1 :
フェイトちゃんは私の嫁なの!:
魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。
『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
『注意情報・臨時』(暫定)
書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。
リンクは
>>2
2 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 20:40:07 ID:8PPRQowY BE:1934529179-2BP(0)
ヘ. |ヽ
>>1こ、これは乙じゃなくてハーケンセイバーなんだっ!
. >◎ |ミ
lヽ ,、,、./||| .|ミ 三< ̄ ̄ ̄>
<)' ~´ハバ |||/ ヽヽ . ≡ ̄>/
| イノリノハ))|| ヽヽヽ ≡三/ /
ノ.人.l|゚ -゚ノハヽ ヽ.// ≡/ <___/|
( ( / 〉(つつ=========◎ ≡三|______/
`/ /〈i父i〉〉 ' ヽニ二二/
(⌒ (./!_jノ
5 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 20:47:51 ID:TZGwcVpJ
6 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 21:02:55 ID:DopV1hdU
、、
\ヽ、
ヽ、
, :<´ ̄ ̄> 、}}ノ
ー=≠": : : : : : : : : : : : :\
/: : : :/: {: : ヽ: ヽ : : ヽ:ハ
i.: ::{ 斗-ハ: : :}十ト:i :}: :}: :}
| { :|:W示h: :j示Y j: :|: :l
v|八:代り ソ辷リ }/: :i / なのは、フェイト結婚おめでとう!
Y:ヘ _ } : /′ これは僕からの
>>1乙だよ
Yヽ. ヽノ /: /ヘ
ヽi{`>- イ´/W}<
/⌒ヽ /i>く´ }ヘ\}
{=x ノー ': ,/{/こ)'ヽ/ : l: : :`>: 、.._
/^こヽ{ : : : / :| ,ハ ∧: : }: : : : : : : : :`ヽ
ノ ヽノノ: : : : >:|/ || /: :`<: : : : : : :/: : : :}
∧/^Y,イ}: : : : く : {' l」/: : : :/ : : : : : /: : : : :|
/: :{^ノ|: /|: : : : : ヽヘ、/: : :/「^}___ {/: : : : : ヘ
,/ : 〃: ||/: |: : : : : : :\' : /{⌒ 'こ} :〈 : : : : : : :〉
ああ、そうか512kオーバーか。
フェイトはなのはの嫁
なのははユーノの嫁
ユーノはクロノの嫁
クロノはフェイトの嫁
フェイトはなのはの・・・
>>1乙です
10 :
B・A:2008/05/18(日) 22:23:33 ID:zENME7Ct
>>1乙です
前スレ
>>686 いえ、ケーニッヒは“エリオ”のクローンです。つまりクローンのクローン。
次話で明かす予定でしたが、別にばれてても何の問題もなので明かしておきます。
流石に月曜前夜は静かだね。
>>B・A氏
今更ですが、「槍騎士の誓い」を読み終えました。
小説で泣いたのは本当に久しぶりです。
最後のエリオの胸で永遠の眠りについているシーンとスケッチブックはやばすぎでした。
非常に悲しい結末でしたが、あのラストが一番ではないかと。
そして個人的にはてっきり「槍騎士の誓い」の続きで「Ritter von Lutecia」に続いているのではと思っていたのですが
どうやら違っていたようですね・・・・
エリルーの子供の名前といい、エリオが関係がないにも等しい状態だったルーテシアを守ろうとしたのもアリシアのことがあったからだと予想していたのですが・・・
エリオがアリシアとのデートの最中ルーテシアのことを考えていたのも複線と思っていたのですが違いましたか
ちょい残念です。
今回の「Das Erbe zur Zukunft」もどういう展開になっていくのか全く予想ができません。
これからも応援しています!
とにかくエリオには何があろうとも妻と娘を守り切れと言っておく!
いちもつ
前スレでブログのネタがどうの言ってた奴は一体何?
>>13 だから触るなっつうの。 どうせどっかのバカだろ。
15 :
B・A:2008/05/19(月) 02:02:03 ID:P9MPYBxF
>>12 それは読んだ人次第です。
ゲームでもよくあるように、選択肢一つでお話がガラリと変わるアレです。だから最後はルーを助け出す直前で終わっているんですよ。
別にエリオはあの後ルーと一緒に逃げても良いし、フェイトを助けに行った先でセッテと戦っても良いわけです。
ちと質問。
前に議論になってたけど、せっかく「リリカルおもちゃ箱」タグがあるんで
小説初めてながらに書いてみた純正モノのくろくんなのちゃんが半分ほど
書けてしまったんだが、もし完成したらここに落としていい?
けしかければ簡単に乗ってきますね。
しっかりとブログのネタにさせてもらいました。
ありがとね〜!
688 :名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 20:19:42 ID:PBwYgOC4
書こうとして挫折したプロットを少々……
機動六課の面々の前に新たなる巨大な敵が現れた。
ただちに出動するなのはたち。だが、突如目の前に立ちふさがった謎の男女8人組。
『巨大な敵』の手先だと思った六課は、攻撃を開始する……が、魔法がまるで通用しない。
時空管理局のフル出動となるが、それでも勝てない。
フェイト、はやて、そして、なのはが次々にKOされる。
しかしおかしい、敵のはずなのになぜかとどめを刺してこない。それどころか講和会談、
つまり話し合いをしようと呼びかけてくる。これは、降伏勧告と同じこと。
負けを悟った六課、そして管理局は全面投降する。
講和会談でどんな屈辱の要求をしてくるのかと思ったら、なんと彼ら彼女らがしたのは謝罪だった。
そして……
「すまなかった、負け戦に行かせるわけにはいかなかったんだ」
「ごめんなさい、あなたたちを止めるにはこれしかなかったのよ」
「僕らは知っている。君たちが辛い、苦しい思いをしていることを」
「俺たちはみんなを苦しめたいんじゃない。みんなを助けたいんだ」
「私たちは味方だから。信じてよ、私たち、みんなと友達になりたいんだよ」
「悪いことは言わない、俺たちの下で修業しろ! みんなを生まれ変わらせてみせる」
「今のお前たちでは、奴らに勝てない。俺たちだけでも無理だ。力を合わせて戦おう」
「お願い、わかって。私たちは、あなたたちを信じています」
彼ら彼女らは悪い連中には見えない。言っていることに嘘は感じられない。
向かってくる者は全て敵、自分は常に正しいと思い込んでいた思い上がりに気がついた、
なのは、フェイトたちは1から修業をやり直す。
こうして、8人の教官たちによる苦しい特訓が始まった。
男性教官たちが鬼のごとく厳しい一方で、女性教官がたちが与える無償の優しさ。
昼は厳しい特訓、夜は歌い、踊り、遊び呆けている教官たちのギャップに驚くなのはたち。
そして、巨大な敵との戦いの時がやってくる……。
結局うまくまとまらなくて、やめた。
『8人の教官たち』はオリジナルです。
とらハとなのはは別扱いが無難だろう
りりチャタグはあくまでなのはとのクロス用だと思うし
投下するなら、続・とら、とかの方が良いんじゃないかね
やっぱ意見割れるかあ…
スレの時期によってOK言われたりダメ言われたり。
まあとりあえず、まずは書き上げてくるわ。
>>1乙。
それはそうと、
>前スレサイヒ氏
>「日本とベルカの両方に同じ格言がある。痛くなければ覚えませぬ、だ」
何読んでるシグナムwww
保管庫の三人のクロノ・ハラオウンと納豆を読んだんだけど
ようわからんが、三つ股中?別々の話?
サイヒ氏へついでに
703 :名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 21:32:14 ID:oTaPQkxQ
>・カルタス
>婿殿。ナカジマ姓はこちらが継いだので、はやてやトウヤの姓は八神。
カルタスって姓じゃなかったっけ?
704 :名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 21:38:35 ID:Vu3MBc6A
>>703 フルネームはラッド・カルタスだからそうだね。
エリオ祭りが終わって久々にこのスレきたんだけど
まだ終わってなかったのか。
エリオは歳が若すぎるからなあ……。
主人公級キャラだとは思うけど、さすがにエリオ主人公の恋愛物はキツイぜ。
書いてる人って抵抗はないもんなのかな?
本編が9才でガチバトルしてたのに、
今さら10才の恋愛を疑問に思われても困る。
若すぎるとは言うが、1期2期時の主人公も同い年だし。
あの頃のユーノ×誰か、の話で何か違和感なんかあった覚えなぞないがw
30 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 17:23:28 ID:FlrUHTZc
公式でもある原作のクロノだって9歳で主人公(ヒロイン)の立場でしっかり恋愛やってたけどね
一応シリーズの作品ごとでの男キャラ中、主人公と見れそうなのって
無印・・・ユーノ
As・・・クロノ
Strikres・・・エリオ
てな感じがするし
>>27 最初は抵抗があった
慣れてしまえばガチバトルでも恋愛でもエロでさえ書けるようになった
本編中だってあれが10歳とは思えない性格だし
生い立ちがあれだしな
本編での良い子ちゃんっぷりにむしろ恐怖を感じるくらいに
>>30 無印ユーノを主人公キャラとしてみるのは無理があるだろう。
キャラとして好き嫌いは置いといて。
クロノもかなり微妙だけど。
>>33 まあユーノの場合は戦闘能力皆無なのが痛い、そしてデバイス持ってないのもかなり痛い。
話ぶった切って悪いんですが
まとめサイトで探してるSSがあるんだけど見つからなくて。
タイトルわかる優しい人教えてください。
なんかトーナメントでバトルしていて、
なのはとシャマルゥ先生がコンビのやつ。
以前、途中から読んでいてすごい気になってたんです。
>>35 作者は360氏で「Never Give Up!」じゃね?
ユーノはサポートに回ってこそ生きるキャラだからな
たまにメインを張るくらいがちょうどいい
それと少し質問
本編見直してもよく分からないんだが、ガジェットドローンIV型って四足でいいのかな?
>>34 ユーノはなのはにRHあげだの?
詳細を……
>>19 まぁ、とらハネタのみの話なら読める人限られるかもだけど、
駄目ではないと思うよ。
今更ながら、前スレ
>>637(246氏)へ感想。
GJ!
需要が無いだなんてとんでもない!
大好物です。
ぜひ続きを!
41 :
37:2008/05/19(月) 20:05:05 ID:yLdjL5GN
42 :
B・A:2008/05/19(月) 20:45:25 ID:P9MPYBxF
まだ誰も投下していないのか・・・・・・・よし、ドーンっと一発エロい爆弾投下しよう。
注意事項
・ご家庭の味方、JS通販
・エロい
・触手とスライム
・ターゲットはクロノ以外のハラオウンファミリー
・A’s終了後の話なのでエイミィもフェイトもまだ子供
リンディは夕飯の買い出しに行く時、決まって自転車に乗ることにしている。何しろ家族が多いため、買わねばならないものも多いからだ。
その日も、小気味良いペダルの音を響かせながらリンディは自転車を漕いでいた。最新式の電動自転車は上り坂でもペダルが軽く、スイスイと進んでいく。
年齢のせいか最近は体力も落ちてきたのだが、これならばいつまでも乗っていられそうだ。
「うぅん・・・・・・うぅ・・・・」
上り坂を登り終えた辺りで、リンディは上ずった甘い声を漏らす。高揚からか頬は赤く染まっており、心なしか息も荒い。
目もトロンと呆けており、自転車を漕いでいるだけにしては些か様子がおかしかった。
「あぁん・・・だめぇ・・・人が・・・・人が見てるぅ・・・・」
思わず零した言葉はすぐ横を追い越したトラックの騒音で掻き消える。
だが、リンディはそれに気づかず、先程の呟きが往来を歩く人々に聞かれたのではないかと思い込んで興奮を感じていた。
(見られてる・・・・・・みんなが私のふしだらな姿を見て・・・あぁ、感じちゃう・・・・・・)
まるで自分の裸を見ず知らずの他人に見られているかのような感覚に、リンディの劣情は更に燃え上がった。
実は、リンディが跨っているサドルには巨大なディルドーが二本も据えつけられていたのだ。
それは熟れたリンディの肉ビラと肛門を深々と突き刺しており、自転車のタイヤの回転に連動して振動する仕掛けになっているのだ。
「はぁ・・・あぁん・・・うんん・・・・・もっと・・・・・もっと、きもちい・・・・きもちよく・・・・はぁ・・・はぁ・・・・」
二本のディルドーはリンディの急所を的確に責め立てていくが、後一歩というところで快感が堰き止められてしまう。
電動自転車という都合上、タイヤの回転数は一定以上上がらないのが原因だ。リンディがどれだけペダルを漕ごうと、ディルドーは彼女を絶頂まで持ち上げてくれない。
「あそこ・・・・あそこに行けば・・・・・・・」
不意に目の前から道路が消える。
眼下に広がるのはこの街で最も傾斜のキツイ下り坂だ。勾配がきついので自転車で登るのは難しく、
また下るにしても速度が出過ぎるので非常に危険がつきまとう。だが、リンディは躊躇なくその坂へと突入した。
「ひっ・・・ああ・・あぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
凄まじい加速Gと共にタイヤの回転数が上がり、二穴を抉るディルドーの動きも活発化していく。
快感に手足が震え、まともにハンドルを握ることも難しくなるが、コンピューターによる全自動運転が可能なこの自転車は
リンディがどれ程我を忘れようと事故を起こすことなく坂道を下っていく。
文字通り絶頂で心臓を破る坂を下りながら、リンディは快感に打ち震えるのだった。
□
夕飯の買い物を終え、何とか自宅マンションに辿り着いたリンディは自転車を駐車場へと駐輪する。
二穴を深々と貫いていたディルドーはリンディが自転車から降りると音もなくサドルの中に収納され、見た目はごく普通の電動自転車へと変化する。
さすがはJS通販の商品、抜け目がない。
僅かに震える腰に力を入れ直し、リンディは自宅である部屋へと向かう。途中、エレベーターを降りたところで見慣れた赤髪の少女とすれ違った。
「あ、どうもっス」
「いつもご苦労さまです」
「いえいえ、仕事っスから。あ、新しいカタログができたんで届けておいたっス」
「いつもありがとう、ほんとJS通販には助かっているわ」
「そう言って頂けるとこっちもやる気が出てくるっス。それじゃ、あたしは次の仕事があるっスから」
そう言って、少女は元気良く走り去っていく。その後ろ姿がエレベーターに消えるのを見届けてから、リンディは鍵を取り出して自宅の扉を開けた。
「あぁぁっん!!」
途端、そこかしこで官能に喘ぐ少女の声が聞こえてきた。どうやら、うちの娘達がお楽しみの最中のようだ。
「ただいま」
「お、おかえりなさぁい・・・・て、ていとくぅぅ・・・・・」
マッサージチェアに全身を愛撫されていたエイミィが震える声で出迎える。
彼女が座っているマッサージチェアからは無数の触手が生えており、それがエイミィの秘唇や肛門を深々と貫いていた。
それと並行してマッサージも行われているようで、モーターの回る音と共にマッサージチェアはエイミィの手や足を圧迫している。
触手に責められて敏感になった体はそれすらも快感として感じているようで、足の裏をイボ突きローラーで擦られ、
腹部や太ももを空気で圧迫される度にエイミィは気持ち良さそうに悶えている。
「エイミィ、お風呂の掃除を頼んでいたと思うけれど・・・・・・」
「ご、ごめんなひゃい・・・・・その、これ・・・・・気持ち良くて・・・・・・」
「そう? なら、もっと感じて良いのよ」
「へ? あぁ、待って・・・・すぐにする・・しますから・・・・・」
「ふふっ・・・・」
エイミィの制止も聞かず、リンディはマッサージチェアのリモコンを取り上げて操作する。
たちまち触手の責めが激しくなり、緩んでいたエイミィの表情が切羽詰ったものへと変わる。
「ひゃぁぁぁぁっ!! だめぇ、それだめなのぉっ・・・・い、いぐぅっ・・・・肛門めうれ・・・・・はぁっ・・・ちが・・・そこちがぁぁぁっ!!!」
股間を抉る二本の触手が瘤のように膨れ上がり、刺のようなものを生やして体の内側を擦り上げる。
更に先端がドリル状になった細長い触手が小さな尿道を刺し貫き、電流をスパークさせている触手が陰核や乳首へと絡み付いていく。
「あぁぁっ・・・・もう、だめぇぇっ・・・いぐっ・・いっちゃぅぅぅぅぅっ!!!」
全身をガクガクと震わせながら絶頂に達するエイミィを尻目に、リンディは愛娘のもとへと向かう。
すると、リビングでクッションに腰かけているアルフの姿が目に入った。
「ただいま、アルフ」
「はわぁ・・・ほわへり・・・・・・」
爪先から頭までクッションに飲み込まれたアルフは、聞きとり辛い声でリンディを出迎える。
このクッションは座るとスライム状に変化し、座った者を内部に取り込む機能がある。
取り込まれている間は身動きを取ることはできないが、何故か呼吸をすることは可能であり、どこかに行きたいと思えばクッションが勝手にそこまで動いてくれるので便利だ。
クッションは透明なので外の様子はよく見えるし、絶えず性的な愛撫で全身を刺激してくれるので退屈することもない。
ぬるま湯に浸かっているかのような感覚で愛撫をしてくれるので、触手のような激しい責めは期待できないが、
アルフは敏感な耳と尻尾を優しく愛撫してくれるこれを一番気に入っていた。
「今日はずっとそこに座っているわね・・・・・どれくらい座っていたの?」
「ふぉじかん・・・ふらい・・・・・」
5時間くらい座っていたらしい。いくら皮膚を撫でられるだけの穏やかな愛撫とはいえ、5時間も続けていてはいい加減神経が参ってくるはずだ。
事実、アルフは受け答えこそハッキリとしているが、意識は朦朧としていて自分が今、何をしているのかもわかっていないような気がする。
とはいえ、それもいつものことだ。
「フェイトはいる?」
「ふぇや・・・・・」
「ありがとう、すぐにご飯にするから程々にしておきなさい」
「ふぁい」
アルフと別れ、リンディは愛娘であるフェイトの部屋へと向かう。扉越しに聞こえてきた喘ぎ声に、思わず苦笑が漏れる。
「ただいま」
「お、おかえり・・・かあさっあぁぁっ!!」
蜜壺を抉るバイブレーターの刺激にフェイトは上ずった声を上げる。
フェイトは勉強の途中だった。彼女が座っている机は少し前に購入したJS通販の新製品で、勉強を始めると仕掛けが作動してバイブレーターが動き出すようになっている。
その他にも勉強の妨げにならない程度に大小様々な触手が仕込まれているのだが、それらは絶頂に達しようとすると急に動きが停止するようになっている。
そのため、この机に座った者はいつまで経っても絶頂に達することができないのだ。
「かあさ・・・・ああぁ・・・・だめぇ・・・・最後の一問・・・とけな・・あぁぁ・・・・・」
「ほら、頑張って・・・・そんなことじゃ執務官にはなれないわよ」
「う、うん・・あぁっ・・・あぁん・・・うぅんん・・・・」
フェイトは必死で頭を回転させるが、蜜壺に与えられる快感で気が散ってしまって思うように考えがまとまらない。
しかも快感で手が震えてまともにペンを持つこともできず、計算のための式を書くこともままならなかった。
「フェイト、頑張って」
「ふあぁっ・・ああぁっ・・・こ、これ・・・・これでぇ・・・・・」
何とか震えを堪え、正解を記入する。
瞬間、バイブレーターや触手達が激しく動きだした。全ての問題に正解すると、それに応じた数だけ絶頂を与えてくれるようになっているのだ。
「あぁぁっ・・・いくうぅぅっ・・・・ひやぁぁっ・・かあさ・・ああ・ん・・・みちゃ・・・・みちゃやだ・・・ああぁぁぁぁっ!!!」
待ちに待った絶頂にフェイトは首を震わせながら身悶え、股間から黄金水を迸らせる。長い間焦らされた分、その快感は言葉では表現できないくらい甘美なものだった。
しかも、これは一回では終わらない。今回フェイトが挑戦した問題集は全100問。つまり、後99回はイカされるということだ。
「あぁっん・・あぁぁっ・・・いくぅっ・・・またぁっ・・・イキながらイくっ・・・イっちゃ・・あぁぁっ・・・あぁあぁぁぁあっ!!!」
立て続けに絶頂が襲いかかり、フェイトはピクピクと体を痙攣させる。
自分の前でみっともなく喘ぐ娘の姿を、リンディは微笑ましく見つめるのだった。
□
ハラオウン家の食卓はいつも嬌声で満ちている。何故なら、テーブルを囲む椅子からは無数の触手が生えており、
それらが秘唇と肛門を貫きながら甲斐甲斐しく食事の世話をしてくれるからだ。
4人は箸も持たずにただ椅子に座っているだけで、食事をしながら快楽を貪ることができる。
「あぁぁっ・・・あはぁ・・・・かあさんのカレー・・・おいしい・・・・あああぁっ・・あぁん・・・・・」
「そう? いっぱいあるから・・・あぁっ・・・たくさ・・あん・・・食べて・・・・えぇぇ・・・ねぇ・・・」
「うあぅっ・・ああぁぁ・・・・・・だめぇ、気持ち良くて・・・・・ご飯なんて食べれない・・・・あぁあ・・・ああぁぁあっ・・・・あぁぁっ・・・・」
「・・・フェイトぉぉ・・・・あたし・・・・もう・・だ・・め・・・・」
「アルフ・・・私も・・・・・私もいくのぅ・・・・カレー食べながらいく・・・いくうっ・・・・・」
「あぁぁっん・・・・みんな見てぇ、私がイクところぉっ・・・・もっと見てぇぇっ!!!」
絶え間なく訪れる絶頂に4人は食事どころではなく、周りを憚ることなく喘ぎ声を上げる。
目も眩むようなオルガズムに触手に拘束された体がビクビクと痙攣し、全身の毛穴が開いて汗が吹き出した。
食事を始めてから既に何度絶頂に達したのか定かではなく、頭の中は霞がかかったかのように思考が停止していく。
「あぁぁっ・・・・またぁぁっ、いくうぅぅぅっ!!!」
「ふぇいと・・・・ふぇいとぉっ・・・いくよぉ、あたしもいくうぅっっ!!」
「アルフ・・・かあさん・・・ああ・っ・・・みんなぁ・・あぁぁっ・・・うんんん・・・んんっ!!!!」
「あぁはっ、みんな一緒よ・・・・・一緒にイキましょう!!!」
夕飯を食べるのも忘れて4人は触手が与えてくれる快感に酔いしれる。そして、食事を終えない限りこの淫猥な時間が終わることはない。
ハラオウン家の夜は、こうして更けていった。
おわり
48 :
B・A:2008/05/19(月) 21:02:53 ID:P9MPYBxF
以上です。
時々正気を疑いつつある今日この頃。
シリアスを書けば書くほどエロが凄いことになるなぁ。
淫乱一家GJ!! こりゃ放っといたら一日中ヤってますなこの家族www
>>48 なんか、もうアホエロだwww
でもGJ!
うーん、クロノ…
立つ瀬がなくなるぞ。
52 :
サイヒ:2008/05/19(月) 21:52:21 ID:QIIRBKgK
>>23 フェイト・T・ハラオウンと一緒で、ラッド・K・ナカジマなんですよ。たぶん。
しかしこの状態でカルタスと呼び続けるのは、佐藤家に婿入りした田中君を田中田中と呼ぶようなもんで
義父と義帝による悪質な婿いびりにも見えないこともない。
>B・A氏
GJ!
つうかフェイトが執務官になる前ってことは、下手すりゃ小学生じゃないっすかw
俺もそのうちJS通販書こうかな。ネタはたった今思いついたし。
触手書けるかどうか不明だけど。
54 :
サイヒ:2008/05/19(月) 22:01:48 ID:QIIRBKgK
うちのIMEは中国歴史人名事典入れてるもんでw
一時間は経過してるので…書いても良いですよね…と言う事で………
前回なのは×ユーノの平和ラブネタ考えてるとか言ってましたが
最近なのは×スカのギャップ萌え展開ばっか妄想してるorz
で、さらにスカとユーノは実は友人同士だったと言う要素も追加した話を
考えようとしましたが、プレシアとも知り合いだった点から見て
スカの実年齢はかなり高齢では?と思った故、ユーノと友達…って言うのは
出来ない事も無いですが、自分が考える話的に難しい所があった故に
ア○メツ理論を付加させてもらいました。
・なのは×スカ(スカの一方的片思いですが)
・けどなのは×ユーノ(恋愛的意味で)なお話でもある
・ユーノ×スカ(友情的意味で。かつライバルと書いて『とも』と読む的意味も兼ねる)もあるよ
・高町なのはは私の嫁なスカ注意
・スカがクールキャラと見せかけた馬鹿キャラ注意
・なのはを巡ってユーノとスカが大激闘を繰り広げます
・レリック事件聖王の揺り篭決戦での感動が台無しになります注意
・実は一番不憫なのはフェイトです注意
・オリキャラも出ます注意
・直接行為に及びはしないけど淫語は出るので微エロ
・本編との矛盾は気にしないで頂戴
・少しツンデレなのは注意
・ちょいとばかし長いので前後編に分けます。
かつて管理局最高評議会の手によってアルハザード技術を持って作られたジェイル=スカリエッティ。
しかしそれも何十年もの昔の話であり、かつ彼にも老いはある。であるにも関わらず後に
JS事件もしくはレリック事件と呼ばれる事件を起こした彼は何十歳と言う高齢とは思えない程にまで
若々しい姿をしていた。それは何故かと言うと、実は管理局最高評議会の手によって作られた
スカリエッティは既に死亡しており、今のスカリエッティはそのオリジナルのスカリエッティ自身が
作り出したオリジナルの記憶と人格を引き継いだコピー。言うなればスカリエッティ・バージョン2と
言うべき存在であったのだ。だが、確かに人格と記憶といった要素はオリジナルのそれを引き継いで
いるが、身体的には赤ん坊からやり直しになる。それ故にスカリエッティ・バージョン2は
後にレリック事件を起こすまでの潜伏期間の間、赤ん坊から徐々に成長しながら時を待ったのである。
その際に彼は学校にも通った。彼の頭脳からして別に今更学校に通う必要は無いのだが、
いずれ管理局に対し反旗を翻すにはやはり社会に付いて学び直した方が良いと言う事もあったし、
単なる道楽と言った理由もあった。ただ流石に本名では色々と問題がある故、
学校に通う際は『ジェイ=スカル』と言う偽名を名乗った。が、学校での彼は孤独だった。
元々近寄り難い雰囲気を持っていた彼であるし、彼自身もまた友を作りたがる性格では無かった。
それ故に誰もが彼を避け、彼自身もまた一人でいる事が多かった。ただ一人の例外を除いて…。
その例外とはユーノ=スクライアと言う名の少年。最初会った時は
「(ユーノなんて…ウチのウーノと名が似てて紛らわしい)」
と言う認識を持っていたスカリエッティであるが…何故か不思議と彼とだけは気が合った。
一見しただけならば周囲の他の子供と大して変わらないと言うのに…何故かユーノとだけは
気楽に語り合える。そこが彼には分からなかった。だがユーノと話している時は何か楽しい。
そこだけは彼にも理解する事が出来た。それせいか…
「フフ…悪くない物だな…友達と言うのも…。」
「何を言ってるんだい? そんなの当然じゃないか。」
と、思わず呟きユーノに笑われると言った事もあった。普通ならば誰かに笑われた時点で
気を悪くしていた所だが、何故かユーノにだけは怒る気になれず、むしろ気持ち良かった。
スカリエッティとユーノは互いに自分の夢を語り合う事もあった。
「僕は将来考古学者になって、色んな世界に眠ってるロストロギアを発掘して行きたい。
ロストロギアは何も危険な物ばかりじゃない。人々の役に立つ様な太古の英知の結晶だって
沢山眠ってるはずなんだ。」
川原で夕日を眺めながらそう言うユーノに対してスカリエッティもまた自分の夢を語る。
「私は科学者になるよ。ロボット工学や生体工学…やりたい分野は沢山ある。このいずれも
危険と隣り合わせではあるが、上手く使えば人々の役に立つ技術だと私は考えている。
ロボット工学の応用で義手義足…人工臓器があれば、事故や病気等で体の何処かを失った
人でも助かるかもしれない。生体工学も…今はクローン等は人権等の問題で禁止されているが
臓器や手足と言った限定的な部分のみのクローンニングが可能になればそう言った事も
解決されるし、遺伝子操作によって砂漠でも育つような作物を作って食糧問題を解決する事だって
出来る。今は難しいが…いずれ実現させたいと考えている。」
「そうか…ジェイも色々考えてるんだね? お互い夢に向かって頑張ろう?」
スカリエッティは確かに広域時空犯罪者であるが、同時に科学者でもある。
確かに現時点での目的は古代ベルカの復興や管理局の壊滅等であるが、それにより
管理局に禁止された技術を解禁させた後で自らの技術の平和利用の研究をする…
といった事も見越していたのだった。
スカリエッティとユーノの友情はその後も続いた。しかし…ふとした事が原因で…
二人は仲違いしてしまう事になる。それは何故かと言うと…二人が15歳の時にそれは起こった。
とある喫茶店で、スカリエッティとユーノはテーブルを挟んで向かい合って座り、コーヒーを飲んでいた。
「それにしてもジェイ…そのサングラス…似合わないと思うのだけど…。」
「あ…そ…その…気にしないでくれ…。」
「そうかい?」
いい加減この頃になると、スカリエッティの顔は管理局によって指名手配されていた
オリジナル・スカリエッティの顔に似て来る。だがまだ管理局に見付かるワケには行かない故、
こうしてサングラスで変装していたのだが、ユーノに似合わないと言われる始末だった。
「所でユーノ…君は管理局で働いてると言っていたな?」
「うん。無限書庫って所でね。」
ユーノが管理局で働いていると言うのならしめた物。上手く管理局の情報を手に入れてやろう…
と言う発想も出来たのだが…今のスカリエッティにはそれよりまず先に知りたい事があった。
「実はな…最近…好きな人が出来たのだよ…。」
「え?」
彼に似つかわしく無く頬を赤くさせながら言うスカリエッティにユーノの顔に笑みがこぼれた。
「やるじゃないか! いやいや、ジェイは勉強とか研究とかにしか興味が無いと思ったら…
女の子を好きになる事もあるんだね!」
「せかさないでくれ! それに…まだ一方的な片思いだし…直接話した事も無いんだ。
ただ…管理局で働いていると言う事は分かってる。何とか君を通じて知り合えないかな?」
その時のスカリエッティは何時もと違った。ユーノが言った通り、科学者としての彼とは
また違う一面。まあ彼も男だと言えばそれまでなのだが、彼は本気だった。
「そうか。他ならぬ君の頼み。僕も可能な限り協力するよ。でもその子が一体誰なのかな…?」
まずそこが問題。スカリエッティが一体誰を好きになったのか知る必要があった。
「こ…この子なんだ。携帯でこっそり撮った写真ですまないが…。」
「どれどれ…?」
スカリエッティの見せた携帯電話の写真を興味深く見つめるユーノだが……
「うっ!」
それを見た瞬間ユーノの表情は気まずい物に変わった。それにはスカリエッティも一瞬驚くが…
「ど…どうしたのかね?」
「な…なのは…。」
その写真に写っていたのはユーノがかつてジュエルシード事件の際に出会った異世界の
少女・高町なのは。彼女が白いバリアジャケットを着用した姿だったのである。
「その子の名前はなのはって言うのかい? 可愛いよな〜。是非付き合いたい…何とかならないか?」
その時の彼は普段の冷たささえ感じる冷静な表情が別人の様に緩んでいた。
だが、スカリエッティがなのはに対し恋心を抱いていたのは事実だった。
確かに彼には既にナンバーズと言う女性戦闘員を配下にしており、またかつては
プレシア=テスタロッサと親交があったりと女性経験が無いワケでは無い。
しかし…それさえ一切無意味になる程…彼にとってなのはは美しかったのである。が…
「ごめん…ジェイ…これは流石に…無理な相談だよ。」
「え?」
顔を俯けて言うユーノに思わずスカリエッティは訪ねるが…
「何故ならなのはと付き合っているのは僕だからだ!!」
「何――――――――――――!?」
言ってしまった。正直な所、別にユーノとなのははただの友達同士で、別に付き合っているワケでは無い。
だが、他の男になのはを渡したくは無かった。それが例え親友のスカリエッティであろうとも…
故に…ユーノは嘘を付いてしまったのだ。
その時を境にスカリエッティとユーノの仲は険悪になり、合う事さえ無くなった。
そして仲直りしないまま数年が経過し、ついにスカリエッティはレリック事件を引き起こしたのである。
レリック事件も終盤に差し掛かった辺りで、スカリエッティの指揮する戦闘機人ナンバーズ&
各種ガジェット部隊がレリック事件捜査を担当していた機動六課を襲撃し、その施設等を壊滅させると
共に古代ベルカ再興の為に古代ベルカ聖王の遺伝子をクローンニングして作り出しすも
機動六課に保護されていた聖王の器、ヴィヴィオを奪取した。その事態に管理局も騒然とするのだが
スカリエッティは間髪入れず、かつ大胆にも地上本部に対し犯行声明を送ったのである。
その際に古代ベルカ再興や管理局の転覆等の目的を語るのだが………
『あ〜…それと……。』
「ん? 何か様子がおかしいぞ…。」
先程まであんなにも堂々としていたはずのスカリエッティが突然おどおどしくなり
地上本部会議場で犯行声明を見つめていた者達も疑問に思うのだが…スカリエッティは
頬を赤くさせながら言った。
『諸君等の所に確か高町なのはって局員がいただろう?』
「高町なのは教導官の事か? 確かにウチの局員だが……彼女がどうかしたのか?」
スカリエッティの犯行声明に対して応対を行っていた一人の局員が訪ねるが…
スカリエッティの顔はますます赤くなり、やはりおどおどしながら言う。
『か…彼女の引渡しも…よ…要求する…。』
「何故だ!? 何故彼女を名指しで指名する!?」
『良いから引き渡すんだ! 分かったな!!』
そこで通信が切れた。その時には最初の頃の威風堂々とした悪の科学者の姿は無く、
一人の男としてのスカリエッティの姿があった。
ユーノと仲違いした後もスカリエッティはなのはを諦めたワケでは無かった。なおかつ、なのはが
管理局でエース・オブ・エースと称えられていると言う話を耳にした事も相まって、
なのはを想う心はますます膨れ上がり、古代ベルカ再興や管理局壊滅とはまた別に
『高町なのはを自分の妻として迎える』と言う目標を抱く様になったのだ。
その際のシチュエーションを妄想し、彼は何度抜いた事か。
確かに彼はプロジェクトFと言うクローン研究を行ってきた。彼自身もまたクローンである。
そして彼の尖兵であるナンバーズの胎内にもまた、自分に何かが起こった時に備えて
自らの人格と記憶を引き継がせたクローンを仕込ませている。だが…それ故だろうか…
クローン故に…普通の人にとってはどうと言う事の無い自然の摂理によって子孫を
残すと言う行為に憧れていたのである。もっとも…そう考えるようになったのは
なのはに恋をした事がきっかけだが…そんな事はどうでも良い。スカリエッティは
何としてもなのはを妻として迎え、子供も沢山作って古代ベルカが再興され管理局が壊滅した
新しい時代を幸福に生きて行きたいと心から願った。
といっても、管理局は決してなのはをスカリエッティに引き渡すマネはしなかった。
古代ベルカの再興や管理局転覆の方はともかく、なのはの引渡しに関しては
意図が理解出来なかったし、何より時空犯罪者に屈しないと言う意思表示でもあった。
一方本局の無限書庫にて…一人の男が大きなショックを受けていた。
「そんな! あのジェイル=スカリエッティの正体が…ジェ…ジェイなんて!!」
ここで初めてユーノは現在は仲違いしてしまっているが、幼き頃から青年期にかけてを
共に過ごした親友であったジェイ=スカルの正体がジェイル=スカリエッティである事を知るのである。
「そんな…そんな…どうして…………。」
ユーノはかつてジェイ=スカルと名乗っていた頃のスカリエッティとの思い出を思い出す。
それ故に…彼の正体が広域時空犯罪者であった事が信じられなかった。
レリック事件の進展により、聖王の器ヴィヴィオの力によって聖王の揺り篭が浮上し、
それを食い止める為管理局から多くの武装局員が出動し、各地で激戦が繰り広げられた。
無限書庫においても、司書長のユーノに率いられた司書達が古代ベルカ時代の文献を
探し出し、聖王の揺り篭の構造に関しての調査をすると言う形での支援を行った。
そして、何とか聖王の揺り篭の構造に関して前線への報告を済ませ、無限書庫として
やるだけの事をやり後は前線の皆がどれだけ頑張れるか祈るのみだったのだが…
そこでユーノが立ち上がって出口へ走った。
「司書長何処へ行かれますか?」
司書の一人が尋ねるが、ユーノは振り返らぬまま…
「ごめん…行かなければ…どうしても行かなければならないんだ…。」
そう言い残し無限書庫を後にした。ユーノが向かう先はスカリエッティ。
一度仲違いした仲だが、かつては親友でもあった。それ故に一度スカリエッティと話をする。
とにかく今はそうせずにはいられなかった。
後編へ続く
とりあえず前編はここまで。後編は後ほどと言う事で…
あとスカのキャラ改変度が高すぎてスマソセンorz
あなたのはギャグ漫画をそのまま文章にしたような文体だから、むしろ改変度高くておkよ!
しかし注意書きに片思いって書いてあるってこたぁスカは失恋確定ですか?後半期待
スカが大好物なので嬉しい。(誤解を招く言い方)
63 :
チョコボ:2008/05/19(月) 22:55:05 ID:l2iIBxjr
>B・A氏
もはやカオスwww
JS通販でタグにしときまたー
業務連絡ー
ジャンルタグ追加できるとこまで追加しましたー
「ユーノ」追加しましたー相手が多すぎてリンク貼りきれないぜ司書長ー
ほろ酔いなんで間違ってたらごめーす
64 :
26-111:2008/05/19(月) 23:11:28 ID:gtqdLzxL
>>チョコボ氏
お疲れ様です。しかし、肝心の「JS通販」作品が未だに保管されていないという現実(初投下が68スレ)
スンマセン、もうちっと待っててくださいませ
>>B・A氏
GJでした。エロかったッス
しかし、こうして見ると・・・イカン、前スレで書いたワタシのネタ、ゼンゼンエロクナイヨ?エロさのベクトルがチガウヨ?
本家に迫れる自信は有りませんが、もう少し詰めたエロ展開を描きたいところですコンチクショー
>>◆6BmcNJgox2氏
ドクターが可愛いぞ。GJでしたっ
似合わないサングラス・・・一瞬、ドクターの事だから普通の変装じゃバレるかも知れないと心配になって鼻眼鏡でも着けてたのかと
後編も楽しみにしてます
65 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 23:26:34 ID:lWoMuhOS
>>63 ありがとう
ユーノ×なのはは大好きなので本当にうれしいです
乙です
にしてもここのドクターの守備範囲の広さは異常w
超ラスボスから、ソープオーナー、通販会社、アホ科学者と今まで色々居たが
遂になのはに愛する青年というポジもか。
そのうち六課に味方するスカとかも出てきそうだなw
スカ「間に合ってよかった。なのは……君を助けに来た!!」
みたいな?
>>68 それはヴェロッサの役目じゃね? 中の人的に考えて。
71 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:41:06 ID:UfaAeMWH
>>68 どちらかというと、
スカ「奴らには我らも借りがある・・・・・・・よって、今夜一晩は共闘といこうじゃないか?」
とか、
スカ「なに、科学者の意地というやつだよ・・・・・・戦え、そして勝て。お前とRHと私の頭脳の三位一体が世界を救う・・・・・ガクッ!」
とか?
地上部隊の奴等がナンバーズに対してUCAT化する奴なら前にあったな
どれか忘れたけど
>>72 それなんてポケ○ン劇場版のR団?もしくは劇場版のジャ○アン?
>>73 クトゥルフに関係してるヤツか。
「返事はどうした!?」
思わずTes.!!と叫びたくなったユーノテラカッコヨス。。。
でも続きは絶望的かorz
誰も投下する方がいなければ
三時頃から一本行きます
77 :
CRR:2008/05/20(火) 03:03:17 ID:UVaYd/kD
数スレぶりです。
さて、「露天風呂」は「野天風呂」とも言うそうです。
そこから浮かんだネタを一つ。
・ゲンヤ×はやて
・エロ
・リインとザッフィーが出ない仕様です
ではどうぞ。
78 :
CRR:2008/05/20(火) 03:06:08 ID:UVaYd/kD
♪
八神家よいとこ 一度はおいで
お湯の中にも 愛が咲くよ
シャマル様でも 草津の湯でも
惚れた病は 治りゃせぬよ
これが噂のローション漬け夜天風呂
ミッドチルダ首都、クラナガンの住宅地に建つ一戸建て。
何を隠そう、ここは時空管理局・古代遺物管理部機動六課の部隊長である八神はやての家であった。
そして今日呼ばれているのは、時空管理局・陸上警備隊第108部隊長、ゲンヤ・ナカジマと、
その娘達であるギンガ・ナカジマ、スバル・ナカジマの三人であった。
「ぷはーっ!!八神部隊長ってお料理お上手ですよねー!!」
「はは、スバルがあんまりおいしそうに食べてくれるモンやから、私もつい張り切ってしまったわ」
はやて・ヴォルケンリッター・ナカジマ家の全員が座れるほど大きなダイニングテーブル。
その上に所狭しと並べられていたはやての手料理は、あっという間に無くなってしまっていた。
「さて……と」
はやての料理の美味しさに舌鼓を打ちまくるスバルに対し、
食後のアイスを平らげたヴィータがイスから立ちあがり、声をかけた。
「スバル、せっかくだからあたしが今から訓練してやるよ。腹ごなしに」
「へ!?え、あの、その」
戸惑うスバルを尻目に、ヴィータ・シグナム・シャマル・ギンガが、
アイコンタクトを使って一瞬で何やらやり取りをする。
「そうだな。私もせっかくだからギンガと一つ交えようか」
「光栄です、シグナム副隊長」
「あらあら、怪我しないでね〜」
スバルがヴィータに手を取られ、ぐいぐいと外へ引っ張られていく後ろから、
それぞれデバイスを展開したシグナムとギンガが付いていく。
それを、手を振りながらシャマルが見送った。
「……若ぇねぇ。お前んとこの騎士も、ウチの娘らも」
「はは、教え盛りの学び盛りってとこやと思います」
シャマルがシンクで食器を洗っている間、
ダイニングテーブルでは、座ったままのゲンヤとはやてがお茶をすすっていた。
ずずいっとお茶をすする音が響く八神家のリビングに、不意にピーッという電子音が響く。
79 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 03:09:49 ID:UVaYd/kD
「お、お風呂が湧いたみたいやなぁ」
はやてが壁のモニターに目をやると、風呂の準備ができたことを知らせていた。
「ナカジマ三佐、よろしかったらお入りになって行ってください」
「何っ?」
シャマルが、ゲンヤにふかふかのバスタオルを手渡した。
「せやせや。せっかくやから是非ウチのお風呂に入って行ってください、ゲンヤさん」
「うーん、しょうがねぇなぁ……」
「……ウチのお風呂、すっごいんです」
「……は?」
「ええからええから!!早く浴びてきてくださいっ!!」
「うおぉっ!?押すな押すな八神!!」
真っ白いタオルを手に持ち、はやてに背中を押されるゲンヤ。
はやてが「……ウチのお風呂、すっごいんです」と言った時の表情の変化に気付かないまま、
八神家自慢の浴室へと案内されていった。
「……ふぅ、確かにこりゃあ金掛けてるよなぁ」
浴槽の中で足をゆったりと伸ばしたゲンヤが、ぼそっと呟く。
清潔感のある真っ白な壁と、広い浴槽に広い洗い場。
ちょっとした民宿の浴場くらいはありそうな、個人宅にしては大きな浴室だった。
「……ん?」
ふとゲンヤが浴室の扉を見ると、すりガラスの向こうに肌色の影が見えた。
……と思うと、
「ゲーンヤさん♪」
「ぶはあぁぁああっ!?!?八神いっ!?!?」
一糸纏わぬ姿のはやてが、お構いなく浴室へ入って来る。
その姿をマジマジと見てしまったゲンヤは、思わず吹いた。
「え、だってさっき私『……ウチのお風呂、すっごいんです』って言いましたよ?」
「……すっごい、って何だよ」
「うふふ……私、ゲンヤさんの体を洗いたくて」
「はぁ!?」
『じゃ、シャマルよろしゅうな』
『はいはーい♪』
80 :
CRR:2008/05/20(火) 03:13:56 ID:UVaYd/kD
はやてが思念通話を飛ばすと、何も無い空間からにょきっと手が出て何か大きな物を置いていった。
それはいわゆる『ローションマット』と言われている、ピンク色の大きなエアーマットだった。
「……さぁ!!ゲンヤさんここへ寝てくださいっ!!」
「いや、そりゃ……」
ペシペシとマットを叩き、ゲンヤを誘うはやて。
しかし、あまりゲンヤは乗り気ではない。
「……いややの?」
「あ、いやその……」
「……私かて、こういう事を好きな人にやってみたいなーって思う時があるんですっ」
ローションマットの上にペタンと座り込み、はやてが頬を膨らます。
「最近は何や忙しくて会えんかったし……女の子だって溜る時はあるんです……」
もじもじと足の間に挟んだ手を動かしながら、はやてが上目遣いでゲンヤを誘う。
小さな恋人にそんなおねだりをされては、たまった物ではない。
「……よし、それじゃあせっかくだから頼んでみるか」
誘惑に身を任せることにしたゲンヤは、浴槽から立ち上がった。
「うっ……ん……あ……気持ちええですか……?」
マットの上に胡坐を掻いたゲンヤの背中を、はやてが洗う。
スポンジなどは使わず、はやての体の前にボディソープを泡立てて抱きついての洗浄である。
当然、ゲンヤの背中には、柔らかで弾力のあるはやての乳房が擦り付けられる。
「……何か……当たってるな」
「あは、当ててるんです♪」
少し照れるゲンヤの背中に、ピッタリとくっついて離れないはやて。
(あ……先が……ビンカンになって来とる……)
その動きはゲンヤにとっては当然気持ち良いし、
はやてにも、乳首の先が背中でこすれる事によって、
ムズムズとした快感をもたらしていた。
「さて、こっからが本番です」
はやてが浴室に持ち込んだローションのボトルが三本。
それらを、一本はマットに流し、一本は取っておく。
最後の一本は、シャワーでボディソープを流したはやて自身の体に掛けていった。
「あぁ……何や、ちょっと冷たくて変な感じやわぁ……」
はやての乳房の谷間に垂らしたローションは、腹部を伝い、股間へと流れていく。
それを、さらに手を使って全身にローションを塗りたくる。
私怨により支援の試演
82 :
CRR:2008/05/20(火) 03:17:51 ID:UVaYd/kD
「ん……あっ……ん」
やや艶のかかった声を漏らしながら、はやての体がどんどんローションに濡れていく。
その姿を、うつ伏せでマットに寝転んだゲンヤはまだ見ていない。
「さて……行くで、ゲンヤさん」
はやてがうつ伏せになったゲンヤの上に体を預ける。
「っう……!?」
はやての肌とローションの感触が混ざった感覚が、ゲンヤの背中にもたらされる。
その感触に、思わずゲンヤが呻いた。
「はぁっ……このまま動きますよ……?」
ぬるぬるとした感触を味わいながら、はやての体ががゲンヤの背中を滑っていく。
大きな背中を精一杯覆うかのように、跨ったはやてが動いた。
そのうち、背中だけでは満足できなくなって来る。
「……ゲンヤさん、仰向けになってもらえませんか?」
「あ?ああ……」
はやてが立ちあがり、ゲンヤが体を返す。
仰向けになったゲンヤの体。そのがっしりとした体つきより何より、
股間から隆起した物がはやてにとっては気になっていた。
(……あ……勃ってる……私のマッサージ、ちゃんと気持ちよかったんや……)
ついついまじまじと見てしまうはやて。
その目線を感じ、流石にゲンヤも照れて口を挟んだ。
「……おい、さすがに……その……なんだが」
「あ……すみませんっ」
気を取り直し、はやてがゲンヤの上に馬乗りになる。
ローションの残りの一本をもう一回体に伝わせたはやてが、ゲンヤの体に圧し掛かった。
「ん……あん……はぁ……」
仰向けになったゲンヤの胸板の上を、はやての乳房が滑っていく。
正対しているので、前後するたびにはやての顔に近づいては離れを繰り返す。
(う……この光景は……ちょっと刺激が強すぎるんじゃねぇのか?)
ゲンヤからは、押し付けられて形の変わった乳房と、
顔がすっかり茹で上がっているはやての顔が見え、
(あっ……何だか……恥ずかしくなってきよったわ……)
はやてからは、立派な胸板と、頬を少し染め照れているゲンヤが見えた。
「ゲンヤさん、私ちょっと……」
「ん……うおぉおっ!?!?」
はやてが何を思ったか、くるっと体ごと後ろを向ける。
はやてはゲンヤのモノを見下ろす形に、ゲンヤははやての秘部を見上げる形になった。
83 :
CRR:2008/05/20(火) 03:20:30 ID:UVaYd/kD
はやてが何を思ったか、くるっと体ごと後ろを向ける。
はやてはゲンヤのモノを見下ろす形に、ゲンヤははやての秘部を見上げる形になった。
「すみません……何や私……我慢出来なくなってしもて……」
そういうや否や、はやては頭をもたげていたゲンヤのモノに吸い付いた。
「うっ……く!?おい、八神……っ!!」
驚くゲンヤを置き去りにして、
はやてが音を立ててモノにしゃぶりつく。
「んっ……む……ん……ちゅ……っあ……」
ジェイル・スカリエッティ事件関連の事後処理の忙しさから開放されても、
部隊長というポストから来るストレスからは今だ逃れられない。
その全てを解き放ち、はやてが欲望をさらけ出していた。
「ん……ぷぁ、何なら出してもええですよ、ゲンヤさん……」
必死になってモノをむさぼっているはやて。自然と、はやての腰がゲンヤの顔の前で揺れる。
まだまだ男を知って年月の経っていない性器をまじまじと見せられ、
ゲンヤの中にちょっとした加虐心が芽生えてきた。
「んっ……っひゃあぁっ!?!?な、何するんですかっ!?」
「ん、その何だ。俺だけ気持ちよくなっても悪ぃかなと思ってよ」
「せやかて……っくあああぁっ……」
少しローションで濡れたゲンヤの指が、はやての秘部へ二本入っていく。
くちゅくちゅとわずかに音を立て、厳つい指が膣内をかき混ぜていった。
突然の事にビックリし、はやてはモノから口を離して喘ぐ。
「はぁあっ……!!うっ……くぅうううううっ……!!や……っ!!」
はやてはぎゅっと目をつむりながら快感に耐えていたが、
その内にお返しとばかりにまたモノへと口をつける。
「うっ……!?こ、の……ちび狸め……っ!!」
「っうううっ!?んうぅううぅっ……!!むむっぅううううっ!!」
やがてはやての膣をかき回すゲンヤの指は激しい動きとなり、
ぐちゃぐちゃと大きな音を立て、はやての体から愛液を搾り出す。
はやてははやてで頭ごと上下に振り、
ゲンヤから精を搾り出そうと躍起になる。
「う……っく……あ……!!」
先に絶頂を迎えたのはゲンヤの方。
はやての口の中に、こらえ切れなくなって精液を吐き出す。
「んぅうううううっ……!!っ、はあぁぁあ―――――っ!!」
少し遅れて、はやてもエクスタシーを迎えた。
咥えていた口を思わず離し、体をビクンと大きく反らせる。
飲みきれなかった精液が、半開きのはやての口の縁から垂れていった。
84 :
CRR:2008/05/20(火) 03:25:08 ID:UVaYd/kD
「あ……は……あぅ……う……」
まだ体をピクピクと震わせ、余韻に浸るはやて。
ゲンヤの体に覆いかぶさり、息を整える……が。
「あ……ひゃあぁうっ!?」
「攻守交替……ってトコか?」
体の上のはやてをマットの上に寝かせ、代わりにゲンヤが上になる。
はやての足をぐいっと持ち、体を引き寄せた。
「え、そんな……私まだ心の準備……ひゃあああっぁっ!?!?」
ローションでぬめった二人の性器が、抵抗も少なく合わさる。
一気にモノを受け入れてしまったはやてが、大きな声を上げた。
「や……あぁぁ……私、イったばかりやのにぃ……っ!?!?」
間髪入れず、ゲンヤがピストン運動を始める。
二人の結合部の間にたっぷりと塗られたローションが、
ぐちゅぐちゅと音を立てて混ざり合う。
「やああっ……!!ああぁやぁああっっ!!」
「ぐっ……!!八神、っ……!!」
すっかり余裕が無くなった顔と声を上げ、はやてがローションの中で乱れる。
全身をローション液で包まれ、秘部は激しく恋人が突き上げる。
何が何だか分からなくなっていく。
「やあぁあっ!!熱い……熱いっ!!」
自分の体はと言うと、まるで火が点いたかのよう。
どろどろになって、何もかもが一つになってしまうような感覚がはやてを襲う。
「私……溶けるっ!!溶けてまうっ!!ゲンヤさあぁぁあああんっ!!」
「く……おお……っ……!!」
そんなはやての痴態を見て、ゲンヤも歳相応以上に力を出す。
膣内をこすり上げるように腰を使い、自分とはやての快感を引き出していく。
「八神……そろそろ出る……っ!!」
「中に……っ!!中にくださいっ……!!大丈夫ですから……っ!!」
最後に一突き。
それではやての意識は弾けた。
「やあぁぁああああっ!!イくううぅあぁぁっ!!」
「あ……うっ……!!」
体がビクンと収縮し、膣がゲンヤの精液を搾り出す。
ほぼ同時に絶頂を迎えた二人は、そのまましばらく抱き合っていた。
85 :
CRR:2008/05/20(火) 03:29:13 ID:UVaYd/kD
「……どうだ八神、こういうのは」
「はぃ……これも……ええですぅ……」
浴槽の中は、お湯に溶かすタイプのローションで一杯になっていた。
そのローションの海の中に二人は体を沈め、ゲンヤがはやての体を抱っこしている。
「で、こうやって……ゆっくりとだな……」
「あん……あっ……はあぁああっ……」
背面座位の形を取り、ゆっくりとはやての体を上下に揺するゲンヤ。
そのたびに、はやての膣内に入ったモノがゆっくりと膣壁をこすり上げ、
じわじわとした快感をはやてに絶え間なく与えていた。
「……どうだ?」
「ええ……ええです……ぅ……」
あの後、何回か絶頂を迎えたはやて。
すっかり意識は蕩け、焦点が定まらない目をしている。
フラフラの体は、後ろからゲンヤに抱きかかえられることによってやっと起こせている状態だった。
「私……すごく……幸せですぅ……っあ……」
はやてが、頭をぽふっとゲンヤの肩に預ける。
さっきまで見えなかったはやての惚けた顔がチラリと見えて、
ゲンヤはどきりと心臓を高鳴らせた。
(……ったく、コイツはホントにとんでもねぇ奴だな)
はやてからの告白を受けて数ヶ月。
今ではすっかりゲンヤの方がはやての虜になろうとしていた。
(俺も八神にどっぷり浸かっちまったな……しょうがねぇ。)
年齢も立場も関係なく、今は精一杯目の前の女を愛そう。
そんなことを思いながら―――
「あ……やべ……っ!!」
「ひゃぁあっ……膣内で……出とるぅ……」
―――ゲンヤは今日三回目の射精を、はやての膣内へ放った。
♪
八神家よいとこ 一度はおいで
お湯の中にも 愛が咲くよ
シャマル様でも 草津の湯でも
惚れた病は 治りゃせぬよ
86 :
CRR:2008/05/20(火) 03:31:45 ID:UVaYd/kD
おまけ
「うぇっ!?父さんと八神部隊長って付き合ってたんですか!?」
「はぁ?オメー知らなかったのかよ!?」
訓練と偽って外へとスバルを連れ出したヴィータ達。
案の定、スバルは何も知らなかったようだ。
ヴィータにその事を聞かされると、大声を上げて驚いた。
「最初は我々もどうかと思ったが、主はやての幸せを考えて全面的にバックアップしている」
「今頃八神隊長と父さんは……しっぽり?」
「「「ぶっ!?!?」」」
ギンガの身も蓋も無い発言に、残りの三人が思わず吹いた。
「なっ!?何を根拠にギンガ、そんな破廉恥な……っ!!」
「い……いやその、そーいうのはギン姉ちょっと……」
顔を真っ赤にするシグナムとスバルに対し、
ヴィータは浴室の方角を見てぼそりと呟いた。
「いや、ギンガの言うとおりかもしんねぇぞ……意外と」
おわり。
87 :
CRR:2008/05/20(火) 03:35:04 ID:UVaYd/kD
以上です。なぜかセルフ替え歌ブーム到来。
タイトルは某AVと冒頭のネタから。
リインとザッフィーは……わ、忘れてなんかいませんよ?
ではさようなら!
88 :
CRR:2008/05/20(火) 03:35:51 ID:UVaYd/kD
追記:間違ってageてすみません
>>87 GJ
ゲンヤさん、そりゃ驚くわなぁ。しかもすぐに順応するとは・・・・・・。
恐らく、ザッフィーはアルフとデート、リィンはアギトにでも連れだされていたのでは?
臭い抜けない面白くない
>>CRR氏
久々に幸せ(?)そうなはやてが見れた・・・GJでした!
あと、シグナムとギンガはフェイトのことで延々愚痴ってて、妙に意気投合してそうですね。何気に良いコンビかも
替え歌も笑いました。しかし、何でシャマルが病気を治すんだろう?と一瞬考えて・・・シャマル先生、医者でしたね・・・本気で忘れてた・・・
hahaha、吊ってくる
>>68 ティアが鉈を持って六課の隊舎に立て篭もったりする訳かw
>>73 ◆Ev9yni6HFA氏の短編や長編の5話がそんな感じだな
>72
スカ×レイハと申されるか。
……デバイス萌えなスカ……アギト逃げてぇっ!?
94 :
スカの不殺科学:2008/05/20(火) 15:37:27 ID:k6gd1S5m
ええと、ここでは初になるのですが、投下してもよろしいでしょうか?
注意事項ぽいものを。
・本編無視のオリ展開です。
・人物の性格が違ったりします。
・ヴァッシュ・ザ・スタンビートとかそっち系くさいスカ博士。
・ナンバーズは多分出てきません。
・スカが主人公です。
95 :
スカの不殺科学:2008/05/20(火) 15:45:23 ID:k6gd1S5m
注意事項追加ですー。
・非エロ
・多分シリアス
96 :
スカの不殺科学:2008/05/20(火) 15:47:30 ID:k6gd1S5m
「スカリエッティの不殺科学」プロローグ
<時の庭園>内部――御伽噺に出てくる魔女の住みかそっくりの建物。
金髪の少女が、露出の激しい衣装を着た母親と思しき女に、折檻されていた。
否。折檻などではない。これは虐待だ――それも、一方的かつ残酷無残な仕打ちであった。
魔力素を固めてできた光の鞭は、それ自体が立派な拷問具だ。対象を決して殺さずに、苦痛のみを与える凶器。
少女のくぐもった悲鳴――無視。歳を食っているであろう母親は、悪鬼羅刹も逃げ出すほど、淡々と作業的に鞭を振るう。
女の髪が揺れ、作業が中断された。密かな舌打ち――億尾にも出さずに、来客を告げる空間展開式モニターを見つめた。
男が、モニター一杯に映り、その金色の眼を輝かせて――怒り狂っていた。男の紫の髪がさわり、とたれ怒声が放たれる。
『プレシアッッ! またフェイトを……』
女の冷然たる声――何もかもを拒む壁のような、決して外部の人間の声を受け付けないものだ。
虐待に失神した娘を見据え、言い放った。
「貴方には関係ないわ、スカリエッティ。私の娘よ、<これ>でも」
『……人の親とは思えないよ。私も他人のことはいえないかもしれないが、ね?』
プレシアが興味無さげにモニターを閉じかけた刹那――折檻室のドアが、勢いよく開け放たれた。
入ってきたのは、二十代半ばの白衣の青年だ。研究員用と思われる白衣のポケットには、痛み止めが大量に入っていた。
吃驚して動作の止まるプレシアを見て、青年は金色の眼を輝かせて笑った。
「ははは、どうやら騙されたようだね、プレシア。説明しよう! コンピュータに細工をさせてもらったのさ。時間差攻撃用に、ね」
言いながらもてきぱきと、虐待され床に倒れた少女の治療に当たる男――スカリエッティ。
痛々しい傷口に再生医療用の高価な治療薬をあて、治癒を促進させる。顔を悲痛そうにゆがめながらも、男の口は止まらない、止まってくれない。
「つまり! 君の負けだプレシア! って痛ァ!!」
瞬間、プレシアの光の鞭が青年――スカリエッティを吹き飛ばし、皮膚に蚯蚓腫れをつくり出した。
部屋の隅の壁に叩きつけられながらも、男は意地で皮肉を言った。精々笑い飛ばしてやる、と顔を歪め、
「アリシアはどう思うだろうね?」
「――ッッ! 黙りなさい!!」
雷撃に撃たれた。
紫電――手が痺れる、足が麻痺する、熱い、失禁しかける――抑える。
ぎろり、とこちらを一瞥するプレシアを睨みつけた。
しゅしゅう、と白衣から煙を上げながら、スカリエッティは退室するプレシアに呟いた。
「なぁに……君とて運命からは逃れられん、さ」
そう言うと、みっともなく男は失神した。
かかってこいや!
