オリジナル魔法少女陵辱スレ4【和姦も】

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1名無しさん@ピンキー
オリジナルの魔法少女のエロを扱うスレです。
陵辱に限らず和姦でもOK

【前スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ3【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204801095/


【注意事項】
○sage進行でお願いします。
○職人さんは特殊嗜好の作品の場合は投下前に注意書きをお願いします。
○職人さんが投下しづらい雰囲気はやめましょう。供給があってこそのエロパロ板です。
○好みに合わない作品や意見はスルー(読み飛ばし)を推奨します。
○荒らし、煽り、広告はスルーしましょう。



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【過去スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187699066/
オリジナル魔法少女陵辱スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156666135/


【保管庫】
http://kuma.usamimi.info/magi/
2名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 19:28:15 ID:NRyNOg/U
一乙
2ゲット
3外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/04/15(火) 19:28:16 ID:FflDdUtc
前スレの続きでナイトメアドリーム第十七話を投下します
近親相姦注意
その前に2レス使って人物と設定紹介
ナイトメアドリーム人物紹介
・千巻 大和(せんかん やまと)。高校一年生。本編の主役。
 気絶してたリリムを襲い、処女を奪ったために魔王の呪いにより悪魔化。以後、呪いを解くために魔力を集める。悪魔名はナイトメア☆ヤマト。
 半年前に事故で両親が他界し妹のありさと二人暮し(遺産があり生活には困っていない)。
 本人は真っ当な真人間のつもりだがへんたいさんである。遂に妹と結ばれたが、幼馴染の撫子さんとお付き合い中?
 さらにリリス、エステルの処女を奪い、服従させるとともに呪いが重なり、
砲撃形態キャノンフォーム、格闘形態ライガーフォーム追加。
・千巻 ありさ。マジカル☆アリサ。小学6年生。
 大和の妹。元気で活発、明るい性格で友達も多い。
 魔法天使エンジェル☆ローラとの出会いにより魔法少女マジカル☆アリサとなり正義のため、人々のために戦う。
 ショートヘアの栗色の髪。変身時は髪が長く伸びツインテールになる。これは彼女の願望のあらわれである。
 千巻家の家事全般と家計を一手に預かる、非常にしっかり者。性に関する知識は全くなかったが今ではすっかり開発されている。
 将来の夢はお兄ちゃんのお嫁さん(マジ)。兄に抱かれて覚醒したか、ブラコンを通り越した言動を取ることも。
 魔力を奪ってお手軽パワーアップの兄と違い、地道にレベルアップしている。
 なおマジカル☆アリサは世間で人気急上昇中でファンも数多い。
・ナイトメア☆リリム。年齢不詳(外見年齢は中学2年生くらい)。魔界よりやって来た悪の魔法少女。
 ピンクの髪のツインテールに背中には小さな黒い羽。
 魔王の百人の子供の百番目の子供で魔王候補者として選抜戦に参加(魔王の子供は全員参加なので強制的に)。
 大和に処女を奪われ、魔王の呪いにより彼に服従する。
 その実力は魔王の百人の子供の中で百番目。最弱。
 かなりのーてんきな性格のアホの子だが悪の魔法少女をノリノリで演じる。
 初期状態から特にこれといって変化していない。
・ナイトメア☆リリス。年齢不詳(外見年齢は中学3年生くらい)。魔界よりやってきた悪の魔法少女。
 ピンクの髪のセミロングにピンクのひらひらフリルドレス。間延びした口調で喋る。
 大和に処女を奪われ、魔王の呪いにより彼に服従する2号。
ピンクのバズーカを武器とし、魔界でも有数の爆発物の専門家。その呑気な
性格故に本領が発揮されることはないが、その気になれば戦略核兵器級の爆発も起こせる。
頼むから本気にならないように。リリムとは母親が姉妹同士ということもあり、非常に仲良しでよく似ている。
 常にゆっくりと振舞うのんびりやさん。
・ナイトメア☆エステル。年齢不詳(外見年齢は高校1年生くらい)。悪の魔法少女。
 ツーサイドアップの金色の長い髪。黒いいとんがり帽子に黒マントの魔女ファッション。
 大和に処女を奪われ、魔王の呪いにより彼に服従する3号。
 手に装着する鉤爪を武器とし、見た目に反して格闘少女。実は結構強く格闘だけなら悪の魔法少女の中ではトップクラス。
 カイトお兄様に恋してるようだが、服従の呪いにより大和に好き放題されている。可哀想に。呪いが解かれたらどうなるのやら。
4外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/04/15(火) 19:28:56 ID:FflDdUtc
ナイトメアドリ−ム設定紹介
・次期魔王選抜戦
 魔界の次の王様を決める戦い。魔王の百人の子供がこの世界にやってきたのはこのため。
 期限は一年。4月1日にはじまり来年の3月31日に終了予定。
 破壊、混乱など悪事を働くと功績になり、もっとも功績を挙げた者、または最後の一人が魔王に選ばれる。
 功績は魔界にある次期魔王選抜戦監視委員会が公平に判断して決める。魔法少女や魔法天使を倒すと功績が大きいらしい。
 この世界を侵略し魔界の領土を広げるのも目的のひとつ。
 一年の期間内に魔界に帰還した者は失格となる。それ以外は特にルールはなく、候補者同士で殺し合うのもあり。
 なお魔王の百人の子供は全員母親が違う(母親同士が血縁者はあり)。男もいれば女もいる。
女は全員「悪の魔法少女」だが、男には様々なタイプがいる。
・魔王の呪い
 魔王選抜戦前に処女童貞の子供たちに魔王がかけた呪い。処女童貞でない子供はかけていない。
 人間に無理矢理処女(童貞)を奪われると発動し、その人間を悪魔化し、奪われた者は絶対服従する。なお女が悪魔になった場合は悪の魔法少女になる。
大和はこの呪いにより悪魔化。解除するには魔王以上の魔力が必要で非常に困難。
魔物同士は発動せず、また人間でも和姦なら発動しない。一度悪魔化した人間が他の者を襲っても発動する。
 なぜ魔王がこのような呪いをかけたかは大いなる謎。
 なお呪いが使えるのは魔王だけではない。同様の服従の呪いがかかったら、魔力の強いほうだけが残る。
・魔力の吸収
 魔界の住人、及び悪魔化した人間は抱いた相手の魔力を吸収する能力がある。
これは和姦でもよい。ただし吸収できるのは一度だけ。また吸収された者が吸収した者の魔力を奪うこともできなくなる。つまり魔力のやり取りは一度だけ。
お互いに吸収するつもりの場合は先に相手をイカせた者が吸収する。これを魔界ではエッチ勝負という。
 なお魔法天使や正義の魔法少女には魔力吸収能力はない。
・魔法天使
 魔界が百人の魔王の子供を地上界に送ると同時に、天界より派遣された百人の魔法天使。
魔を撃ち滅ぼす。素質ある少女を魔法少女にすることもある。魔法天使は女性だけで全員処女。処女を奪われると天界に強制帰還される。これは敗北した天使が調教され堕天するのを防ぐためでもある。
天使の<聖なる加護>は邪悪な魔法を打ち消す。ただし強力な魔法には無効。
 魔を討伐するはずが逆に負けて犯されるのが多いのはどうしたことか。
 なお百人の魔法天使が全員天界に帰ると神罰執行開始。
・正義の魔法少女
 魔法天使により生み出される魔法を使う少女。素質ある少女の中から選ばれ、様々なタイプがいる。魔法少女を生み出さない天使や、一人で複数生み出す天使もいるので数は不特定。
 変身の言葉はマジカライズ。
 魔法少女は絶望すると『絶望の闇』に囚われ、魔力を失い、魔法少女や魔法に関する記憶を全て失い、普通の女の子に戻る。
これは敗北し絶望した魔法少女が反転するのを防ぐためでもある。
5外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/04/15(火) 19:29:45 ID:FflDdUtc
 ナイトメアドリーム第十七話

「ナイトメア☆ブラストル、とらとらと参上」
 昼過ぎの山奥。打ち捨てられた別荘前に黒い虎男が姿を現す。
「さあ。リリムとリリスを出してもらおう」

 しーん

 しかしブラストルの声に応える者は誰もいない。そこかしこに戦いの痕跡があるが、今はもう誰もいない。
「あれ? もう終わった?」
 一足遅く駆けつけたブラストル。彼の出番は今後。

「あー……」
「あ〜……」
 ぽかんと口を開けたまま、放心しきった表情で宙に虚ろな瞳を向けるリリムとリリス。
「ほら。シャワーだぞ」
 その二人に、大和は熱いシャワーをかけてやる。体の汚れは魔法できれいにしてやったが気分の問題。
「はぁ」
 壊れた表情でシャワーを浴びる二人を見下ろし、大和はため息を吐く。
 せっかく助け出したリリムとリリスは、言葉さえ失い完全に壊れていた。
 天井から吊るされていたリリムとリリスを発見したときは、衝撃で大和はしばらく動けなかった。
 全身を精液で白く染められ、瞳は虚ろで光を失い。
「おい。リリム、リリス。しっかりしろ」
 衝撃から立ち直って呼びかけても、返事すらない。
「リリム……リリス……」
 泣きそうになるのをぐっと堪えて二人を降ろし、エステルが魔法で癒してやる。
それで体は元に戻ったが、心までは戻らない。
 家に連れ帰った大和はまずシャワーを浴びせることにした。
 普段はツインテールに結んでいるリリムの髪も下ろし、真っ直ぐ背中に流す。
こうすると、リリムはリリスとよく似ていた。同じピンクの長い髪の美少女姉妹。
ワイツによってどれだけの辱めを受けたのだろう。
「リリム」
 シャワーを浴びせながら、同じく裸になった大和はリリムにキス。暖かく優しく。
「リリス」
 続いてリリスにもキス。
「あー……」「あ〜……」
 だが二人は虚ろな表情のまま、声なく呻くのみで。
 大和は何度も何度もキスし、リリムとリリスを抱きしめていく。

 じゃー

 そうやってシャワーを浴びながら何度キスしただろうか。
「……ご主人様〜」
 微かにリリスの瞳に光が戻る。
「ああ。僕だよ」
「ご主人様〜……」
 胸にしっかりとリリスを抱き、濡れる髪を撫でてやる。
「リリム」
 だがリリムは呼びかけても返事はない。
6ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:30:44 ID:FflDdUtc
「エステル」
 リリスを優しく抱きかかえ、大和はエステルを呼んだ。
「マスター、なんでしょう」
 すぐにエステルが顔を出す。彼女はちゃんと服を着ていた。
「リリムを頼む。一緒に連れてきて」
「かしこまりました」
 リリムをエステルに任せ、大和はリリスを抱っこしてお風呂場を出た。
 しっかり体と髪をふき、裸のまま抱っこして連れ出す。同じようにリリムも、エステルが拭いてやっていた。
「お兄ちゃん……」
 心配そうに顔を出すありさ。虚ろな瞳のリリムとリリスを見たのがショックか、なんだか元気がない。
 最初は刺そうとしていたのも忘れ、今は泣きそうな目で兄に抱きかかえられるリリスを見ていた。
「大丈夫。僕がなんとかするから。一階の部屋使わせてもらうから」
「えっ?」
 大和とありさの部屋は二階。一階には今は誰も使っていない両親の部屋がある。
 八ヶ月前、事故で他界した大和とありさの両親。そのとき以来、部屋はそのままにしてある。
その部屋を大和は使う気なのだ。
「ごめんな。僕の部屋だと四人は狭いんで」
「うん……いいよ。仕方ないよね」
 仕方ないといった感じでありさも了承した。
 ありさもワイツに犯されたショックで虚ろな瞳をしてたけど。お兄ちゃんに優しく抱かれすぐに回復した。
 犯されたのが一回だけだったということもある。ずっと捕まっていたリリムとリリスはどんな酷い目に遭ったのだろう。
 かつての両親に入っていく兄とエステル、その二人に抱きかかえられた全裸のリリムとリリスを見ながら、ありさは小さく呟くのだった。
「でも……許したわけじゃないからね」
 その手には包丁がしっかりと握られていた。

 一階の両親の寝室はずっと掃除だけはしててきれいなままで。大きなダブルベッドもそのまま。
 そのダブルベッドにリリスを寝かせ、その横にエステルがリリムを寝かせてやった。
「ご主人様〜」
 涙を溜めた目で見上げてくるリリスに優しくキス。隣のリリムにもキスしてやるが、まだ無反応。
「ごめんな。リリス」
 とりあえず意識を回復させたリリスから。裸で抱く。
 優しく、優しく包み、口を重ねていく。ただ唇を合わせただけの軽いキス。
その唇に想いを込めて。
「ぅ〜」
 口を重ねたまま、リリスの目から涙がこぼれる。熱い涙。
「ふえ〜ん」
 口を離すと泣き出すリリスの濡れたピンクの頭を抱え、大和は何度も撫でてやった。何度も何度も。
「ごめんなリリス。助けるのが遅くなって」
「え〜ん〜。わ〜ん〜」
 泣きじゃくるリリスをしっかりと抱き、熱い涙が胸に染み込んでいく。
「はぁ」
 横で見ているエステルが熱くため息。微かに目が潤み、胸の前でぎゅっと手を握っている。
「ひくっ……ひくっ……。リリス、リリスは〜」
7ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:31:33 ID:FflDdUtc
「よしよし」
 頭を撫でる大和の胸で、リリスは泣きじゃくりながらなんとか言葉を繋いでいく。
「リリスは〜、ワイツちゃんの〜、およめさんに〜されそうに〜」
「忘れろ」
 きっぱりと大和は告げる。
「ワイツはもう死んだ。忘れろ」
 そして背中に回る大和の手がリリスのお尻まで下がる。
「忘れさせてやる」
「ひゃんっ」
 柔らかい尻に指が食い込み、微かな緊張が伝わってきた。
「怖い?」
 散々陵辱されたのだ。性行為自体が怖くなっていても不思議ではない。
「はい〜」
 だがリリスはしっかりと大和に抱きつき、
「だいて〜ください〜」
 自分から頼んできた。
「そっか。嬉しいよ」
 大和は素直に嬉しかった。女性に、それもリリスのような可愛い魔法少女に好かれているのだ。
 例えそれが服従の呪いによるものだとしても。
 だからこそ許せない。守れなかった自分が。これはその贖罪。
「リリス」
 ちゅーと口を重ね、ベッドに押し付ける。下にリリスの温もり、柔らかさを感じる。
特に豊かな胸がぎゅっと潰されるように胸の下に当たり、ぽよよんと弾力を感じさせた。
「んぅ」
 お尻を撫でたまま何度もキスするうち、腕の中でリリスがもぞもぞと悶えてきた。
「もっと?」
 潤んだ瞳に呼びかける。
「もっと〜」
 潤んだ瞳でリリスは応える。
 リリスの欲求に大和の手がお尻から前に回る。
「あん〜」
 手がさっと股間に滑り込み、縦筋にそって撫でた。肉ひだを指で掻き分け、熱い蜜肉を直に感じる。
「んんぅ〜」
 眉をきゅっと曲げてリリスは股をきゅっと締めた。指も一緒にきゅっと締められる。
「うん。いい感じ」
 散々陵辱されたにも関わらず、リリスの女性器は壊れてないようだ。使い込まれた分だけ具合が良くなっている。
 指を秘所に軽く挿れて掻き混ぜ、顔は胸に近づける。
 たわわに実った乳房に頬を当てぷるるんと揺らし、ぱくっとしゃぶりついた。
「はあ〜」
 深く熱いため息が漏れる。舌に触れる勃起した乳首をちゅうちゅうと吸い立て、指がぐちゅぐちゅと肉壷を掻き混ぜていく。
「んん〜。んんぅ〜」
 微かにリリスの背筋が仰け反り、下がる。腰がヒクヒクとひくつくのが直に感じられた。
「はぁ〜」
 ため息はますます切なく熱くなり、吸われる乳首はカチカチに硬くなる。そして指にはぬちょっと愛液が濡れてきた。
「んあ〜。んん〜。んんぅ〜。ん〜」
8ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:32:17 ID:FflDdUtc
 ベッドの上で微かに身じろぐリリスを下に、大和も股間に血が集まるのを自覚していた。
 すでに勃起したペニスがリリスの太ももに刺さり、ぐいぐい刺激を伝えている。
 ぐちゅ、ぐちゅ、と肉壷を掻き混ぜる淫らな音を立てるたび、リリスの腰が小刻みに揺れ。
「んん〜。もう、もう〜」
 真っ赤な顔で訴えてくるリリスに、大和は微笑を浮かべ、尖った乳首にキス。
「もう欲しい?」
「はい〜。ください〜。リリスに〜」
「うん」
 リリスが自分から脚を拡げてくれる。大和はぐいっと腰を進め、抵抗なく肉ひだの中に分身を埋めていった。
「ん〜」
 リリスの手が背中に回り、しっかりと大和を抱きしめる。ぐにっ、と肉ひだが捲れ、大和の分身がずぶずぶと簡単に挿っていく。
「はあ〜」
 お腹の奥深くまであっさりと分身を埋め、リリスは切ない声を上げる。白い脚が上に伸び、大和の腰にしがみついてきた。
「リリス」
 しっかりとリリスに密着し、腕の脚に絡まれながら、大和も分身を根元まで埋め、リリスの胎内までも感じていく。
 ぎゅうぎゅうに狭く、熱く締め付けてくる膣肉を。
「リリス。リリス。リリス」
 一つに結ばれて抱き合ったまま、大和は動かずにただリリスを呼び、感じ続けた。彼女の外と内側、そして心を。
「ご主人様〜。ご主人様〜。ご主人様〜」
 大和を奥深くまで受け入れ、ぎゅーっと抱かれて抱き返すリリスも、ただひ
たすらに大和を感じ、貪る。
「はああ〜〜〜〜〜」
 長い長い、切なく熱い吐息。
「リリス」
 大和はその鮮やかなピンクの唇にキスし、舌を差し込んで、口内まで舐めていく。
「ん〜」
 リリスの全身がビクッと小刻みに震え、腰に絡む脚に力が入り、そして膣をぎゅっと締め付けた。胎内の大和の分身も。
「んっ」
 キスしたまま、導かれるままに大和は精を放つ。
「ん〜。ん〜。んんん〜」
 熱いモノが胎内に満ちるのを感じ、リリスはキスしたまま硬直した。
「んん〜!!!」
 目から熱い涙が溢れ、荒い鼻息が大和の頬にかかる。口はキスで塞がったまま。大和の鼻息もリリスにかかっている。
 どくんっと大和の子種がリリスの胎内に満ちていくのを、一つになった二人はしっかりと感じ取っていた。
 硬く抱き合いながらキスし、やがてその口を離す。
「はあ〜」
 ようやく口を離し、新鮮な空気を求めて深く呼吸。二人とも汗だくで、目を合わせてくすっと笑う。
 腰に絡んでいたリリスの脚が脱力してベッドに落ち、大和は腰を引いた。
「よかったよ」
 熱い肉壷から抜かれた分身は満足したように萎びれ、先端からポタポタと白濁液が漏れていた。
「はわわ〜」
 ふわふわした恍惚の表情でリリスは絶頂の余韻に浸り、涙を流していた。
9ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:33:03 ID:FflDdUtc
 リリスの涙をぺろっとふき取り、大和はそのピンクの頭を優しく撫でてやる。
「今日はもう休んでろ」
 囚われてずっと陵辱されていたのだ。今は休息が必要。
「はい〜」
 目を閉じると、リリスはすぐにすーすーと寝息を立てる。寝つきがいいのがリリスの長所。
「お休み」
 眠りに就くリリスをダブルベッドの横にずらし、その横のリリムに視線を向けた。
 すぐ隣で熱い情事があっても、無反応で虚ろな瞳を宙に向けるだけのリリム。
 大和は困った顔で、ベッドの横に立つエステルを見た。熱い情事を見せ付けられた彼女は、赤い顔でもじもじと指を絡めている。
「エステルも服を脱いで」
「はっ、はい!」
 待ち遠しかったのだろうか。スカート丈の短い黒いドレスをすぐに脱ぎ、エステルも裸になる。
 サラサラの長い金色の髪に、豊満な肢体のエステル。その裸を見ただけで大和はきゅっと股間が熱くなり、射精したばかりの分身に力が戻るようだった。
「リリムの上で四つん這いになって」
「は、はい……マスター」
 虚ろな瞳で放心するリリムを下に四つん這いになると、豊かな乳房が重なり、むにっと揺れた。
「うんうん」
 リリムの股間の上のエステルの白い尻を間近に眺め、大和は満足そうに何度も頷く。
 そしてエステルの白い背中にちゅっとキス。金色の髪が流れ、小さな黒い羽が生えた白い背中。その中心の背骨に。
「んっ」
 ぴくっと揺れる背筋を感じ、お尻を撫で撫でと揉み、指を食い込ませる。
 お尻を撫でながら顔を下げ、丸いお尻にぱくっと噛み付いた。
「きゃんっ」
 引き締まったお尻を直に口にして、その柔らかさを味わう。ジューシー。
 リリムの胸に重なる乳房もぷるるんと揺れ、下になるリリムにも直接振動を伝えていた。
 自分の上で重なるエステルと大和を、リリムはただ虚ろな瞳で見上げている。
 変化のないリリムを目で確認し、大和はちゅうちゅうとエステルの美尻をしゃぶっていった。下へ下へと。やがて割れ目までしゃぶっていく。
「んんぅっ!」
 敏感な箇所を舌が触れ、尻がぷるっと揺れた。薄い金色の陰毛に覆われたヴァギナを舐めたのだ。
「んんぅ」
 美しい眉がきゅっと曲がる。
 ふりふり揺れるお尻にしっかりと口を付け、舌にザラザラした陰毛を感じ、その下の柔らかく熱い割れ目を味わっていく。目はリリムのピンクの割れ目を見ながら。
「あんぅ。あふぅ、あんっ。あうっ。あうっ」
 切ない喘ぎが自然に漏れ、四つん這いのエステルは下にいるリリムをぎゅっと抱きしめた。胸がさらに重なり、押し潰される。
「んんぅ」
 ハァと熱いエステルの吐息がかかってもリリムは無反応のまま。
 舌で股間を舐めているうちに、じゅるっと湿り気が帯びてくる。内側から濡れてきた。
 ずずーっと音を立て愛液をすすると、エステルの腰がさらにばたつき、思わず口を離してしまう。
「んんぅ。はんっ。マスター、マスター、マスター」
 お尻を振りながら自分を呼ぶエステルに、大和の頬が緩む。
10ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:33:59 ID:FflDdUtc
「エステル。お前は誰のものだ?」
「は、はい。マスターのものです」
「よろしい」
 最初に襲ったときは本気で嫌がり、恋するお兄様に助けを求めていたエステル。それが今や自分の忠実な下僕。
 それが服従の呪い。本人の意思とは関係なく主人に身も心も捧げる呪い。
 大和は背後から手を回し、重なるエステルとリリムの乳房を同時に揉んでやった。
「やんっ」
「……」
 敏感に喘いでくれるエステルと何をされても無反応なリリム。その対比にさらに心躍る。
 リリムの虚ろな瞳を見ながら、エステルに愛撫するうちに、萎えていた分身もすぐに硬さを取り戻した。
 その勃起したペニスがふるふる揺れる美尻の肉に突き刺さる。
「んぅ! マスター……そこじゃなくて……」
 エステルは自ら腰を上げ、濡れそぼった金色の花弁を晒してくれる。
「ほしいか?」
「はい。ほしい。マスターがほしいです」
「いくぞ」
「くれてやる」
 くっくっと愉快に笑い、ずぶっと分身を突き刺す大和。だが先端が入った瞬間、びりっと脳が快楽に痺れ、すぐに余裕を失う。
「くうぅ。いいぞエステル!」
 エステルの膣は狭く、挿れた瞬間から大和をぎゅうぎゅうに締め付ける。もう慣れたリリスにはない新鮮な刺激。
「はああっ! マスター……マスター! マスター!」
「エステル。エステル。エステル」
 ずぶっと欲望のままに一気に奥まで貫き、バックからガンガンと腰を叩きつける。
 パンパンと肉と肉がぶつかる音が響き、仰け反る白い背中と乱れる金の髪、ばたつく黒い羽を大和はしっかりと見下ろしていた。
「はがああっ! はぐうぅ、はんっ!」
 エステルの手が下にいるリリムの頭をぎゅっと抱きしめ、官能に悶える声が耳を打つ。
「んんぅ!」
 ぷるんと揺れる美乳がリリムの乳をも揺らし、勃起した乳首がリリムの乳首と擦れ合い、さらなる刺激をもたらした。だがリリムの乳首は普段のまま。
「あああっ! あああううぅ!」
 そして深々と肉棒が突き刺さる尻は縦に横へと揺れ、飛び散る汗がリリムにもかかっていく。
「ああああっ! ハアアアアッ! はっ! ハッ! はあぁ!」
 頭が真っ白になる。エステルも大和も。
 リリムが虚ろな瞳で見上げる中、二人はひたすら高みへと駆け上がる。
「だすぞ!」
「きて! だして! ナカに、ナカにいぃ!」
 あんなに中出しを嫌がっていたのに、今は自ら求めている。
「はあああああぁっ!」
 エステルの背筋が仰け反って硬直し、同時に大和も達した。
 どくんっと熱いシャワーが胎内に降り注ぎ、結ばれたエステルの腰がガクンガクンと激しく揺れ、リリムの股間にも当たる。
 そして結合部からこぼれる白濁液がリリムの股間にもこぼれていった。
「はぐうぅ……はあっ、はぁ……」
 大和の精を受け、仰け反ったまま硬直していたエステルががくっと脱力し、下のリリムに覆い被さるように抱きついていく。
 さらにその上に大和が覆い被さった。
11ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:34:38 ID:FflDdUtc
 一番下にリリム、真ん中にエステル、一番上に大和の三段重ね。上に二人も乗り、リリムの瞳がびくっと震える。
「んん……」
 その口が微かに動く。ハァハァと熱い息を吐くエステルと大和は気付かない。
 そのとき、ばーんと部屋の扉が開き、
「マジカル☆アリサ、ちゃきちゃき行くよ〜」
 何故か変身したアリサがバトンを振り回している。
「アリサも、アリサもー」
 そしてぴょーんとジャンプし、リリムの上のエステルの上の大和に乗ってきた。
「ちょ、ちょっとアリサ」
「重いじゃない」
 交尾の直後で脱力していた大和とエステルが抗議するがアリサは聞いていない。
 汗を浮かべる大和の背中にすりすりと頬擦りし、エステルの股間に繋がったままのちんこをぽんと引き抜いた。
「お兄ちゃん!」
「は、はい」
「アリサが一番だよね」
「うん」
 頷く兄にキャーと喜声を上げ、すりすり全身をすり寄せるアリサ。魔法少女のコスチュームのまま。
「重いってば」
 四段重ねの下から二番目のエステルがさっきより強い調子で言う。一番下のリリムは、ぎゅーと眉を曲げ、唇は苦悶に結ばれていた。
「あ〜」
 すぐ横で寝ていたリリスが目を開け、四段重ねの四人を見て、
「リリスも〜」
 何を考えたのか、立ち上がってアリサの上に重なっていく。
 リリムの上のエステルの上の大和の上のアリサの上にリリスが重なりこれで五段重ね。
「……んぅ」
 リリムの口が苦しそうに呻くが誰も聞いていない。
「重いってば」
「アリサ降りてー」
「お兄ちゃんー」
「たーのーしーいー」
 ダブルベッドの上、エステルと大和の苦しそうな声、アリサとリリスの楽しそうな声が重なっていく。服を着てるのはアリサのみ。
「なにさ、このサンドイッチ状態」
 下にエステル、その下にさらにリリム、上にはアリサ、さらにその上にリリスと、大和は魔法少女サンドイッチの真ん中に挟まれていた。
 イタリア語でいうならパニーニ。魔法少女パニーニ。
「ううぅ……」
 その魔法少女サンドイッチの一番下、リリムの虚ろな瞳にキラッと光が宿り、

「重いって言ってるでしょー!!!」

 不意にリリムの全身からバリッと電撃が走り、上に乗る四人全員を吹き飛ばした。
「もう! リリムを潰してどうする気ですか! 怒りますよ!」
 ベッドの上でぷんぷんと頬を膨らませるリリム。床に投げ出された四人は、目を丸くして見て、
「リリム!」「リリムちゃん〜!」「リリムちゃん」「リリム」
 大和とリリスがリリムに抱きつき、アリサとエステルはほっと息をつく。
「はわわ〜」
12ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:35:37 ID:FflDdUtc
 大和とリリスに抱きつかれ、ベッドの上に押し倒されたリリム。ピンクの長い髪が広がっていく。
「ご主人様ー」
 そしてリリムもしっかりと大和を抱き返す。
「ごめんな。ごめんなリリム」
「もう。みんなでリリムの上に乗ってひどいですよー」
「いや、そういうことじゃなくて」
 腕を伸ばしてリリムを見下ろす大和。ピンクの髪の悪の魔法少女。
 その唇にそっと口を重ね、そして瞳を閉じた。
「……」
 リリムもうっとりと潤んだ瞳を閉じ、頬を赤らめ。
 ベッドの上でキスする大和とリリムを、リリスとエステルは優しく見守り。
「はい、そこまでー!」
 アリサが割って入り、兄を引き離した。
「お兄ちゃん!」
「はいはい。アリサも」
 そしてアリサもぎゅーと抱きしめてキス。
 ベッドから身を上げたリリムは、キスされた唇に手を当て、そんな兄妹を暖かく見守る。
 そして気付いた。
「はわわ。エステルお姉様がいます!」
「あ〜。エステルちゃんだ〜」
 リリスは今頃気付いたらしい。
 エステルはやれやれと肩をすくめ、アリサから口を離した大和が説明する。
「ああ。エステルも下僕にしたから。仲良くするんだぞ」
「はーい」
「は〜い〜」
 リリムとリリスは素直に頷き、にこにこ笑顔でエステルに手を伸ばす。
「はいはい。よろしく」
 エステルも手を上げて、リリムとリリスと手の平を重ね、リリムとリリスもお互いに手を重ねた。
 裸のままの悪の魔法少女3人が手を合わせ、三角形を作る。そして口を開き、
「リリムリリムリリムリリムリリムリリムリリム」
「リリスリリスリリスリリスリリスリリスリリス」
「エステルエステルエステルエステルエステルエステルエステル」
 なぜか自分の名前を連呼し、ガタガタと肩を揺らして笑う。魔界の挨拶だろうか。怖い。
 すると大和の膝に乗るアリサも、
「アリサアリサアリサアリサアリサアリサアリサ」
 一緒になって笑い出す。
「アリサまでーっ!」
 不気味に笑う四人の魔法少女。大和はもう頭を抱えるしかない。
「なんなの? なんなのこれ?」
 なんでしょうね。
「リリムリリムリリムリリムリリムリリムリリム」
「リリスリリスリリスリリスリリスリリスリリス」
「エステルエステルエステルエステルエステルエステルエステル」
「アリサアリサアリサアリサアリサアリサアリサ」
 ともあれ、四人の魔法少女がここに集結したのだ。
「もういいから」
 ベッドに上がった大和が、リリムに手を伸ばす。
「ほら。おいでリリム」
「は、はい……」
 やや緊張した面持ちでベッドに上がるリリム。ほどいたピンクの髪がサラサラ流れる。
「アリサもー」
13ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:36:33 ID:FflDdUtc
 するとアリサも魔法少女のコスチュームのまま、さっとベッドに上がる。そしてツインテールに結んでいる黄色いリボンをほどいた。
 さらっと長い栗色の髪が背中に落ち、アリサはにこっと微笑む。
「どう?」
「うん。可愛い可愛い」
 ツインテールもいいがこうして髪をおろしたところも可愛い。
「リリムはー?」
 リリムも普段はツインテールだが今はおろし、ベッドにピンクの髪を広げていた。そこにアリサの栗色の髪も重なる。
「うん。リリムも可愛い可愛い」
 横に並ぶ二人の魔法少女に見下ろし、大和はうんうんと頷く。
 リリスとエステルが見守る中、ちゅっとリリムとアリサに交互にキス。
「ご、ご主人様ー。リリム、リリムはー」
 何か言おうとするリリムにまたキスして口を塞ぐ。
「いいから、今は僕だけ見てろ」
「でもー。でもでもー。リリム、いっぱいいっぱいエッチされちゃったんですー」
「いいから」
 ちゅっとキスし、その口で潤んだ瞳からこぼれる涙を舐め取る。
「リリムちゃんだけずるーい」
 アリサが横から抱きつき、一緒になって涙を舐めた。
「きゃー。アリサちゃんも」
 大和とアリサ、兄と妹に涙を舐められ、くすぐったさにリリムは笑顔になる。
本当はくすぐったいだけでなく嬉しいから。
「ねえ、お兄ちゃん」
 涙を舐めると、くすっと笑ってアリサは四つん這いになり、尻を上げて見せた。
「アリサね、下は穿いてないんだよ」
 確かに、ふわっと広がる緑のミニスカートの中は何も着けていない。毛のない桃色の縦筋が丸見え。
「リ、リリムもー」
 裸のリリムも四つん這いになり尻を上げて見せる。アリサ同様のパイパンの秘裂。何度も陵辱されたけど、そこは鮮やかなピンクのままで。
「うん」
 二人の魔法少女の見せ付けるあそこに大和はうっとほっぺたが赤くなり、股間がむずむずと疼き、血が集まるのを自覚した。
 射精してもすぐ回復するのは若さのおかげ。その青い性を妹とリリムにぶつけていく。
「ほーら」
 背中から二人いっぺんに抱きしめるように手を回し、乳房を掴んだ。右はアリサ、左はリリム。
「あんっ」
「やんっ」
 アリサの小学6年生の小振りの乳房と、リリムの華奢な体の割りには豊かな乳房。その両方を同時に味わい、大和はわきわきと揉んでいく。
「ん〜」
「んふー」
 乳房を捏ねられ、四つん這いの二人の白い美尻がゆらゆらと目の下で揺れる。
「お兄ちゃん。お兄ちゃん。お兄ちゃん」
「アリサ。アリサ。アリサ」
「ご主人様。ご主人様。ご主人様」
「リリム。リリム。リリム」
 何度も何度も名前を呼び合い、ふりふり揺れるお尻がたちまちじゅっと熱を帯びて濡れるのがわかった。
「お兄ちゃん」
「ご主人様」
14ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:37:15 ID:FflDdUtc
 揺れる白いお尻を見せつけながら、アリサとリリムが同時に求めてくる。真っ赤になった縦筋は濡れそぼり、勃起したペニスを待ち構えていた。
「うーん」
 アリサとリリム、どっちに挿入しようか悩み、
「えいっ」とまずはアリサに突っ込む。
「んぅ! お兄ちゃん! 好き! 大好き!」
 小学6年生の魔法少女の妹が白い背筋を仰け反らせ、栗色の髪がサラサラと揺れる。
 まだまだ幼いヴァギナは限界まで拡がり、兄の性器を受け入れ、呑み込んでいた。
「アリサ」
 妹に挿入した快楽に痺れながら、そっと呼びかけ、腰を引く。
「えっ?」
「リリム」
 唖然とするアリサの横、リリムに続けざまに挿入。
「あうんっ」
 予想もしていなかった一突きにリリムは白い背筋を仰け反らせて、悶えた。たちまち肉壷に大和の肉棒が埋まり、熱く脈動する。
「ご主人様ぁ!」
 ぽろっと涙がこぼれ、白い背中にピンクの髪が揺らめき、小さな黒い羽がばたついた。
 またこうしてご主人様に抱いてもらえる。愛してくれる。それが嬉しくてリリムは快楽を感じながら泣いた。
 例えその嬉しさが服従の呪いによるものだとしても。
 すると大和は痺れるほどの快感を股間に感じながらも、すぐに腰を引いてリリムから抜き、
「アリサ」
 すぐまたアリサに挿入。
「あんっ」
 軽く挿れると今度もすぐに抜き、
「リリム」
 リリムに挿入。
「うんっ」
 そしてまたすぐ抜いてアリサに。
「んん〜」
 挿入される度に、背筋が仰け反り、お尻が大きく震える。
 大和はその二人の魔法少女の背中を見ながら、何度も抽出を繰り返す。
「アリサ」
「あんっ!」
 妹に挿れて抜き、
「リリム」
「はんっ!」
 リリムに挿れて抜く。
 徐々にその抜き差しの早さが上がっていく。大和もアリサもリリムもすっかり汗にまみれていた。
 裸で黙って見ているリリスとエステルも頬を赤く染め、ぎゅっと手に汗が滲んでいた。
「んんぅ! お兄ちゃん! お兄ちゃん!」
「はふぅ! ご主人様! ご主人様!」
 四つん這いになったアリサとリリムが何度も交互に挿入を受け、抽出を繰り返された秘所はすっかり赤くなる。肉が擦り切れるようだった。
「いくぞっ!」
と、不意に大和の腰が二人の上で止まる。
 上を向いたペニスからどばっと白濁液が飛び、二人の栗色とピンクの髪、白い背中に掛かっていった。
「お兄ちゃん!」「ご主人様ぁ!」
15ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:37:54 ID:FflDdUtc
 背中に精を浴びながら、二人の背筋が仰け反って硬直し、高く上がったお尻も硬くなる。
「は〜」
 そして大和が脱力すると、アリサもリリムもぺたっとベッドに沈み込んだ。
 ハァハァ、と乱れた息が合わさり、落ち着いていく。
 うつ伏せでベッドに沈み込んだアリサとリリムの目が合わさり、
「へへっ」
「ふふっ」
 お互いに笑い合う。同じ男を愛する戦友同士。
「ご主人様〜」
「マスター」
 すると、リリスとエステルが大和の背中に抱きついてきた。背中にぽよぽよの柔らかい膨らみを感じ、
「こ、こら。リリスは休めって言っただろ」
「大丈夫です〜」
「マスター」
 エステルの手が背中から射精したばかりのペニスを握る。しなやかな手で包んで二度三度ごしごししごくと、すぐにまた大きくなった。
「マスターもまだ大丈夫なようですね」
「ええっ!?」
 唖然とする大和の股間にアリサとリリムが顔を近づけ、左右から舌を出して大きくなった竿を舐めてきた。
「んん〜」
 たちまちむず痒さで腰を振る大和。
「お兄ちゃん」
「ご主人様」
 顔を上げ、ニヤッと笑うアリサとリリム。その笑顔に、大和の背筋がゾクゾク震える。
「ご主人様〜」
「マスター」
 そして震える背中に豊かな乳房を押し付けるリリスとエステル。
 四人の魔法少女が大和を挟み、そして一斉に言う。

「「「「 誰を選ぶんですか? 」」」」

「ええっ!?」
 そんなこといきなり聞かれても。
「うーん」
 大和は少し考え、
「えーい。とりあえず全員相手にしてやるから」
 四人の魔法少女にまとめて挑みかかる。
「きゃー。お兄ちゃんのへんたいー」
「ご主人様のエッチー」
「ご主人様の〜レイプ犯〜」
「マスターの強姦魔」
 アリサ、リリム、リリス、エステル、四人の魔法少女が笑顔で大和を包み込む。
「ぎゅむー」
 そして大和は四人の柔らかい体に包まれ、ペニスも四人の手に同時に掴まれるのだった。
「いたい、痛い。やめてー」
という大和の声は聞かず、四人はごしごしと手でペニスをしごき、ぱっと離す。
 続けてアリサが脚の裏でペニスを踏み付ける。
「どう、お兄ちゃん?」
「うん。いいよ〜」
 続けてリリムがペニスを胸に挟んでしごく。
16ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:38:49 ID:FflDdUtc
「どうですか、ご主人様?」
「うん。いいよ〜」
 続けてリリスが胸に挟んでしごく。
「どうですか〜、ご主人様〜」
「うん。いいよ〜」
 続けてエステルが胸に挟んでしごく。
「どうですか、マスター」
「うん。いいよ〜」
 恍惚とした表情でビクンビクンと震える大和。もうペニスも限界。
「アリサだって胸でするもん!」
 自分だけ胸に挟めないのが悔しいのか。アリサがその小さな胸を押し付け、無理矢理にしごこうとする。
「はわわ〜」
 その途端、大和は限界に達し、どぴゅっとアリサの胸に出してしまった。
「きゃっ」
 胸にかかった精液を指ですくい、舐めてみる。
「苦ーい」
「あー。アリサちゃんだけずるーい」
 顔をしかめるアリサを他所に、リリムがペニスにしゃぶりついてくる。
 まだ垂れている精液を飲むために。
「リリスも〜」「マスター、私にもください」
 リリスとエステルも一緒になって一本しかない肉棒に手を伸ばすのだった。
「わー。待って待って。いーやーあー」
 魔法少女部隊に一方的に責められ。大和は涙目で、それでもガクガクと腰を振った。
「うーん。なにかちがう」
 それでもいいかと、大和はペニスをしゃぶられ、射精し、痺れる頭の片隅で思った。
 その日、大和が何度射精したかは記憶に残っていない。ただ朝になったらすっかり干乾びていたとだけ記しておく。

「へへっ。太陽が黄色いぜ」
 かつての両親の部屋でぐったりと大の字になる大和。
 その部屋の化粧台の前では、リリスがリリムの髪を梳き、リボンを結んでいた。
「ご主人様ー」
 ツインテールに結んでもらったリリムが、くるっと回転してみせる。タイトな黒いワンピースを着て。
「うん。可愛い可愛い」
 乾いた口でなんとか言う。
 破られた衣服は魔法で修繕しておいた。リリスもピンクのふりふりドレスを着ている。
「おはようございますマスター」
 きりっとした表情のエステルも魔女のような格好。
 そこにありさがエプロン姿で飛び込んで来た。朝から元気。
「お兄ちゃん、おはよう。さ、朝ごはん食べて学校行くよ」
「えーと。お兄ちゃんは『エッチのしすぎで腰が痛くて元気が出ない病』で休むよ」
「だーめ。昨日も休んだんだから」
 にこにこ笑顔でありさはお兄ちゃんをベッドから引っ張っていく。
 結局、その日は無理矢理に学校に行かされた。
「ご主人様、行ってらっしゃいませー」
「いって〜らっしゃい〜」
「マスター、留守はお任せを」
 リリム、リリス、エステルに見送られ、学校に行く大和とありさ。
 日常が戻ってきたのです。
17ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:39:41 ID:FflDdUtc
 疲れててもなんとか学校に行き、大和はほとんどぐったりとして過ごした。
 放課後。
「大和くん大丈夫? 今日は元気なかったけど」
「うん。大丈夫」
 放課後になると少しは回復したようで。大和は帰路を一緒に歩く撫子さんに笑顔を向ける。
「ノートありがとう」
 昨日休んだ大和のために撫子はノートを取っておいたのだ。
「それでさ。今度、どこか出掛けない?」
「うん」
 大和の言葉に少し恥じらいがちに撫子は目を背ける。長髪の大和撫子な撫子がそんな表情をするとすごく似合っていて綺麗だった。
「遊園地とかは?」
「うん……。いいよ」
「それじゃ決まり」
 遊園地に下調べに行かないとな。大和の頭の中にみんなで行く計画が立ち上がる。
「それじゃ、僕はこの辺で」
 小学校の近くまで来ると、大和は足早になって撫子から距離を取った。
「うん、さようなら」
「さようなら」
 手を振って別れる二人。大和は小学校までありさを迎えに行く。
 撫子が付いていくと、ありさが蹴ってきたり、包丁で刺してきたり、バットで殴ってきたりするので、小学校近くで別れることにしたのだ。
 小学校まで来ると、他にも迎えお親が多かった。あんな事件があったばかろだろう。
「お兄ちゃーん」
 校門で待っていたありさが、兄を見つけて駆けて来る。
 兄の前でぴたっと止まると、急に顔をしかめ、くんくん匂いを嗅いできた。
「えっ? なに?」
「あの女の匂いがする……!」
 鋭い視線を周囲に向け、ありさは拳を構える。ファイティングポーズ。
「どこ!? どこにいるの。出てらっしゃい。スクリューキックをくらわして、内臓ぶちまけてやる!」
「どうどう。落ち着け。誰もいないから」
「えー。でも」
「ほら帰るぞ」
「その前に寄る所があるの」
 そう言ってありさが連れて来たのはお寺にある墓地。
 ここには大和とありさの両親のお墓もある。でも今日行くのは別のお墓。
「来たよ、智子ちゃん」
 同級生の親友のお墓を前に、手を合わせるありさ。大和も一緒に手を合わせる。
 目を瞑りながら何を想うのか。ありさと大和は智子ちゃんのお墓の前でじっと手を合わせ、やがて目を開けた。
「ありさちゃん」
 帰ろうとすると、丁度声がかかる。お花を持った女性から。
「おばさん……。こんにちわ」
 智子ちゃんのお母さんだ。ありさの脳裏に、小さな棺にすがりついて泣いていた姿が思い出される。
「こんにちわ。ありがとうね。智子に会いに来てくれて」
「いえ、そんな……」
 精一杯笑顔を浮かべようとするけど、どうしても暗くなってしまうありさ。
 すると智子ちゃんの母親は、ありさを眩しく見つめ、言った。
「もしよかったら。これからも、智子の友達でいて」
「は、はい……! 喜んで」
18ナイトメアドリーム第十七話 :2008/04/15(火) 19:40:39 ID:FflDdUtc
 泣きそうな目のまま、ありさは笑って言った。そしてありさと母親はお墓を見る。智子ちゃんのお墓を。
 その帰り道。
 手を繋いで無言で歩いていると、大和から声をかける。
「なあ、ありさ。これからも続けるのか?」
「なに?」
「魔法少女」
「続けるよ」
 ありさの瞳に確かな光が宿る。
「だって、マジカル☆アリサは正義の魔法少女だから」
 親友を失っても、その身を穢されても、ありさの意志は挫けない。いや、だからこそだ。
 もう誰にも悲しい想いはしてほしくないから。
「そうだな」
 それでも、と大和は想う。
 ありさを失ったら、お兄ちゃんは生きていけない。
「お兄ちゃん」
 そんな兄にありさは言うのだった。
「これからも頑張ろうね」
「ああ」

 そして。
 この街には魔法少女がいる。
 梅雨が開け、本格的な夏を迎える七月。よく晴れた日曜日。
「ナイトメア☆ヤマト、邪悪に参上」
 遊園地のイベント会場、そのステージに悪魔が降り立つ。
「ナイトメア☆リリム、ただいま参上」
「ナイトメア☆リリス、ゆっくりと〜参上です〜」
「ナ、ナイトメア☆エステル、美麗に参上……」
 さらに現れる3人の悪の魔法少女、観客席からわっと飛ぶ歓声。
 今日の作戦は、『遊園地のイベント会場を占拠しよう大作戦』。非道の極みである。
 以前はデパートの屋上で行っていたのだが、手狭になってきたので遊園地に場所を移動。
「ほら、エステル。笑って笑って」
 にこにこ笑顔のリリムとリリスに対し、エステルだけはがっくりとうな垂れている。恥ずかしいらしい。
「さあ、みんなー。悪ーい悪魔と悪の魔法少女が来ちゃったー」
 マイクで呼びかける司会のお姉さん。
「みんなー。どうしよー」
「アリサちゃーん」「アリサちゃんがくるよー」
 司会のお姉さんに、小さな女の子から返事が飛ぶ。
「うん、そうだね。それじゃあ、みんなで一緒に呼ぼう。せーの」
 司会のお姉さんに合わせ、小さな女の子と大きなお友達が一斉に呼ぶ。

『マジカル☆アリサー!』

「はーい!」
 みんなの声に応え、正義の魔法少女が元気よく駆けて来る!
 ステージに上がると、魔法のバトンをくるくる回し、
「マジカル☆アリサ、ちゃきちゃき行くよー」
「きゃー!」「アリサちゃーん!」「こっち向いてー!」
 わっと盛り上がる観客にウィンクし、アリサは言うのだ。
「みんなー。正義の魔法少女、マジカル☆アリサを応援してねー」

(つづく)
19名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 20:10:04 ID:B8DMKjvx
GJ!

ブラストルカワイソスwwwwww
20名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 20:56:26 ID:xNjK1jBY
リリムが思いの他傷が深くてグッときたな。
GJでした!
21名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 21:14:14 ID:NRyNOg/U
GJ!
前スレと比べると設定追加されてる。
22名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 22:31:40 ID:cJqiytEV
GJ!
密かに期待していた堕天や反転ネタ
に対抗策が (;゚ Д゚)。
でも妹は既に手遅(ry。
23名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 00:52:31 ID:mlSl4BM8
>>22
手遅れだなwww
24名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 15:57:00 ID:p1a3DER0
gggGJ!
25名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 23:21:08 ID:E0mqBjDk
うはあ!!今回も密度たけええええええwww
GJっす!!

前のスレでナイトメアまとめてアップしていいか聞いたものです
作者である外伝さんからお許しをいただきましたのでアップロードしました
斧 He_92379
pass:night
26名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 23:37:22 ID:thg4MLLb
>敗北した天使が調教され堕天するのを防ぐためでもある
>敗北し絶望した魔法少女が反転するのを防ぐためでもある
…前例があったわけだなw
27名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 11:35:28 ID:W/8Nxl06
>>25
有り難く頂きました
28名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 11:48:54 ID:bgvjJyhT
>>18
GJでした!!
すげー。マジすげー・・・。圧倒されたですよ。
リリムの傷の深さと復活方法が笑えたw まさかのパニーニw
終盤第一部完っぽくまとめられた時はこのまま終わってしまうのかと恐怖しました。
それくらいハマッてます!! ざーっす! あざっす!!
29保管庫:2008/04/17(木) 12:44:30 ID:at+Jnz+g
>>25
受け取りました。ありがとうございます。
快諾頂いた外伝 ◆9QlRx9nooI氏にも感謝です

---
最近更新が滞ってますが
修羅場直前の為、もう暫くはスローペースでの作業となります
30外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/04/17(木) 13:18:10 ID:GWTRrSSb
 ナイトメアドリーム第十八話

 ナイトメア☆リリムは魔界からやって来た悪の魔法少女である。
 魔王の座を目指して、彼女は今日も悪事に励むのだ。

 ぷっぷー。
 幼稚園児とその母親が待つ場所に幼稚園の送迎バスがやって来る。
「おはよう」
 ドアが開いて若い女の先生が顔を出すと、わらわらと幼稚園児はバスに乗り込んで行く。
「おはよーございまーす」
「いってきまーす」
 きちんと挨拶し、母親に行ってきますを言う園児たち。みんな良い子。
「ナイトメア☆リリム、ただいま参上」
 そこにピンクの髪をツインテールにした少女が乗り込んできた。リリムです。
「このバスはリリムが乗っ取ったのですー」
 そうです。遂にリリムは幼稚園バスジャック作戦を決行したのです。悪の基本にして究極。
「わー。リリムちゃんだー」「リリムちゃーん。おはよー」
 突如バスに乗り込んできたリリムに、女の子から声が飛ぶ。悪の魔法少女であるリリムを知っているらしいです。
「おはようですー」
 リリムも園児たちに挨拶。
「えーと、あなた」
 先生は急に乗り込んできたリリムにちょっと驚いたものの、慌てずに言いました。
「バスが発進しますので、席に着いてください」
「はーい」
 言われて素直に空いてる席に着くリリム。隣の女の子と手を繋いだり。

 ぷっぷー。

 そして幼稚園バスはリリムを乗せたまま走り出し、やがて幼稚園に到着。
「はーい、みんな。幼稚園に着きました」
 先生に引率され、バスからわらわらと降りる園児たち。リリムも一緒に降ります。
「やりましたー」
 バスから降りると、バンザイするリリム。
「幼稚園バスジャック大成功です!」
「よかったねー」「リリムちゃんすごーい」
 なんだか知らないが喜ぶリリムに、女の子たちからすごいすごいと声がかかった。
「はい。リリムはやりましたー。みんな、またねー」
 見事作戦を成し遂げたリリムは、園児たちに手を振って幼稚園から去って行った。
 ピンクのツインテールを揺らしながら去っていくリリムの、黒い羽の生えた背中を見送りながら、先生は首を傾げていた。
「あの子、何なのかしら?」
 悪の魔法少女です。

「ご主人様ー。リリムはやりましたよー」
 千巻家に帰ったリリムは早速報告するが、ご主人様はいない。
「ご主人様は〜学校〜」
 代わって姉のリリスが教えてくれた。幼稚園があるから当然学校もある。
「そっかー。学校ですかー。リリスお姉様、リリムはやりましたよー」
「えらい〜。えらい〜」
31ナイトメアドリーム第十八話 :2008/04/17(木) 13:19:51 ID:GWTRrSSb
 リリスに頭を撫で撫でされて、えへへと笑うリリム。
 リリムと同じピンクの髪をセミロングの伸ばし、ピンクのふりふりドレスのリリス。
 こうして見ると、確かに姉妹という気がする。
「リリスも〜、負けてませんよ〜」
 そう言って、リリスが取り出したのはゴキブリホイホイ。
「わっ。それをどうするんですか?」
「台所に〜」
 言いながら台所に移動するリリス。リリムも付いていく。
「おくの〜」
 ゴキブリホイホイを台所に設置し、リリスはじっと眺める。
「これでどうするんですか?」
「これで〜ゴキブリさんを〜つかまえて〜うごけなくするの〜」
「はわわ。極悪非道です。リリスお姉様は悪い子ですよ」
 懸命に生きるゴキブリを容赦なく捕まえて駆除。まさに悪の極み。
「リリスは〜、悪い子〜」
 じっとゴキゴキホイホイを見ながらリリスは動かない。ゴキブリが捕まるまで見ているつもりらしい。リリムも一緒になって膝を抱えて座り込む。
「あなたたち」
 そんな二人を見て、エステルは額を指で押さえていた。呆れているらしい。
「いつもこんな感じ?」
「はい。いつもこんな感じです」
 同じ家に住むもう一人の姉に、リリムは笑顔で答える。
 額に指を置いたままやれやれと頭を振るエステル。輝く金色の髪がさらさらに揺れる。
 黒マントに黒いとんがり帽子の魔女の格好のエステル。室内でも帽子は被っている。
 そのエステルは妹二人の悪事を見ると、自分たちの部屋に入っていった。
 一階にある亡くなった両親の部屋。今そこはリリム、リリス、エステル3人の部屋として使っている。
「お兄ちゃんと一緒に寝るなんてダメ」と妹のありさが言うので、一階の部屋に移動したのだ。
 もっとも今でも大和と一緒に寝るのが多いのだが。
 その自分たち部屋からエステルは布団を持って庭に出る。
「エステルお姉様。そのお布団どうするんですか?」
「今日は良いお天気よ」
 7月。もうすぐ夏休み。空は夏の快晴が広がっていた。布団を干すには絶好の日。
「リリムもお手伝いします」
「じゃあ、二階のマスターとありさちゃんの布団持ってきて」
「はーい」
 階段を上がって大和の部屋に入り、リリムはぼふっと布団に突っ伏す。
「ご主人様の匂い……」
 くんくん嗅いで布団の匂いを堪能してから、庭に持っていく。それからありさの布団も。
「ゴキブリさん〜まだかな〜」
 リリスはまだゴキブリホイホイを見張っていた。
 大和とありさが学校に行っている間、こんな感じで悪の魔法少女3人は過ごしていく。

 昼過ぎになり、干していたお布団を取り込み、きちんとベッドメイク。
「ふー。これでよし」
 大和のベッドをきちんと整えると、リリムはぽふっと顔を突っ伏し、
「ここでご主人様と……キャー!」
 何を夢想したか、布団に顔を埋めたままふりふりとお尻を振る。
「ご主人様……まだかなー」
32ナイトメアドリーム第十八話 :2008/04/17(木) 13:21:04 ID:GWTRrSSb
 ハァと切ない息。
「寂しいよぉ……。ご主人様」
 ふりふりお尻が揺れる。
 こうしていても仕方ない。顔を上げたリリムはとてとてと一階に降りていく。
 台所を覗くと、リリスはまだゴキブリホイホイの前に座っていた。
 エステルは自室でノートパソコンを開いている。インターネットでもしているのだろうか。
「よーし。リリムも負けてませんよ」
 リリスお姉様もエステルお姉様も大好きだが、魔王の座を争うライバルには変わりない。
 外に飛び出したリリムは、真っ直ぐ公園へと向かう。
 もう幼稚園は終わる頃。公園に行けば、子供たちがいるかも。
 そして子供たち相手に、『鬼ごっこでずっと鬼になって追い掛け回す大作戦』を実行するのです。
「あれー?」
 だが期待に反して公園には誰もいなかった。
「くーん」
 代わりに小さな鳴き声。
「な、なんですかー?」
 自分の足元にすり寄る小さなナマモノを見下ろし、リリムはあわわと手を振った。
「はわわー。はわー」
 その小さなナマモノとは。

 大和はその日も、撫子さんと一緒に下校していた。ただし小学校の近くまで。
「それじゃ撫子さん。今度の日曜日に」
「はい」
 約束を交わし、笑顔で手を振る撫子。今度の日曜日、大和と一緒に遊園地に行く約束をした。
 慎ましい、でもだからこそ嬉しさが伝わる撫子の笑顔。見ている大和も笑顔になる。
「お兄ちゃーん」
 そのとき、小学校で待っているはずのありさの声がした。
「ありさ!? どうしてここに」
「お兄ちゃんの匂いがしたから来ちゃった。ああっ!?」
 兄を見つけて上機嫌のありさの表情が、一転して険しくなる。撫子も見つけたからだ。
「また、お兄ちゃんと一緒に……!」
 さっと背中のランドセルからバトンを取り出す。その先端からしゅっと刃が飛び出した。仕込みバトンだ。
「なんでそんなもの持ってるの!?」
 いきなり撫子を突き刺そうとする妹を、必死になって羽交い絞めする大和。
「撫子さん今のうちに逃げて! ここは僕がなんとかする!」
「お兄ちゃん邪魔しないで! あの女刺せないじゃない!」
「う、うん。それじゃあね」
 大和に羽交い絞めにされながらも、こちらに刃付きのバトンを向けるありさの険しい瞳に背筋を凍らせ、撫子はそそくさと足早に去って行った。
 とかく恋は命懸け。

「こらー!」
 家に帰ると、早速ありさの頭をこつんと小突く大和。軽く。
「あーん。お兄ちゃんがぶったー」
「バトンに刃まで仕込んで! 駄目でしょう」
「ダメじゃないよ。泥棒猫を刺すのはいいんだよ」
「駄目ー!」
 いつものように玄関を入ってすぐの廊下で繰り返される言い争い。
33ナイトメアドリーム第十八話 :2008/04/17(木) 13:22:07 ID:GWTRrSSb
「今日はリリムちゃんたちは?」
「そういえば」
 ありさの言葉に大和も気付く。帰ってくるなり抱きついてくるリリムが今日は見えない。リリスとエステルも。
「あっ。ご主人様〜」
 そのとき、リリスが顔を出す。一階の元両親の部屋、現在は悪の魔法少女3人組の部屋から。
「ただいま。リリス、今日は何かあった?」
「えっと〜」
「な、何もないですよ!」
 何か言おうとしたリリスを遮ってリリムが駆けて来る。
「ご主人様! リリムはコーヒー淹れました!」
 そして差し出すマグカップ。
「ええっ!? ダメだよダメ。お兄ちゃんの口に入れるものは全部ありさが作るんだから。
そして細胞の一つ一つまでありさの作ったもので、お兄ちゃんの体は構成されるの!」
「きょ、今日だけは! 今日だけはリリムのコーヒーを飲んでください!」
「う、うん」
 何でそんな必死なのか知らないが、とりあえず大和はマグカップを受け取る。
「なあ」
 中身を見て大和は言った。
「なんかこのコーヒー青くない?」
「はい。味付けに青酸カリを入れましたから!」
「へー。青酸カリか。美味しそうじゃないか、はっはっは」
 渡されたマグカップを大和はリリムに返す。
「リリム飲んでみろよ」
「ええっ。い、いやですよ。すっごく体に悪そうじゃないですか」
「そんなものを僕に飲まそうとしたのかー!」
「いいから飲んでー! そしてリリムの言うこと聞いてー!」
「なに隠してる!」
 さっとリリムたちの部屋に飛び込む大和。
「だめー! 見ないでー!」
 マグカップを持ったままのリリムが付いてくるが、遅かった。
「くーん」
 床に座ったエステルの膝の上。気持ちよさそうに、一匹の仔犬が座っていた。
「あっ。マスター。お帰りなさい」
「ただいま」
 挨拶を交わしてから、くわっと仔犬を凝視し、
「犬? 仔犬だぁ!?」
 どうやらシベリアンハスキーの仔犬らしい。銀色の毛並みが可愛らしい。
「わっ。かわいー」
 その仔犬を見たありさは、すぐにどこかに出掛けて行く。
「どこで拾ってきたの? リリムは自分の面倒だって見れないでしょ」
 呆れる大和に、リリムは拳を握って力説。マグカップは中身ごと廃棄処分。
「ご、ご主人様! リリムはでっかい犬にレイプされてたんですよ!」
「こんなときにいきなりトラウマを言うなーっ!」
「で、でも、犬恐怖症とかにはなってないんです!」
 仔犬は可愛いからというのもある。
「だからこの犬どうしたの?」
「公園で拾ってきたんですぅ」
「返してらっしゃい! 今すぐ元の場所に戻してきなさい!」
「こ、これはその……さ、作戦ですよ! 作戦!」
「作戦?」
「そうです! 『拾った仔犬を虐待しよう大作戦』ですよ!」
「虐待ってどんな?」
34ナイトメアドリーム第十八話 :2008/04/17(木) 13:24:39 ID:GWTRrSSb
「熱ーいシャワーを浴びせて、洗剤でごしごし洗ったり、
 ミルクをいっぱい飲ませて、たくさんうんこさせたり、
 寝ているときもぎゅっと抱きしめて、逃がさないようにするんです!」
「リ、リリム……!」
 大和はカッと目を見開き、
「こんな可愛い仔犬にそんな酷いことをするなんて……! なんて極悪非道な!」
「はいっ! リリムは悪い子なんですよ!」
「捨てて来い!」
「いーやーあー」
 エステルの膝の上の仔犬をぎゅっと抱きしめ、リリムは嫌々と首を振った。
長いツインテールも一緒に揺れ、仔犬をくすぐっていく。
「はい、仔犬用のミルクだよ」
と、出掛けていたありさがミルクを差し出してきた。きちんとペットショップで買った仔犬用。
「あ、ありさ!? 早っ。ていうか、この犬飼うの?」
「いいじゃない。可愛いんだから」
 一緒に買ってきた犬用のお皿にミルクを入れると、早速仔犬はやって来て、ぺちゃぺちゃと舐めだす。
「かわいー!」
「可愛いです」
「かーわーいーいー」
「可愛いですね」
 ミルクを舐める仔犬をキラキラ輝く瞳で見下ろすありさ、リリム、リリス、エステルの四人の少女。
「あのなー」
 大和はやれやれと呆れた声を出し、
「家にはもう悪の魔法少女が3人もいるんだよ?」
「拾ってきたのはお兄ちゃんじゃない」
「そうだけどさ」
 悪の魔法少女は『拾ってきた』で済むのか。
「うーん」
 見下ろすと、口の周りにミルクを付けた仔犬が見上げてくる。つぶらな瞳で。
 そしてキラキラ輝く瞳で見上げる4人の魔法少女。
「ん?」
 仔犬をじっと見ていて大和は気付いた。
「この仔犬、首輪してるよ? ほら。誰かの飼い犬じゃないの?」
「えいっ」

 ぶちっ。

「ああっ! リリムが首輪引っこ抜いた! 駄目でしょう、飼い主が探してるかもしれないのに」
「ご主人様のエッチ。この仔犬が女の子だったら飼うんでしょう?」
「女の子なの?」
 確認して見よう。
「あっ、ご主人様。この子、女の子ですよ」
「そうか」
 大和はチャックを開いてちんこを出し、
「女の子なら初物は僕がもらう」

 一同、やおら大和に飛びかかり、取り押さえる。

「お兄ちゃんのへんたい!」
「ご主人様のレイプ犯!」
「こーいーぬーはーだーめー」
35ナイトメアドリーム第十八話 :2008/04/17(木) 13:25:41 ID:GWTRrSSb
「マスターの強姦魔」
 口々に責められ、ちんこを出したままの大和はぞくぞくと背筋を震わせる。
「大丈夫。いきなり挿入なんてしないよ」
 立ち直った大和は、出したままのちんこを仔犬に差し出し、
「しゃぶれ」

 一同、やおら大和に飛びかかり、殴る。

「お兄ちゃんのへんたい!」ぽかぽか
「ご主人様のレイプ犯!」ぽかぽか
「こーいーぬーはーだーめー」ぽかぽか
「マスターの強姦魔」どすどす
 四人の魔法少女が交互に殴っていく。
「痛い、痛い」
 特にエステルが痛い。さすが格闘系魔法少女。
「と、とりあえずだな」
 しこたま殴られた後、ちんこを出したままで大和は言う。
「きちんと面倒見ること。飼い主が見つかるまでだからな」
「はい」
「飼い主が見つかったら、きちんと返すこと」
「はい」
「処女をもらうのは僕だからな」

 ぽかぽか

「痛い痛い」
 そんなこんなで千巻家に新しい家族が増えました。名前はまだない。

「ちんちん丸ー」
 リリムが呼ぶと、ハッハッと仔犬が駆けて来る。
 夕食後のひと時。居間では仔犬を中心にみんなが集まっていた。
「ちんちん丸。こっち来て」
 ありさが呼ぶと、今度はそっちに行く。
「ちんちん丸〜」
 リリスが呼ぶとそっちに行き、
「ちんちん丸」
 エステルに呼ばれて、最後は彼女の膝の上に。どうもそこがいいらしい。
「あのー。その、ちんちん丸というのは?」
「はい。仔犬の名前です」
 訊ねる大和にリリムが応えてやった。
「なんでそんな名前に?」
「それは……ご主人様がちんちんをしゃぶらせようとしたから」
「うん。それは僕が悪かった。だからって、メスにちんちん丸は無いだろ!」
 オスだったらいいのか。
「えー。いいじゃない。可愛い名前で。ねえ、ちんちん丸」
 呼びかけながら、エステルの膝の上のちんちん丸の首を撫でてやるありさ。
「うーん。ありさが言うならいいけどさ」
 というわけで、ちんちん丸に命名決定。
「ちんちん丸「ちんちん丸」「ちんちん丸〜」「ちんちん丸」
 しかし少女がちんちんちんちん言うのは……その、なんというか照れる。
「良いことちんちん丸」
 首を撫でながら、ありさがこの家でもっとも重要な仕来たりを教えてくれます。
「お兄ちゃんはありさのものなんだからね。ちんちん丸でも取っちゃダメだよ。
お兄ちゃんを取っちゃう泥棒犬は、両手両足切断して、目玉くり貫いて、舌を引っこ抜いて、内臓全て抜き取って、燻製にしちゃうんだから」
36ナイトメアドリーム第十八話 :2008/04/17(木) 13:26:51 ID:GWTRrSSb
「く、くーん」
 なんだか怯えたように頭を垂れるちんちん丸。
「さっ。お風呂入ろうか」
 そんなちんちん丸を、ありさは笑顔で抱えるのです。
「リリムもー」
「うん。一緒にごしごししよう」
 ちんちん丸を連れ、ありさとリリムは仲良くお風呂場に向かった。
 並んで歩く二人を見ながら、大和はうんうん頷く。
「なんだかんだで、あの二人も仲良くなったよな」
 大和の言葉に、リリスは首を傾げ、エステルは肩をすくめた。
 まだまだ大和は甘いと言わざるを得ない。

「きゃー。ちんちん丸。そこ舐めちゃだめー」
「やーん。リリムも舐められちゃいますー」
 お風呂場から聞こえてくる楽しげな声に、大和はガッと宙を睨み、
「くそ! なんで僕は犬じゃないんだ!」
 人間だから。悪魔だから。だだだんっ。
 しかし悪魔の鋭い耳をオフにしている大和には聞こえなかった。ありさとリリムの会話までは。
「わー。リリムちゃん胸大きいよねー」
「えへへー」
「お兄ちゃん、小さい胸が好きって言ってるけど……やっぱりちんこを挟めるのがいいよね」
「ありさちゃんもそのうち大きくなりますよ」
「んー。でも」
「なんです?」
「リリムちゃんのおっぱいを切り落として移植したほうが早いかなーなんて」
「はわわ。だ、だめですよー。いたいですー」
「あはは。冗談だよ。切るなら、エステルさんのほうがいいかな」
「はい。エステルお姉様は胸もとってもキレイです」
「うん。ほんとキレイだよねエステルさん。髪なんかキラキラで。いいなー」
「でも、ありさちゃんの髪もキレイですよ」
「うーん。でも変身しないと短いし」
「短いのも可愛いです」
「ふふっ。ありがと。でもやっぱり長いのがいいな。撫子お姉ちゃんもすっごく長くてキレイだし」
「ご主人様のご友人ですね」
「うん……。でも最近はずっと一緒みたいだし。やっぱり付き合ってるのかな」
「はあ」
「撫子お姉ちゃんは嫌いじゃないけど……。お兄ちゃんが、他の女の人と付き合うのは嫌だな」
「ありさちゃんは本当にお兄様想いなんですね」
「うん。お兄ちゃんのお嫁さんになるんだもん。だから、お兄ちゃんにくっつく女は、目玉から指突っ込んで、脳ミソぐりぐりしてやるんだから」
「はわわ」
「リリムちゃんは、お兄ちゃんの下僕だもんね?」
「は、はい。リリムは下僕なのですよ」
「よろしい。お兄ちゃんのお嫁さんはありさに決まりなんだから」
 くすくすと笑い合う二人の少女。大和にはそのくすくす笑いしか聞こえていなかった。

「はーい、ちんちん丸。乾かしましょー」
 お風呂から上がると、リリムがサーとドライヤーをかけ、ちんちん丸を乾かしてやる。
 そのリリムの長いピンクの髪を、リリスが櫛で梳かしてあげていた。
「いいなー」
37ナイトメアドリーム第十八話 :2008/04/17(木) 13:28:10 ID:GWTRrSSb
 姉妹の何気ない仕草に、ありさがつい羨ましそうな声を出す。
「ありさちゃんもする?」
 にっこり笑うエステルに、ありさは複雑な表情を見せ、
「いいですよ。それより、お風呂入ってください」
「はい」
 上品に振舞うエステルに、ありさはやっぱり眉を曲げていた。
 キラキラ輝く金色の髪をなびかせて歩くエステル。
 どうしたら、あんな素敵な女性になれるんだろう。
「ちんちん丸ー。今日は一緒に寝ようねー」
 ぎゅーとちんちん丸を抱きしめるリリムを見て、ありさはそっと嘆息をつくのだった。

 さて。
 お風呂場でエステルは長い金髪を丁寧に洗い、アップにまとめていると、
「おーい」
 大和も入ってくる。もちろん全裸。
「あら。マスター」
 ぷらおうら揺れるちんこを見ながら、エステルはうっとりと頬を染める。
「一緒に入っていい?」
 裸で入ってから聞くのもどうかと。
「どうぞ」
「うん」
 金髪をアップにした裸のエステルを眺め、大和のちんこがたちまちむくむくと肥大化していくのだった。
「まあ。マスター正直ですね」
「うん」
 年頃の男の子のちんこは正直者。
「ごしごししてあげます」
「うん。お願い」
 背中を向いて座る大和。エステルは豊かな胸を中心に自分の体にボディソープを付けると、ぎゅっと抱きついた。
「うわぁ」
 背中に当たる柔らかい膨らみに感嘆が漏れる。そしてごしごしと全身を擦り付け、泡がぶくぶくと泡だった。
 ごしごし。
「はわ〜」
 ぶくぶく。
「ううん」
 背中に当たる柔らかい膨らみに、背筋がゾクゾクと震える。大和の震える背中を泡だらけにしながら、エステルは甘い声で囁いた
「どこか、痒い所はありますか?」
「ちんこ」
 勃起したちんこはさっきからむず痒い。
「本当に正直ですね」
 くすっと微笑。背中から手を回して、しなやかな指で竿をさすってそこにも泡を立てていく。
「はう〜」
 さらに根元の金玉から陰毛までごしごしと指でさすり、泡立てた。
「ううん。エステルはもう立派なソープ嬢だね」
「やだ。そんな褒めないでください」
 ごしごし。
 泡立てた手でちんこをさすっていくと、赤黒い先端がビクビクと震え、
 どぴゅっ
 と射精して、エステルの指を汚した。
「まあ」
 指先の泡に濃い精液が混じる。
38ナイトメアドリーム第十八話 :2008/04/17(木) 13:29:06 ID:GWTRrSSb
「お盛んですのね」
「えへへ」
 泡だらけになりながら、照れたように笑う大和。一回抜いたちんこだが、すぐにまた勃起していく。
「あ、あのエステル。続きはベッドでいい?」
「はい」
 エステルはくすっと笑い、お湯をかけて泡を流すのだった。
 体をごしごし洗って、二人一緒にしっかり湯船に浸かる。
 エステルの豊満な裸体を見せ付けられた大和は、真っ赤な顔ですっかりのぼせていた。

