スクールデイズの分岐ルートを考えるスレ part5
396 :
袴姿の愛SS:
<愛ちん誕生日記念投下します いつもよりもエロ表現が多いのでこちらにします>
「なぁ誠、おまえ 巫女さんのバイトしてくれる女の子の知り合いいないか?」
冬休みの声が聞こえる時期に
いつも目をかけてくれる加藤の親父さんから声をかけられた
「女の子って 親父さん、乙女も可憐もいるじゃないですか?」
「いや・・ あいつらはな・・ 前にちょっとあってなぁ」
「ちょっと・・ですか?」
親父さんは詳しくは言いたくなさそうに目を伏せる
そういえばまえに御輿をぶっ壊したりとかあったな・・去年の事件を思い出す
「じゃぁ一葉二葉でいいじゃないですか」
「あの二人はもう数に入っているよ」
「・・・・・ あと何人いるんですか?」
「ふたり」
「ふたりですか・・・」
誠の頭には巫女姿の似合いそうな二人が思い浮かんだ
「おっ 誰かいそうな顔だな、まこと」
「は・・ 居るにはいるんですが予定を聞いてみないと」
「そか・・ 1月3日4日の2日間なんだが
12月30日〜1月2日は本職の手配が出来たんだがそれ以外がな・・
境内を掃いて、おみくじ売り場にすわってるだけの簡単な仕事だ
あの神社って結構ひとが参拝するもんだからなぁ」
「朝から夕方でいいんですね?」
「おう、おまえも数にはいってるぞ」
「ぇ?俺が巫女服着るんですか?」
「阿呆、お前は下男だ、女の子だけだと危険だからな」
「あ・・ はい、わかりました」
・・・
・
「そういうことでさ」
ラディッシュでバイトしている愛のところに出向き
加藤の親父さんに頼まれたことを報告する
ラディッシュの制服は一時期のあの『破廉恥』なものから
ちょっとだけおとなしいものに変更されていた
それで愛もなんとかバイトしてみる気になったらしい
俺も男としては西園寺が着ていたあの制服はそそるものがあったが
自分の彼女が着るとしたら話は別だ
・・・そう思っていたので
制服が変わるという情報込みで愛がバイトするのに賛成をした
たしかに西園寺にいいように使われているきらいがないではなかったが・・・
まぁそんな環境も愛に好影響を与えたんじゃないかと思う
397 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:09:44 ID:hodz8heS
なんといっても愛はかわいい、ちょっと引っ込み思案なところも
バイトをするようになってから少しずつではあるが変わってきた
メガネがトレードマークだったのだが
最近はコンタクトレンズを使っていることも多い
髪型も中学の頃のロングヘアに戻している
ようはセクシーさがかなり…
そのせいで
以前はあまり注目されなかったのに
最近だとよく声をかけられている
その点はちょっと心配だった
「なーに なーに? いっつも仲いいよね おふたりさん」
「で・・ でたな 西園寺」
「わっ 失礼しちゃう 『出た』ってなに?こんなかわいい子つかまえて まったく…
伊藤くらいのもんだよ わたしくらいかわいい娘みてても
古い彼女をずっと大事にしてるのは〜」
そういって西園寺がむくれた顔をする
確かにかわいいんだがこの口うるささは何とかならないものだろうかといつも思うんだ
でも、これが人好きするいい面だといえばその通りなのかもしれない
実際、お客受けはかなりいいみたいだし
「愛のほうが数百倍かわいい 俺が断言する」
そういってちらっと愛を見る
愛ははにかんでうつむいてしまう
こういうところはいつまでも変わらない
そして変わって欲しくないなって思うところだ
「うわぁ・・・ 言ったね 言い切ったね ちょーむかつくんですけど」
「もういいからさ あっちいってろって」
「ふんだ なにさ
だいたい今だって山県さんはバイト時間中なんだからね・・・・・・・・・・)
まだまだ西園寺のお怒りは収まりそうに無いが
まぁ無視すればいい話だ
俺は愛の手を引いてバックヤードの方に向かう
「ちょっとお客さん そっちは関係者以外立ち入り禁止なんですけど?」
んっとにしつこい奴だ
「西園寺 レジでお客がマッテルゾ」
くいっとあごでさしてやると
「あぁ いけない・・・」
慌てて走っていった
やれやれだ
いつものことだが
こうやって1回は粉をかけてくる
最後は追い返すのが日課になっていた
なんだか加藤のコピーみたいだな・・
最近よく思う
398 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:10:36 ID:hodz8heS
