【遠山の金さん】時代劇ネタでエロパロ【必殺】

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1名無しさん@ピンキー
このスレは、遠山の金さんや暴れん坊将軍、必殺仕置人など
時代劇を題材にしたエロパロのスレッドです
2:2008/05/10(土) 15:47:55 ID:5DtrbSBn
落ちたので、立ててみました。
前スレ(落ちたスレ)に上がってた関連スレとは
住み分けが必要のようなので。
3名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 16:04:48 ID:Ytx/iKAw
探索する為忍び込んだ屋敷にて敵に捕まり南蛮渡来の秘薬で排尿させられるかげろうお銀。
4名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 19:03:24 ID:h516ijOZ
>>1
保守代わりに質問してみる。
時代劇の二次を書いた後で、該当スレが落ちてた人?
とりあえず期待してるので、がんばってください。
51:2008/05/11(日) 00:49:34 ID:W83+E0a1
>>4
いえ、やりとりを見てた傍観者です…
前スレに数人?書き手さんらしき書き込みあったし、
この手のスレって、無いよなあ、と。
6名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 17:26:19 ID:ha1iGGZz
即死回避。

このスレは二次オンリーなのかな?あと癖のある作品(凌辱やスカ)は、注意書きありでOK?
7名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 23:42:08 ID:W83+E0a1
>>6
ぶっちゃけ、一次作品の投下もすっごい期待してます…

時代劇ていうか、いわゆる時代小説系の該当スレって、無いですし。
妄想的時代小説スレは、やっぱり原則、歴史小説系みたいで
オリジナル時代小説SSは、投下しづらいカンジです

個人的には、なんでもおいしくいただきますが、
癖のある作品は、「注意書き有り」で、OKじゃないでしょうーか。

職人さんの投下、素っ裸でお待ちしてます
86:2008/05/12(月) 22:24:51 ID:P+DklLdi
>>7
返答ありがとう。
ちょいと(二次もの)書いてみる。


小ネタが出来れば、保守代わりに投下させて貰うよ。
9名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 23:02:41 ID:7TWXgiEY
期待アゲ

>>8
待ってるぜっ
10名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 18:30:09 ID:BCAwL//O
景気つけに投下。
11名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 18:31:10 ID:BCAwL//O
おいらは荷物を置くと、ご隠居へ断りを入れた。
「ご隠居。ちょっくら出てもいいですか?」
角さんが呆れた顔でおいらを見る。
「八。また食意地が張ったのか…あと一刻で夕飯だぞ」
「へえ、ちょいと腹の虫が鳴くんで。団子かなんか摘んで、町を見たら帰りますって」
「全く八兵衛ときたら。まあ名物でも食べてきなさい」

そう言ってご隠居はこ遣いをくれた。さすがご隠居!!只の吝な爺様じゃない。
「…たまには私だって小遣いくらいあげます。無駄遣いはしない様に」
…鋭い爺様だ。もっともおいらは顔に出る質だからなあ…


街に出てしばらく、おいらの足は賑やかな一角で停まる。
「ひゃあ、久しぶりだなぁ。ここんとこ溜ってたから…」
「何が溜ってたんだ?」
ポンと肩を掴まれた。
「げぇ!!す、助さん!!」
「驚くなよ、しかしこんな場所で八兵衛と会うとはな…」

助さんとおいらが会ったのは、賑やかだがあまり人聞きのよくない所、いわゆる悪所だ。
「そ、その…まぁ…」
「安心しろ。ご隠居達には黙ってるさ。俺も同じだしな」
助さんはそう言って片目をつぶってみせる。
「助さんもほんと好きですねぇ〜。おいら達と別れて動いてたのに」
「そう言うな。たまには息抜きも大切だ」
助さんはお侍なのに、この辺は話が分かる。おいらにとっちゃとても有難い事だ。
「んじゃ助さん、参りましょうか」
「おう…」


12名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 18:32:33 ID:BCAwL//O
おいら達はとある店に入ると、それぞれの合方の女を選び部屋へと案内される。
助さんの選んだ女は涼しげな目の細身美人で、どことなくお銀を連想する顔立ちだった。
「じゃあ八。後でな」
助さんの手はさりげなく女の腰に回され、ゆっくりと尻の割れ目を愛撫している。
女の悦び混じりの吐息が微かに聞こえるのは、気のせいではない。
「此方ですよ、お客さん」
おいらの合方の女が声をかけてきた。ひとつ頷くと、女について部屋へと入る。


出された酒を飲みつつ、合方の女を見つめる。どちらかと言えば美人というよりかは、
かわいいという感じだ。
しかし体つきが着物の外から分かる位、成熟した女の色気を持つ女体だった。
「ねぇ…そろそろ」

女が顔を近付けてくる。潤んだ瞳とぷりぷり唇が色っぽい。
おいらは口に酒を含み、ゆっくり女に口付けた。
「ふわぁ…お酒よわいのにぃ…」
呟く女の口に再び口付ける。ただし今度は舌を使い、ねっとり女の口内を犯していく。
「ああっ……はぁ」
舌を絡め涎をすすり、女の歯の裏をなぞる。左手は円を描く様に女の背中を撫で回す。
これだけのことで女の息は荒く、甘やかな響きをおびてくる。

「な、なに、これぇ……おひゃ…あん…うま…ぎぃよぉ…」
既にろれつが回らなくなってきたのか、女の話が聞き取りにくい。
こいつ…好きもんだな。
そう確信したおいらは着物の袂から右手を入れ、大きく柔らかい乳を掴む。
「はあん!!…いひ…」
柔らかさと暖かさを確かめる様に軽く撫でた後、敏感な部分をひょいと摘む。
「いいっ!!…だ、だめぇ…ふぅ…ふわぁん!!」
なかなかいい悶え振りにおいらは気を良くし、女の着物をはだけて乳をさらけだす。
13名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 18:33:14 ID:BCAwL//O
…大したもんだ。それがおいらの頭に浮かんだ思い。それほど女の乳は大きかった。
白く吸い付くような触り心地に、薄桃色の乳首が鮮やかに映えていた。
「やぁん…そんなみないでぇ…」
女が腕で隠すのを払い除け、右胸の薄桃色の果実を口に含み、歯を軽く立てて刺激する。
「ひいぃぃぃ!!!」

面白い位に反応してくれる。お礼とばかりに反対の乳を手でこねくり回す。
「い、いやぁ…胸よわいのにぃ…ああん!!」
相手の反応に楽しくなったおいらがしばらく愛撫を続ける内に、相手を先に登りつめさせてしまった。

「あっ!!ああああっ!!」
ビクンと体をつっ張らせて胸を上下し、大きく乳が弾みふるふると動く。

たまらねぇ……

14名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 18:36:23 ID:BCAwL//O
女の息が静かになったのを見計らい、おいらは下帯を脱ぐ。

ブルンッ

締め付けから放たれた愚息が天井を向く。
「す、すごい…」
驚きを隠せない女の呟きが心地良い。ま、おいらのモノを見たら、大抵の女は驚く。

「へへっ。口取りして貰いたいけど、おいらも我慢できねぇ、挿れるぜ」

女の着物の裾を割り、股ぐらへと手を伸ばすとそこはぐっしょりと濡れていた。
「大丈夫みてぇだな」
「ねぇ…はやくぅ」

急かされるまでもない。魔羅を濡れそぼる女のあそこへ挿れていく。

グチュリ

「はぁん!!…お、おおきくて…あ、あついぃ!!」
あそこの中はきゅうきゅうと魔羅を締め付けてくる。押し進めれば拒む様に、
引けば絡みつく様に絶えず刺激してくる。
こりゃ、すげえ。大当たりの女だ。
嬉しさから腰の動きを早めるおいら。その動きに翻弄されながら、必死に快楽を求める女。

そんなおいら達にもやがて限りの時が。

「ぬはぁ!!い、いぐぅ!!いっぢゃうのを!!!!」
女が先に達し、背を弓の様にしならせ体全体を震えさせる。
「はあ…はあ…おいらも出すぜ!!」
返事はあそこの強烈な締め付けだった。堪らずに女の中に濃ゆい子種を出す。

ぐぴゅるぐぴゅぐぴゅ
「はぁああああ!!!!」

おいらが達したのと同じく女も達したようだ。
柔らかい乳にしがみ付くようにして子種のありったけを流し込む。
「はあ、はあ。…じゃ次は口取りでも」
おいらは股から魔羅を抜いて、女の口許へ寄せた。
「…へへっ。さあ…」
15名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 18:38:25 ID:BCAwL//O
「じゃあね、お客さん。またいらしてね」
合方の女に入り口まで見送られ、おいらはフラフラと歩きだす。
なんだかんだで五発出したから、体に力が入らない。
しかし、いい女だったなぁ…今まででも味わった事のない良さだ。

宿へ帰ると、ご隠居達は既に食べ終わった後だった。
「八兵衛、何処へ行ってたのですか。先に頂きましたよ」
「すみません、ちょいと道に迷ったもんで」
「八、助さんを見なかったか?町には着いているはずなんだが」
角さんに尋ねられたがそこはしゃべっちゃまずい。
「いや、見てませんね。おっつけ来ますよ」

助さんが宿へ着いたのはもう寝ようという頃だった。
「助さん…」
「お、おぅ…八か…」
助さんの顔はげっそりとやつれていた。
「い、いや最高だったせいか……随分無理を…」
「あ〜ら何が最高だったんですか、助さん?」
「お、お銀!?」

いつの間にか背後へ忍び寄っていたお銀に助さんは驚く。
「とりあえず…助さんにはお話があります。八っつあん、ご隠居に伝えといてね!!」
青くなった助さんと怒りで赤いお銀を見送りつつ、おいらはひとりごちる。
「助さん…ご達者で…」

その晩助さんの悲鳴が聞こえたり、次の朝死にそうな助さんを見て、角さんが何か言いたそうに
していたのは、多分おいらの気のせいに違いない。

気のせいに違いない。
16名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 18:39:09 ID:BCAwL//O
投下終了。
では逃げよう。
17名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 19:06:51 ID:eXCw9ltQ
>>16
GJ!八兵衛らしくて面白かった。
18名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 21:49:09 ID:8qht/cdn
>>15
まさかしょっぱなが八兵衛とはな。口鳥とか時代劇ぽくて良かったよ。

最近再放送見てるが、年喰うと八兵衛のような憎めない奴に癒されるぜw
19名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:52:56 ID:1Q/sSQxX
GJ!!
八兵衛とはwww
再放送か。久しぶりに見てみるかな。

>>16
気が向いたら、また戻って来ねえ。
待ってるからよっ
20名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 16:19:35 ID:zCBO0NAQ
とりあえず即死回避にage
21名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 00:16:59 ID:xh8hm7+a
剣客商売 大治郎三冬初モノ
品川お匙屋敷から誘拐された三冬救出の後(結婚前)の事を妄想。
ずいぶん前の放送で、こないだのスペシャルとは関係ない内容……。

ドラマは本放送一度きり見ただけなので、SS内容は原作寄り。

がんばってみたんだけど、初物だし大治郎が淡白そうなので、
「あんましエロくねえや」かも、です。

投下します
22だいじろう みふゆ 1/10:2008/05/15(木) 00:19:40 ID:xh8hm7+a

目が覚めると、たいてい傍らに大治郎がいた。
特段、言葉を交わすでもない。
「……大治郎……さま……」
うわ言の様に名前を呼ぶと、大治郎が身を乗り出して三冬に何か言いかけるのだが、
すぐ三冬の意識は遠のいていってしまうのだった。
三冬は二〜三日の間、こんな状態で眠り続けた。

燃え盛るお匙屋敷から大治郎に助け出された三冬は、大治郎の父、秋山小兵衛隠宅に運ばれ、手厚い介抱を受けた。
だが、傍にあった大きな水がめの水が干上がるほどの高温の地下蔵に、閉じ込められていたのだ。
半死半生、体の渇きも相当なものだった。
口移しで何度も水を与え、昼夜を徹してかたときも三冬から目を離さぬように看病にあたった。
女とはいえ、もともと鍛え抜かれた体は常人とは違う。
なんとか四日目の朝には意識がはっきりとし、おはるの作ったおもゆを少し啜ることができるようになった。

大治郎は自分の道場での稽古を再開していて、それが終わると隠宅にやってくる。
小兵衛と夕食を共にしながら、お匙屋敷事件の後のことについて話をする訳なのだが、それだけではもちろんない。
三冬のことが気になるからであった。
三冬の意識が戻った後は、むやみに寝間に入ってくることはなかったが、必ず三冬の顔を見、言葉を二〜三掛けてから、道場へ帰っていく。

「三冬どの、具合はどうですか」
「……き、今日は、おはるどのが体を拭いてくださり……さっぱりいたしました」
「そうですか」
「日に日に体が軽くなっていくようで……もう明日には床払いしてもよいと宗哲先生が申されました」
「それは何より。三冬どの、よう、辛抱されました」
じっとしているのがつらい、と三冬がこぼしているのを、大治郎はおはるから聞いていた。
それを聞いた三冬は、顔を赤らめてそっぽをむいてしまった。
「そ、それでは、私はこれで……御免」

三冬の様子に、とまどった大治郎はそそくさと隠宅を後にした。
大治郎は、三冬の様子がお匙屋敷の件の前と違うのに気づいていた。
いや、それまでも少しずつ変化があったのは、いかな大治郎でも薄々わかっていた。
しかし、体が元の通りになるにつれ、三冬が大治郎を避けるような素振りを見せはじめた。
それが大治郎を戸惑わせており、何ゆえか、いっこうにわからぬことであった。

六日目の午後に大治郎が隠宅にやってくると、小兵衛が居間で手招きしていた。
「おお、大治郎。こっちへ来て、まず一杯やれ」
小兵衛に言われるがまま、居間に上がると、ちょうどおはるが酒を運んできたところだった。
「母上、お邪魔します……」
「ああ、若先生、大先生がお待ちかねだよう」
「あ、あの、母上……」
「今、鴨の鍋が煮えたところだからねえ」
「母上、みふ……」
「三冬さんなら、今日の昼に帰ったよ」
「え……?」
「今日の昼、わしらにこれ以上迷惑をかけられない、とな。案ずるな。弥七の付き添いで駕籠で帰した」
「それで、三冬どのは……」
「もう、身の回りのことはできるほどなんだもの。昨日はちゃんと風呂にも入ったしねえ」
「はあ……」
あきらかに落胆の色が顔に出ている。
小兵衛とおはるは顔を見合わせて、おもわず吹き出しそうになった。
「ふっふふ。大丈夫だよう。若せんせ、さ、座って座って」
「まったく正直な奴じゃな。とにかく大治郎。突っ立てないで、まあ、飲め」
「……はい」
23だいじろう みふゆ 2/10:2008/05/15(木) 00:20:52 ID:xh8hm7+a
   
***

三冬は自宅である根岸の寮に戻っていた。
三冬の帰宅に涙を流して喜んだ老僕の嘉助は、いつにも増して甲斐甲斐しく世話をしてくれている。
小兵衛は弥七を通じて嘉助に三冬の様子を知らせていた。
それに、三冬が担ぎ込まれた時に、嘉助は小兵衛宅まで駆けつけてもいた。
「お嬢様のことが心配で心配で。お嬢様にもしものことがあれば……わたくしはどうしたら……」
泣き出した嘉助を落ち着かせるのには手を焼くほどだったと、おはるが苦笑していたものだ。
嘉助は小兵衛の前で、泣きながら三冬のことを頼み、しぶしぶ寮で三冬の帰宅を待つことにしたのだった。
「お嬢様、風呂をたてましょうか。それともなにか召し上がりますか。淡雪煎餅がございますよ。それとも…」
「ありがとう、爺や。なにもいらぬ。いらぬが、床を延べてくれぬか……。ちと、疲れた」
「それは、いけません! ただいまいたしますので、しばらくお待ちください」

