【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ5【ボーカロイド】
カプ注記があれば嬉しい。あった方がいい。
だが他のCPで注記が無かったときは黙ってたくせに
特定CPの時だけ叩く馬鹿の肩を持つ気はない
>>476 女体化に説得力ってこんなのはどうだろ?
いや、説得力はないか。苦情は甘んじて受けます。
「カイ兄! 妹さん(弟さんかもしれないけど)をオレ達に下さい!」
「……え?」
「レン、それなんか違う……」
「……」
「お兄ちゃん?」「カイト?」
「……そっかボクらは歳を……結婚、いつかは……当たり前、お似合いだし……兄離れ、弟離れ……」
「「カイ兄?」」
「……は! すまない。そうだよな、いつかは来ることだ。レン、わかった。ミクを幸福にしてやってくれ」
「ちょ! なに言ってんのよお兄ちゃん!」
「違うよカイ兄! CV03の先生役をやらせてくれって言ってるんだよ!」
「え? なにもうすぐ生まれるの? へぇ……どんな子? 誰かに似てる?」
「違う違うそうじゃないよ。もし生まれたらの話!」
「なーんだ……別にボクは構わないよ。でもホントにどんな子が来るんだろうね」
「カイ兄とかメー姉がリメイクされたりして」
「それはこわいなぁ。せめて亜種になってたりすればともかく」
「ほんとに亜種の人とかだったりして」
「ハクさんとかネルさんとか?」
「AKAITOとか」
「MEITOさんとかミクオさんとか」
「KAIKOちゃんとか? だったらアタシはKAIKOちゃんを推したいわね」
「なんで? あれってボクの女装でしょ」
「正式にCV03に採用されたら完全に別固体でしょ? おしとやかな妹が欲しいの」
「そっかぁ……でもそしたら私達にとっては弟妹って感じじゃないよね」
「そうねぇアタシやカイトからみれば妹みたいなもんだけど……あなた達から見たら年上の後輩みたいな感じかしら」
「青いショートヘアにマフラーで?」
「ミニスカサイハイ絶対領域な?」
「年上でおしとやか系な後輩?」
「「「「……」」」」
「み、みんな? どうしたの?」
ひさひそ――おしとやか?――へたれ――純情で従順?――気弱――どじっ娘――天然――
――CV=アイドル属性?――教育係の立場?――眼鏡をかけたら?――鬼畜――
――人称?――ボクっ娘?――アイス+キス?――アイス一口交換――部屋数――ひそひそ
「カイコちゃんが来たらめーちゃんにアイスを頼みやすく……でも取り分がなぁ」
……みんなはなにやら猛烈に妄想しているようです。
>>835 今書いてるものがもうすぐできそうだから、
投下したいんだけど、CP以外に注記したほうがいいものってある?
グロ注意とか、鬱注意とか
ハッピーエンドかバッドエンドかも書いた方がいいんだろうか
CP、陵辱、グロ、死にネタ、亜種、ぐらいじゃね?
他ジャンルではCPと和姦、強姦、非エロの区別が一般的か
>>838 thx
初投下で緊張するけど、過去倉庫の素晴らしき作品たちに萌えたので
勢いで書いてみた。
カイメイで消失(アンインストール)ネタ
非エロ
カイトがシスコン。
ありがちなネタだとは思いますが、
個人サイトとかは見ていないので、
どこかとネタが被っていたらすみません。
照り返す夕日を浴びた赤い人影、確信できた。あれは――
「めーちゃん!」走り続けた足の痛みも息苦しさも忘れ、
茫洋と佇むその細い人影に走り寄る。
少しでも早くたどり着けるように
*****
数日前からめーちゃんの様子がおかしかった。
僕が話しかけても上の空だったり、生返事だったり。
マスターやミクたちの前では、いつも通りに振舞ってはいたものの
僕しか見ていないところでは沈みがちだった。
「めーちゃん、何かあったの?僕にも相談してくれないの?」
恐る恐る聞いてみたのだが、
「何でもないの」と気丈に笑顔をつくり、
カイトは優しい子ね、と頭を撫でてくれるめーちゃんに
それ以上は追求できなかった。
それでも、昨日のレコーディングの最中に
歌詞を度忘れしたのにはさすがに驚いた。
仕事には人一倍情熱を傾けているめーちゃんには
これまで一度もありえなかったことだ。
今日こそはめーちゃんの心配事を聞きださねば、と
二人分のアイスとビールを買って帰宅した僕は、
