606 :
みゆ:2009/05/06(水) 13:50:00 ID:ZDlC/bNw
「今さらだけどこまかれです1」
(微エロです。そういう期待されると裏切られます。ごめんなさい。初期プリ5の設定です)
ナッツハウスの昼休み。日曜の午後。のぞみ達はいつもの様に昼食を一緒に食べていた。
「そうそう、こまち」「なあに?かれん」
箸をおいて、かれんがこまちに話しかける。こまちもお茶が入った湯飲みを置いて、
かれんを見た。かれんは自分のポシェットから小さな箱をこまちに手渡す。
「これ・・・」「え?」
箱の中身は薄い緑の古風なイヤリングだった。小さく目立つ物ではないが品が良く、
それが安いものではない事が、みんなにも分かった。
「かれん、これは?」「受け取って。お母様からのプレゼントなの」
にっこりとかれんは微笑んだ。こまちは慌てる。
「そんな・・・受け取れないわ。高いものでしょう?これ。それにかれんの為にお母さんが・・・」
「あ、それは違うの」
こまちの言葉にかれんはこう答える。
「これはね、お母様から、こまち、あなたへの贈り物なのよ」「え、どうして」
「私はね。お母様、お父様によく手紙を書いてるの。自分の事、みんなの事もね・・・」
そう言ってかれんはみんなを見た。のぞみ達もかれんの話を聞いている。
「私はでも、こまちの事を書くのが多いみたいなの。お母様のお返事にそう書いてあったわ、
気付かなかったけど。それでね、こまちの写真を送ったの、お母様が見たいって言うから」
「うん・・・、それで?」
「そうしたら、これを贈って下さったのよ。『あなたの大切な人にこれをプレゼントして下さい、
これからもかれんをよろしく』って・・・」
「そうだったの、でも良いのかしら・・・・」
こまちがまだ戸惑っていると、かれんが微笑みながらうながす。
「お願い、こまち受け取って?お母様も絶対喜ぶから・・・」
「そうだよ!」
急にのぞみが叫んだ。
「きっと、かれんさんのお母さん、かれんさんにこまちさんみたいな友達がいて嬉しいんだよ」
「そうだね・・・」
りんも同意する。
「そのイヤリング、こまちさんに良く似合いそうですよ?きっとこまちさんの写真をみて、
かれんさんのお母さん、買ったんですよ。あたしアクセサリー好きだから分かる気がする」
「わたしもこまちさんがそれを付けてるのを見たいです!」
うららもそう言った。
「こまち・・・ね?」
みんなの言葉にうなずいて、かれんは再び、こまちを見つめる。
「そうね、じゃあ・・・。かれん、ありがとう。お母様にお礼の手紙、私、書くわ」
ようやく、こまちはそう言った。
「うん、そうして。ほら、私が付けてあげる・・・」「あ・・・」
かれんの白い繊細な指がこまちの形の良い耳に触れる。こまちはちょっと赤くなる。
イヤリングを付けおわると、わーっとのぞみとうららが声をあげる。
「・・・どう?似合うかしら」
「うん。綺麗よ、こまち・・・」
かれんとこまちは見つめ合う。かれんは自分の手鏡をこまちに渡す。
「ね?」
「うん。本当に綺麗なイヤリングね、ありがとう」
「違うわ」
「え?」
再びお礼を言ったこまちにかれんは悪戯っぽく、こまちの耳に触れこう言った。
「綺麗なのはあなたよ、こまち。こまちだからそのイヤリングが似合うのよ」
「そんな・・・私・・・」
熱っぽい視線を二人は絡めあう。二人の間だけに優しい空気が漂い始めた。
607 :
みゆ:2009/05/06(水) 13:51:52 ID:ZDlC/bNw
「いまさらだけどこまかれです2」
「あー、もしもし」
そんな二人を見て、りんが口を挟む。こほんと咳払いをする。
「もう、前から思ってたんだけど、二人とも本当に絵になりますよねー。お似合いっていうか」
「え、なに?りん」
少しからかう様な口調にかれんは少し驚いて、りんに尋ねる。
「なんか、ほんと、映画かなんかのワンシーンみたいだなーって」
「あ、それ分かります!」
うららも話に加わる。
「二人とも綺麗だから、なんだか貴族のお嬢様同士の会話みたいです!こうしてカメラが、
回ってたら良い感じのシーンになるかも」
そう言って指でカメラのフレームを作り、二人を捕らえる。
「ええ?何よそれ」「・・・恥しいわ」
かれんとこまちは赤くなる。あはははーっとそれを見たのぞみが笑って言う。
「二人とも気付いてないんですかー?学校で二人は注目されてるんですよー?」