延べられた床に横になり、三冬は己の体を抱きしめるように丸くなった。
あちこち痛んだ体は、今ではかなり良くなっている。
『若先生とあたしで、三冬さんに口移しでお水を飲ませたんだよう』
昨日のおはるの言葉がよみがえってきた。
おはるにそれを聞かされて、その晩の大治郎の顔を見ることができなくなってしまった。
やっとのことで言葉を交わせたが、これ以上隠宅にいられない気がして、大治郎の帰宅後に小兵衛に願い出て、
急に今日、寮に戻って来たのだった。
顔に血が上り、胸の鼓動が寝間中に響いてしまうのでは……と思えるほど大きく聞こえてきだした。
「……ああ」

お匙屋敷に単身乗り込み、自分を探し出し救ってくれた大治郎に、今まで以上に思いが募るばかりだ。
しかし――。
あの屋敷で責めを受け気を失った自分が、大治郎に発見された時、どのような醜態を晒していたのか……。
意識が戻ってからは、そのことで不安になり、大治郎を思う度、息苦しくなるのだった。
辱めを受けた痕跡は無い、と自分でもわかってはいる。

捕らえられて後は、袴を脱がされたのみで、柱に括りつけられて痛めつけられたところまでは覚えている。
その後に何をされて、衣服をどうされたのか。
自分はどのような姿で、大治郎の目に映ったのか。
「はあ……」
ため息と同時に、目頭が熱くなった。
「……大治郎、さま」
今までどんな激しくつらい稽古にも、耐えてきた。
けれど、こんな苦しいことは初めてかもしれない。
「大治郎さま……会いたい」
三冬は唇に指でそっと触れた。
大治郎の感触を思い出せるような気がして、何度もなぞった。

それから五日ほど、何事もなく過ぎていった。
三冬はめきめきと回復していき、すでに自宅で木大刀を振り、稽古を始めたそうだ。
大治郎は、田沼屋敷への出稽古と道場での稽古に明け暮れる毎日を送っていた。
ただ、明らかに二人ともにいまひとつ気力が漲らぬ、そう小兵衛がおはるに漏らした。
大治郎はむろんのことだが、三冬のところへも行き、小兵衛はその様子を直に見てきていた。
この間、二人は会うことも便りを交わすこともなかった。
大治郎はあれから何故か毎夕、隠宅に顔を出している。
事件の後の事も片付いており、特段打ち合わせることもない。
息子が父親の家に来ることはめずらしくもないことだが、そもそもあしげく通ってくるような大治郎ではない。
それだけに、なんとなく大治郎の落ち着きの無さ伝わってきていたのだった。
24だいじろう みふゆ 3/10:2008/05/15(木) 00:22:23 ID:xh8hm7+a
      
「朴念仁め。あのふたり、なんとしてくれようかな」
秋も深まったある日の夕暮れ、腕を組んで思案にくれる小兵衛のところにおはるが夕餉の膳を運んできた。
「あれ、先生またなにか考えごとしていなさるね……若先生のことかい?」
小兵衛の前に夕餉を整え、酌をしながらおはるがたずねてきた。
おはるも気持ちは同じである。
「そのこと、そのことよ。あのふたり、もどかしゅうて見ておられぬわ」
柿のなますを肴に酒を一口あおると、また憮然とした顔つきになった。

「ほんとにねえ。先生、そんなに考え込んで、なにか妙案でもあるのかね?」
「む……ないでもないが。おはる、おまえ、少し骨を折ってくれぬかえ」
「若先生と三冬さんのためなら、お安い御用ですよう」
大根飯に熱い汁をかけた飯碗を小兵衛に差し出したおはるは、さもうれしげに微笑んだ。
「こんばんは……父上―――」
庭のほうで今夜も大治郎の声がする。
「そら、朴念仁がきたよ」
小兵衛とおはるは目を見合わせてくすりと笑った。


***

「おはると日光のほうへ行ってくるから、しばらく留守にする」
そう言って、昨日から小兵衛とおはるが日光見物に出かけてしまった。
お匙屋敷の一件から、半月ほど過ぎた頃である。
淡々と日々を送っているが、父という気を紛らわす相手もいなくなり、稽古につい入れ込み過ぎてしまう。
今日の田沼屋敷での出稽古に三冬が顔を見せるのではないか、という淡い期待もはずれた。
もう、十日以上顔を見ていない。
あれほど、日を置かず顔を合わせていたのに、だ。
「はあ……」
ひとり台所に立ち、道場近くに住む唖の百姓の女房が作ってくれた根深汁と漬物で、質素な夕餉を整えた。
出るのは、何故かため息ばかりだ。

秋の陽はあっという間に暮れていく。
昼間のわずかな温もりを飲み込んで、外は寒々とした薄闇に沈んでいこうとしていた。
台所を上がった小間で夕飯を、と思っていた時だ。
外に人の気配を感じた。
大治郎はそろり、台所の戸の前に立ち、一気に戸を引き開けた。
「あ!」
思わず短く声を上げた大治郎は、戸の外に立っていた人影を見て、言葉が出てこなかった。
三冬がそこに立っていたのだ。

「こ、こんな時分に、失礼とは存じましたが……」
返す言葉も無く口をあけたまま、大治郎は三冬を驚きの目で見ていた。
三冬は女装をして――いや、男装をしていないのだ。
髪は結い上げずに後ろへ束ねて垂らしているが、可憐な柄の小袖を着、その上に羽織をはおっていた。
持っていた包みの一方を差し出して、
「これ……あの、おはるどのがこしらえてくださったのですが。夕餉に間に合いましたでしょうか」
と、なんだか言葉遣いまでいつもと違う。
「えっ、ええ。ちょうど今からのところ……そうだ、おあがりください……!」
突っ立っていた大治郎は、しどろもどろになりながら、三冬を道場へ案内した。
25だいじろう みふゆ 4/10:2008/05/15(木) 00:24:21 ID:xh8hm7+a
                     
「先生とおはるどのは、明日からお出かけになられるそうです」                         
「父上たちは、昨日から日光へ行くと申しておりましたが、私をたばかっていたようだ」
大治郎が憮然として、色よく煮上げられた里芋に箸を伸ばした。
「……まあ、そのようなおっしゃりよう。大治郎さまらしゅうないことで」
どうしたことか、今日の三冬は突然に女になってしまったようで、大治郎は落ち着かなかった。
それに、小兵衛たちは日光などへは行かずに、こうして隠宅にいておはるの手製の料理を三冬に持たせてよこしたのだ。
父の考えていることが一向にわからない。

「小兵衛先生のところへ参るように言われていまして、今日、先生宅へ参りましたところ、おはるどのに
このような物を着るように言われて、それで――」
三冬は療養中の時のように、あまり目をあわそうとしなかったが、明らかにその時とは違い、落ち着いて見えた。
とはいえ、三冬にしても、いつにも増してぺらぺらとしゃべっている。
「私のために、あつらえてくださったそうです。それまでは、いつもの羽織袴でおりましたのに着替えるようにと……」
よどみない三冬の声が、耳にくすぐったく聞こえる。
「おはるどのが大治郎さまの夕餉の心配をしておられて……私にこれを
三冬がやって来た時よりも、幾分か胸の動機はおさまってはいたが、向かい合わせで座っているのが気恥ずかしくてならない。

上の空での夕食を終えて、大治郎ははたと気づいた。
「それでは、私はこれにて失礼いたします」
三冬が帰りの支度をし始めた。
三冬はこれから帰ろうというのだ。
すでに夜の帳が下りて、女ひとりが帰るような時刻ではない。
「帰るとは、どこへ?」
大治郎が慌ててたずねると、三冬は怒ったような顔つきになりぶっきらぼうに返事をした。

「根岸へ」
「根岸へ、ですと?」
「……本当は、今晩小兵衛先生のお宅に泊めていただくはずだったのです。それが何ゆえかこのような…」
「でしたら、ここへ泊まっていかれればよい。私は道場で休みますから、心配なく……」
「いいえ。わたしはこれで失礼いたしますゆえ、お気遣い無く」
「何を意地になっているのです? それとも三冬どの、私が付き添いましょう」
意地になっていると大治郎に言われて、おもしろくない。
「付き添いなどと……私は子供ではありませぬ。結構。一人で充分でござる」
いつもの言葉遣いにもどり、三冬は勇ましく身を翻した。
「三冬どの、待ちなさい」
三冬は道場の戸に手をかけ、肩越しに大治郎に軽く一礼した。
「これにて」
戸を開けようとした時――。
その手首をがっしりと掴まれていた。

「私の言うことを聞き分けなさい」
抗えぬ力の強さで、両の手首を掴まれ、向き直させられた。
先ほどまでとは違い、大治郎は落ち着きはらい、むしろ有無を言わせぬ力がこもっている。
「お放しください、大治郎どの……」
「いや、放さぬ」
大治郎の目も、三冬の目をしっかりと捉えて放さない。

三冬の化粧気のない童顔はきりっと緊迫し、白い頬が赤く上気して、女の色が漂っている。
後れ毛がその頬にかかり、たえきれず目を伏せた三冬がいつにも増して美しく見えた。
おもわず大治郎は三冬を抱きすくめていた。
「あ……!」
「帰さぬ……」
大治郎の匂い、何度も夢に見たぬくもりに、三冬はめまいがした。
ふっと、体から力が抜けて、三冬はくたくたと崩れていった。
大治郎が支えるようにして、ふたりしてその場に座り込んでいた。
26だいじろう みふゆ 5/10:2008/05/15(木) 00:26:17 ID:xh8hm7+a
       
大きな体に包み込まれるように抱きしめられて、三冬は身動きが取れぬほどであった。
体を捩ると、また大治郎の腕の力が強くなる。
なんとか腕を広い背中にまわして、三冬も腕に力をこめた。
「大治郎さま……」
「……はい」
震える声で、三冬はきっぱりと大治郎に告げた。
「帰りませぬ」
「…………」
「今夜は、大治郎さまと一緒……」
「……」
三冬の声は次第に小さくなっていく。
剣を取れば、大の男でも敵わぬような女武芸者が、今は大治郎の腕の中でか細い声で言い募った。
「三冬は、三冬は……大治郎さまと……」
「三冬どの」

「は…い」
「よろしいのか」
「……はい」
蚊の鳴くような声で三冬が返事すると、大治郎は三冬を引き離した。
怒ったような顔つきで立ち上がり、振り向きもせず寝間のほうへずんずんと歩んで行った。
床の用意をし、戻ってきた大治郎は「御免」と声をかけ、三冬の体を抱え上げた。
ふわりと体が宙に浮いて、不安定になった三冬は大治郎にしがみついた。


***

有明行灯の頼りなげな灯りが、ぼんやりと互いの顔を浮かび上がらせる。
延べられた床におろされて大治郎を見上げた三冬に、吸い寄せられるように大治郎は方膝をついた。
三冬のすがるような瞳が潤んで、ゆらゆらと揺れているようだ。
向かい合い、どちらからともなく間合いを詰めていく。
大治郎はゆっくりと、今度はできるだけ加減して三冬を抱きしめた。
その襟元に顔をうずめ、三冬の香りを吸い込み、体温を直に唇で感じる。
そうしていると、三冬のため息が聞こえてきた。
唇で、しっとりとした肌を食むようにすると、びくりと三冬は体を震わせた。
唇と鼻先をもっと奥へともぐりこませながら、背中にまわした手で、ぎこちなく帯を解き始める。
部屋の中には、二人の吐息と荒い息、着物を解いていく音がするのみだ。
稽古の時もさほど息を乱すことの無い二人の、はあはあと喘ぐ息が苦しげに響く。

大治郎の唇が何度も三冬の首筋をなぞり、胸のふくらみの方へと滑っていくと、瞬間、三冬はお匙屋敷で大治郎に発見された時の、自分の姿が頭に浮かんだのだった。
咄嗟に大治郎から傷を隠すように身を捩った。
「お待ちくだ…………ああっ」
しかし大治郎は易々と三冬を押し倒し、胸元をくつろげて、その傷にそっと舌先で触れた。
「は……う……」
三冬がわずかに声を漏らすと、大治郎はゆっくり傷に舌を這わせ始めた。
「だいじろ…さ…ま……あ…んん」
三冬の口から漏れる声が、驚くほど甘い。
27だいじろう みふゆ 6/10:2008/05/15(木) 00:28:23 ID:xh8hm7+a
         
大治郎は顔を少し上げて、三冬の顔を見つめた。
乱れた襦袢の襟の向こうに、三冬が夜具に頬を押し付けるようにして、何かを堪えるように顔をしかめている。
「……みふゆ……どの」
大治郎がかすれた声で呼びかけると、三冬はひそめた眉をわずかに開いた。
「傷痕はきっと目立たぬようになる。大丈夫」
三冬は、ハッと目をあけた。
「……この傷は誰にも見せぬよう……私だけが知っていればよい」
「大治郎さま……」
大治郎は照れたように、三冬の顔を覗き込んだ。
三冬の目からみるみる涙があふれ出てきて、零れ落ちていった。
大治郎は無骨な指でそれを拭うと、吸い寄せられるように顔を近づけていき、三冬の唇に自分の唇を押し当てた。

唇と唇はすぐ離れ、またぴたりと合わさり……幾度かそれを繰り返した。
柔らかな感触に我を忘れそうになる。
さらに大治郎は三冬の唇を軽く食むようにし、顔を交差して深く口を吸った。
「ん…………ん……」
三冬が鼻にかかった声を漏らしはじめると、大治郎は唇を離し、再び白く滑らかな胸のふくらみを目指した。
三冬は懸命に声を抑えているが、時折漏れる喘ぎが驚くほどが艶かしい。
「あ……あ…だいじろ…さま……」
息も絶え絶えに喘ぐ三冬が、大治郎の唇や指先のわずかな蠢きに時折ぴくりぴくりと体を震わせる。
それとともに大治郎の呼吸は荒くなり、鼓動が大きくなっていく。
襟元から覗く乳房は思いのほか豊かで、驚くほど柔らかい。
理性など、とうに吹き飛んでいる。
それでも荒々しくしてしまいたい衝動をどうにか抑え、片方のふくらみの柔らかな丸みに沿って、唇を滑らせた。

「はんん………あ……だい……ッ」
着物に手をかけこれをするりと脱がし、とうとう三冬を一糸纏わぬ姿にしてしまった。
三冬は心もとなくなって、思わず弱く抵抗を試みる。
鍛えぬかれ、引き締まった体。
しかし、思いがけず色白でほっそりとした手足、くびれた腰からふっくらと張りのある太腿。
男装の下に、こんなに艶かしく美しい女の体が隠れていようとは、日ごろの三冬からは想像もできぬ。
形の良い豊かな乳房に息づく蕾が、誘うように揺れた。

「ああ!」
鋭い叫び声を上げた三冬の乳房の片方を大治郎の大きな手が包み込み、不器用に揉みしだき始める。
「み…ふゆ……どの……」
もう片方のふくらみに大治郎は顔を押し付けてみる。
唇で舌で乳房の柔らかさを堪能すると、次にその頂を口に含んでみた。
「はあっ……あ……あ……ん」
びくんと三冬の体が跳ねて、仰け反った白い喉が大きく動いているのが見えた。
普段の三冬とは別人のような声が、三冬の口から漏れ出てくる。
片方の頂は親指と中指に擦られ、もう片方と一緒に硬く尖りはじめた。
「あん……ああ……は……あ……」
大治郎は夢中で硬くしこったそれをなぶり続けた。
28だいじろう みふゆ 7/10:2008/05/15(木) 00:30:50 ID:xh8hm7+a
       