朝からめーちゃんがいなくなっていることを知った。
ミクやリン・レンはすでにマスターのいるこっちの世界と
電脳世界の両方を探しに出ているらしい。
マスターもずっとパソコンに向かったまま。
僕もすぐに家を飛び出し、めーちゃんが行きそうなところを
手当たり次第に探して回った。
みんなで買い物に行った商店街、仕事帰りに連れて行ってもらったバー、
ケンカした後迎えに行った公園…めーちゃんはどこにもいなかった。
もう何時間経ったのだろうか。
傾く太陽に、愛しい人を重ね合わせたその時、思いついた場所が
マスターの家に来た頃、よく歌を歌いながら歩いた川沿いの土手だった。
*****
「めーちゃん!」
誰もいない川原で水際に佇む彼女は、僕の声に振り向いてくれない。
めーちゃんにたどり着いた僕は息を切らしながら、
彼女の肩に手をかけこっちを向かせる。
そのうつろな瞳は僕を見ておらず、顔には何の表情も浮かんではいない。
「めーちゃん!しっかりして!」
軽く肩を揺さぶると、しばらくの間を置いて、ふと目の焦点が僕に合わさる。
「…っ!カ…イト…?」
軽く目を見開いためーちゃんに、少しだけ安堵した。
「めーちゃん、心配したんだよ。みんなも探してるから早く帰ろう?」
諭すように柔らかな笑みを浮かべて彼女の手を取る。あれ、動かない。
「ごめんね、私…」
微笑むめーちゃんの顔は寂しそうで、どこか泣き出しそうで。
覚えた違和感に気付きたくなかった。
「私はもう帰れないの」
気付きたくなかったけど、ボーカロイドの聴力は、
めーちゃんの声にノイズが混じるのを聞き取ってしまった。
「めーちゃん…なに…があったの…?」
表情を凍りつかせる僕に、めーちゃんは少し考えるように
間を置き口を開いた。
「何故だか、分からないけど、もう、ダメなのは、なんとなく、分かるの。
あんたの声も、よく、聞き取れないし、目も、あまり、見えない。
自分の声は、今朝から、聞こえなくなっちゃった。
…ねぇ、私の言葉は、ちゃんと、届いているかしら…?」
ゆっくりと区切りながら話す彼女の言葉に、僕は泣きそうになるのを堪えながら
うんうんと大きく頷いた。
めーちゃんは安心したように先を続ける。
「しばらく前から、記憶が飛んだり、体がうまく
動かなかったりすることが、あったんだけど、ここ数日
それがひどくて。マスターに調べてもらうよう頼んでから
今朝になって、ウィルスの可能性に気付いて、家を出たの。
あんたたちに、感染させる訳には、いかないからね」
「だからって…そんな!」
僕には為す術がないのが悔しかった。たまらなくなって
彼女を抱きしめる。力を込めたら壊れてしまいそうで、
それでも、彼女の背中に腕を回していないと不安だった。
「今頃になって、何となくウイルスじゃないことが
分かったんだけどね。もう、遅いわね」
「めーちゃん…僕に出来ることはないの?
どうすればめーちゃんを助けられる!?」
返事は、ない。そうか、僕の声はもう届いていないのか。
「カイト…私は、あなたの顔を見て話したいわ」
最期だからね、という彼女の言葉がぐさりと心を抉る。
僕はめーちゃんの腰に手を回して、ゆっくりと座らせた。
地面に両手を着くと、立っているときよりも楽になったようで、
僕の顔を正面から見つめる。
「まっ…く、泣くんじゃ…いわよ。男の子…んだから」
めーちゃんがいつもより少しぎこちなく笑う。
恥ずかしいという感覚もなく、すでに僕の顔は涙でぐしゃぐしゃだった。
「仕方…な…のよ。私はず…ぶん前にイン…トールされ…から。
もう時…がきたん…わ。マ…ターも、ミク…リンもレ…も、
みん…に会えて本当によ…った」
めーちゃんが僕の涙を拭おうと伸ばした右手は
僕の頬に届く前に、指先からノイズとともに砕けていく。
「い…嫌だ…!めーちゃん!」
掴もうとして伸ばした僕の左手は空しく宙を切る。
消えてしまった指先を見つめながら、めーちゃんは目を閉じる。
「本…は、怖い。泣きわめ…いて、叫…んで、狂っ…しまえ…ば
楽にな…れるかも…って。でも…あ…たがここで、わた…を
見届…てくれ…から、そう…らずに済…でる」
めーちゃんの足の先がだんだん色を失って、空気に溶けていくように
分解されていくのが見えた。
「めーちゃん!好きだ好きだ好きだ好きだ!!
僕はめーちゃんのことが大好きで大好きでたまらないんだよ!!
