:59:27 ID:SDT5DKGK
新作キター!!

>>169
なかなか読み易くて、いいと思います。
ただ他の方も言ってますけどこの文章だと
顔文字は少し合わないかも。
(今の調子なら無くても全然問題無いですし)

あとは小説形式なら文章の最初に1文字、
空白を入れると文頭が認識しやすいかも。
まぁ好き好きでw
続き楽しみにしています。

174名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 00:50:46 ID:SGMcVnPG
読める文章能力だと思うぜ。悲観しなくていいよん
175名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 07:51:28 ID:ev3WNGUG
続きに期待
176名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 21:51:19 ID:/7sneoCS
ナイトメアドリームの続きを待つ。
もちろんハミングナスカや新作も。
177名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:04:31 ID:zW5FFlKH
ブラッドサ・・・いや、あれは作者忙しそうだからなあ
178名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:20:49 ID:frs5eNoX
杏だって待ってますよ
179名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 17:00:10 ID:01pJItL8
hsy
180魔法♂少女ハミングナスカ【注意書き】:2008/08/02(土) 03:18:13 ID:2wbHvVi+
129です。
待っていた方もお待たせしました。待っていなかった人ゴメンナサイ。
ハミングナスカの第2回を投下します。
前回はネタバレ回避のために仮タイトルでしたが、
今回から正タイトルで投下w


※注意書き※
@TS系オリジナルバトル魔法少女物です。
 主人公は美少女風な男の子が変身する魔法少女です。
 うっかり萌えないようご注意下さい。

A主人公は似非ロリ魔法少女です。くれぐれもうっかり萌えぬよう(ry)

B萌え系に見せかけて実は燃え系のつもりで書いてます。ご注(ry)

C設定やらバトルシーンが長いので面倒な方は(ry)

※TS系が嫌いな方は「魔法♂少女ハミングナスカ」でNG推奨。

181魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 03:20:33 ID:2wbHvVi+
「ではグラドリエルには人間界を侵略する意志は無い…そう申すのですな」
 竜魔王は重く頷いた。
 黒い巨大なこの竜は、魔界にその名を轟かす支配者の一人である。
「もちろんですわ。我らが緑の世界は人間界無しでは存続すら怪しい世界。そのことは竜魔王も十分にご承知のはず…」
「ふむ。無論知っておるよ。しかしアグレアのミーディアンか……鬼どもにも困ったものだ」
 魔界三王の一人と恐れられ、賢王と讃えられる竜魔王は深いため息を吐いた。
 世界のバランスの維持に努めるこの黒の魔竜は魔王の徴である黒曜のローブを翻すと長い首をもたげた。
 創世の真竜だからとて、全裸で他国の王の前に出るのは失礼に当たる。
 しかも相手が麗しき女性とあればなおのことだ。
「まぁ、あちらにもあちら側の事情があるのは分かっておるがな」
 賢王は明晰であるが万能ではない。いや、神とてけして完全な万能では無いのだ。
 こちらが安定すればあちらで火種が上がる。あちらを何とかすればこちらが。まったく運命因子とはやっかいなものだ。皮肉にも程がある。
 神のように全てを見放し、享楽に溺れ引きこもるのも一つの手ではあるが、竜魔王は生真面目な性格だったので世界の在り様に無関心にもなれない。
 そして彼は弱い民草を見捨てることも出来なかった。
 いっそのこと魔王らしく暴君にでもなればもっと楽に生きられるものを。
 しかしこれが竜魔王の性分だ。好きでやってるんだから、まぁ仕方が無い。
 竜魔王の前には人間大の姿見の鏡が置かれていた。そこに映っているのは竜魔王のごつい姿ではなく、白いドレスを身に纏った美しい貴婦人の姿。
 長い艶やかな緑の髪をアップに編み上げ、ドレスの胸元は大きく開かれ豊満な胸元をこれ見よがしにアピールしている。
 だが過度にいやらしくは無い。むしろ清楚な雰囲気すら感じられる。
 セクシーでありながら清楚。この矛盾、アンビバレンツを見事に両立させている。
 括れた腰、豊満な胸元もそうだが腰のラインが実に色っぽい。清楚なドレスからうっすらと浮き上がるボディラインが何とも扇情的である。
口元に浮かぶアルカイックスマイルもグッドだ。
 昨今の脱いで見せればいいと考えている若いサキュバスどもには大いに参考にして貰いたい。まったく、脱げばいいと言うモノでは無いのだ。
 鏡に映るこの美しい貴婦人こそ、緑の魔法世界グラドリエルの女王シズその人だ。
 今現在竜魔王と緑の女王は鏡を使った魔法通信で直接会談をしている真っ最中なのである。
「…で、犯人の行方は?」
「人間界にて逮捕されましたわ。イスカリオテの魔法少女達が捕まえて下さったそうです。ですが…」
「その逃走途中にエメラルドストーンを落としたと…全く、なんたることだ」
 フンと鼻を鳴らす竜魔王。怒りのドラゴンブレスが鼻の穴からチョロチョロとわずかに漏れる。
「重ね重ね申し訳ありません。今現在回収し、封印の済んだ石は2個」
「残り時間は220時間足らずか……余計な問題がこれ以上出なければよいのだがな」
 竜魔王は瞳を綴じると深く頷いた。
「うむ、委細承知した女王よ。そなたの使徒と魔法少女の活躍に期待しようぞ」
「それがですねぇ……」
 女王シズは少し困った風な表情を浮かべた。
「どうしたのかね?」
「いえいえ。なんでもありませんわ♪」
 にっこりとスマイルを浮かべる女王陛下。これ以上竜魔王の縦皺を増やすのも哀れだと考えたのだろう。言葉を濁した。
 別れの挨拶を済ませ、通信を切った女王は深いため息を吐いた。
「魔法少女ならぬ魔法少年少女だなんてとても言えないわよねぇ……」
182魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 03:22:33 ID:2wbHvVi+
第2回『僕の事情と彼女の事情』

「はぁ〜〜〜〜っ」
 中2の少年、薫は校舎の窓枠にもたれかかると、ほう〜っと艶やかなため息を漏らした。
 片手で髪を掻き上げるその仕草はまるで女の子のよう。
 いや、見掛けはまるっきり女の子。それが男子向けのブレザーを着ているようにしか見えない。
「いかんいかん……」
 慌てて頭を振る。最近ますます仕草が女の子っぽくなって来ている気がする。
 窓から校庭を見渡すと授業が終わり、クラブ活動に励み勤しみ青春の汗を流す同世代の生徒たちの姿が見える。
 薫の目には彼らが眩しく見える――マジ羨ましい。
 青春の汗。ほとばしる汗。汗。アセ。あせ。
「…やばい。何か頭がおかしくなってきた…かも…」
 こめかみを落ちる変な汗を拭い、瞳を綴じて俯きぼやく。
 彼、那須薫(なす・かおる)は中学2年生。先月14歳になったばかりの少年である。
 一見女の子に見間違われることも多い彼だが、れっきとしたオトコノコだ。
 胸に膨らみは無いし、股間にその立派な証明も付いている。
 しかし大抵の人は信じない。
 肩まで伸ばした艶やかなそれでいてサラサラな濃い茶色の髪。細いうなじ、整った眉目に通った鼻筋、黒曜石のように耀く大きな瞳、リップが乗りやすそうな小さな唇。
 彼の第一印象は、どこからどう見ても輝かんばかりの少女――しかも超の付く美少女だ。
 身長は152cm、体重は41kg。肩幅は狭く、ほっそりと小柄。
 しかし運動神経は良くスポーツはわりと万能。意外なことに力もある。
 なにせ空手初段剣道二段合気道二段の腕前である。
 ちなみにどれも中途半端なのは問題を起こして道場を破門されたから。
 彼の魅力というか魔力というか変なフェロモンはあまりにも強力で、体育会系の先輩諸氏方に対して絶大な効果を催すらしい。性的な意味で。
 まぁ要するに道着姿の薫と一緒に練習していると欲情してしまうのだ。
 薫は男だからインナーなんて着けない。
 そんな薫の道着の隙間から、チラチラ柔肌が見えたりするもんだから、そりゃもー多少頭がオカしくなっても仕方のないことだ。
 男に告白されたことも一度や二度ではない。着替えの途中に襲い掛かって来たので思わず返り討ち。半殺しにしたこともある。
 結局町道場は出入り禁止、学校のクラブも追い出される始末である。
 昇段試験をきちんと受けてさえいれば、もっと高い段になっていたかもしれない。
 ちなみに柔道の段位を持ってないのは単に柔道の昇段試験は受付が15歳、中学3年生からという理由だけ。道場は既に破門済みである。
 薫は顔も可愛いがスタイルも良い。スポーツが得意にも関わらず、肉付きは筋肉質では無くすらりとしている。
 手足はむしろほっそりと滑らかで、まるで女の子そのもの。
 身長と比較すると長さもかなりのものだ。いわゆるモデル体型。
 学校の制服がブレザーなもんだから、どう見ても宝塚の男形とかそんな雰囲気だ。
 つまり、可愛くも凛々しい女の子が男装しているようにしか見えないのである。
 そのため少女たちの熱い視線はおろか、少年たちの熱い視線をも浴びる毎日。当然下駄箱や机の中は毎日ラブレターの山。
 これが1日や2日、小学生の頃みたいに誕生日とかバレンタインデーだけとかならまだしも、中学生になってからはほぼ毎日がそんな感じである。
 こうなると話は別だ。もう食傷気味、勘弁してくれと思う。
 誰か一人をさっさと選び、特定の恋人を作れば今日の事態を避けることが出来たのかもしれない。
 しかし薫は生真面目な性格だったため、遊びやそんな誠意の無い理由で誰かと付き合うなんてことはとても出来なかった。
 ゲームとかによくありがちな――例えば幼なじみの女の子とか、隣の美人なお姉さんとか、実は田舎に婚約者がいました――
とか、そういうことも無ければ運命を感じるような出会いもこれまで無かった。
 まぁ薫自身が校内美少女ランキングでぶっちぎり1位、彼女にしたいナンバー1と彼氏にしたいナンバー1なので運命の出会いもへったくれも無いのだが。
 そして今や、彼には人にはけして言えない――家族にも明かせぬ大きな秘密が出来てしまった。
 これでは彼女を作るなんて夢また夢。
 なにせ彼は魔法少女になってしまったのだから――
183魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 03:24:16 ID:2wbHvVi+
 魔法少女ハミングナスカは緑の世界グラドリエルからこの世界に持たされた秘宝『エメラルドストーン』を回収するために魔法使いユフィによって選び出された愛の戦士である。
 人類の平和のために無償で戦う正義の戦士と言えば聞こえはいいが、やっていることはただの強姦魔と大して変わらない。
 その選出方法は不明だが、どうせロクでもない方法か適当に決めたに違いないと薫は睨んでいた。
 兎に角、薫は魔法少女に変身して戦う羽目になった。
 敵は――同じく魔法少女。
 人間界に落ちたエメラルドストーンは、人間界にいる少女たちと融合し、周囲の魔力を吸い上げて活性化する。
 そして、その魔力を受けて少女たちは魔法少女へと覚醒してしまうのだ。
 活性化したエメラルドストーンは少女たちの胎内で子宮と融合するため、その活動を停止させるには直接子宮に精子をぶっかけるしかない。
 そうすればエメラルドストーンは停止し子宮と分離、膣から体外へ摘出される。
 ちなみにエメラルドストーンは異世界グラドリエルでは無害だが、人間界では周囲の莫大な魔力を無尽蔵に吸収するため、
およそ300時間後には大爆発することが判明している。
 ちなみにその際の被害予想は――爆心地から半径50キロの巨大なクレーターが完成するとのこと。
 1個でも残せば関東平野のど真ん中に巨大な穴が出来上がるという寸法だ。
 もし7個全てが連鎖爆発した場合、この日本という国自体が世界地図の上から消え去るだろうと薫は脅された。
「別に私はこんな町、どうなっても構わないんだけどねぇ〜♪」
 小鳥姿のユフィは翼を毛づくろいしながら無責任にもそうほざきやがった。
 薫には拒否権が無かった。嫌々ながらも承諾するしか無かった。
 タイムリミットは約2週間。それまでに7つのエメラルドストーン全てを回収しなければならない。
 だが敵である魔法少女たちもそう易々とエメラルドストーンを渡してはくれない。爆死すると説明しても無駄なのだ。
 魔石に魅了された彼女たちは己の願いのままに力を振るい、魔法の力に溺れ、争う。
 魔力の暴走のあまり理性は崩壊し、自分たちが爆死することも理解出来なくなるのだ。
 だから薫はぶん殴ってでも、強姦してでもエメラルドストーンを集めねばならない。この東京が巨大なクレーターになる前に。
 何としても7つの緑の魔石を集め、7人の少女たちの命を救う――そして薫は魔法少女の生活とは一生オサラバするのだ。
 現在集めたエメラルドストーンの数は2個。倒したのは魔法少女スイートハーツと魔法戦士シャスティスブレイバーの2人。
 幸いにもこの2人は小学生だったので比較的楽勝だった。
 嫌がる彼女たちを無理矢理凌辱するのは心が痛んだが、これも仕方が無い。正義を遂行し東京を守るためには心を鬼にする時も必要だ。
 それが魔法少女ハミングナスカに課せられた運命なのだ――
184魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 03:26:02 ID:2wbHvVi+
「あのぉ、薫さん? どうかしましたか?」
 鈴を鳴らしたような可愛い声にふと薫は我に返った。
 見慣れた景色が目の前にある。
 6畳の部屋にベッド、机、本棚にタンス、クローゼット――あれ、いつの間に自分の部屋に帰って来たんだろう?
 そうか、学校が終わってぼんやり考え事をしながら歩いていたっけ。
 そして自宅の前で笑顔の――が待っていたのだ。その彼女の黒髪のおかっぱ頭が目の前で揺れている。
 先程の鈴を鳴らしたような小さな声を発したのはこの少女――長浜悠の声だった。
 ちみっこい体。身長はハミングナスカに変身した薫よりも一回り小さい138cm、さらさらの黒髪を綺麗なおかっぱに整えている。
 表情はちょっとおとなしめで、たれ目がち。
 とても可愛らしいのだが、どこかおどおどした感じが何とも小動物っぽい印象を受ける。
 その、くりくりとした大きな黒い瞳が薫を見つめていた。
「あ、ごめんごめん。ちょっと考え事してた。なにかな、悠ちゃん?」
 薫はにっこりと微笑んだ。
 考え事というより魔法少女になっている時以外、ぼんやりすることが多くなっている。
 これも魔力強化の後遺症かもしれない。まったく…普通の生活を返してくれと叫びたい。
 そして目の前にいるこの黒髪おかっぱ少女こそ、昨晩ジャスティスブレイバーを倒し、凌辱した直後にナスカたちを襲いに乱入して来た本人だ。
 魔法少女スイートハーツ。彼女は3日前に薫がハミングナスカへ初めて変身し、戦った魔法少女でもある。
 つまり魔法少女狩りに成功した記念すべき第一号。
 悠は上目使いにじーっと薫を見つめていた。
 しゃぶっていた薫の肉棒から口を離すと、ツーっと唾液が零れ落ちる。
「あのっ……ごめんなさい…私『ふぇらちお』って、その…やったことがなくて…へたで…ごめんなさい…」
 大人しそうな悠が悲し気な表情で小さく謝った。油断すると聞き逃しそうなウィスパーボイス。
 どうやら薫がぼんやりしているのを、気持ち良くなかったと勘違いしたらしい。
 こっちこそごめん。小学5年生の女の子にフェラチオをさせている時点でアウトです。薫は心の中で謝った。
 実は悠の胎内からエメラルドストーンを無事摘出したものの、彼女の体には魔石の後遺症というか、魔法少女になった副作用が残ってしまった。
 そのひとつがこれ。とてつもなくエッチになっちゃうという代物。
 彼女たちの体内には膨大な魔力がそのまま残っている。
 魔力制御機関であるエメラルドスト−ンを取り出してしまったため、彼女たちは自身の体が魔力に順応するまでどうしても体が疼いて仕方が無いのだ。
 魔力が急激に増大すると、人は一時的に著しく性欲や食欲、睡眠欲や攻撃性などの原始的な欲求が増大するらしい。願いの力が暴走するのもそのためだ。
 これが物欲や食欲、睡眠欲なら良かったのだが、性欲となるとなかなか解決し辛い問題がある。
 いかんせん一人では性欲を満たすことが出来ないのだ。
 副作用の仕様上、一人エッチ即ちオナニーではなかなか達せられない、つまり満足出来ない。
 時間が経てば自然と魔力適合が進み解決する問題なのだが、今はその時間が無い。
 ここは薫が当事者として協力してあげるしか無かった。
 まぁ、昨晩は約束を破っちゃったし。
185魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 03:30:10 ID:2wbHvVi+
 夜の闇が濃くなり、雑居ビルの屋上を冷たい風が吹き抜ける。
 結界をバリアブレイクの一撃で破壊され、ハミングナスカとスイートハーツは緊迫の睨み合いをしていた。
 急に肌寒く感じる。セックスして汗ばんだ肌が風に煽られ急に冷えたためだろうか。それとも何か別の理由のせいか。
「…約束したのに、酷いです薫さんっ!」
 大粒の涙を溜めて抗議する悠――魔法少女スイートハーツ。
 白いレオタードからすらりと伸びた生足が――動いた。
 両手で魔法の長刀を構え、勢いよく振り下ろす。
 ブンッ、ブンブンッ!
 鋭い剣閃の残像がまるで大きな三日月のようだ。
 長刀とは長い杖のような棒の先端に厚みのある片刃の剣を取り付けた武器。
 振り回したり突いたり、自由自在に攻撃出来る。
 遠心力や梃子の原理の応用で力の無い女の子でも強力な打撃力を与える危険な代物だ。
 ましてやスイートハーツの魔法の長刀は魔力を切り裂く。
 闇夜に輝く残月が幾つも鋭い牙となってナスカを襲う。
 泣き叫びながら襲いかかる美少女というか幼女の攻撃を必死でナスカは――躱す躱す躱す!
 上に下に右に左に、体をくねらせ必死に避ける。
 先日みたいに「えいっ、やぁっ、たぁっ」と殴ってKOという訳にもいかない――どうしよう?
「絶対に許しませんからっ!」
 一方スイートハーツの瞳は真剣そのもの。殺る(やる)気満々である。
「私と一緒に戦おうって言ってくれたくせに、一人で犯っちゃうなんて……ずるいですっ!」
 ブンブンブン!
 泣きながら迫る悠。迫る長刀。
 鈍いとも鋭いとも言える白光がギラリと輝く。
 長刀も怖いが、悠の気迫の方がもっと怖い。
 当たったらマジ洒落にならない。痛いじゃ済まないだろうなぁ。
 思わずそんなことを考えてしまうハミングナスカ――魔法で幼女化した薫。
「だ、だってもうこんなに遅い時間でしょ? 小学生は寝る時間よ? 悠ちゃん、もう寝てるだろうって思って……」
 ちなみに現在は夜の11時過ぎ。悠は9時には寝ると言っていたのだが。
「…酷いです薫さん、二人で一緒に襲おうねって約束したのに! 私、すごく楽しみにしてたのにっ!」
 大粒の涙が可憐な少女の頬を伝って落ちる。
「悠ちゃん……」
 思わず見惚れ、足が止まるナスカ。
 ブンッ!
 スイートハーツはきらめく刃を情け容赦なく振り降ろした――
 しまった、一瞬回避が遅れる。
 ついにその一撃がナスカを捉えた。亜麻色の前髪がぱさりと切り落とされ、風に舞う。
「ひっ――!?」
 危ない。もう3mm鼻が高かったら当たっていたところだ。
 幼女化してて、鼻が小さくなっていて良かったと心から思った瞬間である。
「わ! 分かった、分かったから! ごめん! もうしないから!」
「だめです許しません今さら反省したって遅いです命乞いしたってむだです神様にお祈りする時間もあげません!」
 一口で言い切り、長刀を構える悠。目が完全に据わっている――怖い。
「じゃ、じゃあ、こうしよ! また今度暇な時間にエッチしよ? 約束する。だから剣を収めてよ! ねっ?」
 ナスカは必死になってペコペコ謝った。颯爽と華麗にジャスティスブレイバーを倒した無敵の魔法少女の姿はもうどこにも無い。
「死んでから反省してください。私も後で死んであげますからっ」
 ビュンビュンビュン! 突き突き突き!
 吹き荒れる嵐のように長刀が闇に乱舞する。
 薫は――決意した。
186魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 03:31:20 ID:2wbHvVi+
「明日! 明日、放課後エッチしよ!」
 ナスカの眼前で――長刀がぴたりと止まった。
「…本当ですか?」
 泣き腫らした黒い大きな瞳が上目使いにナスカをじーっと見つめる。
 グズグズと鼻をすする音。
「うん。ほんとほんと」
 こくこくと頷き、ナスカはにっこりと――顔半分を引きつりながら微笑んだ。
「……分かりました。それだったらいいです」スイートハーツは長刀を下ろした。
 はぁ−−−っと深いため息のナスカ。どうにか…助かった。
 ほっと胸を撫で下ろすとスイートハーツがとてとてとてと近づき、ナスカにすり寄り抱き着いて来た。
「えへっ…薫さん♪」
 やれやれ。このまま戦い続けていたら、いずれ彼女になます斬りにされるところだった。
 ナスカはちらりとスイートを見ると黒髪をそっと撫でた。
「えへへ……♪」
 にこにこと笑顔の甘えん坊――スイートハーツが頬をすり寄せる。
 もうすっかり機嫌が直っている。
「あれ〜もう終わっちゃうの?」
 突然女の子の声が響いた。
 青髪をトゲトゲにおっ立てたパンクヘア。前髪の一部を金色のメッシュに染め上げた魔法少女――ジャスティスブレイバーだ。
 いつの間にか全裸の彼女が胡座をかいて座り込み、のんびり見物を決め込んでいる。
「いやー途中で目が覚めたんだけどね。なんか、お取り込み中みたいだったんでさ。体思うように動かないし」
 あっけらかんと笑うジャスティス。
 彼女の瞳には理性の光が戻っている。魔石から解放されてどうやら正気に戻ったらしい。
 はぁ−とナスカは再び盛大なため息を吐いた。
 さて、これから彼女に説明して、説得しなければならない。
 それから――まだまだやることはたくさん残っている。
 ナスカは頬をすり抜ける風に、ふと夜の街並みを見下ろした。
 この街のどこかに残り5つのエメラルドストーン、それを持った少女達がいる――何としても彼女たちを――
 そしてこの街を守らねばならない。
 それが魔法少女ハミングナスカに課せられた使命なのだ――
187魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 03:32:58 ID:2wbHvVi+
 ちゅぱちゅぱちゅぱ。
 悠の小さな舌が薫の肉棒を舐めていく。
 全裸になった悠がベットに横たわった薫の上に跨っていた。
 白い痩せた小さな体。薫の股間に頭を、薫の頭にお尻を向ける丁度シックスナインの体勢だ。
 大きな薫の肉棒を小さな口で頬張るように含む。カリ首を舌が舐める感触が何とも心地良い。
「うっ……」
 気を抜けば射精してしまいそう。このままでは小学生の口に出してしまう。
 意識を堪え、お礼代わりに薫は目の前で動く悠の小さなお尻、その下の陰裂を愛撫した。
「…ん…あっ…っ、薫さんっ…んっ…」
 人差し指を悠の膣唇の中にねじ込む。ぬるっとした肉襞の生暖かい感触がぎゅうぎゅうと指を押し潰そうとしてくる。
「んーっ…ん…んっ…薫さんっ…ん…薫…さんっ……」
 薫の指の動きに感じ入る悠。舌の動きが止まる。
 ねっとりとした熱い肉の襞が指に絡み付いてくる。とても小学生とは思えない熟肉のうねり。
「…あ…ん…はっ…んんっ…あっ…薫さん…とても…気持ちいい…です…」
 蜜壷はすっかりトロトロで、熱い愛液が次から次へと溢れ出て来る。
「うん…そろそろ行くよ、悠ちゃん」
「は、はい…どうぞいらしてください、薫さん…」
 薫は悠の体をベッドに寝かせると、覆い被さるように正上位の形を取った。
 股を開く悠。胸元と表情を恥ずかしそうに隠している。
「あれ? …どうしたの?」
「…は、恥ずかしい…です…」真っ赤になった悠が小さく呟いた。
「あまり…じろじろ見ないで…下さい…」
「ダメだよ。ちゃんと見せて」
 薫は笑って悠の手を取った。
「…あっ……」
 ぐいと両股を開き、悠の全てをさらけ出す。
 薫は悠の股間のスリットに、そっと肉棒を押し当てると腰を沈めて挿れ始めた。
 すでに悠のあそこはたっぷり濡れている。薫の怒張した肉棒が挿し込められると、ぐぐぐっと小さな膣口が広がり、ぱっくりと呑み込んだ。
 悠とセックスをするのはこれでもう何回目だろう。最初に悠を凌辱してからすでに3日が経ち、あれから薫と悠は毎日時間があれば体を重ねるようになっていた。
 お互いに魔力が高まり、性欲が収まらないという事情もある。
 今日もこれから夜になれば魔法少女を探し出し、狩らねばならない。
 体力は温存しておきたいが膨らむ魔力を制御しやすくしておくのも大事な務めだ。
 残り時間は後8日と少ししかない。
 幸いなことに悠――魔法少女スイートハーツは魔力探査能力に長けている。
 彼女はエメラルドストーンの魔力波長を捉えることで魔法少女を特定出来るのだ。
 先日もジャスティスブレイバーをいち早く発見したのは彼女だった。そのお陰でジャスティスの尾行と監視が楽に出来た。
 予定では次の日、つまり今日悠と二人で変身する前のジャスティスに接触を図るはずだった。
 しかし発見したその日の夜のうちに狩ることに急遽変更したのだ。
 それには理由がある。あまりにジャスティスの行動が杜撰で、これ以上犠牲者を出すのが見るに絶えなかったせいだ。
 それにしても戦いの場には悠を呼ばなかったのは失敗だった。
 まさかあんなに怒るとは思わなかった薫である。
188名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 03:45:42 ID:BjRqOS1/
やばい、竜王様に萌えたw
…しかし続きがこないのは規制でも引っかかったのかな…
189魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 03:51:49 ID:2wbHvVi+
 ねっとりと絡みつく悠の膣の襞肉を内側から抉るように腰を動かす。
「…っ……ん、あっ…んっ……はっ…」
 薫が腰を動かすたび喘ぐ悠。その唇の端から悦楽の泡が零れ落ちる。
 両腕を薫の首元に回し、小さな囁くような歓声で啼き続ける。
 その細い足はピンと反り返り、爪先は快感にプルプルと震えている。
「うっ…くっ…あっ…」
 腰を使う薫も、もう限界だ。
 悠の膣肉がキュッと薫自身を締め付け、まるで貪り食うように捉えて離さない。
 悠の中をグラインドするたび強烈な快感が背筋を駆け抜ける。
「悠ちゃん……もう…でちゃいそう…」
 ガクガクガクと腰を振る薫。それに合わせて悠の喘ぎ声も高まっていく。
「…んっ…はっ…いいです…薫さん…中に、私の中に出して…くださいっ…来てください…」
「うん……んっ! 行くよっ悠ちゃんっ!」
 どぴゅっ!どぴゅっ!どぴゅっ!
 薫は溢れ出た欲情の塊を悠の胎内へと注ぎ込んだ。
「ん! …んっ…あんっ……ん…んんっ…ああっ…」
 がくがくと震える悠の体。
 びくんびくんと薫の体が射精の快感に打ち震える。
「…はあっ…あ…ん……んっ……」
 放心したようにぐったりと項垂れる悠。
 薫は身を起し、悠の体から離れた。
 ぬちゃりと白い糸を引いて悠の小さな蜜壷の中から、欲望を吐き出したばかりの肉棒が引き抜かれる。
 ごぶりと音を立て、白濁の液が淫唇の間から零れ落ちた。
「ふぅ……」薫は悠の隣に倒れ込んだ。
「えへへ…薫さん…」
 悠はそんな薫に抱き着くと、頭を薫の胸に押し当てた。
「…キモチ良かったです、薫さん♪」
「そう? それは良かった…僕も気持ち良かったよ」
「うれしいです…♪」
 二人はそのままベッドに寝そべり、エッチの後の余韻に浸った。