 お風呂から上がると、体を拭いたエステルはバスタオル一枚だけを羽織って、裸の大和と一緒に階段を上がっていく。
 大和が裸のままなのは、どうせすぐに脱ぐから。ちんこ丸出し。
 ありさとリリムは一階の部屋で、ちんちん丸と遊んでいた。リリスは一番最後にお風呂。最後に一人でのんびり入るのが好きらしい。
「ふふ」
 二階の大和の部屋に上がると、エステルは水気を帯びたままの髪を振り、金色の輝きを撒き散らせた。
普段はツーサイドアップに結んでいる長い金髪を、今は全て背中に真っ直ぐ降ろしている。
 そうするとまるで絵本に出てくるお姫様のようで。
「エステル」
 大和は正面から裸のエステルを抱きしめて口を重ね、唇を掻き分けて舌を挿れた。
「んっ」
 頬を染め、口内に受け入れた大和の舌を感じ、エステルは自ら舌を絡めていった。
 じゅく、じゅくと淫らな音が部屋に響き、二人は舌を絡め、抱き合ったままベッドへと倒れ込む。
 ベッドに横になりながらも、お互いの唾液を交換するように舌を絡め、全身の肌も重ねていった。
 エステルのすべすべの肌を味わうように大和は全身で抱きしめ、背中に手を回して長い金髪を撫で下ろす。
「ふぅ」
 口を塞がれ鼻息がお互いの顔にかかる。そこで口を離した。
「はぁ」
 熱く吐息を出すエステルはすっかり火照り、
「ふぅ」
 大和はギラギラ瞳を輝かせ、ギンギンにちんこを勃起させていた。
 密着したエステルのお腹に硬い肉棒が上を向いて当たっている。
「エステル。もう……」
「はい」
 赤い顔で微笑し、エステルは大きく脚を拡げた。中心の金色の花弁もしっかりと濡れている。
「どうぞ……」
 女の中心を見た瞬間に頭が沸騰し、真っ直ぐにちんこを押さえて叩き付ける。
「あんっ」
 まるで槍のように尖った硬い肉棒が股間に突き刺さり、エステルの肉壁はぐにっと左右に割れて受け止めた。
「んんぅ」
 ぐにぐにと蜜肉を押し分け、硬い勃起が進み、すぐに根元まで埋まっていく。
「はぁあ」
 金色の髪をベッドに広げ、深く喘ぐエステル。上にはギラギラと欲情した瞳で彼女を貫く少年マスター。
「マスター……」
39ナイトメアドリーム第十八話 :2008/04/17(木) 13:30:00 ID:GWTRrSSb
 エステルの手が背中に回り、大和を抱き返す。
「んぅ」
 大和の腰がぐりっと一回転し、肉壷を掻き回す。しなやかな脚が上に伸び、大和の腰に合わせて揺れた。
「あっ、あっ、アッ。アウゥ……。ん、ぅ、ア、んぅ……」
 腰がゆっくりと回り、きゅっと眉が官能に曲がる。喘ぎが甘く耳を打ち、大和の頭を真っ赤に染め上げていった。
「はぁ。あぁ……」
 エステルを外と内で感じ、大和はゆっくりゆっくりと腰を振り、じっくりと堪能していった。
 肌が汗に濡れ、お風呂で流したばかりなのにな、と頭の片隅が思う。すぐにそんな思考も吹き飛んでいった。
「んんぅ。あぁっ!」
 ビクッとエステルの背筋が仰け反り、胎内のちんこを硬く締め付けた。
 導かれるまま、大和は射精を膣内に出した。
「はああっ……! あんんぅ!」
 脚が指の先端までピンと上を向き、硬直し。
「ふー」
 射精した大和がキスすると、脚はばたっと下に落ちる。
 そしてキスしたまま腰を回し、挿れたままの肉棒で膣内を掻き混ぜた。ギチギチした刺激に射精して萎えていた肉棒はすぐに硬さを取り戻した。
「んんっ。あっ」
 口を重ね、舌を絡め、エステルは胎内でもしっかりと大和を感じ、再び脚が上を向く。
 口を離すと、大和は挿入したまま上半身を曲げ、今度は豊かな胸に口付け。
「あうぅ!」
 勃起した乳首にキスを受け、しゃぶられ、エステルの背筋が仰け反る。
 乳首を吸いながら大和を腰を振り、エステルを貪欲に貪る。
「あああぁ! あううぅ! あぐううっ!」
 エステルの肢体が悶え、喘ぎに混じりギシギシとベッドも鳴る。
 盛りの付いた若い二人はまだまだ元気で。汗だくになりながら裸体を絡め、何度も何度も絶頂と射精を繰り返していくのだった。

 その頃、一階ではリリムがちんちん丸をぎゅーと抱きしめ、一緒に寝ていた。
 翌朝。リリムの布団はおしっこに濡れていた。
「ち、違いますよ! リリムじゃないです。ちんちん丸ですよっ。リリムはもう、
おねしょは卒業したんですから! ちんちん丸のおねしょです! 信じてくださぁい!」
 泣きべそをかきながら、リリムはおしっこで濡れた布団を干すのだった。
 その足元できゃんきゃん鳴いて駆けずり回るちんちん丸。

 千巻家に新しい家族が増えた。名前はちんちん丸。
 魔法少女たちはみんな笑顔で呼びかけるのだ。
「ちんちん丸」

(つづく)
40名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 13:52:03 ID:swq/3Q/4
GJ!
……最終回付近になるとありさがもうやめて!我が家の貯蓄は(ry
になるくらい同居人が増えそうな予感。
41名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 21:16:15 ID:931+GSeL
GJ! 相変わらず早いし面白いなー。
新参のエステルも可愛がって貰えてるようで嬉しいです。
金髪+ヘイストなんて最高の組み合わせすぎます。大好き。
ありさの黒さも相変わらずいい感じ。このシリーズ本当にいいなぁ。
42名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 21:41:29 ID:NWUIrj2v
GJ!
大和が色んな意味でダメすぎるwwww
なんのためらいもなく獣姦宣言するなwwwwww
43名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 05:27:52 ID:PWSvWJ7C
「しゃぶれ」



腹筋死んだwwwwwwwwwww
44名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 15:18:11 ID:/CL2LF7b
名前はまだない。 から 「ちんちん丸ー」 のコンボは卑怯すぎてGJ
45外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/04/22(火) 22:02:46 ID:75Yh/+g0
 ナイトメアドリ−ム第十九話

 その日、学校から帰って来ると、大和はちんちん丸の首輪に買ってきたリード線を付けてやる。
「ほーら。これで散歩行けるぞ」
 きゃんきゃんと、ハスキーの仔犬のちんちん丸は早速庭で走り回り、リード線を持つ大和を引っ張った。
「それじゃあ、お兄ちゃん散歩に連れてって」
 ありさの言葉に、大和は「えっ」となった。
「僕が行くの?」
「そうだよ。ありさは夕飯の準備だもん」
「いや、しかし。きちんと面倒見るって言ったよね」
「リリムちゃんとリリスちゃんは寝てるもん」
 学校から帰ってくると、リリムとリリスは乾いたばかりの布団で昼寝していた。よっぽどちんちん丸と遊び疲れたらしい。
 唯一起きていたエステルは、膝の上にちんちん丸を座らせて待っていた。
「では、私も一緒に行きます」
 そのエステルが涼やかな声で申し出る。彼女もちんちん丸もまだまだ元気だ。
 兄と並ぶエステルを見て、ありさは「むー」と唸った。リリムやリリスとは明らかに違う聡明な美しい魔法少女。どうしても警戒してしまう。
「うふふ。可愛いですわ」
 しかしエステルの視線は足元をうろつくちんちん丸に注がれている。あまり表立っては出さないが、犬好きらしい。
「それじゃあ、行こうか」
「はい」
 というわけで、制服から着替えた大和とエステルが連れ立ってちんちん丸の散歩に向かう。
「ぐぬぬ」
 仲良く並ぶ二人を見て、ありさはやっぱり歯をぎしぎしと鳴らすのだった。

「うふふ。なんて可愛いのかしら」
 小走りで先を行くちんちん丸に付いて行きながら、エステルの視線はずっとにやけたまま。
「犬、好きなの?」
 リードを持った大和も同じく小走りで聞いてくる。
「はい。犬の可愛さは芸術の極みです」
 いつも冷静なエステルの意外な一面に、大和の口元がほころぶ。
「それじゃ。握ってみる?」
 大和からリードを受け取り、エステルは全身から浮き立つようだった。
「さあ、行きますわよ。ちんちん丸」
 エステルの嬉しさが伝わったのか。ちんちん丸もきゃんきゃんと鳴き、より早く駆けて行く。
 やがて川原の遊歩道までやって来る。
 うららかな夏の日差しを受け、川原を駆けるエステルとちんちん丸。
 さーと涼しげな風が駆け抜け、エステルの黒いマントととんがり帽子を揺らし、きらめく金色の髪に、大和の目が奪われた。
「ほんと、綺麗だよな」
 楽しそうに仔犬と散歩するエステルを見て、あらためて想う。いつものクールビューティーもいいが、笑っている顔も最高に美しい。
「きゃんきゃん」
と、ちんちん丸が急に向きを変え、川原に向かっていった。
「こっちに何かあるの?」
 エステルも何か感じたらしい。川原に一緒になって歩いて行く。
「ここは?」
 大和はすぐに気付いた。高い草の生えた川の近くの原っぱ。ここはあまり良い思い出のある場所ではない。
46ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:05:07 ID:75Yh/+g0
 ワイツとレイズと戦い、そして敗北し、アリサが陵辱され、リリムとリリスが連れ去られた場所だ。
「きゃんきゃん」
 そんな苦い記憶など知らず、ちんちん丸は川原に向かって鳴く。
「くんくん」
 そこには一人の男の子が、地面に這いつくばるように匂いを嗅いでいた。
 背はありさと同じくらいの小柄な男の子。金色のふさふさの髪を短く切り揃え、その頭からは犬耳がたらんと垂れていた。半袖半ズボン服からはしなやかな手足がすらっと伸びている。
 そして背中には小さな黒い羽。
「うーん。匂いがあまり残ってないわん」
 なにやら探している男の子に、
「さてはお前、魔王の子供だな」
 大和から声をかける。
「わわわ、わんわんっ」
 どうやらこちらには気付いていなかったようで。犬耳男の子は飛び上がって、怯えた目を向けた。つぶらな瞳で。
「わんわん」
 ちんちん丸が鳴くと、犬耳男の子も、「わんわん〜」と鳴いて返す。
「わんわん」
「わんわん」
「わんわん」
「わんわん」
 なにやら犬同士でわんわん鳴き合っている。
「あー。やめやめ。わからん」
 大和が言うと、エステルがリードを引いてちんちん丸に鳴くのをやめさせた。
「ルゥくんじゃない」
 そして金髪の可愛い犬耳男の子をうっとりと見て言うのだ。
「わんわん。エステルお姉様だわん」
 わんわんとルゥと呼ばれた犬耳男の子も応える。やはり同じ魔王の子供らしい。
 エステル、それにリリム、リリスとは腹違いの兄弟ということになる。
「誰?」
 訊ねる大和にルゥは手を上げて見せた。肉球のある手。

「ナイトメア☆ルゥ、わんわんと参上わん」

「あ、どうも」
 名乗るルゥに、大和も悪魔の姿を見せる。
「ナイトメア☆ヤマト、邪悪に参上」
「ナイトメア☆エステル、美麗に参上」
 ついでにエステルも名乗る。
 悪魔の姿になったヤマトに、ルゥもちんちん丸も毛を逆立てて驚き、ビクビクと怯えた目になる。
「こらこら、怖がるな。ちんちん丸、僕だよ。ルゥとやらも。同じ魔物なんだから」
「怖いわん〜」
 でもやはりヤマトが怖いらしい。怯えるルゥに、エステルが優しく諭す。
「大丈夫、いきなり噛み付いたりしないから。ほら、ちんちん丸も」
 エステルが言うと、ルゥもちんちん丸も少しは落ち着いたようだ。
「あのー。僕は噛み付かない悪魔なんでしょうか」
「いいじゃないですか」
 にっこり微笑みエステル。ルゥとちんちん丸にも。
「久しぶりねルゥ。元気だった?」
 ちんちん丸を連れてルゥに近付くと、エステルはその首輪を付けた白い喉をごろごろと鳴らしてやる。
47ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:09:02 ID:75Yh/+g0
「わんわん〜」
 気持ちよさそうに喉を鳴らすルゥ。エステルも金髪の可愛い犬耳弟に目を細めていた。
「それで、こんな所で何してたの」
「はっ。わんわん」
 訊ねられると、ルゥは半ズボンからふさふさと生えた尻尾を揺らし、
「そうでしたわん。ボクは探し人をしてたわん」
「探し人?」
「はいわん。ご主人様のダミアンお兄様から命令されたわん」
「ダミアンお兄様?」
 初めて聞く名前にヤマトは首を傾げ、エステルは眉をしかめた。
「まさか……ダミアンが動いてるの?」
 エステルがより詳しい話を聞こうとしたとき、
「わんわん」
 また犬の鳴き声が近付いて来る。豆柴犬が川原を走って来ていた。
「もう。アラビアータたらー」
 そしてその犬に引っ張られる小柄な少女。
 可愛い少女だった。栗色の髪を白いリボンでショートツインに結んでいる。
 どうやら少女も犬の散歩中らしい。そこで見たのは、
「きゃっ。化け物!」
 悪魔の姿のヤマトを見て、少女はきゃっと飛び上がる。
 黒い肌の2メートル程の巨体の二本角の悪魔。背中には大きな黒い翼。確かに怖いだろう。
 魔女の格好のエステルと犬耳男の子のルゥもいるが、この中ではヤマトがもっとも魔物らしかった。
 すぐに逃げ出すか、失神でもするのかと思ったが。
「マジカライズ!」
 誰もが予想外の事に、少女は変身した。正義の魔法少女に。
 ぴかっと光ると、私服から夏でも涼やかな半袖のセーラー服に変わっていた。
どこかの学校の制服だろうか。短いスカートには緑のチェック模様。

「マジカル☆マイ、妹で行くよ」

 フルートを構え、魔法少女に変身したマイが名乗る。
 説明しよう! カテリナ学院2年、朝霧 麻衣は変身すると正義の魔法少女マジカル☆マイになるのだ。お兄ちゃんには内緒。
「この街には何人魔法少女がいるの?」
 思わず頭を抱えるヤマト。
「どうしようか……エステル?」
 エステルの視線は豆柴犬にぐぐっと吸い寄せられていた。目が輝いている。
「おーい。エステル」
「はっ!?」
 ようやく自我を取り戻したらしい。それでも視線はアラビアータという豆柴犬から動かない。
 ルゥはというと、突然現れた正義の魔法少女に、犬耳を押さえてうずくまって震えている。
「悪い事する悪の魔物と悪の魔法少女たち。月のお姫様に代わって、マイがお仕置きするんだから」
「いや、あの。今は何もしていないけど」
 ヤマトの言葉など耳も貸さず、マイはフルートに口を付け、

 たらりらったらーん♪

 魔法の曲を奏で出す。曲はもちろんデスマーチ。
「ぬっ」
 不意に頭の中がガクガク揺れ、ヤマトの巨体が膝を着いた。
48ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:09:56 ID:75Yh/+g0
 たらりらったらーん♪

 マイがフルートを拭く度に、頭がガンガンに揺さぶられる。直接脳内をかき回されているようだ。
「わんわーん」
 犬耳を押さえたルゥが転げ回り、すぐに目を回して動かなくなる。
「くっ」
 エステルも苦しそうな顔で膝を曲げていた。
 しかし一緒に聞いているはずのちんちん丸とアラビアータは全く平気そう。
どちらも大人しく座って、ハッハッと尻尾を振っている。
 魔物にしか効かない曲なのだろう。なら話は簡単だ。
「へんしん解除」
 ヤマトは悪魔の姿から、元の人間の大和の姿に戻る。
「えっ?」
 さすがに驚くマイ。
「どうやら人間には効かないらしいな」
 人間になると頭痛が嘘の様に消えた。
「マジカライズ」
 そして大和は魔法の呪文で、久しぶりに人間の魔法使いになる。

「マジカル☆ヤマト、邪悪に行くぜ」

 高校の夏の半袖の制服に青いマントを羽織った姿。変身後も夏服。
 フルートを拭きながら、マイの瞳がさらなる驚きに見開かれる。
 男が魔法使いに変身、しかも邪悪な魔法使い。普通ならありえない。
 正義の魔法少女も反転すると悪の魔法少女になるが、大抵はその前に絶望して普通の女の子に戻る。
 悪魔でありながら人間でもある、大和ならではの魔法使い形態。
 青い宝玉の付いたロッドを振り上げ、ヤマトは呪文を唱えた。
「マシカル☆シュート」
「きゃっ!」
 青い光がフルートを弾き飛ばし、マイは尻餅を着いてしまう。
「はぁ。はぁ」
 曲が止まり、冷や汗をかいていたエステルが顔を上げた。ルゥはまだ失神したまま。
「そんな……」
 尻餅を付くマイにざっざっと歩み寄り、ヤマトが上から見下ろす。冷たく。
「あ、ああ……」
 呆然と呻くマイに、ヤマトは冷たく宣告する。
「人間の姿を見られたなら、ただでは返せないな」
 悪魔の姿だけなら問題ないが、ばっちりと変身前の姿を見られてしまった。
 かといって殺すのは可哀想。相手は可愛い少女。
 震える大きな瞳を見て、ぺろっと唇を舐める。
「絶望してもらうか」
 そうすれば全て忘れる。ここでの事も。
「このっ」
 尻餅を付いた姿勢からさっと背中を見せ、マイは落ちたフルートを拾い、立ち上がる。
 一連の動きをヤマトは黙って見ていた。邪魔することもできたがあえて拾わせる。
 圧倒的な力で捻じ伏せ、その上で犯すために。
「負けない……」
 フルートを持つ手がガタガタと震えていた。でも諦めない。
「お兄ちゃんのために」
 大好きなお兄ちゃんの脳裏が頭に浮かぶ。そう。彼女もまた兄の為に戦っていた。
49ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:10:59 ID:75Yh/+g0
「フルートスピア」
 しゃきーんとフルートの先端から刃が伸びる。仕込みフルートだ。
「ええっ!? またそれ?」
「やあっ!」
 鋭く疲れる刃を紙一重で避ける。一見ギリギリだが余裕を持ってかわしていた。
 紙一重なのはそれだけはっきり見えているから。
(レイズのほうがよっぽど早いな)
 魔界でも屈指の強さのレイズとの戦いは、ヤマトを確実に成長させていた。
 レイズに比べれば、最近まで普通の女の子だった魔法少女の戦いなど遊びのようなものだ。
「よっと」
「う〜」
 紙一重に見えて、その実マジカル☆ヤマトが余裕を持って刃をかわしているのに気付き、マイは口惜しげに唇を噛む。
青いマントにすら届かないのだ。
「腕を上げましたねマスター」
 余裕を持って対処するヤマトを、エステルも安心して見ていた。ちんちん丸と
アラビアータを一緒に撫でながら。二匹ともお腹を撫でられてゴロゴロと転がっている。
「こ、この。あなたなんかに」
 この、このと繰り出される刃を的確に回避し、そろそろヤマトは決めに入る。
「エステル。誰も来ないように出来るか」
「はい」
 二匹の犬をゴロゴロと撫でていたエステルは、黒い長手袋を填めた手をぱっと上げ、
「おにさん、おにさん、とーりゃんせー」
 結界の呪文を唱え、黒い闇が四方に散る。これで誰も近付けないし、感知できない。
よほど強力な魔力の持ち主か、注意深く感知しない限りは。そのどちらかでなければ助けは来ないということだ。
 結界を張り終わったエステルは、また犬をごろごろ撫でる作業に戻る。楽しくて仕方ないらしい。
「よし」
 結界を張ったのに気付き、ヤマトが反撃に移る。
「マジカル☆シュート」
「きゃああぁっ!」
 至近距離から青いロッドが青い光を放ち、マイを打ち据える。
「ぐっ」
 なんとか耐えたが、もう膝がガクガクだった。たった一撃で。
「こうなったら」
 再びフルートを口に付ける。

 たらりらったらーん♪

 再びデスマーチ。しかし頭痛は起こらない。
「むっ?」
 その代わり、たくさんの「♪」がヤマトの周囲に出現し、ぐるぐる回って取り囲む。
 実体化した曲。それがヤマトを包囲し、一斉に飛びかかってくる。

「マジカル☆フルート・ファイナルデスマーチ!」

 ずごごごご。
 ♪に全方位を塞がれながら、ヤマトも呪文を唱える。
50ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:12:09 ID:75Yh/+g0
「ハード・プロテクション」
 青い光がヤマトを包み、取り囲んだ♪がその身に一斉にぶつかり−
「ふん」
 青いマントをはためかせると、全ての♪を叩き落とされる。
「ええっ!?」
 必殺技も防御され、マイがそれでもフルートを構える。その懐に、ヤマトは一瞬で飛び込んでいた。ロッドを捨て拳を固く握る。
「決まりですね」
 ちんちん丸とアラビアータを撫でていたエステルが呟く。
「きゃっ」
 間近に迫ったヤマトにマイは思わず目を閉じ、固く握った拳が深々とお腹に突き刺さる。
「ぐっ」
 お腹を殴られ体がくの字に曲がり、マイの口から涎がこぼれる。ヤマトは素早くフルートを殴り飛ばした。転がっていくフルート。
「がっ。あっ」
 意識が遠くなる。体が痺れる。フルートを離した手で殴られたお腹を必死に押さえる。
 ヤマトは身を屈めると、お腹にさらに膝蹴り。腹を押さえる手の上から膝が食い込む。
「がああっ……!」
 口からこぼれる涎が一気に増え、マイはがくっと膝を付いた。肺が圧迫され
息が苦しくなり、ハァハァと息を吸う。それでも酸素を吸ったという気がしない。
 膝を付いたマイの背中をヤマトは冷たく見下ろし、その丸まった背中に蹴りを入れた。
「きゃっ」
 前のめりに倒れるマイ。背中にはっきりと靴の跡が残る。間髪入れず、さらに背中を蹴り上げた。サッカーボールのように。
「きゃあああっ!」
 背骨がギシギシ鳴り、背筋を仰け反らせて苦痛に顔を歪めるマイ。うつ伏せに崩れ落ち、目からぽろぽろと涙がこぼれる。
「う、うう……。痛いよ、もうやめて……」
 リボンで結んだショートツインを掴み上げ、泣き崩れる可愛い顔を凝視し、
ヤマトは告げた。
「どうした? もう終わりか。終わりなら犯すぞ」
「あ、ああ……」
 犯す。その言葉が何度も頭の中に響き、唇がふるふると震えた。
「や、やだ……。助けてお兄ちゃん……」
 こいつもお兄ちゃん、か。
「助けて……。助けてお兄ちゃん」
 兄に助けを求める妹。ヤマトの胸がゾクゾクと高鳴る。
 ちらっと横を見ると、相変わらず二匹の犬をエステルは撫でていた。
 犬耳男の子のルゥは倒れたまま動かない……と思ったら、そのお尻がふるふる揺れ、がばっと起き上がる。
「はっ。わんわん」
「よう」
 起き出したルゥにヤマトは声をかけ、
「お前も犯るか?」
と、髪を掴んだマイを見せ付ける。彼女はぽろぽろと泣き崩れ、可愛い顔は苦痛に歪んでいた。
「わ、わんわんー。怖いわんー」
 ぶるっと震えると、ルゥは四本足で駆け、たちまち見えなくなった。
「怖がりだな」
 可愛いとはいえ男の子。さして惜しくもないように呟き、ヤマトの視線はマイに注がれる。
51ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:13:13 ID:75Yh/+g0
 夏の制服姿の可愛らしい魔法少女。
「あ、ああ……」
 大きな瞳は痛みと恐怖にふるふると震え、涙がぽろぽろとこぼれている。
「ふん」
 泣き崩れる可愛い顔を叩きつける様に地面に押し付け、ヤマトは馬乗りになる。
「きゃっ!」
 下は草むらだったが、それでも後頭部を思いっきり地面にぶつけ、頭がガンガン響いた。
 そこに上になったヤマトが手を伸ばす。胸元の黄色いリボンに。しゅるしゅるっとリボンをほどき、セーラー服の襟元を掴み、力任せに引っ張る。
「キャー!」
 ビリリッと絹が裂ける音と絹が裂けるような悲鳴が重なる。だがそれを聞くのはヤマトとエステルと二匹の犬だけ。
 セーラー服の下は白と緑のシマシマ模様のブラジャーだった。可憐な膨らみを隠している。
「や、やめ……」
 咄嗟に悲鳴を上げようとする口を、ヤマトはぱんと頬を殴って止めた。グーで。
「ふぐっ」
 悲鳴を上げようとした口からは代わりに血が飛ぶ。口のどこかを切ったらしい。
 さらにドスドスと、馬乗りのまま少女の柔らかいほっぺたを殴る。殴る。
「ひいぃ……! ひぐっ!」
 殴られる度に右に左にマイの可愛い顔が跳び、涙が飛び散り、口から血がこぼれた。
 ヤマトがようやく殴るのをやめると、せっかくの可愛い顔は真っ赤に腫れている。鼻からも血が出ていた。
「ひぐっ……えぐっ……」
「大人しくしてろよ」
 もはや泣きすするだけの魔法少女にヤマトは念を押し、ブラジャーを引っ張ってぶちっと引き千切った。
「うう……」
 可憐な乳房を露にされ、恥ずかしさと悔しさで涙が溢れる。だがもう悲鳴を上げることはしなかった。痛みですっかり萎縮してしまっている。
 ヤマトが手を上げるだけで、びくっと瞳が怯え、全身が震えた。
 だがヤマトの手は可憐な乳房を鷲掴みにするだけだった。もう一つの乳房には指が伸び、ピンクの乳首を挟んでくる。
 もみもみと乳房を手の平全体で捏ね、乳首をすりすりと指で挟んですりあげる。
「ひぐっ……。お兄ちゃん、助けて……。ううっ」
 胸を愛撫されながら、マイは殴られた痛みとショックで頭が呆然とし、全く反応しない。涙と血を流しながら、ただ兄に助けを求める。
 手の中の乳房は小振りなものの、芯までしっかり柔らかい。乳首もコリコリしてて良い感触。
 だがやはり反応がないとつまらない。
 ヤマトは胸から手を離すと、馬乗りになっていたマイから腰を上げた。
 助かった、というマイの安堵も虚しく、今度は短いスカートに手がかかる。
 夏服にしてもかなり短いスカート。捲くると、下は白と緑のシマシマ模様のパンツ。ブラジャーと同じ柄。
「やだ……見ないでよ」
 ぼそりと小さくマイが呟く。それが精一杯の抵抗。
 するとヤマトは拳を固め、ごきっとパンツの上から股間を殴った。
「ひいいぃっ!!!」
 痛みに背中が上がり、今まで以上に涙がぶわっと溢れる。
 股間を殴られると痛いのは男も女も同じ。ひでー。
52ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:14:11 ID:75Yh/+g0
「いたっ……! やめ、やめて……お兄ちゃん……」
 お兄ちゃん、という言葉に、ヤマトの拳がぴたっと止まる。また殴ろうとしてたらしい。
「痛いよ……。助けてよお兄ちゃん……お兄ちゃん……」
 腹を殴られ蹴られ、顔を殴られ、股間まで殴られ。上半身を剥き出しにされたマイはさめざめとむさび泣く。
 ヤマトはその泣き顔に自身の妹のありさを重ね、股間を熱くした。瞳が欲情にギラギラと輝く。
 白と緑のシマシマ模様のパンツをもどかしそうに脱がしていく。マイはもう抵抗する気力もなく、するすると細い脚を布が滑り落ちていった。
 捲くられた短いスカートの中、薄い陰毛に覆われたピンクの縦筋が丸見えで。
「いや……イヤァ。見ないで……ヒッ!」
 必死に懇願するマイだが、ヤマトが手を振り上げると、ヒッと怯えて言葉も出なくなった。すっかり殴られるのが恐怖になっている。
 ただヤマトもこれ以上は殴ろうとせず、振り上げた手でズボンのチャックを降ろした。股間の膨らみがぽんと飛び出す。すでに準備完了。
「いやぁ」
 赤黒い肉棒から目を逸らすと、二匹の犬と戯れるエステルが見えた。
「アラビアータ……」
 涙で霞む目で、この場での唯一の味方を必死に探す。
「ほーら。くるくるくるー」
 そのアラビアータは、エステルに尻尾を丸められていた。手を離すと、くるくると丸められていた尻尾が伸びていく。
「ああん、もう。どうしてこんなに可愛いの?」
 すりすりとエステルに撫でられ、アラビアータは上機嫌で転がっていた。シベリアンハスキーの仔犬も一緒に、エステルの巧妙な愛撫に身を委ねる。
「うう……」
 楽しげな様子のアラビアータに、涙がぼたぼたとこぼれる。自分はこんなに痛いのに、苦しいのに、どうして助けてくれないのだろう。
「向こうも楽しそうだな」
 ヤマトの声が上からかかってくる。二匹の犬と戯れるエステルは本当に楽しそう。
「こっちも楽しむか」
 そしてヤマトの勃起したペニスが、マイの腰へと近づけられる。捲くられたスカートの中へと。
「ひっ……。いや、いや……」
 逃れようにも体は痺れ、動かない。殴られた痛みとショックで。
「お兄ちゃん……。やだ、やだやだ、いや、嫌だよ。助けてよ……」
 どんなに痛くても苦しくても、誰も助けてくれなくて。むにっと、股間に熱いモノが触れる。
ヤマトの尖ったペニス。マイにはそれが凶器のように感じられて。
まさしくそれは肉の凶器。乙女の純潔を奪うケダモノの毒牙。
「ひいぃ……!」
 ぐいぐいと、少しも濡れていないまだ乾いたままの花弁に、肉の凶器の先端が突き刺さり、ピンクの縦筋を二つに裂こうとしていた。
その圧力を腰に直に感じ、マイは緊張して股間がさらに固くなる。
 硬直する割れ目を先端に感じながら、ヤマトもまた腰に力を込め、一気に突いた。
「ひぎいいいぃぃぃ!」
 ぶちっ、と肉の壁が破られ、血が滴る。絶叫が空気を震わせ、マイの手は草を掻き毟っていた。
「はがああっ! ぐああああっ!」
 異物が体内に突き刺さる激痛に、腰がばたつき、突き刺さった肉棒を払い落とそうとする。
だが肉棒はしっかりと割れ目に亀裂を作って先端を埋め、血がこじ開けられた裂け目からこぼれていた。
53ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:15:08 ID:75Yh/+g0
「こんな……こんな、いやぁっ!」
 正義の魔法少女になったのに、その結果が邪悪な魔法使いに犯される。陵辱される。レイプされる。強姦される。
「いやあっ! いやあああーっ!」
 どんなに叫んでも泣いても誰も助けてくれない。助けは来ない。

「イヤアアアアアアアアーッ!」

 ぎち、ぎちっと固い肉壁を掘り進み、肉棒がずぶっと処女を貫いた。
「アアアアアアアアアアアアァァァーッ!!!」
 断末魔のような絶叫が虚しく宙に満ち、ヤマトは苦痛に顔をしかめながら腰を振っていた。
 そう。敏感な性器を固い膣に無理矢理挿入し、ヤマトだって痛いのだ。
悪魔時の硬いペニスなら何てことないないだろうが、邪悪な魔法使いマジカル☆ヤマトのちんこは普通の人間と全く同じ。
突っ込んだ先端がヒリヒリと痺れ、気持ちいどころではなかった。
「ひぎいぃっ! ぎいいぃ!」
「くうぅ」
 激痛に泣き叫ぶ少女と、痺れるちんこの痛みに顔をしかめる少年。それは性交なでではなくただの暴力。
 流れる血もあまり潤滑油にならず、ヤマトは肉棒を半ばまで埋めた所で腰を止めた。
それでもマイは、お腹全部を埋め尽くされたような圧迫感と痛みを感じている。
「ぬいて……お願い、ぬいてよぉ……」
「まだだよ」
 しかしヤマトも痛いだけで気持ちよくならない。突っ込んだだけでは痛いだけなのだ。
 すぐに終わらすか。
「お兄ちゃん! お兄ちゃん……お兄ちゃーん!」
 必死に兄を呼び、痛みで泣き叫ぶ少女に妹のありさを重ねる。すると股間の奥がどくんと熱くなって、玉から竿に衝動が迸る。
「いやあああっ! イヤアアアアアァァァーッ!」
 血にまみれた股間からどぷっと白濁液が漏れてきた。膣内にしっかりと精液が注がれ、ヤマトはすっきり晴れ晴れとした表情になる。
 同時にマジカル☆マイから流れ込んでくる魔力。
「ふー」
 射精と魔力の吸収を終えると、一汗掻いたヤマトはずるっと肉棒を引き抜いた。
血で濡れた肉棒をズボンに仕舞うと、放心している麻衣を見下ろした。
「あ、ああ……」
 魔力を奪われ変身は解け、元の私服の麻衣に戻っていた。その服も破かれ脱がされ、可憐な膨らみは晒され、開かれた股からは血と精液がこぼれ。
口からは声にならない呻きが漏れ、涙を流す瞳に光はなく虚ろに沈んでいた。
 草むらの上、服装を乱し、虚ろな瞳で横たわる美少女に、ヤマトの股間がまた疼いた。
「可愛いなぁ」
 顔を寄せ、ちゅっとキス。唇に付いた血をぺろっと舐める。
「いやぁ……」
 膣内射精されてからの初キスに、麻衣の唇はふるふると震えた。
「楽しみだなぁ」
 散々殴り蹴った麻衣のお腹を撫で、マジカル☆ヤマトは囁くのだった。
「このお腹が大きくなって、僕の子供を産むのが」
「いや……いやぁ……」
 虚ろな瞳からこぼれる涙が多くなる。麻痺した心に妊娠の恐怖だけが浮かんでいた。
「嫌なの? それならお腹が大きくなったら、鉄アレイで殴ってあげる」
54ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:16:10 ID:75Yh/+g0
 虚ろな瞳に己の顔を映し、ヤマトを言葉を続ける。
「楽しみだな。お腹が大きくなって、鉄アレイでがんがん殴るのが。お腹の赤ちゃんも、すっごく痛がるだろうね」
「いや……ああ……」
 虚ろに沈んでいく心。さらにヤマトの言葉が突き刺さる。
「君のお兄ちゃんも、きっと楽しんでくれるよ」
「いやああーっ!!!」
 そして、少女の心は絶望の闇に沈んだ。

「あ、あれ?」
 気が付けば川原で寝そべっていた。
「なんでこんな所に?」
 身を起こす麻衣に、アラビアータがきゃんきゃん鳴きながら駆け寄ってきた。
「あんっ、もう」
 アラビアータに頬を舐められながら、麻衣は近くに落ちているフルートに気付いた。
「あっ、そうか」
 フルートの練習とアラビアータの散歩に川原まで来たんだ。でもその後が思い出せない。
 自分の体を見下ろすが、どこもおかしいところはない。いつも通り。
「なんでかな?」
 しきりにおかしいなぁと首を傾げながら、麻衣はアラビアータと一緒に帰路に就いた。
 絶望した魔法少女は『絶望の闇』に囚われ、魔法少女や魔法に関する全ての記憶を失う。レイプされたことも全て。
服と体はヤマトが魔法で元に戻しておいた。膣内射精された精液も洗浄済み。ただし処女膜までは戻らないが。
 麻衣はもう普通の女の子。

「ただいまー」
 長い散歩から帰ってきた大和は、やけにすっきりした表情で戻ってきた。
エステルも犬とたくさん遊んで満足した様子。
「お兄ちゃん、遅かったね」
「ああ。ちょっとな」
 台所からありさの声。まさか正義の魔法少女と遭遇して、犯して絶望させたなんて言えない。
「ほーら、足を洗おうな」
 ちゃんとちんちん丸の足を洗ってから、リリムたちの部屋に向かう。
 リリムとリリスはまだすやすやと眠っていた。
 その可愛い顔を見ているうちに、またむくむくと股間が膨らむ。
「よーし」
 さっとズボンとパンツを脱ぐと、大和もベッドに飛び込んだ。
「うぅん。おまんこに隠れるのは無理ですよ〜」
 大和にちんこを挿れられても、まだリリムは起きませんでしたとさ。

 数日後。
「お兄ちゃん、大変」
 買い物に出かけていたありさがちらしを持って戻ってきた。
「商店街にあったんだけど」
「あっ。ちんちん丸の写真だー」
 そのちらしを見て、リリムが呑気に笑う。ちらしに写っているシベリアンハスキーの仔犬の写真は確かにちんちん丸。
「いや、そうだけど。ちゃんと下の字も読んでよ」
 ありさに言われ、リリムは下に書いてある文字と数字に目を移し、
「読めませんよ、こんなの」
「ええっ!?」
55ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:17:09 ID:75Yh/+g0
 驚いたのはありさも大和も一緒。
「待て、リリム。日本語読めないの?」と訊く大和。
「リリムはこの世界に来たばかりですよ?」
「いや、そうだけどさ。普通に日本語は喋ってるじゃない」
「ほんやくこんにゃくの魔法で言葉は通じるようにしてるんです」
「魔法ねえ」
 大和はちらっと横目でエステルを見た。ちんちん丸を膝に座らせ、彼女はうるうると目を潤ませている。ちらしの字が読めるらしい。
「でも、エステルはノートパソコン使ってたよね?」
「エステルお姉様はとっても頭が良いので、文字もすぐに覚えたんですよ」
「つまり、リリムはとっても頭が良いわけじゃないと」
「無茶言うなボケェ!」
「ごめんごめん。うん、知らない世界でよくやってるよ」
 いきなり罵声を浴びせるリリム、謝る大和。どっちがご主人様だか。
「リリスはどうなの?」
「よーめーまーせーんー」
「はいはい」
 ちらしを受け取り、大和が読んでやる。
「迷子の仔犬を捜してます。お心当たりの方はご連絡ください。
 ちんちん丸の本当の飼い主が探してるんだよ」
 ちらしにはちゃんと連絡先も書いてある。
「……へー」
 リリムはそわそわと歩き、エステルの膝の上のちんちん丸の背中を撫で、
「ちんちん丸、お家帰りたい? うん。そう。
 ご主人様。ちんちん丸はずっとここで暮らしたいって」
「いや待て。何も言ってないでしょ。それに約束したじゃない。飼い主が見つかったら返すって」
「えい」

 びりびり。

「ああっ。リリムがちらしを破った。こら何するの」
「いーやー。ちんちん丸とずっと一緒にいるー」
「わがまま言わないの! 飼い主が探してるんですよ。エステルも何か言って」
「見なかったことにしません?」
「エステルまで!? 駄目。駄目ったら駄目ー。ほら、返しに行きますよ」
「いーやーあー。ご主人様の鬼畜ー。鬼ー。悪魔ー」
「悪魔だよ!」
「リリムは悪の魔法少女だもーん」
「もう。いい加減にしなさい」
「えーん。えーん。ええーん」
 ちんちん丸を抱きかかえ、とうとう泣き出すリリムに、大和はやれやれと頭を悩ます。
 エステルもうるうると瞳を潤ませ、リリスはあわあわと歩き回るばかり。
 そしてありさは、
「いえ。こちらからお宅に連れて行きますので」
 ちらしに書いてあった番号に電話して、連絡を付けていた。早っ。
「お兄ちゃん。向こうの家に連れて行くことにしたから」
 受話器を降ろしたありさは、妙にさっぱりした表情をしていた。
 ちんちん丸と離れるのは寂しいけど、これでお兄ちゃんにくっつく泥棒犬が一匹減る。

 結局、全員でちんちん丸の本当の飼い主まで行くことになる。
「お姉ちゃんたち、ありがとー」
 玄関の前で待っていて、ちんちん丸を受け取った小さな女の子が笑顔でお礼を述べる。
56ナイトメアドリ−ム第十九話 :2008/04/22(火) 22:18:29 ID:75Yh/+g0
「本当にありがとうございました」
 一緒になって頭を下げる母親。
「いえいえ。その子が無事にお家に戻れて何よりです」
という大和の後ろでは、リリム、リリス、エステルの3人の魔法少女がうるうると瞳を潤ませている。
「よかったね」
 ありさは笑顔で手を振っている。
「ほら、タロー。お姉ちゃんたちにありがとー」
 女の子に言われ、仔犬はきゃんと一声鳴いた。タローというのが本当の名前らしい。
「ちんちん丸ー」
 とうとう我慢できずに駆け寄ろうとするリリム。
「ほらリリム。帰るぞ」
 そのリリムを羽交い絞めにして、大和は無理矢理に引き摺っていく。
「ちんちん丸。ちんちん丸ー」
 意味不明なことを言うリリムに、女の子は純粋に怯えました。それがタローに勝手に付けられた名前だとは思いもしません。
「ちんちん丸がー。ふえええーん」
 泣く泣く引き摺られて行くリリム。リリスとエステルもすすり泣きながら、
ちんちん丸ことタローの本当のお家を後にします。

「えーん。ふえええええーん」
 自分で歩くようになってからも、まだ泣いているリリム。
「おー。よしよし。ほら泣かない泣かない。帰ったら、わんわんプレイしてやるから」
「えーん。えーん」
 大和の慰めにも、もっと大きな声で泣いちゃいます。
「はぁ」
 大和がため息をついたとき、ぴたっとリリムが立ち止まる。何かが足を舐めている。
 そして足元から、「くーん」と鳴き声。
「ちんちん丸!?」
 足元を見ると、ちんちん丸が尻尾を振ってそこにいました。
 涙目でリリムが仔犬を抱っこしてると、さっきの女の子と母親が走って来ます。
「タロー」
 どうやらまた逃げ出したようです。
「もう。どうしたの?」
 リリムからすぐにタローを受け取りますが、そのタローは寂しそうに尻尾を振ってリリムを見上げたまま。
「タローは、お姉ちゃんとお別れするのがいやなのかな?」
 肯定するようにくーんと鳴くタロー。別名ちんちん丸。
「あの」
 すると母親が遠慮がちに言ってきます。
「もし、よろしかったら。またこの子と遊んでもらえませんか?」
「どうするリリム?」
 大和が横目で聞くと、リリムは泣きながら満面の笑顔になり、
「はい! 喜んで」

(つづく)
57名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 22:32:20 ID:LhuzstmU
何という明け瑠璃wwwww
他には菜月あたりが出てきそうだw。GJ!
58名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 23:20:47 ID:dehi4sq0
けよりなナツカシス。
鬼畜話の裏で犬と戯れるエステルがかわええ
59名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 23:43:41 ID:OrKF4uJ1
デスマーチwww
物凄い趣味だな、しかもフルートでwwww
これで狂った太鼓の音もあれば完璧だなw
60名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 00:58:04 ID:5JCT0TOr
GJ!
>仕込みフルートだ。
>「ええっ!? またそれ?」
相変わらず突っ込みが冴えてるw。
61名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 05:00:56 ID:wMoFc5nm
相変わらず面白すぎる・・・
まさかのゲスト出演吹いたwww
月のお姫様に代わらずともその姫、剣持って魔法少女したりしそうだから困る
62名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 23:04:35 ID:6jHszsDn
うーん、意外だ。
男の子とはいえ、可愛い子を犯らずに大和が逃がしてる。
63名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 00:06:14 ID:yXvfBAhd
そういう特殊な趣味のアレは、あんまり大きく主張しないほうが・・・。
64名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 01:36:15 ID:C+/TtvRW
62だが、前回のちんちん丸の事考えるとなにをヤってもおかしくないってかヤらないのが不思議に思えただけだ(笑)
65名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 01:56:59 ID:eJkfEjtK
もういい、もういいんだ……
66名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 11:40:34 ID:7uILJJ3f
>>56
GJです! 相変わらずすごいなぁ。
けよりな知らないけど面白かったです。

序盤エステル可愛いなーと思って、
中盤ヤマトの容赦ない鬼畜っぷりに盛り上がってたら、
後半まさかのリリムのターン。やられた。もってかれたw

>「無茶言うなボケェ!」
>「ごめんごめん。うん、知らない世界でよくやってるよ」
> いきなり罵声を浴びせるリリム、謝る大和。どっちがご主人様だか。

>「ちんちん丸。ちんちん丸ー」
> 意味不明なことを言うリリムに、女の子は純粋に怯えました。

ダメだw 最高すぎるw
本当にGJでしたー!!
67名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 11:15:41 ID:fwuE2xbD
hsy
68名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 18:34:31 ID:QncGIszo
h
69名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:01:43 ID:mfD0JvYD
魔法“少女”の限界っていうのは、
いったい何歳までなのだろうか?
70名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:31:01 ID:myL4eL/3
ここに来れるようになってから、20代のキャラを年増呼ばわりできなくなったので、
個人的にティーンなら大丈夫。人外ロリが魔法少女を自称されると困る。
71名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:37:55 ID:kSdDsjLu
魔法少女の上限を吊り上げた方もいらっしゃいますし、
とりあえず自称できる限りは魔法少女でいいんじゃね?
72名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:50:53 ID:k7WDkZhy
>>69
外見が少女であること。
精神面も少女と呼べること。

年齢が1124歳でも外見が12歳ならOKだと思う。
73名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 22:01:28 ID:lbT6seDN
井上喜久子が魔法を使えたら魔法少女
74名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 22:13:56 ID:yxXbA89I
マリーベルはたしか、2億8歳。
75名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 04:21:07 ID:UZ56pKqj
魔法が使えて心がキラキラしていれば魔法少女
76名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 04:36:46 ID:Xfep9/sL
お前らいたんだなw
一週間まともな書き込み無かったから
俺しかこのスレ見てないのかと思ったw
77外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/03(土) 08:05:09 ID:qOha8YfG
 ナイトメアドリーム第二十話

 夏休みを目前に控えた7月の日曜日。空は快晴。
「撫子さん」
 大和の呼びかける声に、待っていた撫子は微笑みで返す。
「おはよう大和くん」
「おはよう。ごめんね、遅くなって」
「ううん。まだ時間より早いし」
 ここは遊園地の前。大和は待ち合わせ時間の30分前に到着したが撫子はすでに待っていた。
 今日の撫子は、涼しげな白いサマードレスに白い日除け帽子。艶々した長い黒髪が白い帽子と服によく映えていた。
「うん。撫子さんは今日も綺麗綺麗」
「もう」
 くすっと微笑し、撫子は自分から大和の手を取る。白いすべすべした手の感触に、それだけで胸が高鳴った。
「行こうか」
「はい」
 二人仲良く手を繋いで遊園地に入っていく大和と撫子。
 その後ろからは、4人の魔法少女が尾行していた。

「人がいっぱいだね」
 行列に並びながら、大和は横に並ぶ撫子さんにちらっと視線を向ける。長い髪からサラサラと良い香りが漂ってきた。
「あの、撫子さん」
 にこっと笑顔でこちらを見る撫子。その大和撫子な美貌につい見惚れてしまう。
「この後さ……。ホテルに行かない?」
 ドクン、と撫子の体温が一気に高まるのが繋いでる手から伝わってきた。
「え、ええと……」
 カーと赤くなる顔を帽子で隠し、
「もう。大和くんたら冗談ばかり言って……」
「冗談じゃないんだけどな」
 カーと赤くなって帽子に隠された撫子の顔。その顔がこくんと頷く。
「それじゃあ、遊園地の後でね」
 今は遊園地を楽しもう。その後はホテル。
「それにしても、人がいっぱいだね」
 列に並びながら、大和は話題を変える。
「う、うん。最近ね。この遊園地に魔法少女が来るんだって」
「へー」
 それで人が集まるのか、と大和は少し嬉しくなった。
 しばらくすると、ようやく順番が来る。二人が入っていくのはお化け屋敷。

「わるいこはいねかー」
 脅してくるナマハゲに、きゃっと撫子は大和に身を預ける。彼女の黒髪の流れる背中に手を置き、大和はすたすた歩いていった。
「ぎゃー!」「こわい〜」「作り物じゃない。なに怖がってるの」
 後ろからは、すごくよく聞き慣れた声。大和は努めて無視して進む。足元ではお化け草履がうろついていた。
「大丈夫?」
「うん」
 きゅっと手を握り、撫子を安心させるように大和は微笑した。
 幼馴染の少年に手を引かれながら、撫子は胸をドキドキさせながら歩いて行く。
 この後はホテル……。
「きゃー!」
78ナイトメアドリーム第二十話 :2008/05/03(土) 08:06:20 ID:qOha8YfG
 後ろからの悲鳴にビックリし、撫子は大和の手を強く握る。
 お化け屋敷から外に出ると、夏の太陽がさんさんと輝いていた。

「ぐぬぬ」
 ギリギリと歯を鳴らしながら、ありさは手を繋ぐ大和と撫子を見ていた。真っ赤に血走った目で。
「あの泥棒猫……。今日という今日は」
 後ろでへたれ込んでいるリリムとリリスをきっと睨む。二人ともお化け屋敷が心底怖かったらしい。エステルだけは平然としていた。
「あなたたち。今日の作戦を開始するわよ」

 ぴんぽんぱーん

 大和と撫子がジェットコースターから降りると、丁度園内放送が鳴った。
『ただいまより、イベント会場に、魔法少女がお越しになります。
 素敵な魔法少女たちの活躍を、どうぞご覧ください』

「えー!?」
「どうしたの大和くん?」
「い、いや。なんでもない」
 おかしいな。今日は『遊園地のイベント会場を占拠しよう大作戦』の予定はないんだが。こうして大和はデートしてるわけで。
 園内放送を聞いて、周囲の人たちは早速イベント会場に向かっていた。特に女の子と大きなお友達が多い。
「わー。他の場所が空いてるよ。行こう」
 イベント会場に人が集まれば、その分他の場所は空く。
「私、魔法少女が見たいな……」
 恥じらいながらも、撫子は控え目に、しかししっかりと言う。
「な、撫子さん……」
 嫌な予感がする。とても。
「駄目?」
 しかし。撫子さんに見つめられて言われると、否とは言えないわけで。
「う、うん。見に行こうか」
 仕方無しに、大和も頷いた。
 まあしかし。小さな女の子だって見てるのだ。早々無茶はしないだろう。と大和は楽観的に考えていた。

 イベント会場はもう人でいっぱいで。大和と撫子は後ろから立って見ることにした。
「はー。すごい人気だな」
 後ろから見ると、小さな女の子や大きなお友達でいっぱいで。魔法少女の人気の高さがうかがえる。
「大和くんは、魔法少女見たことあるの?」
 不意に撫子に聞かれ、大和は胸がドキッと鳴った。
「う、うん。見たことあるよ」
 見ただけでなく、犯したりしてるのだが。
「撫子さんは?」
「うーん」
 こくんと首を傾げる撫子。長い髪がさらさらと揺れる。
「見たと思うんだけど。よく覚えてないのよね」
「はは。そうなんだ」
 まさかあんな事があったなんて言えやしない。
 ステージを見ると、司会のお姉さんがマイクを持って準備していた。いかにも急に決まったというように慌てた感じ。
 魔法少女はいつだって神出鬼没。
 そして、みんながまだかまだかと待ちわびた頃、
79ナイトメアドリーム第二十話 :2008/05/03(土) 08:07:19 ID:qOha8YfG
「ナイトメア☆リリム、ただいま参上ー」
「ナイトメア☆リリス、ゆっくりと参上です〜」
 二人の悪の魔法少女が颯爽とステージに登場!
 ピンクのツインテールのリリムに、同じくピンクのセミロングのリリス。
「きゃー!」「リリムちゃーん!「「リリスちゃーん!」
 わーっと沸き上がる歓声に、二人ともにこにこと笑顔で手を振って応える。
「なかなか人気者じゃないか」
 悪の魔法少女ながら、可愛い美少女のリリムとリリス。小さな女の子から大きなお友達まで大人気。
「わー」
 隣の撫子さんは目を丸くして、二人の魔法少女を見ている。呆れてるのか驚いてるのか。
 そして、二人の魔法少女の後からは、悪魔もやって来た。張りぼての。

「ナ、ナイトメア☆ヤマト、優美、じゃなくって、邪悪に参上」

 どすーん
 ド派手にずっこける大和に、撫子はさらに目を丸くする。
「だ、大丈夫、大和くん」
「うん……。大丈夫」
 なんとか立ち直りながら、ステージを見た。そこにはダンボールで作ったような黒い張りぼてが動いてる。
 どうもナイトメア☆ヤマトのつもりらしい。頭には角。
(中身はエステルか……)
 彼女だけはこの作戦にあまり乗り気ではなかった。顔を隠した張りぼてのヤマト役になったのだろう。
 どう見ても張りぼての悪魔に、会場はザワザワとざわつく。その声を無視し、司会のお姉さんがマイクで声を張り上げた。
「さあ、みんなー。悪ーい悪魔と悪の魔法少女が来ちゃったよー」
 アドリブでよくすらすらと言えるな、と客席の後ろで大和は感心していた。
実は司会のお姉さんとは打ち合わせしていない。
「どうしようかー?」
 そのアドリブで必死に司会進行するお姉さんの呼びかけに、前列の小さな女の子を中心に声が上がる。
「アリサちゃーん」「アリサちゃんまだー」「アリサー」
「うん。よーし。みんなで呼ぼう。せーの」
 司会のお姉さんに合わせ、観客が一斉にその名を呼ぶ。大和も。

『マジカル☆アリサー!』

「はーい!」
 みんなの声に応え、バトンをくるくる回し、栗色のツインテールの魔法少女が颯爽とステージに駆けて来る。
「マジカル☆アリサ、ちゃきちゃき行くよー」
「きゃああああー!」「アリサちゃーんん!」「アリサー!」
 可愛い正義の魔法少女の登場に、会場は一気に盛り上がる。今までよりも一際大きな歓声。
「わー。すごい人気」
「う、うん」
 撫子さんの声に大和はごくっと生唾を飲み込んで応える。
 何故だろう。バトンを回すアリサがこちらを見ているような。それも殺気を含んだ視線。
「可愛いー」
 しかしその視線に気付かず、撫子はステージに立つアリサを見ていた。
「でも、なんだかありさちゃんにそっくり」
「う、うん。そうだね」
80ナイトメアドリーム第二十話 :2008/05/03(土) 08:08:12 ID:qOha8YfG
 撫子が見てもマジカル☆アリサは大和の妹のありさにそっくりらしい。でも正体はばれない。
「わはは。よく来たなー。マジカル☆アリサ」
 リリムがびしっと指を突きつけて言うと、
「よく来たな〜」
 ワンテンポ遅れてリリスも繰り返す。
「今日こそは負けません」
「負けない〜」
 すると二人はいきなり観客席へと降りていく。
「きゃー!」「リリムちゃんー!」「リリスちゃんー!」
 歓声とともにぺたぺた触ってくる観客を突っ切り、リリムとリリスはひたすら奥へと向かった。
「あっ。こっち来た」
 二人が目指してるのがここだと気付き、大和は人知れず緊張する。今は人間の姿。
何かとんでもないことをするんじゃないかと冷や冷やして、間近に迫ったリリムとリリスを見つめる。
 そんな大和をきっぱり無視し、リリムとリリスは隣の撫子を左右から挟み込んだ。
「さあ、あなた。人質になるのですよ」
「ひーとーじーちー」
「えっ? えっ!?」
 リリムが右手、リリスが左手を掴み、撫子を引っ張って行った。
「えっ!? ちょっと待て」
という大和の声はやはり無視。ここで強く命令すれば聞くのだろうが、それでは関係性がばれてしまう。
「あ、あのー」
 戸惑う撫子を引っ張り、リリムとリリスはステージに戻って来た。
「さあ、マジカル☆アリサ。こっちには人質がいるんですよ」
「ひーとーじーちー」
 そして撫子を前に、アリサと対峙する。張りぼてヤマト(中身はエステル)は後ろで突っ立ってるだけ。
「おっとー。悪の魔法少女は、人質作戦に出たー」
 司会のお姉さんが的確に実況。観客からは「ずるーい」「ひきょー」などの褒め言葉が出ていた。
「う〜」
 人質役にされステージに連れて来られた撫子は、正義と悪の魔法少女に挟まれ、赤い顔で緊張していた。たくさんの観客がこっちを見ている。
「あなたたち。人質なんて許さない」
 くるっとバトンを回し、アリサは高らかに宣言。その瞳が身を縮める撫子と合う。
「えっ!?」
 ビクンッと自然に体が震えた。寒さで。夏だというのに。
 何故だろう。マジカル☆アリサのこちらを見つめる視線に、怒りが籠もっているような。それも本気の。
「きゃー!」「アリサちゃーん!」「がんばれー!」
 アリサの怒りに気付かず、飛び続ける歓声。観客で気付いているのは大和だけだった。
「許さない……絶対許さないんだから!」
 ギリリっと歯軋りの音が撫子まで聞こえてくる。アリサは回転させるバトンを止め、撫子に向けた。リリムやリリスではなく。

「マジカル☆ダブルトマホーク」

 するとどうだろう。アリサの魔法のバトンの先端のハートマークがぎゅいーんと伸び、鋭い刃になる。
81ナイトメアドリーム第二十話 :2008/05/03(土) 08:09:07 ID:qOha8YfG
 なんと。魔法のバトンが魔法の斧になったのです。
 鋭い両刃の斧になったマジカル☆ダブルトマホークを見て、観客から驚きの声が上がる。
「わー!」「はにそれー!」「すごいすごーい!」
 無邪気に喜ぶ観客とは反対に、大和の背筋に冷たいものが流れる。
「なにあれ!? なんで刃物?」
 しかもその刃が向いているのは撫子さん。
「いや、しかし、まさか……。小さな女の子も見てるんだし」
 最前列では小さな女の子が「がんばれー」と無邪気に声援を送っている。そんな女の子の前で無茶するはずが……。
「だ、大丈夫だよな」
 周囲の熱気に反し、ツーと冷や汗を流しながら大和はステージに祈るような視線を向ける。
 そこでは、バトンから変化した魔法の斧をアリサがぶんぶん片手で回していた。
「ふふふっ」
 斧になってもよく手になじむ。これならバトンと同じように扱える。
 アリサは考えました。自分も刃の付いた武器が欲しいと。軽量でパワー不足を補うには、刃物が一番。
 そう考えているうちに、魔法のバトンが変化したのです。それがこのマジカル☆ダブルトマホ−ク。投げにも使える。
「ダブルトマホークブーメラン!」
 回転する魔法の斧がアリサの手からごうっと音を立てて放たれる。真っ直ぐ
前に。
 リリムとリリスは掴んでいた手を離し、撫子からさっと離れた。後に残された撫子に高速で回転する斧が迫る!
「伏せろ!」という大和の声が聞こえたかどうか。
「きゃあっ!」
 飛んで来る斧に驚き、撫子は思わず腰を屈めた。そのすぐ頭上を斧が通り過ぎる。白い帽子のほんの上を。
 回転する斧はそのまま空を通り過ぎ、Uターンしてアリサの手に戻って来た。
「ちっ」
 驚きで腰を抜かす撫子を、憎々しげに見下ろすアリサ。
「あ、ああ……」
 ギラギラ輝く瞳に見つめられ撫子は身がすくんでしまった。
 どうして? なんで正義の魔法少女に睨まれてるの? 
 撫子には訳が分からない。ただ身の危険だけははっきり分かった。
 座り込む撫子に、つかつかとアリサが歩み寄った。リリムとリリスはもう離れている。
「やったー。人質を救出したぞ」
 司会のお姉さんにはそう見えたらしい。観客にも人質に取られた撫子を、アリサが救出したように見えただろう。
「待て」
 ただ一人大和が焦っていた。本気で。
 アリサの撫子に向けられた視線。そしてぐっと握られる魔法の斧。
「小さな女の子だって見てるんだぞ!?」
 その女の子たちは、手に汗握ってステージを見上げていた。正義の魔法少女の活躍を。
 撫子を冷たく見下ろすアリサが手を振り上げる。その手に握られるのは魔法の斧。
「ひっ……!」
 冷たい眼差し、そして鋭く光る刃を、撫子は怯えた眼差しで見上げていた。
観客はその怯えには気付いていない。
「くそっ」
 正体がばれるのを覚悟で、大和が変身しようとした、まさにその時。
「わんわん〜」
82ナイトメアドリーム第二十話 :2008/05/03(土) 08:10:03 ID:qOha8YfG
 突如として、ステージに男の子が飛び込んでくる。金髪に犬耳の生えた可愛い男の子。背中にはリリムたちと同じ小さな黒い羽。
 その男の子が急に眼前に飛び出し、アリサの手が止まった。撫子に振り下ろされようとしていた斧も。
 突然の乱入者に観客もしーんと静まり、
「きゃー!」「かわいー!」「わんわんだー!」
 わっと歓声が上がる。
 確かに金髪犬耳の男の子は可愛かった。仔犬のような愛くるしさ。
「あいつは?」
 変身を止め、大和も犬耳男の子に注目する。この前、川原で会った魔物だ。
「おっと、こうしちゃいられない。今の内に」
 観客を掻き分け、大和は前に進む。
「あーっと。ここで新キャラの登場だーっ!」
 マイクを手にステージに上がる司会のお姉さん。もちろん犬耳男の子にインタビューするためだ。
 観客と歓声に驚き目を丸くする犬耳男の子にマイクを向け、お姉さんは優しく聞く。
「はい。あなたのお名前は?」
「ナイトメア☆ルゥ、わんわんと参上わん」
 素直に名乗る犬耳男の子のルゥ。
「きゃー」「ルゥくーん」「かわいー!」
 早速歓声が飛ぶ。主に大きいお姉さんから。
「はい。ルゥくんは何が出来ますか?」
「わ、わんわん。歌えるわん」
「ではどうぞ」
 マイクを向けられると、ルゥは尻尾と手を振って歌いだす。

「ルゥくん おうたを うたいましょう
 わんわんわん わんわんわん
 ルゥくん おどりを おどりましょう
 わんわんわん わんわんわん」

「きゃー!」「かわいー!」「ルゥくーん!」
 歌って踊りだすルゥに、キャーキャーと歓声が飛び。
 同じステージ上の魔法少女たちは、取り残されたようにぽかんとしていた。
斧を手にしたアリサも。人質役で連れて来られ、座り込む撫子も。
「撫子さん、撫子さん」
 そこにステージの下から大和が声をかける。なんとかここまで進んで来た。
「今の内に」
「う、うん」
 大和に手招きされ、撫子はそろそろとステージから降りていく。みんなルゥに注目していて気付かない。
「あっ。しまった」
 アリサが気付いたときには、撫子は大和と手を繋いで、イベント会場から抜け出していた。
「遠くに逃げよう」
「う、うん……」
 どうして逃げないといけないのかはまだよく分からないが、撫子は大和に連れられるまま小走りで逃げて行く。
引っ張るその手が頼もしくて、表情にはつい笑みがこぼれていた。
「ぐぬぬ」
 並んで逃走する二人にアリサはギリリと歯軋り、斧を握る手に力が籠もる。
 だが今は動けない。正義の魔法少女だから。人質に取られた撫子をうっかり間違えて亡き者にする作戦はここに潰えた。
「はーい。それで、ルゥくんはここに何をしに来たのですか?」
「はっ。そうだったわん」
83ナイトメアドリーム第二十話 :2008/05/03(土) 08:11:12 ID:qOha8YfG
 司会のお姉さんに聞かれ、使命を思い出したらしい。ルゥは同じステージ上のリリスとリリムを指差し、
「リリスとリリム。ようやく見つけたわん」
「わたしたち〜?」
「何か用ですかー?」
 首を傾げるピンク髪の姉妹に、ルゥは肉球のある手を向けて宣言した。
「ご主人様のダミアンお兄様の元に連れて行くわん。わんわん」
「おーっと。ルゥくんが、リリスちゃんとリリムちゃんに宣戦布告だー」
 司会のお姉さんが観客に解説してくれる。
「負けるなー」「がんばれー」
 相変わらず観客からは熱心な声が飛ぶ。今はどっちを応援してるのか。
「そういや、誰か探してたわね」
 悪魔のヤマトに扮した張りぼてを被りながら、エステルが呟く。さらに、リリスとリリムを探していたデカルトやブラストル。
 一体何故リリスとリリムは狙われているのか?
「わんわんパ〜ンチ」
 その疑問を聞く間もなく、ルゥが仕掛ける。肉球のある掌がリリムをぽふっと殴った。
「はふーん」
 するとぐらぐらとリリムの腰が落ちる。すっかり脱力していた。
 わんわんパンチ。殴られた者は骨の髄から脱力して腰砕けになる恐るべき攻撃。
「わんわんパ〜ンチ」
「あ〜れ〜」
 さらにリリスにも肉球でぽふっとパンチ。だがこちらは崩れない。
「なんだか〜、ふわふわ〜」
 骨の髄まで脱力しながら、リリスは普段と変わらなかった。普段から脱力系のリリスには通じないらしい。
「はわわ。効かないわん〜」
「リリス〜バズーカ〜」
 反撃とばかり、リリスがピンクのバズーカを出現させて構える。アリサと被り物を被ったエステルは黙って見ているだけ。
「う〜ん」
 バズーカを構え、リリスは珍しく悩んだ様子で首を傾げた。ルゥの背後は観客席。
「がんばれー」「まけるなー」
 そこには無邪気に応援すえる小さな女の子たちが座っている。
「え〜い〜」
 撃つのをやめ、リリスはバズーカの砲身を持って殴りつける。ゆっくりした動作だが、がつーんとルゥの頭に命中した。
「痛いわん〜」
 バズーカで殴られ涙目になりながら、ルゥも反撃。
「わんわん尻尾〜」
 お尻を向け、半ズボンから生えている尻尾をふりふりして、リリスをくすぐる。
「くすぐったい〜」
 身をよじらせるリリス。バズーカがぼとっと手から落ちた。ルゥの尻尾の上に。
「はう〜」
 ふりふりしていた尻尾がバズーカに踏みつけられ、ルゥは飛び上がる。
「よいしょ〜」
 落ちたバズーカを持ち上げ、リリスは砲口をルゥのお腹に向けた。この距離なら外さない。
「そ〜れ〜」
 どかんとバズーカを発射。
「わ、わんわん〜」
84ナイトメアドリーム第二十話 :2008/05/03(土) 08:12:02 ID:qOha8YfG
 お腹に零距離射撃を受け、どかーんと爆発が起き、ルゥは空中高く吹っ飛ばされて行く。
「わんわん〜」
 そしてぴかっとお星様になりました。
「勝ちました〜」
 ピンクのバズーカを掲げ、勝ち鬨の声を上げるリリス。
「すごーい」」きゃー」「ルゥくーん」「ひどーい」
 観客席からは、絶賛と非難の声が両方聞こえてくる。
「えー。それでは、勝利者のリリスさん、一言どうぞ」
 司会のお姉さんにマイクを向けられ、リリスはゆっくりと言う。
「リリスは〜、勝ちました〜」
「はい。リリスさんの勝利者インタビューでした」
『わあああああああああああああーっ!!!』
 ファンから一際大きな歓声が上がる。
 遊園地のイベント会場を占拠しよう大作戦は今日も大成功。

 手に手を取って逃走した大和と撫子さんが、あれからどうしたかというと。
「はわー。ラブホテルの中ってこうなってるんだ」
 一緒にラブホテルに入っていた。高校生の身で!
 宿泊ではなく二時間の休憩コース。ピンクの内装に彩られた部屋。大和は室内を珍しそうに眺め、撫子は帽子を握り締めて固まっていた。
 立ち尽くす撫子の和風な美貌はもう耳の先まで赤くなっている。
「ベッドも大きいー」
 ぱんぱんとベッドを叩き、そこに腰を降ろす大和。手を伸ばして撫子を呼ぶ。
「おいでよ」
 かーっと赤くなっていた顔がとうとうくらくらしてくる。
「大丈夫?」
「う、うん」
 ベッドから呼びかける大和に、しっかりと頷き、撫子はふらつく頭を押さえた。まだ目の前がぐるぐる回ってるが。
 大きなダブルベッドに座る大和はじっと撫子を見ている。
「あ、あの」
「なに?」
 至って落ち着いている大和に、撫子はおずおずと訊ねた。
「そ、その。するん……だよね」
「うん。交尾ならするよ」
 交尾。そのはっきりした物言いに、また頭がくらくらしてくる。
「子供できたら何て名前にする?」
「うう〜」
 平然としてる様子の大和に、返って緊張が増してきた。
「で、でも、あの、その。ま、まだ早いと思うの」
「大丈夫。子供ができたらちゃんと育てて責任取るよ」
 それが女を抱く男の責任。その覚悟がないなら女を抱いてはいけない。
「そうじゃなくて〜」
 ぶんぶんと帽子を持った手を振る撫子。
「わ、私たち……その、えと、キ、キスも……」
「ここですればいいじゃない」
 ラブホテルのベッドに腰掛けながら、大和はあっさりと言う。
「ムードとか……考えてよね」
「うん」
 普段と全く同じ表情で頷く大和。滅多な事では取り乱さないことを幼馴染の撫子は知っていた。
 それだけに、告白したときの取り乱しようが印象に残る。もっともあのときは、撫子自身も極限まで緊張していたが。
 よくあんな思い切ったことが言えたと自分でも思う。
 告白したときの事を思い出し、少し心が軽くなった。
85ナイトメアドリーム第二十話 :2008/05/03(土) 08:13:00 ID:qOha8YfG
 ドキドキ高鳴る胸の鼓動を耳に、大和の隣にゆっくりと腰掛ける。
 持ったままの帽子をベッドの脇に置き、彼の方を見た。大和もじっと撫子を見ている。
「あっ……」
 間近に彼の瞳が迫り、撫子の瞳が震える。
 その大和の瞳は訴える。
『いい?』
 撫子は瞳を閉じて応えた。
 ちゅっ、と唇に触れる生暖かい感触。背中に回される手。
 彼に、キスされて、抱かれてるんだ。
 カッ、と体の奥底から熱くなる。全神経が唇に集まったかのように、重なる唇の形まで感じ取れた。
「んっ」
 目を開けると彼の瞳は間近。ギラギラと輝く欲望にまみれた瞳。
 その瞳を見た瞬間、
「いやぁっ!」
 口を離し、撫子は拒絶していた。
 それでも大和は抱きしめた手を離さない。腕の中の幼馴染の少女が震えるのを感じ、優しく抱いてやった。
 そしてそのままベッドへと押し倒す。
「いやああっ!」
 もう一度悲鳴。さっきよりも大きく、悲しく。
 大和の熱い体温を上に感じ、靴を履いたままの足がじたばたともがく。
「や、やめ……お願い……」
 目に涙が浮かび、声は震えていた。長い黒髪がベッドに広がる。
 大和は怯える撫子を見下ろし、広がる黒髪を撫でてやった。
「怖い?」
「ご、ごめんなさい……。今は……」
 震える唇で何とかそれだけを口にする。
 覚悟は出来てた。そのはずなのに。でも、いざとなると怖くなってしまった。
どうしてかは分からない。まるで体が男の人を怖がっているかのように。
「ごめんなさい……」
 閉じた瞳から涙が一筋こぼれる。身も心も捧げたいのに。そうするはずだったのに。
 土壇場で拒絶する自分が悔しくて、情けなかった。
 涙を流す撫子を見下ろしながら、大和の胸は昂ぶっていた。欲情に。
 マジカル☆ナデシコを陵辱したときのことを思い出す。泣き、叫び、そして絶望して、全てを忘れた魔法少女。
 またあの時のように犯すのもいい。泣き叫ぶ撫子さんを、瞳が虚ろになり、心が壊れるまで嬲るのもいい。
「好き……」
 今にも襲い掛かろうとする大和を、少女の言葉が押し留めた、
「大和くん……好き、です」
 瞳を開き、真摯な瞳で撫子は見上げてくる。あの日、告白してきたときのように。
 いつもおしとやかで清楚な撫子さん。幼馴染だからこそよく分かる。
 それだけに、急に告白してきたときは本当に驚いた。取り乱すほどに。
 撫子さんがあそこまで言うとは思いもしなかったと、今でも思う。
 告白されたときを思い出し、少し心が軽くなった。胸に溜まった欲情も。
「僕こそ、ごめん」
 ごろんとベッドに寝そべり、見下ろす形から撫子さんの横になる。
「慌てなくてもいいよね」
 横から見ながら、撫子の髪を撫でていく。さらさらで気持ちよくて。ずっと触っていたくなる。
「ごめんね……」
「謝らなくてもいいよ」
86ナイトメアドリーム第二十話 :2008/05/03(土) 08:14:03 ID:qOha8YfG
 そっと口を寄せ、頬を舐めた。そこに流れる彼女の涙を。
「キスはいい?」
 少し遅れて撫子は頷く。恥じらいがちに。
 横から彼女を抱き寄せ、そっと口を重ねた。唇を重ねるだけの軽いキス。
 今度はじっと見詰め合ったまま、口を重ねたまま、動かなくなる。
 熱い。重なる唇が。胸が。股間が。どうしようもなく熱い。疼く。
 互いの高まる熱を感じ合いながら、今はそれ以上の行為に及ぶことはなかった。今はまだ。
「ふー」
 口を離し、大和はふっと息を吐いた。
 そして見詰め合う撫子とくすっと笑い合う。
「撫子さん。好き」
 撫子の顔がさらに赤くなる。
「大和くん。好き」
 大和の表情は変わらない。
 ラブホテルのベッドの上。靴を履いたままの足を宙に投げ出し、幼馴染は熱く見詰め合っていた。
「好き」
「大好き」
「僕も」
 ただ好きと言葉を交わし、くすっと笑う。
 大和の手が撫子の白い手を取り、自分の口に持っていった。その指の先端を、ぱくっとくわえる。
「あっ……」
 いきなりの事に声が漏れる。でも拒絶はしなかった。
 ちろちろとくわえた口の中で舌が指の先端を舐めていく。指紋の形をなぞるように。
「んっ」
 くすぐったさに撫子は微かに身をよじった。指先がこんなにも敏感だと初めて知る。
 指をしゃぶられながら、撫子も大和の手を取った。同じように口に持っていく。
「お返し」
 そして大和の指をぱくっとくわえた。
 大和の指先は硬くて逞しくて。ちゅっと口に含んで、先端をちゅるちゅると舐める。
「んぅ」
 むず痒さに笑みを浮かべながら、大和は自分の指を舐める撫子さんを潤んだ瞳で見詰める。
 今は指だけど、これがちんこだったら……。
 くちゅくちゅと指先を舌が回り、指紋に添って唾液を付けていく。
 大和も負けじと、口の中のしなやかな指をちゅーと吸った。
「んふっ」
「ふふっ」
 お互いに指を舐めながら、微笑を浮かべ合う。
 ラブホテルに入ってやることが指の舐め合い。なんだかおかしい。
 でもそれが、二人ともなんだか嬉しかった。今はそれでもいいと。
 でも。いつかは。
 ちゅーと指を舐めながら、むず痒さに身悶え、さらに強く吸っていく。
 結局、二時間が過ぎるまで指を舐め続け、ラブホテルを出る頃にはすっかりふやけていた。
「ふふっ」
 大和に散々しゃぶられ、ふやけた指先を見詰め、撫子はその指を大事に抱える。
 そんな撫子を横目に、大和は別の事を考えていた。
 帰ったら、妹にお仕置きしないと。
87ナイトメアドリーム第二十話 :2008/05/03(土) 08:14:53 ID:qOha8YfG
「ただいまー」
「お兄ちゃん、遅かったね」
 家に帰ると、早速ありさが出迎えてくれる。微妙な笑顔で。
「見て見て。遊園地の無料乗り物券もらっちゃった」
 イベント会場を占拠した報酬なのだろう。
「ありさ。こっち来なさい」
 硬い表情で呼ぶ大和。
「なーにー?」
 無防備に近付く妹に、大和は右手を振り上げ、

 ぱちーん

 甲高い音が響いた。
「きゃっ」
 見ていたリリムが思わず目を背ける。リリスは目を丸くしていた。エステルは動じない。
「え……?」
 信じられない、と言った感じでありさは目を丸くし、自分の頬を押さえる。
兄に平手打ちされ、赤くなった頬を。
 叩かれた、という認識とともに、じんと痺れてきた。
「お、お兄ちゃんが……お兄ちゃんがぶった……」
 ぽとりと涙がこぼれる。痛いからじゃない。兄にぶたれたというショックで。
「今日のはやりすぎだぞ。撫子さんをみんなが見ている前で」
「う、ううぅ……。うわああああぁぁぁーん!!!」
 大声で泣きじゃくると、ありさはだだっと階段を駆け上がり、自分の部屋に飛び込んでいった。
「わああぁーん。うわああああぁぁぁーん」
 二階から聞こえてくる泣き声に、大和ははぁと盛大にため息。ありさを叩いた手の平をじっと見詰める。撫子さんに舐められていた指先も。
「うわー。ご主人様、ひどいですー」
 呑気に言うリリムに、じろっと大和は目を向けた。
「お前らも同罪じゃー」
 そもそも、撫子を人質に取ったのはリリムとリリスである。
「リリスはー、ルゥくんにー、勝ちましたー」
「うん。それは凄い」
 あの後を大和は見ていない。ルゥはリリスに負けたようだ。
「お仕置きとご褒美だ。リリスは脱げ」
「は〜い〜」
 ピンクのドレスをゆっくりと脱ぎだすリリスの横で、リリムはうーと指を咥えている。
「リリムはー?」
「だからお仕置き。見てるだけの」
「えー。ご主人様の悪魔ー」
「悪魔だよーだ」
 そして大和は、まだ脱ぎかけのリリスを抱きかかえるのだった。

 その頃。リリスに吹っ飛ばされたルゥくんは。
「う〜んわん〜
 公園の木の枝に引っかかり、ぐるぐると目を回していた
「あらあら。まあまあ」
 そこに近付く一人の若い女性。
「やーん。かわいー」
 喜色を上げると、女性はよいしょっとルゥを担ぎ、お持ち帰りしてしまう。
「うふふ。今日は良い日だわー。こんな可愛い子を拾うなんて」
 ルゥの貞操に危機が迫る……!

