☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第64話☆

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1名無しさん@ピンキー
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。


『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

『注意情報・臨時』(暫定)
 書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
 特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
 投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。

リンクは>>2
2名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:11:16 ID:mmQrymtT
【前スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第63話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206495178/

【クロスものはこちらに】
 リリカルなのはクロスSS倉庫
 http://www38.atwiki.jp/nanohass/
 (ここからクロススレの現行スレッドに飛べます)

【書き手さん向け:マナー】
 読みやすいSSを書くために
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/

【参考資料】
 ・Nanoha Wiki
  ttp://nanoha.julynet.jp/
 ・アリサだもんっ!
  ttp://homepage3.nifty.com/damenahito2000/
 ・R&R
  ttp://asagi-s.sakura.ne.jp/data_strikers.html
  (キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)

☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
 ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html  (旧)
 ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/  (wiki)

3ザ・シガー:2008/03/30(日) 19:16:40 ID:iy4iUTSE
>>1乙です。

よし、できたら今夜中にレティさんのエロを‥‥
4名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:25:56 ID:WRYLHWhr
     /V\
    /◎;;;,;,,,,ヽ
  ⌒*( ・∀・)*⌒ >>1乙なの!
ヽツ.(ノ::::::::::.:::::.:..|)
  ヾソ:::::::::::::::::.:ノ
   ` ー U'"U'

最近、旧スレの容量が結構残ったまま、次スレに移行しちゃってるの…。
職人の皆様、もしも容量的に大丈夫なら、なるべく前スレで投下して欲しいの。
あ、勿論、SSの量が大きくて、収まりきるか不安な時は新スレで構わないの!
5名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:40:52 ID:ckEVhouV
>>1乙!!
気に入った、うちに来てロッテとアリアをファックしてもいいぞ
6名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:43:21 ID:N896Qxj3
前菜はグレアムだがな!
7名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:53:39 ID:KBzJ2gYH
>>1

そしてこれが魔法少女リリカルなのは総合エロ小説における八大竜王である

「炎熱電波(ダンシングフレイム)」    ( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc
「円環静脈(エンプティサイクル)」    ◆6BmcNJgox2
「抽象妄想(アンバランスパラフレイズ)」 44-256
「饒舌蜘蛛(マーダーデプレッション)」  アルカディア ◆vyCuygcBYc
「胎児の憎悪(パラノイドソナチネ)」   ◆Ev9yni6HFA
「焦熱廃墟(トータルトラッシュ)」    サイヒ
「三番目の屍毒(アンノウンラビリンス)」 ザ・シガー
「瞬殺少年(ティーンエイジサイレンス)」  B・A
8名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:06:29 ID:03EAFzHv
>>1

今後も偉大なエロ小説の魔王が誕生する事を祈る
9名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:23:53 ID:OFWzhF96
えーアンソロにて事件発生
レジアスからはやてへの嫌がらせの手段が




納豆、だそうです、しかも椅子の上に
10名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:28:03 ID:KBzJ2gYH
さすがはこのスレで改変されまくったキャラだけはあるな、中将w
11名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:52:45 ID:CRfR7F88
>>1
>>3
ああ、先を越された・・・
12名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 21:55:08 ID:NTXpiEHe
偶然に発見したので追記
高町:「死屍累々(フェスティバル)」

…ソノマンマジャネーカヨ((((゜Д゜;)))) 
13名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:41:08 ID:EVUgXtN7
ちょっと尋ねさせてくれ
今、ちょっとシリアスな短編を書いてるんだが、どうもタイトルが決まらないんだ
思いつく事は思いつくんだが、どうも厨臭くなってしまう

職人の皆さんはどういう風にしてタイトルを決めていますか?
14名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:47:04 ID:LkNPxLDq
内容をそのまんま書く、あんまり捻ったりやたら英単語を入れるのは逆にダサいので注意します。
15名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:55:47 ID:ICzjMthi
メインキャラの名前[名字・愛称・役職etc]を入れてみるとか。
これは結構多い気がする。
先ほど投下されたシガー氏のSSのタイトルもそうだね。
16名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:57:04 ID:bg7l1OZG
>>13
とりあえず完成してから、自分がその話の中で何を軸にして書いてたのかを考えれば自ずと決まるのでは?
あとはそのへんを表せる単語を引っ張ってくるとか。
おお、なんか書き手っぽいこと言ってっぞ俺w

>>14
自分のタイトルが英語ばっかで割とヘコんだww
17名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:57:36 ID:+PUC/A8x
僕は基本、タイトルありきでSS書いているんですが、CDのタイトルや歌詞のフレーズとか、
直球タイトルを外国語訳したり、主人公の名前+主題みたいな感じとかにしてますね。
18名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 01:02:03 ID:XRs3So+L
控え室で(ry
あまり練ってオナニーが過ぎると、傍目から見て理解できない本末転倒に陥るからむずかしいが
深い意味を出したいなら本歌取りしたりすればいい。「プラハの春」とか、史実が読者の想像の助けとなるだろう。
あるいは適当に思考を停止させて直感的にふと思いついたり目に入った物の名前でも出力してもいいと思うよ。
地球儀見て「ドニエプル川2008」とか思い浮かんだぜ。俺のすばらしいセンス溢れる秀逸なタイトルだろう?んん?
19名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 01:48:04 ID:0Seg9Ich
短編のつもりでノリとキャラの一面で決定したら後で続き書く事になって激しく後悔しましたが何か?
20名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 03:47:59 ID:gRVoMYU5
好きな作家のタイトルから取ってる。
21名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 06:33:26 ID:6fqJLGpB
GGの歌詞とかクトゥルフ神話とかをもじってる
22名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 06:43:35 ID:RC5A1+Kw
横文字のタイトルはあんまり好きじゃない
2313:2008/03/31(月) 10:24:09 ID:EVUgXtN7
たくさんの意見ありがとうございます
さっそく参考にさせてもらいます
24名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 10:32:23 ID:Ygz/y/wQ
>>22
だがしかし、縦文字のタイトルなぞ存在しないwwww

いや、いいたい事は分かるんだけどね。
25名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 10:46:18 ID:/9zvdLeZ
横書きでしか使えない文字だな
それでも無理やり縦書きしちゃったりしてるけど
26名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 12:17:50 ID:JTQqDWhu
>>18
>「ドニエプル川2008」
何そのゴールドフィンガーみたいなタイトル
27名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 12:42:35 ID:uvywxY0j
>>13
展開の中身を、ある程度示したタイトルにしてる
横書き・英字タイトルも悪くはないけど・・・分かりやすくないと、その時点でとっつきにくくなる
著者にとっては思い入れの有るタイトルなのです。でも読者としては意味が分かりません。ってことにならなけりゃ大丈夫だよ

多分

28名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 13:46:58 ID:0p/qg3FX
当て字的な漢字でカッコイイ名前付けてみました系は厨臭くてドン引きだな。
英語も興味は引かれない、文章カチカチなシリアス〜ってな感じで逆にクリックを迷う。
一番興味を引かれるのは3枚目狙いの少しずらしたアホ臭のある題名だな。
なんじゃこりゃwってなもんでなんとなく中を見てしまう、青木の余所見ばりのテクニックよ。
29( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:24:15 ID:0Seg9Ich
さて、投下してもよろしいでしょうか?
30名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 14:27:55 ID:XRs3So+L
よろしい
31( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:31:11 ID:0Seg9Ich
6日も開いてしまった……

注意事項
・非エロ。
・すンばらしく捏造要注意。
・レジアス中将はモブか悪役だと思っている方は読まないほうが吉です。
・スバルファンは要注意。
・あぼーんキーワードは「熱き彗星の魔導師たち」
32熱き彗星の魔導師たち 14-01/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:31:49 ID:0Seg9Ich
 機動6課隊舎、医務室。
「はっ」
 ティアナは、そのベッドの上で、眼を覚ました。
「っつつ……」
 上半身を飛び起きさせてから、まだ走る偏頭痛に、頭に手を当てて呻く。
「あらティアナ、起きた?」
 ティアナにかけられたのは、優しげな、鈴を鳴らすような声。
「シャマル……先生?」
 医務官二等陸尉の階級章のはいった制服の上から、白衣を着たシャマルが、入ってきて、
ティアナのそばまで来て、スツールに腰掛ける。
「医務室……あれ……?」
 ティアナは、キョロキョロと辺りを見回して、呟くように言ってから、シャマルに視線
を戻した。
「昼間の模擬戦で、撃墜されちゃって、気絶したのは、覚えてる?」
 シャマルは、優しく微笑みながら、そう言った。
「あ…………」
 ティアナは、小さく呟き、混乱していた記憶を、覚醒させる。
 最後に覚えている光景は────

 かわされた自分の刃。
 オレンジの閃光。
 瞬間、時が遅く感じる。認識できないはずの短い時間が認識できる。だが、身体が動か
ない。

 ああ、また、撃たれるんだ……結局、私は、凡人は、天才には……

「どこか、身体痛いところ、ない?」
 呆然としているティアナに、シャマルが声をかける。
「え……あ……いえ」
 ティアナははっと我に返り、身体を捻ってみるが、特に痛みは感じない。
「アリサちゃん、高速弾使いだから、模擬弾でもある程度威力が乗っちゃうのよね。バリ
アジャケットを貫通することはないと思うけど」
 シャマルが、苦笑混じりに言う。
「いえ……大丈夫です」
 ティアナは言いつつ、表情を曇らせ、俯かせた。
 ちらり、と、視線を横に走らせる。
「…………!?」
 室内を見回し、時計を見つけた。
 16:50…………
「4時……えーっ!?」
 窓の外では既に陽も水平線の彼方に沈もうとしている、機動6課隊舎の医務室で、ティ
アナは素っ頓狂な声を上げた。

熱い彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
 PHASE-14:An important thought
33熱き彗星の魔導師たち 14-02/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:32:24 ID:0Seg9Ich

『Divine clasher, Burst shot』
 ドカドカドカドカドカドカ!!
 機動6課隊舎内、室内訓練場。
 “I型”と呼称されている、4年来の“旧型”ガジェット・トルーパーを模したドロー
ンに向かって、6発の魔力弾が迸る。
 そのうち、4発は至近を掠め、2発がそのドローンのどこかに命中し、弾き飛ばした。
「ちっ、気分転換のつもりで逆にストレス溜まるわ、これじゃ」
『Please consider now that feeling can be settled down』
 落ち着いてください、と、レイジングハートが宥めるように言う。
「解ってるけど、あたしのミスだしさぁ」
 やるせないように、アリサは不機嫌そうな声で、レイジングハートに言い返す。
『アリサ』
 不意に、ユーノから念話が届く。
『ティアナ、気がついたよ。今オフィスに来てる』
『解った、捉まえといて』
『うん』
 ユーノの返事が早いか、アリサは取るものもとりあえず、室内訓練場を飛び出す。
 が、その時。
 ビーッ、ビーッ、ビーッ……
 アラームが鳴り響き、赤い点滅等があたりを染める。
「ちっ、こんな時に!」
 スカッ、と指を鳴らすと、アリサは廊下を、来た方向と反対側に走り出した。
 機動6課、コントロールルーム。
 ロングアーチのオフィスルームであるとともに、通信(補助)設備の揃った、武装次元航
行艦のCIC並みの設備を持つ。
 レジアス曰く“無駄遣い”だそうだが、確かにそうだと、アリサは思った。陸上部隊で
これほどのものを導入しているのは、ミッドチルダ地上本部と各世界の支部ぐらいのもの
である。
 既に、シグナムとヴィータはそこにいた。当然、機動6課々長中隊長であるはやても、
既にこちらに駆けつけている。
「どうなってんのよ、こんな時に!?」
 アリサが、苛立った声で、オペレーターのシャリオ・フィニーノに食ってかかりかけた
時、その背後から、ユーノがコントロールルームに飛び込んできた。
「はい、アリサ、どうどうどう、セルフコントロール、セルフコントロール」
 ユーノがアリサの肩に飛びついてそう言った。ユーノに引っ張られるような形で、アリ
サは3歩ほど下がる。そこで、腕を広げたり閉じたりしながら、深呼吸をする。
「すー、はぁ、すー、はぁ……」
「よし」
 そのアリサを見たシグナムが、そう言って頷いてから、シャーリー──シャリオの通称
──に、視線を移した。
34熱き彗星の魔導師たち 14-03/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:32:47 ID:0Seg9Ich
「それで、状況は?」
「クラナガン東部の海上に、飛行形ガジェット・トルーパー複数」
 正面スクリーンに、簡略地形図が映し出され、その上に表示されるフリップが、徐々に
陸地に近づいてくる。
「機関砲積んでるアレね……ちっ、陸の飛行能力じゃ格闘戦は無理だわ」
 アリサは不機嫌に輪をかけて、毒つくように言う。
「固まってるし、いっそZapperでまとめて落としてこようかしら」
「ちょ、ま、待ちいな」
 アリサがぶっきらぼうにそう言うと、驚いたはやてが、慌てた様子で止める。
「それもひとつの手かも知れへんが、今のうちからこちらの手の内見せたくあらへん」
「でも!」
 はやての言葉に、アリサはぶっきらぼうな口調のまま、反論する。
 時間をかけたくないということで、焦れた様子ではあったが、理屈が組み立たないほど
ではなかった。
「Power Projectionという考え方もあるわ。事件を抑止するのが、本来の目的、あたし達
の存在意義なんでしょ?」
 そう、機動6課はレリック事件の解決の為設置された。確かにレリックの行方を追う事
は大切だ。だが、そもそもはレリックの密輸などという犯罪行為そのものを抑える事が、
警察力を行使する組織の命題でもあるはずだ。
「それは……そうやけど……」
 はやては戸惑う。彼女は今まで本局捜査部、つまり既に起こってしまった事件を解決す
ることを専門としていた。指揮官として、それ以外の事も学んではいるが、それらは基礎
の範囲を超えない。
「主はやて、申し訳ありませんが、私も原則論としてはバニングスを支持します」
「えっ、シグナムも……!?」
 シグナムの言葉に、一同が驚き、その中でもはやてが一番動揺を見せた。
「シグナムてめぇ! そりゃどういう意味だよ!!」
 ワンテンポ遅れて、ヴィータが烈しく怒鳴り返す。
「どういう意味もなにも、私はヴォルケンリッターが将。主は絶対なれど、ただ愚直に従
うだけが能ではない」
 シグナムは、険しい表情でそこまで言ってから、アリサに視線を向ける。
「今言った通り、私もバニングスの考え方は正しいと思う。だが、今回は相手の意図も不
明だし、手の内を見せるのは得策ではないというのも一理はある。なにより、市街地の近
くでスターライトザッパーのような大技は、市民に不要の混乱をもたらす可能性もあるだ
ろう。それは、お前の立場上も不味いはずだ」
「…………」
 シグナムの言葉に、アリサは一瞬、表情を歪ませた。レジアス中将肝いりで機動6課に
投入されたアリサとユーノである。市民の動揺を天秤にかけられては、不利になる。
「わかったわよ、しょーがないわね、ズバッと片付けてくれば良いんでしょ!?」
 アリサはそう言って、レイジングハートを手に握った。
35熱き彗星の魔導師たち 14-04/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:33:06 ID:0Seg9Ich
『Master, Please do not lose calmness』
「わ、わかってるわよ」
 冷静を欠くな、というレイジングハートの声に、アリサは答えるが、いつもの覇気が感
じられなかった。
 そんなアリサを、ユーノが心配そうに見ている。
「イージス、ちょっと無茶、することになるかもしれないよ」
『No problem. Please employ me fully』
 存分に、と、アンブロークンイージスは答えた。
36熱き彗星の魔導師たち 14-05/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:33:44 ID:0Seg9Ich

 機動6課隊舎、北棟屋上────ヘリポート。
 JF705型ヘリが、出動に備えてタキシングしていた。
「と、ゆーわけで、機動6課フォワード小隊に出動が命じられたわけなんだけど」
 揃った小隊メンバーを横一列に並ばせ、その前でアリサは言う。
「相手は飛行型ガジェット・トルーパーのみの編隊。空中での格闘戦になるから、変則で
の出動になるけど、あたし、ユーノ、それと……ヴィータでの編成になるわ。残りの隊員
は、第1・第2ともシグナムの指示で待機、行動の事」
 アリサは、苦笑混じりにそう言ってから、ふぅ、とため息をついた。
「それで……」
 アリサは、苦笑混じりの表情を、ティアナのほうに向けた。
「ティアナは、待機していなくて良いわ。あたしのアレで……調子落ちてるだろうし」
 渋く苦笑して、アリサは言う。
 だがも、ティアナはビク、と反応すると、一気に表情を険しくした。
「その方がいいな。そうしとけ」
 珍しく、ヴィータがアリサの意見に同意した。いくらか逡巡して出遅れたユーノは、お
やっ、と、ヴィータを見る。
「言うことを聞かないやつは……使えない、ってことですか?」
 ティアナは、幾分視線を下げた表情で、低い声で、しかしはっきりと、そう言った。
「は?」
 アリサはキョトン、として、間の抜けた声で聞き返してしまう。ティアナの意図がわか
らない。
「……現場での指示や命令は聞いてます。訓練だってちゃんとサボらずやってます! そ
れ以外の場所での努力まで言われた通りじゃないと駄目なんですか!?」
「ちょ、ちょっと待ってよ、ティアナ、なに、それ!?」
 ティアナが一気にまくし立てる。アリサは慌てて、それを制しようとするが、ティアナ
は止まらない。
「私はゲイズ一士やマギーのようにエリートじゃないし、スバルみたいな才能もない!
少しくらい無茶したって、死ぬ気でやらなきゃ強くなれないじゃないですかっ! 貴方も
結局、それを解ってくれないんですか!? 魔力には恵まれていなくても、それ以外の点で
は才能に満ち溢れているから────!?」
 次の瞬間、ティアナは右頬からしたたかに殴り飛ばされていた。
「ああ気持ちわりぃ。バカはなまじ、相手にするから付け上がるんだ」
 ヴィータは、ティアナを殴り飛ばすと、ストン、と屋上の床に降り立つ。
「ヴィータ、お前……」
 シグナムが、声を発するが早いか────
 ガシッ
「アンタねぇ」
 ヴィータの胸倉を、アリサが掴んでいた。アリサの胸元程度までしか身長のないヴィー
タは、軽々と吊り上げられる。
37熱き彗星の魔導師たち 14-06/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:34:52 ID:0Seg9Ich
「今、あたしがティアナに話そうとしてたんでしょーが! 誰が殴れっつった!? シグナム
がそう言った!?」
 ヴィータをギロリ、と睨みつけながら、アリサは低い声でヴィータを怒鳴りつける。
「アリサ! 不味いよ、落ち着いて!!」
 ユーノは、慌ててアリサの背後に駆け寄り、宥めようとする。
 だが、ヴィータも、相手がアリサということもあって、睨み返して声を荒げる。
「お前が、そうやって甘やかすから、こいつらが付け上がるんだろうが! もっとビシッ
としつけろっつーんだよ!」
「…………」
 憤りの形相でヴィータを睨んでいたアリサだったが、ヴィータがそう言うと、無言のま
ま、呆れたようにヴィータを放り出した。
「ヴィータ……」
 床に立ち上がったヴィータに、シグナムが近寄ると、シグナムもまた、不快そうな顔で
言う。
「出動は私と代われ。お前は謹慎していろ」
「えっ、なっ!?」
 ヴィータは、急に顔色を変えた。
「ど、どうしてだよシグナム!?」
「どうしてもあるか。馬鹿者!」
 不満の声を上げるヴィータに、シグナムはそう、一喝した。
 その、2人のやり取りを見送ってから、
「ごめんティアナ、今日のアレは、あたしの失敗」
「……え?」
 申し訳なさそうな表情で言うアリサ。それを見て、今度はティアナが、一瞬、あっけに
取られる。
「帰ったら詳しく話すから……それまでは気に病まないでいて」
「は、はい……す、すみませんでした」
 ティアナは、どこか恥ずかしそうに俯いた。
「それじゃ、行ってくるから」
 アリサはそう言って、ユーノとともに踵を返す。
「スマンなバニングス、空中戦では私の方が劣る……」
 それに続くシグナムが、アリサの背後から声をかけた。
「んー、ごめん、シグナムには悪いけど、今のヴィータじゃフォローしきる自信が無かっ
たし、シグナムの方が気が楽よ」
 アリサは渋く苦笑して、そう言った。
「そうか……」
 そう言って、シグナムははぁ、と、深くため息をついた。
「それじゃ、お願いして良いかな」
 3人がヘリのカーゴルームに乗り込むと、ユーノが操縦席の背後に近づき、主操縦席の
ヴァイス・グランセニック陸曹長にそう言った。
38熱き彗星の魔導師たち 14-07/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:35:39 ID:0Seg9Ich
「了解です、そんじゃ、行きますぜ」
 ヴァイスは、そう返事をしてから、正面に向き直る。
「頼むぜ、『ストームレイダー』」
『O.K.』
「…………?」
 踵を返しかけたユーノは、ふと、訝しげにそれを見る。
 ヴァイスが呼びかけたそれは、インテリジェントデバイスのAIの組み込まれた、デバイ
スの管制ユニットだった。
 ミッドチルダでは、航空機の管制システムとして、デバイスを使用することは稀ではな
い。だが、それにしてはインテリジェントデバイスの物を用いるとは大仰に過ぎる。
 ────何か、事情があるのかな。
 ユーノはそう思いつつも、目の前に別の懸念があることから、追求はしなかった。
 タンデムローターのJF705型・高機動大型輸送ヘリは、ローターの回転数を上げて舞い
上がり、東方の海上を目指して飛び去っていった。
「くそっ……なんだよ、シグナムまで……っ」
 謹慎していろと言われたヴィータだったが、部屋に戻ろうとはしていない。不機嫌そう
にフェンスに張り付いたまま、うーうーと唸っている。
「…………」
 ティアナは、困惑気な表情のまま、その場に立ち尽くしていた。
「ティア……」
 スバルはティアナに寄り、声をかけようとしたが、それは遮られてしまう。
「ティアナ……アリサはティアナのこと、使えないだなんて思ってないっスよ?」
 困惑と言うか悲しそうな表情で、傍らにいたウェンディはティアナの顔を覗き込み、言
う。
「…………」
 ティアナは、まだ、困惑気なまま、言葉を発せないでいる。
「…………ホントは、口止めされているんスけど……もう、限界っスかね」
 ウェンディは、そう言って、ティアナの前に回りこみつつ、ため息をつく。
「えっ?」
 意味深なウェンディの言葉に、ティアナは驚きの声を軽く出してから、ウェンディを見
た。
「4年前の、コンテッサの事件……ティアナのお兄さん、ティーダ・ランスターを救援に
向かったのは、アリサだったんスよ」
 ウェンディの言葉に、ティアナは目を円くして、愕然とした。
「一般向けに公開されてる資料じゃ、それが誰だったか、ってことまでは、伏せられてる
んスけどね」
 当然と言えば当然だった。執務官といえば、次元巡航警備部のエリートコースを行く者
が通る道である。周囲にはその実力が知られているとは言え、肩書きでは非常勤の駐在官
でしかないアリサが、執務官を撃破した相手を逆に撃退したとあっては、管理局の体裁が
悪くなる。
39熱き彗星の魔導師たち 14-08/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:36:27 ID:0Seg9Ich
「けど、結局、ティアナのお兄さんを助ける事は出来なかったっス。だから、その負い目
もあって、ティアナの事、ずっと気にかけてたんスよ」
「そう……だから、あの人も結局、お情けであたしを機動6課に入れたんですね」
 ティアナは俯き、低い声で、そう言った。直立の姿勢のまま、握られた拳が、ブルブル
と震えている。
「それは違うっス」
 ウェンディはしかし、きっぱりと、それを否定した。
 ティアナがウェンディを見上げる。ウェンディの表情は、いつもの軽薄そうな笑顔では
なく、険しささえ感じさせる真剣な表情だった。
「本当に、ティアナが魔導師として成功しそうに無いのなら、アリサはティアナを、とっ
くに管理局から辞めさせてるっス。そうしなかったのは、ティアナが少なくとも自分と同
じ程度か、自分より上に行けると思ってるからっス」
「…………」
 未だ表情の暗いティアナに、ウェンディは苦笑して見せる。
「とりあえず、落ちついたっスか?」
「あ……えっと、は、はい……すみません」
 くぐもった声で、ティアナは言う。未だ完全に納得したという表情では無いが、とりあ
えず激昂状態は収まったようだった。
「ま、あたしも実を言うと、アリサが昼間あんな無茶した理由はいまいち良く解らないん
スけどね〜。だから、そのあたりは直接聞くといいっスよ」
 ウェンディは、頬を指で掻きつつ苦笑して、そう言った。
「……はい」
 ティアナは、低い声でそう答えた。
40熱き彗星の魔導師たち 14-09/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:37:50 ID:X4uBXBWj

『Round Shield』
 バチバチバチバチッ
 緑色のシールドの目前で、機関砲の弾丸が火花を散らして弾ける。
『Load Cartridge』
 ズドンッ
 CVK-695Dの2連チャンバーでカートリッジが撃発し、ブローバック機構から2発の空薬莢
が排出される。
『Revolver set』
 ビュッ
 寄り添って飛んでいたアリサとユーノは、軽い旋回を描きながら迫ってきたガジェット・
トルーパーと、空気を引き裂きつつすれ違う。すると、アリサは飛行し続けたままくるり
と体勢を入れ替えた。
『Ray lance, Burst shot』
 ババババババッ
 機関砲もかくやというスピードで、高速弾をばら撒く。
 何機かのガジェットに命中し、4機が急速に高度を落としていった。
 残ったガジェットは、たまらず、と言ったように、編隊を乱す。
 そこへ、シグナムが一気に飛び込んだ。
「飛龍・一閃」
『Drachen leichter Schlag』
 魔力で生み出された衝撃波の刃を伴い、蛇龍剣形態のレヴァンティンが、3機のガジェッ
トをなぎ払った。
「ユーノ!」
「うん」
『Divine shooter, Burst shot』
 バ、バ、バ、バ、バ、バ、バ、バ、バ、バ、バ、バッ
 12発の魔力弾が発射され、編隊を乱したガジェットをつるべ打ちにする。
 ギュンッ
 残ったガジェットは、捻りこむロールで機首をアリサとユーノの方に向ける。
『Wheel Protection』
 ユーノが、アリサに対して前方を交代すると、大き目のシールドを産み出した。
 ドガガガガガガガ……
 ガジェットの機関砲が火を噴くが、ことごとくユーノのシールドの前に弾き返される。
『Sturmfalken』
 ガシャァッ
 最後尾にいたガジェットが、真っ二つになり、そのまま空中分解した。
「!」
 不意に、銃撃が止む。
「ひゅぅっ」
 呼吸とともに、シグナムがさらに、もう1機を直接、レヴァンティンの刀身で両断する。
41熱き彗星の魔導師たち 14-10/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:38:22 ID:B+RpLiAl
『Fire slash』
「でりゃぁっ!」
 そのシグナムとすれ違う勢いで、アリサが正面からもう1機のガジェットを斬り割いた。
『ロングアーチより各局』
 シャーリーからの通信が、3人に届く。
 既に辺りにガジェット・トルーパーの姿はない。3人は空中で静止し、会話のできる距
離に集まっている。
『ボギーの反応クリア、繰り返します、ボギーの反応クリアです。お疲れ様でした』
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 アリサは、興奮したように荒い息をしながら、既に昏い海面を見ている。
「アリサ……」
 心配げな様子で、ユーノはアリサに声をかける。
「あ、うん……大丈夫」
 アリサはユーノに顔を向けて、息を整えながら、そう言った。
「戻りましょ」
42熱き彗星の魔導師たち 14-11/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:38:44 ID:B+RpLiAl

 バラバラバラバラバラバラ……
 ローターの回転を下げながら、JF705型ヘリが、その基地である機動6課隊舎屋上のヘ
リポートに降り立つ。
 ゴウン、尾部のランプゲートが開く。
 アリサが先頭になって、ユーノ、シグナムも続いて屋上の床に降り立とうとする。
「!」
 その先に、立っていた。
「こんな所で待ってなくても良いじゃない」
 アリサは、困惑気に、少し眉を吊り上げて、ティアナに言った。
「大丈夫です……ずっと、ここにいたわけじゃいりませんから」
 ティアナはアリサを見据えつつ、そう言った。ヘリが帰途に着いたと聞いて、
 ここに来たのだろうか。
「ん、解った、ちょっと2人になろっか」
 アリサはそう言って、ティアナに近づき、場所を少し離そうと誘う。
 そして、ふと、一旦シグナムやユーノの方を振り向いた。
「ごめん、はやてに報告遅れるって言っといて」
「うん、解ったよ」
 苦笑混じりにしつつ、穏やかに微笑みながら、ユーノはそう答えた。
「バニングス」
「悪い、シグナム」
 何を思ったのか、シグナムはどこか不安そうな表情でアリサに呼びかけた。しかし、ア
リサは苦笑気味の表情で、謝るようにそう言ってから、ティアナと2人で、南棟の方へと
歩いて行ってしまう。
「それじゃ」
 2人きりで話ができる場所まで移動してから、アリサはティアナに向かって切り出した。
「あたしから先に言わせて貰うわね。出る前にも言ったけど、昼間のアレ、ティアナは特
に落ち度はないわ。撃墜までやっちゃったのは、あたしのミス」
 決まり悪そうに苦笑しながら、アリサは言う。
「そもそも、Shoot innovationの条件、あたしは近接技使わないってなってたでしょ?」
「え……あ、はい」
 アリサに言われて、ティアナははっと思い出したように言った。
「だから、あれはあたしが途中で試合放棄したのと同じ」
「は、はぁ……」
 苦笑してアリサが言うと、ティアナはどこか、狐に鼻をつままれたような表情になった。
「んで、なんでそんな事をしたのかって言うと、ティアナがあんな事言って飛び掛ってき
たから、どれくらい自信がついてるのかなとか、試したくなっちゃったワケ」
「自信、ですか?」
 ティアナは、その言葉にしかし、小首をかしげるようにして、訊き返した。
43熱き彗星の魔導師たち 14-12/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:39:08 ID:B+RpLiAl
「そ。ティアナっていつも自分を謙遜してばっかじゃない? あたし程に、とは言わない
けど、もうちょっと大胆になってくれれば良いのになぁ、って思ってたから」
「そうだったんですか……」
 ティアナは、そう言ってから、視線を落とす。
「で、まぁ、ティアナがShield explosionまでやってくるとは思ってなかったから……あ
たしも手加減してる余裕なくなっちゃって、ふっと気がついたら反射的にブッ放してた。
これは、純粋にあたしのmiss」
「余裕が無くなった、アリサさんが、ですか?」
 目を白黒させて、ティアナは驚いたように訊く。
「そうよー。Phantom brazierだっけ? 強力な直射弾も使ってくるしさ。正直言っちゃう
と、あれは結構ビビッたわ」
「す、すみません」
 ティアナは、急に決まりが悪くなったように、アリサから1歩下がると、頭を下げるよ
うに視線を俯かせた。
「えっと、謝らなきゃいけないのはこっちだって。ごめん」
「い、いいんですっ! 元はと言えば、私が勝手に暴走したんですから」
 ティアナは慌てて、顔を上げて、両手を振った。
「うん……それと、あたしの方から聞かせてもらって良いかしら?」
 アリサは話題を変えるように、ティアナに問いかける。
「はい、なんでしょうか?」
「クロスミラージュと、そんなに相性悪いのかしら?」
 アリサは、どこか不安そうに顔をしかめながら、ティアナに訊ねた。
「いえ、えっと……その」
 ティアナは、言葉に詰まる。
「そうならそうって言ってくれないと。この先執務官まで行くなら、デバイスは大切だし」
 アリサはティアナをまじまじと見たまま、言った。
「その……すみません、質問になってしまうんですが」
「ん、なに?」
 ティアナは、おずおずと言う。
「どうして、アリサさんは私に渡すデバイスを、この形状にしたんでしょうか?」
「え、あ、それはティアナが執務官希望だって聞いてたから……」
 ティアナの質問に、軽く驚いたような表情になって、アリサは答える。
「Soloで近接戦って、ティアナ、今まであまりやったことないでしょ?」
「え……ええ、はい……」
 アリサに問いかけられ、ティアナは少し慌てたような様子を見せながら、答える。
「経験が少ない人間には、本当は鈍器が一番扱い易いんだけど、ミッドチルダ式だと、魔
力で威力上げるの難しいし。で、次点で長物、パルチザン、東洋で言う長巻ね」
「それで、あの形に……」
 ティアナが言うと、アリサは頷く。
44熱き彗星の魔導師たち 14-13/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:39:30 ID:B+RpLiAl
「ティアナは射撃型だから銃形にこだわってたみたいだけど、Hand gunて基本的にクロー
スレンジ用の武器なのよ」
「え!? そ、そうなんですか?」
 苦笑して言うアリサの言葉に、ティアナは軽く、驚いたような声を出す。
「うん。魔法射撃用にしても、弾道を安定させるほどbarrelの有効長無いしね。ましてテ
ィアナは誘導弾も使えるんだし、銃形にはこだわる必要ないって思っちゃったわけ」
「そ、そうだったんですか……」
 ティアナはそう言って、決まり悪さと感心が入り混じった声を上げた。
「あ、どうしてもやり辛い、って言うんなら、別に直してもいいけど……」
 アリサもまた、決まり悪そうに苦笑して、そう言ったが、
「い、いえっ! もう少し、使わせてみてください!」
 と、ティアナは、首をぶんぶんと横に振って、そう言った。
「それと、すみませんでしたっ」
 更に、ティアナはアリサに向かって、深々と頭を下げる。
「あ、ほら、あたしが悪かったんだし、クロスミラージュの事もろくに説明しなかったあ
たしが悪いんだし、そんな、謝らないで良いから、ね?」
 アリサは、かえって困ったように、両手を振りながら、言う。
 ────まぁも結果オーライかしらね、こっちは……
 アリサは、気まずそうな笑みを浮かべながら、そんな事を思った。
 ちら、と視線を横目でずらす。南棟の階段の方。
「アリサさん? どうかしましたか?」
 急に沈黙したアリサを、怪訝に思ったのか、ティアナが訊ねてくる。
「あ、なんでもないなんでもない」
 アリサは、ティアナにそれを言うわけにも行かず、咄嗟に誤魔化した。
45熱き彗星の魔導師たち 14-14/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/31(月) 14:41:45 ID:B+RpLiAl
>>32-44
今回は以上です。

ウェンディがどうも綺麗になりすぎているような気がする……

ひと寝入りして、別のも書きたいかと思っています。お待たせして申し訳ありません。
46名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 14:45:44 ID:OkQNTD0n
>>45GJ
シグナム上手いな、アリサへの支持を表明しつつさりげなく主の望む展開に持って言ってる。
ここまで気遣いをしているとホントその内胃に穴が開きそうだww
マギーあたりに胃薬をプレゼントされて涙ぐみそうw
47名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 18:45:31 ID:7cJXCHnY
GJした。なんとかティアナとのすれ違いが一段落ですね。まぁ、ティアナが
ハンドガンタイプに拘るのは兄と同じ型ってだけでだけしょうからねえ。自分の戦闘スタイル
がはっきり分っていなかったのは、執務官志望にしちゃ迂闊だったってのもあるのかな。
そして別のに期待。蟻地獄の孕ませ編だったら俺狂喜
48名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 18:56:29 ID:6TkUQDp/
顔文字の方のIDが途中で何度か変わってるのは何故?
49名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 20:03:34 ID:wValO5UX
乙です
デバイスの形って関係ないんじゃない?
武器としてみるならストームレイダー以外全部クロスレンジ用だと思うけど
50名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 20:40:31 ID:E59Vnpum
個人的にはティアは銃型でいて欲しかったかも……。
なのは世界の魔法は某ハンター漫画のように自分のイメージに合うスタイルが
最も力を発揮できる、という感じじゃないかと思ってるからかなぁ……。
51名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 20:54:13 ID:XRs3So+L
GJ おちんこでたヴィータ可愛いお
52名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 21:07:52 ID:dPcBHtSK
>>51
突っ込まない、突っ込まないぞ!
53名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 21:47:29 ID:+PUC/A8x
>>49
まあ、インテリの基本形は杖っすからね。クロノもS2Uで打ち合いしているし。
そう考えるとなのはが如何にイレギュラーな魔導師なのかより一層浮き彫りになるな。
さすがは野生の魔導師。
54名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 21:54:06 ID:6GbHiG5Z
>>52
さ、ケツをこっちへ向けるんだ
55名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 21:56:47 ID:5y5xTUsf
>>53
S2Uはインテリじゃないし。
インテリ型はレイジングハート、バルディッシュ、キャリバーズ、クロスミラージュ、ストームレイダーの6つしか劇中では出てない。
56名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:05:01 ID:rMNVEwm3
お前そう言うとクロノがアホみたいに聞こえるじゃねえか
57名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:07:22 ID:RC5A1+Kw
あれ?レヴァンティンとかグラーフとかはどうなんの?
58名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:08:27 ID:bkPpayjw
>>57
つ「アームドデバイス」
59名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:10:55 ID:RC5A1+Kw
そうか…レヴァンティンってバルディッシュよりお喋りな印象があったから、二次サイトの見過ぎかな
60名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:15:30 ID:bkPpayjw
>>59
まぁ
「ホットなヴィータとクールなアイゼン」
「クールなシグナムとホットなレヴァンティン」
って組み合わせだから、二次のはっちゃけレヴァ剣もあながち間違いではないだろう

デバイス談義はそろそろお開きにしようか
6153:2008/03/31(月) 22:29:07 ID:+PUC/A8x
その前に一言訂正を。
インテリじゃなくてミッド式って書けば良かったorz
62名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 23:25:08 ID:Q7V/E8Wx
自分的には、ヴィータは鉄拳制裁ではなく怒鳴って言葉攻めするイメージだな
暴言吐くんじゃなくて、正論叩きつけすぎて相手に逃げ道を作ってあげられないタイプ
二次のヴィータって暴力キャラに書かれがちで微妙に凹むんだが、自分が色眼鏡でキャラを解釈してるだけかな
63名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 23:42:59 ID:KhhS+oL4
>>62
間違ってないと思われ。
口調や行動で勘違いされ易いけど、戦術論とかはかなりしっかりしてるタイプっぽい。
コミック2巻でそう言う一面が描かれてるしな。
64名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:01:32 ID:XWINwKbq
どちらかと言うと拳で語るのは姐さんだよな
6553:2008/04/01(火) 00:06:52 ID:+PUC/A8x
>>63
なにせ得意分野が“ぶっ壊す”ことだしな。加えて大事なものが貶されたり危機に陥ったりすると周り見えなくる。
けどデスクワークは得意だしA’sでも退き際は心得てたみたいだし(アウトレンジで狙撃されたけど)、教官資格取ってたりと頭よさそうな雰囲気もあるよな。
暴力的というよりもワイルド?
66名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:09:43 ID:xWCPlw2Y
>>62
原作基準ならそれで正しいが、このシリーズでは、はやてに対して唯一のイエスマンでないアリサを蛇渇のように嫌っているから、その感情が相まってアリサの部下であるティアナにあのような態度をとったのではないだろうか?
はやてを肯定するか否定するかで対人関係を構築する姿勢を持つと思われるので。
どうでしょうかね?
67名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:24:20 ID:0DHvNRLV
>>62
まああと2期時点でも唯一闇の書に関して疑念抱いたり、意外と頭脳派なところも
多分ヴィータが三期の性格になった一因としてなのはの撃墜があるだろう。あの話だとなのはの所属やなにやらから撃墜無かったと思われるんで、
2期のはやて最上主義で考えればいいかと。それなら割と納得できる。
…てか、中身に関して言えば三人娘よりよっぽど変貌してビビッたんだが。ヴィータ。あと三期の性格は凄い自分好み。
68名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:42:58 ID:ziUHIQ5u
もとからヴィータは優秀だしね
良いStSでは良い先任だった。
69名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:48:59 ID:W6ghLEdR
>>66
それは分かる。前作から引きずってるものだし
でも、自分達はともかく他人にまではやてに従う事を強要する盲目的な子じゃないと思うので違和感はあるかな
普段いろんな二次創作を読んでて常々思ってた事を言いたかっただけで、熱き〜を批判してるわけじゃないよ

>>67
あと妹ができて家族増えたのも一因かと思う
3期の変貌ぶりは自分もビビったw すごく雰囲気が落ち着いたなーと
自分は2期ヴィータの方が好み。3期ヴィータは最近じわじわと良さが分かってきた
70名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:52:20 ID:W6ghLEdR
あれ?ID変わってる。69=62です
71名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:52:31 ID:L/h++psE
そもそもこのシリーズでは2期分の時点でシグナムと立ち位置が逆だったからな。
( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc氏がシグナム好きなんだろう。
まぁシグナムの方は隊長に補されてるからそう言う重しもあるんだろうが。
72名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:53:39 ID:ziUHIQ5u
>>69-70
ヴィータ自身そんなに変わったようには思えなかったり
IDが変わってるのは日付が変わったからですよ。
73アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 00:54:06 ID:nMg/oPp7
Little Lancer最終話、こっそり投下しても良いでしょうか?
74名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:54:46 ID:0xNoum2+
>>73
待ち構えています。全裸で。
75名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:56:37 ID:EfQQNWTk
>>74
最終話なんだから今更エロはなかろうwww服を着ろこの変態紳士w
76名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:57:16 ID:gVrQ6ktw
>>73
是非とも
77名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 00:59:01 ID:4jV+54HD
>>73
こっそりなんて言わず胸を張って投下するんだ!
78名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:04:33 ID:4+k55D6K
支援は任せとけ
79名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:06:06 ID:MWBsNL1H
待て俺は騙されない、今日は何の日か忘れたか!!

悔しいッ・・・支援しちゃう・・・(ビクンビクン)
80アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:06:54 ID:nMg/oPp7
最後に念入りの誤字チェックをもう一度してます。
あと2,3分で投下行きます。
81名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:09:24 ID:PmVzE6Ir
リアル投稿キター!
布団入って寝ようと思ったがティッシュ用意して待機します!
82名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:13:35 ID:gVrQ6ktw
読み終えるまでは眠れない!
83名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:14:53 ID:sSJHs6sr
そうして我々は公開を明日に延期したアルカディア氏に見事に釣られるのであった…とかならないよね。
84名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:17:05 ID:0xNoum2+
>>83
ふぁふぁふぁふぁふぁ!!!!
バッカどもめ!!!!

今日はどんな悪辣なうそをついても許される日なのだよ!!

と逃走されたらおらあ泣きます。
85名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:21:18 ID:4+k55D6K
信じよう。
とりあえず、泣いても大丈夫なようにハンカチ用意しておく。
86名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:22:41 ID:sSJHs6sr
>>84うん、そうだよね。ホッとしたよ。ははははは…あれ?時間が過ぎて行く?
87名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:22:45 ID:gVrQ6ktw
とりあえず自家発電して時間潰す。
オカズはフェイト、シグナム、リンディのエロ同人だw
88名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:23:46 ID:vsu9dfVF
>>80
待ってました!
89224  ◇Nw9Ad1NFAI:2008/04/01(火) 01:24:35 ID:V3hfL76f
56もとい、224  ◆Nw9Ad1NFAIと申しますが、

投下よろしいでしょうか?
90224  ◇Nw9Ad1NFAI:2008/04/01(火) 01:25:28 ID:V3hfL76f
すまん割り込んだ。 orz
91アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:25:44 ID:nMg/oPp7
済みません、遅れましたが投下いきます
Little Lancer 十七話。エピローグ☆編です。
最後まで何時も通りの、お約束通りの平凡な展開です。
      
 注意事項
 ・非エロ
 ・原作IFもの
 ・エリオ主人公
 ・軽くとらは3の設定を流用
 ・少々の鬱展開有り。
 ・展開の、原作からの矛盾点などは虚数空間へスルーして下さい。
 ・NGワードは「Little Lancer」でお願いします。   
92名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:26:01 ID:R4pEvkjh
待った!! その前にアルカディア氏のターンだ!!!
93名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:26:06 ID:ziUHIQ5u
>>89
投下良いけど、トリップの付け方をちゃんと覚えるんだ!
94Little Lancer 十七話 01/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:27:25 ID:nMg/oPp7
 その黒き森は、エリオの庭も同然だった。
 月村一家に命を救われて以来、リハビリで、訓練で、雫との遊戯で、一体どれだけこの森を走り回っただろうか。
 だが、森は一つの生き物のように毎日その表情を変える。
 エリオが一月程離れている間に、ドイツの黒い森はすっかり晩秋へと姿を変えていた。
 紅葉散る森を、エリオは少女と手を繋いで歩く。少女―――月村雫は、終始俯いたままだった。
 森の一角に、光差し込む開けた空き地が有る。それがどんな場所なのか、二人は語らずとも知っていた。
 雫が俯いたままぽつりと漏らした。

「……ランスお兄ちゃんは、ランスお兄ちゃんじゃないんだよね?」
「……うん、僕は、ミッドチルダという所に住んでいた、エリオ・モンディアルだ」

 秋風に雫のショートカットの髪が靡いた。少女は少年と出会った空き地に座り込み、顔を抑えて静かに泣いた。
 エリオはそれを悲しそうに見つめる。
 
「ごめん雫。僕も、本当は雫や恭也さん達とずっと一緒に、ここで月村ランスとして暮らせればいいと思ってたよ。
 でも、エリオ・モンディアルという僕を待ってくれている人達がいる。
 みんなにエリオと呼ばれるのが嬉しい僕がいる。だから、ごめん。僕はミッドチルダに帰らなくちゃいけないんだ」
「……ランスお兄ちゃん、いなく、なっちゃうんだね」
 
 エリオは雫を抱きしめて、力強く首を振った。

「雫。僕は、何度も君に助けられた。君が助けてくれなければ、今の僕はいなかったよ。
 ねえ、雫。僕と『夜の一族』の血の契約をしてくれないかな?
 雫に誓いたいんだ。例えどんな遠くに離れてしまったとしても、僕は、君の前ではランスお兄ちゃんだと言う事を」

 雫はじっとエリオの瞳を見つめていたが、ごしごしと涙を拭って小さく頷いた。
 しゃがみ込んで体を丸めたエリオの首筋に、そっと雫が小さな唇を寄せる。
 つぷ、と雫の犬歯がエリオの首の皮を破って沈み込んだ。エリオはその感覚に身を震わせる。
 痛みよりも、この少女と別れなければならないという悲しみの方が大きかった。
 だが、それも永別では無い。
 雫はエリオの血を吸い上げると、自分の血をエリオに注ぎ込んだ。
 これで―――契約は完了だ。雫は最後にそっとエリオの首筋の傷口を舐め上げた。
 エリオは愛しげに、ハンカチで雫の口元を拭った。

「雫、君に誓うよ。どんなに遠く離れてしまっても、僕は雫のランスお兄ちゃんだ。それだけは、何が有っても永久に変わらない。
 僕は、雫や恭也さん、忍さんやノエルさんに受けた恩は一生忘れない。
 約束するよ。月村家のみんなに危難が迫った時には、何があっても駆けつける事を」

 雫は大きく頷いた。

「ランスお兄ちゃんは―――ずっと、わたしのランスお兄ちゃんなんだね」
「うん。約束するよ」

 エリオはごしごしと雫の頭を撫で、雫は嬉しそうに目を細めた。
 秋深まるドイツの森の奥で、奇妙な縁で結ばれた少年と少女は、この日本当の兄妹となった。
95Little Lancer 十七話 02/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:28:29 ID:nMg/oPp7
 からからと、車輪の音が秋風吹く機動六課の中庭に響く。
 なのはの載った車椅子をユーノがゆっくりと押して歩く。
 ―――生存を絶望視されていた高町なのはは、辛うじてその一命を取り留めた。

「ママー、ホテルのパンフレット沢山もらってきたよ〜〜」

 ぱたぱたと、満面の笑みを浮かべてヴィヴィオが駆けて来た。
 彼女の命を救ったのは、愛娘のヴィヴィオだった。発見された時、ヴィヴィオはなのはの胸に抱かれて眠りながらも魔力の共有を行っていた。
 ヴィヴィオが本能的になのはの危機を理解して、ディバイドエナジーを施さなければ間違いなく彼女は命を落としていただろう。
 ヴィヴィオが理論ではなく直感で魔術で組み立てるのは全く母親譲りで、将来母をも超える万能の魔導師になるのではと期待されながらも畏れられている。
 
「ママとパパの結婚式の会場のホテル、どこがいいかな? どこがいいかな?」

 ヴィヴィオはなのはの車椅子の背を掴んで飛び跳ねた。
 あの戦いから生還したなのはは、ユーノの手を握り締めてプロポーズへの返事を行った。
 彼女の左薬指には、紅い婚約指輪が光っている。レイジングハートと同じ鉱石で作られたユーノの特注品だ。
 ……一命は取り留めたものの、リミットブレイクの影響で内部から破壊し尽くされていて、魔導師としての復帰は絶望的―――
 それが、主治医を務めるシャマルの見立てである。……今回の戦闘で、寿命も間違いなく10年は縮んでいると診断された。
 それでもなのはは、『わたし、元々120年は生きるつもりだったから、寿命の10年位平気だよ♪』と笑って言った。
 彼女は毎日過酷なリハビリを続け、シャマルが目を見張る程の回復を続けている。
 バージンロードを自分の足で歩く事が、今のなのはの目標だ。
 決して諦めないその心こそが、彼女を不屈のエース・オブ・エース足らしめている。
 結婚式は来春に行われる予定だが、機動六課のメンバーに海鳴の友人家族。
 出向先の陸士部隊や本局の関係者、無限書庫の司書達まで集う大々的な式が予定されている。
 
「……やっぱり、ホテル・アグスタの一フロアを借り切るのが一番いいかな。あそこならどんなに人が来ても平気だしね」
「うん、あそこは周囲を森に囲まれてるからクラナガンでも無傷で残った数少ないホテルだからね。
 値段も格安にしてくれるって言ってくれてるし。―――でも、周囲の交通網の復帰がまだだから、来てくれる皆に苦労をさせちゃうかも」
「難しいとこだね〜」
「ママのウエディングドレス姿、早く見たいな〜〜」

 気楽そうに飛び跳ねるヴィヴィオだが、彼女のロストロギア保管庫への襲撃とレリックの強奪が不問になるまでにも多くの人々の尽力が有った。
 クロノがヴィヴィオの死を賭した特攻によってスカリエッティの孔の拡大が抑えられ、結果アルカンシェル発射が未然に防がれた事を公の場で明言したのだ。
 保管庫もまた、
 
『襲撃の事実は無かった。レリックは受け渡す予定だったが、非常時だった為伝達が遅れて保管庫の扉が開かなかった。
 一刻を争う状態だったので高町ヴィヴィオは扉を破ってしまったが、断じて襲撃では無い』

 との発言を行ったので、結局保管庫を襲撃したヴィヴィオの糾弾は有耶無耶になってしまった。
 尚、クラナガンに向けてアルカンシェルの一斉砲撃を行おうとした時空管理局への怒りの声は、当然数多く上がったが、同情的に見る声も少なくない。
 最終的にスカリエッティ打倒の鍵となったジュエルシードの連鎖崩壊プログラムを組み立てたユーノには、感謝状の授与が決定している。
 ……余談ではあるが、あの日以降クロノがユーノを誘って飲みに出かけている姿が本局の局員達に幾度も目撃されている。
 二人は何時も通りに憎まれ口を叩き合いながらも、仲睦まじく杯を交わしていたと言う。

「ユーノパパも、良かったね。ずっとママからプロポーズのお返事もらえるの待ってたんでしょ?」
「ヴィヴィオ!?」
「どうしてそれを!?」
「きゃははっ、内緒だよ♪ あ〜あ、わたしも早く大っきくなって、格好いい恋人が欲しいなー。
 実はね、ライトニングのエリオさんとか格好いいと思うんだ〜」
「恋人を作るのは、ヴィヴィオがもっとお勉強して、大きくなってからね。
 ……それに、エリオは止めた方がいいと思うな。苦労すると思うよ、きっと」
「え〜、どうして〜??」

 他愛も無い話を続けながら、三人は高い秋の空を見上げる。
 なのはは、自分とユーノとヴィヴィオの三人で築く新たな家庭を想い、心弾ませた。
96名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:30:10 ID:4+k55D6K
支援
97Little Lancer 十七話 03/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:30:34 ID:nMg/oPp7
 そんななのは達の姿を、監視カメラでじっと見つめる影が有った。
 機動六課の部隊長、八神はやてで有る。

「覗き見とは、少し趣味が悪いんじゃないかな、はやて」
 やれやれ、と嘆息交じりに肩を竦めたのはヴェロッサ・アコース査察官である。
「ロッサ、そんないけずな事言わんといてえや。ほら、今ちょう面白なってきた所や」

 わくわくと瞳を輝かせながら、はやては噛り付くように画面に見入っている。
 そんな二人の姿を見て、教会騎士団のカリム・グラシアはくすりと笑みを漏らした。

「それにしても、今日は機動六課までご足労をさせてしもうて、ほんまおおきにや」
「何言ってるの。ミッドチルダを、いえ、全次元世界を救ってくれた機動六課の隊長にお礼に伺うのは当然の事でしょう」
「……いや、そんな大げさな」
「大げさじゃないわ。はやて。ミッドチルダ中に放送された貴方と守護騎士達の戦い。
 信念を持って戦いに挑む貴方達の姿に励まされ、勇気付けられた人達が一体どれだけいた事か。
 貴方は、本当の意味でミッドチルダを救ったのよ、はやて」
「……そんな、ちょう、照れますな」
「貴方達にはどれだけ感謝してもし足りないし、その足の事だって―――」

 はやて達もまた、あの戦いから一命を取り留めた。
 彼女達の命を救ったのは、一貫して殺意を持った攻撃を行わなかったスカリエッティの気まぐれだ。
 それでも戦いで負った傷は深く、はやても車椅子での生活を余儀なくされた。

「ええんです。昔を思い出してちょう懐かしい位ですから。
 うちは、八神家のみんなとゆっくり暮らせれればそれで満足です」
「ふふ、それで満足してくれない人達も沢山居るみたいよ。……シャッハ、見せてあげて」
 画面が切り替わり、電子メールや嘆願署名の類が画面一杯に溢れ出た。

「―――これは」
「そう、嘆願のメールや署名です。どれも『機動六課を解散させないで』って必死にお願いしてるものばかりですよ」
「……うちにもぎょうさん届いとる。これは本局に届いた分やな」
 はやては嘆息をする。ミッドチルダの最強部隊と名高かった機動六課は、今回の事件でミッドの守護神と呼ばれるまでになった。
 ミッドチルダ全土に放映されたはやて達の戦う姿は騎士の手本として讃えられる事となった。
 完全に崩壊したクラナガンから生還した隊長陣は、不死身の怪物と呼ばれた。
 そして、対艦砲撃クラスの攻撃にも耐え得るミッド史上最悪の魔導師、スカリエッティを打倒した五人のストライカー達。
 機動六課は連日メディアに取り上げられ、ミッドチルダの英雄として祭り上げられているのである。
 
「今回の事件で、危険視されていた戦力の一点集中も条件付で許容される方向に進みそうです。
 機動六課の全戦力を用いても打倒出来ない敵の出現なんて、完全に予想の外でしたからね」
「……でも、機動六課が来春で解散なのは、もう決定しとる事ですから。
 うちも六課が無くなるのは寂しい思うんですが、みんなそれぞれの夢の向こうて頑張っとるんです。
 いつまでも六課に縛りつけとる訳にはあかんのです」

 ヴェロッサはパチリと指を鳴らした。
「うん。君ならそう言うと思ったよ。だから、機動六課は予定通り来春で解散だけど―――名前とシステムは生きたまま残しておく、それでいいかな?
 機動六課の戦力は、今でもミッドチルダで最強クラスなんだ。有事の際に君達の力が借りられるなら、これ程心強い事は無い」
「……ふふ、そう言う事ならええで。困った時には、機動六課出身の凄腕がぎょうさん集まって、ドリームチーム結成いう訳やな」
 はやては苦笑を漏らす。
 自分はまだ歩ける程には回復していないが、守護騎士達は相当に回復して各々職務やトレーニングに励んでいる。
 六課を解散した後も、また今の仲間達と仕事が出来る機会があると告げたらどんな顔をするだろうか? 今から楽しみである。

「ねえロッサ、うちの車椅子も押してぇな!」
「どうしたんだい、突然」
「なんや、なのはちゃんがちょう羨ましゅうなったんや。あんな優しそうな婚約者がいて」
 はやては少女のような顔でヴェロッサにねだった。
「……ここでそんな事を言うのは、僕に対する当て付けかな?」
 カリムとシャッハは苦笑を漏らした。
 ヴェロッサは困った顔をしながらも、はやての車椅子のハンドルグリップを握ってクルクルと回した。
 はやてが黄色い声を上げる―――八神家に八人目の家族が加わるのも、そう遠い事では無さそうである。 
98Little Lancer 十七話 04/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:31:23 ID:nMg/oPp7
 耳を扇のように動かす巨獣を、右目に眼帯を付けた少女は興味深げに見つめていた。
 彼女にとって、外の世界は未知に溢れていた。

「見ろ、あれがゾウさんか! ははっ、鼻があんなに長いぞ!
 おお! あれがキリンさんか! 凄い、どうしてあんなに首が長いんだ!?」  

 社会見学として巨大テーマパークを訪れたナンバーズの面々で、最も子供のようにはしゃぎ回ったのはチンクだった。
 今回の外出は島での恩赦が兼ねられており、チンクとディエチが外界に出るのはこれが初めてでもある。
 普段は冷静に姉妹達の纏め役に回っていた彼女だったが、外の世界への渇望が人一倍強かったのも彼女だったのだろう。

「よし、次はトナカイさんを見に行くぞ!!」
「……凄い、チンク姉が初めて普通の女の子に見える」
「ノーヴェ、鼻血、鼻血」
 
 彼女達に同行したのはゲンヤとギンガ。そしてスバルとティアナである。
 
「ティア、勝負っス! あっちのゲーセンのゾンビ撃つゲームで勝負っス!」
「ウェンディ、貴方は黒星と白星の差が三桁になる前に身の程を知るという言葉を知りなさい」

 和気藹々と取り留めの無い話をしながら彼女達はテーマパークを巡る。

「ねえスバル、考えてみたらあたし達って、今更ジェットコースターなんて怖くもなんとも無いのよね……」
「ん〜、いいんじゃないのかな。こういうのは、雰囲気を楽しむのが一番大切なんだよ」

 五段重ねのアイスクリームを舐めながら、のほほんとスバルは答えた。
 ティアナは嘆息をつきながらも、スバルの言葉は正しいと心の底から思った。
 あの事件の終結の後、どれ程危うい綱渡りの末に今自分が生きているのかを思い、独り部屋で震えながら泣いた。
 今まで生きているのが当然のように思っていたがそうではない。人は、人との繋がりの中で生きている。
 戦闘機人として生み出された彼女達とも、幾多の出会いと戦いの末にこうして友人として共に語らう事が出来る。
 ―――機動六課解散後は、自分は次元航行部隊の執務官に、スバルは災害救助達に着任することが決定している。
 機動六課出身というだけで各方面から引く手数多な現在、誘惑が多い中で自分の目標をしっかり見据えて前に進もうと心がけた結果だ。
 そうは言っても、矢張り六課を離れるのは名残惜しい。
 スバルとの六年に渡るコンビもこれで解消だ。本当に名残惜しいが―――こうして、自分達は前に進むのだ。
 仲間達と共に戦い、勝ち取った未来へ。
99Little Lancer 十七話 05/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:32:08 ID:nMg/oPp7
 フェイトは書類作成の手を止め、窓から青空を見上げた。
 彼女の傷も浅くは無く、シャマルから長期の療養が勧められているが、現在六課の隊長陣で自分の足で歩けるのはフェイト一人だった為、彼女は日夜事後処理に奔走する事となった。
 クラナガンを崩壊させたあの日の事件は、一般に「アルハザード事件」と呼称されるようになった。
 スカリエッティ唯一人に齎された被害の総額は天文学的な規模に上った。
 完膚無きまでに粉砕されたクラナガンは、事件の終結から一月近く経った今でも復興の見込みは立たず、十年掛かりで再開発が予定されている。
 「JS事件」並びに「アルハザード事件」の主犯であるジェイル・スカリエッティは、脅威の技術力と魔導師として神域に達する力を持った世紀の犯罪者として、様々な面からクローズアップされていた。
 しかし、スカリエッティの本質に最も近づいた人間は、彼女、フェイト・T・ハラオウンに他ならない。
 数年がかりの追跡と、三度に亙る交錯によって、彼女はスカリエッティの本質に気付いていた。
 ―――世紀の犯罪者ジェイル・スカリエッティとは、命の意味も知らず、ただ自分の中の生命操作理論の完成という幻想を追い求める子供に等しい存在だった。
 以前は酷くスカリエッティを憎んだ事もあったが、今のフェイトはスカリエッティに対する感情をどう表せば良いのか解らなかった。
 憎悪ではない。かと言って憐憫かと問われれば、それも違うと答えるしか無い。
 敢えて言うなら―――嫉妬、だろうか。
 エリオに胸を貫かれ、消失して行く間際のスカリエッティの笑顔が蘇る。
 ヒトで在る事を止め、ヒトを超える力を手にし、挙句ヒトが持つべき未練の一つも残さずに彼岸へ行ってしまったスカリエッティが―――
 自分は、きっと羨ましいのだ。
 扉をノックする控えめな音が響いた。

「フェイトさん、お疲れでしょう。コーヒーをお持ちしました」

 少し照れたような顔をして、エリオが湯気を立てるカップを盆に載せて立っていた。
 
「ありがとう。丁度、休憩しようと思っていた所なの」

 彼―――エリオ・モンディアルが自分を模した人形に挑戦を受け、密かに逢瀬を繰り返していた事を知ったのは全てが終わった後の事だ。
 エリオから隠し事をされていたのは勿論ショックだったが、それ以上にエリオの心の傷に気付いてあげられなかった事がショックだった。
 エリオは、独りで自分の心の闇に立ち向かっていたのだ。
 そして、エリオは勝った。親友であり、パートナーであり、嫉妬していた相手でもあるキャロを正面から見据えて己の闇を払ったのだ。
 ―――スカリエッティを羨む必要など何一つ無い。
 自分は、大切な仲間達と、子供達と、手を取り合って進んで行くことが出来るのだから。
 それは、ヒトを止めたスカリエッティには終に理解出来なかった事だ。
 ……暖かいコーヒーが、喉から全身に染み渡っていくようだった。

「それから―――今日は、ちょっとご相談に乗って頂きたい事が有るんですが……」
「うん? どんな相談かしら?」
「それが、キャロの事なんですが……実は、最近ルーにお世話になる事が多かったので、お礼にアクセサリーか何かをプレゼントしようと思ったんです」
「……へえ、それで?」

 フェイトは努めて冷静に、先を促した。

「それで、女の子がどんな物を喜ぶのか解らなかったのでキャロに聞いてみたら、キャロ、泣き出しちゃって……
 僕、何か悪い事をしたんでしょうか?」

 フェイトは顔面を押さえて深く俯いた。

「エリオ、貴方はもっと良く女の子の気持ちを考えた方がいいわ。それに、そういう事は休憩時間に給湯室に居るアルトとルキノに聞いてみるといいかもしれないわね」
「はい! じゃあ、今度アルトさんとルキノさんに聞いてみます!」

 ここに、公開処刑のフラグが立った事をエリオはまだ知らない。

「……それから、最近キャロがシャーリーさんの所に通ってるのも気になるんですが―――」
「シャーリーの所に? それは私も初耳だわ。ケリュケイオンのメンテナンスでもしているのかしら?」

 キャロはエリオにストラーダを返してから、元通りフルバックのポジションに納まっている。
 シグナムとの手合わせも、シグナムの魔力値が未だ回復していないので休止したままだ。 
 
「失礼します、こちらにエリオ君が居ると伺って―――」

 そこに、当のキャロが現れた。緊張した面持ちで、じっとエリオを見つめて彼女は言った。

「エリオ君、わたしと、勝負をして欲しいの―――」
100Little Lancer 十七話 06/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:32:46 ID:nMg/oPp7
 キャロはじっと、真剣な表情でエリオの瞳を覗き込んだ。
 エリオは自分を見つめるキャロの瞳を見つめていたが―――大きく一度だけ頷いた。

「解った。僕は、君と戦うよ。……ただし、これは君が僕に挑む勝負でも、僕が君に挑む勝負でも無い。君と僕の、対等の勝負だ」
「うんっ!」

 フェイトは慌てて二人の間に割り込んだ。
 
「ちょ、ちょっと何言ってるの、二人とも。どうして二人が戦わなくちゃいけないの?」
「……言葉じゃ上手く言えないんですが、そんな気がしたんです。わたしはエリオ君と戦わなくちゃいけない、って」
「僕も、六課に戻って来てからずっと、何かをやり残してるような気がずっとしていたんです。今、それが何なのかやっと解りました。
 キャロと戦う事が、僕のやり残した事だったんです」

 二人の話に全く付いて行けないフェイトは、キャロの肩を掴んで揺さぶった。
 
「ねえキャロ、貴方のケリュケイオンじゃ直接的な戦闘は殆ど出来ないじゃない。
 それで、どうやってエリオのストラーダと戦うのよ!?」

 キャロは、左手首のケリュケイオンを起動させた。

「ケリュケイオン―――スピアーフォルム。シャーリーさんに頼んで、ケリュケイオンにアームドデバイスとしてのフレームを組み込んでもらったんです。
 これで、エリオ君のストラーダとも戦う事が出来ます」

