☆☆☆狩野すみれ兄貴の質問コーナー☆☆☆
Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A「基本的にはそうだな。無論、自己申告があれば転載はしない手筈になってるな」
Q次スレのタイミングは?
A「470KBを越えたあたりで一度聞け。投下中なら切りのいいところまでとりあえず投下して、続きは次スレだ」
Q新刊ネタはいつから書いていい?
A「最低でも公式発売日の24時まで待て。私はネタばれが蛇とタマのちいせぇ男の次に嫌いなんだ」
Q1レスあたりに投稿できる容量の最大と目安は?
A「容量は4096Bytes、一行字数は全角で最大120字くらい、最大60行だそうだ。心して書き込みやがれ」
Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A「あぁん? てめぇは自分から書くって事は考えねぇのか?」
QこのQ&A普通すぎません?
A「うるせぇ! だいたい北村、テメェ人にこんな役押し付けといて、その言い草は何だ?」
Qいやぁ、こんな役会長にしか任せられません
A「オチもねぇじゃねぇか、てめぇ後で覚えてやがれ・・・」
/ l/::::::::::::::::::/:::::::::::::/::::::...::::::/::::::l:::::i::... :::',
/. 一 \:::::::::::::/::::::::::;:/::::::::::::::::/::::::/|::::::!',::::... :::',
生 .〉::::::/:::::::::,</::::::::::::::://::::/ !:::,' !::::::... .::::ハ
呪 /::::::///:/ /><_´ // !/ !:::i::::.. .:::::::::::l
わ |:::::::::::::://f===z、 ヾ---――!;イ::::::::::::::::::::|
れ |::::::::::::// .| () !ヾ ,z===z、 .|:::::::::::::::::::::!
ろ l:/:::::::〃。○ー‐-'' | () j } |::::::::::::::::::::|∧__ノヽ ノヽ
| |/:::::::::/ \\\\\\\\ ゝ―-○。':::::::∧::i ̄ `ー' \
| |:::::::::∧ \\\\\\\\\\\ /:::::::/ ,'/ 呪 異
>>1 | |:::::::/::ハ rー――--- 、 \\\ ./:::::::/ノ/. い 性 に
| |::::/:::::::::\-┴-、 `ヽ /::::::::::::::〈 を に は
| ∨:::::::::::::/ |_ } /::::::::::::::::::i か 縁 一
| /:::::::`ヽ/ 三ノ、 `ー--―'´,. -/:::::::::::::::::::::', け が 生
!! _l:::::/ ̄´  ̄} `ー--‐,イ:::::::/:::::::::::::::::::::::::! て な
ヽ /::::,r' ヽー' \. ヽ/ /:::/::::::::::,::-―'´:ノ. や く
::::∨\__/::::/ ヽ !___, }∠ //:::::::::::/::::::::::::::ヽ. る な
:::::::::/::::::::::/ヽ \ l´ ノ:./\〃::::::::::rー― 、:::::::::::l ぅ る
::::::/:::::::::::::∧、 \____>ー- 、/: :/ ./:::::::::::::::>‐<´ヽ \::::ノ l
:::/:::::::::::/:::::ヾー--'´.:.:.:.://: : : : l /:::::::::/::f´ヽ ヽ ヽ !`ヾ っ
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何でこの伊欧AA左右反転してるんだ?とかいつも思ってたんだが
手元にある漫画版の画像(田村くんの漫画自体は持ってない)
1分あればペイントで文字含めて反転できた
元々はどっちだったん?教えてえろい人
保守
(゜∀゜)o彡゜三十路!三十路!
ばかちーはボーボーだよな
>>13 ハッタリでもハミを指摘されて相当慌ててたからな。きっと濃いだろう。
しかし、濃い方がらしいと思わないか?
そうだとしたら……(*´Д`)ハァハァ
「りゅ、竜児!ば、ばかちーは、ばかちーはね、あ、あそこ・・・こ、股間に毛が!
毛がはえてるんだよ!し、信じられない!あんなとこに毛がはえるなんて・・・
ばかちー、身体変なのかも…」とか言っちゃって盛大に自爆する大河
>>15 ばかちーの見て初めて知るということはみのりんも…
いや、おそらく剃毛しててツルツルなんだみのりんは。タイガーのを見て、合わせてやってるんだよ
お前ら最高に気持ち悪いな!
大河の一言で三人の毛事情がいっぺんにわかるんだからお得だな
一言で三人おいしい
会長はなんか濃そうなイメージが…
それは兄貴だしな生えてるだろうな
妹は綺麗に整っていたのに某少年の幸福時にとんでもないことになった、と
松ちゃん・きれいに生えそろい
相馬さん・ボーボー
伊欧・無
ボーボーとか言うなっ!
松ちゃん義父・きれいに生えそろい
相馬さん・ボボボーボ・ボーボボ
伊欧兄・無
松ちゃん・週に2、3回
相馬さん・毎日
伊欧・拒絶
何のこととは言わない。
風呂だな
待て、病的なまでに潔癖性の伊欧が風呂に入らないなんて
あり得ないだろう
トイレだな
むかしのヨーロッパよろしくお香かなんかを炊いているんだろ、たぶん。
SSはまだか…?
なら俺は
>>32がSS書いたら投下するよ
内容は竜児の周辺から実乃梨を排除するために
亜美が春田・能登をけし掛けて2人に実乃梨輪させる感じなSS
とりあえず実乃梨の開通式を能登が前、春田が後ろをヤったとこまでは
出来上がってる
この板で誘い受けは受けない
俺はみのりんが大河を刺殺して「中に誰も居ませんよ」って言うところまで書いたぜ。
俺はゆゆぽがびっくりするほど痩せる話を書いた
>>36 “ゆゆぽがびっくりするほど痩せる”話なのか、
“ゆゆぽがびっくりするほど”痩せる話なのかで評価が分かれるな。
前者ならともかく、後者ならばダイエット業界に一石を投じる結果になるだろう
たらこ消滅
小麦の高騰でパスタが高くなればゆゆぽは痩せていくかもしれない
金持ち高校生の貯金以下収入で肥えた人間を舐めちゃいかんよ
保守
いよいよ新刊がくるな。
一時間レスがなければばかちーは俺の嫁
どうぞどうぞ
ワロタw人自体は居るのか
じゃあ会長は俺のよ…め……ではなくて俺の兄貴になってください
いや俺が兄貴になるよ
大河のおねしょかお漏らしが見たい
とらドラアニメ化か…
ここも作品数が増えると良いなあ。
>>51 d
ゆゆぽはたらスパを減らさなくてすみそうだな。
いい感じで本スレ荒れてんなぁ
声なんてどうでもいいのだが
>>51 釘宮の声で
「うるさいっ!ばか竜児!」
と再生された。
うわあああああああああああ
アニメ化やって欲しくなかったのについにきたああああああああああ
>>55 逆に考えるんだ
『実写ドラマ化よりマシ』
そう考えるんだ
ネwギwまw
>>57 いや
アレ何か評判良かったみたいよ?
少なくともTVアニメ2作よか
下を見てどうするwww
>アニメ化
うーん、どっちかというと伊欧に呪って欲しかった
それでも京アニなら・・・京アニならなんとかしてくれる・・・
スケジュール的にありえないけどな
電撃からのアニメ化でいうとシャナの悲劇が思い出されるな
>>62 シャナはましな方だろw
半月やらイリヤあたりやばかったって聞くけどな。
アリソンとか見たら絶対アニメ化してほしくないと思うぞ
あれ作画ヤバすぎる
作画もヤバいがキャストもおかしい
17歳の男子にくまいもとこって……
脱線しすぎ。ここエロパロスレだろ。
君が投下すれば脱線もしなくなると思うよ。
CV誰やろうな
「うほっ いいチャーハン!」
「食べないか?」
「それよりこいつを見てくれ。どう思う?」
「すごく・・・バカチワワです。」
「うれしいこといってくれるじゃないの」
どうせJCスタッフでくぎゅだ死ね
釘宮とかやめて欲しい
あの声嫌いだから別の人で頼む
声優には興味ないからどうでもいい
もう全部若本でいいよ
JCのゴキブリみたいにてかってる絵でルイズみたいなわかりやすいツンデレに改悪されたらマジ死ねる
なんかアニメ化発表された時の本スレと同じ様な状況になってるな。
アニメ化すりゃここも活性化されて良い事じゃないか。
ここはそもそも住人が少ないしまたーりいこうぜ。
活性化とかマジ勘弁なんスけど
活性化がマジ勘弁ってお前はここに何をしに来てるんだw
アニメ化のメリット
・エロドジンがたくさん出版
・ゆゆぽがまた肥える
デメリット
・(見てくれだけ真似た残念な)エロドジンがたくさん出版
・ゆゆぽがまた肥える
ゆえに+−ゼロだ
>>77 見てくれだけの同人ならあったな。小説読んでいないのがバレバレなやつ。
大河が適当な男子学生に輪姦されるだけの、10ページも無い表紙で騙されそうな同人?
それなら持ってる
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{;;;;ヽ、:::::`丶、:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;:;:;:;:;:}
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fうl;;;ミミ、 ``丶 、::::::::,: - ''"´ リ;;;;;;f-、
{ l l;;;;;ッ=` (三> `^´ (三シ ム;;;;;;ソl}
t !;;;リ _,,...,,_ _,,..,,_ l;;;//
゙l ヾ;l :'ィテヘ9ンミ ,: ',シヒ9ン、 l;//
`ーll! `''==ヲ' l:.:^''==彡'" ,!リノ
ll ` '' " l:.:.:` '' " ,i;;l´
li, ,r .: :.ヽ、 ,:,り
t、 / ゙ー、 ,r '゙ヽ /,K′
ゝ、 ,:' :~: } // /ヽ、
/{lヽ ,ィ==ニニ==,ノ,ノ7 /:.:.:.:ヾニヽ
, ィ/:.:い ヽ `` ー一 ''"/,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ソ }- 、、
/ /:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"//:.:.:.:.:.:.:/ / ` 丶、
,, - { ヾ:.:.:.:.ヽ丶 //:.:.:.:.:, -'" ,/ ` 丶 、
,, - ''" 丶、 `` ーゝ、ヽ.,_,,ィ"ェくユ- ''" , ィ"
大河が巨乳のやつ?それなら持ってる
(<、,,> ":::::::::::::::::::::::::::: 、
〜〈/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
〃:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<、 ど け こ
~そ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,) も だ の
、_ ,, /::::::::::::::::::::::::、,ゝ===く:::::::,:::::ヽ め も
`V::::::::::::::::::::、_γ `ヾ,_ < ! の
l::::::::::::::::::::::く( r,J三;ヾ )> く,
〜v,ん:::::::::::::::´:::::::=; {三●;= } ,=ニ `/l/!/⌒Y
l:::::::::::::::::::::::::::::ゝ≡三=イ ´::::゙:::::::::::::::::::::::::::::::
、m,.. ,ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
´ " ~ ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
みのりんがぱんつをおもむろに脱ぐやつならもってる
急に伸びたから投下があったのかと思ってしまったジャマイカ
北村がパンツ脱ぐ奴なら持って……これ原作だった
大河が竹刀を持って「虎ってよぶなぁー!」って言ってる本ならいっぱいいっぱい持ってるよ!!
お前それゆゆぽの大河ちゃう。きのこのタイガーや。
>>83 大河がノーパン、みのりんがぱんつ脱ぐ
けどエロは全くないあの本か、あの本の出来は良かったな
みのりんがパンツ脱いだだけで死んじゃうやつですね!
今夜あたりからここもかなり盛り上がりそうだなw
さあさあ!
幸太は初エッチの時に運が悪くてコンドームに穴が開いていると思うんだ。
そして運が悪くて妊娠しちゃうんだろうなぁ。
そんな幸太とさくらが一番好きぜ
やけになった竜二がゆりちゃんとか関係のない第三者と付き合いだしたら、全員壊れて病みそうだな
なぜか麻耶とフラグ立っちゃうとかなw
竜二って誰だ?竜児だった orz
大河は硬派なので、竜児とカラオケ行くと長渕の“ゆうじ”歌ったりする。
そしてドジを発揮し、“ゆうじ”を“りゅうじ”と間違えて、
2人とも赤くなったりして、
「べ、べ別に竜児の事を考えながら歌ったとか、そ、そんなんじゃないっ………っ!」
→良いムードになり、ちゅっちゅしてセクロス
そんな電波を受信しました
美少女トリオに拉致られる竜児・・・。
手足を拘束され・・・。
近頃かまってもらえなくて病んできちゃった亜美が・・・。
大河と同じ様に竜児フラグを立ててしまった麻耶が・・・。
あと一人はしらんぷり・・・。
竜児の誕生日に竜児を驚かそうと、押し入れの中に隠れる大河とみのりん、しぶしぶ付き合うあーみん
しばらくして帰ってくる竜児、しかしその隣には知らない女性が、そしてそのまま性交
目を瞑っても、耳を塞いでも聞こえてくる二人の嬌声
逃避することすら出来ない現実に涙する大河、握り拳から血が流しながらも感情のない目で竜児と泥棒猫を見つめるみのりん、何もない空間に話しかけるあーみん
という電波を受信した。送信した人、正直に手を上げなさい
さてその泥棒猫は麻耶か手芸部かw
美少女擬人化した イ ン コ ち ゃ ん
ステキに大変身した独身(30)
大河のドッペルゲンガー
>98
見知らぬ女じゃなくてやっちゃんとやってるとこを見られる奴なら
書いてたことあるけど鮮血ENDになりそうだったのでやめた
ネタにマジレスしているがたまたま居ないだけで
普段は大河が入り浸っている高須家でそんな展開に突入するのは無理があるんじゃないか
俺の脳内設定ではこんな感じ
自分が竜児の父親とあったときの年齢になった竜児を襲ってしまうやっちゃん
なんとなく受け入れてしまう竜児だが、だんだん罪の意識が高まってくる
やっちゃんとの肉体関係はやはりいけないことだと悩む竜児が
普通の男子高校生になるため恋をしてみたいと思うようになりその対象にみのりんを選ぶ
そこに大河の乱入
大河という年頃の娘が出来たことで肉体的な接触はひかえるようになるやっちゃんと竜児
父と母と娘という形なら今の関係も正常なのではと一瞬思ってしまう竜児だったが
いやいやそれはと思い直しみのりんへの恋に生きる
7巻後、竜児の恋が終わったことを感じたやっちゃんが再び手をだしてしまい、>98へ
問題はどう書いても鬱ENDにしか行かなさそうなところか
一番書きたいのは竜児とやっちゃんとの関係をしったばかちーが竜児を罵倒する場面
竜児を慕う大河の想いが生理的嫌悪感から逆転する場面もいいな
みのりんがどう動くかはまだわからないなあ
>>106 まぁやっちゃんもいくら見た目若いとは言え女盛りだし、
女手一つで大切に育ててきた愛息子(しかも父親似)だしな…
つか、やっちゃんって独神と大して歳変わらないでしょ
2〜3歳上くらい?
>>108 やっちゃん:33歳(16ん時の子供が今17歳)
独神:30歳
家庭訪問とかしたら死ぬほど凹みそうだな、独神…
つ三者面談
大河と喧嘩してボコボコにされた息子にやっちゃん発情
本スレの方でも
失恋のショックで今度は竜がグレちゃってやっちゃん大興奮、みたいなネタが出てたなw
今日は大河、明日はみのりん、明後日ばかちー、週末は木原さんとあとその友達の女子と
毎日情婦(オンナ)をとっかえひっかえする竜児の姿に今はなき夫の姿を重ねるやっちゃん
そういや竜二のオヤジってどんな人なんだろうな?
16の娘妊娠させるようなヤツなのは分かってるけど。
今はおつとめ中みたいだし
威勢だけはいい下っ端のチンピラだろ
116 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 22:54:11 ID:xLAo7z/+
とりあえず、保守age
三十分レスなければバカちーは俺の嫁
三十分レスなければ独神は俺の嫁
お前らソープに行け
金があれば、な
金がなければ、…どうする?
ここで妄想してけ
竜児はでかい
皆は幽霊見たい人?
俺は幽霊を捕まえられなかった人だ
竜児は非童貞だな、間違いなく。
そろそろ母の日が近くなってきましたね。
投下します。
エロなし。小ネタ。やや鬱。
2レス予定。
―――――――――――
ひとりぼっちのクリスマス
―――――――――――
自分にかけられる声をガン無視しながらパーティー会場を飛び出した亜美は、自分でもよく分からないままに自宅へと続く道を走っていた。
ブラックドレスは邪魔だから更衣室においてきた。どれだけ綺麗に着飾ったって、見てくれないなら意味がない。
(………誰に?)
(知るか!)
浮かんでくる意味のない思考をマッチポンプで否定する。消化剤は『怒り』だ。
そう、ムカいているのだ。
自分の欲しいものを譲り合っているバカ二人を見て、それに全く気付かない大馬鹿者を見て、亜美はただ、ムカついているのだった。
それは、バカ二人が譲り合っている大馬鹿者が、どうしても欲しいものだから。
欲しいけど、届かない星だから。
地上でどれだけ輝いても、あたしを見てと叫んでも、夜空で光るだけの星だから。
光ってはくれても、届かせてはくれないから。
浮かんでくる悪い思考を、怒りじゃ消せないそれを、首を振って無理矢理吹き飛ばす。
『悪い思考だと理解できるお利巧さんな自分がイヤだ』とブーメランのように舞い戻ってきた思考が、それを受け止め損ねた亜美の心に突き刺さった。
(いつもの所に行かなくて良かったなあ)
あんな場所にいたら、凍死するまでずっと自販機に頭を打ち付けていただろう。リアル七不思議になるつもりはない。
そんなふうに、亜美は微妙に違う事を考える事で自分の思考を押しとどめた。
全然違う事を考えても、痛みから目を逸らしても、良い事なんて何もない。
だって、痛いものは痛いのだ。
それでも、生きていけるから。
生きていかなきゃ、いけないから。
だから痛みを受け入れるために、自分は家へと、一人になれる場所へと走っているのだ、と亜美は考えた。
『痛みを受け入れるのに一人になる必要があるのか?』という当然の疑問を無意識のうちに思考から外した事に、亜美はまだ気付かない。
///
ベッドの上に飛び込むように倒れこむ。
『このまま寝てしまおうか』と思ったところで化粧を落としていない事に気が付いた。
「うがー、めんどい」
『一日だけだから』などと油断してはいけない。
あとからくるのだ。10年後、20年後に『肌年齢』などという化物が。
それに襲われないようにするには若いうちからの地道な努力が必要なのだ。
それを理解しながらも、それでも亜美は動けない。
起き上がろうとまずは右手をちょっとだけ上げてみる。
………ぽてり。2秒で落ちる。
「あはっ、ちょーウケるんじぇすけじょー」
………かんだ。どうやら口も上手く動かないらしい。
「動けないじょー。助けろ愚民どもー」
テンション高めに手足をバタバタ動かしてみる。
別に亜美は風邪か何かで本当に動けなくなってるというわけではない。
ただ、動く気力がなくなってるだけ。
そしてその事も、その理由がなんなのかという事も、ちゃんと亜美は気付いている。
「助けろー、アイドルだぞー、えりゃいんだぞー」
声を出しながら、自分が一人であると言う事を自虐的に確認しながら、思う。
対等で、ありたかった。
できれば先に立って手を引っ張って連れて行くような、そんな存在でありたかった。
「助けろー、助けろー」
強く、ありたかった。
「助けっ、………ひぐっ」
そんなの無理だ。
「………助けてよぉ」
全然、全く、これっぽっちも、自分は強くなんて生きれない。
ベッドの上で子供みたいに丸まって嗚咽をこぼす。
そして亜美はようやく、自分が家まで走って帰った理由を理解する。
結局自分は、痛みを誰かに見せたくなかっただけなのだ。
そんな弱さを、痛みを他人に見せる強さなんてもてないから、ひとりぼっちの弱虫は何もない暗闇に向けて『助けて』と叫ぶのだ。
映画や小説ならそれだけでヒーローが助けてくれるのかもしれないけれど、この世界はどうしようもなく現実で、だから、亜美の叫びは暗闇の中に吸い込まれて、消えた。
自分はいい子にしてなかったから、わるちーのまんまだったから、だからだろうか。
サンタどころか、誰一人として、ここには来てくれないのだ。
自分には、何もないのだ。
頭まで布団を被り、必死でそんな思考を追い払おうとする。
それでも結局、涙は止まってなんかくれなかった。
泣いて、泣いて、泣いて、泣き疲れて眠りにつく瞬間、
「………くん」
ぽつり、と亜美は誰かの名前を呟いた。
それを聞いてくれる星は、この部屋からでは見えない。
以上です。
では、また。
gj
せつないな。本編も出番が少なくなっていきそうだし。
物語の最初から組み込まれていれば抜群にいい組み合わせなのに。
なんで最初からいなかったんだー
これはスゴい。亜美の心境がリアルだ。
泣いたぜ……
ばかちーイ`
いいな
文体も研究して表現も工夫して頑張っててイイね。
個人的には二次だからって似せなくてもいいとは思ってはいるけど、それはそれとして。
ぐっじょぶ
一番幸薄い結末を迎えそうだよなあ、ばかちー…
138 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 22:29:13 ID:JrGqfxYS
投下してもいいか?
エロはない、まぁ小ネタだな、うん
べつに許可もらう必要はないから自由に投下よろ
投下してもいいか?って聞かれると意味もなく断りたくなる
141 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 22:56:09 ID:JrGqfxYS
「ねぇ竜児・・・」
そんな明らかにいつもと違う声で俺を呼ぶ。暴君手乗りタイガーはまるで猫になったようだ。
「おう、どうした、腹が減ったのか?なら今ちょっとした夜食を・・・」
「違うの・・・」
ありえない。思わずポカーンとしてしまった。いつもの大河じゃない・・・。
そもそも元気がなくなるのは腹が減っているか、
北村のことで思い悩むかだ。腹が減ってないないなら、あの裸族。
北村だ。
「北村のことか?ならまた計画を練って・・・」
「違う。」
今度はやけにきっぱりとした返事だ。ということは少し腹が減っているのだろう、
そのことはあえて追求しないで後でこっそり作ってやろう。
そうだ、この間の乾燥剤ドーナツなんかよりもしっとりフワフワのドーナツを作ろう、
きっと美味いはずだ。だが。
「竜児・・・」
このパターンはヤバい、泣くぞ。泣くぞ・・・ほーら泣いた。
「どどどどうした!なんか俺悪いことしたのか?なら謝ろう!スマン!」
「・・・ぅじ」
ヤバい。まず状況を整理しよう、大河が俺を呼ぶ。返事する。なにかあるのか聞く。泣く。さっぱり意味がわからない。
「りゅぅじぃ・・・いなくならないでぇ」
なんだそりゃ、俺は死ぬのか?
「大丈夫だ大河、俺はいなくならないぞ。」
「本当?」
「あぁ、本当だ」
「私が悪い子になっても、竜児は隣に居てくれる?」
「あぁ、たぶん大丈夫だ」
「私が北村君をあきらめても?」
ん?これはどういう意味だ?まぁとりあえず。
「おう、居てやるぞ」
「みのりんが竜児の彼女になっても?」
・・・なんか嫌な予感がする。でもこれ以上泣いたり暴れまわると大家さんの逆鱗に触れてしまう。
ここは、どうする俺!?つづ・・・かない。なぜならカードは一つしかない。
「あぁいいぞ。」
「やったー!」
142 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 22:57:28 ID:JrGqfxYS
そう言うと大河は元気を取り戻し、ニコニコしてさらに一言。
「やっぱおなか減った!」
ほら、やっぱ腹が減っていた。やはり大河はこうでなくちゃいけない。
「待ってろ、今ドーナツ作ってきてやる。俺のは乾燥剤じゃないぞ」
そうして俺はキッチンに行く。なぜか心は軽い、なぜだろう。
着々と素材に命を吹き込んでいく、すべてはおいしくなるように。だが
「・・・大河、離れろ、熱い」
そう、さっきから大河が俺にくっつきっぱなのだ。正直ジャマだがまぁいいとしよう。
「やだ、ずっと見てる」
「作りづらいんだが・・・まぁいいか」
そして油で揚げるときだけ少し離れた。そうして出来た渾身のドーナツ。形よし。
この黄金に輝くような色。そして外はサクッ。中はしっとり上品に。
大河は目を光らせて「いただきまーす!」とドーナツにかじりつく。
「おいしい!」
「それはそうだ!俺の傑作ドーナツだからな」
大河はニコニコしている。やはりこれがいい。笑顔の大河が一番いい。
きっとこの大河を見ている俺の眼は仏のようにやさしいだろう。
「竜児!」
なんだ?もっと欲しいのか?ならおれの分も少し・・・
「大好き!」
大河とのキスは、甘かった。
143 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 22:58:23 ID:JrGqfxYS
以上です。なんかもうスイマセン
おつかれさま
あまあますっね。
GJ!
