1 :
次元:
原作、アニメ、なんでもOK!
職人さんが来てくれたら嬉しい。
需要ある?
<丶`∀´>y─┛~~
3 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 17:34:34 ID:sug0JS0U
ないっぽい
立つたびに落ちる。
こんなに知名度が高いのに。
ないか…すまん、スレ無駄使いだな
緑対赤出たし需要あると思ったんだけどな。
一色まりやとかエレンとかクラリスとか大好きなんだけどな
エロビキニの不二子の男狩り
銭形×まりやが見たい。
やっぱルパンはオタには向かないのか?
気付いたらワンピースも無いもんな。ドラゴンボールも立たないし。
職人も来ないし
不二子は1sが可愛いな。
あとOVAのヤスオ、ユキコは初代のルパンと不二子の声優ネタだよな?
11 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:18:54 ID:vR0qvr9f
女目線で、次元や五ェ門とHできるやつ書いて欲しい
ルパン×クラリスがみたいな。今週カリ城だし。
そういや今週カリオストロだね。
クラリスのアナルをルパンが犯すのが見たい。
たまにゃ風魔一族とか流せばいいのに。
>>14 風魔の時声優変えたのは何でだろな。
山田氏スタッフにかなり怒ったらしいよ。
2、3回見たら違和感無いけどね。塩沢って亡くなったんだよな?
塩沢さんはお亡くなりになってますよ
やっぱゴエは井上さんだろ
でも1sは大塚周夫だよ。
一番しっくりくるのは井上さんだけどね
今日カリ城だな。
20 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 22:58:03 ID:1pPPkhLQ
ルパン×クラリス読みてーな
同じくルパン×クラリスに一票
そういえば以前クラリスのエロ同人誌あったな
おお!同志たち!
てか次元と五ェ門クラリスに惚れたよなあれww
同じくクラリス×ルパン希望
>>15 やっぱり、声優の高齢化問題じゃない?
そろそろ銭形警部とフジコは限界な気がする。
「ああっ、おじさま!一緒にイキたい!!」
こんなのですか?
分かりませぬorz
クラリス×ルパン
マダー?
俺は銭型×まりや、五ェ門×紫、ルパン×クラリスかエレン
が見たいかな。
まりやは俺も好きだ。
不二子は人気薄だな
「ごえもん」の名前をどう表記すればいいのかいまだに分からん。
>>31 五右ェ門と思う
てか緑対赤の最後がルパンなのかヤスオなのかわからん。
あれ駄作だな。最後のがヤスオだとしたら次元がなんでルパン以外と組むんだ?
33 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 09:23:44 ID:Gi9QcACn
不二子の神作品があったが、あの作家さんは今いづこ?
35 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 11:20:57 ID:9rDpzKx6
不二子が少年に延々とやられ続ける話だけど、長編でも読者を飽きさせない文書力は素晴らしかった。
ミスターX×不二子もしくはミスターXヤスミン王女がいいな
美女を拘束してくすぐり攻めに触手プレイにとやりたい放題
37 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:26:40 ID:U169zqE/
「・・・くそう、一足遅かったか。ルパンめまんまと盗みおって」
「いいえ、あの方は何も盗んではいきませんでした」
「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました」
「?」
「あなたの処女です!」
文才無いですがルパン×エレンで考え中
それまでこのスレが落ちませんように…ナムナム
銭さん×まりやが読みたい
保守
保守
ルパン×ジャスミン局長
投下&TVSPまで保守
保守
保守
47 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 21:59:33 ID:QD9DYohr
保守ゥ
ユキコは俺の嫁
てか素直にあんな彼女がいたら大切にしたい
五右ヱ門でエロとかいうと某ハーレム中心ノベルみたく、あれよあれよという間になし崩し的に食われるようなイメージがする。
燃えよ斬鉄剣の桔梗可愛いのに
裏切りものだもんなぁ…
ルパン×ポイズン・ソフィキボンヌ
保守アゲ
保守
保守
保守サゲ
ゴエモンって童貞なんだろうか・・・
バランスを考えれば一人ぐらい未経験な人間がいたほうがいい。
あくまで女グループでの場合だが。
ほ
59 :
sage:2008/05/29(木) 02:12:06 ID:dRJjuR7O
「某は女人にうつつを抜かしている暇などないのである!」
「な、何をする!そのような破廉恥な真似を!!」
「や、やめぬか!!」
「っ…!!」
ゴエモンの童貞は不二子が奪うに一票
>>60 妄想力はあるが文才はないのだ。
ゴエ→若かりし頃に年上の妖艶な美女に筆おろし。
次元→利用しようと近付いて来た女スパイをその卓越したテクニックでもって逆に骨抜きに。
ルパン→不二子と色々試す。
とっつぁん→は別にいいや。
こんな感じで誰か書いてくれないかなー。
>>62さんのアイデアから次元×女スパイでエロ。
最後までやらないしエロ以外が長いです。
よろしければお付き合いください。
街灯が、夜霧にぽうと光を放ち、運河に小さな火を落とす。
ロンドンの霧深い夜、寂しい路地裏を咥え煙草で歩き出す黒服
の男の後ろには、小さな足音が響いていた。
ともすれば見落としそうになる、かすかな息遣いを背後から感
じたのか、黒服の男は一度振り返り、癖の強い英語で叫んだ。
「おい、そろそろ出てきちゃどうだ?」
霧でしなびた煙草の火は弱く、漂う紫煙は男の周囲に纏わりつ
いて、苦い香りをふりまいた。
思い切り煙を吸い込んで、ホルスターに手を掛けながら黒服の
男――次元大介は煙草を放り投げ、トレードマークの帽子に手
を掛ける。
未だ反応のない、こちらを伺う影を警戒するように気を張り詰
め、マグナムを指先で撫でた。
「おいおい、深夜の逢引のお誘いにしちゃ殺気立ちすぎだろう
よ」
恐らく相手にはわからない、日本語でそう呟きながら、次元は
目を瞑る。
どうにも隠し切れていない殺気といい、未熟な尾行術といい、
間違いなく相手は素人だ。仮にプロだったとしても駆け出しも
駆け出しだろう。
思案しつつも、威嚇とばかりにホルスターから拳銃を抜き去る
と、物陰から微かに息を呑む音が聞えた。
「とっとと出てこいや。深窓のご令嬢でもあるまいし、勿体つ
けるようなガラでもねぇだ
ろう」
「……ミスター、失礼を。少しお話があるのです」
イライラと引き金に手を掛けようとした途端、路地裏に美しい
声が響いた。
物陰から顔を出したのは、意外にも若い女で、陰りのある美貌
が夜霧に霞んで美しかった。
きらきらと微かに光を反射するブロンドを肩の辺りで切りそろ
え、理知的な印象を受けるアイスブルーの瞳は次元を見据えて
いる。
相棒の女好きなら、涎を垂らして喜んだことだろう、と内心女
への賛辞を呟きながら、次元は警戒を緩めなかった。
いかに格下の相手とはいえ、油断は即、死を招く。特に彼らの
生きる世界では。
「あなたに依頼があるのです。実力を確かめさせていただく為
とはいえ、失礼をいたしました。お詫びを申し上げます」
「……ほう? まあ、口上はいいさ。どういうつもりで俺の尻
を追っかけ回してたのか、聞きたいのはそこんとこだ。依頼っ
てのはどの筋からだい?」
マッチで火をつけた煙草を咥え、再び煙を吐き出す次元は、女
を見据える。
「私の組織からの依頼です。内容は大統領の暗殺。報酬は……
」
「断る。俺ァ、もう殺しは廃業したんだ」
手にしたトランクを差し出そうとする女を押し止めて、次元は
ため息をついた。
このところ離れていた裏稼業の、それも昔の稼業からの依頼に
、軽い頭痛を覚える。
あまり良い思い出のない、昔の仕事のアレコレが脳内を駆け巡
り、次元の気分は地獄の釜底よりも下になった。
「組織は、あなたの個人的な事情には関与しません。ただ依頼
を受けていただければ良いのです。……断らないほうがいいで
すよ?」
「……試しに聞くが、断るとどうなんだ?」
「あなたの大事な方々が、少々危険な目にあってしまうかもし
れません」
胡乱な眼差しを向けた次元に、女は薄い唇を吊り上げて酷薄な
笑みを浮かべた。
しょっちゅう危険な目にあっている身内が、この女の組織程度
でどうにかなるとはとうてい思えない。
顎鬚を撫でながら、くつくつと喉を鳴らす次元を、女は不信そ
うに見つめた。
「何がおかしいのですか?」
「いや、世界中のどこでも悪党の口上ってのは変わらねえもん
だと思ってね」
「……ミスター、私はふざけているわけではありません!」
からかうように笑った次元に、女は怒りも顕わに詰め寄ってく
る。
毛を逆立てた猫のような女の行動に、一抹の違和感を抱きなが
ら、次元は軽く両手をあげる。
おーこわ、と日本語で呟くと、女は理解できないらしく優美な
曲線を描く眉を顰めた。
「組織は、恐ろしいところです。お早く、賢明な決断をお願い
します」
「ふぅん……なあ、アンタ、実はその”組織”とやらのメンバ
ーじゃねえだろ?」
近づいた女の首筋に手を当て、発信機と盗聴器を握りつぶした
あと、次元は耳元で囁く。
路地裏を彷徨っていたころから、女の未熟な殺気に紛れて、熟
練した使い手らしい複数の気配が見え隠れしていた。
今までの会話からみて、到底極悪非道な悪の組織の構成員とは
思えない女の言動と、彼女を尾行する者たちの動向から見て、
どうやら女は潜入スパイかそれに準じる存在のようである。
次元はそんな風に考えながら、女を覆い隠すようにして路地裏
の壁に片手をついた。
「……ミスター、あなた何を!」
するつもり、という女の声を遮るように、次元の拳銃が火を噴
いた。
夜のしじまに四発の銃声が響き渡り、彼らを取り囲んでいた黒
衣の尾行者は絶命の呻きをあげて倒れふす。
顔を青くして震えている女を宥めるように、銃口から立ち上る
煙を息で払いつつ、次元は彼女の頭に手を乗せた。
「女一人に、ずいぶんご大層な監視体制ときたもんだ。そんな
見大物には見えねえがな、アンタ?」
「……そうね、ミスター。組織の言っていた通りの凄腕ね、あ
なた」
「世辞はいらねえよ。とりあえず、無関係な俺を巻き込んでく
れたんだから、話のさわりぐれえは聞かせてくれ」
うっとりと目を細める女の、しどけない媚態を、帽子のつばを
下げてやり過ごした次元は、唇を尖らせて拗ねたように言う。
少年めいたその仕草に、女はくすくすと笑って口元に白い手袋
をはめた手を当てる。
豪奢な毛皮を着込んだ女の姿は、場末の路地裏には場違いすぎ
て、どこか滑稽ですらあった。
「この先に、馴染みの店があるわ。一杯いかがかしら? お礼
とお詫びと、状況説明に」
「ああ。……それはいいな。ウォッカがあればもっといい」
「イメージ通りにハードボイルドね、ミスター」
スーツの襟元を緩めて、次元は女の足に合わせて歩き出す。
コツコツとヒールを鳴らす女の横顔は、次元の言葉にくすりと
歪んで、赤い唇が美しい狐を描いた。
「ミスターはやめてくれ。次元だ。ダイスケ・ジゲン。好きに
呼んでくれ」
「あら……自己紹介もまだだったのね、私たち。失礼、ジゲン
。私はアナスタシア。ナタ
ーシャでもナタリーでも好きに呼んでちょうだい」
驚いたように目を瞠った女――アナスタシアはね悪戯に片眉を
吊り上げて次元をふり仰いだ。
咥え煙草を燻らす次元は、女の顔を見つめると、ふと思いつい
たように尋ねる。
「いい名前だな、アナスタシア。ロシアの生まれか?」
「ええ。そんな大層な生まれではないけれどね。極寒の地で震
えながらお腹を空かせてたものよ」
「お姫さまみてえな、別嬪だがな」
アナスタシア――ロシア皇女の名前をもつ女は、皮肉げに笑っ
て幼い頃の自分の境遇を語ったが、続いた次元の言葉に頬を赤
らめた。
何でもないことのように、煙草の煙を吐き出す次元の横顔を盗
み見て、アナスタシアはため息をつく。
「あなた……資料にはプレイボーイだと書いてあったけど、本
当なのね。とてもそんなかんじはしなかったのに」
「そりゃデタラメだろう。相棒の方はけっこうな遊び人だが、
俺ァ、至極真面目だ」
肩を竦めて、次元を詰るアナスタシアに、軽いウィンクを飛ば
して彼は悪戯に唇を歪めた。
本当に真面目な男はそんなことを言わないものよ、と口にしか
けたアナスタシアは、その言葉を飲み込む。
どう言ったところで、この男にそれを自覚させるのは不可能な
気がしたのだ。
「あの店よ」
「おう。ロンドンの霧は冷えるな。早いところ一杯やってあっ
たまりてえ」
アナスタシアが、頭痛をこらえて馴染みの店の看板を指差すと
、次元は両手を擦り合わせて呟いた。
彼の口元に咥えられて漂う煙草の煙が、アナスタシアを取り巻
いていくような感覚に襲われ、彼女は幾らか早足に店へと向か
った。
***
店の薄暗い照明は、淡い橙色に夜を照らし出し、その微かな明
かりの中では隣にいる人間の指先さえ曖昧に煙る。
たち昇る紫煙を弾く次元の指先を確認できないアナスタシアは
、どことなく不安に襲われながらグラスを傾けた。
とろりとした飴色の液体は、口元から胃に滑り落ち、全身を一
気に火照らせる。
片手でグラスを暖め、手首を使って液体を回すと、なんともい
えない芳香が鼻腔をくすぐる。
ようやく人心地ついたアナスタシアと次元は、しばし好きに酒
に興じていたが、やがて同時に口を開いた。
「あの、」
「なあ、」
ぴったりと互いの声が重なったことに、戸惑った二人は互いを
探るように見つめる。
視線でアナスタシアを促した次元に、微かに頷いてアナスタシ
アはぽつりと語り始めた。
「私が、組織に入ったのは、敵討ちのためなのよ。私の大事な
兄はヤツらに殺された。まだ大学を出たばかりだったのに。こ
れから山ほど楽しい出来事があったはずなのに。失意の底に落
ち込んでいたときに、声を掛けてきたのが今私が所属している
警察組織だったわ。
彼らは公にはできないことを請け負う公的機関だと教えられた
。私は志願して今回の任務についたんだけど……失敗しちゃっ
たわね。兄の敵討ちはできそうにないわ」
一気に語り終え、酒を煽ったアナスタシアの、空になったグラ
スに酒を注ぎ足しながら、次元は顎鬚を撫でた。
行儀悪くテーブルに足を乗せ、グラスを傾ける仕草は、彼以外
の人間がやれば不愉快の極みだろうが、次元がやると不思議と
決まって見える。
「そら、ご愁傷様、だな」
相棒の大泥棒が聞いたら、お前は冷たい、と駄々をこねて詰り
そうな台詞を、紫煙とともに吐き出すと、次元はそれきり黙り
こんだ。
アナスタシアは、そんな次元に軽い感謝の眼差しを送る。
彼女自身、根掘り葉掘り聞かれたり、変に同情を受けるのには
飽き飽きしていたのだ。
下手な慰めもせず、何も聞かないでくれる次元の心遣いが彼女
には嬉しかった。
「ふふ。全くだわ。ところで、ジゲン。今夜はお暇?」
「どういう意味かによるなァ」
「そのままの意味よ。今夜は冷えるわ」
くすくすと笑ったアナスタシアは、毛皮を脱いだ下に着込んで
いた襟ぐりの大きく開いたスーツの胸の前で腕を組む。
若草色のスーツに皺がより、肉感的な白い胸元が魅惑的に揺れ
た。
「……他当たってくれ。忘れたいことがある女を抱くのは好き
じゃねえんだ。最中に他のこと考えてる女ってのはどうもな」
「あなたが、他のことを考えられなくしてくれればいいのよ」
次元の断りに、アナスタシアは挑戦的に目を光らせて唇を舐め
上げた。
猫のように、舌で赤い唇をなぞる仕草はどこか扇情的で、ぞく
りとする流し目は水分を含んで揺れる。
女の媚態にぞわぞわと体が総毛立つのを感じながら、次元は煙
を吐き出してにやりと笑う。
「おもしれえ」
挑戦を受けるように、楽しげに笑った次元の様子を見て、女は
懐から鍵を取り出した。
「二階が宿になってるのよ、ここ。もっとも、常連以外は知ら
ないけどね」
「そりゃまた、手回しのいいことで」
連れたってテーブルを立ち上がり、次元はアナスタシアの手を
引いて階段を上がる。
途中、目を伏せた彼女の額に軽くキスを落とすと、受け取った
鍵の部屋番号を探し始めた。
***
ぎしり、と硬いスプリングのベッドが揺れ、女の白いからだが
そこに横たわる。
次元がその裸身に手を伸ばすと、女の閉じられた瞼がひくりと
動き、睫毛がかすかに揺れた。
宥めるように口づけを落とすと、次元の舌の動きに合わせるよ
うに、アナスタシアは懸命にその舌を動かした。
拙い口づけに苦笑しながら、次元は白く豊かな乳房を愛撫する
。
かすかに尖りはじめた頂点を指先で柔らかくつつき、緩くつま
むと、アナスタシアの体はびくびくと跳ねた。
「……んっ……あ……あぁっ……あは……んぅっ……」
深い口づけの合間にため息のように喘ぐ、彼女の官能を優しく
高めるように、次元の指は繊細に女の体を這い回る。
白い双丘のふくらみを優しく包み込み、臍のくぼみを辿って太
ももを撫で上げると、白い内腿がひくりと引き攣った。
「あっ……んんっ……んっ……んふぅっ……はぅ……」
自分から誘ったわりに、どうにも物慣れていない女の仕草に、
少しだけ愛しさを覚えながら次元は女の下半身の茂みへと手を
伸ばす。
指先でこじ開けた秘裂は、しとどに湿っていて、次元の指を抵
抗なく飲み込んでいく。
熱くぬかるんだ内壁をすりあげるように、指を小刻みに動かす
と、アナスタシアは次元の肩にしがみついて甲高い声を上げた
。
「やぁぁっ! あぅっ! はぁあっ! ……だめっ! あはぁ
っ!」
かくかくと首を振りながら、きらめくブロンドを安いシーツに
こすり付けてアナスタシアは喘ぐ。
彼女の体を組み敷いて見下ろしながら、その様子を楽しげに見
守っていた次元は、アナスタシアの内部を苛む指を増やす。
質量を増した異物の侵入に、ゆるく腰をうねらせて逃げをうつ
アナスタシアを押さえつけ、次元はその乳房に吸い付いた。
「ひゃあぅっ! あああっ! だめえっ! おかしくぅっ!
おかしくなっちゃうっ!」
絶叫とともに気を遣ったアナスタシアは、荒い息を吐きながら
尚余裕を見せる男を睨んだ。
興奮にきらきらと涙が煌めき、赤く染まった目元はなんとも男
の劣情をそそる。
本人が望んでいない効果をもったアナスタシアの流し目は、次
元の下半身に明確な質量の増大をもたらした。
「さて、そろそろいいか?」
「……え、ええ。いつでもどうぞ」
ズボンのベルトを緩めはじめた次元に気付き、アナスタシアは
赤面する。
自分ひとりが裸になり喘がされていたのだと思うと、なんとは
なしに気恥ずかしく彼女はシーツを掴んで身じろぎをした。
「じゃあ……入れるぞ?」
すっかりと勃ちあがった自身を扱き上げながら、次元は口笛で
も吹きそうなほど楽しげに尋ねた。
その手を抑えて、アナスタシアはそれに口を寄せる。
「おいおい、どうしたんだ?」
「私にも、させてちょうだい」
鈴口に滲んだ、透明な粘液を舐め上げて、小さく呟いたアナス
タシアは、次元を見上げた。
潤んだ視線にほだされたかのように、次元はベッドに転がる。
先ほどまでとは攻守の逆転した体勢になった2人の影は、部屋
の微かな明かりに一つになった。
「ん……んぅっ……んはぁっ……」
亀頭を熱心に吸い上げ、裏筋に舌を這わせる、ぎこちないなが
らも丁寧な愛撫に、次元は外見では余裕を保ちながらも確実に
追い詰められていく。
「むぅうっ……んぐっ……んむぅっ……んんんっ……」
喉の奥まで、苦しげに次元のモノを飲み込み、必死に奉仕する
姿は、健気ですらあった。
第一印象よりも格段に幼くなったアナスタシアの、手触りのよ
い金色の髪を撫で上げると、次元も自ら腰を動かして彼女の口
腔を犯した。
口の中で暴れるソレに、アナスタシアは切なげに眉を寄せなが
ら、ぎこちなく舌を這わす。どくどくと脈打つ熱い欲望は、彼
女の口内で質量を増していった。
「……だすぞ」
「えっ!? んむぅうぅぅぅっ!」
突然、静かに頭を抑えられたアナスタシアは、次の瞬間、口の
中に広がった生暖かい粘液の生臭さに、抗議の声をあげた。
べっとりと喉の奥にからみつく、独特の苦味が鼻腔に広がる。
次元はそんな彼女に、サイドテーブルに置いたままのウォッカ
のグラスを手渡した。
「けほっ……ひどいわ」
「気持ちよかったぜ、お嬢さん。でもまあ、あんまりこういう
真似はしないほうがいいな」
「…………どういうこと?」
咳き込みながらも、なんとかグラスを煽り涙目で抗議したアナ
スタシアに、次元は苦笑した。
テーブルに放り出してあった煙草とマッチを拾い上げ、火をつ
けて煙を吸い込む。
訝しげにこちらを見つめるアナスタシアの頭を撫でながら、次
元は囁いた。
「発育はいいが、未成年だろ、アンタ。誰彼かまわずこういう
真似してると取り返しのつかねえことになる。気をつけな、ア
ナスタシア」
「……十八よ。……いつから気付いてたの?」
「ベッドに入ったあたりからだな。たいしたもんだ。それ以外
じゃてっきり二十歳は越えてるもんだと思ってた」
くすくすと笑いながら、脱ぎ捨てていた帽子を再びかぶった次
元は煙草の灰を弾き落とす。
唇を噛んで、そのからかいを含む笑みを聞いていたアナスタシ
アは、次元の胸元にすがりついた。
「駄目なの? 私じゃ、だめ?」
「あのなあ……初めての男ってのはもちっと慎重に選ぶもんだ
。俺みたいな男にアンタの大事な操、捧げてどうする」
「……わ、たし……殺されるわ……きっと殺される」
アナスタシアを押し止めた次元は、がくがくと震えはじめた彼
女を不信そうに見つめる。
尋常ではない怯えように、眉を顰めながら、その白い肩を抱く
と、少女の目には涙が溜まっていた。
「どういうこった」
「……わたし、本当は組織の人間なの。警察なんかじゃない。
兄も殺されてはいない。あいつらに捕まっているのは事実だけ
ど。それに、あなたに殺された人たちも、本当は私の警護も兼
ねてたの……嘘だらけね。ごめんなさい」
「今更、怒る気にもならんさ。事情だけでも話してみろ」
涙を溜める少女の頭を撫でて、次元は優しく囁く。
その胸板にすがりつくようにして、アナスタシアは涙を含んだ
震える声でぽつりぽつりと語り出した。
「……わたしの組織は、犯罪者のDNAを採取して、”より完璧
な犯罪者”を作り上げることを目的にした組織なの。つまりは
完全犯罪を目指しているわけね」
「そりゃまた、ご大層な研究だな」
「わたしの兄は、DNA研究でちょっとした功績をあげてしまっ
たせいで奴等に目をつけられてしまったの。大学を卒業したと
同時に拉致されて、監禁されたまま、研究を続けさせられてい
るわ」
兄を探しているうちに自身も組織へと取り込まれ、”犯罪者のDNA
”の採取を任されたアナスタシアは、今日がその初仕事だった
らしい。
なるほど、あの黒づくめ達は護衛兼監視だったわけか、と納得
しながら、次元は興奮が昂ぶったらしく泣き出したアナスタシ
アの髪を撫で付ける。
年頃の娘にえげつない真似するもんだ、と内心不快に思ったが
、それをこの場で出してどうなるものでもない。
「んで、俺のDNAの採取に来たわけか」
「ええ。……本当にごめんなさい」
「……気にすんな。それより、その組織とやらのアジトはどこ
にあるか教えてもらえるか?」
悄然と頭を下げる少女に、口元をへの字に曲げながら次元は尋
ねた。
言葉の意味を図りかねて首を傾げる少女の頭をぽんぽんと叩き
、次元はアナスタシアの組織が擁する秘密研究機関の作りを聞
き出した。
***
「じゃ、兄弟仲良くな」
「アナスタシアちゃん、今度はおじさんとデェトしようね?」
「……達者で」
いつものようにいつものごとく、一味を巻き込んでアナスタシ
アの組織を壊滅に追い込んだ後。
彼女と面差しの良く似た線の細い青年と、アナスタシアを引き
合わせると、二人は泣きな
がら抱き合い始めた。
それを眺めながら、てんでバラバラに三人が声をかけると、ア
ナスタシアは頬を染めて頷く。
可愛らしい仕草に、ルパンは頬に手を当てて身をくねらせてい
る。
そんな彼に拳骨を見舞いながら、次元もまた帽子の横で軽く手
を振った。
「……ジゲン!」
「なんだオイ、俺っちのけ者かよ」
「うっせえぞ、ルパン。ちっと黙って向こういっとけ」
名指しで指名された次元にやっかみの視線を送るルパンを五右
衛門に押し付け、駆け寄るアナスタシアに視線を合わせる。
初めて会った夜の、きつい化粧と派手な衣服を取り払った少女
は、妖艶さこそ失っていたが、陽の光の中でも文句なく美しか
った。
「ジゲン、ほんとうにありがとう」
「ただの気まぐれだ。気にすることはねえさ」
「…………私が二十歳になったら、あの夜の続きをしてくれる
?」
手を振ってアナスタシアの礼をやり過ごしたジゲンは、その言
葉に噴出しそうになるのを堪えて、必死に煙草の煙を吐き出し
た。
ふざけているようには見えない、真摯な眼差しでこちらを見つ
める少女に苦笑する。
「言っただろ、悪い男にゃ引っかからないようにしろって」
「ジゲンは悪い男じゃないわ」
「俺ァ、悪人なんだよ、アナスタシア」
押し問答を繰り返すうち、どうにも我慢の限界に達したらしい
アナスタシアが次元の首にしがみつく。
無理やり唇を塞いで、拙い舌の動きで次元の口内を愛撫した。
「……ふぅっ……予約よ、ジゲン」
「二年後の、かよ……まったくなあ」
満足そうに笑って背を向けたアナスタシアの背後で、次元は苦
笑いを浮かべて帽子のつばをおさえた。
漂う風が、指先に挟まれた煙草の煙を運んでいく。
それはまるで次元の代わりにアナスタシアを追いかけるように
、彼女の後姿へと伸びていった。
以上です。お付き合いありがとうございました。
改行おかしいのは仕様だと見逃してやってください。
>>63 GJ!
そこで止めるとこが、すげー次元らしくて良かった
いいねえ。
次元はこういうの似合うな。
GJ!こいつぁすげぇや
また
>>62さんのアイデアから
ルパン×不二子でエロ。
色々試せさせるには筆力が至りませんでした。
よろしければお付き合いください。
前触れもなく、ふらりと不二子はルパンのアジトに訪れた。
いつものように見事なボディラインを強調する、セクシーな衣
服を身に纏った不二子はその日も相変わらずゴージャスな美女
ぶりを振りまいている。
味気ないアジトの空気を一瞬にして変えるような、匂い立つ色
香を振りまいて不二子はルパンを流し目で見つめた。
分りやすい媚態ですら、騙されずにはいられない女の色気にく
らくらと当てられながら、ルパンはウィスキーをグラスに注い
だ。
透明な氷が溶け、からりと涼やかな音を立てる。
二つのグラスをテーブルに置くと、ソファに寝そべっている不
二子に一つを渡し、自分のグラスを掲げた。
「ほいじゃま、乾杯、といきましょーかね」
「何に乾杯するの? ルパン」
へらりと笑ったルパンに、不二子は面白そうに唇を吊り上げて
問いかける。
「そりゃまあ、不二子ちゃんの美しさに?」
「……ふぅん。まあいいわ」
ルパンの答えに、唇を尖らせた不二子は受け取ったグラスをル
パンの手の中のグラスにぶつける。
かしゃんとガラスの擦れあう音をさせて、二つのグラスが重な
り、離れた。
「あーいかわらず、美人だねえ、不二子ちゃんは」
「よく言われるわ。それよりルパン、お願いがあるんだけど」
「またろくでもないお願いなんだろねえ」
2人掛けのソファに座ったルパンにしなだれかるようにして、
不二子は彼の耳元に熱い吐息を吹きかける。
それに鼻の下を伸ばしながらも、ルパンは眉を下げてグラスを
煽った。
この女が自分にこんなふうに近づいてくるときは、たいてい碌
な事にならない。
そもそも、大抵のことなら自分ひとりでなんとかしてしまう女
なのだ、不二子という女は。
そんな女がわざわざ自分を頼ってくるのだから、それはもう厄
介な仕事に違いない。
頭では分っているというのに、ルパンの身体は正直だ。
腕に触れる不二子の柔らかく豊かな胸と、腿にかけられた細い
指、そして耳元に近づけられた唇。
その全てに全身が興奮している。
(男ってのは、どうしようもねえなあ、まったく)
自分の理性などはなから信じていないルパンだが、それでも自
分の単純さに呆れながら、こちらを見つめる不二子の額を指で
つついた。
「なーに企んでるのかな? 不二子ちゅわんは?」
「いやあね、そんなんじゃないわよ」
眉を顰めた不二子が、ルパンを睨むようにしてそう囁く。
しかし、その殊勝な言葉とは裏腹に、彼女の目はルパンの推測
が正しいことを物語っていた。
「どうだかねえ。……ところで、不二子。俺たちそろそろ次の
ステップに進んでもいい頃だと思うぜ?」
「なにが、ところで、よ! ぜんぜん関係ないじゃない」
ため息をついて、ルパンは首を振ったが、次の瞬間不二子の首
を掻き抱くようにして彼女に襲い掛かった。
それを両手でおし止めながら、不二子は不満そうに頬を膨らま
せる。
「イチチ……お前よお、それはあんまり酷いだろうよ。俺らの
付き合い、どんくらいになると思ってんだ?」
「忘れたわ、そんなこと」
「なあ、不二子」
つんと頤をそらせる不二子の肩を抱き、ルパンは彼女の目を覗
き込むようにして囁きかけた。
普段のふざけた彼とは違う、真剣な眼差しに不二子は言葉に詰
まり、ルパンから目をそらす。
「俺ァね、ぶっちゃけた話お前が好きなのよ。惚れてんの。だ
から抱きたいの。ヤリたいの。そーれーをーさー、お前ときた
ら毎回弄んでくれちゃってまあ。男の純情踏みにじるのもいい
加減にしてくれや」
「やらせろやらせろって、それで純情もないもんだわ」
掻き口説くルパンを冷たく切り捨てた不二子は、ルパンの手か
ら逃れようともがき始めた。
それを更に強く抱きしめて封じ込め、ルパンは彼女の耳元に囁
く。
「花でも抱えてデートに誘えって? 俺とお前の仲で、そりゃ
違うだろ。大体、なんべんもやっただろうが、そんなん」
「…………そりゃ、そうだけど」
ルパンの言葉に、力を抜いた不二子の服を、ルパンは器用に剥
いでいく。
世紀の大泥棒らしく、目にも止まらない早業で不二子の白い裸
体はあっさりと外気に晒された。
「だろ? だろ? ほんじゃま、いっただきまーす!」
「ル・パ・ン!」
頼りない下着一枚になった不二子に圧し掛かったルパンは、抵
抗の意欲をなくした彼女の身体を一気に押し開く。
情緒も遠慮もないやり方に、不二子は怒気の混じった声をあげ
た。
手にかけた下着から覗く、茂みに指を這わせながらルパンは怒
りに顔を歪めた不二子の唇に顔を近づけた。
「じょーだんよ、じょーだん。ちゃあんと、気持ちよくするか
らさー」
「………んっ……もう、馬鹿ね……あんっ……」
唇を合わせて不二子の甘い舌を吸い上げ、にやりと笑ったルパ
ンに、不二子の身体からは再び力が抜けていく。
毒気を抜かれたようにかすかに笑った不二子は、艶やかな髪を
ふってルパンを詰った。
「不二子の身体は、白くて甘くて、お菓子みたいだねえ」
「んんっ……あ、あ、ルパン……そこっ……は、ああ、んっ…
…」
白くくびれた腰を片手で抑え、開いた脚の間膝をついたルパン
は、不二子の白い胸に吸い付き、ぴちやぴちゃと音をさせて舐
め上げる。
甘い刺激に、不二子の口からはしどけない喘ぎが零れ、白い裸
身はゆるくうねった。
ソファの上に横たえられた不二子は、ルパンの首に手を回し、
しがみつくようにして快感を強請る。
「あ、あ、ああっ! ルパ、ンっ……いい、そこぉっ……」
「きーもちよさそーだね、不二子。俺にもしてくんない?」
充血して硬く尖った乳首を押し潰しながら、ルパンは不二子の
茂みへと指を這わせ、しっとりと潤ったそこに押し入れる。
熱くきつく指を締め上げる、ひくつく内壁の感触にルパンの背
筋に興奮が走りぬけた。
荒く息を吐きながら問いかけたルパンの言葉に、うっとりと目
を閉じて彼の愛撫に身を任せていた不二子はその目を開けた。
かすかに潤んだ猫のような瞳が悪戯に光、唾液で濡れた唇を吊
り上げて、不二子は囁く。
「いいわよ、ルパン。横になって」
「積極的ィな不二子ちゃんって素敵だなあ」
「馬鹿いわないの。あなたもするのよ」
横になったルパンの上に跨った不二子は、白く長い足をルパン
の頭の上に伸ばし、彼の眼前に潤んだ秘部を見せつけるように
して腰を揺らした。
その魅惑的な光景に、ルパンは口笛を吹きそうになるのを堪え
る。
その間にも、不二子はルパンのズボンの前を寛げ、すっかりと
張り詰めた幹に指を絡め、とろりと透明な粘液を零す亀頭へと
その唇を寄せた。
「うおっ……お上手ね、不二子ちゃんたら」
「もう、ルパン。いい加減にしないと怒るわよ」
その技巧に思わず漏らした言葉に、不二子はルパンを振り返っ
て拗ねたように唇を尖らせる。
何か話すと逆効果にしかならないと気付いたルパンは、それに
答えずに眼前に揺れる不二子の秘所へと指を這わせ、唇を寄せ
た。
その刺激に不二子の腰が揺れ、刺激的な光景を更に淫らなもの
にする。
「んぅっ……んくっ……んむぅっ……んんっ……」
お返しとばかりに不二子は舌を這わせていた亀頭から幹までを
咥え込み、口腔で激しく攻め立てる。
じゅるじゅると卑猥な音をたてて吸い上げ、舌で敏感な亀頭周
りをぐるりと舐め上げられると、ルパンの腰がかすかに浮いた。
それに気を良くして、さらに激しく口内での愛撫を続ける不二
子に負けじとルパンも彼女の秘裂に舌を寄せ、ぷっくりと膨ら
んだ肉の芽を指で摘む。
「んふぅっ……んんんんっ……んぁっ……んんっ……」
細い腰を跳ねさせて、ルパンの愛撫に身体を熱くしながらも不
二子は対抗するようにねっとりと舌で尿道をつつき、指を陰嚢
に這わせてやわやわと刺激した。
その刺激に、射精を促されそうになってルパンは焦りながら不
二子の秘部から口を離した。
「そろそろ、いーんでねーの?」
「んもう……ま、いいわよ。来て、ルパン」
どこまでも情緒のないルパンの言葉に、抗議しようとした不二
子はそれを収める。
実に自分たちらしくていいじゃないか、と唇を吊り上げ、挑発
するようにルパンを流し見ると、彼の上から退いてソファの端
に腰掛ける。
大きく足を開いて見せ付けるようにルパンを誘う不二子の媚態
に、ルパンは生唾を飲み込みながら彼女を押し倒した。
「……ちょっと、乱暴はやめてよね」
「ごめん、不二子。俺、余裕ねえわあ」
へらへらと笑ったルパンは、言葉どおり性急に不二子の身体を
押し開き、唾液と愛液に潤んだ秘所に自身を擦り付けるように
押し付ける。
ぐいと腰を進めると、内部に侵入する熱く大きな質量に、不二
子は小さく息を吐いた。
あまり高級品とはいえないソファがぎしぎしと軋み、2人の体
重を受け止める。
「あっ……いい、るぱ、ぁん……イイっ! そこぉっ!」
乱暴に押し入って、内壁を蹂躙するルパンの欲望の熱に溶かさ
れたように、不二子の声はぐずぐずと蕩けていた。
鼻にかかった甘い声とともに、ルパンの肩に長い爪を食い込ま
せる不二子は、きつく目を瞑って快感を受け止めている。
肩に食い込む爪の痛みに微かに眉を顰めながら、ルパンもまた
自身に絡みつく熱い襞の感触に熱い息を吐いて快感を散らした。
「ふーじこちゃん、愛してるぜえ」
「あ、あ、あっ! あんっ! ほん、とに馬鹿ね……んんっ!
」
ルパンの囁きに、喘ぎながらも途切れ途切れに返す不二子の目
は快感に潤んで揺れる。
仄かに染まった目元は、もしかしたら自分の言葉の所為ではだ
ろうか。
勝手に自分の良い様に結論づけて、ルパンは更に激しく不二子
の内壁をすりあげ、熱くひくつく内奥へと自身をうちつけた。
「あ、ああっ! そこ、そこぉっ! いいのぉっ! もっと、
してぇっ!」
淫らに喘ぐ不二子の桜色の唇からははしたない嬌声がとめどな
く零れ落ちる。
その淫蕩に開かれた口に自らの唇を合わせ、ルパンは彼女の細
い顎を掴んで激しく腰を打ちつけた。
次第に早くなる律動に合わせて、不二子の白く細い腰が踊るよ
うにうねる。
ソファの軋みは悲鳴のように室内に響き、やがて唐突に途絶え
た。
荒い息と、唇を重ね合わせる水音が、静かになったアジトの一
室を支配すると、傾いた陽はその密やかな情事を見通すように
部屋を赤く染め上げた。
***
「じゃ、ルパン。例の件よろしくね」
投げキスとともに去っていく不二子を鼻の下を伸ばしながら見
守る相棒の様子に、次元は眉を顰めて苦言をもらした。
「またあの女にろくでもないモノ強請られたのか? やめとけ
よ。やらずぼったくりってのはあの女のことを言うんだ」
「そーれがねえ……そーでもないみたいかもしれないのよ」
うひひひひ、と不気味に笑うルパンの様子を、不信げに見やる
と、次元はため息とともに煙を吐き出した。
ちりりと焦げた煙草の灰を落としながら、嘆息してにやにや笑
いを消さない相棒の頭をはたいた。
「俺ァ、知らねえぞ。手前で始末つけろよ?」
「あら、あらららら? そう言わないでさあ、次元ちゃんたら
ー」
俺とお前の仲じゃないの、と肩を組むルパンの手を振り払い、
次元はすげなく煙草を投げ捨てる。
新しい箱の封を切り、一本を取り出して火をつけると、陽気な
相棒の顔にめがけて煙を吐き出した。
「どうせギャラも出ねえんだろ? 俺はのらん」
「とっころが! 前払いだったんだよねえ、これが」
身体でだけど、と内心でこっそり呟きながらルパンは次元の目
の前に自身のへそくりを差し出した。
けっこうな額の札束に、ようやく興味を示してくれた相棒に安
堵の息を吐きながら、ルパンは今回のヤマの説明を始める。
「ま、仕方ねえ。やるか!」
「そーこなくっちゃ、じゃ、前祝に乾杯乾杯!」
ウォッカとウィスキーをなみなみと注いだグラスを乱暴に重ね
て乾杯すると、一息に煽る。
二杯目を手酌で注ぎながら、ルパンは不二子との次回の逢瀬に
甘い妄想を巡らせた。
以上です。お付き合いありがとうございました。
GJ!!!
ルパンぽくていい!
次は是非ゴエも頼みます!
ルパンが不二子とやれるなんて…!
最後まで夢オチを疑って読んでしまった
ルパンおめ!
文章もうまいしキャラもらしくて素晴らしかったです
次回作期待してます
GJ!
やらずぼったくりに笑いましたw
GJです!
盛り上がってきましたね。
横入りする形になりますが、
私にも書かせてくださいな。
ルパン×クラリスで。
↓
カリオストロ公国 クラリス公女 ご成婚近し
お相手は ○○王国 ○○公爵
読者もご記憶であろう。数年前、公女と、カリオストロ伯爵との結婚は、
悲劇に終わった。婚礼の当夜、公女の誘拐を企んだ、怪盗ルパン三世が、
そこまで読んで、俺は、新聞を床に投げ捨てた。
きしむベッドから体を起こし、風にガタガタと鳴る窓を見る。
汚れたガラス越しの、汚れた景色が、今日も雨に震えている。
クラリスが結婚、か。
誰に聞かせるともなく、呟く。
「大きくなりやがって・・・・・・」
あの夜、時計塔の上。
俺をかばって、伯爵の腕にしがみついたクラリス。
クラリスが、伯爵に蹴り落とされたのを見て、俺は夢中で飛びつき、
しっかりと両腕に抱きとめると、頭から湖水に突っ込んだ。
水の冷たさに、心臓が止まりそうだった。
息も苦しくなってくる。
水の流れが速い。
意識のないクラリスを抱きしめる腕に、力がこもる。
その時だった、クラリスの体温を感じたのは。
華奢な体を包んだ、純白の婚礼衣裳を通して、伝わってくる温かさ。
小ぶりな胸の下から、聞こえてくる心臓の鼓動。
細い腰が、奔流に折られまいとするように、俺の腰にくっついてくる。
すらりと伸びた脚が、纏わりつく薄布を厭うように、俺の脚に絡みつく。
クラリスの小さな唇から、空気の泡がこぼれた。
わずかに残っていた自分の息を、クラリスの口に吹き込む。
そして、鼻をくすぐるクラリスの髪、その香りを嗅いだ気がして、
気がつけば、俺はクラリスと二人、岸に打ち上げられていた。
あの時の、水の中の感触を、俺の手が、脚が、唇が覚えている。
そのせいかもしれない。
朝になって、クラリスに別れを告げる時、体が震えたのも、
この胸に飛び込んできたクラリスを、抱きしめてやれなかったのも。
まったく、何てこった。
苦笑いして、煙草に火をつける。
いい年して、情けないにも程がある。
ぽわッ、と煙を吐く。
煙の輪が、天井の雨漏りの染みに、吸い込まれていく。
明日は、ご婚礼衣裳の、仮縫いでございますので。
召使は一礼して下がった。
床の中で、静かに目を閉じる。
婚礼衣裳の仮縫い。
前に、そんな言葉を聞いてから、何年になるかしら?
あの日、わたしは、婚礼衣裳のまま、自動車で逃げ出した。
追いかけられて、気を失って、目を覚ました時、
満面の笑みで、わたしの顔を見つめていた、あのかた。
「おじさま・・・・・・」
わたしのために、戦ってくださった。
命がけで、あの日も、北の塔でも、時計塔でも。
今も、瞼の裏に、浮かんでくる。
どこまでも落ちていくと、たくましい両腕が、わたしを抱きとめる。
クラリスは、思わず、頬を赤らめた。
どれぐらい、気を失っていたか、わからないが、
クラリスは、ルパンの腕の中で、夢を見ていた。
北の塔、薄灯り、昼か夜か。
クラリス、ベッドに寝ている。
ルパンの、毛の生えた、大きな手。
「ドロボー、さん?」
ルパンの手、白い脚を這い上がる。
クラリスの碧い瞳に、怯えが走る。
「いやッ、離して」
ルパンの手、裾に触れる。
「怖いか?」
クラリス、ギュッと目を瞑る。
「そう、それでいい、そのまんま・・・・・・」
腰に回った指が、背中を撫で上げて、胸に辿りつく。
あッ、と声を上げそうになる唇を、唇がふさぐ。
修道院の友愛の接吻とは、まるで違っていた。
歯の先を小突く、長い舌が、小さな舌を捉える。
服の上から、胸を包んでいた掌が、ゆっくりと動き出す。
ハッ、と身をすくめた華奢な肩に、手が伸びる。
衣擦れの音に揺らいで、白い胸が露わになる。
その尖端を見つける頃には、ふたりの吐息だけが響いていた。
やがて、滑らかな指が、ざらついたかと思うと、
唇をふさいでいたはずの舌が、移ってきていて、
指のほうは、といえば、腰を伝って、はるか下にいる。
浅ましく乱れた裾に、入り込んできた指が、
下着の上から、脚の奥の、その場所をくすぐる。
呻き声が洩れて、下着を剥ぎ取られても、
いやいや、と首を振る、その顔は火照り、目は潤んで、
指の先が、ゆっくりと、中に入っていって、それから・・・・・・
おじさまは、それまでに知らない息づかいを、わたしに教え、
わたしの体は、おじさまの指と舌にさらされて、柔らかくなり、
まるで炎の走るように、冷たかったところは、熱くなって、
やがて、裂かれるような痛みに、悲鳴をあげたけれども、
どんなに身をよじっても、振りほどけるわけもなくて、
ああ、おじさまは、わたしを女にするだけでなしに、
女になったわたしを、痛みの中に殺してしまうところだった。
「クラリス、泣くんじゃない、クラリス」
わたしの涙も、純潔の証も、シーツに染みて、消え去って、
おじさまの体が、離れてしまっても、わたしの中は、熱い。
・・・・・・熱いのは、わたしの頬だ。
上気した頬を、両手で挟んで、寝返りを打つ。
結婚を間近に控えていながら、あんな夢のことを思い出すなんて!
あんな淫らな夢を見ていたと知ったら、おじさまは、
いえ、わたしの婚約者の公爵は、どんな顔をするかしら?
目を覚ました時、わたしは、おじさまの腕に抱えられていた。
「よォ、立てるか? 見てみな」
湖水の消えたあとに、誇らしげに広がる、ローマの街を見て、
わたしの頭に浮かんだのは、ああ、ローマの淫蕩の宴だった。
おじさまに別れを告げられて、わたしは、その胸に抱きついた。
わたしは、ジャケットの下の、おじさまの肌を、たしかに知っていた。
その後、警部さんが追いかけてきて、わたしに言った。
「奴は、とんでもないものを盗んで行きました」
あなたの心・・・・・・?
おじさまに盗まれる前に、わたしの心は、穢れてしまっていたのに。
<完>
また神が降り立ちなさった
過去何度となくおちてきたルパンスレにまさかの賑わい。
感無量です。
不二子陵辱が見たい。
今回も自慢の美貌を駆使して男を惑わせば簡単な仕事の筈だったが。相手にした組織が悪すぎて捕まってしまい
通常は一回打てば足りる媚薬を相手は峰不二子だから念には念をと通常の倍の量を投与され普通の何十倍にまで上がった感度のもたらす快感に
プロとしての誇りも女としての自尊心もメチャクチャにされ性奴隷に堕ちていくって感じで
女装五右ヱ門の百合調教物なら読みたいというか書いてみたい。
例によって不二子に借りを作ってしまった五右ヱ門。
恩を返すつもりがあるなら仕事を手伝えと言われ、しぶしぶ女装してレズビアンバーに不二子とともに潜入する。
当然バーのマダムにすぐばれてとがめられるが、そのとき不二子の口からとんでもない一言が。
「どうしても女の子として女の子からいじめられたいって言うからつれてきたの。望みどおりこの馬鹿な坊やにたっぷりお仕置きしてやって」
そして不二子は驚きのあまり固まってしまった五右ヱ門に
「じゃあお宝が見つかるまでお願いネ」
自分がおとり役であることを理解した五右ヱ門は羞恥で逃げ出したくなる心を励ましながらマダム達からの百合調教を受け続けるが、快楽慣れしていない体は女性特有のねっとりとした責めに翻弄され次第にマゾヒズム的な喜びに溺れていく。
なんか導入部から矛盾を感じるし第一ニーズがあるかわからんから作品化がためらわれる。
それ以前に読めるものが書けるかどうかorz
>>100 ゴエちゃんは苦悶の表情が一番そそるからねぇ・・・
_ ∩
( ゚∀゚)彡 投下!投下!
⊂彡
前スレとは格段のクオリティ。
神達に感謝。
>>62さんのアイデアから。
年上美女×童貞五右ェ門の筆下ろし。
エロ以外が冗長です。
よろしければお付き合いください。
旅支度の網代傘に手を掛け、ぐいと押し上げると、眩しい光が顔中に降り注ぐ。
険しい山道を歩いてきた所為で、草履が泥で激しく汚れているのを感じて、五
右ェ門は小さくため息をついた。
越えてきた峠は青く霞み、微かに立ち昇るあわい霧に包まれて神秘的だ。
つい見惚れて立ち止まっては見たものの、いつまでもそうしているわけにはい
かない。
ふるりと肩のあたりまで無造作に伸びた黒髪を揺らして、再び歩き出した五右
ェ門の耳に、かすかに水音が聞えた。
(近くに渓流でもあるのか……ありがたい)
汗ばんだ肌を洗い流せるとばかりに、五右ェ門は嬉々としてせせらぎの音を頼
りに道なき山道に再び歩を進める。
すさまじい健脚ぶりと裏腹に、彼の足音はかすかに草を揺らすほどにしか響か
なかった。
***
ほどなくして見つけた、湧き水で作られた小さな泉のほとりに腰掛け、きつく
固めた草履をほどくと、五右ェ門はふっとため息をついた。
修行を積む身の上とはいえ、やはり寛げる時というのは大切だ、と泉に泥に塗
れた足をひたしてしみじみと頷く。
せせらぎの涼やかな音と、野鳥の声が辺りに響き、木陰の隙間から暖かな陽が
降り注いでいる。
人の手が入っていない、自然そのものの美しさに嘆息し、五右ェ門は泉にひた
した足を動かし、ぱしゃぱしゃと水音を跳ねさせた。
子供染みた自分の仕草に、かすかな羞恥心を覚えたが、のんびりとした開放感
に溢れた光景につい鼻歌まじりにそれを続けてしまう。
と、ふと彼の後ろから仄かな花の香りが漂い、何か華やかな気配が匂い立つよ
うにして現れた。
「何奴!」
いかに油断をしていたとはいえ、一流の剣客たる五右ェ門にしてみれば、それ
すら負い目にはなりえない。
即座に愛刀、斬鉄剣をかまえ、振り返りざまに匕首へと手を掛ける。
流れるような所作はまるで一連の舞のように優美にして峻烈に、そしてすさま
じい速度で行われた。
「……………………」
が、そこまでの動作を瞬時にしてやってのけた五右ェ門は、しかしそのままの
姿勢でぴたりと時を止める。
五右ェ門の目の前でかすかに目を見開いていたのは、彼を付け狙う忍の手の者
でも、腕試しの剣客でもなく、美しい妙齢の女性だった。
「あいすみません、わたくしはこちらの近くのものです。泉に水を汲みにきた
のですが……」
ようよう構えを解いた五右ェ門に、おそるおそる、といった態で淡い藤色の着
物を纏った美女はなよやかに語りかけた。
山奥で暮らしているというのに、その肌はぬけるように白く、桶を携えた指は
白魚のように細く頼りなげである。
緩やかな稜線を描く眉の下の目はすっきりと大きな二重瞼、黒目がちの瞳はと
まどいがちに潤んでほろほろと解けてしまいそうだ。
うっすらと染まった頬と、首筋から流れ落ちるかすかな汗がまるで匂い立つか
のような風情であった。
「あ……いや、失礼を。こちらの泉を見つけてつい汗を流したくなりました。
お使いになっている方がいたとは。知らぬこととはいえ、申し訳ない」
「いえ、お気になさらず」
しどろもどろに詫びる五右ェ門を見て、女はくすくすと口元に手を当てて笑っ
た。
その拍子に目元が柔らかく崩れるのを見て、五右ェ門はそこに花が咲いたよう
な錯覚に見舞われる。
己の未熟を嘆くように頭を振り、五右ェ門は手早く草履を履き直すと網代笠を
片手に女に一礼した。
「では、これにて」
「……お待ちください。汗をお流しになるのでしたら、よい所がございます。
よろしければご案内を」
「そ……そうか。いや、しかし」
「険しい山道を越えなければいけませんから、水を汲むには向きませんが、涼
やかで今の時分には良い心地ですよ」
首を傾げて五右ェ門を見つめる美女に、彼は大いに戸惑いながら俯いた。
元来女人が苦手である彼にとって、この状況はなんとも気まずいものだったが、
目の前の美女の気遣いを無碍に断ることができるほど非常にもなりきれないの
が、五右ェ門という男だった。
「どうか、わたくしにご案内させてくださいまし」
「ああ。お言葉に、甘えることにしよう」
懇願するように、言葉を重ねて問いかける美女に、ついに折れた五右ェ門は小
さく頷いた。
嬉しげに頬を染める美女から目を逸らしつつ、歩き出す彼女の後ろに続く。
初夏の日差しに、美女の着物の襟から覗く白いうなじが眩く輝き、五右ェ門は
我知らず頬を染めた。
***
「少し険しい道になるのですが」
「それほど柔ではない。貸してくれ、拙者が持とう」
女が手にしている水桶を片手に提げ、五右ェ門は言葉どおりに険しい山道を苦
もなく歩き出す。
「拙者は修行の身ゆえ、俗世に詳しいわけではないが……このようなところに
貴方のような女人が一人で暮らしておられるとは」
「都落ち、とでも言うのでしょうか。お恥ずかしいかぎりです」
道中、山奥に一人で暮らしているという女――京香と名乗った――は、五右ェ
門に自らの身の上を語り出した。
元は古い旧家の出らしい京香は、その潤沢な財産が災いし、両親の急な他界の
後に親戚たちに寄ってたかって財産を掠め取られ、家屋敷までも失ってしまっ
たらしい。
気付いた時には残されていたのはこの山奥の家だけだったのです、と寂しげに
笑う京香の横顔を見ていると、五右ェ門はふいに彼女を抱きしめて慰めてやり
たい衝動にかられた。
(何を考えている。お前は修行の為にここへやってきたのではないのか)
己を胸の内で叱咤しつつ、五右ェ門は俯く京香に声を掛ける。
「その……あまり気を落とされるな。あなたはまだ若く、美しい。これからい
くらでも人生を楽しむことができるだろう」
「ふふっ、ありがとうございます」
五右ェ門の無骨な慰めに、京香はくすりと笑った。
山中に人知れず咲く桜の花のような、奥ゆかしい風情の彼女の微笑みに、五右
ェ門は自身の動悸が激しくなるのを感じる。
網代笠を目深に被り、修行の身には目にすることすら毒となる美しい女人の姿
を視界から追い出した。
***
苦もなく山道を登り終えた二人の目の前には、絶景と呼ぶにふさわしい荘厳な
滝がその威容を誇っていた。
耳に涼やかな水音をさせて流れ落ちる滝は、その飛沫をきらきらと輝かせ、清
流を貯めた天然の水桶のような滝つぼは澄み切って、その仄青い水底までが見
える。
「美しいところだ」
「ええ、夏場の水浴びにはここが一番です」
感心したように見惚れる五右ェ門に、京香は少し胸を張って答えると、するり
と着物の帯をほどいた。
突然の彼女の行動に、五右ェ門は驚いたように固まっていたが、やがて飛びす
さるようにして京香から距離をとった。
「どうされました?」
「あ、ああ、いや……京香殿。女人が見知らぬ男の前でみだりに肌を晒すもの
ではござらん」
「まあ!」
顔を赤くして、なるべく京香を見ないようにしてそう告げた五右ェ門に、彼女
は目を瞠ってころころと笑った。
無邪気な笑い声が、滝つぼにのどかにこだまする。
「笑い事では! な、なにをなさる!」
「ここにくるまでに、お汗をかいたことでしょう。わたくしに流させてくださ
いな」
「き、京香殿っ!」
後ろを向いた五右ェ門の背後から、彼の着物をするすると剥ぎ取っていく京香
の腕から、五右ェ門は逃れようともがくが、下手に本気をだすと彼女を傷つけ
てしまいかねない。
逡巡と葛藤を繰り返している間に、京香は袴を下ろし、着流しにまで手を掛け
始めた。
そこに至って、ついに観念した五右ェ門は、彼女の手を優しく振り解き、自ら
着物に手を掛け始めた。
褌一つのみを身につけ、京香を振り返った五右ェ門は、湯文字一枚になってい
る彼女を見とめて慌てて目を逸らした。
腰布がかろうじて下腹部と太ももをかすかに覆い隠しているものの、その白い
裸身はほとんど全てが陽に晒され、いっそう白く輝いている。
つんと上向いた形の良い二つの膨らみも、細いながらもしっかりとした肉付き
の腰の稜線すらも丸分りだ。
「五右ェ門さま、お早く。気持ちようございますよ」
「あ、あ、ああ。そ、そうしよう」
かくかくとからくり仕掛けの人形のように頷く五右ェ門を手招きして、京香は
慣れた仕草で滝つぼを渡る。
水の深いところを危うげなく避けて、滝の裏側へと移動すると、薄暗いそこに
はひんやりと冷えた空気が漂っていた。
「滝の裏側なんて、なかなか見れないでしょう。」
「なんとも、不思議な光景だ」
内側から見た滝は、陽の光に七色に輝き、篭った水音は洞に反響して何かの楽
器の音色のようでもある。
「お背中をお流ししますわ」
惚けたように滝を見つめていた五右ェ門ににじり寄った京香は、水に濡らした
手ぬぐいを彼の背中へと持っていく。
されるがままに背を拭われていると、すべらかな指が時折五右ェ門の背中をか
すめた。
なんともいえない心地よさに抗えず、されるがままになっていると、京香は肌
と肌を密着させるようにぴたりと豊かな胸を五右ェ門の背に押し付ける。
水で拭われ、冷えた背に女の暖かい身体が絡みつくと、まるで桃の花の中にい
るような、えもいわれぬ恍惚感に襲われ、五右ェ門は緩く首を振った。
「京香殿、もう結構。あとは拙者が」
「あら……失礼しました。どうぞお使いになってくださいな」
我にかえったように五右ェ門の背から離れ、手ぬぐいを差し出すと、京香は滝
壷に足を浸し、清冽な水をその肌に掛けて汗を流し始める。
その様子に、ほっとため息をついた五右ェ門は、渡された手ぬぐいで額を拭っ
た。
すると、とろりとした花の香りが五右ェ門の鼻腔をくすぐる。
それが手ぬぐいから漂う京香の残り香だと悟り、冷えたはずの五右ェ門の身体
は再び火照った。
***
「何もないところですが」
「かたじけない」
己の邪心を打ち消すために、滝修行に励んだ五右ェ門は、逆にその体調を心配
されて京香の住む家へと招かれることになった。
山の夜はことに冷えるため、京香の心配も無理はないものだったが、五右ェ門
にとってその心遣いはむしろ無用のものである。
しかし、あまりに熱心に引き止める京香に絆され、結局一夜の宿を借り受ける
ことになってしまったのだ。
「どうぞ、夕餉です。みすぼらしくて、お恥ずかしいですが」
「いや、ありがたく頂く。……京香殿、拙者の寝床の用意は不要でござる」
夕食をとる五右ェ門の前で、布団の用意を始めた京香に、そう断ると彼女は顔
を赤らめた。
「……まあ」
「そ、そういった意味ではござらん! その、一宿一飯の礼に、今宵は不寝番
でも致そう」
“寝床はいらない”という言葉を深読みしたらしい京香の様子に、五右ェ門は
慌てたようにそう弁解する。
その言葉にどこか残念そうに肩を落とした京香は、にこりと微笑むと言った。
「それはいけません。久しぶりのお客さまですから、おもてなしさせてくださ
いな」
「…………あいわかった。お気持ち、ありがたく頂戴する」
渋面で頷いた五右ェ門に向けて、京香は晴れやかな笑みを浮かべ、いそいそと
布団の準備を続けた。
***
用意された寝床に入り、目を閉じていた五右ェ門は、人の気配を感じ取ってぱ
ちりと目を開いた。
まさかこんな所に刺客はこないと思いつつも、枕元に備えておいた刀に指をか
け、あたりを伺う。
彼の横に立っていたのは、刺客ではなく、薄布一枚を身に纏った京香だった。
「五右ェ門さま、起きてらっしゃいますか」
「…………ああ」
「はしたないとは思いますが、忍んで参りました。床に入れて下さいませ」
しっとりと艶を含んだ問い掛けに、五右ェ門の頭には一気に血がのぼる。
昼の、どこか楚々とした蕾のような風情の京香は、宵の薄闇の中では咲き乱れ
る花のように妖艶だった。
警戒を解かず、刀に手を添えたままで、五右ェ門は自問する。
(刺客の色仕掛けか? いや、それはおそらく、ない)
一般人離れした脚力を持つとはいえ、京香はそれ以外はごく普通の女性である
ことを、五右ェ門はその立ち居振る舞いから見抜いていた。
ほんの少し、京香に対する贔屓目も混ざってはいたが、概ね間違ってはいない
はずだ。
「……あなたのような美しい女人が、行きずりの男に身を任せるものではない」
「わたくしは、忘れられた女なのです。そして、このまま忘れ去られていくだ
けの女です。だから、五右ェ門さま。せめてあなたに抱かれて、わたくしの存
在を、あなたのお心の端にでもとどめて頂きたいのです」
一息に言い切った京香は、五右ェ門の制止の言葉を紡ごうとする唇を自らのそ
れで塞ぐ。
五右ェ門の逃げる舌を絡めとり、ねっとりと這い回る京香の舌は、彼を翻弄す
るようにちろちろと柔らかく甘い刺激を送り続けた。
強引に交わされた口づけは、経験のない五右ェ門を昂ぶらせるに十分なだけの
技巧で、長く長く続く。
ぴちゃぴちゃと唾液と舌が触れ合う音が薄暗い室内に響き、淫靡な空気を作り
出した。
「んっ……き、京香どの……拙者は、修行の身ゆえ、女人との……その、こう
いったことは……」
ようやく離された唇と唇の間に伝う、どちらのものとも判別のつかない唾液の
輝きに頬を赤らめながら、五右ェ門が途切れ途切れに京香に抗議する。
接吻の余韻が残り、弱々しくしか抵抗することができない五右ェ門の褥へと、
強引に潜りこんだ京香は、ふわりと大輪の牡丹のような笑みを浮かべた。
「はじめてが、わたくしではお嫌ですか?」
「い、いえ! けしてそのような!」
ぶんぶんと首をふる五右ェ門の着流しの襟に手を掛けた京香は、ふっとか細い
吐息を漏らし、その甘やかな息は彼の首元にかかる。
五右ェ門の背筋にぞくぞくとしたものが走り抜けるのと同時に、京香は彼の厚
い胸板に唇を寄せ、身体をぴたりと密着させた。
「わたくしに、任せてくださいまし」
「き、京香殿っ!」
悲鳴のような五右ェ門の声を無視して、京香は逞しい脚の間に細い指を滑り込
ませ、硬くなりかけているそれをやわやわと刺激する。
もどかしくも甘美なその快感に、鈴口がとろりと濡れ、くちゅりと水音を立て
る。
静かな部屋に、その音は思いのほか響き、五右ェ門は赤面して眉を歪めた。
「お身体と同じく、逞しいかぎりですわ」
「あ……ふっ……な、なにを……」
密着していた身体を離した京香は、褥の奥深くへと潜り込み、すっかりと逞し
く勃ちあがった性器をその瑞々しい唇へと含む。
ちろちろと舌先で舐め上げられ、強く吸われ、更には熱い口内に愛撫されて、
五右ェ門は唇を噛んでその地獄のような快楽に耐えた。
彼にとっては苦行に等しい時間をなんとかやり過ごし、ようやく京香が
唇を離すと、五右ェ門は大きくため息をつく。
「もう、よろしいですわよね?」
「は……いや、京香殿……」
布団から這い出ると、京香は淫らに濡れた唇をにこりと吊り上げ、五右ェ門の
返答を聞くこともなく彼の上に跨った。
薄布から透ける身体の稜線が、宵闇にぼんやりと浮かび上がり、なんとも扇情
的である。
どこを見ても目のやり場に困る京香の媚態に、五右ェ門はうつろに目を彷徨わ
せた。
「五右ェ門さま、」
「う…………く…………」
囁いて、口づけとともに性器に手を添えて京香は自らの秘裂に硬く熱く滾った
それを導いた。
もたらされた深い口づけと、初めて感じる女の熱く潤った秘肉の感触に、五右
ェ門は小さく声をあげる。
ゆるく腰を動かす京香に合わせるように、五右ェ門はぎこちなく絡みつく肉壁
を突き上げた。
しばらく、薄暗い部屋の中に甘い嬌声と低いうめき声が絶え間なく響き、やが
てそれは熱い吐息へと変わった。
***
笠を手に、気まずそうな顔で京香と視線を合わせずにいた五右ェ門は、やがて
何かを決意したように口を開いた。
「京香殿。拙者はまだ修行の身の上。しかし、」
「五右ェ門さま。わたくしは、いつでもここであなたさまをお待ちしておりま
すわ。修行の合間にでも、立ち寄ってくださいまし」
いつかその身を貰い受ける、と続けようとした五右ェ門の言葉を遮り、京香は
ひっそりと微笑む。
その言葉に虚をつかれたように、五右ェ門は無言で眉を寄せたが、やがて得心
したように頷いた。
「必ず」
「お待ちしております」
はんなりと手を振って五右ェ門を見送る京香を一度だけ振り返り、彼はため息
をついた。
全てが一夜の夢であるかのように思われた出来事だったが、やはり彼女の家は
変わらずに存在している。
安堵している自分を、ひどく不可解に思いながらも五右ェ門は笠を被りなおし
て山道を進む。
(わたくしのことは、どうぞお気にになさらないでくださいまし)
(今更、町に降りても、とても生きてはゆけませんし、かといってこの山奥で
一人で生きることは恐ろしいのです)
(ですから、旅のお方にこうしておすがりしているのですわ)
(はしたない女の、戯れに引っかかってしまったと、どうぞお笑いになって)
険しい道を歩きながらも、五右ェ門の脳裏には寝物語に聞いた、京香の独白が
浮かんでいた。
雑念を振り払うように、小さく頭をふると、五右ェ門は再び修行の旅路を歩き
出した。
***
「でー? 五右ェ門ちゃんは、いってえどういう風の吹き回しよ?」
「そーだそーだ、いっつも最後まで渋るくせに、今回は妙にホイホイついて来
やがって」
一仕事終えた仕事仲間、兼悪友たちが、詮索するように囃し立てるのを五右ェ
門はひと睨みでかわし、報酬を受け取った。
常人ならば一生分とも言えるその金額は、常ならば彼の武者修行の旅代で消え
るはずだったが、彼にはそれを使う気はない。
「では、さらばだ」
足早に消える五右ェ門に肩を竦めたルパンと次元は、互いに見つめあい、懐か
ら札束を取り出した。
「お前、どっちだ?」
「女ができたほうに決まってるじゃなーいの。次元はどうよ?」
「俺か?」
にやにやと笑うルパンの頭を小突き、次元はマグナムの銃身を磨くとふっと息
を吹きかける。
すぐさま煙草を取り出し、口元に咥えながら無造作に拳銃を構えて打ち抜く。
銃声と薬莢が転げ落ちる音がした後、アジトに張られた恋愛映画のポスターは、
女優のみが打ち抜かれて剥がれ落ちた。
「俺ァ、あれだな」
「あーいかわらず、いい腕だこと。しっかしこれじゃ賭けになんないわねえ」
「ま、こんど冷やかしにでも行ってやるか」
酒瓶を煽りながら、二人はにやにやと笑って互いを小突きあう。
五右ェ門が緊張した面持ちで呉服屋の看板をくぐったのは、その数刻後のこと
だった。
以上です。お付き合いありがとうございました。
>>62さんの妄想に燃え滾ってルパン一味三人を書かせていただきましたが、とても楽しかったです。
読んでくださった方が少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです。
三作ともにお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました。
GJGJ!!