98 :
スカの不殺科学:2008/05/20(火) 15:49:17 ID:k6gd1S5m
ひんやりした感覚に目を覚ますと、金髪の少女がこちらの顔を覗きこんでいた。
驚くほど容姿の整った娘だ。人形のように、均整の取れた身体。
宝玉のような赤い瞳が妙に印象に残る。
まったく、可愛らしいものだ、と心中で呟きながら、ゆっくりと身を起こす――フェイトが慌てて押さえにかかる。
「ダメです、スカリエッティさん! 母さんから打たれた傷が治ってません!!」
その9歳児らしからぬ気遣いに、スカリエッティは驚嘆すると同時に哀れみを覚えた。
あの母親――いや、<製造者>の異常さが、彼女に年齢に似合わぬ献身を身につけさせたのだろう、と
そんな気持ちは腹の底で噛み殺して、笑顔で爽やかに告げる。
「ふふふ、何時も言っているだろう、ジェイルおじさんでいいと。まあ、この程度ステーキハウスのドジなウェイターに、
熱い鉄板押し付けられた時に比べればどうってことないさ。ぬるい、でもちょっと痛い」
「どういうシチュエーションなんですか、それ?! というかやっぱり痛いんじゃないですか!」
フェイトが、消毒薬を染み込ませた綿を傷口に押し付ける――絶叫。
いきなり傷口に染みたのだ、無理も無い。
「ッッッ〜〜〜〜! 痛い痛いちょっとタンマ! 傷口はプリンを扱うように、慎重にぃぃぃぃ!!」
「あ、す、すいません」
泣きそうな顔で謝るフェイトを、スカリエッティが押し留め、大声で元気よく告げる。
なんでもないよ、と笑顔でからからと笑う。
「――さあ、笑った笑った! 女の子は笑顔が一番ッッッ〜〜〜〜」
「あ、やっぱり傷口が――」
フェイトのほっそりした手が伸ばされる――先ほどの倍の量の消毒薬。間違いなく染みるし、とっても痛い筈。
勘弁してくださぁぁぁい、というスカリエッティの悲痛な叫びが木霊した。
99 :
スカの不殺科学:2008/05/20(火) 15:50:42 ID:k6gd1S5m
「――さて、フェイト君」
「はい……えーと……」
びしっと指をさしながら高らかに包帯お化け――スカリエッティが喋った。何故か、フェイトの<治療>の結果こうなってしまったらしい。
息ができない、ともがいていた3分前に比べれば幾分かマシだが、今も十分お化けで通用するミイラ具合である。
口と鼻、目以外は包帯巻きで、確実に蒸れそうだった。ちょっと痒そうだ。
「いいかい、私のことは<ジェイルおじさん>と呼ぶこと。<スカリエッティさん>じゃ他人行儀でかえって失礼だ。
あと、辛いことがあったら、必ず呼んでくれ。聞こえたら、魔導師より早く君を助けに来るよ」
フェイト――意外そうに目を見開いて、言う。
「え? スカ……ジェイルおじさんって魔導師じゃないのに、母さんに……?」
「はは……私はしがない科学者さ。魔導師なんて奇跡の使い手じゃないよ」
少女が、涙を零し始める――驚いて声をかけるスカリエッティ。
「ど、どうしたんだい?」
「いえ――だって、おじさん……魔導師でもないのに、母さんに……こんなになってまで。私のせいで……ごめんなさい」
ちょっと勘違いされてるな、と頭をかきながら、スカリエッティは静かに笑った。
それは違う。自分は、誰に言われているわけでもなく、己の<欲望>のままに活動しているだけだと。
言ってみれば、我侭。自分の好き勝手に行動している、放蕩野郎なのだ。
だから、君が苦に思うことは、まったくないんだよ――そう言うと、フェイトは金髪を揺らしてくすくす笑い始めた。
「む? 何か可笑しい事をいったかい?」
「はい、とっても――自分の<欲望>の為に動くのに、損してばかりじゃないですか?」
これはやられた、とスカリエッティが己の紫の髪をかいた。
何処までもひょうきんな動作に、フェイトがますます可笑しそうに笑った。
「まあね、これは病気みたいなものさ――できれば皆に幸せになってもらいたいのさ、私は。それに、悪いことばかりじゃないよ。
―――ようやく、君が笑ってくれたからね。これ以上の成果はないさ―――」
そういうと、男は子供っぽく笑った。
10年後。ミッドチルダ上空、ヘリ内部にて。
フェイト・テスタロッサ・ハラオウンは、物憂げな顔で過去を回想していた。
結局あの後自分は真実を知り、母は死んだ。残された自分は、友と共に生きる道を選んだのだ――時空管理局の執務官として、生きる日々。
その日々は、幸せだと断言できる。けれど。
おじさんは、あのひょうきん極まりない怪人物は、今頃どうしているだろうか。
<時の庭園>の崩壊と共に、『ジェイルおじさん』の住所も失われ、何処にいるのかも定かではない。
「フェイトちゃん? そろそろ着くよ」
「あ、わかったよ、なのは」
機動六課。それが、彼女の新しい居場所の名だった。
男は、遠方より近づくヘリを眺めながら、モノレールの車両上で笑った。
子供を人身御供の如く戦場に立たせる輩が、正義とはおこがましい。ならば、私は――。
「科学を用い、誰一人殺さずに、反逆して見せよう――」
男の名は、ジェイル・スカリエッティ。広域次元犯罪者である。
そして彼女は過去と出会う。優し過ぎた男に。
そして男は彼女と出会う。美しい花の如き魔導師に。
彼女は叫ぶ。管理局の正義を。
男は言う。失われた技術の正当性を。
決して交差することのない正義は、何処で失墜するのか―――?
誰にもわからない。
わかないから、ヒトは疾走する、駆け抜ける、己が人生を。
これはそんなくだらないお話。
ヒトが生み出した、魂の物語。
投下完了です。こちらでは初めての投下なので、汗がだくだくです。
ナンバーズが出てこないので、スカが自分でレリックを盗んだり、科学の素晴らしさを説いたりしますー
では!!
と、作者コテ忘れてました。では今度こそさらば!
乙
地の文がもう少し…。
>ええと、ここでは初になるのですが、投下してもよろしいでしょうか?
他では投下したことあるってことだよな?百合スレではなさげだし、クロススレあたり?
104 :
サイヒ:2008/05/20(火) 20:03:56 ID:S5SaDnUu
前作品の感想あんまりついてないけど、
時間だいぶ経ってるし投下していいでしょうかね?
おk
OKです
>>103 別に詮索しなくてもよくね?
あんまりやると住み分けがどうこう言う奴とかが湧きそうだし
107 :
サイヒ:2008/05/20(火) 20:08:53 ID:S5SaDnUu
それでは、久々のエロシーン書く楽しさに筆がじゃんじゃん進んだので、
俺にあるまじきハイペースで次世代話第四話を投下させてもらいます。
注意書きは以下の通り。
・本編終了八年後。
・クロフェ・ユーなの・ゲンはやが結婚。それぞれに子供がいます。
・オリキャラである子供達がそこそこ出てますが、今回に限れば名前しか出ません。
・三十三歳クロノと二十八歳フェイトのエロがあります。
「十九になっただけでも勘弁ならねぇのに二十八とかどんだけババァだゴルァ!!」
という方は素直にスルーしてください。
ではどうぞ。
朝食が遅く昼食を取らなかったため小腹の空いたなのはがおやつにホットケーキを焼いていると、ユー
ノがヴィータからと電話の子機を持ってきた。
「はい、もしもし」
『あたしだけど、ヴィヴィオはもう家出たのか?』
「うん、ユーナをはやてちゃんの家に送って行ってそのまま出勤って言ってたから、そろそろそっちにつ
いてるんじゃないかな」
『あーそっか。実は教導が日付変わるまでのはずが夜間訓練に変更してさ。今日も泊まりになるって伝え
たかったんだけど』
「私が代わりに入ろうか?」
『無理するなって。お前もちゃんとした休暇は二週間ぶりだろ。老いては子に従えって言うから、家でじっ
としてろよ』
「……私よりずっとお年寄りのヴィータちゃんには言われたくないな」
少し憮然としながら電話を切ったなのはは、ホットケーキを焼き上げユーノの待つ居間に運んだ。
「何の話?」
「ヴィヴィオの教導が今日も夜間訓練になるって」
「相変わらず忙しいね」
「教導官はみんな似たようなものだから、しかたないって言ってしまえばそこまでなんだけど……。もう
ちょっと自由な時間をあげたいな」
ヴィヴィオの年齢は戸籍上十四歳ということにしている。そんなに的の外れた年齢でもないだろう。ミッ
ドチルダでは働いていても珍しくない年齢だが、地球ならまだ中学生だ。
教導官ではなく母親としての立場からすれば、仕事に追いまくられる生活よりも十代でしか出来ないこ
とや感じ取れないことをもっと多くしてもらいたと思っているが、なかなかそうもいかないのが現状であ
る。
かつて母の桃子はなのはが管理局入りすることに難色を示したが、あれは異世界に行ってしまうことや
生命の危機がある職場というだけでなく、今のなのはと同じ思いもあったのだろう。
母親の気持ちは母親にならないと分からないな、とヴィヴィオを娘にして以来痛感することの多いなの
はであった。
「友達はいるけど、男の子にもあんまり興味ないみたいだし」
幼少時からユーノ、ザフィーラ、エリオという三者三様のいい男が周囲にいたためか、身近にいる男性
には物足りなさしか感じないらしい。
「それはまだいくらなんでも早すぎるよ」
「私がユーノ君のこと好きになったのもあれぐらいだったと思うけどなぁ。…………このままだとユーナ
の方が先のいい人作っちゃうよ。目当ての相手もいるんだし」
なのはとしては何気なく言った言葉だったのだが、ユーノは物凄い過剰反応をした。
がちゃんと落とすように音を立ててフォークを置き、額に指を当てて黙考三秒。
「あのさ、今のなのはの言葉だと、ユーナにはもう好きな人がいるってことなんだけど…………気のせい
だよね?」
「ううん、いるよ」
「だ、誰っ!?」
「クロード君だけど」
ユーノの顔が、台所でうっかりゴキブリ踏み潰した人間のそれへと変貌した。
「…………学校にクロードって名前の子、いたかな。クロノの息子以外で」
「いないよ」
「別学年にも?」
「うん、ありそうな名前だけどいなかった、ってフェイトちゃんが言ってたから」
「だ、だったらなのはとヴィヴィオの職場には……」
「いるわけないよ」
「無限書庫は!?」
「……私よりユーノ君が知ってるはずだけど。だーかーら、フェイトちゃんとクロノ君の子供でリンディ
さんの孫のクロード・T・ハラオウン君なんだって」
「嘘だっっっっっっ!!!!!!」
ばんっ、と机を叩いて立ち上がるユーノ。
咄嗟になのはは鍛えた反射神経で皿を持ち上げたが、ユーノの皿はひっくり返りホットケーキは机に着
地する。しかしユーノは全く気にする素振りも無く、珍しく怒鳴り声を上げた。
「絶対なのはの気のせいだってば! だいたい七歳で恋愛なんて早すぎるよ!」
「そんなこと言っても、クロード君と遊んだ後はしゃべることがクロード君のことばっかりだし、時々入
学式で隣同士になった写真を見てぼーっとしてるし、クロード君どう思ってるって訊いたら真っ赤になる
し。間違い無いと思うよ」
確かに年齢一桁で抱く恋愛感情は勘違いとか一時的なものが多いらしいが、ユーナがクロードのことを
明確に意識し始めてそろそろ一年。これはもうよっぽどのことがない限りずっと続くのではないか、とな
のはは女の勘で思っている。
ただ残念なことに、クロードを見ているとユーナのことは幼馴染としか思っていないらしく、将来クロー
ドに別の好きな人が出来て失恋する可能性はあるが。
「むしろ今日まで気づいてなかったユーノ君がおかしいよ?」
「とにかく駄目! 僕は二人が付き合うの絶対反対!」
「どうして? ユーノ君もこの間、クロード君は礼儀正しいし記憶力もいいって褒めてたでしょう」
「あれは間違い。リセット。きっとあいつは父親に似てエロの権化で、義妹に平然と手を出す奴に違いな
い!」
「……クロード君に義理の妹なんていないよ。キャロがお姉ちゃんみたいなものだけど。なんでそこまで
嫌がるの?」
「だってユーナがクロードと結婚するってことは、ユーナはクロノのこと……」
そこまで言って我に返ったのかユーノは言葉を飲み込んだが、続きの言葉は誰でも推測出来た。娘がク
ロノをお義父さんと呼ぶのが気に食わないらしい。
あんまりにも馬鹿馬鹿しい理由に、なのはは溜息つきながらホットケーキにフォークを刺し、意識の半
分をおやつに向けることにした。
(……どうして表面上はこんなに仲が悪いかなぁ)
親しい者達は全員二人が友人だと認識しているくせに、本人達だけは頑なに否定する。顔を合わせれば
皮肉の応酬をやらかすし、周りの部下に他愛ない悪口も言っている。
そのくせはやて経由の情報によると、仕事がはねた後居酒屋に行って「最近息子があんまりしゃべって
くれないんだ」「うちはお風呂に入れてやろうとしたら恥ずかしがるよ」となのはやフェイトにも言わな
い愚痴をこぼしあっているらしい。
男同士の友情は不可解極まる。
もっともユーノが反対している理由は、クロノに対する反発だけではないだろうが。
「だ、だいたいうちは女の子二人なんだから婿養子をもらわないといけないし、あっちは一人息子なんだ
から家督相続で問題が……」
どこからどう見ても無理のある言い分を述べているユーノに、最後のホットケーキを飲み込んだなのは
は言ってやった。
「そう言うけどね、うちに男の子がいたりクロード君に弟がいたり、ユーナの好きな子がクロノ君の息子
じゃなかったとしても、ユーノ君はきっと反対したよ」
建前をあれこれ並べている夫の本心を、なのはは言葉にしてやる。
「ユーノ君はね、ユーナが誰かのものになっちゃうのが嫌なの」
「…………ぼ、僕はそんなに親馬鹿じゃないよっ!!」
顔を真っ赤にするユーノに、なのはは再度溜息をついた。
ユーノが子煩悩な証拠など山のようにあるが、いくら挙げても頭に血の上ったユーノは否定するだろう。
かといって議論を中断しようとしたら、うるさく食い下がってきそうだった。
夫婦二人っきりの時間なのだから、水掛け論などしていないでもっと有意義なことがしたい。
ユーノの言い訳を聞き流しつつ、自分のしたいことリストを脳内でピックアップしそこから現状で可能
なことを数え上げてみると、意外なことに一つしか残らなかった。
二人でのショッピングは前回の休暇でしたし、デートするには時間が中途半端すぎる。行きたい映画も
無い。
しかしこれは堕落しすぎてやしないかと思ったが、ホットケーキを全部腹に収めたため生じた満腹感と、
昼下がりという時間により怠惰となった脳味噌は、まあいいかという結論に至った。最近は夜間一つ屋根
の下にいることがちょっと少なかったこともある。
とりあえずユーノを黙らせるべく、なのはは手を伸ばして人差し指で唇を塞いだ。
「んむぐっ!?」
「ユーナのこと真剣に思ってくれるのは嬉しいけど、今は目の前にいる奥さんを構ってほしいなぁ」
そのまま、ユーノの唇を割って指を侵入させる。歯の間もこじ開け、舌に到達した。残っているホット
ケーキの欠片を指でより分け、唾だけを指に絡める。
「最近、スキンシップ足りてないよ? それに家督がどうとかいうのもね。……私まだ、ユーノ君が頑張っ
てくれたら男の子産める年だよ」
ユーノの顔が別の意味で赤くなってから、おもむろに指を抜く。
唾液がついた指を口元へ運び、舌でちろりと舐めながらなのはは微笑んだ。
「朝もしたけど……久しぶりにお昼からしよっか?」
8years after 〜daytime3〜
「ん……んんぅ、ちゅ……」
柔らかい舌同士が絡む度、意識していないのに切ない喘ぎ声が唇から漏れる。同時に唾液が入ってきて、
気管へと零れ落ちた。
少しむせたクロノは、身体の上に乗せたフェイトとのキスを一度中断した。しかしフェイトはまだクロ
ノを味わいたいらしく、頬から耳たぶにかけてをぴちゃぴちゃと舐めていく。
夫婦の触れ合いというにはかなり卑猥な口づけの光景。それだけでなく、クロノのズボンはジッパーを
下げられ硬くなった肉棒が飛び出していた。そしてフェイトのショーツを纏った腰が、ゆっくりと肉棒に
擦りつけられている。
どこからどう見ても、性交の準備中な二人だった。
最初は本当にただ、睡眠不足解消のため同じベッドに潜り込んだだけであった。
そのまま昼食も取らずこんこんと六時間ばかり眠り続け、ようやくクロノが目を覚ますと先に起きてい
たフェイトが目覚めのキスをしてきて、唇を重ねているうち互いにそういう気分になってしまったという
こと。
つまりはいつもどうりな流れだった。
「……もっとキスして、クロノ」
クロノの呼吸が整ったのを見計らって、フェイトがまたキスをねだってきた。
もうかなり長い時間し続けているが、フェイトはもちろんクロノも全く飽きはしない。だいたいそれを
言うなら、これまで交わしてきた口づけの数は一万やそこらではないだろう。
唇を重ねながら強く抱きしめれば、熟れた二つの果実がお互いの身体の間で潰れた。
クロノはワイシャツ、フェイトはキャミソールの部屋着姿だが、フェイトの乳房は数枚の布越しでも柔
らかさをしっかり胸板に感じさせてきた。
触りたくなったクロノは、額に口づけをしながら身体と身体の隙間に手を滑り込ませて胸を揉んだ。
「ん……おっぱい触りたいの?」
フェイトも身体を少し持ち上げ揉みやすくしてくれる。
裾から手を差し入れれば直に揉めたのだろうが、あえてクロノはキャミソールの上から揺さぶるように
揉んだ。
すべすべした生地の感触は乳房のものとは程遠いが、しっかりとした重みと弾力は手に伝わってくる。
すっかり硬くなった乳首も手の平に感じる。きゅっと弱く抓れば、掠れ声が喉から漏れた。
いつもと変わらぬフェイトの豊乳をゆっくり愉しむクロノだったが、フェイトは物足りなく思っている
のが少しだけひそめられた眉で知れた。
ずいぶん長いこと、この温い前戯を続けている。レース生地のショーツも二人の性器から分泌された液
体を吸って湿り、フェイトの秘裂の形だけでなく熱さと柔らかさまで伝えていた。いいかげん心地よい暖
かさよりも直接的な熱がほしいのは、クロノも同じだった。
「そろそろ、しようか?」
「うん」
こくりと頷き微笑んだフェイトが、クロノのワイシャツを脱がしにかかる。クロノもフェイトのショー
ツをずらしていった。
お互いの上半身と下半身はすぐ裸になったが、クロノのズボンはそのままにしてフェイトはキャミソー
ルを脱ぎ去り、ブラジャーのホックを外した。
昼の光に照らし出され一糸惑わぬ裸となったフェイトを、クロノは目を細めてしばし見惚れる。
クロノが抱いて少女から女へ変えた時から何一つとして変わっていないように見えるフェイトの身体だ
が、肌を合わせ続けたクロノには細部で変化があることが分かる。
例えば胸は重力に負けない楕円形を保っているが、クロードに授乳したことで乳輪が少し大きくなった。
特に変化が大きいのは肌だった。張りはそのままだが、瑞々しさはなまめかしさへと変わりつつある。
皮膚の下に一枚極薄の脂の層が出来たようで、汗をかくとぬめりを増してクロノの身体にしっとりとくっ
ついてくる。
女の盛りを過ぎることなく、円熟しつつある肢体だった。
(……この体を、僕は何回抱いたんだろう)
フェイトと付き合い出して九年と少し。四捨五入して十年と考え、提督時代のなかなか会えなかった時
も含めて仮に平均週二回とする。
数学能力必須の魔導師なら欠伸しながらでも出来そうな計算だったが、クロノのふやけた脳味噌には大
儀すぎる問題だった。
脳裏に書きかけた計算式を放り出して、フェイトに囁きかける。
「今日はどうしたい? それとも、されたい?」
「最初は、したいかな」
言葉と共に、フェイトの腰がゆっくりと持ち上がった。花弁を自らの指で広げ、ぽっかりと空いた口を
亀頭に被せてさっき以上にゆっくりと腰が下がった。
クロノが貫くのではなく、フェイトに飲み込まれる。その実感に、背筋が総毛立つぐらいにぞくぞくと
した。
フェイトに貪られるということが、こんなにも嬉しい。結婚して何年経とうが、自分は妻に惚れきって
いるらしい。
根元まで挿入したフェイトはのっけから激しくすることはせず、数回小さく上下して締め具合や角度な
どの微調整を行う。やがて準備がすんで腰の動きが止まり、フェイトは嫣然と微笑んだ。
「……動くよ」
抜けてしまう寸前まで腰が上がり、落とされた。
尻肉と腰が打ち合う、ぱつんという音が部屋に響いた。時折、愛液の泡が弾けるつぷっという音が混じ
る。
「くっ、相変わらず……君の中は最高だな……!」
上がる時は締めつけの強さで、下がる時は蕩けた柔らかさでフェイトの膣はクロノを慰め、自分も快を
貪る。
単純な上下の動きだけではなく合間合間に螺旋運動も混ぜることで、根元から亀頭まで媚肉に握られ満
遍なく捏ねくられる。
「クロノ動かないの? ……じゃあ、私の好きにさせてもらうね」
別の場所を擦りつけるためか、フェイトは百八十度腰を回して後ろ向きになると再び激しく上下する。
縦横無尽に揺れまわす乳房と顔が見えなくなったのは残念だが、舞い踊る金糸の毛髪とその間から覗く
しなった背骨のきれいなラインも美しいものだった。
それにこの体勢なら、出産を経験したことで引き締まったまま一回りボリュームを増した尻の重みを、
しっかりと感じられる。
乳房と似て非なる手触りの桃尻を撫で回しつつ、クロノは谷間の窄みを指でくりくりと弄くった。
「あはぁん……久しぶりに、お尻でもする?」
腰の律動を止めず、首だけで振り返りながらフェイトが訊ねてくる。
「それもいいけど……。とりあえず、一回出させてもらおうか」
フェイトが腰を浮かせ落とすごとに増した射精感は、腰に満ちている。昔はフェイトがイッてないのに
出したりしたら恥ずかしい気がして意地でも我慢したものだったが、今はあまり抵抗が無い。だいたいも
う二人の性技は互角なのだから、受身になった方が早くて当然だった。
「じゃあ、もう少し強くするね……!」
腰を振る速度が、最速のギャロップまで上がる。
鍛え上げたフェイトの足腰は、男性の抽迭に匹敵する速度の上下運動を可能としているのだ。
あっという間に陰嚢から脳まで上ってきた欲求に、クロノはあっさり従った。どくりと肉棒が震えるの
が自分でも分かり、続いて白濁液が漏れる。
「あ、ああ……」
緩くともフェイトによってもたらされた射精は十二分に気持ちよく、クロノはだらしない喘ぎ声を上げ
た。そして無意識に指が尻の奥にまで潜り込む。
「はぁん……クロノの熱いの、いっぱい出てる……」
射精と後ろへの衝撃で小さな絶頂を迎えたのか、フェイトは潤んだ吐息を漏らす。しかし振り向いた目
と口は、これでは足りないと語る。
「次は、クロノがしてくれる番だよ……」
フェイトの願いで身体を起こしたクロノは、胡坐をかいた上にフェイトを座らせた状態になった。
抱きしめるように回した手の小指、薬指、親指の三本で下乳をじんわりと揉み、残る二本で乳首を挟む。
反対の手は股間に伸ばし、紅く充血した膨らみに指を置いた。そのまま二つの突起をおもむろに弄くり出
した。
淫核や乳首を触るのに応じて内部の締まり具合が変化する。軽く撫でてやればやわやわと包み込まれ、
ぎゅっと摘めば急激に収縮する。
フェイトという精密機械を操作しているようで、クロノは性器による快感を与えることも忘れて熱中し
た。
しかしフェイトも不満を漏らすことなく、身をくねらせ悦んでいる。
「はぅぅ……あふぅっ! 反対側の胸も……お願い……!」
恍惚としたフェイトが望むままに反対側の乳首を弄くってやりながら、クロノは股間の手をフェイトの
口元にやり、だらしなく零れた唾液を掬うと宝珠に擦りつけた。
「ほらフェイト、上の涎と下の涎が混じってる」
「いやぁ、言わないで……!」
自分の唾と愛液でてらてらと光っている淫核と、クロノの肉棒を根元まで咥えこんでいる秘裂。クロノ
に言われて下を向いてそれらを目にしたフェイトの頬は紅くなるが同時に緩みきって、視線は陶酔の色を
増す。
フェイトの快感値が限界を振り切りかけているのを見定めたクロノは、ほんの少しだけ腰を振動させた。
それでも、今のフェイトには充分すぎる刺激となる。
「ん……は……ああっ!」
かき抱いた身体が胎内から肩までぶるっと大きく震え、そのまま断続的に痙攣する。
気を遣りかけているフェイトだが、もっと激しい絶頂が欲しいのか小指を噛んで健気に耐えていた。
楽にしてやるべく、クロノは乳房の手を腰に当て直して持ち上げ、落とした。
何度も繰り返しながら角度を調整し、ちょうど子宮口に切っ先が当たるようにしたところで、自分から
も腰を浮かした。
刹那、激突と表現していい衝撃が二つの肉体に走る。
「もう、だめぇぇぇ!!」
フェイトが絶頂を迎えるのと同時に、精液を絞り取ろうと膣がきゅぅっと締まる。しかし腰をせり上が
る欲求にクロノは耐え、射精ではなく締めつけがもたらす快楽を満喫した。
波が過ぎるとだんだんフェイトの呼吸は定まってきたが、膣はほとんど緩まない。クロノによって開発
され尽くされた身体は、一度果てたぐらいで満足するほど穏やかな仕様にはなっていないのだ。
「クロノ……次は一緒にイッて」
「了解」
小さく囁きそのまま後背位に移行しようと思ったクロノだが、ふといたずらなことを思いついた。
フェイトの肩を掴むと、そのまま後ろに倒れこんだ。
「わっ!?」
不意をつかれたフェイトだが、咄嗟に後ろ手をついて身体を支えた。しかしそれもクロノの目論見どお
りである。
クロノはベッドに背中がつくまで身体を倒すと、フェイトの腰を掴んで揺さぶり始めた。
「あ、あぁっ!」
一見乱暴にされて泣きそうな、それでいて満ち足りている喘ぎ声をフェイトが上げる。
「フェイト、手はそのままでいてくれ」
クロノは少々酷な注文を出しつつ、フェイトが従ってくれたのを確認するとこれまで以上に腕の動きを
激しくした
さっきまでの騎乗位に似て非なる体勢。
少々陰茎が反りすぎており痛みも感じるが、裏筋がびっちりと襞に密着したまま擦られる感触がたまら
ない。
急に無理な体位をとったことで力が入り窮屈になっていたフェイトの膣も、すぐに順応してほぐれてき
た。自分でも僅かに腰を捻り、ちょっとでも高みに上ろうとしている。
フェイトの身体を揺らす度、汗がクロノへと降りかかってきた。身体はこんなに熱いのに汗は冷たいま
まで、顔の上で弾けると本来身体の廃棄物であるはずの水滴は清涼感をもたらした。
フェイトが悶え頭を振ると、金髪がさらさら顔を撫でてくるのも気持ちいい。手が自由だったら、一房
手の取って芳しい髪の香りを嗅いだだろう。
「あくっ、はぁぁ……! ふか、いよっ!」
クロノは自分からも腰を突き上げ、ねとつくフェイトの膣を存分に味わう。何百度貪ろうと、この熱さ
に飽きることは無いだろう。
湿った柔肉が締めつけたまま震え、最期が近いことを教えてくる。クロノの陰茎も、一度出したことな
ど無かったように精液の充填を終えていた。
「だ……すぞ、フェイト!」
「だして……だしてわたしのなかにっ!!」
甲高いフェイトの声と同時に、圧倒的な放出が始まった。早目に出した一回目と違い、我慢を重ねての
射精。量も勢いも快感も桁違いだった。ごぽっと卑猥な音を立てて、秘裂の隙間から零れ落ちてくる。
浴びせるような射精を受けきったフェイトの腕が力を失い、ずるずるとクロノの上に崩れ落ちる。自動
的に結合が解かれ、陰茎がちゅぽりと音を立てて抜けた。
その切っ先は、まだ天を向いている。フェイトもぐったりしているが、求めれば応じるだけの体力は残っ
ているだろう。
「まだするかい? お尻でもしてないし」
「……そろそろクロードが帰ってくるし、ご飯の支度もしなくちゃいけないから」
「じゃあ、続きはまた夜で」
「お尻だけじゃなくて、口でもさせてね」
荒い呼吸で揺れるフェイトの胸をなだめるように撫でてやりながら、クロノは呟いた。
「……それにしても、なかなか次の子供、出来ないな」
世間の恋人よりたぶん回数は多くこなしている。それでも、クロード以降フェイトに懐妊の兆しはない。
「うん。……でも、最近はこれでもいいかなって思ってきて」
「もう二人ぐらいほしいって言ってなかったか?」
「エリオやキャロみたいに私のことお母さんだって思ってくれてる子供達がいるし、やっぱり数じゃなく
てどれだけ愛情を与え合えたかが重要だと思うよ」
言いながらフェイトは身体を回してクロノと向き合い、くすりと笑った。
「でもね、クロードにお姉ちゃんみたいな人、出来るかもしれないよ」
「また保護児童を預かるのか? まあ、僕は一向に構わないが」
「ううん、クロノが寝ている間に母さんから電話があってね。帰ってきたら詳しく説明してくれると思う
けど、今聞きたい?」
「そうだな……。一緒にお風呂入りながら聞かせてもらおうか。匂いでクロードが変に思ったらまずいし」
「じゃあ沸かしてくるね」
フェイトがベッドを離れる前に、最後の締めくくりとして一番深いキスを、二人はゆっくり交し合った。
続く
おまけ
・なのは
教導官。娘達に家で一番偉い人は誰かと訊けば、迷わず母を指差す。
ヴィヴィオに恋人が出来ない理由の一つは「母親に勝たないと嫁にもらえない」という噂があるため。
・ユーノ
無縁書庫司書長。娘達の認識は「百科事典より重い物を持ったことがない人」。
娘の結婚相手には、ついぞお義父さんと呼ぶことを許さなかった。
・ヴィヴィオ
教導官。ぼちぼち「プチデビル」とあだ名されつつある。
エリオが二十歳になっても独身だったらアタックしようと思っていたが、寸前で挫折。
・ディエチ
武装隊員。もしクアットロ達が罪を償い出獄することがあったら、お姉ちゃんと呼びたいと思っている。
・レティ
楽隠居三号。リンディと出歩いていると「おねーさんたちひょっとして女子大生?」とよくナンパされる。
これまた次回に続く
119 :
サイヒ:2008/05/20(火) 20:21:47 ID:S5SaDnUu
以上です。
なんで今回ちっともレティさんがおまけにいるのかといえば、
本来入れるはずだった二話のおまけに入れるの忘れてたから(汗
どうもこのシリーズ始めてからポカが多い。見直したら誤字だらけだし。
なにはともあれ、次回最終回です。
GJ!
いい日常生活ですね。って、キャロって何してるんだろ。その頃。
>>三十三歳クロノと二十八歳フェイトのエロ
何の問題もない。というか、三人娘クラスなら30過ぎても全然守備範囲っ!
最終回、楽しみにしてます。
成熟したエロースが、ここにはある
>>B・A氏
長編の続きが待ちきれん!
エロもいいが続きが気になるぜ。
>>118 ほのぼの未来もいいねえ
でもこのままじゃ、ぷちでびヴィヴィオは一生独身・・・
いっそルーテシアと一緒にエリオのもとに転がり込んで「失楽園」に「人間失格」を読めばきっと明るい未来が!!
>>119 GJ!
女は30過ぎてからが旬なんだぜ…
>>119 GJです。フェイトさんはいくつになってもエロ……若々しくていいなあ。
てか、てっきりユーなの夫婦も突入しちゃうのかと思ってましたw
次回が最終回ですか……。どうして面白い話はすぐに終わっちゃうんだろう。……楽しみにしてます。
追伸
「無縁」書庫司書長<ユーノwww
先日と同じ事言う様で悪いですが、一時間経過しましたので
そろそろ先日にの続きを書かせて頂きますorz
・なのは×スカ(スカの一方的片思いですが)
・けどなのは×ユーノ(恋愛的意味で)なお話でもある
・ユーノ×スカ(友情的意味で。かつライバルと書いて『とも』と読む的意味も兼ねる)もあるよ
・高町なのはは私の嫁なスカ注意
・スカがクールキャラと見せかけた馬鹿キャラ注意
・なのはを巡ってユーノとスカが大激闘を繰り広げます
・レリック事件聖王の揺り篭決戦での感動が台無しになります注意
・実は一番不憫なのはフェイトです注意
・オリキャラも出ます注意
・直接行為に及びはしないけど淫語は出るので微エロ
・本編との矛盾は気にしないで頂戴
・少しツンデレなのは注意
・ちょいとばかし長いので前後編に分けます。
では後編行きます。
聖王の揺り篭攻略戦はさらに進展し、別所で戦っていたナンバーズは
機動六課で鍛えられた若手魔導師の手によって敗れ、さらにはスカリエッティの
秘密研究所にまで管理局に入り込まれ……
「ジェイル=スカリエッティ! 貴方を逮捕します!!」
と、時空管理局機動六課のフェイト=T=ハラオウン執務官の猛攻により
スカリエッティもついに逮捕………と思われた。
「こ…これは…人形!?」
信じがたい事だが、先程までフェイトが追い詰めていたスカリエッティは
スカリエッティそっくりに作られた人形だったのである。
「じゃ…じゃあ…本物の…本物のスカリエッティは一体何処に…。」
フェイトは呆然と天井を眺めるしか無かった。
一方その頃、聖王の揺り篭内部では聖王として覚醒したヴィヴィオとなのはの激闘が
繰り広げられていた。かつてあらゆる世界に敵無しと言われた古代ベルカ聖王の力を持つ
ヴィヴィオの前に流石のなのはも大苦戦。だが自らに多大な負担をかけると言うリスクと
引き換えにした魔力増幅ブラスターによって何とか勝利し、ヴィヴィオを聖王の呪縛から
解き放つ事に成功していた。しかし…………
「素晴らしい! 聖王さえ屠るとは…やはり君こそありとあらゆる世界に並び立つ者の
存在しない究極の女性! ますます君が欲しくなったぞ!」
「す…スカリエッティ!!」
何と言う事か、なのはの目の前にスカリエッティその人が姿を現したのである。
それにはヴィヴィオも思わず泣きそうになりながらなのはの後ろに隠れる始末。
だが、スカリエッティは構う事無くなのはへ近寄るのである。
「フ…フフフ……高町なのは君…これで私の目的が達成される…。」
「な…古代ベルカの再興と管理局壊滅が目的じゃなかったの!?」
思わず訪ねるなのは。が、スカリエッティはやはり構わず答えた。
「確かに科学者としてのジェイル=スカリエッティの目的は古代ベルカ再興と管理局体制の打破だったさ。
しかし、その後も人の世は続いて行くのだ。そう、古代ベルカが再興され、管理局体制が崩壊した
後の世界において生きる一人の男としてのジェイル=スカリエッティの目的は……高町なのは君…
君を我が妻とし、永遠の伴侶として共に生きようではないか!」
「なっ!」
何かいきなりプロポーズされて思わず顔が赤くなるなのは。
「ふっふざけないで! 誰が!」
そりゃなのはだっていきなりこんな時空犯罪者と結婚しろと言われたって嫌な物は嫌だ。
しかし、スカリエッティにはその様な事は通じない。
「フフ…どの道この聖王の揺り篭によって管理局は壊滅するよ。そうすれば君も失業してしまう。
しかし私と結婚すればそこは無問題。老後も安心。どうだ? 悪い話では無いだろう?」
「だから嫌な物は嫌だって…。」
ヴィヴィオを連れ、後ろに下がろうとするなのはの手をスカリエッティは勢い良く捕まえる。
普段のなのはならすぐに避けられたのだが…聖王化したヴィヴィオとの死闘で疲弊し、
かつ元に戻ったヴィヴィオも守らねばならない今のなのはは残念ながら
スカリエッティから逃げる事は出来なかった。
「裏切り者扱いされてしまうのが嫌と言う事か? そこも大丈夫だ。勝てば官軍と言う言葉もある。
つまり勝利者こそ正義なのだ。今の内に私の妻になっていれば、管理局壊滅後の世界で
むしろ正義の勝ち組として君臨する事が出来るのだぞ?」
「だから嫌な物は嫌なの!!」
スカリエッティは嫌がるなのはの唇を無理矢理奪おうとしたのだが…その時だった。
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁ!!」
「!?」
突如として何者かが乱入して来たのである。それは何と…ユーノだったのである。
一体どうやって聖王の揺り篭に侵入したのかは分からないが、ユーノがそこにいたのだ。
「ユーノ君!?」
「ジェイ…君はどうしてこんな事を……。」
なのはを心配したいのは山々だが、今はそれ以上にスカリエッティの事を気にかける
ユーノはスカリエッティへ歩み寄るが…スカリエッティは不敵な笑みを浮かばせた。
「そうか…やはり君とは戦わねばならぬ運命だったか…。君は良い友人だったが…
君を倒さない限りはなのは君を手に入れる事は出来ない…。ならば私は戦う!
行くぞユーノ=スクライア!」
「待て! 待つんだジェイ! 僕はただ君と話を…。」
「え!? え!? 友人って!? え!?」
ユーノをまるで親の仇のごとく襲い掛かるスカリエッティに慌てるユーノだが、
なのはもなのはで状況が読めず困惑する。
「行くぞ! ホアタタタタタ!!」
「まっ! 待て! 待つんだジェイ!!」
まるでキャラが変わったかの様に拳法映画みたいな攻撃を仕掛けるスカリエッティと
慌ててそれを逃げながら回避するユーノ。まあ双方とも戦士では無い故、戦いのプロの
なのはからすれば低レベルな争いであったのだが…不思議と二人の戦いに介入出来なかった。
いや、介入してはいけない何かを感じていたのだ。
「なのは君は渡さん! 高町なのは君は私の嫁ぇぇぇ!!」
「ジェイ! もしかして君は…まだ諦めて無かったのかい!?」
ここでやっとユーノもスカリエッティがユーノを攻撃する理由がなのはを手に入れる為と
理解するのだが、やはり逃げ一辺倒なのは変わらなかった。しかしそれでもユーノは
スカリエッティとある事を話したかった。
「ジェイ! これは一体どう言う事なんだい!? 君は以前言っていたじゃないか!
ロボット工学や生体工学を人々の役に立てたいと言っていたのは嘘だったのか!?
それが何故時空犯罪に手を染めるなんて事に…………。」
「今もその夢は持っているさ! しかしそれを成し遂げるには管理局は邪魔なのだよ!
ロボット工学も生体工学も何もかも…魔法第一主義な管理局のせいでどれもまともに
研究さえ出来ないでは無いか! だが今はどうでも良い事。今ここにいるのは古代ベルカ再興と
管理局崩壊を望む科学者では無くお前を倒してなのは君を手に入れようとする一人の男だ!
それに君だって考古学者になって人々の役にも立つロストロギアの調査をやりたいと
言っておきながら無限書庫とやらに引きこもって本ばかり扱っているではないか!」
「くっ! やっぱりやらなければならないのか!?」
今のスカリエッティには何を言っても無駄だった。今の彼はかつてユーノの親友だった
ジェイ=スカルでは無い。管理局に反旗を翻し、さらになのはを自分の物にしようと企む
悪の科学者ジェイル=スカリエッティなのだ。そうと分かればユーノも心を鬼にし…
ついに攻勢に出た。と言ってもなのはからして見れば低レベルな争いなのは変わらないのだが
それでも介入してはいけない雰囲気は依然として変わらず、ただ見守る事しか出来なかった。
「チッ! やるでは無いか!」
ユーノの攻勢にスカリエッティは思わず舌打ちをする。と、その時…彼はある事を耳にした。
「なのはママ〜怖いよ〜。」
「大丈夫。大丈夫だからね…ヴィヴィオ…。」
「!?」
ヴィヴィオがなのはの事をママと呼んでいた。確かにそれ以前にもヴィヴィオはなのはの事を
ママと呼んでいたのを思い出し、スカリエッティの顔に笑みが浮かんだ。
「ハッハッハッ! この勝負私の勝ちだ!」
「何!?」
「考えても見たまえ! ヴィヴィオを作り出したのは私だ! 言うなれば私はヴィヴィオの父だ!
そしてそのヴィヴィオはなのは君の事をママと呼んでいる。それが何を意味するか分かるか!?
そう! つまりなのは君はやはり私の嫁だったんだよ!! (キバ○シ風に)」
「ふざけるな!!」
M○Rっぽく論じていたのも束の間、ユーノのみならずなのはにまで否定されてしまった。
そしてヴィヴィオも…
「あの白衣のおじちゃん…ヴィヴィオにいっぱい酷い事したからきら〜い…。
でも淫獣のお兄ちゃんは大好き! エッチだけど凄く優しいもん! この間も一緒に
お風呂に入ったし……淫獣のお兄ちゃんがパパになってくれたら嬉しいな〜。」
「い…一緒にお風呂……一体どう言う事かな…ユーノ君…。」
「あ…。」
ヴィヴィオにしてみれば悪気の無い言葉だったのだが…なのはとユーノにしてみれば気まずかった。
「ち…違うよ! あれは僕が風呂に入ってた時にヴィヴィオの方が突然入って来て……。」
「ふんふんそれで…?」
ユーノは慌てて状況説明を行うが、なのはにはただの言い訳にしか聞こえていない。とその時…
「隙あり!」
「うわ!」
間髪入れずにスカリエッティが攻撃して来ており、ユーノは思わずかわした。
その後もユーノとスカリエッティの死闘は続いた。だが…
「フフフ…ユーノ…確かに君も良く戦った。しかし私には勝てない。何故なら私は………
かつて最高評議会のメンバー達がアルハザード技術を使って作り出した超天才児だからだぁぁぁ!!」
「んぉ…。」
ついにスカリエッティのクリーンヒットがユーノの腹部へ決まり、ユーノは思わず腹を押さえて倒れ込んだ。
「どうだね? 君の様な凡人が私に勝つ事もなのは君を物にする事も不可能なのだよ…。」
腹を押さえて蹲るユーノを見下ろしながらそう言うスカリエッティ。
確かに彼は最高評議会がアルハザード技術と使って天才児として作り上げた存在であるが、
あくまでも科学者と言う分野での天才児であって、決して喧嘩が強いワケでは無い。
それでも天才児と言う肩書きが彼を支えているのは間違い無いのだが…そこで…ユーノが立ち上がった。
「ふふふ…その言葉…一体誰に向かって言っているのかな?」
「何!?」
「君がアルハザード技術とやらによって誕生した人工の天才児ならば……僕は放浪の
名門一族スクライア一族……の中において千年に一度生まれると言われる伝説の司書長!
スーパースクライア人だ!!」
「意味わかんねーよ!! ってんご!」
今度はユーノの拳がスカリエッティの腹部に命中し、スカリエッティが腹を押さえ倒れる番だった。
スーパースクライア人…そんな伝説は聞いた事無いし、そもそも伝説の司書長と言うのも意味不明だ。
しかし、自身をそう思い込ませる事によって『天才児』にも負けない力を発揮させている事は間違い無かった。
「どうだい? これで勝負は五分五分だよ。」
「ふ…フフ…面白い…。」
この後も激闘は続いた。双方共に天才だとかスーパースクライア人とか偉そうな事を言っておいて
中々低レベルな戦いだったのだが…それ故に実力は拮抗しており、中々決着は付かない。
既に二人は傷だらけ。顔なんかもボコボコの状態だった。なのに二人は戦いをやめないのだ。
「な…なのは君は私の物だ! 聖王の揺り篭で管理局を崩壊させた後の世界で………
何処でも良い…何処か小さな教会で…………私達は結婚式をあげるのだ…………。
そしてその晩の初夜……夜のベッドで……私となのは君は身を交わらせる……。
獣の様に激しく愛し合い………やがてなのは君は私の子をその身に宿し……産む。
その後も沢山子供を作って…皆で幸せに暮らして行くのだ………………。」
「そ…そんなの嫌だよ! 誰が時空犯罪者の子供なんか!!」
スカリエッティはユーノと激しい殴り合いを繰り広げながらも必死にこれからの
人生計画を語っていた。まあ速攻なのはに拒否されていたが。さらに…
「ふざけるなぁぁぁぁ!! なのはは僕の嫁なんだよぉぉぉぉ!!
魔法の無い管理外世界で平和に暮らし…そこで天寿を全うするはずだった
なのはを魔法の世界に引き込んだのはこの僕だ! だからこそ僕には責任がある!
確かに僕の力は今のなのはにして見れば高が知れるかもしれない……。しかしそれでも…
それでも守って行きたいんだよ! 確かにジェイ…君と違って僕は明確に愛するだとか
そう言う感情を持っているかは分からない…でも…なのはは渡せない! 渡せないんだよぉぉ!!」
「ユ…ユーノ君…?」
なのはの頬は思わず赤くなった。だがユーノもまた必死だった。確かに自分にとってなのはは
ただの友達に過ぎない。しかし…だからと言って他の男になのはを渡したくは無かった。
確かに最初はジュエルシード事件の際にたまたま出会っただけの関係だったのかもしれない。
だがその後で一緒に生活したり…共に戦ったり…もはや掛け替えの無い人になっていた。
故に他の男に取られるならいっそ自分がなのはを手に入れる…そう考えるようになっていたのだ。
その直後だった。二人の拳が同時に互いの頬へ叩き込まれた。つまりクロスカウンターの形となり、
二人は同時に倒れ込んでいたのであった。
「……………………。」
「……………………。」
二人は動かない。もはや二人の体力も気力も限界…と思われていたのだが…
そこでスカリエッティが立ち上がったでは無いか。これにはなのはも絶望する。
「ふ…ふふ………こ…これでなのは君は……私のよ………。」
彼の言葉はそこまでだった。そして再び倒れ込み…すれ違う様にユーノが立ち上がった。
「なのはは…高町なのはは僕の嫁ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ユーノの勝ち誇る様な叫び声は聖王の揺り篭全体に響き渡ったと言う。
その後、まあ色々あってユーノ達は全員脱出。スカリエッティ一派は全員逮捕。
そして聖王の揺り篭も管理局艦隊によって轟沈された。レリック事件はこれにて終了。
事後処理等も終わった後で…なのはとユーノは一つの小さな部屋の中にてテーブルを
挟む形で向かい合って座っていた。
「ユーノ君が私に内緒でヴィヴィオとお風呂に入ってた事だけど〜……。」
「そ…それはあの時言った通りヴィヴィオの方が一方的に…。」
気まずい顔で言い訳するユーノだが、なのはの顔は厳しい。
「確かにヴィヴィオに問いただした所…ユーノ君の言った通りだったけど…酷いよね…。
別に家族でも何でもない小さい女の子と一緒に入浴する男の人なんて……最低だよ…。」
「はい…。」
ユーノは気まずい顔で頷くしか無かった。これでもう二人の仲も終わりか………
恋仲に発展する事はおろか友達でさえなくなるのだろうと…ユーノは考えていた。
「ご…ごめん…なのは…。」
「うるさい! もうユーノ君なんか友達でも何でも無いよ!!」
「うっ!!」
やはりユーノの思った通りだ。これで完全に絶交。もう終わった…。
しかしそこでなのはは一枚の紙を差し出す。それは何と婚姻届………
「でも……責任は取ってね……。」
「え……。ちょっと待って…絶交じゃないの?」
ユーノは状況が理解出来なかった。絶交を言い渡されたのに何故婚姻届が出てくるのか…。しかし…
「何言ってるの? ユーノ君…。私絶交なんて一言も言ってないじゃない。」
「でもさっき友達でも何でも無いって………。」
「うん。確かにそうだよ。もうこれから私とユーノ君は友達じゃない。だってこれから結婚するんだよ。
夫婦になってまで友達だなんてどう考えても変でしょ?」
「え……………。」
ユーノは絶句した。確かになのはの言っている事も間違いでは無いが…やはり実際言われると
ショックは大きい。しかしなのはは構わずに婚姻届をユーノの顔に近付け…
「責任………取ってね………あ…な…た…。」
「はい………。」
ユーノは気まずい顔で頷くしか無かった。
間も無くしてなのはとユーノは結婚した。が、ほぼ時を同じくして獄中でスカリエッティが
謎の死を遂げると言った事件も発生した。しかし、その事件も前述したなのはとユーノの
結婚のめでたさの影に隠れ、直ぐに人々の記憶から消えて行った。
だがこれでスカリエッティの野望が完全に潰えたワケでは無かった。
何故ならば…こう言う事態に備え、スカリエッティは管理局さえ感知しない別所に
秘密研究所を作り、そこで自身の人格と記憶を引き継いだコピーを一つセットしていたのだ。
そう。それこそ獄中のスカリエッティが謎の死を遂げた原因。後の事をそのコピーに任せ
一からやり直す気でいたのだった。
それからさらに数年後の春。その日はミッドのとある小学校で入学式が行われていた。
そこでこれからの自分達の運命さえ知らぬ二人の男女が邂逅を果たす事になる。
「私、ゆのは=スクライアって言うの。よろしくね?」
「名はジェイ=スカル………。」
ゆのは=スクライアとはなのはとユーノの間に生まれた子供であり、そしてジェイ=スカルとは
スカリエッティの記憶と人格を引き継いだコピー。言うなればスカリエッティ・バージョン3の
世を欺く為の偽名であり、二人はこの出会いをきっかけとしてとても仲の良い友達になる事となる。
「友達とはやはり良い物だな…。」
「何言ってるの? そんなの当然じゃない。」
歴史は繰り返す? それとも………
おしまい
書き終えた後で…
ア○メツ理論により記憶と人格引き継いだクローンに意思が引き継がれたとは言え
それまで活動してたスカが死亡する結末は賛否両論ありそうな悪寒がしましたorz
GJです。
ニヤニヤしながら読ませて貰ったけど・・・うん、バージョン2スカがちょっと可哀想
GJ!