これは大河があの声優の声で聞こえて仕方なかった・・・
「よし! ソープに行け!」
風邪も半ば完治したが何もする気にならず、布団の中でガマを演じていた1月3日。
不意に思い出されたのは失恋大明神の決め台詞
告白する事すら出来ずフラれた俺にはそれこそ相応しいかもしれない。
そんな事を思いつつ捨て鉢気味にソープ行ってきた。写真はたくさん出てきたが、どれも明らかにおばさん…
その中で一人だけ20代っぽい胸の大きい人がいたので、その人を選択。
10分ほど待ち対面。…40代?50代ってところか?泰子の鯖読みが可愛く思える
マジ帰りてぇ…
服を自分で脱ぎ、身体を洗って貰う。こんなオバちゃんじゃ全然たたねえ…
しゃぶられた、舌が別の生き物みたい…一瞬でフルボッキした。
初マット、よくわからんけどもの凄い気持ち良い。手が5,6本あるみたい、
男なのに喘ぎまくった。
ベッド、何もできなかった。されるがままに全身むさぼられた。
無理やり起たされ挿入させられ、力技で絞り取られた。
感想…
ババアに犯された…けど今までの人生で初めての快感だった。
俺は大切な何かを失った…
ちなみにファーストキスがディープキスだった。
普通にキスするだけかと思ったらいきなり舌を捻じ込まれた。
抵抗しようと思ったけど、同時に竿と玉とアナルと乳首を物凄いテクニックで
イジラレて身体が言うことを聞いてくれなかった。
もちろん俺の口内も同時に掻き回された。
気持ち良くて死ぬかと思った。
シックスナインもやった。もう俺は正気じゃなかった。
全てが終わり、電気をつけられ、『じゃあ一万円になります。』
と言われ、金を渡したときに見たババアを見て正気に戻った…
できることならもう一度今日の朝からやり直したい。
ってかもう死にたい…
……なんかもう…寝よう。電気を消してベッドに寝ると、あの光景と
「敏感だね、ビクンビクンしちゃって…」
「こんなにカチカチにしちゃってどうしたの?」
とか言われながらババアにチンコをイジラれたことを思い出して泣きそう…
目が覚めたらまた1月3日の朝でありますように…
ちょwww竜児www
やさぐれすぎwwwGJ
お久しゅうございます。
タイガーの7巻はまだ読んでないの。というか、忙しかったので買えてない。今日買いに行くか。休みだし。
場を読まず、田村麻呂様の続きを投下するのですよ。
あ、これやってる間だけ鳥付けます。目印に。
「……うん? ……うう」
目を覚ました俺の視界に最初に入ってきたものは、和室の板張りになった天井の木目……のうずまき、だった。
視線をずらすと、浴衣姿の松澤が俺に向かって団扇を仰ぐ様子が見え、それと同時に額に乗せられた濡れた布の感触に気が
付く。その布きれ――おしぼりか何かのようだ――は、それこそたった今俺の額に乗せられた、いや、乗せ替えられたところだっ
たのだろう。
動かした視線が、俺の額から手を離す、松澤と同じ浴衣を着た相馬のそれと重なった。
「田村? ……田村、気が付いたっ! ねっ、ねえ、大丈夫? 大丈夫なの?」
相馬がぐっ、と顔を寄せてくる。やけに心配そうな表情なのは何故だろう、そう言えば松澤も深刻な表情だったような気がする。
どうやら、俺も浴衣を着ているようだ。
が、そもそもこれは一体どういう状況で……
あー……
……
「!!!!!」
きゃー、と、新たに生まれたトラウマに床を転げようとした俺の顔面が、正座をしていた松澤の太腿に埋まる。慌てて離れて、上
体を起こした。
左右を見回す。
俺を含めた、三人ともが揃いの浴衣だ。そして、その揃いの浴衣を着た松澤と相馬の二人が、俺を真ん中に据えて心配そうな
表情をこちらに向けていた。
「……田村くん、もう、大丈夫なの?」
起きあがった俺に声を掛けてきたのは松澤だった。心配そうにこっちを見ながら、背中に手を添えて俺を支える。少なくとも身体
の不調はない。返事を返そうとして、
「変に熱っぽかったりは、してない、みたいね……」
反対側から、俺の額に滑らかな手のひらが当てられた。相馬か。その手の冷たさが気持ちいい。
「す、すまん、大丈夫だ。大丈夫、なんだが……その…」
聞いてはいけないような、そんな気が強くしているのに逆らって口が動いていた。言葉が濁るのは、心が身体に抵抗するからだ。
しかし、言い切る前に俺の言わんとすることに気が付いたのだろう、松澤が口を開いた。
「あのね、ごめんね、いきなり倒れちゃうとは思わなかったの。お湯に上せてるって、判らなくって」
口を開いた松澤を見つめ返すと、松澤は瞬間、その動きを止め、顔を赤く染めて俯いてしまった。
俺は俯きながら話す松澤から視線を流し、その反対側に座っているもうひとりを覗き見ようとした。ちら、と相馬の姿が視界に入
る。その、俺の動きに目ざとくも気が付いたのだろう。一瞬俺と目があったと思うと、相馬も頬を染めてしまった。やや俯きつつ、俺
の顔と身体の、どこに視線を置けばいいのだろうときょろきょろ視線を走らせている。
松澤が言葉を続けるのが耳に入った。
「……そ、それでね、相馬さんと一緒に田村くんをお湯から上げて、」
勝手に手が上って、松澤の言葉を制止する。きょとんとした顔になった松澤が俺の顔を見て、ふたたび顔を赤くして俯く。
自分の顔も赤くなっているのがよく判る。湯に上せたからではない。
松澤と相馬が、湯に沈んだ俺を引き上げて身体を拭き、浴衣を着せたと言うことがはっきりしたからだ。
出来ることなら―――今すぐにも地平線の彼方まで走り去ってしまいたい。俺の新たなトラウマの根はいかほどに深くなるのだ
ろうか。それ以前に、俺はこの二人に対して黙っているべきなのか礼を言うべきなのか、それならば一体何を言えばいいのか、
助けを求めるのはどこ? 八幡大菩薩? と、混乱が走り続ける頭の中に、まさに助けと言っていい声が転がり込んできた。
「お客さん? お食事、お持ちさせてもらってもよろしいですやろか?」
そしてそれは、俺の左右にいる二人にとっても同じだったのだろう。慌てた感じで立ち上がった相馬が、部屋の入り口に向かっ
て小走りで駆け寄り、仲居さんに返事を返している。
「ご、ごめんね?」
松澤が呟きながら俺から離れて、これもまた、どこか慌てたような雰囲気を漂わせながら机の上を拭きだした。この状況での仲
居さんの登場は、俺を挟んでいた二人にとっても助け船だったのだろう。
その様子を見ながら、俺は部屋の隅で小さくなっていることにした。
食事を運び込む仲居さんに、松澤、相馬の二人が「何にもして貰わなくても大丈夫ですよ、少々お待ちになって下さい」などと言
われて、これもまた手持ちぶさたに部屋の隅に下がってしまった。二人並んで時折ちら、とこちらを見たりする様子はたいそう可
愛らしいのだが。だが。だが。
……いや、この記憶は忘れてしまおう。忘れるのだ。忘れた。そう言うことにする。
しかし、俺の苦悶などは配膳には全く関係のないことで、我に返ると部屋の真ん中に据えられた大きな木の机の上には、僅か
な蓄えとは言え、けっこう奮発しただけ有ってか、ほう、と感嘆するくらいの料理が並べ終えられていた。
並びを見るに、上座が俺、向かいに松澤と相馬、と言うことなのだろう。仲居さんはこれまた生暖かい視線と笑顔で俺を一瞥す
ると、ご用の向きがあったらお呼び下さいな、と言って立ち去った。
さて、どうしようかと思案しながら腰を浮かすと、相馬が俺に駆け寄ってきた。俺の背中を押して座椅子に押し込む。見れば、皿
のいくつかはすでに俺の側へ引き寄せ済みだ。
「からだ、何ともないのなら、ちゃんと食べなきゃ。ご馳走だよ田村? あ、これなんてどう? はい、あーん」
多少、取り繕うようなと言うか、慌てたような雰囲気ではあるものの、相馬が極上の笑みを浮かべて摘んだ天ぷらを差し出した。
「これも美味しそうだよ?」
相馬の畳みかけるような行動に動揺する俺の背後から、小さくともはっきりした口調の声が聞こえる。じっ、と俺の目を覗き込む
相馬の瞳から、半ば逃げ出すように俺は振り向いた。
松澤が、湯葉か何かの巻物を箸で摘んで、俺に向かって差し出していた。
「田村くん、はい、あーん」
松澤が微笑みつつ俺に手を差し出す。
状況を整理しよう。
上座に並べられた料理を前に俺は座椅子へ潜り込んだ。なぜか相馬が半分かた料理を逆側、つまり俺の方へ引き寄せていた。
その背後でも、松澤が同じ事をしていた、らしい。
相馬が「あーん」と言いながら箸を俺に寄せてきた。俺、ピンチ。
背後から声がするのでこれ幸いにと振り向くと、松澤も俺に向かって箸を差し出していた。危機的状況ようするにピンチその2、
である。
俺の彼女は松澤だ。すでに確定している状況下から選び出される選択肢は、松澤。
しかし。
この旅行が終わって、それぞれの家に帰れば、俺はまた相馬と同じ学校へ行くのだ。相馬がいくら周りとうち解けたと言っても、
ここで、俺が相馬をないがしろにしたと感じさせるのは俺のポリシーに反する行為だ。相馬とはよい友達でありたいし味方である
ことを誓ったのだ。だからといって、ここで松澤を捨て置いて相馬の箸にふらふらと釣られてしまうのは。
ピンチだ。これをピンチと言わずして、何がピンチというのだろうか。
蝦蟇となった田村雪貞の再来だ。とろーりとろりと脂汗が背中を伝う。何か、何か言わねば! 解決の道はきっとどこかに―――
「な、何か飲むものは無いのか、まず、乾杯でもしたいよな」
よし、上出来だ田村雪貞! 作り笑いを浮かべて左右を見回すと、表情のその奥は読み取れないものの、二人は箸を引っ込め
ているところだった。
「そう言うことなら―――」
答えたのは相馬だった。部屋の奥に向かって小走りになる。そこには冷蔵庫が据え付けられていたはずだ。
「冷蔵庫に、入れといたの」
相馬が部屋の隅に据えつけられた冷蔵庫を開けて、中を覗き込む。背の低い冷蔵庫に合わせて膝立ちになった体をさらに屈
めた相馬の、形の良いお尻がきゅっと突き出されて見えた。
その腰からの流れるようなラインと、適度なボリュームに目を奪われそうになり、慌てて目をそらす。
相馬が冷蔵庫を覗き込みながら口を開いた。
「飲みたいものなのかな、って思って、忘れ物を取りに行ったときに、一緒に下の自販機で買ってきてたの」
そう言って、相馬が取り出してきたのは数本の缶ビールだった。何年か前に、ビールとは苦いものだ、とか言ってテレビでCMを
流していた、麒麟のマークのベージュの缶が相馬の胸元でカタカタと音を立てて揺れる。
「あ、ありがとう相馬…」
誰の監視も無い旅先とはいえ、未成年であることを告げてある上で酒など出てくるはずが無い。まあ、どうしても飲みたいもの
でも無いといえばそれはそんなものなのだが。
俺の口から小さく漏れた言葉に、相馬はえらく気を良くした様子でふたたび隣に腰を据えた。松澤がとっくに俺の隣に移動して
きているので、相馬としてもその逆隣から退くつもりも無いのだろうが。
相馬は缶を卓上に並べて、そのうちのひとつを手に取ると、ぷしゅ、と音をさせながらプルタブを引いた。
「ほら、注いだげる。グラス、出して」
とっとっ、と、小気味良い音を立てて琥珀色の液体がグラスを満たす。ぶわ、と泡が膨れて溢れそうになり、おれは慌ててグラス
に口をつけた。
その様子を見て相馬が笑う。
「やだ、田村ったらどっかのお父さんみたい」
クラスではツンドラ女王などと言われている相馬広香も、実のところ俺の前では良く笑う。そして、その笑った顔が実に魅力的な
のだ。笑顔に引き込まれそうになり、それをこらえて慌ててグラスに意識を戻した。
「酒飲む姿が親父くさくても、別に俺自身は気にしない」
俺としては精一杯すましながら答えた。にやにやと相馬がその俺の様子を眺める。
「おいしい?」
「む、旅先での一杯だからな。これはこれで乙なものだ」
別に誤魔化そうと言ったわけではない。多少は俺の気分も落ち着いてきていたのだろう、実際、グラスの中の琥珀色はいつに
なく美味かった。きゅ、とグラスを傾けて残りを飲み干す。
その、俺の様子を見て、新しくもう一杯を注ぎながら相馬が言った。
「美味しそうに飲むのね…。ねえ、あたしにも、すこしだけちょうだい?」
相馬の言葉に、ああ、と軽く返事をした俺は、缶を受け取って相馬の手元にあるグラスにその中身を注ごうとして、それよりも早
く相馬が俺のグラスを取り上げられてしまった。
え、と俺が言葉を出すよりも早く相馬はそのグラスに口を付け、ちび、と嘗めるように中の液体を口に含む。
相馬の表情が変わった。額にしわを寄せて、拗ねた子供のような顔になる。
「うわ、にが……。ホントに田村には美味しいの? ……あたし、もういい」
相馬がグラスを返してきた。無理に飲ませようとかそんなつもりは毛頭無いので、俺はおとなしくグラスを受け取った。
グラスを受け取った俺に、さっきの拗ねたような感じから表情を一変させ、頬を染めつつ上目に俺を見つめながら相馬がにじり
寄る。
「飲むよりも、お酌してあげて田村が喜ぶ方がいい」
そう言うと、相馬はビールの缶を手に取った。
俺にぐっと近づいてきたことで、微妙に着崩れたうなじの白さが目に入る。目が無意識にうなじからちらりと覗く鎖骨へと動き、
俺はごくりと息を飲んだ。
その息を飲む音は、間違いなく相馬の耳にも届いたのだろう。相馬はふふ、と妖しげに微笑んで、さらにぐっと顔を近づけてきた。
ふたたび俺が息を飲んだ、そのとき。
「……ぷは」
息を継ぐ音、というか声に振り向くと、俺の隣で松澤が空になったグラスを机に戻していた。傍目にも判るほど赤くなった顔で俺
のほうを向く。
「お、おい、松澤……?」
「らいじょうぶらよ田村くん、ちょっとらけなら、飲んだことあるもの」
いや、松澤? コップ一杯ですでに呂律が回ってないのですが?
どうしたものかと、俺が手を出そうかどうしようとオロオロとしていると、そのまま松澤は首を倒して俺の肩に乗せ、ふふ、と声を
出して小さく笑った。
「田村くんと一緒なら、おいしいかも」
そのまま松澤は俺の腕に自分の腕を絡めて、ぎゅうと密着してきた。薄い浴衣の布越しにその柔らかさが伝わる。
……え? あの、松澤さん? すごく、柔らかいんですけど、ひょっとして、下着――
邪な妄想と共に、小田村雪貞がふたたび名乗りを上げようとするのを感じて、俺はブンブンと頭を振り――首を振ったその反対
側で――、相馬広香の猛烈に不機嫌そうな顔を発見した。
拗ねたような目で俺を睨む。いや、だから相馬さん? これは、そのね?
「……あたしがお酌したげる、って言ってるのに……。そんなのどうでも良いんだ…」
「いや、ち、違うぞ相馬? 是非頼む、いや、嬉しいなあ」
額に汗を浮かべて言っても説得力はなさそうなものだが、それでも何とか相馬の機嫌を取り戻すべく(……皆が楽しい方がいい、
そう思っているだけなのだ、そう思ってくれ!)、グラスを掴んだ。
何とか笑顔を浮かべようとする。しかし、相馬の不機嫌そうな表情は変わらず、
「抱きつかれて嬉しそうにしてる。あたしのときと違う」
と、俺を睨み付ける。
「い、いや、だからな相馬?」
一体俺は何に言い訳をしているのだろう。
そう、たしかに、相馬のことをどう思っているかについても、自分の気持ちを否定したりはしないが、それでも俺の彼女は松澤で――
自分がどんな表情をしていたのかはよく判らない。が、じっ、と俺を見つめていた相馬は、突然、思いも寄らぬ行動を取ったのだ。
「違わないなら飲んで」
そう言って、相馬広香は浴衣の胸元を大きく開くと、ぐっ、とふたつの膨らみを押し寄せた。そうして出来た谷間に、って相馬もそ
の、下着? いや、あ、その、と慌てていると、相馬はそこに瓶の中の液体を注いだ。三角形の琥珀色の池が出来る。
「はい、田村」
余りにも大胆なその行動にたじろぐ俺に、相馬がふたたび催促の声を上げた。
「違わないんでしょ?」
何度思ったか忘れたが、もうここまで来れば何とやら、俺の弱さを笑い飛ばすなら笑い飛ばすがいい。俺は相馬のその豊かな
谷間に顔を寄せる。
相馬も緊張しているのだろうか、その肌が紅潮しているのが何故か目についた。しかし、もう引き返すわけには行かない。俺も
照れと羞恥に真っ赤になりながら、その谷間に顔を埋めた。
ずず、と音を立ててそこに注がれた琥珀色の液体を吸い上げる。
「やっ、あんっ…」
相馬の喘ぐような小さな声が、上から聞こえる。量が減るにつれて埋める顔の位置も深くなって、相馬の胸にほとんど埋まるよ
うな状態で残り少なくなった液体に舌を伸ばした。
「ふあっ…んん…っ」
相馬の腕の力が緩んで、口に入りきらなかった残りが胸の隙間に流れて落ちてきらきらと線を描く。
「はあっ、はっ、あうん……」
耳を擽るのは相馬の声だ。
ほとんど喘ぐような、荒い息が俺の髪を撫でる。しかし、そんな声を出されては。
「はふ、はっ、ねえ、田村、もう一杯? それとも……」
相馬が俺の袖に手を伸ばした。顔を上げられない俺の目の前で、ピンク色に火照った谷間が荒い呼吸に合わせて上下する。
目を離さなければ、と思いながらも果たせず、妙な興奮が背中を走る。そんな俺に、相馬はとんでもない台詞で俺に爆弾を放り
投げてきたのだ。
「器を、楽しむのも和食の心なんだって……テレビで言ってたの…。田村は、この器、もっと見たくない?」
この器? ……この…器…っておい、この谷間のことですか!? さっき寄せて上げていたこの谷間のことですか!? ちょ、ち
ょっと待て! 目をそらせないままに慌てる俺に、しかし身体はさらに言うことを聞かず。
自分がごくりと息を飲む音が、はっきりとこの耳にも伝わってきた。目が離せない。前屈みになった体勢が崩せないのは――自
然の摂理だが、この場では秘密だ。秘密なのだ。
抵抗できない。目が相馬の谷間を追う。その相馬は浴衣の胸元に手をやると、少しだけそれを外側に開きかけ、上気したその
肌よりもう少しだけ色の濃い部分がちらりと―――
「……ふふふ、田村くん、わらしもしてあげる」
またも背後からの声に、俺はびくりと震えて我に返った。い、いかん、一体俺は何をしようと! ばのふいんき(<-なぜか変換で
きない)に流されてはいけない!
それはそうと、松澤が声を掛けてきたのだ。慌てて振り向こうとして、ふたたび松澤が言葉を発した。
「ねえ、わらしもしてあげるよ? 飲んで?」
一体何を『してあげる』というのだ? 振り向いた俺の視界には、果たして。
とんでもないものが目に映った。
酔いに上気したのだろうか、顔を赤くした松澤が少し緩んだ笑顔を俺に向けながら、
浴衣の裾を開いて、
あろうことか、そこに下着を身には着けておらず、
ぴっちりと合わさった太腿とその付け根に出来た三角形の琥珀色の池の中で、ワカメが揺れていた。
「わらしは、おっぱい、ちっちゃいから。でも、こっちならできるよ? どうぞ、田村くん」
鼻の奥がツンとする。また、出血するのだろうか。相馬の乳杯で動揺に揺れていた心臓が、さらに回転を速めた。その、余りにも
現実離れした出来事の連発に、俺は松澤の太腿に向かって身体を折る自分の行動を止めることも出来ない。
松澤の小さなおへそが、目の前に迫った。
前ここまでやりたかったのですが。
忙しいやら体調崩すやら(いや、そんな個人の事情はどうでも良いけど)、進まなかったのです。
何とかここまで行ったので。続きが早く書けるといいないいなと念じつつさようなら。
>>127 あーみん良いなあ。早く7巻買ってこないと。
>>141 甘甘大好きですもっとやって。
>>147 さあ竜児、ソープに行けと言ったヤツを殴るんだ。それでトラウマが消えたりはしないけどな…orz
忘れた頃に田村麻呂様続編GJ!
松澤も相馬もエロいなあ……w
素晴らしい作品だ。
しかし改行が変じゃね?
そういえば未だに旅館の自販機は糞高いんだろうか
田村君も好きだからこう言うのがちまちまとでも続いてくれると嬉しいわ
エロいしクオリティも高いし
ふいんき⇒×
ふんいき⇒○
なんだこいつ
165 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 08:27:30 ID:z/IG805V
アゲるなバカ
竜児は俺の婿。文句ある奴ぁ掛かって来い。
>>167 ↓あーみん
∧_∧ トンファーキ〜ック!
_( ´Д`)
/ ) ドゴォォォ _ /
∩ / ,イ 、 ノ/ ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _
| | / / | ( 〈 ∵. ・( 〈__ > ゛ 、_
| | | | ヽ ー=- ̄ ̄=_、 (/ , ´ノ \
| | | | `iー__=―_ ;, / / /
| |ニ(!、) =_二__ ̄_=;, / / ,'
∪ / / / /| |
/ / !、_/ / 〉
/ _/ |_/
ヽ、_ヽ
>>168 お約束として突っ込んどく。
トンファー意味ねー。
そういやそんなAAあったな
つまり北村は俺の婿って事で良いわけですね?
 ̄ ̄ ̄ ̄-----________ \ | / -- ̄
--------------------------------- 。←
>>170 _______----------- ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧ ∧ / / | \ イ
( ) / ./ | \ /
_ / )/ / | /|
ぅ/ / // / | / .|
兄貴→ノ ,/ /' / |│ /|
_____ ,./ /∠__| / .─┼─ |
(_____二二二二) ノ (\__,/| / ┼┐─┼─
^^^' ヽ, | | /. ││ .│
竜児も北村も俺の隣で寝ているけど何か?
狩野屋のオヤジは俺がもらってもいいのケ?
スドバのマスターは俺が頂いた
では庶務先輩は私が
ここは男色家の多いインターネッツでつねw
みんな、田村やシスコンの名前を出さないんだな
やはり冗談でも言ったら最後、本能的に危険を察知しているのか……
玉の輿目当てで院長(高浦)に色目をつかう発情期の雌猫を陰で葬るツンキモウトな伊欧という電波を受信した
よし、それを書け!
竜児に性欲ってなさそうだよな。
あんな母がいるんだし。
いや、あんな母がいるせいで巨乳に興味を持たなくなってしまっているのではないか。
そのせいで竜児の性欲の矛先は見た目が幼い女の子へ……
つまり、次巻は見た目どうみても幼女なロリキャラが
新キャラとして登場するんですね、わかります!!
大河やんか
つまりお前らの意見をまとめると・・・
竜児「大河は俺の嫁」
ってことですね?
sage
じゃあ俺男だけど、兄貴のお嫁さんになることに決めたわ!
そこに狩野屋のオヤジが乱入!
∩ /⌒ヽ, トンファー百烈脚!  ̄_ ̄)’, ・ ∴.' .. ∧_∧ ∴.'
| | / ,ヘ ヽ∧_∧ --_- ― = ̄  ̄`:, .∴)' (((
>>185)
| | .i l \ ( ´Д`)ヽ, _,-'' ̄ = __――=', ・,‘ r⌒> _/ / ・,‘
| |ニヽ勿 ヽ,__ j i~"" _-―  ̄=_ )":" . ’ |y'⌒ ⌒i .' ∴.'
∪ ヽ,, / / __,,, _―  ̄_=_ ` )),∴. ) | / ノ |∴.'∴.'
ヽノ ノ,イ ―= _ ) ̄=_) _), ー'/´ヾ_ノ
/ /,. ヽ, _ _ )= _) ,./ , ノ ∴.' ∴.'
丿 ノ ヽ,__,ノ = _) / / /∴.' ∴.'
j i / / ,'
巛i~ / /| |
!、_/ / )
|_/
187 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 18:05:53 ID:We5uzJ3T
保守
前々スレっつーか1スレ目のログが読みたいんだけど、保管庫のが404になってる?
誰か読まして。
SS書きかけてるんだが、電波が上手く文章にならんのよ。
停滞してないで皆で電波垂れ流してくれ。こう、ビビッと変態紳士の回路が刺激されそうなのを。
みのりんに会いに行く竜児の服に自分の香水の匂いをつける大河
板張りの床に押し倒され、さらに大河に抱きつかれ、まさに板挟みな竜児
アイドルばかちーの周りにはいつも目つきの悪いボディガードが寄り添っていて
スキャンダルが出てこないのはそいつがちゃんと監視しているからだとファンに無類の信頼を寄せられているが実は
…という話を頼む
弁当のとき田村の使ったお箸で自分を慰める相馬と田村から送られてくる手紙や写真を読んでいるといつの間にか指が下腹部に伸びる松澤
>いつの間にか指が下腹部に伸びる松澤
実際は成長に伴って適度に肉付きがよくなってきただけなのに
「私太ったのかな?」と気にしながらおなかをぷにぷにしている松澤が見えた
ゆゆぽww
めちゃくちゃアダルティックな付き合いをしてるみのりんと竜児
>>198 ホテル最上階のバーでカクテルグラス合わせたりしてるンか?(思考が古い)
それか、縁側で竜児と裸族が将棋打ってて、そこに奥から茶持ってやってくるみのりん?