だから、だから僕を置いていっちゃうなんて、そんなの絶対だめだよ!」
引き止めたい一心で僕は叫んだ。泣きながら、しゃくりあげながら
大声で叫んだ。
めーちゃんが目を開いた。
「………い……声…聞こ…た…。あ…り……と…う……。
カ…イ……ト、わ………も、だ…い………すき」
僕が手を伸ばすのと、めーちゃんが満面の微笑みで涙を一筋流すのと、
沈む夕日がめーちゃんの体を透かすのは同時だった。
「あぁ……。う……っ……。めー…ちゃ……!」
残された僕は、ギリギリと爪で地面を引っかきうずくまるしかなかった。
「……ちゃん、起きて」
誰かが呼ぶ声がする。ああもう朝か。
今日の予定はなんだったかな。仕事の後にめーちゃんと
アイスを食べようと買ってきたんだっけ。
早く起きなきゃ。
「ねぇ、起きてってば」
「うん…、めーちゃんおはよ…」
もごもごと返事をして体を起こすと、
ドアの前に目を伏せたミクが立っていた。
頭を殴られたようなショックとともに、昨日の光景が
フラッシュバックする。
「…マスターが、レコーディングするから
お兄ちゃんを起こしてきてって…」ミクはそれだけ言うと
そっとドアを閉めて出て行ってしまった。
昨日どうやって家まで帰ってきたのか覚えていない。
帰宅した僕の顔を見たマスターは、何も聞かず
「今日はもう休め」と言って部屋にこもってしまった。
ベッドに倒れこんだ僕は、泣き疲れてそのうち眠ってしまったらしい。
マスターがミクたちになんて説明したのかは知らないけど、
いつもは朝からわいわい身支度をして、ご飯を食べる双子たちの声も聞こえず
家全体がしんと静まり返っていた。
「レコーディング…か」
ベッドに腰掛け、ぽつりと呟く。
僕らはボーカロイドであり、その第一の使命は歌を歌うこと。
情緒を込めて歌を歌えるよう、感情も付与されているが、
マスターの命に逆らうことはできないし、存在意義である
歌うことも拒否することはできない。
例え心に傷を負ったとしても、普段と何一つ変わらぬ声で
歌を歌い上げることができる能力は備わっているのだ。
「メイコ…ねぇさん。……めー…ちゃん…」
生き物としての寿命がある人間と違い、
ソフトウェアである自分たちには、永遠の別れというのは
ないと思っていた。万が一の事態があることは
知識として知ってはいたものの、まさかこんなにあっけなく
訳の分からないまま、大事な存在を喪くしてしまうなんて
夢にも思っていなかった。
夢…まどろみの中で見た、昨日までの幸せな日常。残酷な夢。
「お兄ちゃん!!」
バンと乱暴にドアが開き、ミクが部屋に飛び込んできた。
しまった!マスターに呼ばれていたんだった!
反射的に姿勢を正し、ミクに弁解する。
「ごめん!すぐに準備するk「大変なの!!お兄ちゃん!
マスターが大変!早く!マスターが!」
ミクは有無を言わさず僕の手を引っ張って、マスターの自室まで連行する。
「え?ちょ、ミク?マスターがどうしたの?」
戸惑う僕に、ミクは「大変」「マスター」「お兄ちゃん」
の3語を繰り返すだけで、何も分からなかった。
挙句マスターの部屋のドアを開け、僕を突き飛ばすように
部屋に入れて、ミクは外側からドアを閉めてしまった。
何なんだ一体…とマスターのデスクに向き直った僕は
息が止まるほど驚いた。
イスに座ったマスターの横に立っている茶髪の女性――
赤い服を身にまとい、髪と同じ茶色の瞳で、まっすぐ僕を見つめている。
「メ、メイコ…姉さん?」
無意識に口をついて出たその呼称。僕がこの世で一番愛しいと感じて「いた」
女性の姿がそこにあった。僕は自分でも意外なほど冷静だった。
つまり、マスターは不具合が出てアンインストールされてしまった
「ボーカロイド・MEIKO」を再インストールしたのだ。
ソフトウェアである僕らに起こった、深刻なエラーに対する処置としては、
まったくもって正しい。
人間に造られた存在に「永遠の別れ」が存在しない所以だ。
いくらでも複製で同じ性能のものを増やすことができる。
ただし、それはソフトの基本部分が同じだけのこと。
一度個性を持ったモノは例えパソコン一つとっても
同じものはこの世に二つと無い。
僕やミクたちにとって、そしてマスター自身にとっても
「僕らのうちのめーちゃん」は一人しかいないのだ。
マスターにとっても、「めーちゃん」を失ったことは
つらいに違いない。それでも、必要だから
ボーカロイド・MEIKOを再インストールしたのは
マスターの判断だ。マスターに仕える僕たちは何を思っていても
マスターの考え方には従わなければならない。
例え、僕が死ぬほどめーちゃんのことを愛していても、だ。
「カイト」
僕のことをじっと見つめていたMEIKOが口を開いた。
「…はい」
僕は神妙な面持ちで返事をした。
…ただ、目を合わせることはできなかった。
「…ひどい寝癖」
「え?」
つかつかと近寄ってきたMEIKOは僕の頭に手を伸ばし
手櫛で僕の髪を整える。その手つきは僕を弟扱いして
可愛がってくれていためーちゃんそっくりで、
じわりと浮かんできた涙を、目をぎゅっとつぶって堪えた。
MEIKOの手が戸惑ったように止まった。
ああ、なんて情けないんだ僕は。これからこの人と
仕事仲間として、家族としてうまくやっていかなければならないのに。
めーちゃんのことは、誰もいない部屋で思い出して一人で泣けばいいのに。
「おい、メイコ。そろそろ勘弁してやれ」