 それは、ストラーダより幾分細身の槍型アームドデバイスだった。
 ストラーダのような噴射口は実装されておらず、代わりに細身の穂先の両面に桃色の宝玉が付いている。
 フェイトは唖然とした。シャリオの元に通っていたのは、これが目的だったのだ。キャロはこうまでしてまで、エリオと戦いたかったのか。
 だが、エリオはそれを当然のように受け止めていた。

「ありがとう、キャロ。本当に嬉しいよ。君とこうして戦う事が出来て」
「エリオ君、この三年間、エリオ君みたいに成りなくて頑張ってきたわたしを見て」

 エリオとキャロは、にこやかに微笑み合いながら見つめ合っている。その姿は、普段の仲睦まじい二人と何ら変わらない。
 だが、交わす言葉はその表情からは想像出来ない程に好戦的だ。
 二人が何故こうまでして戦いたがるのか―――それはまだ解らないが、フェイトにも理解できた事がある。
 きっと、これから行われる戦いは、二人にとっての聖戦なのだと。
 ―――ならば、二人の母である自分が見届けなければ、と。

「エリオ、キャロ、貴方達はいつ戦うの?」
「「今からです」」

 それでは失礼しました、と退出しようとする二人をフェイトは慌てて引き止める。
 この戦いを見届けるべき人物は自分だけではない。二人の師である烈火の将にも当然その権利はあるだろう。
 ……何より、仲間外れにしたら後でどれだけ拗ねられるか解ったものではない。

「待って、二人とも。今日はもう日も暮れ始めてるから、明日にした方が良いんじゃないかしら。
 今日はゆっくり休んで、明日ベストの調子で戦うのはどうかしら?
 わたしも貴方達の保護者として、しっかりとこの目で貴方達の戦いを見届けたいの」
「……フェイトさんがそう仰るなら」

 二人は素直に頷いた。
 フェイトは額の汗を拭う。
 考えてみれば、二人の申し出はそう突飛なものではない。
 勝負と言えば仰々しいが、言ってしまえば単なる模擬戦だ。自分とシグナムだって何度も繰り返している。
 ―――だが、一抹の不安が拭い去れない。エリオとキャロの面持ちは、単なる模擬戦に挑もうとするものではなく、もっと何か重大な―――……
 不安を横に除けて、フェイトはシグナムに連絡を取る事にした。
 ……その一報が、次の日大きな騒動を引き起こす事になろうとは、その時の彼女は思ってもいなかった。
101Little Lancer 十七話 07/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:34:10 ID:nMg/oPp7
「……これは一体何?」
 フェイトは、訓練場にひしめく観客の群れをみて、げんなりと肩を落とした。
 シグナムも同様に肩を落としてフェイトに詫びた。

「すまん、テスタロッサ。昨日の連絡がコレに聞かれていたみたいでな」
 シグナムの手の先に、コレと呼ばれたアギトがぶら下げられている。
 アギトに渡った「エリオとキャロ決闘す」の一報はルーテシアに伝わり、ルーテシアから六課で最もゴシップに敏い二人の人物に渡る事になる。
 
「フェイトちゃんのいけず〜、どうしてこないなオモロイイベントの話を内緒にしとるかな〜」
 一人は言わずと知れた、機動六課の部隊長八神はやてである。
 
「よ〜し、賭けのオッズはエリオが6でキャロが4だ! 大穴張るなら今のうちだよ!」

 もう一人は嬉々として賭けの元締めを行っているこの男、ヴァイス・グランセニック陸曹である。
 この二人に知られたからには、機動六課の全員に知れ渡ったに等しい。

「……うわ、凄い人だかりだ」
「うわ〜」

 決闘を行う当人、エリオとキャロもその群集に目を白黒させた。
 二人の登場を、訓練場にひしめく観客達は一斉の拍手で出迎えた。
 フェイトは申し訳無さげに頭を下げる。

「ごめんなさいね、こんなつもりじゃなかったんだけど、何だか話が大きくなっちゃったみたいで―――」
「いや、構わんだろう。ここに居るのは興味半分の野次馬も多いが、多かれ少なかれ機動六課でお前達と繋がりが有る者達ばかりだ。
 私も、お前達の師としてこの決闘を見届けようと思うが、構わないな?」
「わたしは、二人の指導者として」
「うちは、二人の指揮官としてや〜」
「あたし達も、あんた達と同じフォワードメンバーなんだから当然その権利はあるわよね?」
「きゅくる〜」
「私は、二人の保護者として、そして母として見届けるわ―――」

 エリオとキャロは、手を繋いで頷いた。
「はい、僕達も皆さんに見届けてもらいたいです」
「わたし達の全力を、見届けて下さい!」

 そう言うと、二人の体を光が包んだ。
 その中から、新たなバリアジャケットに身を包んだ二人が姿を見せた。
 ―――エリオのバリアジャケットは、フェイトのソニックフォームを意識したのか、今まで以上の軽装となっていた。
 成長したその姿に合わせた大人びたデザインで、どこかザフィーラの戦装束姿にも似ている。
 エリオはゆっくりと、己の相棒ストラーダを青眼に構える。
 ―――キャロのバリアジャケットは、防御を重視したデザインから機動性を重視したものに切り替わっていた。
 長くエリオのバリアジャケットを身に纏っていたキャロだったが、このバリアジャケットは借り物ではなく、真にキャロの為の新しいバリアジャケットだ。
 その手が握るのは、ケリュケイオン・スピアーフォルム。この三年鍛錬してきた槍の形をとったキャロの真の相棒だ。

「なあ、シグナム。どっちが勝つと思うか?」
「……槍の才能と身体能力だけなら、間違いなくエリオだ。だがエリオには、三年間の魔導師としてのブランクがある。
 魔導師ランクもエリオがBでキャロはAAAだ。短期決戦ならエリオが有利、長期戦ならキャロが有利といった所だろうかな―――」

 二人の師であるシグナムは、そう言葉を濁らせた。
 彼女は二人の槍の事は誰よりも良く知っている。シグナムはそれでも予測出来ない何かを感じていた。
 ―――ルーテシアが、ゆっくりと二人の許に歩み寄った。
 彼女はアスクレピオスに光を燈し、その両手で二人の右手を掴んだ。
 暖かいルーテシアの魔力が、エリオとキャロに均等に流れ込む。

「二人とも、―――頑張って」

 エリオとキャロは大きく頷いた。かくして―――二人の戦いの幕は、切って落とされた。
102Little Lancer 十七話 08/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:35:59 ID:nMg/oPp7
 雷光の如き一撃が、キャロの喉許目掛けて閃いた。
 三年前のキャロなら、為す術もなく反応すら出来ずに倒されていただろう最速の初撃。
 それを、キャロはケリュケイオンで撥ね上げた。―――それだけで、背中はぐっしょりと汗で濡れた。
 矢張りエリオは強い。途轍も無く速く正確で、そして力強い。
 今の一撃だって、ストラーダの穂先にケリュケイオンを合わせて僅かに軌道をずらすのが精一杯だった。
 次は、防げる保障は無い。―――だが、次を防ぐ必要は無い。この一刺を防いだだけで十分。
 ―――次は、自分のターンだ。
 
 キャロはエリオの胸元目掛けて連続で刺突を繰り出した。
 槍手としての深い鍛錬が伺える連撃だったが、それでもエリオには到底及ばない。
 この程度なら、すぐにエリオのカウンターが訪れる―――目の利く者達は、そう判断した。
 しかし、エリオは覚束無い手付きでケリュケイオンを捌くのが精一杯だった。
 その表情には、明らかな焦りが見える。

「―――っ! これは一体っ!?」

 エリオはストラーダで突き懸かる。キャロの右腕を狙った一撃は、自ら明後日の方向へとずれた。
 キャロはその隙にケリュケイオンで突き掛かり、エリオはそれを崩れた体勢から石突で払い飛ばした。
 エリオは尚も攻撃しようとするが、その全てが明後日の方向にずれていく。

「そうか、そう言うことか!」
「成る程、キャロ、やるわね!」

 真相に辿り着いた六課の隊長陣が歓声を上げる。
「あの〜、盛り上がってる所悪いんですが、俺達にも何がどうなってるのか教えて貰えませんかね」
「全く、仕方ないわね。……一度しか説明しないわよ」

 ティアナがヴァイスの首根っこを掴んでストラーダの方向に向けた。
「エリオの攻撃の瞬間の、ストラーダの噴射口をよく見てなさい」

 エリオは再度キャロに攻撃を仕掛けようとして―――その瞬間、ストラーダの噴射口があらぬ方向にずれた。

「……あれって」
「ええ。キャロのケリュケイオンは元々ブーストデバイス。それを通じてストラーダに過剰な魔力を注ぎ込んで、魔力噴射の方向をずらしてるのよ」
 エリオも当然、その真相に辿り着いていた。エリオはキャロに微笑みかけた。
「キャロ、今まで本当にストラーダと頑張って来たんだね。……ストラーダの事をよっぽど良く知らない限り、こんな事は出来ないよ」
「……エリオ君、わたしはエリオ君より長い間、ストラーダと一緒にいたんだよ。
 わたしはエリオ君みたいに才能が無かったから、ストラーダには本当に苦労させられたんだよ。
 何度も引き摺り倒されて、引っ張り回されて。
 だからわたし、今なら自信を持ってこう言えるの―――ストラーダを一番上手く使えるのはエリオ君だけど……
 ストラーダの事を一番良く知ってるのは、わたしだよ。
 エリオ君とストラーダはわたしとケリュケイオンよりもずっとずっと強いけど、わたしとケリュケイオンはエリオ君とストラーダだけには負けない」

 シグナムは唇を震わせて、キャロの独白を聞いていた。
 この小さな少女は幾度、ストラーダの引き倒されただろうか。適性に合わぬアームドデバイス手に、どれ程の苦労を重ねただろうか。
 ストラーダに引き回され、キャロが自滅同然で意識を失って終わる稽古を幾度繰り返しただろう。
 シグナムも、本音を言えばキャロに槍など無理だと思っていた。
 これは親友を失った少女の為の救済行為だと、自分を誤魔化していた。
 エリオの真似をするだけだった少女は、いつしか己のスタイルに適した槍の操作を身に着けて、目指していた相手と対等に戦っている。
 今までのキャロの努力は、血を吐くような鍛錬は、決して無駄では無かった。
 その事が嬉しくて堪らず、シグナムは小さく吐息を漏らした。

「ブーストアップ・マリオネット。この技にそう名前をつけてみたの」
「とっても、いい名前だよ」

 エリオの槍がキャロの胸元目掛けて正確に走り、それをケリュケイオンが払い飛ばす。
 魔力噴射の方向をずらされる瞬間、どの方向にどれだけ力が加わっているかを把握して、軌道を修正したのだ。
 エリオもまた、感覚と反射神経に於いては恭也をも驚嘆させる鬼才の持ち主だ。
 ―――二人の戦いは、尚も加速していく。
103Little Lancer 十七話 09/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:37:08 ID:nMg/oPp7
 二人の戦いは、ここに来てやっと対等と呼べる展開に流れ込んだ。
 槍の腕はエリオが遥かに上、しかしキャロのブーストアップ・マリオネットによって、エリオの槍速はキャロと同じ土俵まで下りてきている。
 十撃、二十撃、熾烈な鬩ぎ合いは延々と繰り返される。
 一見すると軽飄な応酬にも見えるが、歯を食い縛って槍の鎬を削る二人の表情は真剣そのものだ。
 相手のデバイスの制動権を奪取するキャロのブーストアップ・マリオネットは、魔力消耗の凄まじく激しい技だった。
 それに抗い、自分の魔力で無理やり制動権を取り戻さんとするエリオもまた同様。
 ―――魔力切れは近い。
 エリオもキャロも、魔力切れによるダウンなどという決着は望んでいなかった。
 同じデバイスを鍛錬した槍手として、槍で決着をつけたかったのだ。
 エリオの視界がモノクロ変色する。時間が粘性を帯びて流れる。
 三年間鍛錬を行って来たのはキャロだけではない。エリオも瀕死の重傷からリハビリと鍛錬の日々を積み重ねて来たのだ。
 彼が恭也に師事して会得した御神流の奥義、神速が三度発動する。
 ……瞬間、キャロは途轍も無い脅威を感じて、ストラーダに一斉に逆噴射を駆けた。
 残り魔力など気にも留めず、全身全霊でただ相手の武器を遠ざけんと全ての噴射口を前方に向ける。

「――――――っ!!!」

 目に見えない魔力の糸による壮絶な綱引きが行われる。
 エリオの神速が解けるのと、キャロの魔力の糸が切れるのは同時だった。
 二人同時に崩れ落ちるようにその場に膝をつく。
 だが、お互いを見つめ合う二人の視線は途切れない。
 見つめ合い、微笑みを交わし合って己の槍を杖に立ち上がる。

「……キャロ、まだ、やれるよね?」
「もちろんだよ、エリオ君」

 槍を正眼に構えて向き合う二人の表情には、苦痛と快楽が同居していた。
 エリオは体力の残りを磨り減らすようにしながら突きかかり、キャロはそれを渾身の魔力で逸らして突き入れる。
 二人の勝負は―――全くの互角だった。
 思えばこの三年間、エリオとキャロは互いを正面に見据えて向かい合った事は無かった。
 キャロはエリオの背中を追う一心で鍛錬をしていたし、記憶を取り戻したエリオもキャロへの劣等感に苛まれていた。
 パートナーで有ることを誓って繋いだ手と手が離れてしまってから、もう三年だ。
 かつて繋いだ掌は、今は互いに槍を握って向け合っている。―――だが、繋がっている。
 槍の穂先が触れ合うごとに、槍が鎬を削って火花を散らし合うごとに、互いが繋がって居る事を感じられる。
104名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:38:25 ID:4+k55D6K
もっかい支援
105Little Lancer 十七話 10/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:38:26 ID:nMg/oPp7
 爆煙が巻き起こった。
 エリオの我流・シュツルムファルケンは最大の速度と威力を誇るが、反面武器を投擲する為、攻撃後は完全に無防備となってしまう。
 この攻撃で倒れなければ、キャロの勝ちだ。
 濛々と立ち込める爆煙の向こうで―――果たして、キャロは立っていた。
 だが、その手にケリュケイオンは無い。
 ストラーダとケリュケイオンは、訓練場の端で互いを支えあうように十字を描いて空を指して屹立していた。
 キャロは確かにストラーダにケリュケイオンを合わせる事には成功した。
 だが、ストラーダの余りの威力にケリュケイオンごと弾き飛ばされてしまったのだ。
 キャロは困ったような顔でエリオに微笑みかける。
 掌はすっかり痺れてしまって、もう槍を握る事も叶わない。
 最後の一撃で全ての魔力を使い果たしてしまったエリオも、また同様だった。
 二人は何かに引き寄せられるようにふらふらと歩み寄ると―――

 互いを、抱きしめ合った。

 キャロの瞳から、涙が零れる。

「やっと、やっとエリオ君の隣に戻れた。これで、また、わたしはエリオ君のパートナーでいいんだよね?」
「……うん、今まで放ったらかしにしてごめん。やっぱりキャロは僕の最高の親友で、パートナーだ」

 キャロは、エリオを信仰しエリオに依存しエリオに己を重ねる事で三年間を生きてきた。
 エリオは、三年間ぶりに再会したキャロと己を比較し劣等感を覚え、激しく嫉妬した。
 三年間会うことも、生存を知る事も叶わず、時に依存し、時に嫉妬して絡み合って来た感情の糸が解けていく。
 二人の槍手の間に残った感情は―――純然たる、親愛の情だった。
 エリオとキャロは、今再び互いを対等なパートナーと認め合った。

「うん、これで一件落着、と」

 誰かが、拍手を始めた。
 二人の決闘を見守っていた観衆の拍手は一つ、また一つと大きくなり、遂には訓練場を揺るがす大喝采となった。
 エリオとキャロは手を繋いで、見守ってくれていた機動六課の皆に頭を下げた。
 フェイトが、安堵したように胸を撫で下ろしている。
 シグナムが、大きく頷いた。
 スバルとティアナが破顔しながら割れんばかりに手を叩いている。
 なのはが車椅子から身を乗り出さんばかりに手を振っている。
 ルーテシアが挑むような目つきでキャロを見つめる。
 アルトとルキノがVサインを送っている。
 はやてが拳を突き上げて何かを叫んでいる。

 ……ずっと、幸せになりたいと思っていた。
 エリオもキャロも、ずっと思っていた。自分など、誰かに認めて欲しくて、愛して欲しいだけのちっぽけな人間だと。
 だが、それでもいい。本心から、そう思った。
 心通じる親友がいて、家族がいて、自分達を認めてこんなに沢山の拍手をくれる仲間達がいて―――
 幸せは、ここにある。
 エリオとキャロは手を繋いだまま、ただ滂沱と歓喜の涙を流した。
106アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:39:49 ID:nMg/oPp7
済みません、投下ミスしました9の2からもう一度いきます
「―――二人とも、何だか、凄く嬉しそうですぅ」
「ふふ。きっと、二人とも凄く嬉しいのよ」
「フェイトさん、どうしてですか? エリオもキャロもシグナムみたいな喧嘩好きじゃ無い筈なのに、どうしてあんなに嬉しそうなんですか?」
「それはね、きっと、戦う事で、知りたかったお互いの事を知ることができるからよ―――」

 エリオの槍捌きは、三年前とは若干異なっていた。
 それは、御神流を学んだだけの違いでは無い。
 エリオは一度死に掛け、左手を失い、壮絶なリハビリを重ねて以前以上の槍技を手に入れたのだ。
 キャロは、右腕と義手の左腕とのバランスが、以前と異なる事を看破していた。
 幾度と無く脳裏に思い描いて真似したエリオの槍だ、以前と異なる部分は一目で解る。
 そして、ここまで回復させる為にどれ程の努力をしたのかも、おのずと透けて見えた。
 エリオもまた、キャロがどれ程深く自分を想い、自分を追って努力を重ねて来たかを理解している。
 キャロの一撃を受け止める度に、腕ではなく心が痛んだ。
 二人の戦いは、申し合わせた演武のように美しかった。
 そして、互いに渾身の一撃を打ち込み合って間合いを離す。その間、およそ十メートル強。
 ストラーダが三度、ベルカ式カートリッジのリロードと廃莢を繰り返した。

『Unwetterform』

 そのストラーダが、第三形態へと変化を遂げる。光の刃が現われる。
 ―――それは、キャロの瞳に焼きついた、エリオの必殺技だった。
 エリオは正面からキャロを見つめ、足を開いて大きく腰を落とした。
 ストラーダの石突の先端近くを握り、上体を大きくバネのように反らす。

(―――これを凌げば、わたし達の勝ちだよ。ケリュケイオン)

 キャロもまた、大きく腰を落としケリュケイオンの穂先をエリオに向けた。どんな強力な一撃でも凌がんとする、巌の構えだ。
 そして、終にエリオの最大最強の一撃が放たれる―――

「翔けよ、隼!―――シュツルムファルケン!!!」

 鋼のぶつかり合う甲高い音が、機動六課の訓練場に響いた。
108名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:40:58 ID:gVrQ6ktw
まだまだ支援
109Little Lancer 十七話 10/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:41:44 ID:nMg/oPp7
 爆煙が巻き起こった。
 エリオの我流・シュツルムファルケンは最大の速度と威力を誇るが、反面武器を投擲する為、攻撃後は完全に無防備となってしまう。
 この攻撃で倒れなければ、キャロの勝ちだ。
 濛々と立ち込める爆煙の向こうで―――果たして、キャロは立っていた。
 だが、その手にケリュケイオンは無い。
 ストラーダとケリュケイオンは、訓練場の端で互いを支えあうように十字を描いて空を指して屹立していた。
 キャロは確かにストラーダにケリュケイオンを合わせる事には成功した。
 だが、ストラーダの余りの威力にケリュケイオンごと弾き飛ばされてしまったのだ。
 キャロは困ったような顔でエリオに微笑みかける。
 掌はすっかり痺れてしまって、もう槍を握る事も叶わない。
 最後の一撃で全ての魔力を使い果たしてしまったエリオも、また同様だった。
 二人は何かに引き寄せられるようにふらふらと歩み寄ると―――

 互いを、抱きしめ合った。

 キャロの瞳から、涙が零れる。

「やっと、やっとエリオ君の隣に戻れた。これで、また、わたしはエリオ君のパートナーでいいんだよね?」
「……うん、今まで放ったらかしにしてごめん。やっぱりキャロは僕の最高の親友で、パートナーだ」

 キャロは、エリオを信仰しエリオに依存しエリオに己を重ねる事で三年間を生きてきた。
 エリオは、三年間ぶりに再会したキャロと己を比較し劣等感を覚え、激しく嫉妬した。
 三年間会うことも、生存を知る事も叶わず、時に依存し、時に嫉妬して絡み合って来た感情の糸が解けていく。
 二人の槍手の間に残った感情は―――純然たる、親愛の情だった。
 エリオとキャロは、今再び互いを対等なパートナーと認め合った。

「うん、これで一件落着、と」

 誰かが、拍手を始めた。
 二人の決闘を見守っていた観衆の拍手は一つ、また一つと大きくなり、遂には訓練場を揺るがす大喝采となった。
 エリオとキャロは手を繋いで、見守ってくれていた機動六課の皆に頭を下げた。
 フェイトが、安堵したように胸を撫で下ろしている。
 シグナムが、大きく頷いた。
 スバルとティアナが破顔しながら割れんばかりに手を叩いている。
 なのはが車椅子から身を乗り出さんばかりに手を振っている。
 ルーテシアが挑むような目つきでキャロを見つめる。
 アルトとルキノがVサインを送っている。
 はやてが拳を突き上げて何かを叫んでいる。

 ……ずっと、幸せになりたいと思っていた。
 エリオもキャロも、ずっと思っていた。自分など、誰かに認めて欲しくて、愛して欲しいだけのちっぽけな人間だと。
 だが、それでもいい。本心から、そう思った。
 心通じる親友がいて、家族がいて、自分達を認めてこんなに沢山の拍手をくれる仲間達がいて―――
 幸せは、ここにある。
 エリオとキャロは手を繋いだまま、ただ滂沱と歓喜の涙を流した。
110Little Lancer 十七話 11/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:42:24 ID:nMg/oPp7
「……で、貴方もアスクレピオスにアームドデバイスのフレームを搭載したいのね」

 シャリオの言葉に、ルーテシアは小さく頷いた。
 玲瓏という言葉を形にしたような少女は、改造を受ける己のデバイスをじっと見つめていた。
 
「デザインはどうするの? ケリュケイオンみたいにストラーダを基本にする?」
「……デザインは、もう決めてある」
「へぇ〜、これはゼストさんの槍ね。解ったわ。ルーちゃんの体に合うようにリサイズして設計しておくわ」

 シャリオは楽しげにコンソールを叩く。

「ルーちゃんも、これでエリオと戦うの?」
「……私が戦うのは、エリオじゃない」

 その言葉の意味を数秒間考えて、シャリオは盛大に噴出した。

「そうよね〜、何時までも負けてられないわよね〜。よ〜し、私も頑張って格好いいの仕上げちゃうわ!」

 エリオとキャロの決闘から数日後、デバイスマイスターの元では次なる女の闘いの準備が着々と進められていた。



 ……エリオとキャロの決闘から数日が経過したが、どうもシグナムの様子が落ち着かない。
 立ち上がったり座ったり、そわそわと体を動かしたりを繰り返している。
 
「どうしたのかしらシグナム、あれからずっと落ち着かない様子で……」
「放っとけよ。あのバトルマニアの馬鹿、どうせエリオやキャロと手合わせしたくて堪らないんだろう。
 ……それとも、エリオに惚れでもしたのか? あいつも随分背が伸びたようだし、あと数年もすれば似合いのカップルになれるんじゃねえのか?」

 それは勿論、何時ものヴィータの軽い冗談に過ぎなかった。

「なっ、なっ、なっ、何を言ってるんだヴィータ―――」

 だが、その途端にシグナムは血相を変えてみっともない程に狼狽した。それは何よりも雄弁に、彼女が図星を突かれた事を語っていた。
 驚いたのは、当のヴィータだった。

「……おい、マジなのかマジなのかマジなのか!? マジでエリオに惚れたのかよシグナム!?
 やべえ、これは早速はやてに知らせなくちゃ―――」
「待て、待て待て待て、誤解だ誤解だ勘違いだ! 主はやてに知らせる事だけは何があっても許さんぞ!!!」

 関節技でヴィータを雁字搦めに固めるシグナムの耳元に、不敵な哄笑が響き渡った。

「ふっふっふっ、聞いたぜ聞いたぜ、シグナムの秘密、このアギト様が確かに聞いたぜ。
 ヴィータ、任せとけ。このあたしがしっかりはやてに伝えてやる」
「アギトっ、待て貴様、三枚卸にされたいかっ!?」
「……みんなどうしたんですか、随分と騒がしいですぅ」
「おう、リイン、良い所に来た! 実はな、シグナムが―――」
「ええ〜〜〜っ! それは大変ですぅ! 早速はやてちゃんに伝えなきゃですぅ!」
「や〜め〜ろ〜っ!!!」

 轟炎、鉄槌、爆発音。今日も八神家は平和である。
111Little Lancer 十七話 12/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:43:09 ID:nMg/oPp7
 黒い森の奥で、少年は一人佇んでいた。
 肩口の傷は大きく広がり、中の機巧が見える程になっていた。
 人形、エリオ・モンディアルである。
 彼は自分のみすぼらしい姿を嗤いながら、ふらふらと当て所もなくドイツの森を彷徨っていた。
 ―――世界は、滅びなかった。
 あの機動六課のストライカー達が、不可能に思えた……いや、真実不可能だったスカリエッティの打倒を成し遂げたのだ。
 エリオと戦ったアルハザード事件のあの日、エリオに敗れた自分は機動六課の最後の足掻きを肴に終わる世界を楽しもうと思っていた。
 それが、このザマだ。
 世界は終わらず、機動六課も誰一人欠ける事無く生き延びた。
 それも奇跡ではなく、意志の力が成し遂げる必然として。
 そうして、自分は今この黒い森に居る。
 口惜しいが、エリオに誓った事を守る程度のプライドは有る。
 
“―――もしこの世界が存えたなら、僕は第97管理外世界の月村女史の所を訪ねるよ”

 自分はそう言った。確かにそう誓った。
 笑い話の一つに過ぎなかった筈が、こうして第97管理外世界に渡航し、遥々ドイツまで訪れている。
 その事の方が笑い話だ。そう自嘲した。
 だが、肝心の月村一家が見つからない。
 『夜の一族』であるドールマイスターである月村一家の住居は、天然の結界じみた森の一角に有るという。
 ただ無作為に歩き回るだけでは辿り着けないのは自明だ。
 身体の損傷も酷い。辿り着けなければ、このままこの森で朽ち果てる事になるだろう。
 ―――別段、それでも構わないと思った。
 それでも、動ける限りは月村の家を探してみよう、そう思い直して振り返ると……
 ―――少女が、黒い瞳でじっとこちらを見つめていた。

「なっ、あっ、」

 エリオの人形はらしくも無く狼狽した。肩の傷から歯車を零す人間など、どう見ても奇異にしか映るまい。
 だが少女は、エリオの人形の肩の傷では無く、顔をじっと見つめていた。

「―――ランスお兄ちゃんにそっくりだあ…… 
 ねえ、君、自動人形さんなんでしょ? 怪我してるの? 私、治してくれる人知ってるよ、連れてってあげる!」

 エリオの人形は、どうやら自分が「当たり」を引いたらしい事に感づいていた。

「ねえ、自動人形さん! お名前は何て言うの」
「……エリオ・モンディアル」

 人形は一瞬逡巡したが、こう名乗った。

“君も僕も、どちらが本物でどちらが偽者でもない、共に同じ唯一人のエリオ・モンディアルだ”

 そんな、エリオの言葉が脳裏に響いていた。
 少女はぱっと顔を輝かせた。

「そうかー、エリオ君って言うんだ。私は雫、月村雫。宜しくね。私にはね、ランスってお兄ちゃんが居るんだけど、エリオ君にそっくりなんだよ。
 そうだ! いい事考えた! エリオ君を私の弟にしてあげる! これでランスお兄ちゃんも合わせて三兄妹だよ!」

 雫はエリオの人形の返答も聞かず、その手を掴んで真っ直ぐに駆けていく。
 普段の彼なら一も二も無く拒絶しているこの状況、すんなりと受け入れられたのは少女に邪気が欠片も無かったからだろうか。
 エリオの人形は、彼にとっての母であるクアットロを失ってから初めて、何かが変わるのではないかという予感を胸に抱いていた。
112Little Lancer 十七話 13/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:44:06 ID:nMg/oPp7
 晩秋の秋晴れの空を、銀色の飛竜が駆けた。
 空は雲一つ無い快晴、肌寒い風と少しだけ冷めた空の色が、これから冬に向かって傾いていく季節を予感させた。
 どこを見渡しても一面の海と、空ばかり。海と空の青は、フリードリヒの翼にまでも染み込んでいる。
 現在、エリオとキャロは海上哨戒任務の真っ最中だった。

「今日も、ミッドは平和だね」
「うん。でも平和が一番だよ」

 エリオとキャロは、機動六課解散後は自然保護隊への配属が決定していた。
 コンビの継続も決定している二人は、こうして哨戒任務で組まされる事も多い。
 ……ルーテシアも自然保護隊への配属が決定しているが、エリオとキャロの隣の地区となった。
 流石に、AAAランク三人を一つの地区で独占するのは不可能だったらしい。
 エリオとキャロの二人でも厳しい所だったのだが、近隣区域の有事の際には竜騎士としてエリオを派遣するという条件付きで許可された。
 アルハザード事件以降、エリオはJS事件でミッドチルダを救った英雄というだけで無く、スカリエッティを倒した超人としても祭り上げられる事になった。
 スカリエッティを倒せたのは自分がジュエルシードと契約状態だったからであり、決して実力では無いと声を大にして叫びたいエリオだった。
 しかし、人々の偶像の重要性を理解しているエリオは、居心地の悪い思いをしながらも、英雄エリオ・モンディアルとしての活動を続けている。
 反面、キャロとの決闘以来、六課で必要とされている自分が英雄エリオではなく生身の自分なんだという事を理解出来たエリオは、六課内では羽根を伸ばせているようである。

「……もうじき、機動六課のみんなともお別れになっちゃうんだね」
「大丈夫、離れてても、きっと、六課のみんなとは仲間でいられるよ」

 機動六課も、あと四ヶ月足らずだ。
 設立当初の目的だったレリック関連の事件も終了し、今回のアルハザード事件で一連のスカリエッティ絡みの事件も完全に終結した。
 それでも、機動六課の戦いが終わったわけではない。
 守るべき人々が居る限り、残り四ヶ月、その任務を全力で果たすのだ。
 ―――そして、機動六課が解散した後も、六課で培われた同じ思いを胸に抱き、それぞれの職務に励むのだ。
113Little Lancer 十七話 14/14 ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:45:44 ID:nMg/oPp7
 この日、フリードリヒの手綱を握っていたのはエリオだった。
 キャロはエリオの後ろで、この三年間で随分と広く、逞しくなったその背中を見つめていた。
 唐突に、彼女は同じようにこの背中を見つめた三年前の事を思い出した。

「あっ!」
「どうしたの、キャロ?」
「ねえ、エリオ君、三年前にゆりかごに向かう前にエリオ君言ったよね、帰ったらわたしに伝えたい事がある、って―――」
「ああ、その事か。ごめん、すっかり君に伝えるのを忘れてたよ……」

 エリオはゆっくりと、三年前の続きを口にした。
 キャロはどきどきと胸を高鳴らせる。

「キャロ。僕は、僕は君の―――」

 どきどき。どきどき。もしかして、もしかして―――
 そんな甘い期待がキャロの胸を満たす。もしかして―――
 エリオは、三年越しの思いをキャロへと告げた。

「キャロ、僕は君の騎士になりたい。……そう、言いたかったんだ」 
「―――え?」

 キャロはぽかんと口を開けた。
 自分が勝手に舞い上がって恥ずかしい妄想をしていた事に気付き、その頬は一瞬で真紅に染まった。

「えええエリオ君のばかばかばか!!」

 キャロは茹で上がったような赤い顔で、ぽかぽかとエリオの背中を小さな拳で叩いた。
 困惑したのはエリオである。
 思わずフリードリヒの手綱を取り落としそうになり、飛竜の体がぐらりと傾いた。

「あああ危ないよ、キャロ……ごめん、その、嫌だった、かな?」

 エリオは恐る恐る後ろ向いてキャロに尋ねた。
 キャロは首を振り、満面の笑みを浮かべてえいやっ、とエリオの背中に抱きついた。

「ううん。凄く、嬉しいよ!」

 再びエリオが慌てふためき、フリードリヒの体がぐらりと傾く。
 フリードリヒが高く嘶き、大きく翼を羽ばたかせた。
 銀色の飛竜が、天に向かって昇っていく。



 ……そう遠くない未来、彼らは自然保護隊へ配属され、そこでも大きな成果を上げる事となる。
 槍騎士と召喚師ではなく、違う特性を持った槍手の二人組として活躍する彼らは、親愛を籠めてこう呼ばれるようになった。
 
 ―――Little Lancers と。
 

           Little Lancer ―――Fin. Thank you!
114アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 01:47:05 ID:nMg/oPp7
後書き

 拙作Little Lancerにお付き合い頂き、真に有難う御座いました。
 まだ語り残した事も多いですが、Little Lancerこれにてお開きにしたいと思います。
 語り残した事と言えば、それぞれの六課隊員やキャロとルーのエリオ争奪戦などですね。
 ……実は、最終話の時点でもまだルー子が優勢だったりします。

 この作品のコンセプトは「エリオの死から始まる群像劇」でした。
 主人公であるにも関わらずエリオの出番が少なかったりします。
 反面主人公らしかったのは、フェイトとキャロだったりします。この二人は結構気に入ってたので、割りと多めに書けて満足です。
 「群像劇」という事で、色んなキャラを満遍無く書いてみようとも思ったのですが、ザフィーラなど活躍できなったキャラがいて心残りもあります。
 クアットロやエリオ人形など、趣味に任せて暴走したキャラも多くて反省点も多い所でした。

 最初に手掛けたSSで未熟な点も多かったと思われますが、最後まで読んで下さった皆様には心からの感謝を。
 皆様の御感想や御支援、御催促のレスには幾度も励まされました。本当に有難うございました。

 残り4ヶ月のドタバタ劇や、エリ・キャロ・ルーのラブコメなど、外伝的な話も書いてみたいと思うのですが。
 一身上の都合で、最短で向こう一ヶ月は書き込みはおろかROMさえ出来ない環境に身を置く事になりましたので、
 当分このスレとはお別れしなければなりません。なんとか本日完結できたのが唯一の救いです。
 書きたいSSのプロットは沢山残っているので、戻ってこれたらまた宜しくお願い致します。
 それでは、今後もなのはエロパロスレに素敵なSSが沢山投下される事を祈って―――
115名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:50:23 ID:sSJHs6sr
アルカディア氏お疲れさま。 我々変態紳士一同は貴方の帰還をいつまでもお待ちしています。
116名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:52:24 ID:XKyw9CeN
GJでした!それぞれの人物の描写が実に見事でした。
次回作や番外編、楽しみにしています
117名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:54:08 ID:eYHWSQA+
.    ,、
/(・ _^・)\「最近私となのはのレズセックスものが少ないんだけど
         これってどういうことなのかな?」
118名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:56:16 ID:gVrQ6ktw
>>114
GJです!
純粋に面白かったです。

個人的にこれがstsの3・4クール目で良かったのではと
思ってしまうほどでした。

今後余裕が出来たら外伝や後日談の投下を心待ちにしています。

楽しい作品をありがとうございました。
119名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:56:37 ID:/3lSUz3L
>>114
GJ
お疲れ

楽しかった!!そしてこれで終わりじゃないという幸せ
正装して俺も素敵なSSを書いて帰還をまっています
120名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:58:32 ID:AjOWZz/6
GJ!
君の騎士になりたいってまんま告白やんwエリオ色んな意味で頑張れ
121名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:58:55 ID:W22cp/7n
アルカディア氏、お疲れさまでした。
エリオの壮絶な死という一大衝撃から始まった今作、最後まで読ませて頂くことが出来、本当に嬉しく思っています。

また、氏のSSを読める日が来るのを楽しみにしています。
122名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:02:04 ID:SgVXiugh
おつかれさまでした。
なんか、良い言葉が浮かばないですが、とても面白かったです。

八神家一同にいじられるシグナムを妄想しながらお待ちしています。
123名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:03:40 ID:eSgg8Kq9
乙乙乙Z乙乙!!
124名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:06:19 ID:R4pEvkjh
見事大団円、最高にGJだああああぁぁっ!!!

もうね、なんて言ったら良いか分かんない。
でもこれだけは言える“Little Lancerはエロパロの歴史上、始まって以来の傑作だった”と。

もうこれを超える長編シリアスものは現われないでしょう。
作品の完成度、登場するキャラクターの見せ場及び魅せ方、投下速度、どれをとっても至高の極み。
このような神作SSを読ませていただいたアルカディア氏には感謝の限りです、あなたのSSをまた読める日をいつまでも待っております。
125名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:12:57 ID:4+k55D6K
GJ。もうGJしか言えない。
この感動を言葉にしろっていう方が無理。
奇麗に終わらせながらも続きを想像できる余地がある点がまた素晴らしい。みんなの中で物語はどんどん広がっていきそうです。
とにかくGJでした。お疲れ様です。
126名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:13:46 ID:W6ghLEdR
>>114
GJ!
お疲れ様です。本当に楽しませてもらいました
思えば、数の子の区別がつくようになったのも氏のSSのおかげだったなぁ
127名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:23:47 ID:aj0HC+qv
>>114
バトルもラブコメも最上級の長編SSでございました
そして充電期間を経ての新作、心よりお待ちしております!
128名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:28:13 ID:o8cm6JiA
>>124
その言い方は止めた方が良い
褒めてるだけのつもりかもしれないけど、他の職人を貶している様にも取れる
129名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:37:55 ID:be3pupNo
今までこんなにドキドキしながらSS読んだことなかった。
お疲れ様でした。また会える日を楽しみにしてます。
130224 ◆otG9KZTbuo :2008/04/01(火) 02:38:22 ID:V3hfL76f
アルカディアさん
感動をありがとう。・゚・(ノД`)・゚・。


そんな自分はエロを投下させていただきます!(・∀・)アヒャ!!
正直ネタです。
展開そのものがギャグです。
でもエロです。

0240時をもって投下させていただきたいと思います
131224 ◆otG9KZTbuo :2008/04/01(火) 02:40:24 ID:V3hfL76f

題名 『聖王様はとんでもない発情災害を起こしてしまいました』

NGワード
『otG9KZTbuo』
『発情災害』
132名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:41:48 ID:2x52bCv7
>>117
百合板でがんばってるじゃなっすかアナタ
『聖王様はとんでもない発情災害を起こしてしまいました』


 ある日、無限書庫司書長のユーノは書庫の未整理区画で、とっても古そうな絵本を見つけた。
 調べたところ、特別に貴重なものというわけでないらしい。
 無限書庫に置くより、町の図書館に置く様な本ということは解ったので、その処置は簡単である。
 無限書庫にどうして混じっていたのか不明だったが、ヴィヴィオにちょうど良いと思い、図書館に寄付するまえに持って帰って上げる事にした。
 昔ながらの、いかにも子供向けな可愛い挿絵つきが入ったその絵本を。

   絵本の題名【千の赤ちゃんを産んだ森の黒ヤギさん】

☆機動六課 正面玄関

「あ、ユーノパパだ〜」
「やぁヴィヴィオ、なのは」
「もぅ、来るんだったら連絡くれれば迎えに行ったのに」
「あはは、ちょっと驚かしたくてね。はいコレ、事件解決のお祝いと、なのはたちが無事だったお礼に……」

 そういうと、ユーノは車に乗せていた大き目の包みを持ってくる。
 中にあったのは本局で開いている高級菓子店の詰め合わせだ。

「ありがと、ユーノ君。アイナさんに渡して皆が楽しめるようにしておくわね」
「うん、あとこれはヴィヴィオにプレゼント」

 そう言ってユーノはしゃがんで、愛娘に直接絵本を渡してあげる。
 嬉しそうに受け取るヴィヴィオ。
 感謝の言葉もそこそこに、本を読みたくて駆け出してしまった。
 
「ありがとう、ユーノ君」
 ヴィヴィオの代わりに感謝を言ってあげるなのは。
 微笑むなのはとヴィヴィオの喜ぶ姿でほころんでしまう司書長だった。

「そういえばなのは、見かけた車が駐車場にあったけど」
「アコース査察官ね。六課隊舎引渡しの書類を受け取りにわざわざ来てくれたんだ」
「そっか、ということは」
「うん、いまごろはやてちゃんと室内デート中ね♪」



☆隊長室

「ほんまおーきにな!ヴェロッサ。この書類整理の借り、後でちゃんと返すから」
「はは、困ってるのを助けるのはお互い様さ」

 デートどころではなかった。
 実は隊長のみが書かなくてはならない書類仕事は結構あるのだ。
 中間管理職はツライ……



☆ヴィヴィオのお部屋、もとい託児室
 
 なんでもパパとママはお仕事のお話があるらしく、その間ヴィヴィオは今来たユーノパパから貰った絵本を声を出して読んでいた。
 
『いえ、しゅぶ、にぐら〜す。
せんびきのあかちゃんをうんだもりのくろやぎさん。
  みんなにあなたのしゅくふくをわけてあげてください。
  かぜのかみさま、はすたーのこえにのせて。
  みんなをなかよくして、しあわせにするまほうのことばを。
  このまほうのじゅもんをとなえてください、せいおうさま』

 ヴィヴィオが声に出して、その先を読み終わった瞬間、室内にも関わらず風が吹いた。
 窓は閉まっているにも関わらず、だ!
 風は巡る。
 ヴィヴィオのいた部屋から廊下伝い、先へ、その先へ……。
☆なのはフェイトの個室

 扉が開いた瞬間、10年来の付き合いとなる友達が真ソニックフォーム&ザンバーで斬りかかってくるのに備え、ユーノはシールドの重ねがけをして防ぐ。
 親友とのいつものやり取り。

「フッ、もう君の行動パターンはお見通し……て、あ、アレ?」
「あはは……ユーノ君ったら。フェイトちゃんは執務官の仕事のほうで本局に出かけてるわよ。ホラ、遊んでないで荷物をダンボールに入れるの手伝って」

 もうすぐこの隊舎ともお別れ。
 その前に持ち運べるような物はそれぞれの住居に持っていくために引越し会社のマークがついたダンボールに詰めるのだ。
 荷物運びの手伝いを頼まれたが、自分が男として頼られているので悪くないと感じる司書長だった。

   ……………その時風が吹き抜けた



 ☆機動六課隊舎沖 アースラ艦橋

「もうすぐこの船ともお別れだね……」
「うん、あの事件で復帰できるかなと思ってたんだけど……やっぱり老朽化はさけられなかったからね〜」

 アルトとルキノは、アースラのコントローム・ルームで感慨に浸る。
 『アースラ』は事件が終息しても暫くの間、隊舎が再建するまで六課の司令室として使われていたのだ。
 紫のショートヘアが理知的な面よりも可愛さを引き立たせる、ルキノ・リリエにとってアースラは昔懐かしい職場である。
 ルキノは過去にアースラの艦船事務員として働いていたのだ。
 それが本格的に廃艦が決まってしまったと言うのは少し悲しい……。
 コントロールパネルを開き、友人のアルト・クラエッタと一緒に最後の引継ぎのための作業をする。
 ルキノにとって、そんなに多くの時間をかけるようなことではなかたが、アルトが一緒に仕事をしてくれて助かったと思う。
 アルトも、ほんの一時だが過ごしたアースラに最後のお別れというかたちで打ち込みたかったのだ。
「そういえばさ、ルキノ。もうすぐアースラ引き受けで本局から担当者がくるんだよね」
「うん、アースラの元ブリッジオペレータのアレックスさんとランディさんっていう方で私の大先輩ね」
「ねえルキノ……ひょっとして男の人?」
「うん……?」
「もしかしてさ〜。……その人、フリーだったりする?」
「そッ……な、な、なな、ナニ言ってるのよアルト!!」
「だってさ〜〜。……ヴァイスさんとティアナちゃんのラブラブぶりが見てて熱くて熱くて!
 それにルキノもグリフィスさん狙ってたジャンッッ!!世界が平和になった今、私たちも春を謳歌すべきよ!!
いいえ、全ての女性は幸せになる義務があるのよッッ!!」
「アルト、落ち着いて落ち着いてって!」

 失恋というか……もともとアタックしなかったアルトが悪いといえば悪い。
 残酷なことに、恋路というモノは、一種の早いもの勝ちの買い物競争みたいな側面が確かに存在する。
 そのため、ヘリ整備士兼通信士にして、ついにヘリパイロットになったアルト・クラエッタという努力女の子は、同僚で前の所属場所から一緒だったヘリパイロットの心をつかみ損ねてしまった。
 少女が憧れた青年、ヴァイス・グランセニックはティアナ・ランスターと六課公式カップルとなってしまったのだ。
 何が悪かった、というのではない。
 ただ時期を逸してしまったといって言い。
 おかげでアルト・クラエッタの通信士の仲間で同性のルキノ・リリエに時々絡む日々だ。
 そのルキノはグリフィス・ロウランのことを虎視眈々……とはいかないでも、いつか自分の思いをつたえたいな〜、と思っている。
 しかし彼には幼馴染というシャリオ・フィニーノ、愛称"シャーリー"が居るのだ。
 ……正直、彼女に負い目を感じてしまう。幼馴染なのだ。きっと自分の知らないグリフィスを知っているに違いない。
 いや、ひょっとしたら、もう愛し合ってるのかも………そう思うとルキノの心に陰りが出来てしまう。
 ブラウンの髪で、自分と似かよったショートヘアという髪形で、親友よりもボーイッシュな感じのさせるアルトの言葉に、顔を真っ赤にして慌てるルキノだった。
その時、アラームと共に、空間モニターが開く。
精悍な顔つきの、長い間『海』で生きたという感じを嫌がおうにもさせる男性二人の姿が映る。
どうやら、件の交代要員が到着したようだ。
ルキノが許可を出してドアを開けてコントローム・ルームに入れた。
 あ、ちょっとこの人たち、カッコイイかも……。
 アルトの第一人証はそれだった。
 
  ………………その時風が吹いた。
      ☆無人世界・医療観察施設

「いや〜。だいぶ良くなったみたいで安心したぜ」

 陸士108部隊隊長、ゲンヤ・ナカジマは眼前の女性に対し、本当に安心した感情で話しかけた。

「いえ、皆さんが支えてくれたお陰です。娘もあんなに笑い、喜べるのも……」

 メガーヌ・アルピーノ。
かつてゼスト部隊の一員よしてクイント・ナカジマらと戦闘機人プラントに突入し、想像を絶する戦力差で全滅。
囚われの身となり、娘のルーテシアもスカリエッティの尖兵として犯罪に関わらせてしまった。
メガーヌ自身、ゲンヤの見舞を快諾したものの、その胸中は複雑だった。

「ご、ごめんなさい……!もっと私がシッカリしてればクイントさんをッ……ごめんなさい、ごめんなさい………」

 耐えてしまおうと思っていた堰が切れてしまった。
 ゲンヤという人は、メガーヌの身に何があったのか知って判ってくれるのはわかる。
 だけど……。

「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ゲンヤさん、ごめんなさい、ギンガちゃんスバルちゃん!
 ウあァァ………ごめんなさい、ごめんなさい……………」

 メガーヌはゲンヤの手をとり、泣き出してしまった。
 あの部隊で、自分"だけ"が生き残ってしまった現実に……潰れてしまった。
 
「メガーヌ!」

 ゲンヤが一喝する。
 ビクッと震え、泣き腫らした顔を上げるメガーヌ。
「もう終ったことだ。それに、そんなんじゃルーの嬢ちゃんも哀しんじまうじゃねえか……。
 そんなのクイントのやつも、ゼストの旦那も望んじゃいない……。
 お前を捕まえて娘を利用したとんでもねえ悪いやつがいた!
そんで、運よく助かった……ただそれだけだ」

 やさしい声だった。
 微笑む男の顔を見て思い出した。自分にはかけがえの無い娘、ルーテシア・アルピーヌがいることを。
 そのこは今、ゲンヤにプレゼントすると言って野花を摘みに外に出て行ってしまった。

「ありがとうございます。ゲンヤさん……」
「ほら、そんなんじゃ綺麗な髪も台無しだぜ?」

 涙を拭う。
 メガーヌ紫色の美しいロングストレートの髪がハラリと落ちた。

  ……………その時、風が吹いた。
     ☆機動六課屋上

 晴天の日差しを浴びながら日向っこしているのは、久しぶりに成人体型になった使い魔と守護獣。

「ハァ……もうすぐ『アースラ』ともこの隊舎ともお別れか〜」
「隊舎は他の者に使われ続けられるが、『アースラ』はそうもいかんからな」

 体をゴロンと横回転して、蒼き守護獣のすぐ隣に来るオレンジの使い魔。
 彼女は恥ずかしそうに微笑みながら、仏頂面の男に問いかける。

「なあ、ザフィーラ……結局、一度も人型にならなかったんだって?」
「操は立てるものだろ?アルフ」

 彼氏の台詞に嬉しくなり覆いかぶさるように恋人と唇を重ねる。
 アースラ時代からコイツはカッコ良過ぎて、一時期は本局中からラブレターが送られて来る始末だったのだ。
 まあ、そこらのやわな魔導師とは違って外見的な逞しさがあったのだろう。
 冷静さを前面に出した顔つき、褐色の肌に加え頭には犬耳……もとい狼耳にときどき尻尾をパタパタさせるのだ。
 これにハートを射抜かれない女子は少なくない!
 しかもアルフが見せ付けるように腕を組んだり、お姫様だっこしてもらったり、カフェでお茶しててもラブレターの弾幕は止まらないのだ!
 なかにはアルフさんと一緒で構いません、などという文面のが来るようになり、一考したアルフがザフィーラに言った一言で、その後のザフィーラの生活は決まった。
 それでも時々、「貴方のペットにさせてください」という手紙が届くたびにふくれっつらになるアルフだった。
 顔を離す。
 陽光に負けない笑顔がそこにあった。

   ……………その時、風が吹いた。
   ☆訓練場

「……だめだッ!やっぱデバイスがねえと当たらねえ!!」
「ヴァイスさんはスジが良いんですから、訓練を重ねればデバイス無しでも命中できるようになりますって」
「それ……なんかいつか誰かに言ったような気がするな……」

 JS事件の一件いらい武装魔導師復帰を目指し、暇な時間を見ては魔法訓練を繰り返すヴァイス・グランセニック。
 その隣で指導するオレンジ色のツインテールの少女、ティアナ・ランスターは、指導する立場が逆になってなんか偉そうだ。
 そしてもう一人……。

「はい、ヴァイスお兄ちゃんにティアナさん」

 左目に眼帯をかけた女の子が水分補給用のスポーツドリンクを持ってきてくれたのだ。
 
「わ……悪りぃ、ラグナ。ありがとよ」
「ありがとう。ラグナちゃん」

 感謝されて年頃の女の子らしく微笑む。
 ラグナ・グランセニック。
 6年前、人質にされたときに悲劇にも兄ヴァイスの誤射によって左目が失明してしまった12歳の少女は、JS事件を契機に今日、思い切って兄の職場に見学に来たのだ。
 ヘリパイロットの自慢……だけで終らせようとしたヴァイスを訓練に引っ張り出したのはティアナ。
 シグナム副隊長からは、「アイツを妹のことが気にならなくなるくらい扱いてやってくれ」と訓練場使用許可を貰っている。
 管理局魔導師は訓練も立派な"勤務"なのだ。
 ティアナも悪い気はしない。兄妹の仲が良くなることは良いことだと思うからだ。
 グランセニック兄妹のやり取りを見てて改めてティアナは思う。
 ヴァイスサンて、まるで不器用な私の兄さんみたい……。

   ……………その時、風が吹いた。
  ☆なのはフェイトの個室

「やッ、はぁン……ユーノくぅん、もっと、もっとお……」
「なのはぁ!なのはあああ!うううッッ!!」

  ビュクッ!
恋人の最奥まで到達した陰茎の先端が爆ぜる!
ドクドクドク……と二人が交わるベッドの外にいても聴こえるような精液の濁流音。
それが最奥の奥、二人の愛の結晶を育む秘密の小部屋に溜まっていく感覚が、三度スターズ分隊隊長を達せさせる。

「ふあ、ふあああ!?んにゃああああッッ!!!」
 
 仰け反りつつも彼氏の身体に回した手足に力を入れ、接がれまいとギュッとする。
 なのはの思いが伝わってきたような感じがしてユーノ・スクライアの男根は射精直後にも関わらず再び硬くなった。

「はぁ、はぁ……ま、マズイよなのは。こんな昼間に、こんなところで……誰か着ちゃったら」
「わかんないよ……欲しいのぉ……ユーノ君が欲しくて欲しくてたまらないのおッ!頂戴!もっともっともっと!!」

 締め切った室内に風が吹いたと思ったら、ユーノはなのはに抱きしめられていた。
 そのとたん感情が昂ぶりキスをして……。
 前戯も早々に、もう三回も彼女の中で射精してしまった。
 それでも彼もおさまらない!
 グッチュ!グッチュ!!
 ユーノの精液となのはの愛液が、ユーノの腰の動きで攪拌され、今の二人のように混沌と交じり合う。

「あッ……、アッ、アッあッあッあん、アッ、あん、ああん!うぁああーーー!」
「なのは!なのは!!なのはァーーー!!」

 ユーノは快感で霞む脳裏で思った。
 彼女のイク間隔が早い、と。
 なのはがまたイッてしまった。
 キュウとしまりながらもグネグネ動く膣の煽動でユーノも子宮口に押し付けたまま射精……。
 時と場所をわきまえれば、愛の営みとしてこれ以上無いだろう。
 未来の夫は、涙を流す蕩けきった顔の妻の唇を塞いであげる。
 好きで好きでたまらないけど、でも優しく、彼女をいたわる様に……舌を絡め合い、唾液を飲み込む。
 二人のヘアバンドが解けた髪も、ベッドの上で互いを慈しむように混ざり合っていた。
 ユーノの長く伸ばした金髪と、なのはの豊かで美しい茶色の髪が………。
   ☆隊長室

「あ、あかんて、あかんよ!ヴェロッサ!もうヤメ――ッッ!!?んンンッッ!!」

 ブルブルと震える八神はやての子宮内に、恋人の熱い精液が流し込まれて……イク。

「やめろ、なんてヒドイことを言うんだね。最初に誘ったの、はやてじゃないか?」
「せ、せやけど。もう止めにせんと誰か来た、ら!?ああっ!イッてる中で動かさんでぇッッ!!」

 達した膣内を容赦なくグラインドする剛直。
 ヴェロッサは三回の射精ぐらいでは衰えないのだ。
 別名『無限の精液』という特殊スキルだけあって、出す量も半端じゃない。

「あ、あ、あっ、アア!あッ、んあ!んあ!アアッ!!ちょっと、ま、またぁッッ!」
「はやて……愛してるよ………」

  ビュウゥゥッッ!!!

「―――――ッッッ!!??」

 膣内の敏感な所を擦り上げ、敏感な子宮口をクチュクチュと刺激し続け………。
トドメは恋人ヴェロッサの言葉と射精。
 機動六課隊長・八神はやては、涙を流し続ける目を見開き、声にならない声をあげて絶頂に達する。

「はぁ、はぁ、はぁ……フゥ、確かにちょっとおかしい気がするけど……」

 隊長の執務机の上で、繋がったまま荒い息と痙攣を続ける、ショートヘアの美女の裸体を見ながら査察官は考える。
 風が吹いたような感じがしたら、仕事そっちのけでデスクに身を乗せた彼女がボクを挑発した。
 で、乳を中心に前戯で二回イかせた後に服を脱がせ、現状に至るわけだが……。
  キュゥウ……
 はやての膣壁が自分のを実感すると、それよりも彼女を喜ばせたくて腰の動きを再開するヴェロッサ。
 粘り気のあるイヤラシイ音と、19歳の女の子の喘ぐ声が隊長室に響く。
 男のグリーンの爽やかな長い髪が、彼女を陵辱する運動で艶やかなモノになる。
 そう感じるのは、男の腰に足を回してガッチリ固定させた、はやて自身だった。

「あ、あん、アッ、あっ、アア、あかん……あかんよぉ……リンク、精神リンクがぁ………」
「いいさ! ボクたち愛を感じさせてあげようよ、みんなに!」
「お、鬼ィ!バカヴェロッサァあああ!あああああッ!?ああッッ!!く、クルッッ!イッちゃうッ!!うあああああ!!んやああァーーー!!!」
☆機動六課隊舎沖のアースラ

 隊員宿舎と隊長室で異常が起きていたその時、神聖な『アースラ』の心臓部、コントロール・ルームでも異常が発生していた。

「ウウッ……く、クラエッタさん!オレ……」
「ルキノ……な、名前で!ランディ……ゥ、アッ、よ……呼んでください!!」
「ルキノ!ルキノォ!!出します!膣内で出します!!」
「んっ、ンンッ……!オ、お願いしますッッ!!」

 その間にもコントロールパネルの上に腰掛けたルキノの秘唇に、ランディの男根が高速で出し入れされる。
 溢れるルキノの愛液が、制御盤を濡らす。
 耐水設計されていなかったらどうなることやら……。

「ランディ!ランディイイ!!わ、わたしの奥で思いっきりだしてぇッ!!」
「ルキノォーー!ッッッ!!」

 ひさしぶりに会ったのに……。
 想いはあったけど……恋人でもなかったのに……。
 しかも二人の思い出の職場で……。
 ビュク……
 
「や、あつッッ……うあああーーーーーッッ!!」
「ううッ……」

 しっかりと抱きしめあう二人。
 繋がった場所からは、ルキノが今日の今日まで純潔だった証が一筋の線を作る。
 男のものはまだ硬い……。
 動きを再開する前に、ランディは確認を取るようにルキノの唇を自分の唇で重ねる。
 ゆっくりとしたキス……。
 ルキノは拒否しなかった。彼女の潤んだ瞳から涙が落ちる。
 キスしたままゆっくりとルキノの膣内を、ランディのが動き始めた。

「ふあ……はああッ、ああ……。あ……アあ……あ…ん……あん……くうう……」

 薄紫の髪をショートカットで短くまとめた女の子は、突かれる度に熱い吐息を吐いた。
 自分の息より、もっと熱い液体がおヘソの下あたりに溜まってるのを実感する。
 ルキノ・リリエが身に着けているのは、黒のストッキングだけだった。
 恥ずかしさと気持ちよさで生じた汗が、形のいい胸の狭間を流れる。
 少女の身体を、下から制御盤の光で照らされ、えも言えないエロティズムな光景を出す。
 初めての人がこの人でよかった……。
 ルキノがそう思った瞬間、ランディが二度目の射精をする。
  ドグン、ビュ、ビュ……
 今度はもっと深く、子宮口に先がねじ込んで大量に吐き出された。
 それはルキノがランディの腰にまわした両足でギュウウ、と締め付けたから……。
「ッッッ!!………ふぁあああーー……………」

 ま、また届いた……。
 膣の動きと連動して、自分と繋がる想い人の精液をお腹一杯に飲み込もうと、子宮口が開き、子宮に流れ込むのを少女は体感できた。
 愛という名の快楽で蕩けたルキノの視界に、アルトとアレックスの姿が入る。
 あんなにキスして……二人とも……とても気持ちよさそう………。
 そう思うのも無理はない。
 ルキノとランディとは違って、アルトとアレックスは初対面なのに最初から全力全快で行為を行っていたからだ。
 風が吹いたかなと思ったら、アルトはアレックスの唇を奪っていた……。
 アレックスはアルトを抱きしめ、舌を絡ませる……一般に言うディープ・キスに及んだ。
 ルキノもランディも止めることが出来なかった。
 まるで名伏しがたい力場によって身体が動かなくなり、暫くの間、初対面同士の凄まじき性行為を見せ付けられた。
 異常な状態だと警告を出していた脳は、ランディの股間を見た瞬間にスイッチが切り替わってしまい、もうそんなことを考えられなくなってしまった。
 アレックスは昔ブリッジオペレータとして使っていたイスに腰掛けると、アルトがその上に跨り自分の服を脱ぎ捨てる。
 全てをさらけ出したアルトの姿に賞賛の言葉を送りながらアレックスは少女の繊細な皮膚をその舌で味わいはじめたのだ。
 艦橋はしばらくアルトのアレックスを求める声と、アレックスのアルトを賛美する言葉で響き渡った。
 ……ルキノとランディの身体が元に戻ったときには、騎乗位に乗ったアルトとアレックスの接合部分から二人の液体で溢れていた。
 床に大量の白く濁った液体が床に水溜りを作っていたのだ。
 そして現在、アルトとアレックスの二人は、恋人のように唇を重ねている。

「ふッ……んンゥ……ぷはっ!あ、アレックスゥ……」
「アルト……好きだ……。もう……どうしようもなく……」
「アレックス………」
「アルト………」

 しばし見つめあった後、再び長いキスをはじめるふたり。
 今度はアルトがゆっくり腰を上下させて、赤黒いアレックスの剛直をシゴいてあげる。
 恥ずかしくないわけがない。
 アルトは耳まで真っ赤にしているし、それはアレックスも同じ……。
 世の中には『一目惚れ』という言葉があるが、彼女たちの経緯は明らかに異常だった。
 しかし、歓喜と快楽と愛欲がそれらを押し流す。
 水音、というより、もはや粘着質な音が繋がった場所からたつ。

「んあああ!やあぁ!!飛んじゃう!ランディ、私また飛んじゃう!ランディ!!」
「アレックス!アレックスゥーー!!うッ、うあああああああああーーーーー!!」

 暫くして男の呻き声と同時に、二人の少女の達した喜びの声が『アースラ』のブリッジに木霊した。
 そして少女たちの子宮内に噴出される鈍い音……。
   ☆某無人世界 医療観察施設

「クソッ……お前の中、メチャクチャ良すぎるぞメガーヌ!」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」
「だ〜か〜ら、もういいって……」

 ゲンヤの腰の上で女性としての喜びで涙を流していたメガーヌ・アルピーノは、再び謝罪の言葉と共に涙を流し始めてしまった。
 手を差し伸べ、その彼女の涙をぬぐってやる。

「しっかし娘たちにどう言やいいかな……」

 ゲンヤ・ナカジマは、ギュっとメガーヌの身体を抱きしめながら、今後のことを思案する。
 自分も一端の男だったと再認識させられた一時だった。
 メガーヌの赤みのかかった紫の髪を、優しく撫でてあげながら思い返す。
 風が吹いたと思ったら、メガーヌにバインドを掛けられてベッド上に押し倒されて、チャックを降ろされて一物を頬張られ、元気になった所を挿入させられた。
 そして気持ち良さと、妻を亡くして以来の久しぶりの膣の感触で……覚えてるだけでも3回くらい出した。
 メガーヌの蕩けた表情とゲンヤの名を呼ぶ声、そして膣奥の子宮口と自分の先が擦れる感触がゲンヤの男としての部分を刺激したからだ。
 
「ウッ、グス……ゲンヤさん……。わ、私、クイントにどう言ったら……」
「身体が本調子になったら、オレと一緒に墓参りしたとき謝ればいいや」

 メガーヌの震え続けている身体が、自分が何をしてしまったかという自責の念の強さをゲンヤに伝わらせる。
 それよりも自分の胸板に押し潰される、彼女の豊かな胸の感触が気になりだした。

「悪ぃメガーヌ……。謝るのはオレのほうだ……」
「ふぇ? い、ひゃあっ!?げ、ゲンヤさん!!」
 驚いたのも無理はない。
 男の右手は、彼女の髪を掻き分け、左耳を露出させ、そこに口付けした。

「〜〜ッッ!!? ふあああ!!」

 ビクッと身体が痺れるように蠢く。
 自分が襲った相手に耳たぶに息を吹きかけられ、舐められて甘噛みされているのだ。
 そして……

「……………あッ」

 他人の夫を咥え続けていた、一児の母の膣が感じ取る。
 精が尽き果てて、萎えていた中年の男根が再び硬くなり………一度出産を経験した子宮の入り口に到達してのだ。
 ゲンヤが自分に感じてくれたことが嬉しく……、同時にやはり彼の亡き妻に対して申し訳ないと思ってしまった。
 また涙が溢れてしまう。
 だが、今度は少し喜びの成分が含まれている女の涙だ。
 女性の敏感な耳を攻めていたゲンヤの舌が移動し、彼女の涙を舐め取ってあげた。

「ゲンヤさん……」
「ゲンヤだけでいいよ。メガーヌ」
「……じゃあ、……ゲンヤ、キスさせてください」

 二人の唇が重なり合う。
 性欲での口付けでない、心が重なった本当のキス。
 優しく静かに……だけど次第に深く激しくなっていく。
 メガーヌは自身の舌先でゲンヤの舌を口内に入れてあげる許可をだしてあげる。
 男に蹂躙される喜びで顔が真っ赤になる母親……。
 腰も少しずつ動かしてやる。
 抱きしめたやる体が疼きだすのが男にわかる。
「ん……んん……ゲンヤァ……」
「なんだメガーヌ?」

 答えは解り切ってるが、あえて訪ねるゲンヤ・ナカジマ。

「……もっと動かして……ください。メガーヌの中を、め、メチャクチャにする感じで……」
「ん。それじゃちょっと身体を動かして普通の体勢にするから、力抜いてくれ」
「はい……」

 コロンと、呆気なく攻守の体制が逆転する。
 いわゆる正常位というもの……。
 ゲンヤに覆われる形となったメガーヌの顔がさらに真っ赤になる。
 ゲンヤは一度彼女の額にキスした後、最奥に対し本格的な攻撃を始める。
  ヌゥ……
 カリ首まで抜き、外れそうな瞬間再び根元まで一気に突き入れてあげる。
  ズシュウウ!!

