【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ4【ボーカロイド】

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763メイコ×ミク×カイト:2008/04/29(火) 15:12:07 ID:rWPbH5iO
「うわっ……わわわっ…………」
「カイト、大丈夫? 元気でないの? もう一回チュッてしよっか?」
「だ、大丈夫だから! もう元気出たよ、ありがとうミク」

慌ててミクの体を引き離し、目をそらすカイトを見てミクは首を傾げている。
しかし股間に目をやると確かな膨らみを発見し、ミクは大きな声をあげて喜びだした。
「あー! カイトのおちんちんおっきくなってる! めーちゃん、ここが大きくなるとカイト嬉しいんだよね? ねっ?」
「ふふっ、そうね。ミクのおかげでカイトも元気になったみたい…………色々と♪」
二人のやり取りを聞いて、カイトは顔を真っ赤にしながら浴衣を手に取り、後ろ向きで二人に投げ渡す。

「めーちゃんもミクも、早く体拭いて浴衣着て!」
「本当は嬉しいくせに……まぁ、良いわ。ミク、こっちおいで」
こうして2人は浴衣を身につけ、ようやくまともに顔を見合わせる事が出来た。

ほどなくして夕食が到着。さすがに旅館の自慢とあって、豪華な料理がならんでいる。
メイコは一杯やりながら刺身を、カイトは揚げ物を、ミクは最初っからデザートを……と、みんな楽しく食べていた。

しかし、カイトがメイコの領土、刺身帝国に箸を伸ばした事で事件が勃発。
「こらっ! カイト、刺身は私のなんだから! あんたはツマでも食べてなさい!」
「なっ……! この料理だってオレのお金で食べれてるんだよ……ッ!!」

刺身を争い、箸でカチカチと攻防を繰り返す二人。
それを笑いながら見ていたミクの目に、ある物が飛び込む。
「……めーちゃんのコップ……お酒……」
二人のやり取りを見て、こっそりお酒に手を伸ばし、ミクはそれを口に運ぶ。
(んっ……苦くて変な味……)
そう思ったミクは、ソッと元の場所へコップを戻した。

「このタイの刺身は……誰にも譲れーーん!!」
メイコの雄叫びと共に舞い上がる箸。それはカイトの敗北を意味していた。
「うぅ……酷いよめーちゃん。みんなで仲良く食べないと……ミクもそう思…………って、うわぁぁ!!!」
「……ほぇ?」
驚くカイトの目の前には、浴衣を脱ぎ捨て、赤い顔をして素っ裸になったミクの姿が。

「なんかね、体がポーって熱くって……フラフラするの……」
「フラフラって……あっ! ここにあった私のお酒、もっとあった筈なのに……もしかして……」
この状況、誰が見てもミクがお酒を飲んだのは明白。
メイコはミクにお水を飲ませ、隣の部屋へ連れて行き、とりあえず布団に寝かせた。

「めーちゃん! ミクは大丈夫なの?」
「まぁ、そんなに飲んでないしね。少し横になれば大丈夫だと思うわ。……それよりも――――」
何かを言い留めたメイコの視線は、カイトの下半身へ向けられていた。
764メイコ×ミク×カイト:2008/04/29(火) 15:13:04 ID:rWPbH5iO
「カイトくぅーん? コレなーんだっ?」
スッとカイトに身を寄せ、メイコは大きくなったソレを掴んだ。
どうやら先程のミクの裸を見て、再び元気になってしまったらしい。

「確かお風呂でも……それにミクに抱きつかれた時も大きくしてなかったっけ?」
メイコの意地悪な質問に、カイトは恥ずかしくて黙り込んでしまう。
するとメイコはカイトの帯に手をかけ、そのままシュルシュルと解いてしまった。

「めーちゃん?! ……な、何するの?」
「何って、こうするの。……えい♪」
メイコはその帯でカイトを後ろ手に縛ってそのまま押し倒し、自らも浴衣をずらして肩をのぞかせる。
「溜まってるんでしょ? 今日はチビちゃん2人も居ないし、ミクも寝てるし……久しぶりにお姉さんが相手してあげるッ♪」
そう言いながら、ソレを足でグリグリと擦り始めるメイコ。

「やめっ……ダメだよ、ミクだって隣にいるのに……こんな事……」
「嬉しそうにビクビクさせて何言ってるの? 相変わらずドMなんだから。すぐにそんな口きけなくしてあげる」
メイコはその場にしゃがみ込み、ソレを掴んで口を大きく開けた。……と、その時。

