☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第65話☆

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759名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 23:22:35 ID:FGepTWcr
今から香典の準備をしておこう。
760名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 23:47:32 ID:C8jHQSTF
「なのは、谷間が出来てるんじゃない?」

「うん、そうなの!まだまだ成長期みたい」
「ちょっと待って、わたしも今日は谷間あんねんで!」
話に加わってきたのははやて。見せつける様に必死によせているが、いかんせんアリサやすずかに比べると貧相なボディをしている。

なのはとはやての胸は、薄い。
谷間といっても本当に僅かなものであるが、二人には大切で貴重なのだろう。
フェイトも小さいが、はやて曰く「ええ乳の形してるからいいやん」と一蹴された。


「ああ、大きくならんかな。これじゃパイズリ出来んわぁ」
自分の胸を揉みながら、はやてはしみじみと爆弾発言を投下した。

「そうだよ、試してみたけど出来なかったの!多分シグナムさんくらいじゃないと出来ないよ」
「やっぱりそうなん?!ってか何やってんの、なのはちゃん!」
「にゃはは、少し試してみたくって」
女の子特有というか、昼間から語る話ではないことをなのはとはやては着替えながら語る。

「パイズリって何?」
フェイトが話に乱入する。流石フェイト。ガチユリ少女が男女の営みについて知ってる訳が無かった。


「え、フェイトちゃん知らない?アレだよ。男の人の棒を胸に挟んでしごくの。結構気持ちいいらしいよ。」
真面目に答えるなのは。ちなみに実践した相手はフェイトのお兄ちゃんだ。



「何それ!汚いじゃないか。おしっことか出る場所に口なんてつけられる訳ないよ!」
「でも私らもその場所舐めてもらうねんで?お相子やん」
やれやれ、と言う様にはやては話す。ちなみにはやての相手はヴェロッサ。


「え、無理。汚いし臭いよ、何でそんな事出来るの?てかなのはそんなことしてるの。してないよね、少コミで読んだことがあるだけだよねだってなのはは私の」

「ま、まぁ愛があれば出来るで!フェイトちゃんも早くいい人見つかるといいな」
「いらない、出来ても絶対しないからっ!」

「・・・と言うよりあんたら昼間ッからなんて会話してんのよ!!このオバカたちー!!!」
「アリサちゃん落ち着いて〜。これで終わりね、3人とも!夜にまた話ししようね」

昔のことを思い出す。まだほんの学生だったあの頃。いつでも仲良し5人組でいた青春時代。
あの時は、男の人のおちんちんを舐める自分が想像できなかった。
あの時、はやてが言っていた愛があれば何でも出来るの意味がわからなかった。でも、今は。今ならわかる。

この人をもっと気持ち良くしてあげたい。イく時の可愛い声と顔が見たい。
そう思うと、いてもたってもいられず、フェイトはでかくなった胸でパイズリをしながらしゃぶり続けるのであった。

「ああ・・・フェイトさん、で・る・・・アッー!!」どぴゅっ。

終わり
761名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 23:51:46 ID:C8jHQSTF
読みにくいく舞台背景は見えない、な話ですみません。

中学時代の体育が終わって制服に着替えてるところを妄想してみてください。
76226-111:2008/04/12(土) 00:09:24 ID:FwOIf/Wf
夜も更けて参りました
今朝投下した「機械の心・機人の心U」の続きを投下したいと思います

が、テキスト容量で40kbほど。現在のスレ容量は448kb

次スレを立ててから投下しようと思っていましたが、スレ立てできませんでした
どなたかお願いできませんか?立ったら、いってみようと思います
763野狗:2008/04/12(土) 00:12:28 ID:MMd9E+I/
新参者ですが、やってみます。
特に変更点はないですよね?
76426-111:2008/04/12(土) 00:14:57 ID:FwOIf/Wf
タイトルの通し番号以外は
次で66スレを数えますか・・・
765野狗:2008/04/12(土) 00:18:41 ID:MMd9E+I/
766名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 00:21:53 ID:DuutrWSr
スレ立て乙
76726-111:2008/04/12(土) 00:22:03 ID:FwOIf/Wf
野狗氏に満腔の感謝を、後顧の憂い無く投下させていただきます

>>702の続きです
・ISの扱いに関してかなり妄想が混じっています
・容量削減の為、sageずに行きます。ご了承ください

では、投下を開始します
768機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:22:43 ID:FwOIf/Wf
理由もなく、胸中に滑り込んでくる不可解な“恐怖”という感情・・・それに苛まれ、頭の上に乗せたチンクの身体は小さく震えているのを感じ取ったサンタは、
彼女を気遣うように目をピカピカさせ質問信号を飛ばす

(チンクさん・・・本当に、大丈夫ですか?)
「無論だ、姉はこの程度でへこたれはしないぞ・・・それより、急ぐんだ。姉はともかく、妹達の事は長く放っておけない」
(・・・了解しました!)

胸の裡でじわじわと鎌首をもたげる“恐れ”に抗いながら、彼女は不敵な笑みでサンタに応えた・・・心が喰い潰される感覚に、冷や汗が背中を流れ落ちていたけれど
彼は、不安を口にするのを諦めて、チンクの身体が滑り落ちないようにアームで支えてやった。彼は空気が読めるロボである

可能な限りの最高速で飛翔しながら、チンクを頭に乗せたサンタとセッテは、敵グループが立て籠もっているとされる廃ビルを目指す
眼下に広がる廃墟の間に、武装隊のバリアジャケットを纏った人影がちらほらと見受けられたが・・・今は彼らを助けている暇など無い
正直に言えば、助けようという考えさえ浮かんでこなかった

「サンタ、魔力の反応はありますか?」
(ビルの中央階付近に反応があります。結構大きい・・・それ一つきりですね。急がないと・・・)
「・・・了解。位置情報を確認、突撃します」
「な、ちょっと待てセッテ!一人で突っ

高速戦特化型のトーレに次ぐ空戦機動力を持つセッテである。サンタを追い抜く格好で更に加速し、チンクの制止には耳を貸さず、一散に突撃していった
もしもこれが、実戦隊長でもある姉だったならば、一年ぶりの“戦闘行動”に何か感慨の一つも抱いたかもしれないが、生憎セッテはそういう性格ではない
常の、仮面じみた無表情を僅かに厳しく引き締めると、彼女は両手に握り締めた固有兵装:ブーメランブレードを握り直し、サンタが観測した魔力反応目掛けて投擲した
左手から投じられた湾曲した形のブレードは、高速回転しながら飛翔する

「・・・IS:スローターアームズ」

そして、セッテの呟きを受けて、意志が宿ったかの様にブレードは加速する
ブレードの縁で空気を斬り裂きながら音よりも速く飛翔し、力学を無視した軌跡を描いてガラスが砕け落ちた廃ビルの窓から室内へと飛び込んで行った
数瞬後、コンクリート色の噴煙が窓から噴き上がった。セッテは間髪入れずその窓から侵入する

“恐怖”に囚われた姉妹達の姿からは想像も付かないほどに、彼女には恐れも怯みも一切見受けられない
頼もしくはあるが、一人にしておくわけにはいかない・・・チンクとサンタは懸命に後を追う
769機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:23:15 ID:FwOIf/Wf
室内に侵入したセッテは、立ち籠める粉塵越しに結界の中で顔を引き攣らせている十数名の集団を見つけた
先に投擲し、室内へと飛び込んでいたブーメランブレードはコンクリート製の壁をぶち抜いて隣室の壁に刀身を食い込ませている

