とある魔術の禁書目録 9フラグ目

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1前々スレの1 ◆qQTcB7TFkw
鎌池和馬氏の著作 『とある魔術の禁書目録』 のエロパロスレです。
雑談も結構ですが、目的を忘れない範囲にて皆で楽しみましょう。

前スレ
とある魔術の禁書目録 8フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203107365/

とある魔術の禁書目録
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144682421/
とある魔術の禁書目録 2フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160741334/
とある魔術の禁書目録 3フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168450515/
とある魔術の禁書目録 4フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173925452/
とある魔術の禁書目録 5フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184435294/
とある魔術の禁書目録 6フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191802991/
とある魔術の禁書目録 7フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197245107/

2chエロパロ板SS保管庫
(ライトノベルの部屋>とある魔術の禁書目録の部屋)
http://red.ribbon.to/~eroparo/

総合データベース
http://www12.atwiki.jp/index-index/

伝説の13Pは、『こんな夢を見た。』に。



……スレ立て奪回(ぼそ)
2名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 11:04:07 ID:LnWDNILK
>>1

何気にコテが変わってるなw
3名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 12:26:13 ID:ieU3hlTd
>>1様、スレ立て乙です。

奪回w
何気に根に持ってたのかな?
4名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 12:35:47 ID:YLB0MqYm
>>1乙なのですよ〜
5名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 20:29:13 ID:YBs6kVXm
>>1乙、貴方にはねーちんの膝枕で昼寝する権利を
6名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 20:32:11 ID:8BDhrNpg
>>1000
GJ
7名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 20:37:49 ID:7kM7SmqV
>>乙1なのよな。
8名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:07:21 ID:HRD/GUOZ
>>1乙を上に埋め立てを下に
9名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 02:33:47 ID:epq2+2SO
>>1
あなたには。オプーナを買う権利を。あげる。
10名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 05:17:27 ID:kOLoM8eC
     |┃三        / ̄\
     |┃         |     |
     |┃          \_/
 ガラッ. |┃            |
     |┃  ノ//   ./ ̄ ̄ ̄ \     
     |┃三    /  ::\:::/:::: \     
     |┃     /  <●>::::::<●>  \  
     |┃     |    (__人__)     |  
     |┃三   \    ` ⌒´    /
     |┃三   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
11名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 18:29:12 ID:8RE2nJ9v
                             |┃
     /  ̄ ̄ ヽ、                 |┃/|_ パーン
,    /       .i                ニ 三|┃  /
    |   {0}  /¨`ヽ、               |┃   >
    |      ト、.,_i        γ⌒)  ..三|┃   \
   ノ       -ーヽ____ノ ' ノ   ...|┃|\/ ̄
,               ____,, -'   ..ニ三|┃ ̄ ̄ \ >> 
            γ               |┃::/::::  \
             l               .三|┃:::::<●>  \
         .   l                  |┃人__)     ||  
            l               |┃⌒´    /
                              |┃ ̄ ̄ ̄ ̄ \
12名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 18:59:00 ID:7VYGMJUr
>>11
痛たたたたたたぁ
13名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:04:43 ID:C55n420k
上条当麻
とある学園の一年七組に在籍するちょっと変わった高校生
海外赴任中の両親と離れ、今はとあるアパートに暮らしている
不幸体質と父親から遺伝したフラグ体質を併せ持つ男
実は暗い過去をもってたりするが本人は覚えてない


御坂美琴
日本でも五本の指に入る名門校でもあり、同時に世界有数のお嬢様学校である常盤台中学に通う中学2年生
見た目は可憐なお嬢様だがテコンドーを極めておりとても凶暴
とある事件がきっかけで上条に片思い中


インデックス
上条の住むアパートの大家さんの孫
よく上条の部屋に遊び(たかり)に行く


神裂火織
上条の隣に住む女子大の一回生
文武両道で家庭的、しかも美女と言うだけあって彼女の通う大学でちょっとしたア
イドル的存在
その人気は彼女を天草式と呼ばれる隠れファンクラブがあるほど
実は家出中


吹寄制理
上条の同級生で別名「美人なのにちっとも色っぽくない鉄壁の女」
クラスで唯一カミジョー属性完全ガードを持つと言われている
上条は忘れているが実は上条の幼馴染みで「大きくなったら結婚しようね」
と約束していた。
14名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:45:05 ID:77/y/RU8
スケベな悪友やストーカー気質な電話番はいないのか?お約束だろ!
御坂妹は電波な忍者マニアを推奨。これで識別番号やらネットワークやら10000人設定も大丈夫だ
後、姫神だして
15名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:54:17 ID:5YGHQv8d
>>14
オリキャラは警告必須だろ
1614:2008/05/14(水) 21:09:44 ID:77/y/RU8
>>13
すんません。勝手に作らせてもらいました。どうぞよしなに
17名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 21:13:07 ID:77/y/RU8
姫神秋沙
常盤台と並ぶお嬢様学校の霧ケ丘女学院に通う神社の一人娘。
休日には境内で売子をしている地元でも有名な美人巫女さん。
物静かで独特の話し方をする変わった子だが運命の王子様に憧れる一面も。
最近ストーカー被害に悩まされているらしい。


御坂妹
御坂美琴の双子の妹で自身も常盤台中学に通っている
自分のことを「ミサカ10032号」と呼称するかなりヘンテコな子
姉と比べ羞恥心が疎くスカートがはだけていても全く気にしない
さらに、その日の気分によって紐の下着さえもさらりと着こなす大胆さ
実は忍者マニアで、最近は分身術の研究をしている


土御門元春
当麻のクラスメートで親友で悪友
妹をこよなく愛する我らがシスコン軍曹
何かと頼れる奴だが、分が悪くなるとあっさり裏切るリアリスト
しかし根は優しく、お調子者でどこか憎めない


青髪ピアス
当麻のクラスメートで親友で馬鹿仲間
超がつくほどのオタクで、彼の嗜好は一言では言い表せないほどバリエーションに富んでいる
土御門を含め三馬鹿トリオ(デルタフォース)と呼ばれ、クラスを混沌の渦に巻き込む
いつの間にか女の子の電話番号を調べて、住所まで把握している恐ろしい奴
当麻は友人として彼をいつ警察に突き出すべきか日々真剣に悩んでいる
18名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 21:17:10 ID:77/y/RU8
ちなみに姫神のストーカーは青ピではありませんので
19名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 21:35:33 ID:5YGHQv8d
姫神ってオリキャラだろ?
20名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 21:47:04 ID:u7Gy+Kfj
>>19は釣りです
21名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 21:50:57 ID:C55n420k
sage
22名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 21:56:15 ID:xidF9sF0
姫神秋沙は此処でこそ輝く性ヒロイン
23名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 00:24:23 ID:t09HPH7l
本スレで茶吹いてきた。

> 52 イラストに騙された名無しさん 2008/05/14(水) 23:46:12 ID:3xq9L0fl
>   揉まれると大きくなるという都市伝説(?)を真に受け、1万人がどえらいことになるシスターズ
>
> 53 イラストに騙された名無しさん 2008/05/14(水) 23:46:42 ID:aNU/oBo2
>   年上お姉さん系が好みという情報も流せば成長のため全員が再度研究施設になだれ込んで大騒ぎになるんだな
>
> 54 イラストに騙された名無しさん 2008/05/14(水) 23:54:09 ID:8mPBW7g7
>   >>52
>   上条さんに揉んでもらうために上条さんがどえらい事になるんですね
>
> 56 イラストに騙された名無しさん 2008/05/14(水) 23:56:12 ID:lZeYaICf
>   >>54
>   1万人のおっぱいを…腱鞘炎ってレベルじゃねぇw
>
> 57 イラストに騙された名無しさん 2008/05/15(木) 00:05:22 ID:/RBCIeEq
>   いっそのこと自分も混ざるか懊悩するオリジナル

いいかもww特に、
>いっそのこと自分も混ざるか懊悩するオリジナル
ってあたりw
24名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:11:41 ID:6hjSHbbj
股間からヨーグルト吹いたwww美琴がんばれ!
25782:2008/05/15(木) 22:47:05 ID:BS63eBMQ
レム。聞いて、レム。僕は、何か色々な物を無くしてしまった気がするんだ……
じゃあ、僕は一体、エロを書いたことで、何を手に入れたんだろう?
26美鈴さん:2008/05/15(木) 22:51:16 ID:BS63eBMQ
上条当麻は困惑していた。
自分は何故こんなにも、この家系と縁があるのだろうと。
なんていうかもう、一種呪いっぽい? みたいな。
そんな上条のなんとも複雑な想いを込められた視線を受け、
「なに? どーしたのかな上条くん?」
上条の正面の席に座っている御坂美鈴は、とても無邪気な笑顔を返したのだった。

何故彼らが共にいるのか? それは語れば長いのだが、要約すると、
普段勉強をしないというかインデックスのせいでそれどころではない上条さんは、
非常に珍しいことに勉強すべく図書館(データベースと言ったほうが近いかもしれない)に行った。
そしたらなんかいた。そして勉強教えてあげるとかなんとか言われて逃げ切れず捕まった。
我ながら非常に簡潔で分かりやすい説明が出来た。満足だ。
しかし思えば、上条さんと御坂一族(←響きが格好良い)とは奇妙な縁がある。
美琴もそうだし、御坂妹もそうだし、ラストオーダーもそう。そして極め付けに美鈴ママ。
全員制覇。流石は上条さんだが、ただ知り合いなだけでなく、その何れとも深い仲というか。
仲良こよしというか。懐かれているというか。フラグ立っているというか。
いや、この話はもうよそう。上条さんが涙目だ。

そんなこんなで、美鈴と勉強をしている上条だが、その美鈴のせいで全く集中できない。
ノートは変わらず問題文しか書かれていない。そんな上条の様子を見咎め、
「さっきから手が動いてないけど、なんか分からないとこでもあった?」
いきなり身を乗り出してきた美鈴。この人がまた困ったことに薄着なもんだから、決して故意にではないのだが、
上条から角度的にちょっと胸の谷間的なものとかそれを守っているブラ的なものがチラリズム。
上条は真赤になりながら、「いやいや大丈夫っす!」と仰け反ることしか出来なかった。
(つ、疲れる。精神的な意味で……)
勉強もしていないのにぐったりとなる上条。
だが、彼の孤独な戦いももうすぐ終わり。そう、閉館時間が迫っているのだ。
誤解が無いよう断わっておくが、上条は美鈴が嫌いではない。というか、
美鈴みたいなタイプはどちらかといえば好きなのだが、友人の母親と二人きりとか、
どうすりゃいいんだよってな感じなのである。
閉館時間まであと三十分。もう上条達以外の利用者の姿はない。
美鈴の「そろそろ帰ろうか」の言葉を今か今かと待ち受ける上条の前で、
美鈴が持ってきた荷物を纏め始めた。それに合わせて素早く上条も筆記用具を片付ける。
「あー、それじゃ俺はこの辺……」
「よっし、お勉強タイム終了! 遊びに行くか!」
えー……

その後、ゲーセンで戦場での絆を実感させられたり、恋人チックなプリクラを撮らされたり、
バッティングセンターでスイングの度に揺れる母性の象徴に目を奪われたり、それに気付かれてなんかニヤニヤされたり、
カラオケで「ここにいるよ」と「そばにいるね」をデュエットで歌わされて妙にドキドキしてしまった後に、
RSPの「Lifetime Respect〜女編〜」をやはりデュエットで歌わされてなんだかなー、となったりした。
そして現在、上条は何をしているのか? はい、ホテルに向かっています。
グデングデンの美鈴を背負って。
「迂闊……上条さんとしたことが、この人の酒癖の悪さを忘れてた……」
カラオケで美鈴が「飲み放題」コースにした時点で、気付くべきだったと悔いる上条。
べろんべろんになり、ケラケラと笑っていた美鈴が、楽しそうに絡んできた。
「うかちゅぅ? このおれがうかちゅだと〜?」
「いや言ってないし、言えてないですよ御坂さん」
「おのれアヴドゥル……」
「ネタはいいですから。とにかくホテルはセントラルホテルで良いんすね?」
「サ! ウケイ!」
「……エセケスタ。マニアック過ぎる……」
美鈴の知識に戦慄を覚えながら、ホテルへ歩みを進める上条。
出来るだけ何も考えないように歩き続ける。背中にあたるやわやわな感触に意識を向けたら大変だ。
アルコールと香水の混じり合った甘い香りにどうにかなりそうになりながら、上条は黙々と歩き続けた。
27美鈴さん:2008/05/15(木) 22:53:27 ID:BS63eBMQ
キーを受け取る際にフロントの人から受けた、どう思われているか考えたくなくなるような視線にじっと耐え、
やはりエレベーターで乗り合わせた人から受ける同様の視線にもなお耐え、
上条は、美鈴の部屋までやってきた。いや、たどり着いた。
「もう……ゴールしてもいいよね? ってわけでそりゃぁ!」
「おう? 上条君たら意外に乱暴なのねー」
「やかましいわ!」
大き目のベッドに放り投げられた美鈴の非難に、なんかもう友人の母とか関係なしに言い返す上条。
全く気にした様子も無く、ケラケラと笑い続ける美鈴はどう見ても中学生の娘を持つ母親の姿には見えない。
というか、精神年齢的にはなんだか自分の方が上な気さえしてきて、上条はただただ溜息をつくしかなかった。
「んじゃ、俺帰りますから。御坂さんもさっさと寝た方がいいっすよ」
時刻は既に新しい日を迎えようとしている。インデックスから受けるであろう仕打ちを思い浮かべて肩を落としつつ、
踵を返して立ち去ろうとしたが。
「トライデントタックルー!」
「うごはぁ!?」
全く予想していなかった美鈴の行動に、あっさりベッドに引き倒される上条。
しかもその際頭をベッドの上端にぶつけてしまって地味に痛い。
痛みで上条の動きが止まったのを見逃さず、美鈴は上条の腰に回していた腕を胸にまわし、
自分の足を上条の足に蛇のように絡ませ、お互いの体をぴったりと密着させる。
それこそ、美鈴の豊満な胸が挟まれてつぶれてしまうくらいに。
「な、何するんすか御坂さん!」
「帰るとか、そんな寂しいこと言うなよ〜」
「だってほら! たったいま日付変わりましたよほら! 早く帰らねーと!」
「いいじゃん、泊っていけば。このベッド大きいし、二人で寝られるよー?」
「いや、だから……ああもう! いい加減に……」
美鈴の態度に、とうとう我慢の限界に達し、怒鳴りつけようと美鈴に顔を向けた上条は、言葉を続けることが出来なかった。
上条は、美鈴はあいも変わらずニヤニヤと笑っているものだと思っていた。だが美鈴は確かに笑っていたものの、
その瞳の奥にはどこか縋るような意思が宿っていた。
「……なんか、あったんすか?」
驚いたように目を見開いた後、美鈴は何処か自嘲的に見える笑みを浮かべた。
同時に、上条を拘束していた美鈴の手足が離れたかと思うと、美鈴は身を起こし、
ベッドの上であぐらをかくと、ばつが悪そうに頬にかかる髪を指でいじり始めた。
「んー、気付かれるとは……美鈴さんも修行不足かなぁ。
 というか、上条君が鈍いのは好意に関してのみなんだねぇ」
「? いや、俺が鈍いかとかは置いといて、何か困ったことでもあるんすか?」
少しの間、美鈴は悩むそぶりを見せたが、「話しちゃおうか、いいや話しちゃえ」などと呟いたかと思うと、
さらに自嘲の色を強くした笑みを浮かべた。
「実はね……美琴のことで、パパと揉めててさ」
「ビリビ……美琴……えーと、美琴ちゃんのことで?」
「あはは、無理して呼ばなくて良いよ。まぁ、それは置いといて。
 美琴をね、このまま常盤台に、いや、学園都市に置いてていいのかってね。
 元々、美琴を連れ出すって言い出したのは、パパなんだよね。最初は、私もパパに賛成してた。
 だからそういう親の集まりの代表みたいなのもやったりした、んだけど……」
美鈴はそこで言葉をきると、すっと目を細めて、上条を見た。
「スキルアウト、だったかな? あれに襲われた時、怖かったし、やっぱり学園都市は凄く危険だと思った。
 だから、美琴は出来るだけ早く連れ帰ろう、と思ったわけね、最初は」
美鈴の言葉は尤もだと頷きかけた上条は、「ん? 最初?」と首を傾げた。
「だけどねー、その後、君に電話してさ。そしたら、君が助けに来てくれたじゃない?
 助けに来てくれて嬉しかったけど、やっぱり驚いたわ。柄の悪い連中が大勢いて、
 しかもその連中は銃を持ってるってことを知っていながら、当然のように助けに来てくれる、君みたいな男の子がいることに」
上条は、敢えて何も言わなかった。ただ美鈴の真っ直ぐな視線に応えるように、美鈴を見つめたまま先を促した。
なぜかその時、美鈴はとても嬉しそうに笑った。
「普通は出来ないよ、そんなこと。その時にね、気付いたの。
 学園都市は確かに危険なところもあるかもしれない。だけど、だからこそ君みたいな男の子が、学園都市にはいてくれる。
 君みたいな男の子がそばにいるなら、美琴はきっと大丈夫……って、この話はこの間もしたかな?
 ダメねー、同じ話を二回もするなんて。あたしも歳をとったかなぁ」
28美鈴さん:2008/05/15(木) 22:54:08 ID:BS63eBMQ
肩を竦めながらの言葉とは裏腹に、美鈴が浮かべた笑みは、どこか子供のようなあどけなさがあって。
やはりこの人はこうでなくては、と。上条も自身が気づかないうちに微笑っていた。
「私はねー、上条君。人の人生で一番大切なのは、「出逢い」だと思ってる。
 あの娘が君のことを気に入るのも分かるわ。君に出逢えて、あの娘はとても幸運だもの」
穏やかな表情を浮かべる美鈴を尻目に、上条は激しく照れていた。
なんだか自分が物凄い過大評価を受けているようで、嬉しいのだが、恥ずかしい。
「だけど」
と美鈴は、多少表情を曇らせながら続けた。
「パパには、そういうの伝わらなかったみたいでね。
 襲われといて何納得してるんだ、なんて言われちゃって。ま、その通りっちゃその通りなんだけど……。
 パパは良くも悪くも真面目さんだから。でもね、パパの言い分もよーく聞いてみると、
 娘が学園都市にいる、ってことで、自分の会社での立場を気にしているような気がしてねぇ。
 その辺問い詰めてみたら、誤魔化すみたいに私の大学入学についても、なんか愚痴ってきたりして。
 ……昔は、そんなことをするような人じゃなかったんだけど……」
「御坂さん……」
上条は何かを口にしようとして、けれど言葉に出来なかった。美鈴の抱えている悩みは、
今の上条が適切な助言を与えられるような類のものではない。
不甲斐ない自分が情けなくて、俯いた上条は、ふと視線を感じた。見れば、
美鈴が少し過剰なくらいに、上条を凝視しているではないか。
「ねぇ、上条君」
「はい?」
「こんなね、君みたいな若い子にはきっと理解出来ないようなつまらない話を、
 とても真剣に聞いてくれた君は、やっぱりとても優しい良い子だな、と美鈴さんは思うわ」
「はぁ……」
美鈴が言わんとすることの意味は分からないものの、とりあえず曖昧に頷く上条。
「んでまぁ美鈴さんもね、自分で言うのもなんだけど、こんな風にちゃらんぽらんに見えて、
 色々悩んでしんどい時もあるのね。具体的に言うと今とか」
「はぁ、それで?」
「うん。それで、どーして上条君はこんな悩み苦しむ美鈴さんを見て、慰めてくれないの?」
「え? いや……」
「慰めてくれるよね?」
「あの、いきなり何を……」
「慰めてよ」
「はい……」
やったー、とわざとらしい声をあげて、上条が何をしてくれるのかわくわくしているらしい美鈴。
実はこいつ落ち込んでないんじゃね? とか思いながらも、上条は要望通り慰めようとする。
する、が、しかし。
(慰めるって……どうすればいいのでせう?)
これまでも、女性を慰める機会は多々あった上条だが、その時はなんというか、切羽詰まっていたというか、
戦いの最中ばかりで、なんかソウルの導くままにシャウトしていただけなので、
こんな風に改めて「慰めて」とか言われても、困ってしまってうんうんううーんうんうんううーんと唸ってしまう。
不意に、上条の頭に名案が浮かんだ。でもなぁ、と乗り気じゃない感じで美鈴を見ると、何かスッゴイ目がキラキラしてた。
「あー……じゃあ、失礼して」
そっと、美鈴を抱きしめる。抱きしめられた瞬間、美鈴が「あっ……」とため息にも似た漏らしたが、
男とは全く違う柔らかな体と、女性特有の甘い匂いに半ば意識をもっていかれていた上条は、
その声に宿る感情に気付かないまま、おずおずと美鈴の頭を右手で撫で始める。
瞬間、ピクリと美鈴の肩が震える。微かな反応。上条は少し悩んだ後、そのまま撫で続けることにした。
美琴と同じ色の髪を、指ですく。さらさらと流れる髪は上条の手から逃れるように見え、上条は少しムキになって美鈴の髪をいじり始めた。
上条自身は気付いていなかったが、美鈴を抱きしめる力はだんだん強くなっていた。
「んっ……」
奇妙な熱を感じさせる吐息に上条は我に帰った。同時に某聖人の剣撃さえも避けられそうなスピードで飛びずさる。
ばくばくとうるさい心臓を落ち着かせようとするも、頬を上気させた美鈴が四つん這いで近づいてきてその努力は実りそうにない。
「急にどうしたの?」
「いや、えっと、あの、なんか、違う感じがして……」
本当は変な気分になってきたというか、上条の女殺しが元気になってきたからなのだが、そんなことは口が裂けても言えない。
しかもいつの間にやら美鈴の着ているシャツはボタンが外れ、量感たっぷりの乳房を覆う下着が露わになっていたので、
上条は視線を必死に明後日の方向に向けて、美鈴を意識しないようにした。
そのせいで、美鈴にあっさりと抱きしめられてしまったのだが。
29美鈴さん:2008/05/15(木) 22:54:54 ID:BS63eBMQ
「ちょ、美鈴さ……んっ!?」
「はむ、ちゅ……」
上条の悲鳴は、美鈴の唇によって遮られた。突然のことに反応出来ない上条の口内に、
クチュ、と湿った音を響かせて美鈴の舌が入り込んだ。
「チュ、チュピ……ん、あむ……チュ」
蕩けた瞳に見据えられ呆然とする上条を気にした様子も無く、
美鈴の舌は上条の歯茎を丁寧になぞり、歯を飴でも味わうように舐め、上条の舌に執拗に絡みつく。
もしも「セックス」というものが、お互いが深く繋がる行為のことを指すのなら、
或いはそれは最早「キス」ではなく「セックス」と呼べるものなのかもしれない。
それほどその行為は深く、濃厚で……酷く淫らだった。
「んっ……」
口内に注がれたものを、上条は反射的に嚥下した。同時に、体が表現し難い熱を帯びる。
アルコールのようだ。上条は霞んだ頭でそう考えたが、実際にはそれは美鈴の唾液だった。
少量は、美鈴自身の酒気も含まれていたかもしれない。だが上条が酩酊したように感じたのは、
それ以上に美鈴から齎される快楽のせいだったのだろう。そしてそれは、当の美鈴自身にも言えたことだった。
初めは、ほんの冗談のつもりだった。キスさえもする気は無かった。それなのに、
上条と触れ合ううちに胸が高鳴り、まるで花の香りに誘われる蜜蜂のように、上条の唇に口付けていた。
そして今、美鈴は間違いなく、上条と交わっている。
息苦しささえ忘れて、お互いに相手の唇を貪るように吸いあう。上条の顎をつたって落ちた滴は、
ぽたりとそのまま上条の首筋に落ちた。いつの間にかシャツは脱がされ下着だけに、ズボンは半ばまでずり落ちていた。
「ん、チュ、クチュ……はぁ……」
最後に美鈴が一際強く吸いつき、交わりは解かれた。互いの唇を繋ぐ銀の橋も徐々に細まりついに途切れる。
だが、上条は視線を美鈴に奪われたまま逸らせない。上条の目の前で、美鈴はグロスと涎でてらてらと光る唇を舐めると、
最後に吸っておいた上条の唾液を、見せつけるように飲み下して見せた。
ほう、と満足げな吐息を漏らし、チロチロと情欲の炎が宿る瞳を上条に向ける。
「目をうるうるさせちゃって……可愛い」
「い……いき、なり……何を……」
「さて、何故かしら」
力なく投げ出された上条の足の上に乗り、嫣然と笑う美鈴。
互いに上半身は下着だけ、上条のズボンは膝あたりまでずり下げられていたが、
太ももの感触から、上条が視線を下げる必要もなく、美鈴は既にズボンを脱ぎすてていることが分かった。
「急にね……君の喘ぐ声を、肌のぬくもりを、乱れる姿を、知りたくなっちゃった」
言いながら。美鈴は背中に手を回す。微かな音と共に、美鈴の豊満な乳房を覆っていた布が、あっけなく落ちた。
露わになったそれに、上条は目を奪われる。
呼吸に合わせて、上下する二つの膨らみ。重力に逆らってツンと上向いているそれは、
一目見ただけでその美しさ、柔らかさは極上のものだと知れる。
「さわってみて? 私がどれだけドキドキしてるか、君に知ってほしい」
「あ、う……」
美鈴の手に導かれ、上条の左手が美鈴の乳房に触れる。
それだけで美鈴は体を震わせていたが、上条にはそんなことに気を回す余裕が無かった。
最高級の絹でも足元にも及ばない、しっとりとした質感。
軽く力を込めれば柔らかく形を変えながらも、一方で指を押し戻そうとする張りもある。
そして、うっすらと赤みがさした乳房、その中心。桜色に色付いた突起は、
上条の中指と人差し指に挟まれながら、さして刺激も受けていないのに、ぷっくりと隆起していた。
「それに、ほら」
「!」
右手の指先に湿った感触。上条は左手はそのままに視線を美鈴の乳房から、折れそうなほど細いウエスト、
そして更にその下。今、上条の右手が触れている秘所に目を向けた。
驚くことに、前戯もしていないそこは、ショーツ越しでも分かるほど濡れていた。
上条の視線を意識してか。美鈴が押し殺した熱っぽい声を漏らす度に、湿り気は増していった。
「ね、凄いでしょ? 君とこうしてるだけで、これよ?
 だから……」
上条の耳元で囁く美鈴は、きっと恍惚として、蕩けたような笑みを浮かべているのだろう。
「しよ? 上条君」
自分の荒い息が邪魔だった。この声、聞いているだけで果ててしまいそうなこの声を、もっと聞きたかった。
だから、上条当麻がその声に頷いてしまったのは、仕方がないことだった。
それからの流れは早かった。上条は美鈴にされるがまま、唇を吸いあう合間にズボンを脱がされ、下着をはぎ取られた。
そして、上条の穿くボクサーパンツに、美鈴の手が添えられた。
30美鈴さん:2008/05/15(木) 22:55:42 ID:BS63eBMQ
「うわぁ……相当大きいね、これ。こりゃ何人も女の子を啼かせてるんじゃない?」
はっきりと形が分かるほど硬くなっている上条のそれにを、布越しにさすってみせる美鈴。
だが上条は、気まずそうな表情を浮かべていた。
「……なんです」
「え?」
「その、初めて、なんです。俺」
「そうなの? へぇ……なら、丁度いいかな」
美鈴の言葉に、首を傾げる上条。
「この美鈴さんで、将来の練習しちゃいなよ。
 伊達に歳食ってないからね、自分本位に、好きにしてくれていいよ?
 君のやりたいこと、して欲しいこと、何だってさせてあげるし、してあげる」
瞬間、上条の中で何かがキレた。
「きゃっ!」
急に手をひかれ、上条の胸板に背を預ける形で倒れこむ美鈴。
美鈴が何事か口を開く前に、上条の両手がやや乱暴な手つきで美鈴の双乳を揉みしだく。
「あっ! んん……!」
痛みを感じ、無意識に出しかけた声は、上条のやはり荒々しい口付けでかき消された。
上条の急変に初めこそ驚いていた美鈴だが、直に慣れたのか上条の舌に積極的に舌を絡め始める。
やや落ち着きを取り戻したものの、やはりまだ荒々しさが残る手つきでこねられている乳房からは、
痛みと共に甘い痺れが襲ってきた。隆起した乳首を抓られ、潰される度、歓喜の声が漏れる。
首を捻っている体勢の為か、二人の顎はお互いの唾液にまみれて、垂れ落ちた滴が美鈴の胸を揉む、
上条の指の動きをスムーズにしていく。
「あむ……ぷはっ。いきなりやってくれるわね……」
「……怒りました?」
「んふふ、気持ち良かったから許す。
 でも、女の子にこんなことしちゃダメよ?」
「大丈夫っす。今みたいなことも、こんなことも、御坂さんにしかしません」
「え?」
言いながら、トン、と美鈴を押す上条。力が抜けていた美鈴はあっけなくベッドに倒れこむ。
その美鈴を跨ぐように、立ち上がり、上条は美鈴に視線を向けた。
「脱がせてもらえますか」
上条の言葉をキョトン、とした様子で聞いていた美鈴だが、
意味を理解すると、どこか子供っぽい、しかし子供ではありえない蕩けた笑みを浮かべ、
上条のそれを隠す布に手をかけ、脱がせた。
「わっ……」
現れた上条の男根に、ちょっと間抜けな声を美鈴は上げた。
はちきれんばかりに勃起した上条のそれは、血管が浮かび上がり、
美鈴の吐息を受ける度に、その鋼のように硬くなった身を揺らめかせた。
何と言えば良いか言葉を探しているらしい美鈴を尻目に、上条は美鈴をベッドに押し倒し、
その腰に跨ると、体重がかからないように注意しながら美鈴の、
仰向けになっても全く型崩れしない美巨乳の間に、己のモノを挟み込む。
「ほ、ほんとに乱暴だね……」
非難めいた、しかしそうして扱われることに喜びを感じていることを隠しきれていない、
美鈴の濡れた瞳をまっすぐに見つめながら、上条は腰を振り始めた。
美鈴の汗と、二人の唾液が潤滑油となって、上条は思うがままに乳房を蹂躙出来た。
美鈴もそれに合わせるように、乳房に手を添えて上条の男根をしごき始める。
不意に、谷間から頭を出した上条のモノをぺろりと美鈴の舌がなめた。
亀頭を襲うざらりとした感触に、上条の動きが鈍る。
「んふふ、いつまでも押されっぱなしの美鈴さんじゃないよ〜?」
「くぅ……!」
31美鈴さん:2008/05/15(木) 22:56:19 ID:BS63eBMQ
「出したくなったら出してもいいよ。初めてなんだからさ、無理しないで」
上条の動きに合わせてチロチロと亀頭を舐め、絡め捕るように乳房をこねる。
先端からあふれたカウパーのおかげで、ますますよく滑り、愛撫がしやすくなっていた。
乳肉の柔らかさと滑らかな肌の感触に加え、適度に与えられる舌の感触に耐えかねたのか、
スパートとばかりに動きを速める上条を、嬉しげに見上げる美鈴。だがその顔も、直に歪むことになる。
「んむぅ!?」
不意に、美鈴の頭をがっしりと掴んだ上条は、舌を伸ばそうとしていた美鈴の口に剛直をねじ込んだ。
自分勝手とも取れる突然の行為、しかし美鈴は苦悶の表情を浮かべながらも、
咄嗟に歯が当たらないように調整すると、後は約束通り上条のしたいようにやらせている。
一方の上条は、何とも言えない口内の感触に身震いし、突き込む度に頬が膨らむ美鈴の顔を見るうちに、
とうとう上り詰め、欲望の赴くまままま美鈴の口に吐き出した。
「あ、み、さか、さ……!」
押さえつけられ、ぐしゃぐしゃに乱れた美鈴の髪と、堪える表情が背徳的な色気を醸し出している。
当初、美鈴は上条の精液を口にためるつもりでいた。しかし、若さというだけでは説明がつかないほど、
上条の射精は長く続いた。
ねっとりと絡みつくほど濃厚でありながら、果てが無いのかと思えるほど射精し続ける上条さんに、
美鈴の瞳からは余裕が徐々に消え始め、見る見るうちに驚愕に見開かれていく。
「むぐ、ふ、んー!!」
慌てて飲み下そうとするも、口にため込んでいた量の多さと粘り気から、上手く飲み込むことが出来ない。
それでもなんとか少量ずつ嚥下していくが、それ以上に注がれる量が異常過ぎる。
漸く上条が出し切る頃には、美鈴はもう飲みきれず、今にも吐き出してしまいそうになっていた。
しかし。
「まだ、吐かないでください」
「っ!?」
上条が、自身の精液に塗れ白くなったモノを、美鈴の口から抜き出す。
美鈴はといえば、口内に留まる精液の独特の臭いが、鼻孔を駆け巡り、脳が痺れるような感覚に陥っていた。
鼻で息をする度に、その感覚はますます強くなっていく。それでも、奇妙なことだが、上条の言葉だけは忠実に守り続けていた。
だから、意識をそちらにすべて向けていたから。上条に体をうつ伏せにされても、ろくに反応出来なかった。
「み……し――――あ……」
何か、上条が言っていたが、美鈴はやはり反応出来なかった。
されるがまま、尻を高々と上げられる。その行為の意味を理解する暇もなく。
(んんん!!?)
ズン! と、いきなり奥深くまで貫かれた。体の芯に入ってきたもの。
熱く、硬い、それは上条の萎える気配のない剛直だった。
「う、げふ! か、かは……! ぇぅ……」
こらえ切れず、美鈴は上条の精子を吐きだした。元から量が多かったうえに、美鈴の唾液でさらに量を増したそれは、
ベッドのシーツの上で、小さな水たまりを作るほどだった。
そして当然というべきか、美鈴の口のまわりは、精液でべっとりと白く汚れていた。
後背位で貫かれた。そう思うのも束の間、上条の本格的なピストンに、美鈴は嬌声をあげた。
痺れていた意識は急速に現実感を取り戻し、逆に強制的に与えられる快感になすすべなく流される。
「ふぁ! ん、んん! ちょ、ま、君、うあ!? ほんと、はじめひゃう!?」
美鈴の乳房が、乳首を中心に捏ねまわされる。動き続ける上条は、美鈴の背に頭を乗せながら、
自分のモノを包み込み、絡み、締め付けてくる膣壁の感触に耐えようと美鈴の声は耳に入っていない。
その様子は、まさに初めての快楽に戸惑う男のよう。しかし、上条の動きはそうではなかった。
絶妙な強弱の付いたピストン。出し入れされる度に新たな急所を暴き、確実に快楽を与えてくる。
速く動けばいいと考えている単純な動きではない、女の体を知りつくした、男の動き。
もしも本当に上条がこれが初めてなのだとしたら、彼は本当に、天性の「女殺し」だろう。
32美鈴さん:2008/05/15(木) 22:57:04 ID:BS63eBMQ
「ひあ! うあぁ……!」
突かれる度に自分でも知らなかった弱い部分を抉られ、美鈴の口から絶え間なく叫び声が上がる。
もともと色白な肌は朱に染まり、動きに合わせてぶるんと揺れる大きな胸には、至る所に赤く手形が付くほど捏ねまわされている。
「あ、あ、あ、あ、ああああ」
一際深くえぐられ、痛々しいほど屹立していた乳首をひねられた瞬間、美鈴の腕から力が抜けた。
先ほど、自分自身が吐き出した精液の水たまりに、べちゃりと突っ込む。
あまりといえばあまりな状態。しかし、美鈴は淫蕩に笑っていた。そしてぎこちないものの、
上条の動きに合わせて、腰を振ることさえやり始めた。
「うあ、んあ、は、あは、はははは」
匂い立つほどの、淫靡な香りに毒されたのか。どこか正気を失ったように、心底楽しそうに後ろから犯される美鈴。
徐々に視界が白く染まる。悲鳴の出し過ぎで息が出来ない。死ぬかもしれない。死ぬのが気持ちいい。
美鈴の意識が白濁し、ついには気を失いそうになったその瞬間。
「っ!」
「ああう、うあ、あ、ああああああ!!」
膣内を、熱い奔流が襲った。
背に上条を乗せていながら、なお美鈴の体は弓のようにしなった。
膣で出された。そう改めて認識した瞬間、美鈴の意識は今度こそ途切れた。


「ん……ん!」
気を失った美鈴は、直接子宮に響く鈍い痺れに目を覚ました。
ぼんやりとした意識の中、しかし恥丘に感じる熱い感触だけは鮮明だった。
顔から肩にかけて精液まみれの美鈴は、対面座位の状態で未だ貫かれ続けていた。
どうやら、上条はまだ満足していなかったらしい。
「チュパ、チュ……目、覚めました? 大丈夫すか?」
「だいじょぶ、だけど、ん……おっぱい吸いながら気遣われてもね」
苦笑しながら、美鈴はまた緩やかな腰の動きに熱い吐息を漏らした。
上条は美鈴を下からゆっくりゆっくり突き上げながら、その豊満な乳房を吸い、噛み、舐めしゃぶっていた。
「っていうか、ん、ふ……ほん、と、に、好き勝手……ふあっ」
「す、すいません。美鈴さんが、その、あんまり綺麗だったから……」
「はう、うん……今、美鈴って」
「あ、今のは、その」
「ううん、嬉し……ひん!」
自分自身の声の淫らさに、さっと美鈴の顔に羞恥が現れる。
同時に、恐らくは顔中精液まみれであることも思い出して、美鈴は上条から顔を隠すように、上条の肩に顔を乗せた。
だがその美鈴の変化を、こんな時に限って上条は見逃さなかった。
「美鈴さん?」
気遣うような、先ほどまでの荒々しさとは正反対のやさしい声。
腰の動きも、刺激という意味では最初に比べれば比べられないほど穏やかだが、
そのゆっくりとした動きは、確実に、じれったくなるような快楽を美鈴に与え続ける。
「……顔、がぁん、み、見られたく、な……ああ」
徐々に強まる快感に、美鈴はぎゅっと目をつぶる。
撫でるように膣壁をこすられ、身震いするような快感が、まるでコップに水を注ぐかのように、
徐々に美鈴を限界まで引っ張っていく。
「美鈴さん」
「んあ、あ、ダメ……!」
弱々しく抵抗するも、美鈴は上条と正面から向かい合う形にされる。
精液まみれの顔を見られ、次いで先ほどの乱れっぷりを思い出し、恥ずかしさのあまり俯いた美鈴は、
愛液と逆流した精液がまじりあい、泡立ってさえいる結合部を視界にとらえ、羞恥心に身を震わせる。
その美鈴の耳元で、そっと。
「美鈴さんは、綺麗だよ。恥ずかしがってる今の姿も、とっても可愛い」
そんなことを、甘い声音で囁かれ、思わず美鈴は上条の顔を見る。
そして、そのまっすぐな瞳から、目を逸らすことが出来なくなった。
美鈴を突き上げる動きは、相も変わらずゆっくりと。ただ、先ほどより密着しているせいか、
突き上げられる度に美鈴の乳首が、上条の胸板で上下に擦られ甘い痺れを美鈴にもたらす。
33美鈴さん:2008/05/15(木) 22:57:45 ID:BS63eBMQ
「当麻、君……んっ……」
躊躇うことなく、上条は美鈴にキスをした。やはり穏やかな、啄ばむような優しい口付け。
その瞬間、美鈴は軽く達した。それでも当麻は動きを止めず、ゆっくりゆっくりとした動作で、
美鈴の奥まで深く味わう。
「あう、ん、ん、あ、あ、イク、また、またイっちゃ、あう……!」
敏感になっている美鈴を、穏やかなペースで、何度も何度も軽い絶頂へと導く。
だが、苦しくは思わない。逆に達する度に幸福感とも呼べるものを美鈴は感じていた。
幾度目かの絶頂の後、上条が舌を差し出すように突き出してきた。もちろん、即座に美鈴はキスに応じる。
今度は先ほどとは違い、舌を絡めるキス。しかし、やはり優しいのは同じだった。
「はむ、ん……チュ。美鈴さん、俺」
「ん、んむ、ん。良いよ。おいで、当麻君……」
舌を絡めながら、どちらからともなく抱きしめあう。そして上条の動くペースも、
少しずつ速くなっていき、その間、まるで蓄積しているように美鈴は軽くイき続けた。
そして。
「出、る……!」
「ふあぁ……!」
膣内に、また熱い精液を注ぎこまれたのを感じた瞬間、美鈴は穏やかに、
しかし蕩けるような絶頂を迎え、力なく当麻に寄り掛かった。
34美鈴さん:2008/05/15(木) 22:58:32 ID:BS63eBMQ






学外へ出発するバスの前で、御坂美鈴は最愛の娘、御坂美琴と並んでベンチに座っていた。
荷物は既に積んであるが、出発ぎりぎりまで話していたいという、親子としては当然の感情故だ。
「まぁ、パパの方は心配しないで。母さんが説得してみせるから。
 美琴ちゃんは、しっかり学園生活をエンジョイしてちょーだい」
「うん。ごめんね、母さん」
「謝るようなことじゃないっしょ? 美琴ちゃんはまだ子供なんだから、
 軽い気持ちでいればいいのよ」
私みたいにね、とまるっきり学生にしか見えない無邪気な笑みを浮かべる母親に、
美琴はあんたは軽すぎ、というツッコミをなんとか飲み込んだ。
「ところで美琴ちゃん」
「何よ?」
「当麻君とはどうなの? ゲット出来そう?」
ブッ! と美鈴の言葉に噴き出す美琴。
「な、何言ってんのよ! ってか何でアイツの名前が出てくるわけ!?」
「だってさー、学生生活をエンジョイするにはやっぱり恋は必須でしょ?
 美琴ちゃんがメロメロの当麻君とは、上手く結ばれそうなのかな、って。
 なんて言うのこれ? 母心?」
「メロ……! それに結ばれるって……! ば、馬鹿じゃないの!?
 アイツのことは別に!」
「素直じゃないわねぇ。ツンデレだけじゃ、今の世の中通用しないわよ〜?」
真っ赤になりながらわたわたと手をばたつかせる美琴を見ながら、
太ももの上に肘をつき、組んだ手の上に乗せた顔にニヤニヤとした笑みを浮かべる美鈴。
ふと、やや前傾姿勢になった美鈴のシャツの隙間から見える肌が、赤くなっていることに美琴は気付いた。
「母さん、そこのとこどうしたの? なんか真っ赤になってるけど……」
「へ!? あ、いや、これは……」
たったそれだけのことを指摘しただけで、美鈴は美琴が見たことが無いほどうろたえた様子を見せる。
怪訝に思い、尚も問い詰めようと美琴が口を開きかけた時。
「御坂様、そろそろ出発いたしますので、バスの方にご乗車お願いします」
「ああ、はいはい! 今行きますねー!
 それじゃあ美琴ちゃん、またね!」
「あ、ちょ、ちょっと! ……もう」
引き留める間もなくバスに駆け込んでしまった美鈴に、美琴は盛大に溜息をつく。
やがて窓際の席に座った美鈴が、窓越しに手を振ってきたり投げキッスをしてきたりして、
もうどうでもよくなった美琴は、バスが発車するのを見届けると、真っ直ぐに寮に戻……りはせず、
何故か遠回りする道へ向けて歩きだした。
35美鈴さん:2008/05/15(木) 22:58:56 ID:BS63eBMQ
(ひゅー、危ない危ない……私としたことが、思いっきりキョドっちゃったなぁ)
バスの座席に座りながら、やれやれと芝居がかったしぐさで額の汗をぬぐうと、
美鈴は遠ざかっていく学園都市を眺めた。
正確にいえば、そこに住む、一人の少年の姿を思い浮かべていたのだが。
「上条当麻君、かぁ……」
ぽつり呟きながら、昨夜の情事を思い出して、少し足をもじもじしてみる。
あんなに乱れたのは初めてだった。夫と愛し合った時だって、あんなにも幸福感を抱いたりはしなかった。
「あーあ……」
憂鬱そうに息を吐き、背もたれに体重を預ける。
学園都市の新素材なのか、弾力も肌触りも下手なホテルのソファなどよりずっと心地よいものだった。
しかしその感触は、昨夜の少年と触れ合った時のそれとは違い過ぎて、妙に寂しい気分に美鈴はもう一度嘆息した。
「私が母親じゃなくて美琴ちゃんの娘で、それで……それで、当麻君と出逢えてたらなぁ」
それ以上考えるとますます憂鬱になりそうで、美鈴は目を閉じると、無理やりにでも寝てしまうことにした。


そうして、美鈴がメランコリックな気分になっていた頃。
「ちょっと! 何で私を見るなりダッシュしてんのよ!」
「う、うるさい! 俺にも色々事情があるんだよ!」
「私を見て逃げ出すような事情って何よ!? コラ! 待てったら!」
「ふ、不幸だぁ〜〜!」



終われ!!
36782:2008/05/15(木) 23:01:38 ID:BS63eBMQ
色々と、自分でも思うところはあるんだ。
当麻お前出しすぎ、みたいな。だけど、書いてるうちになんかもう、
わけわかめになっちゃったから、色々許してくれ。


俺が書いた最初で最後のエロス、期待に少しでも答えられていたのなら幸いだ。
それじゃ、あばよ!!
37782:2008/05/15(木) 23:03:46 ID:BS63eBMQ
あ、忘れていたが、その、なんだ。
書いたら最低限誤字脱字チェックを一回くらいはしておくべきだと思うのだが、
俺にはこれを制止することができないので、誤字とかあったら、
すまないが保管する人とかが気になるようなら直してくれ。
つーか、今「せいし」で「精子」と出て鬱になった。

それじゃ今度こそ、あばよ!!
38782:2008/05/15(木) 23:05:33 ID:BS63eBMQ
ふげ!? 誤字った……「制止」じゃなくて「正視」な。
すまん、マジでてんぱってるみたいだ。

三度目の正直で、あばよ!!
39名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:06:48 ID:PC/xGVuQ
GJ!!

これはいい美鈴さんですね。
黒子好きの俺が思わずそっちに転びそうになったぜ。

後最後なんて言わないでこれからもお願いだぜ
40名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:15:34 ID:8rsMsB1m
ウッ!…………ふぅ。
一つだけ言わせてくれ。

GJ。
41名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:19:49 ID:t09HPH7l
恥ずかしくて読めないって?
今の内だけさ!そのうち気持ちよくなるから!GJ。

次回作を強く強く期待しております。ヴェントなんてどうでしょう(個人的要望)。
42名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:30:01 ID:AtqLJnLN
てかさ、これって立派な浮なにをするくぁwせdrftgyふじこlp;@
43名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:45:22 ID:tltB+9vK
いやまじにGJ!すっげー上手っす
44名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 01:14:42 ID:GE+dMSUb
くっはぁ……
なんという破壊力。素晴らしくGJなんだぜ!
45名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 08:42:02 ID:wIOIw4II
超GJ
46名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 11:17:23 ID:QkLRA5kR
そして九ヵ月後御坂家は新たな家族を迎えるのだった
47名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 11:29:55 ID:ESNlzP+/
GJ!
 
ふと思ったが、打ち止めが美琴ぐらいの年頃に成長したらツンデレでも素直クールでもなく美鈴みたいに育ちそうだな
48名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 14:05:08 ID:VKtLbMCR
育つのか?
なんとなく、小萌先生見たいになりそうな気がするんだが
49名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 20:39:15 ID:g++1JJpx
むしろねーちんみたいに育つんだよ。
そして、陰から御坂シスターズが恨めしそうな目線で(胸を)見てるんだよ。
50名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 20:58:23 ID:o2+I52VY
>>49
オリジナルが世を儚んで蒸発でもしそうだな
51782:2008/05/16(金) 22:14:14 ID:lj+A+Inv
みんなのGJにささくれ立っていた心が癒されるぜ。
個別に返事するとなんかアレな気がするので、ひとまとめですまん。


ちなみに>>46 美鈴さんは致したあと、上条さんと風呂入ってさっぱりして、
んでちゃんとピルを飲んでいるという裏設定があるからその幻想はぶち殺されたぜ
52名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 22:44:45 ID:LGWaVG8G
ピルって致した後に飲んでも意味無くないか?
53名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 22:50:03 ID:XTsj38le
効果はかなり落ちるとか
54名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 23:00:06 ID:ChOBQc2b
学園都市の技術力は世界一ぃぃい!

ってことで、すんごいピルがありそうだな
55782:2008/05/16(金) 23:12:36 ID:lj+A+Inv
いや、なんか本来は強姦の被害者とかが服用するような、
事後でもきちんと使えばほぼ100パーの効果があるピルがあるんだ。
56名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 23:12:59 ID:MYtadcPt
唐突だが
友人と新刊の件でメールしていたら、五和が同居中に堕天使メイドが現れて
その後ツンデールガンやら姫神やらオルソラやらが押しかけてくる電波を受信した
ボスケテ
57名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 23:22:18 ID:XTsj38le
まぁ現実は常に飲んでるんだろうなぁ
副作用のおそれが随分少ないとかだし
58名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 00:36:52 ID:s3fGYMyG
むしろ出来ちゃっても親父さんを誤魔化してる美鈴さんを幻視した。
裏設定スルーすまん。
59名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 08:31:46 ID:79m03Dq2
まあ今回は突発的だったからな…
自分の意思でするときはもちろん……
60名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 11:12:27 ID:3s/732ky
そうなったら美琴が中を確認するのかね?
61名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 16:57:43 ID:hXspWb11
小萌「中に誰か入ればよかったんですけどね〜」
62名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 22:17:55 ID:GPBl8kfS
>>61
中にいる状態に一番近い貴女が何を言って(ry
63名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 14:06:18 ID:bzalqwR9
64名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 17:00:41 ID:BwchpqP6
sage
65名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 19:38:13 ID:19HvK1wG
静かだな。美鈴さんという妄想が具現化し、新刊を控えているこの空白の期間。
これが、嵐の前の静けさというやつか?
66名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 20:19:04 ID:1biUoCJD
質問だが絹旗最愛は生き残ってるのか?
リストでは黒くなっていたが死んでないと思うのだが
67名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 21:01:30 ID:dkK5kK/u
>>66
作者の気分次第でどうにでもなるよ!
68名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 21:21:05 ID:WBnl4Kq9
生かすも殺すも神(カマチー)しだい、か。
69名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 21:31:14 ID:3tKm5IQv
絹旗どころかフレンダだって冥土返しの手にかかれば生きてるよ、ただし間に合えば。

麦様帰ってこないかな……
70名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 22:29:32 ID:8BvmSH79
>>37

ちょっとみてない間にとんでもねー神が来てたwwww

ロリコンの俺が人妻に転ぶとはな…………





非エロでもいいんでこれからも書き続けていただきたい…………!
71名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 09:42:43 ID:OEgYYn1B
>>66
あれは死んだというよりリタイヤって意味じゃないか
中にはリアルに死んでるのもいるだろうけど
72名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 12:41:25 ID:rwDTqKYu
つまり心理定規は再登場する可能性大なんだな?って事はやはり上条さんという初めて能力の通用しない相手に出会ってフラグを立てられ(ry
73名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:56:25 ID:hcJQgOqb
ルーラーさん(な、なにこの男!? いつのまに、こんな、私の心の奥深くに!! あ、だ、だめ!)

こうですか? わかりません!
74名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 00:34:30 ID:58EZ1JTI
きっとそうですよ、わかります。
75名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 17:28:43 ID:YRwW4G4k
定規も色々と黒い過去ありそうだよな。
あんな力持ったまま育ったら九割人間不信になるだろ。

ところが上条さんはその幻想を打ち砕き、また新たなフラg(ry
いや逆か。上条さんにフラグを立てられることによりその幻想が木っ端微j(ry
76名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 18:11:40 ID:58EZ1JTI
もう、いっそのことさ、カミやんの学校に転校してきたでいいじゃん。
あの環境ならきっと…
77名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 03:45:03 ID:HzraMZvE
定規さんはヤンデレ化するとヤバイことになるかもなあ、能力的な意味で
78名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 12:48:03 ID:Tv9uLb9g
むしろ定規さんが人間不信じゃないのはは小さい頃上条さんと(ry
79名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 15:14:50 ID:OssEKFXG
>>78
そして記憶喪失に絶望するわけですね、あまり分かりたくないですが

定規さんの能力の調整が不完全だったころに、
襲われてピンチ(生的な意味で) → 心の距離を縮めて危機回避 → 縮めすぎて再びピンチ(性的な意味で)
なんてなってたりしないかしら
80名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 20:01:33 ID:VAb/Jysn
>>79てか定規さんの最期がそうなる気がする…
81名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 20:45:18 ID:qTkEk4s+
そしてそこに上条さんが登場ですぬ。わかりやす。
82名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 23:47:37 ID:ROvM9Dwz
奴は毛穴から女の子をどうにかできる成分を分泌している
83名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 00:57:07 ID:0T8YGPmX
それを解明するためにアレイスターは頑張っている
84名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 01:18:35 ID:FF5/QanQ
そのための学園都市ですね


学園都市は上条さんのハーレムだよね
85名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 10:12:43 ID:HhyUlPfT
エロパロスレなのに性的な意味でハーレムものって実は少ないような気がするのは気のせいか
86名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 11:01:16 ID:XOksQ5QV
ハーレム化するには上条さんの性格が障害だからじゃね?
下手すると上条さんの名前を持ったオリキャラになるし。
まあここの職人さんなら上手く料理してくれるからあまり心配はしてない。
As You Like Itツヅキマダー?
87名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 16:31:35 ID:Pz5EIDba
>>85 エロ書いてみた俺にはわかる。数増やすと書くの超だりぃ
88名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 17:12:14 ID:QY5YKLfw
ピクシブの禁書絵がえらいことになってる…
89名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 19:41:41 ID:mIMkdZxM
あげ
90名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 10:43:42 ID:eEGBfS5Q
上条さんにバイアグラを飲ませるとどうなるの?
91名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 13:46:18 ID:TLPTYyMd
鼻血を吹き出しながらも超絶理性を発揮します
92名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 16:16:22 ID:k6ydHfhx
健常者が飲むと逆にEDになるらしいぞ
93名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 16:43:34 ID:77MFgb62
ハーレムものねぇ・・・。
企んでる計画の成功率を上げるために長期的に見直したアレイスターが、幻想殺しの素質みたいなのを受け継いだ
子を量産させようとして、検査時に仕込んでおいた何か(エロ展開に都合の良い物)を発動、それにより以前上条さ
んに「右手」で触られた事のある女性(初潮後の)が突然発情、触られた場所が疼き出して・・・みたいな妄想ならい
つもしています。喉の奥を触られた禁書がディープなフェラをしたりとか、顔面殴られたねーちんがナニに頬擦り
してきたりとか、過去に「たかいたかい」された先生が脇ズリしたりとか・・・あーもう、上手く伝えられない自
分の文章力の無さに絶望して沈みます。長文すいませんでしたorz
94名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 17:21:08 ID:Z2CKULLc
超GOODな妄想だな
95名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 20:41:10 ID:BK8onlMl
さてここで問題です。
今までに上条さんが右手で触った相手は何人いるでせうか?
(記憶喪失前もいれちゃえ)答えは妄想で!
96名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:19:39 ID:fKZxm760
上条さんを想って眠れぬ夜を過ごすのとどっちが多いだろうか
97名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:33:15 ID:CwHTABly
ある諜報員の話シリーズのショチトルが出てくるSSって何て作品名だっけ?
保管庫探してるんだけど見当たらなくて教えて欲しいです。
98名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:49:09 ID:TLPTYyMd
紙職人逹の良作品の数々を全てじっくり読めばヨロシ
99名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 22:07:46 ID:0IaKbgiM
>>97答え・全部読め
100名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 03:13:33 ID:naUHEZz7
100なら上条さんがロシアに旅立つ
101名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 05:51:41 ID:wXZUht7x
101ならミーシャとともに帰国
102名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 09:12:31 ID:sZrkK/mE
102ならワシリーサもついてくる
103名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 09:51:12 ID:GAL4ijN5
103なら第一回正妻戦争がおきる
104名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 09:52:55 ID:ZTJKhQCv
>>103なら、>>100->>102のSSを言い出しっぺの>>100が書いてくれる
105名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 10:09:53 ID:naUHEZz7
>>104
>>103じゃなかったので、SS書くのはやめますね
(^p^)
106名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 10:24:34 ID:wXZUht7x
よし分かった、じゃあ俺が書いてくる。

ところで、本当にミーシャでいいのか?
いいんだな?
107名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 11:32:37 ID:iHzeTbXz
えっ、ワシリーサの方がいいやついるのか?

