1 :
名無しさん@ピンキー:
9年程前のドラマですが最近見てハマったので。
真山×柴田が王道そうですが基本的にはなんでもありってことで。
『それでは、はりきってどうぞ〜!!』
>>1乙!探してたので感謝!
職人さん待ってます(*´∀`)
'´  ̄ ヽ
i ノノレ ル)〉
人!从 ゚ ヮ゚ノ从 < 真山さ〜ん♪
職人さん待つつもりだったけど、テンション上がりすぎて書いてしまったので投下します。
携帯からで改行が上手くいかないかもだが許してほしい。
何気に人生初投下。ちょっと緊張。
真山×柴田です。微エロ程度だけども職人さん降臨までの繋ぎに!
7 :
真山×柴田 1:2008/03/10(月) 04:36:12 ID:GKilmhPN
「ねぇ、何やってんのお前。人んちで。何やってんの?ねぇ」
部屋着の黒いスウェットの下だけを履いて、タオルでわしゃわしゃと髪の毛の水気をきりながら風呂場から出てきた真山は、しかし一番に目に入った光景に風呂で幾分和んだ気分が霧散していくのを感じた。
普段なら茶色いフローリングが剥き出しになっているはずの床は、辺り一面に散らばった白い紙で覆われている。
それは確認するまでもなく、本来なら自分の職場であるあの地下の薄暗い部屋の本棚にあるはずの調書だろう。
そして、その白の海の真ん中にのそりとうずくまる茶色い物体。
人の部屋に勝手にこの調書の海を作り上げた張本人である、嫌になるほどに見慣れたコートを羽織ったままに丸めた背中をこちらに向ける、女。
非常に不本意ながらも自分の上司であるその女は、先程の自分の問いに反応することなく、ひたすらに調書に没頭している。
時折ぶつぶつと呟くような独り言が聞こえるのは慣れたことだったが、だからこそ真山は頭を抱えたい気分になった。
慣れてしまっている、自分は。確実に、この女がこの空間に居ることに。
呼び掛けて返事がないことなど、もはや当たり前のことすぎて「範疇のうち」といった言葉を使う気にすらならない。
浸食されている。いつの間にか、驚くほど深くまで。
8 :
真山×柴田 2:2008/03/10(月) 04:40:14 ID:GKilmhPN
そう今さらのように自覚して、小さく自嘲めいた笑みが浮かぶ。
……そうは言っても、生活空間を乗っ取られて許せる心の広さは、自分にはない。
「しーばーたぁ?」
調書を躊躇いなく踏み越えて柴田の傍らにしゃがんでから、その頭を思い切り叩いてやる。
「いたっ、いったーい!……あれ、真山さん。いつの間にお風呂上がったんですか」
「うん結構前にね。呼んだよね、俺呼んだよね?聞けよ」
「え、すいません気付きませんでした」
「ばか。何、この耳飾り?ん?」
「やっ、引っ張んないでくださいー!真山さん乱暴です!」
高い声で喚くので、もう一発叩く。
柴田は少し涙目で、「うぅ……」と唸りながら真山を睨み付けた。
もっとも眉の下がったその表情に、迫力は少しもなかったが。
「で、もう一回訊くけど?お前は人んちで何やってんの」
「何って……見てわかるじゃないですか、仕事ですよ」
「うん。熱心だねぇいいことだ。でも何で俺んちなの、勝手に占領してんじゃねーよ!」
べしっ。三度目の、軽快な音。
叩かれた頭を押さえながら「だってもう少しで犯人わかりそうなんですよ〜……」とべそをかく柴田を見て、真山は数十分前の自分の行動を心底後悔していた。
放っておいたらいつまでもいつまでもドアを叩きそうな柴田を、近所迷惑だからと嫌々ながら部屋に入れたのは自分だ。
別に壊れて困るような近所付き合いもしていないけれど、隣人に怪訝な目で見られたりするといくら真山でも暮らしにくい。
そう、根負けしたのは自分なのだ。けれど、だからって、あぁもう!
「そんなの自分ちでやりゃあいいじゃん。な」
「でも、真山さんが言ったんですよ。今日お風呂入らなかったら、明日私と捜査に行かないって」
「そりゃそーだよ。お前と並んで歩いて、一緒にされたりしたらやだもん俺」
「でも、捜査には来てもらわないと困ります。仕事ですから」
「だから風呂入れよ」
「はい、だから来ました」
「……え?おま、お前、もしかしてここで風呂入るつもり?」
「……えへ」
ばしっっ。五度目。
9 :
真山×柴田 3:2008/03/10(月) 04:43:32 ID:GKilmhPN
「いったーい!!叩かなくてもいいじゃないですか!!」
「何で俺んちなんだよ!自分ちで入れよ!!」
「だって、帰ったら多分寝ちゃうから〜……」
「何だよそれ!何だよそれ!そんな理由で俺は部屋占領されてんの!?」
「いった、も、いたいです!」
「うっせ黙ればか!」
「馬鹿じゃありません!真山さん失礼です、年頃の女性を叩いたりとか馬鹿だとか、」
「年頃?女性?あのね、お前みたいなのをそうくくったら世の女性たちに失礼だよ」
「ひっどーい!私どこからどう見ても女です!生物学上間違いなく女です!」
「はいはい」
「……ひどい。最初に連れ込んだの真山さんのくせに。風呂入れってお風呂場に押し込んだのも真山さんのくせに。もういいです、真山さんのエロ親父ー!」
「…………誰が、エロ親父だって?」
そう言った真山からそれまでと違う空気を感じ取って、柴田は思わず怯んだ。
そして真山の目を見てしまって、それが今更ながら結構な至近距離だったから、逃げるタイミングを逸したと思った。
床にぺたりと座る自分。その傍らにしゃがみこみ、自分を射抜いている真山。二人の周りを囲むように散らばった白。
……立ち上がるなら、今だったのに。
「そんなに言うなら、ねぇ」
その後頭部にスッと手を伸ばせば、柴田はピクリと体をすくませる。
あからさまな反応に、真山はクッと笑う。
確かにそうだ、一番最初にそういうつもりで柴田をここに連れてきたのは自分だ。風呂に入らせたのも、触れたのも、自分だ。
そしてそれが事前に自分の衝動を頭でさんざん否定した末に出た結果であり、並みの覚悟によるものではなかったというのだから、やっぱり自分は呪われているのかもしれない。
この女と向き合う、のは。興味本意や片手間なんかで、出来ることではない。
……もう知るか。いっそのこと、イカれるとこまでイカれちまえ。
真山の指が、柴田の髪に差し入れられる。
「試してみる?」
「ん?」と目だけで問われて、柴田は固まる。
普段なら働きすぎるほどの思考回路も、こういうときの真山の瞳を目の前にすると、ショートしてしまったように使い物にならなくなる。だから戸惑って、ますます動けない。
そういえば真山さん、上半身裸だ。固まりすぎてむしろいやに冷静な自分はきっとおかしい。
ただ真山の瞳を見つめる。強くて吸い込まれそうだと思うのは錯覚か、或いは。
そうして「あぁ、あんなこと言わなければよかった」とぼんやり考えながら、口の端を引き上げた真山がゆっくりと近付いてくるのを二つの眼球に映した。
10 :
6:2008/03/10(月) 04:45:15 ID:GKilmhPN
一旦撤収。続きは夜にでも投下します〜
エクセレント!
12 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 06:07:00 ID:7RAbByQU
トレビアン!
ブリリアント!
つ柿ピー
この掛け合いこそ「ケイゾク」だな。
キキキキキキキキキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
早くもネ申キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
15 :
6:2008/03/10(月) 19:46:21 ID:GKilmhPN
柿ピーありがとう(´∀`)
続き投下します〜
16 :
真山×柴田 4:2008/03/10(月) 19:51:33 ID:GKilmhPN
そっと、唇が触れた。そのままじっと押し付ける。やがて真山の唇が柴田のそれを啄んで、ぺろりと、舐める。
多分無意識にだろう、徐々にうっすらと開いていく柴田の唇、その隙を真山は逃さない。意識をすべて持っていってやろうとばかりに深く侵入する。
ん、と柴田から漏れる曖昧な声に、後頭部を緩く引き寄せた手でボサボサの髪をかき撫ぜた。
触れたら最後だ、決定的にわかってしまう。この髪の感覚ですら、自分は渇望していたのだということ。
よりにもよって、何故この女なのか。知るか。しっくりくるものはしっくりくるのだからもう仕方がないのだ。
ついでに手離す気もない。結局はそういうこと。
「や、……まやまさ、」
「何」
「ちょ、調書、踏んでます。シワになっちゃ、ぁ、」
「うるさい女だねぇ」
言いながら、片手で辺りの調書を払い除けて、そのまま柴田をじわじわと床に倒す。
ごわごわしたコートを着っぱなしなのだから、背中は痛くはないだろう。
口付けながら手探りでコートの前を開くと、手に触れた感触はこれまたいつもと同じカーデガンとブラウス。
まったく、色気のねぇ。見ないままで脱がせてしまった方がいいだろうか。
17 :
真山×柴田 5:2008/03/10(月) 19:54:09 ID:GKilmhPN
「ま、やま……さ、」
「何」
「まや……んっ、ま、さ、」
弱い耳をなぶる間も、柴田は自分の名前を呼ぶ。馬鹿のひとつ覚えみたいに何度も何度も。
犬みてぇ、そう思って真山は鎖骨をなぞる手を止めないまま、もう片方の手で柴田の髪を撫でる。
その手がすきだと、柴田は思う。
そうして目を閉じる。その手のひらの温もりを、風呂上がりだというのに少しかさついた唇を、与えられる感覚すべてを、ひとつとして溢さないように。
薄暗い部屋の中で二人の影が重なって、自分の奥からわけがわからない波がじわじわと押し寄せ始める。
そんなときに柴田は思う。私の未来の旦那様。まだ見ぬそのひとを、きっと私は“愛する”けれど、それは今目の前に居るこのひとよりも“大切”だろうか。
例えばいなくなったら自分がボコボコの穴だらけになってしまいそうだと、そんな風に、思うのだろうか。
わからない。愛は本の上では知っているけれど、この身には未知だ。
……それとも自分はもう愛を知っているのかもしれない、今この瞬間に手を伸ばせば触れられるそれがそうなのかもと、柴田がそこまでたどり着こうとする頃に大きな波が思考を飲み込むので、結局いつも答えは出なくて。
ただ、ずっとこのひとの側にいたいと想うだけで。
「や、あっ」
真山の舌が胸の頂きを転がす。柴田の喉が反る。
最初は慣れない柴田を思ってかその行為はソフトだが、柴田の口から声が漏れ出るようになると、だんだんとねちっこくなる。
舐めて、避けて、辿って、甘噛み。柴田がビクンと震える。
それを見た真山は少し笑って、再び柴田の唇を塞いだ。
「んぅ……んん」
「柴田。舌。舌出して」
「んー……?」
あぁホラ、やっぱり犬だ。自分の言葉にそのまま従う柴田の姿に、真山は思わず笑んでしまう。
それは多分自覚している以上に、感情の滲み出たものとなって。
うっすらと瞳を開いた柴田は、視界に入ったその表情に、ふっと泣きそうだと思った。
顔中に皺を寄せた笑顔。やさしい顔。これを見るとき、いつも、胸がぎゅうっとなる。
それがどういうことなのか、柴田は上手く言葉にできないけれど。
それ以上は何も考えられずに、ひたすらに心地よくてむず痒い波にたゆたいながら、柴田は無意識に真山の首に腕を回していた。
すると真山が素直に降りてくる。そのまま髪に鼻先を埋められて、少しこそばゆいと思う。
思って。
――――唐突に、真山の動きがピタリと止まった。
18 :
真山×柴田 6:2008/03/10(月) 19:56:34 ID:GKilmhPN
「……真山さん?」
柴田が不思議に思って呼ぶ。
柴田の頭に顔を埋めて停止したままの真山は、今まさに、戦っていた。
失敗した、どうして忘れてたんだよばかじゃねぇの俺。
自分の欲望と、人間としての尊厳との間で、板挟みにあう。
……けれど、今なら。努めてどうにか辛うじて、我慢できないことも、ない。よし。まだ間に合う。
「……柴田」
「はい?」
「お前、風呂入ってこい」
「……え?今からですか?」
「そーだよ、だって頭臭ぇもんお前」
「え、でも、こんな状態で私、」
「駄目。このまま続けたら俺人として大事なモンを失いそうな気がする」
「え、えぇ?なんですかそれ」
「いいから行け。な。そもそもお前ここに風呂入りに来たんだろ?」
「それはそうですけど、」
「上がってきたらまた、ゆっくり試してやるから」
「何をですか」
「ん?俺がエロ親父かどうか」
「っ、いいです試さなくて!と言うか真山さん、私このままお風呂なんて本当に無理で」
「じゃあ念のため訊くけど、最後に風呂入ったのいつ?」
「……ええと、昨日……はちょっと忙しくて。一昨日?いや、まだ」
「いい。やっぱ言うな何も言うな」
「え、真山さんが訊いたのに」
「あーもー!ごちゃごちゃうるせぇよ!早く行けよ!で、10分で上がってこい!」
「え、む、無茶ですー!」
そうして、きゃーきゃーと喚く柴田を風呂場に押し込んで。
真山はひとり、やっぱり頭を抱えたくなるのだった。
以上です。お粗末様でした。
たくさんのひとが後に続いてくれることを願って!
GJ!!!
懐かしいなあ、このコンビ。
柴田かわいいよ柴田。
刑事つながりで踊るも読みたい。
なんつったりして。
>>18 GJ!
真山の台詞が本当にらしいよ。上手い!
こうしてまた一人、ビューティフルドリーマーが存在を始めたな
青い柿ピー
はじめまして。本放送のころからケイゾクファンです。
初めて書いたのでお手柔らかに。
25 :
24:2008/03/10(月) 23:53:14 ID:H6tT0+j9
見つめ合っていた時間は1分にも1時間にも思える。
動いたのは真山だった。抱き寄せられ、柴田の膝から調書が滑り落ちた。
壁に押しつけ、唇を吸い、歯列を割って舌が入り込む。
舌先を刺激する煙草の匂いに、逃げ場のない息苦しさに柴田はくらくらして膝が震えた。
胸元に真山の手が伸びてきて、化繊のリボンが揺れた。
唾液が混じりあい、舌が絡みあってどちらのものかすらわからなくなる。
息苦しさに顔を背けると、首筋を舐め上げられ耳朶に噛みつかれた。
「ホントにいいわけ?やっちゃうよ?」
言葉では躊躇うくせに執拗な真山の愛撫に、柴田の身体が思わず跳ね上がる。
いつの間にか外されたブラウスのボタンが脇腹に触れ、自分が半裸になってることを知った。
「結構胸あるんだな。知らなかった。」
下着をつけていない柴田の胸を遠慮なく眺めた真山が「ブラくらいしろよ」と呆れたように呟く。
「なんか・・・目がいやらしいんですけど。」
「いやらしいことしようとしてんのに何言ってんだよ」
スカートとストッキングを一気に脱がせ、その下の赤い下着に視線を這わせた真山は、
ため息をついて下着の縁に手を掛けた。
耳まで赤く染めた柴田が顔を背けると、いきなり真山の手が柴田の胸を覆った。
親指の腹で頂点をこねられ、思わず身体が硬直する。
舌で舐められ、転がされ、甘噛みされ
柴田の身体が緊張と弛緩を繰り返す。
26 :
24:2008/03/10(月) 23:53:54 ID:H6tT0+j9
「ひっ!」
両足の付け根に湿った感触を覚え、思わず視線をやると
顔を埋めた真山が見えた。
真山の舌が執拗に一点を責めると、耐えかねた柴田から嬌声が上がった。
ぴちゃぴちゃと卑猥な音を立てる自分の下半身が自分のものではなくなってしまったような気がして
中を擦る真山の指にも、首を振る以外どうにもできなかった。
柴田の中が真山の指を締め付け、そして弛緩するのを見届けた真山は
すっかり準備の出来ている自身に目をやり、
呆けて力の抜けている女の脚を抱え上げた。
「いれるよ。」
濡れた先端をあてがうと、慌てたように柴田が目を見開いた。
「あのっ」
「ん?」
「・・・い、痛いんですかね?」
「知らねーよ。俺、女じゃないし。」
「そ、そうですよね。すいません。お願いします。」
真山は柴田の震える脚を抱えなおした。
「いれるよ。」
「あのっ!」
「ん?」
「き、気持ちいいですか?」
「・・・まだ入れてないんだけど。頼むから静かにしてて」
ガッチガチに緊張している柴田を見て、「このままじゃ入るもんも入らねーな」とため息を吐いた真山は
柴田の緊張をほぐそうと唇を寄せた。
「あのっ!!」
「何だよ!」
「・・・やっぱいいです。」
真山の剣幕に怯えたような表情を見せた柴田はぎゅっと唇を噛み、目を閉じた。
真山は萎えそうになる気持ちをどうにか打ち消して、柴田の髪を撫でた。
「何だよ。言えよ。」
「・・・手を握っててもらえますか?」
潤んだ柴田の瞳に弱さと強さが入り混じって見える。
真山はぎゅっと掴んだ柴田の手のひらの冷たさに驚いた。
「緊張する?」
「は、はい。」
「ほら。こうしてたら怖くねーだろ」
「・・・はい。」
幾分か力の抜けた柴田の両足が持ち上げられ、真山が加減をしながら入り込む。
中の熱さに互いの息が荒くなる。何度か打ち付けると
柴田が眉を顰め、苦しそうに喘いだ。
27 :
24:2008/03/10(月) 23:54:44 ID:H6tT0+j9
「抜くか?」
「大丈夫・・・。」
柴田の表情を伺いながら、ゆっくりと奥まで入り込んだ。
二人の胸が重なり、刺激を受けた乳首がそそり立つ。
抜けかかるところまで腰を引き、ぐっと奥まで押し込んだ。
柴田の腰が浮き、ねだるように揺れているのに気付く。
硬くなった乳首を捏ね、舌を吸い、リズムを刻むように突き上げると
柴田の高い声が真山の口の中で溶けていった。
柴田の首筋に顔を埋め、激しく腰を打ち付けると
二人の間でぐちゅぐちゅと濡れた音が漏れた。
きゅうきゅうと真山を締めつけていた柴田の内部がさらにぐっと狭くなり
か細い泣き声のような掠れた悲鳴を上げるとびくびくと身体を震わせた。
それを見届けると、真山はさらに奥まで届くように柴田の脚を抱えなおし
腰を突き上げ、本能のままに一気に達した。
「動くなよ」
「・・・ふぇ?」
真山の声に微かな反応を見せた柴田は、吹っ飛んだ意識を拾い集め
未だ自分に覆いかぶさる真山を視線だけで追った。
「さすがにね、中に出すわけにはいかないでしょー。」
疾しさを誤魔化すように、はたまた間を埋めるように言い訳を並べた真山は
柴田の腹部に飛び散った白濁した体液を拭い取ると、丸めたティッシュを放り投げ、柴田の隣に寝転んだ。
汗ばんだ柴田の額に張り付いた前髪を撫でつけた真山は、「柄にもないことを」と慌てて身体を離す。
漸く理性が戻ってきた柴田は足元に丸まっていた毛布を器用に足ですくい、肩まで引っ張り上げた。
「あのー」
すでにウトウトと眠りに落ちそうになっていた真山は不機嫌そうに柴田を見た。
「真山さんみたいに上手になるには、沢山の男性とこういうことをしないといけないのでしょうか?」
「俺そんなに上手かった?処女にそう言われるとは自信ついちゃうね。」
遠慮がちに肩に触れてきた柴田の指が、甘えるように真山の肌を引っ掻いた。
「いてて・・・じゃあさ、俺といっぱいしとけばいいんじゃん?」
「あ、そっか。その手があったか」
ほっとしたように笑顔を見せた柴田は長い睫毛を伏せ、真山の胸元に頬を擦りつけた。
真山は柴田の髪に顔を埋めると、すっかり慣れてしまった柴田の匂いに安心したかのように目を閉じた。
28 :
24:2008/03/10(月) 23:56:12 ID:H6tT0+j9
以上です。
勝手がわからなくてすんません。
神が現れますように。
ケイゾク々やりますように。
>28
GJ!イイヨイイヨー
因みにここは中の人ネタはなし……だよね?
