☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第61話☆

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 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 ゆりかご全体を振動が襲う。パネルとモニターの前で余裕の笑みを浮かべていたクアットロは、
手元に飛び込んできた情報を見て、さすがに顔を蒼ざめさせた。

「駆動炉が……破壊された……?」

 しまった、とクアットロは心の中で舌打ちをする。
駆動炉破壊に向かっていたヴィータは、途中で防衛システムが重傷を負わせた。
そんな状態では駆動炉を破壊するどころか、到達することすらないだろうと軽く考えており、
今の今までノーマークだった。だが、クアットロは考え直す――まあ、いいわ、と。
彼女は寛大にも自分達の夢の船を壊した馬鹿者を許してやった。依然として戦局は断然優勢、否、勝勢と言っていい。
この機に管理局という邪魔者を徹底排除してしまえば、またどうにでもなる。



 その揺れは、シールドの中で防戦一方に追い込まれているなのはにも感じることができた。

(なに……この揺れは……?)

 最初、なのははガジェットの攻撃の余波で玉座の間が揺れているのかと思ったが、違う。
何かもっとこう、底の方からゆりかご全体が揺さぶられているような感じなのだ。
そこまで考えて、なのはは一つの可能性に思い当たった。

(ヴィータちゃん、やったんだ……!)

 駆動炉を止めただけでゆりかごが停止するかどうかはわからないが、とりあえず時間は稼げるだろう。
これで、ヴィータが助けに来てくれるはず。ゆりかご突入隊も、もうすぐ来るはず。そうすれば、何とかなる。
そう思うと、疲れた身体に急速に力が戻ってくるのを感じた。
――だが、なのはは知らない。地上本部は壊滅し、なのはに救援を出すどころではなく、
そしてヴィータはすでにこの世の人ではないということを……。

――30分

『Master!!Wide Area Search failed. The object is not found.』
「ぐっ」

思わず、なのはは歯軋りする。
伏線として玉座の間に来る前に、レイジングハートにワイド・エリア・サーチ(WAS)を命じておいた。
ゆりかご内の状況を把握し、どこかに隠れているであろう戦闘機人を発見するためだ。
そのWASが失敗するなんて……。ということは、クアットロがこちらの手を読み、
念入りに姿を隠しているということなのだろう。
救援が到着したら、クアットロを叩かねばならない。そのためにも、今のうちに彼女を見つけておかねばいけない。

「もう一度、はあっ、お願いっ」
『All right』

(大丈夫、もう少しで救援が来るはず。それまでなら、何とか耐えられる……)
――2時間

――3時間

「はあっはあっはあっはあっはあっはあっ……」

 すでに床に膝を付いてしまっているなのはは、かつてないほど疲れていた。
こんなに長時間、魔力を放出し続けたことなどない。しかも、現在はブラスター1の状態だ。
まるで100m走を連続して20本走らされたかと思うほど、息が上がってしまっている。
シールドを張るのもタダではない。生身の人間である限り、体力と魔力は有限。
一方、交代の利くガジェットの活動時間は、事実上無限。

 本来ならば、とっくにゆりかごが衛星軌道上に到達している時間だ。
もしそうなら、クアットロのあの性格だ、何か言ってくるはずだろう。
ということは、やはりさっきの揺れは、ヴィータが駆動炉を破壊し、
そして結果的にゆりかごは衛星軌道上に到達していないものと理解していい。
それなのに、救援が来る気配は一向にない。滝のように汗を流し、言いようのない不安に駆られるなのは。

 その時だった。あれほど激しかったガジェットの砲撃が、ピタリと止まった。

(攻撃が、止まった……?)