そういや三馬鹿全員オタク趣味ってことだからワシリーサとは
話が合うだろうな。青ピ以外オタク趣味には見えないが
108名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 12:54:09 ID:TOW8G7LB
>>106
ワークテーカー
109名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 14:17:55 ID:UkDbzt0b
>>106
……ミーシャを?!
110名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 15:02:20 ID:GAL4ijN5
敬虔なる子羊[全裸待機組]発動だな!
さぁ!みんな脱ぐんだ!
111名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 16:04:18 ID:wXZUht7x
術式の発動にしばらくかかるから、各自明日の朝まで待機しててくれ
112名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:12:37 ID:RpeFuKXM
>>111
1日で書き上げるだとっ!?
113106:2008/05/26(月) 00:28:30 ID:8BSKrgFj
すまん。流石に一日で書き上げるのは幻想が過ぎるよな。
上条さんに殺してもらってくるわ。

参考程度に聞きたいんだが
1・ストーリーは細かく設定せず、とりあえずエロスに力を込める
2・長くなってもいいから、満遍なく力を込める
の、どっちが好み?
114名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:43:16 ID:HlTHz6ef

『この話に幻想殺しは登場しない
これはもう一人のレベル0と、レベル0に救われた者の話』

15巻を読んでない人はスルー推奨
オリジナル設定有
非エロですが、エロ続編書くかも
唯幸せな二人が書きたいだけだったり
115名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:43:52 ID:HlTHz6ef

この学園都市にはスキルアウトと呼ばれるものたちが居る。
レベル0。
学園での地位は能力のレベルで決まるようなものなので、学園の最下層の存在だ。

滝壺理后はレベル4だった。その能力は強力だったが、それを使うためには『体晶』と呼ばれる物質が必要だった。
しかしそれを使うことは浜面に禁止されているので、実質はレベル0と大して変わらない状態だ。
その関係で自分が通っている学校に在籍できる基準を下回ってしまった。
『体晶』を使えば良いのだがそれは禁止されている。理后は退学を決意した。
他の学校に入ろうかとも思ったがやめた。また体晶を使う事になるのは嫌だったからだ。

今日も連日と同じで暑い日だった。
空は雲が一つも無く洗濯物が良く乾く日だが、ここは学園都市である。乾燥機が優秀すぎるので日の意味は大してない。
そして空が茜色に染まる今、理后は夕飯を作っている。
最初は作り方が良く分からなかったが、黄泉川におそわってなんとか食べられるレベルまで達した。
そして最近になってようやく黄泉川の調理法がおかしいということに気がつき、町まで出かけて本を買って勉強した。
最初は大変だったが学園都市の科学力にも助けてもらい、今では立派な料理を作ることができるようになった。
それも全て自分の好きな人のためだ。
116名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:44:49 ID:HlTHz6ef
レベル0なのにレベル5にして学園四位の麦野に立ち向かい見事勝利した浜面、彼は自分のために戦ってくれたのだ。
麦野は自分を道具としてしか見ていなかったが、彼は人としてみてくれた。心が救われた。
そんな彼と生活を始めたのはつい先日の事だ。
『アイテム』に所属する時に家を失った浜面と、黄泉川にあまり迷惑をかけたくなかった自分。
自分は彼が好きだった、そして彼も好きだと言ってくれた。二人が同棲するのには十分な理由だ。
初日にベッドが一つしかなくてドキドキしながら一緒に寝た。
二日目の洗濯物をしまう時に彼の下着を手にとってしまった。
三日目の夜に抱いてもらった、初めてで怖かったけど温かかった。
全てがきれいな思い出となって、今の自分は幸せでいっぱいだ。
そしてこれからもっともっと幸せになるのだ。
一緒に花見をして、プールへ遊びにいき、焼き芋をほおばり、雪だるまを作る。
ずっとずっと彼と一緒にいたい。朽ちる時は彼の傍で朽ちたい。
それが自分の願いだ。
117名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:45:37 ID:HlTHz6ef

玄関が開く音がしてただいまという声が聞こえた。

自分は能力を使わないのと決意した時に学校を辞めたが彼はまだ学校に通っている。
将来の就職を考えるととりあえず大卒まではいったほうが良いと判断したからだ。
それにお金も入る。と、言ってもレベル0なのでたいしたものではないが。
しかし貯金をできるだけ使わないようにするということになったので、浜面は学校の後にバイトをしている。
バイト先はバイク(外の世界ではきっと未来カーと言われるであろうそれ)の販売・整備店だ。
元々手先が器用なのでけっこう重要な仕事も任されて、いまでは勤務時間以外は正社員なみの扱いを受けている。
ちなみに将来の事、というのは当然結婚等も含めての事だ。
これからの方針を決めようといった時に空気が重かったので場を和ませようと理后は「子供は女の子が良い」と言ってみた。
すると真剣な顔で「俺は男の子と女の子、両方欲しい」と本当に産む気があるような口調で答えが返ってきた。
本気かと訊けば本気だと返ってきた。生まれてはじめて女に生まれてよかったと思えた。

「おかえり。今日は肉じゃがを作ってみた」

最近は色々と新しいレシピに挑戦している。新しく作ってみたものをおいしいと言ってくれるのがうれしいからだ。
118名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:46:16 ID:HlTHz6ef

「あっ……言うの忘れてた。………ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し(はーと?」

からかうように言ってみると浜面は驚いたような顔をした後にあきれたように言った。

「ここでお前って言ったらどうするんだよ……」

「もちろんはまづらの望みどおりにする。あと、二人の時は名前で呼んでっていったはず」

二人の時は名前で呼び合う、これは前にベッドの上で決めたことだ。
お前と呼ばれると心が不安になる。距離はもっと近いはずなのに遠く感じてしまう。
それが怖かったのだ。

「理后だって苗字で呼んでたぞ」

そう指摘されたので先ほど自分は苗字で呼んでしまったことに気がついた。
最初は自分が言い出したことだがやはり恥ずかしいのだ。

「し…あげ」
119名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:47:06 ID:HlTHz6ef
そう言うと浜面は満足したように首を振りリビングへと移動するように促してきたのでそれに従った。
キッチンから料理を運んで来ると制服から私服に着替えた浜面が既に椅子に座っている。
料理を並べ終えて冷えた麦茶をコップについだ。ちなみに今の浜面は禁酒・禁煙状態である。理由は健康面と金銭面だ。

「「いただきます」」

まずは肉じゃがを食べてみた。初めて作ったとしては会心の出来だ。
ちらりと浜面を見るとちょうど同じように口に入れたところのようだ。

「うん、おいしいな」

そう言って万円の笑みをこちらに向けた。その笑顔が自分にとっては何事にも返られないぐらいうれしい物だ。
明日は何を作ってみようかなとか、しあげは明日も喜んでくれるかなとかばっかり考えてしまう。



お風呂から出て明日の朝食の準備も終えた。特に今日はするべきことも無く見たいテレビも無い。
120名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:47:55 ID:HlTHz6ef

「しあげ、もう寝る?」

明日の支度をしていた浜面の背中に声を投げかける。
くるりと振り返った浜面は部屋の時計を確認した。現在時刻は10時前だ。

「ああ、もう寝るとするか」

首をコクリと縦に振って寝室へと向かった。目覚ましをセットしてベッドに入る。今は夏なのでタオルケットが一枚だけだ。
その時、ちょうど浜面が寝室へと入ってきた。ベットは一つしかないので当然一緒に寝ることになるが、特に困らない。むしろうれしいぐらいだ。
浜面はクーラーのタイマーを設定するとベッドに入って横になった。
枕を寄せて浜面の腕に自分の腕を絡ませた。ちょうどコアラの親子みたいな体勢だ。

「おやすみ、理后」

「おやすみ、しあげ」

眼を閉じると目の前に闇が広がるが隣に居る存在のおかげでぐっすりと眠ることができる。

また明日から幸せな一日が始まるのだ。

121とある不運な少年:2008/05/26(月) 02:23:04 ID:UZ1reQvb BE:645555555-2BP(0)
GJ
122名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:21:57 ID:fN9/lAZz
>>113
1!1!

>>120
GJ
二人のふいんき(ry もいい感じ
123名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 13:25:51 ID:22ltT6v2
GJ
124名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 15:54:58 ID:N96L7Nuo
いいじゃないか!
125名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 19:49:09 ID:7Sf2cdy4
ああ、いいなぁ……こういうの
GJ!
126名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 21:55:07 ID:Gii+2sNg
久し振りに和んだなぁ、
GJ
127名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:58:03 ID:UiR0ZJSI
>>113
2だな
128名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 23:38:17 ID:wKfCkClN
滝壺は見ていて和むなぁ
とてもGJでした










……でも俺は麦様派なんだ
129名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 01:36:36 ID:tOIrw04k
>>128
前スレのあれは秀逸だったからね。気持ちは分からないでもない。
あの人ヒロイン別にまた書いてくれないだろうか。
130名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 10:16:32 ID:mgjTm5iI
何故だろう
脳内はまづらが黒髪に染め直してスーツを着ていたのは
131名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 11:20:57 ID:9fvC+gpa
そういや、上条さんがベンチで寝てるシチュのSSって、どうなったんだろ?
132名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 11:51:56 ID:MCI1Cb9E
浜面って主夫が似合いそうな気がするのは俺だけか?
133名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 21:24:07 ID:Q82+Ozol
>>132
その場合、誰かが外で稼いでくるんでせうか

……やたら男らしい麦様が脳裏に浮かんだ俺は……
134名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:02:13 ID:QHgyuhoK
アイテム全員で囲むんだろ
135名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 23:28:29 ID:Upmm/ZcQ
「はまづら、一緒に寝よ?」

「あなたは今日私と寝る約束でしょう。超眠いですので早く準備してください」

「はーまづらぁ!!浮気したらぶち殺すぞ!」



フレンダ?誰ですそいつは?
136名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 01:18:35 ID:kbGdCK9j
上条さんがまとめて囲みます
137名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 11:20:08 ID:De9RPgRG
浜面厨ウゼー
138名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 17:27:47 ID:s5wHtZVJ
カミやんばかりにフラグを独占させてなるものかー!!
139名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 17:49:43 ID:YU/03LSE
今ここに!旗男聖教VS浜面聖教の聖戦(ハルマゲドン)が始まった!
140名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 19:08:21 ID:+eMU5ZMd
おいおい、裏主人公を忘れてるぞ

どう考えても旗男勢力が最強だけどな
141名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:54:05 ID:BBZF8QT4
一方さんの前立腺を刺激したい
142小ネタ、上条さん日記:2008/05/28(水) 22:34:08 ID:A4PMqsvO
空気読まずに小ネタ行くよー

○月×日
 土御門からチケットを貰ったのでインデックスと水族館に行った。記憶を失う以前に
行った事があったかどうかはわからないが、さすがは学園都市、奇天烈な魚が泳いでいる水槽が
いくつかあって驚いた。
 とはいえ、殆どはきれいな魚やでかい鮫なんかが泳いでいて満足のいくものだった。
 インデックスが、
「これ、いけすって言うんだよね?」
 と、かなり面白い勘違いをしていたが、恥をかかせる事も無いと指摘せずそのままにしておいた。
 お土産にいかのぬいぐるみを買ってやり、上機嫌なインデックスと一緒に家まで帰った。
「いけすのことを舞夏に話してあげなくちゃ」
 楽しい事は皆で共有する、そうすればきっと小さな不幸なんかどうでも良くなるだろう。


○月□日
 下校途中に偶然御坂のやつと遭遇する。
 偶然近くのコンビニへ行こうとしたところ偶然俺が通りがかって偶然水族館のチケットを
2枚持っているので、一緒に連れて行ってやってもいい、といわれた。
 嬉しい申し出ではあったがさすがに昨日の今日で、再び水族館へ行く気にはなれなかったので
丁重にお断りしておいた。
 白井黒子あたりを誘ってやれば大いに喜んでくれるだろう。
 そう言ったところ凄まじい勢いで罵詈雑言を浴びせかけ、一目散に掛け去ってしまった。
 上条さんは何か間違いましたか? 不幸だ。
 話は代わるが外で遠雷がなっている、「怖い」とのたまうインデックスをなだめすかして
紳士な上条さんは今ユニットバスの中でこの日記を書いている。
 ちなみに、インデックスの勘違いは継続中のようだ。舞夏はなかなか侮れない。


○月△日
 昨夜は落雷のせいで急な停電になった。雷様の虫の居所でも悪かったのだろうか。
 

○月●日
 不幸だ、お金を入れた自動販売機が突如爆発するなんてありえん。
 まあ、今日の目立った出来事といったらこれくらいなのだがもうひとつ書き加えるとするなら来週の水曜日に
学園都市にオルソラが所要でやってくるらしい。その人選はミスだろうと思わないでもないが土御門あたりがフォローに……
って思ったそばから道案内をお願いしますと、手紙に書き添えてあった。たぶん神裂あたりが書いたんだろう。
 しかし、久しぶりに会うとなると来週の水曜日が楽しみになってきた。


○月☆日
 今日も今日とて居残り補修。いくらがんばったところで上条さんにスケスケ見る見るは無理なのですよ、小萌先生。
とはいえ、手取り足取り、何とかこの上条当麻という劣等生にがんばって欲しいらしい先生に対して
諦めてかかることは失礼に当たる。と言うか、なんだか出来そうな気にさせられる。
 まあ、結局上条さんの右手に掛かればそんな幻想は消えてなくなるのだが、一生懸命な小萌先生は
その手足の短さの性もあってかなりの密着状態での指導も多い。
 上条さんはロリコンじゃないので微笑ましい気分にはなっても変な気分にはなりませんけどねー。


○月▲日
 突然御坂に、
「いい加減あたしを無視すんのやめなさいよ!!」
 と、呼び止められた。
 身に覚えが無い、と言うとどうやら昨日も一昨日もその前の日もスルーしていたらしい。
 それは悪いことをした、そういって一通り謝辞を述べて立ち去ろうとすると再び呼び止められる。
 来週の水曜日にあるイベントに一緒に参加せよとの事だった。まあ、別にかまわないと思ったので承諾したのだが
この日記を書いている途中でその日はオルソラを案内しなければならなかったことを思い出した。
 今から御坂に断りの電話を入れようと思う。
143名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:00:50 ID:YU/03LSE
GJ
さぁ、このあと上条さんはどうなるでせうか!
楽しみだにゃー、なぁ青○。
そうやなぁ、ツ○チー
144名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:39:14 ID:lDiMuOlP
GJ

御坂スルーしすぎだろw
145名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 00:11:21 ID:q9b7xSkt
ひでえwww GJww
146名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 12:43:32 ID:bGGJHDBo
>>142
罵声浴びせていいか?
147名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 21:47:47 ID:to0A4rSb
上条さんって巨乳好きなのかね
148名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 00:01:51 ID:7jgjYfkk
>>147
たしか年上好きだった気がする
149名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 00:17:33 ID:SytLF2Q3
まあ貧乳な年上も多分いるよな
150名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 00:19:55 ID:l3BZ7lDD
木原さんはペッタンコだしな
151名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 00:21:25 ID:l3BZ7lDD
間違った
木山さんだ
152名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 01:15:06 ID:fwhJcKe+
>>150-151
ラーメンふいた
153名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 03:22:19 ID:blQJgSGJ
そりゃペッタンコだわなw
154名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 11:42:13 ID:zTB/T66M
木原さんはモッコリしてるよっ><
155名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 18:24:02 ID:cuFOYaqY
木原君は公園のベンチにいるんだよ。
156名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 19:32:34 ID:blQJgSGJ
そこを上条さんが通りがかり、少しして一通さんが通りがかるんですね、わかります
157名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 22:30:31 ID:Pin/So+d
お前らwww
でもまぁ年上好きなら、積極的アピールをしている人たちほど報われないって事じゃないか
158名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 13:53:21 ID:Ed8J33hK
でも、やたらと年下に縁がある件
159名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 16:07:12 ID:9oCBCt1S
年下だろうと年上だろうと同年代だろうと
上条さんは喰っちゃうから関係ないだろ(´・ω・`)
160名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:16:35 ID:6K1oZfjb
そんで日本の少子高齢化はとある一人の少年の甘い幻想で解決します!
161名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:52:23 ID:XEgN/SEk
みんな孕ますかよ
さすがは上条さん
162名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:58:28 ID:HP7GK5g2
シスターズ全員孕ませるのか?
163名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 21:03:38 ID:In20gl+O
>>157
俺はインデックスあたりは実は年上なんじゃないかとにらんでいるのだが。
ねーちんが18歳だったり、ステイルが13歳だったりと外見と実年齢がそろってないのいるし。
164名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 21:35:40 ID:e5fvOLVn
>>163
実は幼い頃にお姉さんに助けられて年上に憧れるようになる上条さんだったけれど、
本当は助けたのは当時から今までほぼ変化のない禁書だったんですね、わかります
165名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 21:40:17 ID:06SAsGpW
釘宮病がメジャーになる前の作品だな。
166名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:32:04 ID:2dyRyjFF
まて、捨て犬は14歳で神裂火織さんじゅうはっさいだ
167名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:46:38 ID:6K1oZfjb
これ以降、>>166の姿を見たものはいない。
なお、彼の自宅からは鋭利な刃物で切断された跡と高温で焼かれた跡が見つかったとのことである。
168名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:48:49 ID:Ed8J33hK
投下マダー?
169名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:15:08 ID:mfJXgX/A
>>168
ごめん、まだ
170名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 07:16:41 ID:orwlqXyi


171名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 10:24:50 ID:kbsBwuzB
御坂はエムゼロ打ち切りのジャンプに抗議の電話かけてそう
172名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 13:33:22 ID:P7KFweHb
抗議の電話よりむしろ、超電磁田代砲じゃね?
173名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:50:57 ID:zImIx7iK
そんな技を使うヒロインは嫌だなwww






あれ?御坂ってヒロインだっけ?
174名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 17:49:58 ID:yCz8Ae3q
おー、また雷か

青空見えてんのになんでこんな落ちてきてるんだ雷
175名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:17:33 ID:kbsBwuzB
しかし漫画は本編の漫画版よりクオリティ高いよな
176名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:40:52 ID:EbwNpi6j
本編漫画版は書いてる人が告知後に選考された新人の人だしね。
177名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:18:19 ID:bGDd3+6D
だから姫神スルーなのか
178名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:43:09 ID:9+5Claq2
姫神スルーと漫画家が新人であることについての関連性を述べよ
179名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 03:48:20 ID:J1dTfdJp
新人なので姫神の髪ベタが面倒だから
ネームを落とさないために姫神をスルーすることにしました
180名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 08:27:17 ID:0gvJ+6ZB
どうでもいい話なんだが、家から車で10分程行くと「姫神山」って山があるんだ。
読み方はひめかみ、なんだけどね。でもさ、禁書読み始めてから「姫神さん山開き」
とか、側にある「姫神ホール」って文字を見るたび一人でニヤニヤしてる俺きんもー☆
181名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 08:51:42 ID:yEAeifPh
それはキモい……
182名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 13:30:37 ID:elJkKuxU
>>180
普通にキモイ
183名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 13:36:05 ID:ZC7ujEoH
>>180
本当にどうでもいい話だ
184名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 15:11:14 ID:QW9b70Y9
>>180のキモさに嫉妬
185名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 17:54:31 ID:kDCascBf
だいじょうぶ。そんな>>180をわたしは応援してる。
186名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:05:27 ID:ZC7ujEoH
キツい事言ってしまったけど、俺も応援してる
187名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:22:12 ID:XOw9HS8M
いかん、姫神分が不足してきた
188名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:26:03 ID:IN5ThHTZ
ところで>>189はカミ×ステ派? それともカミ×青ピ?
189名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:30:33 ID:fZfzCJQR
>>180
こうだったらオレは狂喜した

どうでもいい話なんだが、家から車で10分程行くと「神裂山」って山があるんだ。
読み方はかみさき、なんだけどね。でもさ、禁書読み始めてから「神裂さん山開き」
とか、側にある「神裂ホール」って文字を見るたび一人でニヤニヤしてる俺きんもー☆
190名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:01:09 ID:hvSv5mVt
>>189
死ぬほどキモいからちかよんな。
妊娠する
191名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 03:46:09 ID:r3l+F2Mb
パソコンが壊れた\(^o^)/
エロ画像から書いてたSSに会社のパワポまで全て消えた\(^o^)/
ちょっと逝ってくる┗(^o^ )┓≡
192名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 04:03:22 ID:yEd/hSC+
不幸だな
193名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 23:28:59 ID:Nzhw2sVI
>>191
……ご愁傷様
194名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 23:54:32 ID:f/fVqv+x
最新巻か6日発売という電波をキャッチ
195名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 11:03:00 ID:XjjxWtMM
輪姦陵辱系のSSってあらへんのー?
196名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 12:09:20 ID:05uopqiF
アニメ化決定か
ここもにぎわいそうだな
厨も増えるだろうけど
197名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 13:48:24 ID:1jsdDhOV
>>195
姫■のが昔あったような
198名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 13:58:12 ID:sL3BbTl8
>>196
kwsk
199名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 15:01:39 ID:uubvvSrg
>>198現行の本スレ見れ
318 :イラストに騙された名無しさん :2008/06/04(水) 07:13:26 ID:sn7ZCDYW
アニメ化キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!


ttp://www.boople.com/bst/BPdispatch?nips_cd=9983360837
200名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:45:58 ID:D1s5Kjg6
アニメ化は嬉しいことは嬉しいが一部ヒロイン無視になることは確実だから正
直いって微妙じゃね?

201名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:29:13 ID:wCpVq9rt
黒になるかなw
202名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:09:10 ID:OJoQ2wHQ
203フリーダムだね、アレイスター:2008/06/04(水) 22:41:18 ID:iZ1bwJgF
アレイスターに呼び出された土御門は、目の前の光景を見て固まった。

ふよふよ、すいー

なんか、アレイスターがいつもの培養液の中で泳いでる。
というか、クロールならまだしも、水中でするバタフライに如何ほどの意味があるのか。
「む、来ていたのか」
「……ああ」
土御門に気付いたアレイスターが、立ち泳ぎみたいなのをしながら声を発する。
服装のせいかちょっとアレイスターがクリオネに見えてしまう土御門。
「というか、何をやってるんだ?」
「ふむ、見て分からんか? 泳いでいるのだ。もうすぐ夏だからな。夏を先取りだ」
(何が夏を先取りだ年中無休の自宅警備員がっ!)
土御門はそう罵ってやりたくなったが、一応相手は上司の一人。
なんとか口にするのはこらえた。雰囲気は怒ったのまるわかりだけど。
「ふむ? 何に腹を立てているのだ?」
「何を言う。俺は腹を立ててなどいない」
「……む? そこは「キレてないですよ」と答えるのではないのか?」
「古いわ!! いつの話だボケ!」
「む、あのカエル顔め……」
何やらぶつぶつ文句を言いながら、なんか奥の方に泳いでいくアレイスター。
ちょっとキレた土御門にびびったのかもしれない。
「お前の冗談は聞いてやる時間が無い。要件を言え」
「要件?」
「俺を呼んだのはお前だろう? 何かあるんじゃないのか」
「……おお!」
「なんだ今のリアクションは!?」
あー、そうだったそうだった思い出した、という感じのアレイスター。
イライラしてらっしゃる土御門と目を合わせぬよう、目を泳がせつつ。
「その、なんだ……暇だったのだ」
ブチ。何かが切れる音がした後、何やら術を起動させようとする土御門。
「このばかをぶちころす! ちからを……」
「ま、まぁ待て。落ち着け土御門。
 そんなに怒りっぽいからお前は、妹を寝とられるのだ」
「……は?」
ぴた、と土御門が硬直する。その様子を見て何か察したのか、
やべ、という感じの顔をするアレイスター。
「……ねとられるって、ナニ?」
「聞き間違いだろう。私はそんなことは口にしていない」
「だったらこっち向いて話せ! 奥に泳いでいくんじゃない!!」
やたらめったらガンガンとガラスを叩きまくる土御門。
アレイスターはその後、少しだけ悩んだようだが、イルカみたいに泳いで戻ってきた。
「真実を知っても……怒らないか?」
「……怒らない」
「今、キレてますか?」
「……キ、キレてませんよ」
ぷるぷるしながら答える土御門。何か色々と生きていくために必要なものを失ったような顔をしている。
あ、唇かみしめ過ぎて血が出た。
一方のアレイスターは、水中で円を描くように泳いでいた。っていうかすっごい嬉しそう。
そんなに小力がやりたかったのか。
と、アレイスターが円を描くように泳いでたところに、なにやらぼんやりとした輪郭が出来始めた。
なにやら縁のようなものが出来たかと思うと、その円の中に映像が浮かび上がる。
浮かび上がったのは……
「舞夏!」
そう、土御門のスウィートエンジェル、舞夏であった。
映像の舞夏は誰かと一緒に歩いているようだったが、円の大きさが足りないため、
映像には舞夏と手をつないでいる、男のものと思われる右手しか映っていない。
204フリーダムだね、アレイスター:2008/06/04(水) 22:42:37 ID:iZ1bwJgF
『最初はなー、なんとなくメイド目指してたんだけどなー』
『今は、ちゃんと目標、出来たんだー』
ここで、舞夏の顔がアップに。その頬には朱がさし、なんか目がウルウルしてる。
『私は、早く一人前のメイドになって、お兄ちゃんのメイドになるんだー』

ピシ、となにやら土御門から何かが、例えるならガラス細工のハート的なものが割れるような音がした。
そんな土御門の目の前で、幸せそうな舞夏は隣の誰かに微笑んでいる。
その映像が徐々に消えてゆき、完全に消失したころになって、アレイスターが、無反応の土御門によっていく。
「今のはアンダーラインからの情報だが……おい、大丈夫か?
 なんか眼つきがサングラス越しにもわかるくらい輝かしいほどに爽やかになってるぞ?
 というか、泣いてるのか?」
「……で……」
「ん?」
なにやら小声で呟いている土御門。あまりに声量が小さいため聞き取れず、
アレイスターは備え付けられた集音マイクを使用した。
「……血潮は鉄でも……心は硝子……なんだにゃー……」
「こ、こいつ……! 色々なものを越えてしまっている!?」
その後、真白になってしまった土御門を、必死で慰めるアレイスターさんであった。
ちなみに、アレイスターが土御門を慰めるために見せた映像の中に

『大丈夫。例えあなたが誰かの為に、世界を敵に回したって。
 そんな優しいあなたを、わたしは応援してる』

というような、「寝とられたのはおまえだけじゃないぞ?」という趣旨の映像も交じっていたとかいないとか。
205名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:44:25 ID:iZ1bwJgF
かっとなって書いた。またかっとなるかもしれない
206名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:00:02 ID:HzYCo10B
GJ

僕はかっとなる人がすきです
207名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:14:24 ID:ikAm96zV
GJ
俺ちょっと>>205に喧嘩売ってくる
208名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:02:44 ID:P/Sk5UM0
じゃあ俺は告白してくる
209名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 10:00:57 ID:e5sSTdrY
じゃあ俺はおっぱい揉んでくる
210名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 11:17:50 ID:7GPMHtnW
じゃあ俺は国家公務員になる
211名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 12:36:14 ID:snHtn/uY
>>203-204
カオスwwwwwwwwwwwwww

>>199-200
アニメ化=低俗な萌え改変=劣化二次創作
212名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 13:24:27 ID:NnEwcGOB
>>211
成功例だってあるぞ
アカギとか

ただ文字媒体作品の場合、表現力の限界と各人のイメージとの差が……
213名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 13:28:03 ID:O4mc9z+5
>>211
原作自体そんなに高尚なもんでもないだろw
視聴側が見たいと思ってる面を無視して制作側のオナニーに堕するってだけじゃないか?
214名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 13:37:11 ID:kgc5tJnP
アニメ化はスレチだとオモ。
原作スレあたりで。
我々はおとなしく投下を待つか、創作に勤しむかだぜ。
215名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 19:40:58 ID:lRTmL4Cc
兄メカとな
そういやお兄ちゃんキャラってあんまりいないな
216名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 20:25:18 ID:60znnkRy
これぞという妹キャラが居ないしな。
舞夏はフラグがないし御坂妹は妹キャラとしての立ちは弱い

……乙姫に出番はもう無いのか…?
217名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 20:29:04 ID:60znnkRy
すまん

>>205
GJ
■■さんは誰を寝取られたのですかww
218上条さん日記:2008/06/05(木) 22:11:18 ID:erxCHfBD
○月★日
 …………気をつけろ、やつの電流は電話越しでも届くぞ。
 まあ、なんだ。気が付いたらお詫びに好きなものをおごることになっていた。


○月↓日
 姫神にお弁当をご馳走になる。
 やつのお弁当には魔法が掛かっているとしか思えない。
 

○月↑日
 今日はオルソラがやってくる日だった。
 彼女の用事が何だったのか結局わからなかったが、来週にはアニェーゼが来るらしい。
 晩御飯を外でご馳走になった後、ホテルに向かう途中で御坂が言っていたイベントとやらに遭遇した。
 小規模な野外コンサートのようなものでオルソラと一緒に聞き入っていたのだが、急に後ろからぶん殴られた。
皆まで言うことも無く我らがチャンプ御坂さんだった。結局美鈴さんと来たのか。
 その後も御坂がぎゃあぎゃあとわめいたのだが、大人な上条さんは相手にせず適当に聞き流していた。
 しかし、演奏会が終わって「じゃあそろそろホテルに行こうか」と、上条さんがオルソラに言ったときが
ボルテージ最高潮だったのは何故だろうか。
 雑然とした雰囲気だったとはいえ、演奏会の間中騒ぎ続けるなんて常盤台のお嬢様もたかが知れていますのねー、
と言ってやったところ雷撃を飛ばしてきた。
 その後オルソラをホテルに送った後のことは秘密です。
 ………そういえば美鈴さんが終始静かだったのだが「負けた」と言うのはそういう意味だったのだろう。


○月→日
 オルソラ謹製のお弁当を持って学校へ。
 先日のお返しに姫神におすそ分けしたところ露骨にぴりぴりした雰囲気になってしまう。
 よくわからないままよくわからない言い訳をしていたら、明日は吹寄のお弁当をご馳走になる事になっていた。
 微妙に不幸じゃない?


○月←日
 吹寄さんのお弁当は凄かった。中身が牛丼だったことも驚きだが、それがまだ暖かいなんて。
 魔法瓶のお弁当箱はどこに行ったら買えますか?


○月←↓日
 吹寄と姫神と一緒にお弁当箱を買いに行く。
 青髪ピアスと土御門のやつがいなかったらもっと幸せだったと思う。


○月→↑日
 御坂と一緒にデパートへ。
 プライドを捨てて一日お嬢様御付の人になる。
 ゲコタだかギョロッピィだか言うストラップを買った。
 ギョロッピィの真っ黒な瞳を見ているとなんだか吸い込まれそうな気がする、なんかコイツ可愛いってよりも怖い。
そう言ったところ美坂さんに可哀想なものを見るような目を向けられた。
 腹が立ったのではらいせにデパートの中で置き去りにして迷子のお知らせで呼び出してやった。
219名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:23:43 ID:MOhkInzc
>>218
またも御坂の扱いがひどいwww
220名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:26:41 ID:EVJn3mVl
美琴頑張るな。ここまでやられたら普通気落ちするぞw
221名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:29:40 ID:mzhm5Omp
この報われなさも美琴の魅力の一つじゃないか

>>218
GJっす!
222名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:11:07 ID:RYr6wOTd
>>218
上条さんのチャラ男っぽさが妙に鼻についた

でも面白かったよGJ
223名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 01:09:23 ID:Xj/MKAm2
この上条はもはや鬼畜の域ww
224名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 03:41:12 ID:Z9eQyErv
なぜだろう
扱いが酷すぎて美琴が中心に見えるw
225名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 03:52:53 ID:i78f0TXt
御坂の扱いひでぇwww
だが、GJ!!
226名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 04:31:31 ID:Vow2xK0D
魔法瓶のお弁当?ミスター味っこを読むんだ!
227名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 10:02:43 ID:u0cyOa5J
魔法瓶のお弁当があったら内容物腐りますよ?

228名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 10:06:59 ID:4GrNclKI
というか、弁当箱ってどこで買ったも何も
吹寄さんなら通販で買ったんじゃないのか?
229名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 10:13:13 ID:OwHH5Lkt
>>218
OK
ちょっと表に出ようか
230名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 12:17:59 ID:s33Qr3kE
ちょっとチミチミ上条くん
○月↑日の夜オルソラとしたことをもっとkwsk
231名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 14:31:53 ID:wgNUvGsy
>○月↑日
すでにある程度のヒントは出ている。
○を↑向きに突くことを意図する文字列。
つまりは一晩上条さんは自分の腰の上でオルソラに運動させていたんだよ!
232名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 15:17:04 ID:7cyNmbjK
な、なんだってぃんー!!(AA略
233名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 18:43:26 ID:mtn/dryT
>>231
つまり、これまでの経緯をまとめると

○↓ 姫神(魔法が掛かっている)
○↑ オルソラ(ホテルに送った後のことは秘密)
○→ 姫神(明日は吹寄)
○← 吹寄(凄かった)
○←↓ 吹寄、姫神(青髪ピアスと土御門のやつがいなかったらもっと幸せだった)
○→↑ 御坂(放置プレイ)

ということですね、わかります。
234名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 03:05:26 ID:d5YFxI+r
>>233
格闘ゲーム攻略法かとおもった。
235名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 06:52:24 ID:+9fJYDK1
新刊を読んだ感想は一言だな

割愛すんな

ここのみんななら同意してくれると信じている
236名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 07:07:55 ID:TLE3iITx
>>235
とりあえず同意しとく
237名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 08:46:20 ID:37PiFMCs
こう考えた

割愛しないとしていR指定
238名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 09:33:49 ID:2ajkGhDY
>>237
とりあえず同意しとく
239上条さん日記:2008/06/07(土) 13:49:10 ID:hBynPmER
新刊読んだら御坂の扱いが申し訳なくなった
240名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 13:57:28 ID:emUX+OSO
>>239
悪いと思ったなら御坂を主人公にしたエロSSを書くんだ


スルーされっぱなしなら襲っても上条さんに気付かれない
241名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:00:53 ID:8w0R/xd+
ちょっと聞きたいんだが、美琴って家事得意?苦手?
242名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:17:15 ID:WCqoW3in
得意だろ
特殊技術としか思えないような職人芸も出来るみたいだし
243名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 19:49:59 ID:7P/dqvf8
>>131
すまない。書き手は、美鈴さんのエロを書いたことで疲労している。精神的な意味で。
しばらくは投稿できそうにないよ……

しかし、>>235-240 の話を聞いて、まだ新刊読んでない俺は内容への妄想が極限値だ。
疲労しているといいながら、何か産み落とすかも知れん。
ってか、新刊出てたことすら知らんかった。読みたいぜ……
244名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 22:31:29 ID:+erhtXMT
>>235
今読んだ
同意せざるをえない


>>237
世の中にはライトノベルという名の狐娘がいろいろヤるエロ本があってだな




はぁ・・・・17巻まーだ?
245名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:47:04 ID:emUX+OSO
>>237
過去には数ページに及びsexの描写をしたライトノベルがあるというに…
246名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:47:37 ID:1imC7TYy
デビル17か?
あれよりも早くA君を書けと(ry

ミコトが自分の気持ちに気づいたわけだが次からどうデレるかが楽しみだ
247名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 00:53:14 ID:k07UrAFO
ルナ・ヴァルガーのことかと思った俺はすでにおっさん
248名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 01:58:02 ID:iptAZCCS
サーラかと思った俺は新ルールを読む作業に戻る
249名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 02:16:58 ID:N27olIUe
>>242
ペルシャ絨毯は編めても制服のボタンもつけられないとかそんな感じがする
250名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 12:46:34 ID:luparg7N
美琴のイベントが将来死亡フラグ化しないことを祈る
251名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:13:05 ID:yweICbGT
あれは失恋フラry
252名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:50:44 ID:kF2LanMP
うああぁぁぁぁぁ
253名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:55:43 ID:RhQo0hlG
相思相愛になった美琴というのは、幻想なのか……
254名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 15:06:45 ID:U0FyLJrc
こんだけフラグ立ってると全部足したら上条さんの死亡フラグのような気がせんでもない
255名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 15:21:19 ID:RhQo0hlG
>>254
でも、確実に想いを伝える系のフラグは
全て的確にバキバキ折ってるから±0っぽい

実は「一方通行」って上条さんの通り名なんじゃね(恋愛的な意味で)
256名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 15:31:40 ID:S2CeI2Lo
死亡フラグはカエル顔の医者がバキバキ折ってるから大丈夫
257キンゲパロ:2008/06/08(日) 22:19:03 ID:luparg7N
そうだ!
どうせ聞こえるなら、聞かせてやる!
美琴!
好きだァー! 美琴! 愛しているんだ! 美琴!
記憶喪失にをなる前から
好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない!
美琴の事はもっと知りたいんだ!
美琴の事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
美琴を抱き締めたいんだァ!
潰しちゃうくらい抱き締めたーい!
心の声は
心の叫びでかき消してやる! 美琴ッ! 好きだ!
美琴ーーーっ! 愛しているんだよ!
俺のこの心のうちの叫びを
きいてくれー! 美琴さーん!
美琴を知ってから、俺は君の虜になっちまったんだ!
愛してるって! 好きだって! 俺に振り向いてくれ!
美琴が俺に振り向いてくれれば、上条さんはこんなに苦しまなくってすむんです。
優しいオマエなら、俺の心のうちを知ってくれて、俺に応えてくれるだろう?
俺はオマエを俺のものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でも美琴さんが俺の愛に応えてくれれば戦いません
俺は美琴を抱きしめるだけだ! お前の心の奥底にまでキスをしてやる!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせる!
キスだけじゃない! 心からお前に尽くす! それが俺の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてください!
美琴! 君がツンデレの中に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる!
258キンゲパロ:2008/06/08(日) 22:22:07 ID:luparg7N
酔った勢いって恐いね
259名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 22:39:46 ID:pCmoPu2r
最新刊読んで美琴にグッときた

てなわけで、上条×美琴キボンヌ

どうでもいいが、最新刊発売前に上条の記憶喪失を知った美琴がヤンデレ化する妄想にとりつかれた
260名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:19:10 ID:dgc5Sst3
最新刊読んでオルソラにグッときた

てなわけで、オルソラを俺の嫁にキボンヌ

>>259
どういう経路でそこにいたったんだ?
261名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:34:28 ID:pCmoPu2r
>>260

何故か突然頭に思い浮かんだ

正直自分でも分からない…

とりあえず世にはびこる馬鹿な妄想の一つ程度のもの
262名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 01:35:32 ID:bigL0KY7
性懲りもなく
またフラゲしてる馬鹿がいるのか?
263名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 03:53:28 ID:4FsfM4pg
というかもう書店に並んでるよ
早まって6日になっただけだ
264名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 09:49:50 ID:Up4rVXtv
いやいやコミック合わせた三冊同時発刊が公式だから
流通が先に卸しちゃったんでしょう
265名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 10:44:09 ID:BOkhSUyG
雑誌コードがついてるのは雑誌扱いで決められた日に発売しないといけない

でもついていないのは書籍扱いって言って、
発売日は決まってるけどその日じゃなくても罰せられない(無論罰せらるのもある)
だから、先に卸して販売のチャンスを広げたいから発売が前倒しになる


スレチすまん
266名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 16:20:03 ID:acI/dlwA
てかアニメ化決定らしいですがおまいらどうよ?
267名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 17:16:53 ID:x1CpOvRQ
>>266

非常に素晴らしい
早くアニメで美琴が見たい

声優はどうなるのか気になるところ
ドラマCDの声優は多分そのまま起用だろうから、その他が気になる
268579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:03:21 ID:zcU+p9rh
   /⌒ヽ
  / ´_ゝ`)
  |    /
  | /| |
  // | |
 U  .U

すいませんがちょっと通りますよ
269579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:07:58 ID:zcU+p9rh
書き込み押しちゃったよ;;;

注:本編の頭2/3くらいはちょいといじっただけの再投下です、ごめん。
  こっちに移して書いたら続きが書けるかなあと思ったんだ。
270行間二 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:09:27 ID:zcU+p9rh
某月某日・夜:上条宅

 自分の他に二人(と一匹)も部屋にいると、それが女の子と言うこともあってか、中は結構賑やか
なのだった。
 テレビの前に陣取って、きゃあきゃあと騒ぐ二人の少女の声を背後に聞きながら皿洗いを終えた上
条当麻は、手を拭きながら振り向いて口を開いた。
「何かそんなに騒ぐほど面白いものでもやってたのか?」
 上条の声に、少女たちが振り向く。
 数日前から上条の部屋に潜り込んでいる、アンデレ十字を下げた少女が答えた。
「ジャパニメーションの独創性に感心してたのよー。いやー、アレ、いいかも。わたし、呪文、唱え
られないけど、呪文の代わりにこうやって……」
 アニメに興奮する歳でもあるまいに、とちょっとだけ上条に思わせつつも、アンデレ十字の少女・
テルノアがやや興奮した面持ちでポーズを取る。
 弾指――要するに指パッチン――を両手に作って構えてみせた。
「ほら、環境音楽が呪文に取って代われるんだから、こう、指を鳴らしてそのリズムで呪文を構成し
て、群がる敵をバッタバッタと」
 そう言って、パッチンパッチン指パッチンと指を鳴らした。上手いモンだ、あ、いや、そうじゃな
くてと上条が口を開こうとすると、
「弾指(たんじ)は不浄を払う意味もあるから、音階や音律を呪文に置き換えるにしても適当なのか
も」
 真面目な顔で語って見せたのはインデックスだ。
「そ…そうなの?」
 なんだか訳が判らない話になってきて、きょとんとした顔で上条が振り返る。
「わかんないけど」
 大まじめに語っておいて、帰ってきた返事がこれでは、いくら上条でもがっくり肩を落とすという
ものだ。呆れたような、疲れたような視線を二人の少女に投げつけた。
「あー。なによなによその顔ー。元魔術師としては、大まじめにやってるんだけどー」
 上条の視線に、テルノアがむくれたような表情を見せる。
「何て言ってもー、この子が言う限りでは危ないことにノコノコ足突っ込むのが上条くんのお約束の
行動らしいから。もし、わたしが近くに居られるときなら、どんな方法ででも力になってあげたいっ
ていう女心、理解して欲しかったなあ……」
「……あ、いや、そのだな、あー、すまん、でもな、俺が危ないところにノコノコ、てのもアレだし、
それを置いといたとしても、女の子にだな、危ないところに――」
 テルノアの表情には、上条も少し慌てた。言われた内容に引っかかる部分が無い、ということもな
いが、それでも相手の気持ちを蔑ろにしたことになるのなら、自分に非があるのではないか。
 相手の機嫌を何とか取り持とうと、謝罪混じりの言葉を続けようとした。が、テルノアは上条がそ
の台詞を言い切る前に口を開いて。
「上条くんがピンチのときにー、このテルノアさんが颯爽と現われるわけ。それで、ぱちぱちっとや
って敵をなぎ倒してー、こう、可愛くウインクなんか飛ばしながらさ、『わたしの上条くんには指一
本触れさせないよ? そうしたかったら、この“素晴らしき”テルノアさんを倒して――』」
 半ば反射的に、上条は傍らから引きずり出したバスタオルを少女たちの頭の上に落としていた。
「さっさと風呂入って寝なさいっ!」

                     −*−
271行間二 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:10:47 ID:zcU+p9rh
同日・同時刻:ロンドン

「例の件だけど」
 年季が入ってめっきり調子の悪くなったフィリップス製の洗濯機を前に、いっそ全部手洗いをする
か? と頭を悩ませていた神裂火織の背後から、唐突に声がした。
 声を掛けられた神裂が振り向いて見ると、寮内なのに珍しく手ぶらのシェリー=クロムウェルが、
だらしなくドアの枠にもたれながら神裂を見つめていた。
「おや。シェリーではありませんか。どうしました――いや、例の件、と言うと……」
「ああ、そう。その件。やっぱり神裂、アンタが行きなよ」
「しかし、それは最大主教から……」
 何かの指示があり、それはシェリー=クロムウェルが果たすように、と言うことだったのだろう。
そして、そのためにどこかへ行かなければならない様子である。
 しかし、シェリーはその役目を神裂に譲りたいのだろう。聞き返そうとする神裂の声を遮る。
「……まだ、あそこにノコノコ行けるほども割り切れてなんかないのよ。それに」
 言いかけて、口ごもる。
「いや、今行かなきゃ、ダメなのかもね。行くよ。でも、神裂、アンタにバトンタッチするかもしれ
ないのは事実だから」
 自分の言葉に、不思議そうな表情を見せる神裂を見て、シェリーが付け足すように言った。
「自分の仕事はしてくるつもりだよ。でもね、一つ問題が起きてさ」
「……問題?」
「そう。問題。こないだやって来た、ローマの部隊長が姿を眩ましたのよ」

                     −*−
272行間二 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:11:12 ID:zcU+p9rh
数十分後:ふたたび上条宅

 バタン、と音がして急にユニットバスの扉が開いた。
 上条が慌てて振り向くと、まだ水気をたっぷり含んだ髪から雫を垂らしつつ、バスタオルを乱雑に
身体に巻き付けただけのテルノアと目が合う。
「言うの、忘れてたのよー」
 へへ、と笑いながら話しかけてくるテルノアに、上条の答えはとりあえずのところ一つしかない。
「身体とか、頭とか拭いて、着るもの着てから言いなさい」
 慌てて振り向いて、何ごとが起きたのか、とテルノアのその姿をじっくり見てしまっただけに、出
る声にも気まずさが漂う。しかし、そんな格好で出てきた当の本人はそれを気にもとめないばかりか、
「なによー。慌てて目、逸らしちゃってー。ピンからキリまで知ってるくせにー。もっと見て良いん
だよ? うりうり?」
 と、雫を零しながら上条に近づく。
「ば、馬鹿っ、いい加減に――」
「馬鹿はないわよねー。でも、真剣に話すか。実はさ」
 器用にタオルをたぐり寄せて、そのタオルで頭を拭きながらテルノアが話し始めた。とある組織と
の連絡が付いたこと。その組織の人間と、明日接触すること。それについて、上条たちに何か手間が
掛からないようにしたかったので、一人で行くこと、など。
「そうか。行く先、有りそうなんだな」
「うん。連絡、付いたのよ。どうなるかは判らないけどね。でも、無言では居なくならないから。こ
うしてられるのも、上条くんのおかげ、だしね。ちゃんと挨拶くらいは、してけると思う」
 どこか不安を感じるのだろうか。それとも、里心でも付いてしまったのか。テルノアの言葉にいつ
ものようなとぼけた感じは、無い。
 それでも、ここで自分がノコノコと出て行けるような話では無いのだろうし、上条とすれば、冗談
の一つでも言って送り出してやるべきなのだろう。
「就職とか、バイトの面接みたいなモンだろ? ダメだったらカミジョーさんが残念会、してやるか
ら。また来たらいい」
「残念会? その前に、壮行会でしょー? たーっぷり、サービスしてよ?」
 それまでの真剣な表情から打って変わって、にや、と笑ったテルノアが上条を押し倒した。その拍
子に、もともといい加減に巻き付けていたバスタオルがはらりと落ちる。
「こ、こらーっ! わ、わ、私の目の前でなにしてるんだよっ! とうまも鼻の下伸ばしてっ! い
っ、いい加減にっ」
 思わず叫び声を上げたのは、居候の先輩であるところのインデックスだ。それを見て、テルノアは
露わになった身体を隠すこともせず、さらに表情を緩めると、
「やだなー。さすがに貴女のこと蔑ろにはしないわよ? ほらほら混じって混じって」
 押し倒されたまま真っ赤に染まった上条に覆い被さるように、インデックスの身体を引き寄せる。
「ふふふ。覚悟して貰おうか上条当麻くん」
 その夜がどんな様子だったのか、後から思い出そうにも、とにかく白人さんの肌のベビーピンク、
しか上条の記憶には無かったりする。きっと、大変なことだったのだろうなあ、としみじみ思ってみ
たりするのだが。人ごとじゃないのだけれどね、上条当麻よ。

 そうして目覚めた翌朝、憶えたばかりだったのか、妙にぎこちない日本語で「ありがとう」と書か
れた紙切れが、きれいに畳まれた布団の上で揺れていた。
2734th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:12:27 ID:zcU+p9rh
『お願い、神様 Dream_come_true』

 そうして、上条家がそれまでのように二人と一匹に戻った、その日の学校の帰り道。
 奇跡としか言い様のない偶然で、上条当麻はスーパーのタイムサービスに遭遇した。自身の不幸体
質は、記憶喪失になってみても身にしみて判っている。こんなことに遭遇するのは天文学的確立では
ないだろうか。
 ともかくも、これまでの数日間で疲弊しきった冷蔵庫の空きスペースが埋まる。
 そう、これだけの蓄えがあれば、カミジョーさんちは籠城戦も(――ひとまずは、これまで同様に
部屋に棲息する食欲シスターさんのことは忘れて)戦えますよっ! と、買い物袋を抱えながら、上
条は上機嫌で帰り着いた学生寮のドアを開けた。
 すると、ドアの向こうでは、なぜか猛烈に不機嫌そうな表情のインデックスがムスー、と部屋の奥
に座り込んでおり、その前には、さらにどういうワケか、羽をむしられた鳥のような露出度の高い修
道服を着たアニェーゼ=サンクティスがこっちを向いて立っていた。
 アニェーゼが笑顔で上条を迎える。
「や、お帰んなさい上条当麻さン! お元気そうでなによりです」

「……なんで、今度はお前までここにいるんだ?」

 最近では、上条自身何が起きても驚かなくなりつつある。信じられないようなことなら、命に関わ
る事件から男女間の揉め事まで、もうよりどりみどりの食べ放題、いやもう腹一杯だ。
 突然現われたアニェーゼへの質問も、妙に冷静に口から出ていた。
「ガードの堅いところに潜入するのはお手のモンなんですがね、さすがに学園都市ともなると苦労し
ましたよ。実際のところは泳がされてンのかもしれませんけど……自分たちの関わった事件は、どう
にせよ学園都市でも把握されてると見た方が正解でしょうし、こっちも何か厄介を起こそうとここに
来たワケじゃねえですから、ちょっとの間ここにいるのは見逃してもらえるでしょうよ」
 そう言いながら微笑む赤毛の少女は、玄関の上条のところまで歩み寄ると、荷物を上条の手から取
ってキッチンへと置く。
「あ、悪いな…って、そうじゃなくって! 質問の答えになってないじゃん!」
 アニェーゼの自然な動きに身体が無意識に反応していた上条だが、さすがに突っ込み返す位の余裕
は残っている。
 上条の追い打ちに振り向いた少女は、一瞬だけ目を合わせると頬を赤く染めながら俯き、少年の制
服の端をちょんと掴んで、
「女の口から言わせるなんて…結構意地悪なんですね……あの、その、命の恩人に…お礼がしたいっ
て…もっと言わないと駄目ッすかね?」
 ぴったりと寄り添いながら恥ずかしそうにもぞもぞと呟くアニェーゼの姿に、さすがに上条の余裕
も吹き飛ぶ。自分も赤面していることに気が付き、慌ててアニェーゼから視線を逸らすと、部屋の奥
にいる居候シスターが漆黒のオーラを背負いながらこちらを睨んでいるのが見えた。
2744th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:13:08 ID:zcU+p9rh
 ……いや、見えてしまった。
「とーうーまー……」
「ど、どうしたのいんでっくすサン? ご、ご機嫌麗しくあらせられないようですが?」
 いつもこういった台詞が自爆の原因になっているのに、やっぱり尋ねてしまう。それに対し不機嫌
の色をさらに強めたインデックスは、
「いつもいつもどこかで私の知らないときにもとうまはとうまでっ! 私の目の前でも関係なくっ
て! ううっ、うう……や、やっぱり許せないかもっ!」
 猛烈な不機嫌に、どこかやるせなさとちょっぴりそれ以外の感情を表情に出したインデックスが
 ――どれだけ深い関係になっても、鈍い上条には含みの部分は判らないわけだが――、くわっ! 
と、このときばかりは上条にとって恐怖の対象でしかない口を大きく開いて飛び掛ってきた。
「お、お、俺が何をしたーっ!! 不幸だーーーっ!!」
 上条がいつもの台詞を叫ぶ。インデックスが上条を捕らえる早業に、アニェーゼすら手が出なかっ
た。白い影が実体を見せず迫り来る。
 狙い違わず、純白の猛獣のあぎとが哀れな捕食動物の頭部を捕らえた。