「・・・」

無言のままセッテは動く。運の悪い奴らだった、としか言いようがない
本来ならば、勧告の一つも宣言してから鎮圧行動に移るのが、局員としての“作法”なのだが、勿論、今日が初出撃のセッテはそんな事は知らない

「敵集団を捕捉。制圧開始」

一方的な宣言と共に、セッテは右手のブーメランブレードを投じた
結界の中で顔を引き攣らせてた連中は、どこかせせら笑うような顔を見せた。恐らく、結界の強度には自信があったのだろう。運が悪かったとしか慰めようがない
投擲されたブレードは一直線に結界に向けて飛び、結界を形作る魔力障壁にぶち当たり、あっさりと砕き散らした

セッテのブーメランブレードは、ただの投擲武器ではない。スカリエッティ作の固有兵装に何の仕掛けも無い筈がないといえば納得していただけるだろう
バリアブレイクに特化した彼女のブレードは、触れた魔力障壁を問答無用で叩き割る機能を備えている。それが例え、施設規模の爆発に耐えうる強度の結界であろうとも例外は無い

「・・・戻れ」

破れる筈がないと高を括っていた連中は、いとも容易く結界を破られたという事実に悲鳴を上げた。そんな連中を尻目に、彼女はISを発動
隣室の壁に突き立っていたブレードを手中に転送する

正直に言えば、セッテはこんな風に狭い場所で戦うのは苦手である。こうした閉所環境での近接戦闘が得意なのはノーヴェの方だ
スローターアームズの軌道制御にも限度がある為、ブーメランブレードの投擲はいちいち壁に阻まれる
彼女の長所の一つでもある空戦機動力も、こんな場所では存分にその力を発揮できない。“得物”と、“足”を封じられた状況だ

とはいえ、浮き足だったアマチュアテロリスト風情に負ける気はしない

焦りの色が濃いのは、結界が破られた以上彼らも“念話”の影響を受ける為だろうか。顔を引き攣らせて違法改造品と思しきデバイスを向けてきた
生成されたスフィアに籠められている魔力量から察するところ、素人にしてはなかなかの練度。と言えそうだ。当たれば「痛い」では済まないだろう
そんなスフィアが数十発。一斉に魔力弾となってセッテの長身に向かって放たれた
770機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:23:48 ID:FwOIf/Wf
殺傷設定・手加減無し。清々しいほどに分かりやすい殺意に満ちた攻撃を目前にして、セッテは毫も怯まず、地面に這い蹲るように身を低く沈み込ませると、四肢を使って右に飛んだ
90°傾いた視界の中、猛禽の様な眼差しで敵集団を見やりブレードを投擲。肘から先だけを振って、軽い力で投げ放たれたブレードだが、

「スローターアームズ」

彼女の呟きと共に、逃げ出すように加速した。息を呑んだ男達数人がブーメランブレードの直撃を受けて大きく吹き飛ばされる
本来ならば上半身と下半身がお別れしていてもおかしくはないのだが、吹き飛ばされた数名は全員五体満足で、衝撃に意識を失ったか、或いは苦悶の呻きを上げている
命が有るのは出撃前に、「なるべく生け捕りにする」とディエチが言っていたから、というだけの理由である・・・そんな幸運を感謝するつもりは無いだろうが

床面スレスレを横っ飛びの格好で滞空しながら、セッテはコンクリート製の床に拳を叩き付けた
ただの人間が同じ真似をしたら間違いなく拳を潰していただろうが、生憎彼女は機人である。床を殴った反動で更に跳躍
90°傾いていた視界が更に90°傾いた。直立している男達を天地逆さまの格好で睨み付けながら、セッテは左手のブレードを投擲
ISによって加速、軌道を補正しながら飛翔するブレードを追い掛けるように、セッテは天井を蹴って男達に肉迫する
トーレ仕込み+ノーヴェの蓄積データ持ち、という彼女の格闘戦スキルが低かろう筈がない
ブーメランブレードに薙ぎ倒されなかった不幸な男達は、迫り来るセッテの姿に悲鳴を上げながらデバイスを振り回した
抵抗のつもりなのだろうが、セッテはデバイスを振り回す男の手首をあっさり掴み取ると、そのまま引っこ抜くように肩越しに後ろへ投げ捨てる。悲鳴が尾を引いて隣室に飛び込んだ
棒立ちに立ち尽くして、口を半開きにしたまま固まっている間抜け面に掌抵をぶち込み、鼻骨を顔面にめり込ませた
新たな悲鳴が満ち、セッテは掌を汚す赤黒い鼻血もそのままに腕を振り上げた

セッテより遅れることおよそ2分。サンタが窓枠をぶち抜いて転がり込んできた時には、セッテは獅子奮迅の大活躍を終えた所だった
当たり前のことだが、彼女は無傷で、その足下には十数名の無惨な亡骸が・・・いや、死んではいないか。とはいえ、亡骸一歩手前の男達が転がっていた

「セッテさん。無事だな・・・だが、あぁ・・・」
「?」

セッテの姿と、彼女の足下を確かめて、チンクは額に手を当てると頭痛を堪えるような顔で首を振った

「・・・本来、こうした捕り物の前には、仮の身分とは言え局員であるという事を示す為に口上を述べる必要があるんだが・・・」
「そうだったのですか」
(ま、まぁ、ブリーフィングの時に説明しなかった俺のミスですし、今回は緊急でしたしね)
「殺傷許可さえ下りておいた作戦です。問答無用の奇襲であっても問題は無かったと判断しますが」
771機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:24:20 ID:FwOIf/Wf
(まぁ、その通りなんですけど・・・それでも、今後は気を付けてください・・・)

正規の管理局員では無いからこそ、管理局のルールを遵守することで“更正”の態度を見せる事も必要なのだが・・・サンタは、こっそりと溜息を廃熱ダクトから吐き出した
短気なノーヴェでさえ、チンクが手綱を取っていなくとも、これほどまでに問答無用の強襲を仕掛けることは無くなってきたというのに

「ともあれ、敵性グループはこれで全員みたいだな」
「人質がいると言う情報は?」
(待ってください、探査します・・・生体反応が上の階に一つだけ、魔力反応無し。恐らく、当たりです。チンクさん、セッテさん、保護に向かってもらえませんか?)
「わかった」「了解」

踵を返して上階に向かう二人の姿を見送って、サンタは床に倒れ伏している男達の惨状に改めて溜息を吐き、残してきたディエチ達に通信を繋いだ
ちなみに、発生機構を備えていない彼の遠隔通信は“声”ではなく“文字”を送るタイプである

(ディエチさん、こちらの制圧は完了しました。もう大丈夫だと思いますが、どうですか?)

敵性目標は完黙。どいつが術者なのか不明だが、姉妹達や局員の心を苛んでいた“恐怖”も掻き消えた筈だ・・・だが、返ってきたディエチの言葉はサンタの予想を裏切っていた

『・・・ぅぁぁ・・・ぁぁっ・・・くぅっ、い、やぁっ・・・』
(ディエチさん?ディエチさん!・・・“念話”が途切れていない・・・?この“念話”の発信元は、この連中の中には居ない・・・?)



