☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第58話☆

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 今日宿泊するところは、八戸駅から特急で1時間弱青森方面に向かったところにある、「浅虫温泉」の某旅館である。
車椅子のはやてでも大丈夫なように、バリアフリー設備が整っているところを選んだ。
八戸駅から特急に乗り、旅館には4時半過ぎに到着した。
宅配便で送っておいた荷物を受け取り、女将に連れられ部屋へ案内されると、五人から歓声が上がった。

「うゎあ〜」
「きれい!」
「すっごい!海が見えるよ」

 窓からは海を一望することができる部屋で、畳の張られている落ち着いた『和』の空間だ。

「お食事は7時からになっております。では、ごゆっくり」

 女将が去り、フロントで受け取った荷物を落ち着けると、アリサがこう切り出した。

「さてと、まずは当然――温泉よね?」

 当然、異論はない。早く旅の疲れを癒したいのは、みんな同じだ。
部屋に置いてあったタオルとスポンジ、荷物から取り出した着替えを持って、なのは達は1階の温泉へと向かった。

「私、『おんせん』も初めて。どんな感じなんだろ……楽しみだなぁ」

 入浴の文化に関して、ミッドチルダのそれは、「この世界」の欧米文化と似たようなものだ。
食文化同様、入浴に関しても、当初フェイトは戸惑ったが、これにもだいぶ慣れてきた。
なのはと一緒に入浴したこともある。が、温泉は未だに経験がなかった。

 脱衣所には、誰もいなかった。これ幸いとばかりに遠慮なく衣服を脱ぎ捨て、裸になる少女達。
リボンや髪留めを解き、髪も下ろす。足が動かないはやての脱衣も手伝った。10歳。
他人に裸を見られても、まだ、そんなに恥ずかしがるような年頃ではないし、まして相手は心許せる女友達だ。

 全員生まれたままの姿になり、タオルを持つ。
恥ずかしくない年頃だが、公共の浴場なので中に他の客がいるだろうし、身体を隠すタオルは必要だろう。
怪我人を運ぶ時のように、四人がかりではやてを抱えて風呂場に入っていった。