(つづく)
88名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 19:24:03 ID:0HJhSfKs
お待ち申し上げておりましたGJ!
新たな魔法少女(文中で女性と表現されてますが)誕生フラグ?
89名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 00:07:50 ID:k8WiaLPX
まさかダブルトマホークまで出るとはwwwwww
脳内で神谷明ボイスがwwwwww
妹がどんどん凶悪になっていくのが楽しみだ。
90名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 02:58:53 ID:4oCDwkEA
妹の最終奥義はやっぱアレですか?

って主人公普通にイチャラブしてるー!?
どうみても撫子さんが本命です。本当に(ry
91名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 03:55:37 ID:RTfvEEXN
妹は病めば病むほどに強くなってないかw

撫子さんは心の底にトラウマが残ってたか……はやくラヴエロい関係ならねーかなー
92名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 07:02:41 ID:ywyz5s/N
>88
魔法少女って言うか、ナイトメア★だれそれだろな、この場合w
93名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 08:11:59 ID:ugy1mRUC
あれだ魔王の子の処女・童貞を無理矢理うばった場合のやつだ
94名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 09:25:58 ID:SpJgfSlf
あなたのパソコンを難病で困っている人の役に立てませんか?
詳しくは↓のスレで

【BOINC】書き手も読み手もマターリ参加 10【分散】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1205449495/l50
95名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 07:56:43 ID:WMUwps0a
杏 BADENDはまだなのかえ
96外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/05(月) 20:21:38 ID:PEFPfGr3
 ナイトメアドリーム第二十一話

 夏休みを目前に控えた7月の日曜日。空は快晴。
 小学校の保険医、松坂 明美は地元の少年サッカー大会に、医療スタッフとして参加していた。
小学校に勤務するようになって4年。長い茶色の髪を首の後ろで一本に束ねている。
「は〜。いいわねー」
 一つのボールを一心に奪い合う少年たちを見て、はぁと熱いため息をつく。
瞳は半ズボンからすらっと伸びたしなやかな脚に向けられていた。スネ毛などは全くない小学生の素足。
「ううん」
 ついついお腹の奥が疼いちゃう。

 ピー

 選手同士がぶつかり、一人の男の子がグラウンドに転がった。明美先生は救急箱を持ってすぐに駆けつける。
「だ、大丈夫です」
「駄目よ。ほら座って」
 男の子をグラウンド外に座らせ、明美先生はその脚をすりすりと撫でた。
 細枝のようにか細く、それでいて若さに溢れ力強い少年の脚。
「うん、いいわー」
 素早く止血して消毒しても、明美先生はすりすりと脚を撫で続けた。
「あ、あの。先生」
「いいからいいから」
「先生」
「いいからいいから」
 監督にもういいですかと言われるまで、明美は男の子の脚に触れていた。

 サッカー大会は滞りなく終了し、明美先生も帰路に着く。でも一人暮らしの彼女には待っている家族もいない。
 何をするでもなく、ぶらぶらと公園に向かっていた。まだ子供たちがいるかもしれない。
 日は西に傾き、そろそろ夕日になろうという時刻。あいにくと公園には誰もいなかった。
「はぁ。どっか可愛い男の子でも落ちてないかしら」
 そんな都合の良い話が……。
「いたー!」
 公園の少し奥の林の中。その『可愛い男の子』はいた。落ちているのではなく、木の枝に引っかかっていたが。
「う〜んわん〜」
 ぐるぐると目を回していた金髪の男の子。年齢は小学6年生ぐらいに見えた。
 半袖半ズボンのとっても可愛い顔立ちの男の子。何より目立つのは短い金色の
髪からべろんと垂れる犬のような耳。背中には小さな黒い羽。小さなお尻からはふさふさの尻尾。
「あらあら。まあまあ」
 恐れもなく明美は近付き、犬耳の男の子を間近で見た。
「やーん。かわいー」
 喜色を上げると、明美はよいしょっと犬耳男の子を担ぎ、お持ち帰りしてしまう。
「うふふ。今日は良い日だわー。こんな可愛い子を拾うなんて」

 明美の自宅は勤務地のあけるり小学校のあるあけるり市の住宅街にあった。そこの木造平屋の一戸建てが明美の家。
97ナイトメアドリーム第二十一話 :2008/05/05(月) 20:23:13 ID:PEFPfGr3
 一人暮らしにはやや広い家に、明美は気絶してぐるぐる目を回す犬耳男の子を連れ込み、自分の布団に寝かせた。
「この子、やっぱりあれかしら」
 頭の犬耳とお尻から生えた尻尾、背中の羽。それが作り物でないことを確認し、明美は可愛い寝顔を見ながら呟く。
 あれ、というのは最近このあけるり市に出没するようになった魔法少女や魔物の類だ。
 明美にとっても決して他人事ではない。四月には勤務している小学校が化け物に襲われ、保健室がメチャクチャにされた。
 6月には女子生徒の一人が惨殺死体で発見されるというショッキングな事件もあった。この事件の犯人も魔物であるとの噂を聞いている。
その犯人の魔物は、すでにマジカル☆アリサに倒されたという噂もある。
「ねえ。あなたはどこのだれ?」
 紅で濡れた唇を寄せ、そっと囁く。甘い吐息が可愛い顔にかかる。
「わん〜……」
 きゅっと可愛い眉が寄り、ばちっと目が開いた。
「わんー?」
 つぶらな青い瞳が木の天井と見知らぬ若い女性を映す。
「はい。おはよう。もうこんばんわかな」
 児童にそうするように、明美は優しく話しかけた。
「わ、わんわんー!」
 びくっと飛び上がる犬耳の男の子。明美はくすっと微笑み、安心させるように手を握ってやった。
 とてもすべすべで暖かい手。肉球の感触が心地良い。
「大丈夫。私はお医者さんだから」
 それでどうして大丈夫なのか。よく分からないが、男の子は長い耳を垂れ、くーんと鳴いて大人しくなった。
 握った明美の手もとてもすべすべで暖かいから。その温もりが安心させてくれる。
「うん。良い子、良い子」
 つい手がサラサラの金髪を撫で、そのまま垂れる耳に触れる。男の子は嫌がることなく、気持ちよさそうに身を委ねた。
「私は明美。松坂 明美よ。あなた、お名前は」
 頭を撫でながら聞いてみる。まず自分から名乗るのが礼儀。
「はいわん。ナイトメア☆ルゥと言うわん」
「そう。ルゥくん」
 ナイトメアというのは可愛くないと思いながら、明美はにっこり微笑む。
「可愛いわねー」
 耳から尻尾に手を伸ばし、ふさふさの毛の感触を確かめる。そのような扱いには慣れているのか、ルゥはただされるがまま、つぶらな瞳を明美に向け続けた。
 その瞳がまた母性本能をくすぐる。
「わん〜」
と、その可愛い顔がしかめられる。
「あら。どうしたの。どこか痛いの?」
「お腹痛いわん〜」
 ほっとしたら痛みを思い出したらしい。
「はい。横になって」
 布団に寝かせて、半袖のシャツを捲って見る。すっきりしたお腹には大きな青痣が出来ていた。
「あらあら。まあまあ」
 すぐに救急箱から痛み止めのクリームを取り出し、無駄な肉の全くないお腹に塗ってやる。
「私は小学校で保健室の先生やってるの」
 薬を塗りながら笑みを浮かべる明美を、ルゥはぼんやりと見上げていた。
撫でられるお腹がとっても気持ちよくて、すぐに痛さを忘れてしまう。
98ナイトメアドリーム第二十一話 :2008/05/05(月) 20:24:22 ID:PEFPfGr3
「どう?」
「気持ちいいわん〜」
 正直に言うと、明美もにっこりと微笑む。
「ありがとうわん〜」
「いいのよ」
 薬を塗ったお腹を撫で撫でしながら、明美はその柔らかな感触にうっとりしてしまう。
このお腹の下はどうなっているだろう。
「でも、どうしたのこれ? 転んじゃとかじゃないでしょ」
 これというのは、お腹の青痣のことらしい。服は破けてないが、何か強い衝撃を受けたようだ。
「はいわん。リリスお姉様に……わんわん〜」
 ばっと起き上がるルゥを、明美はすぐに肩に手を置いて押さえる。
「いいから寝ておきなさい。どうしたの?」
「わん〜。ボク、ダミアンお兄様から命令されてたわん〜」
「命令?」
「はいわん。リリスお姉様とリリムを連れてくるように命令されたわん」
 リリムが呼び捨てなのは、ルゥが兄だから。見た目はリリムのほうが年上に見えるが。
「うーん。よく分からないけど。今は休んでおきなさい」
「でも〜」
「いいから」
 金色の髪をそっと撫で、明美は安心させるように微笑んだ。
「大丈夫。怒られたら私が一緒に謝ってあげるから」
 髪を撫でる手が、力強く犬耳を撫でた。
「わん〜」
 そういう問題でもないが、撫でられると心地よくて。ルゥは気持ちよさそうに目を細める。
「その、ダミアンお兄様というのはどういう人なの?」
「はいわん。ボクのご主人様だわん」
「ご主人様ー?」
 笑顔だった表情が怪訝に曇る。ご主人様、という響きに嫌らしいものを感じたのだ。
「はいわん。ボクは服従の呪いで下僕にされたわん」
「服従ー?」
 ますます目が険しくなる。
「ううん。こんな可愛い子を服従で下僕にするなんて。なんて羨ましい」
「わんー?」
「あっ、いいからいいから」
 そのまま、とりとめとなく明美はルゥとの会話を楽しんでいった。
「そもそもさ。ルゥくんはなんなの?」
「魔族だわん」
「魔族?」
「はいわん。魔界から来たんだわん」
「へー。なんのために?」
「この世界を侵略して、魔界のものにするためだわん」
「物騒ねー」
「そして、次の魔王を決めるためだわん」
「魔王?」
「はいわん。百人の魔王の子供の中から、次の魔王を決める戦いだわん。一年の間に、一番頑張った者が次の魔王になるわん」
「それじゃあ、ルゥくんも魔王の子供なの?」
「はいわん。ボクのお父様は魔王で、お母様は犬だわん」
「へー」
 あらためて、ルゥの仔犬のように可愛い顔を見詰める。こんな可愛いのに、魔王の子供だなんて。
99ナイトメアドリーム第二十一話 :2008/05/05(月) 20:25:31 ID:PEFPfGr3
「苦労してるのねー」
「そうでもないわん。この世界に来てすぐに、ダミアンお兄様に服従させられたわん」
 そいつも魔王の百人の子供の一人なのだろう。
 最近起こってる怪事件の原因を知り、明美は感心するばかりだった。
「それじゃあ、魔法少女はなんなの?」
「正義の魔法少女は、魔法天使が生み出すわん」
「魔法天使?」
「天界が送った、ボクたちの邪魔をする天使だわん」
 魔界があるなら、天界もあるのだろう。明美はあっさりと受け入れた。何よりこんな可愛い子が言うのだから。
「このお腹の怪我も、魔法少女がやったの?」
「はいわん。リリスお姉様は、悪の魔法少女だけど」
「なんだか、いろいろと大変ね」
 しみじみと頷き、明美は金色の頭をよしよしと撫でてやる。正直まだよく分からないが、決まってることはひとつ。
 こんな可愛い子をこのまま帰すわけにはいかないということだ。
「ねえ、ルゥくん」
「わん」
 くすっ、と微笑み、明美の手がするすると下に伸びる。頬を撫で、白い首を這い、すべすべした胸へ。
「わ、わんー」
 服の上から胸を撫で撫でされ、どきっとルゥは胸を高鳴らせた。気持ちよさで。
「今まで大変だったでしょ?」
 そして上からかけられる甘い言葉。唇は鮮やかに紅い。口紅を薄く塗ってある。
「お姉さんが、気持ちよくしてあげる」
 手がさらにするすると降り、半ズボンにかかった。薄くマニュキアを塗った指がボタンを外す。
「気持ちよくわん?」
 何をされるか全く分かっていない口調で、ルゥはただ明美を見上げていた。
「そう。とっても気持ちいいこと。はい、脚上げて」
 言われるまま白い脚を上げると、ズボンがするすると脱がされた。
「わ、わん〜」
「あら。まあ。可愛い〜」
 そうして下からちょこんと現れた可愛い膨らみに、明美は目を丸くして笑ってしまう。
 陰毛などという汚らしいものは一本も生えていない。分厚い皮に包まれ、ぷらぷら揺れる男の子のちんこ。

 ぷらぷらちんこー。

 それが今、明美の眼下に揺れていた。
「わん〜」
「パンツは履いてないのね」
 恥ずかしげに顔を赤くするルゥを見下ろしながら、明美は脱がした半ズボンを手早く畳んで置いた。
「魔界ではパンツは履かないんだわん」
 赤くなりながらのルゥは説明してくれる。
「うふふ。いいわねー」
 べろっと唇を舐め、明美は小さな小さな小振りのちんこを注視した。獲物を狙う目で。
 まだまだ未成熟な淡い膨らみ。成長をはじめたばかりの青い果実。それが今、手を伸ばせばすぐ届く場所に。
「えい」
100ナイトメアドリーム第二十一話 :2008/05/05(月) 20:26:17 ID:PEFPfGr3
「わんー」
 びくっとルゥの腰が跳ね上がる。いきなりちんこを掴まれたから。
「わ、わんわんー」
 怯えたように鳴くルゥに、明美はキラキラ輝くような笑顔を向けていた。
「やーん。かわいー」
 手の中に包んだちんこはぷよぷよの手触り。皮もぷよぷよ。
「わんー。はなしてわんー」
 真っ赤な顔で涙目になって懇願しても明美は笑顔のままで、手の中のちんこをきゅっと軽く握る。
「わんー」
 手の中のぷよぷよちんこが形を変え、刺激にルゥの腰がびくっと動いた。痛みか、別の感覚か。
「気持ちいい?」
「わんー」
 ルゥは真っ赤な顔のまま硬直し、答える余裕もない。
 ちんこを握ったまま真っ赤になった可愛い顔に顔を寄せ、明美は唇を突き出した。
 ルゥの視界いっぱいに鮮やかな紅い唇が迫り、そして口に触れる。
 唇を覆う、すべすべで湿った感触。嫌ではなくむしろ気持ちいいが、なぜか恥ずかしかった。
「キス、はじめて?」
 こくんと頷くルゥ。キスは金縛りを解いたらしい。
 ルゥの唇はかすかに赤くなっていた。明美の口紅で。それがキスの証。
「もっと、いいことしてあげる」
 うふふっと笑みを浮かべたまま、明美は一旦身を離す。ちんこも離した。
 するすると衣擦れの音がして、慌ててルゥは視線を逸らした。
「いいのよ、見ても」
 服の下は白の下着。それも脱ぎながら、明美は自分のプロポーションを確認する。
 お腹はへっこんだままで、余分な肉は少ない。保険医だけあって健康には気を遣っている。
ふくよかに膨らんだ胸は、児童からは羨望の眼差しで見られていた。気に入った男子児童には直接見せてもいる。
 パンツも脱ぐと、無駄毛をしっかり処理した股間が晒され、あとは黒いストッキングだけの格好になる。
「どう?」
と言っても、ルゥは反対側を向いてきつく目を閉じたまま。赤い顔をして。
「見てもいいのに」
 くすっと微笑を浮かべたまま、ルゥの手を取る。肉球のある小さな手。
「触ってもいいのよ」
 その手を自らの豊かな乳房へと押し付ける。
「わんー!」
 手に触れるむにっとした感触に、ルゥの心臓がばくっと跳ね上がる。なんだろう、このドキドキは。
「ほーら」
 離れようとする手をしっかりと両手で持ち、さらに乳房へと押し込んだ。肉球の感触が心地いい。
「わんー。わんわんー」
 困惑したような恥ずかしいような声を上げ、ルゥはようやく明美を見る。
 ニコッと微笑み、小首を傾げる明美。一本に束ねた茶色の髪が裸の背中に流れる。
「きれい?」
「きれいわん」
 正直にルゥは答える。赤い顔で。ふくよかなおっぱいを見ていると、しゃぶりつきたくなってきた。なんだろう、この気持ち。
「はーい」
101ナイトメアドリーム第二十一話 :2008/05/05(月) 20:26:58 ID:PEFPfGr3
 するとルゥの気持ちを悟ったように、明美が身を屈め、ルゥの顔に乳房を押し付けてきた。
 鮮やかな赤い乳首がすぐ口の前に来る。
「吸ってみて。ちゅうちゅうて」
 言われるまま、ぱくっと乳首を口に含み、歯で噛まないように気を付けながらもちゅうと吸ってみた。
「ううん」
 こりこりした乳首の感触。母乳は出ないけど、とっても甘い味が口に広がった。
「ふふ。ごめんね、おっぱいは出ないけど。もっと吸っていいの」
 むず痒さに目を細めながら、明美はルゥの頭を抱え、胸を吸わせてやった。
まるで赤ん坊にしてやるように。こうしてると刺激された母性本能が満たされるのを感じる。
 最初は遠慮がちに吸っていたルゥだが、やがてすぐに強く吸う。
「うんっ」
 ちゅーとおっぱいを吸引されるむず痒い感触に、明美は頬を染め、胸を疼かせていた。
 ドキンドキンという胸の高鳴りは、おっぱいを吸うルゥにも聞こえてくる。
 心臓の音を聞いていると不思議と安心できた。それは母犬のお腹にいるときにいつも聞いていた音。
 そしてこうして乳を吸っていると、赤ん坊だった頃を思い出す。母犬の母乳を飲んでいた仔犬だったあの頃。
 でもここにいるのは母親ではない。
 おっぱいを吸わせながら、明美の手がルゥの剥き出しの下半身へと伸びる。
「わんっ」
 びくっと腰を揺らし、乳から口を離してしまった。明美の手が再びちんこをぎゅっと握ったから。
「あらあら。まだちっちゃいままね」
 手に包んだルゥのちんちんはまだぽよぽよと小さいまま。まだ子供だということだろう。
「今度は私が」
 ぺろっと舌なめずりすると、がばっとルゥの股間へと迫って行く。
「わんわん〜」
 母性から一転恐怖を感じ、ルゥの縮みこまって震えた。ちんこも同じく縮んでしまう。
 その小振りの未成熟なちんこをぱくっと口に咥え、舌でちろちろと舐める。
「わん〜」
 がくっと腰が上がり、沈んだ。びりっと電気が走ったように頭が痺れ、股間が疼いた。
「わんーわんー」
 それが何なのか理解できずルゥはただ怯えてしまう。
 ルゥの震える股間と声に明美はにっこりと微笑み、分厚い皮の奥までしゃぶるように舌を強く押し付け、唾液をまぶしていく。
「わふ〜」
 ガクガクと小刻みに震える腰。ふさふさの尻尾はお尻の下でさかんに揺れていた。
 ルゥの頭にカチカチと白い閃光が走り、腰の奥がむずむずと痒くなった。おしっこしたいような、それよりももっと強い感覚。
 それはルゥにとってはじめての濡れるという感覚。むず痒さがどんどん高まっていく。
「わふーわんー」
 切ない息が鳴き声に混ざる。
 明美は笑みを浮かべる目で汗を浮かべたルゥの赤い顔を見上げ、口の中のちんこが膨らんでいくのを意識した。
「ぷはー」
 ようやく口を離すと、唾液に濡れたちんこはしっかりと勃起している。
102ナイトメアドリーム第二十一話 :2008/05/05(月) 20:27:48 ID:PEFPfGr3
「あー。美味しかった」
 本当に満足そうに息を吐くと、ちんこの先端をピンと弾く。皮に包まれたちんこのそこだけが剥け、赤い身が微かに出ていた。
「わううー」
 はじめてそこを触れられ、ルゥは敏感に痛みを感じてしまう。慣れていないのだ。何もかも。
「わんー。おちんちんが腫れちゃったわん〜」
 大きくなって上を向く自分のちんこを、ルゥは涙目で見下している。明美はついクスクスと笑ってしまった。
「大丈夫。男の子は大きくなればみんなこうなるの」
「そうなんだわん」
「そうよ。これは自然な生理現象なの。恥ずかしがることないの」
 敏感なちんこの先端をよしよしとさすり明美は説明する。性教育も保険医の仕事。
明美の場合はしばしば実践を伴うが。
「これをね。ここに入れると、すっごく気持ちいいの」
 立ち上がり、明美は自分の股間を見せ付けてやった。
 脚の付け根、無駄毛は処理しているが陰毛はしっかり生え揃っている。その奥の赤い割れ目。すでにてらてらと濡れていた。
「わん〜」
 女性のあそこをこうも間近で見せられるのは初めてで。つい怯えた声を上げてしまう。
 でも気色悪いとも汚いとも思わなかった。ただ素直に美しいとさえ思える。
そして何より、ちんこがむずむずと疼いた。
「よいしょっと」
 ルゥの上を向くちんこ。そのさらに上に自分の秘所を持って行き、明美はしっかりと片手でルゥのちんこを支えた。
「それじゃあ。行くわよ」
「わん〜。はっはっ」
 未知の行為への恐怖、それ以上の興奮に鼻からわふーと息が出る。はっはっと上がる息は発情期の犬を思わせた。
 ゆっくりと明美は腰を降ろし、ちんこの赤い先端が陰毛に触れ、くすぐったくなる。続いて肉に触れるむにっとした感触。
「ふふっ。ルゥくんの童貞、もらっちゃうわね」
 未知の快感にビリビリと痺れていた頭に、その言葉が突き刺さる。童貞。大切な事が思い出される。
「だ、だめだわん〜」
 腰を引こうとしてもちんこは掴まれたまま。何より発情したルゥの体は雌を求めている。
「ぼ、ボクは、童貞なんだわん〜」
「うんうん。今もらってあげるから」
 急に焦りだすルゥを、明美は直前で怖くなったからだと思った。初体験ではよくあること。
「だめだわん〜。童貞は、人間の女性に奪われたら〜」
 するっ、と滑り込むように、ちんこが明美に飲み込まれていく。すとんと腰を降ろし、一気に根元まで。
「はい。もう挿ったわよー」
「わうー」
 たちまち背筋をゾクゾクと快感が駆け上がり、瞬時に頭が白くなる。ちんこを挿れただけでこんなにも気持ちいいなんて、想像も出来なかった。
「うーん。いいわー」
 胎内にルゥをしっかり感じ、明美はうっとりした表情でちんこを掴んでいた指を舐めた。
「わんんー。わんんー」
 その明美の下で、ルゥの腰がばたつき、膣内に振動をもたらす。
「ううぅん」
103ナイトメアドリーム第二十一話 :2008/05/05(月) 20:28:38 ID:PEFPfGr3
 うっとりと明美が童貞を奪った感触に酔い痴れ、膣内の幼いちんこを弄ぶ。
「わわんー」
 滴る汗が白い頬を流れ、ルゥはただ気持ちよくて、ふわふわと飛ぶような快感の中にいた。
 真っ白になる思考。快感に流される中で、かろうじて声が出る。
「呪いに……かかっちゃうわんー」
 それでもいい、という声も頭に響く。そして何もかも白い閃光が飲み込んでいった。
「わんんんんんー!」
 がくっと腰が跳ね上がり、金玉から竿を通じて、濃い液体がどろっと吐き出された。明美の胎内に。それはルゥの初めての射精。
「くうう〜」
 膣内で幼いちんこが射精したのを雰囲気と経験で感じ、明美もまたぞくぞくと背筋を震わせた。一本に束ねた髪が背中で揺れる。
 膣がきゅっと収縮し、ちんこを締め上げ、さらに射精を促がした。
「わんん〜」
 精を放ちながら、ルゥはがくがくと腰を上下させる。それに合わせて明美も腰を揺らした。
「はぁ。あああっ、あはっ」
 明美の額から流れる汗が顎から落ち、ルゥの顔にかかる。軽く絶頂を迎え、明美はルゥの動き以上に腰を動かした。
「わん〜。わんわんん〜」
 ルゥの奥から遠吠えのような鳴き声が放たれる。そして射精は終わった。
「ふー」
 ハァと熱い吐息を吐きながら、明美は顔を降ろしてルゥに寄せ、ぺろっと唇を舐めた。自身の口紅で赤くなった男の子の口を。
「ふふっ。ごちそうさま」
「はう〜」
 初めての射精と絶頂の余韻に浸り、ルゥは放心したようにただ息を整える。
 その可愛い顔に手を伸ばし、金色の髪をよしよしと撫でる。

 どくん

 と、急に胸の奥に鋭い痛みを感じ、明美はルゥの上に崩れてしまった。
心臓を直接刺されたような痛み。体に力が入らない。急速に意識が沈んで行く。
 やだ。死んじゃうのかな、私。
 沈み行く意識の中、ルゥの言葉が思い出される。

 呪い。

 そして明美はルゥに覆い被さるようにして、意識を失った。

 その頃。ルゥを吹っ飛ばしたリリスは。
「はう〜。はう〜。はううう〜」
 ベッドの上で、激しく身悶えていた。全裸で。長いピンクの髪がふりふりと振り乱される。
 彼女の上に大和は覆い被さり、激しく腰を叩き付けていた。全裸で。
「んん〜。ご主人様〜。はげしい〜」
 涙目で喘ぐリリスに構わず、大和はただ腰を振り続ける。
「うー」
 そのベッドの横では、リリムが指を咥えながら、ただ見ていた。見せ付けられていた。
 これはリリムへのお仕置きでもある。ただ見てるだけという。
「はううううう〜!」
 膣内に熱い精を受け、リリスの背筋が仰け反り、そして硬直した。脚も上を向き、固まってしまう。
104ナイトメアドリーム第二十一話 :2008/05/05(月) 20:29:24 ID:PEFPfGr3
「ひくっ。ひくっ」
 大和がリリスを抱く隣の部屋では、ベッドの上でありさが今もすすり泣いていた。結界のおかげで声は聞こえない。
「殺してやる……」
 暗い声でぼそりと呟く。すでに涙は止まり、瞳は暗く輝いていた。
「殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる。殺す」
 ただひたすらに同じ言葉を繰り返す。暗い声で。
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
 涙は涸れはて、代わりに暗い情念が浮かんでいた。
「そうよ、みんな、みんな殺せばいいのよ」
 ありさは正義の魔法少女マジカル☆アリサです。

「ううーん」
 気が付くと、誰かが頬を舐めている。あったかい。
「あら。ルゥくん」
 目を開けると、犬耳に金髪の男の子の可愛い顔が見えた。
「きゃん〜」
 目覚めた明美にばたばたと尻尾を振っている。脱がしたズボンを履いていた。
「ご主人様が目覚めたわん」
「ご主人様?」
 そう呼ばれるのは嬉しいけど、いきなりそんな。
 明美は身を起こし、そして気付いた。手に触れる硬い感触。
「注射器?」
 何故か。でっかい注射器を右手に持っていた。野球のバットほどもある大きさの注射器を。
「おかしいわね」
 こんなでっかい注射器は持ってないはずなのに。
 立ち上がって、今度は背中の違和感に気付く。
「羽?」
 背中に小さな黒い羽が生えていた。蝙蝠のような羽。束ねていた髪はほどけている。
「なんだか胸がきついわね」
 自分の体を見下ろし、さらに気付いた。
「なにこれー」
 いつの間にか、黒いドレスを着ている。肩が剥き出しで、スカートは長い。
その衣装は明美には胸がきつかった。手には肘までの長い黒手袋。
「ご主人様は、悪の魔法少女になったわん」
 足元で四つん這いになったルゥが、すりすりと擦りよりながら説明してくれる。
「魔法少女〜?」
「はいわん」
 あらためて自分の体を見下ろす。黒いドレスに黒い羽。年齢を考えると魔法少女というよりは魔女という気がするのだが。
とすると、でっかい注射器は魔法の杖の代わりだろうか。
「ご主人様は、ボクの童貞を奪ったから、呪いで悪の魔法少女になったわん」
「呪い?」
 そう言えば、そんなことを言ってたわね。
「そしてボクも呪いにかかって、ご主人様の下僕になったわん」
「えーと。どういうこと?」
 戸惑う明美に、ルゥは尻尾を振りながら、説明を続ける。
「魔王を決める戦いの前に、ボクたちのお父様、魔王はみんなに呪いをかけたわん。
ボクたちの童貞や処女を人間が無理矢理奪ったら、男は悪魔に、女は悪の魔法少女なるわん。
 そして奪われた魔物は、その人間に服従するようになるわん」
「はぁ。なるほど」
105ナイトメアドリーム第二十一話 :2008/05/05(月) 20:30:22 ID:PEFPfGr3
 なんだかよく分からないが、とりあえず明美は頷いた。
「でもルゥくん、呪いにかかってたとか言ってなかった」
「はいわん。ダミアンお兄様に服従の呪いをかけられてたけど、お父様の呪いのほうが強いからそっちは解除されたわん」
 服従の呪いは重ならない。どちらか強いほうだけ残る。
 わんわんと鳴きながら、ルゥは尻尾を振りながら、すりすりと金色の頭を明美に擦り付ける。
「これからよろしくわん。ご主人様」
「うん」
 まだよく分からないが。
「よろしくね。ルゥくん」
 とりあえずこんな可愛い男の子と一緒ならそれでいいや。明美先生はぎゅーっとルゥを抱きしめた。
「それじゃあ、とりあえず。さっきの続きをしましょうか」
 可愛い顔を見ていると、また下半身が疼いてきた。今はパンツは履いていない。
「はいわん」
 素直にルゥは頷く。服従の呪いか、それともさっきの交わりが気持ちよかったからか。
「ご主人様は、悪の魔法少女になったから、エッチした者から一度だけ魔力を吸収できるわん」
「へー。そうなの」
「だからボクの魔力をあげるわん」
「魔力は回復するの?」
「一晩休めば回復するわん」
「それじゃ」
 ぺろっと舌なめずりし、明美はルゥを布団に寝かせる。

 かくして新たな悪の魔法少女が誕生した。名前はこれから考えよう。
 魔法少女といっていい年齢かはともかく。

 一方その頃。大和や明美先生が暮らす埼玉県あけるり市から遠く離れた山中。
 暗い山道を、高速で駆け抜ける蒼い巨体があった。蒼い虎男レイズである。
 強い魔力に導かれるまま駆けるレイズ。それも、魔界の瘴気を含んだ禍々しい魔力だ。
「これは」
 立ち止まり、見上げる。闇の向こうにさらなる闇が見えた。
 それは黒いピラミッドに見えた。人の目には見えぬ結界が張ってある。
 遺跡ではない。今ここに住み、使っている者たちがいるから。
 黒いピラミッドからわらわらとその者たちが出て来る。
「ふん。壮大な出迎えじゃないか」
 その数20あまり。レイズと同じく魔王の子供たちだった。ひとりだけ、
正義の魔法少女らしい人間が混ざっている。
 その少女の隣にいる長身の男が前に進み出る。全裸で。そう何も身に付けていない。
 短い青い髪に、すっきりとした長身。背中には黒い翼。レイズのような蝙蝠の羽ではなく、魔法少女のような羽毛のある鳥の翼。ただし黒い。
 その全裸の男が、ちんこをぷらぷら揺らしながら言った。

「ナイトメア☆ダミアン、堕天に参上」

(つづく)
106名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 21:34:02 ID:m88tRZsU
>ありさは正義の魔法少女マジカル☆アリサです。
(´゚д゚`)
107名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 22:15:02 ID:110Lu39R
>その全裸の男が、ちんこをぷらぷら揺らしながら言った。
クソワロタwwwGJwwww
108名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:06:10 ID:8wKYm1jp
そのうち妹の背中に蝙蝠の翼が生えてきそうだw。

ハッ!?
蝙蝠の翼を持ってトマホークを構える姿はまるで真(ry。
109名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 01:38:39 ID:2x2wvOgi
なんかこのまま行くとアリサと魔王とどっちが邪悪か分からなくなってくるな。
…いや、既にアリサのが邪悪か?w


しっかし20人以上も下僕作ってるとなると、相当なもんだな。
ダミアンが消える頃にはファウード編終った後みたいにえらくスッキリしそうだw
110名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 15:09:31 ID:4TwNuLda
>ありさは正義の魔法少女マジカル☆アリサです。
異議あり(゜Д゜)ノ ばん★
111名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 16:47:58 ID:K6L8AGKp
しかし外伝氏がダミアンってw
112名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 18:05:31 ID:MZVdMqW8
明美先生が優しくて美人でステキですた。
次は再度の戦闘シーンに期待です。
113名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 04:06:47 ID:t2JeemMS
ありさがどんどんダークサイドにwww
これは撫子vsありさもあるのか?
114外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/08(木) 19:18:26 ID:TvfGCdec
 ナイトメアドリーム第二十二話

「ナイトメア☆リリム、ただいま参上」
 早朝からリリムの声が元気に響く。しかしその声を聞く者は誰もいなかった。
「あれー?」
 いつもなら幼稚園の送迎バスが来る時刻。しかし道路には誰もいなかった。
園児も母親も。
「みんなー。リリムですよー」
 しーん。呼びかけても返事はない。無人のようだ。
「うーん」
 首を捻りながらリリムは帰って行く。今や我が家と同然の千巻家に。
「ただいまですー」
 たたっと玄関を上がり、居間に行くと、
「はわー。ご主人様がいます」
 大和がテーブルに座っていた。新聞を読んでいる。
「おはようリリム」
「お、おおおおお、おはようぎざいます。ど、どどどど、どうしたんですかご主人様!?」
「なんだよ。そんなに慌てて」
「だってだって。今日は平日なんですよ。どうしてまだお家にいるんですか?」
「夏休みだから」
「夏休み!?」
「ああ。今日から8月31日まで学校はずっと休み」
「ずっと休み!」
 ぴょんと跳び上がったリリムは、そのまま大和の膝の上にお尻を乗せた。新聞を潰して。
「それじゃあ、今日からはずっと一緒なんですね!」
「ああ、まあ。夏休みの間は」
「わーい」
 ぎゅっと抱きつき、リリムはキラキラと瞳を輝かせていた。
「じゃあ、じゃあ、ずっとお家でリリムとエッチし放題ですね!」
「いや、あの。そんな駄目人間な」
 それもいいかな、と思いつつ、大和はリリムを抱き返しながら言った。
「いいかリリム。夏休みにはいっぱりやる事があるんだぞ」
「なんですか?」
「コミケにワンフェス、JGCとイベント盛りだくさんなんだ。遊んでるひまはないのだよ」
 それは遊びじゃないのか。
「わー。それじゃあ、リリムもいっぱいお手伝いします」
「うん。何もしなくていいから」
「えー。リリムは役に立ちますよー」
 本当かよ、とは大和は思った。思っただけ。
「そっか。夏休みですか」
 大和の膝の上で、リリムは何度も頷き、
「それで、幼稚園のバスが来なかったんですね」
 幼稚園も夏休み。
「幼稚園のバスって……何するの?」
「はい。リリムは毎朝、『幼稚園のバスを乗っ取ろう大作戦』を実行してるんです」
「あー……。それで、幼稚園のバスを乗っ取って、どうしてるのかな?」
「はい。幼稚園まで一緒に乗って行って、それからお家に帰るんです」
 それを乗っ取ると言うのだろうか。大いなる疑問を感じる大和である。
「そうか。リリムは悪い子だな」
「はい。リリムは悪い子なんですよ」
 膝の上でリリムはにこにこ笑いながら、言うのだった。
 リリムは悪の魔法少女です。
115ナイトメアドリーム第二十二話 :2008/05/08(木) 19:19:40 ID:TvfGCdec
「おーい、ありさ。朝ごはんまだー」
 リリムを膝に乗せながら、台所にいるはずの妹に呼びかける。だが返事はない。
「ありさ?」
 ふと不穏な空気を感じ、リリムを降ろして台所へ。
「どうお兄ちゃん? 美味しい? そう。美味しいの。良かった」
 一人でボソボソと呟きながら、ありさは鍋をかき回している。……包丁で。
「ありさ?」
 そっと近付いて大和は鍋を見た。中身は空。
「うん、そうだよね。お兄ちゃんはありさのご飯しか食べないもんね」
 からからと空鍋をかき回しながら、ありさはぼそぼそと喋り続ける。隣の兄ではなく、誰か別の人と会話してるように。
「おーい、ありさ」
 小さな肩を掴み、無理矢理にこちらを向かせる。
「もうお兄ちゃん。朝からそんな」
 ありさの目は目の前の兄を見ていない。小さな手がするするとエプロンを外した。
「でもいいよ。いっぱい子供作ろうねお兄ちゃん」
 そのまま服まで脱ごうとする。
「ありさ! しっかりして、ありさ!」
 さすがに変だと思い、がくがくとありさを揺さぶった。
「あれ……?」
 ぼやけていた目の焦点が合い、しっかりと目の前の兄を見る。
「おはようお兄ちゃん」
「うん、おはよう」
 揺さぶるのをやめ、大和はじっと妹を見下ろした。いつもの無邪気な笑みを浮かべるありさを。
「どうしたの?」
「い、いやなんでもない。朝ごはん頼む」
「うん。玉子焼きと目玉焼き、どっちがいい?」
「玉子焼き」
「任せて」
 足元のエプロンを拾うとさっと身に付け、ありさは冷蔵庫から卵を取り出す。
 一応は正気な様子に、大和はとりあえず安堵した。平手打ちして以来、どうもありさの様子がおかしい。
 何もなければいいが、と真剣に願う。だが願うだけでは駄目なのだ。

「わんわんわん。わんわんわん」
 明美が目を開けると、笑顔で尻尾を振るルゥの姿があった。
「おはよう」
「おはようわん」
 挨拶すると返事してくれる同居人がいるのは嬉しいものだ。
 小学校で保険医をしている明美も今日から夏休み。
 明美が布団から這い出ると、ルゥがすぐに畳んでくれる。一緒に生活するようになって、ルゥはよくお手伝いしてくれた。
「ふわー」
 うーんと背伸びし、朝食の準備をする。ルゥは魔力があれば食事は要らないそうだが、
それでは味気ないので、いつも一緒に食べさせていた。
「はー。昨日も良かったわ」
 ふんふんとエプロン姿で鼻歌を歌いながら、昨夜の情事を思い出す。ルゥとの犬耳緊縛耳掃除羞恥プレイを。
 当然ながら、ルゥの魔力はすでに吸収済み。
 悪の魔法少女になったものの、明美は特に活動はしていなかった。あまり興味はないからだ。
このままでも不便はないし。ルゥも積極的に魔王になるつもりはないようだ。
116ナイトメアドリーム第二十二話 :2008/05/08(木) 19:20:52 ID:TvfGCdec
「でも、そうも言ってられないわよね」
 ルゥの言葉を思い出す。明美以前にルゥを服従させていたダミアンの企みを。
その企みが真実ならば間違いなく世界の危機。
 でも今は、
「ルゥくんごはんよー」
 可愛い犬耳男の子との生活を楽しもう。この世には正義の魔法少女もいることだし。
 朝食を食べると、ルゥと一緒に布団を干す。汗でびっしょり。
「うーん。良い天気ね」
 空は快晴。布団もすぐ乾くだろう。
 横にいるルゥを見下ろすと、はっはっと息を弾ませ、尻尾を振っている。明美といるだけで嬉しそうだ。
 自分になついてくれるルゥを見てると、愛しくて可愛くて。それが服従の呪いによるものだとしても。
「一緒にお買い物行きましょうか」
「わんわん」
 ルゥが嫌というはずもなく、一緒にお買い物へ。

「お兄ちゃん」
 朝食を食べ終え、洗濯物を干すと、にっこりとありさが笑いかけてきた。
「お買い物行こ」
「うん」
 ちらっと横を見ると、リリムとリリスは熱心にTVを見てる。録画しておいた深夜アニメを。日本語は読めなくてもTVとビデオの操作は覚えたらしい。
エステルはノートパソコンに向かっていた。学校に行っている間、いつもこうして過ごしているのだろう。
「それじゃあ、買い物行ってくるから」
 はーいと返事する悪の魔法氏少女たちを残し、大和をありさはお買い物へ。
 空は快晴。外に出ると、すぐさまありさは兄の腕に抱きついてくる。
 大和は苦笑しながらもありさの好きなようにさせ、腕を絡めながら歩いて行った。
「ねえ、お兄ちゃん」
「ん?」
「いつまで、あの3人置いとくの?」
「いつまでって……魔王選抜戦が終わるまでかな」
「ふーん」
 すりすりと兄の腕に頬を寄せるありさ。それからじっと見上げてくる。
「な、なに?」
「お兄ちゃんは……人間に戻りたいんだよね」
「あ、ああ」
「まだ戻れそうにない?」
「うん」
 魔力を吸収する度に呪い解除は試みているのだが、全く解除できなかった。
呪いをかけた魔王との差はまだまだ大きい。
「呪いが解けたらさ。あの3人は殺していいよね」
 咄嗟に反応できなかった。何を言われたか瞬時には理解できなかったから。
「いやいやいや。そんな、殺すなんれ」
「いいじゃない。化け物なんだし」
「そうは言うけどさ」
「マジカル☆アリサは正義の魔法少女なんだよ」
 そう言うありさを、大和は恐る恐る見下ろした。兄の腕を掴み、しっかり前を見るありさ。その瞳は暗い情念に燃えていた。
 やがて商店街に着き、ありさは八百屋に行こうとして、
「わんわんわん。わんわんわん」
 そんな声が聞こえて、足を止める。
「あっ。あの子」
117名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 19:21:08 ID:q0QyQ2xO
勝手にまとめ

リリム:プロローグ〜、1号
リリス:6話〜、2号
×ドロイド;10話、トイレ
×ワイツ:11話〜、狼
レイズ:11話〜、虎
エステル:12話〜、3号
ブラストル:15話〜、黒虎
カイト:未登場、エステルの想い人
×デカルト:16話、赤いドラゴン
ルゥ:19話〜、ショタ犬
ダミアン:21話〜、ぷらぷら
118ナイトメアドリーム第二十二話 :2008/05/08(木) 19:21:57 ID:TvfGCdec
 肉屋の前、尻尾を揺らして立っている男の子がいた。金髪に犬耳。
「この前の、ルゥとかいう子」
 撫子さんを惨殺直前に乱入してきた魔物。あいつさえ現れなければ……!
「お兄ちゃん、ちょっと待ってて」
 大和から離れ、ありさはさっと路地裏へ。
「ありさ?」
 兄が呼ぶのも聞かず、ありさの姿が消えて行く。大和はため息を吐き、事の成り行きを見守ることにした。
「マジカライズ」
 誰も見ていないのを確認し、ありさは変身した。正義の魔法少女へ。

「わんー。お肉だわんー」
 肉屋の前、ルゥは尻尾を振って、涎を垂らしていた。明美はコーヒーショップでコーヒー豆の買い物。
コーヒーの香りに目を回したルゥは、外で待っていることにしたのだ。犬だけあって鼻が良い。良すぎるのが問題になる事もあった。
「わんわん」
 良いご主人様で良かったわんとルゥは心底思う。明美なら服従の呪いにかからなくても、一緒に暮らせただろう。
 でも、その為にも、ダミアンお兄様の企みをなんとかしないと。放っておいたら大変な事になるわん。
「わん〜?」
 考え事をしていたルゥは、近くに感じた魔力に横を見る。そこには栗色のツインテールの魔法少女がいた。
「マジカル☆アリサ、ちゃきちゃき行くよー」
 そしてバトンをくるくる回し、びしっと向けた。ルゥに。
「わ、わん〜!」
 毛を逆立てて飛び上がり、ルゥは周囲を見回す。
「あっ。アリサちゃんだー」「きゃー」
 突如出現した魔法少女に、商店街全体がわっと盛り上がるようだった。明美の姿はない。
「街で暴れる悪い魔物! 正義の魔法少女、マジカル☆アリサが成敗するんだから!」
「ボ、ボクは何もしてないわん〜」
 肉球のある手をぶんぶん振るが、アリサは容赦しなかった。
「うるさい。黙れ」
 ばしっとバトンで顔を殴ってくる。
「きゃう〜ん」
 いきなり殴られ、ルゥは路地に倒れてしまった。涙目でうるうると見上げる。
「や、やめてくださいわん〜」
「うるさいの」
 さらにげしげしと蹴りつけるアリサ。
「わん〜」
 ルゥは腕で頭を庇い体を丸め、ただ蹴られるまま必死に耐えた。頭を庇う腕の上から、ありさは容赦なく蹴りつける。
「わんー。わんー」
 げしげし蹴られながら、悲しげな声を上げるルゥ。見ている人からザワザワと声が上がる。戸惑いと非難の声。
「かわいそー」「ちょっと、やりすぎじゃない」「でも、正義の魔法少女だし」
 そんな野次馬の声は無視し、アリサは冷淡な表情で体を丸めるルゥを蹴りつけた。
「このっ。このっ。あんたがいなけりゃ」
 撫子お姉ちゃんを惨殺できて、お兄ちゃんを独り占めできたのに。その憎しみを込めて、
アリサは可愛い犬耳男の子を蹴りつける。
「きゃう〜ん。やめて、やめてわんー。
119ナイトメアドリーム第二十二話 :2008/05/08(木) 19:22:57 ID:TvfGCdec
 げしげし蹴られるルゥの鳴き声は悲痛で。アリサ以外の誰もが、胸を痛めていると、
「やめなさい!」
 さっとアリサの前に、立ちはだかる黒い影。
 若い女性だった。真っ直ぐ背中に流した茶色の髪。肩が剥き出しの黒いドレスに、手にはでっかい注射器。そして背中には黒い羽。
 大きく張り出した胸は、服のサイズが小さいのか今にも弾けそうで。男たちの視線はそこに集中していた。
「だ、誰よ!」
「えーと。ナイトメア☆アケミ、癒して参上」
 びしっと注射器を構え、名乗りを決めるアケミ。蹴られているルゥを見て、すぐに変身して駆けつけてくれたのだ。
「ご主人様〜」
 ボロボロにされ、涙目で見上げるルゥにアケミは優しく頷く。
「よしよし。もう大丈夫よ」
 笑顔から一転して、険しい表情でキッとアリサを睨み、
「うちのルゥくんに何するのよ! 酷いじゃない!」
「ふん。悪が何言ってんの」
 そう。向こうは悪。こっちは正義。
「マジカル☆アリサは正義の魔法少女なのよ」
「だからって酷すぎ。この子は何もしてないのよ」
「してからじゃ遅いのよ」
「むー」
 言葉じゃ埒が明かないと判断したか、アケミは注射器を向けた。
「おいたをする子にはお仕置きです」
「やってみなさいよ」
 ニッと口の端を歪めるアリサ。
 ばちっと火花を散らして睨み合う正義と悪の魔法少女。しかしどちらも既視感を覚えていた。
(この人、どこかで見たような)
(この子、どこかで見たような)
 アリサもアケミも相手を知っているような気がしたのだ。小学校で見たような。
(そっか。明美先生にそっくりなんだ)
(そうよ。ありさちゃんにそっくり)
 そしてお互いにすぐ気付く。目の前の魔法少女が誰に似ているのかを。
 でもすぐに他人の空似だろうと判断した。声もそっくりだがただの偶然だろう。
「きゃー」「がんばれー」「アリサちゃーん」
 突然の魔法少女同士の対決に、周囲の人たちも俄然盛り上がる。アケミを魔法少女と呼んでいいかは判断の分かれる所だが。
 先に動いたのはアケミだった。
「ナイトメア☆注射ー」
 いきなり後ろを向いて、倒れているルゥのお尻にぷすっとでっかい注射器を刺す。
「わんー!」
 ばっと跳び上がるルゥ。着地する頃には体の傷が治っていた。
「わんー。痛くなくなったわん」
 それどころか、力がみなぎるようだ。これがアケミの注射の威力。
「隙あり!」
 背中を向いて隙だらけのアケミに、アリサが仕掛ける。
「マジカル☆シュート」
 ほんの小手調べの一撃。バトンから赤い光が放たれ、アケミの黒い羽の生えた背中を直撃。
「いったーい!」
 べたっと前のめりに倒れ、アケミは背中から煙を出していた。
120ナイトメアドリーム第二十二話 :2008/05/08(木) 19:23:52 ID:TvfGCdec
「もう。後ろからいきなり何するのよ」
「後ろを向いたそっちが悪いんじゃない」
 言いながら、アリサは倒れたアケミに追撃するのはやめておいた。
「わんー。ご主人様、大丈夫かわん」
 今にも泣き出しそうなルゥに、アケミは大丈夫よと微笑む。
「さあ。反撃よ」
「わんわん」
 立ち上がるアケミに、ルゥも肉球の手を上げて横に並ぶ。
「ナイトメア☆包帯」
 注射器を持っていない左手からいきなり白い包帯が伸びる。包帯はアリサの魔法のバトンに絡みついた。
「わんわんパ〜ンチ」
 そこにすかさずルゥの肉球パンチ。注射でドーピングされたおかげかいつもよりキレがある。
 だがそのパンチは虚しく空を切った。魔法のバトンだけが路地に落ちる。
「わん〜?」
「上よ!」
 アケミの声に見上げると、アリサの足の上が見えた。バトンを放して素早く跳躍したのだ。
 スカートの中を見る暇もなく、足の上がめきっと可愛い顔にめり込む。
「わん〜」
 ばたっと倒れ、ルゥはぐるぐると目を回した。顔にははっきりと靴の跡。
「ルゥくん!」
 叫ぶアケミだが駆け寄れなかった。包帯でぐるぐる巻きにされたバトンを取り、アリサが横目でこちらを見る。
 その目に睨まれた瞬間、びくっと背筋が震え、一瞬息が止まった。それは黒い殺意。
「マジカル☆ダブルトマホーク」
 そして魔法のバトンの先端がハートの形から分厚い斧の刃に変わり、魔法の斧となって包帯を引き裂いた。
「くっ。ナイトメア☆注射連射」
 アケミのでっかい注射器から、普通サイズの注射器が連続で発射される。
その注射器にも何かの薬が仕込まれているのだろう。だがアリサに命中することはなかった。
 赤い光がアリサの全身を包み、注射器を全て防いだのだ。
「マジカル☆スパーク!」
 その赤い光をまとったまま、斧を手にアケミに突進してくる。
「きゃー!」
 激突の寸前、赤い光だけがアリサから飛び出し、赤い光の球となってアケミを直撃!
「あーれー」
 どかーんと吹っ飛ばされ、アケミは野次馬を飛び越えて、空の彼方に飛んで息、きらっとお星様になった。
「わ、わんわんー」
 ようやく立ち上がったルゥが、吹っ飛ばされるアケミを呆然と眺め、切なげに鳴き声を上げる。
「あなたはどうするの?」
 ぎらっとアリサに睨まれ、毛を逆立てて飛び上がったルゥは、
「こわいわんー」
と鳴きながら、アケミの後を追いかけて走り去って行った。そのルゥを、上空から黒い影が追う。
 そして悪の魔法少女と魔物を追い払った正義の魔法少女マジカル☆アリサは、魔法の斧を回して、ぱちっとウィンク。
「マジカル☆」
 ぱち……ぱち……と、周囲の人々からまばらに拍手が送られる。
 だがその中に、大和の姿はなかった。
121ナイトメアドリーム第二十二話 :2008/05/08(木) 19:24:54 ID:TvfGCdec
「わんー。わんー」
 商店街から駆け出したルゥは一目散にアケミを追いかけていた。どんな遠くに離れていても匂いで分かる。
 だがアケミを追いかけるのに夢中になっていたルゥは気付かなかった。上空からの追跡者に。
 やがてルゥは街から離れ、山の中へ。道もない場所をひた走り、やがて止まった。
「わんわん」
「う〜ん〜」
 藪の中へと尻餅をついたアケミがそこにはいた。ぐるぐると目を回している。
 美しい顔に葉っぱが落ちている。ルゥはその葉っぱをどき、ぺろぺろと頬を舐めてやった。
「うぅん」
 やがてアケミの瞼がぴくぴく蠢き、ゆっくりと開いた。
「あっ。ルゥくん」
 可愛い顔を見たアケミの瞳が、安堵に輝いた。
「良かった。無事だったのね」
 あのマジカル☆アリサに八つ裂きにされないで良かった。本当に良かった。
 アケミはルゥをしっかりと抱きしめ、そして藪から抜け出す。
「ここ、どこかしら?」
 周囲はぐるっと木に囲まれている。大分飛ばされたらしい。
「山の中だわん」
「そう。にしても、酷い目に遭ったわね」
 お互いにボロボロのまま、くすりと笑い合う。生きてて良かった。
「さ、帰りましょうか」
「わん」
 笑顔を取り戻し、帰ろうとした矢先、
「まだ終わりじゃないぜ」
 さらなる不幸が襲い掛かる。
「ナイトメア☆ヤマト、邪悪に参上」
 上空から、黒い悪魔が舞い降りて来たのだ。
「わ、わんー!」
 その姿にルゥが飛び上がる。以前も見たことがあるのだが。
 大きな黒い肌の巨体に、頭には二本の角、背中には大きな黒い翼。邪悪な姿の悪魔。
 ルゥの後を密かに尾行して飛んでいたヤマトだ。
「くっ」
 よろよろと注射器を手にアケミは立ち上がる。しかし膝ががくがくと震えていた。
「ルゥくんには……手出しさせない」
 怯えるルゥを庇うように前に立つアケミを見て、ヤマトは誰かに似ていると感じていた。アリサと同じように。
 そしてすぐに思い出す。誰に似ているかを。
(そっか。明美先生にそっくりなんだ)
 小学6年生のときに保険医だった明美先生。彼にとっては忘れられない女性である。
 しかしすぐに他人の空似だろうと思った。
 一方のアケミは、ヤマトを見ても誰かに似ているとは微塵も感じなかった。
そもそも悪魔の姿のヤマトは人間とは大きく異なっている。
「ふむ」
 ヤマトの視線がアケミの胸に注がれる。はちきれんばかりの豊かな胸。ありさはもちろん、今までの誰よりも豊かな胸だった。
「どうする気よ」
 ヤマトの視線を真っ向から受け止め、アケミは片手で胸を隠すようにして、注射器を向ける。
「犯す」
122ナイトメアドリーム第二十二話 :2008/05/08(木) 19:25:45 ID:TvfGCdec
 簡潔に述べ、ヤマトは仕掛けた。
「デビルサンダー」
「きゃー!」
 角から放たれた電撃がアケミを打ち据え、ぽろっと注射器を落としてしまった。
「わんー。ご主人様ー」
 それまで震えるだけだったルゥが背後から飛び出し、肉球のある手を向けてきた。
「わんわんぱ〜んち」
 だがその肉球が当たるよりも早く、
「デビルサンダー」
 電撃が今度はルゥを直撃し、ビリビリと痺れる。
「わん〜」
 ぐるぐると目を回し、ルゥはばたっと倒れた。白い煙を上げて。
「ルゥくん!」
 倒れたルゥに膝をついたままよろよろと寄るアケミ。その前に野太い足が立ち塞がる。
 悪魔の太い手がアケミの腕を捻り上げ、持ち上げる。
「いたっ」
 片手で持ち上げたアケミに顔を寄せ、ヤマトはくんくんと匂いを嗅ぐ。茶色の
髪からは女の濃い香りが漂った。乳房がぷるるんとメロンのように揺れている。
「は、離しなさいよ」
「デビルサンダー」
「きゃあああーっ!」
 至近距離から再びの電撃。目の前でアケミの豊満な肢体がばたばたとばたつく。
 そして動かなくなると、無造作に放り出した。
「放したぞ」
「あ、うぅ……」
 仰向けに倒れたアケミは電撃で痺れ、顔も上げられなかった。その剥き出しの白い肩を悪魔の手が掴む、ドレスの端を。
そして一気に下に降ろし、黒い布を引き裂いた。
「きゃっ」
 豊かな胸がぽろんとこぼれ、露になる。先端は真っ赤な蕾。
「や、やめ……」
 体が痺れ、悲鳴を上げる力すらない。揺れる乳房を見下ろしながらヤマトは目をにやけ、ズボンを脱いだ。
「きゃっ」
 目の前に剛棒のようなイチモツが差し出され、思わず目を閉じる。根元からの陰毛が汚らわしい。
 目を閉じて微かに震えるアケミの上に、ヤマトは覆い被さっていった。上に悪魔の重みを感じ、アケミの全身がきゅっと緊張する。

 むちゅっ

 唇に押し当てられる分厚い感触に思わず目を開けた。悪魔の顔が眼前に迫っている。その大きな口が自分の唇に当たっていた。
「!!?」
 目をぱちくりするアケミから口を離し、唇に付いた口紅をぺろっと舐め取るヤマト。
「これが口紅の味か……」
 なんだか酸っぱい。これが大人の味なのかと思った。
「嫌っ!」
 目に涙を浮かべ、アケミは顔を逸らした。
「嫌か」
123ナイトメアドリーム第二十二話 :2008/05/08(木) 19:26:37 ID:TvfGCdec
 ヤマトは横をちらっと見る。
「それじゃあ、あっちにするか」
 すぐ横で、ルゥが倒れていた。電撃に痺れ、まだぐるぐると目を回している。
「ちょ、ちょっと。ルゥくんは男の子よ」
「あんだけ可愛ければ、男の子でもいい」
 本気か冗談か脅迫か。アケミには判然としない。
「分かったわよ。私にしなさい。その代わり、ルゥくんには何もしないで」
 涙を溜めた瞳で悪魔を見上げ、アケミは毅然と言い放った。
「いいだろう」
 悪魔の大きな手が無雑作に乳房を掴む。その手でも覆いきれない豊かな膨らみ。
「くっ」
 胸がぷるるんと震え、アケミはきつく唇を噛んだ。声なんか出してやるものか。
 長い爪がぐりぐりと先端の乳首を弄り、こね回す。
「んっ」
 アケミは声をあけることなく、微かに息が漏れただけだった。
 ぐりぐり乳首を弄っていっても、アケミはじっと宙を睨み続けた。
 眉をひそめ、必死に耐えるアケミをヤマトは愉快そうに見下ろし、その胸の上に怒張を突きつけた。
「きゃっ」
 豊かな胸の谷間に、悪魔の野太いペニスが挟まれる。ヤマトは左右から乳房を押し付けて、挟んだものをしごいた。
「んうっ。やっ」
「くー。いいねぇ」
 嫌悪感で美貌を歪めるアケミに対し、ヤマトは愉悦に浸っていた。白い乳房に指が食い込み、挟んだ怒張を優しく包み込む。
 悪魔の姿になると性器も人並みはずれて肥大化し、パイズリはなかなかできないが、
アケミはその悪魔をパイズリできる稀有な豊乳の持ち主だった。
 白い膨らみを揺らすように左右から押し付け、コリコリと勃起をしごく。
 ふわふわと綿菓子に包まれたような浮遊感を股間から感じ、ヤマトは全身が浮きそうな錯覚に陥った。
 ペニスの先端の赤黒い割れ目は、もうぴくぴくと蠢いている。
「ん〜」
 それが近いのを悟ったか、アケミは目を硬く閉じて嫌悪に身を震わせた。
 明美先生にそっくりなアケミの嫌がる姿に、ヤマトはびくびくと胸に挟んだ
怒張を震わせる。

 どぴゅっ

「きゃっ」
 熱いものが顔にかかり、咄嗟に横を向いた。だが茶色の髪に白く濃い液体がかかるのは止められない。
「ふぅ」
 胸の狭間で射精し、アケミの顔が、髪が、白く染まるのを見ながら、ヤマトは新たな劣情を催す。
 射精したばかりのペニスはまだまだ膨らんでいて。
 アケミの香水の香りに混じって、ぷーんとイカ臭い匂いが周囲に広がっていた。
それでもルゥは目を回していて目覚めない。
 顔にかかった精液に眉をしかめながら、アケミはイカ臭い匂いに鼻が曲がりそうだった。
ただこの匂いを嗅いでると、きゅっと股間が熱く潤う。
 ああ、きっと濡れてるんだろうな、私。ふとアケミは自己嫌悪に陥った。
「あ、はぁ……。終わり?」
124ナイトメアドリーム第二十二話 :2008/05/08(木) 19:27:46 ID:TvfGCdec
「まだこれからだよ」
 胸から腰を上げたヤマトは、すぐに彼女の長いスカートを引き裂いていく。脚の付け根まで。
「きゃっ。もう」
「脚を開け」
「もう」
 容赦なく衣服を破くヤマトに口を尖らせながら、アケミは言われた通りに脚を開いた。
 黒いスカートは根元まで破け。脚を拡げると、股間を隠すものは何もない。
パンツはない。
「へー」
 足の付け根、成熟した女の股間を眺め、ヤマトは目を細める。
 思ったよりもきれいな形と色の秘所。ふさふさと生い茂る茶の陰毛も、美しいとさえ感じた。それは無駄毛を処理しているからこそなのだが。
 アケミは脚を拡げたまま、ぐっとたりと身を投げ出している。諦めたかのように。抵抗すると痛い目に遭うだけなのを分かっているように。
ただその口はきつく結ばれていた。
 ヤマトの指がそっと股間の割れ目に触れる。赤い蜜肉に触れると、微かに腰が震えた。だがそれだけ。
「うん。いい感じ」
 すでにそこはしっとりと濡れている。精液の匂いで濡れたのか。
 指が離れ、続いて、硬い肉の巨棒がそこに触れる。
「んっ」
 きゅっと股を締めて緊張するアケミ。入り口が硬くなったのを感じながら、ヤマトは腰を強く鋭く突いた。
「ひぐっ……!」
 叫びそうになる口を両手で押さえる。アケミの瞳から涙がこぼれた。
「んー。んんー」
 巨棒が遠慮なく膣を満たし、一気に奥まで貫く。衝撃で叫びそうになるが、必死に堪えた。
 すぐ横でルゥが倒れている。彼に聞こえないように。知られないように。
「んんーぅー!」
 両手で口を押さえ、むせび泣くアケミを下に、ヤマトは笑みを浮かべながら、腰を使い、愉悦に浸っていた。
 柔らかく暖かいアケミの胎内。悪魔の巨棒もしっかりと受け入れ、包み込むようで。
 太ももをしっかりと掴み、腰を前後に振ってピストン運動をはじめる。じゅぶじゅぶとペニスが柔らかい膣肉を行き来し、刺激を与えていった。
「んんっ! んんふぅー」
 アケミの腰が浮き上がり、ガクガクと揺れた。その振動がヤマトにも伝わる。
それでも口を押さえる手は離さなかった。ルゥに聞かせないために。
「んんぅー!」
 悪魔が自分を犯している。ルゥのすぐ横で。容赦なく身体を蹂躙していく。
 溢れる涙が地面までこぼれ、両手で押さえる口から鮮血が流れて来た。強く噛み締めすぎて、血が流れたらしい。
 しかし繋がる股間からはじゅぶじゅぶっと淫らな音が響き、子宮の奥から熱くなる。
「んんふー。んんんぅー!」
 バタバタと背筋がばたつき、息が上がるのを感じた。肌に汗が浮かび、紅潮していく。
 感じてる。それを否応もなく自覚させられ、アケミは悔しさでいっぱいだった。
こんな悪魔に感じるなんて。その悔しさがさらなる涙となって流れる。
「んんふー。んんぅー」
 茶色の髪を振り乱し、両手で口を塞ぎ必死に声を抑えるアケミを見ている内に、ヤマトもまたどんどん昂ぶっていくのを感じる。
125ナイトメアドリーム第二十二話 :2008/05/08(木) 19:28:52 ID:TvfGCdec
 アケミが明美先生にそっくりだからだろうか。小学6年生のとき、好きだった保健室の先生。
 今思えばあれが初恋だった。でもあのときは何もできなかった。
 キスも抱くこともできず、逃げ出してしまった。子供だったから。
 でも。今なら。
「くうぅ!」
 甘酸っぱい思い出が胸をよぎり、あのときにはなかった性欲が下半身を支配する。
 さっき胸で射精したばかりなのに、再び達するのは早かった。
 どくっ、と二度目の射精が膣内に放たれていく。
「んんぅー!」
 掴んでいるアケミの太ももが緊張し硬くなり、次いで全身が仰け反るのを直に感じる。
 溢れる悪魔の精液が、たちまち胎内を満たし、結合部から溢れた。
「はぁ。はぁ」
 射精が止まり、気だるい余韻が襲ってくる。爽快感はなかった。
「うっ、ううぅ……」
 ようやく口を塞いでた手を離し、アケミの硬直した身体から力が抜けていく。
 射精が終わったからだけではない。魔力が奪われていくのだ。
 ナイトメア☆アケミから魔力が流れてくるのをヤマトも感じる。
「ふー」
 小さく息を吐いて萎えた肉棒を引き抜く。なんだろう。この罪悪感は。
 悩む間もなく、アケミの変化に目を見張った。
 魔力を奪われたアケミが黒い闇に包まれたかと思うと、衣装が変わっていく。
ごく普通の女性のように。その服も破れたまま。
 しかしその美しさはそのまま。茶色の髪が一本に束ねられる。
 そして、その顔は……。
「明美……先生」
 大和の初恋の先生がそこにいた。悪魔に犯され、股から精液を流した姿で。
「うぅ……」
 ぐっと唇を噛み締め、豊かな胸が大きく上下している、涙を溜めた瞳はそれでも強く輝き、その目に映すのは悪魔の姿。
「ああ…あぁ……」
 明美の目に映る悪魔が狼狽する。何をそんなに驚いているのか理解できなかった。
 ヤマトはしばし混乱していた。でも混乱する頭でも分かることはある。

 ナイトメア☆アケミの正体は明美先生で、

「そんな……こんなのって……」

 僕は、明美先生を犯したんだ。

「がああああああああぁぁぁぁーっ!!!」

 悪魔の叫び声を、ヤマト自身はどこか遠くに聞いていた。

(つづく)
126117:2008/05/08(木) 19:30:46 ID:q0QyQ2xO
乙です

勝手な事した上に割り込んでしまって申し訳ないです
127外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/08(木) 19:32:39 ID:TvfGCdec
>>117
説明がまさにそんな感じ
最後に数えたときに100人越えてたら笑える
128名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 20:04:21 ID:HcuRto6i
GJ!