 純白のシスターに噛み付かれた上条が、悲鳴を上げる。まさに野生の狩猟者と捕食者のごとき惨状
に、その狩猟動物たるインデックスを止めようとしながらも、
(そう、この人は…まったく、普通の人だったんですね)
 上条が本当に科学側、あるいはどこか魔術側のスパイ的役割を負っているのではないのかと、何度
か調べようとしたときのことを思い起こす。
 不思議な右手を持ったこの少年は。
 学園都市という科学側の中心地に居ながら、確かにこの少年はまったく平凡な、むしろ学園都市の
中ではその力を目立った能力として認められていないだけに、そこに暮らす大勢の中に埋没していて
も当然な存在でしかなかった。
 魔術側について言えば、調べがついた限り巻き込まれているに過ぎない。裏に何かあったとしても、
この少年の関知するところでないのは間違いないし、裏などと言うのもアニェーゼの勝手な想像だ。

 だが、いや、だからこそ、だろう。

 この少年と関わってから、アニェーゼはあの夢を見なくなった。ミラノの薄暗く寒い、あの路地裏
の悪夢を。
 上条は、衣食住という側面でなら、アニェーゼのような苦しみは受けていない。
 が、この少年は物心ついたときから周囲に前時代的な差別でもって疎まれ(両親だけは愛情を持っ
てはいたようだが)、捨てられるように学園都市にやって来ている。
 そうして疎まれつつ育ってきて、それでも真っ直ぐなまま生きている。誰を分け隔てすることなく。
人を信じて、結果、皆に愛されて今がある。本人がそれを自覚しているのかどうかは判らないが。
 その上条だったからこそ、かたくなに凍り付いていた自身の心を目覚めさせることが出来たのだと、
アニェーゼは信じて疑わない。
 少女にとって、この不思議な右手を持つ少年は、真実の救い主だったのだ。
 本当に神を信じるようになったのは、この少年に出会ってからなのではないのだろうか。
2754th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:18:46 ID:zcU+p9rh
 上条からインデックスが離れる。
「死ぬ…頭蓋骨砕けて死ぬ……」
 呻く少年の傍らに座り込みつつ、アニェーゼはインデックスに困った顔を向けた。
「今回は本当に私の一存だけなんすよ? 彼が何かしたわけじゃねえんですから、乱暴は…」
「――ううっ。でも、とうまはやっぱりとうまでっ! いつもわた…あ、あう、もういいかもっ」
 悪戯を咎められた子供のような表情で、インデックスが顔を背けた。真っ赤に顔を染めている。そ
れが怒りによるものでないことは、アニェーゼにはよく判った。
(そう、そうですよね…、彼女も…。ルチアやアンジェレネも私の抜け駆けを知ったら、どんな顔、
しますかね……)
 脳裏をよぎった仲間の姿を振り払って、拗ねるインデックスに話しかける。
「私だってこの人に命、助けてもらったんです。直接感謝を伝えたい、それは、私にも権利ありませ
んかね? ちょいとだけ、アナタの上条当麻さん、貸してくださいよ」
「あああああ、あなたのって、そうだけどっ、って、そうじゃなくって、じゃないことなくって、あ
のあのあのね、ううっ――」
 あなたの、という言葉が予想通りに効果を発揮したことに、少しだけ胸がちくりとした。
 ロンドンでオルソラ・アクィナスが嬉しそうにこの少年の話をしたとき。神裂火織もそうだった。
調べを入れてたときの彼を取り巻く少女たちの表情。そして今。
(ジェラ…いや、私らしくも無い……でも、この感情に、今は…ウソ、付けないです…)
 顔を真っ赤にして正座するインデックスを見ながら、上条に覆いかぶさった。悪戯っぽい表情を作
ってみせる。
「じゃ、そういうわけっすから! たった今からしばらくの間、上条当麻サン、私のモンってこと
で! いつもは独り占めも一緒なんですから、OKですよね?」
 その声に、上条がガバッと起き上がる。跳ね除けられそうになり、アニェーゼは慌てて上条の首に
腕を抱きつけてしがみつく。
「ちょ、ちょっとお嬢さん方っ! いつの間にカミジョーさんで取引して? 本人の意思は……」
 横を向いて顔を染め、拗ねた顔のままのインデックスが答える。
「とっ、とにかくそういうことなのっ! 人の親切は受けておくものなのっ! わ、私が許してあげ
たんだから、で、でも、今回だけかもっ!」
 いやだから、と反論しようとして、それを遮るようにアニェーゼが上条の耳元で囁いた。
「そうですよ? 私だって結構、覚悟決めてきたんすから。サービスするから、遠慮なく受けてくだ
さい?」
 そう言って、上条が起き上がったときに首もとに抱きついたままだったアニェーゼは、少年の耳た
ぶに唇を近づけると――いきなり、それを甘噛みする。
「ひぃやああうっ!」
 ばっちり視界に入ってしまったその行為と上条の悲鳴とに、インデックスが「なっ!」と表情を固
くして立ち上がろうとして、うううと唸りながら座りなおす。上条には見えなかったが、アニェーゼ
が悪戯っぽくも、実に嬉しそうな表情をしていたことだけは伝えておこう。

「ま、覚悟決めましょうや上条当麻サン?」
 上条の背中に抱きつく少女の声は、喜色に溢れていた。

                     −*−
2764th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:19:31 ID:zcU+p9rh
「けっこう、手馴れてるんな…こう言うと何だけど、」
「意外でしょう?」
 上条の、聞きようによっては失礼な言葉に、けろりとした表情でアニェーゼが答える。
 朝、水に浸けたままにしておいた食器洗いから、洗濯物の片付け、風呂掃除と、上条が取り掛かろ
うとした先から、そのすべてをこの赤毛の少女に片付けられてしまった。
 なぜか真っ赤に顔を染めて、上条のトランクスをぎゅっと掴んで凝視していたときには、思わずそ
れを取り上げてしまったが。
「こう見えても修道女っすからね、一通りのことは仕込まれてるんすよ。共同生活ですからね。ま、
一般人が思ってるほどでもなくて…けっこう、かしましいって言うか、そのへんはあれです、日本で
は諺で言うらしいじゃないですか? 女三人寄ればなんとやら、ってね」
 思い出すかのように言って、にっこり微笑む。
 難しい顔ばかりが印象に残っていたせいか、歳相応な無邪気さを感じる笑顔に思わず上条のほうが
赤面してしまった。
「あ……」
 赤くなった上条の顔を見て、連鎖反応のようにアニェーゼも頬を染める。
「な、何べらべらくっちゃべってんでしょうね、私」
 恥ずかしそうに顔を背けると、アニェーゼはキッチンへと早足で立ち去る。
 ぼんやりとそれを見送ると同時に、背後から突き刺すような視線を感じた。
「ど、どうかしましたかインデックスさん?」
 視線の主が誰かなどという愚問を抱いたりはしない。おずおずと振り向く。その先では、思ってい
た通りの不機嫌そうな表情をしたインデックスが上条をじとっ、と見つめていた。
 が、目が合うと視線を慌てて逸らす。
「な、なんでもないもんっ」
「あ、いや、そ、それなら良いんだけどさ」
 その返事に、インデックスは赤くなった顔を逸らしたまま横目で上条を睨む。
「……とうまは…、おんなじシスターでもこっちに居るのは何にも出来ないなー、とか、そんなこと
思ってたんでしょ…?」
「ちょ、ま、待ったインデックス! どうしてそう言う話になるの? カミジョーさんまだ何も言っ
てません!」
「……まだ?」
 慌てる上条へ向ける目つきをさらに険悪にしながら、インデックスが呟く。
「やっぱりそう思って――」
 インデックスに掴まれていた三毛猫が、ふぎゃ! と鳴き声を上げてその手から逃れた。猫が逃げ
出したその手が、きつく握りしめられて蒼白になっていく。ふるふると肩を震わせる純白シスターの
噛み付きゲージがMAXになっていく様が、上条の目には確かに見えた。
 喰い殺されるッ! と上条の脳裏に閃いたそのとき、
「当麻さん? 大きいナベ、無いっすか?」
 と、キッチンから声が上がる。その声に、今にも飛びかからんと腰が上がっていたインデックスが、
空気が抜けたようにぺたりと座り込んだ。
「ううっ。とうまのばか」
 とりあえず、頭蓋骨の危機は去ったようだ。インデックスの様子が変なのは気になるが、とりあえ
ずは逃げてしまうことにする。
「あ、ああ、ちょっと待ってそっち行くから」
 振り向く僅かな間に、二人の少女の視線が交錯して、その一瞬に行き交ったものには幸か不幸か上
条が気付くことはなかった。



2774th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:20:55 ID:zcU+p9rh
「もうちょっと、場所、開けてください、もう一皿行くんでっ」
 気が付くと、大量の料理がテーブル、というかいつものちゃぶ台に並んでいる。
 意外、意外とあんまり言うのは失礼だろうとは思うが、アニェーゼが台所に立つ姿もぞの手際も、
上条にとってはまったく念頭にない姿だったためだろうか、驚きばかりが先に立った。
 どこからどこまでが本格派なのかは、普通の日本人の高校生に過ぎない上条当麻には見当も付かな
いが、自身の買い物袋の中身と、アニェーゼが上条の部屋に持ち込んでいた食材がイタリアンに変身
して目の前に並んでいく。
「こんな材料あったか? どっから持ってきたんだ?」
 間抜けな質問だと思いつつも、気の利いたセリフも思いつかない。
「私が持ってきたのも、学園都市で買いましたけど? 日本って、聞いてたとおりで。ホント、何で
も売ってるんでびっくりっすよ」
 にっこり微笑みながらアニェーゼが答える。
「あ、あー、そうか。気が付かないモンだな、毎日みたいに行ってても」
 何故だろうか、この赤毛の少女の自然な表情には、悪い意味でなく――慣れない。妙に動悸が激し
くなって、不自然に目を逸らした。
 逆に、少女はその上条のさまが可笑しくなってきたのだろうか、わざとらしく上条の視線の先に顔
を潜り込ませると、悪戯っぽい表情を作ってみせる。
「ま、私は日本のマーケットなんて初めてでしたから、逆に物珍しくって色々見て回っちゃいました
けど、普段から行ってたら、逆に変わったモノには目、行かないっすよ。それより、準備オッケーな
んで食事にしましょう? さあ、座って、インデックスさんも」
 急に声を掛けられ、インデックスもきょとんとした表情にしかなれない。勢いに押されて食卓につ
いて、その後になってから慌てて不機嫌そうな表情を作っている。
 その様子を見ながら苦笑する上条を、さらにその隣で見ながらアニェーゼが声を出した。
「まあまあ。兎に角も、せっかくの機会なんすから、食事くらいは楽しく行きましょう! あ、そう
だ、こんなのもあるんです! これは国から持ってきましたっ」
 ごそごそと、部屋の傍らに置いてあった鞄から、見事なカットの入ったワイングラスが3つ出てく
る。それを、インデックスと上条に手渡そうとする。
「あ、これがインデックスさん、こっちが当麻さん……」
 上条が受け取って、インデックスへと廻し、自分とアニェーゼの席の前に置いた。

「じゃーん。バローロです! いいでしょ? 奮発、したんですよ?」
 最後に出てきたのは、いかにも高級そうな大振りのボトルだった。
「ちょい待ち、それって酒じゃん!」
 上条が思わず声を出す。が、アニェーゼは平然とした表情でソムリエナイフを器用に使って、ボト
ルを開けていた。
「ちょっと無理して手に入れたんですけど…当麻さんと味わってみたかったのにな……駄目っすか?」
 上目遣いに上条を見やる。
 特に誰が、と言うこともなくこの手の表情には弱い。しかも、何故かさらりと流せないこの赤毛の
少女の視線に、思わず頷いていた。
「ま、まあ、ちょっとだけなら、な」
「ふふふー♪」
 上条の返事に、ぱっと表情を明るくしたアニェーゼがボトルを傾ける。三人のグラスが、深い赤紫
色の液体に満たされた。
 その嬉しそうな表情に、上条も無意識に見入ってしまう。ぼんやりとアニェーゼを見つめていると
――太腿に痛みが走った。
「はうっ!」
 慌ててその方向を向くと、いかにもムクれてます、といった顔つきのインデックスが脚を思いっき
りつねっていた。が、上条には顔を向けない。ギリギリと力を強めながら逆の手でグラスを掴むと、
「と、とうまにはバローロなんてもったいないかも! それにもう、とうまはしらふじゃないみたい
だしっ!」
 一気にグラスの中身を飲み干す。それだけで真っ赤になった銀髪少女だったが、アニェーゼからボ
トルをさらって次々とグラスを空けていった。
 その後の惨状は、上条としてはあまり思い出したくはない。アニェーゼの料理は絶品だったし、始
めて口にする超高級ワインは確かに美味だったが、インデックスが絡み酒をするとはさすがの上条に
も思いもよらないことだった。
2784th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:21:49 ID:zcU+p9rh
 そのインデックスはと言うと――床にだらしなく伸びていた。あんな勢いで飲めばそりゃあこんな
風にもなるだろう、と思い、ベッドに運び込もうと上条が手を伸ばす。
「ごめんなさい、でも上手く行きました」
 アニェーゼの言葉は唐突だった。
「へ? どういうことだアニェーゼ?」
 上条の疑問符に、少しだけ罪悪感を滲ませながらアニェーゼが答えた。
「彼女のグラスに、かなり深く眠っちまうように術式を刻んで貰ってきたんです――あ、でも、何も
ないです、ほんと、ただ眠るだけ。危険はないです。普通に目覚めます、自分で。何時間かは揺すっ
ても叩いても起きないってだけです」
 アニェーゼの言葉に、驚きと少しだけ怒りを覚えつつ、上条はインデックスを抱え上げた。やはり
軽い。いつも思うが、こんな軽くて小さな身体のどこにあれだけの食事が収まっていくのだろう。
「まったく、なに考えてこんなこと…。まあ、何事も無いってんなら……」
 上条はすっかり寝入ってしまったインデックスをベッドに寝かせると、アニェーゼに目線を送る。
危害を加えたりする意思が無いのは判っていても、ちょっとやることが乱暴ではないか、と。
「彼女には邪魔されたくねえんです」
 目線を向けてみると、アニェーゼはなぜか上条にぴったりと寄り添うように立っていた。少し頬を
染めているような気がする。
 あまりの近さに驚いて、そのまま壁に後ずさった。が、アニェーゼもそこにぴったりと連いてくる。
背中を壁に、前をアニェーゼに挟まれて動けなくなった。
 アニェーゼが視線をまっすぐに上条の目へと向ける。
 手を出そうとしてためらい、何度が手を上下させた後、上条のTシャツの裾をつまむようにつかん
だ。視線を離さないまま口を開こうとして、やはり声が出ないのだろう、ぱくぱくと唇を開閉させた
あと、かすれた声を絞り出す。
「……彼女が、あなたを、どう、思っているか、それが……判るから、今だけは、邪魔、されたくな
い……」
「じゃ、邪魔って、取引成立だろ? インデックスも、上機嫌とはいえなくても納得してんだし、何
の邪魔するって言うんだよ?」
 いくら鈍感な上条でも、ここまでの経過に立った今の雰囲気を考えれば、本能が状況の変化を教え
てくる。流されてしまえばどうなるか。何となく判ろうというものだ。
 苦労して目線を逸らすと、何か夢でも見ているのかインデックスが口を不機嫌そうに尖らせて、む
ー、と唸っている。
「……とうま、だれ…その子?」
 という寝言が聞こえてしまった。
(どんな夢見てるのインデックスさん! 俺をいったいどんな風にっ! で、いまとてもピンチなの
ですがっ!)
 目を挙動不審気味に躍らせる上条に対し、アニェーゼがさらに詰め寄る。その目は、やはり真剣そ
のものだ。
「でも、やっぱり彼女があなたを想う気持ちは……これでも同じ女です、判るんです……。だから彼
女が知らない時間が、私にも、欲しい」
 反論しようと口を開けようとして、しかしアニェーゼの続ける言葉に上条の声は掻き消される。
「私だって、何だって出来ることならしたい、でも、いつも一緒にいられるワケじゃない、あなたに
は、彼女が……、でも、でも、私だってあなたに一つしかない命を助けて貰った、だから、なんでも
差し出して、せめてもの感謝を――」
 アニェーゼはそこでいったん言葉を切ると、上条の目を見つめた。やや考え込むような表情になり
つつも、なぜか頬を赤く染めて俯く。しばらく下のほうに向けた目線を泳がせていたが、再び顔を上
げて口を開いた。
「そっ、それでですね、こっちとしてはっ……もう、なにか差し出してお礼にっても、もう何も無い
んです、だ、だからッ」
 口調に変に力が入ってきた。握った両手のこぶしが胸の前に上がってくる。見た目は微笑ましい、
のだが。
「いや、だからさ、俺としても何か見返りが欲しくてやったわけじゃないんだし、ほら、それにその
前は、仕方なかったのかもしれないけど、お前のこと、殴っちまった。だからお礼とか、そんな大層
にしてもらわなくっても……」
 上条の台詞に、赤毛の少女は、今にも泣き出しそうに瞳の端へ涙を浮かべて反論する。
2794th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:22:39 ID:zcU+p9rh
「そんなのっ、違うんですッ! わ、私は――シスター・オルソラを上からの命令で始末しようとし
たとき、その間違いを何も疑ったりしてなかった! でも、それが十字教のシスターとして、いかに
矛盾を孕んでいるのか、それまでも、もっと汚いこともしてきて、でも、何も疑いもしなかった、そ
の、歪んだままの心を、あなたは救ってくれた!
 ……だ、だから、ヴェネツィアでは仲間のためなら死んじまっても構わないと……っ! でも、そ
こにも、あなたは、それが私のためじゃなかったとしても、それでもそこに現れて、結果、今度は命
を助けてくれた――あなたは、あなたがそう思ってやしなくとも、私の命と、心を救ってくれたんで
すッ」

 目尻に涙を浮かべながら、アニェーゼ=サンクティスが叫ぶように上条へと言葉を投げかけた。
 その言葉には、かつてオルソラ寺院で敵として向かい合ったときのような、傲慢ながらも自暴自棄
な雰囲気も、その後女王艦隊で再び出会ったときの自己犠牲を隠した冷たさも無い。
 少女の本気に、上条は黙るしかなかった。

「こうして救われた私の――命と、心は、とっくに、主のものであると同時に、あなたのものなんで
す――。残ったのは、この、肉の体だけ…。だから、私は、それをあなたに差し出すことで、あなた
から受けた救いに報いたい」

 そこまで言って、上条の目を見つめ続けられなくなったのか、さらに顔を真っ赤に染めたアニェー
ゼは俯いて上条の胸に体を預けた。
 思っていたよりもずっと小さな体。インデックスとさして変わらないのではないだろうか。肩も、
首も、腕も、脆さを覚えるほどに繊細だった。俯いていても、フードを外した少女のうなじや耳が赤
く染まっているのが見える。
 小さく震えながら漏れる吐息の熱さが、上条の胸に触れた。
「あいやだからそういうことじゃあのその、あ、あ、アニェーゼさん? なんかとんでもないこと言
わなかった? ああああのね、じょじょじょ冗談はよしこさん?」
 思わず少女の肩に手を置きつつも、その言葉に思考が飛びそうになる。支離滅裂な、言葉にならな
い言葉が漏れた。
「あ、そうだ、おれ異教徒ですよというか無神論者ってわけじゃないけど信仰心とかないですよ少な
くとも異教徒なのは間違いないかだからねあのねその、ね?」
 舌が回らないのは、思考が追いつかないだけではないのだろうか。何杯も煽った深紅色のワインが、
相当に酔いをもたらしているのかもしれない。そう思い至ると、ただでさえ混乱した頭が急にずきず
きと痛み出した気もする。

2804th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:23:06 ID:zcU+p9rh
 しかし、そんな上条の事情にはお構いなしに、異教徒、という単語に反応して少女が顔を上げた。
 その顔は、なにかとっておきの悪戯を思いついたような表情に変わっていた。
「そう、そうなんですよ! あなた、異端ですらねえんです! 異教徒なんです! それに、私はロ
ーマ正教だから、そういうこと自体、しちゃ駄目なんです」
 その言葉と表情に、やっぱり冗談だったか、と上条は心の中で胸を撫で下ろす。ちょっとだけ残念
なような気もするが、それは気のせいだ。気のせい。
 わざと、少しとあきれたような表情を作ってアニェーゼに話しかける。
「ほんとにまったく、シスターさんの冗談にしてはスパイス効きすぎっていうか、驚かせ――」
「だから、あなたがガマンできなくなって私を襲っちまったらいいんです!」
「ぶはっ!!!!!」
 ガツンッ!!!!!!
 ところが、上条の声を遮って返ってきたのは、想像の斜め上どころか、イスカンダルあたりまでも
ぶっ飛んだ台詞だった。
 その、あまりにもあまりな発言に、噴き出しつつ思わず頭がのけぞる。のけぞった勢いで後頭部を
したたかに打ち付けてしまった。視界が真っ暗になり、同時に星が飛ぶ。打ち付けた後頭部を抑えて
しゃがみこんだ。
「い、痛つつ……つ、あ、あの、アニェーゼさん? なに、さらっと、と、とんでもないことを…の
たまってますか? スパイス効いてるどころじゃ……」
 座り込んでしまったまま痛みで立ち上がるのもままならないため、なんとか目線だけでも上げて話
しかける。
「だって、これ以上の解決法はねえでしょう?」
「かかかかか、解決法ってアナタっ」
 心配そうな表情になりながらも、アニェーゼの言うことはぶっ飛んだままだ。痛む頭を抱えて、状
況を何とか整理しようと上条は記憶を巡らせた。
 が、それを遮ってアニェーゼが囁く。
「なんで、この修道服、着てきたと思います?」
 思考を止められての質問だったが、改めてアニェーゼの姿を見直した。
 女王艦隊で出会ったときの、鳥の羽を毟ったような露出度の高い修道服だ。そう言われてみれば、
少女はローマ正教のシスターなのだから、オルソラ・アクィナスと同じ修道服を着ているのが当然な
はずなのだが。
 ちらちらと見える少女の素肌に、思わず顔が火照る。この火照りが、飲んだワインのせいだけでは
ないこともよく判る。
「…そうだな、なんでローマ式というか、本式のじゃないんだ?」
 とりあえず言葉を絞り出す。このままごまかしてしまってうやむやに、という考えも上条の頭に浮
かんできたのは事実だ。
 が、その考えはとうにお見通しといった風情でアニェーゼが上条を見上げる。
「一度……あなたに、脱がされちゃった…服…っすから。だから、この、修道服を…。前はいきなり
で、無理矢理だったけど、今度は……ちゃんと脱がせてほしい……の」
 言葉を紡ぐごとに赤くなるアニェーゼの頬だが、目は上条から離さない。最後は真っ赤になりなが
らも、小悪魔のような表情でねだるような甘い声を囁いた。

「……だめ?」
2814th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:23:34 ID:zcU+p9rh
「ダメに決まってるんだよ!」
 アニェーゼの背後から叫ぶような声が聞こえた。驚いた赤毛の少女が振り返る。
「なんで? 朝まで起きてくるはず、無いのに……」
 赤毛の少女の驚く声に、ふと思い出す。
「あ、そう言えば……グラス、右手で……」
 ふたたびアニェーゼが上条の方を向いた。
 失敗を悟ったと同時に、自らの『望み』もまた絶たれたのだと言う、悲しいのだろうか、悔しいの
だろうか、上条には読み切れない表情がその顔に浮かぶ。
「とうまは、とうまは―――」
 その向こうから聞こえる声もまた、どこか悲痛だ。それはそうかもしれない。インデックスにとっ
ても、上条との引き返せない関係は、嘘いつわりなく少女にとっての本懐だったのだ。
 誰にも奪われたくない気持ちがあっても、それは当たり前のことなのかもしれない。
 しかし、上条に迫っていたアニェーゼの瞳も、今、見せているその顔も、彼女の本気を隠すもので
は無い。
 アニェーゼの背後から聞こえるインデックスの声に、罪悪感のような、何かトゲのように引っかか
る痛みを覚える。しかし、ただ上条に会うだけのためにイギリスからやって来たアニェーゼは、学園
都市に『潜入』した、と言った。……と、言うことは―――
 上条の知りうる情報だけでも、学園都市とイギリス清教(それとも、その内部の『必要悪の教会』
と、だろうか?)が協力関係にあるらしいことくらいは見当が付く。
 先だっての事件の後、ローマから離反してロンドンに身を投じたアニェーゼとその部隊のシスター
たちは、もうすでに『必要悪の教会』の戦力の一部として組み込まれているだろう。それでいて、潜
入と言う言葉が出てくるのだ。
 間違いは、あるまい。
 この少女は、ひょっとすると、裏切りかもしれないと言う疑いを受ける覚悟でここに現われたのだ。
 スパイスがきいた冗談、などではない。端から本気なのだ。
 残った一つも上条に差し出したい、というその言葉も。

 インデックスを裏切るようなことはしたくない。しかし、アニェーゼの本気を無碍には出来ない。

 ならば。

「十字教のシスター様ともあろう者が、のこのこ現れてとんでもないこと言い出したんだ、これだっ
て……神罰、ってやつだろうさ」
 乱暴に言い放つと、上条はアニェーゼの肩を掴んで床に押し倒した。
「言うとおりにしてやるよ」
 そのまま、羽をむしられた鳥、という見た目の印象通りに隙間だらけの修道服に手を伸ばすと、右
の拳に力を込めてそれを引き裂く。
 あっけなく、意外なほどにあっけなく黒い布地はぶつ、びいいっ! と音を立てて破れ、赤毛の少
女の小さな身体が露わになった。
「「ひっ…・・・」」
 単に驚いているのか、それとも本当に怯えているのか、上条の突然の行動に小さな悲鳴が上がる。
声と同時に髪と肩が揺れ、むき出しにされた小さな乳房が震えた。
 そして、その背後で同時に響いた、掠れるような声。上条が一体何をし出したのかと戸惑う、イン
デックスの声だ。その声に怯む心をぐい、と押さえつける。

 飲めない酒に酔わされたのだから。理性など吹き飛んでいるのだから。それ故に、自分の行動を正
当化する必要さえないのだから。その証拠に、湧き上がる欲望はすでにこの少女を奪う準備を整えて
いるではないか。
2824th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:24:05 ID:zcU+p9rh
 両手首を捕らえて、頭の上に押さえつける。これもまた、想像以上に細かった手首は簡単に上条の
片手に収まり、床に押しつけられてしまった。
 破られてただの黒いボロ布になってしまった修道服を無理矢理引きはがし、傍らに投げ捨てる。少
女が身に纏っているのは、もはや小さなショーツと、首からぶら下がる十字架だけだ。
「う、……ああ…」
 アニェーゼが呻いた。心なしか、怯えた目をしているような気がする。心の奥に無理矢理押さえつ
けた罪悪感が、そして、自分から少し離れたところで動けないでいるインデックスに対する後ろめた
さと、アニェーゼの望みだから、と、胸の中の欲望を正当化しようとしている自分への嫌悪感が、ふ
たたび上条の心をよぎって、
 それでも無理矢理に手を動かして、修道女として純潔を守るべき場所を隠した小さな布きれをむし
り取った。
「やっ、あっ――」
 秘所をうっすらと隠す赤毛が露わになり、アニェーゼは閉じた脚をさらに強く合わせて、小さく呻
きながらそこを隠そうともがいた。
 そうして呻く赤毛の少女に、上条は出来る限り酷薄そうな笑みを作って囁く。
「誘ってきたのはそっちだろ? お望み通り、獣姦の目に遭わせてやるから」
 少女の膝の裏に、空いた手を差し込んで持ち上げる。くるりと手首を返して持ち上げた脚の足首に
手を掴み直して、ぐっと外側に足を開かせた。
 羞恥に顔を真っ赤に染めたアニェーゼが、そうさせまいと脚を閉じようと抗い、上条はしかしそこ
に身体を押し込んでその抵抗を阻む。
「へえ、綺麗なピンク色、してんじゃん」
 脚を広げられて露わになった、男を知らないアニェーゼの花びらを食い入るように見つめた。
 羞恥に揺れる身体は赤く紅潮し、怯えるように花びらの襞がぴくりと震える。
「……や、イヤあ……、み、見ねえで、下さい…」
「ふうん。じゃあ、見るのは勘弁してやるからさ。代わりに、いきなりだけど、食わせて貰うから」
 羞恥に震えるアニェーゼの声に、極力乱暴に聞こえるように声を絞り出して、上条はさらに深く少
女の身体に覆い被さる。
 足首から手を離した。離した手でジーンズのジッパーを下ろし、どこか罪悪感を感じながらも、そ
れでもこの赤毛の少女の白い肌にガチガチに硬くなっていたその分身を引きずり出す。
「野獣は前戯、するのか? まあ、いっか。獣以下でも。どうせ、俺が気持ちよくなりたいだけだも
んな、獣以下な異教徒が」
 引きずり出した分身を握って、少女の秘所にあてがう。インデックスのそこも、最初は本当に入る
のかと思うほど狭かったが、この赤毛の少女もさして変わるものではない。体格もそう変わらないし、
あてがったそこも同じように小さい。
 そこに無理矢理突き入れれば、どれほどか苦しいだろうと思いが至りそうになり、それを振り払う。
「行くぞ…っ」
 うっすらと湿っていただけに過ぎない小さな隙間に、きつい抵抗を感じながら硬くなった分身を突
き立てる。ぶちぶちぶちっ!と引き裂くような感触がその先端に伝わり、
「いぎ…っ! うあああ、ひあ、ぎぃ、ひっ、」
 全身を仰け反らせ、ガクガクと暴れるように震えながらアニェーゼが悲鳴を上げる。仰け反って震
える小さな胸の上で、十字架がすべり落ちることなくふるふると揺れる。
「ひう、ううあ、あぐう……」
 正気の色を失いそうなほどに瞳を見開き、激痛にもがくアニェーゼの悲鳴をできうる限り無視して
さらに突き進む。ごくかすかなこつん、という感触を伴って、上条はその一番奥へとたどり着いた。
 純潔を引き裂かれた襞がぴくぴくと震え、その震えが突き刺さった上条の剛直へと伝わる。
 奥までたどり着いたことで上条の動きが止まり、それで痛みが治まったわけではないが――少女の
身体から少しだけ力が抜けた。
「ひう、はあ、はあ、はあ……」
 目を虚ろにして、精気のない喘ぎを繰りかえすその少女に、上条は吐き捨てるような口調を作って
言い捨てる。
「馬鹿なこと言い出したばっかりに、異教徒の、獣に奪われて、気分はどうだ?」
 その言葉を――わざと大きな声で――アニェーゼだけではなく、背後で後ろを向く銀髪の少女にも
聞こえるように言い放ったあと、上条は苦しそうに息を吐くアニェーゼの耳元に唇を寄せた。
「許してくれとは言わない、でも――」
 ささやく上条に、半ば目を虚ろにしながらもアニェーゼが声を絞り出した。
2834th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:24:43 ID:zcU+p9rh
「だめ、ですよ上条さん……、途中で、止めたら…。私が、自分で、望んだこと、っすのに…。彼女
が、禁書目録の、彼女がいるのに、私の望み、叶えてくれるために、下手な、演技……」
 アニェーゼは目の焦点を少しでも上条に合わせようとしながら、痛みに引きつる顔を少しでも微笑
ませようとしながら、言葉を無理やりに紡ぐ。
「私のため…って……、少しでも…、思うなら、最後まで」
 そうしてから、くう、と小さく呻きながら息を継いで、アニェーゼは呟いた。
「あなたに突き落とされるのならば――地獄だって構わない……」

「……馬鹿野郎」
 小さく呟き返す。インデックスも、誰も彼も、どうしてこんなにまっすぐな目をしているのだろう。
悪いのは、やっぱり俺だけじゃん、と独りごちながら、上条はその罪悪感を無理矢理に欲望で覆い尽
くした。
 声にもならないほど小さな声で、動くぞ、と呟いて、奥に突き刺さったその分身を半ば引き抜く。
引き裂かれてまとわりつく襞が引きずられ、ふたたびアニェーゼが苦悶の表情から悲鳴を漏らした。
「きはっ……あぎい、うあああ……っあく」
 少女の決意に、気持ちを割り切らせた。それが、上条の心情にどのような変化をもたらしたのだろ
うか? 赤毛の少女がビクビクと身体を震わせながらも苦痛に耐える姿に、どこか言い様のない興奮
を憶え始めた。
 もしかすると、それはアニェーゼも同じなのかもしれない。苦悶の声を上げながらも、引き裂かれ
て迸り出た破瓜の血に透き通った蜜が混じり初めて、上条が数度ストロークを繰り返すと、その赤い
血よりも多くの蜜が零れて伝った。
「ひあ、あ、ああ……っ、あふ、くは、は、か、かみじょ…う、さ、……ン……」
 アニェーゼの声に、痛みを感じているのは間違いない、そのことは判るのに、艶と喘ぎが混ざり始
める。
「くは、はっ、はっ、ふああああああ、あうんっ……」
 男には決して想像の付かない痛みを感じながら、それでも上条に貫かれた――上条に――というこ
とが、アニェーゼの心に苦痛よりも大きな悦びを沸き立たせる。
 うれしい。だいすき。
 言葉にしようにも、それは苦痛が阻む。言葉では伝えられないが、それでも、巨大な何かが迫って
くる。頭の中が真っ白になる。この、なにがどうとか言い表せない悦びが、意識を覆う。
「お、俺も、もう……っ!」
 本当に真っ白になりそうな瞬間、上条の声が聞こえて、同時に深く突き入れられて。
「あっ、ああっ、あああーーーーーっ!」
 アニェーゼは、本当に真っ白になった。
 意識が飛ぶギリギリの瞬間に、上条の熱い欲望が自分の胸やお腹に飛び散るのを感じた。
(獣、姦、だなんて…。……出来、すぎ…ですよ、かみじょう、さん……)

                     −*−
2844th Term ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:25:33 ID:zcU+p9rh
 いつの間にそこにいる……ではないな、無理矢理引きずり込んだんだから。と、上条は自分の胸の
上に全裸の上半身を横たえたインデックスに視線を向けた。
 上に乗せて、許しを請われても止めずに突き上げて果てさせた。繋がっていた部分を抜いた以外は
そのときの体勢のままだ。
 初めてなのに、結局はあの後も数度致してしまったアニェーゼはと言えば、上条の腕を枕にこれも
またピッタリと寄り添っている。
 上条の視線に気付いたインデックスが、ふう、と溜息を吐きながら呟いた。
「……とうまがあんなこと言い出したあと、あそこまで徹底してするとは思わなかったかも…」
 インデックスの言葉にきょとんとする上条を見て、傍らのアニェーゼが笑った。
 さらにきょとんとする上条に、笑うアニェーゼが解説してくれる。
「いや、その。……外に出されちゃったっすから」
「へ?」
 『行為は子をなすためのもの』がローマ正教の本来である。精を注ぎ込むのではなく、その外で散
らしたのなら、それはローマ式にとっては冒涜以外の何者でもないのだが。
 しかし、知識の元々中途半端な上条にはますます判らない。大量のはてなマークを浮かべるその様
が可笑しくて堪らない、と言った風のアニェーゼが、インデックスの独占状態だった上条の胸にその
身体を乗り上げる。
「いや、別に判んなくってもいいんすよ」
 頬を染めながら、上条を見下ろしてアニェーゼは言う。
「言ったとおり、これで私は寸分残らず上条さんのモノっすから。私としては、結果オーライってこ
とっす」
 そう言って、アニェーゼは上条の頬を挟むように手を伸ばすと、すっと目を閉じて、唇を寄せてき
た。近づく少女の唇に、少しどぎまぎしつつも為されるがままにしていた上条だったが、
「……調子に乗り過ぎかも」
 傍らから声と手が同時に伸びてきて、上条の顔を塞いだ。顔を覆う手のひらの、指の隙間から頬を
ふくらませたインデックスの顔が見える。
「もうちょっとくらい、貸しててくれても良いのに」
 こっちはアニェーゼの声だ。ちぇー、とわざとらしい舌打ちをしながら、上条の身体の上から下り
るのが判った。アニェーゼの肌の感触が離れてしまうと、ずっと上条の胸の上に乗りっぱなしだった
く肌が――正確に言うと、押しつけられていた小さな乳房が――躙って昇ってくる感触がする。顔を
塞ぐ手が離れると、アニェーゼに替わってインデックスが上条を見下ろしていた。
 憮然とした、しかし、さっきまでの上条と同じように、作っている表情と判るインデックスが上条
をじとっ、と睨む。
「私の知らないところで、何してるのか判かんないんだよとうまは。本当は、あと何人、手、出した
の?」
「……あの……、インデックスさん?」
 引きつった顔で上条が答える。それを見て、インデックスは表情から力を抜くと、呆れたような溜
息を吐いた。
 そうして上条の首を抱いて、やや強引に唇を合わせる。柔らかい唇の感触が離れると、その唇から
は今度は声が漏れ出てくる。
「とうまが危ない目に遭うのはイヤだけど。どうせ自分のため、って誤魔化すんだもんね、でも、そ
れでいちいち女の子を引っかけてくるのは、もう、してこなくても良いんだよ、……ほんとに」
 反対側でアニェーゼが吹き出した。
「上条さんがどんなつもりかはともかく、受け身でも浮気が心配ならロンドンには連れて来ちゃダメ
っすね、狙ってる人数、どれくらいいるか……。誘い受けには弱そうだし」
 好き放題言われている、と上条は二人の少女に交互に視線を慌てて廻らせながら、言葉が付いてこ
ないままに口だけをパクパクと動かす。少女たちが、それを見てふたたび笑った。

 どうしてこんなに笑われてしまうのだろう。
 流され気味なのは認めるけど、と上条も苦笑いを浮かべた。
285579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:29:36 ID:zcU+p9rh
今回は以上。

アニェ、書き出したのって4スレ目だったんだ。うん。
みんな忘れてただろうなあ。どれだけ放置してんだおれ。
286579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/09(月) 18:31:51 ID:zcU+p9rh
.   /⌒ヽ
  /    ) そろそろ帰りますね・・・
  |    /
  | /| |
  // | |
 U  .U
287名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 18:45:43 ID:aJA0ESXy
GJ
288名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 20:04:13 ID:F7gI3hFS


あれ、テルノアって何巻目に出てきた人だっけ? と全巻調べてしまった俺も乙。
289名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:22:24 ID:m5k1CfF7
乙&GJ!!
地味に待ってたんでとても嬉しいぜ
290名無しさん@ピンキー:2008/06/09(月) 21:57:56 ID:ObC7yxVR
テルノアさんはドラマCDのキャラだから小説でてへんねん
291名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 01:20:08 ID:TI/+kWuw
GJっす!いい!!
うおっ、もしかして次はシェリー?やっほーい。と期待する俺がいる
292名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 06:27:44 ID:igVwqdE9
ヒィッツカラルドGJ
293名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 21:59:26 ID:I3gP7RTM
電磁砲かってきたどー
木山ってこんなキャラだったっけ?w
294名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:06:54 ID:niFvntxx
小説一本、あればいい。
今回はヒロイン三人か…
295名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:28:21 ID:T3rfdUvr
テルノアって絵ある?とりあえず今は金髪少女を想像してるんだが
296名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:03:08 ID:uqffkzQY
電磁砲の木山が可愛いよ。ツボにはまったみたい。
297名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:43:29 ID:cDsSUW+i
そういや初めて正面向いたなぁ、白カチュ娘
結構ペタン娘だったのね
298名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 01:01:46 ID:0Wwcb6T4
それよりもインデックスの胸けっこうないか?
美琴よりあがが…
299名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 02:47:26 ID:6zV+BE4l
上条さんが毎晩頑張って育てました


「よしインデックス、今夜もいつもの始めるぞ」

「うん…ねぇとうま、私の胸…大きくなってるかな?」

「おぅ、最近特に目立ってきた感じだな」

「えへへ、そうかな。この胸はとうまが育てたんだよ。だからとうまの好きにしていいんだよ」

「なんか改めて言われると照れるな。…さぁインデックス、こっちへ…」

「とうま、今夜も優しくしてね」



これが限界
300名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 03:05:21 ID:odfl6+my
エロパロも16巻ネタ解禁でよろしいか?
禁書先生の胸の著しい成長についておいちゃんから一言いただきたいところです
301579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/11(水) 05:27:08 ID:+RwEG8GK
16巻まだ来ないよ……。
bk1のばか(´;ω;`)
302名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 06:36:38 ID:cDsSUW+i
禁書の胸予想
1・上条さんの育成成果
2・食っちゃ寝による自業自得
3・ハイムラーのミス、現実は非情である
303名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 07:00:40 ID:Zqff0/yB
11巻の時点では、ぺったんを確認!

仮にも禁書なんだから
胸部増量の術式とかあるんじゃね?
304名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 07:49:26 ID:9ZT/WbqP
>>300
あれでも一応外人だし
305名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 08:00:13 ID:+c+j0luK
公式のねーちんは違法
もにゅもにゅする
306名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 09:41:41 ID:7xbxxo/s
公式サイトの上条さんが別人に見えるのはなぜ?
307名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 10:20:31 ID:2fjvBuY5
おや…? だてんしめいどのようすが…
おめでとう! だてんしめいど は だてんしエロめいど にしんかした!

>>306
アニメ仕様だろうとは思うが俺にも別人にしか見えないから安心するんだ
あと>>305のいう公式はおそらく絵師のサイトのことだと思う

しかし新刊p225の絵を見るとそういえば神裂さんじゅうはっさいだったねと
308名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 11:03:38 ID:9nqb2gL5
たしかにアニメ上条さんの顔はなんか歪んでるような感じだけど
MAGAZINEの表情のある顔はまだましだったから、うごけば多分大丈夫だと思いたい
□□は普通だったのになんでだろうね
309名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 12:57:29 ID:XTuNvWZO
自覚した美琴さんが病院・病室を調べて一番乗りに見舞いをするつもりが、そこにはすでに銀髪シスター、隠れ巨乳、堕天使メイドの姿が……
そして固まっている美琴のあとから続々入ってくるおでこ、巫女、桃色幼女、シスター、etc.etc
という電波が
上条さんの競争率は一万倍以上。修羅場勃発したらどうなるんだろう?
310名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 13:29:46 ID:FLTT9ryb
街一つくらいなら軽く焼き払えるね。
311名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 14:41:35 ID:0XxMp5Ei
俺的に言えばなんかカラーの舞夏がやけにでかかった気が、土御門ピンチッ!!
312名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 15:22:16 ID:k/R4FUNB
超電磁砲の木山日記で盛大に吹いたwwww


木山先生いいなあ。上条さんとフラグ立たないかなあ
313名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 18:25:42 ID:3S1RaizA
まて諸兄らよ。風呂場の禁書のポーズに注目してみよう。
そう、あの谷間は寄せていただけにすぎないんだよ!!
314名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 18:55:03 ID:El6NXhej
>>309
それが第三次世界大戦の始まりである
315名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 19:13:05 ID:qTa3o9KW
>>313
少なくとも寄せれる程度にはあるのか
316名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 19:24:22 ID:rFwHZgok
最近のはいむーの絵ってぷにぷにしてるよな
禁書知るまでははいむーってあばら骨が出てるような女の子書くのがメインの絵師だと
思ってたからちょっと意外
317579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/11(水) 19:38:15 ID:+RwEG8GK
16巻届いた。ざっと速読した。じっくり読むのはまだこれから。
ただ、おいちゃんはやっぱりメインヒロインは禁書だと思った。

>>300
ふはははは、圧倒的ではないか、わが軍は!


なんか書けそうかも。
318名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:11:53 ID:6zV+BE4l
お願いします
319名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:26:00 ID:ZnpXznkA
落ち着くんだ、兄弟。
冷静に最新刊以外の禁書のプロポーションに着目してみてくれ。
そう、寄せて上げられるほどの胸肉すらついていないんだよ!
320名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:57:43 ID:VuRdg//a
なんてこった。やはり禁書のキャラ達もすくすくいろんな所が成長中なのか!?
321名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 21:59:57 ID:fkZ4K0OA
作中では3ヶ月程度しか時間経過してないのにな
322名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:22:43 ID:plHEo1Mn
中学生くらいまでなら、3ヶ月あると結構変わる
3ヶ月で背が8センチ伸びたとか、そういう経験はあるだろ?
323名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 00:29:40 ID:pB1waPMO
そもそもあれだけの量食ってんだからどこかに肉が付くのは自明の理。
このまま順調に育てばねーちんまでは行かずとも中々のレヴェルまでは行くのではないかと、
やべ、将来楽しみだ
324名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 01:17:59 ID:zxnWKDxV
白カチュ娘、ヒンヌーだなあ。彼女はきっとクーデレだ
325名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 01:39:09 ID:3SZndFZ9
>>324
クーデレはシスターズでしょ
326上条さん日記(遊び人?):2008/06/12(木) 11:41:26 ID:Vh7CYBYq
○月α日
 突然のステイル来訪。インデックスにあれこれと買い与えようとしていたが途中で小萌先生に遭遇したことで
有耶無耶に。どこからか現れたらストオーダーも加えて晩御飯を食べに行こうと言う話になったのだが、上条さんは
逸れてしまいました。今、この日記は部屋でさびしくカップ麺を



○月α日
 カップ麺をひっくり返すなんて………不幸だ。日記が一ページおしゃかになった。
 ところで黄泉川先生からインデックスたちを保護したとか言う電話があったのだが、一体何をやったんだ、ステイル?