りんもニヤニヤしながら言う。
「そうそう!サンクルミエール学園の薔薇と百合だっけ?生徒会長の水無月かれん先輩と、
その親友の秋元こまち先輩」
「学校中の憧れの的だよねー」
のぞみとりんは笑いあう。
「薔薇と百合ですかー。じゃあ映画のタイトルは何が良いかな?」
うららも楽しそうに言った。
「とにかくあたしは二人がつきあってても驚かない!」
りんはそう言った。三人が騒いでる間、かれんとこまちは赤くなって俯いていた。
あくる日の午後、こまちとかれんはかれんの部屋にいた。
緩やかな陽射しが窓から射し込み、カーテンが穏やかにそよぎ、暖かな静寂に包まれていた。
こまちが文庫本を読む横でかれんは頬杖を付き、何か考え事をしている様だった。
ふーっと一息、かれんが溜め息をついたのを見て、こまちはそれを横目に、
「どうしたの?」
そう声をかけた。
「え?」
かれんは惚けた様にこまちを見た。いつも凛としているかれんにしては珍しい表情だった。
くすっと、こまちは微笑むと、
「なんだか色々思いつめてるみただったから・・・」
「別にそんな訳じゃ・・・ないけど」
ばつが悪そうな顔でかれんはそう答えた。そしてその後でこう話し始めた。
「私達ってそんなに目立つのかしら」
「え?」
「ほら、りんが言ってたじゃない」
「ああ」
こまちは本を膝に置き、かれんの方をちゃんと見た。
かれんは思いのほか、真剣に続ける。
「別に生徒会長なんてどの学校にもいるじゃない。私達そんなに変わった事してる訳じゃないわ。
それなのに・・・ねえ?」
こまちはかれんの顔を見た。そしてちょっと聞いてみたくなった。
「あのね」
「何?」
608 :
みゆ:2009/05/06(水) 13:53:46 ID:ZDlC/bNw
「いまさらだけどこまかれです3」
「目立つのは私じゃなくかれんだと思うわ」
「どうして?」
まるで心外だと言う風にかれんは目を丸くした。こまちは続ける。
「どうしてって、かれん・・・」
「だからなんなの?」
(自分の事、何にも気付いてないのね・・・)こまちはくすぐったい様な嬉しさを感じた。
「かれんがとっても綺麗だからじゃないかしら?」
「え?」
「いつもさっそうとして、そばにいる私でも格好いいと思うしね」
「べ、別に私は・・・」
「かれんはかれんが思うよりずっと素敵なのよ?」
かれんは赤くなる。本当にこんな時、こまちはかれんが愛しくてたまらなくなる。
典型的な気の強そうなお嬢様に見えて、本当は照れ屋でとても素朴な女の子なのだ。
間違っても自分がお嬢様だと言うところを鼻にかけたりしない。
生まれつきの育ちの良さはそれでも隠しようがない所なのだが・・・。
こまちは続ける。
「ねえ、かれんみたいな人って他にいないのよ?勉強も優秀で、本当のお嬢様で、
楽器も演奏できて、それにとっても綺麗で・・・」
「ちょっと、やめてよ・・・」
かれんは居たたまれない顔で下を向いた。そして、小さくこう言った。
「そんな風に言われるの好きじゃないわ」
「え、どうして?」
今度はこまちが驚いた。
「素敵な事じゃない。みんなに憧れられて、特別で。私なんか・・・」
「やめて、お願い」
かれんは辛そうな声を出した。こまちははっとして言葉を止めた。
「ごめんなさい。私・・・」
「ううん」
かれんは首を横に振った。
「こまちに悪気がないのは知ってるわ。でもね。私は特別扱いされたくないの。
本当はみんなともっと打ち解けたい・・・。でもみんなが私を頼ってくる。
私がそれに一生懸命答えようとするとみんなもっと私を特別な目で見るの・・・」
「かれん・・・」
こまちは何も言えずかれんを見つめる。かれんがいつも何かに悩んでいるのは知っていた。
でも、かれんがそれに触れられたくないのも知っていたので、こまちはそれに、
いつも気付かない振りをしていたのだ。
「さみしいって思ってた時も多いわ。・・・ねえ。私は意地っ張りだから、
人に弱みを見せたりするの凄く気にしてしまうの。でもね」
「うん・・・」
609 :
みゆ:2009/05/06(水) 13:54:59 ID:ZDlC/bNw
「いまさらだけどこまかれです4」
かれんはこまちに向き直って言った。
「こまちには、こまちには隠し事したくないの。だってこまちは特別だから」
「かれん」
「前に言ってくれたわね。のぞみ達と会って私は変わったって。私もそう思うわ。