三作ともそれぞれのキャラクターがらしくてよかったです!
気が向いたらぜひまた書いてください。
GJ過ぎる!
私の妄想がこんな作品になるとは思わなかった。
原作の雰囲気そのままだし文章も読みやすいし
なによりエロい!
また気が向いたら書いてくださいね。
ゲブ民で良かったと思えるいい話だ。
ライルさまかっけぇ!!
それにしてもここ最近の速度は異常。
一ヶ月に一作品くれば御の字だったというのに、なんだこの良作の山は!?
ルーシアちゃんも各国の人もイイヨイイヨー!
もっとやってくだしい><
盛大に誤爆った。
スルーしてくれると嬉しい。
ルパンでも書いてたなんて驚いたけど、どれもGJだ。
いつもいい話をありがとう。
とっつぁんのエロが書きたいが、相手が思い浮かばない。
あととっつぁんって結局独身なんだっけ?既婚者なんだっけ?
設定が統一されてなくてどっちなんだか。
クライシスの子だよな?
なんか林原声ととっつぁんの組み合わせは犯罪臭がぷんぷんするぜ!
がんばってくる
まりや期待保守
とっつぁん、娘はいるよな(劇場版参照)
あの生活だから別れたかなぁ、ちとカワイソス。
ところでまりやだが、雨中に張り込みしていたテントの中ってのはど・・
うあ、何をする放se
122 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 11:31:48 ID:lwAZIMIg
100だけどみんな筆が早いな。
こっちはエロにたどり着くまでが遠い遠いwww
まあいったん紙に書いているというのもあるけど。
124 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 14:36:11 ID:1Xr10VzD
>>121 ところセブンデイズで不二子と五右ヱ門が同じ部屋に宿泊してたのはど・・
うあ、何をする放se
不二子なら過去一度くらい五右ェ門をつまみ食いしてそうだw
まあ結構顔キレイだし遊んであげるわ、みたいな
ジャスミン局長が銭形警部を逆レイプ
保守
ワルサーP38見てるけどここまでのルパンはかなりエロいよね。
最近はぬるい
128 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 17:03:46 ID:BWXa2gAR
TVSPはゴールデンタイム放送だからしかたないが、DVDオリジナルまで全年齢版にしなくてもとは思うな。
ゲーム版の銀麗と銭形も好きだ
1$マネーウォーズが好きだ。
ルパン×女社長希望。
妄想垂れ流してれば、きっと神たちが書いてくれる。
このスレのクォリティならやってくれると信じてる!
131 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 23:29:51 ID:HZz0lJGU
不二子×五右ヱ門が読みたい
132 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 22:54:21 ID:AaWvrNYY
ヤスミン王女!!
ヤスミン王女いいよね
拘束台で半裸にされてから救出されるまでの間はミスターXとタコにたっぷり嬲られてたんだろうなあ
悪趣味な奴のことだ、
その他各種のおぞましい責めを受けさせ
ヤスミン王女を、こってりと料理したことであろう。
性奴隷にされた王女は穴という穴をタコ触手で責められ処女膜も破られいたぶられ続けたんだろうな
王女としてのプライドもズタズタになるほどの屈辱を受けながらもいつしか体は性の喜びを知り感応の世界に溺れていく王女
誰かSS書いてくれないかなあ・・・
>>135 前後のストーリーはみんなわかっているのでエロ部分だけのSSでも問題なし。
まずは自分の妄想を形にしてみたら。
でも救出された時のヤスミン王女の衣服はあれ以上破かれていなかったからそこに繋げるのは難しそうだな。
パンティーも破いて露になった王女の性器をもてあそんだりしたほうが面白そうなのに・・・。
救出失敗、というか最初からヤスミンを解放するつもりなど無く、
ミスターXのアジトの本部に連れ去られ、
ミスターXの性奴隷化されるヤスミン。
139 :
135:2008/06/15(日) 00:22:59 ID:zNp0lb7u
そこでミスターXの手下達に輪姦され調教されてフェラチオさえも自ら喜んで行う雌と化していくわけか
しかし自分には文才が無いから無理だわ・・・このスレの才能溢れる神達がその気になってくれるのを待つしか・・・
140 :
100:2008/06/15(日) 12:13:55 ID:uSyX+bJ8
ヤスミン王女の話で盛り上がっているところ失礼いたします。
自分のネタはまだまだなのですが
>>131さんのネタフリで 不二子×五右ヱ門 の短い話が一本できましたので投下いたします。
エロくない上にホモネタに触れているので、苦手な方はスルーしてください。
141 :
朗読の時間@:2008/06/15(日) 12:16:35 ID:uSyX+bJ8
「…………はパ、パン………ストと……………………ショ、ショー……ツを同時に太ももの……………半ば……まで………………お……ろ…………すと」
「五右ヱ門、そんなにつっかえちゃなに言っているかわからないじゃない!」
「不二子!!本当にこれが拙者に必要な修行でござるか!?」
「ええ、そうよ。すぐ女の子にだまされちゃうところを克服したいんでしょう?」
「だからといってこのような淫らな書を朗読しろとは…」
「あなたにはルパンみたいに行く先々で女の子を引っ掛けるなんて無理でしょ。かといって私より年下のあなたが次元みたいに枯れてしまうわけにはいかないだろうし」
「………………さりげなく次元にひどいことを言うでござるな………………」
「だから形から入るのが一番だと思って。でも映像化されたものだと五右ヱ門恥ずかしがって逃げちゃうでしょ」
「だからといってそなたの前で朗読させることもなかろう!」
「一人で読ませたら五右ヱ門多分途中で放り出しちゃうと思うの」
「(ギクッ)」
「いえ、いいのよ。こんな修行やらなくても。でも五右ヱ門、今はあなたの腕や斬鉄剣を利用されるだけで済んでいるけどそのうちあなたそのものが目当てで近づいてくる人がいるかもしれないわ」
「……?」
142 :
朗読の時間A:2008/06/15(日) 12:23:16 ID:uSyX+bJ8
「あなた闇の格闘大会では結構人気あるみたいね。私のカモ…じゃなくて知り合いのお金持ちにも五右ヱ門のファンだって人何人もいるもの」
「………そなたの知り合いかどうかはわからぬが、援助を申し出てくるものは何人かいる」
「もちろんそんなこと五右ヱ門は断るでしょうけど」
「当たり前だ。はした金で子飼いになるような拙者ではない」
「その中に特に強引な人いなかった?」
「ああ、生活の面倒をすべてみるから援助させてくれとやけに食い下がってきた老人がいたな」
「その人大きな芸能事務所を経営していて、これはと思った男の子が入ってきたら必ず味見する悪い癖があったの。でもある日偶然あなたの試合を観戦した日からすっぱり足を洗ってしまったの」
「拙者のおかげで迷惑な癖が改まったのならばよいではないか」
「代わりにあなたの試合を一試合も欠かさず観戦するようになったわ。そして私生活をあなたでいっぱいにしたの」
「意味が、わからんが?」
「あなたの映像をパソコンや携帯の待ち受け画面にするところから始まって、等身大の写真がプリントされたシーツや抱き枕を愛用し、そっくりな人形を常に寝室に置くようになった」
143 :
朗読の時間B:2008/06/15(日) 12:24:41 ID:uSyX+bJ8
「なんと!?」
「もちろんただの人形じゃないわ。どこで調べてきたのか体の隅々まであなたそっくり。とても高性能なダッチワイフとしての機能を備えていて………その、そういう使い方するとセンサーが反応してあなたの声を元に合成したあえぎ声まで出すって自慢していたわ」
「(ギャー!!!はっ、まさか情報提供は不二子!?)」
「(なに人を疑う目で見ているのよ)で、最近人形じゃ我慢できなくなってきたみたいで五右ヱ門を囲おうとしたみたいだけどあなたが鈍いせいで失敗したから、ちょっと作戦を変えるみたいよ」
「鈍いは余計だ!!なるほど、つまり女を使って近づこうというわけか」
「そういうこと。女の子と親しくなって油断したところをとりこにして言うことを聞かせようという訳。私嫌よ、五右ヱ門があんなヒヒ爺にいいようにされるなんて」
「拙者とてご免だ!!修行を続けるぞ!不二子、お主は」
「ここにいるわ」
「………………そうですか」
再びたどたどしくHな小説を朗読し始めた五右ヱ門を見て不二子はこっそりと含み笑いを浮かべた。
芸能事務所の社長の話はほぼすべて本当だが肝心な点が違っている。
彼は最後に五右ヱ門に断られた時点で「やっぱりアイドルは見て楽しむものなのね」と囲い込むことをあきらめていた。
すべては五右ヱ門に仕掛けたいたずらで、前にカモから聞いた『初な子がHな小説を恥ずかしがって読めないのが興奮する』というのを、ほんの退屈しのぎに試してみたくなったのだ。
結果は予想以上、話が佳境に進むにつれ五右ヱ門の顔はゆで蛸のように真っ赤になり、何か不都合なものをごまかそうとしているのか、最初姿勢よく座っていたのがだんだんと前かがみになっていっている。
朗読する声はさらに小さく途切れがちになり、耐え切れなくなった五右ヱ門が理由をつけて退席しようとするのも、もうまもなくのことだろう。
そのときはどう引きとめていじめてやろうかと、不二子は敏感になった内腿をすり合わせるように脚を組み替えた。
以上です。
@とAで投下時間にブランクがあったのは、行が長すぎるとエラーが出たため修正していました。
他の神々に比べるとパセリみたいなアホ話で申し訳ありません。
おまけに読みづらいし…。
自分のネタはある程度まとまったら投下いたします。
>>137 つじつまが合わなくてもいいと思うよ。
タコ触手責めに加えて、ミスターXお得意のマジックハンドによる全身くすぐり責め、
電気ショック、その他のおぞましい責め。
あの拘束台は妄想をかきたてられる。
変質者の手に堕ちた美人王女という設定がいい。
ミスターXってサイボーグになったんだっけ?
王女の子宮に精液注ぎ込めないのか
>>145 乙です。
「食い下がってきた老人」のところで、
百地の爺の顔が浮かんだ俺は病気。
>>148のせいで読み返したら百地の顔しか出てこなくなったんだがw
>>148-149 読んでくれてありがとう。
ホモ爺さんのビジュアルは特に考えてなかったのだが、
>>148のおかげで百地が確定になりましたwwww
151 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 09:58:34 ID:LJidWnpn
あげ
美女に迫られたときの反応として
ルパンはとりあえず食う、次元は据え膳なら食う、
五右ェ門はギリギリまで逃げ腰ってのがデフォなんだろうか?
三人とも書いてた神の作品もそうだったし。
でも五右ェ門はわりとふらふら誑かされるとこあると思うんだ。
アルカトラズとかすげえムッツリだった。
がっついて迫る五右ェ門の話とか読んでみたい。
アニメのイメージが強いからかね。
自分が書いてる五右衛門もそんな感じだ。
五右ェ門だけ奥手で騙されキャラの設定なのは、育ちの良さの表現でもあると見ている。
ゴエの可愛さはあの純情さと騙されやすさだからな。
でも漫画版の彼は意外とやんちゃっぽくもある。
俺はどっちも見たい。
10代前半まで原作調の快活な性格だったけどある切ない恋愛を経験してからア
ニメのように恋愛に一歩引くようなところができたとかだったり。
むしろ次元か。
157 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 11:29:46 ID:ZPkmyP0K
五右衛門は、初登場の時は峰不二子のラジオを聞いて悶々としてたな。
>>157 あれはまだ恋に恋する年頃の五右ヱ門と、そんな時期はとうに過ぎたルパンとの
対比が面白かった。
パイカルって坊やなのか?
いつだったかのスペシャルで出た不二子の先祖おフミが陵辱されるとか面白そうだよね。
子供の復讐を間一髪で食い止めた後に逃げる祭に空気を読まない敵兵に襲われ、子供の復讐を止める祭に追った傷が思った以上に深くマトモに戦えないのに敵兵から一方的にボコられ犯されるって感じで
スコーピオン本部の地下深い一室で
ココダット王国王女ヤスミンが、全裸に剥かれて捕らえられていた。
木馬のような拘束台に、四つん這いでお尻を掲げた格好に拘束され、
両手足は枷で固定され、そして口と股間にはおぞましいベルトが装着されていた。
それぞれのベルトにはチューブが繋がれている。
口のベルトに繋がれたチューブは彼女の口から食道を通って胃に達していた。
股間のベルトに繋がれたチューブは肛門に挿入され直腸に突き刺されている。
そして尿道にはカテーテルが挿入されていた。
二本のチューブに無慈悲に貫かれ、低い呻き声を上げるヤスミン。
ここに連れてこられてもう何日が経つであろうか。
口のチューブからはドロドロの高カロリーの流動食が送り込まれていた。
ヴワアアン
密室に低いモーター音が鳴り響く
それと同時に悲鳴を上げるヤスミン
「ン、ング、グググググ」
尻穴に挿入されたチューブが定期的に便を吸引するのだ。
両手足に枷をはめられ体は全く動かすことが出来ない。
唯一動かせる首を左右に振り白目を剥いてもがくヤスミン。
「ン、ングググ、ギ、ギイイイイ」
口にチューブを咥えさせられ獣のような悲鳴を上げることしか出来ない。
それは想像を絶する苦しみであった。
やがてモーターが止まり再び密室には静寂が戻った。
脂汗にまみれ荒く息をするヤスミン。
「どうして、どうしてこんな」
なぜ自分がこんな目に遭わねばならないのか
何度繰り返したか分からない自問自答が続く。
あの貧しくも平和なココダット王国での日々はもう二度と帰ってこないのだ。
全身をサイボーグ化したミスターXにとって、女性とは、肉体的性的拷問を加え、
苦しみ悶えのた打ち回る様を眺めて愉悦に浸る存在であった。
この劣情を満たすため、世界中の美女をリストアップしていた。
不幸にもミスターXの目にかかり、悪辣な手段で捕らえられた美女たちが、
最初に送り込まれるのがこの部屋であった。
女たちがどれほどの苦しみを味わおうとも、それはミスターXにとって全く意に介する事ではない。
不幸な女たちの呻き声が壁という壁から湧き上がってきそうなこの部屋に、
芳紀20歳の美しき王女ヤスミンは捕らえられていた。
ヤスミンの目の前の壁には、6名の美女の写真が小さな額に入れて飾られていた。
その美女たちが、皆ミスターXによって、廃人にされ、性奴隷にされ、おぞましい責めを受け続ける
嬲り者になっていることを、ヤスミンは知らない、
そして今後その隣に自分の写真が飾られることになることも。
ヤスミンが正気でいられるのも、あと数日のことであろう。
流動食には大量の幻覚剤と媚薬が配合されていた。
その時、扉が開き、ミスターXが部屋に入ってきた。
憎んでも憎みきれない男の登場に、ヤスミンの顔はこわばる。
仕留めた獲物の裸身を舐めるように眺めながら薄笑いを浮かべるミスターX。
ヤスミンの地獄が始まろうとしていた。
いいよいいよ〜♪
誇り高き王女から奴隷以下の哀れな実験動物に貶められたヤスミン
衣もパンティーも剥ぎ取られ四つん這いにされた上に体中の穴という穴にチューブをねじ込まれてあられもない姿を晒す様は最高!!
身体どころか採食や排泄の自由まで奪われその豊満な肉体はもはや生きる屍に過ぎない
この後のおぞましい展開に期待大です!!
やっぱり、ヤスミン王女はいいな。
あの豊満なおっぱいやエッチな乳首が再び感応と苦痛でぷるんぷるん震えるのかと思うとワクワクするぜ!
カリオストロ伯爵が花嫁姿のクラリスの処女を奪う
風呂場で洗いっこ・逆ソーププレー・
女学生姿にして再びいろいろな技や体位を強制
カリオストロ家に伝わる秘術による性感開発
またその横ではジョドーがメイド姿の峰不二子をねちねち陵辱
ジョドーは年でインポ傾向だが、その分指や舌や道具の使い方が凄いみたいな
また途中で女性を交換(伯爵×不二子、ジョドー×クラリス)
レズを強制(不二子×クラリス)
バター犬カール×クラリスまたは不二子
捕らわれたルパンや銭形に無理やりそれらの行為を見せ付ける
といったようなシュエーションで読みたいです
作家で言うと千草忠夫みたいな
紫って風魔で制服着てる場面あるよねてことは16とか17。つまり五右ェ門はロリコ(ry
>>173 でも風魔の五右ェ門ってせいぜい22、3歳だよな。
大学生ぐらいの年齢で高校生と付き合っていたからロリコンと決めつけるのはいささか無理があると思うのだが。
>>137 悪趣味なXが最後だけ潔く解放するのはどう考えても変なので、
あれはロボットと推測。ルパンの面目を潰すための最後の仕掛け。
本物は地下で、ミスターXによる制御を失った大ダコによって…
拘束を解かれたのも束の間、エロダコの触手に絡み付かれて全身の性感帯を愛撫されたのか
王女はその後もタコとSEXに明け暮れる日々を送ったのだろうか・・・
エロ無しはスレチ?
板チ
180 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 12:38:01 ID:u0tSMR+G
保守
ヤスミンはパンツのリボンまで性感帯
って事はタコが触手の先端であのエッチなパンティーのリボンをツンツン突いたり吸盤に吸い付けて引っぱったりするとあんあん喘いでパンティーぐしょぐしょに濡れちゃうわけか
変態Xはそれを脱がして王女の目の前でクンクン匂いを嗅いだりペロペロ舐めてヤスミンエキスの味を楽しんだりしたんだろうな
NHKBS「とことんルパン」
ヤスミン王女はともかく不二子の下着までがシンプルな白ってのには、アニメ的表現以上に時代ってものを感じるな。
昔はFカップオーバーのブラでかわいかったりセクシィだったりするものは、なかなかなかったしね。
白どころか婆ベージュだもんな
時代は変わろうが、パンツは白に限る。
ロシ愛のジュディも、色気のカケラもない白ブラで
ガッカリした憶えがある。
冒頭のガウン+濡れ髪に、ドキドキしただけに…
ヤスミン王女のパンティーは一見なんの変哲もないリボン付き白パンティーに見えるけど最高級シルクで作られた特注品なんだろうな
ヤスミン王女のアソコにピッタリ張り付いてジャストフィットするように王女の股間の形に合わせて仕立てた極上パンティー
今では、ヤスミンの股間の形に合わせてミスターXが特注した、
調教用貞操帯パンツ。
用意周到な奴のことだから王女が性的興奮を感じたときの股間の膨張や形の変化まで綿密に調べてデータをとって注文したに違いない
ってヤスミンのSSの続きはまだか・・・
ヤスミン王女の体のサイズを隅から隅まで計測し、
乳房締め上げ具や、二穴&クリ責め具、
そして王女の体を様々な格好で固定する、幾つもの固定台。
ジャストフィットした固定台に固定され、身動き一つ出来ない状態で
責めを受けるヤスミン。
そして脳波計で体のどの部分にどのような刺激を与えた時に興奮するか性感帯の位置を調べられるヤスミン
全身をしらみつぶしにあらゆる刺激で責められ体の表面だけでなく膣内や尻穴の中まで余すことなく刺激されやがては未開発だった性感帯までもが機能し始める
やがては体の中も外も体中全てで性の喜びを感じるようになり思考は全て性的快楽を求めるだけの肉欲の塊と化してゆく王女
ヤスミン王女のエロさは時代を超越してるな
なんか牧場スレみたいなノリになってきたな。
っちゅーか、ヤスミン王女をくだんの牧場に送り込んでみたいもんだ。
やはり
ミスターXお得意のくすぐり責めとか
あと
大股開きのあられもない格好に固定されたヤスミン王女。
そこに機械が伸びてきて、王女の股間に液体を噴射。
悲鳴を上げるヤスミン。
それは強烈な痒みをもたらす薬品であった。
痒みをこらえきれず身をよじらすヤスミン
ミスターXは片方の手だけ拘束具を外して自由にする
おもむろに自分の股間をかきはじめる王女
だが事前に投与された催淫薬で敏感になってた身体は今度は彼女に強烈な性的快感をもたらす
自ら股間をまさぐる王女の指は次第に激しさを増していき・・・
しかしヤスミン王女大人気だな・・・自分も大ファンだが・・・
ミニマジックハンドの全身くすぐり責めには、不二子でさえあのザマだ。
温室育ちのヤスミン王女なんかひとたまりもない。
ミスターXのお家芸、拘束台の上で半裸にした後のくすぐり責めか
身をもだえさせる王女の豊かな乳房が激しく揺れ動く様はさぞ見ごたえあることだろう
他人に肌をくすぐられた事などないヤスミンには刺激が強過ぎて失禁してパンティーや下半身の衣をびしょびしょに濡らしてしまったかもしれない
拘束され、大事な部分を痒み責めにされ、喘ぎ苦しむヤスミン王女。
ミスターXは、王女を発狂寸前に追い込んだ後、やがてその股間に手を伸ばす・・・
小学生のときヤスミン王女の触手責めを見た時はチンコ破裂するかと思ったくらい勃起した
あれがその後の触手、陵辱、拘束、お姫様属性の始まりだったな
ああミスターXになって拘束されたヤスミン王女の豊満な肉体を貪るように味わいつくしたい・・・
ミスターXが開発した薬品で母乳が出るようになったヤスミン王女
四つん這いに固定され両乳房に搾乳機をはめられ母乳を搾り取られる日々
時にはミスターX自身も乳搾りを行う
バケツを胸の下に置かれミスターXの両手で二つの乳房を鷲掴みにされ牛のように乳房を揉みしごかれ乳を搾り出されていく
そして王女の目の前でその母乳をうまそうに飲み干すミスターX
もちろん、その母乳はヤスミン王女自身の体内にも有無を言わさず口に流し込まれる
そしてついにはヤスミン王女の乳首を唇で咥えて直に母乳を吸いだすミスターX
サイボーグとなったミスターXの吸引力は人間とは比較にならないほど強力で凄まじい勢いで王女の乳房の中から母乳を一滴残さず吸い尽くしていく
それが既に敏感な身体になっていたヤスミンに激しい快感をもたらす
下男に自分の美しい乳首に吸い付かれる屈辱に唇を噛み締めながらも拘束を解かれた両腕はいつしかミスターXの頭を抱きかかえて包み込み・・・
にしても今ノストラダムスとお宝返却見たんだけど
次元と銭形の声聞いて悲しくなった。いつまでできるのかな・・・
不二子の声も、何とかならんものか。
207 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 00:48:32 ID:u0/TJSi1
保守age
ルパン×記憶喪失のしおらしい不二子
209 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 00:23:14 ID:7xrqpbjZ
記憶喪失としおらしい性格はセットなのか。
ルパンと銭形もなんか大人しい感じになるようだし。
そうじゃないのなら記憶をうしなってDA/I/GO化したゴエ×不二子が見てみたい。
今回のテレスペはなかなかエロかったようだが、肝心なところは見てねぇorz
ファースト・コンタクトの時のルパンと不二子はちゃんとやってる描写だったよな…
ルパン×不二子希望。
需要も読まずに、
プーン×不二子で。
↓
「プーン、おかしな名前ね」
「俺のせいじゃない」
「私は不二子、峰不二子」
女は、茶色の髪をしていた。
こっちを見つめる褐色の瞳は、挑戦的で、
つまり、それだけ若かった。
女はアジトの戸口に立って、動かない。
気負った様子を見て、俺は舌打ちをした。
組織に入って数年、俺は勤勉ではなかった。
チームを組ませる、とボスは言い出した。
そして、やって来たのが、この小娘だ。
ボスは俺を、お払い箱と決めたらしい。
「入ってもいい?」
「べつに、撃ちはしない」
立ち上がって、ブランデーの瓶を取る。
「飲むか」
「飲まないわ」
それがプロだ、とでも信じているのか。
グラスに水を入れて、渡してやった。
出会いの一杯に、水盃とは、洒落ている。
「ボスは、あんたを買ってるわ」
「君の意見は、違うらしいな」
女はグラスに口をつけて、こっちを見た。
「腕前は聞いてるけど、でも……」
「女を押しつけられるようじゃ、な」
女は肩をすくめて、フフン、と笑った。
「上着のボタン、いつも掛けてるの?」
「……早撃ちは得意じゃないんだ」
テーブルのほうへ、顎をしゃくってみせる。
掃除を終えたばかりの、ルガーが置いてある。
「骨董品ね」
「命中率がいい」
ルガーを手に取って、弾倉を入れ直す。
そして、ふと、女を試してみる気になった。
腕を上げて、女の胸に、狙いを定めようとする。
女の右手に、ブローニングが握られていた。
左の手に持ったグラスは、微動もしなかった。
暗黒街で女が生きるには、二つの道しかない。
男をだまして、金を巻き上げるか、
女であることを、捨ててしまうかだ。
峰不二子は、後者を選んだ女だった。
依頼人との交渉、下調べ、計画の立案だけでなく、
銃の扱いや、車の取り回しも、完璧にこなした。
俺たちは、派手に売り出した。
大きな仕事を、次々に成功させていった。
「いい感じね……」
そう言って、不二子は、ベッドの中で笑った。
ホテルの窓に、緑色のネオンが、明滅していた。
緑色の光の中で、反らせた背中が、美しかった。
やがて、不二子は、俺のアジトに移ってきた。
アジトに女がいるのは、新鮮だった。
気の向いた時に、打ち合わせをして、
仕事がなければ、夜の街へ繰り出した。
欧州の田舎で、夏を過ごしたりもした。
アジトの煤を払い、カーテンを替えて、
フライパンで、豆料理を作ったりした。
そうして、平穏な日々が、長く続いて、
だんだんと、不二子は変わっていった。
身のこなしに厳しさが消えて、隙が出た。
いつの間にか、酒も飲むようになった。
その変化は、仕事にも影響を及ぼした。
ターゲットを待ちながら、軽口を叩く。
計画の立案も、甘くなったように思える。
一度などは、予備の弾倉の用意を忘れた。
プロの余裕ではなく、ただの油断だった。
ある時、不二子は、大きなヘマをやった。
逃走ルートの確認が、不充分だったのだ。
ターゲットを仕留めたまでは、よかった。
だが、二人とも現場を離れるのが遅れた。
網を張られて、霧の中を走って逃げたが、
追いつかれて、不二子は脚を撃たれた。
それから、どう逃げたのか、気がつけば、
アジトの暗がりの中で、うずくまっていた。
「プーン、ごめんね……」
「しゃべるな」
ジーンズを脱がせて、血を止めてやる。
思っていたよりも、傷は浅かった。
消毒の代わりに、ブランデーをかける。
「うっ……」
褐色の瞳に、涙がにじんで、流れ落ちた。
「痛むか」
「……寒いわ」
血を流せば、身体が冷えて、震えがくる。
腕が伸びてきて、俺の肩に絡みついた。
舌先に、砂の粒を感じたと思ったら、
血の味が、口の中に広がってくる。
乱れた髪を引き寄せて、手探ると、
かすかに、硝煙の匂いが立ちのぼる。
白い指先が、頬や耳に、這ってくる。
サングラスが飛んで、床の上で砕けた。
ぐっと腕をつかんで、引き倒すと、
むき出しの太腿が、絡みついてくる。
ねじるようにして、下着を脱がすと、
血に触れたかのように、指が濡れる。
それから、強引に押し入っていくと、
吐息がもれて、唇に赤みが差した。
動かすと、目の前の、まつ毛が震えて、
眉の線が、ぎゅっと歪むのが見える。
勢いに乗って、動きを速めていく。
呼ぶ声が、かすれた叫び声に変わる。
びくっと背中の震えるのが、伝わって、
一気に吐き出すと、暗がりに横たわる。
夜明けになって、雨が降り出した。
起き上がって、ブランデーの瓶を取る。
不二子は、身を横たえたままでいた。
呟くような声で、何か口ずさんでいた。
「傷つけて、傷つけて――――」
妙に抑揚のない、不気味な唄だった。
「マシンガンが、吼える、吼える――――」
午後になっても、雨は止まなかった。
モグリの病院に、不二子を連れて行った。
その足で、組織へ出向いて、報告を済ませた。
夕方、病院に寄ると、もう帰った、と言う。
そのまま、不二子は、アジトに戻らなかった。
逃亡したのだ、組織の金庫から、金を盗んで。
組織は、すぐに不二子を見つけた。
殺るのは、俺の役目だった。
暗い夜の海、岬に波が砕け散る。
崖を背にして、不二子は立っていた。
ルガーを引き抜いて、狙いを定める。
後ろを、組織の連中が取り囲んでいる。
――――消すんだ、不二子を消せ!
消せ、プーン、お前の仕事だ!
プーン、撃て、裏切り者を撃つんだ!
指が凍りついて、動かなかった。
褐色の瞳が、こっちを見つめていた。
初めて会った時の、挑戦的な眼ではなく、
戸惑っているような、女の眼だった。
「逃げろ、不二子、早く!」
「えっ……!」
左の肩を狙って撃つと、女は海へ落ちた。
俺は、指を潰され、組織を追われた。
撃てなくなれば、殺し屋もおしまいだ。
毎日、酒に浸って過ごした。
そろそろ死ねるか、と思い始めた矢先、
女が生きている、という噂が流れた。
モグリの病院で療養している、と聞いて、
駆けつけたが、行方をくらました後だった。
寒々しい病室の、クローゼットの中に、
キャバルリー・シャツが、残されていた。
よく似た女を、欧州で見た、とも聞いた。
遠く、ギリシャまで追ったが、無駄だった。
噂を頼りにして、世界中を探し回った。
三年経って、日本にいるらしい、と聞いた。
ひさしぶりに、日本に戻ってみると、
知った顔も、ずいぶん少なくなっていた。
弟分のキャップに、世話になった。
そして、まもなく、女を見つけた。
女は、緑色のジャケットを着ていた。
<おわり>
うををををっ!渋すぎるっ!!
目の覚めるような神作品GJ!
プーンかっこいい! でもってせつねえぇぇぇ〜
読んでてエンディングの曲が脳内に流れてきた。
保守
どなたか、ヤスミン王女の続編を願います
ほしゅ
保守
228 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 09:22:51 ID:0pZw4+7Y
あげ
ジャスミン局長の逆レイプ
今年のは酷かったな。
性的な意味で?
「う〜便所便所」
今 便所を求めて全力疾走している拙者は
居合の心得があるごく一般的な(?)男の子。
強いて違うところをあげるとすれば
修業に興味があるってとこかナ−。
名前は石川五右ヱ門。
そんなわけで帰り道にある
公園の便所にやって来たのだ。
ふと見るとベンチに一人の若い女が座っていた。
ウホッ!いい女人…
そう思ってると突然その女は
拙者の見ている目の前でツナギのチャックを
おろしはじめたのだ…!
「やらない?」
そういえばこの公園は
アベックが転がりこむ便所があることで
有名なところだった。
美しい女人に弱い拙者は誘われるまま
ホイホイと便所について行っちゃったのだ
【以下くそみそ】
233 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 11:29:15 ID:SBQUfc3J
ほす
この作品の惜しむべきところはソックス類で足コキしてくれそうな女キャラがいないことだな。
イイ女は多いんだけどね。
保守代わりに投下、キスまで。
我が主殿は寸刻も手離す事はなく、どのような時でも常に側へと妾を侍らせる。
今の主殿との出逢いから幾年月が流れましたが妾は舞のごとき剣技に心酔しております。
「で、ここは通れない訳よ」
「なら、そっちを通るのはどうだ」
主殿は本日も悪友の面々に呼び出され何やら小難しい話を、かれこれ半日は続けておられる。
この悪友たち、二人の腕は確かであるが南蛮渡来の不粋な飛び道具を使用し、趣味の悪い
色を好んでいるのが妾には気に入らぬ。
まぁ、我が主殿も着衣には無頓着であらせられるが。
「そこで拙者の出番か」
「だからお前を呼んだわけだ」
「と、ゆー訳で決行は1ヶ月後だ。よろしく」
「しからば拙者はこれで。刻限には戻る」
話が纏まったらしく主殿が妾をいざなう。
また無益な事を為さるのか。否、妾は主殿の意のままにありましょう。
「まぁた修行か?」
「泊まっていきゃあいいだろうに」
派手な紅い上衣の男と不吉な黒服の男が主殿になれなれしく声をかける。
この様な安宿、主殿には似合いませぬ。
憤慨するも妾には何の権限もありはしませぬ故に黙しておきますが。
いつもの事でありまするが主殿の向かう先は妾にも知らせては下さいませぬ。
されど敢えて訊ねは致しませぬ、妾はただ地の果てまで主殿に付き従いましょう。
半月程が過ぎた頃、主殿は山間の朽ち果てたあばら家を一夜の宿とされた。
如何なる偶然でありましょうか、主殿の訪れたこの地は懐かしき妾の生誕の地。
御身、今宵は妾が御借り致しましょうぞ。
「起きて下さいませ」
女の声に男は目を醒ました。その声音に敵意は無く純粋な喜びに溢れている。
女が言葉を紡いだ。
「この様な無作法をお許し下され。妾は、所以あって名は名乗れませぬが……貴方様より
今宵一夜の情けを頂きとうございます」
深々と頭を下げた時代係った衣装に長い艶やかな黒髪が明るい月夜に映える。
その正体を見極めようと男は伏せたままの女を見る。
ゆっくりと面を上げた女の顔は見覚えがあった。仲間の言葉を借りるなら、とても美しい
が途轍もなく厄介な女。彼としては苦手な正直なところ、余り見たく無い顔だった。
しかし、何かが違う。金属の様に冷えた瞳が彼を射た。
普段ならば意識的に男の目を引く挑発的な衣装に身を包んでいる女が何故。
何かの罠か、否か。男には判断が付かず動かない。
その帯に手をかけ女が覆い被さるが、抵抗はなかった。
白く長い指が男の頬を撫でる。
「……貴方様の力を持ってすれば妾を払いのける事など容易うございましょう。
何をお考えですか」
ここはどこだ。そして、相手の目的は。
「まぁ不粋な事は申しますまい。ここは現世に非ず、今宵限りの夢にございます」
混乱する男が口に出すより早く女は言葉を封じる。
刻々と女の風貌が変化している様な奇妙な感覚を男は覚えた。
普段の状態ならば一蹴したであろうが、この時男は夢ならばさもあらんと不思議と得心した。
女は相手の衿元を引き寄せると自らの唇を男のそれに押し当てる。
「んんっ……」
重ねた唇から吐息が洩れ女の舌が男の歯脈をなぞる段になって初めて男が動いた。
「……っ……ぅ……」
掻き抱くと男の知る女とは形が違うと判る。あの女ほど豊満ではない軽い華奢な身体。
男が慌てて口を引き離すと見上げる女と視線が合う。
呼吸を忘れていたのか男の肩は大きく上下していた。
「……ふぅ……」
女は一つ息を吐くと動揺を隠す事すら思い付かずに真っ赤に染まった男を見る。
「申し訳ございませぬ、嬉しさ故に気がはやり差し出がましい真似を致しました」
男から身を離し女は乱れた袂を正し詫びると妖艶な微笑みを浮かべた。
「妾の目的は一夜の情けを賜る事にありましたが、貴方様には未だ早うございました様ですな」
口を着物の袖で隠し、女は無邪気にころころと笑う。
「誠に残念ではございますが、今宵はこれで我慢致しまする」
女の見覚えのある金属の様な瞳。
男は自問する金属? 否、常日頃見ている特徴のある波紋。夢。馬鹿馬鹿しいが全てが繋がった。
女の滑らかな頬に手を添えると人間にしてはやけに冷たい身に“やはり”と男が呟くと、女の
整った顔が急に翳った。
「やはり、いくら妾の身を暖めても人の肌とは異なりまするか」
後方へふわりと逃げる女。人間にしては冷た過ぎるが、男はその暖かさを知っていた。
異空間の中、どこか白々しい明るい月光が女を照らす。
「ご炯眼、恐れ入りまする。妾は貴方様の夢に滑り込んだ只の妖。姿も仮初めの、貴方様の
抱く女性の印象を頂いた物にてございます。此度は数奇なる縁が結んだ夢物語……」
女の言葉は途切れた。
不可思議な想いを胸に、来た時と同じ様に同じ時間を掛けて彼は仲間の元に戻る。
約束の集合場所には神出鬼没の女が追加されていた。
「久しぶりね。あら、変な顔してどうしたのよ? まさか、やっと女に興味が湧いたとか?」
自信に満ちた挑戦的な女の態度に彼は何故か安心した。
「えぇ? 先約は俺じゃないの?」
情けない軟弱な声を上げる赤いジャケットの男と昨夜とは全く違う顔で、からからと笑う
女は彼の知るいつもの二人だった。
やり取りを聴きながら少し離れた壁際のソファに腰掛ける。
最後に聞こえた女の言葉。
《貴方様がその道を極められた時に再びお目にかかりましょう。幾星霜、悠久の時を経た
妾には、ほんの一時のことです故に》
彼の得物は音に聞こえた銘刀である。
もしかしたら齢を重ね意思を持つに至ったのやもしれぬ。
しかし、刀に振り回される様では拙者もまだまだ修行が足りぬか。
それとも、それ程の名刀に惚れ込まれた事を誇るべきか。
ともかく今暫くは現世でそなたと共に在らん事を、この未熟者は願おう。
こっそりと彼、十三代目石川五右エ門は自嘲ぎみに笑った。
(終)
擬人化GJ!
最後をよんでおおっ、と納得。
ごえもんがういういしくてイイヨ〜
アニメの斬鉄剣は男剣だったよな。
>>240 んで、つがいになった女剣と
数年(?)に一度交わらなくてはいけないんだったよね。
保守
保守
保守
245 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 11:17:34 ID:pu+HU41h
ゴエと一緒にお風呂に入りたいがために覚えたてのからくりを風呂の入口に仕掛けて密室にしちゃう紫たんの妄想がありますが、奴がお風呂エチーするとは思えねえorz
いやいや結構むっつりだしさ。
もしくは長時間の風呂でのぼせてて、良くわかんないうちに
紫をやって正気に戻ったときスゲえorzくるんだけど
「気にしないで」と紫が…アレこの光景どっかで?
据え膳なんとやらで、そーゆー状況になったら
それはそれで一々うろたえたりせんで、堂々とやりそうな気もするが。
旧ルの初期のゴエなら普通にヤリそうな気がす
原作のゴエが一番セクシーな気がする。
一時は不二子ばりに睫毛バサバサの女顔で描かれてたよね。
美女に変装してお風呂入ってたりとか。
あの頃はどういう位置付けのキャラだったんだろ。
あと、最近のアニメの五右衛門は一人称が拙者で固定されてるのがナントモカントモ
昔みたいにたまには普通に「俺」でいいやん。
口調まで時代劇だとなんかおバカみたいで。
250 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 21:40:21 ID:Op5u1y/q
ふ〜じこちゃんはSなのかー?
251 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 11:37:34 ID:77djV+lz
それはもうお好みで。
エマニエル・ポアロ(新52話)を題材にしたエロパロは?
特に仮装バーティーでの「愛の嵐」ルックのズボンの下がノーパンだと思うとタマらない。
保守
五右衛門と不二子の組み合わせはやっぱマイナーなのかなあ
公式で相合傘やら膝枕やらしてて仲良しだと思うんだが
クラリス「お止めなさいっ!…恥知らずっ!」
伯爵 『ふふ、いまの気分はどうだあ?クゥラリィ〜ゥふふふ…』
いつもの夜のように薄暗い拷問部屋で、クレーンの鎖に柔肌を食い込ませた
クラリスの白い肉体が闇に浮んで揺れている。
白のロンググローブを着けた手を後ろで縛り、胸に幾重にも巻いた鎖…。
白のガーターとストッキング、黒いパンプスは壁のランプの灯りを反射させている。
伯爵は彼女に近付くと架台の下のハンドルを回し、足枷に繋いだ鎖を左右に引いた。
途端にクラリスは青ざめ、拡げられた彼女の両脚がビクビクと動く。
伯爵は彼女の前にしゃがみ、腰を掴んで引き寄せた。
クラリス『いやっ!ケダモノ!… あっ! ああっ…』
ベショベショと唾液も激しく、羞じらいを知る花弁を打つ舌の音が響く。
尻に回した指の先は、肛門を左右に綱引きでもするように順次引き拡げる。
いつもの繰り広げられられるこのプレイに、順応してるように彼女は叫んだ。
クラリス「この仕打を神が許すと思うの!…ああっ!やめてっ!」
頭を振ってイヤイヤをするも、舌の動きも止めずに好淫な目つきで伯爵は見上げる。
続きマダー?
保守
保守
保守
保守
初投稿です。不二子×五右衛門にしたかったんですが全く近づきませんでしたorz
エロ無しです。次にどなたかが素敵なお話を書いて下さるまでの繋ぎにでもなれば良いのですが。
「今ごろ地団駄踏んでっだろーなあ、とっつあん」
お宝をたんまり積み込んだ車を駆りながらルパンが笑った。
「もう鼻息荒くして次の作戦にとりかかってる頃だろうよ」
助手席に行儀悪くだらりと座っている次元が答える。頭上には子供が闇雲にばらまいたような満天の星が瞬いていた。
「お主、今回は大人しく山分けに預かるつもりなのか」
後部座席には五右ェ門と不二子、それに奪ってきた宝石の数々がどっかりと鎮座していた。
「あら、私が裏切るしか能の無い強欲女だと思って?」
そこまでは言っておらんが、と五右ェ門は歯切れの悪い返事をしながら、
しかし不二子が戦利品の指輪をいかにも愛おしげに手の中で玩んでいるのを見るとまだ油断は出来ないとも思う。
一度独り占めすると決め込めば、それがどれだけ手荒な手段であろうと実行する女だ。いっそ清々しい程に。
「今回は」不二子の声がほんの少し真剣な色を帯びた。
「いつもただ働きじゃあなたや次元が可哀想だし、ちゃんと等分しようって決めたの。ほんとよ」
ね、信じて、と懇願するような目付きに五右ェ門はわずかに動揺したが、
この女がそんな態度に出るときは九分九厘ただ芝居を楽しんでいるだけだということも十分過ぎるくらいに身に沁みている。
「おい五右ェ門、不二子が困ってンじゃねえか。嫌だねえ、もてない男は疑心暗鬼でっ」
「馬鹿ルパン、お前は運転中だろうが」
後部座席に体ごと振り返ったルパンの頭を引っ付かんで前を向かせる次元を見て不二子がくすくすと笑う。
しばらく沈黙が降りた後、不意に不二子が五右ェ門の耳に唇を寄せた。
「でも、あなたと二人で一緒に逃げるなら、それも面白いかもしれないわ」
前にいる二人にはエンジン音に掻き消されてまるで聞こえないような、微かな声。
「…からかっておるのか」
「半分はね」
余裕たっぷりに美しく微笑まれて、では半分は本気なのかと問い返そうとした言葉を呑み込んだ。
「生憎だが、仲間を放り出してお主を取るほど愚かには出来ておらん」
「まあ、意外にお利口なのね」
盗みを始めたころには真っ暗だった空が、いつの間にか地平線に近い辺りから微かに白んできていた。
アジトに着くのはもうすぐだ。
終
保守
私をプレゼントvスタイルの不二子ちゃん。
きっと胸はおおいきれまい(ハァハァ
保守
ほ
ふ
>>100の方の設定をお借りして自給自足してみた。
エロなのにエロくないです
268 :
1/4:2009/01/07(水) 18:01:28 ID:NVA6IyUv
白い肌に陶器のような艶を与えるファンデーションとマスカラ、
青白くこけた頬にはピンクのチークを乗せ、
薄い唇は潤沢なピンクのグロスに彩られた。
「前から思ってたのよ、アナタは手入れさえすればすごい美人になるって」
「…よせ、仕事だからしているのだ」
「ま、可愛くない」
ままごとのように遊ぶ不二子と、遊ばれる五右衛門。
由緒正しき侍であるにも関わらず、彼が女と偽るには理由があった。
ルパンファミリーの一員として、修行をしながら泥棒家業を続けていた彼であったが、放浪の旅でニューヨークに居た時、ちょうど手持ちが無くなってしまい不二子に面倒を見てもらっていた時期があった。
ヒモ、ではないけれど自分の世渡りの下手さには甚だ嫌気がさした彼はこの恩義は必ずや返す、と義理堅く不二子に誓った。
つまり今がその誓いを果たすときなのである。
しかし…」
峰不二子は一体なにを考えているのだ?
不二子は彼を自分の宿泊するホテルに招くと、沢山のメイク道具をあれでもないこれでもないと吟味し、うざったいからという勝手な理由で前髪を少し切られたりした。
もちろん、大きな三面鏡越しに自分の顔がどんどん女性になっていくのは見えていたけれど、要件がわからない。
「ドレスは何色が良いかしら?」
「せめて…着物にはならんか」
「ダメよ、パーティーは肌を出さないと」
「バレるであろう…」
「ダーメ!ボディスーツとコルセットとシリコンで誤魔化すの!」
仕方なく身につけていく。
拙者はなにをしているのだ、自分で自分が情けなくなる。
269 :
2/4:2009/01/07(水) 18:02:18 ID:NVA6IyUv
「とっても似合ってるわ、モデルみたい」
「…」
賑やかな繁華街をすっかりドレスアップした不二子と並んでヒールの音を鳴らす。
先ほどから幾度となく男に声をかけられ、腕を掴まれたりしたが喧嘩越しになる自分を宥めながら不二子の自然な対処で切り抜けてきた。
「…で、どこに行くのだ」
「付いて来たらわかるわ」
さっきからそれしか言わない不二子に不信感を抱き始める。
繁華街から少し外れた静かな通りの地下に繋がる階段を降りると、看板や他のネオンがキラキラと過剰に輝き、五右衛門は一瞬たじろいだが不二子は何の気なしにドアを開けた。
ドアの先には2人と同じように華やかな装いをした美女達が酒を飲み交わしており、一見何ら不自然ではないが、五右衛門はその空間に男が自分以外居ないことや、不自然に淫靡な雰囲気が漂っていることに対して疑問を抱いた。
「いらっしゃい、不二子」
良く肥えた、黒人の婦人が2人に話しかけてきた、どうやらこの店の経営者らしい。
「こんばんはマダム」
「ずい分と素敵な方を連れてきたのね」
頭の先から爪先まで眺められ、奥の美女たちからの視線も一気に注がれ、五右衛門はたじろいだがここで取り乱してはいけないと背筋をピンと張った。」
「不二子」
マダムは大層楽しそうに口を開いた、
「ここが男子禁制のレズビアンバーだって覚えててくれなかったの?」
?!
「勿論、承知の上よ」
「ふっ、不二子!!これはどういう…」
「今更んなってたじろぐの?言い出したのはあんたじゃない」
「何を申すか!」
「ねえマダム、彼の頼みを聞いてやってくれないかしら」
不二子お得意のおねだりが始まる。
「どうしても女の子として女の子からいじめられたいって言うからつれてきたの。望みどおりこの馬鹿な坊やにたっぷりお仕置きしてやって」
「……!」
衝撃に言葉もなかった。
「本来あたし達は男なんてねぶりものにしたくないんだけどねぇ…」
呆然としていた五右衛門は顎を鷲掴みにされ、マダムにまじまじと見つめられた。
「これだけのベッピンなら構わないと思うんだけど、みんなどうだい!?」
尋ねられた美女達はパーティーだと言わんばかりに騒ぎ始め、五右衛門の腕を掴んで奥に招き、強引に大きな円卓に押し倒した。
「不二子…っ!」
「約束は約束でしょ、良い子にしててね」
「いなくなるのか!?」
「当然でしょ、あたしはお宝を頂くからあなたは楽しんでて」
そう言うと、本当に不二子はどこかへ行ってしまった。
不二子の目当ては知っている、幻のピンクダイヤ。どこの地下で大切に保管されている…と言っていたがま、ここにいる婦人や客を引き付けているということはこの店の更に地下にそのピンクダイヤが眠っているというのか、
だとしたら任務を全うせねばならない。
…本当は逃げ出したいくらいだが。
270 :
3/4:2009/01/07(水) 18:03:09 ID:NVA6IyUv
美女達は五右衛門が羽織っていた白のケープを解くと、シリコンを鷲掴みにした。
「すごーい、ホンモノみたい」
主犯格のような金髪の女に倣うように、他の女も顔や首筋、ハイヒールを脱がせた足にキスをしたり、執拗なまでに体を撫でたりと責め立ててくる。
ただでさえ色事に弱いのに、複数、しかも自分は女装でされるがままだという事実に脳が溶けるような錯覚すら覚えて身じろぐが、それに反して女の唇や舌、細い指の動きに体の感覚はどんどん研ぎ澄まされていく。
体中火照り、息が上がる。偽物の胸を揉みしだかれて興奮している自分を咎める気持ちにもなれなかった。
「キモチィ?お嬢さん」
確実に反応してきている五右衛門の体に満足げな金髪の女は、胸に触れるのを止め、彼の上に馬乗りになった。
「すっかり勃っちゃってるみたいだけど、あたし達男に興味ないでしょう?勘弁してね」
そう言いながらもやんわりとソコを撫でてくるのが憎らしい。
「あなたみたいなヤマトナデシコが好きよ、男にしとくなんてもったいないわ」
美しい唇から覗く赤い舌が五右衛門の唇を舐め、舌に絡みついて離さなかった。取り込むような彼女のキスに流され、五右衛門は拒むように悶えたがのしかかられ、他の女たちになぶられ、ひたすらに快楽を甘受するだけだった。
「もう…よせ…」
「レディはそんな乱暴な言葉は使わなくってよ」
女が合図をすると他の女が何かを彼女に寄越した。
271 :
4/4:2009/01/07(水) 18:03:39 ID:NVA6IyUv
「そろそろ入れて良いかしら?」
「いれ…?」
「女同士だって抜き刺しくらいするわよ、そんなことも知らないのに抱かれたかったの?」
女の腰に男性器を模したゴムが取り付けられた。
見た目のグロテスクさとこれから行われる行為に肝が冷える。
「止さぬか…」
「最初から入れるはずないじゃない、安心してお嬢さん」
あらぬ所に指が伸びていく…
その時、黄色のオープンカーが店に突っ込んできた。
「おーっと、それ以上はさせねぇぞぉ」
「ルパン!?」
「勘弁してやんな、」
次元はマダムのこめかみにマグナムを突きつけた。
「羨ましいけっども…剣豪坊やにこりゃあやりすきだぜ」
「呆れて者も言えねえや…不二子のやつ」
「ま、ピンクダイヤは俺たちのもんになったんだから結果オーライでしょ。さあゴエモン連れて帰るぞ」
薄気味悪くはだけたドレスを戻してやり車に担ぎ込む。当の本人は2人の登場に安心しきったのか、意識を飛ばしている。
後にいた美女の追っ手も巻き終えると、次元は煙草に火をつけ、話し始めた
「しっかし、ひでぇことするな、不二子も」
並みの女より美人になりやがって、と気を失った五右衛門の頬をつつく。ルパンはその様子に微笑むと、アジトに一刻も早く帰るためにアクセスを全開にした。
その後、三日三晩死んだように眠った五右衛門はすべての記憶を失い、刀のサビにでもしろとルパンに差し出されたピンクダイヤを残鉄剣で(しかも不二子の目の前で)何の気なしに切り刻んだのであった。
以上です
設定を活かせなくてすいません…
保守
保守
次元×不二子投下します。
エロパロどころか物語を書くのもはじめてなので、
酷く拙いと思いますがお許し下さい。
(#あとプロバイダの仕様で連続投稿できないかもですごめんなさい)
[突然炎のごとく](全9回)
「ちょっとルパン!?」
窓から身を乗り出して不二子が怒鳴る。
はいているスカートが、超がつくほどのミニ丈であることを忘れているのか。
五ェ門が眉をしかめて目をそらす。
「ちょっくら行ってくらぁ。なあに、1日かそこらですーぐ戻って来るから心配すんなって♪」
いくつかあるアジトのひとつであるそこは、都市部からだいぶ離れた郊外の一軒家だった。
人目につきづらく静かなのは良かったが、周りに娯楽になるようなものが一切ない。
「私も連れていってよーーー!」
1台しかない車をルパンに乗っていかれては身動きがとれなくなってしまうと焦ったのだろう。
しかしルパンの乗った車は、もう不二子の声が届かないところまで走り去っていた。
夕食後の薄暮どき。
次元が食後のウイスキーを楽しもうと、グラスに注いでひとくち口をつけたところだった。
ルパンにしてはやけに口数が少ないなと思っていたら、ずっと考え事をしていたらしい。
突然椅子から飛び上がると、車のキーをつかんでドアを開け、車に乗り込むまであっという間だった。
こうなったルパンはたとえ不二子にだって止められない。
1日かそこらと言っていたが、当分は帰らないだろう。
幸い水や食料は豊富に備蓄があるが、問題は……
「拙者は寝る」
五ェ門のそう言う声で、次元は我に返った。
「寝るってまだ8時だぜ!?」
「日没とともに眠り、日の出とともに起きる。元来人間はそういう生活をおくるべきなのだ」
振り返りもせずそう返事をして、ドアを閉めた。
「なんだそりゃ。爺さんか」
頭をかきながら次元が振り向くと、憤然と腕を組んで仁王立ちする不二子と目があった。
しまった。五ェ門の奴、うまいこと逃げたな?
思い通りにいかないことがあるとヒステリーを起こす、この暴れ馬のなだめ役は、自分しかいないようだった。
ルパンに置き去りにされた不二子は、八つ当たり先に向かってつかつかと歩み寄った。
次元の手にあったグラスをふんだくると、中の液体をくいっと飲み干し、
「おかわりをちょうだい!」
と、空になったグラスを差し出した。
女は苦手だが、嫌いなわけじゃない。
不二子のような強欲な女が嫌いなだけだ。
ルパンが出て行って1時間経っても、不二子がお酌兼愚痴の聞き役としての次元を解放してくれる気配はない。
イライラと目をギラつかせて、檻の中の虎のように部屋の中をいったりきたりする不二子を横目で見ながら、次元はこの場から早々に逃げ出した五ェ門を羨んだ。
「だいたいねぇ、あたしのこと好きとかなんとか言ってるくせに、なんでこうやって放置していくのかしら!? しかもこんな、なーんにもないところに!」
ルパンが仕事に不二子を連れて行かなくなった理由は知っている。
不二子に何度となく騙され、危険な目にあわされているからだ。
最初のうちはルパンも喜んで騙されているようなところがあったが、それもいいかげん懲りたのだろう。最近では不二子に対して
「お前と組むのはベッドの中だけと決めてるんだ」
などとうそぶくこともあった。
不二子はドン、とグラスを次元の胸に突きつけると、注げ、とあごで指示する。
次元は、ソファに寝そべった格好のまま、黙ってウイスキーを注いでやる。
ああ、とっておきの酒だったのに。
こうなったら早くつぶしちまおう。
そんな目論見で、要求されるまま酒を注ぎ続けているのだが、不二子は一向につぶれる気配がない。
エンジン全開でルパンを罵り続ける不二子にこのまま付き合っていると、自分のほうが悪酔いしそうだ。
正直なところ、ルパンと不二子の関係性がどういうものか、よく分からない。
ルパンがちょっかいをだして、それを不二子が適当にあしらって……
と、なんとなくそういう感じかと思っていたが、この場面で不二子が怒っているということは、不二子もルパンの気持ちにまんざらではなかった、ということだろうか。
それとも、その気はなくとも、放っておかれるとなると許せなくなるものか。
女ってやつは。面倒くせぇなぁ。
しかし不二子の声をききながら次元は、(怒っている声でさえ、鳥が歌うようだな)と、ぼんやり思っていた。
不二子が酒を要求して次元に腕を突き出すたび、ふわりとただよう甘い香り。
さすが一流の男たちを手玉にとってきた女なだけある。
声、香り、天性の美貌。
不二子という存在そのものが男の五感を誘惑するようにできているのだ。
ぼん、きゅ、ぼん。
と声に出してしまいたくなるほど絶妙なラインをもつシルエットを、次元は無意識のうちに目で追っていた。
いかんいかん。酔ってきた。
ボトルの減り具合を見て自分も冷静でいられる容量を越えていることを知る。
うんとかああとか適当な相づちをうちつつ、そろそろ自分も寝室へ引っ込むことを宣言するために身体を起こしかけた。
するといつの間にそばまで来ていたのか、どすん、と次元の腹の上に不二子が乗りかかった。
「ぐえっ」
腹が押されて情けない声が出る。
何事だ、と混乱しながら頭をもたげると、目の前に不二子の顔があった。
一瞬、わけがわからず黙り込む。
不二子はじっと、食い入るように次元の目を見つめていた。
思わず次元も見つめかえすが、いま自分の身に何が起こっているのか判断できない。
なにすんだ、と口を開こうとしたとき、不二子の酒に濡れてうるんだ唇が近づいてきた。
不二子の唇が狙っているのが自分のそれだと知り、とっさにそれを手で覆って押し返す。
「な、なにする気だ!」
「むー!」
不二子は不満げに眉根を寄せ、両手で次元の手を押しのけた。
「ぷは、だって、あなたが言ったのよ!」
「お、オレ何か言ったか!?」
「他の男と寝てやろうかしらって言ったら、あなたが、『ああ』って」
「それでなんでオレと!」
「そこに、あなたが、いるからよ」
そう言うと不二子は、再度次元の唇に顔を寄せてきた。
「まてまてまてまて」
肩をつかんで引き離す。
「もう、何よ!」
「五ェ門だっているじゃないか」
「あの朴念仁ならもう寝てるわよ。まったくじじむさいんだから」
ぶつぶつと文句を垂れながら、不二子の指は巧みに次元のシャツのボタンをはずしていた。
「待てって! かんべんしてくれ!!」
「しーっ」
人差し指を次元の唇にあてる。
「私に恥をかかせないでちょうだい」
眉根をよせた、少し切なげな顔で次元の目を見る。
不二子の目を見ても、戯れなのか本気なのか判別できない。
ばさっとシャツを広げられ、次元の胸に不二子の手がふれる。
鼓動が早くなる。
不二子のことだ、何か企みがあるのかもしれない。
念のため確認すると、いつも腿のあたりに隠し持っているブローニングはなかった。
そのかわり、熱くなった肌に触れてにわかに欲情した自分がいた。
「……酔ってるのか?」
「さあね?」
細く道をなぞるように腹から喉までを指でなであげられ、息をのんだ。
「ジーザス……ルパンはどうするんだ。面倒はごめんだ」
「あんな女たらしに操たててどうすんのよ。大丈夫、面倒なことになんかしないわ」
指で次元の胸の突起を見つけると、不二子は悪戯っぽく口角を上げた。
「あなたが黙っていられるのなら」
そういって、もういちど唇を近づけた不二子に、もう次元は抵抗することはなかった。
自分から唇を寄せてきたくせに、触れられた感触は遠慮がちだった。
つ、つ、ちゅ、と唇のまわりをなぞるだけ。
そのじれったさに、次元は不二子の顎をつかみ、舌で唇を無理矢理こじ開けた。
おい本気か、相手はあの不二子だぞ? と自問自答したが、それも一瞬だった。
相棒の惚れた女を抱く禁忌。
それを回避しようとする理性は、稀代の男殺しの唇の前で完全になきものにされていた。
「んん……」
甘い声が漏れたところで一瞬離れる。
いま一度不二子の目を見た。
いいんだな?