しかし、このスカは某顔無しさんを髣髴させる人でしたね
何世代を繰り返しても、きっとその恋は成就されない気がします
GJ。あんた、つくづくギャグにむいてるな。
どうでもいいが、ア○メツでアリメツが思い浮かんだ俺はどうかしてる。
携帯からの保管庫ってもうタイトル検索する以外に見られないんだな
タイトルわからないSSが見れなくなっちまった
138 :
ザ・シガー:2008/05/20(火) 23:15:49 ID:B36m1FRT
唐突だが投下いくぜ。
「風の癒して 恋をする」の第三話、今回で最終回。
そしてエロあり、ここ重要。
風の癒し手 恋をする3
ヴィータはその珍奇な光景に思わず首を傾げた。
そして近くにいたシグナムに“ソレ”を指差しながら尋ねる。
「なあ、シグナム・・・」
「なんだ? まあ、お前が何を言いたいかある程度察してはいるが・・」
「ああ・・・まあいちおう聞くけどさ・・“アレ”なんだ?」
紅の鉄騎が指差した方向には八神家の居間に鎮座するソファ、そしてその上でうつ伏せになってクッションに顔を埋めている風の癒し手の姿があった。
彼女の周囲には視覚として認識できるような凄まじい陰鬱なオーラが漂っており、近づくだけでもその毒気が健康に悪影響を与えそうなイメージすら与える。
憂鬱な雰囲気で周囲の空気を歪める様はさながら自縛霊の如し。
はっきり言って家族の憩いの場であるテレビ前のソファを占拠されては迷惑極まりない。
正直関わりたくはないのだが、ヴィータは意を決して癒し手に声を掛ける事にした。
「おいシャマル・・・・あのさ、なんかあったのか?」
心配そうなヴィータの言葉にシャマルはゆっくりとソファに埋めていた顔を上げて横目に確認する。
その目はまるで死んだ魚のように生気に欠けていた、っていうかぶっちゃけ不気味だった。
「ああ・・・・・・ヴィータちゃん・・」
「“ああ”じゃねえよ。マジでなんかあったのか? 目が死んでるぞ」
ヴィータの言葉が終わるか否かの間にシャマルは再び顔をクッションに埋没させた。
はたから見ると苦しそうな格好だが本人はあまり気にとめていない様子だ。
そしてクッションに顔を埋めた状態でくぐもった言葉で返事する。
「・・・・・・・違うの・・」
「違う? 何がだよ?」
「死んでるのは目じゃなくて・・・心の中に生まれた春風なの・・」
「・・・・・・」
支離滅裂、というか理解不能な返答にヴィータはなんと言えば良いか分からなくなった。
とりあえず黙って不景気オーラ全開の彼女の周囲から離脱した。
そんなヴィータに離れた場所から様子を見ていたシグナムが声をかける。
「どうだった?」
「ああ・・なんかもう重症だな、ありゃ」
「そうか、今度良い病院でも探しておくか」
「そうだな・・・・・出来れば良い精神科医も一緒にな・・」
烈火の将と紅の鉄騎は存外に容赦の無い事を考えていた。
まあ痛々しい姿や発言が目立っては仕方がないかもしれないが・・・
ともかく、そんなこんなで風の癒し手は失恋の痛手にまいっていた。
どんとこい
□
「はぁ・・・」
地上本部内部の医務室、そこでシャマルは最近とみに回数の増えた溜息を吐きながら時計に目を移す。
もうすぐ初恋の彼がやって来る時間だ、癒し手の憂鬱は徐々に重くなっていった。
(もうすぐ来る時間ね・・・・・もう告白とかしちゃったのかなぁ・・もしそうなら・・・・・・・失敗しちゃえば良いのに・・)
もし彼が意中の女性への告白に失敗すれば、傷ついた彼を慰め、あわよくばそれに付け入って彼を自分のモノにできるかもしれない・・・
その思考が頭を過ぎった刹那、シャマルは自分自身の卑しさを恥じた。
(私・・何考えてるんだろ・・・こんなの・・最低じゃない・・)
あろう事か恋した相手の不幸を望む、こんな事はあってはならない筈だ。
あってはならない、だがその妄想はどこまでも抗い難い程に甘美だった。
理性で制そうとも湧き上がる想像上の世界は際限なく広がって心を侵食する。
(ダメ、ダメ、ダメ・・・こんな事考えちゃ・・)
そう念じながら、シャマルはキュッと下唇を噛み締めて邪念を振り払おうとする。
相反し混濁する想いがシャマルの胸の中を渦巻く、しかし彼女の心の葛藤など運命の女神は知りもしないようだった。
「シャマル先生、失礼します」
唐突に医務室のドアが開き、癒し手が夢想し続けていた青年、ケビンが現実に現れた。
シャマルは泣き出しそうだった顔をすぐさまいつもと変らぬ笑顔で飾り、自分の本心を隠す。
「ああ・・いらっしゃい」
でも震える声だけは隠せなかった。
哀しくて千切れそうな心が声になって悲鳴を上げている。シャマルはそれを悟られまいと必死で表情を笑顔に保った。
「今日もなにかケガした?」
「はい、少しだけですけど」
そう言って彼は少し擦り傷を負った腕を見せる。
そしてシャマルの正面に座ると、いつものように自分の腕をそっと彼女に差し出す。
いつもと同じ治療の時間、でも癒し手にとっては切なくて辛くて愛おしい時間。
このまま全てがあやふやなまま終わってしまえば良いとさえ思えてくる。
それでも彼女の口は破滅の残響を響かせた。
「ねえ・・・ちょっと聞いて良い?」
「はい、なんですか?」
「その・・・・好きな子にプレゼントを渡すって言ってたでしょ? もう・・渡したの?」
シャマルはまるで搾り出すような声でそう尋ねた。
本当は聞きたくなんて無い問い、でも聞かなければならない問い。
もしこのまま思い悩み続ければ癒し手の心は砕けてしまうだろう、例えどこまで辛い現実でもはっきりさせなければならないのだ。
「いえ、まだです。実は今日渡そうと思ってまして」
「そう・・・なんだ・・」
シャマルは今にも泣きそうだった、声を上げて嗚咽を漏らしたかった、心がバラバラに千切れてしまいそうだった。
それでも癒し手は無理矢理に悲しみを押さえ込んで笑顔を維持する。
笑顔で彼を励まさなければならない、自分は優しくてしっかり者のシャマル先生なんだから。
そしてシャマルが励ましの言葉をかけようとした時、彼女よりも早くケビンが口を開いて先を制した。
「ところでシャマル先生、ちょっとあっち向いてくれますか?」
「へ? どうしたの急に・・」
「良いからお願いします」
「うん・・・別に良いけど・・」
彼が何を求めてそんな要求をしているかは理解できないが、シャマルは言われた通りにクルリとオフィスチェアを180度回転させて後ろを向いた。
すると背後で彼が立ち上がる音が聞こえ、彼女のすぐ後ろに近づいて来る。
そして首筋にそっと手が伸びた敏感なうなじに明らかに女性とは違うゴツゴツした手が這う。
「あっ・・」
愛しい人の手に触れられて思わず艶めいた声が漏れる。彼の手は大きくて硬くてそしてなにより温かかった。
そしてシャマルは彼の手の伝える熱と同時にそれとは明らかに違う冷たい金属的な感触が首筋の肌に接するのを感じる。
良く響く音と共に癒し手の首に白金色の鎖とクローバーを模った飾り、世にネックレスと呼ばれるアクセサリーが彼女の首に飾られた。
「え? これって・・・もしかして・・」
シャマルは思わず声を上げて振り返る。
頭の中を憶測が過ぎる、今までの経緯を考えて、自分の首に捧げられた装飾を見て、都合の良い想像が彼女の脳裏に描かれていく。
だってそうだ、彼女に“これ”が贈られる意味なんて一つしかない・・・
「シャマル先生が贈り物ならアクセサリーが良いって教えてくれたじゃないですか?」
「それって・・それってもしかして・・・」
「えっと・・自分の好きな人ってのは・・・その・・シャマル先生の事で・・」
男性的な低さを持ちつつ透き通るような落ち着いた声で言葉が紡がれる。
それは癒し手が待ち焦がれたもの、求めて止まなかった思いの成就、愛しい人からの優しい告白。
「良ければ・・・・・恋人になっていただけませんか?」
言葉の残響が鼓膜を響かせ脳に情報を送る、その内容を混濁した思考が理解するのにたっぷり4秒はかかった。
彼の言った言葉の意味を噛み締めた途端に胸が千切れそうなくらいに切なくなった、でもそれは悲しみではなく狂おしい程の嬉しさ為だった。
奇跡と呼ぶにはあまりに小さな運命の悪戯、自分の好きになった相手が自分を好きでいてくれるという話。
でもそれはなんて素晴らしい事なんだろうか。
癒し手は嬉しくて嬉しくて、あまりに嬉しすぎて瞳を涙でいっぱいに濡らした。
押さえきれない嗚咽と共に綺麗な雫が溢れ出してくる。
「えぐっ・・・ぐすっ・・」
「シャ、シャマル先生? もしかして・・その・・・迷惑でしたか?」
突然泣き出したシャマルの様子にケビンは大いに慌てる。
まあ普通に考えたらフラレタとでも勘違いしておかしくは無いのだろう。
シャマルはこれが無性に気に入らなくて腹が立った。
想いが通じ合って自分はこんなに嬉しいのに彼は分かってくれていない。
だからシャマルは彼に厚い胸板に拳をぶつけた。
大して力を込めていなかったが、それは“ポスン”と音を立てて彼の身体にぶつかった。
「・ァ・・カ」
「へ? あの・・・シャマル先生?」
「・・・バカ」
「ちょ! あの・・」
「バカバカバカ〜! 違うの! 好きなのっ!! 私もあなたの事が大好きなのっ!! なんで分かってくれないのよバカ〜!!!」
シャマルは感情を爆発させて彼に当り散らした。
彼の胸に飛び込んで床に押し倒して拳を何度も叩きつける、同時に涙でクシャクシャになった顔も一緒に擦り付けて彼の胸元を濡らす。
“バカ”と“好き”をしゃっくり交じりで何度も繰り返して言いながらシャマルはその後30分ほどケビンの胸元でささやかな暴風雨のように暴れた。
彼は自分の胸で暴れるシャマルの髪や背中を優しく撫でながら、ただ彼女の好きなように暴れさせた。
そうしてようやく少しは落ち着いた癒し手は彼の服に顔を擦り付けて涙を拭う。
「ぐすっ・・・すんっ・・」
「あの・・落ち着きましたか?」
「・・・うん・・ちょっと・・・」
「そうですか、それは良かった」
シャマルの透き通るような金色の髪をそっとゴツゴツした男性らしい手が優しく撫で梳く。
本当に心の底から愛しむような優しい愛撫に、シャマルは心地良さそうにうっとりと目を細める。
そして彼の厚い胸板にスリスリと身体を寄せながら甘えた声で話しかけた。
「ねえ、ケビン君は私の事好きなのよね?」
「ええ・・・まあ」
「ちゃんと言って」
「うう・・はい・・・自分はシャマル先生の事好きです」
その返事にシャマルは一旦顔を離して、彼に向けてとても嬉しそうに満面の笑みを見せる。
癒し手の微笑みはそれこそ天に照る太陽のように温かく輝いていた。
そして美しい笑顔をみせると、また彼の胸板に頬をスリスリと寄せる。
「うん、私もあなたの事大好き♪」
まるで小猫のように甘えた声でそう言いながらシャマルは思う存分彼のガッシリとした身体に自分の肢体をすり寄せた。
引き締まった筋肉を持つ男性的な肉体は一見すると硬そうに思えるが、上質な筋繊維に覆われた青年の身体は触れば存外に柔らかく心地良い。
癒し手は恋心が結ばれた喜びに、彼の肉体のその感触を好きなだけ楽しむ。
しかし、それなりに・・いや素晴らしく起伏を持ったシャマルの豊満な身体が密着すれば“男”なら反応せざるをえない部分がある訳だ。
シャマルはある一点に硬い硬い感触があるのに気付く。
それは股ぐらの間に位置する場所、雄の欲望の権化が滾る欲情に屹立していた。
まあ有り体に言えば彼は“勃起”していたという事で・・・
(ちょ! ええ!? これってもしかして・・・)
男特有の生理現象を目の当たりにしてシャマルは慌てた。
だってそうだ、こう言っちゃなんだが彼女はそれはもう完璧な処女で男性経験はおろか手を繋いだ事もないくらいなのだから無理も無い。
そしてシャマルに股間を凝視され、のっぴきならない自分の状態に気付いたケビンもまた大いに慌てた。
「す、すいませんシャマル先生! これは・・その・・・」
「・・い・・の・?」
そんな彼にシャマルは顔を真っ赤にしてボソボソと呟く。
まるで蚊の鳴く様なシャマルの小さな声は上手く聞き取れない程だった、彼は思わず一度聞き返す。
「はい? えっと、ナニを言って・・」
「その・・・私とエッチ・・したいの?」
期待と不安に満ちて潤んだ瞳で上目遣いに彼の顔を見上げ、シャマルは恥じらいながらも尋ねる。
正直に言えば男性経験の無い彼女にとって男と身体を重ねるというのは少し恐いが、大好きな彼に我慢なんてして欲しくないし年上の女としてせめてリードしてあげたいと思っていた。
シャマルの言葉を受けてケビンは彼女の肢体に目をやる。
恥じらいで淡く桜色に染まる頬、甘い香りを放つ輝く金髪、僅かに潤んだ瞳、白衣と制服を押し上げる起伏に富んだ乳房や尻のライン。
淑女の清楚さと淫婦に淫蕩さが混じりあい、癒し手からはまるで匂い立つような女体の色香が漂っていた。
これに劣情を抱くな、等というのはまっとうな健康成人男性には“不可能”と言って良いだろう。
青年は思わずツバを飲んでその艶姿に魅入られる、自然と股間の雄がさらなる硬度を得て大きくなった。
「そりゃ、まあ・・・したいかって言われれば・・その・・・したいですけど」
「そう・・・」
シャマルはそっと彼の身体から離れると、医務室に備え付けられていたベッドに腰を下ろす。
そして震える手でゆっくりと襟元のネクタイを外していく。
「いや! いくらなんでもいきなり・・」
「別に良いのよ・・その・・・あなたの好きにして欲しいし・・」
「・・・・・」
しばしの沈黙、だがそれは一瞬だった。
彼は黙って立ち上がると、静かにシャマルに近づいていく。
そして癒し手の前に立つと、彼女の顎先にそっと手を添えて顔を上げさせた。
自然と両者の視線が交錯し、熱い眼差しが宙で絡み合う。
数秒かはたまた数瞬かの間見つめあった二人は、どちらともなく顔を寄せて唇を重ねた。
ただ重ね合わせるだけの優しいキスで二人の身体は初めて繋がった。
二人は濡れた唇を触れ合わせ、何度も顔の位置を変えて互いの唇の感触を味わう。
それだけで時間の感覚を失いそうになるほどにシャマルは初めての口付けに陶酔した。
唇から感じる未知の快感はそれだけで舌を蕩かしそうだ。
だが行為はそれだけに終わらない、青年が今度は自分の舌をシャマルの口内に侵入させていく。
「んぅぅ・・ちゅぷっ・・・ぴちゃっ・・んむぅぅ・・」
唾液で口元を淫らに汚しながらシャマルの唇から湿った水音と可愛い喘ぎ声が漏れる。
舌に絡まりながら歯の裏側まで彼の舌がその届く範囲のあらゆる箇所を愛撫して癒し手に快感を刻む。
(やだ・・・キスって・・凄く気持ち良い・・)
生まれて初めて味わう深い口付けは糖蜜よりも甘く火よりも熱く、シャマルの思考は徐々に朦朧と溶けていった。
そして唐突にケビンの手が伸び、ベッドへ優しく押し倒すと同時に癒し手の豊満な乳房に触れる。
大きな手をめいっぱい使ってしっかりと、だが決して強すぎない力で揉みしだく。
突然胸に愛撫を受けてシャマルは一瞬身体をビクンと震わせたが、すぐに強張りをほぐして力を抜いた。
いや、正確には力など入れられなかった。
口内に与えられる口付けの快感、乳房に走る甘い刺激に身体から力が抜けていく。
大きな手が丹念に乳房全体を揉みながら、ときおり敏感な先端部分に指が達して刺激する。
そして同時に上着とブラウスのボタンが外され、シャマルの胸が外気に晒しだされた。
唾液の糸を引きながら顔を離したケビンは彼女の胸元に視線を移す。
そして飾り気の無い純白の下着に覆われた豊かな乳房が露になり彼の眼を楽しませる。
だがシャマルはいきなり胸元を手で隠してしまう。
「あの・・嫌でしたか?」
「ち、違うの・・・・その・・恥ずかしくて・・だって、こんな地味な下着・・」
シャマルは顔を真っ赤にしてそう呟く。
どうやら“好きな人に初めて見せるのならもっと可愛い下着を着ていれば良かった”といういじらしい想いを抱いているようだ。
その様にケビンは痺れるような感覚を覚えた、まるで落雷に打たれたかのように全身に形形容し難い衝撃が走る。
そして無性にもんどりうって悶えたい衝動も覚えた。
まあ俗に言う“萌え”を感じたのだ、それも最高に強烈なヤツを。
「大丈夫ですよ、凄く可愛い(下着と言うよりあなたが!!)ですから」
「本当? うそじゃない?」
「はい」
「うん・・・ありがと」
シャマルは朱に染まった頬で心底嬉しそうに礼を言う。
その微笑みはまるで花でも咲き誇らんばかりの華やかさだった。
彼は思わずまたキスで彼女の唇を塞いだ、まあこれ以上我慢していたら色々と爆発しそうだったのだろう。
再び口付けを開始しながら、シャマルの背に手を回してブラのホックを手探りで探し外す。
戒めを解かれたシャマルのたわわな果実が完全に開放されて先端の乳頭まで晒される。
そうして上の下着を緩めると今度は下に向けて手を伸ばした。
「え! あの! ちょ・・・」
「どうしました?」
「いえ・・・なんでも・・」
シャマルは思わず彼を止めようとしてしまう、なにせ異性に“ソコ”を晒すなんて生まれて初めてなのだ無理も無い。
だが誘ったのは自分だ、いまさら怖気づく訳にはいかなかった。
ベルカ女は度胸が売りだ、引くなどできない。
彼の指がスカートの裾にかかり、上にたくし上げてブラと同じく純白のノンガーターのストッキングに覆われた美しい太股が曝け出す。
むっちりとした素晴らしい肉付きを誇りながらもすらりとしている美麗な脚は、見目麗しい脚線美を強調するストッキングと相まってもはや芸術の域であった。
思わず生唾を飲みながら彼は下着に手をかけてスルスルと下ろす作業に入る。
静かにだが確実にずり下ろされていく下着から、遂にシャマルの秘所が暴かれた。
うっすらと金色の茂みに覆われたそこは、既に果汁を溢れさせてしとどに濡れていた。
下ろされた下着には大きなシミが出来ており、粘り気のある糸まで引いている。
そしてなによりも匂い立つ雌(おんな)の香り、決して臭気ではない仄かな酸味とどこか甘味を感じさせる淫蕩な匂いが男を誘う。
彼はまるで水銀灯に誘われる夜蛾の如くそこへ顔を寄せると、舌を伸ばしてチロリと軽く舐め上げた。
「ひゃんっ!!」
いきなりの快楽刺激にシャマルは愛らしい声で鳴いた。
自分で慰める回数もそれほどある訳でもない彼女にとって、この愛撫は凄まじすぎたようだ。
今までの行為で存分に火を注がれた火照った身体は瞬く間に絶頂に頂きへ駆け上っていく。
濡れそぼった蜜壷の入り口が丹念に舐め上げられ、膣内にゆるりと侵入しては複雑な動きで刺激し、最後のトドメと言わんばかりに淫核を押しつぶすように突く。
シャマルはもうそれ以上、快楽の暴力に耐える事はできなかった。
「ふああぁぁぁあっ!!!」
癒し手は艶を帯びた嬌声を喉から搾り出して嬌声を上げた。
目の前が白く眩く染まり、意識がどこか遠くへ持って行かれそうになる、体の芯が火照って疼きが止まらない、ここまで凄まじい絶頂は生まれて初めてだった。
シャマルは荒い息を切らせながらぐったりとベッドに横たわる。
曖昧に蕩けた意識は甘い霞がかかり上手く思考が働かない。
そんな彼女の頭を彼は優しく撫でて汗に濡れた金髪を丁寧に梳いた。
「シャマル先生・・・それじゃあ、俺もそろそろ・・・良いですか?」
そう言いながら彼はズボンのファスナーを下ろして猛る雄の権化を取り出した。
“ソレ”は逞しい彼の五体に相応しい豪根だった、浮き上がる血管から長さ太さはもとより先端のカリの返しのなんと猛々しい事か・・・正に凶器と呼んで差し支えない逸品である。
シャマルは“ソレ”を見て、朦朧とする意識の中で少しばかりの恐怖を覚えた。
なにせ今日まで男性と手を繋いだことも無いくらいの生粋の乙女である(若干耳年増ではあるが)勃起した肉棒など二次元でしか知らない。
(お、男の子のってこんなに凄いの!? こんなの入れたら裂けちゃうんじゃ・・・)
シャマルは猛々しい肉棒に思わず怖気づきそうになる。
そんな彼女の想いを察したのか、ケビンはまた優しくその金の髪を撫でながらそっと話しかけた。
「別に無理しなくて良いですよ。自分は我慢するの慣れてますから」
その言葉とはにかんだような笑顔にシャマルの中の恐怖心は氷解した。
そして同時に彼に尽くしたいと言う想いがもっともっと強くなっていった。
年頃の男性は性欲が強くて抑えるのが大変だというのは知っている、ならば彼の中の獣欲はせめて自分が満たしてあげたいとシャマルは思う。
そして決心を決めた癒し手は彼の背に手を回して抱き寄せると、自分からそっと口付けた。
刹那の時、だが永遠に近い時にも感じる優しいキスの時間。
どちらともなく顔を離すとシャマルは静かに彼の耳元で囁いた。
「お願い・・・・きて・・」
もうそれ以上の言葉や問答は必要なかった。
彼は小さく頷くと、猛る硬い肉棒の先端を洪水のように濡れている秘所の入り口に押し当てる。
逡巡は僅か、焼けるような熱い肉と肉が触れるや否や剛直は即座に雌(女)を貫いた。
「くあぁあっ!!」
シャマルはその衝撃に悲鳴に似た声を上げる。
それは快感だけでなく明らかに苦痛を孕んだ残響、そして同時に肉棒の先端に感じた抵抗感、彼は一瞬で悟った。
「シャマル先生!? もしかして・・・」
「えへへ・・ばれちゃった?」
シャマルは苦痛に眉を歪めながらも、照れたように舌を出しておどけた苦笑を見せた。
決して痛いなんて口にしない、彼に負担を感じさせたくない一心で痛みを押さえ込む。
「処女なんて・・かっこ悪いわよね・・・でも全然痛くないから気にしないで? 好きに動いて・・ちょうだい」
涙混じりに震えた声でそんな事を言っても説得力は無かった。
そしてそのいじらしい様は彼の胸をひどく打った。
彼はシャマルの身体に手を回してギュッと強く抱きしめた。折れそうなくらいに力を込めて、でも決して傷つけないように細心の注意を払って。
「シャマル先生、無理しないでください」
「私・・無理なんて・・・んぅ」
それ以上なにか言おうとしたシャマルの唇を彼は自分のそれで塞いだ。
舌を絡めて口内を問答無用で蹂躙する、そして同時にたわわに実っている乳房を再び丹念に揉みしだき始める。
「んちゅ・・ふむぅぅ・・・」
彼はゆっくりと痛みを感じさせないように優しく腰を律動させて肉棒を前後させる。
それと同時に唾液で口元を汚しながらシャマルの口内は口付けに容赦なく蹂躙され、乳房の先端の桃色の乳頭は指で転がされ摘まれ引っ張られて存分に刺激される。
その快感が身体に刻まれるたびに癒し手の身体は何度も小さく跳ねる。徐々に下腹部の痛みを淡い快楽が染めていく。
「んっ! はんっ・・・ふああぁぁ・・」
癒し手の口から漏れる吐息と嬌声は聞いているだけで切なくなる程に、どんどん甘く蕩けていく。
少しずつ少しずつ、腰と肉棒の突き上げが強まっていき手や口の愛撫も強くなる。
彼も絶頂に向けてスパートをかけているのだろう。
そして一際強い突き上げと共に快楽の破堤は訪れた。
まるで音が聞こえると錯覚してしまいそうな勢いで粘り気を帯びた白濁液がシャマルの体内に注ぎ込まれていく。
「すごぉい・・・あついぃ・・おなか・・とけひゃうぅ・・」
上手くろれつの回らない言葉でシャマルは膣内を満たす熱に喘ぐ。
それこそ下腹部が溶け膣内がいっぱいになりそうなほど大量の灼熱の精、正に若さを感じさせる圧倒的な征服だった。
彼女の体内に精を注ぐと同時に彼は下腹部に手を伸ばして最も敏感な箇所、淫核を指の腹で擦った。
「ふひゃぁぁあんっ!!」
体内の熱と同時に与えられたその刺激にシャマルもまた再び絶頂へと昇り詰めた。
それこそ生まれてからの数百年の中で初めて感じる最大最高の快感。
破瓜の痛みをも上回るようなその快楽の暴力に彼女の意識は半ば甘く溶けている、もう正常な思考など微塵も働かない。
「はぁ・・・はぁ・・」
シャマルは荒い息を吐きながら身体を小刻みに震わせる。
脱ぐのも忘れて半脱ぎのままだった制服と白衣は僅かに汗に濡れて少しばかり不快感を与えるが、絶頂の余韻にそんな事を気にかける余裕などなかった。
青年はそんな彼女の髪を優しく手で撫でながらそっと濡れた唇にキスをする。
軽く触れ合う口付けだったがその甘い愛撫で余韻の中の糖分がさらに増す、それはまるで空気に砂糖が溶けたような錯覚すら感じるほどだった。
しばらくの間淡い口付けを交わした二人はどちらともなく静かに顔を離す。
深く交わって愛を交わした両者の顔はこれ以上ないくらいの微笑を称えていた。
「大好きですよ・・シャマル先生」
「うん・・・私も大好き・・」
そうして僅かに言葉を交わすと唇は再びキスで繋がった。
もっともっと熱く甘く蕩かせるまで身も心も繋がらなければ二人とも満足などできなかった。
医務室はしばしの間、恋人達の蜜月に彩られていった。
風の癒し手の初恋は、涙ではなく甘い蜜で完結したとかしないとか・・・
終幕。
151 :
ザ・シガー:2008/05/20(火) 23:35:36 ID:B36m1FRT
投下終了です。
いけねえ、オリキャラ注意報出すの忘れてた。
まあアレだ、男なんて筋肉と肉棒の塊とでも思ってりゃ気にはなるめえよ。
ちなみにオリキャラ男の一人称が“自分”というのは、うたわ○るものアニメ第一話見てて考えてたりする。
俺が言いたい事・・・分かるよね?
152 :
ザ・シガー:2008/05/20(火) 23:38:48 ID:B36m1FRT
おっと! 言ってる傍からミステイク!!
>>147 「シャマル先生・・・それじゃあ、俺もそろそろ・・・良いですか?」
↓
「シャマル先生・・・それじゃあ、自分もそろそろ・・・良いですか?」
ハク○ロさんは最初一人称自分ですから、まとめの際はこれでお願いします。
GJです。
シャマルさん可愛いなぁ(最初の黄昏てるとこも含)
何が言いたいか全くわからないけど(多分別作品ネタなんだろなぁ)GJ!
シャマルさんの純愛もいいなぁ。お幸せに。
>>152 GJっす
しかしケビンの声はもう完全に固定されちまいましたよ
割り込んですみませんでした
ありがとう・・・いいもの読ませていただきました。
エロスでビッチなシャマルさんが多い中、これは貴重なかわいいシャマルさんw
できれば、もう少し読みたいです。
ケビンは、声が小児科医のロス先生なわけですね。
GJ。
シャマル先生(数百歳)のエロSSはなかなかオツなものですなあ。
158 :
552:2008/05/21(水) 00:17:52 ID:zYgp/rhX
どうも、前スレでアリすず書いた者です。
自分にしてはものすっげー速度でアリすず書いてきました。
で、見ます?
見ますん
160 :
552:2008/05/21(水) 00:19:42 ID:zYgp/rhX
とと、GJを忘れていた。
皆様、GJです。
>シガー氏
その作品、アニメで泣いたのは久々でした。
勢い余ってゲームも買っちゃったしなぁ…。
>>152 GJ
なるほど、ケビンの声は24時間で事件を解決するあの人なわけか。
組織の失態隠蔽のため反逆者扱いですか
その場合先生と戦う事になるが・・・
166 :
ザ・シガー:2008/05/21(水) 00:45:42 ID:OPC9Fex4
>>156 続き? そんなもんシャマシャマがエロ可愛く彼氏といちゃつくだけだぜ? そんなもん見たいの?
まあ男サイドの話は考えてあるけど、あんまオリキャラばっか(しかも筋肉質な屈強な男)書いてたらあんまりだし。
今のところはレジアスと変態のSS書きます。
>>158 っていうか早く投下してくださいませ、もう股間がのっぴきならない状態になってます!!!
167 :
554:2008/05/21(水) 00:49:02 ID:zYgp/rhX
自分でコテハン間違えるとかどんだけwwwww
GOサイン頂いたので投下したいと思います。
・予告の通りアリすずです。むしろ(ry
・第一話はえろくありませんでしたが、第二話に続き今回もえろいです。
・中学生くらいのおっぱいで妄想してください
そいじゃ、いきます。
168 :
554:2008/05/21(水) 00:49:53 ID:zYgp/rhX
本来なら陽が落ちてしまって夜になり、体育倉庫という断熱材さえも入っていないような建造物の中にいて、躰は当然のように冷えてしまうはずだったのだが、あたしの躰は陽が落ちて行くにつれて火照っていった。
こんなことになるって分かってたならカイロとか持ってきたのに。先刻はそんなことを考えていたが、堕ちてしまった今となっては忘却の彼方へ過ぎ去ってしまった。
今私の視界に写るのは、林檎のように赤くなった笑顔であたしを見つめるすずかだけ。もう、それだけでよかった。
誰も居ないはずの夜の体育倉庫。そこからしゅるしゅると衣擦れの音がする。そんな不可思議極まりない状況の中に、あたしはいた。
○ 堕ちるっていうのはこういうことだと知った日 ○
しゅる、しゅる。
あたしの服が静かに音を立てる。その音がこの部屋に響くたび、あたしの肌色の部分が現れる。
制服姿ですずかの押し倒されるような形のあたし。部屋に響く音はまさしくあたしの服から発せられる音。
すずかはあたしの制服の一番上のボタンにだけ手をかけ、それを外す。
そして、外しやすくなったYシャツも一番上から、そして徐々に下へ。制服のボタンと同じ所までボタンを外し、手を止めた。
あたしの視界からは分からないが、肌を撫でる柔らかい空気によって自分の胸の部分だけがはだけ、顕わになっていることを知覚していた。
すずかの細くて今にも折れてしまいそうな繊細な指が、上の下着のホックに優しい手つきでそれを添える。
その優しい手つきのまま、パチッと静かに音を立てて、ゆっくりと胸全体を空気に曝す。
「綺麗だよ、アリサちゃん」
誰もが見とれるほどの笑顔で潤いを持ったその唇から紡がれるその言葉。自分の裸体を褒めてくれている。そう思っただけで軽く達してしまいそうなほどの胸の高鳴りを憶えた。
ありがとうとお礼の言葉を言おう。そう思ったときにはあたしの唇は塞がれ、口内には既にすずかの舌が入り込んできていた。
「「……っふ…………ちゅ……ゅ……」」
熱い。熱い。
焼けるような深いキスに身を委ね、口の中ですずかを感じる。
たまらなく、熱い。自分の躰は外気に曝されているというのに、だ。
「……んんっ!!」
突然あたしの躰に電撃が走った。一瞬で高みまで上り詰めそうになる。
あたしとすずかはまだ唇を重ねたままだ。けれどもすずかの手は既にあたしをもっと絡め取ろうと動き始めていたのだ。
先刻の電撃の原因。それはあたしの胸に添えられているすずかの手によるものだった。
「……ぁっ……んっ…………ふぁ……」
あたしの口の中を未だにはいずり回るすずかの舌。そしてそれに連動するように、胸に振動が伝えられている。
マッサージをするように優しく揉みしだいていたかと思えば、輪っかの部分をいじらしげになぞった挙げ句、いきなり先端を掴んで宙へと引っ張り上げる。
「ふあっ!!」
その快感に耐えられずに、思わず唇を離してしまう。同時に目をぱっちりと開けるとそこには聖母のような微笑を浮かべたすずかが変わらず私の上にいた。そして、ふふ、と口ずさむ。
「これがいいの? もう、変態さんなんだから」
変態。厭らしい目であたしたちを見てきた男子だったり、時と場所を考えずに胸を揉んでくる友人に冗談交じりで行ったことがある科白。けれども自分にその名詞が使われたことは今までになかった。
普通、言われたら絶対に許せない。屈辱も甚だしい。でも、あたしの躰はそうは思っていないらしく、胸はとくとくと、先刻よりも更に激しい動悸に襲われ、あたしのそこはひくひくと脈打っていることが感覚として脳に伝わってきた。
ああ、あたしは変態さんなんだ。だってすずかにそう言われたら、こんなにも躰の高ぶりを強く感じるなんて、それ以外の言い訳が思いつかないんだもの。
ああ、あたしは変態さんなんだ。それでもすずかなら別にいいや。こんなにも躰の高ぶりを強く感じるなら、もうあたしは変態さんでいいや。
「ぅあっ!! ……いいよぉ、すずかぁ! もっと、もっとぉ!」
「可愛い変態さん」
変態さん、変態さん。頭の中でそのワードが繰り返され続ける。そして胸には笑顔のすずかが送り込む微弱な電流から雷のような電撃まで、様々な大きさの快感の波があたしの心に打ち付けられる。
罵倒の科白を浴びせられながら胸を強く抓られる。その感覚に、あたしはたまらなく感じていた。躰の中が、熱い。
官能の波に揺られつつ、達するのを今か今かと待ちわびていたその時、先刻より続いていた電流の流れがすっ、と止まった。
「っぁ……す、すずか?」
「アリサちゃんだけ気持ちよくなって、ずるいよ」
朦朧とする意識の中、あたしの眼球には、あたしの上から離れて立ち上がったすずかから白いショーツがどこかへ脱ぎ捨てられた事実だけが写っていた。
ぼやける視界。抑えられない動悸。快感で半開きになっている目の中で、すずかのスカートがこつこつと近づいてくる。
そして、少し前にあたしがやったように、しゅるしゅると音を立ててスカートを捲る。ぼんやりとだが、今にも溢れだしそうなほどに潤いを持ったすずかのそこが確かに、あった。
「舐めて、くれる?」
「…………うん」
思わず頷いていた。そして、座ったまま這いつくばるようにしてすずかの股座へと歩み寄る。
すずかのそこへは座っただけでは届かない。しゃがんだ状態で目前の所まで顔を寄せる。
視線を上に上げればそこにはすずかの笑顔。劈くようなすずかの匂いが鼻を通じて前身を駆けめぐり、あたしの心は更に高ぶる。深呼吸をして、上り詰める。
「んっ……」
「すずかのここ、すごくえっちなにおいがする」
深呼吸をした息をそのままそこへと吹きかけると、それに呼応するかのように卑猥な声が上がり、そこはひくひくと蠢き出す。
その淫らな動きに我慢が出来なくなり、ちろちろと赤い舌の先で突くように刺激する。すずかの顔は依然として真っ赤だ。
「はぁぁ……ふあっ……」
先刻よりも一際大きな声が倉庫の中で反響する。目線だけで声の上がった方を見上げると、愉悦の表情で顔を歪めるすずかの顔がある。
自分の行為で感じてくれている。その事実が自分をも刺激され、あそこは火で炙られているかのように熱い。
ぞくぞくする躰を怖く思いながらも、この躰は刺激することを止めず、むしろその艶めいた声を、その苦悶に満ちた表情を、あたしだけが知っているすずかの表情が、もっと見ていたくなった。
「ふふはぁ……ふふはぁ……」
「ぅあっ……しゃ、しゃべるろいきが、いきが、っぁ!」
すずかの声がより一層大きなものになり、耐えられなくなったのか、スカートを掴んでいた両手が離され、あたしはスカートの中に頭を入れているような格好になる。
こうなると、すずかの顔を伺いながら行為に及ぶ。そんなことは不可能になるわけで、あたしは様々な場所を舌で刺激しながらすずかの躰の反応だけで行為を続けていく。
ついさっきまで何をどうしていいか分からなかった自分が、こんなことを自分で考えてするようになるなんて。
昔から物覚えや飲み込みは良い方だと思っていたが、どうやらこっちの方面でもそれは当てはまるらしい。
すずかの反応は実に簡単だ。本当に気持ちがいい場所は前身を震えさせて反応する。さっき喋りながら舐めたときの反応がそんな感じだった。
後は、その反応を示すところを舌の感覚だけで探り当てていくだけだ。ちょっとした宝探しの感覚にも似ている。
下の方から上の方へ、しっとりと濡れつつあるすずかのそこを優しくさするように丁寧に、徐々に徐々に上へと舌を巡らせていく。そして、その「気持ちのいい場所」を指し示すサイン、すずかの前身が痙攣するかのようにぶるっ、と震える。
場所はあそこの一番上のお豆がちょっと飛び出したような感じの場所。あたしは投げられたボールを飼い主に持って帰ってきたときの犬のように、舌を出しながらも目と眉で薄く微笑みを浮かべていた。
「あああっ!! そ、そこっ、は……ぅあっ!」
絶叫とも呼べるすずかの声が、倉庫の中を文字通り木霊する。
すずかの躰は痙攣することを止めず、スカート越しにあたしの頭をすずかの躰へと押しつける。
しかし、押しつけられてもなお、あたしはそこへの刺激を止めず、むしろ距離が近くなったことで舌で舐めているだけではなく、口で含んで棒付きの飴を舐めているような感覚ですずかの敏感な部分に吸い付き、舌で転がす。
その瞬間、ぷしゅっ、という音と共に、すずかの奥から透明な液体が洪水のように止めどなく流れ出た。尿とはまた違うこの液体。自分のを舐めたことなど無いが、先程の深いキスの粘液と同じくらいに、自分には美味しく思えた。
もっと感じて欲しい、いやらしい液体を、もっと、もっと。そう思うと自然とすずかへの責めは強くなる。
そして、あたしが刺激を強くするたびに、あたしの頭を押さえつける力はより一層強くなり、海老反り気味に躰を後ろへと反らす。
「ぅあっ! ……ふあぁぁぁぁ!!」
スカート越しに聞こえてくるすずかの嬌声。舌越しに伝わってくる、自分が吸い付いている彼女の秘部の湿った感触。そして、舌に残る女の子特有のしょっぱいような味。
自分で彼女が感じてくれている。その事実があたしの脳をこれでもかと溶かしていく。そして、彼女との行為に溺れていく。
あたしは既にすずかと一緒に感じていくことしか頭になかった。その証拠に、しゃがんだあたしの股間からは自分の指が二本ほど覗いている。
そして、もう達してしまうのではないかというほどに、ネチョネチョと厭らしい音を立てながら、その指を速い速度で上下に動かす。
無意識のうちに自分で動かしていたらしいが、今のあたしにはそんなことを気にしている余裕などありはしない。
今はただ、自分がすずかを感じさせられている。その事実がたまらなく嬉しく、そして―――――
「いくううっ!! あ、ありさひゃぁぁん、わ、わらひいっちゃうよぉぉぉっっ!!!」
「すずかぁっ!! ぅぁっ! あ、あらしもぉっ!!」
「「うあああああっっっ!!!!」」
―――――何よりも愛しく感じているのだから
174 :
554:2008/05/21(水) 00:58:25 ID:zYgp/rhX
今回はここまでです。
ここまで、ということはなんか続きがあるらしいですが、いつになることやら。。。
それでは、偉大なる先達にもう一度GJして、今日の投下は終わりです。
それでは。
百合百合甘甘エロスGJ!!!
なんでまあ、ここまでエロイかねこの二人は・・・実にけしからんですな。
しかし“今回はここまで”という言葉から察するにまだ続くご様子、楽しみで仕方がありません。
176 :
B・A:2008/05/21(水) 01:33:38 ID:HDV/E8ds
>>63 お手数おかけします、ご苦労様です。
>>54 いえいえ、十分堪能させていただきました。
何より、氏のSSでリンディさんが通販にハマっているという設定がでなければ、テンコ盛りのエロは思いつきませんでした。
さて、前の人の投下から30分・・・・・そろそろ投下して良いですか?
もちろん!
裸で!
179 :
B・A:2008/05/21(水) 01:49:50 ID:HDV/E8ds
服を着て、今回は非エロw
注意事項
・B・A版エリルー時空のお話
・主人公はヴィヴィオ(と言いつつ今回は出番なし)
・オリキャラが出ます
・非エロです、そしてバトルです
・sts本編から11年後の物語
・フェイトが天寿を全うしております
・その他かなりの捏造多し
・タイトルは「Das Erbe zur Zukunft」 意味:未来への遺産
第4話 「自分殺し」
自分と同じ顔をした男と対峙し、デバイスを握る手に嫌な汗が滲んでくる。
ケーニッヒと名乗った男は、自分がエリオ・M・ハラオウンのクローンだと言った。
それを裏付けるかのように、二人の風貌や背格好はどこまでもそっくりだった。唯一の違いを述べるとするならば、デバイスとバリアジャケット、
そしてエリオが隻眼であるのに対してケーニッヒは両目とも健在であるということくらいであろうか。
「どうして、自分のクローンが存在しているのか疑問に思っているみたいだな? お前、研究所で自分が何されたのか覚えてないのか?」
「いいや、忘れたくても忘れられないさ」
プロジェクトFによって創り出されたクローンであることがバレ、モンディアルの両親から引き離された。
その日から繰り返された実験動物のような日々、非人道的な実験の数々を忘れることなどできない。
「オレはその研究所で生まれたんだ。第二世代クローン・・・・つまり、クローンからクローンを創ればどのような個体が生まれるのかを調べたかったそうだ。
そういう意味では、オレとお前は兄弟ってことになるな、こいつは。もっとも、オレは局に保護されてすぐに引き取り手が見つかったんで、お前と会うのはこれが初めてだが」
「・・・・・・・・・」
「同情なんてするなよ、オレはオレなりに幸せに生きてきたんだ。それに今は殺し合う身、下手な同情は命取りだぜ、こいつは」
「・・・・・っ」
挑発するような言動に惑わされぬよう、意識を研ぎ澄ませる。
脳裏を過ぎるのは愛する妻と娘の笑顔。この笑顔が瞼に焼き付いている限り、自分が負けることはない。
例え勝てずとも必ず生き残る、それがかつて自分に課した誓いだ。だが、そのための邪魔になる思考は排除しながらもエリオは考えずにはいられなかった。
この男は、いったい何を理由に自分を殺そうとしているのだろうか?
「どうした? 来ないのならこちらから・・・・・いくぞ!」
「っ!?」
思考よりも早く体が反応し、繰り出された神速の突きをストラーダで受け流す。
初撃を捌けば体が自然と動いていく。身に刻まれた戦闘経験が脳を支配し、駆け抜けざまにバルディッシュを振るう。
その一撃は返す刃で弾かれ、熱砂の荒野に火花が散った。
「どうした、動きが遅いぞ!」
「そういう台詞は、僕より速くなってから言え!」
《Sonic Move》
加速魔法が発動し、エリオの姿が掻き消える。文字通り風と化したエリオはストラーダを一閃させ、遠心力を加えた一撃をケーニッヒへと叩きこむ。
「ふっ・・・・」
《Sonic Move》
瞬間、ケーニッヒもまた加速した。
驚愕は起きなかった。同じ姿、同じ武器。ならば、同じ魔法を使ってもおかしくはない。
いわば彼は鏡に映った向こう側だ。攻撃の手段が同じならば、次に相手がどのような行動に出るのかも手に取るようにわかる。
「でやぁぁっ!!」
「チィッ、ウロチョロと目障りな・・・・・」
目に見えぬ光速の世界で二人はぶつかり合う。一打弾かれる度に砂塵が舞い、一撃が空ぶる度に大地が割れる。
誰も侵入できない速さの領域で切り結ぶ二人に、周りにいた男達は割り込もうという気すら起きなかった。
「何故だ、何故僕を殺そうとする! 僕を殺して、君が僕になりかわろうって言うのか!?」
「そんな理由で人を殺すか! オレはオレ、誰が何と言おうとケーニッヒ・エリオ・スクーデリアだ。
自分の存在証明とか、そういう青臭いのは大嫌いなんだよ!」
「だったら、何故!?」
「保険だよ!」
斬撃を受け止めきれずにエリオの体が大きく後退する。その後ろは、濁流の流れる深い谷であった。
「機動六課と事を構える以上、その戦力は削っておいた方が良いからな」
「僕一人を殺したって、機動六課が弱体化するなんてことはない」
「そうでもないぞ。お前は自分の影響力を軽視しがちだ。英雄ハラオウンの名前、JS事件を解決に導いた英雄としての称号、
フェイト・T・ハラオウンから受け継いだ“金の閃光”という二つ名・・・・・・・・こんな奴が戦場にいられたんじゃ、士気も上がって要らぬ苦戦を強いられそうだからな、こいつは」
「だから・・・・・・殺すのか?」
「嫌なら抗え、十二年前にそうしたようにな」
「・・・・・・・・・」
無言でエリオは術式を構築する。
彼の言う通り、抗わせてもらおう。自分はここで死ぬわけにはいかないのだから。
「ケーニッヒだったね・・・・・・悪いけれど、死なない程度にまで痛んでもらう」
撃鉄が起こされる。
スイッチが切り変わり、自分を構成していくものが塗り替えられていく。
思考は更に冴え渡り、体は更に軽くなり、五感は更に鋭くなっていく。同時に、煩わしい邪念もなりを潜め、無感動なまでに心が凍てついていく。
その瞬間、エリオは完全なる戦闘機械と化した。
「っ!?」
ケーニッヒからすれば正に不意打ちだった。何の前触れもなく振るわれた槍は正確なまでに急所を狙っており、
反応が一瞬でも遅ければ致命傷どころの話ではなかったからだ。
「気配が変わった・・・・・・貴様、その目は真っ当な人間のものではないな。その力の果てに何を見た?
全てを捨て、愛する者のために自分すら傷つけ、摩耗し果てた先にお前は何を見た?」
「全てを失った!」
跳躍と共にエリオは加速する。その速さは先程までの比ではなく、一挙動の度に骨が軋みを上げ、筋肉が断裂していく。
それは明らかなオーバーワーク、術者の命をも揺るがしかねない魔力の循環に血管が破裂し、皮下組織で内出血が起こる。
それでもエリオは加速することを止めない。彼自身の意地が、この場で止まることを拒否していた。
「何も得られなかった! 守りたいと思ったものですら僕を拒絶した・・・・・これはそういう呪われた強さだ。
それでも、大事な家族の幸せを守れるなら、僕は何度だってこの力を振るってやる!」
「ああ、同感だ。だが、そういう台詞は人を殺せるようになってから言え!」
繰り出した神速の攻撃を捌ききり、ケーニッヒはエリオの長身を蹴り飛ばす。
バリアジャケットに阻まれたおかげで痛みはなかった。むしろ、限界を超えた加速を続けたことによるバックファイアが全身を蝕み、
脳内麻薬の過剰分泌で神経が悲鳴を上げている。
「辛そうだな・・・・・・後一歩、死のギリギリまで危険を犯せば俺に一太刀浴びせられたものを・・・・・・・だが、お前はそれができない。
騎士としての誇りが人殺しを許さない。愛する者への思いがお前を戦いに殉じることを拒んでいる。自分と家族と敵、3つも命を抱え込んで、お前はこれからも勝ち続けることができるのか?」
「覚悟はできている」
「そうか・・・・・だが、そんなものじゃ大事なものは守れない。本当に守りたいものがあるなら、手段を選ぶことすらおこがましい。
人間は自分の大事なものだけ守っていればそれで良いんだ、こいつは」
ケーニッヒの体から凄まじいまでの怒気が吹き上がる。それはエリオが纏う氷のような闘気と混じり合い、吹き荒ぶ風となって空間を侵食していく。
エリオがケーニッヒに垣間見たのは絶望だった。
失うことを恐れ、明日が訪れることを諦観し、せめて自分が守りたいものだけでも守ろうと足掻く狂戦士の生き様であった。
ケーニッヒがエリオに垣間見たのは希望だった。
ささやかな幸せを願い、明日が訪れることを信じ、自分の大切なものを守ろうと歩みを止めぬ騎士の生き様であった。
言葉はいらなかった。対峙した瞬間から感じていた既知感は嫌悪へと変わり、明確な殺意となって手にしたデバイスに宿る。
その熾烈さを承知し、辿り着く先を覚悟する。自分達が否定しあわねばならない存在であることを、二人はこの瞬間に了承した。
「ストラーダっ!」
「バイヨネット!」
《Sonic Move》
再び光速の世界へと加速した二人は、雷光を迸らせながら刃を一閃させる。
速度で勝るエリオが瞬時に相手の懐に入り込み、遠心力を込めた戦斧の一撃を後頭部へと叩きこむ。
しかし、必殺の思いを込めたその一撃は反応速度で勝るケーニッヒには通じない。
エリオの斬撃が到達するよりも早くその軌道を読み切り、機械の如き正確さで四肢に命令を送っている。
ならばと立て続けに突きを放ち、堅牢な防御を崩しにかかる。
バルディッシュを戻す勢いで放ったストラーダによる突き上げは読まれていた。
そこから振り下ろした斬撃とバルディッシュによる横薙ぎはバイヨネットで受け止められる。
そのまま体を回転させての回し蹴りも捌かれる。
母と師と好敵手に鍛えられ、多くの次元犯罪者を地に沈めてきた武術がこの男には通用しない。
ほんの一瞬、僅かに速さが足りないばかりに。
ほんの少し、打ち込む速さが遅いばかりに。
僅かな、しかし大きな差を埋める方法は一つ。肉体の限界を無視し、相手の反応速度よりも速く動くことだけだ。
だが、それをするわけにはいかない。そんなことをすれば過負荷で肉体が損傷し、最悪の場合死に至る。
必ず生き抜くという誓いを己に課した以上、死の恐れがある方法をエリオは選択することができなかった。
そして、疾風を超える攻防を幾数回と繰り返し、とうとうケーニッヒの槍の穂先がエリオの心臓を捉えた。
「もらったぁっ!!」
「・・・ストラーダ!」
《Explosion》
バイヨネットの刃が胸を貫くよりも早く、ストラーダのブースターを噴かせて距離を取る。
慣性の法則を無視した軌道に体が軋みを上げ、噴射した余剰魔力で髪が焼けるが、エリオは構わず体を捻って態勢を立て直す。
「鬱陶しい、蠅かお前は!」
《Photon Lancer》
バイヨネットが煌き、雷の弾幕がエリオ目がけて放たれる。研ぎ澄まされた雷の槍は掠っただけでも致命傷になりうる破壊力を秘めている。
元より防御の不得手なエリオは高速飛翔するそれを受けようとは考えず、ストラーダのブースターと神がかり的な旋回運動でそれらを避けていく。
そして、全弾回避と同時にバルディッシュを構え直した。
《Haken Form. Haken Saber》
「はぁぁぁぁあっ・・・・・・はぁっ!!」
自由落下に身を任せながら体を弓なりに反らせ、戦鎌と化したバルディッシュから光刃のみを射出する。
ブーメランのように大きく回転する光刃は弧を描きながら円形状に変化し、ケーニッヒを追尾する。
同時にエリオは再度、加速魔法を発動させて反対側から追い込むように斬りかかった。
速さで勝てぬ以上、小手先であの驚異的な反射神経を封じるしかない。
バルディッシュ単体では不可能な三次元殺法は、そういった相手と戦うために作り上げた、エリオ独自の戦法だ。
「っ・・・バイヨネット!」
《Panzerschild》
咄嗟にケーニッヒは左手を掲げて防壁を展開する。
自分のクローンなら、恐らく彼の魔力資質も自分と同じで本来ならば防御は不得手のはず。
それでも攻撃を受け止めたのは、捌き切れるという確固たる自信があるが故だ。現に彼は右手のバイヨネットを引き寄せ、
どのような攻撃にも対処できるよう注意を払っている。それこそ、エリオの術中であるとも気づかずに。
「なっ・・・・!?」
凄まじい勢いで光刃が衝突したバリアに噛みつき、隙間をこじ開ける。
ハーケンセイバーの特徴は変則的な動きとバリアを「噛む」性質である。まるで蛇のように標的へ飛び、一度でも噛みつけば魔法を解除するまで放さない。
驚愕するケーニッヒを見てエリオは確信する。この男は、バルディッシュに登録されている魔法を知らない。
ここまで打ち合って、相手との技量の差はほとんどないことは明白だ。それ故に、それは致命的なまでに大きな差となった。
そして、瞬く間に処理能力の限界に達したバリアの綻びに目がけて、エリオは己の必殺を打ち込む態勢に入った。
「必中、一閃ッ!」
「くっ、まずい・・・・・・・なんて言うと思ったか?」
「っ!?」
突撃をかけようとした瞬間、エリオは全身が重くなったような錯覚を覚えた。
同時に、ケーニッヒのバリアに噛みついていた光刃が消失し、ストラーダに注ぎ込んだ魔力も霧散していく。
「AMF!?」
即座にエリオは、周囲一帯に魔力結合を無効化するAMF(Anti Magilink-Field)が展開されたのだと推測した。
その推測を裏付けるように、岩陰や崖下から無数のガジェット達が姿を現す。
「撃て」
《Panzergeist》
ケーニッヒの号令でガジェット達は一斉に砲撃を開始する。突撃の態勢に入っていたエリオはそれを避けることもできず、成す術もなく吹き飛ばされる。
咄嗟にストラーダが防壁を展開したが、それもAMFによってほとんど意味は成さなかった。
「卑怯か? ベルカの騎士は一対一を重んじるからな。だが、オレは騎士ではあるがベルカに魂を捧げたつもりはない。
勝つためならば、守るためなら手段など選ばないのさ、こいつは」
「そんなやり方で、いったい何を守るって言うんだ・・・・・・」
「世界だ」
地に伏しながら苦しむエリオの右腕をバイヨネットが一閃する。
ストラーダをその手に握ったまま、切断された右腕が紫電を迸らせて宙を舞う光景をエリオは直に見せつけられた。
支援
「ストラーダァァァァァッ!!」
《兄弟っ!!》
激痛で視界が焼ける。元より義手である右腕から出血はなかったが、余りに正確に再現された痛みは彼の戦意を打ち砕くには十分な威力を秘めていた。
それでも痛みを堪えてストラーダのもとへ向かおうとするが、ガジェット達はそれを阻もうと絶え間なく砲撃を撃ちこんでくる。
AMFによって魔法の発動すら無効化された今のエリオに、それを防ぐ術はなかった。
「終わりだぁっ!!」
「あぁぁぁぁっ!!」
止めを刺そうと放たれた突きをバルディッシュで受け止めた瞬間、エリオの体がバランスを崩す。
直後、彼は崖を踏み越えて深い谷底へと転落した。
「わあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
悲鳴が濁流に呑まれ、荒野に静寂が戻ってくる。
疲弊した体を労わるように呼吸を整え、ケーニッヒはバリアジャケットを解除して谷底を覗き込んだ。
轟々と流れる濁流に呑まれては、死体を見つけ出すことは不可能に近い。
仮に見つけ出せたとしても、岩や川底にぶつかって傷ついているだろうから、本人かどうか確認するのも難しいだろう。
「お怪我はありませんか、同志ケーニッヒ」
脇で傷ついた仲間の介抱をしていた男がケーニッヒに聞いてくる。
「ケガか・・・・・・・ふっ、ないわけないだろう。ある意味では自傷行為だからな、こいつは」
自嘲気味にケーニッヒは答える。
肉体的なケガは皆無であった。打撲は多少あるが、終ぞあの男は自分に一太刀も打ち込むことができなかった。
そんなことよりも、胸に巣くう形容し難い空虚感の方が遙かに重傷だ。
敢えて表現するならば、これは後悔だろうか?
自分の手首を切り、その痛みに対する後悔。
投身自殺を図り、死に切れなかった時の後悔。
服毒自殺を図ろうとして毒薬を手にし、恐怖に震えた時の後悔。
嬉しさも喜びもなく、ただ息苦しいだけ。かくも自分殺しとは虚しいものだ。
「死体を確認しますか?」
「必要ない。利き腕を失い、この高さから落ちたのでは助かるまい」
何の達成感もない後味の悪い勝利について、ケーニッヒはそれ以上思い煩うことを止めた。
今、思うことはただ一つ、自分に勝利を与えてくれたガジェット達を労おうという気持ちだけだった。
その時、ふと視界に切断されたエリオの右腕が目に入った。その手は今でも、槍と化したデバイスをしっかりと握り締めており、
主を失ったデバイスはまるで己の不甲斐無さを悔いているかのように鈍く輝いている。
(アームドデバイスが自動で防御を行った・・・・・・まさかな?)
ミッドチルダ式と違い、ベルカ式にはオートガードという概念はない。
攻防をあくまで魔法で行うミッドチルダ式と違い、ベルカ式ではアームドデバイスを武器として用いるため、
防御魔法を展開するよりもデバイスで受け止める、受け流すといった具合が多い。そのため、勝手に魔法を唱えて術者の動きを封じぬよう、
アームドデバイスにオートガードの機能は持たせないのが普通である。しかし、先程エリオのデバイスは自らの意思で防御魔法を展開していたように見えた。
物事には常に例外が付きものであるし、自分の見間違いかもしれないが、何故だか非常に気になってしまう。
一抹の疑念は彼を捕らえて離さず、気付けば主なきデバイスをその手に取っていた。
□
同日の深夜、ミッドチルダ某所に存在する監獄が何者かによって襲撃を受けていた。
そこに収監されている囚人達は例外なく何らかのロストロギアを悪用した者達ばかりだ。
そういった輩は総じて場慣れした兵ばかりで、徐々に大きくなっていく爆発音や鼻を燻る煙の匂いもさして気にすることなく居眠りや読書に興じている者も多い。
中には、看守に賄賂を渡して外の戦闘風景を実況中継させている者もいた。
「なあ、ここを襲撃している奴らって何者なんだろうな?」
「さあな。何れにしろ、かなりの馬鹿に違いないだろうぜ。何せここは、未だかつて誰も脱獄したことのない難攻不落の要塞だからな」
「脱走を防ぐための警備は地上本部並らしいからな」
外の騒ぎなど自分には関係ないとばかりに、囚人達は鉄格子越しに好き好きに話し合う。
そんな中、たった一人だけ会話に参加していない囚人がいた。
「おめぇ、さっきからやけに静かだな?」
「ああ・・・・・ああ、私のことですか。ええ、まあ・・・・・・あなた方のお話が随分と興味深いものでしてね、つい聞き入っていたのですよ」
「ああ? 俺らの話がか?」
「ええ・・・・・・今まで誰一人脱獄した者がいないとか。ならば、私がその最初の一人になりましょう」
その言葉に、囚人達は一斉に笑いだした。
「あははは・・・・・何言ってんだおめぇ」
「無理に決まっているだろ。いくら召喚師だからってよ、魔法が使えなきゃ何もできない役立たずじゃねぇか」
ここに収監されている囚人で魔力資質を持つ者は、例外なく魔法を封じる手錠を嵌められることになっている。
それをつけている以上、初歩の補助魔法ですら使用することができない。また、壁や天井も対魔法のための術式で加工されており、事実上の破壊は不可能だ。
それ故に、ここは難攻不落の要塞として今日まで一人の脱走者も出すことはなかったのだ。
「それでも、おめぇは脱走するって言うのかよ?」
「ええ、もちろん・・・・・・・・ああ、そこは危ないから下がっていた方が良いですよ」
男は冷ややかな笑みを浮かべ、もたれかかっていた壁から離れる。直後、轟音と共にその壁が粉砕され、人が一人通れるだけの穴が空けられた。
衝撃で向かいの部屋にいた囚人が尻餅をつき、朦々と粉塵が舞い上がる。その向こうからゆらりと現れたのは、甲冑に身を包んだ白髪の騎士であった。
「お待ちしておりましたよ、エスパーダ」
「貴公がロデオ・エステートか・・・・・・こうして相対するのは初めてだな」
「あなたとのやり取りは全てスクーデリアが仲介していましたからね」
下卑た笑みを浮かべながら、ロデオと呼ばれた男は立ち上がる。そっと両腕を差し出すと、白髪の騎士は無言で彼の手にかけられた手錠を手にしたグレートソードで両断した。
「では行くぞ。陽動の連中もそろそろ限界であろう」
「ご随意に・・・・・それでは皆さん、長い間お世話になりました」
一年半もの時間を共に過ごした囚人仲間に一礼し、ロデオは白髪の騎士に伴われて悠々と牢から抜け出した。
空を見上げれば満点の星が輝いており、地上を見下ろせば警備の魔導師が虫の息で転がっている。
殺さない程度に手加減している辺りが、これを行った人物の技量の高さを物語っていた。
(お人好しめ・・・・・・・だが、ここを出るのに形振り構ってなどいられぬ。
待っていろ、機動六課、そしてルーテシア・アルピーノ・・・・・あの時の屈辱、必ずや返すぞ)
白く輝く月にロデオは誓う。
召喚師ロデオ・エステートの脱獄に看守が気づいたのは、その少し後のことであった。
to be continued
189 :
B・A:2008/05/21(水) 02:34:26 ID:HDV/E8ds
以上です。
本当はこの後に機動六課のシーンまで持っていきたかったけれど、例によって長いので次回に持ち越し。
主人公を登場させないなんて、さすがザ・主人公。
支援ありがとうございました。以下、補足と登場人物紹介です。
ロデオ・エステート
脱獄囚。ルーテシアに恨みを持つ召喚師。
名無し時代の彼を覚えている人はきっといないはず。
白髪の騎士
通称はエスパーダ(スペイン語で“刀剣”)。
ロデオの脱獄を手助けしたケーニッヒの仲間(?)。
声は凄く渋い。
くせえ
>>174 百合GJ!
続き楽しみに待ってますね!
ふと思ったが、それも保管できないかね?
PukiWikiってzipの保存もできたと思うんだけど…
livedoorじゃなかったっけ
それ以前に需要があるのだろうか?
あとがきでありもしない締め切りが云々とか、誰も待ってないのに何々の続きは(ry とか言ってるのと同じ匂いがする。
>>189 GJ!!
エリオもピンチだし、ルーも危ない
展開がすごい気になる。
そしてヴィヴィオもいいが、何故かエリオメインの方がしっくりと来てしまう不思議
ロデオ・エステート・・・人型召喚とどっかの国で祭られているぱちった召喚使って
エリオとルーのラブラブPZBで敗北したあの人か?
今なんとなくまとめサイトを見てて思ったんだけどさ、マイナージャンルに
ある『キシャー』ってジャンルなのかな?
キシャー(あ?文句あんのか?)
>>198 まだジャンルというには少し弱いかと。
それゆえにタグ登録はされていないわけですし。
9〜29スレ投稿分まで保管庫を整理したところで提案があります。
単作のみの方の作者ページが結構な量見受けられるので、
それらの方の作者ページを「名無し」として1ページにまとめてしまおうと思うんですが意見が聞きたいです。
>>193でTRPGリプレイみたいなSSとかないの?
>>200 自分個人としては異存はないです
わざわざ整理してもらってる立場なので
203 :
562:2008/05/21(水) 19:04:52 ID:nyW/4rQN
>>200 異存無しです。
それと、出来ればお願いがあるんですが、スレでは作品の最初にある注意事項を
まとめの方にも上手く入れられないでしょうか?
やめてくれ恥ずかしい
注意書きとか保管庫には載らねえという前提で書いてるもん
同感だ。
恥ずかしくてかなわない。
羞恥プレイがたまりません><
まで読んだ。
ただ、オリキャラとかグロとかの注意書きは入れといた方がいいかもしれないけどな
208 :
562:2008/05/21(水) 20:43:28 ID:nyW/4rQN
まあ、自分は新参なんで考慮してくれると助かると思ったのですが、
以前からいる職人さんが嫌なら申し訳なかったです。
↓気を悪くした
>>204>>205氏に言い訳↓
注意書きと言っても、ノリノリな文章でなく、最初に『・』を付けて説明するやつの方です。
それが無いと、例えに↑にあるB・A氏の作品を使わせていただきますが、
この作品は前作があるけど、それを知らずに最初に保管庫で見たら話が分からないと思うんです。
で、以前から居た人なら、分かるし、保管庫も見直すためには問題ないのですが、
新参者には、ちょっと厳しいかなと……実際、氏の作品を見ようと保管庫に行ったのですが、
どれから見れば良いのか分からなくて困ったので、申し訳無かったです。
なるほどな なるほどなるほどなるほどな
210 :
26-111:2008/05/21(水) 21:10:47 ID:PGEq7Jix
>>69スレ264氏
再編集作業お疲れ様です
さて、私としては氏の提案には、僭越ながら「反対」をさせていただきたく
単作・コテ無しとはいえ、作品を執筆し投下した以上、同じ物書きで保管人の端くれとして、名は無くとも著者に敬意を払いたいです
とはいえ、スレが70も続いてきた以上、いつまでもそんな調子では保管庫が重くなりすぎるのもまた事実
最終的な判断は、諸兄の総意に倣います
差し出口は重々承知ですが、意見の一つとして書き込ませていただきました
それでは
211 :
チョコボ:2008/05/21(水) 22:53:54 ID:YncoNFy7
>>198 ソープ・ナンバーズのように同じ書き手でも数が多い場合
もしくはJS通販のように多くの書き手がいる場合は
マイナージャンルに追加しようかと考えています
時がたっても忘れないようにどこかに書き残しておいてあったらいいかなと
>>200 >69スレ264氏
毎度お疲れ様です。てか働き過ぎです!
私個人の意見としましてはまとめてもいいかと
>>203 >562氏
たしかにページの上部には投稿日時だけですね
タグも一番下なのでどんな作品かわからないです
うぬぬ・・・新たな問題点が・・・ウーン
ほな業務連絡やで〜
「ユーノ」のリンクが完成しました
「クロノ」追加&リンク貼りもできました
キャラ一覧もほぼ全員追加しました。・・・これ全部作れるのか?
毎度お疲れ様です。家に来てオーリスをファックしてもいいぞ
>>212 レジィ乙。
そして司書の皆さまにもすごく乙
司書の方々よぉ……感謝しっぱなしだぜぇ……
六課に来てザフィーラもふもふするかグリフィスにぎにぎしてもいいよ
ご苦労さまです。
乙なの!うちに来てヴィヴィオの頭をなでなでしてもいいの!
乙だねッ!レリックを埋め込んでレリックウェポンになるかい?
乙だ!こちらに来てエリオのおしりをなでなでしてもよいぞ!
乙〜♪ イジめてあげるからこっちにいらっしゃいなぁ〜♪
乙!さあ、レジアスさんがお前を待ってるぜ?
>>189 エ、エリオが、エリオがあああああああああああああ。
これは非常にまずい展開すぎる。
愛する妻と娘と仲間にピンチがせまってるぞ!
鬱な展開なんてもうまっぴらだ!!
魔王様でもその娘でもいいからがんばってくれ!
GJ!
>>73を見て思ったんだが、なのは世界の結界って崩壊率が関係ない概念空間みたいな扱いでいいんだっけ?
結界内で物を壊しても結界の外には影響ないみたいな
そういうのあったら、対物設定とかの概念も無い気がする。
リリなの本編で結界内で壊れたものが結界外で描写された事は無かったと思う
どうなんだろうな
A'sの終盤で竜の触手が地面から生えたりしてたが結界の外には影響なかったみたいだし
>>224 A's12話最後の方のエイミィの台詞聞く限りでは損壊修復してから結界解いてるみたい。
>>225 つまり、なのは達が大立ち回りした後で一般局員がえっちらおっちら大工仕事していたと。
泣けるてくるなぁ。
封時結界とかあるぐらいだから修復魔法とかもあるんじゃ
ランクS修復魔法の持ち主とかいるんだよ
廃棄都市区画に犯罪者が沢山住み着いていい感じにスラム化したところでモヒカンの管理局員が
「汚物は消毒だあ〜!」
コレを繰り返すことによって廃棄区画には管理局の人間以外近づかないように……
などと考えてしまった。
>>230 でっかいマグナムをぶっ放す局員とか出てきそうだな。
後ピンチな奴とかタマタマ言う奴。
しかし首都近郊に廃棄区画があるなんてどんだけ不況なんだよミッドチルダ
一瞬ケロロかとオモタ
機動六課の隊舎はかなりのスピードで再建したのにな
立て直すにしても1区画って範囲が広すぎるだろ。
それに試験会場として普通に局が利用してるし。
237 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 16:19:35 ID:0LS819fB
消毒と聞いて火炎放射機思い浮かべた。
そういや、はやてが過去話で消火活動した時に
ゲンヤが乗ってた戦車。
あのデザイン非道くね? ものすごい昭和臭がするんだけどwww
ついでに言うとティアの兄さんの形見の銃も非道いwww
あとフェイトのマイカーとかwww
>>238 デザインについては言及してやるな
魔法の杖とか言っておきながら槍状になるデバイスもあるんだから
>>233 (゚Д゚)ハァ?StS見直して来いや…
まあ今期のメカデザインはあんまし評判良くないよな…
何を見ても機能美が皆無だからな……特にヘリw
でもナンバーズのスーツ好きだよ俺。あとウェンディのボード。
俺はウェンディが好きだ
戦車とか小さすぎwとか言われてたな。
246 :
222:2008/05/22(木) 17:07:34 ID:JxdFjjd2
>>225 そうだったのか・・・
今書いてる奴はちょっと手直しする必要があるな
>>240 レスする所を間違ってないか?
>>233は変な事は言ってないと思うが
>>243 乗り物はなぜかデザインが受けなかったな、武器とかはそれなりだったのに
個人的な嗜好の部類とはいえ、ダサかったな
>>243 ヘリというか…箱が飛んでるようにしかwww
ここにはニコニコの『リリカルイクサ』見てる人いる?
あの重機の音声なら許せるwww
なぜかじゃねーよw
何だよあのやっつけ具合www
戦車とかあの赤くて丸い目みたいなところから
光線出そうだぞwww
ガジェットは量産前提で徹底的に無駄を省いたと無理やり納得できなくもないが、ちょっとあれかな
斬られたV型の断面がつるつるして機械類が見えなかった時は・・・
>>248 ワロタw
イクサと混ぜたのかよww
ピッタリなのはよくわかる。
おまいら、魔法少女が主役のファンタジーアニメに
いったい何を求めているんだww
え?魔法少女…?