 しばらく静かな時間が流れる――
 悠が薫の方に首を傾けた。
「薫さんは…乙女心をちっとも分かってないです」
「そ、そう…かな?」
「はい。私、いつも薫さんと一緒にいたいんですよ?」
 ぷうと頬を膨らませる悠。
「……ごめんね」
 素直に謝ったので悠は微笑んで「もういいです」と許した。
「でも…もう置いて行かないで下さいね」
 そう言って再び悠は薫の胸に頬をすり寄せた。
「…えへへ♪」
 彼女が昨夜怒っていたのはエッチしそびれたからだけでは無い。
 折角仲間に加えて貰ったのに、肝心な時に内緒で行動をされては意味が無いからだ。
「でも……ほら、他の女の子とエッチしちゃう訳だし。そんな姿を見られるのは…やっぱりさ…」
「いいえ。だって一緒に犯れば罪の意識も半分こじゃないですか」
「悠ちゃん……」
「薫さんが辛いってこと、私知ってますから。出来るだけ女の子に優しくしてあげようって……ふふっ、女の子みたいなのに、女の子にとっても優しいんですよね、薫さんは」
「女の子みたい、ってのは余計」
 薫は起き上がると枕をポイッと悠に向って投げた。
 悠は枕をキャッチすると抱いてくんくんと匂いを嗅ぐ。
「…えへへ…薫さんの匂いがします」
「変なことしないの」慌てて枕を取り上げる。すると悠はまた抱き着いてきた。
 小さな悠の裸体を抱き返す。悠の体は胸も無いし、どちらかと言えば痩せていて肉付きもあまり良い方ではない。
 でも柔らかくて、すべすべしていてとても気持ち良い。
190魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 03:54:23 ID:2wbHvVi+
「あ。もう4時回ってるんじゃないですか?」悠が呟いた。
「…そうだね」
 机の上の時計を見る。
 4時12分。
 昨晩魔石の魅了から解放されたジャスティスブレイバー、彼女が今日ここにやって来るのだ。
 正常な思考を取り戻した彼女を説得した結果、快く仲間になってくれることになった。
「あの、薫さん…お風呂お借りしてもいいですか?」
 悠が上目使いに薫を見る。確かに汗と愛液と精液でベトベトだ。
「うん、いいよ。ゆっくり入っておいで」
「ありがとうございます」
 悠は長風呂が好きだ。
 床に散らばった服を取り、悠は裸のまま下の階へと降りていく。
 彼女を見送ると薫は服を着て、カーテンと窓を開け換気を行った。

 しばらくのんびりしているとピンポーンとチャイムの音が階下から聞こえて来た。
 彼女だろうか?それとも宅配の業者か訪問販売の営業か。
 薫は階段を下りて玄関に向かった。鍵を開け扉を開くとそこに――
「やっほーごめんごめん、ちょっと遅れちゃったー♪」明るい声。
 一人の女の子が玄関前に立っていた。
 少し青っぽい黒髪をショートカットにTシャツにデニム地のジャケット、パンツルックのスポーティな格好だ。小学生は高学年くらいの年頃か。
 黒髪は後頭部をちょっと刈り上げ気味にして、前髪を二つに分けている。
 髪を留めている銀色のヘアピンがお洒落のワンポイントらしい。
 ちょっと太めの眉と大きな瞳、にかっと笑みをたたえた大きな口元。
 全身から少女の快活さが表われ出ている。
「えっと…どなたでしたっけ?」
 呆然と見つめる薫をしげしげと眺めていた少女は、はーいと手を挙げ、にこり微笑んだ。
「やほー薫ちゃん、元の姿も可愛いねぇ。僕。気に入っちゃったよ♪」
「あっ…もしかしてジャスティス?」
「そうでーす♪ 僕がジャスティスブレイバーの新庄明日香でーす♪」
「…………。」
「あれ、薫っち? どうしたの?」小首を傾げる明日香。
「あはは…あ、いや、なんでも。えっと、初めましてかな。普段はつんつくてんじゃないんだ?」
 そう言って薫は自分の髪を指差した。
「あははー普段からあんな髪形してたらママとパパ、驚いて寝込んじゃうよー♪」
「そりゃ…そうだね。まぁ取り敢えず上がってよ。ジュースでも入れるからさ」
「あいあいさー、お邪魔しまーす♪」
 軽く敬礼すると靴を脱ぎ、明日香は薫の家に堂々と上がり込んだ。
 2階にある薫の部屋に案内する。
191魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 03:56:42 ID:2wbHvVi+
 部屋に入ると突然明日香はくんくんと部屋の匂いを嗅ぎ出した。
「ど、どうしたの?」
「エッチな匂いがする。淫乱な女の子の匂い」
 さすがは魔法少女。目敏い、というか鼻敏い。
「うん、悠ちゃんが来てる。今お風呂に入ってるよ」
「シてたの?」
「うん」
 ウソを言っても仕方が無い。薫は正直に言った。
 魔力増強で性欲を持て余しているのは関係者全員同じである。そういう運命因子が働くのだ。
「ふーん、悠ちゃんとエッチしてたんだ」
 ボーイッシュな明日香が色気漂う流し目で薫を見つめる。
 ジャスティスブレイバーのパンクルックも似合っていたが、ナチュラルな明日香もなかなかキュートで可愛い。
 魔力で体が疼いて仕方の無い悠と同様に、魔力で精力が強化された薫も今は欲求を抑えるのでまた一苦労なのである。
 さっさと魔法少女をやめたい理由の一つがこれだ。
 外見がいかに美少女とはいえ、薫の中身はれっきとした男の子なのである。
「だったらさ、今度は僕とする?」
 明日香はベッドに座るとペロリと舌舐めずりをした。
 小学6年生なのにエロ過ぎる。反則だ。
 むくむくと下半身に全身の血が集まり膨れ上がるのを感じる。悲しい男の子のサガ。
 薫はため息を吐くと窓を閉め、カーテンを閉じた。
 本能的欲求には逆らえない。
 二人は仲良くベッドの上に座った。
「薫ちゃん、顔は女の子っぽいのにここは凄いもんね」
 明日香は薫の上に跨がると薫の股間をズボンの上からさわさわと弄る。
 薫のアレはズボンの下で、もうガチガチになっていた。
「わ、悪かったね、女顔で」
「気にすること無いと思うけどな〜僕、薫っちも薫ちゃんも好きだし」
「ナスカは…一応女の子…なんだ…けど…うっ」
「じゃ、薫っちでいいや♪ これあるもんね」
 明日香はチャックを唇に銜えて下ろした。
 ご開帳〜にょっきりそびえ立つ肉棒。
 ついさっき悠の中に出したばかりなのに、もうすっかり元気を回復してる。
192魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 04:00:03 ID:2wbHvVi+
「…ふむっ…あむっ…」
 明日香は早速舌を使って竿を舐め始めた。たどたどしい手つきだが、勢いがある分悠よりも感じてしまう。
 薫は自分の女の子っぽいところを随分気にしているが、明日香にとっては羨ましい限りだ。自分よりずっと女の子っぽい。
 元気のいい明日香はクラスメイトの男子からも男扱いされている。
 自分で言うのもなんだが、男の子の方が良かったなーと思ったことも一度や二度では無い。
 でも――
「今は違うかな?」
「そうなの? なんで?」
「えへーん。今は薫っちと知り合えたからね。女の子でうれしいかなっと♪」
 亀頭の先をぺろり。
「うっ! 僕と知り合ったから…? ど、どうして?」
「それはもー薫っちとエッチ出来るからに決まってるジャン♪」
 明日香はぎゅっと薫のペニスを握り締めた――痛いんですけど。
「…明日香ちゃん」
 薫の呼び掛けに明日香は瞳を綴じて唇を突き出すと――顔を近づけて来た。
 薫も顔を寄せ、唇を重ねる。
 ちゅ。
 軽いキス。
「…僕のファーストキス、薫っちに取られちゃった♪」
「…一応昨日キスしたんだけど」
「僕気絶してたもん! それじゃノーカンなんだよっ!」
「…そ、そうなんだ?」
「そうでーす。キスはお互いがキスしてるって思って初めてキスになるんだよ?」
 明日香はにっこり笑った。
「唇を付けるのはただの接吻なのだ♪」
「じゃ、もっとキスしよ」
「…うん」
 ちゅっちゅっちゅっ。
 唇が触れ合い、舌が絡み合う。吐息が鼻にかかり、喉の中に息がこもる。
 二人の唾液が混ざり合い、滴り落ちる。
 頭がくらくらするくらい気持ちいい。
「はふ…あは…薫っち、キス上手だねぇ…」
「明日香ちゃんのキスが美味しいからだよ」
「あは…ね、こっちにもキスして」
 明日香はシャツをめくると胸をさらした。相変わらずブラはしてない。
 ピンク色の乳首が屹立し、ぴくぴくと震えている。
「うん」
 ちゅ。乳首を噛むように口に含む。
「あんっ! あっ…いいっ!」
 乳首の先を口の中で、舌を使って転がすように嘗める。
 同時に空いた方の乳房を手を使って愛撫。ほんのり膨らみかけの小さくも柔らかいおっぱいを激しく、力強く揉む。
「あん…あっ…」
「敏感だよね、明日香ちゃんって」
「薫っちだから…」
「……服、脱ぐ?」
「うん♪」
 お互い服を脱ぎ、裸になった明日香を薫は背後から抱き締めた。
 股間はもうすっかりびしょびしょに濡れている。
 裂れ目を何度もさすり、ゆっくり膣穴を確認してから指を入れる。
 にゅるっ。熱い肉が絡んで来る。
 もうすっかり蕩けている。受け入れ体勢は準備完了だ。
「ねぇ、明日香ちゃん…四つん這いになって」
「…こ、こう、かな?」
 まるで犬のようなポーズ。恥ずかしさに真っ赤になる明日香。その背後に立った薫は股間のものを構えた。
「…行くよ」
 薫は肉棒を明日香の淫唇に押し当てる。
「あっ…当たってる…薫っちのおちんちん…当たってるよぅ!」
「…入れるよ」
 薫は腰を突き出した。ぐぐっと狭い膣口を広げ、柔肉を掻き分けて薫のペニスが明日香の膣内に挿入される。
193魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 04:01:42 ID:2wbHvVi+
「ふぁ…あ! あぁっ! うっ、くっ、あ!」
 異物感に背筋を反る明日香。全てをぱっくり銜える頃には全身がぷるぷると小刻みに震えていた。
「だめぇ…気持ち良すぎ…薫っちのおちんちん…気持ち良すぎだよぉ…」
 肉棒を抽送するたび、明日香の白い背中がピクピクと震える。
 その姿があまりにも可愛かったので、思わず薫は明日香の背筋からお尻までをさわさわっと撫でた。
「ふぁんっ! ああっ…あっ! あんっ!」
 きゅーっと膣が締まる。
 やばかった――出してしまいそうだった。
 両腰を抑え、ぐいぐいと腰を突き動かす。抉るように貪るように。
 じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ。
 溢れ出す愛液を押し出すように薫の肉棒は明日香の狭い膣内を掻き回す。
「ふぁ…ンっ! あっ…あんっ! いいよぅ! 気持ち良いよぅ!」
 まだ2度目ということで明日香の中は悠ほど馴染んではいない。それでも熱肉は薫の肉棒に絡み付き、ぎゅーっと締め上げる。
 どろどろに蕩けた蜜が熱を帯び、襞が蠢いて薫を離さない。
「…僕もだよ。明日香の中、とっても…気持ち良い…よっ」
「あくっ! あっ…あんっ…あっ!」
 肉棒を突き挿され、よがり狂う明日香。
 薫は繋がったまま明日香の体を持ち上げた。
 そのまま体を起こし、背面座位の態勢に。下からガクンガクンと突き上げる。
「あっ…あっ、あぁん!」
 うねるように絞り込む明日香の膣肉。
「うっ…で、出ちゃう…」
 薫も限界だ。もういつ出してもおかしくない。
「中っ…中に出しても…大丈夫だよっ…」振り向いてそう呟く明日香。
 涙目で潤んでいる。喘ぎ声がもう限界に近い――
「え、でも…」
 昨夜は胎内にあったエメラルドストーンが子宮内に入った精子を全て吸収したので妊娠の心配は無かった。しかし普通に中出しすれば妊娠してしまう可能性がある。
「へーき。僕…初潮、まだだから…妊娠の心配は無いよ…」
 明日香はにっこりと微笑み薫の耳元で囁いた。
「だから…たっぷり中に出して♪」
 ――!
 思わず薫は激しく腰を突き上げた。
「ひゃ、はぁんっ…ふぁっ…あっ…あ!」
 腰を突き動かすたびに明日香の最奥にコツンコツンと当たる。
「…うわぁ…薫っちのおちんちん…僕の子宮口を…ノックしてるよぉ…」
「うん。明日香ちゃんの子宮、気持ち良いよ」
「ぼ、僕…もうっ!」
 明日香が叫んだ。
「い、行くよっ…!」
 薫は股間に高まった意識を解き放った。
 どぴゅっ!どぴゅっ!どぴゅっ!
 灼熱の塊が明日香の中に放たれる。
「うわぁぁっ! 出てるっ、薫っちのせーえき出てるっ!」
 背筋を大きく反らし、ぴくんぴくんと震える明日香の体。
「まだ出てる…薫っちのせーえき、びくんびくんいってる…」
 どくどくどく。
 まだ射精が続いている。
「あふぁ〜」
 変な声を出して明日香が薫の体にもたれ掛かる。
「…明日香ちゃん」
「……んっ」
 二人は繋がったまま、もう一度キスをした。
194魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 04:03:18 ID:2wbHvVi+
「はぁ〜気持ち良かった♪」
 そう言って明日香は立ち上がった。
 肉棒がぬぷりと引き抜かれ、ぽろりと抜け落ちる。
 明日香の下半身――無毛の裂れ目、そこからごぶごぶと音を立ててどっぷりと白い精液が零れ、太股を伝って流れ落ちた。
「んじゃ、お風呂いこ」あっけらかんと明日香。
 ぴょんとベッドを飛び降りた全裸の彼女は薫に手を差し延べた。
 一緒に入ろうと誘っているのだ。
「いや、だからお風呂には悠ちゃんがいるんだけど…」
 悠は長風呂だ。気絶しているんじゃないかと思うほど長い。
「いいじゃんいいじゃん。3人で一緒に入れば。裸のお付き合いだよっ♪」
「はぁ…ま、いっか」
 さすがに連続2回戦。体もすっかりベタベタだ――
 薫もやれやれと重い腰を持ち上げ立ち上がった。
 裸の二人はお風呂場へと向うのだった。