って、これはアダルトじゃねえな。シルバーだw
最近お気に入りのコースは浣腸→排便→言葉攻め→アナルプレイなみのりんと竜児
スマタしかさせてくれない、スンドめな実乃梨
ドSな竜児にイカされっぱなしなみのりん
ヤンデレなみのりん
実は入学した時から竜児を見続けていた
お前らみのりん大好きだなw
「プリンにバケツの味が!? 絶望したっ!」
ネガティブ少女・糸色 みのり
「土下座も全力でやるっぜい!」
ポジティブ少女・風浦 みのり(P.N)
「高須くん! 大河との事、キッチリしてもらうからねっ!」
きっちり少女・木津 みのり
「高須くんと能登くんなら能登くんが攻め……いや、逆もいける!?」
腐女子・藤吉 みのり
「大河をあやしている高須くんは動物園の飼育員みたいだなっ! しっぽを付けてみたいぜぃ!」
包帯少女・小節 みのり
「普通ってゆーなっ!」
普通少女・櫛枝 みのり
ここから病んでるゾーン
「……高須くん」
ストーカー少女・常月 みのり
「高須くん……」
引きこもり少女・小森 みのり
「「高須くん……」」
人格バウリンガル少女・木村 ミノリ
「タカスクン……」
関内・ミノリ・太郎
「………」
ヅラ少女・臼井 みのり
お前らの好きなみのりんをたくさん用意したから好きなの選びな。
きっと職人さんがなんか投下してくれるぜ。
101匹みのりん大集合
竜児を逆レイプするみのりんキボン
ハーレムはまだっすか?
ハーレムなんて、
ふ
け
つ
よ
ぉ
!
ところでハーレムはまだかね?
灼熱ノ華でも咲かせておきたまえ
竜児×裸族・春田・能登のハーレムが読みたいとな!?
独神×竜児・裸族・春田・能登のハーレムで頼む
稚拙ですまない。
亜美×竜児
『クリスマス』 1/9
俺は舞台の上で亜美を見つけ出そうと見回した。視界の隅で彼女を捕らえる。
亜美は体育館の隅で夜空を見上げていた。誰も彼女の近くにはいない。いや、居たとしても、かまわない。
会いに行くなら好都合である。俺はもう腹を決めてたのだ。最後のチャンスとなる機会、なにもせずに過ご
したくない。
俺は舞台から飛び降り、彼女のもとへ走る。
三年生のクリスマス。卒業までの僅かな期間に思い残すことがあるとしたら、亜美と話すことであった。過
去を振り返るとそれまでいろいろあったのが思い出される。そして、彼女からアプローチされていたことも、
いろいろ気付けなかった。あんなに近くに居たのに、邪険に扱ったのを思い出す。最初から対等であった
なんて。それをいまさら。
なんて俺はわがままなのであろう。
学年が変わって亜美との距離がしだいに遠くなった。距離が増すたびに自分の心が欠けていくのを感じ
ていた。それは言い様のない寂しさ。
そして、好きであったということに気付いた。
「わががままだよな」
俺は愚痴った。やりばのない怒りが脳裏を掠めていく。自分はなんてバカなんだろう。
人を押しのけて進むうち、亜美のところへ着いた。
彼女は隅で空を見上げてる。空には満月があった。太陽が必要ないくらいに、月が眩しかった。
「亜美!」
しかし、彼女は答えない。無視されたんじゃないか。
「亜美!」
もう一度呼びかけた。
「……なによ?」
彼女はジッと様子を見るように、眼をゆっくりとこちらに向けた。
どうやら杞憂なようだった。まだ、俺のことを見てくれる。
「なあ、聞いてくれ」
「あー分かった〜。クリスマスひとりぼっちで寂しいから来たのでしょ。でもごっめーん、先約入ってるん
だ。亜美ちゃんモテモテ♪」
俺はその隣に腰掛けた。聞き逃してはならない言葉を聞いた気がする。
2/9
「そ、それほんとか?」
「え、あーなに言ってんのよ。うそようそ♪ 今年の冬もひとりぼっち。どうせあんたも一人ぼっちでしょ。
どうせなら〜、一緒に居ようよ?」
「そ、そうだな。それもいいかもしれない」
「……え? ……もう、冗談は顔だけにしてよ。婦警になって逮捕しちゃうぞ♪」
「か、顔のことは気にしないでくれ」
ちょっと傷ついた。
「唐突ですまない。でも、本気だ」
亜美は目を白黒させ、黙ってしまった。
大きく深呼吸をして、こころを落ち着かせる。そして俺は言った。
「亜美……俺は好きだ」
率直に気持ちを伝える。しかし――
「冗談はよして」
亜美はぷいっとあらぬ方向へ向いてしまった。
「高須くん」
苗字で呼ばれてつい身構える。いつもは名前で呼んでくれるのに、今日は違った。はっきりとした拒絶
の意思表示である。
「大河は遠くにいるのよ。みのりんも遠くにいる。……それであたしに逃げるわけ?」
亜美はゆっくりと顔をこちらに向けて睨んできた。
「そんなわけねえ。……一年前に済んだことだよ」
俺はぶっきらぼうに言った。あの悪夢がよみがえってくる。
「寂しさから求めるなら、とっくの昔に求めてる」
俺はひとつひとつ言葉を紡ぐように言った。
「ばか。そんなこと急に言われたて困るじゃない」
亜美は取り合ってくれない。
「あいつらは今では大切な友達だ。それ以上はない」
きっぱりと彼女が想像してることを否定する。
「私はそんなこと言われても信じられない」
「でも、本気だから」
俺は立ち上がる。言いたいことを伝えられたからだ。でも、正直もう諦めなのかもしれない。
「好きだから」
逃げるように立ち去ろうとすると、袖を掴まれた。すこし期待していた自分がずる賢い。
「……ん。待って」
亜美はそれから答えなかった。俺はもう一度彼女に向き直った。
「なあ、聞いてくれ」
俺は亜美の手を取ろうとした。しかし、途中で払いのけられる。
「こ、ここじゃなんだし。あっち行こう」
亜美は体育館の裏手を指差した。
俺は頷く。
3/9
「あれ、二人が……」
大河は竜児と亜美が連れ立って、体育館の外へ向かうのを指差した。
「うーん」
みのりんは複雑そうにそれを見る。でもすぐに、穏やかそうな笑顔に戻った。
「やっぱり、お似合いだよね」
「ん」
大河は嬉しそうに応えた。
「みのりんは良いの?」
「大河こそ」
二人してそれをおかしそうに笑いあった。
こんな近くまで彼女に近づいたのはすごい久しぶりだった。自分で言うのもなんだけれど、結構お似合い
じゃないのかな。先ほどまでの暗い気分が吹き飛んでいく。
体育館の裏手に回り、二人して向き合った。
「こんどこそ……聞かせてよ」
俺はしっかりと頷いた。いままでのことが走馬灯のようにフラッシュバックしてくる。これじゃあ櫛枝の時と
同じだと思った。俺は慌ててそれを振り切る。今目の前にいるのは、亜美だ。
「亜美……俺は」
名前で呼ぶと彼女は緊張した顔でこちらを向いた。
「……や、やっぱ」
彼女が駆け出そうとしたので、俺は手を掴む。亜美の暖かい手をしっかりと。
「俺はお前の……川嶋亜美ことが好きだ」
ついに言ってしまった。もうどうなるか、もうどうなっても良い。いや、やっぱだめ。
不安な顔が出てたのだろう、彼女は引き止めるようにいった。
「ま、待って! いま、答える」
「あ、ああ」
緊張してしまって彼女の顔がまともに見れなかった。こんなときに限って。
「好き! 私も高須竜児くんのこと好きだから! そっちから告白してくれて……ありがとう」
嬉しくて駆け出してしまいそうだった。顔を上げて、亜美の顔を覗き込んだ。亜美の顔も真っ赤っかだった。
手を握り締めあう。がっちりと離さないように身体を寄せ合った。
「か、帰ろうぜ。パーティーはまだ途中だ」
しかし、彼女は動こうとしない。もじもじとして考え込んでいる。しばらくして、
「……ちょっと待って。……お願い。付いて来て」
「? 分かった」
言われたままについていった。
なにをするのかと、竜児は考えていたが、その場所にしだいに近づくにつれて鈍感な竜児でもはっきり
わかってしまった。緊張で手が汗ばむのが分かった。
亜美もまた、顔をそむける。
「こ、こんなこと言うのはなんだけど。は、初めてだから」
「お、おれだって」
運動部のシャワールーム。今は人気の無い場所で俺と亜美は向かい合っていた。月明かりと体育館の
明かりでかすかに見える。緊張で赤みが差した亜美は美しくて妖しかった。
互いに見詰め合う。
「い、いいよ」
「分かった」
そ〜っと彼女の胸へ手を伸ばす。触れ合った瞬間――
「きゃあ!! ……ちょ、ちょっと待って」
「ご、ごめん」
理性を失っていた自分に驚く。眼の前で恥ずかしそうにしている彼女が眩しい。
4/9
「……もういちど好きといって」
「亜美、俺は好きだ」
「し、して良いんだから。私も竜児を好き」
亜美は目をつぶっていた。ドレスを着込んだ女が闇に浮かび上がった。スカートから出てる脚がエロい。
キラキラと輝いて、目を離させない。
俺は彼女の唇へ自分の唇を重ねあわした。最初はただのキス。止まったような時間。次の行動へ移そう
としたとき、亜美の舌が入り込んできた。俺は慌ててそれに対抗した。
「うん……。わむ……れろ」
「んん……」
二人して微笑む。
それから彼女はまた眼をつぶった。俺はリードするように舌を絡めていく。
ぴちゃぴちゃ……。ちゅむ
卑猥な音がシャワールームに響き渡った。それがまた俺を興奮させていった。
唇を離して互いに深呼吸をした。
それから俺は彼女のあどけない胸に手を伸ばした。
「あう」
美乳が手に包み込まれていく。最初はゆっくりと揉んだ。服の上から触ってることにしだいになんとも
いえない気持ちになっていった。円を描くようにこね回す。
「あん……」
俺は我慢しきれなくなって上のドレスを脱がしにかかった。ピンク色のブラジャーが顔を出した。それを
上にずらしてまずはじっと眼をこらした。ちょっと赤みを帯びた乳が妙にいやらしかった。
5/9
「りゅうじ。どうかな? おっきくて良いでしょ」
俺はだれに対抗してるのかに苦笑いした。
亜美はそれに対して怒ったように言った。
「こ、こっちだって真剣なんだから!」
ふくれっつらの顔をして言う。拗ねた顔の亜美もまた愛しい。
俺は強引に唇を奪った。言葉の先を告げずに、まずは身体で伝えるために。ピチャピチャという音が
周りに響いた。すごくいやらしい気分になっていった。
「ん……で、はぁ……ん……どうなのよ」
俺は率直に答えた。
「亜美のおっぱいの方が好きだ」
そう言って、両手で同時に二つの乳房を揉み解していく。最初はゆっくりと、円を描くように揉んでいく。
焦らすように焦らすように、乳首の部分を一定のリズムで刺激していった。硬くなった乳首と周りの極上
のマシュマロが自分の手でしだいに征服されていった。
「ん……はうう。ふぅん」
亜美からエッチな声が漏れ始めた。その声に思わず俺の逸物がいきり立っていった。ズボンを締め付ける
その刺激に、たまらずそれを開放した。
「ん……気持ちよくしてあげるから」
亜美は快感に震える手で俺のパンツをずり下ろした。
「こ、これがペニスね、あん」
荒い息を抑えながらも必死に次の言葉を口から出そうとしてる彼女が可愛い。いじめたくなる。
「こっちだって、負けないから」
冷えた亜美の両手で俺の逸物が包み込まれた。自分以外のほかの人間に初めて触られた感覚に
おもわず胸を揉む手をつい止めてしまう。
「一緒に気持ちよくなろうよ」
「ああ」
胸を揉むリズムをすこしずつ早めていく。その満たされない刺激に彼女の眼がトロンとしていった。
剛直をむず痒い刺激が上下していく。慣れない刺激にくすぐったさを感じながらも剛直に力が篭っていくの
が感じられた。
両手で軸を擦られていく。最初はたどたどしかった五指が、いろんな変化をみせた。射精感が一気
に高まった。たまらず腰を動かした。
「く……。出そう」
「このまま出していいよ」
「でも……」
6/9
剛直をしごく手は止まらない。次第に動きが早くなっていった。
「はぅ」
「かわいい☆」
亜美の勢いに負けて射精感でいっぱいになる。おのずと彼女の乳房を揉み上げる手が止まって
いく。負けじとこね回すが彼女の顔が歪むぐらいであった。
「く。もうだめ……」
頭が真っ白になる。全身のエネルギーが剛直の一点に集まって、白濁液を吹き出した。解放感で
腰がガクガクになっていく。
どぴびゅ、どびゅどびゅどびゅ
彼女の純白のドレスを濁った白い液体が染め上げていった。
それでも扱く手を止めない。ゆっくりとではあるが、搾り出そうと手は動き続けていた。解放したはず
の俺の逸物はまた元気になってきた。
「はう……。すごい」
彼女はなんともいえない感動でため息を漏らした。
「こ、今度は俺が気持ちよくしなくちゃな」
射精が落ち着いたところで俺は言った。
「うん。来て……」
21亜美を全裸にして床に押し倒した。床には赤一点となる。美しい彼女の肢体が浮かび上がった。
張りのある胸、薄く陰毛が生えた股間、バランスの整った脚。どれも人形の美しさを思わせる、それで
いて生命力溢れる体付き。見ているだけでも興奮をとめられない体だった。グラビアアイドルとして
人気なのも頷けた。一方で独占欲がふつふつと沸いてくる。ほかの男の眼に見させたくない。ただの
写真さえ嫌になった。このまま亜美を独占したい。
俺は深呼吸をして心を落ち着けた。彼女の胸にそっと触れる。
「はぅ……ふう。んん……」
両方の手でこね回していく。彼女の顔を伺いながら、右側の乳首を口に含んだ。
「くちゅくちゅ」
「あ。ちょ、ちょっと……だめぇ」
彼女の真っ赤に染まった顔が可愛かった。快楽に悶える顔がまたいやらしい。もっと悶えさせたい。
乱れさせたい。
俺は空いた右手で彼女の身体を這っていく。胸からお腹、そして秘所へ移動する。微かな茂みに興味深々
の俺は、まず軽く触ってみた。茂みは少し濡れているようだった。
「そこはまだ待って」
彼女の声には歓喜がだんだんと含まれていった。
俺は嬉しくなって五指を上下に動かした。伸ばした先には、大きな割れ目があった。もしかして、ここに
入れるのだろうか。
「そ、そろそろ良いのかな?」
不安になって聞いてみた。
「た、たぶん、ん……。だ、いじょうぶ。竜児、入れて」
7/9
「ああ、分かった」
俺は愛撫していた片手を止め、それぞれ両手を使って彼女を開脚させた。亜美の秘所が外にあらわ
になった。それを俺はじーっと観察する。
「じっと見えてないで、入れてよ。が、がんばるから」
亜美も緊張しているようだった。
俺は意を決して自分の剛直を掴み、割れ目から中へ差し込んでいく。
「いくぞ」
「きて……」
強い締まりに阻まれた。
亜美の苦悶の表情に心配するが、彼女は次へ促した。
すこしずつすこずつ、奥へ押し込んでいく。独特の締まりに、俺の逸物は興奮をしていった。
「いつ……」
「あと少し……」
剛直に僅かな抵抗感を感じた。それでも押し込むと、あとはすーっといけた。
「ふぅ〜」
亜美と一緒にため息をついた。
「入ったな」
「う、うん」
俺はすこし動かしてみた。
「痛い!」
「これいじょう」
「だめ、ちゃ、ちゃんとやるの。わたしは……大丈夫だから」
いつもの鉄面皮で笑顔を作るところが愛しかった。さっと髪を撫で上げ、身体を前後に動かす。
「くう……う」
何度も何度も、繰り返した。その行為は永遠と思われるような時間に感じられた。
しばらく繰り返しているうちに、亜美に微妙な笑顔が入り混じっていった分かった。
「けっこう……良いかも?」
少し余裕が出てきたようだ。なら、その余裕をなくすくらいに気持ちよくさせたくなった。
調子に乗ってみることにする。俺は剛直を使ってかき回すように責めていく。
「あ……んひぃ」
こちらもそれほど余裕があるわけではない。いろいろ試すように動かした。
そのたびに亜美の口から嬌声が入り混じっていった。
「あん……ひいい」
そろそろ我慢の限界が近い。自分の剛直から少し汁が漏れてる感覚がする。
「も、もっと……。あ、だめだめ。来ちゃう」
「こっちもそろそろ限界」
「いい……来て! 来て!」
腰に力を入れて射精の騒動を抑えようとしたが、無駄だった。
8/9 9/9
「はふぁあああああああ!」
ぶしゅ!! ぷしゃああああ!
歓喜に溢れた割れ目から情熱的な蜜がほとばしっていく。間髪をいれずに
ドピュ! ドピュ! どぶどぶどぶ びゅるるるる!
精液が剛直から放出された。彼女の中をそれが埋めていく。
「ふあああああ。……はあ、はあ」
荒い息を整え彼女は言った。
「終わったね」
「……なんとか」
剛直を引き抜いて隣に座った。不思議な解放感になんともいえない気持ちだった。
「亜美ちゃん、掃除面倒だなあ。かえっちゃおっか?」
掃除?
俺は部屋を見渡した。床には飛び散った精液と、汚れたドレスに下着と置いてあった。
「く……こんな時高須棒があれば」
「え〜帰ろうよお。ほら、高須棒がそこにあるじゃない」
萎えたチンコを彼女に握られた。
「これは掃除に使えないっけ?」
「たったく、冗談でもやめてくれ。……よし、やるか!」
「セックス?」
「ちが〜う。掃除。汚したんだから掃除」
やりがいある床に、胸を躍らせた。
「はあ〜」
ため息ついた亜美を無視し、部屋を歩き回ってみた。なかなかの広さだった。
「よ〜し、やるぞ! わくわくしてきた」
「わかった。手伝うから。ま・ず・は」
亜美に強引に顔を捕まれ、真正面に視線を合わせられた。
「キ・ス」
「はむん」
幸せなひと時だった。このキスの味を忘れらそうにない。俺はまだまだある三年の学校生活が楽しみ
で仕方が無かった。
END
グッジョブ(´・ω・`)b
携帯からですまないが
GJ!
亜美×竜児って大人気だな。
GJ
まぁ正直あの3人じゃばかちーが一番萌えるからな
ばかちーのどこで萌えられるのかお前らのカーチャンが優しく諭すように俺に説明してくれ
たいが →そもそも恋愛とかそっちの気はない
みのりん→ヅラ女
ばかちー→あーみん超ぷりちー☆
>>225 本人乙
ばかちーは報われないあたりが萌えどころです
ヅラ舐めんなよ、この野郎。
正直、竜児とくっつくのはみのりんしかいないだろ。
7巻読んでどんな形であっても大河には幸せになって欲しいと思った
出来れば竜児と
いちいちフラグバキバキ折られるばかちーが一番可愛い
木原のギャルっぷりもイイもんだぜ?
インコちゃんを想いながら保守
相馬が松澤に、学校や放課後での田村とのラブラブっぷりを書いた手紙や別れなさいと催促した手紙を送り
それを見た松澤が我慢できずに、田村の居る学校に転校してきて
松澤「泥棒猫の相馬さんには田村くんを渡さない。田村くんは私だけの物
安心してね田村くん、これからは私がずっーーと守ってあげるから…」
という、訳の分からん電波受信した
>>232 どう考えても松澤のヤンデレエンドしか思いつかない
>>232 デートの写真とか送りつけるわけだな
鮮血の結末ですね、わかります
事後の写真。
>>235 相馬が田村を自分の家に呼び
相馬「松澤さんには黙ってるから、一回だけでいいから抱いて…お願い
それにここには、松澤さんは居ないんだからバレナイヨ」と言われ
田村が抱くが、相馬の部屋にはビデオカメラが設置してあり
一部始終を収めた、動画を松澤に送るのか
ここがあの女のハウスね!
保管庫見て思ったが、何でヤンデレ物が意外に多いんだ?
新参の俺に教えてくれ
公式でTiger Daysとかやったからなぁ・・・
ただのネタ絵だ
242 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 16:05:02 ID:0zAh8oN2
うp
そういや竜児って超能力者だったっけ
その辺の設定空気過ぎて忘れてた
虎を餌付けする程度の能力
三股をかける程度の能力
時をかける程度の能力
タラスパを食べると翌朝体重が増える程度の能力
超能力っていわれるけどあれ火事場のクソ力的な「夢中でやったらできた」程度のもんじゃないの?
本スレ天才
> 一巻の超能力について
>
> ・やっちゃんの超能力発言自体がただの冗談で瞬間移動は単なる火事場の馬鹿力的なもの
> ・「一応ラノベらしく超能力とか使ってみましたよ」的なネタ
> ・場合によっては超能力も絡めた話になる構想もあったけど
> そういうの抜きの純・学園ラブコメで人気出たのでなかったことに
>
> お好きな説をどうぞ
竜児の中の本能的な竜の力が覚醒したってのに1票
竜児の中の性的な本能の力が覚醒したってのに1票
>>252 アレは元々泰子の能力という事になっているから
その理屈だと泰子も竜の力とやらを持っていることになるが
だから、もうあの能力は使い切ったって書いてあるじゃん
もう触れてやるなよ
ええい!竜児女体化はまだか!?
目つきは悪いが、家事能力万能で好きな奴には
とても純情で巨乳な高須竜子(17)はまだなのか!?
嫌な予感が…
背が低いことをコンプレックスにしている少年が出てくるんですね、わかります
つーか、タイガー男にしたら単なるチビのDQN…
美少年を忘れてるぜ
たしか美少年チビがマスクを被って、
手にはう○こをぶっさしてある棒を持っているキャラがいたようなry
2次で更に美少女だからあんなんでも許されてるんだよなぁ
男が教室で暴れまくったら普通に停学モノです
男が教室で暴れまくったら普通に退学モノです
兄貴が姉貴になってしまうのは問題だ
あれ、上のレス達を考慮すると兄貴も大河も退学になっちまうな
ヒント、二人とも体は女
書いてて胸が痛くなった
MAXのフィギャア、胸無かったけど・・・
ヒント:憐れ乳
逆レイプされる姿が簡単に想像出来るな、竜児の場合。
レイプされる姿が簡単に想像出来るな、竜児の母の場合。
ああみえて超能力者だから、害意を持つ相手にはみえなかったりするんだよきっと
お、アンパンマン始まったか
すまん誤爆
朝6時からアンパンマンってどのチャンネルだよw
頭のないアンパンマンはただの屍だ
あいつ頭がなくても動くんだよな
ゴキブリかよwwwww
新刊にアンパンマンネタが入るというお告げですね?
わかりました。
新刊がアンパンマン
一匹見たら…。
100匹のアンパンマンがいる…
バイキンマン死亡
バイキンとかカビとかと肉弾戦してるアンパンなんて食べたくないよね
スレチな流れを元に戻したほうが良いのかな?と、思いつつ
ドキンちゃんがショクパンマンの事が好きだって設定が有るけど……
もし、そういう機能が有って二人の子供ができたらどんなのなんだろう?
ショクパンなのにバイキンだらけなのか?
などと考えた
古代エジプトはパンからビール造ってたぞ
縄文時代はクルミからパン作ってたぞ
インドや中東なんかでは牛の糞を燃料に使ってるぞ。
中国では髪の毛から醤油作るぞ
日本ではすね毛から蟻んこ作るぞ
一方ロシアは鉛筆を使った
そして大河はパッドをつめた
そろそろ流れを戻そうか……
憐れ乳バンザーイ!!
竜児に揉んでもらえたら大きくなるはずなのに、とマンションに戻った後、
ひとりぺったんぺったんしているうちに我慢できなくなるんですね?
さらにプールで乳見られた事を思い出し、ジュンと濡れて
おもむろに全裸になり四つんばいで街に繰り出し
白目をむきながら野良犬と交尾する
今時野良犬なんて居ない
そんじゃあ野良トラでw
そして自宅で飼われる、と
竜児「野良トラ拾ってきたよ」
泰子「それじゃあ、しっかり調教しなくちゃねっ☆」
インコちゃんが喰われるな。
「とらドラ!スピンオフ 〜ゆゆぽ三十路の章〜」マダー?