○月β日
 ステイル・マヌグス14歳。
 ロリコンの容疑で誤認逮捕。これは土御門から聞いた情報だ。
 身元引受人としてわざわざ神裂がやってきたらしい。
 あれ、でも神裂も上条さんとそんなに変らない年齢だった気が………


○月γ日
 聖人神裂滞在中。土御門にからかわれながらも、家の家事全般を請け負ってくれている。
 料理もうまいし、普段はそんな暴力的でもないし上条さんとしてもいいこと尽くめなのだが、
一つだけ、調子に乗って料理にあれこれ口を出すと最初はいろいろと対応してくれるのだが、しつこいと最終的に
 「黙れこのど素人がっ!!」
 と一喝される。一喝されたインデックスは部屋の隅で小さくなり、上条さんはこれを聞くとなんか右手の古傷が痛む。


○月θ日
 アニェーゼがやって来た。インデックスとのつーショットは色違いの類似品みたいな感じで纏まりがいいのだが、
神裂とのつーショットはなんかちぐはぐと言うか、凸凹コンビってレベルじゃない。
 アニェーゼがしばらく泊めて欲しいとのこと。いろいろとまずいのでお断りしようとしたのだがインデックスの事を盾に
押し切られてしまった。神裂も半分住んでいるようなものだし、我が家の人口密度がえらいことに。


○月ζ日
 お隣の怪しい義兄妹が珍しく喧嘩したらしい。土御門が家出した舞夏を必死に探している。
魔術まで使おうとしたのはさすがに泊めておいたが、あろう事か上条さんが匿っているのではないかと疑ってきた。
とりあえず今我が家にそんな隙間はないことを説明しておいたが………
 全く、今この部屋を見回しても、シスター、シスター、メイド、ねーちん、ピンク教師、クラスメート二人組み、おっぱいめがね。
もはや人口爆発だ。


○月ε日
 昨夜日記を書き終わった後、何かに躓いた上条さんの右手が風斬に触れそうになると言う恐ろしいニアミスが発生。
とっさに両手を引っ込めたところ柔らかい何かに顔からダイブしてしまった。
 まあ、その柔らかさを堪能するまもなく地獄にダイブする羽目になりましたがねー

 
○月ν日
 珍しく御坂妹の方と遭遇。上条さんの後ろの女の子軍団に驚いていたようだが、皆で喫茶店に入って少し世間話。
聞くところによるとオリジナルが近頃荒れているらしい。夜な夜なスキルアウトを狩っている能力者を手ひどく痛めつけているらしい。
いいことじゃないか、と言ったところどうやら明らかにオーバーキルな八つ当たりらしい。
 一体何があったんだ。
327名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 12:21:54 ID:eINPnxoL
ストオーダーが一瞬誰かわかんなかったw

上条さんとステイルは不幸ですね、GJ
328名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 13:08:46 ID:MDL5MmOg
>○月ζ日
舞夏いるじゃねえかw
329名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 14:08:17 ID:hzqcpq+O
ど素人噴いたwwww
330名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 14:29:29 ID:fnmSE5BI
インデックス×当麻×秋沙の3Pはまだか!?
シスターと巫女さんをダブルで犯っちゃう背徳感がたまらないYO!
331名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 14:33:39 ID:FMwbl2b6
>>326
さりげなくメイドがいる事に気付くとじわじわきたwww
332名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 16:47:09 ID:eINPnxoL
上条さん×五和×対馬の3Pという電波を受信した



書けるかだろうか…
333名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 17:10:04 ID:MPXhuwIr
対馬は・・・!
口調に・・・!
癖がない・・・!
334名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 18:30:47 ID:XQELKIzv
上条ハーレムワロスw GJ!!
335名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:02:30 ID:JhtTXSA4
ワラタwwwwGJ!! とりあえずこのステイルはヤケ酒突っ込んでそうだ。

対馬はカミジョーさんとの接点がないからなあ。貧乳長身は俺もスキだけど。
しっかし、やっぱ五和ってヤンデレの素質あるよな。
336名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:26:59 ID:zxnWKDxV
>>335
巨乳で家庭的な女の子はヤンデレの素養がある。ソースは俺。
貧乳で非家庭的なインデックスはヤンデレる恐れなし。
337名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:58:01 ID:ofdIYeGV
16巻読んで
五和にグッときたー
338名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:57:17 ID:WWXU9cSN
ねーちんはSもMもいける貴重な人材だ
アックア傭兵時代のハードボイルドぷりに吹いた
アックア×第三王女を期待
339名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:57:29 ID:lWNU0ZXT
むしろここは建宮×対馬。はいはいどうせ少数派ですよー。
340名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 01:23:59 ID:tD+/dV3N
誰か五和さんの話書いてくれると・・・いやもういい自分で(ry
341名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 02:38:19 ID:IesZeBh4
つーか、2巻前にもメインヒロイン張ったのに
これまでに五和の話が全くないのが・・・
342名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 03:56:27 ID:vrtB+eiQ
>>336
ヤンデレるインデックスも見てみたい。

そんなことよりガンガンコミック版のあとがきの姫神(10年前)に萌えた俺はきっと孤独。
343名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 06:17:06 ID:9t9cZ2zi
ガンガン版後書きとコメントにおける姫の扱いに俺が潤った。
344名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 07:44:52 ID:0VqeSltc
てかなんで姫神放置なん?2巻竜王の顎とか出ててるから飛ばしたらまずいんじゃ?
345名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 08:03:50 ID:18rChDyq
sageろヴォケ
346名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 08:13:18 ID:LycDX99x
なんでインデックスポーカーにステイル入ってないの・・・?
浜面は入ってるのに!
347名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 08:39:25 ID:SSQ6tzVs
ポーカーに姫神もいない…
348名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 09:52:13 ID:qkCcrO84
姫神よりミサカの方が需要があると判断されたからだと思います
349名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 16:17:32 ID:WMribbNc
今のうちに五和はもらっていきますね。
350名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 16:30:57 ID:sjEoE6I1
だが断る
351名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 16:31:51 ID:cTPe5WeM
>>349
一々殺すのも面倒臭い
そんな幻想、テメェで何とかしやがれ
352名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 18:34:10 ID:IISmwvRF
>>338
俺はむしろ騎士団長×第三王女を…
353名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 18:49:43 ID:FYGH4IOZ
インデックス×ヤンデレ=ヤンデレックスという思い付きが暴走

上条「インデックス、スライドエボリューションッ!」
テレレレッテッレー!!
上条「ヤンデレックスモンッ!」
354名無しピンキー:2008/06/13(金) 21:07:44 ID:sg9C+5MT
>>353
そこでフロンティアをもってくるお前のセンスに脱帽
355名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 21:14:03 ID:CTMG27jE
このスレには姫神分が足りない。
356名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 21:30:18 ID:ppQvz5pf
五和分も足りない!
357名無しピンキー:2008/06/13(金) 21:35:10 ID:sg9C+5MT
そしてなによりもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
>>357
358名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 22:22:09 ID:7ngbDT9q
初版の最新刊をタイミング外して買えなかったのだが
昨日重版出てたのを見つけたので確保。今読み終わったトコなんだが。
熱い展開で百面相がとまらねぇ。俺きんもー☆

…tu-kaねーちんはともかく段々建宮もコワれてきてる気がするんだが気のせいか?
359名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 22:47:11 ID:SDXSUjoA
てか上条さんが一方的にぼこられた相手って何げ聖人だけですな
360名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 23:00:40 ID:rwGHSiJF
>>359
つっちー
361名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 00:00:19 ID:t64ALYXC
>>339
まさかの同士発見w
362名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 00:16:46 ID:LScMz7c7
割愛された部分、“聖人”が“性人”になったんだろうなあと妄想
363名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 00:26:07 ID:gaaFk65A
>>362
例のもの着用で突貫→トウマ冷静に突っ込み→禁書純粋な目で追い討ち
→神裂感情リミットオーバー→大惨事wと予想
364名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 01:26:05 ID:4QOi18vh
>>342
俺がいるぜ!!だがそれ以上にも、テンションの高い姫神に萌えた
365名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 02:24:55 ID:ULyLFSx4
ぃぇあhaaa
     あげあげー♪

わかります
366名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 03:22:46 ID:eIyAqjGm
とりあえずみんな落ち着くんだ

落ち着いて全裸になってち○こ出して正座するんだ

そうすればゲッペルさんがやってくる
367名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 04:18:56 ID:LScMz7c7
>>366
ドンガーさんが俺を冷めた目で見てるんだ……
368名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 11:54:58 ID:O6zruhub
>>366
頑張って俺もエロSS書こうと思うんだが・・・
ドンガーさんがやってきて筆が進まなくなるんだ・・・
369名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 16:47:35 ID:ULyLFSx4
総員に告ぐ!直ちに>>368のゲッペル・ドンガーを拉致及び監禁せよッ!
繰り返す!>>368のゲッペル・ドンガーを捕らえよッ!
370名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 18:47:25 ID:YRtDwk04
そのうち気持ち良くなってくるから、捕らえなくても大丈夫。
371名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 21:56:29 ID:k55+jqGE
>>368
客観的に自分を見る思考を封印するんだ。
372名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 05:02:36 ID:QMUpjD7E
373名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 13:16:05 ID:ghUiXbGR
15巻で生き残った連中のこれからも気になるよな。
BABABAは狂った、しょっちーとkinuhataは満身創痍だから次の登場は先になりそう。
出てきそうなのは定規とメグ姐だよ。実は定規よりメグ姐にまた登場してほしい俺が居る。職繋がりで黄泉川辺りと絡んでこないかねえ
374名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 16:05:31 ID:x3en4vh0
16巻のカラーページ弄ってみたけど御坂本当に胸無いのな。手のひらで覆えそうだ
375名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 16:15:19 ID:nWEX17LX
ハイムラーのHPに「16巻カラーページに手違いがあることをお詫びいたします」的な一文が載る日はまだですか
376名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 18:23:52 ID:8XepvyRg
手違い?いいえ、胸違いです
377名無しピンキー:2008/06/15(日) 18:27:28 ID:rO8BXXqX
PCがぶっ壊れてから必死に金溜めてやっとPC手に入れて戻ってきた
しかし鳥忘れちまったぜorz
378名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 19:07:14 ID:jKLUa5G8
OK、おまいら折角だから採決を取ろう。御坂とインデックス乳無い方がいい人手ぇ挙ぁげてっ!
379名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 19:19:26 ID:OLdgRpPD
ないほうがいいぞッ!
380名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 19:23:10 ID:PHIGk0Eq
御坂は将来ばいんばいんになるし
血統的に
381名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 19:40:30 ID:c5p9UYUA
身体的形質は隔世遺伝だと言います
御坂のお祖母ちゃんが貧乳なら…っ!!
382名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 19:43:53 ID:OLdgRpPD
ここで胸の大きいシスターズ出現ですよ
383名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:01:10 ID:8XepvyRg
まぁ、巨乳でも貧乳でも俺の妄想しだいでどうにでもなるけどな
384名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:08:45 ID:OLdgRpPD
>>383
その幻想(ry
385名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:15:34 ID:PHIGk0Eq
いかに幻想殺しとはいえ、妄想には手も足もでまいっ!
386名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 21:34:13 ID:8XepvyRg
消されても無限に溢れでます
387名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 22:07:10 ID:EgMytxZL
オリジナルと同席してタンクトップで伸びるシスターズ
オリジナルと大きく異なる断面積変化曲線が見えてハジけるオリジナル
しかし発泡ウレタンの緩衝パッドが透けてバレるシスターズ

あれ、k
Connection closed : error : too heavy RF inturruption
388名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 23:54:05 ID:opQrxWLX
>>382
禁書のことか?
389名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:20:54 ID:0DVXYjt+
レスが増えてたから投下でも来たかと思えばお前らときたら…
いいぞもっとやれ。
390名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:32:52 ID:qRrsTRJT
俺も美琴の胸はもう少し大きくていいと思う
個人的にはB辺りがベストかと
Aは足りないし、Cは少し大きすぎる
バランスはあらゆるものにたいして重要だと改めて思った
391名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 01:48:17 ID:Kd5zulSa
手のひらに すっぽりおさまる お椀型

字余り
392名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:37:32 ID:Rgo0rnDD
誰かいますか?
393名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:39:50 ID:x+0jv7KF
一万人の白雪姫の格好をしたシスターズがいます
394名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:41:52 ID:Rgo0rnDD
木山先生SSなんぞという需要あるかどうかまるで分からんものを投下したいのだがイイカナ?
395名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:43:01 ID:lfjQtTIc
つ「ガンガン行こうぜ」
396名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:44:37 ID:x+0jv7KF
需要がない?何を言っている

俺は全裸で待機中だ
思う存分投下してくれ!
397名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:55:07 ID:Rgo0rnDD
ありがとう
えっと一応注意を
・漫画版レールガンネタです
・エロです。ショタです。「俺の木山先生(若)がこんなガキとなんて許せん!」という方はスルーを
・すいませんまだ途中です。続きは近日中に完成できたらと思っていますが。

あとなんか言い訳みたいですが、この作品にもこの板という場所にもあらゆる意味での新参者です
だいたいのことは生暖かい目で「うわー」とか思いながらもスルーしていただけると助かります。
それでは『とある教師の幸せな夢』次から投下開始です
398名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:56:14 ID:Rgo0rnDD
「……ん」

自分の意識が徐々に覚醒していく感覚と体の節々がわずかに痛む感覚を感じながら
私、木山春生は目覚めた。

「…………」

今現在自分の周りにあるもの
ノートパソコン。冷めて既に久しいであろうマグカップに注がれたコーヒー。自分のもの以外にもその部屋のいたるところに設置された自分のものと全く同じ形状の机。
乳白色の壁。少し光度が低下していることが目に見えて分かる蛍光灯。そして自分の肘の下敷きになっている生徒名簿。

「……ああ、そうか」

覚醒して数分、ようやくそこが学校の職員室だということに気づく。
窓の外を見ると既に日の光はなく、ほぼ完全に夜の闇へと景色はその姿を変えているようだった。
確か自分は、まだその日の光があった時間……確か午後五時に生徒達の成長過程をレポートにまとめる作業をしていて……

「いつの間にか眠っていたようだな」

ふとレポートを纏めるのに使っている目の前のノートパソコンのウィンドウを見てみると既にその作業は終了していた。
どうやらその日一日の業務が終わった開放感、そして疲労感からそのまま眠りに落ちてしまっていたようだ。
壁から吊るしてある丸時計で時刻を確認すると、午後10時。完全に他の教諭達は帰宅している時間である。

「……誰か一人ぐらいおこしてくれてもいいんじゃないだろうか」

既に自分以外は誰もいなくなってしまった職員室でそのいなくなった者たちへの愚痴をこぼす。
当然その言葉に答えてくれる声はなく、ただむなしい感情が胸に広がるだけの結果となってしまったが。

「……帰ろう」

眠い頭を覚ますため、あるいは先のむなしい感情を払うように頭を軽く振る。首下まで伸びた髪が少しばかりくすぐったい。
と、ノートパソコンの電源を落とし、荷物をまとめて立ち上がろうとしたその時だった。
399名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:57:34 ID:Rgo0rnDD
タッタッタッタッ……

どこかから……いや、廊下から気のせいにしてはやけに大きすぎる旋律が聞こえてきた。

「足音?」

そう足音だ。
規則的なリズムを刻みながら確実にこちらに向かってくる。
まさかまだ自分以外にも教諭が残っていたのか?
そう考え、すぐに否定する。先ほど軽く職員室内を眺めていたが、自分以外の机からは綺麗に荷物がなくなっている。
これは確実に自分だけを残して他の同僚達は帰ってしまったと言う証拠だ……また少し哀しい気持ちになったが、今はそれは保留としておこう。
そんなことを考えているうちにも足音は着実にこの職員室へと向かってきている。それもかなり早いペースで。

(……もしかして、忘れ物をした先生の何方かか?)

それならば納得できる。荷物が残っていないのにここに向かっている理由も。少し早足らしい理由も。
しかしその考えも、次の瞬間には自分で排除していた。

(いや、それにしては軽い……)

そう、軽い。
自分以外の教諭が早足でこの教室に向かっているとするなら、この足音はあまりに軽すぎる。
仮にも大人が早足でリノリウム製のこの校舎の床をければもう少し大きく、重い音が響くはずだ。少なくとも自分が走ってもこんなに小さい音はしない。
それによくよく考えてみれば忘れ物をして慌てているからといって、教諭がそんな大げさに走って戻ってくるというのも少しばかりおかしな話だ。
もちろんこれだけで否定することは出来ないが、生憎と否定材料は一つ目の「足音」もある。
この時点で、既に自分の頭の中からは『同僚』という考えはほとんどなくなっていた。ましてやよくある学校の七不思議というやつでもなかろう(別にそうであったとしてもさして問題はないし)。

(……まさか)

いやそれはないだろう。と思った
当然だ。既に時刻は10時過ぎ。基本的に全校舎は消灯され、教諭ですら帰宅し始めている時間。
そんな時間にまさかいるはずが……
しかし、悪い予感というのはどうにも当たるものらしい。
まったく信じていなかった、あるいは信じたくはなかった自分中での仮説が、次の瞬間証明されることになる。

「アレ?先生じゃん」

職員室のドアを開け放ち、そのドアの中頃から頭をひょいと除かせたのは、自分が受け持つクラスの男子生徒の一人だった。




『とある教師の幸せな夢』




「どうしてこんな時間まで残っているんだ」
「んー?」

隣の机に備え付けられた回転椅子を子どもらしくぐるぐる回し
頬のそばかすが少しばかり印象的なその生徒は自分の質問に思い出すようにして答えていく。

「先生の授業が終わった後に急に調子悪くなっちゃってさあ、保健室で休ませてもらってたんだー」
「保健室の先生は?」
「ん?いるよ。ずっと俺のこと看ててくれてたんだけど、これ以上迷惑かけるのも悪いかなーって思って、先
生がトイレ行ってる隙に抜け出してきた。『まだ動いちゃダメよー』って言われたんだけどね」

こともなげに言う彼に私は少しばかり呆れたように問う。
400名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:58:52 ID:Rgo0rnDD
「それは……大丈夫なのか?」
「ん? あー、そこまで怒られないでしょ多分」
「いやそっちじゃなくて……安静にしていろと言われたのだろう?」
「だいじょーぶだいじょーぶ、ちょっと休んだらもう平気になったから。保健の先生が大げさに言いすぎなんだって」
「……ならいいが」

本当になんでもないように笑う彼の様子を見て、本当に大丈夫なのだろうと判断する。
まあ、子どもはなんでも回復が早いと言うし、少しばかり体調を崩したところでどうということはないのだろう。

「もうすぐしたらここの鍵を閉めて私も帰るから、君も帰るんだぞ。施設へは私が送っていくから」

ちらりと時計を改めて確認し、気持ち強めに促す。
なんだかんだ言って、この時間まで子どもが校舎に残っているのは少し洒落にならないからだ。
しかし彼は「はいはーい」と軽い返事をした後で、こちらの真剣さを汲み取る気などありませんとばかりに何かを思い出したように吹き出してから言った。

「つーか先生もドジだよな〜。仕事終わって寝てたら他の先生に置いてかれてたって・・・ぷぷ」
「む……」

心底おかしそうに笑われ、少しムッとする。
だがしかし、その全てが事実なため反論することが出来ない。自分でも今のこの状況は滑稽だという他ないのだ。笑われてしまうのも仕方ないだろう。
それにこんな子ども相手にムキになって反論するのも大人気ないというものだ。
最近の風潮か、少しばかりませているといっても所詮子どもは子ども。そんな彼らの言葉にいちいち神経を尖らせるようでは教師などやっていられない。
そんなものぐらい簡単に受け流せなければ教師以前に大人として……

「そんなボーっとしてるからいつまでたっても彼氏できないんだって」

グサッ

「先生あれだもん。男の人にアプローチかけられても気づかずにボーっとしてそうだもん。そりゃ得られるチャンスも得られないよ」

グサグサッ

「男の人からしたらガッカリだよね〜。せっかく勇気出してアタックしてみても当の本人はまるで気づいてくれないんだもん。ただでさえモテなさそうなのにそんなんじゃ彼氏できるわけないって」

グサグサグサッ

「まあ、なんなら? そんな可哀想な先生のために俺が仕方なく彼氏になってやっても……」
「余計なお世話だ!!」

自分の中で必死に構築していた論理を自分で瓦解させて叫んでしまったことに気づき、少し気落ちする。
叫ばれた当人はまるで応えていないかのように先ほどと変わらぬニヤニヤとした笑みを浮かべていた。
これが世間的には『天使の笑顔』などと呼ばれるのかもしれないが、少なくとも今の自分には悪魔にしか見えなかった。
そういえば今思い出したが、この子は受け持った生徒の中でもとりわけデリカシーのない子だ。
以前も私に「俺が付き合ってやろうか?」などと大きなお世話をかけてきた、世間一般で言ういわゆる「ませガキ」というやつである。
……わかっているさ。わかっているとも。自分のこの性格のせいで異性から敬遠されがちだということは。
実際彼に指摘されたとおり、異性からのアプローチを素で流してしまったこと。そのせいで恐らく掴めたであろう異性との交際の機会を逃してしまったこともある。
否、それ以前にこの性格やそこからくる暗い表情のせいでそもそも異性に遠ざかられてしまったこともだ。

「…………ハァ」

そんな過去の思い出したくないことを思い出していたらなんだかいつも以上に気落ちしてしまった。
何が落ち込むって、幼い子どもである彼に言われたことの殆どがピンポイントで的中していることだ。
それほどまでに自分は分かりやすい性格……悪く言えば分かりやすい暗さと性質だということである。
さらに自分が彼のそんな言葉にいちいち気落ちしていること。それが先ほど掲げた「子どもの意見など受け流す」という心構えをも粉々に打ち砕いていることに気づいてさらに気落ちした。
はたから見るとなんと無様な大人の姿であろうか。

「先生元気ないね」

誰のせいだと思っているんだ、誰の。
401名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:01:52 ID:Rgo0rnDD
「ハァ……」

ため息を出してから、自分がかなりの短時間で連続してため息を出していることに気づいた。
ため息をつくと幸せが逃げていくと言うが、その理屈で言うと自分はもう幸せ貯金を使い果たしていることだろう……まあ、どうでもいいことだが
しかし、今回逃げていったのはどうも幸せだけでなく喉の潤いもだったらしい。

「こほっ、こほっ」
「先生も風邪?」
「……いや、少し喉が乾燥したんだろう」

君に怒鳴ったのも原因の一つとして含めてな……という言葉は飲み込んでおく。
もしここでそんなこと言おうものなら次はどんなカウンターが飛んでくるか分かったものではない。
できればもう『子どもにへこまされて本気で落ち込む大人(しかも教師)』という図式は作りたくはなかった。

「あ、じゃあコレ飲む?」

そんなどうでもいい僅かなプライドにしがみついていると、先ほどそのプライドを一蹴してくれた生徒が懐から透明の液体が入った缶を取り出し、私に差し出してきた。
それを受け取り、中の揺れる液体を見ながら問う。

「これは?」
「保健室の備え付けの冷蔵庫に入ってたんだ。喉渇いてたから貰ってきた」
「君……」

恐らくいつも以上の(自分で言うのもなんだが)ジト目で見ていたのだろう。流石にばつの悪そうな表情で弁解をしてきた。

「だ、大丈夫だって!これと同じのがまだ冷蔵庫にいっぱいあったし……お、怒られたら謝るけどさ……」
「……まあ、いいだろう」

そう言いながら缶のプルトップを開ける。
まあ、これ以外に数があったというのならばその教諭にとってもそれほどに重要なものではないのだろう……と思う。

(……もしそうでなかった時は弁償しよう。うん)

心の中で顔もよく思い出せない保険教諭に謝罪をしながら、口ではああ言っておきながらも実は内心ありがたいと思っていた。
喉を潤すなら目の前においてあったコーヒーでもよかったのだが、正直冷めたホットコーヒーを疲れた喉に流すのは遠慮したかった。
なのでこの目に見えて冷えているのが分かる缶にはその乾いた喉を鳴らさざるを得なかったのである。

「ところで、これは水か?」
「ううん、ジュースだよ。なんか変な味するけど」
「そうか…」

今更といえば今更なことを聞く。ふと、もしかしたらこれはスポーツドリンクなのか? と思ったのである。
まあ、冷たくて飲めればどちらでもいいのだが……あえて理由を挙げるならば『水と思って飲んだものがスポーツドリンクだった』時にしてしまうであろう驚いて格好のつかない表情を見られるのが嫌だったからだ。
そんな、生徒からすればどうでもいいであろう、しかし自分的にはほんの少し大事な体裁のことを思いながら缶を口につけ―――思いっきり吹き出した。
402名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:03:52 ID:Rgo0rnDD
「うわっ!なにやってんだよ先生!?」

彼がそんな反応をするのも当然だろう。自分だって突然目の前で飲んでいたものを噴出する人間がいたら同じ反応をする。
しかし、今回ばかりはこちらとしても言わせてもらいたいことがあった。

「ごっ……ごほごほっ!あ、アルコールじゃないかコレは!?」
「あるこーる?」
「つまり酒だ!」
「……え、そうなの?」

心底不思議そうな顔で言う生徒。嘘や演技には……少し見えづらい
どうやら彼が悪戯でボトルの中に酒を入れ、自分に渡したというわけではないようだ……しかしならば何故
一応、彼の仕業でないとはわかっていたが確認せずにはいられなかった。

「……君が中身を入れ替えたわけではないのか?」
「あっ、ヒデー先生!最初から中身はそれだったよ!俺が先生にそんな嫌がらせみたいなことすると思ってたの!?」

なんだろう、ツッコミ待ちなんだろうか。
とりあえず全力で「ああ」と頷いてやりたいところなのだが…………ん? 待て、彼は今なんと言った?

「……最初から?」

少し慌ててもう一度自分が手にしている缶をを見つめる。
重さから察するに、缶の中の液体はほとんど半分がなくなっていた。
先ほど自分が驚いて大量に吹き出し&こぼしてしまったのは事実ではあるが、それにしても量が減りすぎである。
まさか…………

「……君、これを飲んだのか?」
「だからそう言ったじゃん!最初から中身はそれだったって!大体さっき味聞いてきたときも答えたろ?俺」

いや、この場合重要なのはそこではないんだが……というか何故そもそもこんなものが保健室に? しかも大量に?

(……担任に私を採用したり、少し問題がありすぎなんじゃないだろうかこの学校は。今度、上の者に意義を申し立てるべきだろうな、コレは)

と、現実逃避気味の思考をしていると、不意に足元がおぼつかなくなり、頭もくらりと揺れ、その勢いで体ごと倒れそうになった。

ガタッ

「先生!?」

自分の身を案じてくれるそんな彼の声さえも頭蓋に響くのが感じられる。
ダメだ、完全に体に回り始めている。
元々自分が酒に強くないのも、だからこそあまり好んでアルコールを口にしないのも自らで認めるところではあったが、ここまで簡単に酔いが回ると少し情けなさすぎる。

「先生!?大丈夫かよ先生!」

そんな私の身を案じ、彼は尚も私に問いかけてくる。
……よかった、どうやら彼にはそれほど酔いは回っていないようだ。
元々アルコール濃度の低い酒なのだろう。弱い私だからこそここまでになってしまっているだけであって、子どもでもまだ耐性のある子なら少しぐらい問題ないらしい。

「待ってろよ先生!今すぐパトカー呼ぶから!おいパトカァァァァ!!」

前言撤回。酔ってる。
せめてそこは救急車だろう。いやこのノリだけでも十分に危険だが。
よくよく見てみると彼の頬は少しばかり紅潮し、息もわずかに荒いようだった。私と違い、酔いが回ってくるのが遅いタイプであるらしい。
意気込んで走り出そうとしているその子の手を掴み、とりあえず落ち着かせる。
403名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:06:36 ID:Rgo0rnDD
「大丈夫だ、アルコールのせいで少し体の機能が低下しているだけだ。しばらく睡眠をとれば回復する」
「本当か!?助けて欲しいなら言ってくれよ!俺にかかればこんなピンチぐらい『すぐ美味しい。すごく美味しい』……だぜ!?」
「いや、ホント勘弁してくれ」

ただでさえ痛い頭がさらに痛くなってきた。
終いには奇怪な叫び声を上げてもおかしくないテンションの彼を放さないように捕まえながら、さてどうしようかと思案する。

(そうだ、もう一度保健室に……)

しかしその案はすぐに却下されることになる。
保健室は丁度この職員室のある校舎の向かい側の校舎に位置しており、ここからなら保健室が今どのような状態かを人目で確認することができる。
その確認した『状態』に思わず歯噛みしながら、呟かずにはいられなかった。

「くっ、もう帰った後か……」

そう、保健室の明かりは完全に落とされ、人の気配は完全になくなっていた。
彼の話では、保健室にはずっと明かりがついていたそうだ。それが今はついていない。
恐らく、手洗いから帰ってきて保健室に生徒がいないのを確認し、彼が帰ったと判断し自分自身も帰宅したのだろう。
仕方ないといえば仕方のない結果であったが、どうしてもタイミングを逸した感は拭えなかった。
……いや、もうそんなことを思っても仕方ないだろう。現実問題としてもう保健室は使えないのだから。
ならばどうする? 流石にこれ以上学校に残っているのはまずいだろう

(……しょうがない、施設に連れて行くか)

できればこんな状態の彼を戻すのは避けたいところであったが、いたし方ないだろう。
事情は自分が説明しよう。大丈夫だ、きちんと話せばきっと誤解もされないはず……きっと、多分、恐らく……

「よし、施設に行くぞ。約束どおり送ってはいくから、急ごう」
「先生大丈夫なのか!? 神父さんの件はどうなったの!?」
「神父さんは君の心の中で生き続けるよ。そんなことは良いから早く」

もうとにかくこのウンザリするような状況から脱したかった。
そのためならば送迎でも弁解でもなんでもしようじゃないか。
気の重い自分の心をなんとかそう言ってごまかし、腰掛けていた椅子から今度こそ立ち上がろうとした時だった

ツルッ
ポスッ
「アレ?」

説明すると一つ目の音は私が足を滑らせた音。二つ目の音はそのままの勢いで再びソファに体を収めてしまった音。
最後のセリフは私がその一連の流れの意味がわからず素っ頓狂な声を上げた証だ。
404名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:07:28 ID:Rgo0rnDD
「? 何やってんの先生」
「い、いや……」

ツルッ
ポスッ
ツルッ
ポスッ

繰り返し繰り返し立ち上がろうとしては失敗する。
どういうことだろう、足に……否、体の各部位にまるで力が行き届かない
力が入らないというわけではないのだが、まるで思うように動かないのだ……一体何故……
そう思いながら視線を横にずらして……

(……あ)

あっけないほど簡単に、その事態の原因にたどり着いた。

(いや……どれだけ耐性がないんだ……私の体よ)

そこには、中にアルコールを半分以上残しているであろう、アルミの缶があった。




「うぅ……あ〜……」
「しっかりしろよセンセー」

いや、そもそも誰のせいだと思ってるんだ。
痛む頭でそんな今思っても仕方ないことを思いながら、私は彼に体を支えられて帰途へとついていた。
あの後考えた結果、今日は彼を自分のマンションに泊まらせることにした。
流石にこの状態から彼を施設まで送っていくのは無理だと判断したのだ(すぐそこにある自分のマンションならいざ知らず)。
だからといって一人でこんな時間に子どもを歩かせることも、ましてや車で送っていくことなど論外だ。
職員室の電話で今夜はこちらに彼を泊まらせるという旨を知らせた後、今はこうやってそのマンションへと向かっている途中だった。

「ホントだめだなー、先生はー」
「ぐっ……」

返す言葉もない。
確かに先ほど言ったとおり酒を持ってきたの自体は彼ではあるが、それをろくに確認もせずに飲んだのは(まあ、生徒が平気で飲んでいる時点で警戒心を解くのは仕方ないという言い訳もさせてほしいが)自分だ。
しかもそれだけでなくこうやって支えてもらわないと満足に歩けないほどに千鳥足になっている……世界中探してもこれほど情けない惨状になった教師はいないだろう。
そんな弱気な思考だったからなのか、またも脚から力が抜けそうになる。

「あっ」
「ちょっ、先生!」

なんとか転びそうなすんでのところで、自分よりも何十センチも身長が低い男子生徒に抱きすくめられるような形で支えられ助けられた
……今日何度目かわからない情けない気持ちに襲われたが、それでもちゃんと礼をしようと思えるだけの理性は残ったいたようで、目下で私の体を抱える彼に礼を言う。
405名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:08:16 ID:Rgo0rnDD
「……すまない……助かった」
「いっ……いいから! 早く離れてよ先生!」
「?」

何をそんなに怒ったのだろう……いや、これは普通に怒られても仕方ないのだろうか。
とにかく、私の体の下で必死に私と離れようとする彼から体を起こし、離れる。
すると彼は、今度はほっとしたような、しかし残念そうな顔をした後で私の目を見て、その後で私から慌てて目を反らした。

(…………なんなんだ?)

先ほどの少し大げさに怒ったこともそうだが、どうやら今日の彼は本調子ではないらしい。
もしかしたら患った風邪が少し尾を引いているのかもしれない……見ている限りでは普通に歩く分には問題なさそうなので、それほど重いものではないのであろうが。

「……先生ってさ」
「?」
「やっぱ彼氏できそうにないよね」

ガンッ

頭に何かを叩き落されたような感覚を感じたのは決してアルコールのせいだけではないだろう。
なんだというのだ、こちらは彼の体の調子を心配していたというのにこの仕打ちは……いや、それ以上に彼に迷惑をかけているのは事実ではあるが……そんな関係ない話で傷を抉らずともいいじゃないか。

「か、関係ないだろう今その話は……」
「あるよ」

なんとか一矢でもむくいたいと無駄なあがきをした私に、彼は即答してきた。

「なんかいつもボーっとしてるし、抜けてて危なっかしいし、恥じらいもないし、色気もないし、可愛げもないし……そんなだから、男がどう思ってるのかみたいのも全然わかってなさそうだし」

彼は何個私の頭に石を落とせばいいのだろうか。
衝撃が頭部から体全体に浸透して既に再起不能になってもおかしくないぐらいなのだが……その殆どの意見に私自身が心当たりがあるものだから、反論のような反論も返すことができなかった。

「くぅ…………」
「ホント……わかってないよね、先生は」
「ん?何がだ」
「……なんでもない」

ふと一瞬声のトーンが落ちた気がしたので気になって聞いては見るものの、またも目を反らされてはぐらかされてしまう。
もしくは本当に酔ったせいで感じた気のせいだったのだろうか……彼の声も……何か憂いを帯びていたような気がする表情も。

「君……」
「もうすぐだっけ? 先生のマンション」
「あ、ああ」
「そう」

やはり気になって聞いてみようかと思ったが、それよりも先に彼のから出された質問にその機会を奪われてしまった。
……まあ、本人が追求をいやがるのなら無理はしまい、それ以前に気のせいかもしれないのだから。
そんな風にまた自分を納得させながら、私と彼はマンションの自動扉をくぐった。
406名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:09:19 ID:Rgo0rnDD
「く……ぁ……」

寝室に入って即行、ベッドに倒れこむ。
生徒の前でこの姿は情けないとはわかっていたが、もうどうにも立っていることができなかった。

「すまないな……世話をかけた」

仰向けに寝転がっている私から見て足の側にいる彼を見やりながら礼を言う。

「ほんとにね」

そんな私に彼はニカッと悪魔のような笑みでもって応えた……ここはお世辞でも大したことなかったとかいうべきではないのだろうか。
……まあ、そんなことは言っても仕方ないだろう。子どもには(保健室で睡眠をとったといっても)この時間に起きていることすら疲れるはずだ。
そんな彼に無理をさせて労働させてしまったのだから、これぐらいの苦言は甘んじて受けるべきだろう。
そんな風に思っているとタイミングよく彼は手を口の前にやってあくびをした。やはり眠気は襲ってきていたようだ。

「流石に疲れただろう、もう眠るといい」
「あ〜、うんそうだね……それじゃあ」

そうやって何故かそそくさと寝室を出て行こうとする彼に、私は声をかけた。

「? どこに行くんだ」
「え? リビングだけど」
「何故」
「いやなんでって……ソファで寝るんだけど」
「どうしてそんなことをする」
「どうしてって……」
「ここで寝ればいいだろう」
「…………」
「…………」
「ばっ、バカじゃねえの!」

不自然な間を数秒おいて彼は目に見えてうろたえて言った。
なんだ、やはり酒の不自然なテンションが抜けきっていないのか?……それにしてもバカはないのではないか。
至極まっとうな意見を言っただけなのだが。

「失礼だな君は。むしろ私は何故君がリビングにいこうとするのかがわからない」
「何でって・・・せ、先生はいいのかよそれで!?」

いよいよ意味が分からない。
いいも悪いも、ソレが普通だろう……何をそんなに慌てているのかが私には理解しかねる。

「なんだ……もしかしてソファで眠りたいのか君は」
「ちげーよ! 俺だって寝るならそりゃベッドの方がいいさ!」
「ならば何も問題ないだろう、ここで寝れば」
「〜〜〜〜〜ッ!! なんでわかんないんだよ先生は!」
「???」

頭の中を『?』記号が飛び交っているのが分かる。
もう本当に意味が分からない。
この子は何がしたいと言うのだ。ソファで寝たいと言っておきながら、寝れるならばベッドの方が好ましいという。矛盾だらけではないか。
407名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:11:56 ID:Rgo0rnDD
(……ああ、そうか)

そこで一つの可能性に至った。

「私と同じ布団に入るのが嫌なのか?」

ビクッ

(……わかりやすいな)

そう、わかりやすいぐらいに彼の体が跳ね上がったのが分かった。

「……それならそうと、最初から言ってくれれば良いではないか」

そうすればすぐにでも私がリビングに行ったというのに、これまた不可思議な子だ
……まあ、そうはっきり言われてはまた私の頭に石は投下されていたかもしれないが、それでも彼に無理を強いるよりはずっといいだろう。
ひょっとして極力私にダメージを与えないようにしてくれたのだろうか……

(いや、思い上がりだな……もしそうであったなら嬉しくはもちろんあるが)

今日はじめてかもしれないポジティブな思考に自分でも少し嘲笑しながら、ふやけた脚に必死に力を込めようとしたその時

「……ぅ……いよ」

蚊の鳴くような声というのはこのようなもののことを言うのだろうか。
彼の口からそれほどの小さい声が聞こえた?

「え?」
「……もういいよ!俺も先生とここで寝るよじゃあ!」

どうして怒ってるんだ。
理不尽な気持ちを感じながらもしかし、私は彼に言う。

「いや、私がすぐにリビングに……」
「脚に力……入らないんだろ? 危ないよ一人じゃ……それにもうやだよ、俺先生運ぶの」
「ぐっ」

確かに……そこは考慮していなかった。
脚に力を込めてはみたものの、自分ひとりの力で歩くことが恐らく不可能なことには変わりない。
それはすなわち、また彼に手間をかけさせてしまうということだ。

(……そうか、それが嫌だから彼はリビングで寝るといったのかもしれないな。)

彼の妥協にありがたいという気持ちを感じながらも、なおも私は聞く。

「……いいのか」
「別に……ていうか、そもそも先生と寝るのがヤだったわけじゃないし」

え?と疑問に思った。
私と同じ寝具で寝るのが嫌だったわけではない……のか?

「では何故」
「あー、もういいでしょ!」

はぐらかされてしまった。
……まあ、いいのかな確かに。彼がそういってくれるなら、私が懸念していた『嫌がる彼を無理矢理同じ寝具で眠らせる』という事態にはならないようだし。
安心してホッとしたのだろうか、体から力が抜けるのと同時に、それとは別の感覚にも気づいた。
408名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:12:35 ID:Rgo0rnDD
「ふぅ……では……」

シュル
プチッ、プチッ

「!? なっ、なに脱いでんの先生!?」
「え?」

いやだって暑いだろう。
すっかり忘れていたが今の季節は夏。このままの(汗も若干染み付いた)格好で布団に入って眠るのは流石に御免被りたい。
かといって今から風呂に入るのもそれこど却下だ。話にならないだろう。
なので何故彼がそれを疑問と思うのかが分からない。いやむしろ……

「君は脱がないのか?」
「なぁぁぁっ!?」

あ、顔が赤い。
まだ酒が抜けきっていないのか、それとも先ほどまで怒っていた名残か、どちらにしてもそれでは余計に暑いだろうに。

「は……ぁ……」

紫色の上下の下着を残し、全ての服を脱ぎ終え、一息ついた。
相変わらず彼の顔は赤いままで固まっている……いや、僅かだが動いている。
肩をはじめとした体の各部が小刻みに震えている。まるで何かに必死に耐えているようなそんな姿を髣髴とさせた。
彼がそうしている内に私はシーツに身を潜らせて彼を待っていたが、彼はずっとその状態で止まっていた。

(……もしかして、私の許可がないと入ってきにくいのかな)

普段の彼ならば信じられないが、今日は酒のせいなのかなにかいつもとは調子が違うようだし。もしかしたらそういうこともあるのかもしれないな。
そんな風に思いながら、私はベッドの開いている側のシーツを持ち上げ、彼に『許可』を出した。

「いいぞ……来なさい」

プツ――――ン

(? なんだ今の音は)

謎の何かが切れるような音に気をしていたからだろうか。
私は、彼が小さく漏らしたその声を聞き取ることができなかった。

「……知らないよ…………どうなっても」
409名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:13:16 ID:Rgo0rnDD
最初、それは気のせいだと思った。

ぴちゃ……ぺろ……ぴちゅ

音のない部屋に響く水音。それが睡魔に支配されていた私の脳に少しずつ、少しずつ入り込んできた。

(なん……だ……?)

僅かに意識が覚醒する……といっても、本当にただ「起きただけ」といった状態ではあるが。
それゆえ、全身の感覚もまだ鈍く、すぐには気づくことができなかった。
自分の胸から鎖骨にかけての部分に妙な熱とくすぐったさを感じること、そして先ほどの水音はそこから聞こえてきていることに。

(ん……ぁ……)

流石に少しずつ頭も冴えてきた。体の感覚も徐々に本調子になっていくのが分かる。
その、取り戻した思考と感覚で今一度状況を確認してみる。
今現在、部屋の中には謎の水音が響いており、どうやらその音源は自分の胸にあるらしい……思えば、『取り戻した』といっても、この時まだ私は完全なる本調子にはなっていなかったのだろう。
普通、自分の胸元から聞きなれない音がしようものなら誰だって急いでそこになにがあるのか確認していたはずだ。
その証拠に、私は(……なんだ?)と軽く頭を捻った後で、ゆっくりと頭をもたげることで確認するなどという呑気な手段をとっていたのだから。
だがしかし、その眠気は次の瞬間―――あとかたもなく吹き飛ばされることになる。

「なっ!」

ぴちゅ……ちゅ……ちゅぱ

そこには私の鎖骨、そして下着越しの胸に口付け、舐め、ついばみ、必死に私の体に赤い花を咲かす彼―――私が受け持つクラスの男子生徒がいた。

「ああ、起きたんだ先生。おはよー」
「おはようじゃない!何をしてっ……!」
ギリッ

思えば、このとき初めて全ての感覚を取り戻したのだと思う。あるいは、驚きのあまり思考以外の感覚を全て吹き飛ばされていたのか。
そこで私はようやく自分の両手がベッドの柵に強くタオル―――おそらくはバスルームから持ってきたのであろう洗顔タオル―――で結び付けられ、まともに動かすことができなくなっていることに気づいた。
410名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:14:30 ID:Rgo0rnDD
「あんまり無理やり動かすと痛いよ、結構強く縛ってあるから」

思考が状況についていけない。
待て、これはどういうことだ。何故こんなことになっている。何故こんなことをされている。
深夜遅くまで学校に残っていて、そこで酒を飲んでしまい、生徒に助けられながら家までたどり着き、そのまま就寝し、目覚めればその生徒に高速されこの状況。
酔って……そうか、酔って自分は夢を……しかしそれはすぐに自分自身の思考が否定した。
腕に感じる痛み、そして何よりも胸部に感じる彼の舌と唇の感覚……それが、夢だと思うにはあまりに鮮明すぎた。
そう、それらが克明に私に告げていた……『これは決して夢ではない』と。

「ちゅ……ちゅ……れろ……ん」
「ん、はぁ……ぁ……くぅっ」

そしてその現実を確かめることで、どこか夢の出来事だと心の中で逃避していた感覚がリアルになってくる。
私の体をついばむ彼の口内の温度、歯の硬さ、舌の滑らかさ、吸い上げる強さ……その全てを確かに感じられるようになってくる。
だが、それでも今はその甘く不可解な刺激よりも疑問と混乱の方が勝っていた。

「なにを……している……やめなさっ……」
「俺、言ったよ……どうなっても知らないってさ」
「え……」

はむっ

「ふあぁっ!!」

聞きただそうとした瞬間、下着越しに胸を大きく口に含み吸われ、強い刺激が体を走った。

「うわ、えろ……先生って感度いいんだ?」
「冗談を……言って……な……」

そう、コレは流石に冗談ではすまない。
いつも彼が私にするような不躾な質問や、子どもらしさの残る悪戯などというレベルをこれはとうに超えていた。
いくらなんでも、これは苦笑いや「やれやれ」と済ませられるものではない。
流石に声に怒気が含まれるのを抑えられないのを感じた。このままでは、確実に彼を怯えさせてしまう声を発してしまうこととなるのだろう。
しかし、今この瞬間だけはそうしないといけないということも理解していた。ここでこんな悪戯を注意できないようでは、私はこの子達の教師足り得ない。
そう強く心に近い、体を走る刺激に耐えながら、彼の目をはっきりと見て声を出そうとし―――

「いい加減にやめるんだ!どうしてこんな事を!……」
「先生、好き」

―――出そうとし、その決意が次の瞬間に全てしぼむのを確実に感じた……感じた、と思う。
それすらもはっきりと分からないほどに、一瞬で私の頭は真っ白になっていた。

「わ……私も……もちろん……君のことは……」
「そういうんじゃない、女の人として先生が好き……『愛してる』って言った方がいいのかな」

それでも、なんとか思考を手放さず、最後まで諦めず……否、事実から逃げようとした私の言葉を、彼は一刀の元に切り捨てた。

「な……に……」
「分かる?好きな女の人の部屋に泊まるってだけでも耐えられるかどうかわかんなかったのに、同じ布団で……しかもそんな格好で一緒に寝るかって……なんでもないような顔で聞かれたときの気持ち」

違う。
違うちがうチガウチガウチガウ。
そんなはずはない。だって私は彼の教師で、彼は私の生徒で……

「きっ、君は……酒のせいで混乱してるんだ……だから」
「別に酔ってないよ。なんなら全部終わった後で確認してくれてもいい。そのときも先生のこと好きだって言うよ……まあ、ちょっと抑えが利かなくなってるのは酒のせいかもね、よくわかんないけど」
411名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:28:37 ID:Rgo0rnDD
必死に。
何度も何度も今の状況を否定するための材料を彼の前に並びたてるが、その全てをなんでもないように切り捨てていく彼。
このとき、私はすでに薄々と感じ始めていた。
ああ、彼の言葉は全て真実であるのだと……彼の言うとおり、酒のせいで理性が多少飛んでいる飛んでいないの差はあるにしても、彼の思い自体は真摯な……確かに彼が思うことなのだと。
だがしかし、その事実を理解できたとして、すぐに納得して受け入れることなどは不可能だ。
なんとか彼を止めるための否定材料を、それこそ私は必死に探し続けた。

「しっ……しかし君は……私など男の貰い手のないような女だと……いつも」

我ながらつまらない言い訳をしていると思う。
だがそんなものでもすがっていたかった。ここで納得してしまえば、本当にダメだと思ったから。
しかし

「嘘。本当は好き。大好き。愛してる。結婚してほしい。ずっと一緒にいてほしい。
ずっと俺のこと見ててほしい。……先生のぼーっとした所も、危なっかしい所も、恥じらいない所も
いい匂いがするところも、柔らかいところも、優しいところも……全部大好き。本当に好き」
「な……」

そんな私の縋ったものを、彼は叩き、壊し、踏み潰し、跡形もなく粉砕した。

「あと……えっちなところも」

そう言って彼は、私の胸につけられた右側のブラを何のためらいもなくずり下ろした。

「あっ」

先ほどの言葉が私の心を叩きのめした余韻か、それとも自分らしくもない羞恥心か。
私は自分の顔が紅潮するのを感じながら、自分でもなんと情けない声だと断ずるしかないような甘い声を出していた。

「先生ってさ、自分の体に自信ないみたいなこと言う割にはいっつもエロイ下着つけてるよね、黒とか紫とかさ……本当は、そういうのに興味ないフリして男の人を誘ってるんじゃないの?」
「そっ、そんなことは……」
「ふーん、ホントかな……んっ」
「!? はぁっ、やっ……っ」

露になった私の胸の頂の蕾を、彼は今度は布越しではなくそのままに口に含んだ。
そのまま舐め、嬲り、転がし……時に甘噛みする。
まるでそこに極上の甘さを持った飴玉が存在するように、時に繊細に、時に乱暴に、その実の味を十分に吟味していく。

「ん、ちゅ……こんなにえっちな先生の言うことじゃ信じられないなぁ……今だって現に、こんなエロい声上げてるんだし」
「あ……ぅ……そ、それは……ぅあ、君が……ん、うぅぅっ……ああっ!」
「それとも、『俺だから』こんな風になってくれてる?……だったら、嬉しいんだけどな……ま、ないだろうけど」

そう笑い……否、嗤い、彼は舌での責めを再開した。しかも今度はそれだけではない。
ブラがつけられたままの左の胸に手を置き、少し乱暴とも思える手つきで胸を揉みしだき始めた。
412名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:40:08 ID:Rgo0rnDD
「や……そんな……両方っ……だ、ダメ・・・っ!」
「先生、エロすぎ……手と舌、どっちが気持ちいい?ま、どっちでも結局両方するんだけどね」
「ひゃあぁぁっ!」

先ほどよりも手と舌、両方の責めを更に苛烈にし、私の体を舐り続ける。
そんな彼の責めに、私は自分でも驚くほどに声をあげ、反応を示してしまう。
確かに常日頃目の前の彼に言われているように、恋愛経験豊富……というわけでは決してないが、私とてこういった行為を今までしたことがない……というわけではない。
ある程度の快感になら、耐えることも声を押し殺すことも出来る……できるはずだと思っていたのだ。
だが、現に今の私はまるで今日始めて行為を行うかのような乱れぶりを彼の目にさらしていた。

「ん、は……あむ……っぷは」

私が弱いのではなく、彼の責め自体も強いのだと……せめて私は思いたかった。
子どもゆえに技術はそれほどないが、逆に子どもゆえの遠慮のなさが責めにも現れ、激しく私の体を責め立ててくる。それが予想外の刺激を私の体に与え……
……否、違う。子どもゆえの遠慮のなさとか、それ故の激しさとか、そんなことじゃない。
それだけなら、自分はきっとここまで乱れたりはしないだろう。
そうだ、私は……目の前の……彼にまるで犯されるように責められてることに……

「先生、俺みたいな子どもにこんなことされてるのに……なんかそれを気持ちよがってるみたいだよね」
ビクッ

しまった、と思った。
これでは証明してしまったようではないか相手にも……『自分にも』
今の反応ではまるで……まるで彼の言うとおり―――

「あ、もしかして先生ってアレ? マゾヒストってやつ? 自分よりもずっと年下の男に責められて虐められるのが気持ちいいって思うんだ?」
「ちがっ……! これは!」

ほとんど条件反射での反論だった。苦し紛れもいいところだ。こんなことでは、なんの切り替えしにもなりえない。
そう思った私だったが、意外にも彼は少しばかりの寂寥感を含んだ表情で乳房から顔を離した。

「……だよね、俺みたいなガキにこんなことされたって、先生にしたら大したことじゃないもんね。
大して気にもしない、明日になったら忘れてるぐらいの」
413名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:40:57 ID:Rgo0rnDD
もしや……諦めてくれたのだろうか?
今までは諦めさせ方を間違っていただけだったのか?ただ否定することで諦めさせるのではなく、今の自分がこういった行為に及ぶにはやはり早すぎたということを痛感させて諦めさせるべきだった……と。

「あ、ああそうだ……このぐらい、私には大したことはない……君にこのようなことをされても……」

渡りに船。という気分であった。
もうほとんど絶望しかかっていた状態で思わぬ光明が見え、そこから脱出できると意気込んでその希望に縋り。私は安心したのだ。
そんな考えなど甘いと……次の瞬間には分かることになるというのに

「だよね……じゃあさ」

彼は私の乳房に這わせていた両の手を私の頬に置き

「俺みたいなガキとキスしたって、大したことないよね」

私の唇に、己のソレを強く押し付けた。

「んんっ!? う、むぅ……ん……っぷは……ん! ん、ちゅ……」
「ん……う……はっ……ちゅ……じゅ……ず」

先ほどまで私の乳首を舐っていた唇が、今度は私の唇を激しく責め立てる。
口をこじ開け、舌を吸い、歯茎をなぞり、唾液を混ぜあい、流し込み、蹂躙しつくす。
その全ての行為が、私の油断し下がりかかっていたガードを完全に粉砕し、理性という名のボディに激しいパンチを雨あられと浴びせてくる。

「ふぁっ……やぁ、うぅん! あむっ……ちゅ、あ……じゅる……じゅ……はぁ……く」
「ずずっ……ん……ちゅ……あぁ……じゅっ、じゅじゅ……んぁ」

どれぐらいその口付け……いや、口付けとよべるかどうかも定かでない獣のような交わりが続いたであろうか
彼はようやく私の唇から光る糸を引きながら離れ、乱れた呼吸と定まらない視線で私を見つめていた。
その彼の顔を見て、ああ恐らく今の自分がこんな顔をしているのだろうなという……本当にどうでもいいことを、霞のかかった頭で考えていた。

「はぁ、はぁ……どうしたの先生……これぐらい、大したことないんでしょ……?」
「はぁ、あ……ぅ……はぁ、はぁ」

もはや呂律も回らず、反論すら返すことが出来ない。
そんな私の表情を数秒間見つめた彼は、「ニッ」といつものように悪魔を思わせる満足げな笑みを浮かべ、またもそのポジションを替えた―――瞬間

(まずい)

と思った
今までの「まずい」や「ダメだ」の比ではない。本当に心の底、臓腑の底から湧き上がる感情が一気に脳内にその「まずい」という信号を伝えたのだ。
―――そう、彼は……そのポジションを私の上半身から下半身へと移し、今まさに私のショーツに手をかけようとしていた。
414名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 04:44:18 ID:Rgo0rnDD
とりあえず一回終わりです。長々と失礼いたしました
なんつーかアレですね……読みにくいですね、すいません。
次から気をつけます……はい、気をつけたいです。

木山先生のキャラこんなんか?とか思いながら書きました
あとガキませすぎだ……
415名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 07:28:28 ID:tTaJD3m1
彗星の如く現れた>>414に乾杯

朝起きてこのスレを確認した住人が元気になるようなプレゼントを残してくれた>>414に乾杯

木山先生の新たな可能性を発掘してくれた>>414に乾杯
416名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 07:55:03 ID:9xHd/j6r
>>414
お前・・・いいぞもっとやれwww
417名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 09:55:29 ID:EIndYVoZ BE:826310584-2BP(0)
素晴らしいGJです、続きに期待します!!
418名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 10:12:10 ID:cRzO8jvD
414GJ!
419名無し@ピンキー:2008/06/16(月) 10:27:28 ID:78TOE+A1
マテお前ら、これはカミヤンの罠に違いない!
幼いかみやんは体内のフラグ力を制御できず
まわりのお姉さまがたにショタフラグたてて速攻でイベントまで行くに違いない!