そう目で問いかけた次元に、答えの代わりに不二子は再度自分から唇を捧げて、そのままゆっくりとソファへ押し倒された。
口づけた不二子の耳たぶからは、麝香の香りがした。
ほとんど下着のような薄さと面積のキャミソールに下から手を忍ばせ、たわわなふくらみに触れる。
突起をさぐりあてて中指でそっとふれると、またたくまに堅くなるのがわかった。
「……っ」
不二子の喉がコクリと動く。
悪くない反応だ。
キャミソールをめくりあげ、床に落とす。
テーブルにあったランプのオイルが切れると、光源は窓からさす月明かりだけだった。
月光が意外に明るく自分を照らしていることに気づき、不二子は胸の前でそっと腕を交差させた。
なんなんだ今さら……と思いかけて、次元は気づいた。
シングルベッドといってもいいくらいの幅と深さをもったソファに押し倒された不二子の肌が、自分の背後からさす光で青白く発光しているように見える。
……ルパンめ、ここでやったことあるな?
窓からソファへとさす明かりの巧妙な加減が、女が一番美しく見えるよう配置されている。
ルパンが細かくソファの位置をセッティングする姿を想像して、次元はふっと口元をゆるめた。
「何笑ってるのよ」
「悪い。思い出し笑いだ。おまえさんを笑ったんじゃねぇ、から、」
その邪魔な手をどかしな、と右手ひとつで不二子の両手首をつかんで、頭の上へ持ち上げる。
不二子は胸を晒されることに抵抗はしなかったが、わずかに顔を背けた。
うぶなのか、フリをしているのか……わからない。
首筋に口づけながら、左手でスカートも引きはがし、ショーツ一枚になった不二子のなめらかなふとももにじかに触れた。
次元にとってそれは、これまでの女からは得たことのない肌触りだった。
不二子の肌に触れるだけで手のひらから脳へと甘い刺激が伝わる。
それだけでいきそうなほどの官能をもっと味わいたくて、太ももから腰へ、そして平らな腹へとうっとり触れていく。
徐々に視線を上げていくと、横たわってもなお張りを保った胸の上で、ピンク色をした突起が揺れていた。
青白く照らされた不二子の肢体を改めて見て、次元は密かに唾を飲み込んだ。
大富豪、王様、そして世紀の大泥棒。
一流の、あるいは百戦錬磨の男たちを次々に手玉にとってきた身体。
うかつに手を出したら自分もやばいんじゃないだろうか……
その一瞬のすきに、不二子は捕らわれていた手首をほどいた。
両手で次元の首に手をかけると、上半身を起こす勢いで次元の上に倒れ込む。
不二子の手が次元の頬に触れる。
余計なこと考えないで。
唇で次元の下唇をちゅう、と吸いながら、不二子はするすると右手を次元の股間へとのばしていった。
次元の堅くなったそこを確認すると、ベルトをはずしてズボンをおろし、トランクスの上から今にも飛び出しそうなそれに触れてきた。
指の爪の先で布越しに強くなぞられる感触もそうだが、自分の唇を蹂躙する、不二子の水っぽい、ねっとりとした唇の動きに、次元は、あがる息づかいを悟られまいと必死だった。
くそっ、相手は不二子だってのに!
いま自分の唇をついばんでいる不二子の唇と舌が、下半身にも同様の刺激を与えてくれるのを望んでいた。
不二子は布越しにどんどん堅くなる次元を堪能したあと、トランクスに手をさし入れ、逆手で握った。
冷たい指に、そして期待にかるく身震いする。
不二子の唇が自分の顔から離れて、堅くなったそれに降りていくのが見えた。
不二子は次元を目で確認すると、ちゅ、と口づけた。
そして顔を傾けると、熱い口腔内へ、そっと飲み込んだ。
手をそえ、下から上へと頭を動かし、舌を這わせる。
ああ、やばい。こりゃあ視覚的にやばい。
次元はなんてこったといった仕草で、片手で自分の目を覆った。
ふふ、と不二子の笑うような息づかいがふれ、さらに刺激される。
畜生、と心の中で今日何回目かの悪態をついたところで反撃を思いついた。
「不二子、あっちを向けよ」
「?」
口を離して不二子が次元を見る。
「ケツをこっちに向けろっての」
そう言うと次元は、不二子のくびれた腰をつかんでよいしょと持ち上げると、向こう向きにひっくり返した。
腿を引き寄せて尻を自分の顔のほうへ近づける。
「あんっ! 乱暴しないでよ!」
「うるせぇ」
目の前にきたショーツ越しに割れ目を指でつ、となぞってみた。
あ、と不二子の腰が震える。
ショーツの脇から指を入れてみる。
ふくらみに滴るあたたかな湿気が、次元の指を濡らした。
布をずらして人差し指を差し入れる。
「はっ……」
中指も入れて、開いてみる。
くぷり、と卑猥な音をたてて透明な粘液があふれ出て、糸を引いて光った。
すげぇな。女ってこんなに濡れるもんだったっけか。
温められた水飴のごとくとろりとしたそれを舌に乗せてみた。
舌が秘部にふれるたびに、あ、あ、と声を漏らす不二子の様子に昂揚した。
「口がお留守になってるぜ?」
そのセリフで、んんんっというため息とともに、不二子の口腔が己を包みこむのが分かった。
「んっ…んっ…ふっ…んんっ」
ぬるぬると這い回る舌の感触と、手の刺激。
次元は舌で入り口を愛撫しながら、左の指で堅くなった小さな突起を探しあてた。
それを人差し指と中指を使ってむき出しにし、不二子自身で濡らした指で撫でた。
「ああっ…そ、それダメ……っ」
そんな甘い声をあげておいてダメも何もないもんだ。
くるくると撫でながら右手の指は中を探ってゆっくりと入れていく。
まるで処女のように狭いように思われた入り口を抜けると、にゅるにゅるとした皺襞がうごめき、クリトリスをなでるタイミングでぎゅ、ぎゅ、と指を圧迫してくる。
そこだけ別の意志を持った生き物のようだった。
早く……早く自分のものでこの感触を味わいたい。
だが、一応男としてのプライドがある。
不二子の声が高くなるポイントとタイミングで中と外を攻め続けた。
「は、はぁっ、ああっ、あんあぁぁぁ……っ」
不二子は自分の快楽に集中するため次元のそれから唇を離し、かすれた声をあげた。
歌うような声が一段と高くなったと思ったら、次元の指がこのまま飲まれるかと思うほど締め付けられ、あふれ出る液で手首まで濡らされた。
はあっ、はあっ、はあっ、はあっ……
不二子はソファに手をつき、しばらく肩で息をしていた。
……やってくれるじゃないの。
そうつぶやいたように聞こえて次元は、あぁ?と眉を寄せたが、こっちへ向きなおった不二子の顔は、これまで見たこともないほど美しかった。
もう逃げられないわよ。いいというまで付き合ってもらうから。
アルアカイックな笑みを口元に浮かべた不二子を見て、次元の心臓はどくんと大きく波打った。
濡れたショーツを脱いで、次元の上にまたがった不二子が今にも腰を落とそうとするのを見て次元は焦った。
「待てよコンドームは…」
「ピル飲んでるから平気よ」
──たしかに多くの男たちを手玉に取ってきた不二子が、そういったことに無防備でいるはずはない。
だが、それがコンドームをつけなくても大丈夫、という理由にはならないだろう。
などと胸の内で問うたとて、不二子を止める術はなかった。
次元の半身の上に、じわじわと腰を落としていく不二子。
「あ、あ、あぁ〜〜〜〜〜」
「う……はぁ…」
熱い芯がやわらかい襞に包み込まれていく。
もうお互い漏れる声を隠さなかった。
暗闇に白く浮かび上がる不二子がふわりとゆれて、ゆるい動きで腰が持ち上がり、次元のものがこすりあげられる。
下半身から伝わる快感に耐えようと息をつめるが、またゆっくりとおろされる腰の動きに、はぁ、とため息が出る。
不二子と目が合った。
それが合図のように、不二子は目を閉じるとさっきよりも早い動きで腰を上下に動かしてきた。
あ……やばい。
このままではあっけなくいかされてしまいそうだ。
次元は不二子の胸に手をのばす。
やわらかい弾力が、まるで触れられるのを待っていたかのように次元の手に吸い寄いついてきた。
両手でしばらくもてあそんでから、先端を親指と中指ではさみ、人差し指ではじいた。
「や、やんっ」
指をはなすと、不二子が腰を動かすことはやめないまま、うらめしげな目でにらんでいる。
今度は中指の腹でそっとなでる。
「ん、ん、んんっ」
自分の動きで胸を刺激されるのを楽しんでいるのか。
次元は少しソファから身体を起こすと、左の乳首に吸い付いた。
「んっ! んあっ!」
口の中であめ玉をころがすように味わう。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…ん、んんぁっ」
舌を押し返してくる張りのある肌を堪能しながら、月明かりで汗が光る不二子を視姦した。
「あ、いゃ、ん、んん、ふっ、んんっ……はぁっ」
くそっ! なんて声を出しやがるんだ!!
不二子のゆるい動きに物足りなさを感じて、自由に動きたい欲望に押された次元は、ついに不二子に覆い被さった。
「きゃあっ!」
そのまま手でももの裏をつかんで持ち上げ、奥へと深く貫く。
「んんっ」
そして不二子の首筋に顔をうずめると我を忘れて激しく律動した。
自分のひざが不二子のふとももを打つ音と、自身が出入りする濡れた卑猥な音が部屋に響く。
揺れる胸に浮かんだ汗。
熱い吐息。
香水と体臭のまじった香りが鼻をくすぐる。
何もかもが今まで味わったことのない感覚だった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「あっ、あっ、んっ、あっ」
やばい、もう、俺と、したこと、が、不二子、なんかにっ
「いって、中でいいわ、いってぇ」
もうだめだ!
その瞬間は目を閉じた。
「…………………………んっ…!」
「ああああっ!」
寸でのところで抜き、白濁した液体を不二子の腹上に出す。
はぁ、はぁ………………………………
………………………………はぁぁ。
しばらく肩で息をして、余韻を味わう。
快感の波が去ったころ、目を向けると不二子は「あーあ」といった表情で腹の上に出された精液を見つめていた。
次元は黙ってソファから立ち上がり、バスルームへ行くとトイレットペーパーを持ち出して不二子の汚れた身体をぬぐう。
不二子が次元を睨む。うるんだ目が怒っている。
その表情を見て一気に冷静な頭が戻ってきた。
不二子と関係を持ってしまったことへの後悔がどっと押し寄せる。
何怒ってんだ。オマエが誘ってきたのに。
「……って言ったのに」
「あぁ?」
「中でいってって言ったのに!」
怒ってるのはそこか!?
「…いやマズイだろ」
「平気だって言ったでしょ! それになんですぐ黙ってどっか言っちゃうのよ!」
「コレ取りに行ってたんだろーが!」
トイレットペーパーを指さす。
「セックスが終わったらお互いしばらく抱き合って愛をささやき合うものでしょう!? そんなんだからモテないのよ!」
「ぶはっ」
吹き出してしまった。愛? 愛だと??
「オマエの口から愛なんて言葉が出るとはな」
「なによ……もうっ!」
不二子はソファにあったクッションを抱きしめて、裸のまま横を向いた。
どうしたものか判らず、次元はそのかたわらに腰掛ける。
「…そんなカッコのまんまじゃ風邪ひくぜ」
「…………」
大きなため息をつく。
「どうすりゃいいんだよ?」
「だっこして」
えー。
内心面倒だと思いつつも、次元はいまにも落ちそうな位置でソファに横になり、後ろから裸の不二子を抱きしめた。
「もっとぎゅーーーってして」
胸にまわした腕を強く引き寄せると、やわらかい尻が股間にあたる。
次元は心の中で舌打ちをした。
オレは覚えたての中学生男子か。
いったばかりだというのに、不二子の尻に触れただけで反応するなんて……
自分の尻にあたった熱いものに気をよくしたのか、不二子はくるっと次元のほうへ向き直って、さっきとはうってかわった甘い声でささやいた。
「キスして」
翌日、昼過ぎまで寝ていた不二子が居間へ降りてきたとき、次元はわずかに緊張した。
しかし不二子は次元のほうなど見もせず
「ごはんは?」
ときいた。
「終わったでござる」
こちらには背を向けた形でソファの上であぐらをかき、斬鉄剣を抱えて瞑想したまま五ェ門が答えた。
そこは昨晩、不二子と抱き合ったソファ……と一瞬考えて、次元は頭を振った。
「あらま。まあいいわ、おなかすいてないし」
そう言ってポットに残っていた冷めたコーヒーをカップにそそいだ。
昨晩の情事の後で、こうして昼間の明るい部屋の中で不二子と同じ空間にいるのは若干気まずかった。
今までこういうとき、不二子とどいう会話をして、どういう顔をしていたのか思い出せない。
コホン、と咳払いをして、なるべくあたりさわりのない会話の糸口を見つける。
「ルパンは1週間ぐらいで帰るらしいぞ」
「あっそ。別にどうでもいいわ」
「昨日あんなにむくれてたのに、つれねぇじゃねぇか」
そこではじめて、不二子は意味深な目をして次元を見た。
「ここでの楽しみ方を見つけたの」
言いながら次元のほうへ近づいてきた。
おい……何する気だ? こっちに背を向けているとはいえすぐそこに五ェ門がいるんだぞ!
という意味を込めて目を丸くしてみせると、不二子はふふん、と鼻で笑って、次元の耳元で
「3回もしたくせに」
とささやくと、ズズーッと派手な音を出してコーヒーをすすった。
機嫌よく、肌もつややかに不二子は、例の歌うような声で、五ェ門に
「今日も日没とともに眠る予定?」
とたずねた。
次元は窓から伸びる一本道を見つめて、
ルパン……たのむ早く帰って来てくれ……
と胸の内で祈るのだった。
(END)
以上、せつこでした。
お目汚し失礼いたしました。
286 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/24(土) 19:52:35 ID:fpyAatJ8
マモー×不二子でぜひお願いします。
>>275 GJ!
できれば五右エ門にも手を出して欲しい。
>>275 同じくGJ!
やべぇ…読んでてニヤついちまった
五右エ門は重い頭で思いだす。
「ねーえ、お願い、ルパンには黙ってて欲しいのよ」
「断る。ルパンには話して今回の、いや今後の仕事からお主を外させる」
……その後何回か同じやり取りをしたが、あの会話が今の事態を招いていることは間違いがない。
石川五右エ門が目を覚ますと胡坐の状態で後ろ手に柱に繋がれていた。
―――不二子か。
あの女ならば睡眠薬を常備していてもおかしくない。いやむしろしていない方が不二子らしくない。
気をつけていたつもりだったのだがあっさりと裏を掻かれたようだ。
何たる不覚、これも己の未熟さゆえかと深く反省していると予想通り峰不二子が現れた。
「あら、お目覚め?五右エ門」
「不二子、これは何の真似だ」
五右エ門が顔を睨みつけて低く言うと、不二子は唇を突き出した。
「だってぇ、五右エ門ったらルパンに話すってきかないんですもの」
「当然だろう。裏切ったのはどっちだ」
「あん、裏切りなんていやぁね。結局ルパンの為になるのに」
「お主ふざけるな。これで何度目だ。必ずルパンに話す」
「―――んもう、相変わらず頑固ね五右エ門たら。……仕方ないわ」
ふう、と不二子は小さくため息をついて五右エ門に近づいてきた。
屈みこんで冷たい手で五右エ門の顔に触れる。
「……ふん、例えどのような拷問をされようとも拙者は屈せぬぞ」
「ま、やーね拷問なんて。野蛮だわ。あ・た・し・は・こっち」
言い終えるかどうかのうちに不二子は五右エ門に口づけた。
「―――!?」
一瞬事態を把握できなかった五右エ門だが、やがてすぐに把握し首まで赤くなる。
逃げようにも柱に手を括られろくに動けないし、
顔を背けようにも不二子の華奢な両手にしっかりと固定されている。
五右エ門がもがく間にも不二子は長く深い接吻を続けた。
不二子の柔らかい舌は口腔をなぞり、逃げる五右エ門の舌を追い、やがては捕まえる。
「ふ、ふじ……、や、め……」
不二子は合間に途切れ途切れに苦しそうに抗議する五右エ門を無視して
その後さらにじっくりねっとりと接吻を続け、ようやく口を離した。
「い、一体……なんの……、つもりだ」
肩で息をしながら五右エ門は呻く。混乱した頭と呼吸を整えるのに必死のようだ。
そんな五右エ門を見て不二子は嫣然と笑う。
そして、今だに呼吸の整っていない五右エ門の耳元へ口を近づけた。
「いいわよ、さっきのことルパンに喋っても。……その代わり、貴方とキスしたってルパンに言うわ」
「―――な?」
「ルパンったら可哀想に、とおーっても悲しむわ。貴方のことをなんていうかしら?
卑怯者とか?裏切り者とか?不義理とか?」
それが五右エ門にとって一番言われたくないであろう言葉、
一番忌避すべき言葉であることは不二子もよく知っているようだった。
……そして、例えルパンに話したとしても「良いなあ、不二子ちゃん俺にもぉー」などと言われるのが関の山、
ということも不二子はよく分かってるのだが、義理人情に生きる男五右エ門にそんな理屈は通らない。
苦悶の表情の五右エ門を見て不二子はくすりと笑う。
「だ・か・ら、あのことルパンには黙ってて欲しいの。私もこのこと黙ってるわ。
―――お互いルパンの為じゃなぁい、ね、いいでしょ?五右エ門たら、ねえ」
「…………承知」
「じゃ、交渉成立ね?」
憮然と呟いた五右エ門に不二子は明るくウインクする。
「これで気が済んだろう、不二子。縄を解かんか」
すっかり嵌められまたも己の未熟さを悔いながら五右エ門はため息をつく。
一刻も早く帰り今日の出来事は脳内から消し去りたい思いでいっぱいだ。
「あんもう、相変わらずね」
不二子は急に立ち上がり服を脱いだ。さらりと下着姿になりにっこりと五右エ門に笑う。
世界の男を魅了してきたその肉体は息を飲むほどで、一瞬唖然とした五右エ門は慌てて顔を逸らす。
―――女が着換える時には決して見ないのが礼儀だと五右エ門は思っている。
「な、なんなのだ不二子いきなり!」
「なにって決まってるじゃなぁい?」
悲鳴に近い声を上げる五右エ門の足元から不二子は忍び寄る。完全にのしかかる格好だ。
そして必死に顔を背ける五右エ門の耳元へ囁いた。
「今度はご・ほ・う・び」
「ほ、ほうび!?」
反射的に不二子の顔を見てしまった五右エ門は顔を掴まれ、長く濃厚な接吻を再び受ける羽目になった。
「や、やめ……んか、不二子」
ようやく解放され真っ赤な顔の五右エ門は再び呻く。肩で息をしているのは息苦しかったためか動悸が激しいためか。
「もう、せっかくのご褒美じゃない。うけとってくれないならルパンに話しちゃうわよ?
それともキスしてないってルパンに言う?嘘をつくの?貴方が?貴方が嘘つきだなんて知らなかったわ」
「お、お主……」
絶句する五右エ門ににっこりと笑いながら不二子は少し離れた。
ようやく終わるのかと思ったのも一瞬、不二子ははらりとブラジャーを外し投げ捨てる。
「私着物って好きよ。―――脱がしやすいんだもの」
「な、何をする」
「あら、私だって上半身何も着ていないのよ?貴方がこのままじゃ不公平だと思わない?」
そういうと不二子は五右エ門の上半身の着物をはだけさせる。
「流石五右エ門だわ、良い体してる」
不二子は嬉しそうな声を出して五右エ門の体に手を這わせる。
実践に必要なだけの筋肉は兼ね備えながらあくまで細く、無駄な肉も無駄な筋肉もないその体は正に鋼で出来た刀のようだ。
「ま、またんか」
うろたえた声を無視して不二子は五右エ門の体をなぞり続ける。
「たまにいるのよ、見せるためだけの無駄な筋肉しかない男。
そりゃあ私だって引き締まった体は好きだけど、無駄なものは嫌いだわ」
「わ、分かったからやめ―――んんッ」
五右エ門の抗議は虚しく、三度唇は覆われた。
今度が先の二回と違うのは不二子がむき出しの胸を五右エ門の胸板に押し付けてくることだった。
豊満なその胸は五右エ門の胸板で自由に形を変える。その柔らかさに五右エ門の気が一瞬遠くなる。
逃げようと体を捩るが、動けば動くほど不二子の胸は五右エ門の肌に吸い付きその尖った先端は胸板をくすぐる。
五右エ門が目眩がしそうになるころ不二子は唇を放した。
が、安堵するのもつかの間、すぐにそのまま胸板に不二子の唇が落ち五右エ門は体を震わせた。
「せ、拙者、おお主と、このような……破廉恥なことを、する、つもりは、」
解放された口で途切れ途切れに抗議を続ける五右エ門を視界の隅で眺めながら、不二子は舌を這わせる。
首筋に唇が落ちてびくりとし胸板の先端を舐められ身を捩る、
そんな五右エ門の反応を楽しんでいた不二子はやがて胸板に硬く巻かれた布地に行き当たった。
「―――んもう!サラシが邪魔よ五右エ門ったら」
「た、嗜みゆえ、当然のこと」
どことなくほっとした顔の五右エ門を不二子は睨みつける。
「なによその顔は?―――見てなさい」
そういうと不二子は五右エ門の顔を捕まえると胸に押し付けた。
「……むぐ!?」
柔らかく豊かな肉に顔を覆われた五右エ門は呼吸が出来なくなった。
「もがいてここから逃げないと窒息しちゃうわよ?頑張ってね、五右エ門」
楽しそうに耳元で囁く不二子の声は必死の五右エ門には聞こえない。
もがいてもがいて、やっと出来た隙間から呼吸をすべく口を開けると、何かが口の中へ入った。
……不二子の豊かな胸の、その尖った先端。
「ああン」
不二子は五右エ門の頭を解放すると同時に大仰に仰け反って見せた。
「すすすす、すまぬ、相済まぬ不二子ッ」
「五右エ門ったら意外とエッチね」
「けけけけけ決してそのような、せ拙者は」
可哀想なほどうろたえている五右エ門をみて笑いをこらえながら不二子は言う。
「反対側もしてくれたら許してあげようかしら」
「……なぜそうなる!」
再び五右エ門は悲鳴を上げる。そんな五右エ門に不二子はまた囁いた。
「ルパンに胸にもキスされたって言っちゃおうかしら」
固まってしまった五右エ門の前に、不二子は反対側の胸を差し出した。
そろりと五右エ門がその先端に口づけると再び不二子は声を上げてみせる。
「あん」
「すすすすま、」
おろおろとする五右エ門に不二子は堪え切れず笑った。
「んもう、それだけじゃ駄目よ五右エ門、舌使ったり甘噛みしたり色々あるでしょ」
「そそそそのようなことをせねばならぬのか」
「そーよ、じゃないとルパンに言っちゃうから」
五右エ門はそろそろと不二子の胸を口に含んだ。
五右エ門の舌使いはお世辞にも上手いと言えなかったが、それでも不二子の体は紅潮する。
拙い舌を散々味わった後、不二子は胸を五右エ門から離す。
ようやく解放されるのかと五右エ門の顔が輝いたのも一瞬、その顔はすぐに硬直した。
……不二子が、最後の一枚を身体から剥ぎ取っていた。
「ふ、ふふふふじ?」
「うふふ、こっちにも欲しくなってきちゃった。ねえ五右エ門?こっちにも。……じゃないと」
「―――不二子!」
五右エ門の声は哀願に近かった。
五右エ門の訴えは当然の如く無視された。
不二子の茂みに拙く舌を這わせている五右エ門も、それを受ける不二子も息が上がっている。
「そ、そろそろいいかしら、んッ」
呼吸を乱しながら不二子は離れ、今度は五右エ門の袴を剥がし始める。
「ふ、不二子!?……もうよかろう!」
「そうね、私ももういいわね」
二人の意味合いの違いを無視して不二子はてきぱきと手を動かす。
やがて袴も着物も剥ぎ取られ、五右エ門は褌一丁にされてしまった。
「どうも反応ないと思ったら……そういうことね」
不二子は五右エ門の褌を睨みつけると剥ぎ取りにかかる。
五右エ門の抵抗も虚しく最後の砦はあっさり剥ぎ取られ、五右エ門自身は空気に晒される。
ほぼ最初から血液の集まっていたその場所は解放され存在を主張している。
「あん、こっちも流石五右エ門ね」
不二子が口づけると五右衛門はばたついた。
「ま、待て、もうこの辺りで、終わりで良かろうッ」
「……そうね、残念だけど終わりにしましょ」
そういう意味ではない、と絶え絶えに言おうとした五右エ門をきっぱり無視しして不二子は上に跨った。
不二子が動くごとに二人の息が上がる。
段々と呼吸のリズムが合い呼吸が浅くなっていることからお互いの頂点が近いことをしめしているが、
五右エ門はと言えば唇を噛んで苦悶の表情で全力で必死に堪えている。
―――最後の一線までルパンに義理立てってわけ?
義理だ人情だといった、不二子には興味も縁もない、
一銭にもならないものに五右エ門は支えられて生きているということか。
元々分かっていたことだけれど、なんとなく腹立たしくなって不二子は決意する。
―――絶対一緒に昇ってやるわ。
やがて。
己が頂点へ達しようかというその瞬間、不二子は五右エ門の首に抱きつき耳朶を軽く噛んでやった。
「―――!?」
想定外の刺激を与えられた五右エ門の注意は下半身から逸れ、
全力で抑え込んでいた五右エ門自身は不二子と一緒に解放された。
気力と体力を使い果たしたらしい五右エ門はぐったりと項垂れている。
不二子はなんとなく満足したが、最後にもうひとつ良いことを思いついてわざとらしく声を出してみた。
「あ」
「な、なんだ不二子」
五右エ門が顔をあげて怯えた声を出す。なによその声は、と思いつつ不二子はにっこり笑った。
「今ので赤ちゃん出来たわ」
「そ―――それは誠か」
誠なわけがない。
そもそも不二子は薬を飲んでいるし、例え子宝に恵まれたとてこんなにすぐ分かるわけもない。
そんなことは世間一般の普通の男性なら分かっているのだろうが、
不二子の予想通り五右エ門は「普通の男性」ではなかったようだ。
「本当よ。女はすぐに分かるの。―――けど駄目ね、残念だけど堕ろすわ」
不二子は目を伏せて殊勝に言ってやった。これで五右エ門に恩を売ることが出来る筈だ。
……が、「普通の男性」ではない五右エ門の反応は不二子の予想とは異なっていた。
「ま……待て不二子―――、せっかく……芽生えた命を」
五右エ門は視線を彷徨わせながらぽつぽつと言う。今日見た中で一番の苦悶の表情だ。
「……え?」
予想外の反応に不二子が驚いていると、五右エ門はやがてうろつかせていた視線を一か所に固定し、
不二子の顔を真正面から見た。
「……せ、拙者は未熟者だが―――不二子、お主が良ければ―――」
やばい、と思った不二子は五右エ門の唇に人差し指を当てた。
「言わないで、五右エ門。私、貴方とルパンの間に亀裂を入れるつもりはないの。
赤ちゃんは本当に残念なんだけど、仕方がないわ。貴方を裏切り者にしたくないもの」
裏切り者、に力をこめて不二子は言う。予想通り五右エ門は苦しそうな顔になった。
「し、しかし―――」
「いいのよ、五右エ門。赤ちゃん堕ろすと女の人って体調崩すらしいんだけど、私はきっと大丈夫よ」
「不二子……」
悲壮感に満ちた顔で五右エ門は呻く。赤ん坊の命だけではく不二子の体調のことまで案じているらしい。
「せ、拙者はどうすれば」
「そうね、私がたまに悲しい時に慰めてくれるだけでいいわ」
「そんなことだけで済むわけがなかろう」
少し五右エ門は語気を荒げる。
不二子は五右エ門の頑迷さに舌を巻きつつ、少しだけほっこりしている自分に気がついた。
「済むのよ、私がいいんだもの。だから、時々でいいから慰めて頂戴」
重ねて不二子がいうとようやく五右エ門は深いため息をついて瞠目した。
「……お主が、それで癒されるなら」
「嬉しいわ、五右エ門」
不二子は五右エ門の胸板に顔を乗せる。今回は五右エ門は抵抗しなかった。
貴方の慰めると私の慰めるは意味が違うけどね、という不二子の呟きは五右エ門の耳には入らなかった。
全力で妄想して全力で書いてみた。
どっちも足りない気がしてちょい悲しいが
テンション高く書けたから良いやw
296 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/27(火) 00:34:55 ID:YwQhBGvS
いっぱい来るといいなage
久しぶりに来たら作品増えててうれしい!
これからワクテカで読みまーす
すみません、妄想拗らせてしまって、懲りずに次元×不二子投下します。
>>276の続きになってしまいます。
一仕事終え、銭形と戯れるルパンを放り、日本へ戻るという五ェ門を空港まで送った次元がひとりアジトへ戻ると、リビングのソファで白い顔をした不二子がぐったりと横たわっていた。
薄目を開いて、帰って来たのが次元であることを確認すると、不二子は口をきくのもだるそうに
「ルパンは…?」
とたずねた。
「とっつあんに追っかけられてどっか行っちまったぜ」
そう答えてやると不二子は、はあ〜と大きなため息をついて目を閉じた。
こういうふうに不二子と二人きりという状況は、特にめずらしいことではなかった。
しかし先日、酔った勢い──というか気の迷いというか──で同衾してしてしまって以来、次元は不二子と二人きりになる状況を極力避けていた。
なぜならその日から不二子は、なにかと理由をつけては次元を誘い、隙きあらばセックスにもちこもうと次元(の身体)を付け狙うようになっていた。
自分との行為がお気に召したということであれば、実のところまんざらではなかったが、これ以上深入りするとルパンに隠し通せる自信がない。
己の貞操があやうくなるなる前に部屋に行っちまおう、と思い、棚からグラスとウイスキーを取り出す。
自分の寝室まで待ちきれず、グラスに注いで口をつけながら振り返る。
するとソファの上で、額に手をやり、熱をたしかめるような仕草をした不二子が目に入った。
案ずる言葉をかけてくれと言わんばかりだ。
「……具合でも悪いのか?」
「妊娠したの」
カハッ!
ウイスキーの茶色いしぶきが飛ぶ。
「やぁだ汚いわねぇ」
「……その……冗談だろ?」
口元をぬぐいながら不二子とした晩のことを思い出した。
中に出せとしつこく言われたが、外に出したはずだ。
もちろんそれは確実な避妊とはいえない。
だがピルをのんでいるから大丈夫と言っていたじゃないか!
そんな次元の焦った顔を見て満足したのか、
「嘘よ。そんな失敗するもんですか。生理よ、生理痛」
と白状した。
ろくでもない嘘をつきやがって! と怒鳴りつけてやりたかったが、本気で具合の悪そうな人間を前に、小さいため息をつくことで我慢した。
鼻息でグラスの湖面が揺れる。
「いいわよね、男はお酒でも呑んでればなんでも解決するんだから」
はいはいなんとでも言ってくれ。
と片手をひらひらと振って
居間を去った。
冷たい男!
目を閉じていまわしい下腹部の痛みに顔をしかめながら、楽な姿勢を探して身動きをする。
自分の寝室へ移動する気力がない。
鎮痛剤を飲んでも一向に効く気配はなく、周期的に訪れる痛みのため眠ることもかなわなかった。
誰もいない部屋で痛い痛いと泣き言を口にしてもむなしく、ぐったりとしているほかなすすべがない。
このアジトの静けさが、いまはひたすら心細かった。
まるで潮が引いた後の暗い海に、ひとりぼっちで取り残されたように感じる。
いまこの瞬間。
自分のことを気遣って、心配してくれる人はいない。
このまま自分が息をひきとっても、明日の朝まで気づかれないままだろう。
誰にも気づかないまま死んでいく。
誰も悲しんでくれない。
生理痛で死ぬ人間などいないことは分かっているが、そんなマイナス思考がぐるぐると頭をかけめぐり、胸の奥から重い固まりがこみあげて、瞼からあふれそうになった。
ああ、ばかみたい。情けない。こんなことで涙が出るなんて。
どれぐらい時間がたっただろう。
ふっ、と居間の電気が消える気配がした。
「?」
ふと目をあけるとテーブルランプをもった次元があらわれた。
「……なに?」
正直、口を開くのも億劫だ。
「これを飲め」
と言って白い錠剤を差し出した。
「鎮痛剤なら飲んだわ」
「睡眠薬だ」
飲み合わせて大丈夫だろうか、と思ったが、眠れるものなら眠って痛みを忘れてしまいたい欲求が勝った。
次元のよこしたマグカップを受け取ると、錠剤を勢いよく流し込む。
マグカップの中身はぬるいほうじ茶だった。
湯をわかして、わざわざ五ェ門の部屋から日本茶を探して、さらに水を足してぬるくして。
こういうところ細かいのよね、男のくせに。
飲み終わった不二子に、次元は自分の部屋から持って来たカシミアのブランケットをやわらかくかけると、
「部屋までお姫様抱っこ、なんかする気ねぇからな。そこで丸まって寝てろ。残りの茶はポットの中だ。ランプ消すか?」
低く静かな声音につい甘えたくなった。
「消さないでいいわ。……ねぇ」
ブランケットの中から白い腕をのばす。
「手を握って」
う、と次元は一瞬ためらったが、ソファの足元に腰を下ろすと、不二子のほうは見ずにその手をとった。
調子に乗って不二子は、預けられた腕を胸にかかえこんだ。
胸にあたる腕の感触に、ギクリと身じろぎする次元に思わず笑みがもれる。
「弱っていると、やさしいのね。いつも具合悪くしてようかしら」
「そんなへらず口叩けるなら問題ないな。もう行くぜ」
「あん、うそよ。眠るまでここにいてくれたって良いじゃない」
「……ひとつ貸しだぜ」
その低いつぶやきを確認して、不二子はありがとう、と返事をしたつもりだった。
しかしいつの間に眠りに落ちたのか、目が覚めたとき次元はすでにいなかった。
半月後。
次元がいつものアジトにひとりもどると、不二子だけがいた。
またこのシチュエーションか。
君子危うきに近寄らず、と回れ右をして来た道を戻ろうとしたが、「やっと来たわね、次元!」という声とともに捕まってしまった。
「ずっと待ってたんだから。逃げないでちょうだいよ」
次元の腕に絡みついてきた不二子を無愛想にふりほどきながら乱暴にエントランスのドアを閉める。
「ねぇ私、あの日の借りを返すつもりで来たのよ」
「いらねぇよ」
「なんでもいいの、何か欲しいものやしたいことがあるでしょう? 私なんでもするわ」
「……いいって」
「あら、口ごもったわね。何かあるでしょ? ねぇ、言って? 教えて??」
振り払われてもなお執拗に食い下がった結果、次元の口から
「クロゼットの中から、いっとうゴージャスなドレスを着て、1時間後に降りてこい」
という要求を引き出した。
なに? なんなの? なんでなの?? と問うても、「いいから2階へ行ってろ」と、次元は無下に言い放って、キッチンへこもった。
おつかいを言い渡された子供のように、不二子は鼻歌を歌いながらクロゼットを開く。
迷わず赤のホルターネックのロングドレスを取り出す。
ロングだが、深いスリットが入っていて、背中はばっくりと開いているお気に入りのやつだ。
う〜〜〜んセクシー。
次元ったら、わたしにドレスを着せて、何をしようっていうのかしらね〜♪
期待に胸を膨らませながら、いそいそと着替え始めた。
言われた時刻通りに階下へ降りるとダイニングテーブルに、立派なディナーが用意されていた。
「ま……なぁにこれ? あなたが作ったの!?」
薄く妖艶な深紅のドレスをまとって現れた不二子を見て、次元はわずかに肩眉を上げて驚いた風だったが、何もなかったふりでワインを開けにかかった。
「全部ここの冷凍庫に入ってたありものだぜ。食材を買い込んでおいたのはいいが最近あまりここで飯食わねぇから、この機会に片付けちまおうと思ってな」
椅子をひいてくれるなんていう気の利いたサービスはないようなので、不二子は自分で椅子に優雅に腰掛けた。
「上等なドレスなんだから、お上品に食えよ」
そう言って乾杯のグラスをかたむけた。
不二子が半分残した肉塊を見て、次元は食え、と促した。
「太るわ」
「いいから食え」
しぶしぶ口をつける。
「だいたいちゃんと食わねぇから貧血なんぞになるんだ」
「この間のは生理痛で、貧血じゃないわよ」
「おんなじだ」
「同じじゃないわよ……ほら、食べたわ! もういいでしょ」
「これも食え」
フォークでほうれん草のソテーを指す。
「もう! やめてよお腹いっぱいなのよ!!」
「なんでもするって言わなかったか?」
ぷうとむくれると、何かひらめいた顔で口を開いた
「じゃあ、あーん」
「何のマネだ」
「食べさせて。あー」
赤い唇を馬鹿みたいにばかっと開けて、ヒナ鳥のように待っている。
チッなんだよやぶへびだと独りごちながらも、次元は、自分のフォークを不二子の口内へ差し入れた。
「ん…」
目を閉じて受け入れた不二子の、チロリと蠢く舌の動きを、フォークを握った指に感じる。
その指先から官能的な刺激が電流のように駆け上ってくる。
次元はそれを振り切るかのようにフォークを引き抜いた。
その後は無言で食事を終え、不二子に後片付けをまかせた次元は、食後の一服を吸いに居間へ移動した。
いつもの足を投げ出した格好でソファに寝そべり、一仕事終えた気分で、次元は夕食の残りのワインをかたむけていた。
ポールモールに火をつけようと指にはさむと、さきほどの不二子の唇の感触が蘇った。
ちっ、いまいましい!
たばこを箱にしまうとサイドテーブルに放り投げる。
そこへ不二子が入ってきた。
「お皿洗っておいたわよ」
おぉ、と返事をしようとしてはっとする。
「おいまさか…」
「食洗機で」
あああああ……
こんな無神経な女にコレクションのアンティーク皿なんか使うんじゃなかった……
「なによ、人がせっかく…」
脱力してソファに沈みこんだ次元を見て、不二子の目にいたずらな光が浮かんだ。
そっとソファに近づく。
次元の手からグラスを取り上げて、サイドテーブルに置いた。
「おい、なんだよ…」
「まだ借りを返してないわ」
ソファの脇に屈み込んで、次元を上目遣いに見つめる。
「もういいだろ充分…」
「だめよ、お礼がしたいの!」
「ただ単にお前の気が済まないってだけだろ! こっちゃそんなもんに付き合う義理は…むっ」
不二子が次元の頬を両手ではさんで、自分の真っ赤な唇へと力強く引き寄せた。
「うーむーんー!」
抗議の声をあげて押しのけようともがくが、不二子の力は意外に強い。
肩をつかみ、相手が女だとは思わないことにして、力をこめて引きはがす。
「ぶはぁ、はぁ、て、てめぇ、息ができなっ…」
「ねぇお願いよ次元、私あなたに」
つかの間真剣な顔をする。
「必要とされたいの」
次元は、不二子のその表情に、一瞬胸をつかれた。
こんな同情をひくようなセリフは、不二子が男にいつも使う手なんだろうと知っている。
だが、様々な修羅場をくぐるなかで、嘘か本当かを見抜く術は、結局自分の本能に従うしかない、と思うようになっていた。
この目の前の女は──
ただ、寂しいのだ。
寂しさからくる慰めに、次元に抱かれたいのだ。
そう思うと、自分がそういう利用のされ方をすることに苛立ち、しかし同時に同情も覚えるのだった。
ルパンには言えないのか。
あの脳天気な世紀の大泥棒に、同じセリフを伝えて、心から甘えることはできないのか。
恋われて、振り回して、騙して、裏切る。
そういうふうに始まってしまった関係は、そういうふうに続けていくしかないのかもしれない。
不二子は自分のモノにはならないと知っているから、ルパンはルパンでいられる。
そう考えると、これで不二子も不二子なりに、ルパンを愛しているのだろうと、次元は悟った。
「なんでもオレの言う通りにするんだな?」
次元の目を見たまま不二子は頷いた。
「電気を消して窓を開けろ。そしてそこに両手をついて立て」
窓枠に手をついて腰を突き出した格好の不二子が、窓からの月明かりだけで照らされていた。
さっき放り投げた煙草の箱から1本取り出し、ジッポーで火をつける。
オイルの匂いがし、次にゆるやかな煙が漂った。
「足を広げろ」
赤いドレスの深いスリットから白く長い足が現れ、まっすぐ伸ばされた。
壁に寄りかかった姿勢でしばらく不二子のその姿を眺める。
細く締まった足首と、ふっくらした腿が薄闇の中で欲情を誘っている。
やがて次元は後ろから近づき、不二子の髪を右肩へ寄せた。
煙草を持った右手は窓枠に、左腕は後ろから不二子を抱きかかえ、首筋に唇を這わせる。
不二子はさっきの命令口調とは打って変わった、次元のその甘い仕草に驚いた。
「酷くするんじゃないの?」
「黙ってろ」
言いながら左手をドレスの脇から胸元に差し入れて、弄ぶ。
「あ……ん……」
黙ってろと言われたことを思いだして、不二子は声を堪えた。
次元の左手はいったん脇から出ると腰へ降り、スリットからまた差し入れられる。
不二子はショーツをはいていなかった。
最初からそのつもりだったのか。
深い茂みに触れるとそこはすでにそぼ濡れていた。
「いやらしいな」
「…………」
不二子は耳元にかかる吐息と低いささやきにゾクリと身震いする。
長い中指で前を弄っていると、深いくぼみがぬるりと飲み込んだ。
熱くなったそこは、次元を待ちわびてひくひくと蠢いている。
「…………んっ」
やにわに指を抜く。
「こっちを向け」
次元はズボンのベルトをはずし、チャックを下げると己の熱くなった怒張を取り出した。
「咥えろ」
ほてった目元を赤くした不二子が振り返り、次元の足元にひざまずく。
次元は短くなった煙草を窓から外へ投げ捨てると、新たに1本取り出して火をつけた。
不二子は次元のものに唇を寄せて、ゆっくりと口に入れた。
喉まで差し込んで、手と口腔内で丁寧に愛撫していく。
次元は紫煙をくゆらせながら、足元で揺れる不二子の胸を見つめていた。
煙草を持たないほうの手で、不二子の髪をかきあげ、撫でる。
不二子はちょっと頭を傾けて次元を見上げ、喉をくすぐられた猫のように気持ちよさげに目を細めると、くびれの部分を唾液の滴った舌で舐め上げた。
不二子を自分のものから引きはがし、さっきと同じ姿勢で立たせると、スリットを捲くった。
不二子の唾液で濡れて光った自分のモノをあてがう。
入り口に先端をこすりつけ、不二子の中から出る蜜で潤すと、ぬ、と頭まで入れる。
「あ…」
しかしすぐ抜き出した。自分のモノが糸を引いてあらわれる。
「んん」
また、ぬ、と亀頭まで入れる。そしてすぐ抜く。
「ん…な……」
今度はまた入り口に先端をあてがったまま、ぬるぬるとこすりつける。
「あ…次元…意地悪しないで……っ」
「どうして欲しいのか言え」
「おねがい、おねがいよ」
「言えよ」
「……んんっ……あ……いれて」
「聞こえねぇなぁ」
「奥までいれて……ああっ、お願い次元……お願い…!」
いいぜ褒美だとばかりに一気に不二子を貫いた。
「はああああああぁぁぁぁぁ」
次元を飲み込んだ不二子は、すぐにでもいきそうなほどぎゅうと締め付けてくる。
この調子だと早いかもしれない。
次元は快感の波を一度やりすごすためにしばらくそのままの姿勢でいたが、不二子が自分からゆらゆらと腰を動かしはじめた。
がたがたと揺れる窓枠と、ぬちゃ、ぬちゃ、と卑猥な音が響く。
次元が不二子のドレスのショルダーをひきさげると、ドレスはもはや腰を覆うだけのただの布きれになった。
自分は仁王立ちのまま、不二子の腰の揺れにまかせて胸を揉む。
「あ、ああんっ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、ああっ」
快感に近づいてきたのか徐々に腰の揺れが激しくなった。
そろそろ限界だ。
次元は煙草を口にくわえると、両手で白い尻をつかんで、自分の腿に強く打ち付け、能動的に力強く腰を動かした。
「あっ、やっ、やっ、やぁん」
動きをやめる。
「嫌だって?」
「いいっ、いいの」
また激しく動く。
「いやっ、いいの、いいっ、いいっ、ああっ、次元、ああっ、ああっ」
不二子のあえぎが叫び声にも近くなってきたところで次元も限界を迎えた。
「んっ!」
次元は自身を勢いよくひきぬくと、不二子の白い尻に放出した。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…………………………………………
次元はとっくに消えていた煙草を窓から投げ捨てると口元を拭い、不二子から身を離した。
そのとたん不二子が床に崩れ落ちる。
「おい大丈夫かよ」
と腕を掴んで立たせると、不二子は荒い息のまま、ええ、と頷いた。
「これで勘弁しろよ。今日はこないだみたいに“愛をささやきあう”とかいうのはなしだぜ」
乱れた服を直しながら、不二子は少し不満そうな顔をしたが、
「今日は、ね」
と、また次があるような含みに口元をゆるめた。
「でもキスぐらいいいでしょ」
言いながらすでに唇は次元の唇を捕らえていた。
情事の直後の口づけは、まだ官能的な刺激を伴っていた。
唇を離すと、不二子は
「ねえ、なんでドレス着て来いなんて言ったの?」
と尋ねた。
「……美女とディナーを楽しみたかったんでね」
ほんとにそれだけ?
首を傾げて次元に問いかけてみたが、答えは返ってこなかった。
まあいいわ。
不二子は残滓にまみれたドレスをつまむと
「ディナーごちそうさま」
と、深く膝を折って去っていった。
次元は窓を閉めると、3本目の煙草に火を点ける。
部屋の甘い残り香をかき消すように、煙草が煙っていった。
(END)
以上、稚拙子でした。
タイトルの元ネタはマチャアキの「街の灯り」です。
お目汚し失礼いたしました。
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>>289氏の投下を見る前に書き上げていたのですが、
>>289氏のゴエ×不二子読んでから自分の読み直したら、
妊娠→自分の子
と思い込んでいるお目出度い次元にプププーとなりました。
おばかさんね、次元……
すみませんついでにご相談です。
次元×不二子だけで書き上げてしまったSSがあと2本あります。
ですが他のものを読みたい方もいるかと思うので、
ここへ投下していいものかどうか悩んでおります。
なので、ブログにでもアップしてウラルを貼って見たい人だけ見れるといいかな?と思いまして、
もしエロパロOKなブログサービスをご存じでしたら
教えていただきたいのですが……
この板をざっと見たところFC2と@wikiが多いようなのですがFC2ってエロOKなのですっけ?
ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示いただけると幸いです。
続きキター!
>>306 ところでタイトルって今回の?
308 :
306:2009/01/31(土) 14:32:29 ID:91Eiwj/P
>>307 そうです…
頭にタイトル入れるつもりで忘れてました。
ハズカチー
>>306 自分はこのまま読めれば有難いが…
他の人はどうなんだろう。
>>306 毎回楽しみにさせてもらってます。
ここに投下してもらえると嬉しいです。
>>306 自分もここで読みたい。
自分的な原作(マンガ・アニメ)のイメージを
まったくといっていいほど崩していないのが凄い。
不五大好きです。ありがとう
313 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 10:30:50 ID:I5bWqA5O
今更だが職人さんGJ!
ここで、というご意見があったので次元×不二子投下します。
>>299 >>299からの続きです。
(たぶん全部で3レスぐらい)
[愛の水中花]
静かな夜だった。
この郊外のアジトへ、自分の待ち人が来ないだろうことは分かっている。
部屋のノブをまわすと鍵がかかっていたが、不二子は髪からヘアピンを取り出し、鍵穴に差し込むと3秒で解錠した。
開けたドアの正面にあった窓にカーテンはなく、星明かりでライティングデスクと木の椅子、サイドテーブルのウイスキーのボトルが見える。
視線をめぐらすと、壁際に白いリネンで整えられたベッドがあった。
暗がりの中でするりと服と下着を脱ぎ去って、身体をベッドに投げ出す。
しみこんだ煙草の匂いが、そのまま男の香りだった。
シーツの冷たい感触を素肌に感じながら、仰向けの姿勢で軽くつま先を立てる。
あの男は……あの指はどう動いていたかしら。
手を茂みに潜り込ませると、ひとつ小さく呼吸をして、蕾にふれた。
「んっ」
あふれでてきた蜜を指でからめとり、ぬるりと谷間に滑り込ませ、手触りを確かめる。
自分のそこは、入れた指を滑らかに締め付けながら、どこまでも飲み込んでいこうとする。
自分を抱いた男も、こうして熱く包まれていたのだろうかと想像する。
指を増やし、動かしてみる。
静かな部屋に、ちゅ、と卑猥な音が響いた。
シーツに顔をよせて、香りを確かめる。
部屋に男の面影を探りながら、行為に没頭した。
「オレの部屋なんかに忍び込んだって盗るものなんか何もねぇぞ」
突然部屋の電気が点き、目の前がパッと明るくなる。
次の瞬間、不二子の姿態にぎょっと固まった次元の顔が現れた。
右手に構えられてたS&Wの銃口を下げる。
「……人の部屋で何やってんだお前」
「次元……」
自分のベッドに素っ裸で転がった女を見下ろして、あきれた顔を見せる。
ひとりで行為に耽っていたところを、ベッドの持ち主である次元に見られて、さすがの不二子も恥ずかしさにシーツで身を覆った。
「……ここにはもう来ないと思ってたわ」
「ちょいとまぁ…ヤボ用でね。お前こそ何しに──」
傍らの椅子にどっかりと腰をかける。
不二子の身体をぴったりと象ったシーツの、卑猥なシルエットを眺めた。
うすく濡れた痕が目に入る。
「……なるほどな」
脱いだジャケットを放り投げると煙草に火を点けた。
「続けてくれよ」
部屋の明かりが消え、蝋燭が灯される。
艶めかしい光が暗闇で揺れる様を見て、不二子は俄に自分を取り戻した。
ベッドから身を起こすと壁に背を預ける。
纏っていたシーツをはらりと落とし、ベッド脇の椅子に腰掛けた次元と向かい合わせの格好になった。
膝で胸を隠す姿勢のまま、指を膝の間に潜らせる。
「足開けよ」
不二子は挑発的な瞳で次元を見つめながら、付き合わせていた膝をゆっくりと離していく。
次元の視線がそこへ注がれているのを確認すると、細い指を濡れて光る秘部へとすべりこませていった。
ぬ。ぬ。くちゅ……
卑猥な音が部屋に響く。
次元がネクタイを緩めるのが見えた。
空いた手を唇にあて、漏れ出そうになる声を、指を噛むことで耐える。
次元は独りで上りつめていく不二子の様子を、紫煙をくゆらせてじっと見つめている。
不二子のそこは、次元の視線で灼けそうだった。
「ん……ん……はっ……ん……っ」
息を荒くし、額に汗をうかべながら、絶頂を迎えようとする不二子の唇が動いた。
じ…げん……
「んんっ!…んっ……!……っはぁっ、はぁっ、んっ」
ぐったりと壁に寄りかかり、荒く息をつく。
暗闇で次元が服を脱ぐ気配がすると、次の瞬間次元のペニスが不二子の口に差し込まれていた。
張り詰めて堅くなったそれが不二子の口内を蹂躙する。
頭を掴まれ、激しく抜き差しされた。
「んっ! んん…っ」
はじめこそ乱暴な仕草だったが、手をそえて愛撫を繰り返されるうち、頭を押さえつけていた手はいつしか不二子の髪をやさしく撫で梳いていた。
「んっ……ん……ん……んっ……」
このままいくのかと思われたが次元は濡れたそれを引き抜くと、不二子の手首を掴んで壁に貼り付けた。
首筋に、そして胸にと唇が触れていく。
次元の唇が不二子の突起をつかまえると、うわずった声があがった。
次元の手は腰をなぞって腿をつかみ、膝の上に抱え上げる。
不二子はそれを待っていたかのように、次元の両頬を手ではさむと、思いきり口づけながら、次元の怒張に腰を落とした。
「んう、んんっ」
座った形でぴったりと重なりあい、ゆっくりとしたリズムで揺さぶりあう。
「はっ……あぁっ……」
不二子は腕を次元の首に巻き付けて密着度を増す。
大きく、小さく。強く、弱く。
「あ……い、いい……じげん……もっと……もっと……っ」
つかの間、二人は見つめ合った。
どちらからともなく唇を寄せ、深く深く舌を絡め、吸う。
やがて次元が壁に手をつくと、強く早く自分のものを不二子のなかでこすり上げる。
不二子は快感の波に追い詰められ、次元の背中に爪を立てた。
「ん……ふう……ああ……っ……じ、げん……っ!」
きつく抱き合ったまま、次元は不二子の中でいった。
「これで終いにしようぜ」
日が昇りかけて明るくなった部屋で次元は不二子にそう言った。
次元はいつもの青いシャツと黒いスーツにネクタイをひっかけると、帽子を手に取り、不二子の横たわるベッドに腰掛けた。
「俺ぁな、お前が思ってるよりずっと小心者なんだ。こんなこと続けてて、ルパンに隠し通す自信がねぇんだよ」
「いやよ」
不二子はキッと次元を見据えた。
「おい不二子…」
「お終いとかなんとか、勝手に決めないで。あなたに指図される謂われはないわ」
その返事をきいて次元は、首をすくめて立ち上がった。
「とにかく、俺はここへはもう来ない。あばよ、不二子」
ドアの前で振り返りもせずそう言って、静かにドアを閉めた。
不二子はしばし呆然と裸の膝をかかえていたが、しばらくすると笑いがこみ上げてきた。
やることやっておいて、お終いにしよう、ですって。
まったく仕様のないお馬鹿さんだこと。
まさか私をただの女と思って侮っているのかしら?
私がこれまで手に入れてきたものは、金塊やダイヤばかりじゃないのよ……
不二子は悠然とベッドから立ち上がると、まとわりつく朝靄を振り切って走り去る男の車を窓から見送った。
口元に余裕の微笑みを浮かべて。
(END)
以上、稚拙子でした。
読めば読むほどアラが見えてきて……
とりあえずFC2借りました。
jigenfujiko.blog23.fc2.com
いいかげん次元×不二子ばかり鬱陶しく思われましたら
こちらへの投下は控えますのでいつでも仰ってください。
現在blogにはこっちに投下したものだけをアップしています。
>>311 実はほとんどアニメ見ないで昔の記憶とwikiだけで書いてました。
とりあえず次元が話の中心になってるエピソードだけ借りてきて今見ています。
精進します。
>>316 毎度の事ながらGJです。
今後の二人がどうなるか気になるところ…
これからも楽しみにしています。
保守
これは良スレ
毎度の次元×不二子で失礼します。
[ある訪問](全4レスぐらい)
次元はいつものアジトに行くことをやめた。
なぜなら自分がそこへ行くと、必ず不二子が居るからだ。
不二子が居るとどうなるかというと……。
誘われる。そして最終的には、なし崩し的に抱くはめになる。
情けないことに、いまの自分には不二子と二人きりになるとそうならずにいられる自信がない。
しかもこの快楽には常習性がある。ヤバイ薬のように。
次元は街でちょっと姿の良い女を見ると、不二子との夜が頭をよぎるようになっていた。
現に今も、街角でトレンチコートから伸びた、白いくびれた足首がこちらに向かって歩いてくるのを見かけ、路地に身を隠したところだった。
よもや不二子がこの街に居るのではないかという、恐怖とも期待ともとれる気持ちがわき上がり、人違いだとわかると、ため息とともに灰色の空を仰ぎ見た。
なにやってんだ俺は。情けねぇ。
不二子とのことは、気まぐれからくる遊びだと分かっていても、このまま関係を続けていたらどうなるかわからない。
早いところ解消するのが得策だ。
そう、俺はいま煙草を吸おうと思ってたんだ。不二子から隠れたわけじゃねぇ。
そう思い直すと、ジッポを開いて煙草の先に近づけた。
喫煙者というだけで犯罪者扱いされるこの街では、外で煙草を吸うのにも気を遣う。
まったく妙なことになっちまったぜ……。
ビル風が身体に吹き付けてきて、冷たさに首をすくめる。
今日はとっとと風呂に入って寝ちまおう。
次元は不二子の幻影を振り払うように家路に急いだ。
そこは大都会のアパルトマンだった。
眼下にはにぎやかに行き交う多くの人と、渋滞する車が見える。
木の葉を隠すなら森の中。
これだけの人間がいれば、万が一のことがあっても人混みに紛れることができる。
次元は眺めが良いこの自室を気に入っていた。
レコードをかけると、高い天井がまるで礼拝堂のように音を反響させる。
アンティーク家具と業務用のデカい冷蔵庫を持ち込み、趣味で集めた陶磁器や、大判の写真などを飾る。
気に入りの酒は箱で用意してある。
喫煙を咎められることもない。
仕事を終えてひとりこの家に戻ると、自分で料理をして食事をし、晩酌をして、寝る。
深夜までルパンとポーカーに興じたり、早朝に五ェ門の寒風摩擦の声に起こされたり……
そういった生活も嫌いではなかったが、今はこの生活を楽しみたかった。
アメリカ人が好きそうな大きめのバスタブに湯を張り、泡をたてると、次元は湯船にゆっくりと身を沈めた。
持ち込んだワインボトルに口をつける。
「あー極楽極楽」
数センチ空いたドアから、すうっと空気が流れ込む気配がした。
至福に緩んでいた顔が険しく歪み、眼が鋭く光る。
湯船の中から洗面台の上にあったS&Wを手にとり、銃口をドアに向ける。
「丸腰よ。それを置いて」
聞き覚えのある声に舌打ちをする。
「寝たことのある女と、そこらの殺し屋の気配の違いもわからないの?」
言いながら、バスタオルを胸に捲いた不二子が現れた。
「おまえ…」
「なんでここが分かったか、知りたい?」
「いやそんなことはどうでもいい。出てってくれ」
銃口の先でドアを指す。
「つれないこと言わないでよ」
「お前さんがいつもルパンに言われてるセリフだな」
不二子は「ルパン」という単語を聞いてわずかに表情を固くしたが、すぐにまたいつもの微笑みで
「とにかく、こんな格好じゃ風邪ひいちゃうじゃない、のっ!」
と言うやいなやバスタオルをはらりと落とし、次元のいる湯船の中にざぶんと飛び込んだ。
「ぶっ!」
荒く波立った泡と湯が口に入りこむのを避けながら次元は、S&Wが濡れないよう急いで洗面台に避難させるのが精一杯だった。
そして……
こうなるのか。
数分後。次元は不二子に抱きかかえられるような格好で、浴槽に浸かっていた。
「…こりゃなんかおかしくないか?」
「いいのよこれで」
くすくすと笑いながら、不二子はたわわな胸を次元の背中に押しつけた。
不二子の乳首が次元の背中を撫でる。
不二子は唇を次元の肩に寄せると、皮膚を吸った。
「やめろよ」
ふん、と鼻を鳴らしてキスマークをつけるのをあきらめると、両手を次元の胸に回した。
不二子の手のひらが、次元の胸板をさわさわと行ったり来たりする。
そのうち突起を見つけると、くっ、と指でなで回した。
「ふふっ」
堅くなったのを確認したあと、次元の下半身に手をのばす。
「おい……」
竿の部分に指を絡め、ぐっと容積を増したそれを包み込むと、前後にゆっくり動かす。
右手で次元を握り、左手は胸の突起を弄ぶ。
次元の意志とは反して、のど元からため息が漏れた。
再度不二子に肩口を吸われ、鬱血した痕を残されても、もう逆らわなかった。
不二子は次元の耳たぶを甘く噛みながら手の動作を強くし、次元の息がじょじょに上がっていく様子を楽しんだ。
次元はため息をつくと、身体を翻して不二子と向かい合わせに浴槽に腰を下ろした。
「どうやってここを知った」
次元が自分の手の中でいく感触を堪能した不二子は、悦に入った表情でボトルのワインを口に含んだ。
「やっぱり訊くんじゃないの」
「場合によっちゃいろいろ考えなきゃならん」
「あら引っ越すつもり? その必要はないわ。ここのことは私以外誰も知らないから」
怪訝そうに片眉を上げた次元に種明かしをする。
「簡単なことよ。あのアジトにあった電話脇のメモ帳を鉛筆でこすったらここの住所が浮かび上がっただけ」
ああ…と顔をこする。不動産屋に電話したときのメモか。
自分としたことがまったくマヌケな始末だ。
「今度はメモ帳ごと燃やすのね」
笑いながら湯船から足をのばし、次元の肩に乗せる。
「そうするよ」
バスルームの光を跳ね返す、不二子の肌のまぶしさに目を細める。
こんなふうに明るい中で不二子の裸を見るのは初めてかもしれない。
張りのある肌が水滴をはじき、玉になって転がり落ちる。
白いふくらみの先で控えめに色づいた突起が、泡の波間から見え隠れする様に、欲情するなというほうが無理だった。
肩に乗せられていた不二子の足首を掴み、足を広げる。
湯船の中に片手を伸ばし、不二子の秘部に触れる。
上気した頬がさらに赤くなった。
「ん……」
不二子から取り返したワインを口に含み、不二子に口づけた。
唇をこじ開けて、ワインを流し込む。
「ん、んん」
堅くなった不二子の蕾を指腹でなでながら、ぬるりと中に滑り込ませる。
捕らえたままの唇で、強く舌を吸う。
「んうぅ」
ちゅ、ちゅ、という舌を絡め合う音がバスルームに反響する。
「はぁ…ねぇお願い…次元…」
次元と自分の唾液で口元を光らせながら、不二子は次元の首にすがりついてきた。
「…ちょうだい…」
聞こえなかったふりで、首筋に口づける。
「おねがい、次元…入れて……」
そうねだる不二子の顔は、今まで自分が知っていた不二子より、いくぶん幼いように見えた。
不二子の細い腰を掴んで、再度昂ぶりを見せた自分のものにおろす。
「はぁあああぁぁぁ」
静かに揺らしながら不二子の頬に触れる。
赤い口内に親指を差し入れると、子供が飴をねぶるように恍惚とした顔で吸った。
ゆりかごを揺らすような緩慢な動きを続けて、昂ぶっていく不二子の表情をしばらく楽しんだ。
「あ……いい……いい……いいの……次元……」
長い愛撫の末に、不二子の内がひくついてきた。
恐ろしいほど官能的なその刺激に、次元の限界が近づく。
動きが大きくなり、湯が大きく波立った。
次元は強く不二子の胸を掴むと、下から強く突き上げ続けた。
「はぁ…はぁっ……あっ、あっ、あっ、いく、いっちゃう、だめ、いっちゃう…………んんんっ」
「うっっ…!」
いく瞬間、不二子は足を次元の腰にきつく絡めて、抜くことを許さなかった。
「あ、あ、はぁぁぁぁぁ………」
はぁはぁと荒く息をつきながら、してやったりといった顔で微笑んだ不二子に、次元はもうどうにでもしてくれというふうに湯船に頭まで沈み込んだ。
「おい、これ見ろよ」
シャワーを浴び直した次元は、バスルームから出ると、不二子に裸の背中を向けた。
「あら可愛いおしり♪」
「そうじゃねぇだろ。お前がカニ挟みなんかするから痕がついちまったじゃねぇか」
「そんなことより、早く早く」
ベッドのシーツを不二子がぽんぽん、と叩いた。
「まだやんのか……」
「二度ある娘とは三度ある、って知ってる?」
と無邪気に問いかけた。
なんだそりゃ?