「とらドラ!スピンオフ 〜ゆゆぽコンニャクダイエットの章〜」
「とらドラ!スピンオフ 〜ゆゆぽたらスパ外伝の章〜」
美冬「大先生に対する想いは憧れ、今好きなのはあなたなの」
本スレの相馬=美冬ネタをきっかけに剣客商売を読み始めたら
美冬が惚れた相手に勝って押し倒してグイグイ締め付けたり、
普通に押し倒し男の服をはだけさせて胸元をちゅっちゅする夢を見ていて吹いた
「とらドラ!スピンオフ 〜ゆゆぽ小麦値上げダイエットの章〜」
みのりん?可愛いよみのりん
稚拙可愛いよ稚拙
諸注意
みのりん×竜児
話の要素、フェラ、オナニー、逆レイプ。あと、大河と亜美に逆レイプを見せ付ける。
話の都合上、若干キャラが壊れている
『ぬるま湯』 1/12
最初からすべては決まってたのかもしれない。
美乃梨が自主的な修学旅行を企画してくれた。最初はその案では、女の子だけの予定であった。しかし大河
の発案により、比較的仲が良い俺と春田と北村が一緒に行くことになったのである。そう、最初はそんな感じ
だった。
突然春田と北村は学校を休んだ。なんでも風邪らしい。それじゃあ仕方ない。俺は集合場所のストバ前で
携帯をしまった。これで男はひとりになってしまった。そのとき疑問があったら優秀である。
北村は会長の仕事で結局付いて行けないようだった。
俺は自然に緊張していた。普段話し慣れているとはいえ、旅行となっては状況が違う。周りが女の子たち
なのだ。しかも、一応美少女の部類になる。これで緊張するなと言われても無理だった。
「バカ犬、遅いわよ」
後から来た大河がさっそく吼えてきた。遅いのは明らかにお前だろ、と心の中で突っ込む。
「……北村が来れなくて残念だったな」
おれはそっと耳打ちをした。
すると、意外な反応をした。顔を真っ赤にして後ろに一歩下がったのだった。
「ん……そ、そうね。あんたで我慢するしかないわね」
いや、いつも我慢してるのは俺の方である。と、また心の中で突っ込みを入れた。
でも、なにが嬉しいのか、チラチラこちらを見上げてきた。
「ふたりっきり……。そ、そうだ。また作戦立てるわよ、竜児」
「作戦って、なんだよ。今日は北村は来ないぞ」
「ち、違うの。いや、そうじゃなく。あ〜もう!」
大河はなにが言いたいのだろうか。
「ね、ねえ竜児。一緒に……」
2/12
「おまたせ〜! や〜や〜みなさん。待っててくれたかい!」
美乃梨の声にはっとして、そちらに意識を向けた。外野がなんかうるさいが、この際気にならなかった。
彼女の登場で、周囲が明るくなった気がした。私服に身を包んだ大河とは対照的に、美乃梨は普段の
制服だった。ひらひらと舞うスカートについ視線を向けてしまう。
「りゅ・う・じ!」
「いててててて」
大河に耳を引っ張られて意識をもとに戻す。大河の怒った顔が目の前にあった。
「エロバカ犬、眼が覚めたあ?」
大河はほっぺを掴んだ手を放して言った。まだ頬がヒリヒリして痛い。
「な、なにすんだよ」
「……ふん。そんなにジロジロみのりんを見て。私の方にも、なにか言うことないの?」
大河は眼の前でくるりと一回転した。そういえば、見たこともないワンピースを着ていた。
ここは適当に応えることにした。
「あ〜。まあ、似合ってるんじゃ」
「……え、そ、そうかな。まあ、あんたの意見なんか参考にならないんだけどね」
なら聞くなよ、と心のなかで突っ込む。口に出そうとしたところで、俺は異変に気がついたからだった。
美乃梨の俺を見る視線が鋭い。それはいつものどこか不思議な彼女の視線ではなかった。食い入る
ような、捕食されるような感覚だった。
「あ、う……。櫛枝!?」
「え。……どうかした?」
美乃梨は嬉しそうに言った。なんでもなさそうに振舞ってる。でも今さっきの尋常じゃなかった。このまま
じゃやばい。逃げないとやばい、と本能が警告する。いや、そもそも警告ってなんだろう。そもそも、好きな
人ではないか。なら、緊張するのは当たり前だ。すぐに嫌な感じが消えていった。
代わりに美乃梨とドキドキする雰囲気になった。もしや、なんかいけるのでは?
「く、櫛枝。そ、そういえば、な」
「……なんかあったんかい。こっちとしても気になるぜい」
俺は今猛烈に感動していた。うおおおおおお。叫びたい衝動に駆られる。
「温泉楽しみだな」
「は、は、は。当たり前だろ高須くん。なんせ私が企画さたんだからね。高須くんもこのタライでボケをしたいかい?」
どこから取り出したのか、金色のタライを片手に持っていた。そしてもう片方の手にはお馴染みのヅらがあった。
3/12
「ちょっとちょっとみのりん。こんなところでそれはだめえ」
大河が慌てて静止させようとするが、すでに遅かった。チョンマゲが目立つ変なおっさんになっていた。
ま、まあこういう美乃梨も好きではあるけど。ちょっと視線をずらす。
通り過ぎる人たちの視線が痛い。厳しい。鋭い。
「どおだ高須くん。なかなかやるであろう。ハッハッハ」
「こ、こおらあ」
大河のジャンプもむなしく、ヅラを取る手をかわされていった。そこへ、手がすっと伸びてきてヅラを持ち去った。
「こんなところでなにやっとんじゃあ」
亜美が遅刻気味にやってきた。みんなの前で見せびらかすようにくるりと回る。さまになってるのは確か
だが、片方の手に持ってるヅラが妙な雰囲気をかもし出していた。
「今日も亜美ちゃん最高。コンディションばっちり。……ほら高須くん、なにか言うことは?」
取ったヅラを大河に渡す。
「今日もけばい」
大河は鼻で笑うように言った。
「あ〜ら、野生の動物が立派に服を着てる。……偉いじゃない」
「な、なんだとおお」
にらみ合いが止まらない。
「で、感想はどうなの」
応えを聞くまで解放してくれそうにない。俺は仕方なく応えた。
「か、可愛いんじゃねーか」
亜美はすこし顔を赤くしながら言った。
「上出来。これなら満足」
「馬子にも衣装ね」
「あはははは。大河、うまいよ」
美乃梨と大河は腹を抱えて笑い始めた。
「なんですってー」
青筋を立てる亜美。これは、止められるだろうか。
ふと時計が気になって確認する。そろそろ出発しないと乗り遅れてしまう。
「てか、おいやめろ。そろそろ出発しないと間に合わねーぞ」
時刻を三人に告げる。三人ともしぶしぶとやめた。
「ったくもう、朝っぱらから疲れるじゃないの」
亜美は大河の頬をつねりながら言った。大河もそれに対抗して
4/12
「ほふひえふあはうえおh」
「いたたたたたた!」
思いっきり亜美の腕をひね上げた。
「だからやめろって」
二人とも喧嘩に熱中していた。意地になっている。そこへ、美乃梨がやってきて、おもむろに二人の
頬をつねった。
「「いたいいいいいいいいいい」」
「ほら、りゅ……高須くんが困ってるぜよ。うおおおおお」
そこで雄たけびをあげるなよ。痛い。痛すぎる。周りの視線が激しく痛かった。
「く、くしえだ。も、もう良いから行こう」
「あ、ん。そうだね」
「あ〜、櫛枝さんばっかでずる〜い。亜美ちゃんにも優しくしてほしいなあ」
亜美に腕を絡め取られてそのまま進んでいった。右腕には胸が当たっている!
「ま、待ちなさいよエロ犬ばかチワワ」
大河も対抗して片腕を掴んでいた。
「ちょ……引っ張るな横に引っ張るなあああああ」
引き裂かれる。そう俺は思った。でも、そんなことは一瞬でどうでも良くなった。
――後ろから突き刺さるような視線
今日の美乃梨はなにかおかしい。好きという以前に怖いと思った。そんな初めての経験だった。嫉妬
してくれてるんじゃないかと、妄想する。でも、これは嫉妬ですむ程度なのだろうか?
俺が振り向けば、彼女はたぶん微笑んでくれるだろう。しかし、振り返る気が起こらない。むしろ、見たら
恐ろしいことになる気がする。俺の美乃梨像が崩れるかもしれない。
俺は理性を総動員した。
後ろを振り返ってはいけない。後ろを振り返ってはいけない。
駅に着くまで俺は自分にそう言い聞かせた。
車窓から見る景色は爽快だった。みんなで向かい合って駅弁を食べるのは格別である。
今日はみんなの意向で弁当を作るのをやめたのである。なんでも、櫛枝の発案で、せっかくの電車なの
だから駅弁で良い、ということらしい。詳しいことは分からなかった。
亜美は疲れて寝てしまい、美乃梨も船をこっくりこっくり漕ぎ出し始めていたところだった。
「りゅうじ……なんかみのりんこのごろおかしいわね」
みんなの飲み物を買うため席を離れたところで大河にヒソヒソ声で言われた。俺は身に覚えがあること
なので、うまく答えられない。
「今日もあんたを羨望で睨んでいたよ」
大河もそこらへん気付いてるようだった。
「……ああ、やっぱりそうか」
売店の帰り道で立ち止まって言った。
「なんだか怖い。いつものみのりんじゃない。うううん。みのりんなんだけど、あんなみのりん見たくなかった」
大河が震える声で言った。そして、俺を見えあげて心配そうに言う。
5/12
「りゅ、りゅうじ。……あんたのことがなぜか心配だわ」
「……俺が?」
彼女は重々しく頷いた。
だけれど、なにに気をつければ良いのか分からない。俺が答えられないでいると、
「……ちょっとみのりんのバッグ確かめてみる」
「おいおい。……起きたらどうすんだよ」
「大丈夫よ。だってさっき寝ていたし」
大河は平気そうに言った。しかし、妙にひっかかる。こういう状況、前に起こったような気がした。
「あ……おい」
どう大河を止めよう思案しているうちに、彼女は先に行ってしまった。俺は慌てて後を追いかけた。
自分たちが居た車両に着くと、大河は手招きした。彼女の手には、美乃梨のバッグがあった。
実乃梨は頭を前に倒して寝ていた。どうやらまだ大丈夫だ。亜美と肩を並べて寝てる姿が様
になっている。写真も撮っておこうかと思った。
近くまでよって俺は周りを確認した。だれもいない。
「開けるよ」
大河は最小限声を振り絞った小さな声で言った。
ジッパーをゆっくりと音を抑えながら開けていく。
まず、大河は俺に見えないように中身を確認した。
「なに、これ……」
驚きをかくせず、彼女は大きな声で言った。大河はおもむろに手を突っ込み、それを拾い上げた。
出てきたのはガムテープと睡眠薬だった。
「な……ガムテープ?」
俺も釣られて大きな声をだした。慌てて美乃梨の方へ確認する。
そこには美乃梨の勝ち誇った表情があった。
「あ、あ、みのりん!?」
大河も空いた口がふさがらないようだった。
一瞬時が止まったような感じがした。
「……どうかな? 面白い宴会用の道具でしょー」
いつのまにか普通の美乃梨に戻っていた。さっきの美乃梨はいったいなんだったのだろうか。
「え、宴会用の道具だったんだー。みのりんごめん。かってにバッグを探っちゃって」
「なにを言ってる。わしと大河の仲ではないか。気にするでない。わっハッハッハ」
乾いた声がそこに響き渡った。
6/12
大河はバッグごとそれを美乃梨に返した。満面の笑みで美乃梨はそれを受け取った。どうやら
怒ってないようだ。嫌われなくてよかった後悔した。
彼女はそれで満足したようで、それ以上はなにも言わなかった。だから、この話題はそれ以上
進まなかった。いったいなに使うのかと、当然の疑問が流されていく。
大河も気を使って聞こうともしない。いつのまにか普通の会話に戻っていた。追求しようにも口を
挟めない雰囲気だった。
「仕方ない」
俺はため息を吐いた。
すっかり熟睡している亜美の隣に腰を下ろす。こいつの平和な顔が今は救いである。
「ねえみのりん。温泉宿に着いたらまずなにするの?」
「まずは宴会だな。ぐずぐずしててもしょうがない。温泉はその後」
大河は眼を輝かせた。
「美味しい料理だと良いなあ」
「そこのところはばっちりだぜ。安心しな」
亜美の視線がチラチラとこちらにくる。俺はなんだか落ち着かなくなった。
「……そうだ高須くん」
「ん? なんだよ」
「今日はゆっくりしてって良いぜ。お酌とかは任せな」
美乃梨のお酌と聞いて胸がドキドキしてきた。
「……ふん。やっぱりバカ犬だよね」
外野が小声で文句を言うが、気にしはしない
「あ、ああ」
しどろもどろになって言葉が出ない。顔が熱くなった。
普通に会話をしてることに感動で胸が溢れそうになった。
「そのときはよろしく頼むな」
「任せろ」
そのときの彼女の満面の笑みが忘れない。今思えば薄い陰が差していた笑顔だった。
そこからは急務だった。温泉宿に着いてすぐにそれぞれの泊まる部屋に駆け込むんだ。宴会は
旅館の人と話し合い、女性陣の部屋で開くことになった。男は俺一人だから、移動する時間も短縮
できる。このあとは混浴を入ろうということらしい。
おっきなテーブルの周りにみんなで集まる。生け作りやさまざまな料理が運ばれてきた。
ビールビンもそこらじゅうに放置されていく。
「うわ〜すごーい」
大河が感嘆の声を出した。
「ふーん、なかなか良いじゃない」
「ほらほら飲め飲め〜! ウハハハハハ」
美乃梨がそれぞれの席に回ってビールを注いでいく。俺の番が来た。ついに。
「はいこれ」
渡されたのビール瓶とジョッキだ。そこに大量のビールが注ぎ込まれていく。
「お、おい。それは無理。く、くしえだ……」
ニヤリと美乃梨が笑った。
「高須くんは特別だよ!」
「ヒューヒュー」
すでにできあがった亜美の歓声が響く。まさかこれを飲めと?
「むー。みのりんばっかり……ふん」
横ではいじけてる大河が絡んでくる。眼がやばい。なんかトロンとしていた。
「はいはい。大河はこっちにいきましょ〜ねえ」
引きずられていく大河。美乃梨のウインクで、飲まなきゃいけないことを悟った。
7/12
横では亜美がさっそく料理をむさぼるように食べていく。太るぞっと心の中で突っ込んだ。
「なあに?」
「ひいいい。ご、ごめん」
「……よろしい」
大河もそれに対抗するように口に入れていった。もうこころの中では突っ込まないことにした。まあせめ
て、胸に栄養が行くようにと祈った。
「ああん?」
「……ひいい。すいませんでした!」
本能でどけ座していた。おそるおそる確認すると、大河は料理に集中している。もう安全だ。
「ほらほら、おめえも飲めええ」
横に美乃梨が座った。ぎゅんと緊張する。そして大きなジョッキを薦めてきた。ここで断ると嫌われるで
はないか?
「これを全部飲めと?」
美乃梨は頷く。
「俺だって、今飲んでるんだ。ここで男を上げようぜ」
問答無用。仕方ない、もう逃げ場がなかった。俺は口をつけ、一気に喉に流し込む。
グビリ……じゅるじゅる ごくんごくん
半分ほどいったところで、ジョッキをおろす。
「よーし、さすがだね竜児くん」
「うう……クラクラする」
満足した笑みを浮かべた美乃梨は、それっきり大河と亜美の方へ行ってしまった。
時間の感覚がずれていく。
気がつくと、夜も更けていた。いつのまにか食器が片付けられている。
トイレへいき、用を足して戻ると、部屋ではすでに三人が眠りこけていた。身体がだるい。全体が鉛を
覆っているように、ぐったりしていた。自分の部屋へ戻らなきゃ、と身体を叱咤するも動かない。
しだいに薄目になっていく。
――すると、誰かが起きる音がした。いったいだれだ? もしかすると、大河だろうか。
その女が近づいてくる音がする。朦朧とした意識の中薄目を必死に開けてそいつを確認した。
(!? みのりんじゃないか……どうして)
勝ち誇った笑みを見せる美乃梨に唖然とする。彼女はしばらく俺を観察し、安全を確かめると、口を開いた。
「やっと私たちだけの時間だね」
そう言った。これが昼なら俺は大喜びだった。でも、いつもの美乃梨と様子が明らかに違う。右手には
ガムテープとハサミを持っているのだ。
「好き、好き。好き好き好き大好き!」
初めて彼女を怖いと思った。
それは目がどこかイってるのだ。いつもの美乃梨じゃない。
8/12
二人に助けを呼ばないと。
「う……ぅぅぅ」
ぐったりした体から声は出なかった。
「待っててねえ。今準備するからねえ」
彼女は俺の声を無視した。そして、おもむろに俺のズボンを下ろしていく。下半身にヒンヤリとした空気が触れた。
(い、ったいなにを)
トランクスも下ろして、ちんこを外気に晒した。俺は恥ずかしくなって顔が真っ赤になっていく。
そこにさらに美乃梨は追い討ちをかけることをした。
――チュプッ
逸物にキスをしたのだった。全身の血液が一気にちんこへ充血していく。
「ちょっと待っててね」
俺はこんな状況で興奮している自分を疑った。このままではまずい。
隣では机を倒して脚を上にしている美乃梨がいる。今は注意がそちらに向いているから大丈夫なはずだ。
活動が少ない頭脳と、鉛のような身体を立ち上がらせ玄関へハイハイをしていく。
半分ほどいったところで美乃梨の声がした。
「ああ、だめ〜」
選択を間違ったことに後悔した。玄関じゃなくて、寝ている大河を起こせばよかったのだ。
美乃梨に身体を引きずられて、縦長の机に横たえられた。
「あとはガムテープで二人の花園が出来上がるから」
左腕、右腕、左足、右足。順々に机の脚にガムテープでぐるぐるまきにされていった。最後に口をふさがれた。
俺はもう逃げられないことを悟った。
「あとは、あの二人だね」
ガムテープを最大限に使う音がする。
「むーむむむむー!」
これは亜美の声だ。俺は首を上げて横えを見ると、亜美の怒った顔があった。その隣には、まだ熟睡している
大河がいた。度肝を抜いたのはそだけじゃなかった。二人とも上半身を裸にさせられ、脚はM字開脚している。
亜美は黒いパンツを、大河は白いパンツをしていた。
俺の逸物がさらに充血していった。
「ムームー」
亜美の抗議の声もむなしく、夜の闇に沈み込んでいった。
「おまたせ」
俺はなんとも言えない表情をしていたのだろうか。
「おまたせ」
大事なことを二回言った。
9/12
美乃梨もまた上着を脱いだ。あらわになったブラジャーは青かった。俺はその美乳に息を呑んだ。
「どうかなどうかな? 」
張りのある胸が、少しゆれた。
「今抜いてあげるから」
美乃梨はそのまま俺の逸物を咥えこんだ。ヒンヤリとしたなにかが逸物の亀頭を這い回った。舌だ。
――くちゅくちゅ
初めての刺激に、たまらず見回した。亜美にジト目で見られてなんだか恥ずかしくなって視線をすぐ
横にずらした。
舌が筋を舐め上げていく。刺激は管を通って下半身全体に伝わった。彼女の唾液でどんどん逸物が
汚されていく。俺はたまらず声を出した。
「うぅ」
それを聞いて嬉しそうに実乃梨の緊張した顔が崩れていく。彼女は上目遣いに俺を見ながら、顔を上下
させてピストン運動を始めた。
「!?」
突然玉袋を転がされて、頭の中が真っ白になった。たまらず腰をくねらせてそれから逃れようとするが、
脚がテープで拘束されて動けない。くすぐったいような痒いような感覚が玉袋から身体全体に広がっていく。
そろそろ我慢できない。
「……うぅ」
時間にしては十秒――
忘れられそうもない、至福の時間だった。
スローモーションのように、射精するまでの時間が流れていった。
俺は腰を振り、なんとしても彼女の口外へ出そうとする。実乃梨はその努力をあざ笑うかのように、食いついて
俺の逸物を口の中で転がせた。
出したくない。でも、射精したい。
「むむむー!」
「はんむ……」
美乃梨は逸物を根元あたりまでくわえ込んで射精を待った。
――ドピュッ ドピュッ どぴゅるるるるるる
逸物の根元に溜まっていた熱量が外へ放出される。しかも、空気中ではなく彼女の口内だった。初めての
感覚、そしていままでにない射精量に頭の中が沸騰しそうになった。ただ俺はその熱量になすがままに腰を
突き上げた。
「はむむむむむ」
美乃梨のむせている声が聞こえるが関係なかった。ただただ出し切りたい、そんな感情だけである。
そこに追い討ちをかけるよいに、実乃梨は吸い込んで口の中で飲み込みを繰り返し始めた。
「んむむ……ううん」
ゴクリと美乃梨は飲み込んだ。口の端からは白濁液が漏れ出している。それを指で掬い取って口の中へ
入れた。もごもごする口を俺と……それと亜美に見せ付けるようにしたあと、飲み込む。
10/12
「じゅちゅじゅちゅじゅちゅ」
それでも彼女は吸引をやめない。最後の最後まで吸い尽くすようだった。そこへ不意打ちで尻の穴を
撫でられ、逸物が充血する。
にっこりと美乃梨は笑って言った。
「これから本番だから……二人の愛をみんなに見せつけようね」
尻の穴をひひくさせつつ、俺はうめいた。今の美乃梨は普通じゃない。こんなことで満足するわけがないのだ。
「大河!」
底冷えの声に、大河の身体が反応していた。
大河はゆっくりと目を開けて、周囲を見回して呆然としている。まだ頭が追いついてないようだった。
そこで、美乃梨は彼女の目を覚ますようにまた言った。
「大河!」
「う、うむむ!?」
大河はハッとして自分の身体を見た。俺たちとは比べられないほどの何重にもぐるぐる巻きにされた
テープが動こうとする彼女の身体を固定させた。
キッと美乃梨を睨むが、いつもの生気がない。どうやらまだ少しだけ酔っているようだった。
これでは助かりようもない。俺は現実を受け入れるしかないようだった。
「大河、亜美。いまから私たちの愛を見せるから。ちゃんと見てよね。親友でしょ」
チュッと俺の逸物に口付けをした。
「ほら見てみて。……私のあそこ、こんなに濡れちゃっている」
スカートを広げ、俺だけに見せ付けるように俺の胸の上へ腰を下ろした。む〜んと、牝の匂いが鼻
についてくる。でも、視線だけは彼女のあそこに集中して動けなかった。
「ん……ん。あう、うん」
美乃梨は下着に手を伸ばして、生地の上から濡れてる場所を擦り上げた。くちゅくちゅと音を立てたのが
目の前で聞こえた。
釘付けにされたように俺は下着のラインを見る。理性ではもう自分を制御出来なかった。
「むん。はあああ。はあ」
下着の上でしばらく指を上下に動かしたあと、彼女はパンツの中に手を入れた。
クチュクチュと音をたてて下着のしたで指がもぞもぞと動いている。
俺の下半身もたまらず力が込められた。どうにかしたくて腰を捻らせるが、美乃梨に静止させられて
欲求が溜まっていった。もう我慢できない。
「むムー、む、む、ムー!」
「竜児……はあ、はあ。りゅうううじいいいい」
彼女はイってしまったようだ。そのまま目の前に倒れこんだ。
「レロレロ……。好き、大好き」
乳首を舐められて俺は身体をくねらせた。
「そろそろ本番いこうか」
しばらく乳首で弄ばれたあと、彼女は立ちあがって大河と亜美の方へいった。
「でも、せっかくの観客だもの。一緒に楽しもうよ」
頭が真っ白になって考えが追いつかないが、彼女はなにかを取り出したようだった。スイッチがつい
ている。もしかして、あれがバイブだろうか。それをどうするつもりだろう。
11/12
「我慢できないでしょ。これで気持ちよくなるよ」
まさか、と思ったが、本気なようだった。
「ムームームー」
亜美は抗議の声をあげようとするが、ガムテープで口を閉められていて声は出ない。なんとかして美乃梨の魔の手から股間を守ろうとする。しかし、所詮は動ける人と動けない人の差がある。簡単に腰を捕まえられてバイブを下着の中へ突っ込まれた。
「出力は四分の三にしてあげる」
「!?」
亜美は声にならない悲鳴を上げた顔になった。
――ビリビリッ
「声も出して良いよ。竜児を見て好きなだけイって良いから。でも、竜児は私とだけするんだからね」
顔を真っ赤にした亜美は睨みあげるが、いつもの覇気はない。必死に声を堪えているようだった。腰が上に上がったり円を描いたりしてる。
「んん。はあはあ。……だめえ。りゅ、竜児、わ、わたしを見ないでえ」
「気持ち良いでしょ」
もう亜美には声が届いてない。必死になって快感を堪えるしかないようだった。
美乃梨は次に、大河の方へ向いた。なにも言わず、静かな怒りを見せながら、大河の下着へバイブを突っ込んでスイッチを入れた。
「泥棒猫の大河には、出力全開。……どうかしら?」
ビリビリ!