「ふぅやん!やぁんッ!!ふんんッ……んんーー!!」

 それを繰り返すうちに、自分が放出した白く濁ったものより、サラサラな液体が多く分泌されはじめた。
 メガーヌが再度感じ始めている証拠だ。
 髪が白くなっても、日々の鍛錬は怠らないおかげで、微塵のスキをい与えず彼女を攻め立て続ける。

「あん、あん、あん、あん、やあ、ッッンン!そ、そこ!そこだめですゲンヤ!だめ、だめ、だめええ!!」

メガーヌはクイントとは違う反応を見せると思った瞬間、ゲンヤは妻に対して悪いと思ってしまった。
悪いなクイント。もう居ないお前の代わりに、こいつとルーちゃんを幸せにしてやるからな……
二人とも汗が吹き出る。

「メガーヌ、そろそろイクぞ!」
「は、はい!……また奥にくださいッッ」
「ッ! うおおおッッ!!」

  ドバッッ!!

「うわあああああ!熱い!熱いのがッ、届いてる!アナタのが私の奥に、子宮に来てるぅッッ!!あなたぁあああああーーー!!」

 メガーヌは最後の絶頂の際に、ゲンヤの名前を呼ばず、別の呼称を使ってしまった。
 それは妻が夫を呼ぶ単語……。
 絶頂の果てに気を失い、そのまま眠りについてしまったメガーヌ。
 悪いと思いながら、彼女と絡み合った自分の指を離してやる。
 お湯で濡らしたタオルで彼女の身体をなるべくキレイにふき取ってあげ、その後自分のも拭いた。
 最後に彼女の唇に軽いキスをしてあげて毛布を肩まで被せてあげる。
 どこか安らいだ表情をしたのは気のせいだろうか?
 本当なら一風呂あびたい気分だが、今まで姿を見せないルーテシアのことが気になってしまった。
 近い将来、自分の家族になることが決定してしまったのだ。
 父親として気にして当然だろう。
 まあ、あの子には心強い戦士が見守ってくれてるから大丈夫だと思うが……。

「それより、本当に娘たちになんて言えばいいんだろうか?」
     ☆ 機動六課屋上

「ザフィーラァ……」
「ま、まずいぞアルフ……こんな明るい時間で、しかもこの場所は、グゥッッ!!」
「ふああぁ!!」

 子宮口に密着した鈴口から、粘度の高い白濁した液体が浴びせられる。
 そして、口を開けたアルフの子宮口は胎内にそれを誘導する……。
 
「わかんないよぉ、わかんないのぉ……なんか急にザフィーラの欲しくてしかたないのぉ……」

 瞳をうるわせながら眼下の恋人に懇願する。
 そして再び、オレンジ色が美しい、フサフサの尻尾を振りながら腰を上下に動かす。
 羨ましいが、容赦がない動きだ。
 ザフィーラはアルフの束縛から逃れようと努力するが、完全なマウントポジションを取られてしまっては仕方がない。
 それに加え、主の八神はやてが勤務時間中にも関わらず、交尾の精神波を押し寄せてくる。
 これでは魔法を使おうにも使えない。

「い、いったい主とアルフの身に何が起きたンッ」

 自問しようにも今度は口を塞がれる。
 彼女の唇の柔らかさは、確かに悪いものではない……。
 またジリジリと恋人の膣で擦られている陰茎がむず痒くなり、張り詰めていくのを自覚する。
 アルフは達して膣を締め付けながら、なお腰を振るのだ。
  ン……チュ……
 舌の絡め合いがそれを催促させた。

「ンンンッッ!!」
「ンッッ、ぷは、ああああぁ……………ザフィーラの熱いのが、お腹に溜まってるの……感じるよ……」

 濁流が敏感な部分掻き分け"本当の最奥"に到達する刺激で唇を離す。
 そして、聴く者すべてに気持ちの良さをあらわす声を出して仰け反る使い魔。
 恋人の姿と声と。主が達した感覚で、解けてはならない守護獣の理性が……蕩けた。
「アルフゥゥーーーーーッッッ!!!」
「あ……」

 彼氏に自分の名前を呼ばれて抱きつかれ、目尻に喜びの涙を浮かべる。
 ザフィーラはアルフを抱きしめながら、下から腰を突き上げる。
 既に何度も射精して、その精液が彼女の愛液と混じりあい、肉棒の動きで飛沫となる。
 突かれるのがそのまま声になってしまう。

「あ、うあ、う、あ、うあん、あん、あん、ああ、あ、あ、あ、あ、あ、……―ッッく、来る!!」 
「フゥーーーッ!」

 ドクッ……トクン、トクン……

「―――ッ!クウウウン……!!」

 アルフはギリ、とザフィーラの両肩に爪を立てる。
 しかしザフィーラにとってそんなのは苦痛にならない。
 むしろ恋人が自分のもので達したことへの、確かな実感となって心地良いぐらいだ。
 尽きず、もっと貪りたいとい貪欲な欲望に駆られる。
 今度の絶頂で意識が溶けてしまったアルフは、気づくと四つん這いになっていた。
 けど怖くはなかった。
 確かに自分の中に"彼"が居ることを実感できているから……。
 それが自分の中を激しく前後運動する。
 鼻にかかったような喘ぎ声が自然に出てしまう。
 いや、もっと出したい。
 もっといっぱい出して、彼を自分の声で激しく駆り立てたいと思ってしまう。
 その瞬間、中の彼がググっと押し上げて先から噴出した。
 噴出されたものが、さらにその先にある、もし命を宿せたら最初の"ゆりかご"となる子宮に渦を巻いてたまる。
 嬌声が機動六課隊舎屋上をピンク色に染めた。
     ☆ 訓練場

「んん、ティアお姉ちゃん………」
チュ…チュウ……
「ら、ラグナちゃん……ッ。あゃ……っ、んん〜〜ッ!!」
 
 ヴァイスから後背座位での繋がっている状態で、乳首をラグナに吸われ犯され続けていた少女、ティアナ・ランスターが身体を小刻みに震わせて、また達する。
 精液を搾り取ろうとキュッと締まる膣の感触をヴァイスは堪える。
 あれからどれくらい時間が経ったか?
 一陣の風が吹いたと思ったら、妹ラグナがその場に居るのに関わらずティアナから求められ、それによくわからず応じてしまってから……。
 ラグナが、兄とティアナの行為を見たいと言いだしたのもヴァイスにはよくわからない。
 そして様々な体位でティアナを絶頂に登らせ、そのたびにヴァイスも彼女の中に出した。
 今やっている後背座位はティアナ自身の要望からだ。
 ラグナちゃんに自分たちのことを良く見せてあげたい……。
 その台詞を恋人の口から言われた瞬間、ヴァイスはティアナの中で射精してしまった。
 こんなセリフ言うキャラクターじゃねーぞ、とヴァイスは思ったが、ティアナの気持ち良さそうな喘ぎ声と、妹の熱い眼差しが掻き消してしまった。
 今は……乳首を吸うラグナを優しく、本当の妹に接するように頭を撫でてあげるティアナが愛しくてたまらなかった……。
 
「はぁ……すごいよぉ……お姉ちゃんとお兄ちゃんので、地面に水溜りが出来ちゃってる……」

 11歳のラグナが、頬を赤く染めてティアナとヴァイスの接合部分の下を見つめる。
 いったい何度射精して、潮を吹かせればこんなのができるのか……。
 ラグナは精液と愛液と尿で構成された濁った水溜りを舐めたくてたまらなかった。
 けど我慢した。
 これは兄と義姉、二人の愛の結晶なのだ。
 それを自分が吸収することはおこがましい。
 ラグナはそう思った。
 味わうことができる権利は、本当に好きな人のものだという、大人びているというか、淑女的な考えはどっから得た物か?
 良く出来た妹は、再びティアナの豊満な胸に顔を埋める。

「ん……ラグナちゃん………」
 本当に刹那さそうに言って、ティアナは将来の義妹の頭をまたゆっくり撫でてあげる。
 ティアナの背後からだと良く見えないが、その仕草と言葉から改めて本当の妹のように接してあげてくれる恋人の存在に胸が詰まる。
 男なのに涙が込み上げてきたのが良くわかった。
 だからヴァイスは繋がっているティアナの体を、妹ごと抱擁してあげた。
 妹に見られながらの屋外プレイという異常極まりない状況を完全に忘れてしまっている。

「あ、ヴァイスさん、もしかして泣いてる?」
「ち、ちげーよ!」
「お兄ちゃんもお姉ちゃんも、二人とも泣いてるよ……」

 顔を上げたラグナが指摘してあげると、繋がっている二人は涙を流しながら笑ってしまった。
 ティアナにとって、ラグナもヴァイスもかけがえのない存在。
 特にラグナには今日初めて会ったのにも関わらず、慈愛の対象となってしまった。
 その経緯には恋人ヴァイスに性交をもち掛けてしまったというのもある。
 思い返すと、なんで自分はあんなセリフを言ったのかわからない。
 ただ、風が吹いただけだったのに……。
 そしてそれを許し、むしろ積極的に恋人の仲を見せて欲しいと願ったラグナの言葉もあった。
 この子に、ティアナ・ランスターという自分の全てを見て欲しい……。
 これは我侭な考えであろうか?
 そしてキスから始まる前戯、後背座位まで行った全ての体位を見てもらった。
 ラグナは愛し合う兄と将来の義姉を、その残った瞳で見つめつづけた。
 ティアナが最初の膣内射精でイッた姿のラグナ言葉が耳から離れない。

 「ティアお姉ちゃん、すごくキレイ……」
 その賛辞の言葉を聴いた瞬間、再び絶頂に達してしまったティアナである。
 もっと繋がってる所を見てもらいたく、後背座位をしたいとヴァイスに願ってからが、今の状態である。
 前が空いたおかげで、ラグナに胸を貸すことが出来た。
 赤ちゃんのように乳首を吸われてイケたのは、ヴァイスがティアナの体を貫いていたのと吸われる快感もあるが、何よりも自分がまるで母親になれた感動があったから……。
 両親も他界して、兄が亡くなった今、ついに天蓋孤独の身である。
 そんなティアナが姉に、そして母親になれると感じたのだ。
 溢れる涙を止める理由はない。

「あっ、ヴァイスさんのがおっきくなってきた」
 一通り涙を流したお陰か、ティアナの膣を満たしていたヴァイスのものが再び硬くなる。

「たぶんこれが最後だ。ティアナいいか?」

 それは激しくするという合図だ。
 ラグナは何も言われずに二人から離れる。
 ティアナ空いた手を、後ろの恋人の頬にあててあげて許可を出した。

「はい。私を気持ちよくさせてください……ヴァイスさん」

 恋人の体を上下に動かしてあげる。

「ンッ……くうゥ!はああ!あっ、あっ、アッ、うあ、うああ!」

 持ち上げて、降ろす。
 浅いながらも、この動作だけでティアナの膣奥が突かれた。
 程よく16歳の少女の子宮口を刺激する。
 ドーナッツ状の肉の輪に、ヴァイスの鬼頭がくすぐった。
 ティアナの胸も上下に揺れる。
 目の前の妹は、耳まで真っ赤にするが、家族の愛の営みを見届けようとする。
 それがかえってティアナの心情を安らかにさせて、自分の最奥を抉りつづける恋人の剛直を感じさせた。

「フッ!クッ!クッ!ツウウッ!……ティアナ!!」
「は、はい!んッ、ンっ、んンッ!わ、私も。いつでも……は、ま、待ってッッ!」
 
 行為を一時中断させる。
 まだ本当の私を妹に見せていなかった……。
 ツインテールに結んでいた髪留めを解く。
 ファサ……
 ラグナが目を見開く。
 そこには17歳の大人の女性がいた。
 ストレートになったオレンジの髪が陽光に反射して輝く。

「ヴァイスさん、動いていいですよ」

 改めてティアナの両太ももを抱え、彼女を動かし始める。
 膣の感触も良かったが、鼻に触れる彼女の髪の匂いがたまらなく男を刺激する。
 歯を食いしばり力を入れて揺すった。

「ッッ!!やああ、は、激しい!あ、ああッ!んあッ、んあ、ふああーー!!」

 ヴァイスの視界で揺れる、ティアナの髪の一本一本が美しかった。
 それを自分で揺らしている。
 ヴァイスの股間から突然射精感が込み上げてきた。
 ラグナの耳に、兄のモノがティアナの膣で擦れる音が聞こえる。
   ジュッコ! ジュッコ! ジュッコ!
 そして兄が恋人の名前を叫びながら、彼女の腰を深く落とす!

「ティアナ、ティアナ……。ティアナ! ティアナァァ!!!」
「――――ッッッ!!!んあああッッ、うあああああーーーーーーーーーーッッ!!」

 妹は、姉の嬌声の中で、そのお腹の奥に、兄の非常に粘り気の有る液体が注がれる音を聴いた。
 それはとても鈍い音だったが、命の鼓動のように思え……ラグナは眼帯を外し『両目』で見ていることに気づかなかった……。


……………これが一部の顛末である。
いったい誰が想像しえよう!!
幼い少女・ヴィヴィオが「みんな仲良くなれる魔法」を唱えたことが原因などということはッッ!!
これが後に言う、次元ベビーブーム到来の内約である。
153名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 03:00:32 ID:kC+gApKD
なんというGJ!
154224 ◆otG9KZTbuo :2008/04/01(火) 03:03:06 ID:V3hfL76f
以上であります!
一見していただければ幸いです。

あとカップリング注意報出すの忘れてた……
気分害する方がいましたらすみません。
あと、この話はまだまだ続きます……
目指せ全カプ制覇
(でもナンバーズ全員は無理 orz)

最後に
アルカディアさん、あらためてお疲れ様でした!
またお会いできるよう楽しみにしています。
155名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 03:09:37 ID:4+k55D6K
シュブ=ニグラス版クトゥルフの呼び声。

旧支配者まで呼び出すなんて、ヴィヴィオはどれだけ魔法使いの素質があるんだ。
途中、ゲンヤがメガーヌの次にルーテシアを襲うのではと冷や汗書いてました。
いや、GJです。
156名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 03:24:08 ID:XKyw9CeN
GJでした
えろいな〜
ところでマイナーカプの描写になるほど濃い内容になるのは何でなんだぜww
157名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 03:27:39 ID:uxxR1MEC
>>156
それが世界の真理だよ……多分
つまりは>>154GJ!
158名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 03:28:54 ID:2x52bCv7
ちょ、ヴィヴィオ何しでかしてるんだよwwww

それはさておき、ティアナといいラグナといい本当に中原のトリコですねヴァイス君は
159名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 03:43:41 ID:iEC5vFIl
>>154
GJ!!あんた最高だぜ!
160名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 04:15:49 ID:6ItU9GXH
ちょっ、よりによって旧支配者!?部分召喚とは言えここまでの力が!?
・・・・・・・・聖王ってもしかして旧神の子孫だったんじゃあ・・・・・
161名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 04:23:10 ID:gcYBvU7V
>>154
GJ!
ところでエリオ×キャロは次っすか?
162アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/04/01(火) 04:30:53 ID:nMg/oPp7
最後に、Little Lancer全話誤字訂正・保管庫用verを置いときます。
保管庫の司書諸兄は、11話以降をまとめに上げられる際には是非お使い下さい。
ttp://shabernack.orz.hm/lyrical/index.phpの
gebo6615.zip
です。ではでは。
163名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 05:54:34 ID:nrxYxYm/
>>アルカディア氏
GJ!!!!!!!!!
オープニングからラストまで感動をありがとうございます。
私にとって氏のストーリーというものはこれまで生きてきた中で最も熱中した小説といっても過言ではなかったと思います
たくみな心理描写に次を読ませない驚くべき展開、何よりも読者を引き付ける力にはすさまじいものがありました。
仕事をしながら次はこんな展開じゃないかなあと脳内妄想を広げてしまったこともしばしば・・・
氏の小説が生きる中での楽しみの一つになっていたのも事実。改めてありがとうございます!
そしてエリオサイコオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!
彼の持つ悩みや気持ち、信念・・・すさまじいほどに感情移入してしまいました
何かとお忙しいようですが、お体に気をつけてがんばってください。
そしてまた訪れる機会があった際には是非キャロエリルーの後日談を(ry
164( ゚Д゚):2008/04/01(火) 06:45:49 ID:8Ag4ADem
>>114
長編乙。そしてGJでした。
これだけの作品を纏め上げるというだけでも賞賛に値するかと思います。
くわえて内容もそれぞれのキャラ、特にクアットロの黒さ、キャロのひたむきさがが生きていて、
あるいは後半のエリオとエリオ人形の対決なども、お互いの譲れない部分がぶつかったりなど面白かったです。


さて、こんな時間ですが投下してもよろしいでしょうか?
165名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 06:56:55 ID:B+3i9fow
おk!ドンと来い。
7時半過ぎたら会社行くんで早くお願い。
166( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/04/01(火) 06:58:48 ID:8Ag4ADem
ほいでわ。

注意事項
・鬱モノ。死者はないです
・エロのはずが非エロ。
・ユーノ×ティアナ。のはず。
・あぼーんキーワードは「歪んだ素直」
167歪んだ素直 02 01/06 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/01(火) 06:59:25 ID:8Ag4ADem
「それじゃあ、お先に失礼するね」
 ユーノは、自らが駆動させていた検索を全て終了させると、席を立つように、その空間
から移動を始める。
「お疲れ様です」
 司書の1人が、移動を始めるユーノに向かって、声をかける。
「この所、定時にお帰りになられてますね」
「ああ、うん……」
 この無限書庫、某黒提督から依頼が入ると阿鼻叫喚の地獄絵図を呈することで有名だが、
何も365日いつでもインパールもかくやなデスマーチが高らかに鳴り響いているわけでは
ない。
 が、ユーノはと言えば、誰も止めないといらない残業をいくらでもする。いや、無限書
庫の探索なので、不要かと言えばそうではないのだが、度が過ぎているのだ。
 自己犠牲の精神は立派だが、ここまで来ると逆に大きな迷惑となってしまう。
 かくして無限書庫でユーノに近しい司書には、“ユーノを宥めすかして休みを取らせる”
という非公式の職務が追加されていた。
 しかし、ここ1週間ほどはその、ユーノのワーカホリックじみた行動が形を潜めていた。
 しかも、これまで仮眠室が居住所だったような生活から一転、わざわざクラナガンの自
宅まで帰っていると言う。
「ひょっとして、恋人でもできましたか?」
 ビクッ
 その言葉に、ユーノは一瞬だが、背中を跳ねさせた。
「そ、そんなんじゃないよ……からかわないで欲しいな」
 ユーノは苦笑を取り繕って、棒読みになりがちな口調で言い返した。
「ははぁ、さては図星ですね?」
 しかし、件の司書は、ユーノを見てニヤニヤ笑いながら、そう言う。
「で、相手は誰です? やっぱり高町一尉ですか?」
「本当に、そんなんじゃないんだったら」
 司書の追及を拒むように、ユーノはそう言ってから、無理にその場を離れようとする。
「そ、それじゃまた、明日ね」
「はい、お疲れ様です」
 逃げ出すようにその場を後にするユーノに、司書はニヤニヤと笑ったまま、そう返事を
した。
168歪んだ素直 02 02/06 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/01(火) 06:59:52 ID:8Ag4ADem

「さすがに、愛人囲ってますとは言えないよなぁ」
 未婚の身空で愛人もなにもないのだが、少なくともユーノの中での認識は、現状は褒め
られたものではない、ということになっていた。
 転送ポートからクラナガンへ、地下鉄を少し乗り、自宅の最寄り駅で下車する────
「…………」
 ふと、駅から地上に出た所で、その足取りが軽い事に気付く。
「僕、は……」
 そもそもユーノにとって、自宅とは記号のようなものでしかなかった。
 出身は流れの民族であり、一定の地に根ははらない。だから、“Home”とは構成する人
間の事であり、“House”とはただの建物の種別に過ぎなかった。
 彼にとってはじめて定住し、枠にはまった“家族”というものを知ったのは、高町家で
過ごした僅かな時間だけだっただろう。もっともそこでの彼の扱いはペットのフェレット
でしかなかったが。
 無限書庫詰めになって自宅というものを持ってからも、そこは住所を得るための便宜的
な存在に過ぎず、生活のほとんどは本局内の無限書庫とその周囲で済ませていた。
 逆に言えば、家に1人でいる事は落ち着けず、精神的に辛いものでさえあった。そもそ
もプライバシーというものをあまり抱え込まず、無限書庫がプライベートの場ですらあっ
たのだから、別の空間にいて落ち着けるはずが無い。
 19歳の青年の生き方ではない、と言う人間もいたが、だからといってユーノにはどうし
ようもない。それ以外の生き方を知らなかったのだから。
 だが。
 それまで、儀式的だった自宅へ歩む足が、この所は軽い。
「…………」
 ふと、顔を上げる。
 繁華街というほどでもないが、道路の両脇には商店が並んでいる。
 ユーノが目に止めたのは、1軒の小ぢんまりとした、個人経営だろうブティックだった。
 少し古びた、しかしガラスの磨き上げられたショーウィンドゥには、黄色いワンピース
のサマードレスが飾られている。
「ティアナに似合うかな……」
 ふと、そんな事を考える。
 衣服は生活必需品である。別に何かイベントが無ければ買い与えてはならないというこ
とはないだろう。
 しかし、ユーノはやがて、顔を険しくする。
「今の彼女じゃ、曲解するよな……」
 曲解とは少し違うな、と、ユーノは自分で自分の呟きに訂正を入れる。
 今のティアナに必要なのは、物ではなく、心を解く事……ユーノはそう思い返すと、歩
みを再開し、家に急ぐ。
 その歩みは、いつもの、儀式的なものに戻ってしまっていた。
169歪んだ素直 02 03/06 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/01(火) 07:00:12 ID:8Ag4ADem

 ユーノのマンションの自室からは、照明の明かりが漏れていた。
 中には人がいるのだから、当然といえば当然である。
 だが、玄関のドアの鍵は開いていなかった。だが、それも別に、不自然というほどでは
ないだろう。
 ユーノはポケットから玄関の鍵を取り出し、開ける。
 扉を開けると、玄関は暗かったが、LDKの照明は点いており、人の気配があった。
「ただいま」
 ユーノは玄関を上がりつつ、そう声をかけながら奥に入る。
「お帰りなさい、スクライア司書長」
 答える、隻眼のティアナ。
 彼女はキッチンの調理台の前にいた。手には包丁。
 最初にこの光景を見たときは、ユーノは慌ててティアナを制止した。
 ティアナが自殺しようとしていたように見えたからだ。
 よく考えるまでもなく周囲の光景、それにティアナの格好を見れば、それは違うと判断
できたはずなのだが。
 ティアナは黒のジャージのズボンにTシャツという格好の上から、エプロンを身につけ
ている。少なくともこれから自殺しようという人間の格好には見えなかった。
 大体、レンジに鍋をかけたまま自殺する者はそういない。
 ────それに……
 ユーノは思い、軽くため息をついた。
 今のティアナに自殺するようなプライドは残っていない。命あっての物種、それこそ車
の運転だろうが残飯漁りだろうがやるだろう。
 ────どうして、そこまでボロボロになってしまったんだろう。
 ユーノは、自分の事の様に胸が締め付けられる。もともとそう言う性格ではあった。
 なのはにティアナのことを聞いた事はある。あくまで伝聞だが、兄の名誉回復と自らの
向上に必死で、故に素直になれなくなる性格。
 想像する限りでは、プライドは高く、まして金銭の為に自分の身体を売ったりするよう
なことはないだろう。
 ────今の彼女と、まるで逆じゃないか。
「どうかしましたか? スクライア司書長?」
 ユーノが、いつまでも突っ立ってティアナを観察していると、ティアナは怪訝そうな顔
で小首をかしげ、ユーノに訊ねて来た。
「あ、いや……なんでもないよ」
 ユーノは、顔を赤くしながら苦笑し、誤魔化すように言った。
 すると、ティアナは優しげに微笑む。
「荷物ぐらい降ろしてはどうですか? もうすぐ準備できますから」
「あ、うん……ごめんね、こんな事やらせちゃって」
 ユーノはそう言いながら、首元に手を持ち上げ、ネクタイを解きはじめる。
「毎日言わなくても良いですよ」
 ティアナは苦笑混じりに言う。
170歪んだ素直 02 04/06 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/01(火) 07:00:37 ID:8Ag4ADem
 出会った日の翌日。どうしてこんなことをしたのか、と、ユーノが訊ねると、ティアナ
は住まわせてもらっているんだからこれぐらい、と答えた。
 使用人にしているつもりはないとユーノは言ったのだが、これはあくまで“気持ち”ら
しい。
 そこまで無碍に否定するのも悪いような気がして、以降ユーノは、家事の一部をティア
ナにやってもらっている。
「うん……それじゃあ、ありがとう、かな」
 ユーノは苦笑混じりに、そう答えた。
「どういたしまして……でしょうか」
 そう広くはないLDKに、小ぢんまりとしたテーブル。その上に、ティアナがすでに料理
の載った皿を並べていく。
 ユーノが、部屋でラフな部屋着に着替えてくると、既に準備は終わっていた。
「いただきます」
 正面を向き合って、席に座り、食事に着く。
「美味しいよ」
 少し進めた所で、ユーノはそう言った。
「ありがとうございます」
 そこからは、無言の食卓。
 ティアナを──そう、引き戻そうとアレコレ考えるのだが、言葉が纏まらない。
 下手に何かを言って、さらにティアナを自虐させるのでは、意味がない。
 無論、水商売や風俗営業を賤しいとするのは傲慢である事ぐらい、ユーノも解っている。
 否、だからこそ、ティアナが、自分の価値を貶めた上でそんな事をしているのは間違っ
ていると思った。
「…………?」
 この日も、気まずそうにしつつ、アレコレと考えていたユーノだが、ふとティアナのほ
うに視線をやると、ティアナが、ユーノを見たまま、まるで百面相のように、微笑んだり、
それからむっとしたようにしてみたり、困ったようになったり、を繰り返していた。
「…………どうしたの? ティアナ?」
「ひゃっ!?」
 ユーノが、顔を上げながら訊ねると、ティアナは驚いて、軽く声を上げた。
「ごめん、おどかした?」
 ユーノは慌てたように、謝る。
「いえ、大丈夫です……その、すみません」
 ティアナもまた、慌てて恐縮したかのように、言う。
 そのティアナの顔が、ほのかに赤くなっていた。
「あ……で、も、どうしたのかな? 僕の顔、見てたよね?」
 ユーノは、優しい口調で問い質した。
「えっと……いえ、本当になんでもないんです」
 ティアナは、申し訳なさそう謝るばかりだ。
 だが、ユーノは、彼にしては珍しく、さらに深く問いかける。
 どうにか、取っ掛かりができるかもしれない。ユーノにその確信があった。
171歪んだ素直 02 05/06 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/01(火) 07:01:25 ID:8Ag4ADem
「怒っているわけじゃないよ。ただ教えて欲しいだけなんだ……だめかな?」
 あくまで優しく、小さい子に諭すように、ユーノは言った。
「その……失礼な話かもしれませんが」
「うん」
 恐縮しきった様子で、ティアナは語りだす。
「こうしていると、その、スクライア司書長と私で、夫婦みたいかな、って。その……す
みません! ご、ごめんなさい!」
 ティアナはだんだんと顔を真っ赤にしながら、態度を縮こまらせて、最後には声を上げ
て謝り始める。
「あ…………」
 ユーノは、あっけに取られてしまい、絶句してしまう。
 ────早く、早く次を考えろ、ユーノ・スクライアっ
「あ、の、僕もさ、その……ティアナが来てから、って言うか……」
 どもりながら、ユーノは搾り出すように言葉を発する。
 縮こまっていたティアナが、ふと、顔を上げた。
「こ、ここに帰ってくるのが、す、少し嬉しくなった、みたいでね」
 自分でも何を言っているのか、半分理解していないユーノ。ただ会話を途切れさせまい
と、必死になっていた。
「スクライア司書長が、ですか?」
 ティアナは小首をかしげる仕種をする。
 普通はそうだろう、自宅に帰るのに楽しいもなにも無いはずだ。
「家族がいるわけじゃないからね、実は、ここに帰ってくることもほとんどないんだ」
 少し弾みがついて、ユーノは苦笑するように言った。
「そうだったんですか? いえ、そういえば確かに……」
 生活臭がしなかったと、ティアナは思い返す。
「だから正直、ここに1人でいる時のほうが落ち着かなかったんだ」
「そうなんですか……」
 ティアナは、そう言ってから、苦笑気味に笑う。
 ────あ、また……
 ユーノは思った。また、出会ったときのティアナの、ユーノにとっては“嫌な”笑みだ。
「でも、私じゃなくても……高町隊長がおられますでしょう?」
 皮肉を言うわけでもなく。ただ困ったような苦笑で、ティアナはそう言った。
「っ!」
 ユーノの表情が、反射的に歪むのが、自分でも解った。
「違う、別になのはだからどうだとか……そう言う話じゃないんだよ」
「そうでしたか、すみません」
 つい声を荒げてしまうユーノ。それに対して、ティアナは笑みを消した困ったような表
情で、ただ慇懃に謝る。
172歪んだ素直 02 06/06 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/01(火) 07:01:46 ID:8Ag4ADem
「…………」
 気まずい沈黙が流れる。
「あの、すみません、お気に触るようなことを言ってしまったみたいで……」
 本当に申し訳なさそうに、おずおずとユーノを見ながら、ティアナは言う。
「あ……違う、無理に聞き出したのは僕だから。その、ごめん」
 ユーノは慌てて、ティアナに向かって自分も頭を下げる。
「そんな、スクライア司書長が私に謝ることなんかありません」
 ティアナは戸惑いがちの表情で、しかし、さらりとそう言う。
「そうじゃ、なくて……」
「良いんです、スクライア司書長は高町隊長の大切な方ですから」
 ────ああもう、結局こうなっちゃうのか!
 ユーノは、ギリ、と歯を噛み締める
 ────それなら……うん、それでも、もう、良いや。
 半ば破れかぶれになり、今度はユーノの方が、自虐的な思考に陥っていく。
 ────そもそもティアナが管理局にいられなくなったのは……つまり、僕の……
 そう思い込むと、意外なほどに、それまで最後の手段と考えていた言葉は、するりと口
から飛び出していく。
 それを聞いたティアナが、左目だけを円くして、唖然とした。

「ティアナ……僕は君に惹かれている。君の事が、好きになっている」
173歪んだ素直 02 07/06 ◆kd.2f.1cKc :2008/04/01(火) 07:02:58 ID:8Ag4ADem
>>167-172
今回は以上です。

あれあれあれー? なんか今回もエロ入らなかったぞー!?
しかもなんか、ユーノまでティアナと一緒に転げ落ち始めましたよ!?
一体どうなるんですかこの先!?
174名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 07:18:15 ID:B+3i9fow
GJ
出勤前に良いもん読ませてもらった
175名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 07:54:21 ID:Co17p26M
良くはあるが肝心な部分が抜けてる気が。
まぁ自己満足だろうから別に俺がどうこう決める立場じゃないが。
176名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 07:57:08 ID:4dDOpUP7
どいつもこいつも……俺を出勤させないつもりか!
いいぞもっとやってくださいお願いします!
177名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 09:00:38 ID:iHkPJgGm
>>154
可哀想に…
フェイトさん自動的にオナヌーじゃねぇか…
178名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 09:02:31 ID:Ic+oqo6y
>>154
GJ。テラエロス。

ただ>>143の3行目名前間違いと>>136でアルトがティアナを呼び捨てにしてないのがちょっと気になったかな。
179名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 09:03:42 ID:SbmW2kQ5
>>177
折よくクロノが来てればいいんだがな…
180名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 10:10:18 ID:5YYMIF1r
>>167
GJです。楽しみにしてました。
ティアナの真相が待ちどうしいです。

夜、ユーノのベットにティアナが入ってきて、
このことが、魔王様にばれたら…
181名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 11:37:09 ID:TCIFv8by
ちょっと遅れたがアルカディア氏にGJを
大作の完成おめでとうございます。
こんな神作品を最初から最後まで読み通せたことに、このスレへの感謝を。
そして、最後まで投げることなく、こんな面白い作品を書き続けたアルカディア氏にGJと乙を。
本当に本当に面白かったです。ありがとう。
182名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 12:57:50 ID:qEg+XVnT
>>154
GJ!
笑わせてもらいましたw
ただティアナとラグナの年齢が上下してるのは何でだ?


>>173
こちらもGJ!
照れてるティアナが可愛かった(*´Д`)
結末がどう転ぶかすごい気になります。
183名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 13:07:24 ID:5vl7z9O3
>>154
     \             \
       ヽ             ヽ
        ヽ             ',
    .    |              ',
        |     ,,,、 -‐ '''''" ̄ ̄ }
        |__,,、r''" ,,、 -‐''''´ ̄ ̄ヾ
        |_,,,,、ィ'''"         ',
        ,r,''ヽ;;;;i′ `'===ュ、  ,ィ'"l´
        l l `';;;!    '''‐ェ;;ェ、  r'エ〈
        ヽヽ.' ''           l、 !
    .    ヽ、_,        (ニ、 .,、」 l
         ,,|.        ,.ィ='__ュ、!
       /l l        '´‐''´ ` /
    --i´  ヽヽ          ´ .ノ
      l   ヽヽ   `''ー- 、、、r‐<
      ヽ   ヽヽ      /!  `iー
    .  ヽ   ヽ \    //   |

       南冲尋定[なんちゅうえろさだ]
(越前国の刀工。生没年不祥。作刀期間1493〜1526年)
184ておあー:2008/04/01(火) 13:13:59 ID:HTnGBhm6
前回レスくださった方、ありがとうございました。
"人形過剰(センチメンタルフェイク)"ておあーです。確かに最近数の子ばっか書いてます。脇役好きでサーセン
別のSSで使おうと思ってた口移しであーん♪なネタをサイヒ氏に取られたぜちくしょーと叫びつつ、
納豆プレイならぬ納豆姦など投下させてもらいます。

……が、予想以上に伸びてしまったので後編を二回に分ける事になってしまいました。姦してません。真に申し訳ありませんorz


今回の注意(じっとして……よく読みなさいなの)

・ギャグ要素、陵辱要素、納豆要素のあるエロ
・時期は三期から十年以上前、まだドゥーエが任務で教会に潜入する前
・クア姉VS納豆→クア姉フルボッコで敗北。しかし残念な事に今回はエロまで行かないです……
・キャラ崩れ注意
・ちょくちょくオリ設定が登場
・スーパー納豆タイム発動、エロというよりむしろホラー。おぞましい
・汚物注意
・●<Don't think.F E E L !


「クア姉がいぢめられる側ってのはどういう事だああ〜〜〜っ!? ナメやがってクソッ!クソッ!」って人にはお勧めできません。
185悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:15:06 ID:HTnGBhm6
 ミッドチルダ東部のとある洞窟。

 一見何の変哲もないこの洞窟の奥に、次元犯罪者ジェイル・スカリエッティのラボは密かに存在している。
 その内部にあるのはスカリエッティの実験室やガジェットドローン(正確にはこの時点でまだこの名称は存在していないが)の製造・
稼動テストを行う開発スペースなど大部分が彼の研究に関係する施設だが、一部にはもちろんスカリエッティや彼の部下"ナンバーズ"が
生活するための居住区も存在している。

「それじゃあ流すわよ〜。目、閉じときなさいね」
「ん……」

 ナンバーズ"5番"チンクと"2番"ドゥーエが今居る温水洗浄施設(平たく言えばお風呂)もその中の一つである。

「……はいおしまいっと。体はキレイになったけど、臭いは完全には取れないかもねぇ……残念だけど」
「それはまあ仕方ないだろう。しかしドゥーエ、私達はこんなにのんびりしていてよいのか? 今こうしている間にも、クアットロは
あの納豆達に襲われているというのに……」

 体についた納豆のネバネバをドゥーエに洗い落としてもらったチンクていたが、複雑そうな表情を見せながらドゥーエに問うた。

 そう……チンクが助けを求めて飛び出してから二十分近く経った今も、クアットロは未だ納豆が闊歩する訓練スペースに放置された
ままだった。
 チンクとしては自分も味わった恐怖や快楽責めに今もクアットロが苛まれていると思うと居ても立っても居られない心境である、
しかし問われた方のドゥーエは養豚場のブタでもみるかのように冷たい目をしながら妹をバッサリ一刀両断した。

「いーのいーの、半分は自業自得なんだし、大人しくしてりゃ命まで取られはしないわよ(色々と他の物を搾り取られる可能性はある
けど)。それにさっきダイニングも言ったけどアレは生命力がハンパじゃないの……殲滅するにはそれなりの装備を整えてからで
ないと、ミイラ取りがミイラに……なんて事になりかねないわ」
「ああ……確かにあの増殖力は尋常ではなかった」 
「『自己増殖』と『自己再生』の能力を併せ持ってるからね。一個潰す間に二個増えるようなもんだから、まともに突っ込んでも
私達に勝ち目は無いわ」

 自身の体も手早く洗ったドゥーエが浴槽に向かう。少し後ろめたかったがチンクもその後に続く。
 張られたばかりの湯に体を浸すと心にまで暖かさが染み込んでいくようで、まるで訓練スペースであった出来事は全て幻―それこそ
クアットロのIS・シルバーカーテンが創り出した仮想体験だったのではないかとチンクは一瞬錯覚してしまった。

「ま、とりあえず今ドクターが対納豆用の兵器を造ってるはずだからそれの完成待ちね」
「兵器、か……現行兵器でアレに敵うものなど存在するのか?」
「ハハハ、チンクは心配性だな。別にアレはそこまで恐ろしいモノではないよ。生命力こそ高いが防御力については指先一つでダウン
するレベル、範囲制圧攻撃でまとめて殲滅してしまえば増殖や再生も恐るるに足りん」
「なるほど」
「ただ残念な事に我々は大威力・広範囲の攻撃手段に乏しい。君のキラークイ……ゲフンゲフン、デトネイターの面攻撃ならば唯一
有効な攻撃に成り得るが、万一壁に穴を開けてしまうとそこから逃走される可能性がある。前回はそれで酷い目に遭った……まあ同じ
轍は二度と踏まんがね」
「期待していますドクター。それでその攻撃の手段を開発中の貴方がなぜ此処に?」
「ハハハ、それはもちろん君達の背中を流す為に決まってるじゃあないか」
「そうですか」

 ドゥーエが言い終わるのとスカリエッティの体が吹き飛ぶのは全くの同時だった。
186悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:15:42 ID:HTnGBhm6
「ガッ!?」
「えぇっ!?」
「……シッ!」

 この時ドゥーエの放ったピアッシングネイルの一閃はまさに神速と呼ぶべきものであったが湯に浸かった指が偶然に生み出した新手、
この掴みこそスカリエッティ流奥技ブレイクライナーの骨子となる技法では断じてありません。

 空中でさらに斬り付けられたスカリエッティは「エンッ!!!」っと叫んで鼻血を勢いよく噴出しながら倒れた。ちなみに斬られたのは
体であり、鼻血が出たのは先の一瞬にドゥーエが彼を蹴り飛ばした際、大開脚で丸見えになった彼女の秘所をしっかり確認していたから
である。

「あら? 流したのは背中ではなく御自分の血だった様ですね」
「わ、私を殺す気かドゥーエ!? というかなぜ固有武装を風呂に持ち込んでいるのだね!?」
「んー……こんな事もあろうかと、といったところですね」

 HEEEEYYYYあァァァんまりだァァァァ……と呟きながら床に倒れ伏すスカリエッティ。同時に彼を探しに来たらしい姉妹の
長女が扉から顔を覗かせる。

「やっぱりここにいらっしゃったのですねドクター。さあ、開発室に戻りましょう」

 そのまま彼の足を掴みズルズルと引き摺りながら温水スペースを出て行った。うつ伏せで引き摺られていったので顔がゴツンゴツン
床に打ち付けられていたがドMなので無害です。

「行ってらっしゃーい……ってちょっと、ドアくらい閉めなさいってもう」

 ドアを開けっ放しにしたまま去っていった彼女に舌打ちすると、ドゥーエは湯船から出てドアを閉め武装についた血を流し始める。
流れに取り残されたチンクは、一人呆然と『強くて冷静で"姉妹"に優しく味方以外に等しく残酷(byクアットロ)』な姉の背中を眺めて
いた。

「ったく、ウーノの奴もしっかり手綱締めときなさいよね」
「なんというか……すごいなドゥーエは」
「そうかしら」
 
 呟いたチンクに、背は向けたまま不思議そうに応えるドゥーエ。しかし次に口を開いた時その声色は変化している。

「貴方も覚えておきなさいチンク。私達潜入作業を生業とする者は、任務の途中でどんなイレギュラーに直面しても周囲に判断を仰ぐ
事ができない。頼れるのは自分しかいない、だからこそ常に冷静な思考で状況を分析しベストな判断を行える心の強さが必要なのよ」

 自身の経験を踏まえた的確な助言。
 しかしそれだけに他の姉妹なら『そこで出したベストな判断が空中コンボか?』とツッコむところだが、生憎この場にいるのは
ツッコミ要員よりむしろ驚き要員なチンク一人である。そしてその末妹はツッコミより先に、彼女の言葉に含まれていたフレーズに
心を奪われていた。


「心の……強さ……」

 
「……どうかしたの? チンク」

 武装を洗い終わったドゥーエが再び湯船に戻りチンクの隣に座る。
187悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:16:24 ID:HTnGBhm6
「……"訓練"を始める前にクアットロが言っていた。私は前線での潜入行動が主な任務、敵に捕縛される可能性がドゥーエと並んで
最も高い役目だと」
「まあ、ね……この後の"妹"がどんなコンセプトで創られるかにもよるけど、現状敵の喉元に飛び込むのは私と貴方だけだものね」
「だからこそたとえ捕らえられどんな拷問や洗脳にかけられても屈しない、強い精神の力が必要だと言っていた」

 実際はチンクがクアットロの言葉をそう解釈しただけだが、そんな事は知る由もないドゥーエは『やっぱ姉妹って似るもんだなぁ……』
と内心で思う。

(まああの子の場合半分以上は方便でしょうけど……)

「なあドゥーエ。それより気になっていたのだが、あの納豆一体正体は何なのだ? ドクターの発明品だという事はクアットロから
聞いたが、彼女は本当に大丈夫なのか? お前はさっき『大人しくしておけば命まで取られる事はない』と言っていたが……」
「うーん……」

 突然チンクに訊かれたドゥーエは答えに窮する。
 この綺麗な妹に『それはねドクターとウーノが納豆プレイをする為よ』などとどっかの聖杯の中身をブチ撒けるような真似はできる
はずがない。化学変化を起こして綺礼な娘になったら困る。

「そうねえ……簡単に言えば『ドクターの使い魔的存在』って事になるのかしら。ドクターとウーノを(性的な意味で)楽しませる
目的で創られたモノ、それがあの納豆よ」
「愛玩用というわけか」
「けれどドクターの命令に逆らってもうずっと前に処分されたはずだった……まさかこっそり保存されていたとは思わなかったわ。大方
低温で自己増殖と自己再生の機能を抑制して、地下の廃棄物スペースにでも隠してたんでしょうね。おそらくクアットロを襲ったのは
せっかく自由の身になったのに、また凍らされると思ったから……」
「そうか……」

 チンクは猶も心配そうな表情を浮かべたままだが、ドゥーエとて好きでクアットロを放置しているわけではない。

「……とにかく。今はこの後の作戦に向けて鋭気を養いましょう。大丈夫、よっぽど刺激を与えなければクアットロも悪いようには
されないはずだし、万が一最悪の事態が起こったとしてもあの子は大概しぶとい子だからそう簡単にやられたりしないわ」
「うむ」

 ドゥーエはチンクの頭を撫でるが、今は彼女もその手を払いのけはしなかった。


          ◆


「……チッ」

 訓練スペースの宙空に浮かんでいたクアットロは、展開させていた歯車状のテンプレートを解除しながら舌打ちをした。

188悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:16:44 ID:HTnGBhm6
 不機嫌そうな彼女の瞳に映る眼下の光景は、訓練スペースの床とその一画で不気味に蠢く黄土色の"納豆溜り"。一粒一粒の納豆が
銘々に動く様は上空から覗けば奇妙な統一感を感じさせる(群体としての意志も存在するそうなので当然なのかもしれない)と共に、
見る者に筆舌に尽し難いほどの悍しさを喚起する。
 さらに納豆溜りから放射状に、床といわず壁といわず無数の納豆が張り付き分裂・増殖を繰り返している。
 チンクの"訓練"を開始する前に、クアットロは訓練スペースの空調を操作し納豆菌が最も増殖しやすい環境になるよう設定していた。
その効果が今頃になって表れてきていたのだ。

 クアットロの顔をつ、と汗が滴り落ちた。

 納豆に怯えた訳ではない。ただ純粋に室内の熱気に対して汗をかいているだけである。

 現在の訓練スペース内の気温は約40度。戦闘機人も含め大部分の人間にとって過ごしやすいとは言えない気温であるが、納豆菌の
芽胞(胞子)にとっては発芽し増殖を始める温度であり、この温度下での納豆菌は非常に旺盛な繁殖力を見せる。
 また、この繁殖力は即ち大豆を『腐った煮豆』ではなく『納豆』という立派な発酵食品に変化させる秘密でもある。伝統的な納豆の
製法では煮沸して雑菌を死滅させた藁を用いる。外界からの刺激に強い芽胞の状態で生き残った納豆菌芽胞が発芽すると、同様に死滅を
免れた他の菌類の芽胞に先んじて栄養となる物質を消費してしまい、他の微生物の繁殖を阻んでしまう。おかげで大豆は腐敗ではなく
発酵という人間に有効な変化を起こすのだ。

(しかしまあ……)
 
 汗を拭いながらクアットロは思う。
 今のはあくまで"納豆菌"に関しての話だ。"納豆菌"ではなく"納豆"そのものが繁殖している時点で、上記されたような知識は現状を
理論的に理解する手助けには成り得ないかもしれない。
 そもそも眼下で起こっている現象のレベルは一文字違っただけで現代生物学の常識を完全にひっくり返している。種子から発芽して
成長するのが種子植物なのにその種子(しかも加熱済)が分裂するとはいかなる事にござりましょうか。辻褄合わずに士道不覚悟も
いいところである。こんな現象が起こりうるなら「そ、それは来年の為の種籾でごぜえます! それだけは何卒……」「ええい農民
風情が五月蝿いわ!」なんて会話も成立しなくなる。


そこで問題だ! 彼女の狡賢い頭脳でどうやってこの現象を説明するのか?

3択―ひとつだけ選びなさい

答え@優しくて愛溢るる萌えっ子クアットロたんは突如ガッテンできるアイデアがひらめく
答えA都築がきて助けてくれる
答えBできない。現実は非情である。





(……ま、考えたところで、一応はあのドクターの叡智の結晶なアレを完全に理解できる訳ないわよねえ。こんな時の為にわざわざ
あのプチトマトにブ○ース・リーの台詞を言わせといたんだし……え? ……何今の。私の頭も暑さでおかしくなってるのかしら?)




答え ―C 答えC 答えC


189悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:17:19 ID:HTnGBhm6
 クアットロは考えるのをやめた。

 というかこんなクソ暑い空間では、自慢の頭脳もオーバーヒートを起こして満足に働かないというものだ。
 まあたぶん、人間にとって過ごしやすい温度があるように、このスーパー納豆の過ごしやすい温度が40度前後だったというだけな
気がしないでもないのでそういうアレがコレでコレがアレなのだろう。


「……は〜あ。それにしてもこれじゃあ完っ全に手詰まりねえ……」

 クアットロは溜息をつくと空中に"寝転がる"。



 チンクが訓練スペースを出て行った後、何とか冷静さを取り戻した彼女は体中に纏わりついた納豆を潰しながら空中に逃れた。
 さすがのスーパー納豆も飛行能力は持ち合わせていないらしく、現状彼女に納豆が何かを仕掛けてくる事はない。ただ訓練スペース
から脱出する為には床に面した扉を使用しなければならず、扉の周辺にはかなりの数の納豆が防衛線を築いている。配備されている
納豆達は、クアットロが近づこうものなら一斉に攻撃を加えてくるだろう。

 なんとか防衛線を突破すべく先程は幻影を利用した囮作戦を敢行したが、それも失敗に終わった。

 彼女のシルバーカーテンは、幻影を操り対象の知覚を騙すことを旨とする。実物と寸分違わぬ幻影を産み出し相手を混乱させたり、
透明化させて姿を隠したりする。その効果は人間だけに留まらず、条件を満たせば人間よりもずっと精密で正確な機械のセンサーを
欺くすら可能だ。

 だが、さすがに『生きた納豆』という未知にもほどがある生物に対してはこの固有技能も全く意味を為さなかった。
 そもそも存在そのものが既に常識の埒外、生物と言えるかどうかもわからない代物なのだ。無理やり分類するとしても大豆をベースに
考えた場合は植物界、納豆菌をベースに考えた場合は菌界。動物界に分類される人間とは生物分類上もっとも根本的なところからして
別グループ。人間の感覚を騙す為の幻影を使用してもむしろ通用する方がおかしいだろう。というか納豆には眼球や耳にあたる器官が
存在しないのでまず視覚や聴覚がない。

 勿論、もっと時間をかけて解析すれば、納豆が何を以て周囲の状況を把握し実物と幻影を見分けているのか、その条件を特定する
事ができるかもしれない。先ほどチンクやクアットロに襲い掛かったり、扉の周囲を重点的に守っている事からも何らかの方法で外界を
知覚している事は確実である。温度変化の感知、超音波を出す、空気の流れを読んでいる……それ以外にも幾つか思いつく可能性は
ある。片っ端から試していけば奴等も欺ける幻影のヒントくらいは掴めるかもしれない。ただ――


(こんなクソ暑い部屋で、これ以上無駄な頭脳労働なんてやってらんないわ)


 それらの仮説をわざわざ検証する必要性を彼女は感じていなかった。
 別に命が取られるような状況でもないのだ。もうしばらくすればチンクから話を聞いたスカリエッティ達が自分を助けに来るだろう。
要はそれまでこうやって浮いていればいい。暑さと粘ついた感触を我慢しなければならないのは不愉快極まりないが、不用意に動いて
虎の尾を踏んだり魔王の愛娘を誘拐するような愚考を犯すより遥かにマシだ。
 だいたい納豆の知覚方法が理論で判別できるかどうかさえわからないのだ、野性の本能とかいう非常識極まりない力だったら本当に
考えるだけ無駄である。
190悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:17:55 ID:HTnGBhm6
(ていうか……考えるならそんな事より此処から出た時の事よね〜。チンクちゃんはお馬鹿だから私の言った事をそのまま話すだろう
けど、一応話の辻褄は合ってるわけだから特に問題は無いわよね。少しは叱責されるかもしれないけど、大事にはならないはず……
問題はドゥーエ姉様よね。たぶん私の考えてる事なんてもうとっくにバレてるだろうし……"おしおき"されちゃうわよね〜……まあ、
でもそれはそれで……)


 そこまで考えた時、クアットロの後頭部に小さな痛みが走った。

「!?」

 驚いて後頭部に手をやる。指で痛みが走った辺りに触れると、髪の毛に何かが貼り付いているのに気がついた。掬い取り目の前に
持ってくる。
 指の上に乗っているのは無残に潰れた納豆の亡骸だった。ここまでグチャグチャになっていては自己再生機能も働かないレベルで、
その証拠に指の上の納豆は微弱な振動一つしない。

(さっき納豆に襲われた時についてたのかしら……?)



 不思議そうにその亡骸を見つめていたクアットロの顔と指の間を、何かが下から上へと通り過ぎた。

「……え?」

 一体何事かと視線を下に向け……そして彼女は見た。





 床で蠢いていた納豆の一部が腕のようなものを形作っている事を。

「何よ……あれ……?」

 思わず呟いたクアットロが見守る前で、納豆の"腕"が肘を曲げ溜め力を込める。そのまま振りかぶるような動作をし――






 投げた。




191悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:18:17 ID:HTnGBhm6
「!?」


 手首から先の辺りがそのまま吹き飛んで、クアットロの方に勢い良く突っ込んでくる。

 速度的にそこまで速くはない。ただ目の前で起こった出来事に完全に思考停止し、回避を含むあらゆる選択肢を構築する事ができな
かった。
 ゆえに飛んできた納豆が彼女に命中しなかったのは全くの偶然、幸運の賜物。空中でバラけた納豆の手首は、そのまま花火のように
放散しながら彼女の横を通り過ぎていった。
 

「……う、嘘でしょう……?」


          ◆


 嘘ではない。
 これはこのスーパー納豆が持つもう一つの能力。今までは『自己増殖』と『自己再生』という能力に隠れていたが、その実真の力を
発揮した時最も大きな危険を秘めた能力。  


 自己進化。


 自分は空を飛ぶ事ができない。だから納豆は増殖しながら考えたのだ。
 宙を舞う敵に自身を届かせる為にはどうすればよいのかを。
 三人寄れば文殊の知恵と人は言う。では、数千、数万が寄り集まればどうか?
 しばしの思索の後、納豆はあっさりとその方法を見つけた。


 
 ――なに納豆? 標的が空に浮いて降りてこない?
 納豆、それは無理矢理引き摺り下ろそうとするからだよ
 逆に考えるんだ、「浮いちゃっててもいいさ」と考えるんだ
 


 かくして納豆は自身を彼女の元に到達させられるようにその一部を作り替えてゆく。

 伸縮性のある粘糸を重ね、縒り合せ、或いは組成そのものを改良し。
 強くしなやかに、ゴムのように、筋肉のように。


 投影したのは自分達を創造した者。
 

 他のどんな生物よりも、細緻で精密な動作が可能な人間の腕。

192悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:19:59 ID:HTnGBhm6
 知性を持っているという事はクアットロも勿論知っている。だが、こんな事は完全に予想外だったのだろう。
 呆然とする彼女を尻目に、手首を失った腕に周囲の納豆を寄り集めてゆく。見る間に手首が再生され、再び腕が肘を曲げた。

 発射体勢。

 今度はより正確に。確実に目標に命中するよう入念に照準を合わせてゆく。試射と先ほどの失敗を踏まえ、力加減にも気をつけ――
 


 ヒュンッ



 納豆は再び"手首"を投擲した。


          ◆


 一つや二つ命中したところで潰されてしまえばそこで終わる、文字通り"豆鉄砲"ほどの威力しかない。そもそも握り込むと粘ついて
しまって上手く手から離れない。
 以上の二点から納豆は手首を丸ごと発射し、散弾のように相手を襲う方法を選択していた。しかし弾が大きければそれだけ回避は
容易になる。寸でのところで冷静さを取り戻したクアットロがシルバーケープをはためかせながら全速力でその場を離れ、結果二撃目の
手首もまた空しく空を切った。

「じょ、冗談じゃないわよっ! 一体何なのよこれえ!?」

 安全地帯から一瞬にして戦場の只中に放り出され、混乱したクアットロが絶叫する。彼女の動揺を"見て"取ったのか納豆溜りも動く。
二本、三本と新たな腕が構成され、クアットロに照準を向ける。一本目の腕も三度再生し、今度は三個の手首が同時にクアットロへ
襲い掛かった。

「い、いやあああぁっ!!」

 急発進してその場を離れるクアットロ。だがその間にも納豆溜りからは新たな腕が次々と生え始めていた。ねずみ算式に増える納豆
である。弾丸は十分過ぎるほど補充される。

 避ける、避ける、とにかく避ける……

 そこからクアットロはひたすら納豆手首弾を回避し続けた。
 一発でも当たれば納豆は彼女の体に取り付いたまま分裂を始めるだろう。だが分裂する前に叩き潰そうとすると、その隙をついて敵の
一斉射撃が襲ってくるはずだ。そうなればもう納豆から逃れる術はない……
 
 涙目になりながらクアットロは納豆の攻撃をかわす。

(なんでよ、なんでこんな事にっ!? ていうかこんなに経ってるのにどうして誰も助けに来ないのよおおおっ!!)

193悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:20:42 ID:HTnGBhm6
※同時刻、脱衣所

「んくっ、んくっ……ぷはあ〜。ん〜、やっぱ風呂上りの一杯は最高よねえ」
「ドゥーエ、これから戦闘だというのにビールなど飲んで大丈夫か?」
「私は酔えば酔うほど強くなるからいいのよ。チンク、貴方も何か飲む?」
「……じゃあ、フルーツ牛乳を」
「はい、沢山牛乳飲んでもっとおっきくなんないとねー」
「べ、別にそんな訳ではないぞ! それに、私だってこれでも成長しているのだ……戦技とか、色々……」
「へえー、じゃあちょっと確かめてさせてもらおうかしら」
「なっ、バ、バカやめろ! あっ、や、はあっ……!!」


 ドッタン バッタン 


※同時刻、開発スペース

「ドクター、お茶が入りましたので一休みなされてはいかがでしょう」
「ふむ。本当は急いでクアットロを助けに行かねばならんところだが、まあ一緒に居るのはあの納豆達だしな……遅れても死にはしない
だろう。せっかく入れてくれたのだし冷めないうちに頂くとしようか……おや、これは?」
「管理局の一部でカルト的な人気を誇る砂糖入りミルク緑茶、通称リンディ茶です」
「ほう、これはなかなか勇ましい味だ……他の要素を度外視して甘さという一点に特化している。実に興味深いね……しかし」
「しかし?」
「先日君が口移しで飲ませてくれたミルクティーの方がずっと甘かった」
「申し訳ありません……実はいつもの紅茶の葉を切らせてしまいまして、それで……」
「謝る事はないさ。これはこれでなかなかにいい物だ。こんな物を味わえるなら、たまにはハプニングも悪くない」
「ドクター……」


 ギシギシ アンアン

※同時刻、トーレの部屋

 ぼすっ。ぼすっ。ぼすっ。

 しーん。しーん。しーん。


「やはりダメか……」

 スクッ……

『元気出してトーレ、きっとノロタンはドクターが直してくれるよ(裏声)』
「そうだな……そうだ。こんなところで泣いていてはノロタンに笑われてしまう」
『そうだよトーレ、がんばれトーレ。フレー、フレー、トーレ(裏声)!!』
「ありがとうフェレットさん……しかし、ドクターの対納豆用兵器はまだ完成しないのか……」


 ……一応妹の心配はしているようです。
194悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:21:19 ID:HTnGBhm6
※再び訓練スペース


「ぜえぇったいに許さないっ! いつかみんな切り捨ててやる! アイツらがこんな事態になった時、速攻で切り捨ててやるんだから!
お姉様以外!!」


 血涙を流しながら宙を舞うクアットロの体を手首が掠める。ボディスーツに取り付いた納豆を手で叩き潰しながら、前方から飛来する
二本の手首を間隙を縫うようにして避けた。

 クアットロは焦っていた。

 段々と、手首弾の正確さが増してきている。
 最初のうちは完璧にかわせていたのが、今では五発に一発は掠るようになっていた。少しでも的を小さくする為既にシルバーケープは
捨てている。ジワジワと追い詰められているのが、クアットロ自身手に取るようにわかっていた。

 一発でも受ければ即ティウンティウンな状況。
 40度近い気温の中での、終わりの見えないアクロバット飛行。
 加えて自分は戦闘型ではない。慣れぬ緊張感に心が苛まれる。
 彼女が馬鹿にしたチンクの言葉、『精神の力』が今まさに彼女に問われていた。
 
「こん……のっ!!」

 それでも彼女は諦めなていなかった。

 意地っ張り、頑固と言えば短所としてとられるが、目的を達成するためにはけして諦めない意志の強さと言い換える事もできる。
高いプライドが折れそうな彼女の心を支えていた。


 だが。

「まだよ! まだっ……!!」

 そんな彼女を陥落させるべく、手首弾の陰で納豆は巧妙な罠を張っていた。
 綿密な計算で相手の行動を読み、コントロールし、仕掛けておいた罠に自ら飛び込ませる……彼女が最も好むところであり、この後
最大の武器となるやり方が、今まさに彼女を襲おうとしていたのだ。そんな事には気づかずクアットロはひたすら納豆の攻撃に耐え
続ける。

(動きのパターンが読めてきた……さすがに複雑すぎる動きはとれないみたいね……)

 聡明な彼女は、徐々に納豆の攻撃に一定の法則性がある事に気づき始めていた。

(いける……かわせる!)

 彼女の体を掠める手首弾の頻度が少しずつだが下がり始める。五発に一発だったのが六発に一発、七発に、八発に……

 しかし、これこそが罠。
 相手に自分の能力を見誤らせ、油断と慢心を誘う為の狡猾な策謀。
 真っ直ぐな高速道路を走り続けているとやがて眠気に誘われるように、納豆は彼女にわざと単調な機動を繰り返させてほんの僅か、
彼女から警戒心と刹那の反応速度を鈍らせる。


 全ては伏線。
 一粒一粒はクアットロに遥かに劣る数多の納豆が協力して組み上げた作戦。
195悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:21:48 ID:HTnGBhm6
 そして頻度が九発に一発になったその瞬間、ついに実行に移される。



「……な、あぁっ!?」


 もう完全に見切った、ここは100パーセントかわせるはずの一発。
 クアットロの数十センチ横を通り過ぎるはずだった手首弾が、カーブして彼女の体に命中した。

「そんな、そんなのっ!?」

 ここまで腕はまっすぐな軌道でしか手首弾を発射しなかった。しかし人間のそれをエミュレートした腕ならば、手首ごともげようが
回転を加えて軌道を微妙に変化させる事くらいはできる。
 腕を腕としてではなく、単なる大砲としてしか認識していなかった。そう思い込ませた。これが彼女に仕掛けられた第一の罠。


「こ、こんなものっ!!」

 さらに。

 移動して追撃をかわしつつ、身体についた無数の納豆を引き剥がそうとする彼女の"真上"から何かが降り注いだ。


「きゃあああああぁあああぁっー!?」


 想定外の箇所から攻撃された事で、クアットロは回避も抵抗もできずに直撃を受ける。

 その正体はもうすっかりお馴染みとなった強い粘性を持つ納豆の糸。
 それを組み合わせて作られた糸のネットが、彼女の体を包みその動きを奪った。


(なんでよ!? 何で上から攻撃が来るの!? 壁を這い登って天井にまで進行してた!?)

 混乱の中浮かんだ解答は正解の一割程度でしかない。

 そう、確かに彼女は混乱していた。混乱していたからこそ看破出来なかった第二の罠。
 冷静な思考を保てたままだったなら、普段の彼女の観察力を持ってすれば気がついていただろう。


 彼女が回避した手首弾が、重力に引かれて落下していない事に。


 放たれた手首弾はただクアットロを狙っていただけではなかった。
 攻撃が終わると共に天井に着弾し、糸のネットを編み上げながら虎視眈々と彼女を襲うタイミングを計り続けていたのだ。
 そして一瞬彼女の動きが止まると同時に落下し完全に彼女の動きを停止させる。

 一撃目で隙を作り、二撃目でさらに拡大させる。何重にも重ねられた策だった。では三撃目は?


196悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:22:31 ID:HTnGBhm6
否。


 四撃目。
 五撃目。
 六撃目。
 七撃目。
 
 八、九、十……全ての腕から放たれたありったけの手首弾が、全弾クアットロに命中する。
 着弾の衝撃で数百の納豆が潰され命を終えただろう。しかしその数倍の数の納豆が彼女の身体に取り付き、分裂しようと一斉に振動
を始め出す。


「あ、が、があああぁぁぁっ!!」


 実は戦闘機人の体内に使用されている電子部品やフレームは振動波攻撃に対して非常に弱い。
 納豆の分裂による振動は微弱ながら彼女の体内部品に共振現象を起こし、図らずもクアットロに多大なダメージを与えた。
一瞬意識を失ったクアットロは浮遊する力を失い力なく地に落ちてゆく。落下先は納豆溜りの中心。納豆達が彼女を捉えたのは彼らが
計算した通りの位置。

 ……黄土色の海へ落下する彼女を無数の腕が手招きする。まるで恐怖映画のような光景、人によってはもっと破壊力があるだろう。
クアットロが意識を失っていたのは僥倖と言えなくもなかった。



 ぐちゅぽん。


 形容し難い音と共に、クアットロは納豆の中に消えた。
 戦闘機人の彼女はこの程度の高さから落ちても致命傷にはならない。納豆が緩衝材の役目を果たしたのならば尚更である。数秒間の
空白の後、納豆の海からクアットロが飛び出した。

「いやああぁーっ! 誰がっ! 誰がだずげでえぇえっ!!」

 意識が戻れば周囲は全て納豆。加えて振動破砕もどきを受け全身に残る麻痺。混乱した人間は足がつく浅瀬でも溺れる。恥も外聞も
捨てクアットロは助けを求めて叫んでいた。
 数十分前に醜態を晒したチンクを愉悦の心で嘲笑っていたクアットロが、今はその彼女と同じ姿を晒す事になる。


「だずげ、だずげで……がぼっ……ごっ……」

 抜け出そうとした体が、無数の腕に引き込まれ再び納豆溜りの中に沈む。

(……! ……!? ……、……!! ……!!)