「あいつ 加藤に似てるよな? 愛」
「・・・へっ? そ・・そうかな」
愛はなんか不思議そうな顔をしていた
「それでさ、愛・・ 俺も一緒にするんだけど そのバイト頼めるか?」
「うーーん ラディッシュはお正月休みだから大丈夫だけど・・」
「なにか心配でもあるのか?」
「あのね 誠・・・ もう一人は誰にするつもりなの?」
「それなんだけどさ 一応な 候補は・・」
「うん」
「清浦か桂はどうかなって」
「西園寺さんは?」
「愛は、あいつと一日一緒にいて耐えられると思うか?」
「わたしは大丈夫だよ」
「そうじゃなくって 俺が」
「・・・・ 結構仲はいいと思うけどな」
「そ・・そうか?」
「ん でもことぴがいいって言うなら私もことぴがいいな」
「お前ら高校入ってからすごく仲いいよな」
「ん だって一番最初に友達になったもん 正確に言えば入る前なのかな」
「そうだな・・ 部活も一緒だし」
「ん じゃぁことぴにはわたしから聞いてみるから」
その場で電話をかける愛
桂と話をする愛はとても楽しそうだ
中学のときも友達は大勢居たけれど
引っ込み思案で加藤たちの後ろにいた愛は
あまり打ち解けて話せる相手はいなかったんだといってた
でも、あの一件以来、桂とは打ち解けているようだし
桂の方もまんざらではない
俺をおいて桂と二人で出かけることも多々あるようだ
もちろん俺も含めて3人で出かけることもあるし
桂の妹や俺の妹も一緒になることもあるし
家族ぐるみに近いお付き合いになっている
いつのときも愛はとっても楽しそうだった
「まこと ことぴOKだって!」
うれしそうだ (桂ありがとうな!)心の中でそう思う
399 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:11:37 ID:hodz8heS
中学の頃、愛との仲がまだ進展していない頃
チャットで偶然知り合った隣の中学の女の子
いろいろ相談した結果、俺たちは上手く行った
そして進学
偶然同じ学園に進んだ俺たちは、自然になかよくなっていた
愛と桂は本を読むことが共通の趣味で
クラスは別々だったけれど同じ図書委員になり
部活も示し合わせて文芸部に所属していた
俺は文芸部という柄でもなかったので
いわゆる『帰宅部』を決め込んでいたのだが
入学式のとき偶然知り合いになった清浦と
その親友西園寺に半ば「無理やり」引き込まれる形で
天文部に所属させられていた
天文部といっても別になにか活動しているわけでもなく
単純に校舎の屋上を使うための方便で
休眠していた部活を西園寺が復活させただけのようなのだが
そのために必要な頭数ということで
俺と清浦、ほかに澤永と黒田が引っ張り出されていた
そして形だけだったはずのものも
この面子に愛と桂、加藤とあと甘露寺を加えた大人数で
なぜだか夏に合宿としょうして泊まりがけだったり
そのほか色々出かけたりもしていた
加藤の親父さんに頼まれたとき
黒田や甘露寺、西園寺を思い浮かべないわけではなかったけれど
個人的に『巫女服』を誰に着せたいかと思えば
まよわず清浦か桂だったわけだ
そこには多分に自分の趣味が入っている
もちろん愛と仲良くできる人選もあるのだが
まだ日があったけれど
詳細を伝えようということで翌日会うことにした
週末のお出かけも兼ねて
昼過ぎまで愛と過ごして午後に桂と待ち合わせをと考えたのだが
桂の提案で桂家に行くことになった
待ち合わせは午後2時
400 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:12:38 ID:hodz8heS
朝から愛と出かける
「誠? 山県さん来てるわよ おまえまだ着替えてないの?? っとにもう
山県さん 上がって待っててあげて お茶でもだすから」
「いいえ そんなのご迷惑…」
「何言ってるのよ 未来の娘でしょ?」
そういって母さんが愛の背中をバシバシ叩いている
「そ・・ そんな…」
愛、そこは否定するところじゃないってば
そう思いながら部屋から出てくると
「きゃぁっ〜」
悲鳴を上げる愛
「ぅあ ごめん・・・」
「やぁねぇ 見慣れてるんじゃないの?もう」
「そんなこと…… (ないです)」
「あら 誠もさっさと服を着なさい」
「ん わかってる」
二人きりのときは結構いろいろな姿を見せてくれてはいるのだけれど
それはかなり俺からの誘導が入っている
基本恥ずかしがりやなのだ