「一度だけなら何かの間違いだったってこともあるけど、二度間違うってことはないでしょ。だから二度寝ることができた女とは、その後もずっと寝れる、ってことよ」
「ああそうかい。オレぁ一度でもうご免被りたかったけどね」
そう毒づきつつも。
レコード棚から取り出したバッハなかでも一番気に入りのアリアをかけると、不二子の待つベッドへ向かうのだった。
(END)
以上、せつこでした。
お目汚し失礼いたしました。
先日、1stシリーズの「殺し屋はブルースを歌う」を見ました。
今更ながら、
>>213氏は神! と思いました。
完璧すぎる。
325 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 20:15:30 ID:TLlGHOfV
GJ!!!でした)^o^(
ブログもお気に入りで登録したよ!!
これからもよい話を!!!
GJ!
続きキタ!(・∀・)
今回は風呂か!風呂なのかーーー!
GJでございます
このペースでこのクオリティを書き続けられるとは…
今回もGJでした
また楽しみにしています
毎度の次元×不二子で失礼します。
[A380](全部で3レスぐらい?)
成金がお大尽気取って分不相応に身につけている豪奢な宝石をいただくため、4人揃って乗り込んだエアバスA380。
作戦決行の場をこの飛行機の中としたのは、単に派手好きなルパンの趣味だ。
「はっ、こりゃすげぇや」
乗務員の変装をするためにスイートクラスのベッドに腰を下ろした次元は感嘆の声を漏らした。
「ここのお値段、133万円ですってよ、奥さん」
ルパンがおどけて言う。
「たかだか数時間のフライトでか? もったいねぇ」
「ま、とっととお宝いただいちゃってさ、そんでからゆっくり空の旅を楽しもうじゃないの。じゃ、俺はちょっくら種仕掛けてくっかんね。何事もなければ30分後に決行だ」
「了解」
次元のサブマリーナを基準に時計を合わせて、ルパンと五ェ門が出て行く。
「ここ禁煙」
「判ってる」
無意識に突っ込んで煙草を探していた手をポケットから出す。
実行時間まで若干手持ちぶさただ。
そして密室で不二子と二人きりというこの状況が落ち着かない。
「あらアメニティがフェラガモよ。持って帰ろうかしら」
「よせよみっともない」
「これから泥棒しようって人が何言ってるの? 誰も見てないわよ」
そう言って持ち帰るための袋を探して、あちこちの棚や引き出しを開け閉めする。
フライトアテンダントの制服を着込んだ不二子のは危険な色香を放っていた。
民族衣装ふうの、身体にぴったり沿ったデザイン。
細い足首が長いスカートのスリットからちらちらと誘う。──スリット?
「おまえ……その制服、そんなんだったか?」
「ま、気がついた? ちょっとしたアレンジよ。だって野暮ったいんだものこの制服」
そう言ってくるりと振り向き、自分でアレンジしたという深いスリットから白い足を腿まで披露した。
よせ、というふうに、ついと顔を背けた次元にむっとした不二子は、つかつかと次元に歩み寄った。
座っている次元の膝を自分の膝で割り、次元の顔に唇を近づける。
「…やめろよこんなところで」
顔を背けて不二子の肩を押しとどめるが、不二子は細い指で巧みに次元のボタンをはずしていく。
「だめだ今にも何かあってルパンが戻ってくるかも分からないんだぞ…だめだだめだだめだぁぶっ!」
次元の頭を自分の胸にぐりぐりと埋めながら腕時計を見る。
「あと25分は大丈夫ね」
胸の間でもしゃもしゃになった次元の頭をつかんで強引に口づける。
無理矢理舌をさしこみ、甘く執拗に口腔を愛撫すると、次元はとうとう強ばっていた肩を脱力させた。
不二子は次元の足元に跪くと、次元のモノを取り出した。
「早く早く!」
制服の上だけをまくりあげて胸だけあらわにさせ、モノに手をそえた不二子は、空いた手を次元の膝にそっとおいて次元を見上げた。
「どの口がダメって言ったの?」
そそり勃ったものを撫でながら、口づける。
透明な液体で先濡れたそこに舌があてがわれると、全身がぞくりと震えた。
「やめる?」
「……好きにしろ」
そう言われて嬉しそうに頬を緩めると、唇を開いてゆっくり飲み込んでいった。
ねっとりとした暖かさに包まれ、さらに堅さを増したそれを、舌と唇で愛撫する。
「ん……ふ……」
息をわずかに漏らしながら、次元を唾液で濡らしていく。
次元は不二子のシャツを開き、胸を手のひらで包み込んだ。
乳首を探りあてると、指でそっと転がした。
「ん、んんっ……」
肩をぴくりと震わせた不二子が、目を閉じて行為に集中する。
胸をやわやわと揉みしだかれながら、唇はこすり上げる動きを早めていく。
「ん……んっ……ふっ……ん……ん……っ」
外で人が行き交う足音がする。
いつルパンが戻ってくるかわからない。
そんな背徳的な雰囲気が欲情を増加させた。
ああっ、と、息を吐くような声とともに、不二子の口内に青臭いものが放たれた。
「ん、ん、んう」
口の中で受け止めたそれを、こくりと飲み干す。
次元から口を離すと、顎に溢れたものも指ですくい、舐めとった。
「……淫乱」
荒い息づかいで肩を上下させた次元は、満足とも呆れたともとれる口調で言った。
「それって褒め言葉でしょ?」
ニヤリと笑った不二子は、服の乱れを直しながら化粧室へと出て行った。
「あらっここ禁煙よ? 次元ちゃん」
ふいにルパンがドアから顔を出し、めっと顔をしかめた。
ああ、と言いつつ消そうとはしない。
「そろそろだから準備してねん」
「わかった、いま行く」
「不二子ちゃ〜ん、そのカッコ似合ってるねぇ〜」
「ありがと、ルパン」
不二子が手鏡片手に口紅を塗りながら答える。
ルパンが去ると、不二子はふふっと笑い声をもらした。
「いつもより…………」
「うるせぇ」
「気持ちよかった?」
「黙れ」
いまいましげに携帯灰皿で煙草を消す。
サプレッサーをつけたS&Wの不格好さに顔をしかめながら不二子を横目で見る。
ふんふんと鼻歌まじりにブローニングを装着する不二子の足はやっぱりなまめかしい。
その制服だから欲情するのか、この場所のせいなのか、はたまた不二子だからか──
ため息をついて立ち上がる。
「……この仕事の後ヒマか?」
部屋の入り口の前で立ち止まった次元の予想外の言葉に、不二子は「え?」という顔で次元を見た。
「今晩の宿」
指で空中に部屋番号を描く。
「そのカッコで来いよ」
そう言って銃口で不二子を指すと、ニッと口を歪めて出て行った。
しばし呆気にとられた不二子は、はっと我を取り戻すと
「ま、待って次元、今の見えなかった! もう一回!」
と、注意深く小声で問いながら、慌てて次元を追いかけた。
(END)
以上、稚拙子でした。
参考:
シンガポール航空、「A380」個室客に性行為の自粛求める
ttp://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-28659220071101 普通のCAの制服でやりたかったのですが
設定で躓いて(SQの制服が可愛くない!)途中で萎えてしまいました。
いつかリベンジしたいです。
>>331 GJ!ホント、毎回クオリティ高いですな
不二子もこれから仕事という時に大胆だなw
>>331 GJ!ホント、毎回クオリティ高いですな
不二子もこれから仕事という時に大胆だなw
>>331 GJ!毎回不二子がエロ可愛くて楽しみにしてるよ
ひと仕事の前にごっくんですかw
今度はパイズリもお願いしますなどとリクエストしてみるw
次元×不二子ちゃんの職人さん、ぜひぜひまたよろしくお願いします。
台詞以外の箇所がコバキヨ、ナレーターバージョンで脳内再生されてしまうな。対策は今のとこない。
誰か冗談で銭形警部で投稿があったら笑うぞ。
銭「わしはICPOの銭形警部ですぞ!(ゴクリ)
どうかそんな姿で近寄らないでくれえええ。
それ以上脱いだら逮捕しますぞ!
だからってわしの服も脱がさんでくだされえ〜><」
このスレ向きじゃないな。
銭形×マリアしかなかろうて
毎度の次元×不二子で失礼します。
[処刑台上の不二子](全部で3レスぐらい?)
ダイヤの首飾りの奪取失敗には、代償が待っていた。
捕らわれの身となった不二子は、パイプでできた簡素なベッドの上に素っ裸で転がされていた。
両手両足に手錠をはめられ、それぞれをベッドの足につながれている。
目には目隠し。口には猿ぐつわ。
ステレオタイプな捕らわれ者のスタイル。
敵の親玉は、捕らえた不二子の待遇場所を、地下にある石造りのカタコンベに決めたらしい。
こういったピンチは初めてではない。
そしてこういうときはいつも、寸でのところでルパンが助けに来た。
しかしルパンにソデにされ、単独行動で挑んだ今回は、それも期待できそうにない。
これからどういう目に遭うのか、想像がつかない。
一度行為に持ち込めれば、相手を骨抜きにする自信はあった。
だがそれは、相手が意志の通じる人間で、一人だった場合だ。
もし多勢を相手しなければならないとなると……
部屋にたちこめる、汗と血のすえた臭いからして、丁寧な扱いは無理だと覚悟せざるを得ない。
石壁が冷気を伝え、不二子の肌は粟立ち、カタカタと震えた。
これが寒さのせいか、これから行われる仕打ちを想像したせいかは分からなかった。
遠くからコツコツコツ、という足音が聞こえてきた。
ひとりだ。しかも野蛮人の足音ではない。
これなら籠絡できるかもしれない…と、わずかに期待したが、はっと気づく。
それは殺し屋の歩き方に似ていた。
籠絡する前に殺されるのかもしれない。
部屋の入り口で足音が止まる。
鼓動が早くなり、どっと冷や汗がふき出す。
犯されるのか、殺されるのか。
それとも、犯されて殺されるのか……。
相手の気をそらすセリフでも吐いて隙を作りたかったが、何も浮かばなかった。
ああ、こんなことなら、もっと抱かれておくんだった。
あの男のことを想う。
乱暴な言葉を吐くくせに、いつもやさしく愛撫する指。
頬に触れる手のぬくもり。
口づけのときに香る煙草の匂い。
抱かれながら、好きだと言ってみたかった。
愛だの恋だの、お互いそんなものを求めて抱き合っているんじゃないと、どうして決めてしまったのだろう。
しかし今さら後悔しても遅かった。
足音が不二子の転がされているベッドへ近づいてくる。
ふいに首筋にふれてきた冷たい手の感触に、不二子の身体はびくっと跳ねた。
首に重い鎖のようなものをかけられる。
震えが激しくなる。
目隠しが外される。
霞む目で、これから自分を虐げるのはどんな男だろうと、暗闇に目をこらした。
「よぉ不二子。いい格好だな」
カチッ、ジッ。
ジッポの点火する音とともに明るくなった不二子の眼前に、見慣れた男の顔があった。
次元は悠々と煙草を咥えると、猿ぐつわをときにかかった。
「今回の仕事、ルパンに振られたんだってな」
手錠を外す。
銃声は聞こえなかったところから想像するに、手錠の鍵は見張りと格闘して奪ったのだろう。
土埃でわずかに煤けさせた次元の口元に殴られた痕が見えた。
「その首輪は、独りでこんな目に遭ってまで欲しいもんだったかよ?」
首もとを見ると、そこには鎖ではなく、欲していた豪奢なダイヤの首飾りがぶら下がっていた。
「おい大丈夫か?」
驚きで見開かれた不二子の目から、熱い雫がボロボロとこぼれた。
「はっ…はぁっ……はぁっ……あっ……」
何か言おうとして口を開くが、しゃくりあげる荒い呼吸で言葉にならない。
その息づかいが行為のときの不二子を想像させて、次元はこんな状況にも関わらず昂ぶった。
せめて裸を隠そうとベッドに腰掛けて、不二子の身体に自身の黒いジャケットをかけてやる。
「あっ……あなっ…あなたが来るとは……っ…思わなかっ……」
やっと声に出してそう言うと、次元はちょっと苦笑して
「様子見てきてくれって言われたんだよ。ルパンもあれでお前のこと一応気にしてるんだぜ?」
次元のジャケットの温もりと香りに触れるともう止められなかった。
不二子は自由になった両手で次元の首に抱きついた。
「……して…いますぐここでして……!」
「おい、早いとここんなとこからおさらばするほうが先だろうがよ」
そんな言葉には耳を貸さず、次元の口元から煙草を掴んで投げると、激しく口づけた。
「んむっ………ん…………」
面食らった次元だったが、やがて不二子の熱情に熱く答えはじめた。
冷たい石の壁に、二人の熱い息が吸い込まれる。
ベッドに押し倒すと、涙で濡れた不二子の頬にキスする。
すると、不二子は激しく泣き出した。
「……次元…っ! あたし……」
次ごうとした言葉は、次元の唇で遮られた。
手をのばして次元の頬にふれる。
次元はふれられた指に口づけると、自分の指をその不二子の指にからめてぎゅっと握った。
そして片方の手で不二子の髪をかき上げると、額にやさしくキスをしながら、自身をゆっくり挿入した。
「はぁっ」
次元の指がやさしく髪をなでる。
手のひらのあたたかさに強くすがる。
甘く揺り動かされ、瞼から涙がこぼれ落ちると、たちまち唇ですくいとられる。
次元とは何度も抱き合ったが、こんなふうにやさしく愛されたことはなかった。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
簡素なベッドがギシギシと音を立てる。
不二子の首でダイヤが揺れて煌めく。
目を上げると、いつになくやさしい目が見下ろしていた。
「次元……次元……あぁっ…………次元……っ……」
「不二子……っ」
ああっという吐息とともに、自分の中にどくどくと熱いものが放出されるのが分かった。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…………
重なり合ったまま口づける。
そのまま二人、気を失っていた見張り役のうめき声が聞こえてくるまで、抱き合っていた。
朝日の昇り始めた荒野を二人を乗せた車が猛スピードで駆け抜ける。
「お前もこれで懲りただろ。ルパンの協力が得られないときは、危険な仕事はやめておけよ」
助手席で裸に次元のジャケットを纏った不二子はそんな言葉には耳を貸さない風で、首にぶら下がった首飾りを弄んでいた。
「これ、ほんとにもらっていいの?」
ときいた。
ハンドルを握る次元が咥え煙草で答える。
「……そういえばお前に何もやったことないと思ってな」
「プレゼントっていう意味?」
「貢ぎ物は、男が女とヤるときの、太古の時代からの儀式だろ?」
風に飛ばされぬよう帽子を押さえる仕草で目元を隠す。
ふふ、と前を見つめる不二子。
儀式もいいけれど、早く落ち着いたところで思いきり抱き合いたい。
そう思っていても、お互い口にも態度にも出さないのだった。
(END)
以上、稚拙子でした。
>>334 いつか書きたいです。
でも相手は次元じゃないほうがいいですかね
>>335 ELIXIR SUPERIEURですね。わかります。
ゆめゆめ油断なさらぬよう
>>337今回も職人さん、ありがとう。素晴らしい。二人の心理状態に絶妙な変化が。
よろしければ、次回投稿もお待ちしております。
脳内再生スピーカーは、台詞はもちろん増山さん×コバキヨさん。ナレーションもコバキヨさん。止めるつもりはない。
ELIXIR SUPERIEURで検索したらCMのコバキヨさんボイスが聞けたよ。
女殺しの声で化粧品のCMとはすごいですなあ。(銭形風)
>>337 乙です。毎回GJです。
不二子がかわいいし、
>>340さんの仰るように二人の間の変化にwktk。
自分も台詞が中の人の声で自動再生されるんだよな〜。
>>337 毎回ありがとう!普段わがままで気丈な不二子が弱ってるのに萌えますた
>>334で書き込みした者ですが、カップリング等は別に拘らないので
いつか是非ともお願いします!>パイズリ
GJ!!
このスレに来るようになってからますます不二子と次元が好きになった
毎度の次元×不二子で失礼します。
[しあわせ芝居](全部で4レスぐらい?)
そこは長靴型をした国の、アキレス腱あたりにある街だった。
照りつける太陽。乾いた風。
そして、青い空と海に見事に対比する白い白い建物たち。
まるでメンソール煙草のCMのような光景だった。
白塀の上に登った白いワンピースを着た女が、海を見下ろす。
「服が汚れるぞ」
青いシャツを脱ぎ、裸になった上半身を晒す男は手にしていた煙草を咥えると、女がいるところまでよじ登る。
さっきまで暑い、日に焼ける、などとぼやいていた女は、コバルトブルーに輝く海を見てようやく気分を変えたようだった。
男が女の首すじに口づけようとすると、くすぐったそうに首をすくめて笑いながら逃げる。
逃がさないよう腰を捕らえ、片手で顎を持ち上げると、女はおとなしく唇をすり寄せる。
念願の首へ唇を這わせていくと、やはりくすぐったいのか、女は甲高い笑い声をあげてのけぞった。
髪に白い花を挿してやる。
女は遠く、海の向こうに目を馳せた。
一緒に行こうと誘ったわけではない。
なんとなくそういう流れになったのだ。
仕事が終わると、不二子が「私も乗せてって」というセリフとともに次元が操縦する小型の飛行機に乗りこんできた。
それがあまりに自然だったので、飛行場に残された猿顔の相棒は、何の疑いもなく「不二子ちゃんまったね〜チャオ〜〜〜」と、おどけた投げキッスで見送った。
街に着いてみれば、二人用の部屋、二人分の食事。
自分のぶんが手配されるのを見て、不二子は心の内ではしゃいだ。
知らない土地で、誰もが自分たちを恋人同士として扱ってくれる。
次元が「まるで不倫カップルだな」と皮肉を言った時だけ、不二子は強烈な視線で次元を睨み、いやというほど足を踏んだ。
道中交わした言葉は少なかったが、穏やかに思う存分抱き合って、このいつまでかわからない休暇をすごそうと、心のうちに決めていた。
次元の肩にこめかみを預け、眼下の海と煙草の香りを楽しんでいると、背後で騒がしい声がした。
宿の女主人が出てきて、電話だ、と怒鳴っている。
次元は、後にしろ、と手で追い払う仕草をしたが通じず、早く来いと訛の強いイタリア語でまくしたてられる。
しょうがねぇなと再度煙草を口に咥え、壁から降りる。
背中を向けた次元の腰に、マグナムが挿したままであるのが目に入り、不二子を少しだけ落ち着かない気分にさせた。
嫌な予感を振り払うように海を見やる。
楽しみたい。この蜜月を。
白く輝く美しい街と、美味い酒。
好きな男。
照りつける太陽は容赦なかったが、その暑さと開放的な空気が、不二子との関係を、やはり解消するべきだと結論づける判断力を次元から奪ってくれるよう、不二子は祈った。
長い電話から戻った次元が白塀の上の不二子を見上げて告げた。
「ルパンから仕事の連絡だ。明日ここを出る」
「──そう。じゃあ用意するわ」
「いや。お前は呼ばれてない」
次元は腰に手をあてて不二子の目から顔をそらした。
「……って俺が言ったこと言うなよ。お前は知らないことになってる」
「まさか。言うわけないでしょ」
そう言って髪に挿した花を抜き取ると、海へと放り投げた。
センチメンタルな気分が──ルパンからのけ者にされたからなのか、次元に去られることからくるものなのか、わからない。
ただ、浮かれていただけに失望も大きかった。
「あなたの──」
そこまで言って口を噤む。
壁の上から不二子を見上げる次元は続きの言葉を待っている。
あの部屋で待っていてもいい?
最後まで言葉にしたつもりはなかった。
しかし次元は不二子のところまでよじ登るとポケットからなにやら取り出し、不二子の手をとって手のひらにのせた。
「どうせおまえには必要ねぇだろうがな。持っとけ」
手の中に鈍い銀色をした鍵が落とされた。
不二子は次元の体温で熱をおびた銀色の塊をしばらく見つめていた。
この男はいつも、嫌がりながらも、結局は望むことをしてくれる。
でもそれはたぶん、愛じゃない。同情だ。
それを思い出したとたん、つかの間の感傷に浸った自分を嗤いたくなる。
ついて来るんじゃなかった。
こんな恋人ゴッコなんて、まったく私らしくないわね。
次の瞬間、次元の腰から滑らかな動作で銃を抜くと、鍵を空へと放り投げ、引き金を引いた。
鍵は火花を散らしながら、青く深い海へと吸い込まれていった。
「おい何しやがる!」
あわてて鍵の行方に目を凝らした次元に、不二子はすずしい顔で答える
「欲しけりゃ自分で奪うわ」
不二子はいつもの顔に戻って言った。
「……ま、そうだろうな」
苦笑する次元の伏した瞳が少し傷ついているように見えたのは、きっと気のせいだろう。
そう思い、見なかったことにした。
ベッドで背を向けた不二子の首のうしろに、乾いた手のひらをあてる。
そのまま脊椎をたどり、くびれた腰をなぞる。
丸みをおびた尻までたどり着いた手は、やわらかい肉を指の腹でなでていた。
「やめて…」
ここまで尻。ここからが腿。
からだのつくりを確かめるように、手は動いていく。
「やめてったら!」
小声で諫められる。
次元は首をすくめて、不二子から離れた。
手を頭の下にやり、仰向けに寝転がる。
ジッポを開く音とともに、部屋に煙草の香りが広がった。
煙を肺に吸い込むやいなや、横から不二子の手が伸びてきて、次元の唇から煙草をとりあげると壁へ押しつけて消した。
「なんなんだよ……」
馬乗りになった不二子が憤然と次元を見下ろすと、
「私の“やめて"は、“して"なのよ!」
と、腰に手をあててむくれた顔で言い放った。
さっきまでのしおらしい女はどこへ行ったんだろう?
と思いつつ、いつもの表情に戻った不二子に、次元は内心安堵した。
不二子はテーブルにあった酒をグラスについで一気に飲み干すと、次元の顔の両脇に手をついて、じりじりと次元の顔に唇を近づけていく。
「……したい?」
「…………」
キャミソールのストラップが肩からすべり落ち、しどけない仕草で次元を誘う。
「ねぇ、次元……」
不二子の問いには答えないまま、次元はキャミソールに指をかけ、目の前にきた胸の谷間に口づけた。
やわらかくあたたかい女の匂いがする。
身体の輪郭に指を這わせて、不二子の秘部にたどり着く。
「濡れてる」
「…バカ」
不二子はすでに堅くなった次元を握ると腰を落とし、そっと入り口にあてた。
「ねぇ、好き?」
「セックスが?」
次の瞬間、パンと頬を張られた次元の視界に星が飛んだ。
「だっ!」
「言わないと入れないわよ」
「…嘘でもいいのか?」
その言葉をきいて、不二子はふっと瞳を伏せた。
「……もう、いいわ」
しかし次元は不二子をまっすぐに見つめるとこう言い放った。
「愛してるぜ」
予想外の言葉に驚いた不二子のふいをつき、腰を捕まえると下から突き上げた。
「ああっ!」
次元は、自分の上でゆらゆらとゆれる不二子を静かに見つめていた。
「あっ……あっ……んんっ……あっ……」
不二子は胸に触れていた次元の手首をつかんで、手のひらに口づけた。
次元の手のひらから電流のように快感がたちのぼってくる。
不二子の唇から手をはなすと、次元は身体を起こして不二子を押し倒した。
恍惚とした表情で身を任せた不二子は
「あ……わたし……途中で寝ちゃうかも……」
と言いながら目を閉じた。
いいさ。寝てくれ。
次元からの口づけを待たずに寝息をたてたはじめた不二子から身体を離すと、毛布をかけてやった。
自分の煙草の灯りだけを頼りにすっかり服を着込んだ次元は、睡眠剤の入った酒を窓から捨てた。
気配を消しながらドアに近づくと、いったいいつ仕掛ける隙があったのか、不二子が仕掛けたトラップを見つけた。
小指にまきつけた糸をドアノブにひっかけただけ、という簡単な仕掛け。
だが知らずにドアを開ければ、糸で指が締め付けられ、不二子が目を覚まし、枕の下に忍ばせたブローニングで次元を撃ち抜く……という具合の、陽気なピタゴラ装置だ。
おーこわ、と次元は苦笑して糸を指で軽く挟むと、自前のナイフでカットする。
ベッドに戻り、不二子の冷たくなりかけた小指に触れ、糸をはずしてやる。
「詰めが甘かったな、不二子」
ふと思いついて枕の下に手を入れると、そこにはブローニングではなく、さっき海に投げ捨てたはずの鍵があった。
欲しけりゃ自分で奪うわ、か。難儀な女だよなお前も。
不二子の意識のあるときにはけして見せない顔で次元は、眠る女の頬をそっと撫でる。
後ろ髪にひとつため息をついて決別すると、ベッドから立ち上がり、帽子を目深にかぶって静かに出て行った。
「ルパン! お宝はちょうだいしていくわよ!」
バイクにまたがった不二子が数メートル先で振り返って叫んだ。
「ちょ、ちょっと不二子ちゃーん!? そりゃあないぜ!」
目の前で獲物をかっさらわれる瞬間を唖然と見送ったルパンは、我に返るとじだんだを踏んだ。
「あの女が先回りしていたでござる」
「言われなくったってわーかってるよ! しかしいったいどっこで計画が漏れっちまったんだろ?」
「さあな」
口をへの字に曲げた次元はでっかいため息をついて、車のシートにずるりと身を沈めた。
いつもなら「だからあの女はやめておけと言ってるんだ」などとくどくど説教がはじまるところなのに、今回は言葉少なげに落ち込んでみせた次元に、ルパンは一瞬アレレ?という顔をした。
しかしすぐに銭形の「待て〜〜〜い」という声が聞こえてくると、早く車を出せ! と次元をせかした。
ルパンたちを先導するように前を走る不二子は、ハンドルを握る次元だけに見えるように、ちょんちょん、と首の後ろを指した。
次元がそれとなく自分のジャケットの襟の裏に手をやると、ボタン電池ほどの大きさの発信器が触れた。
やられた。不二子め。いつの間に。
前を行く不二子の後ろ姿から「詰めが甘かったわね、次元」と言う、不二子の歌うような声音が聞こえるような気がした。
(END)
以上、稚拙子でした。
今回ちゃんと推敲する時間なかた。。。
このスレのおかげでルパンを見るようになった
せつこさんいつも本当にありがとう…!
二人の関係が良くも悪くも変わりつつあるなぁ…
萌えました
>>344職人さん、乙です。
ここ読んだ後→DVD鑑賞するとさらにエロい。
「ルパン、あんな女の何処がいいんだ?」
って言う次元がエロい。
続きキテタ!(・∀・)
>>344 毎度の事ながら、本当に乙。そしてGJ!
最初は自分の中では想像つかない二人だったけど、
あなたのおかげで目覚めました。
いつも大人な話だからグッとくるよ…
毎度の次元×不二子で失礼します。
[怠惰の罪](全部で4レスぐらい?)
「まったく驚いちゃったのなんのって。あの五ェ門が不二子の言いなりなんだもんなァ」
ミシェルという少女を追って、ルパンが五ェ門とタイに行ったときの話だ。
「携帯電話なんか持たされちゃってさぁ。そんで、不二子から『NYでの面倒見てやったの誰だと思ってんの!』なんて言われて、それ聞いたとたん『御免』って一言で三輪タクシー刀で切り離しやがんだもん。
なぁ五ェ門ちゃんよ、面倒って、面倒って、どっこの面倒なんでしょおねぇイヒヒヒヒ」
「その笑い方はやめぬかルパン。不二子にはこの街で日本食の食える場所の案内をしてもらったのだ」
しかめっ面で五ェ門が答える。
「そういやいつだったか、味噌汁と沢庵がないと食事が喉を通らないつって不二子に日本まで買いに行かせたことあったっけ」
「最近はそこまで偏食してはおらぬが……この国の料理は、拙者には少々どぎつい」
「ハンバーガーやピザは最っ高に栄養満点なのよ? ロハス気取って白髪作ってないで、たまにはそういうもん食ってみなさいよってんだ」
「そのへんでやめておけよルパン。五ェ門がそういう義理堅い性格だからお前に付き合ってられるんだぜ?」
そうフォローを入れながら次元は内心驚いていた。
あの女が五ェ門の……いや、他人の面倒を見ただって?
ルパンたちと別れて自分の部屋に戻ると、次元のベッドで眠りこけている不二子を発見した。
シャワーを浴びてからベッドに直行したのか、濡れた髪のまま、身体にバスタオルを巻き付けただけの無防備な格好で、胸には読みかけの雑誌が伏せられている。
そっと雑誌を持ち上げてみるとハイジュエリーの広告ページが開かれたままで、それを見た次元は心底うんざりといった具合に口をへの字に曲げ、雑誌をテーブルへ放り投げた。
「おい不二子起きろ、風邪ひくぞ」
と言いかけて、妙にあたたまった部屋の空気に気づき、わっと声をあげる。
バスルームへ飛び込むと、シャワーが出しっぱなしになっていた。
あーあーあーあーあー。
でかいためいきをつきながら袖をまくり、栓を閉める。
タオルで手をふいていると、足元にくしゃくしゃに丸められた薄紫の布を発見した。
「おーおー紐かよ。しかも紫。でもこんなカタチで拝まされたとあっちゃあ、色気もへったくれもねぇんだよなぁ」
脱ぎ捨てられた下着を指にひっかけて拾うとランドリー籠へ放り投げ、ひとりごちる。
あの女は、なんだって俺だけの前だとこうも怠惰になるんだ?
ルパンや五ェ門がいるときは、酒をついでまわることもあるし、怪我をすれば女らしいいたわりを見せて介抱することもある。
しかもさっき、不二子が五ェ門のNYでの生活の面倒を見たという話を聞いたところだ。
それが次元の為には指1本動かすまいとでも決めているのか、料理や掃除のひとつもしたことがない。
服や靴はソファへ床へと脱ぎ捨てられ、キッチンには不二子の飲んだビールの空き缶でうず高く積み上げられたピラミッドができていた。
キッチンへ入るたびそれが気になってはいたが、次元は自分が捨てたら負けかなと思っている。
せっかくアジトを離れて作った自分の部屋が、不二子が入り浸るせいで理想の城とは言い難くなってきた。
あげく今日は、シャワーの出しっぱなしときたもんだ。
この女のどこに他人の面倒を見るような甲斐性があったものかと、ベッドの上のすました寝顔を憎らしく見下ろした。
いっそ裸のまま放置してやろうかと思ったが、もし風邪をひいたら面倒を見るはめになるのもきっと自分なんだろう。
しかし毛布をかけてやろうにも、その毛布は不二子の身体の下だ。
「不二子」
返事はない。
すうすうと気持ちよさげな寝息をたてている。
「フージーコ!」
ううんと眉根をよせて横を向いた。
ヤロウ、どうしても起きねぇ気だな?
ベッドに腰をかけて不二子の顔の脇に両手をつく。
耳もとで大声を出してやろうと思ったはずが、不二子の耳に顔を近づけると、次元の唇はその目的を忘れてしまった。
「ん……」
耳たぶを唇ではさむと、不二子はくすぐったそうに身をよじった。
「あん? 起きてんのか?」
不二子の顔を見るが、湯上がりで染まった瞼は閉じられたままだった。
濡れたままの髪が額にかかって、艶っぽい。
呼吸で上下する胸はバスタオルで隠されているものの、もう少しのところでピンクの突起が見えそうだ。
次元は無意識にネクタイを緩めていた。
手のひらでそっと突起に触れる。
タオルをずらし、徐々に固くなってきたそこを露わにさせると、舌で濡らした。
ちゅ、ちゅ、とわざと音をたててきつく吸ってやる。
それでも不二子は身じろぎもしなかった。
これならどうだ。
バスタオルの裾のほうから手を入れ、太ももにそっと触れる。
ももから尻までの間を緩慢に指をいったりきたりさせてしばらく滑らかな肌を堪能したあと、ふいに腿の間に手を滑り込ませた。
ぬっ、と濡れた感触が指に伝い、次元はニヤリとした。
さあて、どこまで狸寝入りができるかな。
不二子の身体を仰向けに転がして足を立てて開かせ、その間に顔をうずめると、潤んで待ちわびている蕾に舌で触れた。
はあっ……
わずかにひらかれた唇が、息をのむのがわかった。
胸をそうしたときよりも柔らかくそこに触れて、舌を這わせる。
熱く湿った不二子の内にゆっくりと指を入れ、中をなぞりながら進み、戻る動作を繰り返す。
息があがり、しめつけてくる感覚を確認したあと、指を増やすと、舌の上で蕾が跳ねるのがわかった。
その瞬間をすかさずつかまえて吸い上げる。
「あっ……」
「聞こえたぞ、不二子。とっくに起きてんだろ?」
熱く湿った不二子の体内から指を抜き、自分の硬くなったものを入り口にあてがう。
快感への期待に中からあふれ出てくる蜜で自身を濡らし、きつい入り口を割ると次元は挑発した。
「声出せよ」
それでもまだぴったりと閉じられた瞼を見て、次元は一気に奥まで貫いた。
「…………!」
不二子の身体はびくんと一瞬跳ね上がり、次元のものをぎゅっと締め付けた。
次元は一呼吸おいて不二子の片足を持ち上げると、ベッドのスプリングを利用する勢いで激しく揺さぶった。
身体にまいていたバスタオルはすっかりはだけ、大きく揺れる胸があらわになっている。
さっき吸った皮膚が、ほのかに痕を残していた。
きつく閉じた目は、快感を耐えているようにも、息を押し殺して苦しいようにも見える。
「声出せって」
不二子はやっと薄目を開けて次元を見た。
「…ふぅ……はっ…………あっ……いっちゃいそう……いきたい……キス……」
狸寝入りを放棄して、やっと声を漏らすことを許された唇だったが、すぐに次元の唇によって塞がれた。
「聞いたぞ不二子。五ェ門の面倒見てやってたんだってな」
湿気た空気を入れ換えようと、窓を開けて振り返りながら尋ねると不二子がいない。
バスルームへ行くと、バスローブを羽織った不二子が、窓枠からドアまで渡したロープに下着をぶら下げていた。
「ちょっとまて干すのか! そこに!?」
「だって、乾燥機にかけると傷むじゃない。これ、スイス製の高級品なのよ?」
「その高級品はさっきまで床に放られてたんだがな」
「いやぁね。あれは置いておいたのよ」
悪びれもせず、誕生日の飾り付けでもするような陽気さで洗濯物を干し終えた。
はぁーあ、と次元はでかいため息をついて、いまや不二子の脱ぎ捨てた服置き場となっているソファに腰をおろし、煙草に火を点ける。
テーブルにあった雑誌を手にとると、跡がついていたのかさきほどの広告ページがぱかりと開かれ、さらにうんざりする。
「で、なに?」
「なにが」
「五ェ門がどうとかって」
「ああ……そうだ。五ェ門の面倒は見るくせに、うちだとなぜこうなんだと訊いたんだよ」
床に脱ぎ散らかした服、ちらばった雑誌を顎で指して言う。
「ふぅん……悪くないわね」
「何がだよ」
不二子は散らかった部屋には目にくれず、ニヤニヤしながら次元の横に腰掛けた。
「五ェ門に妬いてるんでしょ」
顔を見合わせて一瞬の間。
「わはははははははははは……………………面白い冗談だなそれは」
「あなたの面倒ならじゅうぶん見てるじゃない」
チラリと次元の下半身を見てウインクする。
「あのな、分かってて言ってるんだろうが、もちろんそういう意味じゃなく…」
「27回」
「あぁ?」
「あなたが五ェ門とキスした回数」
はぁ!?
予想だにしていなかった言葉に面食らい、顎が落ちる。
キスした回数だ? 27回? いや待てその数字には覚えがある。
脳の彼方から忌まわしい記憶が浮かび上がった。
あれは違う。まったく違う。
「それは俺が海で溺れた時に五ェ門に人工呼吸された回数だ! それキスって言わねぇだろ。まさか五ェ門がそう言ったのか!?」
変なこと思い出させるんじゃねぇよと頭をかきむしる。
「いいのいいの。五ェ門とのキスに関してはこれで手打ちにしてあげる」
手打ちってなんだ!
まだ言ってやろうと思っていたことがあったのにもかかわらず、目の前に不二子の顔が迫ると口をつぐんでしまう。
次元の唇は、不二子の顔が5センチ以上近づくと、磁石のように吸い寄せられる仕様になってしまった。
「灰、落ちるわよ」
唇を離した不二子が次元の指から煙草を取り上げて言う。
「さて何を着ようかな」
鼻歌を歌いながら服を探して部屋を見渡した不二子に、次元は尻の下に敷いていた赤いワンピースを投げつけてやった。
(END)
以上、稚拙子でした。
###
ミシェルのくだりはTVSP「セブンデイズ・ラプソディ」、
27回云々はTVSP「愛のダ・カーポ」を参照しております。
あと「アルカトラズコネクション」で、次元は紫の下着が好きということを確認いたしました。
>>352 毎度乙です。(・∀・)
あー、テレスペとか見てるけどいろいろ忘れてる。
また見たくなるよ。
最近ヤフー動画でパートVが見れるから嬉しい。
話は脱線するがいつも思うんだけどさ、
次元の髭ってあんな事やこんな事してる時に邪魔にならんのかね…?
まあ、それだけなんだけど。
GJ。
髭な…あれ邪魔だよな、前にかなり出てるし
私の頭の中だと次元は最中も帽子かぶってるんだけどみんなどうよ
風魔で兜かぶってんの見てふと思った
職人さん、乙。今回も素晴らしいです。
>>357次元と帽子と最中と…なんてアホな言葉が頭にうかびました。
職人さんの次元×不二子の時、帽子はかぶってないと思ってるに一票。
意外とナイトキャップか?色気がないか。
ちなみに原作で、女性に失敬して失敗した時、帽子はかぶっていた。
今回は銭形警部で失礼します。
#ご注意
2ndシリーズ第69話「とっつぁんの惚れた女」を元にしてます。
余計な蘊蓄大目、エロ少なめです。すんません。。。
[シルエット・ロマンス(The man from INTERPOL)](全部で5レスぐらい?)
どこの世界にも古いやり方、変えられない慣習、というものはあるものだ。
ICPOほどそれが顕著なものはないだろうと常々銭形は思っていた。
ICPOといえば各国を飛び回っている国際警察のイメージを持たれているが、本来の目的は世界中の警察活動を支援することである。
しかし実際は、長い間「警察官の隠居場所」と揶揄されるほど緩慢な組織であった。
現在のICPOの本部があるフランス南東部のリヨンは、ランチタイムと週末が長いことで有名である。
ICPOの職員にとってもそれは例外ではなかった。
木曜日に重大な事件があっても、翌週の月曜日からしか稼働しない。
長い間、そのことを疑問に思う者は銭形以外に居なかった。
しかしそういった現状に加え、国際的にはあまり重要視されていないという事実がある。
それは予算に現れている。
ニューヨーク市警察の予算は年間30億ドル。FBIは60億ドル。国土安全保障省は420億ドル。
そしてICPOはといえば──5000万ドル。ベッカムの報酬と同額程度だ。
慢性的な資金不足もさることながら、官僚的な体制と、古い慣習も“隠居場所”と揶揄されていた理由のひとつだった。
80年代までICPOの通信手段が、モールス信号だったことを誰が信じるだろう。
専用回線を通じて職員同士がEメールでやりとりできりようになったのは、2002年のことだった。
ICPOのIT化をすすめ、指紋、顔写真、DNAサンプル、盗難パスポート等の照会──紛失盗難パスポートのデータがあるのはICPOだけ──を可能にしたのは、現在の事務総長であるロナルド・ノーブル氏による功績が大きい。
つまり、ごくごく最近のことなのだ。
そのデータベースも、真価を発揮できているとは未だ言い難い。
国際的な犯罪データベースを構築するには、各国に情報を任意で提供してもらわねばならないが、その情報がなかなか集まらないのだ。
なぜなら人は、自分の恥を隠したがる生き物だからだ。
犯罪者が他国へ逃亡したというような自国の恥を、自らすすんで提供してくる国はないのだ。
特にアメリカは、自国の機密情報が他国──イランやリビアやキューバなどの国──へ渡るのを恐れて、現在の事務総長がアメリカ人になった今もICPOに対してまったくといっていいほど協力的ではない。
(それどころかアメリカは、国土安全保障省と国家安全保障局の間で、情報セキュリティシステムをどちらが管轄するべきか、という縄張り争いまで起こし、局長が辞職するという事態にまで発展した)
よって国際的犯罪者である、かのルパン三世の情報も、ICPOのデータベースには皆無と言ってよかった。
そしてそのわずかに存在するデータも、正しいとは限らない。
そんな中で、ICPOという立場を掲げてルパン逮捕に世界中を飛び回る銭形は、ICPOと各国の警察にとって便利な存在であった。
捕まえればその国の警察の手柄となる。
逃しても銭形ただひとりの失態ですむ。
ルパン逮捕のために心血を注ぎ、まれにマスコミにも登場するミスター・ゼニガタは、世界中の警察でもルパンの次に有名であった。
銭形がルパンを逃すたびICPOへも関心の目がいくことになる。
ICPOの失態を憂い、現状を知る動きとともに情報やカンパ(ICPOは民間からの寄付を広く募っている)が集まる。
こうして銭形は、ICPOの広告塔となっているのだった。
現在58カ国から警察官が出向し、テロリストの逮捕などに力を注いでいるICPOだが、おかげで銭形だけはそういった本来的な実務から免れている。
いまやICPOのオフィスの電気は24時間、週7日つきっぱなしでフル稼働するようになり、かつて「警察官の隠居場所」などと言われていた頃の面影はもうない。
相変わらずICPOのデータベースにあるルパンの項目には、銭形が自ら打ち込んだデータのほかはほとんどの情報がないが、ICPOにとって今も昔も、銭形ひとりがルパン逮捕だ逃がしただのとやっていることぐらい、まったくたいしたことではないのだった。
ICPOの内容の薄いデータベースを見るぐらいなら、赴いた国の犯罪データベースを個々に参照したほうがよっぽどルパン逮捕に近づけるのではないだろうか。
まれにそんなことを思ったりもする銭形だったが、ICPOという立場でもってルパンを追い、世界各国を回ることは、自分にとって有意義な経験であるという自覚がある。
行く先において、まれに心震えるような出会いがあるからだ。
たとえばいま目の前に居る、金髪の美女のような。
その美女──ミセスローラ──は、世界的大富豪である亡き夫、ポマード・ジョーズによって、胸に爆弾を埋め込まれていた。
妻に裏切られることを極端に恐れていたジョーズは、残酷なからくりを考えついた。
まずジョーズはローラの声で解錠する仕組みの特製の金庫を作らせた。
そしてそこに、自分が政財界のフィクサーにのし上がることのできた源でもある、各国首脳のスキャンダルファイルを収めた。
しかし鍵である声の主、ローラであってもその金庫を容易に開けることはできない。
もし金庫が開けば、1分以内にジョーズの声を聞かせないと、ローラの胸の爆弾が爆発する仕組みになっているからだ。
ローラの祖父といってもいいぐらいの年齢であったジョーズが、自分が先に死ぬ可能性を予見できなかったとは考えにくい。
はじめからジョーズは、自分が死ぬときにはローラを道連れにするつもりだったのだろう。
その望み通り、ジョーズの死後、ローラの命は金庫の中身を狙うNYマフィアによって脅かされていた。
そこでローラが助けを求めたのが、我らがICPOの星、銭形幸一警部だった。
どんな金庫でも開けてしまうという、ルパンへの手がかりを得るために。
マフィアから逃れてきたホテルの一室で、ローラは銭形に顔を向けると、ぱくぱくと口を動かした。
言いたいことがあっても、声を出すことができない。
いつどこでマフィアがマイクを仕掛けていて、録音したローラの声を持って金庫に聞かせるか分からないからだ。
それでも何かを必死に伝えようとするけなげな仕草が、銭形の中にある“守りたい”という衝動を増幅させる。
「あぁ、お腹が空きましたかな? それとも喉が渇きましたかな? ええとたしかこのポットの中にお湯が……ありゃ」
ポットを開けてみると空だったので、水を入れようと洗面台へ行こうとする銭形の腕にローラが触れ、首を振った。
「ち、違いましたか」
またぱくぱくと口を動かす。
唇を読もうとしても、よく分からない。
ローラはぐいぐいと銭形の腕をひっぱり、ソファへと座らせた。
「そうですね、少し休んでください。お、わ、私はまだ元気ですからしてははははは」
声が出せない彼女を前に、口数が増える。
ローラは、落ち着かずにすぐ立ち上がろうとする銭形のシャツの裾をぐいぐいとひっぱり、無理矢理隣に座らせた。
「あわわシャツが……」
引っ張られたシャツがズボンから出てだらしない格好になる。
ローラがごめんなさい、という具合に日本風に手を合わせたのを見て
「それはわかります! アイムソーリーですな!」
やっと意思の疎通が叶った二人は、顔を見合わせて笑った。
気がつくとローラは、銭形の膝に手を置き、トントン、と指で繰り返しリズムを刻んでいる。
トントン、トトン、トン……
銭形は覚えのあるリズムに気がついた。
モールス信号!
「いやはや、パソコンには不慣れですがモールス信号ならわかります!」
ICPOの古い慣習が、初めて役に立ったと思った瞬間であった。
トントン、トトン、トン……
(ご迷惑をおかけしてすみません)
「いやいや! 男銭形これしきのことまったく問題ないであります」
(たのもしいですね)
「えへへ…いやぁ……ウフフ」
銭形の顔は熟したトマトのように真っ赤になった。
近づいてきたローラの唇が、銭形の頬に触れた。
一瞬石のように固まった銭形は、ギ、ギ、ギ、とぎこちなく首を回して、見上げてくる瞳を見つめた。
「奥さん……」
ローラの指が言葉を奏でながら銭形の胸を登っていった。
「とっつぁんてば、俺が死んだってときに未亡人といやらしいことしちゃってからに〜」
向かいのビルの一室から、銭形とローラの居る部屋をテレスコープで覗きながらルパンが口をとがらす。
「とっつぁんはお前が死んだってことまだ知らないだろ」
同じく覗きを決め込んでいる次元が答える。
「それに本当は死んでないしなぁ」
不二子の策略によってマフィアに殺されたと思われていたルパンたちであったが難なく逃れ、次の計画のために銭形とローラを見張っていた。
「次元、モールス信号分かるか?」
「分かるが、これじゃあ遠すぎてダメだな」
そうこうするうちに重なり合ったシルエットに、二人で顔を見合わせる。
「わーーーやだやだやだーーーだめだ俺もう見てらんない!!」
スコープから目を離したルパンが、足をじたばたさせてのけぞった。
「自分の親父のセックス見てるみたいで気持ち悪ぃってのよ!」
「そんなこと言ってやるなよ。ああ見えてとっつぁんだってまだ若ぇんだ」
わははと笑って次元が答える。
「しかしとっつぁんまさかあの年で童……」
「まっさかぁいくらなんでも〜。とっつあんの筆おろしはハタチぐらいに西川口あたりの……」
気持ち悪いと言いながら、ルパンは銭形の脱童貞物語を想像して語り、ひとしきり身悶えた。
いいのだろうかいいのだろうかいいのだろうか……
ICPOに出向してからウン何年。
それなりに女で良い思いも苦労もしてきた。
しかしこの人は──人妻だ。
いや、元人妻か……
そんなことより職務は……ルパンは……
ぐるぐると目を回して煩悶する銭形の不安を取り除くように、ローラの冷たい手が銭形の頬を撫でる。
シャツのボタンを外そうとする指を押しとどめる。
「い、いけません」
どうして?という目で返され、問われた側がなお困惑する。
改めて考えてみれば、拒む理由はない気がする。
ええい、ままよ!
どっせーい! というかけ声とともにローラを抱え上げると、ベッドの上へと運んだ。
そっと寝かせて、再度意志を問う。
「その……いいのですか」
銭形はローラがこくりと頷くのを最後まで見届けずにむちゅーと口づけていた。
胸に触れるとローラの鼓動が手に伝わる。
いそいそと服を脱がせ、自分もパンツ一丁になった銭形は、ローラの白い身体を見つめた。
ええと…どうするんだっけ……
久しぶりに触れる女の身体をどう扱うものだったろうかとしばし逡巡する。
じれったさを感じたのか、ローラは自分でブラジャーをはずすと、銭形の手をとった。
そのまま手はローラの白い盛り上がりへと導かれる。
触れる瞬間、なんだか見てはいけない気がして、目をぎゅっと閉じてしまった。
目を閉じたまま触れたその感触に、得も言われぬ興奮を覚える。
一方でローラは、銭形に手をのばすとぐっと力をこめて握った。
「はわわわわわ」
ぎゅ、と擦りあげられていく手の動きに息を呑む。
「の、ノーノー! いけません!」
濡れて暖かいものに包まれる気配にうっすら目をあけると、自分の股間に金色の髪が揺れているのが見えて、目を開けたり閉じたりする。
「おお、奥さん、いけません…」
この期に及んでまだ抵抗を試みる銭形に、ローラは銭形を早々に入り口へと誘った。
その瞬間、ローラは思わず声が出そうになり、いけない、と両手で口を抑えて声を飲み込む。
その仕草にますます愛おしさがこみ上がり、銭形はもう遠慮はやめた。
「奥さん、力を抜いてください奥さん!」
「……っ!」
がばっと押し倒して一息に貫いた銭形は、早急な動きで攻めていく。
声を耐えようと、指をきつく噛んで眉根をよせているローラの顔にもあおられ、いたわらなくてはと思うのに止めることができなかった。
「……!」
必死に銭形の首にすがるローラの喉からははずむ息づかいだけが聞こえる。
もう言葉はいらなかった。
今だけは、二人に身体だけで伝えられる触れあいがあった。
「おおっとここで“奥さん”の攻撃……! ──しかし奥さん奥さんて、日活の見すぎじゃねぇのかとっつあん」
「次元ちゃーん……実況中継すんの、もーやめてくんない?」
次の行動のため、変装の準備をしているルパンが抗議する。
「でもよぅ次元。あんな、箸より重いもの持ったことないようなお嬢さんが、一体どういう事情でポマード・ジョーズの女房になんかなったんだろ?」
「さあな。借金のカタとか?」
「それにしたって、スキャンダルを脅しのネタに世界政治のフィクサーに成り上がったような男に目を付けられるほどのタマなんだ。おとなしい顔してても、ありゃあ相当食えない女だと思うぜ」
「……かもしれんな」
次元が覗くスコープから見える女の表情。
事が終わって服を着込む女の顔は妙に冷めていた。
いや、冷めているのではないな、と次元は思い直す。
女がああいう顔をする時は、覚悟を決めた時だ。
「そもそも銭形に助けを求めるところからして策士さ。女って怖いわね〜」
「へっ! それが分かってんならお前ぇもひかえろよ。ほらあの女のお出ましだ。そろそろ行くぜ」
準備を終えて振り向いたルパンは不二子の扮装をしていた。
「どう? そっくりでしょ?」
「おーおー上出来だ。しかしちょっとケツが足りねぇかな」
肉襦袢がつまった尻をつねる。
「そんなこと分かるの次元ぐらいだろ、ってこのムッツリスケベ」
その言葉には答えないで、次元はフンッと笑う。
銭形とローラの居るホテルに不二子が入るのを確認して、ルパンたちは行動に移った。
「沈黙を守るって言葉がありますが……奥さんの場合は、沈黙があなたを守ってるんですなぁ」
ボザボサに乱れた頭を枕に載せた銭形が、服を着込むローラに声をかけた。
ついぞ最後まで声を漏らさなかったローラは、振り返ると笑みをこぼしながら銭形の胸に倒れ込んだ。
すがってきた頭を撫でる。
ルパンに接触する目的で銭形に近づいてきた女。
しかしもう、理由や目的なんかどうでもいいんだ。
必ずあなたを守ってみせる。
おお、麗しのローラ。この銭形、あなたを好きになっちゃったのであります!
ドアの外に気配がし、運命のチャイムがなった。
「おい不二子、起きろよ」
次元が手の甲で不二子の頬をぴしぴしと叩く。
「はっ……カエル!?」
「誰がカエルだ。それよりどうだ不二子、俺の縛りは」
ローラをマフィアの元へ連れ出そうとしていた不二子だったが、銭形に苦手なカエルで反撃され気絶していた間に、次元に両手両足を縛られていた。
「何すんのよ変態! ムッツリスケベ!!」
それを言われるのは今日2回目だ、と思いながら、
「変態のムッツリスケベで結構。今回はこれが終わるまで助けないからな」
「次元〜〜〜いじわるしないでほどいてよ〜〜〜」
「俺たちゃお前のおかげで殺されかけたんだぜ? 反省しな、赤ずきんちゃん」
不二子の口に猿ぐつわをして肩に抱え上げる。
「重……不二子お前、太ったろ?」
「むーーー!」
膝で肩を蹴って抗議した不二子だったが、次元はその尻をペンペン、と叩いて
「ほらな、この尻だ」
と愉快そうに笑った。
「もういいの。だめなのはわかっているの」
「奥さん…」
「奥さんなんていや! ローラとよんで!…銭形さん…」
──それが銭形が聞いた、最初で最後のローラの声だった。
やわらかいが、力強い声だった。
ICPOのオフィスの窓から見えるヒバリのさえずりに、儚かったローラの面影見つけてしまい、思わず涙ぐむ。
むう。いかんいかん。
我に返り、袖で涙を拭き拭きルパンのデータチェック作業に戻る。
どこかの無能な捜査員が誤情報を信じて打ち込んだらしい
「ルパン三世、NYにて大富豪ポマード・ジョーズの妻、ローラ・ジョーンズを殺害」
という一文を削除。
「同時に、NYマフィアを殲滅する」
の一文も削除して
「NYマフィア、自ら爆弾を飲み込み自爆する」
と修正。
「この件において、またしても銭形警部がルパンを取り逃がした」
──残すかどうか迷う。
こうしてルパンに関する情報を管理するのも銭形の仕事のうちだったが、銭形の個人的な思考に偏りがちなのは否めない。
というよりそもそも、銭形は自分の目で見てきたルパンしか認めたくないのだ。
相変わらずルパンの情報は少なく、正誤も不明な状態のまま。
それでも他の誰でもない、銭形自身がルパンを逮捕することが、自由な捜査を許容してくれているICPOに対する最大の恩返しだろうと銭形は思っている。
「──取り逃がした……が、惜しいところであった。しかし世紀の大泥棒ルパン三世は、いずれこの銭形によって華麗に逮捕されることになるであろう……っと」
窓の外に広がる空。そのどこかで、きっと見てくれているあの人にも誓おう。
「待ってろよ、ルパン!」
決意も新たに銭形が椅子を倒す勢いで立ち上がると、驚いたヒバリは飛び去ってしまった。
「あややや……」
彼方を飛ぶヒバリを名残惜しそうに見送る。
「美空はばたくヒバリさん。伝えておくれよヒバリさん……」
人生って〜〜〜不思議〜なものです〜ね〜〜〜♪
涙声で歌う調子外れの騒音に、通りすがりの職員が何事かとのぞき込んで、一言「春ね」と感想をもらした。
(END)
以上、稚拙子でした。
参照:
ttp://www.cbsnews.com/stories/2007/10/04/60minutes/main3330289.shtml >>356>>357 次元の髭は、女の人の色んなところをくすぐるためにあるんだと思います。
帽子は…どうなんでしょうね。
基本どっかで脱いでるつもりで書いてますが、
私が書くと帽子どころか服もいつ脱いだんだって感じですよね…
アニメでは大抵パンツ一丁のときでも帽子かぶってますよね。
葉っぱ1枚の時でもかぶってた。
葉っぱの下はかぶっqあwせdrftgyふじこlp
超GJ!
次元×不二子じゃないのになんなんだこの読後感…!
ああもう次元おまえ…!
うひょー、銭さんキタ!(・∀・)
GJです。
奥さんってやっぱりイイ!
髭の件、なるほどね。
なかなかな技を持ってるわけですな…
ちなみに、自分のイメージでは帽子はかぶってないなぁ。
今回もGJすぎる!!
銭さんじゃなくて次元に萌えたww
しかしここまでキャラ捉えてるのってすげーなあ。
次回も楽しみにしてるぜ!!
うめぇぇええええ!!
職人さん素晴らしいよ!
とっつあん素敵だ!
皆さん言ってるけど、キャラが自然なのと話の面白さが見事に両立してて凄い
あとよく合間合間にちょろっと出てくるルパンが大好きw
再び次元×不二子で失礼します。
[萎えて女も意志をもて](全部で5レスぐらい?)
黒いライダースーツに身を包んだ不二子は、ジッパーを胸まで引き上げた。
地下駐車場に止めておいたバイクにまたがりエンジンをふかす。
もうここまで来れば成功したも同然。
そう油断したところで捕まった。
いきなり後ろから猫のように首根を掴まれ、バイクから引きずり下ろされると、太い柱に乱暴に押しつけられる。
揃いのダークスーツに揃いの黒いサングラス。
不二子を捕らえたのはまるで双子のような姿格好をした男二人組だった。
柱に押しつけられたまま左右の腕を掴まれると、向こうからラスボスが近づいてくるのが見えた。
歳をとっているように見えるが、周囲を威圧するボス然とした大きな身体。
ごつい宝石のついた指輪が全部の指にはめられ、スキンヘッドの髪、そして口には葉巻。
不自然に皺のない若作りな顔は整形だろう。
なぜいかがわしい組織のボスは、みな似たような風貌をしているのかしら?
と思ったのもつかの間、不二子はその大男に、指輪のはまった手の甲で頬を打たれた。
「フィルムを渡せ」
切れた頬に熱いものが伝う。
「…何のこと?」
「おいおいとぼけるなよ。そんないかにも泥棒ですって格好して」
太い指がライダースーツのジッパーをつまむ。
「それとも身体検査が必要か? 女が身体に物を隠すといったら……その場所は限られるよなぁ」
じわじわとジッパーが下ろされる。
身をよじるが、左右の腕を固められている上、閉じようとした足も双子によって広げられた。
ジッパーを不二子の胸の谷間の下まで下ろすと、大男は不二子の右胸を爪が食い込むほどの強さでわしづかみにした。
痛みと嫌悪感に顔をしかめる。
「おっと、ここじゃなかったか」
双子の片われがヒューと口笛を吹き、もう片方がヘラヘラと笑い声をあげる。
さらにジッパーが下り、不二子の素肌がへそのあたりまで露わになったとき、駐車場の入り口からギュルギュルというタイヤがコンクリートを擦る音とともにクーペカブリオレが現れ、猛スピードであっという間に近づいてきた。
双子たちが銃を抜くよりも早く、ガーンという耳をつんざく衝撃音が地下いっぱいに轟く。
肩を打ち抜かれた双子たちが両脇に倒れ、ふいに自由になった両腕に、不二子はバランスを崩して床に手をついた。
足元で呻く手下たちを見て、誰の仕業だと振り返った大男の視線の先には、急ブレーキをかけて停止した車からまっすぐこちらへコンバットマグナムの銃口を向ける、咥え煙草の帽子の男がいた。
注意が自分から外れた隙に、不二子は両手をガッチリ組み合わせると、懐の銃を取り出そうとする大男に向かって突進した。
握り拳という名の凶器を大男の後頭部めがけて思い切り振り落とす。
衝撃で仰向けにのびた男の腹にかかとを落とすと、
「女を殴るなんてサイテー」
と、何度も何度も蹴りつけた。
車を降りた次元は車体に寄りかかり、新しい煙草に火を点けて、不二子が大男をいたぶるのに飽きるのを待っていた。
息が上がるほど踏みつけた上、大男がはめていた指輪を全部抜き取り、ようやく気が済んだ不二子は、次元に駆け寄った。
「次元!」
助けに来てくれたのね、と言いながら抱きつこうとするも、次元はふいっと身体をそらして不二子を避け、行き着く先を失ってよろめいた不二子の背中をそのままとん、と突き飛ばして助手席に落とした。
「ちょっと! あたし怪我してるのよ!?」
駐車場に反響する不二子の声には耳を貸さず、黙して運転席に乗り込んだ次元は、現れたときと同じ乱暴さで車を繰り、風圧で消えた煙草を咥えたままじっと前を見据えて一言も口をきかなかった。
夜の闇を映して川が黒くよどんでいる。
街頭のほとんどない川沿いの倉庫街に車を止めた次元は、不二子のほうを見ることもなく、ずっと押し黙っている。
咥えている煙草も、煙が肺まで吸い込まている様子はない。
赤く点る煙草の先から、灰が長くぶらさがっては落ちるままになっていた。
機嫌が悪い。いや違う。怒っているのか。
不二子は落ち着かない気分で次元の顔色を窺っていたが、暗すぎて表情が分からない。
「…ねぇ、なんとか言いなさいよ。大丈夫か?とか、何盗ったんだ、とか。ほら、お得意の皮肉は?」
不二子の言葉は、煙草の煙とともに暗い夜闇にただ吸い込まれていった。
んもう、とむくれて頬杖をつこうとしたとき、殴られた時にできた頬の傷口に指が当たった。
「痛っ」
不二子の小さな悲鳴を聞いて、ようやく次元は口を開いた。
「危険な仕事はやめておけと忠告したよな」
低く冷たい声。
「だってしょうがないじゃない。私はルパンと違って常にあなたみたいな人が側にいて協力してくれるわけじゃないんだから。どんな仕事でも一人でやるしかないでしょ」
「顔にそんな傷を作ってもか」
「お宝に代償はつきものだもの」
はあ、と次元は大きくため息をついて、前を見た。
「さっきの奴らに部屋が荒らされた」
「それは……悪かったわ」
“代償”が次元にまで及んだのを知り、少し神妙に答えた。
「部屋ならちゃんと元に戻すわ。だからもう機嫌直してよ」
「前にも言ったよな。俺は小心者なんだよ。何処へ行ったのかと気を揉むのも、女が傷つけられるのを見るのもごめんだ」
「次元……」
先ほどから全くこちらを見ようとしない次元の頑なな態度に、不二子は不安になる。
「この車をやるからそのまま消えろ。二度と俺の前に現れるんじゃねぇ」
不二子は思いがけない言葉に驚いて息を呑んだ。
こんなことで終わりにするつもり!? まさか!
次元のほうへ身体ごと向き直って弁解を続けようとしたが、それよりも良い方法があることを思いついた。
「ねぇ次元…車の中でしたことってある…?」
妖艶にしなをつくって次元の腿を撫でる。
「そうやって身体を繋いじまえばなぁなぁにできると思ってるんだろうがな。あいにくそんな気分じゃねぇ」
不二子のほうに見向きもしなまま言い放った次元に、不二子はだんだん腹が立ってきた。
この頑固者のわからず屋!
しおらしく「ごめんなさい」とでも言って縋ってやれば気が済むのかしら?