キャロとルーテシアは主役じゃないしな……
主役じゃない所か出番が・・・
いや、なんでもない
なに言ってんだ? B・A氏のSSじゃあきっちりヒロインやってたじゃん。
アニメ本編など関係ねえ、エロパロの歴史的にはルーは十分主役級だ。
っていうかむしろ本編の空気っぷりを認めたくねえ。
OPにも出てたしなw
ルーちゃんはアレだったけど。あとアスクレピオスのデザインが……手抜きとしか……
ルーは服エロイから良いんじゃない? デバイスなんざオマケだよオマケ。
なんだかカウントダウンが聞こえてくるんだwww
ここなら本編で多少でも出番があれば主役が貰えるからなw
俺肩出し駄目…
肩冷やす様な服とか生理的に駄目なんよ…何か着せたい
ちゃんちゃんことか
魔法は科学の結晶らしいが、あそこまで発達すると卵が先か鶏が先か
十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない
>>261 っていうかなのはやフェイトよかルーテシアのビジュアルの方が萌えたし。
俺は別にロリ属性持ってる訳じゃないけど、心底そう思ってる。
>>266 つ Q連続体
つ アザーズ
つ オーライ
つ ながもん
ロリコンはみんなそう言うんだよ
270 :
ザ・シガー:2008/05/22(木) 19:01:06 ID:3eECs6MX
>>269 てめえ!! そういうセリフは俺の書いたSS見てから言えや!!!
>>266 なのはさんの魔法攻撃を再現できない現人類の文明の進化程度はまだまだってことです。
こらw
>>270 さあ、見せてもらおうか・・・ ルーテシア主役のロリコン向けでないエロSSを!!
ロリだと剃毛できないから寂しいんです。
275 :
ザ・シガー:2008/05/22(木) 19:04:59 ID:3eECs6MX
>>ルーテシア主役のロリコン向けでないエロSS
つまり刑期が終わって別の世界に出れるようになったでかルーが凄えエロい事するSSと?
>>271 破壊力だけなら余裕で再現出来てるけどな
現代兵器は昔のSFよりよっぽどSFだから
>>275 育っちまったら何の意味もないだろうがあああああw!!!
ルーテシアがペニバンつけてガリューを掘ればよろしいかと存じます
279 :
ザ・シガー:2008/05/22(木) 19:09:08 ID:3eECs6MX
>>277 だから・・・それじゃあ非ロリ系エロSSにならねえだろうが!!
もう良いよ、ルーなんて金輪際書かない!!!
切 れ た w w w
>>279 うわあ!? ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……。ほんの出来心だったんです……。
282 :
ザ・シガー:2008/05/22(木) 19:12:19 ID:3eECs6MX
・・・と、思ったけどやっぱ書きたいっす、いいえ書かせてください。
ルーをヒイヒイ言わせてやりたいっす。
>>279 ワロタ
では暴ry・・シスターシャッハを
ルの原「ひぃっ!」
ぼかあ、ロリコンでは無いんだがビジュアル的に小太りの中年に足を抱えられた状態で
後ろからガツガツつきまわされるルールーのSSが読みたいなあ。
どう考えても普通のノーマルです。
>>286 同人誌でならそんなの見た気がするな。確かにSSでも読んでみたい。
ルーテシアの陵辱モノって保管庫にあったっけ? ソープとエリオSSしか記憶にないんだけど。
……漁りに行って来るか。
マスター、バーボンを一杯くれないか…
ふぅ…
キシャー×ルーきぼんぬ、玉(卵)付きで
ユーノ「 育っちまったら何の意味もないだろうがあああああw!!! 」
こうですか。わかりません><
ルーテシア陵辱は見たい。とても見たい。
具体的には鬼畜エリオで親子丼されたり。
>>276 視認できる距離でもレーダーに映らない某戦闘機とか、スペックが冗談じみてるよなあ。
ルーテシアのロリじゃないエロSSを書くためにはルーテシアを成長させなければならない……
漫画版二巻の「自分より強い相手に勝つためには自分のほうが相手より強くなければならない」
と似たような矛盾を感じます……
>>282 ネタなのは分かるが、正直その一連の流れの口調は見てていい気分しない
>>289 そうか、本編で出番が激減したのは、
淫獣のストライクゾーンより、なのはが成長しちまったせいなのか。
本当にそうなら顔あわせたときに顔赤くしないよ
>>291 つまり、ルーたんの劣った(ロリでない)部分を責めたてればいいんですねっ!?
>>290 はっはっはっ
見えない飛行機などは既に70年前に山中峯太郎が小説で描いておるわい。
まぁ、同作には電探が登場せんがな。
>>296 おお、ネタで書き込んだつもりが結構真剣に考えてしまったのですが、私も同意見です。
(自分がロリじゃないエロを書くなら)「ルーテシアのロリさを強調せずに書く」
心理描写などをメインにして、肉体描写でのタブーは具体的には、
「未発達の肢体」とか、「薄い胸板の桃色の突起」とか、「貝のように閉じた幼い割れm……
うヴぁあああ、やっぱりルー書くならロリっぽく書きたいっスよね!!!
ザ・シガー兄貴のルーを期待して待ちます。
なんかルー書きたくなってきたじゃないか。
いや、期待されても困るがw
300 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 20:38:12 ID:DW+0Rw52
ところで新規で投下しようと思っているものなんだが。
クロノ×はやてって問題ない?
stsの前の話で書こうかなと企んでるんだが。
ageてしまった
すまん orz
基本、このスレは何でも受け入れるぜ?
あとsageてな
>>298 言葉責めや焦らし・放置・野外・拘束・目隠しプレイですね。わかります。
>>297 てか、光学迷彩は昔話とか神話にまで遡れるぞ。日本にも確かあった。
おkおk
このスレはCPにはかなり寛容だぜ。歓迎
じゃ、もう少し書いたら投下するわー。
頑張ってエロくするよ!
クロはやはA's直後はかなり勢力強かったし普通に大丈夫だと思うよ。
×勢力強かったし
○精力強かったし
×勢力強かったし
○精液臭かったし
今思うとエイミィとの結婚が決まるまでクロノ関係(クロフェとクロはやなど)の小説サイトは
今現在のユーノ関係の小説以上に一番活気だったよな
話題をぶった斬ってすみませんが書きます
・なのは×ユーノ
・非エロ
・魔力がどんどん減少し、最終的には消滅すると診断されたなのはが
どうせ使えなくなるならいっそ有終の美を飾ってやると言わんばかりに
自分の魔法の原点であるユーノに最後の魔法を見せる話
・ブラスターのオリジナル形態とか出ます注意
「やっぱりまた魔力が落ちてる…。それもレリック事件の後みたいな80%に減少した時の
騒ぎじゃない…もう40%にまで減少してる。このままじゃいずれなのはちゃんは
完全に魔法が使えなくなるかも…。もうリハビリでもどうにもならない…。」
「そうですか…。」
管理局の医務室でなのははシャマルからそう診断され、静かに頷くだけだった。
時は数日前に遡る。ある日突然なのはの魔力が徐々に低下し始めていたのである。
急激にでは無いが、本当に少しずつ少しずつなのはは魔力レベルが低下して行った。
確かにレリック事件の際にブラスターを使った後遺症でそれ以前に比べて80%に
魔力が低下した事があったが、今はそれ所の騒ぎでは無かった。
「皆には無理してはいけないってさんざ言っておいて…それなのに無理し続けた
ツケが回って来たのかな…?」
「なのは…。」
最終的には魔力が完全に失われるかもしれない…。その診断結果に顔を暗くする
なのはにフェイトは心配の眼差しを向ける。確かになのはは昔から無理をし続けていた。
そのせいで11歳の時に瀕死の重傷を負ったし、レリック事件の際にもブラスターによって
強引に力を引き出すと言った事をやった。その後もシャマルからのリハビリの勧めも拒否し、
普通に教導隊での教導を行って来たのだ。そのツケが回って来てもおかしくない。
今のなのはにはフェイトもどう励ましてやれば良いか分からない。しかし、先程まで
暗かったはずのなのはが急に笑顔になってフェイトの方をに振り返った。
「気にしないでフェイトちゃん。私は元々魔力を持たないのが当たり前の世界の人間。
むしろここまで頑張れた方が凄いんだから。さ〜て、完全に魔力が消えた後の身の振り方考えなきゃ!」
「あ! なのは…。」
なのはは笑顔で部屋から立ち去って行ったが…フェイトはやはり心配そうに見送るしか出来なかった。
「なのは…また無理して…。」
フェイトは分かっていた。フェイトの前では笑顔を見せていたが、本当は何時泣き崩れても
可笑しくない位にショックを受けていた事を……
「う…う……何で……そんな………。」
フェイトの考えた通りだった。自室に帰って一人きりになった時…なのははベッドに
倒れ込む様に寝転び、泣き崩れていたのだった。
「本当に魔法が使えなくなったら…私…どうしたら…。」
魔力が完全に失われた場合、もう教導官と言う仕事は出来ない。それに何よりも…彼女は
中学卒業と共にミッドに移り住んだ身。即ち出身である97管理外世界的には中卒と言う事になる。
それ故に今後一体どうしたら良いか分からなかった。
「う…う…う…う…。」
なのはは泣いた。泣いて泣いて泣き続けた。誰にも見せた事の無い程弱々しい本当の自分。
そして彼女は思い出す。自分に魔法の力がある事を知って、それ以後魔法を使って様々な事を
やって来た過去を…。辛く苦しい事もあったし、死にそうになったりもしたが…今考えて見ると
それさえも楽しい思い出だった。しかしもうそれも出来なくなる。今こうして泣き続けている間にも
なのはの魔力は減少し続けているのだ。そして一通り泣いた後で…なのはは立ち上がった。
「何時までも泣いてられない…どんなに泣いたって魔力は無くなるんだから………
どうせ魔法が使えなくなる定めなら…………いっその事…派手に有終の美を飾ろう!」
その時のなのはに涙は無かった。むしろ…笑顔さえ感じられていたのだ。
なのははどうせ魔力が消滅すると言うのならば、いっその事残った魔力を全て使って
最後に一発ド派手な魔法を使って有終の美を飾ると決めた。そして…それを見せる相手も
既に決まっていた。それは教え子のスバル達でも、親友のフェイト達でも無い。
なのはの幼馴染であり…なのはの魔法の原点であり…また基本を教えてくれた魔法の先生でも
あったユーノ。自分の最後の魔法は是非ともユーノに見て欲しかった。
一時して、ミッドの外れの何も無い荒野になのはとユーノの二人が立っていた。
「なのは…突然こんな所に呼び出して…何だい?」
疑問そうに訪ねるユーノに対し、なのはは笑顔で答える。
「ユーノ君も聞いてるよね? 私がいずれ魔法が完全に使えなくなるって…。」
「う…うん…話には聞いた…。」
気まずそうに答えるユーノだが、なのははやはり笑顔。
「そう。だから私考えたの。どうせこのまま魔法が使えなくなるなら、いっその事
最後に一発おっきな花火でも上げて…有終の美を飾ろうって。そしてそれは…
是非ともユーノ君に見て欲しいの。」
「え? 僕に…? な…何で…? そう言うのはフェイトとかヴィヴィオとか…
もっと相応しい相手がいると思うのだけど…。」
ユーノは名指しで指名された事に戸惑うが、なのははユーノを見つめ言う。
「ダメだよ! ユーノ君じゃなきゃダメ! 私をこの魔法の世界に引き込んだのは
ユーノ君なんだよ! だからユーノ君には…私の最後の魔法を見る権利と義務があるの!」
「うっ!」
ユーノは気まずくなった。確かになのはの言った通り、魔法の無い97管理外世界で
平和に天寿を全うするはずだったなのはを魔法の世界に引き込んだのはユーノの責任。
特に11歳の時になのはが生死の境を彷徨った時等、ユーノは罪悪感で頭が一杯だった。
だからこそ…今のなのはにはとても逆らえるはずも無かった。
「ユーノ君には感謝してるよ。ユーノ君と出会って…魔法を教えてくれたおかげで
フェイトちゃんやはやてちゃん…沢山の人に出会えたんだから。だからこそユーノ君に…
私の一番大切な人に…私が一番愛してる人に…私の最後の魔法を見て欲しい!」
「え!? 今さらっと凄い事言わなかった!?」
思わず言い返していたユーノだが、なのはは次の瞬間レイジングハートを起動させ、
バリアジャケットを装着していた。だがそれだけに留まらない。
「エクシードモード! ブラスター!」
俗に言うエクシードモード及びブラスターさえ掛けていたのである。
無論、それにはなのはの身体に多大な負担がかかる。彼女の魔力が減少したのも
これが原因なのだが…今のなのはにはどうでも良い事だった。どうせ黙っていても
魔力はいずれ無くなるのだから…
「ブラスター1! 2! 3!」
「あ…あ…あ…。」
なのははなおもブラスターのレベルを上げていく。それにはユーノも呆然とするしか無い。そして…
「ブラスターMAX! これがブラスターのさ…最強形態だよ……ユーノ君……。」
「あ…あ…あ…。」
確かにユーノも話には聞いていた。レリック事件でなのはが見せたブラスターも
なのはの力の全てでは無く、さらに上位の形態があると。現に今のなのはのバリアジャケットは
エクシードモードのバリアジャケットをさらに肥大化させた様な…まるで97管理外世界
日本の大晦日恒例の紅白歌合戦で小林○子が着る様な凄まじいとしか言い様の無い姿。
その姿は女神のようでさえあり…また魔女王のようでもあった。まさに最強形態…
そう言う事しか出来なかった。しかし、それだけやればなのはの身体にかかる負担は凄まじい。
「はぁ…はぁ…はぁ…ユーノ君…どう…? 凄いでしょ…。」
「なのは! あ…あまり無理しないで!」
別に魔法を使っておらず、ただ立っているだけだと言うのになのはの全身から汗が噴出し、
息も絶え絶えで苦しそうだ。それにはユーノも心配するのだが…
「ダメだよ! 今だけは無理させて! どうせ何もしなくても私の魔法はいずれ
全部無くなるんだから………だから最後の最後に…大きな花火を上げたいのぉぉぉ!!」
なのはは本当に苦しそうに…目から涙を流しながら叫んだ。そうしてまでなのはは
自分の最後の魔法をユーノに見せたかったのである。そしてなのははバリアジャケット同様に
凄まじいまでに巨大化したレイジングハートの先端をユーノへ向けた。
「だからユーノ君…私の最後の魔法……見てね?」
「み…見てねって…レイジングハートを僕に向けて何をする気なんだい!?」
これにはユーノも慌てた。どう見てもなのはの行動はユーノに対して攻撃魔法を
全力全開で撃ち出そうとしている様にしか見えない。だが…その通りだった。
「大丈夫だよユーノ君! 死にはしないし…ユーノ君なら耐え切ってくれるって信じてる!」
「え!? えええ!? やっぱり僕の事撃つのぉぉぉぉぉぉ!?」
ユーノは真っ青になり肝が絶対零度まで凍結した。なのはは本気でユーノを撃とうとしているのである。
基本形態でも十分凄まじいと言うのに、ブラスター最強形態の全力全開なんて想像を
遥かに超越している。そんな物をユーノにぶっ放とうとしているのだからユーノも慌てる他無い。
「ブラスターMAX…これを使わないに越した事は無い…そう考えてた…。
けど今だけは違う…。私が魔法と出会うきっかけをくれたユーノ君…
私に魔法の使い方を教えてくれたユーノ君…私が一番愛してるユーノ君に…
私の最後の魔法…今まで培って来た最高の魔法を見せる事が出来るから!!」
「な…なのは…落ち着いて…ね…こんなの…やめようよ…死んじゃうよ…。」
もうユーノの顔は恐怖で歪んでいた。これで失禁しない方がむしろ凄いと思える程である。
しかし…なのはは一切構わずに魔力のチャージを続け…
「行くよ! ユーノ君! これが私の最後の全力全開! ファイナルスターライトブレイカァァァァァ!!」
地上に巨大な恒星が現れた。そう表現せざるを得ない程の巨大な光が周囲を包み込んだ。
それから一時後…巨大なクレーターのど真ん中になのはとユーノがそれぞれ寝そべっていた。
「は…はは…生きてる……夢…じゃないよね…ね…。」
「だから言ったでしょ? 死にはしないって…。」
ユーノもとっさに防御魔法を展開していたとは言え、こうして生きている事が不思議な程だった。
だがそれでもダメージは多大。故にユーノは全身ボロボロの状態で倒れているのみ。
なのはもまたブラスター最強形態の負担により、その場から動く事が出来ずにいた。
「ねぇユーノ君…。私…これで完全に魔法使えなくなっちゃった。今まで本当にありがとう…。」
「なのは…。」
なのはが有終の美を飾った事にユーノも嬉しくある反面…寂しくもあった。なのはの言葉の一言一言が
別れの挨拶の様にも聞こえていたからだ。しかし…
「これからもよろしくね…。」
「え…。」
ユーノは呆然とするが…なのははユーノの手に優しく手を添える。
「ね…ユーノ君…。」
「う…うん…。」
ユーノは状況が良く理解出来なかったが…少なくともこれで別れでは無い事に安心した。
あくまでも魔導師としてのなのはの別れと言う事であって…一人の人間としてのなのはは
ユーノのもとを去る気は無かったのである。いや、むしろ…あの最後の魔法こそが
なのはなりのユーノに対するプロポーズだったのかもしれない…。
数年後、クラナガン構内に一軒の喫茶店が出来ていた。その名も『翠屋ミッドチルダ支店』
魔力完全消滅を理由に、惜しまれながらも退職したなのはが始めた喫茶店だった。
ただ、管理局を辞めて直ぐ始めたワケでは無い。皮肉な事に、もう魔導師では無くなったが故に
なのははユーノとあっさり結婚すると言う事になっていたりして、その後最初の半年は
専業主婦やっていたのだが…それに物足りなさを感じ、クラナガン構内に喫茶店翠屋ミッドチルダ支店を
開業したのであった。残念ながら海鳴の本家翠屋とは逆に野郎ばっか来る店になってしまったが
業務そのものには問題も無く、今のなのはは無限書庫司書長夫人兼喫茶店店長として
忙しくも楽しい毎日を送っている。とは言え、魔法の力は失ってもエースとしての風格までは
失われていない為なのか…『喫茶店界のエース』と言うジョークを言われる事もあった。
まあ何はともあれ…なのははこれはこれで楽しい日々を送っている。
「今思うと…魔法で空を飛んだり色々やってた事全てがまるで夢の様…。もう二度とそう言う事が
出来なくなってしまったのは寂しいけど……本当良い夢見させてもらったよ。これからは喫茶店店長
としての第二の人生…エンジョイさせてもらうからね………。」
おしまい
最後のしめくくり方が相当悩みましたorz
GJ
し、しかしなのはさん……何故撃ったwwwww
>>315 何故だかその内スクライアの姓が増えてエラく子沢山になった喫茶店が見えちまったGJ
そうか なのはさんって中卒か……
すっかり忘れてうわなにをするやm
GJ
打ち上げるのかと思ったらやっぱり直撃で吹いたわw
これはあれか?
どこかであったなのはさんの親愛の情は撃たれた魔法の威力に比例するって奴かw
>>日本の大晦日恒例の紅白歌合戦で小林○子が着る様な凄まじいとしか言い様の無い姿。
>>その姿は女神のようでさえあり…また魔女王のようでもあった。まさに最強形態…
残念でならん
書いてる人のテンションは大事とは思うが、とてもここが入って残念だと思った
>>319 あの理論によれば、4番も相当ななのはスキーになってるはずだよなw
ステータス異常,効果.こいのどれい: なのはさんの砲撃には魅了洗脳効果が
>>321 あれはSLBじゃないからカウント外ってことで。
>>319 何かと思ったら、上でチンクがNiceなboat.の本を読んでるアソコかw
>>319 それの絵を思い出すたびに「らぶらぶビーム!」としか考えられなくなる
なのはさんにぶっ飛ばされるとなのはさんを好きになる。
元々好きだったヴィヴィオが撃たれたら逆に嫌いになる、というのが閃いたんだが。
桃色の光には洗脳効果があるとかあったな
ディエチの反応を見る限りガチっぽいなw
桃色には女性ホルモンを活性化する作用が有るとか無いとか
>>325 なのはさんにぶっ飛ばされるとなのはさんが好きになる、か
アリサ(肉体言語)
フェイト(SLB)
ヴィータ(ディバインバスター)
リインフォースT(エクセリオンバスター)
ティアナ(クロスファイアシュート)
ディエチ(エクセリオンバスター)
ヴィヴィオ(SLB)
どうやら真実らしいな
桃色なのか桜色なのか……
ピンクって淫乱ってどっかで聞いたことが……
なのはさんを好きになると頭から花が生えてくるよ
>>200で言ったとおりに名無し…というかコテの人も含んで単作投下のみの著者のまとめページを作ってみました。
現在は29スレ投下分までまとめてあります。
著者がばらばらな都合上、普通の作者ページとは異なり誰が書いたかわかりやすくするため表形式にしていますがどうでしょうか?
乙かれです。見やすいっす。
23スレ591は処女作なのと言ってみる。
ついでに放置しっぱなの33スレ241も‥。
すみません。
クロノ×はやてを書くと発言したものなのですが、投下してもよろしいでしょうか?
334 :
B・A:2008/05/23(金) 00:38:03 ID:mgbZ9Dku
>>331 乙です、見やすいです。
さて、今回はちょいとくらーい内容なんですが、今投下しても大丈夫ですか?
なんというシンクロニシティw
336 :
B・A:2008/05/23(金) 00:39:04 ID:mgbZ9Dku
>>333 被った!?
お先にどうぞ、僕は後でも構いませんので。
どっちでも良い、カモン!!
じゃ、初めですが投下させてもらいます。
注意事項。
CPはクロノ×はやて。
ラブラブ(?) エロ有り。
時期はASから未来です。
初めてなのにシリーズ連載。
タイトルは「しんじるものはだれですか?」です。
大好きや。
好きやった。
本当に、本当に信じていた。
この心に嘘は無い。
ただ一緒に居られればそれでええ。
大切な人。
例え私が憎しみの対象だったとしても。
嫌われていても。
それでも、それでも構わへん。
私はあなたに救われたから。
いつか貴方は私を殺す。
いつか貴方は私を燃やすのだろう。
壊して、壊されて、私はどこにいくんやろうか。
それでも。
それでも。
私は――
しんじるものはだれですか?
雨が降っていた。
ザーザーと涙のように雨が振っていた。
空はどんよりと曇って、太陽なんて見えやしない。
クラナガンは今日も雨に濡れていた。
涙に溺れているようだった。
質量兵器廃止から百年近く、環境に優しい魔法文化と自然に優しいテクノロジーを主流にしたクラナガンの雨は第97管理外世界の雨よりも汚れていない。
雨は飲める。美味いと感じてしまうほど。
けれど、地面に溜まる水を飲もうとは思わない。
足を動かすたびにバシャリと水が撥ねる。
不快な感触に、歩くものはそれを踏み潰す。
降り注ぐ雨を傘で弾いて、落ちた雨を踏み躙る。
まるで雨を認めないと、誰かが流す涙を許さないと錯覚しそうな光景。
そんな光景を描き出す一人の青年が居た。
雨に濡れた黒衣、烏の濡れ羽のような黒髪、風を伴い顔に打ち付けた雨水を涙のように流しながら、表情を変えない青年。
彼は歩く。
雨に濡れながら、表情を変えずにただ歩く。
冷たさなど感じないと。
この程度の不快はどうでもいいと。
そう告げるような歩みで、彼は目的地へと足を運んだ。
「あ」
雨の音に混じって声が響いた。
青年の声ではない。若いけれど、はっきりとした女性の声。
少女と呼ぶに相応しい声。
「クロノ、君」
少女の声が青年の名を呼んだ。
黒衣の青年――クロノ・ハラオウンの名前を呼ぶ。
「はやてか」
クロノが声に気付き、目を向ける。
そこには建物の屋根の下、折り畳んだ傘を手に持ち、色気のない黄色い雨合羽を着た茶髪の少女の姿があった。
八神はやて。
それが彼女の名前。
「雨合羽?」
少しだけクロノが目を丸くし、その態度にはやては少しだけ俯いて、両の手の人差し指同士を突き合わせた。
「いやなぁ、本当なら傘だけにしようと思ったんやけど、雨凄いやろ? 今日お気に入りの服着てたから、濡らしたくないなー思て……」
恥ずかしそうに俯くはやての頭に、不意に手が載せられた。
「え?」
顔が一瞬にして赤くなっていくが分かる。
それだけの魔力をクロノの手は持っていた。
「僕としてはいいと思う――子供っぽくて」
プチ。
さらに赤くなるはやての顔。
しかし、その原因は紛れもなく恥ずかしさなんかではなく、怒りだった。
「こ、子供扱いするなー!!」
うきーと怒るはやて。
その姿は間違いなく子供そのものである。
「はいはい、分かりました。大人なはやて様」
「馬鹿にしとるね?! いや、間違いなく馬鹿にしとる!!」
「……そうだが?」
「開き直りよった?!」
それは年の離れた兄妹のようなじゃれあい。
見ているものが微笑むような会話。
「まあいいか」
「よくな――」
頬を膨らませて手を振り上げようとしたはやての前に、手が差し出された。
え? と目を丸くするはやてが見たのは、地味な色合いの傘を差して、雨に濡れながら差し出されたクロノの手。
「そろそろ行こう」
そっけなく、照れてもなく、ただ自然に言われた言葉。
それにはやてはボンと爆発したかのように赤面して――
「う、うん」
俯きながらその手を取る。
ゆっくりと小さな手が、いつの間にか大きくなった少年の手を掴んだ。
雨に濡れて湿った二人の指が絡まる。
「それじゃいこうか。早く行かないと折角のオフが潰れてしまう」
「そ、そやね」
二人は歩き出す。
兄妹のように。
友達のように。
――恋人同士のように。
クロノ・ハラオウンと八神はやては親しい。
二人の関係者であれば誰でも知っていることだった。
五年ほど前に発生した事件、通称【闇の書】事件。
その時から知り合った二人だった。
幾つかの事件や揉め事はあったものの、現在では義理の妹であるフェイトも認めるほどに兄妹のように仲がいい二人。
その関係がどこまで深いものなのか、知っているものは――少ない。
雨は止まらない。
まだ昼間のはずなのに、分厚い雲に覆われて薄暗い空があった。
「いいものが買えたな」
薄暗い空の下で傘を差しながら、クロノが呟いた。
「そやね」
黄色い雨合羽を着て、はやては両手で防水用の袋に入れた買い物袋を胸に抱きしめていた。
小さな袋。
けれど、それは大切な相手への贈り物だった。
「きっとこれならリインも喜んでくれるやね」
「それなら僕も付き合った甲斐があるな」
やれやれといった表情で肩を竦めるクロノ。
「む? それじゃあ、リインのためじゃなかったら買い物に付き合ってくれないん?」
プクっと頬を膨らませて見上げるはやてに、クロノは薄く笑って。
「当たり前じゃないか?」
さらりとそう告げる。
「クロノ君の馬鹿たれー!」
「はいはい」
ブンブンと片手で袋を押さえながら殴りかかってくるはやての頭を、昔と比べてずっと長身になった背と手を生かして押さえつける。
すると伸ばされた手は体に届かず、空を切るばかり。
コントのような二人の男女の様子に周りを歩く人々が苦笑する。
「く、この背丈お化けめ! 縮めぇ!」
「なんだ、その横暴な命令は?」
「昔のクロノ君やったら手を伸ばせばどつけたのに、くー!」
「それに僕は怒っていいのか?」
諦めずに顔を真っ赤にするはやての態度に、クロノは肩を竦めてさてどうするかと考えた瞬間だった。
視界の端っこで光が差した。
大きなライト。
そして、それが付けられた巨大な車体。
「あ」
バシャリという湿った音がした。
地味な色合いの傘が咄嗟に護ったのは持ち手の体。
横に立っていた黄色い雨合羽の少女は許容範囲外。
つまり、ものの見事に被ったわけで。
「うきゃー! なんでクロノ君、庇ってくれへんのや!」
唯一露出したはやての顔は泥水を浴びていた。
袋はポリ袋でしっかりと包んでいたから無事だったものの、本人の被害はそれなりに酷かった。
「いや、咄嗟だったからな」
「うぅ、乙女の顔が汚された」
「大げさな……」
未だにシクシクと泣いた振りをするはやてに、クロノはため息を付きながらハンカチを取り出した。
「ほへ?」
「ほら、動くな」
ハンカチで頬を拭い、目元を拭ったあと、ゴシゴシとはやての顔を拭う。
痛い、痛いという泣き言はあるが無視。
「ほら、拭えたぞ」
「うぅ、少しヒリヒリするわ」
「気にするな」
「気にするわー!」
ぷんすかと怒るはやてに肩を竦めながらも、クロノは汚れたハンカチを折り畳んで仕舞おうとして――その手を掴むものが居た。
「私が洗うわ、貸しぃ」
「いや、これは僕が」
「私が汚したんや。洗って返すわ」
ハンカチを奪い取り、はやてがそれを仕舞おうとした時だった。
不意にはやてがクロノの顔を見上げる。
「あ、クロノ君。泥水撥ね取るよ?」
「え?」
「取ったるわ」
そう告げて、はやてが手を伸ばす。
それはクロノが持っていた傘の縁。咄嗟に腰を屈めるクロノと自分の顔を覆い隠すように傘が降りて――
唇が重なった。
一瞬のカーテン。
二人以外には見えない影の向こうで、濡れた少女の唇と濡れた青年の唇が重なる。
口付けの音は雨音に消えて、響かない。
唾液を啜る音は雨の音に消えて、届かない。
「へへへ」
唇が離れる。
頭が離れる。
残ったのは赤面したはやての顔。
呆れたクロノの顔。
「積極的というか、場所を考えないのか?」
「ぶー。折角の乙女のチッスやのに、その態度はなんやねん?」
「はいはい。まったく――」
呆れた顔でポンとはやての頭を撫でながら、クロノは囁くように告げた。
【少し時間はあるか?】
それは念話。
心に響く声。
「え?」
【ちょっとだけ火が付いた】
ニッコリと、どこか悪魔を思わせる笑みをクロノは浮かべた。
雨が降っていた。
止みそうにない雨が降っていた。
雲は空を覆い、雨は大地を覆っていた。
濡れて、満たして、流して、何もかも消えてしまいそうだった。
「あかんよ、クロノく――んっ」
唇が重なり合う。
雨に濡れた唇が、冷たさが互いの熱で溶け合って交じり合う。
唾液が、互いに伸びた舌で絡まりあう。
いやらしい、粘着質な音は雨音で消えていた。
場所は路地裏。
人の目が届かない暗闇。
雨だけが届く領域。
その中で二人は重なっていた。
雨合羽の少女を抱きしめる、黒衣の青年の姿があった。
「ん、はぁ……濡れてまうよ? クロノ君」
「なに、もうずぶ濡れだ」
傘など意味のない強風の雨に黒衣は既に濡れていた。
少しの雨などもはや関係がなかった。
雨に濡れて冷たい手が雨合羽の隙間から、はやての髪を撫でた。
さらさらとした髪質。女性の髪はゴワゴワとした男の髪と違って、とても触り心地がよかった。
そのまま手を下に伸ばし、首に触れる。
「つめたっ!」
「あ、すまない」
「ええよ、暖めたる」
首筋に触れたクロノの手をゆっくりとはやての手が握り締める。
温かくて、柔らかい手。
お互いが溶け合ってしまいそうな感覚。
ゆっくりと握り締めて、その手が温まったのを確認すると、はやてはおもむろに前を止めていた雨合羽のボタンを数個外した。
「触ってええよ」
少女自身が露にした衣服の隙間。
腰からたくし上げて、垣間見えたヘソ。
そこからクロノは手をあてがい、その中へと手を滑り込ませた。
「ひゃうっ」
自分じゃない誰かの手の感触に、はやては声を洩らす。
雨に濡れて、けれども温かく、そして優しい感触を伴った手の動きはまるで舐められたかのような錯覚を覚えた。
クロノがはやてを弄る。
クロノがはやてを抱きしめる。
クロノがはやてを貪る。
その全てが彼女にとって幸福であり、快楽の絶頂だった。
降り注ぎ、顔に当たる雨はもはや冷たくなどなかった。
降り注ぎ、地面で跳ねる雨音は心地よかった。
湿った空気が、目の前の青年と口付けしているかのように心地よかった。
「興奮してるのか?」
「しなかったら、不感、症、やろ」
愛しい男性に抱きしめられて、貪られて嬉しくない女なんて居ない。
ブラの下からまだまだちっさいおっぱいをいじられて、抓られて、揉まれて快感じゃないはずがない。
ずっとずっと貪っていたいクロノの唾液を、熱い空気を呑み込んで、悶えないはずがない。
冷たい雨が心地いい。
表面だけで冷まされて、閉じこめられた熱が体の内側で燃え上がるのが分かった。
熱い、熱い、熱い。
溶けてしまいそうな、けれども溶け合いたい、そんな錯覚。
もっと。
もっと欲しい。
もっと愛し合いたい。
そんな欲望が膨れ上がって、はやてがあえぎ声を洩らした瞬間だった。
「――ここら辺にしておこうか」
世界でもっとも残酷な言葉を聞いた気がした。
サッと抜かれる手。
離される口付け。
なんという残酷。
「うぇええええ?!」
「な、なんだ!?」
突然はやてが上げた奇声に、ビクッと震えるクロノ。
「な、なんだ? やない! この火照ってしもうた体どうすればええの?!」
「いや、しかし、このまま本番にいくわけにもいかないだろう? 風邪を引くぞ」
「ぬー! なら最初からするなー!」
男には分からないのだろうか。
食べられる、そう思った瞬間に目の前からサッと奪われたようなもどかしさ。
なんという生き地獄。
こいつは黒っぽい外見と同じく悪魔に違いない。
「しかし、そろそろ帰らないと怪しまれるぞ?」
「うっ」
家で帰りを待つヴォルケンリッターたちにはただの買い物だと伝えている。
それが必要以上に遅くなれば心配するだろうし、下手をすると探しに来る。
そして、なによりも――クロノとの関係をはやてはまだヴォルケンリッターたちに伝えてなかった。
多分伝えたらクロノがやられる。殺害的な意味でだ。
比喩表現無しで、斬殺されて、撲殺されて、臓物をぶちまけさせられるに違いない。
クロノ自身はあまり気にしてなかったが、リアル過ぎるビジョンにはやて自身が一番危惧を抱いていた。
「しゃ、しゃーない」
ええもん。後で自分で慰めるから。
うちはまだまだ子供なんや。くすんと嘆く。
「まあそんなに怒らないでくれ」
「う、元凶が偉そうな口を――」
目を鋭くして、クロノを睨もうとした瞬間だった。
「好きだ」
その一言と共に口付けが交わされたのは。
先ほどまでのいやらしい口付けではない。
ただのキス。
唇が一瞬触れ合って、離れるだけの啄ばむようなキス。
けれど、それは今までのどんなキスよりも痺れるような味だった。
「それじゃ、行こうか」
荷物を持ち直し、はやての雨合羽を直し、傘を拾って歩き出すクロノ。
その背を呆然とした目つきで見ながら、はやては告げた。
「反則や。その言葉は」
唇をなぞりながら、はやては静かに呟いた。
後に残るはただの雨音だけだった。
愉快。
愉快。
ああ、ああ、楽しいな。
苦しめよう。
苦しめよう。
今は幸せであれ。
今は幸福であれ。
叩き潰されるために。
ただ幸せでいろ。
その瞬間まで――
僕に抱かれていろ。
投下完了です。
エロとかまったく書いたことがなかったので未熟な内容で申し訳ない。
今後はやてといちゃいちゃさせると思います。クロはやが好きなのでw
B・A氏投下を譲っていただいてありがとうございました。
続きも読んでくれると幸いです。
これからよろしくお願いします。
>>351 GJ……なんだが、最初と最後がすごく気になる。
……鬱じゃないよね?
エロパロでは滅多にお目にかかれないクロ×はや!! これは期待大!!
しかもなんという寸止め!! 何故そこで犯さんクロノ!?
ただ最後のブラックな言葉が気になるぜ。
クロノ主観?
ともかくGJ、可愛いはやてをありがとっす。
>>352 (一応)ラブラブな話の予定ですw
欝には多分ならないと思います。ダークの可能性はありますが(まて)
途中でバトルとかも入る予定です。
どうかお楽しみに。
>>353 エロパロだと滅多に見られないので自力生産してみました。
寸止めなのは相手が中学生だから(まて)
今後本番とかある予定ですが、お楽しみください。
可愛いはやてとついでにリインとか猫師匠とか出す予定です。
メインはクロはやですが!
>>354 ガクブルかゴキ○リって呼んじまったorz
>>351 GJ。
俺がどこかに忘れてきてしまった無垢なはやてをありがとう。
何箇所か関西弁がおかしな気もしたが、次回に期待です。
>>189 遅くなりましたがGJ!
ルーテシアと機動六課にせまる魔の手
おまけにエリオは行方不明
そして鬱な展開との宣言・・・
これからの投下、覚悟を決めて心待ちしております。
359 :
B・A:2008/05/23(金) 01:41:23 ID:mgbZ9Dku
30分経ったし、そろそろ良いかな。
注意事項
・B・A版エリルー時空のお話
・主人公はヴィヴィオ(だけど今回も出番は少ない)
・オリキャラの自己主張がどんどん多くなっていきます
・非エロです
・sts本編から11年後の物語
・フェイトが天寿を全うしております
・その他かなりの捏造多し
・今回は鬱な展開
・タイトルは「Das Erbe zur Zukunft」 意味:未来への遺産
第5話 「憎悪の染み」
薄暗い闇の中で、初老はこの世界と己の在り方について憂いていた。
自分の些末な嘆きなど、太平の世には全く意味を成さないのかもしれない。
JS事件から既に十二年、ミッドチルダの情勢は安定し、一時は壊滅寸前まで追いやられた地上本部もその力を取り戻した。
そうして取り戻された平和で穏やかな生活を、自分は奪おうとしている。
平和のために。
世界の未来を憂うが故に。
「中将、ただいま戻りました」
闇の奥底より声が聞こえ、初老の意識は覚醒する。
「同志ケーニッヒ・・・・・・守備はどうだ?」
「問題ありません、そちらの方は?」
「こっちも全く問題なしです。私に声をかけてくださったことを感謝しますよ、スクーデリア」
初老に変わり、傍らで退屈そうに読書に興じていたロデオが答える。
「それよりもどうでした、エリオ・モンディアルは?」
「典型的なベルカの騎士だ、オレの敵じゃない」
「凄い自信ですねぇ・・・・・・それで、殺したのですか?」
「当然だ」
ケーニッヒの言葉に、ロデオは残忍な笑みを浮かべて読んでいた本を閉じた。
「いい気味ですね。これで私も心おきなく復讐が果たせるというもの」
「やるのは構わぬが、我らが大義を忘れぬようにな。それと同志ケーニッヒ、例の物は見つかったか?」
「はっ、やはり聖王教会にある模様です」
「やはりそうか。ならば、後はアレを見つけ出すだけだな」
「そちらについては私が探しておきましょう。密輸組織時代のコネはまだ生きておりますので」
「うむ。感謝するぞ、同志ロデオ」
「お褒めに預かり光栄です、エスパーダ」
「では、教会の方はオレが」
「任せる」
一礼し、二人は闇から去っていく。
再び孤独に戻った初老は、静かにひとりごちた。
「所詮は、身勝手な我が侭か・・・・・・娘よ、このような父を見て、お前は何と思うであろうな?」
□
昼下がりの訓練場に整列した部下達を前にして、ヴィヴィオは満面の笑みを浮かべていた。その手には、一枚の書状が掲げられている。
「ジャッジャーン! ヴィヴィオ・T・スクライア、この度、めでたく教官免許試験に合格しました!」
「おめでとーう!!」
ヴィヴィオの言葉に部下達が一斉に拍手を送る。
この拍手を貰うのに、いったいどれほどの時間を費やしたことだろう。感慨深げにヴィヴィオは今日までの苦労を振り返った。
母親を目標としているヴィヴィオは、いつか彼女と同じ本局の戦技教導隊に入りたいと思っている。
そのための第一歩として、ヴィヴィオは一般の教官試験を受験してみたのだが、見事に玉砕。以後、試験の度に受験しては落第するという行為を延々と繰り返してきたのだ。
試験官曰く、「もう少し落ち着きを持って行動するように」、「苦手分野も教えられるようになりなさい」、「防御魔法の教え方が苦手のようだ」ということらしい。
それでもめげずにヴィヴィオは受験勉強に励み、先日、ようやく合格することができたのだ。
「これで晴れて私も戦技教官。みんな、今日からビシバシ鍛えていくからねぇ!」
「はーい」
「それじゃ、まずはグラウンド百週!」
「えぇぇっ!!」
「文句言わない、教官は偉いんだぞぉ!」
ヴィヴィオの横暴な物言いにスターズ分隊の面々は苦笑しながらもそれに従う。上司と部下の関係ではあるが、彼らにとってヴィヴィオは妹分のようなものなのだ。
分隊全体がまるで家族か気心の知れた友人達のように和気あいあいとしているのが、スターズ分隊の特色であった。
そんな和やかかつスパルタな訓練風景を、ルーテシアは隊舎の中から羨ましげに見つめていた。
「私の分隊もあれくらい緩ければ良いのに・・・・」
生真面目なライトニング部隊の面々を思い出し、苦笑する。もちろん、あれはあれで悪くないのだが。
「何を笑っているんだい?」
「ああ、課長・・・・・いたんですか」
「怒るよ」
ルーテシアの辛辣な言葉に課長はしかめっ面をする。だが、すぐに真面目な顔に戻ると、重々しげに口を開いた。
「ロデオ・エステートが脱獄した」
「誰でしたっけ?」
思わず、課長は前のめりに倒れ込んだ。
周りにいた隊員達が何事かと視線を向ける中、課長はルーテシアに疑いの眼差しを向ける。
よもや、自分で逮捕した男の名前を忘れる者などいるのだろうか?
「・・・・・・・」
キョトンとした可愛らしい仕種に納得する。
この女、本当に忘れてやがる。
「一年半前に君がモンディアルくんと一緒に逮捕した男だ。ほら、あの傀儡兵を操る召喚師」
「そういえば、そんな奴を捕まえた気が・・・・」
ちなみに、逮捕したのはエリオがルーテシアに結婚を申し込んだ日のことである。
どうやら、エリオからのプロポーズが余りにも鮮烈な記憶として残っていて、他の出来事に関する記憶が霞んでしまっているようだ。
あんまりと言えばあんまりな扱いに、課長はそのロデオとかいう男に密かに同情した。何となく、その男となら旨い酒が飲める気がする。
「それで、そいつが脱獄したんですか?」
「あ、ああ。収監していた刑務所が何者かに襲撃を受けてね。まんまとしてやられた。
すぐに非常線を張ったが、結局捕まらなかったそうだ。奴は君に恨みを抱いている・・・・・・・気を付けたまえ」
「はい・・・・・・・けど、大丈夫です」
いつもと同じ抑揚のない口調。だが、確固たる自信を持ってルーテシアは言った。
「あの男は古代遺跡から掘り出したロストロギアを傀儡兵として使役しています。だから、例え別世界に逃げても私達ならば対応できるはず」
「そうだったな。そのための機動六課だ。」
機動六課の最大の売りはその機動力にある。過去の経験を踏まえ、機動六課にはいかなる世界のロストロギア犯罪にも独自の意思で介入することのできる権限が与えられている。
最も、それはあくまで事件が起きた後の対処のみに限定されているのだが。
「ロストロギア犯罪に対する最大にして最強のカウンター。それが機動六課の在り方だ」
強力なロストロギアや魔導師に対抗するための隊長陣と、人海戦術を行うための歩兵の役割を果たすフォワード部隊。
そして有事の際には身軽な行動ができ、戦力を出し惜しみすることなく投入できる機動力と殲滅力。
事件の予防を敢えて度外視し、対応のための専門チームと割り切って設立されたのが、今の機動六課だ。
だが、現在の機動六課はその一番槍とも言える戦力が欠けた状態であった。
「モンディアルくんの行方は、まだ?」
「はい・・・・召喚蟲達に方々を探させてはいるんですが・・・・・・」
エリオが消息を絶って、既に三日が経過していた。今まで、どれほど疲れていても一日一回は必ずルーテシアと連絡を取り合っていたエリオが、
もう三日も音信不通なのだ。これはもう、何かあったと思わない方が不自然だ。
「大丈夫・・・・・エリオは、ずっと側にいるって約束してくれたから・・・・・だから、私は大丈夫です」
「アルピーノくん・・・・」
口ではそう言っているが、彼女の顔色は明らかに優れなかった。誰よりも愛する夫が行方不明なのだ、辛くないはずがない。
そして、そんな彼女に部隊長として厳しい言葉を投げかけねばならないことが課長には心苦しかった。
「余り根は詰めないようにな。戦力が整ってきたとはいえ、機動六課はまだ若い部隊だ。これ以上、現場経験者にいなくなられては困る」
「はい・・・」
消え入りそうな言葉でルーテシアは答える。
課長が立ち去った後も、彼女はその場に留まってスターズ分隊の訓練風景を呆然と見つめていた。
こんなことをしている場合ではないと頭では理解している。
報告書に目を通さねばならないし、部下と任務の打ち合わせもしないといけない。けれど、どうしても何かをしようという気が起きない。
彼が側にいないだけで、声を聞くことができないだけでこんなにも自分は駄目になってしまう。
「エリオ・・・・」
「呼んだかい?」
呟きに答えた柔らかい声音に、ルーテシアはハッとなった。
振り返ると、いつもと変わらない愛する夫の穏やかな笑みがそこにあった。
「エ、リオ・・・」
「どうしたんだい、まるで幽霊と出会ったみたいな顔をして?」
「う、うん・・・・」
何故か胸騒ぎがした。
目の前にいるのは確かに自分の夫だ。だが、どういう訳かその胸に飛び込むことを躊躇してしまう。彼の浮かべる笑みに違和感を感じてしまう。
それはほんの些細な違和感だった。恐らく、最も深く通じ合った自分だからこそ気づけた違和感。彼自身が纏う僅かな雰囲気の違いであった。
「どうしたんだい、ルーテシア?」
「っ!?」
その一言が決定的だった。ルーテシアは今にも自分の肩に触れようとしていた手を振り払い、エリオではない誰かから距離を取る。
「ルーテシア?」
「黙りなさい。私のエリオをこれ以上汚さないで」
悪鬼もかくやという程のルーテシアの睨みに、男は驚いたような表情を浮かべる。
だが、すぐにおかしそうに唇を吊り上げると、右目の眼帯を取り外した。
その下から現れたのは、視力の光を宿した美しい瞳であった。
「やはり、あんたは騙せないか。さすがはあの男と連れ添っただけはある」
「彼は私のことを『ルーテシア』とは呼ばない・・・・・それだけよ」
「そうか、やはりオレとあいつは別人ということだな」
「・・・・・・」
人を嘲るような喋り方に、ルーテシアの苛立ちは募っていく。
エリオと同じ顔をしているが、この男は生理的に受け付けない。
「本物のエリオはどこ? それにあなたのその顔は・・・・まさか!?」
「ああ、察しの通りだ。オレはケーニッヒ・エリオ・スクーデリア、あんたの旦那のクローンさ」
「プロジェクトF・・・・・いるとは思っていたけど、まさかエリオのクローンがまだいたなんて・・・・・・・・・
それで、どうして私の夫の真似事を? 事と次第によっては、ここから生きて帰れないわよ 」
ルーテシアから目に見える程の怒気が迸る。デバイスこそ起動していないが、ケーニッヒに不穏な動きがあればすぐにでも攻撃できるよう、術式は用意されている。
「なるほど・・・・あんたはどちらかというとオレ寄りのようだな。だから、あいつはあそこまで歪になっちまったわけだ、こいつは」
「質問に答えて、エリオはどうしたの?」
「死んだよ。オレが殺した」
「・・!」
瞬間、ルーテシアは世界が真っ暗な闇に包まれたような気がした。
かつて一人ぼっちで闇の中を彷徨っていた時のような孤独感、母親の温もりを求め続けていた頃の寂しさが蘇ってくる。
そして、心にぽっかりと空いた穴を埋めるように湧き上がってきたのは、目の前の男に対する殺意だった。
だが、正にその殺意を現実の行為へと昇華しようとした瞬間、ケーニッヒはルーテシアにある物を投げ渡した。
「ストラーダっ!?」
それは、待機状態のストラーダだった。それの意味するところに、ルーテシアは愕然となる。
エリオの相棒にして家族であるこのデバイスをケーニッヒが所持していた、それはエリオの死の証明であったからだ。
「安心しな、そのデバイスには何の細工もしちゃいない。というより、不可能だった。いったいどんなプログラムを組んだのか知らないが、AIがブラックボックス化してやがる。
プログラムの改竄はおろか、初期化すら受け付けないなんて、ほとんど融合デバイスと同じじゃないか、こいつは」
それが、オートガード機能を持たないストラーダが自らの意思で防御魔法を発動した理由だった。
それは本来ならば起こり得ない奇跡、機械が自我を持ち、一個の生命と機能しているということに他ならなかった。
最も、そんなことはルーテシアにとって何の気休めにもならなかったが。
「あなたの目的は? エリオの振りをしてまでここに来たということは、六課の壊滅が狙い?」
「そうしたいところだが、ここで騒ぎを起こせば聖王と事を構えることになるからな。
それに、あんたの背後に控えている虫野郎も厄介だ。分の悪い賭けはしない主義なのさ、オレは」
その言葉に、もしもに備えて光学迷彩でずっと姿を隠していたガリューが息を飲んだ。
「なに、何れ戦場で相見えるはずだ。敵討ちはそれまで取っておきな」
「・・・・・・良いわ。けれど、一つ良いかしら?」
「何だ?」
瞬間、ルーテシアの強烈な平手がケーニッヒの頬を捉えた。
ルーテシアの突然の暴挙に、周りにいた隊員達が目を丸くする。ケーニッヒのことをエリオだと思っている彼らからすれば、
ルーテシアが愛する夫の頬を叩いたように見えるのだ。六課一のおしどり夫婦が喧嘩をするという非常事態に、隊員達は泡を食ったように慌て出す。
中には、驚愕の余り卒倒する者もいた。
「これは予約よ。主人の借りは妻である私が返すわ」
「・・・・・・なるほど、あいつが惚れたのも頷ける。良い女だな、お前は」
叩かれた頬を手の甲で撫で、ケーニッヒは唇の端を吊り上げる。
(遺品を届けるなんてセンチな真似、自分でやっておきながら正気を疑っていたが・・・・・・・なるほど、オレとエリオは別人だが、起源は同じエリオ・モンディアル。
無意識の内に奴の思考がオレに乗り移っていたのか。鏡の向こう側のオレがオレのようにならなかったのは、或いはこの女を抱いたからかもな)
そして、それが自分とエリオを分ける決定的な違いなのだと理解する。
ルーテシアと出会い、彼女の騎士となり、彼女と共に生きることを選んだエリオ・M・ハラオウン。
大事なものを失い、守るべきものを持たず、孤独に生きることを選んだケーニッヒ・エリオ・スクーデリア。
その違いがわかっただけでも、この会合には重要な意味があったと言える。
「気に入った・・・・・・精々足掻くが良い。対峙したならば、オレも容赦はせん」
不適な笑みを残し、ケーニッヒは去っていく。その背中に攻撃魔法を撃ち込むこともできたが、ルーテシアはそれを実行しなかった。
怒りに身を焦がれていても、戦いの中で培われた洞察力は曇らない。一見すると無防備だが、ケーニッヒはどんな攻撃にも対応できるよう注意を払っている。
仮にこの場にいる全員を相手にしたとしても、あの男は生きて生還する自信があるのだろう。だからこそ、堂々と敵の前に姿を現すなんて真似をしてきたのだ。
《フラウ》
忌々しげに唇を噛むルーテシアに、ストラーダは話しかける。
いつもと同じ電子音声だが、それには主を守りきれなかったことに対する深い後悔の念が込められていた。
《申し訳ありません。私は・・・・己が主を・・・あなたの夫を守ることができませんでした》
「ストラーダ・・・」
《私はデバイス失格だ。守ると誓った家族を・・・・エリオを・・・・・》
「自分を卑下にしないで、あなたは精一杯やったよ」
《フラウ・・・》
「仇は私達で討ちましょう。私とあなたと、ガリューの三人で」
「・!」
ルーテシアの言葉に、ガリューも静かに頷いた。
ルーテシアとガリュー、二人の思いにストラーダは自身の電子回路が熱くなったような気がした。
人間でいうところの、胸がいっぱいになったという状態だ。それはとても喜ばしく、そして悲しい気持ちだった。
こんなにも思われている主の命を、自分は守ることができなかったのだ。
故に、三人の思いは一つとなった。
《約束します。私は、何があってもあなたを守る。我が名に賭けて、あなたの進むべき道となりましょう。
何卒、私に主の仇を討つ力添えをさせてください》
「ええ。その力、存分に振るいなさい、ストラーダ」
《契約の御名において、我が忠誠は汝のために。新たな主、騎士ルーテシア》
契約は成った。
この瞬間、復讐の騎士は誕生したのだ。
□
風光明媚な土地柄、ベルカ自治領は観光地としても名高く、休日ともなれば多くの人で賑わいを見せている。
しかし、この日はいつもと少し違っていた。
のどかな街並みの至る所に露天が立ち並び、家屋の軒先や木々が手製の装飾で飾り付けられている。
行き交う人々の中には観光客に混じって正装した聖王教の信者らしき者達が練り歩いており、そこかしこで教典の音読や勉強会が開かれている。
この日は、ベルカの民にとって記念すべき日であった。
かつて、古代ベルカでは戦乱が続いていた。ミッドチルダを始めとする数多の次元世界との戦争や内紛、
戦っては勝利し、敗北し、一時の平和はすぐに新たな火種によって霞のように消えていく。
そうした気の遠くなるような繰り返しを断ち切り、古代ベルカに太平の世を築いたのが、聖王と呼ばれる人物であった。
そして、今日という日はその聖王が戦乱を治めた記念すべき日であり、聖王教会では聖王生誕祭に並ぶ一大行事として毎年、お祭りが催されている。
その目玉となるのが、次元世界の平和と発展を祈る平和式典だ。毎年、教会の代表が聖王に祈りを捧げ、これによってお祭りの開始が宣言される。
「・・・・・・・と、いうわけ」
「なるほど・・・・・・で、どうして私まで来なきゃいけないわけ?」
自分の隣で朗々とこのお祭りについて説明してくれたヴィヴィオをセリカはもの凄い目つきで睨みつける。
彼女は花の休日を寮の自室でのんびりと過ごしていたところを、ヴィヴィオに半ば無理やり引っ張って来られたのだ。
「だって・・・・・式典って知らない人ばかり出席するし、長くて退屈だから、終わるまで念話でお話できる相手が欲しくて・・・・・・・」
「念話をそんな風に使っちゃいけないって学院で習わな・・・・・・ちょっと待って、あんた式典に参加するわけ?」
「うん、私って魔導騎士だし」
日頃、ミッド式の魔法しか使用していないため忘れられがちだが、ヴィヴィオは管理局には騎士として登録している。
使おうと思えばベルカ式の魔法も使用することはできるが、魔力資質が射出・放出系であるため、ミッド式の方が使い勝手が良いのだ。
それに、ヴィヴィオは非公式ながらも聖王として教会に認められているため、こういった宗教行事には素性を伏せて参加してくれないかと教会側に頼まれている。
「本当ははやてさんが一緒に参加してくれるはずだったんだけど、急に会議が入ったとかでキャンセルされちゃって」
「だからって、ミッド式魔導師の私が参加して良いの?」
「そこはほら、コネで」
「前から言おうと思っていたけど、あんた交友範囲広すぎ」
いくら両親が管理局で重要な仕事に就いているとはいえ、本局と地上本部に顔が利き、更に聖王教会にまで融通が利くなんて優遇され過ぎだ。
その半分で良いから自分にも分けて欲しい。
「だからね、お願い」
「何か奢りなさいよ」
「うん。あ、あっちで何か出し物しているよ」
「あぁっ、引っ張るな! 痛いってば!」
そんな風なやり取りを繰り返しながら、二人は式典の時間までお祭りを堪能する。
まるで子どものようにはしゃぐヴィヴィオと、苦笑しつつも姉のようにリードするセリカ。
こんな時間がきっといつまでも続くものと、この時のヴィヴィオは心の底から信じていた。
to be continued
368 :
B・A:2008/05/23(金) 02:27:20 ID:mgbZ9Dku
以上です。
本当、自分で書いていて誰が主人公だって言いたくなってくる。
次回から久々にヴィヴィオが活躍・・・・・するかどうかはまだ言えませんが、ぼちぼちスポットが当たっていきます。
以下、補足と登場人物紹介。
ガリュー
ある時は忠実な召喚蟲、ある時は好敵手、そしてある時は子守りに奔走する主夫。
別次元では幼虫に戻っていたり雌だったりするけれど、ここでは立派なミドルガイ。
最近覚えたことは、美味しい離乳食の作り方。
機動六課フォワード部隊の皆さん
愛すべき我らがモブ。主役を活躍させるために雑魚の足止めや結界の構築その他を一手に引き受ける。
彼らがいなければきっと主役はフルボッコ。
合言葉は「わー、だめだー!」、「こいつ、俺の魔法が利かねぇー」
古代遺物管理部機動六課(新)
ヴィヴィオ達が所属する部隊。ロストロギア事件における最悪の展開(アルカンシェルによる砲撃)を回避することが至上任務である。
もちろん、通常は普通の機動課と同じくミッドにおけるロストロギア関連の事件の調査が仕事。設立以前に色々な試験部隊が作られ、
それで得たデータが生かされている。旧六課との最大の違いはフォワードがいっぱいいること。
平和式典
日本でいうところの終戦記念日。またはアメリカの独立記念日。感謝祭かもしれない。
熱心な信者なら厳かに祈りを捧げるだけだが、一般人は普通にお祭りを楽しむだけ。
B・A氏
GJです!
ルーが復讐の騎士に……
復讐だけに心を捕らわれると自我を失って破壊の限りを尽くすってのがセオリーですが、
まぁガリューもストラーダもいるのでその点はあまり心配しなくてもよさそうですね。
ヴィヴィオとセリカにもなにやらフラグが…。式典で何かが起こるのか!?
何はともあれ次回にwktkです。
あと誤字を発見です。(多分…)
「同志ケーニッヒ……守備の方は?」は「同志ケーニッヒ……首尾の方は?」だと思われます。
違っていたらスミマセン。
370 :
B・A:2008/05/23(金) 12:44:29 ID:mgbZ9Dku
>>369 あ、リアルに間違えてた。
ご指摘、ありがとうございます。
>>360 >「同志ケーニッヒ・・・・・・守備はどうだ?」 ×
>「同志ケーニッヒ・・・・・・首尾はどうだ?」 ○
です。
GJ。
キャロは出ないの?
保管庫の作品に注意書きを載せるって話はどうなった?
俺としてはオリキャラや独自解釈、残酷描写の有無とかは載せた方がいいんじゃないかと思うんだが
だなぁ。特にアンチ系とかヘイト系は、あると有り難いんだが……
>アンチ系とかヘイト系
それはいくらなんでも注意書きに出来ないだろ。
基準が人によってそれぞれだから、線引きが難しすぎる。
考えようによっては、クロエイ以外のクロノカプは全部エイミィヘイトってことになるし。
>>374 そういう作品は大抵投下の際の注意書きにそう書いてある。
編集の必要があると、司書一同にかなり負担だと思うので、
作者の最初の「注意書き、口上」を載せるか載せないかでまとめてはどうか?
俺は「載せる」に一票。
ただし、過去まで遡ると大変だろうから、今後のみ。
>>332 それらの作品を貴方の作者ページにまとめておきました。
>>376 個人的意見としては独自要素の強い長編の目次に要素だけ箇条書きにするくらいですかね。
おおむね現状のタグで事足りますし。
いくらなんでも読者に配慮しすぎじゃないか?
どこの純粋培養だ。フェイトかお前ら
いいえ、アリシアです
投下しようかと思って来たんですがもう少し待ったほうがいいですか?
COME ON
遠慮はいらないぜ!