という電波を受信した
420名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 10:43:30 ID:x+0jv7KF
414GJ!
木山さん良いキャラクターだな
421名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 11:14:23 ID:n/CheRI0
今パトカー呼ぶから!
おいパトカーあああああああ!
にフイタwww
これは流行るwww
422名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 14:27:34 ID:YYwUPz7F
>>421
多分、銀魂ネタ……ほら、新八と神楽の
「救急車呼んで!」
「救急車アアアアア」
「誰がそんな原始的な呼び方しろっつったよ!」ってヤツ。
423名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 15:32:53 ID:s5pgjuwX
>>414
乙&GJ!
しかしこの少年も実験で……と思うと、ちと悲しいなぁ
424名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 17:57:50 ID:sn997Gge
あー……上条さんが学園都市製強力接着剤でおにゃのこと離れられなくなる話が見たい……
425名無しピンキー:2008/06/16(月) 19:19:59 ID:aSMS+O31
>>424
おばけのQちゃんだっけ?
426名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 19:34:25 ID:tTaJD3m1
インデックスはトロイ感染者で、上条さんの右手無しには生きられない

そんな設定でも作らないとこの 先 生 き の こ れ な い ぞ
427名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 19:58:08 ID:aZCZdAFK
いかん!股間の超能力が大暴走!!誰か幻想殺しでなんとかしてくれ!!
428名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 20:50:28 ID:6WfGQDoL
つまり上条に抜いてもらいたいわけだな
429名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 21:03:43 ID:s5pgjuwX
つっちーが持ってきた謎の薬(カエル構想☆製)によってショタロリ化してしまった上条さんと姫神さん

って電波が飛んできたんだが
430名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:01:01 ID:jwfDgyE6
>>429
母性に目覚めたねーちんが上条さんに母乳をあげようとするんですね、わかります。
431 ◆9uSBC6apvI :2008/06/16(月) 22:26:20 ID:mbA3bTjN
まずは>>414GJ! 超電磁砲2巻は俺も読んだぜい、木山さん良いキャラだよなあ。

しっかし16巻は良い、天草式メンバーを愛でる俺には永久保存版である。
とりあえず灰村HPの堕天使エロメイドに魅入られてマジで30分ほど我に返らなかったのよな。

……ところで、ここってヤンデレもの少ないから判断できないんだが、狂気の手拭の続きとか需要あったりする?
432名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 22:59:13 ID:ZDoVltzC
お前ら、もっとローマ教皇を労わってやろうぜ……
433名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:02:49 ID:wKkw5e04
是非!!!
434名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:09:42 ID:sw4Ou/+P
>>431
あったりします。
435名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:19:58 ID:sn997Gge
つまり教皇×ローラですね?
436名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:20:55 ID:PzcxnHXg
いや、教皇×町の少女(教皇をかばってた娘)は・・・
書いててヤバサに気が付いた。
間違いなく魔術サイドに消される
437名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:37:12 ID:ZDoVltzC
教皇が町の少女にデン○ースオリジナルをあげるような話ならヤバくないさ
438名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:49:01 ID:gzUjXMwP
教皇の顔がベネ16世にしか思えないのはどういうことだ
439名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 23:55:54 ID:DUE8yIdp
教皇と聞くとどうしても現実のアレを想像してしまってなあ・・・
あの顔で善人か・・・












萌えね?
440名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 00:53:50 ID:JeDYhJpp
>>431あれって、つっつつつ続くのか!?てっきり他のように全裸待機のままで終わりかと…






需要ありすぎて困る
441名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 01:18:33 ID:tbg/Kubi
続きがあるのなら是非とも
442名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 03:04:18 ID:GmleCs4x
こんにちは。ん?こんばんは?
414でございます……えーとですね、とりあえず木山先生SSの第二弾が書きあがりましたので
投稿したいと思うのですがよろしいでしょうか。

>>421
>>422
お察しの通りでございます。元ネタは銀魂でした。
あまりパロ的なものには頼りたくないな〜と思っていたんですが
いざ書いてみるといたるとことろにマネの影が……ちくせう

色々ご感想ありがとうございます
何分初心者ゆえビクビクしていたものですから、色々と安心させていただきました。
このようなSSですが、皆様に気に入ってもらえると嬉しいな〜とか思います
443名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 03:31:15 ID:ZsZyICRh
よろしいですよ〜
すばらしいペースだ
444名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 03:36:41 ID:GmleCs4x
どうもです
では一応注意書きを(次から投下です)
・漫画版レールガンネタです(二回目)
・ペース誉めてもらった矢先で申し訳ありませんがまだ完成ではありません。次で完結できたらなって思っています
・大して話は進んでないくせに先生のモノローグだけやたら長いです……な、何卒お願い申し上げます
・なんかそろそろ捏造が酷くなってきそうな悪寒
・そろそろガキにさついのはどうが芽生えてもおかしくないかもしれない
445名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 03:38:54 ID:GmleCs4x
「ごめん、木山さん……俺、木山さんのこと嫌いじゃないんだけど……」

それはまあ、私とて一応生物学上は女に類する人間である。
人並みに恋をすることもあれば、その相手に好かれるためにはどうすればいいのだろうと思い悩むことだってあったのだ。
柄にもなく可愛らしい服を着てみたり、少しばかりではあるが化粧をしてみたり
勇気を出して積極的にその意中の彼にアプローチをかけ、そして最終的にこちらからの告白に思い切った事も一度だけあった。
身だしなみには最大限の注意を払い(この辺りはそういったことに疎い私の変わりに当時の友人が甲斐甲斐しく世話を焼いてくれた)、シチュエーションもおよそ考えうる完璧なものをセッティングした。
雰囲気が恐らくは二人の間で形成できる最上のものが出来上がる瞬間を見極め、覚悟を決め、勇気で心を奮い立たせ、そして、私は精一杯の気持ちを込めて彼にその思いのたけを伝えた。
……その告白に対する彼の返答が冒頭のセリフである。

「けど俺……木山さんのことは、そういう風に思えないって言うか……」

……ああ、知っていた。知っていたとも。
私が男子達の間でなんと思われ、よばれているか……そして彼も少なからず私にそういう印象を抱いていたことも。

『残念美人』

『残念』で『美人』って一体どういうことなのだと思う。
正直、これならまだ単純に「可愛くない」といわれた方が受けるダメージは少なかったであろうと思った。
それならば、未完成な自分はここからまだ可愛くなれる、その努力もする……という気もおきたかもしれない……まあ、柄ではないだろうが
しかし『残念美人』というその言葉は、まるで既に完成したものに一点の取り返しの付かない汚点があると言われているように思えて(もちろん、考えすぎといわれてしまえばそれまでかもしれないが)
なにか心の奥に、強力なボディーブローを食らわせた後のようにじわじわと広がる痛みを感じずにはいられなかった。
それ以来私は色恋沙汰をあからさまに敬遠するようになった。
今の研究に興味を持ち、積極的に携わり始めたのがその頃で、そんな暇がなかったという事ももちろんあるにはあったが
それ以上に私は臆し気味で、自分からそういった事柄には近づこうとはしなかった。
その頃から自分の性質や容姿の特徴のことも己で自覚し始めた(最終的に自分で認めているのだから、これまた世話がないと思う)というのもあり
『残念』、『惜しい』、『がっかり』、というパンチを貰うのも、もうたくさんだと思っていたのだ。
446名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 03:41:01 ID:GmleCs4x
しかし……いや、だからこそ……だろうか……

『可愛い』……『好き』……『美人』……という真っ当で、愛に溢れる言葉に
妙な……これまたらしくない
まるで少女のような憧れを持ち続けて捨てられなかったのは。
…………そんなことを言ってくれる男性など、この先もきっと現れないであろうと分かってはいたというのに。




「先生、すげえ可愛い…………大好き、先生」

思考がトリップしていたのは恐らく一瞬であったらしい。
下半身に目をやると、そこには思考がトリップする前とまったく同じ―――私のショーツに手をかけ
顔をこれ以上ないというほどの距離にまで近づけている―――体勢の彼がそのまだ小さな口で歯の浮くような……しかし、何故か私の血の巡りを加速させる言葉をひたすらに私に囁いてくる。

「やっ……めるん……だ……今ならまだ……」
「ここまでしておいてそれはないんじゃない先生……ここでやめられたら、先生だって困るんじゃないの?」
「そんな……わけっ……やめるんだ……はや……く!」

焦点の微妙に合っていない―――確実にアルコールのせいでそうなっている―――目で私の目を挑発的に見つめながら、彼はおかしそうに聞く。
私はその彼の問いに言葉で……言葉だけでも強い反論を必死に示そうとする。
なんとかここで踏みとどまらせる。踏みとどまってほしい。そうしないと私は……しかし、そんな行為と思いがまったくの無駄であるということを、彼はあっさりと……嗤いながら証明して見せた。

「……ごめん、やだ」

アルコールのせいで合いも変わらず脚に力が入らなかった……それを差し引いてもあまりにあっけない……
あまりにもあっけなく、そして勢いよく、私の秘部を唯一包んでいた紫色のショーツが、彼の手によってずり下ろされた。

「や……ぁ……」

秘部が外気に晒された感覚、それを今まさに生徒に見られているという無情感、そして何よりも最後の願いさえ届かなかったという絶望感が私におよそ普段の私からは想像もできないような声を発せさせる。

「だ、めだ……見ない……で」

……さらに次の瞬間またも襲ってきたのは、決して見られたくはなかった場所……いや、『決して見られたくはなかった状況』を見られてしまったことへの羞恥心だった。

「……やっぱり濡れてるね」

ずり下ろされたショーツと露になった秘部、その間には確かにぬらぬらという光を反射する糸の橋がかかっていた。
その光が私自身の目にも入り、私はどうしようもない羞恥と自らの無様さに覆われた。
しかし、彼はそんなことなどお構い無しとばかりに手を止めようとはしない。

「先生、俺の責めで感じてくれたんだ……嬉し……ちゅ」
「ふああっ!」

彼が私の秘部の上にある陰毛の生え際のさらに少し上。具体的にいうと丁度外から子宮の高さに相当して見えるだろう場所に軽く口付け、私はそれだけで面白いように反応した。
その反応のあまりの過敏さに、私は自分自身の体を信じられなくなる。

(ぅ……うそ……だ……)

いくら今まで手をつけられていなかった下半身とは言っても
性感帯などあるはずのないそんな場所に、軽く口付けられただけでこれほどまでに自分は反応し、乱れている。
……ダメだ。ダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだダメだ―――!
447名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 03:42:04 ID:GmleCs4x
本当に今更に、今まで何度も感じたはずの感覚を今度こそ、本当に、本当に強く感じた……分かってしまったのだ、恐らくコレは最後通告。
今まで何度も警告を受けていながら、それをことごとく有用には活用できなかった自分への……最後の警告。
私の体は私にこういっている。「ここで止まれなければ、もう止まることはできない」と。
まず最初に感じたのは恐怖だった。
生徒である彼への……ではない。このまま、本当に彼と交わってしまうのかという、あってはならない未来への恐怖。
このまま、教え子に縛られ、翻弄され、なすがままにされて行為の終わりを迎える自分……そんな事態への恐怖。
そこから派生した羞恥心―――自分よりも一回り以上も小さい(身体的にも経験的にも)男子に全てをさらけ出され、身体を弄ばれ、そしてそれに恐怖しているという羞恥心―――が第二の感情の波として押し押せてきた。
それらの波はうねり、音を上げて私を飲み込もうとする。そう、『絶望』という海に。
……しかし、ここで私は己のうちにある感情の波がその二つだけではないということに気づく。
それがなんなのかまでは分からない。
しかし、どうやら絶望とは違うらしい……もうほんの少し温かく、優しく……そして魅惑的な……
しかし、何故だろう。この波にも私は呑まれてはいけないと感じた。恐らく呑まれれば最後、引き返すことはできなくなる。それが直感で分かった。
この感情の波はいったい―――

「先生って、今日は大丈夫な日?」

思考は恐ろしいほどに長くしていたように思える。
しかし、私の秘部の至近の距離から私の顔を見上げる彼の様子を見る限り、どうやら先ほどのトリップと同じく、あの思考は一瞬ないし数秒であったようだ。
……そして更にもう数秒を先の言葉の理解に使用する。そして気づき、戦慄した。
本気なのだ。彼は本気でこれから私の事を……

「ねえ、どうなの、先生」

……しかし同時に、これは好機でもあると直感が告げた。
そうだ、恐らくこれが先ほどの警告が告げた『最後の引き返すべき道』。ここでこのチャンスを掴まなければ、私は先ほどの二つの感情の波に呑まれる事になるだろう。
だがしかし、そのチャンスをつかむことができれば、少なくとも最悪の事態だけは避けられる……それも確信できた。
感謝すべきは、アルコールに犯されてもなおそこまでの思考を損なわない彼の理性というべきであろうか。
結論から言うと、今日は安全な日である。
しかし、それを彼にバカ正直に伝えるわけには行かない。それはイコール、私が最後のチャンスを掴みそこねるということだからだ。

「ぅ……今日は……」

細心の注意を払い、顔をできるだけ恐怖と懇願の色で塗りたくった。
決してバレないように、悟られないように……呑み込まれないように。

「あぶ……ないん……だ……だから」
448名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 03:43:11 ID:GmleCs4x
本当に必死だった。この最後のチャンスをつかむために必死で真実を隠した。
真実味はかなり出ているはずだ、なにしろ今私が抱えている恐怖はその日であろうとなかろうと等しくかもし出されるものであるから。
私にとってその日かどうかは大きく関係はない。ただ彼と交わるという行為にただただ恐怖していたのだから。
私がもっとも恐れることは彼とこのまま交わり、決して越えてはならない一線を越えてしまうことだったのだから。
そのために私は最後の思いを込め、精一杯真実味を帯びた表情で彼へと懇願した。
しかし―――

「……先生が嘘はダメだと思うなあ」
「―――え」

今までがそうであったように
最後まで彼は、その悪魔のような笑みで私の思いを一蹴した。

ちゅ……く、ちゅ……じゅぶっ……ずっ、ずずずずずずずずっ!

「やぁ、ああぁぁぁぁぁっ!!」

頭の中が真っ白になった直後でようやく認識できたのは、恐らく彼が私の秘部を口に含み、力いっぱい吸い取ったということ……そして、その責めは今なお続行中ということだった。

ずずずっ、じゅぶ、じゅ、じゅ……じゅる、じゅるるるる

「ふぁあっ! やっ、い……ひゃ……ひゃああぁぁんっ!!」

今までの快感が全てまとめてきても敵わないほどの快感が、秘部にまとめて集中し、そのまま私を責め続ける。

じゅる、ずずっ、ちゅ……ぴちゃ……ちゅ、ちゅ……ちゅぶっ

「ど……どお……ひて……」

もはや口は人語を発する機関としての機能を有しておらず、呂律の回らないその舌はその発音をかろうじて発するだけだった。
しかし、そんな私の問いとも言えない問いに、律儀にも少年は答えた。

「先生ってさ、嘘つくときいつもよりちょっとだけジト目が深くなるよね」

ぐちゅ

「ふひゃあっ!」

口から一度解放された秘部であったが、そこには休みなど与えられず、次は彼の細い指……それが一気に二本押し入った。

ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ

「や、やめ……とめ……はっ、あぁぁぁっ!」

指を激しく出し入れし、そこから飛び散る愛液も気にしないとばかりに彼は言葉を続ける。

「自分で気づいてないんじゃないかって思ってたけどね……まあ、俺以外に気づいてるやつもそんないないだろうけど」

グジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュ

「ふっ、あっ、あぁっ、んっ……やぁ」
「他にも先生のことならなんでも分かるよ。ちょっと何かに傷ついてるけど俺たちに隠そうとしてる時の顔も、困った時のしぐさも、急いでる時にでるクセも……先生のことなら、誰にも負けないぐらい知ってる」
449名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 03:49:39 ID:GmleCs4x
グジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュ

指を突きいれ、抜き差し、擦り、開き、曲げる。
それらの行為がなされるたび、私は情けない嬌声を上げ、涎を上と下の両方の口から垂れ流し、視界がまた霞んでゆく。
それは恐らく、限界が近いというサイン。
自分よりもずっと小さく、幼く、ましてや自分が教え導くべき立場にある生徒になすがままに体を嬲られ……そして達するという限界を知らせるサイン。

「先生、好き。可愛い先生も綺麗な先生もちょっと危なっかしい先生もえっちな先生も全部……全部大好き」

グジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュグジュジュグジュグジュグジュ

指の速さが、今までよりも一層上がった。
今までのいわゆる前戯的な動きではない……完全に、確実に、その指は私を堕とそうとしていた。

「だから先生……イって。俺の指で……先生が大好きな俺の指で気持ちよくなってイって」
「だめ……だ……やぁ……だ……め……ダメぇぇぇぇぇっ!」
ぐじゅり

その、最後の力を込めたひとつきで

ぷ……しゃあぁぁぁぁぁぁ

私は頂へと上りつめさせられた。

「あ……あぁ……ぅ……」
「先生イってくれたんだ……俺の指で気持ちよくなってくれた?」

盛大に潮を吹く私の秘部をいつもとかわらぬ笑顔で見つめながら、彼は満ち足りたよう……優しく、本当に優しく。
心の底から愛おしく思うものを撫で愛でるような優しい声で、彼は私に語りかけてきた。

「好き……先生」

……思えば私は、この声に、この彼の言葉に……どうしようもないぐらいに逆らえずにいた。
そう、多分……最初に彼に『好き』だといわれた時からずっと……
450名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 03:53:17 ID:GmleCs4x
「あ………ぅ…」

『先生、好き』
ドクン

『嘘。本当は好き。大好き。愛してる。結婚してほしい。ずっと一緒にいてほしい。
ずっと俺のこと見ててほしい。』
ドクン

『先生のぼーっとした所も、危なっかしい所も、恥じらいない所も
いい匂いがするところも、柔らかいところも、優しいところも……全部大好き。本当に好き』
ドクン

『先生のことなら、誰にも負けないぐらい知ってる』
ドクン

『先生、好き。可愛い先生も綺麗な先生もちょっと危なっかしい先生もえっちな先生も全部……全部大好き』
ドクン

(……ああ、そうか)

その瞬間、私は唐突に理解した。
先ほど、私が優しく魅惑的だと、しかし決して呑まれてはならないと感じたあの三つ目の感情の波の正体。
それは―――『歓喜』。

私は……喜んでいたのだ。
自分よりもずっと幼い彼に「好き」だと「愛している」と「綺麗」だと「可愛い」と。
そんな風に言われ、愛され……ともすればこうやって嬲られることでさえも―――

(嬉し……かったのか)

―――私は歓喜し、己の快感としていたのだということ。

(私……は……)

そしてもう一つ……先のこととほぼ同時に、私には理解できたことがあった。

その『歓喜』の波が、今まで必死に自分が築いてきた倫理という名の防壁を
既に、もはや壁といえないまでにボロボロに砕いていたこと…………私は確かに、それを感じ取っていた。
451名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 03:57:08 ID:GmleCs4x
第2話終了です……1話と比較するとやたらと短い……
上にも書いたとおり次で完結です。こちらも近日中に上げられたらなと思ってます

木山先生・・・なんかだんだん乙女でダメな人になってきてる気がする。2話しか書いてないのに早くも迷走か
ガキ・・・なんだろう、とりあえずお前はどこからその性知識を持って来るんだと
452名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 04:02:34 ID:WI4LWaDk
これは喝采を送らざるをえない!
起きててよかったw
453名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 08:07:12 ID:JLgsEYrs
最近本編で俺の嫁のシスターズが出てこないのが不安。
454名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 08:09:30 ID:Gr4wNWFT
ピタゴラスイッチのエンディングの声がシスターズに思えてきた
455名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 13:19:11 ID:Fj7B13xF
木山かわいいな
マセガキにはもっと激しい攻めを期待してしまうぜ
456名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 13:50:46 ID:pcgOQGZH
木山かわいいよ木山
しかし本編のフラグ乱立具合を見てると、誰とも結ばれないかハーレムのどっちかで終わってもらいたいな
457名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 16:02:36 ID:IaI+53Pc
てか、マジで息子が暴走してる。こいつぁヤクイぜぇ。
458名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 00:07:14 ID:LysFmbmh BE:1032888858-2BP(0)
GJですね!三話目がupされるまで全裸待機します!!
459名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 20:39:56 ID:LzsewSnR
木山のAAあったよ〜(^o^)/
: : : : ;;|:::::::::::;'::::;:::::;:::::::::::::;::'、:::::'、:::::::::`,
: : : : ;;|::::::::/::`メ-、i:::::::::::::ハ:::!:::::::i::::::::::;!
: : : : ;;|:::::/.|/レ' |::::::::;ノ .レ'!::::ノ::::::/
: : : : ;;|::::!~! ̄~|~ |;:-'゙| ̄;|~.レ' レ"
: : : : ;;|ヾ| |;;;;;;;;i    |;;;;;;;! 〈::'、
: : : : ;;|:::`、`ー゙.     `ー'  ';::::'、       ,.、
: : : : ;;|::::::::',         ノ:::::::',         |,! ',
: : : : ;;|::::::::::',、     ,,.-'゙::::::::::::i      ,! .j
: : : : ;;|``''、''`.`'''ー‐''"`ー'''" ̄ ̄       ノ -‐''''" ̄`j
: : : : ;;|   \                    ,'        l'
: : : : ;;|ニ-'''''"゙\             ,,ノ       .}
: : : : ;;|. ,,.-''" ̄`ヽ、        ,. -‐'",-`、       ,!
: : : : ;;|r'.        ',      /    ',‐'.',、,,,,,.. -''"
: : : : ;;|         ',    /.       _i-'"
460名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:09:24 ID:czoMTcf1
どうも。414(415)です。
木山先生SS完成いたしました〜
今回初挑戦だったエロ描写がマジで大変だ……こんなにも大変なものだと思わなかった。

まあ、どうでもいいですねそんなことは。
とりあえず、投下してもよろしいでしょうか?10分ほど反応がなければそれでも開始しようとは思っていますが。

>>452
ありがとうといわざるを得ない
>>455
>>456
木山先生主役のスピンオフとかやってくれませんかね。無理。乙。
>>457
もっと暴走してくれるといいなあって思う。無理かなあとも思う。
>>458
風邪をお召しになりますよ
>>459
節子、それ木山先生やない。一条さんや
461名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:12:25 ID:czoMTcf1
>>460
415じゃねえや451だ
462名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:25:48 ID:czoMTcf1
では、投下開始します。一応注意書き。
・しつこいようですが、漫画版レールガンネタです
・エロ……のつもりで一応本人は書きました
・それなりに長いです。途中ちょっと止まるかも
・木山先生……なんか申し訳なくなってきた
・ガキ……みなさん、藁人形と五寸釘と金槌の用意はできましたでしょうか

それでは、『とある教師の幸せな夢』最終話。次からスタート。
463名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:28:23 ID:czoMTcf1
真夏日に比べ、徐々に空気が涼しさを帯びてくる晩夏とは言え
夏の夜にも関わらずエアコンをつけ忘れたその部屋はやはり暑かった。
そんな、思わず普段ならば手で仰いで涼しさを確保するであろう部屋の中を支配していたのは、二つの荒い呼吸音。
一つは、流石に幼い自分の体に疲労感を覚えはじめたのであろう彼のもの。
もう一つは、そんな幼い彼にされるがままにされ、その彼の行為によって乱れさせられた私のもの。
そんな、お互いの規則的な呼吸音だけがしばらくの間続いていた部屋に、金属が軽くぶつかり合うような音が新たに加わった。
彼が己のズボンにまきつけられたベルトを外す音だと……瞬時に理解できた。

(小学生でも……ベルトをするものなんだな……)

ことここに及んでそんなどうでもいい考えが頭をよぎったのは、決して私に余裕があったからではなく、むしろその逆。
そんな事しか考えられない……そんなことを考えてしまうほどに、私の頭は真っ白になっていたのだ。

……その、思考をはばむ白い霧を生み出したものはなんなのか
そしてその、払おうとすれば払えるかもしれない霧を払おうとしないのが誰なのか……私は自分でその二つを分かっていながら……恐らくそれに気づかないフリをしていた。
していた……と、思う。
少なくとも、このときの私にはそんなことを考えられるゆとりはなかったし、なによりそれを簡単に認めてしまえるほど、私の思考は素直ではなかった。
例えば、心の中にくすぶる自分では認めたくない感情があったとする。
もし、たとえ心でそれを認めていたとしても、頭でそれを理解して納得する、ということはそう簡単ではない
……そう、たとえ心底で何を想っていたとしても、それがすぐに表面化すること。『させること』はあっさりとはできない。
―――そんな、本当にみっともない悪あがきのような思考だけが、私にとっての最後の支えであった。

「……ん」

彼がズボンを下ろし、そしてトランクスもゆっくりと脱ぎ去った。
庇護するものがなくなったその場所には、やはりまだ子どもらしい大きさの……しかし
そう思えるからこそ余計にその今現在の姿に違和感を覚える、膨張し、いきり立ったものが存在していた。

「ん……しょ」

下半身の衣類の一切を脱ぎ捨てた彼はしかし、すぐに行為に移すことはしなかった。
下半身のそれと同じように、上の衣類も脱ぎ、実質的な全裸になる。
その後、彼は指だけを私の秘部へと伸ばし、軽く触れただけでくちゅりと音のするそこのぬめり具合を確かめた。

クチュ……チュ……
「ふ……ぁっ」
「……うん、ちゃんと濡れてるね」

その秘部の濡れている理由が、決してこの部屋の気温による汗だけではないということを
先ほどその身をもって証明されてしまった私の漏らす声にも意を介さず、証明した側である彼はふっ、と少し満足げに笑っていた。
しかしそれも僅かばかりの時間のことで、すぐに表情を固めた、彼はその下半身のものを私の秘部へと導くために腰を誘導しようとし……

ぎゅっ

私の脚に両側から挟まれ、その動きを止めた。
464名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:29:39 ID:czoMTcf1
「はぁ……ぁ……ぅ……」
「脚、動くようになってたんだ、先生」

ほとんど反射のようなものであったと思う。
正直、そこに彼の行為を阻もうとする意思があったのか……そもそもそんな思考自体がまだ残っているのかどうかすら分からなかった。
ただ、私自身も気づいたのはつい先ほどだったのだ。
アルコールが回ったおかげでまともに力が入らず、故にここまで彼の行為に自由を許してしまった要因の一つである私の両脚が、動くようになっていた。

(だが……これは……)

結論から言えば、脚は本当に『動くようになった』というだけであった。
めいっぱい力を込められるような感覚は一切得られず、今現在の状態も、動くようになっただけの伽藍洞のような脚をせばめて
ただ彼の体が秘部へととどかぬように、その経路をほんの少しだけ狭めたにすぎない。
こんな程度の抵抗では、たとえ相手が子どもでも簡単に力負けをするだろう。恐らく、彼に脚を開かされてしまえばひとたまりもないだろう。
……しかし、何故か彼は私の脚を押し開こうとはせず
それどころかあっさりと―――そう、あまりにもあっさりと、私の脚の間からその身を引いた。

「え……」

まるで予期していなかった彼の行動に、私は呆気にとられたような声を上げてしまう。
それがまるで脚を無理やりに開かされることを期待していたように自分で聞こえて、思わず唇を引き結んだ。
しかし今までならばその反応を契機に私を責めたはずの彼の言葉も、今回は聞こえてはこなかった。
彼はただ立ち上がり、歩き、そして最終的に、私の丁度両脇下に膝が位置するように私にまたがり、仰向けの私の顔と丁度対角線になるような場所から私を見下ろしてきた。

「先生……」

その、私をただじっと見下ろす目があまりにも純粋な黒を含んでいるのが分かり
私自身も、彼の目から自分の目が離せなくなってしまう……といっても、彼から見てみれば私の瞳はさぞ曇り
元々の状態よりも伏し目がちで、しかしそのくせ大きく揺れているように見えたであろうが。
そんな状態でお互いいる不思議な沈黙がどれほど続いたであろうか……やがて彼がゆっくりと口を開いた。

「先生は……俺のこと……俺に好きって言われるの……いや?」

……そんな言い方はずるい。

……嫌なはずがない……どうすれば嫌になれるというのだ。
いつも身近にいて、多少捻じ曲がってはいてもいつも私を慕ってきてくれて。
……そして……私の事を、私の目をまっすぐと見て『好き』だといってくれる彼を……どうやって……

彼の問いかけに何も答えることができない私は、よほど情けない顔でもしていたのだろうか。
頭上の彼は少し申し訳なさそうに苦笑し、私に詫びた。

「ごめん……さっきのはずるいよね……先生は嫌なんて言わないよね……優しいから」

じゃあさ、と、彼はもう一度表情を固め、先の問いと同じく真っ直ぐな黒い瞳で私を見つめ、問うた。

「先生は……俺に好きって言われるの……嬉しい?」
465名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:30:06 ID:jnCSyEyg
やはりマセガキ=上条さんって言われてもしっくりくるな
466名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:30:45 ID:czoMTcf1
内容的には先の質問をただ逆説的に聞いただけだ。
子どもが使うには少し趣味の悪い言葉遊びだと思う……しかし
普段ならばそう思うであろう言葉に私は、気づけば小さく……本当に小さくだが確かに……頷いていた。

「俺に好きって言われて……驚いた?」

小さく頷く。

「俺に体触られて……気持ちいいと思ってくれた?」

小さく……本当に小さく頷く。

「俺とするの……やっぱり嫌だと思う?……『ダメ』っていうのじゃなくて……『嫌だ』って思ってる?」

首は……動かなかった

「それとも……本当はしたいって……俺にしてほしいって思ってくれてる?」

また首は動かない……唇は沈黙を破らず、私の首から上の部位が彼に答えを返すことはなかった
その代わりに……

「あ、本当はしてほしいのに、体面を守るために、してほしくないって本当のこと隠そうとしてる顔だ」
ビクッ!

首から下の部位が見事に驚き、跳ね上がり、今までのどの反応よりもはっきりとした答えを返した。

「あ、ごめん嘘……流石にそんな細かい表情までは……」
「…………きみ」
「あ、あははは……ご、ごめんなさい」

多分、そうとうに恨めしそうな目をしていたのだろう私に対し、彼は目を反らし苦笑気味で謝罪した。
今日恐らく初めてであろう、私が優勢で、彼が劣勢な立場に立った瞬間だった。

「……でも、さっきの反応と……表情は、先生が図星をつかれたときのだって……分かるよ」

しかしそのようやく与えられた攻めのポジションも彼の言葉一つによってまたも簡単に奪い返されてしまう。
今までも散々同じようなことを言われたというのに、今になって始めて顔に熱がこもるのが分かった。
多分、さっきのやり取りで多少冷静さを取り戻し、その上で今の状況を再認識したからだろう
……結局はあまり変わっていない気がしなくもない……というか、むしろダメージが増加している気がしてならない。

「俺とするのに踏み切れないのって……俺がガキだから? それとも俺が先生の生徒だから? ……いや、その両方か」

さらにそこに追い討ちのようにダメージを加算させる彼の目はしかし、どこまでも真剣で、澄んでいて。
その目で持って、彼は私が往生際悪く最後までしがみついていた支え、それを叩き、壊していく……壊れていくのを私は感じた。

「ねえ、先生……」

そして彼も、明らかに私のそれを突き崩すつもりで私へと問いかけてきていた。
それをする彼の目、行為は彼の言う想い……彼の行動が本当に……そう、本気であるということを嫌でも私に思い知らせるもので……

「俺は……どうやったら先生に男だって思ってもらえる? 小学生のガキや、先生の生徒じゃなくて今は……今だけは、先生のことを好きな一人の男だって見てもらうには……どうすればいい?」

それら全てが、私の支えの崩壊に拍車をかけていることも、私は感じずにはいられなかった。
徐々に徐々に……少しずつではあるが今まで刻み付けられた傷がお互いにその亀裂を結び合い、その支えを壊そうとしていく。
ぴきっ、ぴききっ……と、確かに崩壊の音を立てながらその支えという名の柱に無数の罅が入っていくこと。
私はそれを止めなかった……止めようとしなかった……そして私は……
467名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:32:50 ID:czoMTcf1
「……ほ……い」

……私はその、もうほとんど崩壊寸前の
だがしかしまだ柱としての機能は失っていない、今からならまだ修復は可能だとかろうじて思える柱の前に立ち……

「……きだと……い……しい」
「え?」

拳を振り上げ―――

「もう……一度……『好き』だと……言ってほしい」

思いっきり、その柱に振り上げた拳を叩き込んだ。

「……先生、好き」
「…………ありがとう」

何かが割れて、崩れて、倒れて、バラバラに砕け散る音を
確かにその時、私は聞いたような気がした。




ップ……くちゅ
「……ふ……ぅ」

ズ……ヌ……
「うっ……あぁ……はあっ」

ヌプ……ズププ……ニュグ……ズプププ
「うぁぁっ! ん、くぅ……ぁ……ふぁ!」
「くっ……全部、入ったよ……先生」
「っ……あ……ぁ」

久しく感じていなかった異物感を自分の中に感じながら、私は苦しげに彼の言葉に答えた。
やはり年齢ゆえに大きさはそれほどではない。しかし、だからといってその快感に耐えられることが簡単かということはまるでなく
私は私の中にあるモノが小さく脈動するたびに体を震わせ、みっともない声を上げる。

「っ!……き……つ……」

私に自分のモノを挿入した彼も、流石に今までのように私を翻弄できるような余裕はなくなっていた。
その表情は苦悶で歪み、しかし反面、与えられる快感から呼吸は激しく上気していく。
お互いにひとしきり呼吸を整えてからであろうか(といってもまだ十分に乱れていたが)……彼が意を決したように私に言葉をかけた。

「う、動く……よ。大丈夫……先生?」
「んっ……あ、ぁ……」

その問いに私は、ゆっくりと……今度は確実に頷くことで彼の気持ちへと応えた。
468名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:34:19 ID:czoMTcf1
「っ……く……ぅ!」

ズ……チュ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ずちゃ、ぬちゅ、ぬちゅ

「んくぅッ! はぁ、あっ、はっ……やっ、んッ、はぁ、はぁっ……や」

前戯の時と同じく、大きさとテクニックの不足をカバーする力強さと速さに、私の体はあまりにも簡単に反応する。
久しく感じていなかった異物感、ストロークのたびに走る強すぎる快感。そして―――もうごまかしようがない―――拭い去ることは出来なかった背徳感に体が震える。
タオルを取らなかったのは正解だったかな、と、天井を霞む視界に収めながら頭の隅で思った。
彼には申し訳ないが、もしこれがなかったらやはり自分の体は彼との交わりを拒否したかもしれない。
彼の真摯な思いを受け取れなかった時のことを思い、おこしたその選択に安堵した……もちろん、自分のための選択であったことも、もはや否定のしようがなかった。

「はっ、しきゅ……突き上げられ……んあッ! はあ、んく、はぁっ……」
「せんせっ……!締め付けすぎ……もうちょいっ、力……抜いて」
「は……ぁ、く……無……理……ひゃぁあっ!」

彼が腰を振るたびにぐちゅぐちゅといういやらしい水音が私と彼の結合部から響き、それがまた聴覚から私の感覚を刺激する。
それはどうやら彼も同じであるらしく、最初に比べ速度もだんだんと上がっており、心なしかより大きく音が出るようにしている気がした。

「せん、せ……先生……!」
「あっ、ひあっ、んくぅっ……言って……く、れ……お願……ぁあっ!」
「先……生……好きっ、大好きっ、……はあっ、はあっ……愛して……る」
「もっ……と……もっとぉ……っ」
「先生……可愛い、綺麗……くっ……好き……本当に好き……」
「は、んっ……あぁぁぁぁっ!!」

彼の言葉を聞くたび、私の体はまたも恐ろしいほどに反応を示す。
愛液の量が増し、それに伴って飛沫の量も増す。
目は焦点を定められず、そこからは涙がこぼれ、口はもはや閉めることなど叶わず、口の端からはだらしなく涎を垂れ流していた。
いつの間にか先よりも動くようになっていた脚は彼の体を固定し
お互いの繋がりをより強固なものに……もしくはこれ以上の快感を与えられてすぐに達してしまわないようにする。
そこには、先ほどまで目の前の彼と交わる事を拒否していた教師の姿はなかった。
ただ、愛してくれる男の言葉に酔わされ、激しく乱れて彼と彼の言葉を求める女がいるだけだった。

「先生……俺……もうっ!」

限界を感じたらしい彼が私の目を見つめ、許可を乞うてくる。
私はそれに、彼と同じように彼の目を見て、今作り得る限りの笑顔で答えた。

「はあっ、わたっ……しも……き……て……んぅっ……一緒にっ」
「う……ん、先生……先生っ!」

最後の加速とばかりに、彼の腰の動きが激しくなる。
それとともに彼のものはより大きく脈動し、私の秘部もまた大きく収縮した……次の瞬間。
469名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:35:18 ID:czoMTcf1
ドプッ……ビュッ、ビュルルルルッッ

「! はっ、あっ……出てっ……ふあぁああぁぁぁぁっ!!」
「っあ……あ……くうっ……あぁぁぁっ!!」

絶頂を迎えた私の中に熱を持った白濁液が流れ込み、下腹部を満たしていくような感覚を私に与え、数えて今日二回目の絶頂へと私を誘った。
その後、すぐ……私と、恐らく彼の意識は、白い闇の中へと吸い込まれていった。




爽やかな朝、というのはいいものであると思う。
この顔立ちのせいかどうにも低血圧に見られがちだが、私は朝、眩しい陽光の中でその光に瞼を刺激されて起きるというのは嫌いではない。
それが、なにか研究の成果が上がった後などならそれはもはや至福の時といっても差し支えない。
だから、私は爽やかな朝が好きだ。
窓から差し込む光に、聞こえてくる鳥の囀り……もしこれを聞くのが今日(土曜日)のように休日ならば、その気持ちは一層強くなることであろう。
だが今日の私は、上のほぼ全てに当てはまる状況で目覚めたというのに、どうにも浮かない気分であった。
それはどうしてだろうか……決まっている。
本来爽快な気分を与えてくれるはずの爽やかな朝の景色に、似つかわしくないものが紛れ込んでいるからである。

「…………えっと、だな」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

『トランクス一丁で土下座する小学生』というのは何故こんなにも見ていて哀しくなるものなのだろうと思う。
なんなんだろうか、この身のうちに溢れて止まらないやるせなさや歯がゆさや切なさやetc…は。
シャツのボタンを一つ一つ留めながら、私はベッドに腰掛けて彼が床におでこを擦り付ける様をなんとも言えない気持ちで眺める。
彼が持ってきてくれた清潔な衣類の全てを身に纏い、彼の口から発せられる「ごめんなさい」が
そろそろ150回を越えたかなというところで私は小さく息をつき、彼に―――正確には彼の後頭部に―――言葉をかけた。

「顔を上げなさい、もういいから」
「でっ、でも俺……俺、酒の勢いに任せてあんなこと……俺……ごめんなさいぃぃぃぃぃっ!!」
「……いや、それはもういいから」
470名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:36:29 ID:czoMTcf1
……つまりはそういうことらしい。
昨晩、アルコールを摂取した彼の思考は、ぱっと見には気づかれない程度に……
しかし大きく彼の正気と理性をそぎ落としていたらしい(昨晩からずっと分かっていたことではあったが、やはりあれが全ての元凶だったようだ)。
明後日、出勤してからすぐにでも責任者に報告をしようと私は強く心に誓っていた……顔もよく覚えておらぬ保険教諭(恐らく女性)の泣き声が聞こえた気もするが、
そのあたりは流石に自業自得だと思っていただきたい……いや、少なくとも今この場ではそれはどうでもいいことだ。
眼下に目をやると、そろそろおでこから煙が出るのではないかというほどに激しくこすりつける彼の姿があった。
彼にとっての不幸は、彼が、酔ってもその間のことをはっきりと覚えているタイプの人種であったころだろうか。
もし彼が酔ってこの行動をしているのなら
起きた時、色々理屈をつけてごまかそう―――馬鹿みたいに、そう思うと胸が少しばかり痛んだが―――という考えは、昨晩の交わりの時からぼんやりとはあった。
もしこのことを忘れられるのなら……それが彼にとっても自分にとっても一番よいことだと分かっていたからだ。
……まあもっとも、起きてすぐに彼が私に見せた真っ青とも真っ赤とも何色とも形容しがたい顔色の彼を見て
一瞬でその計画が沫と消えたことは理解できてしまったのだが。

「でっ、でも……」
「本当にもういいんだ……いや、そもそも昨晩のことは私にも大いに責任があった……こちらこそ済まなかった。」
「や、やめてよ先生! 悪いのは俺……」
「いいや、君にはなんの責任もないさ。そんなに小さい体でアルコールを摂取したんだ、むしろ予測不可能なことがおきることを私が想定しておくべきだった」

我ながら矛盾した言い回しだな、と軽く自分を嘲り、言葉を続ける。

「今回のことは、君の意志はまったく関係のない不慮の事故だ。早く忘れるのがいいだろう」

そう。今回のことはただ不運なことが重なってしまっただけの事故だ。
この先こんなことはもう起こりえないであろうし、ここでお互いが今回のことを忘れてしまえばそれで全てが解決する。
酒で勢いに任せて犯してしまった過ちなど、早く忘れてしまうのが幸せなのである。
酒に苦しめられることなど、それこそ二日酔いぐらいの期間で丁度よいのだ。
ましてそこに誰の意思も……誰の望みも汲まれてはいないのならば、逆に覚えている必要などどこにあると……

「……なくないよ……俺が先生のこと好きなのは、本当だもん」

息が……止まるかと思った。
否、僅か数秒ではあるが、その間私の呼吸は確かに止まっていた。
脳が呼吸をしろという体への命令を忘れさせてしまうほどに、その時の私の頭には、昨晩の彼の言葉が強くフラッシュバックしていたのだ。

『なんなら全部終わった後で確認してくれてもいい。そのときも先生のこと好きだって言うよ』

彼の本心というものを疑っていたわけではなかった。
だがしかし、結局はアルコールのせいだと、あの時あの状況だったからこそ言った言葉なのだと、やはり私は心のどこかで思っていたのだ。
今この時が過ぎれば、もう彼が私にそのような言葉をかけることも、私がそんな言葉に一喜一憂することもなくなる。
それを寂しいと、哀しいと思う気持ちがあったことをもはや否定する気はなかった。
だがしかし、忘れるのが当然であり、義務だという想いを強く自分の中で固めていたのだ……固めていたというのに―――
471名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:38:31 ID:czoMTcf1
「あ、あの……俺っ、まだガキだけど! 色んなこと分かってないしかっこよくないけど! 勉強だってそんなできないけど! ……俺、いつか背も先生より高くなって!
いい仕事について先生に楽させてあげられて! 先生に似合うような男になって、先生と……けっ、結婚したいって本気で思ってる!」

子ども特有のませた考え方だと思った。
計画性もなく、その大口を支える論拠もなく、ましてや女性一人を守る力すらもまだ持っていない子どもの言葉。
あえて悪い言葉を使うのならばそう『子どもの戯言』。取るに足らない、寝言と大して変わらない、聞く価値のないもの。
こんなもの真面目に聞く必要も、ましてや聞こうとする姿勢をもとうとする必要すらもない。
ただの、左の耳から右の耳へと流れていく雑音……そう思ったなら―――そう思うことができたのならばどれほど楽だったであろうか

「だっ、だからそのっ! 俺、今回のことの責任は取りたいって思ってるし!
先生が望むこと、先生に認められるために必要なことならなんでもするよっ! だから……だから俺のこと男とし……先生?」

あまりにも長い間、私の反応がなく、そんな私の様子を伺うために恐る恐る顔を上げた彼は、後にこう証言している。

『ゆでだこがいた』

と。

「……先生?」

顔が真っ赤なのが分かる。顔が熱いのがわかる。顔以外のあらゆるところが熱いのがわかる。そのせいなのかそうでないのか体中が汗ばんでいるのがわかる。
頭がぼんやりするのがわかる。まともに息が出来ていないのがわかる。心臓が跳ね上がっているのがわかる。目の前が真っ白になっているのがわかる。
彼が本気で私を、正気である今も心から私のことを好きだということがわかる。
その言葉によって、今確かに……『嬉しい』と『言ってくれてよかった』と喜んでいる自分がいるのが―――

「先生?」
「うわぁっ!」

ホワイトアウトから帰還した目の至近距離に、突然彼の顔が存在していた。
それにより、年甲斐も色気もない叫び声を上げてしまう。

「あの……どうか……した?」
「いっ、いや……」

(なっ、鳴り止め心臓! 早く正常な色に戻れ顔! ええい嬉しがるな私!)
472名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:40:06 ID:czoMTcf1
叫び仰け反った勢いで彼から顔を背けた体勢のまま、私は私の異常だらけの体をなんとか少しずつ正常に戻そうとする。
……もし、このとき私が彼の顔だけでも見る事をやめていなかったのなら

「? …………!……なる」

というように、疑問符を浮かべた後で、名案を思いついた悪魔のような笑みをした彼の表情が垣間見えたはずだ。
もっとも、このときの私にそんな余裕など本当になかったわけであるのだが。

「ねね、先生」
「……ん?」

もしも余裕があったのなら、こんなにも分かりやすいカマかけにはせめて乗らなかったであろう。

「……先生、俺がおっきくなったら……俺のお嫁さんになって」
ボン!

その音が、自分の頭の中で響く爆発音だと気づいたのは
私のそのあまりの面白(かったらしい)い顔を数秒間見続けた彼が、思わず我慢できずに吹き出してすぐだった。

「……きっ! き〜〜〜み〜〜〜はぁ〜〜〜っ!」
「ああぁあぁぁあぁあぁ、ごっ、ごめんっ、ごめんってぇ!」

彼の小さな頭を両側から鷲摑みにし、ぐりぐりと髪の毛ごとわしゃわしゃする(かなり強めで)。

「ちょっ、ちょっと新しい武器が手に入ったカナ? って思ってちょっと試し撃ちをしてみたかっただけで……あいだだだだだ!」
「っく! …………うぅっ!」

前 言 撤 回 。
やはりまだ彼は子どもだ。
大人としてみるには、そういった言葉をかけられて胸を高鳴らせる相手として正式に認証するにはまだ早い。
ん?さっきまで違ったではないか? そんなものは知らない。とにかく撤回と言ったら撤回なのだ

「ごめんってばぁ〜先生ぃ〜! 好き!大好きだから許して!バーラムユー!」
「アイ・ラブ・ユーだろうぅぅぅぅぅ!」

……ただ、確かに跳ね上がりはする心臓の鼓動を感じながら、私は少し……ほんの少しだけ思った。
もし本当に彼が、この先も私にその想いを変わらず伝え続け、彼の言うとおりに私よりも背が高くなり、私が支えてほしいと思えるほどに頼りになる男に本当になったのなら
そんな日が本当に来たのなら、その時は……
既に世間一般で言われる『おばさん』と呼ばれるようになっている私でも……それができるのならば
……彼のそのささやかな願いを、叶えて上げないということもない。
そんなことを少し……本当に本当に、ほんの少しだけ……そう、思った―――




―――もちろん、そんな日が来ることは、永遠になかった。
473名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:42:35 ID:czoMTcf1
終わりです。

なんというかもうちょい上手くやれたんじゃないかっていう気がしなくもない。
でも楽しかったしまあ……いいや
474名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:45:38 ID:jnCSyEyg
あああぁぁ分かっちゃいたけど終わり方切ねええぇぇ
でもgj!!!!
475名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 02:58:43 ID:8xUACre2
木山せんせええええ
いつも投降時間が夜更けだから明日仕事があるのに夜更かししてしまう自分。
読み終わった後興奮して、余計眠れなくなる自分。
でも今回は刹那さで寝られなさそうだ…
もちろんGJですが
476名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 10:22:50 ID:gzaEljHw
グッジョブ、GJ
二回言わせてもらいました。
 
ところでこのエロパロ板って上条×オリキャラってアリなんですか?
477名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 13:57:41 ID:2tlRqlt2
>>476
賛否両論あるので、極論すれば腕次第。
不自然を描写で魅せて捩じ伏せる、豪腕のSS書きなら無問題。

俺は多少の作品は美味しく頂くので待ってる
478名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 17:12:56 ID:WImbgs6Q
禁書でオリキャラを出す必要は全くないように感じるのは俺だけか?
色んなキャラがいるから妄想するには困らんし・・・
479名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 19:12:20 ID:4czBOBcl
>>473
難しいと思われる木山せんせーSSを書き切った貴方にかぎりないGJを!
そうだよなー、あの時の生徒が相手ならその結末に至よなー
せつなさみだれうちだ……


>>476
既存キャラ×オリキャラは荒れる元になりかねないからなぁ、あまり奨めない
いや、でも禁書スレならば、あるいは
480名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 19:14:07 ID:hvTG1Wkc
オリキャラと称して白カチュのSSを・・・
481名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 19:17:04 ID:CJ0tKtQ7
オリキャラとか本気でいらん。
482名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 20:15:50 ID:peKKz5v2
女のオリキャラは賛成だけど男のオリキャラでヒロイン寝取られ展開はいらない
483名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 21:36:30 ID:gzaEljHw
賛成、反対含めてほとんど二つに割れましたね。
ちなみにもちろんオリキャラは女の子です。
が、荒れる元になるという事なので自重します
484名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 21:55:46 ID:iGcwQlqT
オリキャラなら禁書板行ってみてもいいかもね
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1186747215/
485名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:02:22 ID:gzaEljHw
>>484
そうさせていただきます。
URL感謝します。

では素直に鎌池キャラで何か書き始めますね(マテ
お騒がせいたしました
486名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:18:56 ID:8ZJ0JrIJ
オリジナルにだって萌えはあるさぁ!
つまり極論から言えば男はいらん、だが萌えるおねぇちゃんはバンバンカモォンってとこなのかにゃ?
ぶっちゃけオリキャラの男が輝くのはほとんどバトルだけだしねぇ。
487名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:21:46 ID:Ntpcv+ca
半オリキャラになるが御坂の学校のもう一人のレベル5の能力で何か書けないかと考えたことがあるな
488名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:27:57 ID:gzaEljHw
でも常盤台のもう一人のレベル5ってその内出そうじゃないですか?

あとオリキャラの利点にどれだけ酷く犯そうが心が一切痛まないという利点が……
489名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:49:21 ID:2YSNm7kz
オリキャラよりもオリアナのSSを読みてぇ……
490名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 22:52:25 ID:8ZJ0JrIJ
てか15巻で一気にレベル5増えたわなぁ。
んで出た瞬間リタイア。
というか第2位死んじゃったって事は御坂が繰り上げで第2位?
491名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:00:21 ID:gzaEljHw
おそらくは。
実力序列みたいなものでしょうし、繰り上がりでしょう
492名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:00:54 ID:4czBOBcl
つか、いい加減sageれ
493名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 23:11:51 ID:gzaEljHw
失礼しました
494579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/19(木) 23:14:42 ID:6ru7Dqzb
>>485
完全オリキャラやらなくても、禁書の場合選り取りみどりのような。
私見としては、半オリキャラ、というかほぼオリキャラになってしまう恐れとバランスとりながらやるのが二次だよね。と。
そう言いつつ、自分としては露出の低い乙姫とかテルノアとか出してきて、ほぼオリキャラで反省然りなんですけど。
乙姫とか、あとからまた登場したらどうしようとガクブルですよおいちゃん。

>>489
そういや無いね。オリアナ。
個人的にはインタビュー書いてくれた職人さんにオリアナで再臨キボンヌ。
495名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 00:28:20 ID:Lz8dUMfA
おいちゃんはもうオリアナで書かないのでせうか?
496名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 17:41:20 ID:tv5aNdhZ
オリアナとオルソアの違いを簡潔に述べて下さい
497名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 17:53:28 ID:NC2vzO1Y
オルソア……?
498名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 17:59:11 ID:8W7CwB5n
>>496
オルソラ:おっぱいばい〜ん
オリアナ:おっぱいばいんばい〜ん
499名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 21:57:06 ID:bAETjDfb
漫画で無かった事にされた姫神がますます可愛く思えてきた
500名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 22:12:44 ID:aJoAszof
>>498
ちっがあう!ばいんばいーんとばいんばいんばいーんだ!!
501579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/20(金) 22:31:15 ID:tSfjxaSI
>>495
それは、書けということでしょうか?(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

>>500
オルソラのは、ばいんばいーんっていうよりこうなんて言うか、
もっと柔らかくって幸せおっぱいだと思うんだおいちゃん。
502名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 22:53:29 ID:ouU5YPUq
適度な張りと、魅惑の柔らかさ?
503名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 00:30:49 ID:0eOsJMm9
オリアナが一番の巨乳?
504名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 00:40:34 ID:rqx6AM2V
ええい、おっぱいはどうでもいいんだ

姫神はまだか!!
505名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 00:47:33 ID:sXP73r8r
のほほんとしたオルソラが好きだ
506名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 01:31:04 ID:Iu5m0qKj
>>504
どうでもよくはないだろ!!
507名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 02:44:01 ID:gi9CwEkg
姫神だって揺れるぐらいあるんだ!
508名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 04:11:42 ID:3H/fSjy/
>>501あんま無闇に酉つけるなよ









SS投下されたかと思って期待しちゃうだろ
509名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 08:20:30 ID:K1nnHCqR
独断と偏見によるおっぱいランキング
オリアナ>オルソラ>風斬氷華>ねーちん>美鈴>吹寄>黄泉川愛穂>五和>ルチア>
ローラ=スチュアート>姫神>結標淡希インデックス>美琴=御坂シリーズ>
アニューゼ=アンジェレネ=白井黒子

こんな感じか?巨乳がどう評価されているかでランキングを決めました
510名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 08:37:12 ID:/LkrFedM
吹寄そんなに下か?
まあ、出番ないから仕方なし、だがw
511名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 08:51:08 ID:P9uz4aD7
はいむらーが乳くらべ画像を描いてくれれば……!
意図的にデフォルメ具合を変えてる事が多いから無意味か
512名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 08:58:06 ID:kiBeh4j+
金欠で16巻まだ買ってないんだけど五和か美琴かねーちんかシェリー出てる?
出てるなら買おうと思う
513名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 09:31:36 ID:BQO1xfYW
表紙を見れば一目瞭然。
514名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 09:46:52 ID:8hRrZgFd
若奥様ですよ、若奥様
515名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 09:57:48 ID:+paj7Vz6
>>512
見事に全員出番がある。
つか、そのなかの2人(3人?)が今回のメイン
516名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 10:06:33 ID:kiBeh4j+
>>513-515
よく考えたらスレ違いっぽい質問だったのに答えてくれてありがとう

コミック2冊あわせて買ってきた!
517名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 10:39:51 ID:IGsc9Ulv
>>501
それはつまり、ぽよんぽよよん、ということかっ!?

>>507
SSでの上条さんの妙技の直後には、その、下品な話ですが勃起してしまいましてね。
518名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 11:02:45 ID:tmsb8o9J
>>509
禁書ってこんなでかいの?
519名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 11:05:26 ID:3H/fSjy/
>>509黄泉川センセのはひとつが小萌センセの頭ぐらいのサイズなんだぜ?
ねーちんより大きいか小さいかぐらいだろ
520名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 11:21:59 ID:Gb1bmOEP
四巻の挿絵見るとねーちんはほっそりしてるし、それに比べてで胸が大きい感じだよな
521名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 11:45:11 ID:+paj7Vz6
>>518
というか、姫神から下はもはや誤差で収まる範囲なんじゃね
御坂妹の中でも発育に差が出るくらいだし
522名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 13:10:26 ID:mi5SE9mM
473ですが、今更だけど間違いに気づきました。
>>401
の『そう言いながら缶のプルトップを開ける。』って……もうガキが開けた後だろ、何やってんの俺orz
523名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:30:50 ID:MlLj9wdh
てかカップ酒なら容器とかで気づきそなもんだが...ここはスルーするか
524名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 23:49:25 ID:suS/X+3g
軽くSな上条さんにちょっといじめられる美琴様を見たくなってきた
絶対美琴はMだと思うんだ
525名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:03:16 ID:SZ/vyrCF
上条さんは自覚のないSだからな。放置プレイ専門というか。
美琴がMというのは同感だがw
526名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 00:10:14 ID:hKyXwv8f
俺はMな上条さんが見たい。保管庫にある姫神に逆レイプされたやつは最高でした
527名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:20:04 ID:f7kV1aFA
叩かれそうだが、とりあえず書き上がった妄想を投下しますね。
初めてなんで至らない事とかありまくりそうですが、どうかご容赦の程を。
528名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:20:39 ID:f7kV1aFA
 衝撃の堕天使メイド事件から一夜明け。神裂火織は住み慣れた女子寮へと戻って来ていた。

「くっ・・・決死の覚悟であの恰好をしたというのに・・・」
 帰路に着いてからもずっと思い出されるのはその事件の事。病室の戸を開け放った瞬間、中に居た三人は時が止まったか
のように凍り付いていた。
「何がいけなかったのでしょうか・・・?」
 思えばあのバカの口先に踊らされてあんなこっぱずかしい恰好をしたはいいが、その姿を見せただけではやはり恩返しに
はならなかったようだ。気付くのが遅いですね。
「そう言えば、あのバカが口走っていた『挟んで擦る』とは一体・・・?」
 おぼろげながら口走っていた言葉の断片を組み合わせていく。とりあえず「胸」が関係してるらしい。それもどうやら大
きくないといけないようだ。しかし・・・
「何をどうすれば・・・?」
 難しい顔のまま廊下を歩いていく。繋がりがまた戻った事だし、いっそ建宮や五和に訊いてみようか?いやいやそれはで
きない。建宮に訊くのはなんかもうそこはかとなく嫌な予感しかしないし、かと言って五和に聞くというのもなんか釈然と
しない。女の器がどうの言われて比べられた所為だろうか?
「むむむ・・・」
 そうこうしてるうちに食堂へと辿り着いた神裂。其処にいたのは
「あらあら、随分と難しい顔をなさってますわね?」
 オルソラと
「久し振りに故郷の国の土を踏んで来たって割には、あんまいい顔してねえですね?」
 アニェーゼと
「なにかまた面倒ごとですか?」
 ルチアだった。何時もルチアとセットでいるアンジェレネの姿が見えないのは、何かしらの当番だからだろう。
「あぁ、いえ。大した事では」
 無いんですが、と告げようとしてはたと気付く。アニェーゼはともかく、他の二人の胸元。オルソラのそれは、身体の他
の部分が割とほっそりしてるのに比べて明らかに大きいようであり、修道服を押し上げているそのふくよかさは用意に見て
取れる。
 ルチアの方も、オルソラと比べると幾分ボリュームが足りないようだが、それでも充分大きいといえるだろう。
 もしかしたら、この二人なら『挟んで擦る』と言うのが何なのか知っているのかもしれない。
 しばし唸りつつ、二人の胸元をジロジロと見比べている神裂に、不信げな表情を向けるルチア。
「?さっきから一体何を唸っているのですか?」
「いや・・・その・・・」
「何か悩み事ですか?私でお役に立てることならお話を聞きますが・・・」
 言い澱む神裂に、首をかしげながらオルソラが先を促す。アニェーゼはと言うと、神裂の視線の先を辿った挙句、自身の
胸元を見下ろして溜息を一つつくと、「チッ」と舌打を残して去っていってしまった。自分が追い払ってしまったように感
じて少し申し訳ない気持ちになる神裂。だが、おかげと言うべきか、だだっ広い食堂に三人きりになった。
「実は・・・」
 堕天使コスの事は一先ず隠して、件の少年への恩返しについて話し始める神裂。借りを沢山作っているので、ただ会って
お礼を言うだけではすまないと某バカに言われたが、自分でもそうだと思っている事。借りを返す方法としてそのバカが言
ってた『挟んで擦る』と言うのが何を意味してるのかさっぱり見当もつかない事。
 話を聞き終わった二人も、神裂と同じく難しい顔をしている。上条への礼なら自分達もちゃんとしたいという気持ちが少
なからずあるが、その『挟んで擦る』というのについては皆目見当もつかないらしい。まあしょうがないよね、シスターな
んだし。
「そのバ、もとい土御門さんのおっしゃってた事をまとめると、その・・・この胸で何かを『挟んで擦る』んですよね?」
「えぇ、そうらしいです。ですが、ここをそんな使い方するなんて話、今まで聞いたことが」
「そうですね・・・私も覚えがありません」
 うむむ〜、と三人揃って腕組みをして悩み始める。たまたま食堂の入口前を通りがかったシスターが、腕組みをした事で
さらに大きく見える胸元を見て、アニェーゼよろしく舌打ちして去っていった。
529名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:21:21 ID:f7kV1aFA
 ここで悩んでいても知らないものは知らないし、思い当たらないものは思い当たらない。という事で、三人は連れ立って
他の誰か、に聞きに行くことにしたのだが。運が悪かったと言うべきなのだろうか。寮内にはとんど人が居なかったので、
とりあえず外へと出ようとしてた三人が真っ先に出会ったのは、運び屋―オリアナ=トムソンだった。暴動事件の時に一時
協力の契約を結んでいた彼女だが、一時契約が終った後、次に何か指示が出るまでの間監視という意味も込めてかこの寮へ
と間借りしているらしい。
 どうにも神裂やルチア辺りとは、性格的な意味で絶望的なまでに相性が悪そうな彼女だが、この場にはもう一人、オルソ
ラが居たのだ。にこやかに話し掛けた相手がどんな人なのか、この時のオルソラはまだ知る由もなかった。

次回・『挟んで擦る』お礼の仕方を訊ねられたオリアナに、悪戯心が湧きあがる。当麻の元へと訪れた4人は一体・・・?
「さ〜ってと、んじゃ、今からやって見せてあげるからね〜?」
「なっ!?貴方、一体何を!」
「ちょ、なんなんですかこの状況は?!上条さんに分かるように誰か説明プリーズ!」
「あらあら、そう言う風にやるのですか。では次は私が」
「ん・・・こ、こんな汚いものを肌に直接触れさせるなんて、本来なら絶対にありえない事なんですからね?」
「さぁて、あとは貴方だけよ?神裂さん?」
「くぅ・・・や、やります、やればいいんでしょ!」

 なーんて、続きなんて書けませんけどね。長ったらしい駄文すいませんでした。
530名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:32:55 ID:z8i/KYjg
ひどいっ!!生殺しだなんてあんまりだ!!!是非続きを、続きぉおおお!!!
531名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 05:32:14 ID:NZocHKrQ
>てかカップ酒なら容器とかで気づきそなもんだが...ここはスルーするか
保健室の先生は中身を別の無地の缶に詰め替えた後でご丁寧に知り合いの能力者に頼んでプルトップを塞いだんです
・・・・・・そういうことにしてくださいorz
532名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 11:40:42 ID:/EbutnRr
お姉さん達に搾り取られる上条さん、羨ましいやら情けないやら
……うん、普通に羨ましいですね
533名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 15:33:01 ID:ioGiOJ/d
チューハイ系ならジュースと似たような外見のがあったでしょう

確か同じメーカーで外見がよく似てて名前までおんなじのがあって問題になったこともあったはず
534名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 17:10:37 ID:lLx/Y/yn
4人に挟んで擦られるのか。それはそれで上条さん地獄だなwwww

休日なのに何にも書けないんだ。ネタが字にならないどうしよう。
535名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 18:01:10 ID:X0Usp7nV
「さ〜て、来週の『とある魔術の金書目録』は?」


「土御門だにゃー。最近マイシスターが冷たいんだぜい。あれだ、これはきっと放置プレイに
. 違いないんだニャー!!