ヤマトは学習能力無いなw
というかその歳でオタで卓ゲ者とかエリートすぎるww
そしてありさの病みレベルがデンジャーゾーンに突入した……空鍋を包丁で混ぜるとか怖すぎるぜ……
129名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 20:38:14 ID:85LYzpbS
>「コミケにワンフェス、JGCとイベント盛りだくさんなんだ。遊んでるひまはないのだよ」
ちょw ヤマトは卓ゲヲタw

>117
貴方もGJ
130名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 21:01:43 ID:AYGpjh3A
>>127
ア・リ・サ! ア・リ・サ!!
最高でした! 超GJです!!
131名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:29:57 ID:2zoh59Pi
>「コミケにワンフェス、JGCとイベント盛りだくさんなんだ。遊んでるひまはないのだよ」
キャラホビのこと忘れないであげてくださいwwwwwww

でも参加イベントが全部かぶってるwwwwww
132名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:23:33 ID:sysGdowM
こいつは何度同じ過ちを繰り返せばwww
133名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:53:11 ID:J3h55UlF
えーと、妹に幼なじみ兼クラスメイト、学校の先生と。
次に候補になりそうな属性は…、さすがにいないか。
134名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 01:36:21 ID:F/FLybVS
いくらでもいると思うが、ネタ潰しになるとアレなので、あえて挙げまい。
135名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 01:44:00 ID:W3v29TWK
JGCwwwwww


つーか読者側にも卓ゲ者多いのなww
136名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 02:10:57 ID:cGJEVXkp
後は姉属性だな。いや、先輩・後輩属性もか
137名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 17:05:20 ID:ipb4yZVi
ネタ潰しきたー!
138名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:58:42 ID:/MBf+0C9
い、いかん。
続きが出にくくなる。
139名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 04:43:52 ID:sKz/gUXs
もうありさが普通に悪魔な件についてwww
140名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 19:26:11 ID:97NeiDIv
ナイトメア☆ダミアン配下の魔王の子供案

「ナイトメア☆ソーダー 斬斬(ざんざん)と参上」(翼竜型 二刀の剣士)
「ナイトメア☆モルガ もるもると参上」(芋虫型 頭硬い)
「ナイトメア☆キャノリー 爆爆(ばくばく)と参上」(同じく芋虫型 背中に大砲を背負う)
141名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 20:11:16 ID:0YDPdK0a
>>140
どこのゾイドだよww
142名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 20:24:25 ID:EVC/feax
一瞬ゾイドスレかとおもったじゃないか
143名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 22:26:30 ID:I2M42v7s
>>140
( ゚д゚)

(゚д゚)

ヽ(`Д´)ノ

(´・ω・`)
144名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 22:31:52 ID:r1ejRxHV
ここで俺がのらりくらりと惨状するんだぜ
145名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 00:46:07 ID:vmQbvcRc
いや、ダミアンやヤマト、ルゥ以外の男悪魔の名前、ゾイドからだろ?
デカルト(ドラゴン)とか、レイズ(タイガー)とか。
146名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 01:02:39 ID:jfkReLsv
>>145
知ったな…
147名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 01:08:54 ID:GjM7eMIT
それが>>145の、最後の書き込みとなった。
148外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/12(月) 11:05:30 ID:HPwz+KNu
 ナイトメアドリーム第二十三話

 それは大和が小学6年生のこと。
「先生、好きー」
 保険室で思い切って告白すると、言われたほうの明美先生は目をぱちくりして、それからにっこりと微笑んだ。
「まあ。ありがとう」
 そして明美先生は大和の手を取り、保健室のベッドへ誘った。
「それじゃあ、先生と良いことしましょう」
「なーにー?」
 きょとんとする大和をベッドに座らせ、明美先生はそのズボンをさっと脱がす。
「な、なにするのー?」
と言ってる間にパンツまで脱がし、小学6年生の未成熟な小振りのちんこがぷらぷらと揺れた。
「だから。良いことよ」
 ふふふ、と紅を引いた唇に妖艶な笑みが浮かび、するすると白衣を脱ぐ。その下のスカートまで。
「うわーん」
 明美が自分のパンツに手をかけたところで、大和は脱がされたズボンとパンツを持って、だっと保健室から飛び出してしまった。
急に怖くなったのだ。明美先生の裸に。そしてむずむずする自分のちんちんに。
「あらあら」
 ちんこをぷらぷらさせたまま逃げ出した大和に、明美はくすっと笑い、唇に指を添える。
「刺激が強すぎたかしら」
 こうして大和の初恋は終わった。
 そのはずだったのだが……。

 なぜか今、あのときのことを思い出し、ナイトメア☆ヤマトは明美を見下ろす。
 引き裂かれた衣服、そこからこぼれる豊かな乳房。大きく股は開かれ、剥き出しの股間からは精液がドロッとこぼれている。
 全てヤマトがやったのだ。その明美の隣では、犬耳男の子のルゥが目をぐるぐる回していた。
「はぁ。はぁ」
 射精の余韻、それ以上に明美先生を犯したという事実に興奮し、荒い息が吐き出される。
 小学6年生のときは逃げることしかできなかった。でも今は。
 リリムを襲って童貞を卒業し、それからも何人も陵辱し、家ではリリムたちとねんごろに交わり。
 それなりに交尾にも慣れたという自負があった。だからだろうか。明美先生と知った今でも逃げ出すことはない。
「う、くぅ……」
 犯され横たわりながら、明美の瞳にはまだ強い光が宿っている。泣いてはいるが悲嘆にくれているだけではない。
 明美の変身が解けて元の姿になってから、急に動きが止まった悪魔を、訝しんで見上げている。
 ふーと息を吐いて、ヤマトは覚悟を決めた。
「……明美先生」
 悪魔の口から出た意外な言葉に明美は内心驚いた。先生? 悪魔の生徒を持った覚えはない。
「ごめん」
 そして、悪魔の姿が小さくなり、人間になった。ナイトメア☆ヤマトから、人間の千巻 大和の姿へと。
「まあ」
149ナイトメアドリーム第二十三話 :2008/05/12(月) 11:06:52 ID:HPwz+KNu
 その少年は、明美にも見覚えのある子だった。あれか4何年経っているが、確かに面影がある。
「大和くん!?」
 明美の口から出た言葉に、今度は大和が驚いた。まさか覚えているとは。そして一目で僕だと分かるとは。
 あれから、小学校を卒業してから4年になるというのに。
「ごめんなさい」
 もう一度謝り、膝を着いて土下座する。それで許してもらえるとは思っていないが。
「なーんだ。大和くんだったのか」
 くすっと微笑む気配。上半身を上げた明美は、土下座する大和の頭に手を振れ、よしよしと撫でてやった。
「許してあげる」
 顔を上げた大和の表情は何とも言えず後悔に満ちていて。くすくすと明美の笑いが大きくなる。
「大きくなったのね。こんな乱暴にしちゃって」
 服を破られた自分の身を見下ろし、明美は困ったようにそれでも笑っていた。
「申し訳ない。すぐ直します」
 大和は一旦悪魔の姿になると、魔法で服を直し、傷を癒し、膣内射精した精液も除去した。
 そうして明美を元に戻すと、すぐにまた人間の姿に戻る。
「あら、まあ。魔法て便利ね」
 すっかり元通りなのを確認し、明美は「うん」と頷いた。化粧も元通り。
もっとも薄い化粧しかしていなかったが。目から涙が消え、変わりに笑みが満ちている。
「もう怒ってないから。そんな顔しないの」
 代わって大和が苦渋に顔をしかめていた。明美がその頬を引っ張り、ぐいーんと左右に伸ばす。
「ひだいー」
「そうそう。大和くんは笑ったほうが可愛いんだから」
 でも本当、大きくなったわねーと思う。小学校に居たときは私より小さかったのに、今は大和くんのほうが大きい。
 それにちんこも。
「わー。ちんこも大きくなったわねー。毛も生えて」
 その言葉で大和は気付いた。悪魔のときに脱いだズボンがそのままだということに。今までちんこ出しっぱなし。
 慌ててズボンを拾って着る。消えていたパンツもズボンと一緒にあった。
 赤い顔でせっせとズボンを履く大和を、明美はくすくすと笑っていた。
「あのときは逃げ出したくせに。今はすっかり強姦魔なのね」
 魔法で汚れは消してくれたが、まだ股に異物が挟まったような違和感が残っている。悪魔のちんこはそれだけ大きかったのだ。
「あのときのことは言わないでください」
 ズボンを履いてもまだ赤い顔をして、大和は下を俯いた。正面から見るのが恥ずかしくて。
 さっと夏の風が山の木々を通り過ぎ、二人を優しく流れていく。
 明美の茶色の髪が風にそよぎ、大和に甘い香りを運んでいった。母乳のように優しく、それでいて棘のある甘い香り。
「わん〜」
 そのとき、ぐるぐる目を回していたルゥがばっと上半身を上げる。
「あらルゥくん。おはよう」
「わんわんー」
 目覚めたルゥは、すぐに明美に飛びついて、すりすりと頬を寄せて甘えだした。尻尾をぶんぶんと振っている。
「やれやれ」
 素直に明美に甘えられるルゥを、大和はちらっと羨ましいと思った。とはいえ、今更一緒に甘えることはしない。
150ナイトメアドリーム第二十三話 :2008/05/12(月) 11:07:48 ID:HPwz+KNu
「わんー」
 明美の豊かな胸にすりすりと頬を寄せ、それからルゥは周囲を見回す。
 あの怖い悪魔はいない。その代わり、人間の少年が一人。
「わんー。だれだわんー」
「前にあっただろ。千巻 大和だ」
「わんー」
 尻尾を振りながら、ゆっくりと思い出す。以前、河川敷であった悪魔の変わった人間を。
 あのときは正義の魔法少女まで現れて、すぐ逃げ出した。
「わんー!」
 思い出し、ルゥは明美にしがみついて、びくっと飛び上がった。
「わんー。ご主人様、悪魔だわんー」
 そう。あのときの悪魔は今目の前にいる人間が変身した姿。気絶する前、電撃を浴びせた悪魔と同じ姿。
「大丈夫、大丈夫」
 震えるルゥの背中を撫で、明美は優しく諭す。
「この子はもう味方だから。ねっ。噛みついたりしないから」
「わんー」
 その言葉と、じっと突っ立ったままの大和に安心したのか。ルゥはこくこく頷いた。
「あのー。噛みつかないで安心するのもどうかと」
「噛みつくの?」
「しないけどさ」
 ぽりぽり頭をかいて、大和は明美に抱きつくルゥを見る。
「今は明美先生がご主人様なの?」
「はいわん。ご主人様がご主人様わん」
「ダミアンてのはどうした」
「ダミアンは前のご主人様だわん」
 わんわん鳴きながら、ルゥはかくかくしかじかと説明するわん。
「かくかくしかじかだわん」
「ふむ。なるほど」
 説明を聞いて納得する大和だわん。
「明美先生に童貞を奪われて、そっちのほうの服従の呪いにかかったと。で、明美先生は悪の魔法少女になったんですね」
「奪ったって失礼ね。大人にしてやったのよ」
「いつもそんなことしてるんですか?」
「あら。やきもち?」
 くすっと笑う明美に、大和は思わず顔を逸らせる。赤くなったのを見られたくないから。
「しかし。僕が悪魔で、明美先生が悪の魔法少女というのは不公平なような」
「いいじゃない。可愛いんだから」
「そうですけど……。しかし先生。もう魔法『少女』という年ですか?」

 ぺちぺち。

「痛い、やめてぶたないで。はい、魔法少女でいいです。だからぶつのやめて。
いや、やめて。閉じ込めないで。僕、いい子にするよ。いい子にするから殴るのやめてとめて、ぶたないで」
「もうやめてるでしょ。大和くんこそ、先生はやめてよ」
「先生はいつになっても先生ですよ」
「まあ。嬉しいこと言っちゃって」
 本当に嬉しいのか、目を細めて、かつての児童を見る。
「それで、大和くんも、やっぱり呪いで悪魔に?」
「ええ、まあ」
 肩をすくめる大和。
「さっきのマジカル☆アリサが悪の魔法少女?」
151ナイトメアドリーム第二十三話 :2008/05/12(月) 11:08:42 ID:HPwz+KNu
「いやいや。アリサは正義の魔法少女ですよ」
「そう? まるっきり悪い子に見えたけど」
 首を傾げて、ルゥをげしげし蹴っていたアリサの姿を思い出す。どう見ても、正義には見えなかったが。
 ルゥも蹴られたときを思い出したか、がくがく震えている。
「それで、人間に戻ろうと思って、魔力集めてるんですよ」
「それで私を襲ったのね」
 傷と衣服は戻っても奪われた魔力はそのままで。今の明美は変身もできない状態だった。一晩休めば回復するそうだが。
「はい。ごめんなさい。でも、まだまだ魔力が足りなくて」
「そう。頑張ってね」
「え? それだけ?」
「他に何かあるの?」
「先生は戻りたくないんですか?」
 大和の疑問に、明美は疑問で返す。
「なんで戻らないといけないの?」
「なんでって……悪魔ですよ?」
「いいじゃない。困ることないし」
「いや、あの、そうですけど」
 確かに悪魔になって困ったことはない。むしろ便利なことだらけだ。
「そりゃ悪魔の姿は怖いけど、魔法少女だと可愛いし」
 ちょっと魔法少女の格好は気に入ってる明美先生でした。
「うーん」
「それに」
 腕を組む大和の前で、明美はぎゅっとルゥを抱きしめ、
「ルゥくんは可愛いし、ずっとこのままでもいいわ」
 むしろこのままでいたい。明美の笑顔はそんな気持ちを表しているようで。
「でも、このままってのも」
 大和は腕を組みながら考える。何故人間に戻りたいのかを。胸によぎるのは、ありさと撫子さん、そして目の前の明美先生の顔。
「やっぱ、人間がいいな」
 うんと頷き、大和はこれからも人間に戻る努力は続けようと思った。魔法少女を犯し続けることを。
「それでさ。大和くんにもいるんでしょ?」
 明美先生の声に顔を上げ、大和はまた赤くなった。どうも照れ臭い。
「下僕にした悪の魔法少女ならいますけど」
「会いたいわー」
 にこっと微笑み手を合わせる明美先生に、大和はジト目になった。しかし断れるわけがない。
「その前に先生のお家に寄りたいな」
 それが精一杯の抵抗。

 魔法で元に戻したとはいえ、明美も着替えたいとの事で、結局はまず明美の家に寄ることになった。
「お邪魔しまーす」
 はじめて入る明美の家に、そわそわして落ち着きなく大和は周囲を見る。
 意外にあまり飾り気はなく、質素で落ち着いた日本家屋の趣きだった。それでも大和は落ち着かない。
「ルゥくん、シャワー浴びましょう」
 明美先生がそんなことを言うもんだから、ますます落ち着かない。
「あ、あのー」
「あら。大和くんも一緒に入る?」
 こくこく頷く大和だった。

 お風呂場でシャワーを浴びるのだから、もちろん全裸になる。
 明美先生の全裸を見て、大和はカーと全身が赤くなった。
152ナイトメアドリーム第二十三話 :2008/05/12(月) 11:09:24 ID:HPwz+KNu
 柔らかなカーブを描く豊満な肢体。ふくよかな乳房はただ大きいだけでなく、
バランスよく膨らんでいて、張りがあり垂れていない。いびつな巨乳ではなく美乳なのだ。
 濃い陰毛に覆われた股間も隠すことなく堂々と晒し、暖かな笑みを浮かべていた。子供をお風呂に入れる母親のように。
 だがここにいるのは母親ではない。
「あらあら。大和くん、もうそんなしちゃって」
 大和のちんこは勃起してぴんと上を向いていた。さっき射精したばかりなのに。
大和もそのちんこを隠すことなく堂々と仁王立ち、
 一方のルゥのちんこは、小さいままでぷらぷら揺れている。彼の白い裸身もまた可愛いものだった。
 垂れる犬耳に、ふさふさの尻尾。そしてまだまだ未成熟な小振りのちんこ。
陰毛が生えている大和と違い、ルゥのそこは一本も生えていない。
「いらっしゃい」
 シャワーを手に、プラスチックの椅子に座った明美が男の子二人を誘う。
「わんわん」
 ルゥは早速明美の胸に遠慮なく飛び込み、ぎゅっと抱きしめられ、背中からシャワーをかけられた。
「はい。おっぱい吸って」
「わんー」
 暖かいシャワーを浴び気持ちよさそうにしながら、言われるままに乳首にと吸い付く。ちゅーと。
「大和くんも」
 突っ立ってるだけだった大和も、ふらふらと明美に抱きつき、胸に吸い付いた。なんだか頭に血が昇ってまともな思考が働かない。
「ふふ」
 右の乳房にルゥ、左に大和が吸い付き、ちゅうちゅうと音を立てて吸う。もちろん母乳はまだ出ないが、男の子二人は一心に吸っていた。
 そのむず痒さに、明美はうぅんと身をもじらせ、股間が熱く潤うのを感じながら、三人一緒にシャワーを掛ける。
「うふふ」
 ちゅうーとおっぱいをしゃぶり、乳首をコリコリと歯でしごき、舌で転がす
ルゥと大和。
 二人一緒の愛撫に、明美の鼓動がどんどん高まり、体の芯から熱くなってくる。
「ねえ、大和くん」
 心地よいむず痒さに頬を染めながら、明美が甘い声で囁く。
「まだ、私のこと好き?」
 乳を吸いながら、うんうん頷く大和。大きな乳房も一緒に揺れる。
「ふふっ。でも」
 明美の手がするすると下に動き、大和の股間をはしっと掴まえる。勃起したちんこを。
「もう恋人としたんでしょ?」
「んーぅー」
 腰からの刺激に思わず乳から口を離し、大和は口をすぼめてきゅーと尻を引き締める。そうしないと飛び上がってしまいそうで。
「ほーら。このおちんちんは、たくさん女の子を泣かした悪い子でしょう」
「んー。んーんー」
 ちんこ竿をもみもみされ、真っ赤な顔で大和は首を横に振る。
「ぼ、僕はー」
「僕は? なに?」
「はなしてー。でちゃうー」
「いいから。出しなさい」
 ぎゅっ、ぎゅっと片手で大和の膨らみを弄び、もう片手もシャワーを放し、ルゥのおちんちんを掴む。
153ナイトメアドリーム第二十三話 :2008/05/12(月) 11:10:22 ID:HPwz+KNu
「わんー!」
 ルゥも乳から口を離し、こちらは素直に飛び上がった。ちんこを掴んだ手も一緒に上がる。
「ルゥくんのおちんちんは、良い子ねー」
 手の中のルゥのおちんちんはまだ小さいままで。ぷよぷよと皮の感触。
「わんー。わんわんー」
 それでも明美の手でぎゅっぎゅされると、ルゥはぶるぶると股間を震わせた。
痺れるような気持ちよさに。
「わんんー」
 がくがく震える小さな尻から生えた尻尾がばんばん振り回され、ぎゅっぎゅする手の中の膨らみも徐々に大きくなっていった。
「ふふふ。ルゥくんも男の子ねー」
 両手で男の子の青い性を弄び、明美はにこにこと極上の笑顔になる。
「はうー。せ、先生ー」
「わんんー」
 真っ赤な顔の大和とルゥが、明美にちんこをぎゅっぎゅされ、それぞれ限界に達しようとしていた。
 大和は引き締めた尻がぶるぶると震え、ルゥは腰の動きがどんどんと加速していく。
「えい!」
 明美がぱんと両手を叩きつけるように合わせた。その手に握ってる二本のちんこ竿もぱちーんと打ち合わされる。
 大和の血管が浮かんだちんこと、ルゥの分厚い皮に包まれたちんこが。
「ぬっ」
「わうーん」
 ちんことちんこがぶつかった拍子に、二人の頭にもぱしっと白い閃光が走って痺れた。
 どくっ。どくっ。
 二本のちんこ竿が同時に射精し、明美の手にぴゅっと精子がかかる。
「あらあら」
 ぴゅっと飛び出す精液を明美は笑顔のまま手で受け取り、白いねばねばが溜まっていった。
 やがて精子が止まると、明美は手に溜めた精子をぺろっと舐めてみる。
「うーん、濃いわぁ」
 それからシャワーを拾って、手を洗い流す。濃い白濁液も流されていった。
「先生ー」
「わんー」
 身を寄せ合いながら、はぁはぁと息を吐く大和とルゥにもシャワーをかけ、汗を流す。
 裸で肩を並べて荒い息を吐く大和とルゥを見る明美の目が、きらーんと光った。
「ねえ、大和くんにルゥくん。先生抜きで二人で布団でエッチしてみて」
「しませんよ!」
「わんー。わんー」
 二人ともぶんぶんと首を振ってさっと離れた。
「えー。大和くん、こんだけ可愛ければ男の子でもいいって言ったじゃない」
「……あれはただの脅しですよ」
 ちらっと横目で大和はルゥを見る。裸の男の子を。
 お湯で濡れ、輝く金色の髪に犬耳。貧弱な白い胸。そしてぷらぷら揺れる未成熟な青いちんこ。射精して元のぷよぷよに戻っていた。
 その裸を見ている内に胸にときめくものを感じるが、すぐに頭を振って打ち消す。
「絶対しませんから」
「そう? 残念ね」
 さして残念そうでもない様子で、明美はにこっと微笑んだ。
 お風呂できゅきゅきゅ。
154ナイトメアドリーム第二十三話 :2008/05/12(月) 11:11:30 ID:HPwz+KNu
 それからは何事もなくシャワーを浴びて汗と汚れを落とすと、お風呂から上がった。
 明美先生が髪を乾かして化粧を整える間、大和とルゥは干してあった布団を取り込んで、その布団でごろごろと寝転んだ。
 仲良く布団でごろごろする男の子二人。明美先生はうんうんと頷いて、ぐっと拳を握ったものだ。
 そしていよいよ大和の家に。

「ただいまー」
「お兄ちゃん、どこ行ってたの!」
 家に帰ると、さっそくありさの元気な声が出迎えてくれる。買い物の途中で抜け出したので怒りぷんぷん。
「お邪魔します」
「おじゃましますわん」
 だが兄に続いて玄関を上がる二人を見て、ありさの目がさらに釣りあがる。
「松坂先生に……さっきの犬っころ!」
「ああ。今はもう仲間だから。安心して」
 大和の説明にも、ありさは目を吊り上げたまま。その怖い目に、ルゥは明美の背後に隠れてビクビク震える。
「大体。なんで松坂先生が一緒なのよ」
「明美先生がナイトメア☆アケミだったんだよ」
「えー!」
「先生。ありさがさっきの正義の魔法少女、マジカル☆アリサなんです」
「えー!」
 今度は明美先生が驚く。
「正義!? 本当に?」
「またそれですか。というか、驚くのはそこですか?」
「まあまあ。でも、危なくないの?」
「まあ、危ないといえば危ないですけど」
 主にありさの近くにいる人が。
「なんで、そんな、あっさり、正体ばらしちゃうのよー!」
 腰を手を当て、ありさはいよいよ顔を真っ赤にして湯気を立てる。
「いいじゃない。お兄ちゃんも教えたし」
「むっ」
 玄関に立ち尽くす兄に顔を寄せ、ありさは匂いをくんくんと嗅ぎ、
「先生の香水の匂いがする! お兄ちゃん、またエッチしたんでしょ!」
 お風呂に入っても香水の匂いは残ってるらしい。ありさの鼻が良すぎる気がするが。
「うん、まあ」
 隠してもどうせばれるので大和は正直に打ち明ける。明美は平然と微笑んでいた。
「もう! もう! どうして、お兄ちゃんは、そんな……!」
「まあまあ。明美先生とルゥにお茶淹れて」
「水道水でも飲めばいいんだよーだ!」
「いいのよ大和くん。コーヒー買ったから淹れてくるわね。お台所借りるから」
「ありさが淹れる!」
 すぐさまだだっと台所に駆けるありさ。自分以外の人が作ったものなど兄の口に入れてほしくないから。例えコーヒー一杯でも。
「はぁ」
 いつもながらの妹ぶりにため息をつく大和。居間まで明美とルゥを案内するとぽんぽんと手を叩いた。
「おーい。リリム、リリス、エステル、出ておいでー」
「はーい」「はーい〜」「はいマスター」
 リリムがトイレから、リリスとエステルが一階の自分たちの部屋から、それぞれ姿を現す。
「あっ。ルゥお兄様だー」
155ナイトメアドリーム第二十三話 :2008/05/12(月) 11:12:25 ID:HPwz+KNu
「ルゥくんがいます〜」
 リリムとリリスの声に、またルゥは明美の背後に隠れる。この前、バズーカで吹っ飛ばされたからか。
 外見はリリムのほうが年上に見えるが、ルゥはリリムの兄でエステル、リリスの弟である。それぞれ母親は違うが。
「はいはい。今は仲間だから」
 大和の説明に、「そうなんですか」と頷3人。あっさり納得したようだ。
「それで、こちらは松坂 明美先生。僕が小学生のときの保険室の先生で、今はありさの先生。
さらにルゥのご主人様で、童貞を奪った呪いで悪の魔法少女なった人。粗相のないように」
「「「はーい」」」と元気よく返事する3人。
「くれぐれも、『その年で魔法少女はどうなんですか?』とか言わないように」

 ぺちぺち

「痛っ。やめて先生。ぶたないで。僕いい子だよ。いい子にするから」
「だったら余計なことは言わない」
「はい。それじゃあ3人とも自己紹介して」
 悪の魔法少女の自己紹介といったら決まってる。
「ナイトメア☆リリム、ただいま参上」
「ナイトメア☆リリス、ゆっくりと参上です〜」
「ナイトメア☆エステル、優美に参上」
 それぞれ決め台詞とともにポーズを決める3人。それぞれバラバラに。特に意味はない。
 それから明美も自己紹介。こちらは参上とかは名乗らない。今は人間だから。
「松坂 明美よ。明美でいいから。よろしく」
 上品な笑みを浮かべる明美を、3人の悪の魔法少女もそれぞれ笑みを浮かべながら見た。
「3人とも可愛いじゃない」
 肘で大和を突付き、明美はニッと口元を歪め、
「で、もうやったんでしょ?」
「まあ、処女を奪って呪いにかかりましたから」
「まあ3人も」
 わざとらしく口を丸め、それから明美は感心したように目を細めた。
「うんうん。あの逃げ出した男の子が、立派に成長したもんよね」
「何ですか?」
 リリムの問いに、明美はうふふと笑って、
「大和くんが、小学6年生のときにね。先生好きーて言うもんだから」
「わー! わー! わーわー!」
「大和くん、うるさい」
「やめてよ先生。大体あれ犯罪じゃないんですか?」
「大和くんには言われたくないわね」
「そ、それよりも。これからのことですよ」
 無理矢理話題を変えようとする大和に、明美笑いながら手を振る。
「分かりました。それじゃあ、魔物関係の話にしましょ。私も被害を受けたし。にしても、大和くんも酷いわよね」
「何がです?」
「四月にうちの小学校襲って、保健室メチャクチャにしたでしょ」
「あれはほとんどありさですよ」
「違うもん」
 そのとき、コーヒーを淹れてきたありさが尖らせた口を挟む。
「お兄ちゃんが、保健室にいるから悪いんだよ」
「人のせいに……うん、ごめん、僕が悪かった」
 ありさの一睨みで大和はすぐ謝る。明美はやれやれと肩をすくめた。
「はい、どうぞ」
156ナイトメアドリーム第二十三話 :2008/05/12(月) 11:13:12 ID:HPwz+KNu
 用意した人数分のカップにコーヒーを注ぐありさ。リリムたちの分までちゃんと。
 コーヒーが苦手なリリムが顔を露骨にしかめ、同じくその香りが苦手なルゥが鼻を曲げる。
 ミルクとお砂糖をたっぷり入れるリリムの横では、エステルがルゥの犬耳を持ち上げ、左右に振っていた。彼女は犬好き。
「で、松坂先生は、悪の魔法少女なんですよね」
 ありさの言葉はやはり刺々しい。兄と仲睦まじい様子の明美に向けられる視線も鋭いものだった。
「そうよ。でも安心して。別に悪さする気はないから」
「……そうしてくれたら、成敗できるのに」
「あはは。ありさちゃん、コーヒー美味しいわ」
 ありさの言葉が聞こえているのかどうか。明美は笑っている。
「でも先生。智子ちゃんを殺したのはそいつらなんですよ」
 そいつら、と指差したのはルゥ。エステルに犬耳を撫でられ、気持ちよさそうにしている。
「ボクはしてないわん」
 すっかりくつろいで、ルゥはエステルに身を任していた。
「まあ。智子ちゃんが」
 明美も覚えていた。智子ちゃんの葬式のときに、小さな棺にしがみついて泣く母親を。
「うん。あんなことが起きないように頑張らないとね」
 決意を込めてにこっと微笑む明美先生に、ありさはまだ憮然と口を尖らせたまま。
「ところで」
 ルゥのふさふさ尻尾を揺らしながら、エステルが訊ねた。
「ルゥくんはどうしてリリスとリリムは捕まえようとしてたの?」
 その問いに、当事者のリリスとリリムはうんうんと頷いている。少しは気にしてたらしい。少しだけ。
「はい。前のご主人様のダミアンお兄様の命令だわん」
「そうそう、それ。どういうことか詳しく聞かせてくれんか」
 珍しく神妙な面持ちの大和が、身を乗り出して聞く。
「はいわん。最初からお話するわん」
 そして全員を見回して、ルゥは語り出したわん。
「あれは、ボクがこの世界に来たばかりのことだわん」

 では、ルゥくんの話を聞いてみようわんわん。

(つづく)
157外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/12(月) 11:16:58 ID:HPwz+KNu
>>140
モルガ正解、ソーダー惜しい
ダミアンの部下とは限らないが

次回は「今まで大和やありさが戦ってる間、他の魔法少女と魔王の子供は何をしてたか」の予定
158名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 14:25:21 ID:/L5yeZtv
平日お昼に良いモン拝めた!GJ!
しかし作者さんはゾイドに卓ゲーその他色々とエリートさんだなw
159名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 23:49:01 ID:u3ibB/Kq
わーい、続きだー。GJ。
エステルさん、名乗り変えたのね。
160名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 16:00:26 ID:fBuISMGz
わんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわん
161名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 17:32:15 ID:wF+oBzKM
続きが待遠しいわんわんわん!

いやー、しかしこれは出版するべき
162外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/15(木) 19:39:14 ID:x+E31S6+
 ナイトメアドリーム第二十四話

地球全土を舞台に、魔王の子供100人で行われる時期魔王選抜戦。
 しかし実際に戦いの場になるのはほとんど日本に限定されていた。魔王の子供たちが
魔界からこの世界に来たとき、最初に到着したのが日本だっからである。
ほとんどの魔物はそのまま日本で活動を開始。
 魔王の子供を討伐するために天界から派遣された100人の魔法天使も、必然的に日本に集中することになった。そして現地の少女を魔法少女へと変えていく。
 かくして日本全土の各地で、魔法少女と魔物たちの戦いが繰り広げられる。
 埼玉県あけるし市では、マジカル☆アリサとナイトメア☆リリムが戦い、
 海鳴市では、マジカル☆なのはとナイトメア☆フェイトが戦いながら友情を育み、
 北海道では、マジカル☆初音ミクとナイトメア☆鏡音リンが歌合戦を繰り広げ、
 埼玉県の聖ゲルニカ学園では、撲殺天使ドクロちゃんが桜くんを撲殺していました。
 他にもあちこちで魔法少女は誕生し、ある者は勝利し、ある者は敗北し、無惨に陵辱される。
 このうち、マジカル☆アリサの活躍は周知の通り。
 今回は四月まで戻って、魔王の子供の一人、ルゥくんの軌跡を辿ってみよう。

 それは奈良県はにはに市でのこと。四月。
「わんわんわん。わんわんわん」
 ぽかぽかの春の日差しの中。のどかな住宅街を、わんわんと一人の男の子が歩いていく。
 小柄な体に半袖半ズボンを着て、その剥き出しの腕と脚は細くて白い。つぶらな瞳は無邪気に輝き、短い金色の髪はきらきらと陽光を反射し。
その金の頭からは犬のような耳がべろーんと垂れ、お尻からはふさふさの尻尾、
背中には小さな黒い羽。
「わんわんわん」
 そんな可愛い可愛いルゥくんが、とてとてと住宅街を歩いています。見ている人がいたら、
「かわいー!」と叫んでるところでしょうが、あいにくと今は誰も居ませんでした。
「わんわん」
 歌うように鳴きながら歩いて行くルゥくん。するとどうでしょう。周囲からわんわんと鳴き声がして、犬が集まってきます。
 野良犬や首輪を填めた飼い犬など、雑多な種類の犬がわんわんと集まり、ルゥくんの後を付いて行きました。
「わんわん。ここはいい世界だわん」
 無数の犬を引き連れながら、ルゥくんは上機嫌でした。
 魔王の子供は全員強制参加ということで、無理矢理参加させられた魔王選抜戦。
最初は見知らぬ世界で不安でしたが、のどかで平和な世界のようです。こうして仲間の犬もたくさん。
 一年の期間が過ぎるまで、ルゥくんはわんわんとのんきに過ごすつもりでいました。魔王のなる気はあまりありません。
「わんわん」
 ルゥくんの鳴き声に、後ろから続く犬の群れもわんわんと合唱。
 そうして、わんわんと犬を引き連れて住宅街を歩いていると、
「にゃーにゃー」
 前方からにゃーにゃーと猫の鳴き声がする。それもたくさん。
「わんー?」
「にゃー?」
163ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:40:48 ID:x+E31S6+
 そしてルゥくんは気付きました。前方からやって来る猫の群れに。
 向こうもルゥくんと犬の群れに気付き、ぴたっと止まります。
「にゃーにゃー」
 猫の群れの先頭に立つのは、頭に猫耳の生えた少女。
 しなやかな肢体の小柄な少女でした。ルゥくんよりやや背は高い。
 ピンクの髪をおかっぱに切り揃え、そこから猫の耳がぴょんと生えている。
 大きな目に幼さを残したあどけない可愛い顔。ぴかっと光る歯は鋭い。
 体にぴったり張り付くようなピンクのワンピースを着込み、袖はなくスカートは極端に短かった。でも中身は見えない。
その腕も脚も細いが、手の爪は鋭かった。その手に魚の形をしたステッキを持っている。ただし魚の胴体は骨。
 お尻からは猫の尻尾が伸び、背中にはやはり小さな黒い羽が生えていた。
 ルゥと同じ魔王の子供のようですただし女の子の場合は悪の魔法少女。
「ナイトメア☆ルゥ、わんわんと参上わん」
 先にルゥが名乗ると、猫耳魔法少女も可愛い声で名乗りました。
「ナイトメア☆ミャア、にゃーにゃーと参上にゃん」
 互いに名乗り、道の真ん中で見つめ合う犬耳の男の子と猫耳の女の子。
『わんわん』
『にゃーにゃー』
 沈黙する二人に代わり、後ろの犬と猫の群れがそれぞれわんわんにゃーにゃーと鳴き合った。
ミャアの連れている猫の群れも、野良猫から飼い猫まで様々。
「わんー」
「にゃー」
 見つめ合っていたルゥとミャアがすたすたと歩み寄り、
「ミャアちゃんわん」
「ルゥくんにゃー」
 顔を寄せると、互いにぺろぺろとほっぺを舐め合う。尻尾をぶんぶん振って。
「ルゥくん、元気だったにゃー?」
「元気だわん。ミャアちゃんは?」
「元気だにゃー」
「よかったわん」
「よかったにゃー」
 互いに現状を報告しながら、わんわんにゃーにゃーとお互いの顔を舐めていく。
 どうやら仲良しさんのようです。後ろから見守る犬と猫の群れも、わんわんにゃーにゃーと仲良さそうに合唱して鳴いていました。
「にゃーにゃー。ルゥくんルゥくん」
「なんだわん」
「レイのお兄ちゃんは知らないかにゃー」
「知らないわん」
 どうやらミャアは、レイのお兄ちゃんというのを探していたようです。
 100人の魔王の子供は、魔界からこの世界にやって来たときに、全員が一旦ばらばらにされました。
「でも、ボクたちの近くにいると思うわん」
 全員が到着したのは同じこの日本という国。そのうち見つかるとルゥは考えましたわん。
「うん。そのうち、見つかるにゃー」
 ミャアも笑顔で言う。その口の鋭い八重歯がきらっと光った。
「ミャアちゃん。いっしょに行くかわん」
「にゃー。いっしょにいくにゃー」
 一人より二人のほうが心強い。ルゥとミャアは肩を並べて歩き出し、後ろに続く犬と猫の群れも合流する。
「わんわん」「にゃーにゃー」
 犬と猫の群れを引き連れながら、わんわんにゃーにゃーと鳴くルゥとミャア。
後続の群れも一緒にわんわんにゃーにゃーと合唱してく。
164ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:41:42 ID:x+E31S6+
 閑静な住宅街は、たちまちわんわんにゃーにゃーと鳴き声で溢れ、やかましいことこの上ない。
 しかしそれに文句を言う人はいませんでした。
「どやかましい!」
 いえ、ここにいました。上空からいきなり声が聞こえ、二人の少女が降り立つ。
 きらびやかなコスチュームに身を包んだうら若い二人組の乙女。
「マジカル☆アオイ、しゃきっと行くよ」
「マジカル☆エリカ、優美に行くわよ」
 アオイと名乗ったのは、黒いショートヘアを大きな青いリボンで飾った少女。
着ている青いドレスは裾が短く肩が剥き出し。腰の後ろには頭と同じく大きな青いリボンが結ばれている。
きらびやかなコスチュームに反して、その手に日本刀を握っていた。腰には刀の鞘。
いかにも気の強そうな顔はそれでも可愛らしく、凛々しさに溢れていた。先ほどの声はこのアオイのもの。
 エリカと名乗ったのは、金色のロングヘアを大きなピンクのリボンで飾った少女。
着ているドレスは上が白でスカートはピンク。腕までしっかり覆い、スカートは膝までの長さ。
腰の後ろには頭と同じく大きなピンクのリボンを結んでいる。
白い手袋を填めた手に握るのは、細長いレイピア。可憐なコスチュームに似合っているだろうか。
いかにも上品そうな美貌に、知的に輝く青い瞳。白い肌は白人のそれだった。
「わんー!」
「にゃー!」
 突如出現した少女二人に、ルゥもミャアも毛を逆立てて飛び上がった。
「正義の魔法少女だにゃー!」
「わんわんわんー!」
 魔界を出発するときに聞かされました。天界の魔法天使、その魔法天使に選ばれた正義の魔法少女が妨害しに来るから、気を付けなさいと。
 今その正義の魔法少女が目の前に。
 刀とレイピアを手にきっと睨みつける魔法少女二人に、ルゥもミャアもびくびくと怯えていた。後ろの犬と猫も頭を垂れて震えている。
「……な、なんだか、イメージと違うわね」
 びくびくと震えているルゥとミャアは可愛くて。魔法天使から聞かされた魔物のイメージと程遠く、エリカが戸惑った声を出す。
「騙されちゃ駄目よ。こいつら魔物と悪の魔法少女なんだから」
 一方のアオイは警戒を崩さない。きらっと輝く刀を手に一歩前に踏み出す。
「わーんー!」
 するとルゥが一際大きく飛び上がり、背中を向けて走り出した。
「怖いわんー!」
 逃げたのだ。ミャアと犬と猫の群れも、一緒になって背中を向けて走り出す。
「にゃーにゃー」
「あっ。逃げた!」
 刀を手に追いかけるアオイ。エリカも肩をすくめ、走り出した。
「わんわんー」「にゃーにゃー」
 一丸となって逃げて行くルゥとミャアと犬と猫の群れ。
「待てー!」「うーん。やっぱり可愛いわ」
 刀を振り回して追いかけるアオイと、笑いながら走るエリカ。
 住宅街をずどどっと走り抜け、大きな公園までやって来る。周囲に人影はない。
「ここら辺でいいわね」
 それまで笑顔だったエリカが端正な美貌を引き締め、そのロングスカートがふわっと拡がった。
「ローゼスビット」
165ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:42:57 ID:x+E31S6+
 するとスカートの中からバラの花が大量に飛び上がっていく。蕾を付けた赤い薔薇の花。
 それが華麗に舞い飛び、集団になって逃げる犬と猫の前方に回り込んだ。
「シュート!」
 宙に浮遊するバラの蕾から赤い光線が放たれ、ルゥとミャアの足元に命中!

 ちゅどーん

「わんー!」
「みゃー!」
 もうもうと土煙が上がり、無数の犬と猫が宙に吹っ飛び、そして落ちた。ルゥとミャアも一緒に。
 土煙が消えると、公園にはたくさんの犬と猫がぐるぐる目を回して倒れていた。
特に目立った外傷はなく、死んでもいない。ただ目を回して横たわっているだけ。
「わんー」
「にゃー」
 その中にはルゥとミャアも混ざっていたが、すぐにはっとなって起き上がった。
「ひどいわんー」
「ひどいにゃー」
 周囲に倒れ付す犬と猫を見て、二人ともぷんぷんとほっぺたを膨らませる。
「うーん。確かに我ながら酷いわね」
 犬と猫を吹っ飛ばした当のエリカも、うんうんと頷いていた。バラの花−ローゼスビット−がスカートの中に戻っていく。どういう構造なのか。
「何言ってるの。向こうは悪。こっちは正義」
「そうだけどさ。可愛いじゃない」
 アオイの言葉に小さく苦笑し、エリカは可愛いルゥとミャアに視線を向けた。
どうお仕置きしようか。
「怒ったにゃー!」
 同胞の猫を吹っ飛ばされてさすがに怒ったか。ミャアが骨魚ステッキを振るう。
「にゃーにゃーにゃー。お魚にゃー」
 くるっとステッキを回すと、そのステッキと同じような骨魚がいくつも宙に出現。真っ直ぐアオイとエリカに飛んで行く。お魚ミサイルだ。
「はっ!」
 お魚が命中する出現、アオイがさっと刀を振るう。その剣筋はルゥとミャアには見えなかった。ただ光の線が走るのが見えただけ。
 アオイの刀が振るわれると、お魚ミサイルがぴたっと宙に止まる。
 そして刀を鞘に収め、ぱしっと音がすると、全てのお魚がバラバラになって落ちた。身があったら刺身にされていただろう。
「にゃー!」
 お魚ミサイルを防がれ、ミャアが飛び上がる。刀を鞘に収めたアオイがじろっと睨んだからだ。
 見られるだけで斬られた気分になるような鋭い視線。
「わんわんパ〜ンチ」
 その視線と目を合わせないようにしながら、今度はルゥが前に出た。肉球のある手でぽふぽふとパンチ。
 だがその必殺の一撃は届かなかった。
「わ、わんー」
 エリカが真っ直ぐ手を伸ばして、ルゥの頭を押さえたからだ。ルゥはエリカやアオイよりもずっと小柄。
「わんー。届かないわんー」
 リーチの差で届かない肉球を、それでもルゥはぶんぶんと振り回す。頭を押さえる腕を殴るという発想はないようだ。
166ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:43:59 ID:x+E31S6+
「やっぱり可愛いー」
 無駄と知りつつ手をぶんぶん振るルゥを見下ろしながら、エリカはにこやかに微笑む。
 金髪の可愛い犬耳男の子。家で飼いたいぐらいだ。
「ねえ、あなた。可愛いんだから、悪さしちゃ駄目よ」
「ボクは何もしてないわんー」
「んー。だけどねー。犬を引き連れてわんわん歩くのもうるさいのよ」
 小さな男の子に注意するような優しい口調でエリカは言う。
「エリカに触るなっ!」
 と、全く不意に横からしなやかな脚が飛んで来て、ルゥの脇腹を蹴った。
「きゃうーん」
 後ろに吹っ飛び、お腹を押さえて転げるルゥ。
「いたいわん、いたいわんー」
 本気で痛いのか起き上がってこない。すぐ駆け寄ったミャアは涙目だった。
「ルゥくん、大丈夫かにゃー」
 苦痛に歪む可愛い顔をぺろぺろ舐めても、ルゥは「いたいわん〜」と呻くだけで、立ち上がることすら出来なかった。
「ひどいにゃー。あんまりだにゃー」
 ミャアに涙目で見上げられ、エリカはさすがに胸がちくっと痛んだ。
「同情しちゃ駄目よ」
 だがアオイは冷酷にうるうる視線を跳ね飛ばす。腰の刀を手にずいっと前に出た。
「ちょっとアオイ。あんまりやりすぎるのは……」
 エリカの躊躇するような声に、アオイは抜きかかった刀を鞘に戻した。
「にゃ、にゃーにゃー」
 苦痛で起き上がれないルゥを庇うようにミャアが立ち塞がる。だが骨魚ステッキを持つ手はガクガクと震えていた。
膝から猫耳の先までもはっきりと震えている。
「ルゥくんをいじめたらだめにゃー!」
 体は震えながら、声はしっかりとしている。
「ふーん。大したものじゃない」
 震えながら、それでも逃げ出さない猫耳少女にアオイは好感を持った。かといって容赦はしない。
刀を鞘に収め、手加減はするが。
 刀を納めた鞘を腰溜めに構える。居合いの構え。その刀に、青い魔力が集中する。
「マジカル☆刀・ファイナル居合い! 甘口!」
 そして魔力を集めた刀をさっと一閃。本来は鞘から抜くのだろうが、今回は鞘ごと。だから甘口。
「にゃ〜ん!」
「わう〜ん!」
 青い魔力を籠めた鞘でがつーんと横薙ぎに殴られ、ミャアとルゥは諸共に天高く吹っ飛んでいった。
「にゃーん」
「わーん」
 そして鳴き声とともに、空の彼方に消え、ぴかっと星になる。
「これでいいんでしょ」
 ふーと息を吐き、アオイはエリカに振り返った。さばさばした爽やかな表情で。
「うん。やっぱりアオイは優しいね」
 刀を鞘から抜いてたら、あの二人は確実に真っ二つだっただろう。魔物だって真っ二つは痛い。
「じゃ、あれやるよ」
 エリカの言葉に、それぞれの武器をくるっと回し、ぱちっとウィンク。
「「マジカル☆」」
 締めの言葉とともに、二人の魔法少女はさっと跳んだ。
167ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:44:50 ID:x+E31S6+
「はー。やれやれね」
「でもよかったじゃない。大したことなくて」
 誰もいないのを確認し、公園の林の影でアオイとエリカは変身を解く。
 きらびやかな魔法のコスチュームが、女子高の制服の紺のブレザーへと変わり、頭の大きなリボンが消える。
 外見的な変化はそれだけだった。ショートヘアで勝気そうな葵と、金髪碧眼の絵理華。
 マジカル☆アオイこと四葉 葵と、マジカル☆エリカこと千堂 絵梨華。
 地元の女子高に入学したばかりの高校一年生。小さい頃からの親友で、魔法少女になるのも一緒の仲良し二人だった。
 絵理華は日本人とフランス人のハーフで、長い金髪と青い瞳は生まれつき。葵にとっては小さな頃からのお姫様だった。
「早く戻らないと。昼休み終わっちゃう」
「うん」
 絵理華と葵は手を繋いで小走りに駆け出す。学校を抜け出して来たのだ。
今が丁度昼休みだから良かったものの、授業中だったら大変だっただろう。
学生と正義の魔法少女の両立は何かと大変です。
 二人は仲良く学校に戻って行く。固く繋いだ手は友情の証。

 一方の、吹っ飛ばされたルゥとミャアはというと。
「わん〜」
「にゃ〜」
 山中で木の枝に引っかかり、ぐるぐると目を回していた。
 道もないような山中である。誰も通りかかる人など、
「そこにいるのはだれぞ」
 いた。ただし人間ではない。
 見た目は若い青年のようだった。10代後半から精々20代前半といった年齢に見える。見えるだけで魔物の年齢は分からない。
 そう。魔物なのだ。背中の黒い翼がその証。ルゥやミャアのような蝙蝠の羽ではなく、鳥の翼のそれ。
 魔法天使を見た者なら、その黒い翼が彼女たちの白い翼と全く同じ形をしている事に気付いただろう。ただし黒い翼は堕天の証。
 短くまとめた青い髪も、人間では珍しいだろう。
 そして人間でもありえるだろうが、もっとも異様な点は全裸ということだろう。山の中だというのに。
 当然ながら、股間からぶら下げたちんこと金玉がぶらぶら揺れている。根元には青い陰毛がびしっと生えていた。
ただし股間以外に体毛はなし。腋毛や脛毛などあらゆる体毛がなかった。だったら陰毛もなんとかしろ。
「ふむ。そちの兄弟と見受けした」
 その全裸の男はとことことルゥとミャアがぶら下がる木の根元まで歩いて行く。足も裸足なのだが痛くはなさそうだ。
「降りてくるがよい」
と言われても、ルゥもミャアもぐるぐる目を回して聞こえていない。
「勃起」
 するとその男のちんこがびよーんと肥大化する。性的交渉を行うための勃起どころではない。野球のバットほども大きくなったのだ。
 そしてまさにバットのように、巨大化したちんこでばしーんと木を殴りつける。
 がさっと木の枝が揺れ、どすーんとルゥとミャアが落っこちた。少し遅れて気の葉も舞い落ちてくる。
「わうーん」
「にゃーん」
 落下の衝撃で気が付いたらしい。目を覚ます。そして二人は見た。
 目の前に、やたら巨大なちんこを持つ全裸の男が立っている。
 怪しい。そして危ない。
168ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:45:58 ID:x+E31S6+
「へんたいわんー!」
「へんたいにゃー!」
 魔界でもこれだけ怪しい存在はそうはいない。二人が驚くのも無理はなかった。
「ははは。兄君に対して無礼であろう」
 言葉とは裏腹に和やかな口調。そして男は名乗った。
「ナイトメア☆ダミアン、堕天に参上」
 全裸の男、ダミアンが名乗ると、ルゥとミャアも反射的に名乗っていた。
「ナイトメア☆ルゥ、わんわんと参上わん」
「ナイトメア☆ミャア、にゃーにゃーと参上にゃん」
 互いに名乗ると、ルゥとミャアは安堵したようにホッと一息。
「へんたいはダミアンお兄様だったのかわん」
「知らないへんたいかと思ったにゃー」
 知ってる変態ならいいのか。
 ミャアはぷらぷら揺れるビッグちんこから微妙に視線を逸らしていた。だって女の子だもん。
「そちら、こんな所で何をしている」
「わんー。正義の魔法少女やられたわん」
「やられたにゃー」
 口に出して思い出したのか、ルゥとミャアは互いをぺろぺろと舐め合った。
傷を癒しているのだ。二人ともボロボロ。舐めていくうちに傷が消えていく。
「それは難儀であったのう」
 文字通り傷を舐め合う二人を見ながら、ダミアンが重々しく頷く。
「うむ。ではこれより、余の同志となるがよい」
「どうし、わん?」
 舐め合うのを終え、ルゥがこくんと小首を傾げる。魔界では可愛いーと評判だった仕草だ。
「仲間になれということじゃ」
「わん〜」
 ルゥはぱたぱたと尻尾を振り、なにやら考え込んでいる。
 この変態と仲間になってもいいのか。そんな顔だ。
「お断りするにゃん」
 ルゥより先にミャアが断った。きっぱりはっきりと。
「なんと。余の申し入れを断ると」
「へんたいの仲間にはならないにゃー」
「だれが変態ぞ」
「ダミアンのお兄ちゃんはへんたいにゃー」
 全裸でビッグちんこ。変態と言われても仕方ない。
「無礼者め。手打ちに致す」
 ぐいーんとちんこが伸び、かわす間もなくミャアの頬を打った。ぱちっと音がして、ミャアは草むらに倒れてしまう。
「わんー。ミャアちゃんをいじめちゃだめわんー」
 倒れたミャアを庇うようにルゥが前に立つ。さっきはミャアが正義の魔法少女から庇ってくれた。だから今度はボクが。
「わんわんパ〜ンチ」
 ルゥの肉球がぽよよんとでっかいちんこを叩く。
 ふにふにの肉球にぽよぽよとパンチされ、ダミアンは腰から浮き上がりそうになるほどふわふわと気持ちよくなった。
 すっかり脱力し、腰ががくんと落ちる。それとは逆に、勃起したちんこはさらに大きくなって、ルゥを突き飛ばした。
 どーん。
「わん〜」
 さらに肥大化したちんこに突き飛ばされ、ルゥは尻餅をついてしまう。わんわんパンチで気持ちよくされ、ちんこはさらに大きくなったのだ。
「ルゥくーん。にゃーにゃー、お魚にゃー」
 続いてミャアが骨魚ステッキを振って、骨魚ミサイルを発射。
169ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:46:48 ID:x+E31S6+
「ちんこ回転」
 ふわふわの浮遊感から立ち直り、腰を上げたダミアンのその股間のちんこが、
猛烈な勢いで回転し、骨魚ミサイルを叩き落す。
「にゃー!」
 しかもそれだけではない。ダミアンの体が宙に浮かんだのだ。回転するちんこを上に。
 回転ちんこがヘリコプターのローターのようにぎゅんぎゅんと高速で回転し、ダミアンを浮かび上がらせたのだ。背中の黒い翼もぱたぱた動き、補助翼の役目を果たす。
「見よ。余のちんコプターを」
 ぶーんとちんこで空を飛ぶダミアンに、ミャアもルゥも言葉を失っていた。
 魔界では空を飛ぶ者は珍しくないが、こんなくそ怪しい飛び方は珍しい。というか怖い。大恐怖。
「ちんコプターアタック!」
 そして回転ちんこを上に宙を飛ぶダミアンが、ミャアとルゥ目掛けて高速で飛んで来る。
「にゃー!」
「わんー!」
 背中を向けるよりも早く、回転ちんこがぱしーんと二人を打ち据えた。ダミアンを宙に浮かすほどの回転ちんこである。
 ミャアとルゥは木よりも高く吹き飛び、そして落ちた。
「にゃう〜ん」
「わう〜ん」
 受け身を取ることも出来ず、ばったりと草むらに倒れ、ぐるぐる目が回る。
 ダミアンに見つかった頃に逆戻り。
「わんー」
 ちんこの回転を止めて着地したダミアンは、ぐるぐる目を回すルゥに寄り、手をかざした。
「余の命令を聞くのじゃー!」
「わんー!」
 ダミアンの手から流れる青い魔力に飛び上がり、ルゥは目を開けた。とろんとした目でダミアンを見上げる。
「お主の主はだれぞ」
「はいわん。ボクのご主人様は、ダミアンお兄様だわん」
 こうしてルゥはダミアンの下僕1号にされた。ダミアン自身の服従の呪いで。
 続いてダミアンはミャアにも同様に呪いをかける。
「余の命令を聞くのじゃー!」
「にゃー!」
 ダミアンの手から青い魔力がミャアに流れ、ばちっと火花が散って消えた。
「むっ」
 目を開けたミャアが、嫌々と首を振る。
「いやだにゃー。ミャアはへんたいの言うことは聞かないにゃー」
 ダミアンの服従の呪いは、父親である魔王のそれと比べ、まだまだ不完全だった。
魔力で上回っていても、相手に強靭な意志で反抗されると術が弾き返される。
 その場合、まず相手の反抗の意志を奪う必要があった。
「そやつを取り押さえよ」
 命令されたルゥは、わんわんとミャアの両手を上から押さえつける。
「はなすにゃー。ルゥくん、へんたいの手下になったらだめにゃー」
「ごめんわん。ボクのご主人様はダミアンお兄様わん」
 可哀想と思いつつもルゥは命令には逆らえない。それが服従の呪い。
 草むらの上に倒れ、ルゥに両手を押さえられるミャア。その頭上に、ダミアンのビッグちんこが振り上げられる。
「にゃー!」
 八重歯をのぞかせて唸るミャア。さっとちんこが下に振り下ろされた。
 びりっ、とピンクのワンピースが上から縦に引き裂かれていく。
170ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:47:41 ID:x+E31S6+
 なんと。ダミアンのちんこは切ることもできたのだ。
 叩く、守る、飛ぶ、切る。あらゆる用途に対応する脅威の高性能ちんこ。しかもちんこの性能はこれだけではない。
 びりびりっとちんこの先端がワンピースをすぱっと切り、短いスカートまで引き裂く。
 はらっとワンピースが左右に落ち、白い肌が晒された。ミャアは下着は着ていなかった。もちろんパンツもなし。
「ほうほう」
 膨らみかけの小振りの胸を見下ろし、ダミアンはほくほく顔で目を細める。
手を押さえるルゥは咄嗟に目を逸らした。
 乳房と呼ぶのもまだ早い、微かに膨らんだだけの胸。一本の縦筋を描く股間には毛の一本もない。
「にゃー。見るなにゃー」
 腹違いの妹の青い未成熟な肉体をじっくりと視姦し、ダミアンはなにやらうんうんと頷いている。
その視線にミュアはじたばたと脚をばたつかせてでっかいちんこを蹴ったが、ダミアンは気にもとめない。
むしろちんこに刺激を与えられて気持ち良さそうだ。手はルゥに押さえられたまま。
 蹴られるままぷらぷら揺れる大きなちんこ。その先端がぐいーんと下に動く。
ミャアの幼い胸に。
「にゃー!」
 思わず痛切な悲鳴が出る。ダミアンのちんこの先端がぐるっと曲がり、胸を締め上げたのだ。
 まだ小さく固い、青い蕾のような胸をちんこが無理矢理に揉みあげようとしているのだ。
 ダミアンの万能ちんこは揉むこともできる。恐るべし。
「にゃー! いたいにゃー!」
 だが小さな胸を無理矢理に揉まれ、ミャアには痛いだけだった。目にうsっすらと涙が溜まっていく。
「助けてにゃー」
 だがルゥは助けてくれない。すでにダミアンの下僕。
「助けてにゃー、レイのお兄ちゃん」
 だがレイのお兄ちゃんは助けてくれない。ここにはいないから。
「にゃー!」
 ミャアが痛みに叫ぶとちんこが胸から離れた。ほっとしたのも束の間、
「にゃうんっ」
 今度はちんこの先端が、胸の先端を突付いてきた。
 小さな胸の先端、鮮やかな乳首を。まだ小さなピンクの乳首を、濡れたちんこの赤黒い先端がつんつんと突付き、刺激をもたらす。
「にゃー。にゃー」
 乳首を突付かれるたびに、ミャアの胸がびくっと震えた。痛い、だけど甘酸っぱい感じ。
 ちんこの先端がぐりぐりと乳首をこね回し、軽くなぞる。
「にゃうんっ」
 痛がるだけだったミャアが頬を赤くして何かに耐える様子を、ダミアンは腕組みしてちんこを操作しながら、満足気に見下ろす。
 ルゥは手を押さえたまま、ぎゅっと目を閉じていた。なんだろう。この胸のドキドキは。おしっこしたいときのような熱い感覚が股間に集まっていく。
「にゃー。にゃー」
 白い肌に汗を浮かべ、ミャアはちんこで乳首を弄るダミアンに涙を浮かべた視線を向けた。
「やめてにゃー。こんなの、ひどいにゃー」
「余の同志となるか?」
「いやだにゃー」
「仕方ないのー」
171ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:48:34 ID:x+E31S6+
 乳首をくりくりしていたちんこがふしゅーと空気が抜けたように縮んでいく。
「にゃー」
 ミャアは額に汗を浮かべながら深く息を吐いた。頬が微かに赤くなっている。
弄られていた乳首はまだ小さなままだった。
 大きかったダミアンのちんこが小さくなり、股間に戻っていく。それでも普通の人間よりはよほど大きかった。
 組んでいた手を離し、ダミアンの手がミャアの足首を掴む。左右に拡げた。
「にゃー!」
 股間にさっと空気が入り、ミャアは危機が去ったわけではないと悟った。いやまずます危険になっている。
 交尾の経験は全くないが、ダミアンのギラギラした瞳に雄の匂いを感じ取り、身をすくめる。その仕草が欲情を刺激するとも知らず。
 ミャアの毛のない一本の縦筋。その幼い筋目に、ダミアンは唇を舐めた。
「にゃー。やめてにゃー」
 手を押さえて目をつむっているルゥの眉間がぎゅっと動く。迷いで。だが手を離すことはなかった。
 自ら拡げた脚の合間に顔を割り込ませ、ダミアンは間近でミャアの秘所を覗き込む。
 近くで見ると割れ目はますますピンクに色づいている。そしてぴったりと固く閉じていた。
 股間に潜り込むように顔を寄せ舌を伸ばす。ちらっと先端に柔らかい肉の味がした。
「ふにゃー」
 敏感なそこを舐められ、気色悪い感触にミャアの脚がじたばたもがく。
だが足首を掴まれてほとんど動かない。もぞもぞする太ももを割り込ませた顔に直接感じ、
ダミアンはさらに舌を走らせた。
 縦筋の上から下、そして下から上へと舌がべっとりと往復していく。
「にゃー。にゃー。ふにゃー」
 股間を走るおぞましい気持ち悪さにミャアは腰をがくがく振って逃れようとした。
快感を感じているわけではない。ただ気持ち悪いだけ。震える体を直接感じ、
股間をしゃぶるダミアンにもミャアの気持ち悪さは伝わっていた。
 いや。もっと詳しく、ミャアの心の奥までダミアンには分かっている。
「ふむ。レイのお兄ちゃんのほうがいいのか」
 舐める舌をとめ、そんなことをぼそっと呟いた。
「にゃー。レイのお兄ちゃんがいいのにゃー」
 すぐさまミャアが思っていたことを口にする。どうしてダミアンに分かったのか疑問に思う余裕はなかった。
「だがここにはいないぞ」
「いやにゃー。にゃー」
 嫌々とミャアは首を振った。現実を認めようとしないように。
「お前はレイのお兄ちゃんの子供を産みたいようだが……残念だったな」
 ミャアの心を読んだようにダミアンが続ける。実際読んでいるのだが。
「お前の純潔を奪うのは余のようだ」
「にゃー!」
 股間を舐めていた顔を上げ、代わりに腰を割り込ませた。小さくなった、それでも人並みよりは大きいちんこが、ぴったり閉じた割れ目に触れる。
そこはまだダミアンの唾液でしか濡れていない。
「にゃー! にゃー! にゃー!」
 股間に触れる固い肉の感触に、ミャアは背筋を仰け反らせて鳴いた。痛切な金切り声で。
 ミャアの手を押さえるルゥの手が震えている。だが離さない。服従の呪いにかかっているから。
「そーれ」
172ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:49:24 ID:x+E31S6+
 ダミアンの腰が無雑作に前に。
「ふにゃー!」
 槍のようなちんこの先端が幼い縦筋を突き、めきっと肉の壁を割れ目に沿って割り、中に突き刺さった。
「ふぎゃー! にゃー!」
 交尾するときの雌猫が発するような叫び声。まさにその悲鳴が、ミャアの喉の奥から迸る。
 目を閉じるルゥの目から涙がこぼれた。申し訳なさで。ミャアの大きく開かれた目からも涙は出る。
そしてちんこが突き刺さった縦筋からは血が。
「にゃああああっー! ふぎゃああああーっ!!!」
 めきっと幼い割れ目が左右に裂け、血が溢れていく。その血を吸いながら、ダミアンのちんこは奥へと進んでいった。秘肉を掘り進むように。
「ふぎゃーーーー!!!
 カッと見開いた瞳の瞳孔が縦に伸びる。ミャアの全身がばたつき、そして背筋がいっぱいまで上がったところで停止した。
「いたいにゃー! いたいにゃー!!!」
 まだ身も心も準備が出来ていないのに無理な挿入を受け、ミャアの膣は内側から傷つき、血でいっぱいだった。
 ミャアの叫びと悲痛を聞き、さらに苦痛でいっぱいになる心を直接読み取りながらも、
ダミアンは腰を進める。彼も痛いだけであんまり気持ちよくなかった。
 交尾とは、愛する者同士がするから気持ち良いのだ。それを知りながらも、ダミアンはミャアの純潔を奪い、鮮血を散らしていく。
「みゃあああーっ!!!」
 激痛でぶるぶるとミャアの幼い体が振動していく。その震えを膣内にも感じながら、ダミアンようやく腰を止めた。
 ミャアのお腹いっぱいに異物が挿入され、膣内を満たしている。それでもダミアンのちんこは半分も埋まっていなかった。
 縦筋は無惨にも裂け血で溢れている。
 ミャアはお腹の全てがダミアンのものでいっぱいにされ、貫かれたかのような痛みと屈辱、そして絶望に鳴け叫んだ。
「にゃー! いたいにゃ! ぬいてにゃー! ぬくにゃー!」
 抜いてという懇願を聞きながら、ダミアンはミャアの幼い膣内にしっかりととんこを落ち着ける。
 ぎちぎちと狭く、そして痛いミャアの性器。その幼さを味わいながら、ダミアンはミャアの悲痛な心を感じ取っていた。
 純潔を無惨に奪われただけではない。レイのお兄ちゃんへの想いまでも踏み躙られたようで、ミャアの心は今にも張り裂けそうだった。
「気持ち良いか」
 痛みと悲しみでいっぱいなのを承知しながらダミアンは聞く。
「にゃー! いたいにゃー! いたいにゃー!」
 首が激しく左右に振り乱され、ピンクのおかっぱ頭が水平に揺れる。飛び散る涙がダミアンの顔にまで飛んだ。
「にゃー! にゃー! ふにゃー!」
 痛みでミャアの腰が上下に揺れ、尻尾がばんばん地面を打つ。同時にちんこも狭い膣肉にこすられ、痛いほどだった。
 その痛みの中、ダミアンは一発目を放つことにした。ミャアを早く楽にするためにも。
「受けよ、余の一撃」
 言うが早いか、金玉が製造した精子が竿を通してちんこの先端に流れて行った。
「ふみゃみゃー!」
 そして熱い射精がミャアの幼い膣内を満たし、血とともに割れた縦筋から溢れて来た。
「にゃにゃにゃー!」
173ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:50:17 ID:x+E31S6+
 ミャアの小さな身体が二度三度と跳ね、動かなくなる。
 するとダミアンの体にミャアからの魔力が流れ込んできた。抱いた相手の魔力を吸収するのは魔物に共通する能力。
「にゃー。にゃー」
 純潔を、魔力を奪われ、ミャアは息も絶え絶えに呻いていた。犯したのが人間だったら魔王のかけた服従の呪いが発動してるところだろう。
 ずるっとちんこを引き抜くと、大量の血と精液が流れ出し、太ももを濡らしら。
だらっと開いた股間のすぐ下にたちまち赤と白の体液が溜まっていく。目は虚ろで、猫耳も尻尾も垂れ下がっていた。
 ミャアの額に手を当て、ダミアンは術を放った。
「余の命令を聞くのじゃー」
 ダミアンの手から流れる青い魔力が、今度は弾かれることなくミャアに流れ込んでいく。
「ルゥよ。もう手を離してもよいぞ」
「わ、わんー」
 それまでじっと目を閉じて手を押さえていたルゥが、金縛りが解けたように手を離す。目は涙で真っ赤になっていた。
「わんー!」
 そして小さな胸と股間を晒され、その股間から血と精液を流す無惨な姿のミャアを見て、ルゥはがくがくと震えた。
「ミャアよ。起きるがよい」
「はいにゃー」
 痛ましいその姿とは裏腹に、淡々とした声を出してミャアは起き上がる。股からの血が足元まで流れた。
「すまぬ、痛かったであろう。すぐ癒してやるぞ」
 ダミアンはすぐさま魔法で傷を癒し、服を戻し、膣内射精した精液まで消してくれる。
「ご主人様、ありがとにゃー」
 すっかり元通りになったミャアは、ぺろぺろとダミアンの頬を舐めた。その瞳に光はない。
「ははは。こやつめ」
 舐められてダミアンはくすぐったさに笑みを浮かべた。寂しそうに。
「わんー。ミャアちゃんも仲間になったわん」
 ぱたぱた尻尾を振って、ルゥがミャアの頬を舐める。ミャアもにゃーにゃーとルゥを舐めた。
「ルゥよ。そなたもミャアを抱くか?」
「ボクはいいわん」
「左様か」
 ここでルゥを童貞のままにしておいたのが、後々大きな意味を持つことになる。さすがのダミアンも未来までは読めない。
「ルゥよ」
「はいわん」
「ミャアよ」
「はいにゃー」
 下僕にした犬耳男の子とと猫耳魔法少女を前に、ダミアンはふむふむと頷く。
 この調子で他の兄弟姉妹も仲間にしよう。そして一大ダミアン軍団を結成するのだ。
 全ては魔王になるために。
「付いて来るがよい」
 そしてダミアンは山中を進み出す。ルゥとミャアを引き連れて。

「わんー」
「にゃー」
 わんわんにゃーにゃーと鳴くルゥとミャアを連れて半日あまり。日が暮れる頃に、それが見えた。
174ナイトメアドリーム第二十四話 :2008/05/15(木) 19:51:29 ID:x+E31S6+
「ここだ」
 不意にダミアンが立ち止まる。人里離れた山奥で。
「わんー!」
「みゃー!」
 そこにそびえる建造物を見上げ、ルゥとミャアは毛を逆立てて飛び上がった。
 それは黒いピラミッドだった。かなりの大きさがある。山が一つ入るほどの。
 今まで見つからなかった理由はすぐに分かった。人には見えない結界が張ってあった。だが魔物にははっきりと見える。
「これはなんだわん」
「ふふふ」
 ルゥの当然の疑問にダミアンは得意気に笑う。悪事を披露するときの悪人の笑み。
「これはな。古の破壊神の神殿だ」
「破壊神にゃー!」
「そうだ」
 驚くミャアの声に、ダミアンは一層笑みを深める。
「余が魔王となるために必要な力ぞ」
 そしてダミアンはルゥとミャアを引き連れ、黒の神殿へと向かう。この遺跡を完全に目覚めさせ、自分の神殿とするために。

 ナイトメア☆ダミアン。魔王を父に、堕天使を母に持つ、黒い翼の魔族。

 四月、アリサとリリムが戦ってる頃の出来事であった。

(つづく)
175名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 20:05:18 ID:g7IHuQAs
今度ははにはにwwwwwww
オーガスト好きなのか作者はw
GJ!
176名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 20:38:22 ID:rsRO8uU0
ほぼリアルタイムで遭遇できたー!!
相変わらずGJです。

さぁ心置きなく夕飯の支度してこよう。
177名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:52:56 ID:T4qiJo9C
ちょwww
ダミアンはゴールデンボンバーwwwwww
ぴぴるぴるぴるぴぴるぴwwwwwww
腹筋が痛ぇwwwでもエロイ
178名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 22:00:22 ID:Jorwvhk6
ちくしょう、すげえ面白いぜ!! ちんこぶらぶらで切なそうなキャラw 混ぜるな危険すぎるw
二話連続で読んだので、万感の思いを胸に二話分のGJをここに刻ませて貰います! GJ! GJ!!
179名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 01:13:40 ID:PXjQ8UBb
GJ!!!!!!!!!!!!!!!

だがナイトメア☆フェイトの陵辱だけは許さないwwwww
180名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 11:24:25 ID:2nGAtuDY
つえー!ちんこつえー!
181名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 14:08:52 ID:QS6ydkcd
ローゼスビットwww
Gガンネタまで持ってくるとわ
182名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 01:17:27 ID:R46JlPyo
俺のちんこ、今から鍛えてくる!!
183名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 15:50:04 ID:buctAU+B
海鳴市とか北海道とか自重しろw


とか思ったがダミアンのクソ怪しさに魂魄消失。ダミアン自重www超自重wwwwwwwwwww
184名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 17:33:37 ID:+bsbpN4A
埼玉、まんまじゃねえかw
185外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/19(月) 20:22:27 ID:jznC8MCF
 ナイトメアドリーム第二十五話

 女子高一年生、四葉 葵(よつば あおい)と千堂 絵梨華(せんどう えりか)は、正義の魔法少女、マジカル☆アオイとマジカル☆エリカである。
 彼女たちは今日も地球の平和と正義のために戦い続けるのだ。

「ナイトメア☆デカルト、どらっと参上」
 6月。早朝から雷のような声が空から響き、続いて本当に雷が振ってきた。
 誰もが見上げると、上空に赤いドラゴンが飛んでいる。全長3メートルほどの。
ドラゴンとしては小型なほうだろうが、それでも翼から放出される雷は脅威だった。

 ばりばりー!

 翼から雷を落下させながら、道路の真上を通過。通勤途中の車がたちまち真っ黒こげにされていく。
「きゃー!」「逃げろー」「助けてレンタヒーロー」
 たちまち街は大混乱!
 車道では車の列が一直線に燃え、逃げ惑う人々が歩道に殺到。
「がはは。絶好調」
 空を悠然と飛びながら、デカルトは逃げ惑う人間どもを見下ろし、上機嫌で雷を落としていった。
「マジカル☆アオイ、しゃきっと行くよ」
「マジカル☆エリカ、優美に行くわよ」
 すると前方の歩道橋から声。見れば、可憐なコスチュームに身を包む少女二人組みがいた。
 黒のショートヘアに青いリボンとドレスのアオイと、金髪のロングヘアにピンクのリボンと白とピンクのドレスのエリカ。
「「とうっ!」」
 その二人が鮮やかに宙に舞い、足を揃えてデカルトに向かう。
「「魔法少女ダブルキーック!」」
 幼馴染ならではの息の良さ。二人の足が同時にデカルトの竜の頭を蹴りつける。
「ぐはっ!」
 バランスを崩し、きりきり舞いに落下するデカルト。道路の真ん中に。
 どすーんと巨体がアスファルトの道路に激突。幸い真下に車はいなかった。
「ぐ、ぐぬぬ」
 よろめく頭を持ち上げて四本足ですぐに立ち上がる。
「貴様ら。正義の魔法少女だな」
 そしてすたっと降り立つ可憐な二人の少女を睨み付けた。向こうも毅然として睨みつける。
「きゃー! 魔法少女だー」「がんばれー」「負けるなー」
 すると、アオイとエリカの後方から声援が飛ぶ。送迎バスに乗っている幼稚園児からだ。
 この幼稚園の送迎バスに雷が落とされる直前に、デカルトは蹴り倒されていた。危機一髪。
 そのバスを庇うようにアオイとエリカは立ち塞がる。
「ふん、なるほどな」
 正義の魔法少女が何を守ったかを悟り、デカルトはにやっと口を歪める。
「ならばこれでどうだ。デカルトサンダー!」
 大きく赤い翼が開き、雷が放たれる。今までよりも太くて大きい。
「きゃー!」
 間近で炸裂する雷の閃光と轟音に、幼稚園児たちの悲鳴が重なる。
 後ろに子供たちがいるアオイとエリカは逃げられない。逃げるつもりもなかった。
186ナイトメアドリーム第二十五話 :2008/05/19(月) 20:24:13 ID:jznC8MCF
「ローゼスビット」
 エリカのピンクのロングスカートがふわっと拡がり、バラの花が飛び出した。
「守って」
 その願いに応えるように、バラの花が集まり壁となって雷を受け止めた。

 ばりばりー!