男なんてみんなおんなじだわ。
おとなしくしてれば可愛がるけど、思い通りにいかなくなったとたん、女の気持ちを盾にして脅してくる。
おあいにくさまね。私は何事も、誰にも指図なんかされないわ。
そっちがその気なら、こっちだって試してやろうじゃないの。
あなたが本当に終わりにする気かどうか。
「わかったわ。──行って」
次元はドアを開け、運河沿いに歩き出す。
「さよなら、次元」
背中に聞こえたその言葉を、次元は紫煙とともにあっさり夜風に吹き流した。
荒らされた部屋には当分戻らないつもりで、次元は昔借りていた倉庫の前にたどり着く。
見かけは倉庫だが、1階に武器、2階には生活するのに充分な部屋が設えてある。
鍵を預けてあるオーナーが起きる時間まで待とうと、細い路地裏の奥にあるドアの前で煙草に火を点けたところで、襲いかかる殺気に素早く身をかがめた。
さっきまで次元の頭があった場所に足が飛んできて、次元の帽子を飛ばす。
ブーツのかかとが壁にめり込むのが見えたのもつかの間、振り返った次元は左頬に強烈な拳をくらい、よろめいた。
続けて右の頬を狙ってきた手首をとっさに掴む。
手首を掴まれた刺客はそれを支えにしてさらに勢いを付け、次元の鳩尾にアタリをつけると勢いよく繰り出したが、これも腕を掴んで阻止した。
次元に両手首をつかまれ、身体をレンガの壁に押しつけられたのは他でもない不二子だった。
荒く息をつきながら次元を上目づかいに睨む。
「前にも言ったけどね」
後を付けてきた不二子を見ても驚いてはいない様子の次元に、さらに怒りがこみ上げる。
「さよならを勝手に決められるのは我慢ならないのよ!」
次元の表情は逆光でうかがい知れない。
「怒っているのは俺のほうじゃなかったか」
「部屋が荒らされたぐらいでなによ!」
「俺がとばっちりを受けたことに怒っていると本気で思ってんのか?」
「……どういう意味?」
次元は不二子の顎をつかんで、痛々しく残る頬の傷を通りから漏れるわずかな街頭の光に晒した。
「俺が怒ってるのはコレだ」
乾いた血がつれて、ぴりっとした痛みが走り不二子は顔をしかめる。
「こんな傷すぐ治るわ。たいしたことじゃな……」
「そうじゃねぇ」
スーツのジッパーが一息に下ろされる。
路地裏で裸に剥かれそうな勢いに不二子は慌てた。
「やめっ……嫌っ……」
白かった不二子の胸に、大男に掴まれた際の痣ができているのを見て次元は一瞬躊躇したが、手を不二子のスーツに差し入れると、白い腹をすべらせて不二子の股の間に指を入れた。
「んん…!」
次元の指が、不二子の中から取り出したものを目の前に差し出した。
濡れて光るプラスチック製の小さいカプセル。中身は今回の獲物。
「これにどれぐらいの価値がある」
「……5000万ドル」
そう聞くやいなやカプセルを地面に投げ落とし、不二子の「あぁっ」、という声を無視して足で踏みにじる。
5000万ドルのフィルムは、たちまち何の価値もない塵芥に成り下がった。
「見たか、不二子。命懸けで盗ったところで所詮モノはモノだ。5000万ドルしようが5000億ドルしようが、こうやって踏みにじったところで痛くも痒くもない。でもお前は──」
私がなに?
目の前の男は、いまどんな顔をしている?
不二子は地下駐車場からの脱出以来はじめて次元の目を見た。
「──俺も泥棒の端くれだ。手に入れたお宝が傷つけられるのを黙って見てられねぇんだよ……!」
次元の唇が不二子の口を噛みつくような激しさで塞いだ。
無理矢理こじ開けられ、舌が進入する。
強引に差し込まれた足が、不二子の腿を割った。
次元の膝頭が不二子の敏感な場所にふれ、身体がびくりと跳ねる。
「嫌っ…やめて!」
不二子の声には耳を貸さず、次元は不二子のスーツの襟をつかむと力いっぱい引き下げた。
冷たいレンガの壁が背中に触れて、きゃあと悲鳴が上がった。
夜風に素肌を晒され、抵抗しようともがくが、スーツの袖が手枷になってうまく身動きが取れない。
「痛い! ……いや…もう……」
腕に力をこめて逃れようとしても、次元の手はびくともしない。
いつもなら振りほどけるはずなのに。
そう思い、気づいた。
この男がいつも、自分に対して手加減をしていたのだということを。
再び塞がれる唇の、先ほどとは違うやわらかく触れて愛撫する感触に、不二子はいつしか抗う力を緩めてそれに答えていた。
掴まれていた手から力が抜けていくのを感じ、自由になった腕を次元の背中にまわして深く深く口づける。
唇を離すと次元はがくりと頭を落とし、不二子の肩に顔を埋めて、ためいきのように低く耳元でつぶやいた。
「危ないことはするな」
今まで聞いたことのないトーンの次元の声。
ずいぶん遠回しだったけど、結局言いたかったのはこれね──
「約束しろ」
心が熱くなる感覚を覚え、不二子は困ったように瞳を閉じた。
「……いやよ」
「約束しろ」
「できないわ」
不二子の返事を聞いて、震えるようにまた身体を強ばらせた次元の頭を抱き、細い指で髪に触れた。
大丈夫。大丈夫よ。
まるで母親が幼い子にそうするように、次元の髪を何度も何度も撫でた。
「危険も、死の恐怖も、とっくの昔にお友達よ。でももしまた捕まったら──」
次元の腕を押して身体を離し、瞳をじっと見つめる。
「あなたが見つけてくれるのを待ってる。そして死ぬときは、きっとあなたが助けに来てくれるって信じたまま死ぬわ」
迷いのない、恐ろしく美しい顔で不二子は断言した。
──この女はやめておけ。
いつも相棒に言う言葉が、今は自分の頭の中に聞こえていた。
この女はやめておけ。
裏切るから。
そういう意味でいつも相棒に説いていた言葉だったが、今度から別の意味で言うことになるだろうと次元は思った。
ルパン、この女はやめておけ。
知っていたか、ルパン。
この女に惚れたら、地獄が待っている。
普通の──お互いを慈しみ合うような──恋愛ってやつを望むのなら、不二子を愛するのはきっと辛い。
この女は、これまでだっていつでも自力で金と権力と暴力のなかを独り生き抜いてきたのだ。
そんな女を前に、自分は何という的外れな憤りを抱いていたのだろう。
荒らされた部屋を見て、行方の知れない不二子を案じ、失いたくないと思ったのは自分のほうだ。
そんな一方的な想いで助けに行き、怒りをぶつけたのは自分のエゴだったのだと思い知る。
背中をなでる不二子の甘い仕草に身を委ねながら考える。
利己的な感情ではなく、自分がこの女のためにしてやれることはなんだろうか?
それが自分にできるのなら、地獄に堕ちてもいい。
不二子を抱く腕に力がこもる。
「続きをしてよ、次元」
不二子は片足を次元の身体に回して引き寄せた。
次元にスーツをひん剥かれ、腰まで裸になっていた不二子の肌の冷たさに気づいて、次元は自分のジャケットを脱ぎ、不二子の肩にかけた。
凍った肌を手のひらと唇の熱で溶かすように触れていくと、不二子の吐息が耳をくすぐった。
次元は胸の奥からこみあげる想いを唇に乗せて、口移す。
傍らに廃棄されていた木箱に不二子の片足を預け、細い腰を支える。
きつい入り口が割れ、飲み込んでいく震える内襞の感触に、次元はひとつ息を吐くと、不二子の膝を抱え上げて奥へ奥へと入った。
「は……あっ……」
ゆっくりと中を擦り上げるような動作で腰を動かすと、不二子の腰もそれに答えて揺れていく。
快感に集中するように瞳をとじていた不二子が、ゆっくりと瞼を開けて次元を見つめた。
「すき……すきよ、次元……」
不二子のまっすぐで透き通った瞳に写り込んだ次元は、泣きたくなるような感覚に堪えながら、かろうじて微笑んで答えた。
「…知ってる」
「もう…ばかっ……あっ……!」
うらぶれた路地裏の壁に、熱い息づかいがはね反る。
二人を濡らす音は川の波間に。
抑えようとするか細い声は、猫の鳴き声を装って夜の路傍に零れていった。
夜闇では黒くよどんでいるように見えた川だったが、夜が明けると暁の光を受けてキラキラと輝いていた。
箱を覗くと最後の1本だった煙草に火を点けて、煙を二人で分け合いながら川面の眩しさに目を細める。
「私の勝ちね」
「…何の勝負か知らねぇが、俺は負けてねぇ」
「“私の勝ち”って言ったのよ? “あなたの負け”とは言ってないじゃない」
「好きって言った」
ニッと口の端を緩ませた次元に、むうと頬を膨らませた不二子が次元の肩口を拳で殴る。
「痛って!」
「負けず嫌い」
「お互い様」
早朝にやってきた倉庫のオーナーである老人が、不二子の頬の傷と、次元の顔の痣を見て、
「また派手な痴話喧嘩をやらかしたもんだね」
とからかった。
「そんなんじゃねぇよ」
「そうよ。私たちって、とっても仲良しなんだから」
そう言うと不二子は、次元の唇に口づけた。
次元も不二子の顔を両手で挟んで、それに熱烈に答える。
「おいおい部屋まで待てないのかよ」
タンゴを踊るように密着して、今にも裸になって抱き合いそうな二人に、オーナーはやれやれと首をふって鍵を開けた。
(END)
以上、稚拙子でした。
###
いよいよ今晩は「ルパン三世vsコナン」ですね!
テレスペ効果で職人さんがいっぱい来てくれるといいなぁ
職人さん、乙です。
何て言ったらいいか…こう二人の関係にキュンとくると言うか、
身悶えすると言うか。あ―、もうねー。
GJ!
vsコナンはどうなるかと思ったけど、
まとまるものなんだなって思った。
夏のテレスペより面白かった。
職人さん今回も良かったです。敵さんもエロい。
昨日のテレビスペサルはコナンとの対決だろうから、次元の大人成文をマイナスしていたけど
ここでは大人成文だけなのでいいですね。
職人さんGJ。毎週金曜が楽しみです。
今回は二人ともマジ惚れモード全開でもうね
やっとここまできたか!!
この燃え加減どうしよう…
ありがとうございます本当に
コナンの方に不二子×コナンあったよ
次元がシモノフ担いで向こうのスレに逝った模様です。
ここの職人上手いな
こないだのvsからこっち、ちょこちょこ過去のTVSPとかを見直してるんだが…
ゴエモンてエロ気…じゃないや色気あるな。
ゴエの褌姿とルパンのトランクス姿の落差がパねぇ。
クラシックパンツ
>>386三島由紀夫さんを思い出すな。
「日本人ならフンドシをはけ。」みたいな発言していたらしい。
お宝返却の殺人鬼みたいな五ェ門もいいね。ま、愛した女性に対しては殺人鬼どころか、超奥手なのがいい。
次元はブリーフはいいとしてステテコ愛用者なんだよね…。
「燃えるように天を仰ぐように、下半身は目覚めてしまった。
男性的な衝動を止める事は次元でも不可能である。
「今はだめだ…!」
ついに不二子はあざやかな手つきでステテコパンツを下ろし…」
って変だ。
毎度の次元×不二子で失礼します。
[禁じられた遊び](全部で6レスぐらい?)
ルパンが宿泊しているはずのホテルのラウンジ。
次の計画の打ち合わせという名目で呼び出されたのに、当のルパンがいない。
腕時計を見ると1時間は経っていた。
時間に正確なことが売りだってのに、なにやってんだルパンのやつ。
ラウンジのコーヒーもいいかげん飲み飽きた次元は、ルパンの滞在する部屋で待つことに決めた。
そうとなったら1秒でも早く煙草が吸いたい。
エレベーターでスイートルームがある階へ向かい、聞いていた部屋番号のドアの前で立ち止まる。
靴の踵部分に隠してある針金を抜き取り、ものの数分で鍵をあける。
ルパンがクラシックなホテルを選んでくれたのは幸いだった。
カード式だと装置が必要になるので若干面倒だが、昔ながらの鍵穴であれば針金ひとつで解錠することなど容易い。
そっとノブをまわし、そこそこ広い室内を見渡す。
もしかして女とお楽しみ中か? と思ったが、ベッドルームに人がいる様子はない。
リビングのテーブルに花の活けられた花瓶と、果物の盛られた籠が見える。
テーブルに近づいた次元が放置された食べかけのバナナを確認したとき、パウダールームでコトリと物音がした。
先客の気配に腰のマグナムに手をかけ、そっと中を覗くと、洗面台のアメニティを物色する不二子がいた。
「またそれやってんのか」
「きゃっ!」
不二子はドアの隙間から渋い顔の次元を発見して、文字通り数センチ飛び上がった。
「そんなに持ってったらルパンが歯も磨けないだろ」
手に握っていた歯ブラシをしぶしぶもとあった場所へ戻す。
顎で「石鹸も」と指す。
「いいじゃないケチ!」
「ケチはどっちだ。ショボイもん盗ってんじゃねぇ」
と言ってやると不二子は「よく見たらたいしたことない安物ね」と負け惜しみをつぶやきながら、抱えていたものをすべて元に戻した。
「ところでルパンはどうした?」
「知らないわ。私が来たときも居なかったから」
こいつも自分で鍵を開けたクチか。
パウダールームを出た不二子は今度はベッドルームのクローゼットへ向かう。
ねぇちょっと次元来て! と呼ぶ声で近づくと、ホテルのスリッパを手にした不二子が、これはダメ? と首をかしげた。
ダメ。と次元は首を振ってみせる。
そんなやりとりをしていると、突然ドアの鍵が開く気配がし、不二子はとっさに次元のネクタイをつかんで、クローゼットの中に次元をひきこむと扉を閉めた。
首を絞められた次元は一瞬息が止まる。
「お、俺を殺す気か!?」
「しっ!」
不二子に窘められてひそひそ声で問う。
「なんで隠れんだよ。ルパンだろ?」
「ルームメイクよ。鍵持ってないのに入ってるのバレたら面倒でしょ!?」
クローゼットのルーバー扉──ブラインド様に隙間が空いている──の間から外を窺うと、メイド服の太った女性がテーブルの上のバナナをゴミ袋に片付けているのが見えた。
このままここで気配を悟られないよう息を潜めてやりすごすしかないようだな、と視線を不二子へ戻すと、次元の胸板に不二子の胸がむぎゅう、と押しつけられていた。
密着したせいで不二子の胸が、服の大きく開いた胸元からせり上がり、今にもこぼれそうになっている。
谷間から不二子の体温で暖められた香水の香りが立ち上り、ふわりと鼻腔をくすぐった。
次元のムラッとした雰囲気を察したのか、
「やめてよ」
と不二子が上目遣いで睨んだ。
「何が」
「いやらしいこと考えてるでしょ」
「俺が? へっ馬鹿言うなよ」
しかし……
狭いクローゼットの中でふたり、付き合わせている顔はキスのできる距離。
薄いピンクのグロスに艶どられた不二子の唇から漏れる吐息が次元の髭をくすぐる。
次元の足の間に挟まれている白い太ももは、短いスカートがめくれてどうぞ触ってくださいといわんばかり。
そうだな。いつもやられっぱなしじゃ癪に障るってもんだ。
ふっと視線をはずし、扉の外をうかがうフリをした次元につられて、不二子の注意が扉の外に向く。
その隙をついて、次元の唇が不二子の唇を塞いだ。
「はむっ…んんっ」
不二子が進入を警戒する前に口腔を割って舌を捕まえ、きつく吸う。
抵抗しようとする意識が唇に向いているうちに、キャミソールのすそから手を入れて、ブラジャーごとめくりあげて胸を晒した。
「ちょっと!」
唇を離した次元にひそひそ声で抗議の声をあげるが、次元の唇はすでに乳首に到達していた。
「や、やめてったら!」
頭を掴んでぎゅうぎゅうと押しとどめようとするが、クローゼットの狭さと胸を啄む次元の舌にしびれてうまく力が入らない。
「しずかにしろよ」
胸の先を舌先で弄びながら、次元の手は腿をたどってミニのスカートをたくしあげた。
次元の次の目的がわかり、さすがにこれ以上はやられるまいと思ったのか、不二子は腿をぴったりと合わせて本気で抵抗する。
紐パン履いてるくせに。馬鹿だな不二子。
サイドのリボンを引くだけでするりと脱げて、見事手中に収まったショーツを次元は自分のズボンの尻ポケットに収めた。
さらに背中に手を回して、くびれた腰を指先でつつ、となでると、不二子は、あっと息をもらながら糸が切れた操り人形のようにカクリと力を抜いた。
素早く足を差し入れて足を開かせ、手を触れる。
「ちょ…だめっ……」
力がこもらない腕で次元を押しやろうとしながら、くやしそうに下唇をかむ。
嫌がるそぶりで抵抗するくせに、指で開くと、くちり、という音とともに熱い粘液が零れてきた。
「ん、んーーー」
「声出すなって。外に聞こえるぜ」
ささやき声で警告しながら、次元は片手で不二子の口を塞いだ。
不二子が横目で外を窺うと、先ほどのメイドの女性が、扉一枚隔てた目と鼻の先でベッドメイクをしているところだった。
身じろぎひとつでもすれば気づかれてしまう……
もはや不二子は次元のいたずらな指になすがままにされるしかなかった。
そっと視線を下にやると、抜き差しされる指がいやらしく糸を引くのが見える。
どうだ? というように不二子の顔を覗き込んだ次元に、わざと不二子に見えるように卑猥な動きを見せつけているのだと気づいた。
もういやっと目を閉じると、今度は次元の指が奏でる快感に意識が集中してしまい、声が出そうになる。
どうにか反撃したくて、口を塞いでいる次元の手のひらを、舌先でチロリと舐めてやった。
一瞬次元は身をすくめたが、結果として逆効果になった。
ますます加虐心を煽られた次元は、内壁をこすりあげてくる指を増やした。
「むんんっ」
「しっ」
耳に息を吹きかけられ、不二子の身体がびくんと跳ねた。
追い詰められてく不二子はぐうと喉を鳴らしながら口を塞ぐ次元の手のひらを吐息で暖めていった。
自分の荒い息づかいと、くちゅくちゅという卑猥な音が外にまで聞こえているような気がする。
うっすら涙をうかべた目で見上げると、限界を迎えつつある自分の様子を、次元が楽しげに観察しているのに気づいた。
ああ……もう……覚えてなさいよ……!
襲い来る快感の波に、不二子は観念したようにきつく目を閉じた。
「おっ次元」
「遅いじゃないかルパン。待ちくたびれたぜ」
ソファに寝転んで気だるく煙草をふかす次元が、ようやく姿を現したルパンに抗議する。
背後の物音にルパンが振り向く。
「トイレにだれかいんの?」
「おまえの大好きなアレ」
「あら不二子ちゃん来てたのね〜〜〜」
デレっと顔を緩めていそいそとバスルームに近づくと、
「不二子ちゃ〜ん、どったの? おなかでも痛いの? 俺がナデナデしてあげよっか?」
と言いながらドアに耳をつけた。
次の瞬間、バン! と勢いよく開かれたドアに思い切り顔を打ちつけられる。
「あっついわねこの部屋」
手で顔をはたはたと扇ぎながら不二子が出て来る。
イテテ…と目を白黒させたルパンがドアの後ろから転び出ると、不二子をひと目見てはっと息をのんだ。
「あらら……なんか今日の不二子ちゃん色っぽくない?」
「そうかね」
興味ないというふうに次元が答える一方、不二子は流し目でルパンを見やる。
「いやぁねルパン。いつもでしょ?」
「いんやなんていうか…今日は一段と……」
上気したバラ色の頬に、しっとりとわずかに汗ばんだ肌。
不二子が漂わせる独特の色香に、ルパンはごくりと唾をのみこんだ。
両手をわきわきさせながら
「食べちゃいたいかんじ!」
と飛びついたルパンをかわした不二子は
「これでも食べてなさい!」
と、ルパンの口にバナナを押しつけた。
「これ、なんだかわかる?」
部屋のベッドに寝転び、就寝前の一服をふかしていた次元は、ローブ姿の不二子が目の前に差し出した黒い瓶を、怪訝な顔で眺める。
「酒か? 」
「残念ながらお酒じゃないわ。オリーブオイルよ。オーストラリア産ね」
「オリーブオイルつっても……こりゃあ、かなりの上物じゃねぇか?」
さすが目利きの次元が見抜く。
「そう。エキストラバージンオリーブオイル。林檎に似たフルーティーな芳香で、ディップにしたり、バターがわりにパンにつけたりするだけでももう最高よ」
ほう、と次元が瓶を手にとってラベルを読む。
きっと頭の中では、このオイルを使った料理の献立を考えているのだろう。
「ついでに美容にもいいの」
次元から瓶を取り返すと、ポアラーからたーっと気前よく手のひらに垂らす。
「おい何する気だ!?」
驚いて身を起こした次元をつきとばしてベッドに倒す。
「こうする気」
するっとローブを解き、はだけた胸にぬるぬるとオイルを塗りつけた。
「わーーーもったいねぇ!」
「目をつり上げるところそこなの?」
ぬめぬめと光る胸を次元の顔の前に掲げながら不満そうに言った。
「いい?次元。これから昼間のクローゼットでのしかえしを、たっぷりしてあげる……」
そう言われて次元は目を見張った。
これから先に待っているのは、地獄か天国か──。
胸先からオイルがつるりと垂れ落ちる。
さらに手のひらにオイルを垂らすと、次元のものをするすると撫でさする。
ね、ほら。あなただって期待してるんでしょ?
早々に固くなっている次元の先端を胸の先でつつく。
「あなたがクローゼットであんなことするから……」
オイルで濡らした乳首で次元を根本からつつー、と撫で上げると、次元の肺が空気を吸い込んで、胸が大きく波打った。
「あのあとルパンの話を、ノーパンで聞くはめになったんだから」
不二子は両脇で胸を支えると、その谷間に次元をぬるりと挟み込んだ。
「不二子、それは、やばい」
ぬ。ぬる。ぬる。
濡れた艶を放つ滑らかな胸の間で自身が見え隠れする様が見える。
見慣れているはずのものが、まるで別の意志を持った生き物のように肉の間で蠢めいて、ものすごくいやらしい。
時折不二子の唇が先端をつつく。
「うあやめろ!」
やばいやばいやばいやばい……
「舐めるほうがいい?」
不二子が口を開けて「あー」と飲み込む仕草をすると、次元は再度「やめろっ」と声を上げて慌てて不二子の頭を押しとどめた。
こんな状態で舐められたらおそらく10秒ともたない。
「こっちのほうがいい?」
ん、ん、と不二子も声をもらしながら胸を上下に揺り動かし、胸の間で次元を擦り上げる。
「…………熱い」
次元は、はーーーと大きく息をついて手で目を覆った。
目を閉じるとオリーブオイルの芳香か、若い林檎の香りがする。
「だーめ、ちゃんと見て」
胸から手をはなし、次元の腕を掴んで目を合わせる。
「しかえしなんだから」
胸の前で腕を組んでぎゅっと圧迫する。
ぬちぬちと音を鳴らしながら、こすりあげる動作がだんだん強く早くなっていく。
時折上目遣いで見上げる不二子の赤い舌が、雁首を舐めた。
次元はただもう唾液とオイルで濡らされていくのにされるがままになるしかなかった。
う、はぁっ……というため息とともに次元がどくっと震えたかと思うと、不二子の顔に白濁した熱い粘液が飛んだ。
不二子はそれをすかさず手で握って、口の中へと誘い入れた。
「ん、んんっ」
「ああーーーーあ……」
びくんびくんと震えながら飛び出す熱い液体を最後の一滴まで愛おしげに舐め吸い取った。
声がセクシーなのよね、といつも思う。
シャワーで残滓を洗い流しながら、不二子はふふっと笑う。
いくときのあの声を聞くたび、胸の奥がぎゅっとなる。
自分の男、って感じがする。
何度でもいかせてみたいけど、今日はもう無理かしらね……
タオルを取ろうと振り返ると、背中のすぐ後ろにいつの間にか次元が立っていた。
驚いて悲鳴をあげかけると、手のひらで背中を抑えられ、そのまま後ろから挿入される。
「やだちょっと……んんっ…!」
後ろから胸を掴まれ、前のめりになった不二子は、身体を支えようと水滴の張り付くタイルの壁に手をついた。
次元の唇が首筋を吸う。
「あ、あ、ああ、あっ…」
頭の真上から降り注ぐシャワーにずぶ濡れになるのも構わず、不二子は次元のなすがままに揺すられていた。
次元は不二子の濡れた髪をつかんで軽く引き、顔を無理矢理自分のほうへ向かせると、唇を割って舌を入れた。
「あん、う、うん、んん……」
声がだんだん甘くなっていく。
「しかえしのしかえし、だ」
次元を見つめながら切なげに目を細めたかと思うと、不二子の中がキュウと締まった。
「馬鹿、力入れんな……!」
今にも爆発しそうな昂ぶりに、腰を打ち付ける勢いを強くする。
「あっ、やだっ…………っ!」
お互いに思う。
この、負けず嫌いめ!
次元は小さく吐息を漏らして自身抜くと、不二子の白い背中に向けて白い疼きを放った。
背中を向けて座ってる不二子に狙いをつけて、次元はトリガーを引いた。
不二子の髪が風になびいて舞う。
「あーあ、何やってんだ俺」
ベッドに寝転ぶ次元の手には、マグナムの代わりにヘアドライヤーが握らされていた。
「黙ってやるの」
「はいよ」
シャワーで髪をびしょ濡れにされた報いに、不二子の髪を乾かす任務を仰せ付かった。
「ちゃんと起きて、もっと丁寧にやってちょうだい。マグナムと違って、私はデリケートなんだから」
そう文句を言われてしぶしぶ身体を起こす。
こんなこと、ルパンに頼んでやりゃあ喜んでやるだろうに……
そう思いつつも、目の前で風に揺れる髪から良い香りが漂い、不二子の首筋に自分が残した痕が見えると、次元もまんざらではない気がしてきた。
「この残りどうする?」
オリーブオイルの瓶を掲げる。
「料理に使う?」
それは……微妙な話だ。
「いいんじゃないか、“美容”専用で」
「“美容”専用ね」
ふふんと笑う。
「すけべ」
「どっちが」
「もちろん、あなたが」
「オリーブオイル使おうなんて思いつかねぇぞ普通」
「そう? でも、私は思いついたの。先進的でしょ」
「先進的というか原始的というか……ま、悪くなかったけどな」
正直、ものすごくよかったのだが、口には出さないでおく。
「かぶれたらゴメンネ」
なにっ!? と次元は声を上げる。
「私もはじめて試したから……わぷっ…ちょっと! やめてよ!!」
今になってそんな告白をした不二子の顔に、ドライヤーの風を強にして吹きかけてやった。
クローゼットの冒険から、オリーブオイルの治験まで。
不二子との情事は次元にとって、いつだってスリルと刺激に満ちているのだった。
(END)
以上、稚拙子でした。
###
拙いですが、
>>334のパイズリ消化させていただきました。
こないだちょうど次元がステテコはいてるとこ見てお茶吹きました。
あと次元って水虫なんだよね…
>>389キター!職人さんいつもGJ。今夜も素晴らしいです。パイズリの描写もエロいよ。エロい。
あとステテコは採用しないでくださいね。
あ、でもどうしてもとおっしゃるのなら…。
下がり過ぎあげ
不二子ちゃんのおっぱい……!!
GJ!!
新作キタ!(・∀・)毎度乙です。
ホント負けず嫌いな二人だw
「覚悟は決まったな?では失礼。」
「やさしくお願い。あん…。んっ。」
「お主、久々でござるな?拙者の目にごまかしはきかぬ。」
「はぁっはぁっ!…そうよ。いけない?あ、上手いのね。んっ…。」
「さぁ見られよ。こんな事になっておるぞ。ではこちら側も…」
「いや、そんなの見せないで!意地悪…はぁっ
いや、いやっ。んっダメよ、やめないで。もっともっとお願い…!」
「やはりこれに限る。耳掃除には、竹で出来た耳かき。
綿棒やプラスチックには足元にもおよぶまい。」
「仕上は綿棒でね。」
はい、読んだ方残念でした。
401 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 13:49:35 ID:aIHdsjKX
ほしゅ
403 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/06(月) 02:02:27 ID:Mw+oZGbb
>>399 五不好きな自分には地味にかなり萌える構図です、ありがとうw
「騙したわね、ルパン!」
ルパンはイスに座った不二子を素早く拘束具で固定した。
「不二子、今日の俺はいつもの俺じゃないぜ…本気だからな、いいな?」
ルパンは無理矢理に不二子の口をこじあけると、ゴムをつけたアレをねじこんでゆく。
「いや〜〜〜〜!あぁぁ〜〜〜っ!」
「そんなひどい声を出すなよ。俺はお前の事、愛してるんだからな。本当だぞ?」
アレは遠慮なく不二子の口の中をぐりぐりし始めた。目から涙があふれる。
『ひどいわ!ひどいわ!こんな男だとは思わなかった。絶対に許さないから。』
そう思いながら不二子は耐えた。必死で表情で抵抗してみる。
体は動く範囲でジタバタしてみる。が、ムダな事だった。
「不二子、騙すから、俺をずっと騙すからこんなメにあうんだぜ?」
「うーーっ!!」
口の中が汚れていく気分よ。
「こわっ。そんな目で睨むなよ。じゃ、次はコレ。」
ウィーーーン!
『それはダメよっ。そんなのは使わないで欲しいの!ああっ…』
器具は遠慮なく不二子のお口の歯を削ってゆく。
「お〜い。次元、五ェ門、あったぞ〜。マイクロフィルムが!奥歯に隠してあった。
ふ〜じこちゃん、奥歯だけに奥の手使ったのね?しかし古典的なこと。」
「ばっか!早く拘束具を解きなさい!」
次元がいつもの笑い声とともに言う。
「みっともねえ声だったな。な、五ェ門?」
「さよう、これにこりてもうルパンを騙すでないぞ。」
五ェ門までニヤニヤしてる。
「ふんっ!」
「いけねえ、とっつあんだ。しつけえ、しつけえ。じゃ、ふ〜じこちゃん、あ〜ばよ!」
「ちょ〜っと、拘束具を外してから逃げなさいよ、ルパーン!」
またまた読んだ方、ごめんなさい。
ゴムをつけたアレ=ゴムをつけた指ね。
毎度の次元×不二子で失礼します。
[くちびるから媚薬](全部で4レスぐらい?)
飯おごるから来いよ、とルパンに呼び出された高級ホテルの中華レストラン。
円卓に4人が揃い、紹興酒を注文すると、「お化粧直してくる」と言い残して不二子が席を立った。
するとすかさず「ナイスタイミング〜♪」とつぶやきながら、ルパンが液体の入った小さなアンプルを取り出して、顔の前に掲げた。
「これ、な〜んだ?」
「どうせろくでもないものであろう」
懐手で目を閉じたままの五ェ門が言う。
「んふふふふふ。五ェ門にとってはそうかもしれねぇな」
ルパンはアンプルを手品でもするようにくるくると指の間で弄ぶ。
「実はな。俺とうとう噂の惚れ薬ってやつを手に入れちゃったみたいなの、コレ」
あーあくだらねぇ、と、次元はぐったりと天井を見上げて椅子の背に肘をかけた。
「当たったな、五ェ門。予想通りろくでもないもんだ」
「これを不二子ちゃんに飲ませて、今晩は……うひひひひひひ」
「そんな胡散臭いものどこで手に入れたんだ?」
「文明の利器ザ・インターネット☆ いやー近頃は指1本でなんでも出来ちゃって便利よね〜」
「……なんとかに道具持たしてもロクなことしねぇっていう、いーい見本だなお前は」
「いや俺もね、パッとやってサッと来る、みたいなロマンのねぇところが気に入らなかったんだけんども、よ。探し物するにゃー便利も便利。おかげでホレこの通り、夢の媚薬に出会えちゃったってわけ」
「なぜ拙者らまでこの席に呼んだのだ」
眉間の皺をさらに深くして五ェ門が唸る。
「だって不二子のやつ、俺と二人っきりだと警戒するだろ?」
「それ飲むとどうなるんだ?」
テーブルの上で指をトントン、と叩いて次元が問う。
「なんか、すんごいらしいよ」
「すんごい何なんだ」
「すんごい……その……エッチな気分にるとか? したくなっちゃうとか??」
「──要するに、どうなるのかお前もよく分かってないんだな」
「ま、ま、話の種にでもひとつ、ね? 協力してよジゲ〜ン」
ボーイが酒を持ってくると、ルパンは早速アンプルを割って不二子の席に置かれた酒の中に入れ、箸でかきまぜた。
「ちょっとルパン」
化粧室から出てきた不二子がテーブルに近づき、クラッチバッグを持った手を腰にあててルパンを見下ろした。
「人のお酒になにしてるのよ」
「え、えーっと…、おいしくな〜れおいしくな〜れってやってあげてんの」
次元と五ェ門が、あーあとため息をつく。
フウン。と納得いかない表情で席についた不二子はグラスに顔を近づける。
「なんか変な匂いがするわ。ルパンあなたのと取り替えて」
自分のグラスを円卓に乗せてルパンの方向へぐるっと回し、ルパンの前にあったグラスを手に持った。
「ど、どれもいっしょでしょお? 五ェ門取り替えてやってよ」
不二子が持ったグラスを取り上げて卓に乗せ、ルパンが自分のグラスを目の前に戻すと五ェ門のほうへ卓を回す。
「む……拙者はもう口をつけたでござる。次元」
「嘘つけまだ飲んでねぇだろ」
次元が五ェ門のグラスを取り上げて卓に乗せる。それと同時に不二子は次元のグラスを卓に乗せた。
「ルパン、責任とれよ」
卓を回す。
「も、さぁ、みんな自分のとこの飲みましょうよ。ね、不二子ちゃん」
卓を戻す。
「イヤだったら」
全員のグラスが乗った状態でぐるぐるとテーブルを回している間にどれが媚薬入りのかわからなくなってしまった。
どうすんだルパン……次元がルパンを見ると、
(こうなりゃ作戦Bだ)
と、合図された。
(なんだ作戦Bって?)
(覚悟決めて目の前の酒を飲んじまえってことさ!)
ルパンは次元と五ェ門に目でそう促すと
「かんぱーい!」
と陽気に声を上げた。
それぞれが目の前に置かれたグラスを恐る恐る手に取る。
不二子は自分以外の3人がえいっと一気に飲み干したのを見届けてから、やっとグラスに口を付けた。
「アワビのスープです」
ボーイがやってきて料理を置いていく。
(効き目が現れるのはどれぐらいなんだ?)
次元がルパンの耳元で声を潜めて尋ねる。
(30分ぐらい…かな?)
そもそも本当に効果があるのかどうかもわからないシロモノだ。
「そこ、なんなのコソコソと。何か企んでるんでしょ」
「いやな〜〜〜んも? なっ次元」
ごまかそうと、次々にやっ来る料理を「美味しそうね〜」と不二子の皿にすすめる。
「熊の手です」
「紅焼甲魚。スッポンの煮込みです」
「オットセイの肝です」
「な、なんなんだ今日の料理は!?」
しびれを切らした五ェ門がとうとう疑問の声を上げた。
ゲテモノと言うと語弊があるかもしれないが、運ばれてくる料理という料理がどうにも獣臭い。
「ご予約いただいておりました、精力増進コースでございます」
精力増進? と、不二子がまた不審げな顔をルパンに向けた。
ああルパンよ……
始末に負えねぇ、と、次元は帽子で目元を隠した。
胸焼けしそうな料理の数々を前に、ルパンのスケベ心を呪う。
「ねぇねぇ、不二子ちゃん、なんか変な気分になっちゃったりしない?」
「? どうして?」
「ええとほら、スッポンだとかオットセイの肝だとか…いわゆる精が付くという……」
「それって男の人に効くものなんじゃないの? それに私、こういうのなら食べ馴れてるし」
「ええ!?」
「滋養の付くものって、美容にもすっごく良いのよ。今日はルパンのおごりだったわよね?」
そう確認するとボーイを呼び止めた。
「すいませーん! 紹興酒と、あとこのスッポンのやつ、生き血も持って来て!」
媚薬を飲んでから二時間ほどかけてコース料理を食べ終えた4人だったが、これといった変化は誰にも現れていないようだった。
会計を終えたルパンが、「中華のフルコースって思いの外高いのね…」と、ひとり涙目でうなだれていること以外は。
「しかも結局効果ナシか〜〜〜」
「そのようだな」
「残念だったな、ルパン」
「何の話?」
こちらはスッポン効果だろうか、肌をつやつやさせて不二子が問う。
「いいのいいの。もう帰ろうぜ」
4人揃ってエレベーターホールに向かう。
「あぁ俺、下に車が」
そう言うと、次元はエレベーターに乗り込んだ。
「私も」
「んじゃな次元。不二子ちゃん、変な気分になったらいつでも電話してね」
「ならないって言ってるでしょ! 一体なんだっていうのよさっきから?」
それ以上の不二子からの追求を避けるためか、ルパンは慌てて後ろを向くと、後ろ姿で手を振った。
エレベーターに不二子が乗り込むと、ボーイが声をかける。
「地下駐車場ですか?」
「いいや上だ」
そう告げた次元に「車は?」と目を向けた不二子は、エレベーターのドアが閉まるか閉まらないかの瞬間、次元に唇を奪われていた。
「んっ!」
かすかに聞こえた小さな声にふと振り返った五ェ門は、閉まりかけたドアの隙間からあり得ない光景を目撃した。
エレベーターの中で、不二子と次元が重なりあっている。
五ェ門と目が合った不二子の目が、一瞬大きく見開かれたのが見えた。
そのままエレベーターのドアが静かに閉まる。
「ル……いま……!」
「ん? どったの五ェ門?」
ぱくぱくと何かを言おうと口を動かすが、何と言ったらいいのかわからない。
いま次元が不二子と接吻していなかっただろうか!?
犬猿の仲のはずのあの二人が?
「……いや、なんでもない」
「あっまさか五ェ門が当たっちゃったのぉ? び、や、く」
「あり得ん」
見間違えたに違いない。しかし……
「いずれにしても、修行が足りぬ」。
そうつぶやくと、きょとんとしているルパンを残し、車寄せに停まっているタクシーに向かうと運転手へ行き先を告げた。
「ナイアガラフォールズへ」
「あ…あの……何階を……」
不二子から唇を離さず、片手は不二子の顎を掴んだまま、次元は手の中のルームキーを掲げてボーイに部屋番号を見せた。
レストランに行く前にチェックインしておいた部屋。
まだ仕事に慣れていない様子の若いボーイは、磨かれたドアに映し出される睦み合う二人の姿を、もじもじとチラ見しながら気まずく時間をやり過ごす。
「33階です。あの、お部屋の案内を…」
「いらねぇ」
廊下へ出る直前、次元はエレベーターのcloseボタンを連打しながら答えた。
先に歩きだそうとする不二子の腕をつかまえて廊下の壁に押しつけ、胸を揉みながら唇を塞ぐ。
「ちょ、ちょっと待って次元、ほら……その部屋でしょ」
次元の手から鍵を奪って鍵穴に差し込む。
その間も次元は野獣のように息を荒らげて、後ろから不二子の首に噛みついたまま、服の上からブラジャーのホックをはずしていた。
甘い刺激に何度か妨害され、痺れる手で不二子がやっとドアを開くと、暗い床にドサリと押し倒される。
「ね、ねぇちょっと! 一体どうしたちゃったのよ次元?」
「……った……」
「え?」
「俺が当たっちまった!」
抑えられない衝動に、ドレスの胸元を引きちぎった。
例の媚薬を引き当てたのはどうやら自分だったようだ。
ルパンたちの前ではなんとか耐えられたが、エレベーターに乗りこんだとたん、安堵とともに沸き上がる衝動を抑えられなくなった。
畜生ルパンのやつ……!
乱暴にするつもりはないのだが、力余って裂けてしまった不二子のドレスの裾をまくりあげて下着をずらすと、無理矢理入れようとする。
「痛! 痛いってば!! ちょっと待って」
次元を押しのけると口に入れた。
「ふわっ!」
ん、ん、ん、と声を漏らしながら性急な動きで唾液で濡らしていく。
「このまま1回出してもいいわよ」
火照った脳の奥で、もっと色気のある言い方をしろよ、と思いつつ、十分に濡れたのを確認して不二子の頭を押しのけると、再び入り口にあてがった。
「んんぁ!」
お互い服を着たまま最初から早いピッチで突き上げる。
ガシガシと打ち付けられる背中に当たる絨毯の柔らかさに、良い部屋をとってくれてて助かった、と不二子は思った。
次元が一度射精した後、ベッドへ向かおうとした不二子は今度は立ったまま後ろから襲いかかられる。
また服もヒールも脱ぐ間なくベッドに放り投げられた。
横向きにされ片足を次元の肩に高々と抱え上げられる。
不二子は次元のそれを握って、ゆっくり息を吐きながら自分の中へ挿し入れた。
お互いの舌を絡めながら不二子は右手を次元の左手に重ね合わせ、ぎゅっと握った。
次元の腰が不二子の腿を激しく打ち付ける。
さっきよりも少し落ち着きをとりもどした次元は、不二子の白い膝を唇で吸って、手のひらで撫でた。
指で蕾に触れると、ぎゅっと締まった結合部からさっき出した白い液体がじゅぶじゅぶと絞り出される。
「ああああああああああああ」
襲い来る感覚に、不二子の声は次第に悲鳴のようになっていった。
もう何度目かわからない射精だった。
水を浴びたように汗だくになったところで、お互いやっと服を脱ぐ。
座位で抱き合うと、今度は不二子が積極性を見せた。
「あん、あ、あ、あ、あ……」
リズミカルに腰を落としながら、髪を振り乱す。
「ああ……いい……すごい……!」
乱れていると、腰を支える次元とふと目が合い、二人は照れたように笑って唇を重ねた。
「ホントにどうしちゃったの、次元…?」
中に入れたまま次元を押し倒した不二子が、次元の顔を両腕で挟んできいた。
「まだ硬いわ」
次元の額に口づけて、ゆっくりと腰を動かす。
「ルパンが…」
「ん?」
「お前をどうにかしようとして媚薬を仕込んだんだ……今日の酒に。でもお前が飲むのを拒否するからああやって……」
円卓を思い浮かべて指をぐるぐるとまわしてみせた。
「…押しつけあってたら、どれが媚薬入りだかわからなくなって…」
それをきいた不二子は、ぶはっと吹き出した。
「あっきれた!」
コロコロと鈴の音のような笑い声をあげた不二子を見て、次元も可笑しくなって笑う。
「男ってほんっと馬鹿ね」
そう言うと次元の胸を指ではじいた。
「んっ!」
思わず声が出てしまった照れ隠しに下から突き上げると、不二子はすぐにいった。
はあはあと息をつきながら倒れ込んでささやく。
「好きよ」
そういう可愛いことを言われるとまた……
そのあとまた2回いって、最後は二人とも気を失うように重なったまま深い眠りに落ちた。
カーテンを閉め忘れた窓から黄色い光が差し込んでいる。
次元の携帯が鳴っているが、だるさに目が開けられない。
不二子を腕に抱き、目を閉じたまま通話ボタンを押す。
「次元〜〜〜例の惚れ薬に当たっちゃったの、俺だったみたい〜〜〜」
開口一番これか。
「もーすんごい出んのよ、コレが」
何がすんごい出るのかは聞かずに「あとでな」と言って携帯を切った。
しかしはたと考える。
当たったのは俺じゃないのか?
「あの精力料理のせいでしょ」
目を閉じたまま不二子が次元の頬に顔をすり寄せて言った。
「本当に効く媚薬なんて、ないのよ」
次元の口端にちゅ、と唇をくっつける。
私の口づけ以外には。
「精力料理のせいだとすると……五ェ門のやつ、可哀想に。己の修行不足だとか懊悩して、今ごろ滝に打たれているかもしれねぇな」
「大丈夫。ここから一番近い滝はナイアガラの滝ぐらいよ」
そんなのに打たれたらいくら五ェ門でも死ぬなぁ、と次元は笑った。
ついでにエレベーターホールで見たことも、修行不足が見せた幻だと思ってくれてるといいんだけど。
まぶしい光の中で胸をまさぐりはじめた次元に身を任せながら、不二子は心の中で思った。
(END)
以上、稚拙子でした。
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ストックなくなったです。。。
>>399 >>406 GJッス!!
今度発売のDVD、原作のラスプーチンみたいなシーンあったよね。楽しみだ。
次元の職人さん、今晩も萌えて、そして燃えました。
次元の「コンバット・マグナム」の威力は凄いぜ。
またの投稿を気長にお待ちしております。ヨロシク。
うおお職人さんGJ
だが五ェ門に気づかれかけてここから新展開か
と思いきやストック使いきっちゃったのか
残念だけど、これからは金曜以外も裸で待ってるよ
職人さん、毎度乙です(・∀・)
ゴエに見られた時はどうなるかと思ったよ。
続きはのんびり待ってます。
GJ!
ここの小説読んでからパ―ト3の19話の
二人の口ゲンカ見たら萌えちまったよ…
最初はジゲフジって自分の中ではなかったが
職人さんのおかげで完璧にハマった。ありがとう。
自分もここ来るまでよもやルパンでエロパロが出来ようとはおもわなんだ。
でも結局の所ルパンは根っからの泥棒だから「手に入らない」不二子が好きなんだよな、きっと。
んで、性根が遊び人だから本気ではないと思うよ。
女に甘いのは基本フェミニストだし。
ルパンが他の女と遊んでるのを知って悔しいけど嫉妬してる不二子も見たいし、
次元と不二子の関係を実は知ってて、ルパンに弄ばれる次元もいいなぁ。
保守
ご、え、も、んっ(はぁと)
そんな緊張しなくても平気よ。男なら誰だってそうなるの。
修業が必要?違うわ。本当に必要なのは、こっちよ。
あなたの「斬鉄剣」に早く斬られたいの。
あら。あなたのってすごいわね。何で使わないでいたの?
惚れ惚れしちゃうわ。いやん。隠さないで。
私のも見る?ダメよ。顔を反らしちゃ。もう。
あら、いやっ。急にどうしたの?強く押さえ付けないで。
困るの。乱暴はよして…あぁっ!入っていくわ!
あっ…あっ…変な気分…。すごいわ。すごいの。
はぁ、はぁっ。本当よ。あっ…五ェ門、こっちのほうも…あん…剣豪よ…。
んんん〜っ。もうダメ。熱いわ、熱いわ。五ェ門!!いきそうよ!あ〜んっ。
五ェ門「何たる事だ。悟りを求める身が
色に溺れてしまった。不覚!
拙者、やはり修業が足りぬ…うっうっ。」
「ふう〜じこちゃん、こんばんはぁ。五ェ門は?」
「修業よ。さっき出ていったわ。何か用?」
「あら、そう。じゃ今夜は花金ぃ〜ん。(*死語ですな)俺と不二子ちゃん、二人で楽しんじゃったりしてーっ。」ここでルパンダイブ。バシッ!
「気安く近寄らないで。」
「冷たいんだからぁ〜。」
「あら?いつの間にキャミが裂けてる。いやっ!」
「見えない糸(テグス)は意図的に使いましょ〜そ〜れ。おっ。不二子のヌードは最高〜。」
「やめて〜。近寄らないで。レディに失礼よ。」
あらわになった大きな胸を隠そうとする不二子。
しかしテグスが手首に巻かれ、動けない。そしてクスグリマシンで体を愛撫していく。
「いや〜ん。やめて〜。ルパン、何でもするわ。」
「じゃ〜俺のお宝でもいかが?まずはその愛らしいお口で。」
(あぁ…ルパンのって大きいわ。どうしよう…)
いわゆる69の姿勢。不二子は舌でルパンのお宝を愛でていく。
ルパンはいかにも怪盗らしい器用な指先で不二子の大切な「お宝」をまさぐる。
敏感な「バラの蕾」をいじくると不二子は体をぐいぐいとバタつかせた。
また秘密の洞窟はルパンの指が奥の奥まで遠慮なく出し入れされた。
「んん〜ん。んん〜。」
「こんなになっちまってよ。もうぐっしょりだぜ。
おまえも騙してばっかでご無沙汰なんじゃないか?」
…ついさっき五ェ門といやらしい事していた、なんて言えない。
ルパンのお宝を口からどうにかはなすと
「はぁはぁ…お願い。もうダメ…ちょうだい。」
「なにを?」「ソレ!」「わかんない。」「ひどいわ。」「具体的に言わないとね〜。」
「○○○に○○○○を○○○!ルパン!」
↑好きな言葉を入れてね。
ルパンは女性のお宝も大好きだ。ま、見ればわかると思うけどね。
「いくぞ。」「はやくっ。んんっ。」
「お願いルパン、突き上げて。激しく。あぁ!あぁ!」
「不二子。お前、感度が…いいんだけど…もしかして五ェ門と…」
「あぁ…そんなことないわ。…あん。」
思い切り締め付けてみる。
「ううっ。何人の男と…こんな事してきたんだ?」
「あなただけ…んっ。」
「悪い女。」「ん〜、あなたこそ大泥棒。でもルパン、素敵よ。はぁ。はぁ。」
「不二子、気持ち良すぎてもうダ〜メ〜。」
「あぁ〜っ。ルパン、私もよ。でもいかないで〜。まだいやっ。」
ってわけで保守。
御苦労であった
>>422不二子より「あら、ありがとう。うふっ。」
本当に本当、色気も何もなくて恥ずかしい連投でした。
職人さんがまた現れるまで、軽く保守しときます。
次の保守お待ちしています。
ここを知ってからSS読みあさったり、いろいろ動画見てるうちに
本気でルパンたちに抱かれたいと思った自分はいろんな意味で末期だ…
>>424じゃ夕暮れ時の保守で。
「どうやらお前に本気に惚れちまったらしいぜ。嘘じゃないさ。全く俺らしくないな。
冷静でいられるか?これがよぅ。どうか俺に抱かれてくれ。」
とキザに決めた後ルパンダイブ。
426 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 22:38:51 ID:uAve+NQE
幼女「ごめんねぇールパーン(´・ω・`)」
すいませんなんでもないですごめんなさい
>>425 ぶはっ、まさか書いてくれるとは思わなかった。ありがとう。
だがダイブされたら、ぶっ飛ばしちまいそうだw
日曜の保守。
「局長、今は職務中ですぞ!」
「ジャスミンと呼んで。じゃないとあなたのズボンを下ろしちゃう。」
銭形は車の中で張り込み中、ICPO局長のジャスミンに迫られた。
拒んでもジャスミンはズボンのベルトを外してチャックに手をかけた。
「やめてください。今はルパン逮捕に専念…」
「敬語も嫌!ルパンなんて言葉も今は聞きたくない。バツとしてこうします。」
チャックをザッとおろしトランクスの上から銭形の男性そのものを丁寧に撫でていく。
さらに魅惑的な唇でアワワ〜とだらしなく開かれていた銭形の口をふさいだ。
さらに舌を銭形のそれに絡ませていった。
銭形は頭の中で「んな淫らな行いはけしからん!」
「局長といえども許せない。逮捕だ。俺が逮捕してやる。」
と考えていた。でも知らない間、右手で彼女の乳首を服の上から少し乱暴にまさぐっていたのだった。
「あぁ、あなたの指っていやらしいのね。もっとお願い。」
ジャスミンはパンツを上手い具合におろすと、いまやパンパンになった銭形のモノを舐めていった。
(日本の男性のって固くて立派ね。最高!)
銭形は彼女のワンピのボタンをいそいそと外し、ブラの上側から手を突っ込んだ。
車は人気のない所に停めてある。覗かれもしないだろう。警察の知恵ってやつだ。
けど車の中でそんな事していいのか?いや、やめたくても無理な話だ。
ジャスミンは唇、舌先、舌全体とあらゆる方法で攻める。
むかえ撃つ銭形は指と手の平でジャスミンの乳房を上手い具合に刺激する。
その先は固くなっていた。それをさらにねじる。
(んっ。この男を全部、モノにしたいわ。)
ジャスミンは顔を興奮で真っ赤になりながら、銭形をよろこばせていった。
いけない、出そうだ…我慢できないぞ。ご無沙汰だから…無理無理…
「ジャスミン、んぐっ!」
しまった!口の中に出してしまった。失礼にあたるではないか。
しかしジャスミンはうっとりした顔で全部飲んだ。
「はぁはぁ…あなたって素敵ね。続きは私の家でして。約束よん。
でないとルパンの専任捜査から外して交通課に行ってもらいます。」
429 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/19(日) 22:25:58 ID:MEgidgaN
ジャスミン局長の銭型への逆セクハラだがまんざらでもない銭型。
体は子供、頭脳は大人の名探偵を日本に送り、不二子はアジトへと戻ってきた。
扉を開けるとリビングでは次元が一人ソファーで酒を飲んでいる。
「あら、一人なの?次元パパ」
ぶはっ!口に含んでいた酒を思い切り噴出す。
「お、お前までパパって呼ぶな!」
「いいじゃない。あの子とのやり取り、お似合いだったわよ?」
ケッ、冗談じゃねぇ…とブツブツ言う次元を無視し、不二子は向かいのソファーに座る。
「でもあの子。可愛い子だったわ。若いっていいわね。」
しみじみと言う不二子に冗談めかして問いかける。
「お前。まさか、帰りの船であのガキに手を出したんじゃねぇだろうな」
「んふふ、さあね。ご想像にお任せするわ」
怪しい笑みを浮かべる不二子に「おー、こわ」と次元は身をソファーに沈め、タバコに火を点けた。
「子供っていいわよ。可愛くて、純真で」
「ふーん。そんなに欲しけりゃルパンと作ればいいじゃないか」
それを聞いた不二子は、足を組み替えちょっと前かがみになるとジッと次元を見つめながら言った。
「ルパンのもいいけど…私はあなたの遺伝子が欲しいの」
「…あぁ?うわっあっち!」
くわえていたタバコがポロリと落ちスーツを焦がした。
「ば、バカ言うな。俺はゴメンだ。お前とじゃロクでもないガキが出来ちまう」
タバコをもみ消すのに夢中になっていると、いつの間にか不二子が隣に来ていた。
「あら、ずいぶんね。まあ私もまだ母親になる気なんてないわ…でも」
ずいっと体を寄せられ、思わず身を引く次元。
「子供を作る行為なら好きでしょう?どう、私と試してみない?」
「お前、冗談もほどほどに…うわっ」
横にあった不二子の顔は、あっという間に真上になった。
「私は本気なんだけど?」
上にいる不二子を見て、あのガキもこんな感じで迫られたんだろうか…と自分の身に危機が迫っているのに妙なことを考える次元だった。
スマン…触発されて頑張ったけど、ここまでが限界だorz
あとの保守は頼む。
次元小さい子供がパパと言いながら寄ってきたとき
たしかあっさり認めてたよね
なんかエロい…
保守がわりに私が続きを書いてみます。横槍ごめんね。
(以下、続きです)
「私は本気なんだけど?」
「ふん、さっさと出て行きやがれ!」
次元は唇を寄せてきた不二子からサッと顔を背け
美しいグラスに手を伸ばした。あれ?なくなってる。
と今度は隣に座っていた。右手にグラスを持っている。
「せめて一緒に飲まない?ね?」
残っていた趣味のいいウィスキーをグイと口に流し込んだ。
と次の瞬間、男の唇に自分の唇を当て、ウィスキーを口移しにする。
不二子の両腕はしっかり男の肩を捕らえていたので、次元のたくましい胸板に、豊かでやわらかな胸が当たる。
口元から酒が伝わっていた。
口移しがすむと次元の口のまわりの酒をそっと舐めていった。
「あなたのヒゲ、すごくくすぐったい。」
「くそう!俺にこんな事してまた変な仕事させる気か?
ルパンはだませても俺はだまされねえぞ!」
次元はいつもの冷静さで立ち上がった。
「出てかねえんだな?俺は外で飲んでくる。
まったくお前みたいなのは頭にくるぜ!」
ひどい!あたしの顔さえ見てくれない。こっちのプライドはガタガタ崩れていくじゃないの。
「何よ!頭ガチガチ男!本当は女が怖いんじゃないの?
怖くて何も出来ないのよ!意気地無し!アンタみたいな男…最低よ!
キスなんかしなければよかった!!」
聞いているのか。いないのか?次元はドアに向かって歩き出した。
あんな下品な男、なんでうっかり誘ったのかしら?
まだコナンくんのほうがいいわ。素直でかわいいし…。
うつろな気持ちで床のフカフカとした絨毯を見つめた。
(続き)
足元の絨毯は少し滲んで見えていた。
次元はドアノブに手をかけた。しかし次の瞬間、くるりと不二子のほうに戻っていった。早足でドカドカと。
視線を絨毯から男に目を向ける。帽子で目元が見えない。ビンタの一、二発でも受けるのだろうか。少し怯えていた。
「殴ったりしねえよ。女なんか殴ってもしかたねえ。」
不二子は次元に強い力で抱きしめられ、次はソファに沈められるように押し倒されていた。
熱烈なキスをされ、耳元を嘗められていた。
首筋を唇でツツーとなぞり、目と目をあわせた。
不二子はその時そっと次元の帽子をはずしてテーブルへ上手い具合にフワっと投げた。
いつも影になっている目は穏やかだった。そんな目で見られたら…。
「ん?目元に何かついてるぜ。」
そっと涙を人差し指でぬぐい嘗められた。
次はセクシーなワンピースの背中のファスナーをおろす。実に手慣れてる。
不二子のすべすべのデコルテが見え、次に胸が完全にあらわれた。
全ての男性を誘惑するあの二つの大きな形良い乳房。
「この体ならどんな男でも血眼になるわけだ。」
不二子は次元のネクタイをササッとほどき、シャツのボタンを全て開け胸をなでた。
「厚い胸板ね。」
次はズボンをおろした。
不二子は繊細なデザインの、セクシーなショーツ一枚のみの姿にされていた。
バックデザインはもちろん露出が多い。形良いお尻だ。
「紫。」
真っ白いステテコをはいた次元は、少し笑いながら言った。
では続きは後でね。(はぁと)必ず書くわね。
あとステテコは冗談です。
その3
次元は再び不二子に上から覆いかぶさると、唇に再びキスし、胸元にもする。
女から熱い吐息が聞こえてきた。美しいピンク色の先端にもする。
「次元…。」
男性のズシリとした体重と性感帯への刺激に目が眩みそう。
不二子もさっきされたように次元の首筋にキスしていた。
やがて男は紫のショーツに手をかけ、スルリと降ろした。
不二子も白いブリーフを降ろす。
不二子の足をひろげて、すでに蜜が溢れてる女性の象徴をそっと手でわける。
「見事だぜ。」
「見ないで…。」
顔は恥ずかしさで赤らめてる。
「じゃ味わうとする。」
…1番敏感な花の蕾を舌で丁寧に刺激し始めた。本当に女に慣れてる。
「あっ!」
足がピクンとした。蕾はダメなの。いやらしい音。恥ずかしいわ。
次は右手を女性の壷へと沈めていった。マグナムを扱う右人差し指はたくましい。
「あぁ。はぁっ。すごい。」
奥の性感帯をグリグリしたり、指を出し入れしたり。
「みっともないぜ。世界一の女と言われてる奴がひぃひぃ喘いでいてよ。」
「んっ。あなたのせいよ。ああっ。」
ラスト
「それ、子猫ちゃん!」
指を引き抜いた次元は、太く固くなった男性自身をゆっくり入れていった。
「いやぁ。あぁっ。」
そしてディープキスをする。
不二子は頭が真っ白になっていった。舌も腰づかいも迷いない動きだ。
不二子は下半身を閉めて、息を荒くして次元にこたえた。
次は口と口を離し、女の身体をくると回しバックのスタイルになった。
「いいわ…すごい…」
こんなにお尻突き出しちゃって、恥ずかしい。嫌だけど、嫌じゃないの。
「ううっ、すげえヌルヌルしてたまんねえぜ。
そんなに欲しかったのか?」
「あぁっ、あなたこそさっきから…ハァハァ言ってる…
はぁっ、あっあっ…ダメ、ああっ!!」
のぼりつめたような叫びだった。
「あぁ、不二子!」
次元は急いで抜くと、白いほとばしりを背中に感じた。
「あぁ…次元の弾丸、受けちゃった…天国にいるみたい…。」
数日後。
太平洋のボートの中。雇った男が操縦している。不二子は助手席に座る。
不二子はダイヤが沢山詰まった袋を抱えていた。
「ダイヤよ。あ〜ん嬉しい。これでダイヤのドレスを作るの。」
「なぁ〜、ふぅじこちゃん、分け前は半分半分ね。いいだろ〜?」
「何いってんの。あたしが7、ルパンが3!
この情報をあなたに教えたのはあたしよ。」
「ルパン、快諾などもってのほか。」と五右ェ門。
「ど〜しよ。じゃ七三分けでもいいから、キスしてくれよ〜。」
「いや!」
不二子は助手席近くにある赤いスイッチを押した。
ぼーん。ルパンと次元と五右ェ門は座席から海へと華麗に投げ出され、落水した。
「またね〜。ルパ〜ン。」
「あら〜?ダイヤがいっちまう。戻ってこ〜い、ふ〜じこちゃーん!」
「また一杯くわされたでござる。」
「あんな女と手を組むなって言ったぞ、ルパン。」
「同じ事ばっか言っちゃって〜。もー。
ダイヤちゃ〜ん待て〜!」
「さ、サメでござる!」
「まだ地獄にいきたくねえ。泳いだほうが良さそうだ。」
じゃ読んでくれてありがとね。次元職人さんみたいにいかないわね。
また誰かジャンジャン書いてね。お ね が い 。
ジー・ジェイ
スレが活性化していいね
毎度の次元×不二子で失礼します。
今回長いのと、おそらく好き嫌いの別れる内容だと思うので
エロだけ読みたい方はおそらく
>>445あたりに
[Time After Time](全部で10レスぐらい?)