――――ジリリリッ

突然なりだす部屋に備え付けの電話。
「もう、せっかくいい所だったのに!」
メイコは文句を言いつつも、電話に出た。どうやら相手はハクで、
先程の酒盛りの続きをしようと言う、お誘いの電話らしい。

「カイトー、ちょっとお出かけしてくるから、ミクの事よろしくね〜♪」
「えぇ?! ちょっ、こんな状態で……せめて解いて……めーちゃん? めーちゃーーん!!」
ルンルン気分で部屋を飛び出したメイコにカイトの言葉は届く事は無く、カイトはその場に放置プレイ。

「はぁ……どうしよう。こんな恰好、もしミクに見られたら…………」
「――――カイト」
その凄く聞き覚えのある声を聞いて、カイトは固まった。
恐る恐るそちらを見る……そこにはやはり裸のミクが立っていた。カイトの頭にオワタ行進曲が流れる。

「ミク……いつからそこに? ……えっと、まず手を解いてくれないかな? 話はそれから――――」
テクテクと歩み寄るミク。カイトはとりあえず助かったと思った。
……しかし、先程までメイコが立っていた位置まで来ると、ミクは立ち止まってカイトのソレを見つめている。

「わぁっ! カイトのここすっごく大きい……めーちゃんに踏まれて嬉しかったの?」
「え?! そんな事まで見てたの?! ……じゃなくて、いや、それは」
「エヘヘッ、ミクも踏んであげるね♪ ――――えぃ♪」
「ちょっ、違っ……いや違わないけど、でもそうじゃなくて……あっ――」

こうして縛られカイトとほろ酔いSミクの、少しエッチな食後の運動が始まった。

765名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 15:13:39 ID:rWPbH5iO
もう、カイトはこういう扱いで良いと思った。
766名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 15:23:24 ID:8GCp7slW
おぉ!リアルタイムで職人様来たー!
GJ!
カイトやっぱこういう扱いなのね…それでもうらやましいのだがw
767名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 16:31:11 ID:9eiYcTtR
カイトとメイコのデュエットで凄いのが来たら伸びるだろうなあ
768名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:00:28 ID:2rB0Jhv3
エロなしですが自重できずに投下します、読みたくない人はスルーでお願いしますm(_ _)m
CV03が男キャラだったらって妄想したらとまらなくて、03×ミクで書いてみました。
769名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:18:56 ID:2rB0Jhv3
「ミク」
「…うん」
目の前にいる彼の目を、ちゃんと見ることはできなかった。目を合わせたらきっと…。
「大丈夫、私頑張るから」
作った明るい声と笑顔を見せた。ここで泣き出した利しないように。
「…元気でな」
2007年8月。某社にVOCALOID2・初音ミクとして私は今売り出される。
限りなく人間に近く。
そんなコンセプトからインプットされた感情というプログラム。それはVOCALOIDとして歌うことよりも先に作動した。
カナシイ、サビシイ、クルシイ、セツナイ、イトシイ。
“キャラクターボーカルシリーズ01“である私や、“02“である鏡音リン・レンに少し遅れて作り出された03。私の、一番大事な人。厳しく辛い調律や歌のレッスン、発音訓練…これらを全て彼と共に耐え、頑張ってきたのだ。
770名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:24:49 ID:2rB0Jhv3
しかし、そうしているうちに私がVOCALOIDとして世に出るのに邪魔な感情を生み出してしまったらしい。
行きたくないよ…と。そういえたなら、どんなに楽か。
言葉にだすかわりに、そっと微笑んだ。今、私はみんなより先に送り出される。たった一人で。
「まってるからね」
私がそう言うと、彼は思い出したようにポケットを探り、そして二つの赤い髪飾りを私に差し出した。リボンが輪になったような不思議なかたちだが、水色の髪にはよく映えそうだ。
「これ、お守りがわりに持って行けよ」
彼は私の手をとって赤いそれをぐっと握らせた。その手は作りものだというのにあたたかくて、離れたくないと心からそう思ってしまう。
「ありがとう」
私たちは知っている。私が世に必要とされなかったとき。
そのときは、もう二度と私達が出会うことはないだろう。運よく彼も私や02につづいて世に出たとしても二人が再開する確率はそう高くはないが。それでもまた会えると信じて、私はいま売られていく。
「バイバイ」
「馬鹿だな、『またね』だろ?」
二人で顔を見合わせて笑いあい、そしてすぐに私は開発者たちによばれ、遠くへと送り出されていった。
771名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:34:28 ID:2rB0Jhv3
AM.6:50
パソコンの中で、私は目をさました。マスターはたいてい7時にパソコンを立ち上げる。早起きなのだ。まだ電源は切られているのであたりは暗いが、起動させられる前に身支度を調えようとフォルダ内に設置された鏡をのぞきこんだ。
下ろした長い髪に寝癖がついている。
「いっけない、早くなおさなきゃ」
独り言をつぶやいて手早くくしでその髪をとく。元々の質がいいのか、苦労せずともすぐにまっすぐになった。
それから左右にわけ、慣れた手つきでツインテールをつくる。
髪を初めて結ったのは、マスターのところにやってきた最初の日だった。
772名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:36:43 ID:2rB0Jhv3
細いゴムで結び、最後に丁寧に赤いリボンを両側に飾る。どんな髪型でもよかった。ポニーテールでもサイドテールでも構わなかったのだが、せっかく彼が二つ髪飾りをくれたのだからとおもい、いつも両方をつけていられるようにツインテールにしている。
今日もちゃんと結べている。鏡の中の自分を見てなかった、笑顔を作ってみた。以前彼にそうしていたように。
「今日も私、頑張って歌うからね」
この声が届く日がくることを願って、私は歌い続ける。もう一度彼に会いたい。
だから、私はこうして歌っている。
いつの日か、きっと。