 津波が到達する直前の海岸のように、辺りが不気味に静まり返る。
一面に立ち込めていた爆煙が、次第に晴れていく。その中から、一つの人影が姿を現した。

「はあっ、はあっ、ヴィヴィ、オ……?」

 今、なのはの目の前に大人の女性は、なのはの知るヴィヴィオではない。
だが、わずかに残る子供の頃の面影、サラサラとした金色の髪、そして何より、特徴的な緑と赤のオッドアイ――。
そう、煙の中から姿を現したのは、間違いなくヴィヴィオだ。その変わってしまった姿を見て、なのはは理解した。
今、ヴィヴィオはレリックウェポンとして覚醒させられてしまったのだと。

『さあ陛下ぁ、陛下のママをさらって行ったコワ〜イ悪魔がそこにいまーす。
全力で倒して、ママを助けてあげましょうね〜』

 息を切らせながら呆然とするなのはを、クアットロの甘ったるい声が現実に引き戻す。
クアットロは自分とヴィヴィオを戦わせるつもりだ、まずい!と瞬時に悟ったものの、
それを打破する手立てがない。

「あなたが、私のママをどこかへさらった……?」
「ち、違う!!ヴィヴィオ、わたしだよ?!なのはママだよ!」
 愚かなマリオネットの如く、クアットロにいい様に踊らされている――。そうわかっているのに、何もできない。
とにかく、ヴィヴィオを止めようと必死の思いで呼び掛けるなのは。
だが、なのはの言葉を聞いたヴィヴィオの顔が、怒りと悲しみで歪んだ。
なのはの言葉は、かえってヴィヴィオを刺激してしまう結果になったのだ。

「……嘘つき。あなたなんて……ママじゃない!!」
「ヴィヴィオ!!ぐぅぅぅっ?!」

 ヴィヴィオの身体から吹き荒れる虹色の魔力。その力は尋常ではない。
疲弊し切ったなのはの背中を、ゾクリとした悪寒が駆け登る。このままではやられるという、恐怖感――。
なのははシールドを解除し、吹き飛ばされそうになる身体を懸命に支えながら、突き動かされるようにして叫んでいた。

「レイジングハート!ブラスター2!」
『…However, it is so dangerous in the current state!!』

 なのはは驚いた。レイジングハートが自分の命令を素直に聞かないなんてこと、なのはの記憶にはなかった。
確かにレイジングハートの言う通り、今の状態でブラスター2に移行するのは危険かもしれない。
だが、そうしなければ間違いなくやられる。躊躇している暇はない。
はあはあという激しい息遣いの中、なのはは叫んだ。

「いいからっ!わたしは大丈夫!」
『…All right.Blaster Second!!』

 轟音とともに、なのはの足元の魔法陣から勢いよく桜色の光が溢れ出す。
身体の中からも外からも押されるような、強烈な圧迫感がなのはを襲う。
歯を食いしばって身体の痛みに耐えるなのはをモニター越しに眺めるクアットロの口の両端が、すぅっと上がった。

「さあ、親子で仲良く殺し合いを……」

 クアットロは、最初からガジェット――彼女的にはガラクタ同然――に倒させるつもりはなかった。
自分の愛する子供・ヴィヴィオに牙を向けられ、絶望し、その果てに地べたを舐めさせられるなのは。
そのシチュエーションを思い浮かべたとき、クアットロの背中をゾクゾクとするものが駆け抜けた。
それこそが、彼女にとっての最高の悦び。


――結論から言ってしまえば、なのはは一瞬で敗北した。体力も魔力も著しく削られていた状態だ。
そんな状態で術者の身体に過剰な負担を強いるブラスターシステムを発動させても、戦闘能力が上がるどころか、
むしろ逆効果だった。ガジェットの残骸の山に叩き込まれて気絶しているなのはを眺めながら、クアットロは笑う。

「……完璧よ、私の作戦。……あは、あは!あははははははは!!」
「……ぅ……」

 なのはが目を覚ましたのは、何もない殺風景な小部屋だった。顔を上げると、身体中に鈍痛が走った。

「痛っ!」

 ブラスターモードの反動、戦闘でのダメージが体内に蓄積されているようだ。
しばらく歯を食いしばって耐えていると、痛みは引いていった。なのはは気絶する前の記憶を手繰り寄せる。
……そうだ、自分はヴィヴィオと戦わされて、それで……。だが、記憶はそこまでだった。
とりあえず、今自分が置かれている状況を把握しようとしたのだが――