大治郎に身を委ねると決心したものの、三冬は生まれてはじめての感覚に戸惑っていた。
同じく着衣を脱ぎ捨てた大治郎の素肌が、己の素肌と触れ合い、ジンと痺れをもたらす。
時折漏れる大治郎の熱い吐息を肌に感じると、ぞくぞくと何かが体を走り抜けていく。
まるで自分が自分ではないようで、恐ろしくもあった。
それは大治郎とて同じで、己の奥深くからこみ上げる欲望を抑えきれないでいるようだった。
初めはおそるおそるだった乳房への愛撫は、次第に無遠慮になっていき、
いつしか三冬のほうもむしゃぶりついてくる大治郎の頭を押し付けるように抱え込んでいた。
「だいじろ……さま……あ…大治郎さまっ」
切迫した声で名を呼ばれた大治郎が、顔を三冬の顔に近づけると、三冬はぱっと大治郎の唇に吸い付いてきた。
腕を首に巻きつけるように抱きしめて、三冬は息苦しいほど大治郎の唇を吸う。

三冬からの行為に驚いた大治郎だが、懸命に唇を求めてくる健気な三冬に、愛おしさがこみ上げてくる。
「うむ…ん……んん!」
三冬の唇のわずかな隙を割って、今度は大治郎から舌を差し入れてきた。
「んん――あふ……ふ……む……」
大治郎の温かな舌が口内を蠢き、かき回す。
大治郎の頬に手を添えて、はしたない……と思いつつも、おずおずと舌を伸ばし絡ませる。
ぬちゃ、くちゅ……舌が絡みあうごとに起こる淫猥な音が部屋に響いた。
大治郎が貪るように、三冬の口を舌を吸う。
みだらがましい……いつだったか、男女がこのようにすることを三冬はそう思っていた。
しかし、そのようなことにこんなに夢中になってしまうとは想像もつかぬことだった。
唾液が口の端しからこぼれ落ちていくのもかまわず、三冬も大治郎を求め続けていた。

大治郎は、三冬の口を吸いながら、己がどうしようもなく昂ぶっていくのを抑えられなくなっていた。
肩から脇、腰……と三冬の肌を撫で、柔らかな感触を確かめながら、自然に下肢へと手が滑っていく。
太腿を撫で回した後、無骨な掌は下腹へ移動し、余裕なくその下の繁みへと伸びていった。
「んあ……い、やあっ」
性急に内股へもぐりこんできた大治郎の指に、三冬が抵抗する。
大治郎はそれを上回る力をもって三冬を押さえ込み、さらに繁みの奥へと手指をもぐらせる。
ぐちゅ……と音がした気がした。
「ああ……やめ…………!」

先ほどから感じていた、女の秘所の疼きとトロリとしたぬめり。
自分とても信じられぬことだった。
それを今大治郎が探り当てたのだ。
「みふゆ…………」
大治郎は指を抜き出し、ほのかな灯明にかざした。
太い中指と薬指がぬめぬめと光っている。
「おやめに……大治郎さま!」
三冬は悲鳴に近い声で叫んでいた。
羞恥でどうにかなってしまいそうだ。

大治郎は三冬の顔を覗き込み、窺うようにじっとその眼を見つめた。
「い、嫌……いやいや!」
三冬は激しく首をふり、両手で顔を覆ってしまった。
それにかまわず三冬の耳元へ口を寄せ、大治郎がなにかささやいた。
耳元に熱い息がかかり、三冬の背中に鈍い痺れが走っていく。
大治郎は大きな体をずらし、仰向けの三冬の、白くほっそりした足を掴んで両の膝を立たせた。
暴れた足に絡まった襦袢を解きながら、露になっていく太腿に唇を落としていく。
三冬の返事などもとより聞くつもりは無いのかもしれぬ。
「力を緩めて……」
抵抗して、力をこめて閉じた膝頭を大治郎は、易々と開いていく。
29だいじろう みふゆ 8/10:2008/05/15(木) 00:32:16 ID:xh8hm7+a
      
大治郎の愛撫に夢中で応え、快感によってそこを濡らしてしまっている自分を恥じた。
濡れそぼったそこを大治郎に見られるのが、どうしようもなく恥ずかしいのだ。
「いや……」
大治郎の視線を恥ずかしい所に感じると同時に、感嘆の吐息が漏れるのを感じた。
「もう、もう……お許しを……」
三冬が呻くように言うことを、聞き入れる様子はない。
それどころか、三冬は自分の秘所に、熱く柔らかい塊が押し当てられるのを感じ、腰を浮かせた。
「大治郎さま! 嫌!」
手も足も大治郎に押さえ込まれて、大治郎との力の差を思い知らされる。
「ああ……ああ!」
大治郎は泉のようなそこに、思わず口を付けていたのだった。

舌がゆっくり秘裂に沿って上下していく。
甘い蜜を舐めすすり、蜜の溢れるそこへそっと舌を差し入れられた。
「あ……そのようなっ……だい……あ! んん……や、あ……」
咄嗟に大治郎の手を振り切り、夜具の端を思い切り掴む。
すると、秘所に指が触れて、次に秘裂を押し広げられた。
大治郎は、花弁のようなそこを広げ、じっと注視している。
「みないで……くださ……」
か細い声で懇願するも、またも三冬の願いは聞き届けられぬ。

大治郎は剥き出しにした花芽を指で捏ねるように撫で始めた。
強い刺激が体を駆け抜けていく。
「い、痛い!」
あまりの鋭い感覚に、三冬が顔をしかめると、すぐに動きが止まった。
「す、すまぬ」
大治郎は慌てたように言ったが、指の動きはまたすぐごく弱いものに変わって再開された。
「あ、あう……」
じんじんとした痛みのような感覚がやがて、痺れるような快感になって、三冬の理性を剥ぎ取っていく。
「は……くっ、あっああ……や……やあっ」
はしたないこと……そうわかっていても、喘ぎを抑えることが出来ない。
そんな三冬の花芽に、大治郎の舌がぬるり…と触れてきた。
「ひ……ああ!」
舌先でおそるおそる花芽を弾くようにされて、三冬はびくびくと体を震わせた。

大治郎の両手は三冬の下腹部から上へと這い上がっていき、汗ばむ乳房を捉えた。
「……あ…………っ」
不器用な手つきで揉みしだき、乳首を弾いたり摘んだりして捏ね回す。
秘所は舐め上げられ、秘裂に舌がもぐりこんで蠢いている。
花芽は舌先で捏ね回され、時折ちゅ…と吸い付かれた。
「も……だいじろ……あんっあん……嫌あ…………」
快感に何度も腰が浮く。

己の股間に埋められた大治郎の総髪をかき混ぜるように撫でながら、とろけきったそこを大治郎へと擦り付けてしまいたい、とさえ思った。
鼻にかかった喘ぎ声が一際艶を増し、切迫さを伴って泣き声のようになっていく。
腰を無意識に大治郎の動きに合わせ、揺らし始めた。
「ああん……ああん!……も、もう……三冬は……はあん……やあんっ」
大治郎も三冬の声を聞きながら、いつしか我を忘れていた。
「は…あっ………気がふれてしまっ…い…や、嫌あ……っ、ああっ、あああ!」
「三冬…………!」
三冬は体を仰け反らせ、背中を浮かして弓なりになったかと思うと、ふっ、と力が抜けていった。
30だいじろう みふゆ 9/10:2008/05/15(木) 00:34:09 ID:xh8hm7+a
          
一時気を失ったかと思ったが、三冬は、はあはあと大きく息を乱している。
ほっとした大治郎は体を起こし、三冬の口を吸った。
抑制のきかぬ己に慄きつつ、しかし大治郎は、かつてない快楽に溺れていこうとしていた。
汗で張り付いた髪を撫で上げると、三冬が切なげな表情で見つめ返してきた。
「……恥ずかしゅうて……」
消え入りそうな声を漏らしてすぐ眼を逸らし、真っ赤な顔を夜具に埋める。
そんな三冬を愛おしいと思うと、大治郎の体を甘い痺れが突き抜けていった。
体の中心に血が集まってくる。

大治郎は、性急に三冬の両足を抱え上げた。
「………!!」
三冬が抗うそぶりを見せたが、それにはお構いなしに三冬を仰向けにし、再び大きく開いた。
先ほどまで弄っていた秘所に、熱く猛る己を押し付ける。
と、ぬちゃり…と音がして、先がするりと滑っていった。
「あ……大治郎さま……」
ぐっと腰をすすめると、思いがけず三冬は頑なだ。
手を添えて、なんとか自身を秘口にもぐらせていく。
「い…っ……」
三冬の顔が苦痛に歪んでいく。
必死で耐えているのだ。
それはわかっても、大治郎は己の欲望を抑えることができなくなっていた。
恐ろしいほどの快感に、ぶるり、と大きな体が震えた。
戸惑いつつも、余裕無くずぶずぶと、欲の塊を三冬の中に埋めていく。

おもわず三冬は双腕で大治郎の首へしがみついた。
「大治郎…さま!」
鋭い叫び声を上げたかと思うと、傍にあった肌着の端を夢中で口に咥え、大治郎の広い背中にしがみつくように、腕をまわした。
めりめりと裂けるような痛みが、大治郎と繋がったところから体中に走っていく。
「くう………う……」
くぐもった呻き声を漏らす三冬の目から涙が零れていった。
「み……ふゆどの……辛いのならば……」
大治郎は動きを止め、三冬を気遣った。
しかし、三冬は首を横に何度も振り、濡れた瞳で大治郎を促すのだった。
今は羞恥など頭に無く、ただ大治郎とつながりたい、その思いのみが三冬を支配していた。
「三冬どの……っ」
とうとう大治郎は三冬を腕に抱きしめて、ぐっ、と最奥まで貫いた。

少しでも馴染むようにとしばらく留まり、三冬の乳房に手を伸ばす。
じっと堪えるのは、むろん大治郎にとっても辛いことだ。
硬く尖りきった蕾を指で弾きながら、ふくらみを弄ぶ。
すると、三冬の肉壁がきゅっとすぼまり、大治郎を締め付けてきた。
布を噛み締めたままの三冬の呻き声が甘く漏れ出てきて、大治郎を再び昂ぶらせる。
「……抑えずとも……よい……」
咥えた肌着の端を三冬の口から外し、すぐさま唇を己の唇で覆って深く吸った。

ゆっくりだが、力強く大治郎は律動を始めた。
たちまち三冬が背中を浮かして、仰け反る。
まわした三冬の腕に力が加わり、大治郎の背を強く掴んだ。

「大治郎さま……あっあう……はう……っ」
苦しげに声をあげると、大治郎の動きが一層力強くなっていく。
「すまぬ……三冬……っ」
腰を大きく前後させながら、さらに三冬に圧し掛かって、深く突きこんだ。
「ああっはあっ、だ、だいじろ……やぁぁ……」
大治郎は三冬の耳元に顔をつけ、夢中で腰を打ちつける。
弾む息が三冬の耳にかかる。
「はっんん…大治郎っ………やっ……あんっあああ……!」
三冬の声に、快楽の響きが混じっているのを聞きながら、とうとう大治郎は果てたのだった。
31だいじろう みふゆ 10/10:2008/05/15(木) 00:39:10 ID:xh8hm7+a

***

「今頃、若先生はどうしてるだろうねえ?」
「ん――? ああ、そうじゃな……」
おはるが頬を赤らめて、小兵衛の方に向きをかえた。
それに構わず、煙管をしまって小兵衛は布団にもぐりこむ。
「もう、先生ったら……」
おはるのむくれた声が聞こえる。
「大変だったんだよう。小袖を仕立ててもらうのも、手直しするのも日にちが無かったんだもの」
「おお、そうだそうだ。おはる、おかげで首尾よくいったわえ。ありがとうよ」
返事の変わりにおはるは、布団の中で向きを換え、小兵衛に背を向けた。

「首尾よく……かね。もう、先生は……」
不機嫌な声でおはるは続けた。
「いいねえ、若いもんは。……三冬さんはどうしただろう……衣を替えたら、なんだかしおらしくなって……」
おはると三冬は同い年なのだ。
「若いんだから、やることは決まっておるだろう」
「何言ってんだよう、もう……!」
今度は照れた声が聞こえてきた。
「……先生だって、若いよう……」
おはるの声は消え入りそうになっている。

小兵衛はおはるに向き直った。
「よしよし、しょうの無いやつじゃのう。どれ、今晩は可愛がってやるかのう」
ぱっと、半身を起こし、おはるが小兵衛の床に入ってきた。
「うれしいよう……先生……」
おはるが四十も年の差のある老夫、小兵衛の頭を胸に優しく抱きしめる。
小兵衛はおはるの襟をくつろげて、張りのある乳房に顔を埋めると、深く息を吸い込んだ。
おはるは「ああ……」と吐息を漏らして、小兵衛の顔に乳房を押し付けるようにする。
「まだ、若い者には負けぬかのう……おはる?」
まるで母親が乳飲み子を抱くように小兵衛を胸に閉じ込めて、おはるは、うんうん……と嬉しげに頷いた。
冷えた寝間の中に、すぐに熱い喘ぎ声があがり始めた。


===終===
32名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 00:42:43 ID:xh8hm7+a
以上です。

このスレが長く続くことを願ってます!
ありがとうございました。
33名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 03:05:28 ID:M2MPWl+K
>>32
お疲れ様です。
こう、和風な感じの、しどけた奥ゆかしさを醸しつつ、綺麗にまとまってますね。
10レスで完結……うーん。自分も見習いたい。
「おやめに……」がツボですね。はい。
鬼平犯科帳しか読んだコトないんですが剣客商売読みたくなりましたw
ちなみに「トロリとしたぬめり」に、池波作品特有のおいしそうな食べ物描写を思い出したりw
34名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 20:25:34 ID:yus0x2Sc
>>32
(`・ω・´)GJでござる!
和風エロ物も面白いでござる。
35名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:04:03 ID:YMUo/pgP
いいスレになると思うんだが……
とりあえずage。
36名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:58:34 ID:Ourswr39
では某も…↑

神!大治郎&三冬の職人どのは神!!
15年前から同人やらサイトやら探してました。ありがとう!
出会えて良かった。まっことGJでした。
37名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 21:53:48 ID:wVcqX3df
御老公の毎度の欲求不満の解消のため街道を逸れた人気のない木立の中で二人っきりになり御老公の前で着物の裾を開き屈んで排尿行為を見せる志保さん。
38名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 04:02:13 ID:7y5pmD2/
ほしゅ
39名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:45:51 ID:yytmw0VW
保守
40名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:31:13 ID:dJ7la0C1
保守
41名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 17:12:55 ID:LXAiBdfI
他に時代劇って何がある?
42名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:42:08 ID:1U43FxvT
>>41
今放映中 スレタイの金さんが出てる、オトコマエ
面白いが、いまひとつ萌えんなあ
終了した密命も
今の時代劇はエロさがないよな
43名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 01:13:07 ID:T1nybBCp
大河の「篤姫」がなかなか面白いんだけどな。
公方様と主役の御台がしどけない白い寝巻姿で、二組の布団を背後に