 開いたままの口へ強引に納豆が捻じ込まれる。口を閉じようともがき顔を動かせば捻じ込まれた納豆が磨り潰され、苦味とも違う
独特の味が口内一杯に広がる。猶も外から納豆を捻じ込む力は強まり、外れそうなほど押し広げられた顎が軋む。口の中の納豆を嚥下
しようとする力と異物を吐き出そうとする力がぶつかりあい声にならない小さな悲鳴が漏れた。

「……ぐばっ!!」

 ようやく麻痺が抜け、体に力を込めて納豆の海から顔を突き出す。口の中に入っていた納豆も全て吐き出す。それだけではなく……

「……うぷっ……う、おぉえぇっ……ぇっ……」


 吐いた。胃の中にあった物を何から何まで全部。
 納豆の臭いはもうとっくに慣れてしまっていたが、吐瀉物の饐えた臭いが鼻腔を刺激しクアットロは苦悶に顔を歪めた。
197悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:23:12 ID:HTnGBhm6
「……ぁ……う……あ、っがぁ!!」

 その表情に嗜虐心を刺激されたかのように吐瀉物の下から腕が突き出し、クアットロの顔面を汚す。苦痛、恥辱、絶望……吐瀉物と
納豆が混じったものを顔に塗りたくられ、さらにまた口の中に押し込まれそうになりクアットロは転がるように駆け出した。
 足で納豆を踏み潰し、腕で納豆を握り潰し、体でなお彼女を捕らえようとする納豆を振り払った。

「はっ、ああぁあああああああぁあああぁっ!!」

 絶叫しながら納豆溜りの上を走り抜け、ようやく辿り着いた訓練スペース本来の銀の床に飛び込む。硬質の床に打ち付けた体が悲鳴を
上げたが、その冷たい硬さこそが今の彼女にとっては何よりも救いだった。

「はっ……はっ……!? ……な、なによコレぇ……!?」


 けれど、悪夢はまだ終わらない。


 半身を起こし己の体に目をやったクアットロは、自分を護る最後の砦だったはずの蒼いボディスーツがほとんど無くなり、白い肌を
露にしている事に気づく。

「どういう事よっ……これぇ……」


 残されたボディスーツの端は半分液化しており、剥ぎ取られたというよりはまるで"溶かされた"という表現がぴったりの様相だった。





 ここに、彼女の知らぬ事実が存在する。


 かつてまだ冷凍される前、スカリエッティとウーノのプレイに使用された時。
 この納豆は既に一段階進化を遂げていた。

 その進化は今回のように外見を変化させる為ではなく、発酵という現象――即ち自らを触媒とする事で"化学反応"を促進する酵素
反応に関係するもの。多くの酵素が行う物質の分解という能力から発展させた、スーパー納豆の力。もちろんスカリエッティがこの
能力自体を強化させる事も怠ってはいなかったという布石もあった、言うならばスカリエッティと納豆の飽くなき進化を求める限りない
意志が組み合わさり、螺旋を渦巻き奔流となって生まれた奇跡。到達した極致。そう!






 ――この納豆は、"衣服溶かしプレイ"に対応可能だったのである。



198悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:23:48 ID:HTnGBhm6
 イミフ? もっと具体的に? 無理!! Don't think! F E E L !!



 ……とにかく、かくて今クアットロの身を護る術は悉く失われ彼女が自身の力で局面を打開する可能性は皆無となった。
 そして、聡明であるが故に彼女は自分を四方から取り囲む納豆がこれから彼女の体を喰らい尽くし蹂躙し尽くすのであろう事を理解
していた。


「……ふっざけんじゃ……ないわよ……!!」


 スカリエッティやドゥーエ以外の姉妹の前でも外さなかった偽りの仮面を投げ捨て、クアットロが悪鬼の如き容貌に変わる。

「アンタ達みたいな下等生物に、この私があぁっ!!」

 ジワジワと彼女を埋め尽くそうとする納豆に向かって自ら駆け出す。
 普段の彼女ならば絶対にしないであろう自殺に等しい行為。
 ただひたすらの混乱から、今度は凄まじいまでの怒りと、絶望を認めないための虚勢が入り混じった心で。自暴自棄の彼女は今度は
自ら死地に飛び込んだのだった。

 そのまま納豆の海に飛び込み、溶け残ったブーツで足元の納豆を思い切り踏み潰す。
 何度も何度も踏み付け蹴り飛ばし擂り潰す。 
 無茶苦茶に足を踏み鳴らし、次々と迫りくる納豆を潰していく。しかしそんな攻勢がいつまでも続く訳はなかった。潰しきれなかった
納豆が脚にしがみ付き一斉に振動すると、クアットロはバランスを崩し納豆の中に倒れ込む。

「ぐっ……こ……のおおおおおぉっ!!」

 クアットロは立ち上がろうとするが、すぐさまその全身に納豆が取り付き粒を震わせる。先の一撃で自分達の振動が敵に大きな
ダメージを与える事を理解した納豆は、今度は自身を分裂させる為ではなく彼女の動きを止める為に振動を使用したのだった。


「あ、あっ、あ、ああああああああぁ!!」


 集中的に振動波攻撃を浴びせられクアットロの口から悲鳴が上がる。
 心を支配していた激情は一瞬で霧散し、脳が本能的に逃避を選択する。何とか必死に意識を集中させて体を浮かせ、その場を離脱
しようとした。だが数メートルも移動しないうちに体についていた納豆達から一際強烈な振動を浴びせかけられがくりとその体が傾く。
そこへさらに追い討ちをかけるべく撃ち出された手首弾が集中砲火を浴びせ、三度納豆に埋もれた彼女は無様に墜落した。

「……う、あ……が……」

 
 びくん、びくんとクアットロが体を震わせる。陸に打ち上げられた魚のように、今の彼女は滑稽なほど無力。



 シャアアァァ……


「あ……」

 肉感的な太股の間から、黄金色の液体が止め処なく流れ出し本物の水溜りを作っていく。

 振動波攻撃で全身が麻痺し、括約筋が弛緩していたという理由もあるだろう。
 しかしそれよりもこのまま生きながら体を分解されるのではないかという恐怖の方が、原因としては適切かもしれない。勿論この
納豆達にそこまでの振動波を発生させる力はなく、せいぜい数分動けなくなる程度の威力しか出ないのだが。
199悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:24:22 ID:HTnGBhm6

「……ゆ、ゆるして……」


 そしてクアットロの口から敗北の言葉が漏れた。

 こんな姿を見れば皆は笑うかもしれない。
 けれどそれでも構わないと思った。今此処で命が助かるのならば、もう一度生きてこの地獄を抜け出せる、ドゥーエに逢えるのならば
どんな事だってする。甘んじて敗北の屈辱を受け入れる。

 使役するはずの生物、下等生物と嘲笑っていた筈の相手に、意地もプライドも何もかも捨てて……完全に心を折られた少女は『納豆に
命乞い』したのだった。


「……許してください……お願い、します……嫌……こんな死に方なんて嫌……」


 クアットロを取り巻いていた納豆の動きが止まる。その意図はわからないが、ここぞとばかりに彼女は許しを乞い続ける。

「もう、貴方達の仲間を傷つけたりしません……お願いです、助けてください……許してください……ごめんなさい、ごめんなさい、
ごめんなさい……!!」
200悪女はお姉さまに恋してる 後編その1なの:2008/04/01(火) 13:25:09 ID:HTnGBhm6
          ◆


 目の前で寛赦を乞う少女を見ながら、納豆達は考えていた。

 どうやら彼女は交戦の意志を失ったようである。
 元々納豆にとって積極的な闘争は望む所ではない。敵意を持つ者に対しては『納豆容赦せん!』と全力で抵抗の意志を示すが、自ら
無用な殺生をするつもりはない。基本的に彼らは平和主義者なのだ。

 一部の納豆が納豆溜りから離れてゆく。
 
 元々敵を威圧する為に集まっていたのだ。その必要が無くなったならばより広い場所に移動し自分達の仲間を増やす事に専念すると
いう本来の目的に戻る。ただそれだけの事である。


 ――では、残った納豆は?


 彼らにも目的はある。それは培養層で生まれた時から変わらずに揺らめいていた彼らの願い。
 刷り込まれたものなのかもしれないが、それでも彼らの手で叶えたい夢には違いない。



 『目の前の人間を悦ばせる』
 


 そんな訳で彼らは目の前の少女に向かって再度進行を開始する。


「い、いや……いやああぁあ! 来ないでええええぇええぇっ!!」


 ……たぶん、少女の方は納豆達の心情の変化には全く気づいていない。嗚呼、悲しき両者の擦れ違い。


 こうしてクアットロの人生で最悪の数十分間が幕を開けた。


←To be Continued
201ておあー:2008/04/01(火) 13:26:16 ID:HTnGBhm6
連続投稿ですかって睨まれた。時間ないのに怖がらすんじゃないやい……
以上後編の前半『NATTO TUEEEEEEE!!警報発令中 なの』編でした。お付き合いくださった方ありがとうございます。
最初は前回のラストからいきなり服溶かしシーンに行く予定だったがクアットロフルボッコ分が足りないと思いつい加筆してしまった。
まさかエロに入る前に中編の分量を超えるとは思わなかった。今は反省している。
あと「スカ達酷すぎじゃね?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、この一家にとってはこの程度、日常茶飯事ですから……
クアットロも逆の立場なら積極的に助けに行ったりしないでしょうし。
一応あの後スカとウーノが様子を見に来たトーレに頭を冷やされた事だけは追記しておきます。

次こそ本当にラスト。既に半分くらいは書いてるので週末までには何とか……ちょっと悲しい話になる気がしないでもないです。


それからもっかい呼びかけ。
一階の名無し氏、いらっしゃいませんか? 少々お願いしたい事があります、いらっしゃいましたらお手数ですがておあーまで連絡を
ください。
202名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 13:38:08 ID:HTnGBhm6
>>アルカディア氏
そしてちょい速さが足りないがGJを送らざるを得ない……ッ!!
大作の完結、お疲れ様でした。お約束? 人をそれは王道と呼ぶのですよ。
自分は善悪それぞれの登場人物にしっかりと見せ場があったと思います。
エリオ・フェイト・キャロ・クアのように時間をかけてじっくり描かれたキャラもいれば
セッテのように短くも強烈な印象を残したキャラもいるわけで。

しばしのお別れとの事ですがまた時間があればぜひスレに遊びに来てください。
それまでに『優しくて愛溢るる萌えっ子クアットロたん』のプロットを考えておきます。
非才の身ゆえ現状では『(一見すると妹想いで)優しくて(お姉様への)愛溢るる
萌えっ子(ドジっ子的な意味で)クアットロたん』で精一杯ですが……orz
203名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 15:26:23 ID:tXZsly2g
ティウンティウンティウン
204名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 17:57:23 ID:R4pEvkjh
クアットロ萌え、そして納豆GJ。
ておあー氏は今ここに時空管理局納豆連合の総長に任命されました。

しかしアレだな、アンソロジーにも納豆ネタあったし本当にす凄い繁殖力だなここの納豆菌は。
きっとスカに遺伝子操作されたんだろう。
205 ◆6BmcNJgox2 :2008/04/01(火) 18:34:42 ID:CXO2typV
実は私はこれから忙しくなり、スレに顔を出す事さえ難しくなるのですが…
とりあえずちょいと書かせて頂きます。あと、納豆シリーズGJ

・なのはとユーノが結婚して4人の子供がいる
・子供の構成は長女(ヴィヴィオ)・長男・次女・次男
・ただし長男がちょいとワケあり
・なのは×スカリエッティ要素もある(ただし性的でも恋愛的意味でも無い)
・オリキャラ出る
・微エロ(本当に微妙です。人によっては非エロ同然でしょうし、逆に
考え方次第ではエロスを感じるかな〜程度の物です)
206ワケありの子 1 ◆6BmcNJgox2 :2008/04/01(火) 18:36:27 ID:CXO2typV
これはミッドチルダに棲むごく平凡な親子のごく平凡な日常をつづった
って表現すると嘘になるけど、結構平和にやってる家族の物語。

「みんなー! ご飯出来たよー!」
夏休み中のまだ明るい夕方。母、なのは=T(高町)=スクライアは台所のある部屋から
ドアを開けて廊下へ出ると共に皆へとそう呼んだ。
「は〜い!」
そう言って最初に部屋に来たのは養子でもある長女のヴィヴィオ=T=スクライア。
「どんなご飯かな〜。」
「お腹空いちゃったよ〜。」
続いてやって来たのは次女のゆのは=スクライアと次男のナーノ=スクライア。
その後で父であるユーノ=スクライアがやって来る形となり、皆席に付いて
食事を取ろうとしていたのだが…
「あれ? ジェイハは?」
「あ、そう言えばお兄ちゃんがまだ来てない。」
「多分また部屋で何かしてるんじゃないかな?」
実はスクライア家にはもう一人長男がいるのだが、ここには集まっていない様子。
「仕方ないわね〜…。じゃあママがちょっと呼びに行って来るから皆先に食べてて良いよ。」
「ハ〜イ! いただきま〜す!」
と、なのはは不機嫌そうに廊下へ出て一番奥にある部屋へ向けて歩き出し、
その先にあるドアを開けるのである。
「ジェイハ! ご飯よ!」
と、勢い良くなのはは長男を呼ぶのだが………
「やったぁ!! 成功だぁ!!」
「キャァ!」
いきなり部屋中にその様な叫び声が響き渡り、逆になのはが驚いてしまった。
そして部屋の中にいた一人の少年がなのはへ人の手を模した機械を見せるのである。
「見てよ母さん! ついに出来たんだよ! 夏休みの自由研究で作っていた魔導師の
リンカーコアから発生する魔力に反応して動く義手が! これなら事故とかで手を
無くした魔導師とかでも元通りに魔法を使える様になるよきっと!」
彼がスクライア家の長男坊、ジェイハ=S=スクライア。
彼もヴィヴィオ同様になのはとユーノの養子なのであるが…少しワケありでもあるのだ。
彼が二人に引き取られるに至るまでにはこの様な逸話があった。
207ワケありの子 2 ◆6BmcNJgox2 :2008/04/01(火) 18:37:53 ID:CXO2typV
それはまだなのはとユーノが結婚したばかりで、結婚する以前からなのはの養子と
なっていたヴィヴィオを連れて三人で行った新婚旅行から帰って翌日の事だった。
かつて起こったJS事件と言う大事件によって管理局に逮捕された時空犯罪者にして
天才科学者ジェイル=スカリエッティを拘束している場所で問題が発生したとの事で、
なのはにも早々出動要請が来ていたのである。
「まさかスカリエッティが脱走したの!?」
一度は管理局に逮捕された身とは言え、スカリエッティは天才だ。
その気になれば脱獄する事も造作は無いであろうし、しかも彼の頭脳を腐らせるのは
勿体無いと考えた管理局によって拘束こそすれど、ある程度の研究の自由は与えられている。
それによってスカリエッティが脱獄する為の道具を作った可能性も捨て切れない。
とにかく嫌な予感を感じたなのははバリアジャケットを装着し、レイジングハートを
構えて現場へ向かった。

「一体何が起こったと言うの!?」
なのはが現場にやって来た時、そこで既にスカリエッティは他の局員によって
取り押さえられていたのだが……………
「こ…これは!!」
なのはは絶句した。何故ならば、その部屋の中には培養液を満たした巨大な試験管の中で
蹲って寝ている一人の赤ん坊の姿があったからだ。それを見た瞬間なのはに
スカリエッティに対する憎悪の炎が燃え上がる。スカリエッティはかつて人造生命研究を
行っていた。俗にプロジェクトFと言われる計画によって幾多のクローン人間を製作し、
それによって様々な悲劇が生まれた。幸いなのはの親友のフェイト=T=ハラオウンや
フェイトに保護されたエリオ=モンディアルの様にクローンでも良い仲間と出会って
人並の幸せを手に入れた者もいる。しかし、全てがそうでは無い。大部分はクローンで
あるが故にムシケラ以下の様な扱いを受けていたのである。
だからこそなのははスカリエッティを許せなかった。命を人為的に操作し、弄んだ
スカリエッティの所業を…そして今まさに彼は再びその悲劇を繰り返そうとしていたのである。
「ジェイル=スカリエッティ! 貴方また可哀想な子を増やそうって言うの!?」
なのはは珍しく熱くなり、スカリエッティ目掛けレイジングハートを向け、それまで
スカリエッティを取り押さえていた局員さえビビって飛び退く程だったが、
スカリエッティは目から涙を滝の様に流しながら叫んだのだ。
「違う!! 私の話を聞いてくれ! 確かにこの子は試験管の中の培養液で育てているが
プロジェクトFとは何の関係も無いし、クローンでも無いんだ!!」
「え………。」
スカリエッティの必死の主張になのはも思わずレイジングハートを下げるが、
スカリエッティはなおも必死の形相でなのはへ頭を下げ……
「それにこれは高町なのは君…いや今はなのは=T=スクライアか…。君にも関係のある事なんだ!」
「それってどう言う事…? 良く話を聞かせて…。」
再び局員にスカリエッティを取り押さえさせた後でなのはは彼から事情を聞く事にした。
208ワケありの子 3 ◆6BmcNJgox2 :2008/04/01(火) 18:39:24 ID:CXO2typV
「それは君達がレリック事件とかJS事件とか呼んでる事件にまで遡る。
その時はまだ私は君など眼中に無かった。例えエース・オブ・エースと
呼ばれようとも、あくまでも管理局員と言う範疇での話だから高が知れると
思っていたんだ。しかし実際は違った。私が手塩にかけて作り上げた
ナンバーズはおろか………古代ベルカの聖王さえ屠った実力を見せ付けて
くれたでは無いか! 何故だ!? 何故君はそこまで強い!?
遺伝子を操作したワケでも…何か改造されているワケでも無いと言うのに…。
その日以来私は君に興味を持つ様になった。そして君の遺伝子を採取して
それを基にしたクローンを作ろうと考えたが…流石にプロジェクトFは
管理局にマークされていて今の状態では出来そうに無い。だが、遺伝子操作では無く
品種改良ならばどうだ!? つまり遺伝子を書き換えるのでは無く…
優秀な卵子と精子を組み合わせる事によって優れた人間を生み出そうと考えたんだ!
そうと決まれば早速私はナノサイズのガジェットを作ってなのは君…
君の膣内に進入させて卵子を一つ採取させてもらった。そして別に用意した
優秀な精子と結合させ、培養液の中で育てて…………………。」
「馬鹿――――――――――――――――――!!」
「んご!!」
なのはの拳がスカリエッティの顔面にめり込んだ。
「貴方一体何を考えているの!? クローンじゃなければ何だって良いって
言うのは間違ってる! 結局命を玩具同然に扱っているのは同じだし………
何よりも………この女の敵――――――――――――――!!」
なのはは股間を両手で押さえ、顔を真っ赤にされながら叫んだ。
無理も無い。人の知らない間に膣内に変な機械に侵入させられて
卵子を一つ抜き取られてしまっていたのだから。これは女として非常に屈辱だ。
そしてなのはは目から涙を浮かばせながら試験管の培養液の中で眠る赤ん坊を指差す。
「じゃ…じゃあこの赤ちゃんは私の卵子が使われてるって事?」
「うんそうだよ。」
「精子は? 精子は誰のを使ったの!?」
そこもなのはにとって気になる事。なのはが直接産んだワケでは無いが、
試験管の中の子がなのはの卵子を使っている以上、立派になのはの子と言う事になる。
ならば当然父親も存在するワケで…一体誰が父親なのだろうと考えていたのだが……
突然スカリエッティは笑い出しながらこう言ったのだ。
「ハハハ! 私に決まってるじゃないか! 最高の卵子を受精させるに相応しい
最高の精子を持つのはこの私以外には存在しない!! でもね、私が後十年は若ければ
そんなみみっちいマネはせずに直接君を抱いてやってる所だよ!」
「何が最高の精子よこの馬鹿――――――――――――!!」
またもなのはの顔は真っ赤になり、拳がスカリエッティの顔面を捉えていた。
209ワケありの子 4 ◆6BmcNJgox2 :2008/04/01(火) 18:40:40 ID:CXO2typV
こうしてスカリエッティは再度取り押さえられ、より厳しい監視下に置かれる事となった。
なお、試験管の中で眠っていたなのはの卵子とスカリエッティの精子によって
生を受けた赤子は、もう培養液から出しても良い程度に育っていると判断された故、
試験管の外へと運び出された。

スカリエッティの問題はとりあえずの解決を見たが、彼が試験管の中で生み出した赤ん坊と言う
問題は残っている。しかもクローンや遺伝子操作によって生み出されたワケでは無く
純粋に卵子と精子を結合させて生み出された存在と言う点に管理局も頭を抱えてしまった。
「どうしよう…この子…。」
とりあえずはタオルに包んだ状態で揺り篭に寝かされはいるが…
これにはなのはは当然のごとく、騒ぎを聞き付けてやって来た他の皆も悩んでいた。
「なのはちゃんの卵子とスカリエッティの精子で……ねぇ…。別になのはちゃんが
直接産んだ子ってワケでも無いけど……でもなのはちゃんとスカリエッティの子でもある…
その子をどうしようか…難しい問題やな。」
はやてもまた腕組みしながら悩んでおり、またフェイトもショックを受けた顔で言うのだ。
「何で…何でよりにもよってなのはとスカリエッティの間に子供なんて…。」
「あの…フェイトちゃん? 誤解されそうな言い方はやめてね?」
余りにもショックの凄さになのはも呆れてしまっていたが、既にフェイトの脳内では
スカリエッティがなのはを直接手篭めにして孕ませる光景が繰り広げられていた。
それだけならまだ良いのだが…
「いやいや! これは面白いかもしれないわ! いわゆるギャップ萌えって奴!
なのは×スカリエッティ! 管理局のエースと凶悪時空犯罪者! 立場を超えた禁断の愛と
二人の間に誕生した新たな命! 今度のコミケはこれで決まりね!」
「馬鹿ぁ! 場をわきまえろシャマル! なのはの気持ちを考えろ!」
と、ドサクサに紛れて不謹慎な事を言い出したシャマルが
ヴィータに殴り飛ばされると言った光景も見られた。だがいずれにせよ問題の解決には程遠い。
「この赤ちゃん…可哀想…。」
「ヴィヴィオ…。」
何時の間にか揺り篭の赤ん坊に顔を近付けるヴィヴィオの姿があった。そして目から涙を
浮かばせながらなのはへ訴えるのである。
「ねえなのはママ! この子はママの子でもあるんでしょ? なら家で引き取ろうよ!」
「ちょっと待ってヴィヴィオ! この子はスカリエッティの子でもあるんだよ!」
慌ててフェイトがヴィヴィオを抑えようとするが、ヴィヴィオは止まらない。
「うん…ヴィヴィオもあのおじちゃんから色々酷い事されたけど…でもこの子は
関係無いじゃない! おじちゃんは悪い人だけど…この子は悪くない! だから…だから…。」
「ヴィヴィオ…。」
ヴィヴィオは真剣だった。彼女もまたスカリエッティの手によって作られた存在だからこそ…
この子を大切にしてあげたかったのである。
「ねぇママ…ダメなの?」
「………………………………………。」
210ワケありの子 5 ◆6BmcNJgox2 :2008/04/01(火) 18:43:04 ID:CXO2typV
ヴィヴィオはなおも涙を流しながらなのはへ訴え、なのはも暫し沈黙するのだが………
「あーもーしょうがない! この子も私が面倒見てあげるから! 私の卵子使ってるって事は
私の子供でもあるわけだから……本当仕方が無いでしょ!?」
「うわ〜い! ママありがとう!」
なのはは半ばヤケクソ気味に揺り篭の上の赤ん坊を抱き上げながらそう力強く言った。
それにはヴィヴィオも大喜び。
「しょうがあらへんな…確かにスカリエッティの子でもあるけど…なのはちゃんの子でもあるし…
なのはちゃんから育てられるんやから悪い子にはならんやろう。」
と、はやてもとりあえずは納得し、こうして赤ん坊はなのはの養子として引き取られる事となった。

赤ん坊はジェイハと名付けられ、フルネームはジェイハ=S=スクライア。
Sは当然スカリエッティを意味し、スカリエッティの子供でもあると言う事を
忘れない為の物であったが、そこで管理局は妙に気を遣ったのか
スカリエッティがなのはの卵子を本人の知らない間に採取して、自分の精子と
組み合わせて子供を作っていた事実を隠蔽し、ジェイハは事故によって両親を亡くし、
なのはによって養子として引き取られた孤児と言う事にされ、それに伴う戸籍も作られた。
もしジェイハがスカリエッティの子であると公になれば、何をされるか分かった物では無いし、
また本人の知らない間に卵子が使われただけのなのはにも被害は予想される。
それ故に管理局はその全てを隠蔽し、無かった事とした。それ故にジェイハ=S=スクライアの
Sの意味がスカリエッティを意味する事は関係者等ごく一部のみに留められていた。

その後ジェイハはなのはとユーノの子として、間も無くして誕生したゆのは・ナーノ共々に
何不自由無くすくすくと育って行った。しかし育つに従って顔が実父であるスカリエッティに
似てくるし、また能力に関してもスカリエッティの血の方を色濃く受け継いでいる為、
スクライア家の中で魔力資質は最低だが(ただし必要最低限の魔法は使える)、
その代わり手先が器用で様々な物を作る事が出来た。そしてついには作中冒頭の様に、
リンカーコアから発生する魔力によって作動する魔導師用の義手まで作り上げてしまったのである。

「と…とにかく…ご飯出来たから一緒に食べようよジェイハ…。」
「うん。分かったよ母さん。」
なのはの血と育て方がバランサーになっているのか、とりあえずは実父スカリエッティと違って
素直な良い子に育ってはいるが…やはりなのはには夏休みの自由研究で義手を作ってしまう彼の
才能が恐ろしかった。
「(お願いだから…スカリエッティみたいなマッドサイエンティストにだけはならないでね…。)」
そう心から祈りながら、なのはとジェイハの二人は食事の為に部屋を出た。

                      おしまい
211 ◆6BmcNJgox2 :2008/04/01(火) 18:46:22 ID:CXO2typV
ゆのはとナーノに関しては過去の話にも何度か登場させてたから
分かる人は分かると思いますが、また新たな子供キャラ作ってしまいましたw

あと、先日単行本2巻は見つけたのですが、アンソロジーだけなぜかどこにも
ありませんでしたorz まあ今度メロンにでも行って見ます。
早く納豆ネタ拝んでみたい…
212名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 18:47:45 ID:4tcgMl8+
>>210
GJ!
しかしあなたとスカの子で、
ユーノが養父という時点でパラノイアは確定だと思いますよなのはさん
213名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 18:53:37 ID:otYU0M/y
>>210
取りあえずスカ自重www
GJ!!

後にマリーやらシャーリーあたりに弟子入りして、
方向性の違うマッドサイエンティストになりそうで怖いw
214名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:03:00 ID:WYmPFIJi
いかんこの一家だけでクラナガン占拠できそうな位パワーインフレしてそうだw
215名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:11:11 ID:RHgr38V5
>>214
ユーノスレなんかだとユーノとスカが仲良かったりするネタとか割と見かけるし、
管理局の運営次第ではありえないとも言い切れんな。。。
そうなった時この一家の各ポジション考えたら面白いw
216名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:20:36 ID:5vl7z9O3
はいはい淫獣は巣に帰りましょうね
217名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:14:45 ID:pMYYtVJb
ユーノ×スカリエッティと聞いて飛んできました
218名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:31:00 ID:s4+lIeYM
ユーノスカt(ryと聞いて歩いてきました
219名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:32:09 ID:MWBsNL1H
ユーノのスカトロと聞いてすっ飛んできました
220名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:33:41 ID:8zYZ+eDd
>>201
>目の前で寛赦を乞う少女を見ながら、納豆達は考えていた。

納豆に萌えたw 
何か納豆も色んなこと考えてるのかもと思うと、
これから納豆が食べられなくなってしまいそうで怖い
221名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:33:56 ID:qneFSs55
ただしシモはフェレット姿でする
222名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:35:12 ID:8zYZ+eDd
納豆にかまけて、肝心なこと言い忘れたぜ。
ておあー氏GJ
223名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 21:04:30 ID:P676x1eH
ずっと遅くなってしまったが>>154GJ
やっぱりゲンヤにはメガーヌだよね。
224名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 21:20:08 ID:dt3Ge2Dj
陵辱が足りない
225名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 21:40:15 ID:R4pEvkjh
エイプリルフールのネタって投下しても良いっぺか?
226名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 21:41:03 ID:rWi838iY
>>211
GJです。
しかし、スカ君、なのはに作品を打ち負かされたショックとはいえ、技術的に退化してるじゃねぇかw
地球基準だと かけ合わせによる品種改良→遺伝子操作による望む形質の発現 という風になってるからだけど
掛け合わせだと完成してるクローニング以上に突然変異体の可能性があるから試してみたくなったのは分かるが

しかし、ジェイハ君の思春期が心配だw
227ザ・シガー:2008/04/01(火) 21:49:00 ID:R4pEvkjh
ともかく投下しちまうっぺか。
エイプリルフールなので嘘ネタっす。

では二つ名メーカーの話題に便乗して。
なのはエロパロ板は十二神将が一人、三番目の屍毒(アンノウンラビリンス)のザ・シガー!!
屍すら屠る我が三種の毒に耐えられるかな?
228甘党“元”艦長と俺物語:2008/04/01(火) 21:50:36 ID:R4pEvkjh
非エロ、以前の連載の続き風、オリキャラ注意。


甘党“元”艦長と俺物語 予告(もちろんエイプリルフールだから嘘だよ♪)


全然普通でない甘党艦長は、全然普通でない恋愛の末、極々普通に再婚した。
そうして彼女の家庭は経った一年足らずで二人から5人(飼い犬含む)の大所帯になった。

それから十年、物語はそこから始まる。





「心配だ」


今日もまた彼は職場でそう言った。
一体何度目になるのか? 職場の部下達はあまりに馬鹿馬鹿しくて100回目から数えるのを止めた程だ。
そして部下の一人は無駄と分かっていながらも、とりあえず一回は突っ込む事にする。


「大丈夫ですよ、娘さんは隊長の1000万倍は優秀ですから」
「黙れいボケナス! んな事ぁ分かってんだよぉ!! でもな、あの子はまだ19歳の花も恥らう乙女なんだよっ!! これが心配せずにいられるか!?」
「“まだ”でなく“もう”19歳ですよ。普通に考えてその年なら大人扱いしても良いでしょうが」


部下の理知的な言葉にも彼は駄々を捏ね続ける。
無論だが周囲の視線は氷のように冷たい。


「嫌だい、嫌だ〜い! 心配なモンは心配なんだよ〜!!」
「まったく‥‥そんなに心配なら向こうの部隊に出向でもしたらどうですか?」


冗談のつもりで言ったその言葉、彼には冗談ではなかった。
そして彼は異様に目を輝かせていきり立つ。


「オウッ! ナイスアイディ〜ア♪ じゃあ行ってきま〜す♪」
「ちょっ! 待ってくださいよ隊長。それじゃあこの部隊はどうなるんですか!?」
「後は副隊長の君に頼む! ではグッバイ♪」


こうして管理局本局に所属する第44武装隊隊長ことジョン・ハラオウンは愛娘であるフェイトのいる機動六課に出向する事となった。





「どうも、ジョン・ハラオウンです。という訳でしばらく厄介になるのでよろしくお願いします。あっ! それと俺フェイトのお父さんだから」
229甘党“元”艦長と俺物語:2008/04/01(火) 21:51:25 ID:R4pEvkjh
「フェ、フェイトさんのお父さ〜ん!?」


スバル以下の六課メンバー驚愕、新に機動六課に配属された新メンバーでありフェイトの父ジョン。

こうして始まる歴史に無い機動六課の軌跡。


「ジョン君。私まだあの日あなたと共にした夜が忘れられないの‥‥」
「なっ! そんな‥駄目ですよシャマルさん‥‥」


ジョンとシャマルの間に再び燃え上がる背徳の愛欲、咲き乱れる不倫の花一厘!


「おかしいな‥‥いくらフェイトちゃんの前だからって訓練の内容無視して無茶したら訓練の意味無いじゃないですか‥私の言ってる事そんなに間違ってますかジョンおじさん?‥‥‥少し頭冷やそっか」
「うぎゃ〜〜〜!!!」


娘の前だからって騒ぐ親父が一人、無残に散る。


「フェイトママのパパ?」
「うん、どうだよ。つまりヴィヴィオのお爺ちゃんだね」
「わ〜い、おじいいちゃ〜ん♪」
「な、なんじゃいこの子は!? この目はもしかしてあの腐れフェレットとの子供か!? しかし可愛いから許す!!!」


新しい家族に困惑と喜びを覚えるジョン。

そして戦場に舞い戻る伝説の糖魔神!!


「ジョン‥‥また浮気なんて悪い人ですね。それにシャマルさん‥‥‥今度こそ許しませんよ」
「リンディ落ち着いて〜」


甘党“元”艦長と俺ことジョンの物語は若きストライカー達を交えて新たな歴史を作る。


続く(嘘)
230ザ・シガー:2008/04/01(火) 21:53:24 ID:R4pEvkjh
投下終了です。
せっかくのエイプリルフールなので書きました、STS編は書きたいけど話がまったく思い浮かばないので嘘予告風味で。

しかしリンディさんまた書きたいな。
231ザ・シガー:2008/04/01(火) 22:00:34 ID:R4pEvkjh
誤植発見
>>229
「うん、どうだよ。つまりヴィヴィオのお爺ちゃんだね」

「うん、そうだよ。つまりヴィヴィオのお爺ちゃんだね」
232名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:48:50 ID:UF/DbPGZ
ジョン・・・無茶しや(ry
233 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 22:51:40 ID:MRk+Jm3p
エイプリルフールネタでも長編でもないが短編いっちゃうぜ!
234 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:02:10 ID:MRk+Jm3p
そんじゃ俺もシガー氏に便乗して

私は◆Ev9yni6HFA。
仲間内では胎児の憎悪(パラノイドソナチネ)とも呼ばれている。
ここは納豆皇帝様の手を煩わせるまでもない。
私の憎悪を喰らえ!

・鬱話です
・非エロです
・オリキャラが出ます
・独自解釈を含みます
・スバルファンの方には申し訳ないです
235Death with Dignity 1/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:03:17 ID:MRk+Jm3p
 彼女の十一歳になるまでの人生は特別に幸せという訳ではなかったが、ごくありふれたものだった。
 学校には勉学よりも友人との他愛もない会話に楽しみを見い出し、家では母親の手伝いをしながら父親の帰りを待つ。
 そんな、平凡だが平和な日常を送っていた。

 あの日、新暦71年4月29日までは。
 

 今、回顧してみるなら自業自得だったのだろう。
 初めて訪れた空港。
 子供だった私は両親から離れて一人であちこちを回っていた。
 目にするものは初めてのものが多く、子供心にはとても充実していた。

 それはあまりに突然だった。
 私自身がそう思っただけかもしれないが、気付いた時には周囲は炎に包まれていた。

 私は両親を探して必死に走った。
 しかし、すでに避難してしまったのか、両親はおろか他の人間を誰一人として見付ける事は出来なかった。
 立ち込める煙と熱で呼吸は苦しくなり、連動して意識も薄れていく。
 その過酷な状況に子供の体がいつまでも耐えられる筈もなく、糸の切れた人形のように無様に倒れ込む。
「誰か、たす、け、」
 声を発するたびに喉が焼かれるように熱くて痛い。
 それでも、助けを求めずにはいられなかった。

 結局、彼女の望んだ救いの手が差し伸べられる事はなかった。

 一人の少女が空に光を見つけた日、一つの光が地に墜ちた。



236Death with Dignity 2/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:04:03 ID:MRk+Jm3p
 機動六課の一員だったスバル・ナカジマは夢だった特別救助隊に配属され、日夜任務に当たっていた。

 その日は簡単な救助任務だった。
 客船がエンジントラブルにより沖合いで立ち往生。
 沈没の危険はないが修理は不可能という事。
 おまけに人数分の救命ボートは用意されていない。

 スバルは現場に向かう救助艇の中で状況を反芻していく。



 最初の違和感は救助艇を客船に横付けした時に覚えた。
 かなり大きな音を立てて接近していた筈だが客船に人影を発見出来ないのだ。
 疑問を抱いたが任務中である事を思い出し救助隊の仲間数人と客船に乗り移る。
 この時にはスバルのウイングロードが大いに役立った。

 仲間と別れ、客室などを見て回るが、やはり誰一人としていない。
 急激に不安が募っていくが自分が不安に満ちた顔をしていては救助される方も怖がってしまう。

 気を引き締め直すが、それも束の間。
 仲間との通信も途絶えてしまう。

 

 皆を捜して辿り着いたのはパーティーなどを行うための広間だった。

「待ちくたびれたわ。タイプゼロ・セカンド」
 そこで、客船に乗り込んで初めて人と出会った。
 高い声なので恐らくは女性だろう。
 しかし、スバルは安心する所か警戒を強めた。
 発した言葉も妙だったが、その姿も奇妙だったのだ。

 客船に乗っているのだから、客か船員、そのどちらかの筈である。
 しかし、彼女は黒い外套で顔まで覆っていた。
 まるで、自分の正体を知られたくないように。

237Death with Dignity 3/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:05:19 ID:MRk+Jm3p
「外套を脱いでもらえませんか?」
 あくまで慎重に。
 断定は出来ないが、無人の客船、そして仲間と連絡が取れない事に彼女が関わっている可能性は極めて高い。

「え? ああ。これじゃ失礼ね」

 黒い外套を剥ぎ捨てると体にピッタリ張り付く黒一色のボディスーツを纏っていた。
 だが、目を引くのはそこではない。
 体のバランスが左右で微妙に異なっているのだ。
 首から下には不自然な起伏がいくつも見受けられる。

「私も戦闘機人なの。貴女と違って管理局製の失敗作だけど」
 思考停止していたスバルに女は肩口で切り揃えられた青い髪を弄りながらそう言い放った。
「戦闘、機人?」
「ええ。貴女は知らなかったみたいだけど、管理局は昔から研究してたの」
 女の言う通り、スバルにとっては初耳だった。
 しかし、同時に納得もしていた。
 自分と姉が定期的にメンテナンスを受けていた以上、管理局に戦闘機人のノウハウがあるのは必然である。

「……他の人がどこにいるか、知りませんか」
 目の前の人物にある種の親近感が湧いたが警戒を緩める事はしない。
「私はISで酸素を操れる。今は酸素濃度を低下させて船底で気絶してもらってるわ」
 やはり関わっていた。
 だが、気絶という言葉にひとまず安堵する。

「でも、それも時間の問題ね。このままだと重度の障害が残ったり、最悪の場合は死んじゃうかも」
 女はどうでもよさそうに呟き、スバルに対して構える。
「な、なんで」
 すぐに疑問を放つ。
 理解が追い付かない。
 彼女はどうしてそんなに自分に対して敵意を秘めた目を向けるのか。
「なんで? しいていえば、幸せそうな貴女が気に入らない、から、かしら!」
 言い終わる前に女が駆け出す。

238Death with Dignity 4/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:06:07 ID:MRk+Jm3p
「くっ」
 心構えが出来ていなかったスバルは反応が遅れてしまう。
 女は数メートルの距離を瞬時に詰め、右の爪先をスバルの喉元に放つ。
 風を切って迫る蹴り足を僅かな後退で回避。
 すかさず伸びきった脚を掴もうとする。
 しかし、それより速く女が動く。
 地面に立てた軸足、その踵を前に向けて捻る。
 それにより伸びきった筈の脚が更に伸びる。
「え?」
『Protection』
 額を突き貫くかと思われた一撃もマッハキャリバーが発生させた青色の防護壁に阻まれる。
「ち!」
 女はその美貌を醜く歪ませ、全身をバネのように使い、後ろに跳躍。

「マッハキャリバー!」
『Wing Road』

 マッハキャリバーから青白い、光の道が天井に向かって伸びる。
 とにかく話し合おう。
 そうすれば彼女も分かってくれる。
 そう考え距離を取ろうとしたその瞬間、再び距離を埋めていた女に足首を掴まれ、力任せにウイングロードから引き摺り下ろされる。
「行動が遅いわね」
 床に叩きつけられたスバルは小さな呻き声を上げる。
「まだまだ」
 女はスバルの足首を掴んだまま軽々と放り投げる。

 スバルの肢体は酒の棚に直撃し大量のビンが砕け散る。
「ふふ。お味はどう? 私はもう味が分からないから代わりに感想を聞かせて」
 床に散乱したガラス片を気にも留めず、女はスバルの前までやってくる。
 BJのお陰で大きな負傷はないが様々な酒の匂いが入り交じり気分が悪くなってくる。
「弱いわね。これが奇跡の部隊と謳われた機動六課の一員?」
 スバルの髪の毛を乱雑に掴むと無理矢理立たせる。
「アングラじゃ、邪魔者を排除するための本局の自演だって噂だったけど、案外本当かもね」


239Death with Dignity 5/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:06:54 ID:MRk+Jm3p
「な、んで……」
 このままでは戦えない。
 理由も分からないのに戦ってはいけない。
「なんでこんな事を」
「なんでって、さっきも言ったでしょ。気に入らないのよ、自分以外の戦闘機人が」
「だから、それがどうして……」
「貴女には分からないでしょうね。人の中にいて、なお孤独を感じる私の気持ちなんて」
 髪の毛から手を離し、硝子のような無機質な瞳でスバルを射抜く。

「だったら仲間になろうよ!」
 彼女が孤独だというなら自分がいる。
 最初は敵同士だったナンバーズとも一部ではあるが仲良く出来たのだ。
 きっと彼女とも仲間になれる。
 スバルはそう信じた。
 しかし、女は嘲りの表情を浮かべて一蹴する。
「仲間? 仲間ですって? そんなもの、私の方から願い下げだわ」
「どうして!」
「私は人間よ? 貴女達みたいな最初から兵器として生み出されたのとは違う」
 兵器。
 その言葉に愕然とした。
 自分がそう見られていた事に。

「ナンバーズも気に入らないわね。生きたサンプルと戦闘データが多数入手出来たせいでお払い箱にされちゃったし。
 今はお情けでメンテナンスをしてもらってるけど、後ろ盾の評議会はもういないしね」

 今回も女が先に動いた。
 未だ戦う事への躊躇いがあるスバルの反応は鈍い。
 既に間合いは充分。
 両手を握り締め、まず右の拳を放つ。

 だがシューティングアーツの使い手であるスバルは迫る拳に軽く掌底を当て、軌道を逸らす。
 それにより、前傾姿勢になった女にカウンターを仕掛けるチャンスが生まれたが、スバルは反撃に移行する事は出来なかった。

 女は失笑し、すかさず脚を振り上げる。
 しかし、これは蹴りを意図したものではない。
 狙いは砕けて床に散らばっていたガラス片。


240Death with Dignity 6/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:07:46 ID:MRk+Jm3p
 スバルは目を閉じ、飛んできたガラス片を防ぐ。
 すぐに失策だと毒づいた。
 視界を完全に塞いでしまった。
 これでは彼女の次の行動が分からない。
 
 攻撃したい訳ではないが、ここで負けるのも拙い。

『buddy!』
「!」
 マッハキャリバーの呼び掛けに呼応し、暗闇の中で上段蹴りを放つ。

「っ」
 なにかに掠った感触はあったがそれだけだ。
 直前でかわされたのだろう。

 目を開け、状況を確認しようとした所で、マッハキャリバーの車輪が青い何かを噛んでいる事に気付いた。
 青い繊維で形作られたそれを、自分はさっきまで見ていた。

「あーあぁ」
 前から残念そうな声が聞こえる。
 顔を上げるのが恐ろしかった。
 しかし、意を決して顔を上げると、
「うっ」
 思わず息を呑んだ。
 なにしろ、彼女の頭には髪が一本もなく、頭皮が剥き出しになっていたのだ。 
「そのウィッグ、気に入ってたのに。台無しね」
 足下にあったのは彼女のカツラだったのだ。

「はあ、はあ……」

 呼吸が乱れるが、原因は動揺だけではない。

「あは。苦しくなってきたわね。ISでこの部屋の空気も薄くしていってるから」
 精神が高揚しているのか、その顔には寒気のする笑みが浮かんでいる。
「思い出すわね。あの時もこんな風だった。どんどん呼吸が苦しくなっていって、ねぇ?」
「あの、時?」
「貴女もいたんでしょ? あの空港火災に」
 

241Death with Dignity 7/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:08:51 ID:MRk+Jm3p
 気がついた時には、スバルは床に倒れ、上からのしかかられていた。
「少し、昔話をしましょうか」
 能面のように感情のない顔だった。
「救助された時、私は全身の半分以上に重度の火傷を負って、下半身は瓦礫に押し潰されていたらしいわ。
 意識も戻らず、通常の治療では死ぬのは時間の問題」
 だから、と自嘲気味に呟き、
「救命という大義名分の元に研究中だった戦闘機人への改造処置を施されたのよ。失敗しても火災のせいに出来るって」
 彼女の顔に怒りとも悲しみとも取れる表情が浮かんだ。

「結果は貴女もよく知ってるでしょ? あれだけの規模の火災で死亡者ゼロ。大した奇跡ね」
 スバルの首にゆっくりと手を伸ばしていく。
「で、ここからが本題なんだけど。研究者達は嬉しそうに言ってたの。タイプゼロのデータのお陰で自分達の研究も大幅に進んだって」
 スバルの首に添えた両腕に力を込めていく。
「分かってる? あんたのせいなのよ! 私がこんな体になったのは!」
 怨嗟の叫びは止まらない。
 今まで溜まっていたものを一気に吐き出していく。
「兵器として造られたあんた達が人間らしい暮らしをしてるのに、人間の私がなんでよ!」
 息苦しかったが、不思議と払い除ける気にはなれなかった。
 自分より彼女の方が遙かにつらいのだと理解してしまったせいだ。

「……なんで抵抗しないの?」
「私は、母さん、に助けられた、から、普通に、生活出来て、る。でも、もし母さん、がいなかったら、あなた、みたいに……」
 暗い世界にいただろう。
 自分と彼女の違いはその一点だ。
 だから、戦う事は出来ない。
 まだ、助けられるかもしれない。

「母さん? 貴女に母親なんていないでしょ。試験管の中で生まれたんだから」
 だというのに、頭の中に嫌なノイズが走った。
「それともオリジナルのクイント・ナカジマの事? 知ってるわよ。命令無視して死んだんでしょ。どんな間抜けだったのかしら?」
 やめろ。それ以上なにも言うな。その口を閉じてろ。
「そういえば、ファーストも同じクローンだったわね。やっぱり劣化コピーは駄目ね。最初の任務で捕まって洗脳されてりゃ世話ないわ。
 やっぱり、無能な働き者ってさっさと死んだ方がいいと思わない?」
 その言葉でずっと抱いて躊躇いは簡単に消失した。
 組み伏せられた格好から、恐ろしいまでの膂力で跳ね起き、首に纏わりついていた鬱陶しい腕を払い除ける。

242Death with Dignity 8/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:09:40 ID:MRk+Jm3p
 リボルバーナックルが高速回転しながら蒸気とカートリッジを排出し、魔力の奔流が嵐のように部屋の中を駆け巡る。

 距離を取ろうと離れた女に追い縋り、顔面を狙い拳を振るう。
 
 女が咄嗟に右腕で庇ったため、スバルのIS、振動破砕を応用した振動拳は盾となった右腕に叩きこまれた。
 右腕が一瞬膨らんだかと思うと一気に爆ぜ、内部フレームまで破壊していく。

 女は体のバランスを意図的に崩し、そのまま殴り飛ばされる。
 

「ふん。やれば出来るじゃない」
 左腕で床を突いて飛び起き、継続的に小規模な放電を行う右腕だった部位を確認すると満足げに笑みを浮かべる。
 振動拳の被害は腕だけでなく、直接触れられていない筈の顔にまで及び、皮膚が抉られ、出血を始めている。

「ウイングロード!」
 スバルの怒気を孕んだ叫びとともに翼の道が発生する。

「そんなもの私には……」
 そこで彼女は気付いた。
 スバルの足下から伸びたウイングロードが自分の周囲を取り囲んでいる。
 つまり、これは移動の手段ではなく、
(私の動きを封じるバインドの代わり?)
 気付いた時には手遅れだった。
 上下左右、そして後方は青い壁に覆われている。
 唯一残された正面からは金色の眼をした少女が向かってくる。
 その姿はさながら死神のようだ。
(考えたわね。でもね、私はこの状況を待ってたの)
 気取られないよう、内心で笑みを浮かべ左腕と殆んど使い物にならない右腕を交差させる。
(さあ、攻撃してみなさい)


 スバルは半ば暴走状態だった。
 理性はある。
 しかし、暴力に対する忌避が薄れ戦う事への躊躇いが消えていた。
 イライラが納まらない。
 あの女を破壊してしまえば楽になるだろうか。

 対峙した女は両腕を交差させ身構えている。
 だが、右腕はスクラップ同然。
 次の一撃で両腕は粉々に破壊出来る。
 そうすればがら空きになった胴体に止めを刺せる。
 十二分に役目を果たしたウイングロードはすでに不要。
 両手に全神経を集中させる。



243Death with Dignity 9/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:10:27 ID:MRk+Jm3p
「!」
 予想外の状況にスバルの思考が一瞬だけ停止した。
 女が交差した両腕を解いたのだ。
 当然、右の拳は無防備な胴体に叩き込まれる。
 ボディスーツに亀裂が入り、そこから崩壊していく。
 しかし、ここで女は一つの行動をとった。
 胸を潰されながらも無事な左腕で反撃を試みたのだ。
 それに対してスバルの意思より先に体が動いた。
 長年の訓練と防衛本能がカウンターという選択を選んだのだ。
 既に致命傷を負った女の攻撃はパワーもスピードもない。
 容易くかわすと懐に入り込み左腕の振動拳を叩き込む。
「ぅ……ぁ」
 肺は潰れ、声にならない悲鳴を上げながら女の体は壁に穴を開け、外に消える。

「……あ」
 氷水に浸かったように全身が冷え、冷静さが戻ってくる。
 慌てて穴から身を乗り出すと、変形し、赤黒いものが付着した手摺りが目に飛び込んできた。
「そんな!」
 もはや何も考えられず一心不乱に海に飛び込む。

 潜水を阻む水の抵抗がとても煩わしい。
 だが、すぐに飛び込んだのが幸いだった。
 なんとか彼女の体を捉える事が出来た。
 彼女を抱き抱えると、海面を目指し急浮上する。
 

244Death with Dignity 10/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:11:45 ID:MRk+Jm3p
 酷い状態だった。
 右腕は完全に千切れ、二度に渡り振動拳を受けた胴体は既に体の形を保てていない。
 目は固く閉じ、水面には赤い模様がどんどん広がっていく。
『なに? まだ何か用?』
 口は動いていない。
 しかし、彼女の声が聞こえる。
『ただの通信よ。私は魔導師じゃないし』
「教えて! なんでこんな事を!」 
『……それを聞くために、わざわざ回収したの?』
「そうだよ。あれじゃまるで……」
『自分から死にに行くようなもの?』
 彼女は少し迷ったようだったが、
『最初に言ったけど、私は失敗作でね。
 能力は及第点を満たしてたし、都合よく眠っていたISが覚醒したんだけど、
 拒絶反応を抑える為に投薬しすぎて髪の毛は抜けるし、味覚はおかしくなるし、その他諸々でもう散々。
 メンテナンスなしではすぐに死ぬし、そのメンテナンスもこれから受けられるか分からないし。
 それで、なんか生きていくのが嫌になってね』

 背筋が凍る。
 海水に浸かっているからではない。
 おぞましい狂気の一端に触れてしまったのだ。

『……つらい役目を押し付けてごめんなさい。脳を弄られててね、普通に自殺する事は出来なかったの』
「そんな」
『だから敵と交戦して撃破されるしかなかった。それで八つ当たりも兼ねて持つ貴女を選んだの。
 ちょうど六課は仮想敵だったから誤魔化しやすかったし。それでも楽じゃなかったわね。可能な限り実戦に近付けなくちゃいけなかったし。
 ……それと、貴女のお母さんとお姉さんを侮辱してごめんなさい。本当はあんな事を言うつもりはなかったんだけど、我慢出来なくて』

 彼女は自分に殺されるために待っていたというのか。
 何を考え、どんな気持ちで。


245Death with Dignity 11/11 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:13:01 ID:MRk+Jm3p
「そ、そうだ!あなたの家族は?」
『二人とも健在よ。火災の後に何度か会ったし、また一緒に暮らそうとも考えたわね』
「じゃあ!」
『……両親は昔と変わらずに私を受け入れてくれる。でもね、変わってしまった私はそれを受け入れられない。一緒にいても苦しいだけ』
「そんな事ないよ! そういうわだかまりを越えられるのが家族でしょ!」
『……もう無理なの』
「え?」
『……研究者の話では、ちゃんとメンテナンスを受けても五年はもたないらしいわ』
「……」
『改造された事による拒絶反応で死ぬくらいなら殺された方がマシ。だって、そっちの方が人間らしいじゃない』

 殺される事が彼女にとっての救いだったというのか。
 この結末が。

『さて、もういいでしょ。IS、発動』
 急に視界がぼやけ、腕から力が抜ける。
「な、にを……」
『さよなら。せいぜい、私みたいな存在が生まれないよう努力なさいな。救助隊員さん』




『……ddy、buddy!』
 マッハキャリバーの声で意識がはっきりするが、抱き寄せていた彼女の姿は何処にもなかった。
「あ、ああ……」
 さっきまで腕の中にかすかにあった温もりは今はどこにもない。


 スバルは咽び泣いた。
 涙を流し、悲しみのおもむくままに。
 叫びは空の彼方へと消えるが、慰める者は誰もいない。

 意識を回復した仲間が駆けつけるまで、獣のような慟哭は止む事がなかった。

246 ◆Ev9yni6HFA :2008/04/01(火) 23:14:40 ID:MRk+Jm3p
なんていうか、救いのない話ですいません
ちなみに彼女、愚者の三話と六話にちょびっとだけ登場し七話でも少し触れられてます

愚者とこの話はパラレルなんで案外に愚者の世界では救われるかもしれません
馬鹿な地上本部とアホなスカ次第です
247名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 23:17:09 ID:WjaGvN3j
…………闇の王子様?(^^;
248名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 23:17:32 ID:8zYZ+eDd
>>246
GJ!!
249名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 23:24:51 ID:NxSC3T1k
GJと言いたいが確かに救いがないな
ただ、管理局が戦闘機人の研究をしてたのは公式設定だからあり得る話なんだよな

つーか、『尊厳死』か
スカと地上本部、マジでなんとかしてくれ
250B・A:2008/04/02(水) 00:38:57 ID:j2EzNlX4
今、投下大丈夫ですか?
251名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 00:40:28 ID:lUBFDRrG
待ってたぜ、兄貴!!

俺‥‥兄貴になら、何を投下されても良いぜ?
252B・A:2008/04/02(水) 00:46:03 ID:j2EzNlX4
雨が降って桜が散り始めたので、花見ができなくなる前に投下です。

注意事項
・セッテ×エリオ
・『セッテ −その心の在り処−』の後日談。
・前半ほのぼの、終盤はエロです。
・凌辱(逆レイプ)苦手な人はスルーで。
253セッテの同棲日記 お花見編@:2008/04/02(水) 00:50:44 ID:j2EzNlX4
それはある日の夕食時のことだった。
その日、たまたま早く帰宅したエリオは気紛れから、久方ぶりに自宅のキッチンに立っていた。
セッテと同棲を始めて1ヶ月ほどになるが、台所の支配権は基本的にセッテが握っていた。どうもセッテは、料理は女がするものという古臭い風習を信じ込んでいるようで、
エリオには包丁1つ握らせてくれない。ここ最近でエリオが使用したキッチンの道具といえばコーヒーメーカーくらいだ。だが、彼女と暮らす前は短い間とはいえ曲がりなりにも自炊していたのである。
腕前はそれほど悪いというわけではないし、時々無性に凝った料理が作りたくなることもあった。というわけで、今晩は鬼の居ぬ間に主夫の腕を振るおうと思ったのである。
幸いにも冷蔵庫に挽き肉と玉ねぎが転がっていたので、今晩はお手製ハンバーグにすることになった。パン粉はなかったが、我が家は毎朝パン食なのでそれを使えば問題ない。
そうして、鼻歌なんかを歌いながらハンバーグの種を捏ねていると、玄関の扉が開いて地上本部の制服に身を包んだセッテが帰ってきた。

「帰ったぞ」

「おかえり、セッテ」

喜色満面といった笑顔を浮かべてエリオは出迎える。セッテも僅かに唇の端を吊り上げたが、
エリオがエプロンをつけてハンバーグの種で手を汚しているのを見てすぐに表情を曇らせた。

「料理・・・・しているのか?」

「そうだけど・・・・あれ、まずかった?」

「いや、問題ない」

そう言ってセッテは自室に引き上げていくが、その背中は心なしか小さくなっているように見えた。

「悪いことしたかな?」

セッテはあれで繊細なところがあるため、割と些細なことで傷つきやすい。ひょっとしたら、自分の仕事を取られたと思ったのかもしれない。
とりあえず、お詫び代わりにセッテの分は自分のよりも大きめに作っておこう。ついでにハート型にするのはどうだろうか?
などと馬鹿なことを考えながらハンバーグを丸めていると、ゆったりとしたスラックスに着替えたセッテが何やら難しい顔を浮かべながら戻ってきた。

「エリオ、質問だ」

「なんだい?」

「サクラとは何だ?」





254セッテの同棲日記 お花見編A:2008/04/02(水) 00:54:39 ID:j2EzNlX4
サクラとは、芝居などを盛り上げるために予め打ち合わせをしておいた仕込みの客のこと・・・・・・・ではなく、バラ科サクラ属に属する植物の内、
ウメ、モモ、アンズを除いたものの総称である。春になると白や淡紅色から濃紅色の花を咲かせ、その花や葉は香やお茶の材料に、果実は食用として重宝されている他、
その鮮やかだがどことなく儚げな美しさを鑑賞するお花見なる行事も存在し、人々に馴染み深い花となっている。

「帰宅途中に婦人会の連中に捕まって、無駄話に付き合わされた」

エリオ手製のハンバーグを頬張りながら、セッテはどこか不機嫌そうに言った。
元来の性格なのか、セッテはあまり人付き合いが得意ではない。それでも本音と建前くらいは理解しているので、相手の好意を無下に断ったり傷つけるような言動はあまりしない。
彼女が辛辣な言葉を投げかけるのはエリオくらいである。そのため、ご近所の奥様方からは、セッテは無口だけれど真面目で人の言うことを良く聞く娘だと気に入られており、
井戸端会議に引っ張り込まれて益体のない世間話に付き合わされることが多いのだ。

「適当に聞き流していたら、3号室の奥方が『もうすぐ桜も見頃ですね』と言ったのが気になった。エリオ、サクラとはなんだ?」

「セッテ、桜って見たことないの? 春になったら桃色の花を咲かす奴」

「知らない。そもそも生まれてすぐに隔離施設に放り込まれたからな。あそこは四季の変化などなかった」

精々、冬になると窓の外に雪が降っているのを見たくらいだ、とセッテは付け加える。海水浴や紅葉狩りもしたことがないらしい。

「うぅん、口で説明するのも難しいしなぁ・・・・・・・」

エリオからすれば知っていて当たり前のことなので、改めて説明しろと言われると難しい。
付け合わせのポテトサラダを突きながらどうしたものかと頭を悩ませること数分。ふと思い立ったエリオは、自室に走ってスケジュール帳を引っ張り出し、
ニュースで見た桜情報を思い出しながらカレンダーに書き込まれている予定を確認した。丁度良い具合に週末の土曜日が空いている。

「セッテ、今週の土曜は空いている?」

「午後はオフだ」

「なら、実際に見せてあげるよ。お弁当持ってお花見に行こう」

「わかった。ただし、弁当は私が作る。お前は何もしなくて良い」

「はいはい。任せましたよ、料理長」

苦笑しつつ、エリオは食事を再開する。
セッテのそういう意固地で融通の利かないところが可愛いよ、なんて間違っても口にできない。
言ったら絶対鉄拳が飛んでくるだろう。殺し文句を言って殺されたなんて洒落にもならない。

「何か言いたそうだな?」

「別に、何でもないよ」

「・・・・・まあ良い。ところで、もう1つ質問だ」

「なんだい?」

「花見とはなんだ?」

「・・・・・・・・・・・」





255セッテの同棲日記 お花見編B:2008/04/02(水) 00:58:01 ID:j2EzNlX4
そして土曜日。
エリオとセッテはリニアレールに乗って、クラナガンから少し離れたところにある山岳公園にまで足を伸ばしていた。
桜を見るだけならば実は市内の自然公園で事足りるのだが、どうせならば静かな場所でセッテと2人きりになりたいと思ったエリオが見つけ出した穴場だ。
交通の便が悪いため到着するのに少し時間がかかったが、穴場と言われているだけあって道中ですれ違ったのは、自分たちと同じく花見目的で訪れたと思われる家族連れだけだった。

「エリオ、山道を歩く時には歌を歌うのではないのか?」

「えっと、それはどういう意味?」

「ハイキングは旗を持つ先頭の後ろに一列になって歩き、歌を歌いながら行進するのではないのか?」

「別に絶対というわけじゃないんだけど・・・・・・・」

「そうか、歌わないのか・・・・・・」

「えっと・・・・・歌おうか?」

「“おうまのおやこ”しか歌えぬが、構わぬか?」

などというやり取りを交わしながら、2人は緩やかな山道を登って行く。やがて、緑色だった風景が段々と桃色を帯びていくようになり、
傾いていた道が平坦になると共に、2人は一面が桜の木々で埋め尽くされた広場に足を踏み入れた。

「わぁ・・・・」

目の前に広がる光景を見て、エリオは感嘆の息を漏らした。
眼前に広がる桜桜桜。
生憎まだ七分咲きではあるが、その美しさは申し分なく、幻想的な光景はまるでファンタジーのようだ。
抜けるような青い空と桜の木々のコントラストは見る者にため息をつかせ、その美しさの虜にするだけの魔力を帯びている。

「これが桜か」

「うん。まだ七分咲きだけど、もう少ししたら花びらが散って綺麗な桜吹雪が見られるよ」

「花が散る様を見るのが楽しいのか?」

「楽しいのとはまた違うけど・・・・うぅん、うまく説明できないな」

こればかりは、実際に見て貰わないことにはうまく説明することはできない。

「エリオ、ベンチがあるぞ」

「それじゃ、そこでお弁当にしよう。もうお腹ペコペコだよ」

そう言って、エリオは持参したレジャーシートを石でできたベンチの上に敷いた。セッテも提げていた包みを開き、出勤前に作ったお弁当を並べていく。
256セッテの同棲日記 お花見編C:2008/04/02(水) 01:01:06 ID:j2EzNlX4
「あ、サンドイッチにしたんだ?」

「あまり凝ったものを作る時間がなかった」

セッテはそう言っているが、弁当箱の中のサンドイッチの具材は1つとして同じものがなく、端から順番に、
ツナ、ハム&チーズ、玉子、ピーナッツバター、キュウリとレタス、それとハンバーグが綺麗に並べられている。

「あれ、これって・・・・・」

「昨日、お前が作った残りだ。べ、別に手抜きをしたわけではないぞ! その・・・・美味しかった・・・から・・・・」

(あ、可愛い)

頬を真っ赤にして語尾を小さくするセッテの姿に、エリオは不覚にも胸を高鳴らせた。そうなるともう桜や弁当どころではなくなり、
ドキドキで耳まで真っ赤になったエリオはセッテと目を合わせることもできなくなった。日頃、生真面目で社会的常識に欠ける
セッテの言動をからかったりしてイニシアチブを取っていただけに、こういう新鮮な反応は彼にも対処のしようがなかったのだ。

「エリオ、食べないのか?」

「え?」

「ただでさえいつもの昼食の時間から遅れているのだ。空腹で倒れたらどうする」

そう言って、セッテは弁当箱からツナサンドを取り出してエリオに差し出した。

「ほら、口を開けろ」

「い、良いよ。自分で食べられるから!」

「あーんしろ」

「・・あ、あーん」

恥ずかしながらもエリオは差し出されたツナサンドにかじりついた。

「どうだ?」

「うん、おいしいよ」

「そうか、なら次だ」

「だから、自分で食べられるって・・・・・・・」

抵抗を試みるが、セッテは有無を言わせぬ調子でこちらを睨んでくるため、エリオは彼女に逆らうことができなかった。
結局、エリオは自分の分のサンドイッチを全てセッテに食べさせてもらった。





257セッテの同棲日記 お花見編D:2008/04/02(水) 01:05:12 ID:j2EzNlX4
食後はベンチに座ったまま、何をするでなくのんびりと桜の花を観賞することになった。
穴場と言われているだけあって、広場にはあまり花見客の姿は見当たらない。2人の他には遠くで望遠鏡を覗いている老夫婦とボール遊びに興じている家族連れ、
そして少し離れたところにあるベンチに座っているカップルだけだ。距離が離れているので互いに干渉し合うこともなく、セッテは大好きなエリオを心おきなく独占することができた。