それが良いといえば良いところではあるけれど
おれの半裸ぐらいでああやって叫ばれてしまうのはなぁ
(うーーーん ちょっと考えないといけないのかな)
少し考えこんでしまう
でも何か刺激があればいいけれどと思うだけで
これといった妙案は浮かばないでいた
着替えが終わり、愛を引き止める母さんから引き離すようにして二人で出かける
クリスマス前ということもあり駅前はかなりにぎやかだった
クリスマスは皆でパーティでもという提案があって
例のメンバーが集まるらしいから今日はそのプレゼント交換用の品物探し
榊野町についたときにはもう10時を回っていたので
そのままアーケード街をまわる
401 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:13:39 ID:hodz8heS
愛の好むお店を見て回ると
愛の趣味がわかって面白い
カントリー・オールドムービースタイル・・・ から
いわゆるゴシック系も… いろいろ好みがとぶのだ
よく聞くと
「向こうでは暑くて着られなかったんだもん」・・なるほど
ずっと着たかったものばかりなわけか
愛はいろいろ悩んだ挙句、小さなオルゴールに決めたようだったが
おれは愛が欲しそうに見ていたものの『隣』にあったものを内緒で買っておいた
メンバーは女性ばかりだからよほどのことが無い限りこれでいいはずと思ったから
サイズが少々心配ではあったけれど
「誠はなににしたの?」
「え?知りたい??」
「うん」
「でもなぁ 楽しみが減るから 内緒」
「……」
口を尖らせてはいるが
怒ってはいないようだ
「愛に回ったらビックリするかもしれないね」
ふたり足をそろえて店をでる
ちょっと時間がかかりすぎたようだ
お昼はテイクアウトのオープンサンドを買い求めて歩きながら食べる
「まこと こぼれちゃうよ」
愛はほんと不器用だ
それにこういった食べ歩きには慣れていない
結構しつけが厳しい家のようで
門限も厳しい
「全部出しちゃだめなんだよ 食べるところだけさ 外にだしてかじる
一気にかじらないと、中の具だけ落ちちゃうし」
そうやって食べてみせる
「ほっっは ほうたへふんはへ・・」
何を言ってるかわかないってば
でも、楽しそうにほおばる愛がかわいくて仕方が無い
作りたてのミックスジュースを買い求めて二人でわけながら飲む
402 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:14:30 ID:hodz8heS
「こんな休日 すごくいいなぁ ね、愛」
「うん 楽しい」
愛の手をそっと握り 二人で電車に乗り込む
桂の家までけっこうあるから
その間は二人っきりを楽しむことにしよう
何も話さずとも じっと見つめるだけで十分に幸せだ
電車の中で抱きしめるのは
たぶん愛が恥ずかしがる…でもちょっとだけ冒険してみる
あまり嫌がっていない…
だから腰にそっと手を回して引き寄せるようにしてみた
一瞬からだがこわばるのがわかったが
強くは拒絶されなかった
ん… これならいい感じ
でもそれ以上はあえてしないでおいた
機嫌が悪くなって桂の家で気まずいのも困るから
外での密着は恋人同士の特権だと思うのだが
愛は照れと元々の「しつけ」もあってなかなか許してくれない
今日のこの状況は半分奇跡だともいえるから
無理して元も子もなくすのは勿体なさ過ぎる
少しだけ指先に力を入れて愛の体の柔らかさを堪能する
もちろん話しかけて気を散らすのも忘れない
電車の揺れに合わせて…
これじゃぁまるで痴漢だよな
内心で苦笑する
でも、いつかはそんなことも平気でできるようになるのかな?と想像する
想像できない… ちょっと欝になりそうだった
予定の時間少し前に桂家に到着する
携帯電話で一報すると玄関の扉がすぐに開く
「こんにちは 愛 伊藤くん」
俺の呼び方は伊藤くんで 愛は愛
これが桂のけじめだと気がつくまでちょっと気にした呼び方の差
おれは構わず桂と呼び捨てにするけれど彼女は気にしない
一度愛がいないときを見計らって「言葉」と呼び捨てに呼んでみたことがあるのだが
怒るわけじゃないけれど「どうしてそんな呼び方をするのですか?」と目が丁寧に語ってくれた
以来必ず「桂」と苗字で呼ぶことにしている
意外というか予想通りというかガードが固い、まぁだから安心といえば安心なのだが
愛いわく、あれでは彼なんてできないという
俺に言わせれば二人とも似たり寄ったりで