383 :
ておあー:2008/05/23(金) 20:56:47 ID:f5zB3aCi
ではお言葉に甘えます。
前回レス下さった方、ありがとうございました。
前にちらと言っていた非エロソープの話です。
需要がどの辺にあるのかわかんないです。
今回の注意
・非エロ
・でもソープナンバーズシリーズ(ザ・シガー氏公認済)
・主人公はウェンディ
・失恋話です。あれ、ウェンディをフったこの男って……
・ちょっぴりオリ要素があります
・博士と姉妹達のキャラに、そこはかとなく書き手の妄想が入っています。どうも自分が数の子を書くとデフォルトでこうなるようです
「ソープナンバーズなのにエロくないとかねーよ」って方向けのあぼーんキーワードは『ウェンディの失恋』です。
384 :
ておあー:2008/05/23(金) 20:57:32 ID:f5zB3aCi
その日部屋に入ってきた男の表情を見て、『なんだかいつもと違う感じがする』とウェンディは思った。
しかし明るい性格を売りにしている彼女は内心の疑問をおくびにも出さず、むしろ殊更大きな声とアクションで男を出迎えた。
「お久しぶりっスね〜! ほら何突っ立ってるんスか、早く中に入るっスよ!!」
「あ、ああ……」
ウェンディはベッドから立ち上がると、ドアを開けた体勢のまま躊躇している男の手を強引に引っ張り部屋の中へ招き入れる。
男はされるがままに室内に入ると、ウェンディに促されてベッドに腰掛けた。
「今日もまず入浴からっスか? それとも先に……」
「いや、今日は……そういう事をしに来た訳じゃ、ないから……」
「え?」
服を脱ごうとしていたウェンディの動きが意外な一言で完全にストップする。
何かの冗談かと思い男を見るが、そこにあったのはこれまでに見た事もないような真剣な顔だった。
「……えと、それじゃあ今日は何をしに来たんスか?」
ソープとはいうものの実態は娼館に近いこの場所である。それは男も十分に分かっている筈だし、まさかただ『世間話をしに来た』
という事はないだろう。だとすれば、他に考えられる事はなんだろうか。
「今日は……お別れを言いに来たんだ。当分、此処には来ないだろうから」
「此処には来ない? もしかして転属か何かっスか?」
男は時空管理局の局員だった。地上部隊の所属だったはずだが、陸の人間でも本局やうみ――次元航行部隊に引き抜かれたりする事は
ある。仮にミッドチルダを離れるような事でもあれば確かに足繁く通う事は困難になるだろう。だが、返ってきたのは彼女の予想の
遥か斜め上をいく答えだった。
「あ、いや、そんなんじゃないんだ……何ていうか、その……」
「その?」
「……実は、彼女が出来たんだ」
「……はあ?」
……はあ?
ウェンディは耳を疑った。
うん、確かに彼女が出来たならこんな場所に来る必要はないだろう。わざわざ金を払って女を買わなくてもその娘とエッチしてれば
いいのだから。しかしそれを顔馴染みとはいえわざわざソープ嬢に報告に来るとは。前々から少し堅物すぎるというか、変なところが
ある男だと思っていたが。
ウェンディは内心呆れたが、それでも笑顔を作り男を祝福する。
「うひゃあ、そりゃおめでたい事じゃないっスか! 年齢=彼女いない暦にもついに終止符が打たれたんスね!!」
「あ、あんまり大きな声で言わないでくれないか……地味に傷つくから……」
そう言って男は苦笑いを浮かべるが、けして本心から怒ったり嫌がったりしている訳では無い事はその声を聞けば分かる。以前の
彼なら本気でヘコんでいただろう、彼女が出来たばかりの男特有の"心の余裕"というやつだった。
「そうっスか〜……いやでもそういう訳なら確かにアタシとエッチする訳にはいかねえっスよね。彼女が出来て早々浮気なんてしたら
……」
「そ、それは勘弁してくれないか! ……実はその彼女、ベルカ式の魔導師なんだよ。バリバリの近接格闘型だから、怒らせたらきっと
袋叩きにされるぐらいじゃ済まないと思う……」
「あはっ、冗談っスよ〜♪」
二人顔を見合わせて笑う。そんな風にひとしきり笑うと、ウェンディは男に疑問に思っていた事を聞いてみた。
「でも、何もそんな事わざわざ報告になんて来てくれなくてよかったのに……ソープ嬢とお客さんなんて所詮擬似的な恋人関係っス、
本物の恋人が出来たからって客の側が気を遣う必要なんか全然ないっスよ?」
「かもしれないね……でも」
男はウェンディの顔を見て、ニッコリと微笑んだ。
「俺にとってはウェンディはただのソープ嬢じゃないから……あ、いやもちろん本当の恋人だとかそんなんじゃなくてさ! そう、
友人! ここだけじゃなくてウェンディがオフの日、プライベートでも何回か遊びに行ったり、連絡を取り合ったり……俺はいつも
ウェンディに元気を貰ったから。ウェンディの笑顔には随分励まされたし、今回俺に彼女が出来たのだってウェンディのアドバイスが
あったお陰だし……」
アドバイス? そういえば少し前、男から『友人の恋愛相談』を持ちかけられた事があったっけ。やけに親身なのは人柄ゆえかと
思ったら何の事はない、友人とは自分の事だった訳だ。
「そんな事とかあって……俺はウェンディの事も、俺の大事な友達の一人だと思ってる。ウェンディは迷惑に思うかもしれないけど」
「まっさか〜! アタシもそんな風に思ってもらえて嬉しいっス!!」
ウェンディも男の顔を見て笑みを浮かべる。
確かに彼女にとっても男はただの客ではなかった。性行為を抜きにしても一緒にいて楽しかったし、これからも関係を継続して
いけたらと思う。唯一の問題は今後はそうそう彼と会う事は出来ないだろうという事だが……
此処で会うなんてもってのほかだし、他の場所で出会うとしても件の恋人は男が別の女性と遊んだりするのにあまり良い顔はしない
だろう。女性の職業が水商売ともなればなおさらである。先ほどの男の反応を見るに血を見る事態を引き起こしかねない。自分のせいで
男が素敵なボートに載せられる展開はウェンディとしても本意ではなかった。
「そうスかそうスか〜……じゃあ……今度会う時はフられてまたフリーになった時っスね。あ、でもその彼女サンとラブラブな時でも、
こっそり遊びに来てくれても構わないっスよ! 来てくれれば何時でも歓迎はするっス!!」
「うーん、なんか複雑だけど……とりあえずありがとう」
男がベッドから立ち上がる。
「じゃあ、俺そろそろ帰るよ」
「え、もう帰っちゃうんスか? 時間はまだ残ってるっスよ?」
「うん。けど、今日の目的はもう果たしたからね」
ドアの方へ歩いていく男に、ウェンディも後をついて見送る。
扉をくぐり男が廊下に出ると二人は見つめ合う形になった。
「……えっと。じゃあ、また……っスかね?」
「どうだろう……うん、でもまたいつか……きっと」
不確定な、それでも最後には必ずの再会を約束し扉が閉まってゆく。
男の顔が扉によって徐々に隠されていき……やがて完全に見えなくなった。並の人間より感覚が強化されたウェンディの耳に
閉ざされた部屋の向こう、廊下を歩く靴音がゆっくりと小さくなっていく。
その音が外界の喧騒に混じり、完全に判別できなくなるまでウェンディは扉の前を動こうとはしなかった。
◆
結局時間いっぱいまで一人で部屋にいた後、ウェンディは控え室に帰った。
「ただいまっス〜」
部屋にいたのはセイン、ディエチ、クアットロの三人だった。他の姉妹は全員出払っているらしい。
雑誌をめくっていたクアットロはウェンディを一瞥するとまた視線を雑誌に落とし、セインとディエチは夜食のおにぎりをつまんで
いるところだった。
「おつかれーウェンディ」
「おかえり」
「ただいまっス。アタシもおにぎり一つもらっていいっスか?」
返答は待たず手近にあったおにぎりを一つ手に取る。
おにぎりを頬張るウェンディを見て、セインとディエチが怪訝そうな顔をした。
「……ウェンディ?」
「ふえ?」
「……何か、あったの?」
「ふはひはふは?」
口の中が詰まっているため上手く返事出来ない。
急いで飲み込もうとして――ウェンディは目の前の姉達の顔が少しぼやけている事に気づいた。
(あれ? 整備不良っスかね……?)
「……ぷはぁ。何かって何スか?」
「いや、だってさ……」
「……ウェンディ……泣いてるよ」
「……へ?」
慌てて目をごしごしと擦ると、手の甲にウェットな感触が伝わるのがわかった。
「あれ? アタシ……泣いてるんスか?」
「ウェンディ、ホントに大丈夫か?」
「何処かを故障してるんじゃない?」
「そんな大袈裟っスよ〜、きっとなんか目にゴミでも入ったんスよ。だって、アタシには悲しい事なんてなーんもないんスから……
ハハ、すぐに止まるっスよこんなの……」
ところが、拭けども拭けども涙は一向に止まる気配を見せない。
「あれ? おかしいっスね……ホント……おかしいっス……」
姉達が口々に何か言っているがそれも耳に入らない。
いったい自分はどうしてしまったのだろうか……訳も分からないままウェンディは涙を流し続けた。
一方、突然泣き出したウェンディを前にセインとディエチもまた混乱していた。
「どうしよう、セイン……」
「そんな、あたしに言われても困るんだけど……とりあえずドクターを呼んだ方がいいんじゃないかな」
「もーう……落ち着いて本も読めないんだから」
そんな二人の間に影が割って入る。
「クア姉?」
「クアットロ?」
「延長が無ければあと五分でウーノ姉様の出番が終わるから、そうしたら監視カメラの映像を見せてもらいましょう。さっき部屋で
何があったかわかればウェンディちゃんが泣いてる原因もわかるかもしれないわ」
「「あ……うん」」
錯乱して「なぜ」を連呼する妹を二人で抱えながら、なんだかんだいって行動力も判断力もある頼れる姉を見直したセインと
ディエチだった。
「あれ? でもクア姉ってそんなキャラだったっけ?」
「……好感度アップ作戦?」
「……二人とも、ガジェットの餌食になりたいのかしら?」
訂正。なんだかんだいって行動力も判断力もある頼れる姉を『ちょっぴり』見直したセインとディエチだった。
◆
「……で、ここは何の部屋なんスか?」
「んー、ウェンディは来た事なかったっけ。一応はトレーニングルームって事になってるんだけどね」
数十分後、部屋に戻っていたウェンディはセインに呼び出されとある部屋に来ていた。
種々の仕掛けや様々な意匠が施された他の部屋と違い、二人がいる部屋は広さはあるが一面灰色で何も無い。何というか、作りかけのまま
放置されたような印象をもたらす空間だった。
セインは入り口とは別の扉を開けると、中から赤いサンドバッグを運びウェンディの前に設置する。
「ソープ経営を始めた頃は、ドクターもまだ世界征服だっけ? 結構本気で考えてたらしくってさ、私達の力が鈍らない様に訓練スペース的な
部屋を作ってたんだよ。でもすぐに今みたいな経営バカ一代になっちゃったから結局使われなかったのさ。今では時々こうやって……」
セインが拳を振りかぶりサンドバッグを殴りつける。元々肉弾戦闘など想定されていない彼女だがそれでも戦闘機人である、まるでプロの
格闘家に殴られたかの様にサンドバッグは大きく揺れた。
「やな客に当たった時に、暴れてストレス解消に使う為の部屋だよ。ノーヴェなんてしょっちゅう使ってるけどね。あの年食ったおっちゃん以外の
お客さんに当たった時はほとんど毎回ここで爆発してる」
「へえ〜……全然知らなかったっス」
「まああんたは基本お気楽思考だからね。どんなお客さんでも仲良くやってるし、知ってても使う必要はなかっただろうけどね」
「むっ、何か失礼っスね……アタシにだって腹が立つ時ぐらいあるっスよ」
からかうようなセインの言葉に、ウェンディが口を尖らせる。
「そうなの? んじゃあさ、せっかくだからここで一発ぶん殴ってストレス解消していきなよ。このサンドバッグも部屋も、『白天王が踏んでも
壊れない超頑丈設計にした』ってドクターが言ってたから、思いっきりやっても大丈夫だよ」
「はあ……じゃあ、まあせっかくだからやってみるっスかねえ……」
腕をぐるぐる振り回しながらウェンディはサンドバッグに相対した。
トーレやノーヴェから継承した格闘戦のデータを抽出し、隙の無い構えを披露する。
そういえば、ラボにいた頃は毎日のように戦闘訓練をしていたが『ソープ・ナンバーズ』がオープンしてからはこの手の事はすっかりご無沙汰
だった。一抹の懐かしさを感じつつ、拳を痛めないようまずは軽めにジャブから入る。
ぼすっ、ぼすっ、ぼすぼすっ。
「……おぉ? なんかこれ、クセになりそうっスねぇ」
「もっと強くやっても大丈夫だよ。サンドバッグをやな客の顔だと思って思い切り殴ってごらん」
「リョーカイっス!」
ウェンディは記憶データを漁りながら、脳内ブラックリストに登録された顔の一つを引っ張り出す。
「まずは……このオッサンの分!」
口臭が滅茶苦茶酷いくせに、やたらとキスしようとして来た不細工な中年親父をサンドバッグに投影し、ウェンディは構えた拳を叩き込んだ。
ぼすんっ!!
強烈な突きにサンドバッグが前後する。ただセインの時と同様三度本体には傷一つ無い。流石はスカリエッティ製である。
「おー、結構いったねえ♪」
「あ……ヤバ。これ、気持ちいいっス……」
「ほら、もっとどんどんやっちゃいな」
「よーし……次はお前っス! お金で買えるほどアタシは安いオンナじゃないっス!!」
ぼすんっ!!
気分が高揚してきたウェンディは、ブラックリストの顔をとっかえひっかえしながらサンドバッグに何度も突きを打ち込んでいく。
「このド変態! そういうプレイはクア姉かドゥーエ姉に頼めっス!!」
ぼすんっ!!
「スカした顔してどんだけ絞り取れば気が済むんスか、この淫獣!!」
ぼすんっ!!
「なんで執拗にお尻ばっかり狙うんスか、変態提督!!」
ぼすんっ!!
「『無限のバター犬』に『思考レイプ』とか技能の無駄遣いもいい加減にするっス!!」
ぼすんっ!!
そうして数十発は打ち込んだ頃、不意にウェンディの動きが止まった。
「……あ……あれ?」
「んー、どしたウェンディ? ヤな奴がいるんならここでガツーンと一発入れちゃいなよ」
「いや……なんかおかしいんスよ……」
そうだ。
確かにおかしい。
だって、今頭の中に突然浮かんで来た顔の主は、別に嫌いでも何でもない筈だ。
一緒に居て不快に感じた事など無かった、それどころかむしろ――
「……あ」
その瞬間、ウェンディの中の様々な物が一直線に繋がった。
これまでの自身の稼動経験。
姉妹から継承された彼女達の経験。
培養槽の中でインプットされた種々のデータ。
それら一つ一つが組み合わさり、ある答えを導き出す。
「ほら」
セインがウェンディの肩を叩く。
「セイン……」
セインはウェンディに頷きかける。
ウェンディは頷き返すと、サンドバックの前で一つ大きく深呼吸した。
そして。
……ぼすんっ!!
「……スか」
ウェンディは、殴った。
……ぼすんっ!!
「なんで、『彼女が出来た』なんて報告に来るんスか」
殴った。
ぼすんっ! ぼすんっ! ぼすんっ!!
「そんな事聞かされるくらいなら、何にも言わずにいなくなってくれた方が百倍マシっス」
何度も殴った。
ぼごんっ!!
「人の気持ちも、知らないクセに……!」
力一杯殴った。
「……まあ、アタシら人じゃないし……知らなかったのは……アタシもっスけどね……」
……ぼすっ。
ずる……ずるずるずる……
「ふえぇぇぇ……」
叩きつけられた拳が、力無くサンドバックを滑り落ちた。
――ああ、そうか。自分は……あの男の事が好きだったんだ。
「そうそう。悲しい時はしっかり泣いちゃえ。そうすれば明日はきっと、また笑えるようになるからさ」
床に座り込んだウェンディを、セインがそっと抱きしめる。
「……お姉ちゃあぁん……ひっく……」
姉の胸の中でウェンディは泣いた。
今度は自分でも、泣いているのがハッキリとわかった。
「おー、よしよし……よっこらせっと」
セインは右手でウェンディの背中をぽんぽんと叩きながら、左手で服のポケットからイヤホンのようなものを取り出す。片方をウェンディの
耳に填め、もう片方は自分の耳に填めた。
「……っ? これって……」
「そ、簡易式のデータ共有装置。今ウェンディの中にある動作とか感情のデータを寄越しな。アンタの悲しい気持ちを、あたしも共有する。
その代わり、あたしからもアンタにうんと楽しい記憶を送ったげるよ」
「ええっ!? ダ、ダメっスよ! ……こんなに痛くてツラいのなんて、絶対あげられないっス……」
「いいんだよ。あたしらはさ、生まれ方も結構変わってるし、血の繋がりもないけど……でもれっきとした姉妹なんだ。だからあたしは姉妹の
誰かがツラい思いとか悲しい思いをしてるんなら、その気持ちを共有できたら……って思うんだ。そりゃもちろんデータをもらっただけじゃ全部は
無理だろうけど……でも少しはわかる事が出来ると思うから。んで、そうやって嫌な事も楽しい事もみんなで分け合えたらなーって……それにさ」
その時、複数の足音と声が部屋の外から響いてきた。
「あ……」
数秒後部屋に入って来たのはディエチ、クアットロ、ウーノ……セインとウェンディ以外のナンバーズ、全員。
ずらりと集合した"姉妹達"をバックにセインが笑みを浮かべた。
「これだけいれば、悲しい気持ちだって薄まっちゃうから大丈夫」
「……うん……うん、そうっスね……うん」
感極まってまた泣き出してしまったウェンディに、赤毛の姉が近づきタオルを手渡す。
「ほら、いつまでも泣いてんじゃねえよ」
「……ノーヴェ」
「……お前がそんな顔してると、なんていうかさ……調子が狂うんだよ……だからホラ! さっさとデータを出せよ! アタシも少しもらって
やるからさ!!」
「ひっく……お姉ちゃあああーん!!」
「うわっ、抱きついてくんな! お前に『お姉ちゃん』とか言われてもなんか気持ち悪いんだよ!!」
「照れない照れない、ノーヴェ♪ ウー姉、ドクターに話は?」
「ちゃんと通してあるわよ」
「サンキュ! よーし、じゃあ今日はみんなでパーッと騒ごっ! ウェンディ、今日は飲むぞー!!」
「……うんっス!!」
ミッドチルダの風俗界に燦然と輝く巨星『ソープ・ナンバーズ』。
年中無休で最上級のサービスを提供し続けるこの性の不夜城も、時には『臨時休業』の札を掲げる日があるという。
・おまけその1
……あっひゃっひゃっひゃ、飲んでるかウェンディー!!
……飲んでるっスよセインー!!
「まーったく、うるさいったらありゃしないわね……」
指で耳に栓をしながら、うんざりした表情を浮かべてクアットロは呟いた。
『臨時休業』となったソープ・ナンバーズの一室では数時間前から『ウェンディを励ます会』が開かれていた。
経験や感情のデータ共有によって『振られ集団』と化した姉妹達はアルコールが入ったせいもあり凄まじいほどに『出来上がって』いる。
普段は無口気味なキャラのディエチやディードまで大声ではしゃいでいるし、ウーノは何故か上着を脱いでいる。普段は事態を収める立場の人間が
こんな調子なので、部屋はまるで収集がつかない有様だった。
(こおんな男のどこがいいのかしらねえ)
ウェンディから受け取ったデータの中にある、噂の男の情報を頭の中で思い浮かべてみる。
顔も地位もそこそこだが……如何せん華が無い。なんとなく皆に存在を忘れ去られそうな妙なオーラが全身から滲み出ている。それとも恋する
少女の目には、この男もキラキラ輝いて映っていたのだろうか。
(ま、アタシならこんな男こっちから願い下げね)
妹の男性感覚をバッサリ一刀両断すると、クアットロは少し離れた場所でグラスを傾けている愛しの姉の側へ近づく。
「ドゥーエ姉様」
「あら、クアットロ」
「お一人で何を考えてらしたんですか?」
「別に。少し昔を思い出しただけよ……そうそう、ちょっとアレを見てみなさいよ」
「アレ?」
ドゥーエが指差した先には、一人黙々とおにぎりを咀嚼するセッテの姿があった。
「何かいつものあの子と違うと思わない?」
「違い……ですか……」
ドゥーエに問われ、クアットロは目を凝らしてセッテを観察する。これといった違いは見当たらない気がするし、妙に違和感があるような
気もする……
「わからないかしら? ほら、いつもは『\ /』←こんな感じの眉毛が」
「……あ」
クアットロは手を叩いた。
確かに今のセッテの眉は、見事な八の字型になっている。平時は気の強そうなイメージがあるセッテだがこれでは道理で印象も
変わるはずだ。彼女の教育係を務めたトーレも眉毛の変化に気づいたらしく、心配になったのかセッテに声をかける。
「セッテ……その、大丈夫か?」
「し、心配無用……です。伊達に遅く産まれては……産まれては……」
(フルフル)
「セッテ!?」
「あー!? トーレ姉がセッテを泣かしてるっス!!」
「何やってんのさトーレねえー?」
「ま、待て違う! これはセッテが勝手に……!!」
「あ、泣いた」
「泣いたわね」
「トーレ姉様の誤解、解かなくていいんですか(まあ面白いから別にどっちでもいいけど)」
「んー、いいんじゃない(面白いし)……でもそういえばクアットロ」
「何ですか?」
「貴方、確かセッテは『開発する際"余分な成分"の排除を目標にし、成功に近い結果を得られた』って言っていたけど……私の見立てでは
その目標、達成に成功どころか大失敗に見えるわよ? 感情を表現する方法を知らないだけで、多分あの子はちゃんと"心"を持ってるわ。
それもすごく豊かな心を」
「あう……そうでしょうか……」
「そうよ。だってそうでなきゃ、他人の失恋で泣ける訳ないじゃない。現にヨゴレ担当のアンタなんかデータを共有してもピンピン
してるし」
ドゥーエ姉様だってピンピンしてるじゃないですか、と言いかけた口は視線から飛ばされた無言の圧力で止められる。しかしヨゴレで
ある事を認めるのは何となく嫌だったので、クアットロは別の角度から反論してみた。
「だって……男なんて星の数ほどいるじゃないですか。目の前の女の魅力に気づかない男の事なんてポイッと捨てちゃって、さっさと
別の男を探す方がよっぽど効率的じゃありませんか?」
「そうねえ。確かに男なんて星の数ほどいるわ……でもねクアットロ、中には特別な星もあるのよ?」
「特別な星?」
「そう。他の星が見えなくなるほど強く輝いていて、自分の眼に映る世界の風景まで変えてしまうような星……貴方も何時か出会う事があるかもね。
そんな太陽みたいな星に」
「はあ……」
そう言って自分の頭を撫でるドゥーエの横顔はクアットロが今まで見た事が無いほど美しく、けれどどこか憂いを秘めていて……
「お姉様は……」
「ん?」
「お姉様は出会った事があるんですか?」
「どうかしらね」
クアットロの問いにドゥーエは答えず、ただ遠くを見ながら笑うだけだった。
ソープ・ナンバーズの開店に合わせ、ドゥーエが自分達の元に帰還したのは数ヶ月前の事だ。それまでの約十年、彼女がどこで
どんな任務に従事していたのかクアットロは知らない。その間彼女がどんな人生を送ってきたのかも。
「ええー、イジワルしないで教えてくれたっていいじゃないですかぁー」
「どうかしらね」
「アイタ、イタ、イタいですお姉様! 機人の力でアイアンクローはやめてえぇー!?」
(ま、今日は泣きなさいウェンディ。今日みたいな経験を重ねれば貴方も深みが増して、もっといい女になれるから)
「「泣ーかしたー泣ーかしたー♪ ドークターにー言ってやろー♪」」
「違うと言っているだろうがっ……(フルフル)!!」
・おまけその2
(……失恋、か)
チンクは心の中で溜息をつくと、横目で近くに座る大柄な男を見やった。
男――ゼスト・グランガイツはこの喧騒の中でも堅い表情を崩さない。
その横顔を盗み見ていると、チンクは己の中に巣食う小さな不安が急速に広がってゆくのを感じてしまう。
(……もし同じ事を言われたら、私は耐えられるだろうか)
「俺の顔に何かついているか?」
「ぬおっ!?」
気がつくと、ゼストが自分の顔を見つめていた。
「い、いや何でもないぞ? お前の顔はいつも通りだ」
「そうか」
そういうとゼストはまた元の姿勢に戻る。
(衰えてたとはいえ元はオーバーSランクの騎士。こっそり様子を窺う事すら難しいということか……ぬう……)
「チンク」
「ルーテシアお嬢様。どうかなさいましたか?」
チンクに声をかけて来たのはルーテシア・アルピーノだった。かつて自分が全滅に追いやったゼスト隊の一員、メガーヌの娘であり、
ソープ・ナンバーズでは『旅の召喚士』として会員専用のサービスに従事している少女だ。
「元気……なさそうだったから」
「そう見えましたか」
「うん……あのね、チンクが元気になるように、一発芸を考えたの」
「一発芸?」
ルーテシアが頷くと、紫の召喚円から漆黒の守護虫が飛び出して来る。
「行くよ、ガリュー」
「……(コクリ)」
ルーテシアは直立不動のガリューの後ろに立ち右手をその背に当てる。
と、その瞬間ガリューの顎がパックリと開いた。
「こんにちわ……ルーテシアです。こっちはガリューです……ガリュー、チンクに挨拶して」
「……(カパカパ)」『こんにちわ、ボクガリューです(高い声)』
「!?」
「よくできたね……偉いよ、ガリュー」
「……(カパカパ)」『わあい、ルーテシアお姉さんに褒められたぞー(高い声)』
「……あの、お嬢様。それは……?」
「腹話術」
腹話術……それは人形を操りながら唇を動かさずに声を出し、あたかもその人形が話しているかのように見せかける術。しかし……
(出来てない……全然出来てないですお嬢様。それはただの裏声です……あとガリューの口の中で光ってる二つの目のようなものは何ですか?)
「どう……?」
チンクの内心の葛藤など知る由も無く、どこか得意げなルーテシアがチンクに聞いてくる。
(ツッコミたい……だがここは気を遣ってくれたお嬢様の為にお世辞でも『よかった』と)
「全然出来ていないぞルーテシア。それはただの裏声だ」
(ゼストオオオオオオォー!!)
この男、空気を読まないにもほどがあるぞ。
チンクは『もう一度爆殺してやろうかこいつ』と一瞬思ったが当の本人はどこ吹く風でルーテシアの元へ歩み寄るとしゃがみこみ彼女の
顔を観察する。
「……ルーテシア、お前もしかして誰かに酒を飲まされたな」
「飲んでないですぅ……このデカ人間……」
「……」
ゼストはしばし考えるような動作をした後、無言でルーテシアを抱き上げる。どうやらツッコミも不得手らしい。
「ルーテシアを寝かせてくる」
「それならば私が……わっ」
チンクも急いで立ち上がろうとするがバランスを崩しガリューに受け止められる。
その様子を見たゼストが僅かに眉根を寄せた。
「お前も酔っているのか?」
「い、いや……ただ躓いただけだ……すまないなガリュー」
「……(ジャキン! ジャキン!)」
「ん? ……そうだな。では、ルーテシアを頼む」
ガリューから何らかのメッセージを受け取ったゼストは彼にルーテシアを渡すと、代わりにチンクを受け取り抱き上げる。
ちょうどお姫様抱っこの形になり、チンクの顔は一瞬で真っ赤に染まった。
「な、何をするっ!?」
「ガリューが『ルーテシアは自分で運ぶから、お前はそこの酔っ払いを寝室へ運んでやれ』と言うのでな。そうする事にした」
「失敬な、私は一人で歩ける! 早く降ろしてくれ!!」
「無理をするな。顔が赤いぞ……それだけ飲んでいては足元がおぼつかなくなるのも当然だ」
「いや、これは違……!」
「お前の寝室はこちらだったな」
自分の胸でわめくチンクを無視し、勝手に歩き出すゼスト。チンクもしばらくは慌てていたが、やがて観念したように小さく呟いた。
「……す、すまん……ゼスト」
「気にするな」
「……ゼスト」
「なんだ」
「……揺れて気持ちが悪くなりそうなんだ……すまないが、もう少しだけゆっくりと歩いてくれないか」
「……わかった」
後日、チンクからガリューに大量のスイカが送られたという。
おまけその3
「んんっ……ちゅぷっ……」
『おっとーサン、けーぶるヲシャブルノヤメテクダサイ。感電シテモ知ラナイデスヨ……アレ?』
酔ってダウンしたオットーを寝室に運んでいた接客用T型ガジェットは、その道中創造主であるジェイル・スカリエッティが怪しげな格好で
廊下を歩いているのに気づいた。
「どくたー、何ヲシテラッシャルノデスカ?」
「おや、せっちゃん(接客用T型のあだ名)か。いや何、今回みたいにナンバーズが全員使えなくなった時の為に、私も客を取れるようになって
おこうかと思ってね。とりあえず形から入ってみたんだが……どうだい、なかなか似合っているだろう?」
フリルがたくさんついた桃色のドレスに身を包んだスカリエッティは、よほど機嫌がいいのかT型にウインクを飛ばしてみせる。
どうやらこの格好を誰かに見せたくて、無人の店の中を徘徊していたらしい。端から見れば完全に変質者である。
「すかーとヲふりふりサセルノハ止メテクダサイ、微妙ニ似合ッテル分こめんとニ困リマス……」
「ほう、似合っているかい?」
「イヤ……アクマデモ"微妙ニ"デスヨ?」
「そうか、似合っているか……それでは新しい娘を探すのも面倒だし、欠員となった13番の代わりはやはり私で決ま」
「ゴメンナサイ! 変ナ事言ッテゴメンナサイ!! アアッ、ドウシヨウうーのサンニ怒ラレルー!!」
翌日から再開したソープ・ナンバーズには、一部の好事家向けの新しいサービスが加わっていた。
398 :
ておあー:2008/05/23(金) 21:09:30 ID:f5zB3aCi
初っ端油断した……ごめんなさい。
以上です。お付き合いくださった方、ありがとうございました。
執筆に使っていたノーパソが天に召された(享年7歳・たぶん老衰)ので途中からデスクトップで書いたら
何か微妙に感覚が違ってて文章が変になってないか不安です。得物が変わるとなんかやりにくいですね。
やたら肩が凝りますし。
Q:男ってぶっちゃけカルタスだよね?
A:ノ、ノーコメント……彼だと名言してしまうと『隔離施設でやれ』って言われそうなので……でも隔離施設じゃセッテやクア姉、ドゥーエ姉様が
書けないんだもの。その点ソープ時空なら姉妹全員健在で書き放題なんだもの。
ちょっとずつ書いてたキシャーの続きもノーパソにお供したので次回もたぶん単発ネタです……最近エロをぜんぜん書いてないんでエロ予定です。
たぶんサイヒ氏のクロフェ時空みたいな感じの平行世界はやザフィです。氏の作品のようなエロさは望むべくもありませんが……
そういえば上でキシャーの話が出てましたがそもそも『キシャー』ってなんなんでしょう?
ジャンルとして分類できるものなんでしょうか? ガリューならガリューでタグがあるわけですし……
GJ!!GJでしたっ!!
リアルタイムで読んでいて、涙ぐんだり噴き出したり大変だったですよコノヤロー
ドゥーエとクアットロの汚れコンビが良い味出してました。最初が綺麗でないと汚れることもできないですが
みんな可愛いじゃないですか、何処の誰ですかウェンディを振った果報者は
次回予定のはやザフィも心待ちにしています
GJでしたっ!
そして、1時間後くらいに投下させていただきたいです
はやザフィきたっ!!!!
は、とりあえず置いて。
クア姉!!!!!! いいよいいよ。
ウェンディ、元気出せ。いい男はまだいるさ、絶対いるさ。
GJでしたっ!
しかし、昨日も今日も投下ラッシュでつけいる暇がねえ。
>>377 手間を取らせてしまって恐縮ですthx
>>398 GJクアットロが優しいお姉さんしてて何かいいなぁ
パソ子さんのご冥福を…┏┛
>>398GJ
氏のカルピス×ウェンディはいい味だしてるなぁ
>>398 GJです。しかし、主要男キャラがボロクソに言われてるなwww
<隔離施設じゃセッテやクア姉、ドゥーエ姉様が書けないんだもの
そんなあなたに魔法の言葉「IF時空」 すべては初期の地の分の説明でどうとでもなる
そこもエロパロのよいところ 基本的にはソープ時空となんも変わりませんがw
しかし、本編では全く描写されないキャラのキャラ付けが面白いようにはまるな
ちょっと前だとセッテだったが、次に深く描写され、ヒロインorヒーローになるのは誰だろ?
これから一本投下します。
一応陵辱有りで、キャラ(なのは)が思いっきり変わっていますので注意を。
――前略(お好きな陵辱シーンを思い浮かべてください。てか、書けません)
<なのハーレム>1/9
まるで魔女釜の底に叩き落されたかの如くズタボロに陵辱されたなのは。
機械で作られたおぞましい触手は未だになのはの肢体を這いずり回って緩慢に、
そして的確に快楽をなのはの身体に染み込ませていく。
吐息にも似た喘ぎ――浅ましく股間を濡らして更なる快楽を得ようと自然に体が
触手の動きに同調する。
なのはのその淫らな様を嘲笑を浮かべて見続けるクアットロ。
「あらあら、管理局のエースオブエースさんはこちらの方もエースなんですね」
そんな侮蔑の言葉にすらもうなのはは反応できない。
虚ろな眼差しで口に触手を咥えさせられながら緩やかに破滅へと堕ちて行くだけ。
快楽に蕩けきった思考ではまともな答えなど吐き出せやしないのだから。
「この分ではもう一人のお嬢様も……」
唇を歪めて、人の悪意を煮詰めて作り出した様な笑みを浮かべるクアットロ。
その笑みを誰かが見れば、決して戦闘機人は人形ではないと、紛れもなく人だと答えるだろう。
どこまでもおぞましいその笑みは人形に浮かべられるものではないのだと。
糜爛した嘲笑は人こそが為しえるものなのだと。
そんな輩がこれから行う事が真っ当であるはずが、マトモであるはずがない。
2/9
わざわざ大きなスクリーンをなのはの目の前に出現させるクアットロ。
そこに映し出されたのは――フェイトだ!
今のなのはと同じ様に散々陵辱され浅ましい声を上げて、もっと、とねだっているフェイトの姿だ。
艶やかな金髪を振り乱して、その豊かな乳房を自ら揉みしだいているその姿。
前どころか尻の穴にまで触手を咥え込んでそれが動くたびに涎を垂らしているのだ。
悲鳴とも区別がつかない嬌声を上げて腰をくねらせているフェイト。
それを、虚ろな眼差しが見据える。
それを、遠い耳朶が震わせる。
それを、蕩けた思考が認識する。
彼女も――自分の親友も同じなのだと、壊れかけた心に染み渡る。
そして/だから、なのはは、
「私のフェイトちゃんがぁああああ!!」
金属でできた触手もなんのその。
容易く噛み千切り、吐き捨て、絶叫した!
3/9
「――え?」
呆然とクアットロ。
だがなのはの目は思わぬ間抜け面を晒してしまったクアットロなぞ見ていない。
彼女が見ているのは陵辱され続けているフェイトの姿だ。
つい先ほどまでの自分と同じ目に合わされている親友(多分)の姿だ。
「あああああ! よりにもよって……よりにもよって私のフェイトちゃんがあんな目に!!」
汚液で塗れた身体をぶるぶると震わせるなのは。
その姿に先程までの破滅さは微塵も無い。
破滅? それがどうしたと。そんなものは燃やし尽くすと叫んでいる。
「折角取って置いたのに……。私が、私がフェイトちゃんの膜を破る予定だったのに!」
拳を握り締めて叫ぶなのは。
あああ、と叫びながら頭を振り回している。
「あんな美味しそうな所まで育って漸く収穫する気だったのに!」
「あのぉ……良いですか?」
4/9
遠慮がちに声を掛けるクアットロだが、無論なのはは聞いていない。
最後の最後に足元を掬われたと嘆いている。
「いや落ち着こう、落ち着くんだワ・タ・シ! 素数よ、こんな時は素数を数えるのよ」
1、2、3、4、5……と数え始めるなのは。
それは自然数だと突っ込むべきか本気で悩むクアットロ。
陰惨だった場が無残(なのは的意味で)な笑劇の場と化した。
「そうだね! ありがとうジョースター卿! 調教する手間が省けたって考えればいいんだね!」
一人で叫びだし、一人で完結したなのは。
そしてAMFを心底無視してバリアジャケットを纏う。
「そうと決まれば……」
ダン、と床を蹴り飛び出して行く。
衝撃波と瓦礫を撒き散らし、音をも置き去りにして向かう先はフェイトの居る場所。
「……私は?」
後、クアットロも置き去りにして。
5/9
ヤマなど無し! フェイトに群がるガジェットを鎧袖一触してフェイトを抱き上げるなのは。
顔はまさに慈愛に満ちた女神の如し。しかし腹の中は黒――百合。
「なのはぁ……」
子供が甘える様でありながら淫蕩に塗れた声。
どれほど身体に獰猛な快楽を叩き込まれたのかはその声で知れる。
男であればその声を聞いただけで股座がいきり立つだろうし、女であれば――
(――あ、ちょっと濡れた)
股座が濡れそぼるだろう。実際に濡れそぼっているのがこの場に一人。
もう、この場で押し倒してやろうという誘惑と必死に抗うなのは。
まだ、駄目だ。まだ邪魔者が居る。
具体的にはジェイル・スカリエッティ(男)だが。
せめて、と口付けをしながらフェイトの唇を割って舌を潜り込ませる。
そして口腔の中を散々ねぶって味わって犯しつくしてから漸く唇を離す。
「ぐぇへへへへ、良い味だったよフェイトちゃん」
6/9
続きはこの後に、とそっとフェイトを床に下ろすなのは。
そして呆然としているスカリエッティに向き合って、
「楽に死ねると思うなよ、ジェイル・スカリエッティ……」
静かに、しかし苛烈に言葉を紡いだ。
ひっ、と怯えるスカリエッティ。
嗚呼、その眼差し、その眼。
なぜ自分には目が有ったのだと、なぜ自分は目が見えていたのだろうと。
失禁し、股座を濡らしながら恐怖に凍えた頭でそう考える。
だが、そんなスカリエッティを哂う事など誰にもできやしないだろう。
それほどまでにその眼は恐ろしいのだ。
遠い時代、未だ科学が呪術と同義であり、夜闇の深さに恐れを抱いていた時代。
雷光や嵐を神の力か神そのものと恐れ畏れ、伏して赦しを請う人々。
その恐ろしさなのだ。なのはの眼差しは。
原初の恐怖――宇宙はおろか次元すらも渡る文明の中に生きながらなおも消せぬ恐怖。
造られた人だろうとそれは変わらず――
7/9
「ひぃいいいいい!!」
転げながら逃げ出して行くスカリエッティ。
それを笑みを浮かべながら見ているなのは。
無様な姿で走りながら漸くこの回廊から抜け出せるとドアを潜ろうとした所で、
「あ……」
ピンクに輝く障壁がそれを遮った。
カツン、と床を鳴らし一歩近づくなのは。
「知らなかったの? 私からは逃げられない」
そう、死亡宣告を下した。
8/9
空には花火が上がり、道には紙ふぶきが舞う。
それはクラナガンだけではなく、ましてやミッドチルダだけでもない。
次元世界中がお祭り騒ぎだ。
この華やかで壮大な祭りはJS事件を終わらせた――からでなく、
――なのは様! なのは様! 我らが女神、なのは様!!
全次元世界を初めて統一した記念の祭りだ。
かつては時空管理局地上本部と呼ばれたビルの最上階からそれを見下ろすなのは。
豪奢極まりない部屋で楽しそうに。
その傍らにはフェイトを初めとして、はやて等旧六課のメンバーとナンバーズ達が
微笑みを浮かべてなのはに寄り添っている。
「次元世界統一、か。もう少し梃子摺らせてくれると思ったのに、呆気なかったかな」
フェイトの髪を玩びながら呟くなのは。
はぁ、と吐息を吐くフェイトにそそられたのか、にやりと笑って股間に手を入れる。
「ふふ、あれだけシたのにまだ物足りないんだ。いやらしいね、フェイトちゃん」
「ああ……だって……」
「良いよ。ずっとずっと、もっともっと可愛がってあげるよ」
9/9
先に部屋にみんなと行ってて、とフェイト達を送り出すなのは。
そして再び眼下の光景を見下ろす。
――なのは様! なのは様! 我らが女神、なのは様!!
未だパレードは続いている。
誰も彼もが虚ろな眼差しでまるで自動人形の様に同じ言葉を繰り返す。
次元世界の平和はなった。絶対的な力と恐怖と、安寧を以って。
「っくくく……」
腕を組んで楽しそうに笑うなのは。
なんとも素晴らしい世界だと、楽しい世界だと笑う。
遍く次元世界の全ては私のハーレムだと愉悦を覚えて。
「さぁ、次は管理外世界でも支配してみようかな。待っててね、アリサちゃん、すずかちゃん」
彼女達がどんな声でよがってくれるのかと思うと今から股座が濡れそぼる。
前も後ろも――いや、どこでもよがれる様にしてやる、と。
「アハハ……ハハハハハ、ハァーッハッハハハハ!!」
ここまでです。
GJでした
壊れなのはさん自重wドクターが哀れすぎる・・・
投下は1時間ずらします。23:30を予定
GJ!!
六課メンバーとナンバーズもなのはさんに美味しくいただかれたのだろうか…?
しかし、
>>キャラ(なのは)が思いっきり変わっています
大丈夫、俺の脳内なのはさんもこんな感じだ!(待て)
ワロタwwもう面影もねえwww
GJ!!
予告の時間になりましたので投下を始めさせていただきたく
・ソープ・ナンバーズネタです
・エロ有り、触手有り
・メインはノーヴェと某丸いの
・以前に投下した「とあるガジェットの憂鬱」の続編になります
・使用レス数22レス
・タイトル:とあるガジェットの憂鬱U
・ネタ的に、ておあー氏が先程投下した「ウェンディの失恋」とかぶり気味です。 正直、氏の作を読んでいて大幅な書き直しが必要だろうかと真剣に悩みました・・・
私はとんでもない勘違いをしていました・・・・・触手エロが和姦ってなんじゃい?
というわけで、再び触手脳のターン。投下を開始します
「重大な発表がある」
スカリエッティのその言葉に、食事中だった普段着姿の姉妹達はロクでもない予感を感じてげんなりした
ここは、ミッドチルダの裏の裏。欲望渦巻く娯楽の殿堂。愉悦と喜悦と快楽の総合商社。その名も“高級ソープ ナンバーズ”
当初は“ソープ”という名を冠して開業した通り、ソーププレイのみのサービスだったのだが、現在では最早何でもアリの高級娼館に近い
それもこれも、全てこの店のオーナーにして、ナンバーズ12人姉妹の生みの親、ジェイル・スカリエッティの所為である
少々の無茶は、「私には不可能など無いのだよ!」と言いながらどうにかしてしまうのだ
SMプレイを始めようと言い出せば、既に全員分のボンテージスーツや、各種責め具を取りそろえた特別室が完成していたり、
時代はコスプレだと言い出したかと思えば、全員分の各種衣装がいつの間にか作られていたりする。何もかもを自分で作り出せる程度の天才なだけに余計タチが悪い
余談ながら、その端正な容姿故に顧客からはいつもかっちりとしたスーツの着用を求められるウーノは、暇を見ては密かに衣装部屋に足を運んでいる事はここだけの秘密である
可愛い系の服を胸に当てて鏡と睨めっこしているところを姉妹達の誰かに見つかってしまうのも、ここだけの秘密である
そんな感じで“無限の欲望”の二つ名を持つ彼の頭脳はポンポンアイデアを思い付き、“ソープ・ナンバーズ”は瞬く間に急成長を遂げた
多くの男性の心と下半身を惹き付けてやまない12人の姉妹達としては、勿論苦労もあるのだが・・・最早、諦めの境地とも言える心境だったりもする
とは言え、スカリエッティの口から紡ぎ出された冒頭の台詞は、間違いなく警戒して掛からねばならない類の台詞だ
「ドクター、何か新たなサービスの提供を始めるのですか?」
姉妹を代表して、ナプキンで唇を拭った長女:ウーノが小さく挙手して尋ねた
彼女の言葉にスカリエッティは「良く聞いてくれた」と言わんばかりの邪悪な笑みを浮かべると、大仰な身振りと共に、
「あぁ、その通りだ!流石はウーノ。良く分かったね!」
「・・・いえ」
分からいでか。と12人全員が心の中でツッコミを入れたことを明記しておきたい
「それで、肝心の内容は?」
あんまり疲れるのはヤですよ。とぼやいたのは次女のドゥーエだ
“IS:ライアーズ・マスク”という変身能力を持つ彼女は、ナンバーズ12人姉妹の中でも一番人気の女性である
どんな人物であっても寸分違わぬ容姿になれる彼女の能力を活かしたプレイは、法外とも言える料金にも関わらず絶大な人気を誇る・・・それ故に、苦労も多いのだ
尤も彼女の場合、ISを抜きに考えてもその性技の巧みさでナンバー1の座を勝ち取れるだろうが
「・・・あまり、変な客層を惹き付けそうなサービスも、遠慮したいな」
「・・・同じく」
ドリンクを一息に干したトーレとセッテは、渋面を作りながらそんな台詞を呟いた
姉妹の中で最も体格が良いトーレだが、彼女は意外に可愛らしい物が好きで、従順に甘えさせてくれるプレイが好みだったりする
セッテも、トーレに次いで体格に恵まれているが、どちらかといえば受け身の姿勢で居られる方が良い・・・トーレの様な趣味はないけれど
ただ、最近は彼女達のそんな嗜好とは相反するプレイを注文してくる客が常連になったのだ・・・胴締めスリーパーで締め上げられながら射精したいってどんな変態だ
「痛かったりするのも嫌ですよー。乙女の柔肌に傷跡を残すような奴は特に」
「同感だ」
溜息混じりのクアットロの言葉に、重々しく頷いて同意を示したのはチンクである
二人とも、縛り上手などこぞの提督に気に入られてしまい、最近は生傷の絶えないプレイが続いている・・・その分、割り増し料金が取れているのだけれど
だからと言って、痛くされるのは歓迎できない。勿論、注文ならば応じるが
「んー、あたしは、楽しそうなら何でも良いかな?」
「アタシもッスね」
お気楽極楽コンビことセインとウェンディは、口一杯に放り込んでいた鶏肉のソテーをもぐもぐごっくんと飲み込みながら、笑顔でそう応えた
被虐的なプレイはあまり縁が無い(似合わないって言うな)二人である。腰が抜けるほど激しく犯されることはあるが、それでも底抜けに明るい二人には優しい客が多かった
やりすぎなくらいにべたべた甘える姿勢が嫌味に映らないのは、生来の素質と言えるだろう
「・・・ディードと一緒にできるのが良いな」
「私も、オットーと一緒だと・・・嬉しいです」
食事中だというのに二人の世界を作っているのは、双子こと、オットーとディード
3Pでの指名率は堂々の一位という二人である。その人気の理由としては、“やや無愛想ながら乱れたら凄い”という理由があったりもする
しかも、その“凄い”のが二人同時ならば相乗効果で“凄く”なるのだ!というのが双子に熱を上げている常連客の弁だそうだ
「あたしは・・・まぁ・・・あの人が、気に入ってくれそうなのが、良い・・・かな・・・」
「あぁ、アタシも・・・って、な、何言ってんだよアタシは・・・!!」
密かに、想い人がいる二人、ディエチとノーヴェは頬を染めながら小さく呟いた
呟きは小さかったものの全員に丸聞こえで、誰もがあーはいはい、という類の顔になったけれど二人は気付かない
愛とはかくも偉大だ・・・時に、愛故に人は愚かにもなるが
そんな、十二人十二色な反応を返す娘達を眺めながら、スカリエッティはにやりと唇を歪めてみせると、
「あぁ、安心したまえ。今回の構想には愛娘である君達の手を借りるつもりはないんだ」
その言葉に、誰もが頭上に疑問符を浮かべた
姉妹達の手を借りるつもりはない・・・ならば、どういうサービスの提供だというのだろうか?
ガジェットドローンによる触手コースというのが新規に追加されたが、顧客は極少数である・・・その極少数の客層からは熱烈な支持を受けているが
「それでは・・・どういう類のサービスなのでしょう?」
「あぁ、では発表しよう・・・」
その言葉と同時に、食堂の照明が落ち、スポットライトの強烈な光がスカリエッティの頭上から彼だけに降り注いだ
こんな舞台装置を食堂に設置されているのも、彼が天才故のことである。ナントカと紙一重だが
呆れ顔の姉妹達を見回して、スカリエッティは大仰に両腕を広げると、声高らかに宣言した
「ソープ・ナンバーズは、女性客へのサービスを開始する!!!!」
「・・・私はお断りですよ」「私もだ」「同じく」「僕も嫌です」「大丈夫、オットーは私が・・・護ります」
順番に、ドゥーエ、トーレ、セッテ、オットー、ディードの台詞である
ドゥーエは、ライアーズ・マスクによって男性の姿になることもできる・・・その際には、“機能する”男性器を身に宿すこともできるが・・・
潜入任務中も、余程にやむを得ない事情がない限りは男性への変身は行っていない・・・そのくらいに嫌だ。はっきり言って、やりたくない
トーレとセッテは体格に恵まれている。男装すれば、軟弱な男性よりも余程に“男らしく”なれるだろう。スカリエッティの事だから体型の改造プランも組んでいるかも知れない
だからこそ、嫌だ。トーレとしては可愛い服が着れなくなると言う事情で。セッテとしては日頃自分がされているように、こちらがする自信が無いという理由で
オットーは自他ともに認める貧乳・・・もとい、ボーイッシュな体型ではあるものの、だからといって男役になるのは嫌だ
双子のディードとしても、愛するオットーにそんな真似はさせられない・・・少しだけ、オットーに抱かれる、という単語が脳裏をよぎったけれど
「やれやれ、酷いものだな。君達の手は借りないと言ったばかりだろう?」
「しかし、それではどうやって?まさか、ドクター自身が!?」
口元を掌で覆って、ウーノは悲鳴じみた声を上げてしまった
らしくない長女の驚態に、妹達は思わず瞠目して彼女を見守ってしまい、スカリエッティははははと似合わない照れ笑いを浮かべながら、
「違うよ、ウーノ。愛する君が「だ、ダメですそんなことは!大体、ドクターはいつも早いしどんなに頑張っても2回までしか「ウ、ウーノ姉さん!ストップ!ストーップ!!」
ウーノの言葉を受けて、何やら真っ暗な顔になったスカリエッティに気付いたドゥーエが慌てて長女の言葉を遮った
どうやら、スカリエッティ的にはあまり触れて欲しくない部分だったようだ。存外にシャイボーイ(笑)な“無限の欲望”である
「・・・あいするきみがいるというのに、そんなことをするはずがないじゃないかぁ・・・」
既に真っ白な灰になっているスカリエッティであった。妹達はいつかスカリエッティとウーノの寝室に乱入してやろうと思っていたとかいないとか
30分後、スカリエッティはどこか顔に翳りを残したままだが何とか復活し、当初の「重大発表」の続きを話し始めた
「女性客へのサービスには君達姉妹の力は借りない。代わりに、ガジェットを利用する」
「ガジェット、って・・・おぃコラ待てドクター!」
「何かな?ノーヴェ」
突然、スカリエッティに食って掛かるノーヴェである。姉妹達は突然ノーヴェが怒り始めた理由が分からず、ぽかんとするばかりだが・・・
「勝手に決めんじゃねぇって言っただろ!アイツは、サンタはアタシの子分なんだ!」
「ノーヴェ?サンタがどうかしたのか?」
小さく首を傾げて、そう尋ねてきたチンクだが、ノーヴェとしては正直に応えるのは少々・・・否、とんでもなく恥ずかしい
先日、風呂場でケーブル責めをやらせてみたんだ、とは。しかもそれが、滅茶苦茶気持ち良かったとは言いにくい・・・
スカリエッティに詰め寄ったまま、真っ赤になって口を噤んでしまったノーヴェの姿に、姉妹達はますます困惑するが、
「あぁ、みんなは知らなかったのか。先日、ノーヴェはサンタと浴場で実に素晴らしいショーを私に見せ「うわーっ!!!わーっ!!!わーっ!!!!」
ぺらぺらと喋り始めたスカリエッティの口を慌てて塞ごうとするノーヴェだが、彼女が動くよりも一瞬早く、邪悪な笑みを浮かべたドゥーエが襟首を掴んで阻止した
からかい甲斐があるのはチンクだけかと思っていたら、こんな所に逸材が居たらしい・・・そんな風に、彼女の唇は雄弁に語っている
そのまま彼女はノーヴェをスカリエッティからもぎ放すと、似たような笑みを浮かべたクアットロと二人掛かりで動きを封じる
「さ、ドクター。続きを」
「むーっ!!む、ふむーっ!!」
「あぁ、済まないね。ドゥーエ。クアットロ・・・こほん、君達も知っているだろうが、当店ではガジェットによる触手コースというのが存在する。
顧客は稀少だが、その稀少な客からの評判は良い・・・そして、先日ノーヴェが浴場でサンタにケーブル責めをさせているところを目撃してしまってね。
くくっ、アレは素晴らしかったよ」
これ以上無いくらい、耳の裏まで顔を真っ赤にしてじたばた暴れるノーヴェである
「・・・ま、まぁ、ノーヴェちゃんの趣味は良いとして・・・ドクター。それで、つまり?」
「あぁ、その時に確信したのさ。ガジェットによる触手コースは、女性にもウケる筈だ!と!
世の不甲斐無い男性に代わり女性の心も埋めることができれば、これは最早、クラナガンの征服を為したと言っても過言では無いだろう!!?」
「ドクターも、その不甲斐無い男性の一人ッスよね」
「。」
ウェンディの何気ない呟きに、スカリエッティは一瞬で煤けた顔になると、部屋の隅で体育座りで壁に向かって話し掛け始めた
鬱陶しいのでいい加減にしていただきたい・・・そんなこんなでまた30分後 ―――
(・・・つまり、今までの様に男性だけでなく、女性の相手もしろ。ということですか?)
食堂に呼び出されたガジェット:サンタは、カメラアイをピカピカさせて創造主ことスカリエッティにそう尋ねた
視界の隅で、膨れっ面のままこちらをじっと睨み付けている“隊長”の所為で、何となく及び腰である
「そういう事さ。君には良い素質がある・・・そんな風に作った覚えは無かったのだがね。
君は血の通う肉体こそ持たない存在だが、やはり“生命”とは素晴らしいな。可能性に満ちた、最も優れた素材だよ」
(はぁ・・・しかし、ドクター。この新たなサービスというのは「ふん!そんなの、うまくいく筈ねーだろ!!」
弱気な感じでカメラアイをピカピカさせるサンタだが、ノーヴェは彼の言葉を遮って、ばっさりと一刀両断に切り落とした
同じ事を言おうとしていて、全く同感ではあるのだがサンタとしてはちょっと落ち込んでしまう一言である
「ふむ、何故、そう断言できるのだね?ノーヴェ」
「き、決まってんだろ!こいつにアレコレやられても、全然、何とも無かったからだよ!
ドクターはいけるって思ったみたいだけど、アタシに言わせりゃ全然ダメだったな。あんなので客なんか取れっかよ!」
勿論、強がりである
ノーヴェとしては、サンタの責めは今までに経験したことが無い種類の物だったし、我を忘れるほど気持ち良かった
正に“絶頂”と言える感覚を味わったのも久しぶりだった上、アフターサービスの配慮まで忘れなかった彼の気遣いは嬉しかった
だが、アイツは、アタシの子分だ。だから、ドクターでも好きにはさせない。他の、姉妹でもない女の相手なんかさせられない
そう、アイツはアタシの子分・・・アタシのモノだからだ。それだけ、だ。だから、何と言われようと、譲れない
物騒な光を宿したノーヴェの瞳の奥に何を見出したのか、スカリエッティはふむと一息吐くと何やらコンソールを操作し、投影式のモニターを展開した
そして、
「ちなみに、これがその浴場でのノーヴェ達の様子なんだが」
モニターの中にいきなり映し出された己の痴態に、ノーヴェは勢い良く茶を噴き出し、サンタはメインプロセッサが熱暴走を起こしかけ、廃熱ダクトがどかんと緊急ブローした
『・・・ぁぅっ・・・はぁっ・・・もっと、激しくしろよ・・・ほら』
「おーおー、ノーヴェも言うねー」
「あらあら、お顔が真っ赤っ赤。それでも命令口調で誘惑するなんて、んふふ、ノーヴェちゃんも可愛い所があるのねー?」
「は、は、は、はしたないぞノーヴェ!あ、姉は、こんな風に育てた覚えはないっ!」
思わずテーブルに突っ伏してしまったノーヴェに、姉妹達が口々に野次を飛ばしていた
『ふあぁぁっ!ひ、ぎぅっ!あ、んぅあぁぁっ!!!』
「よがりまくりッスねー。普段からは想像も付かないこの乱れた姿とのギャップ萌えが、ノーヴェの人気の秘密ッスか?」
「・・・強気受け。時代が、それを求めているのかな・・・」
「はぁ、何だか羨ましいわね・・・私のお得意って、基本的にみんな豚みたいな、贅沢なドMばっかりだから、あんまり気持ち良くさせてはくれないのよね」
『ひぅ、あ、あぅっ、あ、ふぁぁっ、も、ダメ、だ・・・い、ひ、うううぅぅぅぅうっ!!!!!!』
「だぁぁぁぁぁっ!!!!!!!いい加減にしろこのバカドクター!!!!!何で録画なんかしてんだよぉっ!!!!!!!!」
「資料的価値が有ると思ってね・・・あぁ、こういうのも売れるかもしれないな」
「・・・ブレイクライナーで蹴り殺すぞ」
「コラ、生みの親に向かって何てことを言うんだね」
「生みの親なら盗撮なんかするんじゃねぇっ!!!!!」
尤もである
「まぁ、話を戻そう。ともかく、だ・・・ノーヴェ。この有様が演技だったと言うのかね?」
モニターの中では、ぐったりとした身体を抱き締めるように巻き付いていたケーブルがゆっくりと解けてゆくところで、
自分は満ち足りた弛緩の中に、名残惜しささえ滲ませている・・・どう見ても、演技だったとは信じて貰えないだろう。ならば、何と言い繕うか
必死で知恵を振り絞るノーヴェだが・・・スカリエッティの方が先手を打った
「では、こういうのはどうかな?ノーヴェ」
「・・・んだよ?」
ぎろり、とスカリエッティを睨み上げながら、ノーヴェは尋ねた。そんな彼女に向かって、スカリエッティは唇の端を吊り上げながら、「提案」を持ち掛ける
「一つ勝負をしよう。サンタの責めに君が一度たりとも絶頂に達することなく10分間過ぎたとしたら、その時は性能不足と言わざるを得ない・・・
女性客へのサービスの提供の一件は、すっぱりと諦めようじゃないか」
「・・・本当だな」
「勿論さ。だが、無駄な努力に時間を費やす程、私は暇では無いよ?それなりの自信は、あるつもりだがね」
バチバチと火花を散らす二人だが・・・スカリエッティの台詞の中に違和感を感じて、サンタは尋ねた
(あの、ドクター)
「ん、何かね?」
(それなりの自信があるって言いましたけど・・・俺には自信なんて無いですよ。それとも、何かプランが有るんですか?)
「あぁ。自覚はないだろうが、君の身体はもうプレイ向きに改造してあるのだよ!」
思わずノーヴェとサンタは声とピカピカを揃えて絶叫した
「(な、なんだってぇー!!)」
「くくっ、私に掛かれば造作も無いさ。君が休止中の15分程の間に改造させて貰ったんだよ。例えば、ほらコネクションケーブルが変わってるだろう?」
一本だけ展開したコネクションケーブルは・・・確かに、変わっている。つるりとした赤い被覆の先端に金属端子のパーツが取り付けられていたコネクションケーブルは、
全体的に柔らかい質感の分厚いゴム製の被覆に変わっており、先端の金属端子は外されて、何やら卑猥な形状の丸みを帯びている
(あ、あの、ドクター!?このケーブルで電子戦は「あぁ、勿論、コネクションケーブル本来の機能はオミットされているよ」ナンダッテェー!!!)
コネクションケーブル改め、ただの触手である・・・あぁ、有る意味では“Connect:接続・結合”の機能は強化されているか
「それだけではない。ありとあらゆる性感マッサージのデータをインプットさせて貰った!最早、君はマスター型ガジェットなどという存在ではない!
ソープ・ナンバーズが誇る新戦力・・・真・触手プレイ型ガジェット1号として生まれ変わったのだ!!」
(・・・な、何という才能の無駄遣い・・・)
「て言うか、勝手に人の子分を生まれ変わらせんじゃねーっ!!!!」
マスター型ガジェット→真・触手プレイ型ガジェット
字面だけを見ると微妙にランクアップしている気がするようなしないような・・・
「ふはははは!さぁ、どうするノーヴェ!?この勝負、受けて立つかね!?万が一にも君に勝ち目は無いと忠告はしてあげよう!」
「そ、そんなもんやってみなきゃわかんないだろ!!」
(ノ、ノーヴェ隊長!?)