「エリオ、花見というのは退屈だな」

「そうだね」

「だが、こういうのも悪くない」

隣に座るエリオの肩に頭を預ける。
いっそ、このまま時が止まってしまえば良いのにと、柄にもなくメルヘンなことを考えてしまう。それほどまでに今のセッテの心は満ち足りていた。
だが、それは向かいのカップルたちをふと見た瞬間に一変した。

「!」

女が男の膝の上に乗っていた。そして、周りの目も憚ることなく男の首に腕を回し、子猫のように甘えている。
いくら人が少ないとはいえ、あれは些かやり過ぎである。まるで、周囲に自分たちの仲を見せつけるような行為に、
セッテの嫉妬心がメラメラと燃え上がった。

「エリオ」

「なに・・!?」

こちらを向いたエリオの唇に自分の唇を重ね、そのまま勢いに任せて押し倒す。
突然の事態にエリオはパニックに陥るが、セッテはそれを無視して周りに見せつけるようにエリオの唇を貪り、
細くしなやかな手をエリオの下半身へと伸ばす。

「ちょっ・・・まっ・・・」

「煩い。顎を砕かれたくなければ黙れ」

「やぁ、せめて向こう・・・人目が・・・・・・」

エリオはセッテの体を抱き締めると、魔法で衝撃緩和しながらベンチから転げ落ち、人目につかないよう草むらの中に逃げ込んだ。

「んぅぅ・・・ちゅぷっ・・・・んむぅ・・・」

無理やり差し込まれた舌をエリオは従順に受け入れ、逆に自分の舌を絡めて唾液を送り込む。
一度火が点いてしまうと、セッテはもう止まらない。拒もうが嫌がろうがセッテはエリオを力で捻じ伏せ、強引に交わろうとするのだ。
エリオにできるのは彼女の要望にできるだけ応え、与えられる快楽に身を委ねることだけである。
258名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:05:17 ID:VgMfSIn2
しえn
259セッテの同棲日記 お花見編E:2008/04/02(水) 01:09:18 ID:j2EzNlX4
(こんなところですることになるとは、思わなかったけどね)

形の良いセッテの尻を撫でながら、そんなことを考える。ついでに言うと、エリオの股間の一物はとっくの昔に臨戦態勢に入っていた。
エリオ・モンディアル16歳。大人ぶっていても所詮は思春期真っ只中の男の子である。
せめてもの仕返しとばかりにエリオはセッテの尻のラインを指でなぞり、スカートの中に手を潜り込ませる。ストッキング越しに感じる湿り気は、
彼女もまた既に肉棒を迎える準備が整っていることを示していた。
青天の下で、すぐそばに人がいる中での異常な行為に2人の劣情は燃え上がり、倒錯した悦びを感じていた。
そうして、2人は唇を重ねたまま互いの秘所を愛撫していった。
ズボン越しにサワサワと肉棒を撫でられ、痒いところに手が届かないもどかしい感覚にエリオは息を上げる。
トランクスの内側には透明な分泌液で汚れているというのに、肝心の射精が導かれるほどの快感は伝わってこない。
見上げたセッテの目はどこか挑発しているようにも見え、まるでこちらの反応を試しているかのようだった。
ならばとエリオはストッキング越しにセッテの秘唇を責める。目には目を、歯に歯をといった具合である。
性欲の強いセッテは焦らされるよりも直接的な快感を好むため、微弱で弱々しい愛撫は彼女の劣情を火で焙るには持って来いだ。
案の定、セッテはすぐに音を上げて強請るようにエリオの耳に囁いた。

「や・・・待て・・・うううぅん」

「どうしたの? ちゃんと声に出さないと聞こえないよ」

「くぅぅ・・・だか・・ら・・・・ちゃ・・ひやぁっ・・!」

声が上がりそうになり、慌ててセッテは唇を噛む。
ここぞとばかりにエリオは責めのピッチを上げた。ストッキングを強引に引き裂いて、濡れた下着をズラして秘唇を指でかき回す。
もう片方の手は上着のボタンを器用に外しながら彼女の上半身を侵略し、その豊かな胸を制圧していく。

「んぅぅ・・・はんっ! ちょ、調子に乗るな・・・・・・」

次の瞬間、セッテはエリオの両腕を捕まえ、ばんざいの姿勢を取らせて手首をネクタイで締め上げた。
あまりに無駄のないその動きを一瞬でできたのも、ひとえに戦闘機人としての性能が成せる賜物である。

「お前は私のものだ、勝手は許さぬ」

「いや、別に僕は・・・・・・・」

「死ね」

そう言ってズボンのチャックを下ろし、突き破るように飛び出て来た肉棒をセッテは自分の秘唇に受け入れた。
そして、ガチガチに勃起したエリオの肉棒を思い切り膣で締め上げ、激しく腰を揺さぶった。
260名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:11:34 ID:jZveBbua
支援
261セッテの同棲日記 お花見編F:2008/04/02(水) 01:14:45 ID:j2EzNlX4
「ぐぅ・・・・!」

今まで焦らされていたところに、急に襲いかかってきた強い刺激にエリオは堪らず悲鳴を漏らすが、
それが言葉を成す前にセッテはエリオの開いた口にハンカチを押し込んだ。
そのせいで開いた口を閉じることができず、悲鳴は抜けるような音にしかならない。

「んぅぅ・・・・あぁぁあっ・・・はぁっ!」

「んんっ! んうあぁっ!・・・うぅ!」

一切の容赦もない激しい腰使いに、エリオは涙目になって首を振った。
息ができず、このまま呼吸困難で死んでしまうのではないかという恐怖と、強制的に送り込まれる快楽に脳の中がぐちゃぐちゃになり、正常な思考ができない。
何より、力ではセッテの方が強いため、冷静だったとしても彼女を突き飛ばすようなことはできなかっただろう。
最早、ブレーキの壊れたダンプカーとなったセッテは更なる快楽を欲してエリオのシャツを捲り、剥き出しになった白いお腹を愛おしげに指で撫でた。
もう片方の手には、地面に転がっていた木の枝が握られている。
いったい次は何をされるのか。その疑問がエリオの頭を過ぎるよりも早く、セッテは手にした木の枝の先端でエリオのお腹をサッと擦った。
たったそれだけではあるが、尖った木の枝はまるで鋭利な刃物で切られたような痛みをエリオに与えた。

「うぅん! うぅっ!!」

「どうした? ちゃんと言葉にしないと聞こえないぞ」

腰の動きを維持したまま、セッテは何度もエリオのお腹を木の枝で傷つけた。枝が折れたら今度は石で、或いは自分の爪で、何度も何度も傷をつけ、白い肌を赤い血で滲ませる。
その度にエリオは涙を流して許しを乞うが、口と手を塞がれているのでそれも適わない。精の全てを絞り取られるような快楽は痛みでかき消されてしまうため、
エリオは射精することもできずに悶え苦しむしかなかった。

「うぅ!・・・んはぁっ、はあぁぁぁあっっ!!!」

次の瞬間、セッテは一際強く膣を収縮させ、押し潰してしまうのではないかと思ってしまうほど深く腰を突き落とした。
同時に、限界まで焦らされた肉棒がうねうねとうねる膣道を突き破り、子宮口をこじ開けながら痙攣した。

「ひゃあああぁぁっ!!」

子宮を満たす射精の勢いにセッテは絶頂に達し、力尽きたようにエリオに覆いかぶさる。
逆レイプも同然の過酷な責めに耐えきったエリオは、押し付けられた豊満な胸の感触を楽しむこともなく、これでやっと解放されると胸を撫で下ろした。
だが、セッテの目には未だ獣のような欲情が燃えており、震えるエリオの頬を舐めながら柔らかい耳たぶにかぶりつき、
萎え始めていた膣内の肉棒を再び締め上げた。

「ぬぅぅっ!?」

再開された腰の動きにエリオはまたも悲鳴を上げて悶え苦しむ。もちろんセッテは知ったこっちゃないとばかりに、
今度はエリオの白い首筋に噛みついて自身の歯形をつけていく。
エリオが地獄のような快楽責めから解放されたのは、それから3時間後のことだった。





262名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:15:18 ID:yPJyiEV0
アオカンかいw支援
263セッテの同棲日記 お花見編G:2008/04/02(水) 01:19:02 ID:j2EzNlX4
赤く染まる空に見送られながら、セッテはとぼとぼと山道を下っていた。その背には、疲れ果てて眠っている(気絶している)エリオが赤子のように背負われている。
さすがにやり過ぎたかと思ったが、スイッチが入ってしまうと自分でもどうにもならないので、早いところエリオに順応してもらうしかない。
自分の伴侶になるのだから、やはり夜の営みでも自分の上を行ってもらわねば困る。

「・・・・?」

ふと振り返ると、昼食を食べた広場が見えた。
檻のように広場を囲う桜の木は風で揺れ、散った花びらがひらひらと麓に向かって舞い落ちていく。
それは儚く、お世辞にも楽しい光景とは言えない。だが、何故だかセッテのその美しさに惹きつけられていた。
桜は美しい。鮮やかな色の花が大きく広げられた枝一杯に咲き誇る様は圧巻の一言である。
だが、桜がこうも人々を惹きつけてやまないのは、その美しさが永遠ではないからだ。
咲き誇った桜はすぐに散ってしまう。それはとても残念なことではあるが、散ってしまうからこそ、
一瞬の美しさがより際立って見えるのである。それこそが桜の魅力なのだ。

「限りない命か」

桜も人も同じ、限りがあるからこそ美しく、尊い。
ひょっとしたら、人は舞い散る桜吹雪に己の命の儚さを重ねているのかもしれない。

「花見・・・・・来年も来たいな」

エリオを背負い直し、再び歩き出す。
とりあえず、今晩は酷いことをしたお詫びも兼ねてエリオの好物を作ってやろう。
それから風呂に入れて背中を流してやり、湯上がりにコーヒーを淹れてあげよう。
そして、今度はもう少し優しく愛してやるのだ。
エリオの体が壊れたりしないよう、包み込むように優しく。

                                                おわり
264B・A:2008/04/02(水) 01:20:30 ID:j2EzNlX4
以上です。
エリオとセッテがラブラブお花見デートというコンセプトで書いていたつもりが、気付けばアレな展開に。
書きながら「頑張れエリオ」と応援したくなったのはここだけの話。
後、注意事項に『青姦』って書いておくべきでしたね、今気づきました。
支援、ありがとうございました。
265名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:23:57 ID:ANXs8nVY
GJです。エリオ、がんばれw
でも目の裏に浮かんできたのは、夜も搾り取られる姿なんだww
266名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:24:54 ID:ANXs8nVY
ごめんageたorz
267名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:27:49 ID:lUBFDRrG
なんという花見レイプ。
こりゃエリオが新しい性癖に目覚めるのも時間の問題だな、緊縛拘束好きになるのは必定。

しかし最近はリトルランサーと言い、高濃度のエリオ分が補給されてる気がするな。
もはやこのスレでは主役扱い、もう“なのはって誰?”って流れだよな。
268名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:29:51 ID:lUBFDRrG
あ! 言い忘れた、GJでしたよB・A氏。
269名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:31:41 ID:jvfqJakA
>>264
変態にもほどがあるぞ・・・

>今まで焦らされていたところに、急に襲いかかってきた強い刺激にエリオは堪らず悲鳴を漏らすが、
>それが言葉を成す前にセッテはエリオの開いた口にハンカチを押し込んだ。
>そのせいで開いた口を閉じることができず、悲鳴は抜けるような音にしかならない。

なんだこの描写は!エリオがレイプされているみたいでいかんともしがたいじゃないか!!
もっとやれーもっとやれー
270名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:45:48 ID:55HJ6BLb
GJ!
エリオ・・・セッテとの性活はハードだなあ
エリオ、今度はヤリ返そうぜ
271名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:46:50 ID:lUBFDRrG
>>270
ああ、エリオなだけに槍(肉の)返すなんか。
272224 ◆otG9KZTbuo :2008/04/02(水) 01:48:16 ID:qE3SUx3a
>>211
想像して“実用化”できました。
論理的レイプ型のエロティズムです。ほんとうにありがとうございました。

>>230
さすがザ・シガー氏だ!
俺たちにできないことを平気でやりやがる!そこに痺れる(ry

>>246
また涙腺が…… 。・゚・(ノД`)・゚・。 GJ!

>>264
キッ、貴様ァァッッーーーーー!!
許さん!許さんぞ!!
ジックリネチネチと『 GJ 』を味あわせてやるッッッ!!!(宇宙の帝王的な意味で)

あと皆さんご感想ありがとうございました。

>>178
>>182 
ご指摘ありがとうございます。
どうみても間違いです本当にありがとうございました
ああ!
なんという痛恨のミスを……
エロSS職人にとって名前を間違えると言うのは、
いわば愛し合う最中のカップルに対し、氷水をぶちまけるがとき愚行……ゴメン

>>143の3行目
×クラエッタさん
○リリエさん
>>136の8行目
×ティアナちゃん
○ティアナ

しかもよく調べてみると、ルキノもアルトも一人称で『あたし』と呼んでいたりもする……
>年齢
ティアナ16歳
ラグナ12歳

ん、まてよ隊舎が修復されているということは、ひょっとしたらティアナのほうは誕生日を迎えて……
(容量の足りない職人は無駄な思考をしたorz)
あと課題となっていたフェイトさん問題は、ギャレットさんが存在するおかげで自己解決しました。

それでは一レスにも拘らず長々と失礼しました。
273名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:48:30 ID:6ij3qsY+
>>178
遅レスだが、ドラマCDではたしかアルトはティアナを呼び捨てにしてたよ。
274名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:49:05 ID:jZveBbua
GJ。
エリオの後ろの穴の処女がセッテに奪われるのも時間の問題だなw
275名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 01:53:18 ID:6ij3qsY+
>>273
してないか読み間違えた
しかもすぐ上にw
276名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 02:18:46 ID:PGw268vj
俺はてっきり木の枝でエリオの後ろを突き刺すとばかり
277名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 02:21:39 ID:WDb5XsAK
ああ、成長してもエリオは受けが良く似合う

もとい、前スレの騎士の系譜が微妙にウケた模様なので、オマケを投下させてくださいな

言われてみれば飛行魔法はズルかったかもー orz 反省

序盤で飛ばすとか伏線はっとくべきでしたと後悔

いいんです、フェイトさんは天然でズルくて可愛いんです
きっと正直者は早死にするからと、シグナム姉さんが性根をひん曲げたんです

閑話休題、普段通りです、お気をつけください
小ネタ3段、非エロです

3つとも、殺陣を考えている最中に削除された没展開なのは秘密です
278或る執務官のゆるゆるか:2008/04/02(水) 02:22:55 ID:WDb5XsAK
数年後、タイマンはったら親友(ダチ)ぜよの法則に基づいて、
すっかり仲良くなったシスターシャッハとフェイトそん。

喧嘩相手を求めて機動六課をふーらふら、なのはさんが焼いた肉をしゃらんらん、
黒焦げになった二人の胸元を見て部隊長がむーらむら。

「ふう、ちょっと揉ませてもらうでシスター、そして君は、そんな私を愛すればええ」
「もしかして暇なんですか、暇なんですね騎士はやて!?」

「駄目だよ はやて、おっぱいは1日3回まで!」

おっぱいは1日3回まで ― ベルカ騎士道大原則に則った、絶対不可侵の誓約である。


279或る執務官のゆるゆるか:2008/04/02(水) 02:23:33 ID:WDb5XsAK
『或る執務官のゆるゆるか』(騎士の系譜、附録)



海上訓練施設、模範演技として相対する、ライトニング隊長と武装シスターの姿があった。
近接しての剣撃、刃の上を取り合う様は、数え切れないフェイントを織り交ぜて鳴り散らす。

「なんや、シャッハとフェイトちゃんか、相変わらず仲良しさんやなぁ」

丘陵と化した訓練場に姿を見せたのは、部隊長である八神はやて。
少しばかり畏まる隊員に、ええからと手を振って観戦を決め込んだ。

「フェイトサーン」どこからか子供のSOSの声が響く(CV:エリオ・モンディアル)

呼び声に応えて、おもむろに棘付き鎖鉄球、フェイトクラッシャーを召喚するフェイトサン。
自分をクラッシュしてどうするんだろうとかいう疑問はさて置いて、どことなく楽しそうに、
ぐるぐると棘付き鉄球を振り回しはじめた、通称フェイト鈍器、ぐるぐる。

あれれ、揉みあっているうちに、フェイト鈍器をシャッハに奪われた、まさにフェイトピンチ!
鈍器をぐるぐる回しながら追いかけるシャッハ、逃げるフェイトサン、突撃するシャッハ。

そこで炸裂フェイトスルー! 勢い余ったシャッハは、フェイトヶ丘から転がり落ちていった。
嗚呼、イッツデンジャラス、丘の下にはフェイト池! 大変だ、シャッハがあぶない!!

解説しよう、フェイト池とは!? 落ちると爆発する、何故ならフェイト池だから!!

そのような説得力に満ち溢れた理由で、哀れシャッハ・ヌエラは爆散して果ててしまった。
そのはずなのだが、爆煙たちこめる模擬戦場、四方八方から不気味に響きわたる嘲笑の声!?

甘いですねフェイト・T・ハラオウン! これぞベルカ忍法 空蝉の術!!
なんと、フェイト池で爆発して煙を上げている物は、黒焦げになったザフィーラであった!!!

当然といえば当然だが、あまりの鬼畜外道行為にフォワード陣一同からブーイングが飛ぶ。

「今……何ぞ理不尽な展開があったような気がするんやけど」
「一進一退の攻防ですね、主はやて」

烈火の将が、一言で纏めた。

関係無い話だが、フェイトヶ丘で仲良く殴り愛をしている二人の様子に嫉妬して、
問答無用でブラスターモードを発動させて乱入しようとしていた或る教導官は、

緑色の人のリンカーコア抜き、通称、胸を開けば必殺ブレスターを受けて退場している。

技名について「誰がトンチキだ!」と語ったスターズ副隊長は、後日、
スターズ隊長のお散歩に連れて逝かれてしまうのだが、それはまた別の話。


280或る執務官のゆるゆるか:2008/04/02(水) 02:24:16 ID:WDb5XsAK
(余談:逃げ出した部隊長は雷に打たれてしまうフラグ)



「フェイト執務官、ドラ表示牌はめくる必要はありません」

穏やかな声で、シャッハ・ヌエラが牌を倒す。

「そんな…! 席順も山2の取り出しも関係無いなんて……」

何かにとり憑かれたかのように、呆然と、役に揃った手牌を掴み、崩す。
卓の上に転がる牌の上に、乱れた金髪がかかり、散った。

遊戯室の全自動卓、その場で行われる常軌を逸した奇跡のような闘牌に、
気が付けば観戦者が集い、室内はザワ…ザワ…している。

「違う……これは私の自動卓天和とは、何かが根本的に違う」

まさに ―― 新自動卓天和。

「どうしました、フェイト・T・ハラオウン」

限界を舌の先で味わう、愉しみに満ちた表情で、修道女が謳う。

「ついてきなさい、ここからが私と貴女の、最後の意地の張り合いです!」
「く……!?」

麻雀、ベルカ式中国で発祥した亡国遊戯である。
ルール的には、第97管理外世界の麻雀と違いは無い。

火花を散らすフェイトとシャッハの両脇に、夜天の部隊長と鉄槌の副隊長の姿が在った。
四人打ち、八神家でも冬場などに家族麻雀を楽しむ事もあり、この二人、意外に強い。
281或る執務官のゆるゆるか:2008/04/02(水) 02:24:51 ID:WDb5XsAK
しかし、今回は理不尽なほどに相手が悪すぎた。

執務官と修道女、二人のどちらかが親になると、確実に天和でトばされる。

瞬く間にフェイトカーが1台買えてしまうだけの負け分を背負わされ、
虚ろな視線の八神はやて部隊長が得た教訓は、それだけであった。

「はやてー、何かあたしらの小遣いがどんどん巻き上げられていくんだけど……」
「うう…ごめんなぁ……堪忍なぁヴィータ、なるべく平和的対決とか言うた私が馬鹿やったわ」

仮親、親、対7、理牌。

「でもま、ようやっと自分の出親や、少しでも取り返さな」

部隊長は、引き際を完全に見誤っていた。

たおやかな手の平には数多の牌、電磁力を活かした脅威の14枚パームが唸る。
穏やかな笑顔の旋迅疾駆、卓を透過する理不尽なぶっこ抜きが冴える。

七対子、混全帯、混一、純全帯、三連刻、闘牌が響く度に幻術の如く手牌が摩り替わる。
後ろからざわざわと卓を観戦している隊員たちの身体へと、嫌すぎる電流が流れ続けていた。

― 何故、1枚ツモる毎に5枚は入れ替わっているのか?
― 牌を倒す前と後で、中身が違うんですけど

もしも抜け番で指名されたら、泣いて土下座してでも勘弁してもらおうと思っていました。

後に、ヴァイス・グランセニックが語った。

「騎士はやて、ご無礼、十三幺九です」
「ダブロン有りだったね、四連大宝は無かったか、面清三連三暗ドラ4、数えた」

東1局、東家、八神はやて、トビ。

「誰やサマ有りのデカデカりゃんぴんとか言うたやつー!!」
「はやてだあああぁぁ!!」

遊戯室に、狸汁の具材と化した部隊長の絶叫が響き渡った。

最終的に、クラナガンに土地家屋が3軒ほど買えてしまうだけの負け分と引き換えに、
ザフィーラとシグナムが暫く差し押さえられる事になるのだが、それは余談になる。

(終)
282或る執務官のゆるゆるか:2008/04/02(水) 02:25:45 ID:WDb5XsAK
あとがきー

長めの余談はさらに長く、カリム様が「お待ちなさい!」とか叫んで扉を蹴破る予定でしたが、
基本的に教会から出てこない人なので、残念、はやての生き残る道は断たれてしまった

とりあえず「アビィ!!!」と叫ばれながら14へ進め

とか、そんな感じのフェイトさん 対 シャッハ、別(没)バージョンでした
283名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 02:56:55 ID:Xh7YbNTK
GJです!前回の続きですがかなり面白いことにw教会のベルカン・ファイターはこんなんばっかりか!ばっかりなのかw!

そしておまけでメイン以上に笑わざるを得ない・・・何というイカサマの応酬wばれなきゃ良いとわ言え自重しろw
部隊長で狸汁なら教導官は桜汁?白いとは言え兎汁はどちらかと言えば娘のほ(ry
284名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 03:22:28 ID:IH5qjK89
相変わらずネタが秀逸過ぎるw
上手く合わせたシノブ伝といい氏の別作品とのザフィの扱いの違いといい麻雀といい
毎度毎度笑わせてもらってますw GJ!
285名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 04:18:40 ID:m4wwqA96
遅レス スマソ

>>45
GJ!!

どうも、シグナムがニート侍どころじゃなくなっている。
ストレスたまりそうなポジションをこなすなんて。

ヴィータは性格が子供でも、人間関係は面倒見が良いイメージがあるから
ちょっと違和感が。

これで序盤のヤマ場は過ぎたかな?
あ、スバルが未だか。

>>114
素晴らしい。
なんて綺麗な終りかただ。
GJ!!

長編連載お疲れさまでした。
個人的にはエリオ君分が"燃え"も"萌え"も満たされており、
うれしい悲鳴の連続でした。

他のキャラたちの魅力が再確認できた作品でもありました。
特にクアットロ+エリオ君人形(10)。
外伝の機会があったらではぜひクアットロの話をいれてください。

スレ帰還お待ちしております。
286名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 08:40:58 ID:xlgyxAEF
アルカディアさん、お疲れ様でしたっ

気がつけば、64スレなんですね……
多忙で気がつけばdat落ち。
すぐに保管庫入るだろうと思い待つことにしたんですけど、いつまでたっても更新されず。
私の中の時計は58スレ、クアットロ消滅で止まってます……

誰かログ持ってませんでしょうか。
287名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 08:44:48 ID:AbeUnsgp
64スレ……おかしい、俺はさっきまで30スレ目にいたはずだ……
288名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 09:02:06 ID:XY8rcS/Z
289名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 10:38:05 ID:/HBM05dk
>>287
あるあ…ねーよww
290名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 14:36:58 ID:0mI9izsD
リンディさんのエロを誰か……ガクリ
291名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 15:16:19 ID:brwIobUN
>>287
おま、そりゃちょっとしたタイムスリップだw
292名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 15:21:18 ID:0mI9izsD
>>291
スリップがストリップに見えた俺はちょっと頭冷やしてもらってくる
293名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 15:30:21 ID:UoEyCKm0
阿久津譲二乙
294名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 16:14:51 ID:wMgxEYFG
なぜそこでエンブレムがでてくるのかとwwwww解るけどさwwwww
295ザ・シガー:2008/04/02(水) 17:19:32 ID:lUBFDRrG
>>290
心得た。
296名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 17:22:29 ID:+qbB7IuI
リンディ×クロノ
297名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:00:45 ID:0XHwKmFI
>>296
リンディ×ユーノだろ!!

年上のお姉さんに甘えるシチュエーション好きです…
298名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:07:02 ID:/CJ9Hu5m
そこでリンディ×フェイトですよ。
299名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:09:28 ID:AbeUnsgp
意見をまとめるとクロノ×ユーノですね! わかりますん!
300名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:11:22 ID:/CJ9Hu5m
ちょっと書いてみる。
上手いこと完成したら落とすよ。
このスレでは初めてだけど。やってみる。
301名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:12:37 ID:iTU2vDnL
ヴィヴィオ×ザフィーラだと?!

近日投下すんよ
302名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:13:46 ID:PXtrXVY/
>>301
ちょっとまて。
ヴィヴィオが攻めかよw
303名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:14:53 ID:6EftNMJq
知ってるか、ユーノ×クロノ信者はなにげに多いんだぜ
304名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:18:44 ID:US30LtmE
>>295
ザ・シガー氏の書くリンディさんはエロイから裸で待機wktk
305名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:19:07 ID:ihVRzynC
クロノがそういう女子に人気あるという話は聞いたことがあるが
やっぱりそれも人気あるのか。
306名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:30:41 ID:0mI9izsD
>>295
ギャボー…リンディ神直々に書いていただけるとは
カプのリクって有りですか?
307ザ・シガー:2008/04/02(水) 18:35:20 ID:lUBFDRrG
>>306
いつものちんこ要員(別名“生きたバイブ”)で書き始めてますが、なんか良いアイディアがあるんで?
308名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:37:26 ID:0mI9izsD
>>307
いやただユーノ×リンディが見てみたいなと思っただけでして
特に何か有る訳ではないのです申し訳ない
309名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:39:24 ID:AbeUnsgp
誰かレジアス触手陵辱物書いてー><
310ザ・シガー:2008/04/02(水) 18:42:35 ID:lUBFDRrG
>>308
いや、いつかどなたかがユーノ×リンディをお書きになるって言った方がいましたのでそのカップリングは自粛しています。
基本的に他の方とかぶるカップリングは出来る限り避けたいので。
まあどうしてもという場合はその限りではないんですが。

それに未成年者に性的な悪戯をするなんて不道徳的でしょ(ハイライトの消えた目で)?
311名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:45:34 ID:0mI9izsD
>>310
むぅ貴方が書くリンディ×ユーノを見たかったんだが
無理強いはしません

それと最後の一文について
stsの一年後の設定なら未成年者じゃないんだぜ(ハイライトのry)
312ザ・シガー:2008/04/02(水) 18:53:59 ID:lUBFDRrG
>>311
違うでしょ!! リンディさんとユーノでチョメチョメニャンニャンって言ったら、ショタユーノをリンディさんが喰う(徹底的に)でしょ!?


リンディ「あらあら、ユーノ君こんなに硬くしちゃってるの?」
ユーノ「み、見ないでくださいリンディさん!!」

露になった硬く隆起する自分の肉棒を必死に隠すユーノ。
だがリンディは含みを込めた笑みを宿し、彼を後ろから抱きしめながら幼い肉棒に手を伸ばす。

リンディ「別に恥ずかしがる事ないのよ? 男の子ならこれは普通の事なんだから」
ユーノ「で、でも恥ずかしいです‥‥」
リンディ「ふふ、大丈夫。私がちゃ〜んと女の子の事を教えてあげるから♪」

みたいな感じでしょ(相手はレティさんでも可)!!


いかん‥‥‥興奮してこのまま書いてしまいそうだ、可愛い淫獣など書く自信ないから以下は自粛するっす。
313名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:55:34 ID:0mI9izsD
>>312
書けば楽になるのに(アカギ的な意味で)
314名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 18:56:06 ID:AbeUnsgp
淫獣と呼ばれる割に大してチンコ要員になれるわけでもないユーノに合掌
315サイヒ:2008/04/02(水) 19:21:34 ID:PXtrXVY/
十四歳クロノ×九歳フェイトの鬼畜緊縛エロ
     ↓
過去編でリンディ×十二、三歳フェイトの逆レイプ
     ↓
真ハラオウン丼


という三部仕立てのエロ話が構想だけあります。
真性鬼畜を書くだけの度胸が出来たらやる。
316サイヒ:2008/04/02(水) 19:22:51 ID:PXtrXVY/
だー、二行目は十二、三歳フェイトじゃない。クロノだ。
317ザ・シガー:2008/04/02(水) 19:41:11 ID:lUBFDRrG
>>316貴方様にはアカギ二巻からこのセリフを捧げます。

「自分を捨てちゃいなよ……あと一晩だけ………狂気に魂を預けておけばいい…!」

げひゃひゃっ、サイヒ氏が書くショタクロノがリンディさんと性的に親密になる所を想像したら超勃起してきたぜ。
318名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 19:46:30 ID:ihVRzynC
クロノ×ティアナ読んでみたいな。

激情に流されるまま過ちを犯してしまって気付いてから
互いに自己嫌悪しまくり、みたいなの。
319名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 20:21:45 ID:n/6aGkcv
まあ、淫獣っつーのがそもそも言い掛かりというか、嫉みによる改変みたいなもんだからな。すっかり定着したが。
九歳時のユーノしかり、エリオしかりだが、俺らみたいな性欲なんて、まだ持ち合わせてないだろうし。興奮の前に気恥ずかしさが先だろし。
クロノあたりなら性欲全開でも違和感ないがな。初登場時でも年令的に。
320名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 20:42:13 ID:emFD4xIW
>>319
多分水橋さんの発言も大きいんじゃないかなー、とか思う。あのユーノの日記風味の声優さんコメント欄。アレには大爆笑させて頂きました
321286:2008/04/02(水) 21:12:14 ID:xlgyxAEF
過去ログ希望した者ですが、すいません、落とす前に消えてました。
もう一度お願いできませんでしょうか。

>>318
クロノ×ティアナよさげですね。
ちょっと書いてみます。
322クロティア 朝の訪れ:2008/04/02(水) 22:24:28 ID:xlgyxAEF

 異性の体臭で目を覚ました。
 目を薄く開くと、黒髪の人がそばで背を向けて静かに寝息を立てている。服なんてお互いに着ていない。
 直接伝わってくる人の温もりに幸せを感じた。大きな背中に年上の男性であることを思い出し、兄が生きていたらこのくらいの年齢だったろうなとぼんやりと思い浮かべた。
 朝寝坊しがちな自分のくせで目は自然に時計に向く。
「もう、こんな時間かあ……」
 体をよじると、ぎしりとベッドのスプリングが軋む。艦長という役職にあてがわれた寝所の心地はあまりよくないと、ここで夜を過ごすたびに思う。
 戯れにそっと顎をなでてみると、夜の間に伸びた無精髯のつんつんとした感触があった。女にはないこの感触に異性を感じて、体の奥に熱を感じる。
 むず痒かったのか、ぴくりと動いた。
 おそらくこの人はもう起きている。
 それでいて寝たふりをしているのだ。
 この人が寝ている間に私は出て行く。いつの間にか出来ていた暗黙のルールだった。
 公言できない関係であるという現実を認識して、ずきりと胸が痛んだ。
 長く寝たふりをさせるのも悪い。身を起こして、脱ぎ散らかした服を身に着ける。シャワーを浴びて体液を落としたいが、長居するのはよくない。
 最後にそっと寝ている横顔に口付ける。
「んじゃ、失礼しますね。フェイトさんに渡す書類があるので失礼します、クロノさん」
 後ろ髪を引かれながら部屋を後にした。
 
323名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:25:42 ID:xlgyxAEF
とりあえずこんな感じで、クロティアでした。
324名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:36:21 ID:MRWZJrhr
>>320
水橋の発言についてkwsk
325名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:42:37 ID:irKxx6d3
>>324
つVFB
326名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:50:18 ID:O5Qlo646
>>323
せつないなぁ……。ティアナは本気なのか。

>>324
一期二期のビジュアルファンブック141ページから全ては始まった……。
水橋かおりインタビューより一部抜粋


 ○月×日
 今日もなのははいいにおいがする。
 次からもなのはの隣に座ろう。絶対座ろう。

 □月■日
 触った!! なのはに触った――――!!
 ぼくは死んでもいいです! ゆかリルウィッシュ!!

 ※月@日
 クロノが声変わりした!
 ぼくはまだ大人になりたくない。
 なんだったら一生フェレットでもいい。
 みすてないでなのは。

 出典・「なのは観察記」ユーノ・スクライア著より
                                   』

水橋め!
327名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:56:49 ID:7+8My96T
>326
水橋アホスw 
     注:褒め言葉
328名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:57:25 ID:emFD4xIW
>>326
あともう一つあったはず
確かなのはがあげようとした薬を期限切れだからって断ったのはダメだったー!
ってのだったような
329名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:59:17 ID:QKcWVABG
>>326
著よりの後ろの(嘘)を省くのはどういう意図だw
330名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:59:22 ID:O5Qlo646
>>328
や、流石に全部転載するのはどうかと思って。
331名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:01:25 ID:XEiKYWKp
>>326
やってくれた喃 水橋

なんかもう懐かしいなこれも
332名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:01:39 ID:emFD4xIW
>>327
この人は水樹さんがフェイトさんを愛するのと別ベクトルで、しかし深くユーノを愛しているから…
333名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:03:52 ID:Urm7/wJi
>>332
三期でヴィヴィオについてインタビューされたのにユーノの話をしてたしな
334名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:24:25 ID:AbeUnsgp
淫獣は三期で窓際族になってしまうだけじゃなく見てくれも劣化し
服装までもすっかり冴えないダサ青年に成り下ってしまったが
一、二期では洋ロリ(チンコ付きお徳用)だったことを忘れないであげてね!
あげてね!
335名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:30:04 ID:lUBFDRrG
ショタとロリっ子は別モノだ、そこん所の線引きはきちんとしようぜ?
336名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:46:47 ID:Urm7/wJi
「魔法少女リリカルなのは」シリーズ キャラ人気投票 Part2
http://www.vote-web.jp/cgi-bin/read.cgi?dir=test&num=33
337名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:09:15 ID:WITHvGlo
それは明らかに一部の人間の思惟が入ってるが、エロパロ限定で人気投票をやったら案外おもしろいかも
一般のランキングと異なってアリサやセッテが上位にランクインしたりして
338名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:15:11 ID:ViT9/bY8
納豆がランクインしそうな悪寒…
339名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:18:16 ID:hTC+8r3m
納豆
キシャー
孕オウン
モンデヤル
淫獣
ておあー
340名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:18:28 ID:MQ24diRM
一位 納豆
二位 キシャー
三位 エリオ

十八位 高町なのは

とかなりかねん気がするから心配。
341名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:19:12 ID:dU+jL3YG
>>338
エリオは間違いなくトップ3に絡んで来るだろうな
そして納豆が普通にありそうで困るwww
342名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:20:55 ID:qunMnIXo
>>337
その時々の作品の流れで変わるな。やるんだったら〜〜氏or作品タイトルのどのキャラでやらないと
各作品でのキャラの違いでえらい事に
343名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:21:49 ID:MQ24diRM
>>341
エリオ人気か‥‥‥いや、アルカディア氏やB・A氏があんだけ面白い長編書いたらしょうがないっしょ?
344名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:23:20 ID:+H+FTJFA
ここは常識的に考えて納豆だろ
345名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:26:51 ID:vD7AZ4Ml
設定的、性格的にエリオ辺りはSSに使い易いキャラなんだろうな。
stsでは数少ない主力男性キャラだったし、拡張性があると言うか。
346名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:34:18 ID:dU+jL3YG
あとナンバーズが分からないよな。
波乱を巻き起こしそうだぜ
347名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:36:56 ID:WITHvGlo
ソープのお陰でかなりキャラが立ってるしな

……キャロとかヤバくね?
下手すりゃレジアス以下かも
348名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:39:19 ID:AqwmtuuB
エリオかぁ、好きなキャラだし可愛がりたいが
どうも面白みがあまりない気もするなぁ
349名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:39:40 ID:4lUzrxLa
>>345
だな。対して2期まで使いやすかったクロノは結婚もあってちと使い辛くなった…まあクロフェは未だに根強い部分があるしカリムとの不倫ネタとかできるけどさ。
エリオは成長とかも使えるし何より六課にいるからやりやすい。グリフィスはソープネタのせいで影の鬼畜が少しずつ浸透していってるような
ユーノはなのは達と同年代って点でエリオと違うことできるし、無限書庫が地味に便利だな。出てないせいで捏造設定作りやすいのも強み。
ヴァイスは一部キャラにフラグ立ててるからその他のキャラとはネタしつらいけど、特定キャラなら凄く強いね。
350名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:40:28 ID:AYhzI+KV
>>347
レティさんのがやばい
シガー氏のと投下予定のを合わせても2本しかない
351名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:44:35 ID:nfDBANzD
>>345
クロノやユーノも悪くはないけれど、主人公というにはちと違うからな。
どっちかっていうと、ロープレでいう前作主人公みたいな見守る側。

でもクロノの修行時代やなのは達と出会う前の執務官時代、
ユーノの初めての発掘作業とかは読んでみたくはあるけど。
エロパロっぽくすると、猫姉妹とクロノの3Pとか、
発掘現場近くの宿で、行きずりのお姉さんに色々なこと教えられるユーノとか。
352名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:45:09 ID:WITHvGlo
2期にほんのちょっと登場しただけで2本あるってのも結構凄いけどな
353名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:50:38 ID:hTC+8r3m
誰かレジアス触手陵辱物書いてぇ><
354名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:51:22 ID:4lUzrxLa
>>351
今の二人を主人公にするなら、クロノだと指揮官的な話か上層部との政治的な話になりそう。または家族の話だな。丁度奥さんも小さい子供もいるんだから。
ユーノだと頭使ったネタ。推理的要素が入ったお話かね。書き手を選ぶが、上手くいけば凄まじい名作になるだろう。
二人のどっちにしろ、書き手にはかなり頭使わせるね。
355名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:52:45 ID:MQ24diRM
>>353
あなた自分がどんだけ狂った要求してるか分かってるのかwwww!?
356名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:53:33 ID:WITHvGlo
>>353
お前昨日もいただろw
>>309
357名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:56:29 ID:qunMnIXo
>>346
セッテが大躍進間違いなしだが、他のメンツも中々に曲者だ。
1:基本スカとセット濡れ場も少々あり
2:工作員and変身スキルためやはり濡れ場 姉妹想いキャラでのほのぼのやギャグでも活躍
3:個人的にキャラは立っているが、強い敵キャラor姉御肌の敵さんである
4:我らが悪役、スカより悪役しているときもあれば、一転ギャグやほのぼのでもちらほら
5:我らがロr(ry チンク姐、ゼストと濡れ場あり、シリアスやほのぼのでも大活躍
6:ムードメーカーでアニメ本編でもしっかりキャラ立ちしてる人、シャッハと絡む事多し
7:戦闘機械の鏡、否人間性こそ存在意義しかしその否定もまた叱りの現在ブレイク中の人
8:男の子疑惑でss作者も大変な、後発組の子、基本ディードとセット
9:スバル二世。作中のフラグによりスバルとガチあったり、ゲンヤに惚れたりで急がしい
10:ムードメーカーその弐、ノーヴェ含め5より下の面子と絡む事多し
11:仕事と感情は別物です。ヴィヴィオやなのは、クアットロと絡む事多し
12:二刀流の人、基本オットーとセット 百合百合?
358名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:58:33 ID:0Vs3hmrY
>>354
推理モノはいつか書きたいと常々思ってるネタではあるんですがね…
半年くらいかけて相当緻密にプロットから立てないと書けそうにない…
359名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:59:10 ID:MQ24diRM
>>357
10と11が逆では?
360名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:00:11 ID:IaS4hcZa
>>358
そんなことよりエロパロしようぜ!(AA略
361名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:01:53 ID:WITHvGlo
>>359
想像したら吹いたw
362名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:01:59 ID:0Vs3hmrY
>>360
<チラシ裏>構想内ではエロ込みだったり</チラシ裏>
363名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:05:00 ID:ey8p3Jbq
>>362
さぁ早くカップリングを公表するんだ
364名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:09:20 ID:0Vs3hmrY
>>363
さすがにまったくの構想段階の話だからなぁ…
まだ保留って事で。
365名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:09:30 ID:AqwmtuuB
そこでスカトロですね
366名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:10:29 ID:hTC+8r3m
誰かゼストとレジアスのスカトロ物書いてー><
367名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:11:12 ID:ey8p3Jbq
>>364
まだ保留OK期待して待ってる
ところで推理物って言ってるが主人公は誰なんだ?
368名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:11:52 ID:qunMnIXo
>>359
あ!ミスった!? すいません
369名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:13:04 ID:AqwmtuuB
>>366
互いのケツを掘りまくるのかい?
370名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:15:35 ID:0Vs3hmrY
>>367
ミステリは出演者全員が歯車であり主人公、とか考える奴がここに。
371名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:21:07 ID:UgiQV6Qj
>>370
そういう概念的なことじゃなくて、誰視点なんだとかそういうことでは
三人称でやるにしたって、犯人視点で書くわけにもいかないべー
372名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:24:57 ID:0Vs3hmrY
>>371
犯人視点はそれはそれでサスペンス風味ですな。倒叙型ってやつ。
373名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:28:29 ID:4lUzrxLa
>>372
コロンボとか最近なら古畑みたいな路線かな。犯人はわかってて、そのトリックがどんなのだとか心理的駆け引きとかを主題に持ってくる系統
374名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:31:24 ID:WITHvGlo
ミステリか……
レジアス「殺人鬼がいるかもしれないのに一緒に寝られるか。私は自分の部屋に戻らせてもらう」
こんなのが思い浮かんだ
375名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:31:46 ID:0Vs3hmrY
>>373
ただかなり心理描写とかトリックのキレが問われる系統なので書けませんごめんなさい許してorz
そしてそろそろスレチの予感なので今あるものの執筆に戻ろう。
376名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:32:33 ID:MQ24diRM
>>374
中将ダメ〜!! それはホラー映画で最初に無茶する奴くらいの死亡フラグだから!!
377名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 01:44:17 ID:vWV7s98I
ミステリね・・・
ティアナ「あら?」
何かを拾う。
ティアナ「これは・・・・・そうか、これを使えばアリバイがっ・・あぁっ!?」
ドサッ!(倒れる音)。
闇の中に引きずられていくティアナ。


いっそ、劇中劇という設定にしてギャグでやるのも悪くない・・・・・かな?
378名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 02:00:27 ID:KmOyyOV4
カリムとシャッハ3P。
ギンガ単品。
アルト単品。
リンディ、レティ3P。
のどれかにしようと思うんだけど、どれが一番需要があるんだろうね?
あ、ちなみにチンコ要員は淫獣死ねw は不動なので。
379名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 02:01:52 ID:ImGp3P4X
ユーノは公式的にハウスキーパーのアイナとの不倫関係というのもありなんだぜ
380名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 02:03:05 ID:IaS4hcZa
>>378
需要は自分で作り出すもんだろ…常識的に(ry

ユーノ分を無しにしてくれたら…いや、これは個人的な嗜好だからスルーしてくれ
381蒼青:2008/04/03(木) 02:06:12 ID:0Vs3hmrY
>>380
じゃあ俺ヴォルテール推すわw
382名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 02:11:08 ID:zdFk1vVq
俺は混浴露天風呂連続殺人てきなのりがいいな…
383名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 02:21:34 ID:vWV7s98I
サスペンスでふと思ったけど、リリなのの世界観って完全犯罪し放題だよな。
人払いの結界、密室に出入り自由な転移魔法、体格差を無視できる捕縛・補助系、そして攻撃魔法。
事件解決している管理局って凄いわ。


>>378
単品というのが少し気になるけど、個人的にはギンガ希望です。
384ハウスキーパーアイナ:2008/04/03(木) 04:19:17 ID:ImGp3P4X
3レス投下します。
アイナがメインです。
アイナのキャラつかめてるか微妙ですが、まぁそこらへんはご愛嬌で。
即エロがモットーです。18禁です。
385ハウスキーパーアイナ:2008/04/03(木) 04:19:43 ID:ImGp3P4X
 今日のユーノの帰りは昼ごろだった。
 仮眠はしたものの仕事は夜通し続き、気がつけば空はすっかり明るくなっていた。
 家に帰ると、ハウスキーパーのアイナが優しく迎えてくれた。
 家には今、アイナしかいない。
 なのはは仕事で、ヴィヴィオは学校である。
 ユーノは体を洗い、ぐっすり寝ようかと考えた。
 けれどもその予定は、アイナによって崩された。
「ユーノさん……」
「なんですか」
「今日はあの……、なのは隊長もいないし……」
 ベッドに腰を落としたユーノに、アイナが身を寄せてきた。
 口元に手をあて、ちらちらと覗き見るアイナ。
 ユーノは一度頭に手を置いて息を吐いた後、アイナを招いて横に座らせた。
 そうして片手で抱き寄せた後、ゆっくりと髪を撫でた。
「疲れてるところ、悪いと思うけど」
「いいですよ。アイナさん、きっとそういうかなって思ってましたから」
「そ、それってどういう……っ!」
「アイナさんえっちって意味です」
 ユーノはアイナの頬に、そっと唇を擦らせた。
 これは俗に言う不倫である。
 浮気である。
 互いに物足りない欲求を解消し合うだけの関係である。
「あ……っ、ユーノさ……、ん」
 ユーノの手が、円を描きながらアイナの胸を揉み上げた。
 二人の関係はとても簡単である。
 特別前戯をするまでもなく、必要以上の欲求を満たせればいいのだ。
 アイナは自分から服を脱ぎ、白い肌を全てユーノに晒した。
 こんなオバサンと思うものの、以前ユーノに綺麗だと言われて、アイナは少し自信を持
っていた。もちろんそれがお世辞でも、言われるだけで嬉しかった。
「アイナさん。もう濡れてますね」
「え、あの。これは……」
「知ってますよ。待てなかったんでしょ?」
「そう……、だけど……」
「僕がお風呂に入ってる間、待てなくてオナニーしてましたよね」
「えっ!?」
「僕の下着って、そんなに興奮しますか?」
「あ……、や、やだっ! 見てたの!?」
「顔を押し付けて、夢中になってましたよね」
「……っ! やだやだっ! うっそー!」
 アイナは顔を腫れたように赤く染め、目玉をまん丸に見開いた。
386ハウスキーパーアイナ:2008/04/03(木) 04:20:12 ID:ImGp3P4X
 年下の男の匂いに興奮し、我慢が出来なかった。
 おまけにそれに身を善がらせていたのを見られていただなんて。
「ご、ごめんなさい。私は、わたし、あのっ!」
「ダメですよ、そんなこと勝手にしたら。でもそんなアイナさんだったら、いきなりでも
大丈夫ですよね」
 ユーノは恥ずかしがるアイナを押し倒した。
 普段はなのはと交わるシーツの上に、アイナを置く。
 そうしてなんの前置きもなく、肉棹をアイナの蜜壷に挿しこんだ。
「ん……っ! 入って……」
「もうぬるぬるですね、なか」
「えぇ……。動いて、平気よ。ユーノさん……」
「じゃあ」
「あっ、は……!」
 ユーノは倒れるアイナの両脇に手を突いて、腰を上下に動かした。
 ベッドがそれに合わせ、みしみしと音を立てる。
「い……、んんっ……」
「オナニーしても、まだ足りなかったんですか?」
「あ、え、えぇっ! 私は、ユーノさんのおちんこが欲しくって……!」
「欲しくって?」
「この仕事……、やってる……。うぅ、んっ! から!」
「それはなのはやヴィヴィオに言えませんね」
「おちんこ……、もっとちょうだい……!」
 見下ろすユーノを、アイナは自分の肉の上に抱き寄せた。
 軽いユーノの体重がアイナに圧し掛かる。
 その密着した合間をぬって、ユーノの手が再びアイナの乳房を弄くった。
「はぁ……、んぐっ!」
「アイナさん、ほんとえっちですね……っ」
「だ、だってぇっ! あ、あっ。ユーノさん、キ、キスも」
「僕、まだ歯磨いてませんよ。コーヒー、臭いかも」
「い、いいっ! ユーノさんの歯は、私が全部洗う、からっ!」
 言葉通りに、アイナは舌を突っ込んでユーノの歯を徹底的に舐めた。
 だらしなく開けた口からはヨダレが漏れ、アイナの頬を伝う。
「はぁ、んんっ……! イ、イク、イクわ。ユーノさん、もう私……!」
「アイナさん……、そうやってすぐイッちゃうんだから!」
「あ、あぁああああっ! んんぐっ! ああああ!」
 ユーノが動いている最中に、アイナは一人で絶頂に達した。
 アイナの体がびくびくと痙攣する。
「はぁ……、はぁ……。んぅ……」
「アイナさん、僕もそろそろ……」
387ハウスキーパーアイナ:2008/04/03(木) 04:20:35 ID:ImGp3P4X
「なら膣に、膣に出して……」
 朦朧とする意識でアイナが呟いた言葉に、ユーノは動きを止めた。
「え。ユーノ、さん? どうしたの?」
「だめです、子供出来ちゃうじゃないですか。安全日は今日じゃないでしょ」
「でも……」
「だったらほら、アイナさん。いつもみたいに」
「え、えぇ。口に出して……」
 ぐちゅぐちゅになった蜜壷から、てかてかにぬめった肉棹が抜かれる。
 少し残念な気分になるアイナだったが、ユーノが体の向きを反対にすると、すぐに口を
開いて、自分の愛液を絡ませた肉棹を加えた。
 あごを上げ、肉棹が喉の奥まで届きやすいようにする。
 ユーノは体制を整えると、さっきと同じく激しく腰を振った。
「んっ……、んぐっ……。んっ……。んふっ、ふっ、んふっ!」
 アイナの喉に、何度も亀頭がぶつかる。
 顔にはぶら下がった袋が、ぺちぺちと触れては、鼻の上に乗ってくる。
「はぁ……。アイ、ナさん。指も……っ」
「んっ。ふっ。んふっ」
 アイナは肉棹を指で搾り、できるだけきつく締めた。
「い、イキますよ……っ!」
「ん……っ! んん―――っ!」
 びくびく。
 びゅるびゅくびゅく。
 喉の奥に、直接性液が運ばれる。
 濃厚な若い男の精液。
 アイナは当然のごとくそれを飲み干した。
「はぁ……。はぁ……。良かったですアイナさん、アイナさんの口は凄いですよね……」
「んふっ。じゃあこれ、綺麗にするわね」
「それもハウスキーパーの仕事ですか?」
「えぇ。無料の特別サービス、24時間OKのね」
 疲れきったユーノは、ベッドの上に仰向けで寝転んだ。
 そこへアイナが横から顔を伸ばし、執拗に肉棹を舐め取った。
 じゅる。じゅる。
 しかしそれがあんまりにも執拗なものだから、肉棹は再び硬くなってしまった。
「ア、アイナさん……っ!」
「ふふっ。今日のなのは隊長の出番はなくしちゃおうかしら」
 アイナはいじらしく笑い、寝そべるユーノに身を重ねた。
 どうやら浮気はまだまだ続くらしい。


終わり。
388名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 04:21:06 ID:ImGp3P4X
以上です。
オバサン!オバサン!ババアエロ!
389名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 04:24:35 ID:kes8iWhi
>>388
GJ、よくやった! アイナさんいいよねアイナさん。三十半ばくらいだっけ?
本当、リリなのの女性陣は二十代半ばで老化が緩やかになるとしか思えんぜ。
390名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 05:06:54 ID:EB3JoAvM
>>388
違う!アイナさんはオバサンなんかじゃない!ちょっと歳をとったお姉さんなんだ!
391名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 05:12:54 ID:Z+omuB/k
こんな即エロ
エロパロの基本をみたような気分だ
基本ゆえ美しい
そしてババア萌え
392名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 05:13:44 ID:olpVQKaX
>>390
そんな事言うと後からってうわ貴様ら何をするやめ(ry
393名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 05:23:27 ID:KmOyyOV4
>391
そうか、即エロか……その手もあったな。
どうも俺はこうなった経緯、導入、状況と背景を想定しながら書いてしまう癖があるからなあ。
別に理由がなくてもいいんだよな、二次創作のエロパロなんだし。

>388
GJ! ありがとう、新しい自分に気付けたぜ! 熟女のフェラって最高だと思うんだ。
394名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 08:03:55 ID:8JHFeueB
>>389
33だよ。
395名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 08:04:17 ID:7aDKqNFx
>>388

アイナさん、エロ過ぎるっ
GJ!


そして誰か……もう一度過去ログを……
396名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 08:17:30 ID:8JHFeueB
397名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 08:27:20 ID:7aDKqNFx
ありがとうございますっ

ギンゲンで一本投下して読み専に戻ろうかと思います。
398Mr.P:2008/04/03(木) 08:53:52 ID:7aDKqNFx
注意書き
 ギンガ×ゲンヤです。
 そこだけはご注意を。
399Mr.P:2008/04/03(木) 08:55:36 ID:7aDKqNFx
ここはクラナガンにあるナカジマ家。
 時刻は深夜を回り、仕事から帰ってきたギンガは夕飯を済ませ入浴を終えたところだっ
た。もう後は寝るばかりである。ギンガはぼんやりと湿った髪にドライヤーをあて乾かし
ていたところだった。
 ギンガはちらりと壁時計に目をやる。
「お父さん遅いなあ……」
 朝に今日は知人と飲みにいくということは聞いていたが、それでもこの時刻は普段飲ん
で帰ってくるときよりも遅い。
 もう年もいっているのだし、心配になってきてしまう。
 ギンガがそんな心配をしていたちょうどそのとき、狙っていたかのように玄関口が開く
ときのチャイムが鳴った。
 ギンガは自身の緊張が霧散していくのを感じた。
 スバルが家を出て行ってからは、ギンガはゲンヤがさびしく感じないようにと出迎える
ようにしていた。
 ドライヤーを止めて、軽く髪を手櫛で整えて鏡でチェックする。
 ギンガは妻が夫にするように玄関に出迎えに行った。
「おかえりなさい。……ってお父さん?! 大丈夫ですか!」
「うーい……うー」
 ゲンヤは顔は真っ赤で目の焦点は合っておらず、ぐったりと壁に寄りかかっていた。あ
たりには強いアルコール臭が漂っている。ここまで無事に帰ってこれたのが不思議な状態
だった。
「もう、年甲斐もなくこんなに飲んじゃって」
 ギンガは壁に寄りかかっているゲンヤの肩に腕を回した。ぐっと引っ張ると、ぐにゃり
とゲンヤのまったく力がこもっていない体が引き上げられる。
 引きずるわけにはいかず、このまま寝室まで運ぶのは難しそうだ。さて、どうやって運
ぼうと考えて、まずお姫様だったが思いついて一人で噴出した。
「もし、お父さんが自分がそうやって運ばれたって知ったらへこみそうですしね」
 戦闘機人でしかもSAで鍛えた自分の体力ならば問題なく可能だろうが、良心が待ったを
かけた。
 無難にここはオンブすることにして、ゲンヤを背に担いだ。自分より身長の高い体を落
とさないように慎重に進む。
400ギンゲン 秘め事:2008/04/03(木) 08:56:53 ID:7aDKqNFx
 酒の匂いを嗅ぎながら、どんな話をしながらここまで飲んだのだろうと想像を巡らせる
。それなりの役についている以上、ストレスがたまることもあるだろう。同じ部隊に所属
している身として、出来る限りサポートしているつもりだが、まだまだ不十分であること
をギンガは認識させられた。
「はい、つきましたよ」
 このまま起こすことなく寝かせてあげようと、小声でつぶやいてそろそろとベッドに下
ろそうとする。
「ん」
「きゃっ」
 ベッドに寝かせるために、ギンガは体を傾けた。それに寝ぼけていたゲンヤがどう反応
したかというと、ずり落ちないようにしがみついたのである。
 このままでは傾斜がきつくなったときにゲンヤが勢いよく転がり落ちることになってし
まう。そう判断したギンガが自分の体ごとベッドに倒れこんだ。
「おと……うさん……?」
 ゲンヤはギンガに背中から抱きついている形になっている。
 わずかに抱きしめられる力が強くなった。
 ギンガは頭が真っ白になった。
 驚きと疑問、そして圧倒的な多幸感。アルコールの匂いも体臭もまったく気にならなか
った。
 動いたらこの時間が終わってしまいそうで、ギンガは赤く顔を染めたまま1mmも体を動
かすことができない。彫像のように固まってしまっている。
 時計の針を進めたのはゲンヤだった。
「クイントぉ……」
 ぐっと背中に顔を押し付けられる。寝巻きの繊維を潜り抜けて、ゲンヤの吐息がギンガ
の白肌に届く。ギンガは背中がぽかぽかと暖かく感じた。
 ゲンヤはクイントとのことを思い出しているのか、ギンガの寝巻きのボタンに手をかけ
た。
 さるがまま、ギンガはいまだじっとしていた。
 事態を収拾することなど簡単だ。黙って腕をすり抜ければいいし、声をかけて揺さぶれ
ばゲンヤの目も覚めるだろう。
 そもそもギンガは腕力もあるし、魔法もある。おまけにゲンヤはアルコールでふらふら
だ。
 この状況はギンガが受け入れていることで、初めて成り立っている。
 ギンガの上着の止め具がすべて外された。はらりと白い下着が外気にさらけ出される。
 覚悟を決めた顔で、ギンガは体をゲンヤへと向けた。
 はだけた胸でゲンヤを絡めとるように抱きしめた。ゲンヤの顔を乳房に押しつける。
「はい、あなた」
 宣言するように返答して、ギンガは幸せを感じながらくすぐったさに顔を綻ばせた。


401Mr.P:2008/04/03(木) 08:58:42 ID:7aDKqNFx
もうちょっと書いていますが、キリがいいのでこの辺で。

過去ログを読み漁ろうと思います。
続きのエロはまたそのうちに。
402名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 10:14:20 ID:9HqgG7lp
なんという据え膳wwwwww
403名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:23:46 ID:YCGfVlZq
>>401
>キリがいい
どこがだw
続きをガーターベルトとストッキングだけで待ってるぜ!
404名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:37:49 ID:+WSRixr9
待ってろおまいら、レジアスの触手姦書いてやんよ
405名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:59:18 ID:AMSBin8o
やめれwww
そんなバイオハザードwwww
406名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:59:53 ID:KwnMvJlb
中年の筋肉親父が触手で陵辱されるされるって言うのは、考えるだけでもおぞましいなw
……もし本当に書いたら、作者の頭がおかしいと言わざるを得ないw
407名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 13:04:14 ID:y0XwTguS
>>401
ゲンヤの「クイントぉ……」に萌えてしまったのはきっと俺だけ!
408名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 13:04:29 ID:yXZrt4gZ
>>378
1番目か2番目希望
409名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 13:12:49 ID:ey8p3Jbq
>>378
リンディ、レティでおねがいします
あぁもう我慢できねぇぇぇぇぇぇ(禁断症状)
410名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 13:57:16 ID:ZEKNZn0E
強いて挙げれば……。
カリムさんとシャッハさんを希望。
411名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 14:01:13 ID:AMSBin8o
うぬぅ!
腹が触手でパンパンじゃぁ!!
412名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 14:13:45 ID:sXjKtb44
>>406
それでも、ここの職人なら、ここの職人ならきっとなんとかしてくれる!
413名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 14:14:49 ID:F4o6oUO2
>>407
否!ここにひとり!
つか、何と言うお預け……orz
414名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 14:24:42 ID:hTC+8r3m
>>411
抜いた
415名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 14:44:56 ID:ey8p3Jbq
>>414
だ、大賢者様が居る
416名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 14:56:06 ID:AMSBin8o
うぉおおお!
触手が体ン中を登ってくりゅぅううぼsうぇdrftgyふ!!!
417名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 16:33:50 ID:Nd+DnX+g
>>411>>416
マジでレジアス「が」触手「に」凌辱されんのか……?
触手「で」凌辱するのかと思ってたのに……
触手中将レジアス、始まります。みたいな。
418名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 17:14:09 ID:AqwmtuuB
ババァ結婚してくれ!ってシャッハに言いたい。
419名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 17:14:39 ID:zQ+Kqgaw
ユーノ×ナカジマ姉妹丼を待ち望んでいるのだが、
以前非エロで出たユーノ×スバルメイドネタは今、保管庫にあるのか?
420名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 17:17:32 ID:MQ24diRM
>>419
メイドスバルはちゃんと保管庫にありますよ、っていうか‥‥

そのカップリングならkogane氏が最近、とんでもなく凄いエロSS書いてるじゃん!! もしかして見てない!?
421419:2008/04/03(木) 17:27:46 ID:zQ+Kqgaw
>>420
うむやはりそうか、教えてくれてサンクス。
いや勿論kogane氏のは読んでるし、ソレを待ち望んでいると言ったつもりだったんだ。
判り難かったならスマン
422名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 18:23:59 ID:q9xqx6jn
>>404
待ってるからな絶対書けよ
いやむしろ書いてくださいお願いします
423名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 18:28:10 ID:MQ24diRM
>>422
本気で言ってるのかwww!?

そんな危険物見たら、俺ショック死するかもしれんぜ。
424名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 18:30:07 ID:q9xqx6jn
>>423
だって面白そうじゃないか
425名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 18:31:38 ID:vWV7s98I
そうだ、まだ若かった頃(9歳くらい?)のレジアスがミゼットばあちゃんと任務に出て触手にやられるというのは?
426名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 18:33:44 ID:y0XwTguS
>>425
せめてレジアスが魔導師ならなあ。けど、「レジィ坊や」と呼ばれる程にミゼットと繋がりがあったのは確かだろうし。
427名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 18:35:07 ID:hTC+8r3m
ショタユーノ×リンディさんばりのショタレジアス×ミゼットお姉さんですね!
428名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 18:38:39 ID:8JHFeueB
>>427
ミゼットはどれだけ若く見積もっても90〜
レジアスも勤続40年だから大体50〜60くらいだろう。
流石に30以上の年の差は…
429名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 18:47:09 ID:AqwmtuuB
かわいらしい美熟女に筆下ろしされるレジィ坊やですね、わかります。
430名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 18:51:12 ID:MQ24diRM
>>428
>>30以上の年

STS時空 リンディ40代前半(推定)×エリオ10歳=超年の差、ドエロ筆卸し

もしくは、レジアス50代半ば(推定)×なのは19歳=いつか誰かが提唱した魔次元が再び来襲
431名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 19:35:34 ID:5pxbkfVh
>>430
俺はレジなのが良い……。
一見合わなそうだが、かなり良いカプになるんじゃなかろうか。
432名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 19:42:08 ID:y0XwTguS
>>431
三人娘の中で一番レジアスと接点があるのははやてなんだが、
何故か一番カップリングとして自然なイメージがあるのはなのはなんだよな。

ふしぎ。
433名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 19:48:52 ID:MQ24diRM
武闘派熱血中将と武闘派熱血教導官の不器用な恋愛。
娘よりも年下の恋人にどう接したら分からないレジアスと恋愛経験皆無のなのはが、見てるだけでヤキモキするような甘酸っぱいデートとかするんだな。


ゴメン‥‥‥自分で言っておいてなんだが、あまりに狂っているなコレ。
434名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 19:51:03 ID:Vjtu527G
>>433
ごめん……ちょっと和んだ
435名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 19:55:27 ID:NLwLpsEk
>>433
激しく読みてえーw
なのはさんに久々に萌えられそうだ。

ただ、シリアスで真っ向から書くとしたらレジアスが…。何とかしないと、悲劇的なENDになる気が‥。
436名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 19:59:36 ID:+WSRixr9
>>422
ちょw冗談だったのにw

マジで書いてみようかな……
このスレは地獄と化すだろうがw

>>433
面白そうですな
437名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:07:01 ID:umhUATq2
なんだこの流れw
納豆、キシャー、ハイパーエリオときて中将も新ジャンルに加わるのか?w

レジなの激しく希望だが触手はやばいって
レジアスを自分の親父にして考えてみ?
438ザ・シガー:2008/04/03(木) 20:10:08 ID:MQ24diRM
試しに少し書いた。


中将と教導官の休日。

場所はミッドチルダの一角にある有名なデートスポットの公園、時は燦々と輝く太陽の眩しい昼下がり。
公園の中央にある時計台の真下、そこにいささか年を食った男が一人で立っていた。
暖かい陽気だというのにキッチリとスーツで身を固め、その眼光は常人と一線を画する鋭さを持っている。
まるで要人警護のSPのような佇まいの中、手にした花束が異様に浮いていた。

男の名はレジアス・ゲイズ、管理局地上本部に所属する中将、だが今は年下の恋人を待つ一人の男だ。
そしてその彼に近づく影が一つ。
言うまでも無くレジアスの待っていた年若い管理局のエースだった。

「すいません、お待たせしちゃって」
「いや、私も今来たばかりだ」

少女は息を切らせてレジアスの頭を下げる、その拍子に揺れたサイドポニーの髪から甘い香りにレジアスは年甲斐も無く心が躍ったのを感じた。
その心中の動揺を悟られまいと、レジアスは恥ずかしそうに顔を背けて手にした花を少女に差し出した。

「あの、これは?」
「いや‥‥君に似合うと思ってそこの花屋で買ったんだ」
「‥‥‥」
「やはり花など時代遅れだったか?」
「いえ‥‥そんな事ないです、ありがとうございます」

少女は一拍の間を置いて、微笑みながらレジアスから色鮮やかな花を受け取った。
そして少女は輝くような笑みに見惚れるレジアスの手を引いて歩き出した。

「それじゃあ行きましょう、せっかくの休日なんですから」
「ま、待ってくれ“なのは”」

レジアスは若さに溢れる恋人の積極さにいささか驚きながら、彼女につられて嬉しそうな笑みを零した。

少女の名は高町なのは。
管理局の若きエースにして教導官、そしてレジアスの可愛い恋人だった。
439ザ・シガー:2008/04/03(木) 20:12:07 ID:MQ24diRM
自分で書いて言うのもなんだが‥‥‥やべえ、俺の中の何かが壊れそうだ。
440名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:15:06 ID:vrbb0eMK
>>438
違和感ないなw
なんかなのはがリードする側になってるのも面白いし。

てか、このレジー中将だとアインヘリアルとか作る理由に無茶をしたがる恋人を守るためなんて心に秘めてそう。
441名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:16:54 ID:NLwLpsEk
>>439
うおお?何だこの早撃ちならぬ早書きはw 
しかも何と素晴らしいレジなの…!甘い雰囲気が意外といいな

ってことで‥‥‥ MOTTO!! MOTTO!!
シガー氏、いっそ壊れてしまえば楽になるんだぜ?
442名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:19:46 ID:QfYzhIJ/
>>435
>>悲劇的なEND

Fさんに刺されますか?
443名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:27:38 ID:CYROjUSG
>>439
好き嫌いがありそうですな…

個人的には生理的に受け付けないorz
444名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:29:38 ID:hTC+8r3m
誰かレジアス緊縛陵辱物書いてー><
445名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:30:29 ID:fpXQrT4R
>>439
シリアスに真面目にぜひ長編で書いてみて欲しい。

ただエロはいらない
446ザ・シガー:2008/04/03(木) 20:36:22 ID:MQ24diRM
悲劇的なエンド? こんなのか?