でも、こまちは変わる前の、何もかも一人で背負い込んでいた、周りなんか信じてなかった、
そんな私ともいつも一緒にいてくれたわね」
「・・・・」
「私、こまちがいなかったら、本当に一人ぼっちだったわ。だから、だから・・・」
そう言ったまま、かれんは黙り込んだ。
穏やかな日差し差し込む部屋は冷たい静寂に包まれた。重い沈黙の中、
かれんが一番弱い自分をさらけ出してくれた事を知ったこまちは言葉を選びながら話し始めた。
「かれん私はね」
「う、うん」
かれんはこまちを見た。その目が救いを求めている事がこまちには良く分かった。
「やっぱり、かれんは素敵だと思う」
「・・・・」
「かれんの想いは別にあるのかも知れないけど、かれんはみんなの為に頑張ってると思うもの。
それが自分の為だったとしても悪い事だとは思わないわ」
「でも、私はこまちが思うような人間じゃないのよ・・・」
「ごめんね」
「え?」
「私、かれんの寂しさ、ちょっと気付いてた。でも今言われるまでその理由が分からなかったの。
たまにかれんが悲しそうな顔してるな、どうしたのかなってだけ思ってたけど。
だから何も出来なかった。ごめんなさい・・・」
「あやまらないで、そんなつもりじゃないのよ」
「でもね。それより私ちょっと嬉しかったのよ。かれんの友達になれて」
「え?」
「だって。だって私は何にもないもの。本当に地味で本を読むくらいしか興味もなくて、
優柔不断でなんのとりえもなくて」
「ちょっと、こまち」
「そんな自分がみんなに一目置かれてるんだもの。かれんの親友ってだけなのにね。
自分の実力でもなんでもないのに。本当に恥しいわ。でも少し自慢だったの。嬉しかったの・・・」
「こまち・・・」
「嬉しくないかもしれないけど、私もあなたに憧れてたのよ・・・かれん」
かれんが本当の事を話してくれたから、こまちも隠していた思いを打ち明けた。
変な励ましや慰めの言葉より、正直な自分を打ち明けた方が良い、何故かこまちはそう思ったのだ。
「ありがとう、かれん。こんな私を特別だなんて言ってくれて。素敵なあなたとこうしているだけで
私は幸せなの・・・。私はそんな小さな人間なの」
「こまち」
再び静寂が訪れた。いくつもの想いが二人の中を駆け巡っていた。
今度は、こまちがかれんの言葉を待った。救いを求めるように・・・。
610 :
みゆ:2009/05/06(水) 13:57:20 ID:ZDlC/bNw
「いまさらだけどこまかれです5」
「一緒ね。私達」
「え?」
ぽつんとかれんが呟いた。
「だってお互いの気持ち、気付かなかったんですもの」
「うん・・・」
「でも、いつも一緒にいたわね。どうしてかしら・・・」
「不思議ね」
「私はね、こまちが何のとりえもないなんて思わないわ。・・・ほら、りんが前に言ってたじゃない
私をリードしてるのはこまちだって」
「あ、あれは・・・」
「思い当たるところあるもの。ふふ」
悪戯っぽそうにかれんは微笑んだ。こまちは恥しかったがかれんがやっと笑ってくれて嬉しかった。
「こまちが落ち着いた顔で微笑んでくれてるとほっとするの。私、気が短いから、
こまちの笑顔で思いとどまった事も多いのよ」
「かれん」
「私もこまちが必要だった。・・・こまちも私が必要だった、でしょ?」
「もちろんよ」
「理由なんかいらないのね」
「うん」
二人は見詰め合った。
ふいにかれんはこまちにもたれた。
「あ・・・」
「ご、ごめんなさい。こまち・・・でもどうしても」
こまちの首元に顔を預ける。かれんの涼し気な良い匂いがこまちを包む。
そっとかれんの体を抱きしめて、こまちは答える。
「あやまらないで、かれん。私・・・嬉しい、から」
「こんな風に甘えて、私、でもでも・・・」
「かれん、自分で言ったでしょ。理由は要らないって」
「う、うん」
「好きよ・・・かれん」
こまちの口からその言葉が零れた。その瞬間、こまちの体が火が付いた様に熱くなった。
(ああ、言ってしまった・・・)
そう思った。隠してた想い。同性へのあってはならないはずの想い。
そんなはずではないといつも自分に言い聞かせていた想い・・・。
(私はかれんが好き。でもそれは友達として・・・でも)
「わ、私もこまちが大好き!」
こまちが自分の想いに飲みこまれそうな耳元でかれんもそう呟いた。
かれんの体も熱くなっていた。激しい心臓の鼓動。
「こ、こまち!」
かれんはそのまま、こまちに抱きついた。
(ああ!)
