ま・・・・待てよ・・・・・!
エーブがロレンスをレイプ・・・・・・
見たい!!
だれか、かいてくれ!!
954 :
狐好き:2008/11/14(金) 04:41:29 ID:94WTRROE
誰も書かないようなので、何か書かしてもらいます^^
何話になるか少しわからないです;;
すいません!
955 :
狐好き:2008/11/14(金) 04:42:02 ID:94WTRROE
とある村の酒場の一席にひときわめだつ2人がいた。
一人はエーブ、もう一人はノーラという名前だった。
「あの、それで・・・・・あなたはロレンスさんとどういう関係なのでしょうか?」
笑顔の中に怒りのようなものが見える顔で、ノーラが聞いた。
「ふ、口付けを交わした仲だ。お前こそどういう関係なんだ?」
エーブも顔を崩さずに返した。
「一緒に一晩を過ごした仲です。」
二人の間に火花がちっていた。
なぜこうなったかというのは、この二人の間で寝ている男ロレンスが原因だ。
そのとき一人の男が、酒場に入ってきて興味本位で近くのやつに何があったのか聞いた。
「なぁ、あれはなんだ?」
「んあ?おお、久しぶりだな!あれか?男の取りあいだな。二人とも冷静に見えるがかなり怖いぞ。」
「へぇ〜、大変だねぇ。何があったんだ?」
「あぁ、それはな。2時間くらい前だったか、最初はあの男と金髪の女が一緒に飲んでたんだよ。
で、楽しそうに飲んでたんだが。急にあのクリーム色の女が入ってきてな。多分あの男の知り合いだ。
それでな、3人で楽しそうに飲んでたんだが途中から金髪のが男に寄り添ったところからかな?
もう、すごいことになってるよ。クリーム色のほうはうぶなんだろう、それだけでも嫉妬して静かに喧嘩が始まったんだ。
で、今に至る。」
男は説明した。
「ほぉ、女は怖いねぇ。ん?男は寝てんじゃねえか?」
「そうそう、途中で両方がついであげるよ、なぁんてことをいってどんどん飲まして、つぶれたよ。」
男は、身振り手振りを踏まえて説明をした。
「誰か、とめねえのか?」
「はは、おまえこんな面白いもんとめんのか?まわりにどやされっぞ?」
「ふ、それもそうだな。でも、見てるだけもつまらん。どっちが勝つか賭けよう。」
「おぉ〜、いいなそれ。じゃぁ、俺は金髪の方に賭けるよ。」
「わかった、俺はクリーム色に賭ける。」
この男たちがこんなことをしている間にもロレンスを取り合って2人は喧嘩をしていた。
続く
956 :
狐好き:2008/11/14(金) 04:57:27 ID:94WTRROE
なんだこいつは!腹が立つ!
だが、ここで怒っちゃあ負けだ。
一晩を過ごしたってのはきっと、何人かで野宿したとかそんなところだろう。
きっと・・・・・・
俺のは本当だしな。命まで救ってもらって。
ふふ、しかしあの時はかっこよかったな。
おっと、そんなことじゃなくて今はこいつだ。
こいつさえ来なければロレンスと楽しく飲んで、酔わしたところで宿にでもつれてって・・・・・・
ふふ。
なのに!こいつがいるせいで!
まずは、追っ払おう。
何なんですかこの人は?!
妙にロレンスさんにひっついて・・・・・
酒場の前を通ったときにチラッと横を見てよかったです!
口付けを交わした仲?
そんなのはきっと、この人が無理やりしたんでしょう。
ロレンスさんは私のものです。もし!仮に!ロレンスさんを譲るとしても、ホロさんだけです。
でも、今はそのホロさんもいない様子。
私のロレンスさんになれなれしいこの人は敵です。
懲らしめましょう、そういえば前にロレンスさんがいっていた羊に足をなめさせる拷問。あれを・・・・・・・
あ、私ったら何を・・・・・
そんなことをしたら、ロレンスさんに嫌われます。
追い払いましょう!