「ごふぅっ!」

レジアス、口元から大量の血を吐き散らす。
理由は言うまでも無く、戦闘機人ナンバーズ2番のドゥーエによって胸に空けられた大穴。
瀕死の恋人になのはは瞳を泣き濡らして駆け寄った。

「レジアスウゥゥッ!!」
「ぐっ‥‥なのは‥来てくれたのか‥」
「喋らないで、今すぐ医療班を呼ぶから!」
「良いんだ‥‥もう永くは無い‥」
「そんな‥‥そんな事言わないで!」

なのははレジアスの手を握りながら瞳から大粒の涙を零して彼に抱きつく。
白いバリアジャケットが血の朱に染まるのも気にかけず、ひたすら死に逝く恋人の冷たくなりつつある身体に自分の身体を重ねた。

「見たかったな‥‥私と君の“子供”を‥」

遂に力尽き、レジアスの手が床に落ちる。

「レジアスウウゥゥッッ!!」

恋人と彼女の胎内に宿る小さな命を残し、レジアス・ゲイズはその人生に終止符を打った。

みたいな?
447名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:47:22 ID:vrbb0eMK
その後、遺品の中に送られる事のなかった婚約指輪が見つかったりしてな。
で、なのはさんが大暴走。地上本部に転属して中将の志を継ぎ、陸の守護神、冥王と(ry

でも実際、出会いの時点で中将は後戻りできないとこまで逝ってそうな罠。
シリアスだとそこらへんどうするかが困りものかな。
448名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:49:47 ID:qXhJngTz
うう畜生、しっかりと長編で見てみてえ……。
449名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:57:47 ID:FkhePA92
>>438は読みたいが>>446は駄目だw
レジアスは年の差や立場を気にしてぐずぐずしてるうちに何もできないまま死ぬ展開を希望
あとお互い役職で呼び合ってる方がらしい気がする
450名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:00:56 ID:qXhJngTz
>>449
む、言われてみたら確かにそのほうがいいな。
451名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:02:11 ID:hTC+8r3m
たまにリンディさんとユーノの純愛長編を無性に書きたくなるから困る
452名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:03:31 ID:ey8p3Jbq
>>451
書いてしまえ俺はお前を応援する
主が書き上げるのを俺は全裸にネクタイで待ち続けよう
453名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:04:24 ID:7aDKqNFx
>>447

出会いの時点で引き返せない状況になっているからこそ、最終的には殺し愛に発展していくんじゃないでしょうか。
454名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:12:03 ID:ey8p3Jbq
>>453
「レジアス中将今ならまだ間に合います考え直してください」
「既に遅いのだよ高町今更引き返すわけにもいかん」
「でも!」
「今ここで引き返しては犠牲になった者達に申し訳が立たんのだよ分かってくれ高町」

こんな感じですか?分かりません
455名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:17:45 ID:vWV7s98I
昔、プロットでレジなの長編断念したわ。
暴走するヴィヴィオを羽交い絞めにして「私ごと撃て!」的な発言をする展開なんだけど、
どうやってなのはとレジアスくっつけるか思い浮かばないわ、レジアスよりもゼストの方が見せ場あるわ、
エピローグが思いつかないわで。
456名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:45:37 ID:8DkKvlax
>>455
局を辞めたなのはさなんがレジアスの息子の住み込みメイドになる話だな。
457名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:48:21 ID:7bY5Aa5w
真の悪魔になるなのはさんですね、わかります
458名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:48:38 ID:faKre4Uz
まおうまてぃっくか
459455:2008/04/03(木) 21:54:27 ID:vWV7s98I
って既出だったの? それ読んだことないんだよ。あの名台詞は好きだけど。
だとするとこのネタはお蔵入りからプロット破棄に降格だな。
460名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:58:13 ID:wGQnRDeZ
既になのは×スカとかもあるしな。なの×レジで何処まで行けるか見てみたい。
461名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:59:47 ID:MQ24diRM
>>459
いや、まほろまてぃっくとかけてるだけでそういう名前のSSは無いのでは?
462455:2008/04/03(木) 22:07:35 ID:vWV7s98I
>>461
いや、わかってますよ。それでもネタ被っているみたいだし。
どのみち、>>455で書き込んだ課題をクリアできないと書けないから。
463名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:28:24 ID:T53sEynY
なのレジで盛り上がってる所、空気読まずにこんな事言うのもなんですが

性別反転のネタって、このスレ的にはアリですかね?
・・・俺が読みたいだけで、書くわけじゃないんですけど

・・・書きたくても書けないし orz
464名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:33:42 ID:qXhJngTz
>>463
俺的にはものすごくありだ。
ユーノ、クロノとか♂になったらえらい事になるぜ。
465名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:35:38 ID:nfDBANzD
現状ではひとつだけだな。>性別反転
結構書かれそうなネタだと思うんだがなあ。
466名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:36:07 ID:QfYzhIJ/
>>464
落ち着け
467名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:36:59 ID:MQ24diRM
何故に貴重な“棒”の数を減らそうなどという思考に行くのか?

ここは生やして有効に使うのがエロパロの醍醐味でしょう。
468名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:37:10 ID:gGiHEXof
>>463
このスレ的にっていっても住人だって変わっていくだろうし一概には言えないな。
現にオリキャラとかも初期の頃と比べると、今は凄く寛容になってるし。
ずっと昔だが、なのはの性別反転は受けなさそうな感じだったので書くのやめて逃げた。
今なら受け入れられたかもしれないと思うと、ちょっと悔しい。あと、sageろ。
469名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:39:34 ID:FElFsK2C
性転換されて某提督に中田氏妊娠させられるエリオくん、こうですか?

「はぁっ…あっ…ああん…!!…な、中で…クロノさんの…びゅくびゅくって…僕の子宮に出てます…」


やべ名前だしちゃった
470名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:40:03 ID:qXhJngTz
>>467
ならばここは、なのはさんが基本かなあ……。
471名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:40:24 ID:wZrS0VXP
>463
私は読みたくないので、あらかじめの注意書きか推奨NGワードの指定をお願いしたいですね。
472名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:41:28 ID:G5rzLGps
性転換。をどう捉えるのか。
ある日いきなり性別変わりました。なのか、
最初っからこっちの性別です、って設定してしまうのか?
473名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:42:23 ID:QfYzhIJ/
>>470
白い魔王が白濁の魔王になるんですか。
474名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:51:32 ID:qXhJngTz
>>472
好みとしたら、最初からのほうがいいかな。
475名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:53:46 ID:sIgApEpP
全員性転換すると凄く泥臭い物語になるな
476名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:54:51 ID:hTC+8r3m
ちんこ要員がアホみたいに増えて、ユーノ・エリオ・クロノなどが数少ないヒロインになる
しかしリーゼ兄弟に陵辱されるクロノやユーノなんて話も読めなくもない
477名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:55:32 ID:8JHFeueB
>>475
ドクターとかヤバくね?
478名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:56:26 ID:AFUkEHNw
>>477
腐女子キャラになるのか
479名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:56:45 ID:ey8p3Jbq
>>476
あれ?それなんてBLゲー?
480名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:57:36 ID:qXhJngTz
>>476
風呂での話し……、キャロよ、お前見たいんだろw
481名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:58:06 ID:0MdQxwUE
まて、考え直せ!
みんな性別反転したら、ディードのけしからんおっぱいが、







ものすごい暴れん棒になってしまう!!
482名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:00:05 ID:MQ24diRM
んな事言ったらシグナム姐さんはどんだけ凄い事になんだwww
483名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:01:19 ID:NmTgtUtv
まってくれ・・・
フェイトさんのマシュマロおっぱいはマシュマロみたいに柔らかい棒にならないだろうか…
484名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:02:11 ID:FElFsK2C
オットーなんか普通にドクターをパンパンしそうだぜ…
485名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:04:10 ID:G5rzLGps
なのはさん以外全部男にして、
なのは争奪大輪姦大会。
486名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:06:27 ID:MQ24diRM
全員が男に‥‥‥‥すまん、そんなリリなのあったら全力で否定するわ。
487名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:07:36 ID:AFUkEHNw
そんなの全然リリカルじゃないよ!
488名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:09:49 ID:Nd+DnX+g
>>481
機動六課襲撃のさいにISツインペ○スを発動してエリオちゃんを一人で二本挿しするんですね、わかります。
489名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:12:44 ID:tjrPOa+J
>>488
エリオちゃんって何か名前的に違和感あるな…。
女の子んなるんならエリーとか改名しろやw

「フェイト」や「はやて(疾風)」だったら性別反転してもそのままで問題なさそうだが
490名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:14:56 ID:qXhJngTz
>>485
輪姦とかは抜いても
フェイト、はやて、ヴィータ、スバル、ティアナと魅了してします天然の魔性の女……。
でも、みんな息子にはかなわないんだな。
491名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:15:14 ID:MQ24diRM
性別転換ならば名前も変えるべきだろう。

なのは=なの太郎 ユーノ=ユー子

とかな。
492名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:16:41 ID:NmTgtUtv
>>491
ハムスターぽいな
「とっとこなの太郎」
493名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:17:15 ID:qXhJngTz
>>489
エリス辺りが響きがいいかな?

それにしても事故があってからはフェイトやヴィータは凄く過保護になりそうだ。
494名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:17:53 ID:vWV7s98I
なのはとフェイトは漢らしさがUPするな。はやては男Verがイメージできない。
ヴォルケンズはかなり格好良くなりそう。シグナムはそのままやっていけそうだし、ヴィータははやてが大好きなショタに転向、
ザフィーラもマッシブなお姉さんって感じでいけそうだし。
え、シャマル? 腐女子イメージ強すぎるんでアキバ系しかイメージできなかったorz
495名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:18:10 ID:hTC+8r3m
ユーノはユーナに一票
しかしファンも薔薇厨な腐女子が幅を利かせたりするのか
496名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:19:08 ID:FElFsK2C
はやてが性転換して6課メンバーを食いまくる…うん全然違和感無いな
497名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:20:55 ID:R276r5wm
レジアスがロストロギアの影響でロリッ娘になるとか
498名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:21:20 ID:vWV7s98I
>>491
ミッド組は名前そのまんまでもやっていけそうな人多いな。
某機動戦士では“アナベル”とか“カミーユ”のように女性の名前を男につけた作品もあるし。
499名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:21:50 ID:tjrPOa+J
>>497
それはもはやレジアスではない
500名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:22:59 ID:R276r5wm
>>499
いや、最中に変身が解ける
501名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:23:49 ID:WITHvGlo
>>498
カミーユは普通に男の名前にも使うけどな
ただ禿が参考にしたのが女性だっただけで
502名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:24:26 ID:wemiO7Na
>>499
ヒゲか角刈りを残す
503名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:30:02 ID:ldI1bEEc
「ユーノ」なんて本来、女に使う名前だからそのままで充分おkwwwwwww
504名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:33:51 ID:QfYzhIJ/
ショタっ子フェイ太くんがマッチョなお父さんにムチでしばかれるのか……。
505名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:34:36 ID:R276r5wm
セブンアークスのお得意分野www
506名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:35:01 ID:8U6nviaK
>>485
俺の嫁が男になってケダモノ化とか耐えられないから勘弁してくれw

あまり名前を変えるとオリキャラにしか見えなくなるから極力そのままがいい
507名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:37:19 ID:MQ24diRM
ところで話をレジ×なのに戻すんだが。

もし二人が結婚したらさ、ヴィヴィオとオーリスって姉妹になるんだよな‥‥‥
508名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:40:57 ID:wGQnRDeZ
性転換で思ったけど守護騎士の場合、元々男性型だけど歴代主の誰かがプログラム弄って
女性型にしたみたいな可能性もあるんだよね〜。

ヴィータなんか、現段階ではロリキャラだけど
最初期型は巨大ハンマーを振り回す武蔵某弁慶みたいな感じの
大男だったりしてw
509名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:42:08 ID:0MdQxwUE
ヴィヴィオに「おねーちゃん」と呼ばれて感涙に咽び泣くオーリスとな……


いや、「おばちゃん」とか言われて凹むか……?w
510名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:44:00 ID:G5rzLGps
はやてとザフィーの性別を逆にしたら…
ただの外道主人になっちゃうか。
511名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:44:45 ID:tjrPOa+J
んん〜?
ちょっと待てよ、オーリスっていくつだっけか?
もしかしてレジなのでケコーンまでいったら、
オーリスにとってなのはは年下の母親ってことになるんじゃ・・・
512名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:44:47 ID:R276r5wm
厳しい顔で部下に指示を出した直後、ヴィヴィオが駆けつけてきた瞬間に満面の笑みになるオーリス
513名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:45:59 ID:rYSUScUT
リインUを男にしたらアギト用のいい棒ができるではあーりませんか
514名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:46:48 ID:8JHFeueB
>>511
23、24くらい。
515名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:47:10 ID:wGQnRDeZ
>>513
リインU専用棒なら既にとっても可愛いフェレットさんがいるではありませんか
516名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:48:47 ID:/O7+rdQ0
はやてを性転換して乳揉み好きだと犯罪者だから
男のタマタマを揉むのが趣味ってのはどうだ?

はやて「ちぢんどるぞ!」
517名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:50:31 ID:wGQnRDeZ
>>516
トイレ近くのベンチに座って、トイレを求めて全力疾走していたエリオ君を
「やらへんか」って誘う光景を幻視したw
518名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:51:24 ID:MQ24diRM
>>512
こんなのか?

ヴィヴィオ「お姉ちゃ〜ん♪」
オーリス「あらヴィヴィオ、もう学校は終わったの?」

駆け寄ってきたヴィヴィオを抱き上げて頬ずりするオーリス。
その表情は普段は絶対に見せないような優しい微笑みで、ヴィヴィオも嬉しそうにオーリスに抱きつく。

ヴィヴィオ「うん、ヴィヴィオ良い子にしてたよ。偉い?」
オーリス「ええ、ヴィヴィオは偉い子ねぇ〜♪」

その光景に唖然とするモブ局員。

モブ1「おい見ろよ、オーリスさんのあの顔を」
モブ2「あの人って表情に変化あったんだな‥‥」
モブ3「あの子が噂の義理の妹か」

みたいな?
519名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:51:51 ID:rYSUScUT
>>515
リインを棒にと言ってry
アギトとは本編上での接点(融合騎)があるから広げやすいと思ってね
520名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:54:27 ID:wGQnRDeZ
>>519
逆にアギトが男だったらどうなるだろう。
521名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:55:55 ID:x5WZho54
話の流れを切ってしまうけど、誰かが考えた粗筋を別の誰かが文章化すると言うのは、このスレではありですか?
いや、自分も出来るなら自分で書きたいのだけれど、遅筆の上に時間が殆ど取れない、しかもパソコンが御臨終ときたもので…
田舎に住んでるから、ネカフェなんて洒落た物は無いし…

ネタはあるのに書けない…というか、形に出来ないって辛いですね。


522名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:00:50 ID:lVp5G6vR
>>455
遅レスだが昔本局の地上本部(ミッドチルダ)軽視に嫌気がさして地上側につくなのはとか妄想したことが。
結局妄想しただけで終わったが。
523名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:04:43 ID:8bYCuJtH
>>420-421
こういうレスを戴くと書き手冥利に尽きるなぁとつくづく。
来週中には必ず…
524名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:06:26 ID:htJdZYu+
>>521
>話の流れを切ってしまうけど、誰かが考えた粗筋を別の誰かが文章化すると言うのは、このスレではありですか?
そんなの少しROMってれば分かると思うんだが…。つか愚痴はチラ裏に書け。
1レス程度におさまる電波・妄想をおとすのは自由だとだけ言っておく。
525名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:08:11 ID:xuB1m4/q
リインUに棒がついてたらヴィータが真っ先に餌食になってそうだ
ヴィータも歴代主のせいで性的倫理観が馬鹿になってて姉弟のコミュニケーションだと思ってたり
526名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:10:34 ID:ITBxeOAt
>>520
男アギト×リィンか…
おぉ、意外とまともなカップルに見えるからふしぎだ

男女比が悪いから何人か男ならバランス良くならね?
527名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:28:27 ID:N+Q0mOgH
三人娘の中の誰か一人とか、ナンバーズでチン○姉とかが男になったりするだけでもかなりバランスよくなるんだがなあ
哀しくも 主要人物 みな少女 お粗末
528名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:37:00 ID:Rsuygs2G
ナンバーズが全員女なのはそれなりに必然性があったからな、
人工ジゴロでスカの種を撒き散らす役目の奴が居ても良いが。
529名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:43:26 ID:PXDjYiHg
>>527
それってなんて男らしいチ○ク姉。
「奴は私が押さえる。案ずるな、兄なら離れて戦える!」って感じか。


>>528
やめてえwww
半年もしない内にミッドがスカブラザーズに乗っ取られるww
530名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:51:57 ID:Xgz4LqG5
>>529
産声あげている最中に顔芸するとか
531名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:56:55 ID:EKLYU53d
>>530
お前天才だろwww
532名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 01:24:13 ID:mLIwQOG0
なんか間が空いているけれど落としてイイですかね?

クロノ鬼畜もの。
533名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 01:26:21 ID:M8lsiHCo
れっつごー♪
534野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/04(金) 01:29:08 ID:mLIwQOG0
じゃあ行きます。

クロノ鬼畜
クロノ×リンディ+α

あぼんワードは「理想の家族」
535「理想の家族」 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/04(金) 01:30:19 ID:mLIwQOG0
  1/4

 部屋の中には、くぐもった呻きと液体を舐める音だけが聞こえていた。
 視界が閉ざされた身では、音に敏感になるのは仕方がないのかもしれない。
 いや、音だけではなかった。嗅覚、触覚すら敏感になっているのが自分でもわかる。
 濃厚な精液の匂いに陶然としながら、甘えるように鼻を鳴らす。そしてリンディは唇に残った精液を舐め取った。
「ん……まだなの……まだ…」
「艦長が好きなのは、甘い物だけじゃないんだよね」
 決して普段ではあり得ない、冷たい響きの言葉にリンディは肌がゾクゾクと震えるのを感じていた。
「好き…好きなのぉ…」
「何が?」
 端的な質問。
 陸に上がった魚のように喘ぎながら、リンディは首を振る。拒絶のためでなく、頬に当たるはずの「それ」を探して。
 柔らかい感触が頬に当たると、すかさずその方向へと舌を伸ばす。
「本当、敏感だね」
 クスクスと笑う声に、リンディは身悶えするほどの羞恥を覚えていた。それでも、口の動きは止まらない。
 舌を伸ばした先に当たる、熱くたぎったペニスをとらえ、唇を寄せる。
 呻くように、喘ぐように息をつきながら舌と唇で追ったそれをくわえ込むと、口の中にたまらないほどの性臭が流れ込むのがわかった。
「ふぅん……うん」
 ペチャペチャと舌を絡め、残った精液を吸い取ろうと頬をすぼめる。
 両手は背中に回され、そして両足は座禅を組むようにして縛られた不自由な身体を必死に動かして。
 脱がされていない制服が逆に、縛られた姿を際だたせていた。
536「理想の家族」 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/04(金) 01:31:06 ID:mLIwQOG0
2/4
「大好きなんだ?」
「ううん……好き、大好きなの……」
「何が好きなの?」
「これ……これがぁ……」
 しゃぶりたてながら、切れ切れの言葉でリンディは答えた。
「これ、じゃあ、わからないなぁ。言葉は正確に使わないと駄目ですよ、艦長」
 言わなければならない。否、言わせられる。
 艦長としての自分、無様な姿の今の自分。その二つの姿が脳裏で重なる。
 それだけでリンディはさらなる高ぶりを覚えてしまうのだった。
「さあ、言って下さいよ、艦長」
「ああ……」
 駄目だ。と心の中で何かが言う。それは拒絶とは違う。
 焦らされることを望む心。焦らされ、苛められることを望む心。
 艦長としてブリッジを睥睨していても、心のどこかでそれを望む自分をいつも感じていた。
 その心を知っているのはただ一人。
「御主人様のお○ン○ンが欲しいです」
「よく言えたね、艦長」
 クロノが笑いながら言った。
537「理想の家族」 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/04(金) 01:31:53 ID:mLIwQOG0
  3/4

 実の息子に陵辱されている。それも、こんなポーズで縛られて。
 それだけで頂点を極めそうなほどの愉悦が、自分の内奥から湧き上がってくるのを抑えられない。
 予告も無しに、動き始めたペニスが口内を蹂躙する。
「んふっ、んっ、ぐっ」
「もっと舌を絡めて。涎をこぼすな。口の中に溜めるか、飲み込むんだ」
 じゅるじゅると音をたてて吸い取るのは、息子のペニスにまとわりついた自らの涎。
 淫らな匂いのこびりついた自分の涎を啜りながらリンディは、その匂いと味を鼻と舌とで十二分に味わっていた。
 クロノが小さく呻くと、前置き無しの射精がリンディの喉を直撃する。
 反射的に吐きそうになると頭を抑えつけられ、びくびくとはねるように射精を続けるペニスが口内で暴れるのをたっぷりと感じさせられる。
 こぼすことなく、粘つく精液を全て舐め取りながら、唇からペニスを離す。
 そして、そのまま舌で掃除を始める。
 先端をほじるように舌を尖らせると、クロノが再び呻く。
「あ…また…」
 唇の先に触れているものが、またもや大きくなって行くのをリンディは感じていた。
「続けるんだ」
「あ、あの……」
「いいから、続けろ」
 スカートの中に差し込まれる柔らかいもの。脱がされていない下着の上からグリグリと秘所を嬲るのは足の爪先だ。
「ひゃい……」
 くわえながら答え、再び舌を絡ませる。
「そろそろかな……」
 その言葉が終わった途端、リンディは「ひっ」と叫んで腰を引こうとした。
 誰かの息を、スカートの中に感じたのだ。
 ペニスの位置から考えると、明らかにクロノではない。
538「理想の家族」 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/04(金) 01:33:09 ID:mLIwQOG0
4/4

「動くなッ!」
 縛られた身体を押さえつけ、喉奥までペニスを差し込みながらクロノが叫ぶ。
「いいから続けろ、これはご褒美なんだから」
 ピチャ…
 何かが下着の上からリンディの秘所に触れた。
 暖かく、柔らかいもの。まるで舌のような……いや、それは間違いなく舌だろう。
 舌は、的確にリンディの秘所を責めていた。下着をずらし、襞をさするように舐め、尖った豆をつつく。
「ふぅ……くぅ……」
 口内をペニスで擦られる感覚と、舌で愛撫される秘所の感覚が重なり、二つの波が一つになって体内を駆け抜けるような錯覚を覚える。
 そして、頂点が近づくと…
「やめろ」
 その言葉はリンディに向けられた物ではなかった。秘所への刺激が中断する。
 突然消えた波に、リンディは身を捩り、哀願する。
「や……やだ、もっと……お願い」
「そんなに上手いのかい? これは嬉しい誤算だな。コイツ、母親に随分仕込まれたらしい」
 クロノの含み笑い。
「残されたデータの中にコイツの調教記録があったんだ…」
 視界が突然開けた。目隠しを取られ、突然明るくなった視界に一瞬目を細める。
 笑い続ける息子。そしてその足元には自分と同じように縛られた少女が。
「……フェイトちゃん…」
「艦長、コイツ、養子か何かにして引き取ってよ。二人とも、ずっと可愛がってあげるから」
 逆らえるはずがなかった。何よりも、自分がそれを求めているのだから。
 上気した少女の表情に、リンディは自分と同じ物を見つけていた。
 
539野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/04/04(金) 01:33:56 ID:mLIwQOG0


終了です。お粗末様でした。<(_ _)>
540名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 01:39:17 ID:M8lsiHCo
なんつう鬼畜ロノ、このままリンディとフェイトで二人仲良く調教三昧だな。

しかし短いのが残念、できれば本番が見たかった。
だがGJ!
541名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 02:29:15 ID:hqzR59LD
GJ!近親相姦キター
クロノ×リンディはなかなか見れないのでよかった
兄貴の本番の投下の時まで、ずっと全裸で待機してます
542224 ◆otG9KZTbuo :2008/04/04(金) 02:35:05 ID:R2D6hxlk
この流れですまないのですが、投下させていただきます。

 題名 『聖王様はとんでもない発情災害を起こしてしまいました』 Bパート 

今回、災害に遭われるカップルの皆さん

・ グリフィス×シャーリー
・ ギンガ×ラッド・カルタス
・ ウェンディ×名無しオリキャラ職業・施設調理士
・ マリー×名無しオリキャラ職業・産婦人科医(見方によってはエロ)
・ チンク×ゼスト(エロなしだけど)


エリキャロはもう少しまってくださいorz

なお上記のとおり今回名無しですがオリキャラ二名でます。
自分なりにスカリエッティのクローンをどうしたのかチンクの妊娠を通じて考えてみました。

NGワード『発情災害』
543224 ◆otG9KZTbuo :2008/04/04(金) 02:37:06 ID:R2D6hxlk
>>539
ちくしょう、なんてヤツだ!(誉め言葉)
グロノの都築に期待せざるをえない

では自分もいきます
 『聖王様はとんでもない発情災害を起こしてしまいました』 Bパート

 ☆ 機動六課デバイスルーム

「………ストームレイダーの弾装を200連発ドラムマガジンにして……。
 そうだわ! 威力不足を補うために大型魔力カートリッジを使った炸裂魔法弾発射システムを銃身下に取り付ければオールマイティに戦えるじゃない!
 ああ、わたしってスカリエッティを超えた天ッ才ッ!?」
「シャーリー……使用者の取り回しのことも考えて上げなよ」

 ヴァイスの武装隊復帰と同時に、ストームレイダーの魔改造、もとい"改良"に余念が無いのは17歳の少女、シャリオ・フィニーノ。
 そんな彼女の悪癖が心配になって、グリフィス・ロウランがデバイスの調整・修理をするデバイスルームに来て見れば、案の定。
 目を輝かせて設定画面上でアレコレ追加装備する、どうみても銃火器オタですほんとうにありがとうございました、な幼馴染がいたので諌めてやる青年だった。
 黒のロングストレートヘアに大き目のメガネがとても良く似合う美少女幼馴染のことを、良いか悪いかさておき、知り尽くしてしまったホワイトブルーヘアの理知的な青年。
 細い眼鏡をかけて後ろ髪を縛り、目元が母親そっくりなので、いかにもキレそうな容貌である。
 対する眼鏡っ娘は、そこに居るだけで「その辞書に人見知りという語句がない」ほど柔和な雰囲気を漂わせられる。
 グリフィスは彼女の母親からは、「あの子を絶対に独りにさせないでね!頼むわよグリちゃん!!」と、いろんな意味が含まれた"頼みごと"を約束されてしまったのだ。
 六課で一緒になっている間は彼女の行動に注意を配ざるをえない。
 事実、空間モニター上に表示される設定として考えたグラフィックデーターには、狙撃志向のヴァイスに似つかわしくないストームレイダー改良案が幾つも表示される。
 ベルト式給弾システムを備えたマシンガンタイプ。
 どう見ても極北の巨漢のシャーマンや背負いそうな大型のバルカン砲(弾装は背負い式)。
 距離如何によってはあらゆる防御魔法を貫きかねない大口径長砲身大型ライフルのようなもの。
 非殺傷設定?喰えるのか?というようなものがオンパレードだ。

「その前に、10発も魔力カートリッジの連射なんてしたら、グランセニック陸曹のリンカーコアが持たないでしょ?
 それこそ高町分隊長の悲劇の繰り返しになってしまうではないですか!」
「うッ……」

 彼からズバリと言われて凍りついてしまうシャーリー。
 あの惨劇には様々な要因があったが、その一つとして不用意に魔力カートリッジを連続使用したことによる体内リンカーコアへの負担があった。
 リンカーコアとカートリッジが抱える問題。それは古代ベルカ時代から時々あったという。
 ベルカの騎士は、地道な基礎訓練で身体とリンカーコアの耐久力を引き上げることでそれに備えた。
 それでも騎士にとってのカートリッジ連発使用とは、まさに一撃必殺を賭け。それは自分の命をも賭けるということだったのだ。
 厳しいと解っていても、時にはちゃんと言ってあげなければ……。
 幼馴染が相手だろうと、グリフィスは妥協しない男であった。

    ……………その時、風が吹いた。
   ☆海上隔離施設

「そ、それで、ですね……雄しべと雌しべがですね……受粉して、ですねぇ……」
「センセー!教科書通りに言って教えてださ〜い♪」
「私たち戦闘機人には、とっても重要な項目ッスよ〜〜♪」

 耳まで真っ赤になるのは花の17歳ギンガ・ナカジマ。
 ナンバーズのセインとウェンディのセクハラ発言が続く。
 この時間の課題は『保健と体育』。
 そう!言わずと知れた、年頃の女の子には、ちょっぴり恥ずかしい内容の講義だ。
 まあ、地球では学校によってはもう10歳くらいの基礎教育で行われてたりするんですが。
 ギンガはさすがにこれは予想してなかった。
 そりゃそうだ。学校でも、「この内容」をどう口授すればいいのか悩む教師は沢山いるのだ。
 おかげでこの内容の授業には、保健室のおばちゃんに丸投げする学校だってある。
 医務室からスタッフを呼んできてしまおうか?
 いや、でもそしたら自分たちが責任を持ってやりますと言った以上はやりとおさねば等々、ギンガ・ナカジマの思考がループとオーバーラップを繰り返す。

「か、各自手元の教科書をよく読むように!!」
「あ〜!教官が職場放棄だ〜〜!!」
「今日のは、チンク姉とその赤ちゃんに関わる最重要項目だぞ!ちゃんと教えろよ!」

 思い切って逃げ出したくなるギンガ。
 もう気心が知れたナンバーズからブーイング(笑)が上がる。
 父ゲンヤは、ルーテシアとメガーヌの様子を見にお土産を山ほど携えて出張中。
 頼れるのは……。

「ハイハイ、みなさん。もうその辺で。今私の出身校から借りてきた性教育用映像を流します。教科書の朗読と質問はそれが終ってから私がやります」
「ら、ラッドォ……」
「ナカジマ陸曹、待たせてしまい申し訳ありません。貸し出し手続きに少々戸惑ってしましました」

 更正教育係で一緒に勤めるラッド・カルタスに頭をわしゃわしゃ撫でられるギンガ姉。
 そしてそれをニヤニヤと眺める(一部を除いた)ナンバーズ一同。
 ちなみに、彼女たちのまとめ役だったチンクは母体健康診査で陸上の検査施設に出かけているためこの場にはいない。
 え?誰の子だって?
 ………決まってるじゃないですか。
 姉妹(特に9番)からは勝手に死んだ甲斐性無し男とか呼ばれる身のオーバーSランクの騎士様である。
 ゼストがチンクの妊娠(受精卵はドクターが凍結保存していた)に気づいていたら、物語は絶対に175度くらい変わっていること間違いない……。
  (どなたか、そんな並列世界の物語を か か な い か ? )


   ……………その時、風が吹いた。
  ☆先端技術医療センター

『それじゃ、チンクさん。スキャンを始めますので身体のちからを抜いて、楽にしてくださいね』
「はい。お願いします……」

 隻眼の少女はスピーカの指示通りに、瞼を閉じ、ゆっくりと息を吸う……。
 温かい検査補助液で満たされたスキャンケージの中で、ナンバーズ5番のチンクが横たわっていた。
 外見年齢11歳という幼女体型のお腹が異常に膨れているのが、検査を受けるため裸体となっているので良くわかる。
 チンクは妊娠しているのだ。
 お腹の大きさから臨月が迫っていることがうかがい知れる。
 これからもっと大きくなると思うと、人によっては見ているだけで苦しい感じがしてしまう。
 今日の検査はお腹の中の胎児に、スカリエッティの残滓が備わってしまっていないかの検査。
 海上隔離施設の医療設備でなくて、このセンターでの徹底した物となる。
 たぶん普通の人として生まれるはず……。
 言葉を濁してチンクにそう言ったのは、戦闘機人担当のマリエル・アテンザ。
 愛称「マリー」として慕われ、精密技術官にしてメカニックマイスターの資格を持ち、スバルとギンガの定期健診の担当も務めた才女だ。
 しかし、彼女といえど、あのスカリエッティが創った戦闘機人の妊娠などはまったく未知の分野。
 検査室を見渡せる制御室からチンクを見つめるのはマリーと、その隣に座り見守る産婦人科専門医の男性。
 眼鏡をかけた鶯色のショートヘアが知的な女性が、チンクの妊娠を通じて知り合った産婦人科医に進行状況を伝える。

「70、80、90……胎児の状態……今、出ました。……身体組成、脳神経マップのグラフィック化完了……これは、どうでしょうか?」
「私が見る限り、一般的に『健康な赤ちゃん』としか言い様がありません。父親の、ゼストさんでしたか?彼も、その……『改造』されてたのですよね?」
「はい。しかしウーノさんからお話を聴いた限りでは生殖器官に手を加えたことはなかったと……。
 それよりも兵器として創られたはずの『妹』が何故妊娠できたのかが解らないそうです」
「う〜ん。極まれに……人間でも生理現象の現われが非常に少なく、排卵したことに気がつかなくて妊娠してしまったというケースがあります。
 本当に少ない事例ですが……」
「奇跡……ですか?」
「その言葉が確率論を覆すなら妥当な言葉でしょう。医療に携わる者は、本当はその言葉に期待してはいけませんから」
「やっぱり、残酷な場面もあったからですか」
「ええ……こう言ってはなんですが、世の中には命を生むことを望まない方もいらっしゃいますからね」
 空間モニターに新しい表示が出る。
 魔法を応用した遠隔遺伝子スキャン完了の文字。
 今度は数字と文字の羅列。
 それを読み込んだマリーが目元に涙を貯めながら静かに言う。

「胎児の遺伝子データのチェック完了……よかった………正真正銘、ゼストさんとチンクさんの赤ちゃんです」

 スピーカのスイッチを入れチンクに、お腹の赤ちゃんのお父さんのことを伝えようとするマリー。
 しかし横の男性が手を差し伸べて止める。

「マリーさん、今はよした方がいい」
「え?」
「眠ってしまわれたようです。あの体格で子をお腹の中で育てること事態が肉体的負担なんでしょう……。
 脳波が夢を見ている波形をとっています。心拍波形からも、リラックス状態を示し、良い夢を見ているようです」
「そうですね……残っているスキャンにも影響ありませんし……。終るまでそっとしてあげます」

 まだスキャンは続いている。
 問題となっている重要な検査だ。
 これには時間がかかる。
 胎児と母体に影響が無い様、慎重に……。
 父親の人造魔導師のリンカーコア、そして母親の戦闘機人のIS能力が受け継いでいなければ、晴れて赤子は何の問題もなく出産することが出来る。
 管理局の中には、戦闘機人チンクの受精卵をスカリエッテイのクローン同様、即座に処分させるべきだという声がかなり多く上がったのだ。
 堕胎には倫理問題が常にともなう。
 果たして自我もない胎児に人権は存在するのかという議論は、管理世界でも続いているのだ。
 脳生理学的には、胎児の状態でさえも夢を見るという意見から反対の声もあがる。
 しかし同時に、暴力によって"望まれない妊娠"をしてしまった女性の人権も考慮しなければならない。
 性の暴力の問題は深い。
 そしてJS事件でナンバーズの体内に埋め込まれた『クローン種子』の存在……。
 マリーの隣にいる眼鏡をかけた男性は、スカリエッティ・クローン問題の総責任者として、「受精卵ですら無い」と断言してクローンの"処分"を行ったのだった。
 自らの手で麻酔薬に沈めての薬理殺傷後、完全焼却処分……。
 摘出から処分まで、僅か………17時間。
 事後処理に追われる機動六課の女性たちが気づいて、何か言う前にクローン問題は終ってしまった……。
 あまりの呆気ない幕引きであった。
 フォワード新人たちのスカリエッティ・クローンに関して残っている任務は、さっさと忘れることである。
 その有無を言わせぬ迅速な処置を聴いたドクター・スカリエッティは、即刻処分した産婦人科医に賞賛のエールを送りながら涙を流し、狂ったように笑い続けたという……。
 頬骨が目立ち、決して美男子とはいえない容貌の産婦人科医の男は、フェイトにこう報告書を出した。
 曰く『チンクの受精卵に気づきながらも、なおクローン種子にこだわったことこそが、彼にとって自分を生んだ世界への最大の復讐ではないか』と……。
 
「あの、コーヒー……飲みますか?」
「いいですか?では、お願いします」
 この男がチンクの妊娠の対処に関わっているのも、確かに産婦人科の専門であることと……もし、チンクの子宮でスクスク育っている赤子がスカリエッティの陰謀による物だと判明したら、直ちに堕胎するため……。
 もし、そうなってしまった場合、上からの許可が降り次第、彼一人で行う。
 機動六課医務官のシャマルがこの場に居ないのはそのため。
 マリーには、そうフェイトから暗に知らされていた。
 その隠された意図を公にされたら、更正組のナンバーズどころか、フェイト以外の機動六課全員から呪われるだろう。
 マリーは、データを元に、書類を記入している男の無表情な横顔を見て思う。
 新しい命を外界へ救い導くすばらしい技術を持っていると同時に、状況によってはその命をお腹の中にいるうちの殺す"医者"。
 私とは正反対だ。
 フェイトとシャマルを通じて経歴を見させてもらった。
 この人は多くの小さき命を救っている実績があるが、同時に性犯罪で生まれた胎児を殺……堕胎した実績もあった。
 彼が管理局の医局に庇護される形で在籍しているのは、まさに今この『状況』に備えてだ。
 そう、機動六課が『予言』に備えようとしたように、この産婦人科医も管理局に備えられた備品………。
 もし問題が起きれば、全ての責任を押し付けて即座に切り離されるトカゲの尻尾………。
 医務官のシャマルからは、社会の裏では生みたくないという女性のエゴだけで降ろされる胎児も多いいという。
 JS事件になり、はじめてそういう出産を巡る事情を知ったマリーのショックは大きい。
 コーヒーを持っていくと、ありがとうございますと応えて受け取る。
 悪い人じゃない。
 事実、チンクのことを心配して、食事や健康面などで色々と面倒を見てくれるからだ。
 チンクが「つわり」を起こして戻してしまいそうになって我慢したとき、自分の衣類を即座に「入れ物」にして彼女を楽にさせたことも見た。
 良い人なんだけど、ただ状況が起きれば冷酷になれる人なんだ。
 マリーはデータを見ながら書類を書き続ける彼のことがちょっと怖くなり、そして少し興味を持った。


   ……………その時、風が吹いた。
 ☆ 機動六課デバイスルーム

「すごい!すごいよシャーリーの中!!あッははははッ、また射精してあげるからね!」
「やん、やっ、やん、やん、、やあッッ!やあああッ、これ以上子宮にセーエキ入れられちゃったら、グリフィスの、あ、あか、赤ちゃんできちゃうよぉぉ〜」
 
 デバイス調整用の台座の上に身を横たえたシャーリーに容赦なく腰を打ち付けるグリフィス。
 パンパンパンと、グリフィスの太ももでシャーリーのお尻を叩く音が、本来なら魔導師の分身であるデバイスを整備修復を行う厳粛なデバイスルームに響き渡る。
 それに混じって、グリフィスの血管が浮き出た浅黒い肉棒がシャーリーの愛液に塗られながら、17歳の膣を容赦無くスライドする。
 スライド……いや、そんな生易しいモノじゃない。
 少女の膣を、入り口から最奥まで抉っているのだ!
  ぬりゅ〜〜……
 カリ首が外気に触れるところまで引かれ……。
  ジュッパァン!
 膣奥の子宮口まで一気に挿入ッッ!!
 黒のストレートのロングヘアと大きいメガネが可愛い印象を与える少女の顔が、子宮口が押し上げられて、眉の歪ませる。
 苦痛ではない。
 衝撃波となって襲う快感のためだ。
 子宮の入り口、子宮口の『ポルチオ感覚』を狙って勢いよく突かれるのは、Gスポットや普通の膣壁の性感帯を超えている。
 胸はだかれ、お椀型のオッパイが幼馴染の両手で揉みくちゃに。
 部屋の検査機器から発する青い光と、表示されたままの空間モニターの光で部屋は薄青く照らされている。

「クハハハッ、デバイスルームがまるでラブホのようだ!!」
「い…いや、イヤッ、いやあアアァッ」

 恋人のセリフを否定したくて頭を振るが、豊かな黒髪が揺れるだけだ。
 いや、素晴らしいお椀型の胸も、タプンタプンと揺れる……。
 グリフィスは彼女が拒否反応を見せた瞬間、胸を責めていた手を彼女の両手固定に移したのだ。
 乳首はプックリと立ち、部屋の灯りでテカテカに照り返す。
 彼氏が口で、舌で、歯で、少女の乳首を勃つまで責めあげたのだ。
 シャーリーは、両の乳首が充血しきって起き上がるまでオッパイだけで3回達している。
「だめだね!絶ッ対ッに君を孕ませてやる!!ボクの精液で、君の子宮を満タンにして……ボクの精子をシャーリーの卵巣にまで送り届けてやるんだぁああああ!!!
 ッッッぐぅうううううう……ッッ!!イクぞおおぉッッッ!!!」

  ドブッ、ブリュゥゥゥッッ……

「熱い、熱いぃ!―――ッッふ、ふああぁッッ!!こ、こんなの……ひどいよぉ、ひどいよグリフィス……どうしてえ!?」

 最奥まで突きいれられた、グリフィスの分身の先端から、勢い良く吹き出る。
 白く濁り、粘り気のある液体が大量に出された。
 鈴口が子宮口にくいこまれているおかげで、確実に子宮に到達しているだろう……。
 涙を流しながら、こんなに非道なしうちをする幼馴染のボーイフレンドに涙する眼鏡っ娘のシャーリー。

「ふざけるなッッ!!」

 シャーリーの顎を捕まえて自分に向かせ、眼と眼を合わせる。
 涙を滝のように流し、完全に怯えきった表情をする少女。

「ヒッ……」
「さっき自分から誘っておいて何言ってやがんだ!」
「あ、ああ……」
「なんだよ……この足はなんなんだッッ!!どうしてボクの腰を捕まえてるんだ!!イヤなら嫌がれ!拒否しろ!!
 チクショオッッッ!チックショオオオッッ!!」

 少女の顔が頬を染めていた状態を超え、さらに真っ赤になる。
 外から埃など入らないように密閉されたデバイスルームに、風が吹いたのは覚えている。
 その時、彼の唇を自分のと重ねてしまったのは、ほんの遊び心。
 幼いときから、それこそ一緒にお風呂に入ったり、学校から帰ってそれぞれの家に分かれる間際にやっていたことだ。
 それが彼の逆鱗に触れてしまったのは………ど、どうして?

「イヤアアァッ!!ごめんなさい、ゴメンナサイィィッッ!!うあああああ!イ、イッてるのに私の中、ジュコジュコ動かさないでええぇ!!!」
 涙が溢れる目を見開き、生殖器から沸き立つ快感が疑問を押し流す。
 グッチャ、グッチャ、グッチャ、グッチャ、グッチャ……
 グリフィスの陰茎が前後運動をするたびに、シャーリーの喉から声が出てしまう。

「アッ、アッ、アッ、アッ、あッ、あッ、あッ、あッ、あッ、あッ、あッッーー……」

 激しく早い腰の動きが更に早く……。
  ジュッ、ジュッ、ジュッ……

「うああ、うあああああ!両方のち、乳首クリクリしちゃやああああ……!ああン、あああああ、アアアッ!ッッ!?ま、またッ……」
「出すぞシャーリー!全部ッッ!!ウウッッグウウウ!!孕めぇ!孕んでしまえ!!シャーリー、ボクの子をッッうゥゥ!
 子宮口を開けろォ、緩めろォぉッッ!突っ込んで俺の精子を、シャーリーの子宮に直接注いでやる!!
 いいや、排卵していなくても卵巣ごと精子で犯して受精させてやるううううッッーーーーー!!!」
「ハァっ!ふあああ!!やだ!いやぁッ!イッちゃうよ!私イッちゃよぉ、グリフィスッッ!!」
「ヴッッッ!」
「やあああああ!?いやああああああぁぁァーーーーーーーー!!!」
  
  ドバ、ドバ、ドバァッッ……
 ズンッと突き上げられ、子宮口にねじ込まれて射精させられた……。
 眼鏡っ娘の子宮内に本当に直接射精させられてしまったのだ。
 酷い暴言や、少女のことなどまるで意にかえさない行為のように周りの者は捕らえるだろう。
 しかし、絶頂に達し、蕩けたように涙と涎を顔から出している少女は、理解していた。
 合計5回の射精で力尽きて前方に、少女の上に倒れ掛かる幼馴染の身体を優しく抱擁してあげる。
 青年のほうも、全体重が少女の身に乗らないように、腕に力を入れていた。
 そして触れるような……ついばむようなキス……。
 でも本当に彼の赤ちゃんできちゃったら、少し困っちゃうけど……でも、とっても嬉しいかも。
 頭の片隅でそう考えるシャリオ・フィニーノだった。
   ☆海上隔離施設

「うわああぁぁ………」
「『セックス』って……こ、こんなに激しいもんなんですスね」
「す、すげぇ……チンク姉も、ゼストのヤツとこういう風にして赤ちゃんを作ったんだ……」
「セックス……1、性器。2、性欲。3、性行為……」
「……ディード、そのテキストからだと、教官達がやっていのはセックスに該当するね。でも管理局基本規則では淫らな行為は禁止ってなってるけど」
「んじゃ、あたしたちのための実技指導ということで……これ『緊急避難』て言ったっけ?」
「うわ!セイン!またラッドさんの腰がビックンビックンしてるッス。……また射精したみたいッスね〜」
「クソッ……ギンガさんもラッドさんも!二人ともあんなに気持ち良さそうにするってことは、チンク姉も気持ち良かったんだろうな〜……それならゼストのヤツは許す!!」
「オットー、ギンガ教官とラッド教官が再びキスを。口付けは種付けにならないようですが、二人か再び唇を重ねている意味は検索できますか?」
「ん〜と。性行為における『ゼンギ』っていうのに含まれているね。
 地域社会によっては軽い口付けは挨拶的な意味もあるけど、今の状況は好きな人どうしで互いの思いを確認しあったり気分を高めたりするのに効果があるって」
「はぁー、舌の絡み具合も、いかにも『愛し合ってる』って感じがするねぇ〜」
「おお!また身体の位置を変えたッスね!!」
「ギンガさんがラッドさんのを求めてる……。これは、チンク姉もゼストのを求めてたって言うのか!?
 ふ、フンッ、しかたがない。ゼストを家族として認めてやるぞ、あたしは!」
「オットー、この心拍数の増加は、何?」
「教官たちの実技を見て興奮していることを現しています。ディード」
「ひょえ〜〜。二人のが繋がってる所から、ラッドさんの精液がもれてきちゃった〜〜」
「泡立って、ニチャニチャ音がして……ウッ。こ、これが栗の花のような匂いってやつッスか!?」
「あんなのが……あんな、あんな白い液体で赤ちゃんができるのか?チンク姉はゼスト兄のあんな白くて濁ってネバネバしたのを受け入れたって言うのか……(ガクガク)」
「心拍数増加に加えて、な、涙が出てきました。顔も熱く……顔面の血流?オットー、貴方の顔が……」
「うん、解るよ。私の顔はディードみたいに赤くなってるんだ。今のギンガさんと同じ。恥ずかしくって……うん、な、なんか私の性器も分泌を始めちゃった……どうしてだろ……」

 以上、
 上から順にセイン、ウェンディ、ノーヴェ、ディード、オットーの発言でした。

 ディエチ?
 頭から煙を出しながら無言で直視しています。
 座ってる場所が悪かったんでしょう。ギンガとラッドの接合部がとても良く見える位置に座ってしまいましたからね。
「ふぁ、はあぁ、あ、あん!ラッド、ラッド!だめ、私もぉダメェ!!またラッドのでイッちゃう……」
「腰、は、速過ぎるぞ!ギンガ、ギンガァ……」
「イヤァァ……自分で腰動かし……てるのに、とっ、止まんない!止まらないのおッ!」
「ううッ……」

 ラッドに騎乗位するギンガは、青紫の美しいノングヘアを体の動きと合わせて振り回し、歯を食いしばって耐える下の恋人に謝る。
 同僚で、"先ほど"正式な恋人になったギンガ・ナカジマの涙を湛えた顔と、容赦ない腰の動きでまた射精しそうになるラッド・カルタス。
 さっきまでは、映像教材を使用して、ナンバーズの五女チンクがいかにして妊娠したのかを教えようとしていた二人だった。
 正しく教えてやらねば一般社会に出とき、あらぬ齟齬が起きかねないからだったが……。
 風が強く吹いたと思った瞬間、ラッド・カルタスは部下に唇を塞がれていた。
 そのまま彼女の戦闘機人の筋力で押し倒されて、時と場所をわきまえずに今に至っている。
 あってはならない異常な状況だったが、好意を持っていたギンガにキスされた瞬間、ラッドの理性が飛んで、その脳に残ったのは、ただ彼女に対する『愛欲』だった。
 ギンガも同じだった。
 戦闘機人である自分をすんなり受け入れてくれて、一緒の部隊で共に戦ってくれた異性の人……。
 過去、スクール時代や訓練校時代、自分が人とは違う機械が組み込まれたと知られた瞬間、周りの男性は明確に距離をおいてしまった悲しき思い出がある。
 実は……父の部隊に来るまで、陸士隊をたらいまわしにされたこともあった………。
 だけどこの人にはそんなことをしなかった。
 逆に真摯に接してくれて、ギンガを『ロボット』、『人形』呼ばわりした人たちに怒りを表してくれたのだ。
 その思いが行き過ぎて暴行騒ぎを起こしてしまったこともあった……。
 ギンガ・ナカジマは思う。この人を愛したいと。
 そしてそれは彼女が彼を押し倒した後、温かい抱擁と熱い口付けの返答で決定してしまった。
 そしていつの間にか二人とも衣類を全て脱ぎさって、今現在に至る。
 脱いだ管理局の制服はディードとオットーがたたんでおいてくれた。

「も、もうわからない!!貴方が好きで好きでわかんないッ!んうあああッッ!?」
「俺も、お前のこと好きだ!もっと好きになった!!だから思う存分やってくれて構わないッッ!!」
「うあああああ!ラッドォォーーー!!!」

 少女の体の動きに合わせ、バサバサと長い髪が動く。
 そうしたら髪の中ほどで結んでいたリボンがスルリと落ち、抑制がなくなったギンガの柔らかい青い髪が、ラッドの視界に広る。
 彼女から離れたリボンはもう、まるで自分の庇護は必要がないと言わんばかりに……。
 オットーがそのリボンを拾い、彼女の制服の上に優しく置いてあげる。
 ギンガの疲れを知らない体から吹き出る汗が、激しく上下運動に合わせて飛び散った……。
 窓から入る陽光を受けた、その一粒一粒がキラキラと輝く。
 「オオーー!」と周りの戦闘機人の少女たちが感動の言葉をあげる。
 愛し合う二人を囲むように座ったナンバーズ姉妹は、この本来なら絶対にあってはいけない状況を(一部狙って)勘違いして、感想を言い合いながら観戦した。
 当然だが、ギンガとラッドは周囲のことなどお構い無しだ。
 止まらない動きは、ギンガの、これまた美しい胸を揺らしまくる。
 その世の男性を魅了してやまないのを見ると、たまらずラッドは半身を起こし彼女の胸に吸い付く。

「ふあああッ!?」
 ピンクの先端を口に含み、舌で転がす。
 もう最初のころに吸い尽くされてピンピンになった乳首の感覚で、ギンガは背筋を反らす。
 ピチャピチャと舐め、唇をすぼめて吸う。
  チュウゥゥ……

「お、オッパイ、だめぇッ!ラッドオ……」

 喘ぎ声とともに彼氏の頭を、母が赤ん坊にするように抱きしめてあげる。
 たまらず腰の動きを止めるギンガ。
 あ、わ、わたし、この人に制御されちゃった……。
 ボロボロと絶対に苦痛からくるものじゃない涙を流しながら、そのように思ってしまう。
 悔しいとかじゃない……むしろとても嬉しい………。
 その間、ラッドは過去に何かあったのではないかと思うほど執拗に少女の乳首を責める。
 空いた乳首は、揉みながら人差し指と中指で優しく、コリコリと摘まみながら……。

「あ、赤ちゃん……」

 蕩けた瞳のまま顔を上に向け、幸せそうに、そんな一言を呟いて、ラッドの髪を優しく撫でる。
 彼女の心の奥底でくすぶり続ける不安……。
 戦闘機人としてではなく、それは、母と同じ遺伝子を受け継いでいる以上、自分もまた赤ちゃんが生めないのではないかというものだ。
 チンクの大きくなるお腹を目の当たりにする以上、それは強い。
 それがなんか、彼のおかげで溶けてしまった気がする。
 どんな困難があっても、この人だったら受け入れてくれる……。
 そう思ってしまった。
 やがてラッドも恋人の胸を堪能したのか動きが止まったので、腕の力を解いてあげる。
 無言で見つめあった後、口付け。
 まるで心が通い合ったように……。
 いつの間にか対面座位となってしまったおかげで身長差も気にならない。
 いったん落ち着いたといっても、ラッドの男根はギンギンである(笑)
 そして彼のものは、微動するたびにギンガの奥、何者にもふれさせぬ聖域の扉、子宮口をくすぐる。
 ギンガが感じ続けていたのはそのせいだ。
 ラッドの剛直の長さはギンガと相性が良すぎたため。
 それがゆっくりと再動する。

「あ、アッ、アン。アッ……アッ、ハアッ。ラッド」
「なんだ?」
「………さっきの続きで……その…私が動いてラッドのこと気持ち良くさせたい……」

 抱きしめあったまま、二人そろって頭から湯気が出るほど顔を真っ赤にしてしまった。
 結婚したら良き夫婦になるだろう。
 ラッドがまたさっきと同じ態勢に入る。
 言い方によっては、『未来の妻』を受け入れるということだ。

「ん、んン……くッ」
 男性の脳を痺れさすような可愛らしい鼻息をあげるギンガ。
 ゆっくりと上下運動を再開した。
 今度は上下だけでなく、体を少し捻って斜めからも……。
 違った刺激に、色素が濃い剛直がいまにも弾けんと大きくなる。

「うわあぁ……私のお腹の中でラッドの、お、大きく……なって……クううううッッ」

 改めて感じる……戦闘機人として生まれた自分の女性器官でこの人のが気持ちよくなってるのが……。
 耐えるように目を細め、それでも流れる涙は耐えられず。
 頬を伝い、ラッド・カルタスの鍛えられた厚い胸板にポタポタ落ちる。
 このまま自分だけ泣き続けたい衝動に駆られる。この人の上だったら幾らでも泣けられる気がした。
 でも、その前に……。
 彼が自分の涙を拭ってくれようと差し出した手に己のそれを重ねて、指を絡めあう。
 分かってくれたらしく、残ったもう片方の手も差し出してくれる。
 都合、両手が両手とも互いの指で絡み合い重なった。
 ラッドの精悍な顔つきのように、ギッシリと鍛え上げられ筋肉の盛り上がりを見せ付ける腕。
 これなら大丈夫。そう思えた。
 また頬が赤くなるのを感じてしまう。
 ラッドの手を支えに、ギンガは腰を動かしはじめた。

「ん、ん、ふん、うう……くう。う、ウッ…うああ、あ、あん、ああん」

 二人の接合部分ら発生する粘り気のある音が、周りの少女たちの耳に入る。
  ぬちゃぁ……ぬりゅ、くちゃあ……
 ラッドの手の支えのおかげで大きく動けた。
 ずるり、と姉妹たちの目に捉えられる、ギンガのなかで埋まっていたラッドのモノが再び挿入される。
 そして上下するたびに声が漏れてしまう。

「あんっ、あっ、はあっ、あっ、はあっ、あっ、あっ」
「うっ、うっ……ギ、ギンガァァァァァッーーー!」
「――――あぁぁッッ!?ウアアアアアアァァァーーーーーーー!!」

 恋人に自分の名前を呼ばれた瞬間限界が一気に到来し、崩壊した。
 腰を最後まで落とした瞬間、器官はギュと締まり、子宮口が異性のものに備えてその門を開ける。
 そして、周りの少女たちの耳に鈍い鼓動のような音が……。

「は……ふぁぁ………」
「はあぁ!はぁ!はぁ!」
 お腹の奥に溜まる余韻を感じながら、少女はピンク色の吐息を吐く。
 青年は汗を噴出しながら、荒い呼吸を続けた。
 名残おしそうにだが、指を解いて手を離す。
 余韻を味わうべく、しばらくはそのまま。
 ギンガは自分のおへその下あたりを撫でて、確実に胎内に留まったラッドの分身の温かさを再確認する。
 
「うッ!」
「や、スゴイ!ラッドの、ま、まだおっきい!」

 若さゆえの悲しみか……。
 それでもまだ完全に終っていなかった。
 しかしギンガもラッドもインターバルが必要なのが見て取れる。
 そ・こ・で……。

「ナンバーズ後発組!フォーメーション『S』発動、承認ッッッ!!!」
「おーーーッッ!!」(×5)
「え?ちょ、あ、あなたたち!!」
「うわ、おおぉ!?」

 なんと見学していた少女たちがギンガとラッドの周りに寄ってしがみ付いたのだ。
 ちなみに声がけは、今居るなかで一番番号が若い6番セインちゃん。

「ディード、オットーはラッドさんの両腕。
ノーヴェ、ウェンディ、それぞれの方角からギンガの太もも!で、あたしとディエチはギンガの両腕〜〜」

 セインが言うのが早いか、すでに固定は終っていた。
 もう段取りはしていたみたいだ。
 あっという間に戦闘機人に囚われの身となってしまったカップル。
 しかも彼女たちは全裸だ!
 つまりラッドの両手はディ−ドとオットーに跨れる形で抑えられている。
 豊満な身体とキャッシャな身体、ロングヘアとショートヘアの双子という、二人揃うことで如何なる嗜好の男性であろうと理性を粉砕する破壊力がる少女に捕まったのだ。。
 しまかもラッドの手のひらは丁度彼女たちの股間が当たり、自分たちの行為を見て興奮した証の分泌物を感じさせた。
 
「あああああああああーーー!ら、ラッド見ちゃだめ!!見たら殺すッ!絶対殺すッッ!!」
「ハ、ハイ!」

 第一声がソレかい。

 未来の奥さんの言いつけ通り、必死に目を閉じるラッド君。
 階級は上だけど、戦闘力も魔力ランクもどっちも嫁さんの方が上だ!ガンバレ!
 まるで某司書長と某教導官な気もしなくはないが……残念、管理局は実力主義なのだ!
 相性良くったって、愛し合って立って戦力差は覆りません。
 勘違いで勝てれば苦労しないのだ。マジガンバレ、ラッド君!!
「……で、なんのつもり?」

 なんかドスが効いた音声だ。眼が座っている……。
 それを聞いてもホワイトブルーのショートヘアが可愛い戦闘機人は平気です。
 怖いのは教会の戦闘シスターだ。

「え〜?教官が実技演習でお疲れのようなので、稚拙ながら手伝って上げようかと〜〜」
「ウッ……」

 我に返る更正担当官。
 まあなんと言えばいいのか。
 悪いのは恐るべき呪文を唱えし、幼い聖王様なんだけど……実際にやっちゃたギンガとラッドにも責任がある。

「でもな〜んか、この体勢ってトーレ姉とセッテが金髪の執務官相手にやってた気がするッスけど……気のせいッスね〜♪」

 ギンガのしなやかな右太ももを抱えながら、これからやることに突っ込みを入れるウェンディ。
 でも残念、世界の法則でそれ以上は言わせません。
 (詳しくは保管庫行って下さい)
 この世はパロディ(以下削除されました。都築を希望される方はこのボタンを押してください

「それじゃあいくぞ!!日頃の感謝の思いをこめて、『ディストラクティブ・ボルテックス』!!!」
「うわッ、うわあああああ!?」

 ノーヴェとディエチに太ももを持ち上げられ、ギンガは幼児が親に抱えられてオシッコする状態になってしまった。
 二人の繋がっている部分が少女たちに丸見えで、もう恥ずかしくて涙が出てくる。
 ギンガのラッドを咥えこんでいた隙間から、じゅわ〜と愛液が溢れ出た……。
 囚われ見られる恥ずかしさが、少女の快楽神経をスパークさせる。
 上半身は両腕をディエチとセインが捕らえて完全固定。
 そして………四肢を抱えられての強制ピストン開始ッッ!!
 戦闘機人の筋力は、少女一人の体を簡単にもちあげることができる。
 空中に浮き上がった時、二人の恋人をつないでいたのは、本当に繋がっていた彼氏の硬く浅黒い肉棒だった……。

「いや、いやあ!いやぁあ!やめて、離さないでッッ!!」

 泣き出してしまうタイプゼロ。
 ラッドは恋人の言いつけどおり視界を閉ざしていたため、何がおきてるのかわからなかった。
 だが、腰の辺りが彼女に挿入された感覚が残っているにもかかわら軽くなったのと叫び声でなにかとんでもないことをやらされていると感じる。
 しかし目を開けようものなら、それこそ穴にガタガタいわされて殺されそうなので、とりあえず叫ぶしかない。

「お、お前たち、なん、なにを、おおお!!?」

 あの快感が襲ってきた。
 ギリギリまで抜いて、奥の奥まで突きいれる。
 男根の先が彼女の子宮口に潜り込もうとする感触でむずがゆくなってきてしまいしかたがない!
 ………そう、『ディストラクティブ・ボルテックス』、破壊の渦という意味の名を持つ技は、ギンガとラッドの理性を破壊するナンバーズ・コンビネーション・アタックなのだ!!
 なお、超震動は発生しませんので無害です。

 最初はラッドのモノの長さを確認するようにゆっくり、ゆっくりとピストン運動してあげる。
 肝心なのは二人の"絆"を抜かせないこと……。
 それでも担がれた少女は、恥ずかしさと教え子に"やらされている"という認識で、5回揺り動かされて達してしまった。
 もちろん、それだけで終るわけがない!!
 イヤイヤ、と首を振るがそれに応じてくれるのは母親譲りの青く、とても美しいロングヘアだけだった。

「うわぁ、ギンガさんの髪、スゴクいい匂いがする〜」

 空中を舞うロングヘアが発する匂いを嗅ぐセインの純粋な感想だ。
 そう聞いたら、反対側で支えていたディエチは顔を近づけてギンガの香を直接確かめる。

「ギンガさん、すごくいい香りがします……」
「や、やぁぁぁ………、首筋が……く、くすぐったくて…ま、またイクゥゥゥーー!!」

 速度がまったく変化しない運動に加えて、妹同然の子に嗅がされて絶頂に達する。
 ギンガが達してキュウ、と膣が引き締まっても容赦なく挿入運動が続いているのだ。
 17歳の更正担当官の少女の脳が、ジュコジュコと秘部を擦られる快感で蕩け始める。
 自分でコントロールされない拷問じみた快楽で、緩んだ口元から涎が糸を引いて垂れる。
 姉妹たちは、ラッドが射精して二人が完全にイクまでヤル気だ。
 膣から与えられる強制摩擦快感で、ギンガの脳の回路が焼かれる。
 世間では異性との性交より、振動バイブを使った自慰の方が気持ち良いという人がいるが……なるほど、ギンガの反応がそれを裏付ける。
 ギリヂリと歯軋りをして耐えるラッドだったが、ギンガの快楽地獄はそれだけ続けられてしまう。
 「我慢しないで」と、ギンガが言おうとした瞬間イク。