「それじゃ、改めて説明しようか」
 お風呂を上がった3人はさっぱりした姿で薫の部屋へと戻って来た。
 薫は椅子に座り、悠は床に正座、明日香はベッドに腰掛けている。
 部屋の中に香料の匂いが漂う。同じボディシャンプーの香りがいつもの3倍。
「さて、昨夜はどこまで説明したっけ?」
 薫は明日香を見た。
 昨夜説得した際にこれまでの事件の経緯をかいつまんで説明してある。
「薫ちゃんがナスカに変身して悠ちゃんと戦うところまで‥‥かな?」
 こくこくと頷く悠。
「そっか。じゃあ一旦事件のあらましを整理しよう。本当は責任者に解説して貰うのが一番良いんだけど…」
 薫はベッドの上を見た。
 この東京救済計画の現地プロジェクトリーダー、異世界の大魔法使いは様々な体液が染み付いたベッドの上でグースカといびきをかいて眠っている。
 寝る時は人間体でも平気らしい。しかも全裸だ。
 バスト88cmの紡錘形巨乳がぷるるんと揺れる。
 風呂から上がるとユフィが寝ていた。石の封印作業はどうやら終わったらしい。
「えっへっへーエメラルドストーンの封印方法は企業秘密なんですぅ〜」
 そんな訳でどこでどういった風に封印しているのか分からない。知りたくもないが。
「アホは放っておいて」
 さて、ここ人間界は魔界の蓋と呼ばれ、多重世界の門《クロスゲート》が存在する。
 多重世界とは天界や魔界など様々な異世界、この世界とは《ことわり》が異なる世界だ。
 自然に次元ゲートが生まれるほど人口密度が高く、超高密度の魔力溜まりが点在するこの国の首都は、人間界でも混沌の渦と呼ばれるほどの高密度の魔力集中地帯らしい。別名《東方は龍の島》。
 人間界に魔力溜まりはそう珍しくないが、そういった場所が大都市に発達するのは極めて珍しい。
 大都市になれば人間界における魔力ユーザーこと《キャスター》、簡単に言えば魔法使いになる素質の高い人間も数多く集まって来る。
 薫や悠、明日香もそうだ。そしてユフィやまだ見ぬ魔法少女たちも。そこには運命因子という見えない何かが働くらしい。
 こういった魔力使いの適正者が多く集まる土地では、ますます大気中に含まれる残量魔力量が増える。
 無意識に魔力を集めるくせに、魔力をほとんど使わないからだ。
 そして時と共にその量は大きく膨れ上がる。これが魔素のスパイラル現象と呼ばれるものだ。
 魔族や死神、天使の餌場としては非常に最適だが、エメラルドストーンにとっては最も最悪の場所――
 限界まで魔力を吸い込んだ魔石は、1個が爆発しただけでもこの関東と呼ばれる地方を壊滅させるに十分な力を発揮する。
 当然体内に魔石を抱えた魔法少女は爆死。魂すら消滅。跡形も残らない。
 1個が首都圏で爆発した場合、一般市民の死傷者の数も1千万人は下らないだろう。喜ぶのは死神界くらいのものだ。
195魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 04:07:18 ID:2wbHvVi+
 元々エメラルドストーンは異世界グラドリエルの秘宝だ。7つしかないこの魔石はグラドリエル存続には欠かせないアイテムらしい。
 それを別の異世界の者が盗み出し、途中で落っことした。それがそもそもの事件の発端である。
 そして英明なるグラドリエルの女王シズは魔法使いユフィに人間界へ赴き、魔石を回収する使命を与えた。もちろん正式な滞在許可証を得てだ。
 期限は2週間。その間に何としても全てのエメラルドストーンを全て回収しなければならない。
 失敗した場合――この東京と呼ばれる大都市が大きなクレーターとなる。
 それだけでは無い、経済や物流の中心であるこの街が消滅した場合、最悪人間界そのものが破綻する恐れもある。
 引いては人間界に頼り切っている魔界やグラドリエルも滅びの道を歩む可能性も否定出来ないのだ。
 こうして魔法使いの少女ユフィは重責を伴って人間界にやってきた。
 彼女がまずやったのは適当な下僕――いや、優れた力量を持つ魔法少女を捕まえ――あ、いや、理解をして貰い協力を仰ぐことだった。
 そうしてユフィが選んだのが那須薫。
 薫は一見女の子に見えるが、どこからどうみても美少女にしか見えないのだが、れっきと男の子だ。
 当然魔法使いであるユフィは魔法でアナライズしているので彼が男だと最初から知っていた。その上で魔法少女にしたのだ。
 塾からの帰り道、夜道を歩いていた薫は背後から突然襲われ、暗い森の中へと引きづり込まれた。
 そんな訳で力づくでユフィに乱暴されたあげく童貞を奪われ、その上魔法少女にされた薫である。
 始めは魔法少女になることに抵抗した薫だったが、東京壊滅の話を聞かされれば無下にも出来ない。
「あと、女の子とヤリタイ放題です。魔法少女はみんな可愛い娘ばかりですよぉ♪」
 薫だって中学2年生の健全な男の子。そう言われれば心も揺らぐ。
 こうして那須薫は魔法少女ハミングナスカとなったのだ。
「はい先生、質問」
 すたっと手を挙げる小学6年生。
「どうぞ、明日香くん」
「なんで薫っちって変身すると小さくなるの?」
 いい質問である。ハミングナスカの外見はどうみても10歳程度の幼女だ。
 これはユフィが「魔女っ子は幼女が基本ですからねぇ」とほざきやがったからだ。
 薫は反対した。
 有り得ない、昔の魔女っ子はお姉さんタイプが普通だし、今だってプ○キュアとかは中学生じゃないか。
「それじゃ駄目なんです。やる気が削がれます」
 拳を固めて力説するユフィ。
 誰のやる気なんだ。
 げんなりした薫だったが、良く考えたら素のままの自分がそのまま魔法少女にさせられるよりは遥かにマシかもしれない。
 騙されているかもしれないが。
「とまぁ…そんな訳であの姿に決まった次第です」
「まぁ薫ちゃん、可愛いから別にいいけど」納得する明日香。
 その隣でこくこくと悠も頷く。
「でも、お姉さんになった薫さんも見てみたかったです。きっと美人さんなんだろうなぁ…」
 ぽーっと頬を赤らめ悠は呟いた。口の端から涎が垂れている。
「おっぱいとか大きそう♪」明日香もピンクの妄想にうふふと変な声を上げる。
 どうだろうか。初めて変身した時、薫はちょっとだけ自分の胸に触ってみた。
 ぺったんこだったがうっすらと乳房の感触があった。女の子の体だった。意外にしっくり来ることに驚きを禁じ得ない。
 スカートをそろ〜っと捲り上げると可愛い白のパンツ。その下にはもちろん何も無い。完全無欠のオンナノコの体だ。
「大丈夫っす。魔法で出し入れ出来ますよぉ」
 えいっとユフィが人差し指を振るとたちまちパンツの中にアレの感触が蘇った。もっこりと形が浮き上がる。10才の体に14才のアレ。ここら辺ユフィの趣味である。
「い、いいっ! 消して、早く!」
196魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 04:09:00 ID:2wbHvVi+
 薫はたしかに可愛い。
 クラスはおろか、学校、いやご町内でも1、2を争う可愛さで美少女ランキングのトップをぶっちぎりで走る人気者だ。
 小顔で肌も綺麗だし、将来は美男子、あるいは姓転換しての美少女になることが期待されている。いや期待するな。
 薫自身は男である、誰よりも男であることに誇りを持ちたいと願っている。
 それがどうして。何の因果でこんなことになってしまったのだろうか。
 はぁーと深いため息を漏らす。
 陰のある美貌もなかなかグッとくるものがある。
「まぁまぁ薫ちゃん。僕も手伝うから頑張ろうよ。命を助けて貰ったお礼もあるし、東京が無くなるのは困るからさ♪」
 明るく明日香が笑い飛ばした。昨夜処女を失ったばかりだというのに意外と元気である。
 まぁ…「もうちょっとで君爆死するとこだったんだよ、てへっ♪(byユフィ)」なんて聞かされれば、それどころの騒ぎじゃないのかもしれないが。
「それに、皆と一緒に居れば、一杯薫っちにエッチして貰えそうだしね♪」
 あっけらかんと言う小学6年生。露骨過ぎます。
 思わず薫の方が逆に耳まで赤くなってしまう。
 魔法の力を得、エメラルドストーンを失って彼女の中の何かが変わったのかもしれない。
「そういえば、やっぱり説得は無理だったんですか?」
 悠の質問に薫は「うん」と頷いて応えた。
 魔法少女の願いが魔力の暴走と共に抑え切れなくなり、魔法少女は自制が利かない状態となってしまうことはスイートハーツとの戦いの際、すでに判明していたことだ。
 ジャスティスブレイバーとも話し合う余裕は無かった。結局やはり魔法少女とは戦って、倒して止めるしかない。
「覚えてないんだよねーどうしてあんなに戦いたかったのか」
「私もです」頷く悠。
 結局ユフィの指示通り、胎内に直接精子を送り込み、エメラルドストーンを活動停止、速やかに摘出し回収するしか手段は無さそうだ。
 停止した魔石は封印処理さえすれば危険では無くなる。
「残りの石は後5つ。つまり5人の魔法少女を倒せばいい。あと残り8日、なんとか1日に1人のペースで探して行こう」
「おー」「はい」「ぐー」まだ寝てやがる。
 薫はジト目でアホ魔女を睨んだが、幸せそうにすやすやと寝息を立てるだけだ。
こいつに何を言っても期待しても無駄である。
 そうだ。こうなったらやるしかない。魔法少女を倒し、魔石を回収する。
 さもなくばこの東京は跡形も無く吹っ飛んでしまうのだ。
「はーい」
「なにかな明日香くん」
「僕、またムラムラ来ちゃいました。エッチして欲しいです♪」
「あっ、あの…私もです…」
 おずおずと手を挙げる悠。
 結局、3人はベッドからユフィを追い出し、初3Pでもう1戦することになったのである。

 《Aパート終了》
197129:2008/08/02(土) 04:23:56 ID:2wbHvVi+
なんか今夜は連投規制に捕まりまくりなので、ここまでにします。
残りは後ほど。

…っていうかまだ半分なんです。
長すーぎーだー(これでもだいぶ削ったんですけどー)

>>188
こんな夜中にびっくりw
198魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 11:33:32 ID:2wbHvVi+
 夜の新橋。
 帰宅途中のサラリーマンが仕事疲れを紛らわし、一杯の酒で心を癒す。
 そんな大人たちで賑わう都内でも有数の繁華街は今日は一段と喧騒に包まれていた。
 あちらでは酔ったサラリーマンが数人肩を組みラインダンスを踊っている。
 こちらでは酔った者同士が千鳥足でストリートファイトを繰り広げている。
 道路の真ん中では数人の男たちが居眠りを決め込み、車が通行止めになっている。まさに文字通り、大混乱の様相を呈していた。
 そしてその怪異は街の裏側にも――林立するビルの間を軽々と飛び跳ね壁をひた走る怪しい黒い影。
 間違いない。こんなことが出来るのは魔法少女か魔法使いか――この騒ぎの関係者か、あるいは本人か。
 そして黒い影を追いかける二つの影。
 それは魔法少女たちの姿だった。
 暗い夜道、駅前の騒ぎのためにこの裏通りは人影が無い――と、二人の行く手に立ち塞がるように人影が現れる。
 すわ――敵か?
 走りながら緊張する二人の魔法少女。
 人影は――コート姿、初老の親父。
 男は突然コートの前をはだけた。
 ばさりとコートを開く。その下には何も着ていない。服もズボンも、下着さえも。
 裸一貫。黒い茂みと股間にぶら下がる陰茎。
 にやり――男は笑みを浮かべた。
「天誅ジャッジメントじゃすてぃーす!」
 げしっ!
 一秒たりとも止まることなく走り続ける少女達。
「じゃ…ジャスティスさん、今のは普通のおじさんでしたよ?」
 白いレオタードに燕尾服、黒いおかっぱ頭の魔法少女――スイートハーツは首だけ振り返り、倒れ逝く男の後ろ姿を見た。
 ジャスティスブレイバーの一撃を喰らったオヤジは全裸コートを棚引かせ、スローモーションで倒れ逝く。
「いいのいいの。変態に人権は無いのだ♪」
 青髪をピンピンにおっ立てたパンク風、全身を白のプロテクターに覆った魔法少女――ジャスティスブレイバーは二カッと白い歯を見せ微笑んだ。
「大体あんな粗チン、見せびらかす程のもんじゃないっつーの♪」
「包茎でしたね。ちゃんと治療してなかったんでしょうか……」
 別の心配するスイートハーツ。
 もし親父が聞いていたら、そっちの方がダメージがデカい。多分。いや絶対。
「見ーっけた! スイちん、予定通り追い込むよ! 薫っちに伝えて!」
 ジャスティスはビルの壁を平然と走る黒い影を追う。
「はいっ!」
 スイートハーツは燕尾服のポケットから携帯電話を取り出した。
 登録してある番号を押す。相手先は那須薫――ハミングナスカ。
199魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 11:40:16 ID:2wbHvVi+
 その頃薫は有楽町に近い雑居ビルの屋上に立っていた。
 Gパンのポケットに手を入れ夜景を見下ろし立っていた薫は深いため息を吐く。
「薫くん、スイートハーツから連絡来たよー♪ 作戦通りこっちに追い込むってさー」 
 小鳥のユフィが首から下げた薫の携帯を使っている。器用なことにハンズフリーのイヤホンを装着してだ。
「…石の反応、それにスイートとジャスティスの魔力反応もこっちに近づいて来るっす」
 パタパタと羽ばたくユフィ。
 この姿は低魔力消費モード。グラドリエルの住人にとって人間界は例えて言うなら深海のようなものだ。
 あまりにも魔力が濃すぎて人間体を維持するのが辛いらしい。
 要はエメラルドストーンと同じ。人間体になると魔力を吸収し過ぎて、魔力が抑え切れなくなってしまうのだ。
 そのための小動物モードである。この姿になることで周辺魔力から受ける影響を抑えているのだ。
「さぁ変身っす、薫くんっ♪」
「ううっ…やっぱり? やだなぁ………」顔を引きつらせる薫。
 何度変身したって嫌なものは嫌だ。一番嫌なのは、変身した自分が完全に女の子に成り切ってしまうのがとてつもなく嫌すぎる。
「ぶつくさ言って無いでとっとと変身し・や・が・れ♪」
 薫はしぶしぶ右手を掲げ、コマンドワードを唱えた。
「へんーしんっ、とうっ!」
 ジャンブした薫の姿がきらめく魔力光に包まれ、その姿がムクムクと縮み、幼女の姿へと変わっていく。
 幼女化しても髪形などは変わっていない。
 セミロングのツヤツヤサラサラの濃い茶色の髪。顔も造形そのものは14歳薫と同じだ。細い眉につぶらで大きな黒い瞳。ちょっと幼っぽくなった顎のラインは華奢で、Tシャツから覗く首筋の鎖骨のラインがなんとなくエロい。
着ている服はさっきまで着ていた薫の物がデザインもそのままに小さくなっただけである。
 10歳の幼い女の子に変身した薫はさらにコマンドを続け、ビルを飛び降りた。
「らぶり〜じゅ〜すぃ〜ハミングハミングルルルルル〜♪」
 夜空に舞う幼女の服が一瞬で弾け飛び、全裸になる。
 どこからともなく光のリボンが体を覆い包み込み、それと同時に髪の色が亜麻色に変化、そして光のリボンがブラウスとスカートへ。
 エプロンドレスが、白いニーソが、赤い靴が次々に出現する。
 パタパタと白い帽子がこれまたどこからともなく飛んで来て、頭に着地。
 手元に長い魔法杖が出現。パッと握り締める。
 変身完了――完全無欠の魔法少女の誕生だ。
 正面の道路を黒い影が走っている。近付いて来る。計ったようなジャストタイミング。
 人影の眼前にふんわりと着地、くるくると杖を回し、ポーズを決める。
「魔法少女ハミングナスカ、ただ今参上♪」
 ぱちりとウィンクでキメ。
「あなたのハートに一撃必殺★ …やさしく狩ってあげちゃうわよ♪」
 突然目の前に現れたロリ魔法少女の姿に黒い影は慌てて急停止した。
 驚き戸惑っているようだ。
 今がチャンスだ!
「いくわよ、ハミングブレス!」
 バトンモードの魔法杖を構えるナスカ。問答無用、光弾を撃つ撃つ。
 実は14歳の那須薫の状態からでも直接ナスカに変身することは可能だ。
 しかし中2の男子である薫にハミングナスカへの変身コマンドはあまりにも恥ずかし過ぎる。
 改善を断固要求したのだが、ユフィは「え〜それがいいんですよぉ♪」と言って聞いちゃくれない。だが無理なものは無理だ。
 そこで一旦幼女姿になってからの2段変身で妥協することにした。どっちがどう妥協したのかは分からない。
「それそれっ!」
 杖を構え遠慮なく光弾を連続でブチ込む。黒い影は眼前に白い円盤状の魔力障壁を展開して防御。
 足が止まりようやくその姿が分かった。獣人だ。しかも馬の獣人。こいつは――男?
「あれぇ〜? そんなぁ、違いますぅ、なんでぇ?」
 パタパタと闇夜を降りてきた小鳥――ユフィが困惑の声を上げた。
「この人、エメラルドストーン持って無いっす! っていうか男に融合は有り得ませんっ!」
200魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 11:44:32 ID:2wbHvVi+
「…えっ? 人違い?」慌ててハミングブレスを止めるナスカ。
 馬男の背後にジャスティスブレイバーとスイートハーツの二人も駆けつける。
 これで完全に挟み撃ちなのだが。
「えっ? でもエメラルドストーンの魔力反応はありますよ? この人が魔石の魔力に酔っているのは間違いないですけど…?」
 追いついたスイートハーツが詳細な魔力アナライズを行った。
「どうしよっか?」
 正義少女ジャスティスも困っているようだ。
「そうだねぇ。取り敢えず、ぶちのめせば? しばらく寝かせれば魔石の効果も消えて暴れ回ることも無くなると思うしぃ」
 乱暴だがユフィの意見ももっともである。このまま街を暴れる魔人ならぬ馬人を放置しておく訳にもいかない。
 人間界に仇なす魔人を倒すのは魔法少女の使命である。
「それなら、いくよっ!」
 ジャスティスが光剣片手に襲いかかった。
 素早く躱す馬男。足が速い。
「このっ、ちょこまか逃げるなっ!」
 光剣を振り回し追いかけるジャスティス。
 ハミングブレスで援護しようにもジャスティスが邪魔で撃てない。
「でりゃっ!」
 ガキン!
 光の防壁が光剣を受け止めた。かなり物理・魔法耐性の強力な魔力障壁《バリア》を習得しているらしい。馬なのに。
「ジャスティスさん、どいて下さい!」横からスイートハーツが長刀で薙ぎ払う。
 慌てて飛び下がるジャスティス。
 障壁を切り裂こうと放たれた一撃。しかし馬人は軽くバックステップ、攻撃を易々と躱す。
「あっ!」「くそーっ!」
 馬人のくせに――というか馬男だからこその素早い動き。
 おまけに硬いバリアで相当の防御力を誇る。
 さすがは魔族。なかなか侮れない敵だ。馬のくせに生意気な。
 こちらは即席チームなだけに連携もままならない。
 セックスばかりしてないで、少しはフォーメーションの確認くらいしておくべきだった。
 だが、今さら反省したところでもう遅い――今はやれることをやるしかない。
「あたしが牽制するから、ジャスティスは接近してあいつを足止めして。あいつの足が止まったらスイートはその足を封じて。いいわね?」
「あいさー」「はいっ!」
 ナスカとジャスティスは左右に散った。
「ハミングブレス!」
 魔法杖を構え、わざと散らして光弾を発射。馬人を攻撃する。
 最小の動きで躱す馬人。
 その間にジャスティスが一気に接近し、光剣で接近戦を仕掛ける。
 馬人は足を止めバリアを再び展開、光剣を防ぐ。
 キンッと響く金切り音。
 しかしその時、ガキンと光のチェーンが馬男のくるぶしを捉えた。
 スイートハーツの束縛魔法だ。
「やったね、スイート!」
「今のうちです!」黒髪の魔法少女は光のチェーンを必死で抑え込む。
 ジャスティスは一気に止めを刺さんと間合いを詰めた。
 一方ナスカもフォローに入ろうとハミングブレスの発射態勢。
「うらぁっ、天誅ぅーっ!」
「ハミングブレス!」
 ズババァァァァーンッ!
 激しい打突音。二人の同時攻撃が炸裂するも巨大な光のシールドに阻まれている。
 さっきの魔法バリアよりランクが上なのだろう。巨大な魔法陣の紋様が空間に描かれている。相当に強力な防壁だ。
「ちぇっ、ホントに馬? 生意気なっ!」呆れるジャスティス。
「スイート、これバリアブレイク出来ない?」
「でも、そうすると束縛魔法が……」
 ナスカの問いにスイートが申し訳なさそうに小さな声で答えた。
201魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 11:45:46 ID:2wbHvVi+
 思い出した。スイートハーツは同時に複数の魔法展開が出来ないのだ。
 悠があまりにも悲しそうな顔をするもんだから、悪いことを言った気分になる。
「だ、大丈夫っ♪ こんな奴なんか、ナスカにお任せっ★」
 パチリと華麗にウインク。
 とはいえ――あの魔法陣バリアはやっかいだ。
 魔力が光の紋様を描くほど、高密度で強力な防壁。
 それに今はスイートが足を封じているからいいものの、高速で動き回れては攻撃を当てることすらおぼつかない。
 急造チームで連携がまるでなっていないナスカたちでは一度自由にさせては再度捕えることも困難だろう。
 スイートにしてもいつまで束縛を続けられるか。一体、どうすれば――
「こうなったらナスカ、ハミングストライカーで一気に倒すしかないっす!」
 ユフィがパタパタと飛んで来て、ナスカの帽子の上に降り立った。
「え? でもあれって対魔法少女戦用呪文でしょ? あいつ男よ?」
「ダイジョーブっす♪ 本来は対神魔殲滅用の魔法をアレンジしたものなんすよー。あんな下級魔族のHPくらい、奴の魔力障壁をぶち抜いて瞬殺KO間違いないッス♪ 殺せないけど★」
「…分かった。それじゃジャスティスは牽制、スイートはそのまま奴を結界で足止めしてて。その間にあたしはチャージして一気に止めを刺す、これでいい?」
「あいさー」
「はいっ!」
 ジャスティスとスイートはそれぞれ頷いた。
「でやっ!」
 ジャスティスは靴のローラーを消し高速モードから通常モードへ移行、光剣を振り回し目茶苦茶に魔力シールドに向かって攻撃。
 ガキンガキンガキン!
 頑丈な魔力シールドを思いっ切りぶっ叩く。
 馬男はシールドをそのまま展開、どうやらジャスティスの攻撃を耐え凌ぐつもりのようだ。
 まさに狙い通り。
 その隙にナスカは馬男から50m程離れ、発射の予備動作に入った。
「響け雷光、轟け雷迎」
 魔法杖を翳し踊るナスカ。凄まじい量の魔力がギュンと一点に収束――
「閃く光の螺旋となりて」
 バシッとバトンを構え、ポーズを決める。
「行くわよ、雷光閃火ハミングストライカー!」
 ダッシュ――大地を蹴り、魔人目掛けて高速で飛ぶように突進。
 その瞬間。全身から噴出する魔力が雷光を呼び、ナスカ自身が巨大な雷鳥と化す――そのまま加速して一気に突っ込む!
 ガンガン、魔法陣をぶっ叩き続けるジャスティスの背後に迫る巨大な雷鳥。
「ブレイク!」
 そう叫んでナスカは切り返した。馬人の眼前、バックステップで飛び上がる。
 スイートとジャスティスもその場を離脱。
 雷鳥のエネルギー体だけが馬男に激突――魔法シールドをするりと突き抜け、内側で巨大な閃光の塊になった。
 大爆発。轟音に大地が震え、凄まじい閃光が馬男の魔力障壁を内側からブチ破る。
 ズドドドドドドド!
 巨大な閃光。
 クルクル、スタッ。
 空中を宙返り。回転から華麗に着地、くるりとターンを決めてバトンを振り翳す。優雅にポーズを決める。目許に横Vサイン。
 大爆発を背景にウインクでキメ。
「一撃必殺ハミング★ナスカ♪」
 ズドドドドドドド!
 燃え上がる大きな焔をバックに、逆光にきらめくハミングナスカの白い魔法衣。
 あまりにもカッコ良く決め過ぎである。思わず「おー」「パチパチ」と声援や拍手を贈ってしまうスイートハーツとジャスティスブレイバー。
 こうしてひとまずの戦いは終わった――
202魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 11:48:18 ID:2wbHvVi+
「それにしても…一体何だったの、こいつ?」
 ナスカはゴツンと軽く黒焦げになった馬男を蹴飛ばした。
 ハミングストライカーで馬男は黒焦げのKO。意識を失うと同時にエメラルドストーンの魔力反応も途絶している。
「何者かに魔力を付与されて…それで操られていた…という可能性はどうですか?」
 スイートハーツの華麗なる推理に全員はユフィを見た。
「うーん、あたしにもよく分かんないですぅ」
 本当に役に立たない魔女だ。
「でも、そうすると…どっかに操った奴がいるってことだよね?」
 ジャスティスはナスカを見る。
「…そうね」
 確かにその通りだ。この魔族がエメラルドストーンを持ってないということは、どこかに持っている者がいるということになる。
「じゃあ調べてみますね…って、え?」
 スイートハーツがはっと顔を上げ、叫んだ。
「薫さん! エメラルドストーンの魔力反応が!」
「えっ、どこに?」
「この周囲に! しかも大勢いますっ!?」
「なんですって!?」
 ナスカは慌てて周囲に視線を飛ばした。
 ゆらり蠢く人影の群れ。すっかり――囲まれている。
「うそっ、これってまさか――!?」