「それで、今日はどういうようでロレンスさんと?」
「気になるか?まぁ、教えてやらないでもないが。男と女が2人だけでのみに行くんだから、察してくれ。」
「ロレンスさんは優しいですからね。無理やりつれてきたのかと思いました。」
ロレンスは幸せそうな顔で寝ている。
「俺の・・・・店・・・・」
続く
957 :
狐好き:2008/11/14(金) 17:49:57 ID:BNSlvHnj
「あ、すいませ〜ん。お酒おかわり」
「今日は飲みすぎちまうな。面白い酒の肴があるおかげで。」
酒場にいる大半の男は男を取り合う女を見て笑いながら飲んでいる。
「そうだな。お、今度は相手を追い出そうとしだしたぞ。・・・・それにしても、あの男起きねえな。」
「あぁ。あ!面白いことを思いついたぞ!」
「ん?なんだ?」
面白いこと、それは。
「まずあの男を起こす。水か何かをかけて。で・・・・」
「で?」
「いや、その先はまだ・・・・ま!なんかしようや!見てるだけってのも暇なもんだ。」
「ぷ、なんだそりゃ!ま、面白そうだ。やろう!だがまて、なにをするかきめてから。」
「あ、そうだ。まずあいつを起こして3人を外に連れだす。で、どっちを選ぶのか見るんだ。」
「いいな!それでいこう。」
男たちの遊びはもう少し
続く
958 :
狐好き:2008/11/14(金) 18:05:40 ID:BNSlvHnj
「おこちゃまはそろそろ帰ったほうがいいんじゃないか?」
「いいえ!まだまだ、あなたこそ帰らなくていいんですか?」
「俺も大丈夫だ。」
「俺なんて、男みたいですね。」
「ロレンスはそれはそれでかわいいとさ。」
「そんなのお世辞に決まってるでしょう。それに、わたしも羊飼いなんてすごいってほめられたし。」
「すごい?ふ、お前じゃなくて仕事をほめてるんだな。」
ロレンスの隣でいつまでも二人の喧嘩が続いている。
そこにあの男たちがやってきた。
そして、こけたふりをして水をかけた。
「ん?何だ・・・・ひっ、冷た!なんだ?!」
「おっと、すまない!確か変えの服が俺たちの馬車に乗ってるはずだ!ちょっときてくれ。」
そういわれ3人はよくわからずついていった。
そして、ロレンスは服を貸してもらい馬車の中で着替えることになった。
エーブとノーラはこっそりと少しはなれたところに連れて行かれ男たちにある提案をうけた。
「なんだ?」「なんですか?」
「いや、あんたらをみてたらかわいそうでな。あの男を取り合うんじゃなくて。決めさせたらどうだ?」
「決めさせる・・・?」
「あぁ、でてきたところで二人並んでさ。どっちかを選んでくれっていうんだ。いつまでも3人でいるのもいやだろう?」
「それはな。」「もちろんです。」
「じゃ、きまりだ。」
作戦決行
ロレンスが出てくると二人が並んでいた。
ロレンスはなんだかよくわからない。
そして、2人から
「ロレンス。どっちか選んでくれ。」
「はい?何を選ぶんですか?」
「いいから、俺かこいつか。選んでくれ」
ロレンスはなぜかわからないがそうとわれ、迫力に押されて答えようとした。
「じゃあ、」
ごつ!
「うげ!」
ロレンスの後部に拳骨が落ちた。
「ぬしよ、こんなとこにおったのか!わっちらをほっぽって・・・・・ほれ行くぞ!!」
急に現れたホロによってロレンスはずるずると引きずられていった。
「あ、ホロさん!待ってく・」
そういおうとした瞬間
「なんじゃ!?」
「い・・・いえ。お気をつけて。。」
ホロの鬼のような気迫に負けた二人はしぶしぶさがった。
「今回は引き分けだ。」
「もちろんです。」
二人の戦いはまだまだつづく。
終わり
959 :
狐好き:2008/11/14(金) 18:06:28 ID:BNSlvHnj
すいません、あまりの暇さに負けて書いたのでかなり変です・・・・・
どうかお見逃しを^^;
狼板で狐好きをアピールだと・・貴様っ! でもGJ
\ _n グッジョブ /
\ ( l _、_ /
\ \ \ ( <_,` ) /
\ ヽ___ ̄ ̄ ) /
_、_ グッジョブ \ / / / _、_ グッジョブ
( ,_ノ` ) n \∧∧∧∧/ ( <_,` ) n
 ̄ \ ( E) < の グ >  ̄ \ ( E)
フ /ヽ ヽ_// < ッ > フ /ヽ ヽ_//
─────────────< 予 ジ >───────────────
∩ < ョ >
( ⌒) ∩ グッジョブ < 感 ブ > |┃三 話は聞かせて
/,. ノ l 'uu /∨∨∨∨\ |┃ ガラッ もらった
/ / / /" / \ |┃ ≡ _、_ グッジョブ
/ / _、_ / ノ / グッジョブ \ |ミ\__( <_,` )
/ / ,_ノ` )/ / /| _、_ _、_ \ =___ \
( / /\ \/( ,_ノ` )/( <_,` )ヽ/\≡ ) 人 \
ヽ | / \(uu / uu)/ \
狐好きならぜひ妖怪スレで狐耳巫女をお願いします…
GJGJGJGJGJGJG!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
狐好き第2作目おつかれ。
3作目もキボンヌ。えろくない部分がさりげにすきだす
Ps.GJ!