ワタナカなら書きたい……
中の人もアリで!
神たちGJ!
エロなしなら書けるのだが。
板違いなのでやめとく。
>>34 別にエロなしでもいいんじゃないの?他のスレだって、普通にエロなしあるんだから。
>>33 最初に「エロなし」って添えればいいんじゃないかな?
自分がエロあってもなくてもいいからケイゾク作品読みたい派なだけなんだけども。
エロなしでも全然おk!!
真山×柴田の初めて話投下します。
長いです。簡潔にまとめられるようになりたい(´・ω・`)
因みに自分
>>18だが、気を抜くと心理描写に重点を置きがちになるのでエロなしもOKな流れはうれしいなぁ。
39 :
初めて話 1:2008/03/12(水) 01:55:43 ID:VPWoQRoP
1.
ぶくぶくぶく。波風立つ内心を持て余して、柴田は浴槽に張られたお湯に鼻先まで身を沈めた。
白い湯気に霞む、見慣れない浴室。もちろん自宅のものではない。――――真山の部屋のもの、だ。
だからちょうどいい温度のお湯にゆったりと浸かっても、それがリラックスして然るべき状況であっても、柴田はどうにも落ち着かなかった。
そもそも何がどうしてどうなって、今自分は真山の部屋で風呂になど入っているのか。
驚異的な記憶力を持つ柴田にとって、そこまでの経緯を思い出すのは容易い。
継続事件の捜査で、真山を連れて山梨に出向いた。
関係者に聴き込みを続けるうちに夢中になって、定時なんてとっくに過ぎていた。
嫌々を通り過ぎて諦めの入った表情の真山と東京に戻ってきた頃には、夜もすっかり更けていた。
一旦弍係に戻ってから警視庁を出たときには、日付が変わる瀬戸際で。
「今日も1日お疲れさまでした。ええと、それではまた明日」
「……で、どうすんのお前」
「え?何がですか?」
「バス。もう走ってねーだろ」
「……あ」
「お前あれだよね。頭良いけど馬鹿。ね。馬鹿」
「どうしよう……帰れないんだ。あ、そうだ弍係に泊まろう」
「うっわぁー出たよ」
「え、何ですか」
「それでまた調書読みながら失神とかすんだろ?風呂も入らずに?」
「……いけませんか」
「あのね。気になるんだよ一緒に歩いてると。風が吹いた時とかにこう、さ。な」
「……そ、そんなこと言われたって、今日はもう帰れないんですから、」
「じゃあ、ウチ来る?」
「え?」
「貸してやるよ、風呂」
と、そのような会話が交わされて、自分は真山の部屋にやってきたのだった。
到着するなり問答無用で風呂場に押し込まれ、自分はそんなに耐え難い臭いを発していたのだろうかと首をかしげながらもとりあえず体を洗って。
髪も綺麗に洗い、浴槽に身を沈めて今に至り――――そしてようやく柴田は、現在自分が置かれている状況に戸惑いを覚えたのだ。
とにかく風呂に入らなければとそれしか考えていなかったが、このあと自分はどうすればいいのだろう。
バスもない。電車だってもうなくなる。タクシーは既に財布と相談済みで、厳しいという結論が出ている。
つまり帰る手段がない。それならば、選択肢は自ずと一つに絞られるけれど。
……真山さんは考えてないんだろうか、その、そういうこと。私の気にしすぎか?
きっとそうだ、そうに違いないと自分に言い聞かせて、柴田は自らの疑問を振り払おうと試みた。
だって、真山が自分に、なんて。そんなことがあるわけがないと思うし、真山は自分のタイプでもない。
それなのにどうにも落ち着かない、これは――――自分はドキドキしている、ということなのだろうか。
困り果てて、鼻先までお湯に浸かったまま長く息を吐き出す。
ぶくぶくぶく。泡が弾けて消えていくのを、柴田はじっと見つめていた。
40 :
初めて話 2:2008/03/12(水) 02:00:15 ID:VPWoQRoP
2.
自室の質素なベッドに腰掛けて煙草を吸いながら、真山は一人ではぁとため息をついた。
耳に届くのはコポコポという金魚の水槽タンクの音と、ざぁぁというシャワーの微かな音。
後者にいろいろと想像しそうになって、寸前で自分を押し止める。
何やってんだ俺、何やってんだ俺。だってあの柴田だぞ。信じらんねぇ、あぁもう!
(――――って、連れてきたのは俺だよ)
ふと冷静になって、それまでの自分の思考回路に微かに笑みが込み上げた。
信じらんねぇって、それを言うなら一番信じられないのはそう思った自分自身だ。あの柴田だぞと考えた、その柴田をそういうつもりでここに連れてきた自分自身だ。
ふぅ、と煙草の煙を吐き出す。どうやら自分は自覚している以上に重症らしい。
ここしばらくの自分の葛藤なんて、柴田は知る由もないだろうが。
……それにしても遅くねぇか、アイツ。
ふと一抹の不安が頭を過るが、いくら柴田でもこの状況で、と思い直す。
いや、もしかしたら、あの女ならあり得るか。どこでも失神する女だし。いつだったか死体発見現場で寝ていたこともあったし。
「しばたぁ?おーい柴田ー」
浴室のドアの前まで行って、声をかけてみた。応答はない。
三度目、四度目と呼び掛ける。そして五度目の呼び掛けの後に、ごぼっとむせる音とばしゃっと跳ねるような音が聞こえた。
それは真山の予想があながち間違っていなかったことを示していた。
「っは、ごほっ、ごほっ!」
「大丈夫か?」
「こほっ、え、あれっ、……あ、すいません寝てました」
……コイツ。やっぱり追い出してやろうか。
41 :
初めて話 3:2008/03/12(水) 02:02:02 ID:VPWoQRoP
3.
「……あのぅ、真山さん。これちょっと、スースーするんですけど」
風呂から上がってきた柴田を見て、真山は一瞬固まった。
確かに、柴田が柴田である所以でさえあるようなあの服装を変えれば、色気のなさもちょっとはどうにかなるだろうと思ってはいたが。
今柴田が身に付けているのは自分の男物のTシャツ。自分にさえ少し丈の長めなだぼっとしたデザインのものだから、柴田が着ればワンピース代わりくらいにはなるだろうという予想は外れなかった。
下着は洗うように言ったので、身に付けているのは文字通りTシャツ一枚のはずだ。それでもその状態で出てこられるところもまた、この女がこの女である所以と言っていいのかもしれない。
ともかく、そんな格好に、風呂上がりで上気した頬。濡れた髪。いつもの服を取っ払ったことで、元の良さが際立つ。
……ちょっとはどうにかなるだろう、どころの話ではなかった。予想以上だ、想定外だ。くらりとする。
しかしそんな内心を少しも態度に出さない……とまでは言わないが、少なくとも柴田に悟られるようなことはしない。してたまるか。
彩などに言わせればただの照れ隠しなのだが、それが真山という男だ。
「真山さん、聞いてますか?スースーするんです」
「別に普通だろ。お前が普段ガッチリ着込みすぎてるだけだよ」
「そうなんでしょうか」
「そうなんですよ」
果たして下着も着けていない状態が本当に普通だと言えるのかは疑問だが、柴田が納得してくれればそれでいい。
そうして真山は、とりあえず柴田を視界から外すべく身を翻す。
「あー、じゃあ俺も風呂入ってくるわ」
「あの、私はどうしたら」
「金魚でも見とけば。あ、ドライヤーそこね」
「あ、はい。ありがとうございます」
柴田の声を背に、真山は浴室へと入っていく。
ちょっと頭、冷やすか。いや、暖めるんだけど。
42 :
初めて話 4:2008/03/12(水) 02:03:56 ID:VPWoQRoP
4.
普段と同じように髪を適当に乾かして、柴田は真山に言われた通り水槽の前にぺたりと座り込んでいた。
床が冷たい、やっぱりスースーする。けれど自分の赤の下着はさっき干したばかりだ。だから仕方なく、真山から借りたTシャツの裾を懸命に引き伸ばしている。
どうしても落ち着かない、むしろさっきよりそわそわしてしまう。
目の前で金魚がゆったりと泳いでいるのを見て、柴田はなんとか冷静になろうと試みる。
赤い金魚。真山さんの大切な、真山さんを長い間見てきた、金魚。
真山さんのTシャツ、少し煙草の匂いがする。真山さんの部屋、やっぱり殺風景だ。
部屋の隅の望遠鏡が忘れ去られたような佇まいでいるのは、うれしい。
真山さん。真山さん。真山さん。
(……あぁ〜、だめだぁ……)
どうしても止まらない思考回路は、どうしたって真山のことに行き着く。
柴田は一人でぶんぶんと頭を振った。それでも足りなくて、じたばたともがいてみた。
こんな、こんなことなら、もっと本を読んでおくんだった。こういう状況ではどういう風にしておくべきなのか、そこはノーチェックだった。
困る。本当に困る。きっともうそろそろ、真山は上がってくるのだろう。
43 :
初めて話 5:2008/03/12(水) 02:06:06 ID:VPWoQRoP
5.
「おい」
律儀に水槽の前に座っている後ろ姿に、声をかける。
振り向いた柴田は普段通りで、しかしどこか神妙な顔をしていた。
そして真山の姿を目に留めて慌てたようにパッと視線を逸らす。
その反応に、ようやく意識したかと真山は思う。
「早かったですね」
「まーお前とは違うからね。ほら、男だから。男」
微妙なニュアンスを含んで言ってやれば、柴田が動揺したのが手に取るようにわかった。
それが面白くて、真山は視線を落としてから声を出さずに笑う。
そして、さてどうしようか、と考える。気は短くはない方だとだと思っていたのだが、今日はどうもそういうわけにはいかないらしい。
ヤられてる。ヤられてるよ俺。まーいいけど。
「柴田」
「は、はい。何ですか」
「ちょっと煙草取って。煙草」
ベッドの上に放ってある煙草とライターを顎で指し示した。
「……自分で取ってくださいよ」と答えるのに「何?追い出されてみる?」とおどけて返せば、柴田は何かぶつぶつ言いながらも渋々立ち上がった。
その背中に、一気に距離を詰めて。煙草に伸ばされた腕、その細い手首を掴む。
驚きに見開かれた瞳が、真山を映す。
「やっぱいいわ。自分で取る」
「……真山さん」
「何」
「あの、この手は、何なんでしょうか……」
「さぁ。何なんだろうねぇ」
目が合ったので、ん?と眉を上げて見せた。柴田がこの仕草を好ましく思っていることは何となく知っていた。
握った手首が、もはや全身が硬直しているのがわかる。面白い。最高に面白い。
だから胸の内からじわじわと湧いてくるこれは、苛虐心。
真山は手首を掴むのと逆の手で柴田の顎を持ち上げると、その唇に噛み付くようにキスをした。
44 :
初めて話 6:2008/03/12(水) 02:09:38 ID:VPWoQRoP
6.
柴田が驚いて身を引こうとするのを、後頭部に手を添えてそれ以上の力で引き寄せた。
口内を舐め回し、貪るようにすれば、柴田から鼻にかかったような声が漏れた。
免疫がないからか、すぐにかくんと膝が折れる。そんな柴田を受け止めるように、ベッドが待っている。
柴田がベッドに腰掛けた形になったのを、キスで翻弄しながらそのままゆっくり押し倒した。
舌を吸って、力が抜けたのを見計らって唇を移動させていく。
首筋。改めて見ると、病的に白い。つーっと舌を這わせて、耳朶をやんわりと噛めば、柴田がびくりと震える。へぇ、耳ね。
「……やっちゃうよ?」
Tシャツの裾に手をかけたところで、言外にいいのかと尋ねた。
ぎゅっと目を閉じていた柴田は恐る恐る目を開いて真山を見る。
短い沈黙。やがて柴田が、小さな声で言う。
「……真山さんは、」
「ん?」
「私のこと、愛してるんですか?」
「……は?」
「これは、純愛ですか?」
至極真剣な柴田に、真山は返す言葉を失った。
それはこの行為がいい加減な気持ちによるものだからというわけではなく、正直に答えるとどうやっても恥ずかしいことになると思ったからで。
そんな真山を、柴田はじっと見つめていた。祈るような気持ちだった。
入浴中に真山は自分のタイプではないと考えたことなど、もはやどこかに消し飛んでしまっている。
ただ、目の前のこのひとが、今の自分と同じ気持ちでいてくれたらいいと。
「……冗談でお前に手出すとかね、怖くてできねぇよ」
「怖い?」
「だってお前呪いそうだもん。実は出来るだろ?」
「……ひどい。私真剣なのに」
「俺も真剣だよ」
「……これが冗談だったら、ほんとに呪いますよ?」
「へぇ。じゃあ俺は、大丈夫だ」
真山なりの極限の迂回路だったが、柴田にはその意味が通じた。
固かったその表情が、ふわりと和らぐ。そうしてふふっと微笑う。穏やかに、うれしそうに。
「それなら、いいです」
本当に、うれしそうに微笑うから。自分の言葉で、そんな風に微笑うから。
馬鹿だねお前、と思う。その裏にあるのはもちろん侮蔑ではなく、いとおしさで。
真山はそのことに気付いているから、いや馬鹿は俺か、とも思う。
……結局は何でもいい。もう思考など必要なくなるのだから。
「……じゃあ、遠慮なく」
45 :
初めて話 7:2008/03/12(水) 02:11:52 ID:VPWoQRoP
7.
Tシャツ一枚というのは、それを捲り上げれば済むので非常に楽だ。
柴田はその事実を忘れており、捲られた瞬間に小さく声を上げたが、真山はそれに構わず胸の頂を口に含んだ。
もう片方の胸は、手全体でやわやわと捏ね回す。
そのうちに手のひらに固い感触を感じるようになり、真山がそこを指できゅっと摘まむと、柴田が甘い声を上げた。
「……柴田。口押さえるんじゃないよ」
「だっ、て……今なんか、変な声が」
「普通だよ普通。気持ちいい時に出んの。な」
「……あぁ、今のが喘ぎ声か。勝手に出るものなんですね……なるほど」
真山はため息をつきたくなったが、考えないことにして行為を再開する。
柴田の肌はどこもかしこも白く、滑らかだった。
手を這わせているだけで気持ちいい。どこか倒錯的でもある。
吸い寄せられるようにして、真山は片手で柴田の身体のラインをたどりながら、もう片方の手と舌で胸を執拗に愛撫する。
だんだんと柴田の息が上がってくる。その様子を見て、真山は小さく笑う。
その気配に、柴田は羞恥でいっぱいになった。しかしそれも、すぐに吹き飛んだ。
何、これ。何も考えられない。熱い。
真山さん、真山さん。
嬌声混じりに何度も呼びながら、柴田はただ没頭していくだけだ。
46 :
初めて話 8:2008/03/12(水) 02:14:30 ID:VPWoQRoP
8.
真山の指が足の付け根に触れたとき、柴田は跳び上がった。
「ま、真山さん、やっ……」
「や、じゃねぇよ」
くちゅ。入り口を探ると聞こえた音に、柴田はひっと声を上げる。
真山はゆっくりゆっくりと、中指を沈めていった。控えめに動かしていたのを、徐々に掻き回す動きに変えていく。引っ掻くようにしてやれば、柴田がビクビクと震えた。
濡れた音が大きくなる。わざと大きくなるなるように、二本に増えた真山の指が柴田の中を蹂躙する。
柴田はもはや、声を上げ続けるしかできない。体も完全にくったりとしている。
やがて真山が指を抜いた。
「柴田ー力抜いとけよー」
「んん……? っ、あ!?」
ゆっくりとだが、真山の先端が柴田の中に挿入された。
突然のことに、柴田の体が一気に緊張する。
真山は増した抵抗感に、そしてそれすら刺激に繋がることに眉を寄せた。
「柴田、力抜けって」
「む、無理です」
「深呼吸してみろ。ほら」
そう促すも、呼吸音が完全にひきつっている。
目を見開いて、ひい、ひいと苦しげに息をする柴田に、真山は思わず苦笑した。
まぁ、予想していなくもなかったが。
「お前さ、本読んでんだろ」
「ほ、本……?」
「こういうときのための本。カバンに入ってんじゃん」
「……!!覗き見たんですか!?」
「はぁ!?何で俺がお前のカバンに覗くんだよ、お前がいつもカバンの中身ポイポイ散らかすんだろーがこの馬鹿!」
思わずいつものようにべしっと叩くと、すいません、と柴田が小さくなった。
それでリラックスしたのか、身体の力が抜けたので、真山はすかさず腰を沈めた。
「あっ、まやまさ、」
「大丈夫だから」
そう言って、口付けて。柴田の意識をこっちに向けさせるように、舌を絡める。
柴田の身体が徐々に弛緩していく。口付けたままで、真山は更に深くまで侵入する。
中の熱に、浮かされるように。柴田を酔わせるように。深く、深く。
47 :
初めて話 9:2008/03/12(水) 02:16:17 ID:VPWoQRoP
9.
ひたすらに流されて、呑まれて、もう何がなんだかわからない。
自分の上げる声はもはや泣き声のようになってしまっているが、止めることができない。
痛みはなくなった。熱い。何これ。もう何もわからない。
ただ真山を求めて手を伸ばして、その背中にぎゅうとしがみついて、与えられる振動にされるがままに身を委ねる。
真山さん。真山さん。声になっているかはわからないが、何度も何度も、呼ぶ。
「あっ、あ、あ、んっ」
規則的な柴田の嬌声を耳にしながら、真山も小さく呻き声を上げた。
そろそろか、と腰の動きを速める。
すっかり官能の色に染まっている柴田の様子を窺いながら、登り詰めていく。
そうしてやがて、柴田が一際高い声を上げて。その締め付けに、真山も果てた。
真山がはぁはぁと荒い呼吸を整えようと努めながら柴田を見ると、柴田はそのまま眠りに落ちていた。
あぁ、こういうのが柴田だ。
そう思って少し笑ってから、汗ばんだ柴田の頭を一撫ですると、真山もその隣に身体を横たえたのだった。
48 :
初めて話 10:2008/03/12(水) 02:19:11 ID:VPWoQRoP
10.
「……真山さん?」
「ん」
「くっついてもいいですか?」
「どーぞ」
そう答えれば、布団の中で柴田がひかえめに胸に摺り寄ってくる。
単純に触れ合う面積が増えて、温もりが増して。
それに不意に安心感を覚えた自分に、真山は内心驚いた。
こんな風に感じる相手は、今までにいただろうか。過去にはあまり興味がないので、よく思い出せないけれど。
自分はこの女の隣で安らかな眠りを知るのかと、そんな予感がした。
「真山さん」
「何」
「……手、繋いでもいいですか?」
「……ん。ほら」
普段ならかわしているところかもしれなかったが、思いがけない安らぎが、真山の手を動かした。
指と指を絡めて、ぎゅうと握ってやる。柴田が、安心します、と言って小さく微笑ったので、真山は更に手に力を込める。
この手を離すまいと、そう思ったのは魔が差したからだと自分に言い訳をしつつも。
「真山さん」
「何、まだ何かあんの?」
「はい。……素敵ですね、こういうの。知らなかったです」
微笑みを浮かべたまま、しかし真剣な口調で柴田が言い放った言葉に、真山は笑った。
何で笑うんですか、という抗議の声が聞こえたが、それでも笑みは収まらなかった。
可笑しいのか、楽しいのか。はたまたうれしいのか、真山はその理由を敢えて考えようとはしなかった。
そして、柴田も。顔をくしゃくしゃにして笑う、その時の真山がとてもいとしくて、そのことをいつか伝えよう、と思った。
そうして二人はまた、眠りに落ちていく。
以上です、お粗末様でした。長々と失礼した!
乙乙!!!