こまちは息を飲んだ。しなやかで暖かい、かれんの体。美しい匂いに全身が包み込まれ、
痺れるような感覚がこまちを襲った。
衝動的にこまちもかれんをさらに強く抱きしめていた。
(かれん・・・。あなた、こんなに華奢だったのね・・・)
思いの他、小さく頼りなさそうなかれんの体を感じた時、今までになくかれんへの愛がこみ上げた。
(かれんは私が守る・・・)
611 :
みゆ:2009/05/06(水) 13:57:52 ID:ZDlC/bNw
「いまさらだけどこまかれです6」
しばらく、二人は抱き合ったままでいた。そして少し気持ちが落ち着いた時、二人は同時に思った。
『こ、これからどうしよう・・・』
お互いがお互いへ強い想いを抱いているのは確かだが、衝動的に心の準備もなくこうなってしまうと
どうして良いか分からないのだった。
(ええ、と。ま、前に読んだ本では確か・・・。でもそれは男と女の関係だし・・・)
(いきなり、こ、こんなことになって、こまちに嫌われないかしら・・・私は良いんだけど)
少し、無理な体勢で抱き合ってたせいか体が痛くなって来た。
心臓の動きは早いままで体中に汗が流れていた。
「あ、あのね。かれん」
ようやくこまちは声を出した。
「は、はい!」
かれんはすぐに答えた。
「とりあえず、あの・・・良かったら横に・・・なりましょう・・・」
「う、うん」
お互いの顔を見れぬままに二人はベッドの中に潜り込み、おずおずと、少しづつ近づき、
そして抱き合った。
かれんの手が恐る恐るという感じで伸ばされ、こまちの胸に触れた。
「あっ・・・」
「ご、ごめんなさい!」
「ち、ちがうの。驚いただけ。良いのよ・・・」
「うん・・・」
お互い、服を脱ぐのは出来なかったが、服の中で胸の下着は外し触れ合った。
(少し、私の方が大きいみたい・・・)
頭の芯が痺れながら、こまちは思った。かれんは遠慮勝ちにこまちの胸をさすり、
こまちはもどかしく思った。
(もっと、強くても・・・良いのに)
こまちがかれんの乳首に触れるとそれは、みるみる固く突起した。
鋭い吐息がかれんから漏れ、かれんが天使になった気がした。
二人はお互いの体を触れ合った。暖かい息、甘い声が漏れ、汗が秘密の場所へ流れた。
そして、ついにこまちの手がかれんのスカートの中へと伸びた。
初めての経験が同性。ためらいがこまちにはないわけではなかった。
しかしかれんを愛しく思う気持ちに偽りはないし、美しいかれんに触れられる事に、
背徳的な甘美な快感を覚えてもいた。
(かれん・・・)
下着の奥、熱い汗が流れる、隠された場所へこまちの指は辿り着こうとした。
「ああ、あ!」
「え?」
612 :
みゆ:2009/05/06(水) 13:58:15 ID:ZDlC/bNw
「いまさらだけどこまかれです7」
今までの甘やかな静寂に相応しくない大きな声をかれんは出した。
「ちょっと、待って!こまち、ごめんなさい!!」
「え?え?」
こまちは手を止めた。かれんは泣いていた。
「あの、私こまちが大好き。本当よ?・・・でもでも、あの こ、怖いの!」
「・・・かれん」
「自分からもこまちに触れたのにごめんなさい!でも恥しくて、恐くてどうしようもないの!」
子供のように泣きじゃくるかれんにこまちは唖然としたが、こまちも一息ついた。
そこで自分も体中が緊張していた事を知った。
「かれん、泣かないで・・・」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
謝るかれんにこまちは優しい声で言った。
「謝らないで。私もね、どうしたら良いか分からなかったの。だってかれんの事は好きだったけど、
急にこんな事になるとは思わなかったから・・・」
「こ、こまちも?」
かれんは泣くのを止めた。
「う、うん。どうしようって思ってた。上手くやらなくちゃって頭の中で、変な知識だけで、
していたの。そんな事じゃいけないわよね。かれん、ごめんなさい・・・」
かれんも泣きながら答えた。
「・・・私も心の準備が出来てなくて、なんだか急に今までの私達が壊れてしまう気がしたの。
そうしたら恐くて・・・」
かれんは涙を拭った。それは子供のような仕草だったが、こまちは好ましく思った。
純潔に敏感なかれんを美しく思った。