上階に上がったチンクとセッテは、埃っぽい床にへたり込んで、嗚咽を上げている5歳くらいの少年を見つけた
薄汚れた衣服にボサボサの髪の毛、棒切れの様な細い手首には手錠が掛けられていて、もう片方の環は柱に沿って伸びるパイプに掛けられていた
周囲に危険が無いことを確かめて、二人は近寄ってゆく。足音に顔を上げた少年の顔がはっきりと恐怖に強張った。いっぱいに瞠られた瞳の端に涙の粒が盛り上がる

「・・・」

セッテは足を止めた。どうやら、この少年は自分の事を怖れているらしい・・・小汚い風体を見れば、彼の人質生活の長さが伺える。無理も無い・・・とは思うものの、
“恐れ知らず”なのがセッテの美点であり、同時に欠点でもある。“恐怖”を知らないが故に、他者の恐怖を取り除く術も知らないのだ
どうしたものか、と思案する彼女だが、チンクは己の心を苛む恐怖を押さえ込むと、にっこりと笑みを浮かべてみせた
772機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:24:55 ID:FwOIf/Wf
「君、心配はいらないぞ。私達は助けに来たんだ」

チンクはにこやかな笑顔を向けて歩み寄って行く。それでも、手錠で繋がれている少年はまだ震えている・・・どうも、彼の視線はセッテに向けられているようだ
振り返ったチンクに視線で訴えられて、セッテは少しだけ渋面を作ると少年の前で跪き、常の無表情のまま告げた

「・・・心配は要りません。あなたを保護する為に来ました。安心してください」
「ぅ、ぅう・・・」

泣き顔は一向に改善されなかった・・・当たり前だ。こんな状況で「安心してくれ」と頼まれて、安心などできるものか
笑顔の一つでも向ければ良いのだろうか?とセッテは悩む。以前、「少しは笑う練習でもしたら?」というドゥーエのアドバイスに従って笑顔を作ってみたことはあるのだが、
それを直視した姉妹達の反応を思い出せばあまり効果的とは思えない・・・彼女自身は確かめていないので何とも言えないが、誰一人笑い飛ばすこともできなかった程の顔である

「・・・あ、あのひと、たちは・・・?」

少年は震えながら、途切れ途切れの言葉を紡ぎ出してそう尋ねてきた。その言葉に、チンクはゆっくりした口調で言い聞かせる

「君を捕まえていた者達は全員、やっつけたぞ。もう、君は自由だ」
「それ、じゃあ・・・ぼくの、やくめは・・・?」
「あなたの、役目?」

こんな少年に、何の役目を与えていたというのだろうか・・・?二人がそれを問い質そうとした時、下の階に居るサンタから通信が入ってきた

(チンクさん、セッテさん、こちらサンタ。状況報告をお願いします)
『あぁ、サンタか。人質と思われる子供を一人保護した。特に問題は無い』
(・・・その子供は、どんな様子ですか?)

サンタの問い掛けを怪訝に思うこともなく、セッテは一度視線を少年に向けると、問い掛けに素直に答えた

『酷く怯えていた様子でしたが、現在は少し落ち着いています。外傷などは軽微です』

セッテの報告に、サンタは沈黙した
773機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:25:27 ID:FwOIf/Wf
しばしの沈黙の間に、彼がどんな考えが巡らせていたのかは知る由もないが、数秒の空白を置いて、サンタは二人に告げた

(了解しました・・・チンクさん、体調の方はどうですか?例の“念話”は?)
『あ?あぁ・・・大分マシだな。多少、残響というか、そんな感じが頭に残るが・・・ほぼ消えたと言って良いだろう』
(・・・確認しました、ディエチさん達も同じような気分だそうです)
『そうか・・・良かった』

ほっとした溜息を吐くチンクである

(本部にも状況を伝えました。昏倒していた局員に関しては、救助隊が派遣されるそうです)
『わかった』セッテ、姉達も戻るとしよう」

そんな言葉で通信を締めくくると、チンクは人質になっていた少年を繋いでいる手錠を外そうとして・・・当然ながら、鍵が掛かっていることに気付いた
魔力錠ならば、術式を逆算して解錠することも可能だが、生憎とこの手錠は近年では珍しいアナクロな手錠である
デトネイターで鎖を爆発させることもできるが、あまりこの少年を刺激したくもない。下の階に戻って、セッテが制圧した男達の中から鍵を探すか・・・と考えるチンクだが、

「チンク、少しどいてください」

そんな呼び掛けと共に、セッテはチンクに代わって少年の前に跪いた。そして、手首を繋いでいる手錠の鎖を握ると、無造作な手付きで鎖を引き千切った
目を丸くしているチンクと少年に首を傾げながら、セッテは彼の薄汚れた、小さな身体を抱き上げてやった

「セッテ・・・お前の腕は、その・・・大丈夫か?」
「問題有りません。チンクこそ、本当に大丈夫なのですか?」

ほんのついさっきまでは紙の様な顔色をしていたチンクだが、今は少しだけ生気が戻ったように見える

「あぁ、随分マシになった。セッテのお陰だな。助かった」
「・・・私は、私の役目をこなしただけです。謝辞を言われるようなことではありません」
「そうかもしれないが・・・礼くらいは言わせてくれ、セッテ」

そんな風に笑い掛けながら、チンクとセッテは下の階を目指して歩き始める
774機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:26:00 ID:FwOIf/Wf
下の階に下りると、サンタが拘束用の簡易デバイスで伸びている連中をふん縛っているところだった
掌くらいの大きさのバックルのよう形をしたデバイスを身体の上に置くと、自動的にリングバインドが発生して対象を拘束するタイプである

(チンクさん、セッテさん、お疲れ様でした。その子供が・・・?)
「あぁ、人質だろう。上の階に繋がれていた」

ごろり、とサンタは転がってセッテに近寄ると、彼女の腕の中に収まっている少年の姿を覗き込んだ
ヒッ、と悲鳴になり損なった喘鳴が彼の唇から漏れたのは・・・まぁ、無理も無かろう。サンタはV型ガジェット・・・球体ボディの直径は2mを越える
カメラアイの位置こそセッテの目線と同じくらいだが、一般的に考えて彼の身体はデカくておっかない巨体なのである
顔を見ただけで怯えられるのは少々心外なのだが・・・ともあれ、サンタは各種センサーで少年の身体を診断した
健康状態は決して良好とは言えないが、致命的ではない。外傷も軽微。緊急性は低い・・・そんな風に考えていたサンタだったが、

(・・・やっぱり・・・)
「どうかしたのか?」

ピカピカで独白を呟くサンタを見上げて、チンクは不思議そうな顔を作った。やはり、とはどういう意味だ・・・?

(チンクさん、セッテさん、その少年・・・彼は、人造魔導師です)

――― 人造魔導師
その言葉に、チンクは息を呑んだ・・・ただの一般人であったならば“救出された人質”で事は済んでいただろうが、人造魔導師となると話は変わってくる

「・・・サンタ、間違いないのか?」
(はい、間違い有りません。リンカーコアの反応に、幾つか人工の物が混じっています・・・それに・・・)
「何だ?」
(彼のリンカーコアは極度に消耗しています・・・例の“念話”の発信源は、恐らくこの少年です)

サンタのピカピカ・・・カメラアイの明滅による有意信号通信を理解できない少年は戸惑うばかりだったが、さっと緊張の色を濃くしたチンクとセッテ、二人の姿に顔を強張らせた
チンクの隻眼には驚きの色が濃いだけだが、セッテの眼差しは明らかに剣呑な輝きを帯びている

「サンタ、確かなのですね?」
775機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:26:31 ID:FwOIf/Wf
(まず、間違いないでしょう。彼は人造魔導師。恐らくは・・・後衛型の失敗作なのでしょうね。例の“念話”も、どちらかと言えば暴走に近い魔力行使だったのだと思われます。
でなければ、普通コアはこれ程に消耗しません。大掛かりな施設で精密な検査をすればもっとはっきりするでしょうけど・・・)
「いえ、それだけわかれば十分です」