全然長くないと思うぞ。
GJ!面白かったー
純愛ですか?のとことか最後の辺すごい良かったすばらすぃ〜
うおおおおおおおおおおお(;´Д`)ハアハアハアハアハアハアハア
すばらしすぎる・・・・エクセレントオオオオオオオオ!!!!
あのぉ〜私GJ!しちゃったんですけど
>>1さん乙です!
なんて素晴らしいスレ!!トレビアン!!
54 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 01:49:34 ID:o+ROunat
期待age
55 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 06:16:29 ID:SqNorgDR
すげー
もう3つも出てる
皆乙津
萌えた
´ ̄ ヽ ___
i ノノレ ル)〉 / \
丿从 ゚ ヮ゚ノ人 < ほしゅ |
⊂λ{Θ}⊃ \ /
□_| ゝ  ̄ ̄ ̄
JJ
57 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 01:37:44 ID:Vn8f1mHB
あのーageちゃったんですけど・・・
こんなスレあったのか!
脳内で渡部&中谷ボイスで再生されるよ!
書き手さんGJ!!ブリリアント!!
59 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 23:27:13 ID:VbeRf6BE
渡部と中谷のエロが読みたい。
イチャイチャでかわええのがいいな
@真山×柴田
A木戸×斑目
Bゴリ×雅
C柴田×麻衣子
Cはリアルすぎかな…。
61 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 00:35:59 ID:BSNcm2hj
1だろ。常識的に考えて。
スレの総意は間違いなく@
63 :
63:2008/03/26(水) 03:23:27 ID:ZOmGlrkd
なかなか神が現れないのでつまらん小ネタでも投入しとく
今夜開催される合コンの人数合わせの為に、柴田を誘いに弐係にやってきた木戸が
勢いよくアルミの扉を開けた瞬間、聞こえてきた柴田の甘えた声に思わず足を止めた。
「やっ・・・怖い・・・」
薄暗い弐係奥の書庫から、柴田の震え気味の声と衣擦れの音が響き
常にない空気を感じた木戸は息を呑んだ。
こ、これはまさか・・・。
大胆やなぁ。さすがのあたしでも会社でエッチしたことはないで。
「怖くねえだろ。」
「ま、真山さん。やっぱやめます。」
「何でだよ。ここまできたんだからやるぞ」
「ひっ・・・乱暴にしないでくださいよ」
真山さんってやっぱ強引なんやなー。
ま、ちょっと乱暴にされたほうが燃えるときもあるけどな。
「届かない・・・この体勢きついです」
「脚、上げてみろよ。」
「やだ・・・入らない・・・」
そっか。柴田は処女やもんな。
しかし真山さん、初体験がこんなところって容赦ないなぁ。
「入れるところ、ちゃんと見ろよ。」
「きつい・・・。本当にここに入るんですか?」
「そこしかないだろ。押し込んでみろよ。」
「え、だって汚いんですもん。」
「お前が汚いとか言うな。」
「だって昨日はちゃんとお風呂入りましたよ。」
「いいから早くしろよ」
衛生面気にするならこんなところですんなっちゅうねん。
「だって、揺れちゃうんですもん。ちゃんと支えててください。」
「腰支えてんだろ。いいから早くしろよ。」
「これ真山さんがやったほうが早くないですか?」
「このくらい自分でやれよ。」
しかしこの男は優しさっちゅうもんがないんかい。
どんな非道な男でさえエッチの最中は優しくなるやろ、普通。
64 :
63:2008/03/26(水) 03:23:44 ID:ZOmGlrkd
「あー。もういつまでやってんだよ」
「真山さん、動かないでくださいよ。やだ、ギシギシいってる。」
「お前こそ動くなって。危な・・・」
「やっ、怖い」
「バカ、暴れんなよ」
「あっ、あっ、あっ・・・きゃー!」
「バカバカバカ」
焦ったような二人の声と、ドーンという大きな物音に物陰に潜んで様子を伺っていた木戸が飛び出した。
「な、何してんねん!激しすぎやろ、あんたらー!」
書庫の奥には大きな脚立が転がっていて、
派手に散乱している調書の中に困り顔で立ちすくむ柴田と、不機嫌そうにため息をついている真山がいた。
「あれ?服着てる?」
「服?」
「あ、いや。ハハ、何でもない。」
真山の鋭い眼光に、木戸は作り笑いで誤魔化す。
「彩さーん。真山さんが全然手伝ってくれないから書庫の片付け進まないんですよー」
「お前が脚立の上で暴れるからこういうことになるんだろ!」
「いてて」
数発柴田の頭に鉄拳をお見舞いした真山は、通路を塞いでる調書の山を足で押しのけた。
「さ、あとは木戸に任せて帰るぞ。柴田」
柴田の腕を取ってすり抜けようとした真山の腕を掴んだ。
「はあ?何でアタシがあんたらの尻拭いせなあかんのよ。」
「フーン。何を想像してたんですかね?木戸さんは。柴田に教えてやれよ」
真山がニタニタ笑っている。
「・・・ああ、そやな。後はアタシに任せて。気をつけて帰り〜」
「え?あ、はい。じゃあ、彩さん。おつかれさまですー」
倒れた脚立を起こし、散らばった調書をかき集めていると虚しさに襲われた。
「くっそー。欲求不満なんかな・・・。」
空調の落とされた弐係には木戸の呟きが響いていた。
65 :
63:2008/03/26(水) 03:24:09 ID:ZOmGlrkd
以上っす。みじかくてスマンコ
66 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 07:08:35 ID:EgLci/4N
エクセレント!
トレビアン!
彩さんが不憫で可愛い〜
あ〜もう、最高、最高、最高やでこのスレ・・・・・
ギャグっぽいのもいいね。
抜けるのもお願いしまつ
「こ、ここは……どこ?」
柴田純は目を覚ました。どうやら自分は今ベッドの上に寝ているようだ。
「う、ううん」
身体を起こそうとしたが、起こせなかった。
「な、何ですか、これは!」
彼女の両手首、両足首が紐で縛られている。そして両腕両脚を大きく広
げた大の字の格好で、四本の紐がベッドの四隅にくくりつけられていた。
つまり柴田はベッドの上でハリツケにされた様に、四肢を完全に拘束さ
れていたのである。
「ちょっと〜、冗談じゃないですよ。わたしSMの趣味はないんです!」
うんうん呻きながら、逃れようとした。だが、ガッチリと縛り付けられ
た紐は女の力ではビクともしない。
白のブラウスに茶色のジャケット、タータンチェックのスカート。幸い
な事に着衣の乱れはない様だった。
どうして、こんな事になったのか必死で記憶の糸をたぐる。警視庁の資
料保管室で朝倉に関する資料を調べている時だった。いきなり後ろから、
頭をガンと殴りつけられたのだ。そして気を失った。その後、気がついた
らこうなっていたのだ。
――すると、わたしをこんな目に合わせたのは警察内部の人間?
そんな馬鹿な。一体誰なの? 柴田が考えを巡らせていると、ドアが開
いて一人の男が入ってきた。
「ようやくお目覚めのようだね、柴田君」
意外な男だった。捜査一課の早乙女管理官である。
「さ、早乙女さん!」
「フフ、君がそうやって磔にされてる姿、結構似合ってるよ」
早乙女はいつものように、エリート然とした皮肉っぽいポーズでそう言
った。すると、早乙女の仕業なのか。
「いやですよ〜。放して下さい。なんで、こんな事するんですか?」
天然の柴田らしく、いささか緊張感に欠ける口調の詰問だったが、管理
官はそれには答えず、彼女の下半身の方に近づくと、いきなりスカートを
めくり上げた。
「きゃあっ!」
突然の蛮行に柴田が悲鳴を上げる。セクシーな赤いレースのパンティが
露わになった。
「ほほう、赤のパンティとは君のイメージとは違うな」
早乙女は、天然ボケのいつもの柴田のイメージと扇情的な赤いパンティ
とのギャップを指摘した。
「わたし、赤のパンツしか持ってないんです!」
柴田は顔を真っ赤にしてそう答えたが、相変わらず、話しぶりは事態の
深刻さにそぐわなかった。
「どうも、君と話してると調子が狂うな」
柴田のペースに巻き込まれていた早乙女の目がギラリと光った。
「そろそろ、本番と行くか。柴田君、君は今から私にレイプされるんだよ。
そう、真山の妹みたいにね」
柴田の顔が、ハッと引き締まった。
――な、なんですって! やっとわかった。そうだったのか!
「早乙女管理官、あなたが、あなたが朝倉だったのね!」
それまでとは違い、キッと早乙女を睨みつけ、鋭い口調で早乙女の正体
を暴き出した。
「フッ、さすが柴田君、正解だよ。ただし少し遅かったがね」
「なんで、こんなマネをするのですか?」
「ゲームだよ、ゲーム。もうすぐ、ここに真山が来ることになってる。君
のカラダと真山の命を両方もらう。真山に、君が犯されるのを見ながら死
んでもらう、というのも一興だな」
早乙女は、冷酷な内容の話を事も無げに言ってのけた。
――ええっ! 真山さんがここに? 大変だ、きっと罠が仕掛けてあるに
違いない。来てはダメ。でも、どうしたらいいの?
「この卑怯者! 絶対許さない!」
珍しく柴田が度を失って、早乙女を罵った。
「そんな事言ってる場合じゃないんだよ、柴田君。君って処女なんだろ、
それを失くすかどうかの瀬戸際なのにさ」
早乙女は、そう言うと胸ポケットからナイフを取り出した。そして、柴
田のジャケットに差し込んだ。ビリビリッと引き裂いていく。
「いやっ! いやっ! やめてください!」
柴田は必死でわめき散らしたが、四肢を紐で拘束されている彼女には何
の抵抗もできなかった。
「ああっ!」
ジャケット、ブラウス、スカートとあっと言う間にズタズタにされ、ブ
ラジャーとパンティしか身に着けていない姿にされてしまった。
「ブラジャーは清楚な純白、パンティはセクシーかつ情熱的な赤、このギ
ャップが最高だね」
と早乙女。下着二枚だけにされた柴田は意外にもグラマラスな肉体をし
ていた。
「柴田君、君って自分じゃあんまり自覚してないようだがすごい美人なん
だよ。もっと化粧くらいきちんとしたまえ。みんな見違えるだろうに」
「余計なお世話です!」
柴田はムクれた様に顔をそらした。
「次はオッパイの大公開といくか」
そう言うと早乙女は、柴田の胸の谷間にナイフを差し入れる。真ん中で
切り裂いた。
「いやあっ!」
柴田の上半身は丸裸にされ、二つの乳房が露わになった。
「なかなかいいオッパイしてるじゃないか」
早乙女の言うとおり、柴田の双乳はハリのある美乳であった。
「見ないでっ! 見ないでください!」
屈辱と羞恥で柴田の白い肌は真っ赤に紅潮していた。自分がか弱い女に
過ぎない事を思い知らされる。東大卒の経歴も、難事件を苦もなく解決す
る明晰な頭脳も、この場ではまったく役に立たない。圧倒的な暴力の前で
は屈服させられる弱い存在。
「フフ、残りは最後の一枚だな」
柴田はパンティ一枚だけにされてしまった。ここで一休みが入る。早乙
女の方はまだ上着すら脱いでいない。
そして、次に早乙女はベッドに上がり柴田の上に馬乗りになると胸を揉
みはじめた。
「ああっ! やめてっ!」
ゾクゾクする嫌悪感が全身を走る。もはや柴田は力で征服されるただの
一人の女に過ぎなかった。
柴田の抗議も空しく、早乙女は彼女の乳房にしゃぶりついた。舌で乳首
の辺りを舐めまわす。すると、どうしたことか、それまでの気持ち悪さが
次第に、快感に変わっていくではないか。
――こ、これはどういうことなの?
まだ、男と交わった事のない柴田が知らない女体の神秘。性感帯を責め
られれば、たとえ嫌な相手でも感じてしまうのだ。
「ア、アアッ、アアッ!」
上げさせられる声も、いつの間にか悲痛な悲鳴ではなく、官能の喘ぎ声
に変わっていた。
「ほうれ、いいぞ。感じてきただろう」
早乙女は胸にしゃぶり付きながら、体勢を変え右手を股間に伸ばした。
そしてパンティの上から、秘部をまさぐり始めた。
「アアアッ!」
柴田の喘ぎ声は一層大きくなった。
「そら、濡れてきたぞ」
蜜壺からあふれ出した愛液がパンティを濡らしていた。
――いやっ、犯されたくない! 真山さん、助けて!
柴田は心の中で、真山に必死に助けを求めた。
「そろそろ、下も脱がせるか」
頃合いと見た早乙女が、柴田のパンティに手を掛けた時だった。
「柴田!!」
真山が部屋に飛び込んできたのだった。
「真山さん!」
「真山か、少し早かったな」
「早乙女、何してる!」
真山は早乙女を睨みつけた。
「真山さん、この人が、こいつが朝倉です!」
柴田が力を振り絞って、真山に伝えた。
「な、なんだって! なんで気づかなかったんだ。今のは本当か?」
「そうだよ、私が朝倉だ」
早乙女はあっさりと認めた。
「くそう、許さんぞ、朝倉!」
だが、真山が行動に出るよりも早く、早乙女の右手には拳銃が握られて
いた。
「死ね、ウジ虫!」
三発の銃声が鳴り響いた。
「グワッ!」
銃弾は確実に真山の胸を捕らえ、身体はガックリと崩れ落ちた。
「に、逃げるんだ、柴田……」
そういい残して、真山はバッタリと倒れた。
「ふうん、壊れちゃった」
早乙女は、真山に近づくと何発か蹴りを入れた。真山の身体は動かない。
「真山さーん!! 死んじゃいやあ!!」
柴田は絶叫した。目からは大粒の涙がこぼれ落ちる。だが、早乙女はそ
んな彼女の悲しみなど、まるで意に介しなかった。
「邪魔が入ったな。でもゴミは片付けた。続きをやろうぜ、柴田君の処女
は、私がいただく」
人一人を撃ち殺しておきながら、まるで何事もないかのようだった。早
乙女は再びベッドに上がってきた。柴田の唇を奪うつもりなのだ。
「いやっ! いやです! 汚らわしい! 近づかないで!」
柴田は必死に拒んだ。そして、次の瞬間だった。
「朝倉っ!!」
突然の大音声に、早乙女は、パッと体を起こし後ろを振り返った。そこ
で目に入ってきたものに驚愕した。
「真山!」
「真山さん!」
柴田と早乙女が同時に叫んだ。死んだはずの真山が仁王立ちになり、こ
ちらに向かって銃を向けているではないか。
先ほどの返礼とばかりに、銃の連射が早乙女に浴びせられる。血しぶき
が飛んだ。
「ど、どうして……死んだはずじゃなかったのか……」
真山が、スーツをパッとめくった。
「防弾チョッキだ。頭を狙われてたら終わりだった」
「フッ、俺としたことが、傷を確認しないとはうかつだった……」
とどめの弾丸が撃ち込まれる。
「き、キモチいい……」
早乙女という男の身体を借りていた殺人鬼・朝倉は死んだのだった。
「敵は討ったぜ、沙織」
真山は小さくつぶやいた。そのまま、しばし呆然と立ち尽くしていたが
「真山さーん、助けてくださーい!」
柴田の声で我に帰った。早乙女が残したナイフで彼女を拘束していた紐
が切られた。パンツ一枚の柴田は真山のスーツを着せてもらった。
「大丈夫だったか? 柴田」
その言葉を聞いた柴田は、真山の胸に飛び込んだ。
「怖かった。とっても怖かったですよー」
真山から優しく抱きしめられて、柴田は泣きじゃくった。
「お前だって頑張ったよ。早乙女が朝倉だって教えてくれたろ」
グズグズと柴田は泣き続けた。
「お前が、こんなに泣く女だったなんてな。普段からこんなにしおらしく
しとけばいいのに。ま、いいか、好きなだけ泣けよ」
泣きやまない柴田を真山は黙って抱き続けた。やがて、ようやく柴田の
涙も止まった。それにしても、真山がこんなに優しい男だったとは。柴田
が初めて知った真山の知らない一面だった。二人の間に微妙な空気が流れ
ていた。
――この人なら、わたしの処女を捧げてもいい……
柴田は思い切って言ってみた。
「真山さん、わたしを好きにしていいですよ」
ところが、真山は柴田を突き放すと頭をバシッと叩いた。
「いた〜い! 何するんですか」
「柴田、頭くせえぞ。オレに抱かれたいなら、シャワーくらい浴びとけ」
「いやあああん、もう!」
最大の危機を危うく脱した柴田純・24歳。いまだ処女のままであった。
以上で終わりです。ありがとうございました。
79 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 18:30:10 ID:sKz7Hu1N
GJ!です。
>>70〜77
なかなか筆力のあるSSとは思うが
本編のストーリーを書き換えるべきでないよ。
エロパロってサイドストーリーに徹すべきだ。
ほとんどレスがつかないのはそのせいだと思うよ。
偉そうなレスでスマソ。
いいじゃyん別に。
とにかくキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
真山×柴田投下しまーす。
エロまではいかないけど(・∀・)
83 :
お化粧話 1:2008/04/02(水) 14:29:29 ID:nTECzjtm
「彩さぁぁん!!」
おはようさん、と弐係に足を踏み入れた瞬間に柴田が泣きついてきたものだから、彩は危うく抱えていた書類を取り落とすところだった。
「わっ、ちょっ、危ないやろ柴田!」
「だって、だって、聞いてくださいよ彩さん〜……」
「はいはい、どないしたの。また真山さんにいじめられたん?」
ぐすぐすとべそをかく柴田がコクンと頷く、その後ろでは近藤や遠山らが助けを求めてすがるような視線を彩に送っていた。
一人真山だけが、そっぽを向いて知らん顔である。
その状況を即座に読み取った彩は、小くため息をついた。
柴田を宥めるのはやっぱりあたしの役目なんかい、ホンマに役に立たへん男共やな。
そんなことを考えながらもしかし、実のところ彩もまんざらではない。
今自分に泣きついているこの女は、年上であるにも関わらず、どこか保護欲のようなものを生じさせる性質なのだ。
「あーよしよし、可哀想になぁ。真山さんに何言われたのよ」
「さ、さっき、事件のことで女性の方が相談にいらっしゃったんです。その方が私と同じ年齢で、綺麗な方で、」
「うんうん」
「その方が帰ったあとに、私、綺麗な方でしたねー憧れちゃいますって言ったんです。そしたら真山さんが、」
「あー無理無理。お前は一生あんな風にはなれねーよ。夢見るのもほどほどにして、現実見たら? な」
唐突に口を挟んできた真山の方を見れば、彼は何食わぬ顔でスポーツ新聞に視線を落としたままだった。
それと対照的に、「……また言ったぁ〜……」と呟いた柴田の瞳には再び涙が溜まっていく。
その様子に、彩は今度こそ大きくため息を吐き出す。
「真山さん、あんまり柴田いじめんといてよ。泣いてるやん」
「だってさ、ほんとに全然違うんだよ?さっきの人とコイツ」
「何がよ」
「ん?さっきの人、綺麗清潔礼儀正しい常識ありそう。あぁ、色気もあったな。 でコイツ、風呂入らない頭臭い化粧っけもない、オマケにいろいろ変。 ほら、全然違うじゃん。な?無理だよ」
「……別に、私がどう思おうと真山さんには関係ないじゃないですか」
「そりゃあ思ってるだけならな。でも目の前でいけしゃあしゃあと言われると、なんか腹立つんだよね」
「……彩さーん……」
「あー柴田よしよし、もー真山さん!」
なんでこうも素直になれないのだろう、この男は。好きな子いじめるガキかいな。
それが正直な感想だが、そのまま口に出すと真山に撃たれかねないので彩は口をつぐむ。
代わりに、ぐすっと鼻をすする柴田の顔を、子供にしてやるようにして覗き込んだ。
「アンタももう泣かんのよ、ほら」
「彩さん、私悔しい……」
「そーやなぁ……あ、したらあたしがキッチリ化粧したるわ」
「え?でも私お化粧はもうしてますけど」
「えっ?そーなの!?お前が!?」
「社会人としての身だしなみです!真山さん失礼です」
「はっ、どの口が『身だしなみ』なんて言うわけ?」
「もー柴田も真山さんも黙り!柴田のメイクは、ホンマに必要最低限だけやろ。そんなんやったらしててもしてなくても変わらへんわ」
「……」
「せやからあたしがちゃんとしてあげる。柴田はよく見たら元がええから、絶対可愛くなるで。な、そーしよ?」
「いいんですか?」
「そら、係長にいつまでも泣かれても困るしな。ほなそこ座り」
「彩さん……ありがとうございます……!」
そうして柴田の濡れた瞳が感動に彩られていくのを見ながら、ホンマにこの子は手ぇ掛かるなぁ、とどこか姉のような気持ちすら抱き。
彩は自分のバックから、使い慣れた化粧ポーチを取り出したのだった。
84 :
お化粧話 2:2008/04/02(水) 14:31:21 ID:nTECzjtm
* * *
「ほら、どーよ!」
数十分後。
彩にずいっと押し出される形になった柴田は多少困惑顔だが、その顔にはきっちりとメイクが施されていた。
澄んだ強い瞳はアイラインの効果でさらに大きく見え、元々長い睫毛は更に1.5倍ほどの長さになっていて。
オレンジのチークのおかげでいつもよりずっと健康的な雰囲気になり、そしてなにより、唇にのったグロスが、妙に妖艶な輝きを放っていた。
普段のままの服装はともかくとしても、街ですれ違えば思わず振り返りたくなってしまうような美人だ。
近藤や遠山らから、思わず感嘆のため息が漏れる。
「うわー……すごく綺麗ですよ、柴田さん」
「ホンマにこれが、あの東大ちゃんかいな……」
「せやろー?この彩さまにかかればこんなん朝飯前よ!」
「あのぅ……私まだ、自分がどうなってるのかわかってないんですけど。鏡、貸してもらえませんか?」
「もー、鏡くらい自分で持っとき。ほら」
「ありがとうございます。……うわ」
手鏡に映った自分を見て、柴田はぱちぱちと瞬きをした。