「――っ?!これ、はっ!」

 なのはは、身体が自由に動かないことに、ようやく気がついた。
バリアジャケットは装着されているものの、両手はバンザイ状態で天井から吊り下げられ、拘束されている。
両脚は肩幅より少し大きめに広げられ、足首を床から飛び出している拘束具でガッチリ固定
――つまり、「人」の字型に拘束――されていた。

 なのはを拘束しているのは特殊な拘束具であり、肌との接触面は保護材が貼られているので、
肌が傷つくことはない。とはいえ、そんなものは今の彼女にとって、何の慰めにもならない。
相棒――レイジングハートも目に見える範囲にはない。
拘束されたときに、取り上げられてしまったということは容易に想像がつく。

「ぐっ、んっ、ふぅぅぅんっ!」

 無駄な努力と知りつつも、何とか拘束から逃れようと手足に力を入れてもがくなのは。
そんななのはを冷徹に、そして嘲笑しながら眺める人物が一人――。
前方にある扉がガチャリと開いた。部屋の中に入ってきた人物を見て、なのははゴクリと息を呑む。

「あなたは……」
「おはようございまぁ〜す。よく眠ってましたね〜、随分お疲れだったみたいで」

 WASでも見つけることができなかったクアットロが、今、目の前にいた。
大規模騒乱を引き起こし、今なお地上を滅茶苦茶にしている憎むべき敵の一味。
思わず、なのははクアットロを睨みつける。
「いや〜ん。そんなコワイ顔で睨みつけられたら、顔に穴が開いちゃうわ」

 相変わらずの人を馬鹿にしたような態度。こんなのをまともに相手していたら、キリがない。
なのはは吐き捨てるように呟いた。

「どうして、殺さなかったの……っ」
「ん?殺す……?ふふ、あは、あはははははは!あはははははは!」

 これまたクアットロ特有の「馬鹿じゃないの」的な笑い声が、たいして広くない無機質な部屋に響き渡った。

「せっかく手に入れた『玩具』だもの。そんな簡単に壊してたまるもんですか」
「…………」
「そーねぇ。とりあえずはあーんなことやー、こーんなこともしちゃって〜」
「…………」
「殺るのはそれからよ」

 クアットロが言う、「あんなこと」や「こんなこと」がどんなものなのかはわからないが、
どうせロクなものではない。
あまりにも非人道的――実際、人ではないが――な言葉に、ギリギリと歯軋りをして叫ぶなのは。
それが今の彼女にできる、精一杯の抵抗だった。

「この……外道っ!」
「あ〜らありがと、最高の褒め言葉だわぁ」

 そう言いながらクアットロが懐から取り出したのは、ナイフ。これで刺されるのかと、一瞬、怯えるなのは。
だが、クアットロはそんなことをせずに、バリアジャケットを掴み、ナイフを使って切り裂いた。
本来、こんなものでバリアジャケットが切れるわけはないのだが、何かの魔法で特殊加工を施してあるのだろう。
たちまち、なのはの素肌が外気に晒される。

「くぅ!な、何をっ?!」
「何って……言ったでしょ?あーんなことや、こーんなことをしちゃうって。具体的に知りたいかしら?」
「…………」
「まずは裸になってもらって、それから、おっぱいやオマンコをたくさん弄り回して、性的に辱めちゃいまーす!」
「なっ!」
 あまりに露骨なクアットロの言葉に、なのはは思わず絶句する。だが同時に、やっぱり、というような感もあった。
目の前の戦闘機人は、こういうことをして喜ぶタイプなのだ。
なるほど、それならば――と、少し考えてなのはは覚悟を決めた。
クアットロの言うように、今から自分は裸に剥かれ、いやらしい変態行為もたくさんされ、
辱められるのだろう。だが、変に恥ずかしがったり、「やめて」とでも泣き叫ぼうものなら、
クアットロを喜ばせるだけ。何をされても石のように無反応でいればいい……。
必ず、助けは来るはず。それまでの辛抱だ。なのはは目をギュッと閉じ、クアットロから顔を背けた。