ここまで来て退けるモノか
そんな、不退転の決意を固めるノーヴェにスカリエッティはニヤリと笑い・・・かくして、真・触手プレイ型ガジェット1号の性能試験が始まることになった
場所を食堂から浴場に移し、一人と一機は向かい合っていた。ノーヴェはタンクトップにショーツ一枚という服装である
プレイルームを使わないんッスか?とウェンディは首を傾げたが、暴れたノーヴェに壊されては業務に支障が出るからね。とスカリエッティの弁だそうだ
ノーヴェにぎろりと睨み付けられ、サンタは廃熱ダクトから溜息を吐き出す・・・そんな風に睨まれても彼としては困るばかりだ・・・彼女が自分で撒いた種の筈なのだが
あまつさえ、二人の間ではこんな密談が交わされていた
(いいか、サンタ。手ぇ抜けよ)
(な、何でですか?)
(う、うっせぇ馬鹿野郎。とにかく、ドクターにバレない程度に、あたしが何とも無いくらいに手を抜け。良いな)
無茶言わないでくださいよ。と、サンタはプロセッサの片隅で考える
頭の中に密かに突っ込まれていた性感マッサージのデータを検索すれば、それだけで先日の彼女の痴態を思い出してしまい、頭が熱暴走を起こしそうになった
“洗う”だけでアレほどの嬌態を見せたノーヴェである。データの中にあるような責めを展開すれば、どうなるのだろうか・・・?本音を言えば、見てみたい
しかし、手を抜けと言われたとおりにデータにある“技”を使わなければ、スカリエッティにバレるだろうし・・・かと言って、本気も出せば怒られるだろう
『さて、それではノーヴェ。準備は良いかね?』
「おぅ。とっとと始めようぜ」
(俺の意見は無視ですか?ドクター・・・)
『あぁ、一つ懸念があるものでね』
「懸念、って何だよ?」
『何、大した心配ではないさ。ノーヴェ、君が密かにサンタを脅迫しているのではないだろうか?という懸念さ』
ぎくり、とノーヴェは言葉に詰まる
『まぁ、要らぬ心配だとは思うが・・・今回は、私が組んでおいたプログラムで動いてもらう。悪いがサンタ、君の自律回路は切らせて貰うよ』
(なっ、ドクタ
有無を言う暇も無く、サンタのカメラアイから光が消えた
気心の知れた子分がただの機械へと変わってしまったことに、ノーヴェは背筋が震えるほどの不安を感じてスカリエッティを怒鳴りつけた
「お、おい、サンタ!ドクター!どういうことだよ!」
『性能試験とは公平でなくてはならないだろう?心配しなくても、今回の試験結果はちゃんと彼自身にフィードバックされるよ』
「そ、そういうんじゃねぇよ!!」
ノーヴェが抗議を上げている間にも、サンタは・・・否、彼の身体を操るプログラムは、コネクションケーブル18本をぞろりと展開
機械の癖に意外と表情豊かなカメラアイの明滅が失せた眼差しでノーヴェの肢体を見据え、ケーブルがゆっくりと伸びてゆく
サンタの時は、自分から「掛かってこい」と誘いさえしたが、今はそんな気分に全くならない・・・自分の身体を目指して伸びてくる赤い触手には、嫌悪と怖気しか感じない
『それでは始めよう。制限時間は10分間。加減はしないよ、頑張りたまえ』
一方的にそう告げると、スカリエッティが映っていた投影モニターは10分間のタイマー表示に切り替わった
湯気に満ちた浴場だというのに、背筋を冷や汗が流れ落ちるのを感じながら、ノーヴェは歯を食い縛り、触れようと伸びてきた触手の先端を殴り飛ばした
「さ、触んじゃねぇっ!!!」
普段から比べれば、みっともないほどに声は上擦っていた・・・恐かったから、だ
こいつが仮に、サンタではなくただのガジェットであったならばこんなにも恐くはなかったかもしれない
いつも従順な“子分”が、得体の知れないプログラムに操られて反逆してきた・・・そんな風に思えて、叩き潰す事もできず、かといって逃げることもできない
「くっ、こ、このっ、うわぁっ!」
ノーヴェの抵抗は実にあっさりと押さえ込まれた。18本の触手を2本の腕で捌き切れる筈が無いので、当然の結果ではあるが
腕に、腰に、足に、胸に絡みついてきた柔らかい感触のケーブルが身体を締め上げた
痛みを感じるほどではないが、振り解いて逃げ出すことが適うほど弛い束縛ではない・・・結果として、ノーヴェが自由に動かせるのは頭と口くらいになった
「は、放せよっ!気色悪ぃぞ!!」
抗議を受けても拘束は少しも弛まない・・・やがて、触手の内から、透明な粘液が滲みだしてきた
身体中に、そんな粘液・・・ローションを塗り広げるように蠢き始めた触手の感触に、ノーヴェは総毛立った。おぞましさと、人間の手では不可能な、その快感に
別室にはスカリエッティと、立会人ということで同席しているウーノの姿があった
モニターされる二人の様子を眺めながら、ウーノはスカリエッティに尋ねた
「ドクター、アレは?」
「あぁ、ローションが出てくるようになっているのさ。身体を冷やさない為にケーブルにはヒーターも内蔵してある。面白いだろう?
あのローションもただの潤滑用ではないよ。天然素材による薬効成分に富み、特に美肌効果を重視してあってね、翌日には、完璧なスキンケアの効果が実感できるだろう」
「・・・エステ経営でも始めようかしら」
「んっ、く、ぅぁあぁっ!!」
ずるり、と粘液を帯びた触手が肌の上を這い回る。以前にサンタがしてみせた“洗い”の手付きとは明らかに異なる、女の身体を責め立てる動きで
「ふぁっ、あっ、は、はなせ・・・はなせよっ!」
両腕を高く掲げる様な格好で縛り上げられながらも、ノーヴェは険しい視線でサンタを・・・意識を奪われた彼を睨み付け、気丈な言葉を口にするが、為せる術はそれだけだ
臍のラインに沿って腹部を這い上がってきた触手がタンクトップの裾から入り込み、へばり付いていた短い上着を捲り上げた。ローションで濡れ光る乳房が露わになる
小柄な体躯の割に豊かなボリュームの乳房にぐるりとケーブルが巻き付き、きゅっと絞り上げた・・・胸の芯に痺れるような、微かに甘い痛みが走る
握り潰すような、強引な手付きで揉みしだかれたこともあったが、それに比べれば遙かにマシだ。勿論、今の状況を考えれば胸をもぎ取られた方がマシなのかも知れないが
そうしながらも、ローションを帯びたケーブルは身体を締め付けたまま這い回る・・・身体中をまさぐられる感触に、ノーヴェは涙が滲んだ瞳を隠すように、きつく瞼を閉じた
「く、ぅぅぅっ・・・!!」
気持ち良いと思ってしまった。それは否定のしようがない。乳首もクリトリスも硬く膨らんでいるし、秘部はローションなのか愛液なのかわからないくらい濡れそぼっている
ゆらゆらと身体が揺らぐのはケーブルに巻き付かれているから、それだけではない。上気した頬に、可憐な唇からは抑えきれない嬌声が漏れ出ていた
身体は、これ以上無いくらいに快楽を享受している
だけど、意識の片隅で拒絶を叫ぶ何かが、抵抗要素として彼女の心を守っていた
ケーブルに埋め尽くされるように身体を蹂躙されながら、ノーヴェは唇を噛み締めて快感に抗っている。身体の火照りを、ただ歯を食い縛って噛み殺す
撫で回される身体がじわじわと熱くなってきたのはローションの薬効成分に依るものなのだが、そんなことまで彼女は知らない
そして、丸みを帯びたケーブルの先端が、発情しきった身体の性感帯にぐりぐりと押し付けられた
「ふ、あ、ああぁぁぁぁっ!!!」
ローションのベタベタした感触と相まって、身体中を巨大な舌で嘗め回されるような感触に、悲鳴のような嬌声を上げながらも、彼女はまだ屈しない
「うぁぁっ!!はぁう、あ、ぎ、ぅぅ・・・っ!!」
「ふむ、なかなかしぶとい・・・アレで決まるかと思っていたが」
「相当、我慢をしているようですが・・・?」
「まぁ、あの子は負けん気が強い娘だからね。まぁ、こちらもまだ本気を出してはいないんだ。時間もまだ半分は残っているし、じっくりと楽しんでもらおう」
「・・・実の娘に掛ける言葉ですか?」
ぐにぐにと、女性らしい曲線に富んだラインを描く身体に押し付けられていた触手が、少し動きを変えた
下着越しに股間を責めていた触手の先端が、つるりと下腹部からショーツの中へ侵入したのだ
「ひゃうぅっ!?こ、このばかぁっ!!どこさわってると、や、ぃやぁっ!!!」
器用にも下着をずらし始めたケーブルに、らしくもない悲鳴を上げてしまった
股を閉じて阻止しようとするが、がっちりと腿から膝まで巻き付いたケーブルの所為で何一つ抵抗ができない
強引にずり下ろされたショーツにケーブルを引っ掛けるようにして、引き裂くように破り取ると、露わになった秘部目掛けてケーブルが殺到した
「や、やめっ、ばかっ!く、くるなっさわるなぁぁっ!!!」
幾ら身を捩ろうとしても、ケーブルの拘束がそう簡単に解ける筈もなく、逆に抵抗を封じ込めるようにぎゅっと強く締め上げられた
痛みの為か、羞恥の為か、目尻に涙の粒を光らせたノーヴェは、ぐっと歯を食い縛って、悲鳴だけは押し止める・・・
だが、びしょ濡れの秘部をケーブルの先端に抉られると、彼女は一際甲高い嬌声と共に身体を弓なりに仰け反らせて ―――
「ッ!!!く、ぅぅぅっ!!!」
唇を食い破る程にきつく噛み締めて、快感を押さえ込む。口角から赤い筋が顎の先端に向かって細く垂れ落ちる・・・凄惨な顔付きでキッと眦を吊り上げた
制限時間は残り5分を切った。身体は湯上がりなのかと思える程上気していて、生暖かく柔らかいケーブルに締め上げられるだけでゾクゾクと震えが走る・・・
だけど、それだけならばまだ耐えられる・・・この調子ならば、持ちこたえられる
「く、はぁっ・・・何とも、ねぇ、って、言っただろ・・・?」
本当は、勿論イキたい。思い切り快楽を貪りたい。だけど、ノーヴェはあくまで強気に唇を歪めて見せた
何故、自分がこうまで意地を張っているのか、その理由はきっと彼女自身もわかっていないのだろうが・・・タイマーに目をやれば、残りは4分少々
勝てる。そう確信して唇を引き結ぶノーヴェだったが、その顔がさっと青ざめた
両脚に巻き付いていたケーブルに、大きく開脚させられるに脚を引っ張られたからだ
腹部や胸、尻に巻き付いたケーブルに身体を支えられている為に苦しくはない。苦しくはないが・・・
狙いを定めるように、濡れそぼった秘部に近寄ってくるケーブルに、ノーヴェは喉の奥でくぐもった悲鳴を漏らした
意図は、明白だった
「・・・ひぅっ、や、やめ、ろっ・・・!」
かぶりを振るも、光を宿さないカメラアイからは何の感情も窺い知れない・・・機械なのだから、それが当たり前なのだが
じたばたを藻掻いてケーブルの拘束から抜け出そうとするノーヴェだが、散々に弄ばれた身体はすっかり息が上がってしまっていて、ロクな抵抗を示せない・・・
いや、仮に彼女の体調が万全であったとしても、全身を絡め取るケーブルから逃れることができたかどうかは怪しいものだ
「く、くるなぁっ!だ、だめ、ひ、ぃっ、!」
藻掻く身体と、拒絶の言葉とは裏腹に、彼女の秘部は床に垂れ落ちる程に愛液を滴らせている。濃厚な“雌”の匂いを振りまきながら、淫らに、“雄”を誘うように咲いていた
「くくくっ、さぁ、そろそろフィニッシュだよ。ノーヴェ!」
「・・・」
「どうかしたかね?ウーノ」
「・・・いえ、何も」
滲み出たローションで濡れ光る、一際太いケーブルが膣口に押し当てられた・・・それだけで、ノーヴェは股間に電流が流されたかのように腰が跳ね上がる
亀頭の様な円みを帯びたゴム製の先端が、ゆっくりと彼女の秘裂を押し拡げてゆき・・・あまりにも巨大な逸物が侵入ってきた感触に、ノーヴェは背筋を仰け反らせた
黄金の瞳は皿のように見開かれ、悲鳴を上げていた唇は苦しげな喘鳴を漏らすばかりになり、目が眩むような快感に全ての思考が消し飛んだ
「あ、あ、あ、あ・・・」
じわじわと、男性器と言うにはあまりに巨大なケーブルが膣中を征服してゆく。最早できる抵抗と言えばなるべく身体を弛緩させることくらいだ
亀の歩みの様な速さで愛液にぬかるむ媚肉を掻き分け、そして、ケーブルの先端がその最奥に、ノーヴェの子宮口にこつりと触れた
「ぅあぁっ!!」
いきなり冷水を浴びせられた様に、ノーヴェは短く悲鳴を上げた
為す術も抗う術も無く急所を抉られた格好のまま、涙で滲む瞳をモニターに向ける・・・残り時間は2分を切ったところだった
120秒という数字がどれほど絶望的な数値か、どうすれば、耐え切ることができるか
そんな思考は、みっちりと膣を割り拡げているケーブルがぶるりと震える感触に、一瞬で消し飛ばされた
「か、きゃふぅぅっ!!な、なん、うあ、ああああぁぁぁぁぁっ!!!!」
突然の脈動に膣は大きく震え、その刺激に肉襞がぎゅぅっとケーブルに絡み付いた。ケーブルと膣口の隙間から勢い良く愛液の飛沫が上がる
並の男性ならば腰を動かすことさえできないかもしれない強烈な締め付けだが、委細構わず赤いケーブルは抽送を始めた
激しいピストン・・・ではなく、ゆっくりとケーブルをノーヴェの膣から引き抜いてゆき・・・
「ぅあ、ああっ、あ、くあああぁぁっ・・・・」
空っぽになってゆく膣中が切なくて、ノーヴェは涙を零しながら嬌声を上げた
うねる肉襞がケーブルに絡みつき、何とか挿入物が抜け出て行くのを押し止めようとするが・・・亀頭のような円みが膣口に覗くまでその剛直は引き抜かれた
そして、今度は逆にゆっくりとした動きで再びノーヴェの膣中を満たしてゆき、その最奥に再び触れ・・・ぐっとその入り口を押し上げた
子宮とお腹の中が丸ごと突き上げられるその感触に、ノーヴェはかつて感じたことが無いほどの快楽を感じて、
「ひ、ああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
絶叫と共に、彼女は絶頂に達した・・・それが敗北であると考えることさえ、今の彼女には思い至らない
「あっ、ぅあぁっ!!や、だめ、それ、やめろぉっ!!!くぁ、また、あ、あっ!あああああああっ!!!!!」
ゆっくりとケーブルが引き抜かれてゆき、またゆっくりと押し込まれ、ぐぐっと子宮を突き上げられる
ドゥーエの性教育(ソープ的な方面の)を真面目に聞いてたなら、それがポルチオ性感帯への刺激であることがわかっただろう
わかったからと言って、対処の方法など無いのだけれど
「あっ!くぁっ、ふ、うあああぁぁぁっ!!!!」
この身体の奥には、何かスイッチでも付いているのだろうか
ドクターの奴、最初からアタシの身体に何か細工でもしていたんじゃないだろうか
ぼんやりと、そんな事さえ考えてしまう程に、ケーブルの丸い先端に最奥を押し上げられるだけで、簡単に身体が飛んでしまう
最早、何度イッたのかさえわからない・・・人間であったならばとっくに意識を失っているだろう強すぎる刺激にも、機人の身体は堪え忍び、その快感を享受する
「あふ、んっ!!くあぁっ!!ひゃうぅっ!!ぅあっ、あっ、あ、ああああああああああああっ!!!!」
全身に絡みついていたケーブルが抱き締めるようにその抱擁をきつくし、同時に膣に押し込まれた剛直が身体の芯を貫く
一際大きな快楽の波とぐちゃぐちゃに絡みついたケーブルに身体中を揉まれて、ノーヴェは浮遊感を感じるほどの大きな絶頂に押し上げられ ―――
ぴー、という色気の無い電子音と共にカウントダウンが0を告げた
身体を縛っていたケーブルがばらばらと解け、くったりと力を失った身体が浴場の床に倒れ込む・・・その直前、自分の身体を支えてくれたのは誰だったんだろう?
遠くから聞こえてくるスカリエッティの哄笑と、暗くなってゆく視界の端でチカチカ光る何かと、その二つを確かめたのを最後に、彼女は意識を失うように眠りに落ちてゆく・・・
勝利の高揚に足取りも軽く、スカリエッティは浴場にやってきた。今回もやはり、場所が浴場と言うことで気を遣ったのか全裸の上に白衣を引っ掛けた格好である
「ふははははははは!!!だから言っただろうノーヴェ!!万が一にも君に勝ち目は無いと!!」
そんな勝利宣言をされても、ノーヴェは何やら気持ちよさそうな顔で眠り込んでいる。上気した頬に、あどけないとさえ言える寝顔だが、
・・・下半身に視線を向ければ、今もぱっくりと咲いた秘部からは愛液が涎のように垂れ落ちている・・・
「くくっ、はしたない娘だ・・・そんなに気持ち良かったのかね?」
だから、寝てるんだってば
「・・・ドクター」
呼び掛けられて振り返ってみれば、そこには愛娘達が全員雁首を揃えていた
「おお、ウーノ!それに愛しい娘達!さぁ、私の勝利を祝福してくれたまえ!」
「・・・確かに、勝負はドクターの勝ちですね。おめでとうございます」
大仰な動作と共に高笑いを放つ父の姿に、ウーノは限りなく冷め切った祝福の言葉を述べ・・・ドゥーエがずいと差し出した得物を手に取った
そして、未だに古典的高笑いを続けているスカリエッティの脳天に狙いを定め、振りかぶった得物を勢い良く振り下ろす
「不採用ッ!!!!!!!」
「おぉぅっ!!!!?」
すぱーん!!という小気味の良い快音と共に、スカリエッティの脳天にウーノが振り下ろしたハリセンが炸裂した
「い、痛いじゃないかウーノ!それに、不採用とはどういうことだね!!?」
「ドクターは天才だけど・・・やっぱりバカね」
「バ、バカとは、実の父にバカとは酷くないかねドゥーエ!!」
涙目で訴えるスカリエッティに、ドゥーエは眉間を揉みほぐしながらでっかい溜息を吐き出して、
「ドクターあんたねぇ・・・あんなモン普通の人間の女が耐えられる筈が無いでしょう!!下手すりゃ死ぬわよ!!」
「そんな筈は無い!きちんと入念にデータを揃えて、女性が最も性感を得られるパターンを「だからそのデータの出所は人間じゃなくて私達(機人)でしょうがっ!!!」
怒声と共に放った拳が、スカリエッティに顎に炸裂した
ハリセンでしばかれた脳天を両手で押さえていた格好だった彼の顔面はあまりにも隙だらけで、的確に顎をブチ抜かれたスカリエッティはバレリーナよろしくくるくる回り、
そのまま白目を剥いてばったりと倒れ伏した。踏みつけてやりたい衝動に駆られたが、ウーノの手前、流石に自重したドゥーエである
支援
規制にでも引っかかったのかな?
すまん、もう眠るから規制に引っ掛かってるか引っ掛かってないか分からんが間に挟ましてもらう
>>398 GJ!!
楽しかった。個人的にウェンディが好きだから、とっても楽しめた。
そして同じく、チンクも好きだからオマケもキュンと来た。有難う。
怒らせたら恐いのだ。ウーノは
「・・・取りあえず・・・チンク、ノーヴェをお願いできる?」
「了解だ。ウェンディ、手伝ってくれ」「アイアイサー、ッス!」
頼もしく頷いたチンクと、おどけた敬礼を向けるウェンディを尻目に、ウーノは動きを止めているサンタの機能を復旧させようとするが・・・
「・・・サンタの自律回路が戻らないわね。ドクターの認証が無いと駄目だわ・・・」
はぁ、と溜息を吐くウーノだが、彼女の言葉にチンクは首を傾げて問い返した
「ウーノ。サンタの自律回路はまだ動いていないのか?」
「えぇ、ドクターが試験前に自律回路をブロックして、まだそのままよ」
「でも、変ッスよ。自律回路が停止してるってことは、今は待機状態の筈ッスよね?なのに、サンタは何でノーヴェを支えてるッスか?」
ウェンディの言葉に、ウーノはようやく二人が困惑している理由に気が付いた
気を失っているノーヴェの身体が、サンタのアームに、コネクションケーブルではないベルト状のアームに抱えられるような格好で収まっていたからだ
有り得ない事だ
自律稼動していないガジェットは、コマンドを受けない限り身動き一つしないし、できない。機械というのはそう言う物だ・・・その筈だ
スカリエッティが起きていたならば、触手プレイの性能試験なんて事よりも余程に興味を引かれる事象がそこにあったのだが、
生憎、彼は全裸に白衣を引っ掛けた格好のままドゥーエに顎先を打ち抜かれて気を失っている
「・・・ともかく、あなた達はノーヴェをお願い。ドゥーエは少し付き合って、ラボでこの子の精密検査をするわ」
長女の指示に従って、三女以下の妹達は、ぐったりした身体のノーヴェの身体からローションを洗い落として浴場から運び出す
気を失っているだけならば、一寝入りすれば回復するだろう
「しかし、どういう事かしらね。まさか、自律回路を切られても意識が有ったというのかしら」
巨大なオブジェと化しているサンタの丸い装甲を撫でながら、ウーノは首を傾げた
サンタは常日頃から入念なメンテナンスが施されている店内用ガジェットである。致命的なバグの存在は考え辛い
そうなれば、事は最早オカルトの領域だ。“夜な夜な人形が動き出す”のと、類としては同じ種類の話になってしまう
「まぁ、それもこれも、検査してみれば原因は解るでしょう」
「解らなくても、私は構わないけど・・・何だか野暮じゃない」
苦笑を浮かべながらそう呟くドゥーエに、ウーノもひっそりと微笑を返した
“絆の強さ”を科学的に分析するなど、野暮を極めるではないか
長女と次女は密かに微笑みを交わすと、サンタにラボの格納スペースに戻っておくようコマンドし、浴場を後に・・・
「ところで姉さん。ドクターは良いの?」
「風邪を引くような事はないでしょう」
にっこりと頷く瞳は少しも笑っていなかった
その数時間後、照明が落ちた真っ暗な浴場で目を醒ましたスカリエッティは、世界が真っ暗闇であることに恐慌を来し、
「こ、ここは何処だー!!!」
と大騒ぎをした挙げ句、ウーノに救助されたという経緯があったりもしたことをこっそりと書き記しておこう
後日談である
「・・・これは・・・素晴らしいわね」
「うん、これは凄い」
「もちもちでぷにぷに。羨ましいわぁ」
「・・・ノーヴェだけ、ずるい」
姉妹達から寄ってたかって、素肌を撫でたりつつかれたりしているノーヴェの姿があった
サンタのケーブルから分泌されていたローション・・・スカリエッティは、特にスキンケアに絶大な効果を発揮するだろうと豪語していたが、
確かに、その効果は抜群だった。一度生まれ直したのではないかと思えるほどに、ノーヴェの素肌は瑞々しい張りに満ち、それで居てしっとり且つすべすべである
「・・・あの、さぁ。そろそろ勘弁してくれよ・・・」
つやつやした頬をげんなりと歪めさせたノーヴェが、情けない口調でそう懇願した
誰に対しても強気な少女ではあるが、チンクは勿論、ウーノやドゥーエにまで噛み付くような真似はできないのだ
「だが、ノーヴェ。この美肌は革命だ。姉は羨ましいぞ」
「そうよ、貴女だけずるいわ・・・ねぇ、サンタ。今度私にもしてくれない?」
ドゥーエに怪しく微笑み掛けられて、それだけでサンタのメインプロセッサは熱暴走を起こして吹っ飛びそうになった
自律回路は既に戻ったものの、昨日のノーヴェとの情交の記憶は鮮明に残っている為、何だか色々挙動不審なサンタである
そんな彼を庇うように背に隠して(隠れていないが)、きっと眦を吊り上げるとノーヴェは慌てて言い放った
「だ、駄目だっ!絶対駄目だっ!!」
「どうして?ノーヴェちゃんだけ独り占めするの?」
「ずるいッスよ!アタシらだって美少女っぷりに磨きを掛けたいッス!!」
「そーだそーだ!!」
姉妹達からの抗議に、思わずたじろぐノーヴェだったが、最も彼女を怯ませたのは、チンクのお願いでもクアットロの抗議でもなく、
いつになく“本気”な目をしたウーノとドゥーエの口以上に物を言う眼差しであったとか
「と、とにかく駄目ったら駄目だっ!!こいつは、アタシの子分なんだからな!!!」
(あの、ノーヴェ隊長。俺としては命れ「うっさい黙ってろ!!」
最後まで言わせず、額を殴って黙らせたノーヴェである
「だ、大体、スキンケアだけしたいんだろ?だったら、サンタを使わなくても良いじゃねーかよ。
客にでも塗って貰って、そういうサービスを始めるとか、そんなのはどうだ!?」
苦しい抗弁であったとは思う。が、どこで聞いたのかスカリエッティの耳にノーヴェの思い付きは届いたようで、
ソープ・ナンバーズは新たに“逆ソーププレイ”という新たなコースの開設に踏み切った
目的が彼女達のスキンケアなので、良心的な価格設定のコースが多い当店の中でも料金は格安で、美女・美少女達の身体を触り放題とあれば流行らぬ筈が無く、
熱心な常連は足繁く通い詰め、姉妹達はあっという間に、全員が生まれ立ての様な美肌になり、顧客からは喜びの声が絶えなかったとか何とか
「良いな、サンタ。お前はアタシの子分で・・・つまり、その・・・お前は、アタシ専用なんだからな!」
(あ、あの、ノーヴェ隊長・・・)
「んだよ、文句でもあんのか?」
(・・・いえ、何でも無いです・・・)
「よろしい・・・そんじゃ、ほれ、行くぞ」
そんな風に、風呂場に消える一人と一機の姿が見受けられるようになったりもしたそうな ―――
一日の業務が捌けて、寝室にはスカリエッティとウーノの姿があった
遅い入浴を終えたばかりの様で、バスローブを着込んだ素肌は湯上がりの温もりを残しており、髪の毛はまだ湿り気を帯びていた
「・・・ウーノ、一つ尋ねたいのだが・・・」
珍しいことに、少々思い悩んだような顔付きで、スカリエッティはそう切り出した
ダブルベッドに腰掛けた格好で髪の水気を拭いていたウーノは、小さく首を傾げて問い返す
「何でしょうか?ドクター」
「その・・・“回数”が少ない事は、やはり不満だったのかね・・・?」
少しだけ顔を俯けて、スカリエッティはそう尋ねた・・・ウーノとしては、“回数”というのが何の回数なのか一瞬理解できなかったが、
以前、女性客へのサービスを始めると発表した時、姉妹達全員が顔を揃えている前で自分はとんでもない台詞を口走ってしまったのだった。「いつも早いし、2回までしか」などと
どうやら、この稀代の科学者殿は少々落ち込んでいるらしい。ウーノは思わず噴き出しそうになりながらも、髪を拭く手を止めて、隣に腰掛けているスカリエッティに寄り添った
バスローブ越しに、湯上がりの暖かい体温を感じながら、彼の腕を軽く抱き締め、そっともたれ掛かる
「ドクターの所為ではありません・・・私は、私の魅力不足が原因なのではと、考えていましたから・・・」
「そ、そんな事は無いよ!ウーノはとても魅力的だし、いつも綺麗だよ・・・あ、いや、その、やはり、私が不甲斐無いのが原因だろう」
子供のような称賛の言葉を思わず口にしてしまったスカリエッティは柄にも無く赤面してしまったが、ウーノとしてはそんな飾らない言葉が何よりも嬉しい
「でも、私は安心したんですよ。もしもドクター自身が私達の様に女性客を取ると言い出していたら・・・きっと、お客が嫉ましくて仕方が無かったでしょうから」
「・・・そんな心配はしなくても、私には客の相手など務まらないよ・・・」
「あら、そうでしょうか?少なくともここに一人、ドクターを“買いたい”女がいるのですが?」
珍しく挑発的な笑みを口元に宿したウーノの言葉に、スカリエッティは苦笑を浮かべながら彼女に尋ねた
「私を、“買って”くれるかい?ウーノ」
「えぇ、喜んで・・・ドクター」
ベッドに、スカリエッティのあまり逞しくは無い細い身体を柔らかく押し倒し、黄金の瞳と、そこに映る自分の顔を覗き込みながら、ウーノは艶やかに微笑んで見せた
身体にのし掛かってくる、温かくて柔らかいウーノの重みを感じながら、スカリエッティはそっと彼女の背中に手を回す
「これは・・・3時間コースかな・・・?」
戯言をほざく彼の唇を唇で封じ、互いに上気した頬を触れ合わせると、ウーノは耳元に囁いた
「・・・朝までコース、ですよ・・・ドクター、ん、んっ・・・」
“お客”の期待には応えねば ――― スカリエッティは腹の奥で覚悟を決めると、唇に吸い付いてくるウーノの身体をぎゅっと抱き締めた
支援
以上です
そして、何か私は良く引っ掛かりますね・・・また2時間規制喰らってました
以前は25レスくらいは一気に投下できたのですが、最近、厳しくなっているのでしょうか?単に運が悪いのでしょうか?
ともあれ、スレの進行を長らく止めてしまいました。申し訳ないです
いい加減、時代遅れの携帯を変えようかな・・・
それでは、スレ汚し失礼しました
GJ!
前回に引き続き、羨ましすぎるだろ、サンタ。
で、誰かこのソープへの行き方を教えてください。マジで。
給料貰ったばかりで、さらに土日休みなんですよぉ。
お疲れ様です。
スカさんも含めて皆可愛い、スカさんのいい話が読みたくなってきた
GJ!!
やはり規制に巻き込まれてましたか…
そんなことより、前話であったスカの野望が実現されるとは!
そしてホントにいいなぁ、ノーヴェ×サンタは
和姦な触手=愛ある触手は某サークルさんもいいものだと言ってたし。
願わくば更なる続編をry
GJ!!! サンタ良いよう、マジ良いよう・・・
密かに鬱話を投下に来ました。
いいですかね。って誰もいないような気がするけど。
別にいいんじゃないか?
誰もいないなら遠慮もいらないだろう
どうぞー
ども。
EaterSの三つ目を書いた直後に、「鬱書け」と電波が来たので書いてみた。
そしてこっちを先に投下する。
鬱。エロ。捏造。
フェイト×エリオ。
あぼ〜んは鳥かコテで。
タイトル「三人目」
レス数4
1
「フェイトさんっ……フェイトさんっ!」
私の名を呼びながら、遮二無二腰を振る少年。
稚拙な性戯なのだろうけれど、私にはそんなことはどうでもいい。いや、稚拙かどうかの判断すら付かない。
それほど、私の異性との経験は乏しい。ほとんど無に近いと言ってもいいだろう。
それでも私は、少年の身体の温もりを存分に味わっていたかった。
肌が触れた部分で、彼の身体の熱を感じたかった。
唇で、彼の上気した顔の熱を奪いたかった。
膣内で、彼のペニスの温もりを感じたかった。
身体全体が、彼の体温を欲していた。
別に、性交である必然性などないのだろう。
だけど、彼は少年だった。年上の女性の身体に埋もれることのできる、健康な少年だった。
私は、彼に愛されることに歓びを感じていた。
まるで愛撫される女の子のように喘ぎながら、彼は仰け反っていた。
私は、彼の喉から胸元にかけて舌を這わせる。少年の汗の味を舌に乗せたまま、胸元をくすぐる。
悶えるような、クスクス笑いのような声に耳を楽しませながら、私はそのまま舌を降ろしていく。
胸元から臍へ、そこからさらに下へ。
堅くそそり立つように私の身体に押し当てられていたそれに舌が触れたとき聞こえたのは、拒絶と悲鳴を合わせた声。
だけどその中には確かに期待と嬌声が混じっている。
私は躊躇せず、彼のベニスに舌を絡めた。
この技術も、きっと稚拙なのだろう。私が覚えているのは、無闇に突き込まれたことだけ。抵抗もできないまま、ただ口内を汚され
ただけ。
その稚拙な技術でも、彼には関係ないようだった。彼の経験も私と似たようなもの……妹のような少女との親愛の意味の方が強いキ
ス。
身体をぎこちなくまさぐり合っては互いに勝手に果てる、自慰行為のような疑似性交……その程度の経験なのだろうから。
生臭さは気にならない。感覚を遮断していればいいだけのことだから。
痛みも臭さもなにもかも、嫌な感覚は全て遮断してしまう技を私は覚えている。いや、覚えさせられていた。
だから、前置きも無しに口内に流れ込んできた精子を、私は素直に受け入れる。口内で止め、喉に飲み込む。
予想通り、一度出したくらいではペニスの堅さも大きさも変化はしなかった。
私は姿勢を変え、開いた足を彼に向けて横たわる。彼の視線が、私の秘部に痛いほど注がれているのがわかる。
「フェイトさん…」
「来なさい、エリオ」
エリオに貫かれた瞬間、私が感じたのは痛みと歓びだった。
肉体は痛みを。精神は歓びを。
微々たる痛みと大きな歓び。
私の身体はまだ、たやすく男を受け入れるようにはなっていない。あまりにも経験不足な身体なのだ。
それでも、精神の歓びは肉体の痛みを打ち消していく。私の身体の上で腰を振り、私を貫くエリオが愛しかった。
私の身体を知る、二人目の男が。
2
使い魔の嘆きなど聞こえない。聞いてはならない。
聞いてしまえば理解できるから。
理解すれば大事なモノを失ってしまうから。
大事なモノは幻想だと実は気付いているから。
幻想は、いつも母親の姿で現れる。
「フェイト。お客さんよ。いつものようにね」
使い魔の嘆きなど聞こえない。
だってあの人は、母さんに必要な人だから。
母さんに援助をしてくれる人だから。
母さんには、援助が必要だから。
「やあ、フェイトちゃん、今日も可愛いね」
大人の男は、不気味だと思った。
気持ち悪いことをされるから。痛いことをされるから。
触られるから。飲まされるから。掴まれるから。吸われるから。舐められるから。引っ張られるから。貫かれるから。
犯されるから。
「違うよ、アルフ。私は私の意志でやってるんだ。母さんのためだから」
男は貫く。フェイトを押しつぶすように腰を使う。小さな身体を軋ませ、フェイトは我が身が砕けるのかと錯覚する。
破瓜の血が流れたのは最初だけ。しかし、無理矢理に広げられた穴からは毎回のように血が流れる。慣れるわけなど無かった。
抱かれていると言う表現は妥当ではない。少女を蹂躙する男が、好き勝手に精を放っているだけ。
それを性交と呼ぶのは、加害者側だけだろう。もっとも、ここには被害者は一人しかいない。残る全ては皆加害者なのだから。
ならば絶対多数の論理で、これは「性交」だった。
ある日、母親の哄笑が響いた。
嘲りと呆れ、憎しみと非情。負の感情だけを延々とたたえた笑みが、フェイトに向けられていた。
「まがい物が……ハハハッ、まがい物が……子供を? アハハハハハハッ!」
無論、その言葉自体はフェイトに向けられた物ではない。フェイトの診断結果を知ったプレシアの哄笑だった。
フェイトは、妊娠していたのだ。
プレシアは考えていた。フェイト自身には尖兵としての利用価値はまだまだある。使い捨てる事のできる、
それでいて忠実な魔導師など探しても見つかるモノではない。その意味ではフェイトは貴重な存在なのだ。
そして、援助者もそろそろ切り捨てる時期に来ていたのは確かだった。
3
フェイトは即座に説得された。いや、プレシアの言葉には絶対服従のフェイトに対して、説得というのもおかしいだろう。
それは、単なる命令だった。
「子供は捨てて、その存在は忘れなさい」
フェイトはその言いつけに従い、アルフにも同じ事を命じた。子供のことは忘れろと。
ただ、忘れる前に一つだけ尋ねる。
子供はどこへ行くのか、と。
プレシアは答えた。
子供を産ませた男が引き取るのだと。
その男が既婚者であること。男の妻は子供を産めないからであること。だからある意味養子を迎えるのは歓迎だということ。
それらの事実はフェイトに伝えられず、ただ、男が引き取ったとだけ伝えた。
しかし、プレシアは二つのことを知らなかった。
男の名を、フェイトが寝物語に聞き出していたこと。そして男が、本名を伝えるほど愚かだったこと。
フェイトはその名前を自分だけの秘密にしていた。アルフにすらその名前は明かしていない。
フェイトは、その男には二度と会うことはなかった。
勿論、フェイトの産んだ子供にも会うことはなかった。
しかし、産んだ子供のクローンには出会った。
名は、エリオ・モンディアル。
初見でフェイトは驚いた。素性を聞いて、確信した。ただし、エリオには事実を伝えなかった。
ただ、一人の少年として、引き取った。
4
精を出し尽くしたエリオが、フェイトの豊満な乳房の上に倒れるようにのしかかる。
「大好きです。愛してます。フェイトさん…」
フェイトはエリオの顔を両手で捧げるようにして持ち上げた。
「ありがとう、エリオ。私も貴方のことが好き。保護者としてではなく、一人の男として、愛しているよ」
「あの、僕…」
「うん。いいよ。何度でも。エリオの気が済むまで、私の身体を好きにしていいんだよ」
「フェイトさん、僕とけっこ…」
言いかけたエリオの唇をフェイトは強引に自らの唇で塞ぐ。
「そんなことは考えなくていいよ。最後にエリオが他の人を選んでも、私は何も言わないから。
だから、安心して。責任なんて考えなくていい。今はただ、エリオに抱いていて欲しいだけ」
禁忌だとしても、それはそれで構わない。
自分自身が、そしてエリオ自身が禁忌の技術の成果なのだ。
禁忌に禁忌を重ねていけば、それはどこかで俗性を得るだろう。普遍性を得るだろう。
クローンでも子供は産める。それは自分が証明した。なら、クローン同士だとどうなのか。
そして、クローンの子孫はさらに子孫を作れるのか。
再びエリオのペニスに手を伸ばしながら、フェイトは確信していた。
きっと、受胎する。
きっと、男の子が生まれる。
きっと、自分にとっては三人目の男。
以上です。
お粗末様でした。
GJです。
GJ!!。鬱なフェイトさんもいいですね。
自分たちの補佐をしている秘書?の正体が戦闘機人でありスカリエッティが送り込んだスパイと気付いた評議会の三脳。
正体がバレたドゥーエを待っていたのは死にも勝る激しい拷問と陵辱。捕らわれ性的方面の機能を弄られ感度を何千倍にも増幅され悶絶し発狂寸前に追い込まれる
って感じなドゥーエ絶対絶命。なんてのが個人的にみたい
>>458 まったく・・・なんつう話書いてんだあんたは・・・・GJだぜ!!!
近親相姦で息子といたしてるなんて淫ら過ぎだろフェイトさんwwwこりゃまた新しく生んだ息子とも凄まじく淫蕩な関係になる事は請け合いだな。
GJ!!です。
エリオパパを撲殺したくなるぜ。エリオが変換資質電気を持ってたのは
必然かw
>>458 GJっした
そういえばクローンエリオを造った組織?って本編ではまったく触れられなかったなー
劣化ドクターみたいなのが次元世界にはいっぱいいるのかねえ
>>464 エリオの両親みたいに家族を生き返らせたいと願う人は多そうだからスポンサーには困らなそうだしな
あと聖王の遺伝子って各地にばら撒かれたらしいからヴィヴィオの以外のクローンも結構いるかもしれん
つまり四期は、古代ベルカ聖王位争奪編か。
聖王の座をかけての次元統一リリカルファイトですね。わかります。
トーナメント展開に違和感がない魔法少女って……
アイマスネタ飽きた。わかろうがわかるまいが知ったこっちゃねー
クローンつくるなら一家に一台なんちゃってなのはさん(9)をくれい
魔力のインフレが起きるんですね、わかります
なのはやフェイトの魔法をコピーした本家ヴィヴィオが最有力かもしれないが普通の状態だと魔力が常人並みたいだしな……
クローンの中にはアリシア―フェイトみたいにオリジナルより能力上の個体がいるかもしれないし……
波乱は必至だな
>>469 質問して良いか?何時アイマスネタが出た?
>>472 「〜わかります」ってのはアイマスから来たんじゃないのか?
プレシアママン大勝利!
アルハザードへレディー・ゴー!
>>473 アイマスと意識して使っている人間の方が下手すると少ないぞ……
>>473 そうらしいね。最近ちょくちょく見かけるようになったけど元ネタが
どこかまでは今ググるまで知らなかった
てっきり「こうですか?わかりません><」の派生だと思ってた
「こうですか? わかりません!」の派生系として
「こうですね! わかりません!」「こうですか? わかります!」みたいなのはアイマス以前からあった
アイマス以後に「○○ですね、わかります」の数が一気に増えた。
とガ板住人の一人としては思っている
・・・んー、会話を読んでも俺にはさっぱりだ。聞いたこともないな。
どうでも良いけどここで話す話題じゃねえだろ。
つまり、この流れからするとID:RflByjwNが「〜、分かります」でエロネタを出してくれるということだな!?
たぶん、なのは×アイマスを書いてるサイトのことを言ってるんじゃないかと。
サブミッションが得意なヴィヴィオがいたり、打撃が得意なヴィヴィオがいたりするのか。
いくら聖王の鎧だろうと関節技は防げまいッ!パロスペシャルッ!!
そして、もう一人のヴィヴィオがすかさず、タワーブリッチしながら降ってきてタワーオブバベルッ!!www
>>482 エロいの無理だわ。責任とってSSにすらなってないけど書いた。保管庫はNGヨロ。
スバルは今、誰もいない自室で夜の教導を受けていた。
「なのはさん、こうですか?」
彼女の張りのある肢体を恐る恐る愛撫する。
体のラインに沿ってゆっくりと。
生暖かい人肌の感触がスバルの理性を蕩かす。
少し小さめの形の良い乳房に手が伸びる。
「あ…ん。そうじゃないよ、スバル。もっと、優しくして…んっ」
耳元で囁く声に、スバルは少し焦りながら、
言われたとおりに揉みこむ手を緩める。
「こうですか?わかりません!」
「そこっ、そこぉ…乳首がイイの」
頬を赤く染めた彼女が嬌声をあげる。
嬉しくなって、スバルは目の前の裸体の突起部分を執拗に攻める。
「こうですね、わかります!!」
喘ぐ声に息を荒くしながら、スバルは愛撫を続ける。時に荒く時に丁寧に。
堪えきれなくなってスバルはその唇にムチュウと吸い付く。
「んっ、んっ…なのはさん…今夜も一緒に…」
「スバルさん……」
愛する教導官の全身像がプリントされた抱き枕を撫でながら、
妄想に浸っていたスバルは、突然聞こえてきた声にハッと我に返った。
「キャ、キャロ…それに」
顔を真っ赤にしているキャロの他に気まずげな顔のエリオ、
コメカミを押さえたティアナが揃って何かかわいそうなモノを
見る目つきでこちらを見ていた。
「キャロ、見ちゃ駄目だ」
「スバル…あんた…馬鹿だ馬鹿だとは思っていたけど……」
「ティ、ティア…これは、その…」
相方に言い訳をしようとパッと体を起こす。
すると、ティアナの後ろ、ドアの影に隠れていたアノ人の姿が目に入り、
スバルは自身の体からサッと血の気が引くのがわかった。
死んだ魚のような目をした教導官は無表情で口を開いた。
「スバル、少し
ニア 魔王発動(リリカルな意味で)
魔王発動(性的な意味で)
>>368 GJ!!
エリオ貴様何をしている!さっさとルーの元へ戻らんか!
妻の危機に自分がどうなっていようと関係ないはずだ!
そして何かが起こりそうな式典・・・どうなるか気になります
487 :
B・A:2008/05/24(土) 20:30:30 ID:sPDvYtN5
>>471 ははっ・・・・・作中で中等部時代は魔力が高かったって描写しちゃったorz
英才教育受けて強化されたってことで。
投下して大丈夫ですか?
GOですよ
いっちゃってください
490 :
B・A:2008/05/24(土) 20:40:21 ID:sPDvYtN5
それではいきます。
注意事項
・B・A版エリルー時空のお話
・主人公はヴィヴィオ(だけど今回も出番は少ない)
・オリキャラの自己主張がどんどん多くなっていきます
・非エロです
・sts本編から11年後の物語
・フェイトが天寿を全うしております
・その他かなりの捏造多し
・宗教家の方が読むと気分を害されるかもしれません(当方には何ら悪意はありません、あくまで演出です)
・タイトルは「Das Erbe zur Zukunft」 意味:未来への遺産
第6話 「聖王 −Sankt Kaiser−」
場を支配する厳かな空気と、優美な装飾の成された部屋の様子にセリカは落ち着けなかった。
聖王教会の丁度中心に位置するこの部屋は、俗に聖王の間と呼ばれている。古代ベルカ時代の王宮の玉座をそのまま移籍したもので、
重要な行事以外の時は出入りが禁止されている神聖な間だ。平和式典はこの部屋で執り行われ、その後教会の代表としてカリム・グラシアがバルコニーに出てお祭りの開始を高々と宣言する手筈になっている。
「ようこそ、騎士ヴィヴィオ」
「お久しぶりです、騎士カリム」
「ど、どうも・・・・・・・」
そして、何故か友好的に応対してくれているカリム・グラシア本人を前にして、セリカはもの凄く萎縮していた。
日頃の強気で相手に食ってかかる言動はなりを潜め、今はヴィヴィオの背中に隠れて小さくなっている。
教会の有力者が一介の魔導師風情と親しげに会話を交わす光景が、セリカにはまるで別世界の出来事のように映っていた。
「落ち着きませんか?」
セリカの様子に気づいたのか、、カリムの横に控えていたシスターが話しかけてくる。確か彼女の秘書で、シャッハ・ヌエラと名乗っていた。
「ええ・・・・まあ・・・・・・」
「ヴィヴィオはああ見えて、教会では特別なお人ですから。こちらに来ると騎士カリムや大司教様がいつもすっ飛んで来るんですよ」
「教会のイメージが変わりそうです」
「絶対に他言無用ですからね」
悪戯っぽく人差し指を唇の前に差し出し、シスターは元の立ち位置へと戻っていく。
入れ替わりに、カリムとの挨拶を終えたヴィヴィオが戻ってきた。
「ごめーん、カリムさん話が長くて・・・・・・って、どうしたの?」
「別に・・・・あんたの将来にちょっと興味持っただけよ」
「うぅん、魔導師以外の自分って想像つかないなぁ」
「考古学の方は? スクライア先生から無限書庫の司書にならないかって話もきているんでしょ?」
「司書になる気はないよ。考古学の方も、単に興味あるからしているだけだし」
「そういや、何で考古学者になったんだっけ? 学院にいた時から興味持っていたみたいだったけど?」
「うん・・・・・・」
シャッハに席まで案内され、二人は豪奢な椅子に腰かける。ここからだと、バルコニーがとても良く見える。
「自分のルーツをね、探してみたくて」
もちろん、最初は父親の仕事への興味からだった。だが、休日の度に父親の仕事場に遊びに行き、発掘作業の見学や講習を受けている内に
自分のルーツを探れるのではないかと思ったのが、本格的に考古学を勉強しようと思った理由だった。
自分はこの時代の人間ではない。遙か古代、ベルカの戦乱の世を治めた聖王の血族だ。それがどれ程偉大で尊い存在なのかは、教会の人達に嫌というほど教え込まれた。
だが、それはほとんどが神話や英雄譚であり、到底事実とは思えない内容ばかりだった。確かに、事実に基づいて伝えられてきたものなのだろうが、
何の脚色もされていない話はほとんどなかった。だから、ヴィヴィオは自分で調べようと思ったのだ。
もし自分のルーツが分かった時、自分はどうなるのかわからない。かつての聖王の戻るのか、今のヴィヴィオ・T・スクライアのままでいられるのか。
そのどちらにしたとしても、一歩前に進めることだけは確かだろう。
「ねぇ、ヴィヴィオ」
「なに?」
「そんなもの、親に聞けば良いじゃない? どうして古代遺跡にあんたのルーツがあるわけ?」
ある意味正論とも言える言葉に、ヴィヴィオは絶句した。
そういえば、セリカには自分が聖王のクローンであることを打ち明けていなかった。
「あぁっ、そ、そうだよねぇ。うん、えっと・・・・・そう、ご先祖様。私のご先祖様が、ベルカ人みたいで・・・・・・・」
「へぇ・・・・・なのはさんは97管理外世界の出身だから、スクライア先生の方か。スクライア一族って放浪の民だから、どっかでその血筋が混じったのかもね」
「う、うん・・・・そうだ、私からも一つ聞いて良い?」
話の矛先がまた向かないよう、話題を変える。嘘をつくことは心苦しいが、こればかりは死ぬまで隠し続けなければならない。
聖王という存在は、それだけデリケートで危険なものなのだ。
「なに?」
「セリカちゃんって、学院は大学部まで上がったって言っていたよね。どうして陸士隊に入ったの?」
自分達が通っていたザンクト・ヒルデ魔法学院は、魔力資質を持つ一般人が通う学校である。そのため、卒業生の就職先は余り魔法と関係ないところが多い。
もちろん、管理局に入る者が全くいないというわけではないが、局入りする場合は訓練学校か士官学校で所定の単位を修めねばならないため、
学年が上がるにつれて局入りを希望する者は減ってく。セリカのように、学士資格を取りながら管理局、それも最前線である陸士隊に入るケースは極めて稀である。
「言わなかったっけ、平和のために局入りしたって?」
「だから、どうしてそう思ったのかを知りたいの」
「別に、これといって理由はないかな。本当に、ただみんなが平和に暮らせる社会を作りたいって思っただけ。
誰かが傷ついたり苦しんだりするのって気分悪いでしょ、私はそれが人一倍強かったのかな?」
「そういうものかなぁ?」
「そういうものよ」
それからしばらくして参列者も集まり、予定した時間が訪れたので式典は厳かに始められた。
鳴り響くパイプオルガンと聖歌の合唱をバックにカリムが経典の一文を口ずさむ。先程までお祭り騒ぎであった外の観光客達も厳粛な空気に誰もが無言となり、静かに祈りを捧げている。
確かにそれは退屈極まりない時間であった。だが、同時に戦乱の世を終わらせたという聖王への嘆願でもあるのだ。故に、これが神聖で侵してはならないものであることは、誰の目にも明らかだった。
そして、祈りを捧げ終えたカリムがバルコニーに姿を現し、お祭りの開始を宣言しようとする。
「みなさん・・・・・」
それは、正に突然の出来事であった。
カリムが眼下の群衆に呼びかけようとした瞬間、傍らで槍を掲げていた教会騎士団のメンバーが彼女を取り押さえたのだ。
突然の事態に、群衆はおろか聖王の間にいた者達ですらすぐに事態を飲み込むことができなかった。今日という日はベルカの民にとって特別な日であり、
こんな日に騒ぎを起こすなど誰一人として思ってもいなかったのだ。その隙を突いて、更に数人の騎士達が聖王の間を警護していた騎士達を昏倒させる。
そして、リーダー格らしき女性がおもむろにバルコニーに立つと、高らかに宣言を行った。
「みなさん、我々は聖王教会純血派です。おめでたい日にこのような無粋な真似をして申し訳ございません。
ですが、我々の意見を聞いてもらうためにはこの場をお借りすることが一番だと考え、敢えて行動に移らせて頂きました」
朗々と、まるで陶酔するかのように女性は語る。
聖王教とはあくまで聖王を崇める宗教であり、その近親者や仕えし騎士を崇めることは間違いであること。
現行の時空管理局は腐敗しており、官僚的な政策や天下りが多発していること。
ミッドチルダは確かに平和であるが、他世界では今でも戦乱に苦しむ人々がいること。
誇りあるベルカの民が、このようなミッドチルダの片田舎で暮らしていることはミッドチルダの陰謀であること。
果たして、それがどれ程の人々の心を揺さぶったのかはわからないが、その女性は自分が語る言葉こそ紛れもない真実であり、普遍的な真実であることを信じ込んでいた。
「・・・・・以上のことから、我々はミッドを打倒し、ベルカによるベルカのための独立国家の建国を宣言します。虐げられしベルカの民よ、今こそ立ち上がるのです。
我らが主、聖王陛下の名の下に今一度、天下太平の世を築こうではありませんか!」
□
「・・・・・・・今一度、天下太平の世を築こうではありませんか!」
恐らく、その場にいた誰もが一蹴したであろうその演説を、笑い飛ばすことができなかった者達がいた。
ヴィヴィオ、カリム、そしてシャッハの三人である。
(あの、シャッハさん・・・・・・あの人達が言っている聖王って・・・・・・?)
(もしかしなくても、あなたのことですよ、ヴィヴィオ)
ヴィヴィオが聖王のクローンであることは、管理局と教会の一部の人間に知れ渡っている。往々にしてそれらは信用できる者達ばかりなのだが、
極稀にどこからかその話を聞きつけた者達がいるようなのだ。どうやら彼女達は、その極稀な例外に属する者達らしい。
(どうします、これくらいの人数なら多分何とかできると思いますけど?)
(ですが、騎士カリムのことが気がかりです。それに、この場にいる全員が人質のようなものですから、私達が暴れれば間違いなく盾にするでしょう)
(非殺傷設定の無差別広域攻撃で人質ごと攻撃するっていうのは?)
(あなた以外の全員が死ぬほど痛い目にあいますので、却下です)
つまり、打つ手なしということである。
騒ぎを起こした純血派の数は十数人。ヴィヴィオからすれば、アクセルシューターを放つことができれば制圧できる数である。
しかし、全員を倒す前に人質を盾にされる可能性もあるので、自分にはどうすることもできない。
ふと気になって、隣に座るセリカの横顔を見やる。
無言で落ち着いている様子だったが、目に見えて怒っているようにも見える。
犯罪者の逮捕のためならば周りの被害などお構いなしの彼女のことだから、このまま放っておけば人質の安全も無視して暴走するかもしれない。
(うぅ・・・・・これって、かなりピンチかも)
思わず、心が挫けそうになる。
リーダー格の女性が傅いたのは、正にその時であった。
□
聖王教会においてクーデターが起きたという知らせは瞬く間に地上本部に伝えられ、ベルカ自治領は厳戒態勢となった。
謀反を企んだのは教会内において過激派とされている純血派の信者十数名。式典に参加していた参列者を人質に取り、聖王の間に立てこもっているらしい。
彼女達の狙いは古代ベルカの復興のようだが、その言い分は明らかに偏見だらけの破綻した理論であった。
そもそも、交渉を持ちかけてもそれを一蹴した時点で最早、考えていることは明白である。
「平和を祝うこの日に、まさか謀反を起こす不届き者がいるとはな。同じベルカの騎士として嘆かわしい」
予断を許さぬ状況の中、現場の指揮を任されたシグナムは忌々しげに呟いた。彼女からしても、純血派の言い分は到底受け入れられるようなものではなかったからだ。
「あいつらの言っていることは、ベルカの民にミッドと戦って死ねと言っているのと同じだ。そのような戯言に耳を貸す程、民衆は愚かではない」
「あったりまえだ。けど、あそこにはそれを可能とする奴がいるんだよな」
シグナムの肩に座っていたアギトが難しい顔をして腕を組む。
確かに、純血派の言い分を受け入れて行動に出る者達は皆無であろう。だが、絶対的なカリスマが号令をかけたのならば話は別である。
そして、大よそ考えうる限りで最強のカリスマが、あろうことか人質の一人となっているのだ。
「まさか、ヴィヴィオを担ぎ出して玉砕しろって命令を出させる気なんじゃねぇのか?」
「ありうるな。あの手の妄執に取りつかれた連中は手段を選ばぬ。ヴィヴィオが抵抗すれば、人質の手足くらいは平気で切り落とすかもしれん」
「すまない、僕が不甲斐ないばかりに」
力なく椅子にもたれかかり、ヴェロッサは歯噛みする。彼はこんなことにならないようにヴィヴィオを見張っていたのだが、今回は裏をかかれる形になってしまった。
しかも、人質の中には彼の義姉や元世話係もいるのだ、精神的に堪えないわけがない。
「あまりお気になさらないでください。皆、心ではこんなことなど起きるはずがないと思い込んでいたのです。決してあなただけの責任ではない」
ヴィヴィオの出生を知る者なら誰もがその境遇に同情し、幸せを願わずにはいられない。
そして、ヴィヴィオはその願い通り健やかで明るい娘へと成長してくれた。過去の辛い境遇、この世に生を受けた理由すら、忘却の彼方に置き去りにさせてしまう程に。
もうこの娘は大丈夫だ、この笑顔が消えることは二度とない。
この事件は、そんな大人達の甘えが起こしたのだ。
「アコース査察官、お辛いようでしたら、お休みになられた方が良いのでは?」
「いや、大丈夫だよ。それに、幸運なことに僕の猟犬達はまだ見つかっていない。中の様子は手に取るようにわかる」
ヴェロッサの稀少技能は無限の猟犬(Unendlichjagd)と言い、魔力で創り出された無数の犬達を使役して情報収集を行うことができる。
移動距離や活動に関して制限がなく、また姿を消すこともできるため、内部の情報を知る術が少ない状況では非常に重宝する。
「今のところ、人質は無事のようだ。警護の騎士達は気絶させられてバインドで縛られている」
「ヴィヴィオの様子は?」
「シャッハと内緒話しているようだけど、今の所は大人しくしているよ」
「向こうも人質を気にして動けないのですね。さて、どうしたものか・・・・・」
「人質がいたんじゃ、迂闊に飛び込むこともできねぇな」
「ヴィヴィオ一人だけならば、ここからファルケンを撃ち込むという方法も使えたのだが」
シグナムの物騒な言葉に、ヴェロッサはギョッとする。確かにそれが最も効率的な手段ではあるが、乱暴にも程がある。
ちなみに、ほぼ同じ頃にヴィヴィオもシグナムと同じことを提案し、シャッハににべもなく却下されたことを彼女らは知る由もなかった。
「とにかく、今は待つことだ。だが、もし最悪の事態になった時は、覚悟を決めるしかない」
覚悟の込められたシグナムの言葉に、アギトは不安そうにその横顔を見上げた。
もしもヴィヴィオの存在が公になりそうになった場合、シグナムは犯人や人質諸とも彼女を抹殺せねばならない。
今の世にとって、聖王とは起爆装置の外れた爆弾のようなものなのだ。場合によっては管理局システムそのものが崩壊しかねないその爆弾が爆発する前に消し去ることが、
今のシグナムに与えられた役目であった。だが、もしそうなった場合、シグナムは自分を許すことができないだろう。生真面目な彼女のことだ、きっと自害してみんなに詫びようとするはずだ。
もちろん、彼女にヴィヴィオを殺すよう命じたはやても言うに及ばず、最悪八神家全員で集団自決になりかねない。
既に十一年前にシグナムと運命を共にすることを誓ったアギトはそれでも構わないと思っているが、同時に彼女達の友人がどれ程深く悲しむかも痛い程知っていた。
かつて、不器用で誰よりも誇り高かったロードを失ったアギトには、残される者の気持ちが良くわかるのだ。
それに、八神はやてとヴォルケンリッターはアギトにとって大事な家族だ。そんな形で終わって欲しくはない。
(だから旦那、神様とやらに頼んで、ちょっとの間で良いからあの世に誰も入れないようにしてくれよ。
あたしはもう、誰もいなくなって欲しくないんだ)
□
突然、リーダー格の女性が豪奢な絨毯に膝を着き、ヴィヴィオに対して臣下の礼を取る。
それに倣うように、周りにいた純血派のメンバーもそれぞれ跪いたり敬礼をしたりと、簡易な形で敬意を露にした。
「突然のご無礼をお許しください、聖王陛下。ですが、これも全てベルカ再興のためです。どうかご容赦を」
「な、何を言っているんですか? 私が聖王? そんなことあるわけ・・・・・」
「失礼します」
謝罪と共に短剣が投擲される。不意を突かれたせいで防御魔法を唱えることもできず、ヴィヴィオは咄嗟に腕で顔を庇った。
同時に、彼女の防衛本能が自身の危機に対して自動的に聖王の鎧を発動し、虹色の魔力光が短剣の刃先を受け止める。
「おおぉっ!」
カランと床の上に転がる短剣を見て、周囲にどよめきが走る。
「これが何よりの証です。神々しきカイゼル・ファルベの輝き、赤と緑のオッドアイ、そして伝説として語りつがれてきた聖王の鎧。
あなたこそ正に神の申し子、現代に蘇った聖王なのです」
「おぉ、奇跡だ・・・・」
「彼女の言う通りだ、あれは正しく王の力・・・」
「聖王陛下がお戻りになられた」
純血派のメンバーだけでなく、ヴィヴィオの力を垣間見た参列者達までもその場に跪いて頭を垂れる。
自身に向けられる畏敬の念に、ヴィヴィオは戸惑いを隠せなかった。幼少時から教会の偉い人に敬われることはあったが、それはこんな風に仰々しいものではなかった。
精々、敬語を使われるか、すれ違う時は道を譲って目礼されるくらいである。実際のところ、それはヴィヴィオの境遇を考慮した教会側の最大限の譲歩であったのだが、
そんなことをヴィヴィオは知る由もなかった。
「陛下、皆が貴方様のご帰還を喜んでおいでです。どうかお言葉を・・・・・」
「わ、私は・・・・・」
反論しようとして、口を押さえる。
言ってはいけない。今、言葉を口にすれば、それがどのような内容であったとしても聖王の言葉としてここにいる全員に何かしらの影響を与えてしまう。
聖王とは存在そのものが大きな力だ。不用意な発言でそれを暴走させては、たちどころに取り返しのつかない事態になるやもしれない。
「いかがされました、陛下? さあ、お言葉を・・・・・・」
「お待ちなさい」
場を支配する静寂を切り裂き、凛としたカリムの声が聖王の間に響き渡る。
「彼女は聖王陛下ではありません、ただの私の友人です」
「何を仰います騎士カリム。先程の虹色の光をご覧になられなかったのですか? 次元世界広しといえど、あの輝きを持つ魔力光は聖王の血族にのみ現れるものです。
故に、このお方は紛れもなく聖王なのです」
「聖王の血族はとっくの昔に絶たれています。仮にまだその血が残っていたとしても、既にベルカは滅びました。最早、聖王とて一介の民と変わりません」
「黙りなさい、売国奴が!」
強烈な張り手が頬を捉え、カリムはバランスを崩して客席に倒れ込む。慌ててシャッハが駆け寄ろうとするが、それは純血派のメンバーに取り押さえられて叶わない。
そして、邪魔が入らないことを良いことにリーダー格の女性は倒れたカリムを無理やり起こし、真白き頬を更に蹂躙していく。
「管理局に籍を置くあなたに・・・・・・誇り高き騎士でありながらミッドに与するあなたに・・・・・・・・・平和だ愛だと抜かして、ベルカを蔑ろにし・・・・・挙句、聖王陛下の存在を否定?