『姫神のお尻開発日記』
『ミサカ15642、百合になる』
『舞夏、旗男にntrれ、っ、なんじゃこりゃー!! おいこらこれはいったいなんのつもりだ!?」


「それじゃあ次週をお楽しみに! あーん、んっがっぐっぐ」
「おいこらカミやん、説明しろ!!」
536皇を絡めし逆襲の蔦(束縛の蔦 行間):2008/06/22(日) 22:54:39 ID:U239h4Uc
ゲリラ投稿ヤーハー。更に五和がぶっ壊れてますので相変わらずキャラ崩壊注意よん。


一つの部屋に満ち溢れる、随を抉るような怖気。
上条には分からない。
火元は、純然たる【憎悪】をもって一点を睨み付ける聖人か。
はたまた、それを微塵も恐れたふうもなく、凄惨な笑みをもって正面から見据えている少女か。
両者ともたじろぐことなく、お互いの瞳から目を逸らさない。
暴力のない沈黙の攻防は、一分ほど時が止まったように続いた。
 
「……それで?」
沈黙を切ったのは五和。
声色だけならいつも通りのライトな口調。だが、今の張りつめた空気には逆に違和感がある。
「見ての通り良いとこなんですけどね。何 か 御 用 で す か ?」
語気の強められた問いは、脅しているようにも、見下しているようにもとれる。
なおも崩れぬ敬語は否が応にも【距離】を認識させる露骨な拒絶か……少なくとも、目上に対する礼儀の意味などではなかった。
対して女教皇は動じず、むしろ先程より落ち着いた様子で答える。
「……用件は彼の保護。彼には帰るべき場所があり、貴女から解放される権利がある」
『そこを退け』という本意が見え見えの言い回し。隠していないのはわざとかもしれないが。
「嫌と言ったら?」
五和も、激情する気配はない。
中身は少々強引で単刀直入な要求に怒ったふうもなく、こちらも言い回し……疑問系に包んだ拒絶を投げかける。
即座に少女の真意を察した神裂が眉を更に吊り上げ、憎悪の表情を深くする。
「その時は……手段は選ばない」
この瞬間神裂の手は、野蛮な方法には頼るまいと今まで握るのを我慢していた、七天七刀の柄に触れていた。
口調に淀みはない。断ればその刹那何が起こるかは明らかだ。
「へえ……それは物騒なことで」
……まるで、脅されていることを本当に理解していないかのように。
命の危機にさらされていることを自覚しながらも、尚も五和は濁った瞳に喜色を浮かべたままである。
蒼白になっているのは、この一触即発な空間を傍観するのみの上条だけだった。
「彼のことは責めないんですね?」
「見れば分かる。彼は貴女に無理やりに関係を」
「……ふふっ」
神裂が何か言いかけた瞬間、五和は腹を片手で押さえながら堪えるような笑いを漏らし始めた。
クックッと喉を鳴らして、楽しそうに。
537皇を絡めし逆襲の蔦(束縛の蔦 行間):2008/06/22(日) 22:55:36 ID:U239h4Uc
「何がおかしい?」
場違いな笑いに更に焚き付けられた神裂が、若干歯ぎしりしながら尋ねる。
「くすっ、ごめんなさい。ちょっとびっくりして……あははっ」
余程可笑しかったのか、五和の瞳には涙すら浮かんでいた。
(…………さっきから何なんだ、この悪い夢は)
ベッドの上、五和の下には、行為が止んだことで幾分落ち着きを取り戻した上条が居た。
しかし、冷静に状況を理解したところで、震える唇は開かない。かえって声が出なくなった。
(あの五和が……神裂をからかっているのか?)
見知った二人の見た事のない様相に、何を言ったらいいのか分からないのだ。
「ふふっ……成る程。あなたは無理やりという事に悪いイメージしかないのですね?」
「当たり前でしょう? 本人の意思を踏み倒す行為に良いことなど何も……!」
「ところが、です」
次第に声を荒げていく神裂を制するように、少女は一言を放つ。
同時に、右手におしぼりを被せて握っていたものに力を込めた。
「ひっ!!!」
耐える術のない不意打ちから絞り出された声は、普段は絶対に発しないような高い音。
声変わりしているはずの喉から漏れる少女のごとき悲鳴。
神裂は、一瞬それが誰の声帯から出たものだったのか分からなかった。
「……良いと、思いませんか?」
彼の怯える様、彼女の戸惑う様を楽しみながら、少女は愛する人の分身をしごき始める。
こちらを凝視する女性を差し置いて。
「ぁっ……よ、よせ、五和っ……かん、ざき、がっ」
「何をいまさら……初めて見せる二号さんでもないでしょう?」
上下運動に呼応するように、一度萎びた塔がまたも硬さと高さを取り戻していく。
「っ!? 貴女、私の前で何をっ!!」
「いえ……初めは追い返したかったんですけどね。やっぱりあなたにも聞かせてあげたくなって」
リズミカルな上下運動に、五指の動きを加えていく。
この先が、単なる「手コキ」とは常軌を逸した一つの奉仕。
指先に伝わる感覚から求める箇所を探り、刺激の強弱を使い分ける。
「うぁ……はっ、ぐっ……うぅっあっ、はうぁ……」
全て搾り取られたはずの男根から、透明な液体が滴り始めた。
「……見とれますよね、あなたでも」
「ち、ちがっ……!」
どもりながら否定する神裂だが、話しかけられるまで呆然と見入っていたのは事実だった。
 
(……あの人が、こんな…………!?)
思い返してみても、神裂の記憶にある上条は……行為の中限定での話だが、むしろ攻めに回る性質であった。
彼の思うようにさせているうち、自分は受ける側の女なのだと思っていた。
小悪魔じみた、攻撃の性。彼は、そちらの人間なのだろうと思っていたのに。
「あ、あ、……無理………もう、出なっ……」
「そのわりには、まだこんなに熱いですよね」
彼女の葛藤などに目もくれず、行為は続いていく。
538名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 22:55:54 ID:O7Yyrzyn
ヤンデレ五和kter!!
期待してもイイヨネ!
539 ◆9uSBC6apvI :2008/06/22(日) 23:00:12 ID:U239h4Uc
いや、なんか続き需要あるってんで書いてはみたんだけどさ。
何か書いててこれ誰が喜ぶの?と。なんかヤンデレとは違う方向に進みそうな気がしてなんだかな。
まーとりあえず、要するに今度は完全受けな上条さんが書きたいんだよね。

本編投下するのは先の話になっちゃうけど、まあとりあえずこれにて失敬。
駄文失礼しました。いやほんとよく分からないお話でごめんOTZ
540名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:03:07 ID:ckANt6/Y
<<539乙
541名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:03:35 ID:O7Yyrzyn
いやいやいやw
需要あるぞ!

俺は読みたいなぁw
542名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 23:16:29 ID:hKyXwv8f
>>539
めちゃめちゃ需要あるぞ。上条さんが責められるのはやっぱ興奮するな
543名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:17:03 ID:FnR/d+qr
>>539
逆にこんなおいしい作品に需要が無いなんて有り得ませんよ。
544名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 00:48:49 ID:A//rfl14
あー、まぁ、あれだ、読みたい人がいれば需要があるんだよ!
GJ!
545名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 02:01:28 ID:aMjr5NNq
五和需要×10000
546名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 08:04:05 ID:IUmXLouU
「はぁ……っんぁ…!」
儚い喘ぎ声が思わず漏れる。
吐息はその心を映すように荒く、衣服の乱れはそのもどかしさを表す。
そして更に激しく快楽を、と求める心と多少の怯えの心が反映された指先の片割れは未だ曖昧にそのクレヴァスをなぞり、残るもう一方は彼女自身の口内で彼女自身を蹂躙する。
その様はさながら愛しの彼に深く求められ、蹂躙され支配され、そして愛される事を夢見るかの様に。
乙女の様に可憐であり、それとは対照的に娼婦の様に淫美であった。
「ね……ぇ、はぅっ!アンタは、さ。私のこんな姿を…っぅ、見て、どう想う、の?」
彼女の語りかける先には誰も居ない。
同室の少女は当たり前の事、彼女が恋する彼も勿論ここには居ない。
それでも聞かずには居られない。
もしもその言葉が聞けたのならば自分は泣いてしまうかもしれない。
そのたった一言で自分はそれほどまでに幸福になれるであろう。
だが――もしもアイツが他の――
そこまで考えて途中で無理矢理思考を押し止める。
今、そんなもしもは要らない。
欲しいのは夢。
欲しいのは――快楽。
クチュ……と小さく鳴った水音に彼女は思わず息を飲む。
(私……こんなに濡れちゃってる)
息を二、三回吸い意を決したようにその指に力を込める。
彼女は更なる快楽の深みを求め、その細く白い指先を若干のためらい。
そして多大な欲望を込めて自分自身の胎内へと侵入させる――





以下省略されました。
別に今の所続きを書く予定もありません。
お疲れ様でした
547名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 08:04:55 ID:IUmXLouU
過疎防止とはいえ、駄作を失礼しました
548名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 09:35:08 ID:vobqZwwc
お前官能小説そうとう読んでるだろ!?
美琴いくらなんでも大人の色気すぎるわwwww



GJ
549名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 20:00:44 ID:1u0AJPcD
超GJ
550名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 23:29:46 ID:dFGPoRFp
あなたが神かッ!?
551名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 20:59:18 ID:5DZi0oNB
G☆J
552名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 22:27:30 ID:k28bcCGg
えぇいっ、みんなそろって全裸待機する事もなかろうに(笑)。
553名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 22:48:36 ID:rMZo1gs8
全裸待機は人生
554名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 23:12:34 ID:Vn0qQDH9
全裸待機?あぁ、私の日課ですよ。
555名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 01:38:31 ID:AJldACFI
 ( ) ゼンラタイキハ
 ( )
  ||

ヽ('A`)ノ ジンセイ!
 (  )
 ノω|
556名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 01:56:04 ID:aWd6l1JS
オレたちゃ裸がユニフォーム♪
557名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 02:06:10 ID:RO2wslAA
はい、>>556のもとネタがわかった人(オッサン)、手を挙げなさい。
558名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 02:20:16 ID:iMc1ZDjv
裸足がスパイクなんてわかんないよおおおらめえええええ
559名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 03:09:48 ID:aWd6l1JS
上条さんと吹寄の、実は相思相愛で学校では隠していましたよ

の話はなんて名前だっけ?
560名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 08:59:33 ID:ZlF2xiP6
579 ◆UHJMqshYx2氏の
3rd Term:『もういちど、ここから I_miss_you』 か?
561名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 13:34:29 ID:aWd6l1JS
サンクス
562名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:05:47 ID:bgwNGhpc
ふと思う
孕ませ成分が足りないな、と
563名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:36:37 ID:n5k4LQpp
>>562
孕ませなんてしたら上条さんの子供だけで確実に一万人を越えちゃうぞ、その内全人類が上条さんの子孫に……。
564名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:41:55 ID:hB/Ao6ZK
>>563
そこら辺は捏造で本編終了後とある人とくっ付いたエンドにでもすれば
問題ない
565名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 19:55:33 ID:0XVPLvRj
ここで孕ませことあったっけ?
566名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 20:33:28 ID:PVDHGhos
『旗男』とか『スパイ男』だとかの名称が出てくる奴で
『妹』が孕んでたような
567名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 20:51:45 ID:hMusTixO
シスター=処女と言う俺の幻想をぶち壊した上条さんが
後方のアッー!イクゥ!アッー!の肉メイスをぶち込まれ入院する話希望
568名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 20:54:47 ID:xRQqOGFZ
それは伝説の13Pでない?
569名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 21:58:48 ID:oLg7BAw6
>>567-568
12人のアッークアさんとの13Pですね、わかります
570名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 22:37:15 ID:Lk/NYil1
アッー!クアッー!「お前ここは初めてか?力抜けよ」
571名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 22:43:11 ID:3z8LN8lU
まさかのやらないか
572579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/26(木) 22:47:15 ID:2zN3lT6R
>>567-571
801板でどうぞwwww

終わらないので投げっぱなしをやるの。
みんなの力(妄想)をオラに分けてくれ!
573579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/26(木) 22:47:37 ID:2zN3lT6R
 お昼はどこで何を食べてきても良い、と言われた。
 しかし、食事というものはそも生命維持と活動のためのエネルギーを摂取することであって、
何が食べたいというものではない―――はずだった。が、今通りかかったファーストフードのお
店が気になるのは何故なのだろうか。
 これも、実のところは何と言うこともない、単なる『興味』の発現であるだけなのだが。
 学園都市第3位の能力者・御坂美琴のクローン体『妹達』のうちの一人、ミサカ10032号――と
ある少年からは『御坂妹』と呼ばれている少女――には、いまだ自分の感覚や行動への感情の介
在、と言うこと対する自覚が薄い。
 自分では答えが見つからないままに、店の移動ドアをくぐった。
 お昼時を少し外れていたためだろうか、休日にもかかわらず客は少ない。トレーを抱えて窓際
のボックス席に着くと、御坂妹は摘み上げたストローを覆う紙袋を破いた。その拍子に、胸元で
ちゃりん、と音がする。
 首から提げたネックレスが揺れて、微かに音を立てたのだ。
 そっと、そのネックレスに下がるオープンハートのペンダントヘッドに触れた。先日、打ち止
めにゴーグルを持ち逃げされた際、自らのオリジナルと区別がつくようにと、とある少年が買っ
てくれたものだ。

 本当は指輪が――『左手の薬指にはめる特別な指輪』が――欲しかったのだが、少年はさらり
とそのことをスルーしてしまった。その少年から見れば、自分はまだまだ優秀さが足りないのだ
ろうか、と、見た目の表情はまったく変わらないままに懊悩する御坂妹である。

 ふう、と小さく溜息を吐きつつ、しかし、溜息を吐いたと言う自覚は無いままに、トレーの上
の小さなハンバーガーの包み紙を開いた。
 ふと視線を上げると、御坂妹がやって来たときにはすでに席に着いていた、二人組の(見た目
は)少し年上らしい女子生徒が目に入った。二人ともが艶やかな漆黒のロングヘアーながら、一
方は気の強そうな表情と雰囲気、もう一方は見るからに大人しそうな感じなのが好対照で、どう
も見覚えもあるような気もするのだが、特に気にすることではない。
 御坂妹の注意を引いたのは、その一方、気の強そうな少女が首に下げていたネックレスのこと
が、その二人の話題に上がっていることに気が付いたからだ。ぱく、とハンバーガーにかじり付
きながらも、二人の会話に聞き耳を立ててしまった。

574579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/26(木) 22:48:02 ID:2zN3lT6R
「そのネックレス。何度か見たけど。お気に入り?」
「あ、え、これのこと?」
 自分の身につけたアクセサリーの事を尋ねられ、少女は慌てたような、それでいて嬉しそうな
声で答えた。
「お気に入り……そうね、そうよ。センス悪いなー、とも思うんだけど」
「……?」
 そのペンダントヘッドを手のひらに乗せて、少女が呟く。
「気になるヤツが居て。運良く仲良くなれたんだけど、いつだったかなあ……」
 少しもったいぶるような感じをみせつつも、、少女の声はやはりどこか嬉しそうだ。
「プレゼント、してくれたのよ。最初に見せられたときには、確かになんで指輪とか……とか、
じゃないわね、なんで指輪じゃないの? って思ったんだけど、」
 そうして聞こえてきた少し離れた席からの声に、御坂妹は思わず声の主――少し気の強そうな
ロングヘアーの少女を凝視する。
 御坂妹が見つめる少女は、その視線に格段気付く様子もなく、言葉を続けた。
「着けてやるよ、って前から手を回されて、鎖が自分の首に掛かったら、何だか急に――」
「急に。どうしたの」
 少女は、身につけたネックレスのペンダントヘッドを握ったまま、幸せそうに頬を緩めて言葉
を途切れさせてしまった。
 聞き方に回っていた少女が、言葉を続けるように促す。
「え、ああ、ごめんね。その、何だか急に、『首輪、着けられちゃった。あたし、こいつに所有
宣言されちゃった』って……もちろん、そんなつもり無かったんだろうけど、そう思っちゃった
のよ」
「……エム?」
「……う…、そんなこと思ったの、もちろん初めてだったし、それっきりだったけど……、でも、
否定は、出来ないかもしれないわね。そう、お前は俺のもの、って言われたような気がして、そ
れがあたしにとってすごく嬉しいことだったのは、確かよ」
 言い終わると、その少女の傍目にも気の強そうに見えていた顔が、まったく別人かと思うほど
に柔らかくなった。

575579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/26(木) 22:48:59 ID:2zN3lT6R
 自己というものをほとんど持ち得なかった御坂妹にとって、感情とは状況に応じたデータをト
レースすることに過ぎなかったのではあるが――とある少年との出会いが、その根本を揺るがし
た。
 『実験』のために、ただ消えゆく運命であった彼女とその姉妹たちが、生きる、という当然の
権利を受け取った。その、生きる、という事象が、彼女たちに少しずつ自己と自我を与え始めた
のだ。
 あの少年への、何か特別な想いと共に。

 御坂妹が凝視している少女も、誰か――彼女にとって特別な誰か――から、『特別な指輪』を
貰いたかったのだろうか。しかし、彼女が貰ったものはネックレスだった。自分と同じに。
「……………」
 少年がくれたネックレスの、オープンハート型のペンダントヘッドを手のひらに乗せてじっと
見つめた。
   ・
   ・
   ・
――――少年が、露天に並べられたアクセサリーの中からオープンハートのネックレスをつまみ
上げた。
「お、こんなのどうだ? 結構可愛いんじゃないか?」
「……指輪…」
「ん? 何だって? まあ、これにしよう、な、御坂妹? あ、これください」
 半ば強引に――とは言っても何としても指輪が、と言えなかった自分も悪いのではあるが――
少年はネックレスを選んだ。
 その少年から代金を受け取った露天の青年が、思わせぶりな笑みを浮かべて言う。
「彼氏、早く着けてやりなよ」
 言われて、少年はどこか慌てていたような気がしないでもない。それでも実際に行動に移す辺
りは、御坂妹にとっては好ましいことのような気もするのだ。もちろん、指輪でなかったことは
残念極まりないことなのだが。
 チェーンを掴んだ少年の手が伸びて、自分のうなじに触れる。残念だと思いながらも、心拍数
が上がるのが判ったのは何故だったのだろうか?――――
   ・
   ・
   ・
「……お前は、俺のもの…?」
 聞こえてきた話し声を反芻する。
「首輪は、支配されていることの象徴……」
 居ても立っても居られなくなったのは何故だろう。トレーを掴んで立ち上がった。いずれにし
てもトレーの上に残っているのはゴミだけだ。足早に店を立ち去る。
576579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/26(木) 22:49:23 ID:2zN3lT6R
 店を出る間際、件の会話を交わしていた二人に視線を流した。ネックレスを着けた少女は、や
はり幸せそうだ、と感じた。対面の少女の、どこか羨ましそうな表情も印象に残っている。
 道を歩いたのも、当てずっぽうである。
 ただ、初めて会った場所付近を目指していたようにも思う。そうして、しかしそれは運良くも
正解だったのだろう。少年を、見つけた。
 その少年は、スーパーのエコバックを片手に、そしてその反対側には、その少年の住まいの前
で出会った、少年の知り合いらしい純白の修道服を着た白人の少女を連れて歩いている。
 その、銀髪碧眼の少女は、少年と一緒にいることが本当に嬉しいのだろう。遠目にも判る生き
生きとした表情で少年に話しかけている。少年も、その状況がまったく当たり前なのだろうか、
実に自然体だ。
 そうした二人の姿を見て、胸がモヤモヤするのは。
 これだけは、判るのだ。自分が、あの少年にとって特別な位置にいたいからこそ感じるのだと。
「あの人にも、負けられませんとミサカは行動を開始します…・・・!」

 小さく呟いて、御坂妹はその少年、上条当麻の元へと駆け寄った。
 寸分の迷いもなく、少年の腕に自らの腕を絡み付けた。ぐっ、と体を押し付ける。
「………………へ?」
 突然、自分の腕に女の子がしがみついてきたことで、少年が間の抜けた声を上げた。御坂妹に
向かって振り向いた上条は、数度口をパクパクと動かした後、何かを言おうとして―――
「なんなんだよとうまっ? どうして、こういうことになってるの? 突然なに? 説明してほ
しいかもとうま!!」
 少年の向こう側にいた、銀髪碧眼の少女が叫び声を上げた。
 当惑の表情を見せていた上条が、その戸惑いの色をさらに強くして声の主へと顔を向ける。
「え? いや、インデックス、俺にもなにがなにやらさっぱり――」
 しかし、ここで上条に銀髪の少女へと振り返られてしまっては、御坂妹としてもまったくもっ
て面白くはない。上条の注意を自分に向けたい、と、さらに強く体を押し付けた。自らの、大き
くはなくとも女としてのアピールには変わりはないその胸が、上条の腕に押し付けたことでぎゅ、
とつぶれた。
「へ? あ? え、え、ああああ?」
 わたわたと忙しく首を振って自分の左右を検めながら、それでも上条は起こった事態が理解で
きない様子である。
 慌てる上条は兎も角として、猛烈に不機嫌な表情になった銀髪のシスターに対し、御坂妹は挑
発とも取れる視線を投げた。
「ミサカはこの人の、上条当麻さんのモノです、所有宣言だってされていますとミサカは説明を
して、ミサカはミサカの所有者である上条当麻さんと腕を組むことの正当性を主張します」
「………………へ?」
577579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/26(木) 22:55:36 ID:2zN3lT6R
ここまでー。
みんなの妄想をオラに分けてくれ!

禁書の乳ネタは遅々として進まず。

中年一歩手前で体力の衰えが……もう、夏バテ?
電波障害でも受けてるようです。
578579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/26(木) 22:59:15 ID:2zN3lT6R
ああ、そうそう、

>>508
ごめんね

普段は酉付けずに乳談義とかに混じってたりするけど。
そういうのはいいのでしょうかwww
579名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:00:02 ID:mF+nXys3
おいおい・・・
おもしろいじゃねえか続き見たいwwwwwwww
580名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:01:44 ID:VDDD/SOz
インデックスが急に牛乳を摂取し出すとか…
581名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:20:56 ID:nfC4kCYt
後方のアックア? いいや、後方からのアッー!クアである。そう、私は前方の弁当の同志であり、主に♂の後方かr

「―――私の■■を受け止めた上で☆☆し、自分の●を預けるに足ると判断した◎◎◎が『これ』だと言うのなら、私は真っ向から立ち塞がるのであるが」
だが、と声はわらった。
「―――率直に言おう。もう少しまともな××はなかったのかね」


虫食い入れたら酷いことになった。
ごめん、ちょっと801板いってくる。
582名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 23:39:30 ID:owegMj1w
これはひどいwww
583名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:26:54 ID:L3gZtb9U
左方のテッ裸とてっらめぇええ!どっちがいいと思う?
584名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:54:01 ID:9imrokhT
エロパロ神の右席結成の妃も近いわけか
585名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:55:39 ID:nmZ92Uek
日を妃と誤変換するお前最高。
586名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 01:04:21 ID:tUEbe5VV
あれだよ、インデックスが読んでた少女マンガの主人公に自分を重ねて色々と妄想しちゃうんだよ…
587名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:10:29 ID:9imrokhT
>>585
蝶・最高か?俺は蝶・最高なのかっ!?
588名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:11:16 ID:9imrokhT
うおおおおおお!俺は火織と結婚した!俺は火織と結婚したぞおおおおおおお!
589名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 02:18:14 ID:hGE2W2W2
>>577
いいねえ、女の子が暴走する話は面白いと、昔から決まっている
最新刊の五和暴走も面白かったし

その調子でミサカでやれる事までやっちゃってくれ
590名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 09:20:00 ID:bmvFssPw
吹寄SSマダー?
591名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 13:39:11 ID:anDq8jQ9
>>577
ワッフルワッフル
592名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 17:39:17 ID:pz/bv8wl
姫神秋沙の二、三歩踏み外した性生活
いや、保管庫見返してたらなんとなく
593名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 21:42:53 ID:qU1BS9E6
おーい、インデックスのキャラ壊れ気味な逆レイプが間もなく投げ出される予定だが、こんな問題の一品を了承してくれる方は挙手。
一つでも確認したらなるべくすぐに投げつける。
594名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 21:46:09 ID:tdNMPwBv
さあ迷わず行くんだ!
595名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:01:03 ID:qU1BS9E6
「あ、やっと起きたんだよ」
上条が目を覚ますと、心配そうな顔でこちらを覗き込んでいた少女と目が合った。
目覚めたばかりだと言うのに、何故か少年の息は今し方全力疾走してきたように乱れている。
「インデックス……」
思わず彼女の名を呟く頃には、少年はここが住み慣れた我が家の居間であることを認識していた。
傍らからは劇的な音楽と台詞が聞こえてくる。大方、インデックスがテレビアニメでも見ていたのが電源を付けたままになっているのだろう。
「とうま、さっきまですっごくうなされてたんだよ?」
少女に言われて、上条は体中に皮膚を覆うような汗が噴き出していることに気がついた。
濡れた全身に服が吸い付き、絞れば滴りそうなほどに水分を含んで重みを増しているのが分かる。
徐々に意識は覚醒してきたものの、最近にこうも露骨に疲れ果てるような事をしていた覚えはない。
加えてインデックスの「うなされてた」発言が本当なら、
「悪い夢……か」
内容は覚えていないが、疲労困憊な自身の体から察するに、自分は余程恐ろしい夢を見ていたのだろう。
忘れているのは幸いなことなのかもしれない。
「とうま?」
なかなか言葉を返さない少年に対し不安を募らせたのか、インデックスの不安げな顔が泣き出しそうな色に染まっていた。
少年は慌てて上体を起こしてまくし立てる。
「あ、悪い考え事しちまってた! ……大丈夫、ただの嫌な夢だったみたいだ。心配してくれてありがとな」
ついでに取って付けたようなガッツポーズ。
本当はまだ少し体が重いが、目の前の少女に余計な不安は抱かせたくない。
「……それなら良かったんだよ」
気勢を張った甲斐あってか、ようやく少女の暗い表情が綻んだ。
同時に、ちょっぴり間抜けな音が鳴る。
「あ、安心したらおなか空いちゃったかも」
きまりが悪そうな笑みを浮かべて、少女は自分のお腹に手を当てた。
変わらず食欲旺盛な普段通りの彼女の様子を見て、上条も自然に笑いがこぼれた。
時計は見当たらないので正確な時刻は分からないが、今も爆音を響かせているアニメ番組は確か六時開始の30分放送だったはず。
となれば、もう夕食時である。
「っと……そうだな、そろそろ何か作るか」
「とうま、無理して起きなくても」
「いやいや、本当にだいじょう―――」
まだ労ってくれているらしい同居人の少女に、自分は平気だと繰り返しながら起きあがろうとして……
596名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:02:12 ID:qU1BS9E6
すとん、と尻餅をついた。
「…………あれ?」
しばし呆然。
気を取り直してもう一度起き上がろうとするも、またもや結果は尻餅。
どういうわけか、下半身に力が入らず、両足が体重を支えきれてないらしい。
「よっぽど疲れてるみたいだな、俺。あはは」
苦笑いしながら、今頃自分の珍妙な動作をキョトンとした顔で見ているであろうインデックスに目をやった上条は、
 
「疲れてはいないよ、とうまは」
 
背筋が凍った。
テレビ画面では主人公がド派手に必殺技をぶっ放しているところだったが、その効果音が遠いところのもののように感じられた。
全てを知っているような台詞を零し、見たことのない種の笑みを浮かべた少女。
普段の無垢な笑顔とはかけ離れた、他の何かしらの感情が混じった笑い。
それは、彼女のような幼さの残る少女にはとても似つかわしくなかった。
「とうま……私はね」
急激な変貌についていけず動けないままの上条に、少女はしなだれかかりながら囁くように言う。
あまりにも妖艶に。
「おなかが減ったって、言ってるんだよ?」
いつぞや言われたことがあるような台詞なのに、今はそれだけでゾッと少年の全身に鳥肌が立つ。
そういえば、起きてからというもの乱れた息はちっとも整わないし、さっきから体が異様に熱い。
ゆっくりと背中に両手を回してくるインデックスを払いのけることもできず、上条は必死で状況を理解しようとしていた。
597名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:02:53 ID:cnMxn17N
>>593
キョキョキョキョシュー!!!
598名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:03:53 ID:qU1BS9E6
「あ、ああ……何でか分からないけど足がふらついて起きれないんだよ。いやーごめんな、でももう少し待ってくれたら何か適当nんひあっ!?」
逃避するようにコミカルな口調で早口に喋る舌は、彼の首筋を舐め上げるインデックスの舌によって瞬時に痺れた。
驚いて体を反らす少年に合わせて銀髪の少女が唇を寄せ、熱く火照った彼の肌を慈しむようにまた舌先で撫でる。
その度、電流を流されたような衝撃が体を走りぬけ、上条は声をあげずにはいられない。
「正しく混ぜ合わせたら、すっごく気持ちよくなれる薬草を煎じたんだよ。
 量を間違えたら猛毒なんだけど……忘れてはいないよね、私は10万3000冊の歩く魔道図書館だってこと」
「くっ……! 俺が寝てる間に、飲ませ、たのか? でも、なんで、」
別人のような淫猥な表情で脇をくすぐってくる少女の姿に意識が飛びそうになりながらも、上条は絶え絶えに問う。
「だって……こうでもしなきゃ食べれないかも。とうまって、良い意味でも悪い意味でも我慢強いから」
「食べ……? な、何のはなし……………!?」
 
―――自身に覆いかぶさる少女の姿が、過去に見た何かと重なる。
 
夢の中の記憶が、この瞬間押し寄せる雪崩のごとく全て蘇った。
見知らぬ部屋。
もがいても動かない自分の体。
狂い濁った少女の瞳。
激痛のみを与える性器。
終わらぬ苦しみ。
壊されようとしている恐怖。
崩れ行く精神を守るため、強制的に閉ざされる意識……。
 
「はぁあっ……あ………ああっ………!!」
思い出された記憶は、目前の少女の姿を魔性の者の色に染め上げていく。
あの眼の人間は危険だ。
動く上半身は無意識に後ずさりしていた。捕まっては駄目だ。逃げろ、隠れろ。ここから出ないと。
早く、早く、はやく!
「おなか、いっぱい、」
抵抗もむなしく壁に突き当たった少年は、白い修道服に身を包んだ何かに両肩を掴まれ、固定される。
笑んだ薄い色の唇から覗く歯は、日常の噛み付きシスターの姿とはとても釣り合わぬほど整っていた。
「……おなかいっぱい、とうまを食べさせてくれると嬉しいな?」
それが彼女の台詞を聞いた最後だった。
絶望と共に、視界が暗く、何も見えなくなっていく。
 
 
 
「ぁ、ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
絶叫と共に、少年は寝かされていたベッドから飛び起きた。
599名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:04:56 ID:qU1BS9E6
「……あ、あ?」
小動物のように辺りを素早く見回す上条は、目覚めた場所が自分の部屋ではないことに気がつく。
夢の中で見た、見知らぬ部屋。
……いや、違う。自分の部屋に居たあれこそが夢。
初めの絶望が、真の現実。
ただし、初めとは違う点がいくつかある。
ひとつは、今は体を拘束されていないこと。
もう一つ。ここに居たはずの五和と神裂の姿が見えない。
「……一体…………」
息を整え立ち上がってみると、室内は清潔に飾られており、ベッドの傍らの机には有料チャンネルの案内が書かれている。
この部屋は、どこかのホテルの二人部屋らしい。
窓が無いところを見ると、ここは地下の部屋なのか、それともプライベート重視な高級ホテルなのか。
考えても、そもそも受付をくぐった覚えすらない上条には分からない。
「……じっとしてたら、駄目だよな」
だが何がともあれ、体が自由に動く今はチャンスである。
ここで待っていてやって来たのが神裂ならまだしも、あのおかしくなった五和がもしまた戻ってきたら。
感情の読めない濁った瞳をつい思い浮かべてしまい、少年は身震いする。
干からびたように弱り果てた性器がズキンと痛みを発した。
(と、とにかくここから出よう。話は……それからだ)
ちらりと鏡で確認したのだが、どういうわけか、あれほど激しい性行為だったのにも関わらず服装に乱れはない。
一体誰が……と、謎を挙げればきりがないが、それを考えるのは安全になってから。
 
少年の手が、玄関のドアノブをガチャリと回す……。
600 ◆9uSBC6apvI :2008/06/27(金) 22:15:03 ID:qU1BS9E6
と、いうわけでまいど、キャラ破壊に定評のある(ねーよ)前方の弁当でした。
二次創作なのに主な作品が崩壊したキャラってどうなのよと自問自答。まあ俺が未熟だからだけど。
最後まで読んでくださっていた方は察してくださった通り、これは束縛の蔦の続きです。
タイトルは『銀薔薇、悪夢の芳香【束縛の蔦 行間其の弐】』とでもしておいて下さい。ああ、こっちのセンスも磨かないとナ。

さて、何故またもや行間などという中途半端な投下をしてるかと申しますと、実はもう試験が近くて。
そっちの勉強して全て済んでからまた書き始めることになっちゃうので、次の投下が凄く伸びそうなんス。
今度という今度はちゃんと貫かせますんで、こんなカオスな作を見て下さっている方、まあ軽い気持ちで『これ続きあるんだよな』と覚えていて下さると幸いです。

なんだか膨らんで収まりきらないので半端ながらこれで失礼します。
さて、いっちょ地獄を見てくるか。
601名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:16:28 ID:fBH0ou77
いやいやいや・・・
スーパーヤンデレタイムだなw
GJ!
602名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:18:57 ID:cnMxn17N
>>600
割り込んでごめんね
まさかタイミングがかぶるとは思わなかった
投稿前に更新は基本だねorz
603名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:37:12 ID:MVUK2Wzp
ぐっじょーぶ!色々ガンバッテ!!
604名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:41:25 ID:/PiC3zSD
俺…このSSを読んだら結婚するんだ……五和と
605名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 01:34:21 ID:iXqyrSC3
目を覚ませバカ野郎
(`o')っ)~-~ )ゝ
>>604
606名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 02:33:57 ID:raDrfsK4
>>605
おめでとう>>604のフラグが立ったようです
607名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 07:58:52 ID:CuvM1h0F
肉屋「>>604のミンチの人ー」
608名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 10:37:36 ID:hzelfAEe
そしてインデクスに食われるわけですね。わかります。
609名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 11:13:28 ID:2T7XTad1
・・・インデクス?
610名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 11:15:18 ID:Z5bCh+Bs
そして食われた>>604がインデックスの精神を支配するんですね、わかります
611名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 14:37:36 ID:dOdPmM5I
そしてインデックスの精神を支配した>>604が上条さんといろいろしちゃうんですね。
分かってました。
612名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 20:10:37 ID:KPs8Dn57
柚たん
613名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 05:42:21 ID:3/8AzmKN
あれだ、上条さんがギャルゲしてる所を次々と目撃されて酷い目に…
614名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 11:34:27 ID:8XHVRBHP
誰に似たキャラを攻略してるかで揉めるんですねww
615名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 12:27:50 ID:8ak+miT+
むしろ攻略中のキャラが誰に似てるかで揉めるんだよ
年上で巫女さんでツンデレで委員長タイプで先生で双子で大食いで…
616名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 12:40:27 ID:3/8AzmKN
あれですよ、○○目次とかそんなようなメインヒロインがいて…
617名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 12:41:08 ID:NnJ0YR2w
上条さんなら無意識の内に全てのフラグを立ててハーレムルート一直線だろ
618名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 13:31:48 ID:MUd9jaFU
小萌先生緊縛陵辱ものきぼんぬ
619名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 15:02:01 ID:yOJXD04V
上条さんなら……上条さんならやってくれる。個別ENDよりもハーレムENDを先に終わらすことを。
620名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 16:08:04 ID:wSsvdXqS
>>618
ストーリー的に陵辱ものは小萌先生よりインデックスのほうがやりやすくないか?
621名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 16:57:59 ID:qzQ9j5/7
上条さんが、御坂シスターズに凌辱されるとな?
622名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 18:32:25 ID:x8FbIo70
11巻以降の上条さんは何かと水に縁があるので、シリアス時に薔薇化して敵味方無差別にフラグたてたり
禁書から上条さんが風邪を引いたと連絡され、薔薇化させないために皆で看病することになるけど、薔薇化を望むユダがいて……
クーデレと薔薇当麻の相性ってどうなんだろ?
623名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 19:02:37 ID:PedHKbVq
ハーレムエンド………カミジョーさんは一万人を相手にするのか、さすかだぜ
624名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 19:17:11 ID:xty5hqoh
一万にきくたびに、蠱毒を連想してしまう。
625名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:35:09 ID:r8/4LJ5h
世界中に散らばったミサカが、世界各国の特色を身につけるんだ。

そして、4年に一度、ミサカファイトが行われるんだ。
世界のあらゆるミサカが、戦って、戦って、戦い抜いて、
最後に生き残った『ミサカの中のミサカ』が頂点に立つ(上条さんと一日デート権をゲットする)んだ。

イタリアにいるミサカは、キック技が得意なんだよ。
フランスにいるミサカは、薔薇を飛ばして攻撃。

「わたしはデンマークから帰ってきた、マーメイドミサカです、とミサカはスク水装着で水陸両用であることをアピールしてみます」

「わたしはオランダに出張していたネーデルミサカです、とミサカは風車小屋の格好をして世界予選をやり過ごすのでこっちに話しかけないでください、とひっそりと訴えます」


スマン、このスレ久しぶりだから、ネタかぶりの判断ができん。
626名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 21:14:49 ID:B4igIuUh
>>625
オリジナルがアルティメット御坂になるのかマスター御坂になるのか、
それが問題だな…

あと打ち止めは上条さんにあんまし興味ないからファイト不参加になるような…
627名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 21:31:05 ID:6O7Ywb+r
どう考えてもノーベルミサカが最強な件について
628名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 23:11:55 ID:iuKQtemL
石破ラブラブ天驚拳は上条さんとですか。
629579 ◆UHJMqshYx2 :2008/06/30(月) 00:29:07 ID:JkpG6KmL
>>628
でも、上条さんを引き合いに出すと、御坂さんのポジションはどう見てもアレンビー止まりな件。
630名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:32:33 ID:JkpG6KmL
酉消し忘れた(´;ω;`)ごめん
631名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:45:04 ID:XWGZEwDK
| ∧         ∧
|/ ヽ        ./ .∧
|   `、     /   ∧
|      ̄ ̄ ̄    ヽ
| ̄ ̄ ̄月曜日 ̄ ̄ ̄)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.\
|ヽ-=・=-′ ヽ-=・=-  /   >>630 許してやるよ
|::    \___/    /
|:::::::    \/     /
632名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:01:39 ID:NEm3S/hX
シスターズがオリジナルを調教
633名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:13:23 ID:lZ+jZAa8
誰か>>631の幻想を消してくれ
もう遅いが…
634名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:33:06 ID:oMO8bktM
よし、俺が爆熱!上条フィンガー!(幻想殺し)で消してやる!
635名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 04:05:09 ID:b8sT6Flq
禁書「禁書目録とは」
上条「……? あ、つづけるのか」
禁書「“あ”とか要らないんだよ……」
上条「ご、ごめんなさい」
禁書「はぁ……禁書目録とは」
上条「禁書目録とは」
禁書「人々の救いとなるべく」
上条「人々の救いとなるべく」
禁書「日々精進を怠ることなく」
上条「日々精進を怠ることなく」
禁書「とうまの頭蓋骨をカミクダクことも厭わない」
上条「いやそこがおかしい」
636名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 11:39:33 ID:Epld4nE+
大人の玩具を購入する吹寄
637名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 17:38:53 ID:oMO8bktM
それを見つかってしまう吹寄
638名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 17:41:20 ID:EhfKWDgN
実は、そういう物だと気付かず購入したんですね。
639名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 17:50:40 ID:Y7L/fpMs
健康マニアだから簡単に騙せそうだな
640名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 18:06:35 ID:Lc5WP/WH
一日30分入れてるだけで脳が活性化するアナルビーズ!!
なんか、本当にありそうでいやだ
641名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 20:09:35 ID:uTfVO36R
マッサージ器とだけ書いてあるので肩を揉むための者と勘違いとな
642名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 20:15:36 ID:zL89GQ8G
勘違いしたまま姫神に薦めてしまうんですね?
(マッサージ機として)
643名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 20:34:45 ID:aiNnRA8m
「ん……はぁ……」
「どうした?熱でもあるのか?」
顔を真っ赤にして机に突っ伏している吹寄制理を見て、心優しい我らが上条さんは心配そうに声をかけた。
吹寄はおでこに玉のような汗を浮かべながら、上条のことをゆっくりと見上げた。
「通販で買った能力開発マッサージ機を使ってるの……」
「能力開発マッサージ機!?」
なぜ掛け合わせる必要が合ったのか、そんなことを考える上条に、吹寄が震える手で取説らしき冊子を渡した。
「ん〜、どれどれ……本体を組み立てて自分の肛門にぶっ!!!」
ページを開いた矢先に飛び込んできたのは、本体の形状及び見た目通りの使用方法。ご丁寧に入れる時のコツまで記してある。
(あれか!開発ってそっちか!そっちなのか!)
「どうかした?」
「いえ!なんでもないであります!」
取説をよく見ると能力開発機能もしっかり搭載されているようだった。というより搭載されてなければ詐欺だ。
だがよく見たせいで別の問題を発見した。

『学園都市第三位、超電磁砲も愛用』

「みんな大変だ!上条が倒れたぞ!」
「放っておくにゃー」
644名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 21:45:03 ID:b8OQJFSu
そこは『学園都市第一位、一方通行も愛用』だろうがッ!
645名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:13:01 ID:mIieb0f6
>>644
その発想はなかったわw
646名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:16:25 ID:zL89GQ8G
俺もこの流れに便乗するぜ


吹寄「♪〜」

姫神「ご機嫌だね。何かいいことでもあったの?」

吹寄「うん、実は通販の商品が久々に当たりだったの。マッサージ機なんだけどこれがすごくてね、とっても効くのよ」

姫神「へぇ。そんなにいいものなんだ」

吹寄「あ、今もってきてるから見せてあげるわ。これよッ!」

姫神「ッ!!!そ。それは…」

吹寄「驚いた?変わった形でしょ。でもこの形がいい感じに患部にあたるのよ。もうジャストフィット!!」

姫神「感部に。ジャスト…フィット////」

吹寄「振動もすごいんだから。微妙な変化が可能でね、自分が気持ちいいと感じる強さに自動で合わせてくれるのよ」

姫神「そう…なんだ。気持ちいいんだ////」

吹寄「あ、でも一番強いのはさすがに痛かったわね。試しに手動でしてみたんだけど、
   次の日少し筋肉痛になってしまったの。あれじゃ逆効果よね」

姫神「そんなにすごいの…////」

吹寄「どうしたの、顔赤いわよ?」

姫神「な。何でもない!////」

吹寄「そう?大丈夫ならいいけど、それじゃ話戻すわね。いまの欠点を考えてもこのマッサージ機は画期的だと思うの。
   従来の物で満足できなかった私が一度でスッキリ解消されたんだから」

姫神「////そんなに溜まってたんだ」

吹寄「これは上条当麻も文句のつけようが無いはずよ」

姫神「え。上条君がどうかしたの?」

吹寄「まえに別のマッサージ機にケチつけるようなこと言ったのよ。あたしの胸が悪いとかも言われたわね」
647名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:19:05 ID:zL89GQ8G
姫神「ッ!!!それは。え〜と。どういう」

吹寄「あ、いや大したことじゃないの。あのバカが着替え中にノコノコ入ってきて、
   思わず手元にあったマッサージ機投げ付けて追い返した時にそういう会話をしたってだけで。
   べ、別にこんな通販グッズが部屋にあふれかえってるとか、処分に困ってるとかそんなんじゃないから」

姫神「そう…」

吹寄「そ、そう、そうだ姫神さん!これ、貸してあげるわッ!!」

姫神「え。えぇぇぇ〜////」

吹寄「ほら姫神さんも同じ女の子なんだから、そういう悩みってあるでしょ!」

姫神「〜〜〜ッ。うん…////」

吹寄「だからはいコレ!これで上条当麻にも馬鹿にされないわ!!」

姫神「////でも。いいの?これは吹寄さんが」

吹寄「いいのッ!家に沢山…いや無いけど!!とにかくいいの受け取って!!!」

姫神「えっと。それじゃあ。お借りします////」
上条「さっきから何の話してるンヴゥッ!!!」

吹寄「貴様はいったいどこから湧いくるの上条当麻ッ!!!」

姫神「右に同じ。キミは今お呼びじゃない////」

青ピ「カミや〜ん!?カミやんが泡ふいて倒れとる!」

土御門「カミやん、お前のムスコはもう使い物にならないかもしれないぜぃ」

上条「(不幸だ…)」
648名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 22:38:30 ID:zL89GQ8G
後日談はありません
考えてません
649名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 23:07:32 ID:1fEy0zqX
>>648
後日談というよりは使用体験談を書いてください!

名門お嬢様学校T中学所属、M.Mさん(14)の悦びの声、みたいな感じで
650名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 00:23:00 ID:07hNqMGS
当然、使用の際には上条のことを思ってるわけですな
それだけで超電磁砲には効果倍増

せっかくだから超電磁砲が人気のない公園でそれを使って悶えてるとこに、上条さんが通りかかりそのまま本番に突入!なシチェも見たい
651名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 01:38:21 ID:I3q2p8sV
「ザイーガ スマートボール」等でググって頂くとですね
652名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 02:11:43 ID:6r5bVgN1
>>651
コレを吹寄が……だと……?!
653名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 05:41:45 ID:bw002N8F
むしろ嘘広告で上条さんに本当なのかって聞かれてあたふたする美琴も見たい
654名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 08:40:21 ID:OFwMw1rt
実は白黒で実験してるビリビリ
655名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 19:41:53 ID:F8S92CY9
使っている時にオモチャに電気が流れて壊しちゃって落ち込んでるビリビリ
656名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 22:24:46 ID:rx9SUATw
感電して違う世界へ逝ってしまいかけてる白黒
657名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 02:21:49 ID:qrvmmxjl
>>655
オモチャで感じる
   ↓
感じすぎて能力が制御できず電流が流れる
   ↓
過剰な電流が流れたオモチャがすごい勢いで動き出す
   ↓
余計に感じて、さらに能力が制御できなくなる
   ↓
以下、悪循環的無限ループ
658名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 13:57:48 ID:aO7DZXKF
終わりが無いのが終わり。それがゴールド・エクスペリエンス レクイエム
659名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 17:32:07 ID:ccwRlvit
ジョジョ自重
660名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 19:13:00 ID:UgKB5ArK
お、親子丼
661名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 20:07:32 ID:7nPOruS5
白黒は勧められて試用→絶頂を迎えた瞬間にテレポート…。
662名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 23:01:05 ID:29urduIu
>>661
そして、なんだかんだで小萌先生のお使いに付き合わされた上条さんの前にテレポートしてしまうのですね。
663名無しさん@ピンキー:2008/07/02(水) 23:02:46 ID:anehsYUS
上条さんならレールガンに出てくるアンチスキルの眼鏡おねえさんにもフラグを立ててくれると期待している。
664名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 02:12:56 ID:qKN+bxO5
ああ〜あこがれの〜フラグマスターに〜
665名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 02:34:52 ID:iF2J9LEO
なりたいか?なれるのか!!
666名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 04:08:54 ID:80ZVzf7G
絶対なってやるぅぅぅぅぅぅぅぅうううううっ!
667名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 08:12:27 ID:IJtHkkTO
そりゃそうじゃ
668名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 08:45:49 ID:OVc7v0CX
ローラ様に手コキされるステイル
669名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 08:56:56 ID:k3sPsmr0
フラグの数は そりゃやっぱりぜったいがっちり 多い方がいい
670名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 10:27:52 ID:1OdAMkup
どっきりどっきりDONDON! またまたフラグが増えたらど〜しよ?!(ど〜する?)
671名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 10:52:09 ID:C7h01MHa
無限大な〜フラグのあとの〜
672名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 11:06:34 ID:VwMNaoHw
ハーレムENDなら〜
673名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 12:59:45 ID:L33IWY6q
途中でデジモンになってね?
674名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 13:30:24 ID:aIC3c8YQ
魔女も入ってます
675名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 15:41:18 ID:yMlu37DO
ステイルのところも突っ込めw
676名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 15:45:58 ID:snNqvays
ロンドンどんより晴れたらパリ♪オルソラ麺よいパエリア好き♪
677名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 16:07:13 ID:tBFnc34j
その魔女の歌は当時かなり好きだったわw
678名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 16:26:17 ID:LSZl21+V
お前らwww
でも懐かしい
679名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 17:17:04 ID:QEIwytDU
電車の中で思わず吹いちまったwww
しかし懐かしいなw
680579 ◆UHJMqshYx2 :2008/07/03(木) 22:25:20 ID:5cokurCK
「すいません迷っちゃって……って、オリアナ?」
 思わぬところで思わぬ人物に出会って上条が思わず上げた声に、しかしオリアナはその
驚いたような表情を綻ばせて言った。
「え? お姉さんの名前、覚えててくれたんだ? 感激しちゃうなあ」
 そうして、驚き醒めやらぬ、と言った風情の上条に近づいて、さらにはぐっ、と顔を寄
せた。以前、敵として対峙した魔術師が息も触れそうなところにまで接近して、ようやく
上条が警戒感を表に出した表情になる。
 が、それを見てもオリアナは警戒心を呼び戻すような様子もなく、
「やだなあ、怖い顔、しないでよ坊や……じゃ、なくって、上条当麻くん。お姉さん、あ
れからずっと、君に会いたいと思ってたのよ? こんなところで会えるなんて思ってもみ
なかったし……」
 嬉しそうに、そしてやや挑戦的にも見える視線を上条に投げつけながら言う。
「あのとき、君の言うとおりにしてあげなくって、逆にお姉さんがフラストレーションな
のよ」
 警戒すべきなのかどうなのか、それにしたところで、もう相手の体温まで判りそうなほ
ど近づいている相手に対し、表情も変えられないまま上条はたじろぐばかりだ。
 それでも、右手にだけは自然と力が籠もって、半ば無意識に堅く拳を握りしめていた。
「待ってよ。ケンカがしたいわけじゃないんだから、お姉さんは」
「俺に会いたかった……って、何でだ? 確かに俺たちは、何とか十字を使った計画の邪
魔を――」
 戸惑いを浮かべて口を開きかけた上条の声を、オリアナが制止する。

「言ってるでしょう? 君の言うとおりにしてあげなかったせいでムラムラしてるって」

 聞いて、上条の動きが凍った。
「へ? ……………ムラ……ムラ? て、なに?」
 離せない目線の先では、その上条の表情が余程面白いのか、それとも別の思惑があるの
か、オリアナが小悪魔のような笑みを浮かべて、上条の視線を真っ向から受け止めていた。
「そ。ムラムラしてんの」
 オリアナが手を伸ばしてきた。反応できないままに、上条はオリアナの両手に顔を挟ま
れる。
「君はさ、キスの方が良いって言ってくれたのに」
 オリアナの顔が、さらに近づいてきた。
「君にやっつけられちゃってから、お姉さん、どうしてあの時キスしなかったのかなあ、
って後悔して後悔して。君の唇の感触、どんなだろうって想像すると、体が疼いて堪らな
いんだから」
 上条の目の前数センチのところで、オリアナが目を閉じた。
 背中から、どっと汗が噴き出すのを感じる。しかし、上条当麻に対抗する術はない。
「………………………………………!!!!」
 唇を塞がれる。柔らかい感触が伝わってくるのと同時に、香水か何かの、いやがおうに
も女を感じさせる甘い香りが、上条の鼻腔を満たした。
681579 ◆UHJMqshYx2 :2008/07/03(木) 22:26:43 ID:5cokurCK
誰ですかこんな電波を送りつけてきたのは。
補完せずに書き殴って放置……するよ?