俺が愛の彼氏になったことのほうが奇跡みたいなものだ
これも桂のおかげなんだから愛は偉そうなこといえないはずなんだ
403 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:15:19 ID:hodz8heS
相変わらず広い家だなぁと思いながら玄関で靴を脱ぐ
庭も広いし、親の違いを感じずにはいられない
たまに桂が持ち出す話題が金持ち金持ちしていることもあるけれど
基本的に彼女はなにも気にしていないと言うか考えていない
おそらく自分の普通は皆の普通だと勘違いしていると思う…が、それは敢えて指摘しない
俺も愛も別にいやな思いをしたわけじゃないから
でも、ソレと同じくらい天然の勘違いをしていることも多くてそれを笑う
そちらは桂のお気に召さないようで、そういう時はいつも手を振りながら必死に怒る姿を見せる
「怒る」のではなく「怒る姿をみせる」
似たようなものだが桂は要は怒ることになれていないらしい
そんなところは愛とそっくりだ
愛は自分も一緒に笑われているとは思っていない
そういう鈍さも・・・・あははは
「あれ? 今日は心ちゃんいないの?」
「ぇっ 心に会いたかったのですか?」
こういう勘違いも最近は馴れた
小学生に会いたくって家にやってくる同級生がいたとして
桂は一体そいつのことをどう思うのか
時間があればいじめもかねて小一時間聞いてみたいきもするんだが
まぁそんなのはいいとして適当に流す
「それじゃぁ本題に…」
「だから伊藤君は心に会いたかったのですかって聞いています」
なんだか真剣な表情をしている桂
どうも今回は流せなかったらしい
なんでこんなことに拘るのかわからないが答えるくらいならいいか
(ぁぁ 俺は心ちゃんが大好きだ いないととても寂しい だから今はちょっとブルーだ)
そう答えようと思ったんだけれど
愛をみたら真面目にしろという表情だったのでやめた
「別にそうじゃない いつもなら駆け寄ってきて抱きつかれるのにそれがないから拍子抜けしたんだよ」
「そ・・ そうですか ならいいんです」
そういって桂は納得してくれたようだ
あからさまにホッとしているのがわかる
なんでそんなことを聞くのか気にならないでもなかったが
薮蛇という言葉もあるのでやめておく
404 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:16:13 ID:hodz8heS
「それでは改めて本題なんですけれどね お嬢様方」
「は・・ はい すみません 伊藤君」
「日程は1/3と1/4で 打合で前日をと思ったんだけど
桂って毎年新年は日本にいないんだったよな?」
「はい・・ 今年は2日には帰ってくるつもりですけれど・・」
「ということで打合は俺と愛だけってことで交渉を済ませておいた
基本的に袴が着られれば問題ないらしいから・・・ 桂は大丈夫だもんな?」
「はい 弓道・居合いで袴はいつも身につけてましたから」
「愛は?」
「わたしは・・・ 着物と違うんだよね?」
「そうですね ちょっと違いがあります 簡単ですから着物が着られればすぐですよ」
「そっか ことぴが教えてくれればいいのになぁ」
愛が桂に甘えたことを言っている
「それじゃぁ今日着てみますか?私の持ってるのでよろしければ・・・」
「ぇ いいのか?」
「はい すぐに出ますから少し待っててくださいね」
「ぁぁ すまない 良かったな 愛」
「うん」
桂が準備をしている間
愛と二人リビングでくつろぐ
勝手知ったるなんとやら もうこの広いリビングにも馴れた
「なぁ愛 愛の袴姿って楽しみなんだ」
「そ そうなの?」
「和服と一緒なんだよな?」
「一緒って?」
「その 下着はさぁ」
「・・・・・・・・誠 何を考えてるかわかったから 口に出したら怒るからね」
(ふっ 愛は怒っても怖くないから構わない・・・・けど機嫌を損ねるのは得策じゃないな)
「わかった 今ここには俺と桂しかいない 悪戯をする心ちゃんも今日はいない ということだ
俺は色々期待している 後は任せた 愛隊員」
「何が 愛隊員よぉ もう」
一応まんざらでもない表情だったので後は自由意志に任せることにする
「準備できましたよ」
そういわれて愛が二階にあがっていく
ここで緊張したらいけない さりげなくタイミングをずらせて腰を上げて扉に向かう
が、目の前で扉を閉められて強く鼻を叩かれる
405 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:17:07 ID:hodz8heS