毎週五目並べばかり…orL
44名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 02:46:51 ID:pCUPKmXn
御台様×公方様(逆も可)読みたい。
本編の中では無理っぽくなってきたからなあ…
45名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 01:19:49 ID:ym4Bdlhz
公方御台で(*´Д`)ハァハァが止まらん!
文才のない自分がもどかしい…orz
46名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 18:47:02 ID:dJjLaWpX
時代劇以外はダメか?
ゲームでも侍道2とかあるけど
47名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 00:36:44 ID:8NzqIsIU
御台×公方いいよね。
絶対五目並べ→就寝の間になんぞあるに違いない(*´Д`)ハァハァ
と妄想するだけならタダw
48名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 09:30:58 ID:2ZQkld2y
御台×公方いい!
あのプラトニックな感じも好きだー
再来週の予告見てますます(*´Д`)ハァハァ
49名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 01:26:16 ID:6DOQGOue
再来週とな?
来回というか今夜の予告にも充分トキメイている。
公方様が御台に被さってにニヤニヤしてるだけでもうね…


情事がなくともかなりエロティックで良い。
50名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 05:19:57 ID:3cDeTKxY
>>49
大河板の上様スレに再来週(27話)予告来てるよ。
スレでは「あすなろ抱き」と呼ばれてたw
51名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 00:49:08 ID:/5eFYMjW
>>50
d!テレビ放映の録画を今観てきた。
「オレじゃ駄目か?」かwww

体力が無いばかりに篤を抱きたくとも抱けない公方様カワイソス。
52名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 01:12:57 ID:xqQlZ8Tu
>>46
いーんじゃね。
落とすとこ、見つかんなかったら、ここでも
楽しみに待ってるよ
53名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 16:27:28 ID:tBwoogPX
自作の媚薬を誤飲して身体が暑くなり悶絶しだす志保
54名無しさん@ピンキー:2008/07/09(水) 12:36:48 ID:950rYyjD
ネタ投下。

時は江戸中期。
大岡越前守忠相は名奉行として評判も高く、将軍吉宗の信任も篤かった。

しかしそれは表の顔で、裏では悪所通いの放蕩三昧の毎日。
そんな夫を懲らしめようと妻の雪江はある企みを実行する…

ある晩、いそいそと馴染みの店に通う忠相の前に表れたのは……


すまんこれ以上出ない。
55名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 01:22:11 ID:Umaq7T+z
保守
56名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 03:19:36 ID:4DRfepsr
必殺シリーズだと、「暗闇仕留人」の糸井貢・あや夫妻とか。
あやって、主水の嫁さんのりつの妹なんだけど、とてもせんから生まれて来たとは
思えんのだよねw

あとは橋掛人のおくら・松や、新仕置の松っあんとおていとか
57名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 02:36:17 ID:Z4ONO6C+
>>32
う〜む、良いですねえ。
大治郎と三冬は徐々に惹かれ合うけど、その過程が大先生のいう「朴念仁」同士で
だけどそれがいいんですよね。

あと、三冬というと、若先生と和泉屋の嘉蔵のところへ泊まりにいった時、
その日の晩に若先生を求めたら「嘉蔵がとなりにいます」とたしなめられた
話が可愛らしい。
池波作品にでてくる女性では珍しいタイプかも
58名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 22:35:44 ID:i/iGpb3P
59名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 20:18:00 ID:UYLJRKuE
60名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 23:58:50 ID:MN5lsxgA
>>46
侍道2の青年主人公と口の利けない女の子の
十年後くらいのエロパロを想像したことあるわ。
61名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 03:19:26 ID:sRQK2q1A
保守ついでに

おいらの名は仙蔵。浅草界隈では十手持ちの親分として、ちょいと
名を知られている。そんなおいらの楽しみは、大店の弱みを握って、
それでもって、そこの娘や女房の味見をするこった。今日も花屋金兵衛の
やつ、ご禁制のブツをこっそり扱ってることをタネにおどしたら、へへ、
女房を差し出してきやがった。やはり自分が可愛いんだわな。

花屋金兵衛の女房、今年で26になるが、なかなか
俺好みの女じゃねえか。
俺は早速女を襦袢一枚にひん剥くと、女は恥ずかしそうに
顔を伏せやがる。そこで俺が無理やり顔を上げさせて、たっぷり口を
すってやった。
「・・・いや、ど、どうかお許しを・・・」
「へへっ。あんたの亭主は、お上へのお目こぼしを俺に頼んだ。そのお代が
てめえの体よ。だったらその分きっちり働いてもらわねえとな、ん?
おめえにその気がねえなら、なに、お上へ届け出るまでよ」
女のやつ、そういってやったときの顔ときたらたまんねえぜ。
女の口に、したべらを絡めてやって、ちょっとなぶってやったらそれだけでもう
息を荒くしやがった。
「ふん、これからが本番よ」
女の襦袢をはだけさせると、このあまなかなかいい乳してやがった。
そいつを揉んで、さらに先っぽをしごく。女のやつ、もう乳首を硬くしてやがる。
「あああ・・・ひい・・・い、いやぁ・・・」
「いやよいやよも好きのうちってな・・・・こんなに乳首をおったてて何言ってやがる」
どれ、今度は味見してやろうか。女の乳を口に含んで、歯を立ててやる。
「ひ、ひいぃ、あ、あああ」
「このあま、そんなにいいのか」
これだから、人の女を脅しつけて嬲るのはやめられない。

さて、おれのせがれもそろそろいきり立ってきやがった。
女の股を割ると、観音様のお出ましだ。すっかり濡れていやがる。
そのまえに、観音様にご挨拶をせにゃなるめえ。俺だってその程度の仏心はある。
俺は女の股間にある小さな肉の芽に吸い付いた。
「ああ。そ、そこは、ひああああああ!」
女のやつ、泣きながら汁を溢れさせやがる。こいつ、かなりの助平とみたぜ。
「おい大店の奥さんよう。すきでもねえ男に股吸われんのがそんなにいいかよ!」
「・・・・ひいい!い・・・やあああ」
さて、そろそろ入れてやるか!俺が着物を脱ごうとしたそのときでえ。

「親分、八丁堀の旦那がおみえですぜ」
・・・と。せっかくいいところを邪魔しやがって。とにかく身を整えて会うだけあってやる。
その八丁堀の同心ってのは、顔の長い野郎だ。こいつは聞いたことがある。
中村とかいう昼行灯に違いねえ。こんな時に何の用だ!?
「・・・へへ、旦那。何の御用で?」
「おめえが浅草の仙蔵か」
「へえ、いかにも」
「命貰いにきたぜ」
何だと!?畜生、手下を・・・とみると、さっき俺を呼び出した手下の極兵衛は糸で吊られて死んでいた。
「溝鼠、死ね!」
俺が聞いたのはそこまでだった。後は刀を抜いた姿が見えたような見えぬような。
俺としたことが・・・・・

62名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 01:43:38 ID:NJegT+UF
保守な
63名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 23:25:15 ID:jqCOrk5O
>>61
おおっ、あのテーマが聞こえてくるぞ。GJ!
64名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 02:21:30 ID:2J+7T4kI
眠狂四郎などはひたすらエロくて、パロディ以前にもとがエロいからなあw

媚薬飲まされた女が裸で駅弁ファックされてて、その状態で男が眠狂四郎に立ち向かうなんて話もあったし
65名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 23:49:00 ID:xGl05yvd
御家人斬九郎で、九郎と蔦吉姐さんの話を読んでみたいです。
原作はそういう関係だったけど、TVの、お互い思ってるくせにじれったいなぁもう、
という感じが堪らなく好きでした。
66名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 20:58:17 ID:n6G5Git4
刺客請負人の闇猫姐さんってここの括り?
67名無しさん@ピンキー:2008/09/09(火) 01:34:58 ID:O0wv95yG
>>66
そうだな、ここでいいと思う
68名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 23:08:59 ID:gBpfDpit
保守しとくね
69名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 06:24:03 ID:aQX1f57w
こんなスレあったのか!

今更ながら、21様の大治郎×三冬にGJをっ!
脳内で渡部大治郎と大路三冬に変換して幸せになった(*´∀`)

久しぶりに剣客読み返して大×三にチャレンジしたいです
70名無しさん@ピンキー:2008/09/29(月) 22:41:16 ID:9evRUSxI
まだ読みたい保守
71名無しさん@ピンキー:2008/10/01(水) 02:54:24 ID:yXoolez2
篤姫は専用スレがあるよーん
72名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 11:24:11 ID:l2gjkF+U
保守あげしときます
73名無しさん@ピンキー:2008/11/09(日) 22:37:02 ID:DBariggP
降臨期待 保守あげ
74名無しさん@ピンキー:2008/11/17(月) 23:44:24 ID:npV/yZOF
保守
75名無しさん@ピンキー:2008/11/27(木) 09:29:29 ID:DoWnA9q2
保守

76名無しさん@ピンキー:2008/12/03(水) 12:54:27 ID:Nl+PZNbc
保守
77名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 13:21:48 ID:tgvWqNV/
「江戸を斬る」の遠山金四郎(西郷輝彦)とおゆき(松坂慶子)
それに捕り物小町・お京(由美かおる)の三角関係でエロが読みたい。
誰か神はおらぬものか…
78名無しさん@ピンキー:2008/12/28(日) 00:29:46 ID:HaRjN85B
そういえば、久し振りに正月から「必殺」が始まるらしいけど
エロ的にはどうなんだろう?
79名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 23:40:39 ID:QG5MUED9
ジャニタレ満載だから、あまりエロ方面には期待できそうに無いか?>必殺
80名無しさん@ピンキー:2009/01/25(日) 00:59:06 ID:ED/UtXDU
まだあったのか!?
81名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 21:25:05 ID:eHzsQ3ot
久々に吉衛門鬼平の「むかしの男」見たらやっぱり萌えた
平蔵×久栄ってないもんかね
82名無しさん@ピンキー:2009/02/17(火) 03:27:32 ID:VPfRK/RA
うーん、渋すぎ。
二次エロパロ的には伊左次の他人の妻(おまさや奥方)寝取りくらいの勢いがほしい。

必殺はジャニタレ目当てのエロパロはありそうでなさそうな…
女と絡むのはライバルだからww
83名無しさん@ピンキー:2009/02/18(水) 13:36:02 ID:qZ0wpyVR
きぼん
84名無しさん@ピンキー:2009/02/21(土) 22:53:45 ID:dREiPBrQ
誰かぁ、浪花の華でー
章×左近とか、若狭×左近とかあぁぁぁ

ちくせうっ、自分じゃあ文章が書けねえ!
85名無しさん@ピンキー:2009/02/22(日) 00:56:27 ID:kmt7OTXp
浪花の華イイ!!
86名無しさん@ピンキー:2009/03/14(土) 21:18:18 ID:5/UNe700
さよなら〜さざんかぁ〜
87名無しさん@ピンキー:2009/03/20(金) 20:56:02 ID:AHxzK+gc
昔の必殺シリーズでは
町娘がかどわかされたり、武士の妻が寝取られたり
といった女が手込めにされるパターンが多くてドキドキしながら観てたものなんだがな。
帯を強引に解かれコマのように回されて振袖が蝶のように舞う
今やネタとなった帯解きシーンがよくあったものだ。

現在の必殺は9時台という早目の時間帯な上に
ジャニタレ使いすぎで視聴者に気を使うあまり
エロがなくなった。ツマラン。
88名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 23:08:10 ID:UG08z70q
そうそう。
コドモは見ちゃいけないってなかんじだったなー
ドキドキしたもんだ

……って、このスレ、まだあったんだな!
なんだか嬉しい……
89名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 23:41:18 ID:cA6ErTMm
>>87
そうそう。昔の必殺は、1話1レイープって感じだったもんな。w
やっぱり夜10時台の必殺が見たい!
(でも報ステがあるし無理っぽいから、只野仁やうたのおにいさんの時間帯か?)

>>88
あ〜、わかるわかる。
同時期にやっていた、土ワイの江戸川乱歩の「美女シリーズ」と同じような位置づけだった。w
(そして両方とも大好きだった中学生の頃の漏れ。w 今でも好きだが)

リアルタイム(本放送)で見るのもいいけど
学校が休みの祭日の午後に、再放送で見るのが結構乙なモノなんだよね。
90名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 23:57:28 ID:0/72Dqhc
必殺仕事人2009・第二話「厚顔無恥」より

(あらすじ)
からくり屋の源太が知り合った若い浪人・佐藤数馬。彼が通う
名門剣術道場の嫡男・笠原太平は付き人の加治田・松村と共に、
夜な夜な辻斬りを行なっていた。それを知って道場を辞めようとした
数馬は、稽古中の事故に見せかけ、太平らに殺されてしまう。
事故死を不審に思った太平の父の道場主・笠原監物は太平を詰問し、
数馬殺しと辻斬りの事実まで聞き出す。しかし息子可愛さのあまり、
全てを隠蔽し、ほとぼりが冷めるまで太平を旅に出そうと画策。
その会話を聞いてしまったのは、息子の死について問い詰めようと
道場を訪れた数馬の母・みち。みちは監物たちをなじるが、開き直った
監物の手で殺されてしまうのだった…。

と、本編ではみちは一思いに殺されてしまうのですが、「以前の必殺
なら、ここでレイープだろ」という声をあちこちで聞いたので、書いて
みました。なお、みち役は賀来千香子さんです。
91名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 23:57:57 ID:0/72Dqhc
「しばらく江戸を離れるがよい。後のことはわしが始末しておく。
浪人者のせがれの命などと、お前を代えられるものか…!」
監物の声は苦かったが、固い決意を秘めた声だった。
「父上…有難うございます!」
父の怒る姿に平伏する一方の太平だったが、ようやく安堵し、
深々と監物に頭を下げた。加治田と松村も同様だった。
しかし、その緩みかけた空気を破るように、外から一人の女が
稽古場に駆け込んできた。数馬の母・みちだった。夕刻から降り始めていた
小雨に、着物がじっとりと濡れている。大粒の涙を浮かべた目は
真っ赤だ。先程からの会話の一部始終を聞かれていたのは明らかだった。

「なんという見下げ果てた…ここは人殺しを育てる鬼の住処ですか!」
溢れる涙とともに、みちは監物に罵声を浴びせた。
「恥を知りなさい! 数馬を返して……!」
黙って言われるがままにしていた監物の目に、暗い光が宿った。
「加治田! 松村!」
低い声で命令する。呆気に取られていた加治田と松村が、我に返った
ように立ち上がり、みちの両腕を押さえつけた。
「あっ! 何を!?」
そして太平もゆっくり立ち上がった。何も言わずとも、全員に監物の
意思は伝わっていた。数馬殺し、そして辻斬りのことまで聞かれて
しまった以上、この女を生きて帰すわけにはゆかぬ…。
92名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 23:58:28 ID:0/72Dqhc
「放して! 放しなさい!」
必死に身をよじるみちだったが、大の男二人の力をふりほどくことなど
できなかった。監物は静かに言った。
「そなたが息子を愛おしむように、わしも息子を世に出してやりたいのだ。」
身勝手極まる言い様だった。怒りと悔しさのあまり、二の句も継げないみちに、
監物は背を向けた。
「太平、わしは何も聞かなかった。何も見なかった。だが、おのれの不始末は
おのれで片をつけるがよい。」
そして足早に稽古場から出て行った。