 ゆらゆらと蠢く人影が暗闇の中から這い出るように集まっていた。
 どいつもこいつもそろぞろと腕を前に延ばし、おぼつかない足取りで迫って来る。
 その集団は何者かに操られているようだ。魔法少女たちを取り囲もうと動いている。
 まるで出来の悪いホラー映画に出て来るゾンビのような雰囲気だ。
「…これみんな《キャスター》?」
「微弱なエメラルドストーンの魔力反応が感知されますが…一般人の方ばかりですね」
 ナスカの問いに、彼女と背中合わせに長刀を構えたスイートが答える。緊張の面持ちだ。
 謎のゾンビ集団。そこにいるのはゾンビな男たちだけでは無かった。
 ゾンビ男たちに抱かれた裸の女性の姿もある。若いOLや学生の姿。
 どうやらゾンビ男たちは街の暗闇の陰で女性を襲っていたらしい。
 専門用語でレイプ、俗に言う路上青姦とか集団輪姦って奴だろうか。なんともはや。
「これ全部エメラルドストーンに操られてんの?」
 ナスカはげんなりした。さすがにこれ全部を相手するのは面倒すぎる。
「何らかの魔法じゃないかなぁ? 魔法にかかってるのは男だけみたいだし」ユフィはパタパタとスイートの肩に移った。
「どうする? …一度退却する?」
「その方がいいかもしれませんね…」
 ナスカの意見に賛成するスイート。ジャスティスはと言うと――
「いやだっ!」
 ザンッと光剣を構え、ゾンビの群れに相対する。
「僕は悪から逃げないよっ!」
「逃げるんじゃ無くて戦略的撤退ってヤツ! これ全員ぶっ飛ばす訳にもいかないでしょうっ?」
「…!」
 ナスカの言葉に、ジャスティスは我が意を得たり――ニカッと微笑んだ。
「全員ぶっ飛ばすんなら問題無しだよね?」
「…ちょ、ちょっと待って!」
 止める間も無く、ゾンビの只中へ突っ込んでいくジャスティス。
「あちょージャスティスキーック!」
 げしっ。
 激しい飛び蹴りが女性をバックから犯していたスーツ姿の男を吹き飛ばした。
 肉棒がするりと抜け、白い精液が飛び散らばる。
 そのまま男の顔にローラーブレードを押しつけたまま、頭を地面に叩きつける。
「…君達、正義とはなんだと思う?」
 ジャスティスは自分をぐるりと取り囲むゾンビ男達を見渡した。
「こんな魔力に踊らされて…恥ずかしいとは思わないのかっ!」
 きらーん。ジャスティスの☆型サングラスに光が閃る。
「僕の正義は……僕自身の勇気だっ!」
203魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 11:51:08 ID:2wbHvVi+
 光剣を構えるジャスティスブレイバー。
「受けろ正義の必殺剣、ヒート・ザ・マックス!」
 ブーーン、甲高い唸り音と共に光の剣の長さが一気に数メートルに伸びた。
「一網打尽ジャッジメント!」
 えいやっと振り被った超ロング光剣の一撃が、男達を文字通り根こそぎ薙ぎ払った。
 ギャアとかウガァとかひでぶとか、様々な悲鳴があちこちで上がる。
「多い日も安心。峰打ちだから♪」
 この技は長さが増す分威力がグンと落ちる。今はせいぜい高出力のスタンガン程度の威力だ。
「おりゃー!」
 ぶっちゃけ殺さずに済むので全力全開。光剣を当たるを幸い振り回し、男どもを次々に薙ぎ払うジャスティス。
「おりゃりゃりゃりゃぁぁぁぁー!」
 右に左に吹っ飛ぶゾンビ男たち。
 まさに例えて言うならば、リアル三国志無双状態。
 魔法少女の手に掛かれば一般人など有象無象の塵芥に過ぎないのだ。

「…ユフィ、どう? まだ見つからない?」
「まだっす…申し訳ないですぅ」
 ナスカは念のため、いつでもハミングブレスで援護射撃を撃てる構えを取っている。
 スイートハーツの手のひらに載った小鳥のユフィはブツブツと必死で何かを念じていた。
 スイートも一緒に精神集中をしている。魔力の流れを制御してるのだ。
 結局戦略的撤退を諦めたナスカたちは相談の結果、この事件の首班であろう魔法少女を探すことにした。
 悠とユフィは二人の感知能力を連動させ、同種の微弱な魔石反応を除外した上で広域捜索を行っている。
 これはかなり高難度の魔法術式だ。
 今はそれをやれるといった二人の力を信じるしかない。
「あちょー♪」
 一方路上ではリアル無双を楽しんでいるジャスティスが一人大暴れしている。
「そこのけそこのけ正義が通る♪ 悪漢どもに情けは無用〜♪」
 本当に楽しそうだ。やれやれ。
 道路は倒れたゾンビ男やら巻き込まれて倒された半裸の女性やらですっかり死屍累々の有様である。まぁ実際に死んでいる訳じゃ無いけど。
「…やいやいやい、手前ら! この正義の使徒に逆らうたぁいい度胸だ、べらんべー。この町の平和を乱す狼藉乱暴不届き者は、あっ、この僕が月に代わって許さないぞっ!」
 ジャスティスも口上のレパートリーが無くなって来たのか、だんだん訳が分からない単語の羅列になってきている。
 倒れた全裸男の股間をギュッと靴で踏み潰し、ジャスティスはまるで歌舞伎のような見栄を切った。
 あれはちょっと痛そう。
「ついでに気持ち悪い痴漢変態強姦魔も一掃!」
 ぎく。
 ちょっぴり強姦魔というキーワードにドキリとするナスカ。
 ジャスティスがクルリと笑顔で振り返った。
「ナスカっちはダイジョ〜ブだから安心してね。気持ち良かったし♪」
 またクルリと振り返る。
「…という訳で愛の無いセックスは天と地が赦しても――この愛と正義の戦士ジャスティスブレイバーが赦さない! この正義の星印を恐れぬのならば掛かって来いっ!」
 相手は大して攻撃手段の無いゾンビ男軍団なんですけど。
 ばきっ!げしっ!ぐしゃっ!ずべしっ!
 言ってる傍からスタジャン姿の青年が殴られ昏倒した。白衣のお医者さんと思しき老紳士が蹴倒され、ゾンビ数人に犯されていた看護婦が光剣スタンショックで悶絶昇天。
 他数名がバッタバッタと薙ぎ倒される。まさに手加減無しのザッツ正義オンパレード。
「さぁさぁ次つぎカモンカモン〜♪ 僕の愛の一撃を喰らいたい奴はどこのどいつだ!」
 しゃきーんと闇夜に光剣がきらめく。
 愛か。愛は大事だよね。
 エッチしたのは任務なので仕方なく…なんて言えないよな。墓場まで持っていこう。そう心に誓う薫だった。
204魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 11:52:33 ID:2wbHvVi+
「へぇー愛ってそんなに大切なものなんすかぁ?」
 ユフィがほへーと感嘆の声を上げ、ナスカの帽子の上に降り立った。感心するポイントが若干違うのは気のせいだろうか。
「…ってユフィ、捜索は?」
「もう終わったっス♪」
「…それじゃ?」
「はい、大体の位置は判明しました」微笑むスイート。
「どこ?」
「あそこです!」
 ビシッ。スイートハーツは目の前に建つ高層ビルの屋上を指差した。
 20階建てくらいの、周辺より一際高い大きなビル。そこにはきらびやかなネオンサインの看板が光輝いている。
 HATSUSHIBA。大手電機メーカーの名前だ。半年くらい前に社長が交替したことをニュースで見た覚えがある。
 なんとなくエロそうなオヤジだったのでよく覚えている。
「あのビルの屋上です!」
 スイートハーツは確信を持って、自信満々気にそう断言する。
 と、その背後にゆらり忍び寄り迫る黒い男の影。
 バキッ。長刀の峰が男の脳天をぶちのめした。バタン、キュー。
 振り向きすらしない。魔法少女とはかくも恐るべし存在か。
「いよっし!」
 たっぷり心ゆくまでリアル無双ごっこを楽しんだジャスティスは笑顔で頷いた。
「僕先に行ってるよっ! ダッシュローラー、サリーゴーっ!」
「え? ちょ、ちょっと!」
 軽く飛び上がったジャスティスは靴裏のローラーブレードを加速させると凄まじい勢いで飛び出した。
「もうっ! あのばかっ! こらー待ちなさーいっ、ジャスティスっ!」
 ナスカが制止する間も無く飛び出していくジャスティス。本当、鉄砲玉見たいな子だ。
「もうっ…イノシシ娘なんだからっ! スイート、追っかけるわよ!」
「はいっ、薫さんっ!」

「えいっ!やぁっ!とりゃぁーっ!」
 当たるを幸い、右に左に薙ぎ倒す。気持ち良い〜魔法少女ってやっぱ最高♪
 高速モードでゾンビ男たちの群れを薙ぎ払いつつ強行突破、一気に包囲網を突き抜けたジャスティスは大ジャンプ、そのままの勢いを駈ってビルの壁面を駆け昇った。
 屋上を飛び越し、空中から目標に肉迫、強襲を仕掛ける!
 驚く隙も与えないぞ――
「往生せやぁぁぁぁぁっ!」
 まるで任侠映画に出て来るチンピラの台詞である。正義のヒロインとはとても思えぬ雄叫びを上げながら光剣を大上段に構え、一気に振り下ろすジャスティスブレイバー。
 目標は――いた!
 赤い水着のようなコスチューム。白い襟に黒いネクタイ。長い黒髪。頭には白いウサ耳……これって――
「…ウサギちゃん?」
 赤いバニーガールはにこっと微笑むと腕組みを解いた――その手に何かを握っている。何だアレ――
 白銀に輝く拳銃。回転式の大型銃がいつの間にか、魔法のように現れ握られて――いや違うっ、魔法だ!
「天使のリボルバー♪」
 バニーガールは躊躇無く引き金を引いた。
 ガンガン!
「わっ! このぉっ!」
 キンキンッ!
 素早く光剣を切り返し、立て続けに銃弾を打ち落とすジャスティス。
 相手を確認せずに攻撃を仕掛ける方もどうかしているが、警告も無しに発砲する方もどうかしている。
「あら、なかなかやるじゃない」
 若い女の声だった。歳は薫――本来の薫の年齢とそう変わらないかも。せいぜい15か16くらいか。
 抜群のプロポーション、大きなおっぱい、括れた腰。発育は立派だが、まだ声にはあどけなさが残っている。
 銃弾を打ち落とした衝撃を利用して空中でバク転、体勢を整えたジャスティスはビルの屋上に着地――しようとして足下に何も無いことに気付いた。
「うぇ? ――うそぉっ!?」
 銃弾に弾き押され、その上バク転である。完全に着地点を見誤っていた。
 ビルに届かない――落ちちゃうっ!!
205魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 11:54:24 ID:2wbHvVi+
「スイート!」
 追っかけてビルの壁面を昇っていたナスカはスイートを一瞬見て叫んだ。
 迷うことなく魔力ブースト全開、大きくジャンプ。空中に飛び出す。
「はいっ!」
 アイコンタクト、ナスカの目を見た瞬間にスイートハーツは薫の行動を理解した。
 同じくジャンプ。スイートハーツは長刀を両手に持ち、上方に大きく翳す。
 飛び上がったナスカがスイートに向って落ちる――長刀の中央を踏み台に――その瞬間スイートは魔力障壁の斥力場を展開。
 ナスカはさらに垂直ジャンプ、斥力場に弾かれた勢いでさらに加速。
 魔法杖を天に翳し、ロングポールモードよりさらに大きく延長。
「掴んで!」
 ナスカの声にジャスティスは手を伸ばし、ナスカの魔法杖をはっしと掴んだ。
 そのまま勢いを逆に利用してクルリと1回転、ネオン輝くビルに向かって飛び出す。
 放物線を描いて落下するナスカ。左腕のリボンを振り解き――
「リボンシュート!」
 振り出したリボンがギュンと勢いよくビルの方向へと伸びる。
 そこにはスイートがいた。
 先に空中を落ちていた彼女は結界壁を展開、三角蹴りの要領で元のビル壁に戻っていたのだ。
 長刀を翳したそこにシュルルとナスカのリボンが絡みつく。
「――えいっ!」
 スイートは長刀を振るとリボンを引き寄せた。同時にナスカもリボンを元の長さに戻す。
 スイートの元に体ごと引き寄せられ、無事ナスカも元のビル壁に戻ることに成功。
 この間わずか数秒弱。

「はぁはぁ……」「はひはひ……」「はぁ…っ…」
 3人はビルの窓の張り出し部分に着地すると各々息を荒く継いだ。
「はぁ〜た、助かったぁ〜さんくす、薫ちゃん、悠ちゃん♪」
「もうバカ! このおたんこなす! 何やってんのよ!」
 ナスカは顔を真っ赤にしてジャスティスに詰め寄った。
「一人で勝手に飛び出し過ぎっ! 貴女空飛べないんだから、落ちたら痛いじゃ済まないわよ?」
 飛べない魔法少女墜落死、なんて洒落にもならない。
 ちなみにナスカもスイートも空は飛べない。
 ナスカは帽子の魔法力で空中をゆっくり降下することは出来る。スイートも結界の足場を空中に組むことで空中を歩くことは可能だ。
 しかし二人とも機動的な空中戦闘はとても無理。
 魔法少女の肉体的な能力は魔力ブーストで飛躍的に高めることが出来る。
 魔力ブーストと身体を保護する魔法障壁、魔力で展開する魔力障壁のバリアにより魔法少女は地上のいかなる場所でも戦闘が可能だ。
 しかしうかつな場所でうっかりな行動をすれば自滅する可能性も少なくない。
 年間、それが原因で死亡する魔法少女のなんと多いことか。
 ちなみに余談だが天界系列の魔法少女の一番の死亡原因は墜落死である。
 天界の使徒である天使はデフォルトで空を飛べる能力を授かっているが、魔法少女が必ずしも空を飛べるとは限らない。
 むしろ飛べない魔法少女の方が数は多い。
 飛べる天使と飛べない魔法少女の組み合わせもさることながら、魔力消費0で飛べる天使と飛べる魔法少女の組み合わせも非常に危険が多い。
 高空で魔力切れになって墜落、そのままお亡くなりになってしまうこともままある。
 つまり、空を飛ぶ時には細心の注意が必要ということだ。
 ――で。
206魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 12:00:08 ID:2wbHvVi+
「な、ナスカさんっ!」
 スイートハーツの叫び声にナスカは振り返った。
 目前に、ニッコリ微笑む黒髪の美女。赤いバニーガールが立っている。
 いや、何にも無い闇夜の空に、ふわりと浮いている。
 こいつ、空を――飛べる魔法少女!?
「悪魔のオートマチック♪」
 バニーガールの右手に黒光りする巨大な自動拳銃が姿を現わす。
「ばぁん♪」
 ガンガンガンガン!
 黒い銃が白いマズルフラッシュを立て続けに炊いて光の銃弾を放つ。
「くっ!」「んっ!」「ていっ!」
 ナスカ、スイート、ジャスティスは壁を蹴りビル壁を飛び上がった。
 ビルの窓に着弾した弾丸がガラスに弾け、光となって消える。
 間違いない、魔法の銃弾だ。
「昇って! 屋上で迎撃するわ!」
「はい!」
「あいさー!」
 ガンガンガン!
 ドキュン!ドキュン!ドキュン!
 両手に構えるリボルバーとオートマチック。それらが次々に火を吹いて光の弾丸を撃つ撃つ撃つ!
 3人はビル壁を走り昇りながら、右に左にランダム回避。
 各々剣や杖や長刀を振り回し、銃弾を弾き切り裂き打ち落とす。
 ガンガンガン!
 バニーの拳銃は一向に弾が切れる様子がない。
 いや――切れないのだ。
「リロード♪」
 装弾が切れたら拳銃にキス、コマンドを呟くだけで銃弾が回復する魔法道具《アーティファクト》らしい。
 ちなみに数えてみたところ、リボルバー側は6発、オートマ側は15発。
「もうっ――なんて便利な武器なのよっ!」
 そう叫ぶナスカだが今は我慢、耐え凌ぐしかない。ここで戦うのはあまりにも不利過ぎる。
 屋上のネオンサインが近づく――もうすぐだ。
 3人はビルの頂上に到達すると振り返った。
 黒い影が夜空に閃く。
 3人から離れた場所、光り輝くネオンサインの巨大看板。その前にすたっと降り立つ赤いバニー。
 彼女はクルクル拳銃を回すと背中側に納めた。
 どうやらあの大きな白い尻尾がガンホルスターの役目を果たしているらしい。
 4人の魔法少女、3対1が静かに対峙する。
 逆光だが、こうして見ているとバニーはすこぶる美少女だ。
 以外と化粧気が無い。風俗っぽい格好とは裏腹に、顔のメイクはナチュラル系。薄いアイシャドウに切れ長の黒紫の瞳。真っ赤なルージュ。
 これでもかと張り出した巨乳。括れた腰つき。
 プロポーションも見事だが、顔もなかなか可愛い。ちょっとキツ目の鋭い顔つきだが、クールビューティなお姉さん系と言ったところか。
 シャギー気味、広がったストレートの長い黒髪がとても良く似合っている。
 ふーんと舐め回すように3人を見つめ、バニーは口を開いた。
「…私のお茶会、マッドティーパーティは女人禁制なんだけど?」
 眩しいネオン看板をバックに黒髪のバニーガールは腕組みをしてふんぞり返る。
 間違いない。この女、このバニーガールこそが今回のターゲット。
「誰かしら、呼びもしない飛び入り参加《ゲスト》のお子さんたちは?」
 小首を傾げてバニーガールは呟いた。
「やっぱり。下の騒ぎは貴女の仕業なのね?」
「ええ、そうよ」
 ナスカの問いにバニーは素直に答えた。
 ジャスティスブレイバーがずずいーっと一歩前に踏み出る。
「僕らは正義を守る魔法少女戦隊ジャスティス3――」
 べきっ。
 スイートの長刀の峰がジャスティスの顎を直撃。
「ぐぁ、あいたた…」
 ナスカは目線だけでスイートに礼を贈ると一歩前に出た。
「…あたし達は魔法少女を狩るモノ、よ」
 魔法杖を構えるハミングナスカ、長刀を構えるスイートハーツ、慌てて光剣を構えるジャスティスブレイバー。
207魔法♂少女ハミングナスカ第2回:2008/08/02(土) 12:04:00 ID:2wbHvVi+
「…で、その魔法少女を狩るモノさんがこの私に一体何のご用かしら?」
「貴女の体の中にあるエメラルドストーン、それ、大人しく渡して貰えないかしら?」
「ああ、この力の源?」
 バニーガールは下腹部を愛しそうに撫でた。どうやら自覚はあるらしい。
「私はこの力で世の中の男たちに愛をあげるの」
「…愛?」
「ええ…そう。それが私の願い。私の無限の愛の奉仕活動を邪魔するって言うのなら……」
 にこやかに笑みを浮かべるバニーガール。
「あなたたち…お月様までぶっ飛ばすわよ♪」
 チカッ、チカッ、チカッ。
 ネオン看板のライトが4人の姿を明るく照らし出し、くっきりと黒い影を床に刻む。
 少女は微笑んでいた――その瞳を暗く、どんよりと濁らせて。
 全身から放たれる凄まじい魔力。これまでに無く感じる強大な石の力。
 ―――やばい。
 ナスカは残りMPの残量に内心焦りを感じていた。
 さっきの全開魔力ブースト、それにバニーとの戦闘。ここに到達するまでにかなり余計なMPを消費してしまった。
 残りMPは――ハミングストライカー1回、それにプラスα程度。
 ハミンブレスだと数発分、リボンカッターやリボンシュート、リボンバインドなど魔力念体創造や制御系の技は意外にMP消費量が高い、もう使えないかも。
 この残量MPでどこまで戦えるか――勝てるかどうか、ギリギリのとこだ。
 しかし、ここで引き下がる訳にはいかない――奥歯を噛み締め決意も新たにナスカは叫ぶ。
「行くわよ、みんな!」
 眩しく輝く光と強い闇の中、新たな戦いの火蓋が今、切って落とされようとしていた――