唇のガムテープを思いっきりはがされた。
「ぐ、ぐうううぃぃぃぃ」
大河は唇を噛んで必死に堪えている。しかし、唇からは悲鳴のような嬌声が少しずつ出始めてる。目を真っ赤にして、どこか遠くを見るような目をしていた。
「だ、だめ。だめええ。りゅ、りゅうひいいいいいい。だずげてててええええええああひいいいいい」
ダムの堰が切れたように、一気に嬌声を上げた。
「あひ、あひひゅへえええ。ひいいいいい」
嬌声が途切れる。目がとろんとしたままこちらを眺めていた。どうやらイッたらしかった。両足をピクピクしながら潮を吹いていた。それでも容赦ない攻撃は止まらない。
美乃梨は近づいてきて言った。
「さ、私たちの本番しようよ」
彼女はスカートを捲し上げて、俺に倒れこむように寝そべった。彼女の右手には俺の逸物が握られていて、擦り上げていく。情けないことに、すぐに準備は出来ていた。
「はああはあああ」
12/12
彼女は逸物を股間にあてがい躊躇無くそれを中へ挿れた。
引き締まる感覚に、思わず射精しそうになる。
「ううぅ」
思わず声を漏らしてしまった。
「ふううんんん」
周りの嬌声に紛れて彼女の喜びの声が聞こえてきた。
そのまま奥へ押し込まれていく。そして到達すると彼女は言った。
「はあはあはあ。ど、どうかな?」
俺は首を横に振ったが彼女は見ていなかった。
上下運動を始めていく。
グチュグチュグチュグチュ
液が音を立てていく。俺の下半身は赤と白が混じりあって出来た淡い赤に染め上げられていく。
「むむ、むめーーー」
「ふうふう。早く一緒にイキたいねえ。んん!」
ピストン運動がしだいに激しくなってきた。また出したい気持ちが高まっていく。
引き締まった彼女の穴に俺の逸物は歓喜を上げていた。
それでも抵抗しようと腰を動かすが、美乃梨はそれを積極的になったと勘違いしたらしい。
「はあはああ。ん、ん。一緒にいこうね」
射精衝動がこみ上げてくる。もう限界だ。
「む、むむ、むうううううう」
「う、うう。ああ、いくううううううう」
彼女の中へ俺は思いっきりぶちまけた。
――どくどく。ドピュッドピュッ
頭の中が真っ白になっていく。もうどうでも良くなった。
「はああ、ふうううう」
美乃梨は俺に倒れこんだ。
俺の口のガムテープを丁寧に剥がしてその上から彼女は深い口付けをした。
「はむん。むんむむむ」
「……ちゃぴちゃぴ。むちゅ」
――ピッ
バイブの電源も切られる。二人の安堵の声と、余韻でまたイッた声が聞こえてきた。
美乃梨は俺におでこを当てて正面から言った。
「はあはああ。これで私の勝ち。竜児は……私のもんだよ」
俺はそのまま唇を奪われた。反論の余地は残してくれないようだった。
――太陽はまだ上がらない。 END
ヤンデレ美乃梨乙
乙
濡れ濡ればかちーは頂いていきますね
じゃあ俺は気絶たいがーを
乙!
俺が気絶たいがーをもらっていく
実乃里がしっかり妊娠したのかどうか。それが問題だな。
ばかちーは渡しませんがね
乙
なら俺が気絶たいがーをお持ち帰りぃ〜
もうちょっと推敲してくれれば…でも良かった。
北村「やめゆーー!」
谷川 流「やめゆーー!」
田中芳樹「やめゆーー!」
小野不由美「やめゆーー!」
佐藤大輔「やめゆーー!」
秋山瑞人「やめゆーー!」
高畑京一郎「やめゆーー!」
何のリストかと思ったら、執筆の止まった作者か…
わろたw
待ってるんだ・・・続刊を待ってるんだよ・・・
俺は田村麻呂様の続きを待っている
兄貴のアメリカ話を待っている
挫折して帰ってきて部屋に閉じこもりがちになった兄貴を慰めようとする北村ですね?
そしたら隣のさくらの部屋から、幸太とさくらの「あは〜ん、うふ〜ん」な声が聞こえてきて
北村は発情した兄貴に襲われるんですね
>>337乙
このスレはまったりしててよいね。
関連スレは……だし
>>329 や、やめてぇー!!
たとえ続刊が五年先、十年先になっても惰性のように待ってるの。
色んな作者の作品待ってるの。だから、言わないでー!
この人たちのシリーズ以外にも、星界シリーズだって待ってるし、ダディ・フェイスだって待ってる。他にも一杯待ってるの!
だから、やめゆーなんて言わないでー!
やめてる
太宰治「人生やめゆー!」
DIO「人間やめゆー!」
俺「着衣やめゆー!」
8巻はいつ頃でるんだろ
8月10日予定
8巻ではばかちー大暴れの予感。
でも報われない予感
ばかちーは竜児のことが好きでおk?
興味はありそうだけど好きって感じじゃないような気がする
表には出さないだけかもしらんが内面描写もないしな
いやいや。7巻ラストでのあの涙をなんと心得る。
ごめ、6巻。
とりあえずまとめると
竜児→みのり
(虎?)
虎→裸属
竜児
みのりん→竜児(?)
ばかちー→竜児(?)
裸属→兄貴
ってことでおk?
恋愛感情か、友情かは判らないが
ばかちーが一番一緒に居たい相手=竜児でおkのはず
まとめブログに収録されていたので今更報告するが
>>147はどこぞの2chブログで紹介されていた話を改変したもの。
よし!皆もソープに逝け!
>目が覚めたらまた11月20日の朝でありますように
これがオリジナルか
>>354 スピンオフのラストは裸属と兄貴両思い的に書かれていたぞ
359 :
147:2008/06/30(月) 00:50:18 ID:fyyZb9KK
随分前の話なので改変元の事を詳しくは覚えていないが
俺の悲惨なソープ初体験実話みたいな書き方だった気がする。
「改変ネタ! はっ、キミには失望したよ!」とでも突っ込まれたら削除、
そうでないなら放置ぐらいで宜しいかと
と思ったけど、よく考えれば別に良いんだった
失礼
362 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 20:49:37 ID:JOwkF9xA
>>359あるいは
>>147氏
むしろ消す理由とか無いんデスヨ。
コピペ改変であっても面白かったし。と、いうかよくぞ見つけたww
と、言うわけで現状キープで行っときます、ミラーの方は。
あまとうシリーズ(笑)
俺は
>>362のリンクをクリックし,うpされた画像をダウンロードした。
くそっ,エロ画像はどこだっ!
とそこで,ベッドの上に仁王立ちになっている茶髪娘を見つけた。
彼女は叫んだ「問答無用!」
俺にはこんな丸顔の茶髪女は知り合いにいないのだが……って大河?
そんな馬鹿な,彼女は卵形の顔をしていたし,薔薇色の肌だった。
そして二重で勝気なグラデーションの掛かったワインレッドの瞳を持っているんだ。
しかしそれは間違いなく大河だった。
顔と体型はボコボコにいじられ独自の解釈で再構成されていて,胸は膨らんでいる。
パンツは腿の付け根から丸出しであり,頭身もこじか並にしか表現されていない。
>>368 異次元騎士カズマに大河を当てはめるのはやめろ
トラウマが蘇る・・・トラウマがああああああああああああああああああああああああああああああああ
アニメマダー?
アニメはマダーだよ
異次元騎士カズマのぶん投げっぷりは凄かった。とらドラで言えば七巻でゆゆぽが飽きて放置ってところ
八巻マダー?
大河より先に出来た。
だから、伊欧とのラブラブえっちを・・・・。
ということで、特殊な√
竜児×伊欧
諸注意
和姦でなおかつ青姦
『ふわふわな灯り』1/8
混雑してきた道から少し離れて伊欧の到着を待った。俺は電柱のライトの明かりを頼りに腕時計を
見て息を吐いた。周囲を見回すが誰もいない。もしかして隠れてるんじゃなかろうか。しかし、近くの
酒屋さんや生花店を探したりしても、見つけることが出来なかった。
「まさか……すっぽかされた?」
俺は不安になって腕時計を再度確認する。さっきからまだ五分として経っていない。集合時間から
すでに一時間が経過しているのに、伊欧の姿はどこにも見られなかった。
「帰ろうかな」
俺はなんとなく、だれか居るような気がして嘘を吐いてみた。すると、
――ガサゴソ
酒屋さんのダンボールが動くではないか。良く見るとしかも、ダンボールにはのぞき穴がある。
俺はため息を吐いた。今回は、呆れたときのため息だ。
「伊欧、なんでそこに隠れてるんだよ」
ビクッとダンボール箱が揺れた。そののぞき穴は恐る恐る周囲を確認すると、持ち上げられて
中から人が出てきた。中にはもちろん、浴衣に身を包んだ伊欧が居た。伊欧はダンボールを後ろに
投げ捨てると、テレながら言った。
「だって浴衣初めてだから」
そんなモジモジされては、追求が出来るわけないじゃないか。今すぐ抱きしめたい衝動がふつふつ
と沸いてきた。
「心配したんだからな」
「……ありがとう」
まさかここまで素直になるとは。一年前の苦労が蘇るが、それはまた別の話だ。
俺はなにも言わず伊欧の左手を右手で掴んだ。彼女のぬくもりがゆっくり伝わってくる。
「まったく」
伊欧も指を絡めて遊んできた。手の平と手の平を重ね合わせたり離したりして、しばらく
確かめ合った。しばらくすると、身体全体が温まってきて、手が汗だらけになる。まだまだ
夏本番で、夜の蒸し暑さが俺たちを襲った。
俺はキスしたくなって、伊欧を目の前に抱き寄せた。
2/8
「あ、あついな」
「でも、こういうのも良いかも」
伊欧のうるうるした目にドキッとしてしまう。普段の鋭い目とのギャップに俺はどうやら惚れてしまったようだった。
「キ、キスしたい」
伊欧は長い髪をさらさらて上へ顔を押し上げた。顔と顔とが急接近して互いの熱量が
直に当たっていく。俺は当然のことで、静寂を破って口と口をつき合わせた。
「うむ……ん」
伊欧は目をつぶったまま動かない。俺はじっとそこから動かず、伊欧に与えるようにキスをした。
そっと離れて俺たちは横になららぶ。もちろん、手を離さずに。
二人で空を見上げた。木の高さぐらいの立派な鳥居がある。真っ赤になって、ライトの
灯りにぼうっと浮かび上がっている。なんとも幻想的な光景だった。
俺たちはなにも言わずに、鳥居をくぐり抜けた。不思議な安堵感が俺たちを包み込んだ
感じがする。伊欧も目をしばらくパッチリさせて、呆けていた。
二人はぎゅっと手を握り締めあった。行こう、と目配せする。彼女はただしずかに頷いた。
いつの間にか不思議な集中力はあっという間に切れていて、太鼓の音や鈴の音、祭り
独特の音楽が遠くから聞こえてきた。わいわいがやがやと、小さな子供たちが走り回っていく。
「なにから食べようかな」
綿あめ、焼きイカ、たこ焼き、お好み焼き、大判焼き……etc 目移りするほど美味しそうな
食べ物が視界いっぱいに売られている。小さな神社だと侮るなかれ、この祭りは古代から
続くもので、祭りの規模は大きい。そして、真剣さがある。当初決めてた綿あめも捨てが
たいし、露天のたこ焼きもまた良い。俺もなんだか迷ってきていた。自然に口の中でよだれがいっぱいになる。
「……綿あめにする」
「うん、そうだな」
お金を払って買い上げた。
「ちょっとあのベンチをとっておいてくれ。ほかにも食べたくなったし、選んで買ってくる」
瞳を輝かせた伊欧を見て安心した。三ヶ月前に誘ってよかったと思う。仲直りのために
いろいろ大変んだったけど。
「はい、待ってます」
俺はとりあえず、買えるだけ買っといた。金魚掬いは食べて少し休んだあと行こうかな、と思っている。
3/8
「たくさん買ってきたよ」
伊欧に沢山袋を見せる。手の下からは、香ばしい匂いが充満していく。
俺は彼女の横に腰を下ろした。
「竜児ありがとう」
「いいえ、どういたしまして」
さっそく綿あめの袋から開けてみた。手で取るとベタベタしてしまうので、そのままぱくりと
口に含んだ。口の中で溶けていく感覚が溢れる。甘い匂いと味が口に充満した。
美味しい。旨い。甘い。
もうひとつパクリと食べる。だめだ、癖になりそうだ。
「ね、ねえ竜児。キス……しよう」
伊欧はなにを思ったのか、綿あめを大きく口に含んで目を瞑った。じっとしてそんまま
動かない。こ、これはちょっと……と思うが、どうやらやるしかない。彼女は急かすように服を引っ張った。
俺は彼女の両肩を掴んで大きな口を開けて綿あめをぱくりとする。どうせならポッキーが
良かったと愚痴りながら。
「はむ、はむ……んぅ」
甘い粘液が口内に広がっていく。唇と唇が触れ合って癖になりそうな感触を味わった。
これはやばい。ムラムラしてくる。さらに伊欧は舌まで入れてきて、しかたなく俺は舌で応戦して受け入れた。
俺は慌てて伊欧を悲しませないように、ゆっくりと彼女身体を離した。このままじゃあそのまま突入だった。
伊欧はどこか期待した目で視てたが、答えが分かったようで、少しむくれた。
「りゅ、竜児……ひどい」
泣いた振りまでしてくれるのは嬉しいが、せめてもうちょっと人の往来がないところで言って欲しかった。俺だって恥ずかしい。
「ここじゃなく……あとでな」
「やった!」
伊欧は子供のようにはしゃいで喜んだ。さっそく買ってきたヤキイカとかを食べ始める。
俺も焼きそばを手に取って、食べ始めた。
「まあまあでも、うまいなあ」
この微妙加減。旨いとはっきりいえないけど、癖になる味。マクドのポテトを懲りずに食べる
感じで、ついにまた食べたくなってしまうのだ。ソースが足りない。その足りない感じもまた
絶妙で、お代わりをしたくなってしまう。でもさすがに伊欧の前では恥ずかしいから、買いに行くのはやめた。
4/8
伊欧も夢中になって食べている。じっと見てると恥ずかしそうにそっぽを向いてしまった。
――ゴト
「ん?」
なんか音がしたので伊欧の方を見た。
「ハンマー? ……五寸釘? み、みんなの名前!?」
「え、あ……えへへへ。な、なんにもないんだからねええええ」
伊欧は慌ててハンマーと五寸釘と名前入りの藁人形をゴスロリのぽっけに突っ込んだ。
「ま、まだ魔術とかやってるのか?」
「も、もちろんよおおおおお」
分かりやすい冷や汗が彼女の頬を伝っていった。でも、これ以上追求しても仕方が無い
ような気がした。そうだ、見なかったことにすればいい!
「……金魚掬い行こうか」
「そ、そうね。生贄も必要だし。って、なに言わすんのよぉぉぉぉおおおお」
「自分で突っ込むなよ」
ごみはちゃんと捨て、俺は汚れが座った場所に無いのを確認したあと、彼女の手を取って
金魚掬いの屋台へ向かった。
生気の無いおっさんが、ぼーっとイスに座って客を流している。何人もの子供が挑戦を
繰り返すが、なにも取れないようでおじさんはあらかじめ用意してあった袋に入れられた
金魚を渡していた。どうやら見込みの無い客ばっか相手してやる気を失ってしまったらしい。
「おじさん、俺たちもやるよ」
お金を渡してさっそく挑戦したみた。
金魚がポイを通り抜けて交わしていく。
「えいっ!」
一匹捕まえたのは良いが、もうポイは使えなくなってしまった。
「まあまあだね、にいちゃん。」
「どうも」
伊欧の方を見ると、彼女はまだ睨めっこしていた。すこし、様子が可笑しい。なにかの
呪文をぶつぶつ言ってる声がする。
「おい……どうかしたか?」
「てやああああああ」
ズバズバズバッ
華麗に五匹の金魚がおわんに自ら入って行く。
「な、なにいい!?」
しかし、途中でポイがなにもしてないのに破けてしまった。
一同に沈黙が訪れたのは言うまでもない。
5/8
「アッハッハッハッハ。やるな嬢ちゃん。見事だ」
そう言って袋にさきほどの五匹を入れて伊欧に渡した。
「ほれ。良いもの見させてもらった」
え、突っ込みはそれだけ? と視線を送るがおじさんは無視した。
「ほら、そこの彼氏もさっさとあっち行け」
「あ、ああ」
少し離れて伊欧に小さな声で聞いてみた。
「ちょっとしたハンドパワーよ」
もうなにも言うまい。
話してるうちに本殿が近くなってきた。本殿から長い列があり、お参りにはまだまだ時間がかかりそうである。
ガヤガヤと話し声の渦に巻き込まれながら、ちょっと遠巻きに人の群れを見た。良くて30分。でも、
こういうときくらいゆっくり参拝したいと思う。
伊欧はどこか退屈そうにそれを眺めている。
「どっか良い場所探しましょうよ」
「……そうだな」
本殿の列から離れて、林の奥へ歩き進める。次第に人の話し声が耳を澄ませなければ聞こえなく
なっていた。無縁の静寂が広がっていく。俺たちは奥の静けさと前方の騒がしさの中間に立っていた。
しばらく立ち呆けて様子を見ていたが、人の往来は確認出来なかった。
薄暗さ。屋台やスポットライトから漏れてくる明かりがぼうっと俺たちを包んでいるような気がした。
それとは対象的に、心臓はドキドキしてきた。
ふわふわな灯りに促され、自然に俺たちは向き合っていた。
「しよ……か」
「うん、竜児」
伊欧は目をつぶって口元を上げる。俺はそれに合わせて正面から覗き込むようにキスをする。
――チュッ
まずは軽いキスから。ぷにぷにとした感触。
それは時間が止まってるような不思議な感覚だった。話し声が急激にやんで、柔らかい闇が俺たちを
包んでいる気がした。
そこからディープキスを促していく。
「ん……んむくちゃ」
6/8
互いに口を開けてそこからすこしずつ舌を入れていく。最初は舌と舌が出会いを果たして、しばらく
舐めあった。そのあと、顔をぐっと近づけて口と口の隙間を埋めて口の奥へ舌を入れた。まずは俺が
優勢で彼女の口の中をクチュクチュと混ぜていく。
「はむ……んん」
舌と舌を絡ませあい、体温を唾液で伝えていく。暖かい。もっと欲しい。
ぎゅっと伊欧に掴まれて、俺も掴み返した。浴衣とゴスロリ越しに伝わる体温が、俺をどきどきさせた。
ディープキスを終えて、額と額を重ね合わせる。互いに自然な笑みをもらした。
彼女のゴスロリ服を手までおろして、おっぱいを露出させた。少し赤く染まった肌が黒い服と微妙に
合わさって、神秘的な感じがした。
俺は左手で抱き寄せたまま、まずは軽く包むようにふくらみに右手を置いた。突起物が手の平
にあたってなんとも歯がゆい。
最初は包み込むようにゆっくりと揉んでいく。
「ふぅ……ん」
途中でキスを混ぜながら、ゆっくりと。頃合を見計らって、だんだんと動きを加速させていった。
「はうん」
乳首を指で掴んできゅっと軽く押しつぶす。
「あう……ん!? んはあ……」
薄暗くてあまり見えないが、伊欧の顔は真っ赤になっていた。
次は指先でくすぐるように擦ったあと、軽く引っ掛けてはじいた。
「あ……」
吐息がしだいに媚びていく。首筋にかかる息はどこか熱さを帯びていた。
俺はひざを折り、乳首に吸い付いた。硬くなった先端を舌で嘗め回す。
「あはぁああん……だめ、うんん」
我慢しきれなくなったのか、足をもじもじ擦り合わせ始めた。
俺はそっと左手を浴衣の中へ入れて、秘所をなで上げる。湿ったあそこにぶちあたり、俺はますます興奮した。
焦らすように割れ目をなぞっていく。
7/8
「ああ、ん。……だめ、焦らすのはやめてえええ」
彼女は力を抜いて倒れてきた。どうやら軽くイッってしまったらしい。
「はあああ。はああああ、ふうう」
伊欧は必死に息を整えている。
でも俺はそのままやめずに彼女を木に倒した。
ゴスロリのスカートの億から下着が見える。俺はそこに手を突っ込んでパンティをずらして
脱がした。片足に引っ掛けてちょっと遊ぶ。
「も、もうだいじょうぶ」
甘い声で鳴く伊欧に俺はますますいきりたった。
しかも、大胆にM字に足を広げて首に両手を引っ掛けてきた。首が手に引っ張られて彼女にキスを
強引に奪われる。俺は勢いに負けて口の中を征服された。
「ふふ。はやくいれてええええ」
伊欧に促され俺は彼女の中へ挿入する。
「ひああああん、ひゃああ……あぅああん」
――グチュリ
肉棒は根元までいき、女の中をねじりまわす。締め付ける感じに一瞬フラッシュバックするが、なんとか堪えた。
そのまま腰を前後に動かして、彼女をくねらせる。濡れそぼった肉壁が、俺の剛直を圧迫した。
「あ、ひいい。だめえ、んんん!」
秘裂からは中から掻き出された愛液があふれ出ていた。
蜜壷に浸る剛直にそろそろ限界が近い。
ピストン運動に全体の力をかけていく。
「うひゃああ、うふあああああ」
何度も何度も嬌声を上げていく。
俺はそのたびにボルテージが上がった。
「あああ、ううん。ふくぁわあわわわわ」
腰へ捻りまわし、彼女は何度も甘く鳴いた。彼女にもすでに限界が来てる。
「う、そろそろ」
「だ、だしてええええええ。あふ、ああああああああああああ」
伊欧の其処が潮を吹く。
8/8
つられて俺も剛直からパワーを吐き出した。
――ドピュッドピュッどぴゅるるるる
「くう……」
「あはああはああ、はあああ」
伊欧の中へ出せるところまで注ぎ込んだ。
覆いかぶさるようにして伊欧を抱いた。
「ふぅー、ふぅー。とりあえず、終わったな」
「ふうんん。いっぱい中に入ってる」
満足そうに彼女は言った。
しばらく呆けたあと立ち上がり、時刻を確認する。
「もうだいぶ夜遅くになったな」
「はううう。あとでお風呂でさっぱりしよう」
人の賑わいもだいぶ少なくなったようで、もう参拝はスムーズにいくかもしれない。
「じゃあ、お参りしよっか」
「うん」
伊欧の手を引き、人通りに出た。とおりはすでに大人たちだけがぽつぽつと居るぐらいで、もう
子供たちは見かけない。境内の方を遠見すると、もうほとんど人は居なかった。
「だいぶ空いちゃった……どうかな?」
「さっさと済ませるか」
「うん」
普通の鳥居を過ぎて、本殿に着く。俺はお金を投げ入れると、彼女も投げ入れた。
――からんからん
気持ち良い、しかし不思議な音が境内に響く。
――パンパン! パン!
神様に思いを伝えるために、拍子を打つ。
手を合わせて俺は祈った。
一瞬、店の方の人の話し声が遠のく感覚があった以外はなにもなかった。でも、なんだか満たされた
気分になってた。
目を開けると、伊欧は暇そうにきょろきょろ見てる。
「もうおわった?」
「ばっちりよ」
彼女の自信満々な顔を見ると、聞かなくてもよさそうだった。もちろん、聞きたくても質問はしないけど。
「さあ、いこうよ。……あ、今日は竜児の家だっけ?」
「そうだぜ、美味しいものたらふく食わせてやるからな」
「やったああ」
ふと、後ろを向くが、だれもいなかった。でも、不安というよりは安心感があった気がする。
「なにやってんの、はやく行こうよ〜」
ジタバタしてる伊欧がすこし可笑しかった。
「あ、こら」
俺は伊欧を追いかけた。もう放さないように。これからが始まりであるように。 END
/ l/::::::::::::::::::/:::::::::::::/::::::...::::::/::::::l:::::i::... :::',
/. 一 \:::::::::::::/::::::::::;:/::::::::::::::::/::::::/|::::::!',::::... :::',
生 .〉::::::/:::::::::,</::::::::::::::://::::/ !:::,' !::::::... .::::ハ
呪 /::::::///:/ /><_´ // !/ !:::i::::.. .:::::::::::l
わ |:::::::::::::://f===z、 ヾ---――!;イ::::::::::::::::::::|
れ |::::::::::::// .| () !ヾ ,z===z、 .|:::::::::::::::::::::!
ろ l:/:::::::〃。○ー‐-'' | () j } |::::::::::::::::::::|∧__ノヽ ノヽ
| |/:::::::::/ \\\\\\\\ ゝ―-○。':::::::∧::i ̄ `ー' \
| |:::::::::∧ \\\\\\\\\\\ /:::::::/ ,'/ 呪 異 1
| |:::::::/::ハ rー――--- 、 \\\ ./:::::::/ノ/. い 性 に
| |::::/:::::::::\-┴-、 `ヽ /::::::::::::::〈 を に は
| ∨:::::::::::::/ |_ } /::::::::::::::::::i か 縁 一
| /:::::::`ヽ/ 三ノ、 `ー--―'´,. -/:::::::::::::::::::::', け が 生
!! _l:::::/ ̄´  ̄} `ー--‐,イ:::::::/:::::::::::::::::::::::::! て な
ヽ /::::,r' ヽー'
アニメのキャストはどうなるんだろ
JCとスタチャだから釘宮と堀江は可能性高そうだけど
大河 くぎゅ
みのりんかばかちーのどっちか(忘れた) 堀江
■[タレコミ]TVA「とらドラ!」キャスト。
> 高須竜児:野島裕史
> 逢坂大河:釘宮理恵
> 櫛枝実乃梨:堀江由衣
> 川嶋亜美:喜多村英梨
あーみんは川澄だろ常考
あれ、これなんてゼロ魔とシャナ?