(そうね・・・)
こまちは正直に言った。
「ねえ。私達はまだ何も知らない子供だもの。ね?背伸びする事ない。焦る事ないわ。
これから二人で色々経験してから、また・・・ね?」
「う、うん。私もこまちとまだこのままでいたい。のぞみやみんなとも・・・」
「そうね・・・」
ようやくふたりは微笑みあった。
「ねえ、私のイメージなんて壊れちゃったでしょ?せっかく憧れてくれてたのに・・・」
「ううん。私はもっとかれんが好きになったわ、私こそいやらしい事して・・・頭でばっかりで」
かれんは涙目のまま、にっこり笑った。
「ふふ。なんだか今とっても気分が楽なの・・・恥しい自分みんな見られたのに」
「もう格好つける事ないわよね、私達。ねえ、なんだか疲れちゃった・・・」
「そうね・・・。ねえ、こまちこのまま普通に眠りましょう?それなら良いでしょ?」
かれんはそれからすぐ眠ってしまった。あどけないその顔の目元に残った涙の後を見て、
こまちは、心の鎧を外した、無防備なかれんを初めて見た気がした。
みんなに慕われている凛としたかれん。さっきまで泣いていたかれん。
両方とも掛け替えのないかれんなんだと思った。どっちが嘘でどっちが本当なのではない。
(私はね、あなたが嫌いなあなたも好きなのよ・・・)
こまちは目を閉じた。かれんが起きた時、キスだけはしてもらえるかな?(それが先よね・・・)
そんな事を考えながらまどろみに落ちた。
END
実に素晴らしい! 二人が少しずつステップアップするのを期待しています。
要約キボンヌ
615 :
みゆ:2009/05/07(木) 00:31:06 ID:7VTB4wkS
感想ありがとうございます。
613さん
楽しんでもらえたら幸いです。初体験は上手く行かないもの、みたいなイメージなんです。
614さん
長すぎでしょうか!?・・・これからは気をつけます。
616 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 04:44:53 ID:PptvHmHE
>>615 いや別にいいと思います。サイトやブログの長文は平気ですが2chの長文は不得手なのです
>>616 詳細
ブッキーと西はなかなかいいと思うわ
南美希が見たいです。
621 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/13(水) 00:15:27 ID:UIXJd4rI
西ブキ
南美希
ラブせつ
…ありだと思いま(ry
はい!メイン三人がお風呂で乳くらべがいいと思います!!
んじゃそれで
624 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 22:47:27 ID:mCKkklks
南美希ってビジュアルは合うけど…何か想像がつかない…
こないだの
イース-ピーチ
ウェスター-パイン
サウラー-ベリー
を見る限り美希は南担当っぽそうだけどな
ぶっちゃけ南は虹オタ臭がして想像できないが
イースはバレてないみたいだけど、サウラーとウエスターさんの正体はバレてんの?
まぁ男組は結構人前で変身してるけど
あんな男共と一緒に暮らしててイースたんは無事なんだろうか
今週はウェスターにとって神回だった
あまずっぱー・・・
630 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/19(火) 06:38:33 ID:2RMvNzv6
エロパロってかここもう小説スレじゃないね
小説やその感想ならならまだしもどいつも勝手な事書いてるだけじゃない。
LOVE板やらうpとかいくらでも他にそんな場所あるだろうに・・・。
投稿しようとしてる方ここはやめた方が良いよ。
どうでもいいよそんなん。
632 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/21(木) 14:47:05 ID:BWCtp10T
バカには人生そのものがどうでもいいよね
なんにせよ過疎ってるからなあ
もうどうしようもないか。
たまには書きたいぉ(´・ω・`)
書いても誰もレスしません
だから誰も書きません
終
了
キュアパッションまだ?