「煮るなり焼くなり好きにしてくれとでも言いたそうね」
「…………」

 煮られるのも焼かれるのも、ハッキリ言って御免だ。だが、どうしようもない。今は、耐えるしかないのだ。

「じゃ、遠慮なくそうさせてもらおうかしら」
「!!っ」

 なのはの羞恥心を煽るかのように、わざとゆっくり、ねちねちとバリアジャケットを切り裂いていくクアットロ。
千切れたバリアジャケットの白い残骸が、なのはの周辺に散らばっていく。

――数分後、なのはの大事な部分を覆っていた最後のバリアジャケットが切り裂かれ、
彼女は一糸纏わぬ裸体をクアットロの視線の下に晒されていた。

「きゃー、すごいナイスバディ!クアットロ、感激ぃ〜」
「…………」

 なのはは、喋らない。表情も変えない。
そんななのはを獲物をいたぶる様な目で面白そうに眺めると、クアットロはニヤニヤしながら、
無造作になのはの豊満な乳房に手を伸ばし、いやらしい手つきで揉み込み始める。
わずかに、なのはの顔が歪んだように見えた。

「……っ……」

 乳房の根元を掴まれ、ある時は大きくゆさゆさと揺さぶられて、またある時は絞られるようにして揉まれた。
マシュマロのように白く柔らかい、それでいて張りを失わないなのはの乳房は、
クアットロの手の中で自在に形を変える。
クアットロの手の中に収まったなのはの乳房は、まさに今の二人の力関係を象徴するもの。
なのはは今、クアットロの手中にいるのだ。
「……っ!」

 長いブラウンの髪の間から、徐々に女の匂いが漂い始めた。
胸の奥の方から、ぞわぞわした感覚がじわじわと湧き上がってくる。

――それは、紛れもない快感だった。

「……っ!……っ!」

 相変わらずいやらしい手つきで蹂躙を続けるクアットロ。
快感に押し流されまいと、唇を噛み締め、溢れ出しそうになる声を懸命に抑えるなのは。だが、身体は正直だ。
性的に最も脂の乗った年頃であるなのはの身体は、意志に反してクアットロの愛撫に染まり始めている。
ピンク色の乳首を指で摘まれると、さすがに無反応ではいられなかった。

「!!ふぁっ!」

 なのはの顔が一瞬歪み、口から微かな声が漏れた。
その反応を見逃さず、クアットロはもう片方の乳首を口で咥え、舌を使って刺激する。

「っ!!!」

 舌で舐められ、弄られ、つつかれると、薄桃色だった乳首はたちまち赤みを増し、勃起していく。
硬く勃ち始めた乳首にカリッと歯を立てられ、舌でコロコロと転がされると、たまらず、
なのはの口から嬌声が漏れ出した。

「く、あぁっ!!」

 胸への責めが一通り行われた後、なのはの陰部はじんわりと湿り始めていた。
湿り気を帯びた陰部に手を突っ込み、愛液を掬い取るクアットロ。
それを、堅く目を閉じるなのはの頬に塗りたくった。

「敵におっぱい弄られてオマンコを濡らすなんて……管理局のエースさんはとんだ淫乱なのねぇ」
「…………」

 顔から火が出るほど恥ずかしかった。
敵に身体を弄ばれ、感じて陰部を濡らしてしまうなど、死にも勝る恥辱だった。
だが、重ねて言うが、それを態度に出せば目の前にいる女を無駄に喜ばせるだけだ。
とにかく、何を言われても、何をされても、これ以上は――

「っっ?!」
 なのはの身体が、ビクッと強張り、思考が突如中断される。クアットロの手が、陰核に触れたのだ。
十分に身体が蕩けたと判断しての行動。
陰核を責めながら、残りの指を器用になのはの膣内に潜り込ませ、蜜壷をまさぐった。
陰核は充血して硬く、敏感になり、蜜壷からは新たな雌汁が、後から後から際限なく湧き出し始める。
腰が、うねり始めた。