セッテは、腕に抱えていた少年の身体を地面に下ろした
へたり込むように地面に座り込んだ少年を無表情に睨み下ろし、セッテはブーメランブレードを両手に構えた
彼女が何をするつもりなのか、チンクはいち早く察して少年とセッテの間に、両手を広げて壁になるように割り込んだ

「待つんだセッテ!まだ、この子供が術者だと確定したわけでは無いだろう!サンタを疑うわけでは無いが・・・だが、ここでお前が手を下して良い理由は無い!」

ブレードを振りかぶる妹を毅然と睨み付けて、チンクはそう言い放つ・・・だが、彼女の顔は不意に苦悶に歪んだ

「う、うぁぁっ・・・あ、あぁっ・・・!!!」

チンクの背後、彼女が庇っている少年が向けられた殺意に、全身をガタガタと震わせながら悲鳴とも嗚咽が入り交じったような、掠れた声を上げ始めたからだ
チンクだけではない。セッテが制圧したテログループの男達、その中で意識がまだあった者達も、同じように苦悶の呻きを漏らし始めた

最早、確定的と言えた
例の“念話”の術者はこの少年だ。彼の能力は、“自分の感情を広域に感染させる”という物なのだろう
テログループが彼に課した役目とは、恐らく「怯えていること」。それだけで、誰もが彼と同じように怯えを抱いて無力化されてしまうからだ

「チンク、もう分かったでしょう。その子供は、危険です。人の姿をした爆弾と言っても過言ではありません」

冷然とした口調でセッテはそう切り捨てた
そう、この能力は危険だ・・・下手をすれば、戦闘機人である自分達よりも。こんな能力が市街、人口密集地のど真ん中で発動したら?相当な混乱が起こるだろう
“恐怖”だけではなく、もしも彼が“自殺衝動”を抱くような事があったら?術者も死んでしまうかもしれないが、数万人単位で道連れが発生するだろう

それは、チンクだって分かっている。良く分かる話だ
だけど、彼女は心を押し潰そうとする“恐怖”の重圧に抗いながら、黄金の隻眼を殺気を漲らせる妹に向けた

「・・・セッテ・・・姉を、なめるな・・・だからと言って、そんな勝手な真似を許すと思うか・・・!?」
776機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:27:14 ID:FwOIf/Wf
そう言いながら、チンクは不敵な笑みさえ浮かべて見せた。セッテの実力行使に対抗するように、指先にスティンガーを構えている

「チンク、本気ですか?」
「・・・正気か?と聞きたいのだろう?・・・くっ、生憎、姉は正気だし、本気だ」

顎から落ちる冷や汗の雫を拭いながら、きっぱりとチンクは言い切る。そんな姉の姿にセッテは表情を厳しくして、身構えながらチンクに尋ねた

「何故、そこまでその子供を庇うのですか?チンク、貴女の行動は管理局員としての服務規程に抵触する行為です」
「・・・お前にも、この子供の“声”が聞こえているんだろう?何も聞こえていないわけでは無いんだろう!
セッテ。耳で聞くな、心で聞け!こんなにも悲痛な、『死にたくない』という叫びが、何一つ胸に響かぬほど、姉は“機械”ではない!!」

ズラリ、とスティンガーを扇の様に指先に構え、かつて無いほどに厳しい口調で彼女は吼える
最早、姉妹が相手であっても、一戦交える事も辞さない・・・冷や汗まみれではあるものの、そんな覚悟に充ち満ちた凛々しい顔でチンクは立ちはだかった
セッテは、そんな叫びを受けて少しだけ顔を伏せ・・・3秒が経ち・・・5秒ほど沈黙し、やがて顔を上げた

「わかりました、チンクがそこまで言うのならば仕方がありません。貴女を傷付けるわけにはいきませんから」
「・・・そうか・・・わかってくれたか?」

その言葉に、チンクはほっと表情を緩め、



「IS:スローターアームズ」



セッテはそんな呟きと共に、問答無用でブレードを投擲



――― できなかった
777機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:27:45 ID:FwOIf/Wf
(セッテさん、そこまでです)

投擲モーションに入っていたセッテの腕を、サンタの丸い身体から伸びたアームが押さえ込んでいたからだ

「・・・サンタ、あなたも任務の遂行を邪魔するのですか?」
(いえ、邪魔なんかするつもりは毛頭ありませんよ・・・ただ、つい先程、作戦開始から1時間が経過しました。作戦時間終了です。直ちに戦闘行為を停止してください)

不意を突かれてかけて硬直していたチンクは、サンタの説明に慌てて時間を確かめた
確かに、作戦開始から1時間と数秒が過ぎている・・・思ったよりも、最初の足止めで時間を食っていたらしい

(作戦時間の延長に関しては、ギンガ監督官に一任されています。勝手な判断で戦闘を続けることは、服務規程上見過ごせませんよ?)
「・・・」

何も言わず、セッテはブレードを握り締めていた両腕の構えを解いた。同時に、瞳に宿していた剣呑な光も失せている

「セッテ!お前という奴は、どうして姉の言うことが聞けないんだ!!」

未だに、“恐怖”の感染は続いている筈だが、チンクは隻眼の端に涙を浮かべたままセッテに詰め寄って叱り始めた

「姉が信用できないか!?管理局が信用できないのか!?私達を見くびってくれるな!」
「・・・はい、申し訳ありません。チンク」

常の、仮面じみた無表情のまま静かに頭を下げられて、チンクも少し頭が冷えた
思えば、この末っ子がこんなにも“執着”という感情を見せたのは初めてではないだろうか・・・?訓練に関してはともかく、他者に対しては
姉からの言い付けを破ったということさえ、初めてだったように思える

「ですが、チンク達の様子を見て・・・何かしら、焦燥感を感じたのです」
「?どういうことだ・・・?」
「“恐かった”のだと思います」

思いがけない、意外な言葉に、チンクは目を丸くした
778機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:28:18 ID:FwOIf/Wf
「恐かった、とはどういう・・・お前は、この“念話”を聞いても何とも無いのだろう?」
「はい。その通りです。念話そのものには何の影響も受けていませんでした。ですが、チンク達が苦しむ姿に、“恐怖”を感じたのだと思います」

無鉄砲とさえ言える単身での突撃も、彼女の“焦り”が原因にあったのだろうか・・・?

「私は、戦機です。それ以外の何者にもなれません。壊すことに躊躇いはありませんし、壊れることを恐れもしません。
・・・ですが、姉妹達が壊れてゆく姿を見過ごせるほど、私は、“機械”ではありません。
私が戦機として機能するのは、ドクターと姉妹の為だけです。その為に危険要素を須く排除することが、私の存在理由です」

チンクは、溜息を吐いた。セッテの言葉は勿論嬉しくはあるのだが・・・彼女の純真無垢さは、やはり危険である
「ドクターと姉妹達の為になるかどうか」という事を、ほぼ全ての行動の判断基準にしているからだ
有用なものは全力で守り、無用なものは全力で排除する・・・極端から極端に走る彼女の思考は、やはり“子供”という他無い

「・・・全く・・・お前はもう少し世俗に汚れるべきだな」
「・・・?」
(世渡りの術と、手加減という理論を憶えろ、ということですよ。セッテさん。さぁ、早くギンガさん達と合流しましょう。監督官と離れ離れになってるのがバレたら面倒ですよ)

サンタのピカピカに、チンクははっとして地面に蹲っている少年を助け起こした
幼い身体はコアの消耗に耐えかねたのか半ば意識を失っていたが、震える身体を安心させるように抱き締めてやると、そのまま両腕に抱え込んだ
外見こそ幼いチンクだが、機人である彼女の膂力は外見不相応に強いのだが・・・とは言え、体格的に少々苦しい・・・