964 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/16(日) 11:15:18 ID:miGCCINt
アニメを見て俺だったらこんな風にするけどなーって思って
書いたんだけど、途中でやめちまったんだな。
スレ埋めということで勘弁してほしい。
「ぬしよ! ぬしよ!?」
「……っ!」
ロレンスが目を覚ますとホロの泣きそうな顔が目に入ってきた。
刺された後の記憶がはっきりしないので、どうやら気を失っていたようだ。
口の中一杯に血の味が広がる。取っ組み合いの最中にしたたか殴られたみたいだ。
「よかった…ぬし、いくら呼んでも目を覚まさんかったから…」
声に安堵感はあったがそれでも依然ホロの顔は今にも泣きそうな顔だ。
ホロのそんな顔を見るのが辛くて、ロレンスは殊更何でもないように振舞おうとした。
「俺は大丈夫だ……それよりも…っ!」
周りを確認しようと身体を動かした途端に腕が悲鳴を上げた。
何とか声に出すのは堪えられたが、その代わりに眉間にこれ以上無いほどの深い皺が刻まれ、
玉のような汗が顔から流れ出す。
思わず汗を手で拭うと服の袖が破られているのに気づいた。刺された腕を見るとその破った袖が
包帯のようにぐるぐると巻かれている。ホロが止血のつもりで手当てをしてくれたようだ。
怪我をしたほうの手を握ったり開いたりする。痛みは走るが大丈夫、筋は切れてない。
そんなに深く刺された感じはしなかったが思いのほか出血が酷かったようで、白いシャツだった布は
暗がりのせいで赤黒く染められて見える。
それなりに値段が張ったシャツだったんだがな、といつものように軽口を叩こうとしたとき、奥の方から
今、一番聞きたくない音が響いてきた。
「…ぬし、立てるかや?」
ホロにも当然聞こえたようだ。追っ手達の靴音が狭い地下道に反響しながらだんだんと近づいてくる。
実際に立つことで返事とするつもりだったが途中でよろけてしまい、壁に肩を預けるようにして何とか
立つ事ができた。
「こっちじゃ」
ホロが傷を負ってない方の手首を握るとロレンスを引っ張り出す。
歩くたびに腕から頭に走る痛みをこらえながらホロについていくのが精一杯だが、一体何処に
向かっているのか分からない。
「……おい…何処に…向かって」
「なんじゃ、やっぱり聞いておらんかったかや。外の匂いがするんじゃ、あっちからの」
途切れがちな問いを辛抱強く聞いてくれたホロはロレンスには目もくれず、だがしっかりと手首を
握り締めながら答えた。
さすが狼なだけあるようで、耳もいいが鼻もいいらしい。手首を握るホロの手の熱さを心地よく思いながら
感心すると、まるで心を読んだようにホロが言う。
「器量もいいじゃろう?」
「……自分で言うなよな」
振り返ったホロの顔は無理やり笑みを貼り付けたように見える。
ロレンスは、悪い、と言いそうになったのを口の中の血と一緒に飲み込んだ。
男としてこんな時はホロのような娘を守らなければならないのに、逆に助けられることばかりで情けない。
そして、そんなことを言いそうになった自分がもっと情けなく思ったからだ。
それにしても、地下道に入る前にホロが言った事が気にかかる。あの話は本当だろうか。
ホロが嘘を言う必要もないが勘違いという事もある。いずれこの騒ぎのけりがついたら分かるだろうが、
もしホロの言う通りだったら…。
「あそこ! ほれ、ぬしよ! 光じゃ!」
ホロの弾んだ声が地下道に響く。ホロの指差す先は確かに松明などではない陽の光が差し込んでいた。
「もっ…もうすぐじゃっ…あそこまで行けば…」
そうだ、あそこまで行けば外に出られる。外に出てしまえばこんな時間だ、人はいくらでもいる。
大声を出して人目を引けば、追ってくる連中だってそんな所で荒っぽい事はしてこないはずだ。
いつまでもホロに引っ張られている場合じゃない。
ロレンスが残っている力を振り絞り逆にホロを引っ張るように前に出ると、驚いたようにホロが手首を