そしていろんな角度から自分の顔を興味深げに眺め始める。
「え、すごーい、彩さん、すごいです!プロですね!」
「ふふん、せやろ。ホンマにかわええわ〜柴田。な、真山さん?」
話を振られた真山は、しかし先程から柴田を凝視したまま微動だにしない。
「真山さん?聞いてんの?」
「……はは、これ、柴田?嘘だろ、うわ、気持ち悪ぃ」
「ちょっ、気持ち悪いって何ですかー!?せっかく彩さんが可愛くしてくれたのに、」
「やめて、顔近づけないで!来ないで!来ないで!」
「何でですか、え、真山さん?」
「こえー!女ってこえー!!」
「……真山さん、変ですよ?」
「あかん、許容範囲越えてもうてるわ……」
85 :
お化粧話 3:2008/04/02(水) 14:38:30 ID:nTECzjtm
* * *
私は何か変なんだろうか。
定時も過ぎて皆が出払ってしまった弐係で、柴田は一人、不意に調書を読む手を止めて思った。
行動は完全にいつもの柴田だが、顔に施されたメイクは今朝のままである。
あの時鏡に映った自分は、自分で思うのも難だが、今まで見たこともないくらいに綺麗だった。
これで私も大人の女性の仲間入りだと、そう思ったのに。
それなのに真山の反応ときたら全く要領を得ず、柴田は未だに首をかしげるしかできない。
「気持ち悪いって言ったっけ……何が?んー……やっぱりお風呂入ってないのが悪かったのかなぁ。ここ数日忙しかったから仕方ないか」
そう無意識のうちにぶつぶつ呟いていると、背後から足音が聞こえた。
反射的に振り向くと、そこには真山の姿があった。
「あれ、真山さん。もう帰ったのかと思ってました」
「うん俺もね、帰りてぇよ。でもどっかの係長がさぁ、関係者の証言取ってきて報告するように命令しやがったから?」
「あ、そっか私が言ったのか。すいません、忘れてました」
「はぁ!?何だよお前ほんともう、どーでもいいことは怖いくらい憶えてるくせに!ちくしょー!」
「そんなに怒らないでくださいよ〜。真山さん、今朝から何か変ですよ?」
真山は柴田の言葉を無視して自分のデスクに腰を下ろすと、一服し始めた。
柴田はその様子に返事を期待しても無駄だと悟ったのか、再び調書へと視線を落とした。
とたんに、弐係を沈黙が支配する。
途中「そういえば、関係者の証言はどうだったんですか」「変化なし。相変わらず調書と相違も矛盾もねぇよ」などといった会話を交わしたが、それ以外は時計の秒針と柴田が調書を捲る音が耳に届くだけだった。
やがて、煙草を指先で遊ばせる真山が思い出したように口を開くまでは。
「お前、まだ落としてねぇの」
「はい?何をですか?」
「化粧。落として寝ないとね、肌荒れるぞ」
「あぁ、大丈夫です。これ読み終わってからちゃんと落とします」
「そんなこと言って、絶対それ読んでる最中に失神とかしてんだろ。な。いい加減パターンなんだよ」
「やめてくださいよ、人をどこでも失神する女みたいに」
「あれ、自覚なし?うわー信じらんねぇ」
「……真山さん、うるさいです」
「……つーかさ、」
「何ですか」
「お前もさ、何も泣くことねーじゃん」
「……真山さんが、散々言うからじゃないですか」
「でもさー、普通泣かないでしょ。部下にちょっと言われたくらいで」
「っ、もうさっきから何ですか真山さん!仕方ないじゃないですか、悔しかったんです!悲しかったんです!」
張り合うつもりなんて毛頭なかったにも関わらず、勝手に美人と比べられて。
せっかく綺麗にお化粧してもらっても、まともに反応してもらえない。
その上に意図のわからない小言のようなことを言われて、柴田は思わず声を荒げた。
そうか、自分は悲しいのだ。
感情の機微に疎い柴田は、その悲しさが相手が真山であることに大きく起因していることに気付くことはないのだが。
柴田にキッと睨まれても、真山は表情ひとつ変えない。
むしろ冷静な目で向かいのデスクの女を観察した。
華やかに色付いた目元。艶やかに強調された唇。……くそ、落ち着かねぇ。
けれどもこの微かな苛立ちの原因は一体何なのか、真山はそれを考えようとは決してしない。
ただ、目の前のこの女に精神面でも振り回されそうになることが堪らなく癪にさわるのは確かだった。
86 :
お化粧話 4:2008/04/02(水) 14:48:46 ID:nTECzjtm
「……それ、取ったら。化粧。柴田に見えないからさ」
「なん、」
「あ、取ってやろうか?」
わけのわからない、わかりたくない苛立ちを押し込めて、真山は『攻撃は最大の防御』を実践すべく煙草を灰皿に押し付けて立ち上がった。
あっという間に机を回り込んで、デスクのチェアに座ったままの柴田の顎をくいっと引き上げて。
そうしてそのまま、その色付いた唇に自分のそれを重ねた。
「っ、ん、んんー!?」
柴田が困惑した声を上げたが、真山はお構いなしにその口内に割って入る。
逃げる舌を探り当て、絡めとり、吸い出して。
自分の唇で柴田の唇を拭うようにもしながら、何度も角度を変えて味わう。
柴田は徐々に頭の芯がぼうっとしてくるのを感じる。
力が入らなくなってきて、チェアからずり落ちそうになれば、それでもまだ逃がすつもりはないと言わんばかりに真山に身体を抱き込まれた。
「……んっ……ふぅ……」
困惑の声が、次第に違う色を帯びてくる。
それを聴いて、真山はうっすらと開いた目を愉快そうに細めた。
そうして完全にくったりとなって自分に身を預けた柴田に満足したのか、仕上げにその唇を舐めあげてから、真山は柴田を解放した。
ずるずるとデスクに崩れ落ちた柴田は、肩で息をしながら涙目で真山を見上げて睨んだ。
グロスが剥がれ、代わりに唾液で濡れて光っている柴田の唇を見て、真山はクッと笑った。
「はい、取れた」
「……っも、真山、さん!」
「息上がってますよー係長。それじゃあ報告もしたり煙草も吸ったし、俺は帰りますかね」
「え、嘘ちょっと、」
「お先失礼しまーす、お疲れさまっしたー」
「真山さん!」
飄々と去っていく背中を追いかけたくても、まだ力が入らなくて立ち上がれもしない。
結局一人弐係に残されて、柴田は未だに整わない呼吸と共に呆然とするのだった。
87 :
お化粧話 5:2008/04/02(水) 14:50:12 ID:nTECzjtm
* * *
「あー柴田、オハヨ」
「あ、彩さん。おはようございます」
「あれ、アンタまたいつも通りやん。何でメイクしてへんの、昨日教えたやろ?」
「いや、えっと……やっぱりこれでいいかなって」
「えー何で?せっかく可愛かったのに勿体無いやん」
「いえ、いいんです、私これで十分なんです」
「……?」
昨日と一変して頑なな、何故か恥ずかしそうでどこか焦ったような柴田に、彩は怪訝な顔をした。
しかしふと弐係を見回すと、鼻歌を漏らしながらスポーツ紙を読む妙に上機嫌な真山の姿が目に入って、あぁ、と納得した。
何があったのかはわからないが、確実に、何かがあったんだろう。
(……アホらし)
妙な脱力感を覚えて、彩は自分のデスクに腰を下ろすのだった。
以上です、お粗末様でした。
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア・・・・・・・・・
90 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:23:10 ID:5F9IrcZy
あのー、良スレだからageちゃったんですけど…
91 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:39:38 ID:XnwD2o70
ブリリアント〜!
今来たけど良スレすぎる……
神職人様だけでなく住人もクオリティ高すぎだろ。
92 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 08:37:04 ID:cKk4U35R
良スレにつきageときます
はやく降りてきてくださーい
93 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 15:00:09 ID:eTicKxOs
目隠され人気の無い場所へ犯人に拉致され服を脱いで全裸を強要される柴田を希望。
ちょっと長めですが落とします。
貴重な日曜日をすべてコレに費やしてしまいました。
早くシーズン弐やってくれ
「今日はそんな気分じゃないんです。」
柴田は申し訳なさそうに顔を背けた。
首筋を這い回っていた真山の唇がぽかんと開き、覗き込むように柴田に視線を遣る。
「生理だっけ?」
「・・・違いますけど。」
視線すら合わせない柴田の頑なな態度に
真山はすっぱり諦めたかのように柴田の胸元から手を離した。
「あ、そ。じゃやめとくか。」
そっけない真山の声と、離れていった手の寂しさに
急に罪悪感と不安に襲われた柴田は
煙草に手を伸ばした真山のYシャツの袖を掴んだ。
「・・・怒ってますか?」
「怒ってないよ。」
真山は滅多に感情を顔に出さない。
いや、何もしていなくても不機嫌に見えるタイプだ。
「ほら、怒ってる。」
不安げに見つめてくる柴田を安心させるかのように柴田の髪をかき混ぜた真山は
大きく開いたままになっていたブラウスの前を合わせてやった。
「怒ってないって。」
いつになく真山に気を遣われてることに腹を立てた柴田はどんどん語気が荒くなる。
「男の人ってやめろって言われて、はいそうですかってやめられるものなんですか。」
「自分からやめろって言ったのに随分突っかかるね。」
「はぐらかさないでくださいよ。」
「はいはい。まあ、できるよ。今もヤリたかったってより惰性で始めたみたいなもんだし。」
「酷い・・・。真山さん、ホントはしたくなかったんだ。」
「んなこと言ってねーだろ。」
「私が下手だからですか?私じゃ満足できませんか?」
「あのな、柴田。」
宥める為に抱きとめようとした真山の腕をすり抜けた柴田は
散乱している荷物をトートバッグに放り込み始めた。
数箇所ボタンが留まっているだけで下着が丸見えになっているブラウスの上に
毛玉だらけのカーディガンを着込み、真山に向き直った。
「ちょっと、私行ってきます。」
「どこにだよ。」
「ちょっと練習してきます。」
「練習?」
「彩さんが言ってました。歌舞伎町には男の人を喜ばせるお店がいっぱいあるって。」
「何それ。」
「女性がナースや女子高生の格好をして、男性と架空のシチュエーションを楽しむお店とか。」
「あー、イメクラ?」
「あと、男の人がお風呂に入って、マットでマッサージしてもらうと気持ちいいそうです。」
「お前、それソープじゃ・・・」
「ちょっと教えてもらってきます。」
この女、どうやら本気らしい。
「待て。あのな、イメクラっていうのはな、ただ病院ごっこやおままごとするわけじゃない。」
「そうなんですか?」
「その後女が男をイかせるんだよ。口とか手を使って。」
「え!」
「ソープもな、ただ一緒に風呂入ってマッサージするだけじゃねえよ。」
「違うんですか?」
「店によっては本番までOKだったりするからな。」
「本番?」
「本当に客とセックスするんだよ。」
「ええっ!そ、それって売春じゃないですか!」
「そうそう。だから俺らのお仲間が摘発するわけよ。」
教えを仰ぐ学生のように真山の話に聞き入っている柴田は大きな瞳で瞬きを繰り返す。
「結局風俗ってのは全部一緒。最後は抜いてもらうのが目的なんだから。」
「抜く?」
「あー、男を気持ちよーくするのがそいつらのお仕事ってわけ。」
「そうなんですか。知りませんでした。それにしても真山さん、随分詳しいんですね。」
嫌味ではなく本当に感心している柴田の尊敬の眼差しに、後ろめたさいっぱいの真山は目を背けた。
「え?・・・・・・あ、あのな、もしお前みたいな世間知らずのお嬢ちゃんがそんな店に見学に行ってみろ。
研修だなんて言って経営者に好き放題ヤラれちゃって、一日何人も客取らされて
本番やらされて、変な病気貰って・・・警察クビだよ、クビ。」
「それは困ります。」
「わかったら変なこと考えるな。・・・な?」
諭すような真山の口調に柴田は小さく頷いた。
「じゃあ私も手とか口でします。」
導き出した柴田の答えは常人には理解できないものだった。
「何でそうなるんだよ。お前はしなくていいの。そういうのはお金貰ってるプロのおねえさんのすることだから。」
「え、でも本には「レッツトライ!」って書いてありましたよ。」
「何でもかんでもマニュアル本鵜呑みにするな。」
「でも真山さんはプロのお兄さんじゃないのにわたしのあそこ舐めるじゃないですか。」
「・・・お前ね。」
女の恥じらいを説くべきか思案に暮れる真山をよそに、柴田はさらに畳み掛ける。
「真山さんばっかりずるいですよ。私にもやらせてください。
真山さんがダメって言うなら、他の人で練習しちゃいますよ。」
「・・・わかったよ。好きにしろ。」
諦めの交じった真山のなげやりな言葉に、柴田はぱっと満面の笑みを浮かべた。
ベッドに浅く腰掛けた真山の足元に座り込んだ柴田は、
昔読んだHOW TO本に書いてあったことを必死に思い出していた。
「大体、その気になれないって言ってた女が何で積極的に舐めようとしてんだよ。」
「さ、脱いでください。」
「ムードも何もあったもんじゃねえな。」
「真山さんもそういうの気にするんですね。」
「お前、すげーむかつくんだけど。」
水槽の青白い光だけの真山の部屋は薄暗く、ぼんやりと浮かぶ真山のシルエットが動いた。
腰の下まで落しただけのスエットに、真山の抵抗が伺える。
「で、どうすればいいんですかね。」
「わからないならやるな。」
「もー。怒らないでくださいよ。じゃ、失礼します。」
柴田の手が恐る恐る真山の股間に触れる。指先の冷たさに真山は思わず腰を引いた。
「お前、手冷たいよ。」
「すいません。えーと、ソフトクリームみたいに舐め上げるって書いてあったな。あれ、どっちが上だ?」
「うっわ」
いきなり柴田の舌が真山の先端に触れた。根元に舌を這わせるとそのまま先端まで舐め上げた。
少しだけざらついた暖かい感触に真山は思わず声を上げてしまった。
「あれ?何か違いますか?」
本のみで得た知識に加え、経験豊富な男からのアドバイスが何一つない状況で
自分の行為に自信が持てない柴田は、真山の些細な反応にもいちいち手を止める。
「いや、おかしくないよ。」
「良かった。」
歯を立てないように、と言い聞かせながら奥まで咥え込み、
唇で撫でるように上下にスライドすると真山が息を呑む気配がした。
ビクビクと動いた真山の先端が柴田の上顎にこすりつけられ、柔らかい頬の肉が吸いつくように真山のものを包む。
先端の窪みに舌を這わせると真山のものを伝って唾液がこぼれ落ちそうになり、柴田が慌てたように指で拭う。
その刺激に喉の奥から呻くような声を漏らした真山を上目遣いで見つめ、根元を親指と中指で扱いた。
空いているもう一方の手で真山の内腿を撫で擦ると、口の中のものがさらに大きくなった。
先走りの苦味に驚いた柴田が思わず唇を抜くと、苦笑いの真山と目が合った。
「気持ちいいですか?」
「うん。」
嬉しそうに微笑んで唇を咬んだ柴田が正座を崩して、再び真山の脚の間に顔を埋めた。
柴田の顔に掛かる長い髪の毛をかきあげて耳にかけてやると、
いつもは白く透き通るような肌が火照って汗ばんでいることを知った。
そのまま首筋を伝い、いい加減にボタンが留められたままだったブラウスの中に真山の指が侵入する。
ブラジャー越しに柴田の胸のふくらみを確かめ、隙間から差し込んだ指で尖った胸の頂を弾いた。
捏ね回すように擦ると柴田が短くため息を吐いた。
「何で触るんですかぁ」
「ん?気持ちいいから。」
困ったような表情を浮かべた柴田の濡れた唇に魅入った真山は、
床に座っていた柴田を抱き上げ、抱き合って跨ぐ様に膝の上に座らせた。
「まだ・・・最後までさせて下さい」
「もういいよ。」
「やっぱり下手でしたか?」
表情を曇らせた柴田に唇を重ね、舌を捻じ込むと
柴田が応えるように細い腕を真山の首に巻きつけてきた。
口内を愛撫するように刺激しながらすっかりそそり立っている自身を衣類越しに柴田に押し付けると
驚いたように目を見開いた。
「いれたい。」
耳朶を甘咬みされ、耳元で囁かれ、柴田は腰がぴりぴりする感覚に襲われた。
真山は柴田のブラウスをブラジャーごと剥ぎ取り、完全に露になった白い乳房に唇を寄せた。
「硬くなってる。」
尖って主張しているピンク色の小さな乳首をきゅっと摘み、爪でひっかくと柴田が身を捩った。
口に含んで舐めまわし、舌先で突き、歯で挟んで引っ張るように刺激を繰り返すと
柴田は我慢できないとばかりに胸元に埋めていた真山の頭を掻き抱いた。
膝上まで捲くれ上がったスカートの中に手を突っ込んだ真山は
レースの下着の脇から指を滑り込ませ、柴田の下腹部を撫でた。
「ひゃっ」
指先で襞を掻き分けると、柴田がいやいやをするように真山の肩に顔を埋めた。
「まだ触ってないのに、すげー濡れてるよ」
蜜で溢れた中心に指を埋めると、柴田の熱い肉壁がねっとりと絡みついてきた。
「ほら。」
埋めた指を動かすと蜜が指に纏わりついて、くちゅくちゅと音を立てた。
合わさった胸と胸の間で柴田の柔らかいふくらみがつぶれている。
抱き返すと硬くなった胸の先端が擦れたのか、柴田が体を震わせた。
「まだしたくない?」
緩く曲げた指で円を描くように柴田の中を擦り、煽るように耳元で囁いた。
わざと音を立てるように大きく指を出し挿れすると、
息を漏らすように喘いでいた柴田が小さく声を上げた。
「したい・・・」
眉根を切なげに寄せて鼻にかかったような声で求めてくる姿は、
いつもの野暮な柴田からは考えられない。欲情してる女そのものだ。
柴田を抱きかかえたまま履いていたスエットを器用に脱ぎ捨てた真山は
重いウールのスカートを脱がせ、湿った下着を引き下ろし、
柴田を腿のあたりに乗せたままベッドに寝転がった。
「このまま挿れてみ」
促すように脇腹を撫で擦ると柴田が困ったように真山を見下ろす。
「この体勢でするんですか?」
頷いた真山に急かされ、柴田は仕方なく腰の位置を合わせた。
先ほどよりもさらに大きくなっている真山のものにそっと手を添えると
弄りつくされて熱く腫れあがっている襞の奥にあてがった。
恐る恐る腰を落とした柴田の内部が、真山を絡めとった。
「重くないですか?」
「身体預けろよ。」
「でも・・・」
何を遠慮しているのか腰を浮かせ気味にしている柴田の両膝を掴み、そのまま持ち上げた。
腰が沈み、身体の芯を深く突き刺されるような感覚に柴田はひっと息を呑んだ。
「何か、いつもより奥まで・・・」
「痛い?」
柴田はううん、と唸るような声で返事をして首を横に振った。
身体を下から揺すられて、繋がっている部分が疼く。
柴田は自分の腰が勝手に揺れていることに気づいて思わず赤面した。
「いい?」
羞恥心からか快楽に浸りきれない柴田を諌めるように目を細めた真山は
弾んでいる二つのふくらみを下から持ち上げるように揉みしだき、
桜色の頂点に吸いついて緩く歯を立てた。
前のめりになったせいで、柴田の膨らみきった蕾が真山の硬い肌に触れ
悲鳴のような嬌声をあげた。
「ああっ・・・ひっ・・・ん・・・」
目を閉じて切ない声を漏らし、我を忘れたように腰をくねらせ
快楽を貪る柴田はいつになく色香を纏っている。
腰が上下に動く度に繋がっている部分から蜜が溢れ、互いの太股までべっとりと汚した。
出し入れを繰り返す度に
ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てているところへ手を伸ばし
濡れそぼった突起を指の腹で捏ねると、柴田の中がきゅうっと締まり、真山を苦しめた。
「まや・・・ああ・・・真山さ・・・いっちゃ・・・いそうなんですけど・・・」
もはや大きく息を吸い込んだだけでも達してしまいそうな柴田は
小さく息を吐くように懇願し、手をぎゅっと握り締めて指を絡ませてくる。
「いけよ」
両手で柴田の腰を支えると、下から激しく突き上げた。
「んぅ・・・あぁっ!」
絶頂の波に翻弄されきゅうきゅうと締めつけてくる柴田に
真山も堪えきれず限界を迎えた。
2,3度大きく突き上げると、そのままびくびくと痙攣しながらたっぷりと精液を注ぎ込んだ。
細かく身体を震わせていた柴田が絶頂の余韻に浸るように大きくため息を吐き
そのまま真山の胸に倒れこんだ。
肩に頭を預け、はぁはぁと苦しそうに荒い呼吸を繰り返している柴田の唇を
咥えるように口づけると、舌が探す間もなく絡みついてきた。
まともに息が出来ずに頭がぼうっとしながらも
ねちっこい真山のキスにうっとりした様子の柴田は
火照りのおさまらない頬を真山の胸にこすりつけた。
「なんか・・・腰がガクガクしてます」
絶頂の名残で感じやすくなっているのか
汗ばんだ柴田の肌を楽しむように滑る真山の指が柴田の脇腹を辿っただけでも身体が震えた。
柴田の中の真山が急速に力を失っていき、抜け落ちそうになっても
二人は折り重なったまま動かなかった。
以上。ダラダラと長くて反省してます。
ありがとうございました。
101 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 00:38:19 ID:b8nVd9mJ
フェラーリktkr
102 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 00:40:45 ID:okDpxA1n
トレビアン!でした。
103 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 00:49:48 ID:zLUeKB5k
エクセレント!!!