今まで一言も喋らなかったマスターの、笑いを含んだ声で僕は目を開けた。
目の前の女性(ひと)は苦笑して、もう…仕方ないんだからと言って
僕の涙を右手で拭った。
それは昨日、川原で僕の頬に右手を伸ばした仕草とまったく同じで――
「…めーちゃん?」
何度も何度も繰り返し心の中で呼んだ名前が、震える声で部屋に響いた。
「ただいま、カイト」
ふわりと微笑んだその笑顔は紛れも無く――
「めーちゃん!!」
溢れる涙で前が見えないけど、抱きしめたその体は
暖かく、柔らかく、そして実体を持っていた。
昨日流した涙も、今朝の涙も、無かったかのように
僕は大声を上げて泣いてしまった。
めーちゃんはただ黙って僕の背中をさすり続けてくれて、
僕が落ち着いた頃、事情を話してくれた。
「マスターが『私』を遺してくれるよう一生懸命頑張ってくれていたの。
私の記憶(メモリー)からエラーが出ている部分だけを除いて、
残りを全部バックアップしてくれた。あの時、実体が消える瞬間に
私の記憶は全部マスターの手元に回収されたってわけ」
「じ、じゃあ、マスターやミクたちはみんな知ってて…?」
「マスターには原因を調べてもらうために、不調のことは打ち明けていたけど、
家出しちゃったのは、誰にも言っていないわ。みんなに迷惑をかけてしまって
反省してる。私が無事に戻ってこれたことは、さっきミクには一足先に知らせただけよ」
ミクにはあんたを呼んできてもらう役目があったからね、とめーちゃんは微笑む。
お前だけ特別扱いなのは何でか分かるか?」
マスターがニヤニヤしながら聞いてくる。
「え?…それって」
僕がめーちゃんにぞっこんなのはマスター含めみんなにバレバレだけど、
マスターまで僕に気を使ってくれたのかな。
「当然、ドッキリでからかうために決まってるだろ、なぁ?」
顔を赤くする僕を指差して笑ったマスターは、めーちゃんに目配せをする。
めーちゃんもいたずらっぽく微笑むだけだ。
…ううん、何だか大泣きして損した気がするぞ。
「さて、のん気に泣き寝入りしてた誰かさんを喜ばせるために
徹夜で復旧作業したから、俺はそろそろ疲れた。仮眠取るから
今日は全員仕事休んでいいぞ」
マスターは大きく伸びをして、僕ら二人に向かって
出て行けとばかりに手を振る。
「マスター、ご迷惑をおかけしました。感謝しています」
頭を下げるめーちゃんに倣って僕も慌てて
「マスター!ほ、本当にありがとうございました!!」
と深く深く礼をすると、ん、とマスターは満足げに頷いて
欠伸をした。
「お姉ちゃん!!」マスターの部屋のドアを閉めた瞬間
ミクがめーちゃんに抱きついてきた。
「ミク、ごめんね。心配かけて」
めーちゃんはミクの頭を撫でる。
「よかった…よかったよぅ。お姉ちゃんがいないなんて
絶対いやだぁ…!」
泣きじゃくるミクをあやしていると、廊下の向こうから
突撃してくる黄色ズの姿が。
「メイ姉!」
「メイコ姉ちゃん!」
レンとリンもめーちゃんの腕や腰に抱きつく。
「俺たちはなぁ!ちゃんと空気読んで」
「メイコ姉ちゃんがマスターの部屋から出てくるまで我慢してたんだからね!」
びーびー泣く二人(+ミク)を見て、僕はほんのちょっとの
罪悪感と、優越感を感じて苦笑する。
でも…僕ももうちょっとめーちゃんに甘えたいんだけどなぁ…。
その日の夜、めーちゃんが無事に帰ってきた嬉しさと
異例の全員オフにはしゃぎ疲れたミクたちが部屋に戻り、
夕方頃起き出して「生活リズムを戻すためにゲームして疲れてから寝る」
と言い残し(仕事は?)、マスターが部屋に戻った後、
僕とめーちゃんは、キッチンで夕飯の後片付けをしていた。
こうしてまた一緒にいられることが、たまらなく嬉しくて
リビングから運んできたお皿を流しに置いて、
洗い物をしているめーちゃんに、後ろから抱きついてみる。
「…そういえば、言ってなかったね」
「え?何を?」
「ありがとう、カイト」
洗い物の手を止めて、めーちゃんは僕の方に向き直った。
「あの時、私が意識を保っていられて、マスターのメモリー回収が
間に合ったのは、あんたがいてくれたおかげなのよ。
生きる気力を失って、消えるのを待つだけだった私の代わりに
泣いてくれて、消えちゃダメだっていってくれた、あなたのおかげ」
「めーちゃん…」
あの時僕は無力で、消えてしまうめーちゃんにすがりつくことしか
出来ないと思っていたのに。
「…お礼に、今日だけは甘えてきても許してあげる」
ウインクをして見せためーちゃんは、いつもの
姉御肌のめーちゃんで、僕がめーちゃんを
助けてあげられたなんて、何だか信じられないけど。
「あ、じゃあさ、洗い物片付けたら二人で晩酌しようよ。
ビールもアイスも二人分買ってあるんだ」
めーちゃんの嬉しそうな笑顔を見ながら、僕はもう一つ思い出していた。
あの時、僕は「好き」の大安売りをしてしまったけど、
めったにその手のことを、口にしてくれないめーちゃんが
一番最後(にならなくてよかったけど)に言ってくれた言葉が
僕への「大好き」だったってこと。
やっぱり僕は世界一の幸せ者なんだなぁと自然にこぼれ出る笑みを浮かべ、
僕はキッチンのめーちゃんにお皿を運ぶ。
予定していたよりもだいぶ長文になってしまいました。
読みづらくてごめん
お付き合いありがとうございました。
カイトの精神年齢が幼すぎかもしれない
万年弟気質だと思ってくださいw
>>855 GJ!