 赤い竜から放たれる野太い雷を、バラの壁が防ぐのを、子供たちはしっかりと目に焼き付ける。
「はぁっ!」
 続いてアオイが刀を一閃。雷に向かって。
 すぱっ。斬れた。雷が真っ二つにされ、消えてしまう。
 後に残ったのはしゅうしゅうと煙を上げるバラの壁と、うろたえるデカルト。
「ぬうっ。我が雷を防ぐとは」
「あいにくと。ここで子供たちを蒸し焼きにされるわけにはいかないの」
「目覚めが悪いしね」
 すっと腰の鞘に刀を収め腰を落とすアオイと、レイピアを正面に向けるエリカ。
 鞘に収めた刀に青い魔力が集まり、レイピアにバラの花が集まっていく。
「おのれっ。まだまだ」
 デカルトはなおも雷を放つ。今度は魔法少女を直接狙って。

「マジカル☆刀・ファイナル居合い!」
「マジカル☆レイピア・ファイナルローズ!」

 さっと抜かれたアオイの刀は青い魔力で雷を切り裂き、エリカのレイピアから放たれたバラの群れは巨大な花となり、雷を押し返す。
「なにぃ!」
 そして青い斬撃と赤いバラの花は、デカルトの本体をも巻き込み、天高く吹っ飛ばす。
「おぼえてろ〜」
 ありきたりな捨て台詞とともに、ぴかっとお星様になって空に消えるデカルト。
 アオイとエリカを顔を見合わせると、にこっと微笑んで後ろを向いた。
 そこではバスに乗った幼稚園児たちが、目をキラキラ輝かせている。
 二人は刀とレイピアをくるっと回し、ウィンクして見せた。
「「マジカル☆」」
「わー!」「きゃー!」ありがとー!」
 子供たちの歓声を一身に受け、アオイとエリカはさっと飛び去る。
 正義の魔法少女の勇姿は、子供たちの胸に深く刻み込まれていた。

「あー。朝から疲れた」
「でも良かった。子供たちに何もなくて」
「そうだね」
 少し離れた公園で元に戻り、葵と絵理華は無事に魔物を倒せたのをとりあえず喜ぶ。
 今は6月。女子高の制服も半袖の夏服に衣替え。
「行こうっか」
「うん」
 仲良く手を繋ぎ、葵と絵梨華は登校して行く。
 絵梨華が少し寂しそうな笑顔を浮かべているのに葵は気付いていたが何も言わなかった。
 二人の間に隠し事はなし。何でも教えてくれると信じてるから。

 一方。吹っ飛ばされたデカルトは。
「ぐるーん」
187ナイトメアドリーム第二十五話 :2008/05/19(月) 20:25:06 ID:jznC8MCF
 山中でぐるぐると目を回していた。周囲に木の枝が落ちている。
「ぐるーん」
 いつまで地面に転がって、目を回していただろうか。
 遠くから、ずりずりと音を立てて何かがやって来る。重いものを引きずって。

「ナイトメア☆グスタフ、輸送に参上」

 それは巨大な白いダンゴムシだった。ただし体は硬い金属製で、戦車ほどの大きさがある。
 グスタフ。魔界の生物の中でもっとも固い殻を持つ魔王の子供の一人だった。
見たまんま母親はダンゴムシである。
 おとなしい性格で武装は全くなく、戦闘には不向きだが侮ってはいけない。
その硬い体はどんな悪路も平然と進み、輸送任務には最適である。そして輸送を軽んじては戦争には勝てない。
 今も道なき山中を木をへし折りながらどんどこと進み、デカルトに着実に近付いていた。
「わんー。こっちから匂いがするわん」
 グスタフが牽引するコンテナに乗っている金髪の犬耳男の子が、デカルトのいるほうを指差し、道案内。
 ルゥくんだ。犬だけあって鼻が良い。猫耳魔法少女のミャアもにゃーにゃー鳴きながら一緒に乗っている。
 四月にダミアンの配下になってから二ヶ月。仲間は着実に増えていた。
 この白いグスタフも仲間にした一人。服従の呪いではなく、ダミアンがコマンド『説得』で仲間にした。
 ルゥとミャアは今、グスタフとともに、本拠地にしている黒の神殿近くに落っこちてきた魔物の回収任務に就いているのだ。
「いたわんー」
 くんくん匂いを嗅いでいるルゥが指差す先、デカルトが倒れていた。
 グスタフは木をばきなき倒しながら突き進み、コンテナに取りつけている作業用アームでデカルトを掴むと、ルゥとミャアのいるコンテナに乗せて回収。
「帰るにゃー」
 ミャアの声で方向転換して、グスタフは来た道を戻って行く。己が切り開いた山道を。
 やがてグスタフの前方に、巨大な黒いピラミッドが見えてくる。
 魔法で隠され、普通の人間には決して見つけられないピラミッド。その前方にぽっかり開いた巨大な入り口からグスタフは入っていく。
 全長18メートルの巨人やモビルスーツでも立ったまま楽々入れる巨大な入り口だった。。
以前は固く閉じられていたが、ダミアンが開放して、今は開きっぱなしにしている。
 この二ヶ月、ダミアンの手により、遺跡だったこの黒の神殿はその機能を取り戻しつつあった。だがまだまだ完全ではない。
 巨大な入り口をくぐると、そこはだだっ広い空間だった。下は敷き詰められた石畳。神殿の内部も、外と同様に黒い石を積み上げて構成されていた。
 照明はなく中は真っ暗だが魔物には関係ない。みんな暗い所でも目が見える。
 入り口のだだっぴろい空間の奥、上に行く階段がある。グスタフでも上がれそうな巨大な階段だが、一旦その手前で停止した。
『あー、あー。ご苦労。そやつを本殿まで連れてまいれ』
 不意に天井からダミアンの声がする。神殿内放送だ。
 グスタフが前進を再開。階段を無数の脚でがたごとと上がり、神殿の奥に進む。
 大小様々な部屋、幾つもの通路を抜け、まただだっぴろい空間に出た。
 入り口よりもかなり大きい空間。
 その奥の壁に、巨大な像がめり込んでいた。顔の削られた女神像。
 その像の足元にダミアンはいた。その左右には大きな黒い球。人ひとりがすっぽり入れるほどの球だった。
188ナイトメアドリーム第二十五話 :2008/05/19(月) 20:25:58 ID:jznC8MCF
「ご苦労であった」
 ダミアンは鷹揚に頷き、グスタフが運んできた魔物を見やる。相変わらず全裸でちんこがぷらぷら。
「デカルトであったか」
 この近くに、魔物が落っこちて来たのを神殿のレーダーが感知し、ルゥたちに回収に行かせたのだ。
 戦闘になったらこのメンバーで大丈夫なのかって気もするが。
「降ろすがよい」
 ぐいーんとコンテナの作業用アームが動き、デカルトを無雑作に石畳へと降ろす。
 ダミアンは自らデカルトに近付き、いきなり術をかけた。
「余の命令を聞けーっ!」
 目を覚ましているデカルトだったらあるいは抵抗したかもしれない。だが今はぐるぐる目を回し、意識を失っていた。
 ダミアンの手から送られる青い魔力は、すんなりとデカルトへ流れ込んでいった。
 服従の呪いがかかったのを確認し、ダミアンはライブの呪文でデカルトを癒してやる。
 目を覚ました赤き雷竜に、ダミアンはちんこをぷらぷらさせながら告げた。
「デカルトよ。余が今日からそなたの主人とダミアンじゃ」
「ははー」
 竜の頭を地に伏せて平伏するデカルト。
「まだ全快ではなかろう。この魔力球に触れるがよい」
 ダミアンが手で示したのは、女神像の足元にある二つの黒い球。確かに絶大な魔力を感じる。
 恐る恐る、といった感じでデカルトはその黒い球に触れてみた。
「おおっ」
 するとどうだろう。傷が全快し、消費した魔力もたちまち満タンになる。
「うおおっ。これであの正義の魔法少女どもをこてんぱんにしてやるぜ」
「まあ待つがよい」
 猛るデカルトをなだめ、ダミアンも黒い球に触れた。回復だけがこの魔力球の使い方ではない。
「あーあー。ブラストル、ブラストル。ただちに本殿まで来るように。
 繰り返す。ブラストル、ブラストル。ただちに本殿まで来るように」
 魔力球に呼びかけるダミアンの声が天井からも聞こえてくる。神殿内放送もこの球で出来るのだ。
 黒い魔力球はこの黒の神殿の制御装置でもあるのだ。しかしながら真の用途は別にある。
「ナイトメア☆ブラストル、とらとらとらと参上」
 すぐに黒い虎男が姿を現す。グスタフ同様、説得で仲間にしたブラストルだ。
「うむ。ブラストルとデカルトよ。使命を与えよう」
 手下の中でも戦闘向きの二人に、ダミアンは命令を伝えた。
「リリスとリリムをここに連れてくるのじゃ。生きたままでな」
「誰ですかそれ?」
 すぐにブラストルが聞き返す。
「ナイトメア☆リリスとナイトメア☆リリム。余らと同じ父上の子供じゃ」
 特に慌てた様子もなくダミアンは説明してやる。そしてちんこの皮に手を伸ばし、そこからみゅーんと一冊の雑誌を取り出した。
 なんと。ダミアンのちんこは物入れにも使えるのだ。どういう構造だ。
 そうして取り出した雑誌は『ザ・埼玉ガイド あなたの街の魔法少女特集』。表紙は栗色のツインテールの魔法少女、マジカル☆アリサである。
「これじゃ」
 そしてダミアンが開いて見せたページには、ピンクのツインテールの魔法少女と、
ピンクのセミロングにバズーカを構えている魔法少女の写真が掲載されている。
189ナイトメアドリーム第二十五話 :2008/05/19(月) 20:27:06 ID:jznC8MCF
「こっちのツインテールがリリム。こっちのバズーカを構えたのがリリス。よいな」
「承知」「ははー」
 ブラストルもデカルトも日本語は読めないが写真を見て理解したようだ。
 言葉はほんやくこんにゃくの魔法で通じるけど、文字までは読めない。
 ちなみにダミアンはこの短期間で日本語を習得している。すっごく頭は良いのだ。いつも全裸でちんちんぷらぷらだけど。
「この本によると、リリスとリリムは埼玉県あけるり市という所にいるらしい。
 連れて来てくれんか。くれぐれも生きたままでな」
「承知」「ははー」
 そしてブラストルとデカルトはリリスとリリム探索の任に就く。どうして、とは聞かなかった。ダミアンが連れて来いと言えば連れて来るのみ。
 しかし3歩歩いたところで、その探索は中断された。
「それで、その『さいたまけんあけるりし』というのは、どこにあるのですか?」
 振り返ったブラストルの問いに、ダミアンはちんこをぷらぷらさせて鷹揚に頷いたものだった。
「よいよい。今、地図を持たせてやるから」
 ふんぬーとちんこの皮を引っ張って手を伸ばすダミアン。
「確かあったような……ううむ。見つからぬ」
 しかし地図は出てこない。代わって、一万円札を取り出した」
「ルゥとミャアよ。このお金で、人間の本屋に行って日本地図を買ってくるのじゃ。お釣りは全部使ってよいぞ」
「やったにゃー」
 さっと万札を奪うように受け取るミャア。ちんこに入ってたのに。ところでこのお金、どうやって入手したのか。
「おつかいわんー」
「なに買うかにゃー」
 グスタフのコンテナに乗りながら、ルゥとミャアは何を買おうかあれこれ考える。
 ルゥは骨付き肉とかっぱえびせん、ミャアはカツオ節とマグロを丸ごとを買うつもりでした。
 魔物は魔力さえあれば食べなくても平気だが、美味しいものを食べるのはやっぱり嬉しい。
「いやいや。一万円じゃマグロ丸ごとは買えないから」
 ミャアの思考を読んでダミアンがすぐに教えてやる。
「それじゃあ、缶詰にするにゃー。グスタフのお兄ちゃん出発にゃー」
 ルゥとミャアを牽引するコンテナに乗せ、グスタフがかしゃかしゃと進み出す。
「気を付けていくのじゃぞ」
 送り出しながら、ダミアンは日本語が読めない彼らに買い物が出来るのかと少々不安を覚えていた。
かといってダミアンは人間の街に買い物には行けない。公衆猥褻罪で捕まるからだ。
 ともあれ、ルゥとミャアはお使いに行きました。この世界で初めてのお使い。
上手くできるかな。
 そしてルゥとミャアは、グスタフに牽引されて山のふもとの街を目指す。はにはに市を。

 通学途中でデカルトをぶっ飛ばし、女子高に行った葵と絵梨華は。
「あーあ。学校休みか」
「葵、嬉しそうじゃない」
 デカルトが暴れた影響で女子高は臨時休校。通学してすぐに帰路に着いていた。
「ね、絵梨華の家行って良い?」
「うん」
 そして絵梨華の家へ。
190ナイトメアドリーム第二十五話 :2008/05/19(月) 20:28:07 ID:jznC8MCF
 日本人の父とフランス人の母のハーフで金髪碧眼に白い肌の絵梨華。その家も洋風建築のい二階建てだった。
「ただいまー」
「おじゃましまーす」
 家に帰っても共働きの両親は不在で、絵梨華は葵を連れて二階の自室に上がる。
 絵梨華は一人っ子。葵には二つ下の弟が一人いる。
「飲み物持って来るね。紅茶でいい?」
「うん」
 鞄を置いて着替えはせずに、絵梨華はすぐに下に戻っていく。
 一人残った葵は、ぼんやりと部屋を眺めた。女の子らしい可愛い部屋。あたしとは大違いだ。
 小さな頃から葵と絵梨華は親友だった。
 男の子よりも元気いっぱいの葵に、金髪でおしとやかな絵梨華。性格も容姿も全く違う二人だが、妙に気が合い、ごく自然にいつも一緒にいる。
 正義の魔法少女になるのまで二人一緒なのだから。
 だから。はっきり聞かないと。絵梨華が何を悩んでいるのか。
 葵には分かっていた。ここ最近、絵梨華が何かを悩んでいるのを。
 今までは向こうから言い出すのを待っていたけど、絵梨華は何も言わない。
 言い出しにくいことかもしれない。だからあたしから聞こうと、葵は決めた。
「おまたせー」
 紅茶とビスケットを持ってきて、絵梨華が戻って来た。
 小さなテーブルを挟んで直接床に座り、葵はじっと絵梨華を見る。
「なに?」
 紅茶を淹れながら絵梨華が聞いてくる。葵に絵梨華が悩んでいるのが分かったように、絵梨華にも葵が何かを聞きたいのが分かった。
「ねえ絵梨華……。何か悩んでる?」
「……うーん。やっぱ分かる?」
 隠すでもなくあっさりと認めた。
「な、何?」
 妙にドキドキしながら続けて訊ねる。なんだろう。このドキドキは。
 もし、誰か好きな男が出来たとかだったら……。
「それがさ」
 絵梨華が何か言いかけたとき、
「わっ。良い匂いがします」
「ごめんくださいー」
 窓の外からこんこんとノックがする。
「はーい」
 すぐに絵梨華が窓を開けてやる。そこから白い翼を持つ少女が二人入ってきた。
 葵と絵梨華を魔法少女にした魔法天使だ。
「今日は早かったわね、二人とも」
と言ったのは、葵を魔法少女にしたエンジェル☆パフェ。金髪のおかっぱ頭に白い修道服を着ている。童顔で体形も幼い。
「魔物が暴れてね。学校休みになったの。あ、でも、その魔物はもうやっつけたから」
「まあ、そうだったんですか」
 葵の言葉に頷くのはエンジェル☆シルク。絵梨華を魔法少女にした魔法天使。
黒髪のおかっぱ頭に白い修道服を着ている。童顔で体形も幼い。
 童顔、おかっぱに修道服とよく似た容姿の二人の魔法天使だった。
「お茶どうぞ」
 その二人の分のカップも持ってきて、絵梨華は紅茶を淹れた。
「おいしそうです」
「ありがとうございます」
 無邪気に喜ぶパフェに、丁寧に頭を下げるシルク。
「それで。本日は、お二人に聞いてほしいことがあって来ました」
191ナイトメアドリーム第二十五話 :2008/05/19(月) 20:28:57 ID:jznC8MCF
 神妙な面持ちで正座するシルクに、葵と絵梨華は顔を見合わせる。
「最近の魔王の子供たちの動向ですが。どうもこの近くに集結しているようなのです」
 続く言葉に、二人とも眉をしかめた。由々しき事態。
「彼らが何を考えてこの近くに集まっているのは、まだ不明ですが。私たち魔法天使や正義の魔法少女も、力を合わせる必要があるかもしれません」
 シルクの話はそこまでだった。パフェは紅茶を味わいながら飲んでいる。
「その、魔物ってどれぐらい集まってるんですか?」
「まだよく分かっていませんが、十体以上はいるものと思われます」
 絵梨華の問いにシルクは申し訳なさそうに答える。曖昧な答えしか出来ないのを心苦しく思っているのだろう。
「大変だね、こりゃ」
 腕を組んで葵も深刻そうに言う。
「で、他から援軍を呼ぶの?」
「近くの魔法天使たちに呼びかけてはいますが、皆さんいろいろと大変らしくて」
 そこでシルクは悩ましげに瞳を伏せる。天界に帰ってしまった魔法天使もいると聞いているからだ。
 魔法天使が任務途中に天界に帰る。それは処女を奪われたことを意味している。
「とりあえず、仲間を集めるまでは被害が出ないように努めましょう」
 そこまで言って、シルクも紅茶に口をつけた。ほんのりと暖かくなる。
「うん、がんばらないと。ねっ、絵梨華」
「う、うん……」
 組んでいた腕をとき手を打ち合わせる葵に、絵梨華も笑って見せる。寂しげに。
 それでまた胸がドキッとなる。さっきの続きを聞きたくて。
「ところでさ。さっきの続きなんだけど……」
「う、うん……」
 小さく顔を伏せて、絵理華がパフェとシルクに目配せする。
「行きましょうシルクちゃん」
 その視線を受けて、ビスケットを頬張っていたパフェが腰を上げた。
「え? でも」
「いいから。それじゃ、パトロール行って来るから」
「はぁ。そうですね」
 来たときと同様、パフェとシルクは窓から出て行った。
 その窓をしっかり閉めて、絵理華は葵に向き直る。彼女の正面に正座して、思い切ったように口を開いた。
「家ね。引っ越すの」
「へー」
 小さく呟いてから、葵はぽかーんと口を開け、
「ええええええーっ!!?」
と叫んだ。
「ひ、引っ越して? いつ? 学校は?」
「お父さんとお母さんの仕事の関係で、夏休みに引っ越すの。学校は一学期までこっちにいるって」
「えええええー!??」
 驚くだけでなく、目に涙が溜まってくるのを自覚した。
 絵理華がいなくなる。ずっと一緒だった絵理華が。
「こんな大変なときに悪いと思うけどさ。引っ越す前には、こっちの魔物の問題も片付けないと」
 一人でうんと頷く絵理華。魔物がたくさん集まっているのにこの街から離れるなんて出来ない。
引っ越す前にはこのお問題も決着したかった。
 しかし葵には絵理華の言葉は耳に入っていなかった。呆然とした視線を向けている。
192ナイトメアドリーム第二十五話 :2008/05/19(月) 20:29:57 ID:jznC8MCF
 サラサラの長い金髪に碧い瞳の絵理華。小さな頃は本当のお姫様だと思っていた。
 ううん。今でもお姫様。大事で大切で、そして大好きな絵理華。
 その絵理華がいなくなる。いなくなっちゃう。
 ぷつん、と何かが頭の中で切れた。
「ね、ねえ、絵理華」
 立ち上がると葵はベッドに腰を降ろす。絵理華がいつも寝ているベッド。
「ちょっと、こっち座って」
 そうして自分の横に手を置いた。
「う、うん」
 素直に葵の横に絵理華は座る。二人の少女が同じベッドに腰掛け、

「ずっと前から好きーっ!」

 葵はいきなり絵理華に抱きつき、ベッドに倒した。押し倒したのだ。
「きゃっー!」
 上にいきなり葵が圧し掛かり、訳が分からないうちにベッドに押し倒され、絵理華は悲鳴を上げることしかできない。
「ちょ、ちょっと葵。いきなりなに……」
 抗議を上げようとする桃色の唇に、ちゅっと同色の唇が押し当てられる。
「!」
 触れる唇と唇。それはただ単に口の粘膜が触れ合うだけのことだったけど。
 絵理華の目が見開かれる。驚きで。
 葵は目を閉じて強く強く唇を押し当て、絵理華を抱きしめた。

「うわー」
「きゃー」
 窓の外。一旦外に出た魔法天使二人は、ぱたぱた飛びながら隠れるようにして覗き込んでいた。
「い、いきなり押し倒しちゃいましたよ」
「しっ。黙ってて」
 単純に驚いてるのはシルク。口に指をあて、じっと見入ってるのはパフェ。
「うーん、やっぱりね。そういうことか」
「あ、あのー。止めなくていいんですか?」
 なにやら一人で納得してるパフェに、シルクが指をもじもじ絡ませながら聞いてみる。
「いいのいいの。これはあの二人のプライベートなことなんだから」
「はぁ。そうですか」
 そうして魔法天使の二人は、じっと覗き込むのだった。じー。

「いやっ!」
 顔を横に振ってキスから逃れる。その目は涙で潤んでいる。
 目を開けた葵は、絵理華の潤んだ目を見て胸が痛んだ。でも、もうやめられない。
「絵理華……」
 再び唇を寄せようとするが、絵理華は頭を激しく振って近づけない。長い金髪が宙に舞い、キラキラと輝いていた。
「だ、駄目だよ葵。女の子同士で、こんな……」
「男とだったらいいの?」
「そ、そうじゃなくて……」
「絵理華は……あたしのこと、嫌いになった? だから転校するの?」
「ち、違うわよ! だからお父さんとお母さんの仕事の都合だって……」
 そんなことは葵にも分かっている。分かってはいるが、口から出るのは逆の言葉。
「嘘。絵理華、あたしが嫌いなんでしょ。男のほうがいいんでしょ」
「違うって! もう!」
193ナイトメアドリーム第二十五話 :2008/05/19(月) 20:30:47 ID:jznC8MCF
「じゃあ……」
 動きを止めた絵理華に、葵は顔を寄せる。葵の目も涙で潤んでいた。もう元には戻れない悲しさで。
「しよ」
 ちゅっ、と再び唇が重なる。
「んー!」
 今度はぎゅっと絵理華が目を閉じる。
 口を合わせながら、葵の手がするすると下に伸びた。
 二人とも同じ女子高の夏服。その夏用の薄いスカートの中に、葵の手が伸びた。
「きゃあっ!」
 驚きで目を開け、顔を振って口を離させた。葵の手がパンツの中に忍び込んできたのだ。
「だめ、ダメーっ! 葵ちゃん、そんなとこ……」
「わあ。絵理華ちゃんのここ、生えてる」
 パンツの中に入れた手に微かに毛の感触がする。二人ともいつしかちゃん付けになっていた。小さな頃のように。
「は、離してよ。もうっ……」
 涙目で訴えると、小さい頃の葵ちゃんは大抵やめてくれた。でも今は止まらない。
「だーめ。絵理華ちゃん可愛いもん」
 手に触れたあそこの暖かさにうっとりしながら、涙を溜める絵理華ちゃんの表情にぞくぞくしてしまう。
 小さな頃は絵理華ちゃんが可愛くて、つい泣かしてしまうことがあった。
そんなとき、涙顔の絵理華ちゃんにやめてと言われると、葵はすぐにやめた。友達だから。
 でも男の子が絵理華ちゃんを泣かせると、すぐに葵ちゃんはその男の子を叩きのめしたものだ。
絵理華ちゃんを泣かしていいのは、自分だけだから。
 そう。絵理華ちゃんはいつもあたしのもの。男になんか渡さない。
「んんっ!」
 葵の手が強く秘所を押し付け、絵理華の腰がビクつく。
 手の平全体で割れ目を押し、続いてその縦筋に人差し指を添えた。
「あ、葵ちゃん……。駄目だったら、本当に駄目なんだから……」
 ベッドの上で絵理華の金髪が乱れ、微かに揺れる。その金髪から漂う甘い香りに胸をときめかせながら、葵はパンツの中の指に力を籠めた。
「だめっ!」
 股間への圧迫感に本能的な恐怖を覚え、絵理華は身を強張らせた。指に押さえれる股間も。
 きゅっと硬くなる縦筋を指に感じ、葵は微笑んだ。優しく。
「よかった。絵理華ちゃん、まだなんだね」
 そう。まだに決まってる。絵理華に近付く男は全て排除してきたから。
「あたしもね。まだなんだよ」
 右手をパンツの中に潜ませながら、左手は絵理華の胸に伸びる。ふくよかな膨らみ。
「だから。一緒に。ね」
 そして制服の上から胸を揉んだ。むにゅっと柔らかい。
 へー。こんなにおっぱいて柔らかいんだ、と葵は感動すら覚えた。男が胸に触りたがる気持ちも、よく分かる。でも絵理華ちゃんの胸は渡さない。
 股間に触れる指をくりくり回転し、胸を揉んで行く。
「んーっ!」
 愛撫し、涙顔で嫌がる絵理華の真っ赤な表情を見ている内に、葵はますます胸を熱くさせた。
 可愛い絵理華ちゃん。あたしのお姫様。あたしだけの。
「好き。絵理華ちゃん好き。ね、一緒にしようよ」
「い、いやだったら!」
194ナイトメアドリーム第二十五話 :2008/05/19(月) 20:31:36 ID:jznC8MCF
 股間の入り口を指に押され、胸を揉まれ。絵理華は涙を振り飛ばして、両手を前に突き出した。思いっきり。
「きゃっ」
 精一杯の抵抗に葵は突き飛ばされ、ベッドから落ちて尻餅を着いた。
「あっ、ごめん」
 つい謝ってしまい、絵理華は身を起こしてから間抜けな表情をする。
 悪いのは葵ちゃんなんだから、謝る必要ないじゃない。
 絵理華は胸を隠すように両手で自分を抱きしめた、頬が熱い。真っ赤な顔をしてるんだろうなと思った。
「絵理華……」
 ベッドの上で、紅い顔で自分を抱きしめる絵理華を見上げながら、葵はまた胸のドキドキを覚えていた。
 絵理華を抱きしめたい。抱かれたい。きゅんと胸が疼く。甘く切なく。
 あたしが男のだったら……。ううん、女の子同士だからいいんだ。
 葵は気を取り直して、立ち上がった。後悔の気持ちはない。ただ絵理華への申し訳なさはある。
 立ち上がった葵に、絵理華はぎゅっと身をすくめた。そして自分がまだベッドの上だと気付く。
「う〜」
 どうしようと唸り、絵理華は横を見た。そして見る。
「えーと。天使様、見てるんなら助けてくださいよ」
 葵も横を見る。シルクとパフェ、二人の魔法天使が窓の外にべたーと張り付いていた。真っ赤な顔で。
 どうも覗き込むのに夢中になって、身を乗り出したらしい。はぁはぁと息が荒いのはどうしたことか。
「うわ〜ん!」
 不意に葵が部屋を飛び出していく。そしてあっという間に玄関から出て行った。
「あっ。外出ちゃいました」
「早っ」
 ようやく我に返った天使二人が、猛然と走り去る葵の背中を見送っていた。
「パフェさん、早く追いかけてください」
「え? 私?」
 シルクに言われ、パフェは自分を指差す。
「葵さんを魔法少女にしたのはパフェさんでしょう」
「それとこれとは関係ないような気がするんだけど」
「いいですから。私は絵理華さんを……」
 ちらっと部屋の中を見ると、ひとり残された絵理華は、ベッドの上でぽたぽたと涙をこぼしていた。
「うっ……うっ……。うわ〜ん」
 小声でぽたぽたと涙を落とし、すぐに大声で泣きじゃくる。
「は〜い。そっちよろしくね」
 泣き声から逃げ出すようにパフェは白い翼をぱたぱたさせて飛んで行く。
 シルクは窓を開けようとして、鍵が掛かってるのに気付いた。開かない。
「絵理華さーん」
 泣いてる絵理華に小声で呼びかけるが気付いてもらえない。
「お、おじゃましまーす」
 仕方無しにシルクは葵が飛び出して行った玄関から入り、靴を脱いで上がった。
「え、絵理華さん。えーと」
 そしてベッドの上、両手で顔を覆って泣いている絵理華を見て、慰めようとしたシルクはこちらも泣きそうな顔になる。
「え、えーと。その」
 恐る恐る近寄るが掛ける言葉が見つからない。こんなときに何を言えばいいのか。
「ひくっ……えーん。ひくっひくっ」
195ナイトメアドリーム第二十五話 :2008/05/19(月) 20:32:32 ID:jznC8MCF
 結局、泣きそうな顔をしていたシルクも、一緒になって泣き出すのだった。
「う、ううぅ……」
「えーん。えーん」
 一緒になって泣く魔法少女と魔法天使。こんなときには泣けばいい。

 外に飛び出した葵はというと。
「ううっ……」
 こちらもまた泣いていた。公園の木の下で、幹に手をつきながらぽたぽたと涙をこぼしている。
「葵ー」
 その横ではパフェが困ったようにやれやれと肩をすくめていた。こちらは泣いていない。
「わんわんわん。お使いわん」
「にゃーにゃーにゃー。お買い物にゃー」
 そのとき、わんわんにゃーにゃーと無邪気な声が聞こえてくる。
 この声は……。
 真っ赤な瞳で顔を上げた葵は、歩道を呑気に歩く犬耳男の子と猫耳少女を見た。視界が涙で霞む。
 どちらも以前戦ったことがある。魔法少女になったばかりの四月に。
 ダミアンの命令で地図を買いに来たルゥとミャアです。グスタフは近くの山中で待機。
「むっ。あいつら」
 魔物を見てきらーんとパフェの目が光る。あいつらを討伐するのが魔法天使の役目。
「待って」
 涙を拭き、今にも飛び掛ろうとするパフェを葵が制した。幸いルゥもミャアもこちらには気付いていない。
「このまま追いかけて。あいつらの本拠地を見つけましょう」
「なるほど。そうしましょう」
 そうしてこちらの魔法少女と魔法天使は、ルゥとミャアの尾行を開始。

 二人は知りませんでした。これから待ち受ける運命を。

(つづく)
196名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 21:10:37 ID:Hl7GEjTX
超GJ!!
まさかグスタフが出てくるとは思わなかったw
197名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 23:33:13 ID:TrLigqfn
ローゼスビット吹いたwwww
198名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 19:40:16 ID:YPh9V4hy
ライブにほんやくこんにゃくとどんだけカオスなんだ

そして外伝氏的にシルクが今後どう陵辱されるのか容易に想像できるw
199名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 22:30:49 ID:q0l/3ck+
ダミアンが変態すぎるwwww

あけるり市……
そのうち『緑色の球体(キャベツ)』がでるのか?w
200名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 01:07:15 ID:iDxYQClM
レンタヒーロー吹いたwwwwww
201名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 12:40:15 ID:yfF4O8S3
日本国の刑法を気にして外出を避けるダミアンに萌えた
202外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/21(水) 21:22:08 ID:HBiJ5q3q
 ナイトメアドリーム第二十六話

「わんわんわん。お買い物わん」
「にゃーにゃーにゃー。おつかいにゃー」
「わんとわんだふる」
「にゃーとにゃんだふる」
「骨をほねほんわん」
「お魚にゃーにゃーにゃー」
「いぬー」
「ねこー」
「これくださいわん」
「これ買うにゃー」
「わんわんわんはわんのわん」
「にゃーにゃーにゃーはにゃーのにゃー」
「わん」
「にゃー」
「お肉買うわん」
「お魚買うにゃー」
 わんわんにゃーにゃー歌いながらルゥとミャアは買い物をしていきます。
 本屋でダミアンに頼まれた地図を買い、それからスーパーで好き勝手に買い物。
 予算は一万円。日本語は読めない二人ですが、なんとか数字は読んで、予算ギリギリまで肉やマグロの缶詰などを購入し、帰路へ。
 道を外れて山の中に行くと、林の中に大きな白いダンゴムシがいました。金属製の輸送専門魔物、グスタフです。
「帰るのにゃー」
 いっぱい買えてほくほく顔のミャアとルゥが牽引するコンテナに乗り込み、グスタフは山道を出発。グスタフが通ったことで自ら切り開いた道です。
 ルゥもミャアも、頭は買ってきた食べ物のことでいっぱいで。後ろから尾行している天使と人間にはまるで気付いていません。

「あっ、なんか乗り物に乗った」
 ショートヘアの気の強そうな少女の葵は、大きな白いダンゴムシに乗り込むルゥとミャアを、離れた位置から見ていた。
「どうしましょう」
 横にいるのは金髪のおかっぱに白い修道服を着たパフェ。背中には白い翼。魔法天使である。
 今まではばれることなく買い物を尾行できたが、相手は輸送魔物に乗り、山を進んでいる。
これから先は追いかけるのも難しいし、見つかる可能性も大きくなるだろう。
「一旦戻って、シルクと絵理華ちゃんを呼んだほうが……」
「それは駄目」
 パフェの提案を葵はすぐに拒否。いつもは強気な瞳が揺れている。押し倒したときのことを思い出したのか。
「戻ってたら間に合わない。あいつらの本拠地を確認したら戻ろう」
「う、うん」
 小さく頷きパフェは葵の横顔を見た。悲壮な決意に満ちた凛々しい顔を。
「でも無理しちゃ駄目よ。危なくなったらすぐに戻るから」
「うん」
 と言ってる間に、グスタフはずんずん進んでいる。山道を巨体に似合わぬ速度で突っ走っていた。
「このままじゃ離されるだけね」
 さっと葵は右手を挙げ、変身の呪文を小さく呟いた。
「マジカライズ」
 葵の体がぴかっと青い光に包まれたかと思うと、青いドレスの魔法少女に変身。頭と腰には大きな青いリボン、腰には刀。
203ナイトメアドリーム第二十六話 :2008/05/21(水) 21:23:56 ID:HBiJ5q3q
「マジカル☆アオイ、しゃきっと行くよ」
 変身したアオイは、パフェと目を合わせ頷くと、山中を音もなく駆け出す。
 だがその動きは察知されていた。

「後方に魔力反応」
 走りながらグスタフが不意に報告する。買い物袋を持って浮き上がるような笑顔だったルゥとミャアは、水を差されたように飛び上がった。
「わ、わんー。怖いわんー」
「ルゥくん落ち着くにゃー」
 いきなり体を丸めて震えるルゥを、ミャアが落ち着かせる。
「グスタフのお兄ちゃん、数はどれくらいにゃー」
 グスタフもまた魔王の子供。ルゥとミャアとは腹違いの兄になる。ちなみにルゥもミャアより年上で兄なのだが、お兄ちゃんとは呼ばれていない。
「数は二体。正義の魔法少女と魔法天使と思われる。後方100メートルを追跡中」
 硬い金属の巨体の上部に設置された全方位レーダーを回転させ、グスタフが詳細な報告を行う。
 グスタフ武器が無い代わりに、硬い装甲に全方位レーダー、地雷センサーなど身を守る装備は充実していた。
 アオイもパフェもなるべく魔力を消しながら走っているのだが、グスタフのレーダーには感知されたようだ。早く走るのにも魔力は使うからだ。
今のグスタフは自動車並みの速度で山を進んでいた。そのグスタフを追跡するためには、どうしても魔力を使う必要がある。
「どうするわんー」
 その気になって匂いを嗅いでみたら、確かに後ろから人間と魔法天使の匂いがする。
どうして今まで気付かなかったわんと、ルゥは自分を責めた。買い物に夢中で気付かなかった自分を。
「このまま進んで、みんなと合流してやっつけるにゃー」
 まだ仕掛けてこないところを見ると、相手の目的は自分たちでなく、行き先を確かめることにゃー。そうミャアは判断した。
「グスタフのお兄ちゃん、連絡するにゃー」
「承知」
 びびっとグスタフから魔力電波が飛び、ダミアンのいる黒の神殿に連絡。

「あいつら、こっちには気付いてないようね」
 最小限の魔力で走りながら、アオイが小声で呟く。
「そのようね」
 こちらは翼で飛びながらパフェ。飛ぶのにも魔力は使う。
「このまま追いかけて、どこまで行くか確認してやる」
 アオイがそこまで行った時、
「なにこれ?」
 不意にパフェがぶるっと身を震わせて声を発する。怯えたような声。
「なに?」
 足を止めてアオイが訊ねる。パフェが止まったからだ。
「な、なにか邪悪な魔力が……これは、魔界の?」
 小声で呟くパフェ。アオイもじっと神経を集中させ、そして気付いた。ドス黒い邪悪な波動を。
「これは……?」
 今まで感じた魔物の魔力とは違う。もっと無機質で、そして大きい。
「魔物ではなく……何か人工物のような気がします。魔界の建物のような」
「建物? じゃあ、そこにあいつらの仲間がいるのね」
 頷き、パフェはすぐに決断した。
「引き返しましょう」
「そう、ね」
 アオイも素直に従う。この黒い魔力はただ事ではない。
204ナイトメアドリーム第二十六話 :2008/05/21(水) 21:25:40 ID:HBiJ5q3q
 だが二人の判断はやや遅かった。
 引き返そうと振り返った瞬間、何も無かった空間に黒い尻尾が出現。尻尾が上下に開き、中から網が飛び出した。
「きゃっ」
「なに!?」
 不意を打たれた二人は頭から網をまともに被り、そして網に電気が走る。電磁ネットだ。
「きゃあああっ!」
「このっ!」
 電気に痺れながらアオイは腰の刀を抜くと、瞬時に網を断ち切る。もう少し遅かったら、電気でびりびりに痺れて動けなくなっただろう。
「大丈夫?」
「は、はい」
 アオイがすぐにネットを切ってくれたおかげで、軽く痺れただけで済んだ。
 抜いた刀を油断無く宙に現れた尻尾に向け、アオイが鋭く声を発する。
「誰! 出て来なさい」
 すると尻尾の周囲の空間が歪み、黒い獣人が姿を現した。振り返り正面を向く。
「ナイトメア☆フォックス、キツネと参上」
 精悍なその顔はキツネよりも猟犬か狼のようにも見える。だが本人がキツネというからにはそうなのだろう。
 アオイよりも一回り大きな黒い体はいかにも俊敏そうで、背中にはガトリング砲を装備。大きな尻尾には先程の電磁ネットを内臓。
 グスタフからの連絡を受け、ダミアンが派遣したナイトメア☆フォックスである。
 消音機能と光学迷彩により相手に気付かれることなく接近し、奇襲攻撃を得意とする魔物である。
 だがこうして姿を現しても負けはしない。その自信が余裕となって口元の笑みに表れていた。
「ここまで来たからには、ただでは返せん」
 しゃきんと爪を構え、フォックスが腰を低くする。アオイも油断なく刀を中段に構えた。
パフェもピコピコハンマーを宙から出現させて両手に持つ。真剣な表情に冷や汗をかいていた。
しかし童顔のパフェがそうしても、童女がおもちゃのハンマーを持っているようにしか見えない。
「行くぞ」
 来る、と身構えるアオイ。次の瞬間、フォックスが背を向けた。
 その腰からぶしゅーと白い煙が噴き出す。煙幕だ。屁ではない。
「あっ、こら」
「飛び出さないで」
 煙幕にまぎれて逃げるフォックスを追いかけようとしたアオイだが、パフェの言葉に踏みとどまる。
 煙幕に包まれながら互いに背中を合わせ、じっと相手の出方を伺った。
「来ませんね」
「逃げたんじゃない?」
 煙の中でじっと息を潜め、武器を身構える二人。軽口を叩くアオイも決して油断はしていない。
 と、煙の向こうにゆらめく黒い影が見えた。
「ようやくね」
 ちゃきっと影に刀を向けるアオイ。その影が二つ三つと増えていく。同時に感じる複数の魔力。
「しまった」
 パフェが青い顔で呟いたとき、風が吹いてさっと煙幕を晴らす。
「ナイトメア☆ダミアン、堕天に参上」
 そこには、ダミアン率いる魔物軍団が二人を囲んでいた。その数、見えるだけで十体ほど。ルゥとミャア、グスタフの姿はない。
205ナイトメアドリーム第二十六話 :2008/05/21(水) 21:26:37 ID:HBiJ5q3q
 フォックスは二人の足止めと時間稼ぎをしていたのだ。
 さっさと逃げればよかった、というパフェとアオイの思考は、魔物の先頭に立つダミアンを見て止まった。
「きゃー!」
「へんたいー!」
 いつものようにダミアンは全裸。股間からはちんこがぷらぷら揺れている。
「誰が変態ぞ。無礼な」
「あんたよ、あんた!」
 目を逸らしながらアオイが指を指す。ダミアンのぷらぷら揺れるちんこを。パフェはぎゅっと目を閉じていた。
 アオイの言葉に、ダミアンの背後の魔物たちもうんうんと頷いていた。
「ぬう、なんと無礼な奴らよ。手討ちにしてくれる。勃起」
 しゃきーんと天を向き巨大化するダミアンちんこ。野球のバットほどの大きさがある。
通常のちんこの限界を遥かに超える大きさ、そして強度とパワー。
「いーやーあー!」
 あまりに巨大なちんこに恐慌をきたし、アオイは刀をぶんぶんと振り回した。
もう涙目。
「ふっ、笑止」
 その刀の範囲内にダミアンはずかずかと踏み込む。最初に当たるのはもちろん巨大ちんこ。

 かきーん

「え? えええー!!?」
 アオイの手が止まった。刀がダミアンのちんこに止められたのだ。青い血管が浮き上がるちんこは、斬れることなく刀を受け止めている。
「いやー! このちんこ変ー!」
 もう涙をちょちょぎらせながら、アオイは刀を引いて後ずさる。
「ふふふ、知らぬのか。鍛えに鍛えぬき、さらに鍛えたちんこはいかなる刃をも通さぬのだ」
「んなわけあるかー!」
 アオイの魂からの絶叫。しかし斬れないものは斬れない。
「例え千の武器を身に付けようと、股間に付けた一本のちんこに敗れることもある」
 巨大ちんこをぷらぷらさせながら、ダミアンはもっともらしいことを言う。少年漫画のようなことを。
「パフェちゃん!」
 隣で未だにぎゅーと目を閉じているパフェにアオイは呼びかけた。必死に。
「ここはあたしが食い止める。その間に」
「そうはいきません」
 逃げて、とアオイが言う前にパフェは目を開けた。あんな不浄なものを見るのは嫌だけど仕方ない。
 アオイは魔法少女にしたのはパフェ。一人だけ逃げるわけにはいかない。
「でも。パフェちゃんなら飛べるし」
「逃げるなら一緒です」
 飛んでもすぐに狙撃されそうですし、とパフェは声には出さずに呟く。
ダミアンの配下は油断なく身構えているのだ。
「まずはあの変態をなんとかしましょう」
 もう恥ずかしいなどと言ってはいられない。パフェは裸体のダミアンにじっと目をこらした。
 黒い翼の魔物を。
「その翼……まさか堕天使?」
 パフェたち魔法天使の白い翼。ダミアンの翼は形だけは全く同じだった。
そして黒い翼は堕天の証。
「母上がな」
206ナイトメアドリーム第二十六話 :2008/05/21(水) 21:27:25 ID:HBiJ5q3q
 ダミアンの父は魔王、母親は堕天使である。
 ふと寂しそうに呟き、ダミアンは背後の魔物たちに告げた。
「この者たちは余が仕留める。手出し無用ぞ」
「はっ」
 ささっと遠ざかる配下たち。だが包囲は崩さない。
「行きまわすわよ」
「ええ」
 ピコピコハンマーを構えるパフェに、アオイも肩を並べる。アオイの方が頭一つ分背が高い。
「だーるまさんがころんだ!」
 パフェが宙にハンマーを横に振ると同時、ダミアンがすっ転んだ。足元をすくわれたように。
「今!」
 倒れたダミアンにすかさずアオイが斬りかかる。今度こそ汚らしいちんこを切り落とす!

 かきーん

「なっ!」
 真っ直ぐ刀を振り落としたアオイは、驚愕を禁じ得なかった。
 キラめく魔法の刃。その刃を、ダミアンのちんこの先端が白羽取りで受け止めている。皮に覆われていない赤黒い先端が。
「うそーん」
 この目で見ても信じられないが本当である。
 そしてダミアンはちんこの先端で刀を挟んだまま悠然と立ち上がった。
「こ、このっ」
 引くと刀はすぽっと抜けた。よろめくようにアオイは後ろに下がる。
「え〜い」
 すると横からパフェが、ピコピコハンマーで直接殴る。斬れなくても殴るのなら。

 ピコピコ

 ピコピコハンマーは見事ちんこを直撃。ピコピコと小気味良い音が響く。
「無駄ぁ!」
 だがちんこは折れもせず、逆にハンマーを押し返した。
「我がちんこに砕けぬものなし!」
 それどころか、ちんこがぎゅいーんと回転する。ドリルのように。
「ちんこドリル!」
 猛烈な勢いで回転するドリルがピコピコハンマーを逆に粉砕し、粉々に吹き飛ばした!
「きゃっ!」
 倒れそうになるパフェを、慌ててアオイが支える。
「ふえーん。こわれちゃいましたー」
 柄だけになったハンマーを見てパフェの目に涙が滲んだ。
 なんと。ダミアンのちんこはドリルとしても使えるのだ。脅威の万能ちんこ。
「ふふふっ。もう終わりかね」
 ダミアンがぐいっと進むごとに、アオイとパフェは後ろに下がる。青ざめた顔で。
「絵理華……」
 アオイの脳裏に浮かぶのは、絵理華の美しいブロンド。そして押し倒したときの泣き顔。
「ほう。友達を泣かせたのか」
 不意にダミアンが言う。
「それはよくないな。友達は大事にせねば」
「あんた……」
207ナイトメアドリーム第二十六話 :2008/05/21(水) 21:28:20 ID:HBiJ5q3q
 唖然とアオイは口を開き、それからきっと睨んだ。
「仲直りしたいのだろう? 素直に謝ればよい」
「黙れ……」
 殺気を込めた低い声。刀を鞘に戻し、魔力を集める。
「アオイ駄目!」
 パフェが止めるのも聞かず、アオイは居合いの型でさっと前に飛び出した。
「マジカル☆刀・ファイナル居合い!」
 青い魔力を帯びた刀がさっと抜かれ、ダミアンのちんこを狙う!」
「死ねええええぇぇぇぇーっ!!!」
 裂帛の気合を籠めた必殺の一撃。
 ずばっ、とちんこを包む皮が切れた。だが斬れたのはその薄皮一枚。
「あ、ああ……」
 信じられないように目を見開き、アオイの体が自然に震える。
「ここまでのようじゃな」
 あえてその一撃を受けたダミアンは、ちんこをドリル回転。ぎゅいーんとちんこが回り、刀がぽたっと落ちた。アオイにはもう刀を握る気力もない。
 ドリル回転するちんこはさらにむくむくと大きくなった。そして集束する黒い魔力。
「アオイ、危ない!」
 呆然とするアオイの前にパフェが庇うように立つ。

「ナイトメア☆ちんこ・フル射精」

 ちんこの先端から溢れる膨大な闇と滝のような白濁液。
 それはパフェの<聖なる加護>をも貫き、たちまち二人の少女を押し流した。
「きゃー!」
「いやー!」
 闇の魔力と精液を一身に浴び、パフェとアオイはもろともに倒れてしまう。
滝のように流れた精液の水溜りに。ぷーんとイカ臭い。それを頭から被っているのだ。
「絵理華……」
 暗くなる視界の中、アオイは絵理華の泣き顔を思い浮かべていた。
 ばたっ。パフェと一緒にアオイも気を失った。
「最後まで友を思っておったか」
 精液に沈む魔法天使と魔法氏少女を見やり、ダミアンは感心したように目を細める。
「連れてゆけ」
 配下に命じると、ダミアンはさっと背中を向けた。
 だがダミアンの配下たちはなかなか動かない。誰もイカ臭い精液の水溜りに近付きたくなかったのだ。もちろん触りたくもない。
「早くせぬか」
 叱咤され、嫌々ながらも精液まみれのパフェとアオイに近付いていく。
 あー。イカ臭い。

「んっ。んんー!」
 喘ぐような押し殺した声が聞こえる。
 体が気だるい。夢うつつのアオイはぼんやりとその声を聞いていた。
「いやっ、嫌ーっ! だれか、助けてっ!」
 くぐもった喘ぎが咄嗟に悲鳴に代わり、アオイははっと目を開ける。
「ここどこ?」
 真っ先に見えたのは黒い石壁の天井だった。左右も同じ石壁に囲まれている。
 背中に硬く冷たい感触。どうやら硬い床の上に直接寝かされているらしい。
 六畳ほどの大きさの暗い玄室だった。暗いのは魔法少女には関係ない。
「だ、ダメーっ!」
 悲鳴がした方向を慌てて向く。床の上、金髪のおかっぱの少女が泣き叫んでいた。
208ナイトメアドリーム第二十六話 :2008/05/21(水) 21:29:12 ID:HBiJ5q3q
「パフェちゃん!」
 声を張り上げ、アオイは目を吊り上げた。怒りに。
 パフェの白い修道服はビリビリに引き裂かれ、小振りの乳房が両方とも露にされている。
裾も大きく破かれ、その股間にピンクのおかっぱの猫耳魔法少女が顔を埋め、ぴちゃぴちゃと音を立てて、秘所をしゃぶっていた。
「んぅ。いやっ。いやーっ!」
「やめなさい!」
 股間を猫耳魔法少女ミャアの猫のざらざらした舌で舐められ、パフェは顔を紅潮させ、涙と金色のおかっぱ髪を振り乱していた。
泣き叫ぶ声に甘いものが含まれているのに、アオイは気付いていない。
「やめろってば!」
 すぐに起き上がろうとしたアオイだが、手も足も動かない。
「くっ」
 両手は後ろ手に縛られ、両足も縛られている。縛っているのは魔法封じの銀の縄。
パフェも同じように銀の縄で後ろ手に縛られていた。股間を舐められながら、悶え、泣き叫ぶことしかできない。
 アオイはまだ気付いていないが、フル射精されたときの精液は綺麗に落とされ、匂いも残っていなかった。
みんな臭いのが我慢できず、ピュリファイケーションの呪文で浄化したのだ。
「ちっくしょー!」
 床に転がされ、縛られた身でアオイはじたばた暴れるが、しっかりと縛られた縄はびくともしない。
「んんっ。んんー。んんーっ!」
 ぴちゃぴちゃと猫の舌が敏感な割れ目を這いずる。まだ毛も生えていない天使の秘肉を。
ピンクの秘肉はますます赤くなり、もぞもぞと腰が悶えていた。
 叫んでいた口は止まり、必死に歯を食い縛って何かに耐えるが、隙間から熱い息が漏れ出す。
「いやぁ……。こんな、こんな、嫌ですぅ!」
 我慢できずに大きく開いた口から出るのははやり悲痛な叫び。そうしないと別の声が出てしまいそうで。
「もうやめてくださいぃ。おねがいですぅ」
 ぺちょぺちょ股間をしゃぶるミャアに頼んでも聞いてくれない。ミャアは夢中になって魔法天使の幼い秘裂をしゃぶり、音を立てて吸う。
ふりふり尻尾を振っているのは、ミャアも喜んでいる証拠だ。
「やめて……やめてよっ! こんなのひどすぎる!」
「そうじゃな」
 アオイの怒声に同意する淡々とした声。意外な声にアオイは一瞬固まった。
「だ、誰よ」
 声がしたのはパフェとは反対側。振り返ると、でっかいちんこが見えた。
「きゃあああーっ!」
 思わず目を閉じ、それから恐る恐る開く。
「目が覚めたか」
 いつも全裸のナイトメア☆ダミアンが優しく声をかける。ぷらぷら揺れるちんこは通常サイズに戻っていた。それでも並の男よりはよほど大きいが。
それが縛られた身のすぐ間近で揺れている。アオイの顔が純粋な恐怖に引きつった。
「この……へんたい! あたしらをどうする気よ!」
 それでもアオイは怒号を飛ばす。そうしないと恐怖に押し潰されそうで。目に涙が溜まるのは止められない。
「へんたいとは無礼じゃの」
「へんたいじゃないのーっ!」
 怒鳴っている間は恐怖を感じずに済む。だからなのかアオイは怒鳴り続けた。
「離せ、離しなさいよ! ちんちんちょん切ってやる!」
209ナイトメアドリーム第二十六話 :2008/05/21(水) 21:30:27 ID:HBiJ5q3q
「女子がちんちんなどと言うものではない」
 そのちんちんをぷらぷらさせながら、ダミアンがゆっくりと歩いて行く。
「くっ」
 縛られた身を緊張させるアオイだが、ダミアンは彼女を素通りし、パフェに向かった。
「んっ、んんっ。あふぅ」
 ミャアにひたすら股間をしゃぶられ、熱い機を吐いて悶えるパフェ。猫のざらざらした舌は、クンニには最適である。
「どうかな気分は?」
 黒い翼の全裸のダミアンから訊ねられ、パフェは涙目で言い返した。
「こ、こんなことは今すぐやめさせなさい。……くっ、ううっ。て、てんばつが降りますよ」
「ほほう」
 喘ぎながらも気丈に説教するパフェに、ダミアンは感心した。
「では今すぐ天罰とやらを見せてもらおう。天使なのだろう」
「ううっ……。こ、この縄をほどいてください。そうすれば、てんばつできます。はい」
 涙を溜める瞳にはまだまだ光がある。希望の光。それを見て取ったダミアンは、彼女の心の内を覗き込んでいた。
「処女を奪われたくない。そう思っておるな」
「は、はい。んっ」
 微かに喘ぎながらパフェは肯定する。天使にとって純潔はとても重要だ。処女を失うと天界にすぐさま帰還させられるほどに。
「ミャア、もうよいぞ」
 命じられ、名残惜しそうに股間から顔を上げるミャア。口の周りに付いた体液をぺろっと美味しそうに舐める。
 ハァ、と紅い頬でパフェは安堵の息を吐く。だが次の言葉でハッとなった。
「次はその魔法少女を可愛がってやれ」
「わかったにゃー」
 床に転がるアオイに、ミャアが四本足でのっそりと近付く。
「このっ」
 らんらんと瞳を輝かせながら近寄る雌猫を、アオイはキッと睨み付けた。
 アオイの鋭い眼光を物ともせず、ミャアは彼女の胸に肉球のある手を乗せる意。アオイが動けないのを知っているから。
「にゃーにゃー」
 肉球のある猫の手がふにふにと胸をこね回した。パフェと同じくらいの小振りの感触。
「こっちもあんまり大きくないにゃー」
「うるさい!」
「やめて!」
 怒鳴るアオイに、哀願するパフェ。
 アオイを魔法少女にしたのはパフェ。だから目の前でアオイが嬲られるのは何よりも辛い。自分の責任だから。
「苦しいか。自分が選んだ魔法少女が穢されるのは」
 パフェの心を読み取って、ダミアンが声をかける。そして裸の身で上に覆い被さってきた。
「ならば、見なくても済むようにしてやろう」
 ダミアンの端正な顔が近付いてくる。ちゅっと口を塞いだ。
「んー」
 体の下でパフェが悶える。その小柄な体をダミアンは抱きすくめた。
「いやっ!」
 口を離すと、パフェは早速悲鳴を上げた。涙がぽろぽろこぼれる。
「破壊神の制御をしてもらおうと思ったが……。別の天使を捕まえるとするか」
「くっ、ううぅ……。だめ、さわらないで」
 ミャアの愛撫で勃起したピンク乳首をクリクリ指で回し、ダミアンはパフェの敏感な反応を愉しんだ。
210ナイトメアドリーム第二十六話 :2008/05/21(水) 21:31:20 ID:HBiJ5q3q
 徹底的に股間をしゃぶられ、紅潮したパフェの体はすっかり火照っていた。
「いやっ。んんっ。あふぅ」
 乳首をこね回され、小振りの乳房を揉まれ、ダミアンの体の下でパフェはあられもない喘ぎ声を漏らした。
 そんな自分が恥ずかしくて、パフェの目からさらに涙がこぼれる。
「いやあーっ!」
 横からの悲鳴にそちらを向いたパフェは、さらに涙した。
 ミャアが猫の鋭い爪でアオイの青いドレスを引き裂き、胸を露にする。
 そしてピンクの乳首が見えると、ミャアは早速それにしゃぶりついた。
「くっ、んっ」
 ザラザラした猫の舌が乳首を舐め、口をすぼめて吸っていく。
むず痒いような感触に、アオイは頬を紅潮させ、微かに身悶えた。
 正義の魔法少女が、悪の魔法少女に嬲られる。そして魔法天使たる自分は、魔物に嬲られている。
 パフェの目から涙が止まることなく流れ、そして口からは絶叫が迸った。
「こんな、こんなのって……イヤああああああああああぁぁぁーっ!」
 そのパフェの小振りの、しかし柔らかい乳房を揉んでいるダミアンは、絶叫を間近で聞き、寂しげに自嘲の笑みを浮かべた。
「最低じゃな。余は」
 そう思いつつも、小さく柔らかい乳房を揉むのをやめられない。
 天使の可愛い顔が歪み、その表情もまたダミアンの胸を高鳴らせる。

 −我が母上も、このように犯されたのであろうか。

 ダミアンの母親は堕天使だ。元から堕天使だったわけではない。魔王の父親に敗れ、調教された末に聖なる心を失い堕天使となった。
そうして産まれたのがダミアンである。
「んっ。んんー」
 絶叫してからは声をくぐもらせて喘ぐパフェにさらに胸が高鳴った。
 剥き出しのちんこがむくむくと大きくなるのを意識した。魔法で大きくしたときよりは小さいが、それでも常人の比ではない。
「どれ」
 足首に手をかけ、簡単に開かせる。抵抗はない。
「う、ううっ……」
 ピンクの割れ目はミャアの唾液と自身の愛液で濡れていた。開いた股からさっと空気が入り込み、パフェはむせび泣いた。
「いや……こんな、男に乱暴されるなんて……」
「覚悟はよいか」
「いやぁ……」
 ずっとダミアンが腰を割り込ませる。股間に熱く硬い先端が触れ、パフェの身が引き締まる。
「だめっ! やめなさい!」
 横から怒声が飛ぶ。アオイだ。ミャアにその乳首を吸われながら。
 ちゅうちゅうとピンクの乳首を吸い、ザラザラの舌でしゃぶるミャア。アオイは
もぞもぞと身悶えながらも、今にも挿入されようとしているパフェを見て、必死に叫ぶ。
「おねがいだからやめて! やめなさいってば!」
「アオイ……」
 わが身よりもパフェを案じるアオイに、そのパフェは覚悟を決めた。
「お、お願い……。私はいいから、アオイを助けてあげて」
「麗しい友情よのう」
 本心からアオイを救ってほしいと願うパフェの心情を読み取り、ダミアンは本気で感心していた。
「ならば、余の同志となるがよい」
「えっ?」
211ナイトメアドリーム第二十六話 :2008/05/21(水) 21:32:40 ID:HBiJ5q3q
 挿入直前の勃起をそのままに、足首を押さえている右手をパフェの額にかざすダミアン。
「余の命令を聞くのじゃー!」
 そして手から流れ込む青い魔力。服従の呪い。
「きゅあっ」
 ばちっと青い魔力が弾かれた。パフェの意志ではなく、魔法天使の<聖なる加護>に。
「ふむ。やはり、魔法天使の<聖なる加護>は破れぬか」
 邪悪な魔法を受け付けない魔法天使の<聖なる加護>。ダミアンの服従の呪いも受け付けなかった。
 天使を服従させるには、やはり堕天させてからでないと無理なようだ。魔王の父親がそうしたように。
 だが処女を失うと即座に天界に戻る魔法天使を堕天させるのはなかなか難しい。
「ま、それは後で考えよう」
 直前でお預けをくらったちんこはビンビンとその身を震わせ、待ちかねている。
「残念じゃが、お主の頼みは聞けぬ」
「そんな……」
 本当に申し訳なさそうにダミアンが言う。アオイを見逃すことは出来ない。
「その代わり、優しくしてやるぞよ。このように。
 ぐにっ。
 槍のようなちんこの先端が、肉の割れ目をこじ開け、パフェの花弁を貫く。
「あ、ああぁ……」
 ずっしりと下半身に突き刺さる重さと、そして熱さ。胎内に異物が挿入されたのを受け止め、
パフェの全身が跳ね飛んだ。だが挿入したちんこは離れない。
「いや……イヤアアアアアァァァーッ!」
「やめてえええぇぇぇぇぇーっ!!!」
 パフェとアオイ、二人の絶叫を聞きながら、ダミアンは腰を一気に突く。
「ひぎいいぃぃぃ!」
 天使の狭い膣肉を一気に引き裂き、怒張が奥まで貫いた。それでも半分も埋まっていない。
「ぐうっ……はがあああっ……!」
 ダミアンに貫かれ、ビクビクと全身を痙攣させるパフェ。結合部からは血が溢れていた。
「ああ……そんな……。くっ」
 パフェの貫かれた股間から流れる血を見て、アオイもまたむせび泣く。
その小振りの乳房をミャアがしゃぶり尽くし、じっくりと味わっていた。
「ああぁ…… あがああぁ」
 破瓜の衝撃が頭を真っ白に染め上げ、それから徐々に感覚が戻ってくる。
 お腹の中に異物が突き刺さる痛みと、圧迫感、そして処女を奪われる悲しみも。
「いや……いやああっ! 死んじゃう! 死んじゃうーっ!」
 背中を仰け反らせ、パフェの身が跳ね飛ぶ。
 挿入してからはじっと止まったままのダミアンに、その動きが刺激となった。
「どうした。物足りぬでござるか」
 もはや足首を押さえることもなく、挿入したまま腕を組んでじっとパフェを見下ろすダミアン。汗一つかいていない。
「いやっ! いやっ! 抜いて、抜いてーっ! 死んじゃうーっ!」
 泣き叫ぶパフェはがくんがくんと大きく背中を上下に揺らし、紅潮した体にいっぱいの汗を浮かべていた。その汗も涙と一緒に飛んでいる。
「ひぐううっ!」
 苦痛にさらに泣き、悶えるパフェ。その動きが、野太い怒張の突き刺さる幼い膣に刺激をもたらしていることには気付いていない。
「死ぬーっ! 死んじゃうーっ!!!」
212ナイトメアドリーム第二十六話 :2008/05/21(水) 21:33:50 ID:HBiJ5q3q
「やめてーっ! もうやめてっ! パフェちゃんが死んじゃう!」
 死んじゃうというパフェの叫び、そして股間から流れる血に、本気で死ぬかもしれないと思い、アオイもまた必死に叫んだ。
 実際はそれほどの出血でもないのだが、乳首をしゃぶられ続け、アオイもまた平常ではいられなかった。
「死んじゃううううううぅーっ!」
「やめて! パフェちゃんが死んじゃうっ!」
 パフェとアオイの本当に死ぬような悲鳴に、ダミアンは平然としながらも内心苦笑していた。
 天使が、いや人間でも、この程度で死ぬはずがない。せいぜい腰を痛めるぐらいだ。
 まあ、痛がってるだけだし、もうよかろう。
「いくぞ」
 言うが早いか、ダミアンはどぶっと射精した。膣内で。
「ひぎいいいいぃっ!」
 熱い体液が放たれるのが分かったのだろうか。噛み締めたパフェの口からも鮮血が漏れる。
「ふー」
 射精しながらも汗一つ出さず、腕を組んだままダミアンは精を放ち続ける。
「いやあああっ! アアアアアアアーっ!」
 ドクドクといつまでも止まらない射精に、パフェは頭を激しく振り、金髪のおかっぱがさらさらと流れた。
 そして射精が終わる前に、パフェからダミアンに魔力が流れ込む。魔力を吸収されたのだ。
 同時、パフェの体が白い光に包まれた。
「アオイーっ!」
 最後までアオイの身を案じ、パフェは光の球となって浮かび上がる。黒い石壁を突き抜け、天へと昇っていった。
 パフェがいなくなってからも、射精はしばらく続き、石畳の上に白い水溜まりとんった。イカ臭い。
射精してもなお、ダミアンのちんこは勃起を保ったままだった。だがまだ獲物は残っている。
「あ、ああぁ……」
 パフェが消え、残されたアオイは呆然と目を丸くする。その目からは涙が流れ続けていた。
「魔法天使は去った」
 ミャアに乳首を舐められながら、呆然とするアオイの額に、ダミアンは手を伸ばす。
「余の命令を聞くのじゃー!」
「いやっ!」
 ばちっとダミアンの青い魔力は弾かれた。服従の呪いを、アオイの意志が跳ね返したのだ。
「ほう」
 唇を舐め、ダミアンの手がアオイの青いスカートに伸びる。胸はミャアに任せ、こちらを責めるつもりらしい。
「い、いやっ……」
「どこまで持つか。見物ぞよ」
 服従せぬのなら、反抗する意志がなくなるまで嬲るまでだ。だが正義の魔法少女は絶望すると普通の少女に戻ってしまう。
 即ち絶望する前に屈服させねばならない。
 ダミアンはスカートの中の手を、さらにパンツの中へと忍ばせた。
「いやっ……嫌っ……」
 ダミアンの手をパンツの中、股間に感じ、きゅっとアオイの股が締まる。
「嫌あああああーっ!
 叫ぶその脳裏には、絵理華の姿が浮かんでいた。

(つづく)
213名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 22:27:23 ID:1RWL178V
超GJ!!
今度はシャドフォかw
214名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 22:41:56 ID:mnWgqeBs
ダミアンwww
変態という名の紳士だwwww
215名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 02:32:49 ID:bBwfWGFI
>「ナイトメア☆ちんこ・フル射精」
必殺技名でリアルにて噴いたのは初めて……

まあ本気な話、ダミアンかっこいい。超かっこいい。
キャラ背景の重みといい、人間味を持ち合わせた悪役ってな感じの渋いロールといい。
個人的には水銀燈以来の名悪役だー
216名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 10:43:56 ID:Tu8iLu5D
一起当千というやつか
217名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 12:47:25 ID:xC7010mV
…ダミアンはグスタフを犯したんだろうか・・・
218名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 19:20:12 ID:Nsus0RMm
「ナイトメア☆ちんこ・フル射精」

まさに悪夢
たった数話でヤマトよりダミアンが好きになったんだがどうしてくれるwww
219名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 21:46:14 ID:A1lPn/ld
しかし、見てる俺らはともかくこの技でやられたアオイには…合掌ww
220名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 22:01:41 ID:x4o6C8yI
>>217
つ精神コマンド「説得」
221外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/23(金) 15:16:00 ID:aphoF9F3
 ナイトメアドリーム第二十七話

「えーん。えーん」
 泣きじゃくるシルクの黒髪のおかっぱに、優しく手が乗せられる。
「もう。なんでシルクが泣くのよ」
 絵理華の手だ。彼女はもうすっかり泣きやんでいる。シルクが泣いてるのを見て、早々に立ち直ったのだ。
「ほら。涙拭いて」
「ふわーい」
 絵理華がハンカチで顔を拭いてやり、シルクもこくこくと頷いて泣き止んだ。大きな垂れ目はまだ真っ赤。
「はぁ」
 ふと漏れるため息一つ。絵理華は自分の部屋を見回し、鞄を拾い上げた。
「葵ったら、忘れちゃって」
 葵の鞄だ。飛び出すときに忘れていったらしい。
「あのー。届けたらどうですか?」
「なんで私が……。向こうが謝ってくるまで許さないんだから」
 いきなり押し倒して、あんな……。思い出しただけで、頬がカーと熱くなる。
「とにかく。葵が謝るまで許さないんだから」
 同じ言葉を繰り返し、絵理華は葵の鞄をそっと握り締めた。
「だから……早く来なさいよ。葵」
 だがその頃の葵はそれどころではなかった。

「きゃあっ……んっ!」
 その四葉 葵ことマジカル☆アオイは……悪の手に落ち、嬲られていた。
 暗い玄室の中。猫耳魔法少女のミャアが乳首を舐め、全裸のダミアンの手がパンツの中にまで忍び込む。そしてアオイの敏感な箇所を指で撫でた。
「くっ……! うぐぅ!」
 歯をギリギリと噛み締めて声が出そうになるのを抑えるが、隙間から漏れ出すようにくぐもった熱い息が出てしまう。
 両手両足を魔法封じの銀の縄で縛られ、身動きできないアオイに、容赦なく愛撫が襲い掛かった。
 猫のザラザラした舌が乳首を丁寧にしゃぶる。もうビンビンに勃起し、ピンと尖っていた。
 青いスカートの中のさらにパンツの中にはダミアンの手。人差し指がすりすりと割れ目に沿ってなぞっていく。
「んぅっ! こ、このへんたい……そんなところ、触るなぁ……!」
「へんたいとは無礼な。お主も友に同じ事をしたのであろう」
 ダミアンの言葉にアオイはびくんっと身を震わせる。甘い官能にではない。
 思い出したからだ。絵理華を押し倒し、パンツの中にまで手を入れたのを。
そして絵理華の泣き顔を。
「それは……んっ、あ、あんたとは違う!」
「何が違う。ほれ、このようにして泣かせたのだろ」
 ダミアンの指が割れ目の上辺に微かに潜り、きゅいっとクリトリスを抓る。
「ひぎゃっ!」
 顔を仰け反らせ、アオイの全身がばたついた。電撃を流されたような痺れに。
「ほほほ。ちと刺激が強すぎたかのう」
 抓るのをやめ、ダミアンは肉芽を優しく撫でる。
「んんぅ。はんっ……」
 痺れるような痛みはないが、代わりに甘く疼くような股間からの官能に、アオイの腰が悶えた。
「こうしたかったのであろう。友に」
「違う……違う。違うっ!」
 ダミアンの言葉を、身悶えながらも、アオイは必死に否定する。
「あ、あたしは……ただ、一緒にいたかっただけ」
 口に出して気付いた。何がしたかったのか。
222ナイトメアドリーム第二十七話 :2008/05/23(金) 15:17:37 ID:aphoF9F3
「なるほどの。一緒にいたかったのか」
 クリトリスを愛撫する手を止め、ダミアンが囁く。
「その望み、余が叶えてやろう」
「えっ?」
 下半身への愛撫はとまったがミャアはまだ乳首を舐めたまま。その甘い感覚にも大分慣れてきた。
「一緒にいたいのであろう。二人とも余の同志となれ。そうすれば一緒におられるぞよ」
「だ、誰が……!」
 萎えていた目に力が籠もる。絵理華が今のあたしと同じような目に遭う。そんなのは嫌。
「優しくするぞ。お主も気持ちよいであろう」
「誰が……んっ、気持ちいい、もんですか……。んっ」
 必死に否定したものの、細かく喘ぎながらでは説得力がない。アオイの顔はもう真っ赤に染まり、紅潮した肌には汗が浮かんでいた。
 そして舐められる乳首は勃起し、ダミアンに触られた股間もしっとりと濡れている。
「よいよい。これから、男の良さをたっぷりと教えてやるぞよ」
 ダミアンの手が足首に伸びる。きゅっと身を固くしたアオイだが、ダミアンは足首の縄をほどいただけだった。
 足が自由になった瞬間に蹴ってやろうと思ったが、その足に力が入らない。
「動かぬか」
 アオイの心を見透かし、ダミアンの手がスカートを捲る。
「きゃっ」
 そして白と青のシマシマ模様のパンツに手をかけ、一気にずり下ろした。
うっすらと陰毛の生えた秘裂が丸見えになる。
「やめ、やめなさい……。見るなぁっ!」
 すぱっとパンツをずり降ろすと、ダミアンはそのパンツを手にくんくんと匂いを嗅いだ。
「やめろぉ! へんなことするなぁ!」
 パンツの匂いにやや顔をしかめたものの、そのパンツを頭から被った。

「ナイトメア☆ダミアン・パンティーフォーム」

「いやーっ! へんたーい!」
 その自分のパンツを被ったダミアンが迫ってくる。だが手は後ろ手に縛られている。足は自由だが力が入らない。
「ミャアよ、もうよいぞ」
「にゃーにゃー」
 乳首を吸うのに飽きてきたミャアはすぐに離れた。尻尾をふりふり振りながら、アオイに覆い被さるダミアンを見る。
「やめろっ! ばか! へんたい!」
 自分のパンツを被ったダミアンの顔が近付いてくる。アオイは思いつく限りの罵声を浴びせながら、ぽろぽろと涙のこぼれる瞳はふるふると震えていた。
 胸は破かれ、捲くられたスカートからはパンツを脱がされたアオイ。大事な部分だけが晒され、全裸よりも扇情的だった。
 ダミアンの手が小振りの乳房を揉み、パンツの布越しにコーホー、コーホーと呼吸音。
「いやだってばぁ!」
 あまりの変態ぶりに身がすくむ。未成熟な乳房の柔らかい感触を手の中に、ダミアンは身震いするアオイをパンツ越しに見下ろした。
「何を怖がる」
「怖いわよー!」
 素直にアオイは怒鳴った。声を張り上げていないと、恐怖で押し潰れそうになってしまう。
「そうか。余が怖いか」
223ナイトメアドリーム第二十七話 :2008/05/23(金) 15:18:37 ID:aphoF9F3
 そのダミアンの声はどこか寂しそうで。でもアオイには分からない。
「ふおおおおーっ!」
 パンツを被ったダミアンがいきなり奇声を発する。ようやくパンツが馴染んできたらしい。
「これは……お主のパンツ、なかなかのパワーである」
 ぴきゅーん、ぴきゅーん。パンツの奥の瞳が赤く底光りし、耳からふしゅーと赤い煙。
「いたっ!」
 胸を掴む手にも、ぎゅーと力が入り、乳房を潰さんばかりに握り締めてしまった。
「すまぬな」
 すぐに手を離し、ダミアンはその手の平をじっと見る。自分の体内に満ちるパンティーパワーに戸惑っているのか。
「ううぅ。やだよー、いやだよー」
 アオイはもうすっかり涙でぐしゃぐしゃだった。次から次に変態パワーを発揮するダミアンに完全に圧倒されている。
「にゃにゃー」
 唯一見ているミャアも、猫耳を押さえて丸くなっていた。大恐怖。
「ゆくぞ。余のパワー、受けてみよ」
 きゅいーん。通常サイズの、それでれも人並みの倍はある勃起がドリル回転。
「え? ちょ、ちょっと待ってよ」
 それまでの快感が嘘のように引き、すっと汗も引く。青ざめたアオイに、容赦なくちんこドリルが突き出される。

「ひぎゃあああああああああああああーっ!」

 肉のドリルが乙女の花園を掘り、血を撒き散らせながら、肉の壁を突き破った。
処女肉をあっという間に血で染め、抉り、さらに掘り進む。
「ぐぎゃあああーっ! ぎゃあああああーっ!」
 下半身をちんこのドリルで貫かれ、アオイは文字通り身を引き裂かれる痛みに、背筋を仰け反らせた。
目は白目を剥き、口からはぶくぶくと白い泡が拭く。
「あぐうううぅ! やめて! 死ぬ! 死んじゃうーっ!」

 ぎゅいーん。ぎゅいーん。

 ずりゅりゅとちんこドリルが処女肉を引き裂き、奥まで到達して、ようやく止まった。
「死んじゃうーっ! 死ぬぅぅぅーっ!!!」
 ドリルが止まったのにも気付かず、アオイはぶくぶくと白い泡を拭かせながら白目で叫び続ける。
 先程のパフェはかなり大げさだったが、今度のアオイは確かに死んでもおかしくなかった。
 股間をドリルで貫かれたのだ。もう少しちんこがドリル回転してたら、子宮をぶち破って本当に死んでたかもしれない。
 だがちんこドリルはきっちり膣内で止まり、限界を越えてまで掘り進もうとはしなかった。
「はぁ……あああっ」
 まだお腹にずっしりと異物を感じるが、とりあえず回転は止まって、アオイは安堵した。
 助かった。死ななくて済んだ。命だけは残った。
 だけど。
 犯された。処女を奪われた。レイプされた。男が胎内に入った。
 それもまた事実。
「イヤアアアアアアアアアアアアァァァァーッ!!!」
224ナイトメアドリーム第二十七話 :2008/05/23(金) 15:19:32 ID:aphoF9F3
 命の危機が去ると、今度は処女を奪われたショックで叫ぶ。そのアオイを、
ダミアンは性器を結合させたまま、腕を組んで見下ろしていた。挿入しながら、パンツの奥の顔は汗一つかいていない。
「いやああっ……ああっ、抜いて、抜いて、抜いてよぉー!」
「駄目じゃ」
 血にまみれたアオイの膣肉はそれでも暖かく、そして固い。
 アオイの下半身は血で濡れそぼり、もうほとんど感覚はなかった。ただ異物が
お腹いっぱいに埋まっている圧迫感がする。それが恐怖となってアオイに叫ばせた。
「いやぁ……。ああ、絵理華、絵理華ーっ!」
 アオイの目はもうダミアンを見ていなかった。涙で霞む瞳は現実を見ずに、親友の姿を追い求める。
押し倒し、泣かせた幼馴染を。
「ごめん……ごめんね、絵理華……」
 謝りたい。もう一度逢いたい。犯されながら、アオイの心は遠くにあった。
「直接謝るのじゃな」
 アオイの意識が自分から逃げているのに気付き、ダミアンはぐっと下半身に力を籠める。
 フル射精、そしてさっきパフェに射精したばかりだというのに、ダミアンの金玉はまだまだ精子を製造していた。
「だすぞ」
 どくんっ、と血で染まった膣肉に、白いものが流される。
「アアァ……ううがあああぁーっ!!!」
 アオイの腰がばたつき、そして硬直。
「いやっ! 嫌アアアアァーっ!!!」
 口から出た白い泡が固い床に落ち、ぶっといちんこの突き刺さった股間から血と一緒に白い液体が漏れ出す。
「絵理華ああああぁーっ!!!」
 親友のサラサラの金色の髪を脳裏に浮かべ、アオイは意識を手放した。

「葵?」
 ふと顔を上げる絵理華。そこにはきょとんとした表情のシルクの童顔があるだけ。
「どうしました?」
「ううん……」
 きゅっと葵の鞄を握り、絵理華は頭を振る。呼ばれたような気がしたのだ。葵に。
 でもすぐに気のせいだと思い直す。
「もう。葵ったら遅いんだから」
 外を見ると、日は西に傾き、夕日になりつつある。葵はまだ来ない。鞄はここにあるのに。
「持って行ってあげたらどうです?」
「なんで私が……」
 そこまで言いかけて、絵理華は立ち上がった。
「うん。葵、きっと照れ臭いと思うから」
 そうと決めたら、絵理華はすぐに外出していく。葵の鞄を持って。
 絵理華のサラサラの金髪を、シルクは笑顔で見送った。

 ぴんぽろりん

 と、シルクの修道服の懐から電子音。
「はい。もしもし」
 携帯電話の着信音だ。ごく普通の白い携帯電話。魔法天使は天界を出発したときに全員が支給されている。
「あら? パフェさん」
225ナイトメアドリーム第二十七話 :2008/05/23(金) 15:20:26 ID:aphoF9F3
 それはパフェからの電話だった。ただし地上からではなく天界から。
「え、えー!」
 そしてパフェからの電話の内容にシルクは飛び上がった。白い翼を羽ばたかせて。

「う、ううぅ……」
 犯され、魔力を奪われ、マジカル☆アオイは変身が解けて葵に戻った。
 学生服はびりびりに引き裂かれ、ぽっかり割れた股間からは血と精液。勝ち気に輝いていた瞳は光を無くし、ただ虚ろにむせび泣いていた。
「余の命令を聞くのじゃー!」
 その葵に、ちんこを抜いたダミアンが服従の呪いをかける。
 今度は抵抗されることなく葵の中に、青い魔力が流れ込んでいった。
「ふむ。一度で済んだか」
 もっと抵抗するかと思ったが、そうでもなかったようだ。
 ダミアンはパンツを被ったままで言う。
「どうじゃ、今の気分は」
「痛い……。気色悪い。暗い」
 呆然と呟く葵。その目はまだ虚ろだった。玄室の中は真っ暗で何も見えない。
魔法少女だったときは暗視できたのだが。
「そうか。すまぬな」
 すぐさま魔法で治癒し、服も戻し、膣内射精した精液も浄化してやる。
「付いてくるがよい」
 処置が済むと、立ち上がったの手を引き、ミャアを連れてダミアンは歩き出した。
 ダミアンが進む先、黒い石壁の一部がさっと左右に開く。その先は広い空間。
巨大な女神像の見下ろす本殿だった。
「これに触れるがよい」
 ダミアンの手に導かれるまま、女神像の足元の黒い魔力球に触れる。
「どうじゃ」
「はい。魔力が回復しました」
 ダミアンに奪われた魔力が一瞬で回復した。瞳にもやや光が戻ってくる。
「変身してみよ」
「マジカライズ」

 ぴかっ

「マジカル☆アオイ、しゃきっと行くよ」
 青いドレスに刀、変わらぬ姿の正義の魔法少女がそこにいた。
「マジカル☆アオイよ。今より、そなたは我が同志ぞ」
 服従の呪いをかけた者でも、ダミアンは同志と呼ぶ。下僕ではなく仲間と思っているから。
「うん。ダミちゃんよろしくね」
と言ったアオイは、もうすっかり元通り。虚ろだった瞳に力が戻っていた。
「ダミちゃん? まあよかろう」
 聞き慣れない呼びかけに苦笑し、ダミアンは黒い魔力球を通じて神殿内に呼びかけた。
「あーあー。新しいお友達を紹介する。みんな本殿に集合するように。
 繰り返す。新しいお友達を紹介する。みんな本殿に集合するように」
 ダミアンの声が神殿中に響き渡り、魔物がわらわらと集まってきた。
 その数およそ15。まだまだこれから増える。
「えー。というわけで。今日から、皆と一緒に戦うマジカル☆アオイじゃ」
「マジカル☆アオイです。正義の魔法少女です。よろしく」
 ダミアンからの紹介を受けて、アオイがぺこりとお辞儀する。魔物たちはぱちぱちと拍手。
「皆の者。正義の魔法少女だからとて、仲間外れにするでないぞ」
『はーい』
226ナイトメアドリーム第二十七話 :2008/05/23(金) 15:21:37 ID:aphoF9F3
 素直に返事する一同。すると居並ぶ魔物たちを見渡し、アオイが言う。
「いいことみんな。あたしが仲間になったからには、悪い事は許さないからね」
『え、えー』
「なによ。なにか文句あるの」
『い、いいえー』
「よろしい」
 無数の魔物たちを前に、アオイはにっこりと微笑んだのだった。
「よろしくね」
『はーい』
 こうしてマジカル☆アオイはダミアン軍団の一員となった。
「ところでダミちゃん」
「なんじゃ」
「パンツ返して」
 ダミアンはまだパンツを被ったパンティーフォームのまま。
「いやじゃ」
「ああん?」
「家に戻って、着替えを取ってくるがよかろう」
「じゃ、そうする」
「すぐに戻って来るんじゃぞ」
「学校はどうするの?」
「休学届けを出しなさい。お家の人にも言っておくのじゃぞ」
「うん。ダミちゃんところにいるって言ってくるから」
「おーいグスタフ。アオイを送って行ってあげなさい」
 そしてアオイはグスタフに乗ると、一旦街に戻った。すぐにまた戻って来るために。

「もう。葵たら、どこ行ったのよ」
 ぷーと頬を膨らませ、絵理華はぷんすかと歩いている。葵の家に鞄を届けに行ったのだが、まだ帰っていなかったのだ。
 仕方なく戻っていると、上空から声がする。
「絵理華! 大変、大変です」
 シルクだ、飛んで来たらしい。
「ちょっと。こんな所で」
 誰かに見られたらどうするの、と慌てて周囲を見回す。幸い夕暮れの路地に人影はない。
「それどころじゃないの。さっき、パフェさんから電話があったんです」
 天界からのパフェの電話。その内容をシルクは手短に伝える。
「えーっ! パフェちゃんと……葵が魔物に捕まったって!」
「え、ええ……。それで、その、え、エッチなことされて、パフェさんは天界に戻ってしまったの」
 さすがにそこは言いにくそうにシルクは説明した。
「それじゃあ……葵は? 葵はどうなったの!」
「落ち着いて!」
 肩を掴んで揺さぶってくる絵理華を、シルクはぴしゃっと一括する。涙目で。
「魔物と遭遇したのは山の中だそうです……。数は多くて、かなり手強いと」
 淡々と、そうしていないと泣きそうな調子でシルクは話した。
「連れ去られた葵さんが、すぐに殺される……ことはないと思います」
 殺される、とうところでびくんと肩が揺れる。シルクも絵理華も。
「で、でも……何かされるんでしょ!?」
「それは……」
 大きな目に涙をいっぱい溜めてシルクは口ごもる。
 パフェは処女を奪われて天界に帰った。葵だけ何もされないということはない。
「ごめんなさい……。こんな事になってしまって」
「謝ったって仕方ないでしょ!」
 つい怒鳴ってしまう絵理華。彼女の目にも涙が溜まっていた。
227ナイトメアドリーム第二十七話 :2008/05/23(金) 15:22:51 ID:aphoF9F3
「あれー。どうしたの」
 固まった空気を割るような呑気な声。
「葵!」
「葵さん!」
 絵理華もシルクも驚きに固まってしまう。話題にしていた葵の姿がそこにあった。
「もう何よ。二人とも泣いちゃって」
「葵の馬鹿っ! 心配したんだから」
 涙を拭い、絵理華が駆け寄ろうとする。
「来ないで」
 だが冷たい葵の声に、足がぴたっと止まった。
「葵?」
 そして絵理華は気付いた。葵が大荷物だということに。背中と両手に大きなバッグを持っている。
「どうしたの、それ?」
「うん。ちょっと遠くに行くからさ」
「遠く? どういうこと?」
 また泣きそうな顔になる絵理華に、葵は寂しそうに微笑んだ。
「そんな顔しないでよ。絵理華だって引っ越しするって言ってたじゃない」
「そうだけど……」
「だからね。絵理華より先に、あたしが遠くに行くの」
「なに……なに言ってるのよ!」
「あ、そうそう。鞄持ってきてくれたんだ。ありがと。でも、学校はしばらく休むから。みんなによろしく」
 それから一呼吸置いて、本当に伝えたかった言葉を口に出す。
「それと……さっきは、ごめんね」
 さーと二人の間を風が通り過ぎた。葵の短い黒髪、絵理華の長い金髪が揺れる。
「シルクちゃん。絵理華のこと、よろしくね」
「え? ええ?」
 シルクにも何がなんだか分からなかった。
「葵!」
「来ないで!」
 我慢できずに駆け出そうとする絵理華を、葵の声が止める。泣き声だった。
「今来ると……絵理華を連れて行っちゃう」
 本当はそうしたかった。絵理華も一緒にダミアンの仲間にしてしまえばいい。
そうすればずっと二人一緒にいられる。
「でも……そんなの、ダメだよ」
 葵が背中を向ける。大きなバッグを背負った背中。
 後ろを向いてるのは見られたくなかったから。泣いてるのを。
「さよなら」
 そして葵は駆け出す。走りながら、「マジカライズ」と変身していた。
「待って! 待ってよ!」
 絵理華も走り出す。だがアオイの姿はもう見えなかった。
「くっ」
 こちらも変身しようと右手を上げる。その手をシルクが止めた。
「止めないでよ!」
 涙を振り飛ばす絵理華に、シルクはふるふると首を横に振る。
「なんで……なんでよ!」
 がくっと力が抜け、絵理華はシルクに寄り添った。自分より小柄な天使の少女に。
「葵……葵ーっ!」
 金髪の少女の叫びが、夕暮れに木霊する。
「絵理華、ごめんね」
 グスタフに乗りながら、アオイは一度だけ遠ざかる街を振り返った。
 その彼女の耳にも絵理華の叫びは聞こえている。
228ナイトメアドリーム第二十七話 :2008/05/23(金) 15:24:06 ID:aphoF9F3
 6月の日の出来事であった。

 それから、ルゥとミャアが買ってきた地図に、ダミアンが魔界の文字で注釈をつけ、デカルトとブラストルがリリスとリリム捕獲のために旅立つ。
 だがデカルトはレイズに倒され、道に迷ったブラストルが何とか戻って来たのが7月になってから。
 報告を受けたダミアンは、今度はルゥとフォックスを派遣した。

 そして現在に至る。

「というわけだわん」
 ルゥの長い話を聞き終えた一同は、しーんと静まり返っていた。
 大和の家のリビング。大和もありさもリリムもリリスもエステルも明美先生も黙り込んでしまう。
「まあ、しかし。なんだ」
 沈黙を破ったのは大和だった。腕を組んで言う。
「服従の呪いで言うこと聞かせるなんて、ひどい奴だな」
「はい。ひどいです」
「ひーどーいー」
「最低ですわ」
 大和の言葉に、深く頷くリリムとリリスとエステル。
「ええ。服従の呪いなんて最低よね。ねえ、ルゥくん」
「はいわん」
 明美先生とルゥも、顔を見合わせてしっかりと頷く。
 ただ一人、ありさだけが肩をすくめていた。服従の呪いならお兄ちゃんたちも一緒じゃない、とは声には出さない。
「んー。ルゥの他にも、リリムとリリスを捕まえに来てるのか」
 腕を組みながらじっと考え込む大和。
「はいわん。フォックスお兄様が来てるわん」
 ルゥとは別にキツネ型獣人のフォックスも行動中である。
 狙われてる当の本人のリリムとリリスは身を寄せ合って、震えていた。
「でもさ。なんでリリムとリリスが狙われてるの?」
「それは、可愛いからですよ」
 震えながらもリリムが口を挟む。
「うん、そうだね。お前は黙ってろ」
「それはボクも知らないわん」
「まあ、それはあとで考えるとして。今はそのフォックスはどうにかしないと」
 しかし話によると、相手は消音機能と光学迷彩を併せ持つ魔物。見つけ出すのも容易ではない。
 と、それまで黙っていたありさが立ち上がり、力強く右手を上げた。
「大丈夫。ありさにお任せだよ」
 会心の笑みを浮かべるありさ。何か策があるようです。

(つづく)
229名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:08:30 ID:CKshlcwJ
来たー!超GJ!!