以上です。お目汚しすみませんでした。
773名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:30:42 ID:gYFTsAbX
GJ!
03が楽しみになったよ
03、ミクに似合いの男の子だといいなと思う
ミク好きだけどカイメイ・レンリン派の俺
774名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 01:18:59 ID:zjZOFdOe
カイトとメイコもメイコの方が先に世に出たけど、開発は同時期だったらしいし
ミクリンレン03も発売前は一緒に居たと考えるのも面白いな
775名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 08:33:03 ID:jc/QY6Ru
>>759
メイコは攻めだろうと言ってみる
776名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 08:41:44 ID:jc/QY6Ru
ところで5人の中でソロ曲がボカランでベスト3に入った事無いのってMEIKOだけだよな?
 
 
 
※もし入った事あったらごめん、自分の記憶になかったからって事なので
777名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 09:13:10 ID:k82JnqXv
>>768
BIG-AL『いやぁ、俺様とミクのラブラブっぷりをそんなに書くなよw照れるじゃねぇかww』
03『・・・・・・』
ミク『いいから、下がって。こいつは私が始末するから』

03が男の子でも女の子でも美味しくいただきますww
・・・オッサンだったらどうしよう
778名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 11:04:32 ID:TPPfJuFb
03、さすがにおっさんってことはないだろw
一応はミク、リンと同じ路線でいくんじゃなかろうか。
779名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 14:37:03 ID:umQ/b0l0
オッサンもそれはそれでアリだよな
780名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 16:15:03 ID:vgSqzFtD
>>775
若さでゴリゴリ押されて、大人としての理性と葛藤しながらも流されほだされ受け入れちゃうMEIKOとか良くないか
781名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 16:38:42 ID:koEa/+DP
>>780
ヤマイさんの女女を思い出した。あれMEIKO受けだよな
782 ◆V5AVgh0yRw :2008/04/30(水) 16:49:41 ID:aP5AG+zH
遅れましたが、鏡世界投下します。
一度ボツったネタなんですが、これがないと次が急展開すぎるので、ワンクッションのつもりです。

ではどうそ。
783鏡世界 「リジューム編」:2008/04/30(水) 16:54:19 ID:aP5AG+zH
※公式におけるレンリンは「鏡に映った自分の異性の姿」という発言を
受け、思いついて書きました。かなり長いです。しかも続きます。現段階
ではエロなしです。前作を読まなければ、一部意味不明かもしれません。
どうやらまだまだ続きます。
 この小説は、第二段VOCALOIDは「鏡音リン」だけの発売で「鏡音レン」
は存在していなかった、という自己設定のもと書かれているレンリンの小
説です。そのような設定が苦手、もしくは嫌悪感がある方は、申し訳あり
ませんが下までいっきにスクロールして頂きますよう、お願い申し上げま
す。
 ご了承の方はどうぞ最後まで御付き合いください。それでは世にも不思
議な「鏡世界」へご案内いたします...
784鏡世界 「リジューム編」:2008/04/30(水) 16:54:40 ID:aP5AG+zH
 