シングルモルトのダブルをオーダーすると、グレンクレイグをすすめられた。
1974年6月蒸留。熟年年数33年。
1981年に閉鎖された蒸留所で作られたという希少な酒。
底は厚くどっしりと重いが、口は割と華奢な薄さでできているダブルグラスに、黄金色の液体を注ぎながら
「愛好家からは、“薄暗い地下牢の教会の香り”って評されてるんですよ」
と、若いバーテンが蘊蓄を垂れた。
「地下牢も教会も、ぞっとしねぇがなあ」
と返して口をつけると、確かに古い教会によくある飴色の床に染みこんだ、けぶったような埃くささと、なぜか南国の果物の香りが鼻を抜けた。
そして最後に甘さが舌を通り、素早く抜けていった。
年代を感じさせる芳香の割に後味は軽い。
「悪くない」
「素直に“美味い”って言えば? 良いと思ってるのに“悪くない”って言うの、あなたの悪い癖よ」
ムスっと黙り込んだ次元の横に、薄紫のシフォンドレスを身に纏った不二子が腰掛けた。
不二子がその場に現れただけで、しみったれたバーが一瞬にして高級ラウンジのごとく華やいだ。
ふわっとただよう香水の香りに、男はこの女を意識せずにはいられなくなる。
不二子はその蠱惑的な瞳を次元に投げかけて、アシンメトリーになっているフレアドレスの裾から足を出し、するりと組む。
「私にも同じのをちょうだい」
「水をつけてやってくれ」
不二子は猫のように目を細めて次元を睨んだ。
「野暮天。あたしは酔っぱらいたいの」
ね、お願い。
ウインクとともに、ニコッ、と持ち上げられた女の口角。
その色香にやられたという意味か、バーテンはわざとらしく、くらっとよろめいてみせた。
旨い酒、機嫌の良い女。出だしは好調だったはず。
が、その後はひどい愁嘆場だった。
50度近くある酒をショットグラスでくいっと飲み干してから繰り出した不二子の告白は、聞いたことを後悔したくなるような内容だった。
──五ェ門に見られたわよ。エレベーターのとき……
不二子の言葉が脳に届くのと同時に、胃に重い石を乗せられたような感触を覚える。
次元はグラスを離すと煙草に火を点けた。
「どうする?」
そう言って首をかしげた不二子の顔は、困ったような表情でも、探るような目つきでもない。
まるで「明日の天気は雨だけど、どうする?」と言ってみただけのような、何気ない顔……を、装っている。
煙草を1本吸い終えてから口を開く。
「潮時ってことだな」
「何の?」
「俺たちの……」
関係。と続きを言うつもりだったが、俺に言われるのは気に入らないんだったよなこの女は、と思いとどまる。
「おまえはどうしたい?」
「別に。問題ないと思うわ」
「あるだろ」
「ない」
「ルパンは」
「言うと思った!」
不二子はだから言いたくなかったのよ、と、酒をあおった。
「だいたいあそこでキスしてきたのは自分のくせして」
激しくはない、静かな口論が続く。
「なんですぐ終わらせようとするの」
「俺はまだ何も言ってないだろ」
「まだ、ね」
気を利かせているつもりか、不二子のグラスが空になると、バーテンがすかさず酒を注いでいく。
「どうしたらいいの?」
「どうしたいんだ?」
どちらも答えを持っていない話し合いが不毛なことは分かっているが、お互いが何か言い出すのを待っている。
次元は煙草を咥える口実で無言になる。
沈黙の間を埋めるかのように不二子は酒を煽った。
気がつけば不二子は、ストレートですでに5杯は空けていた。
「もうよせよ」
不二子のグラスを掴むが、ぐっと握りしめて離さない。
次元の手に、氷のように冷たい不二子の指が触れた。
この女でも緊張していたのか。この件を俺に告げるのに。
しかし、そうやっていじらしさを覚えさせておいて、次元をいいように言いくるめようとする演技かもしれない。
不二子ぐらいにもなると、指先の体温ぐらい調節できるような気がする。
何もしゃべらなくなった次元に、不二子がしびれをきらした。
「もういい。ルパンを呼ぶわ。あなたの大好きなル・パ・ン」
そう言うとバッグから携帯を取り出す。
バーテンに「ドアの近くに行けば圏内に」と教えられ、次元の隣から離れてドア付近の椅子に腰掛けた。
余計なことするな、と次元は凶悪な目つきでバーテンを睨みつけたが、それには動じず、親切なバーテンは不二子のグラスを移動させた。
「ルパン呼んでどうするんだ」
「あなたの目の前でキスしてやる」
「おー上等だやってみろ」
こんなときだってこの女は、泣きも喚きもしないんだから可愛くない。
どんな場面でも、ただ男が「まいった!」と言って屈服するのを待っているのだ。
この街でアジト代わりにしている小さなホテル。
その地下にある、バーの狭いカウンターテーブルに頬をつけて、目を閉じたまま壊れたレコードのようにぶつぶつとなにごとかをつぶやく不二子の様子は、ひどく酔っているように見える。
「悪いお酒だなぁ、不二子ちゃん」
ポケットに手を入れたまま、ドアを肩で押しながら現れたルパンは、カウンターの隅に自分を呼び出した女を見つけると、手にあったグラスを取り上げて遠ざける。
そして自分にはウイスキーをオーダーした。
「俺と同じのをやってくれ」
少し離れた反対側のコーナーにいた男がバーテンに言い、ルパンには「水はいいが氷は入れるなよ」と助言した。
「なんだ、次元もいたのか」
こっち座れよ、と、隣のスツールの腰掛けをぽんぽんと叩くが、スルーされる。
「希少な良い酒をバカみたいにパカパカ空けやがって」
目ぇ潰れるぞその女、と黒い帽子の男は舌打ちした。
戦後の闇酒じゃあるまいし、とルパンは笑ってグラスに口をつける。
今日はまたやけにキリキリしてんな次元のやつ。
次元と不二子の間に挟まれたルパンは、微妙な緊張を感じる。
とはいえ、もし今ここでいつもの、「ねぇルパンお願い」「この女はやめとけ」……といったやりとりが始まったら、自分はやっぱり「お願い」のほうを聞いてしまうんだけれども。
「ねぇルパン」
お、始まった。椅子を半回転させて不二子のほうへ向き直る。
「なんだい不二子?」
「あの男、きらい」
そう細い指で示した先には次元がいた。
「すげぇショック」
指さされた当人は、少しも本意をにじませないセリフを吐いて、無表情にグラスをあおっている。
「ちょっと二人ともどうしちゃったの。仲良くしましょうよ、ね?」
どうやら自分が来る前に、二人の間で一悶着あった様子を見てとって、板挟みになったルパンは少し狼狽する。
「ルパンお願いがあるの……」
「何? ダイヤ? いいよぉ。どこのを狙ってんのかな?」
うっすら目を開けてふふっと不二子が笑う。
「ちがうわよ。イイコトして、って言ったの」
「えっ! うそっ!! マジ!?」
不意打ちな言葉に驚いて、不二子の顔を覗き込み、次に助言を求めるように次元を見た。
「どったんだろ不二子ちゃん?」
次元は「知るか」といったふうに肩をすくめた。
「これってチャンス到来なの? オレ今晩いけちゃうってこと?」
「さあな」
次元からの「やめとけよ」のお小言も今夜はない様子。
ほう。なら本気でいっちゃいますよ…?
ニヤける頬をひきしめようと頬を手のひらで叩いていると、ふいに不二子がばしっとテーブルに手をついて「帰る」と言って立ち上がった。
そのままフラフラとドアへ向かうと、ドアに正面から体当たりをしてくずおれた。
「あらら」
不二子に手を貸そうと、「釣りはいらねぇよ」と言いながらポケットからバーテンに無造作に札を突き出した。
こうなったら気が変わらないうちに部屋に連れ込んでしまおう。
「不二子、ここは押すんじゃなくて引くんだよ」
後ろから不二子の脇に腕を入れて体を支えると、ドアの取っ手に手をかけて引いた。
「押してダメなら引いてみろですって? なによ、このアタシに恋愛指南?」
などと言って可笑しそうにキャッキャと笑ったかと思えば、
「おっぱい触らないで」
と急に怒って見せる。
いやほんと、悪い酒だなぁ、とルパンは苦笑した。
不二子がルパンの前でこんなふうに泥酔することはめったにない。
何か企みがある時以外は……と、頭では理解しているのだが。
不二子をよろよろと支えながらエレベーターで上階に向かい、ポケットの鍵を探る。
そうこうするうち不二子は、気を失ったようにぐったりと自立する力を失っていった。
「おいおいちょっとちょっと……」
鍵は開いたが、不二子を支えながらではうまくドアを開けられない。
鍵を口に咥え、よっこいせと不二子を抱きかかえてドアを開け、後ろ足で閉めると、そのままベッドへともろとも倒れ込んだ
目を閉じた不二子の顔の脇に両手をつき、耳元に囁く。
「据え膳食っちゃう男だぜぇ、俺は」
そのままルパンダイブをきめようかとも思ったが、不二子のぐったり横たわった姿を見るといささか躊躇われる。
身体を起こして、不二子の全身を眺めた。
薄紫のドレスから覗いている白い足に、ミュールが引っかけられたままであることに気づく。
星のようにキラキラ輝く、大粒のスワロフスキーで飾られたミュール。
その前面に収まっているモチーフは蛇だった。
蛇が不二子の貞操を護っているようにも見え、なんだか触るのが怖くなってきたが、ミュールを脱がせるフリをしながら、ふくらはぎの裏をそっと撫でる。
その気になればこの9cmのヒールで100mを全力疾走することだってできる足。
なのにきれいなアーチを描いているふくらはぎは、やわらかく滑らかにルパンを魅了した。
ルパンの手がくるぶしを包みながらバックストラップをはずす。
反対の足も脱がせようとすると膝が動き、一瞬顔を蹴られるかとのけぞったが、無事裸足にすることに成功した。
脛を辿りながら腿へと手をのばしていくと、太もものガーターリングに挟まれたブローニングにたどり着く。
そっとはずしてサイドテーブルの遠いところに置いた。
これだけでもう一仕事終えたような気分で、ふうと大きなため息をつきながら不二子の脇にどさりと横になる。
顔を見ると、てっきり目を閉じていると思っていた不二子の目がルパンを見据えていてギクリとなった。
「あなたずるいわ」
「ず、するいって何が? まだ靴しか脱がしてませんよ?」
「そうじゃなくて…」
仰向けなると、腕で目を隠した。
「私のこと好きなら、力尽くでもなんでもいいから、とっとと抱いてくれればよかったのに……っ」
そう言うと、身体を震わせてしゃくりあげはじめた。
泣いている!?
泣かせるようなことはまだしていないはずなのに、なぜか汗が噴き出す。
なにこの展開。俺なんかしたっけ?
これといって身に覚えはないが、しばし逡巡する。
自分の身に覚えは置いておいて、女が泣く理由は何だろうと考える。
ただの女が、酔いに任せて泣く理由。
「不二子、好きな男でもいんの?」
「いるわ。ルパン、あなたよ」
口ではそう言うのに、不二子の濡れた目は天井を睨んだまま。
いつものように男の目を見て堂々とうそぶかない。
「んん、そう…じゃなくってぇ、こんなふうに不二子を泣かす、悪い奴がいるのかってこと」
「…………」
「どこの誰だよ?」
「そんなの居ないわ」
「嘘つけぇ。言ってごらんなさいって。俺がこてんぱんに懲らしめてやっから」
素っ裸にしてエンパイアステイトビルのてっぺんに縛り付ける? しかしこれじゃあせっかく裸にしても地上からは良く見えねぇなぁ。
裸靴下でアヒルのボートに乗っけてハドソン川に流そうか? これならブルックリンの人気者になれちゃうぜ。
懲らしめかたを面白可笑しくプレゼンしていると、不二子はふっと笑った。
「ね、誰なんだい?」
「男」
「……それだけ?」
「そうよ」
どう言っても口を割るつもりはないと分かり、んーと考え込むような顔でルパンは顎をなでる。
「ま、誰でもいいさ。でも覚えておくんだぜ不二子。誰かがおまえを泣かせたら、俺に言うんだ。俺が不二子のこと助けなかったことないだろ?」
「そうね…」
不二子はうるんだ瞳で微笑むと、顔をルパンのほうへ向けた。
「なら言うけど、私あなたに泣かされたことがあるわ」
「えぇ? うそだろ? いつ?」
「うんと昔よ。ルパンが刑務所に入ってなかなか出て来なかったとき」
そうかあのとき……
なんだかじんときてしまう。そして悟る。こんな雰囲気になってしまったら今夜はもう無理だ。
「それは、お前の裏切りの数々でチャラにしといてくんねぇかな」
「だめよ。お詫びに抱いて」
「そいつはまた今度」
ぐっと睨んだ目の先に、お得意の手品で手のひらからポン、とティッシュの花を咲かせて不二子の顔を擦った。
「泣き顔で鼻水たらしてる女抱くなんてごめんだからな」
「いくじなし…」
「いいから寝ちまいなよ」
そうルパンが言い終わるか終わらないかのタイミングで、不二子は寝息をたてはじめていた。
コンコン、とドアをノックする音。
「次元。待ってたぜ」
ルパンはドアの向こうに現れた相棒を歓迎した。
眠る不二子を傍らにまんじりともせず、かといって部屋を出て行く気にもなれず、次元を呼んでしまった。
「持て余してるんだろうと思ってよ」
そう言って次元はベッドで寝息をたてている不二子を顎で指し、酒とグラスを持ち上げた。
不二子の頬が涙で濡れているのを見て、次元が「泣くほど!?」と驚いてみせたが、ルパンは「してないしてない」と顔の前で手を振った。
ルパンは椅子の背を前に腰掛けると、はあ、とため息をついて椅子の背を抱きかかえた。
「酔ってるところに、どうにもつけ込む気になれなくってさ…。思い直して襲ってみようかと思ってもマジ寝してるし」
酔ってるときも寝てるときもやってしまったことがある男が、無口になって酒の栓を開ける。
「もっとこう……いやっそこはだめっ! とか、ああんいいのっ! とか、言ってるとこなんかも見たいじゃん?」
どうかなぁ……と内心思いつつも、黙って次元は酒を注いだ。
「俺って紳士? それともいくじなし?」
「いいや」
次元が酒の入ったグラスを掲げて言った。
「筋金入りのロマンチストだ」
「言葉の響きはいいんだけどねぇそれ」
ルパンも自分のグラスを持ち上げて次元のグラスにチン、とぶつけた。
いつものようにくだらない与太話をしながら酒を交わす。
「やっぱ惜しいな。パンツぐらいは拝んでおこうか」
「ロマンチストはどこへいったのかな」
「お馬鹿さんだね次元。スカートめくりこそ男のロマンでしょーが!」
そう言ってルパンは忍び足で不二子の寝ているベッドに近づき、そろそろとドレスをめくって頭をつっこんだ。
薄いドレスが部屋の光をわずかに通して、尻を覆う可憐なレースに縁取られた小さな布が見えた。
おお…白? ピンク? いやこれは……むらさき!
……紫?
紫の下着に拘る奴がどこかに居たような……
ルパンの顔つきが変わる。
「何色だ?」
次元に問われて我に返り、ドレスから頭をがばっと出して答える。
「…赤。そりゃもうまっ赤。還暦祝いってぐらいの」
「赤ぁ? へっ趣味の悪い」
この問いを口にするべきだろうか。0.01秒だけ躊躇った。
「じゃあ何色がいいんだよ」
「紫」
ハハッと笑い声を漏らしたルパンの目が笑っていないことに、次元は気づかない。
「そうだったな」
ううん、と寝返りを打った不二子から飛び退いて、次元のいるテーブルに戻ったルパンは、さっきと同じ姿勢で椅子に跨った。
テーブルの酒瓶に片手を伸ばしてグラスになみなみと注ぐ。
「──次元おまえさ、女とかって最近どうなの」
ルパンから繰り出された唐突な質問に、相棒はゴホゴホとむせた。
「どうって?」
「いやほら、あんまこういう話したことないけどさ。次元が好きになる女ってやたら美人が多いよな」
次元は急に黙り込んで煙草に火を点けた。
「ルパンよ。美人薄命ってのは本当でな」
ゆっくりと1本吸い終わった後でようやく口を開く。
「俺が惚れた女は必ず早死にするんだよ」
そういやぁ……とルパンは思い出す。
フラメンコダンサーのリンダ。イタリア貴族のお嬢様だったアンジェリカ。元ダンサーのキャサリン……
ルパンが知っているだけでも3人は死んでいる。微妙な感じではあったが、核物理学者のカレンも入れたら4人だ。
「あ、死んでないのがいるぜ。結婚までしたバレリーナのモニカちゃん」
「あれは付き合った内に入らねぇだろ」
モニカちゃん今どこで何してんでしょーね、とルパンがぽつりと言うと、「さぁな」と流した。
「でもまさか、そんなジンクスってぇか呪いみたいなこと信じて女嫌いとか言ってるわけじゃないんだろ?」
「当たり前だ」
次元は再度煙草を咥え、テーブルのジッポに手を伸ばす。
ルパンは次元が掴むより先にジッポを開くと、火を差し出した。
炎に顔を寄せて煙を吸い込む次元の目元を覗き込んでみたが、よくは見えない。
「女で色々後悔を残すことになるのはもう懲り懲りなんだよ」
ふー、と煙を吐き出す。
「俺の女がもし、また同じ顛末を辿ることになったら、今度は俺も死ぬしかねぇと思ってんだ」
まるで誰かに聞かせるような口ぶりじゃねぇか。
例えばいま、後ろのベッドで寝たくれてる女とか。
ルパンは内心そう勘ぐりつつ、
「ええ〜それはやり過ぎでしょうよ〜」
と、椅子の背を掴んでガタガタ揺らした。
ルパンの子供のような仕草に次元はふっと笑い、
「本気さ。でも俺はお前と付き合ううちにだいぶ欲深くなっちまったんだよなぁ。もう少しばかり長生きしたいと思ってんだよ」
そう言うと、手を広げてどうだわかったか? という仕草をする。
「だから女はいらねぇって言ってんのさ」
「そうか」
「そうだ」
納得したようなしないような顔をしているルパンに次元は頷いてみせた。
その後も他愛のない会話を繋ぐふりをしてルパンは、帽子で目を隠しっぱなしの相棒の真意を汲み取ろうと、組んだ足や煙草を挟む指先の動きを、ずっと見つめていた。
「ルパン…」
背後で声がした。
振り返ってベッドを見ると、不二子が起き上がって目を擦っている。
「ごめんなさい。わたし帰るわ」
そう言ってフラフラと立ち上がった。
「そうか? じゃあ次元、悪いけど送ってやってよ」
俺今夜は残り香に包まれて眠りたいから、と小声で次元に耳打ちすると、勢いよくベッドに飛び込んでいった。
次元が不二子の腕を支えてドアを開けると、
「待て待てコレ忘れもん」
そう言って、ルパンはベッドから起き上がり、手にした不二子のヒールとブローニングを持ってドアに駆け寄ると次元の胸に押しつけた。
「おやすみ、不二子。じゃな、次元」
そう言いながらドアを閉める。
半分ドアの向こうから聞こえた声に「おう」と返事をして不二子を壁に寄りかからせると、次元は足元に屈んでヒールを履かせた。
「歩けるか」
不二子は弱々しく首を振った。
後ろを振り返って、ルパンの部屋のドアがきっちり閉まっていることを確認すると、次元は不二子を横抱きに抱えた。
不二子は次元の首に腕をまわし、肩に頬を乗せてぎゅっと次元の首にすがりついた。
不二子が借りている部屋に入り、ベッドに降ろす。
冷蔵庫のミネラルウォーターを開けて注いだグラスを渡すと、黙って唇に運んで、ごくごくと喉を鳴らして飲み干した。
そのとたん、水を飲むのと同じ勢いで目からぶわっと大粒の涙があふれ出した。
「なんだそりゃ! 一体どういう仕組みだ?」
口で飲んだ水を目から出す不二子の人間ポンプぶりを本気で不思議がった。
こんなことが出来るんなら、そりゃ男騙すには便利だよな、と。
「ふざけないで!」
グラスを次元の胸に投げつけると、膝にボロボロと涙を落とし、不二子はわんわん泣いた。
「泣くなんて…こんなことで泣くなんて、こんなの私じゃない! 私じゃないわ! あなたのせいよ!! 責任とって!」
「不二子」
隣に腰掛けて、頼むからもう少しボリュームを落とせ、と懇願する。
泣いている女を宥めるのは、口説くよりも難しい。
あれこれ手を所在なげに彷徨わせるうち、結局次元はその手の落ち着き先を、不二子の背中に見つけた。
手のひらで頭を支えると、不二子は急におとなしくなって、次元の肩にことりと頭を落とした。
しゃくりあげる息づかいだけが部屋に響く。
「言えない…私、無理…だって……」
次元はもう、ほとほとと零れる不二子の涙が本物かどうか怪しむのをやめた。
嘘でも本当でも、とにかく理由のある涙なのには違いないのだ。
「あなたがルパンに知られるのが嫌なのを知ってる。……言えないわ」
「俺も言えねぇ。理由は同じだ」
惚れた相手が望むことをしてやろうという気になってしまったのなら、ほだされてやるしか術はない。
そしてそれは不二子も同じなのだ。
「なあ不二子。ゆっくり行こうぜ。急ぐ必要はないんだ」
「あなたの恋人になると、早死にするから?」
ルパンとのやりとりを聞いていたのか。次元は苦笑して頷いた。
「おまえだって長生きしたいだろう」
「問題を先延ばしにしてるだけじゃない?」
「今はいいだろ、それで」
指で涙を拭ってやり、手のひらで前髪をかき上げると額に口づけた。
「悪くないわ」
次元の口調を真似てみせた不二子にまた笑った。
「ねぇ、いちばん最初のときみたいに、後ろから抱っこして」
不二子がベッドに身体を横たえると、次元はその背中を抱え込むようにして胸に手をまわした。
夜の静寂を取り戻した部屋に、時計の音がカチカチと響く。
次元は腕に伝わる不二子の鼓動を、無意識にカウントする。
だいぶ落ち着いてきた。
「おまえ酒癖悪いよな」
絡み酒で始まって、最後は泣き上戸。
「そんなことないわ。仲直りできたし」
「酒のおかげじゃないだろ…」
「ところで次元。あなた結婚してたってどういうこと?」
「……訊くな」
照れた笑みを声音ににじませて次元が首に噛みついたので、不二子はくすぐったさに身をよじる。
次元の手が胸に移動していく。
「…ごまかそうとしてる?」
「いいや? 何でも訊いてくれよ」
乳首の先に指が触れる。
ん、とため息が漏れた。
「美人が好きって本当?」
「大抵の男は美人が好きだろう」
肩に唇を押しつけて、背中のファスナーを下げる。
ストラップをすべらせると、さなぎが割れるように白い肌が現れた。
肌から滲む酒と香水の匂い。
舌に乗ると甘く変化し、一瞬にしてどこかへと消えていこの肌の味は、あのグレンクレイグとかいう酒とおんなじだなと思う。
「モニカってどんな人?」
よけいな口をきく唇を塞いでやって、仰向けにすると乳房に直に触れた。
不二子の息が上がっていく。
ふと、肌をまさぐる次元の手が止まる。
「おまえ下着どうした?」
ドレスを脱がせてみれば不二子の下半身には何もつけられていなかった。
「えっ? ヤダやられた、ルパンだわ!」
高いのに! とくやしがる不二子を「いいじゃないか下着ぐらい」と窘める。
「おかげで脱がせる手間がなくなった」
次元の唇が下へとおりていくのと比例して、喜悦の声は高くなっていった。
あーもう聞いてらんね!
ベッドに寝転んだルパンはイヤホンを放り投げると、横柄に足で受信機のスイッチを切った。
次元に預ける直前、不二子のヒールに仕込んだ盗聴器。
そこから聞こえてきたのは官能的な要素を含んだソープオペラだった。
しかも不愉快なことに、自分は当て馬役を割り振られている。
紫の下着を身につけているというだけでは、偶然という可能性もあるので半信半疑だったが、盗み聞いた二人の会話でもって今や確信となった。
紫の下着を身につける理由。それは、好いた男が好むから……
こんなことならやはりさっき、不二子が言う通りに無理矢理やっとけばよかった。
あんなことしてこんなことして…もう、ぎったんぎったんに……!
ベッドの上でゴロゴロともんどりうつ。
くーーーっと拳を顔に当てていると、袖口に隠していた不二子の下着に目が留まる。
手品師は観客のいないまま、するするとそれを袖口からひっぱり出す。
さっきのゴロゴロ運動で、いい感じに脳に血と酸素が巡ってきた。
さて、どうしてやろうかな。
いっちょ次元をからかってやろうか。
不二子と思いっきりいちゃついて、次元をやきもきさせてみる?
不二子はどうかな。俺が本当は、無理矢理にでもやれちゃう男だと知ったら。
二人はどうするかな?
──こいつはちょっと、面白いかもな。
まるで盗みの計画を立てるときのようにわくわくしていた。
そうだ、俺泥棒だもん。人のモン盗るのは得意よ。
指に引っかけた紫の下着を振り回すと、宙に放った。
重力にわずかに逆らいながら、ふわっと顔面に落ちてくる。
「ゆっくり行こうぜ、だって。むふふふふふふふふ」
長生きしたいとか言っちゃって。
不二子が相手じゃあ寿命縮めてるぜ、次元。
三角の布から覗かせた目は、獲物を狙う時のように爛々と輝いていた。
「はぁ、は……あぁっ…!」
後ろから抱きしめる次元の指が不二子の胸の先を摘む。
もう一方の手は太ももの前を通って、たどり着いた谷間に指が滑り込んだ。
「あ、やぁ…っ」
「やじゃないだろ」
耳元でささやいて、耳たぶを噛む。
不二子のそこは次元の中指をくぷりと飲み込む。
不二子はイヤイヤと首を振ってうつむいた。
「だめっ……もういっちゃいそう…」
「だから言ったろ。飲み過ぎなんだよ」
次元は指で不二子を容赦なく追い立てた。
「あっ…あっ…あっ…」
親指がぷっくり膨らんだ突起を捕らえたとたん、甲高い叫び声があがった。
「いやぁだめっ……いくっ……い……っ……!」
不二子はびくびくと身体をこわばらせて、次元の指を締め付けた。
指を抜き、荒く息をつく不二子から身を離した次元は、わずかに身体を起こしてネクタイを解き、シャツのボタンをはずしはじめた。
「まって、私がやる」
はあはあと荒い息のまま、不二子は首もとのボタンをはずして次元の唇に口づける。
次のボタンに手をかけながら首にキス。
ボタンがひとつはずされるたびに下っていく口づけ。
胸のボタンをはずすとき、次元の胸の先を不二子の唇が捕らえた。
濡れた肉が硬い突起をざらりと撫でる感触。身体の芯が熱くなる。
「ふふ、反応した」
ちゅ、と先を吸われて、次元の喉からせつなげな音が漏れた。
次元の胸を楽しげに弄ぶ間も不二子の指は器用に動き、次元の下半身はあっという間に淫靡な熱気のこもった部屋の空気に晒されていた。
不二子の身体は、その全てが男を歓ばせるために作られているのではないかという気がする。
小指を少し立てて、次元を包み込む細い指。
頂を咥える桃色に光る唇。
冷たい指とは裏腹に、溶けた蝋のような、やわらかい熱さで巻き付いてくる舌。
自分を見上げる、上目遣いの瞳。
不二子は「ん、ん、ん、ん」とわずかに声を漏らしながら次元を濡らしていく。
「何見てるのよ」
次元の視線に気づいて微笑む。
見せつけているその姿の全部でもって次元が屹立しているのを知っているくせに、訊くなよと思う。
次元が身体を起こすと、不二子は自然に足を立てる。
入り口にあてがった先端が、濡れながら肉を割っていく様子を、二人の視線が見守った。
「あ、ああーーーーーーー」
片手で不二子の腰を引き寄せ、もう片方の手は首の後ろに這わせる。
そうすれば、不二子は少し首をかしげて唇をわずかに開ける。
その合図で唇に舌を差し入れて、不二子の舌を追いかける。
口腔の熱さと結合部分の熱さを確認すると、ゆっくりと下から突き上げて、身体を中心から揺さぶっていく。
いつしか定番になったそのタイミングは、悪く言えば馴れだろう。
しかし今の二人にとっては、信頼や、安心、そして情愛を言葉なしで確かめることができる唯一の儀式でもあった。
喉から細く空気が漏れる音で不二子の限界を測る。
次元は一端唇を離すと、不二子をベッドに押し倒して、頭の上で腕を押さえつけた。
無防備になった不二子の脇の下を舌で舐りながら、激しく肉をぶつけた。
「あん、あん、ああっ、はっ……あっ……またっ……んんんっ」
不二子の中がぎゅうと収縮していく──。
「あ、はぁっ、はぁっ……は、ぁん…!…」
ひくつく中を、奥へ奥へと容赦なくたたきつける。
「まだ、いける、だろ」
「お願い、もう、許して、ん……ああん!」
不二子の何度目かの降参宣言で、次元はやっと熱を吐き出した。
翌朝、次元が自分が取っていた部屋の前を通ると、ドアの外に紫の下着がピンで止められていた。
“I like it!”と書かれた付箋とともに引きはがして駆け出す。
「ルパン!」
どたどたとルパンの部屋に乗り込むと、ニヤニヤした顔でルパンが「おはよーさん」と言った。
「気がついた? 俺のプレゼント」
「いま部屋…」
入ろうとして、と言いそうになって思いとどまる。
入るときに見たと言ったら、自分の部屋に戻ったのが朝だと知れてしまう。
「…出たとこで見つけたよ。つまらないいたずらすんじゃねぇ!!」
ルパンはあははははと大笑いして膝をバンバン叩いている。
その様子に次元は、これが単なるルパンの他愛ないいたずらだと信じ込んだ。
そのため自分が手の中で握りしめている紫の布が、昨夜ルパンが奪い取った不二子の下着であることなど、まったく気づかなかった。
ルパンの怪しく光る目と、その意味にも。
(END)
以上、稚拙子でした。
###
保守の皆さんGJ!です。
自分以外の人のを読むのってこんなに楽しいのかと。
ジャスミン局長て本編でもエロ可愛いっすよね。
>>433の真っ白いステテコにキュンときてもうた……!
職人さん、GJ!
すんごい展開になってきたな〜。ドキドキハラハラ…
これからどうなるんだろう。
それにしてもルパン。それ以上は盗聴できんわなw
職人さんおかえりなさい
今日もおいしくいただきました
ついにルパンにもバレちゃったか…
どう展開していくかかなり気になります(;_;)
GJですた!
続きがものすごーく気になる。。。マジルパンは手ごわそうだなあw
はじめてこのスレに来たが
神達のすばらしい活躍ぶりに感動しますた
キャラがらしくて最高!本気で面白美味しいっす
>>417のリク受けて書いたのかな?
さすがGJと言わざるを得ない…!!
自分的にはやはりルパンを軸にしてる4人だし、世紀の大泥棒としては初っ端から気付いててもおかしくないなとも思ってたwww
仮面被るのは得意だけどルパンにただの道化は似合わないもんね。
これからジゲフジの爛れた色恋(恋愛ではない所がミソ)をルパンがどう料理してくれるのか期待だな。
保守
保守
保守。
どうやら職人さん規制をくらったらしい…
ここにくると色っぽくて小悪魔な不二子が見れるんで幸せだ
ほしゅ
職人さんの規制が解けるまで保守し続けるぞ!
規制っていつまで続くもんなの?
ホントどのくらい続くんだろう。
規制の間、誰か職人さんの作品を代理で投下するとか、
誰かの新作が投下されるのを待って保守するしかないような…
原作だと皆かなり女好きだよな
原作五エ門だったらゴエキキみたいな回はなさそうだ
463 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 14:01:48 ID:lOdEsMzQ
保守保守保守
ルパン×不二子のSMプレイが見たい。
不二子ちゃんがもちろん女王様で!
保守代わり、実験的に投下。
月明かりの差し込む寝室。
不二子はベッドの上で膝を抱えながら座っていた。
寂しげな瞳。視線は力なく先に延ばしているだけ。
ふう…と小さくため息をつくと、すらりとした足を伸ばした。
「こっちに来い」
隣に座る男が不二子の腰を引き寄せる。
「目を瞑れ」
命令されるのは嫌だけど、その優しげな言い方にゆっくりと目を閉じた。
「愛してるぞ…誰よりも好きだ」
耳元で囁かれた言葉にぞくりと体が震える。
次の瞬間唇が塞がれ、同時に舌が入り込んできた。
不二子の瞳が一瞬大きく開くが、口に与えられた刺激にぎゅっと目を閉じた。
そっと唇が離れ「満足か?」と男が聞く。
どう答えていいか一瞬戸惑うと、男はフッと笑い額をつけてこう言った。
「もっとしてやる…」
すぐに唇が奪われ、先ほどよりも激しく舌を絡ませてくる。
ちゅ、くちゅ。水音と時折漏れる男の吐息が妙に色っぽく、体の芯から熱くなってくる。
(俺の方がいいだろ?)
そんな感じの強気なキスに、硬くなっていた体中の力が抜け、
そのまま柔らかなベッドへと素直に押し倒された。
これじゃどんな状況なのか、相手が誰だなのか分かんねー。
職人さんじゃなくてごめんね、ごめんねー。
保守代わり、実験的投下ラスト。
チカチカと蛍光灯が弱い光で照らす倉庫内。その真ん中で血だまりの中、倒れる女が一人。
「ふ、不二子殿!」
女を目撃した五ェ門は慌てて駆け寄り抱き上げる。
「五ェ門…来てくれたのね」
倒れていた女。不二子は薄っすら目を開けると小さく呟いた。
「早く医者へ!」
病院へ連れて行こうとする五ェ門を不二子は止めた。
「もう手遅れよ…」
「しかし!」
「自分の体は自分がよく分かるの」
不二子は冷たくなった手を五ェ門の頬に添えた。
「最後にあなたが来てくれてよかった…愛するあなたに抱かれて死ぬなら本望だわ」
弱々しく笑みを浮かべる。瞳にはいつもの強さが無い。
「何を馬鹿なことを申すか!さ、もう話さなくてもよい。今ならまだ間に合う」
その言葉に不二子はゆっくり横に首を振った。
「五ェ門。最後にお願いがあるの」
「…何でござるか」
「私のこと、愛してるって言って?」
「っ!?」
「お願い」
一刻も早く治療をしなければ、不二子は今にも息が止まってしまいそうな状況だった。
今にも消えそうな命を前に、躊躇している場合ではない。
「い、言えばいいのでござるな?その代わり言ったら医者に連れて行くぞ」
不二子は静かにうなずく。五ェ門は真剣に見つめると、意を決して口を開いた。
「不二子殿。愛しているぞ」
不二子はその言葉を聞くとそっと微笑んだ。
さあ早く医者へ!そう思い、五ェ門が不二子を抱え上げようとした瞬間。
「ふふっ…んふふふふふ」
突然不二子が笑い出した。
ぎょっとして見ると、不二子は自分で起き上がり更に笑い出した。
「お、お主!?」
「やっと言ってくれたわね、五ェ門」
「何のことでござるか!お主、人をからかったのか!?」
怒る五ェ門に、不二子は忘れたの?と呟いた。
「3ヶ月前。バーで会って飲んだ時、賭けをしたでしょ?あなたに絶対に『愛してる』って言わせるって」
その言葉を聞いて五ェ門は思い出した。
五ェ門に愛してると言わせたら、何でも言うことを聞くと言ってしまったのだ。
あの時は飲みすぎて、つい不二子の挑発に乗ってしまった。
一生不二子に『愛してる』なんて言うことはないと思っていたのに…!!
「やっと思い出したようね。賭けは私の勝ち。約束は守ってもらいましょうか?」
「卑怯でござるぞ!」
「あらあら。ずいぶんな言い方。これでも散々苦労したのよ。あなたにどうやって言わせるか」
(不覚…)五ェ門は頭を垂れると何も言えなかった。
「さあ、まず初めは私とデートね。とことん付き合ってもらうから」
勝ち誇ったように不二子は微笑んだ。
投下完了。不二子ちゃんの女王様。見たいっすね。
それではお邪魔しました〜。
乙です!不二子と五右衛門いい!
GJ!!
不二子かわいいよふじこ
469 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/28(木) 17:51:47 ID:xfxJCexd
>>463 ジゲフジの職人さんに是非お願いしたいです( ´Д`)..
470 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 03:37:52 ID:R7imU1O0
ほ
471 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 07:56:11 ID:OoZwjp6p
し
ゅ
保守
某サイトのベッキー絵を誰か補完してないかなー
ん?
ご無沙汰しております。今回はルパン×不二子で失礼します。
こないだのTVSP「ルパン三世VS名探偵コナン」からの妄想です。
[美女と時計とアブナイお願い](全部で3レスぐらい?)
王宮の誰かが書斎にしている部屋だろうか。
天井まである壁の本棚は、暗い色をしたぶ厚い本でほぼ埋められている。
ところどころその隙間を埋めるように、趣味の良い皿や古い銃などのコレクションが飾られているのが見えたが、あまり興味を引かれるものはなかった。
ルパンは窓際に据えられた机にある、貴族仕様の豪華な椅子に腰掛けて、目の前のでかい机をぽんと打ち、くるりと回った。
「国際弁護士・フジミネコの次はメイドさん? もう帰ったかと思ってたけどな」
胸を窮屈そうな服に押し込めて、メイドの扮装をしている不二子に、ルパンは声をかけた。
「王宮の外の警察の数、見てないの? あれじゃあ外に出れないわ。ルパン、あなたなんとかしてよ」
はちきれそうな胸の前で腕を組み、窓の向こうを眺めながら不二子が言った。
「ちょっとばかしまだやることが残ってるんだよね。いま次元パパの準備待ち」
ルパンが自分で言った言葉にプッと吹き出す。
「次元があのメガネの小僧におとなしくパパとか呼ばれちゃってんだよ。知ってる?」
「ふふっ、笑えるわよねぇ」
そう言いながら、不二子は目に微妙な色を浮かべて机の上に視線を落とした。
何その顔。次元にべったりくっついてる、メガネの小僧に対するヤキモチ?
それとも次元を「パパ」と呼ぶような存在──過去に付き合った女や隠し子──の可能性を思いついちゃって鬱なわけ?
なんとなく面白くない。
「ところで、似合うねそのコスプレ」
「いやだ、コスプレって言わないでよ」
「なぁ不二子。この机の下の床に、隠し金庫の入り口があるって知ってた?」
「うそっ!」
不二子は小走りで机に近づくと、椅子の上のルパンを押しのけて机の下に潜り込んだ。床を手のひらで探るが、秘密の入り口のようなとっかかりはなにも見つけられない。
「なにもないじゃないのよ」
「うん。嘘だから」
「なんですってぇ?」
コンコン、とドアをノックする音がして、ルパンが「どーぞー」と声をかける。
ルパンと談笑していたことが王宮の人間にバレたらまずいと思った不二子は、慌てて机の下にすっぽり身を隠した。
「失礼します」
ドアの開く音とともに屋敷の、本物のほうのメイドの声がした。
「何かお飲み物などはいかがでしょうか」
「んー大丈夫。あんがとさん。ところであの黒い帽子のヒゲのおっさんいるだろ」
「次元先生ですか?」
「そう。そいつに、30分後にここに来るように伝えてくれる?」
「かしこまりました。失礼いたします」
バタンとドアが閉まる音。
「…というわけで、あと30分でいかせてくれないと、次元が来ちゃうよ」
「なんですって?」
意味が分からず机の下から不二子が問い返すと、ルパンはズボンのチャックを下ろした。
「舐めて」
「はぁ!?」
「あーーーーすんげーーーいいわ」
「ふ、ふぁ、ま、まだなのっ!?」
「んんーーー……もう少し。ね、ちょっとそっから出て」
ルパンは不二子の手を引いて机の下から引っ張り出した。
「後ろ向いてー」
ダンスを踊るようにくるりと不二子の体をターンさせると、腰を捕まえて自分の膝の上に引き寄せた。
黒いスカートの下から手を入れ、下着を素早く降ろす。
不二子の中に指を入れると、熱をもって濡れていた。
「お、オレの舐めてるだけでこんなに濡れちゃうの?」
そう言うと、ルパンは不二子の腰を引き寄せ、ずるりと中に侵入した。
「きゃっ……あああっ……!」
慌てて机に手をついて、腰を浮かせようとする不二子を抱きとどめて、メイド服のブラウスのボタンを途中まではずした。
ブラウスの狭い隙間を無理矢理開いて胸を露わにさせる。
服の中に無理矢理押し込められていた胸が、解放に喜ぶように揺れながらルパンの手にこぼれ落ちた。
「やっ、やだっ……ちょっと…」
「ほらほら動いてよ。時計見てごらん。もう次元来ちゃうよ?」
左手の手首の時計を不二子の目の前にかざして見せた。
不二子は俯きながら腰を上下に揺り動かした。
ルパンは必死な不二子の様子を面白そうに見つめて、豊満な胸を弄んだ。
髪に顔をうずめて香りを楽しみながら、胸の先を指で転がす。
「ん……んんっ……」
不二子のスカートの中に手を入れ、繋がりながら濡れている固い突起を指の腹で撫でる。
「…あっそこ…だめっ」
「だめったって……あーーーいま中きゅーーーってなった」
「はやく……はやくいってよもぉ〜〜〜」
不二子は机についた手で体を支えて、一心不乱に腰を振りはじめた。
なんかやけくそっぽいなぁ……
そりゃこんなことしてるところ、見られたくないのはわかるけどさぁ。
それでも嫌がっていたはずの不二子が漏らす声が甘くなっていく気配に、ふっ、とルパンは意地悪く笑った。
不二子を立たせ、自分も椅子から立ち上がり、スカートを腰までまくりあげて不二子の白い尻を露わにさせた。
スカートの下に隠れていたものが、レースのガーターに黒いストッキングであることを発見して、思わず口笛を吹いた。
もっと早くスカートをめくっていれば、このそそられる下着を堪能できたのに! と後悔しながら、背後から思い切り強く突きはじめた。
決めた。次するときには絶対、裸エプロンにガーターだ!
「あっあっあっあっああっ…」
不二子は机に顔を押しつけて、なすがままになっている。
時折何かを堪えるように、長い爪で机の上を掻いた。
不二子を犯す濡れた自身の卑猥な姿と、白い肌のやわらかい弾力に、限界を覚える。
「あーーーいきそ。ねぇ、中で出してい?」
「だ、だめっ…だってこの後…」
まだやることが残っている。シャワーを浴びる時間もない。もし次元に遭遇したら……
「いーじゃん……ああっ…いくよ、不二子っ!」
「だめだってば……だめっ……」
不二子の懇願の声も虚しく、ルパンは容赦無く中に放出した。
「はぁっ…はぁっ……ああ…もう……」
ルパンが自身を引き抜くと、白い粘液がとろりと不二子の腿に伝った。
「悪ぃ悪ぃ、ちょっと待ってそのまま」
机の引き出しを開け閉めして拭うものを探し出し、汚れた不二子の腿を拭き取った。
机に手をついて身を起こしながら、不二子が荒い息で「あと何分?」と聞いた。
「ん? なにが?」
「次元が来るの……」
「ああ、あれ」
ルパンはコンコン、とデスクをノックすると、さっき聞こえたメイドと同じ声音で「失礼します」と言った。
トレイを持ち上げ、バタン。
「これが種明かし。次元は来ないよ」
「……騙したのね」
「そういうこと」
悪びれもせず、ルパンは不二子の腰を抱くと顎を掴んで引き寄せた。
「キスすんの忘れてた」
不二子がルパンの頬をバシっとはたく。
「あでっ」
「調子に乗りすぎよ!」
不二子は晒されていた胸をしまい込み、服の乱れを整えた。
「ヨダレついてる」
そう言って頬を指さしたルパンをギラリと睨みながら、手の甲で口元をぐいとぬぐった。
ルパンは眉毛をハの字に曲げて「教えてあげてんだからそんな怒んないでよ」と首をすくめた。
「んじゃ、オレもう行くわ」
そう言うとルパンは、窓からひらりと飛び降りた。
ここ2階じゃなかったかしら……。
そう思いつつもたいした心配はせず、不二子が窓から下を覗き込む。
ルパンが踏み台にしてめちゃめちゃになった生け垣と、庭師に追いかけられているルパンを見送りながら、不二子はため息をついた。
ちょっとやったからって、こんなふうに調子に乗られちゃ困るのよねぇ。
机の上に自分がつけてしまった口紅の跡を、エプロンの裏で拭き取る。
「今回はこれが手に入ったからいいけど」
ドレープの大きいスカートに隠していた、ルパンが作成した野球ボール大のステルスメカを取り出す。
ルパンには、一度お仕置きしないといけないわね。
書架に納められているコレクションに目をやる。
陶器の人形……銃……彫像……と眺めていくうち、良いものを見つけた。
「……これがいいわ」
美術品として飾られていたいくつかの乗馬用の鞭を見て、ひときわ固そうなひとつを手に取る。
「お仕置きといえばこれよね」
鞭の端を指先ではじき、振り降ろしたときに鳴る風の音を確かめた不二子は、瞳に企みの色を浮かべて微笑んだ。
(END)
以上、稚拙子でした。
###
未だ規制中につき、ホットスポットからでした。
479 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 18:07:20 ID:1wDobbXV
不二子がコナンを犯すとこみたい。
職人さんおかえりなさい!
メイドふじこエロいなぁ
今日は「複製人間」放送ですね!
今回もルパン×不二子で失礼します。
[限界LOVERS](全部で5レスぐらい?)。
「待ってたわルパン」
バスローブ姿の不二子はルパンを出迎えると、手を引いて部屋の中に誘い入れた。
部屋の奥には赤い薔薇の花が散らされたベッドが見えて、ルパンは「あらまさか」と声を上げた。
ふふ、と微笑んだ不二子は、そのままルパンをベッドまでいざなう。
「不二子ちゃん…」
「ルパン…愛してるわ」
「オレも……」
不二子の顔にむちゅーと唇を寄せようとしたら、肩を押しとどめられ、唇に人差し指を押しつけられる。
そのまま肩をぐっと押され、ベッドに仰向けに倒れ込んだルパンに、不二子がのしかかった。
「たまにはいいでしょ、こういうのも」
そう言いながら、不二子はバスローブの紐を解いた。
するりと滑らせると、白い肌に映える、黒いコルセット、そしてガーターストッキングが現れた。
「……すごくいいです」
ルパンはゴクリと唾を飲み込んだ。
ルパンの腰に跨った不二子は、ルパンのシャツのボタンを脱がせ始めた。
「ばんざいして」
はっはっと犬のように息を荒くして「ばんじゃ〜い」と手をあげたルパンの手首を、ガチャリという馴染みの音ともに金属の感触が締め付けた。
「ん?」
見るとルパンの手首には手錠がかけられ、ベッドの足に繋がれていた。
「んん?」
もう片方の手を見ると、既に手錠がかけられたあとだった。
そうか。そういうことか。
「不二子ちゃんたらこんなことがしたかったのぉ〜? 言ってくれたらオレだって協力したのにぃ」
「あん、ごめんなさいねルパン。なんだか言い出せなかったの」
不二子はルパンの上から体を起こすと、ベッドの上に立ち上がって髪をかきあげた。
「趣味じゃなかったら悪いかな、と思って」
まるでベッドから生え出てきたように、すらりと伸びた足でルパンの上で仁王立ちする不二子は、なかなかの貫禄だった。
「うん、そうね、できれば手錠はかけられるよりかけるほうがいいかなぁ、なんて」
「やっぱり……こういうの嫌い?」
残念そうな顔でルパンの胸の先にヒールの尖ったつま先を当てた。
「どっちかっていうと……」
つい、と、尖ったヒールの先で腹から胸になぞりあげると、はっという息とともに、ルパンのズボンの中の容積がぐっと増すのが分かった。
「そうは見えないんだけど」
乳首に踵を当ててくっ、と少し力を込める。
「んっ!」
「じゃあやめようかしら」
不二子はルパンの体から足を離すと、ベッドからぴょん、と飛び降りて、ルパンに背を向けた。
「ちょっちょっちょっと」
哀願の滲んだルパンの声音に、不二子はチラ、と視線を送る。
「せっかくこのためにえっちな下着にしたのにぃ」
赤い唇をとがらせて、不二子はベッド脇に椅子をずるずると引き寄せると、ルパンの頭に近い位置で腰掛け、煙草に火を点けた。
長い足を大げさに高く掲げて、わざとらしくゆっくりと足を組む。
「お……ちょっ……見え……」
「こんなものまで用意して」
どこから出てきたものか、乗馬用の黒く細長い鞭を取り出し、指ではじいて弄んで見せる。
不二子は赤い舌で鞭の先を舐めると、腕を伸ばしてルパンの乳首をつついた。
「あーーーねぇちょっと不二子ちゃん〜〜〜」
不二子は椅子の上に両足を持ち上げ、体育座りになる。
「こうなったら、ひとりで慰めるしかないかしら」
ルパンの位置からでは不二子の足首でちょうど見えない秘部に、指をすべらせた。
「あ、もっと足開いて」
「あたしに命令しないでよ」
頭をあれこれ動かして見える角度を探していたルパンを睨むと、不二子は冷たく言い放ってルパンの鼻を鞭で軽くはたいた。
「イテッ!」
「私のやりたいようにやらせてくれないんだったら、もうあなたに用はないの。黙って」
「ひ、ひでぇよぉ」
「ひどいのはどっちよ。あたしにここまでさせといて、言うこときいてくれないんだから」
むくれた顔でぷい、と顔を背ける。
「わかった、わかった! 不二子の好きなようにしてちょうだい!」
「ホント? ルパン」
「ほんとほんと。実は嫌いじゃないんだこういうの」
パンパンに盛り上がったルパンの下半身を見て、「でしょうねぇ」と不二子は、目を細めてつぶやいた。
「あのさ、いいんだけどさ…不二子ちゃんは……た、楽しいのこれ?」
裸にされた下半身を撫でる、鞭の先の緩慢な動きに焦れる。
ルパンの先が、透明な液体で濡れ始める。
「楽しいわよ」
「だって……舐めたりとか入れたりとか」
不二子はベッドの上で立ち上がると、今度はヒールのかかとで股間を押さえつけた。
「踏んだりとか蹴ったりとか」
「蹴るのはかんべんしてぇ〜」
ルパンが泣きそうな声をあげると、不二子が鞭をバチンと手で打った。
「命令しないでって言ったでしょ」
命令じゃなくてお願いなんですけど…
そう声に出そうとしたとき、足でぎゅう、と押さえつけられる圧迫感に息が漏れた。
不二子はルパンを踏みつけたまま前屈みになると、ルパンの顎に鞭を当てた。
「ねぇルパン、お願いがあるの」
ぺちぺちと鞭で頬を打つ。
「な、なんだい?」
「あたしとセックスしたこと、誰にも言わないでね?」
そう言うと、踏み込む足が、ぐっと力を増す。
「あっ、ちょっと…」
「次元にも五ェ門にも」
ね、お願いよ、と言いながらヒールの土踏まずの部分を押しあてて、スリスリと撫でた。
「別にあいつらに知られたっていいんじゃないのぉ? 俺たち恋人だろ?」
「そうなの? 知らなかった」
ルパンの頬を撫でていた鞭が、体へと降りていく。
「えぇえ? そりゃないよ。いつだって不二子の“お願い”聞いてやってるじゃねぇの……あっそこだめ」
鞭の先をルパンの胸の先で行ったり来たりさせているかと思えば、不二子はヒールをぬいだ足をルパンのモノに押し当てて擦る。
ざらっとしたストッキングの感触に、ルパンがうわっとのけぞった。
「私のこと恋人って言うのなら、どうして他の女の子に入れあげたりするの?」
「それは……男の性というかなんというか」
「じゃあ、私の女の性にも寛容になってくれないと」
「あ〜あ〜えーーーとそれってつまり…………?」
ごしごしと擦られる刺激で、頭がうまく働かない。
不二子の真意をはかりかねたまま、意識は快感のほうへと集中していく。
何の感情も込めず、ただひたすらルパンを追い詰めていく足。
赤く濡れた唇に挟まれた煙草から、煙が妖艶に立ちのぼっている。
「あなたとしてること、誰にも言わないで」
不二子は冷たく見下ろす瞳で強く言い放つと、足をぐっと踏み込んだ。
「わ、わかった、わかったからっ! オ、オレ、も、もぉ……」
次の瞬間、不二子の目に、生暖かい液体が飛ぶのが見えた。
「……信じられない。踏まれるだけでいけるものなの?」
「擦ったじゃん〜〜〜」
不二子はつまんないの、と足を離し、火のついたままの煙草を胸に落とした。
「うわっちあちちちちち!」
「でもご褒美をあげるわ」
そう言うと、ルパンの顔に跨った。
「舐めて」
「そういうお願いならいつでも歓迎」
「お願いじゃないの、ご褒美なの!」
鞭で腿を打たれてルパンは「わあっ」と声を上げた。
難しい女王様だなぁ、と思いつつ、顔を寄せると、熱い舌で潤していった。
「ん……」
「手錠とってくれたほうがもっと気持ちよくできると思うんだけど…」
「だめ」
なんかこれ、女王様っていうのとはちょっと違うんだよなぁ…
「あっ…あっ…んっ……」
不二子が舌とは違う刺激に犯されていることに気づいた頃には、ルパンは自由になった手で不二子の胸をまさぐっていた。
「やだ、ルパンいつの間に…!」
「あ、ごめんつい」
身を起こすと、不二子の手首を掴み、ルパンは体全体でのしかかる。
「オレに手錠なんか意味ないこと知ってるだろうに」
「そ、そうだけど…そういうことしないのがこういうプレイのお約束でしょっ! ……んんっ」
ルパンは、ルール違反を抗議する唇を塞いだ。
たかが皮膚を合わせるだけなのに。
不二子の唇はどうしてこんなに甘いんだろうね。
不二子の膝の間に、再度昂ぶりを見せたルパンが当たった。
「ねえねえ、入れてって命令して」
「やっ……それはあたしが決めるの!」
「もーいーじゃん。飽きちゃったよそれ」
「あっ……そう!」
そう言うと、不二子は両足を揃え、素早く体を縮めると、ルパンの腹を思い切り蹴り上げた。
「ぐぇ………」
目の前がチカチカと瞬き、ルパンはあまりの衝撃にベッドの上でごろごろともんどり打った。
「ひでぇじゃねぇかよ不二子よぉ」
「ルパン、こっち向いて」
あ? と間抜けな顔を向けたところをフラッシュの閃光が瞬いた。
「いい顔よルパン」
不二子はうふん、と微笑むと、デジカメの液晶画面をルパンに見せた。
素っ裸で情けない顔のルパンが写っていた。
「なに、どうすんのそんなの」
「念のためよ」
「なんの念よ?」
「だから……」
不二子は少し言いづらそうにカメラを見つめた。
ああ……言わないで、ってやつか。
ルパンは、どんなマヌケな姿を晒されようが、自分は一向に構いやしないんだ、と言ってやろうかと思ったが、そうまでして口止めをしたかった不二子の気持ちを慮った。
その健気さは一応買うけどさぁ……まったく、天使なのか悪魔なのかわかんねぇなぁもう。
「そんな写真よりさ、またしてくれる? そっちのほうが口止め効果絶大だと思うぜぇ」
ルパンは全開の笑顔でにひひ、と笑った。
「そうねぇ」
ベッドに投げていた鞭を手に取ると、顔の前でぶんぶんと振って思案する。
鞭がよほど気に入ったと見える。
「考えてもいいわ」
不二子は鞭を放り投げると、部屋にかけてあったトレンチコートを、下着の上から羽織った。
「ちょっと待って、帰っちゃうの?」
「お腹空いたし。悪く思わないでね、ルパン」
じゃあね、とベッドで唖然とするルパンを残して部屋を出て行った。
目的を遂行したらなんて逃げ足の速いこと……
がっくり、と項垂れたところにガチャリとドアが開き、今出て行ったはずの不二子が入ってくる。
「忘れ物しちゃった」
そういうと不二子は、鞭を取り上げた。
「それどーすんの?」
「お家で使うかもしれないから」
お家でって……誰とだよ!
心底嫌そうな顔をしたルパンに、不二子はウインクとキスを投げてドアを閉めた。
(END)
以上、ホットスポットから稚拙子でした。
###
女王様のご希望を消化したかった……のですが
いまいちうまくいきませんでしたごめんなさいです。。。
>481-485
ナイスクローン!
487 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/25(木) 16:22:55 ID:dCgbxpam
>>481 リク受け有難う御座います!
今から読んでみたいと思います(*´∀`)
GJです
超GJ!!
毎度毎度ごちそうさまです。
みんな一癖腹に抱えててめちゃめちゃカッケー!!
次元にばれておしおきされる不二子ちゃんも見てみたい!!
保守
不二子ちゃん……好き
ここのスレに来るようになってから、次元とふじこをそういう目で見るようになってしまったw
保守
ほ
しゅ
夏!!
496 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 16:10:08 ID:xIbeqzao
あげ
497 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/14(金) 08:45:00 ID:2yMlPxMp
おあげ
保守
「今度こそ裏切るんじゃねぇぞ」
「いつもいつも失礼ね。裏切らないわよ」
「その顔! バレバレなんだよ!!」
上手い具合にルパンの仕事に乗ることができたと思ったら、部屋に戻って二人だけになったとたん次元に念押しされた。
私がルパンを騙すことなんか分かってるくせに、なんで確認したがるのかしら。馬鹿馬鹿しい。
「あのな、俺の身にもなってみろ。ルパンとの仕事、お前の裏切り対策。これだけでも仕事が倍になってんだ。その上お前のことを忠告するたびルパンに煙たがられて、あげく最後は慰め役。毎度毎度俺だって、ヒマじゃねぇんだぞ」
「退屈しなくていい人生ね」
涼しい顔でそう言ってやると、次元は肩を落として、はぁ〜あと深いため息をついた。
そして確認するように不二子の目を覗き込んだ。
「いいか、裏切るなよ」
「…………」
不二子はふい、と目をそらして床を見つめた。
「黙るなよ!」
「なんなのよもう〜〜〜」
次元の執拗さにうんざりしてヒールのかかとで床を鳴らす。
無理な話だ。
次元の顔を見てしまうと、自分をコントロールできなくなってしまう。
嘘をつきたくてもつけない。
自分を見るときの次元の口元が、少しでも緩んで、自分に向かって笑ってくれないだろうかとばかり考えてしまうのだ。
今日はまだ、1回もそれを見ていない。
「俺の前でもとぼけてろって言ってんだ。ルパンにするみたいに。そうすれば俺だって、綺麗に騙されてやるんだからよ」
ルパンにするみたいに? 騙されてやる?
次元の真意を測りかねる。
言葉の選び方に、どことなく悪意を感じないでもない。
ルパンと付き合いながら次元とも関係を重ねていることへの嫌味だろうか? という考えが、ちらりと心をかすめた。
「……あなたはルパンじゃないわ」
「知ってるよ」
「同じようにはできない」
そのセリフをきいて、次元は呆れたようにふっと嗤った。
「なんだそりゃ。セックスの話か?」
セリフそのものよりも、嘲笑するような態度に、不二子の頭に血がのぼった。
「最っ低!」
靴を脱いで次元の頭めがけて投げつけた。
不二子の見た目細い肩からは想像つかない力で投げられた靴は、見事に次元の頭に命中した。
「あだっ」
「もう嫌! なんなのよ! 私にどうしろっていうの!」
投げ返されてきた靴を手に次元に噛みつく。
「簡単な話だろ。裏切るな、って言ってんだ。裏切るつもりなら、俺にそのいかにも“私裏切ります”ってツラを見せるな」
どんな顔よ!
言いがかりもいいところだと不二子は思った。
「信じないかもしれないけど、あなたにはもう嘘つかないって決めたの! あたし本当に……」
さらに抗議してやろうと口を開こうとしたとき、自分から目を逸らして床を見つめている次元が見えた。
失敗した、という顔。次の言葉を告げようと迷うように開かれたが、結局閉じられた唇。
不二子は気づいた。
さっきから次元が執拗に絡んで来るのは、ただの口喧嘩ではない。
別れを言わせようとしているのではないのか──不二子の口から。
そう思い至って、愕然と立ちすくんだ。
まだ次元が自分と別れることを諦めていないことに驚いた。
好きなんだと思っていたのに。
同じ気持ちで抱き合っていると思っていたのに……。
胸が拍動とともにズキズキと痛み、体がすうっと冷たくなる。
「ちょっと待ってよ…昨日まで……ふつうに仲良かったじゃない、私たち」
声が少し擦れた。次元の言葉を待つ間に立て直さなくては。
今、か弱く涙を流して見せることは、この男に対してだけは好材料にならない。
嘘芝居だと思われて、なおさら嫌悪されるだけだ。
「……終わりにしたいの?」
「できることならな」
「わけをきかせて」
「理由なんか山ほどあるだろ」
次元はライターを開いて煙草に火を点けた。
「フォローするのも疑うのにも疲れた」
次元がしみじみつぶやいてみせる。
投げかけられる言葉を飲み込むのに不二子が時間をかけていると、たたみかけるように言った。
「傷ついたフリをするのはやめろ」
鋭い言葉は、白い煙の香りと一緒に不二子に届いた。
ここまであからさまな拒絶をうけては、いくら不二子でも平気ではいられなかった。
嘘つき、裏切り者と罵られても、自分なりに譲れないものがあった。
みっともなく縋って、これ以上男のわけのわからない怒りを恐れてびくびくしているぐらいなら、自分から離れるほうがましだと思えた。
「わかった」
そう言ったとき、次元が意外そうな顔をしたのを見逃さなかった。
こんなに簡単に受け入れるとは思わなかったのだろう。
もういい。その顔が見れたことに満足して、終わりにしよう。
「勝った」
不敵な笑顔をつくると不二子は言った。
勝ち負けに敏感な男は、案の定その言葉に疑問の目を向ける。
「私の勝ちよ」
ドアを開け、外へ一歩踏み出すと、次元に向かって言った。
「いつかあなたは私を捨てるだろうって思ってた。最初から予想してたのよ。そしてその通りになった。だから、私の勝ち」
次元を見る。
「そうか。よかったな」
窓の外を見つめたまま言い放った次元の横顔は、不二子の感情を立て直すのに役立った。
この冷たい瞳を目に焼き付けておけば、悲しさより怒りのほうが先に立つはずだ。
きっと未練を持たないですむだろう。
左の指にはめていた指環を力いっぱい引き抜くと、床にたたきつけた。
指環は短くコン、と音を鳴らして床を転がっていった。
閉まろうとするドアの向こうで、次元が一瞬不二子に視線を送ったのが見えた。
馬鹿な男。泣くとでも思った?
こういう時のために、涙腺ぐらい鍛えているのよ!