読みごたえがあるからついつい読みふけってしまった。
最後すぐるGJ!
これはいいカイメイGJ!
カイトと一緒に号泣したGJ!
カイメイかレンミクあたりで、心底嫌い合ってるのに
マスターの趣味のせいでセックスを強要される話が読みたいなあ
色々と嫌悪しつつも、体の相性は良いもんだから一度始めると止まらない
普段とは違う顔を見て妙な意識が芽生えかけてイラっとしてみたり
良作なカイメイが何本も投下されてる中であれですが、
初めてボカロエロパロ書いたので投下します。カイメイ初体験。
カイミクにしようか迷った挙句カイメイにしたのはカイトにめーちゃんのおっぱいぱふぱふして欲しかったからです(笑)
続き読みたい方とかいましたら続き書きます。
どうも、カイトです。
今めーちゃんと俺はPCの画面を見つめて凍りついています。
なぜかって、最初から話をすれば長くなるのだけど…
俺の部屋のPCの中にあるのはマスターの棚から持ち出したCD-ROM。
前にマスターが作った曲のデータを探していたんだけれど、どのROMに入ってるか
わからないから俺とめーちゃんは手当たり次第にROMを入れて調べていた。
そして偶然入れた何も書いてないラベルのROM。
それに入っていたのは、マスターが保存したであろう、えっちな動画データのファイルで…
という訳でホイホイとファイルを開いてしまって凍りついた俺たちの目の前の画
面では依然女の人があんあんと喘いでいる映像が映し出されているのでした…。
「〜〜〜っ!!!!あんの変態マスタァァァァ!!」
「まぁ、めーちゃん落ち着いて…顔恐いよ…」
めーちゃんは真っ赤な顔をして高速マウス操作で停止ボタンを押した。
と言っても俺も少しびっくりした。
一瞬しか見てないけどこのビデオの女優も結構胸がでかい。
もし、めーちゃんが押し倒されたら…
なんて事をまだ停止した画面の前でぼんやりと考えてたらめーちゃんが吠えた。
「なーによ、あんたも好きなの?こういうのあたしは見たことないけど」
「お、俺だって見たことないよ!!」
「しかし人間ってほんっとくだらないわね!」
「人間の繁殖行動に必要な事なんだろ?それに、好きな人とこうすることで幸せを得るって」
「別に好きな人じゃなくてもいいって聞いたわよ。気持ちよければそれでいいって人間もいるって事よ。私にはどちらもよく判らないけど!」
めーちゃんがデスクの前の椅子に体重を掛け、椅子がギッと軋んだ。
…もしかしてめーちゃん、今のビデオでちょっと恥ずかしがってる?
「でもさ、めーちゃん。もし本当なら俺は人間と同じことをしてみたいと思うよ?」
俺はめーちゃんに向き直った。
「俺らには恋愛感情とかはプログラムされてないけど、感情ならあるだろ?
好きな人に触れたいとか一緒にいたいとか、そういうことなら俺だって思う」
「…カイト?」
めーちゃんは訳がわからないと言った風に俺を見る。俺はきょとんとしているめーちゃんの目を見て言った。
「メイコと、してみたい」
めーちゃん驚き、目を丸くし、口をパクパクさせ、気のせいか頬が染まっている。
「…ちょ、ちょっと待って!本気!?気は確か?何か深刻なエラーとか」
「至って正常」
「私は人間じゃない」
「俺も。でもメイコが好き」
好き、という単語が出た時にめーちゃんの肩がピクリと反応し、「でも…」と、もじもじと恥ず
かしそうにし、視線は泳いでいる。
うん、そういう実は女の子らしい所があるのも知ってるよ。
俺は近づいて、俺と視線を合わせないめーちゃんの肩をそっと抱いた。
いつもならこんなことしたらブン殴られるんだけど、サーセン。
「ずっとずっと大好きだったよ、メイコ」
「っ…バカイトの、くせに…」
俺の腕の中でそう呟いた後、めーちゃんは何も言わずに俺の服を握りしめた。
乙っす。
話は変わるけどそろそろ次スレを…
>>863 さあ早く執筆作業に戻(ry
ニヤニヤしてる俺がキモかった
wktkして待ってます
初々しい女の子なめーちゃんがかわいい(*´Д`*)
続きwktkして待ってる!