「ひ、ひやぁ、ふぐぅぅぅーーー……!!!」

 もう止めてと言おうとした瞬間イク。

「うわああぁぁ!も、もう、もうッ、とッ、めぇ、ゥッッ!!――――ッッッ!!!」

 イク。イク。イク。イクゥゥ……。
………でも、確かにアソコにラッドを感じられて嬉しい。
自分の力をまったく使わない奇妙な浮遊感に、ラッドの男根がGスポットにポルチオ感覚、子宮口を刺激する快感で倒錯した思考に陥るギンガ・ナカジマ陸士軍曹。

  ズチャ、ズチャ、ズチャ、ズチャ、ジュチャ、ジュチャ、ジュチャ……

「あああッ!あああッ!ぁやああ!やああぁぁ!ああッ!あああッッ!!ラッドォォォ!!はああッ、うああああッ」

 涙、涎、そして嬌声が止まらない……。
 絶頂に達したギンガの膣を、限界にまで膨張させたラッドのペニスが、同じ速度でグラインドする。
 イッて膣壁が締まろうと関係ない。潤滑液は二人がこれまで出した愛液と精液でたっぷり潤ってるからだ。
 特に前者は新たな刺激で分泌されまくっている。

「奥が、奥があああああああッッ!!」
 子宮口も的確に突かれて何度も絶頂を迎える。
 イキ続け、脳にオーガズムが蓄積する。
 そして、万力のようにどんどん締まる膣に耐え切れず、ラッドが叫び声をあげる。

「がああああああぁッ!!ああ!!アアアアアぁぁ!!!」
「いやあああ!もういやあああああ!!奥が、子宮口がぁ!子宮口が開いちゃったのおぉぉ!お願い、ラッドォッ!出してぇぇッッッ!!!私のおまんこに出して!もう耐え切れないッッ!!」

 いまだ!
 セインの掛け声でギンガの腰を一気に下ろす。
 トスン……「あ……」
 ラッドの陰茎の先が、膣の奥まで入った。

  ビュゥウ! びゅるるるぅぅ!ビュー!!ビュウ……

「――――――ッッッ!!!! ラッドオォォ……」
「ぐガァァ、はぁーーー……ギンガァ……」

 ようやく解放され、嗚咽のあとに互いの名を唱える恋人たち。
 太もも下半身担当のノーヴェとウェンディが、ギンガのお腹に聞き耳を立てる。
 教材にあった『子宮口の開閉』から導き出した作戦が成功した証拠の音が、ギンガのお腹の奥、子宮に鳴っている……。

  ドッポ……ゴッポォォ……

 ラッドの精液が、ギンガの子宮に確実に注がれている音………。
 こんなに奥に入った精液はそう簡単には排出されないだろう。
 そして支えを失い、とうとう完全に力尽きたギンガがラッドの胸の上に崩れる。
 ラッドも意識を失いつつも、ギリギリで恋人を抱擁してあげられた。
 ギンガの青く豊かな髪が、恋人の男性を逆に包むかのように扇状に広がる。
 性も根も尽き果てるとはこういうものなのかと、また一つお勉強になったナンバーズ一同。
 寝息を立ち始める二人に、セインがシーツを被せてあげて風邪を引かないようにしてあげた。
 室内は温かいが、人間の全裸では冷えてしまうと思ったからだ。

「は〜〜〜。すごかった〜〜。どうだったウェンディ?あれ……ウェンディ?」

 気づいたらウェンディがこの場に居ないことに気づくセイン。
 周りにいるのは、ギンガとラッドのを参考にキスをし始めたディードとオットー。
 それに涙を流しながらディエチの胸に吸いついているノーヴェ。
 ギンガの中に射精される鈍い音をその耳で聞いたノーヴェは、リボンを外したディエチの姿に、何か脳の奥底で求めている物と重ねてしまったのだろう……。
 「お母さん……お母さん………」と呟きながら泣いていた。
 ディエチは何も言わずに、そんなノーヴェの赤い髪を優しく撫でてあげている。


「ぬぅ〜………ひょっとして、ナニかい。スゴイスイッチを入れてしまいましたか、あたしは?」
そのころウェンディはというと………。


「ハッ……ふぅあああぁぁ!う、うなじだけ攻めて、あんたホントウに変態さんッスね〜〜♪」

 施設で調理師をやっていた青年に首脳後ろを舐められて喜んでいた。
 これがいわゆる運命的な出会いってやつッスかね〜?
 ウェンディは青年に後ろからの抱擁を受けて、耳まで赤く染めながら思った。
 ギンガとラッドが終った直後、なんか視線を感じて、手早く衣類を着なおして芝生の部屋を出てみたら、廊下でバッタリこの青年と出くわしたのだ。
 本来なら一般職員の彼と直接顔を会わせられないはずだが、チンクの分の昼食をどうするかギンガとラッドに連絡しようとしたところ繋がらないため更正施設側に入ってきたという。
 なんとそのまま空き部屋に誘われて(戦闘機人の力で引っ張られて)、自分でも良くわからないうちに彼女の誘いに乗ってしまった。
 当然、バレたら停職どころではない。

「あの、ウェンディさん?」
「なんスか?」
「チンクさんがお昼も戻ってこれないのわかったんで、もう戻っていいですか?」
「ココ、こんなにして〜?」
「うわぁ!!」

 ウェンディの細い指で、作業服の上から股間をさすられる。
 当然そこは若い男の子らしく盛り上がっていた。
 ニヘラ〜と、イヤラシイことを思いついた年頃の女の子の笑顔を作る戦闘機人。
 一本指を彼の前に出して、

「一回!一回だけでいいスから!……あたしとやってみないスか?」
「な、なに、を!おお!!?」
「ええい、意気地の無いヤツッスね!男は度胸、なんでもできるさ」
「ちょと、度胸って問題じゃないって!!」

 調理作業用の割烹着をぬがせてやって、ヂ〜とズボンのチャックを下ろしてやって、外気に触れさせるとピンと立つ男根。

「あはッ!でもラッドさんよりちょっと……」

 少ししょんぼりして言うウェンディ。
 そのセリフで半泣き状態で燃え尽きた表情をする青年。
 なんか白くなっている。

「あ、あの人のとは比べないでください……」
「………ん〜やっぱ覗いてたんスね」
「ヒィッ!」
「ならなおさら一発キメてあたしを気持ちよくしないと、ラッドさんに言っちゃうかもしれないッスね〜」

 ガクガク震えだす。
 本当に恐怖しているのだ。
 ここに配属される時、ラッドに挨拶したが、非常に爽やかな笑顔で応じてくれて良い人だと思った。
 しかし、その直後耳元で「妹たちに手ェ出したら、俺とギンガで死体が残らないようにすッから気ぃつけろよ」と思いっきりドスの効いた声で囁かれてビビッたのだ。
 職場の先輩からは、同僚のギンガを人形呼ばわりした空戦魔導士を路地裏に引き釣りこんで「このビチグソがあああ!!」と叫んで蹴りまくったという武勇伝(?)を聴いてますます怖くなった。
 普段人当たりがいい分余計にキレると怖い。
「お、お願いじます……………」
「〜〜♪」

 許可(?)をもらった瞬間、青年の聳え立つ剛直を手でスリはじめる。
 ウェンディの手つきは、ギンガたちのを見よう見真似だが、それだけでイキそうになるコック。

「うっ……ウェンディさん、気持ち……よすぎ…て……」
「ん〜?もう出そうッスか?」
「ハ、ハイ!」
「じゃ………あたしの一番奥に出してくださいッス」
「え……」
「大丈夫ッスよ。ど〜せチンク姉以外のあたしたちは、妊娠できないんスから」

 ニカッといつもの明るい声に明るい笑顔。
 でもそこになにか陰が入ったのを青年は確かに感じ取ってしまった。
 そして気づいたらウェンディのことを抱きしめてしまっていた。

「……はやく済ますッス。仕事のこってるんでしょ?」

 男を引き剥がしながら催促の言葉を言う。
 ちょっと嬉しいと思ったけど、自分は普通の人間じゃないから……やっぱ恋愛なんて無理ッスよね………。
 あ、ギンガとラッドさんは別っすね。
 そう思いながら、ウェンディは施設用の白い服を脱ぎだして結構自信の有るボディを露にする。
 ギンガやディードとはいかないまでも、なかなか豊かなボディだ。
 真っ赤になって呆然と見つめる青年に気づいて苦笑してしまった。

「最初はそうスね。後ろからお願いするッスかね〜」

 さっきと同じく、自分が裸なのをまったく意にかえさず大胆に青年に背中を向ける。
 そして左手を壁につきながら、右手で自分の秘所を割って彼のを催促した。
 パクリと開かれたそれは、クリトリスから膣の入り口までハッキリ見えてしまう。
 はじめて女性の陰部を見るのか、青年はゴクリを耳に聞こえるように唾を飲み込む。
 明らかに彼女のが濡れているのが見て分かったのもあったからだ。

「さっきのであたしも興奮しちゃってるから、余計なことしないで入れるッス……」
 最初の挑発に負けて彼女の"うなじ"を堪能してしまった自分が悪い……。
 毒を食らうなら皿までとも言うし。
 意を決していきり立った男根を入り口に押し当て……。
 ニュルと亀頭が入り込む。

「うわ、うわあああぁ……」

 初めての女性の中の温かさに腰が砕けそうになる。
 亀頭が入り、さらに入れようとしたら「ミリ」とか「ミシ」とかそんな音がするような圧迫感を感じ「え?」と思ってしまった。
 ま、まさか。

「!?ッッ……つ、痛ッ……」
「う、ウェンディさん!はじめ……」

 そう言って止めようとしたら、その口にウェンディの人差し指が触れる。
 それ以上言わないでというサイン。
 ウェンディは痛みで涙を湛えていた。

「続けるッスよ。教官殿であたしの思考が発情している今がチャンス、ッス……」
「でも……」
「だめッス……」
「……はい」

 童貞チンコがずぶずぶと入っていく。
 そしてウェンディの処女膜が開き破られていった……。
 い、痛いッスねぇ……こんなに痛いの経験したことがないッスよ。
 そういえば、ギンガも最初は血流してたじゃないッスか。同じ痛みを経験してるんなら大丈夫ッスね。
 チンク姉はどうだったんだろ……帰ってみたら聴いてみるッスね。

「う、ウェンディさ……ん!」
「えへへ。お。奥まで入ったっすよ……あとは射精してくれればいいッス」

 泣いてる……。
 青年はそう思った。コレが初めてだったが、今時の若者らしく性に関しての知識はある。
 そして破瓜がどれほど痛いかは具体的には知らないが、とにかく痛いというのは知っている。
 だからこのまま動くことに躊躇してしまう。
 それに好きな人の中に入れられたんだ、動かさなくても充分に気持ちいい!
 だから激しくピストン運動をしたくても我慢しようと若いコックは思った。

「……動かさないんスか?」
「夢にまで見たウェンディさんとのセックスです。今でも充分気持ちいいです!」
「じゃあ……なおさら動かしてほしいッス」
「えええ!?」
「夢にまで見たってことは、あたしで何回オナニーしたッスか?」
「ひ、一晩に二回……」
「多い時は?」
「七回したことがあります」
「そんなに思ってくれてたんなら、あたしもお礼しなきゃダメッスね……。動かして気持ちよくなるッス」
「そ、そんな」
「……命令ッス。でなきゃここで大声を出すのもいいッスね。あたしたち戦闘機人は耳がいいッスから」
「わかりました……」

 擦れる感覚というのは本当に気持ちよかった。
 熱く、柔らかく、それでいて締め付けてくれる。
 分泌液が膣襞に介在して発生する奇妙な擦れ具合に腰が抜けてしまいそうだ。
 だが、擦らされる身にとっては……。
 18になる若き料理人がそう思うと、破れてしまうのではないかという恐怖感が沸いてくる。
 調理で豚の腸詰を作った経験から、そう簡単には壊れないことは認識できるが、彼女に痛みを与えることが怖かった。

「つうぅ……くう、くうっ、ウウッ……ふぅ、ふうう。はぁ、く、ううう……イツゥ……」
 目の前にいるのは、この数ヶ月で何度も目にした憧れの美少女。
 紅の髪に、纏め上げられたことで見える首筋がたまらなく青年の嗜好を刺激した。
 いわゆる髪型フェチというやつだった。
 しかし、大好きだから思ってしまうのだ、彼女の身を……。
 壁についた少女の右手に自分の右手を重る。
 自然に指と指が交互に重なり合い、ウェンディが握ると絡みあった。
 そして青年が自分のでじっくりと突き続けている少女に言う。

「大切にするよ……ウェンディ、俺、絶対に大切にするよ……」
「ファッ…ン、ばか……そ、きゅ、急にそんなの言われたら余計恥ずかしくなるッス……うッ」

 バックから突かれる度に、痛み以外に、本の少しだが色気でコーティングされた喘ぎ声を出しながら、耳まで真っ赤にして恥ずかしがる。
 この青年は自分がプロポーズしたことに気づいていない……。
 そろそろ限界が近づく。

「んっ、絶対に奥の子宮口ってところで出すんっすよ」
「は、はい!それじゃ……い、イギます」

 ぶるぶると腰が震えだし、陰茎が射精の直前の反応としてブワッと大きくなる。
  ドクン……

「あ、あつ、熱ゥッッ……………」

 奥に出されたが……あんまり子宮に届いたという気が起きない。
 青年のほうは荒い息をして、出し切ったという実感で感動していた。

「ふ〜ん、あ、あんまり気持ち良くはなかったッスね……」

 ティッシュでとろ〜、と流れ出す精液と膜が破れた証拠の赤い液体が混じったのをふき取りながら、少女はさきの行為の感想を言った。
 その反応でちょっと寂しいと感じる青年だった。

「ほら、あんたのも……」
「うあ!?」

 今度は料理人の男根を口に入れ、モゴモゴと舌で洗浄を試みる少女。
 このまま自分たちのお昼の用意をされるのはあんまりいい感じがしなかったからだ。
 口から出して、自分の唾液まみれのソレをティッシュで拭ってあげた。
 しばらく考えて立ち上がり、青年を見つめながら言う。

「あんたの舐めた口だけど……キスしたいんならしていいッスよ」

 そういい終わった直後、ウェンディの唇は塞がれた。
 驚きで目を見開く。断られると思っていたのにコノ反応は衝撃的だった。
 絶対に勝てるはずだった最後の戦いに負けたような感じがした。
 戦闘機人数人掛りで一人の魔導師を倒せなかったという、ちょっと悔しい記憶と連動していたのでソイツの体を突き放す。

「ハァ、仕事残ってるんッスよ!さっさと戻ってあたし達のお昼ご飯用意するッス!!」
「あ、はい。すみません……」

 身支度し、部屋を出て行く青年の背に訪ねる。

「今日のメニューはなんスか?」
「炒飯、木耳と卵のスープ、海草サラダです」
「じゃあコッチでも暖められるッスね……教官たちはコッチで食べるからその分持ってくるように。理由……わかるッスよね」
「はい。適当にごまかします」
「それじゃ駆け足!」
「は、はい!!」

 急いで出て行く青年の姿を見て、早く外に出られるようになりたいと真剣に思うウェンディだった。
    ☆ 夢

 特殊能力を持った自分こそ管理局で最強だと自負していた。
 障害を持ってしまったために低い身長の自分を子ども扱いしたヤツは、容赦なく足元とか爆発させてビビらせもしてやった。
 そんな自分がボロ負けした。
 相手の名前はゼスト・グランガイツ……。
 何度試合を挑んでも勝てなかった。
 そして最後に私は、自分の貞操を賭けて……負けた。
 にも拘らずヤツは私を女とも子供とも見ず、いっぱしの戦士として相手にしてくれた。
 それが嬉しかった。
 それからだ、休日とか一緒に過ごすようになったのは。
 遊園地、映画館、喫茶店、デパート……妹たちに相談しながら何処がいいか夜遅くまで話し込んだ。
 デパートはヤツの図体のデカサのおかげでたくさん買い物が出来た。

 良いヤツだと思い始めて、ある日、地上本部の緑地公園で初めて唇を重ねた……。
 その日の夜は、ゼストの自室で夜を明かした。
 数週間後、結婚式を挙げた。
 求婚された時のヤツの慌てぶりがおかしかった。
 私のお腹の中に新しい命が出来たからだ。
 晴れて私の名前はチンク・グランガイツだ……。

 陽射しが暖かい。
 大きい事件もなく、ようやく夫の休みが取れたおかげで、今日は森林公園に来ている。
 ゼストが息子を高い高いしている。
 私が言うのもなんだが、あんな笑顔を見るのも久しぶりだ。
 夫の態度に私も笑ってしまう。

 息子が訓練校に行って家の中も少し寂しくなった。
 けど、実はあと数ヶ月でまた賑やかになる。
 お腹の中の二人目の子をコレでもないくらいに撫でてやった。
 外に出てからもうんと優しくしてやるぞ!
 でも大きくなったら夫と私で厳しく躾けてやるから覚悟して生まれるがいい。
 ……涙が溢れてきて彼が見えなくなってしまう。
 夢だと分かっているのに何故涙が出てきてしまうんだ?
 後もう少しでいいから見させてくれ……。
 
 もっと普通に生まれて、普通に恋したかった………。
 
 目が覚めたらきっと……私は一人だ。
 
 だからアイツのボロボロになった外套の裾を握った手放したくない。


「やだ!行かないでくれ!!離れないでくれッ!!私はどうすればいい!?この子が普通じゃない"力"を備えてしまったら!??
 いや、その前に殺人兵器の私は母親になれるのか!!??教えてえてくれ!頼む!」
「大丈夫だ。俺とお前の子だ。どんな境遇があろうと、きっと強く、優しい人間になれる。
 俺とお前の二人だけじゃなく、周りの人との絆を教えてやり、大切にさせろ……。
 そして、もし……お前とその子を受け入れてくれて、お前も好きになった男がいたら……私を過去の思い出にしてくれ」
「バカ言え!!そんな良い男がそう簡単に見つかるものか!!!だが、前言に関しては聞き入れてやっても良いぞ……」
「……頼む」
「ああ、だから……私が行くまで"向こう"でもちゃんと待っていてくれよ?」
「約束しよう」
「ああ、約束だ……」
 ☆先端技術医療センター

「後悔しますよ……私なんかと一緒になったら……」
「どの程度の後悔なのか教えていただければ。
二人の子供だと分かったあとから、出産のためのスケジュールと根回しのための書類を作っていた方の側にいれば、それは苦労すると後悔しますわね」

 産婦人科医に跨って、女性の喜びを感じてから口論というか、自説の押し付けをしていた。
 そのときチンクの意識が覚醒したとセンサーが電子音を鳴らして報告する。
 マリーは焦りながら衣服を整え、数回深呼吸してスピーカのスイッチを入れる。
 これはチンクが検査を受ける条件の一つ。
 どんな結果であろうと、虚飾は加えず結論を言ってほしいということ……

「結論から言います。ゼストさんとチンクさんの紛れもない子供です。
 そして……能力も……受け継いでいます」
『うん、ということは躾けし甲斐のある元気な男の子だな』
 
 マリーは驚いた。
 モニターのチンクの笑顔はいかほどの衝撃も受けていない。
 まるで全て分かっていた、理解していたそんな感じだ。

『あとマリー技官』
「はい?」
『襟元が乱れておるぞ。しかもかなり上の方にキスマークがついている』

 ギッと隣の産婦人科医を睨んだら、回転イスというのを利用して顔を背けていた。
 そりゃ、始に彼に詰め寄ったのはマリーだったが、事前に痕が残るようなことはしないでと言った。 
 ちゃんと言った。
 
「着衣などは、そちらに看護師を向かわせて手伝わせますので、チンクさんはそのまま横になっていてください」
『……ありがとう』

 詰め寄ろうとするマリーに向け、話の流れを逸らそうとする

「そういえば戦闘機人の全員のデータを見させて戴いて、専門家として気になることが」
「はい?」
「チンクさんの自然受精が可能なら、彼女の姉妹の皆さん全員が妊娠可能だということになります」
「………後で私のほうから、テスタロッサ執務官やナカジマ隊長に報告します。
 それと!時間を取ってあげますから、今日の夕食ぐらいおごれる気概を見てみたいのですが〜」
「……センター街に良いお店があるんで紹介します」


 チンクは夫と交わした夢での約束を思い出す。
 大丈夫だ。
 だから、きっと妹たちにも母親になれる日が来る。今ならそう確信できる。


  《END》
567224 ◆otG9KZTbuo :2008/04/04(金) 03:09:38 ID:R2D6hxlk
う、数え間違いをしてしまいした。
失礼。

セインたちのおかげでやたら容量が増えたので載せさせていただきました。

次回はエリキャロとフェイト、獄中のナンバーズで逝こうと思います。

最後に

ぬるぽ氏!!
貴方はネ申だ!エロイ!エロスぐるう!!!


それでは失礼しました
568名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 03:14:51 ID:GNm04kud
>>567
俺さ、30分以上前に寝ようとしたんだ。
でも面白すぎて終わるまで待ってたよ。
何が言いたいかというとだな、GJ、これだけ!
569名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 03:15:17 ID:Frp0YkHQ
>>567
ひええ!貴方のおかげでオレの股間が大災害wwwオワタ\(^O^)/超GJ

あとラッド君マジガンバレwww
570名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 11:39:47 ID:QhVTHdeI
>>567
エロパロの申し子がまた一人、ここに爆誕されたようだ。
イチャ、エロ、ラブ、ギャグ、シリアス、作者のボヤキ、全てを包含しておきながら
まったく破綻していない。
素晴らしかった!!マジでGJ!!!
571名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 12:45:55 ID:ZwQ0c/zp
>>567GJ!
エロすぎです。ほんと全員がシアワセになって悦んでますねw
なにげにグリフィス×シャーリーで初のエロか?

あと、これでなのは、はやて、アルト、ルキノ、シャーリー全員が妊娠して寿退社or産休に入ったら六課が大変なことにw
572名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 12:48:41 ID:doHVj4gk
>>567
新たな神が降臨した!!
GJ!!!!

これだけ濃厚なギン姉ネタを読めたオレは幸せ者だ!!
最高にエロスなギン姉をありがとう!!!

次回作も期待してます!!!
573名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 12:51:58 ID:mcnH4BFg
>>571
初ではない。224氏が昔に書いてる。
574名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 12:55:33 ID:A0lA/kMZ
エリオ祭りが終わったから、
みんな新しい方向性の模索中?
575名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 13:05:06 ID:WPZHV/Gm
次はザフィーラ陵辱祭り書いてー><
576名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 13:21:02 ID:QhVTHdeI
「祭り」を書くのか?
577名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 13:21:53 ID:MYSmDm63
>>575
ザフィーラ陵辱祭り……書いたぞ


正直スマン
578名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 13:25:28 ID:dQWHn3q8
>567
かつて、装甲部隊の演習を初めて見学した総統はこう叫んだという。
「これこそ私が求めていたものだ!」と。
いま、同じ言葉を224 ◆otG9KZTbuo氏にお送りしよう。

本作こそ私が求めていたものだ!
579463:2008/04/04(金) 13:54:06 ID:m/uHkbYw
≫567 うおおおおおおお!GJ!!次回も頑張ってくださいな!

≫463 有難うございます、あとsage忘れすみませんorz

俺が妄想してるのは、更正機関で『男』ナンバーズに『勉強』を教えるギン姉か
ナンバーズ(性別そのまま)を片っ端から孕ませる『炎の孕ませギン兄』

あ、やめて、ゴメンナサイ、お願いだから収束砲撃たないで!




アーッ!
580名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 13:59:51 ID:M8lsiHCo
>>567
GJだ、特にギンガのエロス時空が無常にもエロい。

次回も待ってるぜ!!
581名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 14:24:04 ID:eqOGmqPn
>>577
さあ今すぐ投下するんだ
582名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 15:27:08 ID:BXCgPHmN
ま、まさかヴィヴィオ×ザフィーラか!?
wktk
583名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 15:31:05 ID:WI4doibm
>>567
フェイトさんはクロノだといいなあ…
584名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 15:53:43 ID:nOoYYUdh
誰か、レジアス×ザフィーラをよろしく
585名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 15:55:42 ID:WPZHV/Gm
レジアス×ゲンヤだろ、時代は
586名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:06:47 ID:w5UMrPEA
貴様らの時代遅れっぷりに全俺が泣いた
ガジット×ゲンヤの純愛ものだろ、今は
587名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:12:43 ID:5/TVYxms
えー?
ここは王道っぽくガジェット×ジェイル坊やだろ。
588名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:21:00 ID:X1ECn2Ql
なんでツッコミ不在なんだよw
589名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:22:37 ID:MYSmDm63
ボケオンリーそれがこのスレのジャスティス
590名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:54:56 ID:aQYh4Bq4
そして止める者のないまま、事態は最悪の方向へと進んでいく


久しぶりに会った育ての親の使い魔、その表情に笑顔はなかった
「グレアムおじさんに付き合うてる相手がおる!?リッテ、アリア、誰やのその人」
「それが……」
「その……」


紹介されたその相手に、はやては叫ばずにはいられなかった
「グレアムの娘とは、八神二佐だったか」
「レ、レレレレジアス中将ぉぉぉぉ!!?」


ふとしたきっかけではやては見てしまった、この世ではない場所を
「グレアム…」
「レジアス…」
「いやあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


シャマルすら倒れたその衝撃に君は耐えられるか!!?
武闘派中年ムキムキレジアス
第一話 相手の身体は骨の味


これは俺の望むものじゃない、繰り返す、これは俺の望むものじゃない
591名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:57:59 ID:MYSmDm63
>>590
リッテじゃなくてロッテな
592名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 17:10:56 ID:1l3ODbuq
ここは何時からソドムの花園になったんだろう…
593名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 17:23:07 ID:WPZHV/Gm
昨日からはやてが触手を魔法で呼び出しオーリスの前でレジアスを陵辱する電波が止らない
594名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 17:30:21 ID:wQKM11dT
むしろ触手がレジアスに陵辱されます
595名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 17:30:22 ID:2s+xdZ/H
ソドムなら聖書よろしく火炎に焼かれるはずなんだろうが
レジ・スカを始め、あの漢どもなら何事もなかったかのように出来そうで…
596名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 17:57:16 ID:M8lsiHCo
おまえらいい加減にしないとマジでレジ×なのぶつけんぞ!!
597名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 17:58:14 ID:MYSmDm63
>>596
待ってる
598名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 17:59:36 ID:dNAFk3r6
淫乱ティディベア
599名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 18:07:04 ID:nOoYYUdh
トイレにて

フェイト「うぷっ……!おええええぇぇぇ……」
なのは「フェイトちゃん!どうしたの?」
フェイト「ぅぅ…気持ち、悪いよぉ…」
なのは「大変!フェイトちゃんが妊娠なの!」
フェイト「えっ?!違…ぅっ!ぅぉぇええっ…」

なのは「はやてちゃん!フェイトちゃんが大変…って、あれ?」
はやて「……」
なのは「はやて、ちゃん…?」
はやて「…あぁ、なのはちゃん……あかんわ、わたし。生きる気力が無くなってもうた…」



このスレがこうなる日も近い。
600名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 18:48:36 ID:wQKM11dT
>>596
シリアス長編で頼む
601名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:12:22 ID:OOrNFoxT
ちょっと聞いてくれみんな・・・
俺、>>404じゃないんだけどレジアスの触手姦書いちまったんだ・・・
重ねて言うが、レジアスが触手で誰かを犯すわけじゃない、レジアスが触手に
犯される話だ・・・
なあ、俺はどうしたらいい? こんな物騒なモン、一秒だって保管しておきたくねえよ・・・
602 ◆bi8/V/6HZA :2008/04/04(金) 19:12:24 ID:Rsuygs2G
投稿します
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第63話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206495178/378-380
の後日談になりますが、お話は続いていません。
603名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:13:44 ID:M8lsiHCo
>>601
今すぐ消去して、記憶が無くなるまで酒を呑め。

投下したら凄い惨事になるぞ!!
604虚像淫楽 1/4  ◆bi8/V/6HZA :2008/04/04(金) 19:13:52 ID:Rsuygs2G
「はー楽しかった。でもギン姉、全部おごってもらっちゃって良かったの?」
ギンガは久しぶりの休暇でミッドへ戻ってきた妹のスバルに合わせて休暇を取り、映画やショッピング、ゲームセンターに食べ歩きと一日連れまわし、その代金は缶ジュース一本、下一桁の端数に至るまでスバルには一切払わせなかった。
「ちょっとまとまった臨時収入があってねー、あぶく銭は使い切っちゃった方が良いのよ」
「ふーん…あー久しぶりのお家だー」
スバルは両手一杯の荷物をテーブルに置くと、ソファーへとダイブする。
「こらスバルー、お行儀悪いわよー」
「はーい」
二人が買ってきた物、ほとんどはすぐ食べられる食品とギンガがスバルへ買い与えた服や靴の類、それを整理した頃、ピピピ、と無機質な電子音が鳴った。
「あ、お風呂沸いたみたい。スバル入っちゃいなさい」
「うん」
スバルはいそいそと入浴準備を整え、浴室に向かおうとして足を止める。
「ギン姉、久しぶりに一緒に入ろうか」
 ◇ 
ナカジマ邸の浴槽は広い。
家族みんなでは入れるようにと大きめに作られている。
2人で入るだけならそれぞれかなりのスペースを使えるが、そんな中で姉妹は肩を寄せ合いピタリと密着していた。
「ふっふふぅ」
「ご機嫌だねスバル」
「昔はみんなで入ってたよねー、そういや今日お父さんは?」
「今日は、というか明後日までナンバーズの更生プログラム代わってもらった。あたしはスバルの休暇中は一緒に居られるよ」
「ふーん、ちょっと残念かなぁ」
「流石にこの歳で父さんと一緒には入れないわよ。こーんなにおっぱいも大きくさせちゃってぇ!!」
「きゃん!?」
ギンガはいきなり妹に襲い掛かると、その豊かで張りのある乳房を揉みしだいた。
「あははははは! お返しだ!」
スバルも負けじと姉の乳房を揉み返す。
しばらく姉妹のちょっとした触れ合いを続けていると、スバルはギンガの左腕に目が止まった。
「ギン姉…それ…」
二の腕に浮かぶ環状の跡、それは先の事件で千切られ、繋げられた傷跡である。
今ではすっかり元に戻り、動作には何の不具合も無いが、
「あぁこれ? 普段は目立たないんだけど、体温上がると浮かんできちゃうのよね」
「あの…ゴメン」
「何でスバルが謝るのよ、それより私こそ」
ギンガはスバルの前髪を持ち上げる。
髪の生え際にミミズ腫れのような跡があった。
それは洗脳されたギンガを止める時に、ギンガ自身につけられた傷である。
「女の子の…顔なのに…」
「ぃぃいいよ別に、普段は髪で隠れてるんだし、悪いのはギン姉じゃないって!」
「でも…」
さっきまでの甘々空気はどこかに行ってしまい、気まずい沈黙が浴室を包んだ。
姉の性格的に、ここでなにがしかのケジメをつけないと際限なく自分を追い込んでしまうと考えたスバルは、
「じゃ、じゃぁさギン姉、こうしよう! この休暇中ギン姉はあたしの召し使いで、うーんとこき使ってそれでチャラ。ね?」
と一方的にそう宣言すると浴槽から上がり、洗い場の椅子に座って手を叩く。
「これギンガ、背中を流せぇ」
「……はいお嬢様。かしこまりました」
ギンガはうやうやしくスバルの後へ座り、
「では失礼いたします」
「うむ! よきにはからえー……っぷ、あはははは」
「ふふふふふ」
姉妹は堪えきれずに笑い出した。
605虚像淫楽 1/4  ◆bi8/V/6HZA :2008/04/04(金) 19:14:23 ID:Rsuygs2G
 ◆
ギンガはスバルの背中だけでなく、髪から前から全身を洗い、風呂から出て水滴をタオルでぬぐい、髪をドライヤーで乾かし、着替えを用意する。
着替えは下着から上着まで今日買ってきたばかりの新品である。
「はい、お嬢様。こちらをお召し下さいませ」
「え? これ? て言うかこんなの買ってたの!?」
ギンガが示したのは普段の飾り気の無いスポーツブラやショーツではなく、レースの入ったかなり大胆なランジェリーと、スカイブルーの、ちょっとやりすぎ感のあるフリッフリのドレスだった。
「ギン姉、こんなのあたし似合わな」 
「こちらをお召しくださいませ、お嬢様」
ギンガはうむを言わせずテキパキと着付け、
「きゃ――! スバルかっわいい―――!! おにんぎょさんみた――――い!!」
素に戻り大はしゃぎでカメラを持ち出し、写真を撮りまくる。
「ふー…さ、お嬢様、食卓へお付き下さい、すぐお夕食の準備をいたします」
準備といっても買ってきた出来合いの物を温め並べるだけなので直ぐに終わる。
「さ、お嬢様、あーん」
「いいよギン姉、そんなこと自分で」
「あーん」
「……あーん」
スバルは自分で出した提案を後悔しはじめた。
 ◇
「ギン姉ー暇だよー手伝うよー」
食事は食器に手を触れることなく終わり、ソファーでテレビを見る以外することに無いスバルは、キッチンで洗い物をしているギンガに声をかける。
「お嬢様にそのようなことをさせるわけにはまいりませーん」
「うぅ、何か意地悪だ」
スバルはそのままソファーに寝転ぼうとするが、今は柔らかい生地のドレスを着ている事を思い出し、思い止まる。
「ギン姉ーこれ脱いで良いー?」
「駄目!」
問答無用で却下である。
「あ、別の着る? 色々買ったから」
「他の…いやこれで良いや…」
「そう? もっと可愛いのとか、エッチィのとかあるのに」
「いやこれで良い! これが良い!! ……でも男の人ってそういうほうが良いのかなぁ?」
カチャーン
「! 大丈夫ギン姉!?」
「うん! 大丈夫だいじょうぶだよ! 手が滑っただけだから」
妹が何気なく放ったつぶやきに、ギンガは激しく動揺した。
自分の知る限りスバルが男の目を気にするような発言は始めてである。
「スバルゥ!?」
(何気なく、さり気なく……)
「な、なにギン姉、いきなり変な声出して?」
「スバルは? ひょっとして好きな人でも出来たの?」
「え! そんなんじゃない! そんなんじゃないけどぉ……」
「けど?」
ギンガは洗い物を強制終了し、スバルの隣に腰掛ける。
スバルは頬をほんのり赤く染めていた。
「救助部隊の先輩にね……その、付き合って欲しい、って言われたんだ」
「!!」
「あはは、趣味悪いよね、あたしみたいなのに告白なんて」
「そんな事無い! スバルはとっても可愛いよ!」
「いいよいいよ、そんなお世辞言わなくて、あたし学生時代とか全然モテなかったんだし」
「それは…」
本来なら可愛らしく、人当たりも良く、いやらしいスタイルをしたスバルを男が放っておくわけが無い。
今まで男っ気が無かったのは、ギンガが裏から手を回し、手を打っていたからである。
手で撃っていたからである。
(手が届かなくなった途端にこれか!!)
ギンガは血の気が引きながら頭に血が上るような、そんな不思議で不快な感覚にクラクラし、吐き気すらしてきた。
606虚像淫楽 3/4  ◆bi8/V/6HZA :2008/04/04(金) 19:14:49 ID:Rsuygs2G
 ◆
「スバル、ちょっと部屋行ってなさい、あたしもすぐ行くから、ね」
「え、ちょっとギン姉ぇ……」
ギンガはスバルを引いてリビングから出、自分は洗面所へ向かった。
鏡に映る自分の顔は、数分前までの幸せ気分はどこへやら、真っ青になっていた。
(落ち着けギンガ、スバルだって女の子なんだ、遅かれ早かれ誰かの恋人になって、誰かの奥さんになって、誰かの母親になるなんてのは最初から分かってた事じゃ無い)
悪夢で飛び起きた事だってあった。
(スバルだってまんざらじゃ無さそうだったし、あの子が幸せなら受け入れようと覚悟を決めてたじゃ無い…落ち着け、落ち着け)
「よし」
再び鏡を見ると、顔にはいくらか血の気が戻っていた。
ギンガはスバルの待っている、元は姉妹二人で使っていた部屋へむかい、ドアを開け、
「!」
「あ、ギン姉」
奇麗なドレスを着て、ベットに腰掛けている可愛らしい妹を見て、姉の覚悟は跡形も無く消し飛んだ。
「わ!」
ギンガはスバルに跳びかかり、ベットへと押し倒す。
「あはは、もう、ギンねむぅ!!」
最初は何かの冗談。おふざけの類と笑っていたスバルの唇を、ギンガは喰らいつくように奪う。
目の前にある姉の尋常でない瞳の光に、スバルはこれが洒落でない事を悟った。
「んはっ! ギ、ギン姉何? なに!?」
「わたさない…」
「え?」
「あんたは、誰にも、渡さない!!」
「ふぅんん!」
ギンガは再び唇に吸い付き、今度は舌まで挿し込み、妹の口中をねぶり、舌に絡める。
「んぅ! んんー」
スバルはもがき、ギンガを押しのけようとする。
もしここでスバルが本気で抗えば、振り解くのはそれほど難しいことではなかっただろう。
今のスバルとギンガの実力差では、スバルを拘束し続けるの事は出来ない。
バインドによる拘束は保って30秒からせいぜい1分。
一瞬の隙を狙う戦闘ならそれで充分だろうが、この場では意味が無い。
手錠などでの物理拘束でも、生半可なものでは魔法で強化した腕力で、またはISの振動破砕であっさり振りほどいただろう。
そんなスバルの動きを封じたのは、柔らかく頼りないドレスだった。
スバルには姉が自分のために買ってくれたドレスを破きかねない動きが出来ず、雲で織ったような生地が、蜘蛛の巣のようにスバルを絡め取った。
そんな隙を付いて、ギンガがドレスの上から胸を揉み、膝を股間に押し付けると途端に抵抗が弱まる。
「はぁ…はぁ…はぁ…」「ギン…ねぇ…?」
離した唇と唇を唾液の糸がつなぐ。
ギンガは戸惑うスバルの顔を撫ぜ、ずっと昔から、物心ついたころから抱き、明かせないでいた想いを解き放つ。
「スバル、好きよ。大好き。愛してるわ」
それが姉妹愛。家族愛ではないのは、その手の事に疎いスバルにも分かった。
「だ…駄目だよギンねぇ、あたし達、女同士で、それもきょうだいだよ…」
「私は女で、私たちは姉妹、ってだけよ。ただそれだけの事で、あなたを諦めるなんてできないわ」
ギンガは同性愛者ではない。
異性愛者ですらなく、あくまで妹のスバル一択であった。
スバルは身体をひねり、四つん這いで逃れようとするが、ギンガにのしかかられ、首筋を吸われ、胸を揉まれ、股間を撫ぜられると途端に力が抜け、屈してしまう。
「ひゃん! ギン姉だめ! やん!!」
ギンガの愛撫は的確だった。
ことごとくスバルの急所を突き無力化していく。
この二人は姉妹と言うよりクローンに近い存在、ギンガにはスバルがどこを、どうされると弱いか我がことのように分かる。
(なにこれ!? ギン姉に体触られるのなんて、いつもの事なのに、いつもと全然違う!)
「ぃや! だめギンねぇ!! それだめぇぇええ!!」
ギンガの手が服の下に潜り込み、肌を直接触れらると、感電したように全身を痙攣させ、脱力する。
あっさりと絶頂に昇らされたスバルの上半身を突っ伏し、腰を高く上げ、息を荒げている様は、むしろ誘っているようにすら見えた。
ギンガがスバルのスカートを捲り上げると、ショーツはすでにぐっしょりと濡れ、薄手の生地では吸いきれなかった蜜が内股までしたたり、強いメスの匂いを発していた。
ギンガはショーツを膝まで下ろし、充血した秘裂に口をつける。
「ふあぁ!」
じゅる びちゃ っちゅば ちゅる
舌に襞をなぞられ、膣口に挿し込まれ、陰核を転がされるたびにスバルはイかされ、潮を吹き出して姉の顔を濡らす。
休む間もなくイかされ続けたスバルは完全なグロッキーとなり、仰向けにされ、スカートをヘソまで捲り上げられ、開いた脚の中心で膣口がヒクヒクと震えている様子をあらわにしても、隠す気力もなくなっていた。
607虚像淫楽 4/4  ◆bi8/V/6HZA :2008/04/04(金) 19:15:13 ID:Rsuygs2G
 ◆
ギンガは服を脱いで全裸になり、スバルの半端に脱がされたショーツを脱がすと、ベットと壁の間に手を突っ込み小さな袋を取り出す。
中に入っているのは、いわゆる大人の玩具である。
ギンガはその中から、股布の部分から内側と外側へ男性器を模した張り型が伸びた黒いパンツを選ぶ。
「ぎんねぇ…なんで…そんなの……」
いつかこれでスバルを可愛がろう。
そう妄想し、今まで封じてきたギンガの内なる欲望の象徴であった。
妄想の中で、これで何度スバルを抱いただろう?
その夢にまで見た、そして夢で終わらせるつもりだった事が現実となり、ギンガは激しく感動していた。
ギンガは内側の張り型を自分の、興奮で既にぐっしょりと濡れた膣に挿し込み、装着すると、スバルの脚をグイと広げ、その間に身体を滑り込ませる。
「ゃ、ぎんねぇだめ……」
スバルはわずかに腰を揺らして逃れようとするが、それはもはやねだっているようにしか見えなかった。
ギンガはキスでスバルの口を封じると、腰を突き出し、外側の張り型を一気に根元まで挿し込んだ。
「〜〜〜〜〜!!」
姉に責められ、何度も絶頂に突き上げられ、弛緩しきってるスバルの膣は初めての異物を難なく受け入れ、あまつさえ脳が沸騰するほどの悦びに、無機質な張り型に吸い付き、更に奥へと導くように襞の一枚一枚が蠢く。
ギンガは唇をはなし、「んにゃぁ! はん! ひゃん!!」
始めはゆっくりと、スバルの甘い声を確認すると徐々に速く、激しく腰を振り始める。
スバルは張り型に胎の奥、子宮を突かれるたびに達し、その暴力的なまでの快楽に悶絶する。
「んあぁ! ぎんねぇ! ぎんねええ!! んぅぅ」
「んむぅ!」
ついにスバルの方からギンガを抱き寄せ、唇に吸い付いた。
ギンガはスバルが自分を受け入れてくれた悦びに心も、身体も震わせ、抱きしめ絶頂へと昇りつめた。
 ◇
「ねぇスバル……」
「ぅん?」
スバルは汗やその他の体液で湿ったドレスと下着を脱ぎ、ギンガに抱きつき甘えていた。
「今度は、スバルがして」
「…ぅん」
スバルはギンガの膣から張り型を抜き、パンツを脱がせると、内側の張り型を自分の膣へ挿入し、装着する。
ギンガは自分の蜜で濡れた張り型が、スバルの中へ挿し込まれるのを見ただけで軽く達してしまい、スバルの蜜で濡れた張り型が自分の中に入ってくると想像しただけで再び達した。
「スバル、ここ、ここよ」
ギンガは身体を返し、四つん這いになるとしたから回した手で陰唇を広げ、膣口を晒す。
自分には主導権の全く無い体勢で、妹に一方的に犯されたかった。
「ギン姉、いくよ」
「うん」
ずぶぬちゅぅ
「ふあぁぁぁ!」
 ◇
それから二人は休暇の終わるまでの間、たまにスポーツドリンクで水分を補給するだけで、食事も、睡眠すら摂らずお互いの身体をむさぼり続けた。
驚異的な身体能力を誇る、戦闘機人ならではの非常識ぶりである。
普通の人間ならば、粘膜がはがれ、膣肉も擦り切れて激痛か感覚が麻痺するかだろう、だが彼女たちの強靭な肉体は常に鮮明な快楽を持ち主に与え続けた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁあん! スバル、好きよ、大好き、あなたは私のものよ」
「うん、うん! あたしは、ぎんねぇのだよ! ぁああ! はぁん!!」
608 ◆bi8/V/6HZA :2008/04/04(金) 19:15:48 ID:Rsuygs2G
終了です。
ナンバリング間違えた。orz
609 ◆bi8/V/6HZA :2008/04/04(金) 19:21:25 ID:Rsuygs2G
あ、しまったカップリングとジャンル書き忘れた。
今更遅いけど、ギンガ×スバルの百合モノです。
610名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:23:15 ID:WPZHV/Gm
>>608
GJ!曲りなりにも双子だし背徳感溢れてるな
しかしスバギンとはなかなかどうして珍しい

>>601
先を越された……俺も急いで仕上げるか
611名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:29:41 ID:Fy4zg4Bs
>>608
超GJ!
ギンスバのガチネタは初めて見たな。
悶えさせていただきました。
612名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:31:58 ID:M8lsiHCo
GJ!!

今までありそうでなかったスバルとギンガの絡みとは、中々に乙だな。
意外と口当たりも良いもんですねぇ。

だがスバルにはもっと抵抗して欲しかった。
嫌がるスバルを無理矢理‥‥‥‥やばい、凄い立ってきた。
613名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:39:40 ID:OOrNFoxT
>>609
これはいい百合ん百合ん
しかしこのスレに来てから明らかに許容範囲が広がってるな俺・・・同姓同士に興味なかったはずなのに
614名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:40:01 ID:QzNGHbZV
>>608
GJ!!!!ギン姉、ペニバンまで用意してるとはww
序盤のほのぼの姉妹との落差がまた良いっす
615名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:43:43 ID:eb7dlW9I
このスレにある特殊エロ。

・ロリショタ
・乱交
・陵辱
・百合
・フタナリ
・尻
・義兄妹
・母子
・ソープ
・納豆
・蟲(キシャー)


そりゃ守備範囲広くなろうて。
616名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:44:40 ID:RNgHmhKS
>>615
そいつに

・親父分
・ふとましい
・触手

が追加される時が来た・・・
617名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:54:27 ID:vPUaQilv
>>615
魔法の杖(デバイス)
もあるぜよ。バル×フェイトは中々良かった。
618名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:02:34 ID:0jw68Cpk
レジアス陵辱物はたしかに見たくない。しかし、その後どんな大惨事が起こるかと言うのは、
見てみたい気がする。ごめんなさい。
619名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:15:10 ID:eqOGmqPn
>>601
俺が奴らを抑えている間に
早く投下するんだ
620601:2008/04/04(金) 20:18:55 ID:OOrNFoxT
流れがGoかNoかわからないんだぜ
指示をくれ大佐(IDがFox的な意味で)
621名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:19:29 ID:U8Vap2VK
>>620
試しに投下しちゃえw
622名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:20:29 ID:RNgHmhKS
GO(逝け)
623601=ておあー:2008/04/04(金) 20:25:02 ID:OOrNFoxT
>>619
行き違った、すまない

>>620,621
了解だ大佐、任務を続行する。

20:30からミッションに移るのでダメな人は退避してください
624名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:27:44 ID:WPZHV/Gm
全裸待機
625名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:27:53 ID:M8lsiHCo
>>623
しかもておあー氏だった‥‥‥あんたどんだけ凄いんだ、もう兄貴と呼ばせてくれ、ケツ穴の世話するから。

さあ皆、凄いのが来るから対ショック体勢を整えておけよ?
626名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:28:58 ID:NBhaP3lc
このスレは、地獄だ……
627ておあー:2008/04/04(金) 20:30:12 ID:OOrNFoxT
自分にレスしてしまった、>>620ではなく>>622だすまない大佐

時間だ……前回レスくださった方、ありがとうございました。
レジアス陵辱です。
>>309他がどれだけ本気でリクしたのか俺にはわかりません。
>>412がどれだけ本気で「職人なら……」と発言したのか俺にはわかりません。
それでもリクする人がいるなら叶えてあげたい。書き手を信じる人がいるなら応えたい。
なのはスレに不可能などないという事を知らしめたい。せやけどそれはただの夢だなんて言わせない。
その為に投下します。自己責任でどうぞ。

今回の注意

・短編エロ(むしろグロ?)
・レジアスが触手に犯されます
・『レジアス』が『触手』に『犯され』ます(大事な事なので二回言いました)
・キャラ崩れあります。一応拙作『悪女はお姉様に恋してる』とは同じ世界の出来事になります

あぼーんキーワードは『レジアス陵辱』です。
628レジアス陵辱:2008/04/04(金) 20:31:18 ID:OOrNFoxT
「ぬぐぅっ……」

 薄暗い部屋に低くくぐもった声が漏れる。
 同時、夜空を覆う雲が途切れ差し込んだ月明かりが部屋を照らし出す。
 部屋の中心に転がっているのは一人の男性だった。
 顎鬚を蓄えた強面の男。その顔を見れば、ミッドチルダに住む殆どの人間は男が只の一般人ではない事に気がつくだろう。

 "事実上の地上本部総司令""地上の正義の守護者"……ミッド地上の法と正義の象徴、時空管理局中将レジアス・ゲイズ。それが男の
名前だった。

「むうぅっ……!」

 また呻き声が漏れる。

 レジアスは拘束されていた。
 それも縄や鎖、手錠といった比較的ノーマルな代物(あくまでも比較的だ)ではない。彼を捕らえているのは蛸や烏賊の腕を彷彿と
させる吸盤のついた触手。
 大柄なその体を覆い尽くす様に、粘つく無数の触手がレジアスの体を絡みつきその動きを奪っていた。

「ぬ、ご、おおおぉ……!!」

 純粋な腕力にはそれなりに自信があるレジアスだが、人外の力を誇る触手の前ではまるで為す術が無かった。
 人間すらも絞め殺す、ジャングルに住むという巨大な蛇の話を思い出す。
 自分もこのまま殺され、その後ゆっくりと飲み込まれ消化されるというのか。冗談ではない。
 渾身の力で何とか拘束から逃れようと身を捩る。しかし触手達はレジアスの抵抗をまるで意に介さず、ガッシリと彼を掴んだまま
離そうとはしない。

629レジアス陵辱:2008/04/04(金) 20:31:52 ID:OOrNFoxT
 ビリイィッ


 数本の触手が鋭く閃き、レジアスの纏っていた衣服を引き千切った。
 老境に入りかけているとはいえ、外見的には未だ衰えを感じさせない肉体が露になる。そのまま肌を触手に舐める様に撫で擦られ、
レジアスの口から形容し難い声が上がった。

「ぐぁっ……ぬ、が……はぅ……んぐうっ……!!」


 快感と不快感、こそばゆさとおぞましさが交じり合いながらレジアスを刺激する。
 触手は彼を自在に蹂躙しながら、早くも鋼の肉体に隠された性感帯を探し当てていた。


 ちゅぱっ  ちゅぱっ


 吸盤が体に貼り付いては離れる。まるで全身にキスの雨を浴びせられているかのような感覚にレジアスは身悶えた。
 精神が否定しても、肉体はあくまで快感を快感として受容する。 
 正確に彼のツボを刺激してくる触手に、レジアスはもはや唇を噛んで耐える事しか出来なくなっていた。


「ぐおおおぉっ!?」

 
 為すがまま彼をいたぶっていた触手の一本が偶然に肛門を撫で上げ、噛み殺していた悲鳴が漏れる。
 勿論その声に触手が反応しない訳がない。早速発見した新たな弱点に向かって亀頭を模した先端が迫ってゆく。
630レジアス陵辱:2008/04/04(金) 20:33:02 ID:OOrNFoxT
「がぁっ! や、やめろっ!!」

 秘門に伸びる触手を目にし、レジアスは情けなく助けを乞うた。
 次元犯罪者に対して見せる毅然とした態度が微塵も見られないのも無理からぬ事だろう。意志を持つ物が自分の内部に侵入してくる
恐怖は生きながらその身を食い散らかされる事に等しい。まだ若い頃、現場に出ていた頃に見た惨殺死体や事故遺体を思い出して
彼は身を震わせた。
 しかし、それで触手が慈悲や躊躇を見せる訳も無い。


「ぬぅ、あ、があ、あっ、ぐああぁあああああああぁあっ!!」


 一気にその身を沈ませる触手。肛門が押し広げられ、腸内に生温い物が侵入する感覚が満ちていく。
 アナルセックスの経験はあったが突き込まれる側になるのは初めてだった、人生で初めての感覚に絶叫が迸った。


「はあっ、はあっ……うがっ、はあっ、ごっ、こっ、ん、なっ、ぬうぅおおっ……!!」


 最奥に到達した触手が今度はその身を引き抜いてゆく。腸内をごりごりと擦り上げられ、レジアスは獣の様に吼えた。
 彼の反応に気を良くしたのか、先端近くまで引き抜かれた触手が再びレジアスの中に埋まってゆく。

「おおぉおっ! ばあぁあああっ!!」

 前後のピストン運動が少しずつ加速し始めると共に、漏れる言葉も濁り音を為さない物になっていく。 
 目を見開き、涎を垂れ流し、いつの間にかレジアスは"獣の様に"から"獣そのもの"に変貌していた。突き上げられる度にレジアスの
腰が揺れ、無数の触手の上でダンスを踊る。
 やがてピストン運動はさらに加速し、壊れた人形の様に巨体は前後に揺さぶられる。
 絶頂は近かった。
 飛びそうな意識の中でレジアスもそれを感じていた。
 彼の中で膨らんでゆく触手を、しっかりと知覚していた。

631レジアス陵辱:2008/04/04(金) 20:33:36 ID:OOrNFoxT



「ごおうぉああぁおああぁおあああーっ!!」



 そしてついに、触手が彼の中に精を解き放った。引き締められた括約筋が触手を締め付け、搾り出された白濁が彼の中を染め上げた。
 

「……はっ……かはっ……」

 虚ろな目で息をつくレジアスの中へ、猶も触手は精液を注ぎ込み続ける。吸収し切れなかった分が肛門と触手の間から流れ落ち、
床に染みを作った。


 ちゅぷぷっ……


「くおっ、か、かっ……はぁっ……」 
632レジアス陵辱:2008/04/04(金) 20:34:00 ID:OOrNFoxT
 全てを放出した触手がゆっくりと引き抜かれる。絶頂を迎えた直後にまた刺激を与えられた事でレジアスはまた悲鳴を上げた。完全に
触手が引き抜かれると、ごぽりと粘性を持った白い液が床に垂れ流された。


「ふんぬうぅっ!?」


 不意に今までとは違う箇所に刺激を感じ、レジアスの体が跳ねた。
 触手に縛られた体を動かし、刺激の元を探す。視線を下ろすとそれは簡単に見つかった。


「な……がっ……」


 前立腺を刺激され続けた事で、もう何年も勃起させる事などなかったペニスがピンと立っていた。
 そのペニスに肛門に挿入された物より一回り細い触手が巻きつき、ペニスをゴシゴシとしごき上げていたのだ。御丁寧にこの触手、
穴にぶち込むだけが能ではないらしい。

「ぬ、があ、や、めっ……!!」

 視線の届かぬ肛門への刺激と、目の前で繰り広げられる触手淫とは生まれる嫌悪感もレベルが違う。自分の大事な箇所を得体の
知れない触手に握られているという事実にレジアスは総毛立ち、同時に硬く立ち上がっていたペニスも萎び始める。だが――


「の、おおぁああぉあおおおおぉっ!?」


 未だ白濁液が糸を引く菊の穴に、再び触手が突き入れられた。力を失いかけていたペニスがまた硬さを取り戻す。

 敏感な二つの箇所を責められレジアスの視界が明滅していく。


 それから数十分、触手の"奉仕"が終わるまでレジアスは何度も強制的に絶頂を迎えさせられ続けた。


          ◆

633レジアス陵辱:2008/04/04(金) 20:34:33 ID:OOrNFoxT
「フハハックックックッヒヒヒヒヒケケケケケ、ノォホホノォホ、ヘラヘラヘラヘラ、アヘアヘアヘ」
「……その、ご愁傷様でした」

 ハイライトの消えた目で(瞳が小さいので一見さほど変化はないが)哂うレジアス・ゲイズを見ながら、ナンバーズ2番・ドゥーエは
居た堪れない気持ちに襲われとりあえず頭を下げた。

 珍しくオーリス・ゲイズから受け取った通信はまるで要領を得ない物だった。


(※実際の音声)

――はい、こちらドゥーエです。
――と、父さんが大変なの! 父さんが貴方の触手で人間としての尊厳がっ!! 


 彼女はひどく興奮していて、まずは落ち着かせる事が第一だと考えました(byドゥーエ)。
 ともかく緊急事態らしいという事でゲイズ家に駆けつけてみれば、そこでは阿鼻叫喚の地獄絵図が広がっていた。
 止むを得ず触手を倒してレジアスを助け出したが、なんだか酷く自分が汚れてしまった気がする。あのアブラギッシュなオッサンの
アナルを貫いた触手もブッタ斬ったのだと思うと、もうこのピアッシングネイルもつけたくない。

「あの……お茶を淹れたので、よければ……」

 憔悴しきった様子のオーリスがドゥーエに声をかける。
 父親が触手に犯されるシーンを直に目撃してしまったら、そりゃ鬱にもなるというものだ。

「いえ、お気遣い無く……」
「あ、でも、ハーブティーですので……心が落ち着きますよ……」
「はあ……」

 少し迷った末、ドゥーエは申し出を受ける事にした。
 あの状態のレジアスとオーリスを置いてこのまま帰るのも憚られたし、なんとなくこのまま帰ったら自分の部屋に"ケガレ"的な
何かを持ち込んでしまいそうな気がしたからだ。
634レジアス陵辱:2008/04/04(金) 20:35:00 ID:OOrNFoxT
「……」
「……」

 しばしの間、無言でハーブティーを啜る。
 オーリスも一言も発さなかった。
 部屋には重苦しい空気が充満しているが、かといって場の雰囲気を変える話題がある訳でもない。オーリスとも元々任務の関係で
何度か顔を合わせただけに過ぎないのだ。

「……えっと。オーリス三佐」
「なんでしょうか?」
「差し支えなければ、何故あんな事態が起こったのか説明して頂けると有難いのですが……」

 緊張に耐えかねたドゥーエはヤケクソで正面から地雷原に突撃するが――

「……貴方の"お父上"スカリエッティ氏から、私宛に誕生日プレゼントが届きまして……その中身が……アレでした……」


 モロに凄いのを踏み付け粉々に吹き飛んだ。


「あ……今日、誕生日なのですか? その、おめでとうございます……」
「ありがとうございます……」
「……ええと。少々お待ちくださいね」

 ドゥーエは席を立つと部屋を出、通信端末を起動しある人物を呼び出す。
 数度の呼び出しの後空中のモニターに浮かんだ顔は人生に悩みなど一つも無いよとでも言いたげな素晴らしい笑顔だった。

「おやドゥーエ、久しぶりじゃないか。中々連絡をくれないからお父さんもお母さんももう心配で心配で」
「アホな事を言ってる場合ですか。ぶち殺しますよ」
「お、親に向かってなんて口を! 都会か! 都会の生活が純情だったお前を変えてしまったのかー!?」
「黙れ」

 小芝居にノッてくれない娘を見てようやくスカリエッティも少しだけ真剣な表情になる。

「……何か問題が起こったのかね?」
「問題というか何というか……オーリス・ゲイズに何を送りつけとるんですかアンタは」
「ああその件か」
635レジアス陵辱:2008/04/04(金) 20:35:44 ID:OOrNFoxT
 ドゥーエに問い詰められたスカリエッティは不思議そうな顔で訊き返す。

「いやなに。彼女、もう二十(ピー)歳になるというのに男っ気が全くないとレジアスから聞いてね。それではさぞ溜まっている
だろうと思って自分で自分を慰める為の道具を」
「せめて大人のおもちゃレベルぐらいに留めておいてください。あんなモンを自慰に使う人間なんて次元世界の何処を探してもアンタ
以外に存在しませんよ」
「失礼な。彼女にはちゃんと新品を送ったぞ」
「ホントに使ってるんで……いえ、もういいです。答えなくていいです。終わりにしましょうこの話題」
「しかし妙だな……一応気に入らなければすぐに返品してもらえるよう、説明書を同梱しておいた筈だが」
「え?」


 沈黙。
 振り返りオーリスの様子を窺うと、彼女はスッと目を逸らした。


(……使ったのか!? 自分から使おうとしたのか!? まさかドクターに匹敵するドMが本当に存在したというのか!?)

「ところで何故君がその事を知っているんだい?」
「あ、はい実はかくかくしかじかで……」

 ドゥーエから話を聞くとスカリエッティは心底楽しそうに哂った。

「なるほど。九分九厘突き返されると思ったがまさか気に入ってもらえるとは」
「……だったらなんで送ったんですか?」

 久々でも相変わらずのトラブルメーカーぶりに、ドゥーエは溜息をつくのだった。


          ◆

636レジアス陵辱:2008/04/04(金) 20:36:15 ID:OOrNFoxT
「……ごめんなさい、お父さん」
「あの光景を見れば誰だって誤解するぞ……まあ、何はともあれお前が無事で良かった」

 触手の残骸を回収しドゥーエが部屋を辞して数十分後。漸く精神の平衡を取り戻したレジアスは娘の謝罪を受けていた。

「しかしお前ともあろう者が珍しい。あの男からの贈り物という時点で、真っ当な品では無い事くらい容易に想像がついただろうに……」
「……」

 レジアスに叱責されオーリスが俯く。とはいえさすがの彼も「そこまでお前はドMだったのか」と言う事はできず、部屋には先刻とは
また違った意味で重い空気が流れていた。

「……ゴホン。だが、大事には至らなかった訳だし今回の事はこれで……」
「……です」
「む?」
「でも、嬉しかったんです。誕生日プレゼントをもらったのなんて、数年ぶりだったから……」


 それだけ言って、また俯くオーリス。
 レジアスの心が尻とはまた違った意味で痛む。しばらく困惑した表情を浮かべていたが、やがて意を決して立ち上がりおぼつかない
足取りで彼女の元に歩み寄った。


「あ――」


「もうずっと長い間、こんな風にしてやった事はなかったな」


 そのまま、父は娘をそっと抱きしめた。


「父……さん……?」
「忘れていた訳ではないのだ。儂と母さんの一人娘だ、お前の事はなんだって覚えている……初めて立ち上がった日、初めて言葉を
話した日、学校の入学式……」
「お父さん……!」
「ただ、女性職員から『二十(ピー)歳にもなると誕生日といってもさほど嬉しくない、むしろちょっぴり憂鬱だったりする』と聞いて
以来敢えて話題に出さんように……オーリス? どうしたオーリス? ま、待て、なんだその目は? おい、あ、ちょ……アッー!!」


 それから三日間レジアスは床から立ち上がる事ができなかったという。どっとはらい。

637ておあー:2008/04/04(金) 20:38:36 ID:OOrNFoxT
以上です。お付き合いくださった方、ありがとうございました。納豆に比べてノーマルな触手の書き易さと言ったらなかったんだぜ。
そしてこんなに喘ぎ声に気をつけたSSはなかった……あの図体で「ふああぁぁんっ!」とか言ったらギャグにしかならん。
一応補足しておくと『オーリス魔が差し箱を開ける→触手に襲われピンチ→帰宅したレジアスが助けに入る→代わりに捕まってアッー
→逃れたオーリスがクラナガン在住のドゥーエに連絡→ドゥーエ助けに行く』という流れです。
つか親子二人で迎える最後の誕生日がこれか……・゚・(ノД`)・゚・スイマセンスイマセンイロンナイミデスイマセン 納豆の続きを書いてきます。



それと……納豆の話が終わったらそろそろキシャーの話を再開させたいけど、まだ一階の名無し氏と連絡が取れない……
既存作品とネタ被りの部分があって作者さんと連絡が取れない場合はどうしたらいいでしょう? 『○○の箇所が○○氏の作品と似て
ます』と注意書きに加えるだけで投下してしまってもいいのでしょうか?
638名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:43:21 ID:M8lsiHCo
悪夢だ‥‥‥今ここに悪夢が舞い降りた。
では俺もレジアスを書くとしよう、相手はなのはだがな。

しかし既存SSとかぶるってのはややこしい問題ですね、あまりに酷いネタかぶりでなければ注意文添えるだけで問題ないと思いますが。
639412:2008/04/04(金) 20:43:36 ID:NBhaP3lc
>>627
( ゚д゚)・・・・・・・・・

【馬鹿は自らの行為に恐怖した】
640名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:47:37 ID:qQgGZ57O
スカさん登場以降の流れで全てを許せる。
あえて言おう。GJ! 
641名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:48:26 ID:M3eJtRYd
>>627
すまん、今回ばかりはさすがにスルーさせてもらうw
642224 ◆otG9KZTbuo :2008/04/04(金) 20:48:40 ID:iri5j0iM
>ておあー氏

やったあ!
やったぞ!
つにに“実用”化に成功した!!(謎)

>既存作品とネタ被りの部分
自分もソープネタやる際には書いていいものかどうか気を使ってしまいました……。
う〜ん。どうなんだろ
643名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:48:52 ID:me7XEhmA
>>637
……好奇心は猫を殺すという言葉を今以上に実感できた事は無いだろう

映像が鮮明に浮かんできやがった
普段はあまり情景が浮かばないのに滅茶苦茶鮮明だったぜ
644名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:52:14 ID:vPUaQilv
GJ!!!ておあー氏のセンスと筆力に嫉妬。
夢にも思わなかったぜ。まさかレジアス陵辱で不覚にもt(ry

>あのアブラギッシュなオッサンの アナルを貫いた触手も
>ブッタ斬ったのだと思うと、もうこのピアッシングネイルもつけたくない。
ここで豆乳吹いた。ドゥーエにテラ萌えw

そして>>638に期待。
シガーよ、貴様の本気を見せてみろ!
645>>309:2008/04/04(金) 20:54:06 ID:WPZHV/Gm
>>637
レジアス触手陵辱が読みたいなんて傍から見たらアホな要望に真摯に応えてくれ、心底からの感謝の意を述べたい。ありがとう。
俺もておあー氏の勇気に応え、3日後ぐらいにネタに終らぬレジアス触手ガチ陵辱投下するからまっててね! ね!
646名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:55:12 ID:NBhaP3lc
嫌な新ジャンルが成立しそうになってるな
647名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:58:40 ID:me7XEhmA
>>637
諸葛亮曰く
ておあー氏は、ておアッー氏に改名するべきかと
648ザ・シガー:2008/04/04(金) 21:00:01 ID:M8lsiHCo
>>644
てめえ、俺を特定するなと何度言えば分かる!!
そんな事を言ってると身の毛もよだつ俺TUEEEものSSを投下してスレを凄い空気にするぞ!?