ぎゅっと握るのが分かった。
「ホロ! もう少しだ!」
身軽さはあったが人の姿の時はやはり体力は娘のままのようで、さっきから走りづめのホロからは返事は
無い。だがこくりと頷いたことはなんとなく分かった。
水を含んだ綿のように重くなった身体をつんのめる様にして足を前に出す。
もう手を伸ばせば陽の光に触れることができそうだ。
だが思ったよりその日差しは強くないような気がする。怪我の失血で目が霞んでいるのだろうか。
そんなロレンスの考えは、ホロの悲痛な声で消し飛んだ。
「そんな……嘘じゃろう?」
地下道の突き当たりに設けられた円形の少し広いこの空間が、一体何の用途で作られたのかはロレンスには
見当もつかない。きっと昔には何か意味があったのだろうが、今のロレンス達にとっては嫌がらせ以外の
なにものでもなかった。
陽だまりの中にいるホロと一緒に上を見上げると、小さく丸い空が遥か頭上に見える。
ロレンスはもちろんの事、ホロを肩に乗せて背伸びをしても届かない高さなのは間違いない。壁面には登っていける
ようなとっかかりも無いようだ。どっちにしろそんな体力はお互い残ってはいない。
それどころか、ロレンスはこの場から動くこともできないほど憔悴しきっていた。
今までの人生でこんなに走った事は無いし、命を懸けた取っ組み合いをして腕まで刺されているのだ。
失血と冷や汗で濡れた身体は細かく震えていて、正直なところホロがいなければその場に倒れているだろう。
「……む」
ホロが今自分たちが走ってきた地下道に顔を向けた。
ぴんと立ったホロの耳が教えてくれなくてもロレンスにも分かった。
荒々しい靴音がすぐそこまで近づいている。
ホロがロレンスの横にしがみつく。だがそれはロレンスを頼っているというよりロレンスが倒れないように支えていると
いったほうが正確かもしれない。それぐらいロレンスの体力は限界に近かった。
「いたぞ!」
そんな声を一斉に上げながら追っ手達が二人に近づいてくる。
動くほうの手で無意識にズボンのポケットをまさぐった。当然のように何も武器になるような物なんか出てこない。
自分の腕を刺したナイフをあの場所に置いてきたままだったことに気づいてロレンスが自分を呪っていると
薄闇の中から男たちが現れた。まだ奥にいるかもしれないのでよくわからないが四人ほどか。
全員、手に鎌や棒切れを持っている。勝ち目はない。だがホロは守らなければならない。
このまま捕まってしまえば、最悪の場合自分は命が無い。良くても奴隷としてどこかに労働力として売られるだけだ。
そしてホロは取引の材料として使われた後は見世物とされるか、悪魔として教会につきだされて火あぶりだろう…。
ロレンスは頭を軽く振りそんな暗い考えを消し去ろうとした。自分はともかくホロだけはこの場から逃がしたい。
どんなことをしてもだ。
ロレンスが男たちから視線を外さずにホロの手を探しだすとホロはその細い指を絡めるように手を握ってきた。
柔らかい掌を強めに握り返すとロレンスはホロを庇うように一歩前に出る。
「なっ…ぬしよ? 無理じゃっ」
「…大丈夫だ…俺にまかせろ」
足が前に出せた事だけでも僥倖なのにこんな大見得が切れるなんて自分でも驚きだ。
「じゃが……!」
ホロは何か言いたそうだったが、急に地下道の奥を睨みだした。
今までと違う軽い足音が近づいてくる。こんな所に子供なんか来るわけない。女だ。しかもこの場に
現れるようなのは一人しかいない、ホロの言ったとおりなら。
「……ロレンスなの?」
「クロエ…」
嘘だと思いたかったが目の前のクロエはどう見ても本物だ。ただ、久しぶりに見る顔にはどことなく
違和感があった。弱いながらも陽に当たっているロレンスたちを、薄暗い地下道からクロエは眩しそうに目を細めて見つめる。
「仲間達から、そこの狼を連れ歩いてる男の風貌を聞いたときは、まさかと思ったけど…。あなたらしいわ」
「その仲間ってのは……こいつらのことか」
クロエに視線を当てたまま、あごで男達を指す。