あと
>>855にレスくれた人たちありがとう
帰りの電車で嬉しさとニヤけを噛み締めました。
そのありがたいコメントで、今日からも生きて行けるよ
>>216を投下した奴です。
皆GJ。だがこのスレにはマスリン分が足りない!てな訳で1レス頂きます。ただしgdgdかつ非エロですが…
「おとーさん♪」
俺が一人ソファに座っていると、後ろからリンが抱き付いて来た。
「…なんだその呼び方」
「え?パパの方がいい?」
「そうじゃなくてだな」
いつもはマスター、だろ。
「あのね、今日って父の日なんだって」
「父の日?」
俺はカレンダーを見る。6月15日、日曜日。…そういやそんなイベントもあった気がする。
「私たちにとって、マスターってお父さんみたいな人でしょ?だから今日は一日そう呼んでみようかなって思って。変かな?」
なるほど。
「いや、別に変じゃない。…で、レンは?」
「レンは『そんな恥ずかしい呼び方で呼べるかー!』って言って遊びに行っちゃった」
まあレンは中二病真っ只中だからな。しょうがない。
「でね、お父さん。レンは夕方まで帰って来ないだろうし、その…しない?」
「…ちょっと待て。こんな真っ昼間からか?」
「だって最近レンってば夜遅くまで起きてるし、お父さんとなかなか二人っきりになれないし…」
そう言ってすこし顔を赤くするリン。うっわ、可愛い。
レンには俺とリンの関係は秘密にしている。…でも最近中二病かつ反抗期なレンを見てると思う訳だ。実はバレてるんじゃないかってな。
だから、たまには自重しようかと思う。
「いや、今日は止めとこうか。そんなことしないで二人でまったり過ごすのも、たまにはいい」
「えー!!」
別にレンに遠慮してる訳じゃないぞ。リンは俺の嫁なのは譲らん。
「それに今日は父の日なんだろ?俺が父親ならリンは娘。近親相姦はよくないな」
「なにその理屈!」
「それともあれか?リンは俺とエロいことをしたいだけなのか?」
「う…そういう訳じゃないけど」
うつむいて黙るリン。その姿はまさに親に叱られた子供。そしてそんな姿も可愛いと来た。ふむ、これはなかなかいいお父さんプレイ。
…ならば。
「今日は暑いな。お父さん、汗かいちゃったなー」
「え?」
「リン、一緒に風呂入るか」
お父さんプレイなら、そこまでならセフセフだろ。…あれ、俺やっぱり自重してない?
「うん!入ろ入ろ!」
まあいいか。リンも喜んでるみたいだし。…うん、やっぱりリンちゃんは可愛いですよ。
はい、お粗末様。
父の日SSを見てふと思い付いて、ついカッとなって書いた。反省はしている。
>>870 このむっつりマスt…助平親父め!!
いいぞもっとやれw
873 :
862:2008/06/18(水) 18:32:07 ID:sq54SRz7
863の続きです
ゆっくりベッドへと押し倒すと、そのまま唇を塞いだ。
最初は触れるだけのキスだったけれど、めーちゃんの唇が柔らかくて、何度も角
度を変えてキスをした。衣服が擦れ合うだけの音と、めーちゃんの呼吸だけで正
直凄く胸がドキドキする。
上着のファスナーを下してブラジャーごと捲り上げた。
「や、ちょっとカイト…何見てんの。恥ずかしいわよ…」
「どうして?めーちゃんすごく綺麗だよ」
そう言って胸を柔らかく揉みながら乳首をぺろりと舐めると小さな声が漏れた。
「んッ、…っ…」
乳首を口に含んだり、舌で転がしたりする度にめーちゃんが鼻にかかったような
小さな声を漏らす。
めーちゃんが恥ずかしそうに目を伏せていたり、少女のように時折肩を震わせたりするんだけど、
俺だって正直心臓がバクバクして仕方ないんだ。そんな事を考えながらめーちゃんにキスをする。
…ずっと好きだった人とするキスはすごく気持ちがいい。
下着とスカートをずり下し、内腿を滑って割れ目に沿ってツッ、と指で触れてみた。
「…あ!ひゃ…!」
「濡れてる。めーちゃん、気持ちよかったんだ?」
ぬるぬるとした感触。
掻き分けて指を進めればクチュっと音を立て、入口をくるくると指で撫でてみたりすれば更に透明な液がとろとろと溢れていく。
指を第一間接くらい中に沈ませてみる。よく濡らして慣らせておかなきゃいけない
ってマスターがやってたエロゲに書いてあっ(ry
めーちゃんの中に浅く指を出し入れする。
その度にめーちゃんがピクッと身を捩じらせる。…すごい、可愛い。
手の甲で口を押さえて声を殺している為、くぐもった声がめーちゃんの口から洩れる。
「…ふぅ…ッ、んんーっ…」
俺はめーちゃんの手を取って、口を塞ぐのを止めさせた。
「だめ、めーちゃんの声、聞かせて?」
「カ、カイト…」
その代わり俺の唇でめーちゃんの口を塞いであげた。
正直、この時点でもう俺も限界だった。ズボンの前が痛いくらいに突っ張っているのが分かる。