「!!!……んっ!!……ふぅんっ」

 硬くなった敏感な肉芽を刺激される度に、なのはの身体に電撃が走る。
どう抵抗しても、その電撃の前では、うねり始めた腰を止めることができない。
ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながら、なのはの下の口は愛液をどんどん分泌し、
クアットロの手と恥毛を濡らしていく。ダメ、耐えなきゃ、耐えろとなのはは自分に言い聞かせるのだが、
なのはの精神はあっという間に「快感」という色で上から塗り潰されていく。

 身体が自分の意志を裏切り始めている――その事実を突き付けられ、なのはは焦燥した。

(フフ、もう少しね……)

 そんななのはに、トドメを刺しに行くクアットロ。
残ったもう片方の手と口を使って、ふくよかな双丘の頂点を激しく刺激する。
なのはの身体が、大きく跳ねた。こうでもしないと、体内に溜まった快楽が破裂しておかしくなってしまう。
だが、体内に溜まった熱は治まるどころかどんどん大きくなり、破裂寸前まで膨らんでいく。
やがて、身体の奥底から湧き上がる『あの』感覚。

「!!――っ!!んっ!!」

 自分で自分を慰めている時、そして、幼馴染であるユーノ・スクライアと性行為をしている時、
興奮が高まったときに訪れる、『あの』感覚。そう、なのははイキそうなのだ。

(く、あ、ダメ!イッちゃダメええっ!)

 敵であるクアットロの目の前で「イク」シーンを見られるなど、あってはならない。
頭ではそう思うのだが、一度最高点に向かって流れ出した肉欲の奔流を止めることなど不可能だ。
ついに、堪え切れなくなったなのはの口から悲鳴が上がった。

「!!く、ぁぁ!だめ、ぁ、あああぁぁっっっ?!」
 敏感な部分を三点同時に責められてはさすがに抵抗の仕様がなかった。
なのはの耐えようという意志とは関係なく、身体は一気に頂上まで押し上げられてしまう。
その瞬間、なのはの膣から大量の蜜が勢いよく噴き出し、クアットロの手を汚した。
身体を仰け反らせながら絶頂を駆け抜けていくなのは。それが終わると、一気に彼女の身体が弛緩し、ガクッと頭を垂れた。

「はぁっ、はぁっ、はっ、は……」

 最初から潮吹きなどというたいそうなものを見せつけられ、クアットロもさすがに苦笑した。
馬鹿にしたように、蜜まみれの手でなのはの顎を掴む。

「まあ、いきなり潮吹き?随分と激しいのねぇ〜」
「はあ……はあ……」

 羞恥心を煽ろうとするクアットロの言葉に対し、なのはは、何も言うことができない。
達した後の気だるさの中で、ただハアハアと荒い呼吸を繰り返すだけだった。
いつの間にか、白かった裸体が赤みを帯びている。先ほど噴き出した蜜が、納豆のように糸を引いて床に垂れていた。

「血も出ないから処女じゃないみたいだし……さすがは管理局のエース・オブ・エース。
今まで一体何人の男を撃墜してきたのかしら。ねぇ?淫乱さん」

 指に残っていた蜜をピッと弾き、なのはから離れてパネルを操作するクアットロ。

 もう、十分だろう。

 そう判断し、次の責めに移ることにしたのだ。
引き続きパネルを操作すると、部屋の隅がパカッと開き、そこから一機のガジェットが飛び出してきた。
そう、これからが本番なのだ。
クアットロは、これから見られるであろうさらに激しいなのはの痴態を想像して、心の中で舌なめずりをする。
口の両端が吊り上ってしまうのを、どうしても押さえられない。

「さあ、これからが本番よ。どこまで耐えられるかしら」

――クアットロの悪魔の宣告を、なのはは淀んだ頭の隅で聞いた。