>ナイトメア☆ダミアン・パンティーフォーム
フォームチェンジじゃねーwww。
>策
なにやら陰謀の匂いが…。
230名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:18:04 ID:dAyZoogW
究極変態仮面キタ――――――(゜∀゜)――――――!!!!
誰を成敗するのか気になるw
231名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:20:24 ID:UaAatvsE
パンティーフォームで激しく吹いたw
ダミちゃん楽しすぎる
ありさの計画が気になるw
232名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 23:52:53 ID:KfiRU9B+
一瞬グロ描写ありかと戦々恐々もといwktkしちゃったじゃないか。
233名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 00:02:06 ID:ius7VzDb
もうどっから突っ込んでいいやら噴いていいやらwwwww
234名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 00:33:58 ID:6kewDsDy
だwwwめwwwだwwwww面白すぎるwwwwww
そしてそろそろアリサかリリムかリリスかエステルのえっちが超見たいです!!
235名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 01:41:15 ID:9Cw4zHCu
でもあれって誰かにブッた斬られるフラグだよな……さっきから鮮血の魔法少女が頭に浮かんでしょうがない
236名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 02:17:53 ID:T07Cfzvf
>「服従の呪いで言うこと聞かせるなんて、ひどい奴だな」
今日のお前が言うかレスNo.1
237名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 03:04:56 ID:oteuvXSJ
ドリルチンコで犯されたら普通は死ぬぞwww
238名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 11:30:56 ID:ulsLm0DY
>>217
ていうか、あれが魔王の子だというのが。。。魔王見境なし?
239名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 12:21:07 ID:5ikQ6xvG
きっと人型モードがあるんだ。
そうに違いない、うん。
240名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 12:50:30 ID:2thAWRk2
>「服従の呪いで言うこと聞かせるなんて、ひどい奴だな」
>アリサは正義の魔法少女である

クマクマ
241名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 13:17:25 ID:oteuvXSJ
魔王は獣姦蟲姦何でも御座れか・・・

こうなると逆にリリスリリムの母親がなんだったのか気になるところだぜ
242名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 01:40:28 ID:UqTw/sMc
魔王もきっと何に対しても「しゃぶれ」なんだよ。
243名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 02:14:24 ID:sYWOOHFT
ゲームで主人公の名前を「しゃぶれ」にしたら面白いことになった,っていうのを思い出したw
244外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/25(日) 13:18:02 ID:rC+k3kKT
 ナイトメアドリーム第二十八話

「ふええええーん」
「こーわーいー」
 頭上からの泣き声に耳を傾け、アリサはにっと口を歪めていた。
 マジカル☆アリサの頭上の木の枝から、リリムとリリスが吊り下げられていた。
「ふふふっ。そうよ。もっと泣け、叫べ。それが魔物を誘き出すエサとなるのよ」
「えーん。えーん
「おーろーし−てー」
 得意気に哄笑するアリサの頭上で、リリムとリリスはしくしくと泣くのだった。

 ルゥに話を聞いた日の深夜。日付が変わる頃。湖の上公園で、アリサの作戦は実行されていた。
 すなわち、『リリムとリリスをエサに魔物を誘き出そう作戦』である。
 ダミアン配下の魔物の目標ははリリムとリリス。ならばこの二人をエサにすればいい。実に正義の魔法少女らしい素敵な作戦であった。
 夜空は曇り。湖の上を流れる夜風がひんやりと肌を冷やしてくれる。
 木の枝から吊り下げられているリリムとリリスは、ずっとえぐえぐと泣いていたのだった。
 その木の下にいるのは栗色のツインテールの魔法少女、アリサただ一人。ただし大和たちも周囲に隠れている。
「さあ、来なさい。早く来ないと、この二人がどうなっても知らないわよ」
 待ち飽きたように魔法のバトンを回しながら、アリサは周囲に話しかける。
 夜の公園はしーんと静まり、誰もいなかったが。その誰もいない公園に、アリサの可愛い声が響いていく。
「まずね。足をちょん切っちゃうから。うん、足首。歩けなくなっちゃうよー。
 それから、手の指を切るの。まずは人差し指。不便だよー。
 それからそれから。片目に指を入れてぐりぐりしちゃうの。眼球潰れちゃうねー。でも大丈夫。もう片目は残しとくから。わー、あたしって優しい」
「ひいいいぃっ!」
「いーやー」
 アリサの声が聞こえたのだろう。吊るされている二人がじたばたともがく。
夏だというのに真っ青で冷や汗さえ出ていた。
「早く来ーい。そうだ。アリサ、歌いまーす」
 退屈してきたのだろう。ぶつぶつ呟いていたアリサは、バトンをマイクにして、いきなり歌いだす。
 曲はもちろん、
「魔法少女マジカル☆アリサ。みんな聞いてねー」

『魔法少女マジカル☆アリサ』

 マジカル☆アリサ!
 マジカル☆アリサ!
 みんなの みんなの 正義の魔法少女! GO!

 あのね いつもアリサは
 みんなの そばにいるんだよ
 あなたの影からそっと 寝首かくんだよ
 だから気をつけて 守ってね

 どんなに こわいときでも
 どんなに つらいときでも
 マジカル☆アリサの 魔法の 魔法の 呪文
245ナイトメアドリーム第二十八話 :2008/05/25(日) 13:19:15 ID:rC+k3kKT
 マジカライズ!

 ラララ 魔法の少女 可愛いアリサ
 LOVE LOVE ちゅっちゅっ
 マジカル☆シュートでぽん

 みんな聞いて アリサはね
 ずーーーーーーーーーと みんなのそばに いるんだよ
 いつも どこでも 背後から
 あなたを つきまとって あげる
 そして最後には 絶対 アリサが勝つんだよ

 正義の魔法 好き好き大好き
 マジカル☆スパーク あの泥棒猫ふきとばすよ
 邪魔者はみんな 殴る 蹴る どつく

 お兄ちゃんどいて そいつ殺せない!

 マジカル☆アリサ
 マジカル☆アリサ
 ちゃきちゃきアリサGO!


「みんなー。正義の魔法少女、マジカルアリサを応援してねー」
 歌い終えると、お決まりのセリフでぴしゃっと締め。
 それからいきなり、
「マジカル☆ダブルトマホーク」
 魔法のバトンを両刃の斧に変え、投げた。
「マジカル☆トマホークブーメラン」
 すぱっと魔法の斧が空を裂き、またアリサの手許に戻って来た。
「あれ? こっちかな」
 今度は反対方向に斧を投げる。
「うわっ」
 すると斧が向かう先、それまで何も無かった空間が揺らめき、黒い巨体が姿を現した。
 周囲に明かりはなく真っ暗だったが、魔物も魔法少女も夜目が利く。
「見ーつけた」
 戻って来た斧をキャッチし、アリサがキャッと飛び上がる。獲物を見つけた喜びで。
「ぐぬぬ。なぜ我が位置が分かった」
 闇夜に立ち尽くす黒い獣人。それはキツネ獣人であった。

「ナイトメア☆フォックス、キツネと参上」

 もはや隠れてても無駄と判断したか、自ら名乗る。ルゥとともにリリムとリリスを捕まえに来たダミアンの配下。
 消音機能で音を消し、光学迷彩で姿を消して近付いてきたフォックス。誰にも気取られない自信があったのだが。
「ふふーん。匂いで分かるもん。あなた、ケモノ臭いから」
「なんと」
 唖然となってフォックスは口をぽかんと開いてしまう。消臭機能はなかった。
「匂いとはな。これは盲点であった」
 素直に己の過失を認めるフォックス。というか、アリサの鼻が優秀なのだ。特にお兄ちゃんの匂いはすぐ分かる。
「ふえええーん」
「たーすーけーてー」
246ナイトメアドリーム第二十八話 :2008/05/25(日) 13:20:22 ID:rC+k3kKT
 頭上から聞こえてくるのはリリムとリリスの泣き声。
「待っていろ二人とも。すぐ助けてやる」
 フォックスにとっては母親の違う妹。助けたい気持ちに偽りは無い。だから
あからさまな罠と知りつつも、ここまで来たのだ。
 アリサの誘き出し作戦は大成功と言える。
「貴様っ。よくも俺の妹たちにひどいことを」
 背中の撤甲レーザーバルカンを向け、牙と爪を剥くフォックス。遠近両方ともにバランスの取れた装備。
「へー。妹思いなんだ」
 お兄ちゃん大好きのアリサは、妹思いの兄は嫌いではない。好感が持てた。
 だが勝負とは別。
「動くな」
 魔法の斧を上に向け、「マジカル☆シュート」を発射。
 斧から発射された赤い魔法の光が、リリムの顔のすぐ側を通り抜け、空に消えていった。
「ふわわーん」
「当たっちゃう〜」
 リリムとリリスの泣き声が一層大きくなる。恐怖で。
「き、貴様。どういうつもりだ」
「動くと、あの二人を殺す」
「え、えー!?」
 フォックス、顎がかっくんかっくん落ちる。
「動くと殺す。魔法を使うと殺す。武器を使うと殺す。姿を消しても殺す。
あなたが逃げても殺す。殺気を感じるとすぐ殺す。何もするな」
 アリサの目は冷たく輝き、そして殺気に満ち。フォックスはすぐに悟った。本気だと。
 しかし、これは、いくらなんでも。
「貴様! それでも正義の魔法少女か!」
「そうだよ。だから悪の魔法少女を殺したくて、うずうずしてるの」
 アリサの目は座っている。殺気で。
 本気だ。こいつ、本気で殺す気だ。フォックスは戦慄すら覚えていた。
「いやー。死にたくないー」
「たーすーけーてー」
 アリサの言葉、そして殺気が伝わるのだろうか。吊るされた二人がじたばたもがく。だが逃げられない。
「……俺が、動かなければ、妹たちは解放するんだな」
「うん」
 ニッと口の端を歪めるアリサ。
「だから動かないでね」
「承知した」
 バルカンを、牙と爪を引っ込め、フォックスはその場に立ち尽くす。
「えい」
 アリサはぶんと魔法の斧を投げた。
 くるくると回転する凶悪な刃が宙を裂いて高速で向かってくる。だがフォックスは動かなかった。
「ぎゃあっ!」
 ずばっと斧が右足の膝を切り落とし、アリサの手に戻っていった。
「へー。本当に動かないんだ」
 手にした斧を振り上げるアリサ。片脚で倒れ伏したしたフォックスは、そんな魔法少女を毅然と睨み付けた。
アリサの向こうに見えるのは、吊るされたリリムとリリス。
「すまぬ……」
 それがフォックスの最後の言葉となった。
 きゅいーんと斧に赤い魔力が集まり、振り下ろされる。

「マジカル☆ダブルトマホーク・ファイナルブレイク」
247ナイトメアドリーム第二十八話 :2008/05/25(日) 13:21:21 ID:rC+k3kKT
 どごっ

 薪割りのようにフォックスの身が縦に割れ、斧が地面に突き刺さり、しゅーしゅーと煙を上げた。
 そして二つに割れたフォックスは、闇となって崩れ去った。この世界で死んだ魔物は死体を残さない。
 フォックスの完全消滅を確認し、アリサは斧を振り上げ、ぱちっと可愛らしくウィンク。
「マジカル☆」
 正義の魔法少女マジカル☆アリサの完全勝利です。正義は勝つ。

「うえーん。ええええーん」
「えーん。えーん」
 頭上からはまだぴーぴーと泣き声がする。
「うるさいなぁ。そうだ。殺せばいいんだうん。そうしよっと」
 アリサが魔法の斧を頭上に向けると、
「わー! 待て待て待て」
 近くの木の影から大和が飛び出し、すぐにアリサを止めた。
「駄目だろう。解放するって約束したじゃないか」
「いいんだよ。悪い魔物の約束なんか破っても」
「だめー!」
 大和は両手ででバッテンを作り、カーと目を光らせる。アリサはぶーと口を尖らせながらも、斧を下ろした。
「怖いわんー」
「わー。怖い」
「うーん」
 大和が隠れていた木の後ろには、ルゥと明美先生とエステルもいた。ルゥは犬耳を押さえて丸くなり、明美先生とエステルもすっかり青ざめている。
 ちなみに変身前の大和と明美も暗視は利く。変身前はごく普通の少女である正義の魔法少女とは違い、呪いを受けた身だからだ。
「よーし。今日はこのまま、撫子お姉ちゃんを殺しちゃうぞー」
「おーい」
「楽しみだな。へへ」
「そんなことしないから。帰りますよ」
「えー」
「ほら。帰るぞアリサ」
「はーい」
 ぺたっと兄に抱きつくアリサ。そのままがくっと脱力。
「アリサ?」
 胸に抱きつく妹を見下ろすと、くーと寝入っている。深夜。小学生はもう寝ている時間。大和だって眠い。
「やれやれ」
 変身したままのアリサを背負い、大和は暗い夜道を歩き出した。
「ふえーん。置いてかないでー」
「おーろーしーてー」
「おっと忘れてた。エステル、あの二人は頼む」
「はいマスター」
 魔法の箒に乗ったエステルがリリムとリリスを降ろしてやった。
「えーんえーん。怖かったよー」
「ふえええ〜ん〜」
「はいはい。みんなお家に帰るよ」
 みんな一緒に家に戻る。明美先生とルゥはまた明日と別れた。
「ぐー」
 大和の背中でぐっすり寝入るアリサ。こうしてると無邪気で無垢な少女にしか見えない。
 でも。マジカル☆アリサは正義の魔法少女なのです。
248ナイトメアドリーム第二十八話 :2008/05/25(日) 13:22:27 ID:rC+k3kKT
「ほーら。お家に着いたよー」
 家に着き、二階のありさの部屋に、変身したままのアリサを寝かせてやる。
変身は基本的に、本人が解除するか魔力を奪わないとずっとそのまま。だから気絶しても眠ってもそのままなのである。
 ベッドに優しくアリサを寝かせ、そっと立ち去ろうとする大和。するとシャツの背中が掴まれた。
「いっちゃやだー」
 アリサが瞼を半分だけ開けて、こちらを見上げている。
「はいはい」
 苦笑しながら大和は振り返り、手を握ってやった。小さく柔らかい妹の手。
「今日はもう寝なさい」
「おやすみのちゅーして」
「おやすみ」
 口を尖らせるアリサにそっとキス。甘い蜜の味。
 大和はすぐに口を離すが、アリサは首に手を回して離さなかった。
「アリサ?」
「今日はずっと一緒にいて。そうじゃないとやだ」
「甘えん坊」
 くすっと笑い、大和もアリサの背中に手を回した。長い栗色のツインテールから、甘酸っぱい香りがしてくる。
「いつまで変身してるの」
「お兄ちゃん、こっちのほうが好きでしょ?」
「いつものありさだって好きだよ」
 好き、という言葉にアリサの小さな胸がぎゅっと締め付けられた。
「今日は……いっぱいドキドキしたから」
 今もドキドキ。お兄ちゃんに抱いてもらってるから。
「して。そうなないと眠れない」
 大和は無言で口を重ねる。暗い妹の部屋。微かな明かりもない。その暗闇の向こうの魔法少女の妹はとても可愛くて。
 妹の甘い唇を瞬時味わうと、その小さな体をベッドに寝かせ、覆い被さっていった。
「んっ」
 小さな唇を割って、大和の舌が入り込み、絡んでくる。
 アリサも自ら舌を絡ませ、ちゅっちゅっと口内で淫らな音が響く。
 大きな兄の舌と、小さな妹の舌が、ねっとりと絡み合い、唾液を交換し、さらに強く重なる。
「んーっ」
 体の下でアリサが背筋を上げ、びくんっと跳ねる。その小さな体を強く抱き、大和は口を離した。
「はぁっ……あっ……」
 二人の唇を唾液が結んでいる。アリサはもうぼんやりした瞳で兄に身を委ねていた。
「お兄……ちゃん」
 アリサの手がするすると下に伸びる。大和の股間へと。
「あはっ。もうこんなになってる……」
 ズボンの上から触れたそこは、しっかりと膨らんでいた。熱い。
「お兄ちゃん」
 きゅっと小さな手がズボンの膨らみをまさぐる。くすぐったさに大和の腰が震えた。
「お兄ちゃんも、して」
 熱く湿っぽい声に大和の手も伸びた。魔法の衣装である緑のスカートの中に手を入れる。
「あんっ」
 パンツの上からなぞられ、アリサの腰も震える。
「もっと。もっとしていいんだよ」
 してほしいんだろ。大和の手がパンツの中にまで入った。
249ナイトメアドリーム第二十八話 :2008/05/25(日) 13:23:21 ID:rC+k3kKT
「んんー。そう、そこ。そこだよ」
 パンツの中はとても熱くて湿っていて。すっかり潤んだ妹の陰唇を、兄の手がまさぐっていく。
 そしてアリサの手は、ズボンの上から大和の膨らみをぎゅっと掴むのだった。
「くっ」
「んんっ。んー。ふわぁ。お兄ちゃんのがこんなに……お兄ちゃんがアリサのそこ触ってる」
 熱に浮いたようなとろんとした瞳で、アリサは熱っぽく早口で声を紡ぐ。
 眠たさと性感でハイになっているらしい。
「触って。もっと触って。ねえ、触ってよぉ」
 腰をくねらせながら、甘い声でねだられ、大和は指をしゅっしゅっと縦筋に走らせた。
「もっと。もっとだよぉ。ちょうだい。お兄ちゃん、ちょうだい」
 兄の膨らみを掴み手が、じゃーとズボンのチャックを降ろす。ぽんと飛び出すお兄ちゃんペニス。
 その兄の勃起を摘むと、自ら足を開きそこに導く。兄の指で濡れた縦筋へと。
 積極的な妹に苦笑しながら、大和は撫でていた指でパンツを横にずらした。そこに、アリサ自らが導くお兄ちゃんの分身が突き刺さる。
「んっ」
 アリサが眉をしかめたのは一瞬。熱くたぎる妹肉が、兄肉を受け入れ、飲み込んでいく。
「あはっ。入った。お兄ちゃん、お兄ちゃんが入ったよ」
 下半身にずっしりと兄の重みを感じ、舌を出したアリサがハッハッとはしたなく熱い息を漏らした。
「入ってる。入ってるんだよー。お兄ちゃん、ずっと、ずっとこのままぁ……」
 ハァ、と満足しきった大きな吐息。そしてアリサは兄の胸に顔を埋め、動かなくなった。
「アリサ?」
 妹の狭い膣肉に痺れながら、大和は胸に抱きつくアリサを見やる。そして唖然とした。
 アリサはくーと寝入っている。兄のちんこを挿入しながら。
「おーい」
 さすがに大和は呆れ、そしてこれからどうしようと悩む。
 勃起したブツはアリサに入ったまま。このままじゃ収まりそうもない。かといって眠ってる妹にやるのは……。
「む、むむー」
 狭い妹性肉はぎちぎちに締めつけてきて、今にも動きそうになる腰を必死に抑える。アリサはすやすやと眠り、起きる気配は全くない。
「おーい」
 兄の性器を受け入れながら、ぐっすり眠る妹アリサ。大和の呆れる声も聞こえていない。
「はぁ」
 必死に性の快感に絶えながら、大和はアリサの寝顔を見やった。兄の胸で、兄のちんこを受け入れたまま、すやすやと眠る妹の可愛い寝顔を。
「アリサ……」
 長いツインテールをよしよしと撫で、大和はさっと腰を引いた。
「うぅん……」
 微かにアリサが身じろぐ。今まで性器を埋めていた兄肉の感触が消え、物足りなくなったらしい。
 だが大和は腰のものを仕舞い込むと、アリサを寝かせたままで部屋を後にした。
「おやすみ」
 正義の魔法少女マジカル☆アリサの夏休み一日目がようやく終わります。
 激闘の夏はまだ始まったばかり。今夜は良い夢を……。
「お兄ちゃん……好き……」
250ナイトメアドリーム第二十八話 :2008/05/25(日) 13:24:10 ID:rC+k3kKT
 下に降りると、エステルだけが起きていた。
「リリムとリリスは?」
「もうお休みになりました」
「そう」
 泣き疲れたらしい。元は両親の部屋、今はリリムとリリスとエステルの部屋でぐっすりと眠っている。
「まあ」
 降りてきた大和に、エステルが目を丸くした。そしてクスッと笑み。
 大和の股間が大きく膨らんでいた。挿入したところで終わったのだから仕方ない。
 決まり悪そうにソファに座り、大和はチャックを開いて勃起を外に出した。
「鎮めて」
「はい」
 微笑からうっとりした表情になり、エステルは大和の前に跪いた。そして長い金髪を掻き揚げ、勃起の先端を口に含む。
「ふー」
 美貌のエステルがおしゃぶりしてくれる。それだけで大和はすっと胸がすく思いだった。
 遠慮がちにペニスの先端を口に入れ、ちらちらと弱々しく舌で舐める。そのたどたどしい愛撫が、妙に心地よかった。
 エステルが素直にしゃぶってくれるのも、服従の呪いのおかげ。くすぐったいような心地よさを感じながら、大和は言う。
「はー。いいよエステル」
「ひゃいー」
 モノをしゃぶりながら何か言うと、口の中のモノにも刺激が来る。
「よし。もういいよ」
 許しが出ると、ぺっと吐き出すようにモノを吐き出すエステル。苦く、そして臭かったのだ。
「後ろ向いて、こっち座って」
 言われるまま、背中を向きくと大和の膝の上にエステルは座る。勃起したモノがお尻に当たった。
 エステルの柔らかい尻にペニスを踏まれ、大和はビンッと痛いほどだった。
それもすぐに気持ちいい性感に変わる。
 マントを外したエステルの、背中と長い金髪と黒い羽がすぐ目の前。輝く金色の髪を一房手にとって、鼻に寄せた。
「良い匂い」
「う〜」
 エステルは恥ずかしそうに赤くなっている。屈辱かも。
 背中から胸に手を回すと、その豊かな膨らみを両手いっぱいで包んだ。
「うんっ」
 ぷるぷる揺れる豊かな美乳。まだ小学生の妹ではこうはいかない。
「エステル。僕のを、自分で入れて」
「は、はい……」
 黒い手袋で覆ったエステルの手が、お尻の下で潰れる勃起を、恐る恐る握った。
 脈動する男の象徴を手にしっかり感じ、思わず離しそうになる。だがエステルはマスターの命令を忠実に実行した。それが服従の呪い。
 一旦腰を上げると、そろそろとスカートの中に握った勃起を入れていく。
 パンツは履いていない。手にした勃起の先端を、陰毛に包まれた割れ目へと導いた。
 そして再びすとんと腰を降ろす。
「はー」
「んんーっ!」
 衝撃に大和は感激し、エステルは苦痛に呻いた。
 エステルのそこはまだほとんど濡れていない。そこに大和の勃起が下から突き刺さる。
251ナイトメアドリーム第二十八話 :2008/05/25(日) 13:25:11 ID:rC+k3kKT
 それでもエステルは痛みに絶え、必死に飲み込んでいった。それが命令だから。
 苦痛を少しでも和らげようと。大和は胸を優しく揉む。だが胸への甘酸っぱい感触も、股間の痛みを和らげてはくれなかった。
「んんっ。んんーっ」
 エステルの金髪が目の前でゆらゆらと揺れる。黒い羽もぱたぱたとはためいた。
 大和は乳首をクリクリ撫でながら、金髪を顔に受け、しなる白い背中をじっくりと鑑賞した。そして勃起を包む甘い女肉に、腰を痺れさせる。
「マ、マスター……んっ。ど、どうですか……」
 冷や汗をかきながら、なんとか大和のモノを腰に納め、エステルがホッと息を吐いた。
 溢れる蜜が潤滑油となり、膣をいっぱいに満たすと、痛みはほとんどなくなった。身を守る生理現象。
「ああ。いいよ」
 目を閉じて、ハァと大和は熱い息をエステルの背中に吹きかける。そして胸をぎゅっと掴んだ。
「あっ……。はっ。あ、ありがとう……ございます」
 背筋をビクビクと震わせながら、エステルも深く息を吐いた。
「エステルはさ。好きな兄がいるんだったな」
「は、はい……」
「何て言ったっけ」
「カ、カイトお兄様、です……」
 その名を口にした瞬間、エステルの膣がぎゅっと締まる。布越しに手の平に触れる乳首も一気に膨らんだような気がした。
「くっ」
 今まで散々焦らされた大和の分身は、その締め付けに素直に欲望を吐き出す。
「はっ、アアッ……」
 熱い精子を流され、大和の膝の上のエステルはガクガクと腰を揺らした。潤んだ瞳からぽろぽろと涙がこぼれた。
「ふー」
 射精の爽快感に身を浸し、膝の上のエステルの重みに安らぎを覚える。
「はぁ……あっ」
 その膝の上のエステルは、微かに泣いていた。膣内射精されたお腹を見下ろしながら。
「エステル」
 金の髪に顔を埋め、大和は後ろからしっかりと抱きしめる」
「は、はい。マスター」
 ハッとなってエステルはすぐに応える。
「今日は、一緒に寝よ」
「はい……」
 ずぶっとペニスを引き抜き、大和はエステルを立たせた。
「ピュリファイケーションしていいよ」
「はい」
 一瞬、安堵した顔になり、エステルはすぐに顔を伏せる。
 ピュリファイケーション。浄化の呪文。膣内射精されたばかりの精液も消せるので、避妊の呪文としても使えた。
「いいさ。僕の子は妊娠したくないんだろ?」
「そ、そんな……」
 ぽろぽろ泣きながら、エステルは顔を横に振る。長い金髪も左右に揺れた。
「いいから。かけろ」
「はい」
 ピュリファイケーションの呪文を唱え、体の汚れと精液を消すエステル。
「行くぞ」
 まだ暗い顔をするエステルの手を引いて、大和は二階の自分の部屋へ上がった。
252ナイトメアドリーム第二十八話 :2008/05/25(日) 13:26:17 ID:rC+k3kKT
 意外なことに、ベッドに入った大和はエステルを抱きしめるだけで、それ以上は何もすることなく眠りに就いた。
 大和の腕に抱かれながら、エステルも眠りに就く。その日、エステルはどんな夢を見たのだろうか。

 次の日はみんな朝が遅かった。夏休みということもあるだろうが、昨日の夜はいろいろとあったし。
 昼過ぎになると、明美先生とルゥもやって来る。いろいろと話し合うために。
 話の中心はやはりダミアンの事。理由はまだよく分からないが、リリムとリリスが狙いな以上、また刺客が来ることは確実だろう。
 こちらから攻めることも考えたが、どうにも戦力不足。ルゥの説明によると、ダミアンの仲間は20人はいるらしい。
 かといって、守ってばかりでも埒が明かない。
 どうしたもんかな、とリビングでうんうん唸っていると、別の方向から事態は動いた。
「お兄ちゃん。いいかな」
 話に加わっていなかったありさが、二階から降りてくる。金髪の少女を連れて。
 白いドレスに、腰まで伸びる輝く金色の髪。背中には白い翼の少女を。
「オーロラさん!?」
 驚いて大和は声を上げた。エンジェル☆オーロラ。以前、レイズに負けたときに助けてもらった天使である。
「はい。お久しぶりです」
 優雅に挨拶するオーロラ。
「わんー。天使だわんー」
 明美先生の背中に隠れ、ルゥは体を丸めて震えている。怖いらしい。
「ご安心ください。今日はあなたたちを退治しに来たのではないので」
 オーロラは完璧に整った美しい顔で、大和と明美とリリムとリリスとエステルとルゥを見やる。
ありさ以外は本来なら討伐すべき敵。その中にあって、オーロラは美しく輝いていた。
「でも、どうしてここに?」
「オーロラさんなら、ずっと前から家にいるよ」
 代わりにありさが答えた。
「ええっ!? いつから」
「だから6月から。ほら、助けてもらったときから、ずっと」
「ずっとって……。僕は知らなかったぞ」
「だって。お兄ちゃんに教えたら、すぐエッチなことするじゃない」
「えー」
 納得できないように声を上げる大和だが、女の子たちはみんなうんうんと頷いている。
「リリムとリリスとエステルは知ってたの?」
「知ってましたよ。ありさちゃんのお部屋の押し入れに住んでますから」
 さも当然とばかりにリリム。
「一人でかくれんぼしてるときに見つけました。驚きましたけど、一緒にかくれんぼしてくれましたよ」
 どこから突っ込もう。悩んだ末に大和は全部突っ込む。
「かくれんぼは一人でするものじゃないでしょ。それどんな遊びですか。
 オーロラさんも。住んでるのが押し入れでいいんですか。というか、ここには悪の魔法少女と悪魔がいるのに、何もしないんですか!?」
「この家は中立なのでしょう? 天使の私が約束を破るわけにはまいりません」
 にっこりと上品に笑うオーロラ。大和は頭を抱えてしまう。
「あああ、今まで気付かなかったなんて。道理で、みんないるのに誰かがお風呂やトイレに入ってたり、食事の時に一人分多いと思ってたよ」
「お兄ちゃん、にぶーい」
 大和はそういう少年である。
253ナイトメアドリーム第二十八話 :2008/05/25(日) 13:27:07 ID:rC+k3kKT
「つまりこの家には、正義と悪の魔法少女と天使と悪魔とが一緒に住んでるわけね。楽しそうでいいじゃない」
 明美先生の的確なまとめに、あらためて凄い家だと思い知らされる大和であった。
「ところで大和さん。妹のありさちゃんに、ああいうことをするのは」
「ああいうこと?」
「わー! わー! わー!」
 オーロラの言葉に明美先生が首を傾げ、大声で大和が止める。
 ありさの部屋の押し入れで暮らすオーロラ。当然ながら、兄妹の禁断の情事を覗き見している。覗くだけで止めはしない。
「それよりも。今日は何の用事ですか!」
「そうでした」
 居住まいを正し、オーロラはありさと目を合わせて、話し出す。
「私は、ローラさんから頼まれ、ありさちゃんを見守ってきました」
 ありさを魔法少女にした天使のローラ。大和に処女を奪われて天界に帰ったが、残されたありさが心配で、オーロラに頼んできたのだ。携帯電話で。
「ですが。先日、他の天使より応援要請が参りました」
「応援妖精?」
「字が違うよお兄ちゃん。応援する妖精さんじゃないから」
「奈良県のはにはに市という所に、魔物が集結しているとのことです。そこでこちらも数を揃えて、討伐することに決定しました」
「はにはに市?」
 大和はまだ震えているルゥを見る。
「それって、ダミアンとかいう奴の?」
「報告にはそうあります。ご存知でしたか?」
「こいつから聞いた」
 明美先生の後ろでがたがた震えているルゥを指差す。
「そうですか。知っているなら話は早いです。それで、私は討伐部隊に参加しようと思うのですが」
 視線を受け、ありさが自ら言う。
「ありさも一緒に行くよ」
「ありさもー?」
「大丈夫。ありさにお任せだよ」
 自信満々に右手を上げるありさ。
「待って。ありさが行くなら僕も」
「大和さんは来ないほうがいいと思います」
「なんでー?」
「魔法天使に、正義の魔法少女がたくさん集まるのですよ。悪魔の大和さんが来たら、すぐに成敗されます」
「う、うーん。事情を説明したら……」
「無理ですね。大和さんはこれまで、複数の天使や正義の魔法少女を襲ってますし」
「うわー、ごめん。僕が悪かった」
「まあ、それはともかく。私ならいいですけど、さすがに他の天使の方は問答無用で成敗すると思います」
「うーん。さすがに無理か」
 腕を組み、今までの行為を振り返る大和。反省してなさい。
「で、それには何人ぐらい参加するの?」
「詳しくはまだ。ただ相手の魔物は20体はいるとのことで、それより多いのは確実です」
「大所帯だな」
 時期魔王選抜戦始まって以来の大規模戦闘であろう。なんだかこっちまでわくわくしてくる。
「ありさも行くの?」
「うん。行くよ」
「ルゥの話は聞いたろ。ダミアンてのは、かなりの変態だぞ」
254ナイトメアドリーム第二十八話 :2008/05/25(日) 13:28:01 ID:rC+k3kKT
「大丈夫。お兄ちゃんで慣れてるから」
「おーい」
 ありさの言葉に、女の子たちはみんなうんうん頷いている。オーロラも。
「まあいいか。オーロラさん、ありさをお願いします」
 ちょっと悩んだが、大和はすぐに許可した。
 仲間がいっぱいというのもあるが、先日のフォックス戦で見せたような、純粋で真っ直ぐなありさの正義の心は、誰にも負けないと思えたから。
「いいか、ありさ。みんなに迷惑かけちゃ駄目だぞ」
「かけないもん」
「無茶するんじゃないぞ。やばくなったら、仲間を見捨ててでも逃げろ」
「うん。他の人を盾にする」
「お土産に、正義の魔法少女を一人ぐらい捕まえてきて」
 ありさとオーロラのパンチが、大和の左右の頬に突き刺さる。
「わーい。お兄ちゃんに、許可もらったし。どうやって、そこまで行くの?」
「電車で行きます」
「電車かよ。天使が」
 両方のほっぺたを腫らせて大和。
「すみません。電車の方が楽なので」
「私が車で送って行こうか?」
「いいえ。これは私たちの問題です」
 明美先生の申し出を、オーロラは即座に断る。悪の魔法少女の助けは借りない。
「お金あるの?」
「はい、天界の次期魔法選抜戦阻止実行委員会から、予算は頂いてますので」
「予算ねえ」
 大和はちらっとリリムとリリスとエステルを見て、
「リリムたちは予算もらってないの?」
「魔界の次期魔王選抜戦監視委員会は、予算ギリギリで私たちまでには回しません」
 顔を見合わせ、代表してエステルが答えた。
「出発は明日です。今日中に準備してください」
「はい」
 オーロラにしっかり頷き、ありさは兄の手を取る。そして潤んだ瞳で見上げてきた。
「お兄ちゃん。ありさがいなくても、泣かないでね」
「泣いてるのはありさだろ」
「女の人を連れ込んだりしたら、ダメだよ。撫子お姉ちゃんとか」
「あっ、それいいかも」
「なんですって!? 出発前に息の根止めてやる!」
「冗談冗談。オーロラさんがびっくりしてるじゃないか」
 肩をすくめながらも、この妹なら大丈夫だろうと大和は思った。
「今日は。ずっと一緒だからね」
「はいはい」
 みんなの前で擦り寄る妹を、大和は優しく抱きしめてやるのだった。オーロラも明美先生もおだやかに微笑している。

 そして翌日。
「お兄ちゃん。行って来るね」
「うん。頑張って」
 あけるり市のあけるり駅から、ありさとオーロラは電車に乗って出発して行く。ちなみにオーロラはいつもの格好で背中の白い翼もそのまま。
 目的地は奈良県はにはに市。ダミアン軍団の待つ決戦の地。
 激闘の夏休みが始まる。

(つづく)
255名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 14:03:56 ID:8hr6M4j2
だ、だめだ…全滅フラグにしか見えないwww
GJー
256名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 16:25:19 ID:tYI1UvPI
せい……ぎ……?

フォックス、アンタ漢だったぜ……(敬礼略
257名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 16:36:48 ID:8hr6M4j2
>256、お前の言いたい事はよく分かる。
…だが何も言うな、お前まで消され…ん?何か風を切って飛来するおt…
258名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 17:03:30 ID:tSLGN1mL
ああ、相変わらず物凄い面白いw
今回はたくさんあって感想絞れないな。
とにかく全編通して面白かったです。

アリサのはっちゃけ感は絶妙すぎてたまらない。
あっさり殺したーーー!? わかっていても怖いんだぜ。
まさか本当に殺害シーンに出くわすとは思わなかったw
最高すぎる。

繋がったままでおねむのアリサが可愛かった。
それとエステル可愛い。愛と服従の呪いの狭間か。いいねいいね!!
大集団戦はわくわくするなー。正義の魔法少女のアリサちゃん頑張れ。
超GJでしたー!
259名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 17:40:37 ID:66pjoik2
>待っていろ二人とも。すぐ助けてやる
>……俺が、動かなければ、妹たちは解放するんだな
全俺が泣いた。

>お土産に、正義の魔法少女を一人ぐらい捕まえてきて
懲りてねーwww
260名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 19:15:01 ID:bKPE/8aM
どう見てもフォックスが正義の味方です。本当に(ry

ところでありさは何時ストナーサンシャインを習得するんですか?
261名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 03:07:58 ID:+c21Ue0f
シャインスパークが先
262名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 17:42:46 ID:kyPL0CD3
マジカル☆スパークみたいな技なかったっけ?
あれがシャインスパークだと思ってたんだが
263外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/27(火) 19:29:10 ID:SAlHCb9Y
 ナイトメアドリーム第二十九話

 駅でありさとオーロラを見送り、大和が家に戻ると、一台の車が家の前に停まっていた。
「やっほー。おはよう大和くん」
 まん丸の赤い小型車の、運転席から顔を出したのは明美先生だった。助手席にはルゥも座っている。
「おはようございます。どうしたんですか先生」
「ドライブにね。はにはに市まで」
「それって、ありさが行った?」
「うん。場所ならルゥくんが知ってるし」
 そのルゥはなんだか不安そうな顔をしている。
「いや、でも。もうすぐ魔法天使と正義の魔法少女の総攻撃が始まるって」
「だから行くのよ。可愛い教え子にだけ、危険にはさらせないし。大丈夫。遠くから見るだけだから」
 不安が顔に出たのだろう。明美先生は安心させるように微笑んだ。
「魔法天使に見つかったら、袋叩きにされますよ」
 今の明美は悪の魔法少女。ルゥは魔物。見つかったら大変な目に遭うだろう。
もちろんダミアン軍団に見つかってもただでは済まないだろう。
「だから、見つからないようにこっそりと遠くから見るの」
「だったら、僕も一緒に」
「大和くんは駄目よ。リリムちゃんとリリスちゃんを守ってやらないと」
「うーん」
 大和はぽりぽりと頭をかく。かといって、この二人だけでは不安。
「おーい。エステル」
 家の中に呼びかけると、すぐにエステルが顔を出す。
「はい、マスター」
「エステルならいいでしょ?」
「そうね。いいわよ」
 明美先生に許可を貰い、大和はエステルに向き直る。
「エステル、明美先生と一緒にはにはに市まで行って。偵察だけで無茶しないでいいから。ついでに、ありさが危なくなったら助けて」
「了解です、マスター。準備してきますので、少々お時間を」
 家に入って、エステルは箒とマントを身に付けてすぐに戻って来る。
「みんな気をつけてな」
「はい。マスターもお気をつけて」
「こっちは任せて。それじゃ、出発」
 エステルを後部座席に乗せて、明美先生は車を走らせる。
 こうして、明美とルゥとエステルもはにはに市に向かった。ダミアン軍団の待つ決戦の市へ。
「さーて」
 明美先生の車を見送ると、大和はうーんと背伸びして、家に入っていった。
 今日は何しようか。何といっても、ありさがいないのだ。
「あー。なんだか、くつろぐー」
 ずっとずっとずーーーーーーーーーーと、一緒だったありさがいない。それだけで、解放感に浸っていた。
「ご主人様ー。エステルお姉様、どうしたんですか?」
 階段に足をかけると、リリムが自室から顔を出す。
「明美先生とルゥと一緒に、はにはに市にまで行ってもらった。様子を見に」
「えー。リリムも行きたいですー」
「リリムは駄目だろ。狙われてるんだから。こっちおいで」
 とことこと寄ってきたリリムの細い腰に手を回し、大和は軽々と持ち上げた。
「リリムは、僕とちゅーしてあうーんだ」
 ちゅーとキスする大和。唇が重なった途端、リリムはばっと顔を赤くした。
「もう。こんな、朝から」
「いや?」
264ナイトメアドリーム第二十九話 :2008/05/27(火) 19:30:36 ID:SAlHCb9Y
「大好きですー」
 ぎゅ−と抱きつくリリムを抱え、大和は階段を上がっていく。リリムとちゅーしてあうーんするために。

「あうーん」
 ベッドの上で、リリムが悶える。大和が股間に顔を埋め、陰唇にちゅーとキスするから。
 二人とも服を脱いで全裸になって。夏の暑さの中、熱く裸体を絡ませあう。
「んふぅ」
 リリムの太ももがもぞもぞと悶え、きゅっと硬くなり、合間に挟む大和の顔を締め付ける。
 その柔らかい太ももを頬に感じ、さらに奥を舌で突付く。
「ふあっ!」
 びんっと持ち上がるリリムの腰。
 腰と一緒に大和も顔を上げ、てらてらと濡れた唇をリリムの口に押し付ける。
リリム股間を舐め、愛液を吸った口。
「んっ」
 大和の唇を濡らす自身の愛液の味。リリムの頬がさらに赤くなり、耳まで染まった。
「どうだ。自分のここの味は?」
 唇を離し、大和が意地悪く聞いてきた。
「甘くて……酸っぱいです」
 とろんとした目で素直に答えるリリム。大和の意地悪な笑みには気付いていない。
「その汁をこんなに出して」
 大和がするっと股間をなぞると、手に湿り気を感じる。
「あんっ」
 たまらなくなって、リリムの手が大和の背に回る。豊かな胸を下から押し付け、大和の胸でぎゅっと潰れた。
 リリムの柔らかい乳房を胸いっぱいに押し付けられ、なんだかふわふわと浮かぶような感触に包まれる。
「くすぐったいよリリム」
 乳房はふわふわだが、乳首はかちかちに固い。そのあべこべな感触が大和の胸をくすぐる。
「は、早くぅ……」
 熱に浮かされたようなリリムの目。大和の言葉は耳に入っていないようで、汁気を帯びた股間を大和の腰に押し付けてきた。勃起した硬いペニスが、その割れ目をなぞっていった。
「いれて……はやく、はやくぅ」
 表面をなぞるだけのペニスに、焦れたように悶えるリリム。もぞもぞ動くもんだから、返ってペニスは入りにくくなる。
「はいはい」
 手を腰に伸ばし、ペニスを摘んで狙いをつけてやる。ギラギラした眼差し。大和も焦れているのだ。
 カチカチのペニスを指で支え、先端を肉壷へと触れさせた。ぐちょぐちょに濡れそぼる肉穴の入り口。
「んぅ! はあっ!」
 ぐにぐにと肉棒が奥まで突き刺さり、奥までいっぱいに満たす。リリムの腰が浮き上がり、すとんと落ち、今度は脚が上がり、大和の腰を挟み込んだ。
「んんーぅー!」
 眉がきゅっと曲がり、全身でリリムは抱きつく。両手は背中、両足は腰に絡みつき、肉壷も大和の分身を熱く締め付けた。
「熱い……熱いですぅ!」
 夏。夏休み。その暑い空気の中、ベッドの上でしっかりと裸身を絡め、肌を重ね、肉体を結ぶ。
 熱い。熱い。蕩けるように、燃えるように熱い。
265ナイトメアドリーム第二十九話 :2008/05/27(火) 19:31:33 ID:SAlHCb9Y
 噴き出す汗が肌を濡らし、汗と汗が合わさり、ぐちょぐちょになってベッドを濡らした。
「ああああぅ! あうううぅ! あぐううぅ! あはああっ!」
 不意にリリムが腰を小刻みに悶えさせ、喘ぎを大きくする。肉壷の中の肉棒が擦れ、肉ひだを抉った。
「はああっ! 熱い! 熱いよおおぉっ!」
 ピンクのツインテールを揺らし、切ない気持ちに喘ぎ、リリムはただしっかりと大和に抱きつく。しがみつくように。すがるように。
「リリム、変に、おかしくなっちゃうー!」
「ああ。一緒におかしくなろう」
 額に汗を浮かべ、大和はすぐ下の喘ぎ悶えるリリムの、鮮やかなピンクの唇にちゅっとキス。
「んんぅー!」
 がくんっと背筋が仰け反り、さらに胸を押し付け、乳房が圧迫される。
 締め付けた肉壷が肉棒を圧迫し、子種を搾り取った。
「はああっ! アアアーッ!」
 精を胎内に受け、リリムが達する。同時に大和も、脳内にばちっと赤い火花を散らし、リリムをきつく抱きしめ、精を放射した。
「はあああああっ! アアアアアアアアアーッ!!!」
 ガクンガクンと結ばれる二人が揺れ、ベッドがギシギシとなった。
 熱い。熱い。流れる汗が蒸気となり部屋を湿らせ、滴り落ちる汗がベッドを濡らす。
「ああっ! あぐううぅ!」
 ギシギシとベッドを揺らしながら、なおも大和は射精を続ける。
 長い長い射精の中、リリムは何度もイキ、そして叫んだ。
「好き! 好き! 好き! 大好き!」
 ありさが一緒だと絶対に言えない言葉を連呼しながら、リリムは大和の腕ので昇りつめた。
「はー。はー」
 長い長い射精と絶頂の余韻に浸りながら、大和とリリムは息を整える。熱い部屋の中だというのに、白い息を吐いて。
夏の暑さも、二人の熱さには届かない。
 ぐったりとなった大和とリリムは、目を合わせ、唇を重ね、また強く抱き合う。結ばれたままの腰が揺れ、絶頂の余韻が再び強い性感に変わった。
 夏は、夏休みは、まだ始まったばかり。熱い夏が。
 熱い熱い部屋の中、もっと熱い二人が交わっていく。
 ピンクのツインテール、ピンクの唇、ピンクの乳首、そしてピンクの秘肉。
 全てがピンクのリリムを抱きしめ、そのピンクの肉を貫き、大和はピンクの肉に埋まるような錯覚に陥っていた。それが心地いい。
「熱いよ。リリム」
 そしてリリムの胎内の熱さに蕩けそうになる。夏の暑さよりも熱いリリムの体。愛。
 舌をくちゅくちゅと絡ませ、性器をぐちゅぐちゅと結び、大和とリリムは交わっていく。
「ふぅ。ふー。はあぁー」
 吐いた息が、流れる汗が、部屋の湿度を高め、それでも二人の熱さは下がらない。
「リリム」
 僕の悪の魔法少女。全てはこのピンクの少女を犯したときから始まった。
「可愛いよ」
 欲望の赴くままに抱き、そしてまた性を放つ。
「はうううぅ!」
 早くも二度目の射精を受け、リリムもまた昇りつめる。
「熱い! 熱いよおおぉっ!」
 涙と、ツインテールを振り乱し、リリムは大和を全身で締め付けた。内も外も。
266ナイトメアドリーム第二十九話 :2008/05/27(火) 19:33:10 ID:SAlHCb9Y
「はああっ! はぐううぅ!」
 真っ白に包まれるリリムの頭の中に、ありさの姿が浮かんでくる。マジカル☆アリサに変身して、魔法の斧を振り上げてきた。
「ごめんね……。ありさちゃん」
 その小さな罪悪感も、すぐに熱さの中に溶けていった。
 ギシギシとベッドの軋む音をどこか遠くに感じる。

 キシー。
「はにはにー
 はにはにー」
 電車が止まる音、そして駅名を呼ぶアナウンス。
「やっと着いたー」
 鈍行と急行を乗り継ぐこと数時間。お昼過ぎ。埼玉県から奈良県まで電車でやって来たありさは、ぴょんと電車から飛び降りる。
「疲れてはいませんか」
「うん。大丈夫」
 疲れてはいないが、飽きていただけ。ありさの元気な笑顔に、オーロラも上品な笑顔を向けた。
 小さなバッグを背負ったありさに、手ぶらのオーロラ。
 オーロラの長い金髪と白い翼、そして完璧なまでの美貌は非常に目立ち、今も多くの視線を集めていたが、特に気にした様子はない。
「迎えが来てるはずです。行きましょう」
「はい」
 そしてオーロラとありさははにはに市に降り立つ。決戦の地に。
 駅を出ると、迎えはすぐに分かった。
『魔法少女御一行様』
 そう書かれた旗を二人の少女が左右から持っている。
 一人は黒髪おかっぱに白い修道服の少女。背中の白い翼で魔法天使と分かる。
 もう一人はありさよりも小さな少女。長い栗色の髪に、半袖の可愛らしいワンピース。
「あ、あれなの?」
 唖然とするありさ。オーロラはすぐに近付き、おかっぱの天使に声をかけた。
「シルクさん。お久しぶりですね」
「オーロラさん!? は、はい。お久しぶりです」
 シルクと呼ばれたおかっぱ天使がすぐに頭を下げ、小さな少女と共に旗をまとめた。
「オーロラさんたちで、最後なんです。あ、私はシルクと申します。神に仕える魔法天使です。癒しが出来ます」
「千巻 ありさです。どうぞよろしくお願いします」
 シルクに向けて、ぺけりとお辞儀するありさ。なんだか、ローラやオーロラさんとは違うなーと思いながら。
「野乃原 結です。まあ。千巻さんは、すっごく可愛い魔法少女ですね」
 ありさよりも小さな少女も、ぺこりと丁寧にお辞儀して自己紹介。
「オーロラと申します。よしなに」
「はい。オーロラさんも、すっごくお綺麗で。
 他の皆さんはもう集合してますから。車で行きます」
結が言い、駅前の駐車場まで進んで行く。
「この車です」
 まん丸の黄色い車まで来ると、ドアを開け、運転席に座った。結が。
「え!? あの、あなたが運転するの?」
「はい。この車は『まるぴん』と言うんです」
 そういうことは聞いていない。小学6年生のありさよりもさらに小さい結。
身長は140センチもないように見える。その結が当たり前のように運転席に座っている。
「あっ、大丈夫ですよ。こう見えても、私は学校の教師をしてますから」
「えー!?」
267ナイトメアドリーム第二十九話 :2008/05/27(火) 19:34:09 ID:SAlHCb9Y
 ありさは目を丸めて結を見下ろす。ちっちゃくて、童顔で、胸もぺったんこで。どう見てもありさより年下にしか見えない。
「本当に教師なんですか?」
「はい。古典を教えています。魔法少女の中には、私の生徒もいますよ」
 にこにこ笑顔のまま話す結先生。同じ先生でも明美先生とは大違いだ。
「先生なのに、魔法『少女』なんですか?」
「それは言いっこなしです」
 とりあえず納得し、ありさは車に乗り込んだ。シルクとオーロラも。
「お昼は食べました?」
「はい。駅弁を」
「では行きますよ」
 結先生の運転で、にこぴんは走り出す。危なげなく。

 魔物たちの拠点は山の中にあるということで、はにはに市の山の中を車は進む。
やがて山道の入り口付近の駐車場に車は停まった。
「着きました」
 てっきり天使がわらわら、と思ったら、そこには3人の少女しかいない。
「よく来てくれました。千堂 絵梨華です」
 最初は天使かと見違えた金髪の少女が握手を求める。
「あ、千巻 ありさと言います」
 慌てて手を握り、ありさはぽややんと絵理華を見上げた。サラサラの長い金髪に澄んだ青い瞳に白い肌。天使と見間違うのも無理はない。
 学校の夏の制服を着ている絵理華。ありさの視線を見返し、にっと微笑んだ。
「あ、この髪? お母さんがフランス人なの」
「あ、はい。すっごく綺麗です」
 疑問に気付いたのだろう。教えてくれる絵理華に、ありさは恐縮して頷いた。
 残る二人の少女は半袖の白い制服を着ていた。絵理華とは違う制服。
「わ、可愛い子。藤枝 保奈美です。よろしくね」
「橘 ちひろです」
 長い栗色の髪の保奈美に、ショートヘアに小柄なちひろ。保奈美のほうが年上に見える。
「藤枝さんと橘さんは、私の生徒なんですよ」
 結がそう言っても、まだありさには信じられなかった。
「びっくりしたでしょ? 野乃原先生が小さくて」
「は、はい」
 小声で耳打ちする保奈美に、ありさは素直に頷く。
「千巻さん」
「ありさで結構です」
「では、ありささん。お家の人にはなんて言ってきました?」
 教師だけあって、その辺は気になるのだろう。結先生が聞いてくる。
「はい。お兄ちゃんに、悪い奴をやっつけて来るって言ってきました」
「お兄さんに? もしかして、魔法少女ということを?」
「はい。お兄ちゃんには教えてます」
「大丈夫なんですか?」
「お兄ちゃんは理解がありますから」
 その兄が悪魔というのは黙っておいた。ややこしいいから。
「ご両親は?」
「家、親はいません。去年亡くなりました」
「す、すみません」
「いいですよ」
 屈託なく笑うありさ。そのありさに、絵理華が申し訳なさそうに言う。
「あのね、ありさちゃん。私の友達が、ひょっとして魔物に捕まってるかもしれないの。その子も、魔法少女なんだけど」
「ええっ!?」
「だから……ありさちゃんも危ないかもしれないから」
268ナイトメアドリーム第二十九話 :2008/05/27(火) 19:35:14 ID:SAlHCb9Y
「危ないのは覚悟してます。友達が捕まってるなら助けないと」
「うん。ありがとう」
 ぐっと拳を握るありさに、絵理華は素直に感謝する。そして親友の葵の顔を思い浮かべ、ずきっと胸が痛んだ。
 6月から行方不明の葵。絶対助けてやるから。
「あの、それで、集まったのはこれだけなんですか?」
「いいえ。ほら、来ましたよ」
 シルクが上を指差す。
「わあ」
 空を見上げ、ありさは思わず歓声を上げた。
 舞い降りる白い翼の群れ。無数の魔法天使たちが、空から光臨してきた。
 ふわふわと地に降りてくる、背中に白い翼を生やした美しい乙女たち。その数シルクとオーロラも含めて20人。そしてありさたち正義の魔法少女が5人。
「では、今回の作戦を説明します」
 山道の前の空き地。遠足前の小学生のように集まるみんなを前に、シルクが説明を始める。あまり慣れていない様子で、それでも精一杯に。
「この山の中、魔物たちが集まっています。リーダーと思われるのは、ダミアンという名の魔物。数は20体ほどと思われます」
 そこで一区切りして、シルクは全員を見渡した。自分も入れて全部で25人。
「本拠地を見つけ、これらの魔物を殲滅するのが今回の作戦です。なお、正義の魔法少女が捕まってるかもしれませんので、留意してください」
『はーい』
「本作戦を、『オペレーション・サンクチュアリ』と命名します。
 では作戦を開始です」
 作戦は、正義の魔法少女たちの変身ではじまった。
『マジカライズ!』
 5人の少女−結先生も含めて−が、一斉に叫ぶ。そしてきらめく魔法の光。
「マジカル☆アリサ、ちゃきちゃき行くよ」
「マジカル☆エリカ、優美に行きます」
「マジカル☆ホナミ、幼馴染で行くよ」
「マジカル☆チヒロ、園芸で行きます」
「マジカル☆ユイ、プリンで行きます」
 栗色のツインテール、上半身は胸を覆う細い赤い布のみで、ふわっと広がる緑のミニスカート、魔法のバトンを回すアリサ。
 サラサラの長い金髪を大きなピンクのリボンが飾り、白とピンクのドレス、レイピアを持つエリカ。
 白い制服の上から、白いエプロンを身に付け、包丁を持つホナミ。
 白い体操服に赤いブルマ、植木鉢を大事に抱えるチヒロ。
 プリン柄のドレスにプリンを持つ、まるでのプリンの妖精のようなユイ。
『魔法少女戦隊! マジカル☆レンジャー!』
 どーんと背後に五色の爆発が起き、びしっとポーズ。出会ったばかりというのに息ぴったり。
 続いて20人の魔法天使が名乗る。
「エンジェル☆オーロラ、清らかに光臨」
「エンジェル☆シルク、清楚に光臨です」

(以下18名省略)

 そして山道を歩き、あるいは空を飛んで行く25名。美しい魔法天使と魔法少女軍団。
 全員が緊張した面持ちで無言で進む。やがて全員がハッと身をすくめた。
 黒い邪悪な魔力の波動を感じたからだ。全員がはっきりと山の奥から。
「これが、魔物たちの本拠地の」
 オーロラの言葉にシルクが頷く。冷や汗をかいて。夏だというのに。
「行きましょう」
 この邪悪な魔力はただ事ではない。それでも進むしかない。
269ナイトメアドリーム第二十九話 :2008/05/27(火) 19:36:19 ID:SAlHCb9Y
 注意深く進む一同の前に、やがて黒いピラミッドが姿を現した。
「大きいー」
 呆然と見上げて呟くのはアリサ。黒いピラミッドは山ほどの大きさもある。
 魔法で隠されているとはいえ、今まで発見されなかったのが不思議なほどだ。
 魔法天使や魔法少女にしても、一定の距離に近付くまでは見えなかった。ただ黒い魔力の波動は隠しようもない。
「入りましょう」
 ぽっかり開いた大きな入り口を見据え、オーロラが先頭になって進む。
「魔物は見えませんね」
「ええ」
 先頭に立つシルクとオーロラがそんな言葉を交わす。
 これだけの数で近付いているのだ。気付いていないはずがない。だが迎撃する様子はなく、ピラミッドはしんと静まり返っていた。
「待っててね。葵」
 もうすぐ助けるから。エリカはきゅっとレイピアを握り、ドス黒いピラミッドに足を踏み入れた。
 中は真っ暗だが、暗視が出来る魔法天使と魔法少女には関係ない。
 入ってすぐの階段を上がり、油断なく、注意深く全員で固まって進んで行く。
 大小様々な部屋。幾つもの通路。建物の中は広かったが、魔物の姿は一体も無かった。
 そして今までで一番広い空間に出た。部屋というよりも広場。その奥に、どーんとでっかい女神像が半ば石壁に埋まるような形で安置されている。
「あれは!?」
 その女神像を見て、魔法天使の間からざわざわとざわめきが起こった。
「まさか……どうしてここに!?」
「嘘!」
「いやーん」
「ジャッジメント!」
「封印されてる!?」
 口々に驚く天使たちに、魔法少女たちも不安になってくる。
「ねーねー。あれ何?」
 唖然とするオーロラを突付いて訊ねるアリサ。彼女は呑気なものだ。
「ジャッジメントといって……全ての邪悪を破壊する、天界の神罰執行用の最終兵器ですわ」
「ふーん」
 アリサがなおも呑気に返事したとき。
「よくぞここまで来た」
 響く声に誰もが注目する。女神像の足元。人がすっぽり入れそうな黒い魔力球が二つ。
 そこに、魔物たちの群れがいた。一際大きいのは輸送魔物のグスタフ。その魔物の先頭に立つのは、全裸の男。
「きゃー!」「いやー!」「へんたーい!」
 ジャッジメントを見たときとは別の悲鳴が上がる。魔法少女からも。
 いつもながら全裸でちんこぷらぷらのダミアン。可憐な乙女たちには目の毒。
「はっはっは。何を恥ずかしがることがある」
 ぷらぷら揺れるちんこを見せ付けるように、仁王立ちのダミアン。背中の黒い翼にはまだ誰も気付かない。
「へんたーい!」「へんたーい!」「へんたーい!」
 自然と沸き上がる変態の大合唱。ダミアンの背後の魔物たちからも。みんな気持ちは一つ。天使と魔物の気持ちが一つになる。歴史的な出来事であった。
「まずは一曲」
 へんたいの大合唱にさらされながら、ダミアンのちんこがぎゅいーんと伸びて、マイクになる。
 なんと。ダミアンのちんこはマイクにもなるのだ。驚異の万能ちんこ。
 歌い出すダミアンの後ろでは、へんたいと合唱していた魔物たちも好き勝手に踊りだす。バックダンサーのつもりらしい。
270ナイトメアドリーム第二十九話 :2008/05/27(火) 19:37:29 ID:SAlHCb9Y
 ちんこをマイクに、踊る魔物たちをバックに歌うダミアン。曲はもちろん、

『ナイトメア☆ダミアンの歌』

 ダミ ダミ ダミアン アン
 ダミ ダミ ダミアン アン

 あそこにちんこが立っている
 あれはだれだ だれだ だれだ
 でっかいちんこのダミアンだー

 あんな夢いいな こんな夢いいな いろいろあるけれど
 みんな みんな みんな ふしぎなちんこで かなえてくれる
「空を自由に飛びたいな」
「はい。ちんコプター」

 アン アン アン とっても大好き ダミアンのちんこ
 アン アン アン とっても大好き ダミアンのちんこ

 なんでも掘るよ ちんこドリル
 かたくて ながくて ふとい
 あなたも ちんこを 鍛えてみてよ

 ちんことちんちんは違うものらしいよと
 あなたの金玉がささやく Oh!
 でっかいちんこ みんなのちんこ
 ちんちんちん ちんちんちん

 ダミ ダミ ダミアン アン
 ダミ ダミ ダミアン アン

 ちんこの救世主 Oh!
 今だ 必殺
 ナイトメア☆ちんこ・フル射精!