「いてぇぇぇえ」
「もう何をしてるのよ 誠が一緒に来ていいわけないでしょ?着替えるのよ着替え」
「でもいいじゃん 俺彼氏ダゾ? 桂だけが見るってずるいだろ」
「もう 何がずるいんですか?」
「ぇ?」
「ですから 何がずるいのかなって」
横には桂が来ていた
「ぃぃぇ なんでもありませんです」
「そうですか じゃぁ愛、二階にあがりましょう」
「うん 誠はおとなしく待ってるんだよ わかった?」
「うん わかったよ」
頭上で嬌声が聞こえる
気になって仕方が無いが
ここで慌ててはもらいが少ないに決まっているのでじっと我慢だ
どうだろう10分?15分 思ったよりも早くお呼びがかかる
期待に胸膨らませて でも鼻の穴を広げないように落ち着いて階段を上る
「ぉぉおおおおおお これはいい」
愛だけかと思っていたのだけれども
桂も一緒に袴姿に変っていた とてもとても素晴らしい
思わず親指を立ててしまったが桂はまったく気にしていない
「どうですか伊藤くん」
「どうかな?誠」
「いや素晴らしい うん 二人にお願いしてよかった すごく似合ってる」
「うふふ ・・・それでどちらがお好みですか?」
(ぇ・・・ なんでそこでそう突っ込む 二人とも似合ってるって言ったじゃないか)
その躊躇が悪かったらしい
愛が瞬時にむくれてしまった
「どうせわたしはことぴ見たいに胸はないですから」
(ぁぁしまった 愛って結構桂にコンプレックス持ってるんだ 特に胸)
「そんなことないって 愛はとっても可愛い すごく似合ってる」
こうなったらもう恥も外聞も無い
桂の目の前で必死に愛を持ち上げることになる
が、それは良く考えれば桂にとっては面白くないわけで
「そうなんですか、せっかく腰周りのタオルは少なくして胸を強調してみたんですけど
お気に召さなかったのですね」
406 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:17:56 ID:hodz8heS
(うぁわぁぁぁ なんてことを言うんだ)
そういわれると目が桂の胸に釘付けにされる
いかんこのタイミングでそれは最悪だ・・・・
なんだかすごく勿体ない気がする中
ぐっと目をつぶって愛の後ろに回って愛を抱きしめる
ついでに胸のところに手をもって行って
「(俺はこの胸と心中するって決めたんだから大丈夫)」
愛にそういって
しっかり揉んだ ぇぇ揉みましたとも
拗ねて泣かれるくらいなら恥ずかしさでひっぱたかれたほうがいいから
「ぷっ ププププ アハハハ はぁ 面白いですぅ」
桂が思いっきり笑っている
最近はときどきこうやってからかわれることがあるけれど
今日のは完全にやられてしまった
袴姿をみるスケベ心のせいでいつもの勘が狂わされてたらしい
「桂 覚えてろよ いつか仕返しをしてやる」
「うふふ いいですけど それまではずっと私のターンですよ
だって私には彼いませんから…」
「ぐっ)
愛がきょとんとしている
でも俺の手が胸を揉み続けているのに気がつくと
思いっきり甲をつねり上げられてしまった
「アハハハハ 伊藤くん 本当にダメダメですね」
綺麗な顔でそういわれると本当に口惜しい
でもいいところも有る
「その袴お譲りしますから 家で練習なさってみてください
古い物なので『汚しても』大丈夫ですよ ・・・・フフフン」
最後のフフフンというのを聞いて考えを改める
やっぱり桂は結構意地が悪い。
でもそれを上回るのが愛の素直さだ
俺と桂のつばぜり合いにまったく気がついていないのは有る意味最強といえる
「ありがとう桂 しっかり練習させるから」
そういってわざと歯をみせてニカっと笑うと
桂はさらに笑う
「ぇぇ わかりました ほんとに おもしろいひと」
桂は何も気がついてない愛をみてさらに笑っている
407 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:18:38 ID:hodz8heS
桂と別れ 電車に二人で乗り込む
「ということで愛、さっそく練習しよ」
「ぇ いいよ 今日はもう一度着たからね」
「愛は着たかもしれないけれど (俺は脱がせてないだろ)」
「何バカなこといってるのよ もう」
「だって・・・」
愛の顔を真剣な目をして覗き込む
愛はかなり押しに弱い
「・・・・・・誠 本気で言ってるの?」
「こんなチャンス早々ないだろ しかもこれは桂が俺たちにプレゼントしてくれたんだ