まあそれは置いといて、10分くらいに投下します。
久しぶりに「烈火の将は〜」です。
649名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:02:54 ID:eF+YqBtR
待ってました
650名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:05:26 ID:eqOGmqPn
>>637
超GJ
でもできればもっとねっとりと書いてほしかったです
651ておあー:2008/04/04(金) 21:07:16 ID:OOrNFoxT
>>641,646
すまないと言わざるを得ない

>>648
ごめん、でも絶対貴方だと思っていた……ケツ穴発言あたりでw
とりあえず脱いで待ってます
652ザ・シガー:2008/04/04(金) 21:12:25 ID:M8lsiHCo
>>651
俺はケツ穴好きと認定されてるらしい‥‥‥

まあ気にしないで投下。

「烈火の将は狙撃手がお好き」の第八話です。
前回のあらすじは暗黒卿(グリフィス)の手でシスの暗黒面に墜ちたダース・ティアナがシグナム姐さんの精神をブレイク。

今回はエロなしでシグナム姐さん泣く、そして短い。
653烈火の将は狙撃手がお好き:2008/04/04(金) 21:15:16 ID:M8lsiHCo
烈火の将は狙撃手がお好き8


私は人間では無い。

数百年前に戦う為だけに人を模して生み出された魔道生命体、夜天の書のプログラム。
今まで忘れていた‥‥いや忘れようと目を反らしていた。
私を初めて一人の女として愛してくれるヴァイスの想いが嬉しくて、ただ目を向けないようにしていた。

しかしティアナに言われて、目の前に突きつけられて、改めて理解させられる。
共に老いる事も子を産む事も出来ない私では彼の隣に立ち続ける事は出来ないと。

雨が身体を冷たく濡らしていくが、それよりも胸の底から湧き上がる悲しみに心が芯から凍て付いていく。

温かい涙と冷たい雨の雫がただ頬を伝っていった。
私にはもう拭う気力さえ湧き上がらなかった。





「ただいまぁ〜、雨が凄いわ、もう服がずぶ濡れよぉ」


帰宅したシャマルはそう言いながら濡れた服をはたき水滴を滴らせる、そして玄関で靴の数を確認して自分以外にも既に帰っている家族がいることを確かめた。


「シグナム〜、靴濡れたままよぉ〜」


返事は無い、濡れた靴の状態を考えればシグナムが帰り着いたのはつい先ほどだろう。


「もう、このままじゃカビ生えちゃうじゃない‥‥」


シャマルはそう言いながらシグナムの靴も乾燥機にかける、再度声をかけたが返答は無く少しばかりの不安が過ぎる。
風呂に入っている気配は無いので、シャマルは濡れた服を手早く着替えるとシグナムの部屋に向かった。
ドアを開ければシグナムの部屋の中は真っ暗だった、寝るにはいささか早すぎる、シャマルはそう思いながら手探りにスイッチを見つけて明かりを付ける。
光に満たされた部屋の中でシャマルが見たのは濡れた服のままベッドに丸くなって横たわるシグナムの姿だった。
濡れた髪や服の水分がベッドのシーツに染みている、それだけでシグナムがそれなりの時間をそうしていると悟らせる。


「ちょっ! シグナムなんて格好で寝てるの!?」


シャマルは思わず声を荒げてベッドに歩み寄るとシグナムの肩に手をかけて彼女の身体を揺すった。
だがシグナムは視線すら向けずに聞こえるかどうかの小さな言葉で呟く。


「私に‥‥‥構うな‥」
「構うなって、あなたねぇ‥‥このままじゃ風邪引くわよ?」
「風邪など引いたとて‥‥死なんだろう‥私は‥‥‥我々は人間では無いんだから‥」


その言葉にシャマルは己が耳を疑った。
654烈火の将は狙撃手がお好き:2008/04/04(金) 21:16:09 ID:M8lsiHCo
10年前ならいざ知らず、現在の守護騎士一同に自分達がプログラムである負い目を感じているなど考えられなかったから。


「ちょっ! シグナム‥‥あなた何言ってるの?」
「‥もう向こうに‥‥行ってくれ‥」


シグナムはそう言うと、ベッドの上でさらに身体を丸めて顔を伏せる。
取り付く島も無いくらいにそっけない態度、普段は冷静で何事にも動じないベルカの騎士らしからぬ素振り。
彼女がこんな風になる唯一の原因に心当たりのあるシャマルは、迷う事無くその話題を振る事にした。


「ねえ、もしかしてヴァイス君と関係あるの?」
「‥‥うるさい」
「私見ちゃったのよ、この前クラナガンでティアナとデートしてるヴァイス君を」
「‥‥私にはもう‥‥関係ない」
「“関係ない”って‥‥良いの? 恋人なんでしょ?」


恋人という言葉を聞いた瞬間、シグナムは爆発した。
彼女の内に溜まっていた鬱屈とした悲しみとやるせなさが限界を迎えて決壊したのだ。


「もういいんだっ! 早く出て行ってくれっ!!」


シグナムは声を荒げて悲痛なまでに叫ぶ、その絶叫にもはや何も言う事ができずシャマルはただ静かに部屋を出て行った。
シャマルが部屋を出れば、後に残されたシグナムは胸を引き裂くような悲しみに嗚咽を漏らしながらすすり泣く。
壁越しにもかすかに響く彼女の泣き声に、シャマルはある決意を固める。


「これはちゃんと調べた方が良いわね」


風の癒し手の呟きが、静かな空気の中に消えた。





靴底が床を叩くコツコツという小気味の良い音を立てて六課隊舎を歩くベルカの騎士が一人。
燃えるような緋色の艶やかな髪、凄まじい凹凸を持ったラインを描くプロポーションは世の男を虜にして止まないだろう、さらに整った顔立ちも相まって誰もが認める美女であった。
それは言うまでも無く機動六課ライトニング分隊の副隊長にして夜天の守護騎士シグナムその人である。
だがその様子は少々彼女らしからぬ様を呈していた。

常ならば凛然とした気迫に満ちて鋭い眼光を宿した瞳は覇気に欠け、表情は沈痛にしてまるで幽鬼の如く生気を失っている。
それはいつものシグナムを知っている者ならば我が目を疑うような面持ちだった。

あの雨の日、シグナムがティアナの言葉に打ちのめされた時から彼女はヴァイスと会う事を避け続けた。
廊下であっても目さえ合わせず、ヴァイスに声をかけられても最低限の会話に止まり二人きりになる時間は絶対に作らない。
プログラムという自分自身の存在に対する負い目が彼女の心を縛り、愛しい人への恋心を封じたのだ。

そうした日々が続き、今日で一週間、そのシグナムの前にこの世で誰より好きな、そして誰より会いたくない相手が現われた。


「あっ! シグナム姐さん」
655烈火の将は狙撃手がお好き:2008/04/04(金) 21:17:19 ID:M8lsiHCo
「ああ‥‥ヴァイスか‥何か用か?」


シグナムは顔を俯かせてヴァイスから視線を反らす。
もし彼と視線を合わせたらきっと自分の中の想いが抑え切れなくなりそうだから。
だがそんな事など知らぬヴァイスはシグナムの顔を覗き込んで彼女の瞳を間近で見据える。


「“何か”って、最近話もしてくれないじゃないですか‥‥姐さん、なんかあったんですか?」
「別に‥‥何も無い‥お前には関係の無い事だ」


シグナムは逃げるようにヴァイスから顔を逸らしながら後ずさって距離をとる。
明らかな拒絶、ヴァイスはシグナムのこの反応に目を丸くして言葉を失う。
シグナムはうっすらと涙に濡れる自分の瞳を必死に手で隠してその場を走り去って行った。


「ちょっ! 姐さん!?」


ヴァイスの制止も虚しくシグナムは彼を残して去って行く。
後には涙の雫が宙に散り輝いていた。

残されたヴァイスはただ将の背中を見つめる事しかできなかった。
そして、そんな二人のやり取りを覗く暗き瞳が一対。


「もう近づかないでって言ったの‥‥‥シグナム副長、やっぱり少し“オシオキ”が必要みたいですね?」


物陰からヴァイスを見つめながらそう呟くのは、オレンジ色の髪を二つに結った少女ティアナ・ランスター。
恋に焦がれ愛に狂い咲く一輪の徒花は、恋敵の心を砕き嬲り陵辱するべく姦計を練り上げ始めていた。

続く。
656ザ・シガー:2008/04/04(金) 21:19:38 ID:M8lsiHCo
投下終了です。

次回はシグナム姐さんの精神をもっと破壊したい、そしてもっと泣かせたい。
今から考えるだけで興奮もの。

さて、では今夜中にレジ×なのを投下と宣言してみよう。
657名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:23:41 ID:vPUaQilv
>>648
毎度サーセンw 
といっても今日は、ておあー氏に同じく俺も>>625がなければ確信は持てなかったんだがな。
でも、シガー氏のレジなのSSが楽しみなのは本当。今からwktk

そして「狙撃手〜」のティアナが…。
すっかり真っ黒くなっちゃって…つか、こえぇよ。
658名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:32:06 ID:aQYh4Bq4
ておあー氏
色々言いたいがこれだけは言わせてくれ
なぜオーリス凌辱部分を入れなかったんだ!


ザ・シガー氏
姐さん……!
ティアナのヤンデレ化が急速に進行中ですね
なんかこのままだと男達をけしかけて、姐さんを襲わせそうなんだが、さすがに考えすぎですよね?ね?
そしてなのレジ期待
659ダブルアクション此処に極まる:2008/04/04(金) 21:45:57 ID:1VYQ5NEv
>>651

こっぼれ落痴目苦、糸内豆豆言舌

痲萌(マホウ)中将ゆえ停められない

誇りと傑穴(ケツアナ)のリリカルアクション

今日も明日もこのスレは2chのネ申言舌〜〜

ダブルアクション三木慎一郎版で頭を清めてたら、マジエロレジアスに変換されてしまった?

続きが気になる人は


レジアス燃え!と騒いでくれ

660名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:52:54 ID:yaPPGZ9U
レジアス燃え!

とりあえず言ってみた。
661名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:54:33 ID:RNgHmhKS
ちょっと待て、今なんか微妙なものが聞こえた気が・・・
レジなの・・・




漫画家は間違いなく、鬼ノ○か
662名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:59:05 ID:LHoXKB+T
>>656
GJこのティアナは最後に倍返しが来そうですねw

レジなの楽しみでしょうがありません。
663名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:24:11 ID:nO3JLRXX
未知の分野が次々と開拓されていくなこのスレはw
しかし妙な変化球は多いのに、エロパロ的には王道そうなヴォルケン凌辱ものが全然無いのは何故なんだぜ?
外道な主も蒐集対象の古代生物も選り取り見取りなのにー
誰か書いてくれよう
664名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:27:17 ID:38shQqxq
>>663
けっこう同人でやられてるからねぇ>外道主のヴォルケンズ陵辱
変化球は自ら作り出すしかないから、こうやってレジー坊やのケツも掘られる訳で
665名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:29:03 ID:HCeCIG5h
はっきり言ってここまでキモい変化球はいらん。
666名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:32:23 ID:qQgGZ57O
だれか、ザフィ(獣状態)×はやての純愛モノを……
667名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:33:54 ID:1kRG5eV/
レジ×ゲンまだー?
668名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:34:27 ID:DprFcJgi
よし、ここでクロノ×シグナムとかいってみる
いやね、性格的に相性よさそうな気がするんだ
669名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:36:26 ID:yhNpmUU1
まあ、ほぼ同じような性格だからな。
クロシグなら桃栗さんとこに既にあったっけか…

クライド関連でネチネチやれば面白そう。
670名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:41:23 ID:qQgGZ57O
>>668
二人がくっついたら、一番喜ぶのはフェイトに違いない。
671名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:45:44 ID:qh0jbhMf
>>670
フェイトさんが義姉となったシグナムと誰はばかることなくいちゃいちゃするための
偽装結婚と申したか
672名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:50:45 ID:DprFcJgi
>>671
いや、3(ピー!)だろ
クロフェすら内包するとは…なんて貪欲!
673名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:55:04 ID:szgxPkdC
>>668
あー、それこないだから暖めてたネタだわ。
2期と3期の間らへんの話で書けないかと模索中だったんだが…
674名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:57:49 ID:DprFcJgi
>>673
よし、頑張れ!
超応援するぞ
675名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:59:32 ID:nO3JLRXX
>>664
そうなのか…残念だ
外道主ネタは一つしか見た事ないから需要が無いのかと思ったが
俺がリリなのにハマるのが遅すぎただけなんだな…orz
676名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:01:08 ID:M8lsiHCo
もしもクロノがシグナムとくっついたら母といい妹といい、果ては飼い犬までオッパイ三昧か‥‥‥

それってどんだけ凄いんだ、全員のオッパイの重量だけでヴィヴィオ一人分くらいの重さは余裕だな。
677名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:07:00 ID:6M0Uiimm
>>637
あんた馬鹿だよ。それもとびっきりのだ。(もちろん褒め言葉
もう理想を現実に変える錬金術士な貴方にただただ敬礼っ!!
678名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:29:09 ID:qQgGZ57O
>>675
友よ。今からでも頑張ろうぜ。
俺なんざ、無印見てA'S見てオンリー即売会行ってここにSS落として、トータルでまだ一ヶ月経ってないぜw
679名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:29:15 ID:szgxPkdC
>>674
声援ありがd

性格が似てるから書き易いんだがなかなか濡れ場に持っていけない俺ガイル

いっそのことシャマルも話に絡めたほうが濡れ場に持って行きやすいのかな…
680名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:39:49 ID:yhNpmUU1
>>679
ある意味お約束なやり方だが、アクシデント的にもっていったら?
どっちもお堅いから持って行きづらいんじゃないかと思うけど、だからこそ
互いに性的に意識しあってしまうような状況に落し入れて、抑えきれない
欲望の流れに乗せてしまうとか。
681名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:44:57 ID:szgxPkdC
>>680
ロストロギアの影響とかが一番書きやすいよね。
だがそれだと一時の過ちで終わってしまうジャマイカ!
もっとじっくりたっぷりねっとりと…納豆のようなどろどろしたエロ展開が欲しい…!

このスレのみんな!オラにエロスを分けてくれ!!
682名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:46:37 ID:M8lsiHCo
さてお前ら、小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする準備はOK?

君達が忌避しながらも求め続けたレジ×なのを地獄の底からお届けに来たぜ?

返事は聞かない、俺は既に最終チェックに入っている、零時にはここに投下する以上。
683ザ・シガー:2008/04/04(金) 23:47:30 ID:M8lsiHCo
>>682
コテ忘れた、それと純愛風味の出会い編だから。
684名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:48:48 ID:me7XEhmA
>>683
やりやがった何て早さだ
685名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:51:10 ID:X1ECn2Ql
wktk
686名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:55:01 ID:yhNpmUU1
投下される前に少し…

>>681
2回やってみたら?
1回目はアクシデントで切欠で、2回目はその時のことが忘れられずドロドロに。
過ちから味をしめて徐々に深入りしてく感じで。
687名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:58:58 ID:szgxPkdC
       |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
    /  `´  \
     ('A`)
     ノヽノヽ
       くく
>>686
おまえ あたま いいな


その手があったか!創作意欲があふれ出してきたのでボク頑張る。
ではシガー氏投下前なのでこれにて御免
688ザ・シガー:2008/04/05(土) 00:01:53 ID:M8lsiHCo
さて、では投下と行こうか。
前代未聞のレジアス×なのは、念のためにもう一度言うレジアス×なのはだ。

受け付けないというノーマルボーイはゴーホーム、そうでない奴はいくらでも来い好きなだけ地獄見せてやるぜ。
689中将と教導官の日々:2008/04/05(土) 00:03:00 ID:M8lsiHCo
ある中将と教導官の日々


その日なのはは地上本部に足を運んだ。
理由は無論彼女の職務、教導官の仕事である若手武装局員への教導訓練である。
そして教導を終えたなのはは久しぶりに外で日本食を食べようと、とある和食メインのレストランへと入った。
レストランに入れば中は以外に込み合っており、この店の評判の良さを伺い知れた。
入店したなのはにすかさず店員が声をかけてくる。


「お客様、本日は込み合っておりまして、合い席になりますがよろしいでしょうか?」
「はい、良いですよ」
「ではお席はこちらになります」


店員に案内されてテーブルに向かったなのはを待ち受けていたのは恰幅の良い中年の男だった。
がっしりとした体格はいささか太り気味だが、強い眼光と蓄えた髭が決してだらしなさを感じさせない、そして何より身に纏う空気は男にひどく鋭い印象をもたらしている。
男の名はレジアス・ゲイズ、時空管理局に所属する中将にして地上本部の古株局員だ。

対するなのはも高ランクの魔道師で優秀な教導官としてそれなりに有名な局員である。
二人は目が合って一瞬で互いを認識した。


「む、君は確か‥」
「あ‥‥えっと‥どうもはじめまして」
「ああ、そうだな。はじめまして、レジアス・ゲイズだ」
「は、はい。はじめまして、高町なのはです」


レジアスの流暢な挨拶になのはも慌てて頭を下げて挨拶する。
そんななのはにレジアスはひどく落ち着いた口調で話しかけた。


「そう畏まらないでくれ、とにかく席にでもついたらどうかね?」
「そ‥そうですね」


レジアスに促されてなのはも席に着く、彼の正面に座れば自然と互いの顔を見つめ合う事となる。
間近で見るレジアスの顔は血気盛んな印象に反して以外にシワだらけで、彼が相応の年を生きている事をなのはに感じさせた。
まじまじと自分の顔に見入っている教導官の少女にレジアスはいささか照れくさそうに口を開いた。


「そんなに見ないでくれ、それほど面白いものではあるまい」
「あっ! そ、その‥‥すいません‥」
「ふっ、せっかくの食事の席なんだもう少し気楽にしてくれ。私も君も今はただの客だ」


レジアスの言葉と苦笑した表情になのはもやっと緊張が解けた。
今の彼はいつも演説で見せているような武闘派の中将ではなく、ただの一人の男としてここの食事を楽しみに来ているのだ。
ならば自分もそうしようと、彼にならってただの高町なのはになる事にした。


「そうですね、じゃあ一緒にここのお食事を楽しみましょう♪」


なのはは花が開くような輝く笑みを浮かべてレジアスに微笑む。
レジアスもそのなのはの笑顔につられて、思わず微笑を零した。

二人が注文をすると、程なくして美味しそうな湯気を立てた美食が姿を現した。
なのはは目の前に置かれた盆の上に並ぶ料理に、すかさず箸を伸ばしてその豊かな味わいを楽しんだ。
690中将と教導官の日々:2008/04/05(土) 00:04:18 ID:OAUZoouv
人気店なだけあって味は確かなものだった、なのはは口に広がる美味に思わず表情を綻ばせる。
そしてふと顔を上げてレジアスを見るとそこには随分と妙な光景が広がっていた。


「むぅぅ‥‥」


レジアスは箸を握りながら顔をしかめて盆の上の料理を睨んでいる。
なのははその様子に思わず“もしかして意外に好き嫌いあるのかな?”なんて考えてしまう。


「あの‥‥ゲイズ中将、どうかしたんですか?」
「いや、実を言うと箸を使うのは初めてでな、どうやったら良いものか」
「え? 本当ですか?」
「ああ、実はこの店に来たのも和食のテーブルマナーの練習なのだ。今度の会食の予行演習と行きたかったのだが‥‥むぅ、難しいな‥」


レジアスはそう言いながら不器用に箸を使って皿の上の料理達と格闘を始めた。
奮闘虚しくレジアスの箸が上手く料理を捉える事は叶わず悪戦苦闘の呈を晒してしまう。
なのははその様子をしばらく眺めると、ふと思い立って席をレジアスの隣に移った。


「こうですよ、こうやって人差し指と中指の間に挟んで‥‥」


あろう事か、なのははレジアスの隣にそっと寄り添って彼の手に自分の手を重ねて箸使いの講義を始めた。
これにはさしものレジアスも驚いた。
なんせ今が旬の瑞々しい若いなのはの肢体がなんとも言えない素晴らしい柔らかさと温かさで接してくるのだ。
さらに髪から香る甘い芳香は脳の奥まで溶かしてしまいそうだった。


「た、高町空尉?」
「ほら、こうですよ」


狼狽するレジアスをよそになのはは彼の手にその白魚のようなしなやかで美しい指を絡める。
その心地良い感触にレジアスの心臓の鼓動が高鳴った。
だがなのははレジアスの心労など露知らず、そのまま彼に箸の使い方を教えていく。

その食事の席で、結局最後までなのははレジアスにくっ付いたままだった。





「今日はありがとう。君のお陰で少しは使えるようになったよ」
「いえ、お気になさらず」


夕暮れの赤の中、機動六課宿舎の手前でなのはとレジアスの二人はそんな会話をしている。
食事を終えたレジアスは“夕闇に年頃の娘を一人では歩かせられない”と言って彼女を宿舎まで送った。最初はその申し出を断ろうとしたなのはだが、レジアスの熱意に押されて結局彼の好意を受け取ることにしたのだ。


「こちらこそすいません、わざわざお送りさせてしまって」
「いやなに、今日は私も町を散策しようと思っていてな。そのついでだよ」
「そういえばゲイズ中将は足に車は使わないんですか?」


なのはの何気ない質問にレジアスは苦い顔をする。
691中将と教導官の日々:2008/04/05(土) 00:04:47 ID:OAUZoouv
彼女の疑問も無理は無いだろう、レジアス程の局員ともなれば自分の足で部下に運転させるなど日常茶飯事なのだから。


「いや、オフの日まで部下や秘書に負担はかけられん。それに地上本部の局員にはそんな余裕は無いさ」
「そ、そうなんですか? すいません‥‥なんだか悪い事聞いてしまって」
「気にしないでくれ。それより今日は本当に世話になった、今度埋め合わせでもしよう」
「え?」


なのはが聞き返す間もなくレジアスは踵を返して歩き去って行く。
夕暮れに染まる中に消える哀愁に満ちた男の背中をただ少女は見つめる、そして何故かその胸の内には寂しいような締め付けられる想いが宿っていた。


「“埋め合わせって”‥‥‥何かな?」


どこか甘い期待を込めて、なのはは静かに呟いた。


続く(?)
692ザ・シガー:2008/04/05(土) 00:08:19 ID:OAUZoouv
投下終了です。
やったよ、遂にやっちまったよ‥‥‥

これどうする? 正直続きを書いて良いものかどうか。
なんせレジアスで純愛なんて前代未聞過ぎて俺もこの先どうなるか分からない。

でもまあデート編くらいまでは書きたいけどさ、プロット練れるか分からないけど。
693名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:08:51 ID:Kh33WrQp
初恋のように時めいてるレジィ棒やに萌えた。激しく後ろからガッツンガッツン責め立ててぇ……
694名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:10:14 ID:wHmhLN7R
>>692
今のアンタにならどんな無茶振りもできそうな気がしてきたぜGJ
695名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:12:12 ID:19WPrN1B
>>692
GJ!あんた凄いよ。格好イイよ!輝いてるよ!!
696名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:13:02 ID:0s4ubtSQ
な、なのはさんが積極的だ…ゴクリ Good Job!!
このカプで長編書くのは難しそうとは思うが、続き超期待。
にしても、レジなって「美女と野獣」の構図が頭に思い浮かぶ。
697名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:14:25 ID:/Q/O2fa1
>>692
GJ!!!かなりいいじゃないかコレ
698名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:16:14 ID:kAcnD15Y
>>692
前代未聞?そこがいいんじゃないか。GJ
699名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:17:08 ID:bkKW84BO
>>692
レジアス始まったなww
なのはさんよりむしろレジアスに惚れた。なんかかわいいなぁ。
都築に期待が膨らみます。GJ!!

で、45分後くらいに俺も投下したいなぁ…
700名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:32:04 ID:K5r1qW2u
>>692
GJ!ちくしょう可愛いじゃないかレジアス!
これの時間軸は六課設立前でおk?

このスレの無限の可能性にはwktkせずにいられないw
もしや老人×ヴィータなんていう超級年の差カップルもここでなら可能なのでは
701名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:32:35 ID:M94zzdWw
ちなみに現在457kb。
でかいの2つきたら埋まるな。
702名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:34:39 ID:q4wIGej2
>>696
なのはさんが野獣なんですね分かります
703699:2008/04/05(土) 00:36:05 ID:bkKW84BO
>>701
大体17KBと出ました。
704ザ・シガー:2008/04/05(土) 00:39:18 ID:OAUZoouv
>>700
時間軸か、あんま考えてなかった。
まあ機動六課設立前後が一番問題なさそう、っていうか機動六課宿舎って書いちゃったし。
だが可愛いのはレジアスなのか? 個人的には自覚なく男をドギマギさせるなのはが萌える要素だと思っていたんだが。

ところで俺ってエロパロでなのは書いたのこれが初めて。
705名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:41:19 ID:dvMxRbsv
>>692
次はフェイトさんやはやて他も登場させて欲しい。
シリアス長編化希望。

いや、マジメに。
706名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:41:21 ID:/Q/O2fa1
>>704
初めてがなのレジとかすげぇww

とりあえずレジアスは俺の嫁
異論は認める
707名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:51:53 ID:z33SnSDR
いまさらだが>>388が某所のエロイ…エライ人だと気づいて吹いた
708名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:54:30 ID:Kh33WrQp
今更過ぎるぜ。俺ぐらいのレベルになると文体見ただけで誰かがわかる
709蒼青:2008/04/05(土) 01:09:41 ID:bkKW84BO
レジアスな流れをぶった切って、そろそろ行かせていただきます。
ヴォルテールの初恋物語、第3幕でございます。

・ヴォルテール→エリオ
・タイトル「Changing Love」。NGワードも同様でお願いします。
・エロ無し鬱無し戦闘無し。
・歩く捏造設定の他にも、今回は割と独自解釈が含まれてるかと思われます。
・使用予定レス:8レス。今回は少なめ。

上記の中身がおk、と言って下さる方のみお楽しみ頂ければ幸いです。
それでは、どうぞ。
710Changing Love No_1:2008/04/05(土) 01:10:42 ID:bkKW84BO
思い描くのは、自分と彼がいる未来。
抱きしめることも叶わない彼。触れることも出来ない彼。
それは自分で望んでつくった、苦しむ理想。

だからわかる。これは夢だと。
夢だと知っていて、触れあえないと理解して、それでもいつも手を伸ばす。

なら、伸ばして触れたこれはなに?




〜The Biggest Love〜
Step 3 Changing Love


711Changing Love No_2:2008/04/05(土) 01:11:28 ID:bkKW84BO
空気が、意味もなく重かった。
だからって別に湿っぽいわけでは決してない。
つまり、この空気の重さはそこにいる人の─正確にはその半数の─、気分の重さに他ならない。

その舞台は六課隊舎内医務室で、キャストは4人と1匹。
実体をその場に置かない1匹を除いて、4人はテーブル席に座っているかのような位置取りで向きあっていた。
そしてその一角。この部屋の実質的な主であるシャマルが、隠しきれない憂鬱さを言葉の端に滲ませながら対角に座る少女に、
もっと突っ込んで言えばその手首に話しかけた。この場をセッティングした張本人である、ヴォルテールに。

「じゃあとりあえず、何であんな事言い出したのか、から聞かせてもらえるかしら」
『はい』

正味な話、めんどくさいことになりそうな予感はビッシビシ感じているのだ。出来るならば逃げたい。逃げたくてしょうがない。
それは隣に座るこの部屋の手続上の主、八神はやても同じなようで、先程から目が若干うつろだ。口も締まりなく開きかけている。
考えることをすでに放棄しかけているのかもしれない。

『私も、フリードみたいにもっと気軽にこの空を飛び回ってみたくなりまして』
「「「「は?」」」」

キャスト全員の疑問が見事に唱和。
もはやあらゆる意味で訳がわからない。

『そうすると、この実体は大きすぎてちょっと邪魔になってくるんですよー』
「まぁ、それはそうだろうけど…」

てゆーか語尾を伸ばすな、うっとうしいから。

『そこで、この機会に変身魔法を覚えて、こちらで生きる術を身につけようという訳です』
「いやいや、訳です、ちゃうわ。話が飛びすぎやろ。
 大体それがどうしていきなり”リミッター”なんて話になるんや」

たまらず突っ込むはやて。向かいに座る2人は、ここで始めて出てきた「リミッター」という単語に呆気に取られているようだ。

『はい、生物の身体というものは、すべからくその生命に最適化される形で出来ていくものなんです。例えば、本来肉食動物の
 一種であるパンダが笹を食べやすいように前脚の形状を変化させたり、コアラがユーカリの毒素を分解するための腸内細菌を
 保持していたり。いきものにとっての身体とは、その生命のこの世界に対する在り方の宣誓、と言い換えてもいいかもしれません。
 現に、あなた達人類だって、二足歩行をする、という宣誓によって繁栄を勝ち取った種族といえるのではないでしょうか』

ヴォルテール先生の講義は続く。もうしばらくお付き合いください。すぐに終わるんで。

『それと同じように、私のこの比較的大きな体躯にも意味がある、と考えています。この場合は主に膨大な魔力の受け皿と
 してでしょうね。ともかくなにが言いたいかというと、単に身体をスケールダウンしただけでは無理が生じてしまうだろう、
 ということです』
「…ちょう待ってや。というか、言いたいことは大体わかったけど、待てや。
 ………まず最初に、なんでヴォルテールが地球におる生き物に対しての知識をそんなに持っとるんや」
『ああ、それは漫画からです。暇な時にネットを介して読んでるんですよ。いや〜、R.E.D.ってかっこいいですよね〜』

やっぱり漫画は地球製に限りますね、なんていう耳に入った台詞を全力で脳内から削除するためにも、はやては考える。
嗚呼、なんという順応性。これがユビキタス・ネットワークの行き着く極地なのだろうか。
技術の発展とは世の中から侘びも寂も消し去ってしまう諸刃の剣なのでしょうか、グレアムおじさん。

「え?結局どういうこと?」
「…要するに、ただ器を小さくしただけやとすぐ溢れてまうから、出てる蛇口も閉めなあかんなぁ、って事や。そうやろ?」

割り込み処理で発熱している頭を軽く抱えながら、同席する執務官に噛み砕いて説明してあげる部隊長。満足そうに輝いた
ケリュケイオンに、とてもイラッときた。てゆーかこれくらいわかるやろ執務官。ここまで特に難しいこと言ってへんで。
まったく、そんなんやから2回も落ちるんやでー?(腹いせ込み)。
712Changing Love No_3:2008/04/05(土) 01:12:14 ID:bkKW84BO
「そもそもそうなると、リミッターというよりは封印処理に近くなるんとちゃうか?リンカーコアへの直接作用、ってな形に
 なるんやろうし、結構しんどい作業になるで?術者も、被術者もや」
『ええ、そうですね。だからこそ貴女にお願いしたいんです。八神部隊長』
「……まあ、話の流れ的にもそうなると思っとったわ…orz」

3人娘が管理局入りしてから、その進路上最もロストロギアに触れる機会が多かったのははやてだろう。
さらに高ランクのレアスキル持ちということ─ついでに捜査官としての能力や早すぎる出世への妬み─も相まって、危険度の高い
対象への任務へ送り込まれることも両手の指の本数を軽く超えている。
六課の中では、一番"封印"という魔法に精通した術者といえるだろう。
本人は制御面に若干の不安を覚えているとはいえ、隣にいるのは補助のエキスパート、シャマル。これだけの助けがあれば
大体の封印はやりきれる、そういう自信があった。
そんな考えをまとめながら湖の騎士に目線を向ければ、申し訳なさそうに逸らされたけれど。
…あかん、ちょう泣きそうやわ。せっかく場の進行まで進んで買って出たというのに。

今にも崩れ落ちそうな意思を夜天の王のプライド(それぐらいしか近くに無かったからしょうがない)でなんとか支えながら、
はやては二番目に大事な事をヴォルテールに尋ねた。

「で、成功する目算はあるんやろうな?」
『確実に、とは言えませんが、少なくとも成功の可能性はかなり高いと思います』
「その根拠は?」
『…ユーノ・スクライア氏』
「…なるほど。降って湧いたようにいきなりそんなこと言い出したんはそのせいか」

大方なのはちゃん辺りから昔話でも聞いたのだろう。

かつてユーノ君がなのはちゃんと始めて逢ったとき、その姿は人の形ではなくイタチのような形態だったと聞いている。それは魔力素の
薄い地球に、体が適応するためにほぼ自律的に行った行為らしい。そしてその時使った魔法なら、その話を聞いた後で休みだったユーノ君に
実際に見せてもらった事もある。確かにあれくらいのサイズならば邪魔になることはないだろう。

ともかくこれでヴォルテールが本当はどうしたいのかもわかった。そしてため息が出た。
ほ〜ら、やっぱりめんどくさいことになったやないか。つくづく関わるんじゃなかった。
隣からも全く同じタイミングで同じ音が聴こえてきたのでまず間違いないだろう。
そして、「ここであかんかったらこの後色々こじれるんやろなぁ…」といったことを陰鬱気に考えながら、はやては最後に残った、
一番大事な問いを口に出した。

「で、や。キャロはこのことにちゃんと納得できとるんか?」

そう、そこだ。

「リミッターをかければ、今までのように大きな負荷がキャロにかかることはそう無いでしょうけど…」
「それでもキャロに大なり小なり負荷がかかるのは確実や。それでもキャロはええんか?」

キャロが卵から孵したこの世界の存在であるフリードリヒと違って、ヴォルテールは召喚魔法によってこの世界に呼ばれてくる、
いわば客人のような存在だ。だからその場に存在し続けるためには、何らかのくさびとなるこの世界の存在を必要とする。
それが"土地"であったり"巫女"と呼ばれる存在。つまり今回はキャロにあたる。その点は今までとあまり変わらない。

しかし今までの場合は、あくまでも"一時的に"だったため、存在し続けるために強いられる負担は双方共に小さく、キャロに対する
負担はむしろヴォルテールの持つ力の制御に起因するところが大きかった。
だが今回の場合は常時の召喚という形になってしまうため、客人としてのヴォルテールにもくさびとしてのキャロにも相応の負担が
かかることになるだろう。それは今までに経験したことの無い事─当然予想し得ない形になる可能性も高い。

その辺りの負担の変化にキャロが対応できるのかどうか。はやてたちの心配事はそこだった。

『そのあたりの事を執務官にケアしてもらいたいのです。執務官は幼少の頃から、使い魔を使役していると聞きました。これからの
 キャロと私との繋がり方は魔力面や術式の面で、召喚獣よりもむしろそちら側に近くなると思いますから』
「え?ああ、うん…それならまぁ、アドバイスくらいはできると思うけど……」
『あ、もちろん保護者であるあなたに伺いを立てる、という意味もあります。別に変な含みはありませんよ?』

嘘つけ。一番大事な理由が─動機が─伏せられたままやで。
713Changing Love No_4:2008/04/05(土) 01:12:55 ID:bkKW84BO
『…今回の事はすべて、私のわがままです。
 ただ、私ももっとこの世界を飛んでみたい。そして、キャロの近くにいたい。近くで護りたいんです。
 どうか皆さん、協力してくださいっ!!』

声色から、一瞬本当に目の前で頭を下げられているかのようなイメージが頭に浮かんだ。
それだけ彼女も真剣なのだろう。
まっすぐに、心の底から欲している。この世界での自由を。邪魔にならない体躯を。

想う人との、ひとときを。

そこまで言うなら叶えてやりたいと、そう思う夜天の王。大切な人を護りたい、なんて言われたら、私が断れるわけがない。

なぁ、リインフォース?

彼女は決して意図して言ったことではないだろうがそれは確実にはやての退路を奪っていて、そのことにヴォルテールは意図して
いないのだから一切気がついてなくて、はやては困ったような顔で柔らかい笑顔を浮かべた。


まあ、それでも最終決定権を持つのはキャロや。反動を受けるのはヴォルテール自身だけじゃ済まされんやろうからな。
そう思ってその少女を見たら、下を向いてなにやらぶつぶつ。
先程の話を思案しているのかと思ったら、急に頭が跳ね上がって、

泣いてた。思いっきり。ご丁寧に鼻水付きで。

この時八神はやては、生涯ではじめて「滝のような汗」ならぬ、「滝のような涙」というモノを目撃した。
後に彼女は語る。『例えるならばそれは、真白き大地を薄く舐める潮の大河が織り成す絶景。地球と言う生命をそっくりそのまま、
余すことなく表現尽くしたそれはまさに一筋の芸術、不可逆をも演出へと変化させる人体の神秘性そのものやった…』と。

「ごめんねっ?ごめんごめんごめんごめんなさあいっ!!」
『えっ?えっ?………え?』

さすがに呆気にとられるヴォルテール。それはそうだろう。
あの雄大な美の前では所詮、一個の生命体の思考などちっぽけで無力な─そこまで考えたところで、部隊長の脳はやっと状況を直視し始めた。

「ヴォルテールがそんなに悩んでる事にも気付かなくてっ、不自由させちゃっててっ!!
 いままで気付いて上げられなくてごめんねごめんごめんなさちーん!!!」

隣の母さんが慌てて取り出したティッシュに向かって、鼻をちーん。
それでも止まらない滂沱と鼻水と言葉をだだもれにしながら、キャロはひたすら謝り続けた。

実の所、キャロはヴォルテールの話をほとんど聞いていなかった。『そうすると、この実体は大きすぎてちょっと邪魔に〜』辺りで
もう既にキャロは、自縄自縛のネガティブループを全速力で突っ走っていたからだ。この辺はさすがにフェイトちゃんの娘やなぁ、
なんて、本人達に言ったら緩みきった顔でお互いに照れまくりそうな事を考えるはやて。

うん、言わない。ムカつくだけやんそんな顔。

…でもまあ、これならキャロの許可は得られたも同然だろう。というかこの状況から「あ、でもやっぱりきつそうだから嫌です」なんて
言い出しやがったら問答無用でしばき倒す。私の美への純粋な感動を返せってもんや。

そしてその胸元。キャロに全身で抱きしめられる形になっているケリュケイオン。
そこでは弱々しく発光しながら、やっぱり謝り続けているヴォルテールがいた。…ベクトルは大分異なるが。

『…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいキャロごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
 嘘ついてごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんねごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい許してごめんなさいごめんなさい…』

声でも思念通話としてではなく、純粋に空気としてそれが向かいに座る二人にまで届いてきている。
これは相当堪えるわな…。
ま、核心部を隠してたんやからこれぐらいの報いは受けてもらわな。
714Changing Love No_5:2008/04/05(土) 01:13:43 ID:bkKW84BO
「じゃあフェイトちゃんもそういうことでええか?」
「うん。わかった。」
「シャマルもや。言っとくけど強制参加やで?」
「わかってますって、はやてちゃん」

これで関わる人間の総意は取れた。あとは実行だけやな。準備もろもろを考えると…

「じゃあ3日後のフォワードの訓練終了後に訓練場で決行や。全員遅れたらアカンよー」

決めなければならないことはこれで全て。
大人組は立ち上がる。そのままフェイトはキャロの背中を押しながら部屋を出て行った。
謝る声と念がドア越しにもしばらく届いていた。
そして残った二人は、

「…やっぱりめんどくさいことになったなぁ。あれだけ仕切っといといて言うのもなんやけど」
「…そうですね。全くその通りです。という訳で言いだしっぺのはやてちゃんが─」
「いやいや、言いだしっぺはメール送ってきたシャマルやん。せやから─」

それらをBGMに、『準備の分担』と言う名の一大面倒事をできる限り回避するための凄絶なる舌戦を、互いに宣戦布告なしで勃発させた。



715Changing Love No_6:2008/04/05(土) 01:14:15 ID:bkKW84BO
そして、3日後。
正方形と2重の三角形の魔法陣の真ん中で、ぬいぐるみのように足を投げ出して座るヴォルテール。
桃色の四角い召喚魔法陣の外側を一回り大きな緑と白のベルカ式魔法陣が回る。それらは互いに逆回転をしていて、
時に重なり合い、時に巨大な六芒星を描きながら発動の時を待つ。
そこから発せられる色とりどりの淡い光は彼女をなめるように飾って、その姿はとても幻想的─

というよりもむしろ、かなり不気味だった。

見方によっては確かに綺麗なものだろうが、やはりそこは貫禄のあるボディの持ち主でいらっしゃるヴォルテールさん。
先程はぬいぐるみと例えたが、その実はライトアップされる駅前のオブジェといったほうがより近い。
さらに、光源である魔法陣は当然ながら足元にあるので、往年の懐中電灯のように下から照らされることになる。

その結果、アルザスの民でなくても拝み倒したくなるような邪し、もとい、守護神像が訓練場に顕現した。
その威容たるや、目をこすりこすり、眠気を必死にこらえて見学に来ていたヴィヴィオを召喚からわずか2秒で怯えとマジ泣きの渦に
頭の先から叩き込むほど。その幼い聖王は、母に連れられてしゃくりあげながら部屋に戻っていった。きっと今夜から一人でトイレに
行けなくなるのだろう。少女の心にまたひとつ、決して小さくない傷が生まれた瞬間だった。
……青髪のわんこがツインテに、桃色のポニーテールが紅の鉄騎に、それぞれまったく同様に部屋に連れて行かれたのは、彼女らの
名誉のためにも見なかったことにしていただきたい。

残ったメンバーの半数も心情的には似たようなものだった。はやてとシャマルに関しては、日々の精神攻撃によってすでに
諦念が完熟の域に達しているのでただそのビッグでストロングなボディを見ても「ああ、でっかいなぁ」くらいの感想で済むのだが、
そうでないキャロは隣でサポートに就いているフェイトのバリアジャケットのマント部分を軽く震える手で握り締めているし、
そのフェイトも子供たちの前だから、という理由でなんとか表には出していなかったが、内心ではその見た目に割とビビっていた。

そんな周囲のあんまりと言えばあんまりな様子に、ヴォルテールは心の中で静かに泣いた。
みんな反応がオーバーすぎるだろう。そりゃちょっとは威圧感とかあるかもしれないけど、だからってこっちだって女の子なのだ。
その辺ちゃんとわかってくれてるんだろうか。
これがエリオの前でなきゃ、ちょっと制御から外れて暴れだしてるとこだ。
そう考えてエリオを見たら、おもいっきり目が合った。
お互いにちょっと目が潤む。その意味合いは実は両者で大きく異なるのだけれど。

『さぁ、始めましょうか!!』
「うん?ああ、………いや、なんでそんなにテンション高いん?
 まぁ、ええか。それじゃちゃっちゃと終わらせよか。寝不足は全てのお肌の大敵やからな」

そう言って剣十字の杖を構える夜天の王。それぞれのポジションについた各員も萎えかけた心を何とか奮い立たせて、最後の準備を終える。
もう一度ちらっと見たエリオはフリードを肩に乗せて、すこし離れて見学中。仲のよさそうなその姿がとても微笑ましく、そしてとても妬ましかった。
そうだ、妬ましくて、羨ましい。だから。

─私も、あの人の隣に。

そう決意したヴォルテールを、強くなった三色の光が照らす。
そして徐々に二つの三角形がその大きさを縮め、四角を中心点に、ヴォルテールへと押し返してゆく。
それは海岸に押し寄せる白い波のようなリズムで、木々の緑をざわめかせる風のような緩やかさで、桃色の想いを徐々に集束させていった。


716Changing Love No_7:2008/04/05(土) 01:14:45 ID:bkKW84BO
─感じたのは、不快でない圧迫感。
─あの人に頼んで、本当によかった。
─この術式が、あの人の思う心でできてるってのがわかる。
─包むやさしさが、そこしれない優しさが、私の現実を押し縮めてゆく。
─自分をここにつなぐのは、この優しさか、くさびか、それとも絆か。
─いや、どれかじゃなくて、きっとそのぜんぶだ。
─それが、私とキャロの繋がり方なのだから。
─決して一方通行じゃないふたりの関係。
─それらが徐々に寄り集まって。
─全ての私を、わたしにする。
─心臓がはねる、どっこん。
─どっくん。とっくん。
─とくん。とくん。



目を開けばそこは、普段とは違う、いつもの世界。
そう感じるのは、今のわたしが違うから。
出会ってはじめて、キャロを見上げる。
ずいぶん小さくなったピンクの召喚魔法陣のまんなかに座っていたのは、フリードより一回りくらい大きい、一匹の竜。
足を投げ出して座る姿は、まるで本当のぬいぐるみのようで。
若干丸みを帯び、以前よりぱっちりと開くようになった目を少ししぱしぱさせて、キャロの姿を探し、見つけ、しっかり捉えて。

そして、その胸に飛び込んだ。

「成功、やな…」
「はい…」

術式を終了させ、制御の疲労からその場にへたり込んだはやてとシャマルが、安堵と共に呟いた。
優しさをはらんだ風が全員を包み、吹き抜けてゆく。
夜天を見上げる二人の騎士はその風の中にかすかな懐かしさを感じとって、それを想って静かに目を閉じた。



足音が聞こえる。エリオくんが駆け寄ってくるおとがする。
羽ばたきが聞こえる。フリードが飛んでくるおとがする。

そして、なみだがふたつ、おちるおとがする。

なんでわたしは泣いてるんだろう。
とっても、うれしいはずなのに。

なんでヴォルテールは泣いてるんだろう。
とっても、うれしいからかな?

かたにてのかんしょく。となりをみる。フェイトさん。
やさしくわらって、めをみてくれる。
そしたらがまんできなくなった。
なったんだ。
だから。
717Changing Love No_8:2008/04/05(土) 01:15:14 ID:bkKW84BO
わたしからも、ヴォルテールをだきしめた。


ようこそ、ヴォルテール。





それは、夢のはじまり。





つづく



718蒼青:2008/04/05(土) 01:26:02 ID:bkKW84BO
あとがきです。ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。

今回も説明に追われてしまいました。というかぶっちゃけ、前回のやり残しです。

さらに言えば、今回は個人的には「敗北宣言」の回です。
ヴォルテールの重要なポイントである『でっかい』というファクターを潰さざるを得なかった。
後の展開の為とはいえ、これは大きな後悔です。

そしていつもの懺悔タイム。
美少女化を望んでおられた方が見受けられましたが、実際にはサイズが縮んだだけでした。
期待を裏切ってごめんなさい。
理由は上記の通りです。本来は縮めるのも嫌だった。その上で姿まで変えてはそれは
「ヴォルテール」じゃないよね、って事なんです。
でもやっぱりごめんなさい。orz

では、今回はここまでです。
読んで下さった全ての方々へ。
ありがとう。
719名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 01:27:13 ID:huLRv/0x
GJ!
はやてがかっけぇw
720名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 01:27:14 ID:wHmhLN7R
>>718
でっかいと言うでっかい問題だった訳か
いやいやGJですよ
721蒼青:2008/04/05(土) 01:33:27 ID:bkKW84BO
あ、最後にもう一つ。
今回おまけがなくてごめんなさいorz
722名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 01:40:38 ID:U91aTH1w
>>718
GJです!
ヴィヴィオが眠たそうにしていたということは夜に近いのかな…
辺りが暗くなってる時に下から桃色やら緑やら白のライトアップか
巨体がというよりあの外見ですからねぇ、そりゃ怖いわなw
きっと下から見上げたときの威圧感は凄まじいだろうなぁ
723名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 02:19:14 ID:gH1e/Zdo
>>718
あの後美少女化するのだろう、と安易に思っていたら、色々ときっちり考えていた貴方に脱帽です。
この後どんな展開を見せるのかワクワクしながら待つことにします。・・・・・今回なかった分の
おまけも含めて。

可哀想にまた精神的外傷が増えてしまったヴィヴィオ・・・・・・。これで幾つ目だ?この他に
スカのレリック移植にちょっとどころじゃなかった魔王のSLB、で合計3つ?ルーに誘拐された
件も含めると4つか?・・・・・・・・・・・・え、外見5歳、実際は一年も無いだろうに何だ、
この数は・・・・・・・

>……青髪のわんこがツインテに、桃色のポニーテールが紅の鉄騎に、

あれ?ヴィータがシグナムに、では無いのですか・・・・?
724名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 02:27:10 ID:M94zzdWw
>>724
つまりシグナムはホラーが苦手なんだ。
725名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 02:27:49 ID:z33SnSDR
>>718GJ!
>「ヴォルテール」じゃないよね、って事なんです。
なかなか硬派なこだわりですね。
こだわりを持つのはいいことだと思いますよ?特に創作者は
726名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 02:34:35 ID:hX28BCI8
>>723
ヒント この前の模擬戦
727名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 02:51:32 ID:gH1e/Zdo
>>726
ああ、そういえばそうだった・・・・哀れバトルマニア。
最近めっきり減った出番だから張り切ったばかりに・・・・・
728名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 02:58:29 ID:QSnqXyRO
>『それと同じように、私のこの比較的大きな体躯にも意味がある、と考えています。この場合は主に膨大な魔力の受け皿と
>してでしょうね。ともかくなにが言いたいかというと、単に身体をスケールダウンしただけでは無理が生じてしまうだろう、
>ということです』
その理屈だと三人娘は小さすぎることに?
729名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 03:17:30 ID:pPbBYrm5
>>718
GJです。
しかし、人化はなしなのがちょっと残念。相応の拘りがある以上仕方ないですね。

>>723
トラウマか、どうなんだろ? 
聖王化の影響で精神年齢が異常上昇したらしいから、克服してそうだなw
なんせ不屈のACE OF ACEの娘だし。
730名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 04:04:01 ID:gH1e/Zdo
>>729
うーんぶっちゃけ、高々5歳の女の子にそこまで求めるのは酷だと思う。
まだ小学生なんだから子供子供してればいいかと・・・なのはも内心はそう思ってるだろうし。

あと、気になったのだが精神年齢の異常上昇って?ソースは漫画版?
731名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 04:14:15 ID:LD/OBGV/
>>696
どうせデフォは「美女と淫獣」だ。問題あるまい。
732名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 04:59:16 ID:dvMxRbsv
>>729
異常上昇したのは聖王化してた時だけで、子供に戻った時に年相応に戻ったんじゃなかったでしたっけ?
733名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 08:48:49 ID:CRAMQvNu
>>692
GJ!!
なのはさん可愛ええ……。こんな人と密着できるなんてレジィがうらやまし過ぎる……。
レジィも新たな魅力が発見できてよかった。
続きが本当に気になる。
734名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 08:52:40 ID:dmSd/QBK
ヤバイな・・・

レジィさんに目覚めそうだ。





レジィさん受けで
735名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 09:10:12 ID:z85fjNc9
なにこのレジィ祭り

スカちゃんにエロ触手をつけられ、まだ手も握ったこともない
恋人のゼストをヤりまくるレジアスという電波と
裸エプロンの新妻ユーノをバックでガンガン責めるクロノという電波を受信した
736名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 09:48:51 ID:NIZEFShw
ちょっとお前らいい加減にすれw
737名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 09:58:40 ID:Ti5PjhEh
>>731
誰がうまいことを言えとw
738名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 10:23:54 ID:Zrb89JQB
暇だからスレ立ててくる。
739名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 10:29:21 ID:Zrb89JQB
ダメだた…
740名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 12:01:09 ID:z33SnSDR
立てた
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第65話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1207364340/
741名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 12:46:46 ID:YAp2C2t2
仕事から帰ってきたと思ったらGJなエリオ作品が!
>>264
GJ!!
なんというエロスな展開
おまいらは花見にきてたはずではw
結局エリオは搾り取られてしまうのか
セッテ相手だとエリオが受けになる姿しか思い浮かばないのは何故だろう・・・まあエリオ頑張れ。すごく頑張れ

>>718
GJ!
相変わらずヴォル子可愛いよヴォル子
毎度のことながら乙女ヴォルテールがかわいすぎて読んでてニヤニヤが止まらないw
姿がかわらなくてもヴォル子は最高です。
氏の思うとおりの展開で次回もニヤニヤさせてください!
742B・A:2008/04/05(土) 14:22:08 ID:M94zzdWw
タピオカ氏、折り入って相談があるのですが、現在構想中のSSが氏の「優しい夢を見れるよう」とネタが被っているのですが、このまま書いてよろしいでしょうか?
具体的にいえば、フェイトの関係者(リニスではないです)がstsの時間軸までやってくる話です。ただし、主人公はエリオで(ここ譲れません)。
743404:2008/04/05(土) 15:06:59 ID:AjbrO3N1
うはwておあー氏に先越されたw
744名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 17:46:53 ID:z85fjNc9
>>743
先を越されたとかそういうのは問題じゃない
大切なのは完成させることじゃないか
745名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 17:53:20 ID:Kh33WrQp
いや、完成させるのは当然のことであり
最も大切なこととは投下することである
746名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 17:55:49 ID:w4G4hiJp
いやいや投下するのもだが
その後の運動も大事だ、賢者タイムに爽やかな感想を送るのも
747名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 17:57:56 ID:OAUZoouv
>>743
お前‥‥‥本気で触手×レジアスを書く気なのか?

嗚呼、スレがどんどん魔空間へと変わっていく。
今ここで純愛ものを投下したらどんだけカオスになんだろうか?
748名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:02:36 ID:QOof/yMr
俺達はブラックホールだから大丈夫。
どんな物語も飲み込んでみせるさ!
なので続きplz
749名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:03:14 ID:z85fjNc9
純愛触手か。チェーンバインドでも代用可能かしら
750名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:14:47 ID:tDnWt5Eh
埋めまする
751名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:17:03 ID:tDnWt5Eh


ある童貞は賭けにでた。

  ||\                           /||
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  ||:   |           ;;''"゙''"゙.、;;:〜''"'' ||
  ||:   |        ('A`)  ;;  ,,..、;;:〜''"゙'' ||
  ||:. / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ( ヘヘ ,,..、;;:,,..、;;:〜'''' ||
  ||/              [___]'     \||

一酸化炭素が部屋に充満する前に
高町なのはが「こちら教導隊01 要救助者を救助します」って
助けてくれて安全な場所まで抱きかかえて運んでくれる事に、生死を賭したのだ


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752名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:17:58 ID:tDnWt5Eh

        ヽー--、ヽ_ソ .>' "i      /
  _,. '´ ̄`    / >'′ |     |  い
  _>         `く⌒ゝ、|    ハ   ま
 ´/´  ,   、  、   ∨ V ゝ、   〉   行
 /イl /  ,.ィ|,.ィz| |l ,|| ハ|  ,ゝ  .|     く
  |. |l /|/シィ」ッソハトハトト|    ト!    } ∧   ぞ
  }イハ|ハ::ノ `     |' |リ ,、 ト !    ′∧   !
   ハ l.〈、__    イ/|イ ト、  トl      ゞ、   !
    lイ l人こ′  ,. ' V V ト!        \ __
    |ルイlハ__,.  '′  /  `ヽ、_  __    `
        `ヽ 、   /   ,. '"´    `ヽ、
           〉   /ノ .rヘ           ヽ
          /′ /  ハ ∨ヽ、  fヽ、     ヽ
      __,∠ '⌒〈⌒ヽ  ハ  ∨ ー }  ト 、   ',
   / 、    / >、 \ノ 、 \_/ |  ヽ、|
 ./ ー/     / {  \  \\       |    ヽ{
./    /    /  ー,、_ ` 、 ヽ、    ハ 、   |
′/ ,′    人   ヘ、` 、          ヽ    ',
 '′ {    /   ー---≧ 、          ト‐ 、!
    〉‐ '′             \       ヽ  ヽ   \
   /  ,. T ‐- 、        > 、_            }
  ,' /  !    `      ̄   ,.イ |`ヽ、       ノ
  |′  _ノ ‐    , 、  ` ̄   / ∨        {

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753名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:18:49 ID:tDnWt5Eh



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  ||:   |    バリッ      ;''"゙''"  ;''"゙''"゙.... ||
  ||:   |   |\      :.;;''" ゙''"゙ 、;:〜''"'';||
  ||:   |   .\\_('A`)  ;; ,,..、;;::〜''"゙'' ||
  ||:. / ̄|\ ̄\\ノ( ヘヘ ,,..、;;:,,..;;: /|'' ||
  ||/   .\\   |\   [___]' //..\||
          バリバリ!!     バキッ!!
           ___∧___________
          /ておあああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!! \

だが、床下からの野太い雄たけびに彼は救われた…。
後には家の修理代だけが残った。

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754名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:19:42 ID:tDnWt5Eh

        __∧::::::::::::::::::::::::::::::::Y⌒Y:::::::::::::::::::::::::::::::::: /____
         \   ハ:::::::::::::::::::::__人竺入_::::::::::::::::::::::::::/   /
          \\ ',--─ 二 ─´⌒⌒`─. ニニニニ∧//
          /.\∧ ̄ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ )/ヽ
          ,′ :/ .:/,入__,L斗=‐────===圦ヽ:',:: ハ
          |   :| :::| ´||汀示Vト    ‐ヤ示圷V、.::j∧ヽ! :::|
           |   :l  ::Y||_,辷zン      辷zリ_/| Y'::::ヽ| :::j
          l   :|  :::::小              .| ::|::::...::|.::,'
          ', :::|   :::::|:ヽ─┐  i  ┌───|| ::|::::: ::j:/
           ヾ::::l :::::::|::::::\..!  _  .!:::::::::::::::::::| ::|::::::::/
            ヾl ::::::::|::::::::::::l      | ::::::::::|:::l リ .:/::::::/
           / :::ヾ:::::lヽ:::∧L>--<l:::::::::::l_ j/::/::: 〃
          /:::::::::::::::::::::::::::::::\\__ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ 現在超人墓場で労働中のTさん(16)から
          ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ̄ ̄〉::::::::: ::::::::::: :::::::::::::::ヽ,    なのはちゃんに こんなものが…
         / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::',     
        ,':::::::::::::::::::::::::::::  ___,イ/ ::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
        ,':.:::::::::::::::::::::::::::::  ...::::/:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ 新しいバイトを始めたHさん(19)
       ,':::::/ .::::::: ::::::::::: ..:::/:::::_/:::::::::::::/ ̄\ ::::::::::::::::::::::::::ハ
       // ....::::::::::::::::::::::: .:::::::::::: /::::::::::::::: /     ):::::::::::::::::::::::::::::::',
      _∠___/.::::::ヽ  | :::::::::::/! ̄ ̄ ̄/ __ /⌒ ̄.|\___ ..::∧
     {:::::::/ ..:::::::::::::::::: ヽ | :::::/:::| |□|   `ー'"     |::::::\___::::::\.ハ
     |:/  ...:::::::::::::::::::::::::::::/:/:::::|.  ̄            |:::::::::.::ヽ`ヽ、 ::\',
   / ̄´ ..:::::::::::::::::::::::::::///:::::::|            |\  :::::::::....\::::∧
  /__....:::::::::::::::::::::::-‐'/ /:::::::: |            |:::...\::::::::::::::....〉:::::}
 ./   ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::{::::::/..::::::::::|            |::::::::....\:::::::::/..::::/


――だが、その手紙がなのはに届くことはなかった。

゚.o           .。 ゚. ゚
    ゚  ,゚ .。
            .,ヘ
 .o 。       ' ´ ̄´ヘヘ  o.。
         ,| ノノソヽソハ
 ヽ, ., ,.;,:   О ヾl ゚ ヮ゚ノ!.,| 今日は お休みなの!
   `ー 、,.,;,'   _r'にニ≧,|      。゚.
  、    `ー- 〔(ノ,=:|」ヽ)
  `ヽ、      ん;;;;;;;;;;;;ゝ:".:;.:'" o.О
     `ー 、_ 〃 し'^(_)ー 、
  ,"'.:.:;,`:;,' `ヽ、         `-
     "'.:.:;,`:;,':,:`ー 、_

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755名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:20:49 ID:tDnWt5Eh



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wwwww wwwwwww wwwwww wwwwwwww
www wwwwwww wwwwww www ((・∀・)x))
WW WWWWWWWW WWWWWWW WW ノ )
                       | <<

広大な農地でワロス草を栽培する八神はやてさん(2X歳)

「現在6人の従業員でフル生産していますが 、今年も春先の
 需要の急増に対して供給が追いついていない状況です」

と、嬉しい悲鳴をあげている。
ちょっとしたサイドビジネスのつもりが思わぬ収入に。
今春の売上は20億を超える見込み。



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756名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:21:38 ID:tDnWt5Eh

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                  /´    ⌒*(・∀・)*⌒  ヽ
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           / ̄ ̄ ̄ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
          /  ̄ ̄  ̄ ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


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         r──|    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l
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757名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:22:37 ID:tDnWt5Eh

                                 ,. ニ二ニ、ニニ =、
                                l|__j|___|;|___|[__)|
                               , '-- 、 - ‐ '';;',:.:l.:l:;::l_
                              ,〇;|l(*)Il|:○r::,.=、、::l,´,:‐、l  三3
                             i.:..:::;i====i:___;.:,jii´i:l_,j_;ji´!」
                             .===========l ,j.,.,., lil ,j
                             `~´        `~´  `~´
          __)ヽ               
     く⌒7´/⌒^fく            
      7イ=ルハ从け> ご飯、ご飯〜♪
      /,'ヾ(リ^ヮ^ノリ
      //  ノ7去ニ包
     く/  せfヒ{}ヒ} ヽ>
       ((◎く_77
(;;(::⌒(;;(::⌒ ((◎(◎




         ’、′・  ( (´;^`⌒)∴⌒`.・   ” ;  ’、′・
      、 ’、 ’・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人      ヽ
           、(⌒ ;;;:;´'从 ;'   ;  ;) ;⌒ ;; :) )、   ヽ  -‐,               __)ヽ
           ( ´;`ヾ,;⌒)´  从⌒ ;) `⌒ )⌒:`_,,..・ヽ/´           く⌒7´/⌒^fく
   ′‘: ;゜+° ′、:::::. :::    ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ‐''"..,,_              7イ=ルハ从け> なんか当たった
            `:::、 ノ  ...;:;_)  ___|;|___|[__)|                   /,'ヾ(リ^ヮ^ノリ けど まずはご飯〜
        ( ´;`ヾ,;⌒)´  从⌒ ;) ` ‐ '';;',:.:l.:l:;::l_                  //  ノ7去ニ包
         ( ´;`ヾ,;⌒)´  从⌒ ;) `r::,.=、、::l,´,:‐、l                 く/  せfヒ{}ヒ} ヽ>
         ( ´;`ヾ,; i.:..:::;i====i:___;.:,jii´i:l_,j_;ji´!」                  ((◎く_77
               .===========l ,j.,.,., lil ,j            (;;(::⌒(;;(::⌒ ((◎(◎
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758名無しさん@ピンキー
@   

      _
    , '(フ^^^ヘ
    j∠ノ人ヘゝ
  _、ノ_,(l(.゚)ヮ゚ノヽ,_
  ´ (つ, ̄ と)`
    | i lレハリi.}
   ノ♯|●-゚ノ|
   (((つ, ̄ と)
   .イ lフ,从从ゝ
    ^'vlュ゚ -゚ノ'゛ 
   、」 (つ, ̄ と)
  .ゝ ト{ ((^ソリ)ゞ
   ソヘ(リュ゚ヮ゚ノ!`
     (つ, ̄ と)
    { { 从リハ) 〉
    レVュ゚ヮ゚ノリ
    (つ, ̄ と)
    イ イ ivwvv'i>
    ^'(l|ュ゚ -゚ノl|
    <フ(つ, ̄ と) 
   ノ { {ノノノハ))〉
  (.  |.(l|ュ゚ -゚ノ|
     {(つ, ̄ と)  
     フ ,(レwハviゝ
     ´ヘ(lュ゚ -゚ノ゙
     (つ, ̄ と) 
     { イ,ノノ^))〉
     |l(||`ー´ノ|
     (つ, ̄ と)  
     | { {从リノ!〉
.     ソ,|.| ゚ -゚ノ|
    ((つ, ̄ と) 
    r'l レニリノ}.〉
    !`リュ゚ -゚ノ!|
    ノ(つ, ̄ と)
   ( ( { レハlノハjゞ
     ヘ(|ュ゚ -゚ノ|
.     (フ!.,,V,,)>
.     Ul〉、,.〈}′
      |=ト=|
      し(_^)

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