熱っぽい瞳で俺を見るめーちゃんに、俺は言った。
「メイコ、俺、もう…」
「うん、…分かったわ。」
------------------------------------------
俺はコートとインナーを全てベッドの下に脱ぎ捨てた。
めーちゃんによると自分だけ裸に剥かれるのは不本意だそうだ。
普段マスター命令で度々脱がされることはあるけど、改めてめーちゃんの前だと少し恥ずかしい。
俺はめーちゃんの脚を広げさせ、擦り付けるように自分のものを当てがう
「いくよ」と言い、ちょっと力を込めると濡れていた愛液のお陰でズルリと先だけが入った。
その先はゆっくりと、中を掻き分けるように押し進んだ。
「あ、ぁぁっ……!!」
「うっ…」
初めて入っためーちゃんの中は、熱くて、凄く小さくて、溶けてしまいそうだった。
圧迫感。ぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
少しづつ進むたびにめーちゃんのそこが裂けてしまうんじゃないかと思う。
「やぁ、ぁっ…、…痛ぁっ…!!」
途端にめーちゃんが苦しそうな声をあげた。
ベッドのシーツを硬く握り締め、心なしか目尻が濡れている。
矢張りきつそうだと思ったのは俺だけじゃなかったようだった。
「…ごめんッ…メイコ…!」
俺は半分ほどしか入っていなかったモノを、ぐっと力を込めて一気に押し込んだ。
「―――あーーッ…!!!」
一番奥に到達すると、苦しそうに小さく呼吸するめーちゃんの顔を覗き込み、額を撫でた。
「ごめん…、めーちゃん…。大丈夫?痛い?」
「はぁ…はぁ…うん。へーきよ」
俺と同様に息が荒いめーちゃんは「ごめんなさい、もう大丈夫」と小さく笑った。
俺は少しづつ小さく腰を動かし始めた。
最初はゆっくり、次第に早くしてみたり。
めーちゃんがそれに合わせて声をあげる。
いつも歌っている声とは違う、
可愛らしい高くて細い声。
「あぁぁっ…やぁっ!」
ぎりぎりまで引き抜いて、一番奥まで突く。
もう大分慣れたのか、めーちゃんの声は気持ちよさそうな甘い声に変わった。
凄く気持ちが良くてたまらない。
「メイコ…、メイコっ…!」
俺はめーちゃんに覆いかぶさるような形になり、
足をめいっぱいに広げさせて、腰を動かした。
「や、ぁあん…! カイト…、カイトぉ…!!」
めーちゃんが、堪らず俺の首に腕を回してしがみ付いてきた。
可愛らしい動作と、声のせいで、俺はもう限界が近い。
「メイコ…、俺、もう…ッ」
めーちゃんが揺さぶられながら黙って頷いたから、
俺は動きを一層速くして一番、奥深い部分まで突き入れた。
「――――――ッ……!!!!」
果てたのはほぼ二人同時で、俺のモノがめーちゃんの中で脈打ってるのが分かった。
大きな快感の波が去った後、俺はめーちゃんにキスをした。
---------------------------------------------
「…ん?」
柔らかい。
「あら、起きたの?もう少し寝てても良かったのに」
ん?
俺は一瞬自分の置かれている体勢がよくわかっていなかった。
俺はいつの間にか眠っていて、俺らはまだ服を着てなくて、顔は今めーちゃんの胸元に…
胸元?
「うおおおお!!!?」
俺は思わず飛び退いた。俺はめーちゃんの胸元に顔を埋めて眠っていたらしい。
いつもなら殺されるのに!あああもっと眠っておけばよかった…じゃなくて。
「ご、ごごごごめんなさいめーちゃん!」
「は?」
「だって、めーちゃん痛がってるのに無理させたり…。確かに俺ヘタクソだと思うけど…」
めーちゃんのパンチが飛んでくると思って身構えていた俺を、めーちゃんは笑った。
「そんなこと気にしてないわよ。それにね、カイト」
「うん?」
めーちゃんが、
めーちゃんから俺にちゅっ、とキスをして
「気持ち良かったわ。ありがとう」
END
終わりです。
初めて書いたボカロエロパロ、読んでいただいて有難うございました。
コメすごく励みになりました。有難うございます。
ただヤってるだけのSSに多くのスレを消費してしまってすいません。
描写がねちっこいのは仕様です(汗)
あとカイミクネタとめーちゃん一人H(カイメイ)ネタを考えているので、
気が向きましたらまた投下しますね。
それでは・・・
---------------------------------------------
後日談
(ガラスのコップを壁にあてて隣の部屋)
「ウホッwwwwktkrwwww
ニコニコにあげるタイトルは『KAITOとMEIKOにエロいこと言わせてみた』
でいいかなぁ。でも運営に引っかかりそうだなぁ…」
ミク「マスター…(´A)」
おおおおお、GJ!