「チンク、代わります」

見かねた、というわけでは無いのだが、セッテはそんな風に申し出た
だが、チンクは彼女の申し出に少しだけ渋面を浮かべた・・・騙し討ちをしてでも、彼を殺そうとしたのだ。何となく、セッテの腕に預けることは気が引けるが・・・

「作戦時間は既に終了。現時点での戦闘行為は禁則事項に当たります・・・心配には及びません」
「そうか・・・では、頼む」

末娘らしい言葉にチンクは苦笑を浮かべると、彼女の腕に少年の身柄を預ける
そのまま、セッテと、チンクを頭の上に乗せたサンタは壁に開けた大穴から飛び立ってゆく・・・作戦目標はひとまず達成。今回の任務、こうして終わりを告げた
779機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:28:50 ID:FwOIf/Wf
その後の話をすれば、
チンク達よりも先に救助隊と合流していたギンガ達は全員無事だった。
ウェンディは何一つ手柄を上げられなかったことを悔しがったりはしたけれど、ディエチとオットーは事件が無事に解決したことに安堵していた

保護された人造魔導師の少年に関しては、事件の後に本局に送致されリンカーコアの停止措置を受ける事になった
違法に生み出される人造魔導師の多くは、望まぬ形で“魔力”という力を与えられ、望むように生きることができない者が多い
自分でも制御しきれない強大な能力であっても、リンカーコアの機能を封印すればただの一般人として生きていく道ができる。彼の少年の幸せを祈りたい

一連の事件は、少年の能力から“スクリーマー事件”と呼称されるようになり多くの人々に記憶され、同事件の解決に尽力した少女達の存在は、決して人々に知られることはなかった



――― そして、そんな事件から一夜明けて、翌日のことである

「歓談中に失礼を致します。トーレ、少しよろしいでしょうか?」

ウーノ、ドゥーエの二人と茶を楽しんでいたところを末の妹に呼び掛けられて、トーレは振り返った
視線の先には常の無表情を張り付かせたままのセッテが立っている。相も変わらぬ、見事なほどの直立不動である

「あぁ、構わんが・・・どうかしたのか?」
「先日の出撃では、結局、戦闘の中で、“嬉しい”という情報を理解することができませんでした」

何の事だ?と眉を顰めるトーレだが、つい先日、彼女がそんなことを相談してきたことを思い出した

「このままでは、例の揚げ菓子を美味しく食べることができません・・・何か、他の方策があれば教授していただきたく思っているのですが・・・」
「ほ、他の策・・・か・・・??」

いきなり無茶な教えを乞われて、トーレは面食らった
戦闘経験は誰よりも豊富な実戦隊長ではあるが、流石にセッテの相談は畑違いと言わざるをえない

「あぁ・・・スマン。ウーノ、ドゥーエ、少し知恵を貸してくれないか?」
780機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:29:23 ID:FwOIf/Wf
カップを片手にニコニコ笑って成り行きを見守っていた長女と次女に、トーレは小さく頭を下げて頼み込んだ
中途半端な返答を返してセッテを傷付けたくない・・・どこまでも純粋すぎるこの末っ子の事だ。茶化す様な回答が返ってきても真剣に取り組んでしまうだろう
妹からの懇願を受けて、ドゥーエはカップを置いてセッテに尋ねた

「そうね・・・ねぇ、セッテ。“嬉しい”という事がどういう事なのかを理解したいの?」
「はい」
「ドクターの力になること、姉妹達の助けになること。そういうのは“嬉しい”ことじゃないの?」
「人格の根幹部に根ざした存在理由ですが、その・・・それとは違うように思えて・・・申し訳ありません、うまく表現できません」

渋面を作って、セッテは俯いてしまった
小さく首を傾げたまま、ウーノが彼女に尋ねる

「それでは、セッテ・・・つまり貴女“だけ”の理由を、“嬉しい”と思える価値基準を求めているの?」
「・・・そうなのでしょうか・・・いえ、そうなのでしょう」
「それは、他人に相談しても仕方が無いわ。貴女自身が見つけなくては納得できないでしょう?」

少々厳しい口調でウーノはセッテにそう諭した
長女の言葉に、セッテは少しだけ身を縮こまらせ・・・そんな彼女にドゥーエが助け船を出してやった

「まぁまぁ、ウーノ姉さんの言う事は尤もだけど・・・結論がそれじゃ、可愛い妹の助けになってあげられないじゃない。何か助言の一つでもしてあげなきゃ」

妹には甘い次女殿であった

「ねぇ、セッテ。要は、“自分の好きなこと”を見つけるのが一番手っ取り早いんだけど・・・少し、考え方を変えましょう」
「考えを、変える・・・?」
「そう。“誰かの好きなこと”をしてあげる。っていうのはどう?自分でしたい事が見つからないなら、誰かがして欲しい事をセッテがしてあげるのはどうかしら?
“嬉しい”って言う気持ちを他人に与えてあげれば、きっと何かが掴めると思うわよ?」
「・・・ですが、例えば何を、誰に・・・?」
「そうね、姉妹の中から選ぶとしたら、誰かしら?やっぱりトーレ?」
「ド、ドゥーエ!」

いきなり自分の名前が出たことに、トーレは少しだけ頬を紅潮させてドゥーエを制止した
781機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:29:54 ID:FwOIf/Wf
勿論、悪い気はしないのだが、生憎、“して欲しい事”などそんな急には思い付かない・・・セッテには悪いが

「セッテ。悪いが、ここに居る面子は除外してくれ」
「?・・・わかりました。では・・・先日の戦闘の最中で、チンクに迷惑を掛けてしまったので・・・チンクがして欲しい事をしてあげたいと思います」
「あぁ、ちょっと待ってちょっと待って」

では、失礼します。という言葉と共に一礼して立ち去ろうとするセッテを、ドゥーエは慌てて制止した

「セッテ、貴女は・・・まさか、チンクに直接尋ねるつもりじゃないでしょうね?」
「はい、そのつもりです」
「そんなのつまらないじゃない!」
「・・・?」
「あ・・・いえ、そうじゃなくて・・・ここは一つ、吃驚させてあげましょう?チンクの事なら私も良く知ってるから・・・ね?」

こんなにも面白そうな獲物を逃がしてたまるか
満面の笑みの下で、そんな本音が透けて見えるような気がしたウーノとトーレであった。そして、ドゥーエは何やらセッテに耳打ちをし・・・



場面を、レクリエーションルームに移そう
今日も賑やかな年少組を、クアットロとチンクが面白そうに眺めている・・・クアットロの顔には、どこか辟易としているような感じがあるけれど

「全く、いつもいつも、毎日毎日どうしてあんなにも賑やかに大騒ぎできるのかしらねー」
「良いことではないか。妹達がじっと静かにしている様な事があったら、その方が驚きだ」

この喧噪を、騒音と思わなくなったのはいつのことだっただろうか?それ程までに、馴染んでしまったように思う
今日はドッジボールに興じているらしい・・・妙に気合いの入った掛け声が、賑やかな歓声の間に混じって聞こえてくるのが少々不思議だが

「でぇりゃああぁぁぁっ!!!!」

ジェットエッジが炎を帯びて、ノーヴェはボールを蹴り飛ばした。勿論、一般的なドッジボールのルールでボールを蹴るのは反則である
782機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:30:25 ID:FwOIf/Wf
砲撃じみた勢いでボールは飛翔し、相手陣営のコートの中・・・ウェンディを目指して真っ直ぐに目指す
最早、回避は不可能・・・そんな確信を抱いて唇に不敵な笑みを刻むノーヴェだったが・・・