 みんな包むよ ちんこで守るよ
 ダミ ダミ ちんこぷらぷら ダミアンだー


「本日は余のライブにようこそじゃー」
 ……
 ぽかーん。
 マイクにしたちんこを握り締めるダミアンに、踊りを止める魔物たち。
 その彼らを前に、魔法天使と正義の魔法少女たちは、真っ白になってぽかーんと口を開けていた。アリサでさえも。
 ぽかーん。
「魔法天使たちに告げる」
 真っ白な天使と魔法少女たちに、さらにダミアンの言葉が追い討ちをかけた。
「余、ダミアンの名において、休戦を申し込む」

(つづく)
271名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 19:54:10 ID:vhAJeaUj
早いなー。乙&GJ!
にしても、ここではにはに勢大集合ww。

>(以下18名省略)
(⊃д`)
272名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 20:18:53 ID:Twotk19y
ダミえもーん!
ジャイありさがいじめるよー

GJ!
ダミアンライブにペパーミントティー吹いたww
しかしリリム達は今回は幸せだなぁ……
反動が怖いのぜ
273名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 23:40:57 ID:l9Qx+ejq
もういつも言ってることだが何がなにやらww
いいぞ、もっとやれーww
274名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 02:43:48 ID:wURWIEJf
相変わらずGJ!
275名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 02:03:20 ID:TAocL4Wj
プリンの妖精キタ━━!!!!
そして相も変わらずダミアンはダンデーだなあ
276外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/05/29(木) 18:34:17 ID:YXo3pHmG
ナイトメアドリーム第三十話

「ご主人様ぁ……」
 腕の中でぐったりとなったリリムが身を寄せる。汗にまみれ、ぼんやりとした瞳で。
 ベッドの上であぐらをかいて座る大和の上に座り、身を寄せているリリム。二人とも全裸。そして下半身はしっかりと繋がっていた。
 正面座位で交わりながら、ぐったりとしたリリムを抱きとめ、大和はそのピンクのツインテールを撫でてやる。
「あんっ……んっ」
 もう何度絶頂し、射精を受けただろう。何度も達し、すっかり敏感になったリリムは、髪の毛を撫でられただけでも感じてしまう。
「うふぅ……んっ……」
 燃えカスのような快感に胸をときめかせながら、リリムは大和の胸に頬を寄せた。汗にまみれ、リリムのキスマークで赤くなった裸の胸。
 そしてそっと目を閉じる。朝から交わって、もう昼過ぎ。昼飯も食べずに交わり続け、性欲よりも先に体力が限界だった。
 リリムの胎内のペニスも、何度もの射精で、すっかり萎んでいる。
「好ーき」
 体の内と外に大和を感じ、リリムは安心しきった表情で、すやすやと眠りに入った。大和のペニスを受け入れだまま。
「はぁ」
 くーと眠るリリムを胸に抱き、大和は熱いため息を吐く。疲労と満足、そして激しい性交の余韻に。
 閉め切った部屋は湿気に満ち、抱き合うだけで汗が流れる。その熱さの中、大和に抱かれてすやすや眠るリリム。よっぽど疲れたのだろう。
 ぼんやりした頭で、大和は熱いなぁと今更ながら実感する。
 夏の暑ささえ及ばない熱さ。
 でも。夏休みはまだ始まったばかり。
「おやすみ」
 寝入ったリリムをベッドに横にして、ようやく離れたペニスが外気に触れてぶるっと震える。
 ずっと繋がっていたリリムの陰唇は赤く染まり、とろとろと白く濃い汁を流していた。
 ちょっと悩んだが、大和は悪魔の姿になると、「ピュリファイケーション」をかけてやる。
 汗に汚れた体がきれいになり、こぼれる精液も消えた。胎内の精液も。
「よし」
 人間の姿に戻ると、きれいになったリリムの頬にキスし、パンツだけ履いて、気だるい気分で部屋を出た。シャワー浴びたい。

「ん?」
 部屋を出て、階段を降りようとして大和は気付いた。階段の一番下、リリスが座っている。
「どうした」
 声に肩をびくっと震わせ、振り向くリリス。真っ赤な顔で、スカートをもじもじと掴んだ。
「ははーん」
 ピンと来た大和は、赤い顔のリリスに命じる。
「スカート上げてみろ」
 こくっと頷き、ピンクのふりふりドレスの長いスカートをたくし上げるリリス。
「なんだ。もうそんなにして」
 魔物と悪の魔法少女はパンツを履かない。魔界にはパンツを履く習慣がないのだ。
大和は以前、パンツを買ってやったこともあるが、ワイツに破られてそのまま。
277ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:36:30 ID:YXo3pHmG
 ともあれ、上げたスカートの中、リリスの陰唇はピンクに染まり、見て分かるほどしっとりと濡れている。
 どうやら、大和とリリムの激しく交わってる間、彼女は悶々としていたらしい。
 大和の部屋は結界が張ってあるので声は外に漏れないが、それだけにいろいろと想像をかきたてられる。
 階段を降りた大和が、スカートを上げたままの潤んだ瞳のリリスの髪を撫でてやる。ピンクのセミロングの髪を。
「あんっ」
 それだけでリリスは腰を落とし、その場に座り込んだ。上げていたスカートがふわっと拡がり、ゆっくりと落ちていく。
「あーうー」
 もじもじと指を絡めながら、リリスは何かを訴えるように潤んだ瞳で見上げてくる。
「やりたい?」
 こくっと頷くリリス。それが精一杯の感情表現。
「いいよ」
 リリスの頭に手を置いて、ピンクの髪をよしよしと撫でると、それだけでビクビクと小刻みに震えた。
 敏感なリリスに苦笑し、大和はその身をよいしょと持ち上げてやる。軽い。
 リリムとずっと交わってて正直かなり疲れてるが、リリスの可愛さにまた肉欲がむくむくと頭をもたげてきた。
「あ、あのー」
 大和にお姫様抱っこされ、もじもじしながら、リリスが赤い顔で言う。
「リリスはー、へんなんです〜」
「へん?」
「はい〜。なんだか、もぞもぞうずうずしちゃうんです〜」
 リリスの可愛らしい説明に、つい笑ってしまう。
「大丈夫。リリスは女になったんだよ」
「女に〜? でも、リリスはずっと女です〜」
「溜まってきたなら、自分で慰めるとかしない?」
「たまる〜? なぐさめる〜? なにがです〜?」
「うーん。リリス、自分でしたことある?」
「何をですか〜?」
「いや、もういい」
 考えてみれば、リリスは自分が襲うまで処女だった。そういう性的な知識は一切なかったのだろう。自慰の経験もないようだ。
 ちなみにリリムとありさも、自慰は全く知らない。知る前に、大和に抱かれる悦びを教えられたから。
だから3人とも、性的欲求を満たすときは大和を求めてくる。
 エステルだけは別。彼女は恋を知っているから。
 ともあれ、リリスを抱えた大和は、一階の寝室まで連れて来る。元は両親の部屋で、今はリリスたちの部屋。
 その部屋の大きなダブルベッドに、リリスを寝かせ、パンツを脱いだ。使い込んだペニスは、萎んでぷらぷら揺れたまま。
 以前は両親の寝ていたベッド。そこで今、息子が女を抱く。妹を抱いたことさえあった。
 なんだか背徳感に背筋がゾクゾクしてしまう。そして赤い顔でうっとりと頬を染めるリリスに、覆い被さっていった。
「あっ……」
 ピンクのドレスのごわごわした肌触り。その下は、柔らかい肉の感触。
 服を着たままのリリスに、上からぎゅっと抱きつく。
「んー」
 全身を抱かれると、汗臭い体臭に全身を包まれるかのようだった。すでに汗まみれの大和。ドレスの下のリリスの肌も汗ばんでくる。
「リリス、その服で熱くない?」
278ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:37:11 ID:YXo3pHmG
 夏にも関わらず、リリスの衣装はそのままだった。長袖に長いスカートのピンクのドレス。
「大丈夫です〜。温度調節が出来ますから〜」
 魔界の服だけあって、多少の温度差は平気らしい。
「でも〜、今は〜、熱いです〜」
 熱に浮ついたようなぼんやりした顔に汗を浮かべ、リリスが熱い吐息を漏らす。大和に抱かれ、体が自然にどんどん熱くなっていた。
「やっぱり〜、へん〜」
「変じゃないよ」
 上から唇が重ねられる。
 口が触れた途端、リリスの顔がカッとさらに赤くなり、体温が一気に上がったような錯覚を覚えた。
 大和は口を強く押し付け唇を重ねながら、ベッドに広がった髪を撫でていく。さらさらのピンクの長い髪。
「んっ。んんー」
 さらさらの髪を撫でていくと、体の下のリリスがもぞもぞと身悶えた。
 悶々としている間にすっかり敏感になり、髪の毛だけでも感じるらしい。
 口を離し、大和はくすっと笑った。なんだかリリスの反応が可愛い。
 ごろんと横になり、リリスを横抱きにして、ピンクの髪を撫でてやる。
 疲労感が残り、ペニスは萎んだまま。もう少し休みたかったが。
「ん〜」
 腕の中でリリスがもぞもぞと悶え、潤んだ瞳を向けてくる。
「はう〜」
 そして大和の胸に熱い息を吐きかけてきた。
「我慢できない?」
「もっと〜」
 すりすりと自ら火照った体を寄せ、リリスは必死に訴える。
「うーん。でも疲れたし」
「いじわる〜しないで〜」
 悶える身をくっつけるリリスに、大和は心の中で笑みを大きくした。
 普段はのんびり屋のリリスが、こんなにも積極的に求めてくる。よっぽど溜めていたのだろう。
 可愛いな。
「それじゃ、頑張るか」
 リリスの可愛さに奮起し、大和は疲れた体を鞭打った。
 横からちゅっちゅっと頬にキスし、スカートの中に手を伸ばし、濡れそぼった花弁を指で弄ぶ。
「あんっ」
 ようやく疼く所に触ってもらえ、リリスはハァと息を吐く。でもまだだ。まだ足りない。
 もう片手でドレスの上の膨らみを揉む。手が呑み込まれそうな柔らかな乳房。カチカチに固まった乳首を手の平に感じる。
「可愛い」
 こんなにも身体を火照らせているリリスが可愛くて愛しくて。もっと奥まで触れたくなる。
 花弁をなぞっていた指を、肉ヒダの奥まで突き入れる、まずは小指から。
「んっ。アッ、あは〜」
 ペニスよりも小さな小指が大事な部分に潜り込み、リリスの腰が大きく揺れた。
「あっ、あっ、アアッ」
 切ない息が断続的に漏れ、小指が肉ヒダを抉るたび、腰がビクッと跳ねる。
 爪が柔らかい肉壷をなぞり、ガクガクと背筋が震えた。
「あああっ、あうっ。あん〜」
 爪で内側の肉を引っ掻けないように気を付けながら、大和は股間に挿れた小指をぐりぐりと掻き混ぜていった。
「んん〜。んー。んんん〜。はう、はう〜」
279ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:38:02 ID:YXo3pHmG
 ぎゅっと大和に抱きつきながら、リリスの切ない息gははっきりと喘ぎに変わっていく。
「可愛いよリリス」
 喘ぎ悶えるリリスを全身で感じながら、大和もこそばゆい想いだった。
 自分の愛撫で淫らに感じてくれる。こんな嬉しいことはない。
「あぐうっ、あうっ、アア〜」
 リリスの喘ぎに、大和の股間もびくんと反応していく。萎えていたペニスに、力が戻るのを感じていた。
 ぎゅいん、ぎゅいん、ぎゅいーん。
 そろそろ小指だけじゃ満足できないだろう。
 胸から手を離すと、硬さを取り戻したペニスに指を添え、スカートの中、熱く潤む花弁に導いた。
 そして小指と入れ替えに、ペニスを突き刺してやる。
「アアアーッ!!!」
 リリスの背筋がビリッと仰け反り、さらにきつく抱きついてくる。
 横向きに抱き合いながら、大和はペニスをリリスの肉壷に収め、目を閉じて、ふーと息を吐きながら、その女肉を愉しんだ。
「ああっ、アアアッ、あぐううぅ〜」
 夏はまだ始まったばかり。熱い熱い夏が。

 大和たちが淫靡な夏を送っている間にも、激闘の夏は続いている。
「わんわん、ここだわん」
 魔法天使たちが入っていった黒の神殿。少し遅れて、新たな訪問者が3人姿を現す。
 明美先生の変身したナイトメア☆アケミとルゥ、それにエステルの3人である。
 車で来た割には、電車のありさよりもそれ程遅れていない。
「ここね」
 黒いピラミッドを見上げ、魔女のような格好になったアケミはその黒い魔力に美しい眉をしかめた。
「魔界の建造物のように見えますね」
 同じく魔女のような格好のエステルが意見を述べる。
「あそこから入るみたいね」
 正面にぽっかりと大きく開いた入り口を見て、アケミは横にいるルゥに向いた。
「ねえ。他に入り口はないの?」
「裏に裏口があるわん」
「じゃあ、そこから入りましょう」
 というわけで、アケミたち3人は裏口から入ることにした。内部を知っているルゥがいるのは心強い。
 てくてくと巨大なピラミッドの後ろに回ると、確かに小さな入り口がぽっかりと開いていた。
 こうして3人は裏口から入っていく。

 その頃、ピラミッドの中心部、広大な広場の本殿では、ダミアンが魔法天使たちに呼びかけていた。
「余、ダミアンの名において、休戦を申し込む」
 ……
 ぽかーん。
 ちんこをマイクにしたダミアンの歌にぽかーんとしていた天使たち。ダミアンの呼びかけにも反応しない。
「休戦でよいのじゃな」
 ハッ。
「お断りします!」
 魔法天使の一人が声を出すと、全員がはっとなり、口々に反対を表明した。
「だれが、へんたいと休戦するものですかー」
280ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:38:52 ID:YXo3pHmG
『そうよ、そうよ』
「邪悪な魔物は許しません」
『そうよ、そうよ』
「この、ちんこぷらぷら野郎が。ぶっ殺す」
『そうよ、そうよ』
「目んたまに指入れてかきまわして、腸をぶちまけて引き伸ばして、ちんちん切り落として、金玉蹴り潰してやる」
『そうよ、そうよ……えっ!?』
 声を揃えていた天使たちも、ピタッと止まってしまう。マジカル☆アリサの言葉に。
「聞くがよい」
 すぐに受け入れられるとはダミアンも思っていない。ちんこを手に説得を続ける。
「余が目指すのは、優しい魔王じゃ。そなたたちに、害は加えぬ」
「ふざけないで!」
 毅然と言い、肩を怒らせてマジカル☆エリカが前に出る。
「私の友達を、葵はどうしたの! 返しなさいよ」
「おお、そうじゃったの」
 ダミアンが後ろを向くと、一人の少女がすっと前に出て、横に並んだ。
「マジカル☆アオイ、しゃきっと行くよ」
 ショートヘアに青いリボンとドレス、刀を腰に差したマジカル☆アオイだ。
 その姿を見た瞬間、エリカの目が一気に潤む。
「アオイ! 待ってて。すぐ助けるから!」
「えー。いいよ、別に」
 潤んだ瞳で呼びかけるエリカに、アオイはひらひらと手を振って見せた。
「ダミちゃんといると結構楽しいし」
 と、横にいるダミアンのでっかいちんこをばしっと叩く。大きくぷらぷら揺れるちんこ。
「アオイ! 家族だって心配してるのよ!」
「心配させとけばいいのよ」
「こらー! ダミアン!」
 アオイと話しても埒が明かないと思ったか、エリカはちんこを叩かれてぷらぷら揺らすダミアンに怒鳴る。
「何が害は加えないよ! アオイを返しなさい!」
「うむ。そなたらが、休戦を受け入れるなら、返してやろう」
 ニヤッと笑いながら応えるダミアン。ちんこを叩かれてくすぐったいのだ。
「うっ」
 一瞬固まるエリカ。一瞬だけ。
「誰が……休戦なんかするものですか!」
 レイピアを抜き、前に向ける。ダミアンのちんこへと。もう恥ずかしいどころじゃない。
「全員、突撃ーっ!」
 エリカを先頭に、全ての魔法天使と正義の魔法少女たちがズドドッと突撃。
 本殿の広場の入り口から、奥の女神像の足元にいるダミアン軍団目指し、乙女たちの集団が走って行く。かなり怖い。
「仕方ないのー」
 ダミアンが手を上げ、魔物側も臨戦態勢に入った。
 天使側が魔法天使20名に正義の魔法少女5名の総勢25名。
 対するダミアン軍団はアオイも入れて総勢21名。
 25対21。数の上ではダミアン側が不利だが。
「黒の神殿よ」
 女神像の足元の黒の魔力球。自身よりも大きな球に、手を触れてダミアンが呼びかける。
「魔法天使の力を封じ込めよ」
 瞬間、黒い波動が神殿を満たし、
「きゃああっ!」
281ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:39:42 ID:YXo3pHmG
 悲鳴を上げ、ばたばたと魔法天使たちが倒れていく。広場の丁度中間辺りで。
「ど、どうしたの!?」
 倒れる天使たちに、目を丸くして立ち止まるアリサ。他の魔法少女たちも。 20名の魔法天使全てが倒れ、立っているのはアリサたち正義の魔法少女5人のみ。
「ううっ……」
 力なく呻き、黒い石畳にその美しい身を横たえる天使たち。誰もが立ち上がることすら出来なかった。オーロラもシルクも。
「こんな……どうしたの!?」
 エリカの疑問に、律儀にもダミアンは応えてやる。
「この黒の神殿は、<聖>を封じるための神殿。その力を、神殿全部に及ぼしたのじゃよ」
「つまり……外に出れば元に戻るのね」
 アリサが小声で呟く。緊張した面持ちで。
「そうはいかないようよ」
 ちっと舌打ちするのは包丁を持ったホナミ。魔物たちがこちらを包囲するように距離を狭めてくる。
 狼男、黒豹男、黒い虎男、背中に大砲を幾つも背負った牛男、亀、魚、その魚に飛びつく猫耳魔法少女などなど。
 20名の魔法天使が一瞬で力を封じられ、戦いは一気に5対21になった。
残った5人の魔法少女の顔に、焦りと緊張が浮かぶ。短髪にブルマーのチヒロなどはもう泣きそうになっていた。
「逃げて……」「逃げてください……」
 倒れ付す天使たちが、必死に呼びかける。全員が同じ言葉を。後ろの大きな
入り口はまだ塞がれていない。
 今ならまだ逃げられる。魔物たちもそのつもりなのか、後ろを塞ごうとはしなかった。
「ここは私が残ります……。皆さんは、逃げてください」
 天使だけではない。プリンを持つ手を震わせ、ユイも同じ事を言う。アリサよりも小さいが、学校の教師の、プリンの妖精のようなユイ。
「冗談」
 全員の視線を受け、アリサがニヤッと笑って見せた。この中では最年少のアリサ。
誰もが逃げ延びてほしいと願っていたが、アリサはそれを良しとする魔法少女ではない。みんなを見捨てて、自分だけ逃げるなど。
「こっちが5人で、向こうは21人。一人で四人倒して、残り一人は全員で倒す。先生、計算合ってます?」
「そうですね。アリサさんの計算は合っています」
 アリサの答えに、ユイは正解をつける。彼女は古典の先生だが。
「ごめん。アオイは私に任せて」
 エリカの言葉に、残る四人は頷いた。魔物たちの中に、刀を抜くアオイの姿もあった。
「それじゃ」
 アリサの目がギラッと輝く。目前に迫る魔物の群れを見据え。
「マジカル☆アリサ、ちゃきちゃき行くよ」
 その言葉を合図に、5対21の戦いが始まった。

「ナイトメア☆モルガ、もるもると参上」
「ナイトメア☆レオブレイズ、獅子っと参上」
 先陣を切って、鋼鉄の芋虫と赤い獅子が突進してくる。
「ローゼスビット!」
 ふわっとエリカのスカートが広がり、バラの花が舞っていく。
「シュート!」
 バラの花が赤い魔力の光線を突進してきた二体に放ち、どーんと吹き飛ばした。宙に飛ぶ芋虫と赤いライオン。
「エリカ!」
282ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:40:38 ID:YXo3pHmG
 その爆発をぬって、突っ込んでくるアオイ。
「アオイ!」
 がしゃっと打ち合わさるレイピアと刀。
「ふふっ。ねえ、エリカ。気付いていた?」
 至近距離でかつての親友と刃を合わせながら、アオイは笑っている。一緒に遊んだあの頃のように。
「あたしはね、ずっとエリカと戦ってみたかったの。全力で!」
 がっ、と刀が細いレイピアを押し、エリカは後ろに跳び退る。そのすぐ後ろには倒れている天使たち。
「アオイ……」
 呆然と呟き、エリカはアオイを見据えた。いつもと同じ、自信満々に刀を構える親友を。
「私もね、同じだったよ」
 そしてニッとエリカも笑みを浮かべ、レイピアを突き出す。
「アオイと、戦ってみたかった!」
 突きを横薙ぎにしてかわし、逆に無防備になった胴にアオイは突きを入れようとする。
 だが攻撃から一転、咄嗟に後ろに飛んだ。
 アオイが立っていた場所に真上から赤い光線が飛ぶ。ローゼスビットだ。
「それじゃ、お互い様だね」
「そうね」
 ニヤッと笑うアオイに、エリカも笑ってみせる。楽しく遊んだあの頃のように。
「それじゃ」
「行くわよ」
 互いに刃を向けながら、声を合わせてアオイとエリカは叫んだ。
「「魔法少女バトル、レディゴーっ!」」

「ナイトメア☆カノントータス、亀と参上」
「ナイトメア☆シーパンツァー、ヤドカリと参上」
 背中に大口径の突撃砲を装備した亀のカノントータスと、同じく大砲を背負ったヤドカリのシーパンツァー。
 後方から二体が同時に砲撃し、ちゅどーんと魔力砲弾が飛んでいく。
「ぷっちんプリン、ぷりぷりプリーン」
 ユイがプリンを手に持って祈ると、巨大なプリンが壁となって立ちはだかり、砲弾を呑み込んだ。爆発さえも起きない。
「砲撃は控えよ。魔法天使たちが傷つく」
 ダミアンに命令され、カノント−タスとシーパンツァーはすごすごと引き下がった。砲撃を禁じられては、この二体にはやる事がない。
「ナイトメア☆グスタフ、輸送に参上」
とは言ったものの、輸送専門魔物のグスタフにはやることがない。大人しく、ダミアンの奥に控えていた。
 その横では、3匹の魚がびちびちと飛び跳ねている。
「ナイトメア☆ウォディック、魚と参上」
「ナイトメア☆モサスレッジ、ぎょぎょっと参上」
「ナイトメア☆ディプロガンズ、鉄砲魚と参上」
 深海魚のようなウォディック、碧の魚のモサスレッジ、下部に砲塔を装備した鉄砲魚のディプロガンズ。
3体揃ってびちびちと石畳の上で飛び跳ねていた。
「にゃーにゃー。お魚にゃー」
 そこに猫耳魔法少女のミャアが飛びつき、ぱくっとウォディックの尻尾に噛み付く。
「こら−! 俺を食べるなー!」
「にゃーにゃー。美味しそうにゃー」
「だから、食べるなっての!」
 やることがない魚3匹と、食らいつく猫耳魔法少女でした。
283ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:41:37 ID:YXo3pHmG
「ナイトメア☆ワイズ、フクロウと参上」
「ナイトメア☆フライシザース、ハサミ鳥と参上」
 広場は高さもかなりあり、そこを悠然とフクロウのワイズと、大きなハサミを持つ赤い鳥のフライシザーズが飛んでいる。
「ここがよろしいな」
 戦場全体を見回していたワイズが、急降下していく。敵のもっとも弱い所に。
 植木鉢を握り締め、がたがた震えているだけのチヒロ。そこに翼に搭載した爆弾を落としていく。急降下爆撃。
「きゃあっ!」
 空から落ちてくる爆弾に気付いたときにはもう目の前。目を閉じて、植木鉢を腕に抱いて身を伏せる。こんなときでも、チヒロは植木鉢を優先していた。
「マジカル☆包丁」
 そこへ栗色の長い髪をはためかせ魔法少女が華麗に跳び、空を切り裂く包丁が一閃。左右に割れた爆弾がちゅどーんと宙で爆発。
「大丈夫?」
「は、はい……。ありがとうございます」
 ホナミに呼びかけられ、チヒロは涙を浮かべながらも立ち上がる。そうだ。泣いてる場合じゃない。
「爆撃もやめー。魔法天使が傷つくじゃろう」
「サー、イエッサー」
 ダミアンの指示を受け、ワイズも後方に下がる。
 代わってフライシザーズが、かっちゃんかっちゃんとハサミを打ち鳴らし。空中から襲い掛かってきた。
 今度は悲鳴を上げるだけでなく、植木鉢を手にチヒロが立ち向かう。
「バインディング」
 植木鉢から緑の蔓がするすると伸び、たちまちフライシザースを絡め取った。翼もハサミも。
「ぬおっ。離せ」
「はい」
 するっと蔦が離れ、ぽてっと落ちるフライシザース。そこをホナミのしなやかな脚がばしーんと蹴り飛ばした。
「ぐへっ」
 すぽーんと飛んで、黒い石壁にぶるかって落ちるフライシザース。頭の上を星が回っている。
「やったね」
「はい」

 そしてマジカル☆アリサは。
「マジカル☆ダブルトマホーク」
 手にしたバトンを斧に変え、黄色い電気ネズキを迎えっていた。
「ぴっかー、ぴかぴかー(ナイトメア☆ピカチュウ、ぴかっと参上)」
 電光石火の素早い動きで先手を取るピカチュウ。さっと横に跳んでかわし、その可愛い顔に斧を振り下ろす。
 その斧をアイアンテイル−鋼鉄の尻尾で受け止め、膨らんだ頬にビリッと電気が走る。
「ぴっかー」
 小さな体から強烈な電気が迸る。10万ボルトだ!
「きゃーっ!」
 まともに浴びてしまい、ビリリッと痺れてしまうアリサ。効果は抜群だ。
 さらに畳み掛けるように10万ボルトを放射。
「このっ」
 間一髪痺れから回復したアリサは、足元に左手を伸ばして、持ち上げる。倒れていた天使を。
「ふええええーん」
 その天使−おかっぱ頭にシルクの寸前で、電撃は消えた。
「へー。<聖なる加護>はまだ使えるんだ」
284ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:42:28 ID:YXo3pHmG
 魔法天使を守護し、邪悪な魔法を打ち消す<聖なる加護>。黒の神殿により天使の<聖>の力を封じられても、まだ効果はあるらしい。
 それが10万ボルトを打ち消したのだ。
「ふえええーん」
 首根っこを掴まれ、盾にされたシルクはただただむせび泣いている。彼女を選んだのは、たまたま足元に倒れていて、小柄で軽そうだったから。
「ありがとう。えーと」
「シルクですー。どうぞ、このまま盾にしてくださいー。ふえーん」
 泣きながらも、シルクは身を張ってアリサを守る覚悟だった。動けないなら、せめて何かの役に立ちたかった。
「そうか……その手が……」
 倒れていた天使が顔を挙げ、近くの魔法少女に呼びかける。
「どうぞ、私を盾にしてください」
 と言われても……。アリサ以外の四人は迷った挙句、盾にはしなかった。
 さすがに、それは、ちょっと。
「ぴっかー」
「ふえええーん」
 結局盾にされたのはシルクだけで、脚をずるずる引きずられピカチュウの前に突き出される。
 いくらシルクが小柄でも、アリサよりはわずかに背が高い。左手一本で首根っこを掴まれると、どうしても脚を引きずってしまうのだ。
「がんばってください〜」
 しくしく泣きながら盾にされたシルクが励ます。その声をアリサはしっかりと聞いていた。
「うん。あなたの犠牲は無駄にはしない」
「ええーん」
「ぴかー」
 10万ボルトは<聖なる加護>に防がれるだけと判断し、ピカチュウが電光石火で突進してくる。
 シルクを片手で持ったアリサ。どうしても動きは遅くなると踏んで接近戦を仕掛けたのだ。
 だがアリサの行動は、ピカチュウの予想を遥かに超えていた。
「えいっ」
 シルクをぶん投げたのだ。こっちに。
「あ〜れ〜」
 涙を飛ばしながら、黒いおかっぱ頭が突っ込んでくる。
「ぴかっ」
 身軽なピカチュウはぎりぎりで避けたが、シルクはそのまま石畳にごっつんこ。
 そこに駆け寄ったアリサの斧の一撃。これもさっと跳んでかわす。
「ぴかー」
 ずささっと後ずさりながら、ピカチュウは怒りに眉を吊り上げた。
 接近戦では邪魔と判断した天使をすぐにぶん投げる。アリサの冷徹な判断に怒っているのだ。
 勝つための判断としては問題ない。むしろ正しい。だがあまりにも、仲間をないがしろにしすぎる。
「ぴっかー!」
 ばちばちっとピカチュウの全身を電撃が包む。そして怒りに任せての突撃。 ボルテッカだ!
「マジカル☆スパーク!」
 アリサもまた、全身を赤い魔力に包んで突撃!
 真正面からぶつかるボルテッカとマジカル☆スパーク!

 どごーん

 爆発、閃光、そして衝撃。
285ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:43:17 ID:YXo3pHmG
「ぴかー」
 爆煙の中から、ピカチュウが飛び出し、後ろに滑っていく。激突の衝撃で流されたのだ。
 はぁはぁと息を吐くその黄色い体は、あちこちボロボロだった。ボルテッカは反動で本人にもダメージがくる技。
「たあっ!」
 そして爆煙の中から、アリサが飛び出してくる。前に。激突の衝撃にも負けず、前に飛び出したのだ。
 かつて兄のナイトメア☆ヤマトと戦ったとき、アリサは二度敗北した。その二度とも、
ナイトメア☆スパークとマジカル☆スパークの激突後の隙をつかれてのものだった。
 だからアリサは、激突の衝撃後も油断しないように心がけていた。
 今度はアリサが、激突後に隙をつく番。
 ボルテッカの反動でダメージを受けたピカチュウ。その大きな目に、魔法の斧が突き刺さった。
「ぴか−!」
 左目をさっくり抉られ、飛び上がるピカチュウ。そこにもう一撃斧が叩きつけられる。今度は左目。
「ぴっかー!」
 叫ぶ大きな口に三撃目。舌が裂け、歯が飛び散り、斧が喉の奥まで突き刺さる。
 ピカチュウの大きな可愛い顔が、無惨に両目を深く抉られ、口が切り裂かれ、頬の電気袋からバチバチと電撃が流れ出た。
 後ろ向きにばたっと倒れる黄色い電気ネズミ。そこにとどめの一撃。斧がざくっと丸いお腹を裂き、腸が飛び出す。
 ビクビクと振動し、口から白い泡と電気が吹き出て、ピカチュウはがくっと絶命した。
 その身がただの黒い闇になり、消え去る。
「残り20。ふー」
 次の瞬間、アリサはハッとなり、足元のシルクを持ち上げた。
「ふえええーん」
 そこに魔力弾が高速で飛来し、先程と同じように<聖なる加護>により消え去る。
「ほう。よく防いだ」
 弾丸の飛んだ先、白い狼男が感心したように呟く。その獰猛な顔に射撃用スコープを
内臓したヘッドギアを被り、手には狙撃用のロングレンジスナイパーライフル。
「ナイトメア☆ケーニッヒ、野生の狼と参上」
「ふん。狼か」
 かつて戦ったワイツを彷彿とさせるような狼男に、アリサは鼻を鳴らす。
 だが油断は出来ない。敵を倒してホッとしたところを狙撃するような奴だ。
「狼を知ってるような口振りだな」
「前に、ワイツっていうのを、ぶちのめしたから」
「ほほう」
 ケーニッヒの、狼の大きな口が左右に広がる。笑ったのだ。
「ワイツを倒すほどか。なかなかの相手と見た」
 ライフルを降ろし、ヘッドギアを上げ、ケーニッヒはその獰猛な野獣の顔を剥き出しにした。
 アリサも、右手に魔法の斧、左手に盾にしたシルクを持ち、油断なく慎重に相手を見据えた。
「ふえええーん」
 泣くシルクを挟んで、アリサとケーニッヒが対峙する。

 ホナミとチヒロとユイの3人は、協力して魔物の攻勢に耐えていた。
「ナイトメア☆ウネンラギア、射撃に参上」
286ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:44:08 ID:YXo3pHmG
 そこにまた一体、二本足の青い小型恐竜魔物のウネンラギアが射撃を加える。
大きさは人間並みで顔はトカゲのよう。両手にハンドガンを装備し、尻尾はテイルアサルトライフルになっている。
 その尻尾のライフルがどかどかと魔力弾を発射。
「ぷりんぷりん〜」
 ユイのプリンが弾丸を呑み込んで貫通もさせずに防ぎ、チヒロの植木鉢から植物の蔓が伸びて、動きを封じようとする。
「危ない」
 後ろを向いたまま、蔓に気付かないウネンラギア。赤い獅子レオブレイズが慌てて駆けつけ、爪と牙で蔓を噛み切る。
「おお、すまない」
 レオブレイズと並んでハンドガンを構えるウネンラギア。
「もるもる」
 そこにモルガがさらに突撃。プリンの防壁に分厚い頭から突進し、頭部のガトリング砲を連射。
 ゼロ距離射撃でプリンの防壁を粉砕すると、待っていたのはホナミの包丁だった。
「えい」
 ずばっと包丁が頭に突き刺さる。だがモルガの頭部装甲は厚い。包丁は装甲の半ばで埋まってしまう。
 それを、アオイと刃を打ち合わせるエリカも見ていた。
「アオイ。夏休みの宿題、見せてやんないわよ」
「うっ」
 一瞬アオイの動きが止まる。その一瞬に、エリカはローゼスビットをモルガに向けた。
「ホナミ!」
 エリカの声に包丁を抜いてさっと離れるホナミ。
「ローゼスハリケーン!」
 バラの花が嵐となってモルガを包み、四方八方からビーム乱射。バラの巻き起こすビームの嵐に呑み込まれ、モルガの装甲が砕かれ、本体まで貫かれる。
「も、もるもるー」
 そしてモルガも黒い闇になって消え去る。ダミアン軍団残り19人。
「エリカ! 宿題写させて!」
 慌てて我に返り、がっと打ち込むアオイ。レイピアで受けながら、エリカは素早くローゼスビットを戻した。
 互いに手の内を知り尽くした二人。長期戦になりそうだった。

「うぬう」
 ピカチュウ、モルガがやられたのを見て、ちんこをぷらぷらさせながら見ていたダミアンにも、後悔の念が浮かぶ。仲間を失った悲しさに。
「止むを得ん。レオブレイズ、ウネンラギア、モサスレッジ、ワイズ、合体じゃ」
 赤い獅子レオブレイズ。
 射撃が得意な小型恐竜ウネンラギア。
 碧の魚のモサスレッジ。
 爆撃が得意なフクロウのワイズ。
 その四体が宙に飛び、がっちゃん、ばしゃーん、どごーんと合体!

 四 体 合 体 !

「ナイトメア☆マトリックスドラゴン、四体合体で参上!」
 四体が一つとなり、巨大な青いドラゴンに合体して、ずどーんと着地!
「がおー!」
 四体分のパワーと火力! その巨体に対し、装甲は少ない気がするが気にするな。
「よし。行くのじゃ、マトリックスドラゴンよ」
287ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:45:04 ID:YXo3pHmG
「がおー!」
 巨体に似合わぬ素早さ。巨大な牙と爪でプリンの防壁を軽々と突破し、チヒロの蔓もあっさりと引き千切る。
「はっ!」
 足元に斬り込もうとするホナミだが、全身から放たれる砲火に慌てて下がった。
下がると撃って来ないのは、倒れている魔法天使たちを巻き込まないため。そうでなければ、とっくに殲滅されているだろう。
「くっ」
 歯軋りするホナミは、ちらっと後ろを見た。今にも泣きそうなチヒロに、青ざめているユイ先生。
「こらアオイ。宿題写させないわよ」
「ふーんだ。どうせ見せてくれるくせに」
 エリカは、アオイと切り結んでて動けない。
 アリサちゃんはシルクを盾にしながら、狼男のケーニッヒと対峙している。
まだどちらも動いていない。いや、動けないようだった。
「出し惜しみしてる場合じゃないか」
 マトリックスドラゴンの青い巨体を前に、ホナミは包丁を持った右手を突き出し、左手で右手首を握る。
 すると包丁に、黒い魔力が集まってきた。悪の魔法少女や魔物たちとは違う、決して邪悪ではない黒い魔力。
「なにっ!?」
 驚いて、マトリックスドラゴンはホナミを見下ろした。白い夏制服に、白いエプロン、長い栗色の髪の魔法少女。
 包丁に凝縮した黒い魔力を、ホナミは一気に解放する。

「 卍 解 !」

 ばんかいと叫ぶや否や、ホナミを中心に黒い魔力が風となって吹き荒れ、周囲に流れる。そして黒い風がやんだとき、ホナミの姿は一変していた。
 包丁が長く伸び刀身が黒く染まっている。そしてホナミは、黒いエプロンのみを、その瑞々しい肢体に身に着けていた。
 裸黒エプロン。それが卍解(ばんかい)したホナミの新コスチューム。
「なにぃ!」
 さらに驚愕するマトリックスドラゴンに、ホナミがさっと飛び出す。
「こけおどしがっ!」
 この至近距離なら魔法天使を巻き込む心配はない。全身の砲門が開き、一斉に黒裸エプロンのホナミに襲い掛かった。
 避けられるはずもない至近距離での一斉射撃!
 瞬間、ホナミの姿がさっと掻き消えた。
「なにぃ!」
 砲火は虚しく空を撃ち、石畳を抉るのみ。
「ど、どこ行った!?」
「ここよ」
 声がする。頭のすぐ後ろから。
「っぎゃーっ!」
 そして痛烈な痛み。背中の翼を両方とも切り落とされた。それはワイズの翼。
「貴様ーっ!」
 振り向き様、巨大な爪を振るう。だがそこにはもうホナミはいない。
「ぐはっ!」
 今度は脚に痛み。いつの間にか足元にいたホナミが、長い黒包丁で右足首を叩き切っていた。
「ぎゃーっ!」
 足首を切断され、マトリックスドラゴンの巨体が崩れ落ちる。
 そして、地に倒れた巨大な顔の前に、黒包丁が突きつけられる。
 長い黒包丁にぎゅいーんと黒い魔力が集まる。
288ナイトメアドリーム第三十話 :2008/05/29(木) 18:45:58 ID:YXo3pHmG
「マジカル☆包丁・ファイナルはにはに」
 倒れたマトリックスドラゴンの巨体を、頭から縦に引き裂く黒い斬撃。それはホナミの、魔力を籠めた黒包丁の一撃。
「ぎゃああああああーっ!」
 長い断末魔を残し、マトリックスドラゴンの巨体が二つに割れ、黒い闇となって消えた。
 レオブレイズ、ウネンラギア、モサスレッジ、ワイズの四体が一度に倒されたのだ。ダミアン軍団残り15人。

「なんということじゃ」
 マトリックスドラゴンさえも倒され、ダミアンの顔からも余裕が消える。ぷらぷらしていたちんこが、しゅんとうな垂れていた。
 魔法天使たちを封じ込めれば、残った正義の魔法少女たちは、逃げ出すか降伏するかと思っていた。
 それが思いのほか善戦し、あまつさえ6人の同志を失ってしまった。全て指揮官であるダミアンの責任。
 その責任を果たすべく、ダミアンが前へと出る。
「ディバイソン、サイクス、シェルカーン、デモンズヘッド、ブラストル。そなたらも参加せよ」
 そしてまだ黙って見ていた5体にも戦闘に加わるように指示を出す。
「ナイトメア☆ディバイソン、もーもーと参上」
「ナイトメア☆サイクス、黒豹と参上」
「ナイトメア☆シェルカーン。ゴリラ亀と参上」
「ナイトメア☆デモンズヘッド、巨大頭で参上」
「ナイトメア☆ブラストル、とらとらとらと参上」
 盛り上がった背中に17門突撃砲を装備した牛男のディバイソン。
 黒豹男のサイクス。
ゴリラの体に、亀の頭と甲羅を持ったシェルカーン。
 竜のような巨大な赤い頭のデモンズヘッド。ただし胴体はない。
 そして黒い虎男のブラストル。
「ケーニッヒ。お主は下がれ」
「ちっ」
 口では悔しがりながらニヤッと笑みを浮かべ、アリサと睨み合うケーニッヒは後退した。代わりにダミアンが前に出る。
「とうとう、大将のおでましね」
「ふええーん」
 泣いてるシルクを盾に、正面に立つダミアンをキッと睨むアリサ。ぷらぷら揺れるちんこを。
「その汚いもの、叩き落としてやる」
「女子はもっと慎み深くするものじゃ」
「だったら服を着ろー」
 さすがのアリサも呆気に取られると、その横にしゅっと黒い風が置き、裸黒エプロンの魔法少女が並んだ。
「ホナミさん!?」
 アリサでも目に見えない超スピード。徹底したスピードアップが卍解ホナミの特徴だった。
「さあ。行くわよアリサちゃん」
 長く伸びた黒包丁を構え、ホナミもぷらぷら揺れるちんこを睨みつける。
「うん」
 ダミアンがこいつらのリーダー。だったら、
「こいつを倒せば、この戦いは終わる!」
 ダミアンに立ち向かうアリサとホナミ。

 がんばれ正義の魔法少女、負けるな正義のマジカル☆アリサ。

(つづく)
289名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 20:20:11 ID:FSrDe6Tu
GJ!

ついに俺の持ってるゾイドが全部出たw
亀の魔法天使が出たからカノントータスは出ないと思ってたんだが甘かったかww

後はガンダムファイトとか死神代行とか…
本当にフリーダムなSSですね
290名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 20:30:08 ID:jsQfRQpl
GJGJGJ!!

ピカチュウが惨殺…(((゚Д゜)))ガクガク
291名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 21:42:20 ID:/YxjXqoD
別のSSならヽ(`Д´)ノだったが何故このSSなら許せるのだろうか?

まさかのマトリクスドラゴンと電気鼠の登場と退場に脳がついて行けないな
292名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 22:20:43 ID:PttPLgXS
bannkai 吹いたw 超吹いたwww
ありえねええええwwwww
最高すぎるw GJでした!!

リリムとリリスも超可愛い。オナニー知らないとか最高。
前回今回とリリムは最高に可愛いな。

あとアリサ頑張れ。超頑張れ。むしろもう勝っちゃえここで。
293名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 22:59:13 ID:AfxlD3KD
アリサにドン引きする魔法少女たちに吹いたw
いったいどっから踏み外してたのか思い出せねえよ。
294名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 02:55:36 ID:SGvjSUaq
アリサが敵を倒すときだけ描写が具体的にグロくて吹いたw
295名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 19:30:35 ID:rG5lYb6a
もうありさが石川賢の絵以外で想像できません><
296名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 20:48:17 ID:DVgX7we5
オリジナル魔法少女なのに既存ネタばっか、しかもそれだけしか投下されてねえし
297名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 21:04:43 ID:lO/x9gCv
ブラッドサイズを待つんだ
298名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 21:25:53 ID:6sHK+EAH
最近マジカル☆アリサの「ちゃきちゃき」が
血濡れのハサミを開閉している音のように思えてきた。
299名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:23:20 ID:l2/UI5P3
魔法天使が封じられた時点で「あんたたちもいらないから」
とか言ってアリサが味方もばったばった薙ぎ倒すと思っていた。もちろん敵も
300名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:35:18 ID:b07+fVSQ
>299
いや、単に手間が掛かるだけだからやらないんじゃないか?
それに丁度いい盾だし、ダミアンの発言聞く限り射撃を自粛させる効果がある。

…さすがアリサだ、全然魔法少女の思考じゃねえw
何となく人質っていうか盾にされたら魔法天使ごと真っ二つにしそうだwww
301名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:42:20 ID:6sHK+EAH
戦いながら楯を拾えるようにフロア全体に魔法天使を等間隔で投げて広げたりしたらウケルw
畳替えしよろしく魔法天使を掴み上げてガード、捨ててダッシュ攻撃、また足元の楯でガード!
302名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:49:55 ID:kLfBAR5i
もはやゾイドであることを全く隠そうとしてないなwwww
ディバイソンのメガロマックスに期待
303名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 05:29:23 ID:+65FiWeZ
>>299
魔法天使を倒す理由は別にないんじゃね?
あくまでアリサ主観での正義に反する悪魔を殲滅したいだけなんだし
もっとも守る理由もないから悪魔を倒せる状況なら平気で巻き込むと思うが
304名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 09:17:04 ID:Tvnp45aG
盾にしてから「へー、聖なる加護はまだ使えるんだ」だしな
多分、聖なる加護がなくても盾に使い続けただろw
305名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 09:50:10 ID:4mkD7aG2
>>304
アリサ「無能天使バリアー!!」
306名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 12:19:55 ID:hGzf6Gin
大和「僕たちは…孤児だ」
307名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 00:50:53 ID:Xcnf4Kg4
きっとあれだ。
今のアリサは邪悪な人格『ハリサ』に体を乗っとられているんだ!
心優しいアリサは心の底でハリサを止めているんだ―

アリサ「や、やめて…」
ハリサ「は?」
アリサ「やめるのよ…ハリサ」
ハリサ「何言ってるのよアリサ、貴女が出来ないから私がやってあげているのよ」
アリサ「やめ、やめなさい!」
ハリサ「はぁ…わかったわよアリサ。ホント貴女には敵わないわぁ…」

ハリサ、魔物を見逃す…と、見せかけて

ハリサ「なんてね♪」
斧が魔物をズンバラリン♪

ハリサ「ハーハハハッ!楽しいよねアリサ、アリサァ!」


きっとこんな風に
308名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:50:29 ID:JeuZeLLq
つーか、いつから斧がデフォ武器になったんだっけw
昔はステッキでもっと魔法少女っぽい戦い方だったはず
309名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:56:30 ID:5kcwNfE3
>>307
なにその魔法少女マイスター
310名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 07:56:46 ID:ff4q/Xsq
ここってエロ少なめ長編はどうなの?

続き物の構想練ってるんだけど、後半にいくに連れてエロがどんどん減るんだがorz
311名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 08:17:00 ID:2iVQ4B/g
>>310
俺もそうなんだが・・・
どっちかってっと戦闘が多くなってるわ。
312名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 09:11:12 ID:PrK/xrE+
全編エロ皆無でなきゃいいんじゃね?
2話、3話とそれが続くのはアレだろうけど
313名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 10:18:53 ID:/+RhnWvV
俺としては歓迎だぜ
314名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 10:20:05 ID:MQuhcrrm
エロシーンなんて、挿入すればいいんですよ
315名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:38:03 ID:5AXpqaWf
>>312
エロ皆無な作品が投下されてたが、俺、このスレで一番それが好きなんだぜ。
316名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:43:51 ID:ASrsCjIG
俺はまあ…何も読めないより、エロなしでもいい作品読めればそれで構わん。
たまに入ってくれればそれでいい。
317名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:52:27 ID:ff4q/Xsq
そうか、じゃ頑張って見るわ。
最初はエロ目的で練ってたのにいつのまにか戦闘メイン、
必要最低限のエロになってたw

実は超設定厨で今まで取り掛かれなかったんだが、
半年くらい前からの構想が遂に完成間近。
とうとう執筆に取り掛かってしまったんだぜ。

ただ外伝さんみたいな馬鹿みたいなスピードはないから、相当長くなりそう。

気長に完結を目標にやってみるわ。

>>611 
同士よ!
頑張ろうじゃないか。
318名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:35:09 ID:XlKat5iF
>>317
がんばってくれー期待して待っとく
あと>>611にも期待
319外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/06/01(日) 21:34:55 ID:bmaw6LC8
ナイトメアドリーム第三十一話

「わんわん。こっちから誰かの匂いがするわん」
 裏口から黒の神殿に入り、真っ暗な通路を、ルゥの案内で進むアケミとエステル。
そのルゥが、十字路で何かの匂いを感じたようです。
「どんな匂いなの?」
「僕と同じ、獣人系の魔物の匂いだわん」
「それじゃ、行ってみましょうか」
「わんわん」
 十字路を右に進むルゥ。敵だったらどうするんですか、と思ったエステルだが口には出さない。どうせ何も考えていないだろうから。
 やがて進む先の通路の左右に、鉄の柵で仕切られた部屋が並んでいた。
「なんだか牢屋みたいね」
「そのまま牢屋だと思います」
 ふと漏らしたアケミの感想に、今度は声に出してエステルも同意する。
「ここだわん」
 その一つの牢屋の前でルゥが止まる。中を見ると、確かに誰かいるようだった。
 黒い小さな翼の生えた広い背中。体を覆うのは青い毛皮。魔法封じの銀色の毛皮で、ぐるぐる巻きにされている。
 背中を向けて寝そべっているので顔は見えないが、肉食獣のような魔物だった。
「ねえ。あなた」
「あん?」
 アケミの声に、ぐるぐる巻きにされた青い獣がごろんと転がってこっちを見た。
「あら。レイズじゃない」
 青い虎男レイズを見て、エステルが顔色を変えずに言う。
「知ってるの?」
「はい。以前、マスターとも戦った事がありますよ」
「へー。大和くんと」
 牢屋の前で呑気に会話する女二人に、レイズは煩そうに視線を吊り上げた。
「エステルとルゥに、見ない顔の女だな。何か用か」
「別に用はないんだけどね」
 軽く返して、アケミはしげしげとレイズの巨体を見返した。保険医の目で。
ところどころ付いている黒いのは血の痕だろうか。下半身、特にお尻からの出血が多いように見える。そのズボンの奥のお尻も腫れてるように見えた。
「もしかして、怪我してる?」
「関係ないだろう」
 ふんと鼻を鳴らすレイズ。面白くない事を聞かれたようだ。
「あなた、ダミアンとかの仲間じゃないの?」
「仲間になるのを拒否したから、捕まってるんだよ」
 それぐらい分かれ、というレイズの苛立ちを含んだ声。
「ルゥくんは知ってた?」
「知らないわん」
 アケミの背後に隠れたルゥがぶるぶると首を振る。牢屋の中のレイズが怖いらしい。
 レイズがこの黒い神殿の魔力に引き寄せられて来たのは、ルゥがあけるり市に出発してから。知らないのも当然。
 そこでレイズを待っていたのは、ダミアン率いるダミアン軍団。仲間になるのを
拒絶したレイズは捕らえられ、その強靭な意志で服従の呪いも跳ね返し続けたのだ。
「ようするに、負けて捕まったのね」
「負けてねー! 全員で袋叩きにされたんだ!」
320ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:36:43 ID:bmaw6LC8
 アケミの言葉にレイズは猛然と言い返す。いくらレイズでも、1対21ではどうしようもなかったらしい。
「結局負けたんじゃない」
「ふん」
 そっぽを向くレイズ。
「ふーん。それじゃ、助けてあげようか」
「女の情けは受けぬ」
 ピクッと耳を立て、レイズはそれでも拒絶する。
「女じゃなくて、アケミ。それじゃ取り引きにしましょ。ここから出してあげるから、その代わりに私たちを護衛しなさい」
「アケミさん、そう上手く行きますか?」
 横から口を挟むエステルに、アケミはニコッと微笑んでみせる。
「大丈夫、大丈夫。男ってのは、美人の頼みは聞くものよ。それに、この虎ちゃん強いんでしょ?」
 レイズに聞こえるように大声で言うのもアケミの計算だろうか。もっとも小声でも聞こえるのだろうが。
「そりゃ、強さは問題ありませんけどね」
 肩をすくめただけで、エステルはそれ以上は口を紡ぐ。アケミに任せるつもりらしい。
「ほら。あなたも、ダミアンに仕返ししてやりたいでしょ?」
 牢屋の中でレイズはぐるると唸った。ダミアンにされた事を思い出したらしい。ルゥがますます震えている。
「そうだな。虎がこのままやられっぱなしじゃ、示しがつかん」
 レイズは虎だ。誇り高い蒼虎。それがあんな事をされて、黙っていられるわけがない。
「いいだろう。女、お前らに協力してやる」
「だから、アケミ。エステルちゃん、よろしく」
「はいはい。シャープネスクロー」
 結局私がやるんですね、と口の中だけで呟き、エステルは両手の黒い長手袋の上に、鋭い鉤爪を装着。
 サッと一振りで牢屋の鋼鉄の柵を切断し、続いてレイズを縛る魔法封じの縄も切り落とす。
「ナイトメア☆注射ー」
 そこにすかさず、アケミ先生がぶっとい注射器を差し出した。
「ちょっと待て。俺は注射は」
「大きい体して泣き言いわない!」
 ぶすっと容赦なく、晴れ上がったお尻に注射器を打つ。
「うおおおおおーっ!」
 一瞬で体の傷が癒え、お尻の腫れも引き、それだけでなく体中に力と魔力が漲る。魔法の栄養剤は効果てきめん。
「ダミアンの野郎っ! よくも俺のケツを掘りやがったな!」
 ぐおおーと怒りに燃え上がるレイズ。ささっとアケミとエステルは距離を取った。
「はいはい。そのダミアンに仕返しするためにも、私たちをしっかり守ってよ」
「う、うむ」
 恐ろしい虎顔のレイズにも臆することなく、平然と屈託なく語るアケミ。虎も意外なほど素直に頷いた。
「それじゃ、行きましょう」
 一転、引き締めた表情でアケミは奥を目指して進む。
 この黒い神殿の中では、魔力が遮断されていて、戦いがあっても感じる事が出来ない。だから鼻の利くルゥに案内してもらっていたのだ。
でも先に入った魔法天使と正義の魔法少女たちが、ダミアン軍団と戦闘になっているのは間違いない。
「無事でいなさいよ」
 教え子の安否を気遣い、新たにレイズを加えた一行は進む。激闘の繰り広げられる、本殿の間へと。
321ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:37:24 ID:bmaw6LC8
「はあっ!」
「てやっ!」
 右からホナミが、左からアリサが斬りかかる。ホナミは長包丁、アリサは斧。
「勃起」
 全裸のダミアン。股間のブツがぼんと膨らみ、常識を超えて腕よりも大きく太くなる。
「ふえええーん」
 アリサの盾にされ、床を引きずられるシルクがぶわっと涙を流す。あまりの気持ち悪さに。
ホナミとアリサも気持ち悪さは一緒だが、その気持ちを斬撃に籠めた。狙いはどちらも異常に勃起したちんこ。

 ガキッ!

 狙い過たず包丁も斧もちんこに当たる。だが、魔物の硬い装甲すら切り裂く魔法の刃が、ダミアンのちんこにきっちり阻まれた。薄皮一枚斬れない。
「なにっ!?」
「そんな!」
 さすがに動揺する二人。すると、ちんこがぶんと鞭のようにしなり、慌てて跳び退った。
「ちんちんのガトリング!」
 そこにダミアンから反撃。ちんこがぎゅいーんとゴムのように伸び、猛烈な速さで
突きを繰り出す。ちんこが幾つにも見え、それこそガトリングガンのようだった。
「くっ」
 卍解して黒裸エプロンのみのホナミが、その目にも止まらぬ超スピードでちんこの合間をかわす。
「ええーん」
 アリサは左手一本で首根っこを掴み、盾にしたシルクを前に出してガード。
 小柄なシルクの体に幾つものちんこが迫り−
 ぶつかる寸前で止まり、彼女の着ている白い修道服を捲り上げた。
「えっ?」
 白いパンツを晒され、ぴたっと涙を止めるシルク。そのパンツに、ぎゅいーんと伸びたちんこが迫る。突き破るかのように。
「危ない!」
 横から駆けつけたホナミが、包丁でちんこを叩き落とした。斬れなくても軌道を変える事ぐらいは出来る。
「気を付けてアリサちゃん。あいつの狙いは、魔法天使の……ヴァージンよ!」
 ダミアンの意図に気付き、ホナミが警告を発する。そして油断なく包丁を構えた。
「へっ?」
 しばらくきょとんとしていたアリサだが、すぐに気付いた。魔法天使は処女を奪われると、
天界に帰る。それだけでなく、魔物は犯した相手の魔力を奪える。
 魔力を奪い、天界に帰す。一石二鳥の攻撃。だが戦闘中にそんなことが可能なのだろうか?
「ふふふ。よくぞ防いだ」
 股間に戻ったダミアンのちんこがむくっと頭をもたげる。
「全ての魔法天使の処女は奪わぬ。何人かは残ってもらおう。ちんちんのガトリング」
 そしてまた、ちんちんがぎゅいーんと伸びて猛烈な突き。一本のはずなのに、何本も生えてるように見えた。
 錯覚だ。本体は一本。でもその一本が見抜けない。
「ふえええーん」
 また盾にされたシルクが泣きべそをかく。
322ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:38:11 ID:bmaw6LC8
 シルクの処女を狙うなら、そこを迎撃する。それがアリサの咄嗟の判断だった。
「はっ!」
 ホナミは可能な限りのちんちんを叩き落とすが、後から後からちんちんは突きを出される。彼女はその場で足止めされてしまった。
「来い」
 そしてアリサとシルクの方向にもちんちんのガトリングが向けられる。
「ええーん。あれ?」
 だがぎゅいーんと伸びたちんこは泣いてるシルクの横を通り過ぎ、アリサも過ぎ去った。
「しまった!」
 気付いたときにはもう遅い。伸びたちんこの先には、3人の倒れている天使。
「きゃー!」「いやー!」「いたーい!」
 黒の神殿に天使の力を封じられ、動けない3人。その股間にちんこが次々に突き刺さり、衣服を裂き、股から血が出た。破瓜の血。
「ちんちん射精」
「きゃあああああっ!」
 そして3人の股からドロッと白濁液がこぼれる。精液。同時に3人とも魔力を奪われる。
「いやーっ!」「こんなっ!」「みんな、ごめーん」
 そして3人の魔法天使が、光となって、黒い天井を抜けて天へと昇っていった。
「ふふふ。魔法天使3人の魔力と処女。なかなかであったぞ」
 ちんこを戻し、むふーと満足気な息を吐くダミアン。そのちんこの先には、確かに血と精液が付着していた。
「なんて奴……!」
「う、嘘……!」
 ホナミとアリサだけでなく、その場ににいた全員が戦慄してしまう。
 ホナミとアリサを牽制しながら、一瞬にして3人の魔法天使を犯す。ダミアンはそれを、一本のちんこで一瞬にしてやってのけたのだ。
 凄い、なんてものじゃない。本物の神業。
「か、勝てる気がしねえ……」
 誰かがボソッと呟いた言葉に、アリサも思わず同意しそうになり、慌てて首を横に振る。
 勝てないと思ったらその時点で負け。それが勝負というものだ。
「あたしは勝つんだもん」
 もう一度兄に逢うために。そして、お兄ちゃんに抱いてもらうために。
 アリサがそう思ったとき、ダミアンがこちらを見る。そして言った。
「ほほう。兄上に抱かれるのが望みか」
「!?」
 ダミアンの言葉に、アリサの心臓がトクンと跳ねた。

「なにあれ!? 信じられない!」
 一瞬で魔法天使3人を犯したダミアンの超早業に、アオイと対峙するエリカもさすがに戦慄していた。
 全裸の時点で只者ではないと思っていたが、これ程とは。
「ふふふ。ダミちゃんのちんこスゴイでしょ」
 唖然とするエリカに、アオイはうっとりと語る。エリカが今まで見たこともない色っぽい表情で。
「あれね、すっごく気持ちいいんだよ?」
「アオイ……あなた、まさか……」
 青くなる。歯がガタガタと打ち合わされる。まさか、そんな。
「うん。あたしね。ダミちゃんにレイプされたんだよ」
「イヤーッ!」
 耳を塞ぎたい。でも出来ない。聞かないといけないから。
「あたしは、ダミちゃんに抱かれたの。女にしてもらったの」
323ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:39:40 ID:bmaw6LC8
「無理矢理じゃない!」
「うん。最初はね。でもね、すぐ気持ちよくなったよ」
 頬を赤らめ、うっとりと潤んだ瞳は遠くを見る。抱かれたときを思い出すように。
「気持ちいいって……アオイ、あなたは……」
「ダミちゃんだけじゃないよ。他の魔物にも抱かれたの。ほら、いっぱいいるでしょ?」
「!!?」
 堪えていた涙が、耐えていた涙がこぼれてしまう。
 涙を流す親友を見ながら、熱っぽくアオイは語った。
「魔物に抱かれて魔力を奪われる。そして魔力が回復したら、また別の魔物に抱かれる。ずっとその繰り返しだったんだよ」
 はぁ、と熱い吐息。一緒にいた頃には絶対しなかった、艶のある声、表情、そして仕草。
 身をくねらせるその仕草は、強気で男勝りだった四葉 葵からは信じられないほどの艶を感じさせた。淫らでさえある。
「だから。エリカも一緒に気持ちよくなろう?」
 くすっと微笑み、アオイが手を伸ばす。何も持たない手を。でも。もう片手はしっかりと刀を握ったまま。
「アオイ……」
 自然と涙は止まった。霞んだ瞳でアオイを見やる。
「ねえ。一緒に穢れようよ。二人ならうんと気持ちよくなれるよ」
 違う。アオイは、葵はこんな事は言わない。あんな表情はしない。泣いてる私を見て、笑ってなんかいられない。
「アオイを……返してよ」
 誰にともなく呟く。そして、今度ははっきりと、ダミアンに向かって叫んだ。
「ダミアン! アオイを返せ!」
 アリサと向き合うダミアンに、その叫びはしっかりと届く。
「アオイ、下がるがよい」
「えー。でも」
「下がれ」
「はーい」
 アオイが下がり、エリカは顔を上げて、前に出た。ダミアンの前に。そこにホナミが肩を並べる。
「一緒に、取り戻しましょう」
 ホナミの言葉に頷くエリカ。しっかりと力強く。
 そう。これは大切な者を取り戻す戦い。
「許せないよ」
 シルクを盾にしたアリサも並ぶ。ダミアンの発した言葉の衝撃からは立ち直っていた。
 兄に抱かれる。他の人から指摘されるのが、あんなにも衝撃的だなんて思わなかった。
 本当はアリサにも分かっている。兄と妹でエッチするのが、いけないことだなんて。兄と妹が結婚できないことも。
 だけど。アリサはそんな事は乗り越えてるつもりだった。他人から指摘されても、平気なはずだった。
 それが、ダミアンのたった一言で大きく揺らいだ。そんな自分が許せない。
「がんばって……」
 アリサの首根っこを掴まれるシルクが、必死に声を出す。動けないなら、戦えないなら、せめて応援だけでもしたかった。
「がんばれ! 正義の魔法少女!」
 それは、魔法天使全ての願い。その願いを受けて、3人の魔法少女がさっと駆け出す。
「ぷっちんぷりーん」
「ドライヤード・ウォール」
 ユイとチヒロも、魔法天使を守って戦っていた。
324ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:40:35 ID:bmaw6LC8
 ユイのプリンの防壁と、チヒロの植物の防壁。その二つが、魔物たちの進攻を阻んでいた。
「頑張ってみんな」
「頑張ってください」
 身動きできない天使たちを守りながら、ユイとチヒロも祈っていた。みんなで無事に帰れることを。
 祈り、願い、そして己自身の望み。たくさんのものを背負いながら、3人の魔法少女はダミアンに立ち向かう。
「ローゼスハリケーン!」
 エリカの操るバラの花びらがダミアンを囲み、嵐となって吹き荒れる。その花弁から放たれる赤い魔力の光線。全方位からの射撃。逃げ場はない。
「ちんちんフルガード」
 にゅいーんとちんこの皮が広がり、ダミアンの体を覆い隠してしまう。
 対ビームコ−ティングが施されたちんこの皮。嵐のようなビームも、全て弾き返してしまった。
「はっ!」
「たあぁっ!」
 赤いバラが引き、間髪入れずにホナミとアリサが飛び込んできた。ダミアンは顔もちんこの皮で覆われ、前が見えない。
 だが。
 アリサが振り下ろす斧を左に一歩動いただけで避け、ホナミの横薙ぎに払う包丁も背を後ろに反らせて避けて見せた。
ちんこの皮で顔を覆われ、周囲は見えないはずなのに。
 そしてちんこの皮を戻し、そのちんこがさらにブンと膨らんだ。
「ちんちんのバズーカ」
 ドン! と野太いちんこが勢いよく突き出される。まさにバズーカのように。
「びえーん!」
「きゃあっ!」
 狙いはアリサ。盾にしたシルクのどてっぱらにちんこがぶち当たり、軽量のアリサごと吹き飛ばす。
「アリサちゃん!」
 横目で吹っ飛ぶアリサを見ながら、エリカがレイピアを突き出す。目に。
 その一撃もダミアンは顔を斜めにしただけで避けた。
 その背後に、卍解の超スピードで回り込んだホナミが、包丁を振るう。首に向かって。
 だが今度は前にお辞儀して包丁をかわし、同時にエリカへ頭突き。
「きゃっ!?」
 がつーんと頭がぶつかり、咄嗟に後ろに跳ぶエリカ。
 首への一撃をかわされたホナミは、そのまま背中を狙う。黒い翼の生えた裸の背中を。
 そこへアリサを吹っ飛ばしたちんこが戻り、ぎゅんと下に伸びた。
 ぱしーん。
 ちんこが床を激しく叩き、お辞儀した姿勢のままでダミアンが宙に跳ぶ。ホナミの包丁は一瞬遅れて、空を斬った。
「ローゼスビット」
 宙に跳んだダミアンを、再びバラの花が包囲。だがビームを撃つより早く、
「ちんコプター」
 ダミアンの体が上を向き、ぎゅいーんとちんこが大きく横に回転。バラの花を吹き飛ばすと同時に、空を舞った。
「いやー!」
 体を上向きにして、ちんこをローターに、背中の黒い翼を補助翼に空を飛ぶダミアン。
 純情な少女たちには、もう付いていけない世界。
「うーん。こんな事なら、お兄ちゃんも連れてくればよかったかな」
 そんなダミアンを見上げ、アリサがボソッと呟く。左手のシルクは、ちんちんのバズーカが直撃し、痛みで朦朧としていた。おかげでアリサは無事。
325ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:41:37 ID:bmaw6LC8
「ゆくぞ。精子の弾丸」
 ぎゅいーんと回転するちんこから、白い弾丸がびゅびゅっと発射。精液の弾丸だ。
「当たるもんですか」
「ローゼスビット」
 ホナミが超スピードで避け、エリカはローゼスビットのビームで迎撃。
「おかっぱエンジェル☆シールド」
 そしてアリサは、ぐるぐる目を回すシルクを盾にして防ぐ。どすんと手に強い衝撃。精子の弾丸はかなり痛いらしい。
「ふえええーん!」
 その精子の弾丸の直撃を受けるシルクは当然痛い。朦朧としていたところを痛みで目覚め、降り注ぐ精液を一心に浴び、一瞬で体中が痣だらけになる。
「はう! はう! はう! 痛いです〜」
 弾丸が命中する度に右に左に顔を揺らし、だーと滂沱するシルク。だが止めてとは言わなかった。これしか役に立てないから。
「ふふふっ」
 ぶーんと飛んでいたダミアンが、ちんこを止めてすたっと着地。
「まだ、勝負はこれからよ」
 不利な一方の気もするが、気にせずにエリカは気合いを振り絞る。ホナミとアリサも。その3人の足元は精液でベトベト。
「もはや、勝負はあったのじゃ。大人しく降伏せよ」
「誰がするもんですか!」
 ホナミはサッと駆け出そうとして……動けなかった。
「う、動けない!」
「なにこれ〜」
 エリカとアリサも同様だった。足が床に付着した精液にくっつき、離れない。
「余の精液は、離れても余の命令通りに動く。今はお主たちを離さぬように捕まえておるのじゃ」
 3人の足元の精子を拡大してみよう。
「つかまえろー」「はなすなー」「わっしょーい」
 ダミアンと同じ姿をした無数の精子たちが、魔法少女たちの足を必死に掴んで離さない。精子もまた生きているのだ。
「えー!?」
 顔を臭そうにしかめるアリサ。他の二人も同様だ。
「ふ、二人ともピュリファイケーションよ」
 すぐにエリカが解決策を思い付く。精子なら浄化の呪文で消せる。
「「「ピュリファイケーション!」」」
 足を掴んで離さない精子に、浄化の呪文が飛ぶ。ついでにシルクに付着した精液にも。
「ぎゃー!」「ダミアン様ばんざーい!」「ちんこに栄光あれー!」
 ダミアンの精子といえど、ピュリファイケーションには抵抗できず、成す術もなく無数の精子たちが消され、大虐殺されていった。
「我が精子たちよ。犠牲は無駄にはせぬぞ」
 その間に、ダミアンのちんこがぎゅいーんとドリル回転し、さらに大きく膨らむ。
 金玉は精子の弾丸を素早く補給し、黒い魔力もちんこの砲口に集まっていった。

「ナイトメア☆ちんこ・フル射精!」

 集まっていた3人の正義の魔法少女に放たれる、膨大な黒い魔力と射精!
 避けられない!
 咄嗟に判断した3人は、こちらも同時に必殺技を放つ。
「マジカル☆ダブルトマホーク・ファイナルブレイク!」
「マジカル☆レイピア・ファイナルローズ!」
「マジカル☆包丁・ファイナルはにはに!」
326ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:42:34 ID:bmaw6LC8
 斧が、レイピアが、包丁が。それぞれに魔力を凝縮し、三つ合わさってフル射精と激突!」
「「「いっけええええぇぇぇぇぇーっ!!!」」」
 アリサ、エリカ、ホナミ。3人の声と魔力、そして願いが一つとなり、ダミアンの精液をも押し返す!
 だが、正義の魔法少女が、ダミアンの射精を破ろうとしたとき、
「ナイトメア☆ダミアン・パンティーフォーム」
 精を放つちんこの皮の中から、白と青の縞々模様のパンツを取り出し、すぱっと頭に被るダミアン。葵のパンツだ。
 瞬間、ドクッとちんこがさらに大きくなり、回転も早くなる。ぎゅいいーん。
 どばっと放射される精液の量が一気に倍ほども増え、3人の魔法少女の必殺技をまとめて押し流した!
「きゃー!」「いやー!」「ふぇええーん!」
 まとめて滝のような精液を浴び、流される3人の魔法少女と1人の天使。
 精液の滝が通り過ぎたとき、立っていたのはアリサだけだった。シルクを盾にして、なんとか無事だったらしい。
「ま、まだよ……」
 だがそのアリサも精液まみれで、膝がガクガクと震えている。盾にしたシルクはぐるぐると目を回していた。
 ホナミとエリカはアリサの足元に倒れ、同じように目を回している。ホナミの裸エプロンの体を闇が包み、元の白いエプロンと制服に戻った。
卍解が解けたのだ。変身まで解けたわけではないが、もう戦えそうにない。
 ぽたぽたと白く染められたツインテールから、白い滴が落ちる。ダミアンの精液。
 全身を包みイカ臭い匂いに鼻をしかめながらも、アリサの瞳にはまだ闘志が燃えていた。いや。以前よりももっと。
「よくも……お兄ちゃん以外の精液なんか、かけやがって……」
 ギロッと睨みつける視線。その燃えるような瞳を受け、パンツを被ったダミアンが微かにたじろぐ。
「ほう……」
 フル射精の余韻に浸りながら、パンツの奥で冷や汗をかき、ダミアンが戦慄した。
「余を恐怖させるとは。やりおるわい」
 そう。これは恐怖。アリサの眼差し、あのドス黒い瞳を射すくめられ、確かに背筋が震わされた。
「面白い……。正義の魔法少女にこれ程の逸材がおるとは」
 恐怖をむしろ楽しみ、ダミアンはパンツを脱いだ。パンティーフォームを解除し、まだ立ち向かうアリサと対峙する。
 その頃、他の戦いも終わろうとしていた。

「マグマ弾発射」
 黒い虎男、ブラストルの両肩がパカッと上に開き、その下から二門の砲口が現れる。そこから放たれるのは灼熱のマグマ弾。
 ひゅーんと放射線を描いて飛ぶマグマ弾が、ユイのプリンの防壁と、チヒロの植物の防壁に着弾。一瞬にして燃やし尽くし、突破口を開いた。
「メガロマックス・ファイヤー!」
 そこへ牛男のディバイソンが、背中の17門突撃砲を一斉射。魔法天使を傷つけないように
狙いをわざとずらし、ユイとチヒロの至近距離に着弾。
「プリンが!?」「きゃー!」
 軽いユイとチヒロが、爆風のみで吹き飛び、バタッと倒れた。起き上がってくる気配はない。
「よっしゃー」」
「片付いたな」
 ハイタッチで手を叩き合うブラストルとディバイソン。
 今や立っているのはアリサただ一人。
327ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:43:24 ID:bmaw6LC8
「はぁはぁ」
 肩で息をしながら、アリサは自分の身体を見下ろす。
 ダミアンの射精をモロに浴びて、全身精液まみれ。イカ臭い。
 帰ったらシャワー浴びたいなと、ぼんやりしだした頭で思う。
 左手がずっしりと重い。失神したシルクの首根っこをまだ持っているから。
盾にした彼女も精液まみれ。捨てちゃおうかとも思ったが、放せなかった。まだ盾に使えるかもしれないから。
 右手の斧も精液まみれで、こっちもなんだかずっしりと重い。いつもは軽く感じるのに。
「はぁ、はぁ」
 霞む目で正面を見る。全裸の男。頭のパンツは脱いでいる。本当に全裸。ぷらぷらちんこが揺れている。
 あのちんこを切り落としたい。がんばってあたし、マジカル☆アリサ。
 一歩踏み出す。つるっと滑った。
「きゃっ」
 精液で滑ったんだ。と気付いたときには床に頬がぶつかっていた。
 痛い。また精液でぬるりとする。でもおかげで頭がすっきりした。
「はぁ、はぁ、はぁ」
 立ち上がろうとするが足に力が入らない。頭ははっきりしても、体に力が入らなかった。
「アリサちゃん……」
 声がする。エリカさんだ。
 フル射精がぶつかる寸前にローゼスビットを盾にして、エリカもまた衝撃を和らげていたのだ。
「まだ……だよ」
 サラサラの長い金髪も精液にまみれ、無惨に汚れていた。そんなことは構わずに、ハーフの白人少女は立ち上がる。
 その碧い瞳が見ているのは、ダミアンの後ろ、マジカル☆アオイ。彼女の親友。
「待っててよ。アオイ」
 アオイを取り戻す。これはそのための戦い。
「ほほう」
 エリカの眼差しも、またダミアンの興味をそそるものだった。純粋な友情。
「案ずるな。二人まとめて、余が愛してやる」
「お断りよ……」
 よろよろと精液まみれの手でレイピアを持ち上げる。ローゼスビットは全て散っていた。
 左手でアリサの右手を取る。斧を掴むアリサちゃんの右手。
「まだまだ……」
 よろよろとアリサも立ち上がり、エリカに支えられるようにして、肩を並べる。どっちも立っているだけで精一杯。
「よく頑張ったが。「ここまでのようじゃな」
 ダミアンの言葉に、二人とも歯軋りする。
 魔法天使は全て力を封じられ、ホナミとユイとチヒロも倒された。残ったアリサとエリカもすでに限界。
「お兄ちゃん……」
 出そうになる涙を堪え、アリサがポツリと漏らす。
「助けて……」
 助けを求める自分が情けなかった。でも、それでも、ついお兄ちゃんを求めてしまう。
「助けてよ……。お兄ちゃん」
 口ではそう言っても、助けなど来ない。心のどこかでそう思っている自分がいる。
 だけど。
「お待たせ〜」
 助けは来た。お兄ちゃんじゃないけど。
328ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:44:37 ID:bmaw6LC8
 アリサたちが入ってきた正面の大きな入り口とは別。右側の石壁に、ぽっかりと小さな入り口が開いている。それまではなかったのに。
 そしてそこから、だだっと複数の人影が走ってきた。
「ナイトメア☆注射器ー」
 アケミ先生の持つでっかい注射器から、普通サイズの注射器が一本ぽーんと発射される。
 注射器はダミアンのでっかいちんこに当たり、ちゅーと注射。大きく肥大化したちんこが見る見る萎んでいった。
「むっ」
 すぐにちんこを大きくするダミアンだが、連闘の疲労か、すぐにとはいかない。
「ヘイスト」
 その間にスピードを上げたエステルがアリサに駆けつけ、彼女の手を引いた。
「エステルさん……」
「逃げるわよ」
 力無く呟くアリサ、ついでにシルクとエリカもまとめて背負い、エステルは走り出した。3人も担いでるのに、かなりの早さ。
だがやはり普段よりは遅い。
「逃がさん」
 黒豹男のサイクスが、エステルに負けない速度で走ってきて、あっという間に追いついた。
「あー、もう。厄介なのがいるわね」
 エステル一人なら逃げられたかもしれないが、今は3人も背負っている。
「ほら行け虎ちゃん」
「俺はレイズだ女」
「私はアケミよ」
 だがそんなときのためのレイズだ。青い虎男が、さっとエステルとサイクスの間に割り込む。
 その巨大な爪と牙を恐れ、間合い外に離脱するサイクス。
「レイズ。逃げ出したか」
「どうした! かかってこんかー! がおー!」
 今まで捕まっていた鬱憤を晴らすように高々と吠える蒼虎。その前に、黒虎が立つ。
「ブラストルか」
「ふん。性懲りも無く」
「うるせー! 来いやー! かかって来いやー!」
「マグマ弾!」
 両肩から発射されるマグマ弾をかいくぐり、接近しようとするレイズ。そうはさせじと、ブラストルはさらに両方の太ももも開き、マグマ弾を撃ち込む。
「砲撃やめー! 魔法天使が傷つくのじゃ」
 ダミアンの叱責に、慌ててブラストルは開いた砲門を閉じた。
 そのダミアンを、ギロッとレイズは睨む。
「ダミアン! 貴様、よくも俺のケツを!」
「うむ。そなたのケツはなかなかのモノであった!」
「殺す!」
 がーっと吠えるレイズだが、後ろに回ったアケミが止めた。
「ちょっと、レイズ。私を守るって約束したの、忘れないでよ」
「分かっとる」
 憮然と吠え、レイズはその場に踏みとどまり、がおーと吠えた。
 格闘でレイズに戦えるものはそうはいない。そして無闇な砲撃はダミアンに禁止されている。
 ダミアン配下の魔物たちは、遠巻きにレイズを包囲するだけだった。
 その頃のルゥくんは。
「わんわん。ミャアちゃんだわん」
 後方で控えるグスタフの横、魚のウォディックに食らい付くミャアに話しかけていた。
329ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:45:35 ID:bmaw6LC8
「ルゥくんだにゃー」
 ピンクのおかっぱに猫耳の魔法少女ミャア。ルゥを見るや、屈託ない笑顔を向けて、ウォディックから離れた。
「今までどうしてたんだにゃー」
「ボクは、新しいご主人様の下僕になったわん」
「そうなんだにゃー」
「ミャアちゃんも一緒に行くわん」
「お断りだにゃー」
「分かったわん」
 ミャアの説得をあっさり諦め、ルゥはアケミ先生の所に戻っていく。
 ダミアンの配下に包囲された、レイズとアケミ。その包囲網をひょこひょことルゥが抜け、わんわんと歩いて来る。誰も止めなかった。
「ルゥではないか」
 そのルゥを見かけ、ダミアンが声をかける。ちんこはまだ萎んだまま。
「わんわん。ダミアンお兄様。今のボクは新しいご主人様の下僕だわん」
「どうやらそのようじゃな」
 ダミアンをアケミを見て、それから頭を下げる。
「ルゥをよろしく頼むのじゃ」
「いえいえ、どういたしまして」
 ちらっと後ろを見ると、アリサちゅんたちを抱えたエステルは、大分先に進んでいた。魔法天使たちが入ってきた大きな入り口から出て行った。
「レイズ、私たちも脱出よ」
「ちっ。仕方ねーな」
 アケミとルゥを大きな肩に乗せると、レイズもまた反転。ダミアンに背中を向けて走り出す。
「よい。追うでない」
 ダミアンの命令で、魔物たちは追おうとはしなかった。
「ふむ」
 乱入してきたレイズたちが去り、後にはダミアン軍団の魔物たちと、倒れている魔法天使と正義の魔法少女たちが残される。
「さあ、皆の衆。後片付けじゃ。それが済んだら、宴じゃぞ」
 これだけの数の天使と魔法少女を捕獲したのだ。とりあえずは大成功と言えるだろう。

 たったったっ。
 軽快に駆けるエステルの背で、アリサとエリカはぐったりとなり、唇を固く結んでいた。
 やがて見えてくる陽光。すでに赤い。
 長い階段を駆け下りると、大きな入り口がぽっかりと開いている。追撃はない。
 さっと外に飛び出すエステル。空は真っ赤で、西に傾いた陽は今にも沈みそうだった。
「ふっかーつ!」
 外に出た途端、ぐるぐる目を回していたシルクが飛び上がり、ぱぱーんと両手両足を広げた。
「勇気りんりん、元気いっぱい、エンジェル☆シルク」
 どうやら神殿の外に出ると動けるようになるらしい。
「あのちんちん野郎! ぶちのめしてやる!」
 そしてすぐさま黒の神殿の中に走り込み、
「はにゅ〜ん」
 入ると同時に、ぺたっと倒れるシルク。
「はいはい。手間かけさせない」
 アリサとエリカを木の下に寝かせ、シルクを連れ戻して、エステルはその3人に「ピュリファイケーション」をかけてやる。
 あまりに精液臭かったからだ。ぱぱーんと3人ともキレイに汚れと精液が落ちる。
330ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:46:22 ID:bmaw6LC8
「みんな無事ー?」
 その時、レイズに肩車されたアケミとルゥも神殿から出て来る。
「はい。とりあえず、アリサちゃんは回収しました」
「そう。とりあえず、よかったわ」
「よくない!」
 立ち上がり、ぐっと拳を握ったのはアリサ。
「みんな、あの中にいるんだよ。すぐ助けないと」
「今は無理よ」
 レイズから降り、あっさりとアケミは無理と決め付けた。
「大和くんたちと合流して大勢を整えることね」
「でも……」
「今から戻ってもやられるだけ」
 アリサの手を両手で包み、アケミは優しく微笑んで見せる。
「大丈夫。チャンスは必ずあるから、ね?」
「ぶー」
 口を尖らせながらも、アリサは渋々ながら承諾したようだ。
「あのー」
 それまで黙って見ていたエリカが手を上げる。
「あなたたちは、アリサちゃんの仲間なんですか? 見た所、魔物と悪の魔法少女のようだけど」
隣のシルクもこくこく頷いている。
「ま、いろいろあってね。ちなみに、私は人間よ」
 ぱっと変身を解いて、人間の姿になる明美先生。
「はあ」
「呪いで悪の魔法少女になったのよ。へんしーん」
 そしてまた悪の魔法少女に変身。レイズが「ほう」と唸っている。
「とりあえず、敵じゃないから安心して。詳しいことは移動しながら話すから。
麓に私の車があるから、そこまで行きましょ」
 とりあえず、誰も異存はないようだ。天使のシルクも、ルゥくんを見て「かわい〜」とか言ってる。
「それじゃ、俺はここまでだな」
「ちょ、ちょっと」
「助けてもらった借りは返すさ。じゃあな、アケミ」
 サッと山の中に駆け、レイズの蒼い巨体はすぐに見えなくなった。
「もう。勝手なんだから」
 口では責めながら、アケミの表情は笑っていた。すぐにまた逢えると分かっているから。
「それじゃ、行きましょう。歩けるわね」
 そしてアケミに率いられ、一同は黒の神殿を後にする。
 陽が沈み、黒の神殿も真っ黒な闇に閉ざされる。その黒い威容を振り返り、エリカはしっかりと瞼に焼き付けた。
「アオイ……絶対、ぜったい、戻って来るから」
 潤んだ瞳で前を向き、飛び散った涙が宙に消える。その手を心配そうにシルクが握った。
 こうして魔法天使と正義の魔法少女の一大反抗作戦、オペレーション・サンクチュアリは大失敗に終わった。

 捕らえられた16人と魔法天使と3人の魔法少女は、片付けの済んだ本殿の間に並べられていた。
 魔法で浄化しても、まだイカ臭い気がする本殿。女神像の見下ろす前で、無念の表情で魔法天使たちは倒れ伏していた。
攻め込んできた20にんの魔法天使の内、3人は戦闘中に犯されて天界に帰り、逃げ延びたのはシルクただ一人。
 失神した魔法少女、ホナミ、ユイ、チヒロの3人は縛られ、女神像の足元で転がっている。
 そして、血気に逸る魔物たちの前で、ダミアンが高々にちんこを掲げた。
331ナイトメアドリーム第三十一話 :2008/06/01(日) 21:47:03 ID:bmaw6LC8
「諸君、見るがいい。我々の前には、魔法天使といえど敵ではない」
『わー!』
「天界に、いかなる戦力が残されていようと、それはもはや形骸である。
 あえて言おう。カスであると!」
『ジーク・ダミアン! ジーク・ダミアン! ジーク・ダミアン!」
 唱和する同志にちんこを振り、ダミアンは高らかに告げる。
「さあ。今夜は大いに楽しもうぞ」
 そして一斉に、動く事も出来ない魔法天使に飛びかかる魔物たち。
「きゃーっ!」「いやーっ!」「やめてーっ!」
 あちこちで絹を裂く音と、悲鳴が上がっていく。ただし魔法少女には誰も手を出さない。ダミアンのものだからだ。
 残ったダミアン軍団は15名。アオイとミャアは女の子だから、13名の魔物が一斉に天使に襲い掛かり、神に仕える乙女の柔肌を愉しんでいく。
「イヤアアアーッ!!!」
 悲痛な金切り声。早くも誰かが処女を奪ったらしい。
「くっ、ううっ」
 その陵辱地獄の中にオーロラもいた。美しい金髪を床に撒き散らせ、ただただむせび泣く。だが彼女には誰も手を出さなかった。
「ほほう。美しい天使ではないか」
 ダミアンが寄り、彼女の身を抱え、女神像の足元に移したからだ。
「その翼……。あなたは、堕天使の……?」
 ダミアンの黒い翼を視界に納め、オーロラがキッと睨み上げる。
「母上がな堕天使なのじゃ。そなたには、いろいろと役に立ってもらおう」
 オーロラを捨て置くと、ダミアンはまたも陵辱の輪の中に加わっていく。
「きゃああああっ!」「いやっ! いやっ! やめてーっ!」「お願いです! そこは、それだけはヤメテーッ!」
 すぐに処女を奪う者、じっくりと愛撫する者、裸に剥いて視姦する者などなど、魔物はそれぞれ好き勝手に清楚な天使を嬲っていった。
 輸送魔物のグスタフも、その巨体でひとりの天使に圧し掛かっている。
「ひいいいっ!」「助けて! 助けてええぇぇぇっ”!」「御慈悲を! どうか、どうか御慈悲を!」
 叫びに混じって血の匂いが充満する。破瓜の血と、勢い余って傷つけた血の匂い。爪が、牙が、天使の柔肌に突き刺さっていた。
「ひぎいいぃっ!」「死ぬーっ! 死にますーっ!」「ぎゃあああっ!」
 泣き叫ぶ声が響く中、魚のウォデックも自らの獲物を定め、ヒレでびっちびっちと飛び跳ねていった。
「ふふふ。たっぷり可愛がってやるぞ」
 銀色の深海魚のような魔物に言われ、その天使はぎゅっと目を瞑る。
 ナイトメア☆ウォディック。父は魔王、母は魚の魔物。
「お前には、俺の子を産んでもらおう」
 目を瞑った天使がガタガタと震える。まだ幼さを残した少女のようだ。
 そしてウォディックはビシッと言う。
「さあ。卵を産め」

(つづく)
332名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:23:16 ID:AxvsTec8
あえて言おう。GJであると!