神社の袴は汚したら怒られるだろうし」
「当たり前でしょ」
「なら 我慢するのはイヤだ!」
「何 大声出してるのよもう バカ 電車の中でしょ」
そういってまた手の甲をつねる
「今日はいくらつねってもいいぞ その代わり俺の家までくる」
「もうダメだってば 門限もあるじゃない」
「大丈夫 きちんと電話するし 最近では一時間延長してもらってる」
「ぇ・・・ そうなの?」
「ぁぁ 毎日じゃダメだけど 時々なら許すってお父さんに言ってもらった」
「そうなんだ 誠すごいね」
「そう?」
「うん あのお父さんに譲歩させるなんて…」
「だろ だから今日は…」
「・・・・どうしても?」
「うん 母さんが家にいない日なんだ今日は 少なくとも深夜までは戻らない」
「・・・・(いいよ)」
「・・ぇ?」
「いいよ 今日は誠の好きにしていいよ」
「やったぁ」
愛が足を踏む
「い いてぇ」
「でも電車の中では静にしてくださいね」
「うん・・・」
________________
二人で家に戻る
途中、愛の家に電話をして夕飯を食べてから帰る旨連絡して
帰宅が遅くなることを許してもらった
「愛、今から夕食簡単に作るからさ シャワー浴びておいでよ」
「ぇ・・・?」
愛が顔を赤くしている
シャワーを浴びるときは『する』ってのが暗黙の了解だから
でもそれは口にしない、口にすると余計に愛が恥ずかしがるのがわかっているから
408 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:19:28 ID:hodz8heS
「・・・ぅン」
小さく頷くと浴室に向かう
俺のTシャツを用意しておく
たまねぎを用意
冷凍のあさりを解凍、さっといためてボンゴレビアンコを作る
コンソメスープもさっと用意できて便利だ
サラダを添えればそれなりの夕飯になる
うん 上出来
そう思ったときに愛が戻ってくる
「誠・・ これ透けちゃう・・」
わざと白のうすでのTシャツを用意したのだから当たり前なんだけどなぁ
いつも同じ手なのに毎回同じ反応
「ゴメン それしかなかったんだ」
俺の返事も同じ
明るいところで脱がせられないなら
極力楽しむにはこういう方法しかないもんな
なおもモジモジしている愛をうながして夕食をはじめる
ほかに注意をそらすのが一番だから
「どう?」
「うん いつも上手だよね 誠」
「そういわれると作り甲斐がある」
「ン おいしいよ」
よこでいそいそとフォークを動かす愛
小さな口が一種懸命パスタをほおばっている
なんとなくげっ歯類のイメージ?
とても可愛いんだけどコミカルなイメージも加わる
でもそれ以上にセクシーだ
小ぶりな胸がTシャツの中で揺れているのがわかる
思わず見とれてしまう
「誠ぉ?」
「ん?」
「全然食べてないよ?」
「ぁぁ 見とれちゃってた」
「へ?」
「愛の… かわいいところ…」
「き きゃぅ」
「そんな 隠さないでよ」
「だって コレ少し見えてるもん」
「だからいいのに」
「・・・・」
409 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:20:18 ID:hodz8heS
「それに触るの我慢するの大変なんだぞ 触ったら食べられないだろうし」
「うん」
「だから見ることくらいは解禁してくれないと」
変な理屈だけど
愛には伝わる
おれが見つめる中そっと手を元に戻す
控えめなふくらみがまた自由を取り戻すのがわかる
「そんなに好きなの?」
「うん 大好き」
「胸がすきなの?」
「ばーか 胸じゃなくって 『愛の』胸がすきなんだって」
「でもさっきは、ことぴの胸に目を奪われそうだったでしょ?」
(見てるところは見てるんだな・・・感心する)
「確かに大きな胸は魅力的だけど… でも愛の胸じゃないからな」
「・・・ほんとにほんと?ホントに私の胸のほうがイイの?」
「ぁぁ 自信を持てって 俺は愛を選んで愛の横にいるの
西園寺の顔よりも愛の顔が好みで
桂の胸よりも愛の胸のほうが俺の好みなの」
愛は顔を耳まで赤く染めて俯く
「しっかり食べてくれよ ちょっと頑張るんだから」
「ぇ?何を?」
「もう シャワー浴びてきたダロ?」
「・・・・」
そういうやり取りの間に食べ終えたおれは
愛をその場において浴室に向かう
「タオルとか必要なものは部屋においておいたからさ
着替えはじめていいよ 愛」
「ぇ?いいの?着替えちゃって…」
「うん 楽しみにしてるから」
「ばか・・・」