 《つづく》


魔法♂少女ハミングナスカ
第2回『僕の事情と彼女の事情』

208魔法♂少女ハミングナスカ【次回予告】:2008/08/02(土) 12:05:25 ID:2wbHvVi+
 今度の魔法少女は男をたぶらかし操る能力の持ち主みたい。お陰で街は大パニック!
 魔力を消耗して大苦戦のあたしたち。
 おまけに相手は空飛ぶ――巨乳のバニーガールだなんて!
 あたし達の中で空を自由に飛べるのってユフィだけなのにっ! 一体全体ど−すんのよっ!?
 次回、魔法♂少女ハミングナスカ。第3回『彼女はエキセントリック★』に一撃必殺ハミングナスカ♪
209名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 12:18:40 ID:2wbHvVi+
以上です。
長すぎですね……orz

もっとコンパクトにまとめられたらなぁ。
それとも、もっとサクッな方がいいのか……
がんばってみたけどあんまエロエロにならなかったような気が。

あとお風呂でキャッキャッウフフ〜な場面を丸々カットしちゃったので
悠と明日香が仲悪そうに見えるかもw

ではまた。
210名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 17:57:44 ID:BjRqOS1/
私はかなり楽しませてもらってますがー♪
エロは大事だがストーリーを楽しめないのは興醒めだッ!!と思うタチなので。

あ、お風呂でキャッキャウフフはぜひとも総集編特別編集でお願いします。
というかお風呂で3Pしなかったのはウソ?!とw
211名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 02:24:21 ID:T7Nm/8dt
GJ!

長いけど読みやすいのであんまり気にはならなかったな。
むしろカットされたとこが気になる。

212名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 07:27:57 ID:yKowiXm4
ナスカタンいと食べたし
とは言え、中二か
祖父凛を気にするわけじゃないが
17,8以下に手を出すのは、何か、こう罪悪感を感じるなぁ
いや、そこは俺自身の好みの問題であって、作者の方には落ち度は無いですので、
気にせずバンバンならぬパンパンやってください
213名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 02:05:31 ID:QnmIBv5x
じゃ、余計なこと言うなよ。
214名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 08:56:02 ID:0VtsA30y
ハミングナスカの2話GJでした!
おいしくいただきました

ナイトメアドリームの続きまだかな.....
楽しみだ
215名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 03:07:26 ID:yRR0Hyxw
魔法少女といえば触手
216名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 03:25:09 ID:MWPOJsoq
魔法少女と触手といえば、魔法少女に孕ませて触手の卵を産ませる
217名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 06:59:29 ID:7tkWPeGS
触手に孕ませて魔法少女の卵を産ませる
218名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 19:57:49 ID:B7OdJ3dO
こんな魔法少女は嫌だ
魔法少女――種族名。魔法の国に住むといわれる少数種族で、その名の通り
人間の少女に酷似した外見を持つ。
雄が存在せず単体での生殖が出来ない為、繁殖には触手生物の存在が不可欠とされる。

あれ?触手を攫って陵辱する魔法少女妄想するはずが全然うまくいかないよ……。
219名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 21:48:39 ID:ETrJdwGE
>>218のレス見てたら、
チンコ生えたふたなりマホショいればよくね?
→ふたなり魔法少女は貴重
からミツバチ型社会を思い浮かべて
女王蜂=ふたなり魔法少女というわけの分からんのが思い浮かんだ
220魔法少女に大切なこと:2008/08/09(土) 05:25:42 ID:dFDER/7D
>219を受けて書いてみた。3時間半ほど掛かったので、もう少し時間詰めたいのう。

「ん……ココは、一体?」
ミヤコが眼を覚ました場所は、図書館だった。
彼女は市の図書館で、古本市で買った洋書を読んでいる最中に睡魔が襲い、
そのまま机に突っ伏して寝ていたのだ。
(自宅では扇風機が壊れているため、とりあえず涼しい図書館に持ってきていた。
 丁度、図書館から借りている小説もあり)
が、目覚めたソコは、いつもの図書館では無かった。
周囲に並ぶ棚は、スチールの棚では無く、木で出来た棚。
そこに並ぶは、初めて見る言語で書かれた分厚い書物と巻物。
埃臭く、窓から入る環境光が、僅かに本を薄暗く照らす場所だった。
「あっれー、確か、この本を読んでたら、急に眠くなって寝ちゃって……」
身体を起こし、黒いロングヘアーを手櫛で整え、手に持っている、貴石がはめられた洋書を見る。
タイトルは「魔法少女に大切なこと」。
221名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 05:28:49 ID:dFDER/7D
「夢よね……多分」
とりあえず、部屋から出てみる事にすると、更に見慣れぬ景色が広がる。
ひんやりとした、少しでこぼこな石造りの廊下と、鉄格子の様な窓。
そして外には、町……そう、御伽話の世界で良く見るような、
ヨーロッパ調の建築で彩られた、まるで城下町と言わんばかりの風景が眼下に広がっている。
「ココはもしかして……お城?」
ミヤコは本の虫とも言われるほど本、特に小説を読んでおり、
その断片知識を寄り集めて、一つの回答を導き出したのだ。
「……いや、そんな訳は無いわよね、多分。第一お城なら、甲冑騎士とか警備してる筈だし」
ふと、廊下の角の方から足音がする。
ガチャン、ガチャン、と、足音と言うには重すぎる音を響かせながら。
「……えー、本当にいそうだよ」

と、とりあえず身を隠す場所を、と思った瞬間、角から一人の女性……
いや、女性騎士が現れる。兜こそつけてはいないが、甲冑を着たヨーロッパ系白人だ。
「ん?お前、何者だ!貴様、図書館で何をしていた!」
女性騎士は、明らかに、ミヤコが今まで聞いたこともない言語で喋っていた。
が、何故かミヤコはその言語を聞き取ることができた。脳内で日本語に変換されるかの様に。
しかし、こんな緊急事態にソコまで頭が回ることも無く。
「あ、は、いや、ごめんなさい!気が付いたらココに……」
「な、何!?頭から声が響く……珍妙な!さては貴様も魔法少女だな!覚悟!」
と言うと、懐から銀に輝く剣を抜く。そのモーションとともに、騎士の金髪がふわりと浮く。
明らかに鋭く変わった眼光に「ひぃっ」と声を上げながらも、
反射的に彼女が居ない方向に向かって廊下を駆ける。
「魔法少女だ!魔法少女が現れたぞ!総員、捕獲もしくは殺害せよ!」
叫ぶ女性騎士を尻目に、逃げまどうミヤコ。
「な、なんで、こうなるのー!?」

廊下の角を2回ほど曲がった先、その5mほど前、目前に、メイドが両手を広げて構えている。
ミヤコも急には止まれず、メイドと正面からぶつかってしまう。
メイドはその瞬間を見逃さなかったかの様に、ミヤコの身体を抱き、隣の部屋へ強引に連れ込む。
「つ、捕まった!?」
更にメイドは顔色一つ変えず、彼女をクローゼットの中に押し込む。
「……へ?」
訳の解らない顔をするミヤコに、メイドは自分の唇に指を当て、糸で縫うジェスチャーをする。
考えるミヤコ。まもなく、「お口チャック」と同義語、同義ジェスチャーだと言うことに気付く。

結局ミヤコは、暫くメイドの言うとおりにする事にした。小さな腕で、本を抱きかかえながら。
5分後に騎士達が部屋――どうやら誰かの自室か、女物が掛かっている事から
恐らく城主の妻か娘だろう――を訪れたが、彼女が言い訳を付けて追い返してくれたようだ。
更に5分後くらい経つと、先程の様にドタドタとした重い足音が聞こえなくなった。

「怪我は無い?」
そう言いつつ、クローゼットを開ける、茶色い肌をした白髪のメイド。歳は同い年、18(-3)歳近辺か。
女のミヤコから見ても、モデルさんみたいで綺麗と言う印象を残す風体だ。
「あ、どうも有難うございます。お陰で無事でしたー」
「……頭の方から声が?驚いた、そんな魔法が使えるなんてね。この国では魔法が使える者は
 全員処刑されるから、気を付けて。かく言う私も魔法少女だけど、事情があってココで働いてる」
「いや、魔法だなんてそんな、私も頭の中から日本語で言葉が聞こえてきて、何がなにやら……」
と、ふと持っていた本に眼をやる。
「……この本のお陰?魔法が書いてあるとか何とかって言う妖しい本だったから買ってみたけど」
メイドは本を一瞥すると、驚いたかの様に口に手をやる。
「この本ってもしや……我々の"森"から盗られた、魔法使いの書?取り返してくれたのね!?」
「え……へ!?な、何の話です!?」
222魔法少女に大切なこと:2008/08/09(土) 05:32:32 ID:dFDER/7D
とりあえず頭が混乱してきたので、ミヤコはいままで起きた経緯を話した。
「……信じがたいけど、今の話を統合するに」
真剣な表情をして、メイドが語り出す。
「この本は、あの部屋から抜け出すために、貴女を召喚したのかもね」
「どう統合すればそんな話になるんですかー。私なんて、何の取り柄もない唯の女子高生ですよ、唯の」
「唯の、ばっかり強調しない。そもそも貴女、魔法使えるじゃない」
「つ、使えてませんよー!?」
「ほら使ってる。……あーそんなまたチンプンカンプンな顔をしないの。良い?
 貴女が今使っている魔法は、『リードブレンランゲージ』『スピークブレンランゲージ』と呼ばれる
 結構高位な持続性精神魔法なの。意味は何となく解るわね、説明は面倒だからしないよ」
「……こんな感じで受け答えしてること事態が魔法なのですね、理解しました」

「まあ、"本"はもっと別の理由で貴女を呼んだのかも知れないけど……ああそうだ、実証してみようか」
「じ、実証?」
「"貴女が魔法を使える"と言う事実についての実証よ。ねえ、その本、
 適当にページをめくって適当に何かの文節を読み上げてみて」
怪訝な顔を浮かべるミヤコ。
「いや、読んでもなんだか全然解らなかったんですよ。英語とローマ字で書かれててるけど、
 英語は冒頭の部分だけ書かれてて、何だか魔法少女の実在とかなんだとか……
 後半はアルファベットの羅列で何だか解らなかったけど、後者の事かな?」
「英語?アルファベット?悪いけど、何の事だか聞き取れなかった。まあ、取りあえず何か喋って?」
「うーん、じゃあ……」
と、本を開くと、本の冒頭の部分、アルファベットの羅列が並ぶページが眼に飛び込んで来る。
その内から、適当にアルファベット読みで唱えてみる。

「……IWU FSAFE、IWU IBASTMASPM…?」
「う、はぁ、はぁぁん!」
途端、メイドの顔が紅潮し、喘ぎ声にも似たうめきをあげる。
「ど、どうかされました!?」
「そ、そのま、魔法はね、んふぅっ!ん……精神魔法の、ふうぅっ、一種で……
 ヒトを突然発情、させる……魔法と……あうっ!おっぱい、おっぱいが……!」
と、途端にエプロンを外し、背中のボタンも外し、胸をあらわにする。
小麦色……と呼ぶには少し黒い肌に浮かぶふくよかな乳房の先には、
これまた柔らかそうで、咥えやすそうと思うほどに盛り上がった乳首が見て取れる。

「お、御願い……乳首、ちくび、さわって、いじって……!」
「え、あ!?あ、はい!」と、思わず要求を飲むミヤコ。
私がこのメイドさんをこんな風にしてしまった、と言う自責の念もある故からか。
たわわな乳房を優しくさすり、乳首の部分をじらす様に周囲を周到に撫でる。
海外の恋愛系ハードロマンス小説の知識がココで生きるとは思ってもみなかった。

「はう、うくうっ!?ああっ、御願い、さきを、さきっぽを、乳首を……!」
「あ、はいぃ」と良いながら、ミヤコはコリッとした乳首に指を当て、弄る。
「もう一つの、あうっ、魔法は……乳房が大きくなり、母乳を、ふあああん……!」
「な、なんでそんな魔法が書いてあるんですかー」
少し自分の腰をメイドから離しながら、ミヤコは尋ねる。
それでも乳首を指で挟んだり、弄ることを辞めない辺り、結構ノリノリ。
「我々、魔法少女、は、生殖機能、衰えてるから……はうっ!
 魔法で、それを、えとくしないと、子供産めないし、そだてられ……あ、かはあぁっ!」

メイドは腰を精一杯反らせ、乳房を斜め上に突き出す様な姿になる。
「もうだめ、でちゃう、でちゃう……ふうっ!ん、んんんっ!」
刹那、乳首から勢いよく乳白色の液体が、ぷしゅうう、と噴出する。
一度噴出すると、もう勢いは無くなったのか、乳首から乳房を伝って、母乳が流れ出る。
「うわ、す、すごいぃ……ぴゅーって出ちゃった……」と、
ミヤコは眼を白黒させて母乳のシャワーを眺めている。
223魔法少女に大切なこと:2008/08/09(土) 05:37:28 ID:dFDER/7D
「は、はあぁ、もうダメ、だめぇ……我慢できないぃ!貴女が、悪いんだから……」
メイドは早口で、何かの呪文を詠唱する。
すると彼女の足下から、青紫色の、何か……木の根の様ななが細いモノが飛び出し、
目の前で驚いているミヤコの衣服を器用に脱がせる。
「い、いや、いやぁあああ!?」
すぐに股間に手をあて、隠すミヤコ。しかし、彼女は"ソレ"を隠しようが無かった。
「え、ソレ、まさか……」
ミヤコが"唯の"女子高生と強調していた理由。
ミヤコがメイドから腰を浮かしていた理由。
彼女は勃起させていたのだ。普通のオンナノコなら、在るはずも無い部位を。

「や、みないで、みないでぇ……」
「……何と言うこと、"本"は、それ故に貴女を召喚したって事……!?」
驚くメイドは触手を操り、ミヤコの手足を縛り、宙に浮かせるカタチにして、その股間をあらわにさせた。
するやいなや、メイドは突然、彼女のペニスに口づけを交わす。
「は、はううんっ!?」
ミヤコは腰を大きくのけぞらせる。あまりもの気持ちよさに。
が、胴にも触手が巻き付き、腰すら動かせない状況になる。

「や、な、なにするのぉ……」
「試させてもらうの、いや、試させて頂きます。貴女が、伝説の"白い魔法少女"に相応しい存在かを」
「へ、へぇ!?……う、うああん!」
舌先で鈴口を弄るメイド。先程の仕返しとばかりに、執拗に責める。
「や、やめて、メイドさん……!」
「リターシャとお呼び下さい」
「や、やめて、リターシャさん……!」
「辞めません」
「お、鬼ー!あ、ああはああんっ!?」

メイド改めリターシャは目前の逸物を口の奧まで咥え、ディープスロートを始める。
「や、あ、すごい、こんな、こんなのって、はじめてぇえ!?」
突然、下腹部に強い違和感を覚える。マグマが上がってくるかのような熱い、熱い何かが、
脊髄を通じて、女陰茎にこみ上げてくる。
「や、だめ、やだ、やあぁ!きちゃ、きちゃう、きちゃう!何かくる、くるぅぅう!」
思わず腰が、リターシャの口腔を突くように、前へ跳ね上がる。
陰茎から、どくんっ、どくんっ!と強い脈動が舌に伝わると、リターシャの口内に、濃厚な精液が満ちる。
「す、凄い、凄い量……!しかも、こんな味、こんなニオイ、初めて……やはり、貴女は……!」
「やだ、まだ、でちゃう、でてる、ふあああああああっ!」
リターシャの中も流石にこれ以上は受け止められず、思わず顔を引き、咥えていたものを出す。
唾液だらけの陰茎は留まることを知らず、勢いよく白い乳液を飛ばし続ける。
その乳液はリターシャの顔、身体、床の上、触手、果ては例の本でさえも白く染め上げる。

すると、乳液を受けた本が突然輝き出す。それに呼応するかの様に、ミヤコの精液も光り出す。
更に本から、重厚な声で、"呪文"が発せられる。
『IWU YCMT,SEMEN!』
「あ、はああ、はああっ、リターシャ、さんっ!?これ、コレって……!?」
「そ、そんな事訊かれても……?私にも、何が何だか……!?」
彼女を縛り上げていた触手は、突然その身を離す。が、ミヤコの身体は依然宙に浮いたままだ。
その光る液体は、彼女の身体、首から下を覆い尽くし、より強い輝きを放つ。
輝きを放った後のソレは、彼女を包む白いワンピース状の水着、フリルがついたりと、
フェミニンな水着に変わり、手足もロンググローブとオーバーニーソックスに変化する。
が、その水着からは、似合わぬ陰茎が、腰の超ミニスカートとも言えないフリフリをたくしあげている。
224魔法少女に大切なこと:2008/08/09(土) 05:46:04 ID:dFDER/7D
「こ、これって……」
空中を未だ漂うミヤコは、自分の姿格好を見て、唖然とする。特にちんこ。
さきほどまで脳神経を圧迫していた程の性感ですら急激に覚ます勢いで、驚いている。
無論、ここで驚いたはミヤコだけではない。
リターシャも、その姿を眼に焼け付かせんとばかり、瞳孔を見開いている。特にちんこ。
「こ、これぞまさしく……迫害を受ける我々魔法少女達を、苦しみの無い、約束の地へと導びいてくれる、
 伝説に聞きし、"白い魔法少女"、その御身が……目前に……ッ!」
「え、え…。えー。ええええええええ!?」
リターシャは突然ミヤコの前で片膝を付き、声を荒げる。
「こ、これはこれは今までの御無礼、お赦し下さいまセッ!さあ、そのご、御勇姿を、
 友へ、同胞へ、御披露下さいます様!ささ、こんな所で戯れている場合では無い!
 吾等魔法少女が待つ"魔法の森"へ、いざご案内致します!!」

リターシャは再び呪文を唱えると、地面から先程の触手が、株?本体ごと現れ、二人を背に乗せる。
触手は彼女達をドーム状に覆い、窓に向かって急加速する。
「突撃ー!」
「えーーーーーーーーーー!?」
勢いよく散らばる窓硝子と木枠。
そして、空を目指し、飛んでいく触手。複数の両手(?)を広げ、翼の様な形を作り出し、羽ばたく。
触手のスキマから後ろを見ると、先程の女性騎士が「くっ……魔法少女めがっ!」とタンカを切っていた。
去りゆく異界の城を見下ろし、彼女は、ミヤコは思う。
「そんな、そ、そんな……いやだ、嫌だ……!」

さて、本日のお話は此処まで。
不思議な運命と不思議な股間を持ち合わせたミヤコはその後、
"約束の地"へと魔法少女達を導く、"白い魔法少女"へと立派に成長してゆくのですが、
それはまた、別のお話にて。

「精液で変身するヒロインなんて嫌だーーーーーーーーー!」
「……私なんて触手を纏って変身する魔法少女ですよ」
「そ……それも嫌かも」
「私は触手なので地属性、ミヤコ様は精液で変身するので水属性ですわ」
「……お水みたいで嫌だーーーーーーー!」
「お後が宜しいようで」

更に追記すると、"約束の地"ってのは結局ミヤコの世界に連れ帰ったって事で、
ミヤコの精を受けた魔法少女が生んじゃったりしちゃったから、
現代-近未来において魔法少女が日本各地で現れるようになったってのは、
更に別の話だったりそもそも話を作る気がなかったり。