GJGJ!
つ メロンパン
105 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 04:45:22 ID:aGpPb7eX
GJ!!
つ青い柿ピー
106 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 01:37:06 ID:LYKzhsro
ハアハアハアハア
やばい
おっきした
108 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 19:05:29 ID:A05QJEoS
エロくて素晴らしいね
中谷と渡部に演じてほしいぬ
それなんてエロビ?
誰か渡部中谷でエロイやつ書いてくれ
良スレにつきほすっとく
エロパロ板で実在する中の人ネタはご法度だよ。
リクもほどほどに。
GJGJ!!何この良作群!
バスの中で読んでたら鼻血出ちゃいました〜
真山さぁん
臭います臭います
お前の頭もry
というわけで職人様募集中
書きたいけどネタがない。
リクしてくれたら拾うぞ
名セリフ「頭の悪い女だねぇ」
の古い映画館で、そのまま…みたいなのが読みたい。
今まで真山の部屋で、とか普通シチュだったし。
118 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 21:58:41 ID:XSwAbbRf
弐係でやっちゃうってのもいい
>>117 「初めてなのに対面座位なのに感じちゃうっ!ビクビク」
ですね、わかります。
映画館のシーンは名場面だからなあ・・・いじるのむずかしそうだ。
流れでそのまま・・・でいけそうなのは、
映画の柴田のパンツが盗まれて真山は正露丸盗まれて、
押し問答してるうちに真山がノーパンの柴田押し倒して
枕カバー履かせてたシーンとか。
あれはツボったが、一歩ずらせばかなりエロス。
おおおおー!
こんなスレあったのか!
神有難う、萌えた。萌えたよー(*´∀`)
マヤシバもいいけど、斑→彩→マヤシバ読んでみたいです
122 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 19:36:23 ID:R0zL1WEe
潜入捜査中ってのもいいな
真山さぁん、早くツチノコ取ってください
…という電波を受信した
それでは落とします。
「ワンダフル・・・」
部屋に入るなり感嘆の言葉を漏らした柴田を不審げに見つめるのは
いかにも定年後といった老齢のホテル従業員。
今日は5年前に新宿のラブホテルで起きた殺人事件の捜査に来たのだ。
「大がかりにリフォームしちゃったんでねぇ。あの頃とはだいぶ変わっちゃってるけど。」
「殺人があった部屋に泊まりたい、なんて変わったカップルもいるんだよ。」
「あー、わかります。なんなら私、今日泊まっていってもいいんですけど。」
嬉しそうにほほ笑んだ柴田の不気味な笑顔に、顔を引き攣らせた従業員は
不機嫌そうに部屋のドアに凭れる真山に鍵を押し付け
「どうぞお好きなように」と愛想笑いを浮かべると
わざとらしいくらいに忙しそうな素振りを見せて、逃げるように去って行った。
従業員の背中に視線を這わせていた真山は、廊下を通りかかったカップルと目が合った。
揃って気まずそうに顔を伏せた二人は営業マンと主婦、といったところか。
いかにも不倫まっただ中といった雰囲気である。
「真昼間からお盛んだねぇ。」
聞こえるように毒気づくと、部屋のドアを閉めた。
「何か言いました?」
「いや。」
天井にぶら下がった安物のシャンデリアを眺めていた柴田が振り向いた。
天蓋付きのベッドには白いレースのカーテンが掛っている。
「お前、好きそうだな。こういうの。」
「ロマンチックですよね。新婚旅行はこういうベッドがいいなーとか思います。えへへ」
「まあ、確かに普通のホテルみたいだよな。回転ベッドとかもう流行らないんだろうな。」
「回転ベッドは1985年に施行された新風営法によって、新規の設置を禁止されたんですよ。」
「・・・お前は相変わらず余計なことばっか知ってるね。」
「真山さん。これ、何ですかね?」
入口付近に置かれていたロココ調のチェストの引出しを開けた柴田が首をかしげている。
引出しの中のピンク色のそれを持ち上げると、傍に寄ってきた真山に翳して見せた。
その物体に思わず目を丸くした真山は思わず言葉を詰まらせる。
「何って・・・・・・バイブだよ。」
「何に使うんですか?」
「・・・お前は知らなくていい。」
「え。気になるじゃないですか。教えてくださいよ。」
「やだ。」
「意地悪ですね。じゃあ、彩さんか近藤さんに使い方を聞いてみます。」
「・・・わかったよ。」
ため息交じりに渋々答えた真山は、柴田の手からそれを奪い取ると更にもう一つため息を吐いた。
「えーとな・・・。だから・・・要は女が自分を慰める時に使うもんだよ。ほら。」
小さなスイッチを入れると、ブーンと機械音を出して振動を始めた。
「わ、震えた!」
「さみしい女がこれを使って気持ち良くなるってわけ。」
「はあ・・・」
「まあ、男がそういうプレイで使うってこともあるけど・・・。」
「そういうプレイ?」
「だからー、女の中に入れるんだよ。」
「え!これとセックスするってことですか?何のために?」
「インポだからって場合もあるだろうけど、大抵が遊びだったり・・・セックスの延長?」
「・・・あー、もしや張形のことですかね。男子禁制の大奥で広く使われていたという。」
「そう・・・かな。」
「なるほど。でも普通に置いてあるってことは、皆さん使ってるものなんですかね?」
「知らねえよ。はい。おしまい。」
「あー!」
目を輝かせ好奇心を抑えきれずにいる柴田の興味を断ち切るように、乱暴に引出しを閉めた。
「おっ!」
何かに驚いた様子の真山の声に、広い風呂場を覗き込んでいた柴田が振り向いた。
いつのまにかベッドに寝転んでいた真山の手が
おいでおいでをするように柴田を呼んでいた。
「柴田。来てみろよ。これウォーターベッド。」
「えっ!」
「すげー。浮いてるみたい。」
「えー!私もいいですか?」
柴田がいそいそと真山の隣に寝転ぶ。
「ほんとだ!たぷたぷしてて気持ちいいですねぇ。」
「これならぐっすり眠れそうだな。最近ベッドが狭くて仕方ねーからな。」
「ああ、確かに真山さんちのベッド、小さいですもんね。」
「誰のせいだよ。」
柴田に遠まわしなイヤミは通じないようだ。
「真山さんちもウォーターベッドにしましょうよ。」
「お前払うんならいいよ。」
「え?」
「だって俺より稼いでるじゃん。係長だから役職手当もつくしな。」
よっこいしょ、と情けない掛け声とともに真山が起き上った。
「でも動きにくいな。」
慣れない撓み方をするベッドにふらつきながらも柴田の腰にまたがって馬乗りになった。
「・・・何してるんですか」
何も言わず、ブラウスのボタンを外していく真山に
柴田は大きな目をぱちぱちと瞬かせた。
「真山さん。仕事中ですよ。」
「うん。だから手短にね。」
ブラウスの前を肌蹴させ、肌色の色気のない肌着をまくりあげた。
ブラジャーをつけていない柔らかい乳房がこぼれ、脇に流れている。
それを持ち上げるように揉みしだくと
すぐに淡いピンク色の乳首が硬く尖って主張し始めた。
拒もうとする柴田の腕を容易く片手で押さえつけ、そのまま胸元に顔を埋めた。
先端を指で抓むように刺激を加え、唇で挟み込み、舌先で転がすように舐めまわすと
俯いていた柴田が熱い息を漏らした。
「真山・・・さ・・」
やけに重量感のあるスカートを腰まで捲りあげ、赤いレースのショーツを引きずり下ろした。
すぐに閉じようとする柴田の膝を掴むと大きく広げた。
柴田が悲鳴のような嬌声を上げたのは羞恥心のせいか、
開かれた太腿の奥に侵入してきた真山の舌のせいか。
ぴちゃぴちゃと卑猥な音がベッドの水の音と混ざって
靄がかかり始めた柴田の脳を刺激する。
足の付け根を撫でられ、襞を舌先で辿られ、
自分の中からどくどくと蜜が溢れているのがわかって、柴田は顔を赤らめた。
尖らせた舌先で蕾をつんつんと突かれ、思わず腰が浮く。
いつの間にか柴田の中に侵入していた真山の指が
内壁のざらざらしているところを引っ掻くように擦ると
柴田が泣き声のような悲鳴を上げた。
「真山さん、もう・・・」
「いきそう?」
こくん、と頷いた柴田は涙を浮かべて訴えている。
それを見て、にやりと意地悪そうに笑った真山は
抜けかかるまで指を引き、チェストを顎で示した。
「さっきの、使いたい?」
真山の意図することに気づいた柴田は首を大きく横に振った。
「あんなのいや・・・」
目の縁を赤く染めた柴田が真山の首を引き寄せるように抱きついてきた。
「真山さんに入ってきてほしい」
消え入りそうな声なのに強い視線で見つめてくる柴田を抱き返すと
押しつけるように唇を合わせ、舌を捻じ込んだ。
歯列をなぞり、待ち構えていたような柴田の舌に吸いつき
自らの舌を絡ませた。
激しいキスに唇の端から唾液がこぼれる。
柴田の頬を伝うそれを舌で拾い、舐め上げた。
腰にこすりつけてくる柴田の膝を割り、そのまま一気に身体を押し進めた。
入口で抵抗を感じたものの、体重を掛けるように腰を押しつけると
今度は吸い込まれるような感覚に襲われた。
ゆっくりと根元まで押し込むと柴田の腰が浮き、身体が弓なりに曲線を描いた。
「ぁ・・・ぁ・・・ん」
深い呼吸の中にか細い嬌声が混ざり始めた。
抜ける寸前まで腰を引き、ぐりぐりと回すようにゆっくりと奥まで押し込む。
それを繰り返したかと思えば
少し乱暴に柴田の細い腰を掴み、パン、パンと音を立てるくらい激しくピストンを繰り返す。
繋がっているところがぬちゃぬちゃと淫靡な音を立て
それがさらに二人の感情を高まらせた。
着衣のまま交わっているせいか、酷く熱い。
柴田の額にもうっすら汗が浮いている。
ウォーターベッドの揺れのせいか、身体の熱さのせいなのか
どうもふらふらしてしまう。
汗ばんだ柴田の手が、真山のワイシャツの肩を掴んで爪を立てた。
そろそろ達するという合図のようだ。
限界が近づいていた真山は柴田の脚を持ち上げ、自分の肩にかけるとさらに奥まで届くような形をとった。
二人の身体の間で柴田の蕾が擦られ、その刺激に柴田の内部がぐっと狭くなった。
間を開けずにぐっと最奥まで突かれ、柴田はびくびくと痙攣するように達した。
締めつけてくる柴田に合わせ、真山もぶるりと身体を震わせると
どくどくと脈打つ感覚を二人で味わった。
逃げるようにラブホテルを出た二人は、駅への道をいつもより早足で急いでいた。
「信じられないです。仕事中にあんなこと・・・。見つかったら懲戒免職ですよ。」
「でも係長もその気だったじゃないですか。」
「何言ってるんですか。そんなことありません。」
「そう?お前すげー感じてたじゃん。もうだめ、いっちゃうって何度も―――」
「あーあーあー!誰かに聞かれたらどうするんですか!」
慌てて真山の口を塞ごうとした柴田はキョロキョロと周りを見回す。
「あ。」
ふと柴田が突然腰のあたりを押さえて立ち止まった。
「ん?」
数歩先で真山が振り向くと、柴田が歩道にしゃがみ込んでカバンの中身をまき散らしていた。
「あれ?ない、ない、ない・・・ない。」
携帯電話、警察手帳、タオル、靴下、新聞、世界地図、けん玉、生理用品・・・
柴田が放り投げたものを拾っていった真山が同じようにしゃがみ込んで柴田の顔を覗き込んだ。
「どした?」
「あの・・・私、パンツ忘れてきちゃったみたいなんですけど。」
ちょうどそのころ、二人が情事を交わしたラブホテルのあの部屋の中。
乱れたベッドと傍らに脱ぎ捨ててある赤い下着の前で
老従業員が呆然と佇んでいた。
おわり
以上です。
>>126のタイトルが外れちゃった。スマソ
なにこの神。
GJGJGJ!
132 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 17:34:40 ID:1rAimPYM
エクセレント!!
ブリリアント〜!
警察の捜査ってことで、タダで部屋を使ったのか?w
次は弐係の部屋で…
135 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 01:31:11 ID:OFTGX9W1
神GJ
いやっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
マヤシバ最高おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
137 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 23:14:44 ID:mYvQJf2H
やっぱ真山さんってセックル上手いのか?
138 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 01:49:06 ID:bg+ne8jY
柴田「真山さんって意外と…下手なんです」
彩「マジで!?ほんまに??」
真山「しーぃばたぁー!?」
みたいな弐係を想像したじゃねーか
139 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 02:05:02 ID:XHpy2p6L
柴田 「真山さん、もっと。もう一回してください。」
真山 「待った。ちょっと休ませて…(ゼエゼエ)」
柴田 「もー。おじさんみたいですよ。」
真山 「(ムカッ)お前もちょっとは動けよ、マグロ女!」
柴田 「いててっ。私は魚じゃありません。」
140 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:47:43 ID:jEbbIXhq
>>137 処女相手で下手だったらやだから巧いと願いたいけど
テクを研けるほど長く付き合った女、いたのかなあ
やっぱりセックスは数よりも一人の相手とどれだけ深められたかによる希ガス
真山は貧しい生活の中で妹の沙織とドロドロに互いを慰め合いながら生きてきたんだよ
142 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:20:39 ID:1yjf65IX
真山兄妹にはプラトニックでいて欲すぃ・・・
エロスとは無縁の素朴な兄妹だったからこそ、
朝倉にレイプされた衝撃がでかいんだもんな。
>>140 そこで木戸彩ですよ
彩姐さんは処女を真山に捧げたい程に、惚れ込んだんだし(小説・完全版)
沙織を失って暴走した真山と、沙織を殺したい程羨んだ彩の話を読みたいでつ
公安時代とか普通にモテてた気がする。
あの彩さんが惚れるくらいだし。
エロじゃないけど、彩→真山のストックならあった。
エロ以外でも投下おK?
どうぞどうぞ
148 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 17:51:16 ID:VWRUQL/O
神待ちage
ケイゾクラストのキスシーンで
中谷の下唇が濡れてるのがエロス。
真山さん、あの状況でディープかよ
保守
マヤシバ最高だわ
保守
153 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:17:51 ID:trDivD3y
中谷と渡部が楽屋でセックスしてるところ書いたけど、ここじゃやめたほうがいいかな
告訴されるから止めときな。
>>153 名前出したらまずいでしょ。
マヤシバに変換してうp頼む。
マヤシバもワタナカも好きだけど、中の人SSはちと勘弁
せっかく良スレなんだから、中の人ネタにこだわるのはそろそろ自重してもらいたい。
158 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 01:09:51 ID:gXP7TL7d
最近過疎ってるけど
159 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 11:50:46 ID:WTFnOUgq
真山さんって避妊しなさそう
>>158 子供が飽きてしまった人形をポイッと捨てるように、味のなくなったガムをポイッと捨てるように
ちゃねらーは簡単にスレを捨てる
だがスレは落とせれても神作品までは消えない
だから…俺はこのスレにGJ!を送る
161 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 20:56:44 ID:NiAl4P8v
このスレ愛してるぜ
162 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:07:59 ID:NiAl4P8v
映画後設定のマヤシバ投下したいんだが…
待ってます
映画後wktk!
165 :
真山×柴田/映画後1:2008/05/14(水) 00:17:11 ID:mxrp4gHK
じゃあ初めてですが投下させていただく…!