>>384 タレコミの情報だから間違えである可能性も信じたいが無理だろうな…
まあアニメーション製作がシャナとゼロ魔作ってるとこの段階で覚悟はしてたが
388 :
嘘だっ!!!:2008/07/02(水) 23:30:18 ID:GX4aAtKP
>>384 俺はこんなの信じないぞ!断じてな!!!
浴衣がいつのまにかゴスロリになってるな
絵柄嫌いだからどうでもいいけど
>>362の大河胸あり過ぎだわ
原作読んでないか無視してるのか
>>390 原作では哀れ乳だからな。あまりの不憫さに設定を無視したのかもしれん
8巻マダー?
...そして俺は...魔界転生したのだ...
>>390 原作嫁。
哀れ乳化するのは締め付けのきつい服(水着)を着た時ぐらいで
通常時はさすがに哀れ乳呼ばわりされていない。
でも普段は貧しい乳レベルだろうから
>>362の大河胸あり過ぎだわ
>>393 _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''> 読んだから言ってるんだよ!!!!<
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
|::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ __ _____ ______
|::::ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', i
r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||
`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |
,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .|
( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
いやホント、このボリュームはねえよ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org18859.jpg
395 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 22:08:26 ID:OYWD3L75
竜児の手製パッドだろ
先っちょにポッチ付きのパッド?
ああ胸にピザまん詰めてるのか
金持ちですから
◆とらドラ8! 著/竹宮ゆゆこ イラスト/ヤス 定価:578
始業式前日。インフルエンザからようやく回復したものの、精神的にはいまだ立ち直れない竜児に、大河は自立宣言を突きつける。それは本当の気持ちを隠すためでもあり、他ならない竜児と、実乃梨のため。
そして幕を開ける新学期。竜児はぎくしゃくしながらも、実乃梨となんとかもう一度向き合おうと試みる。折りしも学年最後のイベント、修学旅行が目前に迫っており、竜児はそこで実乃梨の真意を確かめようと決意する。そこで、実乃梨から衝撃の事実が――。
なにやら雰囲気の変わった大河と北村、新学期になってやたらと突き放すような態度をとる亜美。それぞれの思惑を秘めた修学旅行の行方は!?
秋よりTVアニメ放送もスタート。手乗りタイガーと愉快な仲間たちが織りなす恋と戦いと団欒の物語はこれからが旬でございます。
竹宮ゆゆこが繰り広げる超弩級ラブコメ第8弾
8/10発売予定!
>>393 大河の柔らかい乳をフニフニしたい!ハフハフしたい!
もう彼女の巨乳は飽きたんだよorz
402 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 02:17:56 ID:ufWeOyEe
伊欧って誰だっけ
(=゚ω゚)ノ ぃぉぅ
ぅ は要らない
(=゚ω゚)ノ イオラ!
「おなかへったおなかへった――!!」
玄関ドアをどかーんと吹っ飛ばす勢いで、
今日も我らが手乗りタイガー、高須家へ。
階下の大家のことなんかお構いなく、どすんどすんと足音立てて、
飢えた虎は勝手知ったる他人の部屋、TVをつけて、エサさがし。
「って、竜児ー? いないのー?」
ついさっき、2人いっしょに帰ったはずなのに、
制服脱いで着替えてきたら、なぜか家にいない。
どこ勝手におさんぽ行きやがったばか犬めー、とか思ってたのだけど。
「なにこれ?」
誰もいない高須家の食卓の上にあった、ピンク色の『それ』。
ふにょんとつぶれたおわんみたいな形、柔らかそうな感じの。
それが2つ。きっと「竜ちゃんと大河ちゃんで食べてねーっ」
ってコトに、違いない。ちゃぶ台の上に置き手紙はないけど、
そもそも高須家でそんな気の利いた事をするのは、竜児だけ。
かくしてピンク色は、飢えた虎の可愛い口元に、あーん、と。
「……」
……なんだろう。なんだか食べちゃいけない、
というか食べられないものみたいな気がする。
だってだって、この、べとり、というか、びにょん、という食感は。
(先に”毒見”するのが犬っころの役目でしょ! 竜児のばかっ)
……とか、帰ってくる前に竜児の分まで喰ってしまえ! と、
食べる前まで思ってたコトなんか、都合よく忘れてしまって、
とてもとても理不尽に、いない竜児に怒りをぶつけてみたり。
――というか、口の中に広がる変な味に、大河ちょっと涙目。
「……おう! た大河、お前なに泰子のヌーブラ食って?!」
やっちゃんのヌーブラ。
泰子の『夜のおしごと服』は、肩バーン! とか、胸ボーン! とか、
そんな服が多いから、ぺたりと胸に貼り付けるシリコンブラ、必需品。
「ほら口ゆすげ、大河」
「うう……変な味……」
ちゃぶ台の上の『それ』に興味持って、大河ヌーブラ試着してみた、なら可愛いけど。
……可愛いんだけど、もし大河が本当に服脱いでヌーブラ試着してるの目撃してたら、
高須竜児、今頃この世にいないような気がするけど。
それが、まさかまさかスイーツと間違えて、大河ヌーブラ”試食”してみた、なんて。
「しっかり歯形つけやがって……シリコンだから、水に浸けといたら戻るか?」
「だって、葛餅か何かだと思ったんだもん! ――苺? それとも梅? って」
「……手に取った時に気づけ。泰子も食卓にこんなもん置いて仕事出かけるな」
【ヌーブラには、人体への安全性が確認されたシリコン系素材が使用されています。
お子様が誤って口にしても健康に害はありません】――ということは判った、うん。
ピンク色の『それ』がブラジャーだなんて、思いもしなかった――と、逢坂大河。
まあ「哀れ乳」Aカップタイガーと、「虎のトラウマ」Fカップやっちゃんとでは、
それも仕方がないこと…………ではないのだ、断じて。
『胸大きくたっていいことないよー』などと、胸に恵まれた娘は言いやがるけど、
『やっぱり、胸はある程度あったほうが絶対いい!』と、女子は皆思ってるのだ。
クラスの女子達だって、密かにバストアップ体操で今後の胸の成長に望みをかけたり、
雑誌の【あいつもドキドキ☆皆が羨む!綺麗なバストの作り方】特集とか熟読したり。
もちろん、手乗りタイガーだってやっぱり年頃の女のこ、その例外ではないのだ。
以前のコンビニメシ頼りの食生活を改善し、牛乳もいっぱい飲んで、運動もして、
Aカップの胸と145センチの身長をダブルでおっきくしようと日夜頑張ってる。
――そしてもちろん言うまでもないが、それに竜児も、協力させられているのだ。
それもこれも、来月に迫った修学旅行、北海道5泊6日の旅。
なのに「いや! 大浴場で皆に裸見られるのいやー!」とか、
また大河が鬱々として、泣いたり落ち込んだり、してたから。
お風呂ではあの”偽乳パット”に頼るわけにもいかない、
今度こそは亜美も、大河の貧乳ぶりを暴いてくるだろう。
……そんなのいや! お風呂入らない、旅行も行かない!
「……バスタオルも水着着用もダメ……各部屋の風呂は使用禁止……ううっ」
「そりゃ、小中学生の修学旅行じゃないんだから。……おい、泣くな泣くな」
……そんなふうに、ついこの間まで逢坂タイガーの憂鬱、続いてたのだ。
せっかくの修学旅行なのに、はじめての北海道なのに、期待してるのに、
大河は自分の胸のことで悩み、竜児も、泰子とインコは大丈夫かと悩み。
……まったく、しょうがない虎と竜の2人だったり。
でも、
悩んで、悩んで悩んで引きこもって、でもやっぱり修学旅行は楽しみで、
――結局、大河は開き直ることにしたのだ。
うじうじ気に病むから亜美はそこを『大河の弱点』だと思うのだ、逆に、
『そうよ確かに私は胸ぺったんのちびっ娘よ! でも、胸と身長を両方伸ばそうと、日夜
血の滲む努力を重ねてるのよ、もちろん犬にも協力させて!! ……何か文句ある?!』
と、大浴場で胸張って言ってやれば、
まだ何か言うようであれば「お土産物屋ってさ、よく木刀売ってるわよね……」で、
すべて解決するんじゃないだろうか、とか。
「……それにね、こっちには切り札もあんのよ。
ばかちーだって大浴場入るのよ、【衝撃! 某女子高生トップモデルの着替え入浴寝姿、
お宝盗撮画像流出?!】――なーんてことが、もしかしたらー」
「犯罪だろそれは……」
「それだけじゃない、スキー学習もあるし、冬の北海道なめると怖いわよー……ってこと。
あんたも協力しなさいよね」
「いや俺、スキーなんて生まれて初めてなんだけど」「役立たず……」
……まあ、そんな感じで、
逢坂大河のバストアップ大作戦! に、
高須竜児も協力することになったのだ。
「バストアップぅ? あー無理無理」
想像つくと思うけど、大河の周りの女子は、大河のそんな作戦に協力なんかしない。
……ほら、ちいさな胸に悩む大河の、スカートから伸びる虎しっぽを思いっきり踏んづけてやる
腹黒女とか。
「うっさいわね、”アイスの木べら”体型のタイガーじゃ、何やっても無駄無駄無駄ー」
「こ、このっ……スカートの下に先のとがった黒いしっぽ隠してる悪魔めー! ほら!」
おまえの ひみつを しっている!
……と、亜美のスカートをがばっとめくり上げる! ぱん、つー、まる、みえ。
「ぎゃ――――!!」
「うぉ――――!!」
亜美絶叫。男子熱狂。あみたん、腹は黒いがぱんつは白だ!
「バストアップ? ふっふっふっ、このゴットハンド櫛枝にまかせたまへー」
なにぶん、大河の周りの女子はろくな協力をしない。
……ほら、ちいさな胸に悩む大河を「おっぱいって、揉むとおっきくなるって言うよねー!」
とか羽交い絞めにして、ふにふにふにふにする親友とか。
傍目には『女子同士の微笑ましいスキンシップ(でも、ちょっとえっち)』なのだけど、
「ええやないか、たいがぁ、ええやないか〜」
「ちょっ……みのりんっ……や、やだってばっ……」
「ほ〜れほれ〜、ここか? ここがええのんか〜?」
――つ、鶴光師匠?!
「バストアップ? そうねえ、年頃の女のこなら誰もが悩むことよねー」
まったくもって、大河の周りの(元)女子は以下略。
……ほら、ちいさな胸に悩む大河に「昔せんせいも寄せ上げブラには飛びついたわー」とか、
なんか遠い目で過去語ってる担任(独身・英語教諭)とか。
「グラマーの先生が、グラマーになる方法を教える……なーんてね?」「……チッ」
独身(英文法・Grammar教えてます☆実は結構Glamourなんです☆高い補正下着、はいてますから!)
のイングリッシュ独身ジョーク、大河に一蹴。
手乗りタイガーが、こんなにも悩んでるというのに、
周囲の女子は、どいつもこいつも全然役に立たない。
でも、その涙に立ち上がった竜児は、そうじゃない。
――やっちゃんの巨乳DNA、身体に受け継いでる!
それも全然役に立たないけど。
でも、
名前が変とか背が低いとか親に捨てられたとか、
どうしようもないことは、逢坂大河の憂鬱、は、
もうたくさんたくさんあって。
1人で泣いてる大河のこと、何とかしてあげたいから。
……ただ名前ばかりは、どうしようもないけれども、
その涙の粒をひとつひとつ、何とかしてあげたい、と。
そう、日々思っているから。
虎と竜はワンセット――大河が一生懸命なら、
竜児だって、一生懸命になってやろうと。
だから朝昼晩、ちゃんと栄養バランスの取れたごはん。
乳製品もたくさん摂って、夜はぐっすり眠って、日々のエクササイズに、マッサージ。
……「脱”アイスの木べら”体型!」を目標に、
(木べらのように、くびれはあるけど、出てるべきとこが出てない……という意味?)
目指すは女のこの憧れ、ぼん・きゅっ・ぼんのナイスバディ!!
――実は大河のバストアップ大作戦、
「体育の時『ふぁみこんをーずがでーるぞー』とか歌いながら、腕立て伏せしてた……」
「それ【大河ーズ・ブートキャンプ】?!」……クラスでも、ちょっと噂になっていて、
あの逢坂さんでもボインになれちゃうの?!
それって貧乳にお悩み女子達の希望の☆よ!
あ、あたしも教わりたい! ……って女子、密かに結構いたりして。
大河×竜児ラブコメもの。あとで後半投下します。
タッチパネルで大河の平面な胸をつんつんするとか、
音声認識で『貧乳は希少価値だ!ステータ(以下略)』
とか叫ぶ――という展開ではないです>タイトル
>>411 GJ!!
レベル高っけぇえぇ
普通に本編でありそうな話だw
GJ☆
てか修学旅行あととかw8巻先取りし過ぎだろw
後半を全裸待機します
訂正
修学旅行あとじゃなくて前だったorz
後一ヵ月。こいつを読みながら待つぜ
>>411 乙。本編と見紛うテンションだw
あとどうでもいいけど、銀英伝読んでるだろw
鶴光師匠にガチで吹いたw
後半も楽しみにしています
>あみたん、腹は黒いがぱんつは白だ!
俺の麦茶を返せw
ほっしゅっしゅ
ほしゅほっしゅ
ほっしゃん。
ほっちゃん
ほあー
俺のこの手が
ホックに延びる!
ブラを外せと(以下略
諸君、私はたらスパが好きだ
大河はブラジャーいらないレベル
確かに。俺の手ブラで充分。
8巻がまちどおしい
竜児はどうなったんだろ?
みのりんに振られて新展開があるのかな
田村くん漫画家が18禁の古泉×長門同人を、
とらドラ漫画家が18禁の古泉×キョン同人を描いていると一応報告。
古泉大人気だな
古泉×長門はネットで見つけて読んだ。
構成はありきたりだったけど、
長門の表情は上手いこと描き分けてたと思う
松澤は俺の嫁
あれ?いつの間にか保管庫復活してる?
ネットで大人気の涙夜さんが18禁の
高浦×田村同人を描いていると一応報告。
高浦大人気だな
週末なのに過疎保守
435 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 15:46:02 ID:MZYROYf7
バカチー揚げ
436 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 17:05:33 ID:7RfXiccA
手乗りタイガー揚げ
ゆゆぽの唐揚げ
ごちそうさま
どれを食べたか白状してもらおうか。
回答しだいで命は無いと思え
441 :
ゆゆぽ:2008/07/14(月) 00:40:56 ID:NhP5ZFkV
ゆ る さ ん !
ゆゆぽの油で唐揚げですか
誰も居ないようだから独神はもらっていくぜ
誰も居ないようだから大河はもらっていくぜ
誰かいてもからあげクンはもらっていくぜ。
綺麗な流れだ
うぐぅ
食い逃げじゃないもん!くれたんだもん!
>>448 エロパロスレにくるような典型的キモオタがそう言っている図を妄想して吐いた
そいつは不遇だったな
ほしゅしゅ
大河、お前の乳を大きく育てないか?
ち、乳って……余計なお世話だバカエロ犬!
だってさ、お前来年もまた偽乳パッド付けるのは嫌だろ?
む……そう言うからには何か解決策の一つや2つ、持ってるんだろうな?
当然だ。しかも俺が独自に開発した手法を使う!
(……仮にもやっちゃんの子だし、手先が器用なのは事実だし……)
どうする?やるか?
分かったわ。やるわよ。みのりんに同じ手は通用しないものね。それで、その手法って?
人口搾乳機。
ああ、あのお母さんが母乳を……アレ?
どうした?
人口?人工でしょ?
いや、人口。
ちょっと、竜児!?あんたもしかして!
その通りだ!俺が吸ってやる!しかも手揉み付きだ!
(ガバッ)
いやっ!離せ!バカッ!変態っ!エロ犬っ!ふぁっ!やだ!くすぐったい!やめろやめろっ!
(ペロペロ)
ふぁっ!くっ!んっ!くぎゅうううううううう!!!!!!!!!
…事後…
こ、これだけしといて育たなかったら腑ぶちまけるんだからっ!
キャラ名使ったオナニー完了
証言その1。
「2年C組、香椎奈々子です。――逢坂さんと高須くんが同じ中身のお弁当を持って来てるの、
理由は誰も知らないけれど、クラスの皆が知ってます。
そういえばこの頃、前みたいに貧血で倒れたりしなくなったよね。お弁当と関係あるのかな。
そのお弁当なんだけど、逢坂さん飲んでる牛乳、この頃大きくなって……1リットルパックとか。
教室の冷蔵庫に入れるときはマジックで名前書く決まりだけど、逢坂さんだけ例外」
証言その2。
「同じく2年C組、川嶋亜美ー。なんかあの2人、すごく無駄無駄な努力してんね?
実は毎晩、吸引カップを平らな胸に当てて、きゅっぽんきゅっぽん吸ってたり。……うわ必死〜。
そのうち『クラスのみんな、オラにちょっとだけ背を分けてくれ!』――とか言い出したりしてー。
身長145センチぃ? 小学生サイズじゃん、このご時世、”外観が18歳以上に見えない娘”は困るんだって(笑)
――――あ、実は亜美ちゃんも逢坂さんみたいにトレーニングマシンで鍛えてるんだよ、ちゃんとジム通いして☆
だってモデルのお仕事って、体力も必要不可欠だし〜」
証言その3。
「2年C組、木原麻耶でーす。みんなに色々噂されてるタイガーと高須くんだけどね、今回ばかりは
それもう高須くん『お世話焼く、面倒見てやる』ってレベルじゃないよ!
……だってね、タイガー女のこなんだよ、女子がオトコにバストアップの手伝いさせる、って、それ
『男として見ていない』か『女として見てほしい』かの、どっちかだよ! それって……ねえ!!」
証言その4。
「2年C組、櫛枝実乃梨。大河とは入学以来の長い付き合いだし、背伸ばしたい! 胸もおっきくしたい!
って大河の気持ちはよくわかるけど。
……一緒にいる高須くんが大河のそれをサポートしてあげてるのも、わかるけど。
――ま、まさか、揉んでるのかね? 揉んでるのかね? 高須くん大河の胸、毎夜のように揉んでたり
するのかね?
揉まれてるのかね? 揉まれてるのかね? 大河、高須くんに毎夜のように…………さあお前ら、
白状しろ! 田舎の母さんは、泣いてるぞ!」
「あの」虎と竜が、何かをやっている。
「今度は鉄アレイ両手に持ってシャドーボクシングしてたよ、手乗りタイガー」
「まさか鈍器代わりにして、気に入らんヤツをぶん殴ろうってんじゃ……?!」
「ダンベル体操……とか? いやあのパンチは本気だ、世界の頂点狙えるぞ!」
……あんまりな言われよう。聞かれたら鉄アレイで血の雨が降りそうだけど、
なにぶん手乗りタイガー、この前校内暴力で停学処分を食らったばかりの前科持ち。
今年の校内ミスコン優勝者にして、校内最高の危険生物、逢坂大河。
――もちろん、その隣にいるのは、
今年の校内ミスターコン優勝者にして、校内最高の邪眼持ち、高須竜児。
「その」虎と竜が、何かをやっている。
なにぶんこいつら、この前生徒会長選挙に立候補し、校内を文字通り恐怖のずんとこに落としたばかり。
その記憶もまだ新しいのに、またまたこの2人、何を企てようとしているのか――?!
「竜児、早くはやくー」
「おう、今取ってくる」
いつもロッカーに常備してある、
マイ箸、マイカップ、マイテーブルクロス。(大河はよく物をこぼすから、机に敷く)
昼のランチタイム、1つの机に仲良く2人で向かい合い、
おんなじ中身のお弁当……箱のサイズも、2人おんなじ。
ほどんど高須家の居候、でもご飯おかわり三杯目をそっと出したりなんかしない女、逢坂大河。
先の文化祭での2人の大活躍で、ここ2年C組の教室に冷蔵庫がやって来たのだけど、
皆、自販機使う代わりにマイお茶やジュース、プリンやゼリーなんか女子が冷やしてる中、
1リットル牛乳パックなんか入れて(いや、入れるのは竜児だが)冷やしちゃってる女、逢坂大河。
『牛乳飲むと背が伸びる』――ということで、
逢坂タイガーの憂鬱、そのコンプレックスの原因、手乗りタイガーの”手乗り”たる所以、
Aカップの胸と、145センチの身長をダブルでおっきくしようと、今頑張ってるのだ。
「――150! 150センチになったら、服のサイズがXSからSサイズになったらね、
おしゃれな服や可愛い服、着たい服がいっぱいいっぱいあるの」
「お前の買うワンピース一着の値段で、俺、お前と泰子とインコちゃんを一ヶ月食わせる自信あるぞ……」
一着で数万円もするふりふりワンピースって、どんな奴が買うんだ? ……ここにいます。
大河がブティックのバーゲンセールはしごして、高い服買いまくる女なら、
竜児はスーパーのタイムセールはしごして、安い食材買いまくる男なのだ。
高い服買いまくりに行くのも、安い食材買いまくりに行くのも、虎と竜、2人はいっしょ。
それにしても、大河が着てるのは、いつもヒラヒラでフワフワな、レースやフリルいっぱいの服ばかり。
……女子として出てたい所が出てない”アイスの木べら”体型、それで隠すため?
ボリュームのある服でボリュームのない身体を誤魔化してるわけで、もしAカップ哀れ胸を卒業できたら、
大河もぐっとイメージチェンジ、もっと肌を露出させたり、身体のラインを見せちゃう服、着れるのかも。
「……そうだ、お前のドジを治せば、転ばずにヒールの高い靴だって履けるようになるぞ? 身長も高く見えるし」
「なにそれ?! 確かに厚底サンダルとか危なくて履けないし、私だって自分のドジは直したいって思うけど!」
でもドジは牛乳や運動じゃ治らないでしょ、ばか! と、
カップの牛乳をぐいっと飲み干し、竜児おかわり! と。
「はいはい」
大河の持つカップに牛乳をついでやりながら、
冬ミカンをいっぱい食べると手が黄色くなっちゃうように、
乳製品をいっぱい摂ると、肌が白くなるのかな――とか、
目の前の大河の、牛乳の白い跡つけてる可愛い唇見て、そう思う。
「学校の自動販売機に1リットル牛乳パックなんて売ってないよ、高須くん」
「……知ってるってば。お前は何にするんだ?」「ん、コーヒー」
ごとんと落ちてきた缶を自販機から取り出し、後ろの奴に場所を譲る。
もっとおっきくなりたいの、身長も、胸も! ……という、大河のコンプレックス。
その本当の原因は、身長145センチの本人にではなく、165センチあるこいつ、
(そして、制服のブレザーの胸を押し上げる”それ”は、間違いなくAカップじゃない)
川嶋亜美にある、それは知っているのだけど。
「しっかしタイガーも頑張ってるねー。『出席順でも身長順でも、いっつも一番前』って悩むことかなあ。わかんない」
「出席順はともかく、大河にとってすごく深刻な悩みなんだってば」
「あ、今回【育たない!】に賭けたりしてないからね?」
「……またそうやって人を賭けのネタに」「や、嘘うそ」
亜美がそう言うように、大河のバストアップ大作戦はクラスで噂になっていて、
――そして、その作戦に協力している竜児のことも、やっぱり噂になっていて。
『毎晩胸を揉まれてる』『既に一線を越えちゃった』『やっぱりデキている』『もう同棲状態』
……とか、以前の手乗りタイガーだったら、聞かれたら即ブチ切れて爆弾大爆発させそうだけど。
でも、最近心境に何か変化でもあったのか、それとも牛乳飲んでストレス溜まらなくなったのか、
この頃の大河、導火線に火がつくこともなく、妙に大人しい。
――少なくとも、「教室に【ガミラスに下品な男は必要ない】スイッチがあったら迷わず押してた」と皆が口を揃える、
『男の身だしなみだぞ☆(性的な意味で)』
とか言って2人に”アレ”を手渡そうとした(しかも財布の中から)アホ、春田を殺さないぐらいには大人しい。
……ああもちろん、クラスの皆でボコったけど。
なんか最近は、クラスの女子たちにも可愛がられていて、
「かわいいよね、タイガー」
「は?!」
……大河の天敵、”あの”ばかちーですらこんなことを竜児に言うぐらいに。
”かわいいよね、タイガー”
いつもの毒とか意地悪とか、そんなの欠片もない、声で。
今まで見たことのない、とても素直なコトバで――と思ったら、
「……ま、あたしほどじゃないけど〜☆」
次の瞬間、いつもの腹黒モード。……そうだな、そうだよな、お前って奴は。
「牛乳ごっくん飲んで『大地の恵みでバストも豊作♪』ってかー。んー、かわいいかわいい」
「あのなあ……お前がちびとか胸ぺったんとか挑発するからだぞ。だから大河が気に病んで」
「だから毎晩揉んであげてるんだ、あの子の胸」「ちょっ――」
……でも今度は、ちょっと毒を含み気味の爆弾発言で。
確かに毎晩揉んでいる。肩だけど。
お疲れぐねぐね〜な母・泰子の肩を孝行息子・竜児が揉んでたら、
「私にもしろ竜児」とか言って、竜児の前にちょこんと座るのだ。
肩こりするような立派で重いモノを胸に持ってる訳ではないけど、
揉まれてるやっちゃんがとてもとても気持ちよさそうにしてるから、大河も。
確かに毎晩揉んでいる。……肩だけじゃないけど。
『乳腺やリンパを刺激するのがバストアップに重要!』とか聞いて、
夕ご飯食べて泰子が出勤した後、竜児の前にちょこんと座るのだ。
――ばか犬のくせにいやらしい気持ち起こすんじゃないわよ、とか、
毎晩2人きりの家で、竜児の両手になんと鍋つかみ手袋はかせて、
鍋つかみミトンと、ヒラヒラでフワフワな服と、Aカップブラ越しの、バストマッサージを。
「なっ、何でお前がそんなコト知って」
「だってあの子に焚き付けたの、あたしだもん。高須くんに胸揉んでもらえー、って」
「おい、大河真剣なんだぞ、背伸ばしたいって。お前の冗談だって本気にするぐらい」
「……冗談、だと思う? どうして? どうして高須くんは、胸揉んであげてるの?」
それは。
大河は本気で背を伸ばしたい、胸を大きくしたいって、願ってたから。泣いてたから。
そんな大河のこと、何とかしてあげたいから。虎と竜は、ワンセットだから――。
「高須くん。かわいいよね、タイガー」
「川嶋……?」
あたしは、あの子の”バストアップ大作戦”に協力なんかしない、応援も、しない。
誰もが振り返る八頭身スタイル? 目指せ身長165センチ? 豊かな胸とか谷間とか?