閉じたドアの前で不二子は、心の中で最後の憎まれ口を叩いた。
こんなもんだろう。
これほど短くすむとは思っていなかったが、思うようにもいかなかった。
床に転がった指環の、まだ体温が残っていそうな生々しさに、いつまでも手を触れることができなかった。
心地よさだけを求めると、健全な判断力を失う。
いくらベッドの中では良好な関係を保っているとはいえ、いまだにルパンを翻弄することをやめない不二子を、完全に信用するわけにはいかない。
そんな状態で、この関係を続けていくことは難しい。
疑うのは不二子のことだけではない。自分の気持ちもそうだった。
自分がまっとうに女と幸せになれるとは思えず、ある程度関係が熟してくると自ら身を引いてきた。
──といえば多少聞こえは良いが、その実自分は女から逃げてきたのだ。
最初は心地よく思えた女の気持ちが、徐々に重たくなっていく。
答えてやりたいとは思うが、女が望むように愛してやれるだろうかと不安になる。
もっと愛してほしいとすがる瞳に足をとられて、身動きがとれない息苦しさを感じる。
不二子は、どんなに長い時間一緒に居ても、息苦しいと思うことのないはじめての女だったが、それはお互い「これは本気の関係じゃない」と思う身軽さがあってのことだろう。
失いたくないと思う気持ちや、誰にも渡したくないという独占欲がお互いに芽生えはじめたら、どうなるかわからない。
ブラジルの蝶の羽ばたきがテキサスでトルネードを引き起こすように、最初は小さな懸念でも、それは時を経て膨らんでいき、大きな危険に繋がることを知っている。
裏稼業の自分たちにとってそれは、ゆくゆく命取りにもなりかねない。
自分、ルパン、五ェ門、そして不二子。
それぞれがひとりでいるのなら、少なくとも己の身は守れるだろう。
しかし自分以外の人間に気を取られていたら、自分の身はおろか、相手の身も守れない。
そのことを考えるたび、まるで自分が死ななかった代わりのように、目の前で死んでいった女たちの顔が浮かんだ。
いつか夢で見た、不二子の死に顔も。
不二子は死ぬべきじゃない。ルパンのためにも。
そういうことだ。
別れ話で不二子がどんなに悲しい顔を見せても、突き放すしかない。
ほだされてはいけない。
泣くぐらいで人は死にはしないのだ。
生きてさえいれば、それでいい。
コーヒーを淹れようとして、フィルターに2杯分落としたあとで気がついた。
そんな次元を嗤うように、テーブルの上に残された、不二子がコーヒーを飲むのに使っていた白いマグカップが目に入り込んできた。
一度それでコーヒーを煎れてやったら、次から勝手に使い出して、やがて不二子専用になっていたものだ。
ちょっと気の利いた女なら、飲んだ後に残る口紅の跡を拭いたりするのだろうが、不二子がそんなことに頓着するはずもなく。
次元は食洗機を開けるたび、マーキングするようにべったり残された唇の跡に毒づいたものだった。
しかしいつしか、次元のものを自分のもののように使う不二子に、どことなくくすぐったい、満たされた想いを感じる自分がいた。
目の前の椅子に座り、テーブルに肘を突いて、マグカップを大事そうに両手で持ち上げて唇に運び、熱いだの濃いだのと口を尖らせる女の顔が浮かんだ。
俺が淹れてやってんのに文句しか言わねぇんだな。
そういつも憎まれ口を叩いてやった相手はもう居ないのだととようやく実感して、苦笑が漏れた。
女の居ない部屋は、急に広く、静かになったように感じる。
室温まで低がったのではないだろうか。
とんでもない女だったけど、ひとりでいるよりはマシってやつだったのか。
もう自分のものとしては使う気のおきないマグカップをゴミ箱に落とした。
ガンッ、と、固いものが底に当たる音が、部屋全体に響いた。
(──数週間後──)
しくじったのは次元との別れがショックだったせいじゃない。
絶対違う。違うんだから。
それを自分自身に確認するように、両手で頬を挟んで叩いた。
ボロボロの体をひきずるように歩く。
失敗した仕事のあとで、こんなふうに弱っている時こそ、ルパンに会う気にはなれなかった。
ルパンに会うときはなるべく笑っていたい。
自分が泣いていようが笑っていようが、ルパンはきっと受け止めてくれる。
それは分かっている。
しかしそうしたら最後、自分はもうルパンのことを、騙したりなどできなくなってしまう気がする。
そうなったとき、ルパンが自分のことをどう思うようになるのか分からないのが怖かった。
重い気持ちで寄りかかられることなど、望まないのではないか。
永遠に自分のものにならないような気がする女だから、追いかけてくるのではないのか。
ルパンと一緒にいるには、作り笑顔ぐらいできる余裕がないとだめだ。
愛を請う言葉を引き出して、振り回す強かさがないと。
「そりゃないよ不二子」
笑いながらそう言って不二子を許すルパンが好きなのだから。
そんなことを思いながら、足が自然と向かう先はひとつしかなかった。
笑えない心境を、笑わないでただじっと、そばに居てくれるだけの男のところ。
受け入れてくれるかどうかはわからない。
しかしあの男が、情に流されやすいことを知っている。
うまくいけば──もしかしたら──
やっとたどり着いたドアを叩く。
扉をあけた男は、不機嫌をあからさまに顔に出して見せた。
「俺たち別れたはずじゃなかったか」
「あなたに会いに来たんじゃないわよ。服を取りに来たの」
「部屋には入れないぞ」
口ではそう言ったが、別れの決着をつけて以来、初めて次元の前に現れた不二子が、いつになく憔悴した表情なのを見て、次元が少し狼狽したのがわかった。
その隙を突いて、するりと部屋に入り込む。
青白い顔に薄く紅を引いた唇をわずかに開いて、見つめる。
「お願い、今だけそばにいて」
しばし沈黙したが、やがてため息をついて次元が口を開いた。
「……何があった」
「別に何もないわ」
立ち尽くしている次元の胸に顔を埋めようとすると、次元はそれを避けて不二子から一歩身を引いた。
何がなんでも不二子に触れるまいとしているように、次元は胸の前でがっちりと腕を組んでいる。
やさしく慰めてくれるとは期待していなかったが、その態度にムッとなった。
「好きでもない女抱くぐらいできるでしょ」
「一度別れた女を、どうやって抱けばいいのか知らないんだ」
「怖いの?」
不二子が次元に一歩近づく。
「怖かったら逃げてもいいのよ」
負けず嫌いのこの男が、これ以上後ろにさがれないよう挑発した。
ゆっくりと顔を見上げながら唇を近づける。
「やめろ」
次元は吐き捨てるように唸ると顔をそらした。
「他に相手を探せ」
「あなたの他に思いつかないのよ──今でも私を抱きたいくせに、そうじゃないフリしてる愚かな男が」
その言葉が発せられるとともに次元が不二子を鋭い目つきで睨んだ。
次の瞬間、不二子は次元の肩に抱え上げられて、寝室のドアから勢いよくベッドの上に放り投げられた。
「今の言葉忘れるなよ。覚悟しろ」
次元は自分のネクタイを解くと、不二子の両手首をぐるぐると縛りつけた。
「いやっ……なにする気よ!」
「抱かれたいのはそっちだろ?」
ジタバタと抵抗したが、肩を掴まれてあっけなくうつぶせにされる。
「二度とそんなふうに人を馬鹿にしたセリフ言えないようにしてやる」
次元は不二子の頭を掴むと、枕に押しつけた。
腹を抱えられて尻を高く持ち上げられた格好になった。
下着の脇から指が押し入れられる。
「んっ!」
服を脱がせるわけでなく、見つめ合うこともなく、ただ無表情に弄られる。
次元の指を知っている不二子のそこは、甘い戯れを期待して、熱せられた飴のような蜜を溢れ出させた。
「こんなふうに扱われても感じるのか」
「やっ……ちがっ…こんな……んっ……ああっ!」
「何を期待した? 別れた男が今さらお前に優しく睦み言をささやくとでも思ったか?」
指が増やされるのがわかった。
「んっ…あっ……」
「愚かなのはどっちだよ。こんなふうに指だけでいかされるくせに」
「い…や……っ……あっ…」
漏れる声は、自分の意志では止められなかった。
乱暴に扱われていても、次元にならそれを全力で拒めない自分がいた。
指で中がびくびくと震えたのを確かめると、次元は指を抜いた。
「尻を高くあげろ」
縛られた手首がにじんで見えた。目を逸らすように瞼を閉じる。
不二子は白い腰をゆっくりと持ち上げた。
次元は不二子のからだが卑猥なかたちをつくるのを待ち、濡れた入り口に自身を当てた。
「自分で来いよ。欲しいんならな」
不二子はくやしさで唇を噛みながら、次元を飲み込むために腰を揺らした。
「あっ……ん、んん…」
ついこの前までは、ふたりで手を重ね合い、確かめながら、ゆっくりとひとつになったのに。
今不二子の手はきつく縛られ、次元に触れることは許されていなかった。
肌を打つ音と、濡れた液がぐちゅぐちゅと溢れ出る卑猥な音が耳に響く。
「聞こえるか? やらしい音させやがって……」
くちゅり、と音をたてて抜かれる。
「は……あぁ……」
「欲しいって言えよ」
入り口にあてがったまま、意地悪く問う。
はぁはぁと苦しい息を漏らしながら、不二子はふん、と鼻を鳴らした。
「……キスぐらいしなさいよ」
次元は不二子の足を掴んで仰向けにすると、下着を引きはがした。
「今してやろうと思ってたところだよ!」
唸りながら唇に噛みつくと、不二子のブラウスの前を掴んで引き裂いた。
不二子の目に、ボタンが飛ぶのが見えた。
口づけながら不二子の両足を大きく開かせて、次元は自身を力いっぱい押し込む。
「むん、んんっ!」
激しく叩きつけられる肌が痛かった。
ぎゅっと閉じていた目を開けると、これまで見たことのないほど冷たい瞳が自分に向けられていた。
それは、かつて愛しく抱き合っていた男の目じゃなかった。
冷たく見下ろす目に凍えて、寄せようとしていた快感はどこかへと去っていった。
もう、本当に終わっていたのだ。
それを諦められず、うまくいけばやり直せるかもなどと期待して抱かれようとした自分が何よりも情けなかった。
かすれた声を漏らして、不二子は絶望したまま、事が終わるのをただ待った。
ほどかれたネクタイの下に、赤い痕がついていた。
茫然と手首をなでさすっていると、玄関から次元が出て行った気配がした。
次元の部屋に置いたままにしていた自分の服が、ベッドの足元に置かれているのに気づいた。
ひょっとしたら次元もまた、自分と同じように自己嫌悪に陥っているのかもしれない。
同じベッドで、かつてやさしい気持ちで抱き合っていたことのある女を、こんなふうに傷つけたことを。
それともただ次元は、慰めのためだけに都合良く利用しようとした不二子に、罰を与えたかっただけだろうか。
服を着替えると、破れた下着とブラウスをゴミ箱に捨てる。
覗き込んだゴミ箱の底に、白い塊が見えたので拾い上げると、かつてこの部屋で自分が使っていたマグカップだった。
マグカップをゴミ箱に戻して部屋を走り出る。
来たときよりもさらに重い足取りで、涙が止まるまであてもなく道を歩いた。
しかしどんなに上を向いて歩いても、涙は零れ続けた。
(つづく)
以上、せつこでした。
#続きは時間があれば明日、なかったら1週間後に。
うう、不二子を幸せにしてあげてください
太陽の眩しさを湛え、空を映した海は、暖かいはずだと思い込んでいた。
少なくとも、危険はないはずだと。
しかし実際身を沈めてみると、体を包む水は思っていたよりずっと冷たいものだった。
波に身を任せるまま気がつけば、もといた場所からはるか遠くに流されていた。
我に返って潜り泳いでみれば、足を踏み入れたその海が、どれだけ深くて広かったのかを知ることになった。
もどれないのではないかと不安になる。
つま先を吸うように導く、海の底の深さにドキリとした。
深く暗い海の底は、あの男の瞳の色に似ていた。
なぜ飛び込んでしまったのだろう。
その冷たさも知らずに。
この恐ろしい海の底に似たあの瞳に、何を望んだのだろう。
ひどい言葉や態度で何度気持ちを拒絶されても、まだそれを信じたくない自分がいる。
嫌いになりたい。
あの男を知らなかった頃の自分に戻りたい。
もし、過去の自分に会える方法があったら、あの男はやめておいたほうがいいと警告してやりたい。
戯れでは済まされない、悲しい終わりが待っていると。
こみ上げるものを振り切るように、不二子は水面に顔を出した。
「フジコ、もうあがりなよ。風邪を引くよ」
金髪の王子様が、ヨットの上から手を差し伸べた。
王子の腕には頼らず、自力でヨットによじ登る。
「目が真っ赤だよ。それにすっかり冷え切ってるじゃないか」
王子は不二子の体をタオルで覆った。
上品な唇が肩に落とすキスを不二子は無表情に受け取る。
出会って一週間だが、不二子はこの王子の名前も知らない。
聞いたような気もするが、周りの人間が「王子」と呼ぶので、どこかの国の王子なのだろうという、その一点でしかこの男に興味が持てなかった。
「……これからどうする?」
官能的な響きを滲ませた言葉使いに、不二子は少しうんざりする。
色白で金髪のイケメン王子が、とたんに白くむくんだ豚に見えてきた。
高級リゾートで金持ちの誘いに乗って、ヨットの上でシャンパンのひとつも飲めば気が晴れるかと思ったけれど、間違いだった。
どこの国の王子様だか知らないが、金髪で美形だからという理由だけで身を預けるには安すぎる。
「帰るわ」
「そう? じゃあ送っていくよ。家はどこ?」
しばしの沈黙のあと、不二子は王子をふりほどいて帰り支度をはじめた。
「家はないの。だから送ってくれなくていいわ」
不二子独特のジョークだろうか、と、王子は首をかしげた。
家はない。なくなってしまった。
いまの自分にはもう、戻る場所はないのだ。
水着から服に着替え終わったところで携帯電話が鳴った。
「不二子ちゃん?」
笑いを含んだ明るい声。近くに人が居ないか周囲を見渡す。
「何かご用かしら、ルパン?」
「王子様と一緒だろ?」
「…なんで知ってるの?」
「知らないのは不二子ちゃんぐらいさぁ。パパラッチされて今朝からタブロイドを飾っちゃってるよ。『ルシャーテ王子、婚約か? お相手は日本人……』」
ルパンが記事の見出しを読み上げる。
「コレってほんと?」
「さあどうかしらね。彼の名前は今あなたから聞いて初めて知ったけど」
「あのさ、その王子の別荘にあるっていうお宝の件でちょいと相談があるんだよね……」
ルパンとの電話を終える頃には不二子は、さっきまでの傷心の翳りを湛えた女の顔ではなく、男の心とお宝を奪う、いつもの峰不二子の顔になっていた。
「着いたよ」
王子がフジコの手を取って、ともに陸へと降り立った。
「気が変わってくれて嬉しいよ」
「自分でもどうしてか分からないんだけど……あなたとお別れかと思ったら無性にさびしくなっちゃって……。でも急におうちに行きたいだなんて言って、迷惑じゃない?」
小石に足をとられたフリで、王子の腕に胸を押しつけ、腕をからませた。
「だ、大丈夫かいフジコ?」
やわらかい肌の感覚に、王子は急にしどろもどろした。
手慣れたエスコートと誘い方を見てプレイボーイなのだろうと思っていたが、そうでもないのだろうか。
「泳いだせいで疲れたんだわ」
「そうだね、早く僕の家に案内しよう。あそこに見える丘の上に建っているのがそうだよ」
不二子の手を握って嬉しそうに振り回しながら歩く。
さっきは不二子の肩先に誘うようなキスしたくせに、はしゃぐ姿はまるで小学生のように無邪気だ。
王子は可愛らしい恋愛がお好みなのかしら?
不二子はやわらかく微笑む顔の下で、王子を観察しながら冷静に作戦を練った。
「おかえりなさいませ」
玄関を開けると数人の使用人が出迎えた。
それを見て、不二子は一瞬じわりと汗をかいた。
執事の中にあの男が紛れている。
自分を見て顔色を変えた不二子を睨みながら、執事の格好をした次元はかすかに頷いた。
階段を上がって奥の部屋へと導かれる。
「ここを君の部屋にしよう。屋敷の中は自分の家だと思って自由にしてくれていいんだからね。夕食まで少し休むといいよ」
「ありがとう」
王子は不二子の手の甲にキスをして去っていった。
一度閉められたドアを開け、周囲に人が居ないことを確かめる。
部屋の中を一周し、盗聴器の類がないことを確認すると、ベッドに体を投げ出した。
寝転んだまま、すれ違いざまに次元が不二子のカバンに投げ入れた、ピアス型をした無線機の片方を手にとる。
「ルパン、聞こえる?」
『感度良好。でもマイクそっちじゃないよ、もういっこのほう』
陽気にルパンが答える。
受信機だったほうを耳に装着する。
『大丈夫?』
「大丈夫、聞こえるわ」
『いや、不二子ちゃんがさ』
次元が居ることを知って、知らず動揺していた自分に苛ついた。
「大丈夫よ。……ところでなんで次元がいるの?」
『俺の相棒だからさ』
「執事の格好、全然似合ってないって伝えて。あれじゃまるで死神みたい」
『またぁ〜。この仕事の間は仲良くしといてね頼むから。今回の不二子ちゃんのお役目は、お宝の情報を聞き出すこと。貞操も守りつつ』
「あら私をこんなふうに送りこんでおいて、貞操の心配をするなんて」
『だって〜王子様ったら今晩やる気満々っぽいんだもんよぉ〜』
「ふん、あなたにこれで聞かれながらするなんて趣味じゃないから」
『にゃはは! それもそうね。んじゃ俺はやることあっから、連絡は主にこれで。それか、近くに次元居るから何かあれば……』
「ひとりで平気よ。じゃあね」
すげなく通信を終えると、ベッドの上に大の字に横たわる。
次元が自分を見たときの、冷たい瞳が脳裏をかすめた。
恋人になる前の二人の関係も、もともと良好なものではなかったが、別れたあとではなお悪いものになっていた。
振り切るように、仕事のことに頭を集中させる。
まずは金庫…そしてそれの開け方……
それさえ分かったら、ルパンは無視して奪うもの奪って、この館を出て行こうと決めた。
これ以上あの男と顔を付き合わせていたら、こらえている自分の感情が、どこでどう流れ出すかわからない気がした。
「ん……」
体にのしかかる重さで、肺から空気が押し出されて声が出た。
いつの間に眠っていたのだろう。
体が重いのは、昼間泳いだせいかと思っていたが、誰かが自分の体に覆い被さっているのに気づいた。
ルパン? ……ちがう……
窓の外の灯りで金髪が揺れて光った。
王子だ。
片手で不二子を抱きしめ、もう片手では腿をまさぐり、スカートをたくし上げようとしているのに気づいてはっとする。
ブローニングを携帯しているのを、いま知られるわけにはいかない!
「王子様?」
首筋を這っている唇が止まった。
「レディの部屋に忍び込んで、いきなりこれはないんじゃない?」
王子は暗闇で笑いながら体を起こした。
「ディナーの時間だから呼びに来たら、あんまり可愛く寝てたもんだから、つい」
「寝込みを襲うなんて、いけないわね」
誰かさんじゃあるまいし、と胸の内でつぶやく。
「ごめん。でも……」
王子が寄せる唇を、顔をそらして頬で受けた。
「もう待てないよ。ディナーの前に…君を……」
王子が不二子のブラウスをブラごと性急にたくしあげた。
不二子の白い皮膚の輝きに一瞬目を奪われたが、砂漠で果実をむさぼるような勢いで胸に吸い付いてきた。
「あんっ」
驚いたまま押し倒されるフリで、こっそりブローニングをベッドの下に滑り落とした。
あわやのタイミングで王子の手がスカートを引き下ろし、下着を掴んだ。
「だ、だめよ…王子……」
胸の先を舌でなめ回しながら、王子の指が不二子の中心に触れた。
抵抗しようと思えばできる。
いつものように、催眠スプレーで眠らせることも。
だが暗闇の中、自分をまさぐるこの手に身を任せたらどうなるだろうとふと思った。
いっそ抱かれてみようか。あの男を思い出しながら。
あるいは、忘れるために。
不二子が急激に力を抜いていったのを、王子はOKのサインととったのか、舌を這わせながら、指をなかに沈めていった。
(つづく)
以上、せつこでした。
#続きは時間があれば明日、なかったら1週間後に。
>>508 まかせろ
職人さん、乙です。
いつか別れがくると分かっていても、やっぱり切ないな。
二人の関係がドーンとうち上がり、あっという間に散る花火みたいだと思ったのは
今が夏の終わりだからかな…
まかせろという言葉にちょっと安心したよ。続き待ってます。
目を閉じてみる。
肌を吸う唇も、犯す指も、目を閉じてしまえば……ひょっとしたら……。
しかし王子の指は、不二子が求める指とは似ても似つかない稚拙な動きで、悪い意味で焦らすばかりだった。
「あんまり濡れないね……」
うるさい。集中させてよ──
耳に入り込んでくる声に心の中で悪態をつく。
王子は身を起こすと、不二子の足を広げた。
「フジコ、声聞かせて?」
荒い息づかいとともに耳元でささやかれた声が、急に不二子を現実に引き戻した。
突き飛ばすために体を縮めたとき、王子の体が不二子の上にのしかかり、レスリングでフォールをとるようにベッドに押さえつけた。
「!?」
王子の体の下でもがく不二子の目の先に、たった今王子の後頭部に叩きつけた手刀を構えて見下ろす男がいた。
次元は王子の首根を掴むと、不二子の体から乱暴にひきはがして床に転がした。
暗闇でも分かるほど、嫌悪を露わにした目を光らせて、次元は不二子をギロリと睨んだ。
その視線の冷たさにドキリとする。
「邪魔したか」
その言葉で自分の状態に立ち返る。
はだけさせたブラウスからは胸が露わになり、立てられた足首には下着がひっかかっていた。
「……いいえ」
あわてて膝をそろえ、胸をかきあわせてブラウスのボタンを留めた。
「ルパン、不二子は…まぁとりあえず無事だ」
「サーンキュ!」
よっ、というかけ声とともにルパンが窓から現れた。
「やってくれるよなぁ王子様よ。不二子の寝込み襲おうなんて100年早ぇってんだ」
そう言うと、足で王子の横腹をこづいた。
ううん、とうめき声を漏らして王子が顔をしかめる。
「悪い不二子、その無線機壊れたみたい。そっちの音が聞こえなくなってて気づくの遅くなった」
ルパンが不二子が耳に付けているピアス型の無線機を指さした。
「王子が不二子の部屋に這入るところに、次元が気づいてくれてよかったよ。あぶなかったね〜〜〜お口直しする?」
ルパンが、ん〜〜〜と唇を寄せる。
「やめてよっ」
腕をつっぱらせてルパンの顔を避けたあと、頭めがけてゲンコツを落とす。
「助けてあげたのに可愛くないよそういうの!」
「誰のせいでこうなったと思ってんのよ!」
不二子はふん、と顔を背けたが、その実気になって仕方がなかった。
次元がどんな顔をしているのか。
けれど、怖くて目を向けられない。
「ところでルパン、王子様沈めちまったけどどうする」
「さてどうしようかね。隠し金庫のヒント、何か持ってねーかなー……あ、あった」
ごそごそと体を探って見つけたのは、鍵のついたペンダントだった。
「まさしく金庫の鍵かな」
「だがその金庫がどこにあるか、わかんねぇんだよな」
二人で不二子を振り返る。
「……ということで、もう少し王子と付き合っててもらえる?」
「いいけど、分け前は6:4よ」
「俺と次元で6、不二子が4?」
不二子は首を振った。
「あたしが6で、あなたたちが4。7:3でもいいけど割り切れたほうがいいでしょうからサービスしとくわ」
「え、えげつなー」
「こんな目に遭ってんだから当然の配分でしょ。それとも8:2にする?」
すました顔で次元を見ると、黙して煙草の端を咬んでいる姿が目に入った。
きゅ、と胸がしびれた。
分け前の配分を8:2にゴリ押しされる前に、とルパンがそそくさと窓から出て行った。
次元は王子の服を脱がせてベッドに入れ、アルコールを注射する。
“王子が不二子と部屋で飲んでいたら酔っぱらって昏倒した”という状況を装おうと、ベッド脇のテーブルにワインボトルとグラスを置く。
「あなたたちはどこに寝起きしているの?」
いびきをかいている王子をベッドの端に押しやりながら不二子がきいた。
「ルパンは地下だ」
「地下?」
「逃げ道も兼ねてトンネル掘ってる。運が良ければ金庫の底に当たるかもしれん」
「ルパンって好きよね、穴掘りが」
そんな何気ない軽口で、次元がわずかに口角をあげたので胸が躍った。
「あなたはどこにいるの?」
「屋敷内の使用人にはそれぞれ与えられた部屋がある。だが俺はお前が来てからは大抵お前のそばに……」
口をつぐんだ。
「お前のそばにいる? ふふ、なんだか口説き文句みたい」
戯れにそんなことを言ってはみたが、次元は「バカか」と一言だけそっけないセリフを吐いて背を向けた。
「もう行くぜ。次襲われたら助けねぇからな。腹くくるか、自分で撃ち殺すかしろ」
そう言うと次元は、ドアを開けた。
「次元」
不二子は次元を追ってドアに近づいた。
「ありがとう。助けてくれて」
賭だった。ドキドキしながら次元の指にちょん、と触れた。
振り払われるかと思っていたが、意外なことに、次元の指が握りかえしてきた。どくん、と胸が鳴る。
しかし、次元の言葉で不二子は一度微笑もうとした顔を強ばらせた。
「お前あの王子にやられるつもりだったろう」
浮かれていた自分の頭から、す、と血の気がひくのがわかった。
「……だとしたら何よ?」
次元の手が不二子の指を強く握りしめた。
「痛い、折れるじゃない!」
指を次元の手から取り返そうと抵抗する不二子を睨み、次元は低く息を吐いた。
「くだらねぇのに体開いてんじゃねぇよ!」
不二子の頭の上でそう唸ると、驚いて一瞬固まって動けないでいる不二子の指を解放して廊下に飛び出した。
「次元!」
執事らしからぬ勢いで廊下を走り、階段を一気に駆け下りていく次元を追って不二子は走り出した。
逃がすもんですか!
次元の部屋の、ゴミ箱の底に捨てられていたマグカップを思い出す。
あれを見たとき、思い出すのもイヤなぐらい、不二子のことを嫌いになったのだろうとかと思って傷ついた。
しかし、そうでなかったら?
思い出すのが辛いからから捨てたのだとしたら?
そうだとしたら、それは──
確かめなくてはいけない。
次元に与えられている個室らしい部屋のドアの前でやっと追いつくと、目の前で閉じられそうになるドアに体を挟む。
「ちょっと待って!」
「来るなよ! 戻れ!」
「痛い!」
挟まれたドアの間で顔をしかめると、次元がはっとしてドアを閉めようとする力を緩めた。
その隙に、不二子は次元に負けない腕力でぐいぐいとドアをこじ開け、無理矢理暗い部屋の中へ押し入ると、両手を壁につけて次元を追いつめ、逃げ道をなくした。
次元は顔をそらしたまま不二子のほうを見ようとしない。
おもいきり自分を拒絶するその横顔にめげまいと、不二子は勇気を振り絞って言った。
「こっち見て」
ため息とともに不二子に鋭い視線を向ける。
「なんで睨むのよ」
「睨んでねぇ」
「振られたのはあたしでしょ?」
「振ってない。お前が別れるって言った」
はぁ!? という顔をしてしまったが、一呼吸おいて冷静になれ、と言い聞かせる。
「あたし言ってない」
「…訂正する。“わかった”って言った」
言わせるように仕向けたくせに!
そう叫んでしまいそうになるのを堪える。
この男が発する乱暴な言葉だけを単純に信じてはだめだ。
今だって、不二子のそばに控え、最終的には守ってくれたこの男が、本音を吐くのを見るまであきらめてはだめだ。
「……そばにいてくれたのよね」
「色っぽい意味じゃねぇよ。わかってんだろ? 裏切らねぇよう見張ってたんだ」
これは意地をはっているの? それとも──
不二子はそっとため息をついた。
「恋人のように仲良くして、なんて言わないから、冷たくあたるのはやめて」
悲しいじゃない、と言っていいかどうか迷ってやめた。
「……寂しいじゃない」
その言葉に、次元は不二子をギロリと睨みつけ、拳で背中を預けてる壁をドンと叩いた。
「寂しいだと? だからあんな坊やと寝るのか? 俺が近くに居ると知っているのに?」
「しょうがないじゃない! それに本当にやられる気なんかないわよ」
「ちがうお前は…」
高くなった声を抑えようと、ゆっくり息を吐いた。
「お前、俺には感情がないとでも思ってんだろう」
静かな声だが、怒りを滲ませて言い放たれた言葉に、不二子は身をすくめた。
「弱ったフリで俺を慰み者扱いしたり、他の男と寝てみたり……俺には、どんなことしても平気だって思ってんだよな!」
「次元…」
これまでぶつけられたことのなかった男の感情の発露に戸惑うまま、不二子は次元のほうへ一歩近づく。
不二子を避けようにも、不二子の両腕に逃げ道をふさがれている次元は、壁に背中をつけたままずるずると床に腰を落とした。
不二子がそっと手を伸ばすと、気を荒くした犬のように「触るな」と怒鳴られてひっこめる。
「あんな男のなすがままになんなきゃいけないような状況だったかよ…? 」
折った膝小僧に肘をつき、頭を垂れると手のひらで顔を覆った。
「……いや悪りぃ、俺にゃあ関係ないこった。もう行けよ」
「次元」
「行けって!」
離れてみて、やっと男の本音を見たような気がした。
不二子はずっと次元のことを、自分が他の男と抱き合っていたからといって懊悩するような男ではないと思っていた。
次元のやさしさを知っても、誰にでもそうするのだろうと思い込んでいた。
きっかけが衝動的なものだったせいで、お互いどういう気持ちで抱き合っているのか、しっかり確かめるきっかけをずっと失ったままだった。
でもいま、次元は自分の目の前で、不二子を好きなのではないかと思えるような取り乱し方をしている。
吐き出される言葉や渋い顔の裏に、自分への気持ちのかけらを探す。
不二子はしゃがみこんで次元の顔を覗き込む。
「来るな…クソ女……畜生……」
どうしたらいいんだろう。
銃の扱いなら知っている。
セキュリティの厳しい建物に忍び込む方法も。
言葉巧みに相手の懐に入り込む術もある。
しかしこの男の前では、ただの女になって戸惑うばかりだ。
次元が、はーーーっ、と息を吐きだしながら天井を見上げた。
「…もう行けよ」
「次元、これだけは言わせて。本当なのよ」
「行けって」
「何度も言ってきたのに、一度も信じてくれなかったけど」
また振り払われるのではないかと怖かったが、不二子はそっと次元の髪の毛に指を触れた。
「あたし、あなたのこと、本当に…」
そう言いかけたとき、マグナムに手をかけるのと同じ素早さで次元は不二子の腕を引き、唇を塞いだ。
不二子は一瞬目を見開いたが、男の唇の震えに心を奪われて、目を閉じた。
お互いを懐かしむようにしばらく唇を触れさせたのち、顔を離して見つめあう。
「あたし…」
先を言わせまいとしているかのように、もういちど唇が合わさった。
次元の片手が不二子の頬に触れ、残りの腕は不二子の背中を引き寄せて固く抱きしめた。
「言うな」
唇を離した次元が耳元で言った。
次元の顔を見ようと、腕の中の不二子が身を捩る。
「なんで言わせてくれないの? 私があなたを愛してるって言ったら困る……?」
「困る」
不二子の顔にみるみる失望の色が浮かびあがると、すかさず次元は告げた。
「そんな言葉を聞いたら、もうお前を諦められなくなる」
次元の顔を見ると、別れて以来はじめて温かい瞳が自分に向けられていた。
ずっと恋しかったなつかしい眼差しに、胸の奥に押しとどめていた塊がこみ上げる。
不二子は次元の頭をかき抱きながらまた唇を合わせた。
もう二度と、触れることはないかと思った唇。
「お前は困らないのか。俺がお前を愛してるって言ったら」
「すごく困る」
そう言うと、不二子は美しいほほえみを急に歪め、声を詰まらせた。
「嬉しくて泣けてくるもの……!」
溢れ出てきた涙の重さにとうとう耐えきれなくなった不二子は、次元の肩に顔を埋めて泣きじゃくった。
よかった……諦めないでよかった……よかった……よかった…………!
「泣くな悪かった……」
子供をあやすように、不二子の背中をさする。
「なぁ…………泣くなって。笑えよ」
「馬鹿! 誰のせいよ!」
不二子は次元の胸を拳で叩いた。
それでも次元が笑えと望むなら……
止まることなく零れる涙を、次元の指が払う。
次元の手が、涙で冷えた頬を両手で暖めるように包み込むと、不二子は泣きながらきれいに微笑んだ。
「俺が悪かった……」
次元はなだめるように頭を撫でながら、しゃくりあげる不二子の唇を塞いではささやいた。
今まで信じないで来てしまった言葉の数々を。
唇を合わせては見つめ合う合間に。
(つづく)
以上、せつこでした。
#あと1回でおわりです。
>>515 それもまた切なくて美しいですよね。>あっという間に散る花火
でもまだ今は、この二人を「遠い日の花火」にはしたくはないかな。。。
ああ…俺も諦めないでよかった…
GJです。
GJ!
あれ…?目から汗が出てくる。
よかったよかった
次は仲直りのアレですね。
良かった
不二子は安堵するようなため息をついた。
体は、自分が一番安心できるかたちを忘れてなかった。
次元の指が、ゆっくりと不二子を昂ぶらせていく。
「は……」
声を漏らすまいと、シャツをはだけさせた次元の首に唇を押し当てた。
愛撫を求めて、無意識に腰が揺れる。
二度と触れられることはないかと思えていた指は、不二子のなかで熱くなっていき、王子に触られた時とは比べものにならないほど濡れた音をたてて、体の奥を痺れさせていった。
不二子は次元のズボンの中に手を入れると、指でその形を確かめながら、次元の足元のほうへ体をずらした。
久々に触れる次元の硬さに、キスをした。
切なく喘ぐ男の息づかいは、素直だった。
唇に触れるたび硬さを増し、ゆっくりと口の中へと入れると舌の上で跳ねたそれに、とたんに愛おしさを覚える。
くびれに舌をからませながら、あるいは喉の奥へと強く吸い上げながら、次元を硬く硬く追い立てる。
次元の指が不二子の髪を剥き、不二子の顔にかかった髪の毛をすくい上げて耳にかけた。
一心不乱に次元を濡らしていた不二子がふと目を上げると、次元は微笑んで不二子の顎をつかんで、自分のそれから唇を離れさせた。
「来いよ……」
「うん……あなたが欲しい……」
引かれた手をそのまま重ね合わせる。
壁に寄りかかって座る次元の上に腰を落とすと、二人同時にため息がもれた。
「は……あ…っ……ゆっくり……」
次元は不二子の服を脱がせて裸にすると、やわらかい胸を揉みあげながら、あやすように静かに腰を揺らして、望み通りゆっくりと追い詰めていく。
時々腰の動きを止めると、胸の先を口に入れてそっと歯ではさんだ。
「ああん!」
無意識に不二子の中がぎゅうと次元を締め付けた。
追い詰めるつもりが、逆に追い詰められてく。
お互いの喉から漏れる息づかいが激しくなった。
不二子は自分の中で次元を擦るような動きで緩慢に腰を動かす。
「あ…っ……次元……」
「不二子……!」
次元の手が不二子の白い弾力のある尻をわしづかみにし、くちゅくちゅと音を立てて激しく擦りあげる。
ただ肌を合わせるだけのこの行為が、これほど感じるものだっただろうかと思うほど、大きな快感が押し寄せてくる。
お互いの気持ちが通じている。
それを知った今の自分たちは、きっとキスだけでもいける。
「すき…すき……すき……すき……っ……」
瞳を潤ませてうわごとのようにつぶやき続ける不二子に、もう止まらなくなった。
不二子を床の上に押し倒すと、足を肩に抱え上げて奥へと叩きつけた。
激しく肌を打つ音が、だんだん短くなっていく。
「あ…あ……あっ……あっ………あ…あっ……や……!」
二人の身体中の熱が、繋がっている中心に集中していくのがわかった。
「だめだもう出る…」
「出して……いって……あたしの中でいって…」
不二子の瞳を潤ませていた滴が、次から次へとこぼれ落ちて頬を濡らした。
「ああ……不二子……!」
「いって……! ……んっ!」
唇を塞がれ、噛みちぎられるような強さで舌を吸われた。
内壁が収縮すると、びくびくと震える感触とともに、熱いものが不二子の中に勢いよく注ぎ込まれた。
「んんっ!……んぁ……はぁっ……」
嗚咽するような息づかいのまま不二子の上に倒れ込んだ次元の背中に手をまわし、不二子は夢でないことを確かめるように、ぎゅうと縋りついた。
「もし、俺とルパンが両方いっぺんに崖にぶら下がってたら、お前どうする?」
行為のあとで、一応服は着たが、シャツの前はだらしなくはだけさせた姿のまま煙草に火を点けて次元が尋ねた。
「ルパンとあなたが? 同時に?」
隣に腰をおろし、次元の肩に頭を乗せると、不二子は次元の手に指をからめながら問い返した。
「どちらかしか助けられないだろ」
預けられた手を大事そうに胸に抱き込みながら、不二子は少しのあいだ考える顔をしたが、そう迷わなかった。
「そうねぇ……そしたら、私も一緒に崖に飛び込むことにするわ」
どう? と自分を見つめた不二子を、次元は目を丸くして見つめ返した。
「落ちるときはみんなで一緒に落ちればいいじゃない」
そう堂々と言い放った不二子に次元は感嘆の声を漏らした。
「すごいなお前……」
褒められたような気がして不二子は、ふふと微笑んだが、少し考えてわずかに眉をひそめた。
「──ひょっとして、そんなくだらないことに悩んで別れようなんて思ったの?」
うなされるほど悩んだことをくだらないの一言で一蹴された次元は、渋い顔で煙草の煙を吐き出した。
「くだらねぇか」
「くだらないわよ。ついでにあんな坊やにヤキモチをやくのもくだらないわ」
「妬いてねぇ」
「嘘ばっかり」
ちゅ、と次元の頬に唇を触れると、煙草を取り上げて床で消した。
「言っとくけど、嘘つきは私の専売特許ですからね」
唇が次元の唇をかすめる。
「あなたは嘘ついちゃだめ」
ささやきながら近づいてきた唇が、愛してる? と問う。
「……まったくかなわねぇよお前には」
愛してる、と答えながら気づいた。
最初から負けていたんだ、この女には。
他の男に触られるのが耐えられないほどずっと好きだったのは、自分のほうだったのだ。
翌朝。荷物もなにもかも放り出して、不二子が突然消えていた。
屋敷の中で執事が右往左往している。
王子は、昨夜の自分の強引なやり方がいけなかったのだと、己を悔いて頭をかかえていた。
混乱の騒がしさに乗じて、金庫への入り口を探して穴を掘り進める。
「不二子が情報聞き出して、王子からあの鍵貰ってくれりゃあ難なく金庫開けられたのに」
「俺たちでなんとかするしかないな」
「いやー今度ばかりは裏切られない自信があったんだけどねぇ。分け前は8:2とか言ってたしさ……てっきりやる気だと思ったけどなぁ」
「あきらめるこった。あの女の裏切りなんて今に始まったことじゃねぇんだから、お前だって承知の上だろ。それに8:2じゃねえよ、6:4だ。今や俺が6でお前が4」
「いいや4:3:3だ。お主らが3ずつで拙者が4」
「五ェ門!」
穴の入り口から現れた武士が、編み笠を持ち上げて顔を出した。
「いや助かった、いいかげん穴掘り飽きてたんだよ」
「拙者、穴は掘らぬ」
「何ぃ?」
抗議の声を上げたルパンに、次元は笑って言った。
「最後の金庫のところだけやってくれって俺が呼んだんだ。ルパンよ、不二子に危ない橋渡らせておいて、自分は楽しようとは思わないよな?」
「……次元ちゃんなんか怒ってる?」
いいから手を動かせよ、と、掘り進めている穴の先を顎で指した。
「これに懲りて、いいかげんあの女のことを忘れてくれるとありがたいんだがな」
「いやだね!」
へっ! お前がどういう意味でそのセリフ言ってんだか俺知ってんだかんな!!
ルパンがむくれ顔で見上げると、すがすがしく笑っている相棒と目が合い、ますます面白くないという顔をして、掘り返した土をお互いにかけあった。
[END]
エロまでの前フリが長かったですが、
お付き合いいただいてありがとうございました。
せつこでした。
またよろしくお願いいたします。
>>528 GJ!モヘタ
ちなみに盗聴器は本当に壊れてたの?
530 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 00:47:06 ID:Mpbfj8iS
GJ!!
本当に諦めなくて良かった‥
どのキャラもルパンチックで中の人の声が脳内再生される。
これからも楽しみにしてます!
久しぶりにテンション上がった
532 :
528 :2009/09/01(火) 19:39:35 ID:d/1o7S69
>>529 >ちなみに盗聴器は本当に壊れてたの?
決めてませんでした。ご想像にお任せします。想像して楽しいほうでw
壊れてなかったらまたルパンに全部聞かれてちゃってますね。。。
533 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 20:03:11 ID:oXKAO2yT
不二子ちゃん幸せになってよかった・・
GJ!ホント、幸せでよかった。
しかしまあ、執事姿の次元…どんな格好なんだろう。
ああああ俺もう萌え死ぬわw
全力でGJ!
ふじこ、次元、るぱん、そしてとっつぁんもよめた。
なので、ぜひ紫あたりと五右衛門を・・・
537 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 00:09:31 ID:oHo6bMKV
あげ
はぁはぁ……
後れ馳せながらGJ!!
萌えた…
良スレ
541 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/18(金) 02:05:51 ID:9oyGfJER
ほ
一気に読んだ
余韻がたまらんすばらしい作品ですた
543 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 02:46:21 ID:AZgHBs6a
保守
職人降臨しないかなぁ‥
544 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 05:08:30 ID:EVmaoBid
545 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/22(火) 11:19:48 ID:PDA/BkkD
広告乙
本人じゃないなら勝手な紹介はマナー違反だよ
そのサイトに恨みでも持ってるとしか思えない。
547 :
名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 23:55:16 ID:H/yUSS+T
544です
そうか。
マナーを存ぜず大変失礼しました
ご指摘ありがとう
書き込み削除って・・・できないんでしたっけ?
548 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/06(火) 22:29:52 ID:rKnUR+/v
保守
549 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 22:16:54 ID:xvxuSVv+
hoshu
550 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/16(金) 23:14:38 ID:k7e/X6Qp
ほしゅ
551 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 22:11:36 ID:SC7tsxP6
ホシュ
552 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 16:16:19 ID:1cgUYPbx
553 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/02(月) 03:46:37 ID:xsN7RXHU
554 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 06:20:03 ID:hiCMd4Ip
555 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 16:54:32 ID:dJ+k6z4B
556 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 18:52:17 ID:tm3sVsCd
パート3の五右衛門wwwwwww
ジャスミン局長×ルパン
558 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 19:08:16 ID:rSPWx0pg
ほしゅ
559 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 07:45:10 ID:rLa40K4h
過疎…
職人さん戻ってきて〜
保守
次元と不二子いえば「ルパン三世ファーストコンタクト」のワンシーンで当時マフィアの用心棒だった次元が
ルパンをライバルと認め決着をつける決意をする次元に同じくマフィアの愛人まがいになっていた不二子がホテルの一室で
自分と組むように持ちかけ次元を体で籠絡するためにバスタオル一枚で迫るシーンがあったけど勿論次元はルパンと違いそんな色仕掛けに目もくれず
拒絶してそれ以上の進展はなかったけどもし次元があそこまで硬派じゃなくて男として人並みに性欲があってあのまま不二子を受け入れたら…っていうIfの話が読みたい
>>561 激しく同意
ファーコンの次元×不二子には萌えた
563 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/28(月) 16:28:13 ID:LOd+WPJF
保守
今全部読んだ!見てないと思うけどGJGJGJGJ!
せつこさんのかく不二子ちゃんがかわいすぎる。
+この次元×不二子がすごーーーくいい。
また書いてくれないかな、もっとこの次元と不二子が見たいよ。
一応大団円だろうけど、他の話も読みたい!
不二子×五右衛門を期待
ファーコン 次元×不二子書いてみたんだが・・・
糞でよければ需要ある?
おk
569 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 18:04:53 ID:ZgtYSsd8
ある。
せつこさんSUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!
エロだけじゃなく、萌えだけじゃなく、しっかり読めるクォリティに2chで出会えるとは!
GJ過ぎます
ルパンSideにも期待
ルパンがやたら年下にもてるのはテレスペの傾向だろうか。
次元は玄人か訳あり女にもてそう。
で五ェ門は年上の姉さんに遊ばれる、と。
最近になって風魔見たけど紫可愛いのう。
この作品だけだな、五ヱ門がロリコンなのは。
紫可愛いけど作中の五ヱ門の態度からやつが女子高生に手を出す気がしねえw
霧のエリューシヴのイセカとかは若そうだったか。
TVSP見た
相変わらず本スレで叩かれてるようだけど個人的には好き
ヒロインは取り敢えず姉の中の人がガチなだけあって百合姉妹でした
テレスペ、モルガーナに撃たれそうになった不二子を
次元が反射的に助けてしまい、「しまった。いつものクセで撃っちまった」
みたいな事を言ったシーンに、2828したのは自分だけじゃないはず…
不二子さんは理想の女性
>>576 うわ、そこ見逃したw
見付けてたら、nrnrしまくってたであろうw
同じく見逃した!録画確認する
ジゲフジだと、天使の策略の
「さすがね、助かったわ」
「まったく手のかかる女だぜ、おめえはよ」
みたいな会話が萌えツボだった
終った、最後の十五分しか見れていない……
ルパン×エレン 考察中……
581 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 23:43:54 ID:vgSvva2F
期待
保守。
目の肥えた方ばかりで怖いけど頑張って紫ちゃんとゴエでも書いてみようかな、とでも言ってみる
ぜひ頑張ってくれ。
楽しみにしてるよ
不二子×次元 ファーコン
―――――――――――――――
銃口は真っ直ぐにこの女の心臓を狙っているというのに、女は臆するどころか口元に不敵な笑みを浮かべ、自分を見据えるその様には余裕すら感じられた。
とても薄い布越しに命を握られている者の目には見えやしない。
互いに引かず、目も逸らさぬまま、ただ沈黙が流れていく。
――クソッ 苦手なタイプだ。
「何がおかしい」
しまった。これ以上この女と会話をする気はなかったが、焦れて口を開いてしまった。盛大に舌打ちをすると、銃をもう一度強く突きつける。
一瞬バスタオルが少し緩み、女のやたらデカい胸が零れかけたが、ギリギリ留まった。零れたら零れたでまた面倒なことになりそうだ。
ああ、あちぃなこの部屋、くそ。
余計なことに頭を回していると、目の前で小さく笑い声が上がった。
コロコロと笑う姿は小さな子供みてぇに無垢に見えた、が
「ふふふ、気になる?」
一瞬にして魔女に変わりやがった。
「あ?」
何を言ってやがる―と続けようとしたら、ふ、と辺り一面に清潔な石鹸の香りが広がる。不覚にも一瞬それに気を取られていたら、今度は足元に違和感。
しっとりと濡れたバスタオル。
畜生、こりゃなんて魔法だ、一体。
指先が固まっちまった。
「夜は長いわよ、次元?」
―――――――――――――――
続かない/(^o^)\
ちょっと吊ってくる
お
588 :
580:2010/03/06(土) 23:16:10 ID:kOhbC4JB
時間掛かった…ルパン×エレン投下
ネタばれ注意
ルパン三世 ワルサーP38より
ルパン×エレン
かつて自分が使用していたシルバーメタリックのワルサーP38。
某国副大統領のパーティー会場で銭形警部を撃ったその銃の持ち主を探し出すために
魔のトライアングル海峡に存在する暗殺組織タランチュラの島に潜入したルパンは、その島でエレンという少女に出会う。
彼女もまたタランチュラの暗殺者で、あのパーティー会場を襲撃した一人だった。
エレンとの交流の中、信頼を勝ち取ったルパンはエレン達穏健派が計画している島からの脱出計画を聴かされ、計画に協力。
しかし、その計画の全てはタランチュラのボス、ゴルドーに筒抜けであった為に仲間は皆殺しにされてしまう。
穏健派を壊滅させたゴルドーは、ルパンに襲われたように見せかけて各国首脳を騙し、組織の金塊を持ち去ろうとしたが
ゴルドーに通じていた穏健派の中心人物であったドクターに殺された。
全てはドクターが計画していたことであり、黒幕であることを知ったエレンは、弟アレックスの仇だと分かったドクターを倒そうとするも
逆に彼に捕まってしまう。
そして、ドクターこそがかつてルパンを裏切り、彼からシルバーメタリックのワルサーP38を奪い殺そうとした最初の相棒であったのだ。
エレンを人質にして島を脱出する為、隠し扉から飛行船に乗り込んだドクターを追ったルパンは激闘の果てに追い詰められてしまった。
一方、ドクターに気絶させられていたエレンは、気がついた後、聞こえた銃声を追って飛行船内部を彷徨い歩いているときに
床に落ちているルパンのワルサーを発見した……
「ドクターッ!」
エレンはルパンと対峙していたドクターに、途中で拾ったルパンのワルサーを向けて撃つ。
ガンッ!
だが、エレンが撃った弾丸はドクターに命中せず、逆にドクターが撃った弾丸がエレンのワルサーをはじき飛ばした。
はじき飛ばされた銃は床に落ちるが、すかさずルパンがその銃を拾い構える。
そのルパンに銃を向けるドクター。
そして、ほぼ同時にルパンとドクターは互いに相手に向けて銃を撃った。
ガガンッッ!!
今度はルパンが撃った弾丸がドクターの銃をはじいたが、ドクターの弾丸もルパンに向けて発射された。
「ルパンッ!」
エレンは咄嗟にルパンの前に飛び込み彼を庇い、弾丸をその身に受ける。
腰まで届く彼女の緑色の長い髪を束ねているゴムが裂け、髪が解けた。
そのとき、彼女が身に付けていた弟アレックスのペンダントが宙を舞う。
「う…ッ!」
撃たれたエレンはルパンの腕の中へと倒れ込む。
「エレンッ!」
彼女の身を案じながらも彼女が作ってくれた隙を逃さず、ルパンは床に落ちているドクターのワルサーを撃ってはじき飛ばし
そのままドクターに銃を向ける。
ルパンに銃を向けられて攻撃手段を失い、もはやドクターには打つ手がないにもかかわらず、勝ち誇ったように言い放つ。
「あぁ、いいのか…これがどうなっても」
ドクターの手には小さな瓶が握られている。
その瓶の中には何やら液体が入っているようだ。
「そう、本物の解毒剤だ」
ルパンとエレン……いや、この島に居る全ての人間が打たれている毒は、島の至る所から吹き出ているガスを吸っていなければ
死に到ってしまうという恐ろしい毒だ。
ドクターが持っている瓶の中身はその毒を消す解毒剤。
これがなければ島を出ることはできない。出れば死が待っている……
今、自分を撃てば解毒剤は海に落ちる…故に自分に向けて銃を撃つことはできないだろう。
ドクターはそう考えている。
(こんな反吐が出る程甘い奴らだ、撃てる筈がない。)
「クククク…欲しいだろう? 欲しければ銃を捨てて大人しく……ん…?」
しかし、それはドクターの勝手な思い込みにすぎない。
何故ならば……弟アレックスを殺したドクターをエレンは許すつもりなどないのだから…
ルパンが構える銃に、自分も手を添えて引き金を握るエレン。
「ま、待て、解毒剤がどうなってもいいのかぁッ!」
自分を睨み付けるエレンに、彼女が本気で撃つつもりであることを理解したドクターは
それでも自分が助かる唯一の方法である解毒剤を盾にとる。
もっとも、そんなものは何の役にも立たないのだが…
「やめろぉッ!」
彼はついに命惜しさに撃つなと訴えながら狼狽し始めた。
ギリギリ と引き金に掛けた指に力を入れていくエレン。
「や、やめろォォォッッ!!」
恐怖に歪んだドクターに向けられたままの銃の引き金を、エレンは躊躇いなく引いた。
ガァーンッ!
一発の銃声が鳴り響き、ルパンとエレンがかまえるワルサーの銃口から白煙が立ち上る。
先程まで見苦しく喚いていたドクターは口を閉ざしている。
水平に突き出していた彼の手がゆっくりと下ろされて、その手に握っていた解毒剤の瓶が手から離れて床に落ち、更に海へと落ちていく。
黙りこくったドクターの眉間には小さな穴が空き、立ったまま目を見開いて絶命していた。
ガコンッ!
飛行船に積まれていた金塊のストッパーが外れてドクターの体にぶつかり、彼の体諸共空中に投げ出されて海に落ちていった…
「うッ……」
「エレン!」
ドクターに撃たれたエレンの傷を見るルパン。
決して浅い傷ではないものの、命に関わるものではないように見える。
かなり危ないところを撃たれた筈なのだが…
とにかく島に戻らなくてはいけないので、すぐ横に落ちていたアレックスのペンダントを拾うと
ルパンはエレンを横抱きにして操舵室へと向かった。
操舵室に着き、舵を切って飛行船の進路を島に向けた後
ルパンは床に寝かせているエレンの側に寄り添い、気遣うように声を掛ける。
「エレン……」
自分のことを心配してくれている彼の顔を見上げながら、エレンは謝罪した。
「許して……」
「ん?」
突然謝られたルパンは、何故彼女が謝るのか分からない。
彼女は自分に謝らなければいけないことは、何一つしていないのだから。
「解毒剤があれば、島から脱出できたのに……でも私…どうしてもあいつを……」
ルパンは謝るエレンの頭を優しく撫でながら、なんだそんなことかと思い笑顔を向ける。
「いいんだよ〜。な〜に解毒剤なんてチョロいチョロい 俺が必ず作るからさぁ」
「ん…………あのね、ルパン…」
彼の言葉に同じように笑みを返したエレンは、言葉を続けようとするが
逆に彼はまだ喋ろうとする彼女を制止する。
「おっと、後のお喋りは傷の手当てをしてからだ」
幾ら命に関わるような傷ではないとはいえ、あまり喋るのは体によくない。
先ずは手当が先、お喋りはそれからだ。
「ん……わかったよ…」
エレンも彼の言う通りにして大人しく従う。
「でだ、ちょっと脱がせるけど……いいかエレン?」
ルパンは撃たれたところを手当てするために、エレンに服を脱がせてもいいか聞いた。
「……ああ、いいよ」
早速、彼女の服を脱がせて患部を見る。
浅くはない……だが応急処置でなんとかなりそうだ。
エレンも自身の傷口を見た。
「どうして……これぐらいの傷で済んだんだろうね…」
まともに撃たれた筈なのに銃で撃たれたにしては浅すぎる。
患部には銃弾も入ってはいないようだ。
「ん〜、それはな……これが原因だぜ」
ルパンはアレックスのペンダントをエレンに見せる。
ペンダントは無残にも壊れていた。
「アレックスの……」
「ああ、このペンダントに銃弾が当たって威力が落ちたんだ」
ルパンは言う、エレンの撃たれた箇所はまともに食らえば命に関わる致命傷になっていた、と
それを聴いた彼女は、渡されたペンダントを見て涙を流した。
「…………アレックス……あんたが、助けてくれたんだね……」
エレンは死しても尚助けようとしてくれた弟を思い、ペンダントを握り締めていつまでも泣き続けた……
アレックスの墓の前に立つルパンとエレン。
島から脱出する彼らは別れの挨拶に来ていたのだ。
「アレックス……私は行くよ。あんたの分まで自由に生きる為に……」
自由になれなかった弟の分まで自由に生きてみせる。
それがきっとアレックスが一番望んでいることだろうから…
「な〜に心配すんな、姉ちゃんのことはこの俺が守るって」
ルパンは誓う。アレックスの分まで命を掛けてエレンを守ると。
二人はそれぞれアレックスの墓に別れの言葉を掛けた後、何も言わずに墓を見つめていた。
「ルパン、エレン、……そろそろ行こうぜ」
「……ああ」
暫くして次元が二人を呼びに来た。
解毒剤も既に用意してあるので、後はそれを打って飛行船で脱出するだけだ。
別れを済ませた二人は墓に背を向けて歩き出す。
そのときだ……
”エレンのこと…頼んだよ……義兄さん”
「…!!」
後ろを振り返るルパン。
「どうした、ルパン?」
急に立ち止まって後ろを振り返ったルパンに、不思議そうに声を掛けるエレン。
彼の視線の先にはアレックスの墓がある。
「………い〜や、何でもね〜ぜ」
「……そうか…」
そう、何でもない。
ただ……とても心優しい弟に、彼女を託されただけだ
(にしても、気が早過ぎるぜェアレックス〜)
確かに聞こえたその声に、心の中で返事をしながら苦笑いを浮かべる。
そんな、一人で苦笑いを浮かべながら困ったような顔をしているルパンを見て
エレンと次元は奇しくも同じことを考えた。
(変な物でも食べたのか?)
半年後
イタリアのとある海沿いの街。
ホテルの窓から見える、見渡す限り広がる夕暮れの地中海。
エレンはその景色を瞳に映しながら彼が来るのを待っていた。
「そーやって切なげに海を眺めていると、まるでどっかの国のお姫様みてーだな」
気づくと入り口に立っていたルパン。
元暗殺者である自分に気配を悟らせない辺り流石だとエレンは思う。
「ルパン…早かったんだね」
「まぁ〜な。お姫様を待たせる訳にもいかねーし」
軽い感じで話す彼だが、同時に真剣であることも伺える。
事実ルパンは必要最低限の買い物を済ませると大急ぎで帰ってきたのだ。
「ん〜で、話って?」
「……ルパン、私達はパートナーだね?」
「おいおい、今更なんだぁ〜? 当たり前だろ」
そう、エレンはルパンの相棒になっていた。
何度も「いいのか?」と聞くルパンに彼女は自分の意志で”ルパンと共に歩きたい”と言ったのだ。
「私はルパンと一緒ならどこまでも飛んでいける……そんな気がするんだよ」
自分一人では飛び立つことは出来なかった。
今こうして自由な世界に飛び立てたのは、ルパンという自分を支えてくれるもう一つの翼があるからだと。
「…………しょうがねェ〜な〜。 分かった、これから宜しく頼むぜっ エレン」
「後悔してんのか?」
「まさか。 あそこでパートナーにして欲しいと言わなければ、それこそ後悔していたよ」
笑顔でルパンに振り向くエレン。夕日に照らされた彼女の顔はとても美しい。
いつもは背中で一つに束ねている緑色の長い髪も今日は解いているので雰囲気が随分と変わっている。
窓から吹き込む風がエレンの長い髪を靡かせた。
そんな彼女に見つめられて思わずドキッとするルパン。
それを誤魔化すように話を続ける。
「じ、じゃあ何だー?」
「……」
エレンは窓から離れるとルパンの目を見つめながら彼に近づき、彼の体を抱き締めた。
「エ、エレン?」
いきなり抱き締められたルパンは、少し驚いたが慌てずに彼女の言葉を待つ。
「ルパン…私は仕事のパートナーだけじゃなく、身も心もパートナーになりたい……」
「…」
身も心も……それが何を意味するのかは分かっている。
”エレンを抱く”
彼がいつも言っているような、「カワイコちゃんと」とか「イイ女と」のようなものではなく
それを実行するというのは、彼にとっても大きな意味を持つことなのだから…
ルパンはパートナーであるエレンとはいつも一緒なのだが、一度たりとも手を出してはいない。
エレンは間違いなくイイ女…
彼は本来ならば言われるまでもなく歯の浮くような台詞を言うにも関わらず、そういったことすら言っていない。
これはイイ女が、美女美少女が好きな彼にとって有り得ないことである。
それは彼女を女として見ていないからではなく、特別だからこそ……本気だからこそ軽はずみな行動を取れなかったのだ。
彼女の気持ちを聞いてもいないというのに、いつもの調子で行動して関係がギクシャクするようなことがあっては堪らないから。
自分から聞く機会も中々訪れず、こうして時間だけが過ぎていた。
だが、関係を気にしていたのはルパンだけではない。
エレンもまたルパンに好意を抱くようになっていた。
しかし、彼女にはそれを伝える勇気が無かった上に、ルパンのパートナーになって半年
彼は仕事の過程で知り合った女や、峰不二子にはよくだらしない顔をするというのに自分にはそういった顔を見せない。
(女として見られていないのかも知れない…)
そう考えると更に言えなくなり今日まで来てしまった。
そんな彼女が気持ちを伝える気になったのは、先日、夢の中にアレックスが出てきて言った言葉。
「エレン……いつか俺とエレンと義兄さん、三人でピクニックにでも行きたいね」
夢の中には自分とアレックス…そしてルパンの姿が有った。
”義兄さん”それはルパンのことだろう。
つまり自分とルパンが結婚しているという夢でもあったのだ。
(踏み出せってことなのか? アレックス…)
そして今、弟に背中を押された彼女はルパンを抱き締めたのだ。
自分からエレンに聞くよりも先に彼女に気持ちを伝えられたルパンだったが
彼女の気持ちを知った彼の行動は、返事は一つしかない。
もう誤魔化す必要もない。本当の気持ちを彼女に伝えればそれで良いのだから…
「エレン」
ルパンは自分を抱き締める彼女と同じように彼女を抱き締めた。
「良いのか……俺で?」
「……ああ、あんた以外にいないよ」
ルパン以外にいない……そう言ったエレンの唇を、ルパンは自らの口でゆっくりと塞いだ。
「んっ…」
軽く触れ合わせるだけのキス。
だが、互いの気持ちを確認し合うには十分すぎる行為。
口付けを終えたルパンは言った。
「これが俺の返事だぜ、お姫様」
「ルパン……ありがとう」
「礼を言うのは俺の方なんだけどな〜」
こんなことなら考え込まずにさっさと告白してりゃ良かったとルパンは笑う。
暫く抱き合っていた二人は、そろそろ始めようかとベッドに倒れ込む。
”今から身も心も一つになる”
見つめ合う二人の思うことは同じだった。
「ルパン…その、私はこういうことをするのは初めてだから…」
一つになりたい、愛し合いたい、とは言ってもエレンにとっては初めてのこと。
自分から言い出して置きながら、受け入れられてみると今度はセックスという行為そのものが不安になる。
彼女が抱く不安を何となく感じ取ったルパンは「大丈夫だ」と言って彼女の頭を撫でた。
「とりあえず、服を脱がさせてもらうぜ」
「いいよ」
ルパンは彼女の服を一枚一枚丁寧に脱がせていく。
彼に身を委ねているエレンは、何とも言えない気恥ずかしさを覚える。
「何だか恥ずかしいね…」
「これからもっと恥ずかしいことするんだぜ」
言いながら彼女の服を脱がせてしまうと、ルパンは思わずゴクリと唾を飲み込む。
現れたエレンの肢体はとても均整のとれた美しいものだった。
スラッと伸びた手足、括れた腰……そして、服の上からではそれほどでもないように思えた胸は、予想を外れて意外に大きい。
「エレン……意外と着痩せするほうなんだな」
「ルパン……それは私が太っているとでも言いたいのか?」
目を細めて睨んでくるエレン。
長年、暗殺者として生きてきた彼女は、ルパンと出会うまで女であることなど捨てていたので特に気にはしていない。
しかし面と向かって言われて良い気はしないもの。
勿論そういう意味で言ったのではないのだが、彼女には伝わっていないようだ。
「違う違う、おっぱいが大きいな〜ってことだよ」
「そ、そうか、」
自分の勘違いに気づいた彼女は恥ずかしそうに俯く。
そんな彼女を抱き締めてキスをする。
「ん…ふむぅ…んん…」
エレンの口の中に舌を入れ、彼女の舌と絡ませ合い、深く深く口づける。
先程のような触れ合わせるだけのものではない情熱的なキス。
「んちゅ…んくっ…ん…」
ルパンが唾を送り込むとエレンはそれを飲み干し、同じようにエレンがルパンの口の中に舌を入れて
唾を送り込むと彼がそれを飲み下す。
そのままどれくらい唇を求め合っていたのだろう。
どちらからともなく唇が離れると、二人の口の間に銀色に光る唾液の糸が伸びて切れた。
「キスって、こんなに気持ち良いものなんだね…」
キスの一つもしたことがなかったエレンは、思った以上に気持ち良かったことが不思議でならない。
ただ唇を重ね合わせ、舌を絡ませただけだというのに…
「お気に召して頂けたようで光栄だな。けど、ただ単純にキスが気持ち良いってだけじゃないんだぜ」
「どういうことなんだ?」
「それはな、愛する相手とするからこそ、より気持ちが良いってことだ」
確かにそうかもしれない……今したキスを別の男としたとして、気持ちが良いとは思えない。
感触そのものは同じようなものなのかも知れない…
だが、ルパン以外の男としたいとも思わないし、したくもない。
仮にされたとしても気持ち良くはないだろう。
ルパンとするキスだからこそ気持ちが良い…
「そうだね。ルパンとするキスだから気持ちが良いんだ」
「そういうこった。それに、俺も同じだぜ。今までしたどんなキスよりも、エレンとするキスが一番だ」
「ルパン……」
もう一度軽く口づけた後、まだ服を着たままだったルパンは急いで服を脱いだ。
普段ならばこのままエレンにダイブをするところだが、今日はそういうことをする気はない。
エレンと恋人同士になれた記念すべき日なのだから。
エレンに仰向けに寝てもらうと、ルパンは彼女の秘部に指で触れ、なぞるように刺激した。
「あ…ん…」
「気持ち良いか?」
聞いても彼女は答えない。ただコクリと頷き肯定の意を示す。
「ア、ううっ、」
優しく揉むように刺激していくと、エレンの口から零れる喘ぎも次第に大きくなってくる。
その声を聴いていると、ルパン自身の肉棒も「早く入りたい」と言わんばかりに反応してそそり立ってきた。
それを目にしたエレンは(もうすぐ自分の中にあれが入ってくるのか)と考えると、ただでさえ愛撫されて
体が火照っているというのに、更なる刺激となって愛液の分泌を加速度的に早め、膣口から愛液が滲み出してきた。
(おっ? 段々濡れてきたみたいだな)
膣口が濡れてきたことを確認したルパンは、勃起しているクリトリスを摘んだり擦ったりして容赦なく責め立てていく。
「ア、ダメ、ルパンっ、これ以上、したらっ、」
いきなりの強い刺激で予想以上の快感に襲われたエレンは、背中を浮かせて身悶えながら彼の腕から逃れようとする。
勿論、ルパンはそんなことを許す筈がなく、エレンの体を抱き寄せて逃がさない。
「もう、もうダメッ、ああッ!!」
遂に絶頂へと達したエレンは、ルパンにしがみつき全身を痙攣させた。
彼女は息を整えながら自分がイったことを理解する。
自身で自慰をしたことはあっても、こうして愛撫されるのは初めて…
あらためて愛する人に触れられることで訪れる快感は、想像がつかない程気持ちが良いことなのだと分かった。
ふと、ルパンの股間に目を向けると、そこには先程見たときよりも大きく、はち切れそうになっている肉棒がある。
(これが…ルパンの…)
「…苦しそうだね…」
苦しいのかどうかは女である自分には分かる筈がないのだが、何となくそんな感じがした。
ビクビクと痙攣しているようにも見えるそれは、何かを求めて苦しんでいるようにも見えるのだ。
エレンはそっと手を伸ばすと、痙攣している肉棒を手のひらで優しく包み込むように握る。
「うう…ッ」
思わず声を上げるルパン。
手のひらで包んだまま、手を上下させて刺激を与えていく。
もっともエレンには刺激を与えるつもりはなく、撫でるようにしているだけなのだが
それでも緩やかな上下運動を続けられて、高まっていく快感。
鈴口からは先走りの粘液が湧き出て、エレンの手のひらを汚していく。
彼女が意図していなくとも、このまま続けられたら射精してしまうのは確実。
ルパンは慌てて彼女を止めた。
「エ、エレン、ストップストップ! このままじゃイっちまう!」
エレンとの初めては、エレンの中に出すと決めているのだから。
「あ、すまない……つい…」
ルパンに言われてハッとなった彼女は、申し訳なさそうに謝ると手を離した。
彼の肉棒はエレンに刺激されたことで益々いきり立っている。
優しく撫でていたつもりが、更に苦しそうな感じになっていた。
「恥ずかしながら、俺の愚息はエレン姫の中に入らないと苦しくて死んじまうそうだ」
「わ、私の中に、」
”一つになる”あらためて意識すると、嬉しくもあり恥ずかしくもあり、そして怖くもある。
(だけど……漸くルパンと一つになれるんだ…)
彼女はそう思い、彼を迎え入れようと再度仰向けになり、膝を立てて脚を開いた。
「いいよ。……来て、ルパン…」
ルパンの目に映る汚れを知らないピンク色の膣口。
そこからは彼を誘うかのように愛液が溢れてきている。
「エレン、凄く綺麗だぜ……」
心からそう思い口にしたルパンは、まるで美しい花に誘い寄せられる蝶のように
エレンの脚の間に体を割り込ませて、彼女の脚を抱え上げると自らの肉棒を蜜の溢れる膣口に押し当てた。
肉棒に温かく湿った感触が伝わってくる。
童貞という訳でもないと言うのに、初めて女を抱いたときにさえ感じたことのない緊張感に支配されてしまう。
セックスをするのは初めてだという彼女だが、自分にとっても初めてと同じようなものかも知れない…
そんな不思議な感覚を覚えながらルパンは意を決して腰を前に出し、エレンの膣に肉棒を挿入していく。
ズブッ
「あッ…!!」
肉棒が膣内に入った瞬間、激痛が襲ったらしく彼女の顔は苦痛に歪んでいる。
半分程挿入したところで、痛みに耐えている彼女を見ながら少し怯んでしまうルパン。
誰よりも、何よりも、大切なエレンに痛みを与えている……考えてしまうとこれ以上中に入れることに躊躇いが生じる。
「大丈夫かエレン?」
「いいから、奥まで…きて、」
彼の気遣いを嬉しく思いながらも、エレンは「続けて」と促す。
痛いのは辛い…だが、この痛みは幸せの証でもあるのだから…
彼女の気持ちを汲み取ったルパンは、彼女の望むままに…そして自分の望むままに、腰に力を入れて一気に奥まで貫いた。
ズブゥッ!!