西とブッキーがいる限りこのスレもまた不滅です。
無駄レスで埋まってくんだよな
このペースに慣れてるから、3〜4ヶ月に一本神降臨されたら儲けもんくらいで思ってる
別スレでは、雑談がないとインスピレーションが大変って言ってた職人氏もいたしね
とりあえずこのスレ消したい馬鹿が多いってのは確かw
643 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/23(土) 09:45:15 ID:+jHfzoV6
消えてもいいじゃん
という割にはageてる。
本当はSSを心待ちにしてるんだろうなぁ。
うっかりやってしまった西東の話が読みたい。
645 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 18:27:47 ID:KCYJsfYt
レスしなきゃ誰もかかないよ
うっかりヤってしまった西東か…
どんなシチュエーションだ
フレプリ不人気だな
ラブをとことんネチネチとキモヲタが犯す女性が読んだらドン引きする様なSSなら書きたいな
「書きたいな」は要らない、書いてから注意書き付けて貼ればそれでいい。
・・・俺は陵辱とか苦手だからスルーするけど。
んだんだ好きに書けばいいべ、遠慮すな
蒼乃美希は悩んでいた。
ラブ、祈里の前には姿をあらわしたピックルンが、自分にだけやってこない。
新しい力を手に入れたピーチやパインがキュアスティックを振りかざし、ナケワメーケを
華麗に撃退するのを眺めていることしかできない――いまだ最初の技しか持たないベリーが、
プリキュアとして足を引っぱっているのは明らかだった。
「そんなことないよ!」きっとそう言うだろう、ラブたちにこのことを話せば。
真剣に、懸命になって自分をなぐさめてくれるだろう。わかっている。
しかし、どんな言葉も気休めにしかならないこともまた、わかっている。
今の美希にとってそういう優しさは、すこし辛かった。
「ほらほら、こぼしちゃだぁめ」
「口のまわりについたでしょ、もう」
ラブの部屋。かいがいしくシフォンにチョコケーキを食べさせる祈里とラブを見ながら、
美希は深いため息をついた。
「どうしたの、美希ちゃん」
それに気づいた祈里が声をかけると、ラブがすかさず、
「ドーナツ食べないんなら、かわりに食べてあげようか?」
「ピーチはんは食べすぎやがな。さっきからもう3個も食べてんのわい見てたで」
脇からタルトがつっこむと、ラブは口をとがらせてプイと横を向いた。
そんなやりとりとは対照的に、美希は憂いの顔でうつむいていた。
「どうして私だけ……出てこないのかな……」
「美希たん」ラブの表情がすこし真剣になる。「……出てこないの?」
「うん」
「いつから出てないの?」
「知ってるじゃない、この前ブッキーのところにキルンが来てからよ」
「大変じゃない!」
ラブが血相を変えて立ち上がった。
「なんで今まで黙ってたの?」
「黙ってた、って……知ってるでしょ?」
「知らないよ、ねえブッキー」
話を振られて祈里もウンウンうなづいた。
「美希ちゃんだいじょうぶ? 気持ち悪くない?」
「お水もっと飲む? お薬持ってこようか?」
「いやあの、なんか話が……」
予想外の反応に戸惑う美希をよそに、ラブがグッと拳を握りしめて叫んだ。
「まさか、美希たんが便秘に悩まされてたなんてっ!」
「へっ?」美希の声が思わず裏返る。「べっ、便……」
「だいじょうぶ、がんばればきっと出るよ! 私たちも協力するからっ」
「ちょっと、違うってば。あのね……」
「ブッキー!」
「はいっ」純白のゴム手袋を装着する音が部屋にパチンと響いた。
「こんなこともあるかと思って!」
祈里の細い指が獲物を求めてうごめく。美希はいっそう青ざめた。
「ぶっブッキー、ちょっと、ちょっと待って」
「美希ちゃん、便秘を甘く見てはいけないわ。亡くなった人だっているのよ」
「違うのっ、便秘なんかじゃないのっ」
「怖くないよ、人間だって動物なんだから私にまかせて」
「そうだよブッキーを信じて、美希たん!」
「プリプ〜! プリプリ!」
「ほらシフォンも応援してるよ! プリプリゲットだよ!」
まったくありがたくない声援をバックに迫る祈里の両手。
これからわが身に降りかかる出来事を想像して美希は思わず息をのんだ。
(う、動けない……っ)
とりあえず祈里の手を止めて、それから話をしようと考えた美希だったが、どんなに
力を入れても体が動かせない。いや、力を入れてるつもりが全然入れられない。
水中をゆらゆら漂っているような奇妙な感覚に、いつのまにか支配されていた。
(シフォン……!)
視界の端にいるシフォンはプリプリ声をあげながら、ほのかに発光している。
超能力で自分の体の動きを封じているのだ。
祈里たちを手伝っているつもりなのだろうか。もしそうなら、その効果は絶大である。
いとも簡単に、なすすべなく、ごろんと横にされてしまったのだから。
「はぁい、そのまま〜おとなしくしましょうね〜」
動物に向かうときの言葉づかいで、祈里が手早くパンツを脱がしにかかった。
脚にタイトにフィットしているパンツも、美希が動けなければひとたまりもない。
ホックをはずされファスナーをおろされ、するすると足先の方に引っぱられてゆく。
すぐに美希の細く白く伸びる脚が、淡いブルーの下着とともにあらわになってしまった。
「わ〜美希たん、脚きれい〜」
ラブがうらやましそうに声をあげる。親友とはいえ、こんな姿を見られたことなんて
美希の記憶にはない。なめるようなラブの視線が敏感な肌をねっとりと刺激する。
「ちょっと……さわってもいいかな?」
「ラブちゃんっ」
手を伸ばそうとするラブを祈里がいさめた。
「あはっゴメン、邪魔だよね」
「ラブちゃんは、後ろに回って上半身をささえてあげて」
「了解っ」
言いつけどおり、ラブが美希の上半身を起こして後ろから抱える格好になった。
「なんでこうするの?」
「体を起こした方が腹筋に力が入るし、出てくるところもよく見えるの」
「へぇ〜そうなんだぁ」
出てくるところをよく見る必要があるのか? というか腹筋に力入らないし、いやいや
そもそも出ないから。今朝だってしてきたんだし出ないから!