――――――――――――――――
「くせぇ」
「え?」
「だから、頭臭いんだよ。分かる?」
「…ぅ」
日常に戻ってからというものの柴田と真山はいつもとなんら変わりない生活を送っていた。
がらんとした弐係のオフィスに惜しげもなく資料を広げてブツブツと朗読している柴田の背後にはヒマそうにタバコをふかしながらも彼女を待つ真山。
柴田の肩に顎を乗せて資料を覗く真山は真っ先にそう呟いた。
「…真山さんだってタバコ臭いです」
「俺はいいの、歯だって毎日磨いてるし?ましてや風呂だって入るしシャンプーリンスぐらいするし」
「………ぅ」
「それに比べてうちの係長は最近余計に“継続事件”に対して余計に張り切りのめり込み、家に帰らず何日目ですか」
「たかが一週間ですが」
「た・か・が?くせぇんだよ」
「痛っ!」
真山は思わず柴田の後頭部をひっぱたいた。
166 :
真山×柴田/映画後2:2008/05/14(水) 00:17:42 ID:mxrp4gHK
「な、何するんですかーっ!」
「バカ、なぁバカだろ?バーカ、バーカ!」
「そんな耳元で言わなくたっていいじゃないですかー!!」
いつものノリに見えていた、周りからすれば。
事件に集中し過ぎて周りの見えないボケ柴田とそれに対して激しくツッコミをかます真山。
しかし………
「…お前、仕事し過ぎ。」
「…、……。」
あの“島”から帰ってきた二人にとって現在の自分達はとても不自然だった。
特に、柴田は。
167 :
真山×柴田/映画後3:2008/05/14(水) 00:18:22 ID:mxrp4gHK
しかしそれも仕方の無い事だろう。
厄神島から脱出、偶然通りかかった船に救出されて警視庁に戻ってきてやっと知った事実はあまりにも残酷だったのだから。
…親友のような存在だった、彩。
…色々と助けてくれた、壷坂。
朝倉の“呪い”に殺された二人の存在は柴田の心に傷を作った。
それを忘れる為なのか柴田は余計に仕事に打ち込むようになったのだ。
「…犯人…、もう少しでわかりそうなんです……」
「へぇー?すごい検挙率ですね係長」
「ありがとうございます」
「褒めてない」
「ぁっ…」
びたん、とまたひっぱたかれると柴田はバランスを崩したのかまるでドミノのように前のめりにぶっ倒れた。
「へ?柴田ぁー?」
168 :
真山×柴田/映画後挑戦人:2008/05/14(水) 00:29:04 ID:mxrp4gHK
なんか「お尻臭い虫」になった、エラーで「もちつけ」言われたorz
169 :
真山×柴田/映画後4:2008/05/14(水) 00:30:20 ID:mxrp4gHK
………
……
柴田は夢の中で彷徨っていた、美しい海岸を歩いて探し物をしていた。
わすれないって、どうしたらいいんですか?
わからないんです。
だから、もう一回……もう…一回…
赤い霧が張る中を、ひたすら泣きながら歩く柴田は誰かを探していた。
ただ、何も無い海を足掻きながら…。
「おとうさーん…、麻衣子ー…、彩さーん…、壷坂さーん…っ…。……あ…」
170 :
真山×柴田/映画後5:2008/05/14(水) 00:31:10 ID:mxrp4gHK
そして、霧の向こうに影が見える。
たくさんの影は手招きをしているように見えた。
…呼んでる、そう思った柴田はその霧の向こうへゆっくり歩き出した。
「今…行きます…、だから…ちょっと待ってくださーい…」
ゆっくり、ゆっくりと進んで近づこうとがんばった。
しかし暫くすると耳元を何かが掠めた。
171 :
真山×柴田/映画後6:2008/05/14(水) 00:34:09 ID:mxrp4gHK
「……?」
何か、掠めた物は“声”だった。
ボソボソと耳に聞こえる低い声…、柴田は思わず立ち止まり目の前を見た。
「え…?」
手招きをしているように見えていた影は柴田を追い返すように“あっちに行け”という動きをしていた。
来たら、アカン。柴田はまだ、生きていて。
「でも、でも……っ…」
しーばーたーっ。
「あ…、彩さん…?」
真山さんくれてやってん、あの人置いてきたら私が承知せんで?
「……ぁ…っ…」
一瞬、ぼんやりとしか見えなかった影がハッキリと“会いたい人達”に見えた気がした…が、刹那。
柴田はひっぱられるような感覚に襲われ海の中へ吸い込まれた。
172 :
真山×柴田/映画後7:2008/05/14(水) 00:35:01 ID:mxrp4gHK
「彩さん…っ!…あれ?」
「うぉ?」
慌てて飛び起きると、柴田は柔らかい布団のぬくもりに違和感を感じて辺りを見回した。
何度か入った事のある殺風景な部屋は金魚の水槽が端っこにあって見慣れたスーツがフローリングに脱ぎ散らかされている。
「…、あれ…」
「やっと目が覚めましたか、弐係長?」
「真山さん…?」
「魘されてたぞ、お前。」
ベッドの下にはスウェット姿の真山が背中を向けながら座っていた。
声をかけられ、魘されてたと言われ柴田は思わずぱちくりしながら頬に触れると涙の粒で指が濡れた。
…そうか、自分は泣いていたのか。
173 :
真山×柴田/映画後8:2008/05/14(水) 00:35:28 ID:mxrp4gHK
そう気づかされた柴田は先程までの夢を思い出して俯くと暫く沈黙した。
「…お前、アホでしょ?」
「……」
「たく…、せめて寝て飯食えよ。そんなんじゃお前死ぬよ?過労死、ダサいよ?」
「…すみません。」
真山のいつものツッコミに素直に謝る柴田。
その間も真山はこちらに見向きもしないで金魚をずっと見つめていた。
真っ暗な部屋で水槽の真っ青な照明だけが二人の形を照らしている…。
「……柴田」
「……はい」
「お前、さ。」
「……」
「そんなんじゃ木戸も他の奴らも、逝くにいけねーだろ」
「……っ」
真山の口から出た言葉は、柴田にとってとても意外だった。
174 :
真山×柴田/映画後9:2008/05/14(水) 00:36:04 ID:mxrp4gHK
一言告げられ、部屋は沈黙に包まれた。
柴田にはどう言葉を発すればいいかわからなかった。
何を言えばこの人を困らせないで済むかずっと考えていた。
柴田は、真山に心配させない為にひきずってる自分を見せないように捜査に没頭していた。
それがかえって自分の過労によって彼に迷惑をかけて、更に…。
「柴田ぁー、答えろー」
「…すみません」
「謝罪はいいから」
「……、…」
「………柴田」
「…っ」
俯くと急に自分の視界に真山の顔がずいっと割り込んできた。
鋭い真山の2つの眼球が柴田を捉える、なんだか全てを見透かされたような気持ちになって柴田は震えた。
175 :
真山×柴田/映画後10:2008/05/14(水) 00:36:31 ID:mxrp4gHK
「真山さ…ん…?」
「柴田ぁー…たく、お前は」
「なん…、…っ…」
その時、言葉を封じるように唇を唇で乱暴に塞がれた。
そのまま乱暴に押し倒され、両手で柴田の頬を覆われ、長く長く。
柴田は驚いてパッチリ目を見開いたままキスを受けていた、すると一回唇が離れて額にばちんと一発食らう。
「痛っ!」
「目ぐらい閉じろ」
「でもっ、ん…っ!」
そしてまた噛みつくような真山の接吻に驚いてしまうも長くそれが続くごとに強張った柴田の体の緊張は抜けていった。
瞼はとろんと下がっていき唇の力は緩み、その全てを真山に委ねる。
すると真山の舌が隙をついて柴田の咥内に侵入して舌を絡めあった。
176 :
真山×柴田/映画後11:2008/05/14(水) 00:37:12 ID:mxrp4gHK
長く濃厚な接吻は何分続いただろうか、やっと舌が離れると唇と唇を唾液の糸が伝っているのがわかった。
柴田から見た真山は暗くて表示が見えない、逆に真山からはだらしなくとろけた柴田の表情がうっすらと青白い照明で見えていた。
それでも、互いに解る。
荒く間隔の狭い息づかいと、いつの間にか繋いでいた掌と掌で。
「ん…ぁ…っ」
「…、柴田…」
「な…なんでしょうか…?」
「…今から犯すぞ」
「はい…、えっ!?」
「今更驚くな」
「いたっ。」
せっかくのムードをぶっ潰すかのように驚く柴田の額をまたぶったたくと真山は柴田の耳元に唇を寄せながら衣服に手をかけた。
177 :
真山×柴田/映画後12:2008/05/14(水) 00:40:20 ID:mxrp4gHK
「やっ、ま…っ、真山さ…っ」
「うるせー…」
耳たぶを軽く噛みながら器用に真山はカーディガンとブラウスのボタンを外していきあっという間に柴田の下着が露わになった。
病的に真っ白で痩せた肌に小ぶりだがしっかりした胸と…恐らくベージュの色気もないブラジャー。
178 :
真山×柴田/映画後13:2008/05/14(水) 00:41:20 ID:mxrp4gHK
(なんでパンツが赤のレースなのに上下お揃いじゃねーんだよ…、俺を萎えさせる気が?そうなんですかこの弐係長は?)
心の中でツッコミを入れながら見てられないブラジャーは要らんと言わんばかりにさっさとずらして直に片手で露わになった乳房を弄び始めた。
179 :
真山×柴田/映画後14:2008/05/14(水) 00:42:01 ID:mxrp4gHK
最初は優しく撫でるように撫で、次第に自分も“柴田なんかで”興奮してるのか強く揉みしだくようにしたり乳首を摘んだりと自分の欲望のままに刺激をし始める…、すると柴田も面白いように艶を帯びた声を漏らして握ってない片手を真山の頭ね延ばしてぎゅっと抱きしめが…。
「こら、柴田ぁ〜…」
「な…んですか…っ…?」
「それじゃ乳首舐めれない」
「ぇ…っ?―――…っ!!」
真山に促され抱きしめた腕を緩めるとそのまま貪るように指で弄っているのとは反対の乳房に食らいついた。
乳首を座れながら舌を転がされ、驚きと刺激で柴田は声にならない声を漏らして悶えた。
180 :
真山×柴田/映画後15:2008/05/14(水) 00:43:09 ID:mxrp4gHK
しかし暫く乳房を弄っていると知識豊富(?)な柴田から意外な言葉が発せられた。
「ま…やまさぁん…っ、んぁ…っ…!」
「んー…、…」
「ぉ…っぱい…っ、ばっか…っ…」
「…っ。お、下も寂しくなった?」
聞いてすぐはその意外さにぱちくりとまばたきをしたがすぐにいつものニヤリとした笑みを零して弄っていた手を離しゆっくりと柴田のスカートをずらして秘部を隠す赤のレースに指の腹で触れた。
「…なんだ、下着までビショビショじゃん」
「…ま、真山さんのせいですっ!」
まぁ考えて見れば柴田だっていい歳の女だし自慰ぐらいするだろう、コイツもしっかりした“女”なんだと確認してなんだかホッとするとそのまま下着を器用に脱がして秘部の奥に指を押し挿れた。
「ァ…っ!」
「でもキツそうだな…」
181 :
真山×柴田/映画後16:2008/05/14(水) 00:45:05 ID:mxrp4gHK
このまま柴田の中に入って自らの欲望を満たしたいとは思うのだが、万が一柴田が処女だった時を考えて(まぁ確実処女だろうが)気を使って指でねちっこくソコを刺激していくと柴田のナカがきゅうと指をしめつけてきた。
しかし蜜はそれ反して手首に伝う程に溢れてきてグチャグチャと音を立て…。
「や、ぁっ、真山さぁん…」
「んー…?」
「も…ぅ、いいんじゃないで…すか…?きっと…大丈夫…です…っ…」
すると突然柴田から真山に促し始めた、自分からゆっくりと足を開き真山を誘うようにスカートをたくしあげる。
…しかし真山にはわかったいた、柴田が俺を気遣って促してくれてると。
証拠にカラダがガクガクと震えている、涙も溢れて顔をだらしなく汚していた。
182 :
真山×柴田/映画後17:2008/05/14(水) 00:45:45 ID:mxrp4gHK
「…あのね、子供はそうやって強がんないの」
「子供じゃない…です…っ、柴田で…す…っ…」
「はいはい…」
でも、そんな柴田すら本当は真山には愛しいものだった。
天才の癖に普段はバカな柴田。
オシャレに関心が無くて臭い。
天然の割に実は弱い柴田。
共に捜査して、共に生き延びた柴田。
こんな奴、愛してねーと抱けねーよ。
真山は片手で自らの下半身を露わにすると熱く反りたった自らを花弁に押し当てた。
「…柴田」
「はぃ…っ…」
「……愛してる」
言葉と共に、ズルッとナカに真山が侵入していった。
183 :
真山×柴田/映画後18:2008/05/14(水) 00:46:42 ID:mxrp4gHK
「―――…っ!!!!!!」
「柴田…っ、力…抜け…っ…」
声にならない悲鳴が柴田から発せられ、ナカがぎゅうっと締め付けられた。
やはり初めてだったのだろう、ギチギチのソコは真山をちぎるかのようだった。
しかし真山もその快感を抑えきれないらしく痛みに悶える柴田をきつく抱きしめながら腰を揺らしていた。
「…はっ、ま…やまっ…さぁん…っ!」
「柴田…ッ、…」
「わ…たし…ッ、私ぃ…っ…!」
次第に柴田の喘ぎ声が快感の悲鳴に変わっていき、響く蜜の音と共に彼女は男の腕の何かを訴えよう何かを言い始めた。
「なんだ…っ?」
「私…っ、私こんなに…ッ…、しあわせでいいんでしょうか…ぁ…ッ…?」
「…っ…、バカな奴……だな…っ」
「ぇ…ッ?…ぁんっ…!だ、めぇッ!飛んじゃいますぅう…ッ!!!!」
「いいぞ、イけ…ッ…!」
「ぁ…ッ!―――――!!!!!!」
184 :
真山×柴田/映画後19:2008/05/14(水) 00:48:05 ID:mxrp4gHK
………
……
情事の後、二人は暫く疲れ果てベッドに横たわりながらもずっと手と手をしっかり繋いで抱き合っていた。
互いにもう離さないように、そう想いながら。
「…真山さぁん……」
「ん…?」
「さっきの返事…、聞かせてくださーい…」
「…ああ、アレね。」
いつもなら誤魔化したりからかったりして柴田をいじめるだろう。
しかし今回だけは真山も素直に口にした。
「お前が幸せじゃねーと俺が困る、それでいいじゃねーか」
「……真山さぁん…」
「だから、お前は俺の為に生きろ、笑え。あと飯食って風呂入れ。」
俺の幸せとお前の幸せはアイツらがくれた幸せなのだから、そう心の中で言い聞かせてまた真山は柴田の額にキスをした。
「ぁ…、……私も…愛してます…」
「ん………」
そして真山は照れ隠しにまた一言呟く。
「頭、くせぇ。」
185 :
真山×柴田/映画後挑戦人:2008/05/14(水) 00:51:17 ID:mxrp4gHK
というわけで終了。
あんま本番どう書けばいいかわからなかった上に上手く描写ができなかったのが後悔orz
でも柴田には彩さん達を少しでも引きずって欲しかったというか…
それを真山に支えてもらいたいというか…
そんな気持ちを込めてエロパロに必死に短い時間で書かせてもらった。
じゃ、また機会あったら書く!
寝る!おやすみ!!
乙です!
なんだかせつないねぇ。
しかし臭いままエチできる真山さんスゴスww
187 :
>>185:2008/05/14(水) 01:16:25 ID:mxrp4gHK
>>186 感想ありがとう!
きっと臭い慣れしてるんだよ真山さんだしwwwww
でも恐らくこの数分後風呂に連行
↓
強制シャンプー&リンス
↓
強制ビオレu
↓
そのままセクロス
だと思うwwwwww
基本的に真山さん絶倫説をごり押ししたい
そして時間あったら続き書きたい
今度こそ寝る!おやすみ!!
またおまえか
グダグダうるせんだよ
190 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 22:45:13 ID:b37NTF6/
岩手に行ったらトリックの再(?)放送してた。
上田山田の掛け合いもアホらしくて好きだが
ちょっとコミカル過ぎる。
やっぱり真山柴田の夫婦漫才の空気感が好きだ。
ケイゾク再放送始まんないかな〜
せっかくの良作揃いだし保管庫作ろううか?
一身上の都合で鯖借りたりページ作ったりは時間は掛かるけど…
皆さんの判断に委ねます
192 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 10:23:16 ID:NYP5XAzy
お願いします!
193 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 21:27:28 ID:wVcqX3df
犯人の罠に嵌まり刃物を突き付けられ尿の排泄行為を見せるよう強要される柴田。
194 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 10:01:45 ID:Tly5+Rn6
195 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:31:56 ID:EIAqUqaT
神来ないかな…
保守
何か書くからお題くれ
>>197 真島の妹が林間される場面をねっとりじっくり詳しく。
そしてそのビデオを見た真島が思わず抜いてしまって
超自己嫌悪に陥る鬱話。
・・・・・・・?
ああ、昔のだから名前がわかんなくなったのか?
あ、ごめん、真山だった
202 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:20:18 ID:8pJSE6zv
真山柴田の間にある艶感て何なんだろ
どこから出てくるんだろ。
そういえば続編決定だな
204 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 22:29:30 ID:Ssx7eufa
続編話はぽしゃったよ
保守
206 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 01:05:00 ID:GBJQXt4M
保守
207 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 12:15:48 ID:zoJT7ZUo
柴田はエロそう
208 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 02:16:05 ID:nJoyH/+A
保守
本で予習にはげんでるし、
初戦からいきなりすごい事しそう。
通勤バスで隣の学生を誘ったら面白いんだけどね?