____________________
410 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:20:59 ID:hodz8heS
シャワーをさっさと浴びて部屋に戻ると
愛は襦袢を羽織っている最中だった
傍には白いレースの下着の上下
俺はそれを見逃さなかった
愛はきちんと期待に応えてくれている
それも嬉しかったけど それ以上に若い男としての喜びの方が大きかった
ベッドの端に腰掛けて
着替える愛を眺める
愛はとても線が細くって華奢な腰つきをしている
かといって虚弱ではない
いわゆる柳腰というやつだ
和服がとても映える
肩もなで肩
括れが強調される服でも
スレンダーな肢体はとてもセクシーだ
とくに鎖骨の辺りの艶かしさは
泰介自慢のグラビア嬢にも見られない絶品だ
決して他人に自慢は出来ないけれど…
「ねぇ二人きりだしさ 腰周りの調整ってやめようよ」
「ぇ?」
「だって愛の腰周りって柔らかくって艶かしくって俺大好きなんだ
タオルとか入れると…ね…お願い」
「う・・ うん わかったよ」
愛は巻いていたものを外して
はかまに取り掛かる
紐の結び方が独特なので
言われるがままお手伝いをする
近くにたつと
風呂上りの愛の香りが匂いたち
とても幸せな気分に包まれる
大きく息を吸い込んだら
愛が不思議そうな顔をしていた
「何してるの?」
「ん?愛の匂いを吸い込んでた」
「もうぉ 恥ずかしいからやめてよぉ」
「そっか 俺、愛に抱きついて匂いを確認するだけですごく幸せな気分になるよ
愛は俺のにおいとか嫌いか?」
「・・・・・・・ゥゥン 好き 私も落ち着くというかなんかふわふわしてくるの」
「ん だったら後でいっぱいしような」
「うん」
411 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:21:43 ID:hodz8heS
そんな会話を交わすうちに
はかま姿の愛が完成する
白足袋は母さんのタンスから持ち出してきて履かせた
「うーーーん さっきも見たけど すごく似合ってる
かわいいと言うか 色っぽいというか
なんていえばいいんだろう 清楚で… 大和撫子?」
携帯電話を取り出して
記念に写真を撮ってみる
「ほら 見てごらんよ」
「わぁ 結構いい感じなのかな」
「うん とってもいい感じ 巫女服だとさらに女性っぽくなるんだよねきっと
髪留めとかもつけるわけだしさ」
「そうだね」
「ポーズとってよ」
「ぇ?」
「斜めに立ったりとか」
「こう?」
「うん いい感じ 今度はそうだなぁ すこししゃがんで上目遣いで見てみて」
「こう?」
「そうそう もうダメ 俺の負け」
「ぇ?」
「たまらないから襲うことにします」
「ぇっ えっ ダメだめだよぉ 汚れちゃうもん」
「桂が言ってた言葉聞いてなかったのか?」
「何 何か言ってたの?」
「『汚しても』大丈夫」
「へっ・・・ そんなの聞いてない」
「ん 確かに言ってたよ」
「でも そんな意味じゃないでしょ?」
「もう愛はうぶなんだから… 桂って意外とそういうこと知ってるみたいだよ
多分耳学問というか文学的知識なんだろうけどさ」
「そ・・ そうなの? っていうかことぴにそういう目で見られてたの?」
「正確に言えばずっと前からね」
「・・・・・ヤダァ そんなの恥ずかしいよぉ」
「何を今更って思うけど・・ 恥ずかしそうな愛はさらにいいなぁ」
「もう なんでそんなにのん気なのよ」
慌てる愛の後ろに回りしっかり閉じている襟元をこじ開けて懐に手をねじ込む
「ひゃうっ ダメだってそんな 崩れちゃう」
耳たぶをくわえて 舌を這わせる
愛はたまらず膝を崩し…その場にぺたりとお姉さん座りになった
「あのね 誠 いやじゃないけど きちんとはかまと着物を脱いでからね」
「だーめ それじゃぁわざわざ着て貰った意味が無いもん」
「ぇ・・・ そんな 見るだけでいいんでしょ?」
「んにゃ それに見るだけだったら下着なしだなんて指定はしないよ
愛だってわかってたでしょ?」
「そ・・ それは その」
「そのままじっとして」
「・・・」
412 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:22:35 ID:hodz8heS
大人しくなった愛を膝ではさむようにしてしゃがむ
首筋の香りを味わいながら両手をゆっくりと襟元から忍び込ませて
十分に緩めた後一気に引き下ろす
「あっ」
愛は慌てるけれど