「待ちなさい!そんなことが許されるとでも…!」
そんなみちの声は途中で中断された。加治田と松村が彼女を床に押し倒したのだ。
「あっ! 放して!」
暴れるみちの両腕を加治田が、松村が両脚を押さえつけた。太平が羽織を
脱ぎながら、ゆっくりと近づいてきた。歪んだ笑みを頬に浮かべている。
「奥方、ご亭主を亡くされて大分経つと数馬に聞きました。見れば、大きな
せがれがいるとも思えぬほどの、なかなかの女っぷり。体が疼いて仕方がなかった
のではありませぬかな?」
言いながら、太平はみちにのしかかり、着物の胸元を左右に勢いよく広げた。
まだ張りを失っていない、形よく整った乳房がむき出しになる。太平は音を立てて、
その乳房に吸い付いた。
「ああっ! くう、うっ!」
恥辱にみちは顔をそむけた。加治田と松村が目を見合わせて、ニヤッと笑う。
93名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 23:59:01 ID:0/72Dqhc
「松村、足を広げろ!」
太平の命じる通り、松村はみちの両脚をぐいっと広げた。
「いやああっ!」
みちの必死の抵抗も空しく、着物の裾が割り広げられ、真っ白な脚と、黒々と
した茂みに包まれた女陰がさらけ出された。太平はその茂みの中に顔を突っ込むと
舌で舐め回す。みちの体がビクンと痙攣する。
「ほれ、どうです奥方。体は正直なものですな。もうすっかりこちらも夜露に
濡れているではありませんか……この牝犬めが!」
加治田と松村が下卑た笑い声を上げた。みちは頭を振って否定しようとするが、
それは太平の獣欲に油を注ぐだけだった。
「今生の別れに、一足先に極楽へ送って差し上げますぞ。」
太平は袴を下ろし、そそり立った男根を取り出す。
「いやあっ! やめなさい、やめて! けだもの!」
みちは涙を流して脚を閉じようとするが、もはや無駄なあがきであった。
太平の男根が女陰に押し当てられ、そのまま一気に貫く。

「ぐうっ!!」
みちの体が硬直した。太平は腰を激しく腰を振り始めた。
「ほう、なかなかよい具合ですぞ。いかがです奥方、久方ぶりの男の味は?
気持ちよければそう言っても構いませんからな。」
獣達の笑い声が、みちには遠い世界のように響いた。なんという恥辱。
息子を殺した男達に体を奪われ、嬲りものにされるなんて…。しかし
みちの心とは裏腹に、女陰は久々の獲物を喜び、しっかりと咥え込んでいた。
それがみちには一層情けなく、悔しかった。
(数馬……あなたの仇を取れない、この母を許して……。)
みちの目からまた一筋涙が流れ落ちた。
94名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 23:59:50 ID:0/72Dqhc
やがて太平は絶頂に達し、一声呻くと精を放った。若干の余韻の後、
太平は男根を引き抜いた。女陰から白い液体がゆっくり流れ出る。
「どれ、加治田代わるか。」
みちの体から抵抗がなくなったので、太平はゆっくりとみちの上から立ち上がる。
しかし、代わって袴を下ろそうとした加治田の顔色が変わった。
「師範代! この女、舌を!」
加治田が放したみちの両腕は力なく床に落ちた。顔がかくりと横を向く。
目から光が失われ、口元から血が流れた。みちは舌を噛み切っていた。

一瞬の沈黙の後、太平、加治田、松村は目を見合わせ、衣服を整え始めた。
どうせ最初から殺すつもりだった女だ。それに人一人の死で動揺するには、
三人とも人殺しに慣れすぎていた。三人は声を潜め、死体を捨てる場所を
検討し始めた。その様子を自室からちらりと眺め、監物は障子を閉めた。
雨はあがり、月が雲間から顔を出しかけている。読みかけていた本に
再び目を落としながら、監物は自分自身に言い聞かせた。
(全ては円天一刀流の繁栄の為、太平の為じゃ。浪人者の親子風情の命が
何ほどのものぞ。太平よ、わしの代わりに将軍家指南役の座を掴んでくれ…。)

しかし笠原監物も、太平も、加治田も、松村も、知る由がなかった。自分達の
命も翌晩には終わる運命だということを。仕事人達の手によって、おのれらの
頭上に因果応報の刃が振り下ろされるということを……。

(了)
95名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 00:27:24 ID:1S8fLc8D
>>90
ひさしぶりに投下ktkr! GJ!
数馬役のインテリ歌舞伎俳優・市川亀治朗さんが、やたらカッコよかったあの回ですね。
96名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 00:34:20 ID:jBo5Fxvv
>>95
あのう、豪快に勘違いしてらっしゃるようですが、佐藤数馬役は忍成修吾さんですよw
市川亀治郎さんが出演したのは第四話「薬物地獄」。父の後を継いで薬物密売組織を追い、
命を落とす同心・安川新吾役ですね。
97名無しさん@ピンキー:2009/03/25(水) 00:56:09 ID:aGB3V8ma
>>94
GJ!仕事人は、こんな感じが一番合う。
9895:2009/03/26(木) 00:03:58 ID:K/2tQzCJ
>>96
あ、そうだった。w 
99名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 23:35:28 ID:TriDAdE1
なにわの華は、あの土曜の30分枠でやっと
面白いと思えた話だったなあ…
次はまたいわねかあ
100名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 23:47:39 ID:TriDAdE1
90さん、ごめんなさい! リロったつもりが…
自分、99です。ほんとにごめんOTL
そして、GJ! GJ!!
ああ、こんなカンジだ〜
あの頃の時代劇の雰囲気って、よかったなあ。
派手なチャンバラも今は放映しづらい時代らしいし。
101名無しさん@ピンキー:2009/03/31(火) 19:49:09 ID:BxD+tTPm
仕事人2009の「因果応報」の回で、大工の棟梁一家が惨殺されるけど、
その中にいた10歳の娘が、母親もろともやられるという鬼畜妄想が浮かんだが、
さすがに自重した方がよかろうか。さすがの必殺シリーズもロリレイープはないよな。
16歳くらいに改変すればセーフ?
102あきら と さこん 0/7:2009/04/06(月) 00:46:16 ID:8bVGdCSY
流れd斬りすみません

放送が終わって間があきましたが、
土曜 時 代 劇 で 3月までやっていた
 ‘なにわ の はな‘ の 
8年後(?)の大坂に帰ってきた「洪庵」 ×左近 です

書くのも投下も久し振りのため、
不手際等々ありましたらごめんなさい……
103あきら と さこん 1 /7:2009/04/06(月) 00:47:01 ID:8bVGdCSY
               
診療所兼私塾兼居宅のある瓦町は、川沿いを近道として歩けばもう少し、というところであった。
春先の陽が川面に反射して、人気のない川端の道の周りに光を振りまいている。
遊学から帰ってきてから、医所の開業、開塾とに奔走していたが、この頃は、やっと落ち着いてきたところだった。
洪庵は立ち止まり、気持ちのよい夕空を仰ぎ見た。
その時である。

後ろから数人の走り寄ってくる足音と、男たちの怒号が聞こえてきた。
一人の侍が脇をすり抜けて、前のめりに倒れ込んだ。
洪庵は驚きながらも、瞬時に侍が手傷を負っているのを見て取った。
すぐさま駆け寄り、その体を抱き起こした。
「!」
洪庵の腕の中で仰向けにされた顔は、血の気の失せ蒼白となった、左近であった。
「左近どの? 左近どの!」
すぐに数人の足音が、背後でばたばたと音をたて止まった。

「どけぇ! そいつを斬るから、そこから離れてろっ」
はあはあと息を切らした浪人が、吠えるように洪庵に怒鳴ってくる。
その激しい殺気を押し返すように、洪庵はその男を睨んだまま、動かずにいた。
「どけといっているだろう!」
「かまわん。こいつも一緒にやっちまおう」
それを聞いて、ぐったりとしていたはずの左近が洪庵の腕から跳ね起きた。
再び体制を整えると、相手を威嚇するように刀を上段につけた。
左近は凄まじい殺気を放ち、見ている洪庵も総毛立つほどだ。

止める間もなかった。
洪庵もただちに柔のかまえをとり、左近と共に浪人どもに対峙した。
かつて左近に言われたとおり、洪庵は今は帯刀していない。
その丸腰の自分より、左近が危ないと思った。疲労が極限に達しているはずだ。
左近の肩が上下しているのが離れた場所でもよくわかる。
一太刀振るのが限界だろう、そう思った。

一人の浪人が、声を上げながら飛び出してきた。
左近は一人を袈裟に斬り、返す刀で迫ってきたもう一人を横に薙ぐ。
その間に、脇から左近を突こうとした最後の浪人を、洪庵は柔の技をかけて組み伏せた。
多少乱れた息を吐きながら顔をあげると、左近の視線にぶつかった。
洪庵は、言葉の代わりに、泣きそうな顔で笑い返すのが精いっぱいだ。
驚いたのか大きく目を見開いている左近が、がくりと膝をついた。
「あき、ら?」
と洪庵の名をつぶやいて、そのまま倒れ込んでしまった。

***

「先生、今から往診を頼む、ってこの坊が……」
助手の声に顔をあげた。
「なんや」
診療を終え、洪庵が道具を片付けていると、診療所の戸口から十歳くらいの男の子が顔をのぞかせた。
「人から頼まれたんです。緒方せんせを呼んできてほしい、て」
104あきら と さこん 2 /7:2009/04/06(月) 00:47:42 ID:8bVGdCSY
   
「頼んだのは、坊の知らん人か?」
「はい。知らん人やけど、きれいな女の人でした」
「ハハハッ、きれいな女の人か。よっしゃ、今出るさかいに道案内頼むぞ、坊」
手際よく片づけながら、同時に往診箱も整え終え、洪庵は男の子について診療所を出た。
外はあの再会の日と同じく暖かだったが、曇天で、外気にかすかに雨のにおいがした。

あの日左近が倒れた後、どこからか現れたうどん屋「赤穂屋」のおやじと、左近を近くの家に運び込んだ。
斬られた浪人の始末や、在天別流一族への知らせも赤穂屋がつけてくれたようだ。
洪庵はその夜は左近のそばにつききりとなって看ていたが、翌朝は診療があるため一度自宅へ戻った。
左近の傷は深くはなく、縫合の必要もなかったが、左近自身が疲労しきっており、容体は芳しくなかった。
回復するための十分な薬と金子は、赤穂屋のおやじに預けてきたが、二日目に左近の元に行ってみると、左近の姿は消えていた。
すまなそうに赤穂屋が話した顛末は、在天の者が安全な場所に左近の身柄を運んで行ったのだ、と洪庵の推測どおりの話だった。

洪庵と初めて会った当時、左近は娘ながら、影の存在としてこの大坂の商人世界を守っている身。
併せて、在天別流の楽人として龍天王寺で舞を舞う表の顔があった。
今もそれは、変わらないのだろう。
――いまだ在天別流は、大坂の商人のために闘いに明け暮れているのだな……。
そう思うと、やりきれない気持ちになってくる。
――なぜ、左近どのが傷つけられなければならないのか。
あの頃と同じ、苛立たしさが胸によみがえった。

回復するまで、せめて意識を取り戻すまで看ていてやりたいと思った。
再び左近と会えた喜びを素直に言葉にして伝えたかった。
せめてもの救いは、左近と共に回復を見込んだ日数分の薬も消えていたことだった。
左近がちゃんと薬を携えてくれていると思えば、気持もいくらか落ち着いた。

「ここです。この家の人が病気だから、って」
踵を返し走り出した男の子に、慌てて礼を言ったが、上の空だった。
――こうらいや。
呟くと、あの頃が鮮やかに目の前に浮かんでくるようだった。
――場所は違うが、同じ屋号だ。
胸が早鐘を打ち、戸がかりに掛けた手のひらが汗ばんでくる。
――若狭どのも一緒か……?
「医者の緒方だ。病人がおられると聞いて来たが……」
戸を開け、訪ないを入れると奥から人が出てきた。
「洪庵先生、ですね。ご足労でございました」
「……さ、左近どの!」
颯爽とした男装の左近は、八年前と変わらないと思われた。
ただ、年相応の落ち着いた雰囲気が、娘ではなく、女であることを感じさせた。
「ようこそおいでくださいました。さ、おあがりください」
「もう起きても大丈夫なのか……?」
「ええ。薬が無くなる頃にはちゃんと回復するとは、さすがは緒方先生」
左近は、にっこりと笑って、奥の間へ、と洪庵を促した。
    
105あきら と さこん 3 /7:2009/04/06(月) 00:48:49 ID:8bVGdCSY


「こうして向かい合い座っていると、あの頃に戻ったような気がする」
洪庵は、素直に言った。
茶をすすめた左近はクスリと笑って、
「そうして座っていると、あの頃の緒方どのとはどうしても思えんな」
と屈託のない男の言葉で返した。
「わたしは……まあ、歳もそれなりにとった。仕方あるまい」
洪庵は拗ねたように、上目づかいに左近を見返した。
左近はぷっと噴き出して、
「そう、それだ。中身は変わっておらぬようだ……」
そう言いながら、声を上げて笑った。
「左近どのも、外見も中身も変わってはいないぞ」
「……そうか。ほんとにそう思うか……?」
「ああ、あの時のまま。歳はおれとそうは変わらないだろうに、左近どのはくたびれておらん」
「なにも、緒方どのをくたびれたとは言っていない。その反対だ。見違えるほどにな……」
急に左近は黙って、洪庵をじっと見つめた。

あの時も、美しかったが、目の前の左近は地味ないでたちながら、色香さえ漂わせている。
ざわっと肌が粟立つような気がして、慌てて本題に移った。
「それはそうと、左近どの。顔色は良いようだが、傷の具合はどうなんだ?」
「あ、ああ。塞がったようだ……」
「右肩と左上腕だったな……」
洪庵は着衣をずらさせて、傷口をあらためた。
すっきりと伸びたうなじから続く肩の滑らかさに、めまいを覚える。
「良いとは思うが……腕の筋のことを考えるともう少し養生してから徐々に、だな」
数日前の浪人を斬ったことにはあえてふれなかった。
それを話してしまうと、冷静ではいられなくなる気がしたからだ。
「化膿していないし、体も回復したようだな。塗り薬と煎じ薬。それをもう少し続けてくれ」
襟を元に戻してやると、どくん、と何かが洪庵の中で跳ねた気がした。

いつの間にか雨が降りだしていた。
春先の夕闇が部屋の中に忍んで来ている。
「少し、冷えてきたな」
これ以上ここに留まるべきでない気がした。
体が健康を取り戻せば、それが別れの時。
――これが今生の別れとなるかもしれない?
胸の苦しさを覚え、洪庵は深く息を吸いゆっくりと吐き出した。
そろそろ帰りの支度を、と荷物に手を伸ばした。
「洪庵どの」
「今夜はゆっくりと休むんだ。明日からはまた元の生活に戻るのだろう?」
支度の手を止めて、左近の澄んだ大きな目を見つめた。
「……ああ。まだまだこの街は我ら在天を必要としているようだからな」
あの頃と変わらない、まっすぐな瞳。

洪庵は「なぜ……」と呟き、やるせなく頭を振った。
八年前のあの思いがよみがえってくる。
再び左近に向き直ると、ぐい、とその体を引き寄せた。
106あきら と さこん 4 /7:2009/04/06(月) 00:49:26 ID:8bVGdCSY
   
「なぜ、なんだ? なんで左近どのなんだ? 左近どのはなぜこんな……」
「……言っただろう、この街を守りたいと」
あの時と同じ思いが突き上げてき、言葉にならなず、呻いた。
この街が好きだ、と言った左近。
その左近のいる大坂が同じように好きになった。
だから、戻ってきた。
ふっ、と女の身で、勇ましく敵前に躍り出ていく姿がよみがえる。
――それは、今までもこれからもずっと続くというのか?
そう思うと左近の存在が一層、儚く愛おしく思えた。
「章……」

薄闇にくっきり浮かぶ、左近の顔の輪郭にそっと手を添わせた。
左近は身じろぎもせず、まっすぐに洪庵を見つめ返している。
洪庵も左近を見つめたまま、ゆっくり顔を近づけていった。
聞こえているはずの雨音さえ、耳に届かなくなっていた。
若狭のことや、診療所へ帰ることも頭から離れていった。