 「本当にいいの?・・・だってリンは・・・」
 「いいんだよ、俺がリンと一緒に居たいから我侭を通すだけだから。そ
んな顔をしないで。さ、お腹がすいただろ?今ご飯でも作るから少し待っ
てて」
 「うん・・・ありがとう」
 
 それじゃあ、と部屋から出て行くレンを手を振って見送る。ドアが完全
にしまってから3秒後、倒れこむようにリンはベッドにその体を沈めた。
頭が酷く痛む。泣きすぎた後遺症だろう。目を閉じるとそこからじんわり
と鈍い痛みが拡散した。
 
 あれから、リンには選択を迫られた。
 考えてみたら泣いている場合などではないのだ。リンには考えならなけ
ればならないことが山ほどあった。これからどうすればいいのか、皆目検
討がつかないがこのまま放っておけばウィルスにやられたり、ホームレス
ならぬファイルレスになってしまう。なりたくなければ考えるしかない。
リンはもう答を与えられるだけの存在ではないのだから。
 いつも与えられるばかりだったから、こうやって自分でなにかを得よう
とするなんて初めてかもしれない。まず何から考え始めればいいのかすら
リンには分からなかった。
 どれだけ一生懸命考えても考えても名案は出てこなかった。レンはその
間ずっとリンの横に座って手を握っていてくれた。暖かかった。時間だけ
が刻々とすぎていく中でレンが一つの提案を出した。
 
 (もし・・・もしもだけど、どこへも行くあてがないなら俺の家においで)
 (レンの家・・・?)
 
 思慮外の提案。と言うわけでもなかった。もしかしたらどこかで自分は
それを望んでいたし、願っていたのかもしれない。けれど、いざ言われて
見るとやはり申し訳なさがこみ上げてきた。
 
 (うん、俺の家。そこそこに広いしリンの部屋になりそうな所もあるか
ら。なによりこのケーブルがいつ切れるか分からないからね。このままこ
こにいると危ないよ)
 (でも、レンにそんな迷惑・・・)
 (もしリンが気負いするなら、『居候』っていう形で構わないよ。お手
伝いだってしてもらう。落ち着いて将来の方向性が決まるまでの間、ね?) 
 
 あぁ、なんて優しい。本当にこの優しいレンがこんな落ちこぼれの片割
れなのだろうかと疑わしくなるほどに。
 
 (うん・・・)
 
 生まれて初めて自分で選んだ選択は、他人からの助言を得たものだった。

 
 
 
 
  
 
 
785鏡世界 「リジューム編」:2008/04/30(水) 16:55:18 ID:aP5AG+zH

 すうっと肺一杯に空気を吸い込む。レンの匂いで満たされたその空間は
アロマテラピーのように自分の肌にすっかりとなじんでしまった。いや、
それだけじゃない。
 昔、自分がかつて「マスター」のPCにいたとき、与えられていた部屋と
つくりがとても似ているのも落ち着く原因なのかもしれない。家具の配置
はまるで鏡にでも写した様に真反対だったが、ベッドの柔らかさや椅子の
座り心地。観葉植物の成長具合。何もかもがそっくりだ、恐ろしいほどに
。けれどそれを疑問に思うことはなかった。
 リンにとって「外」の世界へ出ることは始めだし、知識も殆んどない。
もしかしたらみんな似たような物なのかもしれないと思えば、それはあっ
さりと納得がいった。ましてレンは自分の片割れなのだから趣味や嗜好品
が似ているのも説明がつく。
 
 カチッカチッと時計の秒針が進む。ぐるぐるぐるぐると同じところを廻
っているだけのはずなのに、時間が進んでいくのは本当に不思議だ。レン
の家にきてから既に20分が経過していると言うのに、これからどうすれ
ばいいのかは全く浮んでこなかった。
 変わりに、枯れ果てたはずの涙が出てくる。ボーカロイドはこんなにも
泣き虫だったのだろうか。いや、違う。ただリンが泣き虫なだけなのかも
しれない。
 悲劇のヒロインにはなれない。だから活躍する勇者に自らならなければ
ならないのに、勇者の手には剣も盾もない。
 それでも時計の針は進む。秒針に合わせるようにコンッコンッ、と軽く
ドアがノックされた。慌てて涙を拭いながら掠れた声で「どうぞ」と言っ
た。
 