しっかりと帯で留められている袴姿の着付けの場合
腕はあまり自由に動かない
「まことぉ? これすごく恥ずかしいよ」
「でも愛はとっても綺麗で色っぽいんだけど…」
「そうなの?誠うれしい??」
「ぁぁ… 愛が怒りそうな事考えてる」
「ぇ?なに?」
「この姿を残したいなって」
「・・・ それはダメ 絶対ダメだよ 恥ずかしすぎて困る」
「でも…めったにこんな姿見られないだろ? ホントにだめ?」
「・・・ 誠 それどうするの?」
「ひとりのときに眺めて喜ぶ」
「ばかぁ」
「だって愛は最高にかわいいんだもの」
「・・・ (なら)」
「なんて?」
「(なら一枚だけだよ)」
「いいのか?」
「うん」
頬だけじゃない
くびから胸元まで色っぽく染め上がった愛
着物が着崩れたしどけな姿
俺の手が胸をまさぐってその先端まで外に露にされている
よく見ると目には涙が溢れそうなくらいで
そのまま無茶苦茶にしたい衝動に駆られる
一枚また一枚
愛との約束を大きく破って
どんどんシャッターを切る
愛はそれを見ても何も言わず
悩ましげな吐息だけが漏れ聞こえてくる
「(まこと もう満足した?)」
「ぇ?」
「満足したら 今度はもっとかわいがってほしいの」
「愛・・・」
「その音を聞いていたらとても切なくなってきて」
よく見るとぺたりと座り込んだ愛は
太ももをすり合わせるかのようにモゾモゾとずっと動いていた
袴をゆるめ襦袢の裾からなかに手を差し込むと
これまでに見たことも無いくらいの湿り気に溢れていた
差し込んだ指先が熱くてそれにいつもとは違う締め付けを感じる
たまらず・・・俺は携帯を放り投げると
両脇から抱えるようにして愛をベッドの上におしあげ
襦袢をたくし上げ膝を押し広げると
むさぼるように愛の部分に顔を押し付けた
413 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:24:58 ID:hodz8heS
愛は小さくうめくだけで何も抵抗しない
でもすぐに押し付けてくるようになる
舌の動きに合わせて小さくお尻が動くのがわかる
俺の口からその周辺、顔中が愛のそれですべて塗り終えられてしまうころ
「まことぉ すぐに すぐに欲しいの」
愛がめずらしくおねだりをする
ちょっと考えたふりをする
そんな時間も愛には切なさがつのるようで
膝がわらっているのに体をもちあげてキスをねだる
俺は服を脱ぎ捨てて愛の手を自分のそれに導く
意図を理解した愛がそっと顔を近づける
今までそんなことをしてもらうこともなかったのだけれど
今日の愛は積極的だった
さんざん刺激されて、いつもよりも興奮していたからかもしれない
自然に小さな口がひらく
かわいい愛の唇に刺激されて
思わないほどの早さでもらしてしまう
愛がたまらなくなっていた刺激は
俺にとっても未知の興奮で
さらに愛の突然の行為で……耐え切れなかった
「苦いよぉ」
そういいながらも愛はこくんとのどを動かす
そんな愛がさらにいとおしくなって
口を無理やりこじ開けるようにしてキスをする
すぐに元気を取り戻した俺に愛がやさしくかぶせる
その手つきはとても優しく、そしてこれ以上なくえっちだ
「愛・・・」
こんなことまで愛が・・
ずっと意地悪をしていたのは俺なのに
とっくに主導権を握られてしまっていた
愛を抱きしめると組み敷くように押し倒し
そのまま愛を蹂躙する
「まこと きてぇ 好きにしていいからね」
414 :
袴姿の愛SS:2008/06/14(土) 00:25:20 ID:hodz8heS
愛の言葉を覚えているのはそれだけ
その後は夢中になって体を動かし続けた
下帯と襦袢だけの愛
正面からの愛の姿を堪能すると
自分であたらしく付け直し 愛に背中を向かせる
最初の回で脱力してしまったのか
愛はなかなかお尻をあげられない
太ももを軽く開かせると そのままかまわず後ろから入れてしまう
むさぼるのに夢中で優しくするなんてことは出来ない
ひたすら力の限りというように
愛は何も逆らわずすべてなすがままになっている
最初、艶っぽくため息をつくような声で応じていた愛だったけれど
だんだん声にならない声にかわり
俺が果てるのと同時
最後は大きく叫ぶようにして脱力してしまった
ふたり折り重なるようにしてベッドに横たわる
おれは後ろから愛を抱きしめるようにして目を閉じた
__________________(とりあえず おわり)
めったにしないエロ増量版です
一気に投下してご迷惑お掛けしました