ウォディッククソワロタwww
ダミアンのちんこ技はいくつあるのか凄い気になるな
333名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:33:26 ID:5kcwNfE3
まさかの懐かしのスレイヤーズネタとかwwwwww
もうwwwwwもうwwwwww
GJすぐるwwwwww
334名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:56:11 ID:dfBtUKBu
いやもう、どこから突っ込めばいいのかwwwwwwww。

レイズどうしたのかなーとずっと気になってたんだけど、まさかまさかww。
335名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 06:57:30 ID:f5CDhAsR
卵を産めが懐かしすぎてストーリー全部忘れた俺おっさんwww
336名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 07:03:42 ID:8byU5Ore
GJ!!!
あーもー、マジでアリサ敵に犯られなくて良かった。
知らないうちにアリサ好きになりすぎてるw なにこれやべえ。

彫られたレイズ哀れ。回復注射何気にすげえ。
個人的にはスレイヤーズネタな産卵要求よりも、
ルゥくんのミャアちゃん説得の短さが一番笑ったポイントだった。
あっさりしすぎwシュールすぎ。

天使陵辱祭りはすごかったな。圧巻の一言。
魔法少女を天使たちの前で輪姦しまくるのも良かったかも。
オーロラさん頑張れ。とにかくGJでした!!
337名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:17:57 ID:VF4VpUb/
懐かしさのあまりスレイヤーズ引っ張り出してきたぜww
338マルティスト:2008/06/03(火) 20:22:24 ID:xkoz7ywB
助けて………お兄ちゃんで、彼岸島を思い出した。
339名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:14:40 ID:ZtRIlTKN
彼岸島→YMの丸太。
つまりナイトメア☆丸太フルボッコというわけですね
340名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:40:35 ID:3PdhQF78
山羊と魔王の子供が出てきそうだなww
341外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/06/05(木) 19:54:29 ID:JXLglMK2
 ナイトメア☆ドリーム第三十二話

「きゃあああーっ!」
 また一人、天使が魔力と処女を奪われ、天へと昇っていく。
 性欲と血が支配する陵辱の宴。
「ひ、ひどい……」
 呆然と呟く声。悲鳴に目を覚ましたユイだ。ありさよりも小柄なプリンの妖精は、両手を後ろ手に縛られている。魔法封じの銀の縄で。
 先に目覚めていたホナミとチヒロは、無念そうにぎゅっと目を閉じていた。だが悲鳴は嫌でも耳に入る。
「いやあああぁぁぁっ!」「助けて! 助けてええぇーっ!」
 白い翼を生やした無垢な乙女。魔法天使が、抵抗することもなくケモノたちに貞操を奪われ、泣き叫んでいる。
 そこはまさに地獄だった。処女を奪われると、すぐに天界に帰るのが唯一の救いか。
「あああっ! はああああーっ!」
 もはや残っている天使は、ダミアンが確保したオーロラと、数人のみ。
 徹底して愛撫を受けている天使が喘ぎ悶えている。裸に剥かれた天使を、獣欲を満たした魔物たちが、笑いながら視姦していた。
「ああっ! あうっ! あぐううっ!」
 その視線の中、美しき天使が泣きながら、喘ぎ悶える。
「は、早く……早く、犯してっ! もう終わらしてよっ!」
 遂に天使の方から犯してと哀願してくる。処女を奪われれば天界に戻れるから。
「ふん」
 天使を徹底的に愛撫していた黒豹男のサイクスは、つまらなさそうに鼻を鳴らし、望み通りに処女を奪ってやった。

「どうした。卵を産まぬか」
 ビッチビッチと飛び跳ねながら要求する魚のウォディック。ぎゅっと目を閉じている天使は、ふるふると首を横に振った。
「う、産めません〜」
「なんと。天使は、卵を産まぬと申すか」
「産めません〜」
「それでは、俺の精子を卵にかけられないではないか」
「産めません〜」
「ええい! 天使のくせに卵も埋めぬとは。もういい!」
 プリプリ怒りながら、ウォディックは天使から離れて行く。
「きゃあああーっ!」
 ホッとしたのも束の間、すぐさま他の魔物が天使に襲い掛かった。たちまち全裸にされ、幼さを残した青い肢体を貪られる。
「わーい。お魚だにゃー」
 戻って来たウォディックに、ミャアがぱくっと食いついてきた。
「ええい。だから俺を食うな」
 ビッチビッチと尻尾を跳ねるが、その尻尾にミャアは食い付いて離れない。
 ちなみにもう一匹の魚のディプロガンズは、早々に引き上げていた。

「やめて! もうやめてください!」
 耐え切れなくなり、遂にユイが嘆願する。自らの危険も省みずに。
「案ずるな。直に終わる」
 ユイたちのほうに歩いて来ながら、全裸のダミアンが告げる。
 何人もの天使を犯してきたちんこがぷらぷらと揺れている。今は多くの魔物がちんこを出しているが、これだけ堂々としているのはダミアンだけだろう。
「待たせなた。お主たちも愛してやるぞ」
 ダミアンの言葉に、チヒロが「ひっ」と声を漏らし、ホナミも小刻みに震えた。
342ナイトメア☆ドリーム第三十二話 :2008/06/05(木) 19:55:41 ID:JXLglMK2
「待ってください!」
 その生徒二人を庇い、ユイが縛られた身でダミアンを見上げる。ぷらぷら揺れるちんこはもう気にしない。
「この二人は帰してあげてください。その代わり……わ、私が……」
 ユイの言葉は震えて、最後まで出なかった。だが決意は伝わったようだ。
「その小さな身で相手になると」
 3人の中ではユイが一番小さい。140センチにも満たない身長。顔も幼く、胸もぺったんこ。栗色の長い髪が腰まで伸びている。
「私は先生です……。お願いですから、生徒は帰してください」
 その大きな目も震え、涙が溜まっていく。だがユイは目を逸らさなかった。
「断る。お主らは、ここで余の従者となるのじゃ」
「そ、そんな……」
 必死の決意をあっさり拒絶され、ユイは体中に張り詰めていた緊張が解け、がっくりとうな垂れる。
「そう、落ち込むな。直に気持ちよくなる」
「きゃあっ!」
 ちんこがぎゅいーんと伸び、ユイのプリン柄のドレスを縦に引き裂いた。必要なのか甚だ疑問なプラジャーも一緒に。
 その下には、小さな身に見合った貧弱な裸体。
「やめてっ! やめてください!」
 また哀願の声がする。天使で一人だけ残されたオーロラだ。
「やるなら私にしなさい! その人たちには手を出さないで」
「お主にはやってもらうことがある。そこで見ていろ」
 ユイの軽い身を抱えると、ダミアンはちんこの上に座らせる、腕よりも大きくしたちんこに。
「ひっ!」
 股にちんこの硬い感触と、ドクドクと血の流れる血脈を感じ、ユイは青ざめた。
「正義の魔法少女どもが、余の従者となるのをな」
 引き裂かれたドレスの中、剥き出しのぺったんこの胸と、パンツの中へとダミアンの手が伸びていった。
「イヤアアーッ!」
 胸と秘所を同時に触られ、ユイが遂に泣き叫んだ。プリンの妖精のようなユイが、その身を穢されようとしている。
「どうした? 余の相手をするのではなかったか」
 ほんのうっすらとい淡く膨らんだ程度の、乳房と呼ぶには早い胸を摘み、ダミアンが背後から熱い息を吹きかける。
 パンツの中に伸びた手も小さな股間を包み、すりすりと擦るように動いた。そこも子供のように陰毛は生えていない。
「やめて……やめてください……」
「お願いですから、やめて……」
 ホナミとチヒロの震える声。目を開き、巨大ちんこに座らされて嬲られるユイを、しっかりと見ていた。
「そこで見ておるがよい。次はそなたたちの番じゃ」
「ひっ……。だ、駄目です。そんなこと、許しません……」
 大きな瞳からぽたぽたと大粒の涙をこぼしながら、ユイは必死に呼びかける。愛する生徒たちに。
「無駄じゃ」
 平坦な胸にぷっくりと付いた乳首を、子供のような幼い割れ目になるクリトリスを同時に摘まれ、ユイの背中が激しく仰け反った。
「ひいいぃっ! 痛いっ! 痛いですっ!」
 立ったままのダミアンが、ちんこに座らせたユイの敏感な箇所を摘み、こねていく。
「痛い……痛いです、やめて、いやっ」
 涙でしゃくりあげながら、ユイはちんこの上の小さな身を、ぷるぷると悲しげに震わせた。
343ナイトメア☆ドリーム第三十二話 :2008/06/05(木) 19:56:36 ID:JXLglMK2
 その様子はユイの幼い外見もあって、さながら幼女にイタズル全裸の変態に見えた。
「ひっ! ひぐぅっ!」
 パンツの中で小さな肉芽がこねこねと指に挟まれ、真っ赤に充血し、膨らんでいく。
その感触を指に感じ、ダミアンは乳首と肉芽から手を離し、両手で小さなパンツをずり降ろした。
「やっ!」
 小さな身に見合った小さな割れ目。まだ毛も生えていないそこは、真っ赤に充血している。
見物している魔物たちからやんやと喝采が起き、オーロラとホナミとチヒロは声を張り上げて泣いた。だがその泣き声は誰も聞いていない。
「全く濡れておらぬのう」
 ぷっくりとクリトリスは尖っているが、ユイの桃色に染まった縦筋は全く濡れていない。
ダミアンはちんこの皮をぎゅいーんと拡げると、脱がしたパンツをその中に収納した。
「いやっ……あぐぅ、ああっ……」
 パンツを脱がされた素股にちんこの脈動と温かさを直に感じ、さらにユイの涙が溢れる。
「このままでは入らぬか」
 ぐいーんとダミアンのちんこが縮み、座らされていたユイがべちっと石畳に尻餅をつく。
すかさずその小さな尻を持ち上げ、バックからの体勢になった。
「い、いやっ……ああっ」
 体は小さくても大人。背後からの荒い息遣いに身の危険を感じ、ユイの小さな尻がさらにきゅっと締まる。
「まだあと二人もいるでな」
 縮めた、それでも並の成人男子よりもよほどビッグなちんこを可愛い尻に突き付け、
ダミアンは狙いを定めた。お尻を掴んでいた手を離し、腕を組む。
「いや、いやぁ、やめ……」
「ユニゾンじゃ」
 ぐいっ、と刃物が突き刺さるかのように鋭く尖った男の象徴が、背後から被さるように、小さな性器を貫いていく。
「ひっ……! ひぎゃあああーっ!!!」
 カッと見開いた瞳から大粒の涙が溢れ、悲鳴が本殿の間を満たした。もう叫んでいるのはユイだけとなっている。
「あっ……。ああああっ!」
 めきめきっと幼膣を引き裂き、血を溢れさせ野太いちんこがお腹に埋まったのも束の間、ユイの身がガクッと持ち上げられた。
「ひぎゃあああっ!」
 下から持ち上げられたユイのお腹がボッコリと膨らんでいる。しかしダミアンの手は腕は組まれたまま。
 小さなユイを、お腹に突き刺さったちんこのみが内側から持ち上げているのだ。
「あっ、ああっ……アゥ……」
 あまりのことに、口をぱくぱくさせ、ユイは言葉にならないうわ言を繰り返す。もう痛いとかいった感覚は麻痺していた。
「ふむ。魔法少女との性交によるユニゾンは成功じゃな」
 新たな力、合体によるユニゾン。そのパワーを実感し、ダミアンは内側から満ちるパワーに任せ、結ばれたユイをちんこ一本で上下に動かした。
「ひいいいぃ! やめて! やめてぇ!」
 ぶらぶらと揺さぶられ、思い出したように悲鳴が上がる。引き裂かれた股間からは血がドクドクと溢れ、ダミアンの足元まで濡らしていた。
「こんな……こんなの無理ですぅっ!」
344ナイトメアドリーム第三十二話 :2008/06/05(木) 19:57:31 ID:JXLglMK2
「しっかりとユニゾンしておるではないか」
 血と、ユイの狭いお腹の感触に酔い痴れ、ダミアンはほれほれとちんこ一本でユイを振り回した。
「あがあああぁぁぁっ!」
 目の前でユイの白い背中が仰け反り、長い髪が振り乱れる。だがちんこはしっかりとユイに突き刺さり、離れることは無かった。
「うむ。これなら、実戦にも使えるじゃろう」
 ユニゾン実験の成果に満足し、ダミアンは早々に済ませることにした。
「ああっ……あぐううっ……」
 揺さぶられるユイの口はぽかんと開き白い泡が吹き出て、ひたすら泣き続ける目には、
もう光は無い。余りの精神的ショックに放心していた。
「余の命令を聞くのじゃー」
 組んでいた手を頭に向けて青い魔力を放ち、同時にちんこは精を放つ。
「はうっ……あうっ……」
 服従の呪いは抵抗なく受け入られ、そして血の溢れる股間からは、さらに大量の精液が溢れ出た。
「ふー」
 ユイからの魔力を受け取り、ダミアンは大きく息を吐いてふっと力を抜く。
 ちんこが下を向くとぼてっとユイは落ちた。自らの血とダミアンの精液が混じった冷たい床に。長い髪がその白と赤の体液に汚される。
 そのユイの身がプリン色の魔力に覆われ、そして変身が解けた。元の結先生に。
「立つのじゃ」
 両手を縛っていた銀の縄を解き、ダミアンが命じる。よろよろと起き上がる結。まだ股間からは血が流れ、動きも痛々しい。
「どうじゃ、気分は」
「すごく……痛いです。それに暗いです」
 本殿の間に明かりはなく真っ暗。魔物や魔法少女には必要ないからだ。当然、変身を解いた結には何も見えない。
「そうじゃったな」
 魔法で傷を癒し、血と精液も消してやると、ダミアンは結の手を引いて、黒の魔力球に触れさせる。
「どうじゃ。魔力が回復したであろう」
「はい……」
「変身してみよ」
「……マジカライズ」
 ぴかっと変身すると、再びプリンの妖精のようなマジカル☆ユイに変身。だがその表情に生気はない。
「ユイよ。そなたは、今より余の同志じゃ。よいな」
「はい……。ダミアン様……」
 こくっと素直に頷くユイにダミアンはふむふむと満足し、彼女の頭を撫でてやる。
「ダミアン……! なんて、なんておぞましいことを!」
 水を差すような非難の声。だがダミアンは鷹揚に顔を向けた。
「天使よ。己の無力さが判ったであろう」
「くうぅ」
 必死に声を出したオーロラがギリギリと歯を噛み締める。だがそれが精一杯の抵抗。
黒の神殿に天使の力を封じられ、身動き一つ出来ずにいた。かろうじて、<聖なる加護>で服従の呪いを跳ね返せるのが、唯一の救いか。
 ダミアンが捕らえた魔法天使を服従しようとしなかったのは、出来なかったからだ。
 すでにオーロラ以外の天使は犯され、処女と魔力を奪われ、天界へと帰っている。
 残るオーロラには、それ以上の残酷な運命が待ち構えていた。
345ナイトメアドリーム第三十二話 :2008/06/05(木) 19:58:23 ID:JXLglMK2
「さて」
 とりあえずオーロラは後回しにし、ダミアンは残る二人の魔法少女に目を向ける。
 体操服でガタガタと怯えるチヒロと、エプロン姿で気丈に睨みつけるホナミ。
 どちらも泣いているのは共通しているが、はっきりと態度は別れていた。
「どちらから先にしようかのう」
 思案気に呟くダミアンの横では、ユイがぼんやりと立っている。そして全ての
魔法天使を犯し、なおも血気に逸る魔物たちが、荒い吐息とギラギラした眼差しで見物していた。
「ユイよ。あの者たちの相手をしてやれ。魔力を与えたら、またさっきの球に触れて回復するのじゃぞ」
「はい……」
 ぼんやりした表情のまま、魔物の群れに進んでいくユイ。その小さな身にさっそく魔物たちは飛びつき、嬲っていく。
「あっ……んっ」
 その小さな体には、大きすぎる魔物性器に貫かれ、ユイの身ががばたばたと跳ね飛ぶ。
だが服従の呪いに支配され、微塵も抵抗しなかった。そして絶望もしない。いくら犯されようと、それを当たり前の事と受け入れていた。
 魔物に犯され、魔力を奪われ、黒の魔力球に触れて回復し、また別の魔物に犯されるユイ。
かつてのアオイが繰り返したその作業を、ユイもまたその身に刻み込んでいく。
「あ、ああぁ……」
 魔物の群れに自ら身を捧げ、たちまち白く染め上げられるユイを、ホナミは泣きながら霞む視界で見ていた。
「お主もああなるのじゃ」
 その前に、ダミアンのちんこがぷらぷらと揺れる。
「この人でなし! あなたなんか、人間じゃないわ!」
「余は魔王と堕天使の子。人間ではない」
 冷たく言い放つダミアンを、ホナミはそれでもキッと睨みつける。ただその言葉を聞いていたオーロラが、びくっと肩を震わせた。
「やはり……」
 そんなオーロラには目もくれず、ダミアンは、ホナミと怯えて震えるチヒロを交互に見比べる。
「アオイ、ミャアよ」
「はい」
「なんだにゃー」
 魔物の群れに犯されるユイをじっと見ていたアオイと、ウォディックに食らい付いていたミャアが、すぐさま寄って来る。
 ちなみにミャアは、ダミアン以外には犯されていない。可愛い妹だからだ。
「このブルマーの女子……ふむ、チヒロというのか。この者を可愛がってやれ」
 震えるチヒロをじっと見ていたダミアンが、心の中から名前を読み取り、女の子二人に命じる。
「へんたーい」
「わかったにゃー」
 やれやれといった感じのアオイに、喜び勇んで飛びかかるミャア。
「きゃあっ!」
 体操服に赤いブルマーの短い髪の少女に、アオイとミャアは上下から襲いかかった。
 両手を後ろ手に縛られ、身動きできないチヒロ。その体操服の上から、ミャアが肉球の手で胸を揉み、アオイはブルマーの中に手を入れる。
「かわいー。絵理華もこんなだったかな」
 ぎゅっと目を閉じ、震えが大きくチヒロを見下ろし、アオイは優しく微笑んだ。だが股間に伸びる手は止めない。
「やめ……やめなさい!」
346ナイトメアドリーム第三十二話 :2008/06/05(木) 19:59:09 ID:JXLglMK2
 同じく縛られた身のホナミが、もがいてチヒロの方に向かおうとする。
 だがその顎をダミアンが掴んで引き上げ、いきなり口を押し付けた。
「んっ!?」
 キスされた、と気付いたときには、目から大粒の涙がこぼれていく。
「いやあっ!」
 そして必死に顔を背けて唇を離し、心の中で幼馴染に詫びた。
「ほう。好いている者がおるのか。ふむ。幼馴染であるな」
 その心中を見透かしたようなダミアンの声。
「言わないでっ!」
 ホナミの怒鳴り声は涙で震えていた。
 ダミアンの手が、白いエプロンの上から豊かな膨らみを撫でる。ホナミはじっと耐えるのみだった。
「先程の戦い、見事であったぞ」
 むにむにした若い乳房の感触をエプロン越しに堪能しながら、ダミアンは話題を変えた。
 四体合体したマトリクスドラゴンすら、卍解して倒したマジカル☆ホナミ。今まで逢った魔法少女の中では、間違いなく最強であろう。
「その力、余のために役立てるがよい」
「だれが……くっ!」
 ホナミが痛みで歯を食い縛る、ダミアンが胸を鷲掴みにしたからだ。
「いやっ! いやああっ! 助けて! 茉理! 助けてーっ!」
 すぐ隣から泣き叫ぶ声。チヒロが身悶えしながら、いつものおとなしい彼女からは想像も出来ないような声を張り上げている。
 体操服の上からミャアがごしごしと胸を捏ね、アオイがブルマーの中に手を入れ、まさぐるように股間を弄ぶ。
同姓の少女二人から責められ、チヒロは真っ赤になって泣いていた。
「いやああっ! やああああ−っ! 茉理ーっ!」
 叫んでいるのは親友の名前。股間を撫でながら、アオイはぶすっと不機嫌な顔をしていた。アオイも親友のことを思い出したのか。
「やめてっ……やめさせなさいっ!」
 我が身を省みず、ホナミはダミアンをキッと睨み上げた。その目も涙があとからあとから流れている。
「だから最初に休戦しろと言ったのじゃー」
 ダミアンの言葉に、ホナミは強く唇を噛む。そう。最初に戦いを望んだのはこちらだ。
それで敗れてから許してなどと、ムシがよすぎる。
「案ずるな。慣れれば良いものぞ」
 ダミアンのちんこがぎゅいーんと伸び、スカートの中に潜り込んでいく。
「きゃっ!?」
 そしてスカートの中のパンツに丸めた先端を引っ掛けると、伸びたちんこは戻って来た。パンツを引っ掛けて。
「ちょ、ちょっと!」
 白と碧の縞々模様のホナミのパンツ。ちんこに引っ掛けたそれを脚から脱がし、ダミアンは顔の前に掲げた。

「ナイトメア☆ダミアン・パンティーフォーム」

 そして被る。
「ふおおおおおおおおおおーっ!」
 パンツを被ったと同時に、いきなり吠えるダミアン。目を底光りさせて。
「素晴らしい! これはまた見事なパンツ!」
 ホナミの万能超人幼馴染パワーが宿ったパンツ。究極のパンツの一枚といってよい。
 すっかりパンツのパワーに酔い痴れ、ダミアンのちんこが勝手にぎゅいーんとドリル回転。
「ふおおおおおおおおおおおおーっ!!!」
347ナイトメアドリーム第三十二話 :2008/06/05(木) 19:59:53 ID:JXLglMK2
 自分でも制御できない熱い衝動とパワー。それをちんこドリルに託し、ホナミへとぶつけていく。
「きゃああああああああああーーーっ!!!」
 パンツを脱がされ、素股になり空気がすーすー入るホナミの股間。
 ちんこドリルがスカートの中に潜り、容赦なく肉の壁を掘り進む。
「ひぎゃああああああああーっ!!!!」
 スカートの中から血が飛び散り、ホナミの目が裏返り、縛られた身がバタバタとばたつく。
 ぎゅいーん。
 高速で回転するちんこドリルが、一瞬で処女肉を食い破り、硬い膣をも貫通していく。
「あぎゃあああーっ! やめて−っ! 死んじゃうううぅぅーっ!!!」
 股から血と抉られた肉を飛び散り、悲痛な絶叫が轟く。股間から流れる血がダミアンの足元まで流れていた。ユイの時以上に血は出ている。
「あれ、痛いんだよねー」
 チヒロの股間を愛撫しながら、アオイが眉をしかめて呟く。彼女もまたちんこドリルの犠牲者。
「ふおおおおおーっ! これはいいっ! いいぞぉっ!」
 ぐいぐいとちんこドリルが女性器を掘る。血が、肉が飛び散り、ホナミは白目を剥き、口からは血と泡が吹いていた。もはや叫ぶ余裕もない。

 魔界にパンツを履く習慣はない。パンツが全く存在しないというわけではないが、あまり使用されないものだった。
 ダミアンがなぜパンツを頭に被るかというと、堕天使だった母親が持っていたからだ。
幼い日のダミアンは、母親のパンツを頭に被り、こっぴどく叱られた経験がある。
 だがそのときに気付いたのだ。パンツを被ると強くなることに。
 そして次期魔王選抜戦で地上に来て、魔法少女のアオイのパンツを被って、ダミアンはパンンティーフォームに覚醒した。
 被るのはどのパンツでもよいわけではない。誰も履いていない未使用のパンツは論外。
 清らかで丈夫な乙女のパワーが宿ったパンツでなければ駄目なのだ。

「ふおおおおおおおおーっ!
 そして今。ホナミのパンツを被ったことにより、究極変態仮面に匹敵するパワーを手に入れた。
「ゆくぞっ!」
「あがっ……あぐぅ……」
 ぎゅいーんとドリル回転するちんこが止まり、お腹深くまで突き刺さったちんこがぐいっと持ち上がる。ホナミの体ごと。
 そしてちんこ一本で持ち上げられた少女の身体の内側に、ドクドクと熱い射精が放たれる。
「あぅ……。ごめん、なおくん……」
 痛みで麻痺した体に、幼馴染の顔が浮かぶ。それも一瞬。ホナミの意識は闇に呑まれていった。
 まだ射精の途中だというのにホナミは失神して、がくっと脱力する。
 同時にホナミの魔力がダミアンに流れ込み、彼女の変身が解除された。といってもエプロンが消えただけで、白い制服はそのまま。
「ふん」
 パンツを被ったダミアンは意識を失った保奈美を床に投げ捨て、なおも射精を続けた。
 その美しい顔、制服に包まれた体を白濁液が染め、血を洗い流した。
 股間はぱっくりと割れ、ずたずたに引き裂かれた女性器がはみ出し、ずるりとこぼれていた。
「余の命令を聞くのじゃー」
348ナイトメアドリーム第三十二話 :2008/06/05(木) 20:00:47 ID:JXLglMK2
 白目を剥いたままの保奈美に服従の呪いがかけられる。抵抗されることなく受け入れられていった。
 それから縄をほどき、いつものように魔法で治療し、血も精液も消していく。ずたずたにされた性器も元通り。
「さあ。目覚めるがよい」
 ゆっくりと目を開け、立ち上がる保奈美の手を引き、ダミアンは黒の魔力球に触れさせる。
 魔力が回復すると変身させ、またマジカル☆ホナミの姿になった。
「そなたも、同志たちの相手をするがよい」
「……はい」
 空虚な表情で応え、ホナミは魔物たちの群れに自ら身を捧げる。
 小さなユイが大勢の魔物に犯され、泣き叫びもせずにただ貪られる陵辱の宴。
そこにホナミも参加していった。
 魔物に抱かれ魔力を吸収され、魔力を回復し、また抱かれるたびに。
 幼馴染を想う魔法少女の姿はもうない。ただ魔物の性玩具にされるホナミがそこに在った。

「いやああーっ! イヤアァァァーッ!!!」
 ユイが、ホナミが犯され、さらに大勢の魔物に嬲られる。その一部始終を見せ付けられ、チヒロは半狂乱になって泣き叫んでいた。
 ミャアとアオイに愛撫され、すっかり火照ったその体を悶えさせるチヒロ。 最後に残された短髪のブルマー魔法少女に、ダミアンはぷらぷらとちんこを見せ付けた。
 ユイとホナミを犯したちんこ。魔法できれいにしても、グロテスクさは変わりない。
「やめて……もうやめなさい……」
 オーロラもまたむせび泣きながら懇願する。
「そなたも退屈であろう。ミャアとアオイは、あの天使を可愛がってやるがよい」
「にゃー」
「はーい」
 チヒロから離れた二人は、今度はオーロラへと向かう。
「わー。金髪できれーい」
「ぴかぴかにゃー」
 アオイがオーロラの長い金髪をさらさらと撫でる。親友の絵理華の金髪を思い出していた。
「翼だにゃー」
 ミャアは背中の下の白い翼に触れ、引っこ抜こうとしていた。
「痛っ!」
 だが天使の翼は見た目よりも遥かに頑丈で、羽一本抜けない。
「ふみゃー。抜けないにゃー」
「痛くしたら駄目よ」
「にゃー。それじゃ、こっちするにゃー」
 白いドレスの長いスカートをたくし上げ、ミャアは股間に顔を埋めた。
「だっ、駄目。おやめなさい」
 弱々しい抗議の声など聞かず、純白のパンツを脱がして、毛の一本もない縦筋を舐めた。
 猫のザラザラした舌で敏感な箇所を舐められ、オーロラの腰がビクッと震える。
「や、やめなさい……」
 美しい眉をきゅっと寄せ、オーロラは微かに身じろぐ。
「それじゃ、あたしはこっち」
 必然的に葵は胸の担当になる。白いドレスの上から、むにっと手を押し付けた。
「わっ。柔らかーい
 さして大きくはないけど、しっかりと柔らかい乳房。
349ナイトメアドリーム第三十二話 :2008/06/05(木) 20:01:53 ID:JXLglMK2
「んっ。やめてください……」
 弱々しく頭を振り、オーロラは少女二人の愛撫に涙した。

「どれ。残ったのはそなたじゃ」
 被っていたホナミのパンツを脱ぐと、ちんこの中に収納し、ダミアンはチヒロのブルマーをずらした。
「ひっ!?」
 アオイとミャアの愛撫で、無理矢理に感じさせられていたチヒロ。微かに毛の生えた縦筋も、しっかりと濡れている。
胸もちょんと乳首が尖っており、白い体操服の上からでもはっきりと見て取れた。
「あ、あぁ……。いやぁ……」
 か細く泣くのみで、チヒロは暴れることもなかった。涙を流す瞳はぼんやりと宙を見上げ、眼前でぷらぷら揺れるちんこはもはや見ていない。
「余の命令を聞くのじゃー」
 犯すより先、ダミアンは服従の呪いをかけた。このまま犯したら、絶望すると思えたからだ。
 絶望した正義の魔法少女は普通の少女に戻ってしまう。
 泣きすするチヒロは、抵抗することなく服従の呪いを受け入れた。
「しゃぶれ」
「はい。ご主人様」
 縛られた身を起こすと、差し出されたちんこをぱくっと加えるチヒロ。ただ泣くだけの気弱な少女は、ダミアンの忠実な下僕になっていた。
 臭くて醜悪なちんこを、黙々と機械的に舐め、しゃぶっていく。
「うむ。重畳じゃ」
 恥じらいが消えてなおつたない舌使いに、こそばゆく股間を揺らし、ダミアンはチヒロを縛る縄をほどいてやった。
 ぺろぺろと、単調にそれでも精一杯、ちんこをしゃぶる。するとたちまち、口の中でちんこがむくむくと膨らんでいった。
「もうよいぞ。ブルマーをずらして、こちらへ向けよ」
 口を離し、言われるままに赤いブルマーを両手でずらして縦筋を晒し、ダミアンに股間を向ける。
「それっ」
 ブルマを履いたままの割れ目に、すかさず槍のようなちんこが突き刺さった。
「ひぐうぅっ!」
 ビクゥと全身が震え、苦痛に顔が歪む。ちんこが突き刺さった股間からは一筋血が流れていた。
 だがユイやホナミのような溢れんばかりの量ではない。
「ひっ……はぐうぅ!」
 それでも野太いダミアンのちんこはチヒロの硬い肉ヒダを捲くり、擦り上げていく。
「んっ。んんぅ」
 きゅっと眉を曲げ、健気に痛みに耐えるチヒロ。その表情がまたそそられる。
「ゆくぞ」
 言うが早いか、いきなりダミアンは達した。何人も連続で犯してるのに全く衰える気配はない。
「はああっ! ハアアアアーッ!!!」
 ガクガクとチヒロの背筋が仰け反り、ちんこの突き刺さった割れ目から、精液が溢れ出てきた。余りの量に受け止めきれないのだ。
「ああぁ……あぐっ……」
 虚ろな瞳で涙を流すチヒロ。その体がぴかっと光り、体操服から白い制服に変わった。ダミアンに魔力を奪われ、変身が解けたのだ。
「重畳じゃ」
 魔法少女を3人連続で犯し、すっかり満足しきった様子でダミアンはちんこを抜く。
「次は、他の者の相手をするがよい」
350ナイトメアドリーム第三十二話 :2008/06/05(木) 20:02:43 ID:JXLglMK2
 ちひろを黒の魔力球に触れさせて魔力を回復し、マジカル☆チヒロに変身させると、また魔物の群れに放り込む。
「あああっ! はああんっ!」
「うんっ。アアアッ! アグウウゥッ!!!」
 大勢の魔物に嬲られ、淫らに喘ぎ悶えるユイとホナミ。そこにチヒロも混ざっていく。
「アアアアーッ!!!」
 魔物に抱かれ魔力を奪われ、魔力を回復し、また他の魔物に抱かれる。陵辱の宴は延々と続いていった。

「やめて……あっ、そこ、ダメっ」
 そしてアオイとミャアに愛撫され、悶えるオーロラへと、ダミアンは向かった。
「下がるがよい」
 命を受け、責めていたアオイとミャアが離れる。
「くっ、ううっ
 ダミアンのぷらぷら揺れるちんこを前に、悔しげに唇を噛むオーロラ。無念さに泣きながら。
「そなたは美しいの。余の母上によく似ておる」
 オーロラの長い金色の髪をちんこで掬い上げ、ダミアンはすっと目を細めた。
「そなたの処女は奪わぬ」
 魔法天使は処女を奪われると天界に帰る。ならば処女を奪わなければいい。
「余の嫁になってもらうぞ」
 ダミアンはオーロラに覆い被さると、ドレスを引き裂き、唇を重ね、強く抱きしめた。
「いや……イヤアアアアアアァァァーッ!!!」
 ダミアンが強引にキスした口を離すと、オーロラは泣き叫ぶ。天使の誇りも清楚さもかなぐり捨てて。
 その悲鳴を心地よく聞きながら、ダミアンはオーロラの可憐な乳房にしゃぶりついた。
「アアーッ!」
「あああっ! アアアアーッ!」
「くうっっ! あはああっ!」
 魔物の群れの中、魔法少女たちの嬌声が重なっていく。
 黒の神殿の陵辱の宴はまだまだ終わらない。
 顔のない女神像は、喘ぎ悶える少女たちをじっと見下ろしていた。

 アケミたちに助けられ、黒の神殿を脱出したアリサとエリカとシルクは、マジカル☆エリカこと絵理華の家に移動していた。
 黒の神殿がある山の麓にあるはにはに市の洋風の家。
「今日はお父さんもお母さんもいないから」
という絵理華に続いて、一行はぞろぞろと家に入っていく。明美先生の車は家の駐車場に停めてもらった。
 絵理華とありさと明美とエステルとルゥにシルク。天使と魔物と正義と悪の魔法少女の、ごちゃまぜの一行。もちろん変身は解いている。
「ま、ゆっくりして」
 とりあえずリビングに落ち着かせると、絵理華はキッチンに向かった。変身を解いてもサラサラの長い金髪はそのままで、キラキラと輝いている。
 その金髪をキレイだなーと思いながら、ありさが口を開いた。
「あっ、お電話借りてもいいですか。お兄ちゃん心配してると思うから」
 外はもう真っ暗。お兄ちゃん、心配してるだろうな。
「どうぞ」
 言ってから、絵理華は気付かれないようにぐっと拳を握る。連絡したくても出来ない魔法少女がいるから。
 葵だけではない。新たに3人も捕まってしまった。今頃どんな目に遭ってるか……。
351ナイトメアドリーム第三十二話 :2008/06/05(木) 20:03:42 ID:JXLglMK2
「ごめん」
 誰にともなく謝り、絵理華はキッチンでお茶を淹れる。その間に、ありさは自宅に電話していた。
「あ、お兄ちゃん。うん、ありさ。うん大丈夫。……うん、うん。本当に大丈夫だから。
 だけどね。攻撃は失敗しちゃったんだ。うん。明美先生に助けられちゃった。
 とりあえず、明日は戻るから。うん、心配しなくていいよ。あ、そうそう。
ありさがいない間に、他の女とイチャイチャしてちゃだめだからね。もう。
手足ぶったぎって、目に指突っ込んでグリグリして、お尻から手を入れて、口から出しちゃうから。
 うん、ありさは平気だよ。それじゃ、おやすみ」
 電話を終わって戻ると、絵理華が紅茶を淹れてくれていた。
「かわいー」
 天使のシルクがルゥの犬耳をよしよしと撫で、エステルが尻尾を丸めている。
一応ルゥも魔物なのだが、シルクは気にしていない。
「それで、明日はありさちゃんの家に行くんですか?」
「そうしたほうがいいわね」
 絵理華の言葉に頷く明美。これまでの事は大雑把に説明してある。大和の事も。
「ありさちゃんのお兄さん……悪魔になった人は、本当に大丈夫なんですか?」
「大丈夫。ありさのお兄ちゃんだから」
 と言われても、悪の魔法少女の処女を奪って、呪いで悪魔になった男など、そう簡単には信用できない。
 信用はできないが、力を借りるしかなかった。ダミアンを倒すために。
 あの黒の神殿の中では、天使は力を発揮できない。だったら悪魔の力でも借りる。
 ダミアンをぶちのめし、葵を助ける為に。
「でも、ありさちゃんのお兄さんて、どんな人かしら」
 無意識に口に出る絵理華の言葉に、明美はニコニコと微笑み、ありさは力強く言う。
「大丈夫。ありさのお兄ちゃんは、すっごく優しくて強くて、正義の味方みたいなお兄ちゃんだから。ダミアンみたいな変態とは大違いだよ」

(つづく)
352名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 20:09:41 ID:va5Fps3r
>>351
GJだが最後の行はダウトだな
353名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 22:04:56 ID:P1WFfIhO
GJ!



ところで大和は実際どのくらいの位置にいるんだろう
レイズと一対一ならそれなりにやりあえることは分かってるが
354名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:08:06 ID:yWOM71Qa
おおっ、GJww
今回も面白かったぜ
355名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 00:15:24 ID:uDVMgUAp
それなりの人数から魔力奪ってるし…とは思うが、ダミアンも相当奪ってるからダミアンには及ばないかも。
レイズと二人掛かりでならダミアンも倒せそうな気がするが…
ちんこをどう攻略するかが問題だよな明らかにw
356名無しさん@ピンキー:2008/06/06(金) 11:41:41 ID:NegSHLT8
ダミアン屈服させられた魔法少女の性処理玩具扱いがツボすぐる

357名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 08:20:31 ID:NjbrnB/C
GJすぎる!
魔法少女の陵辱も三種類に分けられてて細かく萌えさせてくれるし、
魔法天使の悲鳴とか最後の早く済ませてという諦念も良かった。

処女を守らされたオーロラは……まさか、初のアナル要員なのか。
しかし相手がダミアンだとセックスがギャグにしかならないからなw

とりあえず、魔物は全員強化されて強そうだけど、魚は楽勝っぽいな。
ミャアが毎回ぱくっと咥えるところが面白いんだぜ。

相変わらず超GJでした!
358名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 09:02:41 ID:KlhP2lXt
つーかエロイしたまらんのだが、
はにはにキャラがゾイドな魔物たちに陵辱されてる絵面想像するとなんか吹くなw
359名無しさん@ピンキー:2008/06/07(土) 23:55:29 ID:TOOp+OwA
1回遅れのレスですまんが、
エステルがピュリファイケーションで精液浄化してるのを見て
必殺技は スネア! とか妄想した
360外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/06/08(日) 21:04:21 ID:kLi5EjSo
ナイトメアドリーム第三十三話

 ありさがはにはに市に魔物討伐に行った翌日。
「うーん」
 大和は朝からうろうろと家の中を歩いていた。
 昨日の夜にありさから電話があり、とりあえず無事ということは分かった。
だが討伐戦そのものは失敗して、今日にも家に戻ってくるとの事。
 明美先生とエステルが一緒なのだから、心配はないのだろうが。それでも、
「心配だなー」
 今日何度目かのセリフが口に出る。
 離れてみると分かった。ありさの身ををどれほど案じているか。
 魔物に捕まって犯されやしないか、あるいは……。
「ああっ、もう」
 考えてても仕方ない。壁掛け時計を見るともう正午。リリムとリリスはまだぐっすりと寝ている。
昨夜はありさを心配しながら、姉妹足コキ耐久プレイに勤しんでいた。
「よし」
 一人で勝手に納得した大和は、家を出る。明美先生の家に行くことにしたのだ。
 まだ戻って来てないかもしれないが、じっとしてるのも我慢できない。

 てくてく歩いて行き、明美先生の家の前。閑静な住宅街のど真ん中。
「ルゥ?」
 玄関の前に立つ金髪の男の子を見て、大和は足を止めた。
 短く切った金色の髪。犬耳と犬尻尾。半袖に半ズボン。ルゥそっくりだが、微妙に違う。
 ルゥは穏やかなまん丸の瞳をしているが、この男の子は切れ長の鋭い瞳をしている。
それに黒いマントを羽織っていた。その内側には小さな黒い羽根。
 その切れ長の瞳で、男の子の方も大和を見る。胡散臭そうに。
 鋭い瞳に視線を合わせ、大和はビシッと指を突きつけた。
「さてはお前、魔王の子供だな」
「……人間にしちゃ妙な匂いだな」
 ずっと目を細め、犬耳男の子が独り言のように呟く。
「うん……。悪の魔法少女の匂いがする。
 おい人間。お前、悪の魔法少女を知ってるか」
 後半は大和に向けた言葉。横柄な態度で。
「ああ。知ってるが」
 リリムやリリスろずっと交わってたのだ。匂いが残ってても不思議はない。
まして犬なら鼻は良いのだろう。
「ミャアという女を知ってるか?」
「ミャア?」
 聞いた事はあるような気がするが思い出せない。少し考えて大和は正直に言う。
「聞いた事はあるような気がするが思い出せない」
「どこで聞いた?」
「君こそ、ここで何してる」
 質問には答えず、今度は大和から訊ねる。
「懐かしい奴の匂いがしたんでな」
 ちらっと横目で明美先生の家を見る男の子。
「ルゥってやつか? 君にそっくりだが」
「そんなとこだ。あいつを知ってるのか?」
「まあな」
「それで、ミャアをどこで聞いた?」
 ルゥよりも、そのミャアというのが気になるらしい。
「さあな。犯した中には入っていないが」
361ナイトメアドリーム第三十三話 :2008/06/08(日) 21:06:04 ID:kLi5EjSo
「てめえ」
 すっと男の子の視線が鋭くなる。冷たく。
「悪の魔法少女に手を出したのか」
「ああ。おかげで今は悪魔だよ」
 軽く肩をすくめ、男の子の視線を受け流す大和。
 マントの中に入れていた手を微かに出す男の子。肉球と鋭い爪のある手。
「ここでやりあうのか?」
「今は誰もいない」
 閑静な住宅街には誰もいない。夏休みだというのに。
「そうだな」
 すっと後ずさって、大和は近くにあった土管のある空き地に入っていく。
「へんしーん」
 そこで変身。たちまち黒い肌に黒い翼、二本の角の悪魔になる。
「ナイトメア☆ヤマト、邪悪に参上」
 油断なく空き地に入りながら、男の子も名乗る。

「ナイトメア☆レイ、闇わんわんと参上」

 闇色のマンチを翻し、レイは両手を軽く開き、自分より遥かに大きいヤマトと対峙する。
「俺が勝ったら、知ってる事を全部話してもらうぞ」
「うん、いいよ。僕が勝ったら」
 ヤマトはじっとレイを見下ろして、
「まあ、うん。可愛いからいいか」
 ルゥと同じくふさふさの金髪に犬耳のレイ。鋭い眼光がその可愛さを打ち消しているが、それはそれでよし。
「そっちの趣味はないんだけどなー」
 とか言ってる間に、レイが仕掛ける。軽く開いた手の間に、魔法の闇が生じた。
「ミィル」
 ぎゅんと飛んでくる闇がヤマトを直撃。
「痛い、痛い」
 悪魔の硬い皮膚装甲を侵食し、魔法の闇は直接ダメージを与えてきた。
「デビルファイヤー」
 お返しとばかり、口から火を吹く。マントが羽ばたき、俊敏な動きで軽やかにかわすレイ。
側面に回り込むと、またミィルを打ち込んで来た。
「のわー」
 どたどた走って闇の塊りをかわすと、今度はレイ自身が飛び込んできた。
「わんわんクロー」
 キラッと閃く犬の爪。胸にガリガリと赤い傷が走り、ぶしゅっと血が飛ぶ。
「痛いよー」
と言いながら、ヤマトもまたぶんと大きな腕を振るった。その手にも鋭い爪。痛がる暇があったら反撃しろ。レイズの教えである。
 爪を振るうヤマトの腕を掻い潜り、レイは懐に密着した。そしてお腹にkざした手から闇の塊りを放つ。
「ミィル」
 至近距離での一発。ヤマトはたまらず後ろに跳び、ガクガク震える膝をぐっと堪えた。危うく倒れそうになった。
「やるじゃないか」
 一方的に押され、ヤマトはレイの実力を思い知らされた。小型軽量ながら、ルゥと違い戦い慣れている。
 格闘と魔法、どちらか一方的というわけでもなく、獣人の身体能力の高さと魔法を上手く織り交ぜた戦法。
「フォームチェンジ」
 強敵と認めたヤマトは戦い方を変える事にした。
362ナイトメアドリーム第三十三話 :2008/06/08(日) 21:07:03 ID:kLi5EjSo
「ナイトメア☆ヤマト・キャノンフォーム」
 左腕がでっかい大砲に変化。黒い翼を大きく広げ、宙に跳ぶ。
「発射ー」
 そして真下のレイに闇の魔力弾を砲撃。地上で撃たなかったのは、流れ弾が周囲の住宅街に飛ばないようにとの配慮だ。
 どかーん、どかーんと闇の魔力弾が空き地に命中し、大きな穴を開いていく。
 レイには当たらない。そこにいなかったからだ。
「あれー?」
 どこいった、と探すと背後から声。
「リザイア」
 体力ががくっと抜け、体外に出て行くような感触。
「はう〜ん」
 脱力したヤマトはつい地面にふらふらと落ちてしまう。不時着さながらに横っ腹から。
「吸い切れなかったか。なかなかの生命力だな」
 レイはさっと着地。一瞬で空を飛ぶヤマトの背後に回り、魔法で生命力を吸収したのだ。
「まだまだ。フォームチェンジ」
 左腕を大砲から元に戻し、今度は右腕を変化。
「ナイトメア☆ヤマト・ライガーフォーム」
 右肩から生えた獅子の顔が「がおー」と吠える。右手の五本の指が、根元から鋭い鉤爪に変化。
「ビッグクロー」
 そのでっかい鉤爪で斬り付ける。今までとは違う俊敏な動きで。
 巨大な鉤爪をじっと見据え、レイは最小限の動きだけで回避して見せた。
「そんなでかい獲物が当たるかよ」
「なにおー」
 ぶーんぶーんと右腕を振り回すが、レイには全く当たらない。わずかに身を動かすだけで爪を掻い潜り、切り裂くのは空と残像のみだった。
 ちょこまかと素早く動くレイに、ヤマトは全く当てられなかった。スピードは
互角なのだが、レイは冷静にヤマトの動きを見据え、大振りの一撃を回避していく。
「リザイア」
 大振りの爪を掻い潜りながら、再び闇魔法がヤマトを侵食する。ぎゅいーんと生命力を吸収され、今度こそヤマトは膝をついた。
「くっ」
 意識が遠くなる。視界がぼやける。
 そこにレイがとどめの「ミィル」を放った。
「がおー」
 不意に右肩の獅子の顔が吠えた。そして四つん這いのまま横に飛び、闇の塊りをかわす。
「がおがおー」
 かわすと同時、飛び込んできた。四つん這いで。
「なにっ!?」
 慌ててレイは後ろに大きく飛んだ。マントが大きく切り裂かれている。
「がるるー」
 獣のような姿勢で唸りながら、ヤマトは瞳を空に向けていた。右肩の獅子は瞳を爛々と輝かせている。
「そっちか」
 獣そのもののヤマトの動き。ライガーフォームのライガーが目覚めたのだ。
「うーん」
「がおー?」
 ヤマトがぶるっと頭を振り、立ち上がる。二本の足でしっかりと。
「もういいぞ」
「がおー」
363ナイトメアドリーム第三十三話 :2008/06/08(日) 21:07:51 ID:kLi5EjSo
 不満そうな獅子の声。お前じゃ勝てねーよと言ってる雰囲気。
「待たせたな」
 顔を上げたヤマトの瞳は笑っていた。心底面白そうに。
 その瞳を見て、レイは緊張して身構える。今までになかった緊張感。
 ヤマトのビッグクローと、レイの犬の爪。二つの爪が真夏の陽光を浴びてキラッと煌き、今まさに間合いを詰めようとしたとき。
「レイだわんー」
 緊張感のない間の抜けた鳴き声が、戦場の空気を吹き飛ばした。
「ルゥの兄貴!?」
 いつの間にか、道路からルゥが見ている。明美先生とありさとエステル、それに長い金髪の少女とおかっぱの天使も一緒だ。
「よかったわんー」
 とてとてと歩いて来て、ルゥは自分そっくりなレイの前ではっはっと尻尾を振る。
「レイは無事だったんだわん。よかったわん」
「やめろよ、みっともない」
「わんー」
 にこにこと無邪気に笑うルゥ、不機嫌そうに眉を吊り上げるレイ。よく似ているが対照的な二匹だった。
「ルゥくんそっくりで可愛いー」
 明美先生もまた満面の笑顔で駆け寄り、レイの金髪の頭を撫でる。
「触るな!」
 その手をぱしっと払うレイ。
 明美先生はぱちぱちと目をしばたかせ、
「やーん、怒った顔も可愛いー」
 構わずにぎゅっとレイを抱きしめる。豊かな胸に顔を埋めさせ。
「やめろー。こらー」
 レイはじたばたもがくが一向に気にしない。
「はー」
 どっと緊張が抜けたヤマトは、盛大に息を吐いて、人間の姿に戻った。
「お兄ちゃん、ただいま」
「お帰り」
 そして駆け寄ってきた妹のありさを抱きしめて迎えてやる。
「寂しかったよー」
「僕もだよ」
 離れていたのは一日だけだったのに。こんなにも待ち遠しかった再会。胸に頬を寄せ、ありさはすりすりと身を寄せた。
 明美先生の車で戻ってきたら、近くの空き地でヤマトとレイが戦闘中で、みんなで見に来たのだ。
 なお明美先生の車は4人乗りで、余ったシルクとエステルは空を飛んで付いて来た。なのでこの二人はくたくた。
「エステルもご苦労」
「はい、マスター」
 ずっと箒で飛んでてお尻がヒリヒリしているのを感じさせず、エステルはにこやかに微笑む。
「ふーん。あなたがありさちゃんのお兄さん」
「千巻 大和です。妹がお世話になったようで」
「いいえ、こちらこそ。千堂 絵梨華です。こちらは天使のシルク」
 サラサラの金色の髪の白人少女も優雅にお辞儀する。おかっぱ天使のシルクは、大和をじーと見て、
「え、絵理華さん! この人、悪魔ですよ!」
 先程の悪魔の姿を、シルクと絵理華はしっかりと見ている。
「だからそう聞いたでしょ。今は大人しくしてて」
「はい」
 あっさりと了承し、すごすごと絵理華の背後に隠れるシルク。
「いやー。ありさを行かせたのはいいけど、ずっと心配だったんですよ」
364ナイトメアドリーム第三十三話 :2008/06/08(日) 21:08:51 ID:kLi5EjSo
 値踏みするようにじっと見詰める絵理華の視線を真正面から受け止め、大和はにこやかに言う。
「兄の僕が言うのもなんですけど、ありさは正義感は強いけど、すっごく優しくて戦いには向かない性格で。心配だったんですよ」
「「「……えっ?」」」
 疑問の声が重なる。エステルとシルクと絵理華から。
「もうお兄ちゃんたら。そんな、本当の事を」
「ごめんごめん。でも怖かっただろ?」
「えーん。こわかったよー(棒読み)」
「おー、よしよし」
 抱きつく妹の頭を優しく撫でる兄。仲睦まじい兄妹様子に、絵理華はジト目になった。
 一方、明美はルゥとレイを同時に抱きしめ、豊かな胸に押し付けていた。
「ああん、もう。どっちも可愛くて最高ー」
 可愛い犬耳男のに挟まれ、明美先生はご機嫌の様子。
「わんわん。レイのお母さんは僕のお母さんと血統が同じ犬なんだわん」
 ルゥとレイ。魔王父親で、母親は犬。母犬はそれぞれ違うが、血統が同じなのでよく似ているのだ。
「はーなーせー」
 じたばたもがき、レイはやっと明美の腕から抜け出す。
「それより兄貴。ミャアはどうしたんだよ」
「ミャアちゃんは、ダミアンお兄様の所にいるわん」
「ダミアン!? なんであんな奴と一緒に!」
「ミャアちゃんは、ダミアンお兄様の服従の呪いにかけられてるわん」
「服従の!? 何で、そんな!」
 レイの悲鳴のような叫びが聞こえたのだろう。大和がうんうんと頷く。
「いや全く。服従の呪いで言うこと聞かせるなんて酷い奴だよな」
「うん。ひどいよね」
 相槌を打つありさ。
「今度こそ、あのちんちんぶった切って、金玉抉って、ケツの穴にぶっこんでやる」
「ははは。ありさは本当に優しい子だなぁ」
「もうお兄ちゃんたら」
 爽やかに笑う兄妹は置いといて、レイはルゥに詰め寄る。
「それで、ミャアとダミアンはどこに居るんだ!?」
「ちょっと。どうするつもり?」
 ルゥに代わって、明美が尋ねる。
「決まってる。ダミアンからミャアを取り返す」
「一人じゃ無理よ。私たちと一緒に行きましょう」
「……他人の手はいらねーよ」
 不敵な面構えで明美を見上げるルゥ。
「へんしーん」
 ルゥを離すと、明美はいきなり変身。でっかい注射器を持つ、黒いドレスの悪の魔法少女に。
「ナイトメア☆アケミ、癒して参上」
 いきなり変身したアケミにぎょっとなってレイは一歩引く。
「ほらほら。私も悪の魔法少女なのよ」
「だから、なんだ」
 ぶっきらぼうに言い放つレイ。アケミはにっこり笑い、横にいるルゥにちらっと視線を送る。
「レイも、僕たちと一緒にいくわん」
 視線を受け、とことことレイに近付くルゥ。
「一人で十分だって言ってるだろ」
「わんわん」
 ニコニコ笑いながら、ルゥはレイの手を握る。互いに肉球のあるふかふかの手。
365ナイトメアドリーム第三十三話 :2008/06/08(日) 21:09:39 ID:kLi5EjSo
「ナイトメア☆注射ー」
 そこにいきなり、アケミが注射器を打つ。ルゥが握ったレイの腕に。
「馬鹿兄貴、なにを……」
 ぶすっとでっかい注射針がか細い腕に刺さり、レイの言葉は途中で止まった。
 ヤマトの攻撃はひょいひょい避けていたのに、やはりルゥにはすっかり油断していたらしい。
 注射針は睡眠剤の類だろう。レイは立ったまま瞬時に寝入ってしまった。
 がくっと脱力するレイをルゥが受け止め、アケミと二人で両肩から支える。
「それじゃ、大和くん。先生はこの子の面倒を見るから、絵理華さんとシルクちゃんはお願いね」
「は?」
 返事も待たず、アケミは気を失ったレイをルゥと一緒に抱え、すぐ近くの自宅へと向かう。
唇を舐めるその顔は、実に活き活きとしていた。
「えーと」
 大和は何て言っていいのやら、困った顔を絵理華に向け、
「とりあえず、家に行こう」
「……そうね」
 こちらもアケミに呆れながら、金髪をなびかせて同意し、一行は大和の家に向かった。
 絵理華にとって、男の子の家に行くのは初めての事である。

「うぅん」
 なんだろう。ふわふわする。
 レイは目覚める寸前の心地いい夢心地に身を委ね、はぁと熱い息を吐いた。
 気持ちいい。けど、なんだか下半身が妙にむずむずする。体が熱い。
 今まで感じたことのない奇妙な高揚感。柔らかい香り。目の前に誰かいる。
「ミャア?」
 ピンクの髪の猫耳少女が頭に浮かんだ。だが違う。
 茶色の長い髪。鮮やかな赤い唇。腰の上で、大きく揺れる乳白色の柔らかい膨らみ。
「あっ。目が覚めた?」
「なっ!?」
 起き上がろうとして、動かなかった。体に力が入らない。一点を除いて。
「なにしやがる!」
 やっとそれだけ言い、レイは状況を理解した。
 アケミとかいう女が、上に乗り、おっぱいでちんこを挟んでいる。
「わんわんー!」
「あら。レイくんもわんわん言うのね」
 くすくす笑いながら、アケミはむにむにと自分で胸を左右から揉み、レイのちんこを圧迫した。分厚い皮に包まれた小振りのちんこ。
その青い果実のような少年性器が、アケミの大きな脂肪に包まれ、むくむくと膨らみ、先端の赤い実を晒していた。
「うふふっ。こんな大きくして。でも、経験ないでしょ?」
「はなせー。やめろ−。ぶっとばすぞー」
 真っ赤な顔で涙目のレイ。いつの間にか服を脱がされ、全裸にされて布団に寝かされている。
「わんわん。あきらめるんだわん」
 横では、ルゥが同じように全裸で立っていて、少年ちんこをぷらぷらと揺らしていた。
「この馬鹿兄貴! 弟を売るのか!」
「わんわん。ご主人様は優しいから安心するわん」
 にこにこと無邪気に笑っているルゥ。罪悪感は微塵も感じられない。
「はいはい。ケンカは駄目よ」
 ぎゅっと乳房ごとちんこを押し付けると、レイがうっと唸る。電撃が走るような気持ちよさで。
366ナイトメアドリーム第三十三話 :2008/06/08(日) 21:10:25 ID:kLi5EjSo
「くー。覚えてやがれっ!」
 初めての快感でゾクゾクと背筋を震わせながら、レイは涙目でアケミを睨む。
 その視線をにっこりと笑顔で受け止め、アケミは幼いちんこを胸から離した。
 柔らかい乳房から解放され、ぽよんと揺れるちんこ。それをしっかりと手で支え、アケミはその上に腰を構えた。
 しっとりと濡れた陰毛に包まれた陰唇。そこが今、レイの少年の証を呑み込もうと、蠢きながらゆっくりと降りてくる。
「やめ……やめろーっ!」
 泣けど叫べど、体は動かない。むにっ、と柔らかい感触がちんこの先端に触れ、一気に呑み込んだ。
「はーい。入りましたー」
 妖艶な笑みでぺろっと唇を舐め、アケミはちんこを収めた腰を屈め、レイに顔を近づけた。
 痺れるような快感に思考も麻痺したレイに、ゆっくりと紅い艶やかな唇が近付き、重なる。
「!」
 唇が触れた途端、レイの顔がカーと今まで以上に一気に紅潮し、同時にアケミは、レイの金玉をぎゅっと握った。
「!!!!!!!?」
 心臓が限界まで早鐘を打ち、マグマのような熱い衝動が下半身の奥から疼き、一気に噴き出す。
マグマは少年ちんこを流れ、先端から一気に解き放たれた。射精という形となって。
 膣内に若い精が放たれるのを実感し、アケミはうっとりと唇を離す。
「やめろおおおおぉぉぉっ!!!」
 叫ぶレイの脳裏にミャアの顔が浮かび、そして快楽の白い波が洗い流していった。
 犬の射精は長いというが、レイはすぐに止まってしまった。はじめてだからだろうか。
 そしてレイの魔力がアケミに流れ込んでくる。同時に、心臓を突き刺す痛みも。
「うっ!?」
 ルゥの童貞を奪ったときと同じ感触。アケミは脂汗を流し、思わずレイから身を引き剥がした。
「わんわん」
 心配そうに支えるルゥ。ほっぺたをぺろぺろと舐める。
「大丈夫よ」
 痛みが引き、アケミは頭を振って、笑って見せた。
「レイくんはどう?」
 布団の上のレイはむっつりとした不機嫌な顔をしている。
「私をどう思う?」
「マスターだろ」
「うん。よろしい」
 どうやら服従の呪いにかかったらしい。マスターという呼び方も気に入った。
「でもマスター。頼みがある」
「分かってる。ミャアちゃんでしょ? 助けてあげるから」
「すまない」
 レイに魔法の注射を打ち、体の自由を取り戻させてやってから、アケミはぴんと彼のちんこを指で弾く。
 一度目の射精で、萎えていた少年ちんこが、それだけで硬さを取り戻した。
「でも、酷いわよね、ダミアンて。服従の呪いで言うこと聞かせるなんて」
「わんわん。ご主人様の言うとおりだわん」
「ああ。マスターの言うとおりだな」
 アケミの言葉に同意するルゥとレイ。服従の呪いでアケミに従う金髪の犬耳兄弟。
「でも、まあ。今は」
367ナイトメアドリーム第三十三話 :2008/06/08(日) 21:11:14 ID:kLi5EjSo
 その二匹をぐいっと抱き寄せながら、アケミはにこにこと、しかし妖艶に微笑んだ。
「今は、3人で愉しみましょ」
 二匹目の犬少年をゲットして、アケミ先生はとっても上機嫌。

 その頃、大和と絵理華は。
「さ、交尾しよう」
「男の子ってやっぱりケダモノー」
 まあ仲良くやってるようで。

(つづく)
368名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:00:25 ID:543egcSB
>>367
GJ! 闇わんわん強いな。
戦力も増してバトルが楽しみになってきた。
369名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:09:38 ID:DwVZFZ/4
GJでした!

パーティ絶賛増員中www
370名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 23:42:41 ID:o3A/qNBh
レイとルゥってFEかw
371名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 22:43:57 ID:Ls8/CLMb
ミィル、リザイアってw
イクリプスもあって、アポカリプスは竜系に特効なのかw
372名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 16:12:45 ID:cG9M4WuB
次スレ立ててくる
373名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 16:17:09 ID:cG9M4WuB
と思ったら、ホスト規制でなぜか立てられなかった。誰か頼む。容量足らないよ。
一応保管庫のテンプレ

オリジナル魔法少女陵辱スレ5【和姦も】



--------------------------------------------------------------------------------

オリジナルの魔法少女のエロを扱うスレです。
陵辱に限らず和姦でもOK

【前スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ4【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208254990/


【注意事項】
○sage進行でお願いします。
○職人さんは特殊嗜好の作品の場合は投下前に注意書きをお願いします。
○職人さんが投下しづらい雰囲気はやめましょう。供給があってこそのエロパロ板です。
○好みに合わない作品や意見はスルー(読み飛ばし)を推奨します。
○荒らし、煽り、広告はスルーしましょう。



--------------------------------------------------------------------------------

【過去スレ】
オリジナル魔法少女陵辱スレ3【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204801095/
オリジナル魔法少女陵辱スレ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187699066/
オリジナル魔法少女陵辱スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156666135/


【保管庫】
http://kuma.usamimi.info/magi/
374名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 16:51:21 ID:Kbbu3Awn
おk
立ててみる
375名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 16:56:46 ID:Kbbu3Awn
次スレ

オリジナル魔法少女陵辱スレ5【和姦も】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1213170878/
376外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/06/11(水) 17:12:36 ID:I/mGEuec
>>375
乙です

現時点のヤマトの強さは、パイロットが初心者のライガーゼロぐらい?チェンジングアーマーはシュナイダーとパンツァーのみって感じで
ただしまだ初心者レベル。一般人よりは強いが、プロには技量で勝てないレベル。
ちなみにダミアンは装甲捨てて武器のみのバーサークフューラーのイメージ。ドリルでぎゅいーん。荷電粒子砲どかーん
装甲無しなのは全裸だから。実は防御力0。全裸だからね。

魔法戦は相手との相性や地形との相性も大事ってイメージ。魚は水中では強いみたいな。

今後ともよろしく。
377名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 01:20:12 ID:uFlF17tH
埋め立て
378名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 01:24:46 ID:uFlF17tH
埋め
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         _/__,. -< _ヽ、     ソ  ) 、__!
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      /    /  ー{―<>ィ二^  \/     ヽ
     /    /     三{ニ`Y三}-'      ヽ     |
     !    f、  ,._,.イ仁ア、_j>}----、_,ィ_,.ノ|     |
     ', ヽヽ_/ `てレ   ⌒、ー、/`⌒ヽ、 _j-'-、ィノ
     ゝこ T`ー7, _          , _,`ー7|___ら´
      ゝ' ̄|   i ゝ''          `ー','  .|  ||
       |   |  ヽ   _,..ィ    ` 、 ___,.イ  .| .|:i
       |i  |   |` ̄          |   | !::',
      /ハ |   i            ,'   | !::::',
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    //::/:::::::',   ,ハ            i、 ノ:::::::::::ヽ\
   / /:;イ:::;:::::::`-イ::/      、      ヽ:´::::::::::::;::ト、\
     i:/,':::;'::::::::::::::::/      i|      ヽ:::::::::::::::',ヽヽ
    i!:! |::;':::::::::::::::/       ´       ヽ:::::::',::::iト、 \
    i!| |:||:::::::::::;'                 ',::::::|i:::|i:|\
    ! !:|',:::::::::;'                  ',::::||::ハ:|
      ヽハ:ト::,'                   ',::||::! !|
       ヽハ                    ',!!/ /
        イ              /     Y /
         |       \  j  /       !
         |         `r'`r'         |
379名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 06:16:39 ID:P+sMTUts
どちらさま?
380名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:17:28 ID:qxq8vAvC
:.:.:.     |:   ハ:.. ヽ:   l.:{:.:.:.:.:.    ヽ:.:.  }/:.}ヽ.:.ヽ:.. .:.:.l.:. }
:.:.:.     |:.  | l:.:.:.j{:.  :|:.:',:.:.:.:.:.:..   |ヽ/:厶<ヘ.:.:.|.:.:.:/|.:/             
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: .:.:   -―ヘ:.:. 十j:./ーl:.‐七弋"ヘ:.:ヽ:.:.:. イ圦: _ハ jN.:/K        
ハ:.:.:..      マ.:7/'"仟テ¨ヽ`トヽハ:.:l.:.:.:/ V::イ j   j/:.{小、            埋め立て
.:.: .:.:. :.:   ∨ヘ  {仗:  ハ     V}:./  ゝ彡′ '{\| { ヽ __             
:.:.∧:.:.:. :.:.:   ∧、  ∨f::-イ j     j/    ̄   ',:..  l:.  \  `ヽ  
:.:.:.:∧:.:.:.:.:.:..       ゝ=彡’         ヽ       }:.:  l:.:.:..  \    
:.:.:/.:.: :.:.:.:.:.:..    ヽ                     イ:.: 八:.:.:.:.:.:.. \    
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:.:.:.:.:.:.:.:.:∧ :.:.:.:.:.:.    \U       ‘ー_'´   /l.:.:.:.:.:.:.:...    \:.:.:.:.:.:.:.:.:...   
:.:.:.:.:.:.: /:.ハ!.:.:.:.:.:.:    ::ヽ          /  ヘ:.:.:.:.:.:.:.:....    \:.:.:.:.:.:.:.:.:..  
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381名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 20:18:57 ID:qxq8vAvC
ソ連式土木工事で埋め立て
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
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        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                         ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                           ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
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              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
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382名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 03:26:02 ID:c+UFKqPw
ザビエル?
383名無しさん@ピンキー
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     /  !..:::::l/ ::::アi. 、    , ゙‐'ソ'"'´ 埋めるわよ
  ト、_// :::|:::::/ ::::://^ヽ、 ~ ,.ィi′                  
  `ー'ナ/.:/::::/ ::::/´!   ヾ "´l:::l|                   
    i / .:|:::/ :::;ィ/ |!    ヽ:::!:riト、_,                  
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