「いえ、一緒にこの仕事をさせてもらっている人達よ……。彼らはそこの狼を狩り出す為に雇われただけなの」
自分の左右に並ぶように立って、ロレンスとホロから目を離さない男達を苦笑しながら紹介する。
「……こんなはずじゃなかったのに。上手くいかないものね」
「ここまでしといて、いう言葉じゃないな」
「ふふっ、そうだけど……手荒なまねは嫌ってことよ。お互い商人なんだから荒事は苦手でしょ。それに私は…女なのよ?」
弱々しく、見ようによっては妖しく微笑むクロエを見ながらロレンスは本格的にまずいと感じていた。
何とか受け答えはしているが、実のところ今にも倒れそうなほど眩暈がロレンスを襲っていたからだ。
「暴力はするのもされるのも…させるのも嫌なの。だから…」
クロエはロレンスの後ろを覗き込むようにしながら笑って言った。
「その狼を渡して」
その瞬間、ロレンスは気づいてしまった。さっき感じた違和感の正体を。
クロエは笑っているのだ、ここに姿を現してからずっと。いや、笑うことは変じゃないかもしれない。
昔からよく笑う明るい娘だった。
だが違うのだ。あの頃の笑顔と今ロレンスに向けている笑顔は。
「……ホロを神として、豊作の神として崇めていたんじゃなかったのか」
「そうね、昔はそうだった…でも、もう今と昔は違うのよ。神の気まぐれで豊作と不作を押し付けられることを恐れなくてもいい。
今はもうそんな物なんかに頼らなくても人はやっていけるの」
ロレンスを掴むホロの手に、ぎゅっと力が入ったのが分かった。震えているのはロレンスの身体ではなく
今はホロの小さな手かもしれない。
「神を物扱いとは人間も偉くなったものだ」
「その神とやらはあなたに幸運でも与えてくれたのかしら? 無いでしょう? 神は神でも、むしろ今の状況を見れば
災いしかもたらさない疫病神といっても良いんじゃないかしら」
「……そんなことはない」
笑みを消した顔で冷たく言うクロエにロレンスは反論した。時間を稼ぐためだ。
もしかしたら、ミローネ商会の仲間がロレンス達を探しにくるかもしれない。
「自分の今の状況を客観的に見れないの? 冷静に周りの状況と自分の状況を計りにかけて……
ロレンス、あなたが教えてくれたのよ」
「それは、商談をするときの心構え……」
「まさしく今がその時よ!」
クレアが嬉しくて堪らないという顔で叫ぶ。
「お互い商人として取引をしましょう!」
双方何らかの利益がなければ取引とはいえない。ここでいうお互いの利益を考えた途端、ロレンスの中に
血の味とは違う苦いものが広がった。
「……ホロを渡せば、見逃してやるというわけか」
「ふふ、それだけじゃないに決まってるじゃない」
何のことを言っているのか分からずにいると、クレアはその時だけ昔に戻ったようなやさしい顔になった。
「相変わらずねロレンス。この取引と取引を行ったという事実自体でどれだけの利益を引っ張り出せるか……あなたなら分かるわよね。
そんな宝の山を、二人で手に入れようと言ってるの」
「二人…?」
「あなたのことよ。どう? 今、その狼を渡してしまいさえすれば、膨大な利益をあの村で二人で手に入れる事ができるのよ。
あなたの夢だってすぐ叶うわ。分かるでしょう?」
「俺に…ホロを裏切れというのか」
「あなたは別に裏切るわけじゃないでしょう。私たちとは違いその狼を信仰してたわけじゃないし、ただ旅の途中で拾った
疫病神。恐ろしいくらいの利益が転がり込んでくるんだもの、ここで捨ててしまっても誰もあなたを責めはしないわ」
恐ろしいくらいの利益、ロレンスにだってそれくらい分かる。この騒動の後にどれだけの金が動くかは見当もつかないくらいで、
かなりの利益を手に入れられるだろう。クロエの言うとおり自分の店だって夢ではない……が。
ロレンスは後ろを振り返った。シャツの端を握ったまま息を殺すように黙って二人の成り行きを
見守っていたホロの、いつの間にか見慣れてしまっていた亜麻色の耳が目に入る。
ホロはゆっくりと顔を上げロレンスを見ると、悲しげに小さく笑うとすぐに目を伏せた。