++++++++++

突発での作成の為、詰めの甘い部分とか、エロが薄いとか、キャラが薄いとか、
多々至らぬ処はありますが、
何せ小説書きリハビリ程度のお目汚しの為、御容赦ください。
ご意見叱咤等頂ければ幸いです。
ですが、多分続編は作らないと思いますw 多分。女性騎士が気に入ってる事以外多分。
別の作品を作りたいナーと兼ねてから思ってたりする事も、ありまして。
225名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 23:49:55 ID:adop0Ig4
GJ!
なかなか面白かったです。
異世界ファンタジーっぽい舞台なのが新鮮でいいね。
ミヤコが高校生というのが途中で言われるまで分からなかったので、
もう少し描写が欲しかったかも。
洋書を読む小学生か…すげぇなぁと思ってしまったw
226名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 17:59:02 ID:7kOIio6/
hsh
227名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 00:46:34 ID:46zLJVpP
>>224
GJ!
思ったより触手度は少なかったけど良かったよw
続編楽しみにしてる

それにしても人がいないな〜
もしかしてコミケ前だから?
地方人の俺には関係無いぜフフフ・・・orz

228名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 13:20:43 ID:sTZ3MTYB
shs
229名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 13:06:15 ID:Nrdinlmv
魔法少女は奥様
230名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 13:13:29 ID:Nrdinlmv
性行為をすると魔法が発動して世界が滅びるんだけ?体だけ大人びていつもハアハアしてるうつくしこさん
231名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 16:24:42 ID:ePlTgit3
マホショ妻戦隊ロリサイガー
232名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 01:29:10 ID:oqCsB0M3
ほしゅ。

コミケも終わったことだし、続きや新作来るかな?
233名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 00:47:27 ID:3vG49ole
ho
234名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 23:32:02 ID:IDNPm2SX
ナイトメアドリームが完結目前っぽい所で止まっているが、作者は無事なのか?
235名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 00:52:02 ID:ta0yvVQt
俺もナイトメアドリームの続きを楽しみに待っている〜
236(゜Д゜)×5:2008/08/22(金) 01:48:21 ID:/R9NA3GS
>>169からの続きを投下。

前回コメくれた人有難う。
237名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 01:50:17 ID:/R9NA3GS
* * * * *

―――昨晩、人里から少しばかり離れた人気のない『裏々山』で、黒はいつも通り日課を行っていた。

「こちら地球ー……こちら地球ー……ただ今より、メッセージを送ります……
 ……☆↓◇△○◎&※▽〜〜〜……」

説明していなかったが、黒は宇宙人&UFOマニアである(重傷、周知の事実)。
そして、そんな黒の日課というのが…この『交信』なのだ。

「±∞↑◆▲▽→@◎〜……」

黒はこの日も坦々と『交信』を続けるのだった。

古書等で調べ上げた魔法陣を地面に大きく描き、
その上をぐるぐると歩きながら宇宙語(自作)を唱え、
周期的に不思議な手の振りや、奇妙なステップを交えながらそれは進行していく…

…勿論、通報された事は数知れず。
『警察の者です。署までご同行お願いします』
これも当然というか、必然というか、黒には聞き慣れたセリフである。

当たり前だが、本人には全く反省する様子はない。


* * * * *


「→〒※▼▼□〜〜………これで交信を終了します……」

開始からぴったり30分。黒は汗でびっしょりになりながら、本日の日課に終わりを告げた。

「…ふう…今日は届いた気がする……」

全身を覆っていた黒マントを脱ぎ、顔にメイクした無数の宇宙文字(自作)を濡れタオルで拭きつつ、呑気に呟く黒。
……根本的に異常である。


「…あ……今日は満月なんだ……」

ふと空を見上げると、綺麗な満月が雲の切れ間から顔を覗かせていた……
238名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 01:51:29 ID:/R9NA3GS
……と、黒がその見事な満月に見とれていると……

「?……」

何かに気付いた。
…何だろう、強い光を発する物体が空からこっちに近づいて、どんどん近づいて―――

ドガアァァァァン……

「きゃあああっ…!?」

―――まさに一瞬の出来事。物体は決して小さくはない音を立て、黒のすぐ側へ落下した。
衝撃で大きく吹っ飛ぶ黒。
辺りには大量の土埃が立ちこめている。

「…いたた……な、何なの…?」

一気に視界が悪くなった中、吹っ飛ばされて仰向けに倒れたままの黒は目一杯の思考を巡らせる。

(今のは?今、私の近くに落ちたモノは何?……もしかしてUFO?
 …いや、違う。彼らはもっと華麗に着地する。
 そう…それは美しく、荘厳で、神々しく…
 ハァハァ……ハァハァハァハァ……!!

 …ということで…今、無様に大地に墜落したモノは…『隕石』?)

結論に辿り着くまでの過程はともかく、黒ブレインは一般の善良な方々の大多数が導き出すであろう答えに行き着く。
…そしてそれは、おそらく正しい回答である。

30秒も経たない間に土埃は薄くなり、物体の落下地点が黒の目に映り始める。
黒が倒れている所から少し離れた場所に、直径にして約2メートルの円状の穴が出来ていた。
肝心の隕石は…黒の位置からは見えない。

「…ん……よいしょっ…!」

あ、意外と怪我はないみたい……と思いながらゆっくりと立ち上がる黒。

…自身の後頭部から血が吹き出している事には気付かないようだ。
少しドジっ子かもしれない。
239名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 01:52:51 ID:/R9NA3GS
さて、黒はUFO&宇宙人マニアである。隕石は守備範囲外だ。
……といっても、人並みの興味はある。勿論、どんなモノか見てみることにする。

ととととっ、と軽い足取りで穴の前まで小走りして、その中を覗き込む。
小型クレーターとでも呼ぶべきその穴は、テレビや本で見慣れた通りの形をしていた。
例えるなら、落下物を頂点とした薄っぺらい逆円錐型である。

……と、穴の形を説明している場合ではない。
大事なのは落下物…隕石である。……で、その隕石についてだが。

「…光ってる…」

はっきりと光っていた。禍々しく、濃い紫色に…


黒はその光に操られるかのように穴の中に足を踏み入れ、隕石に近づく。
おそるおそる隕石に手を伸ばす。熱くは…ない。
指が触れ、そしてそのまま摘み上げた。

「…………」

手の平に乗せ、黒は無言のままそれを観察する。
大きさがパチンコ玉程度の歪な球体だが、その見た目に反してかなり重い。レアメタルの類だろうか。
…というか、何故に光っているのだろう。

(…もしかして…UFOの欠片だったりして…
 …ふふっ…ふふふっ……)

ポジティブな考えが頭をよぎり、乙女の片思いの如く淡い期待を抱く黒。
思わぬお宝入手の可能性に表情が緩む。


しかし、それが…その夢の塊が自分の運命を大きく変えるとは、この時黒には知る由も無かった…
240名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 01:54:25 ID:/R9NA3GS
それはそうと…黒はさっそく隕石をお持ち帰りすることに決めたが、この日本には法律がある。

(…確か、山に落ちた隕石は…その山の所有者のモノになるんだっけ…?
 ……まあ、いいか。きっとこれは、宇宙人さんから交信を頑張ってる私へのプレゼントだろうし…
 …よし…誰にも見られていない内に早く帰ろう…)

黒の前では、法はあまりにも無力であった。

そして黒は、ぎゅっと隕石を強く握り締め、さっさとその場からトンズラしようとした……と、その時だった。

「!!………」

ふっ、と背後に強力な気配を感じた。
しかし、黒が振り向く時間を与えられることは無かった。

ドッガアアアアン!!!

「!!!!!」

本日二度目の轟音が黒の耳を貫いた。
しかも、一度目とは比べものにならないぐらいの巨大音だ。

「…っ…ぅ……今度は…何なの…?」

驚きと耳の痛みで顔をしかめながら、黒は後ろを振り返った。
…いや、『振り返ってしまった』が正しいだろうか。

「!………」

つい今まで、何もいなかったはずの場所には『トカゲ』がいた。
おそらく、ほぼ間違いなくそれは『トカゲ』である。

ただし、
成人男性ぐらいの背丈。
二足で立ち上がっている。
背後から四本の触手が生えて蠢いている。
…という三点を除けばの話だが…


不思議な隕石を拾ってから僅か数分後。黒の運命は早くも狂い始めたのだった…



つづく
241名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 21:56:55 ID:mtZblOVs
次回ついに魔法少女が登場か(相手いきなり触手だけど)?wktkして続き待ってまーす。
242名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 22:27:25 ID:qnQXQbEJ
うわなんかラノベっぽいの来た!
(…と思ったのは俺だけかもしれないが

これはwktkせざるを得ない
243名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 21:49:26 ID:78ULSsIg
変身すると大人びた姿になるが、胸は絶壁のままで将来を悲観する魔法少女とか、
授業中に異変が発生するたびにトイレという口実で抜け出すので悪がき達にからかわれる
小学生魔法少女はちょっといやだ。
244名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 10:33:10 ID:IjnJ7tmH
ホシュスルトホットシュルネ
245名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 11:48:55 ID:5S0/DrFw
過疎ってるな…

何か話題はないものか…
246名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 19:30:25 ID:tEDM5KqI
好きなシチュとかでも語ればいいんじゃないの?
変身ヒロインものじゃないエロゲやってて人前で陵辱→「いや……、見ないで……」→悪役が周囲のやつを殺して
「さあ、望みどおりにしてやったぞ?」のコンボが結構ツボに来たので流用しようと思うのだが、
この場合真っ向勝負で勝てるけど人質をとられてと圧倒的な力でねじ伏せられてとのどちら
からの流れがいいだろうか。
247名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 19:52:40 ID:9+G8cHKZ
よし語ろう

変身解除シチュは結構見るが、イった瞬間と合わせたりして、一瞬で元に戻る場合が多いよね。
それよりも、カラフルな髪の色が段々抜けていくなり、コスがパーツ毎に消滅していくなりして、
時間をかけて徐々に力を失っていく描写の方が良いと俺は思う。
248名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 20:53:36 ID:k15kXDna
>>246
そこまで外道な悪役なら圧倒的な力を持っていたほうがいいなと個人的には思う
249名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 09:33:35 ID:H9fJ1qbH
>>247
一瞬にして変身解除もそれはそれで良いものさ
まあその前振りとして魔力吸引なんかの描写はこってりじわじわして欲しいけどな

で身体中の魔力を一滴残らずに奪い尽くされて

「あ…あ…あぁ…。だ、駄目ぇ…解けちゃう、変身解けちゃうぅ。だめ、駄目、ダメェェッ!」

って叫んだ瞬間に身体からブワッって魔力粒子が噴き散っていき、光が失せた後には元の姿に戻ったヒロインが横たわっていて、
涙で霞む顔の傍らに転がる変身アイテムが最後の魔力消失のとどめ描写としてパキッとかいってひび割れて砕けたりとか
250名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 15:50:38 ID:V156rDJn
変身した状態で最後までヤられる方が好みだな。解除されるならヤり終わった後
251名無しさん@ピンキー:2008/08/29(金) 23:19:56 ID:31M62fRy
正義のヒロインを嬲るスレで徐々に変身解除ネタが投下されてるな。原因はちょっと違うけど

だがコスチュームや能力がないと魔法少女の意味が激減するのが悩ましい
逆に強制変身ってシチュも好きだな。変身して満員電車に乗らされて痴漢とか
252名無しさん@ピンキー:2008/08/30(土) 15:57:51 ID:GjsPF7J/
変身解除不能、ってのもあったっけそういえば。
(二次ドリの作品思い出しつつ)
253名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 01:55:52 ID:hUFJUvWV
しすたーがーであん?
254名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 04:55:57 ID:AZ68OiMm
>>253
ゲドマガ掲載の短編で鋼空姫なんたらとかいうヤツじゃないか?

ヒロインが学校で不良に変身アイテムを破壊されて、力を消失して半端に変身した姿でレイプされて絶望するという
やたら後味の悪いラストだったが、当時あそこまでバッドエンドは珍しかった気がする
255名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 12:08:44 ID:O6bgzKBt
それは素晴らしいな
256名無しさん@ピンキー:2008/09/01(月) 00:16:05 ID:xWt4ezSa
5年前の作品か…

全号持ってるけど恐らくダンボールの中だ
257名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 17:30:01 ID:6pER5Vk+
どこの作品か忘れたけど、変身すると大人の体になるもので、前と後ろに突っ込まれたまま変身解除されて
急に締め付けがよくなって、魔法少女が泡吹いて白目むくってのがあったな
個人的には正義ぶったのが汚されるのは好きだが、醜いキャラが勝ち誇るのは後味悪いな
258名無しさん@ピンキー:2008/09/02(火) 17:53:27 ID:s2WVT5s+
missblack手品系魔法少女にそんなんあったな。ありふれたものだけれど
259名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 02:31:13 ID:GSY8/ReG
>>257
センリかと
260名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 03:42:21 ID:+XpoBavn
ふと思ったんだけど、そういう成長系?の魔法少女が大人モードで孕まされた場合って、変身前の娘さんが赤飯前だったらどうなるん?
大人モードの年齢になったら突然妊娠するん?
261名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 06:41:49 ID:GzQAg9Fh
成長系は変身すると精神年齢も上がる娘が多い気がするけど、
身体は大人モードになっても心は幼いままでって展開がいいなあ。怪物を怖がって泣き出しちゃったりしてさ
262名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 18:19:05 ID:ybfcZkDv
>>260
あれか、戦うためには大人にならんといけないが変身したら腹の子が成長しちゃうと、
それで涙目ってことか
263名無しさん@ピンキー:2008/09/03(水) 18:35:00 ID:NR2ssPM+
妖精「戦うために魔法で大人になるのよ!」
女の子「…私…お医者さんに小学校に上がるころにはもう生きていられないって…」
妖精「……た、たぶん今は…平気だと思うわ」
264名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 23:18:34 ID:qB7plIAZ
>>263
満月を探して思い出すな。
265名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 00:45:36 ID:gYxx0vYX
>263 勝手に続き失敬

女の子「…私で、世界が、救えるのなら…、やって、みる。うん、やる」
妖精「そうよ、その意気よ!勇気を胸に抱いて変身してみて!」
女の子「変身!……はあううぅぅっっ!すごぉい、ど、どんどん、成長してく…」
妖精「す、凄いわ!こんなに魔力があふれ出してる戦士は初めて!
    さあ、今こそ高らかに名乗りなさい!心の奥底に眠る、戦士の真名を!」

女の娘「死霊少女まじかる☆リッチ、ここに降霊!」

妖精「やっぱ死んでるーーーーーーーー!?(ガビーン)」
266名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 01:47:14 ID:qd9iPNYg
>>265
おぉ…続ける人が居るとは思わなかった
267名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 07:00:08 ID:W7fnX5CD
そういや昔、変身すると即死しちゃう即死マンってのがいたな

悪の組織は変身させようとボコボコにしてきて、
しょうがなく小指だけ変身して相手を倒すが小指が即死してブラーンってなってるのには笑った
268名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 08:32:12 ID:8UaAYGZ4
>>265
女の子「クッ! 卑怯よ!」
悪の親玉「何とでもいうがよい」

悪の親玉(仮称)の卑劣な罠にはまり、捕らえられたまじかるリッチ。
貞操の危機がせまる!

悪の親玉「さあ部下たちよ、この娘に陵辱の限りを尽くすのだ!」
女の子(ごめんなさい……妖精さん……)








悪の部下「死姦は勘弁してください」
悪の親玉「わしも嫌じゃよ」
女の子「('A`)」
269名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 09:11:01 ID:sqcqrcBT
なんとでも言うがいいと言われて相手のトラウマを抉り抜いて再起不能にするまで罵倒し続ける言霊が使える魔法少女
270名無しさん@ピンキー:2008/09/07(日) 19:34:20 ID:9u+eWc2F
>268
悪の親玉が死姦を避けるとは、何たる悪の名折れ!

>269
何その戯言遣い(西尾維新著 戯言シリーズより)
271名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 08:41:25 ID:XW64T6xK
パートナーが水龍
変身時間が規定をオーバーしたり必殺技を連打したらパートナーが若返り(魔力、経験値減少)最後は錦鯉になってしまう
そんな魔法少女のパートナー
272名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 04:16:18 ID:eY6DL1/e
>パートナーが若返り
視点かえると、永遠の命になりそうだなそれ
273名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 13:47:02 ID:wBAf42/l
パートナーが黒幕
魔法少女が陵辱されたり半殺しにされるのを視姦するのを目的に色々と理由を付けては魔法少女をチキチキ出来レースに送り出す悪魔のような妖精・・・

ひょっとしたらこのスレにもそんな妖精さんが居るのかもしれない
274名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 17:15:57 ID:CelGt/tJ
犯人はヤスみたいなものか
275名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 21:05:51 ID:CJt1n1c4
神風怪盗ジャンヌみたいなのか?
276名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 22:59:06 ID:btJBSx3L
ジャンヌは勝たせて魂回収だったから問題ないが、
真面目に考えると(考えるな、という意見もあるが)負け続けさせるのは難しいなあ

むしろ一般人に憑依して暴れさせ、魔法少女に退治させた後で、
欲望を鎮めるとかなんとかいう理由で毎回エッチさせる……微妙にスレの主旨と違うか
277名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 00:00:57 ID:jLuThIGh
むしろ実は魔法少女は化け物に捧げられる生け贄的存在とか
適度に戦う事により破壊・闘争本能を発散させ、後の陵辱で性欲を発散させる事でようやく化け物を鎮める事ができる…とか
マスコットはできる限り魔法少女を「長持ち」させるためのメンテナンス要員

魔法の国に帰れば
「あ〜あ、またコイツ相棒を使い潰しちまいやんのwwこれで何人目だよwwww」
「いちいち一発やられたくらいでメソメソする小娘のアフターケアなんぞしてられっかよ。俺担当5人いるんだっつーの」
「おいおいwwなに相棒の写真、額に入れて黒リボン付けてんだよwww」
「コイツ、テラ死神www」

てな会話してんだな
278名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 01:34:51 ID:TOw+6SW5
hsy
279名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 06:40:16 ID:BymtVujt
>>273
俺は魔法少女協会(?)の長官(?)が黒幕ってのは考えたがな。
魔法少女達は長官の命令通りに自分の不得意な相手と戦わされ、負かされて凌辱される(これで悪の信用を得る)。
んでもって凌辱された魔法少女を自分の力で清めるとか言って自分も和姦。
新しい魔法少女もすぐにチェックできるし、悪に嫌な奴がいたら、そいつが苦手な魔法少女を向かわせる(これで魔法少女の信用を得る)。
魔法少女達や同朋すらも統制し自分や同朋達の毒牙に掛けさせる……


長官、恐ろしい子……っ
280名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 22:04:39 ID:aXX4jsnj
そういやどっかでやられてる魔法少女の映像を売りさばくパートナーの話があったな
281名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 22:33:58 ID:Ml6Xf7PY
アリサの人生きてる?
最近投下ないけど
282名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 23:51:27 ID:TOw+6SW5
LAMの作者です。
生存報告しときますね
もう一年放置して申し訳ありませぬ
今、ネット環境なくて投下できない状態です
今も携帯からです
この間にちょっと書き貯めときますね



PS.一応同じ世界観で別シリーズも企画中ですが平行して投下とか大丈夫ですか?
283名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 03:59:12 ID:LL6h+ThQ
聞くまでもなく大歓迎だよ。読ませて貰うの待ってるよ
284名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 21:42:56 ID:sqNi84LC
>>268
なんか思いついちゃったから書いた。ネタ出した人、勝手にごめんなさい。

妖精「なんか今度の敵は弱そうね。さっさと片付けちゃいましょう!」
女の子「うん!喰っらえぇぇ!!」
    フ ァ イ ガ  
雑魚A〜N「「「ギャァァアァァァ!!!」」」


――3分後
女の子「うふ…うふふふふふふ……これでまた下僕が増えたわね…うふふふふ」
妖精「(これさえなければ優秀な魔法少女なのに……)」
285名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 23:11:05 ID:Q5ixICqZ
>>284
大丈夫、出したネタを広げてくれて個人的には喜んでる
無反応だったら逆に悲しかったから気にしないで
286名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 00:25:03 ID:CkoQWx7D
ほす
287名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 00:54:03 ID:pVwzsmTq
いろいろと続きマダー?
288名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 23:32:37 ID:Q5XukhXj
あげてみる。
……誰もいないのか?
289名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 00:00:50 ID:1/UKDfVl
いないわけではないですよ?
290名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 20:26:41 ID:rN0MI2XJ
まったり投下を待つしかないんじゃないー?
291名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 23:20:34 ID:HLBOoIgm
雑談用の一発ネタ 変身ヒーローものから設定をパクッてみよう!編
(なぜかいつも遠くにいる)マスコットと交信できない状況では変身できない魔法少女
二段階に変身するが、二段階目に変身しないとやたらよわっちい魔法少女
科学の申し子なので魔法や呪術の類の聞かない魔法少女……あれ?
292名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 00:19:49 ID:J4NV8f5O
追い詰められてもそのとき不思議なことが起こって逆転する魔法少女
293名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 01:18:11 ID:TMxyHIXY
なんか思いついたから「俺専用魔法少女(仮)」なんてモノを勢い任せで投下してみる。
弱みを握られた魔法少女がロリ、ブサ、変態3拍子そろったナイスガイにいじめられるだけの話なので
そーゆーのが苦手な人は申し訳ないがスルーしてください。
294名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 01:18:54 ID:TMxyHIXY
突然だがこの街には「魔法少女」がいる、その名も「魔法少女ユリナ」白いフリルのついたドレスに胸元には宝石のついたブローチ、そしてお約束の魔法のステッキから放たれるシャボン玉を使い、元気一杯の笑顔でご町内の平和を守る正義の味方だそうな。
早い話が俺たちのアイドル、いや正直に言おうズリネタだよズリネタ!大きな瞳に黒いロングヘア、ヘアバンドで晒された綺麗なオデコの魔法少女・・・これで勃起しない奴ぁ「大きいお友達」を名乗る資格はねえと俺は断言する。
ちなみに近所の名門私立学校に通う露木友里奈ちゃん1○才こそが正体だったりする。住所はうちのすぐ近くの高級住宅街! 将来の夢は唄って踊れるアイドルという至って普通の○学生だ。
 この俺、皮田川男がぜ〜んぶ正体を聞き出しました。あ、俺の名前は忘れても構いません。たぶん殆どこの名前は出てきませんから。