唇にやわらかな感触が触れる。
それがわずかに震えたように思えて、たまらず洪庵はやわらかな左近の唇を食んだ。
左近も洪庵のするままに、目を閉じて応じた。

襟を開いて、まっ白い肌に唇を添わせると、左近の体が震えた。
そのまま首に唇を移しながら、帯を解いてしまうと、左近がしがみついてきた。
「あ、ま……て、待っ……」
それを押しとどめて、着物をはぐ。
すっきりと締まった体のわりには、意外にも豊かな胸、女性らしい丸い腰だ。
洪庵の肩に寄りかかるようにして座る左近の体が、うっすら色づいて艶めかしく揺れた。

羞恥からか、左近から唇を合わせてきた。
左近の唇を捉えて、味わうように食んでいると、左近からも遠慮がちに舌が伸びてくる。
絡ませ合いながら、手で乳房を包み込むように揉みしだく。
「ん……っう…ん」
塞がった口から、鼻にかかった声が漏れた。
舌が絡むのにあわせて、唾液の滴る音がすると、手の中にある乳房の先が起ちあがってきた。
摘まんだ指で擦りあわせ、さらに硬く尖った蕾を口に含む。
舌で転がし、時々弾いた。
「あっ………んん……」
離した唇を、左の肩へ滑らせていく。

左肩のあたりには、くっきりと残る古い傷痕があった。
傷は、かつて短筒で撃たれたものである。
まだ手術の経験のない洪庵が、初めて人の体に刃を立てたものだ。
鉛玉を除去した後は、師である中天遊が縫合をしているから、
あの時にできる最善の手当だったといえる。

しかし、傷痕はしっかりと残っていた。
生なましい傷痕が、白い陶器のような肌に別の生き物のように張り付いて見える。
「……お前が、私を救ってくれた……証だな」
「すまん……おれの所為で、痕が……」
107あきら と さこん 5 /7:2009/04/06(月) 00:50:06 ID:8bVGdCSY
      
「なにを…醜い傷なら、体中にある……気味…悪いだろう?」
左近の声がか細く聞こえる。
「……いいや」
洪庵は指でその傷をそっと撫でた後、舌先でもゆっくり辿っていく。
洪庵にとってその傷は、左近とともに駆け回った日々の証のような気がして、とても愛しく思えた。
傷痕に何度も舌を這わせていると、洪庵の肩に回された左近の腕に力がこもった。

洪庵の手は遠慮がちに乳房から脇を撫で、下腹部に滑っていった。
閉じた内股の繁みに掌をあてがって、動きを止めた。
「……いいか?」
「や……ばか。聞かなくていいっ」
怒ったような声とは裏腹に左近の眼は潤み、頬が上気して、掌が動き出すのを待っているようだ。
「すまん……」
慌てて洪庵がそう言うと、左近は自ら膝を立て、足をゆるめて洪庵の掌をいざなった。
「あ…あきら……」
そこはもうたっぷりと蜜を湛えて、洪庵を待ち構えていた。

くちゅ、と湿った音がする。
「こんなに……左近どの…」
洪庵は左近を見つめながら、ゆっくり指を襞に沿って上下させた。
「あっ」
白い喉が仰け反る。
次第に大胆になる動きとともに、淫猥な水音が大きくなった。
左近の敏感な突起を探り出し、指で突く。
「はっあん!」
左近が弾むように体を震わせる。
思わず洪庵は左近の唇に噛みつくように唇を重ねた。
指の動きに合わせ、押し入れた舌を左近の口内で蠢かせる。
硬くなった花芽に蜜をぬりつけ撫でまわし、押しつぶすように転がすと、左近は高い声を上げた。
息を弾ませながら、やめろ、と切れ切れに叫ぶが、もっと、というように腰をすりつけて
くる。

洪庵は中指と人差指を蜜のあふれ出す襞の中心へもぐらせていった。
「っあ……ふ………」
あたたかな肉壁は柔らかく蠢き、もっと深くへと引き込もうとする。
軽くえぐるように指を動かすと、左近の体が跳ねた。
「それ……やめ……ああっ………」
「……やめない」
ぬちぬちという粘性のある音が聞こえてくる。
いやいやと左近が首を振るが、熱い体の中心が悦んでいるのがわかる。
「や……おかしく…な……る……あぁっ」
空いた手で、乳房を弄り始める。
水音はぬちゃぬちゃと大きくなり、左近の喘ぎも大きくなった。
手指の動きは止めずに、左近を覗き込んだ。
眼尻に涙が溜まり、眉根を寄せた左近は、洪庵を見つめ返すのがやっとのようだ。
108あきら と さこん 6/7:2009/04/06(月) 00:50:57 ID:8bVGdCSY
   
やがて目をきつく閉じて、左近が頭を洪庵の肩に預けてきた。
唇をかみしめ、押し寄せる快感に耐えているようだ。
「やめるか……?」
左近の耳にそっと囁く。
「あっあっ……や…めるな……」
「じゃあ、いいのか? このままもっと……」
くっと指を曲げて、強めにこする。
「はあっ」
指の動きに合わせて左近がびくびくと震える。
「やあ! あっああっ……あ…あき……ら、あきらぁっ」
同時に親指で花芽を弾くと、左近の体は弓なりにしなり、足先が丸まった。
「っあ――――――」

額に汗を浮かせて、息を弾ませる左近を夜具に寝かせる。
「左近どの………障りないか……?」
左近を気遣いながらも、余裕ない自分に気付いた。
若狭のことや、医者である自分、左近の体のことが頭をよぎっていく。
ふっ、と笑いがこぼれた。
――この期に及んで、躊躇もないだろうに。
洪庵を唇を甘んじて受けとめた時から、左近も同じ想いに違いない――。
そう思えたから、左近への思いを遂げようとしているのだ。
「……左近どの、もう……」
洪庵は体をずらし、左近の膝裏を持ち上げ左右に開かせた。
洪庵をゆっくり見上げた左近が、うなずいたのがわかった。
一度達した後の気だるい表情ながら、眼だけは情欲の色を帯びて、洪庵を昂ぶらせた。
――たぶん、今夜限り……。
次第に鈍くなる思考の端で、そんなことを思った。

自分のものを左近の秘所にあてがうが、ひどくぬめって、滑ってしまう。
そうしていると、左近の手が硬くなったものに伸びてきた。
左近がそっと掴むと、洪庵の背をぞくぞくと何かが走っていく。
恥ずかしいのか洪庵から眼をそらすが、しかし手の動きは止まらず、洪庵をいざなっていく。
堪らず洪庵は、細く華奢な手指もろとも己を掴んだ。
「あっ……あきら! は…あっ」
ぐっと腰を進め、熱い蜜の中へ沈んでいく。
悲鳴にも似た声をあげて、左近が背中を浮かせた。
「さこ……ん……」
視界に紅い蕾が二つ、高々と突き上げられるのが視界に入った。
せまくきつい肉襞が何重にも洪庵を包み込む。

押し戻されるような感覚の中に、さらに、ぐいっと沈める。
そのまま深く突くと、柔らかく熱いものに当たった。
「やあぁ! あ…あきらっ」 
洪庵の腕に左近の爪が食い込んだ。
恐ろしいまでの快感に自分を見失いそうになる。
左近の体を気遣いつつ、ゆっくりと腰を引く。
浅い場所でしばらく馴染ませると、乳房に手を伸ばした。
紅い蕾を指で弾くと、喘ぎ声が増し、その体が大きくしなる。
すぐに左近の中がきゅっと締まった。
洪庵のものがどくんと波打つ。
おもわず左近を抱きしめて、ぐっと腰を進めた。
109あきら と さこん 7/7:2009/04/06(月) 00:53:15 ID:8bVGdCSY

「ああぁっ」
ぐちゅっという音とともに蜜があふれだす。そのまま、緩慢な腰の動きで中をかき回した。
「やっ、いや……んやぁ……」
逃れようとする左近をさらにきつく腕の中に抱き、今度は夢中で打ちつけた。
肌と肌がぶつかる乾いた音が、一定の調子で部屋に響いていく。
抗うようにもがいていた左近は、いつの間にか洪庵の名を呼びながら、一緒に腰を揺らしていた。

「さ……こん……どの……」
「あきら……あはっ…は……あ…章、あきらぁ……」
左近の腕が背中にまわされる。
「もっと……つよ…く」
最奥に突き込むと、熱く締め付ける柔肉の中に引き込まれた。
「左近…っ」
何も考えられなくなる中、泣き声のような女の声が耳に届く。
――左近の声――。
自分の名を呼んでいる、そう思った時、洪庵は弾けるように精を放っていた。

***

空が白んでくる頃、洪庵はそっと高麗屋を出た。
雨はあがっており、晴天の一日を予感させた。

歩きだしてまもなく、ふと天遊の言葉が頭に浮かんできた。
――世の中を変えていくのは、人のおもいだけだ。
それは左近の言葉と重なっている気がした。
未だ左近の思いに追いつかないが、これから一歩一歩この街のために、自分のできることをしていこう。
たとえ二度と会うことが叶わなくても、そう思うことで左近を感じられる気がする。
この先も、この大坂の街で同じ空気を吸って、生きていく。
それだけでもいいと思えた。
左近が生きていてくれれば。

陽の光がそこ此処を照らし始め、連なった屋根が茜色に染まっていく。
川沿いに降りると、水面が朝の光を反射していて、洪庵は、目を細めて立ち止まった。

110こうあん と さこん :2009/04/06(月) 01:02:37 ID:8bVGdCSY
ありがとうございました。

放送終了前から書き始めて
遅筆なもんで今頃投下…
上のほうのリクとは関係なく書きましたので
ごめんなさい

〉101さん、すごく好みです
投下カモンです
待ってます!!
111名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 08:35:03 ID:TJWlk5sz
乙&GJ
112名無しさん@ピンキー:2009/04/07(火) 00:14:51 ID:zhzNGwmc
110さん、GJ!
このカップリングを是非ほかにも!
待ってます!
113名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 03:02:41 ID:Q+L9xJC2
GJ!浪花の華はこの二人が本当よかった〜
114名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 12:20:33 ID:aWCXJoea
ぐっじょぶ!
115名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 16:26:33 ID:SWN05LSo
圧縮回避保守
116名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 00:29:58 ID:cf24J8S1
昔さ、水戸黄門でお銀と飛猿が一緒に捕まった回があったよね。
しかもその前の週にはお銀ひとりが捕まって拷問受けてて
2週目は、度重なる拷問で体はボロボロみたいな感じだった。
そんなボロボロなお銀さんが屈強な男たちにとっ捕まって
仲間の眼前であんな事こんな事…うへへ。
117101:2009/04/25(土) 12:20:22 ID:74y8V2MQ
>>110
大変遅くなり、申し訳ない。お千代は10歳から16歳にアレンジ。
必殺テイストの殺伐とした描写が多く、凌辱場面はエグいので、
苦手な方はご遠慮されたし。


必殺仕事人2009・第五話「因果応報」より

(あらすじ)
高僧・正円が発起人となり、大仏の建立が始まった。しかし正円は材木商松木屋や、
旗本の田上と組み、粗悪な材木や手抜き工事で浮かせた金を懐に入れようという
悪党だった。宮大工の棟梁・宗兵衛はそれを告発しようとするが、松木屋に雇われた
ヤクザの仁吉達に、一家皆殺しにされてしまう。作太郎が思いを寄せていた娘・
お千代も犠牲に。ただ一人難を逃れた宗兵衛の息子・耕太は、家族の恨みを
晴らしてくれと、三番筋に立つのだった…。
118名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 12:20:58 ID:74y8V2MQ
「ぎゃあっ!」悲鳴が上がり、障子に血しぶきが飛ぶ。
棟方宗兵衛の屋敷の中は、地獄絵図と化していた。
仁吉と子分達は一切の手加減もなく、使用人達を手当たり次第に
斬り、刺し、殺していく。家の中は随所に死体が転がり、血の海だ。
「お前さん、お前さあん!」
宗兵衛の女房・お妙が宗兵衛の亡骸にすがって泣き叫ぶ。
仁吉は、宗兵衛の血がしたたる刀を、お妙に振り下ろそうとした。
そこに三人の子分達が、宗兵衛の娘・お千代の襟首を引っつかんで連れてきた。
仁吉の大勢の子分の中から選び抜いた、特に腕の立つ三人は、殺戮を終えても
全く動じる様子はなかった。

「親分、あらかた終わりやした。あとはこの小娘だけでさあ。」
「馬鹿野郎!一人残らず殺れって言っただろうが!」
お千代が子分の手を振り切り、お妙とひしと抱き合う。
「後生です、娘はまだ十六なんです。この子だけは、この子だけは許して…!」
だが、お妙の必死の叫びは、逆に仁吉の獣欲に火を点ける結果になった。
「そうかそうか…まだ生娘なのかい。じゃあ男ってもんを教えてやらねえとな!」
仁吉はニヤリと笑うと、お千代を強引にお妙から引き剥がした。
「女房の方はおめえらにやるぜ。手早くやんな。」
「へへっ、ありがてえ!」
三人の子分達は一斉にお妙に襲い掛かる。
「いやあっ!やめてえっ!」「おっ母さあん!」

三人の子分達は、お妙の帯をほどき、あっという間にお妙を丸裸に剥いた。
熟しきって、色気のたっぷりある肢体が、布団の上に放り出される。
「悠長にしてられねえ、同時に行くぜ! 上と、下と、後ろでな!」
三人の内、兄貴分の男の号令に、残りの二人が笑いを浮かべてうなずく。
二人がお妙を抑えつけ、乳房を揉んだり、柔肌を舐めている間に、
兄貴分は下帯をほどいた。お妙の脚を強引に広げると、黒々と生えた
茂みの奥に、自らの男根を強引に沈めた。
「あっ、あああっ!」
お妙の体が反り返る。その間に弟分の一人は、お妙の両手を手ぬぐいで縛り上げた。
左手でその両手を抑えつけ、右手で男根をお妙の口に捻じ込む。
もう一人は足の方に回り、お妙の体を横にすると、豊かな尻たぶを左右に広げた。
きゅっと固く閉じられた菊門が現れる。そこに無理やり陰茎を突き入れた。
「うぐぅっ!むごぉぉっ!」
男根でふさがれた口からは、大きな声も出せぬまま、お妙は悶絶した。
口を犯されるのも初めてだし、菊門はめりめりと音を立てて裂けそうだ。
119名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 12:21:47 ID:74y8V2MQ
「さあて、今度はおめえの番だぜ。」
仁吉は、三人掛かりで責め立てられるお妙の姿を見て震えるお千代を、
すぐ側の布団の上に突き倒した。
「やめてえっ!」
お千代の抵抗も空しく、仁吉は乱暴に帯をほどき、着物を全部むしり取った。
十六歳の、まだ男を知らない裸身が曝け出される。
「んぐうぅぅっ!」
口をふさがれたお妙は、必死で哀願するが、無駄な抵抗であった。
そのすぐ横にお千代を組み敷いた仁吉は、片手で自分の男根を取り出す。
「さあ、おふくろの見てる側で、女にしてやるからな!」
「やだぁっ!やめてえ!おっ母さぁん!」
泣き喚くお千代の股を強引に開き、わずかに茂みの生える女陰を貫いた。
「ああーーっ!!」
お千代は恥辱と痛みと恐怖で絶叫した。女陰から破瓜の血が流れ出る。
「おお、やっぱり生娘ってのはたまらねえなあ!そっちはどんな具合だ?」
まだ膨らみきっていないお千代の乳房を乱暴に揉みながら、仁吉は尋ねた。
「へい、上々でさあ、親分!」
けだもの達はゲラゲラ笑い合った。三つの穴を犯される母と、処女を奪われた娘は、
お互いに手を伸ばし合うが届かない。ただ蹂躙され続けるだけだった。