「……目が眩むような話だ」
ホロがロレンスの服をさらに強く握り締めるのを感じながらロレンスはクロエに向き直る。
「でしょう? きっとあなたなら分かってくれると──」
「──が、同時に無理な話でもある」
「え?」
「さっき言ったな? この狼を信仰してなんかいないと。確かにそうだ、俺は別にお前たちのように特別に崇めてる
わけでもないし、敬っているわけでもない。だが……してしまったんだ」
「…何を?」
「人が神にする信仰よりも厳正で厳粛で……商人が商人である為に何を置いてでも守らなくてはならないもの」
シャツを握るホロの手に自分の手を重ねると優しく力を入れる。
「それは契約だ。この狼は北に帰るのをご所望らしく、なんの因果か俺はその旅の手伝いをするという契約をしてしまった。
いまさらその契約を反故にはできない。お前も商人なら分かるだろう」
視線を感じて後ろを見ると、ホロの驚いた顔が目に入ってきた。いつもとは違い、年相応の子供が見せる素直な表情が
ロレンスには新鮮だ。
「あっ……あなたがそこまで損得が分からないとは思わなかったわ!」
「クロエさん、そろそろミローネの連中が…」
声を震わせながら叫ぶクロエに隣の男が声をかけると、周りの男達も手にしていたものを握りなおした。
「そうね……じゃあ、いいわ、やって頂戴。男はどうでもいいけど、小娘のほうはできるだけ無傷でね……」
「へい!」
ごめん、ほんとに中途半端でここまでなんだな。
>>964-967 「そこまで……そこまでですね、皆さん」
地下道の奥からミローネ商会のあの男が現れた
「クロエさん、やっぱりミローネの連中に追いつかれましたぜ」
「あんた達、なにやってたのよっ!」
クロエは隣の男に怒鳴り声をあげた、隣の男の顔から血の気が引く。
「俺ははっきり言ったんだぜ? ”そろそろ”だって」
「そ、そうだったわね……」
「さて、クロエさん降伏する決心は付きましたか?」
「私に…私に裏切れというの」
「貴女はそこまで損得が分からないとは思わないんですが……」
クロエはがっくりとうな垂れた。
「そうね……じゃあ、いいわ、好きにして頂戴。 私はどうでもいいけど、彼らのほうはできるだけ無傷でね……」
この騒動の後に多少のイザコザもあったが
結局は俺達、ミローネ商会の仲間が宝の山を手に入れたのだった。
ーその夜ー
ここはミローネ商会の関係者が泊まる宿屋、先ほどまでシャワーの音が響いていた。
今はそれも止まり、少しおいてタオルの擦れる音がした。
「なぁぬしよ。 あの時ミローネ達が来なんだら、どうするつもりだったかや?」
ホロは自慢の髪を整えている、彼女の姿は素肌にタオルを巻いただけだ。
「俺は……そうだなぁ。 商人として契約を守ったまま生涯を終えるのも理想かと」
彼女は髪を整え終えると、俺の寝ているベットに潜りこむ。
「ふふふ、ぬしなら言うと思った。 じゃがのう、契約に不備がありんす」
「どんな?」
何かを企んでいるのか、ホロの見慣れた亜麻色の耳がピクピクと動く。
「契約はしたが、わっちとの契約サインを交してなかった事じゃ」
「まぁ口約束だからな」
ホロはゆっくりと顔を上げ、俺を上目づかいに見る。
悪戯っぽく笑うと、すぐに目を伏せた。
「ほれ ほれ、口で約束せんか。 誓いのキスじゃ」
俺は小さく笑うと、返事をする代わりにホロの花のような唇に口を重ねる
人の姿のホロは、十代の少女が持つ独特の甘い香りがした。
「……ふぅ。 あとは特約を付けてくりゃれ」
いつの間にか見慣れてしまっていた彼女の全裸姿。
その白い肌が、俺へしなやかに絡んでくる。
「北に帰るには家族が必要じゃ。 ぬしとわっちの……な」
あー、懐かしの
>>586を書いた者なんだが、ついさっき過去書いた物の整理してたら奥の方で
>>586の続き発見したんだ。
改めて読んでみたら、二人の性格若干違うし大してエロないしやたら長いときたもんだ。
随分昔のってのもあって投下するか迷ってるんだけど、読みたい人いる?