グルグル頭を回る思考も、暴走するふたりに伝えることはできない。舌と唇が動かない
せいで、何かしゃべろうとしても「アー」になってしまう。猿ぐつわなんてされた経験は
ないが、それとよく似た状態に違いない。
「なんかちょっとエッチだね、美希たん」
「アー、アー」
「そうだねぇ〜ドキドキするねぇ〜」
美希のすべての返答が相手の都合の良いように解釈されてしまうのだ。
「はぁい、じゃあ下着を脱がしますからね〜じっとしててね〜」
「っ……!」
祈里が美希の尻を持ちあげ、下着に手をかけ、取り去ろうとする。その動きは動けない
美希の目にはひどくなめらかに映った。白い手は躊躇なく、無慈悲に、ただ奥に隠された
秘密の、とても恥ずかしい場所を蛍光灯の元にさらそうと求めているのだった。
(待って、待って、待って待って待って待って待って)
美希は心のかぎり叫んだ。しかし、最後の砦はあっけなく壊された。
「アー……アー……」
生ぬるい空気が中を通って、美希はぞくりと身をふるわせた。
脚から抜いた小さな下着を丁寧にたたむと、祈里はカバンから取り出した特大おしめを
敷いて、その上に美希の尻を置いた。
尻がふんわり優しい感触に包まれる。ほのかな心地よさはまた、親友の前で情けなく
尻を出しているという事実を美希に突きつけた。
(あたしっ……脱が……脱がされちゃってる……。全部……見られてる……っ)
泣きそうになっているのを尻目に、祈里がさらに美希の脚を広げて膝を立てる。
完全に「大股開き」の体勢である。
「うわぁ〜出産みたい」ラブが声をあげた。「丸見えだねぇ〜」
(丸見え……、こんな……こんなかっこ……、あたし……)
全身が紅潮する。恥ずかしくて身をよじろうとしてもどうともできず、見せたくない
ところに集中する祈里の視線を浴びるよりほかにない。
息が乱れ、ドキドキして、しかし、体に力は入らない。その浮遊感、高揚感は美希に
とってまったく未知のものであった。
(見ないで、おねがい見ないでっ)
懸命に訴える美希。しかし祈里は目標をしっかり見据えながらワセリンとローションの
ボトルを開けていた。
「ふふっ……じゃあ、ほじほじしていきますからね〜」
――じつは祈里はシフォンの一件以来、すっかり「ほじほじ」のとりこになっていた。
お尻からちょっと顔を出してるカチカチのものをほぐして、ほじって、えぐり出して。
いっぱい出てきた時は相手もすっきり、自分もすっきり。「いっぱい出たね」って思わず
顔もほころぶ。もっともっと出したくなってしまう。自分が便秘になった時にこれ幸いと
ほじったこともある。いっぱいいっぱい、もっと出したい――。
彼女自身は知らないが、その爽快感と達成感は射精によるそれに似ていた。
「ブッキー、なんか楽しそう」
「えっ、そうかなぁ」
ラブに言われて、祈里は自分のゆるんでいる頬に手を当てた。
「まさか、美希ちゃんのお尻をほじれるなんて思ってなかったから」
そのまま表情を崩さず、ほほ笑みを美希に向ける。
「美希ちゃん、いっしょに気持ちよくなろうねっ」
「アー、アー!」
「よろしくおねがいしまーす、だって」
ラブが通訳すると、ふたりが笑った。もちろん通訳はでたらめだ。
(気持ちいいわけないでしょお……!)
しかしここでも美希の本心は届かず、工程は無情に続く。
祈里がワセリンをすくって二三、指先でこねた。すこし粘性が足りないが、腸内に
入れれば体温でトロトロになる。
「じゃあ……力、抜いてね。深呼吸して……」
優しくささやくと、いよいよ美希に体を寄せた。
「美希ちゃんのここ、かわいい」
美希の小さなピンクの尻穴を、祈里の指先がツンツンまさぐる。
しわのひとつひとつをなぞるようにして、潤滑剤をすり込み、染み入らせる。
指がすこし動くたびに、穴がそれ以上の反応を返す。ひくっ、ひくっと不随意に起こる
すぼまりとひろがり。どうにもならない本能のリアクション。
それは、祈里を拒絶するような動きにも、受け入れるような動きにも見えた。
(ふあ……あっ……)
美希の頭の中はもうまっ白になっていた。
さわられている。いじられている。親友が自分の、自分でも見たことのない不浄な部分を
嬉々として愛撫している。いつも見ているあの指で、ドーナツを食べているあの指先で。
手袋のゴムとワセリンの感触は冷ややかで、触れた瞬間ピシリと息が詰まる。しかし、
丁寧にこねられるうちに、自分と祈里の体温が溶け合い心地よいぬるさになる。心も体も
ぬるぬると弛緩してゆく――。
(や……あ……)
そんな美希のようすを見てとって、祈里がつぶやいた。
「そろそろ入るかなぁ」
(はい……る……?)