「ああぁッ!!」
激痛に声を上げるエレンをギュッと抱き締める。彼女も同じようにルパンにしがみつく。
破瓜の痛みは想像していたよりも大きく、何も言葉に出来ないエレン。
隙間がない程に密着した二人の結合部からは赤い血が流れ落ちる。
その血はまるで、二人を繋ぐ赤い糸のようにも見えた…
「……ルパン、私達…一つになっているんだね」
自分の中を満たす初めての感覚にエレンは呟くように言う。
「ああ、そうだぜ。俺とエレンは今一つになってる」
ルパンは確かめるように腰を動かす。
「あぁ…ッ」
痛みと同時に感じる気持ち良さに、結ばれていることを実感するエレン。
「痛いと思うけど…動いてもいいか?」
「ん……大丈夫だよ。さっきよりは痛くないから」
心配するように聞くと、彼女は微笑みながら答えた。
痛くないと言えば嘘になるのだが、今は痛みよりも結ばれたことの嬉しさの方が強い。
「それじゃ、お言葉に甘えさせてもらうぜ」
それだけ言うとルパンは抽挿を始めた。
「あ……ん、ああっ、はあッ、」
ゆっくりと奥まで挿入し、ギリギリまで引いて、再び奥まで挿れる。
その動きに合わせるかのように喘ぐエレン。
彼女の声からは痛みを感じさせるようなものは感じない。
「いい、気持ち良いよ、ルパン、」
事実エレンは痛みは殆ど感じていないようだった。
「俺も、気持ち良いぜ」
性交による快感だけではない。
心の底から愛するエレンと結ばれたことで、全てが満たされている。
「あっ、アッ、ああッ、んッ、」
長い髪を振り乱しながら喘ぐエレン。
彼女を見ながらルパンは思う。
(もう、離れることなど出来ない)
知ってしまったから、手に入れてしまったから、たった一人の生涯愛すべき女を……エレンを…
「エレンッ、エレンッ、」
ルパンは次第に腰の動きを速くして激しい抽挿を始める。
想いをぶつけるかのように、彼女に自分という存在を刻みつけるかのように。
「ああッ、いいッ、はあッ、ああんッ、」
速く強く膣内を擦り上げられて、エレンの喘ぎも大きくなっていく。
深く挿入されると こつんこつん と子宮口を肉棒の先端に小突かれて、痺れるような快感が彼女の全身を貫いた。
愛し合う二人は、愛し合うが故にいつまでもこうしていたくなる。
肌を触れ合わせて強く抱き合い。何度も何度も口付けを交わし、快楽に身を任せて愛し合う。
こんな幸せな時間を終わらせるなど考えたくもない。
だが、どんなにそう考えたところで自然と終わりは訪れる。
「エレン悪ィ、もう限界だッ!」
「アアッ、い、一緒に、ルパン、私と一緒に…ッ」
限界が訪れたルパンは最後の力を振り絞って腰を突き上げ、肉棒を根元まで挿入。
エレンも子宮口を突き上げられると同時に、ルパンの腰に脚を絡みつかせて二人はガッチリと繋がる。
「くッ、エレンッ!!」
ドクンッ!
膣壁に締め上げられた肉棒から精液が噴き出した。
ドクン ドクン ドクン
ルパンは大量に噴き出される精液をエレンの子宮に注ぎ込んでいく。
「ああッ!! ああぁぁぁーーッッ!!」
自分の胎内に流れ込んでくる熱い精液を感じながら、ルパンを強く抱き締めると
エレンは一際大きな絶頂の声を上げた…………
もうすっかり夕日が落ちて外は暗くなり、電気を付けていない部屋は月明かりに照らされている。
想いを伝え合って愛し合い、結ばれたルパンとエレンはベッドの上で裸で抱き合ったまま、窓から見える夜空を見上げていた。
「なぁ、エレン…」
エレンの髪を撫でながら口を開くルパン。
「何…?」
「エレン前に言ってただろ? 俺がエレンのもう一つの翼だって」
「………ああ……ルパンは私のもう一つの翼だよ」
確認するように聞いてくるルパンに彼女は答えた。
それは今までも、そしてこれからもそうだ。
ルパンは自分のもう一つの翼。
どこまでも飛んでいくことが出来る素晴らしい翼だ。
未来永劫失ってはならない大切な……
「今日、あらためて分かったぜ。俺にとってもエレンはもう一つの翼だ」
「……ルパン」
「死が二人を別つまでって言葉があるけどな、俺の場合どうもそれじゃダメみたいなんだなぁ〜これが」
愛し合う者同士が良く言う言葉だが、エレンと愛し合って良く分かった。
そんな程度ではないということが……
「死んでも別れることはねェし、離さねェぜエレン」
彼女の髪を撫でていた手で彼女を引き寄せると、そのまま唇を重ねる。
「ん…んん…」
軽く触れ合わせた後、ゆっくりと離して言った。
「もう一回しようぜ…」
「いいよ…」
二人の身体は再び一つになり、日付が変わるまで愛を育み合うのだった。
翌日、ぐっすり寝ていた二人は、聞こえてきたオルゴールのメロディに目を覚ます。
それはエレンの命を守って壊れたはずのアレックスのオルゴール…
エレンはオルゴールを胸元で握り締めると、窓の外を見ながら呟いた。
「アレックス……ありがとう……」
そのとき、一羽の白い鳥が窓辺に寄り添うように立つ二人を目に映して飛び立つ。
白い鳥は二人が立つ窓の上で何度も旋回していた。
結ばれた二人を祝福しているかのように……
同時刻、ルパンとエレンの部屋の隣では二人の男が項垂れていた。
よく見ると目の下にくまが出来ている。
実はこの部屋の壁は薄いらしく、一晩中愛し合っていた声が筒抜けになっていたのだ。
そのせいで次元と五右ェ門は一睡も出来ず、寝不足になっていた。
「クッサイ台詞の後にいつまでヤッてやがるんだあの二人は……おかげで一睡も出来なかった……」
「煩悩……退散……」
601 :
580:2010/03/06(土) 23:34:21 ID:kOhbC4JB
終わりです。
Good Job!!
落ちの二人にワロタww
603 :
五右ェ門×紫:2010/03/08(月) 01:15:00 ID:RjcfGNE8
途中までだけどちょっくら投下。
勢いに乗って書いてみました。紫さんとゴエさん。
イメージは1stモデルの風魔っぽいゴエさんなので彼一人のときは一人称俺です。(自問のとき?)ちょっと暗めかもしれん。ゴエ自虐気味。
「日本に帰ってきてたのなら、電話してくれればいいのに。」
「あ、いやすまん、その。」
「いいですよー別に。五右ェ門様って、いっつもそうだもんね。じゃ、修行頑張ってくださいね。」
全身外国人がイメージしたような正に日本人のようないでたちには似合わない、最新式の携帯電話を手にして話していた男は、携帯電話の通信が切れるなり
ため息をついた。
「ああ、俺はやはり甲斐性なしなのか。」
電話の主は許婚である少女からだ。許婚といっても、今やその関係が維持されているのかというと、あやふやだ。
だが彼女は待っててあげないんだからね、と言いながらも自分を待っていてくれているのは事実なのだ。
答えてはやりたいが、自分はまだまだ未熟だ。修行に出たものの、今まで何人の女に引っ掛けられて危うく死にかけたことか。
こんな浮気性の男を夫に貰っても、彼女は幸せになれないだろう。邪心に惑わされるようでは、彼女を幸せになど出来ない。
人は決して完璧であるはずはないのだが、この男、石川五右ェ門にはそれを妥協する隙間が心になかった。
よく言えばストイックだが、悪く言えば頑固で完璧主義だ。
「これでは迎えに行く頃には、二人とも爺と婆になってしまうかもしれんな。」
ボソリと冗談を呟いてみるが、我ながら身にしみるような現実味のある言葉で恐ろしい。
「ありゃー、五右ェ門じゃないのー。どしたよ渋い顔して。」
聞きなれた声がするので振り返ってみれば、緑のジャケットに猿顔の、女には節操のない、自分とは対極とも言える生き方の腐れ縁の仲間がいた。
この時ばかりは彼の奔放さと、いいかげんさが羨ましくなる。お主には関係ない、と一蹴して去ろうとすると、彼から仕事の誘いがあった。
どうせまた不二子絡みだろう。相棒の黒いヒゲの男は全くやれやれだぜ、といった顔だが、まんざらでもない雰囲気で帽子の角度を直した。
まあ、今回もそういうことでよろしく頼むぜ、と彼の目が言っていたが、五右ェ門はその要求に応じる気が起きなかった。
「すまぬが、今回は御免こうむる。」
いつもならば面倒だなと思いつつも腐れ縁の仲というやつで協力してやるのだが、今はそういった気分ではなかった。
急に、飛騨に残してきた彼女の顔が見たくなった。
電車を乗り継ぎ、深い山々が見える田舎の温泉地に降り立つと、五右ェ門は静かにゆっくりと彼女の生家に向かった。
「御免。」
「よう、きなすった。紫が喜ぶぞ。」
家を訪ねると、彼女の祖父が笑って出迎えてくれた。簡単な会釈をし、家に上がる。
畳のいぐさの匂いと、ほんの少しだが彼女の香りも感じられる気がした。優しくて、懐かしい香り。
あの日まで、頻繁に足を運んだものだ。あれから何年たったのだろう。彼女はきっと少女から大人の女性へ変化しているのだろう。
ほんの数年でも、あの年頃の娘は急に大人っぽくなるのだ。
「のう、五右ェ門殿。」
「はい。」
「そろそろ、約束を果たしてやってもええのでないか。」
「…………」
「あの子ももう、ええ年じゃ。行かず後家になるのは忍びない。」
「しかし。」
「もう墨縄家の財宝を守るという重い任からは解放されたが、それでもわしらにはからくりの技術を守らにゃならん使命があります。
そろそろ、心を決めてくれなされ。」
五右ェ門は黙りこくった。これまで自分の都合で逃げていた、彼女の方の都合が急に押し寄せてきた。
修行で忘れようとしていたのに、今ここで突きつけられた。
彼女は家元の娘なのだ。いくら延期といっても長すぎる。いずれは婿を娶って、墨縄を継がねばならない。
自分の勝手な行動と理由で彼女を自分に縛り付けていて、それでよいのだろうか。
自分にとっても、紫にとってもそれはよくないのではないだろうか。
これは、決断せねばなるまい。
無論、五右ェ門は彼女を愛している。だからこそ数年前婿入りを決意し、また結婚を延期した。
だが……これ以上彼女を待たせるわけにはいくまい。しかし、己の未熟さをまだ自分は克服しきれていない。
そればかりか、修行を積む度にまた新しい課題が開けてくるのだ。これではいつ彼女にふさわしい人間になれるかどうか……
ならばいっそ、他の男と一緒になった方が幸せでないのだろうか。
「まま、すぐここで、というわけでは。ゆっくり考えてくだされ。。」
悶々と悩む五右ェ門の脳裏には、女から女のために振るのではなく、自分から女のために振る、という究極の選択がよぎり始めていた。
「びっくりしちゃった。五右ェ門様が急に帰ってくるなんて。もう、言ってくれればいいのに。」
「すまない。」
帰宅した紫は五右ェ門を見るなり、その体に飛びついてきた。よほど嬉しかったのだろう。何せ数年ぶりの再会なのだ。
「あはは、気にしないで。五右ェ門様、もしかしてちょっと老けた?」
冗談を言いながら明るくはしゃぐ彼女の根本的な雰囲気は変わっていなかった。しかし、顔つきや身体つきは明らかに変わっていた。
スッと大人びた女性の顔、より女性らしくなった体。不謹慎ながらもどきりとしてしまう。
(いかん。何を考えているのだ、俺は)
今まで散々女性の美しさの誘惑で失敗を重ねてきたくせに、まだこんなにもすぐに興味を示すのか。
五右ェ門はつくづく、自分のやましい性根が嫌になってきた。
「ねえ、今日はうちに泊まるでしょ?私頑張ってご飯作るから、ね。」
無邪気に笑う紫を見ていると、先ほどまで脳裏を掠めていた究極の選択を忘れてしまいそうになる。だが。
「ああ。楽しみだな。」
紫に呼応して、五右ェ門も微笑んだが、その笑顔からは心からの喜びはもう消えていた。
久しぶりに食す彼女の飯は美味かった。数年前よりもずっと上達していた。
美味い、とは照れくさくて言わないが、黙々と食すその行動で彼女にその意を示した。
そんな五右ェ門を見て、紫はにっこりと笑ってくれる。いい妻となれるだろう。しかし、自分に彼女はもったいなさ過ぎる。
食事を終えた後、お風呂沸いてるからね、と優しく言ってくれた彼女の顔を見て、五右ェ門は今夜中に決断を下すことに決めた。
夜。旅の疲れを労ってか、紫はあまり五右ェ門に夜遅くまで話すことなく、おやすみなさい、と言ってそっとしておいてくれた。
数年越しの再会でもっと話したかったのが本音だと思うが、そういったことまで気が回るようになったのはやっぱり大人になったからだろう。
(あのいたいけな少女から大人に……か。)
昔、幼馴染の少女に騙されて下腹部をさされたことを思い出し、五右ェ門の胸がちくりと痛んだ。
(ともかく、明日の朝には告げるしかあるまい。)
先延ばしにすればするほど、自分の下した決断を言葉にしにくくなってしまうだろう。
早く言っておけば、紫の心の傷もまだ浅くて済む。
(我ながら、身勝手でどうしようもないやつよ。)
ふと自らの愛刀を見やると、斬鉄剣がこちらを睨んでいるような気がした。
お前というやつは、ついに女を泣かせるまでのろくでなしになったか。
そう罵っているような気がしてならなかった。紫のためとは言いつつも結局は自分の勝手でこんなことになったのだ。
自分がもっとしっかりしていれば。
あの時、彼女が攫われたりされぬよう、もっと強かったなら。
結婚を延期するほど、未熟でなかったなら。
今もなお、未熟な人間でなかったら。
考えれば考えるほど、五右ェ門は脳内が自分への負の感情で満たされていく気がした。
「!」
急に人の気配を感じた五右ェ門は斬鉄剣に手を伸ばす。しかし、ふすまを開けて現れたのは紫だった。
ルパン三世と行動を共にしているせいか、自分の泥棒という職業というもののせいかはわからないが、警戒心の強さに呆れてしまう。
愛しいはずの女性の気配すら見分けられないのか。
普通ならそのようなことは気に留めないはずだったが、先ほどの考え事で負の深みに嵌り始めていた彼にとっては、気分をさらに憂鬱にさせるものだった。
「あ、まだ起きてたの?」
きょとんとした顔で五右ェ門を見つめる紫だったが、五右ェ門の手が斬鉄剣に伸びているのを知ると、クスクスと笑い始めた。
「相変わらずねえ、五右ェ門様って。」
うふふ、と笑う紫に五右ェ門少しは救われた気がした。女性の笑顔というものはやはり素晴らしい。
「ま、そんなふうに真面目すぎるとこがいいんだけど。」
「いや。紫殿の気配すらわからぬようでは……」
「やあねえ、またそんなに真剣になっちゃって。いいじゃない。夜中に来た私が悪いんだもの。」
「……ところで、どうしたのだ。こんな夜更けに。」
今度は紫の顔が曇る番だった。みるみるうちに紫から笑顔が消えていく。少しの沈黙の後、彼女は言いにくそうに口を開いた。
「……その……お話があって……」
どうやら、言いにくいことがあったのは五右ェ門だけではなかったようだ。
「……話……?」
「その、五右ェ門……迷惑じゃない?」
五右ェ門に後頭部を殴られたような衝撃が走った。彼女がまさか、そんなことを考えていたとは。
「だって、そうでしょう?もう何年も前の結婚の約束だもの。五右ェ門、私なんかよりもっと素敵な人が見つかると思うの。」
俯きながら紫は言葉を続ける。自分が言おうとしていたことを逆に相手に言われ、五右ェ門は困惑すると同時に、自分への憤りを感じた。
己の身勝手さが浮き彫りになった。勝手に逃げているのは自分だというのに、彼女をここまで追い詰めていたとは。
「だからね、もういいの。私のことに構わないで、五右ェ門が幸せになれる道を行って欲しいの。私のことは大丈夫、きっと墨縄家を継いでみせるわ。」
「……紫殿……」
「五右ェ門様の幸せが、私の幸せなの。」
紫は顔は何とか笑っていたが、その両目からは涙が溢れそうだった。声も震えていた。
五右ェ門は紫を見ると、感情のままに彼女を抱きしめた。何ということだろう。己の未熟さを盾に彼女から逃げ、さらには自分から別れを告げるなどという
卑怯なことを今、この場で泣いている女性にしようとしていたのだ。何が悪くて彼女が泣き、このようなことを言わなければいけない。
何が悲しくて、自分を殺してまで嘘をつかねばならないのだ!こんないたいけな若い娘が!
「その言葉、紫殿にそのままお返し申す。」
「五右ェ門様」
「拙者も同じことを、紫殿に言おうとしていた。」
「……えっ……」
「貴女にこのようなことを言わせるまでに不甲斐ない男で、申し訳ない。このような男といて、貴女が幸せになれるだろうか。いいや、なれまい。」
「!」
「紫殿の方こそ、拙者としては迷惑だろうに。何年もの間、ほったらかしにしておいて何を今さら許婚だというのだ。」
五右ェ門の声は既に掠れ、喉の奥から搾り出すような声になっていた。いや、実際搾り出していた。このままでは、自分が悔しさと己への憤怒で泣いてしま
いそうだった。
「拙者の方こそ、紫殿にはつり合いません。なぜなら紫殿、貴女はこんなにも優しい。それに比べて拙者はどうでしょう。」
「そんなことない!だって五右ェ門様だって、私のことそんなにも思ってくれていたんでしょう?!追い詰めていたのは私の方よ!」
「いいや、この五右ェ門、おなごを泣かすとは一族の恥。こんな甲斐性なしは幸せでなくともよいのです。」
紫はしばらく黙ってしまった。五右ェ門もまた、その言葉を搾り出すと同時に、黙ってしまった。こらえていた涙が両目から溢れて止まらなかった。
男の涙は何と情けないものかと、五右ェ門はその場で切腹してやりたい気分になった。
「五右ェ門様。」
沈黙を破ったのは紫だった。ポケットからハンカチを取り出すと、彼女は五右ェ門の涙を拭ってくれた。涙を拭いたいのは彼女の方だろうに。
「ね、もう泣かないで。私わかったの。五右ェ門様って、やっぱりとっても優しい方なんだなって。」
紫はにっこりと微笑むと、五右ェ門に向かってお辞儀をしながらこう言った。
「だから、これからも宜しくお願いします!だって、こんなにいい人、もう見つかる気がしないんだもの!」
「……!!」
「見つからないなら、お付き合いしててもいいよね?でしょ?」
思えばその屈託のない笑顔に、一番心引かれて婿入りを承諾したのだった。
「じゃ、五右ェ門の答えを聞いちゃおうかな。ほら、あの時はしてくれなかったけど……」
紫は目を閉じ、五右ェ門に向かって顔を突き出す。数年前のあの時と同じように。
「私がこれからもお付き合いしてもいいって印、頂戴。」
その姿は数年前と変わらない、少女のままだった。五右ェ門はわざと周囲を確認するふりをして、静かに彼女の口元に口付けをした。
あの時は邪魔が入ったが、今は邪魔をするものはどこにもいない。
古い時計の針の音が、静かに部屋に響くだけだ。
「ねえ、続きもして。必ず帰ってくるって約束の印。」
五右ェ門は答えることもなく、そのまま彼女をそのまま押し倒した。
エロはもうちょっとまってください。途中投下スマンかった。
わっふるわっふる!
「哀しみの斬鉄剣」見たけどエロかったな。ゴエモンがあのまま嫉妬にまかせて押し倒してたらと想像すると…
612 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 22:14:55 ID:NNbeVa8O
ほしゅ
613 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 16:20:12 ID:o8xexsB3
私はそれを読んでください!私は見たことがないと思います!
2つの非子ちゃん節子の角度すぎますです。
これはオリジナルのペグ+ ×ーーー恐ろしいも、非二子次のとおりです。
なぜあなたはまた、次回の二子玉川より、オリジナルを見たいと書くのですか。
私は他のすべての記事を読んで一グランドフィナーレに対応します!
ほ
保守
617 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 07:08:47 ID:UsX9YHbi
神待ち保守あげ
618 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 22:52:32 ID:aLSeNpkI
age
619 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 16:42:51 ID:WdvPXmUi
次元が、ふと一人で旅に出て、
迷い込んだ土地で出会った子と恋に落ちて…って話を誰か頼む
最後に止むにやまれず撃ち殺すんですね、わかります
621 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 18:55:55 ID:WdvPXmUi
きっとその娘次元を怨んでる敵の娘かなんかで、
次元とそいつが撃ち合いになって、間に入って死ぬんだw
親の敵と知って次元に近づいた娘が
ベッドで寝首かこうとするのをニヒルな態度であしらうんですね
わかりすぎます
623 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 19:10:57 ID:WdvPXmUi
違うよー親はまだ生きてるんだよ!
親の方が次元に恨みがあって、
しかし娘は次元を好きだっていう葛藤なんだよw
どうやらわかりあえなかったようだ
625 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 20:53:38 ID:WdvPXmUi
そのようだw
とりあえず、おまえら次元か大好きなんだなwww
まぁ俺も好きだがw
627 :
626:2010/05/16(日) 11:45:03 ID:tIxt6GAD
点が抜けてた…orz
次元か→次元が
すまん。
傷心と韜晦が良く似合うよねえ次元
629 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 21:38:07 ID:UCr/couh
ルパンは軽いし、
五右衛門は固いし、
一番動かしやすいのが次元だよなw
ここってYルの話もおk?
最近読み直したんだが、美味しいネタが沢山あるなw
ピンクダイヤの回とかピーチズとかかなりツボだ
次元×マズ様でエロが見たいぜ
保守
>>629 「ハンサム」の語源は「手軽な男」だって何かの本にあったのを思い出したw
戦前の香港や上海で生まれたらしい英語なんだそうで
上海は英語よりもフランス語が普及してたと思うけどね
次元は「ルパンより自分のほうがハンサムだと思う」って自称してたな
>>621>>623も、
>>622も両方わかる
有りだと思う
次元切ないよ次元
Yルといえば、不二子ちゃんが美青年に女装させて、乗っかって百合っぽく致していたシーンが忘れられない
次元は誰のものにもなんないんだよ!
そりゃそうだよ!
ちゅうか次元としちゃったらある意味死亡フラグだよ!
しかしまあ、たとえ水虫だろうが死亡フラグだろうが次元相手なら是非お願いしたいって女は少なくないだろうな
Yルのマズ様は壮絶な過去があるらしいから、もしかしたらガンダムUCのマリーダのように「口しか使えない」身体かも試練
あれだけの美人なのに気の毒な…。
637 :
名無しさん@ピンキー:2010/06/09(水) 13:23:00 ID:6dPi186/
レッディは次元オカズに凄いオナニーしそう
>>633 > Yルといえば、不二子ちゃんが美青年に女装させて、乗っかって百合っぽく致していたシーンが忘れられない
自分がいるww
その所為か、五右ェ門の女装姿を見る度に不二子×ルミちゃんが頭を過ってしまう
ローリングピーチズ×不二子とかも良いな、Yルの女装ネタは萌える
ピーチズはいろんな意味で凄いな
着替えて化粧してヅラ被ってるだけ(←これが本来の女装)の五右ェ門はともかく、他の二人は特殊メイクとしか思えんw
特に次元=セクシー美女りんごちゃん
いつもの変装マスクを被ってるみたいだが、変装にも限度ってもんがあるだろw
面白いから全然いいんだが
逆に、着替えただけで美女になれる五右ェ門も凄いな
不二子ちゃんと五右ェ門が美人メイドさんとして屋敷に潜入し、夜中に退屈した不二子ちゃんが暇つぶしに五右ェ門に夜這いをかけるというのはどうだろうか
>>611 亀レスだけども
自分も先日「哀しみの斬鉄剣」久しぶりに見たけど、あの女子高生半端なくエロい
五右ェ門とどうにかなっちゃえば良かったのに
清純で健気で可愛い娘なのにあのエロさはどこから来るんだ
脱ぎっぷりがいいからか、はたまた原作ネタだからか
クラリスと同い年くらいだと思うんだけど、個人的にはクラリスより好みかも知れない
関係ないけど、あの話の舞台は北海道の温泉町なんだな
草原の中でポツーンと「世界の天気予報」を聴く次元がシュール過ぎ吹いたw
次元×マズ様も次元×レッディも良いね、読んでみたいわ
基本的にどのシリーズも次元が女と絡む回って面白いのが多いよな
>>639 実際に特殊メイクじゃないのか?最後の方のコマでアイちゃんの腕が破れてた気がするw
凄いと言えばピーチズもだが、ルミちゃんも相当だよな
あのくびれは無理があるだろうとww
教えてください。
次元が「パンツの色は紫で!」て言ってたテレスペってどれでしたっけ?
二年連続で言ってたような気もする。
とりあえずアルカトラズでは言ってた
もう一つは1$マネーウォーズだった
646 :
643:2010/06/22(火) 20:13:57 ID:MtYFHgQH
>>644 >>645 ありがとう
紫を好きな人は
「他人からはエロく見られるが当人は規律やモラルを重んじているタイプ」
と聞いた事がある
不二子と五右ェ門といったら何かと弱みを握られるイメージだが、
昨日久しぶりに見たアニメで弱った不二子をさり気なく膝枕してやってたり
二人切りでビーチでデートしてたりと普通に仲良さそうで萌えた
次元といる不二子はいつもよりエロく見えるが五右ェ門といる不二子は可愛くみえる
648 :
633:2010/07/05(月) 23:56:20 ID:IaSe6c4l
>>638 >自分がいるww
遅れてすまん、同志よ
あのシーンは衝撃だったわ
>その所為か、五右ェ門の女装姿を見る度に不二子×ルミちゃんが頭を過ってしまう
わかります
メイドコスのユミちゃんもいいぞ
上の方に書いてあった
「不二子ちゃんが五右ェ門を美女に化けさせて無理矢理レズビアンバーに連れて行く」
というシチュに萌えたよ
>>647 >次元といる不二子はいつもよりエロく見えるが
>五右ェ門といる不二子は可愛くみえる
同意
両方美男美女なんだけど、次元と不二子ちゃんは両方アダルトなふいんきが売りの人間だからか、アダルトさが倍になる感じ
不二子ちゃんと五右ェ門だと姉弟みたい
気が強くて押しも強いおねえちゃんと、真面目な童貞弟
自分も2nd見てたら、五右ェ門と不二子ちゃんが仲良くしててほのぼのしてた
バルセロナでどうしても和食が食べたくなって
「日本で味噌買って来て」
って不二子ちゃんに頼む五右ェ門とか
モナリザに美人だ…って萌えてる五右ェ門に
不二子「うわぁ〜、五右ェ門はそういう女がタイプなの?ちょっとマザコンなんじゃない?ニヤニヤ」
→マジギレする五右ェ門
とか可愛かったわ
Yルの「逃げる二人」の最後のページを見て
「もういっそ、お前ら三人兄弟になっちまえw」
と思ったのは自分だけじゃなかったはずだ
長文ごめんよ
原作「ラスプーチン」の女を犯しにかかる次元や五右ェ門が好きだ
あの五右ェ門×不二子をたまに想像するww
五右ェ門×不二子好きな人結構いそうで嬉しい
最近のTVSPは基本的に見てないんだがセブンデイズだけはDVDまで買ったわ
仕事の為とはいえ、ルパンに五右ェ門を取られた時の不二子ちゃんの苛立ちっぷりが可愛い
>>649 原作まだ読んだことないんだけど、ラスプーチン篇って
PLAY THE LUPINのサンバ・テンペラードの奴?
あの次元と五右ェ門は新鮮だった
萌えた
652 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 06:45:08 ID:UkW0pjEr
>>651 そう、その映像
流星(斬鉄剣)が下着の穴を通して壁に刺さるところまで本当に忠実なんだよ
でもこの時の原作の五右ェ門は、言うことも中々
「気の毒だが私と寝てもらう」
「逃げても無駄と・・・心得てほしい」
もう完全に悪役wwww
>>652 レスdd
> 「気の毒だが私と寝てもらう」
> 「逃げても無駄と・・・心得てほしい」
なにそのエロいイケメン侍
死ぬほどかっこいい、痺れるわ
次元共々、その後女とやれないのも原作通りならちょっと可哀相だな
…というか、原作五右ェ門は多分非童貞なんかな…
>流星(斬鉄剣)が下着の穴を通して壁に刺さるところ
あれは原作の画を元にしてたのか
道理でセンスあるというか、たまらなく色っぽいカットだと思っていたよ
>>650 普段大人の色気を振りまいてるせいか、むくれたり拗ねたりする不二子ちゃんは可愛い
この間のテレスペでも、ルパンとゲストの女の関係に嫉妬してて可愛かった
>>649>>652 原作を集めたくなってしまった…
どこの古本屋探しても無かったんで諦めてたんだが、もう一度探してみよう
見た目が堅物そうなだけに、五右ェ門にそういった男らしさを感じると何故かドキッとするw
2ndで五右ェ門が不二子の服を斬り刻んでニヤッとするシーンが好きだ
原作で盛り上がってるとこで映画のlast・・・の姉妹に悶えてる自分は空気読めだよな・・・orz
映画?テレスペ?
>>655 最近のだっけかな伊賀忍者?の姉妹の片方が平野の声の
>>654 > 原作を集めたくなってしまった…
自分も原作を読みたくて探してる最中だよ
ブクオフとか回ってる
> 2ndで五右ェ門が不二子の服を斬り刻んでニヤッとするシーンが好きだ
自分もそれ大好きだ!
2nd70話「クラシック泥棒と九官鳥」のラストのオチがそれだった
狂言回しの変装を切り刻んだら、中から下着姿の不二子ちゃんが出現
五右ェ門がニヤリとする
122話の「珍発見 ナポレオンの財宝」もだっけ?
あれは五右ェ門に借りてルパンが服切ってたっけか、ぶじ子おばさまの時と同じで
でも、あのラストは大胆な水着姿でめちゃめちゃ恥ずかしそうにする不二子ちゃんに激しく萌えた
>>655 the Last Jobの事なら、映画じゃなくてテレスペですがな
原作話で盛り上がってるというか、五右ェ門×不二子の萌え話の流れだったと思うけど
あのくノ一姉妹(摩耶と飛鳥)は風魔忍者の末裔ね
自分はおねえちゃん(摩耶)の方だけは好きだったな
美女で瞳と泣きぼくろが綺麗で、容姿も声質も大人で、気丈で妹思い
五右ェ門×摩耶だったらまあ…見たい
今更だが、
>>619のレスを読んで何故か真っ先に思い浮かんだのが
ドラゴンクエスト8のゼシカ(赤髪の巨乳美少女キャラ)だった
ゼシカがウエスタンチックな服装だからか謎だけど
ちなみにゼシカの母親も巨乳の美熟女未亡人だ
660 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 13:43:54 ID:7EgR3Prs
保守
原作には次元とフラグ立ってるかわいい女の子がいるんだっけ
661 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 02:28:23 ID:d6S16QqC
何とかして五ヱ門に手を出させようとギリギリまで煽ったりするけれど、
いざ相手がその気になったら急にたじろいで引いてしまう紫ちゃんが見たいです
ケロロ軍曹の小雪ちゃんのモデルが紫ちゃんと聞きましたがマジですか
663 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 02:28:15 ID:icIYdrYY
ルパマガ発売記念保守
664 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/09(月) 13:31:18 ID:jVUkAXgX
今回はルパンチックに少し興奮したわ
不二子に変装したルパンと、五右ェ門に変装した不二子の絡み
ややこしいけどこれはルパンならではだねww
665 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 01:17:24 ID:uBxmt26K
保守をかねて上げ
>>664 読んだ
ウソでかためられた二人が可愛いなw
「何ですって?」バーン←ふいたw
そして一コマ目の偽不二子(中身ルパン)がとっても美人でエロい
つうかルパンチックは全員可愛すぎて好きだ
前号の
「ただ単にアタシのハダカが見たいだけのルパンが一匹…」
「ただ単にアタシのスカートの中をのぞきたいだけのルパンが一匹…」
が好きすぎる
全然エロくないけど
「ワーイワーイ、やったでござるぅ…ムニャムニャ」
とか可愛過ぎる
新しいスロットのCMの不二子がえろかわいい
667 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 00:52:37 ID:kn13DfFU
浮上
>>664 あいつらの変装はありえなすぎるw
だがそれがいい
漫画のYで、次元が椎名林檎そっくりの美女に変装してたのにも驚いたが
2ndで不二子が吉幾三そっくりのおっさんに変装してる話があると最近知って吹いたw
おっさん→美女は分かるが
美女→おっさんって誰得なんだよw
さてさてもうすぐカリオストロなわけだが・・・
自分はやっぱりジャリルパン(原作)×クラリスであれこれ考えるな
劇中の中年ルパンや伯爵はまぁ宮崎氏の投影だからね
違う意味でエロいが、ただの歪んだ性癖でしかないから逆につまらなくも感じる
つか、やっぱりジャリルパンの方がクラリスにはお似合いだよマジで
あのギラついた瞳にお姫様はトロ〜ンとするに違いない!
ジャリ×クラリスって初めて聞いたわw
自分以外の人のカップリング嗜好を聞くのも面白いな
そんな私は上で盛り上がっているときに規制で書き込めず
涙目だった五右ェ門×不二子好きですが
五ェ門×不二子は仲良くしてるだけでも和む
先日霧エリ見たんだが、あの後2人はモメなかったんだろうか
勾玉を何故か不二子が持ってるオチで(多分御先祖の娘が盗んで代々伝えた)その後の顛末はなかったと思うが
五ェ門「その勾玉は拙者が女王から賜ったもの。返してもらう」
不二子「そんな、ひどいわ!これは私がおばあちゃんからもらった大切な形見なのに!」シクシク…
(注:嘘泣き)
五ェ門「ふ、不二子?不二子どの?」オロオロ…
不二子「かよわい女のお守りよ?私と亡くなったおばあちゃんとの大切な絆なのよ?それを断ち切ろうとするなんて、五ェ門がそんな薄情な男だったなんて知らなかったわ…。クスンクスン」
五ェ門「まっ待て、拙者は断じてそのような男ではござらぬよ!」
不二子「じゃあこのネックレス、私が持っててもいいのね?」
五ェ門「…う」
不二子「侍に二言はないわね?」
五ェ門「…致し方ない」
不二子「ありがと!五ェ門、愛してるわ!(はぁと」
五ェ門「く、くっつくな!/// お主の紅やら白粉やらがくっついてしまうではないか!ばっ…!胸を押し付けてくるな!///」
長い割にたいしてエロくもない話ですまん
カリ城の舞台で不二子と伯爵の大人の男女の駆け引きの1シーンぐらいあってもいい。
それぞれが不二子に誘われた場合
ル「ふ〜じこちゃ〜ん・・・!」
次「――不二子・・・フッ・・・」
五「くぁwせdrftgyふじこlp」
674 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 01:09:19 ID:sShOa6b9
>>672 宮崎駿にそれを期待するのは無駄。
宮崎設定では、あの伯爵はゲイだ。
宮崎駿「カリオストロという人物は、ヨーロッパのあの時代を考えれば絶対男色だと思うんです。
ですが、そのことは別に描く必要がないから出していないだけのことです。
ヒロインのクラリスの貞操の危機とか何とかって、そういう発想で映画は作っていません。」
(風の谷のナウシカ 水彩画集)
あいつホントにロリコンの処女厨なんだな。
不二子ちゃんも上から言われて嫌々出したらしいし。
>>673 それぞれ反応も気になるがその後やるかやらないかも気になる
ところで次元×不二子は寝取られカテゴリーに入るのか入らないのか
教えて下さいエロい人
たまにヤるならいんじゃねに一票
五ェ門x不二子は、五ェ門が不二子を寝取ったのか
不二子が五ェ門を寝取ったのか
二番目の気がするが・・・
五ェ門「不二子ちゃんは某のガールフレンド。」
携帯サイトの今日の(いやもう昨日か)待ち受け画像、不二子×次元だね。
次元×不二子じゃないんだな…なんて思っただけ
ルパンの前で不二子にアナル掘られるゴエモン萌え
とゆーのが頭に浮かんだ
私じゃ書けない…(涙)
なぜアナル?
682 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 07:23:59 ID:r/pHx9E2
>>674 あの時代っていつよ
18世紀のカリオストロがタイムスリップしてきたオッサンだったのか?
普通に現代人だと思ってた
原作読んでたら普通にフェラチオって台詞があってビックリしました
五右ェ門×紫とかないのかねえ。
風魔一族の不二子が好みすぎて辛い…
強くて不適で媚びない、それでいてフレンドリーな雰囲気
ああいう女こそ乱れたりデレたとこを見たい
遅くなったけど
>>675です
>>676-677 答えてくれてありがとう
自分は寝取られネタは嫌いなんだけど、ルパン×不二子前提の次元×不二子は好きで
今まで考えた事なかったけどあれも寝取られに入るのかちょっと悩んでしまったから、人の意見を聞いてみたかった
このまま萌え続ける事にするよ
五右ェ門×不二子も好き
この二人の場合、自分も
>>677に同意で、不二子が五右ェ門を寝取ったつうか食べた、だと思うw
漫画のYの新版一巻で、五右ェ門が不二子に化けた美女に襲われてたけど、途中まで全く抵抗してなかったね
あれは本物の不二子だったらしちゃってたんだろうかね
それとも薬のせいで抵抗できなかったのか
連投ごめん
>>685に「戦国魔神ゴーショーグン」マジオススメ
ルパン三世全く関係ないがw
確かに風魔不二子はレミーとよく似てる。
声も同じだしね。
>>687 ゴーショーグンは数年前に見たけどトン
勿論レミー萌えだったw
二次創作の影響か男との距離感が微妙な女キャラに萌えやすくなったのかなあ
あと風魔不二子は体型もそそる
ゴーショーグンは小説版が本編!
>>683 俺も原作には結構驚いた
当時はアニメの新しか知らなかったからなあ
下台詞も軽く山田さんで脳内再生されたw
確かどっかの国(才女の名産地みたいな?)から連れてきた女を使おうとするルパンに次元、ゴエ、不二子が苦言する話だっけ
次元の「ルパンは不二子に惚れてても信用はしてない」って台詞が印象的だった
原作漫画基準なら次元×不二子でもNTR感は薄そうだな
今年はテレスペないのかな?
復帰
保守
風魔見た
女性陣は可愛いけど今の時代に見るとやっぱ落差があるね
美声なゴエと健気な紫ちゃんはともかくあの映画のルパンと不二子はやってる姿がシリーズ中で一番想像しづらいw
>>695 >あの映画のルパンと不二子はやってる姿がシリーズ中で一番想像しづらいw
それはほら、大塚康生が作ったから
大塚康生はルパンと不二子のカプを嫌いというか認めてないというか、ぶっちゃけカリ城派だから
仕方ないんじゃね
そうなのか
ルパンと不二子の関係はイメージとか好みが人によって別れそうだけど道理でルパンの態度がやたら悪いわけだw
698 :
名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 03:43:41.67 ID:dQogrB5H
保守
Yの「逃げる二人」
次元が部屋右手にあるテーブル横の椅子に座って、不二子ちゃんが部屋左側のベッドに腰掛けてる
その構図が1st「全員集合トランプ大作戦」のオマージュ?だと最近気づいた
Yはキャラも世界観も2ndに近いと思うんだけどね
1stとも2ndとも違う、Y不二子ちゃん独特のエロさは好きだ
保守
不二子ちゃん萌え
ほしゅ
、
702 :
名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/30(木) 02:46:58.04 ID:lstqoUeo
保守と愚痴
沢尻エリカだなんて嘘だろ…
えっ
えっ
705 :
名無しさん@ピンキー:2011/07/11(月) 23:47:54.26 ID:ERkI5wYW
綾瀬はるかよりは近いんじゃね?
てか候補に挙がってただけでも驚きだが
誰だキャスティング担当してる奴
コミカライズのM版のさわやかはつらつ不二子ちゃんなら、綾瀬はるかでもなんとなく似合う気がす
勿論良い意味で
ちなみにYのエロかわ不二子は深田恭子のイメージだ
沢尻は、顔立ちは綺麗でいいんだけどなぁ
あんな乳も尻もちっちぇ小娘が不二子ちゃんを演ろうとは、随分ふざけたキャスティングだなぁ>沢尻エリカ
沢尻はない
709 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/09(日) 21:51:31.99 ID:ihyuzZpA
沢尻はないけど 沢城はイイっすよね?
というわけで新不二子期待アゲ
みゆきちか
声はエロいかもな、声は・・
不二子もようやく若返りか
風魔の小山さん再演にも少し期待してたけど新不二子像もまだ分からないし自分はあまり知らないけど沢城さんとやらに期待
でも風魔の不二子やっぱ可愛いorz
他シリーズのスーパーモデル体型の不二子より抱き心地良さそう
712 :
名無しさん@ピンキー:2011/10/17(月) 04:45:22.25 ID:TqxyYUCk
沢城みゆきちさん、正直仮面ライダーディケイドでしか知らないけど良さそうだ
1stの魔性少女っぽい二階堂さん不二子ちゃんや、2ndコメディ回の可愛い増山さん不二子ちゃんぽくなりそうで
同じ増山さんでも2ndとパースリとテレスペでは微妙に演技が違うよね
最近改めて2nd見たらあまりの可愛さにビックリした
保守
風魔のクールだが面倒見のいいルパンとアグレッシブで素直な不二子が好きだ
不二子が敵に捕まったときの「ごめんね、ルパン」ってセリフは個人的に歴代一かわいい
ルパンもなんだかんだ言いつつ、不二子を心配したり、本当のピンチにはきっちり助けたり
この不二子はルパンの妹分みたいに見える
どうしてもエロは考えられないけどな!
あの二人はいいな
エロが難しいというか男女の意識があるのかさえ微妙だけどw
複製人間とかを見て思うに他作の不二子がツンツンしてるのはルパンへの愛情の裏返しなんだろうけど風魔の二人は仮に関係を持つならその時は割とあっさり進行しそうな気がする
みゆきち不二子、上手くて可愛かった!
でもエロくなかった!
いい感じだったな不二子
次回作が楽しみ
ゲスト二人も可愛かった
ゴエはやっぱり美人なのかw
そこでまた二階堂さん復活ですよ!
719 :
名無しさん@ピンキー:2011/12/14(水) 18:32:31.83 ID:DcXYBTLR
, ----- 、
____/〃" 、、、 ヽ
∠> ` ̄ ̄`ヽ, --z _ i
/ ,> ヽ  ̄\
./,∠. 人 、 ゛゛゛ ヽ゛、 ヽ
/ _ノ . / | /|人 ゛゛゛ | i
| 〉/ ./| レ´ ̄`ヽ λ | |i |
i ll 〈/| |`ヽ , ― 、 |ノ | | |l |
| |人|⌒ノ 、__・, レ 、∧| /
ゞ、 ゛ | 、ヽ_________, メ ト、 | " /
\゛、 | トー―--| /__./ " /
`‐ヽ ゝ, _____.ノ /レ'____/
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______.ノ 人 (⌒)
//::::::::|-、 ,-/::::::ノ ~.レ-r┐
/ /:::::::::::| /:::::ノ__ | .| ト、
| /:::::::::::::::| 〈 ̄ `-Lλ_レ′
レ::::::::::::::::::|/::: ̄`ー‐---‐′
ワンピースこそ史上最高!!他はゴミ。
つまらなくてもどんどん発行してニワカに売っちまえばいーんだよ!!
わかったか?バーカw
保守
721 :
名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 13:06:36.45 ID:7O/3HItE
新生不二子良かった
723 :
名無しさん@ピンキー:2012/03/10(土) 09:29:23.88 ID:2xdnPh95
どなたか「燃えよ斬鉄剣」の桔梗と五ェ衛門の小説書いてください
お願いします
ジャスミン局長とルパンの情事
ルパンなんだw
ジャスミン局長が銭形にモーションかけたつもりだったがルパンの変装だったというオチ。
727 :
名無しさん@ピンキー:2012/04/13(金) 22:27:03.58 ID:rx9fsEsQ
ルパン新しくなったのにこのスレは盛り上がってなくて残念。
元ネタがエロ全開だろかえってスレが静まり返るもんなんだよ…。
死の翼アルバトロスは何つうかエロいね
不二子が終始ノーパン。しかも物語後半の飛行機の銃座から外を見る時の不二子がナウシカにしか見えん。
ノーパンナウシカ
730 :
名無しさん@ピンキー:2012/04/23(月) 18:19:37.63 ID:rIlZ4fxD
、
731 :
名無しさん@ピンキー:2012/05/31(木) 17:59:46.91 ID:iVc8032S
4期支援age
ほ。
不二子エロ
_,,,,,,,,,,,,,,,,,,_
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,llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll,,,..
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llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll゙l
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llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllli,, ._,/lllllll`、, ' llllllllllllllllllllllllllii、
llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllii,/ ゙lllll, .llllllllllllllllllllllll!!!-=-=、.ヘ
,.ヘ.ィヘ__,ィ、-‐-、!!!!!lllllllllllllllllllllllllli llll .lllllllllllllllllr'´ ,,,=,,,-、 ` ヽヽ
/////¨¨''',ヽ_lllllllllllllllllllllllllli lll .lllllllllllllli' r'ヽ, | (\ | .|
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`、ヽ \| し' / j jllllllllllllllllllllllllllllllllllli lll .llllllllllll`、.`、. (\\\〉 l
ヽ |_r '´.ノllllllllllllllllllllllllllllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiilllllllllllllllヽ ヽ`、,,\〉 /
.`、 .|-‐'´llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllilllllllllllllllllllllllllllllllllll‐ 〈 /|
誰だよw
昨日のテレビスペシャルをみてかっとなってやった。
反省はしていない。
一回しかみてないから、言葉づかいとかいろいろおかしいと思う。すまん。
五ェ門と博美 微エロ
【ルパン三世 東方見聞録〜アナザーページ〜】 より
「えっ、明日ゴエゴエ出てっちゃうの?」
唐突に居間から聞こえてきた三女の声に、博美は夕げの洗い物の手をとめた。
「修行でうけた恩をかえせず、誠にかたじけない」
「いやいや、おまえさんのおかげで数百年にわたる一族の呪縛がとけたのじゃから。
それに、敵に捕らわれた大事な孫娘を傷一つなく連れ戻してくださった」
自分のことだ。なぜかぞくりと体がふるえ、次の彼のうけこたえを聞き漏らすまいと耳をそばだてていた。
「それも、もとはといえば拙者のつれが招いた失態。誠にもうしわけなかった」
「それにしても、パラシュートで脱出するとき、おねえちゃんとゴエゴエ密着しすぎ!」
「ちょーうけた。写メったし!」
彼の声を聞いて感じた胸のトキメキは、無遠慮な妹達の言葉によってたちどころにハラハラに転じる。
写メ? 初耳だ。 あとで抹殺しておかなくては。必要とあればケータイごと。もちろん転送したあとに。
「ねー、ゴエゴエならおねえちゃんと結婚しても、私文句言わないよ」
「な、なにをっ」
「どうか〜ん」
「わしも内心、大歓迎じゃよ」
一家そろって、私の気持ちは無視か。
きっぱりお断りしたのだが。
まあ、あの時の自分には家宝の行く末をみとどけるという終わりのない使命しか頭になかった。
直前に入浴姿を見られたという恥ずかしさと怒りも渦巻いていた。
すべて片がついた今、後悔してないと言ったら嘘になる。
「誠に申し訳ないが、それがしは修行中の身であるからして…」
「うむ。残念じゃが、しかたあるまい。おまえさんがこんなところに納まる器ではないことはわしも孫達もよくわかっておるよ」
「感謝いたす」
「あ〜あ。つまんなーい。ねえ、今夜はゴエゴエお別れ会でオールしよ〜」
「いや、拙者は滝にうたれてまいるゆえ」
「ありえね〜、超KY!」
居間の障子が開く音がして、虫の音が長女の耳にも聞こえてきた。
妹達の笑い声に送られて、ぞうりの音が遠ざかっていく。
居間の声がふっととぎれた。
「おねえちゃん、ちょっとかわいそう」
そんな呟きが、胸に突き刺さった。
水は流していないはずなのに、洗い桶に一滴の雫が落ちて、味噌汁椀の中で波紋を描いた。
十五夜をややすぎた月光が、心地良い滝のしぶきとともに座禅をしている体に降りそそぐ。
第13代石川五ェ門はその名に恥じぬ精神力を、さらに高みへ飛翔させようとしていた。
(ここに来るまでに悩んでいた『いかにして切らざるか』は真の問題にあらず。
『守りたいもののためには切る』。しかし、この答えには一寸なにかが足りない。
何が足りないのか。
考えろ、第13代石川五ェ門。
考えろ、第23代武蔵坊弁慶を襲名して、この地で家庭をもち平穏に暮らす自分を…
……あの臀部のやわらかさなら、さぞ子宝にめぐまれるであろう。が、不二子殿に比べて胸はさほど魅力的とはいいがた……
……はっ! 今、拙者は何を考えていた!?)
瞑想があらぬほうへ迷走していたことに気づいて、狼狽して見開いた瞳の前に。
女がいた。
今、自分が妄想していたまさにその娘が、池のふちにすっと立っていた。
巫女のような白装束を身にまとい、凛とした目で己を見ていた。
「博美殿、いかがなされた」
平常心であるかのように声をつくろえた、と思う。
「五ェ門様、先ほど裏で片づけをしていて聞いておりました。明日になったら本当に…本当に…出て行ってしまわれるのですか」
本当に、と繰り返す時に娘の口元が震えているのがわかった。
その裏にある感情をありありとつたえる、正直な紅い唇だった。
だが、その感情をうけとってしまえば、自分の修行の旅はここで終わってしまう。
気づかぬふりをするのが一番だ。
そう。彼女に好意があるようにみえるのは、己の精進が足りぬせい。
おおかた自分の妄想の続きを投影してしまっているのだろう。そうに違いない。
思い出せ、風呂場では顎をおもいっきり蹴られたときのことを。
好意がある相手にならそんな無体なことはするまい。
さらに、思い出せ。住職から結婚の話題がでたとき、自分がなにも言う前に向こうが断りを入れてきたことを。
博美殿は拙者を嫌っている。
わかりきったことではないか。
なにを妄想に引きずられて動揺しているのか。
「さよう。今まで世話になった」
沈黙がながれた。
月が雲にのみこまれ、あたりがすうっと闇になった。
ぽちゃり。
水音だ。
しかしなぜ。
たぷり。
滝に打たれている己を中心に発生している池の波紋とは、別の波紋がやってきた。
「博美殿? な、何をなさっている」
「みそぎをしに来たのです。お許しくださいな」
ちゃぷちゃぷと、波のうねりが近づいてくる。
「あいや、そこまで!」
思わず制止しようと突き出した手から、なにか気のようなものがでた心地がした。
バシャャャーッと、みえない何かにおされたように、娘の腰辺りまで水がはねた。
(なんだ、この力は……博美殿は無事か……はっ)
娘はわずかに揺れただけだった。ただ、はねた水で衣が体にはりついて、
今まで見えなかった太ももから腰のくびれの輪郭が闇でもくっきりとあらわになっていた。
五ェ門の目は娘をとらえながらも、すこしだけ、ほんのすこしだけ腰まわりを視界の中央からはずした。
「さすが五ェ門様。我が一族の技をもう体得なされたのですか」
娘が立ち止まってうっすら笑った。
「おじいさまに比べるとまだまだですけどね。いいですわ。これ以上近づくとお邪魔になるのでしたらここでやらせていただきます」
娘は池に腰がつかるまでしゃがみこむと、両手で水をすくって自らを清めはじめた。
闇のなかで、その腕のうごきは影となってうねり、手からこぼれる水はぼたぼたと低い音を立てた。
その優雅な慣れた所作は、みるみるあたりの景色に溶け込んで一体となっていった。
それが人間ではなく、まるで最初から岩や木や水であったかのように、娘は人の気配を無くした。
(さすが、あの住職の訓練をうけているだけある…)
五ェ門がしきりに感心していると、それは不意にまた人に戻った。
「五ェ門様、そんなに私が気になりますか?」
(う。なぜばれる)
「だって、修行に没頭していらっしゃるときと、空気が違いますもの」
(…拙者、まだまだ未熟者でござる)
「私は、小さい頃からあんなやんちゃな妹達と一緒に練習していましたから。
人様がいる場でも修行することに慣れてるんです」
「…その努力、察するにあまりある」
「そんなことないですよ。私にとってはあたりまえでしたからね。でも、残念ですわ」
「なにがでござるか?」
「五ェ門さんは私がいるとまるで修行にならないご様子」
「い、いや、拙者も、もちろん、やろうと思えばできるが、今は、その……」
「今は…?」
「博美殿との会話が…心地よくて…」
滝の音が響く。
二つの影は長く沈黙していた。
先に沈黙をやぶったのは娘だった。
「…五ェ門様」
恐ろしく落ち着いた調子で彼女はつづけた。
「私がみそぎにきたのは……この身を御仁にささげるため」
そのとき。
月を覆っていた雲が風に押し流された。
世界に色がもどる。
覚悟をきめた瞳がきらりと光る。
闇から色をとりもどした娘は、全てをさらして想い人の前に立っていた。
水を含んだ純白の衣は身体にぴたりとはりつき、娘の若い胸のふくらみ、その先の突起、細い腰、秘めた茂み、すべての存在を誇示していた。
ああっ、とためいきのような悲鳴があがった。言わずもがな、孤高の剣豪のうろたえた声である。
「博美殿! そ、そのようなことを、い、言われましてもっ、それがしっ…うわっ」
滝の下で逃げ腰になったものだから、バランスを崩して、滝の水をしこたま飲む五ェ門。
「大丈夫ですか、五ェ門様!?」
とぱちゃぱちゃと駆け寄ってくる博美。
五ェ門は顔面を強打してくる滝の水よりも、自身の精神をまさにくだかんとする半裸の娘に恐怖した。
「く、来るなーっ! 後生だ! 武士のなさけと思って…」
博美は五ェ門の胸に倒れこんだ。
五ェ門の素肌に、博美の水を吸った布がはりついた。
ひんやりとする。
だが、すぐに布の向こうの人肌の熱が伝わってくる。
「武士はあなたさまの方なのに、なぜ、私に情けをかけてはくださらないのですか」
布のむこうがわでふくらみが形をかえる。
布のむこうがわの胸の先の突起が心臓の鼓動にあわせてこきざみに胸板を叩いてくる。
背中にまわされた手がゆらゆらと海藻のようになまめかしくうごめく。
ひきしまった太ももが足をからめとっていく。
全身が、娘の肌にふれたところからつぎつぎと、道理ではない何かに浸食されていく心地だ。
理性と情熱の狭間で逡巡する、などという心の余裕は無い。
たとえるなら、未知との遭遇。
まさにパニック。
そうこうしているうちに、精神とは別の次元で、ふんどしを押し上げて反応している自分の身体に気づく。
さらにパニック。
と、その精神的大恐慌のなかで、ふと五ェ門は真理の答えを得たのである。
(『切る、切らざる』は重要な問題にあらず。肝心なのは『守るべきものを守ること』と見つけたり!)
五ェ門はさっそく真理を実行にうつした。
まずは娘の後ろの虚空に向かって叫ぶ。
「住職殿!これは誤解でござる!」
うっとりした顔で五ェ門を撫で回していた娘は、その声にはっと我にかえって背後を確認しようと上体をおこした。
その隙をついて、博美の下からすりぬける五ェ門。
<以下、2ルートに分岐>
1.守るべきものは『己の生き様』(ノーマルエンド)
2.守るべきものは『己の生き様』と『博美の気持ち』(・・・エンド)
五ェ門は跳んだ。
一足で池からとびだし、まとめておいた着物と斬鉄剣をかかえて屋敷へ駆ける。
体面を気にする娘だから、裏山に逃げ込むよりもこのほうが安全とふんだのだ。
「五ェ門様!」
その悲痛な呼びかけに答えることなく、五ェ門は走った。
池にとり残された娘は、五ェ門の姿がみえなくなっても呆然と立ちつくしていた。
夜の冷気がおしよせて、濡れた衣は急速に身体の熱をうばっていく。
滝の音と虫の声。
そこにやがて、かすかなすすり泣きが加わった。
【ノーマルエンド 終】
五ェ門は逆に博美を仰向けに押し倒すと、その上に仁王立ちになった。
「すまぬ博美殿」
五ェ門は勇気を振り絞って、己のふんどしをはらりとといた。
その下に隠れていた、そそりたつ刀があらわになる。
初めてみるものに、娘は悲鳴をあげて顔をそらした。
五ェ門は羞恥心にくじけそうになる心をぐっとこらえて、欲望の刀に手をそえた。
(守るために刀が必要とあれば、拙者はためらわぬ!)
娘は顔をそらしたままである。
いくら手で隠していても、その顔が朱にそまっているのがわかる。
そして、その朱と対照的に、水面のきらめきに白く浮き沈みする、はだけた装束と娘の素肌。
(ええいっ!)
気合をいれると一閃、刀からとび出した熱い精。
月光に照らされきらめきながら、放物線を描いて娘にふりそそいだ。
「きゃあああ」
ぽたぽたと手を、首筋を、身体を垂れる異物感に娘が悲鳴をあげる。
五ェ門の心はわずかな罪悪感と、悟りをひらいたかのような偉大な爽快感に満たされた。
「博美殿」
なにがおこったか娘が把握するだけの間をおいて、五ェ門はかがみこんた。
娘は混乱と羞恥の入り混じった目で五ェ門を見あげた。
「ご覧のように、拙者は色の道においても未熟者。
よしんば身をかためたとしても、あなたを幸せにはできない。
それは、あなた一人の不幸ではなく、
あなたに女の幸せを望まれている住職殿に、恩を仇でかえすことになる。
……わかってくださるな」
あまりのことに心を奪われていた娘は、五ェ門の話を頭で理解するにはいたらず、
ただそのおだやかだが芯のある迷い無き口調に、ただただうなづくだけであった。
半刻後。
「…博美殿。そろそろきりあげねば風邪をめされるぞ」
聞こえているのかいないのか、博美は正座を崩さない。
不浄なものを洗い落として、着物も整えなおした娘は、ただ静かに池の中に座っていた。
濡れた衣服が強調する娘のふくらみは依然として存在していたが、
先ほどまであった妖艶な気はもはやなく、あるのは闇のような底知れぬ無の気配。
「そろそろきりあげねば風邪をひくのだが……」
対峙して座禅をくんでいる五ェ門は、ずっと滝に打たれていた。
滝の水がもたらす振動とは別に、時折身体のうちからも嫌な震えがわきおこる。
「私や池をあのように穢しておいて、風邪の心配ですか」
娘の無の気配の奥から、怒りの気配がちろりとのぞく。
「あ、いや、す、すまぬ」
あわてて否定する剣豪に、また新たな悪寒がおそってきた。
「せいぜい頭を冷やしてくださいな」
「先に仕掛けてきたのはおぬしの方ではないか…」
「ですから私も反省しようとここにいるのではないですか。五ェ門様は私にかまわずに出て行ってくださって結構ですよ」
「しかし、ここで出ると女子に負けたようで…」
「では、居たらよろしいのです」
「ううむ……」
情けない顔で滝にうたれる男。
それを穏やかに見ている女。
月は山々の奥に入るまで、いつまでもそんな二人に静かな光をなげかけていた。
【・・・エンド 終】
・・・エンドくっそワロタwww
仕事はええな