残り9KBで足りるの?
>>973 足りないんじゃないかな。
ノートに書いてるから文字数は分からないけど、10レスくらい使いそう。
だから今はここの意見を聞くだけか、キリのいいところまで投下するぐらいに留めようかなと。
975 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 06:20:26 ID:BxbsflOu
次スレは?
次スレどうなるんだろ?
977 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/18(火) 11:51:44 ID:fB//+N3Z
保管庫新しくしたほうが良くないか?
なんで?
わっちゃあぬしが思うほど胸が小さくありんせん。
うそだと思うなら触ってみるかや?
なにを照れておる。冗談じゃ。
ぬしのことだから胸が大きいほうがよいといわれていじけるわっちを
なぐさめようとか思ったんじゃろ?
からかうつもりでからかわれておっちゃ世話ないのう?
ん? そうではないと申すかや?
……裕福ななりのほうが商談に有利?
……胸の大きさなんか気にしてたのか? じゃと!?
た、たわけ、ぬしはどこまで朴念仁なのじゃ!
わ、わっちとてすがたかたちくらい気にする!
相手が惚れた雄ならなおさらじゃ!
なーんて、の。
……くふふ、やっぱりぬしはかわいいのう。
というホロが脳内再生された
>>979 うおお、俺が書いたのより数十倍萌える。GJ!
もうそれでいいや。
みんな!それぞれ脳内妄想しちゃってくれ!そしてあわよくばそれを文にして
>>596や
>>979の様に投下してくれ!あとは頼んだ!
誘い受けは死んだ方がいいと思うよ
しーきびだな(´・ω・)
次スレどうする?
>>980が立ててホスィ
次スレからは950が立てるって明記してくりゃれ
480byteくらいになったら立てるってのも
kByteだよ(:D)| ̄|_
立てられなかったので保守
>>987 揚げ足を取るのはよくないことだが、KByteだぜ
自分で立てることが出来なかったので依頼してきました。
埋め
, }
/ ト、 ∧ /
(( l ト 、ヽ (( / ,ハ __[_
││ 'vハ / ./ ゚, ,'⌒┴⌒',
l. │ j斗‐=¬=ん .._〉 (( { }
l | / ` 、 ヽ. ノ
ノ l′, l ト、 、 、、 \ ` ̄´
/ ′│ | │|│ |_」LLハ .
′ / 仆Tフ丁「リ !,从从∧ ,
{ i 从,rヤ卞. 仄Y{ } } } }
l | 〈 V'゚Y} ∨八,刈 jノ
. /{ l l ヘ.`ー'゚ _ ┐ っ从
/{/ レ | 、 とつ | _ソ r-仆 ヽ
,〃 ′ (. | 、 ヾ≧=y-rくト┤ \
,イ ソ \ ヾ,ミ辷メj_ノ : ト 、 )
(( l /しィ'/ , , >、 '.| | 〉 i | )'′
| , " { イ ハ, / /ヘ, } |_レ'入リ ノ
∨ V^j/ V⌒V'ヽノハ,ノ┴=彡、 `Y´
. ヽ. `ー'′__/ | 彡、人
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`ー -- - =ァァヘ八__/ _,ノ ,ノ
◎′ ∨ `^^'ー'^" _.ィ゚
`7^^7^ー'^'く_彡、
辷彡 `ー'′
〈__/
ホ
ロ
は
俺
達
の
嫁
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。