いっぱい書きかけがあるってーのに。
682名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 23:13:00 ID:LSZl21+V
じゃあリレーしようか?

「ちょ、ちょっと待て!い、いきなり何を…!」

するんだ、と言おうとした唇は再び彼女にふさがれてしまった。
オリアナは大人の女性だ。胸が大きく色気もある。
上条の頭の中に胸の感触やいい匂いと言った情報が攻撃を仕掛ける。
禁書目録が居座ってから色々と行動が制限されている上条の理性を、破壊するには十分だった。

「据え膳食わぬは男の恥、よ」

耳元でそんな事を囁かれた上条の理性のロックは全てはずされてしまった。
自分から唇を奪うと舌を侵入させた。

できればたのむ
683名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 00:57:52 ID:xd6DzVI4
続きはなしっスかorz
オリアナのSSはノーザンダンサーの血の一滴より貴重なのに…
684名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 03:59:36 ID:hD8C2ciU
>いっぱい書きかけがあるってーのに。

ほう…?

ほほうほうほう
685名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 04:10:19 ID:ksmo6C0V
奴はとんでもないものを立てていきました
686名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 08:46:16 ID:FCi/Ta6N
それはミサカの乳首です
687名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 16:45:14 ID:u5VlJppd
それは上条さんの●●●です。
688579は馬も好き ◆UHJMqshYx2 :2008/07/04(金) 22:25:50 ID:zki37X4c
>>683
貴重さの度が過ぎやしませんかww
しかし、そういうことなら、せっかく書いてくれた>>682には悪いけど、
前後補完して仕上げてくる。

2〜3日……あいや、3〜4日待って下さい。


>>684
いやね、言葉のあやってモノがあってね?
連作のやつと、余所でやってるのと併せても5本?6本?くらいですよ?
いっぱいじゃないよな。失礼しますた。
689名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 01:13:23 ID:3M+tTI5q
馬も好きだったんですか! 
まさかツボを突くことになるとは思いもしなかった…
言ってみるもんですねw
楽しみにしてますよ!!
690名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 19:08:49 ID:SLQQiTum
禁書じゃ挟んでくれないねw
691名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 23:11:29 ID:at71eeQl
でも挟めないなりに頑張って擦りつけるんだよ
692名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 00:18:39 ID:goL2rLvy
着衣パイズリに励む姫神さん

と言う電波が降って来た
差し込めるかなぁ
693名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 03:45:39 ID:L+FPShDP
がんばれ、がんばれ
694名無しさん@ピンキー:2008/07/06(日) 20:35:11 ID:CDkZEDIz
諸君突然で悪いんだが
今月ごうのポプ○クラブの表紙ねーちんに見えるのは俺だけじゃないよな!
695名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 01:34:39 ID:kVKHHJIq
>>694
コレ↓か

ttp://www.max-p.jp/adult/2008/06/-8.html

正直、浴衣でポニテってだけじゃねぇかw
696名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 12:02:08 ID:93JNafGC
>>694は馬鹿
697名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 12:33:31 ID:LH9X2mid
馬鹿でもいい。
いや馬鹿がいい。
698名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 01:08:37 ID:Zbk7fkPq
輪姦!輪姦!
さっさと輪姦! しばくぞ!
699名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 08:19:47 ID:aaaPrLS3
上条さんの
上条さんによる
上条さんのためのハーレムはまだか
700名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 12:00:44 ID:8M+pNB8V
頭良すぎると碌なことにならんしな
隕石おとしたり基地外だったり変態だったり碌なやつがいねぇ
701名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 15:15:30 ID:SO/eEOLM
思ったんだが上条さんは精神系の超能力とか魔術に対しても抵抗できるのかな?
右手で自分の体を触った時点で効果が切れるとか?
702名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 16:50:13 ID:ilsvkNgZ
一巻でそれっぽいこと言ってたけどどうなんだろ?
結局物理破損だったしなぁ…
703名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 17:34:02 ID:v9D3VTGA
二巻でアウレオルスに記憶操作っぽいのを受けた時は
右手で頭触るまで効いてたけどな
704名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 18:44:05 ID:SO/eEOLM
そうなると心理定規とやりあったら不毛な戦いになりそうだなぁ
705名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 21:25:46 ID:ilsvkNgZ
かけてもかけても直るを繰り返してだんだん意地になってきて
つい近づけすぎて…
やっちゃうんですね。
706名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 22:06:25 ID:E/GzsHzH
なんでだよww
707名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 22:59:12 ID:+bF4EvlT
ゼロ距離まで近づくと薔薇当麻覚醒ですね、わかります。
708579 ◆UHJMqshYx2 :2008/07/08(火) 23:31:36 ID:qnOMVbC9
メイン機の電源が死んじゃったよ!電源だって言う確認しかできなかったよ!
他のとニコイチとかしてサルベージしないと……
SSのデータが出てこねえ!アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ dj! dj!

つうわけでさ、申し訳ない、オリアナもう少し待ってね_| ̄|○

ここ一月くらい、バックアップ取ってなかったんだよ……
709名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 23:37:58 ID:ULyXHdxT
いくらでも待ちますよ
アニメのPVのインデックスがよかった
710名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 00:08:38 ID:Z5w7foMm
>>708
お悔やみ申し上げる

アニメPV見たが思ったよりよさげだったな。
幻想殺しがグラフィック上どうあっても地味になるのがスタッフ泣かせだが。
711名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 00:12:39 ID:QIPz+9bi
>>708
なっ、なんですと!!
流石は追跡封じ………関係ないかwww
でも待ってるよ!
712名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 02:15:32 ID:pOPe21Sc
>>708 つい最近までパソコンを修理に出していた身としては
とても人事には思えない。
 ところでエロパロ保管庫の「ライトノベルの部屋」が全部表示されないで
途中までしか表示されなくて「保管部屋」に行けないんだけど
 なにかいい対処法とかない?
713名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 07:56:18 ID:Y+TTHtTu
>>708
マザボかHDDの固有機能で暗号化してなくて電源が死んだだけなら
他のマシンに移せば読めるよ。電源だけ交換してKnoppixでも桶
714名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 11:50:04 ID:UfwXKmdu
上条さんとちゅっちゅっしたいよ〜
715名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 13:13:59 ID:09mWFIO1
>>714
ねーちん乙
716名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 14:40:51 ID:1Lpee9HL
てか一方さんの声優がマイナーすぎてどんな声か想像できん
717名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 16:40:22 ID:wva0bsd4
発売日に買ったドラマCDまだ聴いてないや
718名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 02:41:35 ID:MyB7YWcW
上手投げのレールガンにフイタ
719名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 13:57:12 ID:22R0vCfn
御坂シスターズ連鎖あえぎ地獄
誤ってリンクしている妹たちに情報が伝わって、
台詞までリアルタイムで実演されてしまう不幸な上条さん。
720名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 19:26:34 ID:UnS188O1
打ち止めを通して一方通行に全て知られてしまい、町で偶然会ったときとかに
「お前……どんな激しいプレイしてるんだ?」
721名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 19:56:01 ID:WQq3EiL5
旗男「知りたいか?ならば教えてやr……」
722名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 00:37:38 ID:BR9WYu23
>>712
携帯からか?ならファイルシーク使え。
http://fileseek.net/proxy.html
ここにアドレスぶち込めば大抵見れる。
723名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 08:19:41 ID:hrWv7J3M
>>721
旗男言うなカス
724名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 15:32:47 ID:KaRiABIz
>>723
どこを縦読み?
725名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 20:33:31 ID:32onkwBQ
家賃と食費を払ってない禁書に手コキさせる上条さん。
726名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 03:51:19 ID:mdaO0G1j
それであの待遇なら安い気がする、不思議!
727名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 11:26:01 ID:BLvfMyYg
それで上条さんのカルピスが気に入った禁書に、毎日搾り取られるんですね
728名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 16:04:31 ID:ceEsiOuf
そして、干からびる某高校生
729名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 16:28:55 ID:V/SJBhsd
>>727
つまりこれがその具体例ですね、わかります>>595-599
730名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 19:17:01 ID:UF9UfSq/
>>718
PVのレールガン
投げ始めは雷撃→途中からレールガンの映像
だと思う
途中から突然地面砕けてたし
731名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 09:28:17 ID:Q7Oyp6p6
sageろ
732名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 22:44:48 ID:19E0/BgB
吹寄「絶望した!上条当麻が、フラグを立てまくることに絶望した!」
733名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 07:44:41 ID:jKJzQdyq
  〃∩ ∧_∧
 ⊂⌒( ・ω・)  はいはいわろすわろす
  `ヽ_っ⌒/⌒c     
     ⌒ ⌒
734名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 09:05:29 ID:/i6CMXl3
胸で挟む練習をしてるところを目撃される吹寄
735名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 02:37:58 ID:J32VXkEO
どこで練習してんだ、吹寄w
736名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 21:10:40 ID:tEPLUwu+
俺の横だろ…jk
737名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 23:25:01 ID:QuedrB20
>>736
いいからとっとと俺の上からどけよ
738名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 01:10:32 ID:GoDm2YkF
「だーっ!やっぱ今日も不幸だー!」
上条当麻は一日の鬱憤を晴らすように声を張り上げた
彼の周囲にいた数人がその声に驚き、不審の眼差しを向ける
今日は休日ということもあって往来でイチャついているカップルの姿もあったが、彼が飢えた狼のような視線を向けると、身の危険を感じて早足で逃げていった
だいたい今朝は起きた瞬間からケチがついた。上条が目を覚ましたのは午前6時だったのだが、典型的自堕落高校生の彼がなぜ休日の早朝に起きたのかといえば、やかましく鳴り続ける携帯電話が原因だった
休日のこんな早朝に電話をかけてくるなんて、きっとろくでもない用件に違いないと最初は無視していたのだが、いつまでも鳴り止まないコール音に最終的には根負けしてしまった
「ふぁーい……もしもーし」
眠気の混じった声で出ると、電話の向こうから、聞きなれた幼い声が聞こえた
「あ、やって出ましたか〜。上条ちゃん、おはようございます」
彼のクラスの担任教師月詠小萌は当麻とは反対に、早朝の気だるさを全く感じさせない溌溂とした声で挨拶を交わした
「あー、小萌先生、おはようございます。そしておやすみなさい……」
「はい、おやすみなさい…………って、寝ちゃだめですよ〜!起きてください!上条ちゃーん!」
再び眠りの世界へ旅立とうとしていた彼を、幼女先生の必死のロリボイスが引き止める
彼の友人の青髪ピアスが聞いたら、鼻血を出して大喜びしそうな話だが、幸か不幸か上条にはそういう趣味は備わっていなかった
「うぅ……眠いよ母さん、休みの日くらい……満足に寝させてくれていいじゃないか……」
「あの〜、上条ちゃんのお母さんでもないし、残念ながらゆっくり眠らせてあげることも出来ないんですよ。というかやっぱり上条ちゃんは先生のお話聞いてませんでしたねー?」
(先生の話?)と上条は過去の記憶を探ってみるが、いくら検索しても彼の頭の中にはその類の情報は入っていなかった
「今日は朝から補習があるって言ったじゃないですか」 
「…………………………」
「上条ちゃーん!フェードアウトしないでくださーい」
彼は自分の耳を疑った。何度も死線を潜り抜けているうちに、幻聴が聴こえるようになってしまったのかと、本気で心配した
だからもう一度確認することにした
「良く聞いてくださいね?上条ちゃんは記録術(かいはつ)の単位が足りないので、8時から夕方まで一日補習です」
小萌がゆっくりゆっくり言ってくれたおかげで、当麻もようやく話を呑み込むことが出来た

そして同時に、本当に疑わなくてはならないのは、耳ではなく頭だということも理解した
739名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 01:14:24 ID:GoDm2YkF
当麻は朝食として、きちんと密閉しなかったのでパサパサになってしまった食パン(しかも賞味期限を3日ほど過ぎた)をもそもそと食べながら、ある年下の少女のことを考えていた
「あー、あいつ怒るだろうなぁ……」
今日はその少女の買い物に付き合う約束をしていたのだ
英語でいうと『ショッピング』であり、彼らの関係からいうと『デート』である
もちろん彼もこの日を楽しみにしていたし、当日の朝になってキャンセルするのは辛かった
事実、補習の連絡を貰ってから30分間、補習をとるかデートを取るか真剣に悩んだりもした
しかし彼も親に学費を出してもらって、学校に通っている身。ただの授業ならいざ知らず、進級に関わる補習を休む気にはどうしてもならなかった
これでデートはキャンセルすることに決まったのだが、そこから電話をかけるまでにまた、葛藤があった
彼女はなんと言うだろうか……
もちろん怒られる覚悟は出来ている。電話をかけながら土下座をするつもりだし、今度遊んだときに、飲食代洋服代全部奢るのも構わない
ちょっとくらいなら電撃を食らうのも……まぁ……やぶさかではない
彼が恐れているのは怒られることではなく、嫌われることだった
当麻は幼少時代、その不幸体質が原因で周囲から忌み嫌われていた過去がある
だから彼は人に嫌われる辛さを人一倍知っているし、ここ学園都市に来て、自分を1人の人間として扱ってくれた友人や教師にはとても感謝していた
そして、顔が良いわけでも頭が良いわけでもない、人に誇れるものなんて1つもない自分を好きだと言ってくれた彼女
そんな彼女を守るためなら、上条は命を賭すことも厭わないし、彼女と今後ずっと共に歩んでいきたいと思っている
でも自分のそんな思いも、彼女に拒絶されたら全て終わりだ
しかも相手は超がつくお嬢様
性格こそ多少難があるものの、美人だし(これは客観的に見ても間違いないと思う)、育ちも抜群だ。自分より遥かに良い男からも引く手あまただろう
もし……愛想を尽かされてしまったら……

こうして当麻は6時に連絡を受けてから、2つの葛藤を乗り越えるのにたっぷり1時間使い、デート相手に電話をかけたのは7時を回ってからだった
震える手で携帯電話の電話帳から、『御坂美琴』を出し通話ボタンを押した
プルルルル…………プルルルル…………
美琴が電話に出るまでコール音にして4回、時間にして10秒ほどだったが、当麻にとっては永遠に感じられる長さだった
740名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 01:19:14 ID:GoDm2YkF
「はーい」
電話の向こうから聞こえてくる美琴の声は、早朝だというのに眠気を全く感じさせないはっきりしたものだった
上条はそこで、彼女の通う学園都市屈指の名門女子学園『常盤台中学』では休日でも7時には起きて身だしなみを整えなければいけない、というのを本人から聞いたことがあったのを思い出した
休日は昼まで惰眠を貪るのが常となっている上条とは、生活サイクルが根本から違うようだ
「あ……あー……み、御坂さんのお宅ですか?」
緊張と恐怖のあまり混乱し、訳の分からないことを口走ってしまった。このときほどメモを書いておかなかった自分のバカさ加減が厭になったことはない
「私の携帯なんだから私に決まってるでしょ?寝ぼけてんの?」
頓珍漢な彼の発言にすっかり呆れてしまったようだ
「で……用件は何?」
美琴のその言葉に上条の体が再び強張る。本当はここで「御坂の声が聞きたくなったんだ」とクールにキメて電話を切りたかったが、それも出来ないので遠回しに伝えてみることにした
「き、今日……買い物に行く約束してたよな……」
「お昼からね。何、あんたまさか時間忘れて、もう待ってま〜すとかってオチじゃないわよね?」
美琴は自分の恋人を、とんでもなくバカな人間だと思っているらしい
「い、いや、そうじゃなくてさ……えーと、その……なんだ……」
「あんたバカにしてんの?もうさっさと言いなさいよ」
煮え切らない彼の態度に、美琴もだんだんと語気を強めていく
(や、やばい、早く言わないと……)
このまま引き伸ばしても、デメリットしかないと判断した上条は覚悟を決めた
「ごめんなさい!補習が入っちゃって今日行けない!絶対今度埋め合わせわするから……えっと、本当にごめんなさい」
「…………………………………」
「…………………………………」
怖いくらいの静寂が上条を包んだ
まるでこの世の音という音が、全て消えてしまったかのような錯覚
携帯電話を持つ手がじんわりと汗ばむのが分かった
胃の痛みをひたすら耐え、彼は美琴の次の言葉をただ待ち続けた
「はぁ〜〜、分かったわ」
盛大なため息をついて
「へっ!?お、怒ってないのか?いつもだったら烈火のごとく怒鳴り散らすのに……」
「なに、怒って欲しいの?」
「い、いやそうじゃないけど」
上条はいつもと態度の違う美琴を思議に思った
「まぁ、あんたがバカだってことは初めて会ったときから知ってるし、今さら怒るのもアホらしいからね」
「ホ、ホントに悪い。今度絶対埋め合わせするから」
「別に期待してないわよ。じゃあね」
普段喜怒哀楽の激しい美琴にしてはあまりにあっさりした対応に、散々緊張していた上条は拍子抜けしてしまった
ツー……ツーっという通話の切れた音だけが、静寂の中に響いていた
741名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 01:22:41 ID:GoDm2YkF
補習が終わったのが午後5時、そして今に至るというわけだ
(あいつ、いつもとなんか違う感じだったよなぁ)
電話ではそれほど怒っているようには感じなかったが、もしかしたら怒りを通り越して呆れ果てて、嫌われてしまったのだろうか
『美琴に嫌われる』
それを考えると、アパートに帰る足取りがずっしりと重くなり、胸が締め付けられるようだった
(俺、結構アイツに依存してるのかもな……)
彼は自分でも恋だの愛だのといったことには疎いと思っているし、実際美琴からもよく『ニブい』だの『鈍感』だのと言われる
そんな当麻でも、美琴の存在がいつの間にか自分のなかで大きくなっているのに気づいた

アパートについたのは午後6時すぎ、夏場とはいえ空は薄暗くなり始めていた
(帰ったらとりあえず、美琴に電話して謝ろう)
部屋の前でポケットを探り鍵を取り出す
そのとき
(……ん?)
扉の向こう側、つまり室内からテレビの音がするのに気がついた
(あれ?つけっぱなしで行っちまったのか?)
鍵穴に鍵を差し込んだところで、彼はふと行動を止めた。よく聴いてみると、その音がゲーム音であることに気がついたからだ
確かに彼の部屋にはテレビゲームがある。ゲームといっても学園都市の最先端技術の粋を集めた高性能なものではなく(そもそもそんなものは、彼の小遣い程度ではとても手の出せる代物ではない)、学園都市の外で売られている、ごくごく一般的なものだったが……
問題はそこではない
問題なのは、彼は今朝ゲームの電源を入れていないということだった。それなのに音がするということは…………
「泥棒か!!!!!!」
思わず声を上げてしまい、急いで口を押さえつける
こんな明らかに金目の物などなさそうな部屋に忍び込み、さらにゲームなどやっているなんて、よほど間の抜けた泥棒に違いない
室内には泥棒、自分は一般人。ここは素直に通報しておくべきだったのかもしれないが、今日の上条はすこぶる機嫌が悪かったし、高校生にして数々の修羅場を潜り抜けてきた自負もあった
正直そんじょそこらの泥棒程度なら負ける気がしなかった
「かかってこいやーー!!!」
怒り叫びながら思いっきり扉を開け、転がり込むように部屋に突入する


「………………あんた、なに1人で見えない敵と戦ってるのよ」
742名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 01:23:52 ID:GoDm2YkF
とりあえずここまで
743名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 06:03:40 ID:j8JUvCmh BE:1032888285-2BP(0)
え、終わり?続きはー
744名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 14:36:25 ID:T2mE02h5
絶望した。
禁書の姿がないことに絶望した。
745名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 23:54:54 ID:iEpV+zOz
全力で待ってると言っておこう
746名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 00:17:33 ID:UB/7nSsX
なんで禁書が上条さんの部屋で一緒に住んでいるのか、ってのは、原作でも、
上条さんの立ち位置とかの、根源的な部分だと思うのね。
「禁書は?」「小萌せんせーとこに引き取られた」とかサクッと言っちゃって、
その根源的な部分をぶちこわしてないことを願うよ。説明がまだ無いだけと信じて。


恋人になってますー規定事項なのでその他は無視でエッチシーンですーデレデレー
は、嫌です。


そうだな、何でいきなりデレの美琴なのかが納得行かないのだな。
この手の娘の真骨頂はツンからデレへの変化の過程だよ。

あと、「あんた」じゃなくて「アンタ」じゃね?




うざうざ書いたけど続きは楽しみにしてます。
747名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 03:24:22 ID:zVVcVHe2
幼少期のトラウマが生きてるってことは、記憶を失ってない?
もしかして、禁書と出会う以前に美琴と付き合うことになったIFの流れなんだろうか?
748名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 04:35:03 ID:7bGXYInb
4巻で父親から子供の頃どんな扱いだったか聞いてるからそれじゃね?
749名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 13:54:58 ID:y8/Hq40e
あも
750名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 13:56:51 ID:y8/Hq40e
魔術関係に関わらなかったっていうイフだろうよ。
三巻→告白→御坂と恋人って流れかね
751名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 17:34:23 ID:yLif2QJ5
堕天使メイドねーちんがいろいろされちゃうSSはまだですか?
752名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 18:36:37 ID:qwA+Z48t
堕天使エロメイドねーちんがいろいろしたりされたりしちゃうSSはまだですか?
753名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 20:22:41 ID:tjo4wO3a
堕天使メイドって実際なにをするんですかね?
754名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 20:45:20 ID:Bagb1BlS
メロンでバナナをはさんだりして生クリームのトッピングをしてくれます
755名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 20:51:41 ID:IOddgQPm
そのエロメイド幾らですか?
756名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 21:03:32 ID:Y17GUGLQ
禁書の同人誌読んだ

すばらしいニヤニヤレールガンだった

しかしエロが無かった……orz
757名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 21:14:36 ID:tjo4wO3a
堕天使っていう要素を満たすためにはどんなことを
すればいいのかがよくわかない……
758名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 22:54:47 ID:/vRRiB/O
>>756
禁書が出てこない奴なら読んだことあるが
759名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 23:44:30 ID:hlFo4UYM
>>756
黒子が美琴をディルドで…
ってのなら読んだ事あるな
760名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 00:03:09 ID:9UWl3IVz
>>747
トラウマってのは記憶失っても残るもんだぞ、と言っても普通の記憶喪失の場合だもんなぁー
上条さんみたいなケースってのはどうなんだろうな?
エピソード記憶が消えたっていってもトラウマを起こさせるみたいな事件ってのは頭の中では
記憶として残っていそうだしな・・・
761名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 00:12:55 ID:34gv/CZ8
何となくいやだなってかんじるくらいで、具体的にいじめられてたって記憶はないんじゃないか?
762名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 00:48:28 ID:asVpOMfh
>>741っていつかの甘々な美琴のバレンタイン話書いた人?
763名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 01:38:56 ID:dXzsbbS5
>>760
脳細胞を焼き殺されたっぽくなかった?
こうなるとエピソード記憶は完全になくなるはず
HDDが壊れてもある程度復旧する場合があるがこれは中の部品が全部無くなったようなもん

しかしエピソード記憶の脳細胞だけが焼き切れてるのがなぁ
魔法だからで片付くけど
764名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 02:04:48 ID:KXIFq1g2
ご託はいいからとりあえず全裸で待機しようせ
765名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 02:21:18 ID:0rVvcWIm
すいません設定に穴がありすぎたみたいですね
自分の中では禁書はイギリスに帰ったってことにしてたんですけど、ifって考えてもらっても構いません
設定の穴は適当に解釈してもらえると助かります
766名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 02:22:52 ID:0rVvcWIm
「………………あんた、なに1人で見えない敵と戦ってるのよ」

そこには口髭を生やして風呂敷を背負ったゴツいオッサンはいなかった
代わりにいたのは肩までの茶色い髪の女の子
御坂美琴が上条の部屋にあるクッションに座り、部屋にあるシューティングゲームを1人でピコピコやっていた
「あ、あれ?」
上条はそこでようやく、美琴に自分の部屋の鍵を渡していたことを思い出した
いや、忘れてはいなかったのだが、彼女がそれを使ったことはなく、こんな遅くに遊ぶこともなかったので思い浮かばなかったのだ
「はぁ〜〜御坂か〜。って何でここにいるんだよ!」
泥棒と格闘する必要がなくなったことに盛大に安堵したのち、なぜ美琴が自分の部屋にいるのかという疑問が浮かぶ
「何よ、来ちゃいけなかった?」
当麻の発言にカチンと来たのか、美琴の言葉もやや高圧的になっている
「い、いや、そういうわけじゃなくて!もちろん私、上条当麻個人としては大歓迎ですけど!」

その言葉は嘘ではない
上条は彼女の来訪を本当に嬉しく思ったし、彼女の顔を見たら、さっきまでの陰鬱な気分もすっかり晴れた
しかし、門限の厳しい女子寮で暮らす美琴がこんな時間に訪ねてくるなんて、何かよほどのことがあったに違いない
(もしかしたら、また何か事件に巻き込まれたのか……?)
上条の脳裏に3ヵ月前のあの事件の記憶がよぎった
あのときは上条も美琴も、1歩間違えれば死んでいたかもしれなかったのだ
まぁ、そのおかげで2人の距離は一気に縮んだのだが……

「べ、別に深い理由はないわよ。どうせあんたいつも、ろくなモン食べてないんだろうから……た、たまにはご飯作ってあげようかと思って……」
見るとテーブルの上には、食材や調味料で一杯になったスーパーのビニール袋が2つ置かれていた
「そ、そっか……」
美琴は顔はテレビ画面の方を向いたままだが、明らかにゲームに集中していない。さっきまで順調に敵機を撃墜していたのに、今は敵の攻撃をモロに食らい何度もゲームオーバーになっている
鈍感な上条でも、彼女が照れているのが分かった
「さ!じゃあ作るから、ちょっと待っててね」
ゲームの電源を切り、美琴はキッチンに立った
「あんた、食べられないものある?」
美琴は持ってきたバックの中から取り出したエプロンを着ながら彼に聞いた
「人間の食えるものなら……たぶんいけると思う」
1人暮らしの男子高校生など、何を食べているか分かったものではない
実際上条も、多少の賞味期限切れなど気にもしないし(それで夜中腹痛に悩まされたのも、1度や2度ではない)、友人の青髪ピアスや土御門元晴と闇なべまがいのこともしたことがあるので、食事に関しては相当な耐性がついている
「だから安心して料理してくれ!」
呆れ顔の美琴に、親指をグッと立て満面の笑みで言った
その笑顔には「どんな不味い料理でもたいらげてやるぜ!!」という意気込みが隠されていた
「私のことバカにしてるの?」
隠れていなかった……
言外に『どうせ料理下手なんだろうなー』と言われていることに気づき、美琴はこめかみをピクピクさせた
「い、いや誤解ですよ美琴さん!もちろん期待して待たせていただきます!」
上条は不穏な空気を感じ取り、急いで取り繕った
767名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 03:03:21 ID:r+7s8YbS
>>759                                                       kwsk
768名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 03:11:38 ID:0rVvcWIm
「お前料理上手かったんだなー」
運ばれてきたオムライスとミネストローネを見て、当麻は感嘆の声を上げた
オムライスはチキンライスの上にふんわりトロトロの半熟卵、中にはタマネギ、ニンジンなどの定番の野菜に加えアスパラガスやブロッコリーがふんだんに入れられた、見た目にも美しいものに仕上がっているし
ミネストローネの方も具だくさんの野菜と、トマトの香りが上条の食欲を強烈に刺激した
まだ食べたわけではないが、相当美味しいだろうということは明らかだった
「ま、まぁね。さ、食べましょ」
素直に褒められて、美琴も多少機嫌を直したようだ
「「いただきます」」

そこからしばらくは、カチカチというスプーンの金属音だけが部屋に響いた
当麻は料理の美味しさと空きっ腹が相まって喋る暇もないほどガッついているし、美琴は一口食べるたびに、チラチラ彼の様子を伺って赤面したりホッとしたりしている

(と、とりあえず美味しく出来たみたいね)
美琴は密かに胸を撫で下ろした
料理に自信がないわけではなかったし、むしろ家事全般は一般的な女の子よりはるかに出来ると思う
それでも美琴の学校には、彼女など及びもつかないほど完璧に家事をこなすような女の子もいるのである
ホッと胸を撫で下ろし、美琴もひとまず食事に集中することにした

しかししばらくして
じ〜〜〜〜
そんな効果音が聞こえてきそうなほどの熱い視線を、美琴は感じた
「へっ??」
彼女が顔をあげてその視線の送り主を見ると、さっきまで飢えた狼のように食事にありついていた上条が、スプーンを咥えお預けを食らった犬のような表情でこちらを見ていた
見ると彼の皿はすでに空だった
美琴は彼の分は多めに作ったつもりだったのだが、どうやら男子高校生の食欲というものを甘くみていたらしい
(ち、ちょっと、こいつなんて顔してんのよ)
彼女は思わず、彼の顔から目線を外してしまった。頭がチリチリとひりつき、胸に何か熱いドロドロしたものが湧き上がってくるのを美琴は感じた
自分の顔が真っ赤になってしまっているのに気付き、顔を伏せる
これ以上彼の顔を見ていたら鼻血まで出てしまいそうだった
美琴の知っている彼は、いつも根拠のない自信で溢れていて、そして何の躊躇いもなく敵に立ち向かっていくような少年だった
しかし今の彼はそんな精悍さ、力強さとは180度違う、弱々しく母性愛を抱かせるような顔をしていた
そして上条のそんな顔に、なぜか胸がときめいてしまった

「まだお腹空いてるの?だ、だったら私の食べて良いわよ」
「いや、でも悪いって。御坂も食いたいだろうし」
「お昼食べすぎちゃって、あんまり食べたくないから、いいわよ」
「そ、そっか。じゃ遠慮なくいただきます!」
そう言って当麻が美琴の皿に伸ばした手は、しかし直前で叩き落とされてしまった
「えっ!?ちょっと……み、御坂さん?」
訳が分からず動揺する上条
美琴は一口分のオムライスが乗ったスプーンを、彼の口元に運んだ
「は、はい。食べていいわよ。えっと…………あ、あーん」
時が一瞬間止まった
上条の右手でも打ち消せない、なにか異質な空気が2人を包んでいた
(えー!!『あーん』って、なんですかそのラブコメは!?は、恥ずかしすぎる!)

「な、なによ……食べないの?」
美琴にジッと睨まれ、上条も観念した
「…………………あ、あーん」
止まっていた時間が再び動き出した

「ほらー、どんどん食べなさいって」
「お、おいまだ呑みこんでな、早いって、うっ」
殺風景で無機質なはずの上条の部屋全体に、いつの間にか恋人同士の甘ったるい空気が漂っていた
769名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 05:53:24 ID:0rVvcWIm
「ふぅ〜、食った食った」
上条はテーブルに顎を乗せ、食後の余韻に浸っていた
慢性的な金欠と元来のものぐさが原因で最近はろくな物を食べていなかったので、上等な料理を腹一杯食べられた幸福を体全体で感じていた

それにしても……
(本当に夕飯作るためだけに来たのか?)
彼はキッチンで食器を洗っている美琴の背中を見つめた
料理を全て任せてしまったので、洗い物くらいは自分がやると申し出たのだが「たいした量じゃないからいいわよ」と断られてしまった
時計を見ると、もう8時近くになっていた
女子寮の門限は大丈夫なのだろうかと考えていると、洗い物を終わらせた美琴がテーブルを挟んで向かい側に座った

「えっと……今日はありがとな……うまかった……」
当麻は照れ臭さを堪えて、精一杯の感謝を伝えた
美琴と付き合う以前、つまり彼女を1人の女の子として意識する前は、照れなど感じたことがなかったのに、好きになった途端、伝えたいことの半分も伝えられなくなってしまった
「あったり前でしょ。これでもお嬢様学校の学生よ?こんなの朝飯前」
そう言って得意気に胸を張る彼女の姿は、レベル5の超能力者だとかお嬢様の雰囲気なんてまるでない、本当に普通の女の子といった印象を上条に与えた

「ぶはははっっ」
「な、なにいきなり笑い出してるのよ。気持ち悪い」
「いや、くくっ、はははっ」
上条はうじうじと考え込んでいた自分が急におかしくなって笑い出した

そうだ、自分が知っている御坂美琴はそんなことで人を嫌うような奴ではない
身を挺して他人を守る、誰よりも優しい人間だ
だから自分は好きになったのだ

「あー!うっさいわね。何で笑ってんのよ!」
「ははっ、いや別に、くくっ」

上条の笑い声と美琴の怒声が、夜の海のような黒色をした空にいつまでも響いていた
770名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 06:01:37 ID:0rVvcWIm
とりあえずこれで終わりですですが、続きも考えてあるので、もし書けたら書きます
本当に突っ込みどころ満載の設定ですいませんでした
771名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 06:34:09 ID:wHkPCX65 BE:464799863-2BP(0)
GJだと思います、しかしエロ無しは泣ける(;_;)
772名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 14:41:20 ID:GJ9vfO1W
GJ!!!
続きを期待してるぜ
773名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 01:03:32 ID:tY+qCTcp
やっぱり美琴はこれぐらいのデレでもいいね!
確かに設定のずれはあるけど、原作でもインデックスの影が
薄れていく一方なので、これはこれでいい気がするなあ。
774名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 02:59:32 ID:/tYbYcYZ
どんだけデレて貰っても構わんが、デレていく過程の方も是非描写して欲しい
775名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 04:08:58 ID:4FVvgW8G
>>769
GJ!
やっぱ美琴はデレてこそ可愛いと思う
君とは美味い酒が飲めそうだ


>>762
本人って証拠もないし期待を裏切るようで悪いが>>769とかの方とは別人だ
一応、迷惑がかかってしまうといけないのででしゃばりました
776名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 10:27:12 ID:LA+snKCO
乙です!
これはいいニヤニヤw
777名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 23:59:04 ID:1p6ynf/t
>>768
鈍感な上条でも、彼女が照れているのが分かった。

(原作的に考えて)嘘だッ!!
778名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 00:04:14 ID:9++nx7VY
鈍感な主人公って
相手赤面→熱があるのか?と顔を近づける→更に相手赤面→やっぱ熱が(ry
って流れになるよね。
779名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 00:58:57 ID:bJ9LDWHv
>>756
ずばり「イチャイチャレールガン」と見た
780名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 03:21:03 ID:Tptv6pgT
姫神の同人誌もあったよね、確か
781名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 03:30:41 ID:9++nx7VY
姫…かみ…?
782名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 03:34:36 ID:BBLUwTLg
なんで禁書目録ポーカーにステイルと姫神が入ってなかったんだ・・・
浜面は入っているのに!!
783名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 13:25:09 ID:xBBZwpc5
マジで姫神入ってないんですか!?
784名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 16:54:07 ID:wuquyfdD
予備カードに姫神のイラストとセリフを入れればいいんだよ
785名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 22:00:07 ID:4TbSjpmD
>>784
鬼才
786名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 23:18:24 ID:Ofy2QZiH
小萌先生分が足りない
787名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 00:04:20 ID:YkfxsgBs
>>784
お前頭良いな!
788名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 07:29:19 ID:2QE/+6AN
>>784
その発想は(ry
789名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 07:30:20 ID:DTjciDw3
>>779
それは。通常前半部をひらがなで表記する。はず。
790名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 11:59:48 ID:KBY1D7Sr
ステイルはあれだ、ポーカーの作者だったんだ。だから自分のイラストを入れるのははずかしかったに違いない!

そういや、ハマヅラと滝壺の同人出てたよな。
791名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 12:01:23 ID:icSYgkhW
創作能力のない俺にとっては嬉しいことだよ。
>>790
ラミネート加工だってする男だしなw
792名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 13:39:09 ID:S2nPJqfj
>>785-787-788
御褒めにあずかり光栄ですwww
ステイルは自分のイラストを書いてラミネート加工までしてしまうんですね。
793名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 18:21:08 ID:FmeOiWgO
ステイルはコラの作成が趣味
794名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 19:05:02 ID:VF6fFQtG
姫神の顔にミサカのお胸、白井のお尻とアニェーゼのあんよですね、わかります
795名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 21:33:13 ID:oc4kW/76
ねーちんの尻
796名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 23:42:05 ID:Je3x+pop
吹寄のデコ
797名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 23:55:24 ID:icSYgkhW
ねーちんは太ももじゃないか?
798579:2008/07/25(金) 00:11:08 ID:8zLepINJ
ねーちんはへそから下に伸びるライン
799名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 00:11:56 ID:8zLepINJ
>>798
名前欄とこミスったorz
800名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 00:26:34 ID:X4egbSyJ
>>789
む、確かに・・・


俺としたことが・・・orz
801名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 00:35:57 ID:zCOQfpDf
実はねーちんは鎖骨がせくしぃなんだと妄想してみる
802名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 01:13:09 ID:cQFyKOEn
某エロゲの弓使いがねーちんに見えたのは俺だけじゃないはず。
803名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 06:03:35 ID:i4sm2dyJ
>>802
Fateですねわかります
804名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 13:56:50 ID:v2xqC5+W
フラグ乱立は赤い糸が消される度に他の人と赤い糸が結ばれるせいなのか?
805名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 14:34:09 ID:JGhehaPx
>>804
結合と切断を高速に繰り返して、
あたかも多重に糸が張ってあるように見えてる。

これを時分割多重赤(ry
806名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 16:54:55 ID:GpW0r03m
どうしても気になることがある


上条さんが一本一本フラグをそりゃもう丁寧に回収していったら、最終的に何股になりますか?
807名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 16:56:02 ID:3P/70FPF
一万股は超えるな
808名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 17:22:40 ID:cQFyKOEn
どっかでその様子を描いた絵があった気がする
809名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 19:18:11 ID:zCOQfpDf
複雑に乱立したフラグを全て回収するためには機械仕掛けの神が
登場するしかないと思う。
810名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 21:38:23 ID:iieI+Jem
じゃあ12人のヒロインに未来日記を配布してみようか
811名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 23:10:12 ID:i4sm2dyJ
当麻君は誰の目を潰すの?
812579 ◆UHJMqshYx2 :2008/07/25(金) 23:16:39 ID:/EN+9hDp
おひさしぶーりーねーあなたにあうなんてー

PC直った。
そしてなぜかリレーになっているオリアナ。
813579 ◆UHJMqshYx2 :2008/07/25(金) 23:17:23 ID:/EN+9hDp
 聞いても無駄なような気もしたが、聞いておかなければならないこと、ではある。
 それで上条は、天草式の初老の男が運転するワゴン車の中で、自分を取り囲むように座ったシ
スターたちに尋ねた。
「なあ、俺ってさ、一応学園都市との交流のための留学生なんだよな? 学校、どんなところか知ら
ないけど、行かなくてもいいのか?」
 後ろの席から、上条と頬も触れんばかりに顔を寄せてきたアニェーゼが、けたけたと笑って言った。
「そんな細かいこと、気にしちゃ駄目っすよ上条さん。まあ、今は羽根、伸ばしましょうや」
「そうですよ。まだ、書類とかも届いていないようですし、どうせしばらく滞在するのなら、この街を見
物しておくのも事前学習の内だと思いませんか?」
 そう言ったのは、車に乗り込むときに(上条的には『何故か』、)大騒ぎをした後、上条の隣に滑り
込んできたルチアである。厳密には自分の上役に当たるであろう少女の顔を、結構乱暴に後ろに
押しやりながら上条に顔を寄せた。
 顔面を押されてもごもごと唸るアニェーゼを横目に、何故か(これも上条的には『何故か』、)満面
の笑顔のルチアから少し顔を引こうとする。
「い、いや、でもさ……っ、うわっ」
「あらあら。それでも正確なことがお決まりになるまでは、お客さまであることは変わらないのでござ
いますから、でも、などと遠慮なさる必要はないのでございますよ?」
 路面の窪みで車が揺れる。
 バランスを崩した上条を、逆隣に座っていたオルソラが見た目は支えるように――その実強引に
引き寄せながら――上条の腕を取った。肘が柔らかなふくらみに押しつけられる感触に慌てて振り
向いて、わずか数センチ先のにこやかな笑顔にさらに慌てた。
「顔が近いんだよとうま……!」
 呻くような背後からの声に何故か冷や汗が出る。
 学園都市の寮にいる限りは独占状態なのに、ここでは――いや、ここでも――、一歩寮の外に出
ただけで、何故か上条の周囲には女の子とフラグが溢れかえっている。
 純白の修道服に身を包んだ銀髪碧眼の少女から発せられるオーラの真意には気がつかないま
ま、頭蓋骨に疼きを覚えて、上条は踊る視線をせめて窓の外にやろうと前方に向け、動かした視
線が助手席から振り向く視線とかち合った。
 ただ微笑んでいるだけ、のはずなのに、どうしてそんなに貴女の視線は刺さるように痛いのです
か神裂さんっ! と言えるはずもなく、ただ頬だけが引きつる。
 何というか、今日も上条の一日には前途多難な空気が漂っているのだった。
 いつもの言葉が上条の口から漏れるより早く、運転席から呟く声が聞こえた。

「若いって言うのは素晴らしいことですな」
 諫早さん! 状況、読んで! 上条の血の叫びは石畳に吸い込まれて、朝のロンドンの喧噪に消
えていく。

                             −*−
 そんなやり取りがあって、連れてこられたのがここ、ロンドン塔なのだった。
 普通の観光客が見られないところ、連れて行ってあげますなんて言われて、いいのかなあ、と思
いつつも歩き回った結果が、今の状態、平たく言えば迷子、というヤツなのである。
「いやまいったな、ホント……。ここ、どこだ? せめて観光用に解放してあるようなところに出られ
たら……」
 ぶつぶつ言いながらも、とにかく歩き回ってみるしかないと足を動かす上条なのだが、上条はここ
が英国王家の宮殿でもあった、ということを知らないわけで、その広さも規模も見当などつかない
のだった。
 そうして歩き回るうちに、上条の知識と視点からは、何か超高級なホテルの様にも見えないでも
ない一角にたどり着く。
「何だ、ここ……?」


 本当なら、この場所を知るほんの少数の者だけが立ち入ることができる区画。
 厳重な『人払い』と幻視の術式で隠されたその場所も、上条当麻の右手にだけは無力なのだった。


 見た目はそれまでと大きく変わるわけではない、上条にすれば同じような欧州の歴史的建造物、
の中である。が、どうも雰囲気が違う。入ってきてはいけなかったような、そんな感覚だけは、さす
がの上条にも判ろうというものだ。
「この際だから、無断侵入で怒られてもいいからさ、警備員の人とか、いませんかー……?」
 小声で呟いて、きょろきょろと周囲を見回しつつ、その豪奢な廊下を歩く。
 と、とあるドアの向こうから物音がした。
 足を止める。やはり、何か音がしたようだ。しかし、何か潜んでいる、という風でもない自然な感じ
の音だった。
 誰か、居るのだろうか。それならば、中の人物にここからどうやって出るのか、聞いてみるのも一
つの手だろう。
「まあ、見た目もホテルっぽいし。正直に話したらなんか教えてくれるだろ。警備員さんなら――」
 とりあえず土下座だな、と思いつつ、物音が聞こえたドアの、やはり豪奢なノブを掴んだ。
 右手が何かを壊して、バキン! と音を立てたのだが、その感触と音は――道に迷って焦る上条
の意識には――伝わらなかった。
 重い木製のドアを開ける。
 ティーカップを手に、窓辺で外を眺めていた金髪の女が振り向いた。
 上条の顔を見て、女の表情が驚きのそれに変わる。しかし、それは上条にも同じことだった。見
覚えのある顔に、準備していた台詞を吐き出そうとする顔が驚きに染まる。

「すいません迷っちゃって……って、オリアナ?」
 部屋にいたのは、大覇星祭が始まった学園都市に侵入して、『使徒十字』という霊装を用いて学
園都市をローマ聖教の支配下に置こうとした魔術師のひとり、オリアナ=トムソンだったのだ。

 思わぬところで思わぬ人物に出会って上条が思わず上げた声に、しかしオリアナは一度固めた
その表情を綻ばせながら言った。
「え? お姉さんの名前、覚えててくれたんだ? 感激しちゃうなあ」
 そうして、驚き醒めやらぬ、と言った風情の上条に近づいて、さらにはぐっ、と顔を寄せた。以前、
敵として対峙した魔術師が息も触れそうなところにまで接近して、ようやく上条が警戒感を表に出
した表情になる。
 が、それを見てもオリアナは警戒心とか敵愾心とか言ったものを呼び戻すような様子もなく、
「やだなあ、怖い顔、しないでよ坊や……じゃ、なくって、上条当麻くん。お姉さんね、あれからずっ
と、君に会いたいと思ってたのよ? こんなところで会えるなんて思ってもみなかったし……」
 嬉しそうに、そしてやや挑戦的にも見える視線を上条に投げつけながら言う。
「あのとき、君の言うとおりにしてあげなくって、逆にお姉さんがフラストレーションなのよ」
 警戒すべきなのかどうなのか、それにしたところで、もう相手の体温まで判りそうなほど近づいて
いる相手に対し、上条は表情も変えられないままでたじろぐばかりだ。
 それでも、右手にだけは自然と力が籠もって、半ば無意識に堅く拳を握りしめていた。
「待ってよ。ケンカがしたいわけじゃないんだから、お姉さんは」
「俺に会いたかった……って、何でだ? 確かに俺たちは、お前たちの何とか十字を使った計画の
邪魔を――」
 戸惑いを浮かべて口を開きかけた上条の声を、オリアナが制止する。

「言ってるでしょう? 君の言うとおりにしてあげなかったせいでムラムラしてるって」

 聞いて、上条の動きが凍った。
「へ? ……………ム……ムラムラ? て、なに?」
 離せない目線の先では、その上条の表情が余程面白いのか、それとも別の思惑があるのか、オ
リアナが小悪魔のような笑みを浮かべて、上条の視線を真っ向から受け止めていた。
「そ。ムラムラしてんの」
 オリアナが手を伸ばしてきた。
「君はさ、キスの方が良い、って言ってくれたのに」
 反応できないままに、上条はオリアナの両手に顔を挟まれる。
「そうしなかったんだよね、お姉さん。それでさ、君にやっつけられちゃってから、お姉さん、どうして
あの時君にキスしなかったのかなあ、って―――」
 オリアナの顔が、さらに近づいてきた。
「―――すっごく、後悔して後悔して。君の唇の感触、どんなだろうって想像すると、身体が疼いて
堪らないんだから」
 上条の目の前数センチのところで、オリアナが目を閉じた。
 背中から、どっと汗が噴き出すのを感じる。しかし、上条当麻に対抗する術はない。
「………………………………………!!!!」
 唇を塞がれる。柔らかい感触が伝わってくるのと同時に、香水か何かの、嫌が応にも女を感じさ
せる甘い香りが、上条の鼻腔を満たした。
 そうしてその匂いが上条を酔わせようとする隙にも、オリアナの唇が上条のそれを蹂躙する。
 キスが巧い、と言うのは、ドラマや小説の中の話と思っていた。
 しかし、
 いま自分の唇を塞ぐ年上の女に、キスが巧い、ということを体験させられて、
 巧い、と言うそのことが現実としてある、と納得する前に、
 上条の膝が震え始める。

 舌を無理矢理入れてきたりはしない。時々、薄く開いた唇から、上条の唇を湿らせに伸びてきたり
はするものの、向こうから入ってこようとはしない。
 それでも背中が震えて、頭がぼんやりとし始め、キスの快感に膝の力が入らなくなってくる。
 オリアナが、息を継ぐように、一瞬だけ、触れるか触れないかのところへ離れ、薄く唇を開いた。
「ふっ……ぅん…」
 そうして、オリアナの半ば悶えるようなその吐息が上条の膝を砕き、再び唇を塞がれた瞬間に、
上条はオリアナに覆い被さられるように床へと崩れ落ちた。
「くは、はあ、はあ、はうふ………」
 目の前の女の肉感的な唇が、言葉を返す、と言った程度の抵抗すら出来ないほどに上条の意識
を砕く。
 上条に覆い被さったオリアナが、その顔を紅潮させながら上条の顔を見下ろした。
「ねえ、君さ、ほんとうに科学サイド……? ちっとも収まらないんだけど、お姉さん」
 呟きながら上条の右手を取る。
「感情を支配するような術式とか、お姉さんに掛けたの? そうなんでしょう? ほら、こんなにドキ
ドキしちゃってるんだ、子供みたいじゃない……」
 上条の右手首を自分の両手で支えるように持ち直したオリアナは、そう言うと、自らの豊満な乳
房に上条の右手を押しつけた。
「!……………!!!……!!……………………!!!!」
 今度は手のひらに広がるその柔らかな弾力に、やはり言葉が出てこない。瞬時に沸騰していく脳
髄が、上条の頭のてっぺんからどっと汗を噴き出させた。
 焦る上条を尻目に、オリアナはさらに強く掴んだ手を自らの胸に押しつけながら言った。
「でも、どうして君の右手でもこの『魔術』は消えないんだろ?」
 言いながら、上条の上に覆い被さった身体をもぞもぞと動かす。オリアナの胸のふくらみを掴んだ
まま、上条がなにも抵抗できずにいるうちに、その豊満な胸の持ち主はすっかり上条に馬乗りにな
っていた。
 馬乗りになったオリアナのその腰が、制御できない男の性にぐっ、と押しつけられる。
 興奮した風な、金髪の女の絡みつくような視線と唇が上条の耳に近づいて、
「お姉さん、いいモノ見つけちゃったんだあ」
 悪戯っぽく、それでいて扇情的に微笑みながら、オリアナが口を開いた。
 覆い被さられて、目の前には少し息を乱したオリアナの顔がある。
 恥ずかしくなって目をそらそうとして、目線を下げると、大きく胸元の開いた服のせいで、オリアナ
の見事な谷間が目に入ってしまった。慌てて視線を戻してみると、さらに挑戦的な目線になったオ
リアナが上条を見つめ返していた。
 見事な谷間を作っていたその双丘を、上条の胸板に押しつける。
 柔らかいのに弾力も張りもある見事な感触から、意識を離そうと上条は声を絞り出す。
「……いいモノ、って……なんだよ」
 上条の台詞に、オリアナの目がさらに挑発するような色を帯びる。
「ふふ。判ってるくせに。君のいいモノ、凄いのね。お姉さん、ゾクゾクしてきちゃった」
 そう言って、オリアナが手を伸ばした先にあったのは―――
817579 ◆UHJMqshYx2 :2008/07/25(金) 23:20:37 ID:/EN+9hDp
ごめんね続きはまた今度。
おっさんになると体力回復しないんだよなかなか。
818名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 23:39:24 ID:buFwhR7D
おっちゃんGJ!
オリアナいいよ、オリアナ
819名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 02:18:48 ID:4nYIU9xZ
おっちゃんGJすぎ。全裸待機決定。
820名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 06:35:50 ID:QH2qictU
(*´Д`)
821名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 08:51:56 ID:uWj/c/t5
>>817
別にいいよ
期待してないからw
822名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 08:56:06 ID:b85Pcdgx
夏だなあ
823名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 09:45:56 ID:9s+6VXqq
いいモノ見つけちゃったのはこっちだよ! 待った甲斐があったぜ!
GJです。
続きが楽しみだあ。
824名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 20:19:12 ID:zAq009Pf
>>821
ツンデレなんですね、わかります
825名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 21:45:39 ID:vXZ5iw50
みんなでおっちゃんにエネルギーを!!
826名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 22:24:09 ID:bNpFQhvt
「私が思うに、あれはSになりきれない……ってかむしろ憧れてるだけのMだろうね。昔の栄華からまだ離れられていないんだよ。
 だから私からアイツにやっているのは、あれ自身の立場をわきまえさせるための一方的な蹂躙って奴。心のあるものじゃない、犬の躾みたいなものね。
ん、これからどこに向かうかって? ああ、アイツが昨日顔にぶっかけた分の折檻がまだこれからなの。
 まったくあのヘタレは三分も持たないのか……今度こそブチ殺しか・く・て・い・ね、覚悟しておきなさい」

「そんなもの、あんなキモい奴に主導権なんかあるわけないじゃない。第一、今どきはその手のことも、女から責める流れがキてるわけよ。
 でもアイツ、路地裏出身だか修羅場経験済みだか知らないけど、スタミナだけはあるんだから。
 動きまくって疲れたアタシを撫でるアイツが達観したような表情で、それを見ると何でだかアタシも安心して意識が……。
 うう、思い返すたびに負けた気分よ。今夜という今夜はアイツを先に気絶させてやるんだからっ」

「私があの馬鹿に対して超むかつきますと思うのは、皆の前では意気地なしのくせして、床の上で二人の時はやけに手慣れたような態度を崩さないことです。
 そりゃあ、歳はアレのほうが上ですから向こうのほうが人生経験豊富なのは必然かもしれないですけど、現在進行形で他の女とそれを育んでいる気がしてならないですね。
 事実なら黙ってられるわけありませんよ、女として。近々その辺り超入念に探りを入れるつもりです」


カチ、とスイッチの切られる音が響く、この黒く染まった薄汚い空間は某学区の路地裏。
録音テープを操作していたのは、現在スキルアウトのまとめ役である半蔵という男である。
周りには喧嘩が取り柄的な目つきの悪い連中が大勢取り巻いていた。
「さて……浜面。奇妙な赤い服の女から流れたというこのテープによって、お前が少なくとも三人の女をとっかえひっかえしてたことがよく分かったんだが」
「へ? な、何言ってんだか。だいたい今のに俺の名前は一度も」
「俺の情報力の前でしらを切るのか?」
素敵に殺気立った連中に八方どころか16方位満遍なく囲まれ冷や汗ボットボトの浜面に、半蔵は絶対零度の視線を穿ちながら優しく語る。
「やることが出来た・・・大いに結構だよ。女の子を守るなんてな。俺も聞いたときは応援しようと思ってたんだぜ?」
「……なんで、過去形?」
「いや別に何も……ただ、お前がスキルアウトの童貞率を忘れて調子に乗りすぎているんじゃないかと思ってな?」
ガチャ、と銃器のセーフティの外れる音。ゴト、とクギバットが持ち上がる音。シャカ、と特殊警棒が伸びる音。
「いやいや待て待て待て!! 後者二つもヤバイけど最初のソレは何ですか!? 私刑(リンチ)にしては明らかに命盗る気マンマンj」
それが最後の言葉だったらしい。アーメン。
827 ◆9uSBC6apvI :2008/07/27(日) 22:29:55 ID:bNpFQhvt
エネルギーが戻るまで時間を稼ぐぜ! これはインタビューのパチ小ネタだ!……元ネタの人すみません。
ちなみに彼女たちの一員であるはずのTさんからの声がないのは、公認だからであって決して書けなかったわけでh(ry

以上、こんなフラグ魔な浜面はいやだ的なIFでした。ちょっぴりでも退屈しのげたなら幸いです!
828名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 22:37:44 ID:kxar9c85
フラグマスター「無限の旗」が……感染しただと…………!?
829名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 00:26:53 ID:Pug5fq2r
次は一方さんに感染するんですね、わかります

>>827
GJだ!!
830名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 11:21:57 ID:LtyaqQJS
>>828
氏ね
831名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 21:35:35 ID:6cCOXLPR
>>830
どこを縦読み?
832名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 23:20:18 ID:+QNXIb9E
>>830
>>831
旗男は二人も要らない
蛇(性的なry)は一匹で良い

つまりはこういう事か。
833名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 23:59:12 ID:lYeGuJTe BE:232400333-2BP(0)
もう一人の旗男いいなー(^^)
834名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 01:21:44 ID:nmE2wayc
一方さんだと幼女と教師二人と人妻?
835名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 01:29:16 ID:F5zlgBJC
研究員は?
あと>>826の妙な赤い服の女って誰だ?
836名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 01:55:13 ID:5t8/eJD1
>>835
サーシャじゃないか?