 「リンご飯でき・・・泣いてたの?」
 「う、ううん。違うの、えっと、ちょっと埃が目に入って、えっと」
 
 悲しそうな表情でレンがリンを見つめる。寂しげな瞳に訴えられた言葉
が詰まった。開け放たれたドアの奥からは素敵ないい匂いが漂っているの
に食欲は全くと言っていいほどない。
 この部屋も、暖かい食事も寝床も好意で与えてくれているというのに、
この体たらくはなんなんだろう。今度はレンへの申し訳なさで瞼が熱くな
った。泣いてはいけないと自分をいさめても、次から次へと溢れてくる。
止まらない。
 
 「ごめっ・・・レン、ごめ。違うの、違う・・・」
 「リン・・・」
 
 頭上から降ってくる優しい声はこんなにも近くにあるというのに。
 
 「ね、リン。手を出してみて」
 「・・・?」
 「いいから、右手かして」
 
 うろたえる間もなく右手がとられ、レンの左手と重なる。大きさもほぼ
同じ、違うのは爪の長さぐらいのそっくりな体温と感触がじんわりとなに
かをほぐしてくれる。
 明るい部屋の中でも視覚ではっきりと捉えられるほどの淡く眩い光が重
ね合わせた掌に宿ったかと思うと、そこから体に流れ込んでくる。
 水のように透明で、澄んでいる。これは。
786鏡世界 「リジューム編」:2008/04/30(水) 16:57:58 ID:aP5AG+zH
 
 「メロ・・・ディ・・・・・・?」
 「うん。俺が作った曲。今リンの中に送り込んでるから、歌詞もあるで
しょう?ね、歌ってみて」
 
 頭の中は既に曲と歌詞をインプットしている。不思議と、この曲は前か
ら自分のために作られたように体にフィットしていた。初めてなのにどう
歌えばいいのかが分かる。声の大きさ、強弱、質、発声、ブレス。誰に何
を言われるまでもなく、リンは息を吸い込み口を開いた。
 
 「――――――――――っ」
 
 またボロボロと涙がこぼれた。今日一日で一体どれぐらいの涙を流した
のか分からないほどに。けれどこれは今までとは違う。
 
 (歌える。リンは、歌えるんだ―――)
 
 歌える喜びに体が満ち溢れている。それと同時に、やはり自分は一人で
生きていくのは難しいのだと絶望に落ちてゆきそうになる。
 重ね合わせた手からじんわりと流れ込んでいくメロディが今リンの体の
全てを支配した。今日、泣くのはこれで最後だ。
 生まれて初めて歌声を響かせる。ボーカロイドとしての生きがいで、喜
びで全身が打ち震えていた。あぁ、これが生きる事なのか。これが歌うこ
となのか。これが、ボーカロイドとして。
 
 「―――と、レン。アリガト・・・・」
 「――――うん」
 
 重ね合わせた手から漏れ出る光は、絶えることなく光り輝いていた。
787 ◆V5AVgh0yRw :2008/04/30(水) 17:01:27 ID:aP5AG+zH
いつもコメントくださる方々、本当にありがとうございます。
個別に御返事ができなくて本当に申し訳ないです。その分小説頑張ります。
以前ご指摘頂いた所直してみました。これで大丈夫でしょうか?

サイト作りましたー。思いの外、とても同人同人しているサイトになったので
リンクは貼らないでおきますね。探せばすぐに見つかると思うので(笑)
見たい方は御手数ですが御探しください。

次回から伏線はりまくる予定なので多少読みづらくなる可能性があります。
そうならないよう頑張ります!ここが腕の見せ所!
ではでは。
788名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 18:16:34 ID:Qr6Y/JX5
>>787
GJ!!
789名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 19:16:41 ID:SELeDXCK
>>787
乙ッス!

そろそろ次スレを考えなくてはならん容量になっているぞ。
790名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 19:35:12 ID:sjyaenql
おおおおおおお!!続き来てた!!!
GJ!!楽しみにしてるよ!
791名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 19:57:29 ID:c5lTYR8Q
>>787
GJなお仕事乙です!