「はぁい、じゃあ中に入れていきますからね〜」
(いれ……)
「えいっ」短いかけ声とともに右手ひとさし指の先を内部に挿入する。
(あはぅっ!?)
狭い腸内へと侵入する異物が否応なく、美希の全神経をその場所に集中させる。
排泄したい、異物を排泄したい。しかしそれ以上の力をもって白く細い指はうずまってゆく。
「やっぱりちっちゃいね。すっごく締めつけてるよぉ、痛くない?」
(やめ……っ、ブッ……キイ……)
一秒一秒がひどく長く感じる。永遠とも思える長さの、祈里の指。
ゆっくりとゆっくりと奥へ。その指の歩みは確実に、奥の奥にある美希の大切なものを、
精神のアイデンティティを溶かしてゆく。
それはプライドであり見栄であり、また強がりであり、我慢でもあった。
祈里の指先のうごめきがそれらをはがして落として、中心へとたどりつこうとする。
指に合わせて腸壁が、恋人どうしのダンスのようにくっついて動いて、いっしょに美希の
中心へとたどりつこうとする。
痛みなんてない。
余計なの全部脱ぎ捨てて真ん中にあるのは、キラキラ光る美しい快感だけだ。
(ブッキーあたしっ……なんか、なんか、やばいぃっ)
はじめて出会う快感への戸惑いと恐怖、それすらも美希には光って見えた。
うっとりと中空を見つめる美希を見て、祈里はほほ笑んだ。
「美希ちゃん、気持ちいいの?」
「わかん……はぁっ、わかんない……よ……」
「でも、上のほうから気持ちいいの、出てきちゃってるよ」
「上……っ」
言われて美希は、いつのまにか濡らしてしまっていることを悟った。
「ブッキーブッキー、私にも見せてっ」
背中のラブが辛抱たまらないといった顔で言うと、祈里はうなづいて小さく手招きした。
招かれるままエサにがっつく犬のような動きで正面へと回り込み、股の間を覗きこむ。
「わはっ、すっごい」
はしたなく開かれた脚の付け根に、美希の秘部があられもなくさらされていた。
「子供のころ以来だねぇ、美希たんのこんなとこ見るの」
もう子供とは呼べないくらい発達した上のほうは、祈里の言ったとおり薄くうるおって
いて、女としての快楽を受ける準備を整えている。しかしそのすぐ下では、小さな穴に、
出すために存在するはずの穴に、まっ白な指が突き入れられている。
ラブは思わず唾を飲みこんだ。
「ね、感じちゃってるの?」
「そんなっ、そんなことない……いぎっ」
祈里がまた指を進めて、美希の言葉をさえぎった。
「お尻ほじほじされるの、気持ちいいでしょお? ほぉら……」
「あはっ、や、あ、あぁっ」
いたずらっぽく笑みをうかべて指を引いたり、また入れたりする。
「おねがい……ブッキー、もぅ、やめて……」
かすれた声で弱々しく言う美希に、ラブが顔を近づけた。
「美希たん、気づいてないの?」
「えっ……」
「もうシフォンの超能力は解けてるんだよ?」
「えっ」
反射的にシフォンを見る美希。ベッドの上ですやすや寝息をたてる姿がそこにあった。
そういえばいつのまにか声が出ている。ラブが体をささえなくても自分で、自分の力で
この体勢を保てているではないか。
「もうとっくに体動かせるんだよ?」
「…………」
「逃げようと思ったら逃げられるのに、感じちゃってたんだよ?」
「そんな……あたし……あたしっ」
ラブの言葉を振り払うように、美希が大きくかぶりを振った。
「どうする? 今から逃げる?」
ラブが美希の膝に手をおいて、言葉をつづけた。
「そのままでいてくれるんなら……上のほうも私が感じさせてあげるよ?」
「…………」
それに対して美希は何も言えず、何も動けなかった。
ラブがゆっくりと股間に手をのばす。また祈里の指が動きはじめた。