「甘いッス!IS:エリアルレイヴ!!」

ウェンディの叫びと共に、不可視の壁・・・ISによって作り出された空気の流れがボールの軌道を反らし、同時にその勢いを殺した
スピードの落ちた流れ弾をディエチががっちりキャッチ

「さぁ、こっちのターンッスよ!ディエチ、ヘヴィバレルで反撃ッス!!」
「・・・いや、それは無理だから・・・」

びしっとノーヴェを指差して、声高らかに宣言したウェンディだったが、生憎ディエチのIS:ヘヴィバレルは砲を媒体にするエンハンス系のスキルである
無論、丸腰の状態でも機人の膂力は常人を遙かに凌ぐが・・・ウェンディの期待には応えられない。イノーメスカノンの薬室にボールを押し込めば話は別だが

「だから、ディード、お願い」
「畏まりました」

ディエチからボールを渡されたディードは、真上に一度ボールを放り上げ・・・

「IS:ツインブレイズ・・・はッ!!!」

両手に構えた赤光の双剣を背中に隠すように大きく振りかぶると、交差させた二刀をボールに叩き付けた。勿論、一般的なドッジボールのルールでボールを棒で叩くのは反則である
ジェットエッジを用いたノーヴェの蹴打にも匹敵する勢いでボールは飛び、ノーヴェ達の陣営に戻ってくる
彗星の様に突き進んでくるボールの先には、大欠伸をしているセインが・・・

「馬鹿よけろ!!」
「んが?」

ノーヴェの叫びに、欠伸混じりの返事を返すセインである。そんな彼女の顔面にボールが炸裂・・・しなかった

「・・・ディープダイバー・・・!」
783機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:30:56 ID:FwOIf/Wf
ディードが悔しげに唇を噛み締めて呻きを漏らす。セインのIS:ディープダイバーは物質透過能力・・・文字通り、ボールはセインに“当たらない”
ずるいッスよ反則ッスよ!というウェンディのブーイングには耳を貸さず、セインを貫通したこぼれ球をサンタが拾い、再びノーヴェ達のターン

(それじゃあ、行きますよ!)
「おぅ、やってやれサンタ!!」

ノーヴェの応援を受けながら、サンタはベルト状のアームの先にボールを乗せて、ぶん投げた
V型ガジェットであるサンタの体高はおよそ2m50cm程。アームを一杯に伸ばした投擲モーションの最高点は地面から5m程にもなる
斜め上から隕石の様に落ちてくるボールを間一髪避けながら、ボールを得たウェンディが反撃。IS:エリアルレイヴを併用した超必殺の変化球
コートの中で、ディエチが助けを求めるような視線を送ってきたが、クアットロとチンクは引き攣った笑みを返すことしかできない

そんな風に、オットーが展開している隔絶結界:プリズナーボクスの中で激闘を繰り広げる妹達を眺めていると、こちらに近寄ってくる足音が聞こえた
視線を巡らせれば、ああいう球技には一番向いていそうなISを持っている末の妹の姿があった。チンクは微笑を浮かべながらセッテに声を掛ける

「セッテ、お前も参加したらどうだ?IS有りの“遊び”なんて今までしたことも無いだろう?」
「・・・あれは、新手の戦闘訓練ですか?・・・今は遠慮をさせていただきます。それよりも、チンクに話があります」
「ん?姉に何か用か?」
「はい」

真剣な顔で・・・彼女の顔付きはいつも真剣だが・・・切り出してくるセッテに、チンクも居住まいを正して向き直った
クアットロも少し興味を引かれたようで、セッテの話に耳を傾けているようだ

「・・・先日の出撃では、チンクを困らせてしまったことをお詫びしたく思いまして」
「あぁ、そんなことか・・・気にするな、と言っても無理なのだろうが・・・姉の対応にも少なからず問題が有ったからな。こちらこそ許してくれ」

先日の出撃で、保護した人造魔導師の少年を、セッテは殺そうとし、チンクは守ろうとした
刃を交えたわけでは無いが一触即発の状況ではあったし、セッテはチンクの不意を突いてでも彼の少年を殺そうとした
チンクとしては、彼女自身が汚れ仕事を引き受けることはやぶさかでは無いのだが、下の妹達にはそんな汚い真似をさせたくない・・・そんな意地もあった
セッテの判断が絶対に誤りであったとは言えない。けれど、罪人である姉妹達の手をこれ以上汚させない。そんな決意を、彼女は密かに固めている

「セッテ、お前の姉妹を想う気持ちは尊いものだと、姉は良く理解しているぞ。だが、その気持ちをもう少し弱者の為に向けてやってくれ」
784機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:31:28 ID:FwOIf/Wf
「・・・はい」

しっかりと、セッテは頷いた。末っ子の素直な姿にチンクは満面の笑みで応え、クアットロは溜息を吐いた

「セッテちゃんも、丸くなっちゃったわね・・・はぁ」
「そういうクアットロも随分角が取れたものだと、私は思っているのだがな」
「あらあら?どこもかしも真っ平らなチンクちゃんには言われたくないわー?」

四女と五女の間で何やら火花が散っているのが見えたような気がするセッテである

「ま、まぁともかく、だ。セッテ、今後も共に頑張っていこう。公私の両面で、姉はお前の成長を見守っているぞ」

そう言って、チンクはセッテの頭を撫でてやろうと手を伸ばした。爪先立ちになって背も伸ばした
いくら背が低いとは言え、目一杯背伸びをしてやれば、セッテの長身でも頭に手が届・・・と、届かない・・・

「チンクちゃんとしては、もうこれ以上して欲しくないんじゃないかしらー?」

おほほほほ、というクアットロのわざとらしい哄笑に、チンクはきっと振り返るとムキになってセッテの頭を撫でようとぴょんぴょんジャンプし始めた
そんな真似をされてもセッテとしては困るばかりだし、クアットロとしては面白いばかりである
一頻り足掻いて、結局全ての努力が徒労に終わった小さな姉は、息を切らしてがっくりと肩を落とした

「む、無念だ・・・」
「あの、チンク。私が膝を曲げて屈めば「いや、それはダメだ。それだけはダメだ!姉の沽券に関わる!!」

チンク的には“撫でてやる”のが良いのであって、“撫でさせてもらっている”のではダメなのだ

「・・・申し訳ありません、チンク」

何となく、謝ってしまうセッテである。ぺこりと頭を下げられて、ようやく己の大人げなさに気付いたチンクは慌てて顔の前で両手を振った

「い、いや、お前が謝ることは無いんだ。顔を上げてくれ」
785機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:31:59 ID:FwOIf/Wf
頭を撫でてやるチャンスでもあったのだが、セッテは顔を上げてチンクを相対した
背丈の関係上、どうしても二人の視線は斜めになってしまう・・・セッテの顔を見上げながら、チンクははぁ、と溜息を吐いた

「・・・姉も、お前やトーレくらい背丈があったらな」
「あらあらー?私はおチビなチンクちゃんの方が良いわぁ。可愛らしくて」
「クアットロっ!あまりからかってくれるなっ!」