メイコ可愛いよメイコ。あとカイトもいちいち謝るところが宜しいw二人とも可愛いよ。
そしてマスター聞いてんなwww
GJ でも後日談で吹いたw
GJ!こなれてるカイメイもいいが初々しいのもいいな
こんばんは。
>>773 の続きが完成したので投稿しに来ました。
レン×ミク、Hシーン有、レン視点です。
それでは。
夜、俺は昼間リンとミクに散々体力を使わされてベッドに眠り込んでいた。
なんであいつは我慢ってものが出来ないのかな。こっちの身にもなって欲しいよ。
でも今日の晩御飯はあいつらにつくってもらったし、なんだかんだで可愛いんだよな。
とまぁ俺はそんなことを考えながら寝ていた。(寝ていたわけじゃないが)
そんなとき、突然玄関のドアが開く音がする。きっとメイコだろう。
カイト見つけたのかな?どうでもいいけど。
「ほら!早く入りなさい!!!」
「い、痛い痛い!やめてよメイコ!イ、イ゛ェアアアアア!イ゛ェアアアアア!!!」
どうやらカイトを見つけてきたらしいな。メイコもよく頑張るよなホントに。
「ちょっ、さすがにやりすぎじゃ・・・」
「あの、私はどうしたら・・・」
ん!?あれ?聞いたこと無い声が聞こえるぞ。一体何してきたんだよ・・・。
・・・仕方ない、様子見てくるか。
俺は重い腰を上げてベッドから降りて1階のリビングへ向かった。
「メイコ姉さん一体何があったの?」
リビングに来て見るとメイコと耳たぶを引っ張られているカイトと
先に下りてきたリンとミクがソファーに座っていた、俺も一緒に座る。
・・・それと、やはり見たことが無い2人の女性がいた。カイトの野郎、今度は何をしてきたんだ・・・。
「・・・カイトが他の人の家に逃げ込んでいたからつかまえてきたのよ。
で、そこの2人はカイトの被害にあった人たちね。」
カイトのやつまた女を口説こうとしたのか。いくら身近にいないからってやりすぎだろ・・・。
「え?私達が被害者・・・?」
その2人が目を点にしてポカンとしている。まぁ仕方ないか、カイトの口説き方は天才だもんな。
「カイトは大の女好きでね、好みの女性皆を口説いているのよ。それで落とせたらアレをする。
こいつの言っていることは気にしない方がいいわよ。」
「そう、だったの・・・なら、ちょっといいかな?かな?」
金髪の方の人が怒りのオーラを放ちながらカイトに近づいていく。
カイト、俺は何にもフォローできないよ。
「一回地獄をみろぉぉぉぉ!!!」
そう言ってカイトの頭に椅子を振り下ろす。
「イ゛ェアアアアアアアアアアアアアアア!!!・・・あう。」
カイトはというと、その衝撃で床に倒れて気を失った・・・さすがにちょっと気の毒だな。
でも大丈夫だろ、だってカイトほど不死身な男は多分いないしな。
「ごめん、ちょっとこいつのやっていることが許せなくてさ。」
「カイトが迷惑をかけてごめんね・・・何か1つだけ言うこと聞いてあげるよ。」
メイコも心が広いなぁ、俺だったらカイトのこと連れ戻したりしないよ。
メイコがそう言うとその人は何か考え始める、次にあたりを見渡し始めた。
何を考えているんだろうか?変なことを考えていなければいいが・・・。
その人が俺の方を向いた。みるみる顔が赤くなっていく・・・嫌な予感。
「ねぇ!あなたってなんて名前なの!?」
突然話しかけてきたから正直驚いた。嫌な予感が的中ってところか・・・え、名前!?
「レ、レンですけど。」
「私はネル!よろしくね!」
なんだこの宝物を見つけたようなその目は、とにかく名前はネルだな。よし、覚えた。
その隣ではミクとリンが甘えたそうな目でこちらを見てくる。
こらこら、大勢の前で俺のことをそんな目で見るんじゃありません!
「決めた!私ここに住むことにする!」
「へ?」
い、今なんて言った!?確かにこの家にはまだ空き部屋が3つあるが・・・。
「あ、別にいいわよ。まだこの家には空き部屋が3つあるし。」
メイコはOKと平気で許可した。・・・まぁ賑やかになっていいかもな。
「じゃっ、けってーい!ハク、今からアパートの荷物とってこよ!」
「・・・明日でいいと思うよ、もう夜だし。」
「そっか、じゃぁ明日とってこようか。今日はその部屋に寝ていいですか?」
「いいわよ。部屋は2回の奥の方の・・・」
・・・どうやら本当に住むらしい。ミクとリンは表向き喜んで歓迎しているように見えるが、
後ろからのオーラでライバル心を燃やしているのがわかった。何も無ければいいが・・・。
「賑やかになるねレン!」
「あぁ、そうだな・・・。」
リンはというと、俺はリンのものと言わんばかりに腕に抱きついてきている。
「あぁ!ずるい!私も!!!」
ミクのほうもそのリンを見て嫉妬したのかもう片方の手に抱きついてきた。
・・・だから大勢の前でそんなことをするんじゃ