……なってどうするの、なったらタイガー、あたしに勝てるとでも? このぱーへくと亜美ちゃんに?
あの子が本当になりたいのは、そんなことじゃない。
そんなことじゃないの――――わかんないの、高須くん?
「あれ? 竜児ー、鍋つかみのもう片っぽはー?」
「ああ、さっき煮魚の煮汁が跳ねちゃったから、洗った」
空の牛乳パック、束ねてスーパーの回収箱に持って行こうと竜児が洗ってると、
鍋つかみミトンの片っぽだけ手にして、いつものように、大河がやって来る。
「片っぽしかないけど、竜児、やって。修学旅行、もうすぐだし」
「おう。……でも、そんな半月ぐらいですぐ結果になって表れるもんじゃないだろ」
「じゃ、大きくなるまで、やって」
クラスでも噂の、逢坂大河のバストアップ大作戦。
ご飯ちゃんと食べて、乳製品もたくさん摂って、ぐっすり寝て、運動もして。
……そして、バストマッサージまで毎晩、竜児にしてもらって。
まあ、これだけはちょっと、クラスの皆には教えてあげられないけど。
「鍋つかみ、右手と左手どっちにする?」
「そんなの、どっちだっていいでしょ」
時計は夜の8時、やっちゃんはシャネル片手に今夜も出撃し、2人きりの部屋。
コタツをつけて大河が入り、後ろに竜児が座って、そっと両手を延ばして。
……あ、「揉む」といっても、大河の胸のふくらみを直接ふにふにしたりするんじゃなくて、
乳腺やリンパを刺激して、成長に必要な女性ホルモンをたっぷり出させるのが目的だから、
竜児の大きな手で、肩とか、脇の下とかをぐりぐりしたり。
――部屋に男女2人きり(インコちゃんはいるが)、しかもこんなにぴったり密着してるのに、ご期待に沿えず残念。
「ん……」
そもそも揉めるような立派なモノ、胸に持ってる訳ではないのだけど、だから揉んでもらうのだけど、
こうやって後ろから見ると、断じて逢坂大河、全然・まったく・胸がないわけではないのだ。
ブラだってちゃんとつけてるし、ただ、ちょっとだけ、胸の肉がまだ胸のふくらみの形になってないだけで。
そのうち大きく育つ、ブラカップに周囲の肉を寄せて上げてやれば胸もできる、気に病むことないぞー……と、
慰めの声をかけてあげたいのだけど、
あの大河が泣くのだから、ぽろり涙を零すのだから、
それを知ってるのは、この竜児しかいないのだから。
”かわいいよね、タイガー”
ああ、そうだ。
始業式のあの日、教室で竜児にぼふんとぶつかった身長145センチのお嬢さんは、すごくすごく可愛らしい
美少女で――その1秒後には、視線一睨みで撃破されてたけど。
でも、「校内最高ランク危険生物」と避けていた手乗りタイガーが、竜児と高須家共同生活状態になるのに、
そして「高須と逢坂は付き合ってるらしい」と噂になるのに、ほんの半月とかからなかった。
それから春・夏・秋・冬と季節は巡り、
……そして今は、2人でコタツに入ってイチャイチャ乳繰り合――いやいや、バストマッサージ、マッサージ。
大河が真剣な顔で「やって! お願い、どうしても!」と言うもんだから、竜児も手伝ってるんで……。
鍋つかみミトンをした竜児の右手は、ちゃんとマッサージをしてる。
……ミトンをしてない左手はマッサージするの忘れて、服の上から大河のちいさな胸を手のひらに収め、揉んでるけど。
「ち、ちょっとっ……バカ竜児っ……」
大河がとてもいい匂いをさせてるから、思わず背中からそのちいさく柔らかい身体を抱きしめても、
緩やかにウェーブを描いた長く綺麗な髪の毛に竜児が顔を埋めても、大河は少しも嫌がらない。
こんなに頬を赤く染め、甘くとろけそうな表情をするなんて、出逢ったあの日、想像できただろうか。
……さすがにワンピースのボタンを外そうとする左手は「いてて」とつねられたけど、代わりに言ってやる。
「可愛いぞ、大河」
「ばか。なんか変なもの、食べたんじゃないわよね……」
「ヌーブラとか?」「もう……」
コタツでふたり笑おう、どさくさに紛れて、ちゅーもしちゃおう。
逢坂大河のバストアップ大作戦、竜児のバストマッサージで毎晩大きく、大きくなってるのは、
まだAカップのその胸だけじゃなくて――――メジャーでは測れない、胸の奥に秘められた想いも。
本当に、なりたいもの。――竜児といつも、いつでも、いつまでも一緒にいられる、女のこに。
……ああもちろん、もっと胸があって、もう少し身長が高い女のこになれたら、言うことなし!
<Fin>
【DS】は「大好き」の頭文字、ということでひとつ。
電撃の漫画版「とらドラ!」から文庫本一気買いしたクチなんですけど、
SS書きたくなるほどハマったのは随分ぶり。ありがとうございました。
そっか、やっちゃんと同い年か……。
>>461 GJすぐる…
原作をよくつかんでるなー
そうか、大河に足りなかったのはカルシウムか
おいおいゆゆぽ
こんなとこで投下してないで仕事しろ仕事
>>461 GJってレベルじゃねーぞ!
あまりの雰囲気の再現度の高さに感動した、大河可愛いよ大河。
次回作期待してます。
>>461 gj.
君には食べかけのからあげクンをあげよう。
>>461 待ってました&GJ!文体とかに違和感ないってすげーな
>【ガミラスに下品な男は必要ない】スイッチ
あの有名な床が抜けるスイッチですね、わかります。
………誰も突っ込まないってことは、知ってる俺も年取ったのかなぁ
カリオストロ城のお姫様の部屋でルパンが落ちたような穴ですか?分かりません
470 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 00:06:54 ID:4jj7NVY7
>>461 誰かメール欄突っ込んであげようよ
ともあれ、GJ!
>>461 お前、実はゆゆぽだろ?はよ、八巻出せや。
GJ
472 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 22:52:54 ID:Nya1jHLN
>>461 GJ!
ゆゆぽよ、こんなところで暇潰しをしてないで早く、八巻出せよ。
8/10にちゃんと出してくれないとアマゾンギフト(有効期限8/15日まで)が切れちまうだろorz
474 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 06:31:47 ID:Qd7K/aWT
ho
っくしゅ!
476 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 22:00:08 ID:CTSOqfJU
ha
477 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 00:18:39 ID:o3oHRg4T
発情大河が
478 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 07:31:48 ID:LYTv34h4
竜児を
食べる
ムシャムシャポリポリ・・・ガリッ!ペッ!・・・バリバリボリボリ
竜児と大河がその娘を抱いてるような画像ない?
犬の仔を?
人の子でw
亜美ってやっぱり竜児に惚れてるのかな?
・・・・俺は何というか亜美が空気を読んで何となく言い出せないと解釈してる。
お前らの考えも聞かせてくれないか?
485 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 18:02:16 ID:kgDQEpz2
何を言い出せないの?
自分が竜児のことを好きなこと?
竜児が延々と窓拭きしている夢をみた
正夢だ
やつなら自発的に窓拭いてるわな
そして大河がそんな竜児をツンツンイジルわけですね、分かります。
竜児は高須棒で窓拭いていて
大河は高須棒で掃除しようとするけどうまくできなくて、「なんなのよこれ、使えない」とか言って投げたらたまたま亜美に当たってry
という壮大な夢をみた
大河「ゆ、揺れた!」
>>491 大河は高須棒でやっちゃんの胸を突いたわけですね。わかります
いいえ、ゆゆぽの腹です
二の腕の可能性も
そーいやゆゆぽのスペックってどれくらい?
ドラえもん以上土管以下ぐらい
Q. 高須棒って何?
A. 竜児の股間に生えてるやつ
498 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 09:11:14 ID:KgjN4H5F
全裸の俺がかれいに500げと
北村か
会長「北村、汗臭いぞ」
みのりんは高須棒で耳かきか…なんてマニアックなプレイ…
>>461 いいねえあなたの文……
「3巻の勝負の夜に本当に竜児が死んでしまう夢を見て泣きじゃくりながら
電話をかけてきた大河を抱きしめて安心させる竜児」
みたいな妄想を思いついたんだけどあなたの文章でこの妄想を形にしてもらえたら
もう試験の単位全部落としちゃっても構わないよ
おれも相馬でニヤニヤできるなら
一生たらスパ食えなくてもいい
ほ
し
の
「ゆゆぽはワシが育てた」
「たらスパはワシが食べた」
こうしてゆゆぽは数を増やして行く……たらスパを媒介に侵食して行くのだ。
かつてゆゆぽは一つであった。
やがてゆゆぽは二つになり、ゆゆぽがゆゆぽを拒絶した。
>>461 ちょっと遅れたけどさ…俺もアンタのこと、GJだと思ってたんだ
ゆゆぽを叩けばゆゆぽはふたつ
もひとつ叩けばゆゆぽはよっつ
そして始まるゆゆぽの無限増殖
一人のゆゆぽが二人のゆゆぽに三人四人に 五人 十人!
オーオーオーオーヤッ!!
仕方がないからロケットで宇宙に打ち上げました
バイバイ、ゆゆぽ
それでもゆゆぽは止まらない
やがてゆゆぽはゆゆぽ自身の質量によってブラックホールを形成し、星を飲み銀河を飲み
ゆゆぽは宇宙の全てを飲み込んだ
なんというゆゆぽ伝説w
再びゆゆぽを一つにするためタラコの殲滅が始まった。
----求めて止まぬ、もう一つのタラコ。
ここエロパロ板だと思ってたんだが・・・
間違えたか
ん?エロパロ板っていつもこんなもんだろ?
ああ、ゆゆぽ。あなたはどうしてゆゆぽなの?
三十路と一緒に温泉行っていちゃいちゃしたい
相馬とロマントピアそうま行ってパターゴルフしたい
修学旅行先で大河とry
524 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 00:59:58 ID:EW9pPpN+
保守
525 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 23:46:19 ID:iGMvF2gd
と
ら
っ
528 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 03:02:04 ID:GAji7RUZ
く
!
チャドクガ
533 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/10(日) 01:31:25 ID:fqKm9bEW
保守
コミケで田村×相馬本買いたいお
535 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 01:24:28 ID:IzENaqgT
保守
8月15日 コミケ74
さっき8巻読み終わった。
そんな読了後のかんs
とら
うま
八巻の感想
ツンデレぽければ、とりあえず釘宮なのかよ!
ちょっとは差別化図るべきじゃね?
内容は面白かったが、色んな意味でキャラ連の基本軸ブレ始めたね。また山場出来て面白くなりそうね。
しかし、アニメに内容が引きずられないで欲しいけどね。
>>538 どうせアニメなんて黒歴史の仲間入りになりかツマンネのどちらしかないだろう(JCだしorz)
8巻おもしろかったけどこれから先も一筋縄じゃいかないんだろうな
ばかちーもっと頑張ってばかちー
スピンオフの発売まだかなぁ
電撃文庫の外伝って単行本化しないんかな。
とらドラ!な日曜日
ニセとら!
とらとら!
とらドラ! 〜ドラゴン食堂へようこそ
とらドラ・スピンオフ! 虎、肥ゆる秋
とらドラ・スピンオフ! 〜春になったら群馬に行こう
特に最後の3つ、内容分からんから余計気になってフラストレーション溜まる一方orz
>>543 半分の月がのぼる空は本編終了後に短編集出したからとらドラも完結後じゃね?
>>543 ドラゴンは本編大河襲撃までを「高校ではなく27歳で出会っていたら」という
設定で書き直しただけのif話だから別に読まなくてもおk
肥ゆるは肥えた虎が犬を連れて別の犬御用達のフィットネスクラブで運動するだけ
春はダメ人間な美人女子大生と春田が良い感じになるだけ
もしこの二人が結婚したら子供は竜児並みに苦労しそうで可哀想
ばかちーとの関係が一番やきもきするようになってまいりました。
みのりんはある意味、納得がつく展開。今後は裏ヒロインで頑張って。
大河は気持ちが一応伝わった。これからさらにヒロイン街道ばく進しそう。
ばかちーだけはいつも貧乏クジを引いて、その役割を自分から進んで果たす損な役どころ。ヒロインにならない、成り切れない感じなキャラクター。
ばかちーが性根のとこで一番優しい、健気な子だよ。
さんざん既出かもしれん
今日八巻買ってきた。へーアニメ化かぁ。
な ん だ あ の 絵 は
ぶっちゃけ声優よりここまでヤス絵に近づけないのはどういうことだ
もともと近づける気もないんだろ
髪短いわ・・・
声優が釘宮なのは予想ができたね
ごめんなさい
意味わかりません
まあ、ヤス絵はキャラの見分けがどうにもつかないという難点があるから……www
エロパロ板まで出張とはアンチも大変だな……
お前等全員ソープ行け
アニメになって絵が全然違うってのはよくあるから俺としては問題ない
>>550 ここ数年でアニメ化されるならそうなるだろうとは思ってた、これはしょうがない…
監督には期待している
JCの時点で期待できない
557 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 00:16:12 ID:yQtKzY4H
2hレスがつかなければみのりんは俺のお嫁さん
そういうのはいいから
559 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/25(月) 00:23:51 ID:E6GlGwWy
うん 阻止
過疎ってんなあ……誰か俺と結婚してくれ
非童貞非処女の僕でよければ//
新婚旅行を近場で済まそうとする男の人って…
そんな人だとは思ってませんでした(`A´)y-'.
>>563 なん……だと……? 熱海の良さも分からないってのか!? そんな君とは絶縁だッ!!
565 :
さーふ@新がた:2008/08/28(木) 02:18:32 ID:5Wb/C4V1
アニメ見れない
しにたい
熱海の良さを三行で
海
温泉
海
秘
宝
館
熱海は海が温泉になってんだろ?
スゲーよなー
流石に春田でもこれは言わないか、言わないよな
ね…熱海…
なんてネタやりそう
夕焼けに染まった海をみながらつかる温泉は至高
日本酒があればなお良し
ところで改めて聞くが、大河ってツンデレ区分で良いのかね?
釘宮と言えばツンデレなイメージ強いが。
ツンデレじゃねーよ虎だよ
くぎゅに決まってから燃料投下してもそれほど延焼しねぇんだよな
ツマンネ
もっとアンチ頑張れよ
くぎゅううううううううううううううううううううううううう
熱海じゃ海に沈む夕日は見れんぞ・・・
熱海より伊豆の方がいいよ!
海綺麗だし
江ノ島って意外と海が汚いんだよなぁ
真鶴の方がいい
熱海とか行く奴は素人
何県よ、それ
大分県だよ
素人でいいや
し…素…人?
ほちゅ
田村くんアニメ化マダー
勘弁してくれ
とらドラのアニメからして既にウニメの悪寒だもんな・・・
せっかくだから、俺はこのアニメに期待することを選ぶぜ!
ラノベ原作のアニメに期待するなんて大きな間違いなんだぜw
読者の想像力が原作を補いまくるからな、ラノベは。
この想像力を超えないとアニメの成功は難しい。
やめてくれ…
/ 二ゝ、
{ ( }
ゝ −ソ、
-'' " `− イ 丶
/ \
/ ヽ ,
/ , ∧
{ ./ , /| /| ト ヘ
{ ./ /|/`| { |、 { ', 、 ヘ
./|八 | /てミ.ヘ\,,-≦ヽ|\ / |
/ . ゝ| !弋丿 ∨{゚心ヽ |::. /:: {
| / | ー . .辷ノ/ |:: ::::\、\、
|/|/ ヘ r,.┐ / __} :: :: ヽヽ
| |.∩::∩.、 、ノ , /ソ//^ヽ} /| } \
ヽ_ソ/ソノ::::>--、''/ゞ/ ./ ∨ .リ ヽ
ノ . ν / ┌ト、 |/ィ-┐ / ヘ
/ | { {へ { | ,∧Y.{ .| ヘ
. / ヘ,ヘ−_二⊃ /\\D ゝ,,_ ヘ
/彡 / / .|/> ̄\ \ \
↑頭に何か変なものがry
アニメ版しゃっほーの違和感すら乗り越えた俺にはこの程度十分許容範囲内だぜ
職人さん来ないね……アニメのあの絵には、確かにショック受けたが。
そのせいかなあ(許容範囲って……。
>>598、アンタ偉いよ)。
かく言う俺も絶賛放置中なワケだが。
紅のキャラデザと醜悪祭を(ry
逆に考えるんだ
人気が出なければ変な厨も沸かない、と
声優についたファンが湧いてきて一席ぶってくれる筈
声優はありきたりな人を選びすぎた気がする
これは酷い
インデックスと同時進行するからこんなことに…
まあ、こんなもんだろって感じだけどなw
挿絵のヤス絵も嫌いなんであんま気にならんw
俺はヤス絵嫌いじゃない、と言うか結構好きなんだがなあ。
それよりも、絶叫絵すらガン無視にしか見えん、というのが……orz
ヤス絵は好きだけどこれはない
まあ、絵込みでファンなった人は気の毒だわな
こういう時、自分がジャケ買いしない性格でよかったと思うw
609 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 19:00:35 ID:u6IAIA+i
あとはもう・・・歌がまともならそれで・・・
絵→×
歌→×
話→×
黒歴史(レギュラー)の仲間入り
絵→×
歌→×
話→○
黒歴史の仲間入り
絵→×
歌→○
話→×
黒歴史の仲間入り
絵→×
歌→○
話→○
糞歴史の仲間入り
絵→○
歌→○
話→○
神歴史の仲間入り…(だが望みは絶たれた)絶望したッ!
「……こちらすねーく。待たせたなおたこん、女子の階に潜入成功した」
「廊下の見張りはうまくかわせたかい? 相手はあのタイガーなんだろ」
ロン毛を変なバンダナでまとめ、手には通信機(携帯電話だが)、そして、カメラ。
奴こそいかなる状況下においても任務をこなす隠密潜入のエキスパート、スネークの
コードネームを持つ男――――いや、ただの春田である。
たった今女子部屋の守り、コードネーム”手乗りタイガー”を倒したところだ。……コーヒーをぶっかけて。
『ああ! あんた何すんのよっ、ひとの制服コーヒーまみれじゃな』
『た、た、たいへんだー!! タイガーの制服に! コーヒーを! かけてしまったあ!!』
『な、何よ……?!』
『俺、とんでもないことをしてしまったあ! 早く洗わないとシミになっちゃう、たすけて高っちゃーん!!』
逢坂大河がドジった?! 制服が、コーヒーまみれに?!
――奴の、コードネーム”ヤンキー高須”の三白眼がギラリと光る。0.1秒で懐から抜くジャックナイフ……いやハンカチ。
大河がドジをすると、いつでもどこでも何だろうと、すぐに竜児が飛んで来るのだ。
そして「あーあ! なにやってんだよ大河」と手を取って、急いでコーヒーまみれの制服の染み抜きをすべく、
竜児、大河連れて行って、女子部屋でエクストリーム・アイロニング(ちょっと高難易度)。
大河が服を汚したら、修学旅行先でも高須クリーニング開店。
……じゃあケガしてたら、高須クリニック? ……例の広告で男子にお馴染みの?
「さらばだ、タイガー」すねーく春田、こうなることもすべて計算どおり。
「ほら行くぞ」「覚えてろこのアホー! あとでぶっ殺すっ」……こんなことをして、
後でタイガーにボコられる危険忘れてるあたりがアホのアホたる所以だけど。
「計算どおり、高っちゃんがタイガー連れてった。あとは、部屋に突撃するまでだ」
「目的は、我らが亜美ちゃんのドキドキ悩殺ショットをカメラに収めることだ。頼んだよすねーく」
「判ったおたこん」
携帯の向こうは能登(ほらメガネかけてるし)、
そして、お風呂上がり濡れ髪あみたん! バスタオルオンリーあみたん! とかハァハァしてる、男子たくさん。
女子部屋への単独潜入任務――それは見回りの教師や、お目あて以外の(邪魔なくせにやかましい)女子、
そして手乗りタイガーといった障害が待ち受ける、選ばれた者にしか不可能な、高難易度ミッション。
まあぶっちゃけ言うと、単なる【夜這い】なのだけど。
……でもそれは、修学旅行先での、男子の基本なのだ。
ここは南国の楽園、沖縄。あの街とはまったく違う世界、空も海も、混じりっ気のない純粋な青の世界。
街路樹がパームツリーの島に、熱帯魚の泳ぐ珊瑚礁の白いビーチに、エメラルドグリーンに輝く海に、
彼らは修学旅行にやって来たのだ。
まだ見ぬ世界への期待と、胸弾む感動の予感を鞄いっぱいに詰め込んで、
真冬のくせに眩しくて目を開けていられないほどの太陽光線が降り注ぐ島で、
はじめて見るもの食うもの触れるもの全てに、いつも以上に感動しまくって、
機内で「さあ、早速クラス写真を……え、離着陸時のカメラ撮影はダメ? いやすみません飛行機初めてなんで」
空港で「荷物検査を行うのでポケットの中身を出してください。って何だこれは!」――凶器ではありません、それは高須棒です!
……「まったく恥ずかしいったらありゃしない。犬はペットケージに入って、下の貨物室に乗ってる!」と、
さっそく初飛行機の奴らが恥をかいて。
「高須くん、私酔い止め薬持ってるけど、いる?」
「まったく、飛行機が怖いなんてホントなっさけなーい」
「竜児と違って、ばかちーは飛行機なんて乗り倒してるもんね。『亜美、飛んじゃう〜!』って」
離陸した途端、顔色悪くて竜児、極悪顔通常の3倍。ちゃんと【トぶ時用のヤク】……もとい、酔い止め薬は服用してきたけど。
はじめて乗る飛行機が怖いからでもない。空港で、危うくハイジャック犯になるところだったからでもない。
染み抜き剤、ゴム手袋、万能スポンジ、抗菌スプレー……コートの下に手術道具一式を持ち歩く某無免許外科医のように、
いつも肌身離さず制服のポケットに忍ばす掃除道具、機内に持ち込めなかったからだ。
「まあ高須、機内で『お客様の中に、掃除用具をお持ちの方はいらっしゃいませんかー?』なんて事態、普通ないと思うが」
「でも、もし誰かがシュールストレミングの缶詰持ち込んでて、それが気圧変化で爆発したら」
「……まず、上から酸素マスクが落ちてくるから」
空港からバスに分乗し、本日の観光や見学予定を終え、旅の宿泊先、那覇のホテルへ。
――『可能を不可能にする男』すねーく春田、
(……どこらへんがスネークかと言うと、さっき買った【ハブ出没注意】沖縄土産Tシャツを着てるところ……か?)
性欲を持て余し過ぎての、今回のオペレーション・YOBAI。
既に学級委員、北村の持つ部屋割り表を盗み見て、2年C組の『カワイ子ちゃんトリオ』、亜美と麻耶と奈々子のいる
(そして、櫛枝とタイガーもいる)部屋番号は確認済み。
武器のカメラを確認し、無用心にも鍵のかかってない女子部屋のドアノブに手をかけ、ずばんっ! と一気にドアを開ける。
「あ〜〜み、ちゅわ〜〜ん! そのひみつプライベートをフォーカス、しちゃうぞ〜〜!!」
ぐあっばああああああああああ。
そして、飛んだ。ベッドへ向かって、空中平泳ぎ――――これぞ伝説の妙技、『ルパンダイブ』!