においフェチには、たまりません。
213 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 19:33:06 ID:TBob/l7c
病弱色白フェチにもな〜
触り心地/抱き心地良さそう
214 :
お風呂 1:2008/07/14(月) 19:18:58 ID:Ogbtogc1
クーラーの効いたコンビニのガラスの自動扉から一歩足を踏み出した途端、
日が暮れてもまだたっぷり熱を含んだアスファルトから伝わってくる不快な熱気に襲われ
真山は顔を顰めた。
「この時間になってもまだ暑いですねぇ」
そう涼しい顔で呟く女は、汗を吸い取らなさそうな化繊のブラウスに重たい色の厚手のスカート、
ご丁寧に刺繍を施したサマーウールのカーディガンまで着こんでいる。
「お前を見てるとさらに気温が上がったように感じるよ。」
季節感のない柴田を爪先まで遠慮なく見下ろし、気休め程度にネクタイを緩めた。
「真山さん、私もう1軒行きたいんですけど。」
「柴田さん、俺もう風呂入って寝たいんですけど。」
「え、まだ20時ですよ。」
「あのね、定時って知ってる?」
駅のほうへと足が向いている柴田の襟を掴んで引きずるように帰路についた真山は
ふと斜め下から立ち上る慣れ親しんだ臭いに深い溜息をついた。
「なあお前、最後に風呂入ったのいつ?」
「やだ、真山さん。公衆の面前でそんなこと・・・」
「何想像してんだよ。エロ女。頭臭いんだよ。昨日風呂入ってないだろ。」
柴田の笑顔がひきつる。
「昨日はちょっと・・・気づいたら弐係で寝ちゃってて」
「一昨日は?」
「・・・。」
ばしっ
「痛っ」
頭を叩いた後の手のひらに残る油っぽさに顔をしかめた真山は、それを柴田のカーディガンで拭い去ると
そのまま柴田の腕を掴んで足を早めた。
215 :
お風呂 2:2008/07/14(月) 19:20:06 ID:Ogbtogc1
自分の部屋に入るなり、脱いだスーツをハンガーに掛け
全裸のままYシャツと靴下と下着を洗濯機に押し込んだ真山は、風呂場の中から柴田を呼ぶ。
「これはまさか」と玄関先で立ち尽くしていた柴田は
段々と不機嫌さを増していく真山の声に、慌てて部屋に上がった。
「あの、私一人で・・・」
「早く脱げよ。」
柴田の躊躇う声は、遠慮も思いやりもない真山の言葉に掻き消された。
何故一緒に入るんだろう、と疑問を抱きながらも身に纏っていたものをおざなりに畳んで床に置き
恐る恐るユニットバスの中に足を踏み入れた。
そこがいつもよりも明るいと錯覚するのは羞恥心のせいだろう。
ところどころ黄ばんで見えるくすんだベージュのシャワーカーテンに手をかけた柴田は
鼓動が早くなっている自分の裸の胸に手を当て、緊張を軽くしようとゆっくりと息を吐いた。
幾度か真山とともに夜を過ごしていたものの、
一糸まとわぬ姿を見せるのは常に真山のベッドの中でのことだ。
電気を消した上で布団を被ったままでの行為を柴田が譲らないため
明るいところで何も身につけていない姿を見られたことはない。
きゅっと蛇口を捻る音がしてシャワーが止まった。
躊躇ったまま開けることができなかったシャワーカーテンが動き、真山が顔を見せた。
ぽたぽたと真山の濡れた髪から零れ落ちる水滴に見とれていると
見つめあっていた真山の視線が下へ下へと落ちていくのがわかった。
隠そうと胸の前で組んだ腕を掴まれ、バスタブの中へ入るように促された。
蛍光灯に晒された胸と下半身を隠そうと前屈みになりながら
バスタブの縁を跨ぐと、濡れた床に足を捕られ滑りそうになった。
抱きつくような姿勢になって、真山の硬い腕を意識してしまい
慌てて身体を離した。
「今更何やってんの。」
「見ないで下さい。お嫁に行かれなくなります。」
「今更何言ってんの。」
初めてはっきりと目にした柴田の病的とも言える真白い肌と、
華奢な身体に似合わぬふくよかな乳房、隠そうとする腕の隙間から覗く赤い膨らみに
思わず反応しかけた真山だったが
誤魔化すようにシャワーヘッドを持ち上げて蛇口を捻った。
216 :
お風呂 3:2008/07/14(月) 19:21:26 ID:Ogbtogc1
「ひゃっ」
突然頭上からシャワーの水を掛けられ、柴田は慌てて目を瞑った。
メンズ用のシャンプーのミントの香りが鼻を擽る。
スースーする冷たい感覚と、少し荒っぽく髪をかき混ぜる真山の指の心地よさに
柴田はいつのまにかうっとりしていた。
「真山さん、上手ですね。」
「ガキの頃、飼ってた犬を洗うのは俺の役目だったからね。」
普通の女が聞いたら気分を害しそうな発言にも柴田は気にも留めず
たっぷり水気を含んだ髪を絞ると、真山のほうへ振り向いた。
石鹸を泡立てたスポンジで身体を擦っていた真山が、柴田にそれを投げてきた。
真山の不躾な視線から逃げるように
おざなりに身体に擦りつけ、洗い流そうとすると泡のついた手で頭を叩かれた。
「お前、そんな洗い方してるから臭えんだよ。ほら、貸せよ。」
引っ手繰るようにしてスポンジを奪い取った真山は、
柴田の腕を取り、丁寧に洗っていく。
ごわごわしたスポンジは肌理の細かい柴田の肌には刺激が強く、擦ったところが赤くなった。
眉を顰めた真山は直接素手で石鹸を泡立て、撫で擦るように柴田の肌を洗い上げていく。
それは普段ベッドの中でされている愛撫と然したる差はなく
柴田は唇を噛んで羞恥に耐えるのだった。
「どこもかしこも細っせーな。」
観察するような視線と真山の冷めた声に、
柴田はいやらしい想像をしているのは自分だけだと顔を赤らめた。
真山に抱きしめられるように引き寄せられ、背中を滑る真山の手が柔らかい臀部を掴んでも
反応をしたら変に思われる、と真山の胸元に顔を埋めて遣り過した。
217 :
お風呂 4:2008/07/14(月) 19:22:41 ID:Ogbtogc1
柴田をバスタブの縁に腰掛けさせ、爪先からくるくると弧を描くように石鹸を撫でつけていく。
真山の指が内腿あたりで躊躇うように彷徨い、驚く柴田の表情を確かめるようにじっと見つめながら
無防備な下腹部へと下りていった。
薄い陰毛に撫でつけた石鹸が泡立ち、それを擦りつけるように襞をめくる。
熱を持ち、ぷっくりと腫れてきた肉壁の奥からとろりと粘性を持った愛液が溢れ出た。
泉の奥へと指を差し込むとようやく、柴田が真山の腕を強く掴んだ。
睨むように見上げてくる柴田の眼光は弱く、目の縁を赤く染めて眼球は潤んでいる。
「・・・指、抜いてください。」
それを無視して第二関節まで埋めた中指をゆっくり出し入れすると、
柴田の粘膜がねっとりと吸いつくように絡みついてくる。
ぴんと尖って主張している乳首を口に咥えて舌で転がすと、甘い体臭に混ざって石鹸の味がした。
籠った湯気のせいか、全身を愛撫されたせいか、柴田の肌は薄い桜色に染まって熱を帯びていた。
今まで暗闇の中で組み敷いていた柴田の肉体がこんなにも煽情的だったとは、何だか損をしていた気分になった。
薄い陰毛の奥を分け入って真山の指が動いている。
まだ経験が少ないからか、きれいなピンク色をした柴田の中はぎしぎしと軋むほどに狭く
それでいてひくひくと痙攣して真山を誘っている。
そこから絶えず溢れてくる蜜を指で絡み取り、めくり上げ顔を見せた突起に擦り付けた。
狭い浴室の中に卑猥な水音と柴田の喘ぐ声が響く。
じっと自分の中を見つめる真山の視線に柴田は気が狂いそうだった。
それも愛撫の一部なのだと、初めて知った。
「・・・見ないで」
柴田の必死な懇願にも、真山は意地悪く口角を上げるだけだ。
「なあ、知ってた?お前のここ、すげー腫れて大きくなってるぞ。」
羞恥で赤く染まった柴田の耳朶に痛みを感じるくらいの力で歯を立て、耳元で煽るように囁いた。
「それは、真山さんも一緒じゃないですか。」
顔を真っ赤にして言い返しながらも、それを直視できない柴田に苦笑する。
「そりゃ、やりたくなってるからね。」
と動じずに答えると、柴田は照れたような困ったような顔を見せた。
「触ってみる?」
柴田の手を取りそこまで導くと、柴田はさらに困った顔をしながらも
こくん、と頷いた。
218 :
お風呂 5:2008/07/14(月) 19:24:16 ID:Ogbtogc1
「こんなふうになってたんですね。わ、また大きくなった」
恥ずかしさを誤魔化すようにわざと明るく振る舞うが、
目が合った真山に全て見透かされてると気づいたのか唇を噛んで黙った。
手のひらで包み込み、ぎこちない仕草で撫で擦ると真山は思わず腰を引いた。
「すみません。痛かったですか?」
「いや。」
慣れない手つきが快感を煽るのか、焦った表情の真山が腕を掴んで
腰かけたままだった柴田を引っ張りあげると
強引に唇を割って舌を捻じ込んだ。
それまでは消極的だった柴田も真山の首筋に腕をまわし
自ら舌を絡め、真山の舌に吸いついた。
「やるぞ」
小さく呟いた真山の声に動きを止め目を瞬かせた柴田の腕を掴んで後ろを向かせ
濡れたタイルの壁に手をつかせた。
腰を掴んで前屈みにさせたところで、ようやく事態を飲み込み焦った柴田が真山を制止しようとした。
「ね、真山さん。ベッド行きましょ」
「このままでいい。」
「ダメです・・・あっ」
真山の一部が蜜が溢れ出る柴田の割れ目にあてがわれた。
すでに太腿までもぐっしょり濡らしていた柴田は
多少の軋みを伴いながらも容易く真山のそれを飲み込んだ。
ぐいっと奥まで押し込まれ、首筋に吸いつかれた柴田は熱い吐息とともに小さく悲鳴を上げた。
こんな姿勢で真山に抱かれるなんてこれまでになかったことだ。
真山は後ろから覆い被さるようにして柴田の腰を掴んで激しく突き上げながら
痛みを感じるギリギリの強さで胸を揉み、抓んだ乳首をこりこりと捏ねた。
途端、柴田の中がぎゅっと狭くなり、収縮を繰り返した。
面白がって動きを止めると、柴田が無意識に腰を揺らした。
そのまま前に手をまわし、ぐちょぐちょに濡らして卑猥な音を出している泉の中に指を突っ込み
大きく膨らんだクリトリスを弄りながら、奥を抉るようにゆっくりと出し入れを繰り返した。
「あ、は、あぁあ、ん……真山さ…ん」
声が響くのを嫌って唇を噛んで耐えていた柴田も
これには抑えることができず、途切れ途切れのか細い声で幾度も真山を呼び
そのままびくびくと身体を震わせた。
初めて目の当たりにした柴田の官能的な肢体や表情に真山の箍が外れたというのか
膝を震わせて崩れ落ちそうな柴田を許さず、一度身体を離し柴田を振り向かせ
抱き合う形で再度挿入すると、さらに荒っぽく激しく腰を打ちつけた。
すでに絶頂を迎えすっかり力が抜けている柴田を自分に抱きつかせたまま壁に押しつけ
片足をバスタブの縁に乗せて脚を開かせ、下からすくい上げるように突くと
柴田は嗚咽を漏らし首を大きく横に振り
意識が朦朧としてきているのか呟くように「いい」と「だめ」を繰り返した。
果てては引き戻され、人が変わったような強い力で蹂躙され
恐怖すら感じていた柴田は必死に真山の名前を呼んで耐えた。
快感が背筋から脳天に突き抜けるような感覚に襲われ、真山は限界を迎えた。
涙混じりに自分の名を呼ぶ柴田の声にうっすら残った理性が働き、慌てて身体を離すと
白濁した熱い迸りが柴田の腹部から太腿のあたりにかけて飛び散った。
219 :
お風呂 6:2008/07/14(月) 19:25:09 ID:Ogbtogc1
力を失ってぐったりしている柴田を抱きかかえて風呂場から運び出し
ベッドに寝かせると恨めしそうに睨んでくる柴田と目が合った。
悪い、暴走した。と口に出したらひどく間抜けに聞こえるような気がして
真山はベッドに腰掛けながらちらちらと柴田に視線を送ることしかできなかった。
ベッドに突っ伏したままの柴田はいまだに目に涙を溜めて
赤く染まった胸を上下させている。
慣れない体にはさぞや辛かっただろう。
「殺す気ですか…」
「セックスじゃ人は死なないよ」
「腹上死ってあるじゃないですか。激しい運動による心不全です。」
「エリート刑事さんが部下の貧乏刑事とヤッてる最中に腹上死となったらすげースキャンダルだな。
お偉いさんたちは何が何でも殉職扱いにするだろ。なんなら試してみる?」
「おじさんのくせに頑張りますね。」
「若い彼女の体力についていこうと必死なんだよこれでも。」
「……」
「冗談だよ。」
「わかってますよ。」
言い合いができるくらいには回復した柴田に安心して隣に転がると
柴田が甘えたように胸に頬を擦りよせてきた。
湿った髪が張り付いて気持ち悪かったが、
先ほどの自分の暴挙を思って我慢することにした。
「ね、布団取ってください。」
「自分でやれよ」
「じゃ、こっち見ないで下さい。」
「何を今更。お前の見てないとこなんてないよ。」
「あ…もしかしてその為に一緒にお風呂入ろうと…?」
「何言ってんの?汚い犬を洗ってやったんだよ」
「心臓早くなってますよ」
「うるせえよ。腹上死させるよ」
真山は悪態を吐きながら柴田の湿った髪に鼻を埋めた。
「汗くせー」
「誰のせいですか。」
おわり。
220 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/14(月) 19:26:05 ID:Ogbtogc1
以上。
お粗末様でした。
中の人たちの結婚説で盛り上がってるけど
続編作られるといいな。
GGGGGGJJJJJJJ!!!
222 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 01:14:35 ID:vR7OXQx9
久しぶりに神キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
神さまありがとう
ありがとう!
こ…こんなスレがあったとは…
エクセレント トレビアン マーベラス!!
マヤシバ大好きですよ〜ぅ!
GJ!!
このスレ、人少ないね
せっかくの作品が勿体なす
226 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/18(金) 17:59:22 ID:TS/qIkGA
今までのスレのまとめサイトとかないのかな?
もっと読みたい…
いいだしっぺの法則って知っているかな?
中の人達かー
長いな
229 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 23:38:29 ID:GgEd1QMZ
保守した方がいい?
もちろん
保守
映画あたりの二人の雰囲気がエロすぎる気がする
232 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 00:56:38 ID:Y0Nr+kGF
>>231 わかる気がする。
柴田の中の人の肉付きもいいしw
233 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 00:40:43 ID:Fv740Fc7
次の職人さんが現れるまでの繋ぎに……
長々とすみません…
234 :
弐係にて 1:2008/08/12(火) 00:43:42 ID:Fv740Fc7
「しーばたぁー?」
弐係の薄暗いオフィスで真山が柴田を呼ぶ。返事はない。
溜め息をひとつ漏らし、またか。と小声でつぶやいた真山が、煙草をふかしながら調書が並ぶ棚を奥へと進んだ。
そこにしゃがみ込む柴田の姿が見える。
「おい柴田ー?」
もう一度呼ぶ。しかしまたも返事はない。
顔をしかめた真山は少し苛立ちの交った声で更に呼ぶ。
「柴田ー。」
「あ、真山さん。どうしたんですか?」
ようやく気付いた柴田は何食わぬ顔で真山を見上げた。
「どうしたんですかじゃないよ。お前さ、わかってんの?ねぇ。」
明らかにわかっていない柴田の顔を見た真山は、煙草を消して顔をしかめた。
「お前さー、今何時だと思ってんの?」
真山の問い掛けに腕時計を見た柴田は、呆気らかんとして答えた。
「12時ですが…何か問題でもあるんでしょうか。」
そんな柴田の態度に、真山は苛立ちを隠せなかったが、どうせこうなると、どこかでわかっていた自分がいた…そう考えると力が抜け、苦笑いがこぼれ落ちる。
しかしながら、譲れないことがひとつあった。
「お前さ、昨日もここで調書読み明かしたろ。」
「なんでわかったんですかー?真山さんすごいですー。」
いつも通りの柴田の答えに幾分落ち着いて来た真山だったが、冷静な口調で言い放った。
「たぶんおとといも。その前も?わかるよ。だって服3日くらい変わってないし?そんで、頭臭いし。」
「だって、調書読んでたらいつの間にか朝なんですよー。」
バシッ。
いつものように柴田の頭を叩く。「お前女としての自覚あんの!?なぁ。どうせ今日もここに泊まるんだろ。だったらお前さ、今すぐ署内のシャワー室借りてシャワーだけでも浴びて来い!」
そう言ってまた柴田の頭を叩く。
235 :
弐係にて 2:2008/08/12(火) 00:45:07 ID:Fv740Fc7
「いたっ!真山さん痛いですよー。」
「わかったから早く行けよ!」
「もー…」
少し膨れた様子で頭を抑えぶつぶつ言いながら、柴田は弐係を出て行く。
出て行く柴田の背中を見つめながら自分のデスクに腰かけ、煙草をふかしながら真山は考え込んだ。
今日は柴田が目を付けた継続事件の捜査に遅くまで付き合わされた。帰ろうと思えば帰れたのに結局最後まで付き合ってしまった。終電には間に合わない。どこかでこうなることがわかってたはずだ。あの柴田だぞ?
そう考えながら2本目の煙草に火をつけた。あの女が隣にいることが最近じゃ当たり前だ。それに少なからず安らぎめいたものを感じてる自分…。真山は煙草を加えたまま小さく笑った。何かが吹っ切れたみたいだった。
「真山さぁーん。シャワーしてきましたー。」
柴田が弐係に戻って来る。
「そういえば真山さん、帰らないんですか?」
柴田が髪を掻き交ぜながら聞いた。真山は立ち上がり煙草を消した。少し歩くと調書の棚によっ掛かる。
「お前がさー、捜査に付き合わせるから終電逃したんだけど。」
「あ!そういえばもうこんな時間でしたね。」
笑いながら言う柴田に、真山は冷静に言い放った。
「責任取ってもらわないとなー。どうしてくれんだよ。」
「あ、じゃあご飯おごりますよー!」と言って柴田はポケットを探る。手の平には100円玉が3つ。「あれー。」
おどけた様子で真山を見上げる。真山は片方の眉を上げ、柴田を睨む。
「だって、私あんまりお金持ち歩かないんですよ。そんなに怒らないで下さいよ真山さーん。明日から3日ご飯おごります!」
「だめ。許さない。無理。」
236 :
弐係にて 3:2008/08/12(火) 00:46:30 ID:Fv740Fc7
「じゃぁどうすればいいんですかー!」
また少し膨れた柴田を睨みながら真山がゆっくりと近づく。
「わかんないの?」
「わかりませんよ。」
きっぱりと言い放つ柴田。
そんな柴田に近づき、壁に追い詰めた。
「頭の…悪い、女だねぇ」
柴田の瞳をしっかりと捕えてそう言った真山は、ゆっくりと柴田に唇を重ねた。
触れるだけの軽い行為。驚いた柴田は瞬きも忘れ、真っ直ぐに真山を見上げていた。
「何してるんですか。」
相変わらず瞬きひとつしない。真山は少し笑った。
「柴田、お前さ、なんで今まで事あるごとに俺を守ろうとした?自分が撃たれてまでさー。ねぇ。なんで?普通する?そこまでさ」
意外な質問に、柴田はようやく瞬きをする。
「なんでと聞かれましても…」
そう言いながら真山から目をそらし、頬を赤らめた。
そんな柴田を見て、真山は優しく微笑んだ。
「それでいいよ。もうわかった。俺もお前と同じ気持ちだ。」
そう言うと、柴田を抱えてソファーにゆっくり寝かす。
今度は深く、柴田と唇を交わす。ゆっくりと舌を絡めながら真山は柴田のブラウスに手をかけた。
「柴田、ちょっと背中上げて。」
「…こうですか。」
少しできたソファーとの隙間。真山は起用にブラのホックを外す。「ひゃっ」と悲鳴に近い声をあげる柴田。
真山は間をあけずに柴田の胸の突起を口に含み舌で転がした。もう片方の手でゆっくりと体のラインをなぞった。次第に柴田の口から甘い声が漏れ出す。
「真山さん…」
「なに。」
「なんか…なんか、変な感じです…」
「それでいいの。その変な感じが気持ちいいってことなの、な。わかる?」
「あ…はい…。なるほど…」
真山は苦笑いをこぼし、行為を続けた。段々と熱くなる柴田の身体。重そうな長いスカートをめくり上げ赤いパンティを躊躇なく脱がした。
「そんなに見ないでくださぃー…」
柴田は恥ずかしそうに顔を背けた。
「見えねぇよ。ほら、暗いから。な。」
237 :
弐係にて 4:2008/08/12(火) 00:48:01 ID:Fv740Fc7
くちゅっと卑猥な音をたてながら真山の中指が柴田の中にゆっくりと入れられた。
慣らすように優しく出し入れすると、苦悶に満ちた柴田の表情が変わり始める。同時に親指では膨らんだ蕾をこねる。
一層甘い声を漏らす柴田。ドクドクと溢れ出す甘い液体を指で感じながら真山はYシャツを脱ぎ捨てた。
そして柴田の入り口に自身を宛てがう。
「柴田ー、力抜け」
「無理です」
真山は少し笑って小さく溜め息をついた。
「柴田、お前さー、よく未来の旦那様…とか言うけど、どんな人がいいの。」
「…真山さんがいいです。」
意外と真剣な答えに、呆気にとられた真山は、動揺を隠すように続ける。
「俺はお前みたいな頭の臭い女は御免だね。毎日風呂に入るって約束しろ、だったら結婚してやってもいいよ。」
「毎日か…せめて一日おきに…」
とか色々ぶつぶつ言いながらすっかりリラックスしている柴田を真山は見逃さない。隙をついて一気に自身を沈めた。
「あっ・・!真山さ・・」
あまりの衝撃に驚いた柴田に、「いいから。大丈夫だから力抜け。な」
真山はそう答える。
柴田は素直に身体の力を抜き
「・・はい。」
と返事を返した。
238 :
弐係にて 5:2008/08/12(火) 00:49:22 ID:Fv740Fc7
そして真山はゆっくりと動き出した。苦しそうにしていた柴田が次第に甘い声を漏らす。
それを見計らった真山が段々と動きを早めた。
「ぁ・・あっ・・ん…真山さ・・真山さん……」
何度も、何度も自分の名前を呼ぶこの女。
「…柴田…」
無意識に、自分も柴田の名前を呼んでいた。
柴田が一層高く甘い声を漏らす。そして柴田の締め付けが一層強くなった。
それを合図に真山も低い呻きを上げ、同時に達した。
ハァハァと息を切らしながらふと柴田をみると、達するのと同時に意識を手放したのが見て取れた。
真山は片方の眉を吊り上げて少し笑い、柴田にそっと毛布をかけた。
そして煙草に手を伸ばすのだった…
239 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 00:50:34 ID:Fv740Fc7
以上です(つД`)
読んでくれた人達ありがとうございます。長々と失礼しました…
GJ!!