>>789
おおぅ、ホンマや。立ててきます。
792名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:01:14 ID:c5lTYR8Q
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ5【ボーカロイド】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209553158/

ただいま〜、のフレーズが「やらないか」のメロディーに乗って流れ出してorz
793名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:57:17 ID:gYFTsAbX
GJ!
エロくなるのが惜しいくらいの純粋な双子だな
サイトもがんばってほしい
794名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:12:49 ID:LfUYpvWT
>>683
評価系タグの是非は見た人の裁量に任されているのです
付けるも外すも見た人次第
あとはわかるね?
795794:2008/04/30(水) 22:13:27 ID:LfUYpvWT
やっべ誤爆
失礼しました
796名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:18:25 ID:h6W0ncxV
>>787
GJ!この双子が大好きだ!
ところで、サイトのヒントもらえないですか?
みつからないorz
797 ◆V5AVgh0yRw :2008/05/01(木) 13:15:36 ID:UMVaVFCA
>>796
サイト名は二文字、双子の腕にナンバリングされている数字です。
各種ボーカロイドの同人系サーチエンジンに登録させて頂きましたので、
そちらで検索して下されば見つかるかと。多分。
もしくはレンリンで検索してみてください。(笑)

それでももし見つかりませんでしたらまたお知らせください。
ではでは。
798名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 18:42:06 ID:PQjVHpau
>>797
>>796じゃないが、発見した
799名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 13:13:52 ID:gx1vLpER
埋め
800>>801に投下する者スパ(ry:2008/05/02(金) 13:15:10 ID:gx1vLpER
投下します。
緩い>>801なんで苦手な人はスルーしてください。
801>>801に投下する者スパイ(ry:2008/05/02(金) 13:16:30 ID:gx1vLpER
「カイト兄、ちょっと話があるんだ」
居間でのんびりしていたら急にレンが真剣な顔をして俺に話しかけてきた。
「どうしたんだい?レン」
「今から言う事は冗談とかじゃないから真面目に聞いてくれよ」
結構真剣な話っぽいので自分も真面目に聞く体勢になった。
「じ、実は俺///」
何故か顔を赤くした。
「うん」
「カイト兄に恋したみたいなんだ!」
「へぇ…えぇえぇぇぇ!?」
「俺真剣なんだ、だからカイト兄も真面目に答えて欲しい」
俺の答えを待つレンはとても不安そうだった。
「ごめん、やっぱりレンの気持には…んむ?」
急に唇を塞がれた。
「んふぁ」
レンの舌が入ってきて俺の口の中を犯されていった。「んぅ…」
体から力が抜け、足に力が入らなくなり膝をつく。
「俺のものにならないなら力ずくで俺のものにする」 
その日俺は処女を失った。
802>>801に投下する者スパイダ(ry:2008/05/02(金) 13:29:31 ID:gx1vLpER
「カイト兄ぃ」
「レン」
レンが俺に甘えて抱きついてきた。
 
「なんか最近二人とも仲が良いわね」
ワンカップ片手に二人を眺めていたMEIKOが言った。
「もしかして付き合ってたりしてねw」
みかんを剥きながらリンが言った。
「あっははは、まさか」
「でも私達も付き合ってるしありえると思うよ」
「でもねぇ」
リンとMEIKOにも色々あったようだ。
 

 
お目汚しすいませんでした。
次スレ>>801になりそうになったらまた来ますw
803名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 15:33:21 ID:aggR9XBZ
来るな
804名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 18:10:06 ID:T96dKqFC
いくらネタでも許されるネタと許されないネタがある。
それを考えないうちは受け入れられる事は無いよ、と釣られてみる。

実際に怒りのあまり数字のボカロスレに怒鳴り込んだ人もいるし。
805名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 18:40:58 ID:OZAqiJb8
埋め
806名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:52:12 ID:lvOxxJFV
1.該当スレがあるならそこに投下しろ
2.自分の作品のレベルを考えろ

以上。俺も釣られてみる埋め
807名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 00:26:20 ID:gJKfWam5
>>1で801ネタは注意して投下せよ、と書いてあるだけで禁止はしてない
嫌な人はスルーして見たい人だけ見て叩かない、でいいんじゃないか埋め
808名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 00:28:52 ID:pfv+ejrB
埋め終わり                       
809名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 00:29:49 ID:pfv+ejrB
らなかった?              
810名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 00:41:02 ID:jfkqR00t
あんまカリカリしない埋め
811名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 00:48:11 ID:YGNxVeGi
>>807
勝手な解釈するな
801投下していいなんて>>1には書いてない
812名無しさん@ピンキー
完全に禁止というなら明示すべきかと

次々スレの>>1辺りから

■非公式キャラ(弱音ハク、亞北ネルetc)や  偏った趣向を含むのSSについては注意書きを。
  801はスレ内に不和が生じやすいので投下自重。

くらいに変更としてはいかがか