遠足のときに森で弱っていた妖精を助けたお礼にもらった赤と青の2つのブレスレット、
これを手にした時、彼女の魔法少女としての生活が始まったそうな。
ちなみに赤い方が変身スーツや魔法のステッキといったアイテムを精製したり
「あとその・・・記憶をゴチャゴチャにしたりする・・・みたい」
 そう言いながら赤いブレスレットを指さすユリナちゃんの身体は心なしか震えている。
そりゃそうだろう、俺のようなフリーターの住む汚いアパート、散乱するカップめんにペットボトル・・・それに子供が読むに値しない雑誌と薄汚れたティッシュ・・・
この部屋は明らかに小学生の少女がいる環境ではないのだが、奇跡的な確率で今、俺の目の前に魔法少女ユリナちゃんが、俺の部屋の真ん中で突っ立っているのだ。
295名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 01:20:21 ID:TMxyHIXY
「記憶ねえ・・・それで君がその格好で町を飛び回ってても正体が突き止められないって事なの?」
「うん・・・妖精さんはコレを渡すとすぐに消えちゃったから・・・詳しい事はわかんないけど・・・」
「そうだよね〜新聞とかテレビとかでもボンヤリとしか映ってないし、俺もまさか
近所の学校に通う子が【謎の魔法少女】だなんて夢にも思わないもん」
 俺はもう片方の青いブレスレットを指でクルクル回しながらユリナちゃんに問いかける。
「お願いっ! か、返して!!」
 おやおや、ユリナちゃん半べそ状態だ! これは凄い! あの魔法少女ユリナが、
銀行強盗をやっつけ、火事を消し、果ては溺れた子犬まで助けてご町内の平和を守る
正義の魔法少女ユリナちゃんがステッキを握りしめたまま泣き顔を見せている。
こりゃたまんねぇ!! 俺はあの出会いを神様に感謝することにした。

 事の起こりは数時間前の昼下がり、俺は趣味のカメラを手に公園のトイレに・・・
いや実際この公園トイレは俺のコレクションを満たす絶好の穴場だったのだ。
 ところが災いが天から降ってきた。どっかのヘリコプターが突然故障して公園めがけて真っ逆さま! 俺も死を意識したさ。
 だがそこへ我らが魔法少女ユリナが背中から光の翼を広げて登場、魔法のステッキから放たれたシャボン玉(みたいなモノ、俺にはそう見えた)
でヘリを包み込んでトイレの近くに不時着させるという一大スペクタクルを披露してくれた。
だが披露したはいいが魔法力を使いすぎて疲労困憊。そのまま茂みに隠れていた俺の真上に落下したといういきさつなのだ。
「その時にこっちのブレスレットが外れちゃったんだよね〜」

 青いブレスレットにはボタンがいくつか付いていて俺は一番大きなボタンを強く押す。
「や、やめて・・・力が・・・入らない」
 途端にユリナちゃんが身体を震わせてうつむく、よく見ると胸のブローチの輝きがみるみる消えうせて、あっという間に透明なガラス状になってしまった。
そう、赤いブレスレットは変身やアイテムといった「外装」を担当し、青い方はエネルギーの「制御」をになっているという設計なのだ。
まさにコレがないと魔法は使えない状態! まさに俺は魔法少女ユリナの心臓を握っているという状態! 
まさにアニメだったらユリナ大ピンチ! 次週に続く! みたいな状態!!
そしてアニメと違ってユリナちゃんには厳しい現実が待っているんだよね〜
296名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 01:21:29 ID:TMxyHIXY
「名前も、学校も、ブレスレットの事も全部話しから・・・それ、返して!」
 どんなに凄い魔力があろうと所詮は○学生だ。ちょっと脅すとペラペラ喋ってくれたよ。なんと魔法の正体が皆に知られたり、魔法アイテムを悪人に奪われたりすると、
変身セットを渡した妖精さんが妖精の王様とやらにキツ〜いお仕置きを受けるそうな。
ユリナちゃんはそれだけは避けたいと必死に俺に頭を下げてお願いするんだ。なんと健気で優しい心の持ち主だろう! 感動した!! 
うだつの上がらない俺の人生だったが、まさかこんなお宝をゲットできるとは・・・
いや、お宝といっても魔法のブレスレットじゃないぞ。泣きそうな顔で俺にすがりつく○学生の美少女に決まってる!
「ブレスレット、返して欲しいの〜?」
「友里奈、何でもいう事を聞くから・・・ブレスレットを返してください」
「そうか〜何でもいう事を聞くんだね? じゃ最初の命令を出すよ」
 もう俺の興奮は最高潮に達した、「何でもいう事を聞く」・・・凄い事を言ってる事を本人は1_も気付いていないのがたまらない。
 俺はユリナちゃんの耳元に顔を近づける。明らかに嫌がっているのが伝わり、少し悲しくなってしまうが俺は勇気を振り絞ってユリナちゃんの耳元で囁く。
ユリナちゃんの【降伏宣言】を一生、忘れないだろう。
「お、おにい・・・ちゃん・・・」
 そりゃ○学生にしてみりゃオジサンって言われても仕方ない年かもしれない。でも俺はマヌケな本名よりも、そう呼ばれたいんだ!
「おにいちゃんの言う事・・・なんでも聞きます・・・」

「なんでも? じゃあ命令するよ〜」
 俺はせんべい布団にゴロンと横になり思いっきり伸びてみた。鼻息が荒いのが自分でもわかるが、俺は極力、平静を装い第1の命令をくだしてみる。
「ユリナちゃーん、こっちにおいで〜(ハァハァ)」
 ゆっくりとユリナちゃんが俺に近づく・・・ここで説明しよう・・・魔法少女には「絶対領域」なるものが存在するッ!
それは角度、位置をどんなに変えようとも絶対にスカートの中は絶対に見えないという、まさに人知を超えた魔法の力が生み出したエリア!
「ほら早く〜! んじゃハッキリ言うわ、このままお兄ちゃんのお顔の上まで来なさい」
「え!? そ、そんなの・・・できないよぉ・・・」
「じゃあブレスレットは返してあげない! あーあ、ユリナちゃんを信じた妖精さんもかわいそーに、きっと酷い目に会うんだろーなー」
 ステッキを握り締めるユリナちゃん・・・か、かわいい・・・愛とか夢とか正義とかのために
一所懸命がんばる魔法少女ユリナが今、顔を真っ赤にしながら俺の顔面めがけてゆっくり歩いているのだ。
白いドレスとニーソの間にチラリと見えるすべすべしたアンヨちゃんがたまんねぇ!! まもなく絶対領域を超え・・・たぁぁぁ!!
297俺専用魔法少女(仮):2008/09/23(火) 01:22:34 ID:TMxyHIXY
「えへへ〜、これがユリナちゃんのスカートの中なんだ〜、んん! かわいいパンツだね〜」
「い、いやぁ・・・見ちゃ・・・やだぁぁ」
 ユリナちゃんが俺の顔の上で脚を開いてスカートの中を見せてくれる、いわゆる「逆さ撮り」の状態だ。
一瞬、目が合ったが恥ずかしさの余り、そっぽを向かれてしまった。だが今の俺はユリナちゃんの可愛いぱんちゅに夢中なのだ。
色は白と薄いブルーのシマパン、たっぷりゆとりのある素材で彼女の大切な部分を守っている。
おそらく俺は世界で始めて魔法少女のスカートの中を鑑賞させてもらったラッキーガイであろう。
ユリナちゃん、震えてます! ステッキ握り締めたままプルプル震えてます! まさかココまでエッチに免疫がないとは!!
心に邪悪な炎が灯った俺は、我らが大きなお友達の心の嫁にエッチな質問責めを行う事にした。
「この縞々パンツは変身した時に変わるの? それとも露木友里奈ちゃん本人のパンツ〜?」
「やぁぁ・・・そんなの・・・聞いちゃ・・・」
「そっか、そんなに返して欲しくないんだ、コイツが・・・」
「ううっ・・・! こ、コレは・・・おかあさんと一緒に買い物に行ったときに・・・買った」
 ほほう、て事は変身セットはドレス、ニーソ、ヘアバンドだけなのね。つまりこのパンツは露木友里奈ちゃんが昨日の夜から履いていたって事・・・うおおお!!
俺は思わず声をあげてしまいユリナちゃんを驚かせてしまった。しょうがないじゃん。
だって、ユリナちゃんのパンツの中心部あたり、白い部分にうっすらと黄色いシミがぁぁぁ!!
純白ドレスの魔法少女に一箇所だけ汚れた箇所を発見してしまった俺はたまらなくなってしまい、ユリナちゃんに次々と命令をくだす。
298俺専用魔法少女(仮):2008/09/23(火) 01:23:06 ID:TMxyHIXY
「ユリナちゃん、ステッキ貸して」
 俺は片手でステッキを受け取りながら、もう片方の手で自分のズボンを下ろしはじめる。
「いい? 絶対に動いたらダメだよ、動いたらブレスレットはゴミの日に出しちゃうよ〜」
「う、うん・・・」
「これから返事は『はい、おにいちゃん』!!」
「は、はい・・・お、おにいちゃ・・・ああんっ!!」
 俺はステッキで黄色いシミの部分を撫で回してみた、ぷにっとした柔らかい感触がステッキ越しに伝わるのが最高だ!
「あれ〜、どうしたのユリナちゃ〜ん?」
「なんでも・・・ない!」
 なでなで、つんつん、ぐりぐり、ごしごしとあらゆるパターンを試してみた、どうやら「ぐりぐり」と「ごしごし」が一番効果的なようだ。
「今おにいちゃんがグニグニしてる場所、知ってる? ユリナちゃんのパンツで一番、汚れてる場所なんだよ〜」
「いや・・・いや・・・いやぁぁ・・・友里奈の・・・汚れてなんか・・・ないよぉ」
「ううん、黄色いのがハッキリ見えますね〜、パンツ汚したらママに怒られちゃうんじゃないの〜?」
 俺はイタズラしつつも、自分のおっきしたモノにもご褒美を与える事にした。
なんとか片手でパンツまで下ろすことに成功したが、ゴソゴソと背後で変な音がするためユリナちゃんに気付かれてしまった。

「キャアアアアアアアアア!!!!!」
 振り返ったユリナちゃんが絶叫する、おっきしたおにんにんを見るのは生まれて初めなんだろう。俺はその悲鳴とユリナちゃんの表情で一気に大放出してしまった。
「ひぃやぁぁっ!! 汚いっ!! きたないよぉぉ!! べたべたしてるよぉぉ!!!」
 パニック状態で可愛いお顔についた俺の精液を拭い去ろうとするユリナちゃんだが
バランスを崩して俺の顔の上に尻餅をついてしまった、むぎゅ!
魔法少女のヒップアタックは最高の暖かさと匂いだった、俺はいつまでも感触を味わいたかったが事態は困った状況を迎えた。どんどんどんっ! どんっ!
299俺専用魔法少女(仮):2008/09/23(火) 01:24:03 ID:TMxyHIXY
「ちょっと騒がしいよ! 何をやってんの、近所迷惑よ!!」
 ドアをノックするのは管理人のババァだ、どうも俺が気にいらないのか、事あるごとにイチャモンをつける最悪ン訪問者!
 がちゃっ・・・て、合鍵で勝手にドア開けちまったよ最悪だよババァ、死ねよババァ!!
なんてぼやいている暇はない、この状況・・・働き盛りの無職男の上にまたがる魔法少女・・・
さすがのババァもあっけにとられたようだ。
「え・・・? あなた・・・誰・・・ええ!? もしかして魔法の・・・?????」
 しゃーない、俺は急いでユリナちゃんの圧迫祭りから脱出して(ほんとにユリナちゃんは小さくて軽い!)
急いで青いブレスレットのダイヤルを操作する。たちまち胸のクリスタルが輝きユリナちゃんに魔力が甦った。俺はステッキを投げ渡す。
「ユリナちゃん、あの人をなんとかして!」
「え! あ? はい!! ラブリー・バブリー・クリンリネス!! いでよドリーム・シャボン!!」
 呪文を唱えてステッキに息を吹き込むと、黒いシャボン玉が飛び出しババァに命中した。
そのままゆっくり崩れ落ちてババァは大イビキでガーガー眠ってしまう。
こんな魔法があったのか、有無を言わさず命令したためユリナちゃんはババァを眠らせたが、
もし俺に向けてドリームシャボンを発射されていたら・・・危ない危ない! もうちょい冷静に判断しないと神様からのプレゼントを逃のがしてしまうところだったよ。
なんて考えているヒマなんかない、速攻で俺はダイヤルを0の位置に戻した。
「あ・・・だめぇぇ・・・エネルギーが・・・エネルギーが・・・」
 胸のクリスタルが弱弱しく点滅し輝きが消える。これでユリナちゃんは元の無力なお人形さんに戻ってしまったというワケだ。
300俺専用魔法少女(仮):2008/09/23(火) 01:24:52 ID:TMxyHIXY
 わずか半日でこれだけ濃い体験をしてしい、さすがに今日は疲れてしまった。
なにより管理人のババァが寝ている横で色々やるほど俺は神経が図太くない。残念だが今日はこれにてお開きだな・・・
 変身を解除すると友里奈ちゃんの身体はキレイになる、なんと便利なリセット機能だろう。
俺は何度もブレスレットの事をチラつかせ、絶対に逃げられないと念を押した。あと最後に【降伏宣言】にちょっと追加条項を加えさせてもらった。
「おにいちゃんのいうこと何でも聞きます・・・きょ、きょうから友里奈は・・・おにいちゃんの・・・い、いもうとです・・・
露木友里奈を・・・魔法少女ユリナをお兄ちゃんのいもうとにしてください」
 はい、いま俺に血の繋がらない妹が誕生しました! 
魔法使いになる寸前の俺が魔法少女を見事ゲットしました!! 生まれてきて良かった・・・本当によかった・・・!!

「うれしいなぁ〜! 友里奈ちゃんみたいな妹ができて本当に嬉しいよ!」
 俺は笑顔で友里奈ちゃんを家に帰してあげた。いや、ホントは色んな単語が思いついたのよ。
ペット、オモチャ、奴隷、肉便器・・・でもさぁ「いもうと」捨てがたいじゃん!
まぁ今後の展開次第でどうなるかわかんないけどね・・・グフフ・・・
301293:2008/09/23(火) 01:26:53 ID:TMxyHIXY
ひとまず第1話ENDです(なんか改行が見づらいかもしれないゴメンナサイ)。
魔力の源を奪われたユリナちゃんが恥ずかしい目に会うだけの酷い話なので、できるだけ能天気な文体にしてみました。
「もしも俺みたいなのが魔法少女の弱みを握ったら」というアイデアを思いついたので書いてみたけど、その後はネタ固まってないので続きはちょっと待ってくださいな。
 なんとか魔法を話にからませながらネチネチ追い詰めてユリナちゃん自ら処女をおにいちゃんに奉げるような展開にしたいんだけどなー、なんか考えておきます。
302名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 02:02:37 ID:IcuioOnR
GJ!!
303名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 08:56:36 ID:AsXq8tNS
GJ!
304名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 11:25:14 ID:H2+TStgc
GJ! 思わず言うこと聞いちゃうユリナちゃんデラカワユス
めちゃめちゃツボなので妄想を膨らませつつ続きに期待
305外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/09/23(火) 16:29:59 ID:e6QiFJG6
GJ!
ユリナちゃん可愛いな
血の繋がらない妹ゲットで、魔法少女妹プレイを希望

俺もがんばるお
306名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 17:22:28 ID:xEUZa6fx
しかしマジ大家のババァウザいなwww
鍵開けて入ってくるとかあり得ないぜ
てっきりあっさりとユリナに「皮田川男の名において命ずる。…その大家を、殺せ」って命令しちゃうと思ったわww
307名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 22:45:28 ID:xMA9TrQp
GJ!黒髪ロングな健気で優しい心の持ち主萌え。そしてそういう子がひどい目にあう展開はすごく興奮する。
>>306
その場合とっさに本編通りに眠らせてお茶を濁したユリナちゃんを何でいうこと聞かなかったのかと
ねちねちいびるんだろうか。
308名無しさん@ピンキー:2008/09/24(水) 17:30:48 ID:3Ps+GlpX
>>307
「俺たちはもう共犯者なんだ(犯罪的な意味で)」とか言うんですね?わかります
309293:2008/09/25(木) 00:36:31 ID:XuB5aFCc
感想ありがとうございます。
ソフトに鬼畜に、できるだけケガ人死人が出ないような話を作っていこうと思います。
他の作者さんの力作を待ちながら続きを考えときます。


310名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 12:42:36 ID:T0dbUCN1
すげー、何この俺のツボ突きまくりな作品
続き…早く続きを読まないと死んでしまう…
311名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 19:05:02 ID:b6m4H0YY
空気を読まずにまじかる☆リッチの続きマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
とほざいてみる
312名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 22:06:26 ID:JnloZMDm
空気読まずにまじかる☆リッチの続き書いてみた
てか女の子出てない上に痛てぇぇwww

ここではない遠い何処かの世界、その深奥に位置する暗闇に響く声があった
人影A「今度の魔法少女…まじかる☆リッチといったかの?」
人影B「えぇっと、わたし達と同じ『七魔将』を名乗る者を下し、自らの配下としたという戦士のことですよね?」
人影A「うむ。儂は彼奴を未だ三席しか埋まっとらん七魔将に加えるべきだと思うのじゃが……ヌシら、どう思う?」
人影B「わ、わたしは賛成です…!」
人外「…ォレハ、ナカマァ…フエルハイイコト……オモウ………」
人影A「異存はないようじゃな……それでは早速招待状の用意でもしてくるかの…ヒヒヒヒ」
人影B「(お友達になれるといいなぁ)」
313名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 01:32:25 ID:c8jdmQox
よし、俺もまじかる☆リッチ書いた。

怪物「ひゃーひゃっひゃっ。さあ洗脳された愚かな人間ども、町中に清めの塩を振りまくのだ!」
女の子「そこまでよ!!」
怪物「誰だ!」
女の子「死霊少女まじかる☆リッチ、ここに降霊!」
怪物「現れたな、まじかる☆リッチ」
女の子「私が来たからにはこれ以上、無害な浮遊霊さんたちをいじめさせないんだから」
怪物「ふん、飛んで火に入る夏の怪談。死人の大口を叩くのもここまでだ! これを聞け」
女の子「こ、この音楽は賛美歌!? イヤー、成仏しちゃう!」
妖精「耳を閉じるのよリッチ! この世の未練を思い出して!!」

なんかスマン。
314名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 14:40:30 ID:jexGvFtb
>>313
リッチ「・・・なんてね?うちは仏教だから賛美歌なんて通用しないわ!」
怪物「なにぃ!?うわ〜もうだめだ〜」
さらにスマン。
315名無しさん@ピンキー:2008/09/30(火) 17:36:36 ID:6pcMCR9s
面白いのとつまらんのが混ざってるな
316名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 09:49:39 ID:uWCFKvGZ
だがそれがいい
317名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 13:38:06 ID:M4A0paHf
良くはないな
318名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 19:36:56 ID:0gV4D7Dq
リッチたんにライバルをだそう!→エクソシストに(聖水)ぶっかけられて苦しむ少女萌え
→戦乱の時代熱湯ぶっ掛けより御粥ぶっ掛けのほうがべたついて取りにくい分威力が上だったらしい
→御粥と言えば中国→道士少女に白くてべたつくものをぶっ掛けられるリッチたんハアハア
とここまで考えてから道士の服装がまったくわからんことに気がつく自分よりまし。
319名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 20:22:04 ID:oCadcSOB
>318
お前の脳味噌を真剣に尊敬するw
320名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 21:20:36 ID:hims2hOl
>>318
キョンシーを想像しておけばいいんじゃね?
とだけ言っておくw
321名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 23:15:46 ID:M4A0paHf
キョンシーは、子供の尿が弱点なんだぜ・・・?
322名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 00:31:09 ID:0z2Z7u/1
じゃあ俺等がキョンシーになったら最強じゃね?
323名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 22:17:13 ID:fSDdfIXv
>>322
悪ガキに立ちション引っ掛けられても喜べる勇者なん?
324名無しさん@ピンキー:2008/10/03(金) 23:03:45 ID:l+hf4G9v
幼女なら全然平気よ

それはともかく「キョンシーをやっつけるには尿しかないわ!」と言われ、
涙目でおしっこかける魔法少女萌え

そしてマジカル☆リッチのハードエロも読みたいな
325名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 00:43:57 ID:8vXRHoAN
ええい、俺専用魔法少女の続きはまだか?!
326名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 01:59:57 ID:Pe5f8fTa
>323
女の子の悪ガキか、女の子に見えた悪ガキならどんとこいだぜ!
327名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 22:28:19 ID:j7gQ+HOW
>325
もう俺の脳内ではユリナちゃんが俺にあんなことやこんなことをされてそんなことになったり、
コスチュームチェンジと称して俺が妄想したエッチな魔法少女コスでお仕事したりしてるんだけどな
328名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 08:30:51 ID:dY4fjClr
妖精「あなたの膀胱におしっこが溜まれば溜まるほど強い魔法が使えるから、あいつを倒すまで我慢するのよ」
女の子「…でも…倒す前に漏らしちゃったらどうなるの?」
妖精「魔力が体の外に流れ出て戦う力がなくなるわ…それ以前に人前でお漏らしするんだから人として終わっちゃうわね」
329ある魔法少女の災難1:2008/10/07(火) 01:33:56 ID:OYBbb/jM
なんとなく書いてみたけど難しいな……。
「死ぬまで犯す」というコンセプトですんで、そういうのが嫌いな人はスルーしてください。