うぎゃーと女子の悲鳴の中、パパラッチよろしく亜美にカメラを向けフラッシュを光らせ……られなかった。
部屋の中には亜美と麻耶と奈々子、それに実乃梨。そして、先客が1人。
春田その先客に勢い余って衝突、ベッドに押し倒してしまっていたのだ。
「いったぁ……」
めくれるスカート、どっしり下半身……コードネーム”独身”、部屋の見回りに来ていた担任の恋ヶ窪ゆり(30)を、
春田見事にストライクしてしまっていたのだ。
「きゃー! このっ、変態へんたいヘンタイーっ!」
「はーるーたーくーんー……」
「出たなルパン飛び不審者めー! 銭型警部のお出ましだー、神妙にお縄ちょうだいしろ〜」
「ひいいっっ……」
ベッドから転げ落ちる春田。ベッドから立ち上がる独身。ドド独独ド独独ッ……と怒りの炎も立ち上がる。
退路も実乃梨に塞がれ、夜這いがヤバいすねーく春田、絶体絶命のピーンチ。
「ど、どうした! 何があった! ……状況を報告しろ、すねーく! すね〜〜く〜〜!!」
「まったくタイガー、夜這い変態どもから私が女子部屋をガードする! って話だったのに、どっか消えてるし〜」
「もしかして、タイガーが夜這いしに行っちゃったのかー?!」
去年はあの兄貴が女子部屋ガードしたっていうよね、夜這いに来た男子を百人ばかし竹刀で峰打ちにしたって噂だよ?
待て待て、うちの3年生男百人もいないってば! そもそも竹刀に峰打ちなんてないって!
……とか、女4人騒がしくおしゃべりしなから、独身に連行される春田を部屋から叩き出し、
ちゃんとドアに鍵かけて、バッグを開けてひみつの女子タイム、はじまりはじまり。
5泊6日の沖縄修学旅行。……なのに女子のバッグは、男子よりとても大きい。
まだ見ぬ世界への期待と、胸弾む感動の予感を鞄いっぱいに詰め込んでるから――というのもあるけど、
いわゆる『お泊まりセット』、ないしょの女子グッズの類が、それはもうたくさんたくさんあるのだ。
……と、旅の前に荷造りが下手くそな大河の鞄パッキングを手伝わされた竜児、つくづく思ったのだ。
何しろ、大河自身がすっぽり入れるサイズのボストンバッグに、大河の荷物が入りきらない。
洗顔フォーム、化粧水、スタイリングミスト、ウォーターフォーム、ヘアバンド、デオドラント、リップ――。
これでは男子より鞄が大きくなるのも当然か。……これが独身(ついに三十路)あたりになると、さらに
「たとえ財布を忘れようとも、こいつは! こいつだけは! 忘れ、られませんっ!」と豪語する(するなよ)、
化粧用具バッグ(UVカット効果多め)がプラスされるのだけど。
でも、実は女子の『お泊まりセット』、まだまだ続きがあるのだ。
どうせ男子は部屋着のジャージやスウェット上下のまま寝ちゃうのだけど、
やっぱり女のこたるもの、可愛いパジャマ、ネグリジェ☆はお泊まりする時の基本だし、
沖縄とはいえ1月は冬なんだから、上から着るカットソーやスウィングトップだって必要。
そしてそして、
『えー、修学旅行の夜ってこんなことしてるんですかー?!』
『な、いいだろう。旅の恥はかき捨て、というしな』『お姉ちゃんすご……』
コードネーム”兄貴”、前生徒会長、狩野すみれ。
……その修学旅行兄貴秘蔵フォトに、生徒会の書記女史&兄貴の妹さくら、2人が目を丸くしていた、と
当時副会長だった北村は言う。
『何なんですか会長、修学旅行の写真ですか? ――沖縄なんですよねえ、いいな〜』
『見たいのか見たいのか見たいのか、だが、見たからにゃ責任取ってもらわないとな』
『男子禁制ですよ〜』
修学旅行や合宿の夜に、
今どきの女のこは秘密の告白体験談や、男子との噂話に打ち興じてるだけじゃないのだ。
男子部屋で男どもが枕投げなんかやってる頃、女子部屋で密かに繰り広げられてる、
――決して写真部の学校行事写真・焼き増し希望パネルに載ったりしない、女子限定【オシャレ大会】。
それって何かというと、その――女のこ同士で、自分のとっておきのお気に入り下着の、勝負下着の、見せあいっこ。
そんなこと、しちゃってるのだ。……いや本当に、ホントに。
いつも漢! な兄貴だって、
部屋では「私、脱いでも凄いぞ」ということを証明するようなあられもない格好をしてたのだ、やっぱり可愛い女のこなのだ。
――廊下では、竹刀片手に百人斬りだけど。
いつも紳士! な北村だから、すみれ悩殺ランジェリーショット写真を見るようなことはしなかったけど、
本当はすみれに責任取ってでも、彼女を見たかったのだ、やっぱり可愛い男の子なのだ。
――彼女にそれを伝える事は、最後までできなかったけれども。
『このボク、失恋大明神も来月に迫った修学旅行に全裸待機状態なんですが……そうそう修学旅行といえば、
旅行先で告白してくっつくカップル、いますね』
生徒会ラジオ【あなたの恋の応援団】で、そんなことを北村トークしたもんだから、
(すみれの女子限定【オシャレ大会】のことまで! だから春田みたいな夜這い変態が出るんだ、責任取れ!)
「うそっ、それって楽しそじゃなーい?」「ね、やろやろー!」
おしゃれに興味あるおしゃれな年頃女のこ達にとって、これはこれは聞き捨てならない話。
「わかるなあ、せんせいも大学のとき、女友達とサイパン行ってそんなことしちゃってたから」
「そーなんですかー?! すごーい」
普段「嫁き遅れ!」とか「売れ残り!」とか攻撃される我らが独身(30)だけど、信じ難いことに!
若かりし頃は【今夜は勝負下着☆】とか【嬉し恥ずかし朝帰り☆】なんてモテカワ時代があったり。
……やっぱり、子供達よりずっとずっとオトナで、本当は、ステキなレディなのだ。
実は「将来ああなりたい」とゆりちゃん先生に憧れてる一年生女子もいたりして――付き合い長い上級生達は、
ゆりちゃん先生の「将来ああなっちゃいけない」反面教師な部分もよく知ってるんだけど。
……まあ、そんな感じで、
バッグの中にないしょの女子グッズ、女のこ下着の基本、上下おそろいセットとか、
おしゃれストラップのお出かけブラとか、ひも結びぱんつとか、黒パンツとか、普段はくのと別におしゃれなのが詰まってるから、
女子のバッグは、男子より大きいのだ。
「ね、用意いい?」
「ばっちおっけー」
デルモ系少女、亜美。
ギャル系少女、麻耶。
フェロモン系少女、奈々子。
……体育会系少女、実乃梨。
各自バッグを開けて、中から各自のとっておき『武器』、取り出して。
お花畑を切り取ったみたいな揃いの下着とか、すごく大人っぽいデザインのとか、黒! しかも、透けレース! とか、
――聞いたことないような凄い画素数の、デジタル一眼レフカメラとか。
「……ふ、ふっふぇ! ふっ、ふぉ! ぎ、ギャルのパンティー!」
「櫛枝興奮しすぎー」
「実乃梨ちゃんもやろーよー」
エントリーは、亜美と麻耶と奈々子。実乃梨は「やー、ダメだってー!」とカメラ係。
修学旅行のスナップ写真、全生徒を撮るには写真部員の二年生は少ないからという理由で、
2年C組の写真を撮りまくる条件で、写真部からカメラ借り出してきたらしい。
――もちろん人気の亜美ちゃん写真をたくさん撮る『裏条件』、だから、【オシャレ大会】も。
「はい亜美ちゃんデルモ立ちー! んー、いーよいーよ〜」
「それ可愛い〜! 麻耶、そんなキャミどこで買ったの?」
「亜美ちゃんマジでグラビア出なよ! トップアイドル間違いなしだよ!」
「うおう、今みのりんレーダー、かわいこちゃんマルチロックオンシステム全開だー!」
【オシャレ大会】で大いに盛り上がってる、修学旅行の夜。
ベッドの上にはカラフルなブラとかショーツとかが広げられ、
ベッドの上での他愛もないお喋りも消灯時間近くまで続いて、
「でもタイガー遅いねー。本当に、どこ行っちゃったんだ?」「どっかでハブと戦ってるとかー」
「いい加減、部屋に戻って来ないと私達まで怒られる時間なんだけど」
こんこん。
ドアをノックする音に、あ、帰ってきた、タイガー木刀片手に夜這い男子百人斬りしてたのかな?
……とか言いながら鍵開けに行こうとして、でもまた夜這い変態だったらヤだから、ドア越しに、
「タイガー?」
「いや、俺だ」
ま、まるお?! よ、よよ夜這いに、来ちゃったの?!
で、でもちょうど今、あたし『勝負ぱんつ』だし……!
そんな邪なことを考えつつ、皆慌ててブラやショーツを隠してからドアを開けると、
「あれ――タイガー? もしかして男子部屋にいたの?」
「うん、部屋で眠っちゃってたから。起こすのもかわいそうだし」
きちんと竜児の手でアイロンかけられ、プリーツもしっかりの大河の制服と靴、手にした北村と、
制服の代わりに竜児のジャージ着て、幸せそうな寝顔でくーくー寝息を立てる大河を抱きかかえた竜児。
……竜児の普段の怖い目つきが、こんな時はこんなにも優しくなるなんて、みんな知らなかった。
「無理に起こすと、大河不機嫌になるから。ホント寝相も寝起きも悪いんだ、こいつ」
そんなこと言いながら、145センチのちいさな眠り姫をしっかりお姫さま抱っこ、優しく大河のベッドに寝かせてあげて。
――それって三度のご飯のみならず、おはようからおやすみまで大河と一緒に暮らしてるって、皆の前で言ってるのと同じだけど。
ちなみに手乗りタイガー、竜児がコーヒーまみれの大河制服の染み抜き中、
「乾いたら女子部屋持ってくから」「ううん、できるの待ってるー」と、いつものように竜児のベッドでごろごろしてて、
「おたこん、俺教師部屋で正座させられてひどい目に遭ったよ……」
「諦めるなすねーく、今度は【あみたんドッキリ早朝寝起きレポート】だ」
と、帰って来たコーヒー犯とその共犯、春田と能登を一撃でベッドに沈めてあげて(たぶん死んだ)、
……そして眠くなってきたので、そのまま竜児のベッドですやすや寝ちゃったのだ、いつものように。
「ところで高須、ジャージどうするんだ? じき消灯時間だけど、寝る時着るものないよな」
「……あ。まあいいか、1月とはいえ沖縄なんだし、Tシャツパンツでも風邪引かないだろ」
「ダメだよ高須くん、ちゃんとジャージはかないと〜。――隠せないでしょん?」「何をだ」
「ナニって。男の子ってー、朝勃……」「川嶋おまえ、顔可愛いのに下品すぎっ!」「??」
麻耶と奈々子にはわからない、竜児と亜美の謎会話。でも実乃梨”お姉ちゃん”は理解したらしく、
「……んー。あー、そうだねー。はいといた方がいいねー」と、寝てる大河のジャージを――――皆の前で脱がし始めたのだ。
「お着替えたいがぁ、お着がえたいがぁ、ぬっぎぬっぎぬっぎぬぎ脱ぎしましょ〜♪」なんて変な歌(作詞作曲・櫛枝実乃梨)、
歌いながら。
「はーい脱げましたー! うーん、たいがーえらいでちゅね〜」
「…………」
呆然、だ。いやその、実乃梨の奇行にはもう慣れてるけど、そっちじゃなく。
皆の視線は、眠ってる大河の白い生足に集中。正確に言うと、脚の上のほう。
……皆誤解してたのだ、タイガーは絶対ぷりちーな子供ぱんつ、はいてると。
バックプリントとかしましまとか、色気のかけらもない虎こっとんぱんつを。
しかしこれは。
「タイガー、すごい」
「そうなのか?」「そうそう、これって結構高いのじゃないかな、うん」
「知らなかったの、高須くん? タイガーパンツ」「知らないって……」
派手ではないしエロくもない。だけど女子だけでなく北村や竜児も判る、「これはいいものだ」と。
虎の名を持つ女、逢坂大河。でも誰も知らなかった制服のスカートの下は、ちょっと背伸びパンツ。
いっぱいのレースやリボンやフリル、こんなの見ちゃったら、竜児悶々として今夜は眠れないかも。
……男子部屋の自分のベッドは、大河の匂いがするだろうし。
「もしかしたらさ、タイガーも見張りなんかじゃなくて、部屋で私たちに混ざりたかったのかも」「……そうだね」
朝起きると、見知らぬ天井。いやここは沖縄、修学旅行の朝。
うわ、髪の毛ぐちゃぐちゃ。寝る前に竜児にお下げにしてもらうの、忘れてた。
んー、と猫みたいに伸びーをして……って、なんで私、ジャージの上だけなの?
「おっはよん、大河!」「おはよ、みのりん……」
「ゆうべは おたのしみでしたね」
「――!! みみのりんっ、なんで私こんな格好で寝てるのー?! 昨日の夜なにしたの私ー!」
「んん……うっさいタイガー……」
隣のベッドでまだ寝こけてる亜美に怒られる、大河。
……胸にネーム入ったジャージ姿の、『高須大河』だ。
「はい旅行ん時の、例の写真ー」
「実乃梨ちゃんさんきゅー。麻耶と奈々子のぶんもコピーしてあげなきゃ……って、あれ? 首里城?」
「うぇ? あっちゃー、こっちのメモリカードの方がC組のスナップ写真だったんか――!」
旅行明け、学校のPCルーム。実乃梨の撮った【オシャレ大会】のデジカメ写真、パソコン使ってCDに焼こうと思ったら、
フォルダを開くと中身は……観光地や見学先で撮った、ふつーの沖縄修学旅行写真。
「どったの、亜美ちゃん?」
「あーみん、すまん! 実はデジカメごと写真部に返しちゃった、例の写真。……いやー私てっきり、
あっちのメモリカードの中身が、写真部に頼まれてたクラス写真だと」
「……うええええ?! ままマジか櫛枝ーっ!」「うそおおお! もぉお嫁いけないー!」
麻耶と奈々子、大絶叫。
だってだってあのカードの中身は、ひもぱんつ姿だったり、半脱ぎだったり、チラ見せ☆してたり。
……【オシャレ大会】で大いに盛り上がって、焚かれるフラッシュに調子に乗って、あれやこれや。
そんな私の恥ずかしい写真の数々を、このアホ櫛枝ときたら写真部にデータ全部渡しやがったのだ、
もしかすると写真部の部室前に特設パネル展示されて、写真生徒に買われちゃうかもしれないのだ。
「し、写真部いくよ、奈々子っ!」「張られる前に写真返してもらわなきゃー!」廊下に飛び出す二人。
「張られる? 写真を? ああ、文化祭みたいに? ……え、え?!」
「それだけじゃないのよ、ばかちー」「タイガー?」
「――うちの写真部の男どもはね、前に女子の水着姿とかパンチラとか盗撮して裏で流通させてたのよ」「……うそ」
「絶対ばかちー、高値で売られるわね。春田とかに」
「う……うぎゃ――――――――!!」
亜美は転校してきたから知らなかったのだ、写真部の悪業を。
……その写真部が昨年、何者か(ヒント・哀れ乳)によって部室闇討ちされ部ごと壊滅、今は女子部員だけの
『女子写真部』になってることも、知らなかったのだ。
「タイガー、あんたの木刀貸して! こうなったら写真部、皆殺しにしてやる――――!!」
「生徒会のものですー。こないだの全校集会のデジカメ写真データなんですが。……あ、今暗室で作業中ですか?」
「ごめーん、今ちょっと手離せなくて」
「じゃあ、このパソコンの中にデータ入れて行きますから」
写真部部室で一人マウスを操作してパソコンにデータを転送するのは、コードネーム”不幸体質”こと、
生徒会庶務の一年生、富家幸太。
机にさすが写真部、聞いたことないような凄い画素数のデジタル一眼レフカメラが置いてあったのを手にして、
わあ凄いなあ、値段高いんだろうなあ。すごい高性能で、携帯のカメラなんか比べ物にならないんだろうなあ、
こんないいカメラでさくらちゃんを撮ったら、きっと、とてもとても綺麗に撮れるんだろうな。
カメラを両手で構えてファインダーを覗いてみる、おお何かプロカメラマンっぽいぞ俺! とか、にんまりしてたら。
とにかく、幸太は不幸を呼び寄せる体質なのだ。
……突然写真部部室のドアがどかーんと轟音立ててぶち開けられて、
「写真、返して――――!」と女子二人に襟首掴み掛かられる、なんて。
「えっ、あ、ちょっとー?!」
「このっ、変態へんたい盗撮魔ー! 写真返せこらー!」
「あたしも麻耶も、去年勝手に写真撮られたんだから!」
カメラ片手に(さくらのこと想像して)ニヤニヤしてたから誤解されたのだ、麻耶と奈々子に。
――そして「うおおおおおおっ!」と三人目の女子が鬼の形相で、手にした木刀振りかざして、
「麻耶、奈々子、どいてっ! そいつ、殺せない!」
「ひいいいいーっ?!」
もう殺る気満々。ああ、この前生徒会室で「いえーい」とアホなポーズで撮った写真が、俺の遺影になっちゃうんだな……と。
……「な、何なのー?!」と暗室から飛び出した女子部員の悲鳴に、他の部の部員や生徒会役員が駆けつけてくれなかったら、
ここ写真部部室に真っ赤な雨が降ったかもしれない、今年もまた。
李下に冠正さず、写真部でカメラを構えず。とにかく、幸太は何もしなくてもそこにいるだけで不幸を呼び寄せる体質なのだ。
例の写真データは何事もなく、流出することなく無事回収され、
生徒会の面々も不幸な幸太を気遣って保健室まで来てくれて。
「おお生きてたか幸太。すまん、うちの亜美が激しく誤解したみたいで」
「……幸太、く――ん! 女子の写真盗撮してた、って……! そんなこと、するなんて……」
「ちっ、違――うっ!!」……最悪だ。よりによってさくらにまで誤解されてるし。
「だめー! 他の女のこなんか撮っちゃだめー! 幸太くんが本気で撮りたいなら、私、脱いじゃっても……!」
「さ、さくらちゃん?!」
……そうそう不幸でもないかも。このバカップルめ。
<Fin>
亜美・麻耶・奈々子、三人娘ラブコメ。
以前に同じネタで書いて「下着の見せあいっこ?嘘くせー、妄想乙」
言われて凹んだ記憶ありますが、嘘じゃないんです、本当なんです、
信じてください刑事さん!(誰がだ)
16年前の高校修学旅行in京都、確かにあの娘は、ひもぱんつでした!
久々の作品だ
乙
GJ.
>麻耶と奈々子にはわからない
わかってるに一票
623 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 17:32:39 ID:VeTdnVfp
スネーク、GJだ
ナイスだGJだ
GJ !
ぱんつぱんつの人だーわーい。
またゆゆぽか、ちゃんと仕事しろ。
ねんがんのしんさくがきたぞ、超GJ!!
こんな修学旅行編見てみたかった。
628 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 21:18:09 ID:W2qjVLwC
GJです!
629 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 21:10:27 ID:tMtx6pOL
"ぱんつぁーたいがー"が、
"ぱんつぁーポリス"に見えtいやなんでもない
とにかくGJ
ばかちー保守
田村麻呂さまの続きマダー?
わっふるわっふる
(∩゚д゚)アーアーきこえなーい
...............嘘です。頑張りますorz
期待してるぜ
期待してるZE
期待しております
私女だけど期待してる
期待してんぞ
639 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/22(月) 22:02:57 ID:Pjrywlm+
狩野の兄貴が高須に惚れるやつ書こうと思っているんだが
どうだろう?
逆でも良いんだが…
稚拙というか基本がなってない物、何だがいいかね?
すみれと竜児が結婚して兄貴はスーパーの表でバリバリ働き、嫁は裏方作業と家事に徹する。
お約束すぎる事を今更質問していて吹いた
かまわん、やれ
兄貴が高須に惚れる
↓
北村が高須と喧嘩
これ必須な(ぇ
とにかく頑張れ
兄貴かわいいよ兄貴さいこうだよ兄貴
>>641 兄貴を好きと竜児に言うかどうかはわからないけど
北村なら逆に竜児を応援する気がする
「お前に負けたのなら悔いは無い」と言いつつ男泣き、だな
そんな事より既存ヒロインのあわてっぷりが気になる
まさかの死角からの攻撃ってかんじでさ
穴兄弟ならすべて丸く収まる。
淫乱兄貴やべえ
全校生徒(男女問わず、一部教師も含む)穴兄弟だとっ!
649 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/27(土) 21:54:28 ID:UnZbWMbQ
照れて赤くなる兄貴が読みてえ
とらドラ読んでない人がこのスレ見たらカオスだろうな>兄貴関連
651 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 14:32:27 ID:X2YiVrWc
そうだな
亀レスだがGJ
兄貴はいざとなると弱い、とかみてみたいな。
そして今日から放送か。
欠片も期待してない俺としては、キャラデザは思ったより悪くないんじゃないか?と思った。
あとは動いてどうかだな。
過剰な期待はがっかりが大きいので、飯の種くらいの勢いでまとう。
10月01日 とらドラ1話放送開始!
10月10日 とらドラ9巻発売!
9巻もう出るのか!?
ゆゆぽ筆早ぇー
「黙れ。そして腐れ」
このセリフ、くぎゅの声だと破壊力抜群だなw
くぎゅは正直食傷気味だ、飽きた。
まあ平野とかよりはマシだからよし。
棒読みじゃなけりゃ別に誰でもいいよ
アニメなかなかよかったじゃない
一瞬「アニメなんかなかったじゃない」と見えてしまって1話から黒歴史の仲間入りかと思った。
高須の目つきがちゃんと悪かったところを評価したい
インコちゃんの美しさに目がつぶれるかと思った
なかなかいい出来だったじゃないか
シャナと類図を足して割ったような感じ、ああ良い意味で
普通に可愛かったんで作画崩壊と独自路線突き進まなければもう十分だわ
みのりんが全然かわいくねー
1話目だし、作画はよかったね
次からが問題だ
666 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/05(日) 22:12:08 ID:8e/UCXTb
すたちゃ見てきたけど
違いが髪の色だけじゃねーかwwwwwwwwww
黒歴史か・・・・・まぁ見ないけど
何が言いたいかと言うとインコちゃんきめぇ
インコちゃんうp
670 :
名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 13:14:01 ID:Z/GNbkBV
ふー......あと2日か......。
9が今日あったから買ってみたが…
愛の逃避行か……
ヤスって昔の方が絵が上手かったような気がしだした。
なんか一昔前のドラマみたいな展開になってきたな。
「抱きなさい」
泰子が仕事のために家を出たあと、台所で汚れた食器を洗い終えた高須竜児の背中に
そんな声が投げつけられた。
「なに?」
振り向いた際に細めた目が、獲物を求めて血に飢えた鈍い輝きを伴ってぎらりと声の主を
睨め付ける。
どのように縊り殺してやろうか、と考えていたわけではない。
もちろん、獲物など求めてはいない。そのように見える、ただそれだけだ。持ち前のこの視
線が、この少年にどれほどの苦悩を与えてきたか、と言うことを語り出すと、それこそ紙面が
いくらあっても足りないので割愛するが。
「なに? 何て言った?」
良く聞き取れなかった――というか、聞こえてきた言葉が余りにも現実感を伴わなかったた
めに、聞き返す以外の選択肢が高須竜児には無かったのだ。
そう聞き返す竜児の言葉を聞いて、もともと不機嫌そうな表情をしていた最初の声の主の
表情がさらに不機嫌さを増す。
「何度も言わせるんじゃないわよバカ犬」
身長にして頭一つ分はあるだろうか。その差を見下ろしながら、高須竜児は疑問を現すよう
に目を細めた。
声の主、逢坂大河がふたたび口を開く。
高須竜児の目線に引くような様子はない。大河にとっても、竜児はすでにそこにいて当たり
前の存在である。今さら、視線程度で驚きなどしない。
「抱・き・な・さ・い、って言ったのよ」
「おう…っ…」
今度ははっきりと聞いた。どうやら、聞き間違いではなかったらしい。
しかし、手乗りタイガー、と恐れられるこの暴君は、一体どんなつもりでこんなことを言い出
すのだ? 思いつつ、竜児はふたたびジロリと大河を睨め付ける。
睨め付ける視線をはじき返すように、大河がその目を睨み返した。
睨み返されたその瞳を覗き込むように見下ろし、むう、と唸りながら手を拭いた竜児は、
「わ、判った」
と呟く。本当にこのバカ犬は……などと口の中でもごもごと唸る少女が、竜児を見上げた。
「い、良いんだな?」
竜児が再び呟くと、大河の顔が少し赤らんだ、そんな気がした。そんな大河の表情に手が震
えるのを感じながらも、竜児は手を広げると、自分よりも頭一つ以上小さい、見た目だけなら人
形のように愛らしく端正な少女をその胸にかき抱く。
逢坂大河の顔が胸に埋まって、凹凸は少なくてもやっぱり少女らしく柔らかな感触が竜児の
腕に伝わった。
「あ……」
聞こえたのは、大河の少し驚いたような小さな声。それでも大河は竜児の胸に埋まった頭の
据わりの良いところを探すようにもぞもぞと首を動かし――――
げしっ! と竜児の向こう脛を蹴り上げた。
「………………………………………………っ!!!」
その痛みに声も出せず、引っ込んだ息を吐き出そうと呻く竜児を睨み付けながら、小さな暴
君が半ば叫ぶように言う。
「だ、誰が抱っこしなさい、って言ったの! わ、私は、だ、抱きなさいって言ったのよ!」
と、言う電波が突然。
あ、9巻、出てるんだなあ……仕事きつかったから忘れてた…
ワッフルワッフル