それは不敬です、不敬以外の何ものでもありません。あなたの罪は不敬罪、陛下のご威光への侮辱です」
頬を真っ赤に腫れ上がらせたカリムの首が掴まれ、その体が高々と持ち上げられる。女性とはいえ成人であるカリムを持ち上げるとは、凄まじい力だ。
「カリム!」
「だ、だいじょ・・・ぶ、です・・シャッハ・・・・・・」
強がりの笑みを浮かべるが、気道を塞がれているせいで満足に呼吸ができず、カリムの目が見る見る内に充血していく。
それでも、カリムは彼女達に屈するつもりはなかった。聖王の名が悪用されることだけは、絶対に避けねばならない。
それがヴィヴィオのためであり、世界のためでもあった。
「こんなこと・・・・すぐに・・・・お止めなさい・・・・・・」
「何故です? ベルカの再興は皆の悲願、そして聖王陛下の望みでもあるはず。あなた、管理局に洗脳でもされましたか?」
「馬鹿な・・・こ・と・・・は・・・・・お止めな・・・さい・・・」
「ふぅむ・・・・・・死刑ですね。聖王陛下の名の下に、この私が処罰を下します」
ボールか何かのように投げ飛ばされ、カリムは床の上で動かなくなる。辛うじて息はしているが、酸欠を起こして手足がピクピクと痙攣していた。
そんな彼女の喉元に、槍状のデバイスが突きつけられる。
「聖王陛下万歳!」
「だめぇぇっ!!」
居ても立ってもいられず、ヴィヴィオは二人の間に割って入る。直後、振り降ろされた槍の穂先がヴィヴィオの聖王の鎧に弾かれ、乾いた音と共に床の上に転がった。
「やめて・・・・・この人を殺しちゃダメ・・・・・・」
「お優しいですね、陛下は。このような不届き者にもお慈悲をお与えになるなんて。ですが安心してください、私は全て貴方様のためを思って行動しております。
さ、そこをどいてください。そして、ベルカの民草にそのお姿とお声を」
「話を聞いて! 私は聖王なんかじゃない。私はヴィヴィオ・T・スクライア、ただの魔導騎士です!」
「いいえ、貴方様は聖王です。衰退したベルカを再興するために蘇った神の使い。あなた様の使命は傲慢なミッドを打倒し、古代ベルカの復興、そして数多の次元世界の平定です」
「そんなこと、誰も望んでいません! お願いだから、話を聞いて・・・・・・」
まるで噛み合わない会話に、ヴィヴィオは内心で焦っていた。
この女は最初から、自分や他の人間の言葉に耳を貸そうとしていない。ただ、自分自身が望む聖王という幻想を投影しているだけなのだ。
狂気に歪んだその目は何も捉えておらず、ただ妄想の産物に対して畏敬の念を抱いているに過ぎない。
そんな常軌を逸した彼女の言動に、最初こそ混乱していた参列者達も徐々に冷静さを取り戻していった。
ヴィヴィオに対して畏怖を抱いていることに変わりはなかったが、純血派のメンバーに対してはあからさまに疑いの目を向けている。
そんな中、一人の神父が一歩進み出た。
「君、このお方は確かにカイゼル・ファルベを纏っている。君の言う通り聖王陛下なのかもしれない。だが、ならば何故、その陛下のお言葉に耳を傾けない?
このお方は騎士カリムを殺すなと仰っている。ミッドと事を構えることは良くないと仰っている。真に忠誠を尽くすならば、まずはそのお言葉を聞くことが大事なのではないだろうか?」
「そうだ・・・・・陛下は戦うなと命じているのだ」
「冷静に考えれば、今のベルカではミッドに勝ち目などない。無用な争いを生み、本当の意味でベルカを終わらせてしまうことになる」
「ミッドは難民となったベルカの民を受け入れてくれたと歴史が語っている。今更、手の平を返すようなことは・・・・・・・」
神父の言葉に、他の参列者達も口を揃えて純血派に反対する。純血派の中には、それに諭されたのか槍を持つ手に迷いのある者が何人か出始めた。
今の状況は、彼らにしてみれば完全に目論見が外れた状態なのだ。元々、式典に参列していた有力者を人質にし、聖王ヴィヴィオを担ぎあげて世論を味方につけ、
その勢いでミッドチルダに宣戦布告するつもりだったのだ。だが、肝心の聖王陛下は戦う意思を持たず、自分達は人質に説得される始末である。
支援、王たる我(わたし)に従えって命令しちゃえw
「おい、話が違わないか?」
「我らが立てば、陛下は必ず応えてくださると言ったのは誰だったっけ?」
全員の視線が、中央で呆然と立ち尽くしているリーダー格の女性に注がれる。
「は・・・はは・・・・・何を言っているのですか? 聖王陛下の御前ですよ! 我らが偉大な王が目の前にいるのですよ?
彼女への不信は冒涜です、不敬です、許し難い罪です! さあ、何をしているのです同志達? 共に武器を取って戦いましょう、我らには聖王陛下が着いておられる。
如何な魔法も我らに傷つけることあたわず、ミッドなど敵ではない!」
狂ったように吐き散らかされる言葉に耳を傾ける者は、最早この場には誰もいなかった。
□
「・・・・・・純血派のリーダー、相当参っているな」
無限の猟犬から送られてくる情報を映像に投影しながら、ヴェロッサは呟く。声そのものは呆気らかんとしているが、状況は先程以上に緊迫していた。
古今東西、追い詰められたテロリストは何をしでかすかわからない。人質を道連れに自爆するなんてことは、割と良くある結末だ。
「アコース査察官。猟犬で奴を取り押さえることはできますか? 今、首魁の動きを封じれば、恐らくシャッハ達が上手くやるはずです」
「そうだね、やって・・・・・・・うん?」
不意に映像の中で立ち上がった少女を見て、二人は目を丸くする。
その少女は、今の今まで何をするでなく黙っていたのだが、何を思ったのか突然、純血派のリーダーを弾劾し始めたのだ。
「まずい、何を考えているんだあの娘は・・・・・・」
「アコース査察官!」
「うん・・・・・っ!?」
ヴェロッサがリーダーを取り押さえるよう命令を出そうとした瞬間、猟犬からの映像が途切れる。
どうやら、魔力が切れて存在を維持できなくなってしまったようだ。
「くっ・・・・新しい猟犬は間に合わない・・・・・・」
「アギト、急いで飛ぶぞ!」
「おう!」
□
「わかったでしょ、あなたの行いが間違いであることが」
不意に、今までずっと黙り込んでいたセリカが口を開いた。
「杜撰な計画にまとまりのない集団、組織としてはお粗末も良いところね。妄想と現実を履き違えた
・・・・・・いえ、現実に理想を投影してしまったあなたに、勝ち目など最初からなかったの」
「黙りなさい、小娘。お前に何がわかる!?」
「わかるわ。少なくとも、そこにいる小娘が聖王なんて器じゃないってことくらいわね」
「え?」
「臆病なヴィヴィオが民衆の上に立てるわけがないでしょう。嘆かわしい、この娘はそんなことなんて露程にも考えない愚か者よ。
自分の正義すら持っていない、力があるだけの子どもと同じなんだから」
「セリカ・・・・ちゃん?」
セリカは口を閉ざさない。戸惑うヴィヴィオを無視して、いや最初から眼中にない様子でリーダー格の女性のみを言葉の刃で攻撃していく。
「あなたを見ていると虫唾が走る。まるで昔の私・・・・・・だから、すぐに消えて。あんたの正義は敗れたんだ!」
「うるさい・・・・うるさいうるさい!」
叫びと共に、室内の魔力が渦を巻いて集まっていく。真っ先にその意図に気づいたシャッハは悲鳴じみた声を上げた。
「いけない、魔法でここを吹き飛ばす気だ!」
「レイジングハート、防御魔法でみんなを・・・!」
《無理です、散らばり過ぎていてカバーできない》
「彼女を止めろ! 俺達まで巻き添えを食うぞ!」
「おお、神よ・・・・」
「陛下、この命を捧げます。どうかベルカの再興を・・・・・・・」
渦を巻く魔力の中心で彼女は吠える。
室内が閃光で包まれたのは、その直後のことであった。
to be continued
501 :
B・A:2008/05/24(土) 21:17:32 ID:sPDvYtN5
以上です。
宗教家のみなさんごめんなさい。
本当はエロを投下しようと思ったら、最近は色ものばかり書いていたせいか、普通のエロが書けなくなったという悲しい出来事が起こりました。
支援ありがとうございました。以下、補足と登場人物紹介。けど、今回はほとんど説明することがない(stsからの変更点があまりないキャラばかり)。
シグナム
首都航空隊隊長(地味に出世している)。階級は三等空佐。
仕事はしている・・・・・・はず。
アギト
シグナムの融合デバイス。
週に一度はルーテシアの家に遊びに行くのが楽しみ。
ガリューより子守りはうまいが、ガリューより家事は下手。
GJ。
何やってんだ純潔派。もとい、純血派。
でも今回一番衝撃だったのは、はやてからシグナムへの極秘任務だったりする。
なのはさんが一気に親友と娘を奪われることになるじゃないか、自重してください、はやてさん。
そして落ち着けセリカ。
GJ!!です。
今回は王の話だったので、どこぞのブ○タニアの御方や慢心せずして何が王かとか
言い切る英○王を思い出しちまいましたw
まぁ、ヴィヴィオにしたら傍迷惑な話ですよね。自身で王位を継ぐと決めたならまだしも
強制御輿わっしょいはきつい。
もう、めんどくさいから聖王たるヴィヴィオが貴様達に命じる・・・死ねッ!!で、
首謀者をサンダーアームで腹貫通で、ついでに雷撃で黒こげ焼き殺し、インパクトショットで反乱賛同者をど〜ん!とかwww
GJです。
しかし、純血派という文字を見た瞬間、某ギアスのあの男が思い浮かんだのは俺だけか?ww
そしてヴィヴィオとシグナムの思考回路が同じなのにワロタww物騒すぎるww
>>501 GJ!!
ヴィヴィオがいい性格になってるなあとしみじみ思いました
やっぱ聖王様はこれくらいさっぱりしてないと
セリカも素敵だ
エロもいいけど個人的にはこの続きが見たいです!
もし「純血派」が「純潔派」だったら・・・
>>502 GJです。セリカさんなんか私情挟みまくりな問答で、犯人大暴走!?
しかし、今回の反乱の実行者、それこそギアスでも喰らってるかのような支離滅裂っぷり
こりゃ狂信者というよりなんか道化臭いので、本命は裏にいると見た
フェレット飼いたいなー
じゃあ俺は犬飼いたい。赤毛の奴な
ならうちは、小人さん飼うで
(・∀・)*\ 聖王を飼うなの
( `ー´) 狐を飼いたいな…
改変ネタ
昨日、近所の機動六課行ったんです。機動六課。
そしたらなんか掲示板に人が一杯張り付いてて通れないんです。
で、よく見たらなんか張り紙してあって、
「フェレット譲りますby司書長」とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、フェレット如きで普段見てない掲示板見てんじゃねーよ、ボケが。
フェレットだよ、フェレット。
なんか親子連れとかもいるし。一家3人でフェレットか。おめでてーな。
よーしママフェレット飼っちゃうのー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、淫獣やるからその道空けろと。
機動六課ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、融合騎増やしたいんや、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、融合騎なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して、何が融合騎増やしたいんや、だ。
お前は本当に融合騎を増やしたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、ただ融合騎って言いたいだけちゃうんかと。
ペット通の私から言わせてもらえば
今、ペット通の間での最新流行はやっぱり、召喚竜。これだね。
召喚竜。これが通のペット。
召喚竜ってのは最後の切り札。そん代わり制御が難しめ。これ。
で、それにショタ赤毛。これ最強。
しかしこれを頼むと次から管理局にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、戦闘機人でも飼ってなさいってこった。
( ゚д゚)
キャロ……無茶しやがって
>>513 元ネタ分かんないOTL
では、kyで真面目に突っ込もう、キャロさん戦闘機人も召喚竜も特殊な技能・技術なきゃ
手に入りませんよw通も何も一般人では手に入らないw
元ネタは吉野屋だな。
やっとStS見たけど、なのはいい体になったなぁ
>>518 はやて フェイト ユーノ「なのははわしが育てた」
>>519 はやて セクハラ
フェイト 依存
ユーノ 放置
……そりゃ「まず殴り倒す」な性格にもなるわな
>>520 はやては乳を、フェイトは精神力(ああもう、フェイトちゃんがこんなだから、私がしっかりしなきゃ的な)を育てたと。
ユーノは魔法を教えてるから、文字どおり「育てた」って言えるんだろうな。二期までとはいえ。
まあ、乳の方は創作次第でこの3人なら誰もが当てはまりそうだが。
唐突だが、
グレアムおじさんが魔法使いになった(管理局に入った)のは、
○十才まで童貞だったからだろうか?
回想じゃショタだったけどな
>>458 GJ!!
すごく・・・どろどろしてます。
親子で子供を孕み、また交わっていく
女の子が産まれたらエリオがその子を孕ますのですね。あれどっかで聞いたことのあるような
>>501 GJ!!
エリオがいないとなんか寂しいな
その分ヴィヴィオとセリカがいい味だしすぎてる
実行者が暴走しすぎてるし、いったいどうなるかがすごく気になる!
Lyrical Daysですね、わかります
火のとr
いや…何でもない
さっきStS見なおした。
古代ベルカって300年前の事なんだな…。
古代というほどでもないような?
あと、ウエンディが結構悪者のお姉さまっぽくて吹いた
こっちの歴史に当てはめると近世なんだけど、
一度完全に廃れてミッドのエミュレーションで復活らしいからな
ピュアなベルカ式 =古代ベルカ
ミッドエミュレーション =近代ベルカ
の認識で良いんじゃない?
俺の認識間違ってたりしてw
ああ、古代ベルカって便宜的なものなのかな。
判りやすく区別するためみたいな。
>>529 術式の分類としてはそれでいいんだろうけど、300年前が古代でその時代の文字の解読に手間取るってのがな・・・
お隣の某大陸国なんか四千年の歴史中100年前まではひとしなみに古代なんだぜw
533 :
チョコボ:2008/05/25(日) 13:49:32 ID:GUmoIHf2
久々の業務連絡ー。お腹痛い…
みんな大好き第二の主人公「エリオ」君を追加しました。しかしリンクが・・・
でも、フェイエリだけはああああ
>>531 俺らだって日本語の詩は読めても正確な意味の把握なんてなかなかできないだろう。
外国語で書かれてる詩なんてそれ以上に難解だぞ。
>>531 日本みたいに、300年そこらで文字の体系がかなり変わっている国もあるから、ベルカもそんな感じなんじゃない?
途中でミッド語が混ざって変質したとか。
「素人には難しい(=基礎教養ではない)」こととはまた別問題だからなあ。
現実の場合、素人には無理でも本職の学者なら300年前の文章ぐらいは余裕じゃなかったっけ?
にしても予言って謎が多いな……
月の魔力でしか使えないとか、本人が正確に意味を把握できない文章・言語で出力されるとか。
まあ、「魔法はプログラム」なんて設定はとうに形骸化してるけど。
>>535 どっちかってーと、今のローマ教会のお偉いさんが中世のラテン語の本を読むのに苦労してる感じじゃね?
>>537 それは英語の先生が英語喋れないのと同じくらい恥ずかしいことだ。
>>536 ゆりかごもミッドチルダの月の魔力で真価を発揮する訳だけど、もしかしてベルカってミッドチルダにあった一国家だったのかな?
だとすると今書いてる話をちょっと変更しなくちゃいけないんだよな・・・
>>539 大規模次元震で古代ベルカを含む複数の世界が崩壊したらしいから、別世界のはず。
あと別に2つの月があるのがミッドだけとは限らん。
世界=惑星だから、ミッドにおける太陽系に属する別の惑星だった可能性はある。
ベルカの側がテラフォーミングされた星だとすれば、太陽との距離が云々も問題ない。
どちらにしろ、トップの居住するゆりかごが、地理的な意味での前線に出ないと役に立たない戦闘用の機能を付与されてる理由は謎だが。
>>541 それをいうなら、どうして統治者である王様が人体改造してまで最前線に出るのかって疑問もあるなぁ。
もしくは、王が最前線で戦うからゆりかごにあんな機能が付けられたのかも。
聖王の鎧がどれだけ強固でも、一対万じゃ勝ち目ないだろう。ベルカ人は潜在魔力量は低いからガス欠起こして鎧が使えなくなる場合もあるだろうし。
>>541-542 スカによると、クローンを造るのは当たり前の技術だったというから、
王が自分のクローンを造ってそれを戦艦に乗せたとかでは
>>543 文字通り「王の軍勢」か。しかも全員が英○王クラスの反則レベルときた。
しかも、死んだ時用に更に予備がある・・・・・・・・第四次のアサ○ンは涙目だなぁ。
まあ、その辺は四期で語られるか、永遠の謎となって二次創作の肥しになるかのどっちかだろうな。
敵は100万のミッドチルダの兵。
迎え撃つは300人のベルカ王。
こんな戦いとかありそうだな。
>>544 あれはイスカの運用ノウハウ・指揮能力、あと、単体が基本であるって条件あってのものだからなあ。
聖王の場合、個人能力にしてもSLB『程度』の破壊力で破れる程度の防御力だし。軍に対抗できるかは微妙。
ミッドの技術水準とその運用能力にもよるけど、現実並なら大した脅威じゃない。
神秘補正の超防御+チート武具の数々な金ぴかに比べれば遥かにマシだろうw
>>547 SLB受けたときは駆動炉連結切れてたし。
空に数十体のNANOHAが
なのはを中心に輪を描くように並びスタブレ
人類はなのはの行いに恐怖した
>>547 そりゃあ、なあ。
いくらなのはさんの火力が高いと言っても、『天地乖離す開闢の星』ほどじゃないしなw
もしも続編があるのなら、きっとなのはさんの強さ描写はどんどんパワーアップしていくよ
エアーズロックを叩き割ったり、地球に迫る隕石を吹き飛ばしたり、生身で深海に潜ったり
スピンオフ作品で平行世界の旅を実現させたり……
生身で深海はもうすでに出来そうな気が
深海舐めんな、って話題が出たのはクロススレの方か。
常時、全方位からバインド食らってるようなもんだからなあ。
>>548 聖王の鎧は外部出力なのか? ソース何?
>>555 クロニクル、DVDブックレット、公式サイト。
聖王は駆動炉の魔力も駆使できるから、駆動炉生きてる限り実質魔力無限。
槍騎士のおにんにんは内部出力
鎧が直結じゃないなら、継戦能力が下がるだけで出力は変わらんのでは?
特に能力が落ちたような描写も無かったし。
そもそも聖王の鎧はISなんだから魔力云々は関係ないんじゃないか?
>>559 ISといっても機人と違ってエネルギー源は魔力なのでは?
それはともかく投下してもいいですか?
GOGOGO!
カマン!
563 :
ておあー:2008/05/25(日) 18:07:32 ID:ytwhjd68
うし。前回レス下さった方、ありがとうございました。
CRR氏と詞ツツリ氏の投下を見て「そうか、71スレはきれいな部隊長推進キャンペーン実施中なんだ」と勝手に解釈。
故に宣言通りのはやザフィです。平行世界です。くっついてる事前提なのでフラグ立てもクソもありません。即エロ突入かつエロのみの話です。
「だが、それがいい」「私は一向に構わんッッッッ!!!!」という方だけお付き合いください。
今回の話について
・エロ
・はや×ザフィ、途中からやや攻守交替気味
・時期はJS事件終了後
・ただし本編とは別の時空、平行世界の話
・なのではやてとザフィーラが恋人同士など各所に本編との差異があります。SSの内容(つまるところえっちぃシーン)に直接関係ありませんが
一応詳細は冒頭に示しています。ある程度シチュにこだわる人はどうぞ
なお、このSSはサイヒ氏が書かれたクロフェ時空の作品群に影響を受けて生み出されました。サイヒ氏に深く感謝。
NGワードは『はやてとザフィーラが平行世界でつきあっているようです』
564 :
はじめに:2008/05/25(日) 18:08:27 ID:ytwhjd68
はじめに:平行世界におけるはやて達の本編との差異について(読み飛ばし可)
○各キャラについて
・八神はやて
ザフィーラに恋し、主従の壁を越えて彼と結ばれている。それ以外は本編と特に変わっていない。
・ザフィーラ
たぶん一番本編との差異が大きい人(犬?)。
本編と平行世界での一番の違いはずっと人間態で暮らしていた事。その結果主のハートを軛でブレイクシュート。
多少の葛藤があったりしつつも最後はその愛を受け入れはやてと結ばれ現在に至る。
『さすがに彼氏が無職ちゅうんは世間的にちょっとな……』とはやてが言ったからかどうかは定かではないが
この時空では普通に局員として勤務しており、階級は三等空尉(ヴィータと同じ)。機動六課では本編で
シグナムがライトニング分隊副隊長と兼務していた交替部隊の隊長に就任。
また、はやての希望もあり現在は『盾の守護"獣"』ではなく『盾の守護"騎士"』と己の二つ名を変更している。
ちなみにこっちの時空でも至高のモフ毛は健在だが、獣形態になる事が極端に少ないせいか六課では
『獣形態の彼のモフ毛に触れると幸せになれる』
『ザフィーラからモフ毛を抜き取る事に成功すればAAランク魔導師試験に合格出来る』
など様々な根も葉もない噂がまことしやかに囁かれている。
・ヴォルケンリッター
ほぼ全員本編と変わりないが、唯一リインフォースUに関しては大きな差異がある。
製作の際、本編では『はやてのリンカーコアの一部を体内でコピーし、コアの大本とした』となっているが
この時空ではここにザフィーラのリンカーコアの一部も組み込まれており、子を為す事が出来ない二人にとって
彼女は実の娘のような存在になっている。ママは小学5年生……パパは年齢不詳……
その関係もありこの時空ではザフィーラともユニゾンする事が可能。
他キャラは省略。なのはとフェイトについてはちらっと本編で話題が出ます。
○この時空における三期(JS事件)の概要
基本的には本編と同じ経過を辿るがザフィが普通に局員として働いているので本編の『ヴィヴィオのペット兼護衛ポジ』は
海鳴から出張してきたアルフが担当していた。この関係で彼女は六課襲撃時ザフィ、シャマルと共に双子にシバかれる。
恋人候補を失ったあげく重症を負うとかなんかもう踏んだり蹴ったりである。どうせなら踏む側に回って俺を(ry
その後復活したザフィは最終決戦でははやてと共に行動し彼女をガジェットから守護。途中からははやてと別れ合流した
リインUとユニゾン、ゆりかごに突入し危機に陥っていたヴィータを救出した(ヴァイスとの会話等本編でザフィが
やってた事はここでもアルフが担当)。また、はやてはゆりかご内には入らず最後まで陣頭指揮を取り続けた。
画面に映る時間はもっと減った。
以上の点を踏まえた上で下記のSSを読めばより楽しめるかもしれません。
「……あれぇ?」
目を開けた瞬間飛び込んで来たのは見慣れた我が家の天井だったが、八神はやてはまだ夢を見ているのではないかと思った。
なにせこの一ヶ月ほど、『JS事件』の事後処理で生まれた膨大な量の仕事に追われろくに休みを取っていなかった。
自宅と六課隊舎を往復する移動時間も節約し、得意の料理も外食や出来合いの品で済ませ、山のように増え続ける書類やら会議やら何やらに
奔走する毎日。窓から差し込む朝日で眠りから目覚めるなど、それこそ『せやけどこれはただの夢や』という状態が続いていた。
(……あぁ、そやそや。昨日は久しぶりに我が家に帰って来とったんやった)
それでも数十秒もする頃には脳が現在状況をしっかり把握しこれが夢でない事を再確認する。
昨日の昼、本局に向かおうとしていたはやては六課の廊下を歩いている途中不意に意識を失って倒れた。
駆けつけたシャマルが下した診断結果はいわゆる"過労"。
その後すぐ意識を取り戻したはやては一旦は職務に戻ろうとしたが、シャマルや他の守護騎士、親友である高町なのはやフェイト・T・ハラオウンに
強く反対され、結局押し切られる形でそのまま早退する事になった。
加えて彼女達からは『今日と明日の二日間は完全休養を取るように』とも言い渡されている。
某教導官から「六課に来たら魔力ダメージでノックダウンさせて家まで送り返すの」というありがたいお言葉まで頂いては折角の好意を無碍に
する訳にはいかない。「ゆっくりしていってね!!」と微妙にムカつく顔で送り出してくれた彼女に「ゆっくりし ね!!」と
言われないよう、一応家でのんびりするつもりではいる。
(せやけどなんや"私ら"だけこないなお休みをもろうてしもて、ホンマに申し訳ないなあ)
昨日も他の家族は全員隊舎で寝泊まりしている。今頃はもう仕事を始めているはずだ。
これからまだしばらく、落ち着くまでそんな日々が続くだろう。"新しい家族"も含めて一家が全員この家で揃うにはもうしばらくかかりそうだ。
そんな事を考えながらごろんと寝返りを打ったはやての目に、褐色の大柄な体が飛び込んで来る。
休養中のはやての世話、という理由で半ば強制的に有給を取らされた"もう一人"の同衾者の姿を見た瞬間、はやての心臓が熱を帯びた。
はやてとザフィーラが平行世界でつきあっているようです
「ん……ちゅ……」
時折漏れ聞こえる声には、爽やかな朝の日差しが照らす部屋には似つかわしくない艶が混じっている。
それもそのはずだ、声の主は異性の股間に顔を埋めそこにある剛直を咥えているのだから。
声の主、女性の名は八神はやて。
剛直の主、男性の名はザフィーラ。
少し常人とは違う出会い方をし、少し常人とは違う障害を乗り越え今は愛し合う恋人同士である。
ここしばらくは交わってなかった事もあり、一心にザフィーラの剛直を食むはやての瞳には普段の彼女からは想像も出来ないほど淫靡な炎が
燃え盛っていた。
「……ぁふっ」
唇を剛直から離し小さく息をつく。
一瞬、十年来の親友達が言った言葉が脳裏を過ぎった。
――はやてちゃんは、いつも好きな人と一緒に居られていいね。
そんな事はない、とはやては思う。
確かに同じ部隊に所属している以上、毎日のように顔を合わせるし話もする。住む家も同じとなればなおさらである。
しかしシフトも違えば片方が他の部隊や本局に出向く事もあり、けして彼女達が思っているほど自分達は一緒には居られない。体を重ねられる
機会となれば、それこそ月に数えられるほど。寂しいがそれが実態だ。でなければいくら恋人と二人きりでもこんな朝っぱらから行為に
及んだりはしない。この二日間に限れば時間はたっぷりあるのだし。
むしろ、はやて自身としては自分にそんな事を言う親友達を羨ましく感じる事すらあった。
なのはもフェイトもはやて同様交際している男性はいるが、どちらもそう頻繁に相手に会う事はできない。けれどそれを仕方が無い事として
受け止めうまくやっている。立場の違い、物理的な距離……そういった要素は、己を納得させる為の十分な理由に成り得るからだ。
だがなまじ近い距離、いつでも触れ合える距離に居れば些細なすれ違いにまでいちいち心が反応し、時に溢れた感情に身を焦がされてしまう。
手を伸ばしても触れられないなら、いっそ視界に映らないほど離れている方がいいとさえ思えてくる。
きっとこれは我侭なんだろう、と思うから誰にも話したりはしない。
ただ恋人と交わる時だけは、溜め込んでいたそんな気持ちが溢れていつも肉体を突き動かす。もっとザフィーラを感じたい、体全体で彼と
混じり合いたいという内心の声が理性を奪い取り、本能のまま一匹の雌として『蒼き狼』と貪り合うのだ。
逸る心を抑えるように一度深呼吸し、また剛直を咥えた。
口全体を使って剛直を舐めしゃぶり、同時に指で剛直の下の二つの袋を揉みしだく。
口と手を使った奉仕によって平時から立派な剛直はさらに巨大化し、それに伴って硬度も増してゆく。しかし至極素直な反応を見せる下半身とは
裏腹に、剛直の持ち主は未だ目を閉じたまま一言も発そうとはしなかった。
『……ザフィーラー?』
『……』
剛直を口に含んだまま念話でザフィーラに話しかけるが、恋人からの反応は無い。
夜天の王の守護騎士・ヴォルケンリッターの一員ともあろう者が下着を脱がされ急所に刺激を与えられて眠り続けている訳がない。十中八九
目は覚ましているはずだ。おそらくは突然の自分の行動に声をかけるタイミングを失い、狸寝入りを決め込む事に決めたのだろう。
(ま、こないに明るい時間にする事なんかあれへんかったから、戸惑うのもわかるけど……ほんまこの手の事になるといつまで経っても甲斐性無しの
ままやなあ)
これは口にも念話にも出さず心の内で呟く。
確かに付き合い始めた頃はまだ年齢的(あるいは肉体的)に問題があったかもしれないが、今は八神はやても一人の女なのだ。
自分が求めた時には、しっかりとその想いに応えてほしい。縦しんば拒否するにしてもその意思くらいは示してもらいたかった。少々その場面と
方法が変則的であったとしてもだ。
(……よおし)
"ちびダヌキモード"になったはやては先ほどまでより強めに剛直に吸い付く。
じゅぷっ、じゅぶっとより大きく音を立てるようにして聴覚にも刺激を与えながら、舌を巧みに使いザフィーラに声を上げさせようと試みる。
しかし幾ら剛直に刺激を与えてもなかなか一声は上がらず、逆にはやての方が自分の立てた音に反応し下半身が疼き始めてしまう。
(こらあかん……予定変更や)
はやては一旦舌の動きをストップさせると、今度はわざと歯を立てて剛直を甘噛みする。もちろん剛直を傷つけないよう細心の注意を払った上での
行動だが、これは流石に効いたのかザフィーラの巨躯がびくりと震えた。
(ほらほら、早うギブアップした方が身の為やで〜)
再度攻勢に出たはやてはさらに舌の動きも再開させ、正しく口全体を使ってザフィーラの剛直を責め立てる。
こうなればはやての口淫の技術とザフィーラの我慢強さの一騎打ちである。前者は女としての意地を、後者は広域防御AAAの誇り(?)を
かけた闘いは熾烈を極めたが、双方に決定打が無いまま時間が過ぎ、戦局は徐々に硬直状態の様相を見せ始める。その時――
『そう言えばな、ザフィーラ……私、最近生理が来てないんよ』
「ぶふっ!?」
死角から放たれたはやての一撃がザフィーラにクリーンヒットし、ついに『盾の守護"騎士"』の強固な防壁が抉じ開けられた。
同時にそれまで必死に放出を堪えてきた彼の精が勢いよく解き放たれ、はやての口内に大量の精液が注ぎ込まれる。
「う、ごほっ……けほ……」
「あ……」
口腔内を満たしてなお余りある量の精液を一度に飲み干す事は出来ず、はやての口から白い筋が幾つも垂れる。
一方、精を放った側はといえば狸寝入りがバレて気まずいやら射精直後の独特の倦怠感やらで完全に硬直し、半身を起こして恋人の顔を見つめたまま
固まっていた。
「こほっ……ふう……」
ようやく口の中の精液を飲み干したはやては、口元を拭いながら勝者の笑みを浮かべてザフィーラを見つめる。
「おはようさん、ザフィーラ♪」
「お、おはようございます……主はやて」
「『おはようございます』、やのうて『おはよう』でええよ」
「う、つい……申し訳ありません」
「せ、や、か、ら」
「……すまん、はやて」
「わかればよろしい」
恋人同士になってから、はやては『二人きりの時は敬語は使わないように』とザフィーラに約束させている。
男と女、平等な立場で付き合っている者同士で敬語はないだろうというのがその理由だが、付き合い始めて十年近くが経った今でも咄嗟の時は
先のように敬語が出てしまう。はやての方もその都度修正はさせているが、最近はもう一生こんな調子なのかもしれないと半ば諦めかけている。
そもそも数百年単位で体に染み付いた習慣を簡単に直そうというのが無理な話なのだ。はやてとしてはもっと気軽に名前を呼んだり話しかけたり
してほしいのだが。
「……さて。ザフィーラ、なんで寝たフリなんかしたん?」
「失れ……すまないが、何の事やら……」
「その台詞、私の目を見て言うてみて」
「……その、突然の事で機を逸してしまい、声をかけられなかったのだ……悪かった」
案の定、予想通り、寸分の狂い無し。
これは自分が彼の事をとてもよく理解できているから、といい方に考えればよいのだろうか。
判断がつきかねないままはやては身を縮めて一回り小さくなった恋人の謝罪を受け入れる。
「まあ今回は私がいきなりすぎたっちゅうのもあるし……もうええよ。私の方こそ驚かせて堪忍な」
はやてもザフィーラに謝ると、着ていたパジャマを脱いで一糸纏わぬ姿になる。
「いや……って、ちょ、何を……!?」
「何をって、続きをするに決まっとるやんか」
有無を言わさない"主の笑顔"で答え、はやては少し硬さが無くなったザフィーラの剛直を再び掴んだ。
「服は全部脱いだから派手にかけてええで」
白い指が絡みついた瞬間、剛直がびくりと脈打ったような気がした。
優しく撫で回しているだけで失われた硬度は瞬く間に取り戻され、次なる放出に向けての準備を始める。
「くっ……」
苦悶と快感の入り混じったような表情でザフィーラが呻く。
先刻は寝たフリをしていた罰的な意味合いで出された精液を全て飲み込んだはやてだが、いつもはあまり飲む事はしない。ザフィーラが
好まないからだ。
彼は放出した精をはやての体にかけたがる。その事に気づいたのは初めて体を重ねてから三、四度経った頃だった。
己の縄張りを誇示する為のマーキングに通じる要素があるのか、それとも彼自身の性癖なのかはわからない。いずれにせよ恋人がそう望むので
あればはやてとしては出来る限り希望を叶えてあげたい、それだけである。本番はともかくそれ以外、手や口でする時必ず一度は"ぶっかけ"る
のは二人が交わる時の約束事だった。
そのまましばらく愛撫した後、はやてはゆっくりとザフィーラの剛直を扱いてゆく。
ザフィーラや他の家族が絶品と評する料理を生み出すはやての指が艶かしく前後し、美麗な包丁使いを髣髴とさせる指の動きで剛直は肉の棒から
快感発生装置へと変わる。長年の経験でザフィーラが最も気持ちよくなる強さを熟知しているはやての手淫は的確にザフィーラを悦ばせ、
二度目の絶頂を導き出す。
「くうっ、すまん……もう……!」
「ええよ、出してザフィーラ……!」
精液が目に入らないようはやてが瞼を閉じる。
同時に、口内に発射した時よりも大量の精が顔を中心にはやての裸体を派手に汚した。精液特有の臭いに鼻腔を刺激され、愛しい人の分身を
体全体で受け止めたはやてが歓喜に震える。
「あはは……いっぱい出たなあ……」
白濁に塗れながら恍惚の表情を浮かべたはやてが呟く。いつしか右手の指は秘部へ宛がわれ、湿った茂みの中に先端が埋まっていた。
一方左手の指は頬を垂れる精を掬い上げ口元へと運ぶ。上下の口を自分で慰め、吐息まで淫蕩な色に染められたかのような彼女の姿に、ザフィーラの
剛直は三度硬さを取り戻そうとしていく。その様子を見たはやてが誘うように呟いた。
「なあ、ザフィーラ……」
「ああ……だが、その前に」
自らも着衣を脱いだザフィーラがはやての肩を掴んで抱き寄せる。
「ひゃんっ!」
「汚れてしまった体を綺麗にせねばな」
そのままはやての頬に舌を這わせ、自身が先ほど放出した精液を舐め取る。
「あかんよぉ……! くすぐったいってぇ……!!」
「やはり苦いな。毎度の事だが、口にするものではないように思えるが」
「ちゃうよ……苦い、けど……それだけやないん……あひゃぁっ!?」
ベッドの上で上下が一回転して交替し、はやてはザフィーラに押し倒されたような格好になった。
ザフィーラはさらに精液で汚れたはやての体の各所を舐め回し、同時にキスの雨を降らせてゆく。
「はぅ……ひゃぁ……んっ、くっ……」
汚された(といってもはやてにその意識は無いが)箇所を"綺麗に"される一方、胸や秘部といった精液のかかっていない性感帯にも逞しい二本の
腕が伸びる。
「ふぁあっ……!!」
ザフィーラの指が巨乳という訳ではないがしっかりと膨らみを主張する乳房にかかる。
ごつごつとした指から繰り出される愛撫ははやてのそれと比べて優雅さも繊細さもないが、飾り気が無い分彼の意志をダイレクトにはやてへ
伝えてくる。
「痛くはないか?」
「ううんっ……全然、痛くあらへんよ……くうっ……もっと、してぇ……」
無骨な仕草と言葉の中に確かに見え隠れする優しさは、岩をも砕く豪拳を放つ一騎当千の猛者からもたらされるものとは到底思えない。
そのギャップがはやてをさらに興奮させる。
「あ、んっ……そこ……はぁっ!」
もう一方の手は股間の茂みの中に分け入り、この後に向けての下準備を行う。
既にその時を待ちきれないはやての秘部は挿入された指にも力強く絡みつき、なかなか離そうとはしない。指はそんな秘部の中をゆっくりと、
傷つけないよう慎重に、けれど確実に押し広げ剛直の受け入れ態勢を整えていく。
「ザフィーラっ……ザフィーラぁっ……」
ほんの一握り、親しい者にしか見せないその優しさを今は独り占めしている。それが嬉しくて、はやては両腕を広い背中に回しザフィーラに
抱きつく。
「……はやて。まだ準備が」
「ええからっ、もうええから、早く挿れて……私、はようザフィーラとひとつになりたい……」
「……わかった」
ゆっくりとはやての腕を振りほどき、ザフィーラはそそり立つ剛直をはやての秘部へと近づける。
「はぁんっ!」
鈴口と秘裂が触れ合っただけで、はやては切なげな悲鳴を上げる。
その悲鳴に、ほんの僅か表情を変えザフィーラが問うて来た。
「……いけるか?」
「そんなん……聞かんでええよ」
はやては瞳を潤ませザフィーラに懇願する。
その姿を見たザフィーラは無言で頷くと、剛直を少しずつはやての中に沈み込ませる。
「はぁ、ふああぁぁぁ……!!」
「ぐぅっ……」
小柄なはやての膣は体に比例してあまり大きくは無い。
平均よりも小さな器が平均よりも遥かに大きなモノを受け入れるには、じっくりと時間をかける必要がある。
「ふぁあっ、入って来るぅっ……ザフィーラの、私の中に入ってくるうぅっ……」
膣壁をじりじりと抉られる痛みと快感にはやてが喜びの声を上げる。
しばしの後剛直は秘部に飲み込まれ二人は一体となった。はやては深呼吸して呼吸を整えながらザフィーラを見つめる。
「……あんな、ザフィーラ」
「痛むのか?」
「違うよ、そうやなくてな……さっき、私ザフィーラに『生理が来おへん』て言うたやんか」
「……ああ」
「あれ……嘘なんよ。もしかして、信じたりしてもうた?」
「いいや」
ザフィーラはいつも通りの静かな声で答える。
プログラムである存在のザフィーラとは、性交は出来ても子を為す事は出来ない。
はやての愛を受け入れる前、ザフィーラが一番気にしていたのもその点だった。
子を産み育てる事は女性にとって最も幸福な事の一つ。それを与える事が出来ない自分は果たして彼女の愛を受け入れてもよいのか。結果的に
彼女を悲しませる事になりはしないか。
現在では名実共に恋人同士の二人だが、今でもザフィーラは根底の部分でその事を気にしている。
「ごめんな、タチの悪い冗談言うて……」
「気にしてなどいない……それに、そもそも私が他の人間と変わらない存在であれば、はやてにこのような思いをさせる事はなかった」
「うん……せやけど、ザフィーラが普通の人間やったら、私はザフィーラと出会えんかった。ザフィーラが闇の書……夜天の書の一員で、私が
そのマスターに選ばれたから私らは出会えたんや」
なおも何かを言いかけるザフィーラの唇を、はやては自分の唇で塞いだ。
言葉では伝わらない想い、言葉では伝え切れない想いを口付けに込め、はやては唇を離す。
「なあ、ザフィーラ。ザフィーラやヴォルケンリッターのみんなは、少しずつ人間に近づいていっとるんやろ?」
「近づいている、とは言っても人間になれるわけではないが……」
「でも、守護騎士システムが無くなってどうなるかなんてこれまでになかった事や。この先ザフィーラやみんなが本当の人間になれる日かて、
いつか来るかもしれへん」
「……そうだな」
「ザフィーラ……私のこといっぱい愛して。いっぱい注いで。私が子供を産まれへんようになるまでまだまだ時間はある……その日が来るまで
私はあきらめへん。何回も愛し合い続けたら、いつかは奇跡が起こるかもしれへん……私はザフィーラの子供、産みたいから」
「……私もだ。私とお前の子を、この手で抱きたい」
ザフィーラが腰を動かし始める。
始めはゆっくりと、徐々にペースを上げていく。
「あっ……あ、ふぁっ……ひぁっ、ザフィーラっ……!!」
ペースが上がるに従い、はやての意識もぼんやりと薄まっていく。
いつもそうだ、理性も何もかもが順番に消えていって、最後に残るのはただ快楽。愛しい人に貫かれ、混ざり合う事への喜び。
嬌声と肉体がぶつかり合う音が部屋に響き渡る。
「くうっ……出るぞ、はやてっ!!」
「はぁっ、あ、ああぁっ、出してぇ、中に、ザフィーラっ!!」
互いに深く愛し合い、慈しむ二人なら当然だろうか。
ザフィーラの剛直が三度目の精をはやての中に解き放ち、同時にはやてもまた絶頂に達した。
願いの深さを示すかのように白濁はとめどなくはやてに注ぎ込まれ、子宮を染め上げてもなお勢いを衰えさせず結合部から溢れ出す。
二人は繋がったまま、互いの体を強く強く抱き締めあった。
◆
「はぁ……朝も早うから、あんまり運動するもんやないなあ」
「フォワード陣の前で言うのは控えた方がいいぞ」
ベッドで大の字になって横たわっているはやてに、こちらは端に腰かけた格好のザフィーラがツッコミを入れる。
結局、その後ザフィーラが三回射精したところではやてが限界を迎え朝の宴はお開きとなった。ちなみにベッドから起き上がりたくないほど
疲労したはやてと対照的にザフィーラはピンピンしている。これを『ザフィーラもやっぱり男=オオカミなんやなあ』と見るか、最近微妙に
ぷにぷにし始めた自身のウエストと関連付けて考えるかは思案のしどころだ。選択を誤ると志に加えて体型まで故ゲイズ中将の後を継ぐ事に
なりかねない。
「せやけど……へ、へくちゅっ!」
抗議しようとしたはやての口から可愛いくしゃみが漏れる。
季節はすっかり秋本番という時期にずっと裸で居れば、ある意味当然とも言えた。
「早くシャワーを浴びて、服を着たほうがいいぞ」
「……体が重うて動かれへん」
やれやれ、と傍らの恋人が溜息をつくのが聞こえた。
と思うと両の豪腕がはやての体を抱き上げる。
「あわっ……」
「ジッとしていろ」
間近で感じる雄の匂いに、あれほど交わったにも関わらずまたはやての秘部が疼き始める。
「……うーん。やっぱり、ちょう鍛えなおした方がええかも」
「何か言ったか?」
「んーん、何もあらへん♪」
とりあえずシャワーを浴びたら『夜天の書』が蒐集した魔法の中に体力を強化するものがなかったか探してみようと思いながら、はやては厚い
胸板に顔を埋めた。
574 :
ておあー!:2008/05/25(日) 18:16:37 ID:ytwhjd68
今回は以上です。付き合いくださった方はありがとうございました。おかしいな、ザフィがなんか犬っぽいぞ。いやいいのか。
こんなコテなのに実はザフィのエロは初めてだったりします。スレ番が20代前半の頃に「非エロOKなんだ、だったら……」と初めて
投稿してから約50スレ……思えば遠くに来たもんだ。今ではとうとうエロしかないSSを書くようになりました。いい事なのか悪い事なのか
わかりませんが間違いなくこのスレのお陰です。
平行世界についてはなのは・フェイトの相手など含めアホほど色々と考えてるので今後またこの時空を舞台にエロを書くかもしれません。
キシャーとの兼ね合いもありますが……ぬー、こまめにバックアップをとっとけばよかったのう。他の書き手さんもPCの不調には気をつけて
くださいね。
GJです。
GJ
はや×ザフィ大好き人間として、ほかの言葉があろうか
GJ
>>画面に映る時間はもっと減った。
にはワラタ
578 :
サイヒ:2008/05/25(日) 19:59:48 ID:4eUDcEdf
GJ!
朝っぱらから寝てる彼氏のナニをしゃぶる話とか大好きです。
当時特に言ってませんでしたが、俺の作品「湯煙双景」はておあー氏の「-Fairytale-」を読んで
「俺もこんなザフィアル書きたいなー」と思って書いた作品だというマジな話が。
すっげえ遅いですが、こちらからも感謝を。
インスピレーションを頂きありがとうございました。
なんてエロいんだ……。GJ!
それと
>選択を誤ると志に加えて体型まで故ゲイズ中将の後を継ぐ事に
なりかねない。
にはふいたw何だか良い。
>>559 聖王の鎧は厳密にはISじゃないみたい。
どっちかというとウィングロードみたいなインヒューレント魔法になるんじゃないかな?
聖王の遺伝子に人工的に後付けされた技能だから、便宜上ISに分類されているだけかも。
強靭なオートガード資質をもった者がかつての戦場で台頭し、戦乱を平定してベルガの王となり
次代のオートガード形質を更に強めようと遺伝子に手を加えていったと考えているのは俺だけか
ベルガ・ロアーとは懐かしい
583 :
26-111:2008/05/25(日) 22:41:57 ID:y3O18aaM
>>ておあー氏
GJでしたっ!どことなく漂う気怠げな感じが良かったです。こういうのが「甘い」って奴ですかね
あと、ザフィーラはやっぱり照れキャラがデフォですよね。初のザフィエロ、お見事でした
貴兄の作にはいつも良い感じの電波をいただいています。勝手にお世話になってます
それで、「レジアス陵辱」を100回読んでいたら小ネタを思い付いてしまいました。やっちまっても良いですか?
レジィの絡みはありませんが、許可をいただけるなら形にしようと思っています
リインとユニゾンしたいです><
ルー子とユニゾンしたいです><
ゼストとユニゾンしたいです><
アギトと(ry
保管庫見ててもマジでアギトもの少ねー
9歳はやてちゃんとクア姉と19歳フェイトさんとキャロとユニゾンしたいです><
レジアスさんのブロマイドが欲しい。壁に飾りたい。
>>590 なんか、北の将軍様思い出した…
壁にかけられて崇拝する局員に敬礼されるレジアス(故人)…
なんかなぁ。
リインとアギトをユニゾンさせたいです><
>>591 そういうのとはちと違う。そうだな…例えばデフォルメされたレジアスさんの描いてあるマグカップとか、テレカ。絵柄がレジアスさんなトランプとかが欲しい。
ユーなのや、kogane氏のユーノ×レティ待ちつつ妄想もいいが、
エリ×ルーが盛り上がってそうな昨今、エリ×キャロみてーと思ってしまう俺は異端か?
>>594 三期のラストでフェイトを裏切って何もなかったかのように小娘と辺境に移住した小僧など・・・
>>594 人の数だけカプはある。
さあ、その欲望を筆に込めるんだ。
>>595 キャロと竜二匹に性的に暴行されてしまえと言いたいのですね?わかります
そういえばエリオ×フリードのエロとかもあったな
中々いいものだった。ここに居ると見識が広がっていくよ。
3月に原作のクロノ×なのは投下したいっていってた者だけど、投下しても良い?
>>532 今の中国人の大半は昔の史跡なんかの漢字が読めないと言う話しを読むか聞くかしたことがある。
なんでも普段使いの文字が簡略化され過ぎて原型を留めてないのが原因らしい。
そんな訳で元の形に近い漢字を使ってる日本人の方が却って簡単に読めてしまうという事が少なからずあるそうな。
601 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:33:07 ID:uhrn60Yq
ありがとう!勇気を出して投下させてもらいます。
題名は 素晴らしきかな、青春の日々よ。
です。
アルコールで人間はここまで変わってしまうものなのか。
ソファに深く体を埋め、なのはは嬉しいような困ったような顔で、自分の膝に頭を乗せているクロノの頭を撫でる。
ちょっとイタズラゴコロがはたらいただけだった。
クロノが仕事をしていて構ってもらえず暇だったのだ。
だからクロノくんはお酒強いのかな、どうなんだろう程度の気持ちでブランデーの入った紅茶を
いつものコーヒー変わりに渡してみたのだ。
仕事に没頭していたクロノは気づかずソレを飲んでしまい、今に至る。
普通はこういうシチュエーションって逆だよね、なのはは理不尽なものを感じていた。
酒を飲んで可愛らしく絡んでいいのは女のほうだと相場は決まっている。
「ねえクロノくん。離してくれないと動けないよ」
「嫌だ」
物分りの良くない子どものようになったクロノは、ますますなのはに抱きついてくる。
「まだお仕事残ってるんでしょ?だから、ね?」
なのはのほうも、まるでこどもを諭すときのような口調になってしまっている。
しかしクロノはまったく離す気配がない。
こうしているととても普段のクロノ・ハーヴェイと同一人物とは思えなかった。
優しく真面目で、責任感が人一倍強く、でも少しエッチなクロノ。
普段では絶対にありえないこのシュチュエーションはなかなか嬉しくもあるが、
そろそろ帰らなければいけない時間が近づいていた。
これ以上帰るのが遅くなると家族が心配する。
未成年の女の子が家族公認とはいえ、2日続けて1人暮らしの彼氏の家に泊まるのは流石にまずい。
「クロノくん、私そろそろ帰らないと。皆が心配するから、ね?」
「んー…?」
ダメだ聞いてない。くすくすと笑うだけで、膝の上の恋人はどいてくれなかった。
どうしようかと悩んでいた刹那、クロノに軽く耳朶を唇で挟んで引っ張られた。
「にゃっ!」
驚いてクロノの顔を見ると、クロノに口づけられた。
始めはクロノの舌の侵入を拒んでいたなのはだが、おずおずと自分の舌と絡ませ、ゆっくりと味わう。
「帰らないで、なのは」
長い口づけを終えたあと、少し瞳を潤ませながら真っ直ぐに自分を見つめるクロノ。
普段の真面目なクロノからは想像出来ない言葉。
なのはは少し考えたあと、自身の太ももをクロノに擦り付けた。
「ん・・・うん・・・ちゅうぅぅぅぅ」
歯列をなぞり、口蓋を舐め尽し舌を吸い上げ貪るような口づけにたまらずなのはは声をあげる。
口を離して息をついでは口づけを繰り返し、お互いを高めていく。
そうしながらも、クロノはなのはの制服の上からブラのホック部分を引っ張り、パチンと音をさせて外した。
(!!あ・・・、器用・・・)
前ボタンを胸くらいまで開けブラジャーを押し上げてズラすと、ブラウスから、
なのはの慎ましい胸だけが露出したような格好になった。
赤くとがった蕾はもうツンと主張している。
「いや・・・むね小さいから、はずかしいよぉ」
なのはは、いやいや、と首を左右に動かすが、
クロノはそんななのはにかまわず、胸の谷間を強く吸い、紅色の印を刻みこんだ。
「あ・・そんな・・だめぇ・みんなにバレちゃう・・・」
胸から首筋までに執拗に赤い痣をつけたあと、クロノは両手をなのはの胸に添えた。
頂点の蕾を指先で掘り出すように弄ると蕾がぷっくり立ち上がる。
手の平でその赤い蕾をころころ転がし、乳房ごと揉みあげる。
柔らかさを楽しむように優しく、かと思えばいきなり強く。
指の間に赤い蕾を軽く刺激を与えながら微妙な力加減で胸を揉むと、「あん・・・」と小さな嬌声が上がる。
なのは、気づいてないけど実は酔ってないんだよなぁ。これ位で酔えるほどもう子どもじゃない。ばれたら剥れるかな。
なんてクロノが考えてることを知らず、なのははクロノから与えられる快楽に身を委ねるのだった。
なのちゃんは可愛い。クロくんは天才。
短くてすみません。
支援
>>608 すみません。続きが出来上がり次第また投下させてください。
淫爵ヴィーノ「ユニゾン・淫!」
>>609 GJ
やっぱこの二人は水みたいによく馴染み合ったバカップル
少し気になったが、iubLfAMCってトリのつもり?
トリなら「名前#任意の文字列」で付けれるぞ
613 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 11:53:58 ID:3wKTqOtS
>>609 あ、トリのシステム知らないのか。まるで半年前のオレみたいだ。
いいか、名前の欄に#をうち、その後ろにパスワードでトリップだ。
レッツトライ♪
次はsageを覚えよう!!
メール欄にsageを打つ。それだけだ。
レッツトライ♪
ちょっと質問だが、スバルやティアナみたいなミッドチルダの人間視点の時の地の分に地球固有の名詞が出るのは大丈夫だろうか?
前にも議論が出たが単位とかは“翻訳済み”と言う認識でOKだそうな。
ところで、もうじき書き上がりそうって時にうちのプロバがどこぞの阿呆の
宣伝コピペ再発でアク禁食らって数か月書き込めなさそうなんだが、
書き上がったらtxtでうpっていい?
>>615 俺も○○○のような〜とか書いてこれってミッドにあるのか? そもそも海外ですら通じなさそう、とか考えたりするが結局使っちゃうしな
はっきり言って固有の名詞を使わずに書くのは困難なんだから使っちゃってもしょうがないだろ
618 :
ておあー:2008/05/26(月) 17:05:30 ID:F4IfhwAj
>>26-111氏
ま た 貴 方 か !
そうか、氏が触手脳になったのは自分のレジーに原因が……
ともあれ氏の作品が大好きな自分に断る理由はありません。小ネタだろうが大ネタだろうが
存分に筆を振るってください。投下をお待ちしています。
>>サイヒ氏
そうでしたか……26-111氏といい、自分が投下したものが他の書き手さんにインスピレーションを
与えられるってのは嬉しいです。こちらこそありがとうございました。
>>615氏
どんな名詞かわかりませんがあまり気にしすぎると見る人が読みにくく感じてしまうかも
なのである程度は割り切って考えてもいいんでないでしょうか
>>616 いいんじゃない?
誰かに頼んで代理で投下してもらうのも手だけど
性王の器
枯れ木も山の賑わいで、枯れ木を投下しに来ましたよ。
非エロ
タイトル「メリーさんは羊」
あぼんワードはコテか鳥で。
ベジタリアンは閲覧注意。
レス数は5
1
(スバルのモノローグ)
ナンバーズの更正施設でギン姉は言った。
「動物を飼うのは情操教育にいいの」
だから、ニワトリがいた。
チンクが餌をあげていた。
それを見て、あたしは思ってしまったんだ…
……ああ、今夜は鳥鍋がいいな。
魔法少女リリカルなのはEaterS
始まります
「メリーさんは羊」
2
「お前ら……チーコちゃんに何をする気だ」
きたこれ。チーコちゃんときた。
チンクってば、ニワトリに名前付けてる。チンクの子供だからチーコなの!?
スバルはツッコミたいのを押さえて、冷静に言う。
「何をって…食べるんだよ」
「あっさり言うな」
「………………………………食べる」
「じっくり言い直すな。チーコちゃんは私のペットだ。お前に食わせる気はない」
「家畜だし。食材だし。独り占めは良くないよ?」
「そもそも食べるつもりはない」
「そもそもニワトリは食用だよ?」
「最初はそうだったかもしれない。しかし今は私にとって可愛いペットだ」
「あたしにとっては美味しそうなチキンだから」
「知るか!」
チンクがナイフを取り出したのを見てスバルは身を退いた。
一応、ランブルデトネイターの使用…というか、ナンバーズのISは封印されているはずだ。
しかし、ナイフを投げるだけなら別に関係ない。そして、チンクのナイフ投げは一流だ。
「いいか。チーコちゃんに何かしてみろ。絶対に許さんからな」
「うん。わかった」
ここに来るまでに鶏小屋の存在は確認している。どう見ても一羽や二羽ではないのだ。チーコちゃん以外にもニワトリはたくさんいるだろう。
この程度で鳥鍋を諦めるスバルではない。ストライカーの名が泣こうというものだ。
早速、鶏小屋まで行ってみると、数羽のニワトリがウェンディ達にエサを貰っていた。
一羽欲しい、と交渉すると、一緒に世話をしていたセインが首を傾げる。
「どうするつもり?」
「うん。鳥鍋にしたいなと思って」
「鳥鍋……。鳥鍋か…」
「そうだよ。セインも食べる?」
「いや、このニワトリたちはチンク姉が大事にしているから、多分勝手に始末はできない。卵くらいなら分けてもいいけど」
「卵も美味しいけどね。ヤッパリお肉だよ」
「肉ッスか!?」
肉という言葉に反応するウェンディ。
「こいつらって、肉だったんスね。卵を食べるために育てているのかと思ってたっス」
「あれ? チキンって知らなかった?」
「いや、チキンは食べた事あるッス……でも、肉になる前はこんな姿なんスね。もっと、大きいものかと思ってたっス。
フリードくらいかなあって」
「……それは食べ甲斐がありそうだね…」
3
「チーコちゃん以外なら、多分大丈夫だよ。それに、地鶏は美味しいよ?」
「うーん。食べたいけれど、チンク姉の大事なチーコちゃんが…」
「え? チーコちゃんはチンクさんが向こうで…」
「あ、きっとそれはチーコちゃん一号ッスよ」
「は?」
「これがチーコちゃん二号ッス」
「こっちがチーコちゃん三号、それが四号、それから五号、六号…いや、七号か」
チーコちゃんはたくさんいた。というより、ニワトリは全部チーコちゃんだった。
これだけいれば一羽くらい食材にしてしまってもわからない。とスバルは思った。
「いや、多分すぐばれると思う」
「そうッスよ。チンク姉は徒者じゃないッス」
「万が一の時は…」
じっと自分の拳を見つめるスバル。
「また、この力を使うときが…」
「ちょ、アンタどんだけチーコちゃん食べたいんスよ!」
「自重しろ。食欲魔神」
「その通りよ、スバル」
「ギン姉!」
「チンク姉とギンガさん?」
チンクとギンガの姿に驚く三人。
ギンガは大きく溜息をつくと、スバルに近寄って言う。
「スバル。チンクのチーコちゃんを食べようだなんて…」
「ギン姉…」
「独り占めは駄目よ?」
「ちょっと待て、ギンガ」
「いいわね。私だって食べたいの。その日のために育ててきたのよ」
「待て、ギンガ」
「食べるときはみんな一緒よ」
「お前も食べる気だったのか!」
ギンガはチンクに向き直る。
「鶏肉はヘルシーなの」
「戦闘機人には関係ないだろ」
「美味しいのよ?」
「私の可愛いペットだ」
「貴重な蛋白源よ?」
「お前ら…」
ギラリ、とチンクのナイフが輝く。
「いい加減にしろ。チーコちゃんには指一本触れさせない」
4
チンクは強かった。
「守るべきモノがある強さ、それを教えたのはお前達六課だろう? 今の私には守るモノがある」
チンクの守るモノってニワトリです。後ろでコッコッコー言ってます。
因みに、スバル側に付いた妹二人をチンクは容赦なくシバき倒している。
つまり、
チーコちゃん>>>>>(越えられない壁)>>>>>セイン、ウェンディ
妹も守ってやれよ、ナンバーズ姉。
対峙したまま動かないスバルとチンクの間に入るギンガ。
「ギン姉?」
「このままじゃ埒があかない。こうしましょう」
「何を言われようと、私はチーコちゃんを諦めるつもりはない」
しかしギンガの提案はチンクの予想を超えていた。
「絞めたニワトリの一部は収監施設に送ります」
つまり、ドクター、ウーノ、トーレ、クアットロ、セッテの所へ。
「更正施設組からの差し入れだと言えば、喜ぶかも知れませんね」
チンクは考える。
なんだかんだ言って素直に受け取るドクター、姉様達(一人除く)、セッテ。
皮肉や嫌味を言いながらもしっかり完食するクアットロ。
様子が脳裏に浮かぶようだ。
監獄ではないと言っても、自由に動けるわけでもない自分たちがドクター達に会いに行くことはできない。
でも、こういう形で気持ちを伝えることは可能なのだろう。
「……せめて、姉様達に食されるのなら、本望かも知れないな」
チンクは構えていた腕を下ろし、その夜、スバルは無事鳥鍋をゲットした。
とても、美味しかった。スバル達はチンクのコケコッコブリーダーぶりを褒め称えた。
5
夜の海を見つめながら、チンクは膝を抱えて座っていた。
「チーコちゃん……」
やっぱり、寂しい。食べられることを覚悟していなかったと言えば嘘になる。家畜なのだ。ニワトリは立派な食肉なのだ。
でも………
メェエエエ
背後に聞こえる声に、チンクは振り向いた。
「そうだな、メリーさん七号。私にはまだお前たちがいるものな」
チンクは羊の身体を優しく撫でた。チンクがニワトリと同時に飼い始めた動物である。
大きくなったら、羊毛を刈り取って小さなケープでも作ろうかと思っている。
その頃スバルは……
何故か急にジンギスカン鍋が食べたくなっていた。
以上。
お粗末様でした。
なんじゃこりゃあwwwwwww
とりあえずメリーさん逃げろ
こいつらひでぇww
>>501 GJ!!