「…助けて、おかあさん……たすけ…て…」
 月明かりの無い夜。
 俺の下で組み敷かれた少女が息も絶え絶えにうめいている。
 まだ十代半ばであろう彼女の衣服はズタズタに引き裂かれ、両手は肉質の荒縄のようなものに絡めとられている。
 少し前まで男を知らなかった秘所へは、明らかに不釣合いな肉棒が突きこまれ、壊すかのような律動を繰り返していた。
 可憐な唇へは、蛇の舌を数倍醜悪にしたようなモノが伸び、執拗に嘗め回す。その舌は、この世のものとも思えない化物の口から伸びており……。
 そう、俺は人間ではない。人間を喰らい、女を襲う魔物と呼ばれる存在だ。
 今宵も無用心に人気の無い所を出歩いていた少女を襲い、心ゆくまで蹂躙する。この美味なご馳走をゆっくり堪能しよう、そう思った矢先。
「!!」
 素早く獲物の体を放り出し、身を翻す。刹那、俺が居た空間を光が走った。
「そこまでです、化物」
 中学校の制服に身を包み、流れるような黒髪をなびかせ、長剣を手にした少女が俺の前に立ちはだかる。
 射抜くような視線で俺を睨むその少女は、左手で長剣を自分の正面に立てて鍔の部分に右手を押し当て、こう言った。
「変身!」
 彼女の体が光に包まれる。
 やがてそこには、制服をモチーフに白を基調とし、黒でアクセントを加えた衣装の少女が姿を現した。
「……お前、魔法少女か」
「その命、神に還しなさい」
 名前は知らないが、存在は聞いたことがある。最近頭角を現してきた新進気鋭の魔法少女。だが、未だ15歳の小娘と聞く。
 俺は成長途中の胸、すらりと伸びた黒ストッキングに包まれた脚に舌なめずりをする。
 その女は、先程まで俺に犯されていた少女を見やった。時折、弱弱しく痙攣しているが、意識はない。
「……くっ!」
 再び険しい表情を見せると、剣を構え、突進してきた。
「正面から来るとは、やはりまだ若いな!」
 四方から触手を伸ばす。そのまま四肢を絡めとる…はずだった。しかし一瞬のウチに魔法少女の姿が消える。
 続いて一閃。俺の触手が音をたてて地に落ちた。
「ヌグァッ!!」
 顔をしかめる。
「てんめぇ!タコの脚じゃないんだぞ!」
「……次は、その首です」
 剣を構える。
 凄まじい殺気。まともに戦えば少しまずいかもしれない。
 しかし悲しいかな、俺は最初からまともに戦う気などなかった。
「おっと、この娘がどうなってもいいのか?」
 俺は触手を気絶している少女に向けた。魔法少女の動きが止まる。
 その一瞬で充分だった。
 腹に一発叩き込む。可憐な少女の体がくの字に折れる。
 続いて、全力でもう一発。後ろに吹っ飛んだ。
 ただ一度の敗北を知った時、この女の優れた才能が開花することは永遠になくなるのだ。
330ある魔法少女の災難2:2008/10/07(火) 01:35:20 ID:OYBbb/jM
 30分。戦闘とも呼べぬ戦闘を愉しみ、俺はこの小娘をいいように嬲っていた。
 既に剣は弾き飛ばされている。コスチュームは随所で引き裂かれ、みずみずしい柔肌が露になっていた。
「くッ…そんな、こんなことって……」
 はじめて憶えた敗北の予感に身を震わせる。退き時もわからないまま、後ずさった。
「そろそろ飽いたな……終わりにするか」
 立っているのがやっとの少女に迫る。
「あッ……!」
 抵抗しようとする拳を弾き、腹部にまた叩き込み、吹き飛ばす。その華奢な身体にのしかかった。朦朧としている少女の両腕を頭上で拘束する。
「ぅ……」
 だらりと弛緩した未熟な肢体が艶かしい。
「どれどれ」
 そして、黒ストッキングを引き裂き、清楚な純白の下着に手をかけビリッと破り捨てる。
「さぁて、犯し殺してやろう」
 やっと我に返った少女は、随所で制服を破られ秘所をさらけ出した自分と、己を取り囲む剛太の触手をはじめて認識した。
「こ、こんなことで私が……屈するとでも……ヒッ」
 俺は少女の腰をがっちりと掴むと、目標に己をあてがった。その瞬間、少女の表情が青ざめる。
 愛撫なんざ省略、問答無用でブチ込んでやる。
「怖いか?まあいいさ。いくぞ……!!」
「や、そんなの入らない……やだ、やめて!お願…ひぁ、あがあぁあぁああ!!!」
 尋常でない極太の触手を、無遠慮に突き込む。処女膜を突き破り、子宮口まで貫通する。
「……ぁ……が………あが……」
 ギチギチになった下腹部が、微かに剛直の形を浮かび上がらせている。少女は呼吸困難に陥っていた。視界が真っ白に染まり、脳の奥で火花が散る。
「こいつはいい。ほうれほうれ!どうだ!!」
 処女の締め付けに喜んだ俺は乱暴に膣内を抉り回す。引いては突き、グルリと円を描くように胎内を引っ掻き回し、そしてまた子宮を押し潰すかのように突きまくった。
「はぎゃっ!!がっ!おおっ!あぐっ!ひがっ!や、やめっ!死ぬ、死んじゃ、あぎぃ!!」
 無理矢理子宮口までこじ開けられ、悲鳴などお構いなしのストロークに、15歳の少女はたまらず声をあげた。
「これはどうだ?」
 突きこんだ触手をギュルギュル回転させる。さながらドリルのように、膣内を抉る。
「ぁががあぁあああああああああ……!!」
 容赦のない回転運動が延々続く。最初は悲鳴をあげ続けた少女も、やがては息も絶え絶えになりつつあった。
「具合がいいな、そろそろ一発出しておこうか」
 そう言うと、俺はズガガガと激しい前後運動に切り替えた。やがて肉棒がビクビクと不気味に脈動する。
「……ぁひ……え…ひ、ひぁ、待って!中は…あひっ!膣内は出さないで…!!」
「そうはいかん。子宮の奥にまでたっぷりと注ぎ込んでやろう」
 そして、一度大きく引き、ドズンと突き殺す勢いでねじ込んだ。
「あぐぁアアあ!!!」
 肉棒が一回り膨れ上がり、大量の白濁液が吐き出される。
「はひぃいいい!!!熱い、熱いぃいいい!!!」
 灼熱の精が中学生の子宮を満たし、溢れ出る。汚された魔法少女はグッタリと虚脱状態に陥っていた。
331ある魔法少女の災難3:2008/10/07(火) 01:39:57 ID:OYBbb/jM
「……なんで…こんな……ぁ……」
「まだ休むのは早いぞ?」
 ズムッ。
「ひぐッ」
 固さを失わない肉の凶器はまだ突き刺さったままである。俺は再び奥を突き上げ、
「フン!」
 少女の下腹部を殴りつけてやる。
「はぎっ!?」
 結合部から混ざり合った液が吐き出される。同時に穢れを知らない唇にも、触手をブッ込んだ。
「ふぐっ、むぐぅ!」
 そしてまた突き入れると同時に小娘の腹を殴り続ける。
「がむっ!ぎふぅ!ふぐッ!ぐふっ!…ぐえ…ぇぇッ!!」
 満足に悲鳴をあげることすら許されず、悶え苦しむ15歳の魔法少女。
 嗜虐心をそそられた俺は、少女の身体を引っつかみ、触手を子宮口に押し付けて、更に少女の身体を手元に引き寄せた。
 メリメリ……。
「ふぶぅ!?そへ、そへ以上はひはぁ!!」
「そりゃ!」
 ドズブン!!!
「ぎゃびゃあああああ!!」
 子宮口をこじ開け、子宮内の奥まで到達する。
 人間の男とでは到底得られない異常な苦痛(といってもコイツは処女だったが)に、少女の視界が白く明滅する。
 酸素を取り込もうにも口に触手をねじ込まれているので呼吸もままならない。一度意識が途切れた。
「がぶ……んぶ……」
「フン、他愛ない。失神したのか。では叩き起こしてやろう。」
 ミチ…。
 胎内深く突き刺さった触手が更に膨張しはじめた。表面にイボのようなものが無数に浮き出るのが彼女の白い腹の上からでも見て取れる。
 ボゴン!!
「……おごおおおおおおお!!!!」
 強制的に現実に引き戻された魔法少女。俺は喉と子宮の両方で暴力的な律動を再開した。
「そらそらそら!このまま犯し殺してやろうぞ!!」
「むぐ!んン!ン゛ン゛ン゛ん゛ああああああ! 」
 なすがままの少女。喉奥に大量の精が吐き出される。
「んごぶぅぁ!!……ングッ…むグ……んぐ…げ、がはっ!ゴホッ!かはっ!!」
 口からズルリと肉棒を引き抜く。
「……んぶぅ……ひ……たひゅけ………ぁ……んあ……」
 既に眼は虚ろ。苦痛より開放されたとでも思っているのか、力なくこちらをボンヤリ見ている。
「まだ終わると思うなよ?死ぬまで、いや死んでからも徹底的に犯しつくしてやるからな!」
332ある魔法少女の災難4:2008/10/07(火) 01:40:55 ID:OYBbb/jM

 バチッ。

 一瞬、少女の胎内に痺れに似た感覚がはしった。
「ひい゛ゥっ!?」
「俺の得物はなぁ、こういう使い方もできるんでな。なぁに、お前は魔法少女なんだろ?苦痛は感じても簡単に死にはしないさ」
 ソレに気付いたこいつは、青ざめた表情で泣き叫ぶ。
「お、お願い、それだけは、それだけはやめ…」
 言い終わらないうちに、放電をはじめた。
「…あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
 子宮にまで達した触手の全域から、強烈な電撃。膣壁と子宮壁を通して、少女の全身を突き抜ける。
 断続的に放電しながら激烈なストーロクを再開する。
「あ゛がっ!!ひが!!あ゛!あ゛!!ひぎゃいがあ゛!!や゛め゛、や゛めでえええ!!ほんどに死んじゃ、あ゛あ゛あ゛!!!」
「うるさいぞ、犯し殺すって言ってんだろが」
「ごぶぅ!!??」
 再び口の中にも触手を突っ込んだ。
 そして、喉奥でも放電。上と下の両方で電撃責めを加えながら、思う存分極太触手を暴れさせる。突き込み、引き抜き、高速で回転させ、あらぬ方向へ捻り込む。
「ごぶあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!はが、あ゛が!お゛ごぶぅ!!がぼぉ、ひがあ゛あ゛あ゛!!!」
「とどめだ、小娘!くたばれぃ!!!」
 上下両方で大量の精液が解き放たれた。
 灼熱のソレは体中を汚し尽くし、伝導体ともなって殺人的な苦痛を全身に行き渡らせる。
 膣の結合部から、可憐だった唇から、体内に収まりきらない白濁液が溢れ出る。それでもまだ生きているのは、魔法の力でカラダが強化されているからに他ならない。
 その時だった。
 彼女の体が光に包まれる。やがてそこに現れたのは、変身が解けた、タダの女子中学生だった。
「……ぁ…………たしゅけ………ぅぁ…………………」
「ハハハ!もう変身を維持することもできなくなったのか!その命、俺がもらうぜ!!」


 もはや少女の目は何も映してはいなかった。彼女はただ、人形のように激しくゆさぶられ、蹂躙される。
 突き上げられる度に漏れていた呻き声も、程なくして聞こえなくなった。
 それが、ある魔法少女の最期だった。



はい、お目汚しでした。やはり難しいですね。諸先輩方のようにはいかないものです…。
333名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 02:02:13 ID:Fode4BDE
>>332
イイ…
334名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 07:18:08 ID:HphXq3Ja
>>>332
ハードな描写GJ!
格好良く少女を助けに来た魔法少女が無惨な最期をとげるBADENDな展開
ハァハァしました。
335名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 07:55:32 ID:UXInYwWi
>ギチギチになった下腹部が、微かに剛直の形を浮かび上がらせている。少女は呼吸困難に陥っていた。視界が真っ白に染まり、脳の奥で火花が散る。
魔物の一人称なのに、ここで魔法少女の主観が語られているのが、ちょっと不思議
336名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 12:12:28 ID:fBlDHwGw
悲惨な死に方GJです!
もっと嬲って魔法少女から「殺してぇ」とお願いするぐらい悲惨に
337名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 13:07:15 ID:RJiGALEa
>>335
そこはほら よくある話じゃんか うん。

ちなみに口にものを入れてる最中に腹殴ると反射で歯をかみ締めるらしいですよ。
腹パンとフェラ好きには辛い世界です。
338名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 14:39:29 ID:P9Z/4dXT
フェラリングが必要か
339名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 16:04:50 ID:a4Tsi2AI
せっかく中田氏したなら、とどめを刺すのは
孕んだり産んだりする恐怖を味わわせてからでも良かったかも
340332:2008/10/07(火) 18:00:52 ID:OYBbb/jM
感想ありがとうございます。
楽しんで頂けた方もいたようで…とても嬉しい限り。
それにしても、流石は一家言持つ魔物様方。大変参考になるご意見ばかりです。
途中で魔法少女の主観が混ざっちゃったのは、お恥ずかしい限りで…ちゃんと推敲すべきでした。
もっと皆様を笑顔にできるよう精進したい次第であります。

>>337
魔物だから平気!
と思う一方で、噛んじゃったために魔物の怒りをかってひどい目に遭わされ、ビクビク怯えながら噛むまいとするもやっぱり腹パンの苦痛に耐え切れず噛んじゃって更にひどい目に。
勿論魔物は言うとおりにやろうがやるまいが助けるつもりなど毛頭なく、最終的には絶望の底へ、というのもアリかなあと思いましたです。
341名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:06:51 ID:Fode4BDE
いや笑顔は無理だろwwww
でもさ…こう…魔法少女が触手柱に串刺しにされて支えられた状態で
散々ばら快楽と苦痛に狂わさた白目剥いて口から泡噴いたアヘ顔を晒して
最後にパタリ…って抵抗を示していた手が力無く垂れる様っていうのは最高に好きなシチュな訳だよ

短くともワンパターンでも良いんで、そこら辺の無茶苦茶感だけは忘れないでね!
342名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 19:40:04 ID:Otc5dsjL
見える。この作者さんは伸びる
そして、このスレの看板の一人になる
343名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 00:14:44 ID:DekSWF4R
>>その命、神に還しなさい
これなんて名護さn
344名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:19:00 ID:1H1yIlb5

妖精「魔法少女クラウ、それはその名の通り敵の攻撃を”食らう”とそれと同じ技を覚えるの」
女の子「FFの青魔法みたいなもの?」
妖精「そう! だから戦えば戦うほど、敵の攻撃を覚えていく、強くなれるのよ!」
女の子「ふ〜ん」
妖精「さあ、戦うのよクラウちゃん!!」
女の子「うん! がんばる!!」


妖精「『触手』を覚えたわ! 敵をしばりつけることができるわ!」
女の子「……ひっく、はじめてだったのに……お尻の穴も……」

妖精「『溶解液』を覚えたわ! 生物以外を溶かすことができるわ!」
女の子「うぇぇん、公然で裸にされたぁ」

妖精「『興奮ガス』を覚えたわ! 体を過敏にさせることができるわ!」
女の子「ひやっ! またイっちゃう! 服の感触だけでイっちゃう! もうイヤァ!!」

妖精「『催眠術』を覚えたわ! 敵をコントロールできるわ!」
女の子「……守るべき町のみんなに、……輪姦された」

妖精「『肉体改造』を覚えたわ! 体を少し変形できるわ」
女の子「……親友の女の子におちんちんが、……それで犯された」

妖精「『ヴィジョン』を覚えたわ! 映像を遠くまで送ることができるわ!」
女の子「エッチなことされてるところを、たくさんの人に見られたぁ」

妖精「『孕ませる』を覚えたわ! にんっしんっさせることができるわ!」
女の子「っひ!? おなかの中で何か動いてるっ!!?」



悪の部下「たっけてー」
悪の親玉「ギャー、ヒー、もうゆるひてぇ!」
女の子「うるせえよ、まだ犯ることが百以上あるんだよぉ!!」

妖精「うわぁ、敵ながらひどいわ」
女の子が孕んで三日ぐらいで生んだ娘「お母さん、容赦ないね」

女の子「レイプ! レイプ! レイプ! レイプ! レイプ! レイプ! レイプ! レイプ! レイプ! レイプ!」

妖精「出た! 魔王少女クラウ惨さんの一秒間に十回レイプ!! あれで悶死しない奴はいないわ!」
娘「でも”魔法少女を凌辱スレ”だから詳しく見せられないのが残念だ」
妖精「あの子はすでに”凌辱”する側だから」 おわり
345名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:45:44 ID:IOxpsYKR
>妖精「『触手』を覚えたわ! 敵をしばりつけることができるわ!」
>女の子「……ひっく、はじめてだったのに……お尻の穴も……」
たわけ、この部分を精緻に描写せんでどうする
さあ、今すぐテキストエディターを開くんだ
346名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:48:05 ID:/AHv1a8M
>娘「でも”魔法少女を凌辱スレ”だから詳しく見せられないのが残念だ」
ダウト
"魔法少女凌辱スレ" だから、 "魔法少女が凌辱スレ" でもオーケーなんじゃないかい?
347名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:58:28 ID:6QzXrg5C
なかなかいいラーニングシステムだな 
348名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 03:36:04 ID:wmBVrG8N
>>344
GJ
しゅべ好きでしょ?w
349名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 01:01:54 ID:xV3JXn6y
>>346
魔法少女が(別の魔法少女を)凌辱…てかエッチするやつも受け入れられてたと思うし
言う通り問題ないんじゃねかな?
 
…ハミング♂ナスカは続き来ないかしらねぇ。
350名無しさん@ピンキー:2008/10/10(金) 21:11:44 ID:bzJpVzUv
おいらもハミングナスカとナイトメアドリームの続きを待ってる〜

作者の人の生存報告だけでもいいからリアクションがあるといいなぁ。

351魔王少女クラウちゃん:2008/10/11(土) 01:41:01 ID:ioMTON8r

そうか! 別の魔法少女を凌辱すればいいのか!

 空飛ぶ魔法少女と、付添いの妖精。
女の子「この辺に悪い魔物さんがいるんだね」
妖精「油断しないのフリル。遠足じゃないんだからね!」
女の子「わかってるよ。でも、昔ほど強い魔物はいないんでしょ?」
妖精「……まあ、軒並み倒されたからね」
女の子「魔法王国ががんばってるからだね♪」
妖精「……」

女の子「あれ?」
妖精「どうしたの?」
女の子「ここ、人払いの魔法結界がされてるよ?」
妖精「……これは」
女の子「誰か他の娘が来てるのかな? 入ってみよ」
妖精「フリル、待って!!」

女の子「うわぁ、なにこれ? すっごい変なにおい」
妖精「フリル! 早くここをでるのよ! この結界は」
???「だれ?」
女の子「あ、やっぱり他の魔法少女が来てた♪」
妖精「っっっあ、いつ、は!!」
女の子「あいさつしないと、おーい」
妖精「フリル、そいつに近づいちゃダメーーっ!!」

女の子「へ?」
???「ここの担当の魔法少女? 遅いよ二十分も経ってる」
女の子「あ、はい、ごめんなさい。……もしかして魔物さん、退治してくれたんですか?」
???「うん」

???「セックスしながらケツを犯して、そのあと人間の女性に変身させてからレイプして、最後に淫獣のたくさんいる箱の中に封印した」

女の子「……ハイ?」

妖精「マジカルミサイル!」
 妖精の放った魔法が???に直撃、辺りを煙が包む。
女の子「妖精さん、なにを!?」
妖精「早く逃げるのよ、あいつは」

妖精「魔物という魔物を犯しつくし、魔界を侵略しただけでは飽き足らず、止めに入った魔法王国を逆に淫獄に作り替えた。SSS級魔法犯罪者」
妖精「魔王少女、クラウちゃん!!!」

女の子「えええ? そんなにこわいの? なにか私よりちっちゃかったけど」
妖精「上記のことは全て彼女が魔法少女になってから二年で起きたこと、ぶっちゃけあなたより年下!」
女の子「ええっ!? ダイの大冒険じゃあるまいし」
妖精「それより、結界の壁に穴をあけて逃げないと」

クラウ「−−−−マジカルミサイル」
 クラウの魔法とともに、結界内で大爆発が起きる。フリルは結界の壁に叩きつけられた。
クラウ「ムダ、この結界は入るのは簡単だけど、出るのは不可能。例え核でも砕けない」

女の子「ひぃ、く、くるなぁ!!」
クラウ「別にいいじゃん、殺しはしないよ。いままで私がラーニングしてきた淫獣の怨念を晴らしたいだけ、つまり」
 クラウの回りから大量の触手が生える。
クラウ「ただレイプするだけ♪」
女の子「ギャー」

書いてて思った、こんなの魔法少女じゃない。
352名無しさん@ピンキー
>351
ノープロブレム!ノーリーズン!ノーフューチャー!