241 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 22:10:09 ID:Og2kzLNl
神様ありがとう
242 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 04:07:54 ID:H7J18kZY
GJ!
真山さんって当時の何歳の設定だっけ?
>>244 柴田24歳
真山31歳
役者の実年齢=人物の年齢
おお、乙!乙!
248 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 00:20:55 ID:tT0AkK+r
>>246=191
乙です
こうしてみると、けっこうたくさん作品がでてるのね。
萌えた
249 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/21(木) 01:22:18 ID:440oPw2g
乙!ありがとう!
おつ
251 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 21:24:15 ID:hFdZfgdM
中谷は23になったばっかの時じゃないっけ
渡部さんとは8つ差なんですけど年齢差は全く感じません
って嬉しそうによく話してたような
ほしゅ
真山×彩、朝倉×柴田、彩×柴田読みたいです神様…
エロじゃない真山兄妹話も読みたいです神様……
ところでここで投下されたものを想像する時、ドラマ?
それとも漫画(特別編だっけ?それがモデルのやつ)?自分は漫画の方。なんか漫画の柴田がエロい。
なんか現実の人で想像すると、萎えてしまう気がして……。
保守
257 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/06(土) 21:06:59 ID:elmbewea
>>255 私は断然ドラマのほうです。
当時の柴田の中の人は,今と比べて結構いい感じに肉が付いていたし,
真山の中の人も,いい感じの年取り具合だった。
ところで,1話の真山と比べると
それ以降の真山って,急に老け込んだように見えるんだけど
撮影時期がずいぶん違うとかってあるのかね。
>>255 漫画版なんてあったんだ
ドラマでしか想像したことないや
いろんな意味で楽しいが、いろんな意味で頭を抱えるぞ>>漫画版
ただ、オチについては実はスペシャルの台本そのままなのが衝撃
個人的にはアンソロジー版の美樹本絵もありではなかろうかと思うが
漫画って新井理恵だっけ
あの絵(レディコミ系?)は無駄にエロいな。
柴田も彩も胸デカイしw
>>260 それそれ。確かに無駄にエロかったよね。特に真山達がバ○アグラ飲んだ後の
想像の中の柴田がさらにエロい。
「真山さんイッちゃいやー」
あのロリ柴田さんは反則すぎる
新井さんといえば少女雑誌でリアルなちんこ(薄ーいモザイク付き)描いてて笑った
神待ちほしゅ
264 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/17(水) 08:19:00 ID:4/qppFqb
同じく
「もし、一つだけ願いが叶うなら何を願いますか?」
「家族との幸せな生活ですね」
「高学歴でカッチョエぇー男を捕まえる事や」
「警視総監以外にあるか、ボケぇ」
「僕は雅ちゃんとのちょーラブラブな生活かな」
「……柴田のいない平穏な日常…」
保守
保守
あぁ金太郎なんて人もいましたねw
268 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 21:51:25 ID:0KjdXvYz
真山の中の人、柴田の中の人に猛アタック中って芸能ニュースで言ってましたね。
撮影中からアタックしてたとか。
離婚したし、今回は成功するのかな。したらおもしろいな。
2時っチャオでは中谷がメロメロっぽい感じだったけど違うんか
どのワイドショーでの話?
270 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/02(木) 22:32:33 ID:gsZ0sDnK
真山さん、今度は真島さん。
271 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 00:59:00 ID:IAlwFThV
>269
どこだったか忘れちゃった。
だから最近、ドラマだなんだと頑張って仕事しているみたい。
真山の中の人。
2人がくっついたらいいな。
>>271 くっつかないいまの関係も色気があっていいな。
柴田の中の人がかわいそうだけど
またおもわせぶりな事言っちゃって…と冷静を装っているけど
知った直後から興奮が(ry
あー心臓飛び出しそう!!!期待しちゃうからね!やっぱり期待しちゃうからね!
赤飯ガチで炊いちゃうからね!
保守
神待ち
ほしゅ
277 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 22:35:39 ID:nbxxYhQt
神はもう去ってしまったのか?
>>277 神なんて本当は存在しないんだ
曖昧な期待の集合体。それが職人の顔をして堂々とのさばっている。
だからこのスレがなくなってしまえば、神なんて消えてしまう。
過疎はその事をよーく知っていたんだ。
279 :
名無しさん@ピンキー:2008/11/28(金) 09:34:16 ID:CEa182O9
神は・・必ずどこかにいるんです・・・
私たちの仕事は、それを見つけることです。
頭の悪い、スレ住人だなぁ
おまえにはこのスレを保守して欲しいんだよ
281 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 02:36:21 ID:/UtPckg2
あげつつ・・・投下します
エロパロなのに一つもエロがありませんので注意↓
282 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 02:40:57 ID:/UtPckg2
二人はいつもより添い歩く
たとえ悲しみが襲っても
きっと二人で乗り越えられる・・・
まだ彼女は海の上に浮かんでいる気がしていた。
まどろむ意識の中でふと気付く。
「あぁ、夢か」
彼女は柴田純、警視庁捜査一課弐係長である。
そうだ、私たちは生きてあの島を出たんだ・・・・
柴田は8年前のとある事件現場にいた。
あの島を出て、警視庁に戻ってきてからもう2ヶ月も経っていた。
その間に、ありとあらゆる未解決事件を解きまくっていた。
失くした者たちの穴を埋めるような作業、そして自らの欲求から。
「あ、いた」
聞き覚えのある声がする
この声は・・・
「真山さん」
「ったく、いつまで寝てんだよ。ゴミかと思った」
吐き捨てる言葉とは逆に温かみを含んでいる。
「あれ?今何時ですか」
「7時だよ。7時!」
「夜の・・・?」
「おまえさ、昨日の昼からここにいなかった?」
「あー。そうかもしれません」
バシッ
「それより、真山さんどうしてここへ?」
「最近おまえ張り切りすぎてるから、そろそろ過労死するかもって」
「心配してくれたんですか」
「まーな」
最近の真山はどことなく優しい。今まで以上に。
柴田はそんなことを考えながら
少しだけほっとした。
「柴田」
「はい?」
「・・・お前くせぇ」
「そうですか?」
すっとぼけたように柴田が答える。
「死ぬほど臭い、とっとと帰って風呂入れ」
真山はそう言いながら柴田の背中を押して帰るように促した。
283 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 02:42:11 ID:/UtPckg2
帰宅した真山は驚愕した。
玄関をかけた先にさっきまでの現場に佇んだゴミのようなものを見た。
柴田だ。
「あ、真山さん。お帰りなさい」
柴田は資料を散らかしながら言った。
「お前不法侵入って言葉知ってる?犯罪。犯罪だよ!!」
「その昔頂いた鍵で入っちゃいました」
すかさず真山の手首が振れる。
「洒落になんねーよ!家帰れよ!!風呂・・・まさか」
「はい。お借りしようかなーと。あの現場から比較的近いので、またすぐ行けちゃいます」
柴田は笑顔で言う。
真山は、はー、となんだかよくわからない溜息を吐き捨て
ネクタイを緩めながら風呂場へ消えていった。
そして10分後戻ってきて
無言のまま、捜査資料と戯れる柴田を急に横抱きにした。
「え、あっ、ま真山さん?」
柴田の呼びかけに応答しないまま柴田を抱き抱え歩く。
「真山さーん!聞こえてますかー?これ・・お姫様だっこ・・・ですよね」
ちょっと憧れていたんです。と柴田が言うと同時に、真山は柴田を浴槽に入れた。
それも服を着たまま。
真山は激しくムカついていた。
こんな無茶苦茶をやるこの女と、それを受け入れてしまう自分に。
「あの真山さんって服を着たままお風呂に入るんですか」
「うるせー。服のまま入るのはお前だろ。あの島で、お前服着たままだったじゃん
変なのはお前なんだよ」
「あの時は海の塩分を洗いたくて」
「どっちにしろ変だよお前は。俺なんかになついてんじゃねーよ」
そう言いながら湯船のお湯を柴田の顔にかけながら頬を手の甲で撫でた。
柴田は気持ちよさそうに目を瞑る。
「お前さ、働きすぎ。少しは休め。体待たねーだろ」
「はい」
そうしてずぶ濡れになった彼女を抱き寄せ
驚くほど優しく瞼にキスをした。
終わる
284 :
名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 03:02:41 ID:/UtPckg2
こっから誰かエロくしといてください
保守
真山さん合鍵もらって柴田の家で一緒にお風呂入ってるw
リアルケイゾクを私生活で展開してくれるなんて、
サービス精神あふれる二人に乾杯
同棲発覚?中谷美紀、自宅マンションで渡部篤郎と隠れ家婚
08年12月上旬のある日のこと。夜11時過ぎ、
クリスマスのネオンに華やぐ繁華街の一角にある高級マンションに入っていく渡部の姿があった。
黒っぽい上着に黒のパンツ、スニーカーとラフなスタイルで、黒いニット帽、眼鏡、紫色のマフラー。
顔を隠そうとしているのが不自然で目立つ。右肩からリュックを下げた渡部は、
マンションのすぐそばにある自動販売機で飲み物を買うと、くるりと周囲を確認、
鍵を取り出すと慣れた様子で裏口からマンション内へと入っていった。
「中谷美紀さんでしょう?ええ、住んでらっしゃいますよ。このマンションは警備が厳しくて、
見慣れない顔の人が入ろうとするとすぐ声をかけられるほどなんですよ。
でも渡部さんは住人に会うと軽く会釈しながら入ってきますよ。あの人たち、夫婦じゃないの?」(マンション住人)
どうやらこのマンションで二人は“隠れ家婚”のような生活を送っているようだ。
渡部は両親のいる実家より、彼女のマンションにいることのほうが今は多い。
渡部はすでにそのマンションの鍵も持っているという。
親しい知人には二人の関係を打ち明けているといい、RIKACOの耳にも最近その話が入ったという。
「RIKACOさんは渡部さんと中谷さんが近いうちに結婚すると聞いたようなんです。
渡部さんがモテることはRIKACOさんが一番よく知っているから、他にもたくさん女性はいるだろうに
「何故あの人なの・・・」という気持ちと同時に、どこかで彼女自身も予想してたのか
「やっぱり!!」という思いで怒りの持っていきようがないんじゃないですか?」(RIKACO知人)
東京・中目黒にあるオーガニックレストラン。2年前にオープンしたこのお店は、
店内のインテリアからメニューのコンセプトまですべて渡部がプロデュースしたことで知られている。
この店には中谷もよく顔を出し、無農薬野菜やワインに詳しい彼女はアドバイザー的役割をしているそうだ。
店で行われるイベントにも一緒に出席することもある。
出会ってから10年。このままゴールインとなる日も近そうだ(女性セブン)
こんなスレあったか
あけおめ!
保守
良スレ保守
ほしゅ
ほしゅ
294 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/02(月) 10:37:13 ID:cBSDhsiZ
神が現れないじゃないでスカンジナビア航空ビジネスクラス
295 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 01:14:40 ID:ErZQ3TeX
神はどこへ行ってしまったんだヨークシャー照り焼きチキン
296 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/04(水) 21:56:14 ID:xuE1Ou9K
神などどこにもいま千里万里(せんりまり)ーアントワネット
神はどうしたんでしょう金〜城武
ほしゅ
ケイゾク+ガリレオ+S&Mが入り交じったものを
風邪ひいて高熱にうなされてる時に、夢を見た
事件の舞台は東京と那古野(S&M設定の名古屋)
帝都大学工学部→N大大学院工学部に進んだ男が登場
彼は、とある未解決事件の第一発見者であり、そして有力な被疑者だった…
依頼者からの捜査状況確認(またの名を泣き落とし)により、柴田弐係長の正義心に火が点る
お目付け役(保護者)の真山の明日はどっちだ!?
天才(柴田・湯川・犀川)が3人集結し、事件の真相へ挑む!
……
なーんで、こんな夢見たんだろ?
皆さんも、風邪とインフルエンザにお気をつけを
299 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/26(木) 07:03:45 ID:6667ajp1
ほっし
300 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/28(土) 00:09:06 ID:3azQEE7y
しーばーたー!まだー?
保守がてら、時期も近いのでひな祭り小ネタを。
ちなみにエロくはないです、ごめんなさい。
事件現場付近の人形店に聞き込みに行った帰り道の会話。
柴田「真山さん、さっきの人形屋さんにあったお雛様、素敵でしたねー。私もあんな綺麗なの、一度でいいから着てみたいです」
真山「ふーん。ま、お前の場合は「汚雛様」になっちまうんじゃねーの。相変わらず頭くせーし。な?」ポリポリ(ひなあられ食べながら)
柴田「そ、そんなことないです!もう、すぐそうやって乙女ゴコロを……ひどいですよ真山さん…」
真山「まあ、ちゃーんと頭洗った後のお雛様だったら、隣に並んでやってもいいけど」
柴田「え…?」
真山「……食べる?」
柴田「…はい、お内裏様!」
真山「そう呼ぶ前に風呂入れ、風呂」
…お粗末様です。
お雛様柴田かわいいーww
グッジョブです!
304 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/08(日) 19:36:52 ID:FKtEdciK
物凄く時期外れだけど、昔書いたのが出てきたので晒してみる。
―――
「今日は随分冷えますね」
「そうだね。真夜中だからねッ」
「だからさっきから謝ってるじゃないですか」
「誠意が足りないの。毎度毎度本気でそう思ってるなら、早く帰ること覚えろよ! あー寒い畜生―」
「12月も終わりですからね。それは寒いです」
「いちいちムカつくんだよお前は」
「あぁ、そういえばもうクリスマスなんですね。ほら、大きいツリーです」
「そうだねデカいね。いいから帰るぞオラぁ」
「知ってますか? あのツリーにはロマンチックなジンクスがあるんですよ」
「知ってますか? 俺はさっさと帰りたいんですよカカリチョー」
「あのてっぺんのお星様、時間によってランダムに色が変わるんです。赤とか青とか」
「会話がキャッチボールだってことを感じさせてくれるよねお前って。お前の投げる球、みんな暴投だよ暴投。拾えるか畜生ッ」
「何言ってるんです、真山さん。それでレアなのがピンク色なんですけどね…」
「聞けよ、聞け人の話! …分かった、それ見ると何か貰えるとかだろ。百万?」
「違います。もー真面目に聞いて下さい。そのただでさえレアなピンクのお星様をクリスマスに見た二人は、必ず結ばれて幸せになるんです」
「それのどこが真面目に聞ける話なわけ」
「なんてロマンチック〜トレビアン」
「くだんねー。大体さ、男同士とか女同士で見ちゃったらどーすんのソレ」
「野暮なこと言わないで下さい! 心の淋しい真山さんには私の女心が解らないんです」
「知ーりーたーくねぇー」
「いいです。私を理解してくれる優しい未来の旦那様と見……」
「ハイハイ一緒に見てもらえよ、優しい旦那様にさ。ほらあれだろ、ピンクのお星さ……」
「……あの、ひょっとして」
「……。」
「……。」
「迷信だよ迷信! うそっぱちだねっ」
「そうおっしゃってる時点で既に信じてるんじゃ……」
「あぁん? 何か言ったぁ?」
「私だって真山さんなんかが運命の人だなんて冗談じゃ…いたっ」
「すっげぇムカつく。お前にだけは言われたくねー。つーか俺の台詞だよコノヤロウ」
「大丈夫ですよ。あのジンクスはクリスマス限定ですから」
「えっ? あ、そっかそっか。 ひゃっほうやったね」
「そんなに喜ばなくても…」
「あー残念だったね〜、クリスマスって明日じゃん」
「…………」
「あ? ナニ下向いてんのー? 柴田? しーばーた」
「真山さんどうしましょう」
「なに」
「日付、変わっちゃってます。今、にじゅう…」
「聞きたくないから。絶対知りたくないから。いやっヤメテー」
二人らしいやりとりでGJ!
307 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 22:22:35 ID:XEu1quMW
GJ !!!
いいねー
308 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 01:42:41 ID:VOmd9/jf
ほっしゅほっしゅ
309 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 00:30:39 ID:Z5DzSz4T
「お、お風呂、お風呂入ります。お風呂に入らなきゃ」
真山の顎をおでこでアッパー喰らわせた格好になり、よろけながらシャワールームを目指す柴田。
「あれ?どこ?・・あ、ここかな?あれっ?キャー」
自分がばらまいた書類の山に足を取られ転倒する柴田。
「ばか、ばーか」
抱き起こす真山。
「いった・・いたーい。」
ふと目を開けると間近に真山の胸板があった。
うっすらビオレの香りが鼻をかすめ、
「真山さん、いい匂い・・」
とだけ言い残し、気絶する柴田。
打ち所が悪かったのか、心配だったがとりあえずベッドに寝かせることにした。
310 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 00:53:33 ID:Z5DzSz4T
ベッドに横たわる柴田を改めて見てみる。
冴えない服に身を包み、化粧っ気もなく、髪はベトついてボサボサ。
こんなマイナス要素の固まりのような身なりの女に惹かれたのは初めてだった。
しかし、以前から気付いていた。
この女、べらぼうに端正な顔立ちをしている。
まじまじ見ても欠点がない。
吸い付くような美しい肌。
ふと、柴田に触れたくなった。
柔らかそうな唇を指でなぞってみる。
真山は体が熱くなるのを感じた。
「俺が?柴田で?」
笑う真山。
柴田でなければいけない自分には気付いていた。
「キスしてください」
「・・・」
目を閉じたまま柴田が言い放った。
「何度も言わせないでください。私真山さんとなら・・して・・」
口をふさぐように舌を絡ませ覆い被さる真山。
柴田の頭は真っ白になり、溶けてなくなってしまいそうだと思った。
きつく抱きしめあいながら、真山がボソッと
「服、脱がすよ」
「はい・・」
お風呂にはいってないので躊躇したが、口はそう呟いていた。
311 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/24(火) 01:17:34 ID:Z5DzSz4T
「野暮ったいもん着てんな〜お前は」
長いマフラー、ダボダボのコートを剥ぐ。
ベストも脱がし、白いブラウスに手をかけた。
「お前、女子中学生か」
クマのプリントがついているブラが透けていた。
「あ〜 コレ、初めて買ったもので、なんか捨てられなくて、つい着けちゃうんです」
頬を真っ赤にして言い訳をする柴田。
表情を変えずにボタンを外し、クマが水玉のリボンをしているのまでハッキリ見える状態になった。
「お前さぁ〜」
「はい?」
「いい加減目開けたら?」
恐る恐る目を開ける柴田。
真山の顔にピントが合うまで少し時間がかかった。
「俺でいいの?」
「なにがですか?」
「柴田の初めて」
「・・・」
まじまじと真山の目を見る。
私の王子様はこの人だったのだ。
「あぁん、あはん・・・・・・・・・・うふん」
ハウツー本が脳裏に浮かび、練習の成果を発表する柴田。
「・・・ばーか。入れちゃうよ?」
312 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/29(日) 06:26:25 ID:EKikLJcq
ほしゅ
313 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/05(日) 17:19:45 ID:AyoCwHc8
まやまさーん
保守
315 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/20(月) 07:28:01 ID:AQ6UvIrS
暖かい季節とケイゾクはミスマッチなんかい?
あのずどーんとした柴田の服装とか、喪服のような真山の姿が、
想像するだに暑すぎるからではないかと。