てか遅まきながら、とある科学の超電磁砲読んだ。
これは、上条さん格好良すぎるだろう・・・。
美琴も惚れるわな
837名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 22:12:31 ID:qz4m8y/Q
伊達にフラグ立ててるわけじゃないしな。普段はそうでなくても、いざというときには太陽のように光輝くのが旗男だ





………あ、見た目的な意味だった?
838名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 23:31:29 ID:gov3aEXO BE:232400333-2BP(0)
あれだけフラグ立てといて、不幸だとはどんだけ贅沢なんだ(怒)
839名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:20:19 ID:YzN0hQ2R
好みの女性には立ってないんだろ

…たぶん
840名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:44:53 ID:lfYoGe1m
ねーちんは好みじゃないのか?
とても10代には見えないが…あれ、誰か来たようだ。
841名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 00:42:19 ID:OaimW+a2
好みのタイプの人は逆にヒロインにならないイメージがある。
842名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 09:36:08 ID:yo+yGy+/
好みであると言われている寮の管理人さんにご登場願いたいところ
843名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 12:07:14 ID:yuvm8KNO
ビリビリとセックル出来るのは上条さんだけ。
大抵の奴は触るだけで感電w
844名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 12:50:32 ID:54/oJJPp
イク瞬間、絶対無意識放電しそうだしな
845名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 12:58:42 ID:y5IBbukj
なんか膣に電気流れてるか気持ちいいとかなかったっけ
846名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 13:15:28 ID:nK3Xanwp
>>845
在った気がする
たった一つの約束だっけ?

847名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 21:51:13 ID:JfovR/5s
13Pので、シスターズの胎内電気で上条さんが不意をつかれて漏らしちまったよな。
848名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 10:25:19 ID:b2uAh3mq
どんだけ絶倫なんだよ
849名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 13:30:33 ID:aS/FbuFY
>>845
むしろ美琴とHするSSではそれがデフォになってる気がする
850名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 13:36:25 ID:/Q3tGMis
シスターズが生活に困って街角で立ちんぼw
851名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 14:46:26 ID:J1NKboNA
>>850
立ちんぽに見えた俺はもうダメかもしれない
852名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 19:28:21 ID:65UH5983
>>851
罰として街角で勃ってなさい
853名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 22:39:29 ID:GyYZrAAz
>>850-852
最近の俺はこの程度で腹筋運動してしまうから困る
854名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 18:11:12 ID:hS4lOZkI
次にSSを書いた者には、禁書をくるくる寿司に連れて行く権利を譲ってやるぞ!!
855名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 20:00:57 ID:5cythk5L
次にSSを書いた者には、上条×美琴を書く権利を…

イヤホントダレカカイテ
856名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 23:43:36 ID:JeXNmfGT
このスレに書き込んだ人全員に上条×姫神を書く権利をプレゼント!


最近過疎ってきて少し悲しい……
857名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 23:47:25 ID:WXb0vAtY
↑にミラーコート
アニメのラッキーエロに期待かなあ
858名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 23:47:55 ID:Hfms/lRQ
やっぱクロキスが最高傑作だな。
859名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 03:34:52 ID:sJDvFmNy
ハーレムスレでミサカの取り合いが勃発してる件
860名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 08:39:58 ID:WbXQHYuA
いっぱいいるんだから、仲良く分けろよw
861名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 13:44:49 ID:A9h2yYfg
>>859
どこそれ
862名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 00:09:02 ID:jPEtGQA3
>>856
これはマジで禁書アニメに期待だな

>>860
ミサカを分ける?ミサカ程の希少な資源を他人よ分けるなんてこと出来るわけないじゃないですか
863名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 01:17:52 ID:ZPzdnJ4M
1レスにつき1人のミサカプレゼント、多重は無効ってしたらあっというまに10スレ埋まるのかな?
864名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 14:54:10 ID:84yE+IsZ
当然だ
865名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 17:37:58 ID:VLM69BhU
じゃあミサカ10415号は貰っていきますね
866名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 17:42:17 ID:o2iTW1AE
もたった
867名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 18:40:57 ID:Ew3y6jLP
じゃあミサカ12849号をもらっていきますね
868名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 20:29:38 ID:WVcsq9dl
オリジナルは誰が貰うの?
869名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 20:43:56 ID:9cbCUkGo
とーぜんカミジョーさんだろ
870名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 22:01:35 ID:LQ3U7Z1+
ほとんどカミジョーさんのものだろw
871名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 22:19:40 ID:ee8Ugxbf
取りあえず一人ゲットして調教。
情報連結でジワジワと寝取り作戦。
オリジナルは百合娘経由で懐柔w
872名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 23:40:10 ID:Dc06CIYs
どうやらウイルスが作れるようなので
くやしいでもをですね
873名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 23:50:24 ID:xCDwTaLB
……その後、>>871を見た奴は居ねェらしい。
敵にした人数が人数だからな、今更奴がどうなったかなんざ口に出すまでもねェ。

ったく、情報連結まで知ってンなら襲われた情報も一万人に伝染することぐれェ分かンねェのか?
874名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 23:50:25 ID:EE5FhClD
カミジョーさんの股間の女殺しの前にはどんな小細工も無意味です
875名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 23:59:59 ID:EDdogJGB
>>873
最悪、打ち止めを通して白い悪魔が動くからな……
876名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 00:15:33 ID:fUuI+ybY
打ち止めって字面だけだとなんかカミジョーさん(の息子)相手の最終兵器っぽいよな。
877名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 00:59:32 ID:W87U7+7z
上条当麻はフラグの数だけ攻撃力が増加する。




……性的な意味でな
878名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 08:25:27 ID:IzODMDNV
>>877
ちょw最強じゃん
879名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 13:56:51 ID:KlpJC45z
毎日、禁書に豊胸マッサージ汁
2年やって成果出なかったらあきらめろ。
880名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 21:05:38 ID:AyGpSN/2
禁書はあれだからいいんだろうが!
この素人が!!
881名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 23:40:59 ID:ZM5NykiG
>>880
16巻のあの絵はショックだった。
882名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 00:29:56 ID:4pYMbZEf
>>881
美琴の裸に夢中で今まで気づかなかったぜ…
いやたぶん影だよ、禁書が美琴より大きい分けないよ
うんそうだそうに違いない…
883名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 02:03:23 ID:dZciEYkm
まさに幻想殺し
884名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 02:22:57 ID:0VVrudov
五和が漁夫の利でかっさらってくんだろ。
885名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 17:20:21 ID:ssn1tpCE
お久しぶりです。
前スレで「白く歪んだ光」を載っけた者です。
夏なので、何となく前作の続きを考えていて――
ようは『アイテム』の面々に水着を着せてワイワイやったり、また麦野と浜面
の話を書いてみたいとか、考えていたのですが……。
シチュエーションや話に凝って半分くらい書き進めてきたら、いつの間にかオ
リキャラ敵有り、バトル展開有りの代物になっていたという顛末。
上のほうでもオリキャラについて問題になっていたので、辞めようかと考えて
いますが、少し窺いを立ててみたくて、質問させていただきました。
デリケートな質問なので、空気が悪くなるようでしたら、申し訳ありません。
886名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 17:25:09 ID:ssn1tpCE
あ、つまりまた載っけていいでしょうか、というお伺いです。すいません。
887名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 17:37:35 ID:hR4JiU49
浜面が幸せなら
888名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 18:16:57 ID:1iiql8Wv
どんどんやれ
889名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 18:23:28 ID:jdxCniD9
ガンガンいこうぜ
890名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 20:23:32 ID:dbXcW36N
今あなたが幸せになれるなら。
891名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 21:15:43 ID:kXmKz11h
服脱ぐからちょっと待ってて
892名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 22:10:14 ID:NkB0kIQb
>>885
アンタのせいで麦様中毒になっちまったんだ
是が非でもお願いします
893名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 22:48:23 ID:ssn1tpCE
こんばんは。
予想外に温かい言葉をかけて頂いて、ありがとうございます。
みなさんのご期待に適うものか、自信はありませんが、出来るだけ応えたいと
思います。
実はまだ完成していないのですが、出来た分を少しずつ、小出しにしていこう
かなと。ていうか、長くなりそうです……。

・「白く歪んだ光」の続編に当たります。未読の方は、「浜面と麦野がくっつ
いて、フレンダも死んでいない」という設定だとご理解ください。
・オリキャラ(敵)が、ちょっと出てきます。
894夏よ過ぎ去れ、速やかに ――Sunydays 1:2008/08/09(土) 23:01:50 ID:ssn1tpCE
ブルーハワイというシロップは、昔から疑問だった。
どこらへんが『ハワイ』なのか、分からない。
ハワイの海の色と言われれば、まあそんな気もする。
ハワイの空の色と言われても、やっぱりそんな気がしなくもない。
しかし、なにか違う。なにか腑に落ちない。

「ようは、チープなんだよな」
ぐったりと独り言を呟いて、浜面仕上は頬杖をつき直した。
丸テーブルの上には、ぽつんと、件のカキ氷が1つ。
子供の頃、地元で食べたブルーハワイもパッとしない代物だったが、どこに行っても同じ
ようなものらしい。
ガラスの鉢に盛り付けられた粒氷の山。頂を蒼く染める、スカイブルーのシロップ。
色ガラスの染付にでも使えそうな、柔らかくも深い色合い。とても食品に使っていい色と
は思えない。
しかしそんな物でも、汗ばむような暑気の下では、不思議と意識を引き付ける。

7月29日。
夏休みの序盤。お盆に向けて日々の平均気温グラフがピークを駆け上る時期。高気圧に撫
でられた日本列島は、今日も快晴☆猛暑だった。
ここ、千葉県は房総半島の一角でも、事情は同じ。
午前11時現在、気温は摂氏34℃。
雲1つない空の下、砂浜は真っ白に焼けて、白金のような輝きを放っている。光が強すぎ
て、じっと海を見ていると、目に変な陰影が付いてくる位だ。潮騒の音は耳に涼しく、し
かし熱気が強くて、潮風には汗の匂いが溶けているようだった。
そんな熱砂の浜辺を埋め尽くす、人、人、人。
老若男女が群れ集い、騒ぎ、飲み食い遊ぶ。あっちでビーチバレー、こっちでバーベキュ
ー、そちらでスイカ割りと、大盛況だった。
こんな天気なので、浜に面した海の家も、さすがによく賑わっている。日差しを避け、涼
を求めて店に入る家族連れ、カップル、友達同士か男の集団、女の集団……。店の中に入
りきらない客は、外のテラス席にまで、はみ出ている。
――浜面はそんな客に混じって、パラソル付きのテーブルで1人、ブルーハワイを突ついていた。
895夏よ過ぎ去れ、速やかに ――Sunydays 2:2008/08/09(土) 23:05:09 ID:ssn1tpCE
サクリと、スプーンを突き立てて氷の山を削る。
最初の一匙を口の中に放り込むと、果汁0パーセントのジュースにも似た、不自然な程に
爽やかな香料の香りが広がる。
まずくはない。
強いて言えば、ラムネに近いが――しかしこれなら、本物のラムネを飲んだほうがマシだ
という気になってくる。
これがハワイの味だというなら、一生ハワイになんか行かなくてもいい。
(そして、なぜか量だけはいっぱいある、と)
ニョキッと鉢から生えている氷を、また一掬い、シャクッと削る。
二口目で、早くも冷気で舌の感覚が麻痺してくる。
きっと三口目で頬が強張り、四口目で頭の中をジェット機が飛び回る事になるのだろう。
味よりも涼、という自分の選択を、早くも後悔しかける。
ムーンと唸り声をあげながら、3回目の掘削。
苦い顔のまま、浜面はスプーンを持ち上げ――
くいっと横から引っ張られて、手が止まる。
振り向いた浜面の目に、白い光が弾けた。

どこかからスポットライトが降ってきているのか。
――そんな錯覚を覚えた。
光源は、横から浜面を覗き込んでくる女だった。
強い夏の日差しに、日焼け止めを塗った肌が、真珠のような光沢を帯びている。
女性にしては長身の体躯。
全体に『ふくよか』な感じだが、丸みとくびれが絶妙のバランスで同居したプロポーショ
ンで、モデルというよりも、ギリシアの女神像でも眺めているような気になってくる。
明るい茶色に染められた髪は、渦を巻くみたいにして白いうなじに張り付き、ポタポタと
水滴を滴らせている。
大きく、我の強そうな目元に、少し意地の悪い笑みを貼り付け、女は浜面の右手を捕まえていた。
「なーんて顔して喰ってんのさ」
言って、女――麦野沈利は、浜面の手を再度引く。
そして自らも顔を寄せると、何気ない動きで、浜面のスプーンを口に含んだ。
――凍りつく。
友達と、『それ以上』との境界、ギリギリの行動。
息を呑んだのは、しかし浜面だけのようだ。麦野は気にした様子も無く、眉を寄せて「微妙」と呟く。
「なんか、昔の駄菓子屋で売ってそうな味」
「ちょっと偏見だぞ、それ」
言いながら、浜面は周囲を見る。
チクチクと突き刺さる、感嘆と嫉妬の視線。
海の家のベンチで談笑していた海パン学生たちが、波打ち際でボディボードを振り回して
いた、日に焼けた男たちが、ある者はチラチラと、またある者はあからさまに食い入るように、浜面と麦野を見ている。
896夏よ過ぎ去れ、速やかに ――Sunydays 3:2008/08/09(土) 23:07:56 ID:ssn1tpCE
麦野は白の水着姿だった。
モノキニとかいう、ワンピースタイプだが背中を大きく開ける形の、あの水着だ。
クリアホワイトの布地の面積はけっこう小さく、印象としてはビキニとそう変わらない。
しかし健康的な白のカラーリングもあって、スポーツ系という印象もある。
完全ビキニで来るとばかり思い込んでいた浜面は、だから、見た瞬間こそ意外に思った。
しかし結局、すぐに思い直した。もともとスタイルのいい麦野には、スポーティーなデザ
インもよく似合うのだ。特にハイレグのボトムから、色白の腿がムチッと露わになってい
るサマといったら――。

「コラ、どこ見てんのさ」
「お、ああ、いや、なんでも」
じろっと睨まれて、慌てて目を逸らす。
ハッと、馬鹿にしたような笑みを浮かべて、麦野は浜面の手からスプーンを取り上げた。
「海にまで来て、ナニ見てんだか。罰ね、喉渇いたから、それ没収」
言って、麦野は豪快に氷山を崩した。
大盛りの匙を、口に運ぶ。
赤い唇がキュッと動いて氷水を含み、濡れた髪が張り付いた白い喉が、飲み込むたびにコ
クンと上下する。
……『あだっぽい』というのか、すごく『クる』ものがある。
遠巻きに凝視する男達にとっても、それは同じだろう。しかし声をかけてくる、勇気ある
男はいない。
それもむべなるかな、午前中、さる恐れを知らぬ不良(バカ)の一団が突撃し、見事、千
切って投げられたのだ。
腕っ節を頼みとする男達は、女の手で転がされ、ほうほうのていで逃げていった。
同情の余地もないバカどもだったが、男の尊厳を踏み付けられた事には、多少の憐憫を覚
えなくもない。
そして、浜面は改めて思うのだ。
(……やっぱこの女、めっちゃ怖ぇー)
そんな怖い女と、1つのスプーンでカキ氷を突き合っているという現実。
考えると、なんだか目眩がしてきそうだ。
897夏よ過ぎ去れ、速やかに ――Sunydays 4:2008/08/09(土) 23:10:40 ID:ssn1tpCE
「んー、やっぱキツイなあ、この量は」
半分ほど山を片付けて、麦野は額を押さえながら、残る氷を睨む。
「もういいや、残りはあんたが片付けて」
「あのな、――っ」
言い返そうとした浜面の眼前に、にゅっとスプーンが突き出される。
笑う麦野の目は、海と同じくらい、キラキラ輝いている。
言葉を返そうとして、しかし浜面は口を開けない。きっと開いたその瞬間に、匙をねじ込
まれるから。
刺すような夏の光。
匙の上で、氷の粒が、空色の雫へと溶けていく。
「ほら」
「ん、んん――――んむぅ!」

……強引に、口に突っ込まれた。

――甘い。
さっきまでの甘味料の味だけじゃなくて、なにかもっと、深く喉に溶けていくような。
いや、気のせいだろと、冷静な部分が、突っ込みを入れてくる。
「……くふっ、お、お前なぁ――」
少しだけ怒ったような顔を作って、浜面は麦野を見た。それから、照れたように視線を外
して――
――周囲の視線が一段、圧力を増している事に気付いた。
多分、こちらは気のせいじゃない。
ボーダーのお兄さんがたの錐のような視線が、浜面の剥き出しの、生っ白い肌に、ドスド
スと突き刺さる。
冷や汗が吹き出してきた事を自覚しながら、浜面はガタンと、わざとらしい勢いで席を立
つ。
「さあて! 十分涼んだし、もういいか!」
「ハァ?」
「帰ろうぜ! 平穏なる明日の彼方へ!」
自分でも気持ち悪くなるくらい、にこやかに笑って、浜面はあさっての方角を指差した。
視線の温度を下げながら、麦野はピッと指先でスプーンを振る。
ピチャッと冷たい雫が鼻先に弾け、浜面は「おうっ!」と苦悶の声をあげた。
「アホ。まだ仕事の――」
「ちょっとぉー! なに二人でサボってんのよー!」
898夏よ過ぎ去れ、速やかに ――Sunydays 5:2008/08/09(土) 23:14:46 ID:ssn1tpCE
飛んできた甲高い声に、麦野が「あちゃ」という顔をする。
浜面は頭を抱えた。
ザワッと、周囲の空気が――男空気が動いたのを感じる。
……聞きたくない。見たくない。話したくない!
(ヤバイ! マジヤバイって!)
だが、現実はいつも非情だ。
「ちょっと浜面! アタシら放って自分達だけカキ氷ってひどくない!?」
「超裏切り行為ですね」
「……そんな卑怯なはまづらは、ちょっといやかも」
ガーッと迫ってくる声の塊に、浜面は嫌々目線を上げる。
男達の殺意の源が、人垣を割って近づいて来ていた。

弾ける光の粒。
ヘーゼルブロンドに輝く頭髪を、惜しげもなくさらした白人の少女。
赤いワンピースの水着に包まれた華奢な体は、繊細なラインを描き、これで目が釣り上が
ってなければ、きっと妖精のお姫様みたいな、可憐な印象だったに違いない。
その隣に立つのは、フリル付きの水着を着た、小学生かと見まがうような――少女という
より、『女の子』という表現が合いそうな娘だ。
クリッとした意志の強そうな目に、太い眉。けれど笑えば、10人中9人は声を揃えて「可
愛い」と言いそうな、愛嬌のある顔立ち。何年か前に大ヒットしたファンタジー映画に出
てきた、小人族を思わせる。
そして二人の後を付いて来る、最後の一人。
前の二人が『妖精』と『小人』なら、この少女は『人形』という喩えが相応しい。
トロンとした、夢見るような目付き。小さな鼻と小ぶりの唇。日本人形を思わせる容貌だ
が、起伏の少ない表情の隙間に、チロチロとなにかの感情の影が顔を覗かせる。
……そして何故か、スクール水着。
――理由は教えてくれなかった。スタイルはそう悪くないのだが、それが却って妙な具合
に映え、周囲から激しく浮きまくっている。
899夏よ過ぎ去れ、速やかに ――Sunydays 6:2008/08/09(土) 23:18:02 ID:ssn1tpCE
目を吊り上げ、眉をしかめ、あるいは視線の内に非難を込めて、彼女達は浜面のもとに来る。
「麦野! リーダーも一緒になって、なにやってんのよ!」
「いいじゃん、喉渇いたし」
ぷらぷらと手を振って、麦野は軽く答える。フキーッと怒ったフェレットのような声を上
げて、金髪の少女――フレンダが、がなり立てた。
「アタシ達だってカラカラよ! 休むんなら一声くらい掛けてくれたって」
「ごめんごめん、ほんとは私もコイツ捜しにきたんだけどさ」
毛ほども真心の感じられない言い訳を、浜面は横耳で聞き流していた。
嘘か本当かはともかく、当初の役目を全く果たしていないのは確かだ。
それよりも今は、この危機的な状況をなんとかしなければ。
女の中に男が一人。しかも彼女達は美女揃いときたら。
(俺ってどんなモテ王? どんなナンパ野郎? ヤベーよ! マジヤベーよ! 俺の世間
体が! っていうかむしろ、俺の命が!)
周囲の男視線に恐々とする浜面の耳に、暢気な会話を続ける少女達の声が入る。
「てなわけで、お詫びにここは奢りだって。よかったね。ありがと浜面!」
――。
「…………はい?」
「ん〜、まあそれなら許してやんない事もないけど」
「男の甲斐性ですか。カビの生えた手ですが、奢るというなら断る理由はありません」
「ありがとう、はまづら」
口々にそう言って、なにか理解不能な言葉にフリーズした浜面を置いて、少女達は海の家
に入っていく。
同時に、飽きたのか、それとも嫌気が差したのか、申し合わせたようなタイミングで、嫉
妬に視線を燃やしていた男達も、「チッ」――舌打ちを残し、一斉に散開して、三々五々
と去ってゆく。
――その場に残されたのは、浜面のみ。
「……えーと」
バカみたいに突っ立ている浜面を、夏の苛烈な太陽が、ジリジリと焼いていく。
900夏よ過ぎ去れ、速やかに ――Sunydays 7:2008/08/09(土) 23:21:07 ID:ssn1tpCE
『アイテム』と呼ばれる組織がある。
学園都市の暗部に存在する機密集団。内部の不穏分子を排除し、ときに上層部に喧嘩を売
る事も辞さない武闘派チーム。彼女達4人と浜面は、その主要メンバーだった。
――その彼女らが、なぜ学園都市の外の、しかも千葉の海水浴場などに来ているのかとい
えば――。

「結局さ、ほんとにこの辺なわけ?」
ブスッと割り箸をオムレツに突き立てて、フレンダが言った。
彼女がそのまま箸をぐいと広げると、トロンとした半熟の卵が湯気をふいて裂け、中から
ソースの香りも香ばしい、ホクホクの焼きそばが現れる。海の家のオム焼きそばにしては、
かなり美味そうだ。
「いくらなんでも、こんな衆人環視のド真ん中で接触してたなんて、考えらんないよ」
そう言ってから、オムそばを口にして、「あ、ンまい」とフレンダは呟いた。
海の家の奥、座敷の席に陣取って、一同は昼食にしていた。
「こんな場所だからこそ、秘密の接触場所に選ばれやすいというのは、フレンダもよく知
っている常識だと思いますが」
ちゅるちゅると冷やし中華を啜りながら、小柄な絹旗が冷静に切り返す。
「確かに、やや騒がしすぎるとは思いますが、こういう場所では、ほとんどの人が他人の
動向には注意を払いません。それが迷惑なものでない限りは」
それに、と絹旗は続ける。
「ここは『外』です。向こうみたいな監視の目があるわけでないし、普通の人達は『彼ら』
が多少怪しい動きをしても、それが怪しいという事にさえ、超気付かないでしょう」
ンーと唸って、フレンダは黙り込む。

――そう、彼らは学園都市の人間が、秘密裏に外部の者と接触しているという情報を追って、ここまで来ていた。
901夏よ過ぎ去れ、速やかに ――Sunydays 8:2008/08/09(土) 23:29:02 ID:ssn1tpCE

通常、機密の漏洩や物品・技術の密売などの事件は、専門部署である『税関局』の管轄と
なる。これが単なる密輸事件ならば、そうなっていただろう。
問題となったのは、外部との接触を行っていたのが、彼女達『アイテム』と同等の権限を
持つ秘密集団、『メンバー』と呼ばれるチームだった事だ。
ただし『メンバー』そのものは、あの10月9日の騒乱の折、壊滅しているという。活動
を続けているのは、外部との接触を請け負っていた下部組織である。
だが下部組織とはいうものの、彼らは元々、学園都市の裏社会で名を馳せた犯罪集団だっ
たらしい。『メンバー』崩壊後も、築いたルートを自分達の力で保持していて、今もなお、
外部との密輸に使っているという。
一筋縄ではいかない相手という事で、『アイテム』に指名が掛かり、浜面は場違いなバカ
ンスを過ごす羽目になったのだった。

トントンと指先でテーブルを叩いていたフレンダは、まだ納得できないという顔で、絹旗を見た。
「でもさ、もしアタシらが動いてる事に、向こうが気付いてたら」
「さて、どうでしょうか。さすがにもう、この海水浴場にはうろついてないと思いますが」
「私たちは、ここでは情報収集の力が落ちる。反対に相手は、こちらでの立ち回りを熟知
していると考えた方がいい」
茫洋とした目でコーヒーフロートをゴボゴボ吹いていた滝壺が、ボソリと呟く。
「私たちはまだ向こうを見つけていない。けど最悪、向こうはもう私たちを補足している
かもしれない」
「ふむ、十分考えられる事ですね」

――深刻にやり取りする少女達を横目に、浜面は鬱々と自分の料理を突いていた。
(海の家って、どうしてこう高いんだろうなぁ、ハハハ……。つうかこのロコモコ、不味ぇ)
浜面が頼んだのは、ハワイ風のハンバーグライス。しかし明らかに冷凍くさい代物で、
値段どおりの物とは到底思えない。ブルーハワイといい、どうやらハワイとはロクな
縁が無いらしい。
心の溜息をついて、投げやりに割り箸をハンバーグに突き刺し、また一口運ぶ。
強行発令された『男の甲斐性作戦』。その成果は不明のまま、討ち死にしたヒデヨ・
ノグチ達の、しわの寄った顔のみが、グルグルと浜面の脳裏を回る。
……否、これ以上は考えまい。仕方ないことだし。
コップの水を一口飲んで、浜面は経済ダメージを頭から追い払った。
902名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 23:29:45 ID:JApJtapA
支援、かな?
903夏よ過ぎ去れ、速やかに ――Sunydays 9:2008/08/09(土) 23:33:06 ID:ssn1tpCE

(……しかし確かに、こっちじゃ勝手が違うからな。学園都市の中みたいにゃいかねえか)
今回、下部組織の助けは無い。学園都市の外にまでは『アイテム』の権限とて及ばない。
代わりに情報収集には『税関局』が協力してくれているが、彼らはあくまで下部組織では
ないので、意思の疎通はスムーズではないし、あまり無茶な要求も出来ない。
ちらっと横目で麦野を見ると、会話を聞いているのかいないのか、泰然とした様子で醤油
ラーメンを啜っている。が、ちょうど食い終わるところだったのだろうか、最後の麺をス
ープと一緒に飲み込むと、どんぶりから顔を上げた。そして紙ナプキンで口を拭いながら、
「ま、それも織り込み済みってこと」
その一言で、全員が麦野を見る。少女達の議論を、まとめて引き取ってしまう。
「向こうがウチらに気付いていたとしても、それならそれで、ウチらは囮になれるからね。
向こうが監視してくるんなら、『二重囲い』の要領で監視を釣り上げる事も出来るだろうし、
地下に潜って息を殺すってんなら、稼いだ時間でじっくりと炙り出せばいい。そこらへんは
絹旗頼みかな」
自信に満ちたその口調に、浜面は内心で感心していた。
やはり麦野には、仲間をまとめられる能力がある。リーダー性という点では、『アイテム』
の中で一番だろう。独立記念日の事件を契機に角が取れてからは、リーダーシップに更に
磨きがかかったようで、以前のように強く引っ張らなくとも、仲間達が自主的について来る
ようになった。
一同、うんうんと、ひとしきり頷いて、
「んで、結局これからどうすんの?」
フレンダの疑問に、麦野はのんびりと答えた。
「引き続き調査を続行。怪しいヤツラ――探知機に反応があったり、能力者と思われる
ような人間がいないか探る事」
以上ね、というアバウトな指示に、浜面はずっこけかけた。
「……マテ、まて待て、なんだなんだ、その指示は」
「いや、なにって」
「だって、ねえ」
少女達は――またも、こんな時ばかり息を合わせて――いっせいに浜面を見る。
「ターゲットの連中の顔とか、私ら知らないし」
904名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 23:37:05 ID:ssn1tpCE



(続く)

…といった所です。
スレッドが残り少なし、今回はここまで。

>890さん
読み返すたびに微妙な部分が気になって、実はあまり幸せにはなれないのですが……。
しかしやはり、発表の場が欲しいと思ってしまうのは、業なのでしょうね…。

では、一時でも暇つぶしになれば幸いと思います。ありがとうございました。
905名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 23:43:45 ID:NkB0kIQb
>>904
ひとまずここまでの分GJを!
身勝手ながら続きも要求しますよ当然


麦様かわいいよ麦様
906名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 00:03:23 ID:pRIVle4c
GJだけど一つツッコミ

Sunnydaysじゃないか?
907名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 00:41:04 ID:EK9nWVbP
神キタ!
麦様をここまで好感度高いキャラに仕上げる技量に乾杯
それにしても浜面ったらハーレム作るまでに出世して……
908名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 03:24:10 ID:BA3eO1cc
旗面乙
909名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 14:25:40 ID:6SbeSKKR
G☆J
910名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 16:15:04 ID:BZzCtDRl
初登場時は、浜面でこんなSSが書かれるとは露ほどにも思わなかったな

>>904
面白かったよ、軟化した麦野はもはや物語のメインを張っても違和感無いぐらい良キャラだな
911名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 16:24:25 ID:7cAPK6Fx
上条さんのモテモテ日記を何巻まで見れば、ここを見ても大丈夫ですか?
912名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 00:46:22 ID:SBKDx9fR
禁書好きなら1巻で十分、美琴好きなら16巻まで読め
913名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 10:43:16 ID:0QQle4pG
本当に禁書発展してないなぁ
胸くらいか、変わったのは
914名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 13:03:15 ID:WR9Kzzyb
あれは事故だと思うんだw
915名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 15:51:24 ID:2OUB8x6G
あれは体育(体操)座りをしていて、
胸に見えるのは実は膝だと言ってみる
916名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 16:59:43 ID:/kQ6WXtb
>>912
ねーちん好きは何巻まででしょうか?
917名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 17:07:29 ID:Q80Zfez5
>>916
最新まで
918名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 19:10:59 ID:b2Ic9nEu
>>916
最新巻読んで、灰村氏のHPを見るまで
919名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 19:20:14 ID:/kQ6WXtb
>>917-918
ありがとうございます。あと10冊ほど生足にハァハァしてきます。
920名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 22:19:15 ID:g7YHsEbE BE:413156328-2BP(0)
堕天使、萌えましたw胸がいい!
921名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 16:44:38 ID:63izwFHP
シスターって本番禁止?
もし、そうならテクとか凄そうw
922名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 19:31:50 ID:sSW92K1j
あいつらは自分の欲望に対して忠実に生きています
923名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 20:08:40 ID:enK9niFP
とある魔術のとあるサキュバスが妙に絶倫そうな変なツンツン頭の少年に目をつけた。
早速精を搾ろうと考えた淫魔、しかし少年の右手が自分のような存在を消してしまうことを偶然聞いてしまい二の足を踏む。
夢の中で搾ろうにも可能かどうか分からない。
しかしこのまま引き下がるのでは、サキュバスの名が廃る。
何か良い手は無いかと考えた淫魔は諦めきれない獲物に目を向け続ける。
日々を追っていく、日々を追っていく、すると驚いた事に少年の周りには、何とも美味しそうな少女達が沢山居るではないか。
しかも都合の良い事にほとんどが少年に好意を持っている模様。
これは使えると判断した淫魔はこう考えた。
「自分が出来ないのであれば彼女達を唆して精を搾らせてやれば良い、
多少は減るがそれでも少女達の精気も手に入るし問題ないだろう。その後も少年に取り憑き続ければ黙っていてもご馳走が手に入る」
自らの考えに納得がいった淫魔は早速行動を開始し始める―――
だが淫魔は知らなかった。上条を慕う少女達の数は想像を絶するということを。
後から気づいた致命的なドジ、その皺寄せは上条へと行く。


我らが上条当麻は女の子達の誘惑を掻い潜り、いや、腹上死せずに無事淫魔の元へたどり着けるか?
逃げるが勝ちとばかりに逃げようとしても一万人相手に逃げ続けられるわけも無い
誘惑に耐え切れなかった場合、射精する前に女の子をイカせろ!射精し続ければいずれ枯渇してしまうぞ!
今まで無差別に立てたフラグを強制回収させられる上条、果たして生き残れるだろうか?
そして無事に淫魔にフラグを立てる事は出来るか?


とある上条の淫魔騒動
○月○日公開?
924名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 20:41:51 ID:PjWPgj7b
>>923
公開日が来るのを、首を長くして待ってます。
925名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 00:39:07 ID:AGf1Vl+F
>>923
お前は一体どこのサキュクエから来た?www
大人しくあっちでチンコもがれてろよwww
926名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 00:39:55 ID:AGf1Vl+F
スマン下げ忘れた
927名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 01:08:10 ID:ACFBjVIU
>>923
ハァハァさせて何が楽しいんですか?全く……人を全裸にさせて恥ずかしくないんですか?
流石上条の魔力だ、スレ住民にまでフラグ立てても問題ないぜ

>>926
貴方のことですね、分かります
928名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 08:12:08 ID:RTQGR8qi
うん、まぁ、つまりだ、全裸待機しながらサキュクエヤっていれば書いてくれると。
929名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 08:59:28 ID:oY37rMFB
>>923
意中、あるいは同僚の女性をヤらせたくないからと、何人かは渋々ながらも男性陣が上条の味方になるわけですね、分かります。
っていうか、これだと最終的に科学魔術全て巻き込んだ男性陣VS女性陣の図式が出来て、かなり壮大なお話になりそうですよ?

・・・・・・もちろん、公開日はあるんですよね? 何なら不肖ながらこのおr
930名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 11:47:29 ID:oRwFOjBD
>>929
>>923氏が書けなかったら貴方が書くんですね。分かります。
931名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 11:51:32 ID:AGf1Vl+F
何この「わかります」合戦www
932名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 12:23:12 ID:DsUlIlEz
>>923
同人ゲーで出そうだな て言うか作ってくれw
933名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 13:44:42 ID:/AQOxqHJ
いっそヒロイン別やら企画物みたいにリレーで書くというのは?
それだったら一人一人の負担を減らせて、読める確率も上がるぜw
934名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 14:34:46 ID:ZCprtgYn
ローラ様を調教して一宗派を乗っ取ってしまった上条さん。
夜な夜な配下のシスターが教えを請いに忍んできますw
935名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 21:54:24 ID:oY37rMFB
>>933
それはいい考えだが、問題は誰が先陣を切るかだよ。こういう企画って初めが肝心だしな。
936名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 22:30:54 ID:rpBK7mv5
よしなら俺が…………10番目くらいに書こう
937名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 13:46:55 ID:uVdn8hTj
どうか、新たなるスレッドを・・・
938名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 17:51:06 ID:/01Bp6DX
早くないか?
939名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 19:16:51 ID:K0/Lu5g5
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい! おっぱい!
  (  ⊂彡   堕天使メイドのおっぱい、Aカップ!!
   |   | 
   し ⌒J
940名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 00:47:08 ID:FFPkqpCH
>>939
それは美琴が堕天使メイドということでよろしいですな
941名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 15:28:35 ID:9PyqgPW6
ねーちんだ
942名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 15:41:31 ID:81L3ELls
ねーちんはたゆんたゆん
譲れない
943名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 18:18:21 ID:27cmtOxl
朝起きたら胸が無くなっていて落ち込むねーちん。
原因が土御門の「胸の無いねーちんをみんなで愛でようぜぃ」計画(通称MMM計画)だと知り、容疑者を捕まえるために1人学園都市に、紆余曲折をへて容疑者を捕まえて、解呪の方法を聞くも解呪不能だと知りまた落ち込むねーちん。
ふと前を見ると、そこには買い物を終えて帰る途中らしき上条当麻が歩いていた。
そこでねーちんは閃いた。彼の右手は魔法を消せるじゃないか、と。
その日、学園都市には胸を触れと叫ぶ聖人と、聖人の鬼気迫る形相に怯え、逃げ惑うツンツン頭の少年がいたそうな。




正直すまんかった。
ふと思い付いたダケだった。
後悔はしている。
あと、携帯からすまん。
944名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 18:21:21 ID:xtkGJHtW
しかしその情景は目に浮かぶなw
945名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 20:01:17 ID:nLbkv7JF
>>943
その台詞、禁書とか美琴とかのフラグ確定陣は大いに誤解しそうだな。あ、五和もか。

>>936
こうして企画は風化してゆくのでした・・・。
946名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 20:34:35 ID:i5CYFu44 BE:1265288377-2BP(0)
とりあえずねーちんは貰っていきますね
947名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 21:31:47 ID:uGq2hDXW
そげぶ
948名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 03:20:28 ID:9DsrgYVk
淫乱インデックス
949名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 10:53:05 ID:dPtobnNH
つまり淫デックスか
950名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 10:53:20 ID:osGSQ+eV
食事代を体で払うんですね。
951名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 12:50:03 ID:ETWaXDco
その食事代で当麻はごちそうを食べるわけだ
性的な意味で
952名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 13:19:40 ID:xEJsejA2
淫「とうまの…おいし…もっとぉ……」

淫デックスもごちそうをいただけるわけですね(性的な意味で
953名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 14:12:51 ID:KCrG/Zg6
しかしだ、そんな状況を他の女性陣が気づかないはずがない。
954名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 14:36:14 ID:bL5Qc9LH
みことさんとかな
955名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 17:56:43 ID:1NCbIHI2
完食したら5000円貰える巨大ラーメンとかに挑めば生活費稼げそうだと思うんだ禁書は。


はっ! まさかトウマの入院費とかに消えてるとか!?
956名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 18:46:35 ID:3pIu+HgZ
信仰と食欲のせめぎ合い…
て、全然拮抗してないなw
食欲の圧勝
957名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:13:51 ID:UgmiATZK
入院率高いからな〜
看護婦のキャラ作ればいいのに…
958名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:18:29 ID:e/2kQQeI
看護士
959名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:29:58 ID:RMij3qOh
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい! おっぱい!
  (  ⊂彡   禁書のおっぱい、Fカップ!!
   |   | 
   し ⌒J
960名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:34:12 ID:l28QGWgf
淫デックスのオナニー見たい
961名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 19:54:42 ID:KCrG/Zg6
朝起きたら胸がでかくなっていて喜ぶインデックス。しかし、当麻に気味悪がれ落ち込むインデックス。
胸がでかくなった原因が土御門の「胸が大きいインデックスをみんなで愛でようぜぃ」計画(通称MIM計画)だと知り、当麻を引き連れ容疑者を捕まえに一路隣室へ、大乱闘の末容疑者を確保するも解呪不能だと知り、また落ち込むインデックス。
ふと隣を見ると、土御門にぼこぼこにされ傷だらけの当麻がいるではないか。
そこでインデックスは閃いた。
当麻の右手はあらゆる呪文を消せるじゃないか、と。その日、学園都市には胸を触れと叫ぶ修道女と、その鬼気迫る形相に怯え、「一週間前と一緒じゃねぇか!なんつーかもう、不幸だぁぁぁぁ!」と、叫ぶ少年がいたそうな。






またやってしまった。
非常にスマナイ。
ちょっとゴルフウェアのダンディなオッサンに喧嘩売ってくる。
962名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 20:31:16 ID:BPQbuxs6
いや、普通に面白いぞ。
難点を上げればエロスが足りない。
963名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 20:37:57 ID:RMij3qOh
じゃあ魔術の失敗でオルソラに生えたおにんにんを消す当麻
964名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 21:11:15 ID:B+wHe6yW
  _人人人人人人人人人人人人人人人_
  >   ゆっくり次スレ立てなさい!!!   < __________
   ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ 、とミサカは提案します。 )
           __________              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      _,, '-´ ̄ ̄ ̄` \         ,r''''´ ̄ ̄ ̄¨''''`ヽ、
     r ´     ソミ    ヽ、     7r ´ ,────-、   ヽ、
    ,'=* | l- ノ ヾヾ i==,彡i     ,'-={━━━━━}==ー'ヽ
    i*イ iゝ.!/イ  V/_ルヽイ彡|,   i イ iゝ,!/イ ̄`/_ルヾ、イ彡|,
    レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).|ミ,、i .|、   レリイir(ヒ_]     ヒ_ン ).|ミ,、i .|
      !Y!!""  ,___,   "" 「 !ノ i |     !Y!!""       "" 「 !ノ i |
     L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .V    L.',.    -     L」 ノ| .|
     | ||ヽ、       ,イ| ||イ|/ !     | ||ヽ、       ,イ| ||イ| / !
     レ ル` ー--─ ´ルレ レ ル     レ ル` ー--─ ´ルレ レ ル
965名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 21:20:04 ID:KCrG/Zg6
朝起きたら自分の股間に男性特有の「あれ」が生えていて非常に混乱するオルソラ。
なぜ生えたのか原因を探していたら、土御門の「アニェーゼを巨乳化してミンナでハァハァしようぜぃ」計画(通称AKH計画)の失敗が自分に来たと知り、1人土御門の元へ。
しかし、土御門は見つからず途方に暮れていると、目の前に毎度の如く魔術絡みの事件を解決するためにわざわざ出向いてきた当麻が現れたではないか。
そこでオルソラは閃いた。あの方の右手はいかなる魔術であろうと消せるではないか、と。
その日、ロンドンの女子寮には、股間に生えた異物を消して貰おうと奮戦する修道女と、いきなり目の前で服をたくしあげ自分の股間をさらそうとする興奮してぶっ倒れた少年の声が聞こえてきたそうな。





こんなんでいいのかな?
どちらにしろスマナカッタ。
>>962
スマナイ、エロスは書けないんだ…
966名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 21:49:01 ID:n9haQ7i0
>>964
このAAシリーズでは一番好きだなw
967名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 21:57:36 ID:MjkDkIH4
>>959
禁書:〜という夢を見たんだひょうか
968名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 23:26:16 ID:EBjAgNn9
>>964
初めて見たw
969名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 02:07:25 ID:xIjg4uBu
>>964
御坂のゆっくりAAできたのかww
970名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 02:19:03 ID:6YZUXGIb
>>964
ゆっくりAAはうざかわいい見たいなのが多いがこれは普通に可愛いw
971名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 23:17:24 ID:Wpalgtnn
気が付けばもう時スレの時期か
972前々スレの1 ◆qQTcB7TFkw :2008/08/19(火) 00:09:12 ID:+iLPqd8T
次スレ
とある魔術の禁書目録 10フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1219072030/

やっとこの名前ともお別れー。
973名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 01:12:22 ID:QLwWSBcq
とりあえずこっちは埋め立てか
974名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 02:07:54 ID:7+UiWvVu
1000だったら明日からハロワ行く
975名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 02:53:10 ID:C86zHm7K
あらあら、(気が)早すぎるのでございますよ
976名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 11:52:35 ID:Ks0DwrSh
「あらあら早すぎるのでございますよ。これからが本番でございますのに」
「いや!ちょっ待っ…もう、限…界……っ!!」


いやなんかすいませんでした
977名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 11:55:36 ID:SrJAcWlN
淫デックスのおしっこなら飲める変態の俺が通りますよ
978名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 16:13:25 ID:QoLas3Ag
おしっこは普通に飲むものだろ?
979名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 20:23:45 ID:79Y/wiEV
糖尿病だから甘いかな?
980埋めネタ 上条マーケット:2008/08/19(火) 20:47:08 ID:3pTreTjN
学園都市のある一角。フリーマーケットが開かれました。


「さあさあよってらっしゃい見てらっしゃい古着古本アクセサリーなど色々揃ってお買い得是非買ってくださいというかわが家の家計はつるべびの地獄車なんで助けてプリーズ!!!」
「……アンタ、何やってんの?」
「はぁ…はぁ……お、御坂じゃねーか。どうした?」
「こっちの台詞よ。騒がしいったらないわ」
「そう言うな。家計がピンチなのはマジだから必死なんだよ上条さんも」
「ふーん。なに売ってるの?」
「えーと、マンガやらゲームやら色々。アクセサリーとかもあるぞ」
「ふむ…………ん、このブレスレットは?」
「ああそれか?なんでも、俺がガキの頃肌身離さず着けてたらしいぞ。こっちのペンダントも」
「…………ホント?」
「ああ。幸運のお守りなんだと。効果があったかは謎だがな」
「買うわ」
「は?」
「だから買うって言ってんの。いくら?」
「えっと、二つ併せて千八百円」
「二千円でいいわ。そいじゃねっ!!」
「あ、おい!…………一体なんなんだ?」



(肌身離さずってことは、つまりはもうアイツの一部でそれがずっとあたしの側に………ってなに考えてんのよあたしは!!)
981上条マーケット:2008/08/19(火) 20:49:12 ID:3pTreTjN
「ふう。ようやく残り半分くらいか」
「あ。こんにちは」
「おう姫神、いらっしゃい。お前もフリマに来てたのか」
「うん。意外と掘り出し物があるから」
「そうか。ゆっくりしてけよ」

「ん。これなんか。いいかも」
「どれ…って、それ男物のジャンパーじゃねーか。そんなのどうするんだ?」
「似合う?」
「いや着るなよ!自分が着てた服を女の子が着てるってなんかそそるけど着るなよ!あとサイズがぶかぶかだから効果抜群です!!」
「ふふ。かわいい」
「青春真っ盛りの上条さんをからかうのはやめてください!」
「わかった。で。これいくら?」
「いや、話聞いてた?」
「むう。これも。ファッションの一環」
「………あー、そうなのか。わかりました。千円になります」
「はい。それじゃ。またね」
「おう、またな」




(今日は。この服だけを着て寝よう。ふふ。夜が楽しみ)
982名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 20:50:20 ID:3pTreTjN
埋めるにはまだ早かったかな?
983名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 21:05:01 ID:vTyZ9ADI
>>980-981
上条マーケット乙
フリマのくせしてぼったくりもいい値段www
それでいて半分以上売るとはさすが上条属性
984名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 22:05:28 ID:6+GLtw0C
>>980-981
投下乙。不幸じゃない上条さんなんて上条さんじゃないやい!




と思ったが、フラグ効果がバッチリ機能しない上条さんの方が上条さんっぽくないな
985名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 22:51:44 ID:79Y/wiEV
あーもう美琴は可愛いなぁ
タイミングとかは気にしない方向で宜しく

「ッ…!?お前は…、一方通行(アクセラレータ)!?」
「テメェ…ッ!?あン時のレベル0かァ?!!」
「んー?とうま、知り合い?はっ、そんなことよりも、早く行かなきゃ、第四学区・ラーメンフェアの席取りができなくなっちゃうんだよ!全種類食べ尽くすためにほら、神は急げと告げてるよ!?」
「…え、えと…今割とシリアスなシーンで…いや、全種類っておま?!!」
「あの人の顔、ミサカネットワークで見たことあるかも、ってミサカはミサカは思い出してみる。あ、そんな事より、第四学区・ソフトクリームフェアのソフトクリームが一種類でも売り切れちゃう前に急がないと、とミサカはミサカはこの場から全速力で駆け出してみる!!!」
「おイ、ちょっと待て…もうあんなトコまで行ってやがる…」
「とうま、私も負けてられないんだよダッシュ!!!」
「ちょ、だから待っ…」
「………………」
「………………」
「………………」
「……苦労してんのな、以外とお前も」
「………人のコト言えてンのか、レベル0」
987名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 01:09:13 ID:JztPkNj3
平和だ…
しかしインデックス=打ち止め間以外は面識あるよな
988名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 01:22:46 ID:0XA6/Ah4
そもそも「このコンビ同士」が出会えるタイミングが本編準拠だとほぼ皆無なんで…ifものだと考えてほしいかも。
989名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 15:11:42 ID:lNw7FtbU
1000だったら
美琴巨乳化
990名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 15:13:14 ID:dyHN3bpc
1000だったら
オルソラ縮小
991名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 15:15:54 ID:ye5B98q6
>>990
お前には今のオルソラの魅力について小一時間ほど(ry
992名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 15:36:30 ID:J97aaubU
999なら
一方通行が幼体化
993名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 15:51:43 ID:kyCLEuM5
レス番の数だけのシスターズがうちにやってきて俺の事をいろんな呼び方で兄と慕ってくれる。
994名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 16:05:44 ID:yB9yJZ9y
1000だったら
上条さんが上嬢さんになって噛み嬢さんになる
995名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 17:30:00 ID:psZ7gfwZ
禁書の耳を甘噛みですね、わかります
996名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 17:35:20 ID:RwxQjUu0
>>1000だったら美琴がデレる
997名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 17:57:06 ID:0XA6/Ah4
1000だったら現実で御使墜し発動
998名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 18:17:54 ID:op0u/6rB
1000なら禁書が上条さんにフラグを立てる
999名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 18:33:31 ID:NzeDYPzs
1000ならねーちんは俺の嫁
1000名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 18:33:56 ID:Ob5qd6mk
: : : : ;;|:::::::::::;'::::;:::::;:::::::::::::;::'、:::::'、:::::::::`,
: : : : ;;|::::::::/::`メ-、i:::::::::::::ハ:::!:::::::i::::::::::;!
: : : : ;;|:::::/.|/レ' |::::::::;ノ .レ'!::::ノ::::::/
: : : : ;;|::::!~! ̄~|~ |;:-'゙| ̄;|~.レ' レ"
: : : : ;;|ヾ| |;;;;;;;;i    |;;;;;;;! 〈::'、
: : : : ;;|:::`、`ー゙.     `ー'  ';::::'、       ,.、
: : : : ;;|::::::::',         ノ:::::::',         |,! ',  木山春生が1000get 
: : : : ;;|::::::::::',、     ,,.-'゙::::::::::::i      ,! .j
: : : : ;;|``''、''`.`'''ー‐''"`ー'''" ̄ ̄       ノ -‐''''" ̄`j
: : : : ;;|   \                    ,'        l'
: : : : ;;|ニ-'''''"゙\             ,,ノ       .}
: : : : ;;|. ,,.-''" ̄`ヽ、        ,. -‐'",-`、       ,!
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