「ようしてめえら、そろそろ引き上げ時だぞ!」
絶頂に達しつつある仁吉は腰の回転を早めた。
「あーっ!やめてえーっ!!」
お千代は絶叫したが、仁吉はお構い無しに気を放った。お千代の手が虚空を掴む。
お千代の中から男根を引き抜くと、白い液体にお千代の血が混じっていた。
子分達も、お妙の口、菊門、女陰の中に放つ。お妙は一声呻き、ぐったりとなった。
さめざめと泣く母娘を見て笑いながら、仁吉は刀を抜いた。
「じゃあな、あばよ!」
お千代の腹部に突き立てる。兄貴分の男も、お妙の心の臓を一突きした。
「ぐああっ!!」
母娘の悲鳴が上がり、同時に止んだ。仁吉達は身づくろいをすると、
屋敷中に油を撒き始める。

仁吉達は、通りに誰もいないのを確認してから、屋敷を走り出た。
近くの物陰に駆け寄っていく。頬かむりをした男が一人、隠れていた。
「遅かったじゃないか。しくじったかと思ってやきもきしたよ。」
松木屋の番頭・茂平衛であった。棟方宗兵衛殺しを依頼した主人・松木屋の指示で、
仁吉達の仕事ぶりを見届けに来ていたのだ。
「すいやせんね、ちょいと余禄があったもんで。ほれ、ご覧の通り。」
仁吉が指差す先から、メラメラと火の手が上がった。宗兵衛の屋敷はたちまち
紅蓮の炎に包まれてゆく。どこかで半鐘が鳴り始めた。
「宗兵衛はもちろん、娘っこまで一人残らず片付けやした。」
「よし、引き上げるよ!」
茂平衛と仁吉達は、小走りで逃げ去って行った。炎は闇を裂き、天を焦がしてゆく…。
120名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 12:23:00 ID:74y8V2MQ
三日後の夜。
茂平衛と仁吉、そして三人の子分達は、程よく酔って上機嫌で夜道を歩いていた。
「いやあ番頭さん、ご馳走になりやした。」
「いいってことよ、親分。また仕事の時はよろしく頼むよ。」
「へへっ、任せといておくんなせえ。あっしとこいつらにかかれば怖いもの無しでさあ。」
三日前に血生臭い惨劇を引き起こした男達は、そんな気配など微塵も感じさせず、
暢気に笑い合った。死神が、自分達の目の前まで来ているとも知らずに…。

夜も更け、通りには人通りが全く無くなった。月が雲間に隠れ、闇が濃くなる。
それを合図にしたかのように、茂平衛達の先に、男が一人立ちふさがった。
距離が数間離れていてよく見えないが、どうやら八丁堀の役人のようだ。
茂平衛達は怪訝そうに立ち止まる。男は提灯も持たず立っていたが、
やおら刀を抜いたかと思うと、茂平衛達の方へ襲い掛かってきた。
「や、野郎!」「やっちまえ!」
たちどころに酔いも醒め、三人の子分達は懐から取り出した短刀を手に、男を迎え撃とうとした。
しかし男の太刀筋は速かった。子分達は一瞬で切り捨てられ、死体と化して道端に転がる。

「仁吉!行け、行けっ!」
「い、いやなこった!あんたが行けばいいんだ!」
恐慌を起こした茂平衛と仁吉は、先程の和気藹々とした会話も忘れ、お互いに相手を
盾にしようと、醜く揉み合った。ついに茂平衛が突き飛ばされ、男の前に飛び出た。
「ぐわっ!」
茂平衛も横一閃に胴をなぎ払われ、崩れ落ちる。その隙に仁吉は短刀を抜いたが遅かった。
男の刀は、仁吉の胸に突き立てられていた。
「ぐううっ!…て、てめえ…一体誰だ……!」
鋭い眼光を浮かべた男は、その問いには答えなかった。仁吉の胸から刀を抜くと、
とどめとばかりに、上段からの袈裟斬りが一閃する。絶命した仁吉はばったり倒れた。

雲が流れ、月が再び姿を現わした。地面に転がる五つの死体と、男の顔を照らし出す。
男は渡辺小五郎であった。息一つ切らす様子もなく、小五郎は刀を鞘に納める。
棟方宗兵衛一家を惨殺した外道どもへの仕置きは終わった。しかし今夜はもう一つ
仕事が残っている。今回の一件の裏で糸を引いている黒幕、旗本の田上重太郎も
始末しなくてはならないのだ。
「忙しいのは嫌なんだよ。さっさと地獄に行きやがれ!」
小五郎は言い捨てると、月明かりの夜道を歩み去って行った。

(了)
121sage:2009/04/29(水) 21:52:45 ID:QV+VsOMP
なんかやたら必殺の好きな輩がいるな
俺も好きだけど
122名無しさん@ピンキー:2009/04/30(木) 21:10:39 ID:l0DgqOUW
必殺は手篭めシーンが多いから、エロパロの題材には丁度いいんだよね。
123名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 00:52:03 ID:m5mq4tZm
色仕掛けする仕事人も好きだったですよ
やりながら殺しちゃうとかね
梅安さんあたりからの伝統ですかねえ
124名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 01:10:30 ID:1D4za1xA
>>123
仕業人で、大出俊が本阿弥周子の乳を揉みながら
仕留めるシーンとかね。
125名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 19:58:55 ID:9A2IejGx
必殺はいいよなぁ・・・

30代後半以上の世代は 『必殺』シリーズと
土ワイの 『江戸川乱歩の“●●の美女”』 シリーズで、エロスに目覚めたという人も多かろう。
ご多分に漏れず自分もそうです。w
126名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 22:06:37 ID:paogPpY+
今日の2009は、ストーカー、狙われる巨乳娘、白無垢が用意された部屋に
拉致され、鎖で足を繫がれるという、さあSSを書きなさいと言わんばかりの
ストーリーであった。連休が終わったら書くか…。
烏丸せつこもだいぶ年食ってたなあ。10年前なら巨乳母娘でいけたんだが、残念。
127名無しさん@ピンキー:2009/05/02(土) 22:36:00 ID:rpts38TM
ナニワの和姦もお願いします・・・。
128名無しさん@ピンキー:2009/05/03(日) 15:13:22 ID:xgN1eWsu
>>117
遅まきながらGJ!あなたの2作品に魅せられて仕事人を観始めた人間が
ここにいますよw
129117:2009/05/05(火) 01:08:37 ID:OIcHDOT+
>>128
それはそれは…SS書き冥利につきますね。有難うございます。
あのような鬼畜駄文でよろしければ、近くまた書きます。

まあ必殺ばかりのさばってもなんですので、「浪花の華」好きの方なども
投下お待ちしております。
130名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 01:53:42 ID:QWpAI6+x
保守がわりに独り言。
最近、涼次と如月が気になってしょうがない。
131名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 23:55:51 ID:GrxdZyOX
ナカーマ
132名無しさん@ピンキー:2009/05/19(火) 01:46:46 ID:B8ycLfxr
ユ○クロのCMを見るたび、左近の生背中を章が見てしまったらどうするんだろう
と思ってしまう・・・
133名無しさん@ピンキー:2009/05/19(火) 10:19:35 ID:hmib6g/w
>>132
「患者だと思え患者だと思え患者だと思え患者だと(ry」以下エンドレス。
134名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 12:47:39 ID:N7YbB+vg
>>133
ずーっとブツブツ言ってそうだwww
135名無しさん@ピンキー:2009/05/25(月) 21:54:14 ID:lVUm/Hlx
良スレ発見!!

だいじろう×みふゆ萌えです!GJ!!
テレビ版はキャスト交替で萌えきれなかったのですが、
こちらの上、いや神のSSには素直に入り込めました。
牛若丸に例えられる三冬の華奢な感じが堪能できました。(隠れ巨乳?)

どうぞこのスレが長くつづきますように。
136名無しさん@ピンキー:2009/06/06(土) 03:00:53 ID:2qxS/3ZE
今日の必殺のおすずちゃんってちっちゃい頃親父に強姦されたのだろうか?
ちょっと気になった。
137名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 00:32:57 ID:LQ1or50k
朝日観れないの、いいなぁ。
138名無しさん@ピンキー:2009/06/10(水) 14:44:22 ID:0aoX/ADq
良かった。残ってた。
139名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 07:22:21 ID:mJsOCQOe
大治郎と三冬、初めて読んだけど最高だった
この二人のずっと探してたけどひとつもサイト見つからなかったんだよ

お互いうぶだったのに、あの気持ちよさにのめり込む二人とか、
慣れるとねちっこく攻めたり、弥七に悪知恵を教えられ実戦する大治郎に対して
ひたすら責められまくられたりそれがまた快感になる三冬とか読んでみたい
縁談の回やら屋敷の回やら結婚後やら、意外とエロにいけそうな話が多いと勝手に思っている
これからもエロ投下をひたすら待っております

他のも最高だし時代劇エロスレありがとう
140名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 21:28:53 ID:3Ngz+YBM
比丘尼や飯盛女もこのスレのテーマになりうるか?
141名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 20:10:21 ID:klLNrUQJ
久々に書いてみた前回の続き。
小五郎の仕事の場面が書きたかったというのが主眼なので、
肝心の小五郎×ふくの夜の営みが、あちこちレスの長さのバランス悪く、
ご容赦されたし。では。


必殺仕事人2009・第五話「因果応報」の続き

耕太の頼みを受け、仕事人達は動いた。まず小五郎が茂兵衛と仁吉、子分たちを斬り、
源太は、宗兵衛を裏切った宮大工仲間の佐平を、主水は松木屋を仕留めた。
そして涼次は、説法中に床下から忍び寄り、針の一刺しで正円を葬った。
残るは田上重太郎ただ一人…。


夜、田上は自室で棋書を片手に、碁を並べていた。ふと、昼間の正円の台詞が頭をよぎる。

『地震でも来て大仏が壊れればよいのだが。大仏が無くなればまた建て直す。
 そうすればまた商い税。我々の懐も永久に安泰というわけです…。』

自分も善人とは言えないが、あの坊主は大悪党だ。まあ、そのおかげで儲けさせて
もらっているわけだし、大した生き仏様もあったものよ…。
田上が薄く笑いを浮かべた時、蝋燭の灯が揺れた。閉めた筈の障子に隙間が空いている。
その隙間から、何か書かれた紙が押し込まれ、室内にぽとりと落ちた。
子宝大仏の手抜き部分を指示する、秘密の図面だった。
(曲者……!!)
何者か知らぬが、この秘密を知っている者を生かしておくわけにはいかない。
蝋燭を吹き消し、刀を手に取った。月明かりに照らされ、曲者の影が障子に映し出される。
渡辺小五郎であった。
142名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 20:11:27 ID:klLNrUQJ
音もなく刀を抜き、そっと鞘を置いた田上は、障子の影に向かって忍び足で進む。
一歩。二歩。三歩。そして無言の気合を込め、渾身の力で影を一突きした。
しかし声も音もしなくても、小五郎にとってはその殺気だけで十分であった。
障子を突き破った切っ先を、一歩軽く下がってかわす。素早く刀を抜くと、その切っ先
めがけて刀を振り下ろした。折れた田上の刀が宙に舞う。
小五郎はその勢いのまま、障子を横一閃になぎ払った。真っ二つになった障子の上半分が
がたんと畳に落ちる。その向こうで田上は、信じられぬといった表情を浮かべたまま絶命していた。
ゆっくりと床に崩れ落ちてゆく。小五郎はそれを一瞥して刀を収め、立ち去って行った。

数日後、小五郎は正閣寺の境内を歩いていた。つい先日まで、子宝大仏への寄進や、
正円の姿を拝みにやってきた人々でごった返していたのが嘘のように、寒々とした境内には、
人っ子一人の姿も見当たらなかった。
その小五郎の草鞋に、木枯らしに吹かれて飛んできた瓦版が貼り付く。
『正円和尚様、説法中にご入滅。子宝大仏建立取り止めに。』
という文字が見えた。

正円が説法中に急死したのと同じ夜、その強力な支援者である田上までもが何者かに
殺害されたことで、大仏建立の気運は急激に萎み、計画は中止に決まったのだった。
もちろん、その両名を冥土に送ったのが、小五郎達仕事人であることは誰も知らない。
「因果応報か…。」
無表情に小五郎がつぶやく。瓦版は再び木枯らしにさらわれ、どこかへ飛んで行った。
小五郎は踵を返して、正閣寺の境内から歩み去ってゆく。
143名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 20:12:14 ID:klLNrUQJ
「ただ今戻りました……な、何ですかこれは!?」
帰宅した小五郎が驚いたのも無理はない。部屋中が大仏ならぬ小仏で埋め尽くされていたのだ。
小仏の飾り付けをしていた義母・こうが振り向いてにっこり笑った。
「お帰りなさいませ、婿殿。大仏建立が駄目になってしまいましたでしょう?
ですから代わりに高円寺で買って参りましたの、子宝小仏。」
「…一体、何個買ったんです?」「百個です。」「百個!?」
嫌な予感がして、小五郎は寝所の襖を開けた。案の定、布団の周りも小仏でぐるりと囲まれていた。
「百個そろって初めて願いがかなうのです。これで、ややこの顔も見られるというもの。」
妻のふくが、ぽっと頬を赤らめたが、小五郎は頭を抱えたくなってきた。
「い、一体、いくらだったんですか!?」
「安いものです、たったの四両二分。」「よ、よんりょうにぶ!?」
「さあ、ご遠慮なくお励み下さいませ。」
思わず立ちくらみがして、へなへなと座り込んでしまう小五郎であった。

その夜。

「なあ、ふく。」「何でしょう、旦那様。」「眠れないんですけど。」
無理もない。小五郎とふくの布団の周りは、小仏で埋め尽くされている。その視線に晒されて
いるようで、とても眠れたものではなかった。
「あの、眠れないようでしたら……その……子作り……。」
「い、いや、それはまた、今度にしよう。明日も忙しいし。」
もちろん口実だ。明日は見たい芝居があるので、早めに奉行所を抜け出すだけなのだが。
「でも、せっかく母上が小仏だけでなく、お薬も買ってきて下さったのに。」
「薬? 何の?」
「何でも殿方がお強くなる薬とか。すっぽんとまむしの粉、それに高麗人参と他にも漢方の…。」
「うわ……全く義母上ときたら…。飲みませんよ、おやすみ!」
小五郎は布団を頭からかぶって、潜り込んでしまった。
「もうっ…!」
ふくは口を尖らせ、恨めしげに小五郎の布団と、精力剤の紙包みを見比べてため息をついた。
144名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 20:15:29 ID:klLNrUQJ
それからしばらくして、うとうとしていた小五郎は、何か聞こえることに気付いた。
布団から顔を出してみると、ふくはこちらに背を向けて寝ていた。しかし布団が
もぞもぞ動き、断続的に声が漏れる。どうやら、ふくの声のようだった。
「ん……うっ…………う…………。」
しかも呻き声を無理に抑えているように聞こえる。不安になった小五郎は、ふくに声をかけた。
「どうした、ふく。どこか痛いのか?」
ふくの布団が、びくっと動いた。ふくは背を向けたまま小五郎に答える。
「ああ、お、起こしてしまって申し訳ございません。な、何でもありませんから……。」
「何でもないということはないだろう、随分苦しそうだぞ。どれ、見せてみなさい。」
「いえっ!…本当に何でもないのですから…!」
「余計な気遣いはするな、見せなさい!」「や、やめ…!」
小五郎は嫌がるふくから、布団を剥ぎ取った。そして小五郎が見たのは、白無垢の小袖の前をはだけて
下半身を剥き出しにし、小仏を女陰に挿入したふくの姿であった。ふくは小仏を張り型の
代わりにして、自らを慰めていたのだった。