セリカ、ヴィヴィオともに素敵すぐる
あとはエリオがいれば・・・
そしてガリューwいつもアリシアの世話をまかせられることがあるな
>>594 同志よ!
俺もエリキャロを見たいと思っていたところだ
>>628 なんてひどいSSだ。
つか副題がww
しかし今思えばフリードは運がよかっただけだったのかもしれんね。
おうええええええええええええええ
食欲無くなったwwww
>>550 NANOHAがAMIDAに見えた…orz
ちょっくら頭の中リセットしてきます
>>616 前にやたら規制食らってる人もいたし、いっそ避難所でも作っちゃう?
>>635 エロパロで避難所ってのもな……
作っても代理投下や誤字報告のスレしか必要ないだろうし
>>628 GJ
淡々としたテンポがいいです
しかし、スバル・・・お前って奴は・・・
GJです。
チンク姉に哀愁が漂ってますな。
ドッグセラピーとか、凄い癒されるらしいです
>>634 AMIDAってキサラギの虫?
>>628 GJ。GJなんだ…
だが一つだけ聞かせて欲しい。
絞 め た や つ 誰 や www
チンコちゃんかわいい
まんk
>>639 最初にチンクが
「お前ら〜」って言ってるからコックでも後ろに居たんじゃないか?
>>640 こんな場所あったんだ
ヤバい内容はそっちに投下しちゃおうかな
俺×レジアス・ユーノ・クロノ・エリオ・ザフィーラの純愛大長編を
コンスタントに投下してこのスレを阿鼻叫喚の地獄に陥れる夢が……
>>644 あえて言おう。このスレにはヤバイものなど無いと!
まあ、実際にアク禁されたら、
>>640に第1管理外世界を作ればいいんじゃね。
>>645 その数相手に純愛とはな
そして何故かレジアスがヤンデレ化する想像してしまったorz
649 :
B・A:2008/05/27(火) 01:51:20 ID:oW6lweUA
今誰もいませんか? 投下してOK?
651 :
B・A:2008/05/27(火) 01:56:26 ID:oW6lweUA
それではいきます。容量はちょっと怖いけど。
注意事項
・B・A版エリルー時空のお話
・主人公はヴィヴィオ
・オリキャラが出ます
・非エロです
・sts本編から11年後の物語
・フェイトが天寿を全うしております
・その他かなりの捏造多し
・タイトルは「Das Erbe zur Zukunft」 意味:未来への遺産
第7話 「疑念」
室内が閃光で包まれる。
激しい音と眩い輝きに五感が狂い、平衡感覚を失った体が床の上に転がる。
痛みはなかったが、激しい耳鳴りと閃光に意識が容赦なく刈り取られていく。ヴィヴィオの聖王の鎧といえど、直接的に生死に関わらない音や光を遮断することはできない。
(な・・・・なに?)
薄れていく意識の中、これが魔法による爆発ではないことに気づく。どちらかというと、いつかの質量兵器密造犯が使用していたスタングレネードに近い。
「凄い威力ね、これ」
「裏市場に出回っていたポンコツだ。使い捨てで一度しか使えないが、誰も傷つけずに制圧できる代物だ、こいつは」
「悪かったわね、ケイン。そんな大事なもの使わせて」
「気にするな。だが、お前からSOSが来た時は正直焦ったぞ。休暇中のはずのお前がどうしてここにいたんだ?」
「誘われたのよ」
「聖王か・・・・・お前といい聖王といい、余計な手間を増やしてくれるな。今回の一件も、元はと言えばお前のわがままから始まったことだろう?」
セリカが誰かと話をしている。
話している相手は男性だ。自分のよく知る人物の声と似ているが、聞き覚えはなかった。だが、非常に親しい関係であることは声を聞くだけでわかる。
「保険みたいなものよ。それで、“聖王の記憶”は手に入ったの?」
「問題ない。この騒ぎで警備はかなり手薄になっていたからな。宝物庫には楽に侵入できた。だが、こんなもの何に使うんだ?」
「何れ教えてあげる・・・・・・それよりも急いで逃げて。表の連中がもうすぐ来るわ」
「わかった、発信機を渡せ。見つけられて調べられたら厄介だ」
誰かの足音が遠ざかっていく。その正体を探ろうと強引に瞼を抉じ開けるが、視界に飛び込んできたのは蔑むようなセリカの目であった。
「なんで自分を否定するの・・・・・・なんで、あんたは力を隠すのよ・・・・・・その気になれば、何だってできる癖に・・・・・・」
(セリ・・カ・・・・ちゃ・・・・・)
「嫌いよ、あんたのそういうところ」
その言葉の意味を問いたくても、ヴィヴィオはもう舌先を動かすことすらできなかった。
それでも縋るようにセリカに向けて手を伸ばし、そこで完全に意識が途切れてしまった。
□
聖王教会純血派によるテロは、現場に居合わせた管理局の魔導師によって速やかに鎮圧されたという公式発表がなされた。
暴行を受けたカリム・グラシアのケガもそれほど酷くはなく、またその他の人質も使用された閃光魔法のせいで一時的に聴覚が麻痺していたが、
すぐに元通りに回復したらしい。逮捕された純血派のメンバーも神妙な態度を見せており、事情聴取には素直に応じていた。
それによると、彼らはリーダーである女性に唆されて今回の騒動を起こしただけであり、ミッドチルダと事を構えた後の具体的なプランについては
一切知らされていなかったのだそうだ。最も、政治的・宗教的な思想に関してはやはり過激な面もあり、例え聖王が復活していなかったとしても
何れは何らかの手段で謀反を起こす予定であったとも語っている。そして、肝心の純血派のリーダーは酷い錯乱状態にあるせいで事情聴取もままならず、
事件の真相は深い闇の中になりつつあった。
一方、ヴィヴィオの処遇については現状維持で話が纏まっている。聖王の鎧を露見させてしまい、あの場にいた全員に彼女が聖王であることが知られてしまったのだが、
ヴィヴィオの自己犠牲的な行動を目にしたことと、カリムの説得の甲斐もあって、そのことは胸の内に留めておくことを全員が約束してくれた。
ただし、今後は教会内におけるヴィヴィオの立場がますます優遇されることになるだろうというのがカリムの見解であった。
「・・・・・以上が、今回の顛末です」
秘書であるオーリス・ゲイズの報告を聞き終え、はやては疲労のこもったため息を漏らした。
表向き事件は解決したことになっているが、その実、何一つとして謎は解明されていない。
実行犯の動機や常軌を逸した行動もさることながら、この事件には不可解な点が多すぎるのだ。
「オーリス、報告にあったセリカ・クロスロードのことやけど・・・・・・」
「現場に居合わせた二等陸士です。本人の供述では、自身が閃光魔法でその場の全員を昏倒させ、その隙に実行犯を拘束したと」
「けど、現場に魔力残滓はなかったんやな?」
「はい」
魔法を使用した場合、一部の例外を除いて大気中に魔力が放出される。魔力残滓と呼ばれるそれはその場で魔法が使われたかどうかを調べる際の手がかりとなり、
大気中に拡散しきる前に十分なデータを得ることができれば低い確率ではあるものの術者の特定を行うこともできる。
そのため、何かしらの事件が起きれば指紋採取などの科学捜査と並行して魔力残滓の調査を行うのが管理局における現場検証の基本となっている。
そして、今回の事件では現場から魔力残滓が全く検出されなかったのだ。
「さして魔力を消費する魔法でもありませんから、すぐに散ってしまった可能性もありますが、それでも全く検出されないというのは不可解だというのが、捜査官からの報告です」
「変って言えば、実行犯のリーダーの方もおかしいんデスよね?」
リィンフォースUの言葉に、オーリスは無言で頷く。
純血派のリーダーは錯乱が酷かったので、現在は管理局内の隔離病棟で治療が行われている。既に事件から二日が経過しているが彼女に回復の兆しはなく、
しかも担当医の話では、彼女の精神状態は何らかの暗示によって引き起こされた人為的なものである可能性が高く、正常な状態に戻すにはかなりの時間を要すると言っていた。
「それと、テロ事件とほぼ同時刻に教会の宝物庫から聖遺物が盗まれたというのも気になります」
実は純血派によるテロが起きたのとほぼ同時刻に、教会の宝物庫に何者かが侵入したのだ。本来ならば厳重な警備体制が布かれているはずの宝物庫ではあるが、
お祭りやテロ事件のゴタゴタで警備が手薄になってしまい、その隙を突かれてしまったらしい。
「偶然で済ますにしてはタイミングが良すぎる・・・・・・まさか、テロは囮?」
「私も同意見です。しかも、謀反を起こしたのはほとんどが警備を行う教会騎士団のメンバーだったせいで、
事態の収拾のために宝物庫側の警備はかなり手薄になってしまったとか。犯人はそれを見越して、純血派リーダーに暗示をかけたのかもしれません」
「むしろ、そう考える方が妥当か・・・・・・それで、盗まれた“聖王の記憶”っていうのは、どういうもんなん?」
「はい。何でも、聖骸布に次いで神聖なものだとか。リィン」
「ハイです」
リィンがパネルを操作すると、仮想ディスプレイに幾何学的な造形の結晶が映し出された。
形状は十二年前に起きたJS事件の発端となったレリックと似ているが、その色はレリックと違って深い緑色をしている。
また、どういう細工なのか結晶内部には古代ベルカ文字がまるで帯のように記されており、中心部は仄かに虹色に輝いていた。
「聖王教会によれば、代々の聖王がこれを用いて先代以前の聖王の声を聞き、数多の戦いにおいて勝利したと伝えられているようです」
「死者と話ができるってこと?」
「いえ、無限書庫の調べでは、これはあくまで情報記憶媒体のようです。然るべき方法を用いれば記録されている情報を引き出すこともできるでしょうが、
現在はその技術も失われています」
「なるほど、詰まるところ死んだ聖王の声っていうのは、それに記録されている情報のことなんやな。だから聖王の記憶なんか」
「恐らくは」
「けど、そんな役に立たないものを盗みだしてどうするんですか? 情報が引き出せなかったら、ただの宝石と変わらないですよ」
「ただの・・・・」
リィンの言葉にオーリスは絶句する。
確かに役に立たない宝石がもしれないが、仮にも聖遺物なのだからその歴史的価値は計り知れない。国が一つ傾いてもおかしくないのだ。
とは言え、彼女の言うことにも一理あるのは確かだ。確かだが、もう少し言葉を選んで欲しい。
「ひょっとしたら、私らが知らん力がまだ秘められているんかもしれんな」
「では、無限書庫に調査を依頼しておきます」
「ユーノ君には手間かけるなぁ。ただでさえ、予言の解読で忙しいやろうに」
その肝心の予言の方は、遅々として解読が進んでいない。そのため、ユーノはここ最近、本局に泊まり込みで解読作業に集中しているらしい。
「とにかく、どうもこの事件はきな臭いから、警戒するにこしたことはないわ。もし、ほんまに黒幕がおるんやったら、きっとまだ何かしでかすと思う」
□
ふと思うことがある。
世界とはいったい何を指す言葉なのだろうか?
知り合いの提督はこう言った、「数多の次元世界を指すのだ」と。
死んだ娘はこう言った、「自分の出身世界だよ」と。
古い友人はこう言った、「自分の身の回りで生きる人達のことだ」と。
かつての部下はこう言った、「自分が心安らぐ家のことだ」と。
そのどれもが正しく、そのどれもが間違いなのだろう。
答えは千差万別あり、捉える者によって答えは変わってくる。だから、『世界を守る』という言葉程、曖昧なものはない。
「エスパーダ」
「同志ロデオか・・・・・・アレは見つかったのか?」
「ええ。明朝、保管施設から本局に移送されるそうです。アレは転送魔法を受け付けませんから、
まずは港に運ばれるでしょうね。護衛は恐らく、機動六課」
「奇しくも、あやつのわがままが功を制したというわけか」
「では、次の作戦には彼女も?」
「君も一緒だ。精々派手な花火を上げてくれたまえ」
「御意・・・・・では、失礼いたします」
ロデオが退出し、場に沈黙が再び戻る。僅かに聞こえるのは呼吸の音。用がない時は常に自分に付き従う忠実な部下のものだ。
「どう思う、同志ケーニッヒ?」
「私怨のために動いていますか、奴の傀儡兵は大きな戦力となります。それに、奴とて裏世界では少しは知られた用心棒、
損得や有利不利の分別はキチンとついていると思われます」
「ならば、まだ信用できるな。できることならば、あやつの切り札だけは切らせたくはないが・・・・・・・・」
「ルーテシア・ハラオウンがいる以上、それも難しいかもしれません」
「ならば同志ケーニッヒ、お前はあやつが暴走せぬように監視しろ」
「はっ!」
一礼し、ケーニッヒも闇の中へと消える。
闇の中で、再び思考を巡らせる。
これより行われる祭りで、果たして何人の犠牲が出るのであろうか?
千人か、それとも万人か。
それでも自分は成さねばならない。
この混沌とした世界を理路整然とした秩序で満ちた穏やかなゆりかごへと変えるためには、敢えて痛みを伴う変革が必要なのだ。
故に、自分達が行うのは喜劇だ。
称賛も喝采もない、ただ殉じるだけの覇道を歩む滑稽な喜劇。
役者は既に揃っている。
後は、ただ幕が上がるのを待つばかりであった。
支援
□
平和式典から一週間が過ぎ去った。
一時は連日ニュースで報道されていたテロ事件も、人的被害がなかったことと異例ともいえるスピード解決を見せたためか、
人々の話題は先週末に起きた密輸グループの一斉検挙へと移っていた。
そんな中、機動六課に新たな指令が下った。
任務の内容は護衛任務。クラナガンから数百キロメートル離れた山岳地帯に設けられた研究所からあるロストロギアを本局に移送するので、その護衛をしろというものだった。
「スターズとライトニングで守らなきゃならないロストロギア・・・・・か」
件のロストロギアを乗せた護送車両をフロントガラス越しに睨みながら、スターズ分隊隊員はぼやく。
どういうわけか、今回はスターズとライトニングの両分隊で任務に当たれという指示が出ていた。
そのため、今回の移送は機動六課のフォワード部隊の実に三分の一の人員と両分隊の隊長が護衛するという厳戒態勢の下で行われている。
課長曰く、移送されるロストロギアはそれほどまでに危険な代物であるらしい。
「ヴィヴィオ隊長、あなたはどう思われますか?」
「さあ? 案外、レリックかもよ?」
「止してくださいよ、縁起でもない。俺の母親は十六年前の空港火災に巻き込まれたんですよ。ほら、レリックが暴発したことが原因の」
「ああ・・・・・ごめんね、悪気はなかったんだ」
「別に良いですよ。それに、隊長のお母さんが俺の母親を救ってくれたから、俺が無事に生まれることができたんですから」
「そうだったんだ・・・・・何だか、不思議な縁を感じるね」
「感謝しているんですよ、お二人には」
そう言って、男性隊員は運転に集中する。
自分が退屈せぬように、運転の合間に彼がしてくれる世間話をヴィヴィオは上の空で聞き流していた。
彼には悪いが、今は楽しく会話する気分にはなれない。
『どうして、聖王としてあいつらに命じなかったの? あいつらは狂信者だった。なら、あんたが聖王として振る舞えばあいつらも大人しくなっていたかもしれない!』
テロ事件の後、ヴィヴィオはセリカにそう責められた。
確かに、それは一つの手段であったのかもしれない。下手に隠すよりも、いっそバラしてしまった方ができることはたくさんあるだろう。
けれど、ヴィヴィオはそれをする気にはなれなかった。
自分はヴィヴィオ・T・スクライアだ。なのは・T・スクライアとユーノ・スクライアの娘、時空管理局機動六課に所属する魔導騎士だ。決して、聖王などではない。
だが、それを言葉にしようとすると何故か躊躇してしまう。セリカの真っすぐな目を見つめると、どうしても気後れしてしまうのだ。
それに、彼女が言っていたあのことも気になる。
『臆病なヴィヴィオが民衆の上に立てるわけがないでしょう。嘆かわしい、この娘はそんなことなんて露程にも考えない愚か者よ。
自分の正義すら持っていない、力があるだけの子どもと同じなんだから』
セリカが純血派のリーダーに言った言葉は、まるで自分のことを非難しているようにも聞こえた。
思えば再会して以来、彼女はいつも自分のことを責め続けていた気がする。
学院時代の魔法の才能についてもそうだったし、管理局の仕事に対する心構えや犯人と対峙した時の対応。そして魔導師としての在り方。
正義感の強いセリカはいつも自分のことを何もしていないと責めていたように思えてくる。
そんなこともあって、テロ事件以来ヴィヴィオはセリカと疎遠になっていた。
(どうすれば良いのかなぁ・・・・・・相談に乗って欲しいけど、お姉ちゃんはイライラしているし、お兄ちゃんは行方不明だし)
エリオの行方は未だわからず、ルーテシアもここ最近は空き時間があれば訓練施設にこもっているのでロクに会話をする時間もなかった。
どうもルーテシアは良からぬことを考えているようなのだが、それが何なのかまではわからない。ただ、最近の彼女はまるで何かに取り憑かれているかのように鬼気迫る気配を漂わせていた。
(お兄ちゃんの馬鹿、早く帰ってきなさいよ)
などと心の中でぼやいた瞬間、ヴィヴィオは世界の変化を感じ取った。
まるで深い海の底にいるかのような重苦しい感覚と共に景色の色が反転し、結界の内と外の時間が隔絶される。
同時に、胸元のレイジングハートが警告を発した。
《警告。五時の方角より魔力反応・・・・砲撃です!》
「車停めて! レイジングハート、防御を!」
《Yes, Lady》
直後、車を包み込むように展開したプロテクションに長距離砲撃が炸裂し、車内が縦揺れを起こす。
「くぅっ、隊長!?」
「私が出ます。あなたは至急ライトニングと連絡を! スターズ03からスターズ07、あなた達は空から防衛線を張って!」
『了解!』
部下からの返事を無線で聞き、ヴィヴィオは車から飛び降りる。同時にバリアジャケットを展開して飛翔すると、砲撃のあった方角に向けてレイジングハートを構えた。
《お嬢様、第二射来ます》
「受け止めて!」
《All right. Wide Area Protection》
カートリッジが炸裂し、広域防御魔法が発動するのと砲撃が着弾したのはほぼ同時であった。
受け止めた灰色の魔力砲は狙い違わず自分が乗っていた護衛車両を捉えており、防御が一歩でも遅ければ後ろにいた部下がやられていた。
「くぅぅっ・・・・この、魔力光は・・・・・・」
まるでバリアそのものを抉らんとするかのような砲撃を受け止めながら、ヴィヴィオはその魔力光の色に見覚えがあることに気づいた。
同時に、自分が受け止めている魔法の術式が何なのかも理解する。
「そんな・・・・・・どうして・・・・・・・・」
霧散していく魔力の向こう側から現れた人物を見て、ヴィヴィオは声を震わせた。
赤い杖とバリアジャケット。
緑がかった灰色の髪。
射るような鋭い目つき。
そして灰色の魔力光。
間違えようがない。だって、この娘は自分の親友なのだから。
「隊長、前方のライトニングも襲撃を受けています! 敵は騎士と召喚師、それとガジェットです!」
地上で声を張り上げる部下の言葉も耳に入らなかった。
何故という疑問が頭を駆け回る。
どうしてという言葉が胸を埋め尽くす。
震える唇は言葉を上手く紡げず、驚愕で視界すら定まらない。それでも、その娘の姿はハッキリと捉えることができた。
「セリカ・・・・・ちゃん・・・・・」
「さあ、あんたの正義を示しなさい」
敵意と殺意を持って、セリカ・クロスロードが目の前に対峙していた。
to be continued
659 :
B・A:2008/05/27(火) 02:28:41 ID:oW6lweUA
以上です。
ストーリーも大分動いてきた。
ここからやっと折り返し地点。ずっと込め続けたセリカという爆弾をようやく爆発させられる。
支援ありがとうございました。以下、補足と登場人物紹介。
オーリス・ゲイズ
はやての秘書。はやてが本部長就任の際に地上本部について最も詳しいだろうからと引き抜いた。
恐らく、作者が唯一苦手とする桑谷ボイス(他の3人は大好きだ)。
リィンフォースU
はやての融合デバイスで副官。
とりあえず、一家に一騎欲しい。
GJです!
なんか、ACZEROの最終戦みたいだなw
B・A氏、GJ!!
うーむ、もし移送中のロストロギアが本当にレリックだったら、セリちゃんフルボッコの予感がwww
GJ!!
こういう展開、好きだぜ
>>659 GJ
あー、全様は未だ完全には知れないが、なんとなく納得できる展開。
でも、六課とヴィヴィオをなめている気がするが。
燃えエリオ帰還は未だ先か?
ふと、思ったんだがヴィヴィオがデータ収集のために強い魔導師に懐く
設定はまだ有効なのだろうか?
>>659 GJ やはり敵か、しかし
セリカ視野が異常に狭いな、聖王の件も一側面のみで語ってるし
自身の正義こそ絶対でそれに反すれば容赦なく攻撃するキャラか
演技かもしれないが、道化かそれとも真性か、どうなるやら?
>>661 いや、レリックは転送出来る、アニメ本編でもルーテシアの転送でカプセルごと
持っていこうとした(知っての通り中身は空だったけど)
ところで、アギトって普通にサイズになれるの?
GJ
ヴィヴィオの正体がバレちゃったか
一時的には口外しないと約束しても人の口には戸が立てられないからなぁ
それにこのまま戦い続けてると大々的に露見しちゃいそうだな
もし、そうなった時にヴィヴィオはどういう選択をするのだろうか
>>646 >>644の言うヤバい内容がどんなのかは分からないが、自分の作品も二次創作というにはオリキャラが出すぎてて
避難所があるならそっちが良いかなとか考えてるんだ
作品投下の分別になってしまう避難所なら反対。
カオスっぷりがここの魅力だと思われる。
668 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 11:06:25 ID:AXAYvylX
俺も反対かな。
おっとageスマン……。
まとめの人大変そうだから分けなくて良いと思う
同じく反対。
悪食・・・・・・もとい雑食な読者と書き手の集まりがここの売りみたいなものだし。
ここって最近は何だかんだでハッピーエンド物ばかりだよね
バッドエンド系はダメなのかな?
>>672 需要あるんじゃない?
ただ最近がこういう傾向だってだけで
エリオ「フェイトさんよりはやーい」
BADエンドって、こうですか?
わかりません><
かといって、グロや猟奇系の作品ばかりになってもなぁ。
俺の思考「現実がバッドばかりなのに物語でまでバッドは見たくない」
俺の嗜好「寝取り寝取られ上等なんでもこいや」
僕の思考「物語なんだからみんなハッピーになろう。不遇なあの娘も死んだあの人も悪者もみんな幸せだ」
僕の嗜好「可愛いあの娘が苛められ、責められ、狂わされ、犯されるの大好き。ビバ凌辱、調教、奴隷化」
僕の施行「主人公は君だ、エリオ頑張れ」
>>665 不明としか言えん。
まあリインにできるんだから多分アギトもできるだろう。
>>678 だがもしリインのフルサイズ化がマリーさんによる魔改造の結果だったとしたら
魔改造いうなwww
原作で不遇な連中にこそハッピーエンドを迎えて欲しいな。逆にハッピーエンドな奴らの地獄のようなBADENDが見てみたい。
たとえばさ、敗北した六課の陵辱祭りとか、勝利したスカ&ナンバーズのほのぼの家族エンドとか。
まあ、俺の嗜好の話だが。
>>677 ID見なくても誰だかわかるw
俺の思考「スカトロ以外ならなんでもおk」
職人としての思考「思いつくネタと書きたいネタと書けるネタってのは別物なんだよねぇ」
陵辱書きたいんだが、何回下書きしてもゆるゆるのにしかならない。
触手の神様とか時空の彼方から来てくれんものか。
……いっそのことユーなので完全和姦バインド緊縛プレイとかどうだろう。
まあ淫獣は暴走させりゃどこまでもいくだろうし、
魔王さまは、初期であればその手の知識が少ないから、
ヴィータとかはやてが嘘八百並べ立てれば、
案外イくとこまでつっぱしるかもしれん。
俺の思考「皆が楽しんでくれるんなら何だって誰だって書いてやるさ! 皆が読んで喜んでくれるのが楽しいんだ!」
俺の嗜好「A'sはやて・クア姉をもっとエロエロに」
俺の思考「メインキャラは俺が書かなくても他の人が書いてくれるだろうし、せかっくだから俺は出番がなかったキャラを主人公に選ぶぜ!」
俺の嗜好「変態最高! でっかいカワカミンをぶち込んでやるぜ!」
それぞれ、兄、姉のプレイを見て発情してしまうすずか、なのはという電波を送ったのは誰だ?
恥ずかしい誤字をorz
>>672 一時期、鬱とかnice boatが流行ったこともあったし、Badendもそれなりにある。
流行みたいなのがあって、なぜか似た傾向のSSって一遍に来やすい気がするな
バトル色強めになったり、エリオものばっかりになったり、納豆が襲来したり、ここ最近はソープとか。
>>682 ユ「バインドは何度かやったけど、本物の縄でもシテみたいなんて、なのはも随分えっちになっちゃったね」
な「ふにゃぁぁぁ…ユーノ君がこうしたんじゃなぃ…ん…♪」
こうですか?自分の中では何となくフェイトそんのがM属性なんですがワカリマセン
正直エリオ主人公だけはありえない。
投下されるたびにまたか、って思う。……リトルランサーだけは別格だったけど。
エリオ×フェイトとか小学生と大学生の恋愛だぞ?
30と20の恋愛なら問題はないんだけど。
うっせーハゲ
俺の思考「脇役万歳。どの展開にもできれば救いのある、温かいオチが欲しい。涙でも笑いでも、どちらでも構わない」
俺の嗜好「そういえば、作品的大本命はあんまり書いてなかったわけだが・・・別にどうでも良いぜ!」
俺の施行「触手びゅるびゅる粘液べちゃべちゃ」
・・・あれ?
ま、人によって嗜好は色々あるさ。
望まない流れなら自分で新しいネタにチャレンジだ。
>>685 スバル「ねえ。……力って、たとえば父さんにとってどのくらい大事?」
ゲンヤ「何だよいきなりそれは」
スバル「えーとね。……ちょっと頑張って、あたしも努力してみようかなあって、そう思ってるの」
ゲンヤ「よくわからんが成程なあ。……女の努力は大変だぞ。おまえはそーいうの無縁だったし」
スバル「別に素手でビル消し飛ばすところまでやるつもりはないけど……。そんなに大変?」
ゲンヤ「ああ、そうさ。考えてみろ。努力の努の字はどう書くか知ってるか? 女の股に」
ギンガ「心と書いて怒りと読むわよっ!」
ゲンヤ「な、何しやがる!? まだツッコミのタイミングじゃないだろ!」
こういうノリですねわかります。
てか、キャラスレのログ漁ったら川上を筆頭にラノベ改変ネタが山のように出てくる件について。
特にエリオ→ややエロがw
「ヒャッハー!」
「時は新暦七十五年、わが祖国は本局の力により局員減少で廃棄都市が増えつつあった・・・・・・!」
「だが地上本部と勇者の魂は消滅していなかった・・・・・・!」
(本部襲撃時、局員がバイクや装甲車でガジェットに突っ込みながら)
というネタを考えてみたり
そういえば機甲都市伯林とのキャスティングクロス書いてる人もいたな
放送途中だった事もあって中断しちゃってけど
なにその敵前逃亡なんかせずに最後まで進撃しそうな陸士w
ヒャッハーで北斗を想像してしまった
レジアスが黒馬に乗って後から続くハゲないしモヒカンな陸の連中
なぜかトキなぜかユーノにがその後に思い浮かんだのは創作的にアミバに改鋳されてるとか幽閉状態なせいか
>>695 あれは『放送途中の作品で長期連載の二次創作をする』ということの危険性を思い知らせてくれたな……
つか、伯林って実は鬱な話だったんだよなあ。あのキャスティングで気付いたけど。
ゴールドエクスペリエンス・レクイエムみたいなイメージで
イキ殺される→気がつくとまた別の形でイキ殺される→気がつくと(ry
みたいな快楽の無限地獄に囚われるBAD ENDとか挙げてみる。
>>688 ある書き手が投下したSSが別の書き手のインスピレーションを刺激して、ってのが
結構あるからじゃないかな。
>>699 ターンA氏の作品にあったロリコンユーノへのお仕置きプログラムがそんな感じだったなあ
バッドエンドも陵辱も書くのに力を使うからドSゲージが貯まらないとなかなか書けない……
>>694 エリオがややエロ、と聞いてエリオが淫獣の後継者言われてたのを思い出したら、
エリオ:ややエロ
キャロ:みかげさん
ユーノ:出雲
なのは:エイプキラー
に変換されたじゃねーかw
>>701 今読んでたから思いっきり吹いたじゃねーか
あれだな。例のビデオを見た後に、こういうイベントがあるわけだ。
「テストは簡単だよ、エリオ君。さっきの映像で……、見た?」
やや横目で行われたユーノの問いに、エリオが目つきを変えた。鋭の一字に、だ。
しかし彼はややあってから、慌てて首を横に振った。口を開いて出る言葉は、
「な、何も見てませんよ? 僕は。……そんなテストだなんていきなり、何のことか」
両手を雨が降ってきたかのように広げるポーズのエリオに、フェイトは思う。
……この子、何かを見たの?
その思いを解っているかのように、ユーノは更に問うた。エリオの肩を叩いて視線を合わせ、
「やっぱり見たね? 僕と同じものを」
「い、いえ何も見てませんよ」
「いや、飛行している所で見えた筈だよ。ちらりと見えた感じ、青の縞だったね!?」
「違いますよ白ですよ! 何となくしっかり見ましたから!」
反射的なエリオの応答に、皆の動きが停止した。
沈黙があり、風が吹き、さらに数秒おいてから、
「あ」
しまった、というエリオの声に、ユーノは何度も納得したように首を下に振る。
解っている、解っている、と。
そして彼は腕を組み、もっともらしそうな口調で、
「君には見所がある。今後も精進し―――」
と、なのはが右脚を振るとユーノの姿が消えた。
わずかな空白。
そして、左の方から何か人体のようなものが壁に当たった激突音が聞こえてきたが、もはやこちらの気にすることではない。慣れたものだ。
「さて」
と皆を見ると、左の方を見ていた顔が一斉にこちらを向いた。
見れば映像を再生していたシャーリーも身体を硬直させてこちらを見ている。
……久々に視線が合ったわね。
ちよっと嬉しい。だから言うことは言っておこう。
「ねえシャーリー? 今度から、私達が出てくる映像を見せるときは、ユーノ君がいないときにしてね?
ちょいと空気を読まずに(スレの流れ及び残り容量的意味で)書かせていただきます。
・フィグマなのはを購入した時に思い付いたネタ
・ユーノがフィグマなのはとほぼ同サイズの自分のフィギュアを製作して色々やる話
・微エロ(フィギュアでちょいと行為を再現するシーンあるから)
ある日、ユーノは机に向かって何かをしていた。
机の隅っこには『フィグマ』と言う全身フル稼働フィギュアシリーズの一つ、
『高町なのは』が可憐なポーズを取った状態で置かれており、それを見つめつつ
ユーノは針金を組んで何かを作っていた。そしてその針金を骨組みにし、
紙粘土を使って肉付けして行くのである。そこでユーノが何を作ろうとしているのかが
かすかにだが見えて来た。そう、それは人型のフィギュア。机の隅っこに置いてある
なのはのフィギュアとほぼ同サイズのフィギュアを作ろうとしていたのである。
人型としての大まかな形を作った後で、ユーノはヘラを手に取って
まだ紙粘土の塊に過ぎない人型を刻んで行く。そうして刻めば刻む程ユーノが
作ろうとしている物の形が見えて来る。そう、それはユーノ自身。
「なのはのフィギュアは沢山出ても僕のフィギュアを作ろうなんてメーカーは
無いだろうからね…。なら自分で作るだけだよ。」
と、独り言を言いながらユーノはヘラで紙粘土の人型を刻み、自分と違わぬ姿を描いて行く。
その手際の良さはとても素人とは思えない。まるでプロさながらの技術である。
「よし。まずは第一段階…。」
まだ色は塗られていないが、確かにそれはユーノだった。既に机の隅に置かれている
なのはのフィギュアと並べても違和感の無い程綺麗な出来の自作ユーノフィギュア。
しかし、今度は何やら糸ノコを手に取ってそのユーノフィギュアの首、胸、胴体、腕、脚と
各関節ごとに切り離し始めたでは無いか。せっかく出来たと言うのに何をするのだろうか?
「切り離し完了と…さて次はシリコンゴムシリコンゴムと…。」
ユーノが次に取り出したのはシリコンゴム。シリコンゴムとはフィギュア等を自作する
上級モデラーが型を取る際に使用するゴムなのだが…ユーノがシリコンゴムを必要とした
理由もそれ。自分が先程各関節ごとにバラしたユーノフィギュアの型を取って行くのである。
「さてキャストキャストと…。」
ユーノが次に取り出したのはキャスト。『無発砲ウレタン樹脂』とも言われる素材。
溶かして液状にしたそれを先程作ったシリコンゴム製の型に流し込んで行くのである。
一時し、シリコンゴム製の型に流し込んだキャストがしっかりと固まった後で
ユーノは部品をそれぞれ型から取り出した。そこからさらに細かい段差や筋等を
紙ヤスリで削って綺麗にし、さらに各部関節の断面部分を抉る様に削って行くのである。
「次は関節関節と…。」
次にユーノが取り出したのは模型店の片隅何かに置かれていたりする、上級モデラー向けの
汎用関節部品。そう。ユーノはその関節を仕込む事によってフィグマのなのはフィギュアの様に
全身稼動するユーノフィギュアを製作しようとしていたのである。
「ついにここまで出来たか。後は塗装だなっと…。」
各部関節の稼動やバランス調整等を済ませた後でユーノは部屋の窓を開け、マスクを
着用、新聞紙を敷く等の下準備をした後でユーノフィギュアに下地材を吹き付けた。
そして下地材が乾いた後で本格的な塗装に入るのである。
この塗装に関してもユーノの技術はプロ級だった。髪の毛や肌の色、着ている服の色に
至るまで全てを完全に再現していたのである。そこからさらに塗装が剥げるのを防ぐ
クリアスプレーを吹きかけ、完全に乾燥させた後でついにユーノフィギュアは完成した。
「やった! ついに完成だ!」
完成したユーノフィギュアは早速なのはフィギュアの隣に寄り添う様に立てられた。
既に何度も言った通り、その出来はまさにプロの技だった。
なのはフィギュアと並べても違和感の無い程にまで良く出来ていたのである。
しかしこれで終わりでは無い。むしろこれから始まるのである…。
「よし…それじゃあ…やろうか…。」
ユーノはなのはフィギュアとユーノフィギュアをそれぞれ手に取り…笑みを浮かべた。
ユーノがなのはフィギュア・ユーノフィギュアとは別に机の上に
特撮番組に出て来る怪獣のソフビ人形を置き、それに対してなのはフィギュアが
シューティングモードのレイジングハートを向けたポーズを取らせていた。
「そんな! ディバインバスターが効かないなんて!」
「ギャオーン!」
と、何やら独り言を始めるユーノ。その上魔法で声を変えてまでやっているのだから
相当の物である。だがこれがユーノのやりたい事だった。
突如街を襲撃した巨大怪獣に対してなのはが出動して迎撃するけど
ディバインバスターが通じずに苦戦する…と言うシチュエーション。
怪獣役が特撮怪獣のソフビ人形なのが残念だが、今はそれを言っても仕方が無い。
そして、その後でユーノはなのはの背後にユーノフィギュアを置くのである。
「なのは! 慌ててはいけない! 冷静に相手の弱点を探すんだ! 確かにあの怪獣は
全身を強固な甲羅で覆ってあるけど…目の部分! 目だけは弱いはずだよ!」
「さっすがユーノ君頭良いー!」
と、ユーノフィギュアのセリフの部分のみ自分本来の声に戻し、
なのはのセリフの際に再び魔法で声を変えると言った器用な事をするユーノ。
だが戦闘魔法以外に関してはトップレベルと誉れ高いユーノならば造作な事では無い。
この一連のシーンは一度はピンチに陥ったなのはをユーノが的確な
アドバイスで救うと言うシチュエーション。そしてアドバイス通りに
なのはフィギュアが怪獣の目を攻撃して倒すと言った行動を取らせた後で、
ユーノはなのはフィギュアとユーノフィギュアをそれぞれ抱き合わせるのである。
「ユーノ君のアドバイスが無かったら勝てなかったよ。ありがとう。ユーノ君大好き。」
「それほどでも無いよ…。」
と、その時のユーノはまるで本当に抱き合っているかの様ににやけ顔になっていた。
だが、これでユーノの人形遊びは終わらなかった。
なのは・ユーノの両フィギュアに合うサイズのミニチュアベッドを用意し、
それになのはフィギュアを仰向けに寝かせ、そこからさらになのはフィギュアに
多い被せる様にユーノフィギュアを置いたのである。そして…
「嫌ぁ! ユーノ君いきなり何をするの!?」
「僕はもう我慢出来ないんだ! なのは! なのはぁぁ!!」
「キャァァァ! 嫌ぁぁぁ!!」
と、明らかに先程までの怪獣と戦ってたシチュエーションとは路線が違う。
そう、これはユーノが我慢出来なくなってなのはを押し倒すと言うシチュエーションである。
そしてなのはフィギュアを大きくM字開脚させ、その太股をユーノフィギュアの両手に掴ませる。
「ユーノ君どうして!? どうしてこんな事するの!? 私達友達でしょ!?」
「うるさい! もう『ただのお友達ごっこ』は終わったんだよ! これからは僕の事を旦那様と呼ぶんだ!」
「そ…そんな!」
その後でさらにユーノはなのは・ユーノの両フィギュアの股間同士を押し付けあった。
「痛い! 痛いよ! ユーノ君やめてよ! 赤ちゃん出来ちゃうよぉー!」
「そうだよ! 最初から僕はそのつもりでやってるんだよ! ハッハッハッ!」
ユーノはミニチュアベッドの上でなのは・ユーノの両フィギュアを激しく擦り合わせる。
ユーノが魔法でなのはのセリフの際にのみなのはの声に変声させているだけに
まるで本当にやっているかの様な生々しさが感じられた。しかし…………
「ユーノ君…凄く楽しそうだね。」
「!」
背後から突然訪ねられ、ユーノは硬直した。恐る恐る後ろを向いて見ると…なのは本人がいるでは無いか。
「へ〜、ユーノ君自分の人形作ったんだ〜。良く出来てるね〜?」
「……………。」
なのはは怒るワケでも無く、優しい笑みでそう言う。だがそれがユーノには恐ろしい。
「ユーノ君…お人形遊び…楽しい?」
「……………………。」
やはりなのはの表情は優しい。それに対しユーノは驚愕しながら硬直するのみだったが
そこでなのははユーノに対しゆっくりを顔を近付け…こう呟いた。
「ユーノ君の…い・く・じ・な・し……。」
「!!」
ユーノの精神は崩壊した。
一時して、なのはは自室でテーブルに向かって何かをしていた。
そしてテーブルの隅にはユーノから没収したと思われるなのは・ユーノの両フィギュアが置かれている。
「まったく…ユーノ君ったら…ああ言うのは直接本人相手にしないと意味無いじゃない。」
と、半ば愚痴を言いながらなのはは白い布を切ったり縫ったりし…一通り出来上がると
それを寄り添うように立たせていた両フィギュアへ優しく被せた。
「ま…こういう事やってる私も結局は同じ穴のムジナって事なんだろうけど…。」
白い布を被せられたなのは・ユーノの両フィギュアは不思議と結婚式に臨む新郎新婦の様に見えた。
おしまい
ちなみにウチのフィグマなのはさんはロボット軍団と並んで飾られてます。
>>681 >たとえばさ、敗北した六課の陵辱祭りとか、勝利したスカ&ナンバーズのほのぼの家族エンドとか。
そのアイディアもらって良いっすか? って貰う程の事でも無いんですけど…
何時か機会があったらその手のENDネタもやってみようかな〜とか思いました。
自分はギャグ系の話に専念した方が良いとか色々言われてるんですけどね…
かなり久しぶりにしょうもない話を読んだ気がするなw
>フィグマなのはさんはロボット軍団と並んで飾られてます。
何でだろうすごく違和感無い光景が目に浮かぶ
♪信じられるかこの魔力(パワー)〜 ミッド最強の魔導師軍団
ですね。わかります。
◆6BmcNJgox2氏GJです。
最近投下が固まって来る事が多くてなかなか感想レスをつけられないのでここで書き手諸氏全員にGJを
現在のスレ容量478kB
そろそろ次スレの季節ですが立てられませんでした・・・どなたかお願いします
ノ
スレ立て行ってみる。
「このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。」だと
すまん。他の方代打頼む
では行ってくる。
ナンバーズソープはあるのに6課は無いのは何故なんだぜ?
>>719 ヘルスやソープじゃナンバーズとかぶってしまうからだと言うが
かぶっても良いから、俺も見てみたい。
あえて即エロを外して……
メイド喫茶「六課」とか、コスキャバ「六課」とか?
ヘルス機動六課とか書いてる職人さん居なかったっけ
>>723 ああ、あのぼったくうわやめろなにをくぁwせdrftgyふじ
>>722 指名1位がフェイト、2位がエリオ、ってのがあったような気がするが記憶あいまい
>>719 ネタならある。
その名も「奴隷六課」。本編の設定を完全無視して、六課の女性キャラ(何故かエリオも込み)がサセことして
男性局員に犯されまくるという。
現在、エロ脳が休眠中なんでなかなか着手できないけれど。
誰か、書ける人いたらヘルプうぅ。
>>659 GJ!!
ああ〜結局敵になっちゃうのか・・・
でもセリカの考えも理解できる。
エリオの帰還はもうちっと先か
人の好みは色々だろうが、俺はエリオ主人公大賛成だな
>>703 川上スレからきましたと言ってみる
エリオはややエロよりはエロくないはずだ…多分
729 :
蒼青:2008/05/27(火) 23:46:13 ID:4wxW6I0Q
B・A氏へ。
いきなりで申し訳ありません。
先輩の生み出した「JS通販」で一つ思いついたネタがあるのですが、
書いてもよろしいでしょうか?
730 :
B・A:2008/05/27(火) 23:54:21 ID:oW6lweUA
>>729 >蒼青氏
こちらは一向に構いません。思いっきり好きなように書いちゃってください。
どんな作品に仕上がるのか楽しみにしています。
731 :
蒼青:2008/05/28(水) 00:04:29 ID:QzPs/ZjY
音速越えのスピード回答ありがとうございます。
初エロなんで自分でもどうなるか激しく不安ですが、全力で形にしたいと思います。
>>708 乙です
>ウチのフィグマなのはさんはロボット軍団と並んで飾られてます。
白い・・・繋がりでHGUCガンダム辺りと並べてあるんですね。わk(ry
>>659 GJ!!
とうとうヴィヴィオの正体がばれる時がきてしまったか
さっさとお兄ちゃん帰って来いと毒づくヴィヴィオもまたイイ
そして義兄弟プレ(ry
>白い・・・繋がりでHGUCガンダム辺りと並べてあるんですね。わk(ry
いえ…マジンガーとかゲッターとかそっち方面です。
そっちはそっちで皇帝&真と言う悪魔的なのがいますし。
HGUCガンダムも持ってはいますけどね。
>>734 ということは、当然ながらアレも・・・・・うわぁ、なんだ、なにふあpんcp;
おはやうございます、66スレでユノフェ投下した者です
こんな時間にベタすぎる小ネタ持って来ました
また埋めついでにひっそり投下
注意書き
・66スレに投下した「スキの境界線」の続編みたいなもんです
・ユーノ×フェイトです、他は誰も出てきません
・エロ無しです、ラブラブです、いちゃいちゃしてるだけです
・NGワードは「疲労カイフク特効薬」で
ずっと、友達だと思ってた。
――――あのね
ただの幼なじみのはずだった、金の髪をした彼女は、
――――私、ユーノと友達だと、嫌みたいなんだ
そう言ってキスをした。
もう一人の幼なじみと、同じくらいの『好き』しかなかったはずなのに。
堪え切れないように、
全身で好きだと告げてキスしてきた彼女が、
その時、初めて――――どうしようもなく、可愛いと思った。
※
――――無限書庫、司書長室。
聞こえたノックの音に返事をすれば、開いたドアから顔を見せたのは、金の髪をした幼なじみ。
「どうしたの? フェイト」
「……うん、ちょっと、顔見たくて」
仕事で必要な資料を探しに――――というのは建前で。
彼女が来た本当の理由は、ユーノに会いたかっただけだ。
「ごめんね、忙しかった?」
「いいよ、少し休憩しようと思ってたし」
手元の書類を一つに束ねて置くと、ユーノは机の前から応接用のソファへ移動する。
「じゃあ、コーヒー淹れるね」
「うん、ありがと」
嬉しそうにカップを用意するフェイトに笑みを浮かべて、ユーノはソファに背を預けた。
ふう、と肩の力を抜いて目を閉じる。
「……ユーノ?」
しばらくして呼ばれた名前に目を開けると、テーブルの上にカップが二つ。
気遣うように眉を下げて、フェイトはユーノの隣に座った。
「ユーノ、疲れてる?」
「いや、大丈……」
「だめだよ、どう見ても疲れてるじゃない」
心配してくれてるのだろう、怒ったように頬を膨らませるフェイト。
そんな顔も可愛いと思ってしまうのは、自分の予想以上に彼女に嵌まってきているのだろうか。
小さく苦笑してから、ユーノは素直に認めることにした。
「そうだね、少し疲れてるかな」
「……ごめんね、クロノがいつも」
申し訳なさそうに俯くフェイト。
やたらと仕事を持ってくる腐れ縁の提督には、確かに困っているけれど。
フェイトが謝るのも、まぁ、義妹としての気持ちなのだろう、けど。
「………………」
「ユーノ?」
それきり黙り込んでしまった彼を、フェイトが不思議そうに見る。
視線に気付いて、ユーノは片手で顔を覆うと小さく息を吐いた。
「ユ、ユーノ、大丈夫?」
「うん、……なんでもないよ、大丈夫」
心配そうな表情で覗き込んでくる彼女に笑ってみせる。
(……まいったな、これは)
予想以上どころじゃない。
クロノだぞ? ただ義兄の名前を言っただけだろう。
(……それでなんでこんなにもやもやしてるかな、僕は)
やっぱり、疲れてて余裕がなくなっているのか。
たとえ義兄でも、彼女から他の男の名前を言われるのが面白くない程度に。
「あの……あのね、ユーノ」
そんなユーノの気持ちを知ってか知らずか、フェイトが不意に呼ぶ。
「ん?」
こちらが返事をすれば、何故だか彼女は恥ずかしそうに視線を逸らして。
「……あの、疲れてる時は、甘いものがいいって。ユーノ、要る?」
甘いもの――糖分。
確かに、採ったほうがいいのかもしれない。
「そうだね。欲しいかな」
小さく息を吐いて、頷くユーノ。
それから、何かあるの?と聞こうとして、
ちゅ。
「……!」
柔らかい唇の感触に、一瞬思考が止まる。
「ん、……んぅ」
甘えるように声を漏らしながら首に絡めてきた細い腕に応えて、彼女の背中へ手を回す。
重ねただけのキスで一度、離れて。
「効きそう……?」
「……うん」
えへへ、と安心したように笑って、フェイトはもう一度、ユーノに顔を近付けた。
今度は、
舌でも、誘ってみる。
「っん、ちゅ……んむ、ふぁ……」
ちゅく、ちゅる……。
唾液が絡んで、放せば、糸を引く。
「もう少し、もらっていい?」
「うん……いくらでも、あげるよ、ユーノ」
ぎゅっと、抱きついて、抱きしめて、
ゆっくり味わうみたいに、何度もキスをした。
「ユーノ……」
「うん?」
「……だいすき」
キスの合間に、フェイトが笑う。
……それだけで気持ちが上向きになってしまうから。
結構、僕も単純だなぁ、とユーノも笑った。
以上です
お粗末さまでしたー
そのうちまた来ますノシ
むっはー、GJです。
よいですなぁ、ほどよい甘さがたまりませんな
GJ
久しぶりにほのぼのを読んだ気がした
ところで続きはワッフルワッフルすれば読めるのかい?
GJだ
フェイトかわゆい。
たまには、なのは×ユーノも思い出してあげてください。
なのは「ユーノくん、私のスターライトしーしー飲んでなのー!」
GJ、部屋転がってくる
GJ
そして
>>744 なんでスカリエッティにはしるのかと思ってしまった
なのはが、サイドポニーの髪を少しだけ口に咥えて、凄い濁った目でドアから顔半分を出し
見ていそうだw
想像しただけで怖いwww
淫獣の丸焼き埋めえwww
Fさん「上手に埋められた?」
>>743 「しーしー」って最初CCレモンか何かの事かと思ってたけど…
今更になってやっと意味が分かったよw
ユーノくんのフェレットさんうめぇwww
このスレって案外カヲスな事に気付いたw
ルーテシア「ガリューよりはやーいwww」
機動六課の所属ってさnanohawikiや公式の人物紹介だと「古代遺物管理部」で公式のworldだと「遺失物管理部」になってるんだけど、どっちが正しいんだろ?
新造人蟲キシャーン
キシャーンがやらねば誰がやる
キシャー!!
ヤルッツェ地雷キング(王)!
>>795に公式がどうのという言葉があったから、久々に公式に行ったらトップ絵のリインT・Uが親子に見えて色々と妄想が膨らんでくるような
リインUがちょうどいい大きさだし
安価ミスった
×795→○759
@
// ,.へ ー‐-、` 、:.:.::/ \ \
__ _,. ‐'´/ / ヽ/ k'^ヽ、 ヽ ',
`ヽ、__/ / / / / / ヽ ∨ !:.:.:.:.:.ヽ、 ', !
/ / / ,' / / / / , ヘ、 ', |:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、 ', |
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/|イ / ' | ! ィ'∧ハ∧! |,ハト、ノノ`ヽ ,' | ,' \:.:.::.:.::| |
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/ '., ト、 l | ト、 〈 ヒ′;;| ヒ′;;}ヾ// ! ー' |
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j ー─< | -‐-- / | |-‐- 、 ', ヽ
{ ー─< そろそろ | ,/ | | ト ヽ
/l ー‐< 次スレに /´ ̄ `l丶 / | | lハ \
' ー--‐' 移動して { ̄ ̄ | \. | | iハ \
l. | 下さい! {´ ̄ | \| | リ } \
ゝ _ | ヽ´ ̄ | | | ,′ノ ヽ、
└───────┘`ー ' { ! i| //
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〈V〉†ヘ==べ゙ミ、
(咒){ {从从! }ヾ なぁなのは、重くないのか?
,.ィゝ(V ゚ -゚ノ|ノ
〈y)Σう'⌒~´ヘヘ .,,;;;,,,,;;;;;;
// ,ハノノソヽソハ
.,,;;;,,,,;;;;;; ハ ヾl.゚ ヮ゚ノ!.ノ ヴィータちゃんは軽いから楽ちんだよ
lつ7|..7つ┓ .
.,,;;;,,,,;;;;;; ,/ソ、j、iヾ|冊冊 .,,;;;,,,,;;;;;;
,' ̄ ⌒ヽ/ ̄ノ ノγヽ⌒ヽ .
(--(ニ二_(_)(--〇--) .,,;;;,,,,;;;;;;
i!wwl ゝ/__ヽノ  ̄ゝ/__ヽノ
''''"~"”~"~"~”~”''"~"''''"~""~"~"~"~"''"~"''''"~""~"~"~"~"''"~"''"''"~"'''"''"
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,. ニ二ニ、ニニ =、
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, '-- 、 - ‐ '';;',:.:l.:l:;::l_
,〇;|l(*)Il|:○r::,.=、、::l,´,:‐、l 三3
i.:..:::;i====i:___;.:,jii´i:l_,j_;ji´!」
.===========l ,j.,.,., lil ,j
`~´ `~´ `~´
__)ヽ
く⌒7´/⌒^fく
7イ=ルハ从け> ご飯、ご飯〜♪
/,'ヾ(リ^ヮ^ノリ
// ノ7去ニ包
く/ せfヒ{}ヒ} ヽ>
((◎く_77
(;;(::⌒(;;(::⌒ ((◎(◎
’、′・ ( (´;^`⌒)∴⌒`.・ ” ; ’、′・
、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人 ヽ
、(⌒ ;;;:;´'从 ;' ; ;) ;⌒ ;; :) )、 ヽ -‐, __)ヽ
( ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) `⌒ )⌒:`_,,..・ヽ/´ く⌒7´/⌒^fく
′‘: ;゜+° ′、:::::. ::: ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ‐''"..,,_ 7イ=ルハ从け> なんか当たった
`:::、 ノ ...;:;_) ___|;|___|[__)| /,'ヾ(リ^ヮ^ノリ けど まずはご飯〜
( ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) ` ‐ '';;',:.:l.:l:;::l_ // ノ7去ニ包
( ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) `r::,.=、、::l,´,:‐、l く/ せfヒ{}ヒ} ヽ>
( ´;`ヾ,; i.:..:::;i====i:___;.:,jii´i:l_,j_;ji´!」 ((◎く_77
.===========l ,j.,.,., lil ,j (;;(::⌒(;;(::⌒ ((◎(◎
`~´ `~´ `~´
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j∠ノ人ヘゝ
_、ノ_,(l(.゚)ヮ゚ノヽ,_
´ (つ, ̄ と)`
| i lレハリi.}
ノ♯|●-゚ノ|
(((つ, ̄ と)
.イ lフ,从从ゝ
^'vlュ゚ -゚ノ'゛
、」 (つ, ̄ と)
.ゝ ト{ ((^ソリ)ゞ
ソヘ(リュ゚ヮ゚ノ!`
(つ, ̄ と)
{ { 从リハ) 〉
レVュ゚ヮ゚ノリ
(つ, ̄ と)
イ イ ivwvv'i>
^'(l|ュ゚ -゚ノl|
<フ(つ, ̄ と)
ノ { {ノノノハ))〉
(. |.(l|ュ゚ -゚ノ|
{(つ, ̄ と)
フ ,(レwハviゝ
´ヘ(lュ゚ -゚ノ゙
(つ, ̄ と)
{ イ,ノノ^))〉
|l(||`ー´ノ|
(つ, ̄ と)
| { {从リノ!〉
. ソ,|.| ゚ -゚ノ|
((つ, ̄ と)
r'l レニリノ}.〉
!`リュ゚ -゚ノ!|
ノ(つ, ̄ と)
( ( { レハlノハjゞ
ヘ(|ュ゚ -゚ノ|
. (フ!.,,V,,)>
. Ul〉、,.〈}′
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し(_^)
〜 とある森の中、キャロはいつもの様に動物達に会いに来ました 〜
(;;;;;: ;;;;;;;;;;; ::::::::::::: ,,"".., ;;; ...,,ノ
キ|,,.,.....l;iiiiii!ソ"'(・^・ )"'\"" '''ソ
@規制対策
.|.,i,.ii| | | |. i,!!!ii|
「みんなー ⌒*(・∀・ )*⌒ .|. i,!!!ii|
出ておいでー」 |.,i!ii|ヘ|ノ .|. i,!!!ii|
◎ |.,i.,!ii|u |. i,!!!ii|
_)_ ヽ|ノ .|;..!!ii| ((・∀・ )x)) |. .i,!!!ii|
/ハ--ハヽ WWw ww ノ ハ\ www WWwソ /ヘ.ゝ\
《 !!ノノハ !! ) wwww ∧ ∧ """7'''^^w
从.゚ ヮ゚从 "" ,, "((`へ´ ))" @
/⊂{}^卯 ^{}つ "' WWWWWW ヽ|ノ
<,_ /ソ-v-ハ_ゝ
`~じフ~
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(;;;;;: ;;;;;;;;;;; ::::::::::::: ,,"".., ;;; ...,,ノ
キ|,,.,.....l;iiiiii!ソ"/" \"" '''ソ
.|.,i,.ii| . |. i,!!!ii|
「みんな元気みたいだねっ |.,.!!ii| .|. i,!!!ii|
明日はシャマルさんが .|.,i!!ii| .|. i,!!!ii|
お弁当作ってきてくれるんだよ」 ◎ . |.,i.,!ii| . .|. i,!!!ii|
_)_ ヽ|ノ |;..!!ii| . |. i,!!!ii|
/ハ--ハヽ WWw ww ノ ハ\ www WWwソ /ヘ.ゝ\
《 !!ノノハ !! ) 【 おっ お 弁 当!?… 】 """7'''^^w
从.^ ヮ^从 o o o o ∧ ∧
/⊂{}^卯 ^{}つ ⌒*(・∀・;)*⌒/(・_・;)\ ((・x ・;)x)) "((`へ´;))"
<,_ /ソ-v-ハ_ゝ |ヘヘ|ノ |ヘヘ|ノ |ヘヘ|ノ |ヘヘ|ノ
`~じフ~ .uヘu . uヘu uヘu uヘu
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〜次の日 〜 (;;;;;: ;;;;;;;;;;; ::::::::::::: ,,"".., ;;; ...,,ノ
キ|,,.,.....l;iiiiii!ソ"/" \"" '''ソ
.|.,i,.ii| . |. i,!!!ii|
「みんなーこんにち…あら?」 |.,.!!ii| .|. i,!!!ii|
__ .|.,i!!ii| |. i,!!!ii|
|通| |.,i.,!ii| |. i,!!!ii|
__ |行| ヽ|ノ |;..!!ii| |. i,!!!ii|
∠ =。= ヘ |止| WWw ww ノ ハ\ www WWwソ /ヘ.ゝ\
i !!ノリノ))》 .|め| ________ ' ,,..,, """7'''^^w
ノi゚リ;゚ ヮ゚从 ''|''| | 水道工事中 .|
(つ)Ψ(^つ」 | ご迷惑を | @ ヽ|ノ
//,A、ヘ 田 | おかけします.| ''"
( ( ( `~じフ~  ̄‖ ̄ ̄ ̄|| ̄
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