【涼宮ハルヒ】谷川流 the 60章【学校を出よう!】
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鬱展開注意!:
涼宮ハルヒの鬱展開
つきあい始めた俺とハルヒは北高イチのバカップルとしてその名をほしいままにした。
それにつれてハルヒの不思議な力は徐々になくなりついには完全消滅。機関も解散、古泉は目出度くお役御免となった。
そして卒業、俺とハルヒは一緒に東京の大学へと進学した。俺達は幸せだった、この幸せがいつまでも続くと考えていた。
しかし些細な事がきっかけで入学早々に喧嘩別れ、何が原因だったのかは今では思い出せない。
ハルヒはそのまま大学にも来なくなり音信不通、あいつが今どこで何をしているかはまったくわからない。
一年ぶりに帰省した俺を待っていたのはいつものにやけ顔だった。
「おひさしぶりです、お元気そうでなによりです」
そういえばこいつは機関が無くなってもこの態度は変えないんだったな。
古泉、俺はみての通りだ、それに顔が近いぞ。
「あなたもかわりませんね…、今日は一緒にいっていただきたいところがありまして、さぁ僕の車にどうそ」
古泉一体どこに? またいつぞやの閉鎖空間とかそういう話か? 正直ハルヒがらみの話は御免こうむりたかった。
「いけばわかります、ヨソから耳にされるよりはご自分で確かめられた方がよいでしょうし」
だから何の話なんだ?
「百聞は一見に如かずですよ、おっともう直ぐ着きます」
おい、古泉ここは…。
「えぇいわゆるソープランド、ここはコスプレソープとして有名です。まぁいわば慰労会でしょうか、高校時代お世話になったあなたへの感謝の気持ちです、それに遅かれ早かれここへいらっしゃるでしょうしね」
だから古泉一体……。
「あぁそうここの払いは任せてください。それと相手の方は今日はもう最後まで貴方の貸切です。ここの店長には話しが全部通っていますのであとはごゆっくり…」
いつものにやけ顔に話をかわされ、店長に案内されるまま俺は部屋へと通された。相手の女の子は着替えていてもうすぐ来るという。なるほどコスプレソープというだけあり、風呂に学校の教室もどきな簡単セットが同居しているという不思議な構造だ。
俺はハルヒと別れてから何人かの女子と親しくはなったがどれも長続きしなかった。
ここしばらくはそういったことは御無沙汰だった俺は胸の乾きを覚えながら落ち着かない気分でやってくるであろう女の子をまった。
そして…待つことしばし、聞きなれた声がした。
「初めましてハルにゃんです。初めてなのに団長セットをリクエストだなんてお客さんもしかして北高の人?」
声がする方を振り向くとそこには北高の制服に団長腕章をした笑顔のアイツがいた。
だがその笑顔は教室で当たり前のようにみていた輝かんばかりのものではなく顔に貼り付けたような営業スマイルだった。
嘘だろ……ハルヒ…、おまえ…。
「えっ……キョン…」
みるみる貼り付いたスマイルが落ちていく。
ハルヒ…一体なぜ……。
「……隠してもしょうがないわ、教えてあげる」
いわゆる良くある話、ハルヒはタチの悪い男に引っかかり莫大な借金を背負った。
新聞や雑誌で読む分には『そういうこともあるんだな』ですむが身近な話になると全く違う。
なぁハルヒ、…ここを辞めて俺と暮らそう、借金だって学校やめて俺が働くし…それにこうなる前になぜ俺にいってくれなかったんだ。
「そんなの無理よ、アイツが作った借金、利息だけで毎月百万以上だったのよ、今だって毎月何十万も利息だけで払ってるし、アンタが働いたってどうにかなる額じゃないわよ」
それにもう無理、あたしは…普通には戻れないのよ…。
そんなことないよ、ハルヒ。俺は…。
……わかったわ、論より証拠。これを見て頂戴。
ハルヒが備え付けのパネルを操作すると壁に組み込まれたAVセットが起動し、映像が映し出されものものしいテロップが流れる。
『本作は海外某所での撮影のため、作品中の行為はすべて日本国法令の適用を受けません』
そしてタイトルが表示される。
『黒人レイプ−4P乱交。ハルヒ(18才) 三つの穴に同時多発中出し!』
えっ、ハルヒ…これ……。
「キョン、だまって見てお願い」