クアットロの意地悪な褒め言葉に、膨れっ面になるチンクであった
そんなチンクに、セッテはずいと詰め寄り、

「では、失礼します。チンク」
「何をだ?・・・うわっ!」

問答無用で、セッテはチンクの両脇に手を差し入れると、そのまま小さな軽い身体を抱え上げた

「高いですか?チンク」
「し、質問の意図がわからん!何のつもりだセッテ!」

抱え上げられた格好のままじたばたと暴れるチンクだが、セッテの両腕はその程度の抵抗では揺るぎもしない

「ドゥーエに教わりました。チンクはこうしてもらうのが何より好きなのだと」
「なっ!そ、そんなことは無いぞセッテ!それは誤解だ!と、とにかく下ろせ!!」

突然の出来事に、クアットロさえ伊達眼鏡の奥で目を丸くしている。そしてついに、抗議を黙殺していたセッテの唇から決定的な一言が紡ぎ出された

「・・・たかい、たかーい」
「ッ!!」

チンクの顔は一瞬で茹で上がったかのように真っ赤に染まり、クアットロはひとたまりもなく噴き出した
そのまま腹を抱える格好で身体を“く”の字に折り曲げ、面白過ぎて笑い声は声にならない。盛大に歪んだ唇からは喘鳴の様な吐息が漏れるばかりで、呼吸さえままならない

「意味はわかりませんが、チンクが抵抗したらこう言え、と・・・チンクどうでしょう?誰よりも視点が高いですよ」
786機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:32:30 ID:FwOIf/Wf
無表情にそう尋ねてくるセッテの言葉に、チンクはぎこちなく周囲を見回した
確かに、高い。普段の視点の倍近い高さからものを見るのは、飛行できない自分にとってはなかなか新鮮だ

ただ、「高い」というのは同時に「目立つ」という事でもあって、

「あーっ!チンク姉とセッテが何か面白そうなことしてるッスーっ!!!」
「こらセッテ!チンク姉に何やってんだよ!!」

聞こえてきた賑やかな声に、チンクはひぃ、と息を呑んだ。ドッジボールは結局引き分けで終わったらしい。妹達が目敏くチンク達の姿を見つけ、駆け寄ってくる
ウェンディ達は、チンクを抱え上げているセッテと、セッテに抱え上げられているチンクと、倒れ伏して痙攣しているクアットロという奇異な組み合わせに少々困惑した様子だ
ちなみに、クアットロが痙攣している理由は、呼吸困難レベルで爆笑している為である

「チンク、嬉しいですか?」

わななかせた唇を酷使して、そんなわけがあるか。と大喝しようとしたチンクだが、そんな叫びは喉の奥から出てこなかった



セッテが、笑っていたからだ



唇の端に、ほんの微かな、しかし透き通る様な微笑を湛えて、セッテは抱え上げているチンクの顔を見上げていた

「・・・セッテ、今、どんな気持ちだ?あ、姉は・・・その・・・う、嬉しいぞ」

セッテの笑顔を守りたくて、チンクはそう言った・・・勿論、本当は恥ずかしいので早く下ろして欲しいのだが
チンクの問い掛けに、セッテは微笑を浮かべたまま、己の心情を口にした

「・・・何だか、温かい気持ちです・・・?・・・これが、“嬉しい”という情報なのですか?何故、チンクが嬉しいと私も嬉しいと感じるのでしょう?
すみません、チンク。情報を整理したいのでもう少しこのままで居させてください」
787機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:33:03 ID:FwOIf/Wf
こうして、“空の殲滅者”とも渾名される七女:セッテは、少しだけ成長できた
何やら独り言をぶつぶつと呟きながら、己の裡に湧き上がった情報を整理する彼女の腕の先では、銀髪の小柄な少女が、おーろーせー!と叫んでいたとか何とか・・・

“喜び”を自ら得る術を得た彼女は、今後、急速に“人間味”を身に付けて行き、三女や四女が頭を抱えたりする事もあったりするのだけれど、
それはまた、別のお話・・・



余談ながら、この後、チンクには受難の日々が続くことになる
彼女の後ろに忍び寄って「たかいたかい」をする、という遊びが姉妹達の間で流行ることになるからだ

「ノーヴェ。援護を頼む。私の背中を預けられるのはもうお前かサンタしかいないんだ」

すっかり疑心暗鬼なチンクは、壁を背にするかノーヴェかサンタに背中を守ってもらう日々が続いている・・・とは言え、ノーヴェも内心では

(くっ・・・や、やってみてぇ・・・)

チンクの背中を眺めながら、己の欲望と戦っていたりするのだけれど
わきわきする両手を握り締めて、「たかいたかい」の願望を握り潰す。そう、自分はお調子者のウェンディなんかとは違う。いい歳して悪戯者なドゥーエやクアットロとも

「し、しっかしよぉ、一体何が面白いんだろうな?」
「私には理解できんが・・・ドゥーエ姉様によると、抱え上げたときの私の顔が“たまらない”のだそうだ」

姉妹からも賛同を得た、ドゥーエの言葉である

(ち、ちんくねえの“たまらない”かおってどんなかおなんだよ!?くっ、み、みてみてぇ・・・)
「人で遊ぶのは感心できん。正当な理由があるのならば譲歩も考えられるが・・・“可愛いから仕方が無い”というのは何なんだ、全く・・・」

ぶち、とノーヴェの中で何かが切れた。己の欲望に操られるように、ノーヴェはチンクの隙だらけな背中に肉迫すると、問答無用の素早さで姉の肩を掴んで振り向かせ、
細腰を掴むとそのまま抱え上げた

「ノ、ノーヴェ!お、お前まで姉を裏切るのか!!?」
「・・・え?あ、ご、ごめん!!チンク姉!!」
788機械の心・機人の心U:2008/04/12(土) 00:33:35 ID:FwOIf/Wf
衝動に負けて自分が何をしているのか、数瞬遅れて理解したノーヴェは慌ててチンクの身体を下ろそうとする。下ろそうとするのだが、
頬を真っ赤にして、小さな拳をぶんぶん振って抗議の叫びを上げる小さな姉を見上げて、ノーヴェは思わず呟いた

「・・・た、」

“破壊する突撃者”などという物騒な二つ名などどこへやら
ノーヴェは実に締まりの無い笑みを口元に浮かべると、震える呼気と共に、

「・・・たまんねぇ・・・」
「何がだーっ!!!!」

絶叫してしまうチンクであった





そんなこんなで、警報の鳴らない隔離施設の昼下がりはのんびりと過ぎて行く・・・









789機械の心・機人の心U おまけ:2008/04/12(土) 00:34:25 ID:FwOIf/Wf
「・・・」
(あの、チンクさん)
「何だ?」
(その・・・動けないんですが)
「転がって動こうとするからだ。浮遊機構で動けば良いだろう」
(・・・はぁ、わかりました)

サンタは弱り切った溜息をダクトから吐き出した。彼の頭の上では、チンクがぺったり座り込んでいる
姉妹達の魔手から逃れる為、彼女はついにサンタの頭の上に居座るようになってしまったのだ

(あの、チンクさん・・・チンクさんが恥ずかしがって嫌がるのが面白いから、みんなやめないんじゃないですか?)
「だったら、あの屈辱を甘んじろと言うのか!?くっ、それだけは無理だ。絶対に無理なんだっ!」
(あぁ、すみませんすみません。わかりましたから頭を殴らないでください)
「あ、あぁ、すまない。取り乱してしまった・・・」

銀髪を掻き上げながら溜息を吐くチンクである

「・・・自分でも、笑って受け流せば良いのはわかっているのだが・・・だが、しかし・・・くっ・・・なぁ、サンタ。何か事件は起きないだろうか?」
(な、何をいきなり物騒な事を言ってるんですか?)
「解決すればドクターの釈放が適うくらいの大事件が起きないだろうか?そして、その事件を華麗に解決し、もっと背の高い身体に作り直して貰うんだ」
(・・・あの、チンクさん?)
「そうすれば、私も・・・ふふふ、ノーヴェや、ウェンディや、ドゥーエ姉様や、セッテだって・・・ふふっ、たかいたかいってしてやるのにな・・・」
(うひゅおっ!!?ち、ち、ちんくさんっ!?頭の天辺に「の」の字を書かないでください!くすぐったいって言うかむず痒いって言うか鳥肌が立ちそうですからっ!!)