「いやあっ!」
真っ赤になったふくは小仏を放り出し、布団を頭からかぶって、わっと泣き出してしまった。
小五郎は、どう声をかけていいかわからず、困惑する。
「お、おい……。」
ふくは泣きじゃくるばかりだ。小五郎はため息をついたが、思い切って正座しなおすと、
布団をかぶったままのふくに向かって土下座した。
「私が悪かった。すまなかった!」
泣き声が止んだ。まだ向こうを向いたまま、ふくの頭が半分だけ顔を出した。
「旦那様はお嫌いになったでしょうね……このような淫らで、はしたない女は……。」
「い、いや、そんなことはない。お前が淋しい思いをしていたのなら、それは私の責任だ。」
「……………………。」
「私が子作りに積極的でなかったから…。だが、決してお前が嫌いなわけではない。
むしろ、お前のような可愛らしい妻を持つ事ができて、私は幸せ者だと思っている。」

これは本音であった。夫婦になって何年にもなるが、いまだに少女のようなあどけなさを保ち、
家事もこなし、心遣いも細やかなふくは理想の妻であった。小五郎が子作りをしたがらない
理由はただ一つ。自分が仕事人だからであった。数多くの人の命を奪ってきた自分が、
のうのうと子供を授かっていいのかという想いがある。それに危険が付き物の裏稼業では、
いつ自分の方が命を落とすとも限らぬ。父無し子の悲しむ姿は嫌というほど見てきた…。
145名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 20:18:31 ID:klLNrUQJ
「そのお言葉、まことでございますか?」
「ああ、まことだ。」
「されば、お言葉だけではなく、実際に示していただきとう存じます。」
ふくは起き上がると、手早く帯をほどいた。小五郎があっけにとられる間もなく、
小袖も脱ぎ捨てたふくは、一糸纏わぬ裸身になった。夜の営みを敬遠していたので、久々に見る
ふくの肉体であった。体の線は全く崩れておらず、乳房も形良く整っている。色気がにじみ出て
くるようであった。そして思わず見とれた小五郎を、ふくは布団に押し倒すと唇を吸った。
「はっ……んむぅ……んんぅ……!」
ふくは舌を差し込み、小五郎の舌に絡めて、獣のように貪る。長年放置された思いの丈を
ぶつけるように、執拗に舐め続けた。息苦しくなった小五郎は、顔をそむけて逃れる。
「ぷはぁっ!ふ、ふく、お前…!」
「はぁっ、はぁっ……だ、旦那様がいけないのですよ。私だって女です。長い間放っておかれて
平気だとお思いですか。体が……疼いて……もう……。」
ふくの息は荒い。話している間も、一刻も我慢できぬとばかり、左手で自らの乳房を揉みしだき、
右手は女陰をまさぐっている。くちゅくちゅと、湿った秘肉の音がした。
「ですから、どうかこの火照る体を鎮めてくださいませ…!」

言いながら、ふくは小五郎の夜着の前を広げ、股間に手を伸ばした。さすがの小五郎の逸物も、
思いもかけぬふくの姿に無反応ではいられず、むくむくと屹立し始めていた。ふくはそれを握ると、
白魚のような指でしごき始める。たちまち逸物は硬度を増し、勢いよく立ち上がった。
「うっ……はあっ!……お、おい、ふく……。」
「ああ、このようにご立派なものを持ちながら、なぜ私に触れてくださらないのですか。
今宵こそは、もう逃がしませんから……!」
小五郎の逸物は、既に垂直に近いほどそびえ立っていた。ふくはそれでも足りぬとばかりに、
逸物を可憐な口で咥えた。音を立ててしゃぶり始める。
「ふむぅ!……んん…ちゅっ…んっ!……は…んんぅっ…!」
「お、おおっ……うっ……!」
小五郎の股間から、かつて味わったことのない快感が押し寄せる。まさか、あの貞淑で大人しいと
ばかり思っていたふくに、このような積極的な面があろうとは。いや、もしかすると日頃の良妻ぶりは
仮の姿で、この本能のままに快楽を求める、淫乱な牝の獣こそが本性だったのではあるまいか……。
146名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 20:20:25 ID:klLNrUQJ
もはや小五郎の逸物は、はちきれんばかりに脈動していた。涎を垂らしながらそれを味わっていた
ふくはようやく口を離した。そして小五郎にまたがると、逸物の上にそろそろと腰をおろす。
「さあ、これからでございますよ、旦那様。どうか満足させてくださいませ…。」
ふくの目はらんらんと輝いていた。小五郎の逸物を女陰に当てると、ずぶりと自ら突き入れた。
「あっ、はあうっ!……んああ、あっ!」
夫婦として交わったのは、いつ以来であろうか。久しぶりの快感に、ふくは陶酔した声を上げた。
そのまま腰をゆっくりと上下させる。小五郎の逸物が、蜜をしたたらせるふくの女陰に出入りし、
その様を見たふくの興奮は一層高まる。
「ああ、旦那様……こんなに硬い……もっと、もっと……!」
ふくの腰の動きが次第に激しくなってきた。小五郎の両手を取り、自らの乳房に押し当てさせて、
その手で揉みしだく。小五郎の手のひらに当たるふくの乳首は、硬く勃起している。
「んううっ!…あっ!……あああっ!……旦那様…旦那様ぁ……!」

熱に浮かされたように叫び続けるふくは、狂ったように腰を振った。形の良い乳房がふるふると揺れ、
その胸元や背中から汗が滴り落ちる。じゅぷじゅぷと音を立てる女陰から、小五郎の逸物が出入りする。
「ああ、ああ、旦那様!……私、もう、果ててしまいます……!」
「お、俺もだ、ふく…!いくぞ…!」
小五郎も限界であった。ふくの尻を鷲掴みにし、激しく一度、そして二度腰を突き上げた。
「あっ! ああっ!!……!」
一際高い声を上げて、ふくがのけぞる。小五郎はふくの中にありったけの精を放った。
体を一瞬硬直させたふくは、小五郎の上にゆっくり倒れこむ。ふくも絶頂に達したのであった。

数年ぶりの、しかもかつてないほどの激しい交わりに、二人は折り重なって抱き合ったままで、
しばらく息が整うのを待った。
「はあっ……はあっ……さすが旦那様、ご立派でしたわ。」
「私も、お前がこんなに激しいとは知らなかったよ。」「や、やだ……。」
ふくはぽっと頬を染める。小五郎は一安心した。
「これでお前も満足して…。」
「まあ、何をおっしゃいますか、旦那様。」
小五郎の言葉をふくはさえぎった。再び目が妖しく輝き始める。
147名無しさん@ピンキー:2009/06/21(日) 20:21:27 ID:klLNrUQJ
「今宵はもう逃がしませんと申したはず。それに……旦那様に飲ませるはずだったお薬、勿体無いので
私が飲んでしまいました。おかげで体が火照って……ああ、また……!」
「え!?」
ふくは悩ましげに体をくねらせる。小五郎は慌てて枕元を見ると、確かに先程見せられた薬の紙包みが
空になっている。男でもかなり効果があるはず。それを女が飲んだら…。
「ああっ、体が…体が疼く……!旦那様、もう一度お情けを…!」
ふくはまだ小五郎とつながったままだったが、小五郎の上から降りた。女陰から大量の精が流れ落ちる。
それにも構わずにふくは、放ったことで徐々に収まりつつある小五郎の逸物を握った。小五郎の精と、
ふくの愛液で、逸物はまだぬるぬるしている。それをしごきながら、ふくは再び口に咥えた。
「お、おい、こら、ふく…!」
「んんぅ、んっ、はあっ……旦那様、今宵は寝かせませんからね…!」


翌朝。いつも通り、こうとふくは朝食の支度をしていた。小五郎はまだ起きて来ない。こうがふくに尋ねた。
「どうでした、ふく。夕べの婿殿は? 薬の効果はあったのでしょうね。」
「ええ、それはもう逞しく……五回も……。」
ふくは恥ずかしげに笑顔を見せて答えた。顔は艶々として、いつも以上に輝いている。
ただ、薬を飲んだのが自分の方だということは内緒だが…。

「まあ、五回も!? 婿殿もやればできるではありませぬか。これで跡継ぎも期待できようというもの。
それにしても遅いわねえ…。婿殿、婿殿! いい加減に起きて下さいませ!」
こうの声に、寝所の襖がようやく開いた。小五郎が這ったまま顔を出す。ふくとは対照的に
小五郎はげっそりとやつれていた。頬がこけ、目の下には隈ができている。
「は……義母上……今日は体の具合が…優れませぬ故…。ふく……す、済まぬが奉行所に行って……
今日は休むと……伝えてきてくれぬか……。」
「何をおっしゃいます、婿殿! そのような有様で武士が務まるとお思いか!」
「いや…ほんと……腰が……立てないんですけど……。」
ふくはくすくす笑いながら、二人を眺めていた。空は晴れ渡っていて、清清しい朝だった。

(了)
148名無しさん@ピンキー:2009/06/23(火) 08:44:21 ID:F0jiKkun
GJ!
久々に来ていいもんめっけ!
大満足ふくと対照的な小五郎
こうもナイスだ
しかし小五郎がげっそりする程の薬ってどんなだ?
いっぺん試してみたいw
149名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 16:08:13 ID:20maf0j/
147氏GJ!
また書いてね
時専入りたいがまたアナログ…
150名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 18:01:57 ID:CBx3Vw9Z
ふくが可愛すぎるw
自慰を見られて泣くとか、もうね。
151名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 01:45:31 ID:zwC6c8Xb
仕事人最終回の如月は、実によかった。
この板的な意味でも。
152名無しさん@ピンキー:2009/06/28(日) 22:47:33 ID:SKY0yHL+
しかし・・・予定より引き伸ばしたとはいえ、必殺が終っちゃうのは淋しいな。

初めはキャスと見て「ジャニーズ学芸会かよっ!」 というか
いったいどうなることかと思ったけど、面白かったもんね。

昔みたいに、1話につき1手篭めなんてのは無理だけど w
やっぱり必殺は、何事もなくともどこか隠微な所があるのが(・∀・)イイ!! 
153名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 00:55:43 ID:hjtjz/qk
個人的には、仕立て屋の匳と如月がもうちょっと
仲良くなってたら、何か書きたかった。
154名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 21:45:19 ID:qxlFsSRC
オイラは「おにいちゃん」で十分ですぜ旦那
そしてお菊さんの「涼さん!」にも超萌えだった
155名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 00:29:39 ID:E4QdMovX
匳如月前提、やきもきする涼次お兄ちゃん←ふくれっ面お菊さんという
図式で話が浮かんだが、エロじゃなくてどうしても可愛い話にしか
ならなかったので自分のメモ帳にチラ裏しとくorz
156名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 14:10:22 ID:P5SWRmcw
>>139
>お互いうぶだったのに、あの気持ちよさにのめり込む二人とか、
>慣れるとねちっこく攻めたり、弥七に悪知恵を教えられ実戦する大治郎に対して
>ひたすら責められまくられたりそれがまた快感になる三冬とか読んでみたい

全面的に同意いたします!
あれだけひっぱって(×2乗)ストイックな関係だっただけに
ひとたび『解禁』になったら、そりゃもう凄いんじゃないかと。
「剣術よりもこんなにも良いものがあろうとは…」みたいな記述があったけど
初めが初心だった分、二人がのめり込んだら剣術の稽古以上に止まらなそうw

 「初めてだからって、なーんも心配すことはねぇ。床に入ったら
  あとは若先生のなさるように、お任せすればいいんですよぅ」
 「お、おはる殿!!…わたくし、そのようなことは……(ぽっ)」
……三冬さまに新婚初夜の心構えを伝授するおはるさんw

>>155
メモ帳といわずにお待ちしております。
157名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 00:36:57 ID:33mOFk9k
>>155
話を書いていくうちにエロくなるかもしれないから、ここで書いてみてもいいと思うんだw

>>156
そうそう。原作ではわりとこんなにもみたいなことを書かれたり、
三冬から誘って断られたりと、かなり読んでてにやつけるwところがあるのに
TVでは全然そこまでいかないで終わっちゃったから、ホント残念でならないよな
断った話の時とか、あの後かなり大治郎はやりまくって満足させたんじゃないかとか考えてしまうw
剣術では二人ともああだけど、確かにのめりこみそうだし、昼も誰もいない時とか
大治郎が意外とSになって、追い詰めてそうだとエロ妄想w
ああああエロ読みてえええw
158名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 16:30:40 ID:WrRN32kC
そーなんですよ。大と三冬のラブラブっぷりが見たいんです。
ドラマでの恋愛未満時の二人に萌え悶えてたクチなもんで。
恋愛初期や初夜wの初々しい二人の萌えエロが見てみたい。
もちろん、その後奥深さに目覚めていく過程とかも。
男以上に強い、でも純真可憐な生娘が、自分のすべてをあずけられると思える男に
開発されていく姿(といっても童貞だからお互いに成長していく姿かな?)とかね。

初めてここで21さんのSSみつけたときは嬉しかった。
ドラマは諦めてますがwこうして萌え話できるのも楽しいし、
もし書いてくださる方がいたら嬉しい。
159名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 18:55:55 ID:M/D4XQEz
いいじゃないですか
160名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 12:32:28 ID:Wd/WVQfX
保守。気長に投下お待ちします。
161名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 01:39:56 ID:gr87SzqQ
上様の暴れん坊将軍を、御老公の水戸黄門に挿入するのはアリかな?
162名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 11:23:14 ID:b/7bgUIk
ナシだな
163名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 19:39:34 ID:JMtTcBTi
上様の暴れん坊を、助格にアッーなら、ちょっと興味がなくもない。
164名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 23:32:14 ID:EDJRlIfr
そういや昔やってた「ボギャブラ天国」で
「助さん格さん、懲らしめてやりなさい!」 を
「助さん格さん、小屋閉めてやりなさい!」 にしたネタがあったな。w
165名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 02:47:59 ID:JXmrt3/F
男色や衆道があった時代だもんな。
166名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 14:28:17 ID:OPWezeeF
>164
それ見たw
山本信也だっけ?が助さん格さんにも性欲はある!と力説していたね。
>165
アッー!じゃないよw
助けを求めてきた女性を小屋にひっぱり込んではじめようとしたら、
戸が開いててご老巧からダメ出しされてたってやつ。
167名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 00:42:33 ID:ZNmCZUIO
職人を待つ
168名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 04:20:20 ID:myGTxKf3
ノ {職人(あなた)〜を待つ〜♪)
169名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 22:37:18 ID:JST0zqPE
職人というカキコを見ていると、長屋で暮らす大工夫婦を連想した。
雨で仕事がなく外に出るのも億劫だとついムラムラしてやることはひとつとか
170名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 08:39:08 ID:2yMlPxMp
いいですね
171名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 14:07:47 ID:8tFK8S6X
徳川宗春を主役にしたらどうだろう?
権力があって羽振りもいいならエロでもやりたい放題なはず
172名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 12:01:06 ID:dTOjRgTn
>>171
宗春は16、7で家督を相続するも、20代で蟄居生活に入ったからやりたい放題なのは数年間だけ。

架空大名のエロはスレ的にあり?
173名無しさん@ピンキー:2009/08/25(火) 21:49:38 ID:4BxWqzew
>>172
詳しいな
実は徳川嫌いなので単なる思い付きだった。
考えてみれば派手さだけなら伊達家でもよかったな
174名無しさん@ピンキー:2009/08/30(日) 01:48:02 ID:irEnWwq/
職人(あなた)を探してここまで来たの
恋しい職人(あなた)、あなた〜〜
今どこに〜〜
175名無しさん@ピンキー
本当だよ