どんよりとした障気さえ感じ取れるような気がするチンクである

「す、すまない、サンタ・・・まったく、私は駄目だな・・・これでは、姉失格だ」
(そ、そんなことないですよっ!チンクさん、ほら、元気出してください!散歩でもしましょう!)
「あぁ・・・本当に、すまないな、サンタ・・・お前の心遣い、決して忘れないぞ」
(何言ってるんですか、皆さんの助けになるのがガジェットの、デバイスの努めなんですから、元気を出してください。ちょっと高く飛びますよ?ほら、たかいたかーい)

ふわり、と高く舞い上がりながらサンタはカメラアイをピカピカさせてそう言った



彼が自分の失言に気付いたのは次の瞬間で、その時には既にチンクは顔を俯かせ、長い銀髪で表情を隠しており、



ぱちん、という指を鳴らす音が集音マイクに ―――
79026-111:2008/04/12(土) 00:42:20 ID:FwOIf/Wf
以上です。お粗末様でした
セッテの成長物語のつもりでしたが、気が付けばチンクのいじられ物語になっていました。ナンデヤネン

ナンバーズの姉妹関係の序列に関しては、独自解釈があります。今更ですが前書きに書いておくべきでした
ナンバリングの早い順に姉、というよりも、稼動時間の長い順に姉、と私は捉えていました
尤も、セイン〜ディードまでの“年少組”の間では姉妹関係の序列などあまり意識はされていないみたいですけどね

ともあれ、そういう理由でセッテ=末っ子(の一人)でした
本来ならば、一番最初に書いておくべき注意書きでした。ご容赦ください

次に書くなら・・・ナンバーズでエロ展開を一本。プロットが良い感じに上がってるので形にしますかね
勿論、その前に司書業に復帰するので、執筆業はまた休業しちゃいますが・・・

野狗氏、スレ立て感謝でした。重ねて、厚く御礼を
それでは、スレ汚し失礼しました
791名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 00:50:24 ID:wpijPE4p
>>790
GJっすよ

ちょっとチンク姉をたかいたかいしてくる
792名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 00:53:46 ID:iLuvubcL
GJですよ〜

ナンバーズはいいなぁ。
793名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 00:55:35 ID:DuutrWSr
もう最高っっっ!!! 超GJ!!!!!
なにコレ? なんなの? 俺を萌え殺す気なの? 今俺が死んだら確実に死因は“萌え過ぎによる悶死”だ。

セッテが微笑みに至るまでの過程や、純粋すぎる姉妹への想いが素晴らしい。
そして何よりチンク姉‥‥‥これはもう犯罪だろ?
俺もチンクが書きたくなったよ、エロだけど。
794名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 01:00:30 ID:0J3t+Oc7
>>790
GJです。
ゼスト戦から変化してないから、成長しないのは確定だからな。老けもしないけど。
だが、諦めるなチンク。この世界には魔法の言葉がある。つロストロギア。

<急速に“人間味”を身に付けて行き、三女や四女が頭を抱えたりする事もあったりするのだけれど
司書業に専念と言う事ですが、こちらも期待してます。
795名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 01:03:48 ID:Y0srV93x
>>790
GJです。やっぱりセッテが可愛い……!
彼女がどんな風に変わっていくのか……いつか知ることができる日を心待ちにしています。
79626-111:2008/04/12(土) 01:08:05 ID:FwOIf/Wf
言えない・・・元々はエロ展開のプロットで、

ピンクノイズ(エロパロ的な意味で)発信>ナンバーズ発情、男性武装隊員も巻き添えで発情>セッテには効かないので発信源を叩きに行く
>セッテの迅速な仕事により姉妹一同寸止め>隔離施設に帰ったら風呂場で性教育

なんていう無茶なプロットだったことは絶対に言えない・・・フリはともかく、ヤマとオチが組み立てられなくて今の形になりました
エロ展開は・・・別の形で、描きたいと思っています
797名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 01:26:26 ID:8ZYu5TeE
>>790
思わずみなみけの三女ぽいチンクを思い浮かべてしまったじゃないかw
798名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 01:28:53 ID:EN5E6N4f
>>796
やべぇニヤニヤが止まらない。
GJッス

今考えてるギンガとスバルと数の子の話書かないと・・・
799B・A:2008/04/12(土) 02:01:52 ID:81fTlUJz
>>733
とりあえず、頑張ってみましたので次スレの方に投下しますね。
800名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 02:05:36 ID:MMd9E+I/
>>798
言えない………
ギンガとスバルの数の子天井 に見えたなんて………
801名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 02:08:48 ID:eiqduCVH
スバギンナンバーズの14姉妹丼と聞いて来ました
802名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 02:23:27 ID:wpijPE4p
ソープナンバーズ全員指名と聞いてソニックブーンで来ました
803名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 02:23:28 ID:Y/ossHNr
>>796


GJッ!!!
そしておかえりサンタ
でもサンタよ、せっかく帰ってきたのにノーヴェとは師弟って言うより、兄弟の関係になりやがって!
これじゃ男女の関係(エロパロ的な)を想像しにくいじゃねぇか!
サンタがノーヴェの尻を触った奴を探し出してタックルをお見舞いしたり、
おまけでサンタがチンクとばかりいることに苛立ちを覚えたり……
そんなことがこの先にありませんか?


今ふと思ったけど、V型って某機動戦士のマスコットロボに似てない?
その内V型ビットとかV型バブルとか使ってきそ
腹に拳の跡がついている所を発見されました
804名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 02:47:05 ID:qv0nOHb6
>>796
GJでした!!
ナンバーズ(今回は特にチンク姉とセッテ)が可愛すぎて、たまりません!!!
次回作も楽しみにしています。
805名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 11:31:35 ID:IcrcDfXU
大変残念な報告があります
日本終了のお知らせです

人権擁護法案 微妙に反対多目?→人権施策推進法で強化
既に失効された法案を何故?
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1207759391/
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1202221887/
児童ポルノ 二次元引っ込めたと見せかけて、三次無差別逮捕は予定か…そしてコレが第一弾…二次も追加されるのは目に見えてる
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1207891753/
ネット規制法、もはや目も当てられない…
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1207878699/

本当に日本がヤバイのですが、誰も知らないまま終了です
数週間後、数日後にニュースで流れた時は可決後です、政府は二度と国民の声など聞きません
事はネットだけじゃなく、現実に及んでいるのですが誰も知らされません

どうしますか?出来る事はまだあります、おそらくこれが最後のチャンスでしょうが

なのはキャラの大半が規制されてからでもエロを書けますか?
806名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 17:41:39 ID:DuutrWSr
そろそろ埋めの季節か。
807名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 20:09:51 ID:K+C6ipCH


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  /l  ー‐< 次スレに     /´ ̄ `l丶 / |   |    lハ \
  '  ー--‐'  移動して   { ̄ ̄ |  \.  |   |    iハ    \
  l.    |   下さい!  {´ ̄   |   \|   |    リ }    \
  ゝ _ |              ヽ´ ̄ |     |   |  ,′ノ       ヽ、
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808名無しさん@ピンキー



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                  〈y)Σう'⌒~´ヘヘ      .,,;;;,,,,;;;;;;
                    // ,ハノノソヽソハ
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                